天正やおよろずのエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
ぜひともお待ちしております!!
リビングデッドでも可です。
2名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 17:25:43 ID:9ZX3/HJo
ぜひともお待ちしております!!
リビングデッドでも可です。
3名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:32:50 ID:dwOYjM6q
age
4名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 00:39:17 ID:7Ag6b2ZP
4様
5名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 17:13:31 ID:YsCAfshc
もしかしてマイナー?
6名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 00:18:00 ID:grzBiQLe
保守
7名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 03:29:41 ID:jy9ou7ZE
やおよろずのスレ初めて見た…
(´・ω・`)マリエッタの話作ってくれないかな…
8名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 03:36:28 ID:+MFz2UCh
>>7 実は去年も立ってたんだけど即死でしたw
9名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 18:19:14 ID:DdVaHxfG
ガンガンwing関係って、まほらばとここ以外にある?
10名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 18:31:41 ID:JIcmFkFv
神降臨を信じて保守
11名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:03:14 ID:jJCv1IUb
即死回避
12名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:57:07 ID:jJCv1IUb
もいっちょ
13名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 00:20:43 ID:Cy2dNhNa
誰かキャラの紹介文でも書いてくれ〜。
14名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 13:22:26 ID:doF4Vbwt
hosyu
15説々:2005/04/17(日) 15:51:07 ID:AWkfk8kx
歴は天正 安土の時代
神々により封じられし 古の魔物――――「喰」(じき)
それらが静かによみがえる時代
喰は食らう
人の心を
人の世にある全てのものを
しかし、人々は知らない その存在すらも
抗う術など 何一つとして持ってはいなかった――――――

―――――彼らを除いては



「天正やおよろず」
作者:稀夏かのと

ストーリー
魔物を封じるため、別れた友と再び会うため、
彼らは喰を追う…のだけれど、日々の生活は成立させなければならなくて、
パン屋を開いたらなかなか繁盛。
さらに、友を探すための新たなメンバーも加わって、
ますます騒動が巻き起こる、
まったり系「時代風味」コメディー。

現在、月刊「ガンガンWING」(スクウェア・エニックス刊/毎月26日発売)にて
好評連載中、単行本1〜5巻とドラマCD2枚が発売中。
16説々:2005/04/17(日) 15:59:40 ID:AWkfk8kx
キャラ紹介

ライル・エルウッド
苦労人・胃炎持ち・枯れキャラ・ツッコミな主人公。
イエズス会きっての有望修道士。リタ、アルドとは幼馴染。
現在はパン屋を経営しつつ、同じイエズス会士・ガルシアを追うため喰退治をしている。
3人娘を中心とした回りの人々に振り回されっぱなしの不幸な人。
実は温泉とお茶と盆栽をこよなく愛するシブい日本通な17歳。
喰との戦闘では剣となった薙刃を振るって戦う。

薙刃(なぎは)
ライルと共に喰退治をしている元気娘。食い道楽であり、とにかく食べ物には目が無い。
近所の犬・ポチのストーカーをしてしまう程の大の動物好き。
頭の触角(?)「薙刃アンテナ」で『喰』の気配を察知する事も可能。神無とは兄妹。
現在、ペットにひよこの「シロ」がいる。
戦闘ではライルの持っている剣に『宿る』事で『喰』を直接攻撃する事ができる。

迅伐(はやぎり)
ライルと共に喰退治をしている無口な女の子。怪しい材料を使って薬やお茶(しかも強力)を作るのが趣味。
外見に反して怪力であり、重いものを持ったり振り回したりすることが出来る凄い娘。
「迅伐ちゃん親衛隊」というファンがいる。薙刃の兄である神無のことが好きな模様。
戦闘では勾玉に宿って脚力を上げたり、「むちゃ移動(ワープ)」で遠くまで移動したりする事ができる。
17名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 16:15:59 ID:AWkfk8kx
キャラ紹介

鎮紅(しずく)
ライルと共に喰退治をしているおっとりドジっ娘お姉さん。
メインキャラの中では一番年長者だと思われる。(19〜20歳くらいの設定)
裁縫をはじめとする家事が得意だが、料理は全くできない。ちなみに3人娘の服は、鎮紅制作。
ありえないドジを繰り返し、キャラ紹介では役立たずのレッテルを貼られる始末…。
戦闘では鏡に宿り、『この世ならざるもの』=『喰』の攻撃を防ぐ事ができる。
しかし、この世のものは防ぐことが出来ないため、戦闘でも役に立つことは少ない。

マリエッタ・テトラツィーニ
イエズス会からサポートとして派遣されてきた少女。
てきぱきとした性格の仕切り屋。プライド高めだが、世話焼きなところも。
ライルに次ぐツッコミキャラで、次の胃炎持ちキャラ候補。
得意料理はパスタ。鳥を2匹飼っている。
情報収集面で優秀な人物で、彼女は指揮を担当する。

リタ・レーン
マリエッタと同じく、イエズス会からサポートとして派遣されてきた少女。
ライル・アルドとは幼なじみであり、ライルとは同じ修道院育ち。
完璧主義で何事もきちんとしていないと落ち着かない。
そのため、普通の料理よりもお菓子作りの方が得意。
昔のライルに憧れていたが、今のライルには失望し、対抗意識をもっている。
しかし、何とか打ち解けようと変わっている。
マリエッタと同じく、情報収集面で優秀な人物で、彼女は分析を担当する。
18 説々:2005/04/17(日) 16:30:02 ID:AWkfk8kx
キャラ紹介

ジルベルト・ジーリ
ガルシア捜索隊の最後のメンバー。ライルやアルドとは知り合いの仲。
作者からは「たらし」と呼ばれており、会っていきなりリタをタラシこんだ。
しかし、それは彼なりの他人とのコミュニケーションのとり方である。
得るモノは少ないが他者を傷つけることもない情報収集という仕事を誇りに思っている。
高いところが好きで、何度も飛び降りては骨折、でも翌日には完治しているという謎な人。
そのインパクトの大きさや、コミュニケーション力を活かし、情報収集を担当する。

アルド
ライルやガルシアの後輩。ライル、リタとは幼なじみ。
金儲けと他人をからかうことに関しては他の追随を許さない天性の才能を持つ。
おいしい所を持っていきがち。
ヨーゼフという牛を飼っている。
腹黒魔人。

ガルシア・ルルス
ライルの追っているイエズス会士であり親友。ゆるい天然ボケキャラ。
ライルに日本でのキリスト教布教活動の協力を求めた事もあったが、
ある日突然失踪し、イエズス会とは別の行動を取る。
現在は御神体を斬って神を消し、喰を復活させたりとその行動は謎。
薙刃の兄・神無と共に行動している。ちなみに19歳。

神無(かんな)
薙刃の兄。現在はガルシアと共に行動している。元気な少年。
薙刃がライルの剣に『宿る』事ができるのと同じく、ガルシアの持っている剣に『宿る』事ができる。
また、薙刃が喰を感じ取れるように、神無も感じ取ることができる。
やはり食い道楽らしく、3人娘とは同類。
19名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 16:39:44 ID:AWkfk8kx
本スレ
天正やおよろずについて(天正スレその2)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1080533957/l50

もしも、天正でエロ絵を描く人がいたらこちら
ガンガン系総合
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1111124972/l50


関連サイト
WING ONLINE(ガンガンWING公式サイト)
http://www.square-enix.co.jp/magazine/wing/
作者HP
ttp://k-k.babymilk.jp/index.html
20名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 16:43:29 ID:AWkfk8kx
ここまで書いといてあれだが、
天正でエロ書く人はいないと思われ。
俺の場合、書いてみたが、あまりの駄作っぷりに消した。

