ふしぎ星の☆ふたご姫

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640名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 02:17:57 ID:vFpIaMlm
みんなレスdクス。初めての投下なんで冷や冷やだったよ。
テンプレがまだないみたいだから今のうちにと思って好きに書かせて
もらったがエロ無くてむかついた人はスルーで。
いや、次はマジにエロ書きます。勿論ソフィーさまで。

>>636
やっぱ僕か。
ありがと、参考にする。
641名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 22:21:25 ID:z7f/Kiq8
一応エロパロ板なんでその辺もよろしくメカドック
いや、たまにはエロなしほのぼのSSもいいと思うけどな
しかもソフィー様スレ住人としてはハァハァしたけどな
642名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 00:45:21 ID:8K67o0vi
ソフィーのSSとは珍しい。楽しく読ませてもらったよ。
個人的にはソフィーの相手はアルテッサなので、ソフィー×アルテッサも
読んでみたい。
643名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 22:36:54 ID:D3qx36oX
あげ
644名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 07:24:43 ID:XzhzX8lK
ノーチェ×ファインとファンゴ×レインが読みTEEEEEEEEEE
645名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:07:32 ID:xnq82Ata
なら自分で書け
646名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:47:12 ID:9+EVhyLH
ノーチェ「やろうよ」
ファイン「うん。あんあんあああん」
ファンゴ「俺たちもやろうぜ」
レイン「うん。あんあんあああん」
647名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:39:08 ID:O/Gos0pT
>>646
あまりの投げやりさにチクワ噴いたwww
648名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 20:25:32 ID:XzhzX8lK
>>646
ちょwwwww萌えたwwwww
649名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:05:03 ID:rmugK88y
シフォンにあそこ見せて
「どうして大きくなるのぉ?不思議ふしぎー」とか
シフォンの手でこすらせて
「なんで白い液体が出てくるの?不思議ふしぎぃ」
っていう感じのはないんですか
650名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:20:13 ID:KAtHdyKj
なら自分で書け
651名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:19:57 ID:qlFmo2F6
この板にリクエストなど必要ない…って事ですか?
652名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:04:53 ID:JzKXwcOy
>>651
誰が上手い事を言えと
653名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:32:11 ID:vHp2zBUE
ごめ644からの流れに吹いた
654名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 13:07:52 ID:PYpGup0a
ぬるぽしゅ
655名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:28:29 ID:61QHtPAd
はにほー
656名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 05:26:30 ID:7VaJDKjL
>>649
シフォンにちんこ見せて
「何でちんこ生えてるの?不思議ふしぎー」とか
シフォンの口でしゃぶらせて
「なんでミルクなのに苦いの?不思議ふしぎぃ」
っていう感じのはありました
657535:2006/05/11(木) 02:01:51 ID:De6e44Kn
捕手代わりに以下数行お目汚し。
とりあえず性懲りも無くツンデレインはエロカワイイ×天然むっつりシェイド。
658レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/11(木) 02:03:50 ID:De6e44Kn
少女の白いブラウスのボタンを外すときは、いつもおひさまの匂いがした。
ふたごの妹とともに制服姿で四六時中太陽の下を走り回っているせいなのだろうが、
陽の差すおもてでならば微笑ましいその匂いも、薄暗い体育倉庫の中には不釣合いだ。
しかも、はだけられたブラウスの隙間から薄青の下着が覗いている状況なら尚更のこと。
一応施錠は確認してあるが、万が一誰かに見つかりでもしようものなら
いったいどうなることやら。
片手の指ほども年下の少女に対して、おおよそ公言できそうもない感情を抱いているだけでも
褒められた行為ではないというのに、それを実行に移しているとなったら
故郷の母親及び、少女の両親に二十回程度半殺しにされてもおかしくはないだろう。

だからといって、じゃあやめましょうという展開になったことは一度としてない。
理由はひとつ。
大人が思っているよりずっと、子供は貪欲で身勝手な生き物だ。
シェイドの指が肌の上を滑るたびに舌足らずな声をあげるレインはもちろんのこと、
その声に煽られるように彼女を腕の中から解放できそうもないシェイドも、
多分に洩れずそうなのだろう。

