1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:05/03/09 21:29:39 ID:VSb7T5gM
フハハ2ゲット
3 :
名無しさん@ピンキー:05/03/09 21:37:42 ID:Rjs/3Aua
age
もうちょっとかかります。申し訳ない。
とはいえ、私のSSはもう、佳境の部分は過ぎちゃったから、
あとはついでみたいなもので…、
書くのも後ろ向きの作業になってる……
5 :
名無しさん@ピンキー:05/03/09 22:33:23 ID:Rjs/3Aua
兎丸って左投げだったんだね。今日知った。
乙。
ギコナビがどーしてもこのスレだけ読んでくれなかった。
何かの呪いですかorz
>1さんご苦労様でした。自分携帯なものでスレ立てられなくて申し訳無いです。
裏天国神、頑張って下さい。楽しみに読んでます。
猪里ssは結局明美でFAですかね?
女体化苦手だから他のマネの方が…って方、いらっしゃいます?
8 :
名無しさん@ピンキー:05/03/10 07:54:04 ID:PaExVN4E
1乙!
>7
女体化明美希望。
>1さん乙!このスレ地味に続いてて嬉しい
>7
個人的にはマネがいいけど
好きなものかけば(・∀・)イイ!とオモ
13 :
12:05/03/11 04:35:20 ID:7cAIb/wl
明美女体化は夜摩狐の神社で願掛けして
一日だけ変身ってのありだと思うんだけど
14 :
名無しさん@ピンキー:05/03/11 19:12:19 ID:e1OlJoMt
期待age
15 :
名無しさん@ピンキー:05/03/12 17:13:22 ID:0cy6WRUL
期待!自分も何か書けたらおとします
>15
楽しみにしてるYo!
裏天国さん、猪里書く人さん、期待してますノシ
猪里書く人さんは、猪里×明美でFAでしょうか?
自分>15なんですが、今考案中なのが、猪里(ダーク)×栗尾なんで……
ここって画像もおk?
漏れの知ってる限りでは貼った奴はいない。
多分大丈夫だから貼ってみ。
20 :
名無しさん@ピンキー:05/03/14 08:06:07 ID:+z5QtNLw
age
21 :
名無しさん@ピンキー:05/03/14 19:26:39 ID:+z5QtNLw
>>猪里書く人
いつ頃うp出来ますか?
本来絵は半角二次板だけど
二次裏にミスフルスレないしとりあえずいいのでは>絵
23 :
名無しさん@ピンキー:05/03/15 14:54:51 ID:pWmFmWot
age
明美解禁か。
いつか明美が十二支部員を襲うネタ書いていい?
相手は犬飼か子津か司馬辺りの純情そうな連中で。
>24
待っている。
是非。ところで女が男をペニバンとかで犯すってのはアリなのかね?
君がそれで萌えるのならどうぞ
沢松×梅星書いてます。
でも梅さんの語尾が難しい。
沢松×梅さん楽しみにしてるよ。がんがれ。
30 :
名無しさん@ピンキー:05/03/17 19:13:11 ID:yItMRtFc
age
初代スレのSSって誰か補完してないの?
>31
ログは持ってるが
きぼんぬ。
うあ、983までしか取得してなかった。
プラスギコナビから吐き出したまんま編集一切なし。
それでもよければ
(´・ω・`)ろだ(小) 22033
35 :
名無しさん@ピンキー:05/03/19 10:03:47 ID:nqL/qAMy
さんきゅ!!
36 :
名無しさん@ピンキー:05/03/19 10:43:44 ID:/RVx6gSi
猪里×明美いつ来る?
猪明期待してますノシ
沢梅は来週中には投下します
38 :
名無しさん@ピンキー:05/03/19 19:52:34 ID:nqL/qAMy
今週の凪さん可愛かった!
掲載順が果てしなく('A`)ォァーだったけどな<今週
点数表示の「7B」にワロタ。鉛筆かよ。
×点数表示
○点数表示するとこ(電光掲示板?)
甲子園の基礎に埋め立てられてくるわ ノシ
失礼します、>28で沢松×梅星書いてると言ったものです。
書きあがったので投下させてください。
>15も自分なんですが、猪里×栗尾は企画倒れで……すみません。
ではでは。
出来上がり済み沢松×梅さんです。沢松一人称。
*****************************
『放課後の風景』
冬至が近づくにつれ、昼間は日に日に短くなっていった。
「うー、寒ぃ……」
学校の斜め前にあるコンビニに向かうべく校舎を出ると、外はすっかり真っ暗だった。
吐く息は白く、寒さに肩を竦めてしまう。
抱えたコンビニ袋だけはほんのりと温かい。
中身は夜食用に買った肉まんと、ホットの缶コーヒーがそれぞれ二つ。
部費から落とすために、レシートもちゃんと貰ってきた。
前に貰い忘れてきたら梅さんに偉ぇ怒られたから。
管理棟の三階、視聴覚室の隣に報道部の部室はあった。
元は一般教室だったらしいところを改装して、半分は写真部と兼用の暗室。
残りの半分が部室だった。
「梅さん、買ってきましたよ……うー、さびぃさびぃ……」
「ありがとう、沢松(喜)」
外と違って、部室の中はほんのりと暖かい。
申し訳程度の電気ストーブ一つでも、それなりに効果はあるみたいだ。
室内の大部分を資料の入った本棚が占領する狭い部室の中、梅さんは窓際の古びた机に向かって、
原稿用紙と取材ノートを広げ、鉛筆を忙しなく走らせていた。
校内新聞の締め切りまで、あまり日がなかった。
報道部に入って以来こういう日はしょっ中で、もう慣れちまった。
窓の外は、夕方を通り越してもう夜。
「……だいぶ日が短くなりましたわね(溜息)」
「そうっすね、もう夜っすよ」
梅さんは鉛筆を置いて、俺が差し出したコンビニの袋を受け取る。
窓の外を見れば、ナイターが照らすグランドで、
野球部員達が練習に勤しんでいるのが豆粒みてぇに小さく見えた。
あんなに遠いのに、ヒゲのオッサンの怒鳴り声がここまで聞こえてくる。
『猿野ーっ! 真面目にやらねぇかぁっ!!』
「猿野君、また監督に怒鳴られてますわ(呆)」
「ありゃいつものことっスから……」
「また下らないギャグでもやってたんでしょう、大方(溜息)。
あれがなければ素敵な逸材ですのに……」
「あれがなきゃ、天国じゃないっすよ」
窓の外、ナイターに照らされるグランド見ながら、肉まんを頬張る。
「ああ、あれが天国だ」
はるか遠くにいる天国を指差したら梅さんちょっと驚いた。
「よく分かりますわね(驚)」
「まだヘボい守備だからこんだけ遠くてもすぐ分かりますよ」
良くも悪くもあいつは目立つ。
「あの独特の投球フォームは、子津だな。あのちっこいのはスバガキで……。」
……俺もお人よしっつうか、酔狂っつうか。
鬼ダチの天国を心配する余り、写真にも報道にもぜんぜん興味ねぇのに、
報道部になんか入っちまって。
まぁ、元々高校入ったらなんか部活はするつもりだったし。
それはそれでイイコトあったし……。
「……沢松?」
缶コーヒー片手に、梅さんが身体を強張らせる。
「はい、なんでしょう、梅さん」
後ろから抱き付いて、耳元でわざとらしく尋ねてみる。
「沢松、今がどんな時だか分かってますの?(睨)」
「分かってますよ、でも。」
小さな冷たい耳朶を、からかう様に弄ると、梅さんの身体がびくっと跳ねた。
「……ちょっとは気分転換しませんか、梅さん」
言いながら、片手でカーテンを……外から疑われない程度に閉めた。
今やってるこの校内新聞が出来上がるまでは、キスもエッチも
”お預け”って言う約束だったんだけど。
見たいやりたい盛りのごくごく健全な高校一年生男子の俺に、
そんな我慢なんざ出来やしねぇ……。
久しぶりに触れた梅さんの身体。
「んっ……あ、ぁあはっ……!(嘆)」
椅子に座ったままの梅さんを、後ろから抱きかかえて、制服の中に手ぇ入れて。
感じる所、指で刺激して。
梅さんは机の上の原稿用紙に顔突っ伏して、必死に声を殺して……。
「梅さん、声大きいっすよ……」
「んぅ、沢松が……(哀)」
――やべ、マジで可愛いんですけど……。
梅さん、着痩せする体質みたいで、実際触れてみてわかったんだけど胸は結構でかい。
その上、すんげえ柔らかくて。
……オッパイ星人じゃなかったんだけど、最近じゃすっかり胸フェチになっちまって。
最初は『我慢なさい、バカ松!』とか言ってた梅さんも。
硬くなってる乳首をコリコリしながら耳朶甘噛みしたら、もう抵抗できなくなって。
色っぽい声になったりして。
乳房全体を揉みしだいていくと、どんどん熱くなってくる。
「こっちも来てますねぇ、梅さん」
ロングスカート捲って、張りのある太ももから三角地帯に手を伸ばしたら。
コットンのショーツは外から触れても分かるくらいに湿っていた。
甘酸っぱい匂いが、立ち込めてくる。
「この匂い、何スかぁ? 梅さん」
乳首、強めに摘み上げながら、聴覚の奥へと舌をもぐりこませる。
「……やらしい匂いっすよね」
……やべ。
触って指でイカせて、あわよくばフェラしてもらって。
それで終わりにするつもりだったんだけど……エロい匂い嗅いじまったら、……。
「我慢はよくないっすよ」
「沢松っ…」
ショーツ越しに縦スジなぞったら、堪え切れなくなった梅さんがあられもない声を上げた。
「あ・ああ―――……ッ」
裏返る声。乾いた音を立てて、原稿用紙と鉛筆が床に転がる。
……この声は、アレだな。
「梅さん、……しましょ?」
梅さんは、机に突っ伏した顔を上げ、小さく頷いた。
外からはヒゲのオッサンが怒鳴る声が、野球部員達の張り上げる声が、
バットがボールを打つ鈍い音が聞こえてくる。
他の部はもうとっくに帰ってる時間だってのに、ホント頑張ってるよなあいつ等。
……俺も頑張ってるんだけど。違う意味で。
梅さんの座っていた椅子に、交代で俺が座る。
ズボンのジッパー下ろして息子出したら、梅さんをその上に跨がせる。
俺のも結構青天井ってな位にエレクトしてて、先走りがトランクスから染み出してた。
「ん、くぅ……ッ」
粘っこい音立てながら、俺のが梅さんの中に入っていく。
頬っぺた真っ赤にして、ホント色っぽい……。
「根元まで入りました?」
「……知りません……(恥)」
梅さんのスカートチラッと捲って、結合を確認する。
「……しっかり咥えこんでますね……梅さん、溜まってたでしょ?……俺もだけど」
「バカ松と一緒にしないで頂戴(睨)」
……素直じゃないとこも可愛い。
梅さんのシャツとベストも捲り上げて、乳首の尖ったおっぱい丸出しにしてやる。
俺の肩にしがみ付かせ、梅さんの腰抱えて上下に動かしてやる。
「ふっ、あ、ああッ、」
梅さんの中、すんげぇ熱くて、いつもよりぬめぬめしてた。やっぱ、溜まってんじゃん。
「梅さん、…あんまし声だすとやばいっすよ、上職員室ですよ、っ」
言いながら、ふるふる大きく上下に揺れる、梅さんのおっぱいに吸い付く。
「あぅ……、だって、や、は……ん、(感)」
ちゅうちゅう、音立てて吸ってやると、梅さんが肩にしがみついてた手を離し、
俺の頭を抱え込む。
「感じるんですもの……声、出てしまいますわ……ッ」
……これが、報道部に入ってよかったこと。
悪ぃ、天国。お前より先に、彼女いない歴更新ストップした上に、
大人の階段一気に駆け上っちまったわ、俺。
……しかもまだ鬼ダチのお前にも内緒だし。年上の彼女だし。お前も知ってる人だし。
「……梅さん、気持ちいい?」
梅さんが頷く。
「も、っと……(涙)」
涙目の梅さんは、ホントその辺のエロ本よりよっぽどエロい顔してた。
こんな光景、天国のヤツが見たら、ぶっころ確実だな。
せめて天国が凪ちゃんともうちょっと、あともう5ミリほど進展するまでは、
このことはちょっと言えねぇよな……。
外じゃ天国がまた怒鳴られてる。今度は二年のバンダナ先輩の声だ。
『この位の球ぁ取れyo! 猿野っ!』
……またつまんねぇエラーしやがったな、あいつ。
「やべ、もう出そう……」
久々だけあって、俺のほうかなり溜まってたみてぇで、もう限界が近づいていた。
梅さんの裸想像しながら毎晩シコってたってのに……。
「中、……出していいっすか?」
「……好きになさいっ……早漏っ」
あ、ちょっとひでぇかも……。
「んじゃ、遠慮なく……ッ、」
「あ、は、――ぁ……!」
悲鳴のように軋むチャチな椅子。狂ったように梅さんが腰を振る。
熱い梅さんの胸に顔をうずめる。そして……
「梅さん、梅さ、……ッ…―――」
……最後はキスをしながら。梅さんの中に、久々に盛大にぶちまけて。
俺たちはほとんど同時に果て、原稿そっちのけで第二ラウンドに即突入。
……外で土まみれ汗まみれになって怒鳴られてる天国に、ちょっとだけ悪い気がした。
(END)
***************************
以上です。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
嵌り立ててで、初めて書いたミスフルエロSSです。拙くてすんません。
鳥居兄妹近親相姦とかもいいなぁとか思ってます。
51 :
名無しさん@ピンキー:05/03/20 12:28:14 ID:0ESwo8vB
乙。GJです〜。
(;´Д`)ハァハァしマスタ
ちょっと見ない内にネ申と次スレが…orz
梅たん(´Д`;)ハァハァ
イイ!!めっさGJ!!!!
おいしくいただきました。
GJ!!お疲れ〜。次回作も(;´Д`)ハァハァしながら楽しみにしてます。
55 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 21:55:03 ID:/W6kBjub
あげ
GJ!乙です。
今までカップリングものはあんまり興味なかったけど
ラブラブエロもいいね〜(;´Д`)ハァハァ
沢×梅のSSのひと、GJです。
ところで、だいぶ手こずりましたが、私の方も続きできましたんで、
投下してみたいと思います。
あと、言い忘れてましたが、
>>1乙です。
裏74.7発目 終わらない夜
鞭での調教を終え、夜摩狐の前に歩み寄ってきた牛尾。
吊り下げられた身体を低く宙に投げ出して、がっくりと頭を垂れていた
夜摩狐だったが、上目遣いに牛尾の姿を認めると、ゆっくりと上体を起こし、
牛尾と同じ位置に目線を持ってくる。
牛尾は、夜摩狐の口に噛ませた布を取ろうとする。頭の後ろに茶色い手を伸ばし、
手拭いの結び目をほどくと、ゆっくりと降ろしていった。
きつく噛み合わせていた部分が離れ、唾液にまみれた布を取り去る。
そして次に、くくり合わされた両腕に通された、滑車と結びつく縄をほどいてやる。
両腕はまだ繋がれていたが、構わずに、自分の顔を近づけていく。
すると夜摩狐は、両腕を牛尾の頭に通し、お互い上半身をはだけあったままで
抱き合う。
牛尾の顔が、夜摩狐の瞳に近づいてきた。そのまま唇を合わせ、初めての口づけを
交わしていくのだった・・・。
牛尾「夜摩狐くん。君はこれまでずっと、僕のことを思い続けてきて、
そして今日、僕を追って禁断の世界に足を踏み入れてくれた・・・。
僕のすべてを分かってくれる人は、やはり君しかいないような気がする」
夜摩狐「すべて・・・。わたくしは、牛尾さまのすべてを知ってしまったのですね」
牛尾「いや、実はまだ、すべてではないんだ・・・。もうひとつ、今から君に
知ってほしいことがあってね」
すると牛尾は、ゆっくりと立ち上がると、夜摩狐と距離を取っていく。
夜摩狐は、まだ片足を引き上げられた不自由な姿勢のままだったため、
体勢を崩さないようにと、さきほどまで自分の腕をくくり下げていた、
滑車から伸びる縄を再びつかみ、なおも拘束されている身体で、
恥じらいに身をゆするようにする。
最初にこの部屋に来たときの入口、雨戸のような大きな窓の近くまで行くと、
牛尾は振り返り、ゆっくりと右手から、両方の手袋を外していった。
夜摩狐「!!」
手袋の中から現れたのは――、深い紫色に変色した、恐ろしげな手のひらだった。
牛尾「この火傷をした手は・・・、僕が中学三年の時、ある事件のせいで、こうなってね。
無論、普段から手袋を付けていれば、誰にも見られることはないし、
日常生活を営む上では、どうということもない。ところで夜摩狐くん、
調教を始める前に、僕が最初に言っていたことを覚えているかい」
夜摩狐「な、なにに関する・・、ことでしょうか・・・」
牛尾「僕は・・・、他人を支配し、束縛するという思想。その禁断の趣味に対しては、
物心がついてからもずっと、とうてい馴染むことはできなかった。しかし、
あることがきっかけで、僕にもその考え方が、よく理解できるようになった・・・。
それについてだよ」
夜摩狐「それは、わたくしが隠していた趣味が・・・」
牛尾「それが一つ目の理由だった。そして実はそれ以前に、もう一つの
小さな出来事が、時間をおいてこの僕に、この世界に入門させるきっかけを
与えてくれた」
夜摩狐「その、きっかけを与えたものが、牛尾さまのその手だと・・・」
牛尾「そう。手がこのようになってからというもの、何一つ汚れを感じさせることのない、
君のような美しい女性のことを考えると・・」
そう言うと、牛尾はゆっくりと夜摩狐に近づき、後ろへと回り込んでいく。
牛尾「あまりに眩しく、近づきがたい存在に感じられた・・・」
夜摩狐「・・・ひっ」
牛尾の紫色をした手のひらが、背後から夜摩狐の背中にかかり、
その指は背中を優しく撫であげながらも、少しづつ前へと移動していく。
夜摩狐には、牛尾の顔を正視することが、なぜかできない。そうこうするうちに、
赤く染まった上体を伝い、柔らかく隆起した胸の柔肌に、その紫の手はたどり着いた。
振り返ることができず、身体を震わせながら正面を見続ける夜摩狐の目には、
壁に立てかけられた大きな鏡だけが見えている。
その鏡の中では・・・、まるで腐乱死体のような、青黒い肌色に染まった手が、
自らの胸のまわりで、ガサゴソと蠢いているように感じられた。
夜摩狐の頭の真後ろに位置する、牛尾の顔は見ることができない。紫の手だけが、
鏡の中で身体に張り付いているのを見た夜摩狐は、奥歯をカチカチと鳴らし、
顔中を蒼白にして身震いし始めた。
次の瞬間、両手で握っていた縄を離してしまった夜摩狐は、上体が崩れ落ちて
前のめりになってしまう。
すると、胸に取りついていた手は隠れて見えなくなり、牛尾の顔が
鏡面の世界に現れてくる。
鏡の中で、ふたりの目が合った。夜摩狐はふと、牛尾の表情が、寂しげな色合いに
変わっていることに気付く。
牛尾「たとえ君が、禁断の世界に足を踏み入れてくれたところで・・、僕にはなお、
君のその姿が、僕と同じ、後ろ暗い世界に住む人間のものだとは、
感じることができない・・。僕から見て、君とならば、ある種の親しみ持って
接することができるような気がしていたけれど、それもかなわず・・・、
結局は無駄な試みに終わってしまった」
夜摩狐「牛尾さま・・、わたくしの身体の縄を、ほどいていただけるでしょうか・・・」
牛尾「ああ、そうだったね。長い間不自由をさせてしまって、済まなかった」
牛尾は、夜摩狐の手をとって、身体を抱き起こすと、両手両脚を拘束していた
縄に手を伸ばし、あっという間にすべての戒めを解き放ってしまう。
身体が自由になった夜摩狐が最初にしたことは、腰の帯だけで身体に巻き付いていた
巫女装束を、いそいそと身に纏い直すことだった。
身繕いをすませると、牛尾のほうに足を向け、近づいていく。
そして右手にゆっくりと、しなやかに伸びた両手の指を添えていき、持ち上げた
その手の指に、おもむろに唇を合わせる。
牛尾「夜摩狐くん・・・」
さらに夜摩狐は、牛尾の手に舌を這わせはじめ、赤らめた顔を向けてくるのだった。
夜摩狐「わたくしの身体には、もう火がついてしまいました・・。この手のことも、
驚いたのは最初だけで、すぐにどうでも良くなって・・・。せっかくお互いに、
後ろ暗い、禁断の欲望をうち明けることができたのですから、
・・そのような些細なことで、今夜のことを終わりになんて、してほしくはありません」
そして今度は夜摩狐のほうから、牛尾の身体をたぐり寄せ、その胸の中で、
か細く、小さく囁く。
夜摩狐「抱いて下さい・・・。何もかも忘れるくらい、激しく・・・」
その言葉を聞いて、牛尾の脳裏には――。両手が火傷の跡に包まれる以前の、
誰にも負い目を感じることなく過ごしていた時代のことが思い出された。
牛尾「なんだか、なつかしい気分だ・・。肉親に対してさえ、この手を晒すことは
はばかられたが、今、君とだけは、この手のままで、向き合うことができる・・・」
そのとき、牛尾には、これまで感じられることのなかった、熱を帯びた情念が
わき上がってくる。
そしてそのまま、夜摩狐の身体を両手で抱え上げると、あらかじめ敷いていた
布団のほうへと進んでいき、ふたりで入り込もうとするのだった。
猿野を絶頂に導くための、バニーの本格的な奉仕が開始される。
舌があらゆる方向に動き、コンドームがぴっちりと被さった、モノの回りを這い回る。
そして、ぱっくりと開いた唇がその全体を呑み込んで、優しくくるんでいく。
異様な感覚にうめく目線の先では、淫らに発情した瞳が、こちらをじっと見つめていた。猿野は両手両脚に革の手錠を繋がれ、身動き一つ取ることができないまま、
荒い息を吐いて全力で、その攻撃に耐え抜こうとする。
だが、不慣れな強すぎる快感に、限界はすぐさま近づいてきた。
猿野(あ、あががががが・・・・・・)
にゅぽんっ
しかし、その精神が白濁し始める直前に、バニーは口をすぼめてモノを締め付けながら、
勢いよく音をたてて抜き取ってしまう。ネバついた唾液の糸が伸びて、切れる。
バニー「猿野くんったら、おちんちんをピクピクとケイレンさせちゃって、
もういつでも発射の準備オッケーにゃんね☆」
猿野が限界に達するタイミングは、もはや完全に読み切られている・・・。
バニーは、妖しい目つきをしながらも、あどけない笑顔を浮かべてそのことを伝えた後、
最後の一押しとばかり、再び唇を被せてくる。
柔らかくした舌が先っぽをつつき、ひときわ強く唇で吸いあげながら、
前後に じゅぶじゅぶとしごき出す。
ときには喉奥にまで届くほど深く、それを呑み込み、艶めかしさを漂わせた表情を
見せながらも、額には汗をにじませている。
そんなバニーを見て、猿野は思わず、腰を上下に軽く突きあげてしまう。
バニー「ひゅむ・・、うう、んんんっ・・・・・・」
すると今度は、喉の奥が ぐぐっと締まりだす。先の丸みを締めつけ、圧迫しながら、
固く尖らせた舌を、口で覆い隠した全体にこすりつけてくる。
少し焦らされて、敏感になったモノの根元を、いとおしそうに唇で挟む。
そして、目だけで健気に、満面の笑みを表現し微笑みかけながら、その顔と頭の動きは
次第に速さを増していく。
――猿野はそのまま、バニーの口の中で、どくん、どくんという、擬音を響かせていた。
バニーの口内で、白く濁った暖かい感触が膨らみ、爆発していく。目尻を幸せそうに細め、
喉と舌と唇を もごもごとうごめかせて、その感触を楽しみ、長引く快感を
持続させてやる。
そうやって、しばらくの間、最後の一滴が出るまで口で包み、
指で愛おしそうに撫でていたが、やがてはゆっくりと口を離し、顔を上げた。
バニー「んふふふふ・・・、いっぱい出たぁ☆ どう、気持ちよかったでしょ?」
ベトベトになった唇を舌で舐めて、にっこりと笑う。猿野の膨れあがったコンドームは
手際よく外され、先をくくりつけられてゴミ箱に姿を消す。
・・・その頃、別室の獅子川も、シルクハットの女の手慣れたテクニックによって、
きっちり5分で、一回裏の攻撃を切って落とされていた。
ドザザザザザ―――!!!
梅星「ム゛ギャ――!!」
落とし穴から続く斜め下への、ダストシュートのような長いループを滑った先、
不意に訪れた出口から飛び出してきた梅星は、床の赤い絨毯の上を引きずるように
転がっていき、やがて止まった。
梅星「こ、ここは・・・」
その場所は、夕食会の際に一度通りがかった大広間だった。
梅星「そういえば、この部屋で『不気味なうめき声』を聞いたことが、
そもそものわたくしの、このお屋敷への違和感を感じた原因でしたわね・・・【疑】」
そして梅星が耳を澄ましてみると、やはりかすかに、小さなうめき声が聞こえるような
気がする。
その声のする方向に目を向けると、ある部屋へと続くであろう、
ひときわ大きな扉があり、その入り口には、『回転木馬(メリーゴーラウンド)』と
書かれた表札が付けられている。
梅星「『回転木馬』? いったい、何の部屋だというんですの・・」
ギギィ・・・
恐る恐る、重い扉を少しだけ開けて、中を覗いてみると――
ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ・・・・・・
兵隊「キサマ〜、腰の動きを休めるな〜! 犬畜生の分際で〜!!」ピシィン!
巨大な空間が目の前に広がり、その部屋の中央には、何やら発電器の
タービンのようなものがそびえ立ち、地の底から響き渡るかのような音をたてている。
そして、その回りに張り巡らされた無数の鉄の棒の先には、
馬の頭と背中の形をした木馬が据え付けられており、さらに恐ろしいことには、
それらのすべての木馬には、それぞれ趣の異なるボンデージ姿をした女たちが、
目隠しをされてまたがらされ、縛りつけられている。
「あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ――!!!」
あたりには、幾重にも重なった叫び声が絶え間なくこだまする。ずいぶん前から、
防音処置をされた扉のわずかな隙間を通して、その声は漏れ聞こえていたのだった。
兵隊「耐え抜け〜! 死ぬ寸前まで耐え抜け〜!!」ピシィン!!
轟音をたてながら、木馬に乗せられて回ってくる女たちのひとりひとりに、
奇妙な形の金属製のヘルメットを被った兵隊の鞭が、これでもかとばかりに
叩きつけられていく。
目の見えない状態でメリーゴーラウンドの回転にかけられ、無重力を彷徨うかのような
異常な感覚に支配された女たちは、赤や青や黄やシルバーといった、
様々な色と素材の衣装をまとった身体に鞭を受けて、悶えながらも身体全体を、
ビクンビクンと震わせている。
地獄絵図のような光景を突然見せられた梅星は、混乱した。
梅星「は、は、はわわわわ・・・。 こ、これは一体・・・」
そのとき、梅星の脳裏に、屋敷の回廊で出会ったメイドの言葉が甦ってくる。
〜「『ボンテージの館』を『ゾンビの館』に、
『回転木馬(メリーゴーラウンド)』を『電力室』に描き変える作業ですよ。
そこを編集していただかないと、我々としましては
今後、取材を許可するわけにはまいりませんので――」
回転木馬を電力室に・・・ 回転木馬を電力室に・・・ 回転木馬を・・・・・・
梅星「な、なんで個人の・・、それも あの牛尾様のプライベートな邸宅で、
このようなことが行われているんですの・・・【惨】」
「教えてやろうか? お嬢ちゃん」
不意に、後ろから野太い声がかかり、梅星の肩が、両手でガッチリとつかまれた。
梅星「ヒッ、ヒィ――!? お助け――!!」
そこには、部屋の中の兵隊たちよりもさらに屈強な、天井にまで届く身長の大男がいた。
帝都の兵隊の鎧兜に身を包んだ、その男は喋り始める。
大男「このお屋敷はなぁ、表向きには、この牛尾家のご長男の御門さまの、
プライベートな生活のためのお屋敷ってことになってるが・・、実は本当のところは、
『プライベートなお楽しみ』のためのプライベート・ルームだったってぇワケだな。
グフフフ」
梅星「え゛―――!!?」〔パリィン!(頭に付けたサングラスが割れる音)〕
大男「そんなことよりも、キサマ・・、あの部屋にいまいる女どもよりも、
さらにひとまわり若ぇみてぇだな。どういう事情でこのお屋敷に来たってんだ?」
梅星「じじじ、じ、実は・・・、『某少年誌のスポーツ漫画の取材』で・・・」
あたふたと、でっちあげの説明で、この場からの脱出を試みる梅星だったが、
大男には通用しなかった。
大男「あぁ〜ん、なんだそりゃ!? そんなハナシは聞いてねぇぞ。それに、部外者ならば、
監視室のモンが付き添いで一緒に来ているはずだ。さては、この部屋の恐ろしさに
ビビって、逃げ出そうてぇ魂胆だな。そうはいかねぇぜ。 ちょっとこっちに来い」
梅星は、大男に捕まり、回転木馬の部屋の中に連れ込まれていく。
梅星「たーすーけーてー! ポーパァーイ!!【叫】」
バニー「早くも一回目が出ちゃったにゃ〜。でも君が虎鉄くんに負けないように、
きっちり5分は持たせてあげたから、感謝するにゃんよ☆」
猿野「・・・・・・」
が、猿野からは返事がない。
[へんじが ない、 ただの しかばねの ようだ。]チーン
バニー(・・まるで、魔物にヤラれた行き倒れみたいな顔にゃ)〔唖然〕
ようやく猿野は、我に返った。
猿野「な、な、な、凪さん・・。ど、どうか、オレを許して下さい・・・」
気がつくなり、うわごとのように、凪への許しを請う言葉をつぶやいている。
バニー「え、もしかして、猿野くん、仲のいいカノジョでもいるのかにゃん?」
猿野「は、はい・・。つい言い出せなかったんすけど、実はオレには、心に決めた人が。
なのに、こ、こんな・・・ううっ」
涙ぐむ一歩手前のような表情になる猿野に、バニーは平気な顔をして言う。
バニー「だぁーいじょうぶ☆ 気にするコトなんてないにゃんよ。 いまのは浮気だとか、
そんなんじゃないから。ナマじゃなくて、お肌に一枚ゴムを被せてたんだしぃ、
ま、いってみれば、たまってた『しこり』を出してあげた『いりょーこうい』にゃん。
だから安心安心」
猿野「う゛そ〜!! いまのって医療行為だったの!!?」〔驚〕
バニー「あったりまえにゃん☆ だからはやいとこ、次の攻撃の準備にうつらないとねっ」
にゅううう〜・・・
そういうと、バニーは再び、ビキニで留められた大きな胸の、
あいだの谷間に指を入れたかと思うと、二個目のコンドームを取り出した。
猿野「アンタ――!! そこにいったい、何個入れてんだ――!?」〔激驚〕
その頃、牛尾邸の敷地内の一角にそびえたつ、国宝級の巨大な建造物の中庭を通り、
3メートルをゆうに超す門扉の前の、インターホンを押そうとしている人影があった。
凪(あんなに広いスイートルームにたった一人だなんて、なんだか寂しいし、
沢松さんと梅星先輩も、きっと私があの宿舎にいると迷惑だわ・・。
それに牛尾キャプテンは、この建物に来ると、執事のニルギリさんが喜んでくれる、
ともおっしゃっていたし・・・)
インターホンを押すと、そのニルギリと思しき声が響いてきた。
凪「は、はい、そのお声は、ニルギリさんでしょうか・・。私、牛尾キャプテンから、 このお屋敷に来てもよいと聞きましたので、はい・・・。もし、ご迷惑でなければ・・・」
続く
72 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 16:22:45 ID:mXWRnvuV
ネ申だ・・・
73 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 13:54:54 ID:DWjE7cEz
age
74 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 21:33:16 ID:1XCQe7Xv
カラアゲ食いたいage
前スレで話題になってた凪さんが猿野に部室に監禁される同人誌読んだよ。
ネ申キテター!!GJ(´Д`;)ハァハァ
>>75 女マネの憂/鬱か?
俺も読んだけど、ちょっとイマイチだったかな…。
うん…絵は可愛いんだけど猿野が鬼畜で凪さんが可哀相なのがちょっと…。
まず監禁ってのも好きくないという個人的感想
皆意外と鬼畜って好きくないのか?
見てて可哀想
俺は双方の同意の元に欲望のままするのが好きなのよ
>>81 同意…。
ところで、「ラブラブ要素」と「欲望のまま要素」は、
あるていど矛盾する場合があるように、思いますね。
1つのSSなり、同人作品なりの中で、両方とも高めることはできるけど、
あるところまでいくと、どっちかを制限しなければならなくなる…。
『鬼畜系』は後者だけを徹底追究するために前者を捨て去り、
『純愛系』はその逆の傾向となる、か。
例えば私のミスフルSSは、両方をできるだけ高くしようと努力しつつも、
前者と後者が 6:4 〜 5:5 くらいの比率になるようにしてますが、
4:6 や 3:7 だって、書けないわけではない…
でもなんとなく、ミスフルぽさが維持できなくなってしまう。
難しい…
83 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 21:59:30 ID:ahaVZOkr
比乃子キボン
84 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 22:15:26 ID:TwUJCGDQ
画像うp桶?
板違いだが皆が了承するなら無問題
比乃子というと……そうだな。
司馬生態調査の時の女装に味を占めた比乃が、
「一日くらい身体も本物の女の子になってみたいなぁ」とうっかり願って
本当に女体化してしまうとか。
できればロリつるぺたキボン。
兎「あ、兄ちゃん〜、ボク女の子になっちゃったよぉ〜(半泣)」
猿「なんだとスバガキ!見せてみろ!」
兎「わぁっ、何で脱がすんだよっ、エッチッ!」
猿「おおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!……胸ねぇな……」
辰「じっ、上半身だけではなく下半身も見てみないと分かりませんよ、猿野君!」
子「辰羅川君、目がマジっすよ!やばいっすよ!」
兎「やめてよぉっ、脱がせないでぇぇっ!」
猿「おおおおおおおおおおお!!!!!!!!……パイパンじゃねえか……」
兎「わーん、皆がいじめるよぉ……ッ」
辰「外部だけでなく内部はどうなっているんでしょうかっ!何かを挿入して確認しましょう!」
子「辰羅川君、鼻血鼻血!!」
ごめん、ドタバタしか浮かばんわ。
とりあえずピノ子はこれで桶な。終了。
次!
88 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 07:26:53 ID:mgAdlEV4
画像は?
女体化は別に板違いじゃないっしょ。
ただ好き嫌いが激しく分かれるから書く人は
名前欄に注意書き必須じゃなかったっけ?
>>86 おもろかった。ギャグなら女体化もいいね。
>>86 ワロスww辰好きだ
でもCP思いつかんな
ところで実は、
私の牛×狐のSSが終わった後の次のSSで、
兎をやってみようかとも思っているのですが、
女体化はちょっとアレだとしても
女装だったら混ぜてみてもいいかと考えております。
それも含めると、脳内ではこんなSSの構想が…
●兎×桃、栗
●虎×柿
●辰、子×桃、柿
一番下の激しくきぼんです
子津×清熊とか。
むしろ清熊×子津の予感。何もしないうちから鼻血の止まらない子津と、
耳年増で知識だけは豊富な押せ押せモードのもみじ。
ことに及ぶ前に子津が逃げそうなのでとても長くなりそうだ……。
>裏天国さん
遅くなりましたが、GJです! 続き楽しみに待ってます!
では自分は真ん中のをキボン。
猫湖ネタはないのか?
95 :
名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 07:29:35 ID:ttoAlZX4
>>86 実はロリコンの辰にワロタ>>猪里書く人
猪明は?スレの皆は待っている。
猫湖読みたいなあ凄い好きだ
>86
辰の「何かを挿入して確認しましょう」にワロタ
おまい自分の入れる気マンマンだろw
猪里の妄想なら諸問題解決できるかも
猪里は明美を女だと思ってるんだし
98 :
兎丸女体化?:皇紀2665/04/01(金) 17:16:19 ID:lOcl7yEn
>97
じゃあこうかな?
辰「外部だけでなく内部はどうなっているんでしょうかっ!何かを挿入して確認したほうが!」
子「辰羅川君、なんでズボン脱いでるんですかっ!!」
猿「早まるなモミー! どう転んでも元を正せばスバガキだぞっ!」
辰「いつもいつも犬飼君は女子達に追い掛け回されるのに、私は……
もうこの際性転換した兎丸君でも構いませんッ!」
兎「うぎゃー! 辰羅川君男根スーパーマックスがこんにちわしてるよぉぉ!!!」
辰「最初は痛いかもしれませんがすぐ慣れますからッ!」
猿「うわぁぁ何チンポ丸出しで昔のエロ漫画に出てくるような臭いセリフ言ってんだッ!!」
やっぱりギャグですな。
/,.i i.l.i i ヘ
l i i i.l.i i i l __
l i i i l i i i l / \
l i i i⊥i i i l | ス コ ド |
├' | `┤ ノ │ ン | |
「ij.、_┴_,<|< プ ソ ピ |
{N,(・)Y:(・)N} | だ メ ン l
_rイヘ}::::;::^r/[、 ! : グ. /
r 、 /l::::{フベ三'イrノ::ト、_ /
_l ├‐'_ ..:.ヽ::>、rr<:::ノ:.:.:...`ーr―‐く ____
/ l :.l::..::...:>:.:、 ̄!Yi ̄_r‐、/:.:... .:.:` __:.._ヽ / ヽ
,ノL、 .::.l ::|:. .´.. :: ..: ::` !:::l: . :: :: ::: .:. _( : ノ: :: :.::ヘ/ か 止 逃 俺 |
/ ヽ \::::!.:.l: :: ... _ ::、 ⌒:::r‐ク........ :.ヽ)r: :.:ノ::..:| な め げ が |
/ 諸 : ヽ.:::ヽl.:::!..::/..::::ノ: __)!:...ヘr:: :::___:::::::::::ト、.. ::_:::| : ら る |
|君 さ |`:.:::.r‐:し' .::/:.___::::1:.. :.:. .: .:--::::::::/: . : : :.ハ ? れ の .|
| ぁ |:.: ::: .:.:.:./---:::::::,小、::::::::::::::::::::::/:. : : .: /:.:.ハ る を /
\___ /:. ::.:.:.:__ノ`ー┬‐‐仁フ^ー‐┬―‐ハ: .: .:.:.!: .ノ〈\____/
 ̄ ::::::!ヽ: .: . :l ̄`ー1: --ヘ:.l: :::::::l: : 「⌒:.:!:: :::::〉
次週あたり、敵の高校に美人の女監督が出てきて
ここに燃料投下してくれそうな希ガス。
普通に凪さんが十二支とセブンブリッジとのハザマで
苦悩してくれるだけで萌える。
103 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 09:59:08 ID:BKHqUQXm
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__俺の筋肉を見ろ!!
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
104 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 10:06:59 ID:BKHqUQXm
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__俺の筋肉を見ろ!!
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/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
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/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
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| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
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/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
監督さんハァハァ(*´д`)
おっぱい監督(*゚∀゚)=3ハァハァ
108 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:57:02 ID:BrRm7lpD
今回のベンチ入りマネは未月たんだったね
>>105 正直ドツボ。部員との上下関係が見物だ。
マネも密かにローテしてて嬉しい。
うん凪さんも大好きだけど他のマネも可愛いんで嬉しい
おっぱいはあはあおっぱい
>>109 健全な男子高校生にあのオパイは練習の妨げ以外の何者でもないよな。
それとも練習頑張ったらご褒美とかあるのか……とか早くも色々想像してみる。
兄御田学園以来、行ってみたい高校になりそうだ>ギャングスター
112 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 07:38:10 ID:duFdKFyS
age
ミス・ディエチはギャングバングが向いてるように思われる。
しかし男は誰がいいのか……。わからん
先週からクインにマジ勃起してしまってる…
俺ヤバい?同士いねぇ?
監督と凪にハァハァ(´Д`;)
未月ベンチマネだけどやっぱりスポットはあんまり当たらないだろうな…orz
>>114 あれ取る気満々だから、取ったら仲間増えるだろw
台詞回しにはハァハァ出来るけどな。CPだと紅凪とか結構良い。女体化も大丈夫かもだけど
化粧落とした素顔もけっこういけてるから、余計なもの取ったらかなりいい線いくんじゃね?>紅
セリフはかなりハァハァだ。
あン(はーと)には正直キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! よ。
早くもミス・ディエチ×クワットロを推してみる。
ディエチ女史の好みは30歳↑らしいのでヒゲ×ディエチはどうだろう。
それか年上お姉さまに手ほどき受ける猿と虎。
…にしても他の面子はともかく全然女性に関心示さない犬は
姉で見慣れてるんだろうか。
>>117 だろうな。
女に対する幻想をことごとく打ち砕かれているのかもしれない。
ディエチのビーチクの盛り上がりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ディエチのおっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
おっぱい!おっぱい!
SSを誰か。
まだキャラ固まってないyo>おっぱい監督
あんだけ喋ればなんとなくキャラや関係性分かってこないか?
報酬=体なSSきぼんぬ。
ミス・ディエチとミスター・クワットロのSS、短いんですが書いてみました。
>122さんの仰るようにまだキャラ固まりきってないんですが、出た部分と予想できる範囲で。
話が進む&コミックスでプロフでも出たらがっちりなんですけど……。
クワットロの、ディエチ相手の時の喋りが難しいですね。
********************************
『前夜』
県大会四回戦・十二支高校との試合を控え、凶賊星(ギャングスター)学園の野球部は
いつもより早く練習を切り上げた。
部員が帰った後の部室に残ったのは、監督のミス・ディエチと主将のクワットロだけだった。
「……明日の試合、楽しみね」
ミス・ディエチは資料を手に目を細め、口元を僅かに緩ませた。
監督用の大ぶりなソファに腰を下ろし、長い脚をなまめかしく組んだ。
この野球部の部室の中は、普通の野球部の部室とは程遠い。
禍々しい凶器がずらりと並び、部室と言うよりマフィアのアジトといったほうが正しかった。
「十二支のデータは揃っているわ……十二支の面々の泣き叫ぶ様が楽しみだわ」
「古豪復活など、所詮夢のまた夢じゃ……」
ロッカーに凭れ掛かったクアットロは茶を飲み干し、不敵な笑みを浮かべた。
「我ら凶賊星学園の前には……と続けるつもりね。クワットロ」
ディエチがクワットロを見ると、クワットロは頷いた。
「……あなたはまた報酬を独り占めするつもりかしら? クワットロ」
「勿論」
「即答ね」
「報酬はウーノにもドゥーエにもやりませぬ。このクワットロが独り占め致します」
クワットロは恭しく胸元に手をやり頭を下げる。その大げさな仕草がディエチには可笑しかった。
「期待しているわ、エースで四番、その上主将……ですものね」
ディエチは手にしていた資料を傍のテーブルに置くと、部室の入り口に目を遣った。
「そこまで自信があるのなら、四回戦突破の前祝いをしてあげてもいいかしら……」
ディエチが組んでいた脚を下ろす。彼女の言葉の意味を理解したクアットロは頷いた。
「……監督、それは有りがたき幸せ」
「二回戦の時も前祝いはしたわね。最もあの時は、皆で、だったけれど。
……それより、入り口の鍵は?」
「抜かりなく」
「いい子ね……クワットロ、いらっしゃい」
ディエチは両手を広げた。クアットロは手にしていた湯飲みをゴミ箱に投げ捨て、ディエチの前に立った。
ゆっくりとソファに片手を付き、ディエチの厚ぼったい唇に口付ける。
ディエチがクアットロを抱き寄せ、絡まりあいながら二人はソファに倒れこんだ。
「……っあ、……う……」
むさぼりあっていた唇が離れる。ディエチの口から、消えそうな喘ぎ声が早くもこぼれた。
「クワットロ、」
クワットロの手は、早々とディエチのドレスの中へと潜り込んだ。
チャイナドレスのように両サイドが太ももの付け根まで切れ込んだ、その切れ込みから潜り込んだ手は
化繊の下着の上をゆるゆると這いまわっていた。
「監督はずいぶんとお早いようじゃ……」
クワットロはにんまりと笑った。
化繊越しに、愛液が染み出している。
淫らな女の匂いがほのかに漂ってくる。
「……無粋なことを聞くものじゃないわ、クワットロ」
「これは失敬」
ショーツの脇からクアットロが指を入れる。しとどに濡れたディエチのそこは、
クワットロの指を簡単に飲み込み、奥へと導いた。そこは生暖かく、あふれ出る愛液でぬめっていた。
「はっ………ぁ、っ、……」
クワットロにしがみついたディエチが眉根を寄せる。
くちくちと、わざとらしく音を立てながらクアットロの指がディエチの中をまさぐり出した。
クワットロの指を白い体液が伝い、革張りのソファを汚す。
抉るように、滑らせるように、手馴れた指技がディエチを翻弄した。
「あう……ッ、」
ディエチの頬が紅潮し、額に汗がにじむ。
クワットロはそんなディエチの反応を楽しみながら、ディエチの大きな胸をたった半分しか覆っていない
ドレスの胸元の布地を咥え、ゆっくりと引き下ろした。
「あ……、」
ぷるん、と震えながら、ディエチの形のよい胸があらわになる。
興奮に両方の頂点はつんと尖り、上を向いていた。
クワットロの舌先が乳頭を軽くつつき、次に唇で挟み、甘く噛んだ。
やがてディエチの白く大きな胸に顔をうずめ、乱暴に吸いたてた。
「はひッ……や、あ、あ、」
頭の中が蕩けそうだった。ディエチは声を裏返らせ、クワットロの背中にしがみつく。
脚をだらしなく大きく開き、腰を振った。
「監督、これくらいでイって貰っては……」
クワットロは身体を起し、ディエチの左脚を肩に担ぎ上げる。
「……前祝いにもなりませぬ」
飾りでしかないドレスのスカート部分を捲り上げ、愛液に白く塗れてその目的を果たせなくなった
ディエチの下着を、乱暴に剥ぎ取った。バリッと音がし、布地はソファの下に落ちた。
「あ、ぅ……っ、」
少し濃い目のアンダーヘアに護られたそこは、先ほどの指での刺激でもう蕩けきっていた。
ぱくりと口を開き、蠢きながら来る物を待っている。
クワットロはゆっくりと身を屈め、そこへと顔を寄せた。
ピチャピチャと、仔猫がミルクを舐めるような音と、ディエチの裏返った喘ぎ声が薄暗い部室に
重なり合い響きはじめる。
「やぁ、クワットロ……あ、いい子……ッ、あ……あ……」
刺激されなくなった胸を自らの手で弄りながら、ディエチは舌技に翻弄されていた。
「前祝いならこのくらいは頂かないと……?」
不敵な笑みを浮かべ、クワットロは赤く腫上ったかのように充血したディエチのクリトリスから
秘唇にかけてを舐めていた。
「あ、いく……、また、いく……ッ、!」
軽い絶頂がディエチを襲い、腰をガクガクと震わせながらディエチが何度目か果てる。
けれどもクワットロの刺激は終わらない。また次の波がやってくる。
「監督、……クワットロは明日は必ずやご期待に添える働きをしましょう」
「あ、あは、……ッ、」
クワットロの言葉に答えたつもりが、口から出る言葉は喘ぎにしかならない。
ディエチの思考は白く染められていき、快感に蕩けていった。
もっと、欲しかった。
前祝いにしては少々足がでてしまう感もあるが、それももうどうでもよかった。
「クワットロ、もう…………入れ、……て」
ようやく搾り出したディエチの言葉に、クワットロはニヤリと笑い、ボトムのベルトに手を掛けた。
「……明日勝利した暁には、三回戦の時同様フルコースを所望したく……よろしいか監督……」
乱れた服を調えながら、クワットロはソファにまだ横たわっているディエチに言った。
「ええ……なんでも……あなたの望むように、クワットロ……」
クワットロの唾液と精液と、自分の汗と愛液に全身を……顔も、胸も脚も……汚したまま、
ディエチはソファの上、まだ息を荒くしていた。
「ではまた明日……クワットロはこれで失礼します、監督」
乱れた格好のディエチを残したまま、クワットロは部室を出た。
************************************
以上です。
何か書けたらまた来ますノシ
おっぱい監督キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
(*´д`*)ハァハァ
おっぱい監督━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━!!!!!!
おっぱい!おっぱい!
132 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 18:00:34 ID:MUS9RTT7
おっぱいあげ
裏天国降臨期待
どうも、やっと次ができましたので、投下します。ところで……
ミスター・クワットロ×ミス・ディエチ の人、GJです。
キャラが出たばかりの状態で、ここまで書けるとは、
見習うべきところが多いように思います。
自分も、ふとアイデアで、
Miss.ディエチ×武軍 というのを考えてみたのですが、
この組み合わせだと、
真剣に陵辱モノを書けば書くほど、思いきりギャグになってしまう…
裏74.8発目 散華
牛尾邸の敷地内にそびえたつ、ひときわ巨大な建造物の中庭を通り、
3メートルをゆうに超す門扉の前で、凪はインターホンを押す。
凪「は、はい、そのお声は、ニルギリさんでしょうか・・。私、牛尾キャプテンから、
このお屋敷に来てもよいと聞きましたので、はい・・・。もし、ご迷惑でなければ・・・」
・・・そう言い終わると同時に、天まで届くかのような鉄格子状の扉が、
音もなく、静かに上へとあがっていった。
すると奥から、牛尾家の執事である、ニルギリが姿を現す。
ニルギリ「これはこれは、御門ぼっちゃまのご学友さまですな。わざわざここまで
来ていただけますとは・・、このニルギリめも、夜中にひとりで詰め所勤めで
寂しゅう思うていましたところですじゃ。さあさあ、どうぞお上がり下され」
凪「は、はい・・。私こそ、夜分に押しかけてしまいまして・・・」
二人はそのまま、巨大な屋敷の中へと入っていった。
夜摩狐は切なげな、熱に浮かされたような表情で、牛尾と視線を合わせている。
・・・横たえられた肢体の上で、膝立ちになったまま、両腕がロングチョーカーを外し、
ゴトリと音をたてて、かたわらに置かれる。
そして入りこんだ布団の中で、今度はさらに強く、唇を重ね合わせていった。
その唇の、柔らかな感触を感じながら、お互いの呼吸が混じり合い、
かすかに開いた黒い瞳は、つつましやかな羞じらいに色づいて潤んでいく。
その間にも、一度纏い直した巫女装束の肩口に、牛尾の指が掛けられ、
たどたどしい手つきが再び、その白い衣装の合わせ目を引き降ろしていった。
――その装束の白さにも劣ることのない、きめ細やかな肌と、ふるふると震える
胸の隆起した膨らみを・・・、唇から伸びた、細く光る糸をひいた牛尾の目がとらえる。
赤く上気した、背中の肌に左手を沿わせつつも、右手は優しく、はだけられた胸の
優美な盛りあがりのふもとから、それぞれの指を、その頂点へと伝わらせていく。
夜摩狐「・・あっ、そ、そんなに、そこを・・・、優しくされたら・・・」
薄桃色に淡く色づいた、乳輪から乳首にかけてを、五指の素肌が撫で、
指の動きに合わせて隆起はたわみ、微妙に形を変えていこうとする。
牛尾「優しく・・・、して欲しいのかい」
その目つきは、激しい情熱に駆られ、我を忘れてしまう寸前であるように、
夜摩狐には感じられた。
夜摩狐「い、いいえ・・。わたくしのことは、お気になさらないで・・。
鞭をいただいたときのように、思うさまに・・、狂わせて・・・」
言葉が、途切れる。それを聞き終わる前に牛尾の腕が、夜摩狐の背中を強く、
息が止まるほどの激しさで、抱きしめたせいだった。
牛尾「優しく・・、狂わせてあげよう・・・」
その言葉に、夜摩狐は声を失い、目を閉じる。そして布団の下で、
柔らかな脚を少しづつ開いていった。
牛尾は激情を押さえながらも、上体を布団の中に潜りこませ、自らを受け入れる
場所を探りあてようとする。
すると夜摩狐は、頬を背中よりも赤く、紅に染めつつも、片手の指で牛尾のものに
手を沿わせ、入り口へと導いてみせる。
――ほどなくふたりの身体は、その心と同じように、ひとつに合わさっていた。
バニー「うふふ☆ 今から二回表だけどぉ・・、猿野くん。次のコンドームを
ハメる前に、もう一度おちんちんをビンビンに勃たせておかないとねっ」
猿野「こ、今度は、何をするってゆーんすか・・」
相変わらず、革手錠で身体を拘束された猿野の上で、バニーはさらなる奉仕を
始める機会を伺っている。
バニー「なんでも、してあげるにゃんよ。猿野くんのしてほしいことなら、
なんだってね・・・」
猿野「な、なな・・、 なん、だっ・・ て・・・ って・・・」
目を点にし、しばたたかせながら、猿野は身体が硬直してしまった。
これまでに 覗き、女装、突撃セクハラなど、数多くの犯罪スレスレの若気の至りを
繰り返してきた猿野のこと。これまでに妄想の世界で夢見ていても叶わなかった、
あんなことやこんなことの危険なイマジネーションが湧きあがってきてしまう。
猿野(あ、やべぇ・・。AからΩまでの、いろんな行為を考えただけで、また勃って
きちまいそうだ・・・)
バニー「だからぁ・・、バニーがカノジョのことを、忘れさせてあげるにゃんよ・・・」
猿野「うっ・・・」
突然、凪のことを話題に出され、猿野は身体だけでなく、脳内までが硬く
締めつけられるような、そんな拘束感に襲われた。
バニー「んふふふふ☆ 世の中には、カノジョが相手じゃできないようなプレイも
たくさんあるしぃ、それを味わっちゃったら、『心に決めたヒト』のことなんて
どうでも良くなっちゃうにゃん」
猿野「そ、そんなことねぇよ・・。オレと凪さんとのことは、そんなモンじゃ
割り切れねぇ・・・」
急に神妙な面持ちになった猿野に対して、バニーはその胸に覆い被さり、
肩口から耳に、直接ささやきかけてくる。
バニー「そんなコト言ったって、オトコの子はナニかしたって減るモノなんて
ないんだしぃ・・、中出しだって何だって、そう言えば してあげるにゃんよ・・・
この部屋は完全防音だからぁ・・、すっごいアクメ声を・・ 聞かせて あ げ る ・・・♥」
猿野「う・・、ぬぐぐぐ・・・」
耳元に淫らな声で、熱い吐息とともに魅惑的な言葉を送りこまれ、
猿野は苦しげにうめく。そして猿野の上からまたぐように座りこむと、
さらにバニーは言う。
バニー「でもまあ、身体だって動かせないことだしぃ、猿野くんがバニーに、
『してください』ってお願いしたくなるのも、時間のモンダイなんだけどねっ」
シルクハットの女「フフ・・。すごいわ、獅子川くん。若いからもう・・、
回復しちゃうのね・・。何度でも可愛がってあげるのよ」
獅子川「ヘッ、ネエちゃんよ。オッレのことがそんなに気に入ッたってのかい?
だがしょせんオレは、あてどもなく荒野をさすらう根無し草・・・、今夜のことも
一夜の思い出ッてヤツだぜ。誰もオレ様を一所に縛りつけることはできねぇんだ・・」
シルクハットの女(いまごろ隣の部屋でも、よろしくやってるはずね。でも見た目と
違って、純情なオトコの子を見たら徹底的にイジめたくなってしまう
あのコのことだから、何か妙な・・、精神面を責めたてるようなプレイになんて、
及んでなきゃいいんだけど・・・)
凪「ここが詰め所ですか・・。事務をなさるための職場なのに、いつも綺麗に
片づけられておられるんですね」
ニルギリ「いえいえ。突然の来客に驚いて、慌てて片づけました次第ですじゃ・・」
凪はニリギリの詰め所に通され、出された簡素な椅子に腰かけている。
凪「そ、それはわざわざ、申し訳ありませんでした・・・」
ニルギリ「とはいえ、ちょうど手早く片づけをしようと思うておりましたところ・・。 いま紅茶をお煎れいたしますで、しばらくの間お待ちくだされ」
その詰め所には、質素な設備とはうらはらに、本格的な紅茶を煎れるための設備だけは
完璧に整えられていた。
茶葉からたてられる紅茶が、こぽこぽと音をたてて用意されていくのを待ちながら、
凪がふと机を見ると、一枚の写真が飾られている。
凪「・・これは」
紅茶を持ってきたニルギリが答える。
ニルギリ「その写真には・・、御門ぼっちゃまと、そのご家族が映っておりますのじゃ」
確かにそこには、牛尾とその家族と思しき人物が写っている。
ニルギリ「御門ぼっちゃまのお父上は、一年のうちほとんどは海外に出ておりましてな。
ご家族が一緒に揃うことは滅多にありませぬのじゃ・・」
机に熱い紅茶を出しながら、ニルギリは言った。
大男「グフフフ・・、お嬢ちゃんよ。このメリーゴーラウンドの回転は30分で一区切りだ。
あと10分かそこらで、次はアンタがあそこに跨がる番ってぇワケだ」
梅星「い、いや・・、なんでわたくしがこんな目に・・・」【震】
大男「ところで嬢ちゃん、この部屋は別名『電力室』と呼ばれてんだが、それがなぜだか
知っているかよ?」
梅星「し、知りませんわ・・」
大男「電力節約のために、このタービンの地下を空洞にして、女奴隷どもを・・・」
と言い、地面に付けられたフタのようなハッチを開ける。するとそこにも、
ボンテージ姿の女たちが大勢動員され、地下で突き出た棒を引っ張らされ、
タービンを回す動力係にさせられていた。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛――・・・」〔大勢でタービンを発電させている〕
*梅星「い゛や゛―――!!《自家発電!!?》」〔激驚〕
*大男「ちなみに俺たち、屋敷の兵隊は、御門さまのおられる学校に生徒として紛れ込み、
『拷問部』という非公式の部を作って密かに活動してるんだぜ。グフフ」
さらにバニーは囁く。
バニー「もうそろそろ、次の攻撃に移れる頃だよねっ☆ 猿野くんは若いから、
ほら、すぐに復活してきたにゃん」
言われたとおり、早くも猿野のその部分は、トランクスを履かされた上から
再び持ちあがって、すでに用意はできあがっているといえた。
バニー「さあ、もう素直に言っちゃおうよっ☆ 『お願いです、させてください』って・・・、
そうしたら、手錠だって外してあげるし、今日だけはカノジョのことなんて忘れて、
童貞ともおさらばできるにゃんよ」
猿野「ぬ、ぬうぅっ・・・。ば、馬鹿言ってんじゃねぇぞコラァ・・。
この際はっきりと言っといてやるぜ・・、オレの初めての人は、
もうとっくに・・、決めてあんだよ・・・。ぐぐっ」
バニー「そんなこと言ったって、それは心でそう思ってるってだけのものじゃ
ないのかにゃ? それに向こうもそう思ってるとは、限らないんだしぃ」
猿野「ヘ、ヘヘッ。アンタ全然分かってねぇよ・・。凪さんはそこらの女とはワケが
違うんだ・・・。オレは、信じてるぜ・・」
バニー「でも猿野くん、さっきバニーのお口でイッっちゃって・・・」
猿野「あれは医療行為だ―――!!!《っつーかムリヤリじゃねーか、さっきの!》」〔驚〕
バニー「へ〜え、猿野くん。そのカノジョのことがそんなに大切なのかにゃん。
ところで、御門ぼっちゃんが今夜、お友達に声をかけてみるって、
言ってたような気がするんだけどにゃ〜」
猿野「な、なにぃ!?」
牛尾と夜摩狐は、どちらからともなく手の指を握り合わせ、呼吸をそろえて
律動を刻んでいた。薄暗い部屋の中で、ふたりの汗が溶け合い、視線が絡み合っていく。
お互いを思いやるように、腰の動きを柔軟にしならせ、ともに高みへと、
腰から下が灼けるかのような感覚に包まれながら、昇り詰めていく。
夜摩狐(う、牛尾さま・・、もう、わたくし・・ は・・・、意識が、飛ん で・・・、
牛尾さまのものを、くわえ込んだまま・・、はしたなく・・ 果ててしまいます・・・)
牛尾(く・・ っ・・、このまま、まだこうしていたいが・・、ここまでの・・ ようだ・・・。
僕の心を完全に受け止めてくれたのは・・、君だけだったよ・・・)
その瞬間、身体をつなげて快楽を生み出していた部分が、そこから全体に拡がっていき、
全身から何かが溢れ出てくるような感触に襲われ、絶頂の蠕動が訪れようとする。
布団に隠れた、夜摩狐の足先の足袋がぴんと一直線に縮みあがり、
その中の足の指までが内側に折り曲げられ、ひくひくと硬直していた。
そしてその身体中を、流れ出た汗が包みこみ、部屋中に甘い香りを立ちのぼらせていく。
小刻みに腰をくねらせながら、牛尾を咥えこんだ、ふっくらとした入り口が
きゅっと締まり、収縮して震える中のものを絞りたて、吸い尽くそうとする。
限界を感じた牛尾は、最後の勢いで腰を揺すりたて、激しく突きあげていく。
夜摩狐は内腿の筋を引きつらせ、黒光りする長い髪を振り乱して、
全身を少しづつ、弓なりにしならせていった。
夜摩狐「うぅっ・・、くぅっむ・・う、うぅ・・・、あぁぁ・・ っはぁぁ・・ っ・・・
もう・・ ダメですっ・・・、イ、イクッ・・、イキますぅっ!・・・」
瞬間、白い喉を見せて顔がのけ反り、同時に呼吸が止まる。
びくんびくんと身体が痙攣し、夜摩狐はあからさまな絶頂を、その表情で表している。
そのまましばらく、中に入れられたままの熱い部分から波うってくる、淫猥で情熱的な
快美に身を任せていた・・・。
やがて、止まっていた夜摩狐の息が開放され、牛尾の顔に熱い、艶めいた吐息がかかる。
大きく胸を上下し、湯気のたつような呼吸を、身体の奥から続けざまに吐き出しながら、
ほどなくやってきた、溶ろけるように柔らかな、弛緩した身体の微熱を持った余韻を感じる・・・、
そのとき、意識を薄れさせていく夜摩狐の目には一瞬、牛尾の瞳になにか、
光るものが輝いていたような気がした――
凪「そうなのですか・・、牛尾キャプテンのお父様が・・・。そういえば私にも、
全寮制の学校に進学した兄弟が一人いまして・・、家族と会うことができないのは、
やはり寂しいことだと思います」
ニルギリ「これはよろしくないことを、思い出させてしまいましたな・・。
ささ、紅茶が冷める前に、どうぞお召し上がり下さいませ」
凪「はい、ありがとうございます・・。・・・この紅茶、他とは違う、独特の味わいが
ありますね」
出された紅茶を、一口飲んでそう言った凪に対してニルギリは、
優しげな笑顔を浮かべて答えた。
ニルギリ「そうでありましょう・・、なにせ、特別製の紅茶ですからなあ・・・」
猿野「う、牛尾キャプテンが・・、『お友達に声を掛ける』って・・、いったい
どういうことなんだよ?」
バニー「どういうこともこういうこともないにゃん☆ 今日一緒に
お泊まりしてもらってる3人の女の子の中にぃ、御門ぼっちゃんの目にかなったコが
いたってことだよねっ」
猿野「い、いったい誰なんだよ、それ・・・」
バニー「う〜ん、わかんないけどぉ、もしかすると一人じゃなく、全員に声を掛けて
4Pなーんてコトもあり得るかもにゃ〜」
猿野「ん、んなバカな・・。(だが待てよ・・、確か凪さんたちは全員、一カ所の宿舎で
泊まってんだったよな・・、ってことはだ)」
バニー「一つ屋根の宿舎に入り込んで、一人を訪ねていっちゃったりしたら、
他の女の子たちに怪しまれちゃうかもにゃ〜。やっぱしこれは、4P狙いだと
思っていいんじゃないのかにゃ?」
猿野(た、確かに、こんな あり得ねー『ご褒美』を考えてくるキャプテンのことだ・・・、
考えられなくはねぇ・・ なんてこった・・・)
バニー「もうだ〜いぶ時間も経っちゃってるしぃ、これはもう手遅れってやつにゃん。
でも大丈夫だよ。バニーが慰めてあげるから・・・。んふふふ☆」
猿野「ふ、ふざけろ・・、そんなムチャクチャなことってあるかよ・・。んぎぎぎぎぎ・・、
ぬぐぐぐぐぐぐ・・・ ぬがあぁぁぁぁ―――!!!」
バギイィィィッ!!
