「…はっ!」
再び目を覚ました私がいたのは、それまで舞夏ちゃんと痴態を繰り広げていた私の部屋ではありませんでした。
いえ、そこがどこであるかを想像する事すら出来ませんでした。明かりらしき物も存在しないのに、暗闇と
いうわけではありません。見渡す限り何も存在せず、ただ空間だけが広がっている…そんな不思議な場所。
以前、何かの映画で見た異次元の世界と言うのが最も近い印象でしょうか。
「…ここは一体何処なんでしょうか。それに…この服は…」
そうです、自分が何処にいるのか分からない不安もありましたが、もう一つ気になったのは、私の着ている
服のことでした。確かに私はパジャマを着ていたはずなのに…今、私が身に纏っているのは不思議な装飾が
付いた白いレオタードとでも言うべき服でした。いえ、服というよりは衣装と言ったほうが正確かもしれません。
勿論、このような衣装に着替えた記憶はありませんでした。
「それにしても…この服は何となく神精霊の衣装に近いかもしれません」
自分の着ている白いレオタード風の衣装を見て、私はかっての『試し』の儀式の事を思い出していました。
神精霊の力を行使する時に私が纏っていた様々な衣装…その不思議な体験があったから、こんな不思議な場所で
不思議な衣装を纏っていても、取り乱さずに済んでいるのかもしれません。
その時でした。
「ようやく目が覚めたみたいね」
「きゃ!」
突然背後から響いて来た声に驚いて、私は後ろを慌てて振り返りました。そしてそこに一人の女性の姿を
認めたのです。
「さ、沙耶さん…」
「お久しぶりね、橘一夏さん」
そこに居たのは、長い黒髪をもつ美しい女性…木暮沙耶さんでした。いえ、女性と言うのは正しく無いのかもしれません。
なぜなら、彼女はそもそも人ではなく神精霊。『鏡』の神精霊なのですから。そして、私が受けた『試し』の儀式を
取り仕切っていた存在。
「ど、どうして沙耶さんがここに…。そ、それに、ここは一体何処なんですか?」
「ここが何処か…あまり意味の無い質問ね」
「い、意味が無いって…」
「でも、どうして私がここに居るのか…それはごく簡単な理由よ」
「簡単…ですか?」
「ええ。私がここに居るのは…橘一夏さん、貴女に罰を与えるため」
「な!」
沙耶さんの意外な言葉に、私は思わず声をあげてしまいました。どうして私が罰を受けなければいけないのでしょうか。
そんな当然の疑問を私は沙耶さんにぶつけるのでした。
「ば、罰って…どうして私がそんな物を…」
「罪を犯した時には罰を受けなければならない…それが真理だと思わなくて?」
「罪?私が一体何の罪を犯したって言うんですか?」
「…分からないのかしら?」
そう言うと沙耶さんは、麻耶さんは首に巻かれたマフラーを外し、軽く振るいました。一瞬後、沙耶さんの
両手には白く輝く大鎌が…。その大鎌を手に、ゆっくりと近づいてくる沙耶さんの姿に、私は後ずさるしか出来ませんでした。
「逃げても無駄よ。逃げ場所なんて無いって分かっているでしょ?」
「ま、待ってください!罪って…罪って一体何なんですか?」
「本当に分からないみたいね…愚かな娘だわ…」
私の疑問には何も答えてくれないまま、目の前で大鎌を軽く振りかぶる沙耶さん。咄嗟に私は目を逸らし、
両手で体をかばうようにしましたが…衝撃は全く予想していなかった所から来たのでした。
『ガツン!』
「かは!!!」
オマタに生じた凄まじい痛みに、私の呼吸は一瞬止まってしまうほどでした。そうです、沙耶さんは大鎌を
振り下ろしたのでは無く…逆に柄の部分を、私の股間に振り上げたのでした。沙耶さんのこの行動を私が想
像出来るはずがありません。全く無防備だった女の子の大切な部分を強かに打ちつけられた私は、両手でオマタを
押さえ、内股になって地面にへたり込み、悶絶するしかありませんでした。
「あらあら。そんな所に手を持って行くなんて。ハシタナイ娘ね」
