女装空想小説3

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288ベタネタ投下テスト
 令嬢と下僕

 僕、晶は、父の医療器具販売社が倒産し、親交のあった富豪に身請けられた。
 そして両親と離され、富豪の一人子である仁美お嬢様のお側で暮らし、身の回りの世話を
する役目を与えられた。

 今、僕は山奥に立つ豪奢な別荘にて、黒く丈の長いワンピースに真白なエプロンを着て、
お嬢様が使っている寝室の中央に立たされている。
 他の使用人はほとんどが別棟で眠っていて、他は下の街から通っている。
お嬢様の父であり別荘の主人でもある富豪は仕事に忙しく、あちらこちらを飛び回っている
のだろう。そして、お嬢様の母はすでに亡くなられている。
 つまり、別荘にいるのは僕とお嬢様の二人だけ。
 お嬢様は寝台に座り、その端正な顔が窓から差し込む月明かりで輝いていた。
「ふうん、ずいぶん胸が大きくなったじゃない。薬が効いてきたのかしら。成人前の方が
より効果が高いものね」
 僕は、お嬢様の趣味でメイドの服装を義務づけられ、それに合わせた身体に作り変えられ
つつあった。
 そんな僕を見て、お嬢様はクチビルの端を上げて笑っている。
 仁美お嬢様は赤い革靴を履き、飾り気のない白のワンピースを着て、銀のネックレスを
首にかけている。一見すると、飛び抜けて美しくはあっても、極一般的な少女だ。しかし
子細に眺めれば、ワンピースが絹で織られ細かく刺繍されている事、ネックレスにはめられた
宝石が高い透明度と重量を持っている事に気づくだろう。
 黒く流れる髪は腰まで届き、陽に当たる事のない肌は抜けるように白い。伶俐に整った顔は
僕をあざわらいつつ、かすかにほおを染めて上気している。
「晶はこのままでもじゅうぶん女顔だけど、整形してみるのも面白いかもしれないわね」
 お嬢様が右手を引き、僕は小さなうめき声をあげた。
「ほら、逃げないの。前に出なさい」
 ほっそりと長い手には皮紐が握られ、僕の首輪に繋がっている。普通にしていれば痛くなく、
間違って首が絞まる事もないが、内側のトゲで主人の思い通りに痛みを与えてくる。
2892/5:2005/06/03(金) 04:30:01 ID:BQH0eIAB
 僕は寝台に近づかされ、傲岸な笑みを浮かべるお嬢様にかしずいた。
「あなたみたいな変態が生きていけているのは、誰のおかげだと思っているの?」
 側まで歩み寄らされた僕は、お嬢様に頭をなでさすられた。
 別荘に来て一年、髪は肩までかかるようになった。邪魔にならないよう、左右の耳辺りは
三つ編みにしている。その髪型は、もちろん自分の手で編んだものだ。
 今では、女性の下着も服装も化粧までも全て自分の手でできる。恥ずかしさは消えないが、
感情を押し殺して機械的に行えるようになった。
「髪も伸びて、ずいぶんメイドらしくなったかしらね。でも、これ以上は伸ばさないように。
仕事にさしつかえるわ」
 細い指が泳ぐように動き、カチューシャを着けた僕の頭をくしけずる。
 その指が唐突に僕の胸をわしずかみにした。ふくらみかけの肉をつかまれた痛みに、思わず
声をあげてしまう。
「それにしても同い年で、しかも男なのに私より大きいなんて生意気ね」
 僕の羞恥心を煽るためだけの言葉だ。お嬢様の外見に欠点があるとしたら、胸の薄さだけ
だろう。しかしそれは、純日本人らしい美しさを高め、劣等感を持つほどの問題ではない。
「……お嬢様、おやめください」
 もちろん僕の懇願が聞き入れてもらえるはずもない。
 エプロンの肩紐をほどかれ、ワンピースのボタンを開けられ、僕の胸がまろびでた。白い
ブラジャーに包まれた胸は、すでに同年代少女の標準ていどに育っている。
 お嬢様は何もいわず、僕の胸にクチビルを寄せた。
 桜色の舌が僕の乳首をなめとり、吸い上げ、噛み、唾液をからみつかせる。羞恥心や快感が
ないまぜになり、自然と涙があふれてきた。
 執拗な愛撫は僕があえぎ声を出すまで続けられた。
「あら、ここもずいぶんと大きくなっているわね」
 お嬢様の左手がメイド服越しに僕の股間をつかんだ。
 何重もの布越しに乱暴に、そしてお嬢様の手が触ってきた事実そのものに興奮し、僕は精を
漏らしてしまった。
 太ももに履いたストッキングの表面を精液が流れ、足元に垂れた。
「……仁美お嬢様」
 そう、僕はどんなふうに扱われても、この美しいお嬢様が嫌いになれない。
 とろけてしまった僕の視線に対し、お嬢様は汚物に対するような表情を浮かべ、目をそらした。
2903/5:2005/06/03(金) 04:32:18 ID:BQH0eIAB
 僕は足を広げるように絨毯に座らされ、エプロンとスカート、パニエを自らの手でめくれ
させられた。
 爪先から太ももまで包む白いストッキング。それを止めるための白いガーターベルト。