猿野は、革手錠で留められた腕に全身の力を込め、木のベッドごとへし折って、
そこから脱出した。
猿野「ちくしょ――!!」 ブチッ ブチィッ!
その後、革手錠をちぎりとり、急いで服を着、その部屋から出ようとしている猿野に、
強引な力技に驚いていたバニーは恐る恐る言った。
バニー「さ、猿野くん、ちょっと待ってほしいにゃん。本当に御門ぼっちゃんが、
その子に声を掛けてるかどうかは分からないし、それにいまさら行ったって、
なにかが変わるわけでもないにゃんよ」
猿野「それでも・・、オレは行くしかねぇんだ・・・。あとオレ、アンタに童貞くれてやる
つもりはねえから、そのつもりでな」
バニー「そ、そんな『ひごーりてき』な・・・、童貞なんて、なんか意味のあるもんでも
ないんだし・・、こだわったってソンするだけにゃんよ」
その途端、猿野の顔つきが切なげな表情に変わる。
猿野「笑ってくれたんだ・・。オレみてぇなやつに、凪さんは笑ってくれた・・・。
凪さんはもう、オレの心の中に住みついちまってる・・・。オレの心の中に、
あのひとの笑顔がある限りは・・、オレにはそれを裏切ることはできねぇ・・」
バニー「とはいっても・・、童貞のままでいるのはつらいにゃん。
黙ってれば分かんないんだし、今日はバニーと・・・」
猿野「うるせぇ―――!!!」
突然の猿野の声に、バニーはさらに驚いた。
猿野「童貞と呼ぶな、漢と呼べ・・・」
バタン!
そのまま猿野はドアを閉め、走り去っていった。
バニー「猿野く〜ん・・。あ〜あ、行っちゃった・・・。でも・・」
するとバニーの表情が、それまでのあどけない顔つきから急に、
大人びた妖しいものへと変化していった。唇に軽く指を当て、薄笑いを浮かべる。
バニー「でも・・、本気で惚れてしまいそう・・・」
猿野「凪さん・・、無事でいて下さい・・・」
女性陣の泊まっていた宿舎へと走っていった猿野だったが、その建物の中には
誰もいなかった。
猿野「ど、どうなってんだこりゃあ・・。どの部屋にも人っ子一人いやしねぇ。
ってことは、やっぱキャプテンの家に行くしか・・・」
そして猿野は、牛尾のプライベート・ルームへ行くことにした。
プライベート・ルームの、和の塗籠の部屋の中、行為が終わった後の夜摩狐は、
牛尾の腕を枕にしてぐっすりと眠っている。
牛尾は、お互いが激しく昇り詰めた後、夜摩狐の身体を布で綺麗に拭き取り、
清めてやった。白く美しい身体が、様々な液体にまみれたまま放っておくことは、
彼の性格上耐え難いことだったからだ。
夜摩狐を布団の中で寝かしつけ、牛尾自身もそのまま安らかに、
眠りに落ちようとしたそのとき・・・。天井から降ろしていた監視用のディスプレイが
赤く光り、屋敷内の異常事態について知らせてくる。
牛尾「・・猿野くんが、宿舎を脱出しただって? いったいなぜ・・・」
一瞬、理由の思いつかなかった牛尾だったが、しばらくして、あることに思い当たり、
急いで自分の部屋に戻ることにした。衣服を整え、部屋を後にする。
その部屋には、布団の中で寝息を立てる夜摩狐だけが残された。
続く
>>139 訂正
>凪「ここが詰め所ですか・・。事務をなさるための職場なのに、いつも綺麗に
片づけられておられるんですね」
凪「ここが詰め所ですか・・。事務をなさるための職場なのに、いつも綺麗に
片づけておられるんですね」
>そのとき、意識を薄れさせていく夜摩狐の目には一瞬、牛尾の瞳になにか、
光るものが輝いていたような気がした――
そのとき、意識を薄れさせていく夜摩狐の目には一瞬、牛尾の瞳になにか、
光るものが輝くのを見たような気がした――
では今日はこのへんで。
149 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 23:58:16 ID:km3tPqCb
裏天国氏乙!猿野が男前ですな〜。ちょっと感動した。
乙ー!
猿×凪描写に萌えだ。
151 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 14:36:50 ID:QSqrhKMz
犬×熊きぼんぬ・・・って無理ですかね?
何気に萌なんですが。
152 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 18:32:26 ID:0T6nKWII
こきりが野球部員に犯されるのが見たい
俺が昔、自サイトでうpしたけどサイトの趣向変わったからアボンした
猿×凪SS修正・追加してうpしていい?
是非よろしくお願いしますorz
裏天国氏乙!
猿野を誘う女の子が良いですねー
いつでもお待ちしてます。
156 :
猿+凪=?1:2005/04/17(日) 23:37:29 ID:L1wVo3GA
十二支野球部の過酷な練習の後、家路についた猿野天国は
毎日の恒例行事としてベットの横の壁に貼っている
鳥居凪のポスターに昔の少女漫画のヒロインの様に目を潤ませ
ほお擦りをした後、ポスターの凪の唇部分に文字通り漫画のような
たらこ唇状態でキスを重ねた
猿野「(拡大されたポスターでも凪さんはプリティーっす)」
今日の練習にも暖かい応援をしてくれた、凪の優しさを思い出しつつ
ふと本来の目的に使われない勉強机に目をやると悪友であり猿野の恋と野球の(?)
理解者でも有る沢松健吾から買い取った『凪さん秘蔵、パンチラ写真』が目に入り
飛び起きてそれを凝視する――
まがいなりにも野球児とはいえ猿野も男だ
好きな女のチラリズムを感じる写真を見て何も感じないわけではない――
まあ、猿野は勉強よりもそういった事に関心を人より多く持つタイプだろうが・・・・
猿野「(すまないっす!凪さんでも、今日『も』凪さんをネタにさせて貰います!!)」
左手に凪のパンチラ写真、右手に自分の一物を取り出し
欲望のまま、扱き出す猿野
猿野「(凪さん・・・えろ過ぎっす!!はあはあ・・・)」
そういって青少年特有の妄想を膨らませる
猿野「(おおう!!凪さん・・・そんなとこまで舐めなくても!!・・凪さん・・・凪さん・・・
俺、俺・・もうでるっす・・・!!)」
猿野の欲望が頂点に達そうとしたその時である
157 :
猿+凪=?2:2005/04/17(日) 23:49:34 ID:L1wVo3GA
ピンポーン
玄関のチャイムの音がした
猿野「(何なんだ、いい時に・・・)」
自分の行為に専念しようとしたが、両親は旅行中で不在の為と
何度かのチャイムが響いたので、猿野は一物をズボンにしまった後
しぶしぶと出る事にした・・・
すると・・・・
凪「猿野さん・・・」
猿野「うわわ!どうしたんすか?凪さん・・・こんな時間に」
玄関を開けるとそこには、毎晩自分の妄想の的の人である
鳥居凪その人が居た――
猿野「(ななななな、なんだって凪さんがこんな所に・・・
おおお俺、変な液体とか匂いとかさせてないよな??!)」
凪に感ずかれないように自分の辺りを見回ると幸いなのか
感づかれる痕跡は、無い様だった――
凪「いきなり、ごめんなさい・・猿野さん・・でも・・
あ・・・あの・・・私・・・猿野さんにお話したい事があって・・・」
こんな時間の来客だ、これが悪友なり、他の野球部員なら追い返しただろうが
相手が愛する凪なら話は別だ、もじもじと話をためらう凪に猿野は
猿野「(部活で応援してくれる凪さんも素敵だけど、こんな風にいじらしい凪さんも素敵だ!)」
と考えながら
猿野「あ〜こんな玄関で話をするのも何っすから〜」
と言い自分の部屋へと誘導した
リアルタイム神に遭遇キター!!!
GJ!!!
159 :
猿+凪=?3:2005/04/18(月) 00:02:58 ID:9pDGAilo
部屋に誘導後、凪に失礼が有ってはならないと一目散で台所に飛び掛り
両親がお客様用にととっておいた高級そうな日本茶を慣れない手つきで入れたお茶と
羊羹を凪にさしだす
凪も気に入ったらしく、それを美味しそうに頬張る
猿野「で・・どうしたんすか?凪さん、あんな真剣な顔で」
凪「あ・・あの・・実は・・・・」
その言葉に続く沈黙の後、凪は纏っていたシャツとスカートを脱ぎ始め
ベットにお尻を突き出しながらうつ伏せになった
猿野「うわあああああ!!どどどどどどどどど、どうしたんすか!!凪さん!!
そんなえろい・・・もといすけべ・・もとい・・破廉恥な格好・・・!?」
凪「私・・・沢松さんから聞いたんです・・・猿野さんが私の為にどれだけ頑張ってくれたか・・・」
凪は意を決し、最後の砦であった可愛らしいしま模様のパンティーを脱ぎ
生まれたままの姿となり、脚を大きく上げる
凪「猿野さんの思いに答えたいから・・・」
猿野の角度からその凪の一子纏わぬ姿が目に入る
猿野「(ぷち〜〜ん!!」
猿野の中で何かがはじける音がした
160 :
猿+凪=?4:2005/04/18(月) 00:14:04 ID:9pDGAilo
猿野「ななななな、な・・・凪すわ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
精神錯乱状態を起こした猿野は服を脱ぎながらバタフライでもするような体制で
ベットに飛び掛ると言ういわゆる
『不二子を襲わんとするルパン』の形式で凪に飛び掛った
凪「ああん!!猿野さん・・・私・・・はじめてだから・・・やさしくしてください・・・」
その言葉を聞いてるのか聞いてないのか猿野はバター犬よろしく、な状態で
凪の秘処を舌で大きな音を立てて舐め始める
凪「あふ・・・やあん・・・」
猿野「(凪さんのおっぱい!大きく無いけど形が良くて綺麗っす!)」
秘処を嘗め尽くした猿野は凪の体を堪能する為、その美乳とも言える
胸を揉みくだいた
猿野「凪さんの・・・おっぱい!すぐ乳首立って、えろ過ぎっすよ!」
凪「あ・・・ふ・・・それは猿野さんが触ってくれるから・・・だから私こんな
いやらしくなるんですよ・・・・・」
まるで少女向けのエロ漫画の様な台詞だが、凪のような大人しい少女がいうと
その甘酸っぱさは格別だ――欲情を掻き立てられた猿野は更に愛撫を
強くした
161 :
猿+凪=?5:2005/04/18(月) 00:26:19 ID:9pDGAilo
凪「猿野さん・・・いい・・ですよ・・・その・・・私のここに・・
さ・・猿野さんのを・・・いれ・・ても・・」
凪は右手を口に当てながら左手で自分の下腹部をこつりと当てる
何の事はない仕草だが、そう言われて止める男はいない
猿野は昔読んだ『絶対失敗しない初体験の方法』という若い男向けのH雑誌の特集を
頭に思い浮かべながら、凪の蜜を吐き出している場所に挿入した――
猿野「凪さんのお○んこ!!締まってて気持ちいいっす!!凪さんはおま○こも最高っす!!」
自分自身がしっかりと凪の膣に入った事を確認した猿野は野球で鍛えた腰を
激しく左右上下に動かしだした――
凪「あ・・・ああンっ!!猿野さん・・・私・・・痛いけど・・・・
幸せで・・・気持ちいいですう・・・!」
パンパンパン
凪「ひああああ!!ひ・・うン・・・!あ・・あああ」
猿野「凪さん・・・俺・・・俺・・・・初めて会ったときから凪さんの事・・・
凪さ・・なぎさ・・ん!」
先ほどの自慰行為によって感度が上がっている、猿野は絶頂が近くまで来ていることを感じた
猿野「凪さん・・・俺・・出します・・・凪さンの膣に・・・・」
凪「良いですよ・・・猿野さん・・・私の膣に出しても・・・!!あ、ああああん!!!」
どびゅ・・どぴゅ・・・・
思い人との行為を感じ取った猿野は欲望のまま凪の膣に出した・・・
猿野「凪さん・・俺しあわせ・・」
162 :
猿+凪=?6:2005/04/18(月) 00:31:30 ID:9pDGAilo
ごん!!!!
ちゅんちゅんと鳥が鳴く朝に鈍い音がする
ぱんつ一丁の猿野が寝ぼけてベットから落ちた音だ
猿野「あ・・朝?」
何の事は無い・・・猿野は一人でしごいたあと、睡魔に襲われそのまま寝たところに
凪との初体験の夢を見たのだった・・・・
猿野「ゆ・・・ゆめか・・・・って・・・この下半身の感触は・・・・
やはり・・・・」
――その後、猿野が汚れたぱんつを洗ったせいで遅刻をし
生活指導の教師にこってりしぼられた事は――
言うまでも無い―――――
END
163 :
猿+凪=?:2005/04/18(月) 00:34:16 ID:9pDGAilo
昔のSSをそのままうpするつもりがオチ以外ほぼ書き直しました
無駄に時間掛けすぎだ俺・・・orz
こういう80年代な落ちはミスフルじゃないと書けないっすね。
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
ベタなオチもミスフル&猿野だから光る。
先週・今週オパーイ祭りだな。
犬飼GJ!
オパーイ祭りハァハァ
パフパフとはまた懐かしい。
フルスポ読んだ?
最後の猿野のコメントにワロタw
あれって綾波レイちゃんが〜とかけてるんだよな?
比乃子は>98で終わりなのか?ならばもっと他のキボン
裏天国氏乙!!(´Д`;)ハァハァ 猿野漢だな…
猿凪氏も乙ー。
来週松→楓→猿の恋愛話らしいけど…。
猿凪で松梅派なんだが…新キャラ楓にも期待(´Д`;)ハァハァ
沢松は梅さんだと思ってたんだけどなあ…。
まあ明日読んでみてだな。
また新キャラかー。
どんなポジションなんだろ。
ワクワクテカテカ
見たよ。
バレで見た時はいまいちだと思ったけど
現物見るとけっこう可愛いと思った。
男どもに拉致られリンカーンか楓×猿野の襲い受か
楓×もみじきぼんぬ。
今週に登場した新しいキャラの楓について、
合併号ということでジャンプ買ったので、
楓について簡単にまとめてみた。
楓でSS書きたいという人もおられるでしょうから、
ご参考にしていただけると。
遊神 楓(ゆがみ かえで)一年、空手部
一人称が「ボク」という、クセのあるキャラ。(もみじの「俺」よりはマシだが……)
フルスポによると、髪の色はライトブラウン、目のイメージカラーは濃い紫。(リアルでは黒っぽい色の瞳だと思われる)
ツインテール? にした髪飾りの色はピンクらしい。身長は160cm台中頃か。(もみじと同程度)
「空手8段 」で空手部の次期部長として有望視され、「学園一のマドンナ」だともいう。
「家が空手の道場をしている」「道場の男が、楓にデレデレして(空手の)成績が下がった」
「ので、父親の取り決めで、楓より強い男でなければ交際が許されない」「別に男嫌いというわけではない」
といった点も。
主な特徴
・脚 なぜか裸足。校内ではずっと裸足でいる可能性が高い。
外でも裸足でデフォなのか? そして見る限り、左足はマシンガンのような
連続の細かな蹴りを、右脚は一撃必殺の大振りのキックを得意とする。
・スカート くるぶしまでの長い丈の制服のスカート。
楓から見て右だけに、腰までの長い切れ込み、スリットが空いている。
・上着 セーラー服だが、胴の腰丈が 臍が出るほど短く、中にサラシを巻いているらしい。
制服のリボンは結ばず、垂らしたままにしている。背中のカラー(襟)
は妙に長い。袖は広くしたデザイン。竜宮城の着物みたいなシルエットか。
ちなみに夏服ではない。
・その他の口癖
『語尾に♥ がかなり多い』、『たまに「…チン♥」と言う』
『語尾に「…なんだぁ」など、小さい母音も多用する』『「〜」を多用して、言葉を時折伸ばす』、
『「…だよお〜」とか「…だよん」と語尾に付けることもある』
『「闘う」の代わりに「殺る」と言う』『「アリガト」「アゲチャウ」など、カタカナも多用』
『「もみじチン」など、女友達にはチン付けで呼ぶ、男はくん付け』
『さらに、「はひ〜ん」「はぬ〜」といった感嘆詞にも特徴。『は○〜』という法則性か』
・その他の癖
『空手家だけあって、手刀で構える』『他キャラと比べ、ウインクの回数が多くなりそう』
『他キャラと比べ、舌を出す回数が多くなりそう』『指をよく、口元に持っていく癖がある(主に人差し指)』
179発目の経過
朝早く、他の生徒が来る前の1−Bの教室から、校舎裏に来た猿野と沢松だった。
(多分、沢松が猿野に、「大事な話があるから今日は早く学校に来てくれ」と頼んでいたと思われる)
かつて子津がスワローの特訓をしていたその校舎裏で、楓が男子生徒と喧嘩している。
そこにもみじが、部活時の体操服姿で現れる。(なぜ体操服で校舎裏に現れたのか。
この日は野球部の部活の朝練でもあったのか? それとも もみじは楓に呼ばれていたので、闘う準備をしていたのか?
恐らく後者だが、「もみじは『他校に行く』などの特別な日以外は、ずっと体操服で過ごしている」
という可能性もわずかにある)
その後、空手部の朝練があった。(野球部の朝練はなかったのか、それともオフだったのか。
沢松と猿野は空手部の朝練を覗いていたが、野球部・報道部をフケてた可能性もある…)
で、昼食、午後の授業。校舎屋上での猿野・沢松の作戦会議、そして午後4時の体育館での果たし合いと続く。
野球部の部活に行こうとしていたもみじが通りがかる。ちょうど楓と明美が
30人の男を倒していたところだった。
楓を庇って頭に木刀を受けた猿野だったが、そのために男だと楓にバレてしまう。
そのあと、なぜか楓は猿野に「付きあって欲しい」と言う。
↑あ、名前欄間違えた。
考察
1.楓は毎日、男と喧嘩ばかりしているのか?
沢松によると「毎日毎日現れる男たちは、楓を倒そうと狙っている」という。
しかし楓は男を倒したとき「また来週〜」といった事を言っていた。
ただの言葉のあやでなければ、一週間に一日だけ、いつでも決闘を受けつける日を設けている、
という可能性がある。その日だけは戦闘用の制服、かつ裸足で学校を歩き回り、
普段はごく普通の制服姿をしている…、という見込みもあり得るかも知れない。
個人的にはそのほうがいい。普通の制服バージョン(靴あり)もあったほうが、
SSは書きやすいので。
2.楓は空手着のとき、胸にサラシは巻いていないのか?
どうも巻いていないように見受けられる。理由は分からない。
それ以前の問題として、制服のとき、腰から覗いているものが、サラシだという確証はまだない。
3.楓は明美が男だと、すぐに分からなかったのか?
猪里や凪と並ぶ天然のため、それが分からなかったと思われる。
*それにしても、白抜きの♥ は、このスレではどうやって出すのだろうか……
他のスレで見たのだが…
裏天国殿小説の続きを・・・
>>猿凪の方
遅くなりましたが、GJ!でした。
猿凪いいなぁ。ミスフルらしいオチがすごくよかったです。
>>裏天国さん
続きお待ちしておりますよ〜〜ノシ
というわけで、沢梅を投下させてください。
自サイトに既にUPした分なんですが、スレ用に一部手直しして投下します。
出来上がり済みカップルです。沢松がなんかテンパっててすみませんorz
******************************
沢松×梅星 でエロ。「夏の梅星さん」
……彼女が出来たら、夏休みに一緒にプールか海に、っていうのは、
中坊の頃から夢に描いていた憧れの図だった。けれど。
「梅さん、……やっぱり海行くの、やめません?」
「どうしてですの?(尋)」
コーラ片手に胡坐を掻いた俺は、目の前でポーズを作る梅さんを見上げるなりそう言ってしまった。
「いやぁ……なんつーか」
見上げた梅さんの水着姿は、余りにも眩しかったから。
この夏休み、一緒に海に行こうってことになって、梅さんはそのために水着を買った。
学校帰り、その水着を見せてもらうってことで、梅さんは俺んちに寄ってくれて。
俺の前でその水着を着て見せてくれたのはいいんだけど。
なんつうか、その。
「理性を保てる自信が無いというか……」
というか、今でさえそうなんですけど……やべえな、もうジーンズの下パンッパンだよ。
ピンクのギンガムチェック、ホルターネックのビキニ。
ボン・キュッ・ボンの梅さんのその格好、かなりやばい。
白い肌にピンクのギンガムチェックって、映えるんだよな。ビキニ、すんげえ似合ってる。
ホンットに梅さんってばスタイルいいんだよなぁ……今更ながら。
「俺、前かがみでずーっといる羽目になりそうなんですけど……」
「あら、そんなに魅力的かしら?」
俺の前にしゃがみ込んだ梅さん。白くてムチムチの胸の谷間が、もう目の前に。
ああ、もうこの時点でやべえ……。
「………はい、」
俺は大きく頷いた。
「折角買ったんですのよ? これ、高かったのに……」
梅さんは残念そうに口を尖らせる。
……確かに海に行きたいって言い出したのは俺だし。
来年は梅さん受験だから海どころじゃなくなるってのも分かるんですけど。
分かるんですけど、梅さん。
「……悪い虫も寄ってきます」
敵を増やしたくないってのも正直なところだし。
「愛と嫉妬は紙一重だわ、沢松(溜息)」
梅さんは少し考えてから、バカ松がそこまで言うならしょうがないわね、と頷いてくれた。
その、俺の我侭を押し通したせめてものお詫びに。
今日はちょっと頑張ってみたりなんかして。
雨戸を閉めると、初夏前の部屋はすぐに暑くなった。
エアコンも俺もフル回転モードにして、行動開始。
「バカ松っ、……ん」
ビキニ姿の梅さんをベッドに押し倒す。
トップを捲ったら、ぷるん、って、白いおっぱいが開放されて揺れた。
「やん、……」
そのピンク色の先端、右ッ側に吸い付いて、舌で転がして甘噛みすると、
梅さんの口からはなんともいえない声が漏れた。
強い人がこんな時だけ弱いっての、ホント俺のツボなんだよなぁ。今更ながら、梅さん、萌え。
乳頭はすぐに硬くなって。梅さんの息も乱れてくる。
「ん、っ……あ」
むにむに、手で捏ねる様に揉みながら、先っぽちょっと強めに吸ったら、
軽い痛みが走るのか梅さんは顔をしかめる。
こんな顔もいいんだよな、梅さん。
「梅さんと夜の海辺でエッチ、っての、したかったんですけどね……」
「沢松、」
「それまで俺の理性、持ちそうにありませんから、残念」
「あ、ふ……」
舌でしつこく胸を攻めながら、すべらかなウエストに手を伸ばして。
こんな綺麗な肌、夏の海辺で晒すなんて。
空腹の猛獣の檻ん中に、肉を投げ込むようなもの。
「……梅さん、気持ちいい?」
梅さんは頷く。俺の頭を抱え込んで、ハァハァ、息を乱して。
「んあ、……やぁ……(快感)」
ショーツの中に手を入れてみると、もうぐっしょり……中とかすげえ熱くなってて。
探る指を簡単に飲み込む梅さんの中。
ぐちぐち、大きく音を立てながらその中を掻き混ぜる。
「沢松っ、あ、あ、あ、あ……(恍惚)」
入り口の直ぐ上、ちょっと指突き上げるように動かしたら、
いいトコに当たったのか梅さんが腰を跳ねさせる。
このコリコリってしたとこ、梅さん弱いんだよな。
結構淫乱かも、なんて口に出したら張り飛ばされそうなことは思うだけにしておこう。
まだ命惜しいもん、俺。
「ここ、いい? 梅さん?」
「あ、や、あぁ、ア、」
尋ねながら、そのいいところを重点的に責め立てる。
親指の腹でクリトリスも同時進行で苛める。梅さん、自分から脚開いて、腰振って。
すっげえ、やらしい。
捲り上げたお揃いのトップからは、大きな胸がはみ出してぷるんぷるん揺れて。
ああ、もう……駄目かもしんない。俺の理性。
もっといろんな格好させて、えっちぃ格好させて責めたりとかクンニとかしたいんだけど、
俺のほうも余裕ないんだよ実際。
「沢松、も、入、れて……ッ(哀願)」
梅さんが潤んだ目で見上げてくる。
「お望みのままに、梅さん」
なんてカッコつけたこと言いながらも、実のところはマジで出したい5秒前。
ベルトを外す手ももどかしかったりなんかして。
「あ、あ、ん、沢松っ」
俺が息子を出すが早いか、梅さんは腰を摺り寄せ、自分で俺のを導いて入れる。
うわ、ちょっと梅さん。大胆っすよ……って、中、やっぱ熱っ……。
っつか、ぶっちゃけ入れたすぐなのにもう俺出したかったりなんかして。
「あ、沢松ぅ……ッ」
白い脚、俺の腰に絡めて。
梅さん自分から腰振っちゃって。
お、お、マジやばい。ちょっと、出ちゃうって。
「梅さん、ッ……、すっげ、いっすよぉ、……」
やべ、もう本当にやべえって。体勢整えて、浅く深く出し入れを繰り返す。
うわ、中もうトロトロだし。
「沢松、ぅ……」
涙目で俺のこと見ないで下さいよ、梅さん……ッ。
その顔でも俺、感じちゃいますから。
「あ、……梅さん……」
……結局、梅さんの可愛いギンガムチェックのビキニは、
海の潮じゃなくて梅さん自身が噴出した潮に塗れる羽目に……。
「市民プールでも駄目ですの? 沢松」
エッチの後、二人で俺ん家の狭い風呂に入って。
お互いの身体を洗って、湯船に漬かって寛いでたら、梅さんが聞いてきた。
「……ん〜〜……駄目っす、やっぱ」
ガキんちょ共に梅さんの身体見せるだなんて、十年早い。もったいない。
「ケチですわ、沢松(溜息)」
……わかってますけど、そりゃ。
「梅さんの水着姿、俺誰にも見せたくないっす」
愛と嫉妬は紙一重。……この辺がやっぱり俺ガキだよなぁ。
早漏だし、ってこれは余計か……いやでも事実だからな。はぁ。
「海にもプールにも行かない代わりに、俺の前で水着着てください」
「―――しょうがないわね、バカ松は本当に」
なんて、梅さんは呆れ顔で、でもその後で。
「じゃあ、……次はどんな水着、買おうかしら?」
ってまた意味深な発言。
梅さん、そのしたり顔は反則っすよ。
俺、また押し倒しちゃいますってば。
(END)
***********************************
以上ですノシ
沢梅だとなんかいつもこんな感じになります。
辰凪だと、辰が変態になる……。
また何か書けたら投下させてくださいませ。では。
>>179 沢×梅のかた、GJでした。
テンポがよくてすっきり読みやすいと思います。
それでは私の分も次が一応できましたので、投下いたします。
裏74.9発目 葬られた記憶
俗に言う、『草木も眠る丑三つ時』。
すでに日付の変わってしまった闇夜の中、猿野はひたすら、牛尾の個人邸宅、
プライベート・ルームに向かって走っていた。
猿野(あのキャプテンに限って、まさかあの凪さんを・・、屋敷にたくさんいた
ボンテージのねーちゃんの一員にしちまうつもり・・・ なんてこたぁねーよな・・)
しかし、自分たちに対してあのような『ご褒美』を用意してきた牛尾のこと、
もしかするとあの人は、自分たちとは根本的にかけ離れた感性の持ち主なのかも知れない・・
そのような不穏な疑いが、ふつふつとわき上がってくることを、どうしても
禁じることはできなかった。
その頃、猿野の宿舎からの脱出を知り、すでに衣服を整えた牛尾も、
猿野よりも一足早く、それまでいた和室の雨戸を静かに開けて、庭へと歩き出していた。
出ていった猿野のいた部屋の隣、完全防音の施された密室の机の上に、黒く大きな
シルクハットが置かれている。
シルクハットの女「あひいいいいぃぃぃ――!! すっ・・ すごっ・・すごいのおおっ!
こんなに激しくしてくれたのはっ・・ あなたが初めてよ! そうよっ・・ そうやって、
あたしの脚をキツくつかんで、、勢いよく奥までネジ込んで欲しいのっ!」
獅子川「ヘッ・・ ヘヘヘッ、こーなッたらもうヤケッパチってやつだ・・、
今夜はとことん付き合ってやんぜ。据え膳食わぬは漢の恥ってよ・・・
どーにでもなりやがれ! オラアアアアア!」
女の淫らな誘いに乗せられ、完全に開き直ってしまった獅子川は、
野球で鍛え上げた身体からの、腰での突きこみを、女の潤い、膨らみきった部分に、
正常位で思い切り叩きつけている。
シルクハットの女「こっ、こんなに勢いつけたら・・ っ・・、イクのが止まらなく・・
なっちゃいそうっ・・ おおうっ・・ おう っ・・ あおおおっ! おひぃぃぃぃっ!! 」
獅子川「な、なんてすげえ声でヨガりやがんだ・・、オレももう・・・、すぐに二回裏を
吸い取られちまいそうだぜ・・・」
女は、ことさらにあからさまな媚言を口にしながらも、口を半開きにして身悶えている。
獅子川のほうも、女の足首をつかむ手に力が入り、行為がヒートアップしていく。
獅子川「ヘイ カモンベイベ、オレ様の相棒、雷丸が火を噴くぜ・・・」
シルクハットの女「イクぅっ・・ イクのぉっ! イクぅぅぅぅっ!!」
そのままいつまでも、真夜中の饗宴は繰り広げられたのだった・・・。
猿野「ど、どうなってやがんだ、こりゃあ・・・」
プライベート・ルームまでやって来た猿野は、その入り口の門はおろか、玄関口の
扉までが開け放たれているのを見て驚いた。
猿野「フリーパスで、入っていいってこったよな・・・」
猿野は、監視カメラも気にせず、大広間に正面から踏みこんでいった。ゆっくりと
あたりを見回すと、真っ赤な絨毯の床のはるか向こうに、『回転木馬(メリーゴーラウンド)』
と書かれた立て札の掲げられた扉があり、その扉も大きく開いている。そこに・・・
梅星「た、助けてー!!あんなところに跨るのはイヤですわ――!【涙】」
両手を上にしてくくりつけられた梅星がいままさに、誰もいなくなった回転木馬に
連れていかれ、乗せられようとしていた。
大男「グフフフ・・、最初はみんなそういうんだよ。だがな、イヤイヤだけで買収されずに
済まそーてんならなぁ・・、上場なんてハナからしてんじゃねーぞ このアマァァ!」
猿野「いったいなに言ってんだ、あの鉄鋼魔人は・・・。《デンパか?》」〔唖然〕
梅星「あ。さ、猿野くん! ちょうどいいところで会いましたわ。
凶暴なオッサンに襲われて、このか弱き乙女の貞操が危機にさらされておりますの、
どうかわたくしを助けて・・・」
猿野「いや、いまそれどころじゃねーから。じゃ」〔走り去ろうとする〕
梅星「テメェェェ!! まさかマジで放っとく気かい!?【怒】」
大男「あぁ〜ん? またも侵入者か。いったい監視室のモンはどこを見てやがんだよ。
他の兵隊も、女共を引きつれて外に出ちまったとこだしよ・・。だがあいにくだがな、
おめぇみてぇな不審者を、この先に進ませるわけにゃいかねーぜ、グフフ・・」
猿野「ち、違うんだ、聞いてくれ! オレはこの屋敷に、牛尾キャプテンを探しに
来たんだ! アンタ キャプテンのいる場所を知ってんなら、教えちゃくれねーか?」
大男「キャプテン? ああ、御門さまのことか。オレは知ってるぜ、あのお方の居場所が
知りてぇのかよ。あの人はご自分のお部屋に戻られてる・・ ちなみにその部屋へは、
この回転木馬の部屋の奥の階段からが、直通のルートになってんぜ。ちなみに
奥の扉のカギはオレ様が持っているが・・、」
猿野「そ、そういや、あの部屋への道は、これでもかってぐれぇおかしな仕掛けが、
めったやたらと施してあったな・・。オレは、その部屋に行かなきゃなんねーんだ。
頼む、オレにそこを通してくれ!」
大男「そんならハナシは早ぇ、このオレを倒して、カギを奪うしかねぇな、グフフフ」
と言いつつ、男は兜をゆっくりと脱いだ。
猿野「わ゛――! 兜の下に覆面つけてる――!?《なんの意味があんだよ!?》」〔激驚〕
監堕汰「グフフ、てめぇとは視聴覚室で会って以来だったな。だがこいつはオレの、
本当の正体じゃねーんだよ」 パサッ・・
猿野「ぶわ―――!!! 帝都のバスク将軍だ〜!!?《ぶほっ!》」〔爆驚〕
バスク「このオレ様を、バロナのような黒豚とは一緒にせんことだな、グフフ」
梅星(た、辰羅川くんの鞭友達ですの!?)〔呆然〕
バスク「このエリアはオレ様がいるかぎりは落ちんぞ。この華山獄握爪で
握り殺してくれようか」
猿野「た、頼む! この通りだ!! 先に進ませてくれ! オレの大事な人が・・、
取り返しのつかねーことになってるかも知れねーんだ!!」
猿野は、その場に膝をついた。
バスク「フフン、オレ様に泣き落としが通用するとでも思ってるのかよ?」
猿野「頼むって言ってんじゃないのさ―――!!!」 ずどどどどど・・・
[土下座ロケット] ドゴオォッ!!
バスク「ぷだら―――!!?」
猿野の腰の入ったタックルを受け、バスク将軍は壁際まで吹き飛ばされてしまった。
バスク「こ、このダンプカーのような突進は・・、か、身体が動きやがらねえ・・・。
グヘヘ、オレ様の負けだぜ、カギを持っていきな・・・ ガクッ」
猿野「あ、ありがてえ、恩に切るぜ」 ダッ・・・
梅星「ちょっと・・、結局わたくしは縛られたまま ここに放置ですの!?【寂】」
奥の扉をカギで開け、階段を昇って二階に駆け上がった。かつて招待された
牛尾の自室は、その廊下のすぐ向こう側にあった。
猿野「キャ、キャプテンの部屋まで、ドアが空いてやがる・・・」
恐る恐る、中の様子を覗いてみる。すると、年代を感じさせる調度品の家具に囲まれた部屋の中で、
小さな丸テーブルの上には紅茶が置かれ、正面の椅子では牛尾が、
革張りカバーの付いた洋書を片手に、静かに猿野を待ちかまえていた。
牛尾「やあ、猿野くん。君が宿舎を抜け出したというから、多分この部屋にやって来る
んじゃないかと思ってね、ここでこうして待っていたんだ・・」
猿野「キャプテン・・、実は、聞きたいことがあるんす・・」
ゆっくりと部屋の中に足を踏み入れながら、猿野はおずおずと質問を切り出した。
猿野「凪さんを・・、見ませんでしたか。さっき凪さんの泊まってるっていう宿舎に
行ってみたら、誰もいない もぬけの空で・・、キャプテンは、何か知ってるんじゃ
ないんすか」
牛尾「鳥居くんかい? 彼女がどうなったのか、僕は知っているよ・・。さっき実家の方から
連絡があってね・・」
猿野「ど、どうなったって・・、いうんすか?」
洋書を閉じ、テーブルに置いた牛尾は、椅子を引いて、唐突に話題を変える。
牛尾「その前に・・、一つ確認しておこう。猿野くん、君のために宿舎に用意しておいた
『素敵なご褒美』は、気に入ってもらえなかったのかな」
猿野「こ、この期に及んで、いったい何を・・。あんなの見せられちまった日にゃ、
凪さんに危険がないかどうか、気が気でなくなるに決まってるじゃないっすか」
牛尾「そうか・・、確かに、その通りだね。いま確信したよ、君はやはり、獅子川くんから
あの話を・・・」
猿野「あの話・・?」
すると牛尾は、その場でゆっくりと立ち上がり、テーブルの上に、革手袋に包まれた
両手を置いて、こちらを仰ぎ見る。
牛尾「こうなった以上は、君に対しては、正直になるしかないね・・」
猿野「え!? すると・・、まさか、凪さんを・・・。《へ、返答次第じゃ・・、いくらアンタでも・・・》」
しばしの沈黙の後、牛尾が口を開く。
牛尾「も、申し訳なかった・・! 僕の母が、君のことを奴隷にしようとしたことは
許してやって欲しい・・。獅子川くんから聞いたんだろう・・? せっかくサード特訓の
ためにわざわざ家にまで来てもらったのに、君が怒るのも無理はない・・」
猿野「ハァ!!? ちょ、ちょっと待って下さいよ。いったい何のことなんすか!? それより
凪さんがどうなったのかを・・・」
その頃、凪は牛尾邸の実家で、ニルギリに特別製の紅茶、『ハンプステッド社の
オレンジペコー・五つ星の最上級グレードの逸品』を振る舞われた後・・・
ニルギリ「よくお休みになっていらっしゃる・・、働き通しで疲れておいでじゃな・・」
その屋敷の簡素な詰め所のベッドの上でニルギリに毛布を掛けられ、
安らかな寝息を立てて眠りについていた。
一方、男性陣に当てられた宿舎では、沢松は一人で、朝まで泥のように眠り続け・・、
漢・獅子川は見事、9回裏までの死闘を戦い抜き、シルクハットの女によって
ミイラにされてしまった・・・。
また、猿野はその後、ベッドを壊してしまったことが露見し、罰ゲームとして
仕置き部屋で、SMクラブの女王様に朝まで鞭で嬲られる刑に処される。だが猿野は
キン肉王家の秘技『肉のカーテン』でその攻撃を全て受けきり、逆に力尽きた女王様に、
土下座で詫びを入れさせた。
女王様「も、もうカンベンしてください!」
猿野「えー、もっとぶってよ〜」
そして、次の朝・・・。
沢松「おい天国、昨日言ってた『素敵なご褒美』って、何だったんだよ。ま、どーせ
シルバージュエリーか何かだろ? オシャレ中3デビューのお前にゃもったいねーから、
何だったらオレがもらってやんぜ。ククク」
猿野「っはぁ〜。まったくもって、ガキの発想ですな〜。いいぜ、教えてやんよ。
オレの入った部屋には大きな宝箱が置かれていてな。その中からはバニーガールの
おねーさんが出てきて、一晩の熱く、濃厚なサービスを・・・」
沢松「ウソつけ――!!《んなわきゃねーだろ!》」〔激驚〕
猿野「それにしてもオシャレ中3デビューなんてよ・・。いまだにどっぷりユニクロ系の
おめーにだきゃ言われたくねーぜ。やたら集めてるっていう銀アクセだって、
おおかた駅前のパチモン見本市で値切りまくってゲットしてきたんだろ?」〔ニヤリ〕
沢松「違ぇーよ! 本物のシルバーアクセをうまく使ってユニクロバレしねー着こなし
すんのが通なんだよ! だいたい誰がテメーの私服選んでやってると思ってんだ!?
このオシャレハンサム様をつかまえていい度胸してんじゃねーか」
猿野「るせー! だったら合宿に、ヒョウ柄のTシャツなんか着てくんじゃねー!!」
沢松「テメー! ぶっ殺す!!」〔激しく牙をむく〕
バキッ メゴッ
その後、牛尾邸で朝食を振る舞われた後、各名は何台かの送迎車に乗せられ、
学校の部の朝練へと送られたのだった。その送迎車の中でも、
ひときわ大きなリムジンがあり、その中では・・・・・・
夜摩狐「・・牛尾さまのお車の中に、わたくしを乗せていただけるなんて」
牛尾「はは・・、本当なら、女性は女性で、男性は男性で別々に送らせてもらうところ
だったんだけど、報道部の二人は車中で打ち合わせをしたいと言うし、
猿野くんは、その車の天井に目隠しして縛り付けられている・・。鳥居君は
猿野くんのことが心配だと言うし・・、それに獅子川くんは、どうも昨日の夜に
体調を崩してしまったみたいでね。今、我が家の医療班の集中治療室で、
延命措置を受けているよ・・。まあ、彼のことだ。今日の放課後までには回復して、
また練習に加われると思うけどね。結局獅子川くんにも、ぼくのご褒美によって
迷惑を掛けてしまったようだ・・」
もっともらしい(?)理由をつけてはいたが、夜摩狐が牛尾の隣に座っている理由は、
彼女自身が一番よくわかっていた。
夜摩狐「それに、その・・、昨日のことも・・、うれしゅうございました・・・。
わたくしは、本当に幸せ者ですわ・・」
前の席の運転手を意識してか、夜摩狐は表現をぼかしつつも、昨晩の交情について、
二人だけにしか通じない意志を通わせ、想いを新たにしようとする。
牛尾「そ、そうかい。僕のような、野球のことしか知らないような人間に
一晩付き合ってくれて・・、昨日は本当に楽しかったよ・・。ところで・・・」
夜摩狐「はい、なんでしょうか・・」
牛尾「ぼくのことは、くん付けで呼んでくれて構わないんだよ。
・・・学校を卒業するまでは、ね」
沢松「梅さん、昨日はいったいいつまで、牛尾さんの秘密とやらを嗅ぎ回っていたんすか?」
凪「え? 梅星先輩は、昨日お一人でどこか、外へ出かけておられたんですか」
梅星「そ、そんなことはどうだってよろしいでしょ!【焦】わたくしの生命のかかった
取材活動にもついてこないような役立たずの報道部員は、空手部の男臭い道場にでも、
代理取材で派遣されるといいんですわ。ったく・・」
沢松「生命のかかったって・・、そりゃ確かに牛尾さんのお屋敷に潜入するのは半端ねぇ
ことですけど、そんなの野球とは全然カンケーないじゃないっすか」
梅星(それにしても、牛尾様のお屋敷にあんな秘密があったなんて・・。どうりで
監視態勢が厳しすぎると思いましたわ。こうなったら・・・、わたくしも、
あの回転木馬の部屋で牛尾さまに可愛がっていただけるように、
直にお願いしてみるより他ありませんわね。フフフ・・【淫】)
そのとき、「フゴォッ・・ フゴォッ・・」と声がかすかに聞こえ、天井の厚い板を
ドンドンと叩く音がした。
鳥居「猿野さん・・、いったい昨日、キャプテンの家で何をしてしまったのでしょうか・・」
梅星「ふん、わたくしを助けもせずに、見捨ててトンズラしたんですもの。当然の報い
ですわ」
沢松(天国、どうやらオレの代わりに、梅さんの『取材』につき合わされたのか・・。
そりゃ災難だったな・・・)〔合掌〕
そして学校の朝練で・・、牛尾は、強豪・華武との一戦を前にしての、
一夜の過ちを取り戻すため、一心不乱に練習に精を出し、そのユニフォームの汚れが
前日よりも、少しだけ増えた・・・。
この禁断の一日は、某少年誌で連載中のスポーツ漫画の中では完全に葬り去られ、
その歴史の中には存在しないこととされたのだった。埼玉の王者・華武高校との
練習試合は4日後に控えていたが、某漫画の『正史』によれば、決戦まではあと5日・・・。
そして部活の後、再び牛尾邸にて・・・。
牛尾「さて、二人とも。昨日は、ぼくの用意させてもらったご褒美で、
満足してもらえただろうか」
猿野「いや〜、キャプテンからもらった写真集『白球』は『サービス』が隅々まで
行き届いてて、ほんと〜にたまりませんでしたな〜。にょほほほ」
獅子川「オ、オレのもらった『球銃(たまガン)』も、『いい具合』だッたぜ。牛尾よ・・」
牛尾「そ、そうかい。きみたちに喜んでもらえて、何よりだったよ・・」〔汗をふく〕
凪「・・・?」
牛尾(困った、猿野くんたちが、ぼくの用意したご褒美に不満だったことは
知っている・・。ぼくのこの立場の苦しさを挽回するためには、次の75発目で、
見開きを丸ごと使ったコントに挑戦させてもらう他はないだろう・・。
はたしてこのぼくに、猿野くんのように1ページに渡ってボケ通すことが、
うまくできるのだろうか・・・)
猿野「え、えーと、次の特訓って何でしたっけね、キャプテン?」
牛尾「特訓レベル2は・・、『天国の門(ヘヴンズゲート)』だよ」
了
え〜と、あと特に言うこともありませんので、小ネタをひとつ。
鹿目「おい・・・、貴様、いい加減にするのだ。もはや完全に開き直って
アブノーマルプレイOKなのか?」
獅子川「ばっくれんなよコラ・・・。そんなエゲツねぇ描写してて恥ずかしくねのか?」
鹿目「犬畜生が! 何とか言ったらどうなのだ?」
獅子川「そっちがアブノーマルプレイ上等なら、こっちにも用意があんぜ!?」
妙高「クスッ・・ やだなぁ、何言ってるんだよ、アブノーマルプレイなんてさ。
いまのはちょっとソフトSMを厳しめに攻めて、すっぽ抜けちゃっただけだから。
まあ、そっちがどうしてもアブノーマルプレイがお望みっていうならそれでもいいけど、
裏天国劇場が本当の臨戦モードに入ったらさ、それこそ どのキャラも皆、
今の主将(キャプテン)さんみたいになっちゃうよ?」
…というわけで、次回はMiss.ディエチ × 武軍 を、簡単に書いてみたいと思います。
お、お疲れ〜。
長編でミスフルらしさ満載でちゃんと本筋通りで本当にすごい…。
オチと小ネタでワロタw
202 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 10:29:42 ID:cLzFHfph
乙あげー
203 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 18:39:44 ID:7k90NVrF
芭唐×女マネ
で読みたいです!!お願いしますw
接点ねーじゃん。無理。
だけどミスフルキャラで女に非道なまねが出来そうなのは
御柳くらいなので仕方ないか。
205 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 04:08:08 ID:bara6u0j
とりあえずage。夢で86の続きみたいの見た(;´д`)
島田紳助の悪行
@紳竜時代、客席で野次った客に暴行
A同じく、バラエティ番組でデレクターに暴行
Bスッチー事件 些細なことで難癖つけて相手を罵り泣くまで説教する
C娘鼻血事件 挨拶をしなかっただけでリンチ
D嫁殴打事件 顔面を殴打、前歯を折る
E鈴鹿事件 タイムの計測をミスした女性に暴行
Fスッチー事件2 パペポで鶴瓶が告白、またしても些細な事でブチギレ
G伊丹事件 声かけた相手を罵り警察までかけつける騒ぎをおこす
二年前「サンデー毎日」にスクープされる。
ただ単に「ハロー」と声を掛けられただけで逆上(ほとんどキチ○イ)
Hアイドル殴打事件 某アイドルにビンタ
I3年前の5月、大阪・関西テレビの「太っ腹!紳助ファン」収録中
若手芸人コンビ「麒麟」田村が紳助を「面白くない芸人」とネタにした。
怒った紳助、客の前で田村の髪の毛をつかみ殴る蹴るの暴行。
さらに楽屋に連れて行き、壁に田村の頭をぶち当てた。
御柳×もみじ なら一応、書く気になれる+接点あり なんですが、自分的には。
華武との練習試合の後、十二支はヤケ食いパーティーに行きましたが、
猿野は残っていたと。で、もみじも、野球の名門の男子校を見物していこうとしても
不思議はないように思います。そこで御柳に見つかれば、あるいは……
書きたいなら書けばいい
>>裏天国氏
お疲れ様です。ミスフルらしさ満載でなおかつエロ、
楽しませていただきました。次回も楽しみにしております!!
>>203 女マネ……。
では自分は芭唐×栗尾かの子で、若干鬼畜風味で書きます。
書きあがり次第投下します。
接点の無いところを何とかするのもまたエロパロの醍醐味、ということで。
あと、
>>86の比乃子フルバージョン(
>>86は自分だったんですが、何故か名前が抜けてましたorz)も、
書きあがり次第投下したいと思っています。ギャグエロで。
210 :
203:2005/05/07(土) 00:19:42 ID:xqmroh7F
芭唐×女マネ
ありがとうございます!楽しみにしてますねw
猿野女体化リンカーン投下していいかな?
一月某日。
猿「あんときゃ、ウッカリ凪さんになりたいっつっていい夢みたんだよなぁ」
沢「へー、じゃ俺も酒池肉林を作りたいって願えばよかったぜ」
猿「そこでだ。この神社だが、元旦とか以外の平日でも効力がある日というのを発見した」
沢「なんと!」
猿「それが今日ってわけさ……フフ、何を願おうか…」
沢「そうだ、5W1Hっぽくしようぜ。いくつか髪書いて引いてそれ組み合わせるんだ。
『○○に』と『○○したいorなりたい』の二種類にするか。それビリビリ」
猿「(一人で勝手に話進めてやがる…つか、それお前のテストじゃん)」
沢「ほれ、書け。」
猿「おう。ペン貸してくれ」
沢「んじゃ、俺から引くぞ!どりょぉぁぁぁぁっ!!」
猿「なんのぉ!でょぅるぁぁぁぁぁっ!!!」
─翌日朝。
目覚まし時計の音が猿野の部屋に響く。
「(あ〜、もう朝か……昨日のが適ってるならもうなってる頃か…
そういや、沢松は『髪を』『消したい』だったな。クソ犬を消したいっつって書いたんだがなぁ。
まぁいいや。そりゃそれで面白いしな…さて、さっさと起きねば…)」
そこで猿野は異常に気づいた。
何か妙に思い胸に。
「(な、なんだっ!?)」
下を見ると、パジャマをふくらませている二つのおっぱいを目撃DQN!した。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!なんだこの腫れ物わ!昨日の夜の間に蚊の集中攻撃にあったかコラ!!
………って………」
ツッコミを入れてさらに異常に気づく。自分の声の高さに。
おそるおそる髪をなでて見ると、綺麗なロングの髪を発見しちゃった。
「嘘だろ……マジで、昨日の『女と』『なりたい』がかなったのか…!?オンナトヤリタイニシヨウトカイタラコノザマ…
あ、こりゃドッキリだな。沢松の。これはヅラでこれはあれだ、石膏かなんかだ。証拠に俺には珍棒が…」
股間をまさぐるとナッシングパパ34歳独身だった。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
学校。
「あっはははははは!!!本当にハゲたのかよ!!腹いてー!信じられませんなぁ、尼松くんw」
「いや…俺としてはお前の方が信じられないのだが…」
美女とハゲが話していた。それが猿野と沢松だっていうからオドロキモモノキサンマノマタビラキ。
「あ?俺だって信じられねーよ。ま、お前みたいにマユゲまでハゲるよかマシだからいんだがな♪」
「そ、そうかよ…(普段なら殴るとこだが可愛くて殴れん……)」
猿野は女になっていた。
サラサラのロングのストレートに目を見張る巨乳。引き締まったウェスト。ボ〜ンなヒップ。
顔まで可愛くて五連コンボに沢松の息子は三振バッターアウト。
「それよか、お前、このままで部活に出るのか?」
「ったりめーだろ。奴らの驚く顔を一つ見物するのさ♪それでいてサボリたー、最高じゃねぇか!」
「サボリって……くそっ、くじ引きなぞするんじゃなかった!」
「ふふ…後悔盆に帰らずですなハゲ松君」
「覆水だろが!ハゲ松いうな調子へっこきよめさ!」
「ヤダ……沢松君…ひどいよ…屁こきだなんて…」
「(う゛っ!!!!!……いつもならキモくて5m退くとこだが……なんだこの罪悪感…)」
「なんてな!オラァッ!!」
「びでぶっ!」
「ふふふふふ……この身体は随分役に立つぜ!暴れ暴れて暴れまくって…」
「(この野郎〜!)」
「暴れん坊将軍のお膝元〜」
「わけわかんねぇぇぇぇぇ!!!」
んでもって部活終了後(女ということをいかして盗撮とかしてて遅れた)。
「やはり…本当に猿野君みたいですね。信じられません…」
「すごいよ兄ちゃん!すっごく綺麗になったね〜♪」
「なははは、これも日ごろの賜物って奴だ」
「…………;」
「あ、シバくん顔真っ赤〜」
「………!!」
「ははーん、司馬め、この猿野様に惚れたか?」
「全く馬鹿らしいのだ。たかが女になっただけなのだ。行くぞ、三象」
「がああ…」
「ふふ、ウブっすね先輩」
「なっ…ぼ、僕は興味ないだけなのだ!大体元は猿野だからいくら綺麗だろうと意味ないのだ!」
「があああ…」
「ふぅ、猪里先輩も牛尾キャプテンもすごくナチュラルに対応しつつ帰ってしまいましたから…
残ったのは一年と虎鉄先輩と獅子川先輩だけですか……って…虎鉄先輩はどちらへ……」
「HA・HA〜N♪モンキーベイベーが一皮剥けたらナイスなガールになるとは思わなかったZe…
元はモンキーベイベー…そう、鹿目先輩も行っていたが…可愛いガールにそんなことは関係ない…
さぁ、俺と一緒にヘブンへのロードを進もうZe♪」
「…キ、キザトラ先輩…(こいつ変わり身早すぎだろ…多分音速を超えたな)」
「…………はは……なんだかもうどうにでもなれってカンジですね……」
「(どうにでもなれ……あ、ボクいい事おもいついちゃったもんね〜…)」
それから数十分後。
「…何か、急にトイレに行きたくなったな…ちょっくら行ってくるわ」
「…ここまでは作戦通りですね…子津君と司馬君が帰ってしまったというのはともかく」
「うん。戻ってきたら仕掛けるよ」
「………あいつに色々と仕返しするいいチャンスだな…(ボソ」
「HA・HA〜N♪アイツに女ってモンを分からせてやるZe!」
この四人、実はある作戦を練っていた。
猿野が女を聞いた時、一年で連絡して一部で一致団結。そこに虎鉄も入ってきたってスンポーだ。
どうやったのかは知らんが(沢松辺りに依頼したのだろう)、猿野の弁当に媚薬をしこんだのである。
「ん…ただいま…」
猿野が帰ってきた。さっきより明らかに勢いがない。顔は少し紅潮し、息も荒くなっている。
「(そうとうデキあがってるNa…)」
「(兄ちゃんのことだから、ボク達から仕掛けなくても後はノリで…)」
「あんさ〜…ちょっくら面白いゲームを思いついたぜ…
ルールは簡単、俺を犯すことが出来たらオマエラの勝ちだ…」
この時、猿野は自分が女で非力になっているということを忘れていた。
ついでに言うと、実は媚薬の効力は猿野自身を少しHな気分にさせるだけで、
媚薬で頭がおかしくなってるとかそういうのではない。
つまりこのゲームは猿野が放課後になってから思いついていたことである。
「ま…俺を押したおせるもんなら押したおっ…!?」
瞬時に虎鉄が猿野を押したおす。
「じゃ、お望み通り犯してやるZe…」
「なっ…キザトラっ…!この…」
だが、手はビクともしない。もみじの様にそのまま力が移植されいれば別だが
今の猿野は非力な美少女である。
そのまま力任せに制服を破く。
「きゃっ…!」
思わず女らしい声が出る。だが部員達はそれを気にもとめない。
あまつさえ、兎丸なぞはスカートとパンツを一気に下ろしてしまった。
「あ〜、兄ちゃんパイパンだ〜」
「チンコサイズに比例してるんだな…」
「くそっ…てめぇら…」
「ふふ、自分が撒いた種ですよ…観念するんですね…」
猿野はこれから起こることを、今ようやく理解した。
そしてその恐怖に身体を震わさせるのだったとさ。
おしまい。
じゃなくて続く。
219 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 20:39:17 ID:DGbvhZ66
期待age
ageないけど期待
この猿野は明美ということになるのか?
外見的には美少女だから明美とも違うんでないかな。
中身は猿野だけど。
しつこい
某スレで出てた案だが、楓×凪さんのレイープきぼんぬ。
230 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 15:58:39 ID:h6AxeL/3
楓林間もいい!!
