こは、コバルト文庫で「伯爵と妖精」「魔女の結婚」「摩天楼ドール」などを執筆する谷瑞恵作品のパロスレです。
少女小説スレで扱っている分野かと思いますが、スレ全体の幅が広すぎて、
かえってスレの範囲が、薄く浅く狭くなってるようなので立てました。
SSを投下する際は、作品名、カップリング(A×B)と特殊な場合は傾向(レイープ、鬼畜など)を事前申告、
見やすいところに『続く』『終わり』等の区切りを入れることを推奨します。
気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本。801は全面禁止。
マターリsage進行でお願いします。
荒らしにはスルー奨励。
即死回避のため、谷瑞恵作品リスト
※コバルト文庫
伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党
伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて
伯爵と妖精 プロポーズはお手やわらかに
魔女の結婚
魔女の結婚 運命は祝祭とともに
魔女の結婚 聖なる夢魔の郷
魔女の結婚 さまよえる水は竜の砦
魔女の結婚 月蝕に時は満ちて
魔女の結婚 永遠の夢見る園へ
魔女の結婚 終わらない恋の輪舞
魔女の結婚 熱き血の宝石(ジェンマ)
魔女の結婚 星降る詩はめぐる
魔女の結婚 哀しき鏡像の天使
魔女の結婚 女神の島よ眠れ
魔女の結婚 乙女は一角獣(ユニコーン)の宮に
魔女の結婚 アヴァロンの陽はいつまでも
魔女の結婚 虹は幸せのために
摩天楼ドール
摩天楼ドール フェザークィーン
摩天楼ドール ハイブリッドハンター
※集英社スーパーファンタジー文庫
パラダイス ルネッサンス ─楽園再生─
夜想
ルナティック シャイン
それから、荒らさないために参考として、スレが無い作品のエロSSを書くスレのお約束を載せておきます。
(※あくまで参考です。守れといっているわけではありません)
1.自分の知らない作品だからという理由でSSに文句つけんな!
2.いちいち「載せてもいいですか?」なんて聞くんじゃねぇぞ!
オナーニするのに、他人の許可なんか求めんな!
そんなに自信が無いなら、推敲し直してこいやゴルァ!(゚Д゚)
もし需要があるかどうか気にしてんなら論外だ!
ここは需要の無いもの上等だし
それに需要なんてのは「そこにある」ものではなく「作り出す」ものなんだよ!
3.書き手同士でマンセーしあうんじゃねぇぞ! ウザイからな。
マンセーするなら名無しでしろ。
4.この板に既にスレがある作品に関しては、スレ違いだから書くんじゃねーぞ!
5.ここは基本的に「SSを書くスレ」だからな。
個別作品に関する雑談等は程々にしろよ!
6.もし、自分の知らない作品でこのスレ見て興味が出て、その作品を
知りたくなったらテメーで検索して調べろや!
http://www.google.co.jp/
少女小説・処女漫画スレ3よりコピペ
822 名前: 伯爵と妖精/エドガー×リディア 投稿日: 2005/03/31(木) 00:02:27 ID:ADOec5wA
3巻(「プロポーズ〜」)のネタバレ有なんだけど投下。
(1/3)
「ねえ、結婚式はいつにする?」
ドレスも早く作らなくちゃね、とエドガーは楽しそうに話しかけてくる。
お芝居で結婚の約束をしただけだといくらリディアが言っても
エドガーは決して取り合わず、毎日のように結婚話を持ち出してくる。
「やめてよ、あれはその場限りだって言ったじゃない」
呆れてため息をつく。
どうしてこの人は、こんなにも自分に執着するのだろう。
毛色の変わったフェアリードクターよりも、
同じ階層のお嬢様のほうがどう考えたって釣り合うじゃない。
「ねえ、お願いだからやめましょうよ」
「やめないよ、君のような美しい花を手に入れたんだからね」
そんな台詞で自分を惑わせないで欲しい。
友人としてなら付き合っていけると言っているのに、
なぜこんなにも愛情にすり替えようとするんだろう。
823 名前: 伯爵と妖精/エドガー×リディア [sage] 投稿日: 2005/03/31(木) 00:04:24 ID:ADOec5wA
(2/3)
「はっきり言わせてもらうけど」
「どうぞ」
「・・・あなたのことは友人としかみていないの」
だから、やめてちょうだい。
リディアが困惑した様子でお願いすると、
エドガーは笑顔を一瞬曇らせた。
「友人じゃなくて恋人になりたいな」
「だめよ」
「どうして?」
「私が好きなんて、嘘でしょ」
「嘘じゃないよ」
いつもどおりの押し問答が繰り返される。
いつもと違うのは、彼の表情がどこか泣きそうに見えること。
824 名前: 伯爵と妖精/エドガー×リディア [sage] 投稿日: 2005/03/31(木) 00:06:43 ID:ADOec5wA
(3/3)
「こんなにも僕は君を愛してるのに、どうしてきみは信じてくれないのかな」
「だって・・・」
リディアが口を尖らせる。
普段から信じられるような行動をしていないじゃない。
なんとなく目を合わせづらくて、少しうつむいてそう答えると
さっきまで距離をとっていたエドガーがじりじりと近づいてきた。
「なんでこっちに来るのよ」
「いや別に」
どこかいつもと違う雰囲気の彼に逆らうことができなくて
リディアは後ろ足でさがっていき、気がつけば壁際に追い詰められていた。
どいてよ、と言う事もできずにうつむいていると
上から彼の声が降ってきた。
「どうすれば信じてくれる?」
8 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 23:55:43 ID:MnGzBiS5
スレ立て乙。
悠×きよらキボン
ほしゅ
魔女婚の人のもコピペしたら?
じゃあ即死防止に少女漫画・少女小説全般スレ からコピペしてみる。
13 名前: 魔女の結婚(マティアス×ソニア)1/4 [sage] 投稿日: 03/10/13 05:36 ID:lEh01e3p
いきなり王道から外れたカップリングですみません。
『熱き血の宝石』の中でのマティアスとソニアの例の一夜を書いてみました。
初めて書いたエロどころかSS自体が初めてなので、読みにくい箇所も
あるかもしれませんが、とりあえず投下してみます。
***
掴んだ腕の女は誰なのか。
小さな部屋の中は闇に包まれ、下の酒場から聞こえてくる喧騒を聴きながら
つい先程までひとりで感傷に耽っていた。
そこへ訪れた太陽の女。どこか異国の香りを感じさせる、黒髪の……。
誰でもよかったのかもしれない。
何もかもがどうでもよくて、なげやりに攻撃的な感情。
女が欲しかった。
覗き込んだ女の腕を引けば、あっけなくこちらへ倒れ込み、
豊かな黒髪が頬に触れる。
硬い巻毛。まるで針金のように肌を刺激する。
同じ巻毛でも、あの卵色の髪はヒヨコの産毛のように柔らかだった。
そのくせもつれやすく、くしゃくしゃと撫でれば怒る。
日溜まりのような匂い。甘い、声。
思いだす感触とは裏腹に、今触れている髪は存在が強すぎる。
髪だけじゃない。肌は押し返すように張りがあり、例えるなら野生の獣。
無駄のない肢体は、柔らかさよりも肉体の存在を誇示していた。
14 名前: 魔女の結婚(マティアス×ソニア)2/4 [sage] 投稿日: 03/10/13 05:38 ID:lEh01e3p
首筋に噛付きながら、手探りで女の衣服をほどく。
多少、破れてもかまうものか。俺には関係ない。
指先に豊かな乳房が触れる。そのまま力に任せて揉みしだく。
「あっ……!」
女が小さく喘ぐ。乱暴に扱いながら、意識は別のことを思い浮かべる。
小柄な少女。すがるように抱きついても、色気のかけらも感じられないほど
華奢な身体つきだった。
すっぽりとこの腕の中に収まってしまうほどで、どんなにきつく抱き寄せても
胸の感触はほとんど感じられない。
微かな膨らみは成長途中で、あどけなさのほうが際立つ。
乳房の中心近くにある淡い朱に触れれば、どんな感触だろうか。
女の大きな乳房の突起を甘噛みする。深く吸う。
「あっ……あ……ん……」
右手で胸をいたぶり、左手でまだ脱がしきれていない下半身をまさぐる。
そのままペチコートの中に左手を入れ、ふくらはぎ、膝裏、太腿へと指を滑らせた。
女は挑発するかのように足をよじる。開く。
そうして到達した女の中心。いきなり指を差し入れた。
まだ十分ではない。そう頭で認識していても、いきり立つ感情の赴くままに掻き回す。
女の中は熱を帯び、熱い。
貪るように、女の唇に口づける。舌を絡める。唾液を飲む。
そうしながらも、やはり脳裏から琥珀色の瞳が離れない。
煉獄の炎に焼かれ、苦しんだあの時に、ためらうように重ねられた唇。
飲み薬を移すためにそっと開かれた唇から、微かに触れた舌。
薬の苦さよりも、甘さを感じたあの柔らかな唇は、
こんなふうに絡みあうことすら知らない。
優しい口づけで目覚めることを夢見て、眠り続けた少女。
何故、こんなにもあの少女が頭から離れないのか。
この女と比べてもしょうがない。どうにもならない。
15 名前: 魔女の結婚(マティアス×ソニア)3/4 [sage] 投稿日: 03/10/13 05:40 ID:lEh01e3p
指を蜜壷から抜き、唐突に男根を叩き込む。
とにかく不愉快でたまらなかった。
全然似ていない。身体も、声も、何もかもが不愉快で、壊れるほどに
さいなんでやりたいと思った。
そうして自分も、壊れてしまえばいい。
激しく女の腰を貫く。女は痛みを堪えるように、呻くように喘ぐ。
「うっ……んっ……んっ……はぁっ……」
早いリズムが繰り返される。女の中が潤いを帯びて、滑るように動く。
女の呼吸に合わせるような面倒はしない。
自分のリズムを刻むだけ。
抱きつくように首に回された両腕が、なんて鬱陶しいのだろう。
「……あぁ……アモーレ…………」
アモーレ。愛しい人。
この女を抱きながらも女を見ない俺と同様に、俺じゃない誰かを見る女。
こうして繋がりながらも、互いに恋愛感情はない。
わかっていて抱き合っている。
この女も、俺を利用している。
では、俺は何を求めてこの女を抱いているのか。
「ああっ、あああっ、ああーっ」
女の声が一段と高くなる。頭の芯が霞がかった陶酔に包まれ、思考が止まる。
その刹那。
『マティアス』
琥珀色の瞳が微笑み、呼びかける幻影が脳裏に浮かぶ。
女から自身を引き抜き、女の胸に白濁した体液を放つ。
勢いよく飛び出したそれは、胸の谷間を滴り、零れ落ちた。
16 名前: 魔女の結婚(マティアス×ソニア)4/4 [sage] 投稿日: 03/10/13 05:41 ID:lEh01e3p
「……くそっ」
ひどく狼狽した気分だった。
背中の傷が疼く。少し前に飲んだ薬の効果は早くも薄れ、俺を嘖む。
いったい何をしているのか。
求めていたのは、あの琥珀色の瞳の少女だとでもいうのだろうか。
ばかばかしいとその疑問を切り捨てられるほどの気力は、
すでに残っていなかった。
ついさっきまで繋がっていた女に背を向け、横になる。
女は何も言わずに自分で身体を拭い、身に付けていた衣服を纏って
何事もなかったかのように、静かに出ていった。
そして俺は眠りに落ちる。
女を抱いた生々しい感触とともに。
***
おわりです。
65 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:39 ID:A3emzBtm
面倒なことは全部すっとばして、いきなりコトに及んでますが
原作でまだ解き明かされていない謎が多く存在するために
数々の矛盾は許して下さい。
***
『轍(わだち)の果て』(1/12)
触れて欲しいと、抱きしめて欲しいと願うのは罪なのだろうか。
長い時間(とき)を旅して巡り合い、恋心を抱いた相手は運命ではなかった。
だが、果たしてそうなのだろうか。
運命でないなら、どうして彼はわたしの長い眠りの封印を解き、
《流星車輪》の使い手と成り得たのだろうか。
女神の定めた運命でないのなら、わたしは自ら運命を築こう。
運命を辿る轍は、車輪であるわたしが創る。
逆らってでも、それでも欲しい一瞬を見つけてしまったから……。
66 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:45 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(2/12)
唇を重ねる。ずっと遠かった唇。
これまでにもマティアスとは何度か口づけるような出来事はあったが、
どれも恋人のキスには程遠く、甘い夢さえ見せてもらえなかった。
けれど、今しているキスは魔術的な関連は一切なく、欲するがままの口づけ。
蝋燭をひとつだけ灯した部屋の中で、ようやく想い続けた願いが叶う。
僅かな明かりの中で、お互いを確かめるように抱きしめあえば
触れ合う場所がさらなる奥行を求めて力がこもる。
マティアスの舌が、唇を割って侵入してきた。
歯をなぞられ、たまらず口を小さく開けば、あっという間に舌に絡めてくる。
深く吸われ、彼の口の中に自らの舌が吸い込まれてゆく。
まるで翻弄されるように強く絡めとられ、エレインにはどうすることもできない。
こんな激しい口づけは知らなかった。
激しいけれど、とても甘いように感じる。
息をつくきっかけを求めて、必死で彼の背に腕を回し、シャツの背を掴む。
無我夢中だった。
67 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:46 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(2.5/12)<すみません、長すぎてエラーになったので分割しました
ふと、彼の手が胸に触れる。
大きな手が胸全体を包み込み、中心を求めるように指が漂う。
と、いちばん感じる場所を探り当てられた。
あとは服の上からその場所へ、徹底的な攻撃が始まった。