子供は穢れなきけものだなんて無責任なこと、いったい誰が云ったんだ?
659レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/11(木) 02:04:58 ID:De6e44Kn

「ねえ、そんなとこ…ひゃ、んっ……触ってて、楽しい……?」
「何で?」
「だって、えっと、その……大きくないし。もっと大きかったら
触り心地とかいいのかもしれないけど、自分で触っても全然きもちよくないもの」
ぺったんこだし。
そう言ってレインは溜息をつく。
幼い少女が自分の発展途上を嘆いている姿は可愛らしいが、方向性がいささか
素っ頓狂なような気がしないでもない。十に満たない子供の悩みではないだろう。
「まあ、楽しくはないけどな」
「……やっぱり?」
胸を滑らせていた手を止めてシェイドが答えると、レインは目に見えてわかるほどに
落胆した様子だった。
初めて出会ったときから今も変わらず、彼女の表情はいつでもコロコロと変わりやすい。
理不尽な怒りをシェイドに向け頬を膨らませていたかと思うと、次の瞬間には
ふたごの妹とともにけらけらと笑っているのだから。
放送部の青い聖女だの何だのと(ちなみに、ふたごの妹は運動部の赤い天使らしい)
一部の男子たちが噂する度に、むしろ青い悪魔のほうが的を射ているのでは
ないかとシェイドは密かに思っている。
口に出したことは一度もない。青いハッピーベルンが飛んでくるのが目に見えているからだが。
660レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/11(木) 02:05:52 ID:De6e44Kn

「なら、レインは楽しいから俺とこうしてるのか?」
「……ん」
息が触れ合う距離まで引き寄せれば、少女のほうから顔を寄せてきた。
飴玉のような翠の瞳がまぶたに溶け、その数瞬後に柔らかく重ねられる唇の感触にも
もう慣れた。
うすく開いた唇の隙間から舌を潜り込ませると、躊躇もなく小さな舌が絡められる。
キスに不慣れな頃は歯はぶつけるわ舌は噛むわと散々だったが、
(そして、その被害を被るのはもっぱらシェイドの役目だったりもした)
今では、お互いの腔内のかたちすら知り尽くしているかのように舌が動く。
音がやらしいからいや、とレインは云うのだが、そのやらしいことに率先して乗ってくるのは
どこのどいつだ、と問うてやりたい。
661535:2006/05/11(木) 02:09:50 ID:De6e44Kn
捕手代わりに数行のつもりだったのにちっとも終わらないので
続きはまた明日。
662DoReMiX ◆JPDoReMiXA :2006/05/11(木) 02:14:49 ID:P0pvMZsQ
>>661
貴様の止めどなく垂れ流される妄想力に嫉妬www
663名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 02:17:12 ID:P0pvMZsQ
    。。
   。     。 +   ヽヽ   某スレに続いてコテ消し忘れたYO!!
゜ 。・ 。 +゜  。・゚ (;゚`Дフ。ウワァァァン
            ノ( /
              / >
664名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 07:12:41 ID:yuubRHOw
朝からけっこうなものを・・・・

GJ!
665名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 14:31:27 ID:hW7zsfoB
GJ!!!!!全裸で待つ!
666535:2006/05/12(金) 00:27:28 ID:yTSetmqO
という訳で昨日の>658〜>660の続き。
先に断っとくが挿入シーン入れるの忘れてた。
ごめんよちんこスキーたち
667レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:28:55 ID:yTSetmqO