それでは次のができてきましたので投下の方を。
主な登場人物
Miss.ディエチ×武軍・神鷹 樹、武蔵 暴流人、妙高 数明、大和 陽牙
Scene.1
七月某日、第三回戦に勝利し、県立十二支高校との四回戦を控えた
私立・凶賊星(ギャングスター)高校野球部は、三回戦突破の「報酬」と称し、
伊豆の温泉宿『ホテル・河中屋』へと骨休みにやって来ていた。
四回戦までにはまだ日にちがある。この宿は、かつて十二支高校野球部が逗留した宿でもあり…、
近くには貸し切りの球場も用意されているため、各高校の野球部からの予約の多いことで有名だった。
「旅館『ホテル・河中屋』か…、いったいホテルなのか、旅館なのか…… わからんわい」
凶賊星の主将にして、Mr.クワットロなる偽名を名乗るその小柄な男は、宿の手前で小さくつぶやいた。
屋外にも関わらず、両手で湯飲みを持ち、なぜか熱いままのお茶を、湯気の上からしきりにすすっている。
「フフン、そんなコトはどうだっていいじゃないのさ。三回戦突破の手柄を独り占めした功労者さん……」
そんなクワットロに声をかけたのは、凶賊星の監督にして妖しい色香を漂わせる謎の女、
Miss.ディエチだった。
「はは、もったいなきお言葉…。我らの監督(ボス)にして、雇い主でもある貴方様にお褒めいただけるとは、
光栄の至りでございます……」
その女に、妙に恭しく敬意を表するクワットロの横で、その他の部員達もなにやら、
含みのある笑みを浮かべている。
「Mr.クワットロよ、三回戦の手柄を一人で挙げたことに気を良くしているようだが、
緒戦突破の報酬についても、まだ未払いのままになっている。
今回の合宿はお前だけのためのものではないということは、くれぐれも忘れるなよ」
小さく丸い、黒サングラスをかけた長身の男、Mr.ウーノとクワットロが言葉を交わす。
「それしきのこと、わざわざ言われるまでもないわ。お主らにも然るべき分配がなされようて、
余計な心配は無用のものじゃ」
返答すると、不機嫌そうに懐から煎餅(せんべい)を出し、頬張る。
「それじゃ、報酬を受け取ることになっている者は、今日の練習の終わった後、
夜の11時に監督室まで来るのよ。用意を整えて、待っているからね…」
宿の前でそう言うと、Miss.ディエチはその場で部員を解散させた。
この部のメンバーはいわば、報酬を目当てに雇われた傭兵の集まり。
彼らには集団行動という観念は存在しない。たったひとつの例外時を除いては……
そして午後七時、選手達のいるグラウンドに見回りにも行かず、
女監督Miss.ディエチは宿の浴場へと足を向けていた。
左手には丸めた浴衣を抱えているが、その服装、出で立ちは
普段と何ら変わりのないものだった。
スレンダーな肢体を覆い隠す、漆黒のドレスには、腰にも届くほどの長いスリットが、
両脚の伸びやかな脚線美を見せつけるかのように、下から深く入っている。
その隙間からは、白磁のようなふくらはぎや膝の素肌のみならず、
ヒップからウエストにかけての悩殺的な盛り上がりまでが、惜しげもなく晒されている。
そして光沢のあるドレスは、上衣はぴったりと身体にフィットし、
胸の中心部の谷間の開け放たれた扇情的なデザインになっている。
だがそれだけではなく、密着した上衣は、トップとアンダーの差の大きなバストラインの豊かな隆起、
しなやかにくびれた腰回りを強調し、ドレスの下半身の前後にいたっては、
それぞれが豪奢な一枚の布きれでしかなく、時折ひらひらとはためきながらも、
その裏側の秘められた暗い空間をかろうじて隠していた。
そのような場違いな格好で廊下を歩くMiss.ディエチの後ろ姿を、
一人の男の影が、後から密かに追っていた。
「これより作戦開始だ。各員配置につけ」
ホテル・河中屋の同じ屋根の下、ある部屋にたて籠もった男の声に反応して、
ヘッドホンの向こう側から「了解(ラジャー)」の返答が続けて聞こえてくる。
そこには、十二支高校と予選第一試合で当たり、敗北を喫した武軍装戦高校の野球部提督、
瑞鳳源帥(ずいほう げんすい)〔注・本名〕の顔があった。
「PM9:00、浴室脱衣所の扉の開く音をもって作戦を実行する。“大戦略野球”の局地戦の
スタート(開戦)だ」
大振りの葉巻をくわえた口がニヤリ、と酷薄に歪む。
Miss.ディエチはふと、何らかの違和感を覚えて立ち止まった。
しきりに辺りを見回すが、特に不振なものが見つかるわけでもない。そのままため息をつくと、
浴衣を小脇に抱え、右手に持っていた舶来物の煙管(キセル)に火を点けて一服を始めた。
脱色した薄茶色のワンレングスの髪に、目張りの入った睫(まつげ)に縁取られた切れ長の目、
筋の通った鼻先に掛かった縁なしの、濃い緑のサングラスのレンズはスクエアにカットされており、
その下にはグロスの効いた、薄いピンクのルージュの引かれた肉感的な唇が、軽く吐息を吐きながらも
煙管のパイプの先端をくわえ、ドーナツ型の煙を断続的に生み出していく。
しばらくの間、そうしていたディエチだったが、間もなくまた歩き始め、女湯の浴場の暖簾をくぐり、
すぐ前の引き戸を開けようとした、そのとき……
ガラガラと勢いをつけてその戸が開かれ、中から突然、
身長190センチ前後もある屈強な、迷彩服を着込んだ男が現れた。
「……!!!」
あまりのことに悲鳴すらあげることができず、大きく目を見開いたディエチに向かって、
その男、武軍装戦の二年・武蔵 暴流人がニタリと下卑た笑みを浮かべる。
その次の瞬間、ディエチの後ろから二本の手が素早く回ってきたかと思うと、
すかさずその口が塞がれ、浴場の中へと有無を言わさずに連れ込まれてしまった。
「……!! 《ン――ッ。ンンン――……!》」
後ろからずっと尾行を続けていた三年・神鷹 樹は、口元と肩口に回された手を振りほどこうと
必死に抵抗してくるディエチの、細い腕の力をものともせず、瞳から冷たい眼差しを後頭部に送っている。
女湯の脱衣所の中には誰もいず、湿度の高い夏場の部屋は静けさに包まれていた。
「クックック、美人の女カントクさんよ。あまり大声は出さねぇほうが身のためだぜ、
大人しくしてりゃあ、殺しはしねぇよ。アンタの心掛け次第ってワケだぁな」
武蔵がそう言うと同時に、神鷹の手が少しだけ緩められる。そして黒い布で、
ディエチの口は塞がれてしまう。
恐れおののく目で二人の男を仰ぎ見るディエチだったが、
考えるよりも先に、気丈な女監督の身体は抵抗を試みようとした。
「こ、このアマが…、どうやら痛ェ目を見なきゃ分からんようだな」
太い手がディエチの腕をねじりあげ、拳が振り上げた武蔵だったが……
「《暴力 いけない 提督 怒る》」
一言も言葉を発さず、手話で出されたその神鷹のメッセージに、
武蔵は敬礼をしてかしこまった。
「はっ、申しわけありません!」
ス……
すると神鷹は、ディエチを振り向かせるとその細い顎に左手を添え、上向かせた。
気付いたときには、迷彩服の右手に、小さく短いサバイバル・ナイフが握られ、
ディエチの目の前でキラリと光を放つ。
後ろ手に腕を握られたままの状態で、暴れるディエチの目前のナイフは少しづつ、
下へとおろされていく。そしてその胸の下、薄い肉付きの腹筋のラインの黒いドレスの上を、
尖った刃先がわずかに触れ、ゆっくりと滑っていく。布が破れたりはしないギリギリの圧力で
腹部を撫で回されると、ディエチの抵抗はすぐに収まり、震えながらも身体の力が抜ける。
「…やっと大人しくなったか。しかし威嚇だけでここまで女を早く黙らせるたぁ、さすがは神鷹さんだぜ。
とは言ってもよ、実はこの旅館に泊まってる女は、実はアンタ一人だけでな、
そう簡単には助けは来ねーんだよ。 ま、そこでオレたちは事前にこの旅館に潜り込み、
万全の態勢でコトに及んだってワケだ」
武蔵は得意げにそう言うと、ディエチの口を封じていた布を取り払って、
さらに脱衣所の奥へと連れていくのだった。
「ここなら声も、外に届きはしねぇ。もっとも大声出したらどうなるかは、
利発なカントクさんならよぉく分かってるとは思うがな」
そしていきなり、ディエチの胸を覆う黒い上衣に手を掛け、乱暴に引きむしり、
中心から二つに引き裂いてしまう。
ビリビリビリビリビリッ… ビィィィ――ッ!!
「……イヤァッ!!」
驚いて小さく叫ぶディエチだったが、構わずにそのまま、上衣は下に降ろされ、
ダランと腰から垂れ下がってしまう。
「グヘヘヘッ、こりゃあ……、すげぇ乳してやがるぜ! しかもノーブラかよ。
こりゃ想像以上に、ドスケベなムネしたエロ監督さんだぜ……」
その評の通り、そこには淫らに突き出た二つの乳が、
匂いたつような色気を発散させ、ぷるんぷるんと弾み踊っていた。
いわゆる、『ロケット型』に分類される、スリムな胸回りのアンダーから大きく盛り上がった乳房が、
その先の明るいセピアに色づく乳首と、その回りでかすかに膨らんだ乳輪を頂点として、
いまだにゆらゆらと揺れ、自己主張を続けている。
その揉み応えのありそうなバストが、下着の類に包まれることもなく、
いきなりドレスからまろび出てきたことに、他とは違う、
この女の淫猥な本性が見て取れるような気がした。
「……やっぱりその女監督さん、ノーブラだったね。ぼくの推測していた通りだったよ」
するとどこかから、唐突に声が聞こえてくる。かと思うと、
洗面台の下の物入れの中から、武軍一の頭脳派、妙高 数明が這い出てきたのだった。
「ぼくの目についている暗視スコープは、どんな暗闇に紛れていても正確に、
壁の向こうからでも獲物の姿をサーモグラフィーで捕捉することができるからね」
「い、いや、でもわざわざそんなトコに隠れる必要はねぇと思うけどな…」〔汗〕
「フフッ、新しい武器や装置を開発したら使ってみたくなるのが、
兵器に携わる者の習性なのさ」
武蔵の疑問に対し、訳の分からないことを言いながらも、
妙高はディエチの前に近づいてきた。
「凶賊星高校、野球部監督・Miss.ディエチ。本名不詳。身長、体重、スリーサイズ、すべて不詳、か。
大したものだよ。このぼくに一切の情報をつかませないなんて、
でもノーブラだったということは見事予測が的中した。99.9%の確率でそうに違いないと計算していたよ」
何を根拠にしてそう思ったのか、まったくもって理解の範疇を超えているが、
それがこの武軍の司令塔を務める正捕手、妙高の恐ろしさだと言える。
「さて、と。これからこのぼくが、アナタのムネの性感帯を探し当てて、徹底的に開発してあげるよ。
ほんの少しの刺激でも、淫らに発情してしまうほどにね……《ピピピッ》」
左手につけた電算機を叩きながら、妙高はそう言い放った。
「グフフフッ、人間電算機・妙高 数明……、やつにかかれば、この女の性感帯は丸裸も同然よ。
ここはしばらく、お手並み拝見といこうじゃねぇか」
同時に、武蔵がその巨躯でもって、胸をはだけられたディエチの身体を羽交い締めにし、地面に押し倒した。
「あぁっ……、ら、乱暴はやめてっ……」
「アナタはじっとしていればいい。これからこの、いやらしい身体の感度をデータにインプットしていくからね。
……実験対象の性的衝動が、うなじから背中で入る確率・80%…、その内訳は、背中の中間部分の確率60%…、
ただしうなじから始まる触覚の連鎖は、性反応の導入部としての意味合いを持つ……
それでは計画通り、まずはここから」
ボソボソとつぶやきながらも妙高は、床に仰向けになった肢体に対して屈み込み、まずは頬に指を沿わせる。
唇の横にある、小さなほくろの回りを這い回ったその手は、そこから首の後ろに回り、
剥き出しになった背中の地肌へと滑っていく。
「……くひぃぃっ!」
「へぇ、うなじから背中にかけてが特に弱点なんだね。それなら、背中の下のこのあたりだって……」
と言いつつ、右手の人差し指が、腰のあたりの細くくぼんだ溝をくすぐろうとする。
「ひ、ひゃうぅっ……!? そ、そんな指の動きで……、そこを…、撫で回さないでっ……
くあ… ああぁ…… きゃふぅぅぅっ!!」
「なんだ、全身が性感帯なんじゃないか。アナタ自身も知らなかった場所で感じさせられて、
少しづつ快美のスポットを開発されていっているわけだね」
そして、細くしなやかな右の指が臍(へそ)まわりに達し、女監督に悩乱の声をあげさせたかと思うと、
スリムに引き締まった脇腹の肉と、柔らかに白くたわむ二の腕をいじくりまわす。その後その右手は離れ、
左手に装着されたコンピュータへと、各部分の感度についての詳細なデータを打ち込んでいった。
「《ピピピピピピッ》よし。ここまでは、予測を裏切るような結果は出ていないね。
ではお待ちかねのこの部分は、 期待に違(たが)わない実験結果を出してくれるかな……」
いよいよ妙高の両手が、Miss.ディエチの両胸へと伸びていく。
続く
このあたりから、だんだんギャグが混じってくる……
今日はここまでで。
支援
244 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 23:40:14 ID:nNr/OlhT
age
245 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 20:45:09 ID:Y4VQny+o
ネヅもみじのエロ期待あげ
246 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 16:39:28 ID:DfBo8vBa
age
裏天国さん、遅くなりましたがGJ!です。
武軍×ディエチ、続きが楽しみですノシ
えーと、今更ですがコテつけました。芭唐×女子マネの前に、
子津×もみじの小話が書き上がったので。
エロというには程遠いですが、おつまみ程度に。自サイトUPの改訂版です。
***************************
『どこでもドア』
今何が欲しいですか、と聞かれたら。
ボクは迷わず、「どこでもドア」と答えるっす。
だって、この状況を打破できるのは、それしかないんです。
タイム風呂敷じゃ駄目な気がするっす。……やっぱり、どこでもドアっす。
「……いーかげん、覚悟しろ」
「きっ、清熊さん……」
後ずさりして、壁に追い詰められるボク。もう、後がありません。
ボクの目の前には、お風呂上り……バスタオル一枚を体に巻いただけの、清熊さんがいて。
じりじりと、確実に距離を詰めてきます。
その、なんていうか、この状況。
分かってもらえるでしょうか……ボクは今、貞操の危機なんです。
今日はテスト前で、部活はお休みで。
清熊さんの家でテスト勉強ってことになったんス。
清熊さん家に行くのは初めてで、でもまさか……そんなことはないだろう、って思ってたんです。
ボクが甘かったんです。はい。甘すぎました。
凍らせたスポーツドリンクの、溶けかけの部分くらい甘すぎました。
カルピスの原液くらい甘すぎました。
ご家族は仕事に出ていていないとかで、清熊さんちにはボクと清熊さんの二人だけで。
清熊さんの部屋、想像していたより女の子っぽくて、へーとか感心したりして……
いや、そんな前説はどうでもいいんです!
ともかく、清熊さんの部屋に通されて、「なんか食い物とかジュースとか取ってくるから」って、
清熊さんが部屋を出たのが、ほんの10分前。
10分後、部屋に戻ってきた清熊さんの格好は、先述の通り。
お風呂上り、バスタオル一枚を巻いただけの格好。
胸の谷間とか……丸見えです。
太ももだって丸見えです!
濡れた髪、シャンプーの良い香りがしてきます……。
その、清熊さんの、いかにもな格好に呆気に取られて言葉の出ないボクに、
清熊さんは後ろ手にドアを閉め、上気した顔で一言。
……そう言って清熊さんが、ボクの手を取りました。
暖かくて柔らかい手です。
緊張して、その手を跳ね除けることが出来ません……。
そして、その手を……バスタオルから半分はみだした胸に、触れさせたんです。
「わ、わ、清熊さんっ!」
ふにゅ、って胸は押しただけへこみました。
「柔らかいだろ、……子津。もっと、触って良いんだぜ?」
「もっと、って……」
大福と赤ちゃんの頬っぺたを足してマシュマロで割ったようなその柔らかさ。
「だから、こー……」
ボクの手で、清熊さんはバスタオルを……下げたんです。
「わ、わ、わわわわーーーっ!」
プルン、と。
いつもは服に隠れている清熊さんの、お、お、……オパオパ……違う、お……おっぱいが。
ボクの目の前に……。
「……吸ってみて、子津」
頬を赤くして清熊さんは言うと、ボクの頭を抱き寄せました。
……ピンク色した、にゅ……乳頭が。
ボクの、口元に……。
「……子津、俺たち、そろそろいいだろ……?」
……よくありません!!
「っていうか、ボク達まだお付き合い初めて三ヶ月だし!」
「もう三ヶ月、じゃねえか!」
「その、高校生だし……テスト前だし……」
「テスト前くらいしかゆっくり出来ねえだろっ。高校生だからって、
周りのカレカノしてる奴らに聞いてみろよっ! ……皆やってらぁ!」
顔真っ赤にして、ボクに詰め寄る清熊さん。
あの、なんていうか、その。普通は逆じゃないですか……?
そんなわけで、ボクの貞操の危機は突然やってきたんです。
びっくりして後ずさるボク。
いや、なんていうか、その。
どこでもドアが欲しいです、本当に。
そしてここから逃げ出して家に帰りたいんですっっ!
後ずさるボクに、清熊さんが詰め寄りました。
「何逃げてんだ!据え膳食わぬは男の恥だぞ、子津っ」
助けて、ドラえもん。
この際、さわえもんでもいいです……誰か、助けてください。
っていうかもう……アウトっすかね?
******************************
以上です……って、投下する順番間違えたーーーー!
すみません……orz
正しくは、
>247>248>250>251>249>252
の順番です。ごめんなさい……。次は芭唐×女子マネ(栗尾さん)を近日。
>>253 これはナイスですね。華武との練習試合中の時期の、
子津ともみじのいい感じがそのまま出たようなシチュということで。
続きを楽しみにしています。
ツッコミ上手の子津だからこその軽快な一人語りですか。
見習うべき部分も多いと感じます。
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__俺の筋肉を見ろ!!
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
256 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 22:39:44 ID:3o4xZWzs
裏天国殿に禿期待
ぐっじょおおぉぉぶ!!!!!!!!
ねづもみじかいてくれるネ申がここにおられた!!!
こんな展開も可愛いな!
ありがとうありがとう!!
# 9 8 2 5 ; だと……、
#9825;
しまった、& # 9 8 2 5 ; だったか。
?
他のスレでは白ハートが出たんだが…
??
262 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 13:38:16 ID:BXrk72BY
age
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__俺の筋肉・・・!!
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\ ハァハァ・・・!!
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
思えば好評だった黒撰編のSSが少ないなあと思ったので、下手なりに何か書いてみようかと思います。
黒撰高校は女キャラが出てきてないのでめっちゃ妄想カプで申し訳無いですが、由太郎と凪で…。
背中に当たるボールの感触。
重く硬直する身体。それを眩しく照らす日差し。
…あの瞬間、おれは「負けた」んだ。
試合の帰り道。
みんなと別れ一人、球場の側の草っ原に寝転ぶ。所在なげに遠くを見る目は、太陽と重なっては真っ暗になる。
黒撰高校に入学してから早四ヶ月…大切な仲間達と甲子園の土を踏むこと無く終わったおれらの夏。
「ごめんな、みんな……」
頬の涙は乾いたが、未だ喉は枯れたままで。
小さく呟いたその言葉は、酷く青い今日の空に消えていく。
「由太郎…さん?」
半分眠っていたおれに予想もしない声がかかったのは、丁度そんな時だった。
身体をゆっくり起こして見上げる。そのときのおれの表情は、ひょっとしたら寝ぼけていたかもしれない。
「おめえ…十二支の…」
「鳥居 凪です。…その、今日はお疲れさまでした」
勝者が敗者にそんな言葉をかけるのを戸惑っているのか、彼女は躊躇い気味にそう言った。
「凪…」
いや、躊躇っているのは紛れなくおれの方だ。彼女…凪から、さっき初めて名前を呼ばれたこと。
おれは何よりそれに驚き、同時に嬉しくもあった。
きっと嫌われていると思っていた、恨まれてると思っていた凪の口から…。
初めておれらが十二支に赴いた日。
先のアイドル高校と十二支との試合…いや、先発投手であった犬飼の投球を見て、おれはすごく興奮していた。
一筋縄では打てない、本気でかかるべき相手…。そんな気迫を、おれは肌で感じとっていたから。
響く快音と、鋭い風。
それらがほぼ同時に貫いたのは、十二支高校校舎の時計。
時計の周りに群がる、伝説に憧れた野球部員達。
その中に、一人の少女の姿があった。
悲壮か、絶望か…もしくは怒りか。
何を思っていたか、おれにはわからないが…彼女が時計を抱き、視線を落とす後ろ姿を見て、少しずつこみあげていたおれの罪悪感が一気に頂点に達した。
謝った。何度も何度も謝った。
目標にしていたオヤジの伝説を達成したんだ、最初は「よっしゃー!」って大声で言っちまったけど。
やっぱり嬉しかった。嬉しかったけど、彼女を見てるとおれはまるで、世界で一番の悪人になったような気がして。
彼女に嫌われたくない、彼女に泣いてほしくない…そんな感情が、おれの頭を押さえて上げさせなかった。
「ごめんよ…!」
本当は一度だけでも彼女一人に謝りたかったが、他校のシンボルを壊したのも事実。そこは我慢して、みんなの前で頭を下げる。
試合までの数日間、頭を去来するのは彼女のことばかりであった。
そして試合が終わった今、「彼女」は初めておれに口をきいている。
嫌われてなかった!
おれはすぐに笑顔になるが、どこか気恥ずかしくてそれを抑える。
「…良い名前だな」
照れ隠しに返す言葉が見付からず、ついヒジカタさんみたいな優雅で華麗で高貴な物言いになってしまう。
「フフ…ありがとうございます」
凪が笑った。
おれが見たあの悲しい表情ではない、優しくて柔らかい笑顔。
おれはたまらない安堵と喜びに襲われ、胸が詰まりそうになる。
「凪…」
もう一度名前を呼んでみる。
…よく見ると可愛い顔だよなあ。
おとなしい雰囲気にメガネが良く似合ってる。
「何ですか?」
凪が返す。
言わなきゃならない、言いたい言葉がある。
しかし、
「凪…」
また名前を呼ぶだけで終わってしまう。
繰り返す動作に、凪もまたクスリと笑うのだった。
「そういえば何で凪だけここに?他の十二支のみんなは…」
「先に帰りました。私はもう少しだけ、ここにいたくって…由太郎さんは?」
奇遇だね、おれも同じなんだ…なんて、またヒジカタさんみたいな言葉が浮かんでくる。
ただ実際、おれもさほど理由があってここにいるわけではない。
「大体同じ、かな」
とりあえずこう返し、また空に目をやった。
今日はここまでにします…。
また時間があればorz
「じゃあ、いつまでもここに居ようってつもりでもないのか?」
試合中に比べると、空は少しずつ西へと向かっているらしい。
心地よい風の為か生まれた暫しの沈黙を先に破ったのは、おれの方だった。
「はい…」
「じゃあさ、おれの家…来ない?」
少しの間も開けず、おれは思い切って言った。
おれと凪の間を、風が通り過ぎる。
「え…っ」
驚くのは当然のこと。
凪にしてみれば、おれはただ敵方の四番打者。それ以外の何者でもないんだから。理由が無い。
二人で話したいことがある、とか、そんな耽美な世界に連れこむわけにも行かない。
どうしよう…。
既に誘ってしまっている。無かったことには出来ないし、したくもない。
ただ、理由が見当たらなくて。
「お邪魔しても…宜しいんですか?」
頭を抱えるおれに見かねたのか、単に凪自身の意志か。
それはわからないけど、おれが理由を言う前に凪は口を開いた。
「も…もちろんだよ!今にいちゃん達は学校行ってていないし…暇だから」
やっと理由が浮かんだ。しかし我ながらなんて子供みたいな理由だろう。
一人が寂しい、なんて凪に言ってどうする。
「フフ…では、お邪魔させて下さい」
また凪に笑われた。
また、風が一つ吹いた。
「ここがおれの家だよ」
きっと声はさっきの何倍も明るかったろう。
とにかく凪に来てもらえたことが嬉しくて、それだけで今おれは笑顔で。
「とりあえず上がってくつろいでて、おれシャワー浴びてくるから」
時間が経っているとはいえ、試合後の身体は泥だらけ。
自分の身体を洗いながら、頭は凪のことでいっぱいになる。
本当なら、どんなときでも一緒にいたいくらい…なのに。って、こんなこと、うどん先輩が聞いたら何て言うかな。
とにかくさっさと身体を洗い流し、早く凪に会いに行く。
着替えを取りに行こうと、おれは自分の部屋に向かう。
髪もろくに乾かさず、自分の部屋へと向かう。
凪とどんなことを話そう…とか、そんなことを考えながら。
バン。
部屋のドアを開ける。
おれの部屋だ、当然だれもいない。
……はずだった。
「凪!?」
「由太…あっ…」
目の前では凪が、座っておれを見上げている。
「なんで凪が…ここに…いや、おれが誘ったからだけど…そうじゃなくて…なんでおれの部屋に…!?」
「由太郎さん!?あの…私まさかお風呂上がりにすぐこちらにいらっしゃると思わなくて…その…すみません…っ」
ではまた次回…
神キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
続きが楽しみです!!
ユタ凪イイ!
「………」
硬直するおれと凪。
気まずくて目を合わせられずに下を向くと、正座した制服姿の凪の身体が目に入った。
綺麗な肌色をした細い脚と見え隠れする胸元。
何考えてんだおれ…と沸き立つ欲を何度も抑えるが、次から次へと頭をよぎる想像に、若い雄槍は反応しそうになる。
(やべえ…。)
おれは裸にタオル一枚。
(こんなところで勃っちまったら…。)
おれはひとまず、その場に座ろうと身体を曲げた。
すると、凪が恥ずかしそうな表情で立ち上がる。
「あの…ごめんなさい…っ」
凪は顔を赤くし、部屋から出ようと歩きだした。座ったおれの真横を、凪の細い脚が通りすぎる。
「凪」
背中越しに呼びとめる。凪は、その場で歩みを止めた。
「ずっと…言いたかったことがあるんだ」
今なら、言える気がする。
高ぶる感情に、おれも段々と顔を赤くする。正座した脚の上の拳が握られ、軽く力が入る。
「…ごめんよ」
「由太郎さん…?」
凪が振り向いた。おれは凪に背中を向けたまま、肩を落とす。
「学校の時計…大事だったんだろ?おれ…オヤジに追いつきたくて、必死でバット振っちゃってさ…」
本当は、何について謝ったのかは言わないつもりだった。でも、次から次へと溢れてくる言葉に、頭の中で収拾がつかなくなる。
あの日、羊のおっちゃんから…全部聞いた。…凪があの時計を大事にしてる理由を。
「猿野なんだろ?オヤジの次に時計割ったの…。あの時計は、凪と猿野の想い出の時計なんだよな…?」
「由太郎さ…」
つまり、凪は…
「凪は、猿野のこと――……」
「由太郎さん」
背中から優しい声が聞こえる。凪は、また座ったようだった。
おれはやっと、自分が何を言っていたのかに気づき、さっきよりも顔が赤くなる。
「…由太郎さんは、何も悪いことはしていませんよ」
「でもおれは、凪と猿野の想い出を壊しちまった…凪を、悲しませちまった…」
「私なら大丈夫です、由太郎さん。私は…」
「おれは、凪には笑っててほしいのに…!猿野の事が好きでも、それでもおれは…」
「………」
凪は無言で、後ろからおれを抱きしめた。
おれの腹に、凪の小さな手の感触。背中に柔らかい胸の感触がある。
「あなたのせいじゃありません、あなたは…由太郎さんは、もっと笑っていて下さい。私は、由太郎さんに笑っていてほしいんです。…由太郎さんが私に望むのと同じように」
恐らく笑って、凪はそう言った。
『同じように』じゃないくせに。
おれの『笑っていてほしい』の意味は、凪には伝わってないのかもしれない。
…でも。
「凪…」
おれは振り返り、凪を抱きしめる。
気持ちは伝わらなくても、おれはすごく嬉しかった。
「ありがとう、凪…」
ああ。
なんて愛しいんだろう。
次回からやっとエロ入ります…。
長くてつまらん…最悪じゃんか漏れorz
age
>由太郎×凪 ◆csGB/gZTJI
GJ。
>277>284
ありがとうございます。
エロがなかなか上手くいきません…
もう少しかかりそうですが、なるべく早く致しますので。
ゆたなぎGJ!
何方かカイやまこのやまこ襲い受け書いとくれ。
やまこの夜の変貌ぶりに慌てるカイ。
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
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レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
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/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |本誌で[筋肉猿野]を
/ || \ | 一位にしましょう
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/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
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/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
リクエストした子津もみじ書いてくれた神へのお礼もかねて子津もみじかいてきた。
告白編だからなにもなくて申し訳無いけど。
僕と清熊さんが親身になったのは部活働を通じて。
それは校舎裏での練習の合間で、一日にたった15分程の時間だったけれど。
男と女の立場が逆転したような性格が幸いしたのか僕たちは夫婦漫才の様に会話が続き(女性と話す機会はあまり無かったので、最後まで同じ話題で話通した事は無かかったのですが)
女性とこんなに長い時間過ごしたのは初めてでした。
クラスも違う女性が直ぐとなりに座って笑い合うことなんて奇跡に等しかった。
清熊さんてなんだか……怖そうだなって思ってたから、尚更なんすよ。
そうして校舎裏での特訓が実を結びだしたころ、
清熊さんはいつも道理に僕に声をかけてくれたんです。
「おいっす子津!今日も泥だらけになりやがってよー」
明るく笑って僕にポカリスエットを投げてきました。
空をうつしたような鮮やかに光る青のアルミ缶は、僕の手に触れたことで茶色がかった水滴を流していました。
「清熊さん、あの 此れ…」
「俺のオゴリだ」
僕の直ぐ前につきだした顔はにいっと笑って、肩を強く叩きました。
「いやっ悪いっすよ!清熊さん飲んでください!」
「いいから飲め!マネージャーの気配りをムゲにしてえのか ああん!?」
脅すように凄む清熊さんに逆らえない威圧感を感じつつ、だけど悪いとも思って、僕は口ごもりました。
其を見た清熊さんは「わかったよ」とポカリスエットを僕からとりあげ、蓋を開けて三分の一(多分其れくらいだ)を飲み干しました。
ぼーっと見つめる僕に濡れた口許を拭きながら「ほらよ」とポカリを向けて一言。
「えっ……!?で、でも清熊さ」
「回し飲みくれー日常茶飯事だろうが!飲めって!」
つきだされたアルミ缶がほんのすこしへこんでいて、僕は反射的に手をだしました。
僕の手に渡ったアルミ缶は元の形状に戻って、清熊さんの視線は僕に強く注がれます。
目があうのが凄く照れ臭くて、校舎2階の窓ガラスをうろうろした視線が捕えながらポカリをひとくち飲みました。
清熊さんはにっこりわらって「おつかれさん」といってくれました。
間接キスしたんだ、僕は女の子と間接キスを……
清熊さんとの会話には指し触りない(はずず)程度の同様が胸の奥をぐるぐるまわっていました。
どうやらポカリスエットの所有権は完全に僕にわたったようで、
ポカリを持つ指が冷えるほど持て余していました。
15分が、とてももどかしいです。
清熊さんとの時間は好きだけれど今日は早く過ぎ去ってほしいような。
心臓だけが一時間先をタイムスリップしていくような。
その一時間が清熊さんで沢山になっていくので。
「お、こんな時間か凪達に迷惑かけちまう」
「あ………、僕も練習の続きしないと」
清熊さんは立ち上がって軽く土をはたくと僕の方を向きました。
僕は立ち上がろうとしている途中だったから、太陽光のまぶしい清熊さんを見上げていました。
「子津」
「ハイ」
「すきだ」
沢山の時間が押し寄せて、此処で立ち留まりました。
呆然と固まる僕を待とうともせず、彼女は走り去ってしまいました。
たったひとりの清熊さんは、僕の胸の中で僕の返事をまっていました。
以上、燕完成前(鰍ニの練習試合前後)と補足。
携帯だからかsageといれても下がらないかもしれない……
激しくスマソ。
好きだから読んでくれたらガソリンになるよ。
300 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 14:46:27 ID:SdPeI56H
全く同じ手法でヤマコが猿野に毒盛りそうな
読んでくれてありがg
ねづがもみじパイを揉むのはいつのひか。
確かに猿野ならなんの疑いもなく飲み干しそうだな。
>>301 乙です。
もうすこしで私の分も次ができそうですが、
一服盛るというネタは、兎丸のSSで使おうと思っていたところ。
参考にさせていただきます。
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Scene.2
旅館『ホテル・河中屋』、女湯の浴室脱衣所において、武軍装戦高校の刺客、神鷹・武蔵・妙高 に捕まり、
性感帯の開発を受けて悶える凶賊星の女監督、Miss.ディエチ。そしていよいよ妙高の両手が、
ディエチの両胸へと伸びていく……
「あ、あ、あんたたちみたいな青臭いボウヤ連中に… っ、あたしを狂わせることなんて… できるワケが……」
「ふぅん。この状況でも一人前に、意地を張って最後の抵抗をしようっていうのかい。
なかなか気丈な覚悟だと誉めてあげるよ。でもぼくの指と、蓄積されていく解析データでの攻撃にかかれば、
あっさりと陥落することは目に見えているけどね」
最初はその、素肌そのものに触れることはせず、ほんの少しの隙間をおいて
胸全体のまわりを手のひらで沿わせて這い回らせ、微妙な体温の変化を感じさせていく。
しかも両乳首の回りだけは的確に避けて指を走らせており、
間もなく狂おしいほどのもどかしさの感覚が、その胸全体に飛び火し始める。
「っはぁ!…… あ、あ、あぁ…… ダメッ…… それ… そんなふうに されるとぉっ…… 」
「心では精一杯抵抗をしているつもりでも、身体は正直だね…、
こんなふうにムリヤリ押し倒されて、視線を全身に浴びながら愛撫を受けただけで、
隠していた淫らな本性を露呈してしまう」
そのまま、指は両胸に軽く触れ、左右対称に撫であげながら、
少しづつ中心へと向かって進んでいった。
そこから離れたホテルの一室では、相変わらず葉巻をくゆらせ、
ヘッドホンをつけたままで、監視カメラの伝える陵辱劇の観賞に耽る武軍の監督、
瑞鳳の姿がある。
「フン、凶賊星の女狐めが・・。いかなる抵抗をしようが丸裸よ。我が武軍の頭脳…、
人間電算機(コンピュータ)、妙高 数明にかかればな…… フフフッ」
その部屋から張り巡らされた、監視カメラとそれによる情報網が、この旅館内の
すべての動向をキャッチし、計画の100%の成功を保障するようマザーコンピュータによって、
常に絶え間なく演算が行われていた。そして、Miss.ディエチの肉体に執拗な愛撫を繰り返す
妙高の様子を見て、そのおよそ監督らしからぬ容姿の軍曹はマイクに向けて指令を発する。
「ふむ、妙高がデータ集積の必要ありと認めたか…… 各員、サーチ開始」
「了解(ラジャー)」
浴室脱衣所の壁の向こうの部屋から、サーモグラフィーの透視解析装置を構えて待機している
武軍の部員達は、いそいそとその中心部の、獲物の体温の変化による感度の推移を捕捉しようとしている。
「くはあぁぁぁぁっ…… そ、そんなに… そんなに… 優しく… されたら… っ……」
すでに勃起して立ちあがり、固いしこりを見せている乳首のすぐ横にまで手が這い進んできたところで、
ディエチは悩ましげな吐息をパールピンクの唇から吐き出し、目を潤ませて身もだえしていた。
「なんだ、もうすっかり できあがっちゃってるんだ。それじゃあ遠慮なく、ここの詳細なデータを、
今から取らせてもらうことにするよ」
言うと同時に、両方の乳首が細い指で、優しく摘(つま)みあげられる。
「ぅふああぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ……」
想像を超えた衝撃に、ビクンと身体を硬直させて総身をわななかせたディエチを尻目に、
その部分を緊張を柔らかく解きほぐすかのような、繊細なタッチでの指での撹拌が行われる。
微妙な広さで落ちくぼんだ、二つのロケット型の胸の間の谷間がぷるんぷるんとたわみ、
甘い快楽を送り込んでくる乳首の刺激と同期して、胸一面がピンクに染まって発情を表現していく。
「はあぁぁん… あっ… あっ… あっ… あぁぁん…… こっ こんなのってぇぇぇぇぇっ…」
ひねりを加えてよじりたててくる、左右それぞれ3本づつの指の器用な乳首責めの動きは、
早くも女監督の脳を蕩ろけさせ、唇の端から涎(よだれ)を垂らすかと思うほどの
弛緩した表情を暴き出してしまった。
「たわいもないね。これでもうアナタは、我々武軍に抵抗することはできなくなってしまった…。
ではそろそろ、どうしてぼくたちがこんな危険な真似をして、
アナタを捕らえて事に及んだのかということを教えてあげるよ」
妙高はおもむろにそう言うと、サーモグラフィーの搭載されたスコープを目の上に装着しつつも、
今回の武軍に課せられた秘密のミッションについて語りだしたのだった。
「アナタの率いる傭兵軍団、凶賊星野球部と次に当たる十二支高校だけど、
実はその学校が、我々部軍とちょっとした利害関係の一致を見ていてね。
その事情のために、いまの段階で凶賊星の指揮系統を断ち切り、
その戦力を破壊しておくべしという指令が、我々の上から下されたというわけさ」
しゃべりだした妙高の横から、武蔵が口を挟む。
「まあ要するにだ、マグレとはいえ、十二支の奴らは第一回戦でオレたち部軍に、
あってはならない敗北を味わわせやがった。そしてその十二支がもし、三回戦や四回戦風情で
あっさりと負けちまうようなコトがありゃあそれこそ、…オレたちの面目はまる潰れってやつだろ」
さも忌々しそうに、愚痴混じりの科白(せりふ)を捻(ひね)り出す武蔵に、
妙高が付け加える。
「そう、我ら武軍を曲がりなりにも下した十二支野球部であれば、
最低でも準決勝までには勝ち進んでもらわなければ……、
無名の弱小校に負けたという既成事実のできあがった武軍装戦の野球部が、
もはや体面が保つことは難しくなってしまう。そのため我々は黒撰を始め、
アナタの率いる凶賊星に対しても、こうやって戦力封じ込めのミッションを死ぬ気で
遂行しなくちゃいけないというわけだね」
黒撰高校野球部…、第三回戦で十二支と当たったその強豪校にも密かに、
武軍は戦力封鎖のミッションを事前に遂行していたことが明らかにされる。
武軍は黒撰との練習試合を申し込み、その試合において必要とあらば、
没収試合覚悟のラフプレーによって黒撰の主力選手にダメージを負わせ、
十二支を勝利に導くという計略を、当初からもって臨んだ。
ただしその企ては、それをそうと半ば知りつつも
仮想十二支の対戦相手として武軍を選んだ、村中紀洋の率いる黒撰によって
うち砕かれてしまったのだが、それについて妙高は、あえてここで触れることはしない。
「ぼくの調べたところによると、凶賊星野球部とはいわば烏合の衆。そして…、
その統率の取れない部隊の意志を一つにまとめ、チームとして成り立たせ得たことの
秘密のカギを握るのがアナタだ、謎の女監督Miss.ディエチ……」
といいつつも、再び妙高の細く器用な指が、ディエチの豊かな胸を這いずりまわり、
隠しカメラのサーモグラフィーから送られてきたデータによる、ターゲットの確実な弱点となる箇所への、
ツボを心得た精緻なリズムでの揉みこみが繰り出される。
「はおぉぉぉううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!?」
突然のその、性感帯を剥き出しにされて甘噛みされたかのような、
甘美にして執拗な搾乳を受けて、ディエチは目の瞳孔を大きく開かせ、
唇を淫らな形に突きだして悶えた。
「アナタは各強豪校から寄せ集めてきた、すねにキズ持つ部員たちに
何らかの報酬を手渡して手なづけることで、まんまと彼らを籠絡し、
その足並みを統括し、それによって凶賊星は初めて一個のチームとして成立している。
でも、その報酬が何であるかは、ぼくたちにとってはどうでもいいこと。
いまここで、アナタのカラダと精神を徹底的に嬲りつくし、
当日試合に出られなくしてしまえばいいだけなのだから」
恐るべき結論に達した、一般社会の倫理観を超越し、麻痺させてしまった軍人達は、
つい最近に再び喫してしまった黒撰への大敗北によって、
さらに持ち前の凶暴性を大きく露わにしようとしている。
「アナタから見れば…、こんな辺鄙(へんぴ)な温泉宿で敵襲があるとは夢にも思わなかっただろうけど、
ぼくたち武軍のほうがむしろ、最近はつくづくありえないことばかりだよ。この鬱屈した気分は、
この場合 全部、ターゲットとなったアナタひとりの身の上に災厄となって降りかかることになる」
ひたすら悪寒を煽るかのような文句をつぶやきながら、左手のコンピュータに搾乳愛撫の
てきめんな効果を示すデータを打ちこみ、それが終わると妙高は、
指を弾いて無機質な乾いた音を打ち鳴らし、本格的な計画開始の合図を出した。
と同時に、武蔵の丸太のような腕がディエチの細くくびれた腰に伸びて抱きかかえ、
一気に肩口にまで持ち上げて固定してしまう。
「うあああうぅぅぅぅっ!? ……や、やめてぇっ! 降ろしてえぇぇぇっ!!」
そして怪力が、逆ブリッジの形にえび反らせて女体を担(かつ)ぎ上げ、
妙高が胸側に、神鷹は腰側へと素早くまわりこんでいく。
「はひぃぃぃっ! や、やめ゛……やめなさい… っ…… やめてぇ… い゛…、い゛や゛あぁぁぁぁ……」
あいかわらず胸の、明らかとなった性感帯のスポットをやわやわと揉みほぐす妙高の動きと同期して、
神鷹はディエチの腰の覆うドレスの一枚の布の中に手を忍びこませ、その中の空間に秘められた
女の部分に指を伝わらせようとする。
(神鷹さんの手が、この女監督の腰に伸びて下着の感触を確かめ、巧みに脱がせようとしている…、
ぼくの予測によれば、中に潜んでいる下着の種類は十中八九、際どいカットの施されたTバックショーツ…、
そして色は黒か紫…… これで間違いないはずだ)
そしてほどなく、神鷹の手が愛撫とともにディエチの腰からするすると抜き取ってきたのは、
妙高の予測したとおりの、黒の清楚なレース飾りのついたタンガーショーツだった。
「……」
眉をぴくりとも動かさず、脱がせた下着を素早く丸めて放り投げ、神鷹はディエチの腰から背中を向ける。
「神鷹さん、やはり上だけでなく下の方も、ぼくの予想していた通りの結果になりましたね。
これで賭けはぼくの勝ちということに…。だから言ったじゃないですか、この手のドレスを着るときは、
下着のラインが出ないように尻回りは必ずTバックのラインのものを選び、色は脚の間の隙間からでも
目立つことのない暗い色合いのものが選ばれるって…」
いったい神鷹は、どんな色の下着に予測をつけていたというのか…、
それは彼の表情からは読みとることができない。
「グヘヘッ、ついにドレスの中は素っ裸で、いつでも砲撃OKの状況ってわけだ。
このムチムチのカラダを好き放題にいたぶれるかと思うと燃えてくるぜ」
武蔵は荒々しく、ディエチの身体を床に降ろした後、一気にのしかかっていこうとする。
しかし、すぐさま後ろから、神鷹の指が武蔵の肩を叩くと、武蔵は弾かれたように起きあがり、
またも敬礼をして神鷹に謝罪のことばを述べる。
「も、申しわけございません…、つい取り乱してしまいまして……」
それを見て神鷹は黙ったまま、武蔵の横をすり抜けてずいと前に出、
獲物を上から見下ろす位置に立つ。
(我ら武軍においては、学年と階級よる序列は絶対だ……。まして神鷹さんは、
この部を指揮し束ねるキャプテンを務めておられる。当然ここは、神鷹さんの意向に添い、
一番手の果報は謹(つつし)んでお譲りせねばならん。残念ながらな……)
心中で諦念に浸(ひた)る武蔵を尻目に、神鷹はそのままディエチの肢体の上に屈み込み、
鼻と口を覆った覆面を付けた顔を近づけていく。
凍りつくような瞳が、恐れおののく女監督の瞳と合う。その神鷹の目に、かすかな怒りが
感じられたような気がしたのは、賭けで予測していた下着の色が現実と違っていたためなのか、
ともかく有無を言わせないほどの、圧倒的な殺気を漲(みなぎ)らせる男の顔が、
ディエチの頬に触れるかというほどにまで、近くに寄せられる。
思わず目を閉じてしまったディエチの眼前で、神鷹はゆっくりと覆面を降ろして取り…
そして気づいたときには、両者の唇は合わさり、たどたどしい口づけが交わされていた。
神鷹の頬には古傷の跡が見え…、かすかなおののきとともに身体を覆い被せており、
ビクビクと震えながらも唇を奪われる、Miss.ディエチの肢体との奇妙なリズムの同期を見ている。
そして神鷹の頭が上がり、取られていた覆面は素早く元の位置に戻され、
女監督は呆然(ぼうぜん)とした表情と、虚ろな瞳で天井を仰ぎ見た。
続く
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
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|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
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/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \ ……は?
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
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315 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 19:21:12 ID:VO3zEuAg
「攻×受」
表し方はこぅだよな・・・?
316 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 19:37:14 ID:pTqFvN1+
かける数×かけられる数
だよ
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
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レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
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yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
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/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \ ……キモッ!
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攻める方×受ける方かと。
だからもし猿野と凪さんでも凪さんの方が
積極的なら凪×猿野。
「猿野君お疲れ様ッス。遅くなっちゃったッスから、一緒に帰りませんか?
それとも、練習していくッスかね?これから練習するなら付き合うっすよ!!」
「とりあえず、俺と帰れバカ猿」
「夜道は非常にデンジャーですよ。私と一緒に帰りませんか?」
「えぇ〜っ!ちがうよ!僕と帰るんだよねっ兄ちゃん!!」
「………!!(必死で自分を指さす)」
「ガキどもは黙ってろYo!猿野、俺と帰ろうZeっ」
「こんな馬鹿の言うことは聞かなくてもよか。それよりも猿野、一緒に帰らん?
おいしいラーメンの店ば見つけたんよ」
「チェリオ君、僕と一緒にかえらないかい?リムジンで送るよ?
……いや、むしろ僕の家で野球の練習をして、そのまま泊まるというのはどうだろう!?」
「馬鹿言うななのだ!猿野は僕と帰るのだ。それが運命というものなのだ」
「猿野殿、外はもう暗い也。我でよければ貴殿の家までお送りするが?」
……こんな感じに、名前に動物が入っている人たちが、猿野を一斉に誘ったことで、第二次争奪戦が勃発してしまった。
「そうだ!お猿の兄ちゃんが選べばいいんじゃん!」
唐突に兎丸が叫んだ。
はっと、不毛な争いを続けていた者達が振り返り、今さらながら、それを、名案だという風に受け入れた。
その間に、猿野がどんな顔で俯いたのかも知らずに……。
いささか……、いや、かなりの緊張の面持ちで、子津が猿野の目の前に立った。
少し震える声で、尋ねる。
「猿野君、猿野君は誰と一緒に帰りたいッスかっ!?」
「……それって、誰と一緒に帰りたいかっていうのを隠れ蓑にして、俺が誰に一番好意を持ってるか言えってこと?」
うっと、猿野溺愛者達は言葉を詰まらせた。
その、幾分の嘘偽りのない、ストレートな言葉に。
確かに自分たちが言っているのはそう言うことだ。相違ない。
しかし、当の本人にここまではっきり言われると……なんというか、怯む。
だって猿野が選ぶのは、自分じゃないかもしれない。
いつも自信に溢れる彼らだって人の子。
不安がないわけではないのだ。
そんな風にみんなが、心の底で微かに怯えていると、猿野はにっこりと笑った。
部員達の微かな怯えさえ吹き飛ばす、笑顔。
だけど、違う。それはいつもの猿野の、明るく人を癒すような笑みではなくて……、感情の伴っていない、人形のような……。
綺麗で、しかし冷たいその笑顔に、部員達は戦慄した。
そのあまりの圧迫感の前では、自分の不安など無に等しい。
色々な意味で百戦錬磨の、くせ者達が、誰一人として、動けなかった。
猿野は笑う。
「それなら、俺は、誰も選ばない」
と。
その言葉は笑顔とも相まって、心を凍らす。
冷たく暗く、猿野の言葉が冷気を含んで響いた。
部員の動きを止めた言葉。しかし猿野が紡いだ言葉は、それだけではなかった。
「……永遠なんてそんなもの、紛い物だって俺は知ってる。
真実の愛なんて、永遠の恋なんて、そんなものが本当にあると思ってんの?」
蕩々と、猿野は語る。
「今はたしかに『好き』かもしれねぇよ?あんたらが嘘ついてるなんて思ってない。
多分あんた達、俺のことが本気で「好き」なんだろうね。その気持ちは疑わない」
言葉は止まらない。
「でも、飽きるよ。
俺が笑っても、泣いても、怒っても、静かにしても、なにをしても。
いつかそれを無感動に見る日が来るよ。
ゾクゾクするような気分、感じられなくなる日が来るよ。
暖かな気持ち、忘れる日が来るよ。
冷たいまなざしで、俺のこと見る日が来るよ。
他の誰かを好きになる日が、いつか必ず来るよ」
痛みを伴って広がる波紋。
「そして大切だったものは、がらくたへと変わるんだ。
そんな風になるくらいなら、俺はいらない」
いっそ寒ささえ感じる言葉の鋭さ。
「だから最初から求めない。だから俺は誰も選ばない。
何もいらない。何もほしがらない。何にも執着なんてしない」
心が、どうにかなってしまいそう。
「……それが俺のやり方だ。」
歌うように、そして非情に言い切った猿野。
動けるものは……未だ皆無であった。
彼らは知ったのだ。
猿野の中に巣くう、膨大な闇を。
「………俺、帰りますね」
猿野が自分の荷物を手に、帰るそぶりを見せても、止められる者はいなかった。
猿野は小さくため息を吐く。
そして、部室のドアノブに手を掛け、ゆっくりと扉を開いた。
真正面に、月が出ていた。
「でも……猿野……っ」
唐突に、弱々しい声が……しかし精一杯の力を振り絞ったのだろうそれが、猿野の背後からかかった。
クルリ。猿野が振り返る。
紅茶色の瞳が、自分の名を呼んだ主……鹿目を貫いた。
その視線に気圧されそうな所を何とか持ち直して、鹿目は尋ねた。
「そんな生き方は、寂しくないのだ……?」
猿野は微笑む。
いまだかつて野球部の誰も見たことがない貌で、妖艶に。
そして、息をのむ部員達の前で、扉は閉められた。
答えを、返さぬまま。
「おーい天国ー?お前少しは野球部の皆サンに優しくしてやれよ」
「いい。必要ない。幸せに穏やかに、家族に友人に、愛されて生きてきたあの人たちに、俺のことは分かんないから。
あんまりあの人達に近づくと、見えないところで傷つけられるし」
帰り道。
猿野の親友、沢松健吾は、猿野の何処か遠くを見つめた瞳を見て、大きく嘆息した。
あぁやっぱりこいつは。まだ誰にも心を許してはいないのだ。
そして願う。
いつか、だれか。誰かがこいつの心を溶かしてくれれば、と。
俺には、傷を共有することは出来ても、癒してやることは出来ないから、と。
それが、あの野球部の誰かになるのか、それとも全く別のヤツになるのか――。
沢松には知る術は、ない。
冷たく紡がれたその言葉は、僕たちの心を冷やして、
そして。
彼の痛みを、僕らに教えたのだ。
闇猿が好きで好きで好きすぎてたまりません。
元々、過去に暗そうな何かがあった……と仮定できるキャラが、受けとしては特に大好きな私です。
闇猿ははまるべくしてはまったんじゃないかな、とか最近思ってしまいます。
暗い気分になってしまった方、ごめんなさい
最近各スレに出没してる荒らしさんか?
暗い気分とかいう前にヤオイは板違いだから巣に帰りな。
腐女子北
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/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \ 俺の赤黒いチンポ
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この流れなら言える………
瑞鳳にも参加して欲しい。
俺は昼休み、何時ものように屋上で”鬼ダチ“こと沢松と話をしていた――
その時、沢松は俺の手首にある物に気が付いた・・・
「――!・・・天国」
「ん?何だ、沢松」
沢松は俺の手首を指差して言った。
「お前・・・またやったんか・・・・・」
俺は平然と答えた
「ん?あぁコレね」
「平然と言うな〜、まだ上手くいって無いんだな・・・家族と」
天国が少し寂しげな顔をしたのがわかった
「まぁね…」
猿野は明るく答える
沢松は呆れたような、しかし、心配そうに
「天国・・・あんま自分を傷つけるなよ?」
「あぁ・・・たぶん・・・・・な」
沢松は何か言おうとしたが昼休み終了を告げるチャイムに阻まれた・・・
「んじゃ行くか、沢松」
「あぁ」
俺は苦笑いをしながらと答え、心の中で
「頼むから、もう自分を傷つけるのをヤメテクレヨ・・・心配でたまんねぇからよ・・・・・」
と叫んだ――――
野球部に入部して一ヶ月が経った頃
ある日の練習終了後の部室で猿野が制服に着替えている時、
猿野がリストバンドをしている事に子津と辰羅川が気がついた
「あれ?猿野君、手首どうかしたんっスか?」
突然子津から話し掛けられ少し驚いたが直に平常心に戻り
「んぁ?・・・なんでもねーよ」
「そういえば、入部試験の次の日もしてましたよね・・・リストバンド」
猿野は辰羅川の発言に苦笑いをしつつ
「モミー、よく見てるね〜」
辰羅川は眼鏡をかけ直して
「まぁ、だてに観察してませんから」
その時、猿野の背中に誰かが飛びつく
「兄ちゃんお疲れ〜」
「うぉ!!下りんかスバガキ〜」
その拍子に天国の手首からリストバンドが零れ落ちた(ソンナ事あるわけ無いだろうけど・・・)
「猿野君、リストバンド手首から零れ落ちたっスよ」
と言い、子津は”それ“を拾い上げようと屈んだ時、何時の間にか猿野の近くに来ていた司馬が驚た
「!!!!!!?」
それに気が付いた兎丸が司馬にたずねた
「?どうしたの司馬君」
「・・・」
「えっ!?あっ・・・」
子津は猿野にリストバンドを渡しながら兎丸に
「どうしたんっスか?!兎丸君」
「あっ子津君・・・あのね司馬君が兄ちゃんの手首に切り傷があるって・・・」
その兎丸の言った発言に猿野に好意をよせる周りの人たちが
いっせいに猿野の方を向いた
「「「「「「「!!!!!!!!!??」」」」」」」
周りからいっせいに見られた猿野は
「な、なんだよ皆してみんな!!」
兎丸を中心に
「兄ちゃん・・・その傷どうしたの?」
「そうっすよ、どうしたんっスか?」
「・・・(コクコク)」
「とりあえず・・・どうした」
「何かあったんですか?」
「どうしたんDa。俺が慰めてやろうKa?」
「どうしたっちゃ?
「チェリオ君、大丈夫かい?」
「心配也。」
何時の間にか猿野は囲まれていた
「だーーー。大丈夫ですから」
ちょっとヤケクソ気味で答え
「じゃ、俺帰ります。サヨウナラ。」
と言って、部室を出て行った・・・
それを部員たちは心配そうに見送った。
部室を出た猿野は
「はぁ〜、不覚だ・・・まさか見られるとはね・・・・・」
そして、少し夜空を見て
「まぁ、いつかバレルとは思ってたけど・・・早かったな」
その後、下を見て頭を掻きながら
「何で俺にかまうかね〜ほっときゃイイのによ・・・っーか俺にカマウナヨ
なぁ、沢松・・・俺はどうしちまったのかね〜ハハッ」
少し目尻に涙を溜めてソウ吐いた・・・その顔はとても悲しそうだった―――――――
二週間後、猿野を救う人物が現れるのを本人はおろか沢松も部員たちも
知るよしがなかった・・・
最後までお付き合い頂きありがとう御座いました。
猿野がちょっと闇入ってるかな?
しかも何か続くっぽいしこの話・・・
果たして誰が猿野の救世主になるのでしょう?
十二支かな?それとも華武かな?
では、また次回?(あるのか?)
すでに辺りは真っ暗だった・・・俺は行くあても無くただ道を歩いていた・・・・・
少し疲れたので、俺は道の脇に入り座り込んで休む事にした。
脇道に居たこともあり、周りには誰もいなかった―
アルノは漆黒の闇と俺を濡らす雨だけだった―
「―――――――てぇ
―――――――死にてぇよ
誰か・・・誰か俺を殺してくれよ
・・・俺を――――――してくれよぉ」
俺は何時の間にかそんな事を口にしながら、泣いていた
だから気付かなかった・・・近づいてきた男
「おいっ・・・こんな所で何をしている?風邪引くぞ!」
俺はハッとした
『今の、もしかして聞かれたかな?』
自分が泣いているのも忘れ男の方を見上げる
「猿・・・じゃないか。」
俺は、その男の顔を知っていた・・・顔の痣・頭に巻いている包帯、間違いなくあの高校のエース
「クズ・・・キリ・・・・サン?」
俺は『何で、こんな所にいるの?』という顔で屑桐を見る
「貴様、こんな所で何をしている。」
「・・・(それはこっちのセリフ)」
屑桐にたずねられたが、俺は黙ったまま、また顔を下に向けた・・・
そんな俺に呆れたのだろうか、
「ハァー」
屑桐から溜め息が漏れるのが聞こえた・・・
「何も言いたくないならそれでかまわないが・・・」
「こんな所にいると風を引く・・・場所を移動したらどうだ?」
そう言われたが、俺は動く気にも慣れずそのまま蹲った・・・
「チッ、仕方ないな・・・」
屑桐は俺を抱かかえた・・・お嬢様抱っこで
「っ・・・降ろせ!」
「・・・。」
「俺に構うなッ!!降ろしやがれッ」
俺は思いっきり暴れたが、屑桐の力の方が強かった・・・
「暴れるな・・・黙っていろ。」
屑桐が低い声で俺に言う
その時の目が怖かった・・・
だから暴れるのを止め大人しく抱かかえられた
「着いたぞ・・・」
屑桐は俺にそう言う
俺は尋ねる
「ココ、ドコ?」
「俺の家だ。」
俺を抱えたまま家に入って行った。
家に上がり、まず俺を風呂場へと連れて行った。
「・・・ひとまず風呂に入って温まれ。」
「・・・。」
「着替えはココに持って来て置く・・・。俺は部屋に戻っている。」
そういい残すと、風呂場から出て行き自分の部屋へと向かっていった。
15分くらい風呂で温まり、屑桐が持ってきてくれた服に着替えた
「ちょっと大きい・・・な。」
着替え終わり洗濯物をたたんだ。
屑桐が部屋へ戻ったのを思い出した俺は部屋へと向かった。
部屋の前に着いた俺は二回ノックをした。部屋の中から
「入って来い・・・」
俺は中に入り
「風呂と着替え、ありがとうございます。」
軽く頭を下げた
「かまわん。それより、そんな所に突っ立ってないでこっちに来い。」
俺は部屋の中に入りドアを閉め、ベッドに座っている屑桐の隣に腰をおろした。
――――――少し静かな時間が流れた。
屑桐は猿野に尋ねた・・・何故、あんな所に居たのかを、
「おい、貴様、あんな所で何をしていた?」
「・・・。」
俺は黙っていた
「やはり言いたくないか・・・なら言わなくて良い」
あえて深くは追求しない屑桐の優しさが嬉しかった
その優しさに自然と涙が零れる
「・・・また泣いているのか?」
「・・・ぃんだ。」
「・・・ん?」
俺は、この人になら『少し心を開いてもいいかな?』と思い、何故あんな所にいたのかを話した・・・と言うよりこの人の前では少し素直に慣れたから・・・
「俺さ・・・」
「・・・。」
「俺、あそこに居たのはさ・・・親とケンカして行く所が無かったから何だ・・・・・」
屑桐は黙ったまま俺の話に耳を傾けてくれた。
「俺さ、何時も親とケンカしててさ、それでもうヤダナって思った時家を飛び出すんだ
今日も、ケンカしちまってさ、胸が苦しくて・痛くて我慢できなくて家を出てきた・・・
それで、行く所も無いからあそこに居た訳・・・」
「・・・。」
「俺さ、そん時思うんだ・・・俺、『親に愛されて無いのかな』って・・・そんでこう」
「・・・」
屑桐は何も言わず俺を抱き寄せた
END
どうですか?
猿野は絶対暗い過去を持ってると思います!
名文だと思う。素晴らしい!!
君はすごく文才あるから、これからはコンクールとかに小説を出して、もうこんな所には書き込まない方が良いよ。
ほんと頼むから801やめて
>345
他板のミスフルスレにも出張してる、コピペ厨じゃろ
どっかの同人サイトのをまるっとコピペしてるだけだろ
反応するな
「天国」
穏やかでいながら、微かにいらついたようなイントネーションが混じる声。
天国はその声に、びくりと肩を震わせた。
「……こんなとこで言いたかないけどな」
沢松のその言葉に、天国は過剰なまでに取り乱した。
「……やだっ!! 聞きたくないっっ!!」
耳をふさいで、さっきまでまとってぃた怒りをかき消す。
ひたすら目を閉じて、首を振っている。
そんな天国に、牛尾たち部員は戸惑うように沢松に視線を向けた。
沢松はどこかもの悲しげに眉をひそめ、口元にうっすらと苦笑を浮かべていた。
「天国、聞けよ」
「ヤダっ!」
「天国……」
「……お願いだから、言わないでっ!!」
その強情なまでの拒否に、沢松は大きくため息を吐いた。
天国はそんな沢松の行動一つ一つに、微かに唇を震わせていた。
カチカチと、恐怖に震えているその肩に、沢松の腕がそっと回された。
愛おしそうに、大切な宝物でも扱うかのように。
「……天国、俺があんな女一人に現抜かすと思うか?」
「俺が、今まで何回言ってきた? 覚えてないなら、何度だって言ってやるよ」
「天国、俺は、お前だけが欲しい」
「……俺は、お前がいればいい」
「………………ごめんなさ…ぃ」
沢松は今日一番の盛大なため息を吐いた。
肩をすくめて、やれやれ、と言った風に首を振ってさえいた。
「おい、バカ松! 何なんだよ、その沈黙は!」
「…………お前さ、あれ、本気で俺宛てだと思ってるわけ?」
「じゃあ、誰宛てにだよ?」
「お前に決まってんだろ? ……まあ、破り捨てたけどな」
沢松の言葉にほっと息を吐いてから、しばらくして天国の頬が染まる。
それこそ音が出ても不思議ではないほどに、真っ赤になった。
end
猿は救い様のないほど傷ついてます。
深い深い闇にいます。それを助けてあげるのが沢松なのですよ!!!!!(握り拳)
イメージとしては、とんでもなく自分の中にいる猿野の傍に寄り添っているだけって感じですかね。
でも絶対何が何でも何があっても離れることはないんですよっ!!!!ああ、萌え・・・・っ!!!
