【本当のエロパロの】日本一ソフトウェア総合【何たるかを】

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1名無しさん@ピンキー
来る3月17日に待望の新作
『 ファントム・キングダム 』が発売される
日本一ソフトウェアのゲーム全般について
エロいコトいっぱいかんがえるスレッドです。

ハオ、マールから流行り神まで、えんりょせずに、ドゾー


前スレ:【ペタンコ】日本一ソフトウェア総合【ムチムチ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071033947/l50
前々スレ:ディスガイアのエロ小説
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047711913/l50
2名無しさん@ピンキー:05/03/05 21:26:12 ID:ZaVJzcZq
3ゲトー
つーか前すれ落ちたのね
3名無しさん@ピンキー:05/03/05 21:29:20 ID:nu/W4kHw
>>1
ありがとう! そして乙だ!
4名無しさん@ピンキー:05/03/05 22:07:30 ID:UxJvb32h
あぁラハールたん
5名無しさん@ピンキー:05/03/05 22:40:36 ID:7ini4pwm
1000を目前にして落ちるってのも凄い話だな
6名無しさん@ピンキー:05/03/05 22:46:19 ID:/Dwm/pXk
これまでに投下されたSSの置き場

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

7名無しさん@ピンキー:05/03/06 01:14:44 ID:rDekGjFE
即死回避
8プリニーさん@ピンキー:05/03/06 01:50:21 ID:uCVGHZ99
>>1
スレ立て乙っス!

ところで最近殿下を見ないっスねぇ〜。
9名無しさん@ピンキー:05/03/06 02:42:50 ID:PqYLKPcp
スレ復活してるジャン >>1 乙
そして保守
10名無しさん@ピンキー:05/03/06 06:58:41 ID:Kcn/PYsj
>>1 乙です
というわけでさっそくエロいのきぼんにゅ
11名無しさん@ピンキー:05/03/06 09:45:48 ID:q3RbfG9C
俺も即死回避。

そしてエロが書けない。
12名無しさん@ピンキー:05/03/06 10:14:43 ID:KVi/nGfN
ホシュ(`・ω・´)
13名無しさん@ピンキー:05/03/06 12:47:09 ID:04AmlxSk
ショタっ子ストライダーSSを待ちながら保守
14名無しさん@ピンキー:05/03/06 13:50:16 ID:jYoxOEw2
しかし残念ながら手元にあるのはローニン分
15名無しさん@ピンキー:05/03/06 15:36:43 ID:VXhBlbsp
即死回避カキコ
16名無しさん@ピンキー:05/03/06 18:37:34 ID:ziejuzE1
↓以下、投下がくるまで殿下の口調で話すスレとする。異議は無いな?まああっても突き通すがな。
17名無しさん@ピンキー:05/03/06 20:52:55 ID:Z5gcG5g3
一日三回アレクたん!
18名無しさん@ピンキー:05/03/07 00:37:37 ID:Jxa3CDcs
>1乙ライチー
19名無しさん@ピンキー:05/03/07 04:08:43 ID:OWhyxalU
>>1乙エッチー
20名無しさん@ピンキー:05/03/07 12:00:37 ID:qySs148j
>>1乙イヤバカン
21名無しさん@ピンキー:05/03/07 12:43:48 ID:qGDqvjMR
1日5回アレクタン!
22名無しさん@ピンキー:05/03/07 16:57:38 ID:wY5/HYjG
せっかくだから俺はソードマスター♀の袴の横のスリットから手を突っ込んで秘密のスリットをスリスリっとしちゃうぜ!
23名無しさん@ピンキー:05/03/07 17:06:23 ID:yBGlQW7V
んじゃ俺は侍たんの袴の横にある穴から股間部にかけて手を伸ばしていきますね
24名無しさん@ピンキー:05/03/07 17:10:55 ID:FOFvod8u
>>22
あのスリットは手を突っ込む以外の用法が思い付かないよな。
25名無しさん@ピンキー:05/03/07 18:07:04 ID:qGDqvjMR
>>22
不覚にも秘密のスリットをスリスリっとのところで笑ってしまった
26名無しさん@ピンキー:05/03/07 23:31:32 ID:qySs148j
おいおい、このままじゃ即死しちまうぞ。
27名無しさん@ピンキー:05/03/08 00:28:06 ID:wws9po7w
たたーかいにみーをさーさーげー
28名無しさん@ピンキー:05/03/08 00:33:37 ID:ENKaXOZp
30無いといけないんだっけ?
29名無しさん@ピンキー:05/03/08 00:51:15 ID:wws9po7w
ウワアアアアア。・゚・(ノД`)・゚・。アアアアアア
30名無しさん@ピンキー:05/03/08 01:04:13 ID:3QooeLUT
30ゲト
31プリニーさん@ピンキー:05/03/08 01:29:30 ID:LcOmV3MM
でんかぁ〜!
何処っスかぁ〜!
早く来ないとdat落ちしちゃうっスよぉ〜!
32名無しさん@ピンキー:05/03/08 11:07:59 ID:SZQTsbj4
>>24
ちなみに居合とかだとあのスリットに刀を通すんだよね。
日本一のゲームにはポン刀が出てきたことは無いのでゲーム中どうかは知らんが。
33ビューティー男爵さん@ピンキー:05/03/08 16:15:16 ID:G8cGMMpA
まあ実際彼がここにきても精神年齢21歳未満ですからねぇ
34名無しさん@ピンキー:05/03/08 16:32:53 ID:IRtNeRlt
一日七回アレクたん!
35名無しさん@ピンキー:05/03/08 16:49:01 ID:PAAKtF0G
アーチャー上からみまくりんぐwwwwwww
36名無しさん@ピンキー:05/03/09 17:48:19 ID:HFm8mnpf
PKは♂戦士タンとかアレクタンとか♂歩兵タンとか
♂ソードマスターとかぶっちゃけ男キャラ皆(;´Д`)ハァハァ
37名無しさん@ピンキー:05/03/09 19:23:20 ID:zB7cSzTt
歩兵萌えには大いに同意しとく。あれはいい。
38名無しさん@ピンキー:05/03/10 00:28:03 ID:jLnZme03
ソードマスター♀はいける、かなりいける、限界まで飛ばせる
39名無しさん@ピンキー:05/03/10 07:05:32 ID:rhZqwXqN
プラムさんが至高。
40名無しさん@ピンキー:05/03/10 21:27:11 ID:GTJMFtJZ
博士萌え。
41名無しさん@ピンキー:05/03/10 22:25:54 ID:uhzVG5VZ
ちょっと前の電撃見てきた
魔界厨師(;´Д`)ハァハァ
42名無しさん@ピンキー:05/03/11 01:49:51 ID:4kp7iXY0
あれでハオの登場が現実味を帯びてきてしまったわけだが…
43名無しさん@ピンキー:05/03/11 14:32:56 ID:jNi9tdMZ
>>42
出てくると悪いことでもあるの?
44名無しさん@ピンキー:05/03/12 04:22:34 ID:N0ptbzUX
魔界厨師かっこいー(;´Д`)ハァハァ
45名無しさん@ピンキー:05/03/12 09:31:14 ID:TC8j2OdX
魔界厨師(*´д`*)ハァハァ

で、ストライダータン登場の情報はまだ?(´・ω・`)
46名無しさん@ピンキー:05/03/13 21:41:55 ID:Rgeo2UAN
「ミ、ミリアさん、オレもう」
「あっ、はぁ、も、もう少しまって」
魔界ラハールの城の某所。
戦士グルカと僧侶ミリアが騎上位でまぐわっていた。

(あッ、んぁ、こ、この子筋がいい、ンぁ)
ラハールの一番弟子として戦場では癒し手、
城では年長者として皆の世話するミリアだが
夜は夜で男の戦士たちを癒している。
それでも今日は特に誰かに呼ばれたということもないので
静かに寝ようかと思っていたら、侍に呼び出された。
彼女の相手をするのもひさしぶりねと出かけてみれば
そろそろ弟子にとった戦士グルカを食べようかと思うがどうも奴は経験がないらしい。
ここで私との交わりでトラウマを抱えられても困る。
ミリアの方が経験豊富だし上手に相手をしてくそうだから
グルカの初体験の相手になってくれないか。
等という事を聞かされた。
まぁ、初心な男の子というのも嫌いではないので引き受けた。

「あっ、いいわ、私も、私も―――――」
「ミリア、さん、オレ、うぁ」

予想に反してグルカは中々うまかった。
こちらが感じる所を見つけ出すのがうまいというか
声が変わったとこを上手に責めてくる。
気づけばミリアの方が我慢できなくなってグルカの上に乗っていた。
47名無しさん@ピンキー:05/03/13 21:43:26 ID:Rgeo2UAN
「あ、んぁアァァァァァァ―――――」

そして最後はどくどくと自分の中に注がれるグルカの精を受けてミリアは果てた。

「あなた本当に始めて?」
「あ、はい、ミリアさんが初めてです」
それから三回ほどこなした後に寝物語に問いただしてみたがホントに初めてだったらしい。
真っ赤になって答える様子が可愛らしかった、とミリアは寝る直前に思った。

後日、朝侍の部屋を覗いてみれば弟子と師匠が枕を並べ気持ちよさそうに寝ていた。
仲間の役に立てたなら幸いとそっとミリアはドアを閉めた。


魔界の僧侶(女)が目を閉じていることについて一つの俗説がある。
癒し手である彼女たちは癒した相手と恋に落ちやすい。
けど特定の相手だけ癒すのはよくない。
だから恋する乙女の瞳を、自分を含め誰にも見せないため目を閉じているという。
48名無しさん@ピンキー:05/03/13 21:44:44 ID:Rgeo2UAN
纏まりがない、エロがない、落ちがない。
ないない尽くしです、先生!
49名無しさん@ピンキー:05/03/14 03:33:31 ID:ddU3aYI6

━━━━━━━━━━━━━━━━
         (・∀・)イイ!!
   ,__
   B■∧  /
    (,,゚Д゚) /
━ ⊂   つ ━━━━━━━━━━
  ┌───┐
  │      |
==================
50名無しさん@ピンキー:05/03/15 03:13:05 ID:Flo75EI3
ソードマスター♂(以下ソドマス)『ん………ぐっ………!』
魔界厨師(以下厨師)『すげ、どんどんデカくなってくぜ?』
ソドマス『お、おい…だれかに見られたら…………うっ…あぁっ!』
厨師『おいおい謙遜するなよ。
ホントは自分のデカマラ見せびらかしたいんだろ?
オラッ!』
ソドマス『ぐぁっ!!………………………そ、そんな強く握るんじゃない…!』
厨師『悪い悪い。てか俺のもでかくなってきちまったよ。………そうだ、おまえオレのしゃぶれよ。』
ソドマス『なっ………!?』
51名無しさん@ピンキー:05/03/15 09:31:35 ID:y9SVfSnc
>>50
続き激しく希望
52名無しさん@ピンキー:05/03/16 10:44:40 ID:/sxkPG8m
>>50
    ∧_∧
    ( ・∀・) ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( ( ・∀・) ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)
53名無しさん@ピンキー:05/03/16 14:27:57 ID:Rln/Fmjv
厨師『いいからだまってオレのをしゃぶればいいだよ。ホレ。』
ソドマス『(で、でけぇ…)わ、わかった……じゃ、じゃあ、いくぞ?……………んぐっ…!』
厨師『うっ!………あっ…あっ……なんか……んっ…お、おまえ慣れてんな……くぁっ!』
ソドマス『んぐっんぐっっ!』
厨師『あぁ〜やっべ…んっあっ…俺も、もうイッちまうよ…あっ……んあぁっ!!あっあっあっ』
どぴゅっどぴゅっどぴゅっ!
ソドマス『う!』
厨師『オラッ!全部飲め!』
ソドマス『んっ…………ごくんっ!……………ハァ……ハァ…ハァ……』
厨師『そんないいガタイして情けない奴だな。
疲れんのはまだ早いぜ。次はおまえのをシゴいてやるよ。』
54名無しさん@ピンキー:05/03/16 15:28:02 ID:/sxkPG8m
>>53
    ∧_∧
    (; ´Д`)ワクワク
  oノ∧つ⊂) ハァハァ
  ( (; ´Д`)  ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__)
55名無しさん@ピンキー:05/03/16 18:28:42 ID:NSe4Xd/G
>>53 
    ∧_∧ 
 >>51(; ´Д`)ワクワク 
  oノ∧つ⊂) ハァハァ 
 >>52(; ´Д`)  ドキドキ 
  ∪( ∪ ∪ 
    と__)__)
51「やべぇソドマス(♂)可愛すぎるだろ…」
52「いや、それより俺は厨師が攻めというところに萌える 
5652:05/03/16 19:50:02 ID:RWBIi//9
>>55
なぜ俺のハァハァポイントを知っているのか
57名無しさん@ピンキー:05/03/16 22:33:29 ID:Rln/Fmjv
厨師『おっし、やるぞ。チンポ出せ。』
ソドマス『…や、やはりこんなところを誰かに見られたら…』
厨師『いいから出せよオラッ!』
ソドマス『お、おいっ!、やめろっ!』
厨師『やめろ?お前のチンポはそう言ってないぞ?我慢汁でビショビショじゃねぇか。』
ソドマス『ぐっ…!(赤面)』
厨師『まぁいきなりチンポっつーのもつまんねーからまずは……後ろ向け』
ソドマス『う、後ろ?わかった………………………
んっ!』
厨師『うはっwやっぱお前の胸は揉みがいがあるな。』
ソドマス『んっ…ぐっ…………あっあぁ……!』
厨師『乳首はどうだ?オラッ!』
ソドマス『ぐっっっ……!!』
厨師『乳首つまんだだけでチンポヒクつかせやがって。淫乱な野郎だな。』
ソドマス『ハァ…ハァ……なぁ、も、もう俺イキてぇよ………んっ!』
58名無しさん@ピンキー:05/03/17 01:00:44 ID:wMDRLHmJ
    ∧_∧  
 >>51(; ´Д`)ワクワク  
  oノ∧つ⊂) ハァハァ  
 >>52(; ´Д`)  ドキドキ  
  ∪( ∪ ∪  
    と__)__) 
51「いいな、ソドマス(♂)のドMっぷりが。」
52「絶対これ普段の攻守は逆なんだぜ、そういう普段とのギャップがたまらん」
5952:05/03/17 07:59:26 ID:kyYCTmW+
>>58
だからなぜ俺の萌えポイントを知っているのか
60名無しさん@ピンキー:05/03/17 19:44:43 ID:C+IoJebT
続きまだかな
61名無しさん@ピンキー:05/03/19 22:47:49 ID:0kW3Lsnd
マダー?
62名無しさん@ピンキー:05/03/20 07:30:42 ID:rVuss3Ux
>>61
茶でも飲んで待とうぜ
つ旦~~
63名無しさん@ピンキー:05/03/20 15:46:45 ID:McQVvfNG
>>62
いただきます!
ウズウズ(*´Д`)⊃旦~~
64名無しさん@ピンキー:05/03/20 17:57:09 ID:bnh1nSDc
>>63
俺みたいにソドマス♂をリーダーの魔界厨師で攻撃して自己満足するといいよ!

orz
65名無しさん@ピンキー:05/03/20 19:46:22 ID:SVLgfkP8
ディスガイア最終話を久しぶりにやって天使兵に萌ヘた。


・・・そういえば作ってないな天使兵・・・
66名無しさん@ピンキー:05/03/21 00:45:25 ID:5g/TLYHF
みんなプレイの真っ最中なのかな?
67名無しさん@ピンキー:05/03/21 00:53:33 ID:Hzp/LRlR
貴重な週末だがもう20時間すすんだよ
明日で本編終われるかな・・・
68名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 12:37:47 ID:R+E4VINz
プラムたんからツンデレ臭がする件について
69名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 18:47:23 ID:Hc4Zm2Op
>>65
連携の時の顔がさらに萌ゑるからつくっとけ最上級職も結構まともなカラーリングだし
70名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 11:20:16 ID:Y5zoEQvc
ぐ……貴様なんぞ…貴様なんぞ……

うぇ〜ん、ママァ〜ん

801とかの時に黙っているのはわたくしいかがなものかと思います。
71名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 12:13:12 ID:VPqt3Tja
>>70
恥ずかしがりやさん、という考えもあるぞ
で、厨師萌えな俺としては>>57の続きはまだかな
72名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 18:50:34 ID:2KWx5BVE
厨師『何?もうイクのか?んじゃチンポいくぞ。』
ソドマス『うっ……、いて!』
厨師『あぁ悪い。お前のぶっといからシゴきにくいな。』
ソドマス『んっ…おぅっ!んっ……ぐっ…………イ、イクっ!!』
厨師『オラ!さっさと出しちまえよッ!!』
ソドマス『あっあっあっあっあぁっっ!!』
びゅびゅっびゅびゅっびゅっびゅっ
厨師『うぉっ!すげぇ量だな。どんだけためてたんだよw』
ソドマス『ハァ…ハァ……』
厨師『おいおい、こんだけ出しのにまだビンビンじゃねぇか。』
ソドマス『ま、まだやるのか?』
厨師『いや、今日はもういいや。』
ソドマス『……。』
厨師『そんな恨めしそうな顔すんなよwwwまた明日やってやるよ。』
73名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 21:52:58 ID:VPqt3Tja
>>72
キテタ━━━━(*´Д`)━━━━!!
(;´Д`)ハァハァハァハァ
74名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 14:09:46 ID:TrGE9yOH
    ∧_∧   
 >>51(; ´Д`)ワクワク   
  oノ∧つ⊂) ハァハァ   
 >>52(; ´Д`)  ドキドキ   
  ∪( ∪ ∪   
    と__)__)  
51「おあずけプレイとは厨師たんテクニシャンだな」 
52「料理するのはお手の物だということか」
75名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 15:17:56 ID:TqQBFCsT
魔界厨師いいな。
男キャラなのに、何か萌える(;´Д`)ハァハァ
76名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 19:51:47 ID:fWZQpxbx
やった、ようやくフライパンゲット!
厨師タンの手料理(*´д`*)
77名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 05:41:37 ID:1NatOsUm
エクステンションのイラストの中華鍋で何かを炒めてる魔界厨師…(;´Д`
いつまでも見ていたいのにすぐ消えてしまう…
78名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 12:50:18 ID:yjJkL1dX
>>77
予約特典のイラスト集に載ってるよー
79名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 14:00:14 ID:2XRcU1bA
あー、なんつーかいい辛いんだがな、

キ モ イ 
キモイ
kimoi
気持ち悪い
80名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 14:14:21 ID:Pp+2z9Ka
何だこの流れw
つーか魔界厨師好きな奴多いんだな。
俺も別に普通に好きだけど。
>>79
ここにいる時点でお前も同類だと思うが
81名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 16:44:59 ID:2XRcU1bA
ここに…って801板じゃあるまいし
まともなのを期待してたんだが
82名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 20:36:12 ID:Pp+2z9Ka
あ〜、そういう意味か。
キモいキモい言ってるから荒らしかと思ったぜ。ごめんな。
つっても過疎ってるからなぁ…
誰か萌え分を投下してくれる神キボン
83名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 21:02:11 ID:zXidltwI
予約特典と特別版じゃイラストの内容が違うのか・・・OTL
84名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 06:43:35 ID:B4u52hT+
ゼタ「アレク、お前…泣いてるのか…?」
アレク「バカ野郎!魔王が泣くか!」

↑これヤッベ。泣くか!とか言いつつ絶対に目ウルウルさせてんだぜ。マジ勃起もん。
俺を萌殺すための台詞だぜこりゃ。
(;´Д`)ドピュッ
85名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 07:28:48 ID:Sotan76T
801ネタは801板に行って存分にやってくれと言いたいが、801板にこういうパロスレがあるのか判らないので言えない俺ガイル
86名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 09:00:28 ID:hXWS+HyE
>>85
だからといって801板に踏み込むのは抵抗がある俺ガイル
87名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 09:26:14 ID:Sotan76T
>>86
お前が何処の馬の骨の魔王だからと言って、801板の住人は801ネタに関しては寛大だと思う俺ガイル

ノスフェラトゥ×キャプテンはお似合いだと思う、大人の恋愛っぽくて
88名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 10:53:59 ID:oHXnZCh9
よく分からんのだが、男キャラに萌えるのも801なのか?
89名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 11:12:26 ID:vgq0gym/
さっきPKクリアしたんだけどEDのアレクの一枚絵に映ってた
ショタっ子にやられた(*´д`*)誰なんだろ
90名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 11:41:53 ID:BFPST/ua
俺の魔界はアーチャーしか存在させねぇ
91名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 14:02:16 ID:B4u52hT+
>>89アレクの妹!
92名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 14:32:49 ID:hXWS+HyE
>>90
奇遇だな、俺もソドマスたん(♀)しかいない
>>91
でじま!?
93名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 14:51:21 ID:zsnU1/Uh
ごめんな。
俺の魔界にはソドマスたん(♀)と戦士(♀)が共存してるんだ…
94名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 15:25:20 ID:vgq0gym/
>>91
そうか妹なのか
脳内で男の子に変換するとしよう
95名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 15:36:43 ID:B4u52hT+
最初弟だと思ったけど本スレや攻略スレでは妹でとおってた。
既出かもしれんがもうひとつヴィックリ情報でロイヤルキングダークとプラムが親子。
エロパロな予感(;´Д`)ハァハァ
96名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 17:05:25 ID:kqR6byHX
きっとライデンの中の人だな。
97名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 17:42:07 ID:YlSuVAld
むしろアレクのおかんだったらどうしようって話
98名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 20:00:39 ID:eLaox1gd
>>97
家ではオトンとオカンという事になってますウェイ
99名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 20:06:24 ID:zS/sRi0l
誰がなんと言っても俺の中では男の子
男じゃなくて男の子だ
100名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 20:09:21 ID:it1/KRYN
はいはいベアベア
101名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 20:58:11 ID:B4u52hT+
ゼタ「アレクのチンコでっけぇ!」
102名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 21:25:06 ID:Sotan76T
僧侶A「ふぅ〜、温泉は肌で感じる事も出来る良い施設ですわね…」
サロメ「あら…あなた達も此処へ?」
僧侶B「その声は、サロメ様!サ、サロメ様もこの温泉に良く?」
サロメ「あぁ、いとしいゼタの為にも身体を綺麗にしないとね…」
103名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 08:01:55 ID:n+apXBHA
「え・・・そんな・・・それは無理な願いでござる」

「で、でも・・・そんなもの見て楽しいでござるか?」

「・・・じゃあ、一度だけ・・・でござるよ?」

「ほ・・・ほかのみんなには内緒で・・・」





「だから無理だっていったのに・・・」
「ビスケたんかおまー」
104名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 11:56:15 ID:QVphTnMa
>>72
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  続きまだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/
105名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 16:25:04 ID:osLi/DGF
>>72
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
          ヽ  ____\(\・∀・)<  続きまだー? 
    チン       (+[  ]::) ⊂ ⊂_)_ \_______ 
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| 
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :| 
        |           .|/ 
106名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 16:25:57 ID:hWr44PCG
ゼタ本とソドマスたんのエロキボン
107名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 17:58:38 ID:DVF+6sv5
アチャたんと歩兵♂がかわいすぎる
108名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 19:28:13 ID:liuFE2Mj
>>106
むしろアレクと
109名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 22:04:45 ID:HKnjXMAE
ゼタ本のあの穴はアレクのチンコを入れるためだけのものですが?
110名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 23:20:48 ID:hWr44PCG
プラムと魔帝ロイヤルキングダーク三世もいいな

ズコ バコ
「ほーれほれ。どうしたプラム」
「うっ…あっ…あん。や、やめなさいよこのバカ…」
「ほ〜。我にたいしてそのような口を聞いていいのか?
 我に逆らえば、我が友である調停者が黙ってはおらぬぞ」
「こ…この恥知らず」
「わははははは。
 わかったらとっとと尻をさしだすのだ」
ズチュズチュ
「くっ…ひくっ…あっ……ああんっ」
「もとはといえば、おまえさえ我が魔界を奪わなければこんなことには」

こんな感じで
111名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 08:50:33 ID:/nz/jqe/
そうは見えないが、(ネタバレメル欄)にもなってるな
112名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 11:16:28 ID:OlBuVDMk
>>109
うん
113名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 00:08:11 ID:ng9eFUVS
♂戦士タンと衛生兵タンの癒しのメロディーを
聞きたいんだが。あのニッチュニッチュ、ニチニチハァハァ・・っていう。
114名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 05:24:20 ID:XzarqXW0
アレク『あぁ〜気持ちいぃ〜!!あっイクッ!イクッイッちゃうよぉ〜〜!』
どピュっっっ!どぴゅっどぴゅっ!
キングダーク『フム。なかなかものではないか。』
115名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 18:43:41 ID:uPdMbLl7
>>114
次はゼタと
116名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 21:32:38 ID:hM/axgZD
>>72で、続きマダー?
117名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 09:49:24 ID:hdO5uKNs
>>72
o(*´д`*)o続きマダー?
118名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 04:34:34 ID:OFQjfBB7
プラム『ゼタ、わかってる?
あなたは私の大切なオモチャなのよ?』
ゼタ『わ、我は宇宙最強の魔王だぞ!?
その我に向かってこんな…ことを…うっ…あっ…!』
プラム『ふふっ、宇宙最強の魔王?
じゃあここも宇宙最強かしらねぇ?』
ゼタ『な、何をするプラムッ!おいっ!あっ……!』
プラム『あら?かわいらしいじゃない。
けど宇宙最強がきいてあきれるわね。
いじったら宇宙最強になるかしら。』
ゼタ『プ、プラム…!おまえ何をっ…や、やめ…!!うっ…ぐぅっ…んっ……!』
プラム『ふふっどんどん大きくなってくわ。』
ゼタ『ぐぅっ…!わ、我にこんな…こんな醜態を晒させおって…!!』
プラム『あら?あなたのコレは嫌がってないようだけど?
こーんなに硬くなって♪』
ゼタ『ぐっ…!!』
プラム『!!………邪魔がきたわね…。』
サロメ『ゼタッ!……プラムっ!これは…!?』
ゼタ『サ、サロメッ!?……わ、我を…見るな…!』
プラム『ふふっゼタは私のたーーーいせつなオモチャなの。
あなたなんかには渡さない。』
119名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 18:26:52 ID:yovcKa0P
>>72
          ∧_∧
         ( ・∀・)
         ( ∪ ∪
         と__)__)  旦~~
120名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 18:32:03 ID:Ibd2BA35
>>72
    ∧_∧ 
    (; ´Д`)ワクワク 
  oノ∧つ⊂) ハァハァ 
  ( (; ´Д`)  ドキドキ 
  ∪( ∪ ∪ 
    と__)__)   旦~~ 
121名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 22:03:58 ID:lNkwT9G7
>>118
修羅だな…。
72に期待が集まる中、俺はあえて

          ∧_∧
         ( ・∀・)
         ( ∪ ∪
         と__)__)  旦~~
122名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 07:11:16 ID:/+Rxi5Be
POPでオナーニするトレニア
123名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 18:40:24 ID:XP81sDjS
摩事故きぼん
124名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 19:03:58 ID:jN2+Y6xe
俺は、俺は>>72の続きがくることを信じてるッ!!
125名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/02(土) 01:40:46 ID:hJxkYf7d
このスレ見て決めました。
ファントムキングダム買ってきます。
ということで>>72の続き楽しみにしてます。
126名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 04:38:48 ID:tM1SKe5Z
厨師『おっ、やっぱ今日もきたか。んじゃやるか。こっちこい。』
ソドマス『う、うむ…だがやはりこんな場所じゃ誰かに…』
厨師『いいんだょ。むしろ俺は見られてたほうが…
って、お前シゴク前からガチガチになってんな。どれどれ…』
ソドマス『ぐっ…あっ!』
厨師『うぉっまだデカくなんのかよ。すげぇな。
まぁこんな姿を見られたくなかったらせいぜい声を出さないことだな。』
ソドマス『んっ……あっ、ん!…んっんあっっ!』
厨師『ははっ声出ちゃってんな。お?もうイクのか?
昨日あれだけだしといてどれだけ淫乱なんだよお前は。』
ソドマス『も…もっと…、強く握って…くれ…!』
厨師『俺に命令なんていい度胸だな。だったらお望みどうりにしてやるよ!
オラッッ!!』
ソドマス『ぐぁぁぁっっっっ!!!イッイクッ!!』
ドビュビュッビュッビュビュッ!!
厨師『相変わらずすげぇ勢いと量だな。やっぱ最高だよお前は。
んじゃ次俺のな。』
ソドマス『ハァ…ハァ……ん……わかった……
ぬ、脱ぐのか…?』
厨師『ん?あぁ。なんだよ?』
ソドマス『い、いや、前やった時は脱いだの下だけだったから…。』
厨師『前は夢中だったからな。ってお前何俺の体ジロジロ見てんだよ。
早くやれよ。』
ソドマス『あ、スマン…いい体してんだな。料理人なのに。』
厨師『あ?料理人バカにすんなよ。
いいから早くやれ!』
ソドマス『ん、あぁ…!』
歩兵♂『お、お前らこんな時間に何やってんだよ…!!?』
127名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 08:55:55 ID:Pvkd+X2v
続きキタァー(゚∀゚)/──!!!
お待ちしておりました!!
びくびくしてドキドキしているソドマス♂がツボです〜。厨師の責めも素敵!
歩兵♂がどう巻き込まれるのか、すごい気になります…。
128名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 09:39:15 ID:fODNzcC8
続きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ソドマス可愛いよソドマス(*´д`*)
129名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 10:16:56 ID:wbrE/j8w
続きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
歩兵♂もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
期待上げ
130名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 03:43:47 ID:/J3vzuBR
ホモっつーかゲイ板?
131名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 08:56:45 ID:Jun4Uc8t
笑えるからもうなんでもいいや
132名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 14:36:30 ID:B/iKDPxP
どうせ過疎スレだし寛大に行こうや
133名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 14:48:29 ID:a4rShZK3
お、♂戦士タンと衛生兵タンの楽しい1日を。
134名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 17:16:04 ID:934ECeH4
ここで男性向けエロSSに期待してる香具師手ェあげろー。

135名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 17:19:02 ID:a4rShZK3
男性向け♂×♂エロSS


136名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 17:21:58 ID:31QcfvP8
>>134
♂戦士×♀ソドマス
盗賊×衛生兵
ヒーラー×♂歩兵
人参×プラム
雷神×♂ソドマス

どれがいい?
137名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 17:24:25 ID:a4rShZK3
>>136
♂戦士×衛生兵タンはないのかい?
138名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 17:50:02 ID:31QcfvP8
>>137
♂戦士はキャラが薄くて嫌いなのでない。
♀ソドマスとセットなら。
139名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 18:24:32 ID:t+nyD7kT
>>136
一番下の雷神×ソドマス♂で
140名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 18:30:00 ID:a4rShZK3
おいおい・・・何言ってるんだい。

そうだなぁ。まあまあ優秀な♂戦士タンと衛生兵タンと絡ませてみろよ。

衛生兵タン苛められるぞ。役立たずだの、何だの。
絡んでる最中も衛生兵タンをビンタしたり、
ティンポクリを舐めるときもちょっと強めに噛んだり。

もうレイプだ。何故ならまあまあ優秀だとそれより下の♂戦士タンの面倒を
みなきゃいけないし、もっと上のクラスの♂戦士タンにはボコボコにされるし。
中間管理職や。大変やわ。

だから愛を求めると同時に怒りが放出してしまって
ついつい衛生兵タンを虐待してしまう。Hの時じゃなくても、普段からでもそうなんだろう。

で、イった後無言で衛生兵タンをギュっと抱きしめる♂戦士タン。

これ以外でも色々な♂戦士タンがいるし、相手によっても反応かわるよ。
141名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 19:42:50 ID:acoQvrml
>>136
雷神×ソドマス♂。ソドマスは下で
142名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 19:47:47 ID:/J3vzuBR
魔界厨師とアレクタン!
てか腐女子とホモが多いの?このスレ
143名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 19:55:53 ID:TeH4JCeR
俺は801なんかどうでもいい。
魔界厨師が好きだ。
144名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 19:58:57 ID:acoQvrml
>>142
それもいいな。
145名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:06:33 ID:/J3vzuBR
魔界厨師たまらんな。男臭さが。
乳首舐めたい!
146名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:19:15 ID:934ECeH4
>>136
ヒーラーx歩兵♂で。
>>142
他のもいるが、
誰かがホモっぽいSSを投下→それっぽい人たちが反応してカキコ→
男性向けぽいこと言いづらいみたいなことに。
個人的にはホモと801は他スレでして欲しいとこだ。
147名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:21:47 ID:CA8uUiN9
皆♂キャラに目がいってるみたいなので、その隙にサロメたんとヒーラーたんいただいときますね。
148名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:23:54 ID:t+nyD7kT
じゃあ、俺は今のうちにソドマス♀(修羅)をゲットだ
149名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:24:30 ID:a4rShZK3
でもね。貴様ら。
腐女子とホモショタは違うんだよ?