「あうあうあ…さ、沙耶さん…な、何てことを…するん…ですか…」
「言ったでしょ。貴女に対する罰だって」
「だ、だからって…ここを…叩くなんて…ひ、酷いです…」
「いいえ。これこそが、貴女に一番ふさわしい罰なのよ」
オマタから全身に広がる激痛に苦しみながらも抗議の声を挙げた私に、沙耶さんが返してくるのは理解出来ない
言葉ばかり。例え私が何かの罪を犯していたのだとしても…女の子にとって大切な部分を打ち付けられるなんて、
あまりに酷い仕打ちとしか思えませんでした。
しかし、そんな抗議の視線を向ける私を見下ろしたまま、沙耶さんは今度は軽く左手を振るいました。すると、
地面に蹲っていた私の体は不思議な力によって持ち上げられ…まるで磔にされたかのように、両手両脚を伸ばした
まま、沙耶さんの眼前で空中に固定されてしまったのです。
「きゃ、きゃああ!な、何が起こって…」
「当然、貴女に罰を与えるためよ」
「ええ!」
「貴女の罪、そんなに簡単に許されることだとでも思っていたのかしら?」
『ガツン!』
「きゃう!!!」
再び私のオマタに振り上げられる大鎌の柄。恥骨から全身を蝕んでいく激痛に、私は悲鳴をこらえる事が
出来ませんでした。それに今度は四肢を固定されてしまっています。両手を大切なところに持って行く事も、
蹲る事も出来ないのです。
「うう…や、やめて…ください…沙耶さん…」
「あら、まだまだ元気みたいね」
『ガツン!』
「!!!」
間髪入れずに、三度目の衝撃が私のオマタを襲いました。立て続けに与えられる苦悶に、私はとうとう声を
挙げる事も出来ませんでした。出来たのは、ただ瞳に涙を浮かべる事くらい。
「あうあうあ…」
「苦しいみたいね。でも…それが貴女の罪に対する罰なのだから。受け入れなさい」
「わ、分かりません…どうして…私が…」
「本当に愚かな娘…」
『ガツン!』
「はう!!!」
「これで四回。これだけ痛い目にあって、まだ分からないのかしら」
「うう…」
四度目の衝撃を受け、私は一瞬、意識が無くなりそうになりました。その部分を打たれることは、たった
一度だけでも辛い事なのに、連続で打たれ続ける辛さと言ったら…もはや言葉では言い表せそうにありません。
「どうして…なんですか?どうして…私が…何回も…大事な所を…打たれなくちゃ…いけないんですか…」
「そうね。ヒントを与えてあげましょう。貴女がついさっきまで耽っていた行為…それを思い出してみなさい」
「ついさっきまで…耽っていた…事?」
オマタに疼く痛みのために朦朧となっていた私でしたが、沙耶さんの言葉の意味を必死で考えました。私が
耽っていた行為…思いついたのは舞夏ちゃんとの…。
「それって…舞夏ちゃんとの…電気あん…」
『ガツン!』
「かは!!!」
「やっと気づいたみたいね。でも、駄目。気付くのが遅過ぎるわ。今の一回はその事に対する罰…」
「あうあうあ…」
私が答えようとするより早く、オマタに振り上げられた大鎌の柄は、五度目の衝撃を私の股間に与えていました。
私はまたしても悶絶してしまいました。手足を完全に広げられた状態では…分かっていても、大鎌の柄を止めること
など出来ません。僅かに太股を内股にしてはいますが、ほとんどガードの役割にもならないのです。
「そう…貴女が、いえ貴方達が耽っていた行為、それこそが罪」
「女の最も大切な部分を振るわされること…それに悦楽を覚えるなんて、ハシタナイ事だと思わなくって?」
「清廉な乙女であったはずの貴女は、そんな破廉恥な快感に身を委ねてしまい…堕落してしまった」
「だから貴女は罰を受けなければいけないの」
「その罰には…その大切な部分を打たれることが最も相応しいと思わないかしら?」
『ガンッ!!!』
「!!!!!」
今までの最大の衝撃が股間に与えられ、六度目の激痛に私は全身を震わせ苦悶するしかありませんでした。
オマタに疼く凄まじい痛み、そして全身から噴き出す冷や汗。途切れそうになる意識を必死に繋ぎ止めて、