とりあえず、エロ以外で誰か書いて欲しいけどな。
21名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 22:15:04 ID:7gcsAlcK
保守
22名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 23:59:03 ID:TjwARAWr
ほっしゅあげ
23名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 21:19:39 ID:no7YJape
hosyu
24名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 23:59:13 ID:wFEWE1z9
hosyuaqswdefrgthyjkiolp;@:]
25名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 20:35:41 ID:XJpb48+/
hosyu
26名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 17:08:21 ID:l5PEnv4x
ほチュ
27ライル×?:2005/04/25(月) 19:08:10 ID:VgVGucZ4
体が熱い。頭もボーっとしてきた。
(どうしたんだ、オレ?)
夕食を食べて自室に戻ったライル・エルウッドは
ベットに仰向けになって考えていた。
(風邪か?いや、風邪とは違う気がする。ならなんだ?)
ライルは今日のことを思い返してみた。
(午前中は・・・特に何も無かったな。喰もでなかったし。
午後も・・・いつも通りだったな。鎮紅がいつも通りドジを
して、薙刃がいつも通りポチを追っかけまわして、迅伐が・
・・そういえば迅伐、いつもより早めに夕食作りにはいってたな。)
う〜ん、とライルが考え込んでいると、ノックの音がして誰かが
入ってきた。
28名無しのごんべい:2005/04/25(月) 19:15:02 ID:VgVGucZ4
初書きです。いろいろとおかしなところが
あるかもしれませんが、初めてなんで、
ということで許してください。すみません。
誰が来るかはまだ決めてません。(いまのところ
薙刃かな?)エロとか書いたこと無いんでよく
わかりません。誰か変わりに書いてくれても結構です。
むしろ書いてくれたほうが助かります。

29名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 22:09:55 ID:17+o/5FN
とりあえず乙。
人が少なすぎて少し寂しいですが、少なくとも俺は応援してます。
また、エロパロだからエロは駄目とも限らないし、
まほらばスレのようにエロ無し&純愛ものとかなら需要ありそうですね。
30名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 00:08:20 ID:Ssq/PCBH
>>27
基本的なことだけ添削失礼します。
出来ましたら続きも頑張って下さいm(__)m

・改行が早すぎ
・基本的な漢字は変換
・カッコやカギカッコの最後に句点はつけない
・「考え込む→ノック」が性急すぎる感

 体が熱い。頭もボーっとしてきた。
(どうしたんだ、オレ?)
 夕食を食べて自室に戻ったライル・エルウッドは、ベットに仰向けになって考えていた。
(風邪か?いや、風邪とは違う気がする。ならなんだ?)
 ライルは今日のことを思い返してみた。
(午前中は・・・特に何も無かったな。喰も出なかったし。午後も・・・いつも通りだったな。鎮紅がいつも通りドジを
して、薙刃がいつも通りポチを追っかけまわして、迅伐が・・・そういえば迅伐、いつもより早めに夕食作りに入っ
てたな)
 う〜ん、と考え込むライル。すると「トン、トン」と、ノックの音がして誰かが入ってきた。
31名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 00:16:11 ID:CP1YDWCu
ていうか、エロ・純愛云々ではなく
天正に恋愛は似合わない。
32名無しのごんべい:2005/04/26(火) 00:58:07 ID:9paSVQG4
>>30
指摘ありがとうございます。なんか全然ダメッスね自分。
後先考えずに書いちゃったんで続き書く自信ないっすけど
とりあえず頑張ってみようと思います。気長に待っててください。
そのときはまた指摘お願いしますね。
33名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 01:45:17 ID:u3ksAGsR
>>ごんべい氏
ワクワクテカテカしながら待ってます

ごんべい氏に続いて俺も書いてみようかな…
と、とりあえず自分をやる気にさせる為に宣言するテスツ
34名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 22:45:58 ID:9hPYKW/V
がんがれ
35名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 23:51:12 ID:Lp9WHPV6
応援シテルゼ
36名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:21:18 ID:H2c0nCgG
超主観的に、天正でできるカップリングは、
ライル×鎮紅、ジル×リタ、迅伐×神無、
弘作×佳与これくらいしか思いつかない。
37名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:39:46 ID:hJIwb19z
目一杯妄想してみた。

ライル×薙刃(純愛、鬼畜、薙刃から手出すなど)
ライル×鎮紅(純愛、鬼畜、鎮紅から手出すなど)
ライル×迅伐(鬼畜、薬絡みなど)
ライル×薙刃&鎮紅&迅伐(三人組夜這いなど)
ライル×マリエッタ(鬼畜、マリエッタから手出すなど)
ライル×リタ(純愛、鬼畜など)
アルド×全女キャラ(鬼畜など)
ガルシア×全女キャラ(鬼畜など)
神無×薙刃(純愛など)
神無×迅伐(純愛など)
アルバール×マリエッタ&リタ(お仕置きなど)
迅伐親衛隊×迅伐(鬼畜、薬絡みなど)
きっちー×柚(純愛)
弘作×佳与(純愛)
喰×全女キャラ(鬼畜)
小動物×薙刃(犬や猫の悪戯)
38名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 18:50:05 ID:0KqEsR6J
>>37
鬼畜多いね
39ライル×薙刃:2005/05/03(火) 00:45:37 ID:mC/FJtuM
夕食を食べて自室に戻ったライル・エルウッドは、ベットに
『そういえば珍しいわね〜、ライル君がお茶を飲まずに
あがるなんて。)
 鎮紅が湯のみにお茶を注いでる手をふと止めて、
思い出したかのように呟いた。
「あ〜そういえばそうだよね。どうしたんだろう?」
 確かに、彼にしては珍しいと思った。一服がてら彼が
お茶を飲むのはもはや日課だ。それが今日は無かった。
珍しい、と同時に不安になった。
「私ちょっと様子みてくるね」

 誰かが入ってきたのがわかった。入るときに何か
喋ってたので声から薙刃だとわかった。
(薙刃か、どうしたんだ?またなにかやったのか?
なんにしろロクなことじゃないだろうな)
 気が重いながらも体を起こそうとすると、
すぐそばで「ライル〜?」と声が聞こえたので目を
あけると目の前に薙刃の顔があった。なぜかドキッとした

「ライル〜、入るよ?」
 そう言いながら入ってみると(うわ、真っ暗)明かりは
ついてなかったがライルがベッドの上で横になってるのは
わかった。反応が無いのでとりあえずベッドの横まで歩いていって
顔をのぞきながら「ライル〜?」と話しかけると今度は反応があった。
赤かった顔がさらに赤くなった、気がした。
 
 
40名無しのごんべい:2005/05/03(火) 00:58:23 ID:mC/FJtuM
お久です。そしてすいません。一行目は失敗です。気にしないでください
なかなか思いつきませんでしたが、この休みを使ってなんとか続きかけました。
この続きもたぶん連休中にはかけると思うんで。今後のためにも感想とかもらえると
うれしいです。
41名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 19:49:56 ID:J5lKdVyq
もし人がいたら、少年漫画板の天正スレの次スレ立ててくれ。
マジで頼む。
42名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 23:45:41 ID:OgXN4w8s
応援上げ
43名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 23:00:58 ID:rwhfWL1d
age
44名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 17:09:46 ID:UZSgAzlq
age
45名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 17:42:31 ID:1tPsiVr3
保守
46名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 13:11:32 ID:sozcB6NC
ああ、やっと立ったか。。。wingは色々立ちそうなもんなんだが
47名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 10:16:07 ID:8/y7pNHH
アニメ化したら盛り上がりそうだな
それまで頑張って保守してくれ
48名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 21:00:25 ID:4a3Sg1P2
 
49名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 02:00:10 ID:TKToVAYJ
そんなに天正でエロ小説読みたいか…?
俺はまほらばでは書いてたりもするけど、
アレは今はもう明確なラブコメだから書けるわけであって、
過去のスレが無いのもそのせいだと思う。(まぁアニメの効果でもあるが)

第一、恋愛感情を持ち合わせて接してるキャラがリタしかいない。
迅伐と神無は遠いし、神無がそういうキャラじゃないし。まぁ弘作と佳与がいるが。

とまぁそんな感じの理由で天正でエロは書けない。
ちょっと難しいッス。
50名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 09:23:29 ID:fwZJZ6B5
ジルリタのケコーン夢を見たorz
途中でジルが魏延化したので話としては崩壊してるんだがw

エロというなら黒ライルにするのが一番手っ取り早いかと。
あとヒロイン陣はよく食うから混入媚薬プレイとか。。。
原作の枠でやるなら書きにくいとは思う。
51名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 20:56:09 ID:tcrjGV9/
なぜか今ローゼンメイデンの真紅の服を着た迅伐タンがお茶(特性)を差し出してくる
というヴィジョンが頭の中に流れ込んできた。
52名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 20:19:23 ID:pb10fgMQ
エロじゃないけど3巻番外劇場2のあのシチュを発展させてみては?
53名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 19:49:32 ID:BepsAW7s
本スレでゲーム化したら…という話題があったが
アリスソフトやソフトハウスきゃらみたいなやりこみゲーがいいなどと思ったり
パン屋の設備拡大に命を燃やしたり
喰に負けすぎてエスカレイヤーの主人公のようにお払い箱にされたりしてみたい
54名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 00:19:19 ID:xGecOsXB
天正でゲーム作りたいと思うが・・・
・上手い絵が描けない
・使い勝手の良いツールが無い

3巻番外劇場2のあのシチュってどんなの?
55名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:10:57 ID:BeUhnNuK
エロゲー化したら
三人娘との出会いでいきなりHシーンだな

初っ端のHシーンが3Pというエロゲはなかなかあるまいw


という感じで本スレで言えないような話でもしていればいいんじゃないか?