唇と舌は完全に封じ込められ、胸は親指で捏ねられ、揺すられる。
感じるということに、ちょっとした恐怖感を抱く。
待ってと言いたいけれど、口中を激しいキスで塞がれて、くぐもった声しか出せない。
苦しげに唸ると、彼はようやく唇を離した。
蝋燭の明かりを映した薄青い瞳が、じっとこちらを見据える。
視線に搦め捕られたかのように、何も言えなくなる。
彼の手が今度はゆっくりと、熱く火照った頬に触れる。
その手の温もりを確かめるように、そっと自らの手を重ねてみた。
「……もうすこし、優しくして……」
そう言うのが精一杯だった。
無表情の瞳が、また近づいてくる。
今度は静かな口づけ。唇に触れるだけの。
唇から頬に移る。そして耳朶。
耳にはめたリングに歯が当たって、カチリと音が鳴る。
マティアスの手は後頭部に回され、うなじを優しく撫でる。耳に息がかかる。
ぞくぞくと背筋を何かが通りすぎるのを感じる間もなく、唇は首筋に移り、
顎、喉、鎖骨のあたりへと動く。
胴衣をほどかれ、胸の近くにキスを繰り返す。
エレインはマティアスの頭を抱き、その黒髪にキスを返した。
68 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:47 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(3/12)
静かにベッドへと横たえられ、だんだんと胸が高鳴る。
エレインははだけた胸元を意識しながら、彼が胸の先端に唇を寄せるのを眺めていた。
そっと吸われて、小さな痛みを感じる。
それでも彼が愛おしくて、すこし硬い彼の髪を撫でる。
マティアスは唇と舌でエレインの左の乳房を弄ぶように吸い、
右手でエレインの胴衣を下げながら、腰からもう少し下へと撫でてゆく。
左手は右の先端を摘む。
仰向けに寝ていると、無い胸がますます平らになることをエレインは密かに気にしたが、
マティアスに触れられるのはこそばゆいようで、やっぱり嬉しいと思う。
ずっとこうして欲しかった。
いつしか抱かれる日を待ち望んでいた。
けれど、この先に待ち構えていることからも目は逸らせずにいる。
自分の魂に秘められた《流星車輪》がいつ目覚め、女神の依り代である巫女姫の
純潔を穢そうとする彼に、どんな攻撃が及ぶかと考えれば、これでよいのかと迷う。
彼を失いたくはない。絶対に。
けれども、恋する気持ちを封印することは出来なかった。
彼以外の人に愛されることはひどく苦痛で、受け入れられなかった。
肌が敏感に嗅ぎ分けるのはマティアスだけ。
彼にだけは、そっと触れられただけでも本能的に身体が反応する。
心は、彼だけを求めてる。
たとえ運命がマティアスを選ばなかったとしても、わたしが彼を
《流星車輪》の使い手に選んだように、運命は変えられるのではないかと
エレインは祈るような気持ちで思った。
69 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:48 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(4/12)
「マティアス、わたし……絶対に後悔したくない。
おまえと結ばれることのないままじゃ生きていけそうにないから、
だから、選んだんだ……」
マティアスはエレインの胸から顔をあげる。
くしゃりとエレインの髪を撫でて、腕の中に抱き寄せた。
「あほか。まだそんなことを考えていたのか」
「あ、あほって……そんな言い方ないだろっ。わたしはおまえを引き裂いて
しまうかもしれないって心配なのに……」
「あのな、選んだのはあんただけじゃない。俺も選んだんだ。
あんたに手を出せば女神の怒りに触れるのはとっくに判りきっている。
そのうえで女神を説得しようっていうんだ。四の五のぬかすな」
どうしてこいつは、こんな口の訊き方しかできないのだろう。
「……おまえ、ムードってものは考えないのか?」
「は? あんたはムードでそんなくだらないことを言いだしたのか」
「そうじゃないよ! ……でも、こういう状況ならもっと優しい言葉で
安心させてくれたっていいじゃないか……」
「馬鹿言うな」
そう言いながらもマティアスの手は卵色の巻毛を優しく梳く。
言葉は罵倒ばかりでも、肝心な時の彼の手の温かさをエレインは知っている。
こういう彼だから、好きになった。
過去に彼の言葉に傷付いたことも、こうしていれば忘れてしまう。
ずっとこうして抱きしめあっていたい。
彼の体温はとても心地がいい。
70 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:49 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(5/12)
再び唇を重ねる。
今度はエレインからねだるように。
何度でもキスをしたい。もっともっとキスして欲しい。
唇がこんなに敏感だとは知らなかった。
思いきってエレインから舌を挿し入れ、絡めればマティアスもそれに応える。
彼のために出来ることを尽くしたいと心から思う。
彼の衣服を緩め、さっきマティアスにしてもらったようにエレインも彼の唇から
頬へと口付ける。耳朶を甘く噛み、首筋から喉へとキスをする。
「もっと強くしてみろ」
言われるままに強く吸ってみる。ちょっと強すぎたかなと思いながら唇を離すと
彼の喉元に赤いしるしが浮かんだ。
「これって……」
以前に自分も不本意につけられてしまったことのある痕。
けれど、今マティアスにつけたこれは、自分の愛情のしるし。
「わたしがつけたんだ……おまえに、わたしのしるしを」
マティアスは優しい仕草で髪を撫で続けてくれる。
認められているのだと、幸せに感じられた。
71 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:50 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(5.5/12)
嬉しくて彼の衣服をさらにほどく。
そこには《流星車輪》の使い手を示す、地精のしるし。
そっとそこにキスをして、それから小さな胸の突起に指で触れてみた。
「ここって、男でも感じるのか?」
「どうだろうな。あんまり意識したことはない」
試しにキスをしてみる。けれど下手なのか、マティアスの表情は変わらない。
むしろバカにされている気もしてくる。
それがくやしくて、執拗に攻めてみようと思った。
吸ってみたり、舌で転がしてみたり。
くすりと彼が笑った。
「くすぐったいな」
……これも感じたというのだろうか?
疑問に思いつつ、もう少し下へと冒険を進めてみる。すると綣(へそ)に行き当たった。
ここならマティアスも転げるかもしれないと、舐めてみた……。
ぴくりと彼の身体が反応する。チャンスとばかりにエレインは舌で舐める。
綣の少し上を舐めると、腹筋が上下する。
いつのまにか彼は、エレインの髪を撫でる手を止め、頭を掴んでいる。
「…………う……」
初めて声を洩らす。エレインはまだ、舐めることをやめない。
「……エレイン」
掠れた声に、ようやくエレインは顔をあげる。
「あんたな……、なんてことをするんだ。淑女のすることじゃない」
「……だめか?」
困ったように彼は笑い、もう一度エレインをぎゅっと抱き寄せて、額にキスをした。
72 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:51 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(6/12)
エレインはマティアスの胸にある地精のしるしの上に頬を載せ、そっと指でなぞる。
彼の全てが愛おしくてたまらない。
この気持ちが女神にも伝わるだろうか。
誰かを愛することに、罪なんてありえない。
もしも罪なら、自分がすべての罰を受けてもいい。
そう思えるほど、マティアスを大切に思っている。
絶対に守る。たとえ女神が許さなくても、マティアスはわたしが守る……。
そんなエレインを見つめ、抱きしめながら、マティアスも自分の中の感情と向きあう。
べつに死に急いでいるつもりはない。
ただ、もう堪えられそうになかった。
彼女が望むのなら応えたいと、急に目の前が拓けたかのように覚悟が出来た。
エレインにとって、自分は運命ではないだろう。
それでも、自分にとってエレインは運命なのだと思う。
たとえ残酷な結末が待ち受けていようと、抗うだけ。
自分はそうして生き延びてきたのだから。
すっかり衣服を脱ぎ捨てたふたりは、静かに指を絡めあっていた。
マティアスはまだ、禁忌の場所に触れていない。
このままこうして過ごすだけなら、問題はないのかもしれない。
けれど、求める気持ちは満たされない。
やがてマティアスが動く。
絡めあった指をほどき、エレインの顎を上げさせる。
琥珀色の瞳をしばし見つめた後に、甘い口づけを交わす。
それが合図だった。
73 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:53 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(7/12)
エレインの身体を下にして、マティアスは覆い被さる。
顔に、首に、胸に幾つものキスを重ねる。
抱きかかえてうなじにも、肩や背中にもキスをする。
まるで全身余すところ無く、唇でなぞるように。
エレインの身体に自らのしるしを刻むように。
慈しみながら、別れを惜しむように。
薄紅色の胸の頂きを甘く噛めば、エレインから艶を帯びた声が漏れる。
「あ…………ん…………」
堪らずエレインは彼の頭にしがみつく。
すっかり緊張がほどけて、触れ合い始めた時よりも、格段に感度が上がっている。
なだめるように彼女の背中をさする腕は、腰へと伸びた。
そして腿を撫で、唇は腹を辿る。
そこから膝へキスをして、ふくらはぎを通り、爪先へ。
足の指ひとつひとつを丹念に愛撫し、かかと、そして再びふくらはぎへ。
膝の裏を撫で上げれば、高く短い嬌声があがる。
腿へと指を伝い、そして残る場所は限られた。
74 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:54 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(7.5/12)
微かに湿った甘い香りが漂うそこは、淡い卵色の柔らかな茂みから、
紅い唇のような色を覗かせていた。
「マティアス、待って……」
エレインが制止する。まだ迷っているのだろうか。
「もう一度、キスをして。お願いだから……」
上気した頬のまま、表情を強張らせている。
身体を強く抱きしめれば、エレインは小さく震えた。
「わたしは、おまえ以外の誰も欲しくないよ。これから先も愛するのはおまえだけ。
おまえも、わたしに誓って。ずっと、わたしだけだって」
いつもの自分なら、ばかばかしいと突き放すだろうか。
「……誓う。あんただけだ」
あまりにも素直に出た言葉に自分で戸惑いながらも、マティアスはそっと口づける。
ふたりだけの結婚の誓い。
長い口づけを交わしながら、マティアスは紅い秘所に触れた。
75 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:56 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(8/12)
触れれば何事か起こると思っていた。
無理矢理、行為に及ぼうとした男の一件が頭をよぎる。
あのときはもっと早い段階から《流星車輪》は攻撃的に発動した。
それを考えれば、今回自分がここまで触れられたのは奇蹟だといえる。
ここでひとつの疑問が頭をもたげる。
《流星車輪》を鎮めるのは、聖槍の力だけではなかったのだろうか。
この胸にある地精のしるしにも同じ力が宿っているのだとしたら。
そう考えるのは都合がよすぎるだろうか。
エレインの心がこちらにあるだけでも、違うのかもしれない。
そして自らも欲望だけでなく、彼女の全てを渇望していた。
76 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:57 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(8.5/12)
「……あ…………」
滲み出す愛液を指に絡め、そっと割り込む。
透明でさらさらとした愛液は、マティアスを誘うように滑らせる。
エレインの中を探るべく、中指を蜜壷へと挿入する。
そうしながら親指と人さし指で小さな蕾を摘み、溢れる蜜は待ちかねたように
吸い付き、音を立てる。
「や……ん」
しがみつきながら息を殺すエレインに深く口づける。
エレインのことだからもっと騒ぐと思ったのに、意外に彼女はおとなしい。
「どうした。ちゃんと息してるのか?」
指を中で蠢かせながら、問い掛けて反応を愉しむ。
「う……うるさい。おまえがこんな……こんなことするから、
どうしていいか、わからないんだもん……!」
顔は耳まで紅潮し、目は潤んでいる。
こんなふうに男の指をくわえ込むことは予想していなかったのかもしれない。
「あんたにとっては最低な行為かもな」
空いている手で彼女の小さな乳房を揉み、先端を指でいたぶる。
「は…………っ……」
「息を詰まらせるな。声は出してもいい。どうせ俺しか聞いちゃいない」
「……やだ…………だって、声……わたしの声、なんか違うし…………っ」
すっかり昂ぶって、声が裏返っている。
挿入している指を増やす。拡げるようにさらに指を深く、大きく動かす。
「あんっ……!」
「……もっと、聴かせてくれ。俺だけに、あんたの声を」
首に強固にしがみついたエレインの顔に唇を寄せれば、応えるように
そっと顔を上げ、キスをする。強く吸えば喉の奥で溜息をつく。
