1 :
ヒロシこの夜。:
保管庫に直リンはやめて欲しかった……かも
乙&GJでした
乙
6 :
スレ建て人@棗:2005/04/17(日) 01:48:43 ID:A5qh1fE5
7 :
スレ建て人@棗:2005/04/17(日) 01:54:34 ID:A5qh1fE5
そういえば…、虹板や、漫画板にも…、お知らせ…、した方が、良い…かも?
>>1 乙彼です!
一応スレ違うし別にお知らせしなくても良いのでは?
必要なら、向こうのスレで捕捉するでしょうし。
9 :
スレ建て人@棗:2005/04/17(日) 02:19:49 ID:A5qh1fE5
>1氏
乙!!
前スレで珠実ものを書くといった者です。
なんか、変なものになった予感。
あと、個人的にコテハンが鬱陶しいので次回からやめます。
では投下。
「ふぁぁ…白鳥さん…」
ベットに仰向けになっている少女が目の前の男の名を呼ぶ。
露になった白い肌も、今は汗でしっとりとしている。
「梢ちゃん、気持ちいいかな?痛くない?」
男が彼女の身を案じるように優しく微笑む。
「んっ…はい…とってもっ…気持ちいいです…はぅ…」
少女の甘い声が返ってくる。
蒼葉梢と白鳥隆士はその日「初めて」を体験した。
二人にとってそれはもう恐怖でも痛みでもなく、
快楽に、愛する人を気持ちよくさせる行為へと変わっていた。
「あっ、ふあぁ…あぁん!」
ペースが上がり、梢の息が荒くなる。
「白鳥さん…私…もう…」
「僕も…そろそろ出そう…うぁっ」
梢の中のモノがビクンと震える。
「あぁっ!…白鳥さぁん!!」
「くっ!…梢ちゃん!!」
梢の中に白濁が流し込まれる。
体をのけぞらし、ビクンビクンと震える。
「はうぅっ、あうぅ…白鳥さん…私…」
快感に流されそうになりながらも何かを伝えようとする。
「私…白鳥さん…のこと…大…好き…で……す…」
そこまで言うと意識が途切れ、穏やかな寝息をたて始めた。
「梢ちゃん…僕も、君のこと大好きだよ…」
「……………」
目が覚めた。茶ノ畑珠実はゆっくりと体を起こす。
時計を見るとまだ11時だ。
「トイレに行くですか…」
部屋から出て、廊下を歩き、トイレに行って用を済ますと、
あることを思いついた。
「梢ちゃんのラブリ〜な寝顔を拝んできましょう〜」
足取り軽く管理人室に近づく。
息を殺して扉に手を触れようとした瞬間――
「あぁっ!…白鳥さぁん!!」
「―――――!?」
部屋の中から聞こえてきた少女の声。
「くっ!…梢ちゃん!!」
次に聞こえたのは青年の声 。
今この部屋で何が起こっているかなど、手にとるようにわかった。
珠実はその場から逃げるように立ち去った。
「誰もいない…よね?」
梢の部屋から隆士がそっと顔を出し、辺りを確認する。
朝、誰かに見られると困るので、自分の部屋に戻ることにしたのだ。
中庭の廊下の方に誰もいないのを確認すると、
忍び足で自分の部屋へと駆ける。
「白鳥さん」
「―――!?」
後ろから声がした。
振り向くとそこにはパジャマ姿の珠実がいた。
「や、やぁ…珠実ちゃん…」
「こんばんはです。もう11時ですよ。どうしたんですか?」
穏やかな口調で珠実が話す。しかし――
(あれ?なんだかいつもと違う感じが――)
そうなのだ。いつもの間延びした喋り方ではない。
今の珠実は本気のときの、本当の姿のときの喋り方だ。
「…梢ちゃんのところにいたんですか?」
「え!?」
知っている。自分達が何をしていたのか、彼女は知っている。
そう思った。
彼女のことだ。きっと凄まじいことをするに違いない。
もしかしたら、今度こそ本当にチョン切られるかも――。
「―――ま、白鳥さんにはどうこうする度胸はありそうにないですけどねぇ〜」
いつもの彼女に戻る。
隆士は苦笑いをしつつ、内心ではほっと胸を撫で下ろした。
「ところで白鳥さん。お願いしたいことがあるので私の部屋に来てくれませんか〜?」
「えっと…何かな?」
「部屋の中で話すので、入っちゃって下さい〜」
珠実に諭されてドアのノブに手をかける。
(あ、そういえば珠実ちゃんの部屋って、何か危ないんじゃ…)
前に恵が部屋に入って悲鳴をあげていたのを思い出す。
が、既にドアを開けてしまった。
そこに広がっていたのは、変なところはあるが、結構普通な?女の子の部屋だった。
どの辺が変かというと、梢の人形があったり、オカルトグッズが置いてあったり――
しかし、想像していたよりも、普通の部屋だった。むしろ可愛いと言える。
「どうかしましたか〜?」
「いや、思ってたよりも可愛い部屋だな、と」
「この前部長が来て、いろいろと持っていっちゃいましたからねぇ〜…
というか、白鳥さん〜。女の子の部屋をあれこれ見ないで下さい〜」
自分が連れてきたんじゃないか―――と、心の中でツッコんでおく。
「ええと、それで僕にお願いしたいことって、何かな?」
隆士が尋ねると、珠実は少し黙ってから、
「さっき、梢ちゃんと…しましたよね?」
「え…」
まただ。唐突に感じが変わり戸惑う。
「したんですね…?」
嘘を許さない瞳が隆士を捕らえる。
「……うん。…した」
隆士はまっすぐにその瞳を見返した。
しばしの沈黙。
「そう…ですか」
うつむいて珠実が言う。
またも沈黙。居心地が悪い。
というか、彼女が今どういう表情をしているか分からないから、
これから起こることの予想がつかない。一言では表せない恐怖を感じる。
怒っているのか、悲しんでいるのか。はたまた、友がしたことを喜んでいるのか。
「それで…梢ちゃんの体はどうでしたか?」
「えっ…!?」
唐突に質問してくる。彼女はうつむいたままだ。
すこし意識を失ったかのように間を空け、意識が戻ると顔を真っ赤にする。
「どうでしたか?無抵抗でしたか?それとも自分から求めてきたりしたんですか?」
「な、何を言って…?」
少しずつ、ゆっくりと珠実は近づいてくる。
「どんな風にキスしてあげたんです?それとも…」
次の瞬間、目の前に珠実の顔が迫った。
(…―――――――!!?)
状況を確認する。
目の前には珠実の顔。そして重なる唇。
「…と、こんな感じに、梢ちゃんからされましたか?」
唇を離し、いつものようにふふっと笑う。
「な、いきなり…何するの…!?」
「何って…キスですよ?」
「な…!?」
少し間を置いてから、
「まぁ、正確にい言うと、間接キスですね」
「…え!?」
「今からすることも、それと同じです。私の自己満足です。そのためのお願いですけど?」
「ちょっと待って!間接キスって、誰と?」
またも溜息をつく。
「梢ちゃんとに決まってるじゃないですか」
「!!!」
「だから、白鳥さんを通じて、梢ちゃんと…するんです」
間接的に性交をする―――つまり間接エッチ。そんなのは性交といえるのだろうか?
「で、でも!僕なんかとしちゃダメだよ!!」
「………しかたないです。強硬手段です」
押し倒され、体を押さえつけられる。
珠実は体の上に乗ると、隆士のズボンに手をかけた。
「なっ!?珠実ちゃん!!?」
「その気にさせてあげるですよ」
そう言って、隆士のモノを取り出す。
「わ、ちょっ…!」
珠実の手に触られてビクンと勃つ。
「これが、梢ちゃんの中に入った…いただくです…」
一瞬躊躇するも恐怖を振り払い、目の前のソレに口付けを落とした。
そして徐々に舌を這わせていき、舐め始める。
「ん、くちゅ・・ちゅぁ・・」
「くっ!」
また、大きく動こうとするも、珠実の手にしっかりと握られてるため動かない。
「あぅ…大きいです…」
先ほどよりも一回りも二回りも大きくそそり立ったモノは、
少女の口に何とか入るくらいだ。
少女は更にソレを頬張り、口内で亀頭を愛撫する。
「どうふぇふ…?きもふぃいいふぇふか?」
「だぁ…!もうだめ…!」
そう言うのと同時に少女の口内に熱い精が溢れるほど流れ込んできた。
「ん…んく……ん…く…」
少し戸惑ったものの口は離さず、咽を鳴らして口に溜まったものを飲み込む。
「…た、珠実ちゃん…なんてことを…」
全てを飲み干して口を離す。
「少しは、する気になりましたか?」
「……………」
唐突に珠実は顔に影を落とし言う。
「白鳥さんはズルイですね…梢ちゃんの唇を独り占めできて…」
「え…?」
震えた声から感じ取れる悲哀、嫉妬、そして憎悪。
その鬱積した気持ちを晴らすために言葉を紡ぐ。
勝てないと分かっていても。自滅すると分かっていても。
「唇も…体も温もりも……愛の言葉だって……そして、心も……全部あなたのものです」
「それは……」
隆士の中に生まれる罪悪感。
誰かの幸せの裏には、誰かの不幸があるものだ。
喜びとは、他人に妬まれるもの。
自分と梢が恋人関係になれば、一番喜ぶのは彼女であり、一番傷つくのもまた、彼女だ。
「分かってるんです…あなたを苦しめてもどうにもならないことも…私はあなたには勝てないということも…でも、私は…」
彼女の心を一番傷つけるもの。それは、隆士が梢と結ばれたことではなく、
それを認めることができない自分への嫌悪。
そして、認められないことに気づいて、梢が自分のことを嫌うこと。
「…私は、こうしないと…壊れます……自分を保てなくなります…」
こうしても同じだ。このことが梢に知れたら、壊れてしまうだろう。
ただ、少しでも、梢と同じ体験を共有することによって、
梢と関わっていると感じたいだけ。
「一度でいいんです……私と…」
「それ以上言わないで」
珠実の言葉を止める。
「君がそれでいいなら…それで少しでも楽になるなら……楽にはならなくたって、今だけは…忘れよう。ね?」
優しい微笑み。梢は、彼女達は、この笑顔が好きになったんだろうか。
今の自分と同じように。
「どうして、もっと早く…あなたに…」
「え…?」
「いえ…なんでもないです……」
やっぱり、憎い。誰にも優しいから、わかっているのに、こんな感情を覚えてしまうから。
(私も…こんな風になれたらな…―――)
ある意味で憧れて、そう思う。
「…梢ちゃんと同じように、優しくしてくださいよ?」
「うん…」
そう答えて珠実のパジャマに手をかける。
小振りなピンクの双丘がさらけ出された。
「珠実ちゃんのもかわいいね」
「それは…どうもです」
少し恥ずかしそうに珠実が答える。
隆士は手を胸へと向かわせると、その柔らかさを感じるために軽く撫でた。
「あ…ぅ…」
「珠美ちゃんの胸はすごく柔らかいね」
そう言って今度は揉みだす。
「あっ……あぅ…」
手に力を加える度に小さく喘ぐ。必死に声を殺している。
まるで、快感に流せれそうになるのに耐えるように。
もしかすると――
「珠実ちゃん感じてるの?」
「そ、そんなこと…!んっ…ぁあ…!」
途中まで否定するも、体は正直に答える。
証拠に、小さな乳首は触れて欲しいと主張するように、ピンと勃っていた。
「これでも感じない?」
隆士は自分の顔をちとせの胸へと近づける。
「はぁっ…!んぅ……ダメです…やだ…あぁっ!」
胸を口に含み、舐め回し、時には軽く噛む。
いつもの彼女からは全く想像できない表情・言葉。
それは、いつもいいようにされている隆士を興奮させるには十分であり、
たまには反撃してみたいという気持ちにさせる。
「ふぁ…あ、あ…んぅ……」
「梢ちゃんはこんなに簡単に感じるほど、淫乱じゃ無かったよ?」
そう言って手の力を強くする。舌使いだって早く細やかになる。
「はうぅぅ…!」
「このくらいしてあげないと、気持ちいいとは言ってくれなかったな」
ぺろぺろと乳首を舐める。そうする度に珠実は身を震わせた。
ふと、隆士の腹の上の方に生暖かい熱気を感じた。
(あ…これって…)
目線をやると、白いショーツがぐっしょりと濡れてシミを作っている。
「珠実ちゃん、こんなに濡らして…気持ちいいんだね」
「そんなことは…無いです!…このくらい全然、ひゃぁっ!?」
反論しようとした矢先、隆士の指が濡れたところを触れる。
「平気だって言いたいの?これで?」
珠実の反応を楽しむように隆士が言う。
「やあぁ…やぁっ…だめ…ですぅ…そこはぁ…」
軽く触れるだけでこの反応だ。もっといじったらどうなるだろう…?
好奇心が、そして、普段逆らえない自分より強い者を、
こうして一方的に攻めることのできる快感が、彼を動かす。
隆士は顔を彼女の股間へ近づけると、下着越しのまま舌を遣わせる。
「ひゃあぁっ!ああぁ…ふあぁぁっ…」
声と同時に水音がし、暖かい液がそこから湧き出る。
「イっちゃったのかい?いつもエッチな事を言っている割には、耐性がないんだね」
言いながら鼻の頭を筋に沿ってなぞる。
実際、激しいことはしていない。むしろ優しいくらいだ。
しかし、彼女の体は少し触れただけで、快感を覚える。濡れていく。
快感に溺れた珠実には、反論する思考も、抵抗する力もほとんど無かった。
初めは梢と同じ体験をできるという期待感をもって望んだが、
今はもう、どうでも良くなってきた。快感が彼女を喰らっていった。
「今度はお尻をやってもいいかな?」
珠実が嫌がらないので、うつぶせの姿勢に変える。
その小さなヒップを優しく撫でる。
「んぅ…」
「小さくて可愛いね。それにとっても柔らかい」
下着の上から質感を楽しんでいた隆士は彼女のショーツを下ろし、顔をうずめた。
「はぁっ…だめですよぉ…そこは…汚いです…ぁぁあっ!」
舌が尻の谷を舐め回す。手は手でムニュムニュと揉む。
「ふあっ…あっ…はぁ…本当にこんなこと…梢ちゃんに…したんですかぁ…?」
やっと尻への愛撫が終わり、仰向けになって珠実が尋ねる。
「ちゃんとしたよ。梢ちゃんもたくさん喘いでたけど…珠実ちゃんの方が気持ちよさそうだね…って、あれ?」
先ほどまではショーツを履いたままだったため、隆士はそれが無いことに気づかなかった。
「珠実ちゃんって…、その…パイパンっていうの…なの?」
そう。あるべきところにあるべき物が無い。
「こうしないと、何か違和感があるんです……変ですか…?」
「いや、可愛いよ。とっても綺麗だよ」
もっと間近でよく見る。ピンク色の筋。そしてちょこんと小さい突起が露出していた。
隆士は再び、珠実の股間に顔を沈めた。
「ふぁぁっ!」
こんどは間にさえぎる物が無い。舌で直接、秘部の中をかき回される。
「はぁぁっ…!あぁん…んんぁ…あ、ああああぁっ!」」
珠実は快感に身を仰け反らせ、2度目の絶頂を迎えた。愛液が溢れ出てくる。
(さすがに、これ以上引き伸ばすと、珠実ちゃんに悪いかな…僕もそろそろしたいし…)
先ほどから、解放状態だった隆士のモノは、梢とやって、今日何度か絶頂を迎えても、なおも元気だ。
玉無しでも、不能でもない。
「珠実ちゃん、入れてもいいかな…?」
「はぁう…どうぞ…です」
「うん。それじゃ…いくよ」
了解を得て、珠実の中へとモノを入れる。
「ぅあああああ!」
「珠実ちゃん!」
「大丈夫…です……ちゃんと入れて…下さい…」
涙を滲ませながらも無理に笑顔を作る。
「…分かった」
再び挿入を開始し、力を込めて押し込む。
ほんの一瞬で隆士の男根は根元まで入り込んだ。
何かが破けるような音が二人にだけは聞こえた。
「うぅぅぅうぅぅぅ…!!!」
「無理しないで…我慢を溜めないで、楽にして…」
そう言うと隆士は珠実を強く抱きしめ、深く口付けをした。
「もう、大丈夫ですよ?」
沈黙を珠実が破る。
「でも…本当に…?」
「もう入っちゃったんですから、最後までしてくれないと嫌です」
だいぶ楽になったからか、少し茶目っ気交じりに珠実が言う。
「うん…動くよ」
「ふあぁっ…んっ…」
腰を動かし始め、珠実の小さな秘部から引き抜く寸前まで引き、一気に押し込む。
珠実はその一回一回にビクビクと体を振り乱す。
「ひゃあぁぁっ!あぁぁうう……ふぁぁん!!」
珠実の蜜が隆士の性器にまみれグチュグチュと卑猥な音を出す。
頭の中から、梢のことが完全に消え、真っ白になる。
「もうだめぇ…白鳥さぁん……」
「もう…イキそう…なのかい?」
激しく腰を振り珠実は絶頂に達しそうにいた。
「お願いです…中で…イカせて…ください……」
「うん…僕も、出そうだからっ…!」
珠実の中がきゅうっと引き締まる。
そして、限界に辿り着いた。
珠実の中に白い液が放たれる。
「ああああああああぁぁあぁぁ……!」
「くあぁぁ…!」
中にドクン、ドクンと放たれる精液。先程まで溜め込んでいた気持ちのように。
隆士はゆっくりと引き抜いて、彼女に口付けをする。
「もう、好きな人意外としたらダメだよ?」
「白鳥さん…有難う…です……」
薄れる意識の中、珠実が言う。そしてそのまま眠りに付いた。
このまま部屋にいたら、朝がマズイので、服を着て、部屋を出ようとドアまで来る。
「お休み…珠実ちゃん」
珠実として、こんな事を願える立場ではないが、それでも―――
願わくば、彼女に春が訪れることを…
数日後。
「誰もいない…よね?」
梢の部屋から隆士がそっと顔を出し、辺りを確認する。
そして自分の部屋へ戻るべく、忍び足で駆ける。
「白鳥さん」
「―――!?」
後ろから声がした。
振り向くとそこにはパジャマ姿の珠実がいた。
「や、やぁ…珠実ちゃん…」
「また、したんですね〜…?」
「そ、それは…」
図星を付かれうろたえる。
「それじゃあ…また、お願いするです…」
少し顔を赤らめて珠実が言う。
「ええ!?もうダメって言ったでしょ!?」
「ぼうっとしてて、よく覚えてないです」
「いやいや!でも、ダメだって!!」
「白鳥さんだってしたいでしょう?…今日は梢ちゃんにどんな風にしたんですか?」
エッチしている時の、可愛い顔で言う。
…珠実ちゃん、態度の使い分け上手すぎだよ…
それから当分の間、梢の後に珠実とする習慣が身についたとか…
彼女の本当の春はまだ遠い…
微妙です。
珠実と絡ませるには、少しシリアスにならないと
書けないんですけど、中途半端というか・・・
珠実の性格も微妙ですし・・・
まぁ、満足な出来のものが書けたら大変ですけどね。
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
珠実ちゃんかわええ(*´д`*)漏れは大満足ですよ!
少し遅いリアルタイムGJ!!
文字通り微妙な関係と言うか…ガンガレ珠実(*´Д`*)ハァハァ
読みますた。なんて言うか、好きな人相手でも珠実はこんな感じなんだろうな、と思いました。
何はともあれGJ!凄く良い。
漏れもこんな風に上手く書きたい…。
GJ!かなり良かったっス
鳴滝荘の壁は厚いのかが心配です。
>>1さん乙だコノヤロー!
とりあえず新スレ記念に投下だコノヤロー!
今回はまるまるゲーセン編だコノヤロー!
俺があんまり(ってか全然)ゲーセンに行かないからしょぼいぞコノヤロー!
じゃ行くぞコノヤロー!
『あしなみそろえて』第三回、投下だぞコノヤルァー!!
ゲームセンター・到着。
「棗ちゃん、どんなのがやりたい?」
「わ…たし…?私…あ…まり……知らない…から…隆士…君…教えて…くれる…かも?」
「そ、そう?」
「……ん。」
「えーと…それじゃぁ…あ、クレーンゲームやる?」
「クレーンゲーム…?」
「うん。クレーンを動かしてぬいぐるみを取るゲームなんだ。やってみる?」
「…うん。やって…みたい…かも…」
「よし、じゃあ、やってみよう!」
「うん…」
………………
「は、はは…僕…クレーンゲームあんまり得意じゃないんだよね…」
「惜しかった…か…も…?」
「いいよ、無理しなくて…それより大体分かった?」
「…うん」
「じゃ、一回やってみる?」
「う…ん……」
棗ちゃんの挑戦が始まった!
ういーー…
「どれを狙ってるの?」
「あれ…かも」
あ、ひさしぶりにまともなぬいぐるみ。
ういーー…がし
「あ、つかんだよ!」
「もう…ちょっと…かも…」
うー……ぽとっ。あ。
「落ちちゃった…ね」
「残…念…かも(しょげー)」
棗ちゃんの挑戦第一弾・失敗。
「も…一回…やって…みた…いかも…」
「うん、頑張ってね」
「頑張る…かも」
棗ちゃんの二度目の挑戦が始まった!
うーーー…がし
「あ、また掴めた棗ちゃん頑張って!」
「……」
「棗ちゃん?」
「…今度は…逃がさない…………かも」
「な、棗ちゃん!?」
うぃーーー……ぽん
「と、とれた!」
「…やっ…た…かも?」
「うん、すごいよ棗ちゃん!上手いんだね!」
「えへ…へ…も…いっかい…やって…みるかも…」
棗ちゃんの三度目の挑戦が始まった!
うぃー…がし。うぃー…ぽん
「うわ!また取れた!凄いよ棗ちゃん!」
「くせ…を…見抜け…ば……そんな…に…難し…く……ない…かも?」
うーん…それが難しいんだけどなぁ〜…
棗ちゃんにこんな特技があるとは…
「も…少し…やって…み……い…かも」
「うん、こうなったらとれるだけ取ってみようよ!」
「ん…頑張って…みる…かも?」
棗ちゃんの四度目の挑戦が始まった!
うー…がし
うぃー…
ぽん
「ま、また取れた!?」
その後も…
ぽん
ぽんぽん
ぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん
「な…棗ちゃん…」
「…何…かも?」
「も…このぐらいに…しとかないと…うもれちゃう…よ…」
「ぁ…ご、ごめん…な…い……」
「いや…謝らなくてもいいんだよ。こんなにたくさんぬいぐるみも取れたしさ」
「…(ほうっ)…」
「さて、と…じゃ、次は何やろうか?」
「…ぁ…あれ…」
「?どれ?」
「…あれ…が…やって…み…い……かも…」
「あれ…って…もぐらたたき?」
「ん…」
「よーし、それじゃまた僕が試しにやってみるね。」
「うん…」
僕の挑戦が始まった!
「ていっ!やっ!えいっ!〜〜〜〜〜〜〜〜………だ、ダメだ…」
僕…これ苦手…
「隆士…君…だいじょ…ぶ…かも?」
「うん…まぁ、なんとか…」
うう…情けないなぁ…
「次は棗ちゃん…やる?」
「うん…頑張ってみる…かも…!」
棗ちゃんの挑戦(もぐらたたき編)が始まった!
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
ひょこっ
「…」
GAME OVER
「あの…棗ちゃん…?」
「は…速い…かも…」
「大丈夫?」
「うん…今度は…外さない…かも」
「うん、頑張ってね」
「分か…た…かも…」
棗ちゃんの二度目の挑戦(もぐらたたき編)が始まった!
ひょこっ
「そこ…かも」
すぱん!
「おお!?」
ひょこっ すぱん!
ひょこすぱん!
ひょすぱん!
ひすぱん!
hすぱん!
すぱん!
すぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱん!!
「おおおおおおおおおお!?!?!?」
PERFECT!!
「す、凄い…凄すぎるよ棗ちゃん…」
「全体を…よく…みてれ…ば…簡単…かも?」
だ、だからそれが出来れば苦労は無いんだけど…
「それにしても凄いね。結構ゲーム得意なんだね」
「初めて…やって…だった…けど…」
「うん。初めてなのにこんなに上手なんてうらやましいよ。僕なんてすぐお金なくなっちゃうし…」
「隆士…君…ドン…マイ…かも?」
「はい…これからはもっと上手くなるよう努力します…」
「がん…ばって…」
「ありがとう。それで、どう?楽しかった?」
「……とっても…とって…も……楽しか…た…かも……隆士…君…ありが…と…かも…(ぽんっ)」
頭から花を咲かせる棗ちゃん。喜んでくれているみたいだ。
「さってと…これからどうする?」
「もう…いい…よ…」
「もう?」
「ん…一杯…いっぱ…い…遊べて…楽しかった…かも……こんなに楽しいの…初め…て…」
「棗ちゃん…」
「わ…たし…隆士…君と…出逢え…て…から…楽しいこと…ばか…り…
ほん…と…に…本当…に…ありが…と…隆士…くん…」
「僕も、棗ちゃんと出逢って、友達になって、こ、恋人になって…楽しいことばかりだよ。
お礼を言いたいのは僕だよ。いつもありがとう、棗ちゃん。」
「隆士…君…」
「じゃ、帰ろうか。」
「うん…」
とりあえずここまで。
まだまだつづくよ?
次からは鳴滝荘に戻ってきます。
一応オチは決まってるんだけどそれにつなぐまでが…
あと1回か2回で終りそうだから最後までお付き合いを宜しく。
47 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 09:39:05 ID:AmLqtXg/
な ん だ こ の 乙 の 嵐 は
GJ GJ GJ!!!!!
皆GJだーーーーー!!!全裸で叫んでくるノシ
>>11 >>38 乙&GOOD JOB!
_、_
(,_ノ`) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽヽ//
け は w
の ハ w w
っ と る k ぇっw
えぇ し ぉ ァ ww う ぇ w
ァ ハ う お w う
珠ちゃんSSを読んで、
脳内でほっちゃん声に変換される件について。
まあ全部再生されてもそれは正常
ここは初心者おk?
バリバリおk
だめだ…。なっちんに萌えまくりで昼寝ができねぇ!
もぐら叩きで手をこまねく…。Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!
>>45 + +ツヤ
∧_∧ +
(0゚・∀・)
(0゚∪ ∪ +ツヤ
と__)__)
今晩の棗ちゃんがたのしみ
保管庫もう更新されてたな、仕事が早いよ中の人。
前スレで出てた要望とかも取り入れていたしGJですよ。
素早い更新、保管庫の方はネ申ですね!乙彼様です!
ところで桃スキーな俺としては「水蜜桃」の後編を
全裸+正座で待ってるわけなんだが…
今日のアニメ、大幅にネタが被ったよ畜生orz
なっちんの「ごめ……なさい…」が無かったのが心残りかな?>今日の
各地域での放送が終わるまで、ネタバレはしないでおこう。
でも、これだけは言っておきます。来週はスペシャル…。
スペシャルと言っても放送枠が足りないから1時間に詰め込んだだけ。
多分ほかの地方もどこかしらで2話まとめて放送が入るかと。
>>60 …以前のフジテレビ方式って奴ですな?KANONの悪夢…。
名前がわからないからSS書けない自分がいる……
乙。
小島あきらってKanonのアンソロ描いてたよね?
このジャンル、SSが生き残れるかもしれん
GWCSのKanonアンソロでいくつか描いてる
昔エニックスだったころに出してた東鳩アンソロにも書いてたね。
エロール×みっちゃんで書いてみたいけど
作品中で名前をエロールと使うと全然シリアスに書けない罠orz
ちゃんとした名前があったらな〜…
70 :
リンゴだった人:2005/04/18(月) 20:18:32 ID:hFjC2ogq
今更ですけど、珠実SSに修正。
>>24のちとせというところは珠実です。
・・・誰だ、ちとせって。
>>69 エロール=翼
ホモスキー=理想奈
釘バット=瑞穂
だったかな
ヨーちゃんがつけたお金が貯まりそうなニックネームですが・・・
番外
阿甘堂のお姉さん=旭
>>66 確か、WING6月号付録のまほらば碧に掲載されるはず。
白鳥×珠実モノが書きあがった・・・・・が
>>11氏のモノと比べると自分のものがとても矮小に見えてきた
ちょっと手直しして出直してきますorz
前スレ
>>829です
割と間が空いてしまった様な気がしますが
梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話
「Who were be It ?」
それでは投下ー
7/
―――数分前。
隆士と早紀を二人きりに、という恵発案の作戦「オペレーションフォーリンラヴγ」が見事に成功―――したのは良いが、
如何せん「何もしない」というのは退屈で仕方無い。
…と、言う訳で。
例によってと言うか自然な成行でと言うか、彼女達は近くの空部屋―――7号室―――で陰ながら慎ましく微笑ましく面白く、二人の様子を伺う事にした、のだが―――
「ごめんなさい!ホントにごめんなさいっ!」
「ごめんなさい…」
朝美と沙夜子は恵に向かって、親子揃って深々と、そして何回も頭を下げた。
沙夜子に至っては泣き付く様に恵の身体に抱き縋っている。
「いや、だからもういいんだって…取り敢えず頭上げて、ね?」
対して、恵―――桃乃恵は困った様に苦笑いを浮かべる。
「第一、私や珠ちゃんに謝るのはちょっとばかりお門違いだわよ?」
「うぅ…で、でもっ……私の…不注意の、所為でっ…皆に…迷惑が……」
その言葉を遮る様に。
朝美の肩に、ぽん、と手が置かれた。
「だーれに迷惑がかかったって言うのよ?
皆早紀ちゃんに久し振りに会えて喜んでるし、白鳥君だって……それに早紀ちゃんだって、私達に―――白鳥君に会えて嬉しいと思うわよ?
ほら、泣かない泣かない!