『エロは似合わない』なんて言う香具師はそもそもエロパロ板になんか来ないで
自分のスレにお帰りくださいと言いたい
56名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:05:46 ID:0lEki3tF
賛否あるだろうが、三人娘が力使うためには精子が必要……とか。

>>54
「薙刃をもっとかわいく」というリクエストを受けて、稀捺氏が「かわいく→おなごっぽく→乙女→
胸キュン→ラブラブ」という連想の末に二コマだけ描いた、ライルと薙刃の(多分)純愛学園物。
57名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:17:35 ID:+74kiMc9
>>51
今更だが、その服はリタ向けだ。声優的には。
58名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:25:30 ID:bmxxeasl
ライル×鎮紅でエロ無しならかける気がした。
59名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 12:58:08 ID:FHwtNq2M
ライル×三人娘ではなく三人娘×ライルになりそうかと……。

いやなんかね〜
60名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:54:38 ID:9UzjJaKH
この作品作者も女性だけにエロネタいっさいないからな
一巻でなぎはが据え膳食わぬはどうのこうの言ってたがあれが限度
61名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 22:35:00 ID:FcgGJN3m
うーん……、今度ライルと薙刃のでも投稿しようかね……。
エロくないけど……
62名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 17:33:32 ID:sscjGCLK
今のパン屋って全員住み込みだからナニかしてたら丸聞こえだよなぁ
薙刃はお子様だから寝るのは早そう&一度寝たら起きなさそうだが
他のキャラは微妙に夜はいろいろとしてそう

いや、ライル×リタorマリがおきるというか二人きりになる「シチュエーション」がね、思い付かないなあと
63名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:54:16 ID:9i2NqQBI
ヒント:野外プレイ
64名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:48:31 ID:/lcuj6GI
うぐぅ、どいてどいて〜 by一巻
65名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 11:05:07 ID:2vhSnKDd
>>62
ほかのひとにばれたっていいじゃない  えろしょうせつだもの
66名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:37:39 ID:lRADT9zM
最近まほらばの小説でつまったのでこっちで書いてみる。
エロではないです。
67名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:38:47 ID:lRADT9zM
「ここが君の新しい家だよ」
優しそうな老人が私を連れて言う。
老人の側には私よりも3歳くらい幼い少女がいた。
「こっちの子は迅伐と言ってね、まだ小さいがいい子でね。仲良くしてやってくれ」
その少女――迅伐がこちらを見る。

―――――これは私が始めて神社に来た時の…

「私は薙刃って言うんだよ。こっちはおにー」
「神無だ。あ〜、よろしく…」
さっき新しく住むことになった兄妹だ。
先ほども挨拶したが、改めて挨拶する。
「ええ。よろしくね」
「よろしく…」

―――――嫌…これは…

68名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:40:23 ID:lRADT9zM
夜。虫の音と風鈴の音が綺麗に合わさる。
「幸せ者よねぇ私達。みなしごだったのにこんな立派な神社にお世話してもらって」
「でも修行とかめんどくさいよー」
「あら、そんなこと言っちゃだめよ。ちゃんと修行して一人前になってみんなに恩返しなくちゃ」
「おんがえしってなに?」
「ありがとうの気持ちを込めてお世話になった人達に一生懸命働くことよ」
「ふぅん」
夜風が吹いて、また風鈴が鳴る。
「よし!俺めちゃくちゃ恩返しするぞー!」
「あたしもするもんーっ」
「私も…」
神無たちが元気良く言う。
「うふふ。そうね」
私は星を見上げてつぶやく。
「ずっと…みんなで一緒に恩返ししていきましょうね」

―――――嫌…嫌!これ以上…見せないで…

「神主様言ってくれただろ!?ここにいていいって!俺等が必要だって!!」
神無い言う。しかし…彼は剣の中に封じ込められてる。
私も…他のみんなも。
「必要だとも。だが、欲しいのはその力だけだ」

「…うして…どうして…私達はただ…」


――――――ただ、一緒にいたかっただけなのに――――――
69名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:43:50 ID:lRADT9zM
「……夢」
布団からのそのそと起き上がる。
普段ならマリエッタに起こされるのだが、今日は一人で起きた。
夢を見た。
昔の夢。
封印されてる時ずっと見ていた夢。
とても楽しくて、そして……辛い……夢。
「起床―――!」
マリエッタの声が響く。
鎮紅は首を振って気分を晴らして朝の支度をした。