腐女子はね。スレを無駄に束縛して、荒らす原因となるんだ。
悪玉菌さ。

それに対してホモショタは愛に満ち溢れている。
何故?それはね。本当に好きでなければそこに存在しないからさ。
本当に好きだから・・・。世間一般から見れば異常とされる愛を抱くんだ。

この大きい違いが・・・君たちに伝わったかい?
150名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:28:10 ID:934ECeH4
>>149
貴様らと〜だよ?
の組み合わせがなんかバランス悪いと言うことはわかった。
151名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:35:09 ID:/J3vzuBR
おまえら魔界厨師のチンコの半分のデカさもないくせにギャーギャーうるせぇんだよ。
152名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:39:48 ID:t+nyD7kT
>>151
お前こそヨシツーナの半分の大きさしか無いくせに!
153名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:39:52 ID:a4rShZK3
ちんぽっくりの大小はそんなに重要じゃないと思う。
大事なのは存在感。ピッチリと布がはりついて
股間の膨らみがわかってしまう瞬間。最高じゃないか。
154名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:46:34 ID:Q06sNw4W
ウホッと腐女子が好む作品の違いって何なんだ?
男臭さ?
155名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 20:56:14 ID:/J3vzuBR
>>154
>>72のはウホッにも腐女子にも評判いいな。
156名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 21:04:34 ID:TeH4JCeR
>>72は厨師が遊びでじゃれてる感じがたまらん。
だからお前らさっさと魔界厨師を出せと。
157名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 21:57:07 ID:/J3vzuBR
魔界厨『あんっあんっイクゥ』
キングダーク『ほぅれほぅれ』
魔界厨『もうだめぇぇ!』
>>156こーゆーのがいいんか!?
158名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:04:11 ID:DsCRUOZ7
おまいらが♂に夢中な間にアチャ子たんをもらっていきますね
159名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:07:53 ID:a4rShZK3
♀分が欲しいならエトナXアラミスでどう?
160名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:13:06 ID:/J3vzuBR
>>158このスレにもはや♀を必要としてるものは誰もいない。
いくらでも持っていくがよい。
ま、魔界厨師タン(;´Д`)ハァハァ
161名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:18:08 ID:TeH4JCeR
>>157違うww
それに俺は男同士が好きなわけじゃねぇ!
162名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:21:35 ID:a4rShZK3
男の子の楽園を作りたい。
♂戦士タン、ラハールタン、衛生兵タン、アラミスタン・・・。
163名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:44:52 ID:/J3vzuBR
>>162男ソドマスと魔界厨をなぜはぶく?
164名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:47:27 ID:deKfuF1p
サロメのエロを期待してる俺はこのスレから去るべきですか
165名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:51:14 ID:TeH4JCeR
ん、まぁ…なんだ。アレだ。
>>162お前と
>>163お前は
そろそろ俺と一緒に旅にでようぜ。な!
166名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:09:16 ID:934ECeH4
とりあえず
ホモとか801SSが読みたい香具師は他のスレか板に行こうな。
167名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:10:51 ID:a4rShZK3
どこへ行っても他スレとか他の板とか・・・

もうどこにも居場所は無いんです!
何故そんなに拒否するんですか!
一回やってごらんなさい。ラハールタンの太ももを触れて御覧なさい!
世界が変わりますから!
168名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:14:00 ID:934ECeH4
>>167
せめてスレをホモ&801一色に染め上げないでくれ。
169名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:27:50 ID:2DE2yTtD
せめてホモは801に板立ててでもいいから消えてくれ
ハァハァだけならまだしも
170名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:28:41 ID:/J3vzuBR
>>168なんならなんか書けば?
俺も初心者だったけど書いてみたら評判よかった。
ただ俺は♂×♂限定だがなっ!!
171名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:36:15 ID:2DE2yTtD
変なの来やすくなるからできるだけsageてくれるか?
172名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:01:03 ID:a4rShZK3
「ただい・・・ま。」

コンビニ袋を下げて誰もいない自分の部屋に挨拶をする。
今日一日を振り返る気力は残されていなかった。
頭がジーンとする。
賞味期限が切れかけのコンビニ弁当を無気力な箸で口にほうばる。
美味しいか不味いかもどうでもいい。判断できないから。
頭がジーンとする。

衛生兵。それも役立たずの。
「また明日〜!」テレビ番組の司会が叫んでいた。
明日の事をふと想像する。何かが胸を締め付ける。

イヤだ。行きたくない。行きたくない。
大好きな♂戦士に嫌われた。嫌われて「いた」のかもしれない。
「大丈夫、大丈夫・・・そんな事」強がってはみるが余計に胸が苦しくなる。
「そりゃこうなるよね。男同士でそんなの叶う訳がないもん・・・」涙が出そうになる。
173名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:01:49 ID:a4rShZK3
ベッドに倒れこみ、布団を抱きしめ泣き声を押し殺し大粒の涙が溢れ出す。
「これが♂戦士さんだったら・・・」
衛生兵のそれを布団の角に擦り付ける。
「あぅ・・・あ・・・」布団と腰を擦らせ、自分を慰める。
僕にはこれしか許されていない。

左手でソレを愛撫する。必死に♂戦士の手と自分に言い聞かせる。
駄目・・・もう・・・駄目・・・。
腰が大きく揺れる。同時に白濁液が衛生兵の手と体に付着する。
あの人になめて貰いたかった。あの人のもなめたかった。
頭がジーンとする。
174名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:29:51 ID:jYBjq7gH
>>136
ヒーラー×♂歩兵キボン
175名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:43:09 ID:yYYDiKrz
色々なスレで戦士♂×衛生兵を求めるカキコを読むうちに、ネタが降りてきたので、書いてみました。
…今来てみたら、受け入れてもらえるか、激しく不安…。
ありきたりですが、良ければ読んでやって下さい。
(衛生兵側の表現を抑えめにしたので、脳内で女の子に変換して読むことも、可能にしてあります)
楽しんでいただければ嬉しいのですが…。
176名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:49:03 ID:jYBjq7gH
>>175今度は自演かよ
>>172-173のIDかわってなくて残念だったね。
177名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:51:22 ID:yYYDiKrz
「負傷係と回復係」1
(戦士♂×衛生兵)

復興中のゼタ魔界。
ここのリーダーである戦士♂は、仲間の一人である衛生兵の事が気になって仕方がなかった。
『衛生兵…回復する事に快感を覚えるマニアックな兵士。誰を何処で何ポイント回復したかを綿密に記録するマメさも兼ね備えており、過去の回復作業を思い出しては恍惚の表情を浮かべるという独特の習性を持つ。(取説より)』
(これが本当だとすると…いつも回復してくれる、ウチの衛生兵…)
「戦士♂さん、終わりましたよ。治療」
「あ、あぁそっか、サンキュ」
「…浮かない顔ですね。まさか、マヒとか残ってます?」
衛生兵は、心配顔で戦士♂の指先を触ってくる。
(でも今、目が輝いたような)
「エスポワール」
柔らかげな唇が呪文を呟く。
「衛生兵に状態異常を治して貰うのは、何度目かな」
「23回目ですね」
(う、即答だな…じゃあ…)
戦士♂は髪を掻き上げた。目尻に残った傷を見せる。
「それは、3ー2の時の…」
「みんな判るんだな」
感心する戦士♂に、はにかむ衛生兵。しかし様子がおかしい。
(回復作業を思い出しては恍惚の表情…か。やっぱり)
「変わった面だったから、ハァ…怪我人が沢山でて…」
いとおしそうに、指を這わす。その指は少し汗ばんでいて。
178名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:52:22 ID:yYYDiKrz
「負傷係と回復係」2
(戦士♂×衛生兵)

「それなのに、戦士♂さんは、ヒーラーは置かないって言ってくれて…僕嬉しかったんだよ」
今度は戦士♂のシャツを捲る。
「衛生兵!?」
「この傷は4ー5…フゥ、無茶するから…ッ」
小さな舌で舐め上げる。
「衛生…兵」
戦士♂は、衛生兵のさげている鞄の下に、手を滑り込ませた。
「あっ」
とても熱くなっているソコを、服の上から擦る。衛生兵は身を固くしているものの、抵抗する素振りは無い。
「んん…あふぅ」
ベルトを外し、下着の上…中へ侵入する。こらえ気味だった喘ぎは、少しずつ大きくなってくる。
しかし、突然手を戦士♂の方へ伸ばした。
「あ、待って」
制止かと思いきや、衛生兵が触れた先は戦士♂のズボンであった。
「僕だって…」
うつむきながらも、戦士♂の服を解き、性器を露にし…口に含む。
「っ、衛生兵…!」
たどたどしい、唇と舌先の愛撫。詰まるような呼吸音を出すくせに、もう頭を振る事を覚え始めている。あまりの良さに、このまま任せてしまおうかと思った、その時。
「…ぐっ!げほ、けほっかはっ」
衛生兵が咳き込んだ。
「頑張り過ぎだ。もう、いいから」
「で、でも!」
「…じゃあ、こっちに」
戦士♂の示したのは、衛生兵のくぼみ。
一瞬、瞳を揺らした衛生兵だが、気持ちを決めると、頷いた。
179名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:54:27 ID:yYYDiKrz
「負傷係と回復係」3
(戦士♂×衛生兵)
「これ、使って」
衛生兵が渡してきたのは、クリーム状の回復薬。
戦士♂は言われるままに、己の性器と衛生兵の秘所にたっぷりと塗りつけた。
仰向けに寝かせられた衛生兵は、足を開かされ、羞恥の余り目を伏せる。そこへ、体を重ねる戦士♂。
「んんんっ、痛ぁ」
「キツいな…」
「くうっ!お、思ってたより、おっき…っ」
だが、何とか根元まで入れきる事が出来た。
「あぁッ、ひぅ、いっ!動か…っ」
限界まで広げられて痛いのだろう、しかし止めれるワケが無い。
「やっ、はっ…んうぅ!」
戦士♂の肩を強く握り、爪あとをつける。
「ふ、あ!ぁぐぅッ、だめえェェ…!!」
「何がダメ?何処がダメなんだい?」
突くのと同時に、衛生兵のも、刺激する。
「そ、そんな…あん!やッ困るぅ…ッ!」
もはや身も世も無く、悶え鳴く衛生兵。
「はぁーッ、っ!やだ、あ、あぁ、あ!い…いくぅ!」
ビクビクッ、と背を仰け反らせ、衛生兵は絶頂を迎えた。その反射で強まった締めに、戦士♂に急激に射精感が沸き上がった。慌てて抜こうとする。
「ま、待って、どうして抜くの!?」
「中に出したら…っ、あとで、衛生兵が…気持ち悪いだろ!」
「いいよ、中に!僕の、中にっ!!」
抱きついて離さない衛生兵。
「衛生ぃ……うっ!!」
「はああっ!!」
180名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:55:30 ID:yYYDiKrz
「負傷係と回復係」4
(戦士♂×衛生兵)

戦士♂は、快楽の本流を衛生兵の最奥に叩きつけて、果てた。


回復薬が効いた為か、大して傷も痛みも残らなかったらしく、衛生兵は、スヤスヤと安らかな眠りについている。
(え、えらい事、やっちまった)
戦士♂は、苦悩しきりだ。しかし、衛生兵の寝顔を見ていると、
(…これも悪くないかも)
と思ってしまうのだった。
けれど…そうするとすぐに、気掛かりな事態に気付く。
(ソドマス♂も沢山治療して貰ってるんだよな…)

この夜は全然眠れなかった戦士♂だった。
【終わり】
181名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 02:38:36 ID:TPC5OBiC
>>175
GJ!!
♂戦士×衛生兵ハァハァ(;´Д`)
182名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 07:06:56 ID:tRUMs+lK
あれ、同じIDだわ。
んー、どういう事だ。
183172-173:2005/04/04(月) 07:09:21 ID:tRUMs+lK
アレ?ID違うじゃん。
>>176
どこを見て同じIDだと思ったんだ?
184172-173:2005/04/04(月) 07:19:33 ID:tRUMs+lK
>>175
GJ!いいよいいよ愛し合い。

なんか自演とか言われたんで動揺してしまったよ。
まぁ文章の違いですぐ分かるね。
185名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 07:52:11 ID:jYBjq7gH
自演て書いたの俺だな。
>>175正直スマンかった、そしてGJ!
戦士♂×衛生兵なんて、
このスレでラハールの太ももがどーだの言ってる奴が
本スレで書き込んでる空気読めてないレスでしか
見た事ないからちと敏感になりすぎた。
186名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 08:13:09 ID:nu7ClydA
一つ確認したいんだが、ここはエロパロ板の
【本当のエロパロの】日本一ソフトウェア総合【何たるかを】スレだよな?
801板のスレじゃないよな?
187名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 08:19:48 ID:WQjwWUGG
じゃあ801にスレ立てるでFA?
188名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 08:42:35 ID:D5F2aopW
>>187
もちろんFA
189名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 08:42:51 ID:YjIUK96x
まあ、男性向けともウホッ向けとも書いてないから別にいいのさ。


とりあえず最近は汎用キャラが多いからシー何とかとサロメの話でも書くか。嘘だけど。
190名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 09:07:09 ID:WQjwWUGG
だめだったっぽい。誰かよろ
ちなみにテンプレ案。

日本一ソフトウェアのゲーム全般の801スレです

ハオ、マールから流行り神まで、えんりょせずに、マターリ語り合いましょう
191名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 10:58:29 ID:oWaPmasx
この気持ち悪い流れがやっと終わるのか…
192名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 11:59:20 ID:iMQnzAXd
まぁ、ホモやヤオイを受け付けられない男が存在できない空間だなここは、
俺は両刀使いだから楽勝で存在できるけど
193名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 13:07:39 ID:PCqT+AMr
あとは神の降臨を待つ鑿
194名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 14:00:33 ID:TfiMPSXI
俺のせいだ…。
俺が冗談半分でソドマス♂と魔界厨師の交わりを書いてしまったばかりに…
195名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 14:22:31 ID:D5F2aopW
日本一ソフトウェア総合スレ@801
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1112592134/

立てたよ
196名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 15:03:33 ID:opz9s86Y
>>195
197 ◆omC0Ymp1y. :2005/04/04(月) 15:58:17 ID:yYYDiKrz
>>181いえいえ、お粗末様でした。
>>184あ、有難うございます。不用意な発言で混乱を招いてしまったみたいですね、ごめんなさい。(念のためトリップ付けました)
>>173の凹み衛生兵さんは、とても可愛かったです!次は801板で書いて戴けると嬉しいです。
>>185多少の荒れは慣れているので平気です、有難う。
きちんと謝る、いさぎよい姿勢が格好いいです。感心しました。
>>195乙です!!

…では、男女エロを書いた時にまた来ます。失礼致しました。
198名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 18:18:13 ID:I5IMv559
インキュバスとソドマス(♀)の獣姦キボン
199198:2005/04/04(月) 18:19:24 ID:I5IMv559
オレのIDMv559ってどんだけ移動できんだよ
200名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 20:32:15 ID:fHuCX/Wc
行けるっ、これなら何処までもイケるよっ
201198:2005/04/04(月) 21:22:24 ID:I5IMv559
ここは118の続きでも待つか
202名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:46:20 ID:TGxCTFad
>>201呼んだ?
203名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 08:34:35 ID:kVMWlrFS
こう言っちゃあなんだが・・・
メカニックが仲間になった直後に
「こんな男ァいらねえよ!Del!」

っつーひとがいたっつーことなんだな・・・
204名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 14:37:28 ID:+LVFTLzV
>>202続きマダー?
205名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 21:27:33 ID:08ysxIrW
このスレぬるぽっぷ。
206名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 00:33:59 ID:6Qehjdp4
>>205
ガッぷ。
207名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 18:35:10 ID:zhyFDp34
過疎りすぎだろ…
208名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 21:32:21 ID:j0hFglKI
このスレ住民のほとんどがショタコンorゲイだったのか・・・?
209名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 22:56:56 ID:m8yBhjwl
プラムはダメですか?
210名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 00:08:57 ID:T8z3zUFU
>>209
ダメじゃない。むしろ最高。
211名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 01:02:28 ID:8/4LgcM9
魔界陥落
 ラミントンを亡き者にし天界の全権掌握に成功したブルカノは
天界の兵力とカーター率いる地球人類の軍隊を率い魔界侵攻を敢行
前魔王の息子ラハールを打ち破り瞬く間に魔界全土をその手中に収めた・・・

魔王城内・・・
  魔法戦士「ぐっ!う、や、やめろ・・・あっ!」
 商品が散乱するカウンターに上半身を押し付けられ、両腕を後ろ手に縛られたままバックから犯されている
魔法戦士が大きな胸を下半身を貫かれたまま乱暴に揉みしだかれ羞恥と苦痛に耐えていた。
  一般兵A「うひょー!見ろよ、このでけえ胸、悪魔も結構具合が良いな」
  一般兵B「ああトガリ耳も中々のモンだな」
 激戦の末、天界、人間の連合軍に攻め落とされた城内では兵士達による女悪魔に対する陵辱劇が行われていた。
  アーチャー「うっ、うっ、あー、うーっ、ヒャはァー・・・」
 その隣ではアーチャーが二人の兵士に前後の穴を同時に犯され、だらしなく痴呆のようにヨダレを垂れ流し
リズミカルに下半身を突かれる度にうわ言の様な言葉にならない声を発している。
  一般兵C「こいつもだいぶ壊れてきたな、最初の頃は健気に泣き叫んで抵抗してたのになw」
  一般兵D「コイツら回復力だけは凄まじいからな、次の日には処女同然の締まりに戻ってるからなあ、まあ心はブッ壊れたままだがw」
 病院のベットで4P輪姦されている星魔法使い、ゲート前で数え切れないほどの兵達に囲まれフェラチオを強要される女僧侶
この様な光景が城内の至る所で繰り広げられていた・・・
何度目かの射精を行った兵達が他の兵と交代しタバコに火を付ける
  一般兵A「ふう、やっぱり犯った後の一服はうめえな」
  一般兵C「次は議会場に居た赤いリボンしてた娘でも犯りに行くかな」
  一般兵A「そういや、カーター司令をさっき見かけたけど何か有るのか?」
  一般兵C「ああ、なんでも天使の裏切り者を捕らえて天界のお偉方と尋問するそうだ、ちらっと見たが可愛かったな、まだ餓鬼だったけど」
  一般兵A「悪魔も飽きたしそいつ用事済んだらコッチ回してくれねえかな」
 タバコの吸殻を足で揉み消すと兵士達は新たな女悪魔の体を求め思い思いの場所へ向かうのだった

次は玉座の間でブルカノ、カーターのフロン3Pか議会場でプレネールの羞恥プレイも良いな
212名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 01:13:39 ID:6jXGGYSy
>>211
さあ続きを
213名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 01:18:01 ID:8/4LgcM9
今日はお休みまた後日
214名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 02:33:51 ID:31odhRMW
マグニチュード9(ナイン)
215名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 07:04:59 ID:HbBuVCg5
801板より進行が遅い件について
216名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 09:08:18 ID:jxE2+KZp
>>215あまり考えるな。
217名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 20:36:47 ID:TbEIJsfS
>>211とりあえずGOOD JAB!!
218名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 21:37:29 ID:ORF0muci
>>217
いいもん持ってんじゃねえか…ってことか。
219名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 00:09:31 ID:FA6BRJ/0
>>211マチと歩兵♂きぼん。
220名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 00:25:32 ID:BdQCGnYC
プレネールさげ
221名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 09:58:32 ID:Iq7oHuSf
ソドマス♀「いや──!離して!やだぁああ──!」
一般兵♂「刀が無けりゃてんでか弱いな!ソドマス♀!おら、エースのプライドは何処いったんだ?」
ソドマス♀「い、痛いよ、止めてよ、助けてぇ…」
一般兵♂「は!それで逃げれるとでも思ってんのか?甘いんじゃね?」
ソドマス♀「あ!?イヤぁ!手なんか入れないで!!」
一般兵♂「いい所に穴があんだ、使わない手はねぇだろ…へぇ、湿ってるぜ?」
ソドマス♀「嘘、嘘!!っきゃ!…あああっ…や、破くなんてヒドイよ!」
一般兵♂「済まねぇなぁ。でも、ややこしい服着てるのが悪いんだぜ。さぁ、見せて頂くか…お?ビクついてんな。期待してるって事はねぇよな?ソドマス♀」
ソドマス♀「バカ!いい加減にしろ!畜生!死ね!お前なんて最──っ、あ!」
一般兵♂「はは、どう説明すんだコレ。ぴちゃぴちゃ、いってっけど?スムーズに指入るけど?」
ソドマス♀「──っぅ。く……っ。…──!」
一般兵♂「これまた、ずいぶん静かになっちゃったな。おーい、どうしたソドマス♀。すげぇエロ顔なんだけど」
ソドマス♀「いや…指、ぬい…て…指いや、ぁ…」
一般兵♂「おぅ、いいぜ。そうだよな。そろそろ…違うもん欲しいよなぁ」




続きはまた今度。
222名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 12:35:24 ID:LfajoI1z
セリフ以外の文章も欲しいがGOD JOB
223名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 17:35:16 ID:9Bcncuvy
古風な喋り方じゃなくて弱気になったりキレたりするソドマスは最高だね。
GJ!!
224名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 00:55:29 ID:+2lZVDm/
アーチャーがペタンコなのはいいとして
マジシャンはペタンコなのかな?
ディスではロリだったけどPKでは大人っぽいし
225名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 02:19:17 ID:IMMXcnpr
程ほど
226名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 09:15:35 ID:TSEmSyVU
巨乳として描かれてないキャラは全部ペタンコだ
227名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 11:02:37 ID:OizvrVIi
PKのマジ子はドジっ子の近所のお姉さん。お姉ちゃんか。
228名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 17:59:04 ID:L9MHpzeJ
世界の半分はゲイかヤオイ。
229名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 19:18:23 ID:gluEXigg
とりあえず言っとくが、
ディスのマジ子は侍くらいオパーイあったぞ。
230名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 19:33:47 ID:UZPZfrxa
マジ子って誰?まぁそんな事はどうでもいいけど。

アラミスタン・・・。君のその美しく、細い体・・・。
抱きしめたら壊れちゃうぐらいかわいらしく、繊細だ・・・。

最高だよ。さぁ・・・夜の始まりだよ。




・・・ディスプレイ相手に・・・・
231230:2005/04/10(日) 19:49:22 ID:UZPZfrxa
ギャア誤爆
232名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 19:57:39 ID:WnjOtf1o
誤爆しちゃうドジっ子萌え
233名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 00:18:06 ID:SSyjwtzQ
等身が上がって大人っぽくなっても、胸はつるつるぺたぺたなアチャさんに乾杯(*´Д`)/C□
234名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 20:29:20 ID:lyE+HN+7
ある日のこと、みんな戦いに行ったのでマジシャン♀が魔界で一人お留守番をしていた。
 マジ子♀「あ〜あ。私一人おいてくなんてリーダーはゼタ様並みにひどいなぁ。・・なんかやることないかな・・・・ってあれ?」
前のほうからバーサーカーが歩いてきた。なんか様子がおかしい。
 バーサーカー「グウウ・・」
 マジ子♀「あ、あっ頭から血がでてるよ!大丈夫?え〜っと、今すぐヒーラーさん呼んでくるよ!」
ケガをしていた。さらに、みる限り相当イラついている様子だった。おそらく戦闘中に何かあったのだろう。
マジシャン♀は急いでヒーラーを呼ぼうとした・・・が。
 バーサーカー「ヨブナ・・ウゥ・・・ヨバナクテイイ・・・」
 マジ子♀「えぇ!?呼ばなくて・・いいの!?」   
 バーサーカー「ググゥ・・オマエデ・・イヤスコトニスル・・」
 マジ子♀「?」
     「どういうこと?私ヒール使えないよ?」
状況が把握できてないマジシャン♀。しかしバーサーカーは容赦なく、豪快にマジシャン♀の服を破った。
 マジ子♀「・・・!?」
動揺してるマジシャン♀。けっして「大きい」とは言えないその胸をバーサーカーは舐めまわした。
 マジ子♀「あぁ・・ん・・ちょ・・っと・・あぁ」
さらにマジシャン♀の秘部を指でいじくっていく。少し漏れていた。
 マジ子♀「んあぁぁっ・・だめぇぇ・・んんっ・・」
    「はあ・・はぁ・・・あぁん・・」

つづく
235名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 20:29:51 ID:lyE+HN+7
つづき

秘部はさらに漏れていく。バーサーカーは一度手を止めた。今度は自分のものを挿れようとしている。
 マジ子♀「あぁ!それはやめ・・んぁあああ・・!!」
ズブズブと入っていく。狭いものの、バーサーカーに止める気配はない。
 マジ子♀「あっ・・んっ・・あんっあぁ・・はぁん・・」
挿れ終わった後、バーサーカーはおもいっきり突きはじめた。パンッパンッと大きな音がなる。
 マジ子♀「あはぁんッ!ああんっ!ああぁっ・・」
     「いああぁっ!・・んんっ!」
さらに突くたびに揺れる胸を見たバーサーカーは徐々にスピードを上げていく。
 マジ子♀「ああッ!う・・んあっ!あっ・・あはぁぁんっ!」
     「ひああっん!んっ!・・ンンッ!・・・あぁぁッ!」
     「あはあっ!・・ああんっ!あんッ!・・も、もうっ!・・らめぇっ・・だよぅ・・・」
・・・そして、
 バーサーカー「グオォォッ」
 マジ子♀「ん゛あああああああああぁぁぁーーー!!」
二人は絶頂に達し、マジシャン♀の秘部の中に熱いものが放たれた。
 マジ子♀「はぁ・・・ん・・はあ・・はぁ・・・」
 バーサーカー「グウゥ・・マダダ・・」
 マジ子♀「!?・・・んっ・・・ああぁっ!・・あんッ!」
イッたばかりだが再び突き始めるバーサーカー。
彼の怒りがおさまるまでマジシャン♀は犯され続けた。
236名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 20:31:56 ID:lyE+HN+7
へたれだが書いてみたよ。
てかこう言うの書くの初めてで大変だった。
237名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 23:01:33 ID:TLf3p6xr
>>236 お疲れさん。初めてなのに、よく頑張った。
可愛いマジ子だったぞ。
238名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 11:22:05 ID:xavH1v+J
>>236まさにバーサーカー!
バーサーカーいいよバーサーカー
239名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 15:05:28 ID:Ryi0QNk3
>>236
                 ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _ グッジョブ!!
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
  _n  グッジョブ!!   / /_∧  ,/ノ'
 ( l    ∧_∧ / /*´∀`)//∧_∧   グッジョブ!!
  \ \ (*´∀`)(      / (*´∀`)     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄    \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    /ヽ ヽ_//
240名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 13:52:51 ID:Mrw+Yfko
僕のマシュ…
241名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 20:34:26 ID:WEjt9YBC
>>240
マシュって・・・なによ?
242名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 20:54:12 ID:Mrw+Yfko
セラニポージだよ。
Serani Poji!
243名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 19:50:57 ID:nRsTvls+
244名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 19:59:25 ID:Hi40V6hn
245名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 20:09:03 ID:p3ErxFdf
246名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 20:13:09 ID:iDZZvSIq
247名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 00:02:13 ID:Hi40V6hn
248名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 02:18:25 ID:DYBfSHX3
249名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 07:24:31 ID:cXQJut0v
250名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 09:05:26 ID:pSWiQA31
251名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 12:09:52 ID:CpW/8Z2s
↓ よけろっ!!! ナッパ!!!
252名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 20:02:47 ID:R1Gx9UNY
↓頑張れよ、ナッパ
253名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 20:12:04 ID:nPGxCb/e
254名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 00:44:44 ID:xU6aZhAl
とりあえずここにジオシンボル置いときますね。

 △
255名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 02:46:00 ID:1fYHMO7E
|Д゚)? △


<<( ゚Д゚)ノ△


( ゚Д゚)?△
256名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 03:25:39 ID:XAeTYCpb

  △  ←感度2倍のジオシンボル
257名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 12:20:58 ID:tMtsDMD9
▲←超文才強化三倍のジオシンボル
258名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 12:22:52 ID:k/HyLktf
        r'ハノiソゞ
  <,-‐-、  0-0、 ゞ
 ノ レ-r-ヽ (´<_` ) ヘ OK、ジオチェンジ
丶ノレ´_ゝ`リ/ l---l_l`i:::)ヘ
  /^i 廿ヽ /i   | |ツ
_(_,lつ/ ̄ ̄ ̄/__i |_
  \/___/  ヽ⊃  ▲←ヘタレ超強化3倍
259名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 13:35:40 ID:sg6BA1Qc
>>258 それはそれで、相手に使う事が前提での、需要がある。
260名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 01:13:37 ID:u4UH8lKV
一万年と二千年前から
あ・い・し・て・るぅ〜♪
261名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 22:13:33 ID:E0qMR+06
つーか、なりチャサイトで使ってるキャラ達が
脳内で絡み合って絡み合ってしょうがない
262名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 23:37:32 ID:WHyFFGV4
書くが良い
263名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 22:59:34 ID:RJ8Z1KJK
…俺にもっと作文力があったらいいのにな
264名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 02:38:03 ID:deDXuPz4
時には夢をつかんだ奴より
夢を追ってる奴のほうが力を発揮するんですぜィ
265名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 23:07:33 ID:cde1JZ7O
人に背中を押されないと何もしない性格だからなぁ、俺;
もうちょい趣味の合う友がいればな、と思った事は何度も
266名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 01:48:14 ID:UddlHZTD
一万年と二千年前から
あ・い・し・て・るぅ〜♪
↓( ゚д゚)/ハイ!
267名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 11:50:17 ID:zwwy+XZw
POP
268名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 18:09:49 ID:qKVC787l
フロンのいっぱい