朝美ちゃんは悪くないし、沙夜ちゃんにだって悪気があったワケじゃない。勿論白鳥君にだって、梢ちゃんにだって責任は無いの。
過ぎた事を悔やんでも仕方無い。朝美ちゃんと沙夜ちゃんの『おかげで』早紀ちゃんと楽しく宴会が出来た―――それでいいんじゃない?ね?」
そう言って"ニカッ"と笑う恵の表情は、その時の朝美にはあまりに眩しくて。
見ていると、次から次へと涙が溢れて来て。
―――だから朝美は、その笑顔から目を逸らして。
何も言えずに、恵の身体に抱き着いた。
「…………」
恵もまた何も言わず、そのまま朝美の頭をそっと撫ぜる。
「しっかりしすぎ」―――というのは隆士の言葉だが―――と言うより、総ての責任を一身に背負ってしまおうとする様な―――そういう人間だ。黒崎朝美という子は。
だから、こうした機会にこそ精一杯甘えておかなければならない。
山と積まれるその責任を真に負うべきなのは、他ならぬ私達の方なのだから―――
「……で、どう?そっちの方は」
恵はそのまま、ドアの方―――隆士達の「監視役」である、茶ノ畑珠実の方を振り向く。
「―――桃さん、台所のアレ、まだ残っていましたよね?」
珠実は質問には答えず、振り返りもせず、唯無表情な声で質問を返した。
「え…あ、うん…まだ少し」
そう答えながら恵は、何処か彼女の様子に違和感を感じた。
少し…声の調子が、何時もと違う。
喜怒哀楽のどの感情とも異なる何かが、その間延びした声には込められていた。
そう、例えるなら―――
「じゃあ―――悪いですけどソレ、ちょっと持って来て貰えませんか?」
「え…?」
例えるなら―――不安。
「この侭では、もしかすると―――強行手段に出なければならないかも知れませんから」
そう言って振り返った彼女の、何時もと変わらない筈のその笑顔が。
何故かその時の恵の瞳には、この上無く寂しげなモノに映っていた。
8/
「…………え?」
一瞬、時間が死んだ様な錯覚を感じた。
蝉の声も聞こえない。
茹だる様な暑さも感じない。
頭の中も真っ白で。
唯、自分の心臓が妙に速く脈打つ音だけが聞こえる―――
有り得ない質問。
有ってはならない質問。
それは、最早禁忌の類。
その言葉を今、目の前の少女は口にし。
それは例えば刃物となって、皮肉にも彼女の恋人の喉元に容赦無く突き付けられる。
「………ど、どうした、の?突然」
目前の景色がぐるぐると渦を巻く。
自分の声すらも遠く感じる。
やっとの思いで絞り出した言葉は、
最早掠れ声に近いモノだった。
自分が情けなかった。
莫迦みたいに動揺している自分が目の前に見える様だ。
が、早紀の方も先程の言葉を口にするのは結構な決心を要したらしくかなりテンパった様子で、彼の素行には気付く兆しすら無い。
それが幸か不幸かは、彼等にはまだ解らないが―――
「いや…ほら、寝てたアタシが目醒ました時とかな、他にも時々アタシの事を"梢ちゃん"って呼ぶ事があるだろ?
その…何だか、気になってな。
…もしかしてソイツ、アタシに似てたりとかするのか?」
―――どくん。
心臓が、一層強く脈を打った。
血液が逆流する様な感覚。
しかし哀しいかな、"彼女"はまだ。
―――アタシに似てたりとか、するのか?
恋人の首を締め上げているのが、他ならぬ自分の両の手だという事に―――否、
そもそも眼前の恋人が必死に平静を装っている事にすら、彼女は気付いていない。
いや、気付いてはならない。
気付かれてはならない。
言わばそれこそが禁忌。
或いは、ゲームオーバー。
「………そ…」
何とか誤魔化さなければ―――その一心で、隆士は焼き切れる寸前の思考回路を更にフル回転させる。
汗が生き物の様に全身を伝う。
口の中は既にカラカラ。
「…そ、そうそう!」
その一言を口に出したら、
後はもう自然と、
ダムの崩れた川の様に、
言の葉は次々と、
それこそ数珠繋ぎに溢れ出て来た。
「僕の通ってる学校に早紀ちゃんにそっくりな娘が居てね、同じ講義を受けてる事もあるから結構仲が良いんだけど―――あ、仲が良いって言っても『友達として』だけどね」
アハハ、と笑いながら隆士は頭を掻く。
―――最低だ。
自分に嫌気が差した。
同時に感心すらした。
此処まで見え透いた嘘が、堂々と口に出来る自分に。
元々、自分は決して嘘の上手い人間では無いし、特にそれを嫌だとも思わない。
それでも今回ばかりは、自分の「拙さ」を呪わない訳にはいかなかった。
背中に伸し掛かるは「嘘も方便」の4文字。
否応無く、容赦無く、そしてあまりに重い。
「――――」
早紀が口を開く。
出て来る言葉は「嘘吐き」か、それとも―――
「…そう、か」
―――――え?
「…ガッコの友達―――か」
―――――え?ええ?
「納得」―――それはその時の彼にとって最も有り得ない選択肢であり、
予想外の事態には慣れているつもりであった彼でも、自分の耳を幾度と無く疑った。
だが―――驚愕の念は、まだ治まる事を許してはくれない。
「なあ白鳥、そいつ―――」
軒上に座った侭、早紀は上半身だけを隆士に向け、床に手を付いて話す。
「……鏡みたいにアタシに似たカオしてて、眼の色は蒼―――なんて事無いよな?」
「!」
コレは効いた。
誤魔化しがてらに一口噛った西瓜を喉に詰まらせかけ、隆士はゴホゴホと咳き込んだ。
最早、彼女の言動の全てが読めない。
解ってて言っているんじゃ―――とも思ったが、返答を待つ早紀の表情に詮索の念の類は微塵も見えない。
第一、5人居る人格の中で或る意味最も素直な性格である彼女に、こんな「芸当」が出来るとは思えない―――
こちらを見詰める彼女の両の瞳はあまりに朱く真っ直ぐで、寧ろこちらの胸中が見透かされている様な気さえする。
「……………」
先刻の事もある。
もうこれ以上、この両瞳の前で嘘は吐けそうに無い―――
彼は観念した。
"Yes"と―――そう、頷いた。
―――或いは、それが不味かった。
「!?」
がしり、と。
突然、早紀の両手が隆士の肩を掴んだ。
「え?ちょ…」
もう訳が解らない。
後ろに逃げようにも、肩を握る早紀の力は元が梢とは思えない程強く、隆士は動く事さえ適わない。
肩に爪が喰い込む。
その痛みに隆士が顔をしかめた時、早紀はゆっくりと顔を上げた。
―――視線が、出逢った。
「ちょ…ちょっと、早紀ちゃ―――」
「頼む!」
……一瞬の、沈黙。
例えるなら、幕間。
「…………え?」
―――さあさあ皆さん、準備は整いました。
「今すぐ―――そいつに会わせてくれ!」
―――彼等の行く先は天国か、はたまた地獄か?
「…早…紀、ちゃん……?」
―――それでは、いよいよクライマックスです。
「アタシは―――」
―――どうぞ皆さん、ごゆっくりと御観覧あれ――――
「―――アタシは、そいつを知ってるから」
86 :
76:2005/04/19(火) 02:03:01 ID:bdNmrwmx
今回はここまでです
次回か次々回の投下時には完結出来ると思います
どうぞ皆さん、ごゆっくりと御観覧あれ。
では
GJ!!でもなんて所で止めてくれるんだ
続きが気になって仕方ない。
…続きが気になって、明日教習に集中出来ないよ。GJ!
修羅場よ
90 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 03:03:13 ID:e3eHJ7L1
激しく同意
91 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 03:15:40 ID:c2saLaVi
明日も仕事あるのに…
8時前に起きないといけないのに…
面白すぎて全部見てしまったwww
GJ!
激しく続きが気になりますた
ageてしまったorz
いろいろスマン
はぅー
ここで止めるとは・・・
気になって気になってヽ(`Д´)ノウワァァァン
>>76 ウマーとウザーとGJが
5:1:4できますた。続き気になって不眠症になったらどうすんだw
96 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 23:45:30 ID:J8TEGVgl
俺だけかもしれないが・・・部長ってかわいくないか?
俺だけかもしれないが・・・釘バットちゃんって可愛くないか?
なにをっ?! それは部長スキーなオレに対する挑戦か? 釘バットは別だが。
部長は可愛い。それは紛れのない真実。
ところで銀先生って可愛いと思わない?
年増はちょっとな…
おいおい
>>100さん!
今すぐ逃げたほうがいいですヨ!
すぐに銀先生が…く…る…
ぎゃああああああああ!!!
に…逃げろ……(ばた)
_ __.. -- ..__ __
∧`゙'ヽ __ , '´ l
/ | _,. ー 、_ r8ュヽ
l ,' `´|||`ll´ }
| l--┴┴┴┴┴|- '
| (l', '⌒ , ⌒ ,')
| lヽ、 ー ノ | メ〜ルヘン
| ', ',`、ーt ´| |
. | ,ヘ ヽヽ'、,ノ |
| / \ヽ ヽ. |
| ,/ ,/^\ ', ', |
| >、' ヽニニ}
|/´ `i ヽ__|、
/ ヽ ヽ ',
`ヽ、 /| ヽ、 ヽ ',
. | ヽ、/ | ヽ ヽ',
| ,/l-| ', ヽ
. | ,' .| | ', ヽ
| l | l ', ,. '´}
| l || 'ー'´Tー'
| .l .| ||
| l,.ヘ| ||
| | |.|
| | | |
リー--| | |
(○W○)ナズェミティルンデス!
>>100 アディオス。
お歳を召していると言うべきだったな。
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 08:19:18 ID:CPeMZELT
煎って裸っ謝意
110 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 11:58:24 ID:UkOOaa88
銀先生がやたら流行ってるみたいだが、私は隆士くんと銀先生の純愛を書いた経験者です
112 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 15:13:52 ID:iqipbxGZ
うpうp言われる側の気持ちにもなってみろ!
>>110 うpお願いしますorz
117 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 01:15:41 ID:2o82kVNw
>>110 よろしければ貴方様のお書きになられた作品をうpして下さいませんでしょうか?
>>110 _ ∩
( ゚∀゚)彡 うp!
⊂彡 うp!
120 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/23(土) 13:47:10 ID:2nuZouu7
「はぁぁ・・・・どうしよう・・・また課題忘れちゃったよ・・・」
月曜日の朝だと言うのに、どんよりとした雰囲気を背負って歩く青年・白鳥隆士。
金曜日に出されていた課題をやろうとは思っていても、周りが周りな為思うようにいかず。
またあの恐ろしい罰を頂戴するのかと思えば、勝手に足取りは重くなるしテンションだって下がろうというものだ。
「あらあらー、また忘れちゃったんですねー?し・ら・と・り・く・ん?」
学校に遅刻しかけた挙げ句、朝一でそんなことを言われるに違いない。
・・苦し紛れに過ぎないと知りつつ、隆士は学校をサボることにした。
121 :
銀先生と白鳥くん:2005/04/23(土) 13:49:48 ID:2nuZouu7
とりあえず出だしだけ。(微妙に)長いかも。
嫌な人はスルー必須で。
気が乗ればまた書きます
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
楽しみじゃ(*´д`*)
>>121 (・∀・)イイ!
気が向いてくれるのに禿しく期待。
124 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 15:56:24 ID:+Rc1ZYP6
期待age
126 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/23(土) 23:29:34 ID:2nuZouu7
夕方。
適当に時間を見計らって鳴滝荘に帰った隆士を待っていたのは、珠美によるお叱りだった。
電話をとったのが彼女であり、まだほかの住人には知らせていないとのことに、隆士は安堵した。
最後の「そう言えば学校に電話するようにいってましたー。・・・ちゃんとしましょうね?」
という台詞を聞くまでは、だったが。
「・・・どうしよう」
携帯電話を前に悩む青年、なかなかにシュールな光景ではある。
電話しなければ明日痛い目に遭うのは目に見えているし、かといってすれば何を言われるか。
ええけつしとるのぉ(*´Д`)ハァハァ
うはっwwwおkwww??
128 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/23(土) 23:35:47 ID:2nuZouu7
しかしよく考えれば、今叱られた方が軽く済む。明日まで電話しなければ、それこそメルヘンの世界に取り込まれかねない。
よし電話しよう。
そう決めた隆士は、一応登録しておいた学校の番号を出し、電話をかけた。
『はい、皇デザイン専門学校ですが』
「あ、白鳥隆士ですが、銀雅先生はいらっしゃいますでしょうか?」
『あらー、白鳥くんですか。ちゃんと電話してくれたんですね』
「はい、今日は・・・」『白鳥くんが訳もなくサボるなんて思ってませんでしたよ』
とりあえずsageた方がいいと思われ。
131 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/23(土) 23:43:50 ID:2nuZouu7
どこか言葉の端々にトゲがある気がする。
ってゆーか僕が電話しなかったら一晩学校で過ごすつもりだったのかな、とか思うのをやり過ごし。
「いえ、デッサンの課題が出来てなくて、どうしようか悩んでたら・・」『あらあらー、そうだったんですか?なら、お仕置きが必要ですね?』
「う・・・」
『今から学校に来てくださいねー?必ずですよ』「今から、ですか?」
『そうです。来なかったら・・・』
「・・・分かりました」『では、待ってますね』
プツンと音がして電話が切れた後、時間を確かめてみる。
間もなく六時になろうという時間だが、約束したからには行かなければならないだろう。
一応事情を知る珠美に出掛けることを告げ(食事は外食)、一応スケッチブックなども用意していった。
132 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/23(土) 23:44:51 ID:2nuZouu7
疲れたから今日はここまでにします。
まだまだ長い+エロ描写はやたら下手なんで。
>>132 随分と時間に空きがあるけど
もしかして直接書き込んでないか?
携帯から直接。
パソコンがぶっこわれたんで
そのうち梢、早紀と白鳥の絡みで書こうと思ってるんだけど
ここの住人は暗めのシリアス系でも大丈夫ですか?
なんだ、ここにまで山田ウィルス感染者が来てるのか…。
>>135 わざわざ携帯で乙です。
そりゃ確かに疲れるでしょうからのんびりどうぞです。
>>136 陵辱ものとかじゃなきゃいいんじゃないかな?
前にキャラが変わりすぎの陵辱もの書こうとしてた人がいたけど評判はよくなかったよ。
でも、梢と早紀がらみのシリアスものは書いてる人がいたような…。
18禁にならない気がしてるw
パクリにならないように気をつけます
キャラ変わりすぎるのは低評価か…(´・ω・`)
140 :
駄文…です。:2005/04/24(日) 02:08:16 ID:RCWi53lK
深夜、ある一室で二人の男女が息を荒くしていた。
「はぁっ…!お、お兄ちゃん…あたし、もうっ!」
「朝美ちゃん…ぼ、ぼくも!」
男がそう言った瞬間、二人は絶頂に達した。
「「終わったーーー!!!!」
二人はハイタッチを交わした。
朝「お兄ちゃん、手伝ってくれてありがとう!これでなんとか今月は切り抜けれるよ!」
白「力になれて良かったよ。僕なんかでいいならいつでも手伝うから」
沙「……zzz」
駄文。
143 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 16:24:01 ID:gNDW6z/I
きたいしてまつまふ
隆士×桃乃のドラマCDの勢いw
度重なるスレ汚しすまんかった。携帯からじゃ一ページが限界だった。
だからネタに走った。
いまは反省している。
隆士が学校に着いた時、既に学校は闇に包まれており、人気など全くしなかった。
「・・・誰もいないじゃないか・・・・」
隆士は自分の事は棚に上げておいて、とりあえずぶーたれてみる。
帰ろうと足を動かした瞬間。
「あらあら、白鳥くんはどこに行くんですか?」
耳元でささやく声。
隆士の背筋が震え上がった。
「白鳥くん、帰っちゃダメじゃないですか?」
「だ、だからっていきなり後ろから声をかけないで下さい!びっくりしたじゃないですか!?」
膝がまだがくがくとしている。
先程の恐怖は未だ彼の中から抜けない。
今何かされたら泣いてしまいそうな勢いだ。
「でも私に非はありませんよー?」
「で、でも!本当に怖かったんですよ!!」
「はー、そうですか。それは悪いことをしました。・・・白鳥くん程じゃありませんが」
「う・・・・」
取りあえず中に入ろうと二人は教室に入ってきている。
だがなかなかの小心者っぷりを見せる隆士に、夜の学校は余りに怖い。
取りあえず今はここまでにします。
後二回程になりますが、こんな駄文で宜しければお待ち下さい。
恐らく今日の深夜あたりに書き込みます
のんびりとお書きなされ
ガンガレ
支援
折檻の詳細が明かに…?!
1時間SPと共に期待
「さて、白鳥くんが今日無断で学校を休んだ事への罰ですが・・・」
月明かりのみが照らす教室の中、銀先生はじらすかのように言う。
「白鳥くんは課題が出来てなくて休んだ、と言ってましたね?」
「・・・はい」
確かに電話口で隆士はそれを言っていた。
もう逃れることは出来ないと恐怖ごと覚悟を決めた。
「じゃあ、白鳥くんの罰は・・・・」
「う・・・・」
「・・・ヌードを描いてくることです」
「ぬ、ヌード!?」
隆士は絶句した。
ある意味では最悪の罰にさえ考えられる。
スペ〜しゃるでよろしく
「白鳥くんの周りには沢山女の子がいますから、簡単でしょう?」
まるで挑発するかのように隆士をのぞき込む銀先生。
だが隆士の思考は既に別の場所へトんでいた。
(ヌード・・ダメだ、そんなの頼めないよ!梢とか朝美ちゃんなら手伝ってくれそうだけど、つけ込むみたいで嫌だし、かといって他の人じゃなに言われるか分からないし・・・・)
ネガティブ一直線な思考。
流石は隆士、こうなるとどうしようもなくなるのが彼である。
「白鳥くん?・・・もしなんならもう一つ選択肢はありますよ?」
「な、なんですか!?」
藁をも掴む思いで銀先生の手助けに乗ろうとする隆士。
だが、銀先生はやはり一筋縄でいく人ではない。
「白鳥くんが、私の恋人になってくれれば許してあげちゃいますよ?」
「なっ・・・・!?」
完全な止めだった。
隆士に究極の選択を迫る一言だった。
学校を辞めるという選択を最初から用意していない隆士にとっては、まさに究極の選択だ。
恥をかいて(もしかしたら後ろ指を指されるようになるかもしれない)、学校に通い続けるか。
銀先生の彼氏になって学校に通い続けるか、彼は激しく悩んだ。
158 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/24(日) 22:50:29 ID:/kx3plFo
取りあえずここまでにします。
ラストは明日か明後日にでも。
>>158 気になる、超気になる
といいつつも理性は保てているので
続きもゆっくりでいいから頑張って下さい
161 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 23:27:22 ID:B+S1c+vA
『あしなみそろえて』のダメ作者が来ましたヨ〜
現在もりもり書いていますがどうやらこのままラストまで書き終えちまいそうな勢いなので
普段は日曜投下を心がけてたけどどうやらむりぽなので一応報告を。
楽しみにしている人がいたらゴメンンサイネ。
乞うご期待!!……シテクレナイトシボンジャウヨ?
>>161 楽しみにしてたのに先送りとは残念。
期待してます。
163 :
161:2005/04/24(日) 23:42:12 ID:B+S1c+vA
うぐぅ、sage忘れたー
原作者にならない程度にがんばってほしい
>>163 うぐぅ言うなw
でも期待して待ってますよ
スペシャルと共に待機中……
「そんなに悩むことですか?」
悩み始めて30分、流石にヤバいと思ったらしく、銀先生は隆士に声をかける。
「そんなに私には魅力はないんですね?」
彼女がそう言うのももっともだ。
正面きって真っ裸になってくれという恥と比べられて、これほど悩まれるというのは嫌なものだ。
「っていうか何で僕が先生の恋人に・・・?」
疲弊した顔で隆士は振り向き、質問を返す。
隆士の質問を聞いた銀先生は、まさに天使のような笑顔で答えた。
「私、白鳥くんのことを前から可愛いなぁって思ってたんですよ」
「可愛い・・・ですか」
隆士は複雑な気持ちになった。
そりゃあ誉められたと思えば嬉しいが、でも男なんだしカッコいいと言われた方がより嬉しい。
「で、どうするんですか?ヌードを描いてくるか、私の恋人になるか、どちらを選びますか?」
「・・・先生の恋人になります」
「そうですか♪嬉しいですよ♪」
まさに苦渋の決断だった。
だが隆士としても、銀先生のような美人に告白(?)されて嫌な気はしない。
「じゃあ、今からは恋人同士の逢瀬ですね♪」
「恋人同士の逢瀬・・・ですか」
隆士とて年頃の青年。
その言葉の意味ぐらい簡単に理解できる。
頬をうすい桃色に染めた銀先生が、隆士の頬に両手をあてがう。
「せん・・・せい・・」「雅って、呼んで下さい。今は先生じゃないですから・・・」
小さく抗議したのち、唇同士がふれ合う。
銀先生から漂う柑橘系の香りが、心地よい。
最初はただ唇がふれ合うだけのキス。
一旦唇を離した後、今度は濃厚なディープキス。
おずおずと、それこそ申し訳程度に出された隆士の舌を、銀先生は積極的に絡めとっていく。
互いの舌から、クチュクチュと水音が鳴る。
無人の学校でのキスは、隆士にはあまりに刺激的だった。
「ん・・・ぷぁ、ふふ・・・隆士くんのおチンポ、もうこんなに大きくなって・・・」
「み、雅さん!?ダメ、そんなところ触らないで・・・!」
かなりの強度まで勃起した隆士のペニスを、銀先生は撫でさする。
まるで愛おしいペットを撫でるかのような手つきだ。
172 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/25(月) 14:11:05 ID:P8h0/9SZ
まだ続きます。
今夜あたり仕上げちゃいたいですな・・・・
メールヘン
期待
>>172 (・∀・)イイヨイイヨ
この調子でガンガレ。
生殺しんぐ中につき期待
和服でエロ(*´д`)
がんがって
177 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 22:28:25 ID:MIVFiRCA
和服エロ
イイ響きだな
イイ響き
アニメのスペシャル見た。ブチョウスキーなワシには天国でございました。
あぁ……なじりてぇ……。
179 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/25(月) 23:20:37 ID:P8h0/9SZ
ズボンの上から勃起をさする手は、時に優しく時に激しく動いた。
だが、隆士にも限界というものはある。
当然のことだ。
しかし、銀先生はここでも意地悪だった。
「フフフ、白鳥くんのおチンポがビクビクって震えてますねー?」
「ぁう、そんなに見ないで下さい・・・」
愛撫する手を止め、ズボン越しに脈打つペニスをじぃっと見つめる。
正直言えば隆士にとっては恥ずかしい以外の何物でもない。
「じゃあ、そろそろ楽にしましょうか」
不意に銀先生はそう言い、ズボンのチャックを開けた。
トランクスに大きなテントが張られており、それは暗に隆士のものが限界まで勃起していることを語っていた。
銀×隆士の続きはまだでつか?今日中に仕上がらないのならもう寝るぽ。
「今度は私を愛撫してくださいね」
どこか弾んだような声で銀先生が言った。
無論、チャックはあきっぱなしだ。
「チャック・・・閉めていいですか?」
「ダメですよ♪」
「即答・・・ですか」
はふぅ、と溜息をつく隆士。
彼の抵抗は十秒にも満たない時間だけしか持たなかった。
とりあえず、隆士は銀先生の和服を脱がそうと考える。
服が邪魔だし、っていうか和服の脱がし方知らないんだけどな・・と隆士が悩んでいると。
「和服は脱がしちゃいけませんよ?ほら、この胸のところから手をいれて・・・」
銀先生にレクチャーされてしまった。
今日はこれで終わり?
もしかして書きながら貼ってる?
一度どっかに溜めといてまとめて貼った方が良いかと
一度に投下して貰わないと性欲が(ry
とりあえず、銀先生に言われたように服の中に手を入れてみると。
・・胸を遮る物がない。端的に言って、ノーブラだ。
「和服を着るときは下着を着けないのが基本、です」
隆士の戸惑いを読んだのか、銀先生はそういうと隆士の手をとり、自分の胸にあてがわせる。
丁度隆士の手より少し余るくらいの、形の良い胸。
先端は既に固く、隆士の指が先端を掠めたり撫でたりする度に、銀先生は喘ぎ声を洩らす。
感度は良すぎるほどだったらしく、5、6分愛撫を続けると彼女の股の辺りが濡れてきていた。
187 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 23:50:10 ID:o3LS0539
中途半端な投下で下が元気になってしまった……
もう駄目ぽorz
「雅さんのここ、もうぐじゅぐじゅです・・・」「白鳥くんの愛撫が上手ですから・・・。もうガマンも限界です」
隆士もようやく慣れてきたのか、左手で胸を愛撫し続ける傍ら、右手では銀先生の秘裂を筋にそって撫でたり、時折指を入れたりしている。
「雅さん・・・・」
「キス、してください・・・・」
言うが早いか、唇同士が触れあう。
貪るように互いの舌を絡めあい、唾液のミックスジュースを分けあい、その最中にも隆士の愛撫は続いている。
唇を離したとき、二人の口元に銀色の橋がかかる。
隆士は愛撫する手を止め、銀先生の正面に回る。
「入れてくれるんですね・・・・?」
やはり桃色に染まった頬。
いつもの彼女からは想像も出来ない艶っぽい表情に、隆士の理性は綺麗に焼き切れてしまった。
銀先生の脚を開かせて、スカート(?)を上に上げさせる。
当然パンティなどは身につけていなかった。
「綺麗です・・・・」
「嬉しい・・・早く入れて下さい・・・ジラさないで・・・」
あれほど強気だった銀先生の懇願に、隆士のペニスはさらに固さを増した。
190 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/26(火) 00:02:19 ID:BZFzAwxb
まだ仕上げ切れませぬ。長々とすみません・・・。
余談ではありますが、暇があれば白鳥×部長でも書いてみようと思います
中途半端は辛いよorz
隆士×部長創作ヨロ
192 :
まとめ忍:2005/04/26(火) 00:30:31 ID:0ofGAvSl
193 :
まとめ忍:2005/04/26(火) 00:31:14 ID:0ofGAvSl
中途半端な投稿・・・イイデスヨ・・
もっと詰ってー
「うぁ・・・」
「くぅん・・・・」
先端が膣中に入るだけで、相当な刺激が襲う。
入らなそうな大きさのペニスを、しかし彼女の秘裂は受け入れようと愛液を大量に分泌する。
「雅さんのここ、こんなに濡れてる・・・・」
「はやく、早く欲しいんですぅ・・・・」
最早懇願を越えて哀願にさえなりつつある彼女の声。
隆士は大きく息を吸い込むと、彼女の膣を一気に貫いた。
膣内にあった愛液が、ゴポっと音をたてて溢れだした。
「かは・・・ぁ・・」
貫かれた瞬間、彼女の身体がビクリと痙攣した。激しすぎる程の快感、一気に貫いたことでの摩擦などが原因で、彼女の身体には度が過ぎた性感が走り抜けた。
「みやび、さん?」
「かまいません、動いて良いですから・・・」
息を乱す彼女を心配してか、剛直を挿入したまま顔をのぞき込む隆士。
だが、絶頂を迎えた銀先生の顔は艶と色に満ちており、隆士を一層興奮させることとなった。
「じゃあ、動きますよ」
誰ともなしに隆士はそう呟き・・・腰を激しく動かし出した。
「はぁ・・・はぁ・・」「そこ、そこをもっと突いて、ぐちゃぐちゃにしてぇ・・・」
狂乱。
隆士のペニスで膣内をかき回されている銀先生は、普段の清楚さを微塵に砕くかのように乱れ、喘ぎ、叫ぶ。
口元からは唾液がトロトロと流れ、首筋を汗と共に濡らしていく。
「みやびさん・・・みやびさん・・・・・!」
「んぅぁ・・・ひぅん・・・イく、イきます・・・イっちゃうぅ!!」
クリトリスを幾度となく突かれ刺され、こすりあげられた果ての絶頂。
二人の息がやがて交わり、どちらともなくキスをする。
舌を絡めあい、歯茎を舐め、唾液を吸い抱きしめあう。
密着しあう身体からは、互いの体温が直に伝わってくるようで。
「出して、白鳥くんの精液私の膣中に出して!」「射精ます、僕もう射精しちゃいます!」
より一層強く抱きしめあい、距離を全くの零にした後に、隆士のペニスが弾けた。
熱くてドロドロのマグマのような精液が、銀先生の膣内に染み渡り、満たす。
もう呼吸をするのがやっとと言わんばかりの二人。
しかし、顔は満足そうにほほえんでいた・・。
「もう、白鳥くんは出しすぎですよ?濃くて熱くて・・・子供が出来ちゃったらどうするんですか?」
服を着たままの性交だった為、濡れてしまった彼女の服を乾かす間、銀先生は窘めるように言った。
その姿が妙に可愛らしくて、隆士は彼女を抱き寄せた。
「責任はちゃんととりますよ、雅さん。まだ僕は未熟だけど・・胸を張って雅さんと一緒になれるように頑張ります!」
「楽しみです♪」
隆士の腕に抱かれた銀先生は、隆士の胸に頭を預けた。
がっしりとしている訳ではないが、優しさに満ちた暖かさに包まれるようで、嬉しかった。
「白鳥くん?」
「なんです雅さん?」
「服が乾くまで・・・もう一回やりましょう♪」「そうですね」
どうやら二人はまだまだ体力が残っているらしい。
二人の初夜は、まだ始まったばかりだった。
「はーい皆さん、メルメルメールヘンな、素敵な絵は描いてきましたかー?」
いつも通りの銀先生の声がして、皇デザイン専門学校の一日が始まるが。
「あっちゃー・・・忘れちゃったよ・・・」
描いてきたメンツの中で、ただ一人隆士だけが課題を忘れていた。
「白鳥くんはまたですか?とーっても厳しいお仕置きが必要みたいですね?」
にっこりと微笑む銀先生の元に、隆士は歩いていく。
「ではお仕置きの時間です。こっちの部屋ですよー♪」
いつものあの部屋に一緒に入り、ドアの鍵を閉められる。
「で、今日のお仕置きはなんなんですか?」
戦々恐々といった感じで隆士が声をかける。
と、銀先生はスカートをめくりあげる。
当然のごとく、ノーパン。
「・・・へ?」
「白鳥くんには、お昼休みに私とエッチしてもらいますよ♪」
「・・・いや!?」
「ダメとは言わせませんよ?白鳥くんの事を想うだけで私のここはこんなにぐじゅぐじゅになっちゃうんですから」
頬を赤くし、でも女神のような笑顔で言ってくる彼女。
隆士はそれを断るなんて出来ずに。
「解りました、またたくさんエッチしますからね?」
「はい、いいお返事です♪」
二人は、罰という名目での性交を、日々繰り返していました。
202 :
銀先生と白鳥くんネタ:2005/04/26(火) 12:31:59 ID:BZFzAwxb
とりあえず終わりです。後日談なんてやるんじゃなかった・・・
203 :
sage:2005/04/26(火) 13:01:26 ID:cx6HpNh/
後日談もオッケーっすよ!