朝食を食べたらパン屋の仕事である。
今日もパン屋は人で賑わっていた。
しかし、鎮紅は元気が無かった。朝からあんな夢を見たのだからしょうがない。
「はい…おつりです……あっ」
ポロリと1枚の硬貨が手から落ちてしまう。
鎮紅は慌てて拾おうとした。が、
「ひゃ!?」
小銭入れに引っかかってぶちまけてしまう。
「こら鎮紅、気をつけないと危ないぞ!」
「ご、ごめんなさい…」
ライルに怒られる。ここまではいつものパターンだった。
これだけならまだ良かった。
70名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:44:55 ID:lRADT9zM
小銭を拾おうと足を踏み出した瞬間、裾に足を引っ掛けて転んでしまい、
パンの置いてあるテーブルまでひっくり返してしまう。
挙句の果てに、パンが入っていたかごがライルの上にあった小麦粉の袋に命中。
そして落下。
「…いい加減に、しろおぉぉぉぉぉ!!!!!」
「…っ!!」
ライルの怒声に思わずビクッとしてしまう。
「ライル、そんなに怒鳴らなくてもいいでしょ!」
マリエッタが割って入るがらいるは怒り続ける。
「怒鳴らずにいられるか!パンは全部駄目になるし、小麦粉も無駄にするし!!」
「わざとじゃないんだから、しょうがないじゃない」
「気をつけろって言ったばかりなのに転ぶな!とりあえず鎮紅は外で待機!一歩も動くなよ!!」
そういうと廊下に放り出されてぴしゃりと戸を閉められる。
「………」
確かに自分が悪いのだからしょうがない。
鎮紅はしょうがなくそこで立っていた。
71名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:46:32 ID:lRADT9zM
「確かに鎮紅が転んだのが悪いけど、あんたはちょっと怒鳴りすぎよ」
マリエッタがライルに言う。
薙刃も手伝って店の片付けも大体終った。
迅伐は昼食の支度である。
「そうだよライル。鎮紅がかわいそうだよ」
薙刃もマリエッタに賛同した。
「それは…まぁ、言いすぎたとは思うけど……あいつは一番年上なんだから、
もう少ししっかりして欲しいというか…転んで怪我でもしたら大変だし…」
ライルは二人に睨まれて目線をそらす。
「だからって、あんなふうに怒鳴ること無いでしょ」
「う…むぅ……わかったよ。謝ってくる」
「それでよしー」
二人はイェーイとハイタッチを交わす。
「それじゃ、早く行きなさい」
「そうだよライル。早く早く」
ライルはそそくさとその場から退散し廊下に出る。
「鎮紅いるか…?」
鎮紅は俯いたままそこに立っていた。
「…何?」
鎮紅は伏し目がちに尋ねてくる。
「あー…その…なんだ。さっきは…―――」
悪かった、と言おうとした時。
「ライル!!喰が出たよ!!」
「えっ…!?」
ライルと鎮紅はそろって声を上げた。
72名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:47:49 ID:lRADT9zM
ここは京都からは遠く離れた地。
「いないね…」
「いない…」
「…見つからない…わね」
ライル達は深い林の中を歩き回っていた。
高い草が生え渡り、迅伐の身長では視界をほとんど確保することができない。
「くそ…何処にいるんだ?」
喰の反応があってからすぐに飛んできたのだが、敵はなかなか見つからずにいた。
喰という名の全てを喰らう魔物である。
捜し始めてから3時間以上はたったと思う。喰を見つけられないことで焦ってしまう。
昼食を食べてきていないのでさらに焦燥感が増す。
「もうここにはいないのか…?」
「ううん。近くにいるよ」
薙刃は頭のアンテナをピコピコさせて喰の気配を感じ取る。
「でも、どの辺りにいるかはわかんないんだよね…」
「とにかく早く見つけないと…村にでも出たら大変だぞ…」
早くしないと日が暮れてしまう。そうなったら見つけるのはさらに難しい。
「…!…ライル様…」
「迅伐、いたのか!?」
「こくん」
頷く迅伐。そして指を刺す。
そこには異形のものがバリバリと樹木をかじっていた。喰である。
さしずめ「木を喰う喰」といったところか。
73名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:50:25 ID:lRADT9zM
喰がこちらに気づいた。ライルは腰の剣を抜く。
「気づかれたか、急ぐぞ!…薙刃!!『宿れ』!!!」
「まっかせて!」
次の瞬間、薙刃は剣に吸い込まれる。
鞘に収まっていた長剣の刃となる。
「迅伐、鎮紅、援護頼む!」
言うなり駆け出し、一気に距離を詰め、斬撃。
ライルの攻撃はあっさり外れた。反撃が来る。
喰は光弾をライルに向けて放った。間一髪でそれをかわす。
が、それは後ろにあった岩を粉々にした。
「っ!?嘘だろ!!?あんなの受けたらひとたまりも無いじゃないか!!」
喰はさらに小さな光弾を放つ。
「ライルくん、下がって!!」
鎮紅が攻撃を阻んだ。結界により弾かれ別方向へ飛んでいく。
結界を張ったまま鎮紅が振り返る。
「ライルくん、だいじょ―――」
「鎮紅!後ろ!!」
薙刃が叫んだ。
振り向いた時にはもう遅かった。
喰は葉やら茎やら蔓やらを飛ばしてくる。
ぶつかり、服を引き裂き、鎮紅の体を傷つけた。
74名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:51:30 ID:lRADT9zM
「鎮紅!!」
「くぅ…、平気…よ…」
鎮紅が前にいたおかげでライルにはダメージは無い。
しかし、喰はとどめとばかりに先ほどよりも巨大な光弾を放った。
鎮紅はライルと光弾の間で結界を張る。
「無理だ!!避けろ!!」
そう言われて避けれる物ではない。避ける気も無い。
(あたしが役に立つのはこのくらいだもの…)
光弾はぶつかり、結界を粉々にする。
そして鎮紅に直撃。吹き飛ばされる。
「…っ!!!」
ライルは言葉を失った。
「ライル様…!」
迅伐の言葉に我に帰る。迅伐の力で脚力が上がった。渾身の力をこめて駆け出す。
「あぁぁぁぁぁ!!」
咆哮と共に剣を突き刺す。印を貫いた。
パリンと割れる音。そして喰は消えていった。
75名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:53:12 ID:lRADT9zM
鎮紅が目を覚ましたのは、それから少し後だった。
全身が痛みを訴え、体を動かすことができない。額には大粒の汗をかいている。
それをなんとか感じると、ようやく目を開く。
そこにはライルの顔があった。
「………ライル…くん…」
「良かった…気がついたか…」
ライルが心配そうに言う。大きくため息をついた。
「どうして…どうして助けたの…?」
「何言ってるんだ。このままにしておいたら大変じゃないか」
「ライルくんに迷惑かけられないもの……いっそのことあの時、死んでればよかった」
「!!お前…!!」
「ライルくん達の側にいたって、迷惑掛けるけだもの…だから私なんていないほうが…っ!?」
ライルは鎮紅を押さえつける。
「馬鹿なこと言うな!いないほうがいいだって!?死んだ方がいいだって!!?」
「そうよ…言ったじゃない……だまされて利用されるくらいなら死んだ方がマシだって……
それに、嫌なのよ…信じた人といられなくなるのは…信じた人に疎まれるのは…!」
信頼できる人がいなかった。信頼できる人が欲しかった。でも信じた人の言葉は嘘だった。
たとえ真実だったとしても、嘘の言葉に奪われてしまった。殺されてしまった。
もうあんな思いをするのは嫌だった。
76名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:54:16 ID:lRADT9zM
「だから…そうなる前に、自分から消えるのか?」
「…私がここにいたってしょうがないもの…現にあなたを困らせてるじゃない…!
迷惑掛けてるじゃない…!!それで嫌われるくらいなら…私は…!」
次の言葉を言う前に口をふさがれた。
「俺は嫌いにならない。…それも信じてくれないのか?」
「………」
「俺は裏切らない。…信じてくれ」
「………」
「…それから…」
ライルが鎮紅を抱きしめる。
「死ぬなんて言うな…そんな悲しいこと…絶対言うな…」
「…うん」
涙が溢れてくる。今の言葉が嘘でないことくらい分かる。
それを確信できるだけ、自分は彼を知っていたのだ。
「ライルくん…ちょっと痛い…」
「え、あ…悪い…」
全身傷だらけだから抱きしめられるのは痛かった。でもそれが心地よかった。彼を感じられるのだから。
77名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:55:50 ID:lRADT9zM
手当てを終えて、場所を変えることにした。さっきの場所はあまりよい休憩場所ではなかったからだ。
ライルは鎮紅を背負う。鎮紅の方が少し背が高かったが、重くはなかった。
「一つお願い…いいかしら…?」
「なんだ…?」
「ずっと一緒にいてくれる?一人にしないでくれる?私を…必要としてくれる?」
「もちろん…これからも一緒にご飯食べて、遊んで笑って、お前がドジ踏んで、俺が突っ込んで助けて、
たまにこうやって言い合ったりして、やっぱりまたご飯食べるんだ」
ぽんぽんと頭に触れる。ライルは優しく微笑んでくれた。
「…うん」


それは、私が望んだ言葉。私が欲しかった言葉。
彼は私にそれをくれた。だから、私も彼に言うのだ。
彼が喜んでくれそうな言葉を、彼が欲してくれそうな言葉を。


「ライルくん…」







「…大好き」
78あとがき物語:2005/07/20(水) 01:59:57 ID:lRADT9zM
とりあえず書いてみました。
限界です。いまのところ天正でこれ以上ネタは思いつかない。
これをエロにシフトすることも可能だけど、
鎮紅さんが傷だらけのなので止めといたです。
79名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 11:23:04 ID:EiypfPQk
>>78
ごちそうさまでした。おいしゅうございましたです。
80朔夜:2005/07/24(日) 16:35:55 ID:0CiKColS
おお。一作品、投稿されておりますな。
では、私も……。
ライル×薙刃で書きました。エロなしです。
今度は、ライル×鎮紅のエロありを描いているので、完成したらそれも投稿いたします……
81朔夜:2005/07/24(日) 16:36:55 ID:0CiKColS
あっ。ついでに、恋人前提ですのでよろしくお願いします……。

 本日、ライル達が営むパン屋は朝から休業日になっていた。
 その理由はというと…、このパン屋の唯一?の職人でもあるライルが、薙刃と共に温泉旅館へと出かけるからであった。
 一言付け加えておくと、今回は鎮紅たちはついてこない。二人だけの旅行である。
「ライルくん。しっかり、楽しんできてね」
「ああ」
 ふふ…。とライルに微笑みながら、鎮紅は言う。
「……。お土産」
「うん! ちゃんと買ってくるよー!!」
 迅伐の言葉に、薙刃は元気よく答えた。
 はっきり言えば、元々薙刃自身がお土産(自分用)を買ってくるつもりだろう。
「ところで、マリエッタ達はどうしたんだ?」
 ふと気づいたように、ライルが言う。
 よく見れば、鎮紅と迅伐の姿はあっても、リタやマリエッタの姿は見えない。
「そういえば、マリエッタちゃんたちなら、朝早くから情報収集に出かけたわよ」
 鎮紅が、思い出したかのように言った。
 迅伐も、鎮紅の言葉にコクリと小さく頷いた。
(相変わらず、仕事熱心なんだな。あいつらは)
 マリエッタ達が情報収集に出かけることはよくあることなので、ライルは特に何とも思わなかった。
「じゃあ、そろそろ行ってくる。迅伐、変なものをお客さんに出すなよ」
「……」
 迅伐は、うんともすんとも答えない。
 どうやら、無言の同意……ではないようだ。
(せめて客がいなくならないことを祈ろう……)
 ライルは、心の中で小さくため息をついた。
「ライルくん。そろそろ、時間じゃないの?」
 鎮紅が、時計を指しながらそう言う。
 ライルは時計に刻まれた時刻を確認すると、玄関のドアへと手を伸ばした。
「そうだな。じゃあ、行くぞ。薙刃」
「うん! 行ってくるねー!!」
 ライルと薙刃は、玄関のドアを開き、パン屋を出て行った。