350 :
1:2005/06/26(日) 13:18:45 ID:5XKOS8Z6
「あっあ…!あぁ…や…、ふあ…っ…あん…っや、やぁあ…っ」
天国の唇は、引っ切りなしに快楽の喘ぎを零し続けていた。
二人がかりの愛撫。
キスも何もかも初めてだった天国には刺激が強すぎて、ずっと泣かされ続けている。
前をなぶられイキそうになるたび、屑桐の長い指が根元を戒める。
後ろには芭唐の指が入り込み、妖しくうごめいて天国の性感帯を探している。
徐々に増やされ、今や三本になった指は浅く深く、天国を内側から刺激した。
最初に感じた違和感はもう無く、それどころか前を屑桐の投手の力強く繊細な指でいじられるたび、芭唐の指を締め上げてしまって天国は身を震わせた。
「いやあ…!!もう、あぁ…っ…あっ」
「随分感度がいい。楽しませてくれる」
屑桐はすっと目を細めて天国の恥態を見つめた。
351 :
2:2005/06/26(日) 13:19:33 ID:5XKOS8Z6
「……ココだろ、天国。中スッゲーぐにぐに動くもんなぁ」
「ひゃあぁんっ!!ダメ……!そこっ、そこ、やだあああぁ…!!!」
天国はぶんぶんと左右に頭を振った。
「媚薬とメダパニの併用はキクぜ〜」
芭唐にまるで中から前の性器を直接愛撫されている様だ。
天国の雄が解放を求め切なくヒクつく。
「…ふ…、そろそろイカせてやろう」
屑桐の長い指の戒めがやっと解かれた瞬間、
「…っや! あう…っ、あぁぁああ〜〜〜っ!!!!」
高い悲鳴を上げて、天国は快楽の飛沫をほとばしらせたのだった。
「……っ、あ…っはぁっはあ…っ…」
荒く息をついてぐったりした天国の身体は、芭唐に抱き上げられた。
352 :
3:2005/06/26(日) 13:20:17 ID:5XKOS8Z6
「…あ…」
「せ〜んぱい、俺が最初に手ぇ出したんだから、先にいいっしょ?」
「何を言っている。こういう事は年功序列だ」
「チェッ、マジかよ」
「そのまま脚を開かせて固定しておけ」
イッたばかりの余韻でぼんやりとしていた天国は、二人が何をしようとしているのか気付いて青ざめた。
「…や…、ムリ、だよお…っ」
目の前に迫る屑桐の屹立は隆々と立ち上がり、長さも太さも自分のよりふた回り以上も大きい。
それが明確な目的を持って、大きく脚を開かされた天国に近付いてくる。
「やだ…!!!ゆ、夢でもむりぃ…!!」
緩慢にしか動かない身体をよじってじたばたする天国。
それを軽々と押さえ付けながら、芭唐は天国の首筋や耳に口付けた。
「大丈夫だって。お前のアソコぐっちょぐちょだから」
「力を抜いていろ、天国」
「……ッ!!!!!」
切っ先の先端がぐりっ、とそこを拡げるのが分かった。
353 :
4:2005/06/26(日) 13:21:56 ID:5XKOS8Z6
「〜〜〜……!!!」
嫌がる気持ちとは裏腹に、丹念に解されたその場所は男を受け入れてゆく。
絡み付く熱の心地良さに乱暴に腰を推し進めたくなる気持ちを抑え、屑桐はゆっくりと侵入した。
「ああ…っあ…!ぅああ…っ!!!」
ドクン、と腹の奥深くで脈動する熱さに天国は震えた。
引き抜く動きをされるたびにイイ場所を擦られる。
天国はあっという間に快楽の飛沫を解き放った。
「は…っ、あっあっ、ああぁ〜〜〜っ!!!」
きゅうっきゅうぅっ、と蠢動する天国の内部。
それを目をつぶって味わった屑桐は達したばかりの天国を強く突き上げた。
「この俺が、すぐにイってしまいそうだぞ…、一番奥に出してやる」
「…っん!ぅああぁんっ、あっあっあ!!」
パンッパンッと屑桐の腰が尻にぶつかってくる。
そして今まで以上に大きな音が立った時、
「………ッ!!!」
熱い粘液が体内にせりあがってきた。
354 :
5:2005/06/26(日) 13:22:37 ID:5XKOS8Z6
「あ〜〜〜〜っ!!!」
びゅううぅうぅぅぅぅッ
「やあ〜〜ッ」
出しながらも奥を突かれ、天国はそれに連動するかの様に、再び達したのだった。
「おらっ、今度はこっちの番だぜ」
すぐに次の剛直がハメられる。
中出しされた精液のヌメリで勢い良く突かれ、天国は背をしならせた。
「はああぁあん!!」
草の上にぐったりと横向きに倒れたまま、左足だけを上にひらかされて貫かれている。
さっきとは違う部分を擦りたてられ天国はまた息が止まりそうになった。
触られてもいないのに、天国の前は反応しっぱなしだ。
ぐちゅグプ、ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!!!
355 :
6:2005/06/26(日) 13:23:42 ID:5XKOS8Z6
「あぅっ、アっ…あぁんっ…!や…っま、またイっちゃ……〜〜ッ」
言い終わる前にぴゅくぴゅくと飛沫を飛ばす天国。
引き込まれる様に絞られ、
「…っは、スゲ…!」
芭唐は吐息をつくと自身を勢い良く引き抜いた。
「っああ…!!」
「顔射してやんよ!」
びちゃびちゃびちゃ…!
芭唐は天国の顔に思うさま欲望を撒き散らしたのだった。
そして、次にまた屑桐、芭唐と順に犯された。
身体中精液にまみれ、天国自身はもう何度出したかわからない。
3順目に駅弁の体位で天国に入れた屑桐は、そのまま泉へと足を踏み入れた。
356 :
7:2005/06/26(日) 13:24:46 ID:5XKOS8Z6
「…?」
冷たい水の感触。
ぐったりと屑桐の肩にもたれたまま、ぼんやりと目を開く天国。
屑桐は腰まで水に浸かると指の一本を天国の中に潜り込ませた。
「…っあ!や、や…っ!!」
水が屑桐との肉の隙間から入り込んでくる。
「!!!」
天国はビクリとして、伸び上がる様にして屑桐の首にしがみついた。
が、屑桐がますます腰を落とし、水から逃れられない。
「〜〜ッ!!」
不思議な感覚だった。
鮮烈な水に熱くなった部分が癒されてゆく。
「気付いたか?…これは回復の泉だ。御柳、来い」
「へ〜い」
「…!!!」
「…ゆっくり息をしろ。呼吸を止めるな」
「い…ッ!!!いた…ッ!いたいぃ……!!!」
激痛が天国を襲った。
357 :
8:2005/06/26(日) 13:25:43 ID:5XKOS8Z6
「おっと」
芭唐が暴れる天国の身体を抱え直す。
狭い中に二人のモノがギチギチに入り込んでいる。
「痛いのは最初だけだ…」
屑桐の言う通りだった。泉の癒しの力がすぐに作用して、痛みが遠退く。
「御柳、しっかり抑えていろ」
天国の尻をぎゅっと掴むと、屑桐と芭唐は腰を強く動かした。
「………ッ!!!!!」
とたん脳天まで裂かれるかのような衝撃。
「ああぁああ〜〜〜ッ!!!」
開いたままの口から高い悲鳴が漏れる。
二人分の欲望が根元まで入れられてしまっている。
だがそんな事に気付くゆとりも無く、天国はただただ涙を撒き散らした。
「いや、やだああぁ…!!!…ッ…!」
通常なら入るはずの無い大きさだった。
ありえないほど拡げられたそこが痛みを感じる前に、水の癒しが作用する。
358 :
9:2005/06/26(日) 13:27:05 ID:5XKOS8Z6
「大丈夫だ…痛くないだろう…?」
「スゲ、2本挿し、だゼ…ッ」
屑桐と芭唐も息を荒くした。
そして水音をしばらく響かせた後、同時に天国の中に出したのだった。
「あああぁああ〜〜〜!!!」
水の中でさえ感じる熱さを二人分直腸に注がれ、天国もまた達しながら、本当の夢の中へと落ちていったのだった。
天国が目覚めたのは翌朝、街の宿屋の4人部屋でだった。
「……なんかもんっっのすごい夢を見た気がする……」
身体は妙にスッキリしている。
全回復した上に、ぱふぱふでもしたかの様に……。
「猿くん平気ング〜?」
心配そうに白春が顔を覗き込んでくる。
359 :
10:2005/06/26(日) 13:28:22 ID:5XKOS8Z6
「はあ……」
「寝起きを激写〜(゚∇^*)☆」
携帯で画像を撮りまくる録。
「だから撮影すんなっての!」
「いいじゃん、ホントはもっとすごいの撮影したいのに、先越された気なんだから(`Д´)ブーブー」
「録、し〜、ング〜」
人差し指を口元にあてる白春。
「??」
天国は首をひねった。
夢の記憶は急速に遠ざかりつつあった。
「…猿ガキ、よく眠れたか」
「あっ、屑桐さん。はあ、眠れた…のかなあ? 回復してるし……」
360 :
11:2005/06/26(日) 13:28:34 ID:5XKOS8Z6
朝とは思えぬぐらい完璧に装備を身にまとい、窓辺に立つのは屑桐。
天国はじいっとその顔を見つめた。
つねに冷静なポーカーフェイスからは、何も見つけられない。
「……」
御柳は何も言わずに、自分のベットでガムを膨らましつつ寝転がっている。
「お〜い猿〜、お前コーヒー飲むか〜?(^O^)/」
「ココアの方がいいング〜猿くん、オラと一緒に飲むング♪」
「うぅぅ〜〜ん(悩)」
真相は闇の中。いや、夢の中。
こうして蕪武黒翼団と天国は、この後しばらく一緒に旅をする事になるのだった。
おわり(?)
361 :
☆:2005/06/26(日) 13:41:15 ID:5XKOS8Z6
今回はエロエロです☆
今まではエロが足りなくて皆さん不満だったみたいなので・・・
感想書いてくれたら嬉しいです
あのな、エロがなくて不満なんじゃなくて
801をここで書くなってことだよ。
どうせどっかのサイトの転載なんだろうけど。
とっとこ巣に(・∀・)カエレ!
>>361 >>1を五百回ぐらい読み返せ。
せめて女体化しろよ。
まあ、転載するだけしかできないんだろうけど。文才どころかプライドもねえな
×とっとこ
○とっとと
orz
ハム太郎?
>>361 文としては、良いできなんだがここは、801は禁止だ。
別に801を書くなと言っているわけじゃない、だからと言って全ての人が801を求めてるわけじゃない。
だからきっちり住みわけをする、これが重要!
少しきつく言い過ぎた、気を悪くしたらスマン。
何処かの同人サイトから勝手にコピペしてきたんだろ
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__ うほっwww
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
転載厨とミスフル全スレAA荒らしは同一人物なので
スルーするのが一番。
371 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:23:22 ID:YKbAjsZ0
梅さんマダー??
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__ うほっwww
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
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/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
ここってラブラブ路線が多いのかな?
鬼畜とか百合は不可だろうか。
どちらも前スレでは注意書き添えてはいたが普通にありましたよ。
375 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 19:09:46 ID:f5Pzosp3
投下期待あげ
376 :
http://hotel-nozoki.jp/?pee1:2005/06/28(火) 19:14:17 ID:E+w1Yzs8
↑で使えるパス
まだ50分ぐらい、生盗撮映像見れる
複数の人が同時には見れないらしいから
ポイントがあるうちに見てみな
番号:08088888888
パスワード:8888
377 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 20:42:56 ID:c/X6NAFY
age
凪さんのオナーニきぼんぬ
武軍の続きを…
ここはユタ凪を…!
ところで小饂飩エロとかって需要ある?
小饂飩期待ノシ。
ところで相手は?
381 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 14:24:56 ID:jtCOiiwC
明美期待
神々は最近の荒らしで敬遠してるのかもね。
そろそろカムバックきぼん。
383 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 08:39:20 ID:+apw0Dkk
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
>>361 / | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \ 腐女子ウザス
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
384 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 08:40:04 ID:+apw0Dkk
゛''-、  ̄ 〃ヽ〃゛、、W M /
-=ニ " 〃 W \
-=ニ二~、 _\
/, /V 、.lVV \ ̄
レ'/ /V== V =="Vヽ ヽ|
|/| { 「T l lエフ | |~| i、|
! |,i l  ̄i W.|.ノ `、
|l `、___,、 r' |ヽ|
yヽ、 ヽ==/ ノ.| ∧|
lヽ、 ̄ ̄ _, '" |/V-、
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
>>361 / | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \ 腐女子ウザス
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
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| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ? ?
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
385 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 20:01:38 ID:YktZm+ZD
マネージャーキボン
386 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 22:02:42 ID:7wWBD7kq
兎丸×猫湖って需要ある?
是非読みたいです。
兎丸は猫湖狙いっぽいよね。
Scene.3
神鷹の頭が上がり、覆面が元の位置に戻される。
そして、虚ろな瞳と、呆然とした表情を見せるMiss.ディエチの目前でゆっくりと、
陵辱者・神鷹の被っていた帽子が取り去られた。
〈*イメージイラスト・コミックス13巻のキャラクタープロフィール35の下の絵〉
「グヘヘッ…、あの女、少々男を知ってはいるようだが、あの人には通じまいよ…。
まして胸だけであの反応だ、神鷹さんに快楽のツボを見切られるのは時間の問題だぜ…」
固唾を呑んで見守る武蔵をよそに、ディエチの身体はいったん床に横たえられ、
次の瞬間には…、覆面を付けたままの神鷹の顔が、ディエチの真正面から近づき、
左手で胸をまさぐりながら、右手は優美な脚の付け根へと潜りこんでいく。
荒々しいタッチで、秘められた股の間を割りひろげられ、女は切なげに身体をよじる。
一方的な欲望を肌に受けながらも、その身体は匂いたつような色っぽさを醸し出している。
「ふぅうっ…… くっ…、ううぅっ……」
何をされるのか分からない、という恐怖に脅えはするが…… 熟れた肉体は徐々に、
そのつたない愛撫さえも快楽に変えてしまう。時折起ころうとする抗いの動きは、
ロケット型に突き出した豊かな乳房をぐにりと揉みこまれると、それだけで力をなくし、
だらしなく両腕の力を抜いてうなだれてしまう。
そうこうするうち、いつの間に降ろしたのか、腰からユニフォームの足首をするりと
落とし、神鷹は迷彩の覆いを、その引き締まった下半身から解き放った。
「大丈夫ですよ神鷹さん。この女のアソコはもうすっかり濡れ場モードになって、
準備は万端に調っていることは、ぼくのコンピュータが示していますから」
またしても、ピピピッと腕から音を響かせ、妙高はデータから解析した、
獲物の心体のできあがり具合を正確に知らせる。
そしてゆっくりと、Miss.ディエチの身体が神鷹によって抱えあげられていき、
いわゆる「駅弁」の体勢でその部分が、女の潤んだ場所に侵入していった。
「ふぐうぅぅぅぅぅぅぅっ……」
目を見開いて、自らの肉体を奪われてしまった瞬間を意識するが、
そのまま抵抗することもできず、両脚を大きく開ききり腿を担ぎあげられたままの姿で、
深く奔(たかぶ)りを埋めこまれて意識を甘く痺れさせていく。
「あぁっ… ああぁぁん…… そっ それぇっ… そんなふうに持ちあげられて、
動かされたら… っ…… だんだん腰が抜けそうになっちゃうぅ……」
早くも全身を弛緩させ、あっけなく陵辱者たちの軍門に下ってしまったディエチだったが、
紙一重のところで理性を残しながら、必死でそれへの服従の誘惑を振り払おうとする……
並の男であれば、ディエチの熱く柔らかいその部分に没入しただけで例外なく、
激しい欲情とともに腰を叩きつけて一気に果ててしまうのが常だったが、
全くの無表情で女監督の顔を視線で射抜いて一定のリズムで腰を送り続ける神鷹は、
これまでの男たちとは全く違う不気味な印象を、ディエチに与える。
しかし、そうやって始まったノーマルな腰の動きに慣らされたディエチに対し、
早くも神鷹の、女を狂わせ悶えさせるための秘技が繰り出される。
抱えあげる腕や、肩のゆるやかな線の細さからは想像もできない屈強な力で
膝裏を押さえながらも、少しづつその律動の幅を狭め、
さらにそのストロークの速さ自体をみるみる加速させていく。
しゅっ しゅっ… しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ……
「っは…… ぅはうぁぁぁっ……!? あうぅ… うっく…… あふうぅぅぅぅっ……!!?」
ほどなく、浅くモノを出入りさせたまま、凶悪なまでにスピードを上げた神鷹の
腰の突きあげが、ディエチの身体に摩擦熱をともなった浮遊感を生み出させ、
音もなく繰り返されるその動きが、臨界点を超えた快楽の渦の中へと、
女体を叩きこんでいく。
[サイレントファントム!!]
《ズシュッ ズシュッ ズシュッズシュッズシュッ… ズシュシュッ ズシュシュシュシュ……》
「んあぁぁぁぁぁ――ッ!? あぁっ ああぁぁっ くぅうあああァ――……!!」
その超絶の動きを見た妙高は、内心で笑みを浮かべる。
(フフフ、短くて最軽量の腰のストロークを用い、律動のスピードを極めた
神鷹さんだから可能な攻撃だよ。――サイレントファントム……、神鷹さんは
音もなく獲物を仕留める沈黙の暗殺者なのさ)
別室で提督・瑞鳳も高笑いをあげる。
「ヴァハハハハハハ いけ! 神鷹。ファントム(亡霊)であの女狐の首を
かっ斬るがよい!!」
ピタリ……
そのとき、不意に神鷹の腰の動きが止まり、女監督は恐怖の悲鳴を絞り出す。
「イ、イヤァァ――ッ!! 中には… っ…… 中には出さないでぇぇ――!!」
しかしその頂(いただ)きの予兆は、ディエチを泣き狂わせるための
フェイントに過ぎなかった。再び神鷹は、高校生とは思えないほどの持久力でもって
腰に力をこめ、ターゲットを絶頂へと追いつめていこうと身構える。
「《次は ホームラン》」
ディエチを抱えあげたまま、右手の指をクルクルと回してそのサインを出す。
その意味こそ理解できなかったものの、脱衣所の鏡を通して見たそのサインを見て、
ディエチは漠然とした、だが凍えつくような不安を煽り立てられる。
さらに両手の指を使っての、何らかのサインが手話で出され……
そして、とどめのストロークが、無音の室内で音もなく、
さらなる激しさをもって再開されていく。
《ドシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ……》
「くひゃあぁぁぁぁぁ――!! うっふあぁぁ おああぁぁぁっ!? あひひぃぃぃ――っ!!」
ピピピピピピピッ
目の上に付けたサーモグラフィーのスコープで、ディエチの快楽のピッチの推移を
測っていた妙高は、そこで奇妙な現象を目の当たりにする。
「……!? スコープの動きが少し変だ…。 どうしたんだろう、調子が悪いのかな」
だが大して気にも留めず、そのまま獲物の咽(むせ)び泣く声を聞きながら、
スコープの捻出する記録を、腕のコンピュータに打ちこみ続ける。
(さっきのエラーは何だったんだ…、まあいい、神鷹さんならきっと捉えられるはず)
「……教えてやるよ。今の神鷹さんの手話の意味はな…………
……逝け……」
粗暴な顔つきに、薄ら笑いをへばりつけてそうつぶやいた武蔵の前で、
凄惨な陵辱劇の最初のハイライトシーンが展開された。
「イッ イィッ… イクッ…… イクうぅ――――!!!」
ディエチが最初の絶頂声を張りあげた瞬間、今度こそフェイントではなく神鷹の、
高速で動いていた腰のスライドが硬直し、ビクンビクンという小刻みな震えとともに、
白濁した欲望の迸(ほとばし)りが中へと注がれていく。
「うっく…… くあぁ… あぁ…… ふぅ… あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ …………」
だらしなく身体を神鷹に預け、その熱い流れを体内に感じて喘ぎつくディエチだった……
「ヘヘッ…、まったくもってスゲェ女カントクさんだぜ。神鷹さんに中で
思い切り出されてアヘ顔でイッちまうとはよ」
言葉で女監督を嬲ろうとする武蔵に、ディエチは必死で抵抗を試みる。
「そ、そんなこと……、 たった一発じゃないの…… そんなのであたしの身体を征服した
気分になるのは、百年早いわ……」
「フン、相変わらず気丈なカントクさんだな。だがその威勢の良さがどこまで続くか、
こいつぁ見物ってヤツだぜオイ」
武蔵が妙高に声をかけているその遠くで、瑞鳳はますます唇を歪めて嗤(わら)う。
「“たった一発”だと…? その一発に彼奴は泣くのだ。もはやあの一撃によって、
あの女の身体には確実に、快楽の火種が植えつけられているはず……。
ここからが、我が軍の真の恐ろしさの見せ所よ…… 」
「さて、と。それじゃ女監督さんを温泉に入れて、キレイにリフレッシュして
あげるとしようか」
妙高の一言によって、神鷹と武蔵に身体を持ちあげられ、ディエチは風呂場の中へと
担ぎこまれていく。扉がガラガラと開けられ、熱気を帯びた水蒸気の充満する浴室へと、
着衣のままで引き入れられる。
さきほど味わわされたエクスタシーの余韻も手伝ってか、身体を縮めこませて
震えるディエチを軽々と持ち上げ、一行はなぜか浴室を通り抜け、屋外の温泉のある
フロアへと女体御輿を運ぶ。
そこには、恐ろしげな顔をした化け物の姿があった。
「うむ…、遅かったぞ。いよいよ私の手番というわけか」
「ごめんなさい大和さん。この女の抵抗にあって、予定よりも時間が
遅れてしまったんです」
身長、2メートル22センチ…… 今回の夏の埼玉地区予選でも最大級の上背を持つ男、
その温泉の岩の浴槽につかっていたのは、そんな巨躯を持て余すように温めていた
武軍装戦高校三年・大和 陽牙であった。
〈*イメージイラスト・コミックス12巻のキャラクタープロフィール31の下の絵〉
歯をむき出しにして笑う、独特な不気味スマイルを顔に浮かべて、
その大巨人はゆっくりと湯船から立ち上がる。
ザバァァァ――……
「キャアァァ―――!? たっ… たっ… 助けてェ――!!」
当然の事ながら、一糸纏わぬ姿で温泉につかり、そして立ちあがってきた大和を見て、
ディエチは恐怖のあまり絶叫してしまう。その体つきもさることながら、
足の間にぶらさがっているものもまた、体躯と同じように人間離れしたサイズを
備えていたからだった。
「さて大和さん。この女監督さんはまだ懲りずに、へらず口を叩くのを
やめようとしないから、温泉に浸けた後で改めて、大和さんの特大サイズの
長さでの『アレ』を喰らわせてあげちゃってください」
妙高が、何やら含みあり気な言葉を、目の前の巨人に吹きこむ。
「いいだろう。では手始めに……」
「イヤァァァッ!? はっ 離してぇぇぇっ!!」
大和は湯船に足を入れたままで、そこから長い腕を伸ばしてディエチを抱えあげると、
一気に上から、温泉の熱い湯の中に放り入れた。
ドパアァァァァ――ン!
「むぁぶふぷうぅぅぅぅぅ――ッ! グブブブッ…… ンブゥッ… プハアァァァァッ!!」
必死に、張られた湯から顔を出したディエチの頭を押さえつけ、
大和は再びその全身を湯の中へと漬けこんでいく。
「ゴボボボボボッ… グボォッ ガボオォォォォッ!! ブクブクブクブクブク……」
「ふむ、よく身体を隅々まで浸からせて、温泉の湯で温(ぬく)もっておくがよい」
憮然とした表情で女監督の温泉漬けを続ける大和の向こうで、妙高は笑顔で言う。
「ハハハハハッ、これでさぞ身体がキレイに洗い清められたことだろうね。
それじゃここからが、我が武軍の恐怖の真骨頂だから、楽しみにしておきなよ」
ザバァッ… と音をたてて、Miss.ディエチの身体が湯船から引き出される。
それから数刻……
「ヴァハハハ。我が武軍の塔、投手(ピッチャー)・大和は、
その日本一の戦艦の名に恥じぬ巨漢よ。そして彼奴はその超長身にこそ
相応しい体位を編み出したのだ」
温泉のある屋外のフロアには妙高によって、丈夫なダークグレイのマットが
敷かれている。そしてその上には、いまだ肢体に着衣を残すMiss.ディエチを
悠々と抱えあげた大和が、駅弁スタイルの体勢でディエチを犯したまま持ちあげて、
その小さな身体を宙に浮かせていた。
すでに息も絶え絶えとなり、大和の体にしがみつきながら荒い息を小さくつく
女監督に対して、大和の驚異の技が繰り出されていく。
グアァァッ……
突然ディエチの身体に大和の力がかけられ、その位置が下へと下がっていく。
そして猛烈な勢いを持って、その駅弁の体位のままマットへと、背中から叩きつけられる。
ズドォォォォォォォッ!!
「ぐほおぉぉぉぉぉぉッ!!」
子宮の奥にまでダイレクトに響く衝撃とともに、獲物の身体全体が激しく揺れ動き、
女監督を絶え間なく苦しめていく。
「これぞ圧倒的武力よ……」
もはや声も出せず、ショックに襲われて全身を痙攣させるディエチを見て、
瑞鳳は得意げに独り言を漏らす。
技が放たれる瞬間、大和の顔は恐ろしく変化し、例の歯をギラつかせたスマイルを
壊間見せながらも、さらなる痛撃を長身から撃ち出していく。
[大弩砲降法(カタパルト)!!]
ドゴオォォォォォォォッ!!
「んぐふぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!」
「ヴァハハハ、蹴散らせ大和! 徹底砲火で火の海とせよ!!」
「どうした? これしきで音を上げていては、とてもこれ以降の責めには耐えられぬぞ」
「まあまあ大和さん、もうこの女監督さんは、ぼくたちに逆らう気力も
なくしちゃったでしょうから、ここらで次の出し物に移りましょうよ」
すると今度は、大和の巨大な体がその場のマットの上に深く、
折れ曲がりながら座りこんでいき、ヨガによって鍛え上げた柔軟な脚がディエチの、
白く細長く伸びた脚線へと、まるで大蛇のように絡みついていく。
そのまま女は、複雑な形で脚の筋を固められてしまい……、
側面を向いて寝転がされたところで真上から大和に、奇妙なペースでの律動を
刻まれ始めるという、変則的な『側面座位』の体位をとらされたのだった。
だんだんと速められていくそのストロークの動きとは裏腹に、ディエチの身体は
まるで、ひとりで真横を向いたまま空中を漂わされているような錯覚に陥っている。
「フフッ、大和さんの人並みはずれた長い胴が可能にした、アクロバティックな
超サイドストローク……。『ステルスサイド』。レーダーから姿を消す
ステルス戦闘機のように、この体位の最中の男の肉体は、
被陵辱者の視界から忽然と消える」
真上にのしかかる大男がどのような表情を浮かべており、いつ何時に恐ろしい絶頂の
発射に至ろうとするのか、必死に不自由となった上体をひねって男の方を向き、
せめて様子をうかがおうとするのだったが……
「うあぁぁぁぁっ! 怖いぃぃぃっ!! 何も… 何も見えないなんてぇっ!?」
「愚かな…、これを受けて、まだ正気を保てていたなら誉めてやろうぞ」
無駄な抵抗を鼻で笑うかのように、大和は腰の動きをますます速く、
まるで女の身体と一体化したかのようなスムーズさでうねらせていく。
ギシッ ギシッ ギシッ… ギシギシギシギシギシ……
「いやあぁぁぁぁぁぁ――!! なにこれっ… なにこれぇぇぇッ!?
すっ… すっ… すごいぃぃぃぃぃ!! くあぁぁうぅぅ…… きゃふうぅぅぅぅ――!!」
「次は…… 逝ね……」
ひたすら悪寒を催す、のたうちのダンスがワンセット分終わったところで、大和は
とどめのツーセットめを繰り返していく。
「ま、またぁっ… またイクのおぉぉぉぉぉッ! ダメェェッ…… イクぅぅ――ッ!!」
そして再び恥辱のオーガズムに押しあげられたMiss.ディエチの前で、
妙高のスコープがなぜか、煙を噴いて爆発してしまう。
シュウウウ… プスプス……
「うわ!! 僕のス、スコープが……」 ボガァン
ビュルルルル…… ビュグッ…… ビュグゥゥゥゥゥゥッ……
だが、そのようなハプニングの影響を全く感じさせることのない側面座位での陵辱は、
ディエチの膣内へと体力の中出しが注ぎ込まれていくことで、完全なる決着を見ていた。
「あっは… ふぁぁぁ…… はふぅうぅぅぅぅ ふむぅぅぅぅぅん…… んふぅっ……」
訳の分からない喘ぎ声を出しながら、虚脱状態に陥った女監督は、
そのままの姿勢で失神させられてしまった。
続く
こんなおバカな展開でよかったのだろうか……
GJ!
386ですが兎丸×猫湖のSSうpします。
ふたりはすでに恋人設定で…
…少し前、凪ちゃんともみじと3人でお買い物に行った。
もみじが下着がみたいっていってたからついていったけどただただ陰鬱とした気分になった。
「そんなの気にしなくっていいのに。」
「だって…兎丸クンだっておっきいほうがいいでしょ…」
「胸のおっきさなんて関係ないよ〜!僕は、檜ちゃんがすきなんだもん。」
そろそろ3ヶ月になるか。
兎丸クンの部屋に来るのはこれが2回目で、やっぱり今でもどきどきしてしまう。
今わたしたちが居るベッドの上以外は床一面ゲームソフトやら雑誌やら散乱しているこの部屋は
ムードも何もないけれど兎丸クンの生活感が少し鼓動を落ち着かせる。
でもこれでは生活感がありすぎてロマンチックなんて言葉は遠すぎるから片付けようとしたけれど
「ベッドの上だけ動ければいいでしょ?」
の一言でわたしは押し倒された。
「やっぱり、恥ずかしいかも…」
「とかいっちゃって、この前、すごく気持ちよさそうにしてたじゃん。」
「……」
「檜ちゃんかーわい〜!」
「ふ……」
いきなり、ねっとりと濃厚なキス。
恥ずかしい。顔がこんなに近づくのも、こうしてくっついているのも。
自分の嫌なところまで見透かされてしまいそうな距離が怖い、けれど兎丸クンはどんどん私の中に侵入してくる。
「…っはぁ……」
「ね、いいでしょ?」
「…いいよ、今日は大丈夫のはずだから…」
兎丸クンはにやっと満面の笑みをつくると、わたしの衣服は脱がしていった。
せっかく着飾って、なれないお化粧も頑張ったけど全部台無しだ。意味がない。
お気に入りのワンピースのボタンが、ぷつぷつとはずされていく。
ない胸を露出させると兎丸クンは舌をはわす。
「あっ…ああぁ…」
「檜ちゃんのここ、かわいいよねぇ…」
首から、徐々に乳首に向かう。
右胸は兎丸クンの舌に犯され、左胸は痛みを感じるまでに揉みしだかれる。
やさしく甘噛される度、指で弄られる度にどんどん、硬くなってゆくのが自分でもわかった。
その都度下が熱くなり、感じた。
「ゃぁ…っ……」
「僕はちっちゃくってもすきだよ?」
「は、あん…兎丸クン…ッ」
兎丸クンは愛らしい、と呟くとまた何回も何回も、執拗に胸を弄った。
「キレイだよ…。」
そういう、言葉ひとつひとつかけられるだけで熱がこみ上げる。
濡れる。
兎丸クンの余った左手がスカートをたくし上げ、太ももを往復する。
内側をなでられるとどうしても弱く、過剰に反応してしまう。
「あぁ…っ!」
「弱いねえ、ココ。」
「くすぐったいよぉ…」
「気持ちよくしてあげるからね。」
言葉はやさしいのにわたしを攻める手は容赦ない。
「すべすべしてきもちー…」
じれったい。その位置はどうにも中途半端でじれったい。
じれったくて背筋がぞくぞくする。そしてそのぞくぞくが身を捩じらせる。
「ひぁああ…あん…」
「檜ちゃん、顔隠さないで?」
「恥ずかしい…」
「かわいいよ。」
「そう…いわれるのも、恥ずかしいかも…」
ああ、長い睫毛。すごくやわらかい…。
兎丸クンの笑顔を見てると何も怖がることはないような気がする。
こうして奥へと進む手も受け入れてしまう…。
「あン…」
下着の上から割れ目をなぞられる。
「きもちぃ?」
「…もどかしいかも…」
「こんなに僕を求めてるもの。」
わたしの膣は兎丸クンに『来て、来て!』と淫らに濡れて叫んでる。
ショーツは乱暴に下ろされ、指が秘所に到達する。
「ひぁ…ッ!」
そして強引に股を開かせられる。顔が火照ってきた。
「あは、糸ひいてる。エロ〜い…。」
「あぁ…はぁん…ゃだぁ……」
兎丸クンは黒く笑うと1本だった指を2本に増やし深くついた。
「アアッ…!!!!」
「嫌じゃないじゃん。」
指が不規則に動く。それに合わせて声が漏れる。
「ひゃあぁ…あん、…はぁッ…ン……」
「すっごい濡れてるよ…檜ちゃん。」
「やだ…」
「キレイにしたげる。」
いきなり兎丸クンの下が秘所に進入してきた。
「ああぁァあン!!!!」
くちゅ、くちゅ、といやらしい音を立てて愛液を舐めとっていく。
「…あ、あああ、あン、…」
指とは比べ物にならない快感が私を襲う。何か別の生き物が動いてるみたいだ。
「ああッ!!」
「…っぁ…檜ちゃん、キリがないよ。ずっと感じてるんだもん。」
「だって……き、気持ちぃもん…っ」
「そろそろ欲しい?」
「ちょうだぃ…」
わたしの熱い花弁は兎丸クンの熱い肉棒を欲してる…!
「兎丸クンの…くださぃ……ッ!!」
兎丸クンは合図のように笑うとズボンを下ろし始めた。
早く、早く。
「我慢できないかも……」
「せっかちさんだねぇ。」
ズプッ、
「ぁああ、あぁぁああ、ああぁああぁ……ッッ!!!!」
兎丸クンの華奢な肉体には似つかわしくない太いソレが生々しく音を立てて挿入される。
「…んっ…」
「アア…ああぁ、あン」
「動くよ?」
もう精一杯で、首をこくんと1度だけ縦に振ると兎丸クンは腰を動かし始めた。
「んぁッ、はぁあン、…ああぁあっ!!」
「檜ちゃん…、もっ、と、力抜いて…?」
「ぅ…ぁ……ぁぁあッッ!」
「…きつ…檜ちゃん、もっと…」
気持ちがいい…。兎丸クンのペニスを通して兎丸くんの脈動が聞こえる。
セックスするたびに思う、これが愛し合っている・ひとつになるってことなんだと。
「だ、めぇ…!もう、、イッちゃう……!!」
「ぼ、僕も…出していい?」
「出してぇ……っ」
兎丸クンの精液が注がれるとわたしは気を失った。
「僕はね、檜ちゃんちっちゃくて可愛いと思うよ。だからあんまり気にしなくていいと思う。」
「でも……」
「僕がいいならいいでしょ?」
「はい……」
わたしの彼氏さんにはどうにも逆らえない…。
408 :
兎丸×猫湖:2005/07/05(火) 22:25:29 ID:X3bCIX5w
駄文スマソ…
逝ってくる…
十分DEATH。
GJ
410 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 07:40:37 ID:KZEaePVN
age
411 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 19:17:02 ID:eMwi22F1
保守age。ネ申よ来い。
412 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 07:39:41 ID:z940W+fK
過疎って来たなコノスレも
蛇神×猫湖キボンヌ
414 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 13:34:48 ID:hH+m0yp/
もみじの一人Hが読みたい
蛇神×猫湖書いてみる。
「駄目…またやり直し…」
檜が得意とするタロット占い。今日もまた、寝る前の日課としてカードを並べる。
しかしここ最近はスランプなのか、なかなかタロットが表す暗示を読み取ることが出来ない。
結果、焦りを生み、集中できず悪循環から抜け出せなくなっているのだ。
(どうしよう…)
そんな檜の脳裏に浮かび上がった人物。
(あの人になら相談できるかも…)
明日の部活の時にでも尋ねてみよう。
期待と、わずかな不安を胸に檜はそのまま就寝することにした。
「卦を読むことが出来ぬのはそなた自身が気付いておらぬ心の迷いのせいであろう。
心の乱れがそのまま卦に表れてしまっているのだ」
その人物――蛇神は部活動の休憩時間だったが快く檜の相談に応じてくれた。
訥々と悩みを打ち明ける檜に蛇神は黙って耳を傾け、話し終えるとこう切り出した。
やはり蛇神に相談して良かった。ほっと檜が息をつく。
彼ならばきっとどうしたら良いか全て分かっているに違いない。
感謝と尊敬を胸に秘め蛇神を見上げると、目が合った。
檜を静かな眼差しで見据えている。――心が、読めない。
「…?どうしたんですか…?」
「もしもその迷いを払いたいのであらば、我が手助けをする事も可能也。
尤もそれを決めるのは猫湖殿、そなた自身であるが…」
どこか試すような蛇神の言葉と視線。
それが少し気になったが、ここまで話してしまった以上引けるはずはなかった。
「お、お願いします…私には占いしかないから…」
「承知いたした。では明日(みょうにち)我の実家の寺に来られたし」
そう言い残すと蛇神はバッティング練習に参加すべくその場を立ち去った。
明日は部活は休みになっている。
(蛇神先輩のおうちかぁ…)
昨夜感じた不安と期待が入り混じった不思議な感覚が大きくなっているのを檜は感じていた。
「すごい…かも…」
翌日、予定通り蛇神家の寺を訪れた檜だったが壮大な山門の前に圧倒されていた。
しばらく立ちすくんでいると、側の木戸が開き中から作務衣姿の蛇神が現れた。
「お、おはようございます先輩…」
慌てておじぎをして挨拶をする。
「来たか…ではこちらへ参られよ」
そんな檜を見て鷹揚に頷くと蛇神は門の内に招き入れる。
前の日から感じていたドキドキが、さらに強く、なった。
木戸を潜り、趣味の良い和の庭園を通り抜けて檜が通されたのは本堂だった。
蛇神はまずはこの何もない広大な板敷きの空間で心を休めるよう指示し、その場を離れた。
住宅地にあるとは思えないような静けさ。聞こえてくるのは庭の水受けから流れる水滴の音くらいだろうか。
何も余計な事を考えず、ただ自分と環境が溶け合っていくような感覚。
今まで感じたことのない心の安らぎを檜は感じていた。
どれだけ時間が経ったのか。それとも実際には何分も経っていないのか。
やがてわずかな衣擦れの音とともに、この寺の主が再び現れたことを檜は知った。
「猫湖殿、気分は如何か」
「はい…なんだか落ち着いたような気がします…」
その言葉に嘘はない。事実今までの悩みや不安がまるで小さなものに思えてきたほどだ。
しかし蛇神はゆっくりと首を振り、
「そうかな?我にはそなたの小さな迷いは掻き消えても本元にある大きな迷いまでが
無くなったようには見受けられぬのだがな…」
と穏やかな声で諭すように語り掛けた。
「えっ…?」
「そなたの不調の原因は精神から来るもののみならず、身体より出ずるものやも知れぬ。
例え心が平穏であろうとも、肉体が安定しておらぬようでは真の安寧は得られぬのだ」
「で、ではどうしたらいいんでしょう…私ずっとこのままなの…?」
不安に駆られ檜は泣きたい気分になった。だけど蛇神なら必ず自分を助けてくれる。
そう信じているから檜は蛇神から視線を逸らさず、涙に潤んだ瞳で見返した。
――先に目を逸らしたのは蛇神の方だった。
「そなたの…」
一言区切って改めて言葉を続ける。
「そなたの陰の気の元に、我の陽の気を注ぎ込むのだ。
男と女、陰と陽。万物は全てその二つに分かれ、また同じくするもの也。
さすればあるいは道が開けよう」
「………」
「だがそなたの意に沿わぬ行為は必ずやどこかに破綻をもたらすであろう。
始めにそなたの意思を尋ねたのもそのような理由があったから也。
今ならまだ間に合う、その方がそなたの為…」
「嫌っ…!」
思いがけず大きな声が蛇神を遮った。檜が身を乗り出して蛇神に縋る。
「先輩、相談に乗ってくれるって言ったもの…それに先輩なら私大丈夫だから…
…怖くないもん…」
「猫湖殿…」
蛇神は震えながらしがみ付いてくる檜をそっと抱きしめたのだった。
面白いし続きが気になりますが、もしかして直書きしてます?
メモ帳とかに書いてからコピペしたほうがいいですよ〜
蛇先輩やりたいだけちゃうんか、とつっこみそうになりましたが
猫湖が可愛いのでつっこみません
続きを期待!
422 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 07:49:36 ID:Ys9W7mZc
GJ!!(;´Д`)ハァハァ期待age
423 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 06:52:43 ID:zmIVd8VH
空age
大変お待たせいたしました…むしろ誰か待っててくれたんだろうか。
とりあえず一部上がりましたので、それだけ貼付けます。
>281からの続きです。
……そして。
「由太郎さん…?」
おれは、凪の制服の胸元に手をかける。突然の出来事に凪は驚いて少し身を後退させようとしたが、おれが抱きしめているため上手く動けない。
「良いだろ?凪…。おれ、もう我慢出来ねえや」
言うや凪を仰向けに寝かせ、眼鏡を外す。大きく綺麗な凪の瞳は、今おれだけのものになっている。
「凪…おれ、凪のせいでこんなんなっちまったぞ」
タオルの下から大きく盛り上がったそれを見せつける。
凪は一気に顔を真っ赤にし、顔だけ下に向けた。
「やめて…ください…」
「本当にやめてほしい時…凪はそんな頼み方しねえだろ?」
それにどうせいつかは、猿野に━━………
躊躇っている暇(いとま)はない。
おれは悪戯に笑って凪に返し、おかまいなしに制服を脱がしていく。
「綺麗だな、凪…」
胸元のリボンを外し、セーラー服の襟を広げる。開かれた鎖骨に沿って、何度もキスを浴びせる。
「ひゃぁん……っぁ……」
凪はくすぐったさに身をよじり、か細く鳴いている。
「良いよ凪…思いっきり声出しても」
静かな、決して広く無いおれの部屋。
ただ響くのは二人の声と、小刻みに震える呼吸だけ。
「ぁっ…や、あぅ…」
「そ…もっと。もっと大きく鳴いてよ」
鳴かぬなら鳴かせてみせよう…ってな。
おれは更に凪の制服を広げ、肩までが完全に見えるようにすると、首筋から肩にかけて、緩急をつけて舌を這わせた。
「やあぁん!!」
凪はびくんと肩をすくめ、おれの狙い通り一際大きい声をあげた。
おれは凪の震える肩を優しく撫で、満足した笑みを浮かべる。
「そろそろ…良いか」
おれは一つ大きくため息をつくと、一気に凪の制服、下着を全て脱がす。
形の良い胸、細く締まった腰、綺麗に伸びた脚が次々に姿を現した。
女の子の裸を見るのは初めてではあったものの、見れば見るほど身体の動きが止まってしまいそうなほどに魅力的な肢体である。
「さ、凪…こっからが本番だぞ」
「ん…」
おれがタオルを後ろに投げ捨てると、その摩擦だけでおれの盛り上がった雄槍は大きく跳ねる。
まずは胸に触れる。ピンと張りつめた皮に、深く柔らかい感触。
おれの指は表面を滑り、中央の突起部を軽く押してやる。
「ゃ…」
凪は震えた息を大きく吐き、何か言いたげにおれを見る。
おれは優しく笑い、凪の頬に触れる。
「どうした?我慢すんなよ…欲しいなら言って良いんだぞ」
凪のその時の想いに気付けなかったのは、我ながら失態だっ
「ぁっ…や、あぅ…」
「そ…もっと。もっと大きく鳴いてよ」
鳴かぬなら鳴かせてみせよう…ってな。
おれは更に凪の制服を広げ、肩までが完全に見えるようにすると、首筋から肩にかけて、緩急をつけて舌を這わせた。
「やあぁん!!」
凪はびくんと肩をすくめ、おれの狙い通り一際大きい声をあげた。
おれは凪の震える肩を優しく撫で、満足した笑みを浮かべる。
「そろそろ…良いか」
おれは一つ大きくため息をつくと、一気に凪の制服、下着を全て脱がす。
形の良い胸、細く締まった腰、綺麗に伸びた脚が次々に姿を現した。
女の子の裸を見るのは初めてではあったものの、見れば見るほど身体の動きが止まってしまいそうなほどに魅力的な肢体である。
「さ、凪…こっからが本番だぞ」
「ん…」
おれがタオルを後ろに投げ捨てると、その摩擦だけでおれの盛り上がった雄槍は大きく跳ねる。
まずは胸に触れる。ピンと張りつめた皮に、深く柔らかい感触。
おれの指は表面を滑り、中央の突起部を軽く押してやる。
「ゃ…」
凪は震えた息を大きく吐き、何か言いたげにおれを見る。
おれは優しく笑い、凪の頬に触れる。
「どうした?我慢すんなよ…欲しいなら言って良いんだぞ」
凪のその時の想いに気付けなかったのは、我ながら失態だった。
430 :
黒撰祭り:2005/07/28(木) 03:36:32 ID:PaR4ZtMa
orz
しばらく2chやってなかったせいで操作方法忘れました(´・ω・)。
>427は飛ばして読んで下さい
あとタイトルも「由太郎×凪」にし忘れました…
orz
Scene.3
あれからまた、しばらくの刻(とき)がたった。
失神から醒めたMiss.ディエチは、再び武軍の4人に取り囲まれ、さらなる陵辱を
受けて咽(むせ)び泣くこととなる。
女監督の身体をひとしきり弄(もてあそ)んだ大和は、現れたときに浸かっていた
温泉の中にまたも入っていき、相変わらずの不気味な笑みを見せてくつろいでいる。
いま現在ディエチには、やっとのことで出番が回ってきた武蔵が取りつき、
『暴走機関車』の異名の通りの、着衣のままの女体への猛烈なピストン運動を叩き込んでいた。
「グハハハッ、さっきからずっと待っていた甲斐があったってモンよ! こんな極上の
女を好き放題にできるんだからなぁ。」
「うぐぅぅぅほほお゛ぉ゛ぉぉぉぉぉ――ッ!? んぐうぅぅおぉああぁぁ゛〜!!」
ドパァンッ パァァンッ ドスッドスッドスッ ズパンズパンズパンズパン……
その激しすぎる勢いを見て、思わず妙高は苦笑する。
「まったく、大した勢いだね。そのカントクさんのカラダはすでに、
神鷹さんに1回、大和さんに5回イカされて、今度イカされたら通算で7回目になるよ。
その勢いでもって、来年だって対戦校の相手の強打者を、
出会い頭の殺人タックルで病院送りにしちゃうんだろうね」
「チィィッ、思い出すだけでも忌々しいぜ! あの黒撰のチビ助ヤロー、
オレ様の真正面からのタックルをどうやって いなしやがったのか、
気がついたら勢い余って大空に向けて飛びあがっちまって、ついうっかり
急所をハズしちまったからよぉ…… だが今度はハズさねぇ。
このムチムチねーちゃんをキッチリとカタにハメてやるからなぁ」
「くあぁぁぁ――!? ……も、もうっ… イクうぅぅぅ――!!」
過酷な状況下で陵辱を受けているにも関わらず、Miss.ディエチの表情は
すでに緩みきってしまっており、されるがままに男たちの律動を受け止め、
慰みものとされる情欲のはけ口と化していた。
「ところで女カントクさん、ここの旅館の温泉は別名『地獄風呂』と
呼ばれているらしいけど、まさしくアナタにとって今日という日は地獄に
なってしまったというわけだね。さしずめ『絶頂地獄』といったところか……」
「ふぅぅぅ〜、やっとこさスッキリしたぜ。ありがとよ、美人の女カントクさん」
ひとしきりのコトを終え、満足げに後ろへと後退していく武蔵に代わって、
またも神鷹が立ち上がり、ディエチの前に歩み寄っていく。
そのとき妙高は、武蔵がコトに及んでいる最中にあたるつい先ほどまで、
小型のヘッドホンに搭載された無線で交わしていた、提督・瑞鳳との会話の内容を
つぶさに思い出していた。
「どうだ、妙高よ。そこにいる女狐の肉体のサーモデータ追跡の案配は?」
「はい、それについてなのですが、……自分のスコープは計測不能を示し、破損しました。
今現在、目標の性感度の変化を追跡するのは困難と見受けられます」
「うむ… しかし慌てることはない。……これより“大戦略野球局地戦特殊陵辱戦術”、
“絶対絶頂フォーメーション”を発動する」
パシッ、と手元で小さく指揮棒を打ち鳴らし、別室で提督はそう言い放つ。
「!…、ではついに、例の準備が整ったのですね?」
「ヴァハハハ、ようやく別働隊のデータ集積が完了したのだ!
ではゆけい、敵を完膚なきまでに叩き潰すのだ!」
神鷹は、相も変わらずの無言のままで、今度は女体に四つん這いの体勢を取らせ、
後ろからつながっていく。
[バックファイア!]
パン パン パン パン パン パンッ パンッ パンッ ズパンッ ズパンッ ……
「くあうぅぅぅぅっ!? うっくう゛ぅ゛ぅぅぅっ」
そのままの体勢で、後背位からの猛烈なピストン運動が繰り出される。
(そう、結果は全て決まっているよ…… 女体の性感スポットの感覚位置を
先読みしてるからね)
なおも激しく、背後からの腰の叩きつけがなされる。だがその突きあげは
信じがたいことに、Miss.ディエチの膣内に点在する快美を生み出す全てのスポットを、
極めて的確な腰の操りによって刺激し、瞬く間にその肉体に、悶え狂わんばかりの
熾烈な性感を煽り立てていくのだった。
パンパンパンパン パンパンパンパン
「うっ… くぅぅっ! ふむぅぅぅぅぅっ! くひゃあうぅぅぅぅぅっ!?
なっ なにぃっ、なにこれえぇぇぇっ!? 身体が… 身体が燃え上がってぇぇっ!
……うあうっ くひううぅぅぅぅぅぅぅっっ むひゃあぁぁぁぁぁぁ――!!」
そのままの体勢でいきなりディエチは、快楽スポットに立て続けに点火され、
早くも絶頂の一歩手前にまで追い立てられてしまい錯乱してしまう。
「……絶頂の快楽曲線はM43ポイントに、3.27秒後に落下。秒読み(カウントダウン)
3… 2… 1… 0」
…パァァンッ
ひときわ強く、中を突かれたと同時に、これまでになかった凄まじい速度での
絶頂が突如として到来し、魅惑の連続痙攣に見舞われた女監督は白目を剥いて悶絶した。
「ふっぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――!!」
そのあまりにも絶無の衝撃で気を失い、失神してしまった獲物の映像を見て、
瑞鳳は得意げにひとりごとをつぶやく。
「フフフ、見たか。これぞ“絶対絶頂フォーメーション”…… 7回目の絶頂までに、
浴室内随所に配置したスパイサーモグラフィーカメラにより、あらゆる角度からの
データを集積済みだ」
神鷹と腰で繋がったまま気を失ったディエチは、その後神鷹から引き剥がされ……
その髪の乱れた頭の上から唐突に、桶ですくい取った冷水が浴びせられる。
バシャアッァァァァァァァッ
「っぷひゃあぁぁぁぁぁぁぁうっ! はぐぐぐぐぅぅぅ… むくくぅっふうぅぅぅ〜……」
ガタガタと全身に寒気が走るほどの温度差を与えられるとともに、一瞬で女監督は
現実の世界に引き戻される。
そしてまたディエチは、神鷹が絶頂に至るまでの間、地獄の性感帯責めによって
さんざんにイキまくらされ…、そしてようやく、硬直しきった身体が岩場に敷かれた
マットの上に投げ出されたかと思うと……
ぶびゅぅぅぅぅっ…… どびゅびゅびゅびゅびゅっ… どぷうぅぅぅぅぅっ……
「っぷあぅぅぅっ むふう゛ぅ゛ぅぅぅぅぅっ!? あうぅぅっ……」
すっかりと紅潮し、快楽のフェロモンに満ち満ちた白い頬から、
形の整った造形美を感じさせる筋の通った鼻筋にまで。そして濃い緑に色づく、
小さく四角いサングラスのレンズに向けて、神鷹の快美が
臨界点に昇り詰めたことを示す白濁が降り注いでいく。
顔中を覆い尽くすほどのそれの、女の脳をかき乱す匂いの香(かぐわ)しさにあてられ、
Miss.ディエチはうっとりと目尻を緩めて、どろどろとレンズと頬から流れ落ちていく
暖かなものを、立て続けに導かれた絶頂の後の余韻の中で意識を薄れさせながらも、
恍惚として感じ取っていく。
さらに引き続いて、陵辱劇は続けられる。
大和と妙高に前後から挟み込まれ、口内に大和が、バックからは妙高が押し入っていき、
ディエチは息も絶え絶えの悲鳴をあげる。大会中最も身長差のあるバッテリーによる前後姦が
長い間、飽くこともなく繰り広げられたのだった……
夜もすでに、10時半をまわった。
さすがにぶっ通しで陵辱をし続けたせいで、さしもの武軍のメンバーたちも
すっかり息があがり、温泉の岩の背もたれに身を預けて疲れた身体を休ませている。
「ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ… さすがにここまで徹底して、
ヤッてヤッてヤリまくっちゃったら、さすがにもう監督稼業になんて
気が向かなくなったはずだよ……」
グッタリとした妙高は、そうつぶやく。その眼下では……
「あふぅぅぅ…… はひひぃぃぃっ… ふひぅぅ… むふっ… はふふふぅぅ……」
一方、精も根も尽き果てたと見えるMiss.ディエチの肉体が、グレーのマットに
力無く横たわっているのが見えた。
「ヴァハハハハハハ! 見たか!? これが武軍の無敵艦隊だ――!!」
一人元気な瑞鳳が、高らかにそう勝ち鬨(かちどき)の声をあげる。
そのときだった。
「ふぅ〜…… どうやらボウヤたち、ここらで限界のようね。
そろそろ死にかけてるフリもメンドくなっちゃったわ」
と言い、憔悴しきっていたはずのディエチの身体が何事もなかったかのように、
すっくと起き上がったのだった。
「一人につき約3発づつ、限界まで溜め込んだ後での放出、か…。若いっていいわよねぇ。
予定の時間の11時まであと20分ちょいね…。ガムシャラな青いボウヤ達にしては
よく頑張ったほうかしら」
平気な顔をしてそうつぶやくディエチは、まず大和の方に向かっていく。
「どうやらあなたが、この中では一番ナニが大きいようねぇ。それに持続力も
大したものだったけど、あたしがこれまでに相手してきたオトコ達に比べれば
かわいいもの……」
驚く大和を尻目に、ディエチは正面から騎乗位で覆い被さっていく。
「限界まで出し切ったあとにもう一発絞り取ってあげれば、20代、30代になる頃には、
ナニの持続力も少しづつ鍛えられていくものよ。でもその前にドロップアウトして、
足腰勃たなくなっちゃうかも知れないけどねぇ。フフフフフッ」
そしていきなり、大和の女体と繋がった部分が、女監督の凄まじい締めつけによって、
まるで何か別の生き物になって吸引をされたかのような感触を与えられる。
またその締めあげと同期して、ディエチの鍛え上げられた括約筋を包み込む、
白く豊かに盛りあがった尻たぶが左右別々にうねうねと不気味にくねり出し、
恐るべき圧力をもってのしごきあげが始められる。
「なっ… 何なのだ、あの突然の腰の信じられんような動きは!? データに無いぞ?」
スパイサーモカメラから送られてきた映像の中の、大和を翻弄し恐怖を与えるほどの
ディエチの変貌振りを目の当たりにした提督・瑞鳳は、指揮棒を強く折り曲げて焦る。
「ほらほらほらほらぁ…、この程度で音を上げてちゃ、頬にキズ持つオトコのヒト
みたいなタフな持久力と持続力には一生追いつけないわよぉ」
画面の中では、まったくの平常のままの脈拍、呼吸を保つディエチの肉体と、
それに反して心を乱し、みるみる追いつめられていく大和のシルエットが浮かぶ。
そうして大和は、バスンバスンと容赦なく叩きつけられてくるディエチの
柔らかな恥丘の猛烈な勢いに、ひとたまりもなく放出にまで追い立てられ、
限界をさらに越えた精力の搾取を受けてその場に倒れ、昏倒してしまったようだ。
「なんだこれは!! よもや大和がこらえきれぬ動きだとは…… はっ!? いかん…
急いであの女監督の性力修正値を… センターに伝えねば……」
耳に入れた小さなスピーカーによって、データを受け取ったセンター・神鷹は
眉をひそめる。
「ま、まさか、あの大和さんがあっさりとヤラれてしまうなんて… ありえない…
し、神鷹さん、どうかあの色情狂にとどめを刺しちゃってください……」
ガタガタと震え出す妙高を横目に、ディエチは涼しい顔をしている。
「ふぅぅぅ〜、そこのリトル巨人クンもずいぶんとあっけなかったわねぇ。
でもアナタなら当然、あたしを満足させてくれると期待しているわ…。
どうやら今のあたしの絞りあげの強さのパワーを知らされたようだけど、
自信のホドはどうかしら?」
と言いつつも、自ら四つん這いになり、優美な尻を小高く突きあげた態勢で、
指を揺らせて挑発してきたディエチに対し、神鷹は武軍の威信を守るために
最後の力を絞って挑んでいくのだった。
[バックファイア!]
神鷹に送られてきたデータによれば、復活してきた女監督は決して、
神鷹の手に負えぬ相手ではないはずだった。だが実は……
「ぬぅっ!?」
突然、瑞鳳のいた別室の照明が落とされる。そして再び気付いたときには、
部屋中の襖(ふすま)が開け放たれ、凶賊星(ギャングスター)の部員達によって
その部屋は取り囲まれ、中心の瑞鳳に向かって銃口が突きつけられていたのだった。
「やれやれ…、我等のボスにナニのほうで戦いを挑もうなどとは…、この上もなく
愚か千万の所行じゃのう。カメラを携えておった お主の部下共の取っておった
データの情報、悪いが儂らのほうで勝手に書き換えて送らせてもろうたぞ。」
「まったくよ、監督もいいシュミしてるぜ。ワザと襲われて11時までのヒマ潰しを
しようってんだからよ」
女監督の戯れのあまりの体たらくに呆れかえり、口々に愚痴をこぼす、
Mr.クワットロと、Mr.ウーノを始めとする主要メンバー達だった。
「は、謀られたわ……」
ガクッと頭を垂れる瑞鳳の手前でコンソールの大画面に、送られてきたデータを
はるかに上回るディエチの性力によってひとたまりもなく陥落し、無言のままその場に
崩れ落ちる神鷹の姿が映し出される。
「ぼ、僕らのこの武軍がまたしても… 完全敗北を喫するなんて… 戦力も情報力も
武軍が完全に上回っていたはずなのにどうして… 負けるなんて… ありえないよ…」
涙をすすりあげて悲嘆にくれる妙高に対して、ディエチは目をギラつかせる。
「さぁ〜てと、今度はアナタをイジメてあげようかしら… その次は激しく突き上げる
イイ腰を持った機関車男クンねぇ。11時までに絞り尽くしてあげちゃうんだから。
みんなさぞ、女を知り尽くしてるって顔をしてても、ほとんど未経験って
顔に書いてあったわよ。覚悟はいいわね、チェリーボーイカラーズ君達…」
残り10分あまりで、その地獄風呂の惨劇は終結を見たのだった……
そして時刻は、午後11時を過ぎた……
監督室とされた部屋の前には、凶賊星の野球部員達が大挙して列をなしている。
「ふむ、そろそろ監督(ボス)がお見えになる頃合いじゃ…」
そして間もなく、女監督は廊下の陰から姿を現した。
「フフッ、待たせたわね。つい温泉気分でお肌を温めて長湯しちゃって、
予定の時間を過ぎてしまったわ。ごめんなさいね」
Miss.ディエチは、今では浴衣に身を包み、胸元を大きく開けた扇情的な姿をしている。
部員達の列を割って監督室の扉を開けると、中にメンバーたち招き入れていくのだった。
「それでは貴方達に、所定の『報酬』を支払うとしようかしら。
今大会で打点をあげた者は、一打点につき一発づつ、キモチよく抜いてあげるわ。
それ以外にも全員に一人一発づつ特別サービスで、乱交パーティーの形式で
絞り出してあげるから安心しなさいね。じゃ一人づつ、部屋の中に入っておいで」
その晩は夜を徹して、三回戦突破の戦勝パーティーが続けられたのだった。
……傭兵軍団、凶賊星高校野球部。普段は完全な個人主義野球の方針をとり、
報酬を競い合うだけの間柄の彼らではあったが、ただ一つこの女監督からの『報酬』に
関係する状況となったときだけは、特別に能率的なチームワークを発揮し、
チームに貢献することができるメンバー達であった。
埼玉本予選第四回戦は、十二支にとって楽な戦いとはなりそうもない……
了
それではこのへんで。
次は兎丸でもやりますかね・・・
444 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 19:28:07 ID:d7jK5aNx
兎丸クル━(゚∀゚)━━?
どんなネタ?
黒撰祭<<<<<<<(ふじっこのおまめちゃん)<<<<<<裏天国
>>445 |
|
|
./V\
/◎;;;,;,,,ヽ そんな餌に俺が釣られると思ってんのか!
_ ム::(,,゚Д゚)::::|
ヽツ.(ノ:::::::::.:::::.:..|)
ヾソ:::::::::::::::::.:ノ
` ー U'"U'
「ふじっこのおまめちゃん」って言いたかっただけです、吸いません
448 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:23:19 ID:ZmtgXWIs
( ̄ー ̄)
なんか本編の方が、いつうち切られるかヒヤヒヤものの展開なので、
はやいとこペースを上げて書いていきたいと思います。
主な登場人物・兎丸 比乃×桃坂 未月、栗尾 かの子
あらすじ
保険体育の女教師の陰謀によって、野球部女マネの二年の二人から、
『性教育の補習』と称した手ほどきを受ける兎丸。
そして徐々に、その行為はエスカレートしていき、女装させられたあげく、
好き放題に弄(もてあそ)ばれ、泣き狂わされてしまう。
そんな兎丸を見てほくそ笑む保体の女教師だったが、
最後に本性を現した兎丸は……
現在作成中
450 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 13:29:16 ID:2WZjR5Eq
>>裏天国
ワクワク(´∀`;)
451 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 15:39:33 ID:ustgkh2y
19巻でDHの乳首解禁あげ
本誌では乳首なかったような。
それはそうと意外と乳輪大きくてエロス(;´Д`)ハァハァ
453 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:31:38 ID:C3iKECTt
今日はもみじの誕生日だったので祝いage
裏90.1発目 陰謀の保健室
県立十二支高校野球部は、王者・華武との練習試合にて惜敗を喫し、
今後の課題が本予選までに、山積みとなって残されていることを実感したのだった。
そして各々は、個々の乗り越えるべき課題を見据え、わずかな日数の中で
身体能力の向上を目指しての日々のトレーニングと練習に励んでいた、のだったが……
ここは授業時間中の、十二支高校の構内、1−Fの教室。
野球部の一年、兎丸 比乃と司馬 葵 が在籍するこのクラスで現在、
先週に行われた保険体育のテストの答案が返却されていた。
「兎丸くん。今回のテストでもまた、あなただけが赤点だったわよ。そんなに難しい
問題を出したわけでもないのに… どうしてほとんど白紙で出しちゃったの?」
ちょうど、教室の席の真ん中あたりに座った兎丸に対し、保険体育を受け持つ
女教師は、やれやれといった様子でため息をつく。
「え、どの問題もさっぱり分からなかったのって、ぼくだけだったの?
