ふと、さっきのさっちゃんの『みっちゃんは気付いていないかもしれないけど、
まっちゃんもちぃちゃんも、みっちゃんの事、大切に思ってるよ』という言葉を
思い出した。
…完全に、ありがた迷惑だったんだけどね。
まあ、これも、幼少時の復讐も結構入ってるからなぁ。別に、今のこいつらに
恨みは無いんだけど…
「…そういえば、なんで気付いたの」
本当に疑問に思ったのか、誠人が聞いて来る。
「明らかに童貞のさっちゃんにしちゃ、なんか手慣れてると思ってね。甘いんだ
よ、プロを舐めるな」
…まあ、私のこの、こいつらの前で必要以上に変なイメージを作らせてしまう
言動も…悪いんだろうな。あーあ、プロって言葉にものっ凄い喰い付いてるよ…
ていうか、逃げればいいのに、完全に『やらなければいけないもの』として受
け止めている時点で、こいつら本気で馬鹿だなあ、と思ってしまう。
「…仕方ないなあ…ま、今回だけだよ」
2時間経っても決まらなかったし、もう飽きてきたし、なんか怒りも風化して
来たので、そう言ってしまった。その瞬間、2人の眼が輝く。が。
「その代わり、3ヶ月くらい炊事洗濯掃除買い物宿題、全部任せるから。あ、弁
当もちゃんと作れよ。代金はその都度払うし、規定料金超えたら自腹だしね」
…ま、この位にしてやるか。
思考停止状態から脱したのか、今になって『マジっすか!?』と声を揃えるが、
3択よりもマシだと踏んだのか、渋々納得し始める。
ま、これでこいつらも将来1人暮らしする時の修行にもなるだろ。
いつまでも、3人でいられる訳じゃあ、無いんだし。
―――事実、さっちゃんが加入した事で、あんまり変わりはしないけれど、何
かが変わってしまったような気はする。
悪い事じゃ無い。けど、本当は…
…3人でいる事が、永遠だと思っていた。
本当は、こいつらが嫌いだったのか、もうわからない。
けど、大切な家族、と言い切れるこいつらが、今は一番大切な人ではない、と
いうのはわかる。
きっと、こいつらもそうだと思うけど…
「…なんか、複雑」
ぽそ、と呟いた言葉は、誰にも気付かれなかったようだ。
もう一度脚を組み替えて、真剣に当番を決めるこいつらを見るのだった。
「あ、宿題は深幸じゃなきゃヤだからね」
『…はーい』
終
403 :
377:2005/11/07(月) 10:37:43 ID:RLgJX3Q0
はい、こんな感じです。
因みに上の人の『青臭い高校生カップル云々』を見て勝手に作った話ですので、
適当にタイトルを青カプで書いていてしっくり来なかったので、新しい話を書いて
赤カプ→白カプ→黄カプ→この橙カプの話になっただけなので、深い意味は
ありません。
脳内設定漏れ漏れ厨を切ってくれて乙
405 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 14:41:45 ID:1THPqpSK
377さん久しぶり。
面白かった〜。気弱女王ミッキー萌えW
ところで数字板で誠人+深幸×さっちゃんを書く予定はありますか?W
ageちゃったスミマセン
携帯だから油断した…
非常にヨカタよ〜やはしおもろいです
さっちゃん好きだ
>>404 そういう褒め方はちょっと・・・書き手さんも内容についてのレスの方が嬉しいんじゃない?
377さんを待ってた甲斐があった…GJです!!
>377さん また読めて嬉しいです。
欲を言うと「館もん。」の続きも気になってます・・・
読みたくて検索かけたりしてたよ!
>403に反応して某学園義姉妹ものを思い出した負け組がここに一人…
軽く過疎化してるのでいきなり投下してみる。
>>412 + +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
ワクテカ待っていた413(他、多数)の首が伸び切ってしまった件について
412は誤爆じゃ……ないよな?
てかフツーに誤爆だと思ってたよ
投下してみるっていいつつ投下してないし
416 :
412:2005/12/04(日) 05:23:11 ID:o5VV9P0q
待っててくれた413、スマソ。誤爆じゃないです。
あのレスの翌日パソがぶっ壊れてやっと昨日新しいの買えたorz
当然データも全てふっとんだので投下まで一週間くらいかかるかも・・・
もう需要ないかもしれないけど、頑張って書き直します
416ガンガレ!
ワクテカしながら待ってます
創作の参考までに男性におききしたいんですが、
女性の身体(性器含む)を好きなだけ触っていい
シチュエーションになったら、どこまでなら「さわるだけ」で
がまんできますか? 女性が感じてても、入れないで我慢できますか?
自分のは入れないで、女性を指でイカせるのって、全然楽しめないことですか?
それとも、何らかの形で、満たされますか?
>自分のは入れないで、女性を指でイカせるのって、全然楽しめないことですか?
自分の指で、自分の目の前で女性が気持ちよくなってくれるってのは素直に嬉しいです。
その反面、ある意味一種の征服感さえも感じられて、個人的にはそういうの、とても好きですね。
他人を逝かせるのって、やっぱりすごいことだと思うんですよ。
「うーむ俺今すごいものを見ている、すごいことをしている」と感動します。
立て続けに逝かせることに成功すると、感動もひとしおですね。
音ゲーでフィーバーをキメた時に近いと言えば近い(随分な例えだな)。
ただ、そういうのは頭でセックスをしている訳で、
挿入みたいな分かりやすい触覚的な快楽じゃない。
それに、男は射精すれば客観的に「逝った」と分かるけど、
女は外からではあまり分からない。
あえて女を逝かせようという志のある男でないと、
途中で、やーめた、となってしまうケースも多々あります。
だから、女が指で逝く感覚が具体的にどんなもんなのかを
丁寧に書かないと、男にとっては何が何だか分からない、
という可能性はなきにしもあらずです。老婆心ですが。
>>420 あ、いつの間に。お疲れ様です。投票しました。
423 :
418:2005/12/06(火) 02:01:07 ID:WY8aFM1t
あ、なんかすごいことになってる。
なるほど・・・最後まで入れない・・本番禁止でも・・・その・・・耐えられるモンなんですか?
「入れない」と言う意志があれば。。
奉仕好きの男性はいるんじゃないかな?
425 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 19:17:20 ID:UOoevIsv
☆
「頭でイク」と「身体でイク」
そしてその両者が、その互いを盛り上げる。
男としては当たり前なんですが、女性としては?