間違えた・・・
大学からだけど
GGGGGGJJJJJJJJJJ!!!!!!!
専門学校からだけどGGGGGGGGJJJJJJJJ!
>>205 ぱくってスミマセン('Α`)
でも21になってからというのを生真面目に守る人間がいるのかと小一時間
っていうか白銀先生の名前って雅だったのか・・・
なんにせよ21未満だと暴露するのは控えた方がいいな。完全に建前だが
BZFzAwxbさん
乙そしてGJ
>>210あなたは私ですか?
留年しても6年がギリギリ限界では…
そ、そうか!国立高専か!!
定時や通信・・・いや、ネタか。
ともかく銀先生の人、わざわざ携帯からGJ。
制服なっちんガン萌えス!!
よし、なっちん。漏れが学校に行かせてやる!
と思ったが高校話じゃ白鳥きゅんは出れないな…
ヤバイ。ちょおヤバイ…どなたか何か良いネタを下さいorz
>>216 1・授業参観日を利用。
2・実は友人の一人が同じ高校の卒業生で、後輩に逢いに行くのについていく。
3・何故かコンクールとかで賞を取った白鳥君が美術部に呼ばれる。
4・学校に忘れ物をした梢ちゃんに同行。
5・弁当忘れたのを白鳥君が届けに行くとか。
…あんまりいい案浮かばないな。参考になればいいけど。
物は試しにと人格統合後のSS書いてみているけど、
五人の特徴を含めると完全にオリキャラになってしまう。OTL
病理的な事はよく分からないけど、そこら辺は多少吹っ飛ばしても大丈夫かな?
他の人格が出てきた理由ってまほらばの根幹でしょ?
少なくとも小島あきらの中ではそうなってる気がする。
そうすると、書いたとしても本編と被るか矛盾するかの
どっちかしかないから、どうも書きづらい。
シリアスネタの定番の登場人物の過去回想ってのは小島さんが自分で使っちゃうだろうしなー
ちょっと愚痴って見たかった。自分に力がないだけだと思う。今は反省している。
ちゆりは隆ちゃんか…>白鳥の呼び方
誰?
別にこのスレはネタバレNGじゃない希ガス。
てか、アニメ本スレ以外は平気でネタバレしてるよーな。
今月のWINGネタの千百合×隆士キボンヌ。
と、言うだけ言ってみる。反省はしてない。
確かに今月号をネタに小説を書きたい、という人がいてもおかしくない訳だしな。
それもそだったな。スマン。つまらんこと言った
今頃だが言ってみる。
3月号のWINGの棗×隆士キボンヌ
もうあるかもしれないがとりあえず言ってみた。今度は反省してる。
231 :
222:2005/04/27(水) 21:49:11 ID:3qNXIBk9
読んで速攻書いた。反省はしない。したくない。
正直すまんかった。
憧れだった朝美ちゃんが目の前で眠っている。
今は薬のせいで眠っているが、もう少したてば起きるだろう。
逃げられてしまっては困るので、目を覚ます前に拘束する事にした。
手錠をかけ、足を縛っておく。これで目を覚ましても逃げられる事は無いだろう・・・
目を覚ます前にキスをした。唇はとてもやわらかった。キスをした瞬間、目を覚ましてしまった。
まだ何もわかっていないようだ。その表情は驚きと困惑の色を隠せなかった。
俺の手に持っているナイフを見て表情が恐怖に歪んだ。
その表情だけでたまらない。勃起してしまった。やはりこうでなくては。
ここでキッと睨んでくるような女はとっとと殺してしまう。つまらないからだ。
服を着せたまま犯してもいいのだが、それでは満足できない。
それでは和姦と似たようなものだ。全裸にも同じ理由でしない。
やはり服はボロボロにしてやりたい。そうしなければ興奮できないからだ。
俺はまず服を手に持っていたナイフで切り裂いた。抵抗しようにも手錠が邪魔で抵抗できないらしい。
ビリビリと音をたて、朝美ちゃんの美しい乳首が露になった。
俺はその乳首をゆっくりと口に含み、舌で軽く刺激してみた。どんどん乳首が固くなっていく。
そして乳房をゆっくりと揉みしだく。朝美ちゃんの体温の暖かさを感じる。
呼吸がとても荒くなっている。顔を見ると泣いていた。
そんな朝美ちゃんを見て、可哀想だなどという感情は抱かない。
抵抗するのをやめてしまった。このままではつまらないので、綺麗な胸に僕の名前を刻む事にした。
白い肌にナイフを這わせる。胸のところからへそのあたりまでに自分の名前をナイフで刻んだ。
朝美ちゃんは何かを叫んでいたようだが、叫び声はとても心地よい音楽に聞こえた。
傷から血がにじんできている、俺は生暖かい血を全部なめた。とてもおいしかった。
手足の骨もついでに折っておいた。そうすると、床にお漏らしをしてしまったらしい。
おまえのために ここまできたんじゃねえ!
よくも あさみを おまえをおもちゃにしてくれたな!
こわい・・・
これもにんげんの サガ デスか
なぁ、抵抗されるから面白いんじゃねーの?
俺には良くワカンネ…
いや、陵辱好きってそんなもんなんじゃないのかなー、と。
>>240 第三者として考えるな。自分的に考えろ。
>>232 好きか嫌いかは別として、鬼畜カンベンとか言ったり逆ギレとかして作品をけなす気はない
ないけど、せめて一行あけて書いて欲しい。目が痛くなるから
まぁ今日9巻発売されたわけだし本誌買わない人もネタが広がるわけだ
せめて一行目にジャンルとかタイトルとか書こうよ。
>>227 その後の時間軸でSS書いてみている、いつできるかわからんが着たいせず待っててくれ。
246 :
245:2005/04/28(木) 00:09:54 ID:pZcotljS
すまん
着たい→期待だったorz
おれたちは モノじゃない…、かも。
232は(略
250 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 17:44:49 ID:s/FbrCDq
賛成中性アルカリ性〜
251 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 20:58:35 ID:PQojxsOI
梢シリーズならいくらでもラブコメ展開にもっていけるっしょ?
早紀で書いてみて自分で恥ずかしくなった経験者なわけだが。
・・・今現在銀先生が終わったから、後は梢シリーズ・珠美が書けるリストに入ってるかな?
とかいってみる
このままではスレが寂れてしまうと思うので、スレに活気をつけるためにSSを増援してみないか?と職人&閲覧者に言ってみる。
俺何言ってんだろうorz
とりあえずギャグでもいいのできぼん
俺も何いってんだorz
うおっしゃー!まってろい!
今に『あしなみそろえて』投下するから!せめてっ!連休中にはネ!!
フォー!祭りだ!祭りだ!この調子でスレに活気つけるぞ!
「はぁ・・・・」
隆士は溜息をつき、鉛筆を置いた。
スケッチブックに描かれているのは、恋人である青葉 梢。
かわいくて気立てがよくてしっかりしてて・・・多重人格な少女。
隆士は、そろそろ恋人として次の段階にいきたいな、とか思っているんだが、どうもうまくいかない。
何か言おうとしても気付いたら彼女のペースに巻き込まれているのだ。
【とりあえずここまで】
257 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 23:23:45 ID:PQojxsOI
何となく思いついたネタ。早紀ネタになりそうなんだが、やっちゃうべきか否か・・・・
258 :
76:2005/04/28(木) 23:51:36 ID:FKwn0rH5
久々?の投下です
漸く終わる兆しが見えてきました
>>257 やっちゃって下さい。期待してまつ
梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話
「Who were be It ?」
それでは投下ー
9/
「あれ〜?バラさん何やってんの?」
といきなり声を掛けられ、灰原由起夫は煽ったばかりの焼酎を派手に吹き出した。
「……桃、ソレはこっちの台詞だぞ?」
本体(?)である灰原が噎せて咳き込んでいるにも関わらず、右手のジョニーは全くの自然体で流暢に喋っている。
器用な人だ、と恵はつくづく思った。
―――現在地、鳴滝荘内炊事場。
恵はにゃははは、と笑い、
「だってねぇ…流石にあの二人の前を堂々と歩く訳には行かないでしょ?」
と言いながら、小窓から身体を乗り出す。
―――要するに、裏庭の方を迂回して来たという事らしい。
身軽な奴だ、と灰原はつくづく思った。
「だったら、俺だって同じさ」
言いながら、灰原は炊事場のドアを―――というより、その向こうに居る二人を―――見遣る。
「俺も…何か、出辛くなっちまってナ」
はぁ、と哀愁漂う溜息。
それとは対称的な、焼酎の瓶の詮を抜く"ポンッ"という景気の好い音。
その瓶をグラスに近付け―――かけた所で、
「だから、こうして酒を―――あ」
ひょい、と、恵の手がそれを取り上げた。
>>257 スレに活気をつけるためにやるでつ。
続きを期待。
「オイ、それは俺の―――」
「ゴメン、ちょっとだけ貸して! ね?」
と、恵は胸の前に手を出す仕草をする。
「『ね』って、お前…」
「大丈夫だって、カラにしちゃう訳じゃないんだから。
珠ちゃんに持って来てって言われてるのよ」
「珠が…?」
ジョニーが訝しげな表情を浮かべた―――様に見えたのは、多分気の所為だろう。
「うん…何だか―――」
―――思い詰めた様なカオしてた。
そう言いかけて、恵は言葉を飲み込んだ。
…明確な理由は無い、けれど。
それは、今、此処で、謂うべき言葉では無い。
確信的な第六感―――とでも言うのだろうか、彼女はそんな事を、そういう類のモノで感じていた。
「…桃?」
「―――ううん、何でも無い。…じゃ、コレ借りてくわね」
誤魔化すように、或いは逃げるように。
恵はそう言いながら、ドアノブに手を伸ばして―――
「―――夢を、見るんだ」
―――その手を、ピタリと止めた。
「…桃……?」
やや心配がかった灰原の声も、恵の耳―――には入っていたが、頭にまでは届かなかった。
なんだろう。
一種の既視感。
同じ様な台詞を、以前、何処かで―――
―――――夢を、見たんです。
「…………」
―――ああ、そうだ。
あれは、今とは正反対の季節。
空模様こそ今の様に晴れ渡ったモノだったけれど。
下を見れば、目に映るのは真白な積雪。
其処で「彼女」は、そう、告げた。
同じ顔の少女。
だけど、五人は全く別の「人間」。
性格は疎か、名前すら違う少女達。
だけど、彼女は一人。
「五人」という「一人」。
しかし、「五人」はあくまで「五人」。
「彼女」はその中の、歴とした「一人」。
緑川、千百合――――。
「…………」
何て事は無い。
「彼女」は唯、あの時と同じ言葉を口にしているだけなのだから―――
「……桃」
「………あ」
灰原の声で、恵は漸く気付いた。
涙が、頬を伝っていた。
10/
「―――夢を、見るんだ」
時刻、20時25分。
太陽のアピールは何時の間にか終わり、入れ代わりに上弦の月が凛々と空に輝いている。
太陽に負けじとあれほど五月蝿く鳴いていた蝉も今ではすっかり声を潜め、
代わりに少しばかり気の早い松虫や蟋蟀が、競って自己の主張を始めていた。
空には、月に負けず劣らず明るく輝く満天の星。
それをぼんやりと見上げながら、早紀は静かに、そう告げた。
「夢…?」
隆士が訊き返すと早紀は頷き、口を開く。
瞬間。
ほんの一瞬だけ、早紀が声を出すのを躊躇ったのを、隆士は見逃さなかった。
11/
―――気が付くと、アタシは路のド真ん中に居た。
「―――………………」
スクランブル交差点―――って言う名前だったっけか―――を彷彿とさせるような、バカでかい道路の上に。
「……………ココは…何処だ?」
ぽつりと一言、呟いてみる。
それは意味を持たない字句の羅列に、或いは同じく意味の無い音声の塊となって宙を泳ぎ、
やがて吸い込まれる―――その先は、空虚な空間ではなく、疎らな足音だけの喧騒に溢れた人込みだった。
「…………」
……何か、息苦しい。
全く…
何だってこんなに人が多い、ん―――?
「――――――――!?」
暫く周りを見渡していたアタシは、殆ど直ぐと言ってもいいくらいに。
―――「そいつ」に、目を留めていた。
例えるなら、正に鏡。
頭のてっぺんから爪先まで―――恐らくは、爪の長さから髪の毛の本数まで、
そいつを構成するありとあらゆる要素が、私のそれと完璧に一致していた。
―――眼の色と、恐らくは性格を除いては。
そいつは、とにかく優しいカオをしていた。
ぞっとする程の、優しく、穏やかな表情。
アタシには絶対に出来ないような―――何もかもを許して、ゼロに戻してしまうような―――優しくて、そして残酷な、表情。
「――――――」
アタシは暫く動けなかった。
蛇に睨まれた蛙のように。
冷汗とも何ともつかないモノが、背中を伝うのを感じながら。
「!」
やがて、そいつはくるりと後ろに向き直り。
アタシは「呪縛」から解放された。
「お、おい!待て!待てって!」
徐々に遠ざかって行くそいつの背に向かって叫びながら、
アタシは今迄の「呪縛」が嘘のように、またそいつの背を目掛けて走り出す―――筈だった。
―――が。
「オイ!待―――…痛ッ!」
一歩を踏み出したばかりのアタシを、無慈悲な人込みの波が阻んだ。
何時の間にかは判らないが、気付くとヒトの数はさっきの倍くらいになっていた。
「ちょっ、どい…!
…おい、通せ!どいてくれ!」
幾ら叫んでも、人波はアタシに見向きもしないで流れて行く。
無理に流れに逆らおうとしても、アタシ一人では何百、いや何千というヒトの波には到底太刀打ち出来ず、
唯アタシだけが体力を消耗して、余計に流され易くなってしまう。
感情が無いモノというのは恐ろしい。
慈悲も憎悪も―――関心すら感じずに、唯迷い込んだ者を飲み込んで行くだけ。
そういう「生き物」なのだ。この波は。
そうこうしているうちにそいつは刻一刻と、徐々に、しかし確実に遠退いていき、
最早その姿すら見えなくなりかけている。
「アタシはお前に―――くッ…おい!待て!
頼む!待ってくれ!」
『お前に』―――何なのだろう。
アタシは何故、此処まで必死にそいつを追い掛けているのだろうか。
正直、自分でも理由なんて解らない。
…いや、理由なんて知った事じゃない。
だけど、頭の何処かでアタシは感じていた―――いや、解っていた。
アタシは、そいつを追い掛けなきゃいけない。
そいつに追い付かなきゃいけない。
追い付かなきゃ、いけない、のに。
「待、って、く―――――……」
そいつの背中が、
そいつの姿が、
消えてゆく。
見えなくなる。
目の前が霞む。
人込みも、何時の間にか居なくなる。
―――遅いんだよ、今頃。
そう呟きながら、やがてはアタシも―――
……終わったのか?
272 :
258:2005/04/29(金) 00:14:06 ID:cE9Lg74+
今回はここまでです
またしても「夢」がキーに?なっています
はてさてこの「夢」には如何なる意味が?(何)
そして、今回の話。
以前書いたSSと意味も無くリンクさせてみました
「千百合の件」については保管庫のSS「Correctruth fou herself」をお読み下さい(って宣伝?)
では
エロパロ板にしてはかなりの日/レスがあるよな。
たぶん寂れないよここ
書き手の職人さんたちが多いからね
読者の多い原作で何よりだよ
エロパロなのに、エロがない
だがそれが良い
早紀ちゃんSS(・∀・)イイ!!
ここギャグ系OK?
どんとコイ、です☆
『あしなみそろえて』の作者よりもう一度報告に。
思っていたより作業難航中!っという言い訳のもとまだ書きあがっておりませんー…
この連休中に!この連休中には何とか…っ!と思ってパソコンの前に座っても頭の中に何も浮かび上がってこないんだよおおおぉぉぉ…
早紀ちゃんの時とか今の最初のあたりのほうはスイスイ書けてたのにナー…
待って下さっている御方(が、まだ居らっしゃるのなら)、申し訳ございません…
>>282 ガンガレ。
俺は専門学校休みだからマターリと待ってるよ。
>>282 書き手じゃないんでよくわからんが煮詰まってるときは一度頭の中を空にしてほかのことに打ち込んでみるのがいいかと思われ。
私たちはマターリとあなたの復活を待ちます
最近投稿がないな(´・ω・`)
今がんばっているものがここに一人 ノシ
今日中にまとめるつもりでやんす
まあ、書き手さんも仕事があるだろうし、いつも暇なわけではないだろうからね。
気長に待とうではないか。まほらばがアニメ化する前なんて、20レスぐらいで即死してたんだぞ…
エロなし早紀SSの者ですが
ラスト近くにして割と難航中…orz
連休明けに一回投下、その後一回投下で完結予定です
無駄に長くなってしまいましたが
もう少し、もう少しですので暫しお待ちを…
こういうのって、書く前に妄想してる時が一番楽しかったりしますな。
脳内妄想がそのままテキスト形式のファイルにできたらなあ、とか思ってしまったり。
>>291 物凄いわかる、なんか頭の中ではすごい盛り上がってるんだけど
いざ書こうとしたらなかなか上手く表現できなくなるとかよくあるよな。
age
295 :
287 カニ:2005/05/03(火) 03:58:15 ID:87KdVsao
すんません遅くなりました
え〜、とりあえずひとつ書いてみたの投下してみます
稚拙な文章かと思いますがお許しください
ちなみに本誌今月号以降の白鳥×千百合のギャグ系です
でわ↓
「待つのです!隆ちゃん!!」
「い、嫌だよ!」
その日、白鳥隆士は隆子ちゃんカツラをつけて鳴滝荘廊下を走っていた。いや、逃げ回っていた。
「コレを着てあなたも正しい服飾になるのです!」
追跡する者、青葉梢・・・・・・ではなく今日は緑川千百合ちゃん、が服を片手に追ってくる。
「間違ってる!ソレは明らかに間違ってるよ千百合ちゃん!!」
「いいえ、正しいのです!!これこそが隆ちゃんにふさわしい!!」
そうしてバッ!と前に掲げているモノ・・・・
妙に服の面積が少なくて、黒くて、胸の辺りに名札が付いている……
そう、スクール水着(女性用)である!
「さぁ、隆ちゃん!コレを着てアナタも正しい・・・」
こんな時、いつもは周りの状況に流されっぱなしの白鳥くんだが、
「イヤだよ!そればっかりは絶対イヤだ!!」
さすがに男として、何より人として断固として拒んだ。
「逃がしませんよ、隆ちゃん!」
「うう、何でこんな目に・・・・」
逃げ回りながら事の発端を思い出す。
事の発端は1時間ほど前の事、
「ただいま〜」
「お帰りなさい、白鳥さん」
帰ってきた白鳥くんを梢ちゃんが迎える、ここまでは普通の光景だ
「あ〜、今日も疲れたなぁ〜」
「白鳥さんお疲れですか?」
「うん、ちょっとね」
「あ、あの・・・・・よろしければ、肩でも・・・揉んで差し上げましょうか?」
「えっ!じゃ、じゃあお願いしようかな・・・」
もじもじしながらそう言ってくれる梢ちゃんの可愛らしさにドキドキしつつも、しどろもどろに答える
もみもみもみもみ
いつかのように縁側に座って肩をもんでもらう
以前ならガチガチになってしまう所だが、今は付き合っているという状況からか、自然にふるまえる。
「気持ちいいですか、白鳥さん?」
「うん、ありがとう」
と、振り向いた。
ポフッ
何かやわらかいものに顔が当たる・・・・と言うよりやや顔が埋もれてる
そう、梢ちゃんの胸に。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・ハッ!ゴッ、ゴメン!!」
あまりに突然の出来事で顔を放すのを忘れていた
梢ちゃんは表情が固まっている
と、梢ちゃんの顔がだんだん赤くなってきた
プシュー・・・・ボンッ!!!そんな音と共に梢ちゃんは真っ赤な顔して倒れた。
「こ、梢ちゃん!」
数分後
目覚めた梢ちゃんは千百合ちゃんになっていた、そして
「ホーーーーーーーーーー!!!!!」
「うわっ!!」
走り去ってしまった・・・・・。
「あぁ、そうか」
今日は顔を隠すものが何も無かった。
「ふぅ、あまり気が進まないけど・・・・・」
部屋にカツラを取りに戻った。
そしてカツラを着けて出てくると、
荒い息をした千百合ちゃんが縁側で座っていた。
そして廊下の向こう側には毎度のごとく桃野さん、朝美ちゃん、沙夜子さんの三人が着せ替えられて散らかっていた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・」
「ち、千百合ちゃん?」
「ハッ!隆ちゃん!?」
今度は逃げられずにすみそうだ。
「大丈夫?」
「え、ええまぁなんとか」
「ゴメン、驚かせちゃって」
「いえ、それはいいんです。それよりも隆ちゃん」
「なに?」
「またそのような正しくない格好を・・・」
「ハイ?」
ちなみに、白鳥君の格好は背中に「抜群」前面に「達人」と書いてあるシャツである(4巻参照)
「ちょっと待ってて下さい、すぐに選んできてあげます」
「いや、あの・・・・」
千百合ちゃんは足早に衣装室に歩いていった、
そして待つこと数分後、
何かブツブツ言いながら千百合ちゃんが出てきた
「コレはさすがに・・・・・・いや、でも・・・・・・・・この機会に・・・・たとえ私が・・・・・・・よし!」
そして突然笑い出す。
「ふふっ、ふふふふふ」
なんだか凄い笑みを浮かべている。
「あの〜、千百合ちゃんどうしたの?」
「あぁ、隆ちゃん決まりましたよ。コレです」
「これって、これって、これって・・・・・」
「さあ!初の試みですよ!!」
「スクール水着じゃん!!しかも女子の!」
「ええ、そうです」
「こ、これを僕が?」
千百合ちゃんは笑顔でうなずく
「い、いやだぁぁぁ〜」
白鳥君は逃げ出した
「あぁっ、待つのです隆ちゃん!!」
こうして白鳥くんの逃走が始まった
「くっ、ボヤボヤしてる場合じゃないな」
回想を終えた白鳥くん。かなりあせっている
ああなった千百合ちゃんは誰にも止められない、逃げても無駄な事だろう。
だが、あれを着るのだけはゴメンだ。
「早く逃げないと」
ふと、こんな事前にもあったなぁと思い出す。
そう、初めて千百合ちゃんと会った時だ。
「あの時は確かトラップに引っかかって・・・・・ん?そう言えば」
トラップのことを思い出して走りながら廊下の先を見ると、少しヘコんだ場所があった。
「危ない危ない、思い出して良かった。・・・・とうっ!」
白鳥くんはジャンプして飛び越えた。
実際の所、避ければいいのだが、なんとなく飛び越えたかったのだ。
しかしそれがアダとなった。
スタッ、ガコ!「なぁっ!」ズボッ!!!
考えが甘かった、着地した先にも落とし穴があったのだ
「し、しまった!!!早く抜けないと・・・・」
脇のあたりまである落とし穴から抜け出そうとじたばたもがく。
「くおおおおおお!!!ふぅ・・・・・」
やっとの事で抜け出せた、が
「つーかまーえた♪」
「ハッ、しまった・・・・!!」
千百合ちゃんが眼前に迫ってくる。
「ち、千百合ちゃん落ち着いて!僕にそれ着せたら千百合ちゃん多分気絶しちゃうよ!?」
「もとより承知の上です、こんな機会滅多にありませんからねぇ、
たとえ結果として気絶する事になってもチャレンジする価値はあります」
「でも僕男だよ!?」
「言ったでしょう?隆ちゃんは性を超越した存在だと。カツラさえ着けてればOKです」
「そんな無茶苦茶な・・・・」
「さぁ、お着替えタイムです!」
邪悪な(?)笑みを浮かべたまま千百合ちゃんの腕が高速で迫ってくる。
この時千百合ちゃんの腕が4〜5本に見えたとか・・・・。
あっという間に上着のボタンが外され、靴下がはぎとられていく
残るはズボン、シャツ、パンツである。
「う、うぁぁぁぁぁ!!」
隙を突いて逃げ出そうとする白鳥くん。
「逃がしません!」
と、千百合ちゃんの手が白鳥くんのズボンをつかむ。
そして、お約束が起きた。
ズルリ
脱がしかけのズボンが脱げた、それも パ ン ツ も ろ と も
ゴンッ!!
ズボンが引っかかって頭から転んで気を失う白鳥くん。
そして、orz ←こんな体勢の白鳥くんのあらわになった尻を真正面から見てしまった千百合ちゃん。
「あ・・・・あぅ・・・・」
プシューと真っ赤な顔から蒸気を立てながら何とか正気を保とうとする千百合ちゃん。
しかし、ある事に気づいてしまった。
白鳥くんは膝までズボンが下がっている。
そして尻を千百合ちゃんに向けた状態で気絶している。
千百合ちゃんは見てしまった、裏側から白鳥くんのおいなりさんを・・・・。
ボカーン!!!
千百合ちゃんの頭は大爆発を起こした。
そして仰向けにぶっ倒れて気絶してしまった。
全てが終わった
後に残るのは、着せ替えられた桃野さん以下2名。
シャツ1枚でケツ丸出しのまま気絶している白鳥くん。
これ以上ないほど顔が真っ赤な状態で気絶している千百合ちゃん。
名札に「しらとり」と(わざわざひらがなで)書いてある放置されたスクール水着。
パシャリという音、「ふふふ〜」と言う謎の声。
まさに混沌(カオス)である。
死屍累々のこの状態は灰原が帰ってくるまで続いた。無論、最初に白鳥くんを起こした。
ちなみに、後日。
白鳥くんは珠実ちゃんに服従を誓ったとか。
もちろん、梢ちゃんは何も覚えていない。
303 :
カニ:2005/05/03(火) 04:10:11 ID:87KdVsao
とりあえず終了です
スンマセン、訳わかんないですよね
ただおいなりなだけの話が何故か書いてるうちに膨らんでって・・・・
しかもエロ無いし・・・・修行しなおしてきます
乙!なんか自然で(・∀・)イイ!!
なんだってこんな時間にwとにかく乙。
脳に浮かんだシチュをそのまま見事に文章化したみたいで実に私好みでしたわ。
うほー、ずーっと寝てたらイイのが来てましたねネー。
中の人が楽しそうにこれを書いているのが素直に浮かぶヨw
自分も妄想の思うがままに書けたらイイナーと2週も投下出来ないマンネリ書き手として思う。
もうちょっとで…!
307 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 21:56:37 ID:XbAxkMiT
沙夜子さんのエロパロって意外と無いな。
どうして書かないんだろ?人気あるのに。
相手が居ないから。
身持ちが堅いからね…。
原作であそこまで言い切られるとヘタにくっつけられないし、
旦那は名前不明だし。
お金がないから体を売る、みたいな展開を望んでる人はこのスレにはほとんどいない。
310 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 23:18:09 ID:NKVw3OWi
・・・ゴメン。白鳥と結婚させるSS(無論ジュンアイ)を書いた漏れがいる
結婚=親子ドンブリの図式が成り立つから
実は美味しい設定
「さっさといきなさいよ、この下手くそ!」
珠実は気丈にも犯されながら暴漢をにらみつける。
〜1時間後、珠実は5人に輪姦中だしされた。
珠実「もう、満足したでしょ。返して」
暴漢A「まだまだ足らねえよ。お前が無理ならこの子に相手をしてもらおうかな。」
珠実「ま、まって!私がもっとするから!」その言葉を聞いた瞬間、珠実の表情が変わった。
珠実は残る気力を振り絞り再び奉仕をはじめる。
暴漢A「そんなにこいつが大切か?くっくっ・・」
さらに1時間後〜
体力型ファイターの珠実もさすがに動きがにぶる。
暴漢B「ちっ、つかえねーな」
珠実は暴漢達にぼろ雑巾のように投げ飛ばされた。
暴漢C「じゃあ、この子をいただくとするか」
珠実「やめて!!梢ちゃんには手をださないでえええええええ」
精液と鼻血と涙で顔をくちゃくちゃにしながら珠実は叫んだ。
梢はこの悲鳴でようやく目をさました。
精液のむっとする匂いに驚き周りを見渡すと、犯されきった珠実と下半身を
むき出しに自分に乗りかかろうとしている知らない男が視界に飛び込んできた。
「い、い、いやあああああああああああああ」
梢はあまりのショックに意識を失い・・・・・・・魚子がでてきた。
「あれ、ここどこ? お兄ちゃんどうして裸なの?あっ、珠実ちゃん!!」
「逃げてー魚子ちゃん!!」
暴漢C「なんだ、こいつ様子がさっきと違うぞ・・・・・まぁ、やれればいいか。」
魚子「????いたい、いたいよっ!!お兄ちゃん(←白鳥)助けてーーーー」
(中略
2時間後〜
早紀、棗、ちゆり、魚子はかわるがわる人格が入れかわり犯された。
「ふぅ〜こいつ、なんか別人みたいなのが何人かいて楽しめたな、
外国に高くうりとばそーぜ。今夜便がでるしよ」
暴漢達は笑いながら気を失った梢を車にのせてその場を立ち去った。
その晩、珠実は首を吊った〜
漫画では千百合は白鳥のこと「隆ちゃん」て呼んでるの?
