ギャラリーフェイクのエロパロとは。
それは時に華麗に、時に淫媚に、美術の裏側を暴く……
本物には無い贋作(エロパロ)ならではの
不埒な世界が繰り広げられるのです。
◆アニメ放送枠
テレビ東京 毎週土曜日 24:55-25:25
テレビ大阪 毎週土曜日 25:30-26:00
BSJ 毎週日曜日 24:30-25:00
ティー・ヴィー・キュー九州放送
毎週月曜日 26:25-26:55
テレビせとうち 毎週火曜日 25:40-26:10
テレビ愛知 毎週水曜日 25:58-26:28
テレビ北海道 毎週水曜日 26:30-27:00
アニマックス(スカパー&ケーブル)
毎週木曜日 22:30-23:00 (4週遅れ)
ということで、需要と供給に激しく不安を感じますが
よろしく。
神をお待ちしてます。
5 :
需要者その二:2005/04/22(金) 03:40:25 ID:5aKQSvF2
石坂サン(
>>1)乙〜
サラタン(;´Д`)ハァハァ
三田村タン(;´д)ハァハァ
フェイツィ様(;´ω)モットイジメテ
6 :
A001:2005/04/22(金) 20:18:21 ID:Q5Y2E1E+
「サラ/高度3万フィートの恥辱」
ニューヨーク行きの飛行機内は、夜の機内食も終えて、とうに消灯の時間になってい
た。ほとんどの席で乗客は静かな眠りにつき、何か読書でもしているのか、手元灯をつ
けている者はわずかしかいない。
その中で、一人の少女も窓際の席で壁に寄りかかるようにして、穏やかな寝息を立て
ていた。
中東某国の出身であるサラ・ハリファは美しい黒髪と褐色の肌の持ち主で、その無垢
で可愛い寝顔には少女から大人へと移り変わる途中の、仄かなあどけなさと気品とをそ
なえた端麗な輪郭が見て取れる。
元メトロポリタン美術館のキュレーター(学芸員)であり、今は贋作を専門に扱う画
廊「ギャラリーフェイク」のオーナー、フジタを慕う彼女は、仕事で一人ニューヨーク
に行ってしまった彼を追って、この飛行機に乗り込んだのだった。
シェードを上げたままの窓には、漆黒の夜空に小さく瞬く星々がゆっくりと流れてい
く様子と、その中で夢に浮かぶサラの姿が映し出されている。
ふと、サラはかすかな意識の中で不意に眠りが浅くなるのを感じた。
エンジンの低い轟音以外、たいした物音や声もない機内で、まだ夜明けまでは随分と
長そうだというくらいしか分からない曖昧な時間を感じながら、わずかに開きかけた瞳
を閉じて再び眠り込もうとした。
しかし、なにか奇妙な違和感のようなものに妨げられて、夢の中で一緒にいたフジタ
はゆっくりと薄れて闇の向こうに消えていってしまい、彼女は寂しく眠りにつくことが
できない。
「フジタ……、ん……」
最後の寝言の欠片に、自分でも妙な吐息が混じるのに気付くと、サラはだんだんと意
識を覚醒させていった。
7 :
A002:2005/04/22(金) 20:19:02 ID:Q5Y2E1E+
(え……なんか、膝が温かい……?)
確かに肩まで毛布をかけて、ついさっきまで眠っていたのだから身体が温かくなって
いるのは間違いないが、それにしてもこれは、何故か左足だけがとくに温かく、かすか
にくすぐったいような心地よさを感じる。
悪くはないのだが、この感触では眠りに集中できないと、サラは毛布の中で小さなお
尻を少しずらして姿勢を変えようとした。
(……え、なにこれ?…やだッ!)
毛布の中、自分の膝元に何気なく動かした手が予期せぬものに触れると、今度こそ急
激に意識をはっきりとさせたサラは思わず驚く。
自分以外の手がゆっくりと太ももを撫で回し、その指先がさらに少しずつ這い上がっ
ていこうとしているのだ。
サラは褐色の肌に映える純白のタートルネック・セーターと、それに合わせた可愛ら
しいピンクのフレアスカートを履いていた。
フジタはすぐに子供だとバカにするけど、案外こういう可愛らしい服も彼の好みだと
いうことを、サラはちゃんと見抜いていた。大好きな彼のもとに、わざわざこうして押
しかけて訪れるのだから、オシャレだって気を抜けない。何着分も悩み抜いてのコーディ
ネートだった。
それなのに、今はそれが大きな間違いだったようにさえ思えて仕方なかった。
少女の若く健康的な張りのある素足をじっくりと撫で回した謎の手は、そのまま指先
をスカートの中へと滑り込ませようとしている。
微睡みの中でのこととは言え、フジタ以外の見知らぬ手に愛撫され、感じかけてしまっ
ていたことに恥じ入る余裕も無く、サラは咄嗟にスカートの上から不埒な手を押さえつ
けた。
8 :
A003:2005/04/22(金) 20:22:08 ID:Q5Y2E1E+
「あのっ……ちょっ、と……」
ぎゅっと脚を閉じて手を押さえつけたまま、サラは眉間にしわを寄せた眼差しで睨む
ように視線を送った。一番窓際の席だから、犯人は当然隣の人間に間違いない。
それは、30代前後のビジネスマン風のスーツを着た男だった。
リクライニングを半分ほど傾け、毛布をかけてアイマスクをしてはいるが、その男は
眠ってはいないと分かった。サラは、その男の口端がかすかに笑うのを確かに目撃した
のだ。彼は周りからは見えないように寝たフリをして、毛布の下から腕を伸ばしてサラ
に悪戯していた。
不運なことに、その男のさらに隣向こうは空席で、助けを求める相手がいない。
「あの、やめて下さいっ……人を呼びますよ!」
サラは毅然とした口調で言いながら、しかし、思わず声を潜めてしまった自分に内心
で激しく後悔した。大声を出し、自分が性的な対象として男に触られたことを周囲に知
られることを、無意識に恥ずかしく感じてしまい、悪意に敢然と立ち向かう勇気が無い
ことを暗に示してしまったことになる。そしてこういったことは一度機を逃すと、次の
機会にもそれを逃してしまうものなのだ。
男もそれを察したのか、再び唇を歪めて小さく笑った。
押さえつけられて一瞬ん止まっていた男の指先が、また行為を続けようと動きだした。
男の指先が、自分の膝の上でもぞりと動く感触に、サラは息を飲んで視線を落とした。
自ら押さえつけているせいで、指先がわずかに内側を撫でただけでも、はっきりとそ
れを感じ取ってしまう。しかし、ここで力を緩めればどうなってしまうか想像も付かな
いので、決して屈するわけにはいかない。
それなのに男の手は容赦無く蠢いて、少女の滑らかな脚を少しずつ愛撫していく。男
女の力の差と、すでに侵入されかかっているのに自分はスカートの布越しにただ押さえ
ることしか出来ないという不利な位置関係は、状況を打開しようもなかった。
自ら燃料投下です。
気に入ってくれたら即死回避支援ヨロ。
イイヨ!イイヨー!
この調子で続きキボンヌ
11 :
A004:2005/04/23(土) 15:00:36 ID:aaQ4ZswT
(ん……っ……はぁっ……)
サラは身を縮ませ、いつの間にか息を乱しはじめていた。男はその攻防さえ楽しむか
のように、強引になり過ぎることもなく、じっくりと愛撫を続けて余裕を見せている。
(もう、またっ……んッ………)
サラの太腿と小さな手に上下に挟まれたまま、男の手はさわさわと撫でるように動い
たり、急に力を入れて奥へ進もうとしたりするので、サラはそのたびに力の加減を変え
て対処しなくてはいけない。
大の男相手に少女が抗うために体力的に消耗するというだけでなく、気の許せない状
況が延々と続けられると、精神的にも疲労がつのっていく。サラは自分の頭が少しぼうっ
とし始めているのに気付き、動揺せずにいられなかった。
自分は何故こんなことをしているのか。もう、このまま力を緩めて許してしまっても、
大事な場所を少し触られるだけで、他に危害までは受けない気がする。大きな手の感触
は温かくて、我慢すればできないほど気持ち悪いわけではない。それどころか、微かに
漏れる自分の吐息に心地良さが混じっていないと、完全に否定できるだろうか。
男の手は熱く強引だが、どこか丁寧な触り方は、傷や痛みを与えないように気遣う優
しさでもあると錯覚しかけ、誤解だと分かっているはずなのに納得して受け入れてしま
おうとしている自分がいた。
自身の内心の変化に戸惑ったサラは、緩急をつけた男の手が突然強くスカートの奥へ
と捻り込まれる動きに反応しきれなかった。
(…ッ……嫌っ……!…あぁ……)
男の指先がついに脚の付け根へと辿り着き、下着の薄い布越しに少女の柔らかな膨ら
みへと触れ、熱く押し付けられた瞬間だった。
12 :
A005:2005/04/23(土) 15:02:45 ID:aaQ4ZswT
長い駆け引きのせいで、褐色の肌はかすかに汗ばみ、スカートの奥は蒸せたようになっ
ている。下着越しに触れられた少女の其処は、焼き立てのパンのようにふっくらと生温
かく、とても柔らかだった。
最も敏感な場所に触れられてしまったサラは、小さく身を震わせて万感の思いで息を
吐いた。
薄々は触られてしまうかもしれないと考えていた見知らぬ男の指を実際に押し付けら
れ、もはや抵抗する意味は失われてしまったかのような気持ちにさえなる。相変わらず
両手で押さえ続けてはいたが、すでに半分ほどの力が失われていた。
もうこれで満足しただろう、解放して欲しい。そんな思いでサラは弱々しく視線を男
へと向けた。
だが、男は相変わらず眠っているフリのままで、サラには振り向きもせずに薄笑いを
浮かべている。
それどころか、指先はサラの大事な場所をもっと確かめようと、動きを止める気配が
なかった。下着の触り心地を指先で楽しみながら、手のひらを内股へと這わせて撫で付
けていく。もう上から押さえつけても無意味なほど侵入して、触りやすいように脚を広
げさせようという力が加えられた。
その愛撫と圧迫感に、サラの肌は否応無しに反応して恥ずかしく熱を帯びてしまう。
普段は感じることのない違和感が、ゾクゾクと背筋をかけて少女の下半身を痺れさせ、
下腹部の湿度を高めていった。
「(ああ…そんな……んっ……はぁ……!)ぁ…んッ!」
深い諦めと羞恥心、終りない絶望の中、少女は息を荒げて感じはじめていた。
男の指が布越しに割れ目に押し付けられ、強くゆっくりとスジを撫で付けていく。サ
ラは前屈みになったままピクンっと顎を跳ね上げ、男や周囲の席に気付かれないように
と、ずっと耐えていた吐息と声が、とうとう小さく漏れてしまった。
少女の秘所は男に与えられた刺激を確かな快感として受けとり、身体中に微弱な電流
を流して悦びを示してしまったのだ。
13 :
A006:2005/04/24(日) 02:37:26 ID:/rNhy+kR
一度それを気持ち良いものとして感じてしまえば、身体は勝手にさらなる行為を期待
しはじめる。彼女は自分の意志と関係なく、痺れるような熱が下半身にこもるのを感じ
た。膣口では男を受け入れる準備が進み、甘い蜜が集められていくのだ。
無遠慮に押し付けられた男の指に上下に擦られ、ふっくらとした双丘と縦筋が下着に
くっきりと現れていく。その形状を強調するように、縦筋に沿ってじわりと染みが浮か
びはじめた。そして軽く指を突き立てられれば簡単にすぼまり、下着の向こうにさらに
奥へ続く入口がある事を予感させる。
(あぁ、もうだめ……嫌なのに…んッ……ああ……息が、声が出ちゃうっ……)
すでにサラの手は力なく添えられているだけで、今はもう片手も戻して、強い刺激を
感じるたびに喘いでしまいそうになる口元を、必死でかばうことしか出来ない。細くし
なやかな指の隙間から、ふぅ、ふっと細かく熱い吐息が途切れ途切れにこぼれていく。
押さえつけていたサラの手が緩むと、男はさらに大胆になって、大きな動きでサラの
下半身を愛撫しはじめた。手のひら全体で下着の上から包み込むように股間を撫でて細
かく揺らし、中指と人さし指を器用に使って、指を突き立てたり恥丘をこね回していく。
敏感な場所に与えられる振動に、サラは可愛らしく身震いしながら快楽に流されそう
になるのを耐え、巧みな指遣いに何度も意識を手放しそうになった。
十分にほぐされながら、与えられる刺激をすっかりと感じてしまい、ともすれば勝手
にゆるゆると開きかけてしまう脚を、まだ閉じようとするのがいじましい。
しかし少女の膣口は、もう自分でもはっきり分かるほど濡れてしまっていた。
湿った布が貼付くような感触は気持ち悪いのに、男の指で圧迫されると熱く気持ち良
くて、一瞬それだけでは焦れったいようにさえ感じてしまう。
(ふぅっ…ん……ぁ、んッ……ぁ………!)
いつの間にか、男の手に添えられたサラの手に再び力が込められていた。しかし、そ
れは拒絶するというよりも、反射的に押し付けて、男の指をもっと強く感じてしまいた
いという無意識の反応だった。
14 :
A007:2005/04/24(日) 02:38:38 ID:/rNhy+kR
(あぁ…はっ……ん、……)
朦朧としかけていたサラは、不意に男の責めつけが緩められたことに気付いた。
手が離れたわけではないが、指先は最も敏感な場所から遠ざかり、今は脚の付け根近
くの内股をゆっくりと撫で回しているようだった。
やっと許してもらう事が出来たという深い安堵感と、かすかな物足りなさを感じてし
まっていたが、だからと言ってどうすれば良いのかも分からずに、ただ芒洋とした表情
でシートに背を凭れてしなだれた。
周囲は薄暗く、みんな眠りについていて、ここで起こっている異変になど誰も気付い
ていないようである。機内に響く相変わらずのエンジン音は脳裏を痺れさせ、サラは一
人、乱れた息づかいの中で悪い夢を見ているのではないかと、真剣に願わずにはいられ
ない。
だが、そこで気を抜いたのは間違いだった。
男は決して行為を終りにしたわけではなく、相変わらずサラの太腿を撫で回し続けて
いたが、その手がまた這い上がってきたのだ。
スカートの中で大きく腰横を撫で上げた手は、なだらかな曲線を描く少女の下腹部に
指先を沿わせていく。
サラは最初、今までとは違う男の手の動きが何を示しているのか分からなかったが、
そこにあるものに気付いて愕然とした。
(…あ……あぁ、そんな……ッ……!)
男の指先は、下着のラインを辿っていたのだ。
実際にはあり得ないと分かっているが、フジタに見られても馬鹿にされないように、
サラは少し気恥ずかしく感じつつも、時々密かに大人っぽい黒い下着をつけていた。今
日の下着も縁の部分はさりげない程度のレース模様でまとめられ、中央には小さな赤い
リボンがアクセントになっているもので、セクシャルでもあるし可愛くも見える、お気
に入りのものだった。
直接見られたわけではないが、背伸びした自分の考えが見透かされたようで、一瞬サ
ラは自分が窮地に瀕していることも忘れて、必要以上にかあっと顔を赤らめて俯いてし
まう。
男は、サラがたいした抵抗もできないのを良いことに、そのまま下着の端を軽く持ち
上げて、あっという間に指を滑り込ませた。
(もう…許…して……はぁ……っ!…嫌ぁ……ッ、……あ……んッ!)
できたとこまでずつ。
それにしても思った以上に人の少ないスレでつね…(ノ∀`)
でも、今日放送のサラタンも良かったので、もう少しガンガル!
GJ!
続きに期待
17 :
A008:2005/04/24(日) 19:48:49 ID:/rNhy+kR
下着の中はほど良く蒸れていて、指先がすぐに柔らかな茂みに触れた。
まだ成長途中なのか、少女の陰毛はそれほど濃くなく、淡い。だが大事な場所を護る
ために、下着の中に潜った少し下の辺りから薄らと生えはじめて覆い隠し、ずっと下へ
と続いている。
サラはもう上から押さえるのは諦めて、片手でゆるゆると男の腕を押し返そうとした
が、それも弱々しいものだった。構わずに茂みの奥を探って割れ目を見つけ、秘所を撫
で下ろす指の感触に、小さく唇を開いて震わせることしかできない。
(はぁっ……はッ……嫌、そんな……開かない、で……)
茂みの奥で、男は指先の感触だけを頼りに割れ目を辿りながら、縦長に楕円を描くよ
うにして上下に擦り付け、同時に、少しずつ割れ目を押し広げていく。丁寧な指の動き
に、肉厚の陰唇がくちくちとこね回されて形を変え、無理をしなくてもそれだけで、ほ
とんど勝手に開いていくようでもあった。
(ん…、ああ……駄目ッ…ふ、ぁっ……んぅッ……)
サラはまだ自身でもほとんど触れたことのない内側の粘膜を、男の指に触れられる瞬
間を知った。想像以上の激しい刺激が少女の身体を貫き、屈辱とともに堪え難い快楽に
痺れた背中が、思わず弓なりに小さく弾ける。
他にどうすることも出来ず、そばにあった男の腕を掴んで、夢中で掻きむしるように
撫でた。
せめてもの抵抗を示してるようでもあり、他に行き場のない快楽をぶつけて存分に感
じているようでもあり、あるいは、さらなる刺激をせがんでいるようでもある。
男の好きなように、どうとでも解釈できる反応だった。
だが、幾重かの肉襞が重なるようにして複雑な形をなしている少女の膣口が、ぬるり
と熱く濡れているのは隠しようもない。
男はさらに深く蜜壷へと指を埋め、従順に、容赦なく、少女の身体が求める望みを叶
えていく。
18 :
A009:2005/04/24(日) 19:50:43 ID:/rNhy+kR
サラの膣口はほとんど抵抗もなく、捧げられるままに男の指をくわえ込んでいった。
クチュっとかすかに音がするような感触とともに指が埋まると、その隙間から溢れた
透明な液が一滴、サラの内股を伝い落ちていく。まだ狭い少女の膣は、侵入する異物を
わずかに押し返そうと圧迫したが、同時に欲するものを逃さないように締め付けてもい
た。
サラはあどけない唇をわななかせながら、その一部始終を感じていた。
自分のよりも、ずっと長くて太さもある男の指が深々と埋められていく。
ただ強引に貫くのではなく、膣壁を撫で回すように揺らして静かに沈められていくの
で、少なくとも感覚的には気持ち良さの方が遥かに勝っている。抵抗できる理由が見当
たらなかった。そして、自分の下半身で熱く膨れ上がる女としての快感に、なけなしの
理性さえ大きな波に飲み込まれて消えていく気がした。
「はぁっ……ぁッ……ああ…い、いっ……ん…イヤぁ……」
男の指が根元まで埋められると、サラはどうしようもなく喘いだ。背中をかけのぼる
快楽に身を震わせ、今まで片手でずっと押さえていたのに、もう我慢できずに小さな声
が出てしまう。
サラの膣奥で、形を馴染ませるように先をくねらせた男の指は、粘膜が充分に熱く濡
れているのを確かめると、やがて静かに引き抜いていき、すぐにまた突き上げた。
指が、男根の挿入を想定するかのように同じ動きをはじめたのだった。
実際にサラも、出し入れに合わせて全身の神経を秘所に集中させ、どんな小さな動き
も逃さずに感じてしまっている。
最初はきつい締め付けをなだめるように、真っすぐにゆっくりとした動きだった。
それでも、指の第二関節辺りの節くれが膣口に引っかかるように抜かれると、その刺
激に膣全体がきゅっと締まって引き止める。男の指はそれに応えて一瞬動きを止め、す
ぐにまた挿入してサラの女の部分を気持ち良く満たしてくれるのだ。
19 :
A010:2005/04/24(日) 19:51:37 ID:/rNhy+kR
「あぁ……んッ……ぁ……んんッ……」
サラは必死で手を当てて声を押し殺そうとしているが、それがどれだけ役に立ってい
るかは、もう自分では分からない。甘く突き上げられるたびに、はしたなく鼻息が漏れ
ていく。
愛液の量が増えてくると、指の動きに回転や指先の巧みな技が加えられた。
深く埋めたまま、指の付け根の方をぐりぐりと回されて膣口を拡げられたり、濡れた
壁を撫で擦りながら愛液をかき出していく。
窮屈な下着の中での指戯なのに、男の指は自在に蠢いて少女の膣奥を蹂躙していくの
で、予想外の新たな刺激を受けるたびに、サラは悶えて声にならない声で喘ぎながら追
いつめられていった。
「ん……はぁ…あ、っ……ダ、ダメっ……イク…イっちゃうッ……っ…ぁ……」
もう、限界だった。
サラは座席シートの上で淫らに腰をくねらせながら、堪え難い快楽の波が胸奥から押
し寄せてくるのを悟った。慌てて毛布の端を引き寄せて口に含むと、歯を食いしばりな
がら、もう片手で男の腕を掴んでぎゅっと握りしめる。
(は…はぁっ……ふッ……ふぅうん、んッ―――…ぁ……っ!)
今までにない、激しい電流が少女の背中を駆け上がって焼き付け、脳裏を閃光で埋め
尽くされたようだった。
深く指をくわえこんだ膣は、食いちぎるような強さで根元から締め付け、その圧力で
じわじわと溢れてくるように愛液が滴る。踊り狂った腰は半分浮かされたまま、快楽に
打ち震えて細かく痙攣していた。
可愛い顔は真っ赤に紅潮して眉間にしわを寄せ、息をすることも出来ないようだ。毛
布を噛んでいなければ、間違いなく絶頂の声を機内中に響かせてしまっていただろう。
やがて、サラは強張らせた身体をゆっくりと弛緩させ、崩れるようにして余韻に落ち
ていった。毛布の中は体温の熱と女の匂いがこもり、褐色の肌はじっとりと汗ばんで上
気している。
男は密かにアイマスクをずらして、荒々しく息を乱したまま果てて動かない少女の横
顔を覗くと、薄く笑って再びマスクを戻し、彼女には聞こえないように呟くのだった。
「やれやれ、もうイったのか。だが、ニューヨークまではまだまだだ。先は長いんだが
な……くくっ」
一応ここで一区切り。もう少し続けるか、別のネタを考えるかは迷い中。
どっちにしても確約はできないんで、出来たとこまでで満足したって下さい。
とりあえずお疲れ…サラタン(;´Д`)ハァハァ
ぐっじょーーー!!!
サラタン(・∀・)イイ!!
フジサラもおながいします(´Д`;)ハァハァ
保守
アニメには出んだろうけどニンベン師の女が萌えるので
婦警プレイssきぼん
24 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 09:00:52 ID:GanlDlAI
ほす
フェイツイによる三田村館長淫絶嬲りがいいな。
例のホープブリューに絡めたエロバージョンで。
「ホホホ。サヨコ、ダイヤを無事に返して欲しかったら今日一日わたしのオモチャになってもらうわ」
「わ、わかったわ、裸になります・・・・・・・・・あ、ああっ、そんなところぉっ・・・・・・」
とか。
三田村とフジタも見たいような
27 :
A011:2005/04/30(土) 11:58:08 ID:BvQ4zuAy
サラはシートに背を預けたまま、虚ろに視線を漂わせて荒い呼吸に胸を上下させてい
た。
ただ席を隣り合わせただけの男の指に辱められ、なす術もなく絶頂に達してしまった
事実の前に、もう自分の世界の何もかもが失われてしまったようだった。
どれほど悔やんでも後悔しきれず、かといって今さら助けを呼ぶ気力もない。それに、
はしたなく乱れた姿を他の誰かにまで見られるのも嫌だった。
これは悪い夢だった。毒蜂に刺されたようなものだ。
サラはぼんやりと自分に言い聞かせようとしていた。全てを忘れて記憶から捨て去っ
てしまえば、元の日常に帰る事ができる。フジタはまた邪険にするかもしれないけど、
いっぱい甘えてしまおう。きっと何だかんだと文句を言いながらも、最後は優しくして
くれるに違いない。
サラが目元に溢れた熱い涙を指で拭おうとするのと、男が手を伸ばしたのが同時だっ
た。
(…あぁ……)
手首を掴まれたサラの表情に絶望の気配がよみがえる。頬を大粒の滴が流れ落ちてい
くのが分かったが、それはたったの一滴でしかなかった。
男の力はそれほど強くなかったが、捻るようにして引き寄せられると肘や肩の関節に
少し痛みが走り、サラは堪らずに腰を浮かせ、つい男の方へと身体を傾けた。
バランスを崩したところで肩を掴まれて引かれると、シートから斜めにずり落ちて男
の足元に移されてしまう。
一瞬、そのまま通路側に逃げ出せるかと期待したが、獲物を手中におさめた男がそう
簡単に隙を見せるはずもなく、彼の左足はしっかりと抜け道を妨害していた。
「……あ、の…何を……」
結局、大きく開かれた足の間から座ったままの男を見上げるような格好で、サラは怪
訝そうに小さな声で尋ねた。男は直接に答えはしなかったが、その次の行動に少女の清
らかな瞳は大きく見開かれ、汚らわしそうに背けられた。
男はサラの目の前でズボンのジッパーを下ろし、彼の男性器を露にしていったのだ。
28 :
A012:2005/04/30(土) 12:03:03 ID:BvQ4zuAy
サラは何が起きているのか理解できなかった。金属を擦るような音がかすかに聞こえ、
視界の下の方でトランクスの青い縦縞模様がなんとなく見えると、現実感の無い脳裏で
無意識にオジン臭い趣味だなどと笑いかけてさえいた。
だが、その下着の中に男が手を入れて持ち出した黒い影。
「あぁ……嘘、そんな……お、男の人…の……」
サラの年齢で何も知らないわけではなかったが、これほど間近に接した経験もなかっ
た。次々と襲ってくる異常な事態に、ほとんど思考力を奪われて混乱してしまう。
疑問と答えが何度も堂々回りをし、無意識に騒ぐ恐怖と悪寒にサラは後じさろうとす
るが、たいして広いはずもない座席の間ですぐに背がぶつかって逃げられない。
男はぎゅっと目を閉じたままのサラの手を掴んで、強引に引き寄せた。
「……ッひ…!」
サラの指先が男のモノに触れた。文字どおり身の毛もよだつようなおぞましい感触に
鳥肌がたち、裏返った悲鳴を上げた。
熱く嫌な弾力感があるが、まだそれほど硬くはない。少女のしなやかな指先には、嫌
なほど存在感のある肉茎と、その皮肌にわずかに浮かぶ血管の様子まではっきりと感じ
られてしまう。
サラは弱々しく首を振ったが、そんな拒否が受け入れられるはずもない。
男に掴まれ、されるままに撫で擦ると肉棒はゆっくりと膨れ上がって硬くなり、少女
の手の中ではっきりと分かるくらいに勃起していく。
「ほら、口にくわえて舐めろよ。分かってるんだろ。でないとお前が望んだ通り、この
まま人を呼んでやるぞ」
初めて男が喋るのを聞いた。
声質は柔らかいが、無慈悲な脅しの言葉にサラは一瞬恐怖に固まってしまうが、あま
り考える余地はなかった。
他の人に知られる事だけは避けなくてはいけない。騒ぎになって全てを衆人に知られ
たら、フジタに顔を見せる事もできなくなる。今はどんな恥辱にも耐え、この飛行機か
ら何とか降りる事さえできれば、一番大事なものだけは失わずにすむに違いない。
かすかに浮かんだ一縷の望みだけを頼りに、サラは諦めたように大人しくなった。
二人の距離を取ろうとしていた腕の力が抜かれ、目をきつく瞑ったまま顔の向きを戻
す。場所が狭いので仕方なく正座して少し膝を前に進めると、ゆるゆると上半身を近付
けた。
29 :
A013:2005/04/30(土) 12:06:32 ID:BvQ4zuAy
恐る恐る目を開いたサラは眼前の男根を目の当たりにすると、すぐに思わず目を閉じ
てしまった。だが、一瞬でも見てしまったペニスは自分の手の中で熱くかすかに脈打っ
ているようで、その存在はもう瞼の裏に焼き付いてしまっている。
サラは仕方なく意を決すると、また目を開き、強要された奉仕を始めた。
しゅ、しゅっ……。
男の機嫌を損ねないように、まずは丁寧に肉棒をしごきながら半分ほど被っていた皮
を剥いて、しっかりと亀頭をあらわした。
赤黒い肉棒が少女の手の中で擦れて、明らかに硬さを増していく。
だが、完全に勃起しきってもサラはまだ延々と手でしごき続けているだけなので、焦
れた男の手が伸ばされた。
サラは殴られるのかと一瞬身をすくませたが、男は彼女の頭を上から掴んで強引に顔
を近付けさせた。サラも抵抗はするものの、力負けしてじりじりと引き寄せられていく
のが分かったので、すぐに諦めてしまう。
ちゅ、っと少女の唇が亀頭に触れた。
かすかに湿った柔らかな感触に、男は鼻息を漏らして感じ入った。
異性の性器に口付ける感触にぎゅっと目を閉じ、サラは涙を浮かべながら耐えるしか
ない。さらに頭を押さえつけられ、股間に顔を埋めると大きく開けた口に彼のモノを含
んでいく。
(ん、ふッ……んぅ…ぅ……)
「おぉ……ん、いいぞ……」
少女と男の息が重なって漏れた。
大きな肉棒に完全に唇を塞がれ、サラは息苦しそうに鼻で息をするしかない。そんな
ものは感じたくもなかったが、くわえてすぐ、亀頭の先から先走りが滲んでかすかな苦
みのような味と匂いが喉奥に広がったので、男が悦んでいると知れた。
せっかくの要望を裏切って続行です。
ここら辺は自分の趣味が優先されるので、あくまでオカズのおすそ分けって
ことであしからず。
age
32 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:47:40 ID:YQzhh3WI
イイヨイイヨー(・∀・)
勃起しますた
神降臨の予感!!!
ハァハァしますた
36 :
A014:2005/05/01(日) 21:54:25 ID:3EGziufN
大きなモノに口を塞がれ、込み上げるような嗚咽感と息苦しさに、サラはそのまま動
けなくなってしまう。
(んッ……ふ…ぅッ……んぅ……じゅぷ……ゥっ……)
肉棒と頬の内側の隙間から青臭いような独特の苦みが流れ込んできて気持ち悪く、そ
れを和らげようとして自然に分泌される唾液が口内に溜まっていく。零して服や床を汚
す事を無意識に嫌ったサラは、それを啜ってしまった。
喉を鳴らして流れ落ちる液汁に舌が動いたので、男は図らずも唾をまぶされて舐めつ
けられるような刺激を受け、背中まで快楽を感じて深く息を吐きながら、びくんっと肉
棒を跳ね上げて一回り膨らませた。
(…ッ!? ん…んぅッ……はっ……かはッ……っ、は…ケホっ……)
喉奥を突き上げられたサラは咽せてしまい、耐えきれずに肉棒を吐き出して小さく咳
き込んだ。口端からだらしなく零れてしまいそうになる涎を、眉をひそめながら指で拭っ
て舐めとる仕草は、誰にも見られる事は無かったがあまりに淫らだ。
少しくわえていただけなのに顎が痺れたように疲れてしまっていて、男の味もまだ薄
く喉に残っているようだった。
休ませてほしいと思ったが、目の前で剛直を怒らせたままの男に、そんな願いを聞い
てもらえるはずがないのは明らかだ。
サラは躊躇したが、やがてしなやかな指先を伸ばして彼のモノに絡めると、ゆっくり
と上下に撫で擦りはじめた。
もちろん、それだけではもう満足させられないと分かっているので大きく舌を出して
伸ばすと、おずおずと顔を近付け、目を閉じて眉を顰めながら亀頭のくびれ辺りにねっ
とりと舌を這わせていく。
(……ん……れろっ……ちゅ……、ん…ふ、ぅん…………)
自分を辱めた男にここまでするのは屈辱的でしかないが、今、体力的に多少でも楽が
できる方法はこれしかなかった。
37 :
A015:2005/05/01(日) 21:55:57 ID:3EGziufN
少女らしい優しい指遣いで上下にしごきながら、亀頭や肉棒の裏筋を丁寧に舐めつけ
て綺麗にしていき、時には袋の方まで指を這わせて下から包みあげるようにそっと撫で
て揉んでいく。
サラはこんな事をするのは初めてだったが、もとからの甲斐甲斐しい性格と、くわえ
込むのをサボっているという後ろめたさから、結果的に熱心な奉仕を続けた。
男の先端からは快楽を示す透明な液が次々と滲むので、サラはその度に口付けて吸い
取っていくが、真面目な彼女自身がそうやって絶えず刺激を与えていくのだから、キリ
がない。
やがて、このままでは終わらないと悟ったサラは、いよいよ覚悟すると亀頭の先端に
唇を押し付け、少しずつ男根を口の中に埋めはじめた。
硬いモノにゆっくりと唇が割り開かれ、侵入する塊を飲み込んでいくが、少しは慣れ
たのか最初ほど辛くは感じずにいられた。
(ん……ちゅ、あむ……んぅ……ふぅう……んッ……)
隆々とそびえる男根を小さな口内に収めるため、わずかに腰を浮かせて真上から頬張っ
ていく。
(んん、ぅ……ふ……、ん……ん……)
何とか鼻で呼吸しながら彼のモノをしっかりとくわえ込むと、サラはゆっくり顔を上
げて自分の口から引き抜いていき、再び深くまでくわえ込んでいった。それを静かに繰
り返しはじめる。
大きな肉棒は小さな口に余り、出し入れする度に唇が肉茎をきつく擦り付け、舌が亀
頭の裏に這わせられる。男のモノはあっという間に唾液に濡れて、てらてらと赤黒く光
り、青スジも増えてさらに醜悪な姿に変わっていくようだった。
少女に施される極上の快楽に、男はえも言われぬように低く呻きを漏らしながら感じ、
サラの頭をそっと撫でた。手触りの良い絹糸のような髪が指の間で滑り、それが上下す
るのに合わせて送り込まれる快感を、己のペニスでじっくりと味わっていく。
38 :
A016:2005/05/01(日) 21:56:51 ID:3EGziufN
(ん……ぅんっ……じゅぶ……ちゅ…ぬぷ……んっ……)
サラは何度も出し入れして唇と手で肉棒をしごき続けていった。頭を揺さぶるうちに
段々と思考がマヒしていくようだった。肩口から滑り落ちる黒い艶髪を何度かきあげて
戻したか分からない。
一度休んだ顎もまた疲れて痺れだし、突き上げる亀頭によって熱く濡れた口の粘膜が
擦られていくうちに、それぞれが融けて一緒に混ざっていってしまうようだった。
周囲に気付かれないように音には注意していたが、それでも自分の口の中で響くいや
らしい水音は意識せずにはいられない。
ぼうっとした心地で頭を上下に振り続けているサラは、自分の身体が奇妙に火照って
いくのに気付かなかった。口と性器というお互いの敏感な感覚を何度も触れあわせる間
に、男の快楽まで少女の身体に染み付いていったのかも知れない。
サラの息はすっかりと上がり、下腹部に熱が溜まっていった。一度絶頂を感じた膣口
が再び開きかけて密かに熱い蜜を滴らせ、下着の恥ずかしい染みを広げていく。
そして男のモノも同時に、限界近くまで昂りつつあった。
少女の腰を浮かせるほど硬く反り上がった肉棒は、びく、びくっと鼓動し、熱くこみ
上げる圧力を刻々と高めていく。もう、いつ暴発してもおかしくなかった。
(ん…んッ…!? フ、ぅっ……ん、んんぅうっ……!)
男はサラの頭を両手で掴むと、自分の思うままに強引に前後に揺さぶらせはじめた。
突然自由を奪われ激しく動かされると、何度も喉奥を圧迫されて苦しめられる。まる
で今まで自分の手の中にあったモノが、強い意志と目的を持って暴れだしたようだ。
すでに抵抗する体力も気力も無いサラは涙を浮かべながら事の成り行きに耐えるだけ
で、男はすぐに低く唸った。
「ん…出るッ……く……ぅッ……」
びゅッ…どびゅっ……ドク、どくっ……!
(……ン!? …くっ……ふ…んぅ、んっ…ん、んぅうううっっ……んぅう……)
涙より熱く濃い精液が、サラの喉奥に流し込まれた。
サラタンに飲んでもらいますた!(・∀・)
そして、当然まだ許してあげないのですw
ところで実は原作未読なので…orz
できたら誰か主要キャラの正しい一人称を教えて下さい。
アニメ聞く限りでは、フジタが「俺」で、
サラ、三田村、フェイツィは全部「私」に聞こえる駄目耳です。
(漢字か平仮名かも正しい表記でおながいします)
>>40 神いわゆるGODJOB!!!
藤田は公(三田村にも)では「私」、サラとかフェイツィには「俺」だったと思う。
女性陣は基本的には「私」だけどサラは藤田と二人の時は名前で言ったりしてる。
あと、サラは原作ではカタコト。
「フジタ、〇〇してるカ?〇〇だヨ!」みたいな。
アニメでは普通に喋ってるので、俺的にはちと萌えない。
原作派だけどGJ
>>40 アニメじゃまず放映されなそうなニンベン師木戸チャンのイメクラ婦警エロきぼん
43 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 01:45:45 ID:9h+PbrTt
(屮゚Д゚)屮
44 :
A017:2005/05/04(水) 00:25:15 ID:v+vqFNtg
サラは残酷に浴びせられる現実をただ受け止めるしかなかった。
喉に叩き付けられるほど強く突き上げられ、口の中で大きく膨れ上がって肉棒が脈動
し、熱く重い粘液が力強く噴き出されていく。
射精された白濁はべっとりと喉に貼付き、そのまま奥へと爛れ落ちていった。
あまりに濃い臭気と味は耐えがたく、サラは吐きたくて仕方なかったが、頭を押さえ
つけられて深々と肉棒をくわえたままで、そうすることもできなかった。
そのうえ追い打ちのように断続的な射精を受けると、狭い口腔内は精液に溢れ、否応
なく飲み込まずにはいられない。
(んぅう……ん…ごくっ……くっ……)
サラは無数に泳ぐ精子達が喉から自分の中へと流れこんでいくのを、漠然と感じてい
たが、それがいつまで続くのかは分からなかった。ただ、いつの間にか男の手がサラの
頬を包むように優しく撫でていて、その手のひらが温かく、身体中に心地良い熱が伝わっ
ていくようでもある。
やがて男が射精を終えて手を離すと、サラは力なく腰を落としてへたり込み、くわえ
たままだった肉棒からずるずると口を離していく。亀頭と少女の唇の間に、白く濁った
糸が引かれた。
少女の口から引き抜かれた肉棒は勢いを失うことなく相変わらずの堅さで跳ね上がり、
サラの頬にべちんっと当たったが、彼女は気にする余裕もなく男の足の間でしなだれて
しまい、肩で息をし続けるだけだった。
だが、男はそんなサラの腕を掴むと、おもむろに自分の方へと引き上げていく。
サラはシートに座ったままの彼に跨がらされると、力が入らずに崩れ落ちて、その胸
元に寄り添うような格好になってしまった。
男はゆっくりとサラを抱きしめて背中を撫でると、そのまま両手を撫で下ろしてお尻
の方へと這わせた。
45 :
A018:2005/05/04(水) 00:26:43 ID:v+vqFNtg
「ん……はぁ……はっ……ぁ…い、ゃぁ…………」
小振りだが形良く膨らんだお尻を衣服の上からいやらしく撫で回した手は、それだけ
では飽き足らず太腿から撫で上げて、柔らかなピンクのスカートを捲るように内側に手
を入れていく。
サラのか弱い抗議の声に薄く笑みだけを返した男は、そのまま素肌のお尻を撫で回す
と、さらに指先を下着の下に滑り込ませ、ゆっくりと脱がせていった。
サラは必死に逃れようとして男の胸に手をつくが、さっきまでの快楽による余韻と動
揺でまったく力が入らずに立ち上がる事もできない。
結局たいした苦労もなく脱がされてしまった黒い下着は、サラの片足首に引っ掛けら
れて残され、哀れな姿を晒された。
「ゃ……お願、い………」
「ああ、分かってる。ちゃんと最後まで可愛がってやるよ。優しくしてやるから、声を
出すなよ」
「ち、ちがっ……ぁ…あ……っ……」
穏やかな口調で、男の小声がサラの耳元に囁かれた。
サラは拒もうとするが、熱い吐息を感じるとそれだけで感じるものがある。
そしてスカートがたくし上げられると、お腹に精液と唾液に濡れた男根が押し当てら
れるのを感じて、完全に言葉を失ってしまった。
逃れる事などできない。さっきまで自分の口の中にあったこの硬く熱いモノが、こん
どは自分の膣中をきつく満たすのだ。口内にはまだ精液の残りが粘ついていた。
それでも少女の身体はおかまいなしに準備を整え、じゅくりと愛液を溢れさせるのだ。
「は、ぁ……い、嫌ぁ……ッ!」
男はじっくりとお尻をこね回してサラの感度を高めていき、尻穴まで軽く弄った。
菊門のしわをなぞられ、軽くすぼまりに指を突き立てられると、サラは新たな恐怖と
未知の刺激に脅えたが、何故か身体はそれにすら反応してしまい、愛液が内股まで滴た
り落ちてしまう。
されるがままに腰を浮かされると、濡れて光る亀頭がサラの膣口にあてがわれた。
>>41 ありがと。今後一人称を使う事があった時には参考にさせてもらいます。
カタコトもイイ!(・∀・) ニンベン師の女も気になる。けど…
漫画もロクに買えない すごい 貧乏!