「い」を「お」に変えて
269名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 20:07:12 ID:14TDSWf4
フロンのいっぱお
270名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 20:18:04 ID:S412A+Y7
フロンのおっぱお
271名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 20:40:47 ID:DABVgiKO
フロンのおっぴあ
272名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 22:34:30 ID:O3H8DHQ5
フロンのおちんぽ
273名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 08:26:58 ID:2aznjFfx
フロンのおっぴろげ
274名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 10:10:48 ID:dPwGlMO7
フロンがすのさけめ
275名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 13:59:14 ID:UR3E4+Nr
フロンわかめさけのめ
276名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 13:28:31 ID:iPpFRqns
ドォーッホッホッホッホッ
277名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 20:03:38 ID:YDxeHeim
「む?アーチャーは木から生えてくる・・・?」
「え、じゃあアーチャーには生殖器がないんですか」
「それじゃぁアチャ子タンとハァハァできないじゃないか」

というわけで終
278フロンのおっぱおの人:2005/04/28(木) 20:40:45 ID:TQ5kJT2U
「む?フロンは空からやっえてくる・・・?」
「え、じゃあ一般人にはフロンとセックスする権利がないんですか」
「それじゃぁフロンタンとハァハァできないじゃないか」 というわけで終―

「終だとふざけるなっ……フロンたんとセックスはするっ…………決着をつけるときが来た」
ざわ
ざわ
淫猥に責め立てる男の言葉に、フロンの頬がかあっと熱くなる。
目を開けると、己の薄い乳房を揉みしだき、秘所をまさぐる二本の腕が見えた
「しかし…あれだな……」
男は行動を中断しフロンに言った
「………………」
愛撫を繰り返され朦朧とした意識の中、男の言葉を聞いていた
「フロンの胸は揉みしだけるほど成長していないな」「……………うっ、」



「救えぬ偽善者め、叩き落としてやる」
「負ければ、誰かの養分………」
セット

「フロン、我慢は体に宜しくない、天使であるまえに女であろう、全てを吐き出してしまえ、はしたない声もお望みもすべて」
再び声がしてin裂から、指が引き抜かれ、代わりに熱く固い感触があてがわれる
「あっ」
それが勃起した男のモノの感触と理解し、フロンは小さく叫び
慌てて脚を閉じようとする
279フロンのおっぱおの人:2005/04/29(金) 18:29:02 ID:3Ng7wWzw
さすが俺!
素晴らしい散文だなオイ!
280名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:21:32 ID:VEP+jOhT
>>278-279
寝て酔いを醒ませ
話はそれからだ
281名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:53:21 ID:s0PMCkdc
てすと
282名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:55:38 ID:s0PMCkdc
「うっ…ここは……?」
揺らぎがちな視界の中、ラハールは眼を醒ました。
(…そうか、フロンの魔法に巻き込まれたんだった…おのれぇ愛マニアめ…)
悲鳴を上げる身体に起きろと命令する。しかし強い圧迫感を感じ、首だけを曲げ自分の身体を見る。ベットに拘束されているらしい、どうやら魔界病院の中のようだ。
(魔界病院か…ぼったくられそうだな)
そんな事を考えていると、フロンが白衣を着て現れた。
「あぁ!ラハールさん気がついたんですね!!」
「フロン、貴様よくもやってくれたなぁ…」
大声を出したいが蚊の鳴くような弱々しい声が漏れるだけだった。
「ラハールさん!無理して喋らないでください!今、私が治療しますからね」
「…お前が?」
「ほら、この間議会で反対したからって魔界病院の侍はラハールさんが葬っちゃったじゃないですか?心配しなくても私救命病棟24時とか好きだから大丈夫ですよ!」
「しかし…」
「まずは舌を噛まないようにさるぐつわをして…」
「おいフロンぐム」
問答無用でフロンの治療が始まる。
283名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:56:49 ID:s0PMCkdc
「え〜っと〜。運び込まれた人には〜。そうだ!オシッコを出させてあげなくちゃ!なにか細いチューブをスルスルと入れてましたねぇ。たしか」
「んム...!」
明らかに急性アルコール中毒者に行う治療法を行おうとしているフロンに抗議したいが弱っている為まったく声が出ない。
着々と準備が進む。
「太い管の方が出やすくていいですよね?ラハールさん」
「ムガムグ…!!」
「ですよね〜」
抗議とこれから起こる事への恐怖の悲鳴が何故か了解と捉らえられたらしい。
「じゃあズボン脱がせますねぇ。…あはっ、ラハールさんチイサイ。気にしなくてもいいですよぉ〜。こういうモノは個人差がありますからねぇ」
「…」
顔から耳を真っ赤にしてラハールはフロンから眼を背けた。その瞬間それは始まった。
「!んっ…ハッ…!!?」
「なかなか挿入りませんねぇ。エイっ」
「ふッ…痛っ…!」
テレビで聞きかじったほどの知識しか持ち合わせていないフロンには導尿に麻酔やローションなどが必要な事など識る由もない。力任せにグイグイと回しながら木ねじの様にねじり込んでいく。
「…ンッ…!」
ラハールの中で痛みが熱さと快感に換わり出す。
「あれ、ラハールさんなに興奮してるんですか!更に挿入りにくくなっちゃったじゃないですか!もう!」
更に力を入れて管を押し込む。既に尿道口からは血が滲んでいる。フロンのハードSMな治療は続く。


なんか書いてて自分のが痛くなってきた(ノ_・。)
284名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 13:43:04 ID:wkAYpv6C
  ∧_∧
  (;´Д` )  きゃー
  人 Y /
 ( ヽ し
 (_)_)
285名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 17:14:19 ID:Pm7XIsZL
>>283
俺も痛くなったorz
でも不器用なフロンに萌えGJ
286名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:17:18 ID:EUDYCu6Q
俺もチンコ痛くなった
287名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:48:29 ID:s0PMCkdc
皆のチンペコにダメージ与えたみたいだ。
スみマせン。
小説とか初めて書いたので許してくだされ。官能小説とギャルゲーで勉強してきます。
288名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 20:10:38 ID:kvvaYW+L
(´・ω・`)チンコイタイ…
289名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:20:29 ID:C72iE7an
>>287
今度はチンコ「に」じゃなくてチンコ「を」で頼む。
290名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 00:40:13 ID:UDam+v0m
ほかのスレにあったSSですが、かなり気に入ったので、ラハールとフロンの話に転換して載せてみます。
あの馬鹿堕天使はいつも唐突に、変なことを言い出す。
「ねぇ、ラハールさん。一緒にお風呂に入りましょう」
一瞬呆けた顔を元に戻し、眉をしかめながらラハールは思ったことを口にだした。
「お前は馬鹿か?」
「いいじゃないですか、お風呂ってスゴク気持ち良いですよ?」
「・・・馬鹿者、魔王城は混浴だが俺は男で、お前は女だ。
一緒に誰かと入りたかったらエトナとでも入れ」
「エトナさんはお風呂大嫌いですし。それにみんな、悪魔さんたちは
お風呂に入るのは嫌みたいなんです」
「だが、一緒に入らんでもいいだろう」
「ダメです!頭を洗っている時には前が見えないんですよ?誰かが鏡に映るかもしれないんですよ?ニジレンジャーでもおばけは倒せないかもしれないんですよ!?とにかく誰かと一緒に入りたいんですよ!」
少し困った表情で、体を密着させてきた。
要するに一人で風呂に入るのが恐いのだな・・・げんなりとした様子で、ラハールは部屋に戻ろうとしたが、フロンは離さない。
「ねー、入りましょう〜。入ろう〜。ハイロー」
「・・・・・分かった分かった、入ればいいのだろう」
一度言い出すと絶対にきかない。
それに俺も最近あまり風呂に入ってない。それでたまたまコイツと一緒に入るだけだ。
別に何てことは無いだろう。
と、無理やりラハールは結論付けた。
少々、かなり問題はあるのだが。
291名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 00:42:12 ID:UDam+v0m
服を脱ぎ、タオルで下を隠しながらラハールが魔王城の露天風呂に入ると同時に
フロンも入ってきた。
そっぽを向いたが、やはり彼も男。フロンに気付かれないように、そっと彼女の裸体を盗み見た。
戦士♀の裸を一度見てしまったことがあるのだが、そのとき以上に興奮している自分がいた。
戦士♀より白く綺麗な肌で、未熟で少しふっくらした胸がかわいい。
「とりあえず、体を洗いっこしましょう」
笑顔で言うフロンをみて、ラハールは石のように固まってしまった。
それに構わず、フロンは思い出したように
「でも、スポンジが無いですね・・・まっいっか、手で洗ってあげます。ラハールさん」
ラハールはいまだ固まったままであった。
フロンは言葉通り、素手でラハールの背中を洗っていた。
「気持ちいいですか?」
「・・・・・う、うむ」
ラハールはもう何の抵抗もしなかった。愛マニアには何を言っても無駄だ。
それに俺が気持ちいいんだから、それでいい。しかし何かが物足りない。
「・・・なァ、フロン」
「ん、なんですか?」
「手じゃなくて体全体で洗ってくれ」
「?どうすればいいんですか?」
「体に泡をつけるんだ」
「・・・いいですよ」
少し恥じらいながらも自分の体に泡をつけ、ラハールの背中を洗い出した。

ギュニュ グニョ ジュルジュルゥ

ラハールは小さな呻き声をあげると、勃起していたものがさらに膨張した。
一方、フロンも初めて経験するなんとも言えない感触に声を漏らしていた。
「ん、・・・・・んっ。 はぁ」
それを続けていくうちに我慢できなくなったラハールは命令したのではなく、
今までにないぐらい優しい口調で
「なァ、今度は前も洗ってくれないか?」
292名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 00:44:12 ID:UDam+v0m
「はい、ラハールさん・・・」
ラハールはそのまま床の上に座り、フロンを抱き寄せた。
「じゃあ、動かせ」
「う、うん。・・・・よいっしょ」
動きづらそうに、ゆっくりと体を上下に動かし始めた。
フロンの薄いピンク色の乳首とラハールの乳首がこすれ合う。
「んっ・・・・ん」
「どうした?」
「・・・・なんだかわかんないけど、とっても気持ちいぃの。」
顔を赤らめ、上目遣いで自分を見てくる彼女に対して、ラハールも負けないぐらい紅潮すると
彼女のお尻を撫でまわし始めた。
「あはっ、なんかくすぐったいです」
吐息がラハールの耳に当たり、さらに陰部を膨張させる。ラハールはそれをさらにフロンのお尻に
押し付けるようにして、腰を動かし始めた。
シュコッ シュッコ グニュぅぅ
「んっラハールさん」
「ダ、駄目だ」
まだ性経験が浅い彼はあっけなく果ててしまった。
「あ〜なんかべとべとしてる。これはもう一回洗わなくちゃ駄目ですね、ラハールさん」
笑いながら言う彼女に対しラハールも笑うと、うなづいた。次は真面目に体を洗った。
その後、二人は度々一緒にお風呂に入るようになりました。
(おわり)

なんか知らんが気に入ったので。
293名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 18:12:48 ID:geiqJIFD
攻略スレから誘導されてきたんですが
ラハールの妹たんネタは書いていいんでしょうか?
つーか向こうのスレ荒らしててごめんなさい
294名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 18:42:50 ID:Z45h1xQq
設定資料にしかいないラハール妹、いいね。是非読みたいです。
295名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 19:33:39 ID:3cSXqLP0
○月×日
今日仲間の夜魔族がゾンビ大増殖をくらっていた。
HPは十分あったのでほっといて見ていたらいつもより長い時間くらっていた。
なぜか白い液体のようなものが中心地から飛んできて宙をまっていた。それも多数。
しばらくたってゾンビの大群が土に還っていった。なぜか満足そうな顔をしながら。
中心地にいた夜魔族を見てみると体中、特に胸や顔、秘所等に白い液体が付着していた。しかもべっとりとすごい量が。
なんでああなったか近くにいた女僧侶に聞いたら顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。なんでだろう?
296名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 08:40:00 ID:dDb75inN
レディコマンド×シドールの姉弟物と言うイメージだけが唐突にひらめいたので此処に記す

あいつ等髪型似てる。
297名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 08:53:49 ID:IvnDURrf
女僧侶かわいひ
GJ
…でもこれ誰の日記?
298名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 14:02:09 ID:V8FOyiBk
299名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 14:02:49 ID:dDb75inN
魔亭ロイヤルキングダーク三世
300 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:21:24 ID:YfCCN4MX
お邪魔します。
ファントム・キングダムのエロを書いたので投下します。10枚の長文ごめんなさい。
・時間軸は、プラムにゼタが敗北した時の状況です。
・前置きが長いので、読むのが面倒な方は5枚目以降からどうぞ。
・カプに不満の方は…どうか、ご容赦の程を。
・もし通信状況他のせいで途切れたりしたら済みません。
・続き物くさいですが、時間がない為、次作の確約ができません。読み切りと思って下さい。
・愛情の差により、書き方に不具合が発生していますが、仕様です(爆)

…以上です。
もし良ければ読んでやって下さい。
楽しんでいただけたら、幸いです。
301 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:22:36 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」1
(プラム×アレク)

「…さよなら」
淡く掻き消えた蒼い少女の残像を、プラムは心に焼き付けた…沸き出ずる、満ち足りた思いとともに。
しかしプラムは、その格別の余韻を、長く深く味わう事は出来なかった。
彼女の背後に、雷光が爆ぜ轟く。
「あら、もう来たのね」
現れたのは、アレク。
驚愕と悲痛さが、ないまぜとなった表情で、叫ぶ。
「ゼタ!?おいプラム!ゼタは…!!」
「アホ魔王?…殺したわ」
サラリと言ってのけた言葉と、彼女の纏う尋常ではない魔力に、アレクはたじろぐ。
「っ、てめぇ!」
「何怒っているのよ。あなただって、ゼタを殺したかったんでしょ?」
プラムは髪をかきあげ、艶然と笑う。
「どうする?破壊神アレクサンダー。ゼタの代わりに、私を倒すの?」
彼女の瞳に、凶猛な光が揺らめいた…。
302 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:23:52 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」2

「ごきげんよう、破壊神アレクサンダー」
次にアレクが意識を取り戻したのは、冥界の底ではなく、見知らぬ部屋であった。
「プラ…!」
体が動かない。いや、動かす事が出来ない。鎖が、アレクの手足を壁と床に繋いでいた。
「本当はね、戦いの途中までは、殺すつもりだったのよ。けど、気に入ってしまったの」
ふふっ、と含むように微笑み、くるんと回転してアレクを見る。
「新しいオモチャが、ね」
「オレ様をオモチャだぁ?笑わせるぜ!てめぇ、いったい何様のつもりだ!!」
「私?私は天才魔王プラム。あなたは囚徒。罪状は…私に刃向かったことかしら」
プラムはアレクの側へ歩み寄り、顔を覗き込んだ。
その表情は、まるで子供そのもので──。
「観念なさい…大切に、飼ってあげる」
「ぬかせ!誰が、てめぇなんかに!!」
「虚勢を張るのも、そのくらいにしておきなさい。時間はあるの。屈伏させるわ…ゆっくりとね、『アレク』」
この日、初めてプラムは彼を愛称で呼んだ。

百億年…悠久とも思える程の長さの…二人の縷々たる関係が、開始された日であった。
303 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:24:57 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」3

「だいぶ馴染んでいるじゃない」
アレクが監禁されてから、一月が経過していた。

プラムが退室している時は、鎖が伸び、部屋を歩き回る程度には自由が許されている。
(勿論、ドアには届かないし、鎖が邪魔して瞬間移動もできないが)
また、部屋の中には、最低限生活出来る設備があり、食事も与えられていた。

プラムは、多忙であったが、ほぼ毎日時間を見つけては、この部屋を訪れた。
彼女はゼタとアレクを消したと公言した事で、周囲の魔王から畏怖される存在となったが、まだ明確な位置を確立出来た訳ではない。
実際、バビロンとシードルは黙したままだし、ヴァルヴォルガも意見がまとまらずにいる様子だ。
キングダークに至っては、消息すら掴めない。
(まぁ、アレはどうでもいいけど)
調停者の動きも無い為、読むことも叶わず、プラムは焦れていた。
だから、アレクに憤りをぶつけて憂さを晴らそうと、当初ここに足を運んでいたのだが…気付くといつも、他愛の無いやりとりを楽しんでいる自分に気付くのだった。

「いい子にできたら、テレビを用意してあげても良いわ」
「ま、確かにあるにこした事ねぇけどな…」
普段のアレクとは、何か違う答えだ。
しかも視線を避けたまま、ちょっと落ち着かない。
304 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:26:28 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」4

プラムの神経がチリチリと音をたてる。
「…何か企んでいるのね?」
「は?そんなんじゃ、ねぇよ」
どきりとして否定するアレクに、プラムの疑惑はますます深まる。
「逃げる算段でもしていたの?…これは、調べる必要がありそうね」
そう言い、アレクの手をチェックし始める。
「おい、やめろ!」
「自分こそ、立場をわきまえるべきでしょう。魂滅させられたい?」
「くっ…!」
足先のチェックが済み、今度は服に手を伸ばす。
「うわ、よせ!見んな!!」
虎柄の布をめくったプラムは、すぐに戻した。
「…──何で、むき出しなのよっ!?」
「バカ野郎!トイレだったんだよッ!」
激しく気まずい空気が、漂う。

先に気を取り直したのは、プラムだった。
「バカ野郎ですって!?私は、あなたの支配者なのよ!いいわ…今後そんな口がきけないよう、全部見てあげる!」
「プ、プラム!?」
アレクの付けている巴模様の飾りを風袋ごと取り外す。
多少のためらいを感じつつも、今度はアレクの布を剥ぎ取るプラム。
「っ!」
「見るくらい、平気よ」
だが、プラムが平気でも、アレクは平常ではいられなかった。
戦闘のみに明け暮れ、生きてきたアレクは、性的な事には疎かった。その為、他者に見られるという刺激に耐えれる訳もなく…。
「え。えっ、えええぇ!?」
膨張の変化で、プラムを狼狽させた。
305 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:28:11 ID:zhg/m8VC
「百億年の、始まり」5

ちゅる…ぷちゅ、じゅっ…。
プラムは、たどたどしく、アレクのペニスに舌を這わせる。
負けん気の強い彼女は、二度も取り乱した自分に怒りを覚えた。
そして原因となった相手に、自分以上の羞恥を味あわせる事で、精神の安定をはかろうとしたのだった。

「…っ」
「くふ、いい様ね」
小さな唇を目一杯広げ、口中へ飲み込む。
「っあ…!」
アレクが声を漏らすたびに、プラムは彼を征服している事を感じ、ひそやかな快感を覚えていた。
「情けないわね…恥ずかしくないの?」
反応から察して知った性感帯…鈴口を重点的に吸いながら、言葉で彼を虐げる。
ず、ずじゅう、じゅうぅ、っちゅぷ。
「…ぅ…っ」
聞いておきながら、返事はさせない。
ぴちゅ、ちゅぷちゅっ、ちゅっぷぷ、じゅぷっ。
きつく吸ったり、柔らかく舐めたりしながら、男の欲望を弄ぶうちに…プラムは、自分の身体の変化に気が付いた。
(下着が…貼り付いてる?)
貼り付き方があまりに変なので、腰と脚をつっぱねて剥がそうと試みるが、取れる気配すらない。
(え、まさか私)
その時だった。
「うぁあッ、も、出る…!」
プラムが唇を離し、身を引くと同時に、一本の白い線が宙に描かれた。
一瞬、それが何なのか判断つかなかったプラムだが、正体を悟ると、おかしそうに笑い転げた。
306 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:29:36 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」6

「あはははは、無様だこと!」
まだ、呼吸が整わず返事も出来ないアレクを、プラムは罵る。
「結構簡単なものなのねぇ、男って。ゼタもそうだったのかしら」
「…プラムッ、てめぇ!」
「何よ。こんな醜態を晒しておいて、まだいきがるつもり?」
アレクの顎を伝い落ちる体液を、指ですくい取り、
「ほら、見なさいよ…」
目の前にかざす。彼が辱めを恥じ、悔しがる姿を期待して。だが──
「ははは!ケッサクだぜ!」
今まで、大人しくプラムに従っていたアレクだったが、ゼタの名を聞いたことで、怒りを沸き上がらせた。
「入れた事すら無ぇくせによ、勝手に判断すんじゃねぇ!」
この状況で、プラムの不興を買うのは無謀な賭けに思われた。
命を奪われる危険があるし、何より却下されれば、それまでなのだから。
しかし──アレクには、彼女が挑発に乗る確信があった。
プラムとは約一月間のあいだ接してきた。
だが、今日初めて嗅ぐ香り…彼女の発する甘酸っぱいものは、確かに雌の匂いだ、と。

二人は、しばし睨み合うかたちになった。
やや沈黙の後…好戦的な瞳に切り替わったプラムが、いいわと呟いた。
「最後の砦も、潰してあげる」

スカートを脱ぎ捨てたプラムは、驚くほど華奢すぎた。
(こいつの何処に、あれ程の魔力が…ゼタを、葬る程の…)
プラムは下着を下ろす際に、ようやく不快の元を知った。
自分でも信じられない位、大量の粘液が付着し、糸を引いていたのだ。
307 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:31:01 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」7

その戸惑いを無理に隠して、アレクの上に身体を進める。
「吠え面、かかせてやるわ」
「てめぇこそ」
プラムは回復したアレクのペニスを掴むと、自分のクレパスへ押し当てる。
何処までも白い彼女の身体で、裂け目だけが異様に紅く、ひどく淫猥だった。
「…ちょっと、濡れ過ぎじゃねぇか?」
愛液量の多さを、からかうアレクを一睨みして、プラムは腰を落とした…

…つもりだった。
(は、入らない……っ)
困惑するプラムの上を、意味なく時間が経過する。序々に微妙な空気が部屋を包み始めた。
プラムは懸命に、角度を変えたり、脚を広げたり、腰をずらしたりするのだが、どうにも要領を得ない。
アレクはアレクで、流れ落ちてくるプラムの愛液でぬるむ感触と、何度も握り替えられる指の動きに、声が出そうになる。
「ちッ!」
さっぱり進まない事態に、さすがに痺れをきらしたアレクは、タイミングを見計らって腰を強く突き上げた。
「──ひああぁ゙ッ!?」
「手間、かけさせやがっ、て…っ」
日頃の鍛練がなければ使えない、背中や腰の部分の筋肉を酷使した甲斐あって、なんとかアレクはプラムの中を貫く事に成功する。
「ゃ…ぃっ、いた…」
「負け認めても、いんだせ?」
「ま、まさか!言わないわ!そんな事──絶対に言わないわよ!!」
切り裂かれる痛みをこらえ、必死に動くプラム。
食い縛った歯、溢れた涙、絞りだすような呼吸…それが彼女を壮絶に美しく見せていた。
「…!…っ、──ぅ!!…んッ」
308 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:32:16 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」8

当初、溢れていた愛液は、摩擦と熱で消え失せていた。痛みで疼くため、もう最奥からは分泌される事は無い。
動けば動く程、痛みの増す内壁に、プラムは悲鳴をあげる寸前だった。

一方、アレクも限界が近づいていた。
何せ、プラムの中は狭すぎるのだ。その上、自分のペースで動くことも出来ず、快楽を堪える為角度を変える等の逃げも打てない。
が、一度出していることもあり、ギリギリまで粘ればなんとか勝てる。
しかし…アレクは考えた。
(本当にいいのか?いま、こいつに勝っちまって)
激痛に震えてもなお、自分に悦を与えようとする少女…。己が、けしかけた悶着とはいえ、本来の目的は監禁からの解放と、その為の足掛かりであって、プラムの自尊心を踏み荒らす事ではない。
(かといって、ただ負けんのも…そうだ、こうすりゃいい…)

(痛っ…あぁ、だめ…頑張れない…)
プラムは、今にも動きを止めてしまいそうな、自分の弱さを呪った。
(私が負けたら…アレクは何と言って、嘲笑うかしら)
考えたくなかった。しかし、もう動けない。
…その時だった。
「くっ…やべぇ…イ…」
「ま、待ちなさい!私の中になんて、許さないわよ」
急ぎ、後方へ下がるプラム。
それを確認してから、アレクは欲を解放する。
「──っ!!」
びゅくびゅく、と白濁液が散った。
309 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:33:25 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」9

落ちた液体が床に流れる様子を、静かに眺める。
プラムは、思わぬ勝利に安堵の息をつくと、誇らしげに笑った。
「ふふっ、私の勝ちね」
言い捨てると、プラムは手早く衣服を整えた。
ふらつく身体を悟られぬよう、部屋を後にする為に。
だがもし、彼女が振り返っていたら…見えたはずだ。
汗だくで息を切らすアレクの方が、よほど勝ち誇った顔をしていたことを。

「いいや。引き分けだぜ、プラム」

自室へ跳んだプラムは、スカートに、小さな魔力の粒がまとわりついている事に気が付いた。
僅かに放電している。これは──。
「アレクの魔力!?」
自らが大きな魔力の持ち主であるが故に、微細な気配に気付けなかったのだ。
「不覚を取ったわ」
彼の意図が判らないものの、直感が危険を感知する。
慌てて取り除こうとする彼女の指を擦り抜け、小さな魔力の球体は、スカートの内側へ潜り込む。
「何──ぁ、いやっ、いやいやっ、あ、あああぁぁあんんッ!!」
サロメがゼタに魔力を与えたように、アレクもプラムへ魔力を飛ばしたのだ。ただし、一部を雷撃のまま含ませて。
魔力は忠実に動いた。主から託された力を、たしかに伝えた。
指定された場所へ…プラムの花芯に。
先程の行為で充血し、膨れあがっていたプラムの芯は、狂暴な快感を耐える事が出来なかった。
310 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/05(木) 16:34:16 ID:YfCCN4MX
「百億年の、始まり」10

「ひぅぁっ、あっ!…はあぁぁ!!」
絨毯に多数の爪あとつけ、掴んだベットカバーを床に引きずり落とし、喘ぐ。
髪を散らし、四肢をこわばらせ、声の出る限り啼きわめく。
「ぁ、あ、あッ、あッ、いやっ、い……っあああ──ッ!!」
達したプラムは、身体を激しく震わせると、崩折れた。
「あ…あぁ……んんんっ…、あはぁっ…」
(まさか、まだ続くの!?)
プラムの不安は的中した。更に数十秒にわたり、魔力は衝撃を伝え…ようやく消え失せた。
「はぁ…ふ…あ、ふぅ……っ」
何度も飛ばしかけた意識を、まどろみへ手渡す直前、プラムは唇を噛みしめて決意した。
「許さないわよアレク、絶対に!!私を侮辱した事を後悔させてやるわ…一生ね!!」

手加減一つ誤ったことで、計画が裏目に出てしまった事を、アレクは、まだ知らない。

【終わり】
311名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 01:49:20 ID:Hm+jQ5F1
プラムたんかわいひ。10レスの大作乙カレサマ

でもいきなりフェラより手とか足でシコシコのほうが自然じゃないかな。
あんないきなりじゃものすごいフェラものAVみたいじゃないか。
と、感想が無いと別の板でぼやいていた方だと当たりを付けた上で酷評してみる。
312 ◆omC0Ymp1y. :2005/05/06(金) 02:41:29 ID:Hrs5sZh/
>>311さん、有難うございます!!
酷評なんて、とんでもない!ご意見嬉しくて涙出そうですっ。

うわぁ、確かに手コキ足コキ完全に忘れていました!てか、フェラ大好き体質をモロに暴露してもうた、というべきか…。

パロ文書きはそこそこ長くても、エロ文書きは浅いので…指摘を戴けたこと、大変有難いです。
もっともっと勉強しなくては…!