アニメだと「白鳥さん」だったと思うが。
>>313 よくも たまみを こずえをおもちゃにしてくれたな!
おれたちは(ry
_, ,_
( 'Д')
⊂彡☆))Д´)<<313
>>314 恋人になったあとの愛称。
それまでは名前すら呼んでなかった(呼び方はあなた)
>>317 thx.
そうか恋人になったのか。
恋人になったんじゃ、
魚子の「お兄ちゃんと一緒にお風呂に入るぅ〜」イベントとか
「お兄ちゃんのバカバカ(ポカポカ)」イベントとかは面白くないよな。
何を言っているディスカ! 恋人になったからこそ
その設定が生かされるのではないか!?
…つまりうp希望と言う事だけど
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' (
>>313)
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
321 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 22:36:59 ID:S3gD8n3i
いやいや、アレはロシアンフックだろう。
とりあえず320はGJ
>>320は力石(右)vsジョー(左)の激闘。
結果的に右が勝ちますが左は死にます
324 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 00:32:19 ID:sY/ohdmB
>>318 誰かが『恋人のする行為』と称して(まぁする行為なのだが)魚子に入り知恵をして・・・・・・・・・俺何言ってんだろうorz
>>321-323 かなり脱線しとる。
325 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 00:34:59 ID:X2SE1IR8
朝美と仲良くしてたら嫉妬した魚子が・・・
>>325 (・∀・)ソレダ!
職人の中でこのネタに挑戦してくれる者はおらぬか!
ネタが沸いたら自分で書いてみるというのもいいんじゃまいか
さて、流れが止まってるみたいなので、
また書かせてもらいましょうか。
夜にはうpできるかぁ・・・?
>328
今も充分夜だよ
331 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 16:16:08 ID:X2SE1IR8
朝美と魚子を手込めにする隆士。
魚子の記憶を共有する別人格がそれを気に入り、三人でラブコメ・・・ごめん需用なさそう
朝美ちゃん混ぜなら、
梢×白が大人な事をしている→それを目撃した朝美がハアハアと一人で大人な行為に耽る。
→それを白鳥に発見されてしまい→なんだかよくわからないけれど3人でハアハア
というエロ同人にありそうな流れも良いんじゃないかなーなどと考える今日この頃。
・・・まあ、私が途中まで書いて投げ出した話なんだけど('A`)
335 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 00:27:49 ID:scH2q0qC
僕はあわてて答えた。
「ふふふー隠しても無駄ですよ〜〜私にはわかるです〜」
そのとおりだ。勘が鋭いこの娘でなくても僕の動揺振りを見れば一目瞭然でわかる。言い訳をしてもしかたないからすべてを打ち明けることにした。
「ほうほう〜そうですか〜やっぱりそうだったんですね〜〜」
はじめからわかってたくせに・・・まぁこれでなにも隠す必要はなくなると思うと内心ほっとした。しかし彼女はこんなことまで訊いてきたのだ。
「それで白鳥さんはえっちしたことありますか〜?ひとりえっちじゃないですよ〜(笑)」
僕は拍子抜けしてしまった。この娘の奇奇怪怪な言動にも慣れてきたつもりだがさすがにこの発言には驚いた。僕があっけにとられ無言でいると彼女は淡々とまた訊いてきた。
「白鳥さんは女性と肉体的関係を結んだことありますか〜?」
さっきのストレートすぎる発言に比べればかなり抽象的な表現だ。しかしその意味することは同じである。僕はもうはっきり答えた。
「あるわけないないでしょ!冷やかしにきたんなら帰ってよ!僕はレポートの作成で忙しいんだから!!」
ほんとはレポートなんてないんだけどとにかく。
すると彼女は僕の強めな発言に少しも臆することなく
「別に冷やかしにきたんじゃありませんよ〜私はそんな白鳥さんの悩みを解決してあげようと思ってきたんですから〜」
別に悩んでるわけじゃないんだけど・・・とは言えなかった。なぜなら僕が無理をしてると思われてしまうからだ。それにまったく気にしていないというわけでもないし。
「解決ってどういうこと?」
僕は素直に尋ねた。誰か知り合いの女の子でも紹介してくれるのだろうか。
「ですから私が白鳥さんのお相手をしてあげようかと〜」
ぼくはさっきの百倍驚いた。
白鳥さんのえっち〜〜
〜
僕は生で女の子の胸をみるのははじめてだった。それにしても彼女の胸は大きさといい形といい申し分なかった。
「白鳥さんの好きにしていいですよ・・・」
「珠実ちゃん・・・」
僕はもう理性が本能を抑え切れなかった。ひたすらただ無心に彼女の胸を舐めつくした。そのときはもう梢ちゃんのことなど頭になかった
彼女の顔がすごくかわいく見えた。いつもの朗らかな表情とはうってかわり恥ずかしそうに赤面してたのがさらによかった。
336 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 00:31:36 ID:scH2q0qC
「あれ〜珠実ちゃんって処女だったんだ〜。でも初めての相手が僕でよかったね。」
「白鳥さん痛いです・・・もう許してください・・・」
「お願いします!膣内だけはやめてください!妊娠しちゃいます〜〜〜!」
「・・・おはよう珠ちゃん・・・昨夜のこと覚えてる・・・?」
「もちろんです・・・まだ腰が痛いです・・・」
「でもまさか白鳥君があんな酒乱だっとはね・・・」
「桃さん今まで白鳥さんと宴会やっててきづかなかったんですか?」
「白鳥君今まであんま飲んだことなかったからね・・・昨夜はちょっと飲ませすぎちゃった。」
「桃さん!私はあんなことされちゃったんですからね!ほんと恨むですよ!・・・薬局屋行きますからちゃんとつきあってくださいです!・・・一人じゃ恥ずかしいですから」
「まさか妊娠検査薬買うの?だいじょーぶだって〜〜危険日じゃなかったんなら。」
「・・・つきあってくれますよね・・?」
「・・・わ、わかったわよ。」
「あれ二人ともおはよう〜。昨夜の宴会どうだった〜」
「どうだった〜って白鳥さん・・・あんなことしといて何も覚えてないんですか・・・?」
「へ?僕なんかしたの。ごめん全然覚えてないんだけど・・・」
「だめよ!珠ちゃん!白鳥君だって悪気があってやったわけじゃないんだから!ここは私たちが大目にみてあげなきゃ。」
「うぅぅぅ・・・・」
「じゃあね!僕今日は急いでるから!!」
「それにしても梢ちゃんといい白鳥君まで普段とまったく違う人格がひそんでいたとはね〜やっぱあの二人はどことなく似てるのかもね〜」
「梢ちゃんは白鳥さんみたいなあんなことしないです!!」
337 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 00:34:37 ID:scH2q0qC
「はぁ・・・困ったなぁ・・・どうしよう・・・」
「何か困ったことがあるんですか?白鳥さん。私でよければ力になりますよ。」
「いや、大丈夫だよ梢ちゃん。気にしないで。」
「そうですか・・・」
言えるわけない・・・ヌードモデルになってくれなんていえるわけない・・・それにしてもなんでこんな課題を出すんだろ・・・一介の学生にそんなことできるわけないじゃないか。
いくら芸術だのいったってそんなの通じる女の子なんているはずない!しかたない、この課題はあきらめよう・・・きっとほかのみんなもできないはずだ。
「あの白鳥さん・・・ヌードモデルをお探しなんですか・・・?」
「え!!??なんで梢ちゃんわかったの!?」
僕は一切口にしてはしてないはずだ!まさか僕の心を読み取った!?
「いやその、さっき白鳥さんが落としたこの紙に書いてあったので・・・」
「それは課題のプリント!いつ落としたんだ!?
「私やってみます・・・白鳥さんに描いてもらえるのならヌードでもいいです。」
「梢ちゃん・・・ほんとにいいの?描いたやつ提出するんだよ・・・?」
「はい、」
なんかいきなりすぎて笑った
☆チン 続きマダー? チン☆ ∧_∧
ヽ___\(\・∀・)
\_/ ⊂ ⊂_)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
GJ&乙
続きはあるの?
流れをぶった切って
昨日(今朝?)書くと言ったやつを投下〜
気が付くと周りにはたくさんの人がいた。
知らない人に囲まれて恐怖の感情があふれ出てくる。
泣きそうになるのをこらえ、ここが何処か確認する。
ガタンガタンと規則的な音。
壁の方へ目をやると、窓から外の景色がすぎていった。
上を見ると輪状のものに帯がくくりつけてある物がぶら下がっていて、
他には看板なんかが幾つも並んでいる。
これらのことから導かれる答えは―――――
(ここは…電車の中……かも?)
紺野棗は相変わらず泣きそうな顔をして俯く。
お気に入りの髪型に変えたかったが、
そんな余裕も無く、できるだけ小さくなって考えをめぐらす。
さっきまで自分は何をしていたか?
なぜ自分は電車に乗っているのか?
そして今この電車はどこへ向かっているか?
特に3つ目は重要だった。棗も一応自分の住んでいる地域の地形を知っていたが、
殆ど、というか、外で気が付いた時以外は、全く外に出たことが無かった。
昔、学校で目が覚めた時は珠実が一緒にいてくれたから
帰る事ができたが、今はいない。
棗の性格からして、人に道を聞くということは、できなかった。
(そういえば、学校の帰りだった……かも)
珠実のことを思い出して、自分が学校からの帰りであることに気がつく。
今日は彼女の姿が見えない。
梢のことを守るために、こうやって人格が変わったときのために、
彼女はいつも一緒にいるのだから、彼女がいないのはおかしかった。
もっとも、棗自身はそんなことには気づいてないし、珠実がいない理由もちゃんとあった。
(珠実ちゃんは……いないの…?)
そう思って、あたりを確かめようとした時だった。
「!!」
お尻の辺りに違和感を――人の手に触られたような気がした。
(気のせい…かも)
そう願った。
しかし、彼女の願いは叶わない。
スカート越しに、見知らぬ人の手が棗のお尻を撫で摩る。
「…っ!!!」
声を上げることができない。恐怖で相手の顔も見ることができない。
(ち、痴漢……かも?)
認めざるをえなかった。
自身のお尻にあるのは紛れも無く人の手であるし、
その手はスカートの下から―――
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
そう。気が付くとスカートの下から触られている。
それだけではない。
腰の辺りにもう一方の手があり、制服の下にもぐりこでくる。
「はぅ……ぁ…」
ブラをずらされ、直接胸を触られる。ゆっくりと撫で回した。
胸の形を確かめるように大きくゆっくりと撫でる。
(りゅ、隆士君にしか、触られてないのに……)
しかし、その手は止まらず、その柔らかさを楽しむように揉み出した。
「ぁ……あぅ…」
誰にも聞こえないくらい小さな声で喘ぐ。
手の主にはその小さな声をも楽しんでいるかのようだ。
手を休めるそぶりも無く、胸を、そしてお尻を撫で回す。
抵抗しようと体を振るが、狭い車内では大した動きも出来ず、
逆に、動く度に撫でられる結果となった。
「ふぅ…はぅ……」
しばらくして棗は抵抗するのを止め、身をゆだねる事にした。
確かに怖かったし、恥ずかしかったが、
快感が自分を喰らっていった。
感覚が鈍ってきたからか、
触り方も手の感触も、隆士としている時のような錯覚を覚えた。
急にお尻を触れていた手が、棗の秘所に近づく。
「んっ……」
十分に塗れた秘所に指が入り込んでくる。
ゆっくりと出たり入ったりを繰り返し優しく愛撫する。
(隆士君……隆士君…)
脳裏に浮かんだ愛しい人の顔を思い浮かべる。
今時分の後にいるのが彼ならどんなに嬉しいことか。
「…士…君…あぅ…隆士くぅん……」
いつのまにか思っていたことを口に出してしまっていた。
それを聞いた手の主が動くのを止めた。
「え……あれ?……棗ちゃん?」
耳まで感覚が鈍くなったのだろうか。まるで、本当に彼の声のような―――
棗はボンヤリした頭で後ろを振り向く。
もし違ったらどうなるか――ということを考えるだけの思考力は今は無かった。
そこに彼は―――
―――いた。
「棗…ちゃん……その…」
「…」
倒れるように抱きつき安堵する。
「…怖かった…かも」
「えっと……ごめん…その、いきなり」
珠実いなかったのは隆士がいたからだった。
電車の急な揺れで隆士に胸を触られてしまい、人格が変わってしまったのだ。
隆士も膨れ上がった衝動を抑えきれず、ついついやってしまったのだ。
梢が棗へ変わったことは今の今まで気づかなかった。
「でも……よかった…やっぱり隆士君だった…」
ほうっとした表情で棗が言う。
「分かったの?」
「うん…なんとなく…」
「そっか…それはちょっと嬉しいかな…」
小声で話す。周りには人がいっぱいなのだから悟られてはいけない。
「でも…」
「…でも?」
電車が停車した。隆士たちが降りるはずの駅だ。
「痴漢するのは良くない…かも」
車内の空気が変わった。
ぷしゅっとドアの開く音。
隆士は棗の手を引き全速力で駅を電車を出た。
「……?」
隆士は困った顔で走りつづける。
棗にはその理由がわからない。だが、
(私も…困ったんだから…ちょとだけ…困らせても…いいかも)
棗は手を引かれて笑顔で駆けて行った。
先に謝罪を。
半角二次元板のまほらばスレの皆さん、
ごめんなさい。
二度ならず三度も誤爆してしまいました・・・
そして感想を。
・・・短いです。今はそれしか言えない・・・
それ以上言えるテンションじゃないです・・・
Ω<な、なんだってー!
頼む続きを頑張ってくれ
>>349 気にするな。誤爆はよくあることだ。
俺は楽しめたよ。次も頑張ってくれ。
途中までちょいと心配だったけれども、やたらと腰の低い書き手さんの素直な優しさが
感じられるお話になってよかった良かった
この後のお約束としてはやはり、このまま二人でトイレに駆け込んで・・・
乙&GJ&どんまいでした
素でなっちんが痴漢されてるかと思ったが…隆士君で安心した…かも
困らせるのに期待(*´Д`)
>>349 棗ちゃんがオヤジに痴漢されてる・・・と思ってドキドキした。
「春ですねー・・・」
「そうだねー・・・」
春の陽気に誘われて、というか。
日曜日の昼間。特に予定もなく、一番暇を持て余す時間。
隆士と梢は縁側に座ってまったりとしていた。
「桜、綺麗です。風も気持ちいいし・・・」
そよ風になびく髪をそっと押さえて、梢は気持ちよさそうに目を細める。
そんな梢を横目で見て、隆士は僅かに赤くなった。
「・・・うん、綺麗、だね」
「ですよねー」
明らかに隆士の言った「綺麗」の対象がずれていたようだが、梢は気付かぬまま答える。
隆士はというと、そのことに別にがっかりした様子も無く。
脇に置いてあったスケッチブックを手に取った。
「白鳥さん?」
「なんか、描いてみたくなったから」
梢に笑顔とともにそう答えて、隆士は白い紙に形を刻んでいく。
心なしか楽しそうな隆士を、梢も嬉しそうに見守る。
「白鳥さんは、絵を描いてる時って凄く楽しそうですね」
不意にかけられた言葉に、隆士は驚いたように梢に顔を向けた。
「そう、かな?」
「はい」
いつもの無敵の笑顔で肯定されてしまい、隆士は赤面したのを誤魔化すようにスケッチブックに視線を戻した。
またしばらく、ペンの走る音が静かに響く。
「・・・梢ちゃんが応援してくれるから、梢ちゃんが僕の絵を喜んでくれるから、自分のためだけじゃなく、梢ちゃんのためにも頑張りたいって思うから、かな」
「・・・え?」
梢の疑問符に、隆士の腕の動きが完全に止まる。
「・・・僕、今、何て言った?」
「えっと・・・」
無意識に口走ってしまった言葉に硬直する隆士と、その言葉に込められた意味に停止する梢。
桜の舞い散る縁側に、その桜よりも鮮やかに赤くなった二人の住人。
隆士のスケッチブックには、桜の木の下で気持ちよさそうに佇む梢の姿が描かれている。
>>355 ヤバイ、エロパロ目当てがキッカケでここに足を運んだ小生だが、
一番読みたかったのはこれかもしれん・・・
(ただ単に白蒼いちゃいちゃシチュが好きなだけと言う説もあるけど
ぬくぬくなお話も好きよー(・∀・)イイ!!
>>355 まほらばはやっぱ
こんなのが一番良いよな・・・
とりあえず最高すぎです
360 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 18:00:51 ID:iOd0uyO2
サイコーとだけ言ってみる
最近オモタこと。
まほらばでストーリー重視のお話が書けるような伏線を
小島あきらさんが全部自分で使ってしまうような気がしてならない…
登場人物の過去話やサブキャラの小ネタまで。
363 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 22:40:32 ID:ITLqvho3
「おまえのせいでっ…」
「何よっ。」
鳴滝荘の一室で男女が口論をしている。
「あっ」
少女は訳がわからず呆然と立ち尽くしていた。
(どうして?)
364 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 23:22:48 ID:6fSXAgrI
「あのね・・・今日、朝教室に入ったら机に『おまえ、きもちわるい』って・・・ねえ珠実ちゃん?私って気持ち悪いのかなぁ」
梢ちゃんは笑っていましたが目には涙があふれていました。そんな梢ちゃんを見たら私も目頭が熱くなりました。
(梢ちゃんは何も悪くないのに!!どうして、どうしてこんなことされなければならないんですか!!)
私は心の中で叫びました。とても悔しい。こんなひどい目にあわされている親友に何もしてあげられない自分が情けない。
「梢ちゃんは全然気持ち悪くなんかないですよ・・・」
そんなことしか言えない自分に対して悔しかった。私はもう涙が止まりませんでした。
「珠実ちゃんが泣いてると私も悲しくなっちゃうよ・・・」
梢ちゃんはそういうと私を抱きしめました。
あとは白百合にでもなんでもするがいいです〜〜〜
>>364 駄文(・∀・)カエレ!
まほらばクオリティを汚すな。
なんで中途半端に止めるの・・・
366 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:05:06 ID:r7LsqSAy
「・・・・」
梢は、ふと見た先で眠る恋人と朝美の姿を見た。およそ内職の手伝いでもしていたのだろう、軒下で肩を寄せあい二人が、仲の良い兄妹に見えて。
「いいお天気・・・。私もお昼寝しちゃいましょうか♪」
太陽は穏やかに地を照らしている。
まさに小春日和というべきこの日に、昼寝をしないのはもったいない気がして。
梢は、隆士の膝に頭を預け・・・幸せな眠りに落ちた。
「・・・はぁ、梢ちゃんの寝顔はやっぱり可愛いですねぇ・・」
「全く。幸せそうな顔しちゃって・・・」
ゆっくり昼寝している三人を見た珠美と桃乃が、そう言っていたり。
>>364 駄文なんだろうが悲しくなって泣きそうになった
>>366 やっぱこういうのはいいねGJds
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( きもちわるいと書いた奴
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
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`、_〉 ー‐‐` |_/
例のコピペでやってみた。
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の公園行ったんです。公園。
そしたらなんか友人が一人で座ってるんです。
で、よく見たらなんかスケッチブックが持って、ため息混じりに落ち込んでるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、一目惚れ如きで普段来てない公園に来てんじゃねーよ、ボケが。
一目惚れだよ、一目惚れ円。
なんか協力してくれとか言ってるし。恋のためには手段を選ばないのか。おめでてーな。
よーし彼女の似顔絵見せちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前な、それ僕だから早く忘れろと。
恋愛ってのはな、もっとまともなべきなんだよ。
管理人さんがいつ人格が変わってもおかしくない、
告白するか告白されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。邪魔する奴は、すっこんでろ。
で、やっと落ち着いたかと思ったら、そいつが、どこの誰なんだー!?、とか言ってるんです。
そこでまた長考ですよ。
あのな、なにもかも正直に言うなんて危険なんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、でもまぁいいや愛してる白鳥、だ。
お前は本当に僕と付き合いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、衆道に目覚めたいだけちゃうんかと。
恋愛通の俺から言わせてもらえば今、恋愛通の間での最新流行はやっぱり、
「彼女」の姿になって本当のことを言う、これだね。
お古の制服を借りて女装。これが通の終わらせ方。
女装ってのはスカートが短めになってる。そん代わり今日だけ。これ。
で、それにごめんなさい。これ最強。
しかしこれを言うと次からそいつは落ち込んでしまうという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあそいつ、エロールは、どうか幸せになって下さいってこった。
確かに。好きなキャラを苛めて他のキャラで救ってあげる、っていうのは
カップリングもののエロパロの定番っぽい気もするな。
とりあえず投下します。
暗い上にエロ無しなのは勘弁して下さい・・・
377 :
戦争の記憶:2005/05/08(日) 00:09:00 ID:qUZCWuJV
ある時、私は不思議な夢を見ました。
夢の中で、私は愛しい人と二人きりで鳴滝荘に住んでいました。
それはとても幸せな生活で、遠くで起こっている戦争の事も気になりませんでした。
しかし、場面は突然変わりました。
街を包む炎、黒い煙。空には巨大な爆撃機。
私が何か言っています。
「総一郎さん。早く・・・、早く逃げましょう。」
すると鳴滝荘の中庭の大木の下に座っている男の人はこう言いました。
「いや、僕は逃げない。僕にはここを守るという義務があるんだ。」
と言って動こうとしませんでした。
「あなたがここを大事に思っている事はよく分かっています。ですが・・・。」
すると、その男の人は立ち上がって私の肩に手を置いてこう言いました。
「わかった。君がそこまで言うのなら・・・。僕にとって確かにここは大事な場所だけど、それ以上に僕は・・・。僕は君の悲しんでいる顔は見たくないから・・・。」
「総一郎さん・・・。」
するとその人は後ろを向いて言いました。
「さ、さあ早く逃げよう。・・・か。」
「はい。」
再び場面が変わりました。私とその人が燃え盛る街の中を逃げていました。
その人は無言でしたが、私の手をしっかりと握ってくれました。
378 :
戦争の記憶:2005/05/08(日) 00:10:36 ID:qUZCWuJV
やがて、私たちは川沿いに無人の防空壕を見つけて入りました。
「すごい炎だ。今夜はここに釘付けになりそうだよ。」
「そうですか。」
「寒くないかい?」
「はい。」
その人は私にそっと寄り添ってくれました。
彼の体の温もりが、私に伝わってきました。
私がまた何かを話し始めました。
「私、思ったんです。戦争が終わったら、また昔みたいに鳴滝荘をアパートにしたいって。」
「なんで、そう思ったの?」
「総一郎さんにとって鳴滝荘は大事な場所です。勿論、私にとってもかけがいのない場所です。私はもっと多くの人に鳴滝荘を大事な場所だと思ってほしい。そう思ったんです。」
「そっか。実は僕もそう思っていたんだ。いつかはまた鳴滝荘をアパートにしたいって。うまく言えないんだけど、やっぱり鳴滝荘はみんなの鳴滝荘である方がいいと思うんだ。」
「そうですか。」
すると、私は外を見てつぶやくように言いました。
「早く戦争が終わるといいですね。」
「そうだね。」
やがて火が消え、私たちは外へ出ました。街は瓦礫の山になっていました。
私たちは鳴滝荘が燃えていないか。そればかりが気がかりでした。
しかし、奇跡は起こりました。鳴滝荘は無事だったのです。
「よかった・・・。本当によかった。」
その人は門の前で立ったまま涙を流していました。
379 :
戦争の記憶:2005/05/08(日) 00:12:22 ID:qUZCWuJV
そこでまた場面が変わりました。戦争は終わったのです。
戦争が終わってすぐ、その人は「鳴滝荘」と書かれた新しい看板を玄関に打ち付けました。
「さて、どんな人が来るのかな・・・?」
「楽しみですね。総一郎さん。」
「うん、賑やかになるね。」
やがて、様々な人が鳴滝荘に入居しました。犬を連れた復員軍人、疎開先から帰ってきた親子、私の古い友達の女学生、混乱の中上京してきた大学生。
鳴滝荘は再びみんなの鳴滝荘となりました。
再び場面が変わり、春の暖かい日差しの中みんなが玄関前に並びました。
「はい、撮りますよ。」
(カシャ)
・
・
・
(ピピピピピピ)
私は目覚ましの音に気付いて、そこで目を覚ましました。
春の穏やかな日差しがカーテン越しに差し込んでいます。
(今日はあの人が来る日だ・・・。)
私はそう思うとカーテンをそっと開けて外を見ました。
とりあえず、設定がメチャクチャな上、駄文を長々とすいませんでした。
そして初めて書いたのですが、こんなに苦労するとは思いませんでした。いつも読み手だっただけに、書き手側の苦労を思い知らされました。
読んで頂ければ幸いです。
>>380 (・∀・)イイヨイイヨ。しかし過去はどうしても微妙だな。
今度は未来でおながいしますorz
382 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 00:49:29 ID:oXowfMkw
「朝美ちゃん、お兄ちゃんは魚子のものだから独り占めしちゃダメー!」「魚子ちゃんだけのものじゃないよぉ!私も白鳥のお兄ちゃんのことが好きだもんっ!」
ごめん。
やっちまった。
みっちゃん×朝美
さっちゃん×朝美
部長×朝美
ホモスキー×朝美
まひる×朝美
朝美モテ杉
肝心のお母さんが抜けてる、と言っておきたい。
朝美×俺
原作の朝美ちゃんはきっとお兄ちゃんの事が好きになるに違いないと今だに思ってる俺。
まだ終った訳じゃない!!
梢×朝美×隆士で伝説の修羅場SSキボン
な、あんだってー
394 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 18:18:31 ID:P4KRaTCb
うんこうめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwww
395 :
aaa:2005/05/08(日) 20:51:10 ID:94zp0SHN
荒らしは失せな↑
なら下げろよ・・・
某、某ダメSS書きです。
全然ダメだ…以前より進みはしたのですが、まだクライマックスには行けてなくて…
もう、マジっすか!あれっすか?俺には所詮SSを書く才能なんて無いってことっスか?
無理ッスよ!いや、無理ッスよ!ありえませんよ!いや無理です!無理無理!!あぅっ!!…無理ですよ!!
と、無理無理言ってみましたが、ここで弱音を吐くと心優しい方たちがためらいがちに手を差し伸べてくれるのでまだ書けるという感じがしてくるので、もう少し弱音を吐かせて…
なっちん、ゴメンよ……
エロールが街を歩いている途中、交差点の向こうに麗子さんを目撃する。
振られはしたものの声をかけようとする。
ところがよくよく見てみると大家さん(千百合)と一緒だ。
しかも腕まで組んでる。
『ああ、大家さんの知り合いだったのか。それで白鳥のやつも知っていたんだな。
しかし、女同士で腕まで組んで歩いてら。あそこまで仲いいとひくなぁ・・』
とそのとき麗子さんと大家さんがキsを・・
『!!?』衝撃を受けるエロール
『なに〜!?女同士でキsを・・
白鳥が言っていた恋人は大家さん!?そんなあの麗子さんが百rだったなんて・・
そもそも白鳥は今大家さんと付き合っているんじゃ・・
浮気か!?いや白鳥はそれを知っていたんだから白鳥が浮気相手で大家さんが二股を・・麗子さんが被害者?