「ねえ。迅伐」
 二人が出て行ってからしばらく経った後、ふと鎮紅が迅伐に話しかける。
「何? 鎮紅ちゃん」
82朔夜:2005/07/24(日) 16:37:35 ID:0CiKColS
「あの二人って……、ホントに付き合ってるのかしら……」
「……」
 鎮紅が疑問を抱いたのも、迅伐が答えることができなかったのにも共通の理由があった。
 簡単に言えば、二人は少し前から付き合いだしてはいるのだが……、付き合いだして変わったことが、特に見つからないのが事実だ。
 唯一あるとすれば、薙刃がライルと一緒にいることが多くなったぐらいで、それ以外のことはあまり変わっていなかった。
 これでは、恋人同士という関係ではなくて、友達のような関係としか見て取れないような感じだったからだ。
 現に、マリエッタ達は、ライルが薙刃と付き合っていることを知らないらしい。
(この温泉旅行で、二人の関係が進めばいいんだけどねぇ……)
 鎮紅は、そんなことを考えていた。

 はてさて、薙刃とライルの二人は、パン屋を出た後、すぐさま駅へと向かい(っていうか、駅があるのか?)、電車に乗った。
 窓側に薙刃が座り、ライルがその隣に腰掛けるという状態だった。
「わぁー! すっごーい!!」
 窓を開き、外の景色を見ながら、薙刃は無邪気に言う。
(まったく……。薙刃は、どこに行っても同じだな)
 ライルにとっては、そんな薙刃が少し面白くて、小さく頬を緩めた。
 だが、この二人にとってはほのぼのな光景かもしれないが、考えてもみれば、ここは電車の中。
 前の席などにも、他の乗客がいるわけで……。
 案の定、そんな二人の様子に、他の乗客の視線が集まっていた。
 だが、そんなことにまったく気づいていないのか、薙刃はまだ無邪気に外の景色を眺めている。
 さすがにバツが悪くなったのか、ライルは変わらず景色に見入っている薙刃の肩をポンポンと軽く叩いた。
「おい。薙刃」
 肩を叩かれたことに気づき、薙刃はライルへと視線を向ける。
「何―? ライル」
「大声を出すの、やめてくれないか?」
 ライルの言葉を、薙刃が理解すればそれでよかった。
 だが、相手はあの“薙刃”である。そんなにうまくいくはずがなく……。
「えぇぇぇぇぇぇぇ!! 何でーー!!」
 電車内に薙刃の大声が響き渡る。
83朔夜:2005/07/24(日) 16:39:20 ID:0CiKColS
 ヘッドホンから音漏れをするほど、大きな音で聞いていた人間も、聞こえるようなそんな大声だった。
 当然、ライルたちに視線が集まってくる。
「って、言ってるそばから大声を出すなーーー!!」
 と、生まれつきのツッコミぐせが入り、注意するライル。
 だが、ライルの声も薙刃に負けず劣らずの大声だったことは言うまでもなく……。
 寝ていた乗客は不機嫌そうに、ライルたちへと視線を向けた。
 現在、ライルたちの置かれた状況は、四面楚歌。または、孤立無援が一番似合っている。
 思わずライルは、うっ…。と押し黙った。
「ライルだって、大声出してるじゃん!!」
 そんな状況をまったく読めていない薙刃は、再び大声を上げる。
(こ、こいつは……)
 大声を上げてはいけない。それは分かりきっていることだ。
 だが、だが……、その原因が目の前の薙刃のせいであることは明確だ。
「って、お前のせいだーーーーー!!」
 気づいたときには、ライルは再び大声を上げてしまっていた。
「えぇぇぇぇ!! 何でーーー!!」
 再び振り出し状態へと戻る二人であった。
 旅行の出だしから、こんなアクシデント続きの二人であった。


 そんなこんなで温泉旅館へとたどり着いた二人。
 今回は、のんびりと温泉旅館で休息するつもりだったはずなのに……。
 温泉旅館に着いたときには、ライルの表情からは疲れの色が見えていた。
「どうかしたの? ライル」
 そして、その疲れの元凶。薙刃が今まで何事もなかったかのように話しかける。
「いや、何でもない」
 思わず、お前のせいだ! と言いたくもなったが、今は温泉旅館に着いたばかりだ。
 ライルとしても、今この場の雰囲気を悪くはしたくなかった。
 しばらくすると、この旅館の従業員がライルたちに近づいてくる。
「薙刃。そろそろ行くぞ」
「うん! わかった!」
 薙刃はすぐに納得すると、自分の荷物を持って従業員の後を着いて行った。
 ライルも遅れずに、薙刃の隣を歩く。

 それから事件はすぐに起きた。それは自分たちへの部屋へと向かうときのこと。
84朔夜:2005/07/24(日) 16:41:28 ID:0CiKColS
「お二人はどういう関係なので?」
 従業員のこの一言だった。
 その一言を聞いて、思わずライルは吹き出しそうになった。
「それはねー、恋……。むぐっ!?」
 恋人同士。と言いかけた薙刃の口を、ライルは慌てて手で押さえた。
 だが、ちゃんと従業員の耳には、薙刃の言った恋という言葉はちゃんと聞こえていたようだった。
「そうですか……。それでは、お布団は一組でよろしいですね?」
 従業員はさらりと言ったが、ライルは思わず吹き出した。
 思わず薙刃の口から自分の手を離すと、薙刃がぷはっと息を吐く。
「なっ、何でそうなる!!」
「一組にすれば、料金も安くなりますよ?」
 確かに費用が安くなるのならば、いつものような選択肢ならばそちらを必ず選ぶだろう。
 だが、今回は状況がそれらとはまったく違う。
 布団が一組ということは、薙刃とはすぐ近くで寝るわけで……。
「安くなるなら、そっちのほうが……。むぐっ!?」
 再び、薙刃が言いかけると、ライルは手で薙刃の口を覆った。
「ふ、二組用意しておいてくれ!」
 ライルは思わず、従業員にそう言った。

 やがて、用意された部屋の前に着くと、従業員の女性は微笑みながら、会釈をする。
「ごゆっくりと」
 そういうと、女性は去っていった。
 残されたのは、ライルと薙刃の二人だけ。
 いつもだったら、薙刃が自然と喋りだすはずだった。
 だが、薙刃は何か思いつめているようで、ライルの顔すら見ようとしない。
(どうしたんだ? 薙刃のやつ……)
 いつもと違う薙刃の様子に、ライルは少なからず疑問を抱いた。
 そんな沈黙を破ったのは、意外にも黙っていた薙刃だった。
「ねえ。ライル」
 いつもとは違った面持ちで、薙刃はライルに話しかける。
 ライルも、いつもとどこか違う薙刃に少しばかり緊張感を抱く。
「何だ?」
「……。ひょっとして、ライル。私と恋人同士って嫌?」
 薙刃にしては、珍しい不安を抱いたような言葉をライルへと向ける。
「なっ!? な、何でそうなるんだ!!」
85朔夜:2005/07/24(日) 16:43:11 ID:0CiKColS
 思わぬ質問だったせいか、ライルも同様を隠せないようであった。
「だって、さっき、あの人が「どういう関係なんですか?」って聞いてきたから、恋人同士って答えようとしたら、ライルってば慌てて私の口を押さえたでしょー。それで、嫌なのかなー。って思ったの」
「それは……」
 思わずライルは返答に困った。
 確かに、薙刃の言うとおり、ライルはあの時とっさに薙刃の口を押さえた。
 だが、本人からしてみれば、それはただ恥ずかしかったからだけであって、嫌だというわけではない。
 だが、そんな自分の行動が返って、薙刃に勘違いを与えたと考えれば、少しばかり気分が悪くなった。
 そんなライルの悩みに気づいていないのか、薙刃は言葉を続ける。
「ライルが嫌だったら、別にいいんだよ? 今からだったら、私だけで帰れ……」
「違う!!」
 薙刃の言葉に、思わずライルは怒気を含めた大声を張り上げていた。
 思わず薙刃は、ビクッと身体を震わせて沈黙した。
「俺が、あんなことをしたのは……、は、恥ずかしかったからだ!! な、薙刃と恋人同士ってことが、い、嫌なわけじゃない!!」
 最初は真剣に話し出したかと思ったライルだったが、最後には顔を赤くしながら恥ずかしそうに言った。
 しばらくライルを見つめていた薙刃だったが、そんなライルの様子を見ているうちに、プッと笑いを堪えきれなくなったのか、笑い始めた。
 薙刃が笑い出したのが、余計にライルの恥ずかしさを増幅させたようだった。
 しばらくすると、薙刃は笑うのをゆっくりと止め、嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう。ライル。勘違いしてて、ごめんね」
 ライルもそんな薙刃の表情を見て、フッと笑った。