私は沙耶さんの言葉の意味を考え…そして納得してしまったのでした。
「そう…ですね。確かに…私が…舞夏ちゃんと…していた事は…いけない事…なのかもしれません…」
「でも…貴女はそれがいけない事だと知りながらも…その快楽に身を委ねてしまった」
「本当は…求めてはいけない事なのに…求めてしまったんですね…」
「それが分かっているのに…罪深い娘ね…」
再び大鎌を構えた沙耶さんに、私は七度目の衝撃を覚悟し、身構えました。でも…その大鎌の柄が私のオマタに
打ちつけられることはありませんでした。代わりに沙耶さんは大鎌を私の両脚の間に通すと、その手を放したのです。
不思議な事に大鎌は、そのまま空中に浮遊したまま、私の股間にピッタリと密着するのでした。レオタード越しに
感じる大鎌の柄の部分の感触に、私は思わず身悶えてしまいます。
「沙耶さん…一体何を…」
私の言葉に答える代わりに、沙耶さんは右手をひらめかせました。すると空中に浮かんでいた私の体が下方へと
引っ張られたのです。大鎌の柄を跨いだ格好になっていた私の股間には…当然、その柄が強力に食い込まされる事になります。
「ああ!い、痛い…です!ゆ、許してくだ…!」
「駄目よ。自分でも分かっているんでしょ。これが貴女の罰だって」
「あああああ!!!」
沙耶さんの言葉と同時に、私の体は更に強く下へと引っ張られました。それに比例して、私のオマタに生じる
痛みもどんどんと増していきます。未だに両手が拘束されているため、大鎌の柄を押さえて、その食い込みを
軽減させることも出来ないのでした。
「ああ…も、もう…許して…」
「駄目な娘ね。罰は…まだ始まったばかりだというのに」
『ヴヴヴヴヴ…』
「ひゃう!!!」
沙耶さんが再び手を振るったのを合図に、今度は大鎌が細かく振動を始めたのです。股間に密着した物が激しく
振動すれば…その振動は私の女の子の部分を激しく震わせるのも自明のことでした。
「きゃあああああああ!」
「あらあら。どうしたのかしら?貴女はこんな風に…そこを震わされるのが好きなんでしょ?」
「あ…はう…きゃうう!」
それまでの激痛とは違う、女の子が抗う事の出来ない悦楽の波がオマタから全身に広がっていきます。しかも、
その振動は今まで私が経験してきた振動…未知留ちゃんの脚や舞夏ちゃんの脚から繰り出されたものとは比べようも
無いほどに、精緻で微細な振動なのでした。
「きゃあああ!や…あは…」
「こんな風に悶えてしまうなんて…ハシタナイ娘だわ」
「あああああ!!!」
たちまちの内に、私は快楽の坩堝から昇天間際へと追い込まれていました。沙耶さんの叱責も耳に入らず、
ただ股間から広がる甘痒い快楽に身を委ね、悶えるしか出来ないのでした。
「あうあうあ…も、もう…」
「もう限界なのかしら?一体どうして欲しいのかしら?」
「お、お願いですから…最後まで…逝かせて…くだ…」
「そう…でも、駄目よ。そんな簡単に罰は終わらないのだから」
その言葉と共に、私が跨らされていた大鎌が忽然と姿を消しました。同時に、手足を束縛していた不思議な力も
消え失せ、私は地面へと降ろされたのです。でも、幾度も女の子の急所を打ち付けられた事と、先程までの大鎌に
よる振動責めのために、私は立ち上がることが出来ず、ただ…大事な部分を両手で押さえて蹲るだけなのでした。
「はあはあはあ…」
「いつまで蹲っているつもりなのかしら?」
『くい!』
「きゃうん!!」
荒い息が収まらない私を見下ろしながら、沙耶さんが今度は指を軽く捻りました。その瞬間、私の女の子の
核に凄まじい快感の波が打ち込まれたのでした。
『くい!くい!くい!』
「あ!は!!きゃう!!!」
沙耶さんが指を捻るたびに、大事なところに打ち込まれてくる悦楽の衝撃波。その度に、私は快感の甘い声を
あげ、腰を跳ね上げてしまいます。快楽の波状攻撃に耐えながら、私はこの不可思議な現象のからくりを考えるのでした。