ようやくここまで辿り着いた。
あとは、想いを遂げるだけ……。
77 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:57 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(9/12)
蜜壷に嵌まった指は奥を確かめてから、今度は入り口周辺を丹念に拡げる。
透明な水のようだった愛液は今では粘り気を帯びて、奥から溢れるように
次々と湧いてくる。
入り口から少し入った場所で、指を曲げる。
ぐりぐりと刺激を与えると、さらに愛液が染み出してくる。
荒い息で喘ぎ続けるエレインの瞳は宙を彷徨い、陶酔しているのがわかる。
「あ……ああ……ん……あん……」
指の動きに合わせて洩れる声が示すのは、性感帯。
その中でも特に感じているであろう場所を、マティアスは見逃さない。
「やっ……やあんっ、ああーっ」
首に巻きついたエレインの腕は、力任せにマティアスを抱き寄せながら、
なおものけ反る。
入り口がひくひくと蠢く。苦しそうにエレインは眉を顰めたまま、
口を閉じることも忘れてしまったかのようだ。
しばらくそこを攻め続けてから指を引き抜けば、その感触にぴくりと身体を
震わせてから、ぐったりと身体を横たえた。
「まだ、終わっちゃいないぞ」
マティアスは僅かな休息も容赦しない。
エレインの足を抱え込み、すっかり昂ぶっている自身をまだひくついている
秘所へとあてがう。
やはり《流星車輪》は動かない。完全に使い手であるマティアスの意図に従っている。
理由はなんであれ、やるべき行為は今はひとつしか思いつかない。
エレインの腰を抱える。
少し浮かせるようにして腰の下にクッションを入れ、静かに侵入を始めた。
78 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:58 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(10/12)
エレインは押し寄せる快感に抗うことをあきらめ、その流れに身を預けていた。
マティアスに、誰にも触れられたことのない場所をあんなふうにされて、
それでも恥ずかしさより、心の中が満たされる思いのほうが勝っていた。
興奮しきった満足感の中で、エレインはぼんやりと思う。
まだ終わっていないのは、なんだろうかと。
朦朧とする頭で、マティアスを眺める。
自分と繋がるべきものを、それまでマティアスが指で掻き回していた場所へと
彼はあてがう。
膝は彼の手に導かれ、彼の腰のあたりにあった。
クッションを腰の下へと入れたのはなんだろうかと思った途端に
それまで感じることのなかった大きな痛みが駆け抜けた。
「い…………っ! さ、裂ける…………!」
強烈な痛みだった。ちょっとでも彼が動けば、痛みは新たに襲ってくる。
ふいに彼の動きが止まる。
「……つらいか?」
そう言われて、ようやく自分が固く目を瞑っていたことに気がついた。
じんじんと痺れる痛みを堪えながら、ゆっくりと瞼を開く。
瞳から涙が零れ落ち、雫は頬から耳へと伝った。
マティアスはいたわるようにエレインの涙を拭い、間近に見つめている。
なんだか申し訳ないような気持ちになる。
「大丈夫……いやな痛みじゃないから……。
もう一度、ゆっくりいれて……」
彼の首に腕をまわして顔を寄せ、鼻の頭にキスをする。
もう後戻りはしたくないから。ちゃんと彼とひとつになりたい。
79 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 01:59 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(11/12)
マティアスは侵入を再開する。
やはりせつないように痛むが、すこしずつ慣れてきたのか、
意識してゆっくりと息を吐けば、ぴったりと彼を包む自分自身を感じた。
……繋がっている。彼が、自分の中に。
今の自分たちは、確実に身も心も繋がっている。
「マティアス……マティアス…………」
それでも出てくる声は、同じ言葉を繰り返すことしかできなかった。
宥めるように彼はエレインを抱きしめ、背をさする。
恍惚とした気持ちを、彼も感じているのだろうか……。
長い髪を撫でられ、繋がったまま抱きしめあう。
「……エレイン。もうしばらく、我慢できるか?」
耳元で囁く声に、胸が熱くなる。
この痛みは嫌いじゃない。苦しいけど、嫌いじゃない……。
「いいよ……。おまえのしたいようにして」
艶っぽく溜息まじりに呟いたエレインにマティアスは優しげに目を細め、
そして動き始める。始めは静かに。すこしずつ大胆に。
するりと中を奔り抜けて、奥へとまた戻る。
何度も繰り返される行為に鈍い痛みを腰に感じるが、もう先程までの
裂けるような痛みは薄れていた。
だんだんと速いリズムになり、強く揺すぶられて声をこらえることもできない。
「あっ…んっ……ふ……ん……んっ……」
痛みはもはや、別の感覚へと変わってきていた。
頭の芯で、火花が白く散る。
眠いような無防備な感覚に包まれて、そのままエレインは意識を手放した。
80 名前: 魔女の結婚(マティアス×エレイン) ◆13thqqqNCc [sage] 投稿日: 03/10/18 02:01 ID:A3emzBtm
『轍(わだち)の果て』(12/12)
目を覚ますと、マティアスの寝顔が目の前にあった。
身じろぎをしようとしたところで、彼の腕に抱かれたまま眠っていたことに気付く。
それと同時に、じわりとした痛みを身体の中に感じて、彼との行為の余韻に浸る。
(マティアスの、一番熱い場所を知った気がする……)
そう思えば、痛む場所がじゅんと湿り気を帯びる。思わず頬が熱くなる。
夜明けが近い。燃え尽きた蝋燭のかわりに、薄明かりが窓から忍び込む。
エレインの気配を感じたのか、彼も瞼を開く。
「やっと目が覚めたか」
あきれたように呟かれ、エレインはちょっとだけ悲しくなる。
あんなふうに抱きしめあったのに、やはり悪態は治らないのかと。
それでも、エレインの髪を梳くように撫でる手は、やはり以前とは違うようにも思う。
「どうせ起きるのなら、おまえのキスで目覚めたかった」
ふてくされたようにそう言い返せば、彼は皮肉っぽく鼻で笑う。
「自分で勝手に起きたんだ。生憎だったな」
「じゃあもう一度寝るから、キスで起こし直してくれ」
言った途端、おでこをはたかれた。
「もう一度あんたが眠るまで待てって言うのか?」
そっと寄せられた唇は、ゆっくりとじらすように重ねられた……。
【END】
ラストのフランと出会ったときの例のマティエレ希望
>>32 いいね、読みたい。
あと再会してから初めての夜とか。
>>33 再会後を書きたいです。ちょっと時間を下さい。
34です。途中までですが、三回分だけ投稿します。
『再会』
【1】
煌々と昇る朝日を背に、彼の操る馬の背に揺られながら、
黒髪がなびく身体にまわした腕の感触が、本当は夢の続きなのではないかと
不安になってしまいそうだった。
しかし、口を開けば噛んでしまいそうな速さで彼は馬を走らせている。
何故、そんなに急ぐ必要があるというのだろうか。
目覚めたのは古城の離れのような、幾重もの蔦に封印された、小さな建物だった。
契約ともいえる古の魔力によって永い眠りについたわたしを目覚めさせたのは、
わたしだけの魔術師のはず。
「お……っ、ま……っ!」
目覚めてから涙ながらに抱きついて、最低限ともいえるいつもの
言い争いのようなプロポーズの言葉は聞いたけれど、本物の彼かどうか
もう一度確認する前に、馬は駆け出してしまった。
ムードのかけらも感じられない、いきなりの展開に憤りを感じながら、
声をかけたくても、駆けて跳ね上がる振動に舌を噛むのが精一杯だった。
……問いただしたいのに。
もう一度、声を聴きたいのに。
優しく抱きしめあって、もう離れることはないと、安心したいのに。
その思惑とは裏腹に、馬は轍の残る小道を駆け抜けてゆく。
『再会』
【2】
ようやく馬が止まる頃には、彼からマントを羽織わされていたとはいえ、
中は薄着だったエレインはすっかり冷え切っていた。
そのうえ、……痛い。
安定良く馬に乗るためにドレスのまま鞍に跨った内腿は、擦り切れたように
ひどく痛み、何度も打ち付けられたであろう尻は、きっと真っ赤に
腫れあがっていることだろう。
目覚めたばかりの身にこんな仕打ちをするのは、まさしく彼しかいない。
「マティアス」
恨みがましく睨みつけるエレインを横目に、そっけなく彼は馬に川の水を
飲ませている。
あたりには豊かに草が茂み、それらを十分に馬が食めるような距離の木に
手綱を繋ぎ、ようやく彼は腰を下ろした。
痛みをこらえて睨み続けるエレインに、マティアスは手招きをする。
「腹、減ってないか」
そう言って小袋から取り出されたのは、スモモの実だった。
スモモはエレインにとって大好きな果実だ。
素直に受け取ればいいものを、素直に受け取れないのは、身体の痛みの
せいだけではなかった。
「おまえなあ……!」
掴みかかろうとして、痛みのあまりにへたりこんでしまえば、
理解しているかのような動きで、マティアスはエレインを受け止めた。
我に返れば、すっぽりと彼の腕の中に抱き込まれている。
耳をすませば、規則正しい彼の呼吸と心音が、静かに聴こえていた。
『再会』
【3】
ひとしきり彼の体温を感じてから、そっと身を起こせば、
目の前には黒髪の隙間から覗く、薄青い瞳が見つめ返している。
意識してしまえば、眩暈を起こしてしまいそうな至近距離で、
胸がどきどきと、ときめいている。
目覚めてから、まだ、キスもしていない。
どちらからともなく近づく唇に、エレインは目を閉じた。
「いっ……たたたたたた!」
突然、襲われた激痛に、エレインは悲鳴をあげた。
「なんだ、やっぱりやせ我慢か」
さっきまでエレインの背にあった手が、今は腫れて痛む尻をつねっている。
「ひ……ひどいじゃないか! 女神の巫女にこんな仕打ちをするドルイドが
どこにいる!」
激昂するエレインをからかうように、再び腕に抱き込みながら、彼は
不意打ちのように、エレインに唇を重ねた。
それは、一瞬だったのだろうか。
百年も待ちつづけた口づけは、触れ合うだけの、静かで長い時間に思える。
「……ひどいよ…………」
また、涙が溢れてきた。長い旅を経て恋を知り、艱難辛苦の果てに
ようやく結ばれたところで、百年もの永い別れが訪れた。
眠り続けていたエレインにとっては、一夜の夢のような時間だったとしても、
ずっと待ち望んでいた再会だ。
マティアスに乙女の望むようなロマンを求めても仕方がないのは理解しているが、
それにしても、もっと優しくできないものかと、エレインは不満に思う。
それでも、からかうような不意打ちでも、甘いキスだったと思えば
あらためてエレインは、彼の胸の中に顔を埋めた。
続きはまた後で投下します。
>>1さん
スレ建てありがとうございました。
GJ。
続き楽しみ。
ワオ、谷瑞恵スレが。
伯妖にハマりまくってるので期待してます。
妖精と伯爵、エドガー×リディア投下します。
「プロポーズはお手やわらかに」のP141で、
もしあの時邪魔が入らなかったらどうなっていたか?の妄想&捏造ですのでご注意を。
あと時代背景、設定は適当、長いくせにエロは短く、ぬるいです。
舞踏会の夜、不意に涙を見せたリディア。
あれ以来、一瞬だけ見た彼女の泣き顔が脳裏から離れない。
その理由が聞きたくて彼女をとどめたのに、
いまはそれよりも目の前の彼女が自分を拒絶するのが腹立たしくてならない。
どうしてここまで彼女は拒絶するのだろう。
苛立ちのままにリディアの肩をつかみ、壁に押しつける。
「や、離して……」
押しのけようとする腕をつかみ、リディアの目の前で細い手首に唇を押し当てた。
手首からリディアの跳ね上がる脈を感じると同時に、彼女が震えるのに気づいた。
彼女をおびえさせたことに気づき、罪悪感を覚える。
(さすがに、やりすぎたか…)
手首から唇を離し、震える彼女の顔を覗き込む。
わずかに青ざめ、顔をこわばらせるリディア。
淡い緑の瞳が見開かれ、金の虹彩がきらめく。
衝動的にエドガーはリディアの唇を奪う。
リディアの妖精に通じるという瞳に魅せられたのだろうか。
謝りの言葉の代わりに、唇は彼女の唇をむさぼることに夢中だった。
つかんだ手首を壁に押し付ける。
逃れようとする舌を絡めとり、思い切り味わう。
唇を開放すると、リディアは乱れた呼吸を整えようと必死だ。
その間に背中に手を回し、釦をすばやく外していく。
リディアが気づいた時には釦はすべて外され、ドレスははだけられ、下着が見えている。
「な、ちょっとエドガー…」
彼女の細い腰を抱き上げ、奥の部屋へ行き、鍵を閉める。
リディアをソファの上に下ろす。
何が起こったのか分からない、といった表情で呆然としているリディアのドレスを脱がせ、
ペチコート、クリノリンと次々に身を守る衣を取りさっていく。
固く結ばれたコルセットの紐に手をかけたところでさすがに我に返ったらしく、
「やめて!」
と叫んで顔を真っ赤に染め、手を押さえる。
この国の常識で、リディアをまともなレディとして扱うなら、手を出してはならないと頭では分かっていた。
だが、やめることができなかった。
この衝動をなんと呼ぶのか知らないまま、エドガーはかまわずむきだしのリディアの肩にそっと口付けを落とす。
びく、と肩が震える。その反応を楽しみながら、コルセットの紐を解いてゆく。
リディアは赤くなり、固まったまま、言葉が出てこない。
こんな状況になるなんて、考えたこともなかった。
「お願いだから止めて…こんなの」
「リディア」
突然名前を呼ばれて、胸が高鳴る。
エドガーはリディアの髪を一房すくい取り口付ける。
「キャラメルだけじゃ我慢できない」
熱く耳元で囁かれ、絶句して体の抵抗力が抜けていく。
こんな言葉をいわれるのはいつものこと。
エドガーにとって口説き文句なんて、人を思い通りにするすべの一つでしかない。