>別板でぼやき
当たりです。気を付けよう…。

本当に助かりました、ご意見参考にさせていただきます。有難うございました!
313名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 06:56:31 ID:V3HX1/w7
300行の超大作になってしまいました
妄想は慣れてますがエロSSは初挑戦につき
説明ばかりであんまりえろくないし
はたして貼ってもいいもんでしょうか
つーか向こうのスレ荒らしててごめんなさい
314名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 16:08:14 ID:BfDtBJrC
>>313
早く早くぅ

>>プラム×アレク
GJ!!!!!!
315名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:01:19 ID:V3HX1/w7
<魔界のプリンセス……?>

「殿下ぁ、あたしの戸棚にあった、銀河宇宙月見そば知りませんか?」
「……お前な。なんでオレさまがそんなもの知っていなくてはならんのだ」
「いや、殿下、ついさっきまでずっと寝てたんだし、おなか減ってるかなって。
 それに殿下、意地汚そうだし」
「バカもの! 知るかっ!!」
「ふーん、おかしいなー……でも、たしかに殿下のおなか、ふくれてないみたいだし……」
「人の腹を遠慮なくジロジロ見るな。しかもなでるな、くすぐったい! お前には家来の自覚が」
「うーん、隠してたりしませんよね?」
「においを嗅ぐな。……頬擦りするな! うわ! やめろ! ズボンを下げるな!
 こ、こら……! 握っ……あぅ」
「おやつがなくて口寂しいから、殿下ので遊びたくなってきましたー。ほーれ、つんつん」
「なんだそのムリヤリ展開、いっ!」
「くふふっ、ちゅ♥ ちゅぱ……れろ」
「やめ、はっ……や、め……」

(大事にとってあったから期待してたけど、あんまり美味しくなかったわ、エトナ)
 ラハールの妹はTVを観ながら思った。
 ここは、ラハールの寝室の、さらに奥にある小さな隠し部屋。
 冷暖房、バス・トイレ完備。悪魔の部屋なのに風呂がある。すごい。
 ただし部屋は汚い。部屋の主である彼女の足許にも、使い魔の魔界ウサギのぬいぐるみが
魔力を切った状態で転がっている。そいつに盗ませてきたカップ麺の空容器も転がっている。
 座っているソファもボロボロ。きれいな状態なのは彼女自身ぐらいだった。
 ふわふわのドレスを着た、精緻な人形のようにかわいらしいゴスロリスタイルの幼女。
深い青の髪は足首までまっすぐ伸びていて、整った顔が無表情のまま、画面を見ている。
316名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:02:13 ID:V3HX1/w7

 表情を表す相手も、名前を教える相手も、ラハールの妹にはいなかった。
だから、表情も名前も彼女にはない。ぬいぐるみにも名前はない。
 何不自由なく育てられたわがまま娘みたいな姿だが、家具も、服も、ぬいぐるみを操って盗み、
自力で集めたものだ。観ているTVも盗んだもの。映っているのは暗黒メロドラマや
ローゼンクイーンの魔界TVショッピングではなく、
『ふふ……殿下、こんなところに垢が溜まってますよ。きったなぁい』
『お、オレさまは……悪魔だぞ、しかも魔王だ、風呂になんか、ぁぁ……』
 幼い魔王を嬉しそうになじり、そのかわいらしい『ペニス』をくりくりと弄んでいる
家来の少女と、上ずった声で懸命に尊大な態度をとる魔王の少年の痴態。
 彼女は城のほぼ全域にカメラを仕込んでいる。たいていのアイテムは城中から部品を集めて作れる。
 超天才だから。
 そんなバカな、と思うかもしれないが、そもそも魔界ではまともな者は生きていけない。
バカなことしか起こらない。
 言葉も道具も魔法も、姿を隠し、誰にも見付からずにひとりで生きていくことも、
彼女と同じ髪の色をしているのが、彼女が生まれたときからずっと棺桶で昼寝を続けていた
ラハールという少年ひとりだということも、
自分が、どうやら魔王クリチェフスコイの娘らしいことも、
知ったときには、魔王はとっくに死んでいた、ということも、
全部自分で学んだ。生まれてから今まで、たった2年少しの間に。
 生まれてすぐ親に捨てられることの多い魔族は幼児期がとても短く、あっという間に
第一次性徴ぐらいまでを迎える。だがそれにしても、彼女の知能は異常だった。
 暗黒議会は、転生や作成によって得られない生まれつきの力の持ち主には、特殊な称号を付ける。
 彼女を知ったら、議会はこう呼ぶだろう。
 転生で手に入れられる素質を遥かに超えた、総合的異能力……超天才と。
317名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:02:51 ID:V3HX1/w7

 超天才の幼女は、ぬいぐるみと同じ、ボタンのような瞳で、TVの中の兄と家来を見つめている。
『あらら、殿下! すっごくかたくなってきちゃいましたよ? 皮から出られなくて、苦しそう♥』
『ふー、ふーっ、ふぅーっ』
 ちゅっ、と、ついばむように、包皮から真っ赤な顔をのぞかせている亀頭を口でいじめるエトナ。
『ぱんっぱんになっちゃって、ぺちゅ、ぺろ』
 冷たい言葉と、あたたかい唇と、熱い舌で。
『ほら、なんとか言ったらどうなんです、殿下? かわいい反応しちゃって、
 これじゃまるで木のマタから産まれるアーチャーみたいじゃないですか。
 まさか魔王さまの息子が、夜魔のひとりも夜伽に誘わなかったなんてこと……』
 ラハールは玉座の肘掛を必死に握りしめながら、襲ってくる快感に耐えている。
『……あんな、ムチムチども……近付けさせられるっ……か、はぁっ……』
『は? なんれふって? はむぷ』
『うぁ!』
 皮の内側に舌を差し込み、ラハールの表情を上目遣いに見ながら、エトナは執拗な責めを加える。
エトナの目に『そんな弱点があるのか、いいこと聞いた』という光がきらめいた。
エトナはラハールの秘密を探り、つけこむための有利な情報を手に入れようとしている。
 昼寝中のラハールに長い間毒薬を飲ませてきたし、人目を避けて何者かと連絡をとっていた。
それと関係があるのだろう。
 城にいる者のたいていのことは、観てきた映像を通して知っている。
 知らないのは死んだクリチェフスコイと、ずっと寝続けていたラハールのことぐらいだが、
(でも、起きたならおにいさまの弱みも簡単に握れるわ。今みたいに。
 情報を制する者は、すべてを制す。わたしは部屋にいながらにして、魔王城の真の支配者。
 その気になれば、部屋を出るまでもなく、いつでも城のすべてを牛耳ることができる。
 話したことなんかなくても、心なんかわからなくても、行動を観ていればわかる。
 つまらないやつばっかり。強いやつも弱いやつも、魔族もモンスターもみんなすぐに無様な快楽に溺れる。
 例外は奴隷のプリニーぐらい……まったく、なにが楽しいのだか)
318名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:03:33 ID:V3HX1/w7

 彼女自身、一度真似してみたことがある。
 その時のことは、よく覚えている。エトナが、ラハールの口に毒を流し込むのをやめた日。
 迷いに迷って、ラハールの口許に持っていった薬を床に叩きつけ、
『魔王さま』
 そう呟いて、突然ラハールに口づけた。一瞬、食べようとしているのかと思ったぐらいの強く激しいキス。
 ラハールの寝顔を見ながら、エトナが自分を慰めることはそれまでにもあった。
想い人である魔王の面影でも見たのだろう。エトナは他の魔族とちょっと違う、と
一目置いていたが、それで幻滅した。
 しょせん感情と肉欲に支配された、くだらない女か、と思ったものだ。
 でも、寝ているラハールに手を出したのは、その日が初めてだ。
『クリチェフスコイ、さまぁ……』
 離した唇から、つうっと涎の糸を垂らしながら、エトナは眠ったままのラハールのズボンをずらす。
 半勃起状態のペニスを取り出して馬乗りになり、スカートの下に隠れた性器にあてがう。
『くっん、魔王さまの、あはぁ……』
 ラハールよりは年上とはいえ、エトナもおせじにも発達した身体とはいえない。
小さくても男の子のラハールを身にねじ込むように受け入れ、ぞくぞくと背筋を震わせる。
『きゅ! んふ、あ』
 身体を激しく振り立てる。上体を伏せ、顔と顔をくっつけるようにしながら、胸元の
ジッパーを下ろす。骨の上に、薄く肉がついているだけの、控えめな胸をあらわにすると、
寝ているラハールの胸に擦り付けた。
『はっ、はあっ……!』
 ほっぺたを真っ赤にして、腰を力いっぱい叩きつける。
 濡れた肉がぶつかる音がする。
 両手で薄い胸をつまみ、自分をいじめるように激しくこね回す。
『んふぅ、まおう、さまひゃあっ……!!』
 しなやかな背中やお尻を伝い、うねるシッポの上を跳ねる汗が、ランプの光を照り返す。
 きれいだった。
 きもちよさそうだった。
 嬉しそうに笑うエトナを、初めて見た。
 涙を流しているエトナを、初めて見た。
 妹は、画面を凝視したまま、思わず足を開いていた。
319名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:04:05 ID:V3HX1/w7

「……!」
 パンツの股布をずらし、ぴったりと閉じたわれめの中に指を差し込む。行為は何度も
見ているので、このわれめの奥に性器があるのは知っている。
 しかし、つっこんでみると、中にあったのは痺れるような痛みだけだった。びっくりして指をひっこめ、
怖くなって慌ててヒールをかける。あたたかい光がおなかの下を包み、ほぅ……と力が抜ける。
 ちょぉおおおおおおおおおお。
 うっかり、おしっこを漏らしてしまった。
 たぶん、ヒールの必要はなかった。でも、続きをする気にもなれなかった。
痛いものは痛いし、おもらしまでしてしまったのだ。天才なのに。
(あんなくだらないこと、二度とやるもんですか)
 そう思っていた。
「……?」
 今、TVで、快感に耐えるラハールの姿を見るまでは。
 行動を観ていれば、弱点などすぐわかる。しかし、心の中までは監視カメラで覗くことはできない。
 エトナがあの時、どんな思いで、薬を飲ませるのをやめたのか。
どんな気持ちで腰を動かすのをやめ、未練のある顔をしたまま、ラハールのペニスを抜き、
いそいそと衣服を着け直して寝室を離れたのか。
どんなつもりで、あの時とは違って目を覚ましているラハールのペニスをしゃぶっているのか。
 エトナの丹念な責めは続く。
サイドから唇で、ちゅちゅっ、と挟み、
やわらかい幅広の舌で裏からこするように舐め上げ、
喉の奥まで届くほどにきゅうううっと頬張り、
ずずる、と、絞り上げるように吸いながら引きずり出し、
レザーグローブの指先で竿や袋、そして肛門までも撫で回し、
敏感な亀頭にちくちくと八重歯を立てて遊ぶ。
『んっ、はー、はー、はー』
 ラハールは歯を食いしばることも忘れて喘いでいた。
 TVを通してその表情を観ていた彼女は、長いスカートをたくしあげ、パンツを下ろして片足を抜いた。
320名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:04:39 ID:V3HX1/w7

 自由になった足を広げて、二度といじらないと思っていた部分におずおずと手を伸ばしていく。
「……」
 いきなり内側に入れるのは怖いので、われめの周辺の盛り上がったところを少しずつ撫でる。
ぎゅっ、と、肉越しに押し込むように刺激してみる。痛みとは異なった、むずむずするような感覚。
 指を2本、3本と使って、じわじわと広げたりしながら、徐々に内側をさすっていく。
 知らず知らずのうちに、それまでつまらなそうに引き結ばれていた口が、半開きになっていく。頬が熱い。
 われめの内側の、肌と違う傷のような色と感触になっている部分に、指が触れる。
 そのとき、それまで感じたことのない電流のようなものが、背筋を駆け抜けた。
 やや遅れて、おしっこの出そうな衝動がやってきたので、ぐっとこらえる。
天才は、同じミスは繰り返さない。
 じわりと、指を濡らす温かい液体。ちょっと漏らしてしまったのか、と思いながら、
指先をこすり合わせてみる。
 にちゃあ、と小水ではありえない感触がする。
「!!……!?」
『ああ、あうううー』
 慌てる彼女をよそに、TVの中ではラハールが頭を振って快感の波に耐えている。
 ペニスの先から、透明にぬめる液体が、とろとろ流れ、エトナの額や鼻先を濡らしていた。
「ぁ……」
 あれだ、と彼女は思った。
 彼女は今、ラハールと一緒の感覚を感じている。
 ごくん、と自分が唾を飲み込む音を聞きながら、彼女はまた指先をなすりつけていった。
 さっきの液体のおかげで、あまり痛くない。じーんという痺れも、慣れると病み付きになってくる。
 身体の内側から、また少し熱い液が染み出てくる。その助けを借りながら、少しずつ深く、指を進入させていく。
321名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:05:11 ID:V3HX1/w7

「ぅぁ」
 彼女は徐々に、意志では止められない、得体の知れないものに捕まりかかっていた。
言葉を発したことのない口から、声にならない声がもれる。
 画面のラハールも声をもらす。
『えっ……エトナ……も、もう、なんだかっ……!』
『はーい』
 んぱっ、と口を離し、エトナは呆然とするラハールに向けて、微笑んだ。頭の後ろで手を組み、背を向ける。
『……エトナ?』
『殿下。次期魔王ともあろうお方が、家来の口ごときでイッちゃったらダメですよね?』
『!?……な……』
 画面の中でぽかんとするラハールと、自分は同じ顔をしている、と彼女は思う。
『だから、今日はもう、このへんで』
『ま、待て!』
 かかった、という顔をして、エトナは振り向いた。
『なんですかぁ、殿下』
『……オレさまは、そのイク、というのがよくわからん』
『……………………は?』
 呆気にとられていたエトナだったが、その顔がゆっくりと邪悪な笑みになる。
『じゃあ、しばらく手でしごいてみて下さい』
『し、しごくだと?』
『はい。魔王なんですから、自分の手でイッてみましょう』
(何、このチュートリアル)
『そ……そういうものなのか……よし』
 妹に画面の向こうでつっこまれていた兄は、思い切りだまされていた。
 自分のペニスにぎこちなく触れる姿は魔王らしさなんかカケラもなく、みっともなかった。
 ぴんと張り詰めた包皮をスライドさせて、不慣れなオナニーを続ける少年魔王。
『んっ、んっ』
 だが、それを観ていた彼女のおなかの奥に、何かがキュウッと集まるような感覚が生まれた。
322名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:06:20 ID:V3HX1/w7

 たまらなくなって、もう一度彼女は指を差し入れ、ぬるい粘液を熱心にすくって、今度は
上の方をいじってみた。映像で観る『クリトリス』ほど発達してはいないが、それらしき
盛り上がりの中に小さな粒が確かにあった。ぐりぐりと指の腹を押し付ける。
「ぁっ……ぁっ……ぅぁぁっ」
 さっきと比べものにならない電流が走った。もう手を止めることができない。
『はふ、はうっ、くぅっ』
 画面の中のラハールが、同じように激しくペニスを掴んだ手を上下させる。
『うっ、うぅっ、えとな、えとなぁっ、もうっ』
『はいはい、そのまま最後までがんばっちゃいましょうー』
「ぁっ……ぉ……ぃ……ゃん」
 興奮の中で、呟いた。
「おにいちゃん……!」
 生まれて初めて、言葉を口にした。
 その瞬間、それまでかろうじて残っていた緊張が、快楽に呑み込まれる。
 開いていた足の間、指のすぐ下から、さっきまで染み出ていたものと違う液が勢いよく放物線を描いた。
 ぷしゅ、ちゃあああああああああああああーっ……
 ラハールも、ぐぐっと背を丸めて、
『くああっ!!』
 ペニスから、おびただしい量の白濁した粘液が噴射された。
 どびゅるっ、びゅーっ、びゅーっ、びゅっ……
 魔王の息子がする、おそらく初めての射精。
 それは誰に受け止められることもなく、玉座の間の豪奢な絨毯をびちゃびちゃと空しく汚していった。
『あぅっ……これ……これが……』
 エトナはそれを、背筋をぞくぞく震わせ、自分の指先をしゃぶりながら眺めていた。
『そう……それが、イクってことなんです、殿下』
 ラハールを思い通りに動かした満足の笑みを浮かべていても、最後までしなかったエトナ。
(なんだか寂しそう。わたしも、あんな顔しているのかしら)
323名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 21:07:35 ID:V3HX1/w7

「……もう」
 死ぬまでこの部屋で生きていけると思っていた。誰にも会わないまま、城のすべてをコントロールして。
 でも、そんなのは無理なことだ。
 なんで屈強な魔族が、あんなに無防備に肉欲にとらわれるのか、わかってしまった。
 みんな、ひとりは、寂しいのだ。
「もう、おに……さま……こほっ! こほっ!」
 慣れない声を出したので、喉が痛かった。
 妹はソファを立ち、傍らに置かれた魔界ウサギのぬいぐるみを抱き抱え、魔力を通した。
 丸いふたつの目が光り、ギザギザの歯が並ぶ口のあたりから、甲高い声がした。
『オニイ様ニャ、マカセテラレネェ!!』
 エトナみたいな女にいいようにいじめられてる魔王では、ダメだ。
(わたしが支えてあげなくちゃ。そばにいて、支配してあげなくちゃ)
 自分の身体より一回り小さいぬいぐるみをぎゅっと抱き締める。
この子はちょっと前まで、自分と同じくらいの大きさだった。
もうすぐ彼女は、出入り口を通れなくなるほど、身体が大きくなるだろう。
この部屋は居心地がいいが、一生を過ごすには、ちょっと、寂しすぎる。
(部屋を出よう!)
 ラハールの妹の、無表情だった目に、決意の光が宿った。
 鼻もひくひく動いた。
(……おしっこくさいし。この部屋)

<おしまい>
324名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 22:24:27 ID:Hm+jQ5F1
エトナがとてもイイ!乙!微妙なボケが本物そっくりだ
ハァハァ/|ア/|ア
うっ…(゚A゚;)ヤベッデタ
325名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:46:13 ID:GgOXQNFi
ああ、すごくいい。微妙なネタとかもグッドだ。
326名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 01:05:47 ID:bCuk/C9r
ありがとうございます
次書く時はもっとシンプルかつえろくしたいです
ちなみにディスしかやってませんしかも最近はまりましたごめんなさい
327名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 03:11:50 ID:CpZ0YhLD
>>315-323 GJ!! 長編乙です。
自分ディス板の住人で、何度も貴方のレスを読ませて戴いてきましたが…いつも発想力の豊かさに驚かされていました。
今回の長編も期待を裏切らない、深くて濃い文章でした。とても面白かったです!
またの作品投下、お待ちしています。
328名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 00:46:30 ID:nea6L9iA
戦士♂×アーチャーを書こうと思うが…
質問。
ペタンコの胸は感じやすいのか?
329名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 01:09:56 ID:nea6L9iA
ちなみにPKの戦士♂とアーチャーの純愛物で…
330名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 04:59:28 ID:02jJf4Z2
>>328 小さいと神経が密集していて、感度が良いと聞いているが、真相は不明。
>>329 ぜひ読ませて!!純情なアチャたん萌える…。
331名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 07:22:14 ID:nea6L9iA
分かった。まあ気長に待ってくれ。
いつもSS書くのは遅い方だから…
332328:2005/05/10(火) 23:42:16 ID:VezCxZ1u
再度質問…
メイキングキャラの名前は俺のゲームのキャラの名前で良いのか?
それとも戦士♂とか博士とか職業名がいいのか?
333名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 00:05:18 ID:qJIozjP5
キミのキャラ名が良いんじゃないかな?
334名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 01:03:15 ID:CKjsDdHs
まぁモッコスとか何かの実名とかでなければ何でも・・・
335名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 02:31:52 ID:EiTmGJ3M
ただ職業は明記してくれ、
どこでもいいから
336名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 04:36:12 ID:vvIOOXBB
いや、題名のすぐ横か、下とかに書いて欲しい。
文章形態にもよると思うけど、混乱を避けるためにもお願いするよ。
337名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 05:04:10 ID:bJNdjTYt
しかし俺のヒーラーのロッキーホークJや、
戦士♀のドリームキャストで萌えられるのか?
338名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 07:13:37 ID:X9+78m32
OKだ。
戦士♂…○○とかこのアーチャー、名前を○○と言う…とかの形式でいくよ。
339名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 00:08:56 ID:g32xsHZT
最初だけ書いてみた。
続きは明日にでも投下するよ。
苦情、感想キボンヌ
340戦士♂×アーチャー(その1):2005/05/12(木) 00:09:50 ID:g32xsHZT
魔王城。
犬小屋の近くにディランと言う名の戦士♂が願いを書き込んでいる。
「新しいダンジョンが欲しい…と。」
書き終えたところで全知全能の書が口を開いた。
「よいのだな?貴様のマナは全て無くなってしまうぞ?」
「いいんです。一生に一度のチャンスですから…」
全知全能の書に言うと、ペンを置いた。
「フン…貴様もサロメの言う下らん「愛」とやらか?」
そう蔑んだ声が本から聞こえる。
ディランは少しムカっときた。
「…そんな感じかもしれません。」
本を畳むと放り投げた。
そしてきびすを返して歩き始めた。
後ろから叫び声が聞こえてきたが気のせいだろう。
341戦士♂×アーチャー(その2):2005/05/12(木) 00:10:23 ID:g32xsHZT
工場。
戦車の整備を兵士達がやっている。
その中に一つだけカラーリングが他と違うシルヴァーナーがある。
ディランの愛車にして頼れる兵器だ。
「あ、リーダー。何の用ですか?」
ちょうど声をかけてきたメカニックに
「博士はどこか分かるか?」
問いただすとメカニックはスパナをしまいつつ研究室、と答えた。
ありがとう、と一言礼を言って研究室へと歩き始めた。

「研究室」と書かれたプレートが掛かった部屋の前にディランは立っている。
二度ノックした。
返事はない。
ためらいなくディランはドアを開けた。
「…ライアナ博士…換気した方が…」
入室早々、中の人物にそう話しかけた。
そこには煙草を吸いながらキーボードを打ち続ける博士…ライアナがいた。
342戦士♂×アーチャー(その3):2005/05/12(木) 00:11:38 ID:g32xsHZT
「悪いわね…吸わないと集中できなくて、窓、開けてくれる?」
こちらを向くことなく、そう言い窓を指で指し示す。
ディランはため息をついて窓を開けた。
「サンキュ。そういえば…」
なにかゴソゴソと音が聞こえる。
「はい。例のブツ。」
ライアナは何かを放り投げた。
それを慌ててキャッチする。
一枚のCD。
「頼まれてたプログラム。一応私ができるだけやったわよ。」
やはりこちらを見ずに言う。
ディランの用事はこれだった。
「…これがですか?」
信じられないといった表情でディランはCDを見る。
「…人が結婚を諦めて作ったプログラムをあっさり否定する気かしら…?」
ライアナはやっとこちらを向いた…が。
アンゴルモア☆☆が手に握られていた。
「い…いやいや!!単純にこんな小さいのに最高のプログラム入ってるから驚きだな〜と…」
必死に弁解するディラン。
「…まあいいわ。読み込ませてきなさい。私は暇じゃないんだから。」
「はい。…失礼します。」
そう言って出ていき、ドアを閉めた。
「…頑張ってくるのよ。」
そう一人しかいない研究室で、ライアナはぽつりと呟いた。
343戦士♂×アーチャー(その4):2005/05/12(木) 00:12:14 ID:g32xsHZT
城の食堂。腕利きの魔界厨師が腕をふるって料理を作っている。
そのテーブルの一角…その場所にディランの求める人物がいた。
視線の先にはアーチャーがなにやら兵士と口論している。
「だから、ライフルなんかの単発より連射できるガトリングの方が強いって!!」
「いいえ!正確な狙いができるライフルが強いです!」
どうやら武器の口論らしい。
「おいおいどうした?騒ぐのはいいが米粒を飛ばすなよ?」
「飛ばしてなんか…あ…」
アーチャーはディランの顔を見るやいなや耳まで真っ赤に顔を赤らめた。
このアーチャー…名をノアという。
ディランとは恋人関係にある。
「あ、リーダー。聞いて下さいよ。ノアがガトリングよりライフルが強いって言うんですよ。」
兵士…グレイは箸を振りながら喋る。
「…そうだな…一長一短だしな…」
そう答えるしかできない。
「どっちにしようが俺の方がTEC高いから勝ちなんですけどね。」
「…うう…」
力の差を言われては反論できない。
「…じゃあこれからモグるダンジョンで強い武器を取った方が勝ちということでいいんじゃないのか?」
勝手に決める。だが…
「そうしましょう!いいですね!?」
意気込んでノアはグレイに言う。
「別に良いよ?俺勝つし。」
そう自信満々でグレイは言い放つ。
「はぁ…」
すっかり置いてけぼりにされたディランは本日二度目のため息をついた。
344339:2005/05/12(木) 00:15:14 ID:g32xsHZT
見づらいのはケータイから打ったからだ。勘弁してくれ。
個人的には長いと思ったがどうだろう…?
345名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 10:44:48 ID:jcUfoSMN
腰を据えて掛かるべきだな、100階ダンジョンを一階ずつ降りていく様に
346名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 19:33:09 ID:1H822Ni/
携帯から見てる俺としてはちょうどいい長さだ。
今後の展開が気になる。
347344:2005/05/12(木) 22:51:33 ID:g32xsHZT
次弾投下。
話が短いのは俺の腕が足りないから。
348戦士♂×アーチャー(その5):2005/05/12(木) 22:53:12 ID:g32xsHZT
ランダムダンジョン…
100階まで来てしまったが…
ディランとノアにとって必要な物は未だに見つからなかった。
しかもグレイがケルベロスを見つけてしまったため、ノアはそれを超える物を見つけなくてはならない。
そのためか無茶をする。
そのたびにディランが庇ってくれるが…
愛する者が傷つくのを見るのは痛々しい。今もヒーラーのルキアが回復魔法を唱えていた。
「無理してはいけませんよ。最後のマップですから慎重に…」
「分かってます…でも無理しないと欲しいアイテムも手に入らないんで…」
そう言って立ち上がり、シルヴァーナーに乗る。
ノアも乗っていた。
349戦士♂×アーチャー(その6):2005/05/12(木) 22:53:46 ID:g32xsHZT
(さて…ボーナスは…)
一通り目を通したが…
ディランの望む物はない。
(…今回も無しか…)
ため息をつこうとして
「あっ…」
ノアが声を上げた。
「ラストシューター…」
確かにあった。
これなら文句はない。勝負にも勝てる。
ディランは思った。
(ラストだし欲しい物も無いし…手伝ってやるか!!)
そう意気込んでノアに
「よっしゃ!!気合い入れていくか!!」
そう言ってアクセル全開。
「はい!!」
ノアもそれに応じた。
シルヴァーナーが空気を切り裂いて地面を疾走する。
350戦士♂×アーチャー(その7):2005/05/12(木) 22:54:33 ID:g32xsHZT
前方にレッサーデーモンが一体。
「ノア!!ハンドル頼む!!」
そう言ってデュランダルを構え…
シルヴァーナーの上に立つ。
ザンッ!!
そのまま横一閃に胴体を両断する。
「次!来ます!」
二体。うち一体はインキュバス。
突剣を持っているが魔法に警戒する。
「おおりゃあっ!!」
袈裟切りで一体しとめる。
だがやはり魔法が飛んできた。
慌ててコクピットに隠れる。
柔らかい感触がしたのは気のせいだ。
鈍い音が装甲から発せられる。
クールが当たっているのだろう。だが…
「損傷無し…さすがはライアナ博士が結婚諦めてまで作ったプログラム…」
すごい出来だと感心してしまう。
351戦士♂×アーチャー(その8):2005/05/12(木) 22:56:00 ID:g32xsHZT
「あの…」
「ん?」
「そろそろ…どいて下さい…」
目の前にノアの頭がある。
(…ん?頭?)
つまり…今自分の頭がある場所は…
(胸か?)
ペタンと触った。
まな板。
(うん。ノアの胸だ。)
納得した。
「…あ、あの…」
ノアが顔を真っ赤にしている。
…かわいい。
なんとなく顔をペタッと触る。
「ひぁっ!?」
ノアが飛び跳ねんばかりに驚いた。
それがいけなかった。
ハンドルが思いっきり揺れ、その弾みに
「のあああっ!!?」
外に放り出されていた。
352戦士♂×アーチャー(その9):2005/05/12(木) 22:56:30 ID:g32xsHZT
頭を振り、起きあがるが…
「…おいおい…」
よく見ると周りは敵だらけだ。
ざっと七体。しかも分散している。
集中攻撃されたらやられるだろう。
そしていつもなら退くが…
今日は退く気にはならなかった。
デュランダルを構え直し、一言。
「…じゃあ。やりますか!!」
そう笑みを浮かべてダッシュ。
手近な一匹に斬りかかる。
ザシュッ!!
まずは一匹。
周りの数体が向かってくる。一体は鉄球、もう一体はうちわ。
「甘ぇよ!!」
軽くバックステップし…
闘気を剣に込め振りかぶり、思いっきり地面へ叩きつけた!
地面に一筋の亀裂が走り、生まれ出る火炎が向かい来る二匹に襲いかかる!
ゴバァッ!!
とっさに避けようとしたがあえなく火炎に飲み込まれ、消し炭となり消滅した。
353戦士♂×アーチャー(その10):2005/05/12(木) 22:58:01 ID:g32xsHZT
(残り…四匹!)
だが相手に魔法使いがいる。
(多少の傷は覚悟しなければ…)
ぼんやり考えていたのがまずかった。
…ヒュン…
風の唸りを感じた。
反射的に目の前を見る。
巨大な竜巻が作り出され、ディランを飲み込もうとしていた。
(…やばい!!ガキの時のトラウマで俺は風には弱い!!)
一体彼に何があったのだろうか。
やすやすとディランは竜巻に飲み込まれ、切り刻まれる。
地面に叩きつけられた。
体の節々が痛い。
(こいつは…やばいかな…)
そう思った瞬間、
目の前の敵が消え失せた。
354戦士♂×アーチャー(その11):2005/05/12(木) 22:58:40 ID:g32xsHZT
本のような物に飲み込まれた様に見えた。
(…え?)
その隣の敵は爆風に巻き込まれ、別の敵は弾が鎧ごと貫通して吹っ飛んだ。あと一体は蜂の巣に。
「ライアナ博士。それにルキアさん…」
本を持ったルキアとバズーカを引っさげたライアナがそこにいた。
「無理し過ぎじゃないの?」
そう言ってライアナはバズーカを肩から下におろした。
「すいません…」
「あの子が泣きますよ?」
ルキアが示した先には…
ノアが泣きそうな顔をしていた。
「でもまぁ…次でラストなんで。」
歩み始めるディラン。
その先には一人のソードマスターが。
355戦士♂×アーチャー(その12):2005/05/12(木) 23:00:03 ID:g32xsHZT
(…決闘か。)
チャキッと剣を構え直し、対峙する。
敵の手には村正。おそらく一撃で致命傷になるだろう。
だが相手もそれは同じ。防御力が低いので一撃で倒す自信がある。
何より…
ディランの望む物が敵の後ろにあった。
(…さっさと終わらせる。)
ジリジリと間合いを図り…
動いた。

先に動いたのは敵だった。
常人には見えぬ早さで加速、抜刀する!!
ズシュウッ!!
「ぐううっ!!」
影すら見えなかった。
だが…
「俺の…!勝ちだ!!」
確信があった。
ノアが銃を構え、敵を撃つ。
それをソードマスターは避けたが…
ノアが作ったその隙は絶対に逃さない。
空高くに舞い上がり、回転しながら必殺の一撃を放つ!!
その威力に衝撃波が地面に広がった。
手応え、あり。
その必殺の一撃に、ソードマスターは切り裂かれていた。
着地したが…
ズキィッ!!
痛みが広がる。
たまらず倒れ伏した。
だが、指にはしっかりと手にしていた。
(これが…欲しかったんだよな…)
望む物を手にいれ、ディランはふっと気を失った。
356名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 23:15:44 ID:JAVD5k9o
>>344
話が「起」だけで終わって無いか?
台詞回しがちょっとわざとらしいのと、話が繋がってないのが気になったが、
慣れればイイ職人さんになれそうだね。とりあえず乙
357名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 16:33:00 ID:XQGolbtC
パロッてるけど
エロッてない感じ。
帰ってからの部分が大事なのでは?
乙彼様んさ
358339:2005/05/13(金) 19:07:12 ID:4Tv1o4ua
さらに投下。
だがかなり微妙だ…
エロも長いだけだし、個人的に最後もなんか痛い…
読み飛ばすなりスルーするなりしてくれ。
359戦士♂×アーチャー(その13):2005/05/13(金) 19:08:28 ID:4Tv1o4ua
ディランはダンジョンから帰ってきた後、すぐに病院に運び込まれた。
重傷で気を失っていたので当然といえば当然だろう。

「…はぁ…」
ノアは何するわけでもなく歩いていた。
グレイよりも良い武器を手に入れて勝負に勝ったのに…
ちっともうれしくない。
とぼとぼ夢遊病の様に歩いていたら…
もう夜だ。
あまりにも視界が悪い。だから…
ドン
「きゃっ!?」
誰かにぶつかった。
「どうしたんですか?危ないですよ?」
ヒーラー…ルキアだった。
「あ…あの!!ディランは…」
詰め寄って質問してしまった。
360戦士♂×アーチャー(その14):2005/05/13(金) 19:09:04 ID:4Tv1o4ua
「大丈夫ですよ。怪我はしてますけど、命に別状はありません。」
そうおっとりした物腰で答えられ、ノアは安堵した。
それと同時に気が抜けたのか、へなへなとその場に泣き崩れてしまった。
「よかった…本当によかった…」
泣きじゃくるノアの肩にルキアはそっと手を置いた。
「あなたも行ってあげてください。患者にとって一番好きな人がお見舞いに来るのが一番の特効薬なんですから。ね?」
そう諭すようにノアに話しかける。
ノアは無言で頷いて立ち上がると、涙を拭いて病院へと走り出した。
361戦士♂×アーチャー(その15):2005/05/13(金) 19:09:37 ID:4Tv1o4ua
「…これでいいんですよね?」
そうつぶやいた。
「狙って言っといて何言ってんだか…」
暗い茂みから声がした。
慌ててそちらに振り返ると、そこには博士…ライアナが立っていた。
「上出来上出来。後はお若い二人で勝手に進んでいくわよ。」
そう言うと木に背中を預け、煙草を取り出し、吸い始めた。
「一服どう?」
目の前に差し出す。
それを首を横に振って拒むと、ライアナの隣の木に同じく背中を預ける。
「私たちってお節介やきですよね…」
そうぽつりとルキアは呟く。
「まあ…ね。」
ライアナは相づちをうって煙を吐く。
362戦士♂×アーチャー(その16):2005/05/13(金) 19:11:24 ID:4Tv1o4ua
「失恋経験があるからサポートして上げるんじゃないの?互いに。」
「そういうワケじゃなくて…ただ…」
「ただ?」
「ディランもノアも奥手ですから…なんか放っておけないんですよね…」
その答えにライアナは苦笑した。
「奥手なの?あの二人が?」
「ええ…ディランが告白する時、サポート大変だったんですから…」
ライアナはまた苦笑した。
「こっちも大変よ?あまりに見ていられなくてこっちからサポートしてあげたんだから…」
そう言って二本目の煙草を取り出す。
「互いに苦労してますね…」
そう言いため息をつくルキア。
363戦士♂×アーチャー(その17):2005/05/13(金) 19:11:54 ID:4Tv1o4ua
「まあ…昔の私みたくなって欲しくないからどうも手助けしちゃうのよ。」
そうぼんやり喋る。
「早く誰かと結婚しないとって無理に周りに合わせようとして…散々だったわ。」
空を見上げて淡々と喋る。その言葉に感情はこもっていなかった。
「私には…分からないです。何となくしか恋愛したことありませんから…」
やや俯いて喋るルキア。
「まだあなたは若いわよ…私は結婚なんか諦めてるから。プログラム作ってたほうが楽しいわ。」
ライアナは煙草を消して歩き始めた。
364戦士♂×アーチャー(その18):2005/05/13(金) 19:12:27 ID:4Tv1o4ua
「まだ道は色々あるんだから、仕事ばっかじゃなくて探してみたらどう?」
工場へライアナは歩いていった。
きっとプログラムをイジるのだろう。
「私も…戻りましょうか…」
そう一人呟き病院への道を歩んでいく。
後には煙草の吸い殻のみが残った。