「あ!はう!い、一体…どうなって…はう!」
「そんなに不思議がる事でもないわ。よく目を凝らしてみなさい」
「きゃう!め、目を…凝らす…ですか…」
沙耶さんの言葉に素直に従い、私は目を凝らしました。すると…沙耶さんの右手の指先からきらきらと光る、
細い糸のような物が…私のほうへと伸びているのが何となく見えました。その糸のような物の行き着く先は…
私のオマタだったのです。
「こ、これって…まさか!」
「そう、貴女の一番敏感な核に、糸を括り付けさせてもらったわ。もっとも服の上からだけど」
『くい』
「あん!!!」
一体、いつの間にそんな事をされていたのでしょうか。自分の大事な所をしげしげと見下ろしてみると、
確かにレオタードの上から私の女の子の核に細い糸が括り付けられていました。沙耶さんが右手を捻るたびに
この糸が引っ張られ、私の敏感な核も引っ張られるのです。女の子の最大の弱点だけを集中的に責められて
いたのですから、私が悶えてしまうのも合点がいく事でした。
『くい!くい!』
「あはああああ!!」
からくりが分かった以上、勿論、私も無抵抗でいるつもりはありません。咄嗟に手を伸ばして、私の淫核に
括り付けられた糸を外そうとしましたが、沙耶さんはそれを許してくれませんでした。私が手を伸ばすのに
合わせて絶妙のタイミングで送り込まれてくる悦楽波。その快感の衝撃が私の女の子の中枢を嬲る度に全身から
力が抜けてしまい、たった一本の糸を外す事さえ出来なかったのです。
『くい!くい!くい!』
「あ!きゃう!やあ!」
「どうしたの?その糸を外さないのかしら?」
「あはあ!も、もう!許して…限界…です…」
「まだ喋れるうちは大丈夫よね」
『くい!』
「いやああああああああ!!!」
私の必死のお願いも、沙耶さんが叶えてくれるはずがありませんでした。更に激しくなるオマタを襲う
快感に、私は地面をのたうち回るしかないのです。
「も、もう止めて!一夏を許してあげて!」
「…忘れていたわ。貴女もいるんだったわね」
永劫に続くかと思われた淫靡な罰を中断させたのは、私が良く知る女の子…舞夏ちゃんの叫びでした。
忽然と現れた舞夏ちゃんに沙耶さんが意識を向けたおかげで、私は女の子にとっての悶絶地獄から漸く解放されたのでした。
「もう十分でしょ?一夏はもう十分過ぎるほどの罰を受けたじゃない!」
「ま…舞夏ちゃん…」
責めから解放されたものの未だ意識が朦朧としている私でしたが、それでも舞夏ちゃんの必死の懇願は
心に響きました。でも…この場の支配者である沙耶さんは、やはり無慈悲な裁定者でもありました。
「駄目よ。まだ、この娘が犯した罪は償われていないのだから」
「そんな!あんなに何度も…大事なところを打たれたのに、まだ一夏が悪いって言うの?」
「おかしな事を言う娘ね。そもそも…貴女自身だって、有罪だって言うのに」
その言葉と同時に沙耶さんの姿は掻き消え、一瞬後には、先程まで私を嬲っていた大鎌を持って、
舞夏ちゃんの背後に出現していました。突然の出来事に驚いた舞夏ちゃんが後ろを振り返るよりも早く、
沙耶さんは彼女の両脚の間に大鎌の柄を叩きつけました。
「はう!!!」
「ああ!!!」
背後からオマタを掬い上げる一撃に、舞夏ちゃんはその部分を両手で押さえて、しゃがみこんでしまいました。
同時に、私のオマタにも、再び打ちつけられた激しい痛みが生まれ、私は地面で悶絶してしまうのでした。
「はう…こ、これって…」
「理解出来たようね。貴女達二人はある意味で魂を共有したような存在。一人の苦しみは…もう一人の苦しみでもある…」
「や、やっぱり…そう…だったんですか…」
「もっとも…苦しいのは、橘一夏さん、貴女一人だけかもしれないけど」
沙耶さんの言葉に、私は状況を理解しました。先だっての電気あんま対決の時と同じく、舞夏ちゃんが
受けた痛み・苦しみを、同じように私も味わうと言う事なのです。その厳然とした事実を理解した私は、