本気にしてはいけないのに……。
どうしていま、その言葉にときめくのか。
このまま流されてもいいと思ってしまうのか。
未婚の娘が結婚前に男に肌を許すなんてありえないことだ。
ありえないことなのに…どうして今、エドガーに抱きしめられているのだろう。
もう、わけが分からない。
くらくらする。
コルセットが完全に外されたと同時に、なにもかも自由になったような、そんな気がしてリディアは深呼吸をした。
エドガーの何度目かの口付けを、はじめて目を閉じて受け入れる。
ゆっくりと押し倒される。
覆いかぶさってくる重さに息を詰めたあと、ゆっくりと体の力を抜いた。
肌をエドガーの手がつたう。その感触にくすぐったさを感じた。
エドガーの唇がゆっくりと首筋に降りてくる。
「あっ…」
思わず声を上げてしまい、あわてて口をふさぐ。
羞恥で体をこわばらせ、意識でエドガーの指が肌を伝う感触を追う。
胸元のふくらみをやさしく撫でられ、その頂を口に含まれる。
触れてくる形のいい指に追い詰められ、抑えようとしていた声が漏れてしまう。
まるで壊れ物でもあつかうかのように触れられている。
肌と肌が重なり合う感覚に、いつのまにエドガーも服を脱いだのかとぼんやり考える。
胸元にいくつもキスを落とされ、喘ぐ。
体が熱でもあるかのように熱くなり、息をするのが苦しい。
いつのまにか足が開かせられ、足の間にエドガーの体が滑り込む。
足首から膝、太ももと手が這い、さらにその狭い最奥へ、ゆっくりと指が入り込んでくる。
衝動的に、つま先がピンとのびる。
リディアは苦痛の息を漏らしながら、うごめく指にひたすら耐える。
敏感なところを幾度も行き来され、やがて、湿った感覚に違和感を覚え始める。
体の中心がじわじわと熱くなっていく。
「や、…んっ」
痛みとは違う、違和感が襲う。
エドガーは執拗にそこを擦る。
その感覚はまるで、自分が自分でなくなるかのよう。
「やめて…」
息も絶え絶えにいうが、
「だめだよ。あとで君がつらくなる」
腹部にキスを落とされ、体が跳ねる。
エドガーはリディアの投げ出された手を自分の背中に回させる。
「リディア、息を吐いて…」
耳を舐めながら、あまく囁く声に何がなんだか分らないうちに、従う。
エドガーがゆっくりと身を沈めてきた。
体がこわばる。
「やっ」
とっさに逃れようと上へずれる彼女の腰をエドガーは支え、さらに中へ進入する。
圧迫感と裂かれるような痛みに、涙が流れてくる。
「リディア…」
エドガーはいったん動きを止め、こぼれ出る涙を唇でぬぐってくれる。
それに安堵し、力を抜いたリディアの中に、最後まで押し進む。
熱さと痛みを必死にこらえる。
つながったところから、彼の脈が伝わってくる。
先程の手首へ口付けされたとき、今のようにエドガーにリディアの脈が伝わってしまっただろうか。
そう思うと恥ずかしくていたたまれない。
痛みが少し引いたころ、リディアは固く閉じていた目をうすく開く。
灰紫の瞳がまっすぐリディアを見つめていた。
その表情はどこか苦しげで。
羞恥心も苦しみも何もかも、一瞬、忘れる。
リディアが目を開くのを待っていたかのように、エドガーはゆっくりと動き出した。
「ああっ」
緩やかに幾度も揺さぶられ、追い詰められる。
とっさにエドガーの背中に固くしがみつく。
それを待っていたかのように、エドガーの動きが早くなった。
熱いものが体を満たし、押し寄せる開放感に思わず声を上げる。
どうして今、彼の腕に抱かれているのか。
その扇情的な灰紫の瞳を見て気づいた。
彼はいつも、その瞳の中に寂しさを秘めているのだと。
そんな彼の寂しさを、どんな方法でもいいからすこしでも慰めたいと思ってしまう。
こんな感情を他の人に抱いたことはない。
とっくに彼の存在に魅せられていたのだ。
薄れていく意識の中でそう思った。
腕の中でぐったりとしている少女を見下ろし、エドガーは満足感を感じるとともに、強引にことを運んでしまったことを後悔した。
中流階級の未婚の娘に手を出すなんて、弄んでいると思われてもおかしくない。
リディアは許してくれないかもしれない。
今まで、本性を見せても逃げなかったのは彼女だけだった。
先程も、騙されているのかもしれないと思っていただろうに、自分の欲望を受け止めてくれた。
責任を取るのは当然だが、それ以前に彼女を手離したくない。
彼女に自分の上着を掛けてやり、話しかける。
「リディア、結婚しよう」
意識を飛ばしていたリディアは、ソファでエドガーに抱きしめられている事に気づき、
あわててエドガーの上着の中に身を縮め、肌を隠す。
「こんなことになったからって責任取ろうなんて考えないでよ」
「違う。君にずっとそばにいてほしいんだ」
「…でも、身分が違いすぎるわ」
上流階級でも上のほうにいる彼と、中流階級でも下層に近いところにいる自分では。
その上、貴族の奥方になって社交をするなんて、リディアの性には合わないこと。
「君に普通の貴族の奥方なんか求めてない。
レディ・アシェンバートとしてよりも、レディ・イブラゼルとして、ずっとそばにいてほしい。」
英国伯爵としてよりも、妖精伯爵の奥方として。
そんな言葉に、めまいがした。
イエスと言ってしまいそうだ。
けれど、唇からは何の言葉も出てこない。
「ウェディングドレスはやっぱり白がいいかな?」
ふいにエドガーは立ち上がり、シャツを身に着けながら、そんなことを言った。
「そうだな、オレンジだけじゃなくて、色とりどりの花冠をヴェールの上に飾るのはどうだろう。
きっとそのキャラメル色に映えるよ」
楽しそうに言うのが頭にきて、乱暴に言い返す。
「何言ってるのよ。白いウェディングドレスなんて父さまが用意できるはずないじゃない!」
何しろ父の稼ぎはほとんどが研究に消えているのだから。
「そりゃ花嫁の父が用意するのが普通かもしれないけど、
こちらが君に似合うとびきりのドレスを用意するから気にしなくていいよ」
リディアだって女の子だ。いつか、ウェディングドレスを着るのに憧れていた。
ただ、それが白いウェディングドレスだとは想像もしていなかったこと。
白いウェディングドレスはヴィクトリア女王が着て以来、上流階級の娘の間では流行している。
しかし汚れやすく高価だから、中流階級ではまだ身分不相応だとして身につける女性は少ない。
けれど、伯爵という上流階級の存在に嫁ぐのなら、身に着けるのも当然なのかもしれない。
だが、どんなに身分が高くても、白いウェディングドレスを着られない女性が二種類いる。
ひとつは再婚する女性。
そしてもうひとつは。
「…白のウェディングドレスは処女の象徴でもあるのよ?
私は白いウェディングドレスはおろかヴェールもかぶれないわよ」
あなたのせいで、と言外に匂わせる。
「そんなの、だまっておけばばれないよ」
ぬけぬけとよくもそんなことを…と食って掛かろうとしたリディアだが、
自分の返事が、プロポーズを受けてしまったことに今更ながらに気づいた。
エドガーもそれに気づいているのだろう、極上の笑顔を浮かべ、リディアのキャラメル色の髪を一房とって口付けた。
終わり
名前欄、二度ミスしました。すいません
GJです!流されるリディア(;´Д`)ハァハァ
萌えますたー(*´Д`)
乙です!
ケルピー×リディアなんか見てみたい
神職人さまありがとうございます!
原作が読みたくなって買ってきました(;´Д`)ハァハァ
妄想が止まらなくてこんな時間になりました。
幼稚でありがちな内容です・・・。
婚約の指輪はまだつけていない。左手の薬指は空いたままだ。そんな私にエドガ−は「早くお父さんに挨拶に行こう」とか
「結婚しよう」とか相変わらずホントかウソかわからないことを言ってくる。これだけしつこいと本当なのかな?と信じたくな
るけど、今ままで何度も騙されてきた。「恋をするのを恐がってるみたいだ。」そうエドガ−は言った。確かに恐い。傷つく
のはもう嫌だ。でも・・・。
「リディアはあいつのことを嫌いなのか?」
机に頬づえをつき、考えたくないことを悶々と考えていたリディアの前にいつのまにかケルピーが立っていた。
「いつからそこにいたの?もっと早く声をかけてくれればいいのに。」
「お前が指輪をじっと見てるときからいたぞ。なぁ、あんな軽くて胡散くさい奴なんかほっといて俺と妖精の世界へ
行こうぜ。悩むことなんて何一つ無い。のんびりくらそうぜ。」
ケルピーのことは嫌いではない。変わり者の自分を昔から好きでいてくれる。彼の気持ちは本当なんだろうと思う。
彼といればきっと幸せに暮らせる。でも・・・大切な人を残して行けるだろうか。大好きなお父さんを。そして・・・もう一人・・・。
「待つって言ったけど、もう待つのも疲れてきたぜ。リディア・・・俺を選べよ。」
ケルピーの手がいつの間にかリディアの髪をなでていた。
「僕の婚約者に触れないでくれるかな。」
いつの間に来ていたのだろう。エドガ−が部屋の入り口で腕組みをして壁によりかかってこちらをじっと
見つめて、いや睨んでいた。
「おっと。婚約者さまのおでましだ。リディアが何だか悩んでいるようなんでね。相談に乗ってやろうと
思ってさ。じゃな。リディア」
「あ・・・じゃあね。」
エドガ−のただならぬ雰囲気を感じたらしいケルピーは素直に部屋から出て行った。エドガ−はケル
ピーが部屋を出るまでドアの前から動かなかったが、ケルピーが出て行くとドアを後手で閉め、リディア
の座っているイスに近づいてきた。
「そういえばラングレーさんの家に行くんだった。」
何となく気まずい・・・。そう思ったリディアは白々しい独り言を言って立ち上がった。しかしその瞬間、
ものすごい力でイスに座らされた。エドガ−の両手がイスの手すりに置かれる。
「きみは婚約者のぼくを差し置いて他の男の所へ行こうとするんだね。」
エドガ−の灰紫の眼がすぐそこにあった。
「べ・別に婚約者じゃないし!ホントにラングレーさんに用があるんだから、どいてよ。」
なんだかまっすぐにエドガ−の眼が見れなくて、そっぽを向きながらリディアは答えた。
「嫌だね。美しい君を他の誰にも見せてやるもんか。どうしてそんなにきみは僕を拒絶するんだい?
そんなに僕が嫌い?」
エドガ−が眉根にしわを寄せて悲しそうは表情をして言う。そんな顔をされてもリディアにとってみれば、
芝居なのかな?と疑ってしまう。自分はエドガ−のことをどう思っているのだろうか。
「嫌いとか好きとか・・・そんなんじゃ・・・。」
顔が赤くなってくるのを自覚したリディアはうつむいた。
「僕が嫌い?」
エドガ−が腰をかがめてリディアをのぞきこむ。
「僕はこんなにきみが好きなのに」
そう言うとエドガ−は震えるリディアを包み込むようにして抱きしめた。エドガ−のにおいがそっと
リディアを包んだ。その香りに包まれると不思議にホッとして、何も考えずにこのままエドガ−と
一緒にいたいとさえ思えるのだった。これが自分のためだけに向けられたものでるならば・・・。
「そっそういうこと他の誰にも言ったりするんでしょ?!期待させるようなこと言わないでよ!」
エドガ−の手を振り払いリディアは立ち上がった。
「そうよ!前あなたが言っていた通り、誰かを好きになるのが怖いわ!それがあなたであるならなおさら!
私を利用するために甘い言葉を囁いてその気にさせて。信じて近づいたら捨てられて。
私はもう傷つくのはまっぴらなのよ!」
流れる涙をそのままに、リディアはそう叫ぶと書斎から逃げ出した。
どうしてこんなに涙が出るのか。哀しそうなエドガ−の顔を思い出してどうしてこんなに
胸が痛いのか。そんなことをグルグルと考えながら走っていると、いつの間にか温室に
たどりついていた。走り疲れてまるで倒れるようにしてベンチに腰掛けた。涙は次から
次へと溢れてくる。
「なんであいつのことでこんなに涙が出てくるのよ・・・。」
誰もいない温室でそうつぶやいた。
「それはその人のことが好きだからよ。」
そう声がするので顔をあげると一匹の妖精がリディアの膝上に乗っていた。見覚えのある妖精。
「スイートピー!」
「情けないわねぇ。妖精博士が泣いたりして。」
「だって・・・わからないんだもの。あいつが。調子いいこと毎回言って私を騙して利用して。
甘い言葉を囁いて・・・。私の気持ちをかき乱すんだもん。」
スイートピーはフーっと息を吐くと両手を腰にあててこう言った。
「・・・あんたはエドガ−のこと好きなクセにそれを認めたくないのね。」
「私がエドガーのことを好き?!何言ってるの。そんなわけないじゃない!」
図星をさされたような気になってリディアはむきになって答えた。
「あんたの言ってることを聞いてると、エドガ−に自分だけを見て欲しい!他の女を見ないで
自分のことだけ好きでいて欲しいって言ってるように聞こえるわよ?」
「そんなこと!・・・・・・・」
そういうとリディアは手で顔を覆い、天を仰いだ。
・・・確かに、スイートピーのいう通りかもしれない。自分がエドガ−の気持ちを認められないのは、
信じられないのは、自分の他にも同じ事を言われている女の人がいるだろうと思うからだ。そして
そうだった場合、自分だけが傷ついてしまうのが嫌なのだ。自分だけを好きでいて欲しい。ずっと・・・。
そう思った瞬間、リディアの心はすっと軽くなったのだった。
「スイートピーの言うとおりだわ。私、エドガ−を信じられなくて。そして自分の気持ちを認めたくなくて、
傷つくのが恐かったの・・・。本気になってのめりこんでもつきまとってもいいってエドガ−は言ってたけど、
距離が近くなった分、傷の深さも深くなる。それか恐かった。そしてなにより好きな人に嘘をつかれるのはもう嫌なの・・・。」
そう言いながらリディアの眼からまた涙が溢れてきた。
「ぼくを信じて欲しい。リディア。」
「!!!」
背後から聞き覚えのある声であり、今一番聞きたくない声がしたので振り返るとそこにエドガ−が立っていた。
「だましたりしてゴメン。本当にごめん。でもリディアを好きな気持ちは嘘じゃないよ。」
突然の出現にリディアはうろたえた。どうしよう、さっきの言葉、聞かれていたんだ!!恥ずかしい!!