しかしということは大家さんは両方ともいけるのか!?いやそんな問題じゃなくて・・・・・・・・・・・・』
エロール悶々、ついには脳がショート・・
2人を見失い公園のベンチで呆けるエロール
『いつの間にか麗子さんたちは見失ってしまった。しかもあの麗しき麗子さんが百rだったなんて・・・
しかも二股かけられて白鳥もたいh』
「!!!そうか麗子さんを正常にして俺に振り向かせれば俺は麗子さんと、白鳥は大家さんと幸せになれる。
そうだそうだ。女同士も二股も間違ってる。俺の手で麗子さんを救い出すんだ!!!」
大声で立ち上がるエロール
「麗子さん、あなたを必ず救い出してみせます。」
星に誓うエロール。
>>397 くじけずに頑張って下さい。我々はマターリ待ってますから
>>398 乙&GJ
それ原作スレにあったやつですよね
そんなときはこれを聞いてリラックス
っ「僕のスピードで」
402 :
258:2005/05/09(月) 01:22:30 ID:ss8kwCP/
何とか連休中の投下間に合いました…
梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話
「Who were be It ?」
それでは投下ー
12/
「……………」
話の間、隆士は終始、まるで瞬きすら忘れてしまったかの様に目を見開いたままで居た。
それは、驚いたと言うより―――寧ろ、悲しんでいる―――そんな、表情で。
―――なんて、夢だろう。
彼の思いは、或いは叫びに近かった。
なんて悲しく、
なんて不毛で、
そして―――なんて、救いの無い夢。
「………」
早紀は隆士の顔を横目でちらと見ると、
「まあ…でもな。何時も、何から何まで同じ夢ばかり見る訳じゃないんだ」
苦笑いを浮かべながら、再び星天へと視線を移す。
「…その時々で、景色―――と言うか状況だな。そう言うモノが、一回一回変わるんだよ。
ヒトの流れが速かったり、遅かったり。
ヒトの数が多かったり、逆に少なかったり。
時々、そいつが殆ど見えない程遠い所に居たり、かと思えば直ぐにでも捕まえられそうな程近い所に居たり。
そいつの方から近付いて来る時もあったし、直ぐに走って逃げちまう時もあった。
ヒトの顔や恰好だって、毎回、しっかり一人一人違う。
この前なんか、アタシもそいつもパジャマ姿だったんだぜ?笑っちまうだろ?」
額に手を当て、早紀はくつくつと笑った。
それは宛ら、昔を懐かしむ青年のように。
「―――最近は、そいつの方から近付いて来る事も多くなった。
アタシの声も届いてるみたいで、去り際にこっちを振り返るようにもなった。
人波も苦じゃなくなって来たし、現に数も勢いも無くなって来たような気だってする。
―――もう少し…もう少しなんだ。
もう、少し―――だけど―――まだ、なんだよ。
いける、って―――そう思って伸ばした手が空を掻いて―――此処何日か、アタシは何時もそうやって目が覚めるんだ。
何も無い所を掠う感覚がまだ手に残ってて、気が付いたらアタシは泣いてる。
何か…凄く大切なモノを、自分の所為で失くしたような気持ちになって―――情けねーけど、どうしようも無くて、アタシは唯泣く事しか出来ない」
「…………」
隆士が何か言いかけようとすると、早紀はそれを遮るように言葉を続けた。
「―――だから、お前に『アタシにそっくりな奴』の話を聞いた時は、正直言って嬉しかった。
見えてるのに手さえ届かない、目の前に居るのに話も出来ない―――下手したらずっとそういう関係の侭だったかも知れない奴に、もしかしたら会えるかも知れないんだ」
早紀の声は既に震え始めている。
その事には、隆士も気付いていた。
―――いや、「気付いた」、その瞬間。
「…!?」
ドン、という物音。
隆士の肩に向かって伸びる早紀の腕は、実際信じられない程の速さだった。
その所為かも知れない。
早紀に「押し倒された」という状況を彼が理解するまでに、多少の時間を要したのは。
「ちょ、ささ早紀ちゃ…」
「解ってる!」
殆ど重なる二人の声。
そして、沈黙。
「……解ってるよ。
アタシが見たのは唯の夢だ。そいつ自体、唯の幻想に過ぎないかも知れない―――いや、寧ろその可能性の方がずっと上だし、そう考えるのが自然―――と言うか普通だよ。
だけど―――アタシには何と無く解るんだ。
この機会を、今を逃したら…多分、次は無い、って…じゃないと、アタシは―――アタシは、多分、自分が壊れちまう」
ぽとり、と。
隆士の頬に、一粒の雫が落ちた。
滅多に泣かない少女の、涙。
彼は其処に、
既に壊れかけている彼女を、見た。
「だから―――頼む!そいつに会わせてくれ!今直ぐ!
人違いだって構わない、後悔は、しない…だから…
頼むよ……なあ…頼むからっ……!」
がくがくと身体を揺さ振られながら、隆士はしかし、心此処に在らず―――そんな表情で早紀の顔を見上げていた。
それは例えば、後悔。
目の前で苦しんでいる恋人に対して、
マトモな考えも無しに、
或いは現実から逃げたいが為に、
取り返しの付かない嘘を吐いた自分への、羞恥と後悔。
―――僕は、最低の人間だ。
そんな思いが、彼の頭を過ぎった、その時だった。
「まあまあ早紀ちゃん〜」
―――――え?
二人の耳に飛び込んで来たのは、
この状況にはどう考えても相応しくない類の、第三者の声。
間延びした、良く通る声。
あまりにも聞き慣れた、少女の声―――
「……珠実、ちゃん…?」
天使とも小悪魔とも付かない茶ノ畑珠実の、何時もながらのその笑顔に。
その時、隆士は訳も無く、畏怖の念に近いモノを感じた。
「………取り敢えず〜」
珠実はその言葉には応えず―――いや、彼の方には見向きすらせずに、つかつかと早紀の方へ歩み寄る。
「コレでも飲んで〜」
そして、舒ろに持っていたコップ―――何か透明な液体が入っている―――唯の水、では無さそうだが―――を、早紀の口元に宛い。
「え」
そのコップを、
「落ち着いて―――下、さいっ!」
そのまま、
一気に、
持ち上げた。
「*¥@£‡∝ŧ〜〜〜!!!!!??」
早紀は声にならない叫びを上げると、
ピタリと、一瞬だけ動きを止めた後。
ボンッ、という爆発音と共に頭から煙を上げて―――それっきり、ピクリとも動かなくなった。
その間、10秒足らず。
「………………」
その光景の一部始終を、隆士は目を点にして見ていた。
「…あ〜……」
珠実は頬に人差し指を当て、変わらぬ間延びした声で、一応は困ったように言った。
「流石に、紹興酒はちょっとキツ過ぎましたかね〜」
それは、天使の羽を生やした小悪魔の笑顔だった。
409 :
402:2005/05/09(月) 01:32:50 ID:ss8kwCP/
今回はここまでです
漸く此処まで来ました
次回の投下でラストになる…と思います、多分。
では
おお、久々の続きが!ぐじょぶ!
ラストも楽しみにしてますよー
>390
部長の占いで潜伏する思いとかあるからわからないんじゃん?
愛ゆえの過ちとかもあるし
>>409 ドキドキしてくる展開ですね。
そろそろ寝ようと思ってたのに目が覚めちゃいましたよ(w
期待して待ってる・・・かも…です〜
413 :
355:2005/05/09(月) 07:19:11 ID:nB+oVq9p
思ったより好評だったので調子に乗って中篇を書き途中です。
ウィングもまほらば9巻も近辺にないため、8巻までの知識しか無いのが致命傷ですが。
とりあえず冒頭だけ投下して反応伺わせて下さい。
414 :
一歩前へ:2005/05/09(月) 07:21:04 ID:nB+oVq9p
晴れの日だろうと雨の日だろうと、住人はにぎやかすぎるほどにぎやかな鳴滝荘。
心地よい朝の空気の中、登校前にいつもの玄関先の掃除をする梢。
鼻歌交じりにどこからか落ちてくる枯葉を集めていると。
「それじゃ、いってきまーす!」
「行って来ます」
鳴滝荘の早出組、隆士と朝美の声が聞こえてくる。
梢が振り向くと同時に玄関が開き、声の主が姿を見せた。
「あ、梢お姉ちゃん、いってきまーす」
「行ってくるね、梢ちゃん」
「はい、いってらっしゃいー」
にこやかに手を振って見送る梢。と、ふと思い出したように。
「白鳥さん、今日は何時くらいにお帰りになるんですか?」
「今日はそんなに時間のかかる作業はないし、夕飯までには帰れると思うんだけど・・・」
ここ数日、隆士は学校の画材を借りて絵を仕上げていたため、帰りが遅かったのだが。
「遅くなるようだったら電話するよ」
「はい、わかりました」
「ごめんね、最近買物付き合えなくって・・・」
「そんな、いいですよ。白鳥さん、頑張ってらっしゃるんですから」
「ありがとう、梢ちゃん」
気が付けば二人の世界、な割とできたてな恋人同士。
「お兄ちゃんー」
「あ」
朝美の呼び声に隆士は我に返ると、
「それじゃ、行って来ます」
「はい、行ってらっしゃい」
隆士と朝美の姿が塀に阻まれて見えなくなるまで見送ると、梢はさっきよりも機嫌良く鼻歌を再開する。
と。
415 :
一歩前へ:2005/05/09(月) 07:21:49 ID:nB+oVq9p
「・・・何かさー」
「あ、桃野さん、おはようございます」
「んー、おはよ」
恵が頬杖をつきながら、玄関に座っている。
「恋人同士ってより、夫婦って感じのやりとりだわね、梢ちゃん」
「・・・・・・え?」
しばらくの間を置いて出た言葉と同時に、軽快に動いていたほうきが固まる。
「あなたー、今日は何時ごろお帰りにー? って感じ?」
「あ、いえ、そんなつもりじゃ・・・」
赤面して俯く梢を見て、恵はにんまりと笑う。
「そーよねー。確かに夫婦と言うにはちと他人行儀だわねー」
「・・・はい?」
きょとんとした表情で、梢は恵の顔を見る。
もしもこの場に珠実か隆士のどちらかがいたなら、その顔が「何か企んでいる」顔だと察知できただろうが。
あいにく、珠実曰く「良くも悪くも温い」梢には察知できるはずもなく。
「白鳥君には結構借りもあるし、ちょっとくらい後押ししてやってもいいかなー」
「・・・???」
メチャクチャイイ!
続きも是非是非!
ついでに、細かいこと言うと桃 乃 さんだヨ
とても(・∀・)イイ!!
みっちゃんか部長の萌え萌え話ってないですかね。
梢ちゃんの5人格以外ではまってしまったキャラなんで。
これだ!待っていたのはこういうのなんだ!
420 :
20:2005/05/09(月) 17:18:57 ID:LzwwA0h2
>>413 やっぱまほらばはこういうのだな
最高すぎ、早く続きをたのむぜええああghじゃひゃあああああ
名前ミス死ね
>>409 久々の続き投下キターー(゜∀゜)ーー!!
>>413 (・∀・)イイヨイイヨ
この調子でガンガレ。
続き気になって今夜眠れそうもない件
まほらばはほのぼのに限るんだよなぁこれが( ´ー`)
寝れないので来てみた
……続きキボン!!(*´ω`)
>>418 部長の話なら保管庫にありますよ
みっちゃんは…10巻までお待ちをw
えっと、初書きです。
結構短い文になってしまいましたが、白鳥×朝美?のエロなしで書いてみました。
題もこれといったものが思いつかず…読んでいただけたら幸いです。
―friend―
それでは投下します。
夕方のある町の商店街で、スーパーから1人の女の子が出て来た。
「これだけあれば一週間はもつよね!」
いくら貧乏でも決してめげない少女、黒崎朝美は買い物を終え、家路に帰る途中に公園に立ち寄った。
そこには野菜炒めに使う雑草、いや食べられる草が生えている。
「わーい!これで今日もおかずに困らなくて済むよー!」
ブチブチとそれらの草を抜き取って、買い物袋の中に入れた。
「お母さん、内職進んでるかな…?」
彼女の母親である黒崎沙夜子は、共に『鳴滝荘』という古風なアパートに住んでいる。
そこには女子高生ながらも1人で管理をしている大家や、いつも部屋でゴロゴロしてばかりいる大学生がいたりするのだが、
皆優しい人ばかりで、黒崎親子も彼女等に何度か助けてもらう事もあった。
この親子、何を隠そうド貧乏である。
何せ、本来働かなければならない沙夜子の生活能力は0に等しく、内職をして生計を立てている。
その内職も、娘である朝美がほとんどこなしているという始末である。
「急いで帰って明日までに内職終わらせなくちゃ…」
早足に足を進めていると、遠くに知っている顔が見えた。
「あれ、朝美ちゃん?買い物の帰り?」
「あ、お兄ちゃん!うん、今スーパーで色々買ってきたんだー」
朝美がお兄ちゃんと呼んだその男は白鳥隆士。彼女がもっとも信頼している人物の1人でもある。
「今授業が終わったところなんだけど、一緒に帰ろうか?」
「うん!」
隆士も彼女と同じアパートに住んでいる間柄であるが、内職を手伝ってもらった事もあり、その関係は深い。
「朝美ちゃん、今日も内職あるの?」
「…今お母さんが進めてると思うんだけど、明日業者の人に渡さなくちゃいけないから」
「そっか…。あのさ、明日は学校も休みだしもし良かったら…」
「ううん、大丈夫!お兄ちゃんにはいっつも手伝ってもらってるし、私達で何とかなるから!」
隆士には何度か内職を手伝ってもらった事がある。
朝美が隆士の申し出を断ったのは、これ以上迷惑をかけたくないという気持ちの表れだった。
基本的に朝美は人に助けてもらったりする事が嫌いだった。
貧乏だから同情される、といった事が彼女にとって一種のコンプレックスのように感じていたからである。
「うん…それじゃあ、夜おなかが空いた時にこれ食べて?」
「あ〜!プリンだ〜!それに水ようかん!?」
「この間、沙夜子さんとその二つが好物だって言ってたでしょ?だからお土産に持っていこうと思って」
「ありがとうお兄ちゃん!これで今日は元気100倍だよー!」
「もし人手が足りなかったら呼んで?今日は課題やらなくちゃいけないから多分遅くまで起きてると思うから」
「…ねえお兄ちゃん」
「ん?どうしたの?」
「どうしてこんなに親切にしてくれるの?私達だって同じアパートに住んでるだけのただの他人なのに。
私達が貧乏だから、お兄ちゃんはこんなにやさしくしてくれてるのかな」
何故朝美がこんなことを聞いたのか、自分でも分からなかった。
彼のやさしさが、なんとなく不思議に思って自然に口が開いてしまった。
「………朝美ちゃん達はただの他人なんかじゃないよ」
「え…?」
「僕が鳴滝荘に来た時から、皆は他人なんかじゃなくて仲間だと思ってるよ。
皆と知り合って、自己紹介して、騒ぎあって…それから僕達はただの他人なんて関係じゃなくなったと思うんだ」
「……」
「それに貧乏だから親切にしたり心配したりしているわけじゃないよ。
朝美ちゃんがいつも頑張ってるから…沙夜子さんも沙夜子さんなりに頑張ってるから、僕は応援したいだけなんだ」
「お兄ちゃん…」
「え〜と、もしお節介が過ぎるって感じてるならあまりでしゃばらないようにするけど、
別に変な気持ちがあって朝美ちゃん達と接してるわけじゃないから」
「ううん、いつも色々してくれて本当に嬉しいよ!…ごめんなさい、変なこと聞いて…」
「いや、何とも思ってないよ。だから朝美ちゃんも気にしないで?」
「うん!」
朝美は、心のどこかに引っかかっていたもやもやがどこかに吹っ飛んでいったような、そんな感じを覚えた。
お兄ちゃんと出会えて本当に良かった、そんな思いでいっぱいだった。
鳴滝荘に着いた二人は別れを告げ、部屋に戻っていく。
「お母さん、ただいまー!…って、何も進んでないじゃない〜!ほら、早く起きてってば!ご飯にするよー!」
今日も鳴滝荘には元気な声が響く。
今夜は修羅場になりそうだ。
以上です。
何だか白鳥が良い人すぎてらしくないかもしれませんが…
もっと良い文章が書けるように努力します。
431 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 22:00:33 ID:Otjp6wjM
GJ!!! ほのぼのイイ!!!!!
GJGJ!
大丈夫、白鳥クンはいい人『すぎる』が丁度良い位だから
クロスケさん(つД`)
>>430 激GJ!
ぶっちゃけ白鳥君はなんか人生二回くらい経験しとるような
悟ったセリフを余裕で言っちゃったりするのでそれくらいでちょうどいいカモ
、
ヽヽ ,、__,、 ,、.-ノ ,、: :':"´ ̄ ̄`:' : 、
``:.:.', ,r‐/:.:_:.:_.:.ン´`ー'´ヽ/:.:./ /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
:.:.:.:.:.:∨:.:.-‐:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ`/:.:.:.:.:.: ̄`ヽ、 /: : : : : : : : : : : : : : :.、: : :',
:.:.:.:.:.:.:./ニ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾヾ、 ,': . : : l: : |: : : .|: |: |: .._.}: : : l
:.:..rr‐ィ孑l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' !: : :|: .|;.r:ト:.: : |:ノ'"ノ'ト:|: : |: |\
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,' レ'>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ヽト| '"´` , 〉ノ:..|/
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.| |:ハ r‐┐ ム´|: :.|
ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::l| |: : >...、_ ー' , イ/: :.ハ:..:|
/ヽ:.:.:.:.|:.l:.:.:.:.:.:.:.:/.//l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | |: : _i: : :ノ;|` ´ |/: : /_:.|: :|
´ \:.:|:.|:.:.:.:./:.:/ |!:.:.:.:.:.:.:.:.::.:|/ |:/|/: :/ |,.、_ /!: : ,' ヽ:..|
‐-、_ _ヽN;、;、;、:/ _/ |:l;:.:.:.:.:.:.:.:l' レ |: :ハ, |´^/ |: : l / ',:|
/-一´  ̄ ̄ヾ、 ̄ リ |:.:.:.:.:.:,' / 〉| `ミ|_/彡l|: : レ }:!
| | | ─ ^ー 、 _ |:.:.:.:,' r/ { ヾフ´[ ]ヽ、_,ト;::|v 〈|
| | .| | |7、 |:.:/ 〈 _`'ヽ|/ | | ヽ ソ|___,|!
| | | /// 〉、レ゙ /ヽ、__}| | | 〉 |====´|
続きまだ?
ここってエロパロ版だよな?
>>439 そうだけど、このスレはエロ無しのSSもOKなんだよ。
原作が原作だけにみんなあんまりエロいのは書かないみたいだ。
エロ希望なら、他のスレで楽しんだほうがいいよ。
>>440 みいみい…じゃなかったまあまあ、エロ無しが多いけどエロ有りだって投下されてるんだから、
エロ目当ての人だからって追い出さなくても良いだろ。
ただ実際エロ「だけ」が目的の人には面白くないスレだと思うけど、原作ファンにはこれくらいのまったり、ギャグ&ぬくぬく感が心地よいのさ。
角煮のまほらばスレも何故かエロ系は少なめだね。
やっぱり、原作の雰囲気がそうさせているんだろうなぁ。
逆に言えば、エロを投下しにくい状況を作ってるとも言える。
「エロ描いた(書いた)けどなんかそんな雰囲気じゃないな…」って
躊躇する人も出てるんじゃないかね。
別に躊躇するような雰囲気でもないような・・・?
過去に結構エロ投下されてるし。
じゃあ間をとって15禁でも書いてみます
エロ書くのがなぜ難しいのか分かるか?
これは俺が書いたときに言われたんだけど、原作の設定があるだろ?
それをあまりにも変えすぎると「キャラ変わってるんだけど・・・」って言われたことがある。
まあ、俺の書き方が悪かったのかもしれないけど・・・。
だから、エロが少ないSSが多いんじゃないか?
俺と一緒にされちゃ迷惑だな・・・すまんな、職人さん。
そりゃ、変えすぎたらつっこまれるのは当然じゃないか?
例えば、あの白鳥君がいきなり鬼畜外道になって陵辱の日々とか
あり得ない変化があれば文句言われても仕方ないだろう。
逆にキャラを活かして「読み手を納得させる」ような変更なら十分アリだろう。
持ち味を活かしてこその虹創作ってもんだ。
どっちにしろ完全な台詞作りはできないけど……
男も女もいい人ばかりでそういう欲を表にはっきり出すのも想像しにくい
一時の感情で暴走という事さえするかどうか微妙
昔のエロールならそれもありそうだが今はもう腑抜け
>>450 エロールのアレは腑抜けなんじゃない、悟りなんだ。
白鳥に麗子さんの面影を見て………
まあ、俺も読み手に周ったのはそういうことさ。
だから今は職人さんをマターリ待つことにしてるよ。
エロでもいいし、エロ無しでもいいし。
今のところ書き手は何人くらいいるのだろうな…
以前より大分減ったと思うが…
桃×白マダー?
まあ、本当に何も思いつかないような時に書いたら、書き手も読み手も辛いことになっちゃったりもするんだから、
気長に待ってあげるのがお互いにとっての最良の策ですよ。
桃白白に見えた…
ぶっちゃけあらかじめ
エロにするためキャラの性格を変えているのでいやな人は読み飛ばしてください
見たいに書けば別に俺的にはありかな、せいぜい受け手か攻め手の一人までだが。
>>460 それは言えてる。
予め、理があったら問題ないかな。その設定ありきで理解して読むんだからキャラが変わってても腹も立たない。
まあ、内容によるが・・・
保守
一番いいのはエロに意味を持たせた作品にすることだろうな
笑〜いましょ〜
___ ___ ___ .___ .___
ヽ|・∀・|人|・∀・|人|・∀・|人|・∀・| ヽ|・∀・|ノ
|__| |__| |__| .|__|ゝ |__|
| | | | | | | | | |
泣〜きましょ〜
___ .___ ___ .___ ___
ヽ|。・ ・。|人|。・ ・。|人|。・ ・。|人|。・ ・。| ヽ|。・ ・。|ノ
|__| |__| |__| |__|ゝ |__|
| | | | | | .| | | |
とりあえず見つけたAAずれたらスマソ
465 :
sage:2005/05/14(土) 02:37:29 ID:Kxwxuo5r
それは春休みの出来事であった。僕は課題を終わらせて自室で一息ついていた。
「ふぅ…やっと終わったぞ!これでゆっくり眠れる……」
僕はここ何日か課題や桃乃さん達との宴会の為、徹夜だったので一刻も早く眠りたかった。しかし、僕はゆっくり眠ることはできなかった。
「お兄ちゃ〜ん!!」
急にドアが開いて、僕の胸に魚子ちゃんが飛び込んで来たのだった。
「な、魚子ちゃん!?」
466 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 02:50:46 ID:Kxwxuo5r
どうやら、頭をぶつけて梢ちゃんから魚子ちゃんに変わってしまったようだ。魚子ちゃんの頭には大きなたんこぶができていた。
「お兄ちゃん、いっしょにあそぼ!」
いつもなら魚子ちゃんの相手をするのだが、今日の僕は眠くてそれどころではなかった。
「ごめんね、魚子ちゃん!僕、今日は眠くて一緒に遊べないんだよ…」
「じゃあ、魚子もお兄ちゃんといっしょにねるー!」僕は魚子ちゃんの言葉よりも行動に驚いた。魚子ちゃんは着ている服を全部脱いでいたのだった。
467 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 03:05:21 ID:Kxwxuo5r
「なっ、魚子ちゃん!?どうして服を脱いだのっ!?」
僕は当然の疑問を魚子ちゃんにぶつけるものの、魚子ちゃんからは意外な答えが返る。
「だって、魚子とお兄ちゃんは恋人同士でしょ?恋人はねるときははだかでねるんだよー。」
「な、魚子ちゃん!そんなことどこで覚えたのっ!?」
「桃ちゃんといっしょにみたえいがの恋人はそうしてたよ?」
僕は理解した。魚子ちゃんは桃乃さんと恋愛映画でも見たのだろう…
468 :
355:2005/05/14(土) 03:52:26 ID:vSZxZ5hK
催促されたら仕方ない。それだけ楽しみにされていると言うことだし。
というわけで、「一歩前へ」少量投下。
誤字まじで申し訳ない・・・。
469 :
355:2005/05/14(土) 03:53:28 ID:vSZxZ5hK
「桃さん〜、梢ちゃんに何を吹き込んだですか〜?」
その日、学校から帰ってきていきなり、珠実は恵に詰め寄った。
「うぉ、ナニヨ珠ちゃん!?」
「とぼけるんじゃないです〜。今日の梢ちゃん、ず〜っと上の空だったですよ〜?」
「あ〜・・・」
あさっての方向に視線をやって、恵は頬を掻く。
「いやほら、あれよあれ」
「も〜も〜さ〜ん〜? 白状しないと・・・」
意味不明な指示語で誤魔化そうとした恵の眼前に、珠実は伝家の宝刀を突きつける。
「みぎゃ!?」
奇声を上げつつ慌ててそれに手を伸ばすが、こういう場面で珠実を捉えられるはずもなく。
「ふ〜ふ〜ふ〜、これをばら撒かれたくなかったら白状するです〜?」
「あうあうあうあう」
涙目で珠実の手の内にある写真に手を伸ばす恵。と。
「・・・何やってんだ? お前ら?」
「あ〜、灰原さん〜?」
「ばらざ〜〜〜ん」
「・・・こっちもこっちで取り込み中みたいダナ」
灰原の(自称)本体のジョニーがそう言いながら視線(?)を別の方向に向ける。
470 :
355:2005/05/14(土) 03:54:10 ID:vSZxZ5hK
その先には隆士の部屋こと二号室があり、そのドアの前には。
「・・・・・・梢ちゃん、何やってるですか?」
「白鳥君、まだ帰って来てないわよね?」
「さっきからずっとあそこで何か言おうとしてるんだけどよ」
三人そろって梢の様子を伺ってみる。
その彼女は、深呼吸して決心したように口を開こうとして、しばらく硬直し、うなだれて、また深呼吸と意味不明な行為を繰り返している。
「・・・も〜も〜さ〜ん〜、ほんとに何を吹き込んだですか〜・・・!?」
「ひっ!? い、いや、特にたいしたこと言った覚えは・・・」
「り・・・」
「ぉ?」
突然紛れ込んだ四人目の言葉に、灰原は周囲を見回す。
「・・・沙夜子か?」
「り・・・って言って止まってるわ・・・」
「・・・まーたそんなとこ潜り込んで・・・」
縁の下を覗き込んで、恵がため息をつく。
「り?」
「・・・り?」
珠実と灰原は揃って首を傾げたが。
「なるほどね・・・。がんばれ、梢ちゃん」
471 :
355:2005/05/14(土) 03:56:56 ID:vSZxZ5hK
今日はここまで。次投稿する時はラストまで一気に投下します。
・・・多分。
おお、こんな時間に投下が!
>>465 ブツ切れちゃってるけど続きも気になるので頑張ってくだされ。あとは、とりあえずsageの位置をw
>>468 またまた続きが気になることをしてくれますなw
書けない時は、書けば書くほど辛くなっちゃうこともありますので、無理せず御自分のペースで頑張ってくださいね。
物凄くツッコまれること覚悟で尋ねるのだが
まだ早紀ちゃんと白鳥君の恋人同士になったぞ、ってな話は本編でやってないのか?
最近はまったばかりなので単行本9巻分+ガンガンウイング今月号分の知識しかないのでその辺がどうしても気になる。
それいかんによってちょっと考えているネタがあるんで、誰か教えて下さい<(_ _)>
やってないので大丈夫ですよー。
>>471 乙&GJ
まさか俺が言ったネタが本当に文章化するとは思わなかったorz
477 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 13:33:56 ID:e7eJKVKm
ちんこかゆいんだけど
かけ。
ついでにSSもかけ。
481 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 19:04:57 ID:bitjEvPF
沙夜子ママx白鳥キュン頼みますヨー
白鳥受けかよ!
白鳥君は押し倒されてナンボ
灰原受けを..
それって単なるおっさんの自慰では
それはやめてくれw
灰原はカプには論外かと
カプと聞いて、俺が愛する連敗街道邁進中の某赤ヘルを思い出した
>>489 こんなところに同士が居るとは思わなかった…
じゃあ今日大竹が6回3失点以内に抑えたら近日中にSS上げる
バラさん攻めなら…かろうじて桃乃さんがいいとこ?
桃乃さんが酔いつぶれて廊下で寝てしまい、バラさんが部屋まで運ぼうとするが露出度の高い服とかなりのスタイルに欲情、バラさんの部屋に拉致ってお楽しみ…
無理がありすぎるか。バラさんそんなキャラじゃないし。
酔っぱらった桃がバラさんを……
そっちの方がありえるな
書き手の方達は、一本の小説は時間にして何時間くらいかけて仕上げているのだろうか?
ふと、シチュを思い浮かべる
↓
シチュに至る経緯を考える
↓
プロットをまとめる
↓
書く
↓↑
手直し
時間はまちまち。
1、ものすごい勢いでネタが頭に浮かぶ
2、だらだらと構想を練る
3、書き出してみる
4、ちょびちょび投下
5、また書いてみる
6、ちょびちょry
以下5,6を少し繰り返し
所要時間、4月4日〜今現在も進行中。
以上、某『AしなみSろえて』の中の人からでした
…………………………ゴメンナサイ
珠とバラさんの人形劇が、いつの間にかリアルで・・・。
>>502 そして体が火照って自慰に走り、隆士に目撃されてそのままベットイン。
506 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 00:19:59 ID:00NpeEur
507 :
504:2005/05/16(月) 00:25:54 ID:fo16Ef3X
あ、ゴメン
>>503ってなっちんの事だったのな。
リアル人形劇をやっている珠ちんかバラさんのことかと思ってたよ。トホホ
え〜、大変、たいっへんお待たせいたしました。
本日、ようやく一まとまりしましたので『あしなみそろえて』を投下しますヨ!
今回と次回で終わりの形になると思いますので、よろしくお願いしますヨ。
話が分からないって人は保管庫の『あしなみそろえて』を一度ご覧下さい(宣伝)
それでは、『あしなみそろえて』C行きます〜。(11レス続きます)
ゲームセンターでのデートを終えた僕たちは鳴滝荘に帰ってきた。
「ただいまー」
「あら白鳥クン、お帰り!」
「お帰り、お兄ちゃん!」
「ただいま、桃乃さん、朝美ちゃん。」
「遅かったですね〜」
「何処行ってたんダ?怪しいナ」
「た、珠実ちゃんに灰原さん…何もありませんよ!何言ってるんですか!」
「……///」
「さてさて、と!白鳥クンとなっちんも帰ってきたことだし…野郎共!宴会行くぞコノヤローーー!!!」
「「「「応〜〜〜!!!」」」」
や、やっぱりこうなるのか…
「白鳥クーン、先行ってるわね〜!」
「は、は〜い…」
「隆士…君…?どうした…の…?」
「はは…なんでもないよ…」
でも、棗ちゃんは大丈夫だろうか?