どこもかしこも甘いような錯覚さえする、レインの唇と舌をようやっと解放すると
つ、と透明な糸が垂れてぷつりと切れる。
「んー……」
唾液で濡れた唇を、手のひらでごしごし擦る仕草は年相応に幼い。
「口の中、葡萄の味だな」
「あ。さっきファインに葡萄の飴をもらったから、そのせいかも」
「ふうん」
「葡萄、嫌いだった?」
「別に」
葡萄の味がどうこうというわけでもなく、ただ、キスの最中に違和感を感じる程度には
彼女の味に慣れてしまっているというだけの話だ。
もっとも、慣れてしまったのはキスや触れたときの感触だけではなく、
どこをどんなふうにして触れたらレインがどういう反応をするか、
過程を脳が処理するよりも早く、身体が本能として覚えてしまった。
シェイドは自身がどちらかといえば禁欲的な人間だと信じていただけに、
嘆かわしいような、反対に心のどこかでほっとしている気もするような複雑な気分だ。
要するに頭の中も身体も健全でいいことだらけじゃない、とはレインの弁。
誰のせいだと思ってるんだ呆け、と言ってやりたい。
668レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:30:01 ID:yTSetmqO

不意をつくように内腿を撫で上げる。きゃ、と高い声。
密室状態の体育倉庫という場所が場所だけにじっとりとした熱をもっているのも
当たり前なのだが、それだけでもなさそうな熱さをシェイドの指は捉えている。
くちゃり、と微かに響いた水音がその証拠だ。
持て余していたのだろう其処に唐突に触れられて、レインの身体が強張るのがわかる。
「…………っ!いきなり触るの、ずるい……、ん、あ…っ」
「予告すればよかったのか?」
「ばか!」
そのまま、タイツの上からゆるやかに手のひらで擦り上げると、断続的に上がる、甘い悲鳴。
さっき感じた葡萄の味よりもずっと甘いように思えるそれは、まるで毒だ。
理性が危険信号を発する前に、ゆるやかにけれど抵抗できない速さで、シェイドの身体の
すべてを侵していくのだから。
669レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:31:54 ID:yTSetmqO

「や……それ、きもちい……っけど、やだ……汚れ、ちゃう………っ」
確かに、すでにタイツもその下の下着も本来の用途を成していない有様だ。
少し触ったぐらいで、などと揶揄はできない。
指一本触れてもいない自分の下肢も似たようなものだ。
「なら、やめるか?」
意趣返しのつもりで思ってもいない言葉を投げると、
案の定、レインは真っ赤な顔で眉を寄せ、
「……いじわる」
などとのたまった。そのつもりでやっているのだから痛くも痒くもない。
「どうする?」
「…………ばか。意地悪。すけべ。変態。性犯罪者。……シェイドなんかきらい」
散々な云われ様だ。
野蛮で無礼で口が悪くて偉ぶってて冷酷で残忍で血も涙もないだの、
乱暴でがさつでケッって感じ〜だのと、思えば昔から彼女のシェイドへの評価は容赦がない。
けれど、目を輝かせて慕われるような憧れの対象になるよりはずっと据わりがいい。
しれっとした歯に衣着せぬ物言いでシェイドの心の内を言い当て、
言いよどみもせずに彼の無理を諌めるレインのそばは居心地が良かった。
670レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:34:33 ID:yTSetmqO

「レイン」
ただ呼びたい、それだけの理由で彼女の名前を呼ぶ。
促すつもりも誘うつもりも無く、ただ、単純に呼びたかったというそれだけの。
――シェイドはふたご姫を呼ぶとき、いつもプリンセスレインを先に呼ぶんだね。
闇の力から解放されて以来、妙にふてぶてしくなった宝石の国の王子にそう指摘されてから、
シェイドにとってふたごの姉姫の名前は特別な意味を帯びてしまっている。


ぷいと横を向いて拗ねたままのレインが、シェイドの制服の袖を引いた。
それに応えるつもりで頬を撫でてやると、首を傾けてすり寄せられて、
まるで猫が甘えてるみたいだな、などと思った。
「……私ね、シェイドが名前を呼んでくれるときの声が好きなの。
何でかは……自分でもよくわからないけど。でも、好き」
レインの頬がほのかな桜色に染まっていた。それが羞恥や怒りのせいばかりではなさそうなのは、
僅かに潤んだ翠の瞳が揺れているからだ。
少なくとも、こうして二人でいるあいだはこの瞳が映すものは自分の姿だけなのだろう。
そんな考えがふと頭を過ぎり、ずくりと下腹部の更に下辺りが重い熱を持つ。
よけいなことばかりを考えてしまう頭と違って身体は正直だ。
そしてそれは、目の前の少女も同じらしい。
「……脱がせて?汚れちゃうから」
「ご随意に、プリンセス」
触れた少女の身体も、シェイドと同じように熱かった。
671レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:37:41 ID:yTSetmqO