……いや、当たり前だと思ってきた自分がいるんですが、これを機会に
確認をばw
当たり前だと思いますー
そして、頭では否定してるのに、
身体だけイカされちゃうのもおいしいよなー とか思っているのがココに(挙手
>>426 頭でイケて体がイケない人や、体でイケて頭でイケない人もいます。
他人が絡む、絡まない、という基準が入ると、さらに複雑になります。
男も女もオナニストは少なくないようですし。理由もいろいろ。
全部同時にイケないと、セックスの時にイケないのでとても困りますね。
(もちろんその分、全部同時にイク時の感覚への憧れも強いです)
なにこのすれ
おんなのこでも感じるえっちな小説を、
スレ住人が切磋琢磨して投下するスレ。
過去形だけどな
女の子が感じるかどうかはわかりませんが、オリジナル作品投下してみますね。
まだ完成には至らないのですが、割と長くなるので途中までです。
残りはまた後日投下します。
その日のことはよく覚えている。
1999年の4月の第3日曜日。
誤訳だと判明したノストラダムスの大予言が、まだ一部の人間に信じられていた頃だ。
かく言う私もその一部の人間の一人だった。
当時、私は大学に入学したばかりで、地元から離れての初めての一人暮らしに対して、
楽しいというよりも寂しいという感情を抱いていた。
だから、同じ大学に通い、同じ町で先に一人暮らしを始めていた幼馴染のアパートに、
毎日のように遊びに行っていた。
彼の名前は日高悟。3つ年上の彼を、私はさとにぃと呼んでいた。
私は幼い頃から彼が好きで、休みになると家に行ってはよく遊んでもらっていた。
学校に上がってからは勉強も教わるようになり、ますますその気持ちは膨らんで行った。
けれど、高校2年生の冬、バレンタインデーに思い切って告白したときに、私の恋は終わった。
私は既にそのとき、彼に彼女がいるという事実を知らなかったのだ。
その失恋の後、なんとなく顔を合わせるのが辛くなって、徐々に疎遠になっていたのだが、
私の志望大学が奇しくも彼の通う大学と一致した。
再会したときの彼は、驚くほど変わっていなくて、胸の奥底の切ない気持ちをくすぶらせたが、
もう胸を締め付けるほどの強い思いはそこにはなかった。
私はただ、幼馴染のお兄ちゃんとして、彼を頼りにしはじめただけだった。
だけど、運命のその日。
私を玄関先で迎え入れた彼は、こう言った。
「お前、女らしくなったな。」
そのときの私は、胸元を強調するキャミソール、その上にカーディガンを軽く羽織っただけ、
下はジーンズという格好だった。
多少高めだったけど、思い切って買った、結構気に入っていたキャミソールだ。
胸の小さな私が着ても色気は出ないと思うけれど、デザインは可愛いのだ。
私は多少顔がにやけるのを感じながら、彼の胸板に拳を押し付けた。
「やっとわかったのぉ? あたしの魅力が。」
「いや、別にそういう意味じゃねえけど。」
「ふーん。ま、さとにぃには彼女いるもんね。」
軽く不満げに放った私の言葉に、彼が少し眉をひそめた。
その理由は私にもわかっていた。
彼女がいるのに、日曜日にデートもしないでアパートに一人でいる。
しかも、妹のような存在とはいえ、一応年頃の女である私を部屋に上げるなんて、
彼女との関係が上手く行っていればありえないことだった。
「上がっていい?」
答えを聞く前に私はミュールを脱ぎ始めていた。
そのときの私は、彼の複雑な気持ちにちっとも気付いてなんかいなかった。
彼の部屋は男の部屋らしく、余計なものがほとんどなかった。
万年床の香りが漂うベッド。冬にはこたつに変わる小さなテーブル。洗濯物。その他最低限の物。
毛が固めな絨毯に腰を下ろして、私は、焼いてきたクッキーを渡したりしながら、
いつものように他愛のない世間話をした。
――――と、思っていた。
この日のことはよく覚えているのに、なぜか会話の内容だけはすっかり忘れてしまっている。
それでも、何か彼のことを怒らせたのだという意識だけは残っているのだけれど。
少し離れた場所で寝転がりながら私の話を聞いていた彼の声色が変わった。
「お前、自分が挑発してるってわかってる?」
「へ?」
彼の鋭い眼光が私の視界に入る。
その表しようのない冷たさに私は少したじろいだけれど、言い返す気力が萎えたわけではなかった。
「挑発って何よ?」
「生意気なんだよ、お前。男の前でそんな態度とって無事で済むと思ってんの?」
「な、何よ。無事じゃなかったら何なのよ?」
「それ以上余計なこと喋ると……襲うよ?」
『襲う』という一言に、私の心臓は強く反応を示した。
けれど、私はまだ油断していた。
今まで何度も彼の部屋に来ているけど、彼は私を女として見たことなんて一度もない。
そう思い込んでいた。それまでは手以外の体のどこにも触れられたことが無かったから。
男性経験の乏しい私は、部屋で男女が二人っきりになれば、男なんてすぐに女を襲うものだと思っていた。
だけど、さとにぃが私に触れもしないのは、私を女として見ていないからだ。
そのことに少し残念な気持ちも無いわけではなかったけれど、
おかげで私は安心して彼を頼ることができた。
だから、迂闊にも喧嘩を売ってしまったのだ。
「襲えるものなら襲ってみれば良いじゃない。どうせ本気じゃないでしょ? 怖くないもんね。」
その言葉を聞いた彼の行動は素早かった。
気が付けば、私の小さめの胸は両方とも、彼の手のひらにすっぽりと包まれていた。
後ろから私を抱いた格好の彼は、背中に胸を押し付けながら、私の耳元で囁いた。
「本当に良いの?」
私が誰にも触らせたことのない胸を容赦なく揉みながら、良いも悪いもないものだ。
立ち上がろうとした両手を絨毯に押し付けたまま、私は動けなくなっていた。
彼のことは勿論好きだったけど、胸を焦がすほどの恋心なんてもう抱いてない。
それに、私の理想のタイプの顔なんかじゃ全然ない。
初めての経験がこの相手……? そして今? 私は悩んだ。
だけど、そのときの私には、ノストラダムスの大予言が思い出されてしまっていた。
もし数ヵ月後、人類が滅亡することになったら……?
セックスも経験しないで死んでしまうのは嫌だ。
18歳だった私は、初体験に対してかなりの好奇心を持っていた。
恐らく同年代の子は大抵そんなものだと思う。
高校時代の友達だって、恥ずかしそうにきゃーきゃー言いながらも、
様々な妄想を膨らませていたのだから。
このように思考をめぐらせていたのは、ほんの数秒だったと思う。
私はただ黙ってうなずいた。
彼の吐息が耳元に、頬に、首筋にかかる。熱い。
なんとも言えない感じが体中をかけめぐる。のちにこれが快感なのだと私は知ることになる。
とにかく、怖かった。
初めての経験に対する不安もあるのだが、それ以上に、よく知っているはずだと思っていた幼馴染の、
意外な一面を見ていることが一番怖かった。
やはり彼も一人の男なのだと、今更ながらに思い知らされた。
きっと私の薄い胸では、心臓の音まで彼の指先に伝わってしまう。
さすったり、揉んだり、様々に私の胸を服の上からもてあそぶと、
おもむろに彼はキャミソールの下から手を差し入れて来た。
冷たい感触が直接私の腹部に当たる。
四月の空気はまだ冷たく、彼の手も冷え切っていた。
私は焦った。もう脱がされてしまう……?
「い、いや……。まだ駄目……。キスもしたことないのに……。」
泣きそうな声で私が頼むと、彼は私の体を自分の膝の上に乗せながら、そっと床に横たえた。
そして、徐々に顔を近づけてきた。
こういう場合、目は閉じるべきなのだろうけど、私は怖くて目を閉じられなかった。
すると、彼の口が開いているのに気付いた。何故……?