「棗ちゃん、これから宴会だけど…行く?」
「…行って…みる…かも…私…頑張る…って…決め…から…」
「棗ちゃん…」
ホンマええ娘や…
「じゃあ、行こうか」
「うん…私…頑張る…(ぽんっ)………かも…(しおー)」
ふ、不安…
ほんの数分前まで僕の部屋―現在は宴会会場。
そこに向かうまでの少しの間に棗ちゃんの頭から花が出てきてはしおれていく。
もう朝美ちゃんが泣いて喜ぶほどの量の作り物(たぶん)の花だ。
がちゃり。ドアを開けるとすでにそこは戦場だった。
「白鳥クン遅い!」
「すいません…」
「白鳥さんのノロマ〜」
「そんなに遅れてないでしょ…」
「おウ!ま、座れよ!」
「僕の部屋なのに…」
ちなみに今回も朝美ちゃんと沙代子さんは内職です。
「さ〜て!なっちんも来たし!行くわよ珠ちゃん!」
「らじゃ〜♪」
「……?」
「「第3回!!棗ちゃんと遊ぼう大会inっ鳴滝荘2号室〜〜〜!!!」」
ま、また変な催しを…
「今日はなっちんとせっかく会えたんだから今日も今日とてスキンシップだわよー!!!」
「です〜♪」
「また急な…」
「計画性ってモンがないナ」
「……」
「さーて、行くわよ野郎共!!鳴滝荘歩兵師団、吶喊〜〜〜!!!」
「「「「応〜〜〜!!!」」」」
桃乃さん達の挑戦が、再び始まる!!
case1.朝美ちゃん
「こんにちはー!」
「……こんに…ちは…」
「はぅ〜(じ〜ん)」
「……?」
「あ、なんでもないよ!ただこうして喋れるのが嬉しいの!これからも宜しくね!」
「…(ほうっ)…」
「えっと、じゃあ今日も新ネタをやるね!」
「…(こく)…」
「アルミ缶の上に!」
そう言って朝美ちゃんが出したのはアルミ缶。まさか…まさか……!!
「あるみかん―――」
や、やっちゃったーー!!?と、思ったそのときだったんだ。僕が朝美ちゃんの真髄を見たのは―――
「―――箱ー!!」
み、みかんじゃなくてみかん箱!?
「の、未完成品ー!」
しかも微妙に上1/3が無い!?
こ、これは…アル『ミ缶』と『みかん』箱と『未完』成品の三段重ね!?
今まで『アルミ缶』と言えば『―の上にあるみかん』で決まりのパターンだったから忘れていたけど
まだまだこんな可能性があったとは…!!それに対して棗ちゃんは…
「……………」
「お、面白くなかった?」
ノーリアクション。……に、見えるが、今日の事を考えると、これは…
「大丈夫、朝美ちゃん。棗ちゃん凄く面白いと思ってるよ」
「ほ、本当?お兄ちゃん」
「うん。ね、棗ちゃん」
「ん……(ぷるぷる)とって…も……おもし…い…かも…」
「ほ、本当!?」
朝美ちゃん ― 交流成功!
case2.沙夜子さん
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
ね、念の為に言っておきますけど、上から棗ちゃん、沙夜子さんの繰り返しです。念の為
「…………(にこー)」←沙夜子さん・屈託の無い笑顔
「…………(にこ…)」←棗ちゃん・自信が無さそうだけど嬉しそうな笑顔
「…完璧よ朝美…とても通じ合えたわ…」
「「ええっ!?」」
今ので!?と、僕と朝美ちゃん。
「ほ、ほんとに今のでなにか通じ合えたの!?お母さん!」
「…ええ…とても仲良くなれたわ…」
「な、棗ちゃん、本当?」
「…ん……(ぽんっ)」
頭から花が…本当に何か通じ合えたようだ…
沙夜子さん ― 交流成功?
case3.珠実ちゃん&灰原さん(ジョニー)
「よーし、次は俺たちだナ!」
「行きますです〜」
と、それぞれの右手にジョニーとドワルガー…だったけ。の、人形がはめられている。
「棗ちゃん〜、ちゃーんと見ててくださいね〜?」
「見逃すなヨ!」
「…(こくり)…」
『お前で最後です〜…ジョニー!!』
『俺とお前は…闘う事でしか解り合えない!!』
『『うおーー!!』』
と、片手で操っている人形とは思えないスピードで人形によるパンチが応酬される。
『そうです、それでいいです!お前の力を、全部私にぶつけるです〜!』
『喰らえ!爆熱!!ゴッドフィンガーーー!!』
『なんの!』
何故か赤く染まる灰原さんの指(=ジョニーの手)を避ける珠実ちゃんのドワルガー。
『まだだ!まだ終わらんよ!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァ!!!』
『ふっ、当たらなければどうと言う事は無い!!です〜』
無数のジョニーの手(=灰原さんの指)をこれまた華麗な体捌きで避けるドワルガー人形。
『今度はそっちから行くぜ!(!?)です〜』
そういった珠実ちゃんはドワルガーを持つ手を8の字に動かし始める。
それを見たジョニーと桃乃さんが同時に声を上げる。
『「で、デンプシーロール!?」』
『喰らうです〜!!』
『何のこれしき!!後ろに下がればただのフック!!』
そう言ってジョニーは後退する。だがまだ珠実ちゃんのドワルガーは終わりではなかった!
8の字を描いていたドワルガーはその途中で動きを止める。
『何!?フェイントだと!!?』
後退したばかりで思うように動けないジョニーにドワルガーの目が光る。
『覚悟するです〜…』
『くっ…!』
『抹殺のォォォォォ…ラストブリットォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!です〜』
『グハゥァアアォオオオオォォォォ!!!』
凄まじい威力のドワルガーの拳を受けたジョニーは恐ろしい悲鳴を上げて吹き飛ぶ。
ちなみに、灰原さんはそこから動くことなく、腕だけが後ろに吹き飛んで、それを灰原さんが抑えている感じです。
ドワルガーの凄まじい拳を受けたジョニーはもう動くのもままならないようです。
『まだ、終わってないです〜』
『げふっ!』
そういって器用にドワルガーの足でジョニーを蹴る珠実ちゃん。
『畜生ー!!』
と、あたりもしない距離で腕を振るジョニー。それをあざ笑うかのようにドワルガーが動く。
『甘いなっ。です〜』
ズンッと重たい拳をジョニーに見舞う。
ダメージの余りジョニーは震えている。やりすぎだよ珠実ちゃん…
『私は常に勝者なのです〜♪』とか言ってまだやる気満々な珠実ちゃん。でもジョニーと灰原さんは…
『ロ、ローゼンリッター!(驚』と、訳の分からない事言い始めてるし…
『ララァ…私を導いてくぐほぁっ!』
あ、ぶった。
『カミーユッ!お前はっ、俺のっ…』
『誰がカミーユですか〜(バキッ!)』
に、二度もぶった!?
さっきの二撃目がキいたのかジョニーが動き出すのは10分後となりました。
「……どうでした〜?棗ちゃん〜」
「…ぇ…と……見ご…え……が…あり…まし……た…?」
「そうですか〜♪これで灰原さんも浮かばれるです〜♪」
嬉しそうな珠実ちゃん。でも灰原さんは死んでないよ…(というかもう少しパクリは控えようよ、二人共…)
珠実ちゃん&灰原さん&ジョニー ― 一応交流成功…?
case4.桃乃さん
10分後、起きたジョニーと桃乃さんの、
「ビールをもらえないか?」
「余分は無いわよ〜、すぐそこで冷蔵庫だから、そこで飲めばいいんだわよ〜」
と言うやり取りを乗り越えて、次は桃乃さんの番です。
「やっほ〜なっち〜〜ん!改めてこんちはー!」
「…こん…に……は…」
「くーっ!こんな日が来るのをオネーサン、どれだけ待ったことか!
今日は良い日じゃ!ホイなっちん、コレ飲んで!」
そう言って桃乃さんが差し出したグラス…ってアレは!!
「棗ちゃんっ、それ飲んじゃ…!!」
「…んっ……(ぐびー)」
「あっ…!桃乃さん!それっ…」
「モ〜チロン!ウォッカ、だわよ〜?」
「やっぱり…」
もう、この人は…
「棗ちゃんにお酒を飲ませないでくださいよ!」
「なんでよ〜?お近づきのシ・ル・シvじゃないのよ〜?」
「僕の時もそうでしたけど、いきなりお酒ってのはどうかと…」
「も〜、相変わらず白鳥クンは御堅いやね〜」
「だから、堅いとかそんなんじゃなくて、常識で考えて…」
「…恵…さん…」
「「ん?」」
棗ちゃんの急な呼びかけに、呼ばれた桃乃さんだけでなく、僕まで振り返る。
振り向いた僕と桃乃さんの目の前には、顔をほんのり赤くした棗ちゃんが空になったコップを持って座っていた。
「なっちん〜?どーしたの〜?」
「これ…お酒……ですか…?」
「そーだわよ〜。あ、やっぱなっちんにはちーっとばかし早かったカナ〜?」
「い…え……美味しい……です…」
ええーーーー!!?
「ウヒョー!さ〜すがはなっちんだわね!分かってる〜!ささ、もう一杯どぉーぞぉ!!」
「いただきます……(ぐびー)……ぷはっ…」
「な、棗ちゃん、あんまりお酒は…」
「んっ…(ぐびびー)」
って三杯目!?
「桃乃さん!そろそろ……」
「イィヨォーーシ!珠キチ!ありったけの酒持って来ーい!なっちんとアタシで、飲み比べだぁーーー!!!」
「って桃乃さん!人の話聞いてま…」
「すもももももも桃乃さんプァーンチ!!」
「おうはっ!」
痛い…
「な、何で殴るんですか…」
「戦士の宴を邪魔する汝が悪いのだー!!」
「です〜」
「た、珠実ちゃんまで…」
「隆士…君……」
「棗ちゃん?」
「私…は…だいじょ……ぶ…だか…ら…気に…しな…いで……」
「棗ちゃん……」
それ以前に棗ちゃん未成年…
「よーく言ったなっちん!珠キチ!お酒!!」
「はいはーいです〜♪」
そうして何故か棗ちゃんと桃乃さんの飲み比べが始まった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そうして何故か棗ちゃんと桃乃さんの飲み比べが始まって10分が経った。
結果……
「うぼぁ〜…もー…飲めないわよ〜〜……」
「…(ぐびびびー)……」
「も、桃さんが〜!?」
も、桃乃さんが飲み比べで負けた!!?
「うえ〜…ぎぼぢ悪い〜。うひょ〜…刻が見える〜にゃはは〜〜」
「おやおや〜、桃さんが輪をかけて飲んだくれのダメ人間になってるです〜。大丈夫ですか〜?」
「んんっ!こいつぅ! 大きな口を叩くようになりおってぇん!
んにゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!
ダーイジョブ、ダイジョブ!おね〜さんはぁ、このぐらいのアルコールでは死にましぇえん!」
大分酔ってるな、桃乃さん…
「桃、もう寝ろ。今にも死にそうだゾ?」
「はぁ〜?こぉのアタシがぁこのくらいで酔うわけないっしょ〜?
このワシの正体にまだ!!気付かぬかぁぁぁぁっ!!!!にゃっはっはっは!!」
も、もうダメだこの人…あ、そうだ!棗ちゃんは…
「棗ちゃんっ」
「……(ぼー)……」
その棗ちゃんは、虚ろな目をして明後日の方向を見つめている。顔もほんのり赤い。う…かなり色っぽい…
お酒の力かどうかは知らないけど、いつもの少女らしさは消えて、すこし大人びた感じに見える。
「棗ちゃん、大丈…」
「ウニャハーーー!!」
「うわぁっ!!?」
不意に横から桃乃さんが魚子ちゃんミサイルの様に飛んでくる。
「も、桃乃さん!?は、離れてください!!」
「いやーよぉ〜!諸君らの応援してくれたあたしは飲み負けた!何故だ!!」
「坊やだからですよ!だから離してください〜!」
なにが『だから』なのか自分でも分からないけど今はこの状況から脱出するに限る。
「離してください!も、もう休んだらどうですか!?」
「なーに言っとるかー!?このまま眠ってられますかってんだー!!」
「うあ〜〜!?」
「棗ちゃん〜、いいんですか〜?」
「…?」
「このままじゃ白鳥さん、桃さんに取られちゃいますよ〜?」
「!!(すくっ)」
「ニャハハ〜♪ホレホレ〜♪」
「うあ〜!止めてください〜!ほ、本当に休んだほうがいいですよ!!」
「なぁ〜に言ってんの!こんなのまぁだまだ宵の口ヨ〜!ニャホホホ〜イ!」
ううっ!このままじゃマズい!非常にマズい!!
「酔いすぎですって、ば!もう宴会は終わりにしましょうよ!!」
「だぁからまだまだ飲めるっつってんでショー!?舐めてんのキミ〜!?」
もうこの人は止められない…!!その時だった。
「ニャハハ〜(くいくい)んニャ?」
「(じー)」
桃乃さんを止めたのはまだ赤みの残る顔で無表情に桃乃さんを見つめる棗ちゃんだった。
「(じー)」
「う…なっちん…」
「(じー)」
「ニャ…ハハ…な、何カナ〜?なっちん…」
「や。」
「ニャニャ?」
「隆士君取っちゃ、や。」
え!?
「隆士君は私の恋人だから、取っちゃ、や。」
「い、いや、あのね〜、コレはおふざけで…っていうかなっちん、やけにすらすら喋るわね…」
「取っちゃやー。離れて〜(ぐいぐい)」
「ギニャー!?痛い痛い!触覚(=アンテナみたいな髪の毛)引っ張んないで!!痛い!」
「な、棗ちゃん!?」
「やー。(ぶんっ!)」
「ギニャーーーーー!!?」
棗ちゃんに片手で投げ飛ばされた桃乃さんは珠実ちゃんが開けたドアを向こうまで飛んで、廊下の柱に直撃して動きを止めた。
「も、桃乃さ…」
「隆士君ー!(がしっ)」
「うわぁっ!!?」
こ、今度は棗ちゃんが僕にだ、抱きついて!?
「なななな、棗ちゃん!は、離して、苦しっ…!」
「隆士君ー、好き好きー。大好きー。(すりすり)」
「おうああうぇーーー!!?」
ななななななななななななな棗ちゃんがまるで魚子ちゃんみたいににににに僕にすりよよよよよよよよってくるうウウウウウ!!!!
「お、お母さん!あ、あれって大人の関係なの!?」
「見ちゃダメよ…朝美…」
「あ、朝美ちゃんも沙夜子さんも見てないで助けてっ…!灰原さんも珠実ちゃんも!!」
「若いモンの邪魔は野暮だしナ」
「マ゛〜…」
「りゅうしく〜ん〜〜…」
「うえおあうおえー!!た、珠実ちゃん!お、お願いだから棗ちゃんを止めて〜!(「りゅうしくん〜(すりすり)」)うあ〜!!?」
「おや〜?白鳥さんは私に梢ちゃんを殴ってでも気絶させろと言うですか〜?この外道〜」
「うぇっ!?ちち、違うよ!!とりあえず棗ちゃんの酔いを醒ませればいいんだけど…」
「……まぁ、出来ないことも無いですけどね〜。目の前で見せ付けられるのも癪なんで、仕方ないです〜」
珠実ちゃんがそう言った瞬間、僕に頬擦りしている棗ちゃんの背後に珠実ちゃんが現れ、首のある一点を指で突いた。
その途端に棗ちゃんはその動きを止め、ピクリともしなくなる。意識は失っていないようだから梢ちゃんには戻らないだろうけど…
「な、何したの、珠実ちゃん…」
「酔い覚ましのツボを突いただけです〜。外傷も後遺症も残らないです〜」
ほ、本当にそんなツボあるの…?(実際にあるかは俺にも分かりませんby作者)
ほんの少しの間をおいて、棗ちゃんの目に光が戻る。酔いは醒めてるんだろうか…?
「な、棗ちゃん、大丈夫?」
「……(ぽんっ)」
押し黙る棗ちゃんの頭上に花が咲き、ものすごい勢いで膨らんでいく。これは…あのときの…っ!?
ボンッ!!!
膨らんだ花は爆発して、眩い輝きを放った。
その瞬間、僕の上に乗っていた重さが消えて棗ちゃんが僕の上からどいた事が分かる。
―――そのとき、聞こえた、消え入るかのような声が聞こえた。―――
―――「ほん…と…に……ごめ…なさ……」―――
彼女の、声。
光が収まったとき、棗ちゃんは僕の部屋から居なくなっていた。
どーも、本投下はおよそ一ヶ月ぶりの真性ダメ人間な作者でございまする〜
いやはや、本当に時間がかかってしまいまして、楽しみにして下さっている方々にはもう頭が上がらない次第で…
今回の投下で一気に終わらせようかとも思ったんですが思いのほか長くなったので次回でラストです。
本当に遅くなってすいませんでした。ラストもまだ大筋程度なので一週間以上はかかると思いますのでどうかご容赦を…
臨時ニュース!実は、今回の投下の10/11をうっかり消してしまって、記憶をたどって近いものを書いた奴ですので、違和感がある場合はスルーしてくだされば恐縮ですヨ
あ、ちなみに、桃さんはまだ廊下でうずくまってますヨ。
ではでは〜
>>520 GJwwwww
なっちん萌えまくったwww
>>520 ガン〇ムの台詞があったのは俺の気のせいとして、とりあえず乙&GJ&続きに禿しく期待
いろんな意味でワロタ
乙
525 :
473:2005/05/16(月) 05:10:52 ID:6Vrz6Vv2
>474&476
サンクス。
とりあえず本編での「早紀の場合」がどういう風になるか解らないからそれを見てから考えているネタを練り直します。
今のまま書くとここの職人さんに敵うというか、足元にも及ばないから……
>520
禿しくGJ&乙でした〜。
嫉妬なっちんに萌えますた(・∀・)
続きも激しく期待しておりまつ。
GJ・・・なんだがパロするときは、固有名詞は使わない方が
良いと思う。知らん人は置いてきぼり状態だし、下手すると引かれる。
・・・とか変なケチ付けながらも笑ったけどなw
続きも楽しみだ。
528 :
520:2005/05/16(月) 19:10:34 ID:zADLDrdb
>>527 やや…やっぱりマズかったですか…
これからは気を付けます。
みなさん応援アリガトォー!
遅れたけどGJ! いろんなネタ組み込まれてて良かった。
530 :
siio :2005/05/16(月) 20:29:46 ID:rc91fH6h
グッジョブ!!
嫉妬したなっちん可愛いじゃん!
なっちんすりよりキターーーーー!!!!GJ!
>>520 ( ⌒) ∩_ _
/,. ノ i .,,E)
./ /" / /" .
_n グッジョブ!! ./ /_、_ / ノ'
( l _、_ / / ,_ノ` )/ /_、_ グッジョブ!!
\ \ ( <_,` )( /( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E)
/ / \ ヽフ / ヽ ヽ_//
なっちんに激しく萌えました
ニヤ(・∀・)ニヤ 続きは今晩中に来そう?
534 :
520:2005/05/17(火) 01:45:19 ID:hotlfFV5
今更だが登場人物の名前に色が入っていたことに気付いた俺は負け組ですかorz
536 :
百式:2005/05/17(火) 07:56:54 ID:BC2amKIy
夏。夏服。セーラー服だって夏服。青短高のセーラー服だって夏服。青短高に
通う蒼葉梢の着るセーラー服だって夏服。夏服というのは、冬服に比べて生地が
薄いため重力に素直になってしまう。今、白鳥隆士の目の前でこぼしたジュース
を四つんばいになって拭いている蒼葉梢の胸元だって例外じゃない。
「ごめんなさい白鳥さん…っ。ついボーッとしちゃって…」
「ああ…うん…。…大丈夫…」
気のない返事になってしまうのも仕方のないこと。白鳥隆士も男なのだ。そこ
にチラチラと視線を送るのに集中してしまっている。
537 :
百式:2005/05/17(火) 07:58:10 ID:BC2amKIy
いつもならそのまま梢がジュースを拭き終えて、隆士に最後にもう一度謝り、
普通の会話に戻り、隆士ひとりが悶々とする。これが黄金パターンだった。
…が。神の悪戯か、今回は梢が隆士の様子に気が付いてしまったのだ。
「…白鳥…さん?」
「ああ…うん…(ダメだ!見ちゃダメだけど…でも…っ!!)」
白い下着と膨らみだけではない。梢の動き次第ではその先まで見えてしまいそ
うだった。だから、隆士は必要以上に一点に集中してしまっていた。
538 :
百式:2005/05/17(火) 07:58:55 ID:BC2amKIy
「……っ!!」
隆士の視線の先が自分に向けられていることに気付いた梢は、バッと胸元を押
さえると四つんばいを止め隆士に背中を向けて正座した。
もちろん梢以上に焦ったのは隆士だった。
「ご…ごめん!梢ちゃん…」
「いえ…私の方こそ…」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
長い長い沈黙。先に口を開いたのは梢。
「ごめんなさい…ジュースはこぼしてしまう、変なものは見せてしまう…」
「そ…そんなことないって!すっごくセクシー…だ…った…」
勢いで口走ってしまったことに気付き語尾が意気消沈する隆士。再び長い沈黙
が辺りを包み込む。先に口を開いたのはまたもや梢だった。
「…あ…ありがとう…ございます…」
「え…いや…うん…」
鳴滝荘、夏の始まりのひとコマ。
(珠)白鳥さんゴゴゴゴゴ・・・・(怒
540 :
百式:2005/05/17(火) 09:04:44 ID:BC2amKIy
「(愛情表現かぁ…。よくわかんないよなぁ。恋人同士になってもうしばらく経
つけど、愛情表現ってどんな風にすればいいんだろう…?)」
「白鳥さん」
「あ…な、なに?」
「風、気持ちいいですね」
「そ、そうだね」
「白鳥さんは、どんなお天気が好きですか?」
「え?…そうだなぁ…」
「雨の日は、なんだか暗いような気もしますけど耳を澄ませば雨の音が素敵な音
楽に聞こえてきたりして素敵です。曇りの日は、この後は太陽が覗くのかな?
雨降りのオーケストラかな?って、ちょっぴりワクワクします。
でも、ポカポカ暖かくて気持ちいい風の吹く晴れの日が、私は好きです」
「…そっか」
「白鳥さんはどうですか?」
「そうだなぁ…(―僕は)晴れの日が(君のことが―)大好きだな」
541 :
百式:2005/05/17(火) 09:06:03 ID:BC2amKIy
徹夜して眠ろうとすると妄想が湧いてきてしまって書いてしまいました。
駄文すいませんでしたー
>>541 題名はスルーするとして、とりあえず妄想を更に膨らませて続きをキボーン。
>>542は何?
>>541 題名とsageてない事はスルーするとして、続きキボンヌ
まほらば2ndシリーズ
第1話「初めての夜・・・」
白鳥と梢は新婚旅行で沖縄に来ていた。
本当は海外が良かったのだが、二人共まだ学生。金銭的余裕が無かった。
それでもここは南の島、楽園だ。それに鳴滝荘の他の住人もいない。
観光客が目立つものの、二人にとっては「二人だけの楽園」なのだ。
そんなこんなで二人は新婚初夜を迎える。
宿泊先は沖縄でもかなり値の張るホテル。
スイートルームとまではいかなかったが、鳴滝荘のみんなのカンパや、
白鳥の両親のお陰で結構いい部屋をとる事ができた。
梢がシャワーを浴びている間、ベッドで待つ白鳥。
「これから梢ちゃんが、本当に『僕のモノ』になるんだ・・・」
胸躍る白鳥。
(ガチャ)
梢がバスルームから出てきた。バスタオル一枚の姿で。
「あの・・・お待たせしました、白鳥さん」
頬を赤らめる梢。
「梢ちゃん、もう『白鳥さん』っていうのはやめにしない?君ももう白鳥なんだから」
「あ、すいません・・・。じゃあ、あの、その、りゅ、隆士さん・・・」
「うん、じゃあこっちへおいで」
優しい笑顔で梢をベッドへ誘う白鳥。
ベッドに仰向けになる梢。既に顔は紅潮しきっている。
「あの、私・・・初めてなんです。優しくしてくださいね」
「うん、僕に任せておけば大丈夫だから。あまり緊張しないで」
そういう白鳥も実は初めてなのだ。でも梢の前で格好悪いところは見せられない。
(ゴクリ)
思わず喉を鳴らす白鳥。
仰向けなって硬直している梢のバスタオルに手をかける。
と、その時。
いきなり部屋の照明が全て消えてしまった。
外はもう夜。部屋中真っ暗で何も見えない。
「こ、梢ちゃん、大丈夫?て、停電かな?」
梢の返事は無い。
「あれ?梢ちゃん?どうしたの?」
真っ暗な部屋に懐中電灯の光が灯る。
そこに現れたのは、
 ̄△ ̄「しーらーとーりーさん〜、あなたは〜、またしてもあなたは〜」
 ̄△ ̄「私の梢ちゃんに〜、なーにーをーしようとしているのですかあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜
ぁぁぁぁ〜〜〜〜どぅわぁー!!!・・・あれ?ここは僕の部屋?今のは、夢か・・・」
そう、昨夜白鳥は、どうやって梢に告白しようか考えている内に、いつの間にか眠ってしまったのだ。
何とも生々しい夢を見てしまった白鳥は、しばらく梢と珠美の顔をまともに見る事ができなかった。
お わ り
アニメスレに貼られていてなかなかよかったので転載しますた。
>>548 転載乙。
せっかくの初夜を途中で終わらせちゃ駄目ぽ。
なにげに>539に笑えてしまった俺が居る
>548
転載乙。そしてこれの作者にGJ。
しかしながらふと思う。
梢ちゃんの人格が統合されないまま二人が結婚すると白鳥君は物凄く大変なのではないだろうかと。
初夜の時点で人格がころころ変わりそうな……
551 :
355:2005/05/18(水) 05:32:28 ID:/36L+DPw
後半急ぎ足のような。期待に答えられる出来かどうかは激しく自信がないですが。
とにもかくにも、「一歩前へ」、最後まで投下します。
>>520 超GJです。自分には超えられない壁を感じます。なっちんも好きだけど何か書けない・・・。
552 :
355:2005/05/18(水) 05:33:07 ID:/36L+DPw
「うーん・・・、意外と時間かかるなぁ」
なかなか進まない作業に困った顔をして、隆士は頭を掻いた。
「これは・・・、また夕食一人になるかな・・・」
それだけじゃなく、梢とも余り話ができていない。
「・・・仕方ない、と言えば仕方ないんだけど・・・」
一度恋人のことを考え出すとどうにも作業に意識が戻らず、隆士は天井を仰いだ。
「・・・電話、入れようか」
遅くなる、と言えばきっと落胆した声が返ってくるだろうけど。
心配かけるよりは何倍もマシなのは確かだ。
スクールの昇降口に設置されている公衆電話を思い出しながら、教室を後にする。
「はー・・・、最近あんまり梢ちゃんと話して無い気がするなぁ・・・」
ぼやきながら、財布から十円玉を取り出す。
が、取り出した十円玉をまじまじと見つめたあと、何故か財布に戻して。
再び取り出したのは、百円玉。公衆電話に投入。
(十円より百円のほうが長く話せるしね・・・)
かなり恥ずかしいことを考えていることにも気付かず、ダイヤルをまわす。
少々の呼び出し音の後、いつもの声が聞こえてきた。
『はい、鳴滝荘』
「あ、梢ちゃん? 白鳥です」
『あ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
553 :
355:2005/05/18(水) 05:33:45 ID:/36L+DPw
「・・・? 梢ちゃん?」
『あ、はい、な、なんでしょう?』
珍しい。
非情に珍しく、あのマイペースな梢が電話口でまで慌てている。
「・・・何か、あった?」
『い、いえ、何もないですよ?』
ものすごく声が上ずっている。誰が聞いても嘘をついているとしか思えない口調。
「・・・ほんとに?」
『ほ、ほんとになんでもないですっ。そ、それよりその、し・・・』
「し?」
『あ〜〜〜〜・・・う〜〜〜〜・・・』
慌てていると言うより、うろたえているような梢の様子を察して、隆士の表情が真剣なものに変わる。
「・・・梢ちゃん」
『は、はい!』
「やっぱり、今から帰る」
『え、ええ!?』
「すぐ戻るからっ」
そこからは神速。受話器を置いて教室に戻り(10秒)、作業中のものを全て片付け(30秒)、鞄を引っつかんで再び教室を飛び出し(35秒)、ア
ートスクールの昇降口を駆け抜ける(40秒)
もしもこの時の隆士を陸上関係者が見ていたら、明らかに自信をなくしそうな速さであった。
554 :
355:2005/05/18(水) 05:34:50 ID:/36L+DPw
同時刻。
「・・・ど、どうしよう、まだ一回も練習できてないのに・・・」
『あの』梢が受話器を手に固まってしまっている。
「梢ちゃん、ほんとにどうしたですか〜?」
「珠実ちゃん・・・、どうしよう〜?」
「こ、梢ちゃん〜?」
涙目になってしまっている梢に、珠実は一瞬うろたえ、そして・・・。
「・・・し、白鳥さんですね、梢ちゃんを泣かせたのは白鳥さんですね〜!?」
「・・・え?」
「白鳥さん・・・、あれほど言ったのに・・・、地獄も生ぬるい煉獄に叩き落としてくれるです〜〜〜〜!!!!」
燃えている。珠実の背中で真っ白な炎が燃えている。
「あー・・・少し落ち着いたらどーだ?」
「灰原さんには関係ないです〜!!」
言いながら、珠実が音速で鳴滝荘を飛び出していった。
「・・・ありゃ、やばいな」
「やばいわねー」
他人事な灰原と恵に対して、きょとんとした顔で残されてしまった梢。
「まー、あれだ。梢よ」
「はい?」
「無理に今日やる必要は無いんじゃネーカ?」
ジョニーだけが梢の方を向いて、身振り交じりに言う。
555 :
355:2005/05/18(水) 05:35:44 ID:/36L+DPw
「え?」
「バラさん、気付いたの?」
「何となくナ」
腕組みをして、頷くジョニー。
「無理にやろうとしてギクシャクするのも馬鹿馬鹿しいゼ。こーいうのはタイミングってのもあるもんだー」
「むう、そういうもんなの?」
納得いかなさそうな顔で言う恵の目の前にジョニーが動き、ぷい、っと顔を背ける。
「一人しか経験無いお前ニャわからんだろーがナ」
「ぬぁ!? な、何で知ってるのよバラさん!?」
「さて、釣りの続きでもするか」
「ちょ、バラさーん!?」
中庭に下りていく灰原に手だけ伸ばした格好で、恵が叫ぶ。その後ろ。
「・・・タイミング」
梢はその言葉を何となく反芻していた。
「ただいま〜・・・」
「あ、お帰りなさい、朝美ちゃん。・・・どうしたの?」
何故か埃まみれになっている朝美。
「珠実お姉ちゃんに轢かれちゃった〜・・・、あはは」
「・・・・・・朝美ちゃん」
恵は思う。本当にこの娘には何か憑いているのではなかろうか、と。
「お帰り・・・、朝美」
「あ、ただいま、お母さん」
主にこの人が。
556 :
355:2005/05/18(水) 05:36:35 ID:/36L+DPw
それから数十分後。
「ただいまっ!!」
いわゆる「本気(マジ)モード」の隆士が派手な音を立てて鳴滝荘の玄関を開ける。
「あ、お帰り、白鳥君」
たまたま近くを歩いていた恵がそれに答えた。
「桃乃さん! 梢ちゃんは!?」
「は?」
「だから電話がおかしくて梢ちゃんで何か!」
「あー、とりあえず、梢ちゃんなら晩御飯の用意してるから」
「ありがとうございます!」
風の様に恵の傍を駆け抜ける隆士。
「・・・あれよね、白鳥君の意外な一面?」
梢の不自然な態度に心配して全て放り出して戻ってきた隆士。
それを思いやって、何となく電話に視線をやってみる。
「・・・・・・・・・」
受話器を取って国際のダイヤルまで回したところで、ハッと我に返った。
「な、何やってんだろ。そ、そりゃ戻ってきてくれるか確かめたいけど、それやったら凄い迷惑だろうし・・・」
ため息をついて、受話器を下ろす。
「・・・あー、ちょっと背中押すつもりだったのになぁ・・・」
海の向こうの恋人を思って、そう言いながらもついつい電話と睨めっこしてしまう恵である。
557 :
355:2005/05/18(水) 05:37:39 ID:/36L+DPw
「梢ちゃん!」
「あ・・・」
白鳥さん、といつもなら続くはずの言葉がそこで途切れてしまう。
そして、不自然に赤くなる梢。
隆士はというと、とりあえず無事な梢の姿に安堵の息をついた。
「お、お帰りなさい」
「ただいま。それで、何かあったの? 何だかおかしかったけど」
「い、いえ、何でもないですよ? あはは・・・」
なんと言うか、梢は嘘が下手だ。というか、そもそも嘘を付くような人柄じゃない。
そんな梢が必死で誤魔化そうとしていることに興味を覚えないでもなかったが。
「・・・梢ちゃんが、そう言うなら」
「・・・すみません」
何となく、不自然な気まずい沈黙が落ちる。
会話の種を探そうとして、隆士はコンロに目をやった。
「あ、梢ちゃん、火!」
「え? あ、いけない!」
慌てて火を消そうとして、跳ねた油が梢の手に僅かにかかる。
「あつっ」
558 :
355:2005/05/18(水) 05:39:00 ID:/36L+DPw
「梢ちゃん、大丈夫っ!?」
隆士も思わず駆け寄って、梢の手を取った。
「あ」
「よかった、たいしたこと無いみたいだね」
安心したように笑って、隆士は梢に代わってコンロの火を消した。
そんな隆士を見つめて、
「・・・あの」
「?」
梢は少し俯いて、
「あの、必ず、いつか言いますから。だから、待ってて貰えますか?」
「・・・・・・」
耳まで赤くなって俯いている梢に、つられて隆士まで赤くなる。
それでも、
「・・・うん。わかったよ」
笑顔で、そう応じた。
559 :
355:2005/05/18(水) 05:40:57 ID:/36L+DPw
夜。
ベッドに横になっても、梢は寝付けないままぼんやりとしてしまう。
――恋人同士なら、やっぱ名前で呼び合わないとねー。
きっかけは、恵のその一言。
頭の中で何度も繰り返すけど、結局一度も口にはできず。
――無理にやろうとしてギクシャクするのも馬鹿馬鹿しいゼ。
今日慌てて帰って来た隆士を見て、その言葉に納得した。
(・・・でも、いつか呼びたいなぁ)
何となく寝返りを打って、ドアが目に入る。
「・・・」
身を起こし、深呼吸。
「・・・よしっ」
恐らく鳴滝荘の誰も見たことが無いだろう、梢の気合いの入った顔。
いつかなんて言ってたら切りが無いから。そう自分に言い聞かせて。
寝静まった廊下を静かに歩いて、二号室の前に立つ。
もう一度、深呼吸。
「・・・・・・お休みなさい」
顔が火照ってくるのを意識しつつ、恐らく十年単位の気合いを振り絞って。
「・・・隆士さんっ」
そして、その場から逃げるように自分の部屋に駆け込んだ。
「・・・よかった、やっと言えた」
達成感とかそう言ったものに包まれて、でも、結局本人には言えていないことにちょっとだけへこんで。
まあ、そんな、ちょっとだけ梢から踏み出そうとした、鳴滝荘の一日。
560 :
355:2005/05/18(水) 05:41:30 ID:/36L+DPw
おまけ
「しらとりさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっっっ、ど〜こ〜で〜す〜かぁぁぁああああああ!」
怒りに我を失った珠実は、一晩中街中を走り回っていたという。
翌朝隆士が珠実に一発K.Oを食らったのは、まあ、些細なお話。
561 :
百式:2005/05/18(水) 05:44:54 ID:vQfg00WC
夢の中のあの人は、なんだか少し不安そうに…
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞あなたへ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「…さん…お母さん!?」
娘・朝美の声で目を覚ました沙夜子。
「あら朝美…おはよう…」
「おはようじゃないよお母さん!また内職サボって眠ってたのー!?」
未だ横になったままの沙夜子の横には、作りかけの造花がひとつ落ちていた。
「もーまた親方さんに怒られちゃうよー!」
その言葉にびくっと身を竦ませると、沙夜子は朝美の腕にすがるようにしがみついた。
それを見た朝美は、小さくため息をつくと笑顔を作り…いや、自然と笑顔を浮かべた。
「きっと今からでも頑張れば間に合うよ。だから頑張ろ?」
朝美の言葉と一緒に開け放した扉から風が吹き込んで、沙夜子の頬を撫でた。
―あなたへ。
あなた、見えますか?そこから、私が見えますか?私は、幸せです。
あなた、心配しないで。私は元気です。
私、今日も寝坊してしまいました。
いいでしょ?あなた。
あの頃のように仕方ないなって目を細めて、私の頭を軽く撫でてね。
だって私…
私は、幸せです―
夢の中のあの人は、なんだか少し不安そうに…でも、目を細めて、笑っていました。
>355氏
GJ!!