 座布団に正座しながら、お茶を飲んだ。
 温泉旅館の料理も満喫して、食べることができた。
 薙刃にあーんで食べさせられたのは、言うまでもない。
86朔夜:2005/07/24(日) 16:45:05 ID:0CiKColS
 さて、ライルの目的はあと一つになった。
 それは……温泉である。
 現に、ライルは手に自分の着替え(浴衣)を持ちながら、温泉に向かおうとしていた。
「薙刃。お前はどうする?」
 一応、ライルは薙刃に確認を取る。
 当然、彼女の答えは一つしかない。
「ライルと一緒に行くーー!!」
 薙刃はそう答えると、自らも着替え(浴衣)を取り出し、行く用意をした。
「じゃあ、行くか」
「うん!!」
 薙刃はライルに寄り添いながら、部屋を出た。
 目指すは、この旅館の大浴場、露天風呂。その二つのみ。

 まずは露天風呂へと向かったライルたち。
 軽く会話をすると、二人は別々の入り口へと入っていった。
 だが、露天風呂の中には誰一人気配を感じることが出来ない。
 だが、露天風呂に入ることを目前にして急ぎ足だっているライルは、そんなことにはまったく気づかなかった。
 ライルは、衣服を脱ぎ終わると、愛用?の晩酌セットを持ちながら、露天風呂へと繋がるドアを勢いよく開けた。
「あっ! ライルー!!」
 案の定だった。思わず、ライルは立ち尽くしながら沈黙する。
 だが、はっ。とライルは気を取り戻すと、思わず叫んだ。
「なっ、何でここにお前がいるんだーー!?」
 すっかり取り乱しているライルに対して、薙刃は落ち着いた様子で答える。
「だって、ここ。混浴なんだもん」
 以前にも、ライルはこんな経験があったはずだ。
 しかし、残念ながら彼にとっては教訓にはなっていなかったようだ。
「ライル? どうかしたの?」
 入り口で立ったままのライルを疑問に思ったのか、薙刃が声をかける。
「い、いや、何でもない」
 言ってから後悔した。こんなことを言えば、薙刃が次に言う言葉は決まっている。
 そして、薙刃の口から出てきた言葉はライルの予想通りだった。
「ライル! 一緒に入ろ!」
 薙刃の言葉に、ライルは回答をどうするべきか、猛烈に悩んだ。
 以前来たときと同じ立場ならば、「入れるかーーー!!」と言って、すぐに出て行く事だって可能だった。
87朔夜:2005/07/24(日) 16:46:17 ID:0CiKColS
 だが、今は違う。
 二人は恋人同士なわけだし、それに……。
 前みたいに鎮紅たちがいるわけがなく、このままでは一人でいることになる。
 それに先ほどみたいに、薙刃が勘違いして、落ち込むかもしれない。
 だが、ライルも一応、男だ。
 こんな状況で二人きりになっていたら、いつ自分の理性が吹き飛ぶか分からない。
 とにかくライルは、一人で悩んだ。
 そして、悩みに悩んだ結果、出した答えは……。
「……。分かった」
 薙刃と一緒に、風呂に浸かることだった。

 風呂に浸かり始めたのはいいが、それからはライルにとって緊張の連続だった。
 薙刃から少し離れたところで、浸かっていると薙刃は自然と近寄ってくるし、それだけにとどまることなく、薙刃はライルに擦り寄って来ようともする。
 そんな薙刃を必死にかわしながら、何とか温泉に浸かっているライルだった。
 だが、そんなライルに地獄の言葉が薙刃によってかけられる。
「ライルー! 背中、洗いっこしよーー!!」
「ブッ!!」
 思わず吹き出すライル。
 今まで、近寄ってくるだけでもライルにとっては緊張の連続だったというのに、直に薙刃の肌に触れるとなれば、これ以上の極限の状況はないだろう。
 だが、断るわけにいかないのも、また事実である。
「ライルー!! 早くー!!」
 薙刃はというと、ライルの心境を知る由もなく、すでに浴槽から上がり、身体を洗う準備を万端にしていた。
 この状況を理解しているのか……。ライルは小さくため息をつく。
「……。分かった」
 ライルは渋々了解した。

「じゃあ、ライルからねー!」
「……。分かったよ」
 薙刃の勢いに押されながら、ライルはゆっくりと風呂椅子に腰掛けた。
 腰掛けると薙刃は石鹸で泡立てておいた自分のタオルを、ライルの背中に擦り付けた。
 たまに薙刃の肌が背中に触れると、ライルはドクンッと思わず小さく身体を震わせる。
「ライルの背中って大きいねー」
 背中を洗う薙刃が、ふとライルにそう言う。
88朔夜:2005/07/24(日) 16:47:28 ID:0CiKColS
「そ、そうか?」
「うん!!」
 嬉しそうに薙刃がそう答えると、思わずライルは、自分に問い詰める。
(ど、どうすればいいんだ……)
 喰との戦いでも感じたことのない緊張が、ライルに襲い掛かってくる。
 そう。まだ、この状態はいいのだ。問題はこれから……。
「じゃあ、今度は私の番―!!」
 思わずライルの身体はビクンッと反応する。
 別に嫌なわけではない……。
 だが、今は温泉に二人きり。しかもすぐ近くに好きな人物がいる。
 こんな状況を長時間続けられたら、いくら今まで理性を抑えてきたライルといえども、どうなってしまうか、分からない。
「どうしたの?」
 座ったままでまったく動こうとしないライルに、薙刃は声をかける。
「い、いや……。何でもない」
 今日はこればかり答えているような気がする。
 ライルはすっと椅子から立ち上がると、すぐ近くに腰を下ろした。
「じゃあ、お願いねー!」
 ライルに代わって椅子に腰掛けた薙刃が、前を向きながら言う。
 ライルと理性との極限バトルが今始まった……。

