KOFでエロパロしてみるスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
455龍と霞7/19
 「お、おいちょっと待て!勝手に決めるな!ユリ、お前香澄君とは親しかったよな!お前から説得してやってくれ!」
先ほどまでの状況ならともかく、今はユリの方が香澄の相手としてはふさわしいはず……そう考えたリョウだったが。  
「何を情けないことを言っとるかぁっ!!リョウ!!」 
「お、親父!?」  
タクマの一喝と目の前にアップで現れた天狗の面に、思わず萎縮する。
「ここに駆けつけたとき、お前と香澄君のやり取りは見せてもらったぞ!お前は彼女と拳で語り合おうと覚悟を決めた
 のではないのか!一度戦うと決めた相手から逃げるつもりかぁっ!!」
「そ、そんなことは……」
ちらと香澄の方を見るリョウ。うつむいて拳を握り締める彼女の表情をうかがい知る事は出来ない。
「なぁリョウ。師匠もワイも、今回のKOFに出られんで戦いに飢えとるんや。如月はワイらに譲ってや」
冗談めかしてそんなことを言うロバート。
「フン……たいした自信だな!ロバート・ガルシア!」
先ほどから事態を静観していた影二が口を開く。ロバート達が現れた時、他の極限流の使い手とも
戦うチャンスが来たかと思った彼だが、どうやらその思惑どおりに事は進んだらしい。
「心配せんでも二人がかりで痛めつける趣味はないからなぁ!まずはわいから行くで!!」
「笑止!貴様一人で拙者の技が止められるものか!タクマ・サカザキ!貴様も来い!!」
「フン!小童めが言いおるわ!リョウ、良いな!香澄君の方は任せたぞ!」
そういうと、ロバートとタクマは影二に飛び掛っていった。
ユリはとっくにキングに加勢してまりんと戦っている。まりんの暗器に苦戦していたキングだったが、
まりんの攻撃対象がユリに移ったことで、自由に動けるようになり戦局は有利になっているようだ。 

 「さて……」
リョウは、振り返り香澄と相対する。
「ここからは、俺達の戦いだな!!」
俯いていた香澄が顔を上げ、リョウの目をキッと睨みつける。
「俺達は格闘家だ!戦いあうことでしか語り合えない……だが戦いさえすれば分かり合えるはずだ!」
何が香澄をこんな凶行に駆り立てたのかはわからない。リョウは、ただ正直な気持ちでそう呼びかけた。
「…………藤堂流、藤堂香澄。………参る!」
まだその瞳から負の感情は消えないが、香澄も、確かにそれに答えた。