楽しいわけじゃない。
多分、嬉しいわけでもない。
なら、何でこんな馬鹿馬鹿しいことを続けているのかと問われたら。
もしかしたらお互いの頭のどこか、それとも心の奥底あたりに答えはとうに
存在するのかもしれないけれど、今は、まだ。



「……確かに、楽しくはないような気がするんだけど」
「だろ?」
再開したキスの合間に呟かれた言葉。さっきの会話の続きなのだとようやく思い出し、
今度はお互いの身体を弄る手は止めずに、答える。
この状態でお預けに耐えられるほど、シェイドは忍耐強くはない。
「でも……、んっ、どきどき、……する」
シェイドの指を幼い秘裂で受け入れながら、彼の下肢に手のひらを這わせていたレインは
時折り身体を震わせながらも途切れがちな言葉を続けた。
672レインたんはツンデレエロカワイイ:2006/05/12(金) 00:40:51 ID:yTSetmqO

「シェイドが私に触ったりキスしたりする度に頭がすごくぐらぐらして、
心臓が死んじゃいそうなくらいにどきどきして、……もっとしてほしいって、思う。
……だから、こうしてるっていうのは」
変?

上目遣いに見上げられ、思わず天を仰ぐ。
彼の愛しい青い悪魔は、いつだって恐ろしい変化球をフルスピードで投げ込んだあげくに
しれっとした顔で彼を見上げてくるのだからたまらない。
シェイドの理性と本能と寿命と魂と、ついでに精力までも一滴残さず搾り取ろうとでも
云うつもりなのか。
とりあえず、これ以上不穏な台詞を吐かれないためにも、少女の唇は自身のそれで
塞いでおいた。



ああ、故郷の母上、可愛い妹、それからおひさまの国の国王夫妻とファインにも。
とりあえず避妊だけはちゃんとしますから、今のところは身勝手な子供の
馬鹿馬鹿しいふたりあそびに目を瞑っていてください、お願いします。

673535:2006/05/12(金) 00:45:36 ID:yTSetmqO
牛は学園ものだと!?それどこのプリンセススクール編(ry
そんなベタなネタで俺のリビドーが満足するとおもうなよ、ペッ

などと思っていたのも束の間、気付けば学園天国の尻ばっかり見てる
人生の落伍者な俺カコイイ
674名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 01:16:20 ID:8QrX8QBr
ももも萌えーーーーー!!!!

ついでに本番はしているのかどうか知りたい
675名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 01:31:18 ID:2SYVyf8D
レインがツンデレエロカワイイのを再認識した
GJ
676名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 02:25:00 ID:uK0XzYvm
GJ!すげぇ萌えまくった!(*´Д`)ハァハァ 
青い悪魔なレイン最高!シェイド羨ましすぎだ
次回作では是非とも挿入希望!
677名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 03:35:54 ID:Y3hAuJg+
なんで本編ブライトといいここのレインといいまだシェイド呼びなんだw
678名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 10:54:57 ID:WSh8tTwl
>>677
まだシェイド呼びって…シェイドに他の呼び方なんてあるか?
679大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:03:34 ID:i5vzyhPs
>534
読んでて思いついた月青です。
こういうトコに投下するの初で緊張。
なんか不手際あったらアドバイスください。