背中に冷たい汗が流れるのを感じずにはいられませんでした。
しかし、非情なお仕置きは止まりません。苦しむ私達を一瞥した沙耶さんが、再び右手を振るいました。
すると今度は、舞夏ちゃんの体が持ち上がり、空中で磔にされてしまいました。
「嫌ー!や、止めて!!」
「貴女と同じように…この娘にも罰を与えないといけないわね」
「だ、駄目!舞夏ちゃんに…酷い事を…しないでください!」
「何故?そもそも、黒城舞夏という存在は、私の下僕でもあるの。駄目な下僕に躾が必要なのは当然でしょ?」
『ガツン!』
「「はう!!!」」
磔状態の舞夏ちゃんの股間に再び大鎌の柄を叩き付ける沙耶さん。私の時と同じように、手足を完全に
拘束されてしまっているため、舞夏ちゃんがその一撃を避けることも衝撃を弱める事も適いません。オマタに
響き渡る激痛に、舞夏ちゃんは空中で身を捩じらせ、私は地面をのたうちながら苦悶するしか無いのでした。
『ガツン!ガツン!!ガツン!!!』
「「が!くあ!!ひぃ!!!」」
その後も、舞夏ちゃんのオマタを叩き上げ続ける沙耶さんの前に、私達二人は徐々に限界に近づいてきました。
もはや声を挙げる事さえ苦痛で、舞夏ちゃんが大鎌の柄に打たれる度に互いの体を震わせるし位しか出来ません。
「駄目…です…も、もう…限界…です」
「私も…もう…だめ…」
女の子の部分を襲う激痛に、いよいよ意識も失ってしまう瞬間が近づいてきました。ですが、このまま嬲られ
続ける事を思えば…失神といえども地獄の責め苦から解放されると考えれば、そちらの方が幸せかもしれません。
「そんな簡単に解放されると思ってるのかしら?」
「「な!!!」」
私達の心の中を見透かしたような、残酷な宣言が沙耶さんから下されました。このまま気を失ってしまう事さえ、
私達には許されていないのでしょうか。沙耶さんは大鎌の柄を舞夏ちゃんのオマタに叩き付けるのではなく、
完全に密着させたのです。それと同時に、細かく振動を始める大鎌。その結果、舞夏ちゃんはオマタを激しく
震わされる事に…。そして、その振動は私のオマタにも伝わってきました。
『ヴヴヴヴヴ…』
「「きゃあああああああ!!!」」
先程までの痛みによるものとは違う悲鳴を、私と舞夏ちゃんは揃って挙げることになりました。全く防御の
出来ない舞夏ちゃんのオマタに大鎌の柄が密着されているのです。ショーツとタイツ越しではあるものの、
女の子の耐えようがない快楽に舞夏ちゃんは身悶え、喘ぎ、昇天間際へと追い詰められていくのでした。
そして、それは地面で悶絶する私も同じ事でした。間接的とはいえ舞夏ちゃんの感じている悦楽波に全身の力を
奪われた私は、立ち上がる事すら出来ません。手足を拘束されていないのに、オマタを両手で押さえ、必死に
太股を窄めて内股になるのが精一杯でした。
『ヴヴヴヴヴ…』
「ああ…さ、沙耶さん…もう…止めてくだ…」
「…橘一夏さん、貴女には一つ選択をしてもらおうかしら」
「…せ、選択?」
あまりに唐突な沙耶さんの言葉に、私はただ鸚鵡返しに聞き返すしか出来ませんでした。でも…沙耶さんが
語る選択とは、とても重要なものだったのです。
「そう…私はこの娘、黒城舞夏に罰を与え続けるつもりでいるの。いつまでもいつまでも…」
「貴女達二人は、永遠に悶え続けることになるでしょうね」
「でも…この娘の代わりに…貴女自身が罰を受けるつもりがあるのなら…私はそうしてあげても良いのよ」
「そうすれば、この娘は苦しみから抜け出せる事が出来るわ」
「さあ、選びなさい。貴女はどうしたいのかしら?」
沙耶さんの言葉に、私は悶えながらも驚きを禁じえませんでした。このまま舞夏ちゃんが罰を受け続ければ…
舞夏ちゃんの感覚を共有している私も悶絶し続ける事になり、二人揃って、この生き地獄から解放される事は
ありません。でも…舞夏ちゃんでは無く、私が罰を受ければ…私の感じる快感も苦悶も舞夏ちゃんには