近くの衛生兵に聞き、病室へと進む。
あった。
「失礼します…」
誰も居ないのにそう言ってしまう。
そこにはディランが寝せられていた。
顔や腕など、至る所に傷がある。
(…やっぱり…私のせいで…)
そう思ってしまう自分が嫌で、また涙が頬をつたった。
365339:2005/05/13(金) 19:13:54 ID:4Tv1o4ua
ここからエロにはいるわけだが…
色々都合がよかったんで戦士♂の一人称にしてある。
読みたければドーゾ
366戦士♂×アーチャー(その19):2005/05/13(金) 19:21:00 ID:4Tv1o4ua
俺は目を開けた。
視界がおぼろげだ。モヤがかかったようで目の前がよく見えない。
時間と共に視界がだんだんハッキリとしてきた。
目の前にあったのは…

(…やっぱり…泣いてるな。)
ノアの顔。涙がポロポロ落ちている。
「…なんで泣いてるんだ?悪いことをしたわけでもないだろう?」
俺が口を開いても泣くのを止めない。
腕を動かして涙を拭おうとしたが…
ズキッ!
腕が多少痛んだ。
だがそれでも腕を動かし…
「あ…」
涙を拭う。
367戦士♂×アーチャー(その20):2005/05/13(金) 19:22:36 ID:4Tv1o4ua
「…もういいだろ?俺は生きてるんだから何も問題ないだろう?」
そう口を動かす。
「…だって…私のせいで…ディランが傷を…」
また泣きそうになる。
…はぁ。
心の中でため息一つ。
そして…
「ちょっと顔を近づけろ。」
俺がそう言うと、ノアは訳も分からずに顔を近づけてきた。
そして…
「むうっ!?」
ノアの顔を手で前に押しやり、無理矢理に唇を重ねた。
ノアの目が点になる。
そしてゆっくりと顔を離す。
「こんな事もできるのに俺は傷ついてると言いたいのか?」
そう言った…が。
ノアはこくんと頷いた。
「まだ…傷ついてるように見えます。ですから…」
ノアは顔を俺の前で真っ赤にして…
368戦士♂×アーチャー(その21):2005/05/13(金) 19:23:46 ID:4Tv1o4ua
「…いいか?」
ノアは上気してピンク色の顔をしている。「…満足できるとは思えませんが…」
そう言って首を縦に振った。

服を脱がせ、胸が露わになる。
確かに小振りだが、ツンとしている乳首など、そのアンバランスっぷりがいい。
右胸に手を這わせる。
「あんっ…」
早くも感じ始めてきた。
右手を使ってさわさわと愛撫し、左胸に顔を近づける。
コリッ。
「ひぁん!!」
乳首を甘噛みするとノアの体が跳ねた。
コリコリと歯で乳首をイジりながら、腕の動きを大きくする。
「あ、んうっ…っ!あ!はぁ…んぅ…」
ノアは快感に身を委ねている。嬌声をあげ、体をピンク色に染めていた。
小さいぶん、感じやすいのだろうか。
そう考えていると…
369戦士♂×アーチャー(その22):2005/05/13(金) 19:24:48 ID:4Tv1o4ua
「ひあぅっ!!」
ひときわ大きな嬌声をあげた。
少し強く噛んでしまったらしい。乳首の周りに歯形がついていた。
「悪い…大丈夫か?」
そう顔を上げて聞いた。
「だ…いじょうぶです…」
息も絶え絶え。胸がよっぽど気持ちよかったらしい。
左胸が唾液まみれになっていた。
「続けてください…」
うっとり上気した顔でノアは言う。
だが俺は腕を胸ではなく、腹から下…下腹部へ向けて手を滑らせる。
ほんのりと湿った部分で手を止めた。
「ここはどうだ?」
すこし触れただけだが…
「はぅんっ!」
声を出すノア。
「取るぞ。」
ノアは潤んだ目を向け、小さく頷いた。
370戦士♂×アーチャー(その23):2005/05/13(金) 19:26:13 ID:4Tv1o4ua
下着をゆっくりと取り払う。
すでに膣液で濡れており、ヒクヒクと誘うように動いている。
そっと中をまさぐる。
「んぁっ…ああん!ふうっ…!」
そのたびにノアは体を打ち震わせた。
とめどなく秘部から液が溢れ出て、ベッドのシーツに染みを作っていく。
それがもったいない気がして、俺はノアの秘部に舌をゆっくり進入させる。
「ああっ!…し、舌が中に…!」
にちゃにちゃと卑猥な音を立て、ノアの秘部は蠢く。
綺麗な桜の色をしていた。まだ誰も使ったことがないからだろう。
動かす度に液が奥から溢れてくる。
「あ、ん、ふう、う、動いてます…」
執拗なまでに舐めて、引き抜いた。
371戦士♂×アーチャー(その24):2005/05/13(金) 19:26:53 ID:4Tv1o4ua
そのままノアの口に舌を差し込み、唾液と愛液を口に流し込んだ。
「ん…」
「そろそろいいか?」
そう耳元で言う。
完全にノアの顔はとろけきっており、待ち望んでいる顔だった。
俺ももう我慢できそうになかった。
はちきれんばかりになっている。
「はい…きて…ください…」

そそり立つ怒張を淫唇にあてがう。
ノアの陰部は俺自信をまるで淫らに誘っているように動いていた。
「我慢できるか?」
その俺の言葉にノアは小さく、だが力強く頷いた。
俺はゆっくりと腰を押し進めた。
「あ、っはぁあ!!」
猛る俺自身がノアの膣をズブズブと入っていく。ノアは唇を噛んで痛みを堪える。
体がこわばり、ノアは固くなっていた。
372戦士♂×アーチャー(その25):2005/05/13(金) 19:27:34 ID:4Tv1o4ua
「いくぞ…」
ズンッ!!
「ひぐぅ!!」
一気に押し進め、膜を破った。
ブチリと何かが破れ、一筋の血が流れる。「…大丈夫か?」
顔をのぞき込んで言った。
何も言わない。いや、言えない。
俺はノアの頭を優しく撫でた。
すると…
ノアから唇を重ねてきた。
触れあい、小さな音を立てる。
「…お返しです…」
そう小さく呟き、
「もう…動いて下さい。」
そう言って再度、唇を重ねた。

言われたままに腰を動かす。
「あっ…はぁん!!」
抽送を送る度にぎちぎちと締め付けられ、俺に快感をもたらす。
373戦士♂×アーチャー(その26):2005/05/13(金) 19:28:17 ID:4Tv1o4ua
「ひっ!うあっ!ああん!!」
腰を動かすたびに聞こえるノアの艶やかな声。
必死に本能を抑え、腰を動かす。
ぐじゅぐじゅと淫らな水音が響き、肉同士がパンパンとぶつかり合う。
「うあっ!あはぁ…!んうっ!!」
ノアはただ快楽を貪欲に貪っている。
「そろそろ…出すぞ…」
そう言ってラストスパートをかける。
ノアの中はかなりキツい。
あまり長く保ちそうにない。
「来て…私の中にあなたを下さい…」
その言葉とノアの表情に、俺の中の何かが弾けた。
どくうっ!!
「ひぁぁぁっ!あはああっ!!」
ノアの体が大きく痙攣した。
俺がノアの胎内に流れ込む。
「あ…ついのが…いっぱいでてます…」
信じられないくらいの量だ。
ドクドクと俺の欲望はノアの中に流れていった。
374戦士♂×アーチャー(ラスト):2005/05/13(金) 19:29:10 ID:4Tv1o4ua
行為を終えて数分。
俺とノアはベッドに寝ていた。
「…体、本当に大丈夫みたいですね。」
俺の横でノアがささやく。
「言ったろ?大丈夫だって。」
節々の痛みもない。完治している。
「そうだ…」
俺は一つ思い出した。
ごそごそとポケットからある物を取り出して、ノアの薬指に付けた。
「え…これって…」
女神のエンゲージ。
もちろん俺も付けている。
これが欲しくてダンジョンを潜った。
一つしかなかったから必死に探した。
「…結婚…しないか?」
そう意を決して告白した。
二度目の告白。
しばらくの沈黙。
ノアはまた涙を流して
「…はい。」
頷いた。
「まったく…涙もろいな…」
くしゃくしゃとノアの髪を撫でた。
「ずーっと、そばにいて下さいね?」
はにかんだ笑みでそう言った。
俺は頷き、再度唇を重ねた。
「ずーっと、一緒だ。」
-fin-
375339:2005/05/13(金) 19:31:25 ID:4Tv1o4ua
これで終わり。
感想よろしく頼む。
376名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 20:21:18 ID:aVpxCEC0
ふんっ!愛等と言う馬鹿げた物は魔王には必要無い!




ラブリーパイより甘いなこれは
377名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 23:00:14 ID:29DJt8ta
乙。
純愛スキーなのでこういうのは大歓迎。
私も何かSSを書こうかと思ってる。
ディスしかやってないからエトナ×ラハール×フロンの3Pか
♂戦士×魔法剣士を予定してる。
期待しないで待っててくれ。
378名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 00:40:53 ID:hd/TEl2e
途中で文句いってすんまソン
ただセクースを書くんじゃなく、純愛なストーリーがあり好感触。
頭の中でいつのまにかアチャをマジ子に転生させてしまっていたが、名前で書いてあるので違和感無く読めました。
アチャたん萌。(脳内ではマジ子)
379339:2005/05/14(土) 08:36:56 ID:8eGlFjZ3
いや、おまいらの批評も的を得ていてタメになった。ありがとう。
380名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 14:18:05 ID:0yTzkIJF
羅武だよ羅武!!
GJ!!
381339:2005/05/14(土) 23:28:41 ID:8eGlFjZ3
遅レスだが…
>>376
パッと見で「アイラという者は魔王城には必要ない」って読んじまったじゃねーかw
>>377
私個人は期待します。個人的にはラハール×エトナ×魔法剣士の3Pとかかな…
ラハールにムチムチに対する抵抗力付けるために魔法剣士を使ったエトナの性指導がだんだんエスカレートとか…
俺には無理だ…

>>380
羅武すぎだ…書いてるこっちが恥ずかしかったよ…
382名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 01:43:17 ID:hyUBSHFL
軽くグロ入ってる話は書いてもいいもんでしょうか
グロっていうか腹ボコッおごぉひぎぃ系なんですが
つーか攻略スレ荒らしててごめんなさい
383名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 06:59:06 ID:WlGbPai1
>>382
俺はそういうの無理ぽ…。
384名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 12:27:48 ID:698GTghd
俺は好きだが。
385名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 12:38:53 ID:ZAVvFwwz
俺は苦手…。
386名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 17:43:20 ID:hyUBSHFL
じゃあ書いてもここに直で貼るのはやめときますね
どっかにtxtうpする方向で
387名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 17:47:27 ID:mUj2VxLj
冒頭に注意書きしとけばいいんじゃ?
388名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:11:04 ID:uSOEfT9n
この板ではNGワードを入れたりするのがメジャーだが、まぁ苦手な人が回避できるようにすれば何でも。
389名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 03:22:24 ID:3b/Hy/av
スパンキングは暴力の部類に入るのでしょうか?
390名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 14:43:09 ID:P7aq7li4
周りから見たら暴力に入ると思います
391名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 18:38:41 ID:fNLmsIHG
>>389
KAIRAKUからKURAKUへ‥
392名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 02:40:58 ID:VIZwOOA6
「…」
「わぁ〜ラハールさんこのステルスマント似合うんじゃないですか?」
「あぁんもう殿下のなんか後でいいわよ。
この毛皮のコートどうかしら?ネ?似合う?似合う?」
「えぇ〜エトナさん趣味悪いですよ〜、それよりこっちのナインテールの方が…あぁ!?ゆゅユ.勇者のベルト!ほすぅぃい〜!!」
最近エトナとフロンの買い物によく付いていく。二人には「ムダ使いしそうだから俺も付いていく!」なんて言っているけど嘘なんだ。本当はあそこに行く口実がほしいだけ。
店から見える議会の受付嬢、プレネール。
なんだか気になって仕方が無い。話かけてみたいけど、近づくだけ心臓が跳ね上がり、眼が合うだけで燃え尽きてしまうんじゃないかと思うほど顔がほてって、そそくさと逃げてしまう。
なんだろうこの気分は、魔法でもかけられたのだろうか?
あぁ…あの蒼い髪を触ってみたい。手を繋いでみたい。声を聞きたい。でも触れてしまうとすべて壊れてしまいそうで、無くなってしまいそうで、失う様な気がして、どれ一つとして実行には移せない。
怪我をするのも敵を殺すのも恐くないのに。何物にも恐れない強い魔王を目指しているのに。それだのに、あんな弱そうな家来に苦しめられている。
はぁ…饅頭に苦しめられた父上の事、笑ってられないや。
「殿下ぁ〜聞いてますぅ?」
「うん…」
「?うん?」
「ぃ.いや、うむゴホンな なんだ?」
「もう少し時間がかかるからまってて下さいっていったんですよ。大丈夫ですか?ボーっとしてましたよ?」
「ああ大丈夫だ、ゆっくり選んでくれ」
「そうですか。じゃあ私は武器選んできま〜す。」
…ビックリした。
思わず素で返事をしてしまった。魔王の威厳を保つのも大変だなぁ。
393名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 02:41:22 ID:VIZwOOA6
orzだめだ、エロまでもっていけない。
でもこんな感じの「強気なキャラだけど実は内面気弱」みたいな設定良いと思うんだ。
誰かこんなの書いて!
394名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 05:27:36 ID:LwKXhghj
>>392-393
うん。努力は買うし、気持ちも分かる。
強気キャラの「気弱な一面」を持つ、ってんじゃなく「実は気弱」なのも新鮮で面白い。

でも殿下×プレネールなら、そう書いてくれ。てっきりフロンタソだとばかり…orz
395名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 07:42:12 ID:VIZwOOA6
あっΣ(゚A゚;)お題書いてなかった。
まぁなんだディスガイアやってて突然ラハールがかわいく見えてさ。勢いで書いたからあんまり気にしないでくれぃ。
396名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 00:56:11 ID:eQtOg/Kn
ドカンと一発希望
397名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 02:44:15 ID:t3gxgdPs
赤ドクロ×銀河ドクロだれかキボン!切実に!
398名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 12:07:41 ID:zDr3AHjV
ウィッチ×宇宙銀河触手だれかキボン!切実に!
399名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 16:54:35 ID:tSwHMb5B
ウィッチが攻めかよ。
400名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 20:19:37 ID:zDr3AHjV
楽しんでる感じでと言うか壊れてるのかも?
401名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 16:21:41 ID:QmxNBNh1
いまごろ気がついたが、シードル×サロメの王道レイプがひとつも無いな
みんなロリコンか?
402名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 20:04:47 ID:US1U02B6
シードルがキモすぎて想像デキネ
403名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 00:57:21 ID:3X/y22wo
シャア×Ζハマーンをみかけないのと同じ理屈だ
404名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 11:04:22 ID:X6yh3rhJ
サロメの方がシャアより強いから、手の出しようがないんじゃないの?
405名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 03:28:23 ID:M/U43O3u
つか、犯られかけたからって、目えぐった上で殺害とは、どんな神職者だよって話。
406名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 08:12:13 ID:9XUzoJep
目刳ったのはゼタじゃなかったっけ。
407名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 12:51:14 ID:qvsch+bY
むしろ眼を抉られたから死んだという可能性も
408名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 16:22:01 ID:bV85aNhV
シードル眼孔プレイ
409アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:41:11 ID:WvJCCDoD
次のレスから10レスほどプチグロ投下します
腹ボコや子宮責めが苦手な人はこのHNであぼーんよろ
ちなみにお題はディスガイア、元ネタは先々月ごろリアルで観た夢です
410名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 01:41:23 ID:eE/wCTDT
ゼタ「あっ…亀頭オナの…ようでなかなか…よいぞ。シードル」
シードル「くくっ貴様、亀頭オナが好みか。随分とドMじゃないか?えぇ?最強の魔王さんよぉ」
こんな感じ?眼窩SEX
411アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:41:33 ID:WvJCCDoD

 白く果てしなく広がる氷原の上で、フレアスカートの少女がひたすら矢を撃ち続けていた。
 標的は一匹だけ残された、妖艶な女性型モンスター。彼女は矢を浴びてもびくともしないが、
その反撃を受ける少女もまた無傷。
 ジオシンボル・無敵の効果である。
 少女……アーチャーは己の武器習得度を上げるべく、魔氷エリアに篭って修行していた。
かれこれ数時間。最初は付き合っていた仲間達も、今はベースパネルへ戻り、眠っている。
それもこれも、仲間達の役に立つためだ。そして師であるエトナのため、何より主君の
青い髪を持つ魔王の少年のため。
 そう思うと、なぜかこの極寒の地で顔が暖まる気がするのだった。アーチャーには、
その感情の意味がわからない。
「ふうっ……!」
 努力家のアーチャーも、さすがに疲れが見え始めていた。ジオシンボルの効果はあくまで
ダメージをゼロにするだけである。技に使う体力は消耗するし、何より、攻撃を受けるたびに感じる痛みで、
精神的にかなり疲れていた。一旦、敵が追ってこない距離まで離れ、ジオシンボルのそばまでやってくる。
(今日はこのへんにしようかな。あのジオシンボルを緑のブロックに投げて無敵を解除して……)
そう考えていたときだった。
 突然頭上が暗くなった。曇ったわけではない。小柄なアーチャーの背後に大きな人影が立ったのだ。
 振り向くと、そこにいたのはアーチャーの2倍近く上背のある魔人だった。
(たしか、最近、誰かが弟子として作成した人だ。手伝ってくれるのかな?)
 アーチャーは、にこっと笑いかけ、ぺこりとお辞儀をした。
412アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:42:08 ID:WvJCCDoD

 そして下げた頭を上げようとした。
 何かに抑え付けられて、上げられない。
 左右でロールにくくった髪を、魔人に両手で掴まれているのだ、と気付いた。
「あっ……あの……?」
 目の前に、ずいっと黒光りする巨大な棍棒が突き出される。
 いや、棍棒ではない。太く、大きく、毒々しく血管の走ったそれは、
(おっ……男の人の……!?)
 弓を扱う女性種族、アーチャーは特殊な出産法で生まれるため、子孫を作るのに異性を必要としない。
だから、女性的な発育もあまりない。男を知らないまま一生を過ごす者も少なくない。
 それでも、知識として知ってはいた。男には自分達にはない器官があると。
(……)
 頭を掴まれているのも忘れ、珍しいそれに見入る。
(こんなに大きくでっぱってて、普段どうやってしまってるんだろ……)
 目の前まで近付いて来た、脈打つ男性器を、まじまじと見つめる。なぜか心臓が高鳴り、
ため息がこぼれる。あたたかい息が白く吐き出され、黒い男性器にかかる。
「う、わ!? おっきくなったあ……」
 迫ってきていたゴツゴツしたペニスの先端が、アーチャーの白い頬にぺとりと当たる。
「あっ?……あつ……い」
 焼けた硬い石を、やわらかい革で包んだような感触が、額をこすり、鼻先をなぞる。
くすぐったいような感覚に戸惑っていると、つつうっと頬を濡らすぬめりがある。
413アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:42:39 ID:WvJCCDoD

 先端から先走った潤滑液。そんな知識はもちろんアーチャーにはない。ただ顔の上にぺたぺた
無遠慮にくっつけられていく、亀頭や竿や陰嚢、そしてぬるりと糸引く液体の触感に、
なぜか背筋がゾクゾクする。
 冷たい魔氷の空気と、熱く昂ぶったペニスで交互になぶられ、アーチャーのもちもちした
白いほっぺたが上気する。とろんとした目で、かすかに小首をかしげて、
「あったかぁ……い」
 ともらした瞬間、その開いた唇に尿道口を触れさせていたペニスが、
 ずぐっ!
 突き込まれた。
 魔人は掴んでいた髪をひっぱり、逆に腰を突き出して、張り詰めきった怒張をアーチャーの
喉奥まで一気に突き込んだ。
「んんぶっ!?」
 ぎゅごっ、と口内の粘膜をこすりながら一気に喉まで侵入してきた極太の塊。
 軟口蓋を押し広げられ、吐き気が込み上げる。初めて、抵抗しなきゃ、と思う。
とりあえず思い切り噛んだ。喰いちぎるぐらいのつもりで。
「ごぁうっ」
 低い唸り声が聞こえた。口の中いっぱいに男性器をほおばったまま、涙をためて魔人の顔を見上げる。
 魔人は歯を食い縛って耐えていた。その顔には苦痛もあったが、それ以上に喜んでいるようでもある。
「んー?……ん!」
 アーチャーは悟った。ジオシンボル・無敵の上では決して傷付くことはない。痛みさえ耐えれば
いくらでも無茶な行為を強いることができる。口を塞がれていては、助けも呼べない。
「時々、したくなるプレイなんだゼニよね〜」
 後ろから、ズズン、という地響きのような足音がした。
414アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:43:18 ID:WvJCCDoD

(思い出した……)
 最近弟子として魔人を作ったのは、ゼニスキーだ。
「無敵のジオパネルの上では、痛みや苦しみさえ安全に楽しめるんだゼニ」
「──っ!??」
 スカートを捲り上げられ、パンツを下ろされたアーチャーは、後ろを振り向くこともできない。
自由な両手で前にいる魔人の身体を叩くが、びくともしない。
フンフンと、大きな豚鼻が、ぷりんと露出した小さなお尻に押し付けられる。
暑く不快な鼻息が下半身にまとわりつく。
「……!!」
「殿下に負けて悟ったゼニ。お金ちゃんを守るためには、力がいるゼニ」
 魔人のものより遥かに巨大で、灼熱のように熱い性器が、胸から下を脱がされたアーチャーの
裸の背中の上にドスンと乗る。あまりの重さにほっそりした膝がかくんと折れる。
アーチャーは氷原の上に四つんばいになってしまった。
「んー! んぅーっ!」
 背中の上でどんどん硬く大きくなっていくその重みに恐怖しながら、口を魔人に塞がれたまま、
アーチャーは激しく首を振ろうとするが、ペニスで喉まで固定されている状態ではそれも不可能。
「だから必死で身体を鍛えたゼニ。今のワシと弟子のレベルはお嬢ちゃんの10倍以上はあるゼニよ」
「ぅむんぅ〜〜〜〜!!!!」
(そんなに差があるのに、わざわざ何をするつもりなの? 無敵パネルで……っ──)
「ん゛!!!!!」
 答えは、両足の間から痛みとなってやってきた。
 何の前戯もなく、生殖器官として使われることもない、退化した膣口が抉られる。
大地に杭を打ち込むように、しかも、裂けることも許されず、処女膜すら破られないまま、
柔軟なゴムのように伸びて、おそらく魔人の腕ほどもあるゼニスキーの肉棒を受け入れてしまう。
415アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:43:54 ID:WvJCCDoD

膣をかき分け、子宮口をノックもせずに遠慮なく、力いっぱいこじ開ける。
「んっっっっっぐ!?」
 ごりりっ、ぎゅぶ、という異音と共に、腹の中で別の、硬くて熱い生物が暴れ回る。
尻と頭の上ではふたりの巨漢が、おぅ、おほぅ、と、声にならない声を上げている。
(どうして……こんなことするの……?)
 少女は苦痛と疑問で涙をこぼした。
 ぴちゃ、ぱしゃ、と、股間から垂れ落ちた液体が氷の上をつつうと流れる。
 それはほとんどが子宮の中に溜まっていたもので、襞から分泌された粘液はわずかしかない。
 ろくに濡れていない膣を、すさまじい摩擦でごりごりと削るようにゼニスキーは動く。
「フオッ、オホォッ」
 もはや完全に獣に戻ってしまった成金悪魔が、腹の中をずるずると蹂躙する。あまりの痛みに、
身体が麻痺し始める。そしてついに、内側から熱くにじみ出る感覚。
(……あ……あぁ……)
 何となく理解してしまうアーチャー。
 無敵パネルの上で流れるのだから、これは血ではありえない。
 これは、相手が動きやすくするために、自分が気持ちよくなるために、身体同士をこすりあわせる
手助けをするために沁み出てくる液体。
 アーチャーの退化した『女』が、無理矢理にひきずり出されている。
すさまじすぎる苦痛を、快楽に変換することで和らげるために。
「むぐっ……」
 初めて、泣きたくなった。未曾有の屈辱感が、怒濤のようにアーチャーを襲う。
「んぁぁぁん……!」
 魔人のペニスを喉で固定したまま、少女から嗚咽が洩れた。
416アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:44:42 ID:WvJCCDoD

(ああ、もう、だめなんだ)
 何がだめなのかまでは分からなかったが、アーチャーはそう思った。身体がだんだん
熱くなって、魔氷の寒さすら気にならなくなって来たのだ。背筋がぞくぞくと高まっていき、
自分の肉体はこのまま熱くなって沸騰して、醜い魔物の暴力に降伏するのだと感じる。
「んっ、ん☆」
 そして、それを……『それでもいいや』と思ってしまう。
 ぎちぎちと前後し、体内から腹のかたちを変えているのが外から見て分かるほどに巨大な
ゼニスキーのペニス。それを、心は拒否しているのに、身体の反応だけで、しかも子供を産む
という行為をとうに捨てたアーチャーの身で、なのに身体は体内から熱い液を出して、
ゼニスキーが気持ちよくなるための手助けをしてしまっている。
「ああっ、ふぁ!」
 そして、そのことが、自分にとっても気持ちよくなって来ているのだ。
(やだ……やだぁ……やだよぉ……!)
 アーチャーが生まれて初めて感じた屈辱だった。
(で……んかぁ……!!)
 なのに、それとは裏腹に、身体は昂ぶっていくばかり。
「んおーっ、おーっ、おぉーっ♥」
 口の中でますます硬さと大きさを増す、魔人のペニスと、
 腹の中で乱暴な動きを早めていく、ゼニスキーのペニスが、
 同時に、深々と、全力で、身体の一番深いところでぶつけ合おうとするように押し込まれ、
「ん゛!! ん゛ん゛お゛ぉぉおおお゛ぉ゛!!??」
 びゅどっ。
 熱い塊のような、ゼリー状の白い粘液をどくどくと射ち放ったのだった。
417アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:45:15 ID:WvJCCDoD

 それは、胃袋から溢れ出し、子宮を押し広げ、ふたつの穴から外へこぼれ出る。
 ぬどろぉっ……
 唇から、陰唇から、ひねり出されるように、熱く白い塊がぼたぼたと氷原に落ち、湯気を立てる。
「おあぁ……!」
 液体自体が鼓動しているような、熱い感覚に、アーチャーの発達を忘れた性までもが
反応して、きゅうきゅうと膣が収縮し、涙が溢れた。
「んむぅおうっ!!」
 感じたことのないすごい波がおなかの奥から全身に走り、痺れるような昂ぶりに、
とうとうアーチャーは屈した。そして、次の瞬間には、意識を快楽に委ねていた。

「フゥッ……フゥッ……」
「あはっ、はあっ、はっ」
 気がつくと声はゼニスキーと、自分のものだけになっている。
 何度イカされただろう、いつの間にか魔人は彼女の喉から去っていた。
 半開きの口からだらだらと白濁したスライムをこぼれさせながら、
アーチャーはゼニスキーの快楽を引き出す玩具として、ずっとおもちゃにされていたのだ。
 ゼニスキーは一度もペニスを抜かないまま、もう十度近く射精した。
 アーチャーは腹の中がたぷたぷ揺れる感触をおぼえながら、もはや抵抗の気力すら沸かずにいた。
「んぅ……あ……」
 混濁した意識を表すように、目は光を失っている。
418アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:45:57 ID:WvJCCDoD

「さすがに反応が薄くなって来たゼニね。つまらんからそろそろおひらきにするゼニか」
(ああ、解放してくれるんだ、もうどっちでもいいけど)
 そう思ったのを知ってか知らずか、醜い豚の怪物は鋭い爪でアーチャーの尻をこね回しながら、
「仕上げはあれゼニよ」
と、準備していた弟子を指差した。弟子の魔人が持ち上げていたのは、
「あれはぁ……」
(さっき、色の違うパネルに投げて、ネコマタを倒して終わらせようと思ってたジオシンボル)
「!!」
「分かったようだゼニ。あれをこのまま緑パネルに投げ込めば、お前の処女膜どころか、
腹、そして下半身はどうなってしまうか想像がつくゼニ?」
「──いや、いやいやいやいやあああああああああああああ!!!!」
 恐怖で光の戻った瞳を上から覗き込み、満足したゼニスキーが醜い笑みを浮かべる。
「ううーっ、しまるゼニ。やっぱりこうじゃないと物足りないゼニ」
 苦痛を忘れて、ゼニスキーを受け入れたまま、アーチャーの全身の筋肉も緊張したらしい。
「やめてやめてやめてぇっ……やめてやめてえ!!」
 ゼニスキーの目がますます嗜虐的に歪み、
「んー、懇願する姿にますます興奮するゼニ」
 ぎっちゅぎっちゅと前後運動してくる。忘れかけていた苦痛が蘇る。そして、
「でも、だぁーめ」
 太い指をパチンと鳴らす。
 魔人が、ジオシンボルを放り投げる。

(──!!)