きっかけは本当に些細なことだ。
今まで散々彼女たちを試してきた。だから、誤解されていて当然だって分かってる。

「いやっ!なにするのよ、はなしてっ!」

おっとりとした普段と違って、彼女の芯が強い事も分かってる。
だから、「悪い人」だと思われている自分を、彼女が拒絶することも当然分かっていた。
はずなのに。

「はなしてってば…!」

涙を浮かべ、それでも強く鋭く睨んでくる瞳。
頭の上に縫いとめた両腕は、まだ諦めずに俺の左手から逃れようとしている。

「やだ…はなして……はなしてよ…」

不安のほうが勝ってきたのか、体の震えが大きくなってきた。
瞳に留まっている涙ももう限界だろう。

……これ以上は、可哀相か…。

こっちの気も知らないで突っかかってくるコイツに、ついカッとなって押し倒してしまった。
分からない……
国のためにも、秘密裏に行動しなければならない。
だから、誤解を生む事だってある、そんなことは分かっていたし覚悟の上だ。
誤解されても気になんてならなかった。
ならないはずだった。
それなのに、分からない。
こいつを見ていると、分からなくなる……

ついにその強い瞳は隠された。
そのことを少し残念だと心の隅で思う。
彼女は恐怖から目をそらすように瞼を硬く閉じると、初めて俺から顔をそらした。
留まっていた涙が耐え切れずにこぼれ、草をぬらす。
小刻みに震える肩。
それを見ていると、母上に、妹に感じるのとはまた別の、確かな愛情が湧き上がる。
そして同時にこの状況に対する罪悪感も。

「…ブライト様……っ」

小さくかすれた声でつぶやかれたソレ。
罪悪感が消し飛び、愛情の中に、黒い何かが湧き上がるのを感じた。
680大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:07:04 ID:i5vzyhPs
「呼んだって無駄なことは分かってるんだろ?」
「っ…!」

耳元で意地悪くささやいてやる。
途端に彼女は目を見開くと、またさっきと同じ強く美しいその翠の瞳を俺に向けてくれる。
強くにらんでいても、その潤んだ瞳では台無しだ。
可愛い……
自然と頬が緩んだ。
彼女には悪魔の微笑みに見えたかもしれないが。

スカーフを解くと、彼女の両腕を木の根に縫いとめる。

「や、やだっ、はなして! なにするの…っ!」

恐怖で声がかすれてる。
分かっているくせに。

「なんだ、ここまで来て分からないのか…?」

使えるようになった左手で、彼女の前髪をなでる。
そしてそのまま青ざめた頬に下ろし、優しく、その涙を拭いた。
愛しい…そして、壊してやりたい。
こんな気持ちは初めてだ。

ゆっくりと彼女の顔に近づく。
こんなに近づくのは初めてで、心臓が早鐘を打つ。
その赤い唇に堪らなくなって、そっと、触れるだけのキスをした。

「…っ!!」

大きく見開き、そして頑なに閉じられる瞳。
青ざめていた頬にさっと朱が灯る。

「キスは、はじめてか?」
「……っ、訊か、ないでよ…っ」

彼女の初めてのキス。
嬉しくなる。
そしてもっと欲しくなって、さっきよりも強く重ねた。

「んっ…!」

嫌がる彼女の両頬を包むように抑え、さらに何度もキスを贈る。
体全体でもがいているのが分かるが、男の体重で押さえているんだ、逃られるワケが無い。

唇だけじゃ物足りなくなって、舌で触れてみる。
と、ビックリしたのか、頑なに閉じられていた口唇がかすかに開いた。
とっさに隙間に押し入って、彼女の舌を探す。

「んうぅっ!!んっ!んっっ!」

さっきよりも酷く抵抗する。
押さえつけるようにして彼女を味わい、逃げる舌を追い、このまま文字通り彼女を食べてしまうんじゃないかと心の隅で思った。
681大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:08:49 ID:i5vzyhPs
「…ん…んっ…ん……」

徐々に彼女の力が抜けて、目がトロンと虚ろになってゆく。
酸欠か。
こんなキスは初めてなんだ、あたりまえだ。
夢中になっていた俺も苦しい。
名残惜しいが、最後に味わいつくすように舌を絡めてから、彼女を解放した。