…だってセンセー。こう見えてもぼく野球一筋だから、今は勉強になんて
とても身が入んないよ〜 もうじき夏の大会だって始まるし」
なぜか、十二支高校の体操着の、ワインレッドと白に色分けされたジャ−ジ姿で
教壇に立つ女教師に、兎丸は少しむくれて、ふてくされたように返事をする。
首から下げた、十二支高校から支給されたものではない自前のネクタイ…
ルーズに締めた濃いグレーのそのタイをひとしきり手でいじくると、
半袖の白いシャツから出した両腕を頭の上で組み、軽くあくびをしながら
机から伸びをして見せる。
女教師は、のらりくらりとした態度をとる兎丸に向かって、直球を投げた。
「そんなこと言ったって、最後に補習で大変な目にあうのはあなたのほうなんだから。
兎丸くん、テストの一番最初に出てた問題だけど、赤ちゃんはいったい、
どこから生まれてくるのかしらね?」
「は〜い、分かりませ〜ん」
無邪気な笑顔で、手を挙げてそう言った兎丸を見て、女教師は不安げな顔つきになる。
「困ったわね、保険体育のテストで単位を落として留年だなんて、
聞いたこともない話だわ。本当に兎丸くん、どうするつもりなの?」
「だって、ほんとにわかんないんだもん… ねぇ、シバくんは答えを知ってるの?」
「モジモジ…《カァ――ッ……》」
すぐ隣の席にいた司馬に話を振ると、顔を赤くして俯(うつむ)いてしまう。
「司馬くんも保体の成績はそんなにいいほうじゃないけど、兎丸くんよりはまだマシね。
とにかく、このままにしてはおけないから兎丸くん、後でちょっと保健室に来なさい。
授業の補習をした後でもう一度テストを受けてもらうから」
「え〜! そんなのってないよぉ… もうこの授業が終わったらすぐに部活があるのに…
グラウンドのトンボかけサボったらキャプテンさんにケツトンボされちゃうよ〜」
「あらそう、それだったらそのトンボかけが終わってからいらっしゃい。
テキストを用意して待ってるから。…チャイムか鳴ったわね、今日はここまでにするわ」
小さな身体を揺さぶってぼやく兎丸の、いかにも子供じみた仕種を横目に、
授業終了のチャイムを聞くと同時にくるりと背を向け、教室を足早に去っていく女教師。
だがその教師は、心持ち短めのショートレングスに切り揃え、
毛先にわずかなシャギーをかけたブラウンの髪から覗く小さなピアスを光らせて、
同時にその赤い唇にはかすかな笑みを、誰にも気付かれることなく
密かに浮かべていたのだった。
ところ変わって、ここは職員室……
放課後となり、そろそろ野球部の練習も始まろうかという時間帯に、
教員机に足を組んで座るジャージ姿の女教師の横向かいには、二人の女子生徒の姿がある。
「…と、いうわけで桃坂さんと栗尾さん、事情は今言ったとおりなのよ。
一年の兎丸くんのことはあなた達も知ってると思うけど、彼、まるで真面目に
保険体育の教科書を見る気さえ起こらないみたいなの」
「そ、そうなんですか。兎丸くんが…」
口元に手を当てて、心配そうな表情を見せる二年の桃坂 未月の隣で、
同じ二年の栗尾 かの子が合わせてくる。
「確かに今は、野球の方が大変な時期だけど… でもそんな調子で補習ばっかり
続いちゃって、野球にも勉強にも身が入らなくなったりしたら……」
「これから兎丸くんに補習をさせて、もう一度テストを受けさせなきゃいけないんだけど、
テストの範囲というのが、ちょうど性教育の初歩の知識のあたりなのよ。
それでもしかしたら、あの子、わたしが女性で、しかも歳の差があるからって
恥ずかしがっているだけかも知れないと思って… そこで二年のあなた達に、
いろいろと手伝ってほしいことがあるの」
「それって、兎丸くんとあたしたちが、同じ野球部だからってことですか?」
疑問を呈する桃坂に、女教師は答える。
「あなたたちも去年、保体の成績が悪くて、ゲタはかせてあげたことがあったでしょう。
同じ経験をしたってことで、なんとか頑張るように励ましてあげて欲しいのよ」
「あたしは単に、教科書読むのがめんどくさかったから… でも かの子は一年の時は、
本当に何も知らなくってネンネだったのよね」
(『ネンネ』って… いったいいつの言葉よ……)〔汗〕
心の中で焦る教師を尻目に、栗尾はおずおずと口を開く。
「あたしは… 別に… 兎丸くんだったら……。 未月だって兎丸くんのことは、
いろいろと良くしてあげてたし、このままじゃ兎丸くんが心配だから…」
「そう、どうやら二人とも、引き受けてくれるみたいね。それじゃあたしが呼んだら
保健室にいって、兎丸くんの補習を手伝ってあげてちょうだい」
そう言うと、保体の女教師は席を立った。
女教師は、保健室でテキストをめくりながら、何やら物思いにふけっている。
そのとき、部屋の引き戸が開けられ、兎丸が姿を現した。
ふと部屋の外に目を移すと、兎丸の手によってガラガラと押されてきた車輪付きの、
大きな手押しの荷台の影が一瞬見える。
「来たよ、センセー。ちょっと遅れちゃったけど、荷物運びのついでに部活を
抜け出してきたから、なるべく早く終わらせちゃってね〜」
高校一年生とは思えないような、幼い風体を残した兎丸は、
片目を閉じて愛想笑いを浮かべて、こちらを覗きこんでくる。
柔らかな緑と、黄色の配色が鮮やかな耳当てつきニットキャップを被り、
同じ色合いのリストバンドを両手に付けたところまでは普段の制服姿と同じだが、
今は半袖アンダーシャツの野球部のユニフォーム姿に身を包み、カチャカチャと
音を立ててスパイクを脱ぐと、きびきびとした動作で部屋に上がり込む。
「待っていたわよ。それじゃこれから、補習をしてもらった後でテストをするから、
準備ができたら言いなさいね」
「うん、分かったよ… さっさと済ましちゃわないと、うちの部のキャプテンは
すっごくキビシイから…」
部活の用事を、途中で抜け出してきたらしい兎丸は、片手に持った
スポーツドリンクの缶を揺らしながら女教師に、至極もっともな質問をする。
「ところでセンセ〜、センセーは保健室の受け持ちのヒトじゃないのに、
どうして白衣なんて着て保健室にずっといるの?」
「それはね… 兎丸くんの補習のためっていうのもあるけど、今日は保険室の
係りのひとに用事があって、ちょっとここを留守にしていて… それでわたしが
今日一日、代わりにここで詰めているのよ」
普段から着ている体操着の上から白衣を羽織った教師は、再び兎丸に声をかける。
「のどが渇いちゃったわ…… ちょっと先生にそれ、飲ませてくれないかしら?」
「うん…、いいよ。はい」
兎丸は、持っていたスポーツドリンクの缶を教師に渡す。教師はそれを受け取ると、
軽く缶の入り口に口をつけて少しだけ中身を飲んだ後、すぐに兎丸にそれを返した。
そして、缶を返された兎丸は平気な顔をして、それを口に運び、んぐっ、んぐっと、
細い首から覗く喉を上下させる。
(どうやら本当にこの子… わたしみたいな年上の女に対して何かが恥ずかしいとか、
まったく思ってはいないようね。性の知識についてもなにも知らないみたい…)
かすかに口紅の跡の残った缶に、なにくわぬ顔で口をつけてしまう
子供そのもののような態度を見て、女教師はそう確信したのだった。
その後、教科書に引いたラインの説明をしていったん、教師はその場を去るという。
「先生、ちょっと用事でここを留守にするから、真面目に補習に励んでおくのよ」
「は〜い、早く戻ってきてね。これくらいの言葉の数だったらすぐに覚えちゃうからさ」
保健室の中には他に誰もいず、兎丸一人がその部屋に取り残される。
女教師は、靴を履いて部屋を出るとすぐに、桃坂、栗尾の二人に合図を送って
そこを離れていく。白衣を着た女とセーラー服姿の女生徒二人が、廊下ですれ違った。
「ちぇっ…、ああは言ったけど、こんな わけのわかんない言葉さっぱりだよ…
でも今日中に覚えてテスト受けちゃわないといけないし… あぁ〜弱ったなぁ〜」
突き出した口の上にエンピツを乗せて、ますますふてくされる兎丸だったが、
しばらくして保健室に入ってきた桃坂と栗尾を見て、途端に顔つきを変える。
「あら、兎丸くん。こんなところでお勉強中なの」
「あ! 二年のおねえちゃんたち。…ねえねえ聞いてよ、保体のセンセーが
ぼくのこといじめるんだよう〜」
最初に声をかけてきた桃坂に向かって、兎丸は甘えた声を出して泣きついていく。
両手を出して桃坂の手を合わせて握り締め、軽く上下に揺らしながらボヤいていく。
「クラスでぼくだけ赤点だったからって、部活中だってのに補習を受けさせられて…
ちゃんと覚えるまで返してくれないって言うんだよお〜 クスン、何だよ…
保体のテスト赤点だっていいじゃないのさ。なんでぼくだけこんな目に…」
くりくりとした、ヘーゼルブラウン(ハチミツ色)の瞳に涙を潤ませながら、
兎丸は捨てられた子犬のような目で、いつもそうしているごとく桃坂を仰ぎ見る。
「クスクス… 兎丸くんったら。よしよし、もう泣かないの」
小さく笑って兎丸の頭を、帽子越しに撫でてやる桃坂の横から、栗尾が声をかけてくる。
「ウフフ、兎丸くん。いつもは猿野くんにいじめられたって言って、
あたしたちに泣きついてくるのに、今度は保健の先生にいじめられちゃったの?」
「そ、そうなんだよぉ… グスン… いつもはお猿の兄(あん)ちゃんにいじめられて、
今日は保体の先生に……」
そうつぶやきながら、指で涙を拭う兎丸に、桃坂は優しげな声で問いかける。
「もしかして兎丸くんって、見たらつい いじめたくなっちゃうタイプなのかも
知れないよね。なんだか毎日、いつでも誰かにいじめられてるみたいだし…
ねえ兎丸くん。兎丸くんのほうに何か、いじめられる心当たりでもあるんじゃない?」
「えっ、そ、そうなのかなあ… ぼくって背も小さいし、おねえちゃんたちがいつも
かまってくれるから、 それで…」
「そうよね…、あたしたちだって兎丸くんを見ると、つい構ってあげたくなっちゃうの…」
と答えてくる桃坂の足下をふと見ると、手提げの袋が床に置かれていることに気付く。
「実は、今日あたしたちがこの部屋にきたのは、保健の先生に頼まれて兎丸くんの、
テストの補習を手伝ってあげるためなのよ…」
間近でそう囁いてきた桃坂の言葉を聞いて、兎丸は驚く。
「え? なんだってぼくのためにおねえちゃんたちが… もしかすると同じ野球部だから?」
「うん、それもあるんだけど、あたしたちも去年は保険体育のテストで赤点を
取っちゃって… 先生に補習を受けて、やっとのことで留年せずに済んだのよ」
「これから、去年先生にしてもらったのと同じように、あたしたちが兎丸くんに
保健体育の問題を覚えさせてあげようと思って、ね…」
兎丸の手をとり、机に引いていく栗尾の言葉を聞いて、わずかに開けた窓の外から
保健室の中の会話の様子を伺(うかが)っていた者の目が、キラリと光っていた。
(フフッ、首尾良くいっているようね。その調子で兎丸くんの『お勉強』を
せいぜいはかどらせてあげてね…)
赤く塗られた口紅の片方の端を少し上にあげて、こっそりと窓際に張り込んだ女教師は、
まるで誰かを待っているかのような仕種で白衣を翻(ひるがえ)し、スニーカーの
踵(かかと)をトントンと地面に打ちつけ続けている。
「兎丸くん、そんなに緊張しなくてもいいのよ。リラックスして、肩の力を抜いて…」
机に向かい座った兎丸の、背後に立った桃坂の身体から漂ってくる、
ほのかなシャンプーの香りが鼻をついた。
「う、うん… おねえちゃんたちが、ぼくのこと手伝ってくれてるんだから…、
ちょっと難しい言葉が並んでるけど、頑張って覚えちゃわないと。
きっとなんとか、なるよね…」
すぐ近くにいる、年上の女子高生たちの鼻腔をくすぐる芳香に、
少しどぎまぎしながらも兎丸は、机に置かれたテキストに向かっていこうとする。
「それじゃ早いとこ、最初の言葉を覚えちゃおうね… 女の人の身体で、
赤ちゃんが産まれてくるところは… 兎丸くん、いったいどこだと思う?」
桃坂にそのことを聞かれ、兎丸はうろたえてしまう。
「え、う〜んと… そうだなぁ、 ……だめだ、わかんないや」
早くもあきらめてしまったのを見て、栗尾がテキストに引かれたラインを指さしながら、
答えを教えてやる。
「ほら、ここにちゃんと書いてあるでしょ? 女性器… ヴァギナって言い方も
あるんだけど、要するに… 男の子だと おちんちんがついてる場所から、
女の子は、赤ちゃんを産むことができるのよ…」
「え… そ、そうだったんだ… だから女のひとは、その… ええっと…
ついてないってことなの?」
目を丸くして聞く兎丸に、栗尾は思わず、目を伏せてしまいそうになるのを抑えて、
その問いかけに答えていく。
「それはそうなんだけど… 女の子の身体には代わりに、男の子には開いていない
穴がひとつついているのよ。 そこから赤ちゃんが産まれて来るんだけど…
その穴にはもうひとつの、使い道があるの…」
とぎれとぎれに、顔を赤くしながらうわごとのように声を出していく栗尾に、
桃坂が口を挟む。
「かの子、そんなに先のことまでいっぺんに教えちゃったら、兎丸くんが
混乱するかも知れないわよ。それじゃ次のところだけど、ここね…
男の子と女の子の『第二次性徴』について… 漢字もちゃんと書けるようにね」
「うん、分かったよ…。 それでその、第二次のせいちょう… ってので、
男の子は体つきが変わってくるって書いてあるんだけど…
ぼく、中学の頃からぜんぜん身長が伸びなくなっちゃったんだ…。どうしてなのかなあ」
下を向いて小さくこぼす兎丸を見て、桃坂の目つきがにわかに妖しくなっていく。
「そう、それはおかしいわね… 教科書に書いてあることと違うだなんて…
いったい兎丸くんの身体は、……どうなっているのかな?」
「ど、どうなってるっていったって… ぼくは小さい頃から足だけは速くて、
誰にも負けたことがなかったんだ… だから背が伸びなくても、
そんなに気にはならなくって…」
「ふぅん… そうよね、兎丸くんの身体がちゃんと成長してるかどうかは、
背が伸びてるかどうかだけで測れるとは限らないものね… じゃ兎丸くん、
これからお姉ちゃん達がいくつか質問をするから、正直に答えてみて…」
「う、うん… ぼくの身体って、別にヘンじゃないよね、おねえちゃん…」
いつの間にか、だんだんとその場の空気は変わっていたのだったが、
兎丸はまるで、そのことに気づく様子はなかった……
「HEY猿野、どうやら犬飼と辰羅川のヤロー二人は、今日の部活には出ていねー
みてーだNa」
いつものことながら、十二支野球部が練習に汗を流すグラウンド内での一幕。
二年のファーストレギュラー、虎鉄 大河が一年、猿野 天国に声をかけている。
整地の終わったグラウンドの上で、牛尾から打たれた球を捕り虎鉄に送球する…、
その作業の反復に小休止を入れ、水分補給をしていた猿野が答える。
「そ、そーっすね… 確か犬コロは、華武のときのアレで謹慎喰らったとか何とか
いってたっすから、今ごろモミーと二人で…」
そこで言葉を詰まらせた猿野に、同じくサード守備の特訓をしている獅子川が突っ込む。
「おいおい、どーしたよ猿野。 オッメーにしちゃ、いッつになく
態度がよそよそしいんじゃねーのかい。やっぱアレだ、
いつも悪態つきあってたヤツがああなッちまって、
ちっとばかしナーバス入ッちまってんのか?」
「な、なにいってんすか。オレはいつにも増して気分ソーカイっすから。
なんつったって犬がいなくなったおかげでグラウンドが、
ボ●ルドで漂白した武蔵のツラみたいにさっぱりしましたよ。
それにあのバカ犬は今日あたりにでも、モミーとつるんであのフーセン小僧のとこに、
お礼参りにかちこんでるに違いありませんよ…」
顔をひくひくと引きつらせて、そう言った猿野に牛尾がクギを刺す。
「猿野くん、何もそんな心にもないことを言って、強がらなくても…
犬飼くんたちが、少し謹慎処分を受けたくらいで参るような、
生半可な信念の持ち主でないことは、君が一番良く知っているはずだ。
きっと彼らはいまごろ、どこか人目に付かない場所で猛特訓に励んでいるに違いないよ」
「は、はぁ… それにしてもキャプテン。子津のやつが最近、トンボかけが
終わったと思ったらふらりとどこかに消えちまうんすよ。
いったいどこで何やってんすかね」
「子津くんが? 彼については確か監督が、何か考えがあるとおっしゃっていたから、
おそらくその関係じゃないのかな。そう心配はいらないと思うよ」
「そーっすね牛尾さん、子津のヤローはこのモンキ〜とは違って、練習サボるような
タマじゃねぇから全く持って心配ナッシングっすYo。それよりさっきから、
兎丸の姿が見えねぇNa。いったいどこ行っちまったんDa?」
キョロキョロとあたりを見回す虎鉄の横で、獅子川が司馬の姿を見つける。
司馬はグラウンドの隅で黙々と素振りを繰り返していたが、
獅子川に呼び止められて兎丸のことを聞かれると、慌てて首をふるふると横に振って
答えをした。
「兎丸は普段から、ずっと司馬と一緒に練習してるってのに、今日に限って
どこにもいやがらねぇとはNa… トイレにでも行きやがったかNe」
「あ… キザトラ先輩がトイレトイレ言うもんだから、オレまでトイレに
行きたくなっちまったっすよ。すぐ戻ってきますんで」
兎丸の行方をいぶかしむ虎鉄をよそに、猿野はそう言ってその場を走り去った。
「それじゃ兎丸くん、最初の質問よ。 兎丸くんはこれまでに、自分の身体がどこか、
これまでと変わってきたなって思ったことは、あった?」
「こ、これまでと、変わってきたところ? どうだろ、そんなこと、思ったこともないや」
「そう… でも『男の子の第二次性徴』って、身体のいろいろなところが、
大人になるために少しづつ変わってくるはずなのよ。 本当に兎丸くんには、
これまでに変わってきたところは何もないの?」
「そんなこといったって、よくわかんないよ… 自分の身体だから、変わってきたなんて
考えもしなくって」
質問をしていく桃坂に、兎丸はとまどいながらも答える。しかし、その手応えのなさに
じれったさを感じた栗尾が、今度はさらに積極的な問いかけをする。
「じゃあ今度は、あたしから兎丸くんに聞きたいんだけど… 兎丸くんは今までで誰か、
女の子のことを好きになったり、女の子と仲良くなったことは、あるのかしら…?」
「す、好きになるっていっても、おねえちゃんたちはぼくに、
とっても優しくしてくれるから、みんな大好きだよ。それに、仲良く、って…
いつもお昼に、おねえちゃんたちと一緒にお弁当食べたり、そのときにお話 したりは、
してたよね…」
「ううん、そういうことじゃなくて… もっと単純に言うと、その…
どういえばいいのかな… 女の子と『デュエット』しちゃったり… 他には、
女の子のことを考えてひとりで『ソロ活動』しちゃったりしたことは… あるの?」
「うん、 『ソロ活動』はないけど…、おねえちゃんたちとカラオケに行って
二人で歌ったことはあるよ」
「かの子…、そんな言い方じゃダメよ。 …兎丸くん、誰か好きな女の子のことを
思って、部屋で一人で…」
そう言いながら桃坂は、長袖のセーラー服の上着に包まれた、ほっそりとした
伸びやかな手をゆっくりと、椅子に座った兎丸の身体の前の方へと向かって沿わせていく。
(まだそんなに出(で)そうってほどでもねぇけど、一息ついた休憩中だしな…
ギリギリまでガマンして『ションベンすぐ出しちまうのは臆病者(チキン)ですよ』
なんて信也みてーなこと言ってたら練習にひびいちまうぜ)
などと考えながらトイレに向かっていた猿野だったが、そのとき目の前に、
同じ野球部の女子マネージャー、しかも猿野にとっては特別な存在である、
一年の 鳥居 凪 が通りがかった。そして、その凪から突然声をかけられた猿野は…
「あの、猿野さん… ちょっといいでしょうか… 今日は猿野さんのこと、
ずっと探していたんです。 実はひとつだけ、お話が…」
「な、凪さん…。オ、オレに、なんのお話でしょうか。ひとつと言わず、
二つでも三つでも…(あ… 降りかけてたションベン止まっちゃった…)〔はわわわ…〕」
続く
それではまた
>>裏天国氏
乙、そしてGJ!!!!!!
凄い久しぶりに此処来た途端(´Д`;)ハァハァなネ申作品が…
エロパロ板はググッても出てこないから此処をずっと探してたよorz
GJ(´Д`;)ハァハァ
裏天国殿・・・・・
兎丸タソのCV川上とも子で脳内ドラマCDにて再生(´Д`;)ハアハア
>>471 ハァハァ(;´Д`)人(´Д`;)ハァハァ
超GJです!
続き早く読みたいです!
_ ∩
( ゚∀゚)彡GJ!GJ! ⊂彡
続き!!続き!!
475 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 00:13:09 ID:PRQ6SNf5
age
では続きを
裏90.2発目 エスカレート
「…兎丸くん、誰か好きな女の子のことを思って、部屋で一人で…」
そう言いながらも、桃坂の両手が密かに、目前で椅子に座った兎丸の身体の前へ、
ゆっくりと滑りこんでいく。
小さな肩口に桃坂の顔が乗り、初めて兎丸はその動きに気づいたのだった。
「!… ど、どうしたの… 桃坂のおねえちゃん……」
「部屋で一人で… 変な気分になっちゃったことが、あるんじゃないの…?」
かすかに頬を赤くした桃坂にそう聞かれ、とっさに兎丸は言う。
「そ、そんなこと… 思ったことも、ないよ…」
「…ほんとに? 高校一年生にもなったら一度くらいは、部屋で変な気分になって…
ここに手がいっちゃったりしたことが、あると思うんだけどなぁ」
そして桃坂の柔らかな手が、兎丸の下腹部へと這い進んでいく。
「……ひぁう っ…!? な、なに、おねえちゃんっ…… どうしてそんなところに… っ」
「正直に、答えてほしいの… おねえちゃんたちにだったら、素直に言えるでしょ…
兎丸くんのために聞いてあげてるんだから… さあ、どうなの……?」
「そ、そこを… 触っちゃったこと…… ……あ、あるよ… 一度だけ…」
とぎれとぎれに、兎丸はためらいがちに、正直な答えをしていく。
「…ふふっ やっぱりあったんじゃない… 兎丸くん、おねえちゃんたちに嘘つくなんて、
悪い子ね… あたしたち、野球部の先輩なのに…… それに普段だって、
部のみんなの前では… あたしたちのこと、なんて呼んでるの、兎丸くん?」
「ひううぅっ… ふ、ふだんは、おねえちゃんたちのことは…『桃坂センパイ』とか…
『栗尾センパイ』とか呼んで……」
「そうよね…、でもあたしたちしかいないときは、おねえちゃんって呼んでいるのよね…
誰も見てないところでは、兎丸くんはあたしたちに甘えたくてしょうがないんでしょ?」
「そっ…そんなこと…… ぼくはただなんとなく… 気がついたらそうしちゃってて…」
「それはね、兎丸くんが心のどこかで…、お姉ちゃんたちに可愛がってもらいたいって
思ってるから、自然とそうなっちゃうのよ…」
優しく、兎丸の耳元に暖かな言葉を送りこんでいく桃坂に負けじと、栗尾も口を開く。
「兎丸くん… 部屋で一人で変な気分になっちゃったとき、いったい誰のことを
思い浮かべて、…どんなことをしちゃったのかな?」
「あのときは… ヒノキちゃんのことを思い浮かべて… ひ、ひとりで…」
「ひとりで… ここを触っちゃったのね」
栗尾までが、桃坂の手のひらの上から、自らの手を重ね合わせてくる。
「ふあ… あぁぁ…… そんなとこ、触っ… ちゃ、やだよ… くすぐったいから… っ」
そして栗尾の細く、伸びやかな白い指は、桃坂よりもさらに際どいところにまで動く。
下腹部にまで沿わせた手を、さらに下へと移動させていき、両脚の股のあたりを
さわさわと愛でるように撫でさする。
「あぁ… く、栗尾のおねえちゃんっ… そ、そこを撫でたら… ダメだよぉ……
だんだんと… 変な気分になっちゃって… 最後には… 最後には……」
徐々に、その足の間の愛撫の幅は狭まっていき、同時に栗尾は背後から、
兎丸の膝を支えながら椅子をずらして、机から少しづつ引き離していこうとするのだった。
(フフフッ…、どうやら予定通りの手順を踏んでいるようね。そう、どうしても
保険体育の教科書を読みたがらないのは、単にシャイなだけじゃなくて性的に
未成熟ってことなのよ。そんな子には徹底的に、『異性との行為の良さ』を教え込んで、
そういったことに興味を持てるようにしてあげるのが、本当の教育なのよ…)
窓の外から物音と会話を盗み聞いていた保体の女教師は、およそ常識の範囲を逸脱した
持論を頭の中で反芻し、その考えの通りの光景が部屋の中で繰り広げられていることを
知って心を震わせる。
(特に一年の兎丸くん…、あの子はいつも私に向かって、なにかにつけて
愛想を振りまいて、歓心を引いてきたわ。いつかいろいろと、
特別に教えてあげようと思っていたところ… 犯罪にならないギリギリの範囲内でね)
さらに室内では、兎丸を悩乱させ、魅惑の虜にするための手管が展開されていく。
「兎丸くぅん… さっきからおねえちゃんたちに、嘘ばっかりついてたんだ……
でもそれだけ、あたしたちを意識してるってことよね… ……かわいいわ…」
と言うと同時に桃坂が、机の下から引きずり出された兎丸の細く引き締まった、
だが滑らかな手触りのする右の腿を、ユニフォームのズボンの上からひと撫ですると、
セーラー服のスカートから覗く自らの、健康的な色気に包まれた優美な膝を伸ばして、
兎丸の膝の細身の真っ白なラインに肌を近づけていく。
かと思うと、その膝はすぐさま兎丸の脚と密着し、昨日綺麗に洗濯されたばかりの
十二支野球部のユニフォームの脚線の上を、スカートを可憐にひらめかせた
桃坂の腿の暖かな素肌がするすると滑り、せつないほどの情感を煽り立ててこようとする。
膝の上に、一年年上の女子高生の、スカートの中に潜んだ膝裏の素肌をなでつけられて
兎丸は、そのなんともいえない感触を味わわされ、妙に不思議な気持ちになってしまう。
「ど…、 どうしたんだろ… ぼく…… おねえちゃんにそれ されると… なんだか
気持ちよくて、 とろけそうな気分に… なってきちゃうよ……」
「そうよ、兎丸くん… 思い出してみて… 部屋でひとりでアソコを触っちゃったときと、
今の気分は……」
最後までは言わず、そこで桃坂は、椅子に腰かけた兎丸の膝の上に上体を預け、
そのまま腰をおろしてしまうのだった。
柔らかな丸みを帯びた部分が直に脚に触れ、押しつけられてくる。
そして桃坂の両膝は、兎丸の腿をしっかりと挟みこみ、たまらない感触を与え続けていた。
「んあうぅ… っ… うぅぅん… 桃坂のおねえちゃんの… スカートの中のっ……
ぼくの脚と触れてるところが… と、とっても暖かくて…… 今の気分は…」
そこまで言いかけていたところで、ほのかな香りをそこはかとなくさせた栗尾の手が、
兎丸の正面から伸ばされてくる。
その手は、ふわふわとした感触のニットキャップを丸ごと抱え込むように、両手で
小さな頭を包み込み、胸に結ばれたセーラー服のリボンのあたりに引き寄せ、抱き寄せる。
「あ…………」
だらしなく、口を半開きにしてしまうほどの心地よさを与えてくる
その抱擁の温もりを感じて、兎丸は抵抗する気も起こらなくなるほどに、
肩の力が抜けきってしまう。その上で、こころもち短めに切り揃えられた黒髪に
芳香をまとわせた栗尾の口元には、小さな微笑みが浮かんでいた。
「そ、そうだよ… あのときの変な気持ちと、 ……いっしょだよぅ…」
こちらを、優しく抱きしめてきた栗尾の腕の中で表情を緩めて、
兎丸はいつぞやに感じた自分の部屋での一度きりの『変な気持ち』が、
今またこの場で桃坂と栗尾によって呼び覚まされてしまったことを、
あっけなく告白してしまう……
「猿野さん。 その、よろしければわたしに… 手を見せて、ほしいんです……」
あたりには誰もいない、放課後の校舎の廊下の上で、凪は猿野にそう言った。
「て、手を… 凪さんにオレの手を、お見せすればいいんでしょうか……」
猿野はいかにも「喜んで…」といったふうな、恭(うやうや)しい態度となり、
凪の目の前に自身の手を、おずおずと差し出す。
「こ、このまえ凪さんと一緒に、買いに行ったお守り… オレ、いつも肌身離さず
腕につけてるんすよ」
すぐさま、そう言って猿野は、右の腕の長袖の、ユニフォームの紺のアンダーシャツの
袖を軽くまくりあげていく。
「見てください、凪さん。 死んだ仲間達の魂は、オレの腕にこうやって
刻みつけてますから…」[ドロドロとした背景の中、男塾タッチになった猿野が
『佐倉』・『猪力』・『沢松』・『ウエイトリフティング部の部長』と
短刀で名が彫り込まれたムキムキの二の腕を見せるの図]
「…………」〔凪、無言〕
「さらに凪さん、オレの腕はぶっちゃけ、バッファローマンからの借りものなんすよ…」
[いつの間にか腕だけバッファローマンになっている]
(元の腕はアシュラマンに取られたんでしょうか……)〔汗〕
猿野の右手の手首から、「必勝祈願」と書かれたお守りが姿を現した。
「猿野さん、そうやってお守りを腕につけて練習なさいますと…、
またこの前みたいに、すぐにボロボロになってしまいますよ」
小さく微笑みながらの凪のその言葉に、猿野は慌ててお守りを取り外そうとしたが…
「あ、そういやそうっすね。すんません、そんじゃポケットにでも入れときますんで…」
「さ、猿野さん…」
そのとき、凪の両手が、猿野の右手に添えられる。
「な、凪さん…(こ、これは… 昨日の夢で見た、凪さんボディになったときにも
勝るとも劣らぬグッドシチュエーション… か、神様、ありがとう…)」
凪は、そうやって持ちあげた猿野の手を見て言う。
「やっぱり…、 猿野さん、毎日の練習で手が、こんなにボロボロになって…」
その指摘の通り、猿野の手にはいくつものマメができており、ところどころで
削れて変形し、手のひらの皮に変質を来(きた)すまでになっていた。
「すぐに手当てしますから、今から私と保健室に来てもらえないでしょうか」
「は、はい。凪さんがそうお望みなら、どこにだって… っていうか、オレの手を
凪さんに手当てしてもらえるだなんて… こ、光栄の至りってやつっすよ」
そうして二人は、保健室へと歩き出したのだった。
そのころ、保健室では…
「お、おねえちゃん… どうしてぼくが、セーラー服なんて着せられないといけないの…?
なんだか足がスースーするよう…」
兎丸は、桃坂と栗尾が持ってきた手提げの袋の中に入っていた、
一着の夏用のセーラー服を着せられ、すっかり女子高生そのものといった格好に
変身させられていた。手提げ袋の中には他に、桃坂たちや兎丸の履いていた靴も、
ビニールに包まれて入れられている。
「フフフッ、文句言わないの。おねえちゃんたちに嘘ばっかりついてた兎丸くんに、
いまからおしおきをしてあげるのよ…」
兎丸が頭に被っていたニットキャップを取り外しながら、桃坂はそう答える。
「そ、そんなぁ… 桃坂のおねえちゃん、ぼく、悪気はなかったんだよぉ…
全部正直に言っちゃうのは恥ずかしくて… それで……」
椅子に座らされたままで不自然な内股の姿勢となり、女子マネージャーたちによって
着衣が取り替えられ、いまはヘアピンやセーラー服のリボンといった小道具を、
頭や胸にいそいそと取り付けられている。
「…これでよし、と。 兎丸くん、前髪は片方だけ前に垂らして、あとはヘアピンで
持ち上げるとかわいくなるわよ」
そう言い聞かせながら、ヘアピンに続いて髪留め用のゴムを、兎丸の少し伸ばした髪の
後れ毛に結わえつけていく桃坂に、栗尾も調子を合わせて声をかける。
「兎丸くんって、ちょうどあたしと身長が同じくらいだから、あたしのスペアの
夏の制服がピッタリと身体に入ったわね。ほんっとかわいいわよ、比乃子ちゃん…」
確かに、身長156センチの栗尾に対して、兎丸のそれは154センチだったため、
栗尾が夏のために用意して学校に持ってきていたその制服のサイズは、
すんなりと兎丸の身体にフィットしていた。
そして兎丸を椅子から立たせ、スカートの裾丈(すそたけ)を腰で折り曲げていき、
ギリギリまで短くしてしまおうとする。
「う… あぁっ? なにするんだよぅ、栗尾のおねえちゃん… そんなにスカート
折り曲げちゃったらっ…」
「このほうが、元気いっぱいの女の子ってカンジになって、比乃子ちゃんらしいわよ。
…それにこうすると、なにかがチラチラと、スカートの下から覗いてきちゃって……」
と栗尾の言うとおり、半袖の涼しげなセーラー服の短くなったスカートの下からは、
兎丸が もともと履いていた、柔らかなグレーのニットトランクスの裾がときおり、
少しだけその姿を垣間見せている。
「いったいスカートの下から、何が見えてるのかな、兎丸くん…
お姉ちゃんが確かめてあげるから、そのままじっとしてるのよ」
そして桃坂が、兎丸のスカートの中に手を差し入れ、中のトランクスに包まれた地肌を
やわやわと、両手で揉みしだいていこうとする。
同時に栗尾が、兎丸の背後に回って逃げ道を塞いでしまい、丈の短いセーラー服の
上着の裾から指を忍びこませて、衣服の下の上半身を優しく撫でさすってくる。
兎丸は二人の、野球部の先輩の女子マネージャーに前後から挟みこまれた状態で、
下腹部から胸、脇腹、背中に至るまでを愛撫の対象とされ、足をガクガクと震わせながら、
くすぐったさともどかしさの波状の連鎖に取りこまれていく。
「ひ… ひああぁぁぁぁっ!? はひいいいい… っ…… そ、そ、そんなことぉっ…
や、やめてよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
正面の桃坂は兎丸の、薄手のコットンのニット素材の感触を手のひらで楽しみながら、
うっとりと目を細めて悦に入(い)っている。ときには小さく締まった尻の手触りを味わい、
ときには指を前の方に回して、緊張で縮こまっていたその部分をほぐし、あやしたりもする。
同時に背後の栗尾の指は、兎丸の胸の二つの頂点へと徐々にさすり進んでいき、
背中から前に回された二本の小さな手が、そこを捉え くすぐっていく。
「ひっ… ひぃぃっ…… くひいぃぃぃぃぃぃっ!? くっ、栗尾のおねえちゃんっ…
むっ… 胸を触るのはやめてよぅ…… そこっ… すごく… くすぐった… ひぃっ」
「うふふふ、兎丸くん、 ……乳首が感じちゃうのね。 ここ、なんだか固くなって、
ピンと張りつめてきてるみたいよ…… いけない子なんだから…」
二人のマネージャーは、わずかに腰をかがめた姿勢で兎丸の下半身を、
前後から抱えこむような形で押さえつけて固定していたため、次第に兎丸の身体は
双方からの圧迫で宙へと ときおり持ち上がり、そのままの状態で少しづつ、
近くに置いてあった保健室のベッドのほうへと移動させられていったのだった。
(あらあら、あの子達ったら…、まさか兎丸くんに女装させちゃうだなんて、
わたしでも想像が及ばなかったわ…。でもあんなに女の子の格好が似合うだなんて、
兎丸くん…、もしかしたら女装がやみつきになってしまうかも… フフ)
ちらりと保健室の中を覗いて、女教師は内心でほくそ笑む。
(桃坂さんと栗尾さんにも、去年いろいろと手取り足取り教えてあげたけど…
あの子たちってこんなに物覚えが良かったのね… やればできるじゃない……
そうよ、それこそが『性的交流の素晴らしさ』なのよ、あなたたち…)
兎丸はいま、部屋の隅に置いてあった大きなベッドに体を預け、妖しい目つきで
こちらを見てくる二人の先輩マネージャーたちの視線におびえ、震えている。
「こ、怖いよぉ… たすけてえぇぇっ…… おしおきなんてしないでよぅ〜
もう嘘なんてつかないから… っ……」
「怖がることなんてないのよ、兎丸くん…。お姉ちゃん達がとっても気持ちいいことを
教えてあげるから…」
「未月ちゃんのいうとおりよ…、それに保健体育の補習のテストで、また問題を
間違えちゃったりしたらいけないから、絶対に忘れないように覚えさせてあげないと…」
いよいよ桃坂と栗尾は、兎丸の小さな身体へと日頃から向けていた欲望を露わにして、
ベッドの上に乗ってにじり寄っていく。口では優しげな言葉をかけてはいるが、
心の中では、「めちゃくちゃにしてあげる…」という危険な本音の声がこだましていた。
「さっきからスカートの下で、ちらちら見えてるこれが邪魔よね…、取っちゃおっか」
まずは小手調べとばかりに桃坂が、兎丸のニットトランクスに手をかけて引っ張る。
「やっ やだよぉ… これだけは脱がせないで…… 許して… あぁぁっ…
そんな… こんな格好で…… 恥ずかしいよ……」
セーラー服のスカートの下で、下半身を素っ裸にされてしまった兎丸は途端に、
スカートを手で押さえて身体を縮めこませ、ベッドの端の壁際にまで後ずさる。
「逃げたりしないの、比乃子ちゃん… あたしたちに身体を預けて、
楽にしていればいいのよ… 仲良く、遊びましょ……」
そう言いながら近づいてきた栗尾は、兎丸の頬に描かれた黒の逆三角のマークを
指でくすぐり、つややかな栗色の頭を抱きしめたかと思うと突然に…
その兎丸の頭に上体ごと覆い被さり、何かを言う間も与えずに唇を合わせてしまう。
「《ん… んん〜――ッ!? ふむうぅぅぅぅぅぅ…… う…… んんっ…》」
初めての口づけをひとつ年上の、大人しそうな顔をした部の女子マネージャーに奪われ、
兎丸は目を大きく見開いて身体をジタバタさせていたが、やがてはその抵抗も止み、
半開きにした瞼(まぶた)を蕩けさせて心地よさに身を任せていく。
「うふふっ…、どう? 初めてのキスの気持ちよさは…。 兎丸くんったら、
身体をぐったりさせて、かの子の背中に手を沿わせて夢中になっちゃってる…
その間にあたしは、こちらのほうを可愛がってあげるわよ…」
桃坂は、栗尾と唇を合わせて肩口にすがりつき、すっかり下半身の緊張を解いて
弛緩させてしまった兎丸の腰へと取りついていく。そしてその手は股の間へと滑りこみ…
「はひいぃぃぃぃ〜っ!? むふぅぅぅっ… ふむふふぅぅぅぅ――!!」
しなやかな指が、いきなり膝の間を割り開き、最も敏感な部分をさわりと撫であげると、
兎丸は栗尾に塞がれていた口を振りほどいて呻(うめ)き、素っ頓狂な嬌声を張りあげる。
「……ふみいぃぃぃ――っ!?」
「あらぁ、兎丸くぅん…? カラダで変わったところはぜんぜんないって言ってたのに…
ここは思ったよりも発育してるわよ。毛だってちょっとは、生えてきてるみたいだし…」
その言葉の通り、兎丸の身体の第二次性徴の進み具合は、
高校一年生のそれに足りないようなものではなかった。桃坂の指によって
その部分を撫でられ、軽くつままれて触診を受けてしまったことで、
わけの分からない声をあげて叫んでしまうと同時に、そこが決して小さすぎはしない
それ相応の大きさを持ち、うっすらと控えめな繊毛さえもがかすかに流れていたことを、
桃坂たちによって露見させられてしまう。
細く、伸びやかな肉づきをした兎丸の太股(ふともも)を押さえつけた桃坂と、
それを見ていた栗尾たちマネージャーは、生唾を飲みこむ。
「未月ったら…、あんまりムリヤリなことしていじめてばかりいたら、
兎丸くん、泣いちゃうよ… さっきいろいろなこと聞いてたのだって、
ちょっと強引すぎたし、つい怖がってウソついちゃったのよ。ね、兎丸くん…」
「ふっう… うぅぅ…… ご、ごめんよぅ、おねえちゃん… ぼく恥ずかしくて…
それで うそばかり言っちゃったんだよぉ… ひっく… ひっく…」
栗尾に優しくかばわれて、涙声でしゃくりあげる兎丸に桃坂が声をかけていく。
「…そうだよね。いきなりオナニーのことなんて聞いちゃったら、男の子なら誰でも
びっくりしちゃうよね… ごめんね兎丸くん。おわびにお姉ちゃんが…」
そこで声をひそめてしまった桃坂の顔を、女の子のような髪型になった兎丸は
おずおずと見上げて、様子を伺(うかが)う。
「……お姉ちゃんが、口でしてあげるから… 許して欲しいの……」
「…え? 口で… って… いったいなにするつもり… ま、まさか… おねえちゃ…
あうううっ!!?」
ベッドの上で仰向けになったその身体にのしかかり、桃坂は兎丸の両脚を
さらに大きく、力づくで広げてしまう。短くしたスカートの端がかかり、
秘められた部位を隠している。
「テストの勉強を続けるわよ、兎丸くん…。 第二次性徴を迎えた男の子には、
その身体にある現象が起こるの。いったい、なんだと思う?」
「そ、そんなことぉ… 考えてる余裕なんてないよぉ… っ… そんなにキツく
押さえこまれちゃったら… ぜんぜん動けないし… た、たすけてよぉぉ……」
「兎丸くん…、こんなの基礎中の基礎だから、一番最初に覚えないと…
いつまでたっても、ずっと赤点のままよ? 去年の かの子だって知ってたくらいだし。
…答えは『精通』って言って、ここを触っていくと最後に……」
少しづつ、兎丸の股の間を隠したスカートの布きれが上げられていく。
(せ、…『精通』っていうの? あの… 最後にヘンになっちゃったときに……、
おチンチンから、何かが出てきたあれのこと……)
そこまで兎丸が考えを巡らせると、突然に、保健室の引き戸がコンコンと音を立てて、
何者かにノックされる音が響いたのだった。
「…!? だ、誰かきたみたいよ… ど、どうしよう……」
にわかに慌てだす栗尾の狼狽を見て、兎丸はこの状況から開放されるかもしれないと、
ふと一縷(いちる)の望みを抱く。が、しかし……
「《慌てちゃダメよ…。 かの子も兎丸くんも、しばらく声を出さないようにして……》」
桃坂は全く臆することもなく、散らばっていた兎丸の衣服などを
ベッドのスペースのまわりに集めると、シャッ と音をさせて素早く、
白いカーテンを締めてしまう。
ベッドまわりと他の空間を仕切るそのカーテンによって、桃坂たちの姿を、
外から来た人物に見せる必要がなくなり、ひとまず事態は落ち着く。
「どうやら、誰もいらっしゃらないようですね」
「そりゃそうっすよ、凪さん。外に靴が一足もなかったんすから…
《でも、手押しの荷台が置いてあったな。誰が運んでたのか しらねーけど》」
保健室に入ってきたのは、凪と猿野だった。
続く
>>488 ちょっと追加。
>「……ふみいぃぃぃ――っ!?」
>「あらぁ、兎丸くぅん…? カラダで変わったところはぜんぜんないって言ってたのに…
> ここは思ったよりも発育してるわよ。毛だってちょっとは、生えてきてるみたいだし…」
↓
「……ふみいぃぃぃ――っ!?」
「うふふふっ…、まるで放り投げられたネコみたいな声… もしかすると未月に、
アソコを直に触られちゃったのね…」
「あらぁ、兎丸くぅん…? カラダで変わったところはぜんぜんないって言ってたのに…
ここは思ったよりも発育してるわよ。毛だってちょっとは、生えてきてるみたいだし…」
ではまた今度
>>裏天国氏
GJ!(*´Д`)ハアハア
493 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 17:11:17 ID:1hyOA7zq
GJ!ネ申降臨!
ネ申キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!!!
萌え(´Д`*)ハァハァ
モエス(´Д`*)
497 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 23:35:46 ID:YSEo3Hc/
裏天国さんまだ〜
ワクテカ
499 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 03:00:19 ID:UbnTzP9/
真面目にがんばれ〜神様ー
ネ申に萌えつつ
>>500ゲトキタワァ(‘∀‘)*・゚
501 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:45:36 ID:RKU27om/
本当にがんばってね、正座してまってます
502 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:49:41 ID:/umpMpNj
小説版にこきりたん登場age↑
504 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 23:30:09 ID:P6UVXSk9
オナ禁して6日間…
お、同じく・・・
限界が近い・・・
もーちょいなもので… すんません
では投下を。
裏90.3発目 カーテン越しのニアミス
放課後の保健室で、保険体育のテストの補習を受けさせられていた兎丸だったが、
そこに突然現れた桃坂と栗尾の二人は、『テスト勉強』と称して兎丸に甘い誘いをかけ、
女装をさせて身体中を散々に弄び…、いよいよ恥ずかしい部分へと狙いを定め、
手に掛けてしまおうとしていた。短くされたスカートの端からときおり姿を覗かせる、
ゆったりとした柔らかな、グレーのニットトランクスを撫であげられ、揉みこまれ、
やわやわと丹念なマッサージが、腰から力が抜けてしまうほどの執拗さで繰り返されていく。
「さっきからスカートの下で、パンツがチラチラ見えて邪魔よね」
「脱がしちゃおっか」
「や、やめてよぉぉぉぉぉぉっ」
そして、そんな部屋の中の様子を見て欲情し、つぶさにその様子を窓の外から
盗み見ている女教師の姿があった。
(あのコたちったら… でも女子の制服を着た兎丸くん… まるっきり女の子にしか見えないわ…
あの恥ずかしそうな顔を見たら、思いきり抱きしめたくなっちゃう…)
だがそのとき、凪と猿野が保健室へとやってきたために、兎丸たち三人は、部屋の奥の
ベッドの置いてある一角の空間に、カーテンを挟んで息を潜めて今、来訪者二人の様子を
隠れてうかがっている。
「どうやら、誰もいらっしゃらないようですね」
引き戸をゆっくりと開けた凪が、小さくそうつぶやく。
「そりゃそうっすよ、凪さん。外に靴が一足もなかったんすから…
《でも、手押しの荷台が置いてあったな。誰が運んでたのか しらねーけど》」
猿野は何気なくそう返したが、すでに部屋に中にいた者達の靴は、桃坂たちによって
部屋の中へと持ちこまれている。彼女たちは、最初から兎丸をベッドの上へと追いやり、
カーテンを締め切ったあとは誰にも気づかれず、邪魔をされずにじっくりと、
好き放題に獲物を料理して楽しもうという算段だった。
手押し車に関しては、扱いように困ってそのまま放置しておいたのだが、
その荷台は実のところ、凪と猿野が初めて出会ったとき、ウエイトリフティング部から
ダンベルなどを預かって入れ、凪が野球部のグラウンドへと運ぼうとしていたときに
使用していた物、つまりは部の備品だった。
そのことを、おぼろげながらも覚えていた凪は一瞬、外のそれに不審感を抱く。
また猿野は、室内の机の上に置かれていた名前のない保険体育の教科書を見て、
同じく疑問を抱くのだったが、やがて両者はいったんそれらのことを忘れ、
凪は猿野への手の応急処置に取りかかろうとする。
「猿野さん。救急箱がありましたから、よろしければここに座ってくださいな」
「はい、凪さん…。それではひとつ、お世話になります…」
緊張に身体を硬くし、猿野は机の近くにあった丸椅子に腰かける。
小さく開いていた窓の外から、女教師も部屋の異変に気づいていた。
(あれは、一年の… B組の猿野くんと、E組の鳥居さんね。よりによって
一番いいときに部屋に入ってくるだなんて… それより、カーテンの中を
不審に思って、開けられたりしたらコトだわ……)
すぐさま踵(きびす)を返し、その場を後にする。急ぎ足で、保健室の入り口に
向かって回りこみ、とって返すつもりだった。
「《猿野くんと鳥居さん… どうやら部活でケガでもして、手当てに来たみたいね…》」
声にもならない声でそうつぶやいた桃坂の横で、兎丸は湧きあがる不安と戦っていた。
「《ど、どうしよう… まさか、こんなときに兄(あん)ちゃんとナギちゃんが部屋に
入ってくるなんて… こんなとこ、もし見つかっちゃったらっ…》」
兎丸の脳裏には、これまでに猿野の女装した姿『明美』から求められた、
セクハラまがいの恐怖のコミュニケーションの数々が甦っていた。
[・兎丸クン好き〜、アハッ、言っちゃった、告っちゃった♥
・兎丸くん大好き… でも、ゾウさんはもっと好きです。ギュッ(by伊豆の部内戦)]
[・兎丸キュンカワイイ〜 飼いたい飼いたい〜〔両手を握った状態でそのまま、
失神するまで高速で振り回される〕(by伊豆・エスコート肝試し)]
(あ、あわわわ… こんな、女の子の格好なんかして… おねえちゃんたちに
囲まれてるとこを見られて、弱みを握られちゃったりなんかしたらそれこそ…
……兄(あん)ちゃんに、骨の髄までしゃぶり尽くされちゃうよ〜……〔ガタガタ〕)
兎丸の頭には なぜか、チンピラ風のチャイナドレス姿をした明美が、
封筒から出した札束を数えながら、「ケッ 何よ、今月はこれだけ? シケてるわねぇ〜」
と愚痴っている図が浮かんでいる。
目を点にして涙をにじませ、小さく身体を震わせながらも、ひたすら兎丸は、
その地獄絵図が実現しないことを祈ってはいたが、いわば、今のこの状況もまた、
兎丸にとっては別の意味で危険な、未知の世界への蟻地獄であることも確かだった。
カーテンで仕切られた空間の壁際で少しだけ開いていた窓の外には、すでに誰もいない。
脅える兎丸をよそに、救急箱が開かれ、猿野の手の処置がなされようとする。
「な、凪さん…。あの、ひとつお聞きしたいんすけど、どうして凪さんは、
オレの手が、こうなってたって…、 その… ご存知だったんでしょうか…」
猿野にそう聞かれ、凪は猿野のほうに視線を移す。
「はい、そのことなんですが、……夕べの夜に、夢で見たんです。
私がどういうわけか猿野さんになってしまって…、その猿野さんの身体は毎日毎日、
必死に練習に打ちこんでおられたせいで、手の指がすっかり荒れ放題になって…」
凪もまた、猿野と同じように昨日、自分の精神が猿野の身体に入りこんでしまい、
一日中にわたりお互いの生活を、本人になりきって過ごすという夢を見ていたのだった。
「オレも じ、実は、凪さんと同じように… なぜか凪さんの身体にオレの心が
入りこんじまって…、一日凪さんの お姿のままで過ごすという夢を、昨日……」
と、そこまで言ったとき、二人の間には、ただならぬ雰囲気が生まれていた。
「さ、猿野さん。外に置いてあった荷台を、覚えていらっしゃるでしょうか…。
ウエイトリフティング部の部室で、私が猿野さんと初めてお話ししたとき、猿野さんは」
「そ、そういや… あのときにオレが、荷台でバーベルとかを運んでいた凪さんの
お仕事をお手伝いしたことが、いま思えば『きっかけ』だったんすよね… あの…」
あのこと…。それは、部員達がロードワークで出払っていた、誰もいない野球部の
グラウンドでその日、はるか離れた校舎をさらに飛び越えてゆく大打球を猿野が放った、
その瞬間のことを意味していた。
「い、いや…、オレはもともと、入学当初から野球部入部を心に決めていたんすけど…
まあその、なんというか…」
「ふふっ。そうですね、猿野さん… それで、そのときに猿野さんが
野球を教えていらしたという『初心者のお子さん』は、あのあと無事に
大成したのでしょうか」
「は、はい。そりゃもう、オレが手取り足取りバッチリ指南してやりましたんで…、
いまではパカパカホームラン量産して、部のスーパースラッガーに成長しましたから…」
そして猿野と凪は、どちらからともなく視線を、とぎれとぎれに送り合い、
その場は静かな、だが濃密な時間に包まれていく。
「《あ…、兄(あん)ちゃんとナギちゃんが、とってもいいカンジになっちゃってるよ…》」
カーテンの向こうから、そんな二人の様子を垣間見た兎丸は、軽い嫉妬の念を交えた
想いとともに、呆然とその情景に眺めいっていた。
「《兎丸くぅん…。 凪ちゃんと猿野くんが仲良くしてるのを見て、
お姉ちゃんなんだか、とってもエッチな気分になってきちゃった…》」
そして、そんな兎丸の背後から、声を潜ませた桃坂の声がかけられる。
「《わっ… も、桃坂のおねえちゃんっ… ダメだよ、こんなときに……
静かにしてなきゃ…》」
しかし、そんな兎丸の声をまるで意に介さず、桃坂は兎丸の上体を
思い切り強く抱きしめたかと思うと、熱く瞳を潤ませて唇を合わせてくる。
「《うむぅぅぅ… んッ……》(こ、こんどはぼく、桃坂のおねえちゃんと……
キスしちゃってるぅっ… あぁっ… し、舌が、こっちに入りこんできてぇっ!?)」
《ちゅる… ちゅるるるぅ…… ぷちゅるちゅるちゅるうううぅぅ……》
「《くふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ……》」
強烈な吸引力で口内を吸われ、思わず兎丸のほうからも桃坂の唇に、自らの舌を
軽く出して力を抜き、されるがままに委ねてしまう。
「《フフッ、兎丸くん。そうやって女の子と抱き合って舌を絡め合うのは、
ひとつ進んだキスの仕方なのよ… 『ディープキス』っていってね、
未月はずっと前から、兎丸くんにこれを教えてあげたいって言ってたの…》」
桃坂と唇を合わせていると、栗尾が横から声を忍ばせて、淫らな語りかけをしてくる。
そうしてしばらく、兎丸は桃坂と、唇の柔らかな感触を感じ合っていた。
唇が離れると、兎丸はすっかり放心した、心ここにあらずといった顔つきとなり、
桃坂はうっとりとした表情の赤みをますます強くする。
「《ふぅ、おいしい… 兎丸くんの唇って、とってもさわやかな味がして…》」
やっとのことで唇を放した桃坂は、そう小さくつぶやいて、
ペロリと桃色の舌を覗かせる。
その間にもカーテンの向こうで凪は、消毒液をヒタヒタと塗りつけて
猿野の手の応急処置を進めていが、ふとその手を止めて、こう聞く。
「猿野さん… いまなんだか、どこかで小さな音が聞こえたような…」
「へ、 …なんすかね? オレはなにもしてませんけど」
「いえ、なんでもありません…」
そのやりとりを聞いて、とっさに我に返った兎丸は心を凍えつかせる。
「《お、おねえちゃんっ、こんなことして、もし兄(あん)ちゃんたちにバレちゃったら、
どうするつもりなんだよぉっ》」
「《別に…、心配はいらないのよ。そのときは猿野くんと凪ちゃんも入れて、
5Pでしちゃうだけだから》」
桃坂を問いただした兎丸に対し、このような返事が返ってくる。兎丸は言葉もなく、
顔色を蒼白にした。
そのころ、保健室へ戻ろうと曲がり角を曲がった保体の教師の目に、
一心不乱に投球の練習に打ち込む子津の姿が入ってくる。
「あ、保健体育の先生じゃないっすか。こんなところで、どうかなさったんでしょうか」
女教師のことを見るや、慌てて練習を中断する子津に、教師は軽く声をかける。
「君は…、1−Eの子津君。野球の練習中だったの。…別に、先生はちょっとをここを
通りがかっただけだけど、君、何をするにも熱心よね、感心するわ。じゃ急いでるから」
「は、はいっす…」
急いで女教師がそこを後にした、そのことを確認すると、子津は先日に凪から
治療を受けたばかりの指でもって、再び投球練習へと没入していく。
「《それじゃぁ、兎丸くんのここを… あたしのお口で可愛がってあげる…》」
「《くっあ… うふうぁぁぁぁぁ… や、やめ… てよぉ… ゆるし… て……》」
ベッドの上では、兎丸の許しを請う哀訴の忍び声を心地よく聞き流しながら桃坂の手が、
押さえつけた兎丸の下腹部を覆うスカートを、ゆっくりと摘みあげていく。そして…
「《うひいぃぃぃぃぃぃ――っ……》」
ガバッ と弾みをつけて一気に、スカートの中に桃坂の頭が入りこみ、
緊張がほぐれて柔らかくなりかけていたその部分をぱくりと頬張った。その瞬間兎丸は、
細い首を伸ばし、喉を反りかえらせて目を見開くが、かろうじて生の声を
張りあげてしまうことだけは抑えたのだった。
「《そうよ、そうやって声を押し殺して我慢するのよ、兎丸くん…
いま、未月のしてるそれ…、女の子が男の子のおちんちんをお口で
大きくしてあげることは、『フェラチオ』っていって…、そのまま最後まで
しちゃうことだって、できるのよ…》」
密室で兎丸に向けて、行為のくわしい解説をしてやる栗尾だったが、
兎丸はいま、それどころではない。
口内に収めたものの感触を全身で味わうかのように、桃坂は頭を小さく上下させつつも
身体をくなくなと揺すり、白いベッドの上で衣擦れの摩擦音を、しゅるしゅると響かせる。
そしてしばらくそうしていた後、口を離して濡れた瞳で、つぶやく。
「《兎丸くぅん…。兎丸くんのここがちゃんと発育して一人前になってるかどうか、
おねえちゃん ちょっと心配だったの。でも、この大きさなら大丈夫よ…。
身体の大きさは かの子ちゃんと同じくらいなのに、ここは立派な男の子なんだから…》」
そう言って、またも咥えこみを再開し、口の中に収めたものの頂点から、
裏に走る筋にかけてを舌で軽くなぞっていく。
「《ふわぁああうぅぅぅぅぅぅ… あふふふうぅぅぅっ!!? あひっいいいぃぃぃぃぃ…》」
「《兎丸くんったら、だんだんと、気持ちよさそうな顔になってきて……》」
栗尾の介添えを受けながらも、桃坂の唇と舌で優しくそこの緊張をほぐされて、
兎丸は早くもその部分をとてつもなく熱くし、とろんとした顔になって微睡(まどろ)む。
そして少しづつ、その部分を咥えてねぶりまわしてくる口の動きが、
前後へと大きくスライドを始め、くぐもったようなかすかな、押し殺された音を唇から
感じさせていく。
にゅっくっ にゅっくっ にゅっくぅぅぅっ… ぬむむっ ぬむっ にゅむむむむっ…
「《未月は、おしゃぶりが上手だから…、あっという間にイカされちゃうわよ…。
イッちゃうとどうなるか、兎丸くんは知ってるよね。第二次性徴を迎えた男の子が、
エッチなことをしていて最後に起こる現象は……》」
校舎裏の角を曲がった女教師の目の前に、今度は焼けた魚の匂いが漂ってくる。
「あ、あなたは、二年の黒豹くん…」
放課後の、いつものアルバイトの前に小腹をすかせた黒豹は、ここで手早く
食事を済ませてしまうつもりだった。
「あぁん… なんですのん? これから腹ごしらえしたろか思て、支度してまんのに…」
怪訝そうな面もちで顔を上げた黒豹は、相手が教師であることに気づいて驚く。
「黒豹くん、その手に持ってるのは……」
指につまんだ煙草を見とがめられ、黒豹は慌てる。
「あなた確か、去年まで野球部に在籍してたわよね。もうやめちゃったの?」
「そ、そーですねん… すっかり、……おもろなくなってしもうて、部にも顔見せとらんし、
とっくの昔に幽霊部員ですわ…」
居心地悪そうに弁解するのを見て、女教師は一言残して立ち去る。
「そう、それはあなたの勝手だけど、最近校舎裏で熱心にピッチングの練習してる
子がひとりで頑張ってるから、くれぐれも邪魔にならないようにね…」
その言葉を聞いて、その場に取り残された黒豹は独り言をつぶやく。
「…ピッチングやて? なんでまた一人で… 相方もおらへんのかいな? ……ま、
わいはバイトでクビも回らんけどな。 白鴎… あんな事故にさえ遭わんかったら…」
栗尾が兎丸に、甘くささやきかけてくる。
「《最後に起こる現象は、『射精』っていって…、男の子のおちんちんの先から、
ネバネバした暖かいミルクが…、たくさん溢れでてくるのよ…》」
「《そ、それが…、『イク』って… ことなのぉっ…? やだよ…こんなっ…
女の子の格好のままで… ヘンになっちゃうなんて… っ…… でももう、ぼく…》」
徐々に身体の力が抜けていき、瞬く間に限界が訪れようとする。
「《くあああぁぁぁぁぁぁっ…… も、もうっ、だめだよぉ… なにかが… 出るっ…
あのときの、アレが… 出ちゃうよぉぉぉぉっ》」
すっかりと抵抗をやめ、脱力しきってしまった兎丸だったが、
一度だけ体験したあのことを、今度は年上の先輩の口淫の技によって
強制的に再現させられてしまうことにおののき、身体がピクピクと
勝手に反応して震えついてしまう。
「《もう… ダメ…… 頭が、ぼぅっとしてきて… っ……》」
そこで兎丸の意識は、途絶えてしまおうとする。しかし、その間際に起こった、
桃坂の頭の前後の激しい揺れ動きによって……
ガタンッ…
「!?……」
ベッドに物音がたち、ちょうどケガをした両手に包帯を巻き終わった、
凪と猿野がこちらを振り返る。
「《……わわっ、マ、マズいよっ。こっちに…、気づかれちゃった…!》」
目を見開いて動揺し、弛緩していた身体を縮こまらせ、瞬間的に固くなる兎丸だった。
しかし、熱くなった瞳が、そんな兎丸のほうを下からじっと見上げ、見つめた後……
ぶちゅっ ぶちゅぼっ ちゅぼっ ぶぼっ ぶっぽぉっ ぶぼぽぽぽぉぉっ……
ばぷうぅぅっ ばぷっ ばぷっ ばっぷ ばっぷうぅぅっ じゅぽぽぽぽぽぉぉぉぉっ…
そのとき、よりにもよって桃坂は、頬を丸くへこませ、とんでもない音をたてて、
唾液をまぶした口蓋を密着させ、真空状態を作ったうえで激しく中のものを出し入れし、
空気と一緒にかき混ぜたときにしか起こらないような淫らな粘着音を響かせて、
本格的な口唇愛撫を開始したのだった。
「《くああぁぁぁぁぁうぅぅぅぅぅ〜っ!!? こっ、こんなっ… 助けてぇぇぇぇぇぇっ!》」
盛大な音をさせて響き渡るその音に、兎丸は心の中で悲鳴をあげる。
「《こ、このカーテンの奥に、人がいたんすね、凪さん…》」
「《どうやらそうみたいですね、猿野さん…。もしかして、ご病気で保健室に
運び込まれて、いま突然発作が起きたとか…》」
カーテン越しでの、女装したままでの先輩からの情熱的なフェラチオ奉仕を受けて、
限界一歩手前にまで追いつめらた兎丸のもとに、猿野が近づいていく。
「あの〜、大丈夫っすか〜?」
(うわ… 来ないでよう、兄(あん)ちゃん… こんなとこ、見られちゃったらっ……
でも、もう…… 止まんないよぉぉっ ……ダ …メ… なにか…くるぅ… っ……)
じゅぼぉぉっ… じゅぼっ じゅっぽ じゅっぽ じゅっぽぉぉぉっ… じゅぷぷぷぷ…
(く!…… う… うぅんっ…… ふむう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅぅッ……)
意識が飛んでしまい、腰を思い切り前に突き出しながら、兎丸の混濁した脳裏を
形にしたような、粘りけを帯びた白く暖かいものが漏れ出て、射出されていく。
それを桃坂の口は、まるでミルクを求めてやまない幼い欲望を思わせるかのような音で、
先をしっかりと咥えこんだ唇をモゴモゴとうごめかせて、チュウチュウと吸いたてていく。
(あ゛あ゛、あ… あぁ゛ぁぁ…… アレが、出てる… っ…… それなのに、それをっ…
桃坂のおねえちゃんの… 口でっ…… ぜんぶ、吸い取られちゃってるよぉぉっ…)
そのとき、閉められたカーテンの境目の、白い布に猿野の手が掛かり、指が見えた。
(そ、そんなぁっ… もう絶対…… バレちゃうぅっ 逃げられないよぉぉぉぉっ…)
続く
>>519 >限界一歩手前にまで追いつめらた兎丸のもとに、猿野が近づいていく。
↓
限界一歩手前にまで追いつめられ兎丸のもとに、猿野が近づいていく。
ではまた今度
>限界一歩手前にまで追いつめらた兎丸のもとに、猿野が近づいていく。
↓
限界一歩手前にまで追いつめられた兎丸のもとに、猿野が近づいていく。
最悪…○| ̄|_
522 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 00:10:56 ID:h6fV5rsL
goodjob、GJです!。またまってます
うわあああああああ気になるうあああああああ
神GJ(´Д`*)
ネ申GJ!(*´д`*)
(´∀`*)ハァハァ
526 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 07:49:34 ID:D9LzeV62
続きを是非キボン
黒豹とネヅチューの出会いのきっかけが保健室の先生だったとはw
528 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 06:45:13 ID:NFNw2agD
裏天国氏つづきオナガイシマス。
本ヌレが凄い勢いで伸びてる
とだけいっておく
死にたいorz
が、まだ確定した訳じゃないからあがきでも葉書どんどん送るんだ
531 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 12:34:12 ID:TuBYSlGn
ミスフル終わりそうなんでつか?