 薙刃の背中をタオルで洗い始めてから、ライルはゴクリと喉を鳴らした。
 いつもは見ることのできない薙刃の白い肌が、目の前に無防備に晒されているのだ。
 思わずライルの心の中に、触れてみたいという考えがよぎる。
 だが、ライルはすぐに頭をブンブンと横に振る。
(だ、ダメだ!! そんなことするわけには!!)
 だが、視線を戻せば再び、ライルの視界には薙刃の肌が映るわけで……。
 再びライルはゴクリと喉を鳴らす。
 理性の限界は刻々と近づいてきていた。
(でも、ちょっとだけなら……。いいよな?)
 甘い考えが、ライルの頭に浮かんだ。
 ライル、哀れにも理性に負ける。
ライルは、ゆっくりと自らの手を伸ばし、薙刃の背中に直に触れてみる。
(!?)
 薙刃の肌のなめらかさに、思わずライルは驚く。
 だが、薙刃はあまり気にしていないようで、後ろを振り向かなかった。
89朔夜:2005/07/24(日) 16:48:27 ID:0CiKColS
 ライルに再び、ある考えがよぎる。
 もっと触れてみたい。と。
 触れる前ならば、ダメだとすぐに判断することが出来たに違いない。
 だが、今のライルに自分の感情を抑制するという理性は残っていなかった。
 ライルはゆっくりと、手を伸ばすと薙刃の背中を通り越して、薙刃の腰元へと手を伸ばした。
 そしてゆっくりと包み込むようにして、薙刃を抱きしめた。
「ひゃっ!! ら、ライル?」
「……」
 突然、腰元にライルの手が回されたことに薙刃は思わず驚いた。
 はっきり言えば、こんな場面で抱きしめられたことはないし、いつもだってライルからは滅多に抱きしめたりしてくれないのだ。
 しかし、決して嫌ではない。むしろ抱きしめてくれていることは、薙刃にとっては嬉しいことだ。
 薙刃は抵抗することなく、しばらくすると薙刃はライルの腕の上にそっと自分の手を重ねた。
 だが、薙刃の指がライルの腕に触れた瞬間、ライルはやっと正気を取り戻した。
(お、俺は……)
 そして、気がつく。
 自分が薙刃を後ろから抱きしめているということに。
「!?」
 思わずパッと、反射的に手を放すライル。
「わ、悪い!」
「えっ?」
 薙刃には、ライルが謝った理由が分からなかった。
 頭に?マークを浮かべながら、薙刃はゆっくりとライルの方へと身体を向ける。
「いや、その……。変なところ触ったか? 俺。」
「変なところ? それって、どこのこと?」
 薙刃の様子を見るからに、どうやら僅かながらの理性で、自分は耐え切ったようだ。
 ほっと安堵のため息をついたライル。
 だが、ライルが何を言っているか分からない薙刃はそれで納得するわけがない。
「ライルーー!! 教えてよー!!」
 薙刃が、意地になってライルに問いただしてくる。
 だが、ライルが答えられるわけがなく、とりあえずこの場から逃れようとする。
「薙刃。そろそろ上がるぞ。」
 再び、理性が切れそうになる前に……。
90朔夜:2005/07/24(日) 16:49:15 ID:0CiKColS
 ライルは薙刃を待つことなく、男子の更衣室へと戻っていった。
「あーー!! ずるいよーー!!」
 逃げられたと分かった薙刃も、急いで女子の更衣室へと戻っていった。

 何とか露天風呂を凌いだライルは、あれからこれといったアクシデントもなく、大浴場へと充分に浸かり部屋に戻った。
 だが、ここであることに気づく。
 何と自分たちの部屋には布団がたった一組しか用意されていなかったのだ。
(なっ!?)
 口には出さなかったが思わず慌てるライル。
 そう。これは、あの女従業員の陰謀であった。
 念のため、押入れを開けて布団があるか、確認してみるが、そこはもぬけのカラだった。
(やられた……)
 はぁ……。とため息をつくライル。
 そしてすぐ近くには、眠たそうにあくびをしている薙刃の姿。
 どうやら薙刃も、人知れず疲れていたようで、眠たそうに目をトロンとさせていた。
 どうやら自分がいつまでも起きてるから、薙刃も起きていたいようだった。
(まったく……)
 ライルは、薙刃の近くへと近寄ると、彼女をヒョイッと持ち上げる。
 俗に言う、お姫様抱っこというものだ。
「う、うわっ! ら、ライル!?」
「眠たいんだろ? 無理するなって」
「別に無理なんか……」
 だだをこねるかのように抵抗する薙刃を、まったく相手にせずにライルはゆっくりと用意された布団の中に彼女を放した。
「今日ぐらいは、しっかり休んでおいたほうがいい」
 優しく微笑みながら、ライルは薙刃にそう伝える。
 そんなライルの言葉に納得したのか、薙刃は布団の中へと入る。
「じゃあさ、ライルも一緒に寝よー」
「ああ。別にいいが……」
 ライルがそう答えると、薙刃は自分の布団の片方へと身体を寄せる。
 その行動を理解できないライルは首を傾げるが、そんなライルに薙刃は驚くべき言葉をかける。
「はい。入っていいよー」
「はっ?」
 最初はどういう意味なのか分からなかった。
91朔夜:2005/07/24(日) 16:49:56 ID:0CiKColS
 だが、冷静になって考えているうちに“入っていい”ということばの意味を理解しきった。
 その意味に気づいたと同時に、ライルは大声を上げた。
「は、入れるかーーーー!! 俺は、床で寝る!!」
「えーーー! それじゃあ、ライルが風邪引いちゃうよーー!」
 それでも構わない。と言ったかのように、ライルは薙刃から視線を逸らす。
 だが、薙刃はライルが違う方向を向いたことを確認すると、そっと身体を動かし、ライルの右手を掴んだ。
 そして、グイッと自分の方へと引き寄せる。
(!?)
 すっかり油断していたライルは、薙刃の思わぬ力に体勢を崩し、そして……。
「えへへ……。ライル! 捕まえたーー!」
 薙刃は両手をライルの腰にしっかりと回すと、嬉しそうに笑いながらライルに言う。
 薙刃の顔がすぐ近くにあるからか、ライルの頬に朱が指しはじめる。
 慌てて、ライルは腰元に回された手を放そうと試みるが思ったより薙刃の力は強く、まったく外れなかった。
「な、薙刃!!」
 だが、そんな慌てているライルをまったく無視するかのように、再び薙刃は眠たそうにあくびをする。
「んー……。ライル、おやすみー」
「お、おい!!」
 ライルの様子をまったく気にせず、薙刃は目をゆっくりと瞑った。
 やがてしばらくすると、薙刃から整った寝息が聞こえてきた。
 再び離れようと試みるが、寝ているはずなのに腕に力がこもっており、手は外れなかった。
(……。仕方ないか……)
 いつまで経っても変わらないと判断したライルは、視線を薙刃の寝顔へと向けていった。
 気持ちよさそうに寝ている薙刃の顔へとゆっくりと手を伸ばす。
「……」
 自分の手で薙刃の頬をしばらく触れていると、薙刃が少し身体を動かした。
 起こしてしまったか。と思い、ライルは手を離すが、どうやら反応しただけで、しばらくすると、再び整った寝息が聞こえてきた。
(……。かわいいんだよな……。やっぱり)
 いつもは言えないことを、ふと頭の中で考えてみる。
 考えてもみれば、薙刃に自分の思っていること全てを教えたことはないような気がする。
 実際には、今では薙刃がいるから楽しく毎日が過ごせているようなものだ。
92朔夜:2005/07/24(日) 16:50:48 ID:0CiKColS
 そんな感謝の気持ちすら、薙刃には伝えたことがなかった。
 だが、今なら薙刃も寝てることだし、自分の気持ちを言ってもいいかもしれない。
 ライルは、そう考え、薙刃の耳元に顔を近づける。
「薙刃……。いつも、ありがとな……」
 そして、最後に言った本人すら気づかないほどの声で、“愛してる”と呟いた。
 そして、そっと薙刃の唇に自分の唇を触れさせた……。
「おやすみ。薙刃……」
 ライルは、部屋の電気を消し、自分も瞼を閉じた。
「あたしも大好き……」
 薙刃の呟いたその言葉を聞くことなく……。


「ん……」
 ゆっくりと目を覚ますライル。
 相変わらず状況は夜のときと変わっていなかったようで、薙刃は相変わらずしっかりとライルに抱きついている。
 そんな薙刃をやれやれ。と思いながら、ライルはすぐ近くで薙刃を起こしにかかる。
「薙刃。起きろよ」
「ん……」
 反応はすぐに返ってきた。
 ゆっくりと薙刃は目を開けていく。
 だが、意識が完全に覚醒した瞬間、薙刃は思いもよらぬ行動に出た。
「ライル!! おはよーー!!」
「!?」
 薙刃はライルに顔を近づけると、何も戸惑うことなく口付けをした。
 思わぬことに、ライルの意識も一瞬で覚醒した。
 たっぷりと口付けをした薙刃は、満足したような表情で顔を遠ざけていった。
「えへへ……。ライル!! 私もだーい好き!!」
「……」
 まさか、起きていたのか!?
 そう考えると、思わずライルは顔が赤くなりそうだった。

