巫女さんで(;´Д`)ハァハァ

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2ニュフ
石段を登った先には鳥居が見えた。

高沢悠はやっぱりここは神社だったか、と心中でつぶやいた。

山の上に続く石段の行き着く先など、確かに神社くらいのものだろう。
悠は小さく溜め息をつきながら折角ここまで来たことだし、と見物することに決めた。残りの石段をそのまま登り切り、何の気なしに鳥居を潜る。



そこで悠は凍りついた。神社の敷地に静かな佇まいの女性が一人いたのだ。

悠は階段を登ってきた疲れも忘れ、その女性に魅入っていた。
うっわぁ…こんな美人、見たことねぇ…
年の頃は悠よりいくつか上だろう。

背の中ほどまである見事なストレートの黒髪。

切れ長の瞳と美しく整った顔立ちは、クールビューティとでも言うべきか、大人の美女という印象を受ける。