思わぬ事態で、私は混乱していた。
私の唇に到達すると、彼は強引に私の口を開かせ、ねじ込むように舌を入れてきた。
目の前が真っ赤になった。私は強く目を閉じていた。
口内に侵入する異物が嫌で、私は舌を動かして排除しようとしたが、それはますます暴れ出した。
想像していた初キスの夢は脆くも崩れ去った。優しさの欠片も無かった。
それはただ、私を支配しようとするだけの力任せのキス。
強烈な印象に、私は勘違いしてしまった。
彼がキスと呼ぶのはこれくらいの濃厚なものなのだと。
ただ唇と唇を重ね合わせるだけのものはキスではないのだと。
無知というのは本当に恐ろしいものだ。
口を離すと、彼は私の頬を撫でながら荒い呼吸をした。
「初めての割には随分積極的だな。応戦してくるなんて。」
その瞳が私を軽蔑しているような気がして、いたたまれなくなって私は目を背けた。
違うとはなぜか言えず、私は身を縮めるだけだった。
「それじゃ、約束通り見せてもらうよ。」
先に私の背中まで手を入れ、彼は器用にブラジャーのホックを外した。
そして、するするとキャミソールがめくり上げられていく。
ほどなく彼の目の前に私の胸が晒される。
「小さいよね……恥ずかしい……。見ないで……。」
それで見ないでいてくれるとは思えなかったけれど、私は小さな声で嘆くように言った。
首元にまでキャミソールは押し上げられていて、その上に更にブラジャーのカップ部分もあった。
だけど、完全に脱がせるつもりはないようで、どちらも肩に紐がかかったままだ。
「うん。まあ、確かに。でも、形はきれいだよ。」
パッドを入れてごまかさなければならないほどの、ただでさえ小さい胸。
寝た状態ならほとんど膨らみも潰れて形もなくなってしまっているというのに、彼はそう評した。
寒さのせいでぴんと立っている小さな乳首。
その周りに円を描くように指先でなぞったり、軽くつまんだりしながら、彼は遊んでいる。
私は息を殺して、されることにじっと耐えていた。
気持ちよさなんて無かった。ただ、先の方がじんじんと痛いだけだ。
痛みに耐える私に、彼が救いの一言をくれた。
「舐めても良い?」
指で触られるから痛いのだ。
柔らかい舌で触れられれば、痛くないかもしれない。むしろ気持ちが良いかもしれない。
私は彼の言葉にすがった。
「良いよ。」
濡れた感触が当たった瞬間、痛みが消える気がした。
乳首を熱い口内に含まれると、思わず私も小さく声をあげてしまった。
けれど、軽く唇で挟まれるのが痛い。
私の顔はゆがんで見えるのだろう。彼は楽しそうなのだが、痛くてたまらない。
「噛まないで……。舐めて……。」
たまらず自分からお願いしてしまった。
彼は意外にも素直に私の頼みを聞いてくれた。
乳首や乳首の周りだけでなく、胸全体に舌をはわせてくれる。
触れられた場所に血流が集まってきて、熱くなってくる。少しかゆみも感じる。
私はもっとしてもらいたくて、半分は演技も込めながら、喘ぎ声を漏らし始めた。
初めてではあるけれど、案外自然に高めの声が喉の奥から流れてきた。
「ひっ……。」
痛みが走って、思わず息を吸い込んでしまった。
彼がまた乳首を唇を使いながら噛んだのだ。
そして、舌先を使って傷口をさするかのように撫でる。もう片方の胸は手でこねながら。
じんわりと湧き上がるような快感に、私は身をよじらせながら、喘ぎ続けた。
しばらくそうやって私の胸を楽しんだあと、彼は私のジーンズのチャックに手をかけた。
けれど、急に怖くなった私はその手を押さえ、必死に抵抗した。
「あ、あたし、この下、ストッキングだからっ! 脱がしにくいでしょっ?」
咄嗟に出た言い訳に、我ながら呆れた。
スカートでもないのに、ストッキングなんてはいているわけがない。
大体、スカートのときでさえ、生脚が多いのに。
だが、彼の反論は私の予想の斜め上を行っていた。
「そんなの破っちゃうから関係ないよ。」
私の脳裏に、ストッキングを引き裂かれて犯される自分のイメージが浮かんだ。
そこまで強引に奪われるのは、少し憧れるかもしれない……いやいや、そうではなく。
私は更に抵抗を続けた。
「やっ……だ、だめだよ……。やっぱり……。彼女に悪いでしょ?」
「ここまでやっておいて今更だろ? 最後までやるぞ。」
「そんな……。処女だから、きっと簡単に入らないよ、無理だよ。」
「ぐちょんぐちょんに濡らせば大丈夫だって。」
それくらいまで感じさせてやるとほのめかされて、私の胸は躍ってしまった。
体では弱弱しく抵抗する私を押さえつけ、彼は優しく胸やお腹の辺りを撫でた。
「まだ初めてだから感じにくいだろうけど、こうやって愛撫を加えることで
シナプスが形成されていくんだ。」
理系の彼は、文系の私にはあまり馴染みのない言葉で説明した。
私の頭の中では、テレビで見た神経細胞のCG図が浮かぶ。
彼の言葉の一つ一つがエロチシズムを持っているように感じた。
胸の鼓動が収まらない。むしろ激しくなっている。
「でも、やっぱりイヤ! コンドーム買ってきてくれないと、絶対脱がない!」
私はとっておきの理由を言った。
浅はかな考えだったけれど、こう言えば諦めると思ったのだ。
彼のアパートからは薬局もコンビニも少し遠い。自転車で10分ほどかかる。
そんな手間をかけてまで私と今したいだろうか?
「くそ。俺の部屋にないの知っててそれ言ってんのかよ。」
その台詞と共に彼の愛撫が止まった。
私がほっとしたのもつかの間、彼は立ち上がると、身支度を整え始めた。
幼い私はやはり男と言うものをわかっていなかった。否、日高悟という人間をわかっていなかった。
彼は一度やると決めたことは、たとえどんな障害があろうとも、最後までやり抜く人間だった。
「そのまま待ってろよ。すぐに行って来るから。」
そして、私の頭をぐりぐりと撫でると、頬にキスをした。
「逃げるなよ?」
真剣な眼差しで見つめられ、私は息もできないままうなずいた。
しばらくすると、彼が外から鍵をかけた音が聞こえ、足音が遠ざかる音が聞こえた。
私は熱くほてる裸のままの胸を両腕で抱えながら、ベッドの脚にもたれかかった。
(続く)
続き期待!(*゚∀゚*)
ぺたんこと道程の言い訳に禿萌え
444 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 22:01:04 ID:4jLVMTmk
ほ
も
446 :
裏方:2006/01/16(月) 17:43:43 ID:8pd1zggo
上記 418,420 の流れでスタートした緊急アンケート(男性のみ)、締め切りました。ご協力ありがとう御座いました。
女性の身体(性器含む)を好きなだけ触っていいシチュエーションになったら、どこまでなら「さわるだけ」でがまんできますか? 女性が感じてても、入れないで我慢できますか? 有効投票:25
1 いじってイかせてしまっても余裕で我慢できる 15
2 ‥‥正直さわりはじめたら止まらん気がする 5
3 胸までならなんとか 3
4 唇までならなんとか 1
5 下半身に触れるとこまでならかろうじて 1
自分のは入れないで、女性を指でイカせるのって、全然楽しめないことですか? それとも、何らかの形で、満たされますか? 有効投票:15
1 それなりに満足 11
2 それだけで十分と思うことがある 4
3 逝かせるだけじゃつまんない 0
縮刷版
ttp://www2.gol.com/users/kyr01354/bbsstory/ に以前のアンケートとともに保管済みです。
粗チンを晒したら恥かくだろうし触るだけで満足でつよ(;´Д`)
448 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 00:24:19 ID:MykilWnD
ほす
保守
お風呂のお湯のなかでのラブラブエッチなんか読みたい
451 :
倫:2006/03/02(木) 20:49:36 ID:wlX416vl
んぁ?
どしたの、電話かかってきた?
きゃ、ちょ、待ってっ、入ってこないでよっ、服にシャワーかかっちゃうよ!?
待てないとかそんなこと、ぃわないでよぉっ…
ふぁっ、やぁ、まだ泡落ちてないよ…
舐めたら苦いってば。
ねえ?
ほーら顔に泡ついちゃった。…ぁあっ!
ひゃ、だめだってそんなと、こ…あーもぉさっきやっと全部流したのに…
あ、はっ…かき混ぜないでえ…
くうっ…
あっ、やぁっ、やぁぁっ、…
ぁああああああっ…!!
もうっ、ばかあっ!
突然だし!さむいし!
シャワー出しっぱなしだし!
服くらい脱いで入ってきなさいよジーンズまでびしょぬれでどうすんのっ!
全部洗濯機入れてきなさいよっ!