この時間まで起きてて良かった……
いいもの見させて頂きました<(_ _)>
563 :
後書きっぽく:2005/05/18(水) 05:45:21 ID:/36L+DPw
梢が真っ赤な顔で「隆士さん」って初めて呼ぶ姿が見たいのです。
それだけが妄想の原動力だったのです。
で、なら書いたれー、と。
でも原作じゃどうもまだっぽいし、なら成功させるのもなー、と。
そんなこんなでこんなオチにしましたがちょっとでも楽しんでもらえたら幸いです。
どうでもいいけど黒崎親子出番少なすぎ・・・。
バラさんより少ないってどうなんだろう・・・。
564 :
百式:2005/05/18(水) 05:51:30 ID:vQfg00WC
うぉぉい大作の後に書いちゃったよ…orz
>>563 大作GJ!
こーゆーのが読みたかった!
>>563 GJ!完璧すぎ!
なんつうかSS読んでて普通に絵まできっちり頭の中で再生されたのは久しぶりだった。
他もよかったんだけど特に桃乃さんが電話かけようとするあたりが
特にいい感じになってたきがする、ぶっちゃけすごいそういう葛藤しそう。
>>564 ちょっちタイミング悪かったっぽいが貴方も激しくGJ!w
がんばれ梢ちゃん。ファイト
>>355さん大分GJwwwwww
もっとこんなの書いてほしいぜい
白鳥と学校の友達が宿題で集まってる内にその場のノリで乱交…というネタが浮かんだが
如何せん主要人物4人中3人が名無しじゃSSとして厳しい罠
>>570 瑞穂とか翼とかでいいんじゃね?
流石に釘バットとかだと、締まりないものな・・・。
ふと、そのままの呼び名で書いたらどうなるか妄想してみた
「エロールのバットを釘バットが咥えry・・・」
確かにこれじゃ話が成り立たんなw
スレ汚しスマソ
エロール
釘バット
ホモスキー
で構わないから書いてみて。
とんでもない事になりそうだw
そこまでやるなら白鳥も
タマナシ
にするべきではないか?w
『理想奈&瑞穂&翼&隆士達の愉快な乱交パーティー』
このネタを文章化出来る職人いる?
>>355 いいっすね〜、ぬくぬくできましたよ。GJ!
530 名前:作者の都合により名無しです[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 22:26:43 ID:/Eul1L2S0
エロールが街を歩いている途中、交差点の向こうに麗子さんを目撃する。
振られはしたものの声をかけようとする。
ところがよくよく見てみると大家さん(千百合)と一緒だ。
しかも腕まで組んでる。
『ああ、大家さんの知り合いだったのか。それで白鳥のやつも知っていたんだな。
しかし、女同士で腕まで組んで歩いてら。あそこまで仲いいとひくなぁ・・』
とそのとき麗子さんと大家さんがキsを・・
『!!?』衝撃を受けるエロール
『なに〜!?女同士でキsを・・
白鳥が言っていた恋人は大家さん!?そんなあの麗子さんが百rだったなんて・・
そもそも白鳥は今大家さんと付き合っているんじゃ・・
浮気か!?いや白鳥はそれを知っていたんだから白鳥が浮気相手で大家さんが二股を・・麗子さんが被害者?
しかしということは大家さんは両方ともいけるのか!?いやそんな問題じゃなくて・・・・・・・・・・・・』
エロール悶々、ついには脳がショート・・
2人を見失い公園のベンチで呆けるエロール
『いつの間にか麗子さんたちは見失ってしまった。しかもあの麗しき麗子さんが百rだったなんて・・・
しかも二股かけられて白鳥もたいh』
「!!!そうか麗子さんを正常にして俺に振り向かせれば俺は麗子さんと、白鳥は大家さんと幸せになれる。
そうだそうだ。女同士も二股も間違ってる。俺の手で麗子さんを救い出すんだ!!!」
大声で立ち上がるエロール
「麗子さん、あなたを必ず救い出してみせます。」
星に誓うエロール。
というのを千百合の場合を読んで妄想したんだが、4月号でエロールの救済あったんだってな>三千代と
先月から読み始めた俺には知らんこっちゃ。
しかし、自分に文才がないのを非常に感じた。あ、ちなみに上のは千百合と白鳥の女装デートね。
579 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 02:17:02 ID:3VsBZ+3R
>578
>398
下がってろ、シャア!
何を唐突に・・・w
584 :
百式:2005/05/20(金) 04:35:42 ID:6kLJtfKt
―・―・―キラキラ―・―・―
今日は祝日。日頃の疲れもあってか、白鳥隆士が目を覚ましたのは正午に近か
った。カーテンを開けて窓を開ける。
「んー。いい天気だなぁ…」
初秋の暖かい風が優しく吹き込んでくる。隆士の少し長い髪の毛が揺れる。
昨晩は同じ鳴滝荘の住人、桃乃恵の宴会に巻き込まれることもなく、早めに床
に就いた。それは隆士にとって助かることには違いなかったのだが、一夜明けた
今日。祝日で鳴滝荘の住人の皆がほぼ間違いなく休日の今日。あの桃乃恵がなに
も計画しないわけがない。生まれ持った天命なのか、白鳥はよく騒動に巻き込ま
れる。鳴滝荘に越してきてから特にその頻度があがり、その騒動の主犯であるこ
とが多いのが桃乃恵だった。終わってみればいい思い出にも感じるのだが、巻き
込まれている最中は思いっきり気疲れする、というのも本当だった。
「…多分今日も疲れるんだろうなぁ…」
白鳥は今日一日が終わったときの自分を思い、小さくため息を吐いた。
「しーらとーりくーん♪」
…来た。来るだろうとは思っていたが、まさかこんなに早速とは。
「ちょっといーい?」
大きな声と足音は白鳥の部屋の前で止まった。
「…ちょっと待っててください、桃乃さん。今着替えますから…」
何かを計画した恵にはもう何を言っても無駄。それを白鳥は知っていた。
585 :
百式:2005/05/20(金) 04:36:17 ID:6kLJtfKt
「ありゃりゃ?ひょっとして着替えてたところ?ごめんねー。あ、急がなくてい
いわよー。ちょっと伝言頼むだけだから」
「…へ?」
「ほらー、今晩皆でご飯食べよってことになってたでしょ?私ちょーっと用事で
きちゃってさ。遅くなるから私の分は作らなくていいって梢ちゃんに伝えとい
てくれない?」
予想外の恵の言葉に、あっけにとられる白鳥。
「んじゃま、そーゆーことだからー。よろしくネー」
「あ、はい…」
なんとか了承の言葉をしぼりだし、いってらっしゃい、と付け足した。
寝巻を着替えた白鳥は管理人室に向かう。
「…どうして直接梢ちゃんに言わなかったんだろ?」
そんなことを考えながら管理人室の前に着くと、名前を呼びながらノックした。
「梢ちゃーん。ちょっといいかな?」
・・・・・・。返事がない。
「…あれ?炊事場かな…?」
「…梢ちゃーん?」
梢の名前を呼びながら炊事場を覗き込む白鳥だったが、探している人物はみつ
からなかった。
「あれー?おっかしいなぁ…どこ行っちゃったんだろ?」
「あ。おーいお兄ちゃーん。おはよー!」
首を傾げながら炊事場を出た白鳥に元気な挨拶を投げ掛けてきたのは黒崎朝美。
後ろには、その母・沙夜子もいた。
「あ、おはよう、朝美ちゃん」
二人の腕には、もう若干デフォルトになりつつある段ボールが抱えられていた。
「…あ…内職?…もしよかったら手伝おうか?」
586 :
百式:2005/05/20(金) 04:36:58 ID:6kLJtfKt
せっかくの休日を内職の手伝いで終わらせるのもどうかと思ったが、サボり癖
のある母を隣に、せっかくの休日までも健気に内職に費やす朝美を放っておける
ほど、白鳥は薄情ものではない。
「あ、違うの。今日は内職じゃないんだ」
「え…?」
恵に続き、朝美からも予想外の言葉が返ってきた。
「今日は公園に銀杏拾いに行くの!この秋は焼き銀杏で美味しく乗り切るよー」
「焼きぎんなん…」
幸せそうに笑顔を浮かべる朝美。その横で段ボールを高く掲げて呟く沙夜子。
「そ…そうなんだ…。頑張ってね…」
「うん!それじゃ行ってきまーす」
「…行ってきまーす…」
母の手を取り元気に駆け出す朝美。
「あ…!朝美ちゃん!梢ちゃん見なかった?」
ふと思い出し、二人の背中に呼び掛けた。
「お姉ちゃんなら今朝早く学校に出かけたよ?なんだか行事があるんだって」
そうだったんだ…なるほど。ポンッと手を叩く。
「そっか。ありがとう」
どういたしまして、と言って玄関の方に走っていく朝美。ボーッとその姿を眺
めながら、今日は久しぶりにのんびりできそうだな、と白鳥は思った。
…そして、すぐにその考えは甘いと考え直した。そうだ。まだ茶ノ畑珠実がい
る。こういうノンビリできそうなときに限って、珠実がやっかいな頼み事をして
きて、断ろうとすればいつの間にか撮ったあんな写真やこんな写真で脅され、結
局引き受ける羽目になってしまう。
587 :
百式:2005/05/20(金) 04:37:46 ID:6kLJtfKt
「珠実なら梢と一緒だゾ」
突然後ろから声が聞こえた。
「わあっ!!は…灰原さん!?」
「何だヨ、ビックリするとは失礼だナ」
「いや…まあ…すみません…。でもどうして僕の考えてることが?」
「お前は考えてること顔に出し過ぎなんだヨ」
そういえば前にも指摘された気がする。
「そ…そうなんだ。そっかぁ…珠実ちゃんも一緒かぁ…あはは」
照れ隠しのため少し大袈裟にリアクションする。早く話を逸らさなくては。
「えっと…灰原さんは今日もここでゆっくりですか?」
「いや、今日はちょっと買い物に行って来るゼ。本屋でいい小説見つけたら遅く
なっちまうかも知れねーナ。ま、晩飯までには帰るからヨっ」
そう言うと灰原さんも玄関の方に消えていった。…これで、今鳴滝荘にいるの
は白鳥だけになってしまった。
「ぼ…僕も散歩にでも行こうかな…」
なんだか寂しくなった白鳥は、少し大きな声でそう独り言を言うと、炊事場で朝
食件昼食を食べて、外に出かけることにした。
ブラブラと行く当てもないまま街を歩いていると、見慣れた商店街に行き着い
た。ホントに特に用事はないが、なにか暇を潰せるようなことがみつかるかと思
い、商店街に入っていく。
「…阿甘堂かぁ…ちょっとたい焼きでも買っていこうかな…すいませーん」
「あらいらっしゃーい。たい焼きかしら?」
「あ、はい。2つお願いします…はっ!?」
「?」
白鳥の第六感がピキーンと反応した。間違いない、トラブルに巻き込まれる。
おおかた、たい焼きの分け方で子供同士が喧嘩を始めるとか、桃乃さんが僕の名
前でツケているとか、なんだか変な喋り方の人に不良債権買わされたりとか…
588 :
百式:2005/05/20(金) 04:39:06 ID:6kLJtfKt
「はーいお待ちどうさまー。冷えても美味しいけど、温かいうちに食べてね」
「…へ?」
「どうもありがとうございましたー」
「…ふ…普通に買えちゃった…」
どうもおかしい。いや、傍からコレが見れば極普通の一日かもしれないが、あ
の白鳥の一日がこんなにスムーズに流れていくのはあまりにも不自然だった。公
園のベンチに座り、そんなことを考えていた。
「なんだか…良いことなんだろうけど…調子狂うなぁ…」
小さく呟いて、空を見上げた。秋の、とても高い高い空だった。
とたん、捉えようのない不安に駆られる。…いや、違う。不安によく似ている
けど、これは不安じゃなくて…寂しい、って気持ちだ。秋の空は、なんだか見て
いると寂しい気持ちになるときがある。雲がとても高い場所に流れていて…風が
少し冷たくて…なんだか人恋しくなる。
「…帰ろう」
そうだ、家に帰ればきっとみんながいる。そしたらこんなにセンチメンタルな
気持ちなんて、あっという間に吹き飛んでいく。白鳥はスッと立ち上がると、何
か怖いものから逃げるように、早足で家路についた。
589 :
百式:2005/05/20(金) 04:39:45 ID:6kLJtfKt
鳴滝荘には、まだ誰も帰っていなかった。途端、後ろを追いかけてきていた寂
しさに捕まる白鳥。時間は4時半。日が短くなり、もうすっかり夕方。相変わら
ず、空は高かった。
なんとなく、鳴滝荘を出た。誰もいない鳴滝荘にいたくなかった。
「…白鳥さん?」
「…梢ちゃん…」
ちょうど帰ってきた梢と、はちあわせた。
「何処かお出かけですか?」
なんだか、自分でも理由はわからないが涙が出そうになった。この歳になって
寂しくて涙が出そうになるなんて思いもしなかった。
「た…珠実ちゃんと一緒じゃなかったの?」
潤んだ瞳を隠すように空を見上げ、梢に尋ねた。
「あ、珠実ちゃんはあの部長さんと少し用事があるみたいで…すぐに帰ってくる
って言ってましたけど…」
「そ…そう…」
「…白鳥さん…?どうかしましたか?」
白鳥の様子がおかしいことに気づき、白鳥の顔を覗き込むように梢が顔を向ける。
白鳥は笑顔を作り…いや、心から笑顔を浮かべて言った。
「ううん。おかえり、梢ちゃん」
590 :
百式:2005/05/20(金) 04:40:44 ID:6kLJtfKt
「お待たせしました」
梢がお茶の入った湯飲みを縁側に座った白鳥に渡し、その横に腰掛けた。
「ありがとう、梢ちゃん」
…少し、沈黙が辺りを包む。
「白鳥さん、なにかありましたか?」
梢の言葉で、沈黙はその場から去る。
「さっきの白鳥さん、なんだかちょっと…変でしたから…」
あんな些細なことで自分を心配してくれている梢に、これ以上心配をかけた
くなかった白鳥は、下手な嘘をつくよりも本当のことを言ったほうがいいだ
ろうと思い、今日のことをすべて話した。
「…ってワケで…ホント、なんでもないんだ。僕がなんだかセンチメンタル
になっちゃった、ってだけで…」
白鳥が話している間、ずっと口を開かずに聞いていた梢は、白鳥に微笑み
かけるとスッと立ち上がり、高い空を見上げながらゆっくりと話し始めた。
「私も…そんなときがあります。夜中にふと目がさめてしまったときとか…
なんだかとても寂しい気持ちになります。…でも、そんな時を何度か過ご
している内に気づいたんです。こんなに寂しい気持ちになってしまうのは
きっと、皆さんといる時間がとても楽しくて、充実していて、幸せだから
なんだって。それからは、そんな気持ちになったときは皆さんと楽しく過
ごしていることを思い浮かべます。そしたら、寂しいなんて気持ちはすぐ
に消えていきますから…。白鳥さんもよかったら試してみてくださいね」
話し終えた梢の、振り向いたときの笑顔が白鳥の胸にやけに深く染みた。
(――僕の何の変哲もない一日が、この娘の存在で、こんなにもキラキラ輝
くかけがえのない一日に変わる。やっぱり僕は…そうだったんだ。
僕は、この娘のことが大好きなんだ…――)
591 :
百式:2005/05/20(金) 04:43:24 ID:6kLJtfKt
夜。鳴滝荘。炊事場。住人がみんな揃って食卓を囲む。
「いやー、あたしとしたことがお財布にお金入れずにでかけちゃうなんてねー!
でもまあ私の分も用意されてて助かったわ、梢ちゃん」
「はい。桃乃さんが遅くなる予定だって知りませんでしたから、皆さんの分を作
っちゃっただけなんですけどね」
「あれ?白鳥くんったら梢ちゃんに伝えてくれなかったの?」
「…すいません…忘れちゃってて…でもまあ結果オーライですよね?」
「だぁめぇよ!人との約束を守れないなんて言語道断!今晩はしっかりと反省し
てもらわないとね!」
「…え?」
「もちろん!白鳥くんの部屋でねー!」
しばらくは寂しさを感じずに済みそうな白鳥くんでした。
おしまい。
592 :
百式:2005/05/20(金) 04:44:57 ID:6kLJtfKt
こんな時間に長々と駄文を書いてすいませんでしたー。
白鳥くんが梢ちゃんへの気持ちに気づくきっかけは原作で描かれてましたが、
それを無視して勝手に妄想してしまいました。
いやあ…寝ようっと。オヤスミナサイ
>>592 来たらいきなりヒットだよ!
乙!&超GJ!
>>592 (・∀・)イイ!! 白鳥君がちょっとマイナス思考すぎる気がしなくもないけど許容範囲内。
それ以外の話の流れは実にまほらばらしくて最高です!GJ!
(・∀・)イイ!!
桃乃の部屋で白鳥と桃乃が恋愛相談中
「白鳥君、梢ちゃんみたいなタイプといい関係になるには多少の強引さも必要なのよ」
「と、言いますと・・・?」
「しょうがないな〜、私が教えてあげるよ」
「たとえばね、これよ」
何かを差し出す桃
「ええっ?駄目ですよ!」
「いいの、年上の私が責任とってあげる」
「ええ!?でも、でも・・ああっ!」
「ここよ、ここに指を掛けて・・・」
「す、すごく、濡れてるんですけど・・・」
「そんなこと気にしないで」
「あっ・・・そうよ・・上手ね・・」
「えっ、でも、でも・・・」
「こっちの手はしっかり握ってて」
「うわぁ!でも、でも!」「さあ!思いきって」
後は脳内保完よろ
桃乃のモモイロどんな色?
前にあったと思うんだけど、白鳥×魚子×朝美
でほのぼの(キスぐらいはあるかと)系書こうかと
思ってるんだけどオケ?
もちろん
>>601 それの過激バージョンを俺が提供したが。
>>603 インスピレーションでさ、子供同士の可愛い嫉妬、ってのが
浮かんできたから。
この三人で過激なのはイメージに出てこんかったから
>>604 過激と言っても、18禁のソフトくらいだが。
(´Д`)ハァハァ 可愛い嫉妬・・・
保管庫の一般CGの一番上辺りにある中学生珠実が可愛すぎる件について
607 :
606:2005/05/22(日) 11:49:35 ID:PT+X6x1T
よく見たら誤爆ってた、スマソorz
608 :
メリー:2005/05/22(日) 21:47:01 ID:EYKCw/fG
601ですよ〜。
やっとこさ完成したんで載せマース。
予告通りキスしかしてませんが、それでもよかった見てやって
くださいな。
では、どうぞ。
「あれ? 朝美ちゃん。今日は内職無いの?」
白鳥がのんびり廊下を歩いている朝美を見つけてそう訊いた。
普段の彼女ならばこの時間帯には部屋で
内職をしているはずだったからだ。
「あ、お兄ちゃん! うん、昨日の内に終わらせちゃったから。
って言っても、他のがあるからそうのんびりはしてられない
んだけどね」
「そっか、大変だね朝美ちゃん。
あれ? そう言えば沙夜子さん?」
白鳥がきょろきょろと辺りを見たが、
黒い服の人物はうろついていなかった。
「お母さんは今公園にお散歩中。少ししかない休憩時間だから
近くの公園に行ってるの」
明るく答えたが、白鳥の脳裏には、
(あの人は基本的にあまり何もやってないのと一緒だから、
休憩時間ってあんまりいらないような・・・・・・)
「そ、そう。じゃあ今朝美ちゃん一人?」
「うん、そーだよ。お兄ちゃんはどーしているの?