エドガ−は逃げようとするリディアの腕をつかんで強く抱きしめた。
「逃げないで!君の気持ちを盗み聞きしたのは悪かった。でも嬉しかったんだ。」
恥ずかしさで顔が真っ赤になっているリディアはなんとかしてエドガ−の胸から逃げ出そうとしたが、
さすがにエドガ−に全力で抱きしめられては逃げ出すことは不可能であった。
「僕の今までの言動がきみを不安にさせて傷つけていたんだね。ごめん。でも安心して。僕のきみを
好きだという気持ちに嘘はないよ。」
そういうとリディアの顎をつかみ、そっと上を向かせた。
「リディアが好きだ」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を見られるのが恥ずかしくてリディアはうつむいた。
「・・・好きだ」
そういうとエドガ−はリディアのキャラメル色の髪にキスを一つ落とした。
「でもっ私はエドガ−のことなんか!」
そういいかけたリディアの唇をエドガ−は人差し指で塞いだ。
「そんな口たたいたってだめだよ。僕はもう君の気持ちを聞いたんだから」
「!!!」
言い返したいのに言葉が出てこない。それに加えて涙が止まらない。うつむいている
リディアの顎を強引に持ち上げるとエドガ−はリディアの唇を塞いだ。優しく。そして強く。
いとおしむように慈しむように何度も。リディアは身動きが取れず、エドガーのされるがままだった。
最初は震えていたが、徐々にエドガ−に身を任せていった。
長いキスの後、ようやく唇を離したエドガーは力なく自分に寄りかかる、大切な人の耳元でこう囁いた。
「結婚しよう。ノーはなしだ。」
リディアは息を整えながら悪魔の囁きを信じていいものかどうか迷っていた。でも・・・何も言わずコクリとうなずいた。
「よし!そうとなったら早速!」
そういうとエドガ−はひょいとリディアを抱えると歩き始めた。
「ちょっと!何するの?バカバカ!降ろして!!」
リディアはそう言いながらエドガ−の胸をたたく。
「なにするのって結婚する二人がすることといったら一つだろ?これからぼくの部屋に行こう」
「なっ・・・降ろしてよ!そんなの私は嫌だ!」
その言葉にエドガ−は立ち止まったが、にっこり笑ってこう言った。
「いままでぼくを信じてくれなかった罰だからね。どれだけ僕が今まで辛かったか。きみの体に教えることにするよ」
「っ!バカ!何言ってるのよ!嫌だってば!!」
ジタバタと暴れるリディアにエドガ−は
「そんなに暴れると落ちるよ」
と言うと足取りも軽やかにリディアを寝室に運んでいった。
ゆっくりとベッドに下ろされる。その瞬間起き上がろうとするリディアの肩をつかみ、
ベッドへ縫い付けると、いくつも優しいキスを落とした。
「ん・・・待って」
「もう待てない」
必死の抵抗を試みるがエドガ−は止まらない。
首筋に落とされるキスがくすぐったくて、身をよじって逃げようとするがエドガ−に
舌を耳に入れられる。ザラっという舌の感触に体がゾクゾクして何かが這い上がってくるような感覚を覚えた。
「ふっ・・・やめ・・・ふうんっ・・・」
自分は今なんて声をだしているのだろう。恥ずかしくなって手の甲で口を塞いだ。
「だめだよ。リディアの声、ちゃんと聞かせて」
そう言うとリディアの手を唇からどかせ、ベットに押さえ込んだ。いつのまにか服はがされており、
あらわになった胸にエドガ−はキスをしながら撫でる。唇を寄せ、ピンク色の突起を軽く吸い上げる。
「やっ!あんっ・・・んんっ・・・」
決して大きくはないが、形の良い胸を存分に弄ぶ。ねっとりと乳首の周りを舌でなぞる。
「ふぅん・・・んふっ・・・あんっ」
起立した乳首をコリコリと指で転がすと、リディアの体が大きく弾む。
「あんっ!やめっ・・・て・・・」
チュパ・・・とわざと音を立てて胸の突起から唇を離す。そしてショーツの上から
秘所をなぞるようにして指を往復させる。そして下着の上から敏感な部分に舌を這わせる。
「あんっ!あっ!はんっ・・・いやっん・・・ぅん・・・っあっあん」
リディアは上に逃げようとするのだが、エドガ−はそれを許さない。がっちりと腰を押さえ、
足を開かせ、リディアの秘所に顔をうずめている。
「濡れてきたな。」
「・・・・・・!!!」
エドガ−はそう言うとリディアの下着をはぎとった。リディアの足を自身の肩にかける。
ピチャピチャ・・・と音を立てて濡れそぼった秘所を舐めあげる。花芽をさんざん捏ねまわし、
花弁を両側に押し広げ、奥深くまで舌を進入させる。ざらっとした舌の感触に、リディアは
声を我慢することができない。
「あ・・・やぁっ!・・・ぅんっあっ・・・はんっ・・・ふぅん・・・ぁはん・・・」
クチュクチュ・・・という音と共に奥からどんどん蜜が溢れてくる。エドガ−はその蜜を一滴でも
漏らすまいと音を立ててすすった。
「ああぁん!!・・・」
執拗に舐められ、リディアはもう何が何だか判らない。
「そろそろいくぞ?」
エドガ−は自身をリディアの秘所にあてがうとゆっくりと挿入した。
「やっ痛っ・・・!!」
リディアから溢れる涙を唇で受けながらエドガ−はゆっくり進入を続けた。
「あんっ!・・・あっあんっ!・・・んっんっんっぁあん!」
切なげに苦しげに声をあげるリディアの胸の突起を弄びながら、エドガ−は抽送を続ける。
「あん!っも・・・もう・・・ふぅんっ!」
痛みを堪えて自分に答えてくれるリディアがなんとも愛らしく、そして嬉しく感じられた。
自分のせいで自分の気持ちに確信が持てなかったリディア。
そんないじらしいリディアを一生大切にしようと心に決めた。
「ふっ・・・もうダメっ!ああ・・・あああああん!」
押し寄せる快楽の波に身をゆだねた。
ぐったりとベッドに横になっているリディアをエドガ−は腕の中へ抱き寄せた。
まるでやっと手に入れた宝物のように。そのリディアの耳元でエドガ−は囁いた。
「こんなもんじゃ教え足りないからね」
リディアは反撃する気力がなく、その日1日エドガ−はリディアに自分の気持ちを教え続けたとか。
おわり
お目汚しすみません。
これでやっと眠れます(笑)
良かったです。
ありえないカップリングなんかも見てみたい。
ステファン×エレインとか。
ミシェルとか。
あり得ないのならエドガー×アーミンとかエドガー×オレンジもいいな。
前者は切なく後者は弄んでいる感じで。誰かキボンヌ。
あり得るのでは鬼畜になるがオズアンとか。
レイヴン×リディアってのはアリですか?
原作での二人の微妙な絡みが好きだったりするんですが。
>>73 それイイ!
ダンスの練習時とか微妙な間に萌えた・・・
ぜひ見てみたい。
二巻が出る前、レイヴンもその内リディアに惚れて…なんて展開に
なるんじゃないかと思ってた事があるw
>>75 一応二巻でおとりにすることをためらったりしてるしね。
そのうちそういう展開が来る可能性もなくはないんじゃないかな。
六月に新刊出るらしいから、出たらここももっと盛り上がるかなー
77 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:05:24 ID:ZU/nlD6t
下がりすぎage
レイヴン×アーミンとか読みたいかも
79 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 23:29:55 ID:3YsKPle6
近親?
ああでもプリンスとの過去を恥じて、エドガーは呪縛にかられそうで手を出さない、
つらくて・・・とかいいかも。>レイヴン×アーミン
ポール×リディア・・・は無理か。
ポールが今後も出てくるなら可能性はありそうだけど。
スマソ・・・
あげてしまった。
やっぱり王道のマティエレキボン。
ホッシュ
オズアンが見たい。
悲恋っぽい感じで。
保守がわりに自分の妄想を簡単に
結婚後のエドガーとリディアで微エロです。
「さあ、できましたわ」
メイドの声にリディアは顔を上げて鏡を見た。
結い上げた髪に薔薇を挿していたメイドと鏡越しに目が合い、にっこりと微笑みかけられる。
「とてもお綺麗ですわ、奥様」
「そうかしら……」
ドレスはリディアの瞳に合わせた淡いグリーン。
「君にはこの色が似合う」と布地を選んだのはエドガーだ。
襟元は深く切れこみ、リディアには少々肌の露出が多いのではないかと思える。
けれどそれは、まだ正装に慣れていないせいかもしれない。
立ちあがって後ろを確認していたところに、扉をノックする音が響いた。
「用意はできた?」
部屋に颯爽と入ってきたのはエドガーだ。正装したリディアを目にして、満足げに微笑んだ。
「とても綺麗だよ、リディア」
頬にキスを受けながら、リディアは赤くなる。
結婚したあともエドガーの大仰な口説き文句は変わらない。
毎日顔を合わせる相手に対して、よくも飽きないものだと思う。
「しばらく下がっていてくれ」
あら、と思う間もなく着付けをしてくれたメイドが礼をして、扉の外に消えた。
「何か、話でもあるの?」
「そう、まだ時間もあるし」
リディアは少し落ちつかない気持ちで鏡の前の椅子に腰を下ろした。
エドガーは上から見下ろしている。
黙っている彼にしびれをきらして、リディアは自分から話し掛けた。
「話ってなあに?」
「この前招かれた舞踏会で、しつこく口説かれていたそうじゃないか」
「口説かれたなんて大げさよ。あのくらい、貴族のゲームのようなものでしょ?」
リディアは頭痛を覚えながら思い出す。
『あなたは僕の妖精のイメージそのものだ。え、ご主人がおられる?
とてもそんな風には見えませんよ。お若くて、まるで少女のようだ』
艶っぽい眼差しで見つめながら、熱っぽく囁いていた貴族の男性を。
子供っぽいと言いたいのだろうかと、その時リディアは思ったのだ。
確かに興味を持たれた様子だったが、それはエドガーが危惧するような種類のものではない。
「その男が今夜来ることになっている」
「……わざわざ呼んだわね?」
じろりと見上げると、エドガーは肩をすくめた。
「僕の奥さんを口説くなんて、いい度胸だと思ってね」
自分は既婚未婚を問わず甘い言葉を囁きかけているくせに。
意外と嫉妬深いのには困ったものだとため息をついたリディアの顎を、エドガーの指が捉える。
上向かされた唇に、エドガーの唇が重なる。
少し開いたままだった口の中に舌が忍びこむ。
思いがけないほど情熱的なキスに驚いて、リディアは受け入れてしまった。
角度を変えて何度も繰り返される口付けに息が上がる。
腰と背中を抱かれて、気づけばいつのまにかドレスの胸元が剥き出しになっていた。
「エドガー!」
弱弱しい抗議の声は当然のように受け付けてもらえない。
リディアの胸元に覆い被さるように金髪の頭が押し付けられ、胸の上のほうにリディアは
あまい痛みを覚えた。
エドガーがゆっくりと身を起こせば、リディアの胸元にうっ血した痕がついていた。
茫然としているリディアをよそに、エドガーはリディアのドレスを元通りに整えている。
「な……なんのつもり?」
「君は僕のものだって、印をつけておこうかなってね」
リディアは頭を抱えたくなる。
「あたしはあなたのシャツや馬じゃないのよ。それに心配しなくても、彼にときめいたりしないわ」
「うん。君のことは信じてるけど、ちょっかいを出す奴はそれだけで気に入らないから
見せつけて牽制しておくのも悪くないだろ?」
いたずらが成功したかのような、無邪気な笑みをみせるエドガーに、リディアは
(本当にこいつと結婚なんかして、よかったのかしら……)と不安を覚えずにはいられなかった。
>>84 うわー乙です GJ!
そうか、この時代のエロなんて難しいと想像つかなかったけど、
結婚後なら万事OKなんですね!