532 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:03:37 ID:AwR6hEx4
裏天国カモーンщ(゚Д゚щ)
533 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:00:56 ID:ia/VgHI6
おお、小説がうpされてる!!(;´Д`)ハァハァ
でも美味しい所で切れてる・゚・(つД`)・゚・
続きキボン
。・゚・(つд∩)・゚・。 ウエーンウエーン
マダカナ(つ・д∩) チラ
(つд∩) ウエーンウエーン
ワクワク(つд・∩) チラ
。・゚・(つд∩)・゚・。 ウエーンウエーン
>>527 実際俺もそう思ってたよ。
深刻な問題ではあるが上手く行ってるから良いのか?いや行ってないのか……
まあ黒撰祭り神という被害者もいる事だし、何かしらの対策は必要なんじゃないか。俺ユタナギツボだったのに。
>>527 >>535 そういう問題がありますか。
まあ、今後は一話のSSに対するレスは3つ程度までというのを推奨するとか
>裏天国氏
1話に対するレスは3つ程度まで推奨だとか、そういうことを言いたいんじゃないと思うよ。
>>535氏は。多分。
たとえば、他の人が投下した直後に投下とかのことじゃね?
まだレスも付いてないうちに続けて投下は控えたほうがよくね?
せめて一晩待つとかさ。 他のスレでもそうじゃないかなあ。
>>537 それは気づきませんでした…
無論指摘していただいた以上は次回からは、
他の人の投下の後は時間を空けるようにしますが、
ここでまだ私の投下を続けていいものか、しばらくは様子を見ることにしましょう…
539 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 19:30:59 ID:TQbRxQKm
お願いだから続けて
裏天国氏続きお願いします
541 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 06:59:06 ID:nsXms4sh
上に同じ
俺は>527でも>535でもないが、裏天国氏がどうこうよりも、この異常なまでのマンセー名無しも問題なんじゃないか?
他神の投下直後に「裏天国氏マダー?」じゃ、そりゃ書く気失せる罠。
素晴らしく萌える小説書ける神が好きだからって、別に特別劣る訳でもない神をシカトしてるようじゃ、永久に個スレだよ。
ああ、異常なまでの名無しマンセーなぁ。俺も思ってた。
下手すりゃ一人の自演にも取られかねないよな。まぁそれは置いといて。
何よりここは皆で萌えを共有する場所だから、
他の人の萌えを妨げちゃいかんよ。
でも例えばユタナギに萌えてた人は、裏天国神をマンセーする名無しによって自分の萌えを妨げられたわけで。
せめて、他の神もSS書いてる途中ならマンセーレスは投下直後だけにするとか、モラルってもんをわきまえるべきだと思うよ。
裏天国氏はサイト開設予定とかはないの?
肝心の、名無しで裏天国氏をマンセーしてる方達の
意見がないんだがどうなんだ?その辺り。
この板にある他の飛翔系のスレなんかはもっとローカルルールきちんとしてる。
次スレ立てるときは考えたほうがいいね、色々。
過剰に名無しマンセーしてたかもしれんorz
でも実際裏天国氏の作品はマンセーするほど好きだよ。
裏天国氏はあまり無理せず続けて下さい。
ただでさえ過疎化が進んでるからネ申が一人でも減ると寂しいよ(´・ω・`)
現にユタナギ神もwktkしながら待っている…
私は振るならどんなCPでもwktkしながら待ってるよ…神々様降臨して活気付けキボン
裏天国神のSSを皆が大好きなのは、周知の事実。
別にそれは神に責任があるわけじゃないし、裏天国神は今までと変わらず書き続けてくれればいいと思う。
ただ問題があるのは、名無しのマンセーの仕方が他の神に配慮したやり方じゃ無いってことじゃないかな。
せっかくこういう問題が出てきたんだし、どうしていけば良いかちょっと話し合ってみないか。
548 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:52:53 ID:oCqbF7vQ
裏天国カモーンщ(゚Д゚щ)
>>547 そうだな。何よりもここは21歳以上が集う板だしな。
ローカルルールもないんだよな、ここ。こんな感じ?
■推奨■
・投稿時には名前欄に「カプ名@作者名」(名無し作家さんは作者名不要)を書きましょう。
・最初(or名前欄)にSSの傾向提示。鬼畜、陵辱、SM等は苦手な人もいるので特に必要です。
・sage進行(メール欄に半角小文字でsageと入力)でいきましょう。
・475KB以降のSS投下禁止。480KB付近、またはレスが900を超えたら新スレを立て移動しましょう。
・他人の萌えを妨げるようなレスは控えましょう。
・10人いれば10人の萌えがあるのです。
こんなんどうだろ。
こういう問題の対策が明確に浮かばないのが悔しいな。なんかループしそうでこわい。
神には失礼の無いようにする。良かれ悪かれ書き手には何かしらの感想を言えればベター、
みたいなニュアンスの物を加えた方が良いかも。
>>545 >裏天国氏はサイト開設予定とかはないの?
ないですね… 無料で使えるサイト枠は商売で使ってるし
ところで次のSSができたんですが、今回はあまりレスつけしすぎないよう、
お願いしたいところ、他の職人さんにも戻ってきて欲しいし
裏90.4発目 一難去って
兎丸は、カーテン越しにこちらを見ている猿野と凪の気配におののき、
必死に心の中で悲鳴をあげる。
ぶちゅっ ぶちゅぼっ ちゅぼっ ぶぼっ ぶっぽぉっ ぶぼぽぽぽぉぉっ……
ばぷうぅぅっ ばぷっ ばぷっ ばっぷ ばっぷうぅぅっ じゅぽぽぽぽぽぉぉぉぉっ…
だが、よりにもよってそんなときに、盛大な音を立てての吸着音が鳴り響き、
猿野たちに対して、さらなる不信感を与えることとなってしまう。
(うわ… 来ないでよう、兄(あん)ちゃん… こんなとこ、見られちゃったらっ……
でも、もう…… 止まんないよぉぉっ ……ダ …メ… なにか…くるぅ… っ……)
じゅぼぉぉっ… じゅぼっ じゅっぽ じゅっぽ じゅっぽぉぉぉっ… じゅぷぷぷぷ…
(く!…… う… うぅんっ…… ふむう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅぅッ……)
一瞬、意識が飛んでしまい、腰を思い切り前に突き出しながら、兎丸の混濁した脳裏を
形にしたような、粘りけを帯びた白く暖かいものが漏れ出て、勢いよく射出されていく。
《どくぅぅっ! どくっ… どくぅっ… …びゅくっ びゅくくくっ……》
それを桃坂は、まるでミルクを求めてやまない幼い欲望を思わせるかのような音で、
先をしっかりと咥えこんだ唇をモゴモゴとうごめかせて、口内でそれを受け止め、
チュウチュウと吸いたてていく。
(あ゛あ゛、あ… あぁ゛ぁぁ…… アレが、出てる… っ…… それなのに、それをっ…
桃坂のおねえちゃんの… 口でっ…… ぜんぶ、吸い取られちゃってるよぉぉっ…)
そのとき、閉められたカーテンの境目の、白い布に猿野の手が掛かり、指が見えた。
(そ、そんなぁっ… もう絶対…… バレちゃうぅっ 逃げられないよぉぉぉぉっ…)
そのとき、次の瞬間にはカーテンを開け放つはずだった猿野の手が、
声を潜ませた凪の呼びかけによって止まった。
「《…猿野さん。 いけませんよ、そこを開けたら…》」
「《え、どーしたんすか凪さん。そんなヒソヒソ声のままで… そ、それにいったい、
ここを開けなくていいって、どーいうことなんすか?》」
「《いまの音はきっと…… 中のかたは、ぐっすりと眠っておられるんですよ》」
「《あ、そういやそーっすね。とても苦しんでる声には聞こえないし…
ありゃどう聞いたってイビキの音っすよ。ナハハハ》」〔焦り〕
「《わたしたちが部屋に来る前から、ここで寝ておられたんですね…。
起こしてしまうといけませんから、猿野さんの手当ても済んだことですし、
もうそろそろこの部屋を出るとしましょう》」
そうして二人は、保健室を出ようとし、引き戸をゆっくりと開けた。
「あ… 保健の先生」
そこにはちょうど、保健室に戻ってきた白衣の女教師がおり、部屋を出たばかりの
凪と鉢合わせとなった。
「あら、鳥居さんじゃないの。保健室で…、誰かケガをした人でもいたのかしら」
「は、はい…、同じ部の猿野くんが、手を少し… 先生は、どういったご用で?」
「保健室の受け持ちのひとが、今日はちょっと急用で学校に来られなくて…
それでわたしが代わりに一日だけ、ここを受け持つことになってたんだけど、
少し用事があって部屋を空けちゃって、申し訳ないことをしたわ…」
すると凪の後ろから、猿野が口を出してくる。
「いえいえ、めっそうもないっすよ! 先生が留守だったおかげで凪さんに
手を見てもらえて… じゃなくて、保健室の常駐は重労働ですから、
とてもずっと居続けてられるモンじゃないっすよね」
「猿野くん、あ、ありがとう、気を使ってくれて… ところで猿野くん。君はいつも
保険体育のテストで満点だから、学年でも一番の成績よ。この調子で頑張ってね」
「は、はい。任せてくださいよ、教科書はオレのバイブルっすから。
もうボロボロになるほど読み込んで、もっと先の所まで勉強してみたいな〜
なんちゃって」
保体の教師を部屋の前に残し、猿野と凪はその場を立ち去った。
「猿野さんって…、すごいんですね。きっと他の教科でも、優秀な成績を
修めておられるんでしょうね」
「え、は、はあ。…まあ、そんなトコっすかね…(ほんとは保体以外ほとんど赤点だけど)」
そんなやり取りが、保健室の外で行われていた間、カーテンの中では……
……ちゅぷぅ…………
桃坂は兎丸のものからゆっくりと口を離すが、一言も口から発さずに黙り込んでいる。
「兎丸くん。未月はいま、兎丸くんのおちんちんから出たモノがお口に入ってるから、
何もしゃべれないのよ…」
栗尾からそう教えられ、兎丸は驚く。
「あっ、そういえば… でも栗尾のおねえちゃん…、それって、
はやく口の中から出さないとダメなんじゃ…」
すると、目を潤ませたままで唇をすぼめていた桃坂が、少しだけ口を開けて指を、
その開けた口の中へと指し示して、鼻を鳴らして、何かを訴えた。
「…普通だとこういうときって、つい口から吐き出しちゃうものなんだけど、
未月、兎丸くんのアレをゆっくりと味わって、飲んであげたいんだって…」
「そんな…… そ、そんなことしちゃって、平気… なの?」
「あたしも未月も、そういうことってしたことないんだけど、大丈夫みたい。
大好きな男の子のだったら、飲んであげてもいいんだって……」
そのようなことを誰から教えられたのか…、兎丸にはある程度予測がついたが、
ともかく今は、口内をよく見ているようにと呼びかけられ、言われたとおりに目を向ける。
そこには、口腔の小さな黒い空間から浮き上がってきた、白くてトロトロとした質感の
粘液がわずかに顔を覗かせている。
「さあ…、兎丸くんのおちんちんから絞り出した一番搾りの甘いコンデンスミルクを…、
これから未月がゆっくりと飲み下してくれるわよ…」
「んんっ… んふんんん…… っ… んふむむみゅむむぅぅ… こくっ… こくっ……
……ぷふぅぅぅぅぅぅぅっ♪」
喉をこくりと鳴らして、中のモノを嚥下し飲み下す音がかすかに響き、
桃坂は控えめなげっぷを小さく吐いて、鮮やかな桜色に染めた表情に笑顔を浮かべる。
「兎丸くぅん…、兎丸くんが気持ちよくなって出してくれたミルク…、
舌ざわりがよくって…、それにあたたかくて…、とっても美味しかったよ……」
女教師が猿野たちとやり取りをしていた十数秒間のわずかな間、カーテンの中では、
およそこのような状況の推移が起こっていたのだった……
(…戻るのが遅くなったけど、どうやら、カーテンの中は見られなかったようね)
保体の教師は、その場でホッと胸をなで下ろす。と、そのとき、
部屋の中からかすかな話し声が聞こえてくる。
カーテンの中には、桃坂の艶姿を見てしばらく心奪われた後でふと我に返り、
危うく猿野たちにその情景を見られるところだったという人生最大の危機を乗り越えて、
にわかに呼吸を荒げ、兎丸は息をついてあえいでいるようだった。
「どう? とってもスリルがあって、楽しかったでしょ」
にこにこと微笑んで、そう問いかける桃坂に、兎丸は……
「《ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ…… ほ、本当に、死ぬかと思っちゃったよぅ……》」
小声で喋る癖がいまだに抜けきらないまま、涙をすすり上げてしゃくりあげる。
「あら、泣いちゃった」
「ほんと、カワイイ…」
「い、今から思ったら… バレなかったのが不思議な位で…
ほんとに… もうお終いだと思っちゃって…… 桃坂のおねえちゃん、
なんであそこで… あんなスゴい音立てたりしたんだよぉ」
「……うふふっ、ちょっと兎丸くんのおびえる顔が見たくなっちゃって。
……冗談よ、冗談。 でもあそこで大きな音をたてたおかげで、イビキの音だと
思われて助かったんじゃない。まあ、あたしは別にバレてもよかったんだけど…」
「未月ったら、思い切り吸いたてて…、ものすごい音出てたよ。
もうぜったいバレちゃうと思って、そしたら何だか、ドキドキしちゃった…」
そんな、カーテンの中での三人のやり取りを聞いて、保体の教師は笑いを押し殺す。
(まったく… あの子たち、あの歳で野外露出プレーにも及びかねないような勢いね。
まだわたしが入っていくには早い、か。もうしばらく、外から様子を伺わせてもらうわ。
それにしても…、女の子の格好で泣きベソかいて縮こまる兎丸くんを見たら、
なんだか本当に…、もっともっとめちゃくちゃにしたくなってくるわ…。罪な子ね)
そしてまた、保健室の外の窓のある場所にまで、今度は逆のルートを辿って
戻っていこうとするのだった。
「兎丸くん、おねえちゃんの口元に腰を突き出して、これ以上ないってほどに興奮して
ピクピク震えながら弾みをつけて、お口の中に熱いミルクを出してくれたわね…
頭もしっかりと両手で押さえつけてきて… ちょっとビックリしちゃった……」
うっとりとした顔になってそう語りかけてくる桃坂に、兎丸はすまなさそうに
頭を下げる。
「も、桃坂のおねえちゃん… もしかしてさっきの、…苦しかった?
ごめんよ… ぼくあのとき、何も考えられなくなっちゃって…」
「そんなことないよ、兎丸くん。兎丸くんがとっても気持ちよくなってくれて、
何も考えられなくなっちゃうほど興奮してくれたって分かって、うれしいの…」
「兎丸くん、猿野くんにバレそうになりながら興奮して未月のお口に『射精』してたとき、
すごくいい顔してたよ… 今日はもっともっと、おかしくなるほどしてあげるからね…」
桃坂だけでなく、栗尾からもそう言われて兎丸は、だんだんと二人の熱を持った
情感にあてられ、なにやら妖し気な気分を昂揚させていく自分に気づいていた。
「猿野さん、両手の手当ても済みましたし…、これでますます練習に身が入って、
よい成果が出せるといいですね」
校舎の廊下を歩きながら、凪が猿野に声をかける。
「は、はい凪さん。必ずやご期待に添えるように精進しますので、
どうかひとつオレに… こんなヤツですが、これからも目をかけてやってください…」
凪の猿野に対する態度に合わせてか、妙に丁寧に過ぎる口調で礼を言う猿野に、
凪はついおかしさに笑みを浮かべてしまう。
「くすくすくす… 猿野さん。そんなに固くならなくてもいいんですよ…。いつも
他のかたと接しているときみたいに、私に対しても自然体で振る舞ってくださったら」
「そ、そうっすね… もう少しリラックスしてもいいんすよね…。《なんか、そのうち
いきなり街中で、凪さんが彼氏と歩いてたりなんかしちゃったらどうしようとか……
な〜んてワケわからない妄想に悩まされて……》イヤ、なんでもないんすよ、ハハハ…」
「そういえば、つい最近子津さんとお話ししたときも、子津さんはなんだか
固くなっていたような…」
「え、ネズッチューっすか?(そ、そういえばあいつ…、聞いた話じゃ凪さんと
同じクラスだったんだよな… チクショーめ… オイシイにもホドがあるぜ…)」
「はい、猿野さんたちが華武高校に練習試合に行かれていた日…、
子津さんは校舎の裏で、なにやらとても過酷な訓練をしておられたみたいで、
ちょうど猿野さんと同じようなケガを…、右手だけに、負われていたんです」
歩きながら返す猿野の返事は、真剣味を帯びてきていた。
「…そう、だったんすか。子津のヤローが… あいつもピッチングの特訓でずいぶんと
苦労して、頑張ってるんすね…」
保健室の中ではなおも、性の手ほどきの補習講義が続けられている。
「兎丸くん、男の子の第二次性徴のことはもう分かったと思うから、今度は女の子の…」
「そうね、そろそろ女の子の身体の『第二次性徴』について教えてあげないと…」
桃坂と栗尾は口々にそう言いながらも、おびえる兎丸の頬や脚や二の腕に
手を沿わせてくる。
「思春期を迎えた女の子は、第二次性徴が始まると… 身体が丸みを帯びて膨らんできて、
だんだんと大人のカラダに近づいていくのよ…」
桃坂の両手は、女子高生の姿をした兎丸の手をとり、自らの肢体へと導いていく。
「あ、あぁ… とっても、柔らかいよ…。 そういえば同じ学年の女の子たちだって…、
気がついたらなんだか…、急にフンイキが変わっちゃったような気がするし…」
「兎丸くんったら、あどけない顔して、見るところはしっかり見てるのね…。
それじゃ、どこがどう変わったのか、おねえちゃんたちが教えてあげるね」
そうして、栗尾までもが兎丸の細い手首を握り、桃坂の身体へと引いていき、
胸のあたりにやわやわと、五本の指先をこすりつけるように触らせる。
すると桃坂は再び、頬を染めて兎丸のほうをじっと見つめ、兎丸の耳には
栗尾の春風のような吐息がかかっていく。
「…未月のカラダを触ってみて、気がついたでしょ…。 とっても暖かくて、柔らかくて、
肌触りもスベスベで…、女の子の肌は、男の子の指を気持ちよくしてあげるために、
こんなふうに変わっていくの…」
「かの子…、指だけじゃないよ…。 こうやって男の子の身体中を、
うっとりとさせてあげるために、あたしの身体は……」
桃坂は、兎丸を愛おしげに、白いセーラー服の胸元に引き寄せて抱きしめる。
「さっきあたしたちがしたみたいに…、兎丸くんもこの、セーラー服の腰の隙間から
手を入れて…、中に指を這わせて、もてあそんだっていいのよ…」
「あうぅぅ… っ…… なんだかぼく… だんだんと… いつものぼくじゃ
なくなっちゃうような気がしてきてぇっ…」
ふるふると手の指を震わせたかと思うと、ついにこらえきれなくなったのか、
幼い衝動を少しづつ開放しはじめた兎丸は桃坂の胸に深く顔を埋(うず)め……
たどたどし気な手つきで言われたとおり、セーラー服の裾から手を入れて中を
まさぐりながら上へと指を進ませる。へそを通り過ぎた指が、脇腹をなぞって滑る。
「あぁっ… 兎丸くぅん。そうよ…、そうやって優しく撫でてさすりながら… くぅっ…
ときどき強くして抱きしめたりすると… 女の子は甘い気持ちになっていくの…」
ときおり加減が効かず…、柔肌を強く押し上げ、たわませながら這い昇った指は
ほどなく、豊かな隆起を見せる胸の膨らみへと辿りつく。
「ちょっと待っててね… ブラ外すから…… さあ、兎丸くん…
おねえちゃんと、イイことしよ…」
ベッドの端で、きわどくめくれた短いスカートをよじらせながら、浅く腰を起こした
桃坂は後ろ手に手をやると、素早く薄いピンクのものを背中から抜き取り、
兎丸に向かって笑みを投げかけ、ウインクしてみせる。
そんな桃坂を見て兎丸は、何かに魅入られたような熱に浮かされた表情となって
そこに吸い寄せられていこうとするが、栗尾が慌てて静止する。
「だ、だめよ未月…、 今度はあたしの番なんだから。兎丸くんの初めての経験は…
あたしがエスコートしてあげるって、約束してたじゃない」
「あら、かの子ったら、もう入れてあげるところまで… しちゃうつもりなの?
もっとじっくり楽しんでしていこうかと思ったのに…、でもどっちにしても、
さっきあたしは口でしてあげたから、順番から言ったら次は かの子の番よね」
「もうあたし…、我慢できないの… 身体が熱くなっちゃって…… 兎丸くぅぅんっ!」
そう言うとともに栗尾も、兎丸と同じように自制が効かなくなってしまい、
兎丸の身の締まった両脚を手でつかんだかと思うと、いきなり宙に持ち上げてしまう。
「くあうぅぅぅっ!? な、なにするのぉっ おねえちゃ… はひいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
持ち上げた二本の脚を、小さな肩に乗せて固定してしまった栗尾は、
兎丸の小振りな顔を、しっとりとした肌触りをした両腿で暖かく挟みこみ、
大きく広げた兎丸の足の間で元気を取り戻しかけていたものを、勢いよく頬張りにいく。
「むふうぅぅ゛ぅ゛ぅ゛っ! くひひぃぃぃ…… ッ こっ、こんな姿勢でぇぇぇっ……
やだよぅ… 許してぇぇぇっ… くうぅ〜っ…… むひい゛ぃぃぃぃ――っ!」
脚をバタバタさせてむせぶ兎丸だったが、次第にそのアクロバティックな姿勢に
興奮を呼び起こされてしまったのか、瞬く間に…… 局部を口で舐め咥えられた感触に
目を蕩けさせ、総身を小さく揺すり、甘い吐息を吐いて身悶えしはじめる。
「ふむうぅぅ゛ぅ゛――っ!? ふむむぅ… ッ! むふぅ―― ふぅ〜 はふぅ〜っ」
「かの子ったら…、やるとなったら、とことんやる性格だったのね……。
兎丸くんの脚を持ち上げて…、あお向け状態で上下逆さにして固めちゃうだなんて…
兎丸くん、変則的な姿勢で かの子にフェラチオされて、気持ちよさそう……」
小さな尻に顔を埋めこんで鼻で息をしながら、栗尾は必死に頭をうごめかせていく。
(あらぁ……。栗尾さん、兎丸くんをあんなに はしたない格好にして、
アソコを大きくしてあげるつもりなの…。いわゆる『ちんぐり返し』ってやつだわ…。
もう我慢できないくらい、興奮していたのね… いいのよ、それは若さの証拠だから…)
保健室の窓際に戻ってきた保体の教師は、場の情景が突然にそこまでの進展をし、
生徒達の行為がヒートアップしていたことに驚くが、むしろ満足気な様子を見せる。
「はふぅぅぅ〜…… うふふ… っ。 また兎丸くんのここ、大きくなっちゃったね…
兎丸くんのこれを、これからあたしが…、本当の男の子にしてあげたいの……」
兎丸のものがすっかりと興奮したことを確認し、脚を開放した栗尾は体を起こし、
ゆっくりとスカートの両サイドから手を入れると、なにかもぞもぞとした動作をする。
次の瞬間には、脚の間から薄手の、伸縮性に富んだ淡く白い色合いのものが
脱ぎ降ろされていく。片足づつを軽く上にあげて、それを足から抜き取る。
「兎丸くん…。兎丸くんはいまはまだ『女の子』だけど…、おねえちゃんのここで
気持ちよく熱いミルクを出したら、今度こそ本当の男の子になれるんだよ…」
栗尾は、目を熱く潤ませてそう語りかけながら、兎丸に向かって手を広げていく。
「そうよ、兎丸くん…。 かの子に優しくエスコートしてもらって、女の子から
男の子に変身させてもらうといいわ。怖くなんかないのよ…、女の子同士で仲良く、
手取り足取り教えてあげるからね…」
「そ、そうなんだ…、ぼくはいまは『女の子』なんだ…。女装って… クセになりそう…」
だんだんと正常な思考ができなくなってきたのか、兎丸はうわごとのようにそうやって
小声でつぶやきながら、栗尾の柔らかな両腕でのエスコートを素直に受け入れていく……
「そ、それじゃ凪さん。ここらでオレ、練習に戻りますんで…、ありがとうございます」
「はい。あとの練習、がんばってくださいね、猿野さん」
校舎から少し離れたグラウンドにまで歩いていった二人は、手を振って別れを告げ合う。
「はぁ〜、やっぱ凪さんはオレのマイ・エンジェルだなぁ〜。うへへへへ…」
力の抜けた にやけ顔でその場に立ちつくす猿野だったが、そんな猿野に虎鉄が、
背後の一塁ベースの位置から声をかけてくる。
「猿野… オメー練習中に随分となげぇ間 消えてたかと思やぁ、やっぱし
油売って凪にちょっかいかけてやがったんだNa。イイ度胸してんじゃねーかYo…」
いかにも待ちわびたという顔をした虎鉄は、ひくひくと表情を引きつらせている。
「ヘ、そーいやキザトラ先輩。オレってば、なんで練習すっぽかして、
ここを抜け出して凪さんとお話ししてたりしたんすかね?」
呆けた顔をして虎鉄にそう問うた瞬間……
「はう!!?(い、いまになってションベンが… なんでこんなタイミングで… そうだ!
凪さんとの時間を前にして…、伊豆の合宿で鍛えた括約筋の成果が現れ… て…)」
ズキューン、と膀胱に電撃が走り、一気に我慢の限界が近づいてきてしまう。
「あん? どーしたYo、モンキーベイベ〜 もしかすっと大の方の帰りでたまたま凪と
会っちまっただけ……」
「ギャ〜! ションベンー!! 出る出る出る出ちまう〜!!! もーダメじゃ〜!!」
そのまま猛ダッシュで、猿野はその場を走り去った。
「さあ、兎丸くん… ここに腰をもってきて、大きくなったおちんちんを入れるの…」
すでにスカートをも脱ぎ降ろし、一糸纏わぬ下半身をベッドに登らせ、乗せた栗尾が、
いままさに兎丸の『初めてのひと』となるべく、脚をおずおすと開いて上目遣いの目線で、
すっかり回復しいきりたった、男の子の情熱の挿入を促(うなが)している。
「こ、ここに… ぼくのこれを入れたら… ぼくは本当の男の子になれるんだよね……」
「そうよ、女の子の比乃子ちゃん… この柔らかくて… 一人前の女の子になった
かの子ちゃんのここに、せいいっぱいの愛情を注ぎこんであげて…」
「入れる場所はおねえちゃんが、ちゃんと導いてあげるから… 兎丸くんはただ腰を
まっすぐに突き出せばいいだけよ… さあ、早く… お願い……」
続く
それでは今日はこれで
裏天国さん、ありがとうございました!!
皆さんの期待を良い意味で裏切ってくれましたね☆私もさっきから精液が止まりません!
次回をお楽しみに☆☆
CMの後は、檜ちゃんの星占いです!
↓CM
568 :
檜:2005/09/08(木) 20:56:56 ID:U7VAhTDT
それじゃ血液型別明日の運勢占いやってみ(ます)
ネコ神さま(どうぞ)
↓
挿入直前で止めるとはじらし上手です。GJ。
裏天国氏待ってました。GJ!
いよいよ本番ですね。続きが気になります。
571 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 07:46:15 ID:mtYAQxrk
(;゚∀゚)=3ムッハー!!!
エロ小説って書いた事無いんだけどさ、もっとこう「おっぱいが飛び出て……」みたいな砕けた文体って読み手的にはキツイかな?
俺頭弱いから、文才溢れる文章なんて書けないorz
>>572 砕けた文体も好きだ。ぜひ書いて投下してくれ。
塚さ、たとえば男視点の一人称とするじゃん。
ミスフルなら、今時の高校生なんだから(一応)、高校生っぽい口調になると、
砕けてても無問題。
裏天国氏GJー。凪可愛いよ(´Д`*)
>>572 新たなネ申…wktk。あまり気にせず自由にやってくれ(´∀`*)楽しみ
575 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:17:47 ID:dAhvGsaF
おっとりイメージの栗尾さんがあんなに乱れるとは・・・激萌
今回の展開でマネがついていってたなら間違いなく選手達に…
(´Д`*)
十二支勢以外は男子校の食い詰めた輩ばかりだからなww
578 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 06:17:11 ID:rYzAQ3bA
続きマダー?
上に同じ。
気持ちはわかるけどあんま催促すんなよ
今回いつもに負けない程トンデモ展開だが色んな意味でおいしい展開だ
後から新女の子キャラとかマネがこの合宿に付いてくるかもしれんが、
今後のストーリー無視で凪受けやらこきり受け書いても良いかね?
ただしリンカーン物になりそう
>581
ばっちこい!
できればこきりたん希望。
えー、次のができました。
他の職人さんがSSを用意されているところのようですので、
今のうちに次のを投下しておきます。
>>572氏や
>>581氏には、頑張っていただきたいところ。
裏90.5発目 白き供宴(きょうえん)
「さあ、兎丸くん… ここに腰をもってきて、大きくなったおちんちんを入れるの…」
すでにスカートをも脱ぎ降ろし、一糸纏わぬ下半身をベッドに登らせ、乗せた栗尾が、
いままさに兎丸の『初めてのひと』となるべく、脚をおずおすと開いて上目遣いの目線で、
すっかり回復しいきりたった、男の子の情熱の挿入を促(うなが)している。
「こ、ここに… ぼくのこれを入れたら… ぼくは本当の男の子になれるんだよね……」
「そうよ、女の子の比乃子ちゃん… この柔らかくて… 一人前の女の子になった
かの子ちゃんのここに、せいいっぱいの愛情を注ぎこんであげて…」
「入れる場所はおねえちゃんが、ちゃんと導いてあげるから… 兎丸くんはただ腰を
まっすぐに突き出せばいいだけよ… さあ、早く… お願い……」
兎丸のつけていたスカートは、すでに自らの手で脱ぎ降ろされ、片足にわずかに
引っかかっているのみだった。潤んだ瞳でなされた挿入の哀願をうけて、
兎丸の腰がそこへと進み、先が柔らかな蕩けついた部分へと、かすかに触れる。
「……くぅぅ… んっ」
「い、いくよ、おねえちゃん……」
「はやく… はやく入ってきて… もう耐えられないくらいにここが… 熱くなって…
うっ… ううんっ… はぁぁ…… ん… んんっ…」
「あぁ…、入ったわよ…。兎丸くんのが かの子の………… すっごくいい眺め……
キレイなピンク色をした先と先が合わさって…、一緒になっていくのが分かるわ…」
そんな桃坂の言葉通り、互いに未熟なものどうしが奏でていくデュエットにも似た
初々しい感慨を、その情景からは感じ取ることができた。
「あ、ああ… 栗尾のおねえちゃんのここっ… すごく熱くて…… なんだかぼくの
アソコが… まるでぼくのカラダじゃなくなってくるみたいで… っ……」
突き出した腰から先を、暖かな清流のせせらぎに優しくくるみこまれているかのような
触感を与えられ、早くも兎丸はその部分から日常の感覚を失い、なんとも心地よく
のぼせあがってしまう。
「いいわよ…、そのまま少しづつ、腰を前と後ろに動かしていって、だんだんと激しく
揺すりたてていくのよ…。女の子は男の子の熱い愛情を感じて、たまらなくなるから…」
桃坂の淫らな励ましを受けて、兎丸は腰が下が浮きあがってしまうかのような
浮遊感をも振り切って、途方もないほどの心地よさを感じさせてくる腰の前後の動きへと
移っていく。
「ふっ… くぅぅぅぅ… っ…… あふぅ う、…ううぅぅんっ…… す、すごい…
兎丸くんが動くと、あたしの身体に反動が来て… 軽く目が眩みそうになるの…」
「え、そんな…。もしかして、あんまり動かない方が、いい……?」
「ううん… そうじゃなくて…… 目が眩むくらい気持ちいいの…。もっと激しくして、
何も考えられなくなるまで続けて、ね……」
栗尾にそう言われて兎丸は、続けざまにわき出てくる 『男の子の衝動』に身を任せ、
細くしなやかな腰を前後に…、小さく左右へのひねりこみをも加えながら勢いをつけて
動かし軋ませ始める。ギシギシとベッドの音を響かせて、自分自身でも驚くほどの
力強いリズムを送りこんでいきながら兎丸は、栗尾の愁(うれ)いを帯びた顔を見る。
「はっ はっ… うぁ ……んあっうぅぅっ そうよ… そうやって腰を揺すって…
女の子を おいこんでぇ… ふっく… ふわぅぅ… っ ……おいこんで、いくとぉっ…
あぁぁぁ… もぉダメぇぇ… ゾクゾクしちゃうぅっ… んあんぅぅぅ゛ぅ゛… っ」
「兎丸くん…、もう かの子、すっかり腰砕けになっちゃったんだって… もう少しよ…
もう少しで女の子を満足させてあげられる、一人前の男の子になれるから……
ウフフッ… あせらないで…、ほら、ここに手を沿わせて……」
桃坂の手が、兎丸の指を栗尾の胸へと導いていき、柔らかな感触を楽しませてくれる。
セーラー服の上着の上からひとしきりそうした後、視線を合わせながらも涙目を見せる
栗尾に対して、兎丸は上体に手を回してかすかに身体を持ちあげて浮かせ、
早くも訪れた二度目の絶頂に向けて、理性の違(タガ)を解き放っていくのだった。
「あっあぁ〜っ すごいっ… 兎丸くぅんっ、おねえちゃんの中で気持ちよくなって、
たっぷり出してぇぇっ…。 自信を… つけさせてあげるからぁっ…… きてっ…
あぁぁっ、もぉっ… 飛んじゃうぅぅっ! キュンってなっちゃうぅぅぅっ!!」
きつく目を閉じて抱きしめ合い、ふたりは呼吸を止め、身体の筋を硬直させる。
栗尾は全身から、汗を玉にして浮き出させながらも、しどけなく上げた腿を兎丸の
腰に絡みつかせ、ビクンビクンと痙攣を伝える。
(はぁぁぁぁぁぁ…… っ… 栗尾のおねえちゃんの… ここが… ぼくのを…
優しく締めつけてきてぇぇっ… 蕩けるぅぅ… 蕩けちゃうぅぅぅぅぅっ……)
ほんのりと、赤みの差した肌を引き締めて絶頂に達した栗尾と同じ高さの目線で…、
夏の日差しを浴びて、かすかな茶色味を宿したままで伸ばされた黒髪を震わせて、
ほっそりとした肩をした兎丸の上半身がたなびき、墨(すみ)のような質感を持つ
栗尾の漆黒の髪に顔を重ね、少しづつ埋もれさせていく。
「あうぅっ… くぅぅぅぅぅっ…… ま、また保健室でヘンになっちゃってぇっ…
しかもおねえちゃんの中に、アレ…、思い切り出しちゃったよぉ…」
しばしの快美の、無意識の沼から開放された兎丸はうわごとのようにそうつぶやくが、
栗尾と桃坂はまったく気にすることもなく、にこやかな微笑みをひたすら送り続けくる。
「はぁ〜長かったー…、よーやく全部出きったわ。今度ばかりは死ぬかと思ったぜ」
保健室への長い退出から再び、トイレへと走り去り戻ってきた猿野を待っていたのは、
指をポキポキと鳴らして牙を剥き、目を剥いて肩を怒らせた虎鉄と獅子川だった。
「さ〜る〜の〜… 最初にトイレっつってバックレたのぁ、やっぱし凪に
つきまとうためについた真っ赤なウソっぱちだったってワケDa…
これでもう弁解の余地はねーZe……」〔ペキ… ポキ〕
「…テメーたかだかトイレで、何十分部活空けりゃ気が済むッてんだよ?
女のケツ追っかけて練習サボるたぁ、漢の風上にも置ッけねぇヤツだぜ…
こりゃちっとばかし、根性叩き直してやんねーといッけねーようだな…」〔パキ ペキ…〕
「え… い、いや、ハハ…… 先輩方… これはですね、オレの抜きんでた膀胱の
括約筋の活躍による賜物だったわけでして… 決して最初のはハッタリなんかじゃ…
そ、そうそう。実は凪さんに、ケガした手を見てもらっちゃってたりなんかしまして…」
「この期に及んで、まだフかすヨユーがあんのかYo… ションベン20分も我慢したまま
帰ってくるなんざ聞いたこともNeえ!! こーなりゃ『海老反り縛り』にしてやんZe!」
(昨日の夜 チンピラ姿の凪に、『恥ずかし固め縛り』にされる ひでぇ夢見ちまって、
オレぁ気が立ってんDa… この機会にウサを晴らしてやんYo…)」〔不気味な笑み〕
「まあまあ、虎鉄くんに獅子川くん。ケガを見て貰うためだというなら仕方ないじゃないか。
むしろ彼はトイレだと言って、ケガのことを僕たちに気遣わせないように
しようとしていたんじゃないのかい? だとしたら、感心なことだよ」
「う、牛尾キャプテン……、オレのことを、庇ってくれるんすか…」
「ところで猿野くん。ふと思い出したんだけど、この前の華武戦で二軍と戦ったとき、
確かサードゴロを捌き損ねたね。必ず練習の成果を出すと約束していたのに、残念だ…
獅子川くんに虎鉄くん、猿野くんをしっかりと捕まえておいてくれたまえ」
「よっしゃ、任ッかしとけ牛尾! コイツに漢のケジメをつッけてやってくれ!!」
「牛尾さん、こーいうときオレはめっぽう使えますZe!! 」
「1!…、2!…、3!…、4!…、5!…、6!…、7!…、8!…、9!…、 10!!……」
ビュオン! ビュオン! ビュオン! ビュオン! ビュオン! ビュオン!
ビュオン! ビュオン! ビュオン! ビュオン……!!
「部の備品である木製の物」を模した鉄製の、長く重い特別製のトンボを軽々と、
猛烈な勢いで素振りをし、そしてドスッと音を立てて、そのトンボが土の上へと置かれる。
「というわけで猿野くん、今からケツトンボ1000回ね」〔ニコニコ〕
「うぱあああああああああああぁぁぁぁぁー!!!」
(フフ、兎丸くん…。ついに童貞を卒業したのね… あたしも栗尾さんと桃坂さんを
手塩にかけて、男の子を喜ばせるテクニックを伝授してあげた甲斐があったわ)
窓際でなおも、中の様子をのぞきこみ盗み見に耽る女教師の目と鼻の先で…、
全身を脱力させ息をついていた兎丸は、今度は桃坂によって仰向けに寝転ばされ、
身体中を舌で舐められて悶え声をあげていた。
「ふあうぅ〜っ!… あっあっあっああぁぁっ もっ桃坂のおねえちゃ… くうぅ〜っ!?
そっ、そんなところを舐めたら… っ くすぐったく… て…… ひいぃ――っ」
「あらぁ… せっかく一人前の男の子になったっていうのにぃ… 乳首を舌でペロペロ されて
感じちゃうなんて、ぜんぜん我慢が効かないんだからぁ… ぷちゅるちゅちゅぅ〜…」
身につけさせられていたセーラー服の上着はすでに脱がされ、頭に着いていた髪留めも
落ちてしまい、いつしか兎丸は一糸纏わぬ全裸になってしまっている。
「あはぁぁ… 兎丸くんの『はじめて』の、熱いミルクぅ… あたしの中に…
出してくれたのね…… 勢いよく入ってきて、奥までいっぱいになっちゃった……」
一方、行為が終わり、陶然とした面持ちでうっすらと笑みを浮かべ、しばらくの間
まどろんでいた栗尾はすっかり腰が抜けてしまい…、ベッドから転げ落ちそうになりながらも
ほどなく体勢を立て直し、ティッシュペーパーでいそいそと身体に残った汗をふき取っている。
そして間近に兎丸のあえぐ顔を眺めながら、ときどき思い出したように自らの胸へと
手をやり、やわやわと軽く肌の感触を確かめ、春の制服の上から指を弾き返してくる
その手応えを味わい、頬を染める。また、ちらりと窓の外を見やり、首を傾げて目配せをし、
兎丸のの姿か外にいる女教師から見て、絶好のアングルを保っていることを確認する。
「よかったぁ、兎丸くん。まだまだ元気がいっぱい、あり余ってるみたいね。次はあたしの
番だけど、このまましちゃってもよさそう…。たった一日の間で、求め合ってるうちに
ここまで来ちゃうなんて…」
と桃坂は言いつつも、兎丸の身体の上をほっそりとした脚でまたぎ、薄い肉ののった
胸板の上に手を重ねていく。
「ンフッ… ほぉら、ここよ…… ちゃんと添えててあげるから、軽く腰を持ち上げて
自分で入れるのよ…」
いつのまに脱いでいたのか、すでにスカートの中には、何も身につけられてはいなかった。
少しだけスカートをめくりあげて、かすかに見えるその部分へと兎丸は…、またも
復活しそそり勃ったものをぴたりと当てられ、その感触に心を震わされてしまう。
下から腰を浮かせ、先の部分が入ってしまうと、あとは一気に上から腰が落とされる。
バスン、と小気味よい音をさせて、柔らかな入り口の合わせ目の丘が、
兎丸の下腹へと強く押しつけられた。
「くうぅぅぅぅぅぅっ! すっ すごい勢いで入ってきてぇっ…… そっ、それにこの
感触ぅっ… あったかくって、やわらかくて… それに……」
「フフフッ… それに、どうしたの? おねえちゃん昨日…、身体中のむだ毛を処理して
きたから…」
そこから、兎丸の耳元にまで口を寄せ、熱をこめて囁く。
「あそこの肌触りもつるつるしてて…、 肌と肌が直に触れ合ってるでしょ…
兎丸くんのここもほとんど毛がないから、すごくさらさらしてて気持ちいいよ……」
言いながらも桃坂は、手近に置いてあった兎丸愛用のニットキャップを掲げ上げ、
眼下に見下ろす持ち主の頭にゆっくりと被せていく。
「さぁ… 兎丸くん…。 さっきかの子にしてあげたみたいに、あたしにも……
熱いミルクをここに注ぎこんで…、成長した女の子が、男の子の愛情を求めて
たまらなくなってる場所を…、あたたかく満たしてほしいの…」
セーラー服の上着のリボンをも取り去り、胸元を開けて谷間の陰を覗かせた桃坂は、
そこから甘い汗を発香させ立ち昇らせながらも汗を飛び散らせ、激しく律動を刻み始め、
かすかに中の透けた白く薄い布地からつんと上向いた、ふたつの先端を浮き上がらせて…、
いまや帽子以外には何も身につけていないという不自然な格好をした兎丸の身体を
抱きすくめ、目と目をつきあわせて瞳を射抜いていく。
「兎丸くん…、未月のあそことあたしのと…、どっちが、キモチいいのかな…?
正直に言ってごらん。……な〜んてね、ふふっ もうそんなコト考える余裕なんて
ないよね。すっかり舞い上がっちゃって… ふふっ…」
ベッドに後頭部をめり込ませて泣き出しそうな顔で、身を襲う衝撃に耐える兎丸に…、
ちょっとした悪戯心をかきたてられた栗尾がそう言葉をかけるが、やはり兎丸にはもう、
桃坂の顔しか見えてはいない。
鮮やかに頬を朱に色づかせた、艶を帯びた眼差しが目前に迫っている。
「お、おねえちゃんっ… ぼく、こんなに何度も何度もおかしくなっちゃって…
大丈夫なの… っ?…… また身体が熱くなって… ぼうっとしてきてえぇぇぇっ…」
「大丈夫よ… 兎丸くんっ…。 ふぅん…… 男の子のあそこは… 使えば使うほど……
くっ… 元気になっていくのよっ…。保健の先生が、そう教えてくれたから……
安心してぇっ うんっ… あたしの中に思い切り、出すといいわ…。しっかりと…
受け止めてあげるからぁっ…… はあぁぁぁぁぁんっ …出して ……早くぅぅっ」
(兎丸くん…、桃坂さんに『騎乗位』でリードしてもらって、本当に心地よさそう…。
それに二回も出した後なのに、まだあんなに激しく…、さすがは男の子、頼もしいわ…)
窓の外の保体の教師が、心の中でそうつぶやき、目を細めて舌をなめずりつつも
鋭い笑みを唇に浮かべたそのとき、ふと室内の兎丸と目が合ってしまう。
(え…? 保体の先生が…、なんであんなところに…… まさかいままでずっと、
ぼくたちのことあそこから見てたの…? それじゃああやって覗いて楽しむために…
先生がおねえちゃんたちに命令して、ぼくに近づかせて襲わせて、女装までさせて…
補習で居残りさせたのだってそれが目的だったの… ひどいよぅ……)
(あらあら… そんな恨めしげな目でこちらを見て……。ますます興奮しちゃうわ…。
でも先生はあなたのためを思ってこうしてあげたんだから、誤解しちゃダメよ。フフッ)
立て続けに、肌と肌の密着したフィット感に溢れる腰の叩きつけを真上から見舞われ、
もうこの日三度目だというのに兎丸は、潤みつかせた瞼(まぶた)から涙の筋を走らせて
頭を持ち上げ、ミ(たかぶ)らせた想いを込めて下から腰を使いはじめ、
発熱してぬかるんだその部分をこすり、一気に快美を膨れ上がらせ飽和させていく。
「はあぁぁぁぁ… っ! あぁあっ うあ゛ぁぁぁっ うぅぅぅむぅん…… っ くぅぅっ…
うっ、うごいてぇっ… うごいてくれたのねぇぇっ 兎丸くぅぅんっ… うれしい…
このまま…、このままあたし…… …くるっ ……あんんっ なにかくるぅぅぅ…
きちゃうのぉぉぉっ… あそこが熱くなってなんだか…… もうっ 」
「ぼ、ぼくももうっ 我慢、できないよ… センセーに外から見られちゃってるのにっ…
とまんないよぉ… っ…… あううっ 出るっ…! 白いの出ちゃうぅぅぅぅっ!!」
「あうぅぅっ… きたのぉぉっ… はっ… あん! うぁんっ! あっあっあぁっ……
イクぅぅぅっ… イ… ッ……」
言葉はそこで止まり…、桃坂の喉が真上へとのけぞり、腰が弓なりに反り返っていく。
兎丸は、起こした上体を傍らから栗尾に抱かれ、支えられながらも意識を飛ばしてしまい、
保体の教師にその姿を捉えられ、見透かされていることを心のどこかで理解しながらも、
抵抗をあきらめて身体を弛緩させ、腰を浮かせて熱いミルクを桃坂に注ぎ込んでいく。
びゅぅ〜っ… びゅるるるるるぅぅぅ〜… っ、というとてつもなく魅惑的な擬音が、
兎丸と桃坂の双方の脳裏に響き渡り、とろけるようなけだるさを伴った粘りつく温(ぬ)くもりを、
ふたりの繋がった合わせ目からその周囲にかけてほとばしらせていく。
「くふ〜――っ… ふ――っ… ふぅ――っ……」
やっとのことで現実の世界に戻ってきた桃坂は、なお幸せな表情を残したままで呼吸をととのえ……、
絶頂の余韻に浸りきって力なくうなだれ、うつろな目をした兎丸の顔を満足そうに眺める。
そして兎丸の瞼(まぶた)に上から軽く手を添え、閉じさせてやる。そのまま目を
開けることができなくなり、眠りについてしまったフワフワの帽子の少年を残して…、
桃坂と栗尾は立ち上がると、外の保体の教師に目を向けて首を傾げて会釈して見せ、
後始末にとりかかる。
「う… うぅ〜ん… っ… ど、どうしたんだろ、ぼく……」
ほどなく目を開いた兎丸は、自分の身につけていた元の衣服を…、野球部のユニフォームを
再びきちんと着せられていたことと、そして目の前にジャージ姿の保体の教師がおり、
丸椅子に座ってこちらを見ていることに気づいて驚く。
「フフフッ… お目覚めね。『補習のお勉強』で頑張りすぎて うたた寝するだなんて…。
ずいぶんと激しい運動をして、今日はすっかり疲れきっちゃったかしら?」
いままで自分を閉じこめていた空間のカーテンを開き、そう得意げに声をかけてくる
女教師を見て、兎丸は身体を震わせる。
「せ、先生、どうしてあんなこと…、なんだって桃坂と栗尾のおねえちゃんに、
ぼくをこんなところに閉じこめるように仕向けたり… したの…?」
「そうよ、わたしが桃坂さんと栗尾さんに、君の授業の『補習』を手伝ってあげるように
お願いしたの。保健室のベッドの上なら、誰にもジャマされずにじっくりと
『お勉強』に専念できるし…。本当は、わたしが直々に教えてあげたくて
たまらなかったんだけど、それだと下手したら犯罪沙汰になっちゃうでしょ?
なにせ歳の差があって…、教師と生徒の関係じゃ兎丸くんにも抵抗があるでしょうし…」
「だからって…、女装なんてさせることないじゃん… あんまりだよ…… ぼくほんとに
恥ずかしくて… それに……」
「わたしは別にあの子達に、兎丸くんを女装させてくれだなんて一言も言わなかったわ。
ただし、『何も考えられなくなるほど兎丸くんを恥ずかしくして、感じさせてあげて』
とは言ったけどね、フフ…。だいたい、同じくらいの年齢の子同士じゃ何をしても、
たかだか標準的な普通の異性交遊に過ぎないじゃない。どこにも問題はないわ」
女教師は続ける。
「さて、と…。本来なら、これから保険体育のテストをもう一度受けてもらわないと
いけないんだけど、今日はもうすっかり夕暮れ時になっちゃって、時間も遅いし…、
兎丸くんさえよければ、日を改めての代わりの特別補習に切り替えてあげてもいいわ。
明日にでも、先生の家でのマンツーマンの特別授業にねぇ…」
続く
ではまた今度
裏天国氏、待ってました!GJ!
597 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:46:06 ID:f7+hDy50
兎丸くんと、こきりタンのショタロリキボン
598 :
581:2005/09/25(日) 12:41:08 ID:VmqB/pmZ
裏天国氏GJー。ハァハァさせて頂きました(´Д`*)
とりあえず新監督は棟梁じゃないっぽいので、自分の作品完全にパロになるなw
「華武→こきり」になると思うのでさわりが出来上がったら持って来ます。
期待age
次ができたので投下します。
ところで、今回は途中から、微妙にスカの要素が入ったりしますが、
まあミスフルを読める人ならたいしたこともないかと
裏90.6発目 黒き狂宴(きょうえん)
保健室にいた兎丸を襲い、思う様に弄んでいた桃坂と栗尾も、今では部屋を去り…
日も落ちかけた夕暮れ時に目を覚ました兎丸は、今度は保体の教師から危険な誘いを受け、
逃げることのかなわない『特別補習』の蟻地獄へと引きずり込まれようとしていた。
「さて、と…。本当なら、これから保険体育のテストをもう一度受けてもらわないと
いけないんだけど、今日はもうすっかり夕暮れ時になっちゃって、時間も遅いし…、
兎丸くんさえよければ、日を改めての代わりの特別補習に切り替えてあげてもいいわ。
明日にでも、先生の家でのマンツーマンの特別授業にねぇ…」
「せ、先生… ひどいよ…… ぼくが断れないって知ってるくせに……」
「あら、そうかしら? 今からでも急いでテストを受けて、お家に帰ることだってできると
思うんだけど。兎丸くんがまじめに補習して、テストの言葉をちゃんと覚えて、
暗記していたんだったら、ね… フフッ」
確かに、桃坂と栗尾を通じてテストのキーワードを伝えさせてはいたものの、
およそそれらが頭の中に知識として入るような状況ではなかったために、とうてい
兎丸がテストで至及点をとることなどできるはずもなく、それは保体の教師の計画した、
当初の思惑通りのことでもあった。
「さ、早く決めちゃいなさい…。 今からテストを受けてまた赤点を取るか、
それとも先生のお家でたぁっぷりと補習して気持ちよくなるのか… 大丈夫よ、
素直になって大人しくしていれば、悪いようにはしないわ」
↑1
得意げにそう言った女教師だったが、そこで…、突如として状況が変わった。
「う、う… ん…… な、なに…? どうしたのかしら… 急に目が眩んで…… 眠く…」
保体の教師は頭を押さえ、不意に強烈な睡魔に襲われて椅子から倒れ、
崩れ落ちてしまう。
そのまま床に寝そべり、眠りこんでしまった教師を見て、兎丸は笑みを浮かべる……
女教師が目を覚ますと、そこは見覚えのない殺風景な部屋だった。
「うっ… ここは…… いったい…」
「やあセンセー、やっと起きたみたいだね」
正面には兎丸が立っており、こともなげに声をかけてくる。気がつけば教師の身体は、
ジャージ姿で右手と右足、左手と左足が別々に縛られて、自由を奪われてしまっていた。
「と… とまる… くん… あなたが、わたしに、なにか… を 飲ませて……
そ、そんな… まさか… あのスポーツドリンクに… うぅっ……」
起きあがれないままの状態でそう言った教師に、ユニフォーム姿の兎丸が返す。
「ふふ、そうだよ。あのスポーツドリンクの中に、特別製の眠り薬をちょっぴり
入れておいたんだ…。ずいぶんと効くのが遅くなっちゃったけど… センセイが
ほんの少ししか飲まなかったもんだから、ひょっとしたらこのまま効果が出ないまま
なんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたよ。」
「で、でも…、あのドリンクは、先生が飲んだあと兎丸くんも……」
「え、ぼく? ぼくはこうやって、上を向いて缶の中身を飲むふりをして」
兎丸は、その手振りをして上を向き、喉からコクッコクッと空音を出して見せた。
↑2
「こっ… ここはいったい、どこなの? 兎丸くん……」
「この部屋は、陸上部の部室の、男子のシャワー室だよ…。ぼくは野球部以外にも、
他の部の助っ人で練習試合に呼ばれたりして引っ張りだこで…、特に陸上部のみんなは
ぼくのことひいきしてくれて、部室の合い鍵まで作ってもらっちゃったんだ。てへっ」
飾り気の全くない、静まり返った部屋で愛想良く照れ笑いをする兎丸は、
その仕種の場違いさからか、いつもとは何かが違った陰のある雰囲気を感じさせる。
「センセーはあれから30分ほど寝てたんだけど、その間に予定通り、この部室にまで
運んでこれたし……、といっても、ここに連れてくるのってよっぽどのことがあった
ときだけだと思ってたよ… 備えあればナントカってね」
この小さな身体の兎丸が、いったいどうやって自分をここまで運んできたのか…
そう考えた女教師は、兎丸がガラガラと押してきていた荷車に思い当たった。
「そうだよセンセー。保健室の前に置いといた荷台にまでセンセーを運んで中に入れて、
保健室のカーテンを上からかけて隠しちゃったから…、誰にも怪しまれたりせずに
ここまでセンセーを運んでこれたんだ… それに、シバくんも協力してくれたしね」
すると、シャワー室の陰から、なにやら重そうな箱状のものを足下に置いた司馬が、
こちらの様子を伺いつつも女教師の方を見、はにかみ混じりにニコリと微笑んでくる。
「いまちょうど部活が終わったところで、シバくんは早めに着替えを済ませて
ぼくの仕事を手伝ってくれるんだよ。今日はこれからもう一踏ん張りしないとね……」
そのころ、日が落ちかけた学校の構内での、野球部の部室では…
↑3
[一年生の部室にて]
「ふぅ〜、今日も一日中アンダーの特訓をしてたっすけど、まだまだ地表を這う
燕(スワロー)の球道を手に入れるにはほど遠い道のりが……」
ひとりつぶやきながら着替えをしていた子津の耳に、一年生の他の部員達の話し声が
聞こえてくる。
「謹慎くらった犬飼と辰羅川のふたりは、どうやら部とは別行動をとってるみたいだな」
「しかし兎丸は、部活の途中でどこかに消えちまいやがったぜ。それに司馬も…、
最後の点呼のあと、さっさと着替えを済ませてもういねえしよ」
「ま、あの二人は何をするにもいつも一緒だからな。どうせケータイでしめしあわせて
どっちかの家で落ち合って、いつも通りに遊んでるってとこだろ」
「それにしても猿野は… なんてゆーか、今日はつい笑っちまったけどよ。ドシロートが
サードレギュラーになるって、考えてみりゃあ、すげー半端ねぇことなんだよな」
「猿野のやつ、あれからどうなったんだ? 誰か助けに行ってやったのかよ」
そこで、子津が話に入る。
「あの…。猿野くんが、どうかしたんすか?」
「あぁ、子津。猿野のやつ、キャプテンにケツトンボ喰らったあと、
先輩にヤキ入れられて体育倉庫の前に転がされてるぜ。だれか助けに行ってやらねぇと」
「ええっ!?」
そして、誰もいなかった陸上部の部室の鍵を開け、中に侵入した兎丸と司馬に対し、
保体の教師は続けざまに、疑義を呈していく。
↑4
「陸上部の子たちは、いったい… どうして誰もいないの?」
「今日は陸上部のオフの日だから、明日になるまでここには誰も来ないよ。
こんな日のために、ここの部のみんなに頼み込んで合い鍵を作っておいたのさ。
今日はこの部室全部がぼくたちの貸し切りだから、安心して『ゲーム』が楽しめるよ」
「こ、こんな日… って…… それに、『ゲーム』って一体… 兎丸くん、
誰もいない部室に連れてきて、ここでわたしに何をする気なの…?」
「何をする気… って、そんなの決まってるじゃん。センセーに、ぼくがテストの追試を
しなくてもいいようにゲタを履かせてもらうんだよ。ね、シバくん」
兎丸が、にこやかに笑って司馬の方を見ると、それが合図だったかのように司馬は、
口から一言も発しないままの状態で女教師の目の前にまで近づいてくるやいなや、
しなやかな手の指を伸ばして、教師の顎を軽く持ち上げる。
スゥゥゥ… ッ……
すぐ近くで見ると、普段の穏やかな物腰からは全くそれを感じさせることのない、
未来的な意匠のサングラスに隠されたクールで端正な、筋の通った顔立ちが……
そのシャープネスを維持したままの寡黙な口をかすかに開き、女教師の唇を瞬く間に
奪ってしまう。
「!… んっ… んんんぅぅ ッ…… んん――…」
その熱い唇の動きと躍動は、普段の司馬からはとうてい想像のつかないほどの、
いつも保健体育の授業中に見せていた居心地の悪そうな表情とはイメージのかけ離れた、
熟達した手管だった。肩口を強く抱かれ、抵抗の効かない手足を震わせて女教師は、
その積極的な動作で一瞬にして理性を溶かされてしまう。
↑5
さらに、合わさった唇から司馬の舌が入り込んでいき、予想を遙かに上回る、
絶妙のタッチでの舌使いのテクニックが繰り出される。それによって、
赤い唇はひとたまりもなくこじ開けられてされるがままとなり、保体の教師は
小鼻を膨らませてかろうじて呼吸を保ちつつも、軽く目を上向かせてまつげを痙攣させ、
自らの舌を大きく差し出して全身を脱力させ、しばしの間身を任せてしまう。
「…………」
表情一つ変えないまま、やがて身体を離して立ち上がった司馬に対して、
飛びかけた意識を必死で呼び戻そうとしながらも女教師は、力無くつぶやく。
「…ど、どうして…… 司馬くん…。 どうしてこんなに…、 うまいのぉぉ……」
その問いには兎丸が反応し、楽しげに口を開く。
「へへへっ…、驚いた? シバくんはうちのクラスでも一番、人畜無害だと
みんなに思われてそうなくらいだからムリもないよね。でも本当はシバくん、
前々からインターネットを通じていろいろやってたみたいで、とっても実戦経験が
豊富で知識もあるんだ。ぼくもときどき、なにかと教えてもらったりしてるしね」
「い、いろいろやってたとか…、お、教えてもらうとか…… いったい何のことなの……?」
「例えば、ぼくとシバくんが一緒にインターネットしてて最近知ったことなんだけど、
うちの部の牛尾キャプテンの会社が実は、ネットですごいモノを取り扱ってたって
こととか…。センセーに飲んでもらった睡眠薬も、シバくんがいま用意してるものも、
その秘密のサイトの中で売ってたものなんだけど… ぼくたちの身分を明かしたら、
特別優待価格でなんでも買い物ができるように取りはからってくれちゃって…、
ほんっとキャプテンって頼りになるなぁ」
↑6
そこまで聞いても、教師にはまだ、事態をまったく飲み込むことができなかった。
「たしか猿野くんが、このあたりに転がされているって……」
一方、猿野の安否を気遣った子津は、着替えを済ませた後で部室を出て一路、
夕焼け空を臨む体育倉庫の前にまでやってきていた。
が、校舎裏の通路の、倉庫の手前の曲がり角で何者かが低くしゃがみ込んで、
向こう側の様子をつぶさにうかがっているのが見える。
「あ、あれは…、沢松くんっすよね…」
沢松は、小さく折り取った草木を身体に身につけて迷彩をかけ擬態しながらも、
曲がり角の向こう側にある何かを見てしきりに、笑いを噛み殺して腹を抱えているようだ。
「お? おめぇは…、野球部の子津じゃねーか。ちょうどいいとこに来たぜ。
あれ見て見ろよ。天国のやつ、先輩にやられてあのザマだぜ、プッククク…」
(この人…、本当に猿野くんの親友なんすかね…)〔唖然〕
猿野を助けようとせず、しばらく見物を決め込んでいた沢松にあきれる子津だったが、
曲がり角の向こう側にあったモノを見て驚愕する。
…死〜―――ん………
[下半身を海老反りに曲げられたまま肩にまで足を担がされ固定して縛り付けられ、
顔は布でくくられて目隠しされ両腕だけが突き出されるという『海老反り固め』の格好]
「わ゛―――――――!!?」
↑7
「《ムグググ…… ムググゥゥ…… ん〜 んん〜!…》」ガサガサガサガサガサ……
[そしてムクリと起きあがり、地面に置いた指だけをガサガサ動かして前進し、
異様なうめき声をあげながらこちらに近づいてくる]
「い゛や゛――――――!!《こっちに来ないで〜ー!》」
泣きながら逃げる子津と、相変わらず腹を押さえて笑い転げる沢松だった。
「はっ…、猿野くん。大丈夫っすか? いま縄をほどいて助けるっすよ!」
「ったくよ、やれやれだな天国。『二神合体・猿松ロボ』の形態のままでスマキにされて
転がされるって…、いったい今度はなにしでかしやがったんだよ」
顔に巻き付けくくられられていた布を外されると、猿野は異常な態勢のままで
遺言を残し、こときれようとする。
「さ、沢松に子津…… テメェら、オレを助けに来てくれたんだな… あんがとよ…。
オレ、やっと分かったんだ… 連邦軍はなんでガンタンクなんか作ったのか、それは…」
「さ、猿野くんしっかり! まだ手当てすれば間に合うっすよ!」
「肩に何か担ぎ上げても、重さで足が崩れて倒れねぇために…… って、ギャー!!
