KOFでエロパロしてみるスレ

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454龍と霞6/19
 その時だった。
「覇王!翔吼拳!!」  
リョウに当たる寸前で軌道をずらすようにぶつけられた気の塊が、斬鉄波の威力を相殺し、爆音を轟かせた。
「無事かいな!リョウ!!」
「大丈夫!?お兄ちゃん!キングさん!」
「うむ。間に合ったようだな!」
「ロバート!ユリ!親父!?」
リョウのピンチを救ったのは、彼の親友と家族達だった。
「お、お前らどうしてここに……」
「え?いや〜、偶然通りかかっただけやで?」
そう言うロバートはなぜかこの店の制服を身につけている。
「……今までどこにいたんだ?大方、俺とキングの様子を覗き見するつもりだったんだろ?」
「覗き見とは何だ!わし等はお前の未来のことを考えて、温かく見守ろうとしただけだぞ!」
天狗の面の男が堂々と言う。
「親父……あんたって人は……」
リョウはこの時ほど目の前の男と血がつながっていることを悔やんだことはなかった……いや、結構あったかもしれない。
「あー、それでな、リョウ。もうぶっちゃけるけど、ホンマはこのレストランに忍び込んで“見守る”はずやったんや」
「それなのにお父さんが隣のホテルと間違えちゃって!こっちで凄い物音がするまで気付かなかったんだよ!」
「お、お前達も何でリョウが来ないのかと不思議がっておったではないか!」
「しゃぁないですよ師匠。なんや造りも制服も似とったし……とにかく、それから急いでこっちに来たんや。
 いや〜、危機一髪やったな」

 「まったく…お前らバカ親父とバカ妹とバカ虎のバカな行動に助けられるとはな。バカみたいな話だ。なぁバカたち?」
「……お、お兄ちゃん怒ってるっチ……」
「ま、まぁとにかくやな。こいつらを……何とかせんとな!」
そう言うとロバートは振り返りざまに龍撃拳を放つ。
その先には、キングの周囲に確実に暗器を設置していくまりんがいた。
「ちっ!仲間が居たとはね!でもあのバカ女もいるみたいだし……好都合かな?」
「フン!そう簡単にはやらせないよ!……助かったよ!ロバート!!」
龍撃拳で出来た隙をついて暗器の包囲網から抜け出たキングが、再びまりんに向かい合う。
気合を入れて選んできたドレスは、すでに裾がボロボロに切り裂かれている。
しかしそこはキング、大量の刃物に囲まれながら致命傷は全く受けていない。
「ワイと師匠は如月影二の相手や!ユリちゃんはキングの助太刀を頼むで!」
そう言ってロバートはこちらを睨んでいる影二に向かい合おうとする。