「はぁっ…はぁっ…はっ……」

肩で大きく息をする彼女。
俺も圧し掛かっていた上体を起こすと息を整える。

グッタリとその身を横たえ、上気した肌に浮かぶ玉の汗。
潤んだ瞳と唇。
誰もこんな蠱惑的な彼女を見た事は無いだろう。
両親も。双子の妹さえも。

ふと、白いタイツに覆われた脚が目に留まる。
さっきまであれほど抵抗しようともがいていたのに、今はぐったりと投げ出されている。
まあ、俺の両脚で抑えているのだから、抵抗のしようなど無いのだけれど。

そっと内股を撫でる。

「ひっ!」

びくんと反応する彼女が面白くて、もう一度同じところを撫でてから、その奥に進む。
ゆっくりと。

「やっ…やだぁ…っ!」
「……なにが?」

意地悪く訊いてやる。
その言葉に怒ったのかキッとこちらを睨んでくるも、俺の手のひらに反応したのか、小さく声を上げてまた目をつぶった。
682大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:09:53 ID:i5vzyhPs
スカートは捲くらない。
手の感触だけで彼女を探る。
スカートに隠れた俺の手の動向が分からないからか、それとも初めてだからか……そのどちらもだろうが、彼女は敏感に反応を示す。

「やだ、やだ……くすぐったい…んっ…恥ずか、しいよ…」

火照った体の中でも、ひときわ熱いトコロを見つける。

「やっ…!!」

指が掠めただけなのに、彼女は強く背をのけぞらせた。
タイツ越しでも分かる、しっとりとした感触。
唇とはまた違う柔らかさに、恐る恐る指で撫でた。

「あっ…やだあっ…!やめてったらっ!」

そんなの無理だ。
頭で考えて、お前に触れているわけじゃないんだ。
指が勝手に動く。
もっと彼女を味わいたくて。

抵抗がいっそう激しくなる。
無駄だけど。
抵抗しているわけじゃないのかもしれない。
俺の指が動くたびに、勝手に体が反応するみたいだから。

「あっ…ああ……もうやだぁ……」

これ以上無いくらい赤くした顔を、涙がぽろぽろとこぼれてゆく。
激しい抵抗も鳴りを潜め、ただ小刻みに震えていた。
これ以上焦らせるのも可哀相だし、俺も限界だった。
でも俺だって初めてで、だから、急に緊張してきた。
腕が、震えるのが分かった。

腕の震えを何とか押さえ、ごくりと唾を飲む。
異常に喉が渇いた。
683大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:11:01 ID:i5vzyhPs
恐る恐るスカートをたくし上げる。
彼女の抵抗は無い。
ただ急に寒くなったのか、ぶるりと震えた。
白いタイツから透けて見える下着に、隠し様の無い滲み。
めまいがした。

わななく唇をギュッと引き締め、普段決して見ることの無い、彼女のへそにそっと口付ける。
唯一あらわになった彼女の肌に。

「…っ」

息を呑む声が聞こえた。
そのまま彼女の腹を軽く舐めながら、両手でタイツを下ろす。
下着が完全に現れたところで堪らなくなって、思わず手を止めて、その白い下穿きに触れた。

「やっ…んっ…!」

可愛い声に脳が焼き切れそうだ。
そのまま下穿きに手をかけて、そっとずらした。
しっとりと濡れた白い肌。
誰も触れたことのない。

「やめて……」

力ない声。
抵抗なんてできないとわかっていても、なにか言わずにはおれないのだろう。
入らなくなる力とは反対に、涙はとめどなくあふれる。
泣きはらした瞼が痛々しくて堪らなくなって…自分のせいだというのに。

「……好きだよ、レイン…」

そっと囁いて、慰めるように、その瞳にキスを落とした。
684大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:12:23 ID:i5vzyhPs
「んっ…!んんっ!」

熱いレインのそこに、恐る恐ると指を這わす。
直接触るそこは布越しに触れたときより比べ物にならないくらいに柔らかく、頼りなくて、恐ろしいほどに緊張する。
小さな突起を指が掠めるたび、びくりとひときわ大きくレインは震えた。

でもこのままじゃダメだ。
これ以上濡れてくれない。
初めてで、しかも幼いレインにはしょうがない事なのだろうけど。
このまま入れてしまったらきっと酷くレインを傷付ける。
すでにもう、これ以上無いくらい心も体も傷付けているのだけれど……
でも、少しでも、彼女を気持ちよくさせてあげたかった。