子津よせ〜! オレの体に触るな〜!! 腫れあがった尻が疼くぁ゛あ゛ア゛―――」
司馬は、陸上部の部室の静まりかえったシャワー室の床に巨大なポリタンクを置き、
その中にドクドクと、正体不明の奇妙な液体をなみなみと注ぎ張っていく。
また兎丸は、ポリタンクが入れられていた大きな箱の中から、なにか黒くて長いものを
取り出し、しきりに物色している。
↑8
「と、兎丸くん… そ、そ、それは… まさか……」
「……そう、浣腸器だよ。これはぼくの特注品なんだ…。『ギロチン(断頭台)』って
コードネームをつけて、キャプテンの会社に発注してね…、普通のモノより、
グリップエンドを大きく、重く設計してあるから、あまり力を入れなくても
中身をどんどん注入できるようになってるんだ…」
その特別製の、黒く彩色された大型の浣腸器を手に、兎丸は手足を縛られた女教師の
背後に回り、獲物を威嚇するかのように、シュコンッ… シュコンッ… と勢いよく
シリンダーを押して空音を鳴らせる。
「ひっ… ひいいいいいいぃぃぃっ!? う、うそ… そんなモノを本当に…
これからここでわたしに使うつもり……」
顔面を蒼白にして、不自由な手足を小刻みに揺り動かし、なんとかその場からの
逃走を図ろうとする教師だったが、まるで身体は意のままには動いてくれず、
その試みは徒労に終わるのだった。
「そんな細かな前進運動なんかムダだって事 教えてあげるよ… どこに逃げたって、
ぼくの“ギロチン”がブッこ抜いちゃうもんね」
「わ、わ、わかったわ… もうわかったから… っ… テストの補習はもう中止して…
これからずっと成績にはゲタを履かせて進級させてあげるから… もう許してぇっ…」
そのとき、ポリタンクの中に注がれていた特別製のグリセリン溶液が目盛りにまで達し、
司馬はこちらを振り向くと、また普段通りに戻った穏やかな笑顔でにこりと微笑んでくる。
↑9
「ところでセンセ〜、ぼくが性教育の知識をまじめに覚えようとしないとか
言ってたけど…、最近の子供はゲームで何でも勉強して吸収しちゃうから、
学校の授業の補習だのなんだのって、余計なコトしなくたって大丈夫だよ…」
と言いつつも、兎丸は巨大な浣腸器に、ポリタンクに張られたグリセリン溶液を
充填していく。
いったい、どんなゲームから仕入れてきた知識だというのか…… そうして兎丸は、
じゅるじゅると不気味な音をさせて溶液を吸い取り、その凶器を肩に担ぎ上げる。
「い、いまならまだ先生… なにも見なかったことにして忘れるからっ… だから……」
「あ〜 ビックリしたぁ。補習で保健室に居残りさせられたかと思ったら、
イキナリ二年のマネージャーさんたちが襲いに来るんだもんな〜。 コワイな〜
ぼくの図太い神経じゃなかったらトラウマになって、ひきこもりになっちゃうとこだよ」
すると同時に、女教師の背後から司馬の手が伸び、手拭いで口を封じて声を出すことが
できないようにしてしまう。全身の自由を奪われ、教師はくぐもったうめき声を漏らす。
「ん゛ん゛ッ!? んんん゛―――」
「いや〜〜、でもハッキリしてよかったよ。先生の方から正面切って仕掛けてもらえると
こっちとしてもやりやすいもん。正直さっきまで どう出ていいか迷ってたんだよねー」
ここで兎丸は、へへへ… といつもどおりの快活な愛想笑いをして、教師を見下ろす。
「でも もうふっきれたや… 」
↑10
次の瞬間、兎丸の笑顔がどす黒く変色した。
「本気でいかせまくってあげるよ… いき遅れの色ボケおばちゃん……。
ぼくらマネージャーさんたちに用があったのにさぁ」
「ふぐうぅぅぅっ……!!? ふんむむうぅ゛ぅ゛――ッ!」
恐怖のあまり、保体の教師は目を見開き、涙をにじませてかぶりを振る。
「ここはシャワー室でとなりには… 男子用だけだけど、トイレもちゃぁんとあるから
大丈夫だよ。じゃあ最初は、スタイルその3、『変則和式』でいってみようか……」
司馬は、ジャージ姿の女教師のズボンの腰に手を伸ばし、ゆっくりと少しづつそれを
ずり降ろしていく。そしてギリギリのところで手を止め、スタンバイは整ったようだ。
「それじゃあ…… 死刑執行だよ!」
グワッ…
そして兎丸は、その漆黒の得物を勢いよく頭上に振りあげた……
―――――――――……
[二・三年生の部室にて]
「HAHAH〜N 今日はベラボ〜にスッキリさわやかな夜を過ごせそーだZe☆」
「あぁん、虎鉄。スッキリさわやかな夜ッて何だよ? 聞いたこッともねぇフレーズだぜ」
「そ、それはっすね、獅子川さん。猿野にヤキ入れて日頃のストレスも消えたところで、
今日もオレは夜の街に繰り出して、ビューティーなフェアリー達に愛を囁いて回る
夜の伝道師になるってワケっすYo。HAH〜N♪」
↑11
「ケッ、甘ぇな… そんなんでオッレの舎弟が務まると思やぁ大間違いッてヤツだぜ。
漢たるもの、女子供にゃ目もくれず、ひたすら黙々と荒野で銃撃戦にあけくれるモンよ」
そこに、日課である爪の手入れを済ませた三年の鹿目が、話に入ってくる。
「最後の銃撃戦は余計なのだ。だが虎鉄、猿野にヤキ入れして気分がスッキリというのは
正直、分からん気持ちでもないのだ。今日のあの猿野の姿ときたら… クスクス」
「さすがに少々、やりすぎてしまったかも知れないね…。でもこれを機に、彼には
もう少しサードレギュラーとしての自覚を持ってもらわなくては…」
代々、十二支野球部キャプテンに受け継がれてきた赤いジャージジャケットを脱ぎ、
牛尾はそう言う。そして十二支野球部のベースボールシャツの前を開きながら……
「それはそうと、兎丸くんはあれからどこに行ってしまったんだろうか、
ついに最後まで姿を見せなかったけど… 誰か彼を見なかったかい?」
「牛尾さん。兎丸のヤローは、あれからついに姿を見せねえまま、途中で雲隠れして
帰ってきやしませんでしたZe。《いくら何でも部活フケんのはヤベーだRo…》」
「そうか… 兎丸くんはそのまま早引きして、部活を抜け出して帰ってしまったのか……」
「そ、そういやキャプテン。あいつ、うちの部の手押しの荷車を引っ張って
どこかに持っていっちまいやがったんですよ。遊び道具にでもしてやがるに違いねぇ」
「そうですよキャプテン。せっかく一年で雄軍に大抜擢されたっていうのに……
完全にたるんでやがるぜ」
他の部員までもが、兎丸の日頃の素行について苦言を呈しはじめる。
↑12
「兎丸くん…。彼には雄軍抜擢を始めとしてそのほか、『特別扱い』ということで
いろいろと大目に見てきたんだが…、ともかくどうあれ、そのことがかえって、
最近の兎丸くんには裏目に出てしまっているのかな。僕の監督不行き届きのせいも
あるのかも知れない…」
「そういえば兎丸のやつ、『ゴージャス翼がなかなかクリアできない』とか何とか…
部活にこっそり携帯ゲームでも持ってきてやがるんじゃねぇのか?」
「まあまあ…。いくらなんでもまさか、神聖なグラウンドの中にゲームを持ちこむ
なんていうことは、兎丸くんならば、するはずがないと僕は思いたい…。それに、
どうしてもやむを得ない事情があれば、いつでも部活を休んだって構わないんだよ。
……そのかわり、ケツトンボ7450兆回が待っているけどね」
そのように、一見冗談めかした事柄を明るい笑顔でつぶやきながら、
ユニフォームのアンダーシャツを脱いでいく牛尾だったが、そのとき、牛尾の瞳が――
禁断の愉悦を求めて、シャツの下で鈍く鋭い輝きを放ったのだった。
そして、次の日の部活……
兎丸の尻は、この世から消滅した。
了
それでは。
他の職人さんの投下をお待ちしています
保守
616 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 20:37:33 ID:HopOZYls
保証
裏天国さんGJです。
さて、遊神萌えの俺が来ましたよ
俺は由太郎たん萌え
由太郎のSSって需要あるかな
相手は誰が良いだろう……
>>618 需要あるある!!!!
相手は…凪たんとか接点無いけど檜たんとかか
じゃあ俺炉利苦手だし凪にしようかな
俺めちゃくちゃ書き上げ遅いから結構待たせるかも……
でも書いてみるよノシ
剣凪ってどう?
個人的には大アリだが、投下するなら注意書きは必須かも。
623 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:41:57 ID:PhAZV3wZ
虎梅はどうでしょ。
2-C同士!!
個人的には猪梅の方が……
625 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 02:13:39 ID:Rl1zl55F
虎+猪梅ならどうだ?
>>620 応援している。いつまでも待つからゆっくりのんびり書いて下さい(´∀`*)
>>625 良いな、梅関連は松梅が好きなんだけど…楓話関連で松←梅(最終的に松梅)書いてみようかな。
エロ無しになりそうだけど。
剣凪読みたい(´Д`*)
492:10/10(月) 11:12 THTT82l1 [sageコピペから改変]
<虎ヽ`∀´>:なあ、皆でカラオケ行かないKa?
(猿^ω^):良いお良いお!!行くお!!!凪さんも行きましょうお!!!
(・ω・`*凪):はい、喜んで…
兎:ナギちゃんが行くなら僕も行くー♪
――――――
<虎ヽ`∀´>僕らはいつも♪
(猿^ω^)イシンデンシン♪
(流石マリファナだお、糞曲入れてるお。とりあえずノッとくお)
兎:(曲探し中)
(凪・ω・`)(…糞が)
493:10/10(月) 11:22 THTT82l1 [sageコピペから改変]
(猿^ω^):次は俺だお!!皆耳かっぽじって聞けお!!!
光る風を追い越したら〜♪
<虎ヽ`∀´;>ちょ、これアニソンじゃねーKawwwwwwwwwww
兎:兄ちゃんきめぇwwwwwwww
(凪・ω・`)(…ぶち殺すぞ)
兎:じゃ、次僕ねー。上手く歌えるかなあ…。
あなたとあーたしさくらんぼ♪
(猿^ω^)スバガキテラウマスwwwwwww
<虎ヽ`∀´>プロ並wwwwwwwwwwwww
(凪・ω・`)…黙れよ…糞餓鬼…
兎:えっ?
(凪・ω・`)…
(猿^ω^)次は凪さんの番だお!!…洋楽かお?タイトル英語だお
チャララランチャッチャ〜♪
凪:(頭を床に打ち付けながら)
イアロオクソン!!!!!!サッネスファッキュウイエアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!(ガンガン)
(猿;^ω^)&<虎ヽ`∀´;>&兎:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女マネ萌えスレより転載
テラモエス
630 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 23:14:49 ID:Pgn3fy9q
ワンタン女体化ってないかな・・・
ワンタンか、キャラ的にモエスだけどもし女体化書くなら注意書きがいるな
632 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 06:52:40 ID:6jhuqdyY
こきりたんはまだか〜
ワンタン女体化…テラミタイ
「ぁあ……朕のアソコが……これじゃ女の子アル……」
みたいなのでいいんでしょうか?
相手は剣菱ですか? それとも土本で?
クインだろ
剣菱が好きなのに、クインや切り裂き、土本からリンカーンされるワンタン
進展地だ
>635
ワンタンが女体化だとしても、なんかウホッな感じ
んー、ワンタン女体化ちょっとだけ考えてみた。
中国四千(ryである日突然女体化→大変アル、誰かに相談しないと!
東蘭風監督→驚いてポックリ逝きそうなのでパス
土本、雀→話し合いにならなさそうなのでパス
影洲→女だと分かると色々危険だと判断、パス
紅印→相談してみたら「キィーッ!アタシだって女の子になりたいのに!」とふじこった
んで、消去法で剣菱に相談……の筈が。
「へぇ、本当だね〜〜、おっぱい大きくなってるし……」
「剣菱、朕どうしたらいいアルか?……もう泣きそうアルよ。これじゃ試合にも出れないアル」
「んー。おっぱいだけじゃわからないなぁ……下も女の子なの? 見せてくれる?」
そしてまんぐり返し。以下略。
以上。
>>637 …良いな(´Д`*)ハァハァ
剣菱はソフトエロな感じがする。だからきっとほら、
凪が風呂に入ってると知らずに入っちゃって「あ、ごめ〜ん。でもさ〜昔は一緒に入ったしさ〜。あれ?凪胸でかくなっ(ry」
ワンタン、何故女じゃないんだ
剣凪で汁だくとかいかがですか。
以下自作剣凪一部コピペ。凪視点。青姦。
大きく開いた脚の間に、お兄ちゃんが顔を埋めている。そしてとても美味しそうに……舐めている。私の、大事なところを。
「凪すごい、どんどん溢れてくる……」
「んぁ、……ぅ、ああ……」
裏返ったような声は、抑えても抑えても口から零れてくる。
舌先で、一番感じやすいクリトリスばかりを狙われて舐められると、もうどうしようもなくて……。
「凪はエッチだから濡れやすいし、感じるんだよね?」
「ぁ……や、違う……」
「違わないよ、凪。クリトリスこんなに大きくしちゃってさぁ……」
「だって、」
「今日もこないだみたいに潮吹いて、俺の服汚すのかなぁ?」
お兄ちゃんは言葉でも私を責める。
この間、やっぱりここで、恋人ごっこをして、そして。
盛大に潮を吹いてお兄ちゃんの服を汚してしまった。
ゆっくりとでも確実に。行きつ戻りつ、私は頂点へと上り詰めていく。
「あ、あ、あ、……あ」
逞しいお兄ちゃんの肩に両脚を乗せて、腰を自分から摺り寄せて。
胸は自分の両手で慰めて……ああ、なんて格好なんだろう、私。
「凪、美味しいよ」
お兄ちゃんの口元が濡れている。私の……もので、濡れている……。
身体はもう、お兄ちゃん自身を迎え入れたがっていて、甘く甘く、痺れ始めている。
そこが大きく口を開いているのが、自分でも分かる。
「お兄ちゃん、も、……ぁああ……、」
ワンタン、ほんとになんで女じゃなかったんだ。
今からでも遅くはない。
>>639 ちょwwwイイ!!イイぞ!!!(゚∀゚;*)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
剣凪萌え
ワンタンが女なら、チャイナっ娘か。信也ワンタンの姉か妹をry
641 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 19:49:29 ID:ksMGtXiu
「兄チャン応援にキタヨ〜」みたいな感じでワンタンの妹登場が出でほすぃ
642 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 18:13:24 ID:HfLLIsJF
ほしゆ
>>638 剣菱×凪・・・風呂Hイイ!!
ってことで・・・投下
凪は夜、部活のマネージャーをしていて溜まった汗を流しに風呂場へと向かった。
「お兄ちゃ〜ん、先、風呂入るからねぇ〜」
返答はない。
どうせ、またソファの上でそのまま疲れて寝てしまったんだろう。
後で、体に毛布でも掛けといてあげようかな・・・などと考え、脱衣所に入り
下着一枚一枚を剥ぎ取っていく。
剥き出しにツンととがった、桃色の乳首が鏡に微かに写り、
興味を持ち出した凪は、少し大きくなった乳房の乳首の先端を強く摘まんでみた。
「・・・んあっ・・!」
思わず、飛び出した大きな声に自分でもびっくりする。
一つ摘まんだだけなのに、アソコがジンジンと火照りを持ち出した。
この後風呂場で自慰しなければ、きっとこの体の火照りは取り去ってくれない。
この声を、あの兄に聞かれはしないだろうか・・・でも、多分シャワーの音で声を
かき消してくれるはず。
少し安心した凪は、風呂のドアをガチャッと開いた。
と、そこに居たのは兄の剣菱だった。
「あ〜凪ィ〜。微妙〜に入るの重なっちゃったねェ〜。てか、昔はいつも一緒に入ってたんだから
別に関係ないよねぇ〜」
「お、お兄ちゃん!?」
兄の剣菱はソファの上で寝ていたのではなく、凪よりも先に風呂に入っていたのだった。
「凪さぁ〜胸結構大きくなったんじゃない〜?ほら、乳輪の幅もこんなに大きくなっちゃって・・」
「や、やめてよ・・・お兄ちゃん!」
兄、剣菱のいやらしい言葉の数々に嫌気がさした凪は、風呂場を出ていこうとした。
「おっと、凪いいの〜?さっきイヤラシイ声出しちゃってたでしょ〜。この事、他の人に知れたら・・・」
「凪は一気に淫乱な女になっちゃうね」
「・・・・っ・・」
剣菱の言葉に凪は渋々従うしかなかった。
「じゃあ〜まず、俺の上に座ってよ〜」
剣菱は、膝の上をぽんっと叩いた。
しかし、その先にあるのはそそり立つ大きな剣菱のそれ。
座るという事は、自分の穴にあの大きなペニスが突き刺さるかもしれないのだ。
「や、やだ・・・お兄ちゃん・・・許して・・」
「いいから、凪」
強く腕をひっぱり、凪を自分の膝の上に載せる。
しかし、その瞬間段々と剣菱の自身が大きくなり、自分の濡れている穴へと入っていくのが
わかった。
「うあぁっ・・あぁっ・・・!」
「な、凪の中・・・いいよ・・・とっても・・・き、気持ちいい」
ジュプジュプとイヤラシイ水音が風呂場中に響き渡った。
「あっあんっ・・・いいよぉ・・・お兄ちゃん、気持ち・・・いい!!」
あんあん、と唸る妹を見て、兄はとうとうその中に、自分の精をとき放った。
「あぁっ・・・!」
その後、何事もなかったかのように兄は風呂場を出て行った。
凪はまだ、呼吸が乱れており、顔色がとても赤い。
(お、お兄ちゃん・・・・)
風呂場の情事が終わった後も、
何故か、凪はときたまあの時の事を思い出してしまうのであった。
そしてその度に自慰を繰返す。
「お・・お兄ちゃん・・・っ!」
終わり
645 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 22:36:32 ID:aakPrrQP
揚ーぁげ
646 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 15:40:53 ID:Qup14Pzx
あげ
647 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:39:20 ID:gtjHiOOS
>>裏天国氏
ワンタンで何か・・・
ただいま、次を構想中。
楓をメインにするのですが、他のキャラも使うかどうか…
三象ものが激しく読みたい
童貞の三象たんをエスコートするお姉さん
何かされる度に身体を震わせて感じる三象たん
モエス
650 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 18:56:54 ID:XGTS2+BS
保守捕手
それでは次を書いてみます。
まあこんなとこで
裏天国劇場その4
・主な登場人物
遊神 楓×猿野 天国(明美)
鳥居 凪×中宮 紅印
清熊 もみじ×王 桃食、霧咲 雀
・あらすじ
埼玉予選第五回戦を控えたある日、遊神 楓は猿野 天国の女装した仮の姿、「明美」に
交際を申し込む。だが、沢松との友情と、凪への想いのためにそれを拒もうとした猿野に、
遊神の『果たし状』が叩きつけられ、決闘を申し込まれるのだった。
そしてその頃、もみじとの会話をきっかけとして、猿野との日頃の関係に
悩みを持ちはじめた凪は、兄・剣菱の紹介を受けて 私立、セブンブリッジ学院の構内で
紅印が営む恋愛相談所に、なんとはなしの悩み相談に行くことにしたが……
裏179.1発目 道場破り地獄変
夏の盛りの七月某日。県立十二支高校は、私立凶賊星(ギャングスター)学園を見事、
埼玉地区予選第四回戦にて撃破し、無事五回戦にまで駒を進める。
そしてこの日、次の戦いへの束の間の猶予の時をぬっての午後四時の放課後、
「学園一のマドンナ」と言われる遊神 楓との交際を望んだ沢松と、盟友・猿野 天国の
二人は遊神に決闘を申し込み、いままさに壮絶な熱戦が繰り広げられようとしていた。
ゴバアァァァッ!!
「チン…♥ は〜い おっまったせ〜 さっ… 殺ろうか?」
決戦場の体育館の壁を蹴破って破壊し、背後から姿を現した遊神に度肝を抜かれた
猿野たちだったが……、すかさず沢松は戦闘態勢に入り、猿野は壁の向こうに消える。
「なあにそのイカレた格好は それでボクと闘るの〜?」
頭から穴を開けた買い物袋を被り、ポテトチップスの筒の小手にティッシュの空箱を
足に履いた沢松は、せめてもの抵抗とばかりに構えを取って見せる。
〜「沢松、ぶっちゃけテメェは腕っぷしじゃ、あの女武闘家(デイジー)には
勝てねえだろ…。ここはオレに任せとけ、地獄の島流しの特訓を生き抜いたオレの
鋼の肉体でもって、一肌脱いでやっからよ」
誰にも怪しまれずに果たし状を、遊神の教室のロッカーに潜ませてくるといい、
その申し出にすがった沢松は猿野の言葉を信じて、しばしの時を稼ごうとしていた。
「い、いや、一人ではない! 助っ人を呼んだ。 頼みます、ママ〜」
↑1
すると体育館の床に、ゴツゴツというローヒールの音が響き渡り、向こうから
チャイナドレスに身を包んだ猿野のもうひとつの姿、「明美」がゆっくりと歩いてくる。
「アナタに何の恨みもないけど…、夜の蝶もたまには、お昼にお空を羽ばたきたく
なっちゃうものなのよ」
これまでさんざん、凪とのふたりきりの時間を幸せクラッシャー・沢松にジャマされ、
ふいにされてきた猿野だったが、なぜかこのときは沢松の心強い味方として、献身的に
振る舞うことを選んでいた。
その理由はつまり、猿野の中の密かな浮気心が遊神に対し、彼女との何らかの接触を
求めたこともあったがもう一つ、猿野の精神の中にいつしか根付いたもうひとつの人格が、
猿野自身も気付かないうちに遊神に対して『女同士の同性としての交流』を求めるという、
いささか屈折した心情によって支配されていたのだった。
そして、遊神と明美との間での激烈なバトルが、その幕を切って落とされる。
手刀を構えた遊神は、巧みに明美との間合いを計りながらも一気に距離を詰め、
足首近くにまで伸びた長い制服のスカートの裾を翻らせ、左脚を掲げて浮き上がらせると、
見た目はほっそりとした素足からの俊敏なミドルキックをマシンガンのように連発する。
その伸びやかな脚での連打を明美が、卓越した反射神経でもって右手で受けて捌き
ガードしていく矢先、今度は遊神から見て右脚の付け根にまで入った、スカートの真横の
深い切れ込み… 極めて大きなモーションの右脚の動きをも円滑にするそのスリットから
覗かせたしなやかな素足でもって、身長174センチの明美の眼前にまで迫るほどの鋭利な
ハイキックを発射させる。
↑2
しかし明美はその攻撃さえも、野生の勘とでもいうべき本能で察知し巧みに身をかわし、
そしてすかさずに身体を寄せて近づくと、身を擦り合わせるほどの近接間合い、
すなわち、遊神の懐に入り込んでの徒手での応酬を仕掛けていく。
左手のガードを挙げた態勢を崩すために、遊神が矢継ぎ早に繰り出した右での拳撃を、
ときには身体を反らせて避け、ときには左で受け止めつつも全身でつばぜり合いをし、
間近に顔と顔を近づけた対戦者同士は眦(まなじり)を突き合わせ、互いの気勢を
慎重に推し量り会う。
額に汗を浮かばせた遊神の顔がこちらに近づき、不敵な笑みをかすかに見せつつも
目の前で、柳眉を引き絞り、つり上がり気味の目の茶色の瞳を輝かせて小さく舌を舐める。
しばらく続いたその状態から一転し、遊神は不意に明美の右手を払って飛び退くと、
次の瞬間には軽く地を蹴って飛び、明美の上を取って宙に舞い、覆い被さるような角度で
左の膝蹴りと、真っ直ぐの右の拳を放っていく。
だがその連撃さえも、明美は体捌きを発揮して続けざまに身をかわし、打ち払って
その衝撃を殺し、いなしてしまうのだった。
「…君さ、やるよねえ。もみじチン以外でボクの徒手見切られたの、初めてだよ……」
肩で息をしながらも、遊神は明美の強さを認める。しかしその強さは、この日の早朝に、
かつて子津がスワローを特訓していた校舎裏で見ることのできた熾烈な女同士の戦い……
野球部のマネージャーにして遊神の格闘のライバルであり、猿野をはじめ、女子更衣室を
覗く男たちをも瞬殺するほどの腕を持つ一年・清熊 もみじと遊神との接戦を参考として
導き出した、遊神の技に対する防御の対策が功を奏した結果だった。
しかしその後、ふたりの戦いには水が差されることとなる。突如として乱入してきた
30人の、武器を手に取り武装した男子生徒たちにより事態は急変し、明美と遊神は
一時の休戦状態に入ることを余儀なくされたのだった。
↑3
「も〜、楽しんでたのに… ブチ壊しじゃん。多勢に無勢ってのも面白いかもね、
いーよ 来れば?」
人差し指を口元に寄せながらもそうつぶやいた遊神に、男たちに囲まれながらも
その中心部で後ろからにじり寄り、背中を合わせてきた明美が囁く。
「何なのこいつら… 大軍でやってきて… これじゃ好かれるものも好かれないわよ。
ここは、一時休戦して…… 先に、大掃除しましょ」
「ホント♥ じゃあ背中は任せたよ〜ん」
次から次へと襲い来る凶暴化した生徒達を、共闘態勢を敷いたふたりは見る間に
なぎ倒していくが、一瞬の隙をついて振り下ろされた木刀が、別の方向を向いていた
遊神の背後に迫る。
ちょうどそのとき、もみじがそこを通りがかり、体育館での死闘に気づくのだったが、
沢松ともどもそこから距離を取っていたために、助けに入ることはできなかった。
ボグッ!!
そこに割って入り、遊神を助けたのは明美だった。
木刀を受け止めようと伸ばした両手は空を叩き、明美はカツラを被った頭にまともに
それを喰らってしまい、脳天に星を散らす。が、木刀を受けたのがカツラ越しだったのが
幸いしたのか、そのまま起きあがると、怒りと共に敵にとどめを刺す。
「…え、 おとこ……?」
そのとき、猿野を明美として思わしめていたカツラが地に落ち、遊神はついに……
流血した猿野の素顔を見てその正体に気づいてしまう。
↑4
「………… 見つけた……」
そこで遊神は、人生で初めて出会った「自分と同じほどの強さを持つ同年代の異性」を
目の当たりにして、にわかに… 永年探し求めていた憧れの人を見る表情となっていく。
「あの… ボクと… 付き合ってください…」
チャイナドレスを着たまま、カツラを再び身につけようとした猿野に向かって遊神は、
その場に膝を崩して座りこんだままの姿勢で、汗に覆われた肢体を包む早鐘のような
心臓の鼓動の音を聞きながらも、熱に浮かされたような面持ちとなって顔を上げ、
そうつぶやいたのだった。
「へ?」
「今… なんて…」
突然のことに、被りかけたカツラを取り落として唖然とする猿野と、我が耳を疑い
全身を硬直させて固まる もみじだったが、必死に心を落ち着けて今の状況を冷静に
理解しようと努める。
(ま、まさか、この娘いま…、アタイ、いやオレに向かって『付き合ってください』って
言ったのか…? 『ド突き合ってください』だったら、まだ分かるけどよ…)
(あ、あいつ…… いくら男にまるで免疫がねぇからって、よりにもよってあの猿野に…
マジで言ってやがるなら、こりゃ大変だぜ… まんまとあの変態の餌食にされちまう…)
カツラを被ることもできず、猿野はおずおずと… すっかり身体中を弛緩させて
女の子の顔になってしまっている遊神 楓のほうを見下ろす。
↑5
その楓の姿は、玉のような汗を肌にまとわりつかせてこちらを潤んだ瞳で見つめ、
たわんで広がった腰のスカートから、しどけなく脱力した柔らかな両脚の曲線を投げだし、
スカーフのほどかれた胸元から覗く健康的な肌の隆起のラインと、右手を降ろし
左手を胸に軽く当てて自らを指し示すその健気な仕種によって、妖しいまでの艶を帯びた
雰囲気をさえ、その場に漂わせていた。
その姿と相まって、せわしなく肩で息をして胸を弾ませ、吐き出される吐息は、
湯気がたつかと思うほどの熱気を孕んでいる。
そんな、ついこの間の5月に16才になったばかりの少女の、濃厚な視線に当てられて
猿野は、一瞬心を奪われて立ちつくし、よからぬ想念に駆られてしまう。
(た、確か沢松のヤロウ…、この子を朝からつけまわして写真盗み撮りしてたときに、
『闘う女性のしたたる汗の美しさ』がどうこうって言ってやがったが…… これがその
美しさってヤツかよ… おしとやかな凪さんの魅力とは、またひと味違ったものが…)
そこまで考えたときふと、猿野は背後にいた者達の気配に気づく。もみじと沢松…、
自分が楓に対して心を動かされているところを凪の次に、最も見られてはいけない二人
がいることを知った猿野は、カツラを勢いよく被り直すと同時に、とっさにこう口走る。
「オ… オ〜ッホッホッホッホッ。あなた、言うに事欠いてこのアタイにまさか本気で、
『付き合ってください』だなんて言ったのかしら? 残念だったわね、アタイは身体は
オトコでも、心はれっきとしたオンナ… 夜の街を渡り歩く世慣れた夜光蝶なのよ!」
↑6
そう言うが早いか、ズカズカとその場から歩き出し、立ち去ってしまう。後には、
座り込んだままで呆然と明美の後ろ姿を目で追い続ける楓と、その場を見守っていた
観察者二人、そしてうずたかく積み上がった、失神して目を剥いた男たちの山が残った。
「お、おい、お前…… 大丈夫だったのかよ…」
恐る恐る声をかけるもみじに、楓はやっとのことで気づいて目を向ける。
「……もみじチン。 ボクってもしかして、フラれちゃったのかな?…
生まれて初めての告白だったのに……」
人差し指を顔に近づけ、力無く愛想笑いをして見せる楓を見て、とっさにもみじは
言葉をかけることができなくなる。
「じゃ、じゃあボク…、 これから部活だから…… もみじチンも頑張って… ね……」
そのまま楓は立ち上がると、ふらふらとした足取りで体育館を出ていくのだった。
いまだ事態を完全に把握することができず、落ちてきた瓦礫の破片を頭にぶつけた後、
涙を流しながら真っ白になって呆けている沢松を尻目に、もみじは途方に暮れる。
「あいつが、まさか猿野に…… でもよ…、楓は男嫌いってワケじゃねぇんだし、
別にほっといたって…… い、いやダメだ、なにせあのエロ猿は変態だしよ……
だから楓はあれでよかったんだ…。ってでも、変態だったらあそこで猿野は楓を
振ったりはしねえはずだよな…、だったらなんで……」
思案を重ねたあげく、もみじは、猿野が楓の告白を断った理由を、『普段から猿野を
監視している自分がそこを見ていたからだ』と無理矢理に結論づけた。しかし本当は、
心のどこかでうすうすと、『別の理由』が存在することに気づいてはいたのだったが……
↑7
「おい沢松。あのエロ猿が何を考えて楓にちょっかいかけやがったのかは知らねぇけどよ、
男の免疫ゼロのあの楓が変態の餌食にならねぇように、俺たちでしっかりと見張って…」
そこまで言いかけたとき、やっと我に返った沢松がその申し出に賛同してくる。
「そ、そうだよ、もみじちゃん。アイツ(猿野)はオレと違ってケダモノだから、
きっとこのままだと楓ちゃん、とんでもねーことになっちまうよ! だから……
そうなる前に、あやつを亡き者にしちまえば、自動的に楓嬢はオレのものに… ククク」
みる間に本性を現していく沢松に、もみじは複雑な気分になりながらも相づちを打つ。
「あ、ああ、そうだな… ここは協力して、しばらくはエロ猿を監視して変態行為に
及んだりしないようにしねぇとな…(コイツも猿野のマブダチだけあって、
もしかしてどこか変なんじゃ…、こんなんで大丈夫かよ、心配だぜ…)」
そして、部活の時間となった。
すでに他の部員達は着替えを済ませ、上級生よりも先にグラウンドに入って
トンボかけを始めていたのだったが、猿野は急いで無人の部室に入っていくと、
ユニフォームに着替えて間もなくそこから出てくる。
するとそこに、すでにジャージ姿だったもみじが張り込み、猿野を待ち伏せていた。
「おいエロ猿。どういうつもりか知らねぇが、楓を毒牙にかけるようなことしやがったら
俺が承知しねぇからな。いくら『楓を倒した男はあいつと付き合える』っていってもよ」
「ゲッ、も、もみじ様!? そんなめっそうもない… オレは沢松の恋路を助けるために
わざわざ女装して女の振りまでして、助太刀してやってたんすよ。それにだいたい、
オ、オレには凪さんというものが…」
↑8
自分の変態ぶりをなじってきているときのもみじに対してだけは、妙によそよそしく
他人行儀な態度をとってしまう猿野だったが、もみじは容赦しなかった。
「う、うるせえ! 俺はだまされねぇぞ。あんな脚から剛毛生やした女がいるかよ!
それに凪だって、お前みたいな変態につきまとわれて迷惑してるに違いねえんだ…」
実際には、そうではないことをもみじは知っている。いくらもみじが猿野の変態ぶりを
凪に暴露しようとも、凪はそれらを気にする素振りもなくあっさりと受け流してしまう。
なので、猿野と凪の仲がどう深まろうとも、本来はもう、もみじの感知すべきところでは
ないはずだった。
「とにかく… 凪や楓にあれこれと変態行為を働きやがったら、俺が……」
「だ、大丈夫っすよ。日頃のあれやこれと凪さんとのことは、ゼンゼン違う別次元の
ことですから。オレは凪さんにだけは、至ってノーマルなお付き合いを望んでまして、
で、もみじ様とはアブノーマルなド突き合いを望んで……」
バキッ ボコッ ドズッ メゴッ
「ギャ――!! きもちい゛――!!! グボォッ…」 ドサッ… プスプスプスプス……
「へっ、お前にまともな返事を期待した俺がバカだったぜ……」
もみじの必殺、「漢連弾」を入れられ、燻(くすぶ)って倒れた猿野を後にして、
楓と互角の腕を持つ格闘少女は毒づき、そこを去っていく。
(ったくよ、この前にコイツが凪を遊園地に誘いやがったときだって…、あのまま凪と
ふたりきりになってりゃ、なにしてたか分かったモンじゃないぜ。俺がキッチリと
凪を守ってやらねえと… それに楓のやつだって……)
↑9
何気に、居心地の悪そうな表情となりながらももみじは、猿野の口から出された、
『凪とのノーマルなお付き合いを望んでいる』というセリフを思い出しては、しきりに
それを心の中から追い払って否定してしまおうとする。
一方、猿野はゆっくりと起き上がると、頭をかきながらもぶつくさとつぶやく。
「いつつつつ…… ったく、弱っちまうぜ…。もみじ様とくりゃ、てんでオレの話を
本気にしてくれねえしよ…。っつーか、なんか『本気にしたくねえ』って感じだぜ。
まえまえからオレにやたらと絡んでくるし… これはもしかして、シシカバ先輩が
始めて出てきたときにオレが書いた人物相関図よろしく、もみじ様がオレに対して
はしなくも恋心が芽生えちゃったりしてるというムフフな…… わけねーよな」
何度も、覗き行為などを働いたりしては見つかり、繰り返しもみじの鉄拳を浴び、
だんだんとそれが快感になってきてしまっている猿野はつい、表情を一瞬緩ませてしまう。
そして慌てて、部活の時間が迫っていることを思い出してグラウンドに急ぐのだったが、
同時にそのとき、沢松の取っていた行動はというと……
遊神に猿野が近づいていくことがないように見張るためなのか、相変わらず物憂げに
空手部の部室の窓際に張り付き、溜め息をつき続けていた。
「は〜、結局こちらサイドの作戦、『通い詰めた街角の酒場のママと協力して空手少女と
激闘、ついに積年の恋が実り華麗にゴールイン計画』はうまくいかなかったしよ…。
またしばらくは、ここで楓ちゃんの写真収拾と共に生きる毎日が続くってわけかよ……」
空手部部室内に広がる、いつも通りの演習の光景だったが、こころなしか…、いや、
こころなしどころではなく、その中で練習に励む楓には、いつもの勢いが見られなかった。
(はぁ〜… 弱っちゃったなぁ〜 せっかく見つけた理想の彼だったのに、よりによって
そのヒトがオカマさんだったなんて… ボクもう当分失恋から立ち直れそうにないよぉ)
↑10
楓もまた、空手着姿で部屋の隅にへたり込むと、沢松と同じように溜め息を繰り返して
しきりに物思いに耽り続けている。
(でも… あの『明美』って名乗ってた彼は、沢松くんに助太刀してた…… ってことは、
沢松くんと深い関係にあってしかも、ボクと沢松くんをくっつけるためにボクと
闘ったってことになるけど… なんかヘンだなぁ。それに彼、『今度は雇われ抜きで
純粋に勝負がしてみたい』って言ってたし… もしかして雇い主の沢松くんがいた
手前、仕事を優先しただけだったとか……)
そこで楓は決心をつける。今一度、「明美」に対して一対一で勝負を挑み、その本心を
問いただしてみる他はないと…… そうと決めれば、行動は早かった。
「あ、あの〜、ボク 外に『ロードワーク』に行って来たいんですけど……」
一年生とはいえ、すでに並み居る先輩達をはるかに凌駕する力を持つ楓の言葉に、
部の先輩達が口を挟めるはずもなかった。
「あ、あれ…? 楓ちゃん、どこか外に出かけるつもりみたいだな。どこに行くつもり…」
そんな楓の様子を見て、慌ててその行方を追おうとした沢松だったが、
不意に目の前に、ある人物が立ちふさがる。
「バカ松…。毎日毎日、いったいどこに行ってるのかと思えば、こんなところで
油を売りまくっていたんですの? まったく呆(あき)れましたわ……【憤】」
「ゲッ、う、梅さん! こ、これは実を言うと他でもないれっきとした取材活動でして…
って 痛てててててて…… ちょっ待っ…… 耳を引っ張るのはよし…… ギャ〜!!」
↑11
報道部・野球部取材班の部活動をサボり、まったく関係のない場所に通い詰めていた
沢松は、ついにその場所をつきとめた取材班キャップ・梅星 累によって引きずられ、
その場を後にせざるを得なくなったのだった。
「次は第五回戦なのだ。ぼくたちの夏は一度きり、戦線離脱した蛇神が戻ってくるまでは
なんとしても、牛尾とぼくの力で十二支に勝利をもたらさなければ」
マウンドに登り、指でシュルシュルと白球を回しながらも眼前に、プロテクターを着た
三象の姿を臨んで一人つぶやく三年・鹿目筒良は、第四回戦での自らの失策となる
自責点4という屈辱を経ていまさらながらに、今後の戦いにおける並々ならぬ苦難を
思いわずらい、対して全精力を傾け抗しようとの執念を燃やしていく。
「あの〜、ほっぺ先ぱーい。さっきからずっとそこで投げ込み延々と続けてるっすけど、
オレ実は実際の三塁ベースを使ってでないと練習の勘がつかめないんすよね…。
とゆうわけで、たまにはかわいい後輩にノックでもして付き合ってやってくださいよ」
「フン、何を寝言混じりに生意気言ってるのだ。お前達一年は本来ならば、グラウンドを
使ってトレーニングなどさせてもらえるはずもなく、一日中球拾いでこき使われるのが
身の丈相応の処遇なのだ。ぼくにこの神聖なマウンドを降りろだなどと、よくも言え…」
「わ、分かりましたよ…。でもオレだって甲子園を目指そうという強豪のレギュラーを
任されてる身ですから。ここは間を取って、ほっぺ先輩に牽制球をこちらに投げて貰う
練習ってのはどうっすかね? 剃刀でもXXでも何でも捕球できるようにしとかねーと」
「なんで牽制でカーブだの魔球だの投げないといけないのだ!?」
「なんでって… そんなの決まってるじゃないっすか。実戦ではしっかり送球した
つもりでも、ついあらぬ方向に飛んじまったりするもんですから、あらかじめどんな
球が来ても捌けるように訓練しておくべきなんすよ。三球を同時にノックして
鍋つかみでキャッチとか、硬球の代わりにクリームパイをキャッチングとか……」
「なにかお前、料理番組のバラエティ特番か何かと野球を一緒にしてるのではないのか?
監督の三球ノックにしても、イレギュラーして目を眩ませる球を捕球するための……」
↑12
「そうっすかね…、あの特訓には実は、隠されたもう一つの秘密があると思うんすよ。
つまり、この先当たる高校に、魔球を打球にしてブッ放すという怪物がいて、
そいつに打たれた球が分裂しようと曲がろうと、確実にキャッチできるようにという…」
その頃、十二支高校から遠く距離を隔てた場所にある学校、設立3年にして埼玉の
ベスト2にまで駆け上がった野球部を持つ『私立・セブンブリッジ学院』の構内にある
野球部部室で、控えめなくしゃみの音が続けざまに響いていた。
「っくしゅっ… くしゅんっ! いったいどうしたことカ? この暑さというのに
朕のくしゃみが止まらないネ… っくしゅぅぅんっ!!」
「桃食、畢竟昨晩、就寝時夜着薄手、今年日本国内冷夏暖冬。風邪注意
(タオシー ヒッキョウサクバン、シュウシンジヤギウスデ、コンネンニホンコクナイレイカダントウ。カゼチュウイ)」
どういった理由からか、中国から留学してこの学校で野球をしている三年・王 桃食に、
同じく三年、ヴイジュアル系のゴシックなモッズスタイルを意識させる、先鋭的な
アレンジを施したユニフォームに身を包んだ霧咲 雀が、いつものごとく
漢字の読みだけで桃食に話しかける。
「朕…、ラヂオの注意報でそれは分かってたヨ。昨日の夜も精一杯厚着して寝てたネ。
なので原因がまったく思い当たらず困ったことヨ……」
グラウンドの遊撃手(ショート)の位置から、霧咲のいる三塁上に向かって返事を返す
桃食だったが、そこでベンチのほうから第三者の声がかかる。
「桃食〜。ってなこと言ってるけど、昨日の夜中に『新しい中華マンが出てたの忘れてた』
とかなんとかで大騒ぎして、寮の近所のコンビニに飛び出してったじゃん。その時に
身体が冷えちゃったんじゃないのかな〜」
その声の主は、十二支野球部のマネージャーである鳥居 凪の兄にして、同時に
ここセブンブリッジ学院野球部の主将を務める三年・鳥居 剣菱だった。
↑13
「アイヤ〜、そういえばそうだったネ。あのとき着物一枚で買い出しに行って、
気がついたら中華マンのレンジのチン待ちでくしゃみ出てたネ、朕うっかりしてたヨ」
「ウフフ、ワンタン。日本では『がっつくオトコは嫌われる』って言って… 夜になって
急に慌てたりなんかせずに、落ち着いた物腰で構えておくのが女に好かれる秘訣よ。
それにしても…、剣ちゃんは年中、素肌にタンクトップ一枚で平気みたいねぇ、
風邪ひいたりしないのかしら」
剣菱の横には、普段から剣菱に対してただならぬ視線を送り、艶めいた態度を見せる男、
だがその心は完全に女であるらしい部の正捕手、三年の中宮 紅印が寄り添っている。
「ああ、そのことなんだけど。なんだか俺、小学生のときに野球始めてからずっと年中
身体がポカポカでさぁ。やっぱ、暇を見つけては筋トレしてたおかげかな、ハハ」
剣菱は、そう言って陽気な笑顔となる。
バギャアアアァァァッ!!
ちょうどその時分、同じく部活の時間帯にある十二支構内の合気道の道場にて……
「はふ〜ん ちょ〜っとおジャマするけど、用件はだいたい分かるよね? そっ、いわゆる
『道場破り』ってやつだよん♥」
道場の壁をまたも蹴破って破壊し、瓦礫と共に空いた大穴の向こうで片脚を上げながら、
中にいた部員達の驚愕の表情の中でにこやかに笑みを見せる空手着姿の楓だった。
「実はボク、武道やってるっぽいあるひとを探してて… それで片っ端から部の道場を
当たって、そのひとに出てきてもらおうってワケ。ボクって冴えてるよね〜 …チン♥」
続く
しばらく見なかったら、裏天国氏が降臨してるじゃないですか。
GJ!続き期待します。
うおあああああ裏天国氏が来てた(´Д`*)ハァハァ
男前もみじに何だか切なさを感じる
楓にハァハァしつつ紅凪に期待してます
楓キタコレ(゚∀゚*)
ほす
凪たん(´Д`;)ハァハァ
671 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 20:41:54 ID:pj3fkQjX
age
では次のを
裏179.2発目 楓の挑戦
猿野の女装した姿、「明美」に心を寄せ、もう一度会って本心を問いただそうと考えた
楓は、体育館での死闘での疲れはどこへやら、驚異的なタフネスでもって部活中に、
これ以上はないというほどに危険な『ロードワーク』へと繰り出していく。
あらゆる武道の部の道場に乗り込み、道場破りをして回り、相当な強さを持つ猿野が
どこかの部の部員達の中に紛れ込んでいるのを見つけだそうという魂胆だった。
ガシャァァァァッ!
柔道部の部室の窓ガラスが飛散し、二・三人の屈強な男たちの身体がまとめて
窓枠の中に吹き飛ばされ、ぎちぎちに填め込まれる。
すでに楓は、合気道を始めとして拳闘、柔道と、様々な道場に突入し、並み居る強敵を
うち倒し続けてそれぞれの部室を、阿鼻叫喚の地獄絵図へと作り変えていた。
「はう〜ん、 ガックシ。 この部にもボクに勝てる男の子は、ひとりもいないのぉ?
よぅく見ると、これまでに何度かボクに勝負を挑んできた常連クンの顔もあったし…
でも結局、あのヒトがここに現れないってコトは、ここもハズレってことだよね。
ざんね〜ん」
斜め上に真っ直ぐに伸ばしていた右脚を地に降ろすと、空手着で薄いピンクのタオルを
首に巻いて楓は、両腕を頭の後ろで組んで片目を瞑り、小悪魔のようにコケティッシュな
微笑とともに、小さく舌を覗かせる。
「あ、あ、悪魔だ…… あまりにも 強すぎる……」〔ガタガタ〕
窓枠の中で、うわごとのようにつぶやき震える柔道部の有段者達を残して、
楓はさっさと次の部の道場へと歩を進めていく。
↑1
「はふぅ〜ん… 何件か道場は回ったけど、ゼンゼン手応えナシかぁ。もしかして、
『あそこ』は違うと思うんだけど、まさかってこともあるし…、念のためにお邪魔して
殺らせてもらっちゃお〜っと。ひとまず全部の道場を回って最後に、ってコトで…」
「チェッなにさ、こんなに言ってもノックに付き合ってくれないだなんて困っちゃう。
ほっぺ先輩のイジワル…、だって、女の子だもん……」
なぜか女子バレーボールの選手の格好となり、ぶつくさと愚痴をこぼしながらも
グラウンドの隅へと歩いていく猿野だったが、一瞬で元の姿に戻り顔を輝かせる。
「な、凪すわん!」
グラウンドの隅の、バッティングマシーンが置いてある区画で、スコアブックのような
帳面に記録を付けていた凪を見つけ、猿野はそこへと吸い寄せられるように近づいていく。
「あ、猿野さん。ちょうどいいところに… 見てください、あれを」
「はい?」
出会い頭に凪にそう言われ、猿野は指し示された方を見る。
そこには、バッティングマシーンから撃ち出されてくる球をひたすら打ち返し続ける、
部の主将(キャプテン)・牛尾の姿がある。
「キャプテン、凄いんですよ。もうかれこれ百球以上も、様々な球種を交えたボールに
対してひたすらバッティング練習を…。中でも変化球を捉えることが、今回の一番の
目標だそうなんですが……」
そう言ううちに、小気味よい金属バットの音を響かせて、牛尾は最後の球を打ち終わる。
↑2
「牛尾キャプテンの変化球に対するヒット率が、どんどん上がってるんですよ。
信じられないくらいに…。 あ、キャプテン、お疲れさまでした」
一息をつき、こちらに歩いてきた牛尾に凪が声をかけると、牛尾はいつもの通り
穏やかな笑顔で返事を返してくる。
「ああ、ありがとう。 ……猿野くんもここにいたのかい、ちょうどいいところで会った」
牛尾は、猿野がいることに気付くと、今後の戦いの展望について語り出す。
「我々が次の第五回戦もいつもの通り、ベストを尽くして勝ちあがることができたとして、
やはり正念場となるのは準決勝……。 セブンブリッジ学院の先発投手となるであろう
中宮影州選手は変化球のスペシャリストだ。いまから彼の球への対策を立てておくに
越したことはない。そしてさらに、真のエースと言われる、ムービングファストボール
を操る鳥居選手にしても…」
そこで牛尾は、凪をほうを一瞥すると、少し続きを言いにくそうな様子を見せる。
「とにかく…、いかなる球種に対しても喰らいついていくリストと、的確に狙いを定める
バットコントロールがこの先は必要不可欠になるだろう。猿野くんを始め、虎鉄くんや
獅子川くんにも、そのための訓練を始めるようにしてもらいたいんだ」
「へ、変化球への対応っすか…。分かりましたキャプテン、いまから特訓を始めて、
どんなクネ球が来ても打ち返せるようになって、準決勝ではまた大会旗を叩き折る
特大ホームランをかっ飛ばして見せますよ」
「大会旗? そういえば第一回戦で…… 僕が欠場した後、猿野くんは武軍を相手に、
大会旗が折れるほどの本塁打を打って反撃の口火を切ってくれたんだったね」
猿野が、武軍の投手から受けた頭部への死球によって病院に搬送された牛尾に代わって
立ち上がり、打線に加わってめざましい活躍を遂げたことは、牛尾は他のメンバーから
何度も聞かされていた。
↑3
「よぉ猿野、こんなとこで凪と立ち話かよ、今日はよくお前と顔を合わせるよなぁ」
そこで、猿野の背後から声が聞こえたかと思うと、ちょうどその場に居合わせたらしい
もみじが姿を見せる。
「も、もみじ様…。 き、奇遇っすね、アハハ……。 俺もかれこれ、今日一日で何度も
もみじ様のお姿を見てる気が… 朝から体操着姿でたいそうお元気なことで……」
猿野のその、苦し紛れの言葉を聞いて、もみじの片方の眉がピクリと動く。
「ほぉう。…俺はお前と朝に会った覚えはねぇけどなぁ。もしかすっと、今朝の楓と俺の
運動をずっとどこかで隠れて見てたんじゃ… するとお前、楓を朝からつけまわして…」
顔を引きつらせて拳を震わせるもみじに、凪が気軽に尋ねる。
「え、もみじちゃん。朝から体操着で運動だなんて、誰かと一緒に何かの訓練でもして…」
「い、いえいえ凪さん、これは別段何でもないことなんすよ!決してオレが沢松のやつに
付き添って早朝から学園一のマドンナの強さを下調べしてたなんてことは… ウッ!?」
「こっこの野郎! やっぱし楓につきまとってずっと悪巧みしてやがったんじゃねーか!」
怒って拳を振り上げたもみじの前で、牛尾が冷静に場を取り持とうとする。
「まあまあ清熊くん、少し落ち着いて…。どうやら清熊くんが、早朝に何かの訓練を
していたところに、猿野くんが横を通りがかったということのようだね。早くから
学校に来て何をしていたのかはともかく、早起きは三文の得と言って、何をするにも
朝にしたことは集中力がよく働いて能率が上がるそうだよ。運動だったらなおさらだ」
「そ、そう… です、ね。 俺… いや、あたしのしていた運動は、別に特に荒っぽいこと
なんかじゃありま… せんから… ゴホッゴホッ……」
猿野とは違い、品格に溢れた物腰を持つ牛尾に声をかけられ、慌てて今ごろ言葉遣いを
丁寧にしてお茶を濁したもみじだったが、そのせいで猿野を追及する機会を逃してしまう。
↑4
「はは…、清熊くんは何をするにも熱心で、本当に部のマネージャーとして頼りになる
存在だと思うよ。この調子でこれからも、頑張っていってもらえるとうれしい」
爽やかな笑顔を見せ、そう言って牛尾は去っていった。
「もみじ様…。 相手がキャプテンの時だけ、なんでコトバがやたら丁寧に…、相手の
上品さ加減に合わせるコンセプトってことなら、オレにももう少し穏やかな口調で…」
「うるせぇ、このバカ! お前みたいな変態に合わせる態度なんざあるわけねぇだろ! 」
牛尾の前でだけは、つい態度を変えて猫を被ってしまうことを猿野に指摘され、柄にも
なく顔を赤らめたもみじは、猿野を捕まえて首を後ろから締め上げるチョークスリーパー
の技を繰り出していき、ギリギリと力を込めて口を封じてしまう。
「さ、猿野さん!」
「グゲゲゲゲゲゲゲゲェェェェ…… ぐ、ぐるじひ… でもぐびをじめられ゛るごとに゛
ムネ゛がぜなかにお゛しづけられ゛てぎもじよがったりして…… グヘ…… ガクッ」
「これだけ回ってもダメかぁ、もうここが最後になっちゃった…。う〜んと、え〜とぉ…、
この部の有段者の人数はっと… い〜ち、にぃ、さ〜ん、しぃ……」
この学校のあらゆる道場を巡り、異種格闘技を繰り返して回った楓は、最後に来た道場、
剣道部の部室のある場所にやってくると、有段者の名前の書いてある札を見上げて
ひとつひとつ指で数えて確認をしていく。
〈*イメージイラスト・単行本20巻のキャラクタープロフィール51の一番上の絵〉
「よしっと。これだけ倒せば全員確認できる〜ってコトで、 …せ〜のぉ」
バキイィィィィィィッ
↑5
勢い良く扉が蹴破られ、戦闘開始の狼煙(のろし)があがったのだった。
「…チン♥ しっつれいしまぁ〜す。道場破りに来たから、ちょっと突き合ってよん」
「ああ、猿野さん…、大丈夫ですか……」
もみじにかけられていた締め技を解かれ、もんどり打ってその場に倒れ込んだ猿野に、
凪が慌てて介抱をしようとする。
だが、猿野が妙ににやけた表情で地面に寝ていることを知ると、地面に倒れた原因は
締め技のせいではなく先ほどの科白(セリフ)の通り、もみじのムネが身体に当たって
気持ちよかったせいだと気づき、にわかに言葉を失って俯いてしまう。
「こ、このエロ猿め〜…、俺の締め技を受けて苦しむどころか逆にニヤついてやがる…。
おい凪、これで分かっただろ。こいつはどうしようもねぇ信也並みの変態だぜ!」
「そんな…、猿野さんはもみじちゃんが言うほどおかしな人なんかじゃ… 確かに
普段はちょっとエッチですけど……」
「凪、いいからちょっと来い。お前に話があるから…」
夢見心地で幸せそうな顔で、力の抜けた笑みを浮かべて地面にへばりつく猿野を残して、
もみじは凪の手を引いて連れ、その場を後にする。
「突然こんなところに連れてきて、いったい… もみじちゃん?」
グラウンドの一角の、水道のある場所にまで凪を引っ張ってきたもみじは、話を始める。
「おい、お前… いつもいつも猿野と仲良く付き合ったりしてるけど、本当にいいのかよ?