な自分の作中ではどうしてもアニメがデフォになってしまうかと……orz
スマソ。
47 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 00:53:14 ID:GK9hinDm
神 降 臨
神降臨してるとは!
飛行機内プレイは興奮するな。
49 :
A019:2005/05/04(水) 20:35:25 ID:v+vqFNtg
「挿れるぞ……」
「あ…だ、ダメ……許してぇ……ん……ァ……あぁッ……!」
異物の侵入感にサラは男の肩にしがみついて胸元に額を押しあてながら何度もかぶり
を振ったが、男が容赦する事はなかった。スカートを捲り上げて露にさせた尻肉を両手
で鷲掴みにすると、力ずくで下に押し込んでいく。
硬い亀頭は押し付けられた膣口を簡単に割り開き、ずぶずぶと貫いていった。程よい
肉厚の小陰唇が開かれ、熱く濡れた内側の襞と粘膜がゆっくりと侵入する男根を包み込
んでいく。
「は……ッ……、ぁッ……!」
自分の膣内を満たしていく男根の硬さに圧迫されたサラは、背を仰け反らせて苦しげ
に喘ぐが、刺激が強すぎて声も出せない。熱い肉棒に少しずつ突き上げられると、膣壁
を擦り付けられる快楽にぎゅっと彼のモノを締め付け返し、結合部がますます密着して
敏感に感じていってしまう。
少女の柔らかな尻を押し付ける男の手は熱く、抵抗できないほど力強い。諦めと同時
にゾクゾクと快感に震え、どうせこのまま奥まで満たされるなら、いっそ一思いに突き
上げて至上の快楽を与えて欲しいとさえ考えてしまう。
(んッ……ぅあ……や、ぁ……ああッ……)
そしてサラが密かに願った通りに奥深くまで貫かれると、甘い果実が弾けるような至
福の後に刺激が一瞬和らいで、サラは男の胸の上に崩れ落ちた。うまく呼吸できずに半
開きになった唇は細かく震え、膣内も同じように痙攣している。
男は繋がり合ったままでしばらく動かず、代わりにサラの後ろ頭やお尻をそっと撫で
てきた。その手の温かさと同時に外気の冷たさも感じると、スカートを捲られていて、
お尻も結合部もすべてが丸見えなのを思い出し、サラは恥ずかしさのあまり彼の胸に真っ
赤な顔を埋めて隠した。
(あぁ、だめ……お腹の中が…すごッ…胸も、温かくて……ん、ぁ……ううん、違うッ
……私、嫌なのにッ……)
わずかな理性の断片では激しく嫌悪するのだが、与えられる性の快感はそれ以上に甘
美だ。サラはもう自分が何を考えているのか、どうしたいのかさえ分からなかった。
50 :
A020:2005/05/04(水) 20:36:52 ID:v+vqFNtg
サラと繋がりあう幸福に浸り、少女の秘所の熱や締まりをじっくりと感じると、男は
彼女の腰を両手で掴んでゆっくり動かしはじめた。
(ぅ…あぁッ…あ……んッ、ぁ……)
出し入れが始まると、まったく動けず朦朧としていたサラの下半身から再び快楽が沸
き上がる。
引かれるまま腰を持ち上げると、抜けていく肉棒がカリの部分で膣の天井を引っ掻い
ていき、激しい電流を流されたようにゾクゾクっと感じて、締付けてしまう。
そして抜け落ちる寸前、今度はいきなり腰を押されて、ずんっと重い感触に突き上げ
られた。身体の芯から震わされるような振動と、擦りあげられる刺激があまりに気持ち
良く、ますますきつく根元から男根を締め上げていくのだ。
(んっ……は、ぁんッ……あぁ! んくっ……ぁ…いゃあ……んっ………)
男に腰を掴まれ、されるままに何度も腰を動かして出し入れを繰り返していく。
ぐちゅっ、ぐっちゅっといやらしい音が二人の間に響きはじめるので、男は少しでも
その音を隠すように、サラの背から毛布をかけた。
(もう、はぁ…んっ……そん、な……奥まで突い…ちゃ……ぁ、い…やぁ……、んっ……
も、もうっ……駄目ッ……気持ち、いい…よぉっ……)
若い肉体は与えられるままに快楽を貪りだし、いつの間にかサラは自ら淫らに腰を振
り下ろして肉棒をくわえこんでいくので、男はお尻を抱えるように掴んで逆に引き上げ
てやるだけで良かった。
サラは痴態を隠すように頭を下げて縮こまり、男の胸にしがみつく。胸を押し付ける
と、充血して勃ちあがった乳首が腰の動きにあわせて擦れ、乳房も柔らかく潰れてます
ます心地よい。声が出ないように噛んだ指は、ついさっきまでしゃぶっていた肉棒の感
触を思い出し、無意識に艶かしい動きで舌を這わせて吸っていた。
だが絶頂寸前まで昂らされているのに、激しく動き大きな声を出すこともできないの
は変わらない。もどかしさのせいで、なおさら強く腰を揺らしてしまう。
51 :
A021:2005/05/04(水) 20:38:13 ID:v+vqFNtg
深々と突き上げる男根を受け止めるたびに少女の膣口からは愛液が溢れて滴り、可愛
い唇が熱い吐息を紡いでいく。
擦れあう部分でお互いの感度が高まっていった。男のモノも存分にサラの膣奥を堪能
し、一突きごとに絡み付いてくる襞と、ぬるりとした膣壁全体からの締め付けに、これ
以上なく硬くなって快楽に溶かされていく。
一度サラの口に射精したのにも関わらず彼の限界は近かった。再び溜め込まれた精液
がせき止められ、下半身の状況は緊迫している。
男はサラのお尻から手を離したが、サラは自ら夢中で腰を動かしてしまっていて気付
いていない。毛布の中で白いセーターの裾をたくし上げ一気に胸を露にさせると、ブラ
をずらして素肌の胸を横からこね回した。
(んっ……んっ……ッ…ふ、あッ……あ、駄目…いッ、イっちゃう……ッ)
急に胸を揉まれ、乳首を指で押しつぶされたサラは、激しく鞭打たれたような快楽を
全身に疾しらせ、膣全体をぎゅぅッと締付けてしまった。
その瞬間、男根が耐えきれずに力強く鼓動し、男は少女の身体を下に押し込めるよう
に頭を抱え込んで抱きすくめた。サラの膣奥に熱く煮えた白濁が注ぎ込まれる。
びゅッ…どくどくッ……ドクっ……!
(は、ぁッ……ッ……あ、あぁあああっっっッ………ッ……!)
肉棒が子宮口まで貫いて思うままに射精し、膣奥の壁に何度も精液を浴びせていった。
奥を叩き付けられて灼熱の液汁が広がるのを感じると、少女の膣は肉棒を食いちぎりそ
うな勢いでぜん動し、残った精液の一滴まで絞りとっていく。
(ぁ……あ…熱……すご、こんな……に……んッ…ぁ………あぁ……)
サラはピンク色に爆ぜる火花に頭の中を埋め尽くされて達した。白く霞んでいく意識
の端で、下腹部にじわりと流れる熱い快感が追い打つ波のように全身に広がっていくの
だけが感られる。
二人は一緒に力尽きて折り重なったまま、乱れた息だけを繰り返して辺りに気だるい
空気を漂わせていたが、膣中の壁と、繋がったままの男根はいつまでもびくびくと痙攣
を続けて、なかなか収まることはなかった。
窓の外では濃い群青の景色が少しずつ明るくなり、夜明けが近付きつつあった。
エンジン音は低く唸り続け、通路の奥の方でフライトアテンダントが何か準備し始め
るような気配が感じられる。
男は二度目とはいえサラの膣中での射精があまりに良かったのか、すっかり果ていた。
満足げな表情を浮かべてぴくりとも動かない。
全てはやっと終ったが、激しい絶頂の後で朦朧として男の胸に寄り添ったまま、サラ
は心身とも打ちひしがれていた。やがて意識が確かになるに従って、じわりと涙を滲ま
せていく。
フジタを裏切ってしまった。もう、彼に会う事はできない。
見ず知らずの男に犯され、自らも性の快楽に流されてしまった悔しさのあまり、男の
シャツを掴んだまま声もなく泣き伏せ、どうしようもなく嗚咽を漏らした。
そんなサラの頭を、いつの間にか男がそっと撫でて笑った。初めてアイマスクを外し、
憎々しいほど穏やかな眼差しで見つめてくる。
サラはその目を抉ってやりたい思いで、しかし何も言えないまま睨み返した。
「…ッ……」
「おいおい、そんな怖い顔するなよ。サラだってずいぶん動いていたじゃないか。気持
ち良く感じてくれてたんだろ?」
「誰がッ……アンタなんか、と……」
もう、こいつを殺して自分も。一瞬思い詰めたサラだったが、ふと言葉を途切れさせ
た。どうして自分の名前を知っているのか。
サラは得体の知れない恐怖を感じてたじろいだが、男はその様子を見てまた笑った。
「くっく、まだ気付かないのか。これなら上手く行きそうだな」
思わせぶりな言いぶりと、何もかも知っていて思い通りになるというような不遜な男
の態度。サラは混乱したが、何かパズルのピースが一つずつ正しい位置にはまっていく
ような感覚に怪訝な表情を浮かべた。
「あ……ぁ…ま、まさか……確かに声色は似てるし…でも、だって顔!全然ちがッ…!」
サラの表情が少しずつ引きつっていく。考えてみると思い当たる節があった。
意地悪なくせに本当は優しくて、そばにいるだけで幸せを感じられる温もり。そして、
たった二回で完全に果ててしまう圧倒的な体力の低さなど。
男はサラの表情の変化を眺めて楽しそうに笑うと、顎の付け根辺りを掴んで自らの皮
を引き剥しっていく。いや、それは本物の肌ではなかった。
「ふふ。そうだよ俺だ、フジタだよ。驚いたみたいだな、まあ無理もないか。実は今度
の商売相手がちょっとヤバい奴でね、俺の顔も知られてるからそのままだとまずいんだ。
そこでワーナー警部直伝の変装術を試してみたんだが……サラにもバレなかったんなら、
これで十分いけそうだな。まあ、お互い本当にイケたわけだが!なんてな、はっは」
もう、彼が手にあるキチン・キトサン系の被覆材で作られた変装用マスクを見るまで
もなく、最低のオヤジギャグを聞いてサラは確信した。
自分を犯し陵辱した相手がフジタと分かると、安心して嬉しいどころか激しく怒りが
込み上げてくる。必死で抑えようとするが、筋が張りつめ音が立つほど強く、少女の拳
が握りしめられるのも無理はない。
「フッ、フぅうううっ、フ、ジ、タぁあああ………」
フジタが鬼の形相で目を光らせたサラの様子に気付いた時には遅かった。
「フジタのッ……バカスケベドAHO──ぉおお………ッ!」
「ッ…うわ、おい馬鹿ッ……!」
一気にまくしたてながら、渾身の張り手をお見舞いしようと立ち上がったサラ。
しかし、フジタが恐怖とともに慌てて指差す視線の先に意識を向け、動きが固まった。
「え? ……ッ…ぁ、き……きゃぁああっっッ、嫌ッ、見ちゃダメええええっッ……!」
セーターを大きく捲りあげられたままのサラの胸には、柔らかそうなおっぱいとピン
ク色の乳首が晒されてふるんっと可愛く揺れていた。
慌てて両腕で隠すがもう遅い。飛行機内中に響き渡るサラの悲鳴は、いつの間にか目
覚めを迎えていた周囲の視線を一斉に集めたのだった。
END
54 :
フェイツィ:2005/05/04(水) 20:45:02 ID:v+vqFNtg
(SSを勢い良く床にばらまいて)
ウフフ、さあ、お前達。
小娘が淫らに犯される姿を見たいんでしょう?
汚らわしい野良犬のように床を這って、浅ましく拾い集めなさいなッ!
……ごめん。ちょっと言ってみたかっただけw
サラのフライトFuck編はこれで完結です。どもでした。
おお、そうオチたか!
やらしくてすごく楽しませてもらいました、GJ!
56 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 01:34:36 ID:z7h5pNcB
GooooodJooooob!!!!!!
重文指定!
希少価値も考えれば国宝級!!
三田村女史爆弾装填中!(SMもの)
要請あれば爆撃の用意あり!時間かかるけど!
何?いらない?そうですか…
どうせなら細野キャラ全般にしてくれれば…
俺は『愛しのバットマン』の香山リカにハァハァ…
>>54 超GJ。すげーヨカタ。つうか体力ないフジタワラタ
>>57 需要ありまくるから是非投下してくれ。
個人的には細野不二彦総合スレでもいいと思う。
細野不二彦総合スレを別にたてるのは?
結構需要あると思うんだけど。
マコちゃんとかマリーンとかのSS読みたい
>>57 キボンヌ。
総合スレもいいかも知れんね。
香山リカたんの裸エプロンとかも見たいし。
57です
まだ1/3しか書いてない
急いで残りを…
香山リカの裸エプ…(;´Д`)ハァハァハァハァ
>>57 スレタイなんかに拘らないで、細野不二彦総合スレということでいいんじゃないの。
総合スレを別にしたところで共倒れが関の山だよ。
朝から事故処理を極秘裏に進めるのは大変な作業だった。
まずは借り受けた絵画を修復しなければならない、その目処が立ちやっと先方に出向くことが出来る。
高田美術館の若き館長である三田村小夜子は、ここ数日、自分の部屋へ戻ることも間々ならなかった。
長年の交渉が実を結び、それなりの信頼を勝ち取った、相手は日本の影の首領と呼ばれる下永英太郎。
そのコレクションは一国の絵画保有量に匹敵する。
そこに目を付けて、数点を借り受け、美術展の目玉にする考えは良かった。
しかし、他の仕事が重なり、一時的にではあるが部下に任せたのが悪かった。
下永は小夜子の考えに興味を示し、快く承諾してくれた。
小夜子自身、美術界のジャンヌダルクと呼ばれて悪い気はしない。
だが、そこに慢心があったのは、小夜子自身認めたくない事だが事実だった。
タクシーを降り、下永邸の門のブザーを鳴らす。
このままどこかへ消えてしまいたい気持ちになる、それは間違っても出来ない。
日本の王として君臨してきた下永も、老いには勝てないのか、嘗ての勢いは無い。
下永の持っている力が怖いのは事実だが、それよりも芸術に奉仕する者の端くれとして、自分の甘さが許せない。
目をきつく閉じ、一瞬にして覚悟を決める、己の首を差し出してでも、下永の好意に報いるつもりだった。
「どうぞ…お入り下さい…御前がお待ちです」
下永の側近中の側近、穎川が入り口で小夜子を待っている。
穎川に続いて中へ入る、応接室へ通され暫く待たされた、小夜子は静かに目を閉じ、審判の瞬間を待つ。
すると重厚な扉が開き、車椅子に乗った下永が現れた。
小夜子は立ち上がって深々と頭を下げる、下永は無表情のまま小夜子を見ている。
『この度は真に済みませんでした…お借りした絵画を…』
「ジャンヌダルクと言われた貴方も、所詮は…この程度のレベルの人間だったのですね…」
小夜子の謝罪の言葉を遮り、下永は冷たく言い放つ、唇を噛んで悔いる小夜子は、返す言葉も無かった。
「覚悟の無い者に、大事な絵を貸したこちらの不手際でもある…」
そう言い残し下永は奥へ戻ろうとした、小夜子は下を向いたまま唇を噛んでいる。
『覚悟が無いとは…!?』
穎川が押す車椅子が停まり、下永はジロリと小夜子を睨みつけた。
「貴方には…美に携わる者としての覚悟に欠けている…」
『くっ…!』
「貴方をどうこうしようとは思いません…テレビにでも出て、好きなだけ吠えていればいい…!」
『お待ち下さい!私はこれからも美に携わる者として、このまま帰る訳にはいきません!』
「ほう…言い様は立派ですが…では何によって贖うのです…?」
『そ、それは…何をすればいいかは分りませんが……私自身の命に代えてでも!』
「分りました…貴方の贖罪の方法は後で連絡します…」
穎川の押す車椅子は部屋の奥へ消えた、小夜子は足に力が入らず、へなへなとその場に座り込む。
帰りのタクシーの中で、まだ体の震えが収まらなかった。
下永邸訪問の一週間後に、側近の穎川から電話があった。
小夜子は急いで指定された場所へ向かう、そこは付近一帯に歓楽街が拡がる街だった。
胸中に一抹の不安が過ぎる、しかし小夜子の決意は固い、何が何でも下永の信頼を取り戻したい。
穎川が指定したのは、とあるラブホテルだった。
その前に立つ小夜子は意を決し中へ入る、そこには穎川が待っていた。
穎川は一礼すると、小夜子に着いて来るように目で合図する。
エレベーターで、上がった先の廊下の奥にある部屋へ入る、穎川はそこで初めて口を開いた。
「これから三ヶ月の間、貴方を試します、拒否するしないは貴方の自由…仮に拒否しても貴方に何の罰もありません…!」
『こ、こんな場所で何をするんですか…?穎川さん…貴方が…?』
「いえ…私ではありません…別の者がお相手します…貴方は一切その者に反抗してはなりません…
もし反抗したら、美術館と貴方の家族、親族ごと……消し去ります…いいですか、絶対に反抗してはいけません…」
小夜子は目を丸くして驚いている、唇がわなわなと震えだした。
「分ったわ、ここまで来たら何でもするわよ!」
穎川は無言で頷く、小夜子は腕を組んで穎川を睨みつける。
『で…誰を相手にすればいいの?』
「俺だよ…!」
小柄で太った男が、部屋の暗闇の中から現われた。
『し、柴田…』
小夜子の顔はみるみる青褪めてゆく、その男の事を小夜子はよく知っている。
自分が館長を勤める高田美術館で倉庫の管理をしている男だった。
年は小夜子よりかなり年上で、美術に関して何の知識も造詣も無く、最低で下衆な類の男。
いつも自分をやらしい目付きで見ている、オーナーの親戚でなければ、とっくにクビにしている。
酒の臭いをぷんぷんさせていて、小夜子が最も生理的に受け付けないタイプだった。
「やっと俺にも運が廻ってきたみたいだな〜ヒヒヒ…!」
柴田は笑いながら、小夜子の前に立った
57で〜す!
いや〜間違って書いたもの消しちゃって…
慌てて書き直したんだけど、こんなのでいいかな?
よければこのまま進めますよ〜
偉そうなタイトルだけど、設定も強引だしな〜
三田村女史なら最初から事故起こさないだろうし…
コンコン
誰も居ない…
まずはエロをよこせ、話はそれからだ!なんてな
正直、現時点ではコメントしにくい
そんなに悪くはないと思うんだが・・・
まあスレ住人の絶対数が少ないようだし、余程でないと反応薄くても仕方ない
ガンバレ超がんばれ
70 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 09:49:14 ID:mhP57BBc
俺はサラ萌えだがage
小夜子は周りを見回したが、既に穎川の姿はなかった。
「何キョロキョロしてんだ?あいつなら帰ったぜ」
柴田はニヤニヤしながら、小夜子の体を眺めている。
「おい小夜子…全部脱げよ!」
見下していた男に呼び捨てにされ、小夜子はキッと柴田を睨む。
「おいおい…睨むなよ!さっきの男に連絡しなきゃならなくなるだろ?」
小夜子は視線を逸らし、床を見つめる。
「返事は常に、はい、嫌とか出来ないってのもダメ〜!ほら、早く!」
やがて観念したかのように、小夜子は着ているグレーのスーツを脱いでゆく。
下着だけになった小夜子は、豊満な胸を隠すように腕を回す。
「全部脱げ!」
容赦の無い柴田の叱責が飛ぶ、小夜子は腕を後ろに回し、ブラジャーのホックを外した。
ぶるんと音がしたかのように、豊満な乳房が飛び出す。
「ヒュ〜でっけえオッパイだな〜!」
柴田は顔を近づけて、小夜子の乳房を凝視する、熱い鼻息が何度も乳房にかかる。
「下もだよ!さっさとやれ!」
唇を噛み締め、目線を前方に固定したまま、ゆっくりとパンティーの縁に手を掛けた。
それをサッと下ろし、片足を上げてパンティーを抜き取り、脱いだ服の上へ放り投げる。
柴田の視線は小夜子の薄い陰毛に集中する、小夜子は顔から火が出るほど恥ずかしかった。
「手を頭の後ろで組め!…返事は!?」
『…は、はい!』
手を組んだ小夜子の腋の下を、柴田は親指で触り、ざらついた感触を楽しむ。
「ここは剃るなよ…伸ばすんだ!」
『…はい』
柴田はニヤリと笑うと、掌で大きな乳房を鷲掴みにした、小夜子の白い肌に鳥肌が立つ。
揉み込んでは離すを何度も繰り返す、小夜子は、揉まれた自分の乳房を正視出来ずに横を向いている。
小夜子の乳房が揉まれて赤くなる頃、柴田は乳首に吸い付いた。
夢中で乳首を吸う柴田は気付いていなかったが、小夜子の淡い陰毛の下から、とろりとした粘液が溢れる。
それを拭き取ることさえ、今の小夜子には出来ない。
赤子のように乳房をほうばっていた柴田が、溢れ出した粘液に気付いた。
「おいおい…何だよこりゃ〜?ちょっと乳を弄られただけで、もうこうなるのかよ〜?」
一番知られたくない事を柴田に発見され、小夜子は紅潮した顔を横に逸らした。
柴田はしゃがんで息を吹きかける、小夜子は小さな声を上げて、腰を引いた。
「指で拡げてみろ!」
柴田の命令で、小夜子はおずおずと指をあてがい、ゆっくりと左右に拡げてゆく。
そこは既に、夥しい量の透明な粘液が、何もせずとも溢れ周りを濡らしている。
「あの美人館長殿が、自ら指で拡げるとはね〜やっぱり美人のマンコは、綺麗なものだな!」
わざと卑猥な言葉を浴びせ、小夜子の反応を楽しんでいる。
73 :
57:2005/05/10(火) 02:16:33 ID:D4Zf151R
他に書かれる方いたらどうぞ。
俺のはちょっとかかります…
74 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 01:08:03 ID:fj6vc2An
age
75 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 01:46:41 ID:ZPDMpQld
あげ
まさかアニメで木戸ちゃんが見れるとは……
婦警プレイのお姉ちゃんも顔見せしてほしかったなあ
77 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 00:25:04 ID:gOzTj1yD
諦め気味でage
ぐーぐーガンモ保守
柴田のざらついた舌が、小夜子の秘所を下から掬い上げる。
『…あっ』
舌は拡げる為に添えてある指ごと舐め、小夜子の出す粘液の中を泳ぐように動く。
「自分でするよりはいいだろう?これから色々してやるからよ!」
『くっ…!』
小夜子は、舌の動きに対抗するかのように体に力を入れる、が思うように力が入らない。
「お〜い…汁の量が増えたぞ!?ハハハ…言葉で嬲られるのも好きか?」
柴田は、小夜子を舌で散々弄んだ後に、口の周りを袖で拭きながら、後ろのソファーに腰掛けた。
「四つん這いになって、ここまで来い!」
『…はい』
顔を紅潮させた小夜子が四つん這いになって、奥で座っている柴田の前へ来る。
股のチャックを下げ、柴田が中から赤黒い肉棒を取り出した。
小夜子の目の前で、その肉棒を左右に振ってみせる。
「どうすればいいか、分るよな〜?館長さんよ〜!」
小夜子は柴田をキッと睨みつけるが、諦めたように顔を前に出し口を開け、柴田の肉棒を咥えた。
「おおっ!気持ちいい!ほら、もっと舌を絡めるんだよ!」
柴田が小夜子の頭を抑え、肉棒の根元まで咥えさせる。
不意に喉を突かれた小夜子が咽る、それでも柴田は小夜子の頭から手を離さない。
小夜子は目に涙を溜めて、必死に顔を上下させる。
やがて柴田の肉棒が最大に膨張すると、小夜子の口中に生温かく苦い液体が拡がった。
咽ながら吐き出そうとするが、柴田に顎を掴まれ、口を開ける事が出来ない。
「バカヤロウ!こぼさず全部飲め!」
命令に逆らえない小夜子の喉を、柴田の濃い精子が流れてゆく。
全部飲み込んでも、まだ喉に絡み付いている感覚が残る。
「へへへ…飲み込みやがった…!どうだ?美味いだろ?………答えろ!小夜子!!」
『…は、はい…ハァ…ハァ…お、美味しいです…』
「だろ〜?これから毎日飲ませてやるからよ!ほら尻をこっちに向けろ!」
小夜子は形のいい白い尻を、柴田の方に向ける。
柴田の目の前には、絶対に見る事の出来ない小夜子の姿があった。
「自分から頼めよ…!」
小夜子は柴田が言っている意味が分らず、もじもじしている。
「自分から頼むんだよ!犯して下さいって!!」
パシンと音を立て、柴田の厚い手が小夜子の尻を叩く、白い肌に真っ赤な手形が残った。
『…小夜子を…お、犯して下さい…』
「よーし!!」
飛び付くように小夜子の尻を掴み、己の肉棒をあてがい、一気に奥まで貫いた。
『……アゥッ!』
粘液が垂れるほど濡れていた小夜子の肉穴を、抉るように柴田が入って来る。
それは小夜子の子宮を突き破らんとする勢いだった。
敏感な粘膜を擦り上げられ、小夜子の小さな口から涎が垂れる。
過剰なまでの装飾が施されたラブホテルの一室に、肉がぶつかり合う音が響く。
口から垂れる涎が、床に小さな溜まりを作っている。
それを見つめながら、柴田に犯されている、自ら尻を振って快楽を味わう。
小夜子は普段の自分を見失っていた、例え罰とはいえ、ここまでされる言われは無い。
だが心の中に芽生えた被虐に、柴田によって火を点けられてしまった。
理性で押さえる事が出来なかった、考えれば考えるほど、頭の中の整理が出来ない。
流されるままに、行き着くところまで行くしかなかった。
そして小夜子は不思議なほど、その結論に疑いを持たなかった。
突かれる度に汁を滴らせ、柴田の肉棒を包み込む。
投下キテターあげ
小夜子タンいいよいいよ。もっとやっちゃってくれ。
「ウッ…!」
柴田は小夜子の締め付けに堪らず呻く。
眼下には、自分を見下していた生意気な女の、細く白い首から括れた腰が見える。
腰を突き出しながら掴んでいた尻を左右に開く。
そこには薄い陰毛に守られるように、少しだけ色素の沈着した排泄器官があった。
柴田が一突きする度に、まるで連動しているかのようにヒクヒクと動く。
その成熟した女性の割には薄い色をした器官を、見つめている柴田に限界の時が近付いていた。
自分を締め付ける粘膜に、最後の抵抗をすべく柴田の肉棒が最大に膨張する。
小夜子の中に、自らが出す粘液とは違う生温かい白濁液が発射された。
『アッ…中はダメッ…!ダメよ!…アァ…』
柴田は、尻をくねらせて逃れようとする小夜子の尻を掴み、更に腰を突き出して奥へと放つ。
「はあ…はあ…へへへ…やったぜ…!美人館長様に種付けしてやったぜ!」
繋がったまま小夜子の尻をぴしゃりと叩き、柴田が肉棒を引き抜く。
それを追いかけるように柴田の放った濃い子種が、小夜子の肉穴からつうっと垂れる。
小夜子は犯され、中に射精されたショックで、放心状態になったまま、股間を拭おうともしなかった。
柴田は取り合えず小夜子を征服した喜びに打ち震えていた。
形のいいヒップと長く伸びた足、そこから垂れているのは自分の放ったもの。
これから約束の日まで、どんな風に小夜子を犯すかを考えると笑いが止まらない。
今晩は子種が尽きるまで、小夜子を犯してやろうと思った。
結局、小夜子が自分のマンションに帰って来れたのは、空が明るくなる頃だった。
あの後、散々卑猥な言葉を言わされ、何度も奴隷として誓いを立てさせられた。
部屋に着くと、バッグをソファーに放り投げ、浴室へ向かう。
熱いシャワーを浴びると少しだけ生き返った気分になったが、同時に柴田が放った子種が太股を伝って落ちる。
何度もお湯で洗い流し、濡れた髪を乾かす事すらせず、ベッドに倒れこみ深い眠りについた。
出勤前にもう一度シャワーを浴び、再び化粧をし直し、美術館へ向かう。
会議室での朝のミーティングを済ませ館長室へ戻った、今日は来客が無いのが救いだった。
そこへ柴田がノックもせずに、いきなり入って来る。
「ようっ!」
小夜子の顔色が変わる、昨日の事があるとは言え、直ぐに不快感が表情に表れる。
『なっ…出て行きなさい!』
「おいおい…御主人様の顔を忘れたのか?昨日はあんなに乱れたのによ!」
柴田は真っ直ぐに小夜子のデスクの横に立つ、小夜子は視線を逸らし床を見つめていた。
「…何ぐずってるんだよ…さっさとパンツ脱げ!」
命ぜられるままに、ストッキングを脱ぎ捨て、淡いブルーのパンティーを片足の踝まで下げる。
「そのまま浅く椅子に腰掛けろ…腰を突き出してな!」
既に顔を紅潮させている小夜子が椅子に腰掛ける、柴田は机の下に潜って小夜子の足を左右に開いた。
顎を突き出し、小夜子の硬くしこりだした陰核に舌を這わせる。
ざらついた柴田の舌は、剥かれた小夜子の桃色の陰核を突付き、含み、また突付く。
小夜子は自分の部屋で行われている行為に嫌悪しながらも、口に手を当て必死に声を押し殺す。
それでも漏れる喘ぎ声と、肉を舐める卑猥な音が室内に響いてゆく。
誰も部屋に入って来ないように祈った、だがその時、部屋の中に重厚なドアをノックする者がいた。
小夜子は心臓が飛び出すかと思うほど驚き焦った。
足を閉じ柴田を机の奥へ追いやり、来室者へ備える。
入って来たのは片手にバインダーを持った経理担当の職員だった。
顔を上げた小夜子は息を呑む、柴田が小夜子の閉じた足を強引に押し広げ、舌による愛撫を再開した。
「館長…お体の具合でも悪いのですか?」
書類を見せ検印を待つ職員は、心配そうな顔で小夜子を覗き込む。
額にじわりと汗を滲ませる小夜子は、口に手を当て、努めて平静を装った。
『…ん…何でもないの…ヒィ…か、風邪気味で…はい、押しておいたわ…!』
職員はそのまま軽い挨拶をしてからドアを閉める、押された判を確認してみると、二重に押され滲んでいた。
「どうしたんだろう…館長…今までこんなハンコ押さなかったのに…風邪酷いのかな?」
不思議そうな顔をした職員が部屋を出た後、小夜子はまた浅く腰掛けさせられた。
「危なかったな…へへ…」
唾と粘液に塗れた陰毛の向こうで、柴田がにやりと笑う。
また舌を長く伸ばし、溢れ出る粘液を掻き分けながら舐め始めた。
熱い息を吹きかけ、わざと匂いを嗅ぐ音をさせて、小夜子の羞恥心を煽る。
柴田の舌は小夜子が絶頂を迎える直前で動きを止める。
その為に小夜子はいつまでも生殺しの状態が続いた。
(アア…イカせてほしい…お願い…最後まで…!)
言われてもいないのに腰を突き出し、妖しい舌の動きを存分に味わう。
柴田は小夜子の願いを見透かしたように、舌をくねらせる、やがて動きを止めて机の中から出て来た。
何故と言う表情の小夜子を立たせ、自分が館長の椅子に深く腰掛ける。
自らズボンのジッパーを下ろし、凶悪な肉棒を取り出した。
「さあ館長さん、こいつの上に跨りな!」
小夜子は足を上げて、肉棒を自らの秘書にあてがい、腰を深く沈める。
『アァ…ン…』
体重が上から掛かるので、柴田の肉棒を一気に根元まで咥え込む。
小刻みに腰を動かす柴田は、小夜子の顔を掴んで、自分の顔の方へ近づける。
タバコのヤニと舌禍で汚れた舌が、小夜子の小さなピンク色の舌を包む。
小夜子の口の中に柴田の汚れた唾が大量に流れ込んだ。
それに鳥肌が立つほど嫌悪しながらも、こくりと音を立てて飲み込む。
堪えきれない苦味と快感の狭間で、瞳の淵に涙が溜まり、音も無くすうっと流れる。
やがて快楽が脳と体を支配する頃、自ら舌を柴田の舌に絡め、腰を上下に振る小夜子の姿があった。
柴田は小夜子の着ているスーツの上着に顔を埋め、一心不乱に肉棒を突き立てている。
小夜子は小さな口の恥から、だらしなく涎を垂れ流し快楽を貪った。
絶頂を迎える時には、心の底からこのまま突き殺して欲しいと思った。
小夜子が柴田の調教を受けてから、約束の日まであと僅かとなっていた。
毎朝、館長室で柴田に奴隷の誓いを言わされ、一日いっぱい奉仕させられる。
美術館が休みの日でも、奴隷としての小夜子に休みはなかった、柴田に呼び出され一日中責められる。
館長としての執務もこなさねばならない、小夜子だからこそ出来る事だった。
美しい体に縄化粧を施され、四つん這いの犬が、深夜で人気の無い美術館の中を散歩させられている。
ギャラリーは警報装置がある為、いかに小夜子と云えども入る事は出来ない。
一般の通路を、リードを持った柴田が、小夜子の尻を眺めながら進んでゆく。
おずおずと進む小夜子の弛みの無い下腹部は少し膨らんでいる。
ここへ来る前に柴田の手によって、大量の浣腸がなされていた。
バケツに薬剤を入れ、浣腸器のシリンダーを動かし、吸い上げてゆく。
それらは小夜子がやらされていた、自らの腸を抉る浣腸を、柴田は小夜子自身に用意させていた。
たっぷりと薬液を吸い込んだ浣腸器を震えながら、小夜子が柴田に渡す。
柴田はニヤニヤしながら、小夜子のアナルに浣腸器をあてがい、ゆっくりとシリンダーを押し込んだ。
眉間に皺を寄せて、漏らすまいと肛門に力を入れる小夜子を笑いながら、リードを引っ張り散歩に連れ出す。
たまに立ち止まっては腰を下ろし、小夜子の下腹部を下から摩る。
小夜子は吹き出す脂汗を拭う事すら出来ずに、必死に股間に力を込める。
限界が近づくと、柴田は小夜子をトイレの掃除用具置き場の中にある流しに跨らせた。
小夜子にとっての破滅の音と共に、茶色の濁流が滝のように噴出する。
泣き叫びながらも、下腹部に力を込め、腸の中の汚物を搾り出す。
柴田はその一つを持っていた箸で摘んで床に置いた、小夜子を床に下ろし、頭を掴んで、それに近づける
小夜子はそれに触れるのを恐れて、首に力を入れ止めようとする
目の前の自分が出した汚物に鼻を近付けられ、散々匂いを嗅がされる。
小夜子はペットが指定場所以外で糞をした時に、そのペットが取らされる行動をさせられた。
責めに慣れ始めていても、屈辱と恥ずかしさで涙が溢れる。
しかし、小夜子には悪夢、柴田にとっての夢のような生活も、約束の日と共に終わりを迎える事となる。
小夜子タンハァハァ!強気な女を屈服させるのってエロいな。
続きが気になる。
87 :
57:2005/06/09(木) 04:08:37 ID:nOwp4tsp
約束の日の二日前に、高田美術館に外国からの来客があった。
小夜子は先導しながら、展示されている絵画を説明してゆく。
時折、体がふらつき、体を走る痛みに顔が歪む、痛みが収まると上気した顔へ戻る。
小夜子は朝から、ずっとそんぽ繰り返しだった、股間にはある仕掛けが施されていた。
肉穴にはリング付きのバイブレーター、アナルには伸縮機能付きのプラグが挿入されている。
それは一定の間隔で起動回転し、プラグは伸縮を繰り返した。
前日の晩に、柴田によって大量の浣腸をされた小夜子は、歯を食いしばって便意を耐える。
小夜子の腹部は妊婦のように膨らみ、腸の中では投入された牛乳が腸壁を洗う。
『も、もう、入ら…アァッ…!』
アナル周辺には小さな風船が入れられていて、排便するには、外さないと出来ない。
押し寄せる便意は風船を出口まで戻すが、最大まで開ききっても風船の大きさを超える事は無い。
腸の中とアナル周辺の痛みに耐えている、吊るされた腕の鎖が軋む。
膨らんだ腹は真っ直ぐ伸ばした太股に当たり、突っ張る力を萎えさせる。
小夜子の意志とは無関係に、プルプルと小刻みな震えが体に走った。
『も、もう、出させて…出させて下さい!!』
「だらしねえな〜!」
小夜子の前に立って、張った乳房を揉み込みながら、柴田が呟く。
唾だらけの乳首から口を離し、後ろに回る。
風船を止めていた小さなダイヤルを回し、空気を抜く。
再度、前へ回り込み小夜子の前に立った、意地悪るそうにニヤニヤ笑いながら小夜子を見ている。
「いいぜ、ひり出しなよ!」
『クッ…ウッ…ンー』
しかし、痺れでアナルの周辺の感覚が麻痺していた小夜子が、何度踏ん張っても風船は出て来なかった。
『あっ…で、出ません…!』
「くくく…仕方ねえな〜!」
柴田は淫猥な笑みを浮かべて、小夜子の膨らんだ下腹部に手を当てた。
『何を…や、止め………アアッ!』
力を込めて小夜子の腹の押す、腸の中の汚水は、その圧力で萎んだ風船を押し出す。
『イヤ…!イヤァァァァーー!!』
黄土色の汚物に塗れた風船が吐き出されると、それを追いかけるように中の汚水が溢れ出した。
大きな飛沫となって、下に置かれた金盥に溜まってゆく。
汚水と共に黒い塊が何度も、勢いよく飛び出す。
小夜子は声を上げて何度も泣きじゃくる、汚水を吐き出した後は、腸の収縮する痛みが下腹部に走る。
だらしなく涎を垂れ流し、乳房は柴田の唾に塗れ、股間からはまだ汚物に塗れた牛乳が滴っていた。
「よ〜し…次は普通にしてやるからな!」
柴田が浣腸器を持って、小夜子の後ろに回る。
『ま…まだするのですか!?』
「あたりまえだ!お前がひり出すものが綺麗になるまで何度でも入れてやる!」
そう言って柴田は筒先を、未だにヒクついている小夜子のアナルにあてがった。
容赦なく力を込め、シリンダーの中の液体を注入してゆく。
小夜子はまた顔を歪め、自分を犯してゆく液体が腸の中で拡がるのを感じていた。
小夜子は何度目かで、やっと透明な液体を吐き出す事が出来た。
柴田が金盥と浣腸器を片付け、下にマットを敷き始める。
そこに寝転がり、体の脇にスイッチを手繰り寄せた。
それは小夜子を吊るしている鎖のウインチのもので、高さを調整出来る。
自分の肉棒を扱きながら、スイッチを操り小夜子の尻の高さを合わせた。
体が下がり始めた事に気付いた小夜子は、ある考えに辿りつき動揺する。
『ま、まさか…そんな…』
既に小夜子のパックリと開いたアナルの、直ぐ下に柴田の凶暴な肉棒があった。
更に体が下げられ、肉棒の先端がアナル周辺の筋肉を抉り始めた。
『そこは、ち、違う…!』
「違わねえよ!今日はお前のケツの穴を抉ってやる!」
『イ、イヤです!そこは…お、お願い…』
柴田はスイッチを操り、一気に小夜子の体を下ろした。
小夜子の自重が加わり、柴田の肉棒を根元まで咥え込む。
『ア…アァ…痛…い…』
歯を食いしばって痛みを堪える、浣腸とは違う激痛が下半身に走った。
「ハハハ!小夜子!お前の尻穴での、初めての男はこの柴田様だ!!」
小夜子はもう叫ぶ事も出来なかった、見開かれた目は空虚を見つめ、涙は止め処なく流れ続けた。
憐れな美人館長を吊るした鎖がジャラジャラと音を立て、部屋の中に響いてゆく。
呻いた柴田が小夜子の腸に白濁した子種を放つ、それは腸の締め付けに応じて何度も搾り出された。
浣腸と肛姦を経ても、小夜子はまだ解放されなかった。
柴田は手に大きな皮製の平らな鞭を持ち、小夜子の尻を撫で回している。
元の高さに吊るされた小夜子のアナルから、汚水と共に柴田が放った白濁液が垂れていた。
柴田が振りかぶり、小夜子の尻を打つ、何度も何度も小夜子の尻を打つ。
小夜子が絶叫を上げて気絶した時、白く艶かしい尻は真っ赤に腫れあがっていた。
その後、肉穴とアナルに、それぞれバイブとプラグを入れられ、その上から革製の貞操帯を穿かされる。
責めが終わり部屋へ戻る事が出来たが、下半身に走る鈍痛は、小夜子の睡眠を妨げた。
意識が朦朧としながらも出勤し、何とか来賓客を案内した。
約束の日の晩に、いつものラブホテルで小夜子は責められていた。
四つん這いになって、柴田の肉棒をしゃぶっている。
鼻にはフックが掛けられ、つんと上を向いた鼻は真っ赤になり拉げていた。
痛みの為に小夜子の目から涙が溢れる。
しかし、小夜子の惨めな罰も終わりを告げようとしていた。
それは小夜子自身の強さによって、成される事となる。
小夜子に肉棒を咥えさせながら、柴田はこれからの事を考えていた。
今日で小夜子を解放しなければならない、小夜子の決意と覚悟とやらは下永が判断する。
何の事かはよく分らなかったが、このまま小夜子を手放す気は無い。
もっと調教して、自分のペットとして飼いならし、いつか赤ん坊を孕ませてやるつもりだった。
しかも、小夜子が握っている美術館の莫大な運営費も横領させたい。
(まずは金だな…!)
「おい小夜子、倉庫に置いてある次の美術展用の絵を何点か、裏でさばいてこいや!
チッ…!聞こえてるのか?何枚か無くなったって分りゃしねえ…!」
小夜子は何も答えずに、肉棒を咥えている。
「お前もそう思うだろ?芸術だか何だか知らねえが、ここに来るバカな連中は絵の事何かどうでもいいのさ!
金作れよ…次はお前を孕ませてやるからよ!」
小夜子は柴田を咥えたまま、とろんとした表情で見つめている。
が、やがて目に強い光が灯ったかのように見開かれる、柴田の肉棒を離し、毅然と立ち上がった。
「な、何だよ…てめえ!」
『バカな連中…?そう言ったの?しかも絵を売れ?』
腰に手を当て柴田を見下ろす、既に調教されていた惨めな小夜子ではなかった。
柴田は小夜子の豹変振りに、戸惑っている、小夜子は完全に元に戻っていた。
『薄汚いバカな貴方に、ここに来るお客さんを、芸術を愛する人達をバカになんかさせないわ!』
「ハ…ハハ…何言ってやがる…その薄汚ねえ俺に調教されてたくせに!」
『そうね…確かに…でも芸術を冒涜するのは許さないわ!
貴方、さっき私を孕ませるって言ってたわね?やってみなさいよ!』
小夜子は足を少し開いて、柴田の前に立つ、その小夜子の迫力に柴田はたじろいだ。
『孕ませてごらんなさいよ!でもね…絶対貴方に似ていない子供を生んで見せるわ!』
言い切った小夜子には、凄みにもにたオーラが立つ、小夜子をいたぶって来た柴田にはそれが見える。
『ほら、犯しなさいよ、いつものように!孕ませてみなさいよ!』
「て、てめぇ…」
情けない声を絞り出し、立ち上がった柴田の背後に立つ影があった。
「そこまで!」
下永の声と共に、側近の穎川が手刀を柴田の首筋に当てた、柴田は白目を剥いて倒れる。
突然の下永の登場に、小夜子は驚いて体を手で覆う。
柴田を室外へ運び出し、穎川が下永の乗る車椅子を押して現れる。
下永は僅か一ヶ月の間に別人のように痩せ衰えていた。
「三田村小夜子…貴方の覚悟…よく分りました…」
『は、はい…』
「柴田はやり過ぎた…逆に私はお侘びをしなければなりません…穎川…あれを…」
「はっ…!」
穎川が小夜子にガウンを着せ、書類を手渡す。
その書類は下永の美術品の全てを、小夜子に贈与する旨書かれた書類だった。
『これは…!?』
「ああ…掛かる税金と費用はこちらが出すから、大丈夫ですよ…」
『そうではなくて…何故私に!?』
「先程の覚悟ですよ…もしこのまま貴方が快楽に溺れるなら、この話はなかった…」
下永はゆっくりと、説き伏せるように小夜子に話す。
「貴方こそ美を継ぐ者に相応しい…どうか受けて欲しい…」
小夜子は突然の下永の申し出に戸惑っている。
『分りました…お申し出をお受けいたします…』
「もう一つ、貴方にお願いがある…」
『…何でしょう?』
「体を見せて欲しい…」
小夜子は少し驚いたが、やがて顔を赤らめ、静かに頷いた。
ガウンの紐を解き、下永の前に立つ。
小夜子の均整の取れた肢体は、神々しいまでに美しかった。
下永は暫くそれを眺めた後、満足したように、穎川に押され部屋の奥に消えた。
下永が他界したのは、それから三日後の事だった、報告に来た穎川の話では、満ち足りた表情で亡くなったとの事だった。
柴田はあの晩から姿を見ていない、どこに消えたのか誰も知らない。
調教されていた頃を思い出し、股間が熱くなる事もあったが、その感情は普段の忙しさに紛れてゆく。
下永から美術品を受け継いだ小夜子の評価は、到る所で上がっていた。
だが、小夜子はそれに浮かれる事無く、堅実に生きている、いつかは小夜子も、美を受け継ぐものを見つけなければならない
それが下永に、いや美に報いる事だと思っている。
一人の少女が、美術館で一枚の絵に見とれている。
館内を見回っていた小夜子が、横に立って話しかけた。
『この絵が気に入った…?』
「…うん…とっても綺麗…」
少女は横を向いて小夜子を見つめる、ハッとして頬を染め、小夜子に見とれた。
「お姉さんも…綺麗…」
『…ありがとう…ゆっくり見ていってね…』
ジャンヌダルクからビーナスへと昇格した小夜子は、見た目だけではなく、精神も美しいものとなっていた。
大きく伸びをした小夜子は、ゆっくりと館内へ消えていった。
95 :
57:2005/06/13(月) 00:12:10 ID:ewo8hrY/
終わりってつけるの忘れてた!
待たせた挙句、この出来でスマソm(_ _)m
読んでくれてありがとうございました〜!!
>>95 乙。すげー大作。面白かったです。
単に小夜子を堕とすだけじゃないとこがいい。
最後まで読んでタイトルの意味が分かったよ。
97 :
57:2005/06/14(火) 01:20:17 ID:OeVgZVqU
>>96 THX!
いつか機会があれば、香山リカで何か書いてみます!!
今度は出来上がってから、投下します…(汗
>>97 良かったっす。小夜子マジエロイ。
香山リカも楽しみにしてます。
このスレに触発されてどっきりドクターのアニメ借りた。
はるかの声山ちゃんだった、ビビッたw
hosyu
hosyu
リカタンはまだでつか?
フジサラのネタはあるんだが、いかんせん文章力が…orz
まだ当分かかりそう…でも、なんとか頑張ってみるよ。
>>102 待ってるよ〜ん。
フジサラでちまちまメモ帳に書いてみたんだが、原作集めきれてないんで
正しいフジタ(およびサラ)像なのか自分でもよく分からなくなってきた。
>>103 それでもいい!
それでもいいから頑張ってください!!
待ってますー
「フジタ!」
「サラ!」
三田村館長が鎖鎌を握った!
JPKほしゅ
hosyu
108 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 11:54:29 ID:D+DVFVj4
サラタン.リカタン期待age
保守
保守
保守
サラタン.リカタン….・゜・(ノД`)・゜・。
今は例の祭典前で職人さんたちが忙しいんだ…
ということにしておこうw
57です、全部出来てないけど、取り合えずどぞ。
一人の男が、夏の九州のある住宅街で、額の汗を拭いながら、トラックを運転している。
もう夕方になるというのに一向に涼しくならない。
調達したトラックは、エアコンが壊れていて、車内は宛ら赤道の国の気温並みだった。
「暑いな〜ったく…冗談じゃねえぜ!」
ぶつぶつ文句を言いながら、携帯電話を取り出して電話を掛ける。
「ふぅ〜あっもしもし? これから着手します、はい、はい、じゃあ後ほど…はい、失礼します!」
男は滝のように流れる汗を拭い、一軒の家の前でトラックを停めた。
ダミーの空のダンボール箱を取り出し、帽子を被り直し、呼吸を整える。
玄関のブザーを押すと、中から美しい人妻が現れた。
男は事前にターゲットが人妻であると知っていたが、実際に会ってみると、まだ女子大生でも通用すると思った。
髪を後ろに束ね、外の暑さなど関係ないように、涼しげな雰囲気を漂わせている。
視線を帽子のつばで隠し、相手に貼られた伝票を見せる。
ボールペンを渡しながら、顔を上げ視線を人妻の目に合わせた。
「香山さんのお宅ですね? お届けものです! サインお願いします!」
「はい、ご苦労様です……あっ……!?」
人妻はボールペンを受け取りながら、男の視線に気付き目を合わせる。
そこまでだった、ニヤッと笑う男の視線に吸い込まれるように、意識が遠くなる。
ビクッと体を強張らせ、小刻みに体を震わせ、男を見つめたまま動かない、動けなかった。
身の危険に対し意識が抵抗しているが、大きく見開いた瞳は、やがて力無く虚ろになってゆく。
持っていたボールペンが、人妻の指からするりと抜け落ち、コロコロと床を転がる。
完全に意識を閉じた憐れな人妻は、今や得体の知れない男の支配下にあった。
男は人妻を連れて家に上がり込み、ソファーに腰掛ける、静かに隣に座った人妻は、床を見つめたまま動かない。
「上手くいったな……奥さん、名前は?」
「香山……リカです…」
男は腕を伸ばし、リカの乳房を服の上から揉み始めた、リカは虚ろな瞳のまま、宙を見つめている。
エスカレートした男は、リカのシャツの襟から手を入れ、ブラジャーの中を直接弄った。
「いい女だな……あんな奴等には勿体無いぜ!」
指でリカの小さな乳首を挟み、摩り上げる、暫く感触を楽しんだ後、腕時計に目をやる、予定の時刻が迫っていた。
男はリカを引き寄せて、耳元にそっと呟いた。
「やっべ―! いいかい奥さん、これから出掛けるよ、遠い山奥の村だ…!」
「遠い……山奥……」
リカが宙を見つめたまま、言葉を続ける、男は、指をリカのブラジャーから離し、顎を摘まんで自分の目を見させた。
「奥さんは、これからそこで暮らすんだ! ずっとね!」
「ずっと……暮らす……」
「だから出掛ける用意をしなさい、鞄に持っていく物を詰めて…」
「鞄に……」
リカは立ち上がり、隣の部屋のタンスに向かう、引出しを開け下着を取り出す。
次に押入れの中から、ブランド物の大きなバッグを出して、下着を詰め込み始めた。
男は腕時計とリカを交互に見ている、リカが用意を終えて、男の前に立つ。
「用意出来ました…」
「よし、人と会ったら旅行に行くって言うんだよ! いいね?」
「はい……」
男はそう言って玄関へ向かう、リカもふらふらと後に続いた。
「さて…トラックに乗るのは変だから、この先のバス停で待ってなさい」
「……はい…」
リカは鞄を持ち、バス停を目指し坂を下って行く、男はトラックを処分する為に運転席に向う。
運転席に上ろうとした時、向かいの家に繋がれた犬が、男を威嚇して吠える。
男は目を細め、鋭い視線を犬に向ける、犬は力無く首を丸く振ると、そのままその場に眠り込んでしまった。
「けっ! 犬っころめ…おっと! こんな事してられないぜ! 時間が無い、時間が無い!」
走り出したトラックは、街の外れの産廃処理場へ向かう、敷地の中で黒いワンボックスに乗って、別の男が待っていた。
トラックを横に停め、ワンボックスの横で待つ男から、着替えを受け取る。
「悪い〜遅くなった! じゃあ処分の方はよろしく!」
頷く男と着替えながら談笑した後、ワンボックスに乗り換え、リカが待つバス停へ向かった
リカを乗せた車は山間を走り、目的地の近くまで来た。
走行中リカは、他人に見られないように、更に催眠を掛けられ、後部座席に寝かされていた。
林道とも廃道ともとれる道を、ゆっくりと進み、道が開けた場所に一軒の大きな屋敷があった。
車は屋敷の横の土蔵の前で停まり、男が降りて、後部座席のリカを起こす。
「さあ奥さん、着いたぜ! 降りなよ!」
リカは少し寝ぼけたまま、鞄を持って車から降りた、すると屋敷の門が開き、老婆がこちらへ歩いてくる。
きょとんとした表情のまま、リカが老婆を、老婆がリカを見つめる。
「ご苦労さん……」
老婆は視線を逸らし、しゃがれた声で男に話しかけた、手に持っている札束入りの袋を男に渡す。
男は中身を確認し一礼した後、車に乗り込み、エンジンを掛け、軽くクラクションを鳴らすと、車を回転させ、元来た道を戻って行った、
「こっちへ来な……」
老婆は先頭に立ち土蔵へ向かう、リカはその後をついていった。
土蔵の扉を開け、手で埃を払いながら、中へ入って行く。
続いて中へ入ったリカは、まだ催眠状態ではあるが、中を見て目を見張った
部屋の中央には、三角木馬が置いてあり、壁には鞭や縄などの、あらゆる拷問の道具が掛けてある。
「服を脱ぎな……これからのお前には必要ないものさ……ん?」
危険を感じリカの体は硬直していた、先程から少しではあるが、意識がもどりつつあった。
「催眠が解けてきたようだね……どれ…少し急ごうかね……」
老婆は立ち尽くすリカの後ろに回り、服を脱がせ始める。
素っ裸になったリカの手を引き、部屋の真ん中にぶら下がっている鎖付きの手錠を、リカの手にはめた。
「これでいい…」
皺だらけの手で、リカの豊満な乳房を撫で回しながら、老婆はニヤニヤと笑った。
リカは自分自身ではどうにも出来ない震えが体を襲い始める。
「ふぇふぇふぇ……震えてるのかい? 今、息子を呼んでくるからね…大人しく待ってな……」
老婆の姿が土蔵の外に消えても、裸のリカの震えは止まる事が無かった、意識はもう戻ろうとしていた。
リカの頭の中に掛かった霞が徐々に消え、完全に意識が戻った頃、老婆が男を一人連れて戻った。
土蔵の入り口に老婆が立つ、その後に続いて入って来た男の姿に、リカの顔が引き攣る。
人間の姿をしてはいる、しかし顔は一般的な人間のそれとは違っていた。
リカは最初に見た時、蛙の面を被っているとさえ思った。
母親である老婆より少し背が高い程度で、腰は前方に曲がり、腕を投げ出し、リカを見てニヤニヤしている。
「ひぃっ!」
「おやおや、意識が戻ったようだね……息子の清太郎だよ、これからお前の旦那になるのさ!」
「――なっ…」
「この子はもう五十にもなろうと言うのに、この姿のせいで嫁のきてが無くてね〜」
清太郎と呼ばれた男は、喉をグルグルと鳴らしながら、全裸のリカを上から下まで凝視する。
目鼻立ちが整った顔、すらりと伸びた手足、大き過ぎない美しい乳房、括れた腰、そして淡い陰毛、張りのある肌。
そして人妻であり、溢れんばかりの美貌と成熟した色気を併せ持つリカを、これから好きに出来ると言う思いに、清太郎は打ち震えた。
一歩一歩、足を前に踏み出し、まるでリカの恐怖を楽しんでいるように、清太郎は喉を鳴らして近付く。
「清太郎! 分ってるね!?」
老婆が清太郎に確認するかのように問いかけた、清太郎は僅かに振り向き、こくりと頷く。
リカは既に、老婆が清太郎に問いかけた意味も、考える余裕も無い。
「グルルルル……」
「こ…来ないで! この化け物!!」
近付く清太郎の蛙のような顔の、目の縁に溜まっている大量の目ヤニを見た時、リカは恐怖の頂点に達した、それから逃れようと足掻く。
――バキッ!
偶然にも繰り出した足が、清太郎の股間を打つ、もんどりうって倒れた清太郎は股間を押さえ、蹲っている。
老婆が慌てて清太郎に駆け寄る、抱き起こそうとリカに背を向けた時、いっぱいに伸ばしたリカの足が老婆の背を打った。
清太郎の上に乗り上げた老婆は、激しく咳き込みながら立ち上がり、ヨロヨロと壁へ向かい、縄を手に取った。
「おのれ――!! 清太郎! いつまでも痛がってないで、女の足を押さえな!!」
唸っていた清太郎は、ビクッと反応したかと思うと、素早くリカの足元に転がり込み、両足を押さえた。
賺さず老婆がリカに走り寄って、足首に縄を巻きつけた。
結局、リカの抵抗は老婆達親子の嗜虐の心に、燃料となる油を注いだだけに終わった。
「は、離して――!」
「まだ分ってないようだね……清太郎!」
清太郎は素早くリカから離れた、老婆は壁に設置されたウインチのスイッチを入れる。
縄がピンと張り、リカの両足を強制的に左右に開いてゆく。
両足に力を込めて踏ん張るが、ジリジリと足の間の感覚は拡がり始める。
リカの額から玉のような汗が噴き出す、股間の付け根がひどく痛む。
「――くぅっ!」
とうとうリカの両足は、肩幅を超えて大きく開かされてしまった。
しゃがんだままの清太郎が舌舐め擦りをして、四つん這いのままリカの股間に近付く。
淡く生えているリカの陰毛に鼻先を突っ込み、クンクンと匂いを嗅いでいる。
「止めてっ!!」
「おやおや、清太郎……よっぽどこの女が気に入ったのかい?
よしよし……お前のお嫁さんなんだから、好きにおし…でも分ってるね? まだ確かめてないんだからね?」
「い…いやっ!! ……貴方達、く、狂ってる!」
清太郎はリカの陰毛に夢中になりながら、何度も頷く。
リカは、今まで受けた事の無い理不尽な扱いに、絶望しながら顔を逸らし、何度も瞳から涙をこぼした。
「……あっ! いやっ!」
泣きながら閉じられていたリカの瞳が、カッと見開かれる、清太郎が舌を伸ばし、リカの最も敏感で、最も獣に近い突起に触れ始めた。
ざらついた清太郎の舌は、それ自体何かの軟体生物のように、リカの肉芽を責める。
熱い息を吹きかけながら、リカの秘所に舌を這わせ、一心不乱に舐め上げる。
やがて乾いた土蔵の空間に、ピチャピチャと言う粘液が混じり合う音が拡がってゆく。
リカは声も上げずに顔を背け、感じまいとしているが、女の生理は清太郎の舌に反応してしまう。
清太郎は口を窄めて、リカの肉穴から、とろとろと溢れ出す蜜を吸い始める。
ブチュブチュと音を立てて、清太郎がリカの秘唇を口先で除けて、肉穴に喰らい付く。
リカがそっと下を見た時、股間から口を離した清太郎と目が合った、リカを見てニヤリとあざ笑う。
そのおぞましい笑顔の下に、信じられないものを見つけ、リカは息を呑む。
子供の腕ほどもある肉棒が、むくむくと鎌首を擡げていた。
リカは手を吊られているのも忘れ、その醜悪なものから逃れようと体を捩る。
「いやっ――! いやよ――!!」
清太郎は手で自らの肉棒を扱きながら、反対の手を伸ばしリカの頭を掴む。
「ひっ!!」
リカは、頭頂部に感じる生温かい感触を嫌悪し、首を振って払おうとするが、清太郎の腕の力は増すばかりだった。
グイッとリカの頭を押さえるが、手は拘束されたままなので、リカの頭だけが下を向く。
それを見ていた母親である老婆が、部屋の隅にある机の上の道具箱を開けて、鈍く光る金属製の金具を持って来た。
「清太郎…ちょっとお待ち! そのままだと、その女に噛み千切られちゃうよ!」
髪を掴まれたままのリカは、老婆によって顎を掴まれ、無理やり口に金具を咥えさせられた。
それは左右に小さなダイヤルがあり、強制的に口を限界まで開けさせる事が出来た。
意地悪く笑う老婆が、ゆっくりダイヤルを回すと、リカの口は自らの意志とは関係なく開き始めた。
「もっと大きく開けないと、清太郎のものは入らないよ…ヒヒヒ!」
「あがっ! がはぁっ!」
リカは眼前で共に微笑む悪魔の親子に、口腔の奥を晒され、羞恥と恐怖から来る震えを止める事すら出来なかった。
老婆は金具の装着を終えると、壁のウインチを操作して、リカの腕の拘束を緩めた。
おかしな呼吸音を立てながら、泣きじゃくるリカの後ろに回り頭を押さえる、足はいっぱいに開かされたままだった。
清太郎は勝ち誇ったように、リカの眼前で肉棒を扱く、リカは溢れ出る涙で視界が滲む。
根元を掴んで拡げられた口にあてがうと、リカの口の端から大量の涎が、糸を引いて乳房の上に垂れる。
「ひゃめれ! ひゃめれぇぇ―!」
「グヘヘヘ……」
野卑た笑いを浮かべて、清太郎はゆっくりとリカの喉の奥深くまで、肉棒を押し込む。
直ぐに清太郎の肉棒は、リカの唾塗れの粘膜に包まれた、目を細めて肉棒から伝わる快感を味わう。
対するリカは地獄の責め苦を味わっていた、清太郎の巨大な肉棒は喉を通り越して、食道にまで達していた。
異物を押し戻そうとする生理現象と共に、嘔吐感が湧き上がる、呼吸も間々ならない。
装着された金具の為に、歯を武器として使う事も出来ない、胃の中の吐瀉物が込み上げて来て食道を塞ぐ。
それでも吐き出せず、逆に清太郎の肉棒によって押し戻される。
リカとて男性器を口に含んだ事は何度もある、夫の雄太郎と出逢う前にも、付き合った男はかなりの数になる。
だがここまでの巨大さは経験した事はなかった、しかも強制的に奉仕させられた事などない。
気が強いリカではあったが、酸欠の為に意識が遠のき始めていた、目の前が暗くなってゆく。
この責め苦が永遠に続くと思い始めた頃、やっと清太郎が奇声を上げて、リカの口中に濃い精を放った。
ずるりと引き抜かれた肉棒から湯気が立ち上る、白目を剥いたリカはもう気絶する寸前だった。
「――がはぁっ!」
老婆がリカの長い髪を掴んで起こす、リカの顔は涙と鼻水と涎まみれになっていた。
やっと自由に呼吸が出来るようになり、肌に赤味が戻ってくる。
老婆が金具を外すと、リカは胃液と共に大量のザーメンを吐き出した、それはビチャビチャと音を立てて、床に溜まりを作ってゆく。
「ああ〜これじゃあ先が思いやられるね……これからはこんなもんじゃ済まないよ! 覚悟しな!」
ギロリと睨む老婆と目線を合わせる事無く、リカは呼吸を整えながら、必死にこうなった自分の運命を思い返していた。
リカは、バケツの水を掛けられ、吐瀉物と共に他の汚れを洗い流された。
清太郎は老婆に言われるままに、土蔵から追い出され、名残惜しそうに母屋へ戻って行った。
老婆はウインチを操り、放心状態のリカを、再び吊るし上げる。
「さっきのお礼をしないとね〜」
意地悪く笑う老婆は、壁に掛かっている鞭を手に持って構えた。
体を反らせて振り被り、しなる鞭をリカの白く透き通った肌に打ち据える。
「きゃああああぁぁぁぁ――!!」
甲高いリカの悲鳴が、土蔵を破壊せんばかりに響き渡る。
リカは、放心状態から強烈な痛みによって、今起きている現実へ連れ戻された。
わずか数回の打撃により、リカの肌は赤く腫れ上がる、老婆の繰り出す鞭は、何度も同じ場所を叩く。
老婆が鞭の柄をリカに口に押し込み、咥えさせる。
「――ほら! 清太郎のチンポもこうやってしゃぶるんだよ!!」
口の中で乱暴に柄を動かされ、リカを強烈な吐き気が襲う。老婆は、咽るリカから離れると、また鞭を浴びせてきた。
体を捻ってもかわす事は出来ない、鞭は生き物のようにしなりながら、ランダムにリカの肌を打つ。
興奮した老婆は、リカの片足の膝に縄を巻き、強く引き上げる。
縄によって持ち上げられたリカの太股を、何度も鞭が襲う。
狙いを外した鞭の先が、陰毛の下にある、薄い皮で覆われたリカの陰核を打った。
「い、痛い――止め……いやあああぁぁぁぁ――っ!!」
リカの股間からチョロチョロと音を立てて、尿が太股を伝って流れる、それはリカの足元に大きな水溜りを作ってゆく。
失神したリカの口元から垂れた涎は、つうっと伸びた後、音も無く切れた。
ひんやりとした土蔵の中で、リカは目覚めた。
吊られた両腕がひどく痛む、何とか逃げ出そうと体を振ってみるが、縄はビクともいしない。
直ぐに腕が抜けるほどの痛みが襲ってくる、泣きそうになるが、リカはそれでも僅かながら希望は持っていた。
昼過ぎに老婆が、また何か器具を持って土蔵に入って来た。
怯え震えるリカの目の前に、わざと器具をぶら下げて見せる。
「ちゃんと眠れたかい? 今日はこれさ!」
睨み付けるリカの視線に構わず、リカの括れた腰に細めの縄を通し、机と椅子を目の前に運ぶ。
老婆は鰐口クリップを片手に持ち、ニヤリと笑う、空いている手でリカの乳房を揉み始めた。
そのまま指で小さな乳首を弄る、急に爪を立てて、乳首を根元から抓る。
「――あっ!いっ……!!」
リカの小さな顔が苦痛に歪む、直ぐに老婆の爪は離れる、が、また痛みが襲う、リカの乳首には鰐口クリップが噛み付いていた。
もう片方の乳首にも、同じようにクリップが据え付けられた。
「最後はここ……」
老婆はしゃがみ込み、リカの陰核を剥き、指の先で突付いた。
リカの股間は、昨日の晩の鞭による責めによって、少し痺れたままだった。
そこへズンと鈍い痛みが加わる、クリップは先程の細い縄が通され、直ぐには外れないようになっていた。
「さて…準備は出来た……」
老婆はリカの目の前に置かれた椅子に深く腰掛けると、手を伸ばしてダイヤルをゆっくり回し始める。
何をされるのか分からず、怯えるだけのリカも、今度は自分が何をされるかを瞬時に理解した。
取り付けられた三点のクリップから、微弱な電流が、敏感な場所に流され始めた。
「いひぃっ――――――! あがぁっ―――!!」
リカの体が自分の意思とは無関係に跳ねる、頭を振り、長く美しい髪を振り乱し、必死に苦痛に耐える。
ダイヤルが強のレベルにまで回されると、リカは混濁した意識の中で、悲鳴を上げる事すら出来ない。
リカが責められている途中、清太郎が土蔵の扉から中を覗いていた。
老婆は手を休め、手招きして中へ誘う、清太郎はいそいそと中へ入って来る。
肩で大きく息をしているリカは、恨めしそうに清太郎を睨みつける。
老婆はリカの後ろに、固定台を押しながら設置した。
縄を緩めリカの肩を押す、リカはふらふらしながら後ろに倒れむ。
いつの間にかリカの頭の方へ回りこんでいた清太郎が、リカの手足を別の縄で縛って固定した。
ギラリと鈍い光を放つ金具を持って、老婆がリカに近づく。
リカは既に涎を垂らしながら、虚ろな目付きで、それを見つめていた。
金具をはめられ、大きく開かされたリカの口の中に、上から腰を振る清太郎の巨大な肉棒が埋まってゆく。
まだ慣れないリカは、白目を剥くほどの苦痛に、うろたえながら早く終わる事だけを願った。
老婆は清太郎が勢いのあまり、肉棒を外してしまうと、直ぐに掴んでリカの口にあてがう。
清太郎はへらへら笑いながら、リカの口を犯してゆく。
リカが失神しても、清太郎はまだ果てない、何度も抽送を繰り返し、また奇声を発して大人しくなった。
さらわれてから既に二週間が経っていた、リカは相変わらず親子のペットであり、責めは続いていた。
リカがトイレに行きたくなると、清太郎が抱きかかえて、土蔵の外へ連れ出す。
しゃがんだリカの前へ回り込み、迸る飛沫を満足気に眺めている。
ある日、いつものようにリカが用を足す為に、清太郎に抱きかかえられ、外へ連れて行かれる。
すると、血相を変えた清太郎が戻って来た、訳の分からない言葉で捲くし立てる。
不審に思った老婆がリカの元へ急ぐと、リカは腹を押さえて蹲っていた。
「何だい……どうしたんだい?」
リカの股間に目をやると、尿に混じって、薄っすらと血が垂れている。
――生理
老婆はニヤニヤしながら、リカを連れて土蔵へ戻った。
清太郎のお古の褌を、リカの股間に巻き、生理用品の代わりにした。
この日から暫くの間、リカは一切の責めも、清太郎への奉仕も免れ、ただ土蔵の中で飼われていた。
手足は縛られたままだったが、一日起きにではあったが入浴も許された。
リカの生理が終わってから十日経ったある晩に、清太郎はようやく思いを遂げる事が出来た。
両腕を後ろに縛られたリカは、惨めなまでに白い尻を差し出し、清太郎の巨大な肉棒に貫かれていた。
リカの肉穴から溢れ出る愛液は、白い泡となって、清太郎の肉棒に絡み付く。
清太郎の肉棒は、リカの子宮を破らんばかりに突き上げ、中の粘膜を擦り上げている。
土蔵の中に、にちゃにちゃと肉がぶつかり合い、拉げる音が広がってゆく。
やがて奇声を上げて清太郎が、リカの子宮に濃い子種をぶちまける。
リカもまた大声を上げて、それに答える、一度の射精で出される子種は、リカの子宮に収まりきらず、肉穴から溢れ出す。
責めと快楽に負け、清太郎の妻になる事を誓ったリカにとって、前夫、雄太郎への罪悪感は薄れつつあった。
新婚の二人の夜は長い、清太郎は飽く事無く、リカの体を汚し続けた。
老婆は母屋で、囲炉裏の火に雑誌を投げ捨て燃やしている、それにはプロ野球選手夫人を紹介する記事が載っていた。
雄太郎の太い腕にぶら下り、微笑むリカの顔が炎に包まれ、ゆっくりと燃えてゆく。
二人の上げる奇声が母屋まで聞こえてくる、老婆は燃えカスをジッと見ながら、茶を一口飲んだ。
「危ない橋を渡ってまで手に入れたんだ……しっかり孕ませるんだよ! ヒヒヒ……」
老婆はそう呟くと、一気に茶を飲み干し、灯りを消して奥の床の間へ消えた。
もうどれだけの月日が経ったかリカには分からない、本能の赴くまま清太郎に抱かれ、孕み、そして子を産み続けた。
二ヶ月前に生まれた赤子が泣き出す、リカは清太郎の腕をどけて、寝ている子供に乳房を与える。
清太郎は寝惚けたまま、鼻をぼりぼりと掻いている、他の子供達は母屋へ遊びに行ったまま戻って来ない。
リカの体は年を追う毎に豊満になり、最早、雄太郎と暮していた頃の面影を探すのすら難しいほどだった。
満腹になった赤子を寝かせつけると、清太郎が起き上がり、リカを求めてきた。
リカは清太郎のそそり立つ肉棒に、丹念に唾を塗りこむ事から始める。
やがて下から貫かれ、豊満な乳房をゆさゆさと揺らし、たっぷりと子種を注がれる。
ここで昔と変わらないのは、ひんやりとした土蔵の中の空気だけだった。
完
126 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:41:11 ID:uKfRCET/
おおお、投下キテタ!乙。
孕ませ出産コンボにハァハァ。
リカエロいよハァハァ。
128 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 09:39:56 ID:vPkIQfgH
ニンプリカタンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
129 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 15:23:09 ID:k6SB/p5y
>>127>>128 57です、読んでくれてありがとう!
最後メンド臭くなって、端折ってスマソ。
いつか又、機会があれば読んでやってちょ!ほな!!
130 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:46:02 ID:FVh/hsP5
サラタンハ(゚∀゚)マダデツカ?
hosyu
某漫画家の同人誌でサラタンがヤられまくるのあったなあ。
最初は地蔵が「サラのマンコ( ゚д゚)は国宝だ」とか言い出してレイープ。
次の話は藤田がサラに売春させる。
結構エロかった。
あったあったwww
あの絵柄全開はヤバイwwww
うpする?
神降臨の予感!うpしてください(;´Д`)
カサマツさん7M
3807
fake
>>135 dクス!!このスレの住人でヨカタよ!w
しかし知念、サラタンのマンコが国宝級なのに異論はないが
日本の国宝ではないキガス……www
アニメ放送中でここまで盛り上がってないスレって珍しくないか?
_| ̄|○ 残念。さすがに流れてた。
盛り上がりが少ないな、とは思うが、自分じゃ萌えエロ、書けねーしなあ。
hosyu
141 :
花01:2005/09/18(日) 03:39:24 ID:SemB2h8N
初エロ書いた(`・ω・´)
フジタ×サラです。これでいいのか? という気もしますが
枯れ木も山の賑わい、ってことで(用法間違ってる?)
正直なところ、オレがあいつのことをどう思っているのか、と聞かれると、
なんと返事して良いのかわからない。ただの秘書だ、と言ったときは
泣いて抗議された。確かに「ただの」ではない。「かなり有能な」秘書だ。
だが、それだけでもない。しかし、そこから先を問われれば、困惑せざるを得ない。
恋人? いやいや。それには明らかに幼すぎる。オレの好みでいけば
もう少し成熟した大人の魅力を持つ女性の方が……ゴホン。
幼いとは言っても、一人前の女性ではあるのだ。だが、それは
開きつつある花だ。誰のために開くのか、誰が開くのか、それは確かではないが、
ただ、無関係を装うオレが何故か一つだけ願ってやまないことがあるのだ。
それは、あいつの花が開くのであれば、それはあいつにとって最高の相手の手で、
最高の瞬間であって欲しい、と。
オレの手で、などとは言わない。
彼が私のことを「タダの秘書」だとしか思っていないのは、骨身にしみて
分かっているつもり。彼は必要以上の関わりを私に求めていない。
告白めいたものもあったけれど、その後何があったわけでもない。
身近にいて、一緒にいることが当たり前のように感じる瞬間もあるけれど、
基本的に彼もワタシも特別な何かを求めようとはしていない。
問題はそこにあるのだろうか。
彼は大人だ。ただそれは年齢的なことを指しているだけだと思う。ワタシから見ても
子どもっぽいところがあるし、根っこのところに彼は少年の部分を多く持っているのだと思う。
それでも、あれだけイロイロな事をして生きてきた人だから、それなりの経験が
(まあ、多岐にわたって)あるのは理解できる。ワタシなんかでは相手にならないのかも。
本当にそうかしら。
ワタシがもう一歩踏み込んだら、どうなるのかしら。
142 :
花02:2005/09/18(日) 03:40:25 ID:SemB2h8N
カタカタカタ。
事務所兼オーナー室で、キーボードを叩く軽い音がする。
顧客管理や経営の部分はその全てをフジタが握っているが、在庫のチェック、
データ整理などの雑多な、それでいて大事な事務の部分はサラが請け負うことが
多くなっていた。
「まだ終わらんのか?」
「あともうちょっと。先に帰ってもいいよ。ワタシ閉めるとくから」
「そうか? じゃ頼むわ」
そう言い残すとフジタは、キー一式をサラに渡すと、後ろ手に手を振り
事務所を後にした。残ったサラは暫くPCに向かう。
「ふう」
先日仕入れた品々に関するデータの骨子はフジタがまとめていた。
それをファイル化するのに残業をしていたのだ。とはいえ、サラの場合
残業代が出るわけではないし、それを当てにしなければならないような生活を
しているわけでもない。単純に仕事が面白いのだ。
事務所はギャラリーの二階の一室だ。サラはPCの電源を落とし、軽く片づけをすると、
事務所を閉め、階下へ降りた。人気もなく、証明も落とされたギャラリーは
多少不気味な感じもあるが、もう慣れた。
念のため表のロックを確認し、裏へまわる。カード式のロックを通し、セキュリティをセットした。
『でも……ロック一式ワタシが持ってたら、明日フジタが困るんじゃないの?』
ふと頭をよぎった素朴な疑問。サラはほとんど悩まず、
「困るわよね。よし、届けよう」
そう、自分自身に言い聞かせるように言うと、ふん、と気合いを入れ駅へ向かった。
一歩踏み出すごとにきしる音がする廊下をそっと進み、ドアをノックする。
「フジター?」
返事はない。
『変だな。ワタシよりずいぶん先に出たのに、まだ帰ってないのかしら』
もう一度ノックをするが、やはり返事はない。そっとドアノブを握ると、カチャリとドアが開いた。
「もー、不用心なんだから」
いくら『金目の物がなさそうな』ボロアパートだとしても、鍵をかけないのはあまりにも
危機管理意識が無い。
ドアをそっと開け、首だけ突っ込み
「フジター? いないの?」
と言いかけて、サラはギョッとした。
143 :
花03:2005/09/18(日) 03:42:01 ID:SemB2h8N
フジタは部屋にいたのだ。それも、声をかけるのは明らかにためらわれるシチュエーションで。
灯を消した薄暗い部屋で、ヘッドホンをしTVの音が漏れないようにしつつ、背中を丸めている。
TV画面を見つめているため、玄関が開いたことさえ気が付かなかったらしいフジタの右手は、
どうやらせわしなく動いているらしく、ついでに画面には事の真っ最中らしい人物の絡みが
映し出されている。
『こっ、これは……ひょっとして見ちゃいけない物を見てるんじゃ……』
そう思ったサラは、この場は早々に立ち去るが吉、と判断し、そっと体を滑り込ませると
ギャラリーのロック一式を小さな冷蔵庫の上に置こうとして
「きゃぁっ!」
フジタの置きっぱなしにしていた空のビール瓶を踏みつけ、派手に転んだ。
さすがにヘッドホンをしていたフジタも気が付き、
「サラ?! …っと」
と、助け起こしに行こうとして自分の間抜けな状況を思い直しバタバタと慌てる。
数分後、部屋のTVは消され、替わりにあかりがちゃんと灯った部屋で、不機嫌そうに
たばこをふかすフジタの前に、首をすくめ小さくなったサラが正座する、という状態にまで回復した。
「で? 何の用だったんだ?」
フジタは声も不機嫌そうだ。もちろん、不機嫌なわけではなくとんでも無いところをサラに
見られてしまった照れ隠しなのだが、そうとは思わないのだろう、サラはいよいよ縮こまり
下を向いてしまう。
「あの……キーをね」
「キー?」
「ワタシが持っていたら、明日フジタがギャラリーを開けるときに困るんじゃないか、って思って」
「はぁ? それだけのために持ってきたのか?」
「うん」
フジタは煙を吐き出しつつ、ため息をつき肩を落とした。
「あのな、そういう場合は、おまえがいつもより早く出てくれば済むと思わんか?」
「あっ」
みるみるサラの顔は赤くなった。
「あ、あの、ゴメンナサイ。ギャラリーを出る時にはもう、明日フジタが困る、ってそれしか
思いつかなくて……あの、あんな……」
サラの表情はフジタからは見えない角度だが、フジタにもおおよその予想はつく。
『自分が早出すればいいのを思いつかなかった恥ずかしさより、さっきのオレを見て困ってるんだよな』
何というタイミングの悪さだろうか、とフジタもがくりと頭を垂れる。
成人男性なのだから、しかるべき欲求と適度な発散は必要なわけだが、
『それをサラに理解しろ、ってのも変な話だよな』
「「あのな(ね)」」
二人同時に声を出し、「あ、どうぞ」「いやいや、そちらから」と譲り合ってから、フジタが言った。
「あのな……そのー、なんだ。今後のことも考えて、やっぱギャラリーはオレが最終ロックをすることにするよ」
「えっ。それは」
「困るのか?」
困ることなどあるまいに、という顔のフジタに対しサラは抗議を始める。
144 :
花04:2005/09/18(日) 03:43:59 ID:SemB2h8N
「困るよ。今日みたいに残業のこともあるし、フジタが買い付けに行く間は代理で
ギャラリーを開けるのはワタシだし」
フジタは火を付けていないたばこの端でテーブルをトントンとたたきながら、
「残業は一切禁止。或いは、オレも一緒にギャラリーに残る。代理でギャラリーを
開けてもらわにゃならん時は、その時だけキーを預ける。オレが帰ってきたら
返してもらう。何か問題があるか?」
サラはきゅっと唇を噛んだ。こういう、半人前の扱いを受けるときが一番悔しい。
もっとフジタの役に立ちたいのに、もっと同じ世界を見たいのに、置いていかれて
いるような気がするのだ。
「……アリマセン」
ようよう声を出したサラに、フジタは「よし」と言い、頭をぽんぽんと撫で、
「じゃ、今日の所はキーは返してもらったから、オマエも遅くならないうちに……」
と、ここまで言って、口にくわえていたたばこをポロリと落とした。火を付ける前だったから
良かったような物だ。
「なぜ泣く!?」
声を出さずにほろほろと涙を落とすサラの姿に、どうしたらいいのかわからなくなる。
人生経験の浅い若造じゃあるまいし、女の涙にうろたえるようなフジタではないのだが、
サラの涙は別だったようだ。
「だって……だって、フジタ……」
「あー、もー。泣くなよ」
幼い子どもにするように、自分の胸に頭を抱え込んでやり髪を撫でてやろうとしたら。
「だって、フジタ、あんなビデオの方がワタシよりもいいんでしょう?」
『なんだよ、そりゃ』
あまりにも見当違いの所からボールが飛んできた。髪を撫でてやろうとした手が、
行き場を無くしている。
「三田村サンならわかるよ。わかりたくないけど、仕方ないって思うよ。でも……っ」
引き続き『なんだよ、そりゃ』だ。三田村館長への思いは、サラの言う「そういうもの」では
ないのだ。優等生然とした三田村小夜子から発せられる痛烈な罵倒に、彼女の強さや若さを
感じて「いい」と思っているだけで、確かに期待はしないではないけれども、
決して自ら積極的に何かをしようと思うような気持ちではないのだ。フジタの少し歪んだ
性癖の一部分を満足させているだけのことだ。
そして、それとビデオとはあまりにも次元の違う話で……。
ぎゅ、っとしがみついて涙を流すサラをそっと引き離し、顔を上げさせる。
「あのなぁ、おまえさんの国にはああいうビデオは無いのか?」
「ないよっ!」
オマエが知らないだけなんじゃないのか、という言葉を飲み込みつつ、フジタは
「とにかくな、あれはトイレに行くのと同じなんだ」
と苦しい説明を始める。
大きな目に、まだいっぱい涙を溜めているサラは、フジタを見つめ返す。顔に
『突然何を言い出すの』と書いてあるようだ。
145 :
花05:2005/09/18(日) 03:44:39 ID:SemB2h8N
「詳しい話をする必然性は無いからはしょるが、ため込むわけにはいかないものだから出すんだよ」
沈黙。
そして、サラは疑いのまなざしを向けつつフジタに聞いた。
「じゃ、どうして部屋を暗くして、ヘッドホンまでしてた? のめり込んでる証拠みたいじゃない」
「オマエだって知ってるだろうが! このボロアパートは壁が薄いんだよ!!」
「あっ」
再び顔を赤らめて下を向くサラ。
「じゃあ……声が漏れなければいいの?」
小さな声で問われ、フジタはぎょっとする。
「な、な、何を……いや、もちろん声が漏れないなら……オマエ、何考えてんだ?」
「声が漏れなくて、出せさえすれば……その……」
オロオロと下を向いていたサラは、意を決したようにフジタをひた、と見つめた。
「ワタシでもいいの?」
「ばかもーん!!」
「だ、だってだってー」
「オマエなあ……」
脱力し、しゃがみ込んだフジタの上から声が降ってくる。
「だってワタシはフジタが好きだよ」
「あー、はいはい」
「フジタ!!」
あん? と顔を上げると、また泣きそうなサラの顔。いつになく真剣な面持ちでもある。
『オマエ、今日はよく泣くなあ』
そう思ったところへ、サラがもう一度、ゆっくりと言った。
「ワタシは、フジタのこと本当に好きだよ」
そして、羽織っていたジャケットをはらり、と滑り落とした。
「ワタシ……ワタシで良いなら……」
「ま、待て!! 待て待て待て!!!」
さらに脱ごうとするサラの手を止める。
『いいのか。コイツの花をオレは正しく咲かせてやることが出来るのか?』
そう自問しながら、口から出た言葉は
「この部屋は、ほんっとに声が漏れるんだ」
だった。
146 :
花06:2005/09/18(日) 03:45:50 ID:SemB2h8N
「で、どうしてここなんだ?」
今更そんな事を聞いても仕方がないのだが、他に適当な話の切り出し方も思い浮かばず、
結局フジタは意味のない問いを発した。
「ワタシのホテルじゃだめだ、って言ったのはフジタじゃないの」
『あたりまえだ!』とまた怒鳴りそうになる。嫁入り前の娘が泊まっている、いや、
ほとんど暮らしていると言った方が正しいホテルに、いくら雇い主とはいえ
男を引っ張り込めばよからぬ噂が立つに決まっている。そう言って、
サラのホテルは却下した結果、ギャラリーの事務所に来てしまったのだ。
「ここなら声も漏れないし、二人でいてもおかしい場所じゃないし、ね?」
フジタは、はあ、とため息をつきソファに沈み込むと頭を抱えた。
サラはやけに明るく振る舞い、クルクルと立ち働く。
「コーヒーでいいよね?」
『何も今コーヒーを飲まなくてもいいだろうが』
自分から身を任せるようなことを言ったものの、いざその場所まで来てしまい、
サラも緊張しているのだろう。そんなことはフジタにだって分かっている。
分かっているからこそ、自分からその先へ進めてしまっていいのか決めかねて
いるのだ。先刻決心したと思ったのはどうやら気のせいだったのか、今はその気持ちも
霧散してしまい、サラが逃げ出してくれる方がよほどいい、とさえ思い始めている。
『狡いな、オレは』
「はい、どうぞ」
テーブルにコーヒーを置いたサラの手を掴むと、フジタはサラの目を見つめながら言った。
「オレは……傷つけない自信が無いぞ」
言ってから後悔する。もう少し気の利いた言葉はないのか。
しかしサラは微笑むと、フジタの横へ腰を下ろし、言った。
「誰も傷ついたりしないから、大丈夫だよ」
そして目を瞑る。
その唇にそっとフジタは自分の唇を重ね、そのままソファに押し倒した。
147 :
花07:2005/09/18(日) 03:46:36 ID:SemB2h8N
舌と舌が絡み合うと、なにやら甘い味がした。
「……甘い」
その呟きにサラは、んふ、と吐息で答える。キスだけで早くも気分が高まりつつあるように見える。
『経験のないサラがキスだけで昂ぶるとも思えん。オレがそんなテクニシャンだという覚えもない』
「サラ、何か食べるか飲むかしたのか?」
その質問にもくぐもった吐息でしか答えない。んん、だの、はぁ、だの
それはそれでなやましいが、余計に怪しさも増す。
「サラ? 答えろ。何かしたのか?」
「ん、ちょっとだけ……ワタシ、どうしてもフジタに……抱かれたかったから」
吐息混じりに言いつつ、サラはフジタの腕の中で身をよじらせる。恥ずかしいのか、
目は伏せたままだが、足をもじもじと擦り合わせ、時折腰が揺れる。
「だからね……ワタシの国で使う媚薬を少し飲んだ」
「媚薬ぅ!? それ、大丈夫なのか?」
「大丈夫よ」
目を閉じたまま、笑顔になる。
「天然由来の成分しか使ってないよ」
そういう問題じゃないんだがな、と突っ込もうとすると
「こうすれば、先に進めると思ったから」
と、トドメの一撃。
『まいったね。そこまでするとは』
子どもだと思っていたが、やはり子どもだ。だが
『そこまで追いつめたのはオレか』
サラの気持ちに気づいていながら、ああだこうだと言い訳をして
はっきりしなかった自分。自分の気持ちに名前を付けてしまうことで、
心地よい関係を無くしてしまうことをおそれた自分。
『人のことを言えないな。オレも子どもだ』
「サラ」
出来るだけ優しく呼びかけると、サラが目を開けた。潤んだ瞳で、まっすぐにフジタを見つめる。
「気持ちよくしてやるからな」
抱きしめて、唇を落とした。
148 :
花08:2005/09/18(日) 03:47:26 ID:SemB2h8N
服を脱がすときの衣擦れでさえ薬で昂ぶったサラには刺激になったのか、
控えめに喘ぎつつも反応する。
全てを脱がせるとそこはやはり恥ずかしいのか、そっと手で隠そうとする。
その手を押さえつけ、既に固くなっている胸の頂きをチロリと舐めた。
「はぁんっ!」
びくん、と体が大きくはねる。反対の胸を手で揉みしだきながら、乳首を舌で転がすと
「あっ……あぁっ!! んああっ ふあっ」
声を出しながら、びくりびくりと反応する。
空いた手で腰のラインをふとももまで撫でると「あああ……」と喘ぎながらびくびくと震えた。
「すごく……感じてるんだな」
「……そういうこと、言わないで。フジタのスケベ」
「オレがスケベなら、オマエはどうなるんだ?」
わざとニヤニヤと笑いながら言うと、ほてっていたサラの顔はさらに赤くなった。
「もう、こんなにして」
フジタの指がサラの中心へ滑り込み、そっとなで上げた。
「ひあっ!!」
ひときわ甲高い声を上げるが、サラの腰は大きくはねると逃げるどころかフジタの指に
押しつけるように動いた。サラ本人にそのつもりはないのだろうが、体の方で
気持ちいい場所を求めているらしい。
「すごいぞ」
サラの耳元で息を吹きかけるように囁くと、真っ赤になったサラはブルブルと震え
「あっ、あっ、な……なんかっ……くぅうんっ!!」
四肢を軽く突っ張らせるようにイってしまった。
はぁはぁと息を荒げるサラには自分の状況がよくわからなかったらしい。
「今の……ナニ?」
「なーんにもしてないのに、オマエ一人でイっちゃったの」
やれやれ、と首を振りフジタはサラを抱きしめた。
「えらく間抜けな話だな。この薬、効き過ぎだぞ?」
「フジタ……気持ちよくなってないの?」
「おい。会話がかみ合ってないぞ」
「これを入れるんだよね?」
フジタに抱きしめられているサラの下半身には、当然のようにフジタのモノが
当たっている。サラはそっと手で触れた。
「……熱いね。固いし」
「お、おい」
そっとフジタから離れる。手はまだフジタに触れたままだ。
「フジタ?」
「ん?」
「コレ、どうしたらいい?」
「……わからないんだったら、触らない」
「ハイ」
サラが手を離すと、フジタはやおら上半身を起こしサラの足を広げた。
149 :
花09:2005/09/18(日) 03:49:17 ID:SemB2h8N
「きゃあっ?」
フジタの体が空いたスペースに入り込む。サラは足の内側でフジタの体が
滑るのを感じて、また身の内がぞくりとするのを感じた。
フジタの指が再びサラの中心をとらえる。閉じていた襞は内側からの蜜の助けで
ほどけるように開いた。小さいながらも固くとがった光る花芯をそっと撫でると
サラはひときわ高い声で啼いた。悲鳴のようにも聞こえる高い細い声。
さらに二度三度と花芯を撫で上げると、大きくのけぞりながら喘ぐ。
じわりと蜜がしみ出してきているのか、とろりと溶けた中心部分が新たな潤いで
つやつやと光っている。フジタがサラの中心部に自分をあてがうと、
サラの腰は早く受け入れようというかのようにゆらゆらと揺れた。
ぬるぬるとした蜜がフジタ自身にも塗りつけられ、つるりつるりと滑らせながら愛撫すると、
サラは「ああ、ああ」とうわごとのように喘ぎながら、くねくねと動いた。
狭いだろう、と思いつつもフジタはぐっと腰を進めた。
「ぁぁあああっっ!!」
初めて迎え入れる異物の圧迫感に耐えきれないのか、背中を大きく反らしながら
サラが叫んだ。その背中に腕を回し入れ、サラを抱き上げるようにしながら
フジタはさらに奥へと押し入る。
つうっ、と一筋サラの頬を涙が伝った。
「サラ? 苦しいか?」
一旦とどまり、声をかけると、サラは目を開けて言った。
「ううん。嬉しいの」
花がこぼれ咲くような笑顔だった。
フジタは回していた腕に力を込め、ぎゅっとサラを抱きしめた。サラの手もフジタの背中に回り、
そっと抱きしめ返した。
「サラ……」
「フジタ……。好きよ、大好き」
抱きしめたまま、首筋に、肩にキスを降らせ、そっとサラの体を横たえた。
媚薬を使っているから、挿入の痛みはかなり軽減されているようだが、フジタのモノを
包み込む肉壁はどくんどくんと脈打っている。きっと薬の効果が切れればずきずきと
痛むだろう。そう想像が出来ても、その痛みはフジタには分からない。分かるのは、
きちんと最後までやるべきだ、ということだけだ。
ゆっくりと動き始める。サラの中はフジタを絡め取るように蠢き、フジタは
その柔らかい部分へ深く深く潜り込むように打ちつける。じゅ、ぐちゅ、とくぐもった音は
やがてぐちゅっ、ぶちゅっ、と鈍い水音に変わった。
「あ、ああ……はぁんん……ふぁぁああんっ!」
サラの喘ぎが徐々に艶を帯びてゆく。しっとりと汗をかいた褐色の肌がなまめかしく光を反射している。
動きに合わせてふるんふるんと揺れる乳房を両手でやわやわと揉むと
「……ぁあんっ………んはあっ……ぁ……ああ……」
いやいやをする子どものように頭を左右に振りながら、足をフジタの腰に絡めてきた。
腰の動きを制限されるとフジタの頭に事後の不安がよぎったが、サラは絡めた足を支えに
自分の腰を押しつけてくる。快楽を求め、くねくねと淫らに動くサラを見、
『ええい、ままよ』
とばかりにフジタはサラを突き上げた。
150 :
花10:2005/09/18(日) 03:50:00 ID:SemB2h8N
「ひゃあぁんっ!……ぁぁんっ…あっ……あんっ……んあぁあんんっっ……」
サラの嬌声が響き、激しさを増す水音と肉のぶつかる音が聞こえ
「うっ……で、でるっ……!!」
「ぃああぁぁぁぁあああ! イ、イイっ!! ぃやあっ! いいのォッ!!」
がっちりと尻を抱え込み最奥へ楔を打ち込み己の精を放出して動かない男の下で、
ビクビクと女の体は跳ね、崩れ落ちた。
荒い息づかいがおさまるまでフジタはサラの頭を撫でた。
「ん……」
サラが目を開け、フジタにそっとすり寄る。フジタは頭を撫でていた手を背中に滑らせ、
サラを抱きしめた。
「フジタ?」
「ん?」
「ワタシのこと、好き?」
すっ、と体を離してフジタはサラの鼻をぎゅ、とつまんで
「そういうことを言うから、オマエは子どもだというんだ」
と返した。手を離すとサラは、子どもですよー、と言わんばかりにべーと舌を出し、
それから笑った。ふわりと花が開いたような、柔らかい笑顔だった。
終わりです。
なんかいろいろアレですが……お目汚し、失礼しました。
|彡 サッ
GJ! サラかわええ〜
おお、いいもん読ましてもらいました!
GJです! サラ、エロ可愛いし、藤田
の心理もリアルー
GJ!
おおお、読んでもらえただけでもありがたいのに
GJまでもらえるとは……ありがとうございます。
自分、
>>103でもありまして、書き上がった後も
なんかキャラ違う? とか、エロってほんとに
難しいんだなあ、書いても書いても「どこかで見た描写」にしか
ならないなあ、と凹んでいたのですが、読んで頂けたと
いうのがこんなに嬉しいモノだとは思いませんでした。
精進してまだ出てこようと思いますので、その時はどうぞ
よろしくお願いします。
>>155 久しぶりにこのスレに来てみたら神が光臨してたのか・・。
GJ!!
アニメも終わっちゃったね。保守。
保守
hosyu
160 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 02:00:06 ID:E6YOBxeH
age
161 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 15:03:43 ID:6BEQH97Z
age
hosyu
埋め草にひとつ。需要あるんかな。
まぶたを閉じていても眩しい光に目を射られ、サラは薄く目を開けた。
『ワタシ……どうしたんだろ。ここ、ドコだっけ?』
あまりのまぶしさに顔を手で覆おうとして、腕が動かないことに気づいた。
足も動かない。驚いて首を持ち上げたところへ
「やあ、気が付いたね、サラちゃん」
と快活な声がした。
「千手さん……」
そしてサラは思い出した。千手計からのメールで千手堂へ赴いたことを。
千手からのメールの内容は、千手の父がとあるルートから手に入れた美術品について、
千手を介しギャラリーフェイクの主であるフジタレイジの意見を聞きたい、
というものであった。千手の父はオイスター時計工業株式会社の社長である。
旧知とはいえ、悪名高い贋作画廊の店主に自分から直接連絡を取ることは
はばかられるため千手を通す、という話だった。そして、フジタの耳に入れる前に
サラに下見を、というのは千手個人の提案としてメールの結びになっていた。
サラの目にかなうもので無い場合は、フジタへの取り次ぎは無用と。
そのためサラは、フジタへ用向きを伝えないまま千手堂へとやってきて、今の状況である。
「これはいったい……」
サラは小さなベッドに大の字に寝かされていた。手首足首ともに一度
タオルを巻いた上からロープで縛られ、ロープはベッドの下を通り
反対の手首および足首へと繋がっている。右腕を上げようとすれば
左腕が下へ引っ張られ、左足を蹴り上げようとしても右足が枷となり
動かせないというわけだ。天井の蛍光灯とは別に、ベッドサイドには
スタンドライトが置いてある。最前の眩しい光はこのスタンドライトのものだったようだ。
「ボクはね、サラちゃん。前々から思っていた。キミはあの店にはふさわしくないと」
千手はベッドの足下でごそごそと動き回りながら話し始めた。
「いいものを見極める目を持ち、それを活かす方法を知っている。
それに引き替えあの店、そしてあの男はどうだ? キミという宝を側に置きながら、
大切にしているふうでもなく、常に自分優先でっ! キミの、キミの好意にさえ
気が付いていないときてる!!」
話すうちにどんどん興奮してきたらしく、千手の言葉はどんどん独り言のようになる。
「なんでだ! なんであんな男がいいんだ! 美術界の鼻つまみ者と呼ばれ、
いつ警察に世話になることになるかわからない。危険なことにばかり首を突っ込んで、
他人を巻き込んで。そうだ、いつキミが巻き込まれるかもしれないというのに、
まったくの無頓着だ! しかもキミが自分の側から去っていかないとでも思っている!
まったくもってっ!! まったくもって不愉快だっ!! 失礼極まりないっ!!」
すっかり自分の世界に入り込んでわめき立てていた千手は、そこでやっと
サラのあっけにとられた視線に気が付いたようだった。肩を大きく動かし
呼吸を整えた千手は、サラの方へ向き直り、
「おどかしてしまってごめんね。そんなつもりじゃなかったんだ」
と優しい声で言った。
「ともかく、ボクはあの男を『そういう男』だと思っている。決してキミには
ふさわしくない、とね。だからボクはキミをなんとかして助けたい。
でもキミはますますあの店で楽しげに働いている。そして気が付いたんだ。
キミをあそこから引き離せばいい、キミを奪ってしまえばいい、ってね」
そう言って千手はにっこりと微笑んだ。
微笑んだけれどもそれは口元だけだ。目は笑っていない。サラは背筋が寒くなるのを感じた。
ここは危険だ。これは危険だ。カレは危険だ。
(・∀・)イイ!続きキボン!!
香本じゃないのか・・・。
『だけどどうしよう……ワタシがここにいることは誰も知らないよ……』
もう一度そっと手足を動かそうと試みる。結んだロープに余裕を持たせてあるのか、
数センチは持ち上がるものの、抵抗するのは無理なようだし、ほどける可能性も低そうだ。
「千住さん、ほどいて。帰して」
「だめだよ」
千手の声は虚しい明るさを伴って優しく響く。
「ほどいちゃったら、またあの男の元に帰っちゃうんでしょう?
それはサラちゃんの為にならないよ。ボクはサラちゃんの為を思ってやってるんだから」
千手はサラの足下でかちゃかちゃと金属音を立てている。大型の金属製の物が
ぶつかり合って出る音だ。先ほど寒気が走った背筋を今度は嫌な予感がはい上がってくる。
「千住さん……ナニしてるの?」
「さ、準備完了だよ。とりあえず始めようね」
そう言った千手の手には大ぶりの裁ちばさみが握られていた。
「な、なにを……!?」
千手ははさみを大きく開くと、サラのワンピースの裾を掴んだ。
「こんなに丈の短いスカートを履いて。あとでボクがキミに似合う服を買ってあげる。でも今は……」
ジャキッ
スリットを入れるように切り込みが入れられた。刃の背がサラの太ももにあたり、
その冷たさにサラは鳥肌が立った。
はさみはさらに進んだ。
ジャキッジョキジョキジョキッ!
体の中心から左側にそれたラインを上に向かって切り進む。
「やめて! 千住さん、やめて!! 今ならまだっ!」
千手は一旦手を止めた。
「今なら? 今ならまだなんだって言うんだい?」
めがねの奥の目が冷たい。サラは言葉を失う。今ならまだなんだというのだ。
レイプ未遂だとでも? 誰にも言わないから、と? そんなセリフが何の役に
立つのだろう。千手はそんな些末なことには頓着していないのだ。
サラを監禁し、サラを独占し、サラを溺愛する。己の欲望にのみ従って、
すでに犯罪の域に足を踏みこんでいるのだから。
再びはさみが動く。
ジョキジョキッ
「やあ、サラちゃん。美しい下着だ」
褒められても嬉しいはずがない。サラが見せたい相手ではないのだから。
上下そろいで下着を着けるのは女性のたしなみだ、と思っているサラは
今日も美しいレースがふんだんに使われたブラとショーツをつけていた。
色は白。レースの花模様の中心部分が淡くピンクに染められアクセントになっている。
千手はすっかりワンピースを切り開いてしまった。左右に布を広げる。
「肩のラインを切ったら服は取り除けるかな」
ノースリーブのワンピースだから袖を抜く心配はない。
どうやら千手は布をすっかり取り去ってしまいたいらしい。
ジョキンッ
サラの耳元ではさみが鳴る。ヒクリとサラの喉が動き、肌に粟が立つ。
「ああ、ごめんごめん。一緒に切れちゃったみたいだ」
ニコニコと笑いながらわざとらしく千手がブラの肩ひもを持ち上げてみせる。
「っ!! どうして!? どうしてこんなことスルよ? 千住さん、ワタシをいじめて楽しいカ?」
「楽しいよ」
いじめて楽しいか、と聞かれて、楽しいと返す神経は既に普通ではない。
「楽しいとも。こんな楽しいことはないよ。笑っているサラちゃん、泣いているサラちゃん、
恐怖におびえるサラちゃん……全部、全部、ボクの物だ」
こわいよ、千手堂さん・・・・。
これが香本だったら何の違和感もないはずなのだが・・・。
真面目な人ほど常識のタガが外れるととんでもないことに・・・。
だが、面白い。
千手がんがれ。職人様、続き待ってます。
メモ帳に書いてるんだが……どんどん無駄に長くなるorz
どうしよう
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
うふふ、と笑い千手は反対側のブラの肩ひもも切り、
さらに胸の谷間になる部分にもはさみを入れた。
縫製の都合上その部分が固いことを知らなかったようで、
切り離すのに手こずりかなりの悪態を付いて、それがまたサラをおびえさせた。
かつてワンピースだった布の残骸をずるりと引き抜き、
胸を覆う布の切れ端をむしり取ると、千手は満足そうに、うんうん、と頷いた。
「きれいだね、サラちゃん。とてもきれいだ」
サラはくっと唇をかむ。
「きれいだ……ボクの物だ……ボクの……」
うわごとのように繰り返しながらストッキングの上から
サラの足を撫でる。膝から下をそっと撫でられただけなのに
嫌悪感からかサラの肌に再び鳥肌がたった。
千手はストッキングのすべすべした手触りを楽しんでおり
サラの様子に気が付かないようだ。
「でも、これもいらないね」
千手はそう言うとビッと音を立ててストッキングを裂いた。
先刻はさみでどこかを傷つけておいたのだろうか、簡単に上下に裂けくしゅくしゅに丸まってしまう。
両足共にストッキングも取り去ると、千手は再びはさみを手にした。
「白いパンティはサラちゃんの肌によく似合ってるよ。とてもヒワイだ。
いつまでもこうして見ていたいけど……やっぱり取るよ」
腰骨の横の布にはさみを入れる。右も左も。ショーツはゴムの弾性で
くるりと小さくなり、サラの股間に丸まって落ちた。
ごくり、と千手が唾を飲み込んだ。のど仏が大きく動くのがサラにも見えた。
「すごい。すごいよ、サラちゃん」
かわいらしい顔立ち、大きくはないが充分な張りを持つ形の良い胸、
くびれたウエストからなだらかに張り出した腰を通り、すんなりと
伸びた足は肉もほどよく付き官能的だ。清楚な美しい部分で構成されているサラの体に
一部似つかわしくないのが、平らな下腹部か徐々に盛り上がる丘にはえる茂みだった。
処理などしておらず自然のままにしているようで、豊かに黒く茂っている。
「案外濃いんだね」
言いながら千手はその茂みをふわふわと撫でた。
恥ずかしさと悔しさでサラは気も狂わんばかりに頭に血が上る。じわりと涙も浮かんできた。
「ああ、大丈夫だよ。きれいにしてあげるから。ちょっと待っててね」
千手は一度部屋を出た。再び戻ってきた手には湯気を立てているタオルと洗面器を持っていた。
「ナニを……ナニをするつもりなの?」
「きれいにしてあげるよ」
そう言って千手はタオルをサラの恥丘に乗せた。熱くないかな、などと小声で言いながらも
気持ちは次へと飛んでいる。洗面器の中の湯加減を確かめ、石けんの泡をたてはじめる。
「ボクのシェービングクリームじゃ後でヒリヒリして可哀想だからね」
こんもりと泡を盛り上げ、千手は手を洗うと、次にカミソリを、わざとらしく
見せつけるように光にかざしてから下に置いた。
刃が冷たくはじき返す光に思わず知らずぞっとする。素裸に剥かれているためか、
寒気がおさまらないのに、蒸しタオルのせいで股間だけ温かい異常な事態に、
サラの乳首は硬くそそり立っていた。
千手がそっとタオルをよける。ほどよく蒸されたのか柔らかくなった毛を
何の躊躇もなく千手は再び手に取ったはさみでジョキジョキと切り落とし始めた。
「いっ いやあぁぁぁっ!!」
『きれいにしてあげる』が本当にそういう意味だったとは。
頭のどこかで意味を理解しながらも、さすがにそこまではすまい、と
思っていただけに衝撃だった。サラは悲鳴を上げ抵抗するため体を動かす。
「動いてもいいけどね、怪我するよ」
ろくな抵抗も出来無いサラに千手はそう言うと、大まかに毛を刈り込んでいった。
「うううっ」
嫌悪でブルブルと体が震えるが、自分の一番大切なところは刃物に晒されている。
サラは必死でふるえを止めようとした。歯がカチカチと音をたて涙が勝手にこぼれてゆく。
「記念に取っておこう」
そうひとりごちて千手は切り取った毛をおおざっぱにビニール袋に入れた。サラに笑顔を向け
「さて、本番だよ。ここから先は本当に動くと怪我をするからね」
とカミソリをもう一度サラに見せた。
「いやっ! やめて、千住さん。ねえ、やめて! お願いだからっ!」
耳に入らないはずはないサラの懇願を、千手は無いものとしてカミソリを持った手を動かし始める。
ジョリッ
「ひいっ!!」
かすかな痛みと嫌悪感と本来その部分からたてられるはずのない音に
サラは悲鳴を上げた。体が勝手に逃げようとし、腰が浮いた。
「あ、ごめん。泡がいるんだった」
千手は、コーヒーにミルクポーションを添え忘れた、とでもいうような軽さで言い、
手元に準備していた泡をサラの股間に盛り上げた。
「バカだなあ、ボクは。そのために用意してたっていうのに」
楽しげに言いながら手を動かし始める。
ジョリジョリ……チャプ……ジョリジョリジョリ
剃ってはカミソリを洗い、またそり続ける。熱心で繊細な手つきだ。
そもそも千手の手は精密な機械を情熱を持ってくみ上げるのを得意としている。
最愛の物体を目の前にし、それを自分の手で美しく磨き上げる作業に
熱がこもらないはずがない。
「いやぁ……ああ…やめて……いや、いや」
サラはうわごとのように繰り返す。大きく体を動かして剃ることに抵抗するのは可能だが、
柔らかく大事な部分に怪我をすることは間違いない。
そんな部分を怪我したとして、また出血が多量になったとして
ここからそれを理由に脱出できるだろうか? 答えは否だ。
千手のあの思いこみ方からすれば、たとえ命の危険があったとしても
救急車を呼ぶなどの第三者を入れることはないだろう。
レイプされるのだろうとは思ったが、その前にまさか剃毛されるとは
思いも寄らなかった。処女を奪われることも苦痛であり屈辱だったが、
剃毛がここまで自分の尊厳を傷つけるとは思わなかった。
服をはぎ取られ素裸にされた時にはまだ『たとえ陵辱されても心までは』と
思う気概があったはずなのに、剃毛が進むにつれ気持ちが弱くなってゆく。
自分の大事な場所を覆い隠していた、手のひらで隠せてしまうほどの
面積の毛が無くなってしまうだけでこんなにも心許ない。
「サラちゃん、複雑なところをやるから動いちゃだめだよ」
「っ!」
大陰唇を指でつままれ引っ張られた痛みで、サラの体はまたびくりと動いた。
「ごめん、痛かった? でもこれ、ちょっとヌルヌルしてて手から逃げるんだよ」
悦びを感じて出てきた蜜ではない。サラの体が無体なことをされる、
その痛みから少しでも逃れるための自己防衛として分泌された液体だ。
しかし千手はそうとは思わないらしい。
「サラちゃんて……案外エッチな娘なんだねぇ」
ジョリ、ザリザリ
千手本人が言ったように、複雑で繊細なところを剃っているためか、
剃る音もとぎれがちになる。右に左にと体を傾けながら真剣な目で
その部分を見つめ作業を続ける。だが、はっとしたように顔を上げた。
「サ、サラちゃん……まさか初めてじゃないってことはないよね?」
この人は何を言っているのだろう。剃毛のおぞ気と戦い脂汗の浮いた顔を
自分の足下へ向けると、千手はブルブルと震えていた。
「こんなにっ! こんなに濡れてるっ! 女の人は感じると濡れるんだろ?
今、サラちゃんは感じてるんだ! だけど、初めての時は痛いばっかりで
感じたりしないって! 初めての時から濡れたりアンアンよがるのはAVだけだ、って!!」
どこから仕入れてきた知識なのか、千手はサラの自己防衛による生理現象を、
性的興奮のもたらした物と思いこみ、さらにその上に自説を重ねているらしい。
『初めてに決まってるでしょ。っていうか、千住さんもこの様子だと初めてなのね』
心の中では冷静に突っ込むが、あえて口には出さない。千手にこちら側の、
サラの言葉を聞く余裕はなさそうに見えるからだ。先ほどと同じで一人で激昂している。
自分で落ち着いてもらうのを待つのが賢い方法なのだろう。
『多分ね。うっかり斬りつけられでもしない限りは』
持ち上げた頭をまたがくりと落とし、サラは天井を見つめた。
時計職人の部屋なのに時計がない。
思わずくすり、と小さく笑う。
『何時なのか気にしたって仕方がない。そもそも助けが来るのかどうかさえわからないし』
なのに笑ってしまう余裕があったのだ。少しずつ、異常な状況に心も
犯されているのかもしれない。しかしその笑顔を千手は別の意味で受け取ったようだった。
「!! やっぱりっ! やっぱり初めてじゃないんだねっ! 相手は、
相手はあの男なのかっ!! そうなんだなっ!!
くうううううっ!! くそうっ! くそっくそっ!! ボクは、ボクじゃダメなのかっ!!」
176 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 16:47:57 ID:orjZbzF4
GJ!!!
続きがきになるうぅぅぅ・・・
そのあたりにある物を手当たり次第に蹴り始め、千手は暴れた。
サラの体から手を離していてくれただけでも感謝するべきかも知れない。
カミソリを右手に持っていたことを忘れているかのように腕を振り回し
物に当たり散らす千手に、サラの体を気遣う冷静さが残っているとは
サラ本人にも思えなかったからだ。
暫く壁を叩いた後、ずれためがねの位置を直し向き直った千手は、
ひとまず冷静を取り繕うだけには回復していた。
「残念だけど、初めてじゃないなら仕方がないや。でも、これからはボクだけだよ」
にっこりと微笑む。その笑顔でまたもやサラの体は勝手にブルブルと震えた。
「続きをやるよ」
そう言うと千手はカミソリを持ち直し、再びサラの股間に取りかかった。
剃り終えた後の始末にもまた一騒動あった。剃ってしまった毛と泡は
一度や二度蒸しタオルでぬぐったくらいでは拭き取れない、というのが
その理由だった。千手は一度業を煮やし洗面器の中のお湯をぶちまけようとしたが、
ベッドが濡れてしまうとその後の事に響く、と思い直したらしく、
サラの大事な部分は幸いにも蒸しタオルで優しく何度も拭われた。
「やっときれいになったね」
一仕事終えた満足感からか、千手の声は心底嬉しそうだった。
すべすべになったサラの恥丘を指でなぞる。
「ひっ!」
喉が勝手に動いて悲鳴を上げる。しかし、先ほどサラを生娘ではない、と
思いこんだ千手には悲鳴には聞こえないらしい。
「感じるの? じゃ、ここはどうかな」
そのまま指をくねくねと動かしながら下へ動かす。千手にとって邪魔だった陰毛が無くなり、
サラの褐色の肌よりも少しだけ色の濃い亀裂の部分へと指が動いてゆく。
「あ……あ…… あああ……」
感じているわけではないのに、保護し覆っていた毛がなくなり無理矢理
敏感にさせられた部分に他人の指が這っているという嫌悪感から声が漏れる。
千手はまたも勘違いを深めてゆく。
「そう、いいんだね。ああ、たまらないよ、サラちゃん。なんてきれいなんだろう」
どこか上っ滑りな千手のセリフ。サラは聞かないように、感じないように、
くっと首を反らせ天井を見つめた。
「サラちゃん……乳首までこんなにたたせて」
「ち、違……」
うっかり返事をしてしまう。もちろん感じていてたっているのではない。
一糸まとわぬ姿にされてからかなりの時間が経過している。しかもその時間の大部分は
剃毛の恐怖と嫌悪で構成されている。寒さや恐怖で女性の乳首は硬くなるのだ。
だが、千手は当然そんなこととは思っていない様子だ。サラの乳首を無遠慮に指でつまむ。
「いたっ!」
「こんなに硬くしこってる。ああ、なんてイヤラシイんだ……。もうボクはサラちゃんが
初めてでなくても構わない。こんなにイヤラシイ姿を見ることが出来て嬉しいよ。
初めてならこんなふうにはならないんだものね」
そう言いながら千手はサラの乳首を両手でくりくりと弄び始めた。
「ああっ……い、いやっ! 痛いっ」
「強すぎるかい? じゃこれならどう?」
千手は乳首だけでなく乳房も手のひらに納め、揉みしだき始める。
「はぅっ……」
痛いのだ。千手の手は加減を知らずぐいぐいと揉んでくる。粘土をこねるように
力を入れるため、千手がひとしきり感触を楽しんだ後手を離すと、乳房はうっすらと赤くなっていた。
乳房が開放され、はぁっと息を吐いたがそれさえ千手は自分のいいように受け取る。
「そんなに感じるんだ……。女の人の体ってすごいや」
再び千手はサラの乳房に手を伸ばした。今度は両脇からすくい上げるようにして、
中央へ寄せてゆく。
「一度……やってみたかったんだ」
はあはあ、と息も荒く千手は無理矢理作った谷間に顔を埋めた。
「ひゃぁああっ!」
サラの口から自分でも意図しない悲鳴が出た。千手は自分の顔を
ぐいぐいと押しつける。愛撫などと呼べるものではない。力任せに
己の欲望をぶつけているだけだ。だが、サラにはむしろその方がよかった。
丁寧な愛撫などされて無理矢理官能を引き出されるよりは、
痛みと屈辱に耐えている方がましと思われる。
千手はふるふると左右に顔を振って乳房の弾力を楽しんでいる。
乳房に沿わせたままの両手でその頂を刺激する。器用なはずの指先が
何故か両手共に同じ動きしかしないのが滑稽だ。はじくときは両方ともをはじき、
つまむときは同じタイミングでつまみ上げる。
「いやあ……もうやめて……いや」
他に何も言えない。気持ち悪くて仕方がないのだ。そのつもりもないのに、
ぼろぼろと勝手に涙がこぼれ落ちていく。
「はぁはぁ……サラちゃん……いいニオイだ。すごくおいしそうだ……」
言うなり千手はべろりとサラの谷間を舐めた。
「ひいぃぃっ!! いやああっ いやっ いやっ!!」
あ、違う!!
>>179の1行目
× 乳房が開放され
○ 乳房が解放され
すんませんorz
サラの悲鳴など聞こえていないかのように、千手はべろりべろり、とサラの乳房を舐めあげる。
「ああ……おいしいよ……素敵だ、サラちゃん」
恍惚の表情で、舌を出せるだけ出し、べろりべろりと舐める。
唾液のスジが太く描かれてゆく。何度も何度も舐めあげ、乳房をまんべんなく
己の唾液でマーキングした千手は、ひいひいと声にならない声をあげているサラに
「もっともっと気持ちよくしてあげるからね」
と声をかけ、ぱくりと右の乳房を乳首ごと口に含んだ。
熱いと感じるほどの千手の口の中と、ねっとりとした嫌な感触に
サラは声にならない悲鳴を上げてばたばたと動かぬ四肢を振り回した。
『悔しい……悔しい、悔しいっ!! こんなコト、手足さえ動けば
こんな事絶対にさせないのにっ!!』
千手の口での愛撫も稚拙としか表現できないものであったが、
サラは充分すぎるほどに気持ち悪さを感じた。
もぐもぐと乳首も乳房ごと甘噛みをしたかと思えば、口を離しとろりと
唾液をたらす。感覚的にもビジュアル的にも気持ち悪い。さらにその唾液を
サラの体の奥まで塗り込もうとするかのように、上から手でこね回してゆく。
ベタベタとした唾液の乾いた感じと、乾いた唾液からの悪臭とでサラは吐き気をおぼえ、
小さくえずいた。
千手のお構いなしの陵辱は続いてゆく。
胸だけに施されていた唾液の化粧はそこから範囲を広げ、デコルテ部分に
まんべんなく塗りたくられた後、首筋をはい上がってきた。ぞわぞわとうなじの毛が逆立つ。
明らかに嫌悪感をサラの体が表現しているのに、千手には何も伝わらない。
千手はただひたすら、荒い息を吐き、サラの体をなめ回してゆく。
子どもが自分の好物を他人に取られまいとする時に自分の唾をつける行為があるが、
千手の今の行為はそれの拡大版のようにさえ思える。自分の物にしたい、
その対象物のことはお構いなしに、自分の欲求を通そうとしているだけだ。
ねろり、と耳朶を舐めあげられ、耳の穴にとがらせた舌を突っ込まれる。
「ひゃはああっ!!」
耳の中で大きく水音がし、サラの体は動く範囲で飛びはね、驚愕と嫌悪の悲鳴があがった。
「右も……」
舌を引き抜いた千手はそう言うと、サラの頭側をまわり、ベッドの反対側へ移動し
「左も」
と左耳にも本人なりの愛撫を施した。
「同じように愛してあげるよ。不公平はいけないからね」
そう言って、千手の舌はまたサラの首筋を、今度は下がってゆき、
左肩から左腕へと移動していった。
脇の下も舐めまわされた。
肘の内側はとがらせた舌で何度も行き来され、気持ち悪いのかくすぐったいのか
分からなくなった。
指の一本一本をねぶられ、吸われ、噛まれた。
耳から左側へ移ってしまったので、千手はサラの左手の指先まで自分の唾液を
たっぷりと塗りつけた後、おもむろに右側へと戻った。右の肩から始め、
左と同じようにサラの表面が千手の臭いになってゆく。
耳への攻撃、としかサラには思えなかったのだが、そこからサラの声は止められなくなってしまった。
「はぁん、あああ、ひゃああっ、んんー、ひぃ」
言葉にさえならない小さな声が止められない。
『壊れちゃう。ワタシ、こわれちゃう……。カラダもめちゃくちゃにされちゃうかも知れないケド、
その前にきっと……心がこわれちゃう……』
サラの大きな目からぼろぼろと勝手に涙がこぼれ落ちる。半開きになった口から声が漏れ続ける。
千手の舌は右手から腹部へと移ってきた。
おお、サラたんがなんとエロ可愛いー!
続きが楽しみ ワクテカしつつ待ってます。
ええと。ほんとにほんとにごめんなさい。おっそろしく長くなってきてます。
偽アク禁状態(経路障害で2ちゃんに繋がらない)だったので投下できずに
ものすごく間があきましたが、まだ読んでいただけると嬉しいです。
--------------------------------
そこから遡ること約一時間。
「ったく。連絡も無しに遅刻とはいい度胸だ」
常にないハイペースで紫煙をもくもくとはき出しながらフジタは
ギャラリーの事務机に向かっていた。自分の頭の上を煙で真っ白にし、
灰皿に追加の吸い殻が数本加えられたところで、
フジタは卓上の受話器を取り上げサラの携帯を呼び出した。
「おかけになった電話番号は、現在電波の届かないところか、電源が切られています」
「なんだとお?」
機械のアナウンスに文句を言っても仕方がないのだが、フジタはくそっ、と
悪態をつきながら受話器を叩きつけた。
「何をしとるんだ、アイツは!」
再びたばこに手を伸ばしかけて、ふと気が付く。
「! そうだ。こんな時のためにアレがあるんじゃないか」
いそいそとパソコンをたちあげる。
鉄砲玉のように飛び出していったら好奇心のままに飛び回って帰ってこないサラのために、
フジタはサラの携帯にGPSによる位置情報取得サービスを付加していたのだ。
だいたい振り返ってみればサラは居場所が不明になったり攫われたり、
フジタをはらはらさせることこの上ない。本人に無断で申し込みが出来るのか、
という謎は残るがそこは蛇の道は蛇である。
「さて、どこにいる?」
サラの携帯はどうやら新宿区に留まっているようだった。
「落としてなけりゃ、な。……新宿ねぇ」
つぶやいて、再びたばこに伸ばした手が止まった。
「まさか……いや、いくらなんでも」
頭に浮かんだ荒唐無稽な想像を打ち消そうと、ははは、と笑ってみたがうまくいかない。
『ありえん。なかよしこよしでお茶でも飲んでるのが関の山だ。だが携帯が
繋がらないのが妙に気になる』
フジタは勘で動くタイプではない。少なくとも自分ではそう信じている。
だがいやな胸騒ぎがする。手を打っておくにしくはない。自分の携帯を取り出すと
履歴一覧から番号を選び出し電話をかけた。
「ああ、ギャラリーフェイクのフジタだ。折り入って頼みがあるんだが……」
千手の舌は驚くべき情熱と根気を持って、サラの腹部をも征服していった。
解剖するかのように肋骨の一本一本を骨に沿って舐め、臍に唾液を溜め、
サラが快感を覚えていると信じ込んでのことだろうが蛇行する唾液のスジを
何本も足に向けてひいた。
サラは絶望で真っ黒に染まった頭の中で、そのまま秘部へ舌が伸びてゆき
蹂躙されるのだ、と思っていたが、千手の舌はそのまま太ももへと向かった。
「ふうっ。ちょっと休憩……。さすがに喉が渇いて来ちゃったよ」
あれだけ唾液を出せば喉も渇くだろう。成人女性の前半身を三分の二は
覆い尽くすほどの量なのだ。
サラが千手堂を訪れた時に出されたティカップをそのままこの部屋に持ち込んでいたのか、
すっかり冷めちゃったな、などと言いながら千手は紅茶を飲んだ。そして
「サラちゃんも飲むかい?」
と聞いた。あまりにも非日常的な状況に日常の何気ない会話が混在する。
そのことがサラの頭を混乱させてゆく。
『こんなに優しい人がどうしてこんなことをするのだろう』と思う。
どちらが本当の千手なのだろうか。どちらも本当の千手なのだろうか。
何も答えられずただ横に首を振ると、千手は口の端を少しあげて笑った。
「そのほうがいいかもね。そろそろ効果も出るだろうし」
「!?」
「キミも知っているだろうけれど、紅茶には利尿作用があるよね。
……さっきの紅茶には利尿剤も入れさせてもらった。キミは少ししか
口を付けなかったみたいだけど、いざとなれば飲ませることも出来るわけだし、
もう少し待ってみようか」
「どうして……ソンナ薬……」
言いたいことがまとまらない。なぜそこまでしてこの身は苛まれるのか。
問うてもきっと答えは返ってこない。いや、千手はなんらかの返事はしてくれるだろう。
だが、それはサラには理解できない理屈だ。
『まるで違う言葉で話してるみたい』
そう思ったとたんに余計に辛くなった。通じない言葉で話をしている。
だからサラの、やめて、という懇願は千手には届かない。それがはっきりわかってしまった。
『フジタ……会いたいよ。もう一度会いたいよ……』
千手が滔々と薬の入手経路を話すあいだサラの脳裏には、すでに
懐かしい人になってしまった男の顔が浮かんでいた。
「アンタねえ! いくらなんでもそりゃ無茶ってものよ! 下調べもないところの
セキュリティを破れ、ですってえ!?」
「そこを曲げて頼む。オマエほど頼れるドロボウはおらんのだ。このとおり」
フジタは両手を合わせて拝む真似をした。拝まれている相手はジェイドのオーナー
翡翠(フェイツイ)だった。
「無理よ無理。だいたいフジタの頼みを聞いてやらなけりゃならない義理なんてないわよ」
「義理はなくともそこはその……人情で」
「人情! ギャラリーフェイクのオーナー、フジタの口から出る言葉とは思えないわ」
フェイツイはハッと鼻で嗤うと、犬を追い払うような手の振り方で
「これ以上の話は出来ないし聞かないわ。せっぱ詰まってるようだけど
私は力を貸せない。時間がもったいないなら早いとこ他を当たることね」
と言うだけ言うと背を向けてしまった。
フジタとて他に多少の当てが無いわけではない。だがこれはあまりにも無茶な仕事だ。
リスクを跳ね返すだけの材料、下見をやる時間がない以上、悪運でそれを
跳ね返してくれる人間が必要なのだ。フェイツイにしか頼めない。
「時計店……なんだよ。オリジナルを作ってる」
フェイツイの背中は黙ったままだ。
「職人の腕は確かだ。伝説のマリー・アントワネットの懐中時計を復元するほどに。
主に腕時計を作ってはいるが、ミステリー・クロックを作ってみたい、なんてことも
ちらっと聞いたなあ」
ぴくり、とフェイツイの肩が動いた。
「まあ本気かどうかはわからんが……あの腕と性格なら試作品くらいは
作ってるだろうな。アンティークではないが、期待は出来るだろう。
いや、ひょっとすると今までに拝んだこともないようなミステリー・クロックを
作ろうとしてるかもしれんな……」
これはもちろんフジタのはったりだ。千手堂のオーナーがミステリー・クロックなど
作ろうはずもない。彼は腕時計に魅せられた男だ、とフジタは値踏みしている。
だが、フェイツイを動かすにはエサが、それもとびきり美味いエサが必要なのだ。
「そ……その店はどこにあるんですって?」
食い付いたか。
「キミほどの腕なら店の所在もすぐに分かるだろう。いや、つまらない話をして
済まなかった。助言どおり他を当たることにしよう」
フェイツイが固まる。フジタは一瞬鉛を飲み込んだような心持ちになった。引きすぎたか。
「瑪瑙! 店は臨時休業よ! 出かけます」
かかった。心の中で快哉を叫びつつ、それを表に出さぬように出来るだけ
申し訳なさそうな顔をして
「恩に着る、フェイツイ」
とだけフジタは言った。
休憩後の千手はまたもや熱心に丹念にサラの体を舐め清めた。
いや、本人は清めているつもりだ、と言うべきだろう。サラに取っては
汚され続けている以外の何にも思えなかったのだから。
足の指をくわえられしゃぶられた際にはそれまでのうめくような声ではなく悲鳴が出た。
サラ自身、まだこんなに大きな声が出たんだ、と思うほどの声だった。
体そのものが拒否しようと、勝手に動いた。足をばたつかせようとしたし、
身をよじろうとした。しかし捉えられた足は自由にならず、身をよじったことで
サラは自分の体の異変をはっきり知ってしまった。
『濡れてる』
千手に淫乱だと責められた時に潤んできているらしいことは分かっていたが、まさか
『伝って……シーツが汚れてる』
ほどに濡れているとまでは思わなかった。千手の唾液であって欲しい、
自分の体から出た物であって欲しくない、と思ったが千手はまだその部分、サラの
本当に敏感な場所へはその舌を這わせていないし、唾液を落とすこともしていないのだ。
いやだ。いやだいやだいやだ。こんなふうになってしまうのはいやだ。
こんなふうに全てを奪われてしまうのはいやだ。
けれど、千手の舌はサラの足の裏まですっかり舐めきった。
「さて、やっと準備その1が終わったよ」
晴れやかな顔で千手がそう告げた。
足を結んでいたロープのせいで開かれていた足をさらに開かれ、
サラは抵抗の叫びを上げた。千手はサラの足首を掴んだままベッドの下におろし、
そのままサラの体の方へ向かって押し上げた。ベッドの下を渡っているロープに、
足を降ろすことで余裕を作り、そのまま押し上げてM字開脚の形にしたのである。
「いっ いやあああっ!!」
心の底からの恐怖と嫌悪。なのにこんな月並みな悲鳴しか上げることが出来無い。
「やめてっ こんな、こんなのいやあ お願い、千手さんやめてっ!!」
千手は枕をサラの腰の下に差し入れた。サラの秘部が高く持ち上げられる。
「こんなことをされながらサラちゃん、キミはまだボクのことを『千手さん』と呼ぶんだね」
「え?」
「口でどんなに『いやだ、やめて』と言いながらも、ボクをきちんと『千手さん』と呼ぶ。
罵ることもせず。それはつまり……」
「ボクのやることを、やっていることを、ボク自身を受け入れてるってことさ」
千手は鼻先をサラの潤んだ場所に差し入れるように顔を、体を押しつけてきた。
「ひゃああああっ!! いやあっ! いやっ! いやっ! いやだああぁっ!!」
千手の腕にがっちりと腰を捕まれ、身をよじって刺激から逃れることも出来無い。
無理に開かれた足には力が入らず、千手の体を蹴り出してやりたいと思っても
膝がぶるぶると震えるばかりだ。なによりサラの思考が停止しかけていた。
いやだ、と思うだけで精一杯で頭の中の回路が焼き切れていく様な気さえした。
目の前が真っ赤に染まる。手足に全く力が入らないのに千手を拒否しようと
体の中心だけがりきんでいるせいだ。
千手はふがふがと不器用に息をしながら、鼻を、舌を、サラの蜜壷に抜き差しする。
あれだけ体中を舐め回しておいて舌が痺れて疲れていてもおかしくないだろうに、
まだべろべろとそこを舐め上げる元気さえあるようだ。
じゅばじゅば、びちょびちょ、と聞くに堪えない音がする。サラの耳にその音が届くことはなかった。
サラの悲鳴の音量が上回っていたからだ。しかしそれが幸いだとは言えなかった。
喉も裂けんばかりに張り上げたせいでサラは咽せて、そして千手に
今責められているのとは別の苦痛を下半身に感じたのだ。
『ああっ……ドウシヨウ……我慢できるかな。でもさっきクスリって言ってた……』
尿意だった。つん、と突くような痛みがあるような気がする。
千手がクリトリスを舐め回すのも一因だったが、かなり限界が近いのだ。
「千手さ……んっ! やめ……おねがい。トイレに、トイレに行かせてえっ!」
刺激に耐え、必死で言葉を紡ぐ。千手が反応した。
「トイレ? サラちゃん、おしっこかい?」
「う、う……おねが、い……」
「おしっこなのかい?」
もうこのまま消えてしまえればどんなに楽だろう。千手の意図を理解し
サラの目からは新たな涙があふれた。
「お……おしっこです……」
「うーん。でもロープをほどいてあげるわけにはいかないなあ。だってキミが逃げちゃうと困るしね」
千手はニヤニヤと嗤いながらゆっくりと体を起こし、サラを見下ろす形になって言った。
加えられ続けていた刺激が無くなり、サラは少しホッとした。
「こんな格好で逃げたりなんて……あ、ああっ!」
千手の手がサラの秘裂を撫で上げたのだ。気を抜いたところへの刺激だった。
もうもたないかも知れない、とサラは必死になった。
「お願いっ。お願いだから。逃げたりしないから。あ、あ、もう……」
せめて足を閉じることが出来ればもう少し我慢できるかもしれないのに、と
サラは唇を噛んでぽろぽろと涙をこぼした。
「そうだなあ。『ご主人様、お願いします。漏れちゃいそうなのでおしっこさせてください』って
言えたら、っていうのはどう?」
そう言って千手はサラの股間を覆うように手を載せ、ぐっと押さえた。
小さな子供がおしっこを我慢するときに手を当てる、あの仕草と同じだ。
サラの手の代わりに自分が押さえておいてあげよう、とでも言うのか。
そして屈辱的な言葉と引き替えにあられもない姿を見られることは避けられる、と。
ふうっふうっ、とサラは浅く早く呼吸していた。呼吸に合わせて胸が上下して揺れる。
その動きに硬くしこった乳首が大きく揺すられ、痛いほどだ。
排尿する姿と、屈辱的な言葉とを天秤にかけ、サラはあまり猶予のない中考えた。そして
「ご……ご主人様、お願いします……」
と口にした。目を瞑ってこの屈辱に耐えようとしたサラには分からなかったが、
その瞬間千手は、ニタリ、と嗤った。
「お願いします。漏れちゃいそう、なので……おしっこさせてください」
手が動くなら顔を覆ってしまいたかった。誰にも見られたくない。
こんなみじめな姿を、今を、見られたくない。しかしサラの必死の努力は裏切られた。
「うん。じゃあおしっこさせてあげよう」
そう言うと千手は一旦ベッドから降りた。ロープをほどいてくれるのか、と
ぎゅっと瞑っていた目から少し力が抜けたが、股間にひやりとした
硬いものを押しつけられた感触にぎょっとして目を開けた。
「さあ、どうぞ。遠慮なく」
千手が手にしていたのは溲瓶だった。ぴたりとサラの股間にあてがわれている。
「ウソ……だって、言えたら……」
「うん。ちゃんと言えたからおしっこさせてあげるよ。言えたらトイレに
いかせてあげる、とは言ってないハズだけどなあ」
「そんな!!」
ニコニコと笑いかける千手の顔を見て、怖い、と思ったのは今日これで何度目だろう、と
サラは思った。怖い。何を考えているのか分からない。得体が知れない。
でもなにより……この人は本当に正気なの?
千手は手を伸ばすと、耳かきを手に取った。ふわふわとした梵天が付いている普通の、
どこにでもある耳かき。
「ちゃんと言えたんだから手伝ってあげるよ」
そう言って梵天の部分でサラの恥丘から秘裂をそっと撫でた。
剃毛されていた恥丘への優しい刺激はぞくりとサラを震わせ、体が揺れた。
ちょぽっ
水音にサラは身を固くする。ぎゅっと力を入れ、こらえる。もうあまり時間はないと知りながら。
「遠慮しなくていいってば」
笑いながら千手は耳かきの先で、ぷくりと立ち上がっていたクリトリスをつついた。
「ひっ……あ、あ、だめ……だめえっ……いやあ、見ないでえぇっ!!」
大きな水音がガラス製の瓶に跳ねた。
オメガGJ
まだか!続きはまだかーッ!
新しいおもちゃを手に入れたように千手はふふふ、と笑うと、溲瓶を振った。
ちゃぷちゃぷと音がした。
「案外たくさん出るものなんだねえ」
もうサラの下半身には全く力が入らない。力が入らないせいでがくりがくりと
震えているのが分かるほどだ。
だが、力が入らないのは下半身だけではなかった。サラの輝かんばかりの
生きている力もすっかり抜けてしまっていたのだ。世界が色褪せて見える。
もう世界を見る必要も無いかも知れない、とまで。
千手は優しい手つきでサラの股間を拭い清めた。もちろんサラを思いやっての
ことではない。自分の為なのだ。こんな状態になっていてもまだ働いている
サラの聡明な頭脳にはそのこともよく分かっていた。まだココに用があるから
キレイにするだけなんだ、と。
千手の唾液が乾き、体の表面がぱりぱりとしてきていた。むずがゆい。
絶え間なく体中を責められている感じがする。ここまで計算した上で
全身を舐め回したのならたいしたものだ、と千手を褒めるべきなのかも知れない。
「さてと、次は中を見せてもらおうかな」
千手は震えるサラの腰を掴むと、もう一度枕の上に載せなおし安定させると、
先ほど拭き清めたために少しだけ滑りの悪くなった亀裂を指先でそっと開いた。
そのまま押さえておき、別の指を使って小さな口を押し開けようとする。
「っ!」
痛みが走りサラが呻いたと同時に電話が鳴り、千手もサラもはじかれたようにびくりと動いた。
「ちっ! こんな時に!」
千手は電話を無視して再びサラの中心へ目を戻すが、電話は鳴り続ける。
「くそっ!」
千手は悪態を付きながら受話器を取った。
「はい、もしもし? なんだ、父さんか。今忙しいんだよ……え?」
不機嫌そうに応対した千手は相手が父親であると知ってすぐにも切りたそうな
そぶりを見せたが、途中からさっと青ざめ「うんうん、それで?」と話を聞いている。
ぐったりしながらもサラはその様子を見ていた。
『ひょっとしたら。……でもまだ期待は出来無いケド』
メモを取りながら会話をしていた千手は「わかった。すぐ行く」と言うと受話器を置いた。
そして戻ってきてサラに気が付き、目を見開いた後額に手をやった。
「忘れてた……キミが居たんだ」
電話の内容がなんだったのかサラには聞こえなかったが、顔色が変わったこと、
『すぐに行く』と返事をしているところを見る限りでは何か急な予定が入り、
しかもそれは千手自身に深く関わることだったのだろう。そして千手は動転した。その挙げ句
『今の今までネチネチとやっていたことさえ忘れた、ってわけね……』
怒っていいのか、呆れるべきなのかさえ一瞬わからなくなる。
何度も何度も絶望の淵をのぞき込んだけれど、サラはまだ理性を手放していなかった。
だからこそ、心の中でという限定でこうやって皮肉を言うことさえ出来た。
そしてどうやら、ツキもまわってきたようだった。
「あのね、サラちゃん。ボクは出かけないといけない」
「ワタシは?」
「ここから出すわけにはいかないよ。ロープもほどいてあげるわけにはいかない。
そんなことをすれば、ボクが居ない間に逃げてしまうだろうし、そうしたらこんなチャンスは
もう二度と来ないだろうから」
そうね、とサラは心の中で同意する。二度とワタシはあなたと二人で会うことはないでしょう。
「でも大丈夫だよ。ボクはすぐに戻ってくるから。えーと……うん。夕食は一緒に食べられると思うよ」
千手は自分の腕時計を見てそう言った。まだ夕食前にどこかへ行って一仕事してくるくらいの
時刻らしい。あれだけいろいろやっておいて腕時計をしたままだった、という点にもサラは驚いたのだが。
千手はせかせかと動き回ると身支度を調えた。
「じゃ、ちょっと行ってくるから」
と片手を上げて部屋を出て行こうとした。
「チョ、チョット待って! ロープもほどいてもらえないのにこのままで……また
トイレに行きたくなったらどうしたらいいの!!」
本当はこんな事を大きな声で言いたくはないのだが、千手を引き留め、なんとか
逃げるための余裕、ロープを少し長くしてもらうのでもいい、カギを厳重にかけられても
ロープをほどいてもらえるならなおいい、何かそのくらいの余裕をもらうためには仕方がない。
千手は「あ、そっか」と言うとぐるぐると歩き回りながら考えていたようだったが、
「ああ、いい方法があるじゃないか」と言うと、先刻使用した溲瓶をサラの股間にセットしに来た。
「え? え?」
「これならトイレに行きたくなっても大丈夫だね。じゃ」
再び片手を上げると、今度こそ千手は部屋を出て行った。
「ちょっとー!!」
がちゃがちゃとカギをかけているらしき音がし、バタバタとした足音が数歩分聞こえ、
そして静かになった。
「……信じられない」
よりにもよってこうくるか、という感じだった。完全にサラの想像外だ。
「でもとりあえず何か考えなくちゃね」
あえて口に出して言ってみる。気持ちを奮い立たせるために。なんとかしてここから出る。
その気持ちをまずしっかり持つために。
腰の下に枕を置かれているため体が痛い。それにまだ足もM字に開かれたままなのだ。
「とりあえずこれをなんとかしなくちゃ」
縛られている時間が長すぎたのか、体に、とりわけ四肢に力を込めるのは大変だったが、
サラは足と腕で体を支えて少しずり上がった。枕からお尻が落ち、やっと体をまっすぐに
横たえることが出来、サラはふう、と一息ついた。
それから立てたままの足をどうにかこうにか動かして枕を蹴り出すことにも成功した。
「後は足をまっすぐに伸ばせば少しラクになるよね」
そしてふと思いついた。足のロープはほどけるんじゃないだろうか。
M字に開かれたせいで今サラの手と足はとても近い位置にある。もちろんまだ
手が届くところではないが、もう少し手が下に行くか足が上に来るかすれば、
充分足首は掴めるハズだ。もし足首部分に結び目があれば、足首が掴めれば
ほどくことも可能ではないだろうか。そう考えてサラはまず、足首に結び目があるかを
確認しようと頭を上げた。
自分の体が邪魔で足首が見えない。
はあ、とため息をつく。そううまくはいかないか、と。だが、縛られているのは
足だけではないのだ。手も縛られている。手首足首計四ヶ所。同じ縛り方を
しているかどうかは確率に賭けることになるが手首が見えるならそれで判断してもいい。
それに万が一ほどけなくてもまた別の手を考えればいいのだ。サラは首を伸ばし、
腕を出来るだけ持ち上げ手首を見た。
両方の手首とも結び目があった。
今度のため息は安堵のため息だった。
少し考えて、サラは手の位置を変えるよりは足を手に近づける方がよい、と判断した。
想像するとこれもまたかなり人には見られたくない格好になるだろうが、この部屋には
サラしか居ないのだし、手が楽な状態で自由に動かなければ結び目をほどくことも
ままならないかもしれない。千手はサラの足を開くときに一度ベッドサイドへ落とした。
その方がロープに余裕が出来たからだ。ならばベッドの中央寄りではなく
サイドに近いところに足首がある方がロープにたるみが出来、足の位置を変えやすいということになる。
M字に開かれている足をさらに開くにはかなり抵抗があったが、他には誰もいない、
助かるための手段だ、と自分に言い聞かせ、サラはじりじりと足の裏でベッドサイドの位置を探った。
自分の体重を支え、かつ、そのはずみで足が滑り落ちない位置を決めると、サラは
足を少しずつベッドの上方向へと動かし始めた。
指先に踵が触れた。
「もう少しっ……」
だが、これ以上足を近づけるにはどうやら腰を持ち上げなくてはならないようだ。
出来るならば足首を掴めるくらいまでには近づけたいのだ。
ぐっと足の裏に力を込め、そろり、と尻を持ち上げる。片足ずつ蹴るように足を移動させる。
下半身だけブリッジをするような体勢だ。
サラ以外誰もいない部屋で、サラは己の秘所を見せつけるかのようなポーズになってゆく。
『考えちゃダメ……考えちゃダメ』
そう思いながらも一方で、サラは的確に自分がどのような姿勢になっているのかを
把握している。恥ずかしい。他に誰もいないと分かっていても。
もし千手がビデオなどを設置していたらサラが自分から淫らなポーズをとる姿が
しっかり残ることになるのだ。その事に思い当たりサラは「ひっ」と小さく息を吸いこんだ。
一瞬動きが止まる。
『彼は何も言わなかった。言っていなかった。でも……まだ言っていなかっただけ、と
いうことだってアル』
ドクリドクリと心臓の脈打つ音が頭の中で響いている。
『そんなことはナイ。あったとしても、ロープさえ外せば、止めてしまえばいい。でも……』
ごくり、と生唾を飲み込んでサラは息を殺した。もしもそんな撮影機材があれば何らかの
音がするのではないか? それが聞こえないか?
十数秒の後、はあっ、と息を吐き出したサラは、
『無い。とりあえずワタシが分かる範囲のところにそういうものは無い』
と結論づけた。
呼吸を整え、再び足を動かす。腰を高くつき出しベッドマットを蹴る。両手がやっと両足首を掴んだ。
指先でそっと結び目を探る。見えない以上指先の感覚に頼るしかないのだ。じわりと汗がにじむ。
サラの位置からは当然のように見えないが、恥丘から秘裂にかけての部分にも
汗がうっすらとにじみ、つやつやとなまめかしく光る。ぴったりと貝のように閉じていた
大陰唇が綻んでうっすらと口を開けた。
両方をいっぺんにやろうとしてもだめだ。焦っちゃダメだ。気の急く自分に
言い聞かせるように、サラは心の中で念じながら結び目を探る。ずいぶん
ぐるぐる巻きにしたとみえて、なかなか探り当てることが出来無い。イライラし始めた時、
カチリ、ピー、カイジョシマシタ
セキュリティロックを開ける音がした。
恐怖に体がすくむ。このまま腰を落とすことも出来無い。膝の負担を考えなければ
出来無くもないが、体が動かない。
『ウソ……もう帰ってきたの? だってまだそんなに時間、経ってない』
千手はすぐにでもこの部屋へ入ってくるだろう。そしてサラの今の姿を見て言うのだ。
ずいぶんサービスいいんだね。ひょっとしてボクが帰ってくるのがそんなに待ち遠しかったかい? と。
『ああ……もうダメ。ワタシ……』
だが、千手が部屋に入ってくる様子は一向に無い。それ以前に、物音が全くしないのだ。
あれだけバタバタと音をさせて出て行った男が、こんなに静かに帰ってくるとは考えにくいし、
なんらかの理由があって静かに帰ってきたとしても不自然なほどの静けさだ。
『?』
体がこわばったまま、サラは出来るだけ首を傾け、部屋の入り口を見ようとした。
その時、ドアが開いた。
「ひっ!!」
鋭く息を吸いこみ目を瞑る。やはり帰ってきていたのだ。こんな姿まで見られるのだ。
ぎゅ、と体も心も縮こまったサラの耳に
「サラ! やっぱりここか!」
もう一度聞きたいと願い続けた声が聞こえた。
「フ……ジタ……?」
「サラ、オマエなんてことをされて」
フジタは部屋にずかずかと入ってくると上着を脱ぎ、サラの上にかけた。
「フジタ? 本当にフジタ?」
「なんだあ、こりゃ。あの若旦那、こんな趣味だったのか。とりあえずこれ、ほどくぞ?」
「フジタ……フジタ、フジタぁ」
緊張の糸が切れ、サラはわあわあと声を上げて泣いた。フジタは「よしよし」と言いながら
手足のロープをほどき、自分の上着でサラをくるむと抱え上げ、「うげっ」と小さく呻いた。
だが降ろすことはせずにそのままよろよろと部屋を出た。腰をかばうおかしな動きではあったが。
別室を物色していたフェイツイが
「ちょっとぉ、フジタ。無いわよ、ミステリー・クロック」
と文句を言いかけて、フジタの抱えている荷物の正体に気付き目を見開いた。
「まさか……サラちゃん? なんで?」
そこへ瑪瑙がさっと大きな布を広げた。
「サラお嬢様をこちらへ。そのままお運びするにはあまりにも。簡易梱包に見えるようにして
美術品として搬出してしまいましょう。万が一の人の目もごまかせます」
「済まない」
フジタはサラを降ろした。瑪瑙が丁寧な手つきでサラを包み隠し、一体の女体像のようにしてしまう。
「そういうことだったの? それで私にしか頼めない、って言ったの?」
「確証は無かったんだ。だが、フェイツイにしか頼めなかった」
「そう」
フェイツイは少し考えるそぶりをしたが、
「大事なお宝を取り戻したのなら長居は無用よ。瑪瑙、痕跡を消して。出るわよ」
と指示を出し踵を返して出口へと歩いていった。
その後ろ姿に「ありがとうな、フェイツイ」と呟くと、フジタもその後に続いた。そして瑪瑙は
フェイツイの指示に従い、きれいさっぱり痕跡を消した。サラが監禁されていた部屋から
サラの痕跡まで消したのである。帰宅した千手がその場にへたり込んでおいおいと泣き続けたのは
誰も知らなくてもいい後日談だ。
「アンタ、どうする気なの?」
「あん?」
「サラちゃんよ。このままギャラリーに連れて行くって訳にもいかないでしょ、あの状態で」
素裸を布でくるんだままの状態では、ギャラリーにも、サラの泊まっているホテルへも
戻すわけにはいかないだろう。フジタのアパートなど論外だ。
「あああ、もう! 結局アンタの仕事と関わるとこういう貧乏くじを引くんだから! はい、これ」
フェイツイの手には一本のカギがあった。
「?」
「都内にある隠れ家の一つよ。たいてい倉庫に使ってるけど、今は空いてるから
サラちゃんに貸すわ。アンタ、下僕としてついて行きなさい」
「下僕ぅ?」
「あんな状態の女の子、責任もとれずに攫い返してきた訳じゃないでしょうね」
じとりとにらみつけるフェイツイの手からカギを受け取ると、フジタは言った。
「済まんな、フェイツイ。今度埋め合わせはするから」
「バッカじゃないの、アンタ! 要らないわよ! 私にどうこうより、サラちゃんのことを
ちゃんと考えなさい!」
フェイツイはかなりサラのことを気に入っているのだ。だから世話を焼きたくなる。
本当はフジタなんかではなく、旧知の調香師のために骨を折ってやりたいと考えているが、
サラの気持ちを考えると無理に方向をねじ曲げるのは可哀想なのだろうか、とも思うのだ。
思い悩んでも結論は出ない。フェイツイは瑪瑙に、サラとフジタを部屋へ送り、その後
サラの着替えも一式届けるように指示をすると、先に店へ戻ると告げてその場を離れた。
なんかもう、お詫びのしようも無いのでございます。終わりが見えてきたけど、アホほど長いですorz
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
すっぽりと布にくるまれたサラを瑪瑙が恭しく運び込み、ばかばかしいほど大きな
ベッドの上へ横たえると、
「それではわたくしめはこれで。後ほどお着替えなどを運んで参ります」
と言って部屋を出て行った。
手持ちぶさたにウロウロしていたフジタは、そっと布をめくる。
「サラ?」
大きな目をぼんやりと開いたままのサラの顔があった。もう一度そっと呼びかける。
「サラ? 大丈夫か?」
まばたきと同時にぽろりと一粒涙がこぼれた。
「サラ?」
三度呼びかけたフジタから逃げるようにサラは布に隠れた。
もう心の中でも『千手さん』とは呼べなくなっていた。
『アノ人にあんなことまでされてしまった。最後までだった訳じゃない。でもワタシ、汚された』
そしてその気持ちがあるから、フジタに返事が出来無い。あんなに会いたかったのに、
他の誰よりも会いたかったのに、会ってはいけなかったのではないか、と思えてくる。
「よっこらせっ」
ジジむさいかけ声と共にサラの体が持ち上げられる。
「きゃあっ?」
多少ふらつきながらもフジタはサラを抱え、バスルームへ向かった。
バスタブに湯を溜めながらシャワーも出す。バスルームは一気に温かい湯気でいっぱいになった。
「さてと、どうする? なんなら洗ってやろうか、お姫様?」
いつもなら「フジタのスケベ」と返すところだ。しかしサラはこくり、と頷いた。
セクハラ発言をしたフジタの方がうろたえる。
「え? あ、いや、その、なんだ」
「……洗って」
「本気……なのか?」
「あらって」
仕方なくフジタは袖とズボンを折り曲げると、一緒にバスルームに入った。
体に清潔なお湯がかかるとその部分から生き返ってゆくような気がした。
確かにあの時、サラは殺されかけていたのだ。肉体的には生きていても、
サラ・ハリファという個性は瀕死の状態だった。何度ダメだと思ったか知れない。
それを支えてくれていたのは、今サラの裸を見ぬように背を向けてスポンジを
泡立てている男の存在だった。
「何も……聞かないね、フジタ」
「聞いて欲しいのか?」
微笑もうとした顔が歪む。じわりと涙がにじむ。
そう、こういう人だ。フジタ・レイジというのはこういう人だ。それをサラは知っている。
おためごかしの優しい言葉をかけて根掘り葉掘り聞くようないやらしいタイプでもないし、
無言でいたわっているのが伝わってくる、というタイプでもない。そもそも世間一般に言う
「やさしさ」を持っている男なのかどうかさえ分からない。
だが、フジタは来たのだ。いるかどうかさえ分からないサラを探し、危ない橋を
渡っていると知りつつ不法侵入をしたのだ。
フジタに発見されたときのサラはとんでもない状況だった。部屋の出入り口に向けて
大きく足を開き、腰を高く上げていた。部屋に入ってくる人間の目には嫌でもサラの秘所が
飛び込んでくる。しかもそこは千手の手によって剃毛され、むりやりにだが開かれつつあった。
フジタも間違いなくそれは目にしただろう。何をされたのか、何をしていたのか一目瞭然の部屋だった。
だがフジタはそれを聞いてこない。サラが話す気になるまで待つ、という態度でもないようだ。
「気に……ならない? ワタシのことなんか」
声が震える。また泣いてしまいそうだ、とサラは思った。『そんなこと無いよ』と言って欲しい。
抱き寄せて欲しい。汚されてしまったことを忘れさせて欲しい。
「後ろむいて」
フジタはサラに背を向けさせると、丹念に背中を擦り始めた。
「あのな、サラ」
背中を擦るフジタの顔はサラからは見えない。
「日本ではバブル景気の頃、美の価値もわからん人間が投資目的のために
著名な絵画彫刻を買いあさった。金に物を言わせたとは言え正しい取引だ。
それらの美術品の来歴にはその取引は当然残る。そんな買われ方をした美術品の多くは
今もまだ不良債権として眠っている。そのことが美術品の価値を変えてしまう、とオマエは思うか?」
「え? ううん。だってキレイなものを見るのに来歴は必要ないヨ」
「そうだろう。汚れたなら、傷ついたなら、修復すればいい。もちろんすっかり元の通りに戻る
訳じゃない。そこを修復した、という記録もまた残ってゆく。文書に残さなくても作品の上に。
だが修復はキズを隠す作業じゃない。ウソを塗り固める作業でもない。新品の輝きを
取り戻すためのものでもない。美を後世に残すためのほんのちょっとした手伝いなのさ。
本当の美は作品にある。それは損なわれてはいない」
背中から腰を擦り終えたフジタは、サラの腕をとる。千手の行為を知らないはずなのに、
丁寧に指の一本一本まで擦りサラの体を泡だらけにしてゆく。
「もちろん、美術品と人間は同列には語れない。だがな」
フジタの手が止まった。
「オマエがあの男に何をされようと、何をしてこようと、サラ・ハリファであり続けるならオレはそれでいいんだ」
「フジタ………ワタシ……」
サラはくるりと振り向き、フジタの前にまっすぐに立った。じっとフジタの目を見つめる。
フジタもサラの顔から目をそらさない。
「ワタシ、千手さんにレイプされたよ。体は最後までは奪われてない。でもネ、
ワタシの大事なものがいっぱい壊れた。心をレイプされた」
「それでもまだワタシを側に置いてくれる? 汚れてしまったワタシを」
「バカだな」
フジタはサラを抱き寄せた。フジタの服も泡まみれになる。
「フ…フジタ、服が……」
「バカだな。サラ・ハリファのまんまならそれでいい、って言っただろ」
「あ……」
うんうん、と頷きながらサラはフジタにしがみついた。目からこぼれた涙を、今日初めて温かいと感じた。
泡がつき濡れた服を脱ぐとフジタは
「キレイにしてやるよ。オマエがそう望むなら」
と再びスポンジを泡立て、サラを招き寄せた。
「千手さんに……体中舐められた」
「オマエは……。まだあの男を千手さん、とか呼ぶのか。さん、て! 香本の時もそうだったな。どうにかならんのか、それ」
抱え込まれ首筋から泡立てて洗ってもらいつつ、サラも、そう言われればそうだ、と思う。心の中ではもう『千手さん』ではなくなっているのだが他の呼びようがないのだ。それに、ジャン・ポール・香本の件はまた別だ、とサラは思う。
とにかくサラの申告を受けてか、フジタはサラのあちこちを少しずつ丁寧に洗い進めてゆく。
「洗浄の薬液があれば早いのにな。いっそアルコールか何かで拭いてやろうか?」
いつもの憎まれ口だ。いつものフジタだ。サラは安心する。
この人の腕の中は安心する。
「なあ、本当に洗っていいのか?」
「洗ってくれるんじゃなかったの?」
「いや、オレはいいんだが……」
ぷるり、と胸のふくらみが揺れた。
「ぁん!」
「ほらな」
サラは驚いていた。フジタの行為に、ではない。フジタに胸を触れられたことに、でもない。
胸を触れられた(正確には洗われた、だが)ことに嫌悪を感じない自分、それどころか
妙な声まで出てしまった自分に驚いたのだ。千手に目茶苦茶に扱われたときには
感じなかったナニカを感じたような気がした。
「今の……もう一回して」
「……」
フジタは呆れたような困ったような表情で、もう一度サラの乳房を一回り撫でるように
スポンジで擦った。
「ふあっ!」
胸がぷるんと動き、また声が出た。柔らかなピンクの頂が少し硬くなり自己主張を始めている。
「どうする? 自分で洗うか?」
「イ、イヤ……。フジタ、して?」
そう言うとサラを支えている腕がこわばったような気が、サラにはした。
フジタののど仏が大きく動くのが見えた。
スミマセン。深夜にもう一度来ます。それで多分なんとか……。
ごめんなさい、ごめんなさい。本当にごめんなさい。
続きが気になって真っ昼間から覗きにきた
俺が通りますよ。
何をそんなに謝るんだかちっとも判らんよ。
藤田×サラまで見られるとは、嬉しすぎる!
途中で何度もGJくださった方、ありがとうございました。
おかげさまで書き終わりました。長すぎます。アホです。
スレを私物化しているような気がします。
ひょっとしてSSを書き上げて投下タイミングをはかっていた職人様が
いらっしゃったのではないだろうか、と。
ほんとに申し訳ないです。
では、最後の部分の投下です。
「知らんぞ。いいんだな。ああ、洗ってやる。洗ってやるとも」
半ばヤケクソの口調でそう告げるとフジタは先ほどよりも少し力を込めてサラを洗い始めた。
スポンジが大きく動く。優しく触れたスポンジがたまたま愛撫のようになってしまっただけだ、
多少手荒にすればそんなことはないだろう、という思惑が透けて見えるような動きだ。
だがサラにはあまり関係なかった。
フジタの大きな手。ワタシを洗い清めてくれる手……。ああ、触れられるとそこから
体の中に火花が散るみたい……。
サラは陶然として目を瞑り、フジタの腕に体を預けゆったりとのけぞった。
フジタはそんなサラをどうすることも出来ず、ただひたすらに洗い続けた。腹部を、足を。
当然のことだが、フジタはサラの茂みが本来どこまで生えていたのかを知らない。
今目の前にあるのはつるりとそり上げられたなだらかな曲線を描く部分だけだ。
千手がよほど丁寧に剃ったのか、そのそり跡自体がよく分からない。仕方なくその部分も
周囲と同じように擦った。
「ああっ……!!」
フジタの腕の中でサラがぶるぶると震えた。
「ど、どうした?」
「そこ……ダメ………よすぎて」
「あのな、余所であんまりそういうこと言うなよ」
え、どうして? と聞き返そうとした時には既に刺激が加えられていた。ソコを優しく擦られる。
何度も何度も。
「ふっ…く。ああん……ぁはあっ! んん〜、だめぇ」
泡だらけのサラが体をよじると、フジタの腕の中でぬるりと滑った。それがまたサラの中に
新たな悦びをうむ。
「ひゃあぁん……ああ……どうして…気持ちいいよぉ」
もっと、もっと。もっと気持ちよくなりたい。フジタとならこんなに気持ちイイ。
そううっとりとしていたサラに湯がかけられた。昂ぶっていた気持ちが霧散してしまい、
びっくりして目を開けると、フジタがシャワー片手に言った。
「流して上がろう。……ここでオマエさんの期待に応えると二人で風邪を引く」
「でもコレ、フェイツイさんの使うベッドじゃないのかな?」
巨大なベッドの前でサラは言った。やっぱり自分の使うベッドの上でそんなコトをされるのは
誰だってイヤだよね、と。
「気にするな。ベッド代くらい払える」
「でも、特注っぽいよ? フジタ、パチンコに行くのにさえ借金するのに」
「あれは借金をする、という所から楽しんでる娯楽なんだ!」
「そんなんだからお金、貯まらないんでショ」
そう言ってサラはベッドに腰を下ろした。最初にベッドに降ろされたときには
布でしっかりくるまれていたから分からなかったが、すべすべと気持ちの良い
サテン地のベッドカバーが掛けられている。感触を楽しみながら手を滑らせ、
そのまま横になった。その隣へフジタが腰を下ろす。
バスルームで火がつきかけたサラの官能は今はなりをひそめていた。だからといって
サラが初めて覚えた欲望は消えてしまったわけではなく、サラの全身の皮膚がフジタの
ぬくもりを欲していた。
「フジタ……」
そう呼びかけて『まるで自分の声じゃないみたい』と思った。かすれて甘い。
これではサラが何を欲しがっているかなどフジタには分かりすぎるほど分かってしまうに違いない。
はしたないと思われるだろうか。サラの頬は恥ずかしさで染まった。
フジタはその声に応えるようにサラを抱きしめた。そのままじっと動かない。
「フジタ?」
「ん?」
「その……しないの?」
他にどう聞いていいか分からず、サラは即物的な聞き方をした。言った後で恥ずかしくなる。
「していいのか? ……いや、オマエに決断を委ねてるわけじゃない。後悔しないのか聞きたいんだ」
「そんなの、後になってからじゃないと分からないよ。だから後悔なんじゃないの?」
「そういう言葉遊びをしたいんじゃないんだ。あのな、オマエは今疲れてる。
今日あった出来事に心も体も疲れ果てている。だからオレなんぞに
『ひょっとして癒してくれるんじゃないか』なんて幻想を抱くんだ。オレに抱かれることが
オマエの言う『汚されたのをキレイにする』ことになると思うか?
オレは……セックスの仕方は知ってるが、女を癒すような抱き方は知らない。
このまま無理に何かするよりはこうしてただじっと抱き合っていた方が良くはないか?
セックスなんぞやろうと思えばいつだって出来るんだぞ」
この期に及んでこんなことを言うフジタの意図が、サラにはさっぱりわからない。
確かに今日自分の身の上に起こったことは思い出すのもおぞましい陵辱だ。自分の尊厳を
傷つけられ、女の部分を慰みものにされた。心と体とを別々に犯された。だが、今フジタを
欲しているのは、その事とは関係ない、と思う。フジタに抱きしめられれば気持ちがいい。
触れられたところから体中にぬくもりが広がっていく気がする。だけど、それだけではダメなのだ。
他の時ならいざ知らず、今日はダメだ。こんな事があったからこそ、サラ・ハリファという女性を
愛してくれる人に抱かれたいのだ。自分の中を満たして欲しいのだ。
「ワタシね、うまく言えないケド……今フジタに抱かれない方が後悔すると思う」
「……そうか」
フジタは一旦体を起こすと、サラを引き寄せ組み敷いた。
「じゃ、後悔させないように精々頑張らせていただきますか」
フジタの唇が近づき、サラは目を閉じた。
優しく触れられるだけで自分の身の内がこんなにもざわめくことをサラは知らなかった。
フジタの唇がそっと触れていったところから波が広がる。まぶたに、頬に、唇に落とされた
口づけが共鳴し、サラを揺さぶる。
フジタの手とて千手の手に負けるものではない。天才修復師としてかつてはメトロポリタン美術館で
教授と呼ばれた男だ。状態を見極め時に大胆に時に繊細に動く神の手を持っている。
その手がサラに触れる。バスローブの上から乳房を包み込まれそっと持ち上げるように揉む。
『恥ずかしいケドすごく気持ちイイ……』
サラの半開きの唇から吐息が漏れる。
もっと、もっと。ぬくもりを感じたい。包み込まれたい。近くに感じたい。だから。
『ワタシも触っちゃうモンね』
サラはやはりバスローブ姿のフジタに手を伸ばした。そっと紐を引き前をはだける。フジタがニヤニヤと笑った。
「おや、大胆な」
エヘヘ、と笑い返す。
だって欲しいんだもの。早く、早く。もっとたくさん。
急速にどん欲になってゆく自分を嫌いじゃないと思った。フジタの胸に手を滑らせる。
手のひらからも悦びが伝わってくる気がした。
フジタもサラのバスローブの紐を解いた。サラの裸身があらわになる。のしかかり皮膚を
密着させると「ああ」とサラが呻いた。
「苦しいか?」
「ううん。気持ちイイの……フジタの重みが、ぬくもりがすごく……」
サラはうっとりとしながら息を吐いた。
なんて気持ちがイイんだろう。ずっとこのままこうしていたい。皮膚と皮膚で隔てられているのが
もどかしい。解け合ってしまえればいいのに。
フジタはそっと重みをゆるめ、サラの体に触れてゆく。首筋に、鎖骨に沿って、充分な弾力を持つ
二つのふくらみに、絶妙のラインを描く腰に。フジタの手による緩急にサラは少しずつ翻弄されてゆく。
官能の波が押し寄せ攫ってゆこうとする。
「はぁ、ああん……ん、はぁっ……」
絡め取られてゆくようだ、とサラは思った。頭の芯が甘く痺れてゆく。もう何も考えられない。
フジタのことだけ。フジタと気持ちよくなりたい、そのことだけでいっぱいになってゆく。
フジタの足がサラの足に絡められた。
「ぁはあんっ……!」
擦れる刺激がまた波になって押し寄せる。触れられている部分から伝わる波がサラの中心を
揺すりたてる。
とろり、とサラの奥がゆるんだ。まだ男を知らぬサラの狭い部分が未知の期待に蕩けている。
そっと胸の頂きに口づけられ、サラの腰が跳ねた。
「ひぁんっ!!」
千手に嬲られた部分をフジタにそっと扱われぞくぞくと震える。なんと勝手な体だろう、と思いつつも
サラは感じることを止められない。でもそれでいいのだ、とも思う。こういう風に出来ている。
大切な自分の体。許し無く汚されるなど耐えられない。そして、好きな男に触れられると
なによりもいとおしく思え始める。自分の大切な、自分の体で、自分の大好きな男を
気持ちよくすることが出来る。なんて素晴らしいことなんだろう。
そしてフジタにも触れる。フジタの熱く脈打つ中心。そっと握ると「うぅ」とフジタが呻いた。
「あ、い、痛い?」
「いや。もうちょっと強く握ってくれ。上下に動かしてくれるとなお良し、だ」
サラは言われたとおり動かす。動きによってソレは硬度を増し、ぐい、と立ち上がってくる。
『こんなのが……なかに入っちゃうんだ……』
恐れと、好奇心。自分のアノ部分にこんな大きな物が収まるなんて信じられない。
「もう、いいぞ」
フジタがサラの手を止めさせる。
『まだ触っていたいのに……』
そう思いながら名残惜しく手を離すと、フジタは自分の手をあてがい、その先端をサラの
秘裂にあてがった。フジタのモノから分泌された液体とサラのその部分を潤す液体とが混ざり合い、
二人の触れあった部分はぬるぬると擦れた。
「あはぁっ……ひゃう………ん、はっ……」
今までの刺激が児戯に等しく思えるほど、直接の刺激はサラに響いた。嬌声をあげ快楽をむさぼる。
じれったい。早く、もっと、深く……。
ぬるり、と。
フジタの先端がサラの中に潜り込んだ。
「んはあっ!! あああ……っ」
ほんの少しなのに、串刺しになったような衝撃が走る。
「ゆっくりいくから……力抜けよ?」
そう言うとフジタは腰を沈めた。サラの足から腰を抱え込んで、自分の体重で己をサラの中へ
押し込んでゆく。
「あ、あ……ひあああっ!」
『痛いッ…裂けちゃうッ!!』
めりめりと身二つに裂かれるような痛みにサラは悲鳴を上げた。なのにサラの中は
フジタを飲み込んでゆく。もっと、もっと、と飲み込み、潤ってゆく。
「ひはっ……はっ…はっ……くはあっ……」
苦しくて痛くて、なのに体の奥がざわざわする。体がこの先にあるモノを知っている。
フジタの動きが止まった。サラの股間にぴったりとフジタが密着している。最奥まで入ったのだ。
フジタの息も荒い。
「フジタ? 苦しいの?」
痛みをこらえるために浅く呼吸をしながら問うとフジタはにやりと笑って答えた。
「気持ちよすぎるんだよ、バカ」
カッと頬が熱くなる。恥ずかしい。でも、嬉しい。じんじんと痛むけれど、痛みとは別の何かも感じる。
自分の奥深くを揺さぶり昂ぶらせてゆくもの。もしもフジタが動いて、この感じがもっと高まったら、
自分はどうなってしまうのだろう。そう想像を巡らせるだけでもそれは震える。
『ああ……たまらない。すごい。コレは一体ナニ?』
フジタがゆっくりと動いた。前触れもなく動かれて、サラは嬌声を上げ震えた。
「あはあっ……ん!! ひゃあん! ああんっ!」
内壁を擦られる。深く浅く突き立てられ、動きに、刺激に我を忘れて声を上げ続ける。
「ああん……ああっ! はうっ! あ、ああっ……あっ……」
ぞくぞくとした感じが痛みを上回り始める。抽送を繰り返される部分から、大きな手でがっしりと
捕まれた腰から伝わる官能が体の中でうねり脳へとなだれ込む。奔流となって、
現実にしがみつこうとする理性を押し流そうとする。
「あはぁんっ……んあっ! ひっ……も、もう……ダメ……フジタぁっ」
一段と高くなり逼迫した悲鳴にフジタも刺激されたのか、いっそう動きが激しくなる。
「あんっ……あ、あ、ああああっ……!! ひはぁああっ……!!!」
突き上げられ揺すりたてられ、サラは高みに押し上げられ、フジタが最後の一突きを
サラの最奥に叩きつけたところでのぼり詰め、真っ白にはじけて飛んだ。
「ん……」
気怠く目を開けると、目の前にフジタの顔があった。
「お目覚めかい、お姫様」
「あ……ワタシ…?」
じんじんと痛む部分があった。けれど不快な痛みではない。
「その〜、なんだ。大丈夫か? ってのもヘンだが……」
フジタの困っている様子にサラはちょっと笑った。ぴったりとくっついているのに、さらにすり寄る。
「大丈夫よ。まだ……その……ナニか挟まってるような感じがするケド……」
「!! ……オマエなあ、もうちょっと……。いや、いいや」
「ナニ? ナニよ?」
「なんでもない! そんなことよりもアレだ、あのな」
フジタはサラの体をぎゅっと抱きしめると耳元で囁いた。
「今後は絶対、何も言わずに勝手に黙って出かけたりするなよ。心配するから」
そんなことを言うフジタにびっくりしてサラは体を離した。二人はしばし見つめ合い、ぷっと吹き出すと
そのまま笑顔で、どちらからともなく口づけた。
終わり、です。
ありがとうございました。
おお、GJ!
陵辱から純愛まで、すごく楽しませていただいたよ。
藤田とかいかにも言いそうな台詞言って、しそうなこと
してるし。サラ、最強にエロ可愛いし、千手の変態ぶり
もよかった!本当にGJ!
GJ!お疲れっした!
原作を隅々まで読んでないと書けないですね!(フジタやサラのセリフなど)
たっぷりと楽しませていただきました!
おーGJ!
ここ、なにげにクオリティ高い希ガス
超GJ!!
すごい、みんなすごくらしくてイイ! 千手堂はちと気の毒な役回りだけどw
221 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:07:33 ID:2fVlSTAX
すばらすぃぃぃ!!!
サラちんかぁいいなぁ・・・
GJですよ!
そして誰もいなくなった保守
保守代わりに、
>>141-150の続き、というか……。
この二人、安易にヤっちゃいかんのじゃないかな、とぐるぐる考えて出来上がった
オナヌーSSです(書いた本人だけ満足している)。
名前欄に「続花xx(通し番号)」を入れますので、お嫌なかたはお手数ですが
そのタイトルかIDでNGワード登録をお願いします。
225 :
続花01:2005/12/07(水) 13:57:35 ID:UXGcufdJ
うん、と吐息とも寝言とも付かぬ小さな声がなぜかフジタの目を覚まさせた。
まだ夜も明けきらぬ薄明かりの中に、傍らに寄り添う年若い恋人の寝顔。いや、
彼女を『恋人』と言ってよいものだろうか。フジタには判じかねていた。
確かに一度抱いてしまった。そのためかどうか、子どものようだった彼女は女性へと
変化した。さなぎから蝶になったような劇的な変化があったわけではないのに、
柔らかく微笑むその表情が、まろみを帯びた体つきがはっきり以前と違う。
『たった一度のことでねえ。いやはや、女はわからんぜ』
フジタは寝顔を見つめる。
安心しきって熟睡しているようだ。すこし体を丸め握った手を口元にやり
すうすうと寝息を立てているさまはやはり子どものようにも見える。
フジタとサラは、成り行きとその場の勢いで寝た。そう言うと語弊があるが、
他に説明のしようがない、とフジタは思っている。あの日あの時そうなる、とは
本人たちでさえ想像もしていなかった。
気持ちの発露だろうか、とも思う。自分はともかくも、サラはこのフジタレイジという男を
愛しているらしい。側にいたいと望み、側にいるだけでなくもっと近くへと望み、
同じ世界を見たいと望んだようだ。行きがかり上とはいえ、自ら「抱いてほしい」と口にし、
媚薬まで飲んでその思いを遂げたのだ。もちろん媚薬などというあやしげなモノが
そうそう簡単に手に入るはずもなく、ことの後で問いつめてみれば何のことはない、
多少精神を高揚させるハーブ類を幾種類か混ぜたモノであることがわかっている。
それでも、そんなものを使ってまでサラはフジタと一つになりたい、と望んだのだ。
男たるもの女にそこまでさせてよいのか、という気持ちがある。しかし一方で
無計画だったのではないか、とも思うのだ。後のこと、こうなることで失うもの、
逆に我が身にまとわりついてくるものをあまりにも考えなさすぎただろうか、と。
226 :
続花02:2005/12/07(水) 13:58:02 ID:UXGcufdJ
フジタは女に困っているわけではない。特定の女性とじっくりと付き合う気持ちが無いだけで、
行きずりおおいに結構、大人の関係大歓迎、と思っている。一人の女性に決めてしまわないのは、
サラの言葉を借りるならば「ファミリーが嫌い」だからだ。
温かい家庭、ホームドラマのような笑顔で暮らす人々、判で押したような親子の姿、
そんな中に身を置きたくないのだ。
今までどんなにサラに気持ちが動いても、またサラが欲しているようなそぶりを見せても
それに応えなかったのは、サラと寝る或いはサラと男女として付き合うことによって
大嫌いな「ファミリー」を未来に組み込まれる恐れがあったからだ。
誰が相手でも結婚する気など毛頭無い。妻子など必要ない。きっとどこかにあると
信じてやまぬ人類の至宝を見つけるためには邪魔でしかないのだ。無論
そんな生き方をする夫など妻子の方でも必要ないと思うだろうが。
サラは中東Q国の王族筋にあたり石油会社の株を持つ大富豪だ。本国において
重要な人物であり一族の中での立場も軽いものではない。彼女には国を、一族を
富ませる義務がある。彼女の人生に関わることはその義務を負うことと同義だ。
それが分かっていたからフジタは彼女の人生に関わらないように、彼女を自分の人生に
関わらせないようにしていたはずだった。そしてこれからもそのつもりだった。
それが一夜にして狂ってしまった。
何も考えぬ男なら、そのまま王族の一員となり潤沢な資金を利用して自分のやりたいことを
してしまおうと思うだろう。なにしろフジタの目的には金がかかる。金と、情報と、時間。
それら全てを手に入れてもフジタの追い求めている宝に到達できるとは限らない。
しかしサラの身内になってしまえばフジタが一人東京で奮闘するよりも目的に近づく
可能性はぐっと高くなる。
だがフジタはそれをよしとしない。利用できるものは利用し、危ない橋を何度も
渡ってきている男だが、それだけはやってはならない、と思っている。
もっと言うならば、サラだけはそこへ引き込んではならない、と。
ギャラリーに勤めているサラには、ギャラリーフェイクの商売のやり方が身に付いて
きている。時にはフジタよりも上手い商売をする。しかしまったくの裏家業に手を付けることは
フジタが禁じてきた。ひとえにサラはいずれQ国へ帰る人間だから、という理由で。
いつの日かは分からないが、きっと別れの日は来る。サラはQ国の礎となるべき立場の
存在なのだ。日本に、フジタに未練が残るような関係を作ってはいけなかったのだ。
分かっていたのに。
227 :
続花03:2005/12/07(水) 13:58:33 ID:UXGcufdJ
んあ、と妙な声を出しサラが目を覚ます。じっと見つめているフジタに驚いたらしく、
わあ、と飛び起き
「早いね。おはよう。……コーヒー入れるネ」
と布団から出た。
相変わらず下着のような寝間着だな、とフジタはその後ろ姿を見ながら思う。
丈の短いキャミソールとフレアパンツ。誰が見ても下着だ。
湯が沸くのを待つサラを布団の中からじっと見る。視線を感じたのかサラが振り向き、
なあに? と首をかしげながら微笑む。
変わらない、けれど、変わってしまった女。そうしてしまったのは自分。フジタの心の中に
苦いものが広がった。
「一緒に出勤ってドキドキするね。昨日と同じ服だし。この間見た再放送のドラマでも
そんなシーンがあったヨ。朝帰りだってばれちゃうね、って言ってた。ねー、フジタ。
朝帰りだとナニか問題あるカ?」
「一般企業ならなあ……」
フジタの運転する車で店へと向かう。サラははしゃいでいるのかあれこれと楽しそうに
話しかけてくるが、フジタはぼんやりと返事を返すのみだ。フジタの様子に
気が付いたのか、少し不安そうな顔をする。
「うるさい?」
「……いや別に。若いもんは朝から元気でいいな、と」
わざとらしく中年を表面に出し取り繕う。心の中を占めている、重く苦い予感を
気取られたくない。
「それならいいケド……。ね、フジタ?」
「あん?」
「ドウシテ……昨日、しなかった?」
ぶはっ、とフジタは吹き出した。危うくハンドル操作を誤るところだった。
「もー、危ないよ」
「あ、危ないのはオマエだ! 急に何を言い出すかと思えば」
「だって……」
他にどう聞いていいか分からなかったのだろう。日本に来て数年でかなり達者に
日本語を操るようになったが、こんな話題を若い女性が話す場合の語彙など
ほとんど知らないに違いない。
「……年寄りは眠っとかないと翌日体がもたんのだ。それに言ったろ?
オレの部屋は声が漏れるって」
またも誤魔化す。サラは何か言いたげに口を開きかけたが、しゅんとしてうつむき
黙り込んでしまった。
おや、とフジタは思う。ひょっとしてわざとはしゃいでいたのか? と。心の内が
見透かされているのかと思うと落ち着かない。誰であろうと手の内を見せたくない。
今の心境をサラには見せたくない。
無理に喋って墓穴を掘るのを怖れたフジタとうつむいたままのサラの重たい沈黙を載せたまま
車は走り続けた。
228 :
続花04:2005/12/07(水) 13:59:02 ID:UXGcufdJ
わざと「いつもどおり」にやろうとするとぎくしゃくするものだ。
サラを避けるわけにもいかず、かといって気を遣うのもおかしいか、と思い悩む気持ちが
態度に出るのだろう。夕方になる頃にはとうとうサラに
「フジタ、おかしいヨ」
と指摘された。
「なにがだ」
もくもくと煙を吐き出す。手持ちぶさたの時にはたばこが一番いい小道具だと言ったのは
誰だろう。まったくもってありがたい。吸って吐いて、それだけで沈黙していても
誰からも咎められない。
「この間からおかしいよ。ワタシとしたコトが負担になった? ワタシじゃダメだった?」
フジタは背もたれに深く体を預けた。天井をむいて煙を細く吐き出す。
サラの顔を正面から見ないようにするためだけに細く長く吐き出す。
『気が付かれもするか。こんな態度じゃ』
自分の間抜けさ加減に腹が立つ。
「ねえ……フジタ……」
フジタが何も言わないためか、サラは困ったような表情を浮かべた。
困ったような怒ったような泣きそうな顔。
『器用な表情するなあ、オマエ』
フジタは、そんなどうでもいいことをぼんやりと思った。
サラと関係を持ったことが負担になったか、と聞かれればイエスだ。今現在
何かがあるわけではないが将来的に負担となることは間違いないだろう。
他の男ならどうかわからないが、フジタには負担だ。
サラとではダメだったか、という問いには何も答えられない。何を持って
ダメと判じるのかが分からないからだ。体の相性か? 勢いだけでやってしまった
あの一回で判断するのは無理だ。だが、『では検証のためにもう一度』はありえない。
きっぱりと言ってしまった方がいいのか。
オレはオマエと共に人生を歩むことが出来無い。ほんの数年を一緒に過ごすことは出来ても、
お互いの道はあまりにもかけ離れている。オマエには果たすべき高貴なる義務が生まれながらに
課せられているし、オレは身も心も美の女神に差し出してしまった男だ。
だからこれ以上のことは二人の間に起こりえない。忘れてしまって、以前の日常に戻るべきだ。
そんなふうにきっぱりと切り捨ててしまった方がいいのではないか。
229 :
続花05:2005/12/07(水) 13:59:32 ID:UXGcufdJ
だがこのタイミングで?
いくらなんでもそれは酷ではないだろうか、もう少し上手く立ち回って
サラが自然に自分から離れてゆくのを見守るのがよくはないか。
無言のまま悩むフジタにしびれを切らしたのか、サラは
「ワタシ、今日はもう帰る」
と出て行ってしまった。
後ろ姿を見送り、短くなったたばこをもみ消し、フジタは頭を抱えた。
翌日からの二人といったらなかった。奇妙な緊張感が漂い、お互いがお互いを
腫れ物に触るように扱う。見つめられている視線に気が付きフジタがサラの方を見ると
サラが目をそらす。来客に出したカップを片付けようと同時に手を伸ばしてしまい
手が触れあおうものなら大げさに引っ込める。特別な展示もしておらず、
裏ルートでの依頼もほとんど無いため店は閑古鳥が鳴いている。
店を開けている時間の大部分を二人きりで過ごすのは耐えられないのか、
サラは用がないときは事務室へ引っ込んでしまい、フジタが修復依頼などを受けて
作業室へ入る時だけギャラリーへ出てくるようになった。
なぜ自制がきかなかったのだろう、とフジタは自問する。
望まれたから、女性からあそこまで求める状況を作ってしまったのは自分だったから。
理由はなんとでも付けられる。だが、どのような理由があってもあの時断るべきだったのだ。
保身しか考えぬ卑怯者と全世界から謗られてもみっともなくあの場から逃げ出した方が
よかったのだ。サラのために。何より自分のために。
『だがもう遅い』
全ては過ぎてしまったことだ。取り返しが付かない。逆転の奇策も思いつかない。
『やっぱり……アイツの花を咲かせるのはオレじゃなかったんだな。
相手もタイミングも間違ってしまったんだ……徒花を咲かせちまった』
悔いても悔やみきれない思いがフジタを捉える。
何より大切にしていたはずなのに、大切にしてやろうと思っていたのに、
考え無しの行動で何もかもを台無しにしてしまった。その思いから抜け出すことが出来ず、
鬱々と日々を過ごす。考えれば考えるほど深みにはまってゆくのだ。
下手な考え休むに似たり、という格言を思い出すが考えることをやめられない。
自分でわざわざ落ち込む原因を作り出している。作り続けている。
230 :
続花06:2005/12/07(水) 14:00:21 ID:UXGcufdJ
そんな日が幾日続いただろうか。ギャラリーをサラに任せ、気分の乗らないまま
それでもなんとか仕事をしようとアート・ロス・レジスターのリストを漫然と眺めていたところ、
ノックの音が響いた。
「どうぞ」
来客か、と返事をする。ふだんの――いや以前の、と言うべきか――サラがノックをするのは
来客を通すときだけだからだ。だが関係がこじれてしまった今、「ふだんのサラ」は
居ない。ドアを開けておずおずとサラが入ってきた。
「どうした?」
声が喉に引っかかるような気がする。もちろん気のせいなのだが、心にある屈託が
言葉の足さえ引っ張っているように思えるのだ。
「あの……あのね」
後ろ手にドアを閉めたサラは、そのまま動かず口を開く。フジタと視線を
合わさないようにしているのか、少しうつむきよそを向いている。
顔にかかった髪のすき間から頬が染まっているのが見て取れた。
「ワタシがそういうコトを好きだ、って思うなら思ってもイイ。ホントはそうじゃ
ないけど。その……ア、アレをね……あの……」
いくら自分の悩みにかかりきりになっていてもここまで口ごもるのを聞けば
フジタにもぴんときた。
『するのしないの、とは言えてもセックスとは言えないか』
助け船を出すつもりで言ってやる。
「つまりそれは『セックスしたい』と言いたいのか?」
びくん、とサラの体が揺れ、顔を伏せたと言われればそうとしか思えないほど
小さくうなずくのが見えた。相当に恥ずかしいのだろう、頬も耳も真っ赤に染め、
胸元で組んだ手がかすかに震えているように見える。
『なんでそこまでするんだ。オレなんかに……』
いつものフジタでは絶対に思わないことまで心の中で呟いてしまう。
本来、無意味に自分を卑下するような自虐趣味は持ち合わせていない。
なのにサラの様子を見ていると自分が悪い気がして、実際「自分が悪い」と
ここ数日来ずっと思い悩んでいるためオレ「なんか」に、とうっかり思ってしまうのだ。
そんな自分に気が付かないまま、さてどうするか、とフジタは考え始めた。
自分から動くわけにはいかないと思っていたところへサラが動いたのだ。
これを利用して、サラが自ら離れていくようにはし向けられないか。
自分が憎まれることでサラが未練なくこの気持ちを断ち切れるなら、
自分は喜んで憎まれよう。
231 :
続花07:2005/12/07(水) 14:01:34 ID:UXGcufdJ
フジタは口端を片方だけ上げ笑顔を作った。自分で、もっとも意地が悪そうに見える
笑顔だと思っている笑い方で
「なら、そんなところに突っ立ってないでこっちに来たらどうだ」
と手招きした。声音にも十分に意地の悪さがにじみ出ていることを願いながら。
サラはうつむいたまま、そっと一歩を踏み出した。それを見て人魚姫を連想する。
声を失い足を得た人魚姫は歩くときにナイフでさされるほどの激痛を感じていた。
そのためそろそろと歩くのだがそれが逆にはたからは、なんと優雅な歩き方だろう、と
評されるのだ。
『なんでこんなどうでもいいことを思いつくんだろうな……どうかしてるのかな、オレは』
どうかしている、と言うのなら初めからどうかしていたのだ。
そろりそろりと歩いてきたサラは大きな事務机を迂回し、椅子に大股を広げて座っているフジタの
横へ来た。とりあえず言われたとおりに近くへは来たもののどうしていいのか分からないらしく、
そのまま目も合わせないように突っ立っている。
フジタは椅子をくるりと回すとサラの正面へ向き、サラの腰へ手を回しぐいと引き寄せた。
「きゃっ!」
サラの体は簡単にフジタの腕の中に落ちた。
「フ、フジタ……」
ようやくサラが顔を上げた。至近距離にあるサラの目は潤み、心なしかいつもより
つややかな唇が誘うようにうすく開いている。その唇にフジタはがむしゃらに食い付いた。
「!!」
腕の中でサラの体が一瞬硬くなったのが感じられた。だが抵抗しない。されるがままになっている。
『抵抗しろ。嫌がれ。そしてオレのもとから去ってゆけ』
舌でサラの口をこじ開けそのまま口腔内を蹂躙しながらフジタは心の中で叫んだ。
唇を離さないままスカートの裾から手を差し入れる。
サラの腰が引いた。逃さぬよう抱え込みいきなり核心に迫る。指で触れると
しっとりと湿り気を帯びている。
「ああ……」
吐息と一緒にサラの声が漏れた。
愛おしい女の声。気持ちよくしてやりたい、大事にしてやりたい。その欲求が胸を刺す。しかし。
「なんだ。もう準備できてるのか」
冷たく聞こえてくれ、と願いながら言い放つ。
サラの反応が止まる。困惑の表情でフジタを見つめてくる。
232 :
続花08:2005/12/07(水) 14:02:13 ID:UXGcufdJ
分かるまい。分からなくていい。自分の真意を気取られたくない。
好きな女に憎まれたくてその本人を抱くなど笑い話にもならない。
フジタはサラの体を事務机の上に押し上げた。広い事務机はサラの小柄な体が乗っても
まだ余裕がある。スカートをまくり上げる。引きはがすように下着を下ろす。
「やっ……」
サラが小さく抵抗の叫びを上げた。それでもまだフジタの手に体を委ねようとする。
『なんでだ。なんでオマエ……』
指で秘裂をなぞると痛いのかサラは眉根を寄せて耐えた。
『そりゃ痛いよな。湿ってるだけで……濡れてなんか無いもんな』
責める手がゆるみそうになる。だが、そのまま無理に指を埋めた。
「ひあっ!! い、痛いよ、フジタ……っああ」
サラの目から涙がこぼれるのが見えた。
なんと言ってもまだ二度目なのだ。初めての時に上手くいったのは運が良かったようなものだ。
まだまだフジタがほぐしてやり整えてやらねば受け入れることさえ困難だ。そこを責める。
いかばかりの苦痛を感じていることだろうか。
フジタは片手でサラを責め苛みつつ、もう片方の手でベルトを外しズボンを下ろした。
自分の心情に反して硬くなっているのが滑稽だ。
『頼むから。サラ、頼むから。逃げてくれ。これ以上させないでくれ』
勝手な願いだ。しかし本心は誰しも勝手なものではないのか。
サラが自分に愛想を尽かしてくれればいいのだ。コトを最後まで運ぶ必要はないのだ。
憎まれ、嫌われればそれでいいのだ。だから状況がこれ以上進まないうちに
この場から去ってくれ。
指を引き抜く。ほとんど何も付いてこない。サラの体は準備など出来ていない。
はあはあと荒く呼吸しながらサラはじっと横たわったままだ。頬に幾筋も涙の跡が走っている。なのに。
サラは自分を見ているフジタの視線に気が付いたらしく微笑んだ。
ずくり、と胸をえぐられた気がした。
フジタはサラの腰を掴むと、上半身だけが机の上に乗る不安定な姿勢にして、
己の分身を無理矢理に突き立てた。
サラが悲鳴を上げる。サラの悲鳴がフジタを切り刻む。心を切り刻まれる痛みに、
暗い悦びを感じながら、フジタはサラのセーターをたくし上げた。目の前に現れた
褐色の肌と白い下着。その色の対比に、欲望が煽られる。サラの体の下に手を入れ、
ホックを外しカップをずらす。室内とはいえ素肌に直接空気が触れ寒かったのか、
サラは身じろぎした。それでもまだフジタにされるがままだ。
233 :
続花09:2005/12/07(水) 14:02:45 ID:UXGcufdJ
とても恋人同士の睦み合いには見えない。一方的な暴行にしか思えない行為のはずなのだ。
なのに、文句も言わず罵りもせず、サラはぎゅ、と目を瞑り、指先が白くなるほどの力で
フジタの上着の端を掴み、痛みに耐えている。
腹部から胸へと手を這わす。すべすべとした肌を楽しみ、ふくらみを軽く握ると、
うう、と小さく呻く声が聞こえた。
感じて出る声ではない。ただ耐えている。
どうして、もうこんなことはやめて、と叫ばないのだろう。どうしてこの場から
逃げようとしないのだろう。こんな虐遇を甘んじて受けなければならない理由など
無いはずなのに。
腰を動かそうとすると自分自身にまで痛みが走った。あまりにも無理すぎる挿入だったのだ。
フジタは一度引き抜いた。それさえ痛い。一瞬体をこわばらせ痛みに耐えたサラが、
そっと目を開けフジタを見た。
「どう……して?」
それに答えず、サラの体を抱え上げ机から下ろす。足に力が入らなかったのだろう、
膝が折れ崩れ落ちそうになるのに手を貸してやり、床に座らせる。自分は立ったまま、
サラの目の前に昂ぶった物を突きつけた。
「……え?」
「しゃぶるんだ」
「む……無理だよ、そんな……んあっ!」
強引に先端を口に押しつける。髪の毛ごと頭を掴み、顔を背けようとするのをはばむ。
「んんっ……」
サラがいやいやと首を振るが、唇に先端を押し当てているためそれさえも刺激になる。
「わからんやつだな」
フジタは空いた手でサラの鼻をつまんだ。
「んんー!!」
サラの抵抗が少しだけ強くなる。それでも逃げようとしない。フジタを突き飛ばしてでも
逃げれば良いのに、顔に当たる肉棒を避けようと頭を動かそうとし、涙を溜めた目で
フジタを見上げる。口をきつく引き結び鼻をつままれていれば苦しくなる。
サラは小さく握った拳で一度だけフジタを叩いた。
「ん、ふあっ……はっ……」
それから口を開け、呼吸をするとそっと先端を銜えた。
234 :
続花10:2005/12/07(水) 14:03:19 ID:UXGcufdJ
ほんの少しなのに、フジタの背を快感が駆け上る。
「もっと深くくわえるんだ」
自分の声が震えている気がした。
サラは一度口を離した。一瞬、先走りとサラの唾液とが混じり合った液体が糸を引き、
消える。サラは言われたとおりに口を開けフジタをくわえこんだ。
「ふっ、んんっ、んはぁっ……」
ぎこちないながらもサラはフジタに奉仕する。くわえてしゃぶり、舌をちろちろと動かす。
ちゅ、くちゅ、と水音がする。
固定されていないモノにしゃぶりつくのは想像する以上に大変なのか、大きくほおばっていても
サラの口から陰茎は飛び出そうとはね回る。サラはそっとフジタのものに手を伸ばした。
握られた刺激と、その中程から先端までを覆う温かいぬめった刺激。ただくわえ、その中で
舌を動かすだけの稚拙な動きなのにそのつたなさがいっそいとおしい。その感じを
もっと味わいたくて、思わず腰を突き出してしまう。
「んぐっ!! う…ぁ……」
喉の奥を突いたのだろう。サラが咽せる。
一旦退いてやると、手はフジタの昂ぶりから離さないものの、顔を伏せ咳き込んだ。
「だ……」
大丈夫か、と言いかけてやめた。大丈夫ではなくしているのは自分だ。だがやりきれない。
これ以上の加虐を自分がなし得ると思えない。思惑どおりにいかない。
フジタレイジともあろうものが目の前で小さくうずくまる女にすっかりペースを崩されている。
思えば出会った頃から振り回されっぱなしなのだ。
ケホケホ、と軽い咳を続けた後、ため息のように大きく息を吐き出し、
それからサラはフジタを見上げた。
「まだ……したほうがイイ?」
咽せたためか目に涙が光っている。
235 :
続花11:2005/12/07(水) 14:03:56 ID:UXGcufdJ
「ばっ……バカか、オマエは!!」
もう無理だ、と思った。『なんでこいつはこんなに……』『こんなことまでさせられてどうして……』
疑問がぐるぐると渦を巻く。
「どうしてよ。しろって言ったのはフジタじゃないの」
「こんな無理矢理なことされて『いや』とか『やめて』とかは無いのか。
挙げ句に『まだしたほうがイイ?』だあ? どうなってんだ、オマエの頭の中は!!」
「だからどうしてそこでワタシが怒られるのよ?」
そう言ったサラがはっと息を呑んだ。
「フジタ……どうして泣くの。ワタシ、ナニかした? ねえ」
「泣いてなんか……」
言いつつ顔に手をやる。指先をわずかに濡らす液体。
「ゴメン。ゴメンネ、フジタ。泣かないで」
サラが立ち上がり、フジタの頬に手を当てる。
『まるっきり立場が逆じゃないか』
情けない。何が、未練無く日本を離れられるように憎まれよう、だ。そんな芝居一つ
出来無い。結局手放したくないのだ。ずっと先の約束など出来無いくせに、
繋いだ手を離す気になれないのだ。
自分の着衣の乱れも直さずフジタを心配そうに見つめるサラを、フジタはそっと抱き寄せた。
サラの手がフジタの頭を撫でる。時折髪の中に滑り込むサラの細い指が心地よい。
サラの肩に頭を乗せたまま深く息を吸いこむと、甘いとも香ばしいとも言い表せぬ香りがした。
胸を締め付けられそうになり、抱いた手に力を込める。
「フジタ……」
「すまん。オレは……オレは……」
言葉がまとまらない。こんな酷いことをしてすまなかった、好きだ、愛している、
そんな言葉はフジタにとって何の意味も持たない。言えば女は喜ぶかもしれない。
けれど本心ではないのだ。そして渇望している自分の気持ちを伝えることにもならない。
本当に欲しいのは……。
「どこにも行くな。頼むから」
絞り出した声はあまりにも小さかった。
「エ? なに?」
サラが体を離し聞き返す。だがフジタの表情を見て何を悟ったのかすぐに
「ダイジョウブ。ダイジョウブよ。フジタが望むなら」
と言った。少し照れくさそうな笑顔で、フジタの背をぱんぱん、と叩いて抱きしめてくる。
とたんに猛烈に、欲求が体を駆け抜けた。
236 :
続花12:2005/12/07(水) 14:04:26 ID:UXGcufdJ
強く抱きしめ返すと、サラが見上げてきた。そこを狙って口づけを落とす。
「んっ!!」
驚いたように一瞬目を見開きすぐに目を閉じたサラの唇を、ゆっくりと味わう。
ついばむように吸い、なぞるように舌を使うと、サラはかすかに眉根を寄せて震えた。
舌を差し入れると、応えるように舌を絡めてくる。柔らかく温かいサラの口の中を思うさまむさぼる。
はだけられたままの胸に触れると
「ふ……ぁ」
と吐息と共に声が漏れた。その声にまた欲求がつのる。
胸を持ち上げるように手の中に納め、揉みしだく。手の中で形を変えてゆくふくらみの頂点が
徐々に固く盛り上がってくる。
「んん……んぁ、あ……はぅ……」
耐えているのとはまったく違う、艶のある声が漏れ始める。
胸を愛撫しながら、もう片方の手を下におろし、尻に触れる。
「ぁん……」
サラの体が跳ねた。
すべすべとした桃のような二つのふくらみをなで回す。時折ぐっとわしづかみにすると、
「ひぁ……っ」
と小さな悲鳴と共にサラの腰が動く。割れ目に指先を滑り込ますと
「あ…あ……ふあぁっ……」
とのけぞりながら啼き始める。
慎ましやかな小さなすぼまりを指でなぞり、そこから前へと侵入してゆく。
ふっくらと肉付いてとじられている中心部分をつつくと、
「あっ、あっ」
と腰を振った。その動きでとじあわさっていた二枚の花びらが開く。
とろりと膣から蜜がしたたる。すくい取り、戻してやるようにこすりつける。
「ああっ……ひゃあぁん……ふあ……っ」
サラの体がゆらゆらと動く。
しっかりと立ち上がった胸の先端をはじくと、くぅっ、と声を漏らした。
下からは蜜が再びあふれる。
指を一本だけ沈める。抵抗もなくぬるりと入ってゆく。どこまでもぬるぬると、とろとろと続く
柔らかな内壁をなぞると、立っていられないのかサラの手がフジタの首にしがみつくように回された。
艶声を漏らしながらフジタに身を任せてくる。
もう一本差し入れる。
「あああ……っ!」
はじかれたようにびくんとのけぞり、またフジタへ戻ってくる。
237 :
続花13:2005/12/07(水) 14:04:57 ID:UXGcufdJ
なかで摺り合わすように動かすと、
「ひ…ああ……ん」
と悩ましげな声を出し、指の動きに合わせて腰を振り立てる。
一度抜き取ると、指先と秘所を繋ぐようにとろりと蜜が糸を引き、つう、と床に落ちた。
サラの中心から湧き出る液体がなかを潤し、フジタをも濡らす。
再び指を前から差し入れる。秘裂をなぞるように擦ると、サラはフジタの胸に
ぴったりと顔を寄せ、いやいやをするように頭を振った。長い黒髪が踊る。
一度開いた膣口は、簡単にフジタの指を飲み込んだ。まだ慣れていない体は
フジタの指をぎゅっと締め付けてくる。その狭さ、きつさが好ましく、フジタは
ふと笑みを漏らした。
口を広げるように指を動かす。くちゅくちゅとくぐもった水音がし、その液体は
フジタの指を伝い手を濡らしてゆく。
「んく……んはぁ、あん……ああん……」
必死でこらえようと小さな声で喘ぐサラに問う。
「……いいか?」
サラはぼんやりとした目で見上げてくる。
「え、なに?」
「入れても……いいか?」
サラの頬にぱっと朱がさす。喘ぎ声よりももっと小さな声で
「いいよ」
と返ってきた。
先ほどのように机に載せようかとも思ったが、サラが痛いだけだろうと諦める。
だがソファでは狭いし、床に押し倒すのもいただけない。しばし考え、フジタは
サラを引きはがすと後ろを向かせた。
「そのまま、机に手をつくようにして尻をこっちにむけてみな」
「え……ウン」
恥ずかしいのかサラは一瞬躊躇したが、指示どおりに事務机に両手をつき、
尻を突き出す格好になった。
「こ、こう?」
「そうそう。それで、もう少し足を開く」
「えええっ……こ、これでイイ?」
下着こそ引きはがすように脱がせてしまったが、サラはまだスカートは履いている。
それでもこの姿勢は恥ずかしいようで、耳まで赤くしている。健気に指示に従うのが
嬉しいやら面白いやらでフジタの顔は自然と綻んでゆく。
238 :
続花14:2005/12/07(水) 14:05:30 ID:UXGcufdJ
ひらり、とスカートをめくりあげると
「や……っ」
と小さく声をあげた。露出した尻に口づける。手で触るよりも強烈にそのなめらかさを感じ、
フジタの竿先ははやる気持ちを抑えきれず透明の雫をこぼした。
しばし桃の肌触りを堪能し、念のためにもう一度だけ秘所を指でさぐる。
とろとろと溶けたまま口を開け待っているのを確認すると、肉棒を持ち秘裂へと
差し入れた。
指ではないことを肌から知るのだろう、サラは体を硬くした。入ってくる痛みに構えている。
「サラ、ちから抜け。そのほうが痛くないぞ」
「で、でも……」
机についた腕がかすかに震えている。緊張しているのか勝手に力がはいっているのだろう。
痛い思いはさせたくないんだがな、と先ほどまで自分がやっていたことを忘れたかのような
ことを思う。
ぬるぬると滑らせながら秘口を己の先端で探り当て、位置を決めると、
下からえぐりこむようにゆっくりと突き入れた。
「んはああっ……」
サラの背がのけぞる。逃げないように腰を掴み奥へと押し入る。
狭い肉壁がまとわりつく。やわやわと陰茎全体を揉み込まれるように蠢く。
入るところまで押し込むと、フジタは深呼吸をした。そうでもしないとすぐにでも
暴発しそうだ。
『そんな年じゃないんだがな……』と苦笑する。
「あ、あぅ……く……ああ」
断続的に声をあげるサラを抱きかかえる。しっとりと汗をかいた肌に触れる。胸を揉むと
「ああん……」
と声をあげ体をくねらせたが、繋がっているところまで動いてしまい、また嬌声をあげる。
スカートの裾から手を差し入れ、腹部をそっとなでる。
「ああ……いやぁ……ん」
くたくたと首を振りながら快楽に溺れそうになるのを必死で耐えている風情に
ますますフジタは責める手を増やしてゆく。接合部分をなぞるようにしながら探り、
肉芽を見つける。ほんの少し指先でつついただけで、サラは「ひぁっ!」と悲鳴を上げた。
239 :
続花15:2005/12/07(水) 14:06:11 ID:UXGcufdJ
「あ、あ……そこ……ぃやあ……」
「嫌か? 痛いか?」
そう問うとうなだれ黙ってしまった。
後ろから抱えているため、頭を持ち上げていようとうなだれようとサラの表情は
フジタからは分からないのだが、サラは頑なに顔を伏せる。
「なんだ? そんなに痛かったか? スマン」
「……がうの」
「ん?」
「ちがうの……。痛いんじゃないの。でも足の裏まで電気が流れたみたいにビリビリするの」
聞き取れないほどの小さな声で、それでも素直に表現するサラに、にやにやしてくるのを
押さえきれない。
「そりゃあ……」
感じてるんだよ、と続けようとしてやめた。まだ未開発な体にこの刺激は
強すぎるのかも知れない。無理に続けるのはよくない。
「すまんかった」
そう繋げ、フジタはそのあたり一帯を指先で揉むように愛撫した。これなら
たまに陰核に指先が当たることはあってもそのほとんどはやわやわとした
秘所への愛撫になり、気持ちよさより痛みが勝ることは無いだろう。
「あ、あんっ」
サラの声が艶めかしい響きに戻る。
しばらく指でもみほぐし、徐々に腰を動かし始める。小さな幅のゆっくりとしたストロークで
少しずつ動かし、頃合いを計る。
大きく抜いて突き入れる。
「ひあっ……あ、ああっ……んくぅ……っ!」
ひときわ大きくあがる声に、フジタの官能もざわざわと昂ぶる。
突き立て、引き抜き、腰を回すように叩きつける。そのたびにサラが啼いて身を捩る。
二人きりしかいない、そこそこ広い室内なのに、むわむわとした熱気が漂いまとわりつき
淫靡な気持ちをかきたてる。
サラの尻が前後に揺れる。フジタの動きに合わせているのもあるが、自分でも求め動いている。
ふるふると胸も揺れる。先端はもうとうに両方とも固くしこり、つまみあげてやると
体をびくびくと震わせながら悦んでいるのを伝えてくる。なかもうねり、フジタ自身を
抱擁しその動きを受け止めている。
『いかん……もう限界が近い』
もっと貪っていたいのに、味わっていたいのに、男という性の悲しさだ。
どうしても終わりがくる。欲望を吐きだし叩きつけてしまいたい欲求にとってかわられる。
240 :
続花16:2005/12/07(水) 14:07:05 ID:UXGcufdJ
「うっ……くう……」
呻きながら腰を動かす。急に激しさを増したフジタの動きにサラも合わせようとしたのか、
荒い息を吐きながら受け入れてゆく。
『ああ……サラ。オマエほんとに……オマエって女は本当に……』
そこから先が言葉にも形にもならないまま、サラの中に思う存分白く粘っこい欲望を吐き出した。
呼吸が整うまでフジタはそのままの体勢でサラをしっかりと抱え込み、じっとしていた。
サラの手がフジタの手の甲を撫でる。ゆっくりと、何度も。
「サラ……」
「なに?」
「片付けて、メシでも食いにいくか」
「うん」
いつもと変わらぬ、何気ない日常の会話。お互いに見つめる瞳の中にある、言い出せない本心。
それは無理に口に出さなくても、伝えなくてもいいものなのかもしれない。
恋人でもない、セックスフレンドでもない、名前を付けられない心地よい関係。
いつまでこのままいられるのかわからないけれど、ささやかな行き違いと仲直りを
繰り返しながら二人の時を刻む。
多分、今はそれでいいのだ。
ドアに下げたプレートをクローズにひっくり返しカギをかけると、フジタはサラと肩を並べ歩き出した。
終わり、です。
区切り方がヘタで16レスも使ってすみません。
何事もなかったかのように次をドゾー↓
おお、神きてた!
臆病つーか、相手のこと考え過ぎちゃった
挙げ句に無謀なことする藤田がリアル。
それに懸命に応えるサラちゃんが可愛くて
いいです。GJ!
感想書こうと思ったらみんな>242に言って貰っちゃった件
GJ!
まだまだ読み足りないです。
職人様がいらっしゃいますように。ナムナム
hosyu
「ふっ……んっ……」
暗闇の中に荒い呼吸が響く。
「んんっ……」
スゥイートのベッドルームは広く静かで寂しい。その空気を震わせるように小さな声が漏れた。
「フジタ……。ん……」
ベッドの中はサラ一人だ。サラは自分で自分を慰めていた。
一年中で街が一番きれいに見える季節。冷たい風が吹き抜けるのに心の中が
温かくなるこの時期に、フジタは急な仕事でギャラリーをサラに任せると飛び出していってしまった。
どこへ、とも、何をしに、とも聞けず、フジタからの連絡も珍しく入ってこない。
(いつもなら……どこで何をしてるかくらい教えてくれるのに)
いつ帰ってくるのかもわからない。こんなに人恋しい時期に。
そしてつい、フジタを思い出すように自分の体に触れてしまったのだ。
明るいところでは気恥ずかしさが先に立つが、暗闇の、布団の中でなら少なくとも
恥ずかしくはない。
一度触れてしまうと歯止めがきかなくなった。最初はただ触れて、フジタを想い
眠りにつくことができた。翌日からはそれでは足りず、手の動きが徐々に激しくなり、
押し殺していた喘ぎは部屋に響き、一度達さないことには眠りにつけなくなった。
フジタの不在が続いている日数分、そんな夜が続いている。
自分の細い指が胸をまさぐる。やはり違う。それでも心と体に残っている記憶をたぐり寄せるように、
フジタが触れた時のように触れてみる。
「あぅ……」
フジタに会いたい。会って触れて欲しい。温かい大きな手で包み込まれたい。安心させて欲しい。
自分はいつからこんなに弱くなったのだろう。フジタがいないとたとえようもなく寂しく不安になる。
「フジタ……フジタ……」
片方の手を下着の中に滑り込ませる。
自分の一番大切な部分。和毛が茂るその先にある熱い柔らかい部分にそっと指先で触れる。
「はあっ……」
ぎゅっと目を瞑り甘い息を吐き出す。自分の手で快感を呼び覚まし、淫らにうねるせいで
ベッドシーツはとうにくしゃくしゃになってしまっている。
(熱い……)
蜜壷はとっくにとろとろと溶けていた。
いやだ、恥ずかしい、はしたない。
そんな感情がふとよぎる。それでも手は止まらない。なぜならこれはフジタの手だから。
サラを昂ぶらせ、サラを欲してくれる唯一の手だから。
指先が敏感な肉芽に触れる。
「んああっ……!!」
声が出る。思わずのけぞる。どうしてもココへの刺激は慣れない。フジタに優しく扱われ、
時に舐められる事があっても、全身を駆け抜ける電流のような刺激に、サラはまだ
悦びを感じることが出来無い。それでも
(慣れたほうが……イイのかな……)
再びそっと指を這わせる。
「んんっ…!!」
びりびりとするその刺激に耐えながら、そっと擦る。つるりと逃げてゆく小さな突起を
追いかけるように、他の指でそこを広げてゆく。
とろり、と蜜があふれた。
びくんと体が動く。
(やだ、ワタシ……こんなに……)
フジタに抱かれている、と思いこんでのため、サラの体はフジタに抱かれているつもりで開いてゆく。
気持ちよさを追ってゆく。けれどサラの頭の中では、これは自慰だ、とはっきり分かっている。
うしろめたさがある。だから、常になく感じてしまう自分に嫌悪感を覚える。
「ちがうのに……ワタシ、こんなじゃナイのに……。はあっ……ん」
否定したいのに指が動いてゆく。フジタが触れた痕跡を探して、サラの指が勝手に体中を
なで回してゆく。
中が飢えていた。
欲しい。欲しくてたまらない。なかをぴったりと満たしてくれるものが。
ひくひくと蠢く襞をかきわけ、指を埋めてゆく。
「ああ……」
待ち望んでいたところへの刺激に、鼻を鳴らす。物欲しげな声が漏れる。
気持ちいいのに足りない。
それもそのはずだ。サラの細い指とフジタ自身では比べるべくもない。
足りなくて、欲しくて、腰が動く。もっと奥深くへと指を差し入れ動かす。それでも。
「ああ……ん…フジタ。フジタ、もっと……」
フジタ本人の前では決して口に出せないであろう恥ずかしい言葉を発して、
さらなる刺激を得ようと胸の頂をつまみあげ、指をくちゅくちゅと音が出るほど動かす。
「たりないよぅ……」
泣きそうな声になる。
イヤラシイ、もうやめなくちゃ、そう思うのに、体の芯でうずく飢餓感に突き動かされるように
指の動きが速くなる。水音が濁り始める。
毎夜こうして達するまで自分をあざむいた。けれど今夜はその限界が来たようだ。指ではだませない。
「なにか……同じくらいの」
自分でも何をしようとしているのかわからないまま、フラフラと熱に浮かされたように
ベッドから抜け出す。
胸がはだけ、口唇が紅く濡れている。片手の指先が自分の蜜でぬらぬらと光る。
あまりにも淫らだ。フラリ、と一歩進むと内股を蜜がつたって落ちた。
「あは……っぁ」
イきたい。それしか考えられない。もう少し、もう少しでイけるのに、フジタがいないからイけない。
サラはバスルームへ続くドアを開けた。
明かりを付けると目を射るような白い光がパウダールームを照らした。
その白さに一瞬自分の浅ましさを思い知る。パウダールームの大きな姿見が乱れた自分を映し出す。
(こんなに……イヤラシイ……)
どうしてこんなふうになってしまうのだろう。自分の体はどうしてしまったのだろう。
けれど奥からの欲求に負け、一歩また一歩と鏡へ近づいてゆく。
カチャリ、とキャビネットを開ける。薬瓶、ドライヤー、ハブラシ、化粧品。掴んでは戻し、
掴んではまた戻して、やっと納得のいくものを見つける。パックのチューブ。蓋は固いけれど
チューブ部分は握るとぐにゅぐにゅと形を変える柔らかさだ。
チューブを手にベッドに戻る。
ふと思いついてベッドサイドの引き出しを探る。サラの手元にコンドームは無い。
買うのが恥ずかしいという理由もあるが、フジタに任せきりにしているからだ。
フジタもそのあたりは心得ているのか、必要なときにはきちんと出してくるあたり妙に律儀でおかしい。
引き出しの中から小さなビニール袋を取り出す。何もしないよりましなレベルだが、カサカサと
音を立てるビニール袋にチューブを入れる。
パジャマのズボンを脱ぎ、下着を取り去る。下着に向かって糸がひく。ぐっしょりと向こうが
透けそうなほど濡れている。
汚れた下着をそのあたりに放り、サラはフジタを受け入れるときのように足を広げた。
どくどくと心臓が痛いほど音を立てている。チューブを自分の中心にあてがい、そのまま
押し込もうと手に力を入れた。
「っ! あ、い、いたっ……!」
保守代わりなんで、すんませんが続きます。
GJ!
サラたん可愛いよサラたん
続き楽しみにしてます。
入らず、それでも入れようとし、痛みが走った。
「なんで? フジタのは……」
さすがにその先は口に出せず心の中でつぶやく。
(もっと大きいけどちゃんと入るのに)
形状が悪い、ということに思い至らないのが経験の浅さだ。フジタとのセックスも
まだやっと体が馴染んできたていどだし、異物挿入はこれが初めてだ。
しかも入るところが見えないと不安で、サラは体を起こしたまま、円筒形に近い
プラスチック製の蓋部分をまっすぐ突っ込もうとしたのだ。入るはずがない。
ビニールの中で蓋を外す。
パックを細く絞り出すチューブの口。これなら入る。
サラは再び股間へチューブをあてがった。ぐちゃぐちゃになって口をあけて待っている
その部分へ先端を潜り込ませる。
「ひぐっ……う……」
本物の形状とはどうしても違うので、違和感が先に立つ。先端は指一本分ほどの太さだが、
チューブは急激に太くなる。本来の用途とは違うのだからなだらかな形をしてはいない。
サラは押し込む角度を変えながら少しずつ中へ納めていった。
チューブの肩部分が入ってしまえば後は簡単だった。
力を入れて押し込んでいたためその勢いでチューブがずぶりと奥まで入り込み、
サラは奥壁を突かれ甘い悲鳴を上げた。
ようやく、物欲しげにひくりひくりと動き蜜を吐き出していた口は、ぴったりとすき間無く埋められた。
「あ……は……。はぅ……ん」
腰を動かすだけでもそこから甘いしびれが伝わってくる。
そっと前後に動かす。ビニールのカサカサという耳障りな音と共に、じゅ、ぐちゅ、と水音がする。
フジタがこんなさまを見たらなんと言うだろう。
サラはそう思って羞恥に頬を染め身を震わせる。その想像さえもが甘美な刺激だ。
ふつうに抱かれているときでさえフジタは、サラのその部分をわざと描写して恥ずかしがらせ、
その様子を楽しむことがある。こんなところを見つかったら、今ならなんと言うだろう。
「あっ……あっ…フジタぁ…… いやぁ……そんな、だめぇ……」
想像し、昂ぶる。いやいやと首を横に振り、長い髪が乱れるのもそのままにチューブを動かし
のぼりつめてゆく。
「フジタ…フジタっ……もうっ…ぁはぁっ……!!」
目の前が白くはぜる。ひくひくと自分の中が動いているのが分かるほどに感じ、高まり、
解放されたその瞬間無意識にチューブを握りしめた。サラの中で、チューブの中身が
にゅるりと出るのがビニール越しにも感じられ
「あはあ…んっ……ぁぁ……ぃやぁっ……」
と淫らに声をあげながら腰を振り身をくねらせた。まるでフジタが膣で出した物を
奥へ迎え入れようとするように。
翌朝の目覚めはお世辞にも爽快とは言えなかった。
後始末もせずにくたびれ果てたまま寝入ってしまい、胸元から片方の乳房がこぼれ、
下半身は裸のまま、床に落ちたビニールの中には白いパック剤がぶちまけられている。
そのままゴミ箱に捨てるのもはばかられ、パックチューブと昨夜の下着は
黒いサニタリーバッグに入れて持って出ることにした。ギャラリーのごみに混ぜて捨ててしまおう。
毎朝ジムで汗を流しているが、今朝はそんな気になれない。下半身がだるくうずくし、
朝食もきっと食べられない。
朝の光に正気に戻され、部屋の惨状と昨夜の己の浅ましさに身がすくむ。
バスルームへ行き、熱い湯をかぶる。少しでもしっかりするように。昨夜の自分を
洗い流してしまうように。念入りに体を隅々まで洗う。清潔にすればあんな欲望は消えてしまう。
そう思いたい。
新しい下着をつけ、鏡の前でパンパンと頬を軽く叩いた。
(しっかりしなさい、サラ。フジタがいなくても店はちゃんと開けなきゃ)
背筋を伸ばすとサラはギャラリーへ向かった。
いつものように掃除をし、いつものように店を開ける。郵便物の仕分けをし、フジタ宛の物は
クリップで留め日付をつけ、開封しても良い物はサラが目を通し処理をしてゆく。
単純作業の中に身を置くと、体の中でざわめいていた物が静かになってゆく気がした。
いつもの自分に戻ってゆく。
どうかしていたのだ、特に昨夜は。
そう思った。一日が何事もなく過ぎてゆく。それでも日が暮れ、カレンダーを見つめ
『フジタ、今日も連絡が無かった』と思う頃には体の中に波が立ちはじめていた。
(どうして?)
自分の体を抱きしめるようにしてしゃがみこむ。
こんなのワタシじゃない。ワタシはフジタが好きだからフジタに抱かれたい。でも、
行為そのものが好きなほどイヤラシイ子じゃナイよ……。
それなのにフジタがいない寂しさを思うだけで体の芯がうずく。ぴたりと合わさった
花弁の奥に隠れている口がぽかりと開いてしまう気がする。
「フジタ……たすけて」
自分の体の変化がおそろしくてたまらなくて、サラは涙をこぼした。
ギャラリーの中はそこかしこにフジタの気配がする。オーナーなのだから当たり前だが、
フジタの感性で作り上げられた空間にいると、皮膚でフジタを感じる。
フジタの椅子に座り、そっと背もたれのにおいを嗅ぐ。
ハイバックの革製の椅子からかすかにフジタの香りがする。整髪料のにおい、
タバコのにおい、加齢臭だと言うと怒られる、首の後ろのあたりのにおい。
わずかな残り香なのに全部フジタだ。
サラは背もたれをぎゅっと抱きしめて目を閉じた。
外が真っ暗になり、室内もしんと冷えてきた。うっかりそのままうとうとしてしまったらしい。
慌ててサラは体を起こすと、ブラインドをおろし表のカギをかけに行った。
ギャラリーの照明を落とし、再び事務室へ戻る。
椅子に座り、もう一度フジタの香りを探す。
手がそろそろと胸元へ伸びる。触れる前からもう両の胸の先端が固くなっているのは
分かっていた。服の上から触れただけで声をあげそうになった。
歯止めがきかない。
こんなことしちゃいけない、と思うのに止められない。
「あ……ああ……っ」
背もたれに向き合うように腰掛け、冷たい革製の背もたれにすり寄る。火照った身体には
その冷たさも刺激になった。そしてかすかなフジタの香り。
「あ……ん、フジタ……。お願い……」
きちんとスカートの中に入れられていたブラウスの裾を引っ張り出す。片手でブラウスの上から
胸をやわやわと触りつつ、もう片方の手でもどかしげにボタンを外してゆく。小さなボタンが
手の中で逃げ、ふっ、ふっ、と息があがってゆく。
ボタンを全部外してしまい、両手で勢いよくブラを持ち上げる。ぷるん、と揺れて
両の乳房が落ちてくる。その先端はすでに固く上を向いている。
そのままそっと背もたれに身体を預けると、冷たい皮革がサラの乳首をさすり、
ついで乳房を押しつぶした。
「あはあっ……!!」
椅子が愛撫をするはずがない。椅子がフジタの代わりになるはずがない。
これらはすべてサラがやっていることなのだ。フジタを求め、快楽を求め、サラ自身が
自分の身体を嬲る。
「んんっ……フジタぁ……」
くりくりと乳首を弄る。柔らかなふくらみの上にちょこんとのった尖りは、擦り、つまみ上げると
じんじんと快感を脳に伝えてくる。
スカートをまくり上げた。薄い生地の障害物が二枚もある。パンストとショーツ。
サラはその上からそっと触る。
じっとりと濡れている気がした。汗なのか愛液なのか分からないけれど、濡れている。
思わずその指を目の前に持ってきて確認してしまう。指先のにおいを嗅ぐと、
自分の奥から湧き出る淫らなにおいとともにフジタの香りが鼻腔をくすぐった。
「んは……ぁ」
そのまま指を舐める。舐めて、しゃぶって、まるでフジタのモノに施す愛撫のように、
口をすぼめ絡め取り、ちゅぱちゅぱと音を立てる。指で口の中をかき回す。
フジタに犯されている時のように。
「む…ふっ……はぁ…んっ……」
乳首を背もたれにこすりつけ、自分の指で自分の口腔内を犯しつつ、もう片方の手で
秘所をさぐる。下着の上からでも濡れている、と感じたそこは、指への刺激を続けてゆくにつれ
とろとろと蜜を外へあふれさせ始めたようだ。はっきりと汗や蒸れではない濡れ方をしている。
布越しにするだけでもたまらない、甘美なしびれを伝えてくる。手が止められない。
「ああ……もう、らめぇ……」
ゆらゆらと頭が振れる。口の中に指が入っていて言葉が不明瞭になっているが、
気持ちよくて頭の中でも言葉はすでに意味をなしていない。
「フジタっ、フジタっ……あっ あっ」
断続的に愛する男の名を呼ぶ。呼ぶことでまた昂ぶる。体の芯が熱くうずき、
その先にある大きなうねりを心待ちにしている。うねる波にとらわれ、攫われ、運ばれてゆくのを
期待している。
しゃぶっていた指を秘裂に伸ばす。つう、と唾液がひき椅子に落ちたが、
サラの茫とした目に映るその光景はなにほどの感慨も与えない。汚してしまった、拭かなくちゃ、と
考えることが出来るサラはここにはいない。ただ気持ちよくなりたいだけの塊になっている。
両方の手で薄い布地の上から秘所の中心をぐっと押さえる。下着ごと中へ
押し込んでしまいたい衝動にかられる。荒い息を吐きながら、背もたれで頭を支え、
座面に膝立ちになりぐいぐいと指で上に突き上げる。
「ぅ……ああんっ くぅっ……」
直接の刺激でないためどうしてももどかしい。もっと奥に欲しい、という気持ちを抑えられない。
けれど今ここで中断して下着を脱ぐのさえ時間がもったいない気がして、サラはそのまま
下着をぐしょぐしょに濡らしながら柔らかくぽってりと充血した秘肉を刺激し続けた。
頭の中で絶えずどこかがショートしているような感覚に襲われる。背もたれの皮に
こすりつけ続けた乳首は痛みに麻痺して、ころころと転がり、ちぎれ落ちてしまいそうな気がした。
それがまた己の身体を虐するあやしい悦びに変わる。とろとろと内壁を流れ落ちてゆく蜜は
とうに下着が吸い取る限界を超え、パンストに包まれた内股へと広がっている。
「ふっ! ……く、あああっ!!」
障害物の多いその部分に隠れていた肉芽に力がかかり、サラははじかれたように背を反らせ、
落ちまいと身体を戻し、その勢いで背もたれに当たって崩れ落ちた。反動で椅子が
がくがくと揺れる。倒れる心配のない大きさと安定性の椅子ではあったが、
中途半端な姿勢で椅子に全体重を委ねたサラにそれが分かるはずもなく、不安定な揺れに
サラの感覚が一気に高まった。
「ひっっ……あ、落ち、落ちちゃうっ!……ああっ……ぅあ、だめ……だめ、だめぇっ!!」
びくびくと、椅子と共に揺れながらサラは、熱く固く尖る秘芽への刺激だけで達した。
ずるずると滑り落ちるように座面に崩れ落ちる。
はぁはぁと吐く息が熱い。顔も火が出そうなほどだ。肩で息をしながら、呼吸が落ち着くのを待つ。
(どうして……こんなふうになっちゃうのかな……)
どんなに気持ちよくなっても、いやらしい、浅ましい、と思う気持ちがぬぐい去れない。
こんなふうにセックスに翻弄される身体が本当に自分の物なのか、とさえ考えてしまう。
フジタに抱かれている時ならばまだいい。だがこれはあくまでも自慰だ。誰を想っていようとも
触れるのは自分の手、昂ぶってゆくのは自分だけだ。そしてそれはここ数日でエスカレートしている。
「もうヤダ……フジタ、どこにいるの……?」
「ここだが」
声にならない悲鳴を上げて振り返った。
コート姿のまま、帽子も取らずフジタが机を隔てたむこうに立っていた。
「うそ! い、いつ、いつ……」
頭の中がパニックを起こしている。言葉が出てこない。
「ん? いつからいたか、って? オマエが指を口にくわえたあたりからじゃないかな」
言いながら帽子を取る。フジタのにやにやと笑う顔が見えた。
頭に血が上るのがはっきりと感じられた。目の前が白くなる。
(なんて? 今、フジタはなんて言った? それってほとんど……ほとんど
はじめっからじゃないの?)
心臓がばくばくと音を立てる。
フジタは帽子であおぎつつにやにや笑いのまま言う。
「いやぁ、帰国早々いいものを見せてもらった。一人で寂しがってるだろうと思って
急いで仕事を仕上げて帰ってきたが、こんなに思ってもらってるとは……」
「いやあっ!! バカ、バカバカ、バカフジタっ!! なんで……っ!!」
どうして部屋に入ってきたところで声をかけてくれなかったのだろう。声をかけられる状況に
なかったのなら、どうして部屋を出て行ってくれなかったのだろう。こんな姿、
見られたくなかったのに。
「信じられないっ!! ずっと見てたのっ!?」
「そりゃもう、じっくりと。子どもだ子どもだと思ってたが……」
そこでフジタは一旦言葉を句切り、にやっと笑った。
「なかなかにいろっぽかったぜ」
(い、いろっぽかった? それって一応ほめられた?)
しかし見られたのは自慰だ。それを思うとほめられたと喜んではいられないと思う。
いつの間にかそばまで来たフジタが椅子ごとサラを抱きしめる。
「なあ、そんなに寂しかったか?」
「やっ……し、知らないっ」
寂しかった。留守番は初めてではないのに、たとえようもなく寂しかった。しかしなぜか
素直に言えなかった。言ってしまえば連日の行為まで白状させられそうな気がしたからかもしれない。
「なんだよ。オレの名前呼んでただろ?」
後ろから抱きしめられているが、フジタがどんな顔をしているのか分かる気がする。
今にもくっくっと笑い出しそうな顔をしているに違いない。
フジタの手がむき出しになったままのサラの乳房に触れる。
「ふぁっ…!」
「あんなのじゃ足りないだろ?」
「いやぁ……ん」
円を描くように乳房をこね回される。柔らかくなりかけていた乳首がまた自己主張を始める。
髪をかき上げられうなじに唇を落とされた。身体の奥がぞくぞくしてくる。
(全然違う……)
フジタを思って自分で触れるのと、フジタにこうして触れられるのと。同じところを
同じような力加減で触れたと思ったのに身体の反応が全く違う。
鎖骨の近くを強く吸われる。
「あ… あんっ……フジタ、跡がついちゃう……」
「つけてるんだよ」
一気に体温が上がった気がした。
こういうことをしている時のフジタの声はいつもと違う。いつもより少し低くて、
少し優しくて、なんだか艶めいている。この声のせいで、言葉で心を愛撫されているような
心持ちになる。
耳を軽く噛まれた。小さな痛みが妙に気持ちいい。胸を揉んでいた手がおとがいにかけられる。
顔を後ろに向けさせられ、口づけられた。いきなり舌が入ってくる激しいキスだ。
「んんっ……ん、んー」
あまりの激しさに喘ぐが、唇で口を塞がれているので声にならない。
苦しくて、やっと鼻から息を吸いこむとフジタのにおいでいっぱいになった。
タバコのにおい、整髪料のにおい、フジタ自身のにおい。椅子の背もたれにかすかに残っていた、
そのオリジナルだ。ぎゅっと胸の奥が締め付けられた。
舌を奥まで受け入れようと口を開けると、とろりと唾液が落ちてきた。においが一気に
味になって口の中に広がる。タバコの味の混じるそれは決しておいしいものではないのに、
サラはもっと欲しくてフジタの舌を、唇を吸った。
名残惜しそうにフジタの唇が離れる。
はぁ、と息を吐く。心臓が脈打つ音が頭にまで響く。
(どうしよう……ワタシまたおかしくなっちゃう)
ついさっきも快楽に負けて、やめなくてはと思った手が止められなかった。
最後まで達してもその場にいないフジタを求め続けた。
でも今はフジタがいる。一人じゃない。こんなに近くにフジタがいる。
「なあ、さっきみたいに言えよ」
フジタが言った。
「エ?」
「さっきみたいにオレの名前を呼んで、欲しいって言えよ」
「そんな……はずかし、いコトっ……」
フジタの手がスカートの中にも潜り込んでくる。抵抗しようとした声が甘く裏返る。
「恥ずかしいか? オレは恥ずかしくないがなあ」
スカートの中をまさぐられ、身体がガクガクと揺れる。
(だめっ……気持ちイイよお……)
フジタの指がその部分に触れる。またぞろ熱がぶり返す。触れられたところを中心に熱く、
柔らかくなってゆく。
感覚的なものなのかもしれない。実際の反応はフジタしか知らない。でも、どんな反応でもいい。
(それをフジタが嫌だって思わないでくれれば)
フジタが喜んでくれるのなら嬉しい。
「フジタが言うわけじゃないからでしょおっ!!」
こんなにも心がフジタへ傾いてゆくのに、口から出たのは憎まれ口だった。
それを受けてフジタが言う。
「なんだよ、言って欲しいのか?」
「エ? ど、どうだろ」
「どっちだよ」
フジタは苦笑いを浮かべると、ちゅ、と音を立ててサラの乳首を口に含んだ。
「んあぁっ……」
刺激に反応し背が反り返る。フジタに対して胸を突き出したようになってしまい
余計に恥ずかしいのに、それが気持ちいい。
「言うまでしないぞ」
「そんなの……言えない、ってば……あっ」
フジタの手は的確にサラの弱い部分を責め立てる。そのくせ肝心なところへは触れてこない。
じれったくてもどかしくて、サラは腰をくねらせる。
「フジタが……言うなら言ってもいいけど?」
どうせ言えないだろう、と思って挑発する。『欲しい』なんて言ってくれるはずがない。
気が付けばサラが籠絡されているのがいつものパターンなのだ。今日だってきっと、
抵抗したところでいつの間にか言わされてしまうに決まってる。
ふん、とフジタが鼻で笑った。
「ずいぶんと甘い条件だな」
スカートの中の手が抜かれた。あっ、と思う間もなく抱き上げられ、体を入れ替えられる。
フジタが椅子に座り、その膝の上に乗せられた。
「オマエが欲しいんだよ。全部。……オマエは?」
真顔で言われ、頬が焼けるように熱くなった。
(ウソ。ウソでしょ。フジタがこんなこと言うはずナイ)
「……偽物?」
「誰がフェイクだ! 本物だってーの。ほら、言ったぞ。オマエはどうなんだ?」
「…………い、よ」
「聞こえない」
(イジワルだ。偽物じゃない。本物のフジタだ。だけど。でも)
ぐるぐると迷った挙げ句、サラはやっと声を出した。
「欲しいよ。フジタが欲しい」
「どこに?」
「どっ! ドコに、って…ドコに、って何!!」
言い返すとフジタは、くくく、と笑った。
「ほんとに面白いな、オマエ」
触れるだけのようなキスをされた。
ところが。
「悪いが今日は無理だ。明日以降に延期な」
あまりにも簡単に言われて耳を疑った。
「えええー!? こんなことまで言わせておいてどういうコトよ、それ!」
「すまんなぁ。エコノミーだとこたえてなあ」
目をつむり、腰をさする。
「エコノミーでくたびれるのは毎度のことなのに、どうしてまたエコノミーに乗るヨ?」
学習しないのか、と呆れて聞くと
「一番早い便の空きがそれしかなかったからに決まってるだろ」
とふてくされた声で返ってきた。
「え?」
「早く帰った方が喜ぶだろうと思ったんだよ」
フン、と横を向くフジタにサラは飛びついて抱きついた。
「フジタ!」
「だからな、今日は……」
うんうん、とうなずき、なだめすかすように頭をなでるフジタに、サラは
「それとコレとは別ヨ」
と言うとズボンの上からフジタのものに手を触れた。
「お、おい、何を」
「足りないの」
「サラ……」
「って言えばいい?」
「こら、大人をからかうな」
「からかってなんかいないよ」
ベルトを外しファスナーをおろす。
「ちょっと待て、って」
言葉では制止しようとするが、フジタの手は動いてはいない。本気でサラの行動を
止める気はないのだろう。
ぎゅっと腰のあたりに抱きつき、ぐい、と自分の方へ引き寄せるとフジタの尻が
椅子から浮いた。そこを狙って、ズボンとトランクスを一気に下へおろし、
椅子を思い切り後ろに蹴飛ばした。空いたスペースへフジタを押し倒す。
「うわっ。オマエ、なんつー無茶を」
それには答えずサラはフジタのちからなくぐにゃりと頭をたれているモノを口に含んだ。
「う……」
竿の部分を手でしごきながら先をちゅぱちゅぱとことさらに音を立てて吸い上げる。
深く奥まで飲み込み、唇と舌とでやわやわと締め付けると、びくんと動き硬さと大きさが増した。
はあ、とフジタが熱い息を吐いた。
サラの体の中でまた新たな蜜がつくられつつあった。
フジタに教えられた。気持ちよくなると身体の中がうるむのも、中が潤んで柔らかくなるから
フジタを受け入れることができることも、受け入れる瞬間の圧迫感と痛みも、それを上回る
目もくらむような快楽も、何もかもフジタに教えられた。
けれどただ一つ、教えてもらえない。どうすれば『一人じゃない』と納得できるのか。
何度抱き合っても、何度受け入れても、何度達しても。
終わってしまうと一人だ。
何も残らない。繋ぎ止める術にはならない。
大きく硬く立ち上がったフジタ自身をまたぐようにして、上にのしかかる。
「サラ、だめだ」
苦しげに言うフジタを無視し、サラは腰をおろした。ぐっとつかえる感じがし、
それから熱い棒でそこを押し広げこじ開けられる感覚にサラは
「ぁああっ……」
と声をあげた。
サラの中がとろとろと柔らかくなっていたので、フジタのものは最初こそ手こずったが、
先が入りきってしまうと後はサラが腰を下ろすのに合わせ、ぬるん、と入った。
「う、バ、バカ! ゴムしてないだろ!」
フジタが慌てる。どうやら入るはずがないとでも思っていたらしい。
「入っちゃってから言ったって、仕方ないでしょ」
はぁっ、と息を吐く。きっちりと中までおさまって、その部分を中心にドクドクと
脈打つ感じがする。
フジタの上に覆い被さるようにし、床に手をつくとサラは腰を上下させた。
「んっ……く……」
フジタがどう感じているのかわからないが、サラにとってこのやりかたはきついばかりだ。
筋力を使うし、どう動いても自分が気持ちよくなる、というのがわからない。
顔にかかり落ちる髪を、時折うしろへ跳ね上げながら動いていると、ぐっと
腰のくびれのあたりをつかまれた。
顔を上げると、妙に苦しそうな顔のフジタと目があった。
「このバカが。子供でもできたらどうするつもりだ」
「どうしようか?」
笑って問い返すと余計に怒られた。
「だからダメだっつっただろうが!!」
「でも、赤ちゃんできたら……ワタシ、もう一人じゃないね」
「はぁ?」
「だって、フジタは一人でどこかへ行っちゃうんだもの。ワタシ一人でおいていかれるんだもの。
でも、フジタの子がいたら、ワタシ、一人じゃなくなる」
「……話がよくわからんのだが?」
「一人きりはイヤなの。フジタがいない間、ワタシすごく寂しかった。最初は抱きしめてもらえないからだ、
と思った。だから…あの……あんな……えーと、ね……」
そこから先が言えずうつむいた。
「あー、そこはいいから。その先」
うながされ、続ける。
「うん…。でもね、違ったの。すればするほどおかしくなった。足りないんだろうか、って思ったら
こわかった。ワタシ、おかしくなっちゃったのカナって。でも、そうじゃなかった。方法が違ったの」
「方法?」
「そう。身体が満たされない、って思ってたから、まちがった。ワタシが抱きしめて欲しかったのは
身体じゃなかったし、ワタシが欲しいと思ったのはフジタのコレでもなかった」
フフ、と笑いながらサラは腰を浮かし、結合部分からのぞくフジタの幹本に触れた。
「何が、欲しかったんだ?」
「手に入らないものヨ」
そう言うとサラはまた腰を沈めた。
ぴったりとすき間なく埋められる。その部分だけは過不足無く満たされる。そしてそれとは逆に、
サラの心の中にはすき間が出来てゆく。こんなに近くにいるのに、近くにいるから心の遠さを感じる。
「手に入らない? 手に入れようとしたのか?」
腰におかれたフジタの手に力がこめられ、サラは下からフジタに突き上げられた。
「ひっ ああっ…!!」
文字通り突き抜けるような衝撃に、大きな声が出る。
フジタは二度、三度と大きく突き上げサラを揺らす。
「手に入れたいモノを、手に入れようとしたのか? 手を尽くし、策を弄してでも
自分の物にしようと、そのくらいはしたんだろうな? ああ?」
激しく揺すりたてられ、言われていることの意味を考えることさえ出来無い。
自分の体重と重力とでいつも以上にフジタと深く繋がるその部分が、擦られ、押しつけられ、
なかもそとも気持ちよくなってゆく。
「んんっ……あっ、ああ…ん あっ、ああっ……」
腰を掴んでいたフジタの手が胸に伸びる。
「ひゃああっ あはあ…っん ふあっ…」
掴まれ捏ねられる痛みにも、脳がとけてゆきそうな気持ちよさがある。
返事はとうに出来無い。口から漏れるのは甘い声ばかりだ。
「サラ、どうなんだ。手に入れようとしたのか?」
(なんで……どうしてそんなことにこだわるの?)
自分が上になる形で初めて得る快楽に翻弄されながら、サラは首を振って返事をした。
「むり……だよっ…んあっ… はっ……欲しいのが、わかった、のと……手に入らないのが…
いっしょにっ、わかったんだから…っ……ああ…」
フジタの動きが止まる。
目を閉じて気持ちよさを追っていたサラが目を開けると、フジタの、見たこともないような凶暴な顔があった。
「フジ…タ?」
ぐい、と上体を起こすとフジタはサラを反対の床に押し倒した。
「やっ! ……なに?」
「手に入れる努力もせずに代替品か。そんなものを手に入れてどうする。
真作が手に入らないから贋作を手に入れるのか? いや代替品だからな。
贋作よりたちが悪いぞ」
一旦引かれた腰が叩きつけられた。
「いっ……やあぁっ!!」
「欲しい、と言いもしないうちにっ……何もかもわかったような顔しやがって。
オレは、まだちゃんと聞いてないぞ!!」
「あああっ!!」
深く差し込まれる楔に内臓を直接えぐられるような痛みを感じる。
引き抜かれ、内壁を擦られぞくぞくと震え、また押し入られることでその震えが全身に
悦びとなって広がってゆく。
「ああ……やぁ……そんな、にっ…」
「オマエ、あんまりオレを見くびってないか」
荒く息をし、激しくサラの中を犯しながらフジタが言う。
サラの耳にその言葉は入るものの、もう答えられない。
「やあっ…んんっ……だめっ、あっ……もうっ……!」
「こっちだってこうなった以上、覚悟はしてンだよ。自分一人で勝手にあれこれ考えて、
勝手に諦めてンじゃねえ!!」
「ああああっ!!!」
大きな声を出し、意識を手放す。腰が動くのを止められず、フジタの腰に足を絡め、
身体を押しつける。
「うっ…あ…い、いかん、サラっ、足っ!!」
フジタが慌てて体を離そうとするが間に合わず、どくり、とサラの中に放たれた。
「ひゃ…う…」
すでに達して麻痺していた中に新たな、全く異質の刺激を感じてサラは小さく喘いだ。
「…………あーーーー」
ガクリ、とフジタの体が落ちてきた。
「やっちまった……」
「な…に?」
フジタの重みと気怠い余韻に浸りながら聞き返すと
「オマエのせいだぞ」
と頬をつままれた。
「いっ、いヒャい、いヒャいよ、フひタ!」
「あのな、欲しいんだったら言えよ、ちゃんと。勝手に遠慮や我慢をするな」
そう言って手を離した。
頬をさするサラに微笑みかけ
「オマエらしくないぞ」
と付け加え、それからまた、あー、と頭を落とす。
「どうしたヨ?」
「オマエが……足を離さないから」
「あっ……」
顔が急に熱くなるのを感じながらサラは言った。
「でもネ、ワタシは、もしそうなっても……誰かや何かの代わりじゃなく、欲しいよ」
もしもそれでフジタの側にいられなくなっても、あの日失った何かの代わりでもなく、
手に入らないと諦めたモノの代わりでもなく、その子を愛そうと思う。
「バカ!」
「?! な、なによ。バカバカって人のことを…」
「一人で考えるな、ってさっき言ったばかりだろうが。人の話はちゃんと聞け。それから」
「なに?」
「腰、ダメだ。アパートまで送ってくれ……」
情けなさそうな顔でそう告げたフジタの顔をたっぷり30秒は見つめ、それからサラは大笑いした。
「メリークリスマース!!」
元気よく事務室の扉を開けると
「おう、メリークリスマス」
とフジタが顔も上げずに言った。
「素っ気ないね。ハイ、クリスマスプレゼント」
「サンキュ。…ん? なんだ、これ?」
「コンドーム詰め合わせ! 渋谷に専門店がある、って聞いて行ってきたヨ」
「オマエなあ……」
朝からなんつー話を、と口の中で呟きながら肩を落とすフジタに、あはは、と笑って
「うそうそ。本当のプレゼントはこっち」
とワインを渡す。
「後で一緒に飲もうね」
「ん。……ほらよ」
フジタが箱を投げてよこす。
「プレゼントだ」
開けると指輪が入っていた。
「ありがとう」
「ま、かわりばえせんがな」
そう行ってカップを持ち上げる。
「そうそう、フジタ。もう一つプレゼント」
「んー?」
カップを傾けコーヒーをすする。
「生理きたよー! 一安心だね!」
ぶはっ、とフジタは盛大にコーヒーをふき出した。
「サラーーーーーーッ!!」
「な、なんで怒るのヨー?」
その日来店した客は珍しく毒気を抜かれたオーナーと幸せそうな助手の姿を目にした、という。
終わり。
クリスマスに合わせたかったけどスケジュールが合わない&
職人様のクリスマスネタがきっと来るだろう、と思って
一気に投下。すんません。ほんとに。
みなさんもよいクリスマスをノシ
266 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:00:42 ID:2r17LLOL
おおおおおおっっ!!
いいっス!!最高っス!!GJっス!!
サラが可愛くて萌える。
そして、同じぐらいに藤田がらしくていいっす。
GJ!!
ho
うはー
めっちゃイイ!
ありがとうGJ!
保守
もう何度スレを読み返したか知れん。
みんなどこで萌え欲求、満たしてるのよ?
自分もこのスレ何回も読み返してる
そんでもって原作を何回も読み返して萌えを補充
最近これにしかハマってないから、そろそろ寂しいです…
>>271 やっぱ読み返しですか。( ´Д`)人(´Д` )ナカーマ
自分もこんなにハマったマンガ(&アニメ)は初めてなので
もうこの欲求不満をどうしたらいいやら。
>>272 同志よ!
自分もこんなにハマったの久しぶりなので日々欲求不満です。また読み返すかな…
職人さん待ってますぜ
夜になると繋がらなくなる恐れがあるので今のうちに。
フジタ×サラ。エロ少ないです。
タイトル「湯けむり温泉カニツアー」(←透明アボーン用で名前欄に入れます)
冬はカニの美味い季節だ。
年末年始の忙しさにとりまぎれ、気が付くとカニ缶でカニチャーしか食えないままのこともあるが、
本当ならひなびた温泉にでもゆっくりとつかり、カニ鍋、焼きガニ、刺身に甲羅焼き、
カニ雑炊とフルコースで堪能したい。
ここ数年は大晦日に除夜の鐘を聞くために東京を離れている。が、今年はどうも
カニに心が動くようだ。
こんな時期に予約がとれるものか、と言われそうだがとりあえずゆきわ屋に
打診してみることにした。
『ええ、フジタさんの頼みじゃ断れませんもの。明日から二泊で一部屋ですね。
かしこまりました。お待ちしております』
「ああ、よろしくたのむよ」
電話中にサラが入ってきた。受話器を置くのを待たずに話しかけてくる。
「フジタ、どこか行くのカ?」
「ああ、カニ食いにな。おまえ正月休みはどうするんだ?」
「特に予定、無いよ。ホテルでのんびりしようかと思ってた。ホテルのおせち
持っていってあげようか?」
「いらんいらん。オレは明日から温泉に浸かってカニを食うのだ」
「ええー。フジタだけ? ワタシは? ねえ、ワタシは?」
「今自分で、ホテルでのんびりって言ったじゃないか」
「一緒に行きたいよー。いーきーたーいー! 連れてけー!!」
「わかった、わかったよ」
かくして湯けむり温泉かに食べ放題ツアー二名様、と相成った。
宿に着いたオレたちを見て女将は驚いた顔をして言った。
「お二人でしたのね」
そう言われて気が付いた。サラが付いてくる、と決まった後もう一部屋追加予約をするのを
忘れていた。
「うっかりしてた。もう一部屋空いてるかね?」
と聞いてみたが
「それが……あいにく予約がいっぱいで。どうしましょう。広めのお部屋はご用意してますけど」
「いいです、ソレで」
と勝手に返事をするサラを制して口を開きかけたが
「申し訳ありません。それじゃ、こちらへどうぞ」
と女将はさっさと案内に立った。
……えーと。オレは確か二泊で予約を取ったよな。二晩、サラと一緒の部屋で過ごせ、ということか?
オレは重い足取りで、女将とサラの後ろをついていった。
「わあ、おヘヤに露天風呂があるんですね!」
先に部屋に入ったサラのはしゃぐ声が聞こえた。ほほほ、と女将の笑い声もする。
「共同の露天風呂の方が当然広いんですけどね。こちら側は眺めがいいんですよ」
「ほう」
思わず感嘆の声をあげた。確かに女将の言うように景色がよい。部屋から繋がる
縁側の先に石造りの露天風呂があり、その向こうには連なる山々が見え、
木々に積もった雪の寒々しさは逆に露天風呂の温かさを引き立てる。
「こいつは確かに立派だ」
邪魔されずに景色を独り占めして湯につかるのもオツなものだ。だが今回残念ながら
のんびりと独り占め、というわけにはいかないかも知れない。はしゃぎ回るサラを見て、そう思った。
ごゆっくり、と言って女将が部屋を出て行く。早速ゆかたに着替えようとしたが、
サラがいるのが気になった。お互いの体を知らぬ仲では既に無いが、目の前で堂々と
着替えるほどの間柄でもない気がする。
ちらりとサラの様子を窺うと
「おい、ちょっと待て」
「ん? なに?」
こちらに背を向けてはいるものの、さっさと着ているものをすべりおとし、
ゆかたに着替えようとしていた。
「おまえには恥じらいというものは無いのか。別の場所で着替えるとか、
オレに『ちょっと出ていて』くらい言うとか」
「それはそうなんだけどさー」
あはは、とサラは笑うと
「時間もったいないし、フジタ、よそ向いてたしいいかな、って。大きい方の露天風呂行ってくるね」
と言って、部屋を出て行った。
なんともあっけらかんとしたものだ。
こちらの感覚の方がおかしいのかと思ってしまうほどだ。
「これこれ。これが楽しみでねえ」
ぐつぐつと音を立てる鍋を目の前にし、思わず揉み手をしてしまう。夢にまで見た
カニフルコース。至福だ。
「フジタさんはほんとにカニがお好きだから」
と笑う女将。
「カニさえあれば他になーんにもいらないんですよ、フジタは」
とカニに嫉妬するサラ。バカか、おまえは。カニも必要だが、アート無くしては生きてゆけん。
だがまずは眼前のカニだ。
「冬はやっぱりカニだなあ」
「冬じゃなくても食べるくせに」
さっそくサラに突っ込まれる。
「そりゃ食うが、冬のカニに勝るカニはないね」
そう言って身をほおばる。
「カニどうし戦わせてどうするヨ」
サラが呆れたように言った。
「おまえ、食わんのか? だったらもらうぞ?」
「食べるよ。食べないなんて言ってないじゃない」
サラはカニを自分の方へ引き寄せると、せっせと身を掻きだし始めたのだが、
カニを食べる、という行為はなかなかに目に毒だ、と初めて知った。
指でカニの足をつまむ。指に付いた汁を舐める時にちらりと見える赤い舌。
指をねぶる仕草。刺身にされた身を大きくほおばる時の動作、身を扱き取るために
すぼめられる口元。
(いかん。意識しちゃいかん)
己の妄念を払おうと首を振るが、目の前で食べるサラの姿はいやでも目に入るし、
目が離せない。
腹の下あたりが熱くなる。あわてて杯をあおる。下腹部の熱をアルコールのせいに
してしまうために。
締めのカニ雑炊になる頃にはオレはしたたかに酔っていた。
「フジタ、飲み過ぎだよ」
サラが心配そうに身をかがめてオレをのぞき込む。ゆかたの襟元が浮いて胸元が見えた。
どくり、と血が下に向かって流れてゆく感じがした。
(そんなことをするために来たんじゃないんだ)
卓を片付けて布団を敷いてもらう間、オレは部屋の庭へ出た。露天風呂の横に
玉砂利が敷かれた小さなものだが、おいてあった下駄をつっかけて外へ出ると、
冷気で酔いが覚め、同時に劣情も消えてゆくかのように身が引き締まる。
雪明かりでぼんやりとどこまでも白く明るい。
一緒にメシを食った回数は数え切れない。カニに限定しても何度あったか定かでない。
なのになぜ今日に限ってこんなことになるのか。
一緒の部屋に寝ることだって初めてではないのに。
考えている内にまた下半身へ血が集まり始める。
そんなことばかりを考えている年齢の若造じゃあるまいし、一体どうしたというのだ。
「フジタ、お布団敷けたよ」
サラの声でオレは部屋に戻った。
「いや……確かに敷けてるがこれはまずいだろ」
布団はぴったりとくっつけて敷かれていた。恨むよ、女将。
布団、というだけでも妙に気持ちがざわつくのに、くっつけてあると余計に「なにか」を
連想させられ、せっかく体の芯が冷えるまで外にいたのに、また熱がこもってくる。
オレは布団を一組引っ張って、間を開けた。サラが少し不満そうな顔をする。
「冷えたからちょっとそこの風呂で温まってくるわ。おまえ先に寝てていいぞ」
その不満を聞きたくなくて逃げるように縁側の先の露天風呂へ逃げた。
障子を閉めてしまえば、部屋から縁側、そして外は見えない。
寒さにぎゅっと身が縮こまり、急いで湯へ入る。絶えず新しい湯が流れ込んでいて
熱いほどだ。冷え切っていたつま先がびりびりと痛む。
「うう」
唸りながら空を見上げる。寒いはずだ。雲一つ無い。
こうしている間にサラが寝てしまってくれれば面倒はないんだが。
からり、と引き戸の開く音がした。
「フジタ、おフロに入るならタオルも用意しておかないとだめだよ」
「ああ、すまん」
逃げる目的の方が大きかったため、そこまで考えていなかった。助かったな、と思ったが、
戸の閉まる気配はない。
「フジタ? 雪見酒しようよ」
「さっき飲み過ぎって言ったの、おまえだろ?」
苦笑いしながら、視線は外へ向けたまま言う。
「じゃ、ワタシだけでもするよ」
ちゃぷ、と水音がした。
え? と横を見るとふくらはぎが目の前にあった。そのまま足が湯の中へ入ってくる。
慌てて視線をよそへうつした。
あっけらかんとしている、とか、天真爛漫、とかこの際表現は何でもいいが、
あまりに大胆すぎないか。誰かに見咎められる心配はないが、風呂に入ってくる以上
裸だろう。肌を触れあわせる時にはあれだけ恥ずかしがるくせに、風呂はいいのか、風呂は。
「ふう。気持ちイイね」
盆にのせられた酒器セットが湯の上に浮かぶ。
サラの細い指が猪口を持ち上げる。
ほんの少しだけ傾けられる猪口。伸びた首。飲み下すときに動いた喉。
目が離せなかった。
湯と雪景色に惑わされている。
「フジタも飲む?」
こちらの気も知らないでニコニコしている。
ヤケクソになって猪口を受け取り、一気にあおった。
「フジタ、そんな飲み方したら一気にまわっちゃうよ」
もう遅い。おまえが入ってきた時点で冷静じゃなくなってる。
肩に手を回し引き寄せた。
湯の表面が大きく揺れる。
「フ、フジタ?」
「おまえ、無防備すぎるんだよ」
そのまま口づけた。一瞬身を固くしたようだが、すぐに寄り添うようにくっついてきた。
裸の胸が押しつけられる。
ついばむように頬から首筋、肩、と移動しつつ口づけると
「あ、だめ」
とオレを押し返そうとするが、その手には力が入っていない。
「だめ、じゃないだろ?」
耳を甘噛みしながら聞くと、サラの体はびくびくと動いた。飲んだせいでサラもいつもと違うのだろう。
「部屋に戻るぞ。雪見酒はまた今度だ」
そう言ってオレは、サラが縁側に用意していたタオルに手を伸ばした。
裸のままで構わないと思うのに、こういうところで妙に恥ずかしがるのがおかしい話だが、
一度体を拭いてしまった後サラはきちんとゆかたを着て戻ってきた。
適当にゆかたを羽織っただけのオレの姿が間抜けにさえ思える。
頬を赤く染め、ぺたりと布団の上に座るサラに、こっちに来いよと声をかけたが、サラは動かない。
仕方がないのでこちらから動くことにした。
サラの横へ移動し、肩を抱く。あごに手をかけ、上を向かせる。
「さっきまであんなに大胆だったくせに」
と言うと
「こうなる、ってなっちゃうと恥ずかしいんダヨ」
と答えた。
自分から脱いで一緒に風呂にはいるのは平気で、いざ抱かれるとなった時の方が
恥ずかしい、というのがいかなる心理なのかわからん。
わからんが、そのまま押し倒した。サラの手がオレの背中にまわる。
「なんでゆかた、着直したんだよ」
「だって、恥ずかしいし……」
「バカだなあ。もう一度ゆかたを脱ぐ方が恥ずかしくないか?」
実際どっちがより恥ずかしいのか男にはぴんと来ないが、わざとそう言って胸元から
手を差し入れる。ひっぱって胸元をゆるめると、盛り上がったやわらかなふくらみが
ちらりと見えた。そのままゆかたを左右に引っ張る。
まろびでたふくらみを手でつかむと、確かな弾力が返ってきた。
「胸、大きくなったんじゃないか?」
「やだ、もう……」
初めて抱いた時よりは大きくなったと思う。そんなに何度もいろいろやった覚えはないが、
多分にオレのせい――いや、おかげか?――なのは間違いないだろう。
指先でなぞるように触れ、やわやわと揉み、爪の先で薄い樺色の尖りをひっかく。
「あ、あ……いや…あ」
小さな声が漏れる。
「いやじゃないだろ?」
その証拠にサラの太ももはもじもじとすりあわせられている。
「そりゃあイヤじゃないけど……でも、イヤって言っちゃうの」
潤んだ目でにらみながら言われた。迫力無いぞ。むしろそそる。
「どうせなら『いい』って言やぁいいのに」
「そんな、っ……ああん」
多分、そんなこと言えないとでも言いたかったのだろうが、裾を割って手を
差し入れた刺激に負けたようだ。膝の上あたりから撫で上げるように手を入れて、
ゆかたをひろげてゆく。
夏に着るようなゆかたと違い、温泉旅館のゆかただから帯もきちんと
結ってあるわけじゃない。蝶結びになっていた端をひっぱってゆるめ、
太ももの内側を撫でてゆく。
「ん?」
足の付け根のあたりにあるべき布地の感触が無かった。かわりに多少こわい毛の感触。
「おまえ、下着はいてなかったのか?」
「エ……だって、どうせ脱ぐでしょ?」
「それならゆかただって脱ぐだろう。いやらしいことするなあ」
一体何を基準にして着たり脱いだりしているのかよくわからないが、それは
表に出さずににやにやしながら言ってみた。案の定、
「ちが……。そんなんじゃ…」
と顔を真っ赤にする。
こういう初々しい反応をたくさん返して欲しいのに、中途半端に狎れた男女のようなことをするから、
その都度オレはがっかりしたり、バカよばわりしなくてはならなくなるのだ。
(おまえのせいなんだぞ、全部)
責任をサラひとりにおっかぶせて続行する。
すでにまとわりついている布になってしまったゆかたをそのままに、肌に唇を這わせる。
柔らかくなめらかな肌を、唇で、指で楽しむ。胸の頂をそっと指の腹で擦ると
「んっ……んあっ」
とくぐもった声で耐えながらも、腰が跳ねた。
さするように淡い色の尖りを撫でる。柔らかかったソコが少しずつ硬くふくらむ。
なおも指の腹で擦るとじれったいのか身体をくねらせた。
「フジタぁ」
酒のせいか目の縁が赤く、瞳が潤んでいる。半開きになった唇がオレを誘う。
誘われるままに口づける。難なく舌を差し込み、サラの口の中を味わう。
唇を離す。
唾液の糸こそ引かなかったが、サラの唇は濡れつややかに光っていた。
「おまえの口の中もカニの味だな」
そう言うとぼんやりしていたサラの目が焦点を結んだ。
「だって、カニ食べたじゃない。フジタだって」
みなまで言わさず、唇を塞ぐ。
胸をまさぐるとサラの呼吸が急激に速くなった。
「ふ…うん……ん」
苦しそうなので一旦離してやる。
「カニだったか?」
「もう。バカ」
顔を横に向け、すねる。オレは知ってる。本気で拗ねているわけじゃないことを。
首筋に唇を落とす。ちゅ、ちゅ、と音を立てると、その音に反応するのか、小さく喘ぎを漏らす。
胸元に強く吸い付けた。
「ああっ」
ぴくん、と腰が動いた。
しっかりと赤い跡を付ける。
褐色の肌に咲く赤い花びら。目を射るような強さはないが、それでもこれは所有の印だ。
一つや二つじゃ足りない。
一日や二日で消えるようじゃ困る。
いくつでも何度でも、いつでもどこでも、こいつ自身がそうと自覚できるほどに
印を刻み込んでしまいたい。
気が付くと胸元には無数の、痛々しいほどの赤黒い跡が散っていた。
(やりすぎたか)
そのまま唇を下へ移動させつつ、指を這わせる。
反射的に閉じようとした足を押さえつけ、割り、体を入れる。
褐色の一段と濃いその中心部に舌を這わすと
「ひあっ」
と叫んで腰を浮かした。
たったそれだけのことで他者の侵入を拒むように閉じていた肉片がほろりとほどけるようにひらく。
中はつやつやと輝く桜色。
それよりもう一段朱の濃い、隠れている小さな芽を舌でとらえる。
「ひ…あ、あ、やぁ……そこ、だめぇ」
相変わらずここへの刺激に弱いらしいが、今日は許す気になれない。舌先で舐め、
つつき、吸い上げる。
「いっ、ああああっ!」
吸い上げたのは強すぎたのか、声が悲鳴のようになる。
だが、顔を離すと肉芽はぷくりとふくらんで顔を出し、その下方の小さな穴は
ひくりひくりと動きながら蜜をたたえていた。
「気持ち、いいだろ?」
「どうして」
はあっ、と熱い息を吐き、腕で目を隠すようにしながらサラが言った。
「どうしていつもそんなに自信満々なのよ?」
ただ笑うだけでそれに答える。
そう見えるか?
他のことならいざ知らず、おまえに対して自信なんて無い。
こうなってずいぶん経つが、未だにおまえを抱く時に罪悪感がつきまとう。
なのに手はおまえに触れてしまうし、身体は動いてしまう。
さもしい欲求だ。飢えているようにおまえを貪る。
おまえがいなくなったら、と思うだけでおそろしい。
だが。
おまえが見ているオレは、きっと、そんな小心者でもないし、何かに流されるような
弱い者でもないのだろう。
だからオレは精々虚勢を張るのだ。おまえの夢を壊さぬように。
小さな深い穴にそっと指を沈める。
「んっ」
サラの中に入ってゆく。熱く柔らかくとろけているそこは、たった一本の指でも
きつく絡め取り奥へといざなおうとする。
もとより逆らう理由もなく、オレはゆっくりと指をすすめた。ぬめぬめとした中で
蜜に助けられ、するりと奥へ入ってゆく。
「んっ、んんっ…」
サラの腰が揺れる。きゅっと唇を噛み、頬を染め、手はしっかりと布団の端を
握りしめている。耐えている風情なのに、くねる腰が、開いたままの足が
そうではないことを伝えてくる。
「一本じゃ足りないか?」
「やっ…もう。どうしてそんな」
恥ずかしがるのが楽しくてわざと言う。ふるふると首を振るのが悩ましい。
オレは指をもう一本、今度は一気に入れる。
「ああんっ!」
大きく腰が跳ね、しかし身体は逃げることなく指をしっかりと奥にとどまらせる。
そのまま中で指先を動かすと
「あっあっ」
と断続的な小さな声をあげ、身体をくねらせた。
充分すぎるほどに潤っている。
指を抜き差しすると嬌声が上がった。
さきほど指で硬くなった乳首が、もう一段硬く、上を向いてそそりたっている。
口に含み、ころころと舌で転がすと
「やあっ、あっあっ…ひゃあぁんっ」
といっそう高い声が響いた。
「いやらしい声出るなあ、おまえ」
「うう…バカ。誰のせいよ」
「ほめてンだよ」
「――バカ」
指を引き抜く。サラが、んっ、と声を出し、それからこちらを見つめる。
わかってる。終わりじゃない。
だがこういうことを想定していなかったので準備がないのだ。
「タブン、大丈夫だよ。そのままデモ」
こちらの心の内を読んだかのようなことを言う。
「多分、じゃだめだ」
「じゃ、ゼッタイ」
「おい」
しかし今更止まらないのはオレもサラも同じだ。
(もうちょっと何か考えておかんとな)
反省材料としつつそのまま続行を選んだ。我ながら弱い。
指のせいですでに道は付いている。
先端をあてがっただけで壁がぽかりと穴をあける感触。そして飲み込まれる。
突き入れるというにはあまりにも滑らかだ。
飲み込まれるままそれに合わせて沈めてゆく。どこまでも底がないような
あたたかい肉に取り込まれる感覚。ぴたりと身体どうしがくっつき、そこが限界と知る、
そんな柔らかさだ。そのくせ、その柔らかい肉はきっちりとまとわりつき、
形を変え、やわやわとしめつけてくる。
何度味わっても飽きない。尻のあたりから背筋をぞろりとはい上がってくる快感に抗えない。
押し入り、突き立て、蹂躙する。侵略し、征服してゆく。
どうしても自分の物にしてしまいたい欲求がこみ上げる。
そんな所有欲など持っていなかったはずなのに、サラにだけはそう思う。
知らない自分を暴かれる嫌な気持ちをかかえ、妙な罪悪感を覚え、それでも
目の前で快感に身を震わせ声をあげる女にのめり込み、追い立て、自分ものぼりつめてゆく。
引き抜こうと奥で出そうと結果はあまり変わらない、と思い結局中で果てた。
ギャラリーを開けたのは、例年通り四日からだった。
正月の挨拶をしにくる人間ばかりで、客らしい客はいないが、
新年ののどかな雰囲気は嫌いじゃない。
ドアの前に羽織袴の人影がうつる。
(おや?)
と思った時にはその人物はドアを開け、にこやかな笑みで中に入ってきた。
「やあ、あけましておめでとう」
(げっ、香本)
「あら、香本さん。あけましておめでとうございます。今年もヨロシク」
サラが頭を下げる。そんなヤツによろしくするな。
香本も、こちらこそ、と言いつつ頭を下げたが、その動作がぴたりと止まった。
鼻をヒクヒクと動かし、笑顔が急速に怒りの表情へ変わる。そしてそのままの姿勢で
顔をオレの方へ向け、にらみつけてきた。
「ムッシュ・フジタ。あんたいったいなにをした?」
珍しく、低くゆっくりと絞り出すような声だ。
「なにってなんだ?」
「サラお嬢の体香がひどいことになってるじゃないか。よりによって……よりによって
カニ臭いってのはどういうことだっ!!!」
「オレにはカニの臭いなぞ、せんっ!」
香本はずかずかとオレの所まで歩いてきた。勢いに思わず一歩下がってしまう。
「あんたにこの微量な香りがわかってたまるかッ! ああっ、私は今初めて自分の鼻を恨むよ……」
「なんなんだよ、一体」
怒ったり落ち込んだり忙しい男だ。
「サラお嬢の体香の変化はごくわずかだ。私でないと気づくまい。だが、以前より
馥郁とした丸みの加わった素晴らしき体香の中に紛れ込んでいるものがあるのだよ。
ムッシュ・フジタ、あんたのカニ臭だ」
「――慰安旅行でカニを食ってきただけだ」
「ええいっ、今更嘘をつくなッ! 食べたカニ臭とあんたのカニ臭じゃ、カニが違うんだよ!!」
(タラバとズワイくらい違うのか?)
と思ったがややこしくなると困るので黙っておいた。
「しかも、食べたのなら指先や口にも香りは残るのだ。何日前に食べたかは知らんが、
逆に口や指からカニ臭が消えているなら、食べたカニの臭いも消えていると見て
かまわないのだ。なのになぜサラお嬢には残っている? しかも腹部から膝にかけてッ!」
サラの顔がさっと赤くなる。バカ。そこで赤くなったら白状してるようなものだろうが。
「つまりッ! キミはッ! サラお嬢によからぬことをしたってことじゃないかッ!!」
「よからぬことってのはなんだ! そもそもおまえさんの言い分じゃ、
オレは分泌物までカニ臭いってことか、ああ?」
「そう言ってるじゃないか!」
「そこまでカニを食った覚えはないっ!」
「じゃあなんでサラお嬢は!」
ぎゃいぎゃいとどこまで本気か分からない内容の言い合いをしながら横目で見ると、
サラは笑いを堪えて肩を震わせていた。
少しはこっちに加勢しろ。
新年早々思いやられる展開となったのであった。
終わりです。
一度香本を書いてみたかった。書いたらギャグにしかならなかった。
今年はギャラリーフェイクを知り、このスレに出会え、大変楽しい一年でした(実質半年くらいだが)。
自分がエロパロSSを書くなんて思いもしなかった。
来年も力及ばずながらも書いてゆこうと思います。
投下のたびにレスをくださった皆様、本当にありがとうございました。
そしてスレをたててくれた
>>1さんもありがとう。
それではよいお年を。
GJ!
今年最後の萌えをありがとう…
職人ageします
帰省から戻ってみたら、神が
降臨しておられた! GJ!
誰もいないようなので保守
ほしゅ