乾くまで明日は外出しないからね!
うーんご期待に添えたかどうか…
452 :
倫:2006/03/02(木) 20:50:20 ID:wlX416vl
…「お湯の中」…!!!!
寝言乙
つ認定
つ「岡本倫・三級」
ゆらゆら、ゆらゆら、
お湯の中で浮いてる私のお尻の下には、あなたの太ももがある。
少しチクチクするから最初の頃くすぐったかったけど、もう今はすっかりその感触に慣れてしまった。
後ろ向きによりかかっている私の背中に、あなたの心臓の鼓動がはっきりと伝わってくる。
ドックン、ドックン、
まぎれもなくそれはあなたが生きている証。大好きな人が、夢じゃなくすぐそばにいるという事実。
でも背中以外でも、私はそこにいるあなたを感じることが出来る。
ちょうど今、私のはざまのところに当たってる硬いもので。
心臓の鼓動とシンクロするように、それは脈動をくりかえしている。
中間部分が入り口の部分に、先端のほうがちょうど私のクリトリスに当たっていて、
それはおだやかな刺激となって、私の背中を微弱電流のように駆けのぼる。
別に私の胸を触ることもなく、首筋にキスするわけでもなく、
ましてや私のほうから甘える言葉を口にすることもないのに、
私がその位置に座るとすぐにその主張は始まる。
いつでも。
最初は柔らかくあたっていたものが、今はすごく固い存在となって、あなたの意思をさりげなく示す。
この瞬間、私はいつでもうれしくなってしまう。
今、あなたは私を欲しがっている。そう実感できるから。
急にあなたの顔が見たくなって、浴槽の淵に手をつき、向かい合わせの位置に座りなおす。
ちょうど先端が私のぬかるみにあたるようにして。
その状態で私がじっとあなたの目をみつめると、あなたはきまって恥ずかしそうにする。
いたずらを見つけられた子供のように。
それはさっきより硬くなってさらに上を向き、入り口の上のほうに強くあたってる。
わたしのほうは完全にぬるぬるになっていて、そのままなんの抵抗もなく受け入れそうな状態。
でもあなたはひざを立てて、私のわき腹を両手でつかみ、少し私を上に持ち上げる。
あたっていたものは遠くに行ってしまう。
希望を叶えられなかった私は、しかたなく目の前の頭をつかみ乳房を押し付ける。
唇と舌がゆっくりと乳首の周囲を散歩し始める。でも決して乳首に触ることをしない。
延々と続く二重の責め苦の前に、さらに強く胸を押し付ける。触って!
乳首を捉えた唇と舌がゆっくりと回転を始める。ほんの少しで、私は我慢ができなくなる。
はざまから激しくあふれ出る粘液とともに、私の理性は吹き飛んでしまっている。
「ねぇ…… ねぇ…… 入れて……」
無言の力強い腕が私を持ち上げ、同時に後ろ向きにしようとする。
うながされるまま、私は浴槽の壁に手を突き後ろにお尻を突き出す。
両手が私のお尻をがっしりとつかむ。
硬いものが私のはざまにあてられ、こすりつけるように動く。
淫らな音が聞こえるように、私をじらすように、わざと。
待つことのできない私は片手を伸ばし、それをしっかりつかんで、
性急にうずく場所に押し当てて、引き寄せる。
グッ。
そんな動きを待っていたかのように、入り口をかきわけ侵入が始まる。
「アッ!」意図しない声が歓喜とともに口から飛び出す。
崩れそうになる体勢を保つために両手を壁につけ、必死で体を支える。
押し広げるようにじわじわと奥へ。
そして一番奥までたどりついたとき、私はやっと安堵の息を漏らす。
私の欲しかったものを得た瞬間に。
右手を壁から離し、腰に当てられたあなたの右手をつかむ。
その瞬間あなたが大きく腰を動かし始める。
わたしの中のものが暴れ、様々な快感が中のあらゆる場所からもたらされる。
声を我慢することなんて出来ない。大声で私はあられもない言葉を叫ぶ。
激しく打ち据えられる腰の動きと、肉のあたる卑猥な音と、
そして合間に聞こえるネチャネチャという響きと……
あっというまに私はリミットを超え、イってしまう。
その収縮に呼応するように、私の中のものもさらに固くなって、爆発に近い射精を始める。
その動きを感じて、また私の奥で二度目のうねりが始まる……
460 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 15:49:34 ID:ZziYovoe
さすがに落ちそうなので保守age
あー夏目さんの続きとさくらちゃんの続きが読みてえ。千佐子さんのもー。
自分で盛り上げようと思ってもこのスレは許容範囲が結構厳しいので無理なのが残念ですぜ。
保守
463 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 23:58:41 ID:CzFRyPch
age
464 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 03:39:20 ID:GNwfq90M
保守
377さんの話が好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ
職人さーーーーん ヽ(`Д´)ノウワァァァン
468 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:25:51 ID:iinAycrE
下着の線が浮いて来ないってことは、
パンツはいてないんだよ
スレ違いsage忘れごめんなさいorz
ここってサイトも紹介しておk?
473 :
470:2006/04/29(土) 19:32:39 ID:AAPCrS5T
>>473 「縛」読んだよ。なかなか良かった!
近親相姦ものがOKな人なら楽しめるんじゃないかな。
ほ
476 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 13:55:10 ID:X7JpNoKr
あげ。
477 :
377:2006/06/06(火) 13:38:49 ID:8QoKCwAC
お久しぶりです、投下します。
普通の馬鹿×ズレた馬鹿です。
好きです。
あなたが好きです。愛しています。あなたが望むなら、なんだって。
「津田お前、実は俺の事果てしなく嫌いだろ?」
「なんでそう思うんですか?私の愛を信じていませんね?」
くすくす笑って、この人がきっと、一番嫌いであろう表情をして、本音を吐く。正
直な所、この人にウソを付いた事なんて、殆ど無い。
にこー、と、自分的にはとびっきりの笑顔、この人―――私の恋人、2歳年上の三
島大地さん―――的には、ふてぶてしい笑顔で、頬にキスをする。
「…ウソくせぇんだよ、一事が万事、全部」