 レースがほどこされた半透明の薄いショーツは、僕の股間を包みきれず、限界まで膨張し
ている。かつては純白だった下着は、先走り液と一度目の射精で黄色く染みが付き、水滴が
表面に浮かんで絨毯に垂れ落ちた。
「あら、一週間前に剃らせたばかりなのに、もう毛が生えているのね」
 お嬢様の言葉に僕は耳まで赤くする。
「他と同じように永久脱毛するべきかしら。晶はここの毛だけは濃いめだものね。でも、
私の前で剃ってみせるのが気持ちいいのよね、あなたのような変態は」
 つぶやきながら、お嬢様は両足を上げ、僕に靴を脱がさせた。白い靴下に包まれたお嬢様の
小さな足。
「動いてはダメよ。少しでも動けば、その嫌らしい格好のまま、街を散歩させようかしら。
もちろんよつんばいでね」
 そういって右足の裏を僕の股間に当てがい、足ふまずで包むようにこすりはじめた。
 運動する必要がない人種独特の柔らかい足裏の皮膚が、布越しにも感じられる。ねっとりと
しながら予測できない動きは、隠れて行なっている自慰とは比べ物にならない快感だった。
 ふくらんだ僕の股間は心臓の鼓動に合わせてびゅくびゅく上下する。すぐにも射精しそうに
なったが、僕はクチビルを噛んで我慢した。
2914/5:2005/06/03(金) 04:33:15 ID:BQH0eIAB
 そんな僕を見て、お嬢様はいじわるな笑みを浮かべ、身を乗り出してささやいた。
「好きよ、晶」
 心臓がひときわ大きな鼓動を打ち、股間の根元がぶくりとふくらむ感覚がした。勃起したい
のにさせてくれなかったショーツが限界まで伸び、ぱちんと外れた。
 そしてついに僕の唯一残った男を証明する部分が伸び上がり、白濁液を放った。
 限界まで我慢していたためになかなか止まらない。僕は懸命に両手で抑えようとしたが、
すでに数滴がお嬢様の顔についてしまっていた。
 お嬢様は無表情で顔についた精液をぬぐい、汚れた指をなめてから、にやりと笑った。
「ふふ、嘘に決まっているじゃない。変態女装少年なんかを好きになる人間なんて、この世の
どこにもいないわよ」
 お嬢様は汚れた足先を僕に向けた。僕は逡巡しながらも顔を近づけ、僕自身の精液が飛び
散った靴下をなめた。
「足をなめるだけで勃起するなんて。本当に変態なのね」
 頭の上からお嬢様のさげずむ声が聞こえた。
 それでも僕は黙々と靴下をなめ、爪先を口にふくんだ。外見に瑕疵を持たないお嬢様も、
さすがにここだけは汗の臭いがある。しかし常に清潔にし、臭いを取る努力もしているため、
耐えられないほどではない。むしろ、隠されている部分を知り、触れられる事が、倒錯的な
優越感をもたらしていた。
2925/5:2005/06/03(金) 04:40:28 ID:BQH0eIAB
 どれだけの時間がたったのか、僕はようやく許され、お嬢様の足先から口を離した。
 そして、次に何を命じようかと考えたのか、お嬢様が首をかしげた時、屋敷に鐘が鳴り
響いた。
 屋敷の中央にすえられた振り子時計が、午後十二時を告げたのだ。
 お嬢様は急に全てに対する興味を失ったかのように黙り込み、寝台から立ち上がった。
僕もあわてて立ち、お嬢様に首輪を外してもらう。
「残念ね」
 お嬢様はぽつりとつぶやき、靴を履かないまま部屋にそなわった浴室まで歩いていった。
 僕は脱がされた靴をそろえ、急ぎ後を追った。
 脱衣所でお嬢様を脱がせて全裸にし、僕自身も服を脱ぎ捨て、バスタオルをまとう。僕が
身体を洗うのは、当然お嬢様が入り終わった後だ。
「ごめんなさいね。お散歩は次の機会にしましょう」
 そう言い残し、お嬢様は居間に去っていった。僕は深々と腰を折る。
 メイドをしている事は父親には秘密なので、僕は本来の少年らしい服装に着替えた。
 そして寝台のシーツを取りかえ、床の絨毯に染みができないよう処理をする。今夜ここでは
寝ないだろうが、やるべき事はしておかなくてはならない。
 全ての仕事を終え、一階に続く階段へ向かうと、下から優しい声が響いてきた。
「元気にしていたかい、仁美」
 父の会社が倒産する前に出席した企業家同士の交流会と、身請けられた日の二度しか会っては
いないが、よく憶えている。
 仁美お嬢様の父であり、僕と家族を救ってくれた恩人であり、日本で五指に入る製薬会社を
経営している男だ。
 僕の身体を作りかえている薬は、その会社で作っている。もっとも、その薬がお嬢様の手で
僕に与えられているとは父親は気づいていない。
「もちろんよ、パパ」
 仁美お嬢様の、僕には一度も聞かせた事のないような甘えた声も聞こえてきた。
 今日はお嬢様がお父様と会える、数少ない日。
 きっとお嬢様は父と二人で眠るのだろう。母親を亡くしてからずっと、お嬢様は孤独なのだ。
 そして僕はいつものように使用人部屋へ下がり、一人で眠った。