あいつは女子更衣室の覗きの常習犯だし、お前のことだって身体目当てで近づいてる
だけに違いねぇぜ…。きっとあのエロ猿は、手当たり次第に他の女にも手を出して…」
↑6
そこで言葉を止めたもみじに、凪は応えを返す。
「そんな…、猿野さんに限って、身体目当てで手当たり次第だなんて… それに
私と猿野さんのことは、もみじちゃんが言うような特別な関係じゃ……」
「でもよ凪、この前 猿野がお前を遊園地に誘いやがったときだって、わざわざお前、
弁当まで作ってきて…、しかもあのまま二人だけで会って過ごすつもりだったんだろ。
そりゃどう見たって、もう普通の間柄とは言わねぇぜ?」
「私はただ… いつも家族と接しているのと同じようなつもりで……。猿野さんといると
なんだか、今は離れて生活している兄と一緒にいるような気分になって…。なんとなく
似てるんです、私の兄と猿野さんが……」
凪は、兄の剣菱と猿野に対し、なんとはなしに共通する『何か』の存在を感じている。
その何かとは、凪のために自らの境遇の壁と戦い、身を賭して戦地に赴いていく意思で
あった… と、そのことを凪が知るのは、これよりもうしばらく後のこととなる。
兄・剣菱は、自身の肉体に巣くう肺の持病をおして日々の鍛錬に打ち込み、猿野は、
久しく馴染みのなかった野球の道に己が体力のみを頼り、高校一年から初めて本格的に
挑戦を始めた。その両者の生き様はひとつ、凪を甲子園に連れていくという目的の元に、
つまるところは集束していたのだった。
「くっ…、そういえばお前も、てんで男には免疫がねぇんだよな。そんなんじゃ先が
思いやられるぜ…。もう少しは、男を選ぶ目ってもんを……」
もみじの口からそうした言葉が出ると、凪は少し視線を泳がせて、唐突にこう切り出す。
「すると、もみじちゃんは… その…、もしかすると、牛尾キャプテンに……」
↑7
「え? い、いや、俺は別に… そんなつもりじゃ…… ただキャプテンは、変な下心が
ねぇ分だけ信用できるかなってくらいで… っていうか、何というか……」
自分のこととなると、まるで筋の通った説明ができなくなってしまうもみじだった。
「変な下心」とは、それはつまり、男子の女子に対する肉体的な関心を示す態度を
指しているということを、凪はいまさらながらに思い返し自身の記憶を振り返ってみる。
「猿野さんは…、私の身体がどうだとか、いままで何も言ってこなかったけど……
もしかすると心の中では…」
「そ、そうだよ凪。一年の男なんて、一皮剥けばどいつもこいつも……」
凪の独り言を聞き、とっさにそう合わせてきたもみじだったが… 凪がそのとき
頭に浮かべていたのは、もみじの考えていた意味とはちょうど真逆に位置する考えだった。
〜「もみじ… また一段と胸がたくましくなった かも… ちょっとくらいわける かも…
(さわっていい?)」〔ボソ〕
〜「こいつは見せもんじゃねーぞ!」
〜「凪ちゃんも何気にスタイルいい かも…」
〜「ほ〜〜〜〜」
〜「どこ見てるんですか!?」
十二支高校が練習試合にて、華武高校と死闘を繰り広げた日、女子更衣室で交わされた
何気ない会話。同じ一年マネージャーの檜ともみじがその場に居合わせ、凪の身体に
対して視線を向けてきたときのことを思い出すと、凪は軽く自分の胸を押さえ、もみじに
こう語りかける。
↑8
「もみじちゃん、私って… もしかして魅力が、ないんでしょうか……」
「は、はぁぁ!?」
とっさのことに、驚いて聞き返してしまうもみじをよそに、凪は続ける。
「猿野さん…、もみじちゃんには女の子の身体のことだって平気で話題に出すのに、
私に対してだけは、牛尾キャプテンとまるで同じような態度で普通に接して……」
そのとき、夢うつつだった猿野は、やっとのことで正気に返る。
「…はっ 凪さん!? いつの間にかオレ一人に… こ、こいつはやべぇぜ! オレが
もみじ様にムネを押しつけられてグロッキーした無様なところを見られちまった…。
それにもしもみじ様に、オレがあの楓ちゃんにちょっかいかけたとか何とか、
あることないこと凪さんに吹き込まれたら…」
猿野の脳裏には、なぜか黒いサングラスをかけた凪が、「ケッ、よりにもよって
フタマタかけてたのかよ。救いようがねーな。ペッ」とばかりに、猿野に対して毒づき、
そのまま凪にけんもほろろにフラれてしまう予測図が浮き上がってくる。
「な、凪さ〜ん! オレは決して浮気なんかしてないんすよ! 凪さん一筋ですから〜!」
訳も分からず、そう叫びながらも猿野は、凪を探して急いで走り出す。
「てんで張り合いがないなぁ〜、もっと強いヒト呼んできたほうがいいんじゃないの?」
一対一の戦いで、早くも四、五人の部員をその場に沈めた上で、楓は不敵にそういう。
↑9
そこに、剣道部の主将と思しき防具姿の巨漢が立ち上がり、楓の前に足を踏み出す。
「フン、いいだろう、俺が相手をしてやるぜ。女だてらにそこそこの使い手のようだが、
空手では俺を倒すことは絶対にできん。なぜなら… お前も聞いたことがあるだろう。
『柔剣三倍段』といってな、二段の俺を負かすには徒手では最低でも六段の腕が必要…」
「しゅ、主将〜! ダメですよ その娘は……」
バキャアアァァァァァァッ!
遊神の強さをよく知る一年の部員が止めるよりも先に、楓の右の足刀蹴りが閃光を放ち、
部の主将は竹刀を折られ、胴の防具を粉砕されて壁際に吹き飛ばされる。
「あれぇ…、 な〜んだ、武道の部のキャプテンさんなのにボクのこと知らなかったのぉ?
ボクは空手八段だから、二段じゃゼンゼン足りないじゃん。ざんねんでしたぁ〜♥」
有段者の最後の一人を倒し、胸を弾ませながらタオルを首に巻き、楓は胴着の胸元を
少し開いてパタパタと軽くはためかせながらも大きく息をつく。
「ふぅぅ〜…… さすがに学校中の道場を総なめにすると気分がスッキリするなぁ。
…それにしても、やっぱしこの部にもあのヒトはいなかったのかぁ〜。考えてみれば、
あのオカマさんが武道の部に所属してるとは限らないんだよね…。もみじチンみたいに
他の運動部にいるのかもしれないし、そもそもこの学校の生徒なのかどうかだって…」
普通その程度のことは、もっと早くから気が付かなければいけないのだが、明美を見て
カツラが取れるまで男だと勘づかなかった程の、凪と同じ程度に天然の入った感性を持つ
楓は、そこまで考えたうえでふと… 足下にいた段位を持たない剣道部員たちの方を向き、
明美について尋ねてみることにしたのだった。
↑10
「あのさ〜、君。確か一度、ボクに挑戦してきたことがあったよね。それで折り入って、
ひとつ聞きたいことがあるんだけど…、明美っていう源氏名のオカマさんについて、
何か知らないかなぁ?」
「え…、明美? 明美っていえば、あの……。楓ちゃん、悪いことは言わないから、あの
バケモノには関わらない方がいいよ。神出鬼没で校内のどこにでも現れて変態行為を
働いてる謎の生命体ってことで噂になってるから…」
明美について知っていたらしい一年の部員の横から、マネージャーと思しき女子が
口を挟んでくる。
「あたし、知ってるわ…、あの明美っていう完全変態クリーチャーの正体は、
一年B組の猿野っていうのよ。そいつ、一学期の初っぱなの部活動見学の時期から、
色んな運動部の女子の更衣室の着替えを覗いて、そのたびにあたしたちの制裁を受けて
半殺しの目に遭ってたから……」
そのとき偶然にも、扉の破られた剣道部の部室の横を通り抜けようとした猿野が、
その場の様子の異変に気付いて立ち止まる。そしてそのまま、息を殺して様子を伺う。
「《オイオイ…、なんか騒ぎが起こってんなと思って見に来てみりゃ、どうやらマジで
あの学園一のマドンナがオレに対してご執心ってわけかよ…。だがオレには凪さんが…
それにさっきから もみじ様にオレのことがマークされちまってるし、ヘタすりゃ
凪さんと楓ちゃんの両方から顔面パンチのオマケ付きでフラレちまうってことも…。
ここは残念だが楓嬢の事は、オレの中のオカマの誇りにかけてキッチリとケジメを…》」
「そ、そういえばそいつ、今日にも見たぞ。昼の授業の時に、チャイナドレス姿で
一年の教室のある廊下を匍匐(ほふく)前進でどこかに這い進んでいこうとしていたぜ」
↑11
その部員が今日見た明美の姿とは、授業中に楓のいる教室に決闘状(はたしじょう)を
持って靴箱に忍び寄ろうとしていたところだったのだが、楓はその話を聞いて無言で、
その場に立ちつくしている。
「楓ちゃんがどういう理由でその猿野を探してるのかは知らないけど、最近はそいつ、
野球部の清熊さんに目を付けられて、おいそれとは覗き行為ができなくなって…
って、もしかして楓ちゃんも覗きの被害者で、あの猿野を捕まえて引導を渡すつもり…」
そのように推察した部員だったが、楓の口からは意外な言葉が飛び出してくる。
「ほ、ほんとに!? ほんとにその猿野ってヒトが、女子の更衣室を覗いてたの?」
驚いた様子で身体を屈め込ませ、その一年の部員のほうににじり寄って顔を近づける。
「あ、ああ、そうだけど… そいつのあまりの変態ぶりに、驚いちゃった?」
「やったぁ〜 心配してソンしちゃったぁ♥ 女子の更衣室を覗くってことは、
ホンモノのオカマさんじゃなくって、健全な男の子ってことだよね。 どうせなら
ボクの部室にも覗きに来てくれたら良かったのにぃ〜 なんてね。 …ありがとう君、
とっても貴重な情報が手に入ったから。じゃあまたねっ」
胴着の前の合わせ目から、何も身につけていない胸元の素肌をかすかに覗かせていた
楓は、明るい笑顔で立ち上がると部員に一言礼を言い、その場を足早に去ろうとする。
「え、どうゆうこと?……」
ワケも分からず、目をぱちくりとしばたたかせる部員達だったが、その表情は一瞬で
驚きへと変わる。
「あぁ〜ら、楓ちゃん。ふとここを通りがかってみたら、こんなところでアタイのことを
嗅ぎ回っていただなんて… いったいどういう風の吹き回しかしら?」
突然、楓の目の前に明美が現れる。凪ともみじを探してここを通りがかった猿野は、
その場のやりとりを聞いて急いで明美の姿へと変身し、乱入することにしたのだった。
↑12
「で、出た〜!!?《バケモノー!!》」(一同驚く)
「わぁ♥ 明美チンじゃない。ボクずっと君のこと探してたんだってばぁ。
ていうか、明美チンってのは仮の名で、本当の名前は猿野くんって言うんだよね」
「ふふん… そういわれてみれば、そうだったような気もしてよ…。それでアタイに何か
用でもあるっていうの? 悪いけど、女子更衣室を覗いたりしてたのは遠い過去の話…。
いまでは完全に沢松くん一筋っていうかぁ 不夜城に君臨する夜の蝶として複数の…」
そんな嘘八百を謳い続ける明美のもとに、つかつかと楓は歩み寄る。
「はい、これを読んどいて欲しいんだ。ボクからの、明美チンへの決闘状(はたしじょう)。
たしか仕事抜きで、いつかボクと手合わせしてみたいって言ってたよね?」
「い…!? ア、アタイに決闘状って なんでそんなこと… アタイは今はオトコ一筋って
こんなに言ってるじゃないのさ!?(つーか、凪さん一筋なんだけど…)」
「い、今はどうだか知らないけど… ボク、君みたいな強いヒトを見ると血が騒いで、
放っておけなくなっちゃんだよ。もしボクが負けたら、沢松くんとだって誰とだって
君の言うとおりに付き合うことにするから… でもそのかわり、ボクが勝ったら……
続きは、そこに書いてあるよ。じゃ……」
妙に神妙な口調となり、そう言い残して去っていった楓だったが… その場に残された
明美は、周りの部員達の呆気にとられた表情と道場内の惨状に気付き冷たい空気を感じる。
「お、おほほほほ… アタイ実はいまちょっと用事があって取り込み中だったのよね。
そんじゃ急いでるから、サイナラ〜」
「…もみじちゃん、どうかしたんですか?」
↑13
ふと凪が声をかけると、もみじは呆然とした顔で固まってしまっている。
「《ダ、ダメだ もう手遅れかも知れねえ… 凪まであの、エロ猿の猿バカ菌に感染して
おかしくなっちまってる… 楓といい凪といい、いったいどうしちまったってんだ…》」
「もみじちゃん…… やっぱり、同じ一年生同士じゃ、こんなお話をしてもちゃんとした
解決法が見つかることはないんでしょうか」
「そ、そ、そうだよ… そういうことだよ凪…。俺なんかよりもっと、恋愛経験豊富な
年上のヒトにでも、そういう事は相談してみたほうがいいと… 思うぜ……」
せめてもの対処として、凪にそう言ってみたもみじだったが… このあとさらに事態は、
予期せぬ方向へと向かっていくことになるのだった。
「そう、ですね……。それを聞いて思い出したんですけど、私の兄に聞いた話で、
兄の知人に『恋愛相談』をしている人がいて、とても鋭いメッセージとアドバイスで
こういった悩みの相談に乗ってくれるんだそうです。確か兄の学校のすぐそばで…」
「そ、そうか。 だったら善は急げって言うし、部活が終わり次第今日にでも、
そこに一度相談に行ってみりゃいいんじゃねえのか? なんなら俺も付き添ってやるよ」
「い、いいんですか? じゃあもみじちゃんも、ご自分の気持ちをもっとはっきりと
理解できるように、その人に一緒に相談してみるといいかも知れませんよ」
にこりと笑ってそう言う凪に、もみじはしぶしぶながらも同意する。
「わかったよ、わかったから… その相談所とかに早いとこ、予約を入れたほうがいいぜ。
今日はもうずいぶん時間も経っちまってるし」
凪の手が携帯電話を取り出し、私立・セブンブリッジ高校にいる兄のもとへとメールを、
手慣れた手つきで作成していく。
続く
前振りが長くなってすいません
訂正
> 凪の手が携帯電話を取り出し、私立・セブンブリッジ高校にいる兄のもとへとメールを、
手慣れた手つきで作成していく。
↓
凪の手が携帯電話を取り出し、私立・セブンブリッジ学院にいる兄のもとへとメールを、
手慣れた手つきで作成していく。
裏天国氏乙ー!
うは〜!凪さんともみじのやりとりにテラモエス!!
690 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 09:16:47 ID:1NOdLqVn
降臨してた(´Д`*)乙!!
裏天国氏Zです。続き楽しみにしてますw
前に由太郎もの書くと言った自分です
断った通り遅筆ですが頑張って書いてます。年内にはうp出来れば良いと思ってるのでどうかわすれずに待っていていただければ……orz orz
由太郎が親戚のグラマーなおねーさんに手取り足取り童貞奪われる話考えてたけどどうだろう
でも裏天国さんのとまるの話と似ちゃうか
>>694 書く気があるなら読んでみたい。
多少のネタ被りなら多分OKではないかと。
許可がでたので今書いてる。
投稿はまだ少しかかるかも。
雪が降り積もった、ただ広い世界を一人の少年が立って居た。
普段薄着の彼の身体をこの時ばかりは厚手のコートに包ませて居る。
恐らく雪に埋もれた田んぼの広がって居る暗い視界にぽつりぽつりと民家の明かりが見えた。
少年が背を向けて居る玄関から艶だつ黒髪をさらりと揺らせた女性が声を掛けた。
「由太郎くん、ご飯が出来たからおいで。皆あつまってるよ」
その家は父親がよく世話になった親戚の家で、
父がプロ野球を引退した後正月には必ず数泊遊びに行った。
由太郎には父や父の知り合いの長くて脈絡の無いように思える話より
ふと彼らが思い出して差し出されるお年玉の方に興味があったし、
家でじっとして居るより兄や親戚の子供と外に飛び出す方が何より有意義に思えた。
ストーブの効いた暖かい部屋なので既にコートは脱ぎ捨て、
いつものシャツとズボンの簡単な服装を身に纏って居る。
今回は正月が来るより早くこの家に来て、挨拶も済まし親戚の友人と外へ飛び出した。
「ごめんなさいねうちの子が由太郎くんに無理させて」
「いや、うちの馬鹿息子ときたらこの冷える時に
長袖一枚で雪合戦なんぞやるからです、気にせんでください」
698 :
由太郎小説:2005/11/11(金) 22:54:35 ID:yRov9oQP
そんな声をふすま越しにぼやけた頭を通り抜けて居た。
兄が心配して見舞いに来たが父に「うつるといけないし、
遊びに行きたがるから」と直ぐに部屋を退散させられた。
そんなに重い症状でも無く薬を飲み、夜中に目が醒めると嘘の様に頭がすっきりしていた。
時計は既に11時を指していて、家族や親戚は初詣に出て居ない様だ。
いつも車で遠くの神社まで行くから深夜にならないと誰にも会えない。
「あーあ、はつもうで行きたかったなーつまんねーよう」
唇を尖らせながら布団に潜り込み、起きたばかりで身体がほてって居たので上着を脱いだ。
障子の向こうには雪景色があって、暗い部屋より外が明るいらしく雪の影が障子にぶつかる様に流れて居た。
しばらく影を眺めていると、障子に人影がうつった。
一人だと思っていたので驚いた由太郎はおばけかもしれないと僅かに警戒を持つ。
すうっと障子があくと、見慣れた女性が顔を覗かせた。
「あっなんだねえちゃんかびっくりした!」
「あら由太郎くん、起きてるの?」
少し驚いた声が聞こえて雪景色を背に部屋に入って来ると、
部屋の電気をつけ一気に明るくなる。
彼女は由太郎が熱を出している間ずっと看病をして、
虚ろな意識の中優しい声をたびたび掛けてくれていた。
彼女に会う度にその優しさに何度も出会っており、
由太郎は幼い頃から彼女にたいそう懐いて居た。
背骨まで伸びた黒髪は一つに結ばれて上で止めて居る。
フワリとした笑顔に由太郎もにっこり笑ってみせた。
「おう!もう大丈夫だぞ!」
彼女は自分と由太郎のおでこに手を添えるとにっこりほほ笑む。
「良かった、だいぶ熱下がったね明日にはたくさん遊べるよ」
699 :
由太郎小説:2005/11/11(金) 22:57:07 ID:yRov9oQP
「もう平気だよう、はつもうで行きたかった」
「本当?もう平気?」
「おう!」
由太郎の元気な返事に安心したような笑みを零し、
ふと時計に目をやった。
「………あ、あと一時間だね、新年まで」
「一時間かあ〜早く経たねーかなあ」
「由太郎くん、12時になるまでお姉さんと遊ぼうか?」
「ん?いーよ!かるたか?すごろくか?」
僅かに開いて居る障子やふすまを閉じ、戻って来た彼女が由太郎を優しく抱き締めた。
「ねえちゃん冷たいな、俺の布団貸すよ」
「うん、由太郎あったかいなーって思ってたよ」
由太郎は幼い頃からよく一つの布団に入って一緒にボードゲームをして居たので特に他意は無かった。
とても冷えた彼女の身体が気にかかり、ぎゅうっと抱き締めてやる。
由太郎にすりすりとすり寄ると、
ふわりとした雰囲気に流される様に女性は由太郎の頬にキスをした。
「えっ!?」
「うふふ、」
さすがに少し驚いて由太郎は相手の顔を見た。
笑っていた彼女は驚いた表情のままでいる由太郎を見て寂しそうな表情をした。
「由太郎くんごめんね、いやだった?」
言われて由太郎はすぐに首を横に振った。
「ううん、いやなんかじゃねーけど…
きすってさ、恋人同士でやるんだろ?」
言われて女性は少し迷いのある笑顔を見せる。
「ん…、じつはね、お姉さん………由太郎くんの事が好きなの」
「え?」
「由太郎くんもう15歳か、でも私、由太郎くんが10くらいの頃からずっと好きだったの」
彼女は来年が来れば23になるがまだ縁談の話は聞かない。
このままでは行き遅れると言われて居るが「構いません」と取り合わないと聞く。
「ねえちゃん…」
「由太郎くん、ごめんね、なんだかいきなりで…」
700 :
由太郎小説:2005/11/11(金) 22:57:54 ID:yRov9oQP
笑顔の奥に悲しみを見せる彼女を見て居て、由太郎の脳裏には父の言葉がよぎった。
『男は女を泣かしちゃいかん、そんな奴は最低だ。
かく言う俺も学生時代に魁が出来て……』
話の続きは覚えて居ないが、このままでは男として失格な気がした。
「じゃあねえちゃん、おれと結婚しようぜ」
「え?」
「結婚!おれもねえちゃんすきだもん」
父の話の最後に結婚という言葉があったのと、
好き→結婚と子供のような方程式が出来ており、由太郎はなんの迷いも無く口にした。
由太郎の好きは彼女の言うものでは無かったが、女性の中での一番は紛れも無く彼女だった。
彼女は由太郎の気持ちを理解していたがそれでも嬉しくて由太郎の好きな笑顔を取り戻した。
「じゃあ……夫婦になってくれる?今だけ…」
「今?いいよう今日からずっとだぞ!」
「いいの、今日だけで幸せなの……そのかわりね…?」
「?」
由太郎の少し乾いた唇にもう一度、彼女の唇がふれた。
「悪いお姉ちゃんになっても許してね…」
由太郎には悪い、の意味が解って居なかった。
こんなに優しい女性が悪い事なんて無いと言いたかった。
701 :
由太郎小説:2005/11/11(金) 22:59:30 ID:yRov9oQP
だけど唇から割り込んで来た舌に言葉を詰まらせて何も言えない。
「ん……っ!?」
「んっ……………」
細くて長い指が由太郎の胸板に触れた。
タンクトップ一枚の薄い布ごしに突起を摘まれる。
「由太郎くん、だめよこんな薄い服じゃ…風邪ぶりかえすよ?」
言いながら自分の方は残った手で上着を脱いでそれを由太郎に被せた。
大きな乳房が見えて、由太郎はそこをつい見入ってしまう。
友人達が大人向けの雑誌を読んだり自分に見せたりする世界が直ぐ前にある。
正直な話、その世界にはあまり興味は無かった。
だけど自分の性器を触ると変な気分になることは知って居たし、
女性の乳房や性器を見る事で何時かはそれと同じ現象を自分も味わうのだろうと思って居た。
自分を好きだと言ってくれる、そして自分もすごく好きな相手の乳房だから、
今こそその気持ちを知りたかった、
「んっ…!」
そう考えて居る間も自分の胸に刺激が与えられて由太郎も相手の胸に手を伸ばした。
とても弾力と張りがあり、つい指でやわやわと揉んでしまう。
突起を刺激されると気持ちいいのを思い出して相手の紅く色付く乳首を摘んで見た。
「ぁ、…っ」
反応が返って来るのに少し喜びを感じ、乳房を攻めるのに夢中になった。
「は………ぁん…由太郎くん…っ」
「これ…いい?気持ちいい?」
彼女の頬はピンク色に染まり、恥ずかしいのか無言で頷く。
由太郎はますます夢中になり更に刺激を与えたいと乳房の先に唇を這わせた。
「あっ………!」
少し顔を前にやるとすぐに柔らかい乳房が頬にあたり、
とてもふわふわした気分になった。
舌先でちろちろと舐めたり、余った乳房を親指と人差し指で摘んだり、その度に相手から声が漏れ由太郎を夢中にさせた。
ごめん今日はここまでで。
携帯からだから見苦しかったらすまん。
次はちゃん最後までかきたいよ。
乙!
続き待ってます!
乙!
萌えたよー。しかし、村中父…w
乙ー。
村中父ワロスwwwww
週漫板では村中父が魁を仕込んだのは、高校卒業してからだと計算してた奴がいたが…w
まあ由太郎に萌えたからそんな事はどうでもいいや(*・∀・*)
裏天国氏続き投下マダー?
>702乙!
>692もいることだし、このスレにも由太郎の時代が来そうな予感w
もう少しかかります。申し訳ない
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なにこれ?
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ねえ、なにこれ?
714 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 18:41:42 ID:MW6h6meb
ねえ、なにこれ?教えて!
716 :
692 ◆CB9gsHr0N. :2005/11/21(月) 12:03:36 ID:itQS4Doh
スレが止まり気味なのでageます。
なんとか年内にうp出来ました……。お待たせしました。
長いので何回かに分けてうpします。
「……報告は以上です、親父殿」
「ご苦労だった、魁。……しかし由太郎は本当に心配だな……」
「何らかの対策を練る必要がありそうですね」
「ああ……しかしどうしたものか」
黒撰高校一年、村中由太郎。
その父親と兄が、広々とした和室の中心で向かい合って頭を抱えている。
「本は駄目だな。読んだところでその先に進める可能性は高くない」
「そうですね……その点ですと、間接的に情報を与える事自体好ましくないかと」
侃々諤々のやりとりが行われ、いかにも真剣な表情で議論は行われる。
その議題とは……
「にいちゃんもオヤジも、どうしたんだよこんな所にこもって……もうメシ出来るってさ」
「由太郎、話がある」
「え……?」
不審そうな表情で障子を引いた由太郎を、彼の兄、村中魁がつかまえる。
「実は……」
「え……そ、そんなこと……!?」
翌日、十二支高校野球部。
部員達は全員練習を終え、疲れた身体で帰路につく。
同部マネージャーである一年の鳥居凪は、部員のユニフォーム洗濯に精を出していた。
「うわ〜……猿野の奴、まーたこんなに汚してんぞ。見ろよ凪」
「猿野さんも練習頑張ってらっしゃるんですね……。じゃあ私も、その分お洗濯頑張らなくっちゃ」
よし、とガッツポーズをつくり、再びそれまでの作業に戻る。
マネージャー仲間の清熊もみじも、そんな凪を見て苦笑しながらも洗濯を再開した。
その刹那。
「もしもーし。十二支野球部マネージャーの鳥居凪さんってのは、もしかしてあんたのことか?」
「はい?」
突然、後ろから聞きなれない声がする。
自分の名前を呼ばれて振り返ると、そこに立っていたのは、久しく見る黒撰野球部の部員であった。
「ほー、あんたが凪ちゃんか。なかなかピーなお嬢さんじゃねえか……へへへ。俺のこと知ってるか?黒撰の小饂飩 勇。どうだ、良けりゃ今から俺と一緒にあqwせdrftgyふじこ lp;」
凪を見るや、ヘラヘラして近づいてきた小饂飩は、お決まりの洗礼を受けた。
「随分と挑戦的じゃねえか……なんなら、この場で十二支に二連敗しとくかコラ〜〜〜〜〜!!」
もみじが大声で小饂飩へと殴りかかる。
「ギャー!!ピーはやめろピーは!」
「あ……あのもみじちゃん……多分その人、私に何か用があるんだと思」
「待てこのエロヒヨコ〜〜〜!!」
「誰がヒヨあqwせdrftgyふじk」
「……」
数分後。
顔の所々が腫れた小饂飩と、すっきりした表情になっているもみじと、終始呆然と立ち尽くし続けていた凪の三人が、ようやく部室に正座した。
「……で、突然なんだが……凪ちゃんよ、悪いが今から俺に付き合ってもらfrt」
小饂飩の傷が増える。
もみじが、拳を構えている。
「第二ラウンド行くか!?」
「最後まで聞けよ!!……えーとだな、村中兄弟、わかるだろ?あそこの時計ぶっ壊したピーなユタ坊と、ジャンプに穴開けたこれまたピーなカイちゃんの兄弟よ」
「はい……」
「あいつらの家に、今から行ってもらう」
「は、はい……?」
唐突すぎて、妙に高い声が出てしまった。
しかし小饂飩は、こちらに構うことなく次へ次へと喋り続ける。
「詳しい事情に関してはあっちで兄弟に聞いてくれ。安心しろ、誰もお前を焼いて食おうとか思ってねえから」
「で、でも……」
「俺も何一つ聞いちゃいねえんだよ。確か監督は『人助けだと思って』って言ってたけどな」
「人助け……私が行けば、監督さんが助けられるんですか?」
「いや……だから俺にはさっぱりだけど、まあそうなんじゃねえ?」
ただ行くだけで人が助かるなら、という考えが凪の頭に現れる。
そもそも黒撰の監督は十二支の監督である羊谷遊人の旧友。見知らぬ人でも無いのだ。
「……わかりました、行くだけなら良いですよ」
「本当かよ!やっぱピーなお嬢さんだな、あんた」
「案内……して下さるんですよね?」
「ああ、案内ならこいつがするよ」
握りこぶしの親指を立て、その親指で背後を指差す。
そこには、小饂飩と比較すると随分小さい少年が立っていた。
「なんでこんなめんどい役を僕がやるんだろう……地図渡すから、勝手に行ってよ」
沖 草次。同じく黒選野球部の一年だ。
「おいおい沖、監督命令なんだからしっかり案内しろよ」
小饂飩が呆れて返す。
「しょーがないなあ……ついてきて」
「は、はい……」
だるそうな足取りを追い、凪は村中家へと向かった。
「客のはずなのに、随分な待遇だな」
もみじが面白くなさそうにこぼす。
「沖はピーだから、いつもああなんだよ。まあ案内だけはちゃんとするだろうから安心しろ」
「……で、お前はこの後どうすんだよ?あいつに案内行かせて……」
「ん?俺はちょっとここでやり残したことがあるからな」
「……?」
「ここだよ」
沖が歩みを止めた。近所の住宅と比べるとなかなか大きな和風の建物が、目の前にある。
「……ここが、村中さんのお家……」
「じゃ、僕の仕事終わり。はあ……ほんっとにめんどかった……」
最後までだるそうに、沖は来た道をそのまま戻っていった。
(鍵、かかってないみたい……)
「鳥居 凪……か?」
ゆっくりと戸に手をかけようとすると、背後から落ち着いた声が聞こえた。
「は……はい」
凪はなぜか緊張しながら振り向き、返事をする。
「待っていた。さあ、入ってくれ」
「はい……」
魁の後について、玄関の奥の長い廊下を渡ってゆく。
途中、ふすまが目に入る。真っ白な上等の和紙が使われていて、とても綺麗だ。
しかし、凪はすぐに自分の服を見て、思い出したように魁に声をかける。
「あ……あの」
「どうした」
「私……こんなに汚れた服で、人の家にあがりこんでしまって宜しいのでしょうか……?」
野球部の練習に一日中付き合ったその身体は、服の所々が汚れており、汗もかいている。
綺麗な家にこんな姿で居座ることを、凪に我慢できるはずがなかった。
「……承知の上だ」
「え?」
しかし、魁の返答は凪の予想していたものとは違った。
「奥に浴室がある。着替えなどはこちらで用意するから、使ってくれ」
住人に勧められたとはいえ、他人の家の風呂で自分の汚れを落とすのは悪い気がして凪には抵抗があったが、だからといって「良いです、入らないです」と断るわけにも行かず、結局
「はい……すみません」
と頭を下げてしまった。
「ここが浴室だ。着替えは籠の中に入っているものを使ってくれ」
「はい、ありがとうございます」
誘導されるがまま、凪は風呂場の戸をあける。
銭湯のように脱衣所があり、その先の風呂もなかなか広そうだ。
「では、俺はこれで」
静かに戸を閉めた魁。
その眼前には、彼と由太郎の父親である村中紀洋が立っていた。
「どうだ魁、うまくいきそうか」
「はい、少し抜けているところがあるようなので、こちらの考えは最後まで読まれないでしょう」
「そうか。よし……では、作戦其ノ一、決行!」
父が腕を振り上げると、魁の顔は少し、不適に緩んだ。
「広いんですね……」
身に付けた服を次々に脱衣籠へと入れてゆき、凪は改めて風呂場全体を見る。まるで本当に銭湯のようだ。
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726 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 17:56:16 ID:5UbSD7MW
ゴールデンレター
このスレを見た人はコピペでもいいので
30分以内に7つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白され、17日後に
あなたに幸せが訪れるでしょう
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過疎ってるな
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730 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:09:07 ID:VfBDzRyD
なにこれ
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遅くなったけどユタ凪GJ!
続きが気になる……期待してます!
733 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 20:05:18 ID:Lck6vSFJ
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牛×柿どうでしょう?
自分的には好きなんだが…
735 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 16:03:48 ID:ACJtjEoc
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牛柿いいね、屑柿も好きだ。
737 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 19:49:15 ID:ACJtjEoc
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熊×猿って 需要ないかな
>>738 過疎ってるから何投下しても嬉しいし、強情なもみじと猿野の掛け合いは面白そうだな。期待します。
後、裏天国氏続き希望。
ユタ凪続きがかなり気になるな。wktk
裏天国氏もゆっくりどうぞ
>>734,
>>738 どっちも(´Д`;)ハァハァ
ミスフル読んでパワー充電してからまた書きに来ますw
>>732>>740 ありがとうございます。
近々投下があるようなので、神々に迷惑をかけぬよう今の内に続きをすこし投下しておこうかと思います。
魁や村中紀洋の言葉遣いが微妙ですが、脳内変換よろしくです。
やがて服を全て脱ぎタオル一枚を身に纏った姿となる。脱衣室を出、その大浴場へと入ってゆく。
「いいなあ……」
自宅の風呂の3倍以上はある。村中家はさして大家族でもないと思っていたが、一体どうしてこんな大きな風呂場にしたんだろう……などと考えながら、近くの椅子に腰を下ろした。
湯けむりで遠くの方は何も見えず、自分の近くしかほとんど見えない状態だった。
……その時である。
「にいちゃん?……遅いじゃねえか、すぐ来るって言ってたのによ」
隣から、誰かの声がした。
聞き覚えがない……はずはない、確かにそれはこの家の住人、村中由太郎の声だったはずだが、誰もいないと思っていた風呂場に人が……まさか男がいるとは思いもしなかった凪は、状況を瞬時に理解することが出来なかった。
「もしかして、おれのこと驚かそうとしたー?へへ、気付いちゃったもんねー」
理解しても、しかし凪にはこの状況をどう対処していいのかさっぱりわからなかった。
他人の家に上がりこんでおきながら、叫んで風呂場から由太郎を追い出すわけには行かず、また自分が兄を演じてそれとなく逃げ出すなんてことはもっと無理だ。
「……………」
ゆっくりと、凪がそこから立ち上がる。
気付かれないようにそっと逃げよう、脱衣室に隠れて、由太郎が風呂から上がったら入れ替わりでこっそり入ろうと思いたった。それが、凪の導き出した唯一の方法であった。
「……………」
音を立てないように、そっと出口へと歩き始める。
しかし。
「どうしたんだよ、にいちゃん」
由太郎は見事に凪の動きに気付き、あろうことかその足を掴んだ。
「いやぁっ!」
「………え?」
……細い。
それだけじゃない、柔らかくて、弾力のある感触が由太郎に伝わる。
そして、自分の足を触られて思わずあげたその声は、明らかに自分の兄の……男のそれではなかった。
「おめえ……」
「あ………っ」
すぐさま由太郎は立ち上がり、凪と顔を近付ける。
何故こうなったのかはわからないが、今何が起こっているのかは、二人共ようやく理解したようだ。
広い浴室に、二つの悲鳴が響いたのはその直後であった。
「おお、上手くいっているようじゃないか、魁」
「綿密に計画を立てましたからね」
耳に届いた悲鳴を聞き、紀洋も魁も上機嫌である。
……由太郎の性的感情の育成。
16にもなって、未だそういったことに興味を示す素振りもない由太郎に、父と兄は頭を悩ませていた。
「俺、そして魁・由太郎、そしてその子供達……村中の血を野球で永遠に繋いでいくことが、俺の目標なんだ」
「……承知しております」
はじめは魁も、随分自分勝手な意見だと思った。
しかし、そんな親父に野球を教わっている自分を遠巻きに見てみた時、自分も親父に加担しているようなものだと思い直し、反対する気も失せたという。
……魁本人に性的好奇心があったのかもしれないと言われると、確かに否定出来ないが。
二人で話し合った結果、いきなり性交の快感を身体に覚えさせて、それをきっかけに性的感情を芽生えさせようと思ったのである。
その相手に選ばれたのが、凪であった。
「作戦其ノ一、風呂で裸の美少女と遭遇!……さて、この後どうするか……見物だな」
二人はモニターへと目を移した。
「な、なんでおめえがここにいんだよ……」
「すみませんすみません……実は、由太郎さんのお父さんに呼ばれて……」
「お、オヤジに?」
「はい……」
凪は泣きそうになりながら、たどたどしくこれまでの経緯を話す。
……女の子の裸が、目の前にある。
今まで出会ったこともないそんな状況が恥ずかしくて、凪の言葉は少ししか聞き取れなかった。
由太郎は目のやり場に困りながら、自らの腰に巻いたタオルをしっかと掴んで、凪の話に耳を傾けていた。
「それで、このお風呂に入れて頂いたんです……」
「にいちゃんが……?」
おれが入ってることに気付かなかったのかと由太郎は少し不思議に思ったが、とりあえず泣きそうになっている凪を落ち着かせることを優先させた。
「とりあえず座ろう、凪……で良いかな?おれ別に平気だからさ、これくらい」
平気だから。……そう、おれは平気なんだと言い聞かせ、由太郎は凪の気持ちと同時に、徐々に迫る自分自身の『高鳴り』も鎮めようとする。
「せっかく来たんだしさ、ゆっくりしてってよ?おれ、なんなら出るから」
「いえ…!大丈夫です、ありがとうございます」
精一杯に凪が笑う。
……息が、詰まる。
そういえば換気扇、回ってたっけ?忘れたかも、しれない。
「由太郎さんも、どうか……座ってください」
「あ、うん……もう、落ち着いた?」
今日のお湯、ちょっと熱すぎたかな。
……おれ、顔赤ぇや。
「はい……それより、由太郎さんは?」
「え?」
心臓がうるさいのも、なんかぼーっとするのも、全部。
「今は由太郎さんの方が、なんだか苦しそう……?」
風呂のせい……の、はずなんだ。
「凪っ!!」
差し出された手を更に引き寄せ、そのまま抱き締める。
「…………!!?」
凪はまた、目を大きく見開いた。
「ごめん、凪、おれ……っ!!」
我慢出来ない、と言おうとしたが、抱き締めた拍子に自分の胸に触れた凪の柔らかい胸の感触で頭が一杯になり、その先の言葉が出てこない。
「ぃ………っやあ……っ」
凪は由太郎の腕の中で、必死に抵抗をする。
「凪、おれ……こういうこと、よくわかんねえけど……とにかく凪とこうしてたいんだよ」
「由太郎、さん……っ」
力が強すぎるとか、強引すぎるとか、今の由太郎に考える余裕はなかった。
ただ恋なのか欲望なのかも知れぬ何らかの衝動に任せ、しばらくの間、そうしていた。
今日はここまでで…
次回は神の投下とタイミングをはかりつつ。
よろしければご意見ご感想などいただけると嬉しいですorz
ユタ凪、もうほんとGJです。なんか柔らかい文体で読みやすいですし。続き期待してます。
神達の降臨を待ちわびる日々…
753 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 10:15:29 ID:GUHdXjy8
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757 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:13:29 ID:q/l8aTsy
保管雇ってありますか?
確かないような。
サイト持ってる人はいるかも試練
しばらくアクセス規制とやらで書き込めませんでしたが、
規制の外れたいまのうちに投下しておきます。
裏179.3発目 七橋恋愛相談所
ここは私立、セブンブリッジ学院のグラウンド中央に位置する真新しいマウンドの上で、
いままさに、この学校の真のエース・鳥居 剣菱の剛球が投じられようとしている。
「剣ちゃん…、あれからここまでまったく危なげもなく勝ち進んでこれたせいで、
アナタの出番が回ってくることもなくてさぞ退屈しちゃったでしょうね。いいのよ、
ここでその溜まりに溜まった鬱憤(うっぷん)をアタシのミットに叩き込んで、
押さえ込まれた獣の本能をとぎすませておくといいわ…」
剣菱は今夏、唯一登板を許された江戸桜高校との一戦を除いては、未だ公式戦にて
秘密兵器の扱いを受け、投手としてではなく一塁手としての働きを見せるに留まっていた。
キャッチャーのプロテクターのマスクの奥から、ときおり妖しげな笑みを滲ませて
紅印は、眼前のパートナーに向けて秋波を投げかけ手招きをして見せる。
そして剣菱の、紅印の言葉の通りに鬱積した、抑えようのない闘志を形にして現し、
指先からあふれ出すかのような直球が放たれていく。
メジャー原産の球、ムービングファストボール(MFB)。バッターボックスの手前で
不規則な変化を起こして打者の目を攪乱するその球も、紅印のミットに収まる直前には
一本道の速球と化し、小気味よい音を立てて革の厚みの中に収まっていく。
……――ギャ ギャ ギャッ ………… ドバアァァァァァァン!!!
「――絶好調じゃない、剣ちゃん…。その調子で決勝までコンディションを整えて、
今年こそ華武をアタシ達の手で……」
その頃、グラウンドの隅のベンチ内で、椅子に置かれた剣菱の荷物入れから音がする。
それが携帯電話のメールの着信の音であると知った、その場で休憩をしていた王と霧咲は、
そのことを剣菱に伝えこちらに呼び寄せようとする。
↑1
「!? これはいったい何の音カ? ピリピリ鳴った後で、ブルブルと不気味な響き……」
「携帯通信機、電波着信。 剣菱所持物、微震同伴、伝播随行音」
「そ、そういえばそうだったネ、いつも剣菱が楽しげにいじってる小型の通信機の音ヨ。
……剣菱〜! トランシーバァに呼ばれてるネ! 早く出ることヨ」
「いやいやワンタン〜、ってかそれは別に大丈夫だから。メールは電話と違って
いつ返事を返してもいいんだしさ〜。……あ、凪からだ。今日に限っていつもより早く
メールを送ってきてるけど、なにかあったのかな? 昨日も一昨日もたしか八時頃に…」
「まったく剣ちゃんったら、高三にもなって毎日妹とメールのやり取りしてるなんて…、
妹バカも大概に… まぁ、アタシの目を盗んで彼女を作って浮気するよりはマシだけど」
独り言をブツブツとつぶやく紅印をよそに、剣菱はメールを開いていく。
「…へぇ〜、凪の友達がちょっとした『恋愛相談』をしたいから、ウチの例の相談所を
紹介してくれって。そうかそうか〜 そういや凪に紅印のこと話したことあったっけかなー。
…というわけで紅印、いつものアレ、俺の紹介ってことで時間をとってやってくんないかな」
「え、それは別にいいけど。剣ちゃん、もうご家族にアタシのこと話してくれてたのね…。
アタシはいつでも、剣ちゃんのご両親にもご兄弟にも会いに行く準備はできてるわよ…」
紫の化粧の、ペインティングの下の頬を紅く染めてそう言った紅印の言葉を聞いて、
身を震わせる王と凍えて固まる霧咲だったが、剣菱はまるで動揺をすることもなく
朗らかに笑って紅印に礼を言う。
↑2
「剣菱… 感覚、鈍感性散見。顕著天然…」
「アイヤー、紅印のアタックは毎回毎回、すごい露骨さ加減ネ。しかも剣菱はゼンゼン
それに気付いてもいないみたいヨ… でもそのおかげでこれまで、うまくバッテリーが
機能してたとも言える、カ…。 それにしても……」
両腕の大きく垂らした袖の中に顔を埋(うず)めて、桃食はひとり考える。
(…剣菱の妹の友達が恋愛相談……。言葉通りなら問題ナシにせよそういう場合、
たいてい本人も何か腹に抱えて友達誘ってるいうこと多いネ…)
女装から、元の姿に戻った猿野は、校舎の物陰に隠れてこっそりと、
決闘状(はたしじょう)の巻き物の紐を解いていた。
「は、早く凪さんを探さねぇと…、でもこの巻き物の中身も気になるし。
ちょっと中見てからすぐにまた探索に戻るってことで…」
恐る恐るの手つきで、内容を確認した猿野は驚愕した。
『前略 明美チンへ〜 ボクどうしても、君と一対一で勝負がしたくなったから、
今日の夜九時に空手部の道場で、ボクとサシで殺りあってほしいんだ。
もし君が勝ったら、ボクは沢松くんとだって誰とだって付き合うから、そのかわり…
ボクが勝ったら、女の子のことに本当に興味を持てないのかどうか、明美チンに
もう一度よく考えてみて欲しいんだよ…。場合によっては、女の子と女の子の関係でも
いいから、ボクと…… とにかく、夜の九時に空手部の道場で。
いっとくけど、必ず一人で来てよね。 遊神 楓
〜P・S〜 もし来なかったら、君の沢松くんに代わりに地獄を見てもらうかも♥』
そこで文字は途切れ、代わりに続きには沢松が、『オールバックを狩りまくり連合』に
半殺しにされるところをイメージしたイラストが描かれていた。
「こ、これは、伊豆の合宿の時オレの描いたイラストの図案…。いつの間にか
あちこちに出回ってるし……」〔呆然〕
↑3
一瞬、沢松が半殺しにされるのもまた一興か… などと考えてしまった猿野だったが、
遊神に猿野が目を付けられていることを凪に知られたときのことを考えると、
場合によっては凪にどんな危険が及ぶかも分からないと思い直し、猿野は遊神との
一騎打ちの申し出を受けることを決意しつつも、急いで凪ともみじを探しだすために
走り出そうとする。
「あ、見つけた……」
しかし、そこで不意に凪の姿を目前に発見し、猿野は慌てて駆け寄っていく。
「な、凪さん。さっきオレがブザマにもノックダウンしちまったことは決して…
もみじ様のムネが背中に当たってどうこうとか、そーいうこととは無関係ですから…」
そんな猿野の、まったく弁明にも何もなっていない言い分を聞いて、凪はどこか
よそよそしげな素振りで返事を返す。
「は、はい、 そう…、ですよね……。 私は別に、何も気にしてなんか… いませんし…
じゃあ猿野さん、練習の続き、頑張ってください。それでは……」
かすかに、心ここにあらずといった風情をも見せ、目を伏せてその場を去る凪を見て、
猿野はその様子から、これまでになかった気配を見て取り漠然とした不安に駆られる。
「な、な、なんか凪さん、いつもと違ってオレを避けようとするかのような仕種で…
や、やべぇよこりゃ… さっさとオレが、もみじ様や楓ちゃんよりも凪さん一筋だって
ことを分かって貰って、なんとか誤解を解くようにしねーと… となりゃ、楓ちゃんの
ことはきっちりとケリをつけて、後腐れのないようにあきらめてもらうしかねぇよな…」
そうして、部活の時間も終わり、校内に残っていた面々は軒並み帰路に就くのだった。
↑4
「猿野くん、今日も精一杯頑張って、いい汗流したっすよね。もうじき第五回戦も
始まることだし、ここからはくれぐれも気を抜かないようにしていかないと」
着替えを済ませ、夏の半袖の制服でひとり道を歩く猿野を見つけて、
同じ一年の子津が背後から声をかける。
「あ、ああ、子津… それにモミーにコゲ犬も一緒かよ。そうだよな、
もうじき次の相手と闘りあわねーといけねぇんだよな」
「…どうしたのですか、猿野くん。いつになくご気分が優れないようですが」
「フン、放っとけ辰…。どうせテメェ自身の芸風にいきづまりを感じて鬱にでもなってんだろ。
……オカマの芸風を途中でヤメた時のコロッケの心境か、なかなかそれまでのイメージが
取れなくて巡業で苦労したらしいな〔ププ…〕」
「テメーと一緒にしてんじゃねーよ!!」〔驚〕
猿野を気遣う言葉をかけた辰羅川に続き、ひとりブラックの混じった小言を刺してくる
犬飼に、反射的にツッコミを入れてしまう。
「…それともまさか、怖じ気づいたなんて言うんじゃねーだろうな。この前視察に行った
セブンブリッジの奴らを見て、いつもいつも大口叩いてる手前、今度ばかりは…」
と、じろりと猿野を見やり、いつになく猿野がナーバスになっている理由を
勘ぐってくる犬飼だったが、それに対し猿野は言う。
「ヘッ、バカ言ってんじゃねぇ。ったく、黒撰のヤツらに比べりゃあんなサーカス団なんざ
屁でもねーんだよ。毎度毎度ツッコミようのねぇボケかましてると、
仕舞いに誰からも絡んでもらえなくなんぜ」
売り言葉に買い言葉、焦りと共に引きつった笑みを浮かべ、猿野がそう返したのを見て、
やっと犬飼は普段通りの様子に戻り、長身と比べてひとまわり小さく見える平たい鞄(かばん)を
片手で肩に持ち上げて背中から下げると、そのまますたすたと無言で歩を進めていく。
↑5
犬飼、辰羅川のふたりと別れ、またしばらく後に子津とも別れると、再び猿野は
力無く肩を落とし、自宅へと足早に急ぐ。
今日この日はこれから、もう一度学校へと『登校』しなければならない予定だった……
「ねー聞いてよパパ。高校に入ってからこれまでは、ボクに敵う男の子は誰一人として
いなかったんだけど、今日会った猿野くんっていうヒトがすっごくいいセン行ってて、
もしかしたら、って思ってるんだ… ただ、そのヒトは……」
十二支高校を出たすぐ近く、いかめしい外観を持つ外壁の向こうに大きな道場が
そびえ立っており、その中では… すでに暗くなり始めた広々とした空間の向こうに、
道場主にして遊神流の武道の師範である楓の父親が、おどろおどろしげな風貌を見せて
上座に腰を下ろし、仁王のようにたたずんでいる。
そして正面では、空手着を着、正座した楓が父に向かって面を上げ、話を切り出していた。
全ての事情を聞いた父親は、重い口をゆっくりと開く。
「ふぅむ、話はよく分かったわ… つまるところ、その猿野とかいう男が質実剛健にして
お前が生涯の伴侶となるに相応しい器量を持っておると。だが反面その男は同性を好み、
女であるお前に対し目もくれようとせぬと、そういうわけだな?」
「そうなんだよパパ… つい最近までは、女の子のことにも関心を持ってたらしいんだけど…
今はもうすっかり男の子しか眼中にないって感じで… ボク、どうしたらいいのかなぁ」
下を向いて弱音を漏らす楓に向けて、父親は悠然としたまま答えを返す。
↑6
「心配はいらん、むしろ頼もしいほどではないか…。『英雄色を好む』といってな。古来より、
森欄丸を寵愛した織田信長を始めとし、武の道を究めしものが衆道(男色)をたしなむは
めずらしからぬこと… かくいう儂も15の頃は、共に武道を歩んだ仲間に対し、
友情の域を越えた運命の環を感じ惹かれたこともあった…」
「え… ほ、ほんとに? すると猿野くんは、武道を通じて男の子のほうに関心を
持っちゃったってこと…」
身を乗り出してさらに顔を上げ、楓は父の方を仰ぎ見る。
「左様。真の漢というものは、若いうちは純粋さゆえ、とかく志を同じくする男に対し
専ら心惹かれることとなる。だが最後にはその一時の心もなりを潜め、人並みに一家を
興し構えんとする心境に達するはず…。お前がその男のことを気に入ったというならば、
力づくでも武道でもってその心意気を示すが上策よ。遊神流の武芸を修めし力でその者と
渡り合い、心を通じ合わせたうえで人の常道へと引き戻すべし…」
父親がそこまで語ったとき、楓の心にはすでに迷いはなかった。
「わかったよ、パパ… ボクの武道でもって猿野くんに、女の子にだって関心を惹かれる
ほどの強さの持ち主がいるってことを示して、どんな手を使ってでも、必ず……」
そのとき、遊神の父親の眉が意味ありげに、ピクリと動く。
時刻は、午後七時をまわった。
その頃、校門前で落ち合った凪ともみじは、学校の最寄りの駅から出た電車に揺られていた。
↑7
「セブンブリッジ学院、か… 確かあそこって、男子校だよな。そんなところに
俺達みたいなのが行っても大丈夫なのかよ、凪?」
もみじは、今は彼女ならではの特徴的な着こなしでアレンジをしたセーラー服姿となり
何気なく、同じ夏のセーラー服姿の凪の方を向き、話を振る。
「はい、そのことなんですが… なんでも学校の一角に『特別な区域』が設けてあって、
その場所だけは学校の敷地内でも、他校の女生徒の出入りが自由に認められているんだそうです…」
そして、それから数十分後、凪ともみじは目的地、『新設校・セブンブリッジ学院』の
近代的な校舎の壮観を目の当たりにすることとなる。
「へぇ〜、こりゃまた随分と… ここがスポーツに力を入れてる学校だって事は聞いてたけど、
これほどとはなあ。ここの野球部のかしこまった大げさなユニフォームと同じで、
たっぷりと金のかかった『一大施設』ってカンジだぜ…」
そう言ったもみじに対し、凪は十二支野球部の主将・牛尾の自宅に招かれたときに見た
豪奢な設備を思い出し、今目の前に広がるこの光景と重ね合わせてみる。、
「そうですね。牛尾キャプテンの邸宅も相当なものでしたけど、ここも負けず劣らず充実した
設備を備えていると思います…」
そこで凪は、もみじがこれまでに牛尾の邸宅に、一度も招待されていなかったことに
思い当たり、今度皆で一緒に招待してもらえるように頼んででもみようかと考えつつ、
口をつぐむ。
↑8
「やあ凪〜、 それにお連れの人もよくここまで来てくれたねー、待ってたよ」
そこへ、大きな門扉の向こうから剣菱が現れ、凪ともみじに声をかけてくる。
剣菱はこの時間でもまだ、野球部のユニフォームの姿のままだった。
「もうびみょ〜に遅い時間になっちゃってるけど、帰りは俺とウチの部員もついていって
タクシーの乗り場にでも送ってくから。今日は安心してウチの相談役にいろいろ話を聞いてみてよ。
で、『例の場所』はメールで伝えたとおり、学校の勝手口の近くにあって、
外壁沿いに裏に回り込んで行くといいから」
剣菱は校門から外に出、二人を案内しながらも先を歩いていく。
やがて裏口を入ってすぐのところに建つ、小さな独立したプレハブ小屋のような建物が
見える。小屋の正面の小さな立て看板に『七橋恋愛相談所』と書かれていることが、
遠くからかすかに確認できた。
と同時に、そのプレハブ小屋の扉がゆっくりと中から開いていき、その向こうの空間から
紅印が姿を現す。
奇妙な色彩の、幾何学模様の刻まれた中性的なデザインの制服の、長い袖のシャツから
両手を斜め下に向けて組み交差させ、脚を少しずらせ揃えて立つポーズを取りながらも、
長身をわずかに揺らせ、軽く会釈をする。
「うふふ… アナタ達と顔を合わせるのは、予選第一回戦のあと以来だったかしら。
アタシの名を覚えていてくれたなら嬉しいんだけど… アタシは中宮 紅印といって…
そこにいる剣ちゃんとこの学校の野球部でバッテリーを組んでいるわ。以後お見知り置きを…」
直立姿勢となり、片手を正面で鋭角に折り曲げ、恭しい態度での自己紹介をしてくる
紅印に対し、
もみじは少し表情を引きつらせて緊張した面持ちとなり、凪はすぐさま返事を返そうとする。
↑9
「は、はい… こちらこそ、今日はよろしくお願いします…」
「《お、おい凪… 恋の悩み相談をしてんのって、いつぞやに見たこの、妖怪みたいな
姐さんのことだったのかよ…。 それにここって、一応は学校の敷地内だよな…》」
「あら、そちらの娘が今回、恋の悩みをアタシに相談しに来た相談者なのかしら。
ここが男子校なことを気にしているみたいだけど、大丈夫よ… 学校の敷地内でも唯一、
この建物の中だけはいわば治外法権…。 アタシの着替えその他のための、
『女性専用の更衣室』ということで、プレハブの小屋を学校の出資で建ててもらったの。
今後アタシみたいな、カラダは男でも心は完全に女という部員が、野球部に
入部したときのためにね…」
その学校側からの特例とも言える措置は、よほどこの紅印と一緒の部室で着替えをすることが
他の野球部員に耐えられなかったのだろうと、もみじは即座に見当をつけた……
「…じゃ俺は、もうひと練習。しばらく締めの筋トレしたあとでまたここに迎えに来るし、
あとはごゆっくり…」
そうして剣菱は去っていき、その場には紅印と凪、もみじの三人が残された。
「さあさあ、中にお入りなさいな。今日は 女同士、仲良くリラックスして、
ゆっくりとお話ししましょう」
そんな紅印に手招きされ、二人は恐る恐る小屋の中へと導き入れられていく。
小屋の中の扉の向こうは、こぎれいに片づけられた待合室になっていた。
↑10
「《な、凪…、確か今日は、お前がこの人に相談するためにここに来たんだったよな…
俺もついでになにか相談してみるとかって話は、してたけどよ……》」
「《はい…。ただ兄への携帯電話のメールでは、私が相談をするということは
伝えていなかったのですが…》」
紅印には聞こえないように、小声でヒソヒソと会話をする二人に後ろ姿を見せて、
紅印は小さく笑みを浮かべている。
「フフ。あなた達、さっきからヒソヒソと小声でお話をしているけど、さしずめ
こういうことじゃないかしら? 『相談に来たのは一人ということになっていたけれど、
実は二人とも相談したいことがあって、なんとか頼んでみよう』、とね… しかも、
元々相談をしにきたのは、剣ちゃんの妹さんのほうだったみたいねぇ」
後ろを向いたままの紅印にそう言われ、図星をつかれた凪ともみじは、まるで自分たちの
考えが読心術か何かで見透かされてしまったように感じて驚く。
「それくらいのことは、アタシには最初からお見通しよ。さっきあなたたちと顔を合わせた
その時点でね…。まあ、剣ちゃんには内緒にしておいてあげるから安心なさい」
そう言いつつも、紅印は凪たちのほうをゆっくりと振り向く。
「アタシには、男の子の心の内が何となく、自然と読めてしまうという特技があるんだけど…
女の子の考えていることだってたいてい、表情を見ただけで見抜くことができるの。
……それに、考えていることだけじゃないわ。本人さえも気付いていない、心の奥底の
隠された本当の願望の声すら、手に取るように感じて聞き取れることもある…
女同士の勘ってやつかしら」
↑11
紅印は、待合室のさらに奥にある扉を開けながらも続ける。
「とりあえず最初は、二人ともまとめて中にどうぞ。まず、それぞれが一体どんな状況で、
どんな疑問を持ってここにやってきたのかをきちんと確認しておいたほうがいいから。
フフ、どうしたの? 心配そうな顔して。お金なんて取りゃしないわよ。これはアタシが
好きでやっていることですもの…。しかも他ならぬ剣ちゃんからの紹介なんだから」
ここまで来れば、凪ともみじは遠慮することもできなくなり、言われるがままに
奥の部屋へと招待され、二人揃ってゆっくりと足を踏み入れる。中には簡素な大きめの
テーブルと、数脚のパイプ椅子が置かれているのみだった。
そしてそれから、しばらく後……
「なるほどねぇ、これでよぉく分かったわ。剣ちゃんの妹さんの… 凪ちゃんって言うのよね。
アナタの気になっている人は、相当に血気盛んな子のようね。アナタにだけはなぜか、
奇妙なほどに紳士的に接してくる反面、そのほかのいろんな女の子にはあまりにも
積極的な関わり方をしようとして、元気が有り余ってつい行きすぎてしまう…
と、こんなところかしら。あと、とくに背の高い方の…、もみじちゃんだったかしら。
アナタの好きなオトコの人のタイプはズバリ、『礼節のある人』と、そして『雄々しい人』ね」
凪の話に対しての紅印の返答は、ごく当たり前のものだった。猿野という同級生が
他の女生徒とは違い凪にだけ、腫れ物に触るかのように接してくることと、普段は猿野が
女生徒に対し、あまりにストレートな関心の示し方をする点を聞いての反応だった。
対してもみじへの返答に関しては、それを聞いたもみじ本人は心の中で思わず、
意外性を孕んだニュアンスに少し首を傾げてしまう。
↑12
礼節を重んじる部のキャプテンの牛尾の前で、思わず猫を被ってしまう点を指して
『礼節ある人』がタイプだと言われたことは合点がいくのだが、もうひとつのこと…
『雄々しい人』が同じくタイプであると評された点についてが心当たりもなく、
紅印がそう思ったことの理由も理解できなかった。
もみじは決して、男らしい男性がタイプだとは一言も言っておらず、別段それに近いことを
述べたわけでもなかったのだが… 覗き行為の常習犯である猿野に対して監視の目を向け、
たびたび絡んで拳の洗礼を浴びせているという話を聞いた瞬間、紅印は何らかの直感的な
インスピレーションをもってその考えに至り、確信に満ちた提言としたのだった。
「え、俺が…『雄々しい人』がタイプだなんて、いったいなんで… まあ『漢らしいヤツ』
だったら、何となく俺自身がそうなりたい、って感じで憧れるところもあるにせよ…
そんなこと一言も言って… なかったし」
妖かしの艶を帯びつつも、こちらの心をいとも簡単に見透かし掌握してしまうかのような
紅印の鋭い視線に見つめられ、もみじは若干の狼狽と共に動揺の表情を見せる。
「アナタはどうやら… 本当の自分の心の声を、とても深いところに隠してしまっている…。
そんなアナタの心の声が、アタシにはよく聞こえるわ。これはアナタのためを思って
言うんだけれど… まるで男の子のような口振りと立ち振る舞いでもって、その猿野って子に
ついつい絡んでしまうことは、アナタが本当は礼節に溢れたキャプテンさんよりもずっと強く…、
持て余すほどに過剰な男らしさを持った雄々しい男の子の方に惹かれてしまっていることの
現れなのよ…」
「!!?…」
もみじが本当は、牛尾ではなく猿野に対して深く心を惹かれている…。全く持って、
成り立ち得る範囲の予想を大きく外れたその語りかけの意味するところを知り、
もみじは驚きと共に絶句してしまう。
↑13
「もう少しくわしく言えば…。『雄々しい人』って、アタシの好きなタイプでもあるんだけど、
そういう意味では『経験者は語る』といえるかも知れないわね。アタシは好きな男の人がいても、
ついその彼の気を引くために他の男のヒトの袖を引っ張ったりしちゃうことがあるの。
あなた達の高校の色黒の彼みたいなタイプのヒトにね…。いけない浮気心をつい彼に
見せつけて、気を引こうとしてしまう。恋が思うように進展しないせつなさ、もどかしさを、
いわば代償行為によって紛らわせているのね。アナタはそんなアタシと全く同じ事をしているわ。
自分は礼節のあるヒトが好きなんだと自分自身に言い聞かせつつ、本当は逞しくて雄々しい
男のひとの求愛を受けて、尽くし尽くされる嵐の丘での逢瀬のような激しい恋愛関係を、
相手から熱烈に求められることを望んでいるのよ」
思わずもみじは、掛けていた椅子から立ち上がってしまう。
「な…、 そ、そんなバカなことが、あるはずが…」
「隠したって駄目よ。そのことの徴候は、一度意識からは追い払ったとしても、
アナタが無意識にとる行動や態度の節々に現れてしまうの…。例えばアナタは、
自分の成熟したカラダのことを男の子からストレートに指摘されたとき、
嫌悪や怒りを感じるよりも早く、反射的につい顔を赤らめてカラダの芯を
熱くしてしまう…。そんなことが実際に、何度かあったんじゃないかしら?」
その点で、もみじには思い当たるところがあった。覗き行為をした猿野を追い、
追い詰めたときに向けられた、自分の発育しすぎた胸に対する視線を受けた瞬間…
いつも不意に、熱く火照るかのような、体の奥底からわき上がってくる正体不明の感覚。
その感覚の意味していたもの、それはつまり……
続く