 少女は悲鳴を上げた。
419アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:46:56 ID:WvJCCDoD


 ……

「おい、起きんか、おい」
 激しいようで、やさしい声がする。エトナ師匠……ううん、もっと別の誰か……
「はっ」
 ぱち、と目を覚ましたアーチャーは、くるくると左右を見渡した。恐怖のあまり気絶していたのか。
「えらい目に遭ったようだな、お前。身体中がドロドロだぞ」
「う……わたし……身体……あれ?」
 おなかの中は痺れてたぷたぷするし、口の中いっぱいにあの白い液のにおいがたまっている。
でも、下半身は引き裂かれていない。ヒールで治したような血の跡もない。助かったらしい。
「ゼニスキーの弟子はアホさも本人と似たようなものだな。奴が斜め投げに失敗したところを、
ベースパネルから様子を見に出て来たオレさまたちが見つけたのだ。あいつめ……
貴重な戦力を潰そうとするとは。とりあえず半殺しにしてやった。
ピカピカになるまでトイレ掃除の罰も与えた。魔王城のトイレは広いし汚いぞ、クックック」
「えぇっと……」
 助かったと言っていいのかどうか。一応処女は残ってるから、貞操は守ったといえるのか。
貞操、という自分の発想に、顔が赤くなる。一体誰に捧げるつもりでいるのか。
「まぁ、何だ。根を詰めすぎれば、つけこまれるぞ。オレさまの家来になるからには、
くだらん悪だくみぐらい圧倒的な力ではねのけろ。へくしっ」
 少年がくしゃみしたところで、いつも肩にかかっている赤いマフラーがないことに気付く。
420アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:48:14 ID:WvJCCDoD
20
「あ!」
 マフラーは、彼女の身体にかかっていた。アーチャーは急にとても恥ずかしくなって、
「ででででで殿下、これ……」
「なんだ、体力を使い切って弱ってるようだったから保温する必要があっただけだ。
愛マニアが言ったんだ、オレさまのアイデアじゃないぞ」
 そっぽを向いて言い訳する魔王の少年が、急にたまらなく愛しくなり、
「あは」
 裸で体育座り状態のアーチャーは顔をマフラーに埋め、その下で満面に笑みを浮かべた。
(身体の中に『女の子』が残ってて、うれしい……!)
「なんだ、気持ち悪いぞ貴様。さっさと帰ってべとべとの身体を拭け」
「えへへへへへぇー♥」
 こうして弓使いの少女は、魔王に恋していることを自覚したのだった。

<おしまい>
421アチャたん陵辱:2005/06/04(土) 01:49:16 ID:WvJCCDoD
20は10のまちがいでしたごめんなさい
あと攻略スレ荒らしてるのもごめんなさい
422名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 02:13:40 ID:eE/wCTDT
ジオパネルの特性を使うとは…上手い!そして旨い!
おいしく頂きます。
乙!GJ(GODjob)!攻略スレなんか荒れてて良!
423名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 10:47:12 ID:eBpdGXql
グッジョォォォブ!!
イイヨーイイヨー
424名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 11:14:03 ID:yYXxLXd1
素晴らしい作品でした。よし私も殿下×シャスを書くかな
425名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 12:32:45 ID:eE/wCTDT
小説ネタっすか
シャスとはまたコアな所を
426名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 17:55:00 ID:yYXxLXd1
魔王城の昼下がり

「ラハールちゃん〜あそぼーーあそぼー」
シャスが執務室のドアを開けてラハールに言い寄る
「俺様忙しいのだ。プリニー共と遊べ」
「いやーープリニー飽きた。ラハールちゃんとあそびたい」

魔王城の執務室で書類事務をこなしているラハールに
しつこくシャスが食い下がる。
結局いつもラハールが折れてシャスと遊ぶことになるのだが、
今日の書類事務は多かったのでシャスと遊び気になれなかった。
そしてあまりにしつこいシャスにラハールの怒りが
頂点に達した所でふとある事を思いつく。

「そんなに俺様と遊びたいのかシャス」
「うん!ラハールちゃんとあそびたい〜」
シャスが元気よく右手を上げてラハールの問に答える。
その返事を聞いてラハールの瞳が怪しく光
「なら俺様の所に来い」
「わーいーラハールちゃんなにしてあそぶ?」
無邪気にシャスはラハールの前に立つ
「俺様の膝の上に乗れ、楽しい遊びを教えてやる」
「はーいー」
シャスは体をラハールに預ける形でラハールの膝の上に座る。

「?・・ぁ?・・ぅ?・くすぐったいよラハールちゃん」
服の上からシャスの胸元をラハールの手が優しく弄り始めた

こんな感じでどうすっか?こんな感じで文章書いていきます。
427名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 19:26:50 ID:eBpdGXql
悪いが…
シャスって誰だ?
428名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 19:46:35 ID:oxknw36U
ディスの小説版限定キャラだな・・・
429名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 19:54:02 ID:GaQhu+Fe
ちなみに、ラハールの従兄妹だな。非戦闘員。幼女。
430名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 20:11:34 ID:eBpdGXql
>>428、429
情報サンクス。
431名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 20:15:02 ID:yYXxLXd1
>>430 詳しく知りたいなら。ディガイア シャスで検索してファミ文庫
特集でキャラクターデザインとある程度の説明読めるよ
432名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 20:15:09 ID:eE/wCTDT
鬼畜ラハール萌
433名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 20:27:24 ID:WvJCCDoD
ちょうどノベライズを買って来たところで、なんてタイムリーな……
しかしあの小説、カーチスの扱いが納得行かない
板違い終わり
434名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 21:05:35 ID:WvJCCDoD
>>431
特集、ジェニファーの娘の名前もジェニファーになってました

しかしなんで神代はオリキャラたくさん出す癖に
肝心のラハールの妹たんがいないのか、納得いかん
435名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 21:35:52 ID:eE/wCTDT
キラが近くで覗き見いてること請け負い。
神代はいいが超肉の絵で思い浮かんでしまう。半分の月〜とかも印象強かったから
これを原田絵に脳内変換出来るかか鍵だ。
436名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 22:12:18 ID:zxUGIGVL
超肉の絵は俺は好き。
原田絵にはさすがに敵わないけど。
437名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 22:24:58 ID:yYXxLXd1
魔界の昼下がり2

最初はくすぐったいと暴れていたシャスだが・・
徐々にその反応が変わってきた。
甘い声や喘ぎ声にも似た声を時々上げるようになる

「ぅ・・はぁ・・・ぃぅ?・・」
「シャス気持ちいか?もっと続けるか?」
「ぅ・・ぁぃ?・・・ゃぁ・・&%$”#」
ラハールの膝の上で、声にならない声を上げながらシャスは悶えていた。
声が聞こえていないのかシャスは完全に夢心地でラハールの行為を受け入れる。
時々体を震わせてラハールの体に背中を激しく擦りつけてきたりする

「シャス気持ちいか?」
もう一度膝の上で悶えているシャスに問い掛けるが
「ぅ・・ぁ?・・・ぃ・・・$%」
ラハールの両手より与えられる刺激と言う名の愛撫によって
シャスの幼い体は完全に官能に染まり。もう何も聞こえなくなっていた。
仕方なく。ラハールはシャスの体を弄るのをやめる。
「・・ぅ?」
先ほどまで続いていた刺激が無くなりシャスはラハールを見上げる

「・・う?・・ぁ?・・くぅ・・らはーるちゃん?」
まだ余韻が残っているのか上手く話す事が出来ず、息も荒い
「どうしたシャス、顔が赤いぞ」
「わかんなぁーい・・なんか・・・体があつくなってきた・・」
「熱いなら服を脱いだらいいだろ。俺様のように」

シャスはラハールを見上げた後。その場でいそいそと服を脱ぎ始め
かぼちゃパンツと帽子を残して半裸となる。
「じゃあ続きをやろうか」
438名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 23:24:17 ID:eE/wCTDT
やべっシャスかわいい
猥褻ラハールタンもすごく良い、GJ。
続き読みてぇ〜
439名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 23:51:12 ID:F6G7ps+s
皆さんがあまりに上手なため、私が執筆中の商人×魔界厨師が霞んで見えます…
440名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 00:13:34 ID:309JUe2S
それはもちろん二穴ヌンチャクプレイですよね?
441名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 03:08:53 ID:CNPh+Hyz
小説ネタでもいいならいっそ
豊花×京介
ショットガン刑事×エプロン刑事
かすみ×八巻
とかもOKすか?
え?日本一と関係無い?
そうですかダメですね
442名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 06:41:09 ID:O0wYJvXR
下のはダブルブリッドか。
上はワカラン。
443名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 13:04:41 ID:2Rh+6gIi
>>441
豊花〜はウィザード?

ショットガン刑事はなんだかダイナマイトなかほりがしますな。
444名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 16:43:43 ID:CNPh+Hyz
皆さん正解ですよ。
竜介×ケイティ
桔平×彩子
ヒトミ×冴
こいつらもいいなあ。
あスレちGUYですか?原田絵つながりって事で許して下さい
もう止めときます。
445名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 21:23:30 ID:P36PfZgS
ショットガン刑事は古書店のワゴン価格¥50でも高くついたと感じたほど
絶対にやめておいた方がいい
446名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:52:38 ID:CNPh+Hyz
原田絵の代価としては安すぎるよ。
小説なんかオマケだよ、あくまで狙いは挿絵
447名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 00:22:07 ID:HApg1864
でもやる気ないときの原田はいかんよ
話がつまらんときは挿絵気合入ってないからいかんよ
448名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 21:48:29 ID:T7gepRjx
原田さんの第一信条は「描いてて楽しい絵では無く、見て楽しめる絵を描く事」らしいよ。
まー確かに挿絵はムラがあるけど
449名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:03:15 ID:wRomhtqA
<まかぷり外伝 エトナの秘蜜>

「ぁ……は……っ!」
 薄暗い部屋の中で、微かな明かりが悪魔の少女の濡れた肌を照らす。
『トイレ行ってきまーす』
 そう言ってラハールと別れ、入った秘密の部屋。記憶を奪われても忘れなかった、彼女だけの隠し部屋。
 いつまた記憶を奪われてもいいように、その日起こったことを日記に付けるための部屋。
 今日も日記を書いたら、すぐに出るはずだった。
 しかしエトナは今四つん這いで、かわいらしい八重歯を下唇に血が出そうなほど食い込ませながら、
グローブをしたままの細い右手指を深々とピンク色のヴァギナに差し込み、親指で陰核をくじり回している。
 空いた左手は、ぺったんこの胸をいじっていたが、エトナはその手を鼻先に持って行き、
くんくんと犬のように嗅ぐ。
指先に残る、ラハールの腺液や肛門の、まだ子どもっぽい甘さすら感じる異臭。
「はっ、殿下の、んぅっ……魔王さまの、においぃ……!」
450名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:03:59 ID:isYSMngD
 あらゆる生物の生命力を奪う魔界の過酷な環境は、雑菌の生存をほぼ許さなかった。
逆にその環境に負けずますます強靭となった悪魔たちは、不衛生にしていても健康を害することはない。
 また、寿命も長く、新陳代謝も少ないために、老廃物も少ない。
 だから魔界の住人はめったに風呂に入らない。せいぜい酔狂な貴族や王族の道楽だ。
まあ、ラハールのように手すら洗わない、拭かないという次元となると、ポリシーの域になってしまうが……
 ともあれ、彼女の服にも、数日前ラハールを口でいじめた時の匂いがまだかすかに残っている。
 それを嗅ぎ、行為の記憶を反芻しながら、もう何度イッたか分からないほど、
エトナは激しいオナニーを繰り返している。
「あたし……どうして……あんな……っ!」
 お尻を一際持ちあげて、腿で右手を挟み込むようにしながら、指の方を固定してもじもじと腰を振る。
 着衣のままの身体が快感にくねるたび、レザーのこすれあう「きゅちゅ☆」という音が静かな部屋に響く。
 再び絶頂に達したらしく、量を増した透明な雫がつつうっと指を伝って、汚れた床に新たなシミを増やす。
 性器は摩擦でかなり疲れていて、指にめくられて見え隠れする粘膜はすりむけたように赤くなっている。
しかしそれでも、エトナは満たされない。むしろ、苦痛に耐えるように、涙と涎をこぼしながら、
「魔王さまぁ……あたし……どうすれば……!!」
 エトナは自分を罰するようにオナニーを続ける。
 ラハールの妹すら知らない、秘密の場所で。
451名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:05:32 ID:wRomhtqA
コピペの間にIDが変わるという世にも珍しいことになりましたが
>>449-450は続き物です
それから攻略スレry
452名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 02:16:47 ID:4fmW19zx
超GJ
超乙
453名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 02:05:27 ID:yOULbW9f
エロ描写はストライク。でもエトナが暗い、とにかく暗い。
エトナの人物設定はもっと腹黒くて自己中で、その中にちょっとだけ乙女チックな恋心がある様なのが良い。
簡単に言うとエトナにはプライドの高いドSであってほしいんだ。
スマン。単に漏れの趣味かもしれん。
454名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 20:50:49 ID:iiNzynIK
>>453
くよくよさせた方がえろくなりそうだったんで強調しました
何となくあの部屋でのエトナは雰囲気が違うので
普段は強がってるけどひとりの時はあんな一面もあるんじゃないか
というイメージが脳内に……
それこそ単にそういうのが趣味だからかもしれませんが

でも次(書くとしたら)は殿下とかフロンと絡ませて明るくえろくしたいです
455名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 22:21:52 ID:yOULbW9f
ぜひとも明るいエロスをお願いいたしもす
456名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 00:59:47 ID:/V3TGsi1
457名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 23:00:28 ID:cRaRYegC
KYOは針うたなくても潜在能力解放されてるわりに
5曜の門でのあの無様な戦いの数々はいったいナンだったんだ?
458名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 23:00:46 ID:cRaRYegC
・゚・つд`)・゚・誤爆した
459名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 00:58:22 ID:jZeNx9gY
ヒーラーで保守
460名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:55:48 ID:/eTrwQw+
     .┌━┐    ┌━┐
      ┃┌╋──╋┐┃
      └╋┘    └╋┘
        ┃ ・   ・  ┃        ┌━━┐
    ●━╋┐    ┌╂━━━━╂┐  ┃
    └━┷┴━━╂┘        └╋━┘
同じスレにはコピペ ┌╋┐        ┌╋┐
できるけど、違う  ┃└╋╋━━╋╋┘┃
スレにはコピペでき ┃  ┃┃    ┃┃  ┃
ない不思議コピペ ┃  ┃┃    ┃┃  ┃
461名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:26:59 ID:nFRQCWDn
「やべぇ!原田絵のラノベじゃん!」と思って買ったラノベはまったくのぱちものでした。
表紙の絵、雰囲気似すぎ。
ちなみにMF文庫の「蟲と眼球とテディベア」ってラノベ
462名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 22:16:10 ID:hn/hf+ng
>>461
三月まうすか。
知ってる人だったし店で見たときはびびったよ
463名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 22:26:48 ID:ur1Llnkv
中の挿絵は色の塗り方以外似てないけど、表紙のはかなり似てね?
464名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 07:28:33 ID:oPXEeBl4
ttp://www.mediafactory.co.jp/cgi-bin/bunkoj_detail.cgi?id=3670
これか、確かに似てるような気がしなくも無い
465名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 00:25:13 ID:1LVmH7v/
期待sage
466名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 20:25:49 ID:C4wocvCy
アニメ化保守
467名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 08:02:43 ID:y2Z41y5U
ディスガイアがアニメになぁ…。
ま、北国は放送圏外だろうけど。
468名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 19:29:57 ID:E7RAg0UT
ここもっと人こないかな・・・。
http://nippon-1.s4.x-beat.com/cgi-bin/
469新八:2005/07/04(月) 00:21:12 ID:+EK55EMv
決して日本一ソフトウェアの作品がディスガイアだけというわけでもない
誰かファントムブレイブ書いて
470名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 03:14:29 ID:RVuDJJb+
>469
同意、ラ・ピュセルもあるしな。
誰かマールも書いてくれ
471名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 15:52:06 ID:9TzoB0Et
ディスガイアがアニメ化?
マジですか?
472名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 23:01:30 ID:NYwUtKD7
本当のことなのでこれはしかたのない
ことなのです。
473名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 21:41:38 ID:Du/xePFe
試しに途中まで書いた小説投下します。
一応ヒーラー×衛生兵です。
474幸せ家族生活:2005/07/05(火) 21:43:04 ID:Du/xePFe
目の前に緑が広がっている。
草木が生い茂り、花が咲き乱れる。
(魔界にも、こんな所があるんだ…)
一人の衛生兵が立っていた。
名をディルと言う少年は、ただただその光景に見とれていた。
すると…
肩をトントンと 叩かれた。
「はい…?」
右に振り返ると…
プニッ。
ほっぺたに手がのめり込んだ。
顔を正面に戻して…
プニッ。
左からやっても同じだった。
「…何やってるんですか?」
振り返るとそこには一人のヒーラー。
クスクスと笑っている。
「すみません。あまりにもディル君が景色に見とれてるものだから…」
「…ルウさん。ひどいですよ…」
ヒーラー…ルウを見つめるディル。
だが、その視線に恨みや憎しみといった感情はない。
「これもスキンシップですよ。」
ルウは地面に屈んでそう言った。
「夫婦同士の…ね。」
そのルウの艶っぽい言葉に、ディルは顔が真っ赤になった。
475幸せ家族生活:2005/07/05(火) 21:44:05 ID:Du/xePFe
きっかけは六年前。
ディルはとある軍の一員として戦いの日々を送っていた。
もともとその軍は回復要員も多かったし、一方的な戦いが多かったから、ディルの出番は一度もなかった。
そんなある日…
軍からはぐれ、ディルはあてどなく戦場をさまよっていた。
ディルが昼寝をしている間に軍が移動してしまったらしい。
(どうしようかな…)
そう考えていたその時…
横で物音が鳴った。
とっさに身構えた。
その時…
猛烈な冷気が体に打ちつけられた。
たまらず吹っ飛ぶディル。
「やれやれ…どこぞの貴族の息子かと思えば…」
茂みから声がする。
そこには一体のヴァンパイア。
「雑魚ですか…期待して損しました。」
そう言って手を構えるヴァンパイア。
青白い冷気が手のひらに集まる。
ディルは動けなかった。
冷気で体の感覚がなかった。
それだけではない。
怖い。
体験したことがない、死の恐怖。
体がすくんで、動けない。
「消えなさい。」
手の冷気が輝いた。
途端…
悲鳴が上がった。
476幸せ家族生活:2005/07/05(火) 21:44:33 ID:Du/xePFe
ヴァンパイアの腕が、無くなっていた。
「まったく…罪もないのに一方的に殺そうとするとは…」
また、茂みから声がする。
「ヴァンパイア失格ですよ、あなた。」
一人、ディルの横に立った。
ヒーラーだった。
その手には抜き身の刀が握られていた。
(ヒーラーが…刀…?)
ディルはアンバランスなその女性に両目を奪われていた。
「き、貴様は…!?」
ヴァンパイアも、何が起きたか分からない様子だった。
「散歩途中のヒーラーです。」
そう言ってにっこり微笑むヒーラー。
そして刀を一閃。
次の瞬間…
斜めに斬られ、ヴァンパイアは地面に転がっていた。
477幸せ家族生活:2005/07/05(火) 21:44:50 ID:Du/xePFe
「懐かしいですねぇ…」
ルウが感慨深げに呟いた。
「ヴァンパイアを切り捨てたのは良かったんですけど、私がその前に潰した軍が、まさかディル君の所属していた軍とは…」
あははと笑いルウは楽しげに言った。
「まぁ、僕の軍が村を荒らしたり略奪してたんですから、当然と言えば当然なんですけど…」
危なかった、とディルは思う。
もし軍にちゃんと付いて行ってたら…
想像しただけで寒気がする。
「そのままほったらかしにするのはあまりにも酷でしたから、私が引き取って…」
今に至る。
「結婚して下さいって大声で叫びましたしね…ディル君、大胆。」
あたふたと焦るディル。
いつもこうなのだ。彼女のペースにずるずると引き込まれてしまう。
478幸せ家族生活:2005/07/05(火) 21:45:53 ID:Du/xePFe
彼女は別の魔界で前はサキュバスをやっていたらしい。
次にソードマスターをやって、気まぐれでヒーラーに転生。
地位と強さが求められる魔界で、これほど自由奔放に生きられる彼女に自分は惹かれたのかもしれない。
ディルがぼんやりそう考えていたら…
「そろそろ帰りましょうか?」
ルウが立ち上がってそう言った。
すでに日が傾きかけている。
「あ、そうですね。」
そう返事をして気を取り直した。
彼女の隣を、ディルは追いかけるように付いていった。
479名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 21:47:49 ID:Du/xePFe
とりあえずここまでです。
エロを書くかどうか(書けるかどうか)正直微妙なのであんまし期待しないで下さい。
480名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 15:18:20 ID:BxQvsUjx
>>479
(479がやめてくださいよぅとか言ってる姿を想像しながら)期待sage
481479:2005/07/07(木) 18:50:48 ID:cSBb1pBH
続きを投下します。
長々とエロも無いのにすんません…
482幸せ家族生活:2005/07/07(木) 18:53:16 ID:cSBb1pBH
家に着いた。
「ただいま帰りましたよ〜」
言いながら靴を脱いで上がろうとするルウだったが…
「ルウさん。靴はちゃんと揃えて下さい。バラバラになってます。」
すかさず入るディルの指摘。
「むう…」
リターン。靴を揃えるルウ。
するとそこに…
「義父さんお母さんおかえりなさい。」
奥から足音が迫ってきた。
まだ幼い顔つきを残している商人。
帽子もかぶっていないし、職業着も着ていない、ただ商人の眼鏡を掛けた少女。
「あ、シーナ。ただいま帰りました。」
この商人…シーナはルウの娘。
だがルウとディルの娘ではなく、ルウの前の夫の娘で、前の夫が病没してからはルウが一人で育てていた。
「お母さんまた靴放り投げたでしょ。」
じーっとルウを見つめながら、シーナが口を開いた。
「むう…分かりましたか…」
「普通分かるよ…」
そう言って呆れ顔になるシーナ。
せかせかと靴を並べるルウ。
その二人の様子をディルは微笑を浮かべて見ていた。
483幸せ家族生活:2005/07/07(木) 18:53:57 ID:cSBb1pBH
(…それにしても…)
こうして見てみると、とても家族とは思えず、仲の良い兄弟にしか見えない。
人間に換算すると、ディルは22歳、ルウは37歳、シーナは15歳。
ディルとルウが夫婦には見えない。
「…?何見つめてるんです?」
きょとんとした顔でルウがディルの顔をのぞき込んでいた。
「あ…いや…何でもないです。」
しどろもどろになりながらも、かろうじてそう答えた。
少し首をかしげながらも、ルウは居間へと歩いていく。
「…あ、そうだ!!義父さん!!」
二人だけになった玄関で、シーナが急に声をあげた。
「またお料理作ったよ!!味見して!」
そうはしゃぎながらぐいぐいとディルの腕を引っ張るシーナ。
「はいはい。今日は何を作ったの?」
引っ張られながらも尋ねるディル。
「えーっと…白身魚の歌舞伎炒め!!」
目を爛々と輝かせ、シーナは言った。
「どんな料理なのかな…?」
口で呟くディル。
それは本心でもあった。
484479:2005/07/07(木) 18:55:14 ID:cSBb1pBH
ここまでです。
485名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 18:55:22 ID:7PReIA3L
なんか…
公式の小説がサロメとシードルのエロパロみたいな内容だった
しかもイラストが原田じゃなかった。
最近toi8の方が好きになってきてしまった
486名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 19:01:05 ID:7PReIA3L
ゲームより断然に小説の方が熱い内容とはこれいかに
487名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 19:39:21 ID:5sQ+ZuW5
といはちの絵って何か生き生きしてるよね
488名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 23:10:16 ID:7PReIA3L
小説の内容で唯一気に入らなかったのは、うえ…に負けた所。
どうせ負けるならバールにしてほしかった
489名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 13:07:47 ID:LUtjqUH6
toi8の絵は生き生きしてはいない
躍動感が無くて水彩画つか油絵みたいな雰囲気が好き
ファウストのtoi8のマンガを見てそう思った
躍動感の無さがキングオブバンディットジンに似てるかも
490名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 07:29:18 ID:ohfjUgfv
>>474>>482
久々に来たらSSが投下されてる!嬉しいなぁ!!
非エロも、ほのぼのも好きなので、美味しく戴きました。
ギャップのあるヒーラーが、面白いです。
また、インパクトのある家族設定が、今後どのように活かされていくのかも、楽しみです。
是非、続きを読ませて下さい。投下お待ちしてます。
491479:2005/07/10(日) 23:58:19 ID:ZhBl3PNf
幸せ家族生活の続きをまた投下します。
読んで下さる人がいるだけですごく嬉しいです…
492幸せ家族生活:2005/07/11(月) 00:08:22 ID:SZFMLdR7
「ごちそうさまでした。」
箸を置き、手を合わせるディル。
(歌舞伎炒め、美味でございました。)
心の中で付け足しながら、食を終えたルウの横で、シーナが
「それじゃ行ってきます!」
鞄を持ってシーナは言う。
彼女は定時制の学校に通っている。
「気を付けて行って下さいね。」
ルウの言葉に手を振って答えるシーナ。
ドアがバタンと閉まり、足音が遠ざかっていった。

夜道を歩いていく。
そこら辺に明かりはあるので、つまづいたりはしない。
シーナの手には鞄とヌンチャク。
ヌンチャクは母親のルウからたびたび指導をしてもらっている。
そのたびにシーナは思う。
(お母さんって魔王ゼタ様より強いんじゃないかな…)
学校の校長先生である女魔道師はゼタの元配下だったらしい。
ゼタが本に変わってからは見切りをつけてさっさとやめてしまったらしいが…
そんな校長先生が家に来たとき、折りしもルウと練習中だった。
そのときに、
「…ゼタ様より太刀筋が速いなぁ…」
ぼんやり呟いたのを覚えている。
とはいえ、普段の立ち振る舞いからは想像もできないが。
ふと、時計を見る。
(…時間ギリギリだ!!)
シーナは焦って夜道を駆け抜けていった。
493幸せ家族生活:2005/07/11(月) 00:10:03 ID:SZFMLdR7
いそいそと食器を片付け始めるディル。
当番制となっていて、ルウとディルが交互に片付けをやっている。
暇なルウはその間に風呂を用意する。
なんとも家庭的な風景だった。
「お風呂できましたよ〜」
ルウの声が聞こえた。
「あ、ありがとうございます。」
丁度ディルも片付けを終えたところ。
「ディル君が先に入って下さい。私は部屋を片づけますから。」
ルウが風呂場から顔を覗かせる。
「いいんですか?ルウさんが先に…」
そういって譲ろうとするディル。
「それとも…」
ディルの耳元にルウが唇を近づける。
「一緒に入りますか?夫婦同士で…」
ほんのり上気した声。
「い、いえ!!僕が先に入ります!!」
顔を赤らめたディルが脱兎の如く風呂場へ入った。
一人残されたルウは、
「残念です…」
心からそう呟いた。
494479:2005/07/11(月) 00:11:59 ID:SZFMLdR7
ここまでです。
この後ヒーラーが乱入して風呂場でエロに続くかも…しれません。
495名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 20:53:01 ID:tmT7EWAD
期待age
496名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 03:04:24 ID:u7uD12ZD
続かなぁにゃあ・・・
497名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 21:44:23 ID:tcNNozh5
生暖かい風が頬を撫ぜる・・・丘に腰掛け静かに佇む夜魔が一人。
閉じていた瞳をゆっくり開き、リリムは黒い空を見上げる、そこには赤い月が浮かんでいた。
しゅるっ。 一瞬・・・リリムが纏っている使い魔が蠢いた。
「何をなさっているのですか?」
アーチャーがリリムの背中に問いかけた。
「私たちは、罪を犯しているのかな?」
「うふふ、今更そういうこと言うのですね。」
ゆっくりとプリニー達の魂が空中に消えていく・・・ 2人はしばらく見つめていた。
「おい、お前ら。 何している、早く行け。」
背後からラハールの叱咤が飛んできた。
リリムは再び瞳を閉じる。 頭の中を先日死んでいった同属の顔がよぎっていく。
ヒュンッヒュンッ!
アーチャーが矢を放つと同時に、リリムもまた丘から身を投げた。
「あ〜かい つぅきぃ 赤い月〜」
落ちていく中・・・リリムは歌いだす・・・
「罪を犯した者どものぉ〜」 丘の上からもアーチャーの歌声が聞こえてきた。
眼下に広がるは無数の死霊。
シュルル! 普段はリリムの衣服に纏られている使い魔が右手に頭を掲げる。
ピリッ・・・ピリッ・・・、使い魔が帯電すると同時に数多の死霊から魔法が放たれた・・・
498名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 21:45:54 ID:tcNNozh5
エロくなくてすいません
499479:2005/07/16(土) 10:03:52 ID:oV8TXSFn
>>497
GJです!!

負けじと私も投下します。
500幸せ家族生活:2005/07/16(土) 10:04:21 ID:oV8TXSFn
風呂に入る。
温かいお湯が全身を包み込み、とても心地よい。
だが、気を抜けない。
(いつルウさんが侵入してくるか…)
分かったものではないからだ。
本来風呂はくつろぐ為に入るのだが、風呂に入っても気を使わなければならない。
その事にディルは苦笑した。
ぬるっ…
風呂の隅がぬるぬるしている。
ため息をついた。
「ルウさん掃除怠けたな…」
今度から自分がやろう。
そう思った時…
ガラッ。
外のガラス戸が音を立てて開いた。
ディルに緊張が張り詰める。
かといってどうしようもないのだが。
鍵は外側からしか掛けられない。
(諦めようか…)
とうとう諦めがついた。
再度、ため息をつく。
501幸せ家族生活:2005/07/16(土) 10:06:32 ID:oV8TXSFn
途端…
風呂場のガラスが開いた。
「どうも〜」
ルウが入ってきた。
体にバスタオルを巻き付けているが、そのせいで豊かな体は目立っていた。
「やっぱり入ってきましたか…」
本日三度目のため息をつくディル。
「いいじゃないですか〜」
言いながらバスタオルを取り払うルウ。
白く透き通った裸体が美しい。
(…駄目だ駄目だ!)
顔をブンブン振りながら考えを消す。
前を見ると、ルウが髪を洗っていた。
普通より大きめの胸が揺れ動いている。
ディルの頭がボーッとしてきた。
(…なんか…のぼせてきたなぁ…)
頭が少しのぼせてきたからか…
目の前が霞んできた。
502幸せ家族生活:2005/07/16(土) 10:07:09 ID:oV8TXSFn
その直後…
「ディル君…」
後ろに回り込んでいたルウにディルはおもいっきり抱きつかれた。
柔らかなものが二つ、頭に当たる。
ブーーッ!!
その不意打ちにディルはギャグマンガのように盛大な鼻血を出した。
(頭が…クラクラしてきた…)
すると…
「おっと…」
そうルウが呟き手を頭に置く。
途端、意識が鮮明になってきた。
「あれ…?」
治癒魔法をルウが使ったらしい。
「そう簡単に逃がしはしませんよ…」
そう言いつつしなやかな腕をディルの体に巻き付けた。
「屈服するまでこれを繰り返して上げますから…フフフ…」
たぶん、今のルウにはかなり悪魔的な表情が浮かんでいるのだろう。
ディルは背筋に寒気を感じた。
503幸せ家族生活:2005/07/16(土) 10:08:05 ID:oV8TXSFn
「…ち、ちょっと待って…」
「それー」
胸が背中に擦り付けられる。
純情なディルにはかなり効果的だ。
また鼻から大量出血。
そして治癒魔法。
続いてルウの攻撃。
こうかは ばつぐんだ!!
「今日の私は積極的ですよ〜」
ルウはさらに攻撃の手を早めた。
ディルは生き地獄を体験していた。
(シーナ…もし居るのなら助けて…)
504479:2005/07/16(土) 10:10:08 ID:oV8TXSFn
ここまでです。
微エロと言うんですかね…?これは…
この後学校に舞台をいったん移してから、夫婦の営みに繋げていく予定です。
505名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:05:30 ID:xwroil+3
>続いてルウの攻撃。
>こうかは ばつぐんだ!!