ごしごしと頬を拭って、私を押し退ける。あら酷い扱い。
「ウソ臭いですかね。私の心は、こんなにも三島さんのものなのに」
…物凄く、胡散臭く見えているんだろうなあ、と、自覚はしている。でも、本当の
本当。ウソなんて言ってない。どうして、わかってくれないのだろう。どうして、こ
んな態度なんだろう、私も。直す気は、さらさら無いけれど。
「何度も言わせんなよ、お前、すっげー成功率低そうで高い詐欺師みてぇだもん」
「ひっどい言い様ですね。あーあ、泣いてしまいそうです」
「お前、泣いた事があるのか?」
…あるじゃないですか。ていうか、見たような気がする。確か、初めてエッチした
時…私、初めてだったから、痛くて、怖くて泣いたような…
首を傾げる。けれど、その仕草は別のものに取られたようで。
「だろ?な?お前ってそういう奴だよなー…なんで俺と付き合ってんの?」
ううわ、酷い。酷過ぎる。ていうか、私の物言いよりも、絶対に三島さんの方が酷
い事言っていると思うんだけどな。でも。
「三島さんの事、好きだからですよ」
そう言った。だって、理由なんてそれしかない。そりゃ、中途半端に出来のいい顔
も、せっかちでうっかり屋で間抜けな所も、口悪いけど、基本そんなに頭が回らない
から、たまに悪口が悪口になってなかったりする所も。一応理由になるけど、結局は
二文字でカタが付く。
それなのに。
「なんですかその、宝くじ1等が当たったと思ったら、去年のだった、みたいな顔」
「お前のその例えがもうむかつくなぁあ!」
「きゃー、いたーい」
ごりごりごり、と、梅干を喰らう。が、その悲鳴は完全棒読み。手加減してくれて
るのかどうかは知らないけど、そんなに痛く無い。その割に凄く必死な顔しているか
ら、多分私に梅干はそんなに効かないのだろう。
少しだけ優越感を味わいながら、思い切り梅干の手を払い除けて、逆に三島さんの
顔を掴む。驚いて目を見開くその顔は、二時間サスペンスの犯人みたい。私は笑って
キスをする。
「っ……!」
途端に、三島さんの顔は真っ赤になる。可愛い。こんな顔も大好き。全部が大好き。
あはは、なんだか、キスしたらエッチしたくなっちゃった。
そのまま、私は三島さんを押し倒す。大丈夫だよね、まだ真っ昼間だけど、三島さ
ん一人暮らしだし。結構節操なしだし。
「っ、つ、津田!?」
「はぁい、ふぁんでふか?」
元気に、慌てた感じでキス攻撃第二弾を中止させる。でも、鼻を掴むのはやめて欲
しいな。
「お、お前な、すんのか?なあ、なんでこの状況で!?」
…心底わからない、みたいな顔をしないで欲しい。
「この状況と言われましても、愛する人と密着したり、口吸いをしたりすれば、身体
を重ねたくなるというのが自然の摂理ではございませんこと?」
「言い方だけ古風だな!合ってるかどうかもわからんけど!!」
更に体重を掛け、結局カーペットの上に寝そべる三島さんの上に乗るような形とな
ってしまった。大好きな人とくっついていられるなんて、こんな幸せな事は無い。私
はわざと胸を押し付けるようにしたりする。
「…三島さん、あの…」
ぎゅっ、と、しがみ付く。したい。エッチしたい。キスしたい。ずっと、抱き締め
ていて欲しい。そんな欲望ばかりがどんどん増殖していくけど。正直、そのものズバ
リして欲しい、と言うのは恥ずかしい。だから、なんとなくそういう状況に持ち込む
事にしているのだけど…今日は、駄目かな…
駄目、なのかな。じゃあ、しつこくしたくないな。そう思って、離れる。そして、
じっと三島さんを見た。
「な、なんだよ」
「いいえ、私に押し倒されるくらいじゃ、コウキには到底勝てませんよ」
いつもに戻る。ていうか、こっちの方が楽。でもって三島さんは顔を真っ赤にして。
「か、勝てるか!今からボクシング初めて、一生掛けても勝てない自信あるわ!!」
と、本気で突っ込んでくれる。うーん気持ちいい。
「いえ、かつーんの方です」
「言えてねぇよグループ名!ついでに誰だ!ていうかどれだ!?」
「ハゲです」
「ハゲ言うな!それよりも何で、どうやったら戦えるんだよ!!」
ファファファファファ、と、どっかのボスみたいな笑い声を出す。うん、ちょっと
エッチな雰囲気は完全に消し飛んだ。
「嫌ですね、本気で戦う気ですよこの人…きゃー」
突っ込んだ私にブチ切れたのか、今度は私が押し倒される形となる。元々、結構な
体格差もあるから、私がこの人に勝てる訳が無いんだけど。
「こんな時まで棒読みかい!」
…きゃー、が気に入らなかったらしい。わざとだけど。
「…さかってますねー」
「さかるか!お前如きに!!」
あらあらあら、酷いお言葉。私を乙女から女にしたの、三島さん本人なのに。
「…じゃあ、私にはもう、興味無いんですか?」
もしかしたら、と、大分不安になって、聞いてみる。と。
「そうかもな」
と、意地悪く呟いた。あ、そうなんだ。
「そうですか…」
なんだか、凄く残念。もう、三島さんとキスとかエッチとか、出来ないんだ。愛し
て貰えないのか…
ずーん、と、予想以上のショック。なんだか、悲しい。泣いてしまいそう。
「…津田?」
私は三島さんの身体を押しやると、じっ、と三島さんのキョトンとした顔を見る。
興味が無いという事は、もう、こんな風に近くで顔を見る事も、お家に来たりする事
も無くなってしまう。なら、せめて顔だけでもしっかり記憶しないと。よし。
「帰ります。今までお世話になりました」
「はい!?」
立ち上がる。あれ?なんでそんなに驚くのかな。
「ちょ、え、ちょ、ちょ、ちょ…」
なんですか、ちょて。口をぱくぱくさせて、顔色が悪くなって、立ち上がった私の
腕を掴む。立ち膝で。うーん、中途半端。
「どうしたんですか?三島さん」
「え、え―――っ、て、だって、お前、ついさっきまでさかってぬとかさかってくと
か、言ってたんじゃねぇの?なんで、おま、急に帰るって…」
あれ?どうしたんだろう?興味無いって言ったばかりなのに。私は首を傾げる。き
っと、表情はいつもと変わらない。もう、そういうものだしなぁ。津田家家訓・常に
優雅に冷静であるべき、ともあるし。
「だって、三島さんはもう、私に興味が無いって言ったじゃないですか、そのアヒル
口で」
「っ、アヒル口は余計だバカタレ!あのな、お前、だから、俺は―――」
…一人でわたわたと、真っ赤になったり真っ青になったり身体を動かしたり。
可愛い。ああ、やっぱり私、この人が大好きなんだな、って思う。見る度、知る度、
好きって気持ちが溢れて来る。だから、悲しい。
もう、この人は―――
「あああああもう、負けだ負けだもう!あーも、わかった!さかってる!さかっとる
わ!お前で年中発情しとるわ!これで満足か津田ぁ!!」
…アレ?
