KOFでエロパロしてみるスレ

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460龍と霞12/19
 「はぁっ!!」
「む!ふん!!」
2、3度打ち合っては離れ、また打ち合う。戦い始めてから、このサイクルが何度も繰り返された。
(腕を上げたな、香澄君……!)
香澄の蹴りを受け止めたリョウの手が痺れる。
KOFが始まる数ヶ月前に香澄が日本に戻ったのでそれ以後は会う機会がなかったが、その間も厳しい修行を重ねていた
ことが分かる。しかし。
(やはり、精神状態か……技に心が篭ってない!)
技術だけなら香澄は随分成長している。しかし……。
「てやぁぁっ!!」
「ふっ!……香澄君。君の技、確かに以前よりも磨かれているようだな。しかし」
「たぁっ!!」
「む!…しかし、戦っているときの充実感は、以前の方がよっぽど上だ!今の君の拳は荒れている!」
「……!うるさい!お前なんかに、そんなことを言われる筋合いはない!」
リョウの説得にも、香澄は耳を貸そうとはしない。いや、正確に言えば少し怯んだ後に怒りをぶつけてくる。
しばらく戦ううちに、リョウは言葉をかけるたびに香澄の顔に浮かぶ感情に気付き始めていた。
(これは……悲しみか?)
これまでも、香澄は敵と接するときは激しい心をむき出しにしていた。しかし今のように自棄にしか見えないというような
ことはなかった。
「香澄君……君は一体何を」
「重ね当てっ!!」
「ぐあっ!?」
口を開いた途端に気の力で跳ね飛ばされる。
壁に叩きつけられたリョウは、くらくらする頭をおさえつつゆっくりと起き上がり、香澄を見つめる。
構えをとかず、リョウを見下ろす香澄の目に、光るものが見えたのはその時だった。