続きキボン。
保守
89 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 00:06:08 ID:xWa7oRvS
ほしゅ
新刊表紙にハァハァしますた。
手を口元に持っていっているのが微妙にエロいよ
ラブコスメというサイトでペッティングについて書いてあった。
「ペットを可愛がるようにすること」だって…
じゃあエドガーの「女の子の扱いも自信あるよ」
ってリディアの感じる以上にヤバイ発言だったのでは…
日常からのボディタッチとして
手を繋ぐ、髪を撫でるなど。
どれもエドガーがせっせとやってることですな…
是非作品中でも食べちゃって欲しいなー
84です。
続きがうまく書けないので初夜のあとのエドガー×リディアを。
こんな筈じゃなかった。
リディアは目の前の光を集めたような金髪を見つめていた。
唇に触れる感触は、男性の髪とは思えないほど滑らかで柔らかい。
腰に回されている腕をそっと持ち上げて、身体をずらすと、腰に鈍い痛みが走る。
脚の付け根に残る、違和感。
そこだけじゃない、身体全体が重くて気だるかった。なのに心が昂ぶって、眠れない。
エドガーの顔をうかがい見れば、熟睡している様子で、長い睫毛が動く気配も無い。
寝顔だけ見れば、まるで天使のようなのに。
いったいどんな表情でああいうことをするんだろう。
リディアは小さくため息をついて、起きあがり、寝台からすべり降りた。
白みはじめた空でぼんやり明るいリディアの仕事部屋。
夜にここに来たことはそんなに無かった。まして、今日のように明け方近くになんて。
いま見ればエドガーの意図が分かる。最初から口説く気でいたのだ。
あまり色気の無い部屋ではムードが足りない、とでも思っていたのだろうか。
いつも座っている椅子に腰を降ろすと、かすかにきしむ音がする。
いつのまにかリディアは身体を抱きしめていた。はやく日常に戻りたかった。
ニコがいて、レイヴンがいて、トムキンスさんがお茶を運んでくる、そんな毎日に。
エドガーから昨夜与えられたものは、リディアを混乱させた。
「エドガー、あの…ま…待って」
「まだ、きつい?」
彼もどこかつらそうに眉根を寄せてリディアを見ている。
その表情が生々しくて、リディアはいたたまれなくなる。
「そうじゃなくて、今日はもうこれで……」
これ以上は無理だとエドガーに言いたかった。素肌を合わせて、愛撫を受け、
さんざん声を上げさせられ、それからこれだ。
神経がもたないような気がしていた。
「それは駄目」
なのに、エドガーは容赦無い。追い討ちをかけるように腰を強引に更に進められて
リディアは息を呑んだ。
女の子には甘いひとだとずっと思ってきたのに、勘違いだったのだろうか。
時間をかけて執拗なほどほぐされ、拓かれていく身体が恥ずかしくてたまらないのに。
「リディア」
苦しげに呟き、ゆっくりと侵入してくる。休みはしても、決して許してはくれない。
絡め合った指と指が握り合わされた。
耳元で囁かれた言葉はいったい何だったのか。
意識を飛ばしていたリディアにはよく聞き取れなかった。
身分が違う。育ってきた環境も違う。
エドガーは根っからの貴族で、リディアには理解できない部分をたくさん持っている。
求められるのが嫌だったわけじゃない。
実際に身体を合わせてみてから、リディアは身体のあちこちから思ってもみなかった
感覚を引きずり出され、底無しの快楽の予感に恐怖を覚えた。
本当にこれで良かったのか、とさえ思ってしまう。
「リディア」
声にはっとすると、シャツとガウンを身に着けたエドガーが扉の前に立っていた。
「目が覚めたら、傍にいないから」
エドガーはリディアに歩み寄ってくる。手にした上着をリディアの肩に着せかけた。
そのまま、ひどく優しい手つきで髪をそっと撫でる。
「夢だったのかと思った……」
「何が?」
聞いたあとで聞かなければよかったと思う。
「嫌だったの? 僕が嫌いになった?」
昨夜のことを尋ねられている、と思うと羞恥で頬が火照った。
「嫌、とか別にそういうわけじゃ…あなたのことも嫌いじゃないわ」
居心地が悪くてもじもじと身動きしてるのに、エドガーは放してくれない。
「好きとは言ってくれないんだ?」
「そう言ったら、放してくれるの?」
ふと思いついて聞いてみる。
「うん」
「じゃあ、好き」
「一回だけじゃ足りないな」
「こんなこと何回も言えないわ」
リディアは椅子から立ちあがった。
エドガーはしぶしぶという様子で手を放す。
部屋を出ていこうとしたリディアの背後でエドガーが呟いた。
「まあいいか、時間はたっぷりあるから……」
96 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 19:06:45 ID:mA9AXj0I
age
新刊読んで
>>78に萌えた。
だれか書いてくれまいかなー
あと新刊のp106のあたりをエロにしてほしい…
ユリシス×リディアキボン
新刊読んで自分の中でカナーリ盛り上がってまいりました
テリーサ表ではらはらして自分なのか分らなくなるリディアと、
リディアのつもりで抱いているエドガーを希望。
新刊発売日に買い逃したんだけど、
探した本屋全てで悉く見当たらないorz
他のコバルト新刊は山とあるのにナゼダーーーーヽ~(`Д´)~ノ
>>101 売れていると見るべきか冊数が少ないと見るべきか…。
ネットで頼んだら?
さがしまわるより確実かと。
萌えの神様をお待ちしています。
保守代わりに小ネタ
「……まだ、辛いの?」
「エドガー、お願いだからそういうこと聞かないで欲しいの。
気遣ってくれるんだったら、別のほうにしてくれない?」
「別のほうって?」
「えーと、だからその、つまり、こんなにしつこくしないで……」
「リディア、きみ、もしかして恥ずかしがってる?」
「そ、そんなことないけど」
「大丈夫、いまは辛くても、すぐ良くなるよ。僕たち二人はダンスの呼吸がぴったりだったろう?
それはつまり、相性がいいってことだから」
「相性?」
「そう。身体のね」
「……」
「リディア?どこいくの?」
「部屋に戻るわ。エドガー、いいこと、あなたとはもう二度と踊らないわよ!
あのときそんなこと考えてたなんて、信じられない」
微エロもいい感じですなあ。
エドリディもっと読みたい。
107 :
エドリディ:2005/06/21(火) 00:08:56 ID:TsqNbGn4
エドリディ。ちょっとエドガー鬼畜気味。
ゆっくりと彼女の中に入り込む。
その衝撃にリディアは、体を強張らせ、息をするのもままならない様子だった。
歯を食いしばり、痛みに耐えている。
彼女の痛みが遠ざかるのを少し待つ。
顔には脂汗が浮き、眉をしかめ、彼を受け入れている体制に必死になれようとしている。
そんな必死な姿にいとおしさがこみ上げてくる。
枕を彼女の腰の下にいれてやる。
体を動かされるのに反応して辛そうに呻く。
彼女のすべてはもう、自分のものだ。
歓喜に少し乱暴に胸元に跡を残す。
「いたっ」
思わずというようにでた悲鳴にたまらなく欲望を揺さぶられた。
もっと、聞きたい。
ひどく凶暴な気持ちになっていた。
痛みをこらえる彼女に謝りながら、彼女の中にうずめた自身をゆっくり動かす。
「…っ」
痛みに体を硬直させ、後ずさろうとしているのに気付き、
「もう少しじっとしていたほうがいい?」
「や…」
「まだ痛むかい?」
やさしく聞く。
だが少々このままでいるのはつらくなってきているところだった。
今までたくさんの女性と関係を持ったが、ここまで手こずらされたのは、リディアにだけだった。
そして、かけがえなく愛しいと思ったのも、彼女にだけ。
そのせいだろうか、うまく自分を制御できそうもない。
気を抜けば彼女の体を気遣わずに、乱暴に接してしまいそうだった。
108 :
エドリディ2:2005/06/21(火) 00:10:53 ID:TsqNbGn4
息も絶え絶えといった風に、リディアはかすれ声でいう。
「も、やめて…」
今更何を。
彼女は彼の妻になることを選んだ。
今日の結婚式で、永遠の愛を誓い合った。
そのときのリディアはとても幸せそうで。
夜も、寝所で寝間着だけを身につけ、恥ずかしそうにしながらも、
おとなしく身をゆだねてきたというのに。
もう戻れないのだ。
こんな関係になる前の二人には。
すでに彼女は自分の妻だ。
なのに、こんな状況でそれを言うとは。
苛立ちがこみ上げるが、怒りの言葉を飲み込む。
自分に女性のつらさが分らないように、彼女にもこの状況の男のつらさなどわからないのだ。
「だっ…て、こんなっ…」
リディアの瞳から涙が零れ落ちる。
衝撃を感じて固まった。
女性は純真で無垢であれ。
そう育てられてきて、性的なことなど何も聞かされずにいた彼女には、
この行為は恥ずかしく屈辱的なことなのだと察せられる。
109 :
エドリディ3:2005/06/21(火) 00:12:33 ID:TsqNbGn4
彼女のために、ここでやめるべきなのか。
はじめての彼女にとって、ここまでの過程は彼の想像以上につらいもののはずだ。
「ごめん」
だが、ここでやめることなど、できない。
息を呑むリディアには、その言葉はつめたく聞こえただろう。
目元の涙をすくい取り、涙の跡をくちびるで拭う。
「息を吐いて。少し楽になる」
抑揚のない声でいい、とっさに逃れようとする彼女の手をシーツに押さえつけ、自分の体で縫いとめる。
「いや…」
顔を背けるリディアを無理にこちらに向かせ、くちびるにキスをする。
逃れようとする舌に無理に自分の舌を絡める。
ぎゅっと目をつぶり、耐える彼女の姿に、そそられる。
ゆっくりとくちびるで彼女の体を辿る。
華奢な首筋。
大きすぎず、小さすぎず整った乳房。
細い腰。
びくりとリディアの体が硬直する。
その感覚に触れた部分が熱を持ち始める。
彼女の内部がわずかに収縮する。
それに誘われ、彼女の両足に手をかけ、広げる。
「やあっ…」
抵抗を示すが、弱々しく、エドガーにはびくともしない。
「動くよ」
耳元で囁き、おしのけようとする手を強く握る。
「もう、僕も我慢できないくらいつらい。リディア、助けてほしいんだ」
真剣な言葉に、目を見開き、抵抗をやめた瞬間を見計らい、彼女の中を衝いた。
110 :
エドリディ4:2005/06/21(火) 00:13:37 ID:TsqNbGn4
リディアが声にならない悲鳴を上げた。
それはかすれ、ちいさな、声とも呼べないような悲鳴だった。
衝撃に、体がのけぞっている。
無意識だろうが、その体制は彼の劣情をさらに煽り立てた。
リディアの膝を曲げて、勢いよく腰を衝き出す。
「…はあっ」
しだいに、体が異物を受けとめようと、彼女の中が濡れてくる。
熱さにとろけそうになる。
リディアも肌を赤く染め、喘いでいる。
その表情は、先程より辛そうではなく、たいぶ慣れてきたようだ。
息を弾ませる彼女と額をあわせる。
焦点の合わない目が、目の前のエドガーをみる。
少し顔を離し、見詰め合う。
羞恥とわずかに非難しているような、潤んだ瞳。
エドガーは極上の微笑を浮かべ、くちびるをそっと重ねあわす。
金緑色の瞳が、閉じられるのをみつめてから、自分も閉じる。
もっと深く彼女とつながろうと、断続的に腰を動かす。
「は、…ああっ」
彼女の内部が締め付けられ、快感に溺れそうになる。
意識を保つために、リディアの手と自分の手をからめる。
リディアは、予想外に強い力で彼の手を握り返してきた。
それに力を得て、激しく腰を動かす。
「や…壊れちゃう…ああっ」
「大丈夫だから…力を、抜いて…」
彼女を壊したい。
叫びに欲望を煽られ、ひたすら内部を衝き、彼女の中を把握しようと探る。
揺さぶられる感覚をやりすごそうと、彼女はエドガーの背中にしがみつき、爪を立てる。
わずかに痛みを感じるが、それよりも彼女を感じるほうに夢中だった。
111 :
エドリディ5:2005/06/21(火) 00:14:52 ID:TsqNbGn4
「リディア?」
絶頂を迎えた直後、ゆっくりとリディアの体から力が抜け、ぐったりした。
意識が飛んでいるものらしい。
少々激しくしすぎたかと後悔する。
どこか虚ろな表情を浮かべている。
そっと腕の中に抱き込む。
すべらかな肌を撫で、彼女が意識を取り戻すのを待つ。
触れられているのに反応したのか、意識が戻ってくる。
「エ…ドガー…?」
ぼんやりと彼の名を呼ぶ。
キャラメルの髪を撫でて頬にキスすると、はっきりと覚醒したリディアは顔を赤らめる。
「まだ、終わらないの…?」
不安そうに聞いてくる彼女に、ほほ笑みで肯定する。
「もうやめましょう…疲れたわ…」
ぐったりとしていう彼女の気持ちに配慮したかったが、ひとつ気になることがあった。
自分は今まで、利害関係のない女性にはベットで優しくしてきていたが、
リディアに関しては、理性が暴走して乱暴な扱いになってしまう。
自分だけのものであると証明したいがためか、嗜虐心が強い傾向があるのか。
それを試すために、残酷なことばをリディアに吐く。
「ねえ、リディア、知っている?」
ゆっくりと組み敷きながら甘く耳元で言う。
「夫の持つ性交の権利を拒んだ妻は、投獄することも出来るんだよ?」
リディアの目が見開かれる。
「こ、この…悪魔っ!」
わずかなおびえの表情、かすれたののしりの声に痛みと同時に快感を感じた。
女性を抱きながらこんな感情を感じたことはなかった。
リディアが愛しくて、そして彼にそんなおもいを与えた彼女が憎らしく感じられるのだ。
「冗談だよ」
リディアの額に汗で張り付いた髪を掻きあげ、エドガーはほほ笑み、キスを贈った。
入れ忘れました、これで終わりです。
GJ!
サディスティックなエドガーもいいですなあ。
二人の初夜にはいろいろ妄想が膨らんで仕方ない
ユリシス×リディアを考えていて浮かんだネタ
・百戦錬磨の癖に、緊張でカチンコチンのエドガー
・いざ初夜ってところでリディアがさらわれる
・さらったのはユリシス。リディアの処女がピンチだ!
・ギリギリのところで奪還
あとはエドガーの危機を救うために
リディアに寝るように迫るユリシス。
せめて初めてはエドガーがいいと思ったリディアは
自分からぎこちなく迫るけれど、不審に思ったエドガーに問い詰められるとか。
エドガーって結構ネタにできるキャラだね。
>>113 ・百戦錬磨の癖に、緊張でカチンコチンのエドガー
それイイ!
新刊のラストみるといかにもありえそうで…
ユリシス×リディアもキボン
ここの作品は保管庫には入らないのかな・・・
少女スレは扱ってたのにあの一件のせいでここがスルーされてるならむかつくよ
他の書き手に罪はないのに・・・
これこれ、むかつくとか言わない。
収納してほしいなら、保管庫の連絡所辺りで申請しる。
ただし作者さんの許可は得た方が良いと思うけど。
>夫の持つ性交の権利を拒んだ妻は、投獄することも出来る
これマジだったのね…実際投獄された妻はいるんだろうか…?
ところで当時の女性に対する性教育は、ほとんどされていなくて、
適齢期でも赤ん坊は臍から生まれると信じていた女性が多かったと聞いての妄想。
エレインだと
エレ「え、子供の作り方?野うさぎの精霊が連れてくるに決まってるだろ」
マティ「・・・ばかかおまえは」
てな感じだったけど、
リディアだと
リディ「え、子供の作り方?なんてはしたないことをいうの、エドガー!」
エド「いや、君が知っているのかどうか参考までに聞きたくて」
リディ「知っているわよ。・・・臍から生まれてくるに決まっているでしょう?」
エド「・・・・・・。きみはなんて純粋なんだ」
こんな感じ?
