戦隊シリーズヒロイン陵辱小説スレ3

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182華辱 ◆Kudpf9Ba/A
函入でつ。
少し長くなりそうなので、今回は数日に分けて投稿しまつ。
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…遠き 山に 日は 落ちて−−

うららかな春先、まだまだ日没には早い時間だが、
後楽園遊園地に営業終了を報せるメロディが流れた。
仲睦まじい親子、陽気な友達連れ、優しい恋人たち…
それぞれが家路に着いていく。
そして遊園地内の、誰も知らないこんなところでも勤めを終えるものがいた。

「ミキさん、今日は早番よね。お疲れさま。」
「お疲れさま。デスダークに何か動きがあったらすぐに連絡ちょうだいね、みどりさん。」
「もう、ミキさんったら生真面目なんだから。お父様のお誕生日なんでしょ。
 日頃留守にしがちなんだから今晩は家族水入らずでゆっくりしてきて。」
若木みどりは思わず苦笑した。
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誰が思おうか。東京の真ん中の後楽園球場の地下に
地球を悪の手から守る戦士たちの秘密基地があろうとは。
その名は未来科学研究所−未来工学の世界的権威である本郷博士が
私財を投じて設立した組織である。
未来を担う子供たちを常に見守るとともにカモフラージュを兼ねて
行楽施設の地下という立地になっているのである。

そして、未来科学研究所の要となっているのが
五人の勇敢な若者から結成された“大戦隊ゴーグルファイブ”並びに
本郷博士自ら選抜した少年少女=未来の担い手から構成される
“コンピューターボーイズ&ガールズ(通称コンボイ)”である。
彼らは人知れず暗黒科学帝国デスダークと日夜戦っているのである。
183華辱 ◆Kudpf9Ba/A :2005/04/06(水) 13:03:31 ID:ka7HtyFg
しかし、そうはいっても彼らとて本職を持った社会人であったり
学生であったり、
コンボイ達に至っては全員がまだ小学生である。当然ながら日常の生活がある。
ゴーグルピンクに変身する桃園ミキの場合も未成年であり東京都内の自宅は
両親と同居のため多少の時間の拘束が発生する。今ゴーグルファイブとして
戦っていられるのは、たまたまミキの父親が本郷博士と旧知の間柄であり
その志を理解を示してくれたからである。(若者5人はコンピュータの分析で選ばれた)
今日は外交官という職業柄自分の誕生日にはまず国内にいないミキの父親が
珍しく公休で自宅にいるのだ。一人娘のミキとしては祝賀の晩餐をしないわけにはいかない。
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「じゃみんな、お先に失礼するわ。」
身支度を済ませるとミキは足早に指令室をあとにした。
「ミキさんのところは今日はバースデーパーティーか〜。ご馳走なんだろうな〜〜」
コンボイの一人、大山大介が唇をなめながらうっとりして言うと
ゴーグルイエローこと黄島太も同調する。
「そうだな〜。フランス料理か中華系か、はたまたイタリアンか!?」
「でもおいら、懐石料理だったらいらねえや。野菜ばっかなんだもん」
「でも、ミキさんには一番合いそうだし案外懐石料理かもしれないよ。」
「えぇ〜〜〜〜〜〜っ。」
コンボイのリーダー・上田達也の言葉に二人が不満の声を上げると
室内は朗らかな笑いにつつまれた。
ゴーグルファイブとコンボイは1:1でパートナー関係がつくられている。
大介と黄島はそのなかでも特に似た者同士だ。他に、達也はゴーグルファイブの
リーダーであるゴーグルレッド・赤間健一とパートナーを組んでいるし、
桃園ミキにもコンボイの紅一点である相沢あかねというパートナーがいる。
184華辱 ◆Kudpf9Ba/A :2005/04/06(水) 13:05:49 ID:ka7HtyFg
ミキを見送った後あかねがミキの席を見て見ると、椅子の足元に小さなカギが落ちているのに気づいた。
「あら、これ、ミキさんの車の鍵じゃないかしら?」
拾って手元で見てみると、間違いなくミキの軽自動車の鍵である。
「私、届けてくるわ。」
あかねがミキの後を追っていこうとしたのを
「大丈夫だよ、ミキはスペアキー持ってたから急いで届けなくても」
とゴーグルブルー・青山三郎がとめようとしたが、
今から追っかけたら間に合うから、と言ってあかねは行ってしまった。
最後の見回りついでに後楽園遊園地内の秘密の出入り口A1方向に行ったであろう
ミキの姿はもう見えなくなっていた。あかねは先回りをすることにした。
−指令室からゴーグルシーザーの格納庫を抜けたら遊園地の駐車場につながる
 C1出入り口へ一直線、そこでミキさんにちょうど鉢合わせになるわ−
所内の配置が完全に頭に入っているあかねは、小走りしながらルートを決めていた。
と、突然何かにぶつかってあかねはその場にしりもちをついてしまった。
「あかねちゃん、大丈夫かい。こんなところで何をしてるんだ?」
何かの正体はゴーグルジェットの点検から帰る途中の赤間であった。
「ミキおねえちゃんに車のキーを届けにいくの」
あかねは返事もそこそこに立ち上がってまたすぐに走って行ってしまった。
僅かに十数秒のタイムロスだったが、これがその後の大惨事を招くことになる−。
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ここまで、前振りの前振りです。名前欄の「華辱」はタイトルです。
なお、文中の若木みどりとは未来科学研究所の職員で
もう一人の職員・山本さゆりとともにゴーグルファイブ&コンボイの
サポートを務める人です。作中でこれを説明するとただでさえ
冗長な説明パートがさらに見づらくなってしまうので割愛しました。
以後も含めて、劇中用語についてより詳しく知りたい人は
大戦隊ゴーグルファイブでぐぐってください。(無責任スマソ