何故か、何度も瞬きをする。
「あれ?あ、きゃー」
ぐっ、と、身体を引っ張られ、倒される。倒れた先は、三島さんの腕の中。ああ、
びっくりしたぁ。本気でびっくりした。
「…ったく、お前は本気で腹立つのな。絶対俺に勝たなきゃ、気が済まんのか?」
「はい?」
…ごめんなさい、三島さん。言っている意味が、よくわからない。でも、本当に三
島さんって、こんな風に何を言っているのかがわからない時がよくある。今だって、
脳ミソフル回転しているけど、意味がわからない。
「三島さん、何を言っているんですか?」
ので、たまにはストレートに聞いてみる。けど、三島さんは苦虫を噛み潰した挙句
に飲んじゃったような顔をして。
「うるせ。何が興味無くすだ、お前以上の珍獣なんか、この世にいてたまるか」
「そうですか?珍獣具合なら、私よりも三島さんの方…」
ぐ、と、かなり強引に、強くキスされる。なんだか、攻撃みたい。だけど、嬉しい。
だって、キスしてくれている。大好きな三島さんが。
「……」
しばらく、ずっと身体を押さえ付けられて、身動きも取れないままキスをされ続け
る。時折舌を吸われたり、口の中、色々な所を舐められたりして、どんどん私の腕を
握る手の力が強くなって来て。ドキドキする。
「…ふ、は…」
やっと離れたと思ったら、なんだか挑戦的に睨まれて。
「お前の減らず口止めるの、こうするしかねぇんだからな」
真っ赤な顔して、本当にこの人、何を言っているんだろう?でも。
「とりあえず、まだ私に興味があって、さかってくれているという事でよろしいので
すね?」
にや、と、口の端だけを上げて、言う。
「追い討ちかい!」
ずびし、と、チョップされた。
「普通に痛いじゃないですか」
「痛くしてんだよっていうか余裕だな!」
呆れたように、参った、と、降参のポーズ。何に勝って、何に負けてしまったのか
はよくわからないけど。
「三島さん、LOVE」
親指と人差し指でハートマークを作る。親指を上にすればピーチ。昔、こういうの
アニメでやっていた気がする。どうでもいいけど。
でもって、私の愛を受けた三島さんは。
「俺、何から何までここまでむかつく物体、初めて見たわ」
と、今にも私を殴りそうな勢いで拳を握り締めているのだった。むかつくかな、私、
これを三島さんにもして欲しいんだけどなぁ。
「…あ」
また右腕を掴まれ、引き寄せられる。せっかく作ったハートが崩れちゃった。
「三島さん、私のハート…」
「うるせぇな、黙ってろ、もう」
少しだけ乱暴に押し倒される。覆い被さるような形で、私を見下ろしている。あ、
この時の三島さんも可愛い。けど、ちょっと悪戯っぽい感じで笑って―――
「こっから、無しな。余計な事考えて、口に出すな。俺の事だけ考えてろ」
「…私はいつだって、三島さんの事、考えてますけど」
「っ、だから黙ってれ。俺だって、お前の事考えてるから…一々言うな、言わせんな」
顔、真っ赤。耳まで赤い。
―――嬉しいな。言葉で伝えてくれている。私と同じように、三島さん、私の事考
えてくれてるんだ。
「はい、嬉しいです」
…今度こそ、本当に泣いてしまいそう。
「お前は、本当に言葉と面が合ってねぇなあ」
呆れられながら、言われた。
シャツのボタンを、ちょっと不器用に外される。
…エッチも、好き。キスするのも、されるのも、大好き。けど。
「しゃあねぇよな、こんなもん好きになった俺の負けだ」
恥ずかしい、でも、こんな風に言われたら、従いたくなる。何をされたって構わな
いと、本気で思う。
でも、負けだって言っているけど、私の方が先に好きになったのに。恋愛というも
のは、先に好きになった方が負けるって、そう聞いていたのに。
―――たぶん、初めて見た時から好きだった。
恋愛なんてした事が無かったから、慎重に慎重に考えて、告白した。
あっさりと許可をいただいて、付き合い始めて、もう一年近くにもなる。時が経て
ば経つ程、好きになっている。好きだから従いたくて、だけど、好きだからからかい
たくて。三島さんがよく言う、勝ちとか負けとか、そういうのじゃなくて。
「…お前、こういう色のブラとか、どこで買ってくんの?」
ぱちぱちと、指でストラップを弾く。色?と言われても…
「普通じゃないですか?」
「普通じゃねぇだろ。何色だコレ、随分渋い緑だな」
ホックを外される。胸、出てるのに…そんなにブラジャーの方を凝視しないで欲し
いな…
「クロームオキサイドグリーンファイアリーです。もう―――」
「は!?今なんて言った!?長ぇなぁ!!」
食い付きいいなあ。更に凝視する。くろ?おきさ?とかぶつぶつ呟いている。
「津田、もっかい。もっかい言って―――ぉぶっ」
「…下着よりも、私を見て下さい。それとも下着愛好者ですか?」
一言余計だったかもしれなかったけど、でも、なんとなくムカっとしたので、両手
で頬を潰してしまった。一瞬、凄く驚いたような顔をして、一瞬ちょっとだけ怒って、
でも、なんだか嬉しそうになって―――くるくる変わる表情が、とても愛しい。
「なんだよ、お前だってちゃんとそういう事言えるんじゃん」
…何が嬉しいのかは、やっぱりよくわからない。けれど、笑ってくれたのなら結果
オーライ…なのかな?
「ちょっと、安心した。お前っていつだってああだからな」
くくく、と、困ったように笑う。ああ、と言われてもなあ…そんな事を考えている
内に、私は裸にされてしまう。面倒臭そうに、三島さんも服を脱ぐ。
「……」
私は三島さんが脱ぎ捨てた衣類を手繰り寄せ、トランクスを失敬する。そして。
「津田?えーと、津田さん?」
私はじ―――っと、そのトランクスを凝視する。色は…プルシャンブルー…否、タ
ーコイズブルーかな?に、アイボリーの小花が散っている…随分と可愛い…
「あの、えと、あー」
じろじろと、穴が開く勢いで見る。見る。そして見る。
「…悪い、俺が悪かった。そりゃ、嫌だな」
がしがしと頭を掻きながら、投げやりに言われた。はい。誰だって自分よりも下着
に食いつかれたら嫌です。当然の成り行きです。ちゃんとそういう事、とかそういう
問題じゃありません。
「別に、いいですけどね。ただ、この家以外の…例えばアルタ前等で他人の下着を凝
視していたら、ただの変質者ですので、お気を付け下さいね」
「誰がするか!」
ぺし、と叩かれた。
「…お前さ、俺の事、ホントに好きなのか?」
何をするでもなく、ただ裸で抱き合う。エッチも好きだけど、この時間が一番好き。
どうも、これを言うとしょんぼりされるけど。
「好きですよ。好きだから、私からお付き合いをお願いしたんです」
「…信じて、いいんだよな?」
ぎゅっ、と、抱き締める力が強くなる。
「好きなの、俺だけじゃねぇんだよな?」
少しだけ、弱気な声。
「ええ、当然です。私は三島さんが大好きです。信じて下さい」
いつも通り、自信を持って、当然のように言う。いつもいつも、本気で言っている
のに、確認する必要なんか無いのに…
でも、今の言葉がとても嬉しかったから、私ももっともっと強くしがみ付いた。
「…布団、行くか」
そういえば、カーペットの上だった。お布団の方が気持ちいいので、移動しようと
三島さんから離れる。立たずに四つんばいのまま移動する。
「それは誘ってるのか?お前なりに」
「何をですか?」
「…だよなあ」
くく、と笑う。同じように這って来て、2人でお布団に横になる。と、三島さんは
いきなりお尻を触って来た。びっくりした。
「どうしたんですか」
「んにゃ、前から思ってたけど、さっき見て、やっぱお前結構いいケツしてんなって」
さわさわさわさわ、なんだかもぞもぞした動きで触ってくる。さっきって…あ、誘
ってるって、そういう事…なのかな。
「ん…じゃあ、こんな体勢よりも、さっきの方がいいですか?」
身体を起こし、じっと三島さんを見る。何度か瞬きをして、うん、と頷いた。よい
しょ、と、身体を起こして、お尻を向ける。
なんだか、静かな部屋に、唾を飲み込むような音が聞こえた。
「三島さん?」
何も触って来ないから、不思議に思って声を掛ける。なんだか慌てて『あ、ああ』
と言って来た。私は少しボーっとしてしまって、三島さんが触ってくれるのを待った。
「お前も結構、好きだな」
「う…ん、え、何がですか」
結構、強くお尻を掴まれる。けど、痛くは無い。梅干と同じかな、と思ったけど、
どうも気持ちがいい。見えないけど、なんだか物凄くお尻に視線を感じる。ドキドキ
するけど、なんだか、ムズムズする。身体じゃなくて、気持ちが。
「―――っ」
指が、触れる。お尻をずっと触っているものだと思っていたから、予想外だった。
そうだ、お尻とあそこって、陸続きだ。あれ、これっておかしい…?