「あの二人……。あれから、変わったわねぇ」
「……うん。」
 最近では、人目を気にしず、どこにいても薙刃がライルに口づけするようになったらしい。
 そんなバカップル振りを見つめながら、鎮紅と迅伐は楽しそうに笑った。
93あとがき天国:2005/07/24(日) 16:52:56 ID:0CiKColS
書いてみました。ライル×薙刃。って、物凄く微妙なところになってしまいましたが。
エロにすることもできましたが、さすがに純粋な薙刃を無理やり……というのはライルはしないだろうなぁ。
と思い、しませんでした。
やけに長くなってしまいましたが、これからは短いもので行こうと思っています。
それでは……
94名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 17:02:29 ID:EOHQJT1v
ライル×薙刃好きの俺にはたまらん(*´Д`)ハァハァ
GJ!
95名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 23:23:30 ID:Y4g++Q5R
ちょっと待った。これ天正時代だよな?
電車とかありえない・・・
96名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:13:31 ID:XC5v9Gma
その根拠は?w
97名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:37:13 ID:uVXSWJqQ
設定。いくら天正でも電車は不可能だろ。
98名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 05:37:17 ID:TMiNUSzA
てか、電車があれば危険なワープなんて使わんだろ…
99朔夜:2005/07/25(月) 07:04:24 ID:EUT9UCPq
うぅ・・・。す、すみません。以後、間違えがないよう気をつけます
100名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 21:44:37 ID:CcdyeLwT
間違えるっつーかこれ絶対他の使い回しだろ
101名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 22:30:17 ID:5sgRE3zt
ゲラゲラゲラ
102名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 07:51:10 ID:G8xKW+FS
俺はパクリじゃない気がするがな・・・。
まず第一に、天やお小説サイト自体がすくねぇし・・・。
一つ知ってるが、管理人の名前が朔夜だったから、そこの管理人じゃねぇの?
まぁ、何にしてもいい作品に変わりはないか。
GJ!
103名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 13:27:39 ID:3Ss2w5j6
迅伐ならライルの代わりに攻めキャラになれると思うんだ
迅伐×薙刃とか
迅伐×マリエッタとか
104名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 22:01:30 ID:KuY1GJoN
102自演乙!!!!!!!!!!1111
105名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:58:40 ID:zBb7FK0a
まあ俺はよく分からんが、100・101。
人をけなすのは良くないぞ
106名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 11:46:56 ID:2WnRbzI1
>>77
ライル×鎮紅萌えますた!
エロも是非待ってます!
107名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 12:46:12 ID:fIpPqDaf
エロバロよりエロ画キボンヌ
108名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 17:34:56 ID:EdFefwgW
2次板のガンガンスレ落ちたからなぁ
109名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 17:30:15 ID:3sBtnNcP
>>99
お前が好きだ
110名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 22:54:35 ID:o4Y0sKSn
背中洗ってもらう時の薙刃とかタオルで胸とか隠してるのかな…?薙刃がタオルで体を隠した姿を考えただけで………
薙刃の性格からして気にしそうにないけど…でも全裸だったら襲わなかったライルは凄い!!俺は無理
111名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 14:15:11 ID:ytBR07fc
ライルは「僕ァツルペタには興味ないっスから!」
なんだろ。
112名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 23:14:28 ID:Ve09AirD
>>111
ホレボレするくらいの最低ぶりね。
113名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 21:33:31 ID:FC3nMtHa
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     、、_j_j_j_ ,.                       :::|
   、_>''乙W△`メ._,                       :::|
  く(  {三●;=}   ヽ_,                  :::|
   ´ ニ=;ゞ'丕シ_____,ム         、、_j_j_j_ ,    :::|
      ´ ゙ ゙ ` `        、_,>''乙W△`メ._,  :::|.  進捗進んでるかい?
                    く(  {三●;=}   ヽ_, :::|
   {                    ´ ニ=;ゞ'丕シ_____,ム :::|
    | ̄ ― _              ´ ゙ ゙ ` `  ::::|
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    ヽ             ̄ ― _   ノ   .:::/
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ヽ       \               /    ..:::::/
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                           ...:::::::/
114名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 01:42:09 ID:UWWK9xi8
ライル君はキリスト教なので結婚するまでHしません。
115名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 09:05:31 ID:48X3DjZX
 
116名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 10:42:10 ID:KmIXcTuQ
確かキリスト教は避妊しないんだよな?
117名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 03:46:12 ID:EaUlZ7BE
118名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:21:14 ID:GWBaxGCU
age
119名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 08:50:06 ID:BJEm0XZG
                  , -r- 、 。.,
               _,. rT´.::;;|_;;;;;| ヽ `
              l´_,..L!-=─-<
             ,.ィ/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ、  _ノ
            / 〃.... /..:.ハ......:..:...   ヽ'"
           l..:.:ll.:.:.:.l l_ L.!Lヽl\/l l l.ハ
              |.::.:ll.:.:.:.!Vl,l‐テ、`  ,.ニヽリ_,}
              !.::.:ll.:.:.:| / {ヾ|   'lrl`//ノ
           l.::.::ll.:..:l  ゝ┘   |_j { |!
           _V::::l、:.ト    r‐ァ  ノリ
           {``ヽ-ヽr `‐-,. ー' -r'「ノ
              l ...::::::::::>'´ ニ介「ノ//
           l...:::::::::/ L__フソ_.l/〈
           ヽ::::::/ _,l_r-─// ハ
            >!?ヒi⌒r ̄ {⌒i 〉
            / /!  T-f、_三r-' {
           く/.:l   |_|_|_|.  |
            /.::|   | !l.:.:.l |  !
             ,r'..::└r‐r゙ / l.:.:! ├┘
  _,. -─- 、_,..イ..:::::...::/ / .,'  l.:.:| |!_
  ヽ..:..:... .:..   .:. :::::::{ ! {  l.:.:! |ヽ`ヽ、._
   `ヽ、..:...:.. .:.,__,ノ | ヽ.  `l==ト-----`
     ` ー '      `ー-゙ └ ┘
120名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 15:41:49 ID:Zn6FLUnZ
age
121名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 20:07:53 ID:0M3UBfQ9
age
122名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:37:58 ID:QXcy+g7D
いろいろな服を着ているから
エロゲーっぽく脱がすと絵になるかも
123名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:53:57 ID:Ag2Dm8Vu
アダルト神サイト集めてみました。
暇やったら寄ってくれい。
http://193.to/?urajouho
http://193.to/?omote
124名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 15:54:51 ID:+50vkd3B
AGE
125名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 19:09:39 ID:FPtyGXV8
>>37
ガルシア×鎮紅が見たい(鬼畜でも純愛でも)
126名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 04:13:17 ID:t2vrEuKl
保守
127名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 22:00:46 ID:/xUia8qc
だれも天正やおよろず読んでない予感!!
128名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 06:15:55 ID:l/XYIdG2
保守
129名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:58:06 ID:aOJ2HZsn
★油
130名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 19:17:31 ID:BhGLnlJK
カミーユ
131名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 15:17:45 ID:ZGzlMkHw
ほす
132名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 23:17:23 ID:Fs4jhTVt
保守age
133名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 22:42:28 ID:7hQakH13
過疎スレage
134名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 23:43:10 ID:vVS6bxY1
保守age
135名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 01:38:48 ID:dpoPByiS
>>134
sageてるってつっこんで欲しいのか?
136名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 19:57:44 ID:W4hJZyEQ
>>95
っ馬車鉄道
137名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:04:09 ID:WTCGgM/d
保守上げ
138名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 08:16:52 ID:66tCgPUa
        ,. -――‐-- 、
         ヽ (´  ̄ ̄``丶`ヽ、
        ヾ=-,. ---- 、 `丶ヽ、
         _/      `ヽ='-' ∧
      /´/  //ハl、  l l l⌒ヾ-'、
     /ィ f l ィTト ,lィTTト! l !   \l _
     / /,l Vlr;=、  ,ィ=、l ! ト、ヽ ヽY_,>、
    r‐、レ'//lヽト ヒリ,  ヒソ} /)'lハノ リ-、 || 空き家見つけた♪
    ヽヽ'ヽ リ! |`ト、 ワ _//イイ|‐' ∨ ヽ-ヽjl
    /{`ヽ〉 Y´!l l∠ニ了´イ/‐'、'ヽヽ  r┴-〃
  〃〈ニヾノ ! ハl>イ/ハイ'/´ ト、ヽヽ'j゙T〃
  〃 ,lフ´   l,ル'イ〃'´ソ´!   、 !'  ヽヽ〃
  ||  >、   l/ 〃{{、/ /l!   ゙|ニフ `〃>
  ` /  ト、 /ハヾ |ヽ〉 { ||    !  〃|
   l!  \ ソ {_} |ト! o `ハ l   l   |l !
   l!   /  〉三l  `ヽヽ!   l   !| j
   l! /     l } l l\    ``ー-!... _!| !

139名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 00:23:33 ID:57m3i5gL
保守
140名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 00:17:56 ID:uC0Isx8/
33日保守
141名無しさん@ピンキー
保守age