でこのあと実地で性教育を・・・しかし想像できないんで、だれか続き書いてくれるとうれしい。
>>117 エドガー×リディアで実地で性教育ネタお借りします。
「あー疲れた疲れた・・・」
山積みに詰まれた仕事の書類や手紙は、始めたときの半分ほどに減った。こ
のへんで休憩してお茶でも飲もう、と仕事部屋から出たのが運の尽き、どこか
で待っていたかのようにすうっと現れたエドガーに捕まってしまった。
「リディア、お茶でも飲まないかい?」
「ちょっとエドガー、私疲れてるんだけど・・・」
「じゃあちょうどいいね!一緒にゆっくりしよう」
エドガーはリディアの気乗りしない返事を聞かなかったように、その手を取
りずんずんと引っ張っていく。今まで一所懸命に仕事をして疲れているリディ
アには、もうそれに抵抗する気にさえなれなかった。
(ああ・・・あのふかふかのソファでゆっくりしたかったのに・・・)
エドガーに捕まってしまえばゆっくりお茶をするなんて出来ない。彼が新し
いデートスポットやお店など、色々な話をしてくるからだ。それが心の底から
嫌いというわけではないが、静かにお茶をしたいという今のリディアの望みと
はかけ離れたものだ。
ぐいぐいと手を引っ張られつつ、リディアは諦めのため息をついた。
リディアは紅茶とスコーンを楽しみつつ、ゆったりとしたソファに体を預け
ている。すぐ横に座るエドガーは、新作の芝居や新しい店のことを色々と話し
ている。本当に色々なこと知ってるのね、と半ば呆れたように言うと、エドガ
ーは今までとは違う、意地悪そうな笑顔を浮かべてリディアに言った。
「ねえリディア、子供の作り方って知ってるかい?」
「・・・はあ!?」
一瞬彼が何を言っているのか理解できなかった。少しの間を置いて、その言
葉の意味を頭が理解すると、リディアは恥ずかしさで頬を真っ赤に染めた。
「何てこと聞くのよ!」
「いや、君が知っているのかどうか参考までに聞きたくて」
どう?とニヤニヤ笑っている。ここで知らないと言えば、なんだかエドガー
に負けたような気がする。恥ずかしさよりも負けたくないという気持ちが勝っ
て、リディアは頬を染めつつも答えた。
「知ってるわよ。その、・・・お臍から生まれてくるに決まっているでしょう」
「・・・おへそ、って・・・」
今度はエドガーがリディアの言葉にびっくりしている。一瞬目を見張った後、
肩を震わせるようにして笑い出す。何か間違っていたんだろうか。からかわれ
ているのだろうか。エドガーの笑いの意味が分からずきょとんとしていると、
急にエドガーがリディアの体を抱きしめた。
「え?ちょっと、何」
「・・・まったく、君はなんて純粋なんだか・・・」
「何よ、馬鹿にしてるの!?」
からかわれたんだわ!と恥ずかしさと怒りで怒鳴ると、エドガーがリディア
をソファから抱き上げ、そのまま歩き始めた。抱き上げられたままのリディア
には、どうしてこんなことをされるのかが全く分からない。
「ちょ、ちょっと、さっきから何なのよ!」
「知らないんだったら教えてあげるよ、子供の作り方。」
そう言われて、初めてエドガーの足が寝室に向かっているのだと理解した。
エドガーの寝室に来ると、リディアは大きなベッドへと下ろされた。今まで
は抱きかかえられていて自由が無かったが、こうして下ろされ地に足をつける
ことができれば逃げられる。
(ここにこのまま居たら、何されるか分からないわ!)
だけどリディアの行動を見透かしていたエドガーは、逃げ出そうとする彼女
の体を容赦なく捕らえ、口づけをした。
「ん・・・っ」
本当に最初はただ唇をあわせるだけの口づけ。そこまではリディアだって知
っている。なのに途中からエドガーの舌が唇を割り口内に入ってきて、混乱し
た。こんな口づけは知らない。口内をエドガーの舌が余すところ無く蹂躙し、
リディアの舌を絡め取るように動く。
「・・・ふ、んぅ・・・」
触れるだけの口づけさえ経験したことが無いリディアにとって、深く探られ
る口づけは衝撃的なものだった。舌に触れられるたびに体がじんとするような
気がした。
「・・・っはあ、はぁ・・・なに、よ・・・」
「言っただろう、子供の作り方を教えてあげるって。実地でね」
口づけのせいで、リディアは体がもう言うことを聞かなかった。足腰には力
が入らないし、何より一瞬感じた快楽に体が惹かれてしまった。理性の部分で
こんなこと駄目だと思っていても、本能と好奇心が今は勝っている。そして心
のどこかで小さく、彼になら全部を預けられるかも、と思っていた。
「あ、や、だめ・・・!」
「何で?」
下着まですっかりエドガーに脱がされベッドに寝かされたリディアは、彼か
ら与えられる、今まで知らなかった感覚に翻弄されていた。エドガーの手が胸
をゆっくりと揉みしだき、同時に淡く色づく頂を舐めあげられる。
「ひゃぁっ!」
「君は本当に可愛いね。声も、姿も、全部が」
舌で舐られ指でくにくにと摘まれ弄られると、頂がピンと立ち上がる。それ
を更に摘まれ、リディアはその刺激と快楽に、ひっきりなしに声をあげた。し
ばらくはその反応を楽しんでいたエドガーだが、胸に置いていた手の片方をゆ
っくりと彼女の腹へと下ろしていく。そのときに体の線を撫ぜるようにするも
のだから、リディアはその感覚にも声を上げ体をよじらせた。そしてエドガー
の指がゆっくりとへそ周りを撫でる。
「可愛いおへそだね」
「・・・っ、あ、何よ・・・!」
「褒めてるんだよ。そうそう、子供はここから生まれるんじゃないよ」
「え?」
「こっちから生まれるんだ」
そうしてゆっくりと掌がリディアのうっすらとした茂みへ、秘所へと下りて
いく。指が入り口にたどり着くと、ゆっくりと指をその中へ入れた。
「や、ああっ!」
「ここに僕のを入れて、子供を作るんだよ。分かる?」
それから一度指を抜き、上の方にある尖りを探り当てる。ビクンとリディア
の体が跳ねるが、エドガーは構わずその突起を優しく弄り始めた。
「あっ、は・・・ぁっ、や、何、これ・・・」
「気持ちいい?」
「・・・んっ、わ、分かんない・・・っ、そんなの・・・あ、あ」
初めての感覚に戸惑うリディアにエドガーは新鮮さを覚える。また、こんな
風に自分の腕で彼女を好きなようにしていられるのが嬉しいとも思った。眉根
を寄せたリディアの表情は扇情的で、見ているだけでエドガーは自身が張り詰
めてくるのを感じた。
(まさか、こんなに夢中になるとはね・・・)
「ん・・・っ、ぁ、エドガー、あっ、あああああぁっ」
きゅ、と強く突起を摘むと、リディアが一際高い声を上げた。弓なりに背中
が反りあがり、秘所に指を当てると中からとろりと水気があふれてくる。それ
を確認したエドガーは、ぐったりと横たわり息を整えているリディアから少し
体を離して、自らも全てを脱いだ。
何か分からない、波に攫われるような感覚を体験したリディアは、息を整え
ながらぼんやりと目の前に居るエドガーを眺めていた。彼はゆっくりと身を起
こし、着ている物を全て脱ぎ去って、リディアと同じく裸になった。それから
ゆっくり体を重ね、肌と肌が直接触れるのをなんだか気持ちいいと思っている
と、リディアのお腹になんだか熱いものが触れた。
「あ・・・」
ぼんやりとそれを下目に見つめていると、エドガーがくすくすと笑いながら
リディアの掌をそれへと導いた。初めて触るそのものの熱さに少し驚きながら、
それをゆっくりと撫でた。
「これが、君の中に入って、子供が出来るんだ」
「入るの・・・?」
中に入る、という言葉に恐怖を覚え、不安そうな目でエドガーを見上げる。
エドガーは大丈夫だよと言って、それをゆっくり入り口へ宛がった。
「ゆっくり息吐いて・・・」
「はあ・・・・・・・・・っ、い・・・っ」
ゆっくりと先ほど触っていたそれが中に入ってくると、リディアは体が裂け
てしまうのではないかと思うほどの痛みを感じた。あまりの痛みに、こんなの
聞いてないわよ、とエドガーに訴える。
「・・・っ、いた、痛い・・・ちょっと・・・!」
「ごめん、我慢して」
エドガーはそれでも入れるの止めない。息をゆっくりして、なんとか体を楽
にしてと言われたけれど、痛みで体が硬くなってしまっているのはもうどうし
ようもない。気がつけば目尻から涙が零れていた。
エドガーもエドガーで、あまりの狭さと彼女の涙に、なんとかしなくてはと
思った。先ほどまで止めていた胸への愛撫を再開したり、耳たぶを舐りつつ下
の突起を弄っていると、次第に彼女の体の緊張も解れてきたようで多少スムー
ズに進むようになった。そうして最後まで収め終わると、リディアの目尻の涙
を舌で拭った。
「全部、入ったよ」
「っ、そう、良かった・・・」
些か辛そうにする彼女に悪いとは思ったが、もう我慢が出来ずエドガーはゆ
っくりと腰を動かし始めた。これ以上動かないだろうと内心ほっとしていたリ
ディアは、そのエドガーの動きと痛みに驚き涙を零す。痛いという言葉をリディ
アが零すたびに、ごめん、とエドガーが呟く。エドガーとしては彼女を苦しめ
る事はしたくは無かったが、それよりも今は狭く熱い彼女の中を感じていたかっ
た。
「・・・っく、リディア、出すよ」
「は、あぁっ・・・な、なに・・・」
リディアは何が起こるのか分からず、未知のものへの不安からただエドガー
の背中にしがみつく。そうして痛みと不安と、今まで感じたことの無い感覚に
耐えるうち、エドガーが一際強く腰を打ちつけた。
「リディア・・・っ!」
彼が名前を呼ぶのを聞いたリディアは、自分の身の内から湧き上がる不思議
な感覚と共に、同時に自分の中に、何か暖かいものが放たれたのを感じた。
「・・・すっごく痛かったんですけど」
「その痛みにまで耐えて僕を受け入れてくれて嬉しかったよ」
ベッドの上で裸のままシーツにくるまったリディアが文句を言うと、エドガ
ーはそれさえも愛の表現に変換して受け止める。まったく、あの時仕事部屋か
ら出たのが間違いだったわ、と内心ため息をついた。
「でもこれで子供の作り方、わかっただろう?良かったね」
「良くないわよ!あんな痛いの、もうごめんだわ!」
恥ずかしさと怒りで顔を真っ赤にして怒ると、エドガーはリディアをぎゅっ
とシーツごと抱きしめる。私は怒ってるんだからね!と更に怒鳴っても、エド
ガーはへらへらと笑ったままで。
「大丈夫、今度は気持ちよくしてあげるから」
「今度って何よー!」
これからは今まで以上に警戒しなくちゃ、とリディアは決心するのであった。
(終わり)
すばらしい・・・!
臍から生まれると信じ込んでいるリディアと、リディアの誤解を実地で解くエドガーイイ!
127 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 12:09:06 ID:gIwNAV79
GJ!萌えますた
(*´Д`*)このスレには………ネ申がいぱーい……………!!!
GJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!
129 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 15:32:30 ID:CX8q4S6i
age
130 :
SS保管人:2005/07/13(水) 01:51:08 ID:YbFBKuND
保管人さんは随分と寛容だな
>82-84
>92-94
を書いたものです。
保管して頂ければ嬉しいです。
すみません、レス番間違えましたorz
>84-86です。
41-49を書いたものです。
かまいませんのでよろしくお願いいたします。
>107-111の作者ですが、お願いします。
それから、過去の話題はなるべくやめませんか?
少女小説の過去スレか、同人板の魔女婚スレ見れば済む話だし。
個人的にはもっと萌えに関る雑談も適度にしたいものです。
大元のスレは多少仕方ないとしても、他板に飛び火させるのはやめなよ…。
萌える雑談したいなら自分から話題振ればいいんだし
荒れる話題の抑止力にもなるんじゃない?
>>138 スマソ、飛び火とかそういうつもりはまったくなかったんだ。
ただ少女小説スレの過去スレはまだhtml化されていないようにみえたもんだから、
132のような知らない人が事情を知るには同人板の方が分るかな、と思って。
それにここ、実際に萌え話題が振ってあっても、のるひとほとんどいないから、みんな用心しすぎているのかと思ったんだ。
140 :
SS保管人:2005/07/22(金) 01:05:39 ID:LGGb6Em6
本スレで聞くのはまずいような気がした疑問。
アーミン、セルキーになってからって奴隷の刻印がなくなったけど、
体も処女の状態に逆戻りなんだろうか?
143 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 09:06:00 ID:NfWlYQpj
ホス
もうじき新刊たのしみ
まだ半月以上ありますがな
146 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 18:56:18 ID:bI17bdQJ
保守
表紙画像でもうすでに手を出したのか…と思ってしまった…。
新刊読んだー。
今回も妄想どころが山ほど…
神の降臨を首を長ーくして待たせて頂きます。
ああ、自分に文才があれば…OTL
ネタを書くとか、いろいろ方法はあるとおも。
いや、済みません振れる程のネタは…
風邪で弱ってるコスプレリディアをそのまま、とか
ケルピーが真剣に迫りだす、とかは
妄想としては何つうか王道そうだし…
ケルピー×リディアもキボン。
しかし実は一番萌えたのはリディアのおへそをしっかり見ていたレイヴンだったりする。
かりにも戦っている最中にしっかり見ていて、かつエドガーに「忘れろ」といわれてうなだれるのが…!