ゲームが違う(w
506497の続き:2005/07/17(日) 14:54:41 ID:3blczcMi
「え!?」
魔法はリリムの脇へ反れた・・・いや、最初から死霊たちはリリムを狙ってはいなかった。
振り向いた先には、倒れていくアーチャーの姿・・・リリムの右手が大きく揺らいだ。

焼け焦げた死体の海にリリムはひとりポツンと立っていた。
本来なら彼女はオトリのはずだった、死霊たちの攻撃を受けている間に後軍が攻撃を仕掛ける
そういう手はずだった。 でも、作戦は気づかれていたのだ。
腕の傷口を押さえながらリリムは丘の上へ戻ると、
味方の魔法師や魔物たち・・・そしてあのアーチャーの死体が転がっていた。
他の味方の姿は無い。 おそらく作戦が失敗した時点で撤退したのだろう。
たった一人で戦い、そして勝利した者がいるとも思わずに・・・。
リリムは冷たくなったアーチャーを抱き上げた、そして
ボロボロの翼をなんとか広げてリリムは羽ばたく、翼の傷から血が飛び散る。
痛みに歯を食いしばりながらも彼女はアーチャーを抱いたまま
赤い月へ向かい飛び立った。
507続き:2005/07/17(日) 14:56:51 ID:3blczcMi


「殿下〜!!!!!」
「なんだ、そうぞうしいぞ。」
「リリムが・・・リリムが帰ってまいりました。」
「なに!」
ラハールが門まで駆けつける。 そして、リリムのその姿を見て思わずたじろぐ。
翼は折れ、全身は血に染まり・・・その腕には冷たくなったアーチャーが抱かれていた。
「おい! すぐに医院へ連れて行ってやれ。」
リリムはそれを聞き、ラハールを大声で止めた。
「まってください、ラハール様!」
「なんだ?」
「お願いがございます・・・。」
「そんなのは後で聞いてやる! 今はとにかく。」
リリムは静かに首を横に振ると。
「いいえ、私はどうなっても構いません。 それよりも・・・」

暖かい風が吹いた、リリムは編み物の手を休めて城のテラスから空を仰いだ。
今宵は赤い月・・・魂が空へ帰る時。
「うっ・・・。」
かつての古傷が悲鳴を上げる・・・結局、リリムは戦うことができなくなってしまった。
「今日は人間界へ遠征だとか言っていたわね・・・大丈夫かしら。」
不安げにリリムはつぶやく。
キュイーン!
時空ゲートの開く音が聞こえた。
ドタドタドタ! 騒がしい足音が近づいてくると、リリムは思わずクスッと笑みをこぼす。
「師匠〜♪ たっだいま〜」
「おかえり、おてんばアーチャーさん。」
508名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 18:44:07 ID:s3FOGyDT
LV1からLV100になるためには、LV99の敵を何体くらい撃破すればいいでしょうか?
509名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:07:01 ID:DagG6qyG
なぜエロパロでそれを聞くか。
510名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:46:33 ID:Au7Q/YUV
ディスガイア本スレにも書いてやがった
511たったひとりの戦い 第一回:2005/07/22(金) 05:56:27 ID:1GYiLy/k
―ベースパネル内―

「レインよ、よく聞きなさい。 ラハール様もエトナ様もみんな、みんな死にました、残されたのは私とあなただけです。
 外には、まだ大量の魔物がいます・・・おそらく私でも・・・良くて相打ちでしょう。」
「師匠、逃げましょうよ・・・体制を立て直して、あたしのLVもあがればきっと・・・。」
いきなりの魔物の大群の襲撃。 残されたのは師弟の天使兵2人、しかも弟子の方は生まれたてであった。
「私はみんなの敵をとらねばなりません、1匹でも多くヤツらを道連れにします。」
「そんな、あたしは・・・あ、あたしも一緒に戦います!」
「いいえ、今のお前では一太刀も浴びせることはできないでしょう、いいですかレイン。 いつか必ず・・・みんなを。」
ゴゴゴゴゴゴッ
突如ベースパネルが揺れ始めた。
「くっ、ヤツら・・・ここまで!」
「うう、師匠〜怖いよぉ。」
「レイン・・・後のことは、任せました!」
「え? 師匠? やだよ!おいてかないで!!」
師匠の天使兵は剣を取ると、ベースパネルを飛び出していった。

数時間後。
外から聞こえていた激しい戦いの音が止むと、それ以上に大きな沈黙が訪れた。
「うっ・・・うっ・・・・師匠・・・。」
レインは恐る恐るベースパネルから出てきた。
目前に広がるのは無数の屍。 敵もいれば・・・味方もいる。
その一人一人の顔をのぞいていく。 優しくて姉代わりであった僧侶、いつも冗談を言って笑わせてくれた盗賊
強くてカッコよかった魔法戦士。 いつもすぐそこにあった笑顔達は、今はもうレインの足元で何も言わなくなっていた。
いつの間にか雨が降り出していた・・・全身を打つ雨に振るえながらレインは探し続けた・・・そして・・・。
・・・彼女は開けられたマンティコアの大きな口に剣を刺した姿勢のまま絶命していた・・・。
マンティコアの口はベースパネルに向かって開けられていた、彼女はその命を懸けて守り抜いたのであろう。
「し、師匠・・・?」
その顔は、冷たくなった今なお、誇り高く佇んでいた。
そして・・・しばらくの間、レインと絶叫と冷たい雨が続いた・・・。
512名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 05:57:09 ID:1GYiLy/k
―魔王城―
「どうして! どうしてですか!」
魔界病院のカウンターでレインの声が響いた。
「そう言われましてもこっちだって商売ですから、さすがにお金が1ヘルもないのでは蘇生どころか治療すら・・・。」
「そ、そんなぁ・・・ あ、そうだ!」
レインはローゼンクイーン商会へ向かった。
「えっと、コモンソードとプロテクターとキャンディー1個で・・・しめて85ヘルですね。」
「え! たったそんだけなんですか?」
「そりゃぁ・・・まぁ・・・最低装備ですから。」
「うう、それだけだと師匠どころか誰も蘇生できないんですけど。」
「そう言われましてもこっちだって商売ですから。」
「うぅ・・・。 商売人なんて嫌いだ。」
「あら? レインちゃんじゃない・・・大変だね、全滅したんだって?」
「あ、プレネールさん・・・ええ、その上お金も無くて、私どうすれば・・・。」
「あはは、何言ってるのよ。」
プレネールはポンッとレインの肩を叩いた。
「え?」
「君さ、天才なんだよ。」
「えぇ? あたしが天才・・・・?」
「うん、しかも超天使兵のね。 師匠さんから聞いてないの?」
「あ、あたしは・・・天使見習いのどうしようもないクズだって・・・。」
「あはは、素直じゃないねぇ君の師匠も。 違うよ、君は超天使兵の天才で作られたんだよ、私が言うんだから間違いないわ。
 自信もちなって、君は強いんだから。 低レベルでも弱小装備でも君の秘められた力はとても大きなものだから。」
「で、でもあたし。」
「はいはい、1からスタートすれば大丈夫だって。 ほら、行った行った。」
「どちらへ行かれますか?」
時空ゲートの管理人は淡々と事務的な口調で尋ねた。
「ちゅ、チュートリアルへ。」
レインはコモンソードを片手に時空ゲートをくぐった。

To Be Continue
513名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 20:00:21 ID:mu6aBIa4
何かベタな展開ですが・・・

こ れ は 大 作 の 序 章 で つ か ?
514479:2005/07/22(金) 23:08:03 ID:53FoOPTt
続き、投下します。
515幸せ家族生活:2005/07/22(金) 23:11:07 ID:53FoOPTt
「くしゅん!!」
シーナがくしゃみをする。
「どうした?風邪か?」
隣の席の魔界厨師が尋ねる。
「…いや、何でもないよ。」
ティッシュで拭きながらそう答えた。
(…誰かが助けを求めてるような…)
気のせいだろう。そう思うことにした。
「それよりラーズ君そろそろ当たるよ?問題解いた方が良いんじゃない?」
ノートを指さしながらシーナが魔界厨師のラーズに助言した。
それに対してラーズは首を横に振り…
「…全ッ然分からん。」
そう言って肩を落とした。
今日は数学。
商人を志すシーナにとっては重要だ。
だが腕と食材を選ぶ肥えた目が求められる魔界厨師にはあまり関係がない。
故にラーズには分からないのだった。
「…しょうがないなぁ…見せて上げるよ。ただし、貸しにしとくね。」
そう言いつつノートを広げた。
商人の卵だから損得の計算はちゃっかりしていた。
「じゃあ後でなんかおごるか…」
言いながらノートを写すラーズ。
(…貸しにしなくても良いんだけどね…)
つい癖で言ってしまう。
なんだが、悪いことをした気がした。
516幸せ家族生活:2005/07/22(金) 23:14:52 ID:53FoOPTt
「…粘りますね…」
既に三十分が経過した。
さすがのルウも疲れてきた。
ディルは既に死にかけていた。
ルウの乳房も真っ赤になっている。
(…そうだ。)
ルウは閃いた。
このまま無理矢理やっても多分ディルは耐えるだろう。
ディルの体をこちらに向ける。
既に成すがままになりつつある。
ディルは意識が混濁していた。
目の前にはうっとりしたルウの顔。
(…あれ?)
ルウの顔が大きくなってきた。
(少し…ヤバくなってきたかな…?)
幻覚かと思っていた。
すると…
唇が重ねられた。
柔らかい感触に目を見開くディル。
顔が近づいてきていたのだ。
舌が侵入してくる。
「ん…ふっ…」
舌が絡まったり、歯を撫でられたり。
いつの間にか意識が戻り、ディープキスに没頭していた。
ルウから唾液が送り込まれる。
ぬるぬると舌にまとわりつく唾液を、飲み込んだ。
ちゅるん、と舌が離れる。
(…あれ?)
何故だろうかと、ディルは思った。
ルウが、悲しげな顔をしていた。
517479:2005/07/22(金) 23:16:22 ID:53FoOPTt
終わりです。
518名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 19:41:34 ID:XwQwB7M5
久々に見にきたら・・・(*゚∀゚)=3 ハァハァハァハァ
>>479氏乙!
519何時か何処かの350:2005/07/24(日) 04:32:19 ID:knHWcmAl
地下牢に鎖で引き上げられた少女のうめきが響き
薄暗い中蝋燭に照らされ、彼女の纏う最低限しか隠さぬレザーの生地が光る。
両の手を拘束され僅かに地に付く脚には力無く、その瞳もいつもの輝きが宿ってはいない。
「下がれ」
深紅のマントをたなびかせた半裸の少年が一言命ずると
少女を引き上げていた色とりどりのペンギンのぬいぐるみ達がそそくさと逃げ出していった。

「何故だ、なぜあんな事をしたエトナ」
その声は静かだが隠し切れぬ怒りに溢れている。
だがエトナと呼ばれた少女は答えない、ただ俯き目を反らす。
「掟は知っているな」
その問いに、僅かに頷いた。
「では選べ、魂の消滅か、それとも・・・」
少年がエトナの顎を掴み顔を向けさせ言い放ち
乱暴に彼女の尻から垂れ下がる尻尾を掴む。そうしてゆっくりと力を込めしごいていく。
「く・・んあ!」
途端、静かだったエトナの口から呻き声が上がった。
彼女たち悪魔、取り分け妖魔は決して他人に尻尾を触れさせない。
それは他の種族にくらべ感覚器官としてより発達し、自在に操るその代償。
「ぐ、あ!ああっ・・・」
エトナの体に駆け巡るのは、強い痛み。そしてほのかな快楽。
彼女に選択の余地など残されてはいない、それでも少年は彼女がそれを口にするのを待った。
「で、殿下の・・・にっ、して下さい・・・」
喘ぎの中でようやく口にした答えに、少年は怒りの声で言い放つ。
「ラハール陛下。だ」
そうして尾にかかる手に更に力を込める。
「わ、わたしを!ラハール陛下の。せ、性奴にしてくださいっっ!!」
その叫びを聞いてラハールは、ようやく手の中で暴れる尾を開放した。
「はあ、ハア、はぁ・・」
胸を大きく上下させ苦しそうにうめく。だが息の荒らぐエトナから離れたラハールは休む間も無く命じる。
「では、その覚悟を見せてもらおう」
しばしの躊躇い、そののちにゆっくりとその長い尾を滑らせて行く。
レザーのミニスカートから伸びる太ももをなぞり、お腹の健康的なへそをぬけ
胸の間にあるファスナーの金具へ愛くるしいハート型の尾先を掛けると、ゆっくりと下におろしてゆく。
これから行う行為に、エトナの頬は紅色に染まっていた
いや、既にそこは尻尾に触れられた瞬間から火照りだしていたのかも知れない。
だがそんな事はどうでもよかった
今は僅かに燈った体の火照りを頼りに、その行為にのめり込めればそれでよいのだから。
520何時か何処かの350:2005/07/24(日) 04:39:12 ID:knHWcmAl
始めまして、何処かのスレの何時か350だった物です
未熟物ですがエトナ編の前編投下させてもらいます
取り合えず、息絶えなければフロン編へ突入する予定ですが
筆が遅いんで待たないで下さい、一ヶ月開けたりとかしたりするかもなんで・・・
521名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:14:32 ID:TIdz19HZ
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
気長に続きを待ってます(;´Д`)ハァハァ
522名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:38:59 ID:vXNMiXKB
アレクの妹だったんか、あれ・・
523名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:22:54 ID:Uriu3TKR
>>522
詳しく
524名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 17:10:16 ID:GQdLaPOW
さて夕飯まで時間もあるから
ローニンたんに抱きしめられておっぱい無理やり押し付けられて
子守歌なんか歌われてる妄想しながらしこっとくか。
525名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 14:49:05 ID:WC2j1MCb
うはwwwwローニンたんテラカワイスwwwwwwww
バイブ一分で逝くとかwwwwwwwwww

とかやってたら、腹のすぐ下を僧侶たんが愛撫してきた。
黒い髪に長いローブ、そしてあの悩ましげなボディに夜魔族並のテクニック、
そんなバケモンが俺のアソk(ry
526479:2005/08/06(土) 00:05:18 ID:LKzdc4vs
長々と間を空けてすいません…
幸せ家族生活の続き、投下します。
527幸せ家族生活:2005/08/06(土) 00:06:17 ID:LKzdc4vs
「…どうして拒むんですか?」
(…え?)
そう尋ねられた。
「…それは…」
言葉に詰まった。
体を交えるのは夫婦として当然のこと。
それをなぜ拒んでいたのだろうか。
「…私…そんなに魅力がないですか?」
ルウの目から涙が一筋流れた。
「そんなことないです!!」
ガバっと湯船から上半身が起きあがる。
心の底からそう思う。
「じゃあ…どうして?」
涙で潤んだ目が向けられている。
(…それは…)
何故だろうか。
「くだらない…意地をはってました…」
そうだったのだろう。
あの時助けてくれたルウの面影が…
こういう行為で崩れるのをどこかで恐れていたのだろう。
「じゃあ…」
ルウが口を開く前に…
その唇をディルが塞いだ。
「夫婦の…スキンシップを…」
唇を離してディルが言う。
ルウの熱が残っている、その唇で。
「やりましょうか…」
ディルがはっきりと言った。
528幸せ家族生活:2005/08/06(土) 00:07:09 ID:LKzdc4vs
途端…
ルウがにっこりと笑った。
だが明るい笑顔ではなく…
獲物が罠にかかったような…
「…え?あの…ルウさん…?」
「えーい」
ざばーん!!
お湯が大きく波打った。
先ほどとは逆、ディルがルウに押し倒されたような形になる。
「引っかかってくれましたね…」
妖艶な顔をしてルウが言う。
「…あ!!まさか…」
驚いた表情のディルにルウが頷く。
「情に訴えかければ乗ってくれると思ってましたよ…」
引っかけられた。
「ひ、卑怯だなぁ…」
だが何故だか、ディルに怒りや憤りなどの感情はなかった。
意地を張るのをやめたからか。
むしろこの状況を楽しんでいる。
「ふふふ…双方の合意の元のスキンシップですからね…文句無しですよ。」
普段は細目のルウが目を開けていた。
本気だ。
「ぼ…僕も負けませんよ!
二人は一体何をやる気なのだろうか。
風呂の中で決闘でもやる気なのか。
そこで二人とも改めて顔を見合わせ…
ルウがクスクスと笑いだした。
「まあ…気楽にいきましょう。」
微笑んでディルにそう言った。
529479:2005/08/06(土) 00:09:53 ID:LKzdc4vs
ここまでです。

別のところでも小説書いてるのでまた遅くなるかもしれません…
今度こそエロに持っていきますんで!!ホントにすいません!!
530名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 02:44:35 ID:4ln06OMy
お疲れ様です、幸せ家族生活がんばって書いてください。
531名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 04:55:37 ID:TusUdRpl
キテター(*´д`*)ハァハァハァアハァ
乙です。
532名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 18:02:38 ID:SFj6QsnL
>>526-529 エロの有無に関係なく、SS投下自体が嬉しいよ!
自分は、この作品のほんわかっぷりが好きなので、>>526の書きやすいペースで続けて欲しいと思う。
GJ!
533名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 17:06:32 ID:XGfeN1v8
25階のあたり、ベースパネルから出撃すると真面目そうなアチャ子のスカートに、
白っぽい液体がついてた。
気付いてたのかどうかしらないけど、教えてあげた人はいなさそうな感じだった。
華奢で大人しそうな女の子だった。
後ろからそっと教えてあげたーよ。
泣きじゃくってる顔が本当に可哀想だったけど、可憐だったなぁ・・。
次の階で一緒に出撃して拭いてあげた。
別に汚いとは思わなかった。
自分の精子だったし。
534名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 15:14:21 ID:zFIxB+di
舐め取ってやれよ!
535超魔王さん@ピンキー:2005/08/12(金) 02:24:08 ID:CXreco2T
そんな事より皆のもの、ちょいと聞くがよい。スレとあんま関係ないのだがな。
このあいだ、時空ゲートくぐったのだ。時空ゲート。
そしたらなんか悪魔狩人とかいう奴がいて戦闘になってな。
で、よく見たらなんか赤いコートの下は裸で、jack pot、とか言ってるんだわ。
もうな、アホかと。馬鹿かと。
お前な、悪魔狩り如きで普段来てない時空ゲートに来てんじゃねーよ、ボケが。
悪魔狩りだよ、悪魔狩り。
なんか親子連れとかもいるし。親子仲良くバトルかよ。おめでてーな。
よーしパパスパーダの力もらっちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、Le冷やし中華やるからそこどけと。
魔界ってのはな、もっとぐだぐだしてるべきなんだよ。
まんじゅうごときを喉に詰まらせて魔王が滅びる、でも他の奴らはあんま気にしない、
寝るか食べるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。ハゲとタトゥーは、すっこんでろ。
で、やっと撃退したと思ったら、隣の奴が、ダァーイ、とか言ってるんだぞ。
そこでまたぶち切れだ。
あのな、ダァーイなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ダァーイ、だ。
貴様は本当にダァーイをしたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
貴様、ダァーイって言いたいだけちゃうんかと。
魔界通のオレ様から言わせてもらえば今、魔界通の間での最新流行はやっぱり、
れーめん、これだな。
のりしおれーめんもっこーしつっ。これが通の叫び方。
れーめんってのはロリ悪霊憑きがよく叫んでる。そん代わり意味がよくわからん。これだな。
で、それにのりしおも(略。これ最強。
しかしこれを叫ぶと保護者のにーちゃんにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前ら、プリニーは、食神パフェでも食ってろってこった。
536女帝フロン:2005/08/12(金) 02:42:23 ID:7PoBi3cm
歴史に名を残す大事件というのも、元を辿ってみれば何でもないことが発端になっていたりする。
魔王城を一時揺るがせた「女帝フロン」の降臨も、元はといえば些細な出来事がきっかけとなっていたのである。
曰く、
「ねーフロンちゃん、地下室の掃除してきてくれない?」
という、エトナの一言である。
「はい?」
脈絡なく突然そんなことを言われて、フロンは目をぱちぱちさせた。
ちなみに自室で戦隊物のビデオを見ている最中のことである。
『行くぞ怪獣ゴキブリバルサン男! 腐りかけ大根アターック!』
やたらと熱のこもったヒーローの叫びを背景に、エトナはぴらぴらと手を振ってみせた。
「いやだからさ、地下室の掃除してほしいのよ、掃除」
「……地下室、ですか?」
「そ、ウチの城の地下部分ってやたらと広くてさー。時々大掃除やるんだけど、誰かが勝手に散らかしちゃうのよねー」
「はぁ。それで、何故それを私がしないといけないんですか?」
「居候じゃんフロンちゃん」
「居候……」
そういう立場なのだろうか。フロンは首を傾げた。
「そーそーいそーろーなのよ。だからやって、掃除」
「ええと、一人で、ですか?」
「弟子に手伝ってもらってもいいよ」
「うむむむ……」
何となく納得がいかない。フロンは悩んだ。するとエトナが突然、
「これも愛よ、フロンちゃん!」
「愛!?」
その単語には弱いフロンである。ついつい背筋を伸ばして聞いてしまう。
「そう、愛。博愛。人類っつーか悪魔愛? 何かそーいうの。掃除すれば綺麗になって皆喜ぶ犬笑う、ほら愛じゃん」
「おお、言われて見ればそのとおりなのです!」
華奢な外見に似合わず行動力抜群のフロンである、エトナの煽り文句にメラメラ燃え上がり、早速立ち上がった。
「エトナさん、私、やります!」
「うんうん。あ、何か使えそうなものがあったらアタシに持ってきてね」
「了解しましたー!」
ピシッと敬礼を一つ残し、フロンは部屋を飛び出して駆け去っていく。
「いってらっしゃーい」
その背中を見送りながら、エトナはにししと笑った。
537女帝フロン:2005/08/12(金) 02:43:12 ID:7PoBi3cm

「あのー、エトナ様?」
「ん? どったの一号」
エトナの背後に付き従っていた天使の少女が不安げに声をかける。
ちなみに「一号」というのは名前であり、彼女は天使兵でも一番下のランクの「天使見習い」である。
適当な名前と天使兵というクラスから、彼女はエトナがストレス解消用に生み出した弟子だというのが魔王軍内の定説である。
ともかくその一号は眉根を寄せて、
「あの、何故フロン様にお掃除を? いつもなら私に押し付け……いえ、命じてくださいますのに」
一号の扱いはそんなものであった。有り体に言えばパシリである。
彼女の役割は様々だ。牛乳とアンパン買って来いという類のまんまパシリな命令から、
暇だからというたったそれだけの理由で発情期のドラゴンの巣に放り込まれたりと、その災難もバリエーションに富んでいる。
それでもエトナに付き従う、いや付き従わざるを得ない悲しい身分の健気な娘、それが見習い天使一号である。
「んー、まあ誰でも良かったんだけどね」
「では何故?」
「いや思いつきよ思いつき。フロンちゃんなら何か面白い物見つけてきてくれそうだし」
「は?」
一号は目を丸くした。掃除させるのではなかったのか。
「いや、そんなのどうでもいいんだって。大体城が綺麗になったって悪魔のアタシらが喜ぶ訳ないでしょーが」
「では……」
「フロンちゃんが掘り出し物見つけてきてくれたらいい値で売れんじゃん」
「……それだけのために、あんな危険なところに?」
一号は青ざめた。魔王城の地下部分と言えば、城主ラハールすら何があるか把握していないという噂のデンジャラスゾーンである。
某不思議のダンジョンもびっくり、これが魔界クオリティーというキャッチコピーも有名なのだ。
「私、お止めしてきます!」
と、駆け出しかけた一号の腕を、エトナががしっと掴んだ。
「ダメ」
「で、でも」
「フロンちゃんなら大丈夫だって。レベル2000超えてるし、バールも斧で殴り倒すし」
何やら常道から外れた育成プランで育てられた様子である。
「でも、万一のことを考えて」
「うっさいなぁ」
538女帝フロン:2005/08/12(金) 02:44:25 ID:7PoBi3cm

面倒くさそうに呟きながら、エトナは手に力を込める。一号は短い悲鳴を上げた。
「そんなにお仕置きされたい?」
嗜虐的な笑みを浮かべて、エトナが一号の瞳を覗き込む。一号の全身に震えが走った。
何せ彼女のレベルは未だに1。ちなみに転生後でも何でもない、生まれたてほやほやの状態である。
一号がこういう状態で固定されているのも、エトナが彼女で遊ぶためだというのが魔王軍諸兄の見解である。
顔を真っ青にしたまま硬直する一号など気にもとめず、エトナは鼻歌混じりに呟く。
「何がいっかなー。ドラゴンの巣に放り込むのも熔岩の海に放り込むのも飽きたしー。そだ、あれやろうかなプリニーぶっつけゲー

ム」
爆発する性質を持つプリニーを目標に投げるという危険極まりない遊びである。ちなみに当たらなくても爆風で死ぬ。
「ねー一号ちゃんどれがいい?」
エトナは可愛らしく首を傾げる。一号は見開いた目に涙を溜めて頭を下げた。
「ごめんなさいエトナ様許して下さい!」
「えー、折角考えたのにぃ」
「いいいいいいえいえいえいえ、私などのためにエトナ様の素晴らしいお考えを使われることはございませんですはい」
「そっか。じゃあいいや」
あっさりと言い、エトナは一号の腕から手を放す。解放された一号はへなへなと床に崩れ落ちながら、必死になって祈った。
(ああ……神様、どうかフロン様をお守り下さい……)
いつも散々な目にあってはフロンに慰められている一号なのだった。
539女帝フロン:2005/08/12(金) 02:45:24 ID:7PoBi3cm

場所は映って地下室。じめじめとした空気を突き破るように、天使の少女の声が響き渡る。
「さー、張り切って行きますよー!」
「……」
やる気満々のフロンの後ろで、彼女の弟子二人はお互いの顔を見合わせてため息を吐いた。
忍者のクラマと侍のトモエである。一時期ニンニン言ってたフロンの趣味が入りまくったメンバー構成とネーミングであった。
(……またエトナ様に騙されたご様子だな)
(……ああ。悪いお人ではないのだが、時々こうやってご病気を起こされるのには参る)
愛マニアのフロンの弟子だから、二人の待遇は悪くない。むしろ天使見習い一号と比較すれば天国と地獄といった感じである。
ただ、ときどき募金活動とか緑地化運動とかにつき合わされるのは勘弁してほしい二人なのだった。
「おりょ、どうしたんですかお二人とも、元気がありませんよ?」
「いえ、何でも」
「ないです」
「そうですか? ではもう一度、さー、張り切って行きますよー! オー!」
「……オー」
異口同音にやる気のない答えを返す二人。フロンはまた不思議そうに首を傾げたあと、
「それにしても……」
と周囲を見渡した。
地下室とは言っても、無論一部屋ではない。
むしろ底がないのではないかと思うぐらいに、魔王城の地下部分はだだっ広い。
入る度に形の変わるランダム構造だったりしないだけマシというものだが、
こんなところを三人で掃除したら悪魔の寿命使い切ったって足らんわボケェ! とちゃぶ台ひっくり返したくなる程度には、広い。
「主殿」
トモエがおそるおそる声をかける。
「何ですか?」
「ハッ、恐れながら申し上げます。こんなところをたったの三人で掃除するなど、土台無理な話なのではないかと」
「……クラマさんもそう思いますか?」
「……恐れながら」
クラマも重々しく頷く。二人は瞳から「悪いこと言わんから止めとけ」というメッセージを放出しつつ、フロンの反応を見守った。
フロンは少しの間腕を組んで考えていたが、やがて
「そうです!」
とポンと手を打った。フロン的には名案を思いついたといのポーズであり、弟子二人的には発病の狼煙である。
「皆さんにも手伝っていただきましょう!」
「は」
「そうです、自分の住んでいるところを自分の手で掃除する、始めは散らかっている部屋が時が経つにつれて綺麗になっていく様を
見て、
 これからは綺麗な環境を整えるべく努力しようという住居への愛が芽生える……これです!」
540女帝フロン:2005/08/12(金) 02:45:55 ID:7PoBi3cm

何でも愛に繋げるのはフロンの病気である。弟子二人は青ざめて、
「フ、フロン様!」
「それはお止めください!」
とほとんど命がけの形相で平伏した。
「ほへ? 何でですか?」
フロンは不思議そうな顔だが、二人にしてみれば理由は言わずもがなである。
フロンのすることに仲間を巻き込むなど、忍者と侍という「義」に生きる二人の性が許さないのだ。
もちろん、後で仲間から仕返しされるのが怖いというのもある。
今現在魔王軍最強の座を独占する斧戦士フロンに逆らえる者などいないため、自然と恨みは弟子二人に向く訳だ。
「えーと、ほら、隠れてやった方がありがたみが増すというか」
「えー」
「そ、そうですよ。誰の得にもならないことを隠れてする姿勢! 素晴らしい、まさに博愛精神!」
「愛?」
やっぱりその言葉には弱いフロン。弟子二人はぶんぶん首を振りつつ、
「そう、『隠れてこんなことしてくれるなんてフロン様はなんて立派なお人なんだ』」
「『これからは俺達もフロン様を見習って心を入れ替えようぜ愛に生きようぜ』とこうなること請け合い!」
捲し立てて、二人は固唾を飲んでフロンの反応を見守った。
フロンは少し黙っていたが、やがてうっとりした表情で、
「いいですねぇ、それ……」
弟子二人はほっと息を吐く。フロン殺すに刃物はいらぬ、愛の一言あればいいとはよく言ったものである。
「では当初の予定どおり三人で頑張りましょー! オー!」
「オー!」
ヤケクソ気味に腕を突き上げ、弟子二人は一番近い部屋に入っていくフロンに続いた。
「……どうする?」
クラマがトモエに聞く。トモエはげんなりした表情で、
「気が済むまで付き合うしかあるまい」
「……我等の体力が尽きるまで、か?」
「それが『義』の道だろう」
もって生まれた性が憎い。二人は心の中でさめざめと泣いた。
541女帝フロン:2005/08/12(金) 02:48:02 ID:7PoBi3cm

「おっそうじおっそうじ楽しいなーっと」
はたきをふりふり、フロンはご機嫌で鼻歌を歌っている。弟子二人はため息を吐き吐き黙って掃除を続けるばかりである。
と、
「む……?」
乱雑に散らかされていた本の山を片付けていたトモエが、不意に顔をしかめて何かを拾い上げた。雑誌である。怪訝そうな顔でぺら

ぺらとめくり、
「卑猥な!」
真っ赤な顔で閉じる。
「どうした?」
「何かありました?」
クラマとフロンが寄ってきたので、トモエは慌ててそれを後ろに隠し、
「い、いえ! 何でもありません!」
「そのようには見えんが」
「見えませんけど」
必死な態度がかえって興味をそそってしまったらしく、フロンとクラマはさらにトモエに顔を寄せてくる。トモエは顔を赤くしたま