「きゃあっ!…やっ…なにっ…?」

指よりも熱いそれに驚いたのだろう。
レインはぐったりした頭をあげ、こちらに顔を向ける。

「あ…」

ぴちゃぴちゃと舐める。
唾液で無理やりにでも濡らさないと。
そう思って、しつこいくらいに、レインの入り口に舌を這わす。

「んぅっ…やだ……やだあ!……きたないよぉ…!」

その光景が衝撃だったのか、レインが体をゆすって抵抗してきた。

「ばか…お前が苦しいだけだぞ……」

一旦顔を上げてつぶやく。
まったく、レインを苦しめているのは俺自身だというのに……
685大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:13:24 ID:i5vzyhPs
今度は抵抗されないように、太ももをしっかり押さえてから、またその行為に没頭した。

「あっ!…ん…んっ……!」

だんだんとレインの声が大きくなる。
ざらざらとした舌の感触が指よりも刺激するのか…。
俺が意識して伝わせている唾液も相まって、先ほどとは比べ物にならないほどびちゃびちゃに濡れていた。
それでも、もう少しだけ……
しつこいくらいに舌を這わせる。
たいした味なんてしないはずなのに、レインのナカを美味しいと感じている自分がいて……

「はあ……」

離れがたいそこから顔を上げる。
いい加減、俺の下半身のほうが限界だった。
唾液にまみれた口元をぬぐい、横たわるレインを見た。

薄く目を開け、ぼんやりとした表情。

俺が見ていることに気がついたのか、そっとこちらに顔を向け……すぐにそらした。
寄せた眉根、はらりはらりと零れる涙。
かすれた…その、声。

「ブライト様……」

ああ、ここまで来て、俺はレインに優しくしてやれそうも無い。
686大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:14:34 ID:i5vzyhPs
「ひっ…!あっ…あぁあああああああっ!!」

切り裂くような声。
こわばり、滅茶苦茶に暴れようとするカラダ。
全身で痛みを訴えている。
これでもなけなしの理性で、優しくしようとしてるんだ。
まだ先端が少し沈んだくらいだ。それでも、レインの中は俺を必死に追い出そうと締め付けてくる。
なんだか、頭にくる…

「……邪魔だ…」

ふくらはぎに留まっていたタイツと下穿きを、強引に抜き取る。
下半身だけ、レインは生まれたままの姿になる。

そういえば胸を堪能していなかった…

ふっと頭をよぎるが、機会はこれから幾らでもある。楽しみはとっておくことにした。

両膝を抱え上げ、上から垂直にゆっくりと埋めて行く。
やっぱりキツすぎる。

「くぅっ……」
「ひっ…あっ……」

それでも、ずぶり、ずぶりと徐々にカラダが沈んでいくたびに、レインは悲鳴とも嬌声とも付かない声を上げ、俺はそれに気分が良くなってゆく。
そうだ、今彼女を支配しているのは俺だ。ブライトじゃない。
上げていたレインの片足だけ下ろすと、空いた手で敏感な部分に触れる。
ゆっくり、優しく。
触れるたびに締め付けてくるのが正直キツかったけど、レインが気持ちいいのが分かって嬉しくなった。
もっとレインに俺を感じさせたかった。
687大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:16:03 ID:i5vzyhPs
「んうっ!…いっ!!ああっっ!!」

グッと押し込むと、ひときわ高い悲鳴を上げた。
俺も苦しいが、レインはもっと…苦しんでいる。
レインと繋がったところから、かすかに出血しているのが分かった。
傷付けてしまった……
でも、血のにおいが、さらに俺を興奮させた。
根元まで押し込んだソレをクッと引き、また押入れる。