「あ、ぅ、う…」
思考が、中断される。指が、中に入って来る。気が付かない内に、易々と三島さん
の指を受け入れるくらい、濡れてたんだ…急に、その事が恥ずかしくなって来る。そ
れでなくたって―――
「…あ…ん、んっ、あ、の、三島、さん…」
私、馬鹿だ。三島さんが喜ぶと思ってこんな事したけど、こんなの、あそこどころ
か、お尻の穴まで丸見えなのに。
「ん、どうした?」
っ、意地悪だ、返事しながら、私の中に、もっと深く指を差し込む。ぬるりと、も
っとして欲しいと、まるでせがむみたいに溢れた。それが太腿を伝って、きっと、三
島さんの指や手まで濡らせてしまったんじゃないかと、余計に恥ずかしくなる。
「あ―――やあ、っ、の、すいま、せん…あの、この格好、やっぱり恥ずかしいです」
…そんな事を言いながら。なんだか、スイッチが入ってしまったのか、身体はもっ
と三島さんの事を求めている。わかってる。けど、これはやっぱり、ちょっと―――
「ふーん、お前にも恥ずかしいってシロモノ、あんのか」
「…ありますよ。無かったら、大変です」
からかうみたいに言いながらも、身体をひっくり返してくれる。ああ、良かった。
と、思ったら。
「―――あ、あの、三島さん?」
脚を左右に開かされる。これはこれで、恥ずかしい。でも、まあ、さっきよりは…
まだまし、なのかな。
「んだよ」
ちょっとだけ、面倒臭そうな返事。
「…なんでもありません」
まあ、さっきよりは、と納得させる。はむ、と、なんだか食べられるような感覚を
覚える。そんな風に、あそこに口を付けられた。温かい舌が、入り口や中を舐め回す。
元々濡れていたからか、わざとなのか、その度に水っぽい音がして、余計に何も考え
られなくなってしまう。
「―――っ、ん…ん…」
恥ずかしい。気持ちいい。もっと、でも、恥ずかしい…なるべく声を出さないよう
に、口を噤む。三島さんは私の身体を…というよりも、腰を抱くようにして、顔をそ
こに押し付けている。溢れていくものが、全部啜り取られている。
次第に、頭がもっとボーっとして行く。だらしなく涎が流れて、声も我慢出来なく
なる。ふと、眼が合う。にや、と、笑ったような気がした。
「…もっと声、出せ」
濡れた口唇で、キスして来る。そんな事言われましても。
「そんなはしたない声出すなんて、恥ずかしいですよ」
最早、病気なのかもしれない。一々言い返してしまうのは。
「…言ってろ、ボケナス」
言葉は、割合酷い。けど、そう言いながら抱き締めてくれたり、頬にキスしてくれ
るのは、少し反則のような気がする。でも。
「そんな欲望まみれの欲棒を押し付けられたら、私はどうすればいいんですか?」
…最初から気付いていたけれど、私の質問は、この人には嫌味に受け取れるらしい。
そのつもりは無いんだけどな。
「ふん、どうすればも何も、入れればいいんだよ」
さらりと受け流したつもり…らしいけど、そのものズバリで、なんだか聞いたこっ
ちが恥ずかしい。三島さんは、やっぱりちょっとアホの子だと思う。
「そう、ですか。入れたいなら、あの、どうぞ」
…そう言ってから、やっぱりアホの子は自分だなあ、と思った。また考え無しに、
脚を開いてしまった。あまりの潔さに、三島さんが吹いちゃった。
「だからよ、お前は結局なんなんだ?」
それでも、意外に萎える事は無かったようで、コンドームを装着し始めた。やる気
は満々みたいです。
「三島さん、それって、サランラップで代用とか出来ないですか?」
「…そんな事を考える人間を、俺は今初めて知ったわ」
はぁ、と、ため息。出来ないのかな…出来そうな気がするのに。後、ゴム風船とか。
いつもお金無い無い言ってるのに、コンドームってそんなに安いものじゃなかった気
がするし。
「じゃあ、今度の誕生日、楽しみにしてて下さい」
三島さんは全くわかっていないようで、一応、空返事だけはしてくれた。そのまま
また、私の脚を開かせる。見た目は、ラップとそんなに変わらないような…やっぱり
違うかな…まあ、そういったものに包まれている三島さんのが、押し当てられる。
…なんでだろう、割と慣れたのに、この瞬間だけは少し怖い。
「―――あっ」
濡れて滑り、一番感じる場所に、擦れる。私の出した声が面白かったのか、先に進
まずに、そのままでいる。
「…あのさ」
「はい?」
可愛いな、こうやって見下ろしている時の、ちょっと照れたような表情、一番好き
かもしれないな。そんな関係の無い事を、考えてしまう。
「お前、結局どっちなんだ?恥ずかしいとか抜かす割に、簡単に脚開いたり、ケツ向
けたりする訳だけど」
…それは、ただの何気ない質問だと思う。けど、なんだか、言ってはいけない言葉
のような気もする。後で、失敗したかもしれない、と思った。けど、今は。
今は、ボーっと具合も最高潮で、そして、また悪い癖が出て。
「…好き、ですから」
「は?」
「好きですから、三島さんの為に、望むようにしたいんです。だから、考えるよりも
先に行動しちゃうんです。後で、恥ずかしいって気付くのですけどね」
言ってしまった後に、また気付いてしまった。けど、出てしまったものは仕方が無
い。それに、嘘なんて言ってない。100%本当の事だから。
照れ隠しに両手を伸ばして、三島さんの頬を包む。元々少し熱かった顔が、また熱
くなったような気がした。三島さんは、あー、とかうー、とか呻いて。
「…まあ、あのさ、突っ込む寸前にこんな質問した俺が悪ぃんだろうけど」
頬に当てた手に、手を添えてくれる。温かい。
「お前さ、そういうの、どこで覚えて来んの?そういう、あの、殺し文句的な」
「覚えるとか、そういうものですかね?」
…また、訳のわからない事を言う。でも、真っ赤な顔が、どうしてか、可愛いとい
うよりも、かっこよく映った。やっぱり、大好き。
「思った事を言っただけです。いつだって、私はそうで―――」
最後まで、言葉は言わせて貰えなかった。三島さんは、今までで一番乱暴にキスし
て来た。それから、滅茶苦茶に髪の毛をぐしゃぐしゃにされる。
「み、三島さん?」
びっくりして、呆気に取られていると、また何度もキスされる。何十分か前まで、
物凄く望んでいた気もするけど、実際されると…やっぱり、嬉しい。
「ああもう、お前って本当にお前だな!!」
…意味はわからないけど、とりあえず気合いだけは感じ取れた。何故か凄く嬉しく
なって、視線を下げる。と、脱線に脱線を重ねたけど、まだまだお元気なようで。
三島さんもそれに気付いたのか、改めてお布団に転がる。
―――けど。
「…あれ」
三島さんはすぐに身体を起こして、私を四つんばいにさせる。もしかして。
「また、お尻ですか?」
「違う、こっち」
こっち?ああ、と、納得する前に、三島さんが私の中に入ろうとする。いつもと違
って、少しきついような気がする。
「っ、み、三島さん…あの、なんで…んっ」
ずる、という感じで、私の中に収まる。最初さえ入ってしまえば、後はなんとかな
る。ちょっとだけ引きつるような傷みを感じた。それも、すぐに消える。
「…わっ」
入ったと思ったら、身体を浮かせられる。たまにしてくれるような、後ろ抱っこの
ような体勢になる。違うのは、裸で、繋がっている、という所。
「恥ずかしいの極致ですね」
「その割に冷静だな」
太腿の裏側を掴まれて、くすぐったい。でも、そんな事、言っていられない。誰か
に見せ付けるみたいな格好で、凄く恥ずかしい。
「―――ん」
いつもと、なんだか当たるところが違う。どちらにしろ、こんな体勢じゃ私は満足
に動けない。頼りになるのは三島さんだけなので、身体を預けた。
「あ…はぁ…」
なんだか、呼吸がし辛い。ドキドキして、どうにもならなくなる。時折三島さんが