ま、
「何でもないと言ったら何でもないのです! それともなんですか私が偽りを申しているとでも」
「そのように見えるが」
「見えるんですけど」
容赦ない二人の突っ込みに、トモエはますます強情にそれを隠そうとする。フロンとクラマは一瞬視線をかわし、
「……まあお前が言うならそうなのだろう」
「そうなのでしょうね」
と、あっさり引き下がった。トモエもほっとした様子で、
「そ、そう、何でもないので……」
気を緩めて言いかけた瞬間、トモエの手からそれが奪い去られる。忍者であるクラマの早業だった。
「ああ!?」
「すまんなトモエ。お前が何を隠したがっているのかは知らんが、フロン様が知りたがっておられる以上、そちらの方が優先だ」
「ごめんなさいねトモエさん。でも私怒りませんよトモエさんが何を隠していてもっていやぁぁぁぁ!」
それを受け取ってぱらぱらめくっていたフロンが、突然悲鳴を上げてそれを放り出した。
「フロン様!?」
驚くクラマだったが、床に投げ出されたそれの正体をよくよく見て、己の迂闊さを後悔することとなった。
妄想たくましい諸兄ならもうお気づきだろうが、それは所謂エロ本だった。
しかも混沌たる魔界らしく、内容も混沌でソフトなプレイからハードなプレイまで盛りだくさんの内容である。
これを見ればブルカノもハァハァ言うこと請け合いだろう。
542女帝フロン:2005/08/12(金) 02:49:09 ID:7PoBi3cm

「こ、こ、これは何なんですかー!?」
投げ出した本を拾ってまたぱらぱらめくりながら、フロンは絶叫する。
「卑猥です不潔です汚れてますー!」
そこまで言うなら見なけりゃいいのだが、フロンの視線はエロ本の中身に釘付けである。
見ちゃいけないと思いつつ、ついつい指の隙間からのぞいてしまうあの心理であろう。
「男の人と女の人がこんな格好でくんずほぐれつ……」
フロンはハッとして弟子二人を見る。
「ま、まさかお二人も私のいないところではこんなことを……」
弟子二人は思わずお互いに顔を見合わせ、それから同時に顔を真っ赤にしてぶんぶん勢いよく首を振った。
『いえ、そのような事実は全くございません!』
声が完璧に被った。そして二人とも、相手が力いっぱい否定したことにショックを受けて同時にへこむ。
これだけ息が揃ってりゃお互いの気持ちにも気付きそうなものであるが、まあそれだけ二人が鈍いということだ。
「本当ですか?」
フロンは疑わしそうな目で弟子二人を見つめる。
しかし実際そんな事実はないので、二人は何か悲しいものを覚えながらも首を振った。
「そうですか……」
まだいくらか疑わしそうだったが、とりあえずフロンは引き下がった。
「でも、やっぱりこういうのは良くないです。間違ってます」
眉間に皺を寄せて紙面に目を落としながら、フロンは全面否定の構えである。
「……恐れながら」
と、不意にトモエが言い出した。驚くクラマとフロンに構わず、続ける。
「フロン様は完全に否定されていますが、その卑猥な書物に描かれていることは、我々がこの世に産み落とされる上で必要な過程で
あることもまた事実です」
「え、そうなんですか?」
「そうです……一部の例外はあるものの、我々はその本に描かれているような行為の末に生まれてきたのです。まあ、そこに描かれ
ているものがいささか常軌を逸しているのは確かですが」
「うーん……クラマさんもそう思ってるんですか?」
まだ納得のいかない様子のフロンが、それまで黙っていたクラマに訊ねる。
クラマは一瞬迷った様子だったが、結局は静かに頷いた。
「トモエの言っていることに虚実はございませぬ。無論フロン様の仰っているように、こういった行為が汚れた側面を持つことも事
実ですが、心を通わせあった男女が肉体的に一つになろうという意味をも持っているのです。即ち是、愛の終着点の一つかと」
珍しく熱弁を振るうクラマ。愛という単語をいれてフロンの心を揺さぶるのも忘れてはいない。
「これも愛、ですか……」
「そうです、愛です」
543女帝フロン:2005/08/12(金) 02:50:36 ID:7PoBi3cm

「うむむむむ……」
弟子二人に諭されて、フロンは難しそうに唸っていたが、
「……とりあえず掃除を続けましょう」
と、一旦話を打ち切った。しかしその動きはぎこちなく、先ほどのことについてあれこれと思案をめぐらせているのが人目で分かる。
「……すまなかったな、トモエ」
「気にするな……」
部屋の片づけをする振りをしながら、二人は見つめ合う。
フロンの下で語りつくせないほどの苦労を共にしてきた男女二人だから、まあいろいろ芽生えちゃったりするのは当然の成り行きなのだった。
しかもフロンがやたらと愛愛騒ぎ立てるものだから、その思いは勝手に暴走していく訳で。
「トモエ……」
「クラマ……」
と、二人が何やら怪しい雰囲気になりかけたそのとき、突如フロンの悲鳴が響き渡った。
「フロン様!?」
「主殿!?」
それぞれに驚いて、二人は先ほどまでフロンが掃除していた方を見た。
フロンは床に倒れていた。二人は顔を青くしながら自分たちの主のもとに駆け寄った。
フロンは気絶していた。特に苦しそうな顔はしておらず呼吸も正常だったが、二人は同時に舌打ちを漏らす。
「クッ……曲者に気付けなかったとは……不覚」
「ああ……どうやら油断していたようだな」
「しかし、一体何が?」
「特に外傷は見当たらんが……ん?」
不意に、トモエがフロンの傍に落ちている一冊の本を拾い上げ、
「これは……」
と、頬を引きつらせた。その意味を、クラマは瞬時に悟る。
「魔術書、か?」
「ああ。それも、何かが封印されていた、な。これは……何だ、淫魔の類か何かか?」
「淫魔……」
フロンとは相性の悪そうな悪魔である。
「まさか、解き放たれたのか!?」
「うむ……魔術の高い主様のことだ、無意識に封印を解除してしまったのだろう」
「では……」
「ああ」
弟子二人はフロンに目をやる。フロンは先ほどと変わらず、穏やかな様子である。
544女帝フロン:2005/08/12(金) 02:51:59 ID:7PoBi3cm

「……フロン様の精神に入り込まれたか?」
「……おそらく」
封印されていた悪魔、というのはまあ大概が精神体になっているので、解き放たれたとき一番近くにいた者の体を乗っ取ろうとするのは当然の帰結なのだった。
「まずいな。フロン様なら大丈夫だろうが……」
「うむ。このお方の魔力に敵う悪魔がそうそういるとは思えん……しかし」
深刻な顔つきで相談しあう二人。そのとき、フロンが「ん……」とわずかに声を漏らし、起き上がる気配を見せた。
二人は瞬時に飛び退り、フロンから距離を取る。
魔力の高いフロンが精神的な勝負で負けたとは思えないが、万一ということもある。
フロンが不審な様子を見せれば、刺し違えてでも斬る覚悟が二人にはあった。
邪霊に乗っ取られて悪事を働くなど、愛を信奉するフロンが望むはずもない。
緊張する二人の前で身を起こしたフロンはゆっくりと目を開き、
「……どうしたんですかお二人とも?」
と、張りつめた雰囲気の弟子二人を見て目を丸くした。自然な動きである。演技には見えない。
(……どうやら)
(余計な心配だった、か)
二人はほっと息を吐き、フロンに歩み寄った。
「いえ、何でもございませぬ」
「主殿が突然お倒れになられましたので」
「倒れた? 私がですか?」
うーん、と唸るフロン。覚えていないようである。
「お疲れになられているのでしょう」
「今日はもう止めにして、お休みになられてはいかがですか?」
弟子二人の提案に、フロンは首を傾げながらも、
「……それもそうですね。じゃあ戻りましょうか」
と立ち上がり、きちんとした足取りで扉に向かって歩き出した。
どうやら本当に大丈夫らしい、と弟子二人はほっと息を吐く、と。
「あ、そうです」
と、フロンが突然振り返った。弟子二人は怪訝そうに眉をひそめる。
「何か?」
「あのですね、お二人は私のお弟子さんですよね?」
「そうですが」
何を今更、と言わんばかりに頷きながら、二人は何故か嫌な予感を覚えていた。
それは幾多の戦場を駆け抜けてきた者達だけが感じることのできる感覚。
磨き上げられた感性が叫んでいるのだ、「この場から逃げろ」と。
しかし彼らはフロンの弟子だった。だから、逃げることなどできずにただフロンの言葉を待つしかない。
545女帝フロン:2005/08/12(金) 02:52:36 ID:7PoBi3cm

「そうですよね。でしたら」
と、フロンはやたら嬉しそうな顔で例のエロ本を指差し、
「あれ、してみてください」
「……は?」
二人の目が点になった。師の言ったことが理解できないとでも言うように。
フロンは不満げに頬を膨らまして、
「どうしたんですか? 早くしてください」
「いえ、あのフロン様? して、というのは……」
「ですからー」
と、フロンは例のエロ本を拾い上げて、
「これとか」
ライトなプレイのページ
「これとか」
ハードなプレイのページ
「これとかですよー」
ディープなプレイのページ、と順々に二人に突きつけてみせた。
血なまぐさいことは平気でも、こういったことにはあまり耐性のない弟子二人、思わず顔を真っ赤にしてしまう。
そんな二人を不満げに見ながら、
「どうしたんですか二人とも? ほら早く早くー」
「お、恐れながら!」
「何故我等がそういったことをしなければならないのでしょうか?」
二人の疑問に、フロンは「何言ってるんですか」と悩む様子もなく答えてみせる。
「二人は私の弟子、つまり愛の使徒です」
「あ、愛の使徒……」
「愛の使徒だから世界に愛を振りまくのは当然のことなのです。ですからこれなのです」
とまたエロ本を持ち上げる。弟子二人は当惑して顔を見合わせた。
(……どうなっている?)
(……先ほどのことが……何やらよからぬ影響を残しているようだが……)
一時的とは言え淫魔が精神に入り込んだために思考回路が狂っているらしい。
そんなことも知らぬげに、フロンはにこにこ笑ってエロ本を二人に突きつけている。
(……ここでやれと?)
(……こんなことを?)
ウブな二人はそんなことを想像するだけで悶絶寸前である。
546女帝フロン:2005/08/12(金) 02:53:23 ID:7PoBi3cm

もじもじする二人に、フロンはとうとう我慢ができなくなったらしい。
「もう! そんなんじゃこの愛の天使フロンの弟子失格ですよー」
「そ、そう仰られましても……弟子とは発展途上の身ゆえ」
「で、弟子ゆえに愛が足りないというか……」
そんな苦し紛れの言い訳を聞いたフロンは、一瞬納得しかけてから、
「それでしたら!」
と手をポンと打った。弟子二人の顔が引きつるのも構わず、何やら呪文を唱えだす。
その詠唱が終わった途端、
「う……!?」
クラマが突然呻いて硬直した。
「どうしたクラ……」
振り向きかけたトモエがぎょっとする。
先ほどまでの様子とは打って変わって、クラマは血走った目を見開いてハァハァ息を荒げるという野獣モードの真っ最中だった。
その視線はトモエの体をなめ回すように上下に動いており、トモエは思わず顔を赤くして自分の体を両腕で隠してしまう。
「い、一体これは……」
「はい、愛が足りないというお話でしたので、クラマさんの心の奥底に眠る愛を呼び覚まして差し上げたんですよ」
フロンが丁寧に解説する。
どうやら現在の彼女の脳内では愛=性欲の図式が成り立っているらしかった。
(で、ではこれがクラマの本性……!?)
性欲を持て余している状態である。
今まさに飛び掛らんとするクラマから、トモエはたまらず一歩身を引いてしまう。
「や、止めろクラマ! いや、お前となら嫌ではないというのはあるがしかし物事には段階というものがあってだな」
「もうトモエさんったら、そんなの愛があればノープロブレムですよ。そういう訳で、えいっ」
と、フロンが指先をトモエに突きつける。
その瞬間、トモエの全身にそれまで味わったことのない感覚が走った。
脳髄をしびれさせ体の芯を熱く震わせるような、快楽の波。
(う……ああ……)
フロンによって内に宿る愛(性欲)を呼び覚まされたトモエは、感情の赴くままに両手を広げ、目の前のクラマに呼びかける。
ただ一言、
「きて」
それだけでリミッターが完全に解除されたらしい。クラマは唸り声を上げてトモエに飛び掛った。
547女帝フロン:2005/08/12(金) 02:54:12 ID:7PoBi3cm

「トモエ、トモエ、トモエェェェェェ!」
「あっ、やっ、ダメっ! クラマ、もっとやさしくぅ……」
目の前で獣のように何度も何度も体を重ね合わせる二人を見下ろして、フロンは嬉しそうに頷いた。
「うんうん、これぞ究極の愛の形なのです」
異常極まりない光景だが、そう言える人間はこの場にはいない。
フロンは弟子二人の痴態を眺めながら、また例のエロ本に目を落とす。
「うむぅ、これほど分かりやすい愛の入門書が存在しているだなんて、魔界は広いですね」
やたらと感心した様子でエロ本を見つめるフロン。
「この素晴らしさ、他の方々にも分けてあげなければ……」
そう考えたとき、フロンの頭の中にパッと思い浮かんだのは、赤いツインテールの友人の姿。
「そうです、エトナさんです!」
常日頃エトナに対して「愛が足りない」だのと喚いては失笑を喰らっているフロンである。
折角愛を育む手段を見つけたのだ、これをエトナに教えない手はないのだった。
「トモエ、トモエ、トモエェェェェェ!」
「やっ、そこはお尻……ふああぁぁーー!」
いよいよ激しさを増していく弟子二人の「愛の営み」を横目に、フロンは熱心にエロ本のページをめくり、
「……レズビアン……SとM……これです!」
などと呟く。
「幸いエトナさんには一号さんがいますから、エトナさんがSで一号さんがM……」
そこまで考えて、ふと思う。エトナが一号をいじめるのではいつもと変わりがないと。
「でしたら逆に一号さんがSでエトナさんがM……そうですこれです!
 いじめられる側の気持ちになればエトナさんも愛に目覚めるはず! これで立派なレズビアンです!」
一人勝手に盛り上がるフロンを止める人間はいない。
いつもならその役割を担う二人は隣でギシギシアンアンの真っ最中である。
「ええと、用意するものは……鞭と蝋燭とハイヒール? 何だか地味ですね」
エロ本の内容に不満があったらしい。フロンは顔をしかめた。
「どうせなら誰も来ない部屋に監禁してワイヤーで縛り上げて焼きゴテ押し付けて爪を剥がして、
 泣き叫ぶエトナさんが『許して』って懇願するのを『どうしようかなぁ』と散々焦らしたあとに
 『やっぱりダメ』と絶望感を与えつつ体の各所に釘を打ち込んでしまいには目玉を抉り出してみたり……
 こ、これです! 究極のM、究極の愛! エトナさんも溢れんばかりの愛に満ちてくれること間違いなし!」
いつもンなこと考えてんのかと突っ込みたくなるような妄想だが、やっぱりとめる人間はいない。
「そうと決まれば早速実行なのです! ああ、エトナさんが愛に目覚めていく姿が目に浮かぶようです」
背後から聞こえてくる獣のような嬌声を尻目に、フロンは上機嫌で部屋を出て行った。
548536-547:2005/08/12(金) 02:56:33 ID:7PoBi3cm
何故こんな物を投下したかって?
太陽が暑かったからさ。





ともあれ空気も読まずにスマソ。出来ればなんか反応くれると嬉しいッス。
549名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 08:34:57 ID:okkXDes+
フロンタンキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!

久々のフロンタンが補給できて(*´Д`)'`ァ'`ァ
弟子二人もいい味出してますな。続編キボンヌ。
550名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 10:59:47 ID:hx+xXMmV
超魔王渾身のネタが長編SSに呑まれてワロス
551名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 11:04:47 ID:1f5ApuyL
(´д`*)ハァハァ
552超魔王さん@ピンキー:2005/08/12(金) 13:49:17 ID:CXreco2T
>>550
う、うっさい!
黙らんかっ!!
渾身とか言うな!!
553名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 14:26:23 ID:XWTtNYsl
>>552
ラハールタン。夏さ。
太ももがいつもよりもまぶしいよ。
554名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 17:26:08 ID:mRL9ztF2
殿下を久々に見たっス。
555超魔王さん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:44:13 ID:/68W4e9E
うむ、まぁアレだな。
俺様が常駐しすぎてSSとやらが投下されにくくなるのもな。

とゆうわけで俺様×♀武神きぼんぬ、と。
556エトナ:2005/08/13(土) 23:50:23 ID:mvYY4Gm2
殿下ー、寂しいからたまにゃ顔出してくださいよー。
常駐とはいいませんからー
557何時か何処かの350:2005/08/14(日) 02:43:46 ID:g/hKL4af

ジッ・・・ジ、ジーッ・・・

ファスナーを下ろす音だけが地下牢に響く。
下着など纏わぬその胸の先が痺れるような感覚を伴い勃起してゆくのを感じる
それは、エトナの小さな張りのあるキャミソールにうっすらと浮き出ていた。
ジッ!鋭い音と共に弾けてはだける
「あっ・・・」
冷たい外気に晒され、声を上げるがすぐに次の行為に没頭する。
はだけたレザーのショートキャミソールから覗く小さな膨らみ、そこへ尾を伸ばす。
その先端に軽く触れると全身にその感覚が駆け巡り、無意識に体がビクリと跳ねた
そのまま膨らみをなぞるようにゆっくりと尾を絡めていく。
「く、はん。んん・・っ」
ゆっくりと締め付けながら、もう片方の頂点。
痛いぼど主張をしているそこに尾先を伸ばす
びくっ、びくっ。体は素直に反応する。
「随分慣れた様子ではないか」
その様子をそれまで黙って見ていたラハールの不意を付いた問いに、思わず声を上げた。
「そ、そんな事ぉっ・・・」

・・・

『ない』
そんな嘘はなんの意味も成さない
「・・・はぃ」
それに気付いたエトナはそう答えるしかなかった
体が燃え上がるように熱くなっていくのが判る。
「ああ、ん・・・はあぁ」
一層激しく膨らみに絡め、締め付け、撫で上げる
そうしながら無意識に内股を擦り合わせる少女の姿は
ラハールを燃えたぎらせるのに時間はかからなかった
むくむくと中で大きくなってゆく『それ』の大きさは、外からでも十分に主張をしている。
「あ、・・・」
一瞬、エトナの動きが止まる
その視線はラハールの一部に注がれていた
が、それに気付く前に
いやそれに気付かれまいとして、次の行為に移って行く。
自分の胸を弄っていた尾を、先程まで堅く閉じていた内股へ・・・
「ん・・・」

クチュッ

小さな水音が秘部への到達を知らせた。
屈辱に顔を背けながらも自らの尾は素直に動いてゆく
558何時か何処かの350:2005/08/14(日) 02:44:28 ID:g/hKL4af

くちっ・・・くちゃっ

「はぁあっ・・・あっ!」
エトナの口からは既に悦びの声が漏れている。
暫くそれを黙っていたラハールだが、苛立たしげに言い放った
「それでは面白くも何ともないぞ」
その声にハッとする
これはいつもの行為では無い、奉仕なのだ・・・と。
暫く時間が掛かった、もしかしたらそんなに経ってはいなかったかもしれない
だがエトナはその時が永遠に止まっていて欲しかった。
覚悟を決めた
股下から差し入れていた尾を下ろしてゆく
徐々に、徐々にゆっくりと
その可愛らしい尾先には純白のショーツが掛けられている
まるで焦らすかのように、焦らされているかのように
小ぶりなお尻を、可愛いしっぽを、左右にゆっくりと振り動かしながら下ろしてゆく。
その純白の
その一部は既にエトナが分泌した液で薄暗く濡れその純白を汚しているが。
ショーツを膝まで下ろす、そして恐る恐る片足を上げてゆく
くるぶしまでそれが達したその時、再び動きが止まってしまう
背けたままの顔の唇を噛み締め、耐える
ゆっくり、ゆっくりとその太股を開いてゆく
脚が震えだした。

ズズッ・・・

穿いているレザーのショートミニが擦れる音にビクリと体がこわばる。
内股を覆い隠していたそれが徐々にその役目を為さなくなって行く

ズッ・・ズ

もう少し、あと少し脚を開けば全てを晒してしまう
その最中、無情な命令がエトナに下る
「ここを向け、エトナ。俺様を見ろ」
それには抵抗があった
「出来ぬのか、それでは失格だな」
だが『失格』の二文字を突きつけられ、あがらう事はできぬと悟ると顔を向ける。
一瞬ラハールの燃え上がるような赤い瞳と目線が交わるが、すぐに逸らした
そこは今エトナが目にしているマフラーよりも深い怒りの色を帯びていたのだ
胸に痛みが走る、いつからかそれはそこに潜みエトナを揺り動かしていた。

今もそうだ
それを振り払う為、エトナは全てをラハールに晒した。
559何時か何処かの350:2005/08/14(日) 02:48:46 ID:g/hKL4af
今回はここまで

我ながら筆の遅い事、遅い事
皆様の感想批判非難中傷が活動の動力源ですので
みんな、ぉいらに元気を分けてくれ(違

というわけで恐縮ですがageますね。
560名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 06:13:52 ID:Yawdgo4F
キタ――――!! 350氏、GJ!
ぐは、すげぇ!こんなん読ませて貰えるなら、待つのも全然苦になんねーよ!
エトナ最高!シチュもハァハァだし!
でも特に、怒りを内包した冷徹さで彼女に接する殿下が、一番良かった気する。


「。」を付けない事は、350氏のこだわりなんだろうな。
目線交わした後の文、意味がよく読み取れなくて、何度か見返したけど(これは俺の読解力不足)…本当に良かったよ!
もう一度言う。心からGJ!!
561名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 08:56:27 ID:VjutDJ+t
グロ抜きで一号がエトナをいじめまくる続編キボンヌ。
マジみてみたい。
562名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 11:22:24 ID:mDvhwxOH
>>350
続きハァハァしながらまってる(*゚∀゚)=3
563名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 17:16:16 ID:kYf1xqQ8
ふた戦士たんの為に顎が疲れてても、ちっちゃいお口で逝くまでしゃぶろうとするアチャ子…
そして彼は優しいから「もういいよ、疲れたでしょ?」ってそっと止めさせる、
アチャ子は「ごめんね、私下手だから…でも気持ちよくなってもらいたくて頑張ったょ」
ふた戦士たん「気持ちだけで嬉しいよ」
564名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 20:11:33 ID:VSDrUgXM
565女帝フロン:2005/08/16(火) 01:46:13 ID:U3KnzRID

 「うむぅ……参りましたねぇ……」
 フロンは自室の椅子に座って唸っていた。
 「エトナさんを素晴らしきS&Mの世界にご招待して、愛に目覚めていただこうとは思ったものの」
 手には例のエロ本。そんな物を真剣に読んでいることからも分かるとおり、フロンの思考回路は未だに狂いっぱなしだった。
 今の彼女の頭の中では愛=性欲の等式が成り立っているのである。ギシギシアンアン=愛の最大表現な訳だ。
 そういう思考に従って、彼女は地下室から自室に戻ってくる途中にも様々なカップルを無理矢理成立させてきた。
 彼女の通った後には獣のような嬌態を繰り広げる男女が延々と残されたのである。
 たとえばガサツな戦士(♂)と素直になれない格闘家(♀)をくっつけてみたり、
 人肌を恋しく思っていた魔人とそんな彼を影から見つめてため息を吐いていたアーチャーを交わらせてみたり、
 極めつけは誘惑に耐えていた僧侶(♂)とサキュバスをベッドに直行させた件。
 他にも罪を償うべきプリニーが乱交してみたり盗賊が魔法剣士のハートを奪ってみたりと現在の魔王城はエロスのるつぼと化していた。
 ここまで広範囲に影響を及ぼすフロンの魔力、推して計るべしである。
 しかし、そんな彼女もエトナに対しては慎重にならざるを得なかった。
 なにせエトナである。イジメ嫌がらせ大好き、まさに悪魔の鑑とも言うべき女なのだ。
 「他の人たちみたいに内に眠る愛を呼び覚ましても、エトナさんと一号さんではいつもどおりになるだけな気がします」
 つまり、S=エトナ、M=一号である。それではだめだ。フロン的にいつもどおりのその光景に愛を感じないから。
566女帝フロン:2005/08/16(火) 01:46:47 ID:U3KnzRID

 「やはりここはS=一号さん、M=エトナさんを実現して互いの気持ちを分かっていただかなくては」
 そうやって互いのことを芯まで知ることによって、互いを思いやる気持ちが生まれる=愛ということらしい。
 「でもでも、そうするにはお二人に心の底からSとMになりきっていただかなくては……」
 一号に関しては大丈夫だろう、とフロンは考えている。いかに心優しき天使見習い一号とは言え、普段あれだけいじめられていれば少しは怒りがたまっているはずである。Mの役割を与えられたエトナを前にすれば、一号とて自然にSの快感に目覚めるであろう。
 となると、
 「やっぱり問題はエトナさんですね……」
 他人に苦痛を与えるのが趣味のような女だ。そんな女が根っこまでSの性質だろうということは、子供でも分かる簡単な図式である。
 「どうしたらいいんでしょう」
 首を傾げたフロンは、ふとエロ本のあるページに目を奪われた。
 「雌奴隷過激調教日記……」
 文面を読んでいく内に、フロンの瞳が輝きを増していく。
 一通りそのページを読み終わった彼女は、興奮した面持ちで立ち上がった。
 「これです!」
 ……この一言で、これから数ヶ月先までのエトナの運命は決まったも同然だった。
567女帝フロン:2005/08/16(火) 01:47:56 ID:U3KnzRID

 「あー、あっつー」
 エトナは自室のベッドでのびていた。
 その日の午後になって、何だか城内の気温が一気に上がったようなのである。
 ついでに言えば何だかそこかしこから悲鳴のような変な声が聞こえてくるようで、
 「なんなんだかねー、ったく」
 気だるげに呟いたとき、部屋のドアが勢いよく開かれ、エトナの弟子の天使見習い一号が入ってきた。
 「おーお帰り一号……どったのゆでダコみたいな顔して?」
 一号は真っ赤な顔のまま、勢いよくドアを閉めた。ついでに厳重に鍵までかける。
 まるで外に何か恐ろしい怪物でもいるような、切迫した雰囲気である。エトナは眉根を寄せた。
 「……? あんた、外の様子見に行ったんでしょ?」
 頼んだのがエトナ自身だから、それは確かである。一号はドアを背に荒い呼吸を落ち着かせて、
 「そ、そうだったんですけど……」
 と、恥ずかしそうに俯いた。もごもごと何か言っているが、声が小さすぎてエトナには聞こえない。
 「なに? 何かあったの?」
 「いえ、あの……だって、皆さんがあんなことをなさってるなんて、そんな……」
 要領を得ない一号の答えに、エトナはだんだんイラついてくる。
 「……ったくあんたって子はいつまで経っても役に立たないわねー」
 吐き捨てるように言って、エトナは立ち上がった。
 「いいわ、自分で見てくるから」
 「えっ!?」
 驚いて顔を上げる一号が見えていないかのように、エトナは部屋のドアに向かって歩き出す。
 「だ、ダメですエトナ様! 今外に出られては危険」
 「どきな」
 冷たく言いながら、一号を横に蹴り飛ばすエトナ。加減のない一撃に、一号は壁まで吹き飛ばされる。
 背中を思い切り打ち付けて咳き込む一号に、エトナはにやりと笑いながら言った。
568女帝フロン:2005/08/16(火) 01:49:53 ID:U3KnzRID

 「あんた、何か勘違いしてない? あたしはね、別に弟子が欲しかった訳じゃないのよ。サンドバッグが欲しかったの。
 でも普通のじゃつまんないから、悲鳴を上げてのた打ち回ってゲロ吐いて苦しむサンドバッグがいいなぁって、そう思っただけ。
 ついでに、それが高貴で純粋で絶世の美貌を誇る天使様だったら最高だなぁってね。あんたを作ったときそう言ったでしょ? 覚えてる?」
 小首を傾げるエトナに、一号は咳き込み、苦しみながらも頷いた。
 「……はい。よく……覚えています……」
 「そう。じゃ、言ってみな? あんたはなぁに、一号?」
 訊ねかけるエトナに、一号はグッと唇を噛み、俯きながら答える。
 「……私、天使見習い一号は……エトナ様の、エトナ様だけの奴隷です。この魔界で一番劣った生き物です。何の役にも立たない、どうしようもないクズです……」
 「それだけ?」
 「……私の役目は、エトナ様のストレスを解消することです。エトナ様のご気分を晴らすためなら、喜んでこの命すら捧げます。それが私のような出来損ないの天使にとっては至上の喜びです……」
 そのやり取りは、何度か繰り返されたものらしい。一号は苦しげにそう言ったものの、言葉の途中でつまることはなかった。
 エトナは実に満足げな、嗜虐の喜びに満ちた微笑を浮かべた。
 「……じゃ、アタシが帰ってきたらお仕置きね?」
 「……はい、喜んで。エトナ様の望まれるままに、哀れで卑小な私をお嬲りください……」
 悪魔である自分に対し、見習いとは言え絶世の美貌を誇る天使がこんなことを言っている。
 その快感に背筋を震わせながら、エトナは部屋を出て行った。
 一人残された一号は、壁を背に座り込み、膝の間に顔を埋めた。
 「……エトナ様……どうかご無事でお帰りくださいますよう」
 祈るような呟き。その裏にどのような感情が潜んでいるのか、それを知る者は一号本人のみであった。
569名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 01:53:32 ID:U3KnzRID
またも空気読まずに投稿ですよ。エトナのSっぽさがうまく出せませんぜ閣下。

>>549
ドモー。とりあえず続き書きましたよ。お楽しみ頂ければこれ幸い。

>>561
グロ抜きッスか。まあさすがにそこまで激しいのは書かないっつーか書けないような。

とりあえずまた書いたらよろしくッスー。
570プリニーさん@ピンキー:2005/08/16(火) 01:57:04 ID:iYklMh+s
いい仕事してるっス。

魔王城は今エロエロっス。
殿下はどうしてるんっスかねぇ〜。
571名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 02:57:09 ID:NzlXQ4aN
GJ!!続き待ってます
572名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 15:01:18 ID:bpQ8+mBW
(´д`*)いつもありがとう萌え死んでますハァハァ
573名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:44:51 ID:rnYZy4Sy
何ですかこの萌えSSは(´Д`*)ハアハア
戦士と格闘家とか魔人とアチャとかを読んでみたいですよ・・・・
574名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 22:11:01 ID:kR67gUdA
一号×エトナ激しく期待。
エトナがイジってイジっていじめられまくる!!
ハァハァモンですよ。
575名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 10:06:45 ID:ym9zKyRp

 「これは……一体」
 魔王ラハールの弟子であり魔王軍随一のアーチャーであるチャコは、
 目の前で繰り広げられている光景に唖然として立ち尽くしていた。
 手足と手足で絡み合い、肌を重ねて嬌声を上げる、数え切れないほどの男と女。
 まさに狂乱の宴。痴態嬌態破廉恥卑猥。そういった類の表現が、次々と脳裏を通り過ぎていく。
 とは言え、チャコが間抜けにもその場に突っ立っているのは、そういったものに対して耐性がないからではない。
 人間の基準で言えば若々しい外見をしたチャコだが、これでも3000を超える齢である。
 現在の天使長であるブルカノが3649歳だから、むしろ立派な大人のオンナと言ってもいいのだ。下手をすれば年増の領域だ。
 だから、そういったことに対する知識はあるし、経験だって豊富とは言えないにしろあるにはあるのである。
 彼女が唖然としているのは、そうした痴態が繰り広げられている場所が問題だからだった。
 「こ、ここは魔王ラハール様の寝所も兼ねる魔王城なのよ……!?
  いや、ある意味この上なく悪魔らしいと言えば悪魔らしいと言えなくもないんだけど!」
 