「…あっ!」

反応してのけぞるレイン。白い首筋にゾクゾクした。

「レイン、レイン……」
「ひうぅ!…あっ……」

堪らなくなって、その喉元を食む。
それが怖いのか、レインはぶるりと震えて、小さく、本当に小さく、またアイツの名前をつぶやいた。

「ブライト…さまぁ……」

ここまで来ると、怒りすら通り越して悲しくなってくる。
レインにとってブライトも、恋も、愛することもまだ憧れで。
綺麗で幸せで、穢れの無いものなんだ。
それを滅茶苦茶に壊したのは俺。
分かってる。
悪いのは俺だ、浅ましい…。
レインの綺麗なものを全て叩き壊して、今、レイン自身も壊してる。

それでも止まる事なんてできない。
おろかな俺は、きっとレインに殺される。
それでもレインが欲しかった。
どうしようもなく欲しくて、欲しくて、ワケが分からなかった。

レインを傷付けるものが許せなかった。
レインの優しいだけじゃない、その強さがまぶしかった。
俺の心に空いた、暗く口をあけているナニカを、その柔らかな光で満たしてくれるような……そんな気がした。

レインが、好きなんだ…

「んっ…ああっ…あっ!…はっ…ひああっ…!」
「レイン、レイン……」

狂ったように打ち付けるたび、レインが声を上げる。
何度も何度も何度もレインの名前を呼ぶ。
レインが本当に、欲しかったから。
688大切なもの、ひとつだけ:2006/05/12(金) 15:17:06 ID:i5vzyhPs
「……っ…ぁ…」
「レイン、俺の名前を呼んでよ……レイン…」

それでも、あいつの名前をつぶやくレインに、俺は懇願する。
我ながら女々しいというか、情けない。

レインがふっと目を開いて、入れてから初めて、俺を見た。

さっきの弱気な声が気になったのだろうか…
……情けなくて恥ずかしくなった…

「あっ…んんっ!…」

それでも挿入はやめられない。
レインも声を上げる。
さっきとは違って、俺の目をずっと見ながら……

これには俺のほうが居た堪れなくなるじゃないか。
その澄んだ翠の瞳に、今は怒りも、羞恥も、何も浮かんではいなかった。
ただぼんやりと熱に浮かされ潤んでいる。
俺は苦しくなって顔をそらした。

「……エク…リプス…?」

涙が、出た……

そっと頬に触れる小さな手。
ビックリした。
驚いて、そらしていた顔をレインに向ける。

俺は、今、ものすごく情けない顔をしているに違いない。
だって、レインが微笑んだから……
689大切なもの、ひとつだけ
俺がレインを支配しているんじゃない。
俺がレインに支配されている。

「あんっ…あっ!…エクっ!…エクっ!!」
「レイン…レインっ……」

エクリプスは偽名だ。
それでも、俺の名だ。
先ほどとは比べ物にならないくらいに気持ちいい。
レインの微笑みが俺の心臓に痛いくらいに沁み渡って、涙が零れた。
その痛みは本当に今まで感じたどれよりも痛くて痛くて、それでいて心地よくて……

そのまま何かに急かされるように速度をあげて、そのままレインのナカに全て吐き出した。



まったく酷い有様だ。
先ほどまでの己の醜態が情けなくて堪らない。
横たわるレインの頬に触れる…
涙の跡の痛々しい、柔らかい頬。
眠る彼女の顔がそれでも安らかなのが救いだ。
赤く跡の残る両手首に唇を落とし、そっと地面に下ろそうとすると、そのまま袖をつかまれてビックリした。

「寝て…るよな……」
「……んー…」

かすかに反応するレインのその能天気さに、少しだけ苦笑し、少しだけ心が軽くなったのが分かる。

「ほんとに、良いのかよ……こんなとんでもない男の横で、幸せそうに寝るんじゃない」

汗で張り付いた前髪をかきあげ、額に接吻した。

今はまだレインにとって、俺はとんでもない極悪人だけど(本当に、まったくもってその通りなんだけど…)。
だけど、必ず、俺がレインの幸せになるから。
今日のことも絶対後悔させたりしないから。
必ず。

遠くで月が浮かんでいるのが見える。

大切なものは沢山ある。
このふしぎ星に。

大切なものを思い浮かべながら、傍らに眠る少女を引き寄せ、俺は瞼を閉じた。


END