私の身体を動かす度に、指を入れられている時よりもいやらしい音がする。私の中か
ら、あんな太いものが出たり、入ったりして、最初は少し擦れるみたいだったのに、
今は易々と行き来してる。濡れて、光って、溢れて―――全部、自分の事だって、わ
かっているのに、再確認して、また―――
「…やっぱ、好きだろ、お前。さっきから締めっぱなしだぞ」
いつもと、違う。いつもより、変。ゆっくりなのに、もっと感じる。変。
「あっ…あああぁ…ん、そん、な、こと……」
嫌味のような言葉なのに、三島さんの声だってだけで、余計にまた、感じる。こん
な声、出した事、無いのに、こんなの、今日に限って。
「三島、さ、っ、駄目、だめなの、もう」
「は?何が?駄目ってなんだよ」
私にだって、わからない。何が駄目なのというのもわからない。それも、わかられ
ているんだろう。元々、私はこの人しか知らない。けど、三島さんは。
「ふぁ…っ、ん、や、そこ―――」
三島さんの手が、私の腕を掴む。その手を、繋がっている場所に触れさせる。ぬる
ぬるして、熱い。
「自分で、触っとけ。もっと良くなるぞ」
「ん…それ、は、はぁ、半分、自家発電行為と…んっ」
苦しそうな声。自分で聞いてて、そう思う。なのに、三島さんは楽しそう。うん、
三島さんが望むなら―――
指が、勝手に動く。気持ちのいい場所を探って、擦る。その度にお腹が熱くなって、
もっと、もっとして欲しくなる。だから、指を動かす。
「あっ…ん、みし、ま、さん…ん」
今日初めて、胸を触られる。私が下半身を指で弄っているのと同じように、両方の
乳首を摘む。冗談みたいに引っ張られたりしているのに、それでも今は感じてしまう。
「―――ぁ…」
びく、と、身体が妙に反応する。勝手に、もっと感じようとして、三島さんのを締
め付ける。終わりは、意外とあっけなかった。身体中が気持ちよくなって、震えて、
すーっと力が抜けた。
後は、荒い呼吸だけが耳に響いている。まだ、少しだけあそこがひくひくしている。
気持ちいい。三島さんの身体にもたれ掛かる。後ろから抱き締めてくれるのが、やっ
ぱり嬉しかった。
―――けど、それは、束の間の夢のようなものだった。
「あ、え?」
人生で一番、驚いた声だったと思う。なんとなく、違和感はあった。私は最後まで
いっちゃったけど、三島さんのは、私の中でまだ元気だった。私を下ろそうとしたの
かと思ったら、それは大違いで。
「三島―――さん?」
私は、お布団に両手を着く。ぐちゃっ、と音がして、引き抜かれる。そのまま背中
を押され、また四つんばいの格好に。
「あ―――っ?」
腰を掴んで、また、入れられる。あそこはぐちゃぐちゃになっていたから、すぐに
受け入れた。そのまま、乱暴に何度も突かれる。
「っ、あ、あ!?ひ、あ、あああっ」
がく、と、腕が身体を支えられなくなる。さっきよりも、もっともっと、感じてい
る。乱暴にされてるのに、気持ちいい。声が、出てしまう。
「…津田、悪ぃけどな、マジで今日は泣かす」
…背筋に、冷たい汗が流れたような気がした。きっと、その顔は、予想も付かない
くらいに意地悪で―――
多分。
…可愛いんだろうなぁ。
と、余裕が無いのに思ってしまった。
「…可愛い」
ぷに、と、ちょっと地獄の形相でお布団に倒れる三島さんの頬を突付いた。
あれから、何時間経ったんだろう。身体は疲労感でいっぱい。見たいテレビがあっ
たような気がするけれど、どうでも良くなっている。
何度も何度も抱かれて、幸せいっぱい夢いっぱい。今日は紛れも無く人生最良の日。
だけど。
「…やっぱ、お前可愛くねぇ」
と、呟く三島さん。
ええ、何度も達しましたけど、別に泣きゃあしませんでした。最後は、私が上に乗
って、三島さんを泣かせました。あはは。
「ていいますか、なんでそんな事しようと思ったんですか」
ぷにぷにと、両指で顔を突付く。それを鬱陶しそうに追い払って。
「っるせぇな、別に泣かそうなんて思ってねぇよ…限界までやりたかっただけだ」
ぷん、と、やっぱり訳のわからない事を。
「で、限界記録は…えーと、ひーふーみー…7回ですか」
ゴミ箱を手繰り寄せ、数える。
「新記録ですか?」
「…だから、黙れお前…そういう意味の限界じゃねぇよ…」
ったく、と、舌打ちされる。まあいいや。私は裸のまま、もう一度抱き付く。
「もう、出ねぇぞ、なんも」
「別に、出さなくてもいいです」
ぎゅっ、と、しがみ付く。離れないように。
「出さなくていいですから、こうさせていて下さい」
―――いっぱいキスして、エッチして。残るはこうして眠るだけ。望みは全て叶っ
てしまった。こんなに幸せで、いいのかな。
「…津田…」
広い背中。すりすりと、頬擦りする。
「前言撤回。可愛いよ、お前は」
しがみ付く私から離れて、私の方を向く。
「―――普段からそう素直だと嬉しいんだけど」
「…何をおっしゃるんですか、私は常に素直ですよ」
あれだけ言ったのに、まだそんな事を言うなんて。やっぱりアホの子です。
「どこがだ」
「素直=津田という言葉、知りませんか?」
「…ねぇよ。じゃあ俺=は何だ」
変な所に食いつくなあ。えーと…
「三島さん=…なんでもいいです。飽きました」
「2秒足らず!?」
びくっ、と、妙に動揺する三島さん。いや、本当にどうでもいいですし。
「もう、そんなのなんていいんです。変な事言い出さないで下さい」
「言い出したのお前だよねぇ!?」
ぐりぐりと、梅干。やっぱり、痛くない。
「…三島さんは、私にする梅干は、手加減してくれてるんですか?」
「するか!!」
ぐりぐりぐりぐり。やっぱり、痛くない。
「…三島さん、もう眠いです…今日はたくさん愛し合いましたからねー」
「この状況でそれか!?」
ぺし、と叩かれる。ため息をついて、どうしようもないものを見るような眼で、私
を見た。そして。
「―――なんで、こんなんに惚れたかな…」
と、当人を眼の前に言ってくれました。
「ほらあれですよ、運命というか、デスチニーというか」
「…お前、英語駄目なんだな」
ふぁ、と、大あくび。ちんこが丸見えです。喉の。
「専門はスワヒリ語ですから」
「お前、嘘か本当かわからない上に興味も湧かない事言うな…」
因みに、大嘘です。
「…明日、なに、する」
「あ、出来れば家の倉庫の整理手伝って下さい。ご褒美出ますよ」
少し考えて、やだ、と、断られる。そうだろうなあ。
「…三島さんの、ケチ。童貞」
「今しがた俺ら何してた!?」
即、突っ込んでくれる。
すふー、と、深呼吸。ああ、本当に疲れた。
「―――津田?」
返事、しようと思ったけど、出来ない。もう一度呼ばれるけど、やっぱり出来ない。
瞼も、とっくのとうに閉じている。でも、三島さんの声はよく聞こえる。
「…あのさ、津田、俺、お前の事―――もっとよく知りてぇと思うんだ」
眠っていると思ったからなのか、何故か、口調が柔らかい。
「今日一日で、お前が俺の事すっげー好きでいてくれてるっての、わかったし」
優しく、髪を梳いてくれる。その手が、不意に止まる。
「だからさ、いい加減お前の下の名前、知りてぇんだけど」
―――あ。
忘れてた。そういえば、最初に津田って名乗っただけで、それだけでここまで来て
た。ていうか、なんで聞かなかったのだろう。
…まぁ、いいか。私は結局返事もせずにそのまま寝入ってしまう事にした。その内、
言うだろう。別に知らなきゃ死ぬって事も無いし―――
とりあえず、今はこの、まったりとした幸せ気分に浸っていたかった。
終
499 :
377 :2006/06/06(火) 13:57:30 ID:8QoKCwAC
はい、こんな感じです。
それでは失礼します。
リアルタイムキターGJ!!
エロエロだー