でもレイヴンは難しすぎてかけなかったりするのでなあ・・・
ほす
153 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 09:39:02 ID:2sdGZYFb
age
今回は投下なし?
残念だ・・・。
hoshu
某所なくなったね。
萌えの話題とかはこっちでいいんだろうか。
あまりスレ趣旨からズレなけれはいいのではないかと。
適度に人がいたほうが書き手さんも投下しやすいかもしれないし、
あと半月もせず新刊発売だしwはえーなー。
158 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 11:15:56 ID:hfER2S9r
ほしゅ
159 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 15:11:30 ID:eioHMuIE
l
あと少しで新刊・・・
保守
ネタがない。
けど書きたい。
エロって難しいな
エロに限らず
やっぱり書くのって難しいよな。
禿げ同。
というか新刊は萌えシチュとして使えそうなのがなかった気がする。
せいぜいケルピーの胸タッチくらい?
しかしケルピーは想像できん。
エドガー×アーミンなんて最低もいいところだし。
前巻ではご主人様とメイド書こうかと思ったんだが挫折したよ…。
今回の新刊はこのスレに持ってこれるような流れがなかったもんね。
巷ではケルピー×アーミンが熱いけれど、
さすがにその二人は経緯が想像できないしw
現段階ではケルピー×アーミンだとお互いに好きな人がいるし、
身体だけの割り切った関係とかちょっと刹那的なイメージ。
アーミンはそうなる過程がこじつけられそうだけど、ケルピーの方が
思いつかないんだよね。
発情期、ってのも妖精だから変か。
>>166 アーミンが口封じのために迫って事後に「これで黙っていてくれるわよね、このことリディアさんに話したら嫌われるわよ?」てな感じで笑う。
あきれるケルピーの前を去った後一人切なそうに泣くアーミン・・・。とか?
無理があるな・・・。
しかしこんな無理なのにでもしないと想像できん。
エドガー×リディアでエドガーの夢オチというのを夢で見た(藁
ただ文章にする能力が私にはない。
それ面白そう杉<エドガー×リディアでエドガーの夢オチ
夢にまで見るようになったらエドガーも本物か?
彼の場合、それすらも口説きネタにしたりして
>>167 それなら結構いいかも。ちょっと読みたい。
でも無理なく進めるの大変そうだな…。妖精同士ってどうなんだろ。
しかし夢オチを口説きネタにしたら本当最強だ。
これほど「夢オチ」が頼もしく思えるなんてなかなかない。
>170 >でも無理なく進めるの大変そう
行為のことじゃないよ、話の流れをたてるのが大変そうって意味でw
変な書き方をしてしまった…。
夢オチ、読んでみたい。
でもそうとうエドガーへタレに見えること間違い梨だよね・・・
原作も相当ヘタレw
>167ですが、そのの設定で書いてみたがエロは薄い。
そうとう無理ある設定なのであしからず。
取り替え子騒動が治まったあと、アーミンは洞窟に面した海のちかくで休むケルピーの元へ向かっ
た。
あのことを、エドガーにいわないだろうことは確信していた。
けれど、ケルピーにとって一番大切な相手だとどうなるかわからない。
「リディアさんにいわないでほしいの」
「あ?なんで俺がお前の言うことを聞かなくちゃいけないんだよ」
伯爵のこととなると無関心でも、リディアさんには隠し事はしたくないというのか。
この獰猛な妖精が可愛らしく見えてきて、アーミンは苦笑した。
なんとかしてリディアに隠しておく方法はないだろうか。
そう、リディアに言わないと思うようにすればいい。
自分に使える手段は、二つ。
ナイフ、そして…。
ナイフはこの妖精には通じまい。
でも、もうひとつなら…?
その手段。
自らの身体に叩き込まれたこと。
苦しみの記憶が甦る。
自分を思うがままにしていた男。
奴隷として扱った男。
すべてを諦めていたあのころ。
つとアーミンはケルピーのひんやりとした顔に手を伸ばした。
もう片方の手を背中に回すが、ケルピーは動かない。
アーミンのしていることを図りかねているようだった。
「おい、なんのつもりだ?」
吐息のかかるほど近くで囁く。
「リディアさんが好きなんでしょう?」
ケルピーは無言で眉を寄せた。
「人間の女の扱い方を教えてあげましょうか」
「…妖精のくせに、か?」
「かつては人間だったわ」
は、とケルピーが鼻で笑う。
それを是だと受け取ってアーミンはケルピーのくちびるをそっとふさぐ。
冷たいキスだった。
175 :
204:2005/11/13(日) 01:57:50 ID:6MwOhTp3
突然後ろ向きにさせられて驚く。
「…なぜこの体制なの?」
「え、交尾ってのはこういうもんだろ?」
けろりとしていうケルピーに、そういえばケルピーは馬だったと思い出した。
馬の交尾ならば、そうだろうが。
本当に人間相手の『交尾』を教える必要があるようだ。
「リディアさんは、人間よ。人間はまずはこうするのが基本よ」
勢いをつけて押し倒す。
至近距離でみるケルピーはやはり美しかった。
美ならエドガーやプリンスの元にいるほかの女奴隷達で見慣れていたが、それとはまったく異なる
人にあらざる美貌。
合い間に、チュニックに手をかけ脱がせる。
なめらかな肌に直接触れ、たどる。
その気になってきたらしく、ふいに押し返され気がつけば逆に押し倒されていた。
「こうするんだろ?」
にやり、と笑ってケルピーはアーミンの服を乱暴に手をかけた。
ボタンをはずせずいらつく彼に、シャツが破かれないかと不安になる。
自分からボタンをひとつひとつ、じらすようにゆっくりと外す。
胸元がはだけられ、外気にさらされるが、不思議と寒さは感じなかった。
アーミンの導くままに、ケルピーは彼女の肌を伝う。
さらにケルピーの冷たい唇と舌が首筋をなぞり、ぞくりとアーミンは吐息を漏らした。
あらく噛みつかれ、一瞬食べられるのかとヒヤリとするが、跡をつけただけだったらしい。
随分と乱暴な扱われ方だ。
「あなた、リディアさんにもこんなに乱暴にするつもり?私をリディアさんだと思って接してみて 」
「はあ?」
何を言っているんだといわんばかりの口調だが、ケルピーの行為は幾分優しくなった。
本当に彼女を大事に思っているのだとおもうと、寂しいようなうれしいような、複雑な気持ちにな た。
エドガーのそばに彼女がいてほしいと思っているのは本心。
けれど、リディアさんはケルピーと共にいるほうが幸せになれるかもしれない。
今度は甘く噛み付いてきた。いくつも跡を残される。
「…っ」
腕を背中に回し、抱きしめる。自らで彼を暖めようとするかのように。
ケルピーの手が足に伸びてくる。
一瞬息を呑んでから力を抜き、そっと足を開く。
太ももから内部に指が入り込んでくる。
こわごわと指を増やしていくのに内心苦笑する。
段々慣れたのか大胆に掻き乱され、体が跳ね上ると同時に奥から蜜があふれ出す。
「ああっ…」
羞恥と快楽にアーミンは喘いだ。
ケルピーの息も荒くなり、昂ぶってきている。
途切れ途切れに口を開く。
「もう…いい、わ。…来て」
自分から足を広げ折り曲げる。
同時にケルピー自身が中に入り込んでくる。
彼が激しく前後に身動きするのにあわせて、腰を振る。
何度も最奥を擦られ、突き上げられる。
「ん…あっ」
くらくらする感覚に囚われて何もかも分らなくなる。
アーミンは少し身体を起こしてケルピーの耳を甘く噛んだ。
今度はケルピーから唇を求めてくる。
むさぼるように舌を絡めあい、身体をもっと近づける。
内部に力を入れると、一層動きが激しくなったあと、中を満たされる。
「う…あぁっ」
達した後、しばらく二人で抱き合っていた。
それが乱れた黒髪をそっとなでられる。
乱暴な態度でも、どこかやさしかった。
それが苦しい。
いままでそんな風に優しく触れられることはなかった。
まるで恋人同士のふれあいのような。
けれど、これは一時の夢。
あくまで口封じの手段なのだから、と言い聞かせる。
身体を拭い、散らばった赤い跡を隠すようにしわくちゃのシャツを着る。
乱れた髪を整えながら、ケルピーを見ないようにして話す。
「ねえ、ひとつ教え損ねたことがあるの」
「あ?」
ごろん、と寝返りを打ってこちらを見る気配に身をこわばらせる。
それでも意を決する。
「人間の女性、いいえ特にリディアさんのような方は、男が他の女に手を出すことを一番嫌うのよ」
ケルピーを正面から見据えて鮮やかに笑う。
しばしの沈黙の後、不貞腐れたように起き上がる。
「そんなにあのこと、誰にも知られたくないってことか」
「ええ」
その場を足早に立ち去る。
だから、ケルピーの「こんなことしなくても言わなかったのに」と呟く声を聞いていなかった。
洞窟から充分に離れたあと、アーミンは視界が歪んだため立ち止まった。
「今さら…」
力なく呟いた途端、涙があふれてきた。
「…どうして泣くの」
嗚咽を飲み込み、止めようとするが止まらない。
アーミンは一人体を震わせて泣き続けた。
FIN
スマソ、名前欄二度ミスしました。
>>174-176 乙です!ケルピー×アーミンいいですね。ケルピーの交尾の知識も
笑ってしまいました。
179 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 23:57:39 ID:yW3LSmA4
あげときます
保守
181 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 21:41:35 ID:xDY9Vw+v
あげていいの?
182 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 23:10:49 ID:rmOnnAQh
保守
このところ保守ばっかで寂しい
メリークリスマス期待
185 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 02:01:09 ID:OljRu7mY
ほしゅ
あけおめ!
187 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 23:26:12 ID:Bf1KwUNp
ほしゅ
雑誌のネタで誰か一つ書いてはくれんものか。
ほしゅ。
190 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:55:26 ID:Hu2oHLYP
hoshu
まだ落ちてなかったのか
三月の新刊で萌え展開ないかなー
保守ついでに短めのやつを(・∀・)
エロではありませんです〜、文才ないのでヘタクソで申し訳ない。
ロタに促されてスコットランドに帰る途中の船の上あたりのお話
とりあえず設定はエドガーとリディアは両思い?というかまぁやることはやっちゃってます。
ゆらゆらと揺れている。
それが自分なのか、それとも自分の気持ちなのか―――。
(愛してるよ、僕の妖精。)
そう言ったのは彼だった。美しい金髪と輝く灰紫色の瞳、完璧な美貌を持つあの人。
優しい眼差しといくつもの愛の言葉。
もしかしたら、私もこの人を愛しているのかも…?と気づいたのはいつだっただろうか。
彼の愛の言葉に応えて、初めて身体を重ねたときは死ぬほど恥ずかしかったけど、
それと同時に幸せも確かにあった。
それなのに―――。
なぜだろう…いつも心の奥底には彼女の存在があった。
彼はいつか彼女を選ぶのだという自分の心の奥底の闇。
ロタが提案してくれた「彼と離れてみる」ということ。
今の私にはそれが本当に必要だったのかもしれない。
潮の匂いを感じ、ゆっくりと目を開く。
キラキラ光る水面がとても美しく、その光景は彼の優しい笑顔を思い出させた。
その時ふと、手の甲に水滴が落ちてきた。
「やだ…、雨かしら…。」
それが自分の零した涙だと気づくのに、あまり時間はかからなかった。
おわり
194 :
193:2006/03/07(火) 23:35:20 ID:U5OD945w
書き終わってなんだけど、これエドガー×アーミンでもあったかも(´Д`;)
もっと精進しますorz
いやいやいや、GJ!
ぜひ続きが読んでみたいよ!
しかしその状態でエドガーがアーミンに本気で恋しているとしたら、エドガー最低すぎるな・・・
いやしかしいっそエドガー×アーミンでも面白いと思う。
196 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:57:17 ID:HwywUAbQ
保守
197 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 01:05:04 ID:mxHOyN6p
もうすぐ新刊あげ
198 :
深紅:2006/04/03(月) 11:54:48 ID:mi/AfxUX
もうすぐ新刊出ますね〜〜あっいきなりお邪魔してしまいました(汗
今回妄想するならやはり例のシーンか・・・?
201 :
?深紅:2006/04/05(水) 19:53:10 ID:nuC+w2Xp
買いました===ってかエドガーさん.........妄想はあそこで決定ですね
保守ついでになんであの場で彼女の名前を言ったのかを妄想
甘い首筋の柔らかな感触を味わいながらエドガーはもう一人、大切な存在を思い浮かべていた。
「………アーミン」
こんな男のどこがいいのか。
いっそ、憎まれ裏切られたほうがまだマシだ。
けれど彼女の瞳を見れば自分を害することだけは無いことを、エドガーは確信している。
だとすれば、リディアへの想いが彼女を苦しめているのか。
何かをひとつだけ選び取るのではなく、欲しいものは全部手に入れる。
これが自分の信条なはずだった。
けれど。
彼女の裏切りを確かなものにするとしても、自分はもう。
唯一人を、選んだのだ。
リディア―――
カモミールの香りに包まれながら、腕の中の少女をただただ抱きしめた。
もう二度と、自分の前から消えてしまわないように。
ナイス妄想GJ!!
204 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:45:09 ID:1msqF3cC
最高っす!!
萌え
206 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:33:51 ID:+bXoOFyG
保守
神まち
208 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 01:18:44 ID:6uY6EU4L
保守
209 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 15:58:22 ID:UwYmPVU9
好きな掲示板が次々と過疎化。
hoshu
たまにはほっしゅ
212 :
名無しさん@ピンキー:
新刊発売日age
神はいらっしゃらないかな…。