いつもなら学校のお時間でしょ?」
「今日は課題をやるから休みみたいなものなんだ」
「へー、そうなんだー」
「あ、そうだ朝美ちゃん。もし良かったら僕と遊ぼうか?」
突然の申し出に朝美は驚いた。
「えっ、いいの? お兄ちゃん、せっかくのお休みなんだよ?」
「いいよいいよ。ちょうど僕も一人で暇だなぁーって
思ってたところだから。それとも内職手伝おうか?」
「そ、そんなの悪いよ。じゃ、じゃあ少しだけ一緒に遊んでくれる?」
「もちろんだとも!」
こうして二人は白鳥の部屋で遊ぶことになった。
「って言ったいいけど、僕の部屋ってゲームとかってないんだよなぁ」
「えへへへ知ってるよー。だって桃乃さんが理由つけてはおにいちゃんの
部屋に集まってるじゃん」
部屋にある唯一目立つ物、本棚に納まった絵本の背表紙を眺めながら、
明るく笑った。
「ある物といったら、正月に使ったカルタと棗ちゃんから借りてる
トランプぐらいだけど・・・・・・」
「ねえねえお兄ちゃん」
白鳥がなんとか遊ぶ物はないかと色々考えていると、背後から
遠慮がちな朝美の声が聞こえてきた。
「ん?」
「あ、あのね、絵本読んでくれる?」
「え、絵本?」
「うん。あ、でも嫌だよね。ごめんね変なこと言って」
本棚に絵本を戻そうとする朝美の手から、その絵本をそっと持ち上げた。
「いいよ、僕でよければいくらでも読んであげる」
その絵本のタイトルを目にして白鳥は驚いた。
『あの空のかなたまで』という物だった。
(あ・・・・・・、
これ魚子ちゃんと初めて会ったときに読んであげた本だ)
「? どうしたの、お兄ちゃん?」
「ううん、なんでもないよ。さ、読もうか」
「うん」
一つのテーブルに並んで座って、白鳥が絵本を読み始めた。
「その時、大きな風が吹きました。
『さあみんな。この風に乗っていくんですよ。
とおいとおいところまで。』
お母さんは言いました。
ロイ達はいっせいに空へとまいあがります。
『わぁ、フワフワしてて気持ちがいいなぁ。』
しかしお母さんの姿がどんどん遠くなって
いくのに気がついたロイは、
『ああ、お母さんが遠くなっていくよ
いやだ。いやだ。』
泣き出しました。」
懐かしむように白鳥は読んでいく。
「はーい。ごめんね朝美ちゃん」
白鳥が部屋のドアを開けると、白鳥の鳩尾に頭突きがめり込んだ。
「ゴフッ!」
「わーい! お兄ちゃんだお兄ちゃんだお兄ちゃんだー!!!!!!」
そしてそこまで読んだ時、部屋のドアがノックされた。
原因は喜びのあまり突進したロケット、ではなく
青葉梢でもなく、その中の一つの人格である金沢魚子だった。
「な、魚子ちゃん?」
「うん! 魚子だよー!」
ぴょんぴょん白鳥の周りを跳ね回る魚子。
「魚子ちゃん、どうしてここに? 今学校に行ってる時間帯のはずじゃ」
今朝珠美と一緒に梢の状態で学校に行くのを白鳥は見送っていた。
だからそれは間違いようのないことだった。
「ん〜? 茶ノちゃんがこれお兄ちゃんに渡してって」
そう言って魚子が一通の手紙を手渡した。
「珠美ちゃんから?」
二つ折りだったそれを開いて読む。
『時間がないんで詳しい説明は省きますが〜。
なんとかするです〜!!!!!!!』
「だ、だけ!?」
なんとも簡潔というか、それ以前の問題で書かれた手紙を読んで、
白鳥は唖然とした。
「お、お兄ちゃん。珠美お姉ちゃんからなんて?」
朝美が心配そうな声を出した。
「よ、良く分からないけど、たぶん学校で変わっちゃったんだと思う。
だから、早退させて僕になんとかしてほしいみたい」
「そ、そうなんだ。いったい何があったんだろう?」
「それは珠美ちゃんが帰ってきてから聞くとして、問題は・・・・・・」
二人のやりとりの間ずっと白鳥の体にぎゅーっと抱きついている魚子
を見て、白鳥は小さく嘆息した。
「お兄ちゃん絵本読んで絵本読んで絵本読んで絵本読んでー!!!!!」
魚子がいつの間にテーブルの上に乗っていた絵本を持って、
辺りをはねていた。
「そ、それは・・・・・・」
「それはね魚子ちゃん、朝美ちゃんと読んでたんだよ? 魚子ちゃんも
一緒に読む?」
「読む〜!!!!!!」
そういう流れで白鳥は右に朝美、左に魚子という、いわゆる両手に花
状態になった。
そろそろ終わりになるという場面にさしかかった。
ふと何を思ったのか朝美が白鳥にぴたりと近寄った。
するとそれを見た魚子が、
「む〜、お兄ちゃんは魚子のお兄ちゃんで、お姉ちゃんのお兄ちゃん
じゃないの! もしお兄ちゃんが魚子のお兄ちゃんじゃなくて、
お姉ちゃんのお兄ちゃんじゃなかった、お兄ちゃんはお兄ちゃん
じゃなくて、だから魚子のお兄ちゃんじゃなくなって
・・・・・・・・・・・・・?」
(ハハハ・・・・・・、
また何が言いたくなってるのか分からなくなってる)
しかしそれを知らない朝美はなぜかむきになって言い返した。
「で、でもお兄ちゃんは今日、朝美と遊んでくれるって言ったし、
それにこの絵本だって朝美が選んだんだよ」
「でもでも魚子はお兄ちゃんのことが大好きだし、
お兄ちゃんが魚子のお兄ちゃんじゃなくなったら
魚子は悲しいよ?」
「あ、朝美だってお兄ちゃんのこと、だ、大、大好きだよ!」
「あ、朝美ちゃん・・・・・・」
白鳥がほほを赤くしてはにかみながら言った。
自分が何を言ったのか理解した朝美が顔を耳まで真っ赤にさせた。
「魚子はお兄ちゃんが大好きだから何だって出来るんだよ?」
魚子がそう挑発めいたことを言うと、
「朝美だって何でも出来るよ!」
朝美が張りはってそう答える。
「ふ、二人とも落ち着いて・・・・・・」
よ言おうものなら、
「お兄ちゃんはしー!」
「お兄ちゃんは黙ってて!」
と二人同時に言われてしまい閉口してしまう。
「む〜」
「ん〜」
白鳥を挟んで睨み合う。
「魚子はお兄ちゃんにちゅー出来るもん!」
そう言って魚子は白鳥の頬に思いっきり吸い付いた。
ちゅうー、というよりは、じゅうーという音がした。
「な、魚子ちゃん、ちょっと・・・・・・」
テレながらも、決して嫌そうではない白鳥。
「あ、朝美だって出来るもんっ!」
そう言うと躊躇しながらも、ゆっくりと白鳥の頬にキスをした。
ちゅっ、と小さな音がすると、白鳥の頬に柔らかいものが張り付いた。
「あ、あああ、朝美ちゃん!」
うろたえるも、まだ吸い付いている魚子を気遣って、
激しく動くことが出来ない。
「む〜、お兄ちゃんは魚子のお兄ちゃんなの〜!」
と言って白鳥の腕を掴んで引っ張ると、
「ま、負けないもん!」
と対抗して朝美も腕を引っ張り対抗する。
「いたっ! いたたたたたたっ! 痛いよ二人とも!」
白鳥の訴えなど気にも留めず、二人は引っ張り合う。
「むむむむ・・・・・・」
「んにゅにゅにゅ・・・・・・」
ギリギリと限界まで引っ張られる白鳥の腕。と、
「にゃっ!」
スポン・・・・・・と魚子の手が白鳥の腕から離れた。
そして後頭部をいい感じに床にぶつけて動かなくなった。
一方、均衡の破れた朝美は白鳥の腕を掴んだままこれまたいい感じに
後頭部をぶつけて動かない。
「あいたたたた・・・・・・、ってあれ? ふ、二人とも大丈夫!?」
確認すると、気を失っているだけだったと分かり、ほっと安堵する。
「良かったぁ〜」
白鳥は左右それぞれの膝に頭を乗せて、膝枕をしてあげた。
そうして二人が目覚めるまで動かずに待っていた。
「ん・・・・・・」
白鳥の膝が軽くなり、魚子が目をこすった。
「あ、起きた?」
「あれ? ここはいったい? 確か私学校にいたはずじゃ・・・・・・?」
しかし、目を覚ましたのは魚子ではなく、主人格の梢だった。
慌てた白鳥はあたふたと説明をする。
「ええと、えと、梢ちゃんの具合が悪くなったから、早退させたって
珠美から連絡が来て、ここに着いた梢ちゃんが玄関で急に倒れかけてて、
そこを出迎えにいった僕がキャッチして、部屋に鍵がかかってたから僕の
部屋に運んで、ちょうどその時に朝美ちゃんと会って説明したら、
朝美ちゃんも一緒に看病してくれたってわけ!」
返事をさせる間もなく言い切った。
「そう、だったんですか。ご迷惑かけました。
朝美ちゃんも疲れてねむちゃったんですね」
(いやー、これはそういうわけじゃないんだけど・・・・・・)
心の中で否定すると、引きつった笑みを浮かべるしかない白鳥。
「今度お礼しますね。それじゃあ失礼しました」
梢が丁寧に一礼すると、部屋から出ていった。
残った白鳥は自然に朝美の頭を撫でていた。
「ん・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・」
「なんだい? 朝美ちゃん」
返事をしたが、また静かになった。
「なんだ、寝言か」
そして白鳥は再び朝美の頭を撫でた。
朝美の寝顔が、白鳥の心を暖めていく。
時間が経ち、日が落ちる頃になってようやく朝美は目を覚ましたのだった。
「うわ〜、お仕事全然やってないよ〜!」
「うわ〜、課題全然やってなかった〜!」
という悲鳴がその日、聞こえたとか聞こえなかったとか。
ちゃんちゃん。
618 :
メリー:2005/05/22(日) 21:55:50 ID:EYKCw/fG
と、いうことでこれで終わりです。
内容が内容なので、期待されて読まれた方、
ごめんなさいm(_ _)m
と先に謝っておきます。
620 :
メリー:2005/05/22(日) 22:01:35 ID:EYKCw/fG
は、はやっ!
>>619 そう言ってもらえるとうれしいっす!
冷静さを欠いてる朝美たん(*´Д`)ハァハァ
>>611で反転している部分があるが・・・
許す!GJ!!
あああああ朝美たん(*´д`)
>>620 いい朝美でした。GJ!
625 :
メリー:2005/05/22(日) 22:44:12 ID:bO7JiGVP
個人的には魚子の何を言いたくなったのかが自分でも分からなくなった感
が表現できているか心配です。
>>618 遂に待ちわびた最高傑作キターーー(゜∀゜)ーーー!!
週末のまほらば創作スレはどっちも神すぎる…
魚子ミサイルー
,. -: :  ̄Υ ̄ `丶、
/: : : : : : : : : : : : : : \:\
/ : : /:./: ∧: :∧: : : : l : : ヽ:.ヽ
|. : . |: :!: ├‐`'‐┤|: |: |: |.:l. l: :.|
|: |: :|: :|: |:| |: l :| :|: |:.|:.|: : |
∨V∨∨リ. リV∨リイ/:.:. :|
__(「_|.(○) (○) |_(_})-.L_ じーー
|_(」⊂⊃ ⊂⊃(_,})、 /
>>618 く. 7_| ├┤、 \
ヽ´|:.:丶、 _,-、 _.. イ:.:.|:.:\/l
,|.: :.|イ rY |_ ̄ / |: :.|ヽ:.:.:.:.l
l:|.: :.| |!j ′ ヽ ̄ |.:.:.| l:.:.: |
l:.|:.:.:.l. |`\ /__/:.:./' ̄l:.:.: |
l:.!l:.:.:.|/  ̄/:::::::/:.:.:/ .l:.:.:.|
.l:l. l:.:./ /::::::;イ:./ィ′ l:.: |
|:|/ ̄ /::::::::/ソ:::| |:.: |
GJ!!!&乙
630 :
メリー:2005/05/23(月) 00:06:14 ID:toptQe14
>>621-624/626-629様
感想dクス。
受けがいいと次が書きたくなるものです。
ネタ自体はまだ考えてませんが、地価うちに載せられいいなぁって
思ってます。
それから
>>629様
魚子ちゃんGJ!
そういってもらえると待ってる身としても嬉しい。次も期待してますよ
仕事帰りにこういうのあるとホント嬉しい
>>620乙&GJ!!!
633 :
メリー:2005/05/23(月) 00:48:58 ID:toptQe14
>>632様
びっくりマークみっつ分の価値があったかどうか。
でも喜んでいただけでよかったデス。
>>620氏
お疲れさまッス&GJッス。
ちょっと本文おかしいところあったような気もしますが、その辺は解るからスルーの方向で(w
次回作を期待しております。
635 :
メリー:2005/05/23(月) 05:12:37 ID:78O6WZ5v
>>634様
スルーしてくれてありがとうッス。
期待されすぎても困りますが、がんばるっすよ!
・・・全員にレスしなくてもイインダヨ?とりあえずぐじょぶー
637 :
梢の四人の人格が出てきた@隆士:2005/05/23(月) 17:38:39 ID:jGi1aukq
僕は朝目が覚めるといつもの自分の部屋に居た。
「ん、もうこんな時間か朝ごはん食べに行かなくちゃ」そう言って自分が入っている布団からモソモソと這い出てそのまま食堂に向かった。
食堂に向かう途中このアパートの大家さん、青葉梢ちゃんが居たので声を掛けた。
「やぁ、おはよう梢ちゃん」僕がそう言うと梢ちゃんがいきなり僕の背中を叩いてきた。
「おぉ!おっス白鳥!今日も天気が良いな!」
僕は「へ?」となりながらその言動を聞いてすぐに思い出したように言った。
一応ここまでです。次は他の三人が出る予定です。
638 :
梢の四人の人格が出てきた@隆士:2005/05/23(月) 20:13:34 ID:m644oVv9
「もしかして…沙紀ちゃん?」
僕が尋ねると「あったりまえよ!久しぶりだな白鳥」
なぜか沙紀ちゃんは顔を背けながら返事をした。
(?なんで顔を背けるんだろう?なんか顔が赤いし)
「そっそれより速く食堂に行こうぜ腹が減って今にも倒れそうだ!」
そう言うと沙紀ちゃんは僕に促し先に歩いていった。
(ん?今のは…棗ちゃん?)僕がそう思っていると急に近くから声が聞こえた
「隆士…君…沙紀…ちゃん…こんにちわ…」棗ちゃんは珍しく自分から声を掛けてきた
「おう!棗、おっす!」「こんにちわ棗ちゃん、珍しく積極だね」
僕と沙紀ちゃんが挨拶すると「早く…朝…ご飯…を食べに…行こう…よ」
・梢ちゃんの苗字は『蒼』葉。
・沙紀ちゃんでは無く『早』紀ちゃん。
・
>>638下から二行目、『積極』には『的』を付ける。『積極』だけでは使わない。
・sageろ。
…本当に21歳以上?
・
>>638上から五行目、>それより速く食堂に この場合は早くが正しい。
勝手に追加
これは無いな
643 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 21:39:50 ID:LK0EhCOH
まほらばの愛は伝わったがどうも厨房の文にしかみえん。
まぁ、最初はこんなもんだって
気を落とすな
>>637、コレをバネに精進してくれ
>>637-638 色々言われてるけどみんな期待してのアドヴァイスだ
これからガンガレ
646 :
それから:2005/05/23(月) 22:28:06 ID:n+aRKoSS
僕の鳴滝荘入居から6年が経った。
元々課題をやる時間を増やすために上京したのだが、結局居ついてしまった。
まあ、この場所が好きだからなのだけど。
この7年間、あまり変わった事は少ない。
桃乃さんの彼氏がやってきたりとか、朝美ちゃんが高校を卒業して就職したとか、
珠実ちゃんの写真展が開かれたりとか、灰原さんがジョニーなしで話したりとか、
まあ実際色々あったけど、みんな6年前と変わらない暮らしをしている。
まるで、家族のように。
実際、家族のような付き合いだけど。
僕は、専門学校にいた頃に応募したコンクールに入賞したおかげで、絵本作家の道を順調に進んでいる。
あまり聞かないが、どうも至る所で僕の絵本が売れているとか。
たくさんの子供達に僕の絵本が読まれるのなら、それは本望だ。
そして、梢ちゃんはというと、今も僕の恋人だ。
いつ見ても、梢ちゃんはほんわかとしている。
それは昔から変わらないようだ。
多重人格の賜物である早紀ちゃん達も相変わらずだが、最近気になることもある。
どうも、他の人格が出る頻度が減っているのだ。
ショックに対する耐性がついたのか、あるいは―――――――
僕は、そんな梢ちゃんが大好きだ。
出来るなら、これからもずっと側にいたい。
でも、それは果たして叶う夢なのだろうか……………?
12月のある日。
段々と寒くなる中、珍しく暖かい、晴れた日だった。
その日、鳴滝荘にいたのは、僕と梢ちゃんだけだった。
他のみんなはと言うと、みんな年末に向けた買出しに行ったようだ。
特に黒埼親子は、年末の特売セールに気合を入れていた。
この貧乏性も昔と変わらない。収入が増えたと言うのに…(泣き
そんなわけで、僕達はお留守番だった。
次に発売する絵本のプロットが大体まとまったので、気分転換に中庭に出てみた。
梢ちゃんがいた。
「あ、白鳥さん」
「こんにちは、梢ちゃん」
「今日は暖かいね…部屋にこもっているのが勿体無いくらいだ」
「あ、お茶淹れてきますね」
「うん、ありがと」
縁側でお茶を頂く。梢ちゃんのお茶は格別だ。
「あー…まったり」
「本当ですね…」
本当に、こうしていると気分がいい。仕事の事も忘れられる。
こんなやりとりも、もはや日常の一部だ。
「…………もう5年か」
「はい?」
「僕達が付き合いだして」
「…もう、そんなになりますか」
「うん」
なんと言うか…長かったような短かったような。
でも、それが大切な日々だった事には違いない。
「…いつまでも、こんな日々が続くのでしょうか…」
「え?」
「白鳥さんと…皆さんと一緒に過ごす日々が続くのでしょうか…」
「梢ちゃん…?」
「私は、所詮アパートの大家だから…
皆さんがここを出ると言ったら、止める事は出来ません…。
でも、私は…好きな人とは…一緒にいたいんです…いつまでも…」
梢ちゃんの寂しそうな顔。
涙。
僕は―――そんな顔を見たくない。
梢ちゃんの涙を見たくない。
梢ちゃんが悲しいと…僕も悲しくなってしまう。
だから―――梢ちゃんには、悲しい思いは、させたくない。
一生、させたくない。だから―――
「好きな人とは一緒にいたい…でも、それは、私のわがままだって―――」
「―――梢ちゃん!もう言わないでいい!」
「…白鳥さん…」
僕をじっと見つめる、梢ちゃんの瞳。
その瞳は、蒼い。
どこまでも、どこまでも―――深い、蒼。
「梢ちゃん―――――――結婚、しよう」
「―――白鳥さん―――!」
「結婚して…この、鳴滝荘という<大切な場所>で、いつまでも暮らそう。一緒に」
言った。
伝えた。
僕が、この五年間抱いていた想い。
それを今、梢ちゃんに伝えた。
「―――はい、こちらこそ…宜しくお願いします」
12月21日。
梢ちゃんの、23回目の誕生日。
僕達は、籍を入れた。
六年たっても白鳥さんか・・・進展ないなぁ〜
チューぐらいしたのか( ´3`)
梢ちゃんは―――蒼葉梢から、白鳥梢になった。
結婚したといっても、住居が同じなのだから、変わった点はそれぐらいだった。
僕の部屋は、2号室から管理人室に移ったが。
披露宴は――当然、鳴滝荘で開かれた。
勿論、住人・知人を交えての大宴会となった。
桃乃さんは相変わらず酒盛りを繰り返す。この人も変わらない。彼氏の前だと言うのに…
心配していた珠実ちゃんは、笑って僕達の事を祝福してくれた。
そして、泣いて梢ちゃんを抱きしめた。
梢ちゃんも――また、泣いていた。
今更ながら、二人の友情を感じた瞬間だった。
しかし、変わったことが一つ。
梢ちゃんの―――他の人格が、結婚を境にぴたりと出てこなくなった。
どんなに激しいショックが起きても、梢ちゃんは梢ちゃんであり続けた。
まるで、計ったように。
珠実ちゃんは「病気が治ったんだ」と喜んでいたが…
僕は、手放しには喜べなかった。恐らく、珠実ちゃんも。
乱暴で心優しい彼女。子供の想影が残る彼女。服に凝る彼女。手品が上手い彼女。
彼女達に―――もう、二度と会えない。
僕の心に、まるで大きな穴が出来たようだった。
652 :
メリー:2005/05/23(月) 23:28:56 ID:sZzcUD+m
いい感じで面白いです。未来を考えるのは難しいのに、
ここまでちゃんと考えられるのは簡単ではないでしょうし。
GJ!
まだ寒いが、段々と暖かくなってきた2月。
出版社で絵本の打ち合わせをして、僕は自宅である鳴滝荘に帰って来た。
玄関を開けると、そこに梢ちゃんがいた。
「あ―――」
「お帰りなさい、隆士さん!」
どーん、と、ボディアタック。
あまりの不意打ちに真正面で食らってしまい、地面に頭をぶつけてしまった。
「いたた……」
あれ?
この感覚。
昔、どこかで…
痛いけど、とても、懐かしい―――
「あ、ごめんなさい隆士さん。大丈夫ですか?」
「うん…ただいま。にしても、今までで一番痛い出迎えだね」
「ええ…なんか、嬉しくなっちゃって」
頬に人差し指を当てる梢ちゃん。
その仕草が、何故か魚子ちゃんに見えた―――
まさか―――そんなことが有り得るのだろうか…
いや…もしかしたら―――
僕の予感は、当たっていた。
二人で買い物をしていると、可愛い服を見つけては、梢ちゃんは「Correct!」と口走っていた。
子供同士の喧嘩を見かけては、割り入って喧嘩の仲裁をする。
さらには、どこで学んだのか僕にトランプマジックまで披露してくれた。
そう―――彼女達は―――梢ちゃんの中で、生き続けていたのだ。
赤坂早紀。金沢魚子。緑川千百合。紺野棗。
梢ちゃんから生まれた彼女達は―――ちゃんと、梢ちゃんの中にいたのだ。
蒼葉梢―――白鳥梢は、5人で、初めて1人なのだ。
そのことを確信した瞬間、僕は涙を流した。
ああ―――みんながいる、と。
彼女達が、全員揃っている、と。
それは、久々に故郷に帰って来たような感覚だった。
大切な彼女――否、彼女達が、僕の側にいる―――
僕にとって、かけがえのない彼女達が―――
心に空いた穴が、ようやく埋まった瞬間だった。
春がやってきた。
それは、今までと違う、新しい春。
ずっと変わらないけど、毎年毎年、かけがえのない春。
鳴滝荘もまた、変わらない。
今日は、花見を兼ねた宴会だ。
「ちょっと白鳥クーン、急ぎなさいよー。ご馳走が冷めちゃうわよ〜、ヒック」
「おい恵、もう酔っているのか…」
「桃さん早すぎです〜」
「オイ、俺達を待たせる気か?」
「お兄ちゃん早く〜」
「…水ようかん持ってきて…」
「隆士さーん、皆さんお待ちかねですよ〜」
「うん!今すぐ行くよ!」
この6年間、変わらない事実。
それは、みんなが鳴滝荘を愛している、という事。
この古いアパートが、僕達の<大切な場所>である、という事。
それは、これからも、変わらない―――
例えここを出ることになっても、僕達はまたここに集うだろう。
「ごめんくださーい、空き部屋があると聞いてきたんですが〜…」
この物語は、これからも続く。
僕の、家族以上に大切な人達がいる限り―――
そして、この鳴滝荘という場所が―――
僕達の<まほらば>が、ある限り。
<<Heartful Place>>is Happy Happy End...
キターーー(゜∀゜)ーーー!! GJ(ゴッドジョブ)!!
初めて二次創作を書きました…
なんか「まほらば」最終回テイストになってしまいました。
少し足りない部分や不満もあるかもしれませんが、そこはご容赦を。
想像よりも長編になってしまいました。
二人の関係と鳴滝荘をもっと描いていたらもっと長くなっていたかも…
まあ、楽しんでいただけたら幸いです。
それでは。
いい最終回だった
660 :
メリー:2005/05/24(火) 00:18:00 ID:NDtjcNX9
>>658 GJ!
全員がうまくまとまっていて、面白かったです。
その日は物凄く遅く目が覚めた。
いつものように夜中まで桃乃さん達に付き合わされていたんだけど、早紀ちゃんがいたのはきつかった。
さぁて起きよう、と思い布団から出ようとした。
したのはいいのだが、布団の中で誰かがしがみついている。
寝起きの状態の僕はわけがわからなかった。
少し強く体を起こそうとした。
するとそのしがみついている人に思いっきり引っ張られ、僕はまた布団の中に入ってしまった。
少し寝ぼけていた僕だったが、ようやく周りの状況がわかってきた。
とりあえず今わかっていること。
早紀ちゃんが思いっきり僕の体に抱きついている。
そして少し酒臭い。
僕が寝た後も飲んでいたのだろうか?
僕は少し笑った。
以前早紀ちゃんはいじめられていた男の子を公園でしかった時があった。
あの時と一緒で、僕は早紀ちゃんの寝顔を見て改めて思った。
早紀ちゃんはとっても優しい女の子なんだということを。
僕は、そっと早紀ちゃんにキスをした。
優しい梢ちゃんも好きだけど、人をうまく導いてくれる早紀ちゃんも僕は好きだから。
そして僕は早紀ちゃんを抱いて、再び眠りについた。
意味不明駄文スマソ
ちょっとなんとなく書きたくなったので。
>>658 乙&GOOD JOB!
_、_
(,_ノ`) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽヽ//
>>658 ぐじょーぶ!
まほらばスレはこういうのが読めるから大好きだよー。
>>661 こっちもぐじょーぶ!
早紀ちゃん……(*´Д`)
職人さん方に触発されて久々に何か書こうとしたら
思っていた以上に腕が鈍っていて愕然とした件について。
そうだ、旅に出よう……(´ノω・`)
>>658 激しくGJ
なんとなくバックに「さくらのうた」流しながら読んだら涙出てきた・・・
アンタ最高や!
666 :
650:2005/05/24(火) 01:18:33 ID:uvfC1KME
>>658 最終回テイスト(・∀・)イイ!!
投稿途中でレス入れてごめんね。
とてもよかったデスよ
>>661 早紀ちゃんの寝顔(;´Д`)ハァハァ
667 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 04:17:48 ID:LWkdzK+C
>>658氏
素敵と言うか最高と言うかここはもう他の方々と同じくとりあえずはGJ!!!!
千百合ちゃん風に言うとまさしく「Correct!」な作品です。
>>661氏
GJッス!!
今自分もちょっとしたもの書いてるけど……
他の人達のを見るとドンドン自信を無くしていくなぁ……
時期的にちょっと上げづらいが、そこをあえて上げてみる。
ってなわけで、
エロ無し・ちょっとどころかかなり傲慢展開的棗超リスペクトSS
「終わりの始まり」
始めます。
梅雨も中盤にさしかかったある夜。
隆士は期末課題に手をつけ始めていた。
「…ですよ。隆士さん。」
「うん、分かった。」
からになった夜食の器を手に、梢が白鳥の部屋の前を後にする。
その姿を見送りながら、ふと
(…そういえば、あれからもうどれだけ…)
隆士は考えた。
隆士と梢が恋仲になって、すでに幾月か。
梢は恥ずかしいのを押し切って、ようやく下の名前で隆士を呼ぶ事に慣れてきた。
隆士はといえば、珠実の嫉妬と恵の冷やかしに、ひたすら耐える日々。
でも、することは済ませているし、これから先、余程の事がない限り一緒に居るんだろうなとか思える雰囲気になっていた。
と、ここまでは、若く初々しい「一生やってろおめーらw」的な恋人同士である。
だが、隆士はそう気楽にしてもいられなかった。
(…他の「娘」たちはどうなっちゃったんだろう)
隆士は、梢の病を我が身の如く心配している。といっても、梢自身は病の存在をも知り得ない訳だが。
その病が、ここ数ヶ月でやんわりと激変しているのを、隆士はとても気にかけていた。
(早紀ちゃんは1ヶ月、魚子ちゃんは2ヶ月、千百合ちゃんに至ってはもう3ヶ月半も出てきてないってことか…)
他の人格が現れにくくなったのだ。
今までのように、多少のショックを与えられたとしても、人格が変わる事は少なくなった。
本来、梢の身を案じる上で、これは喜ぶべき事なのかもしれない。
ここまでを見ただけでは、「症状の改善」と取っても良いぐらいだ。
でも、隆士は逆に心配の度合いが濃くなっていった。
他の人格に会えない事を、憂いでいる訳ではない…。
数十分経って、
「…隆士くん、いる…、かも?」
隆士の部屋を、誰かがノックする。
「…棗ちゃん?」
隆士がドアーを開けると、そこには棗(梢)の姿があった。
(…まただ)と、隆士は心の中で呟いた。
梢の病は悪化していると取らざるを得なかった。
早紀たちが現れなくなった代わりに、棗がかなり頻繁に現れるようになったのだ。
それも、ショックを与えられることなく突然に、だ。
しかし、棗の元々の性格なのか、鳴滝荘の外ではそういうことはあまり無い。
その分、鳴滝荘の中では、むしろ棗の人格で居る方が、多いような気もする。
先日などは、鳴滝荘の玄関を閉めた瞬間に、棗の人格に変わってしまうということもあった。
それくらい、梢の病は急変しているのである。
「棗ちゃん、どうしたの?」
隆士は、できるだけいつもの笑顔を見せた。
「(ぽんっ)…なんでもない…、かも……」
一本だけ花を咲かせて、棗はうつむいた。
「…中、入る?」
「うん…。」
棗は、少しだけ顔をあげて、頷いた。
棗を部屋の中に招き入れる。ほんのりと梅の香りがした。
部屋に入ってもうつむき加減のままでいる棗が、
「棗ちゃん?どうかした?」
「…」
「黙ってちゃ分かんないよ…。ね、どうしたの?」
「うん…」
棗は少しづつ話し始めた。
674 :
「終わりの始まり」:2005/05/24(火) 05:27:26 ID:LWkdzK+C
「あのね。…。また、変な夢みたの。男の人と女の人が、喧嘩をする夢。それを見てると、何だか悲しくなるの…」
「…いつも見る夢?」
「うん…」
棗の顔が、どんどん下を向いて行く。
「…大丈夫?」
「だ……じょう……う…、か……」(大丈夫、かも…)
言っている事とは裏腹に、棗は下降状態にある。
「でも…、ね。なんか、見てると、悲しくなるし…、なんか、「ごめんなさい」って…、気持ちになるの…。」
今にも棗は泣き出しそうな顔をしていた。そんな顔を、隆士に見せまいと、棗は顔を背けた。
だから隆士は、棗にいつもしてあげてる事をした。後ろから、身体を左手で抱きしめ、右手で頭を撫でてやる。
「はぅ…、隆士…くん…」
「こうして欲しいんでしょ?ね?」
「…隆士くん…(ほう」
棗はほっとしたのか、頭を隆士に預けた。
「隆士くん…」
「なに?」
「しばらく…、こうしてて…、良い…かも?」
「いいよ」
「……………(ほう」
675 :
「終わりの始まり」:2005/05/24(火) 05:29:03 ID:LWkdzK+C
病状が悪化しているのだとしても、棗が頻繁に現れる事自体を、隆士は悪く思ってはいない。
棗が頻繁に現れてくれる事で、棗とのコミュニケーションの取り方も分かってきた。
棗も隆士を恋人ととして受け入れる事ができた。正面向いて話す事に支障もなくなり、棗自身、隆士を信頼している。
隆士に対してなら、会話する事も苦ではなくなり、少しづつではあるが、すらすらと話すようになった。
肌と肌が触れあう事も許容できるようになり、実際に棗の状態で何度か肌を重ねてもいる。
でも、隆士には気になる事があった。
棗の人格が現れるたび、棗は決まって「いつもの夢」の話をする。それを話す棗は、何だか今にも折れてしまいそうな感じなのだった。
その夢が一体何を意味するのか、どんな意味を持つのか、隆士には分からないし、棗は他の誰にもこの事を話していないため、他の住人に相談する事も躊躇われる。
隆士は、一人で悩んでいる状態だった。
つづく
676 :
つづく。:2005/05/24(火) 05:29:22 ID:LWkdzK+C
ここまでッス…。
…すいません。「脇役天国」ならぬ「能書き地獄」になってしまいました…。
とりあえず、こんな感じで書いていきます。
…来週までに続き書けるかなぁ…。臨時の夜勤が入らぬ事を願い、今朝の一限目を諦めて就寝します。では。
>>658 GJ!やばい、二次創作のSSよんではじめて涙でたかも・・・。もう最高すぎ!
>>661 GJ!早紀ちゃん(*´Д`)ハァハァ
>>676 GJ!続きが気になる・・・。棗ちゃん可愛い(*´Д`)ハァハァ
>>658 電車の中だけど思わず涙ぐんだ。
良い物を読ませて貰ったよ。ありがとう。