伝わらないのだから…少なくとも舞夏ちゃんだけは解放される事になります。
だったら…私の選択は一つしかありません。
「…わ、分かりました…私が…罰を…受けます」
「だ、駄目だよ…一夏…そんな事したら…一夏だけが…苦しみ続ける…」
「本当にそれで良いのかしら?」
「か、構いません…元々は…私が…ハシタナイ事を…した…罰なんですから…」
「そんな事無い!お、女の子だったら…誰でも…あの振動の魅力には…抗えないんだから!一夏だけじゃないよ!」
「良いんです…舞夏ちゃん…そうすれば…舞夏ちゃんは…この苦しみから…解放されるのですから…」
「そう…貴女の意思は分かったわ」
その言葉と同時に、沙耶さんの持つ大鎌の振動が治まりました。舞夏ちゃんのオマタに響き渡っていた
振動が消え失せ、私達はようやく苦しみから解放されたのです。でも、それが束の間の休息であることは
分かっていたのですが。
未だ地面から立ち上がることの出来ない私の元に、沙耶さんが近づいてきます。沙耶さんはそのまま私の
足元に立つと、私の両脚を脇の下に抱え込み…脚の裏を私の大切なところにピタリと密着させるのでした。
「貴女の意思に免じて、私自身の脚でお仕置きをしてあげるわ」
「…本当に、舞夏ちゃんは許してくれるんですか?」
「ええ、約束するわ。覚悟は良いかしら、橘一夏さん」
「…はい。覚悟は出来ています」
「そう。愚かな娘ね。でも…優しい娘…」
『ぶるぶる!!』
「きゃああああああああああ!!!」
レオタード越しに伝わってくる沙耶さんの脚の振動に、私は絶叫を挙げてしまいました。生身の人間が
繰り出す事が出来るとは思えないような激しく細かい振動は、一瞬にして私を悶絶の極みに追い詰めていきます。
『ぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「あああああああああああ!!!」
それほど激しい振動には見えないのに、確実に女の子の弱点を突いてくる沙耶さんのお仕置きに私は
悶えのたうつしかありませんでした。がっちりと両脚を抱え込まれているために、逃げ出す事は出来ません。
何とか太股を窄めて沙耶さんの脚の振動を弱めようとしても無駄な抵抗です。自由な両手を使って、
沙耶さんの右脚を掴んでも…振動は全く弱まる気配すらありませんでした。
『ぶるぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「あ…あ…あ…も、もう…だめ…」
悶える私の声を聞いても、無慈悲な裁定者は振動を弱めてくれるはずもありません。ただ無言のまま、
右脚の振動を激しくしていくだけです。
「お、お願いです…もう…逝かせて…」
遂に私はハシタナイお願いを口に出してしまいました。そんな私を見下ろす沙耶さんは…意外にも軽蔑の
目を浮かべるのではなく、初めて見せる柔和な笑みを浮かべたのでした。
「そう…それじゃ、貴女には女の子に生まれてきた事を幸せに思えるようにしてあげるわ」
『ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!」
最後の止めとばかりに、私のオマタに最大の快楽派が注ぎ込まれました。私は焦らされること無く昇天へと
導かれていきましたが…更に更に激しい快楽へと私は押し上げられて逝くのでした。
「ああ!ああああ!!はああああああああああああ!!!」
まさに天井知らずの快楽…女の子に生まれて来たことの幸せを噛み締めさせられるように…まるで慈悲深い
女神に導かれるかのように…私は悦楽の極みへと上り詰めて逝き…そして、再び意識を失ってしまったのでした…。
「…はっ!」
三度、目を覚ました私がいたのは、私の部屋のベッドの中でした。カーテン越しに差し込む光に、既に朝が
訪れている事が分かります。
「私の部屋…それじゃ…さっきまでの出来事は…夢?」
まだ布団の中の私は、虚ろな頭で先程までの出来事を反芻してみます。
「…舞夏ちゃんとお部屋で…それと沙耶さんが…やっぱり夢?」
あまりにも鮮明に脳裏に浮かぶ淫靡な出来事に、私の頬は赤く染まってしまいました。確かに先程までの
出来事が夢だったとしたら…辻褄は合いますし、納得できるのですが…。
「でも…夢だったとしても、なんてエッチな夢を見てしまったんでしょうか…」
以前に、夢というのは人の深層意識を写し出すものだというのを聞いた事があります。という事は…私の
心の奥底にも、あのようなエッチな事を望む願望があったという事なのでしょうか…。そんな考えに
恥ずかしくなってしまう私でしたが…ふと私はとあることに気付きました。
「う…この冷たい感触は…」
完璧に覚醒した私は布団の中の自分の格好に初めて気付いたのです。布団の中で体を丸めた私は、両手を
自分の両脚の間に挟みこんでいました。つまり、女の子のオマタに手が密着した状態。さらに、その両手が
触れる私のショーツは…まるでお漏らしをした後かの様に、びっしょりと濡れそぼっていたのです。勿論、
その濡れている原因は…おしっこ等では無く…私の大事なところから出た…。
「も、もう、この下着は駄目かもしれませんね…」
あらためて自分のオマタの惨状に気付いた私は、これ以上無いほどに頬を紅く染めていた事でしょう。
「一夏、もう起きたの?入るわよ」
とりあえず、ショーツだけでも穿き替えようと、布団から出ようとしていた私は、ドアの外から聞こえる
お母さんの声に驚くと、慌てて布団に入り直しました。冷たくなってしまったショーツが、ぴったりとオマタに
張り付いて気色悪いですが…そんな事は言っていられません。
「あら、まだ寝ていたの?」
「い、いえ。ついさっき、起きたところなので」
「…顔が紅いけど…熱でもあるのかしら?」
「!!!」
布団の中から顔だけを出して対応する私でしたが、頬の紅潮をお母さんにあっさりと気付かれてしまい
ました。だからと言って、私のオマタの現状を告白する訳にもいきません。
「お、お母さんの気のせいじゃないかな。別に熱っぽくはありませんし」
「それなら良いけど…。それよりも…調子の方はどうなの?」
「え?調子って?」
「…昨日打ったところよ。まだ痛むようなら…病院に行かないといけないし」
「あ…」
お母さんの言葉に、私はようやくその事を思い出したのです。昨日平均台で強打し、じんじんと響く痛みに
耐えながら眠りについたはずなのですが…そんな事を完璧に忘れていたほど、私のオマタからは痛みが消え
失せていたのでした。
「だ、大丈夫です。全然痛くありません!」
「本当?女の子の大事なところなんだから。嘘を付いちゃいけないわよ」
「本当です。昨日までの痛かったのが嘘みたいに無くなってるし…」
「そう。それじゃ病院にも行かなくても良さそうね。着替えたら降りて来なさい。朝御飯が出来てるから」
「はーい」
お母さんが部屋から出て行くのを確認してから、私はベッドから出ました。あらためてショーツ一枚の自分の
下半身を見下ろすと…オマタにピッタリと張り付いたショーツの姿が目に入りました。その淫靡さに再び赤面する
私でしたが…疼くような痛みが無くなっている事を思えば、それはそれで良かったのかもしれません。
「…でも、あんなに痛かったのが一晩で治まっちゃうなんて。不思議な事もあるんですね」
疑問は尽きない私でしたが、とりあえず濡れそぼったショーツを脱いで、新しい物を身につけると、今度は
洗濯には出せそうに無いこのショーツをどうしたものかと悩み始めるのでした。
だから…。
「淫夢を見せることで痛みを中和する…」
「夢の中とはいえ、随分苛めてしまって…ごめんなさいね」
「でも…『試し』の儀式に関わった娘とはいえ、ここまで世話してあげるのは、ルール違反だったかしら」
だから、何処かで私の姿を見ている沙耶さんの呟きに、濡れたショーツのことで悩んでいる私が気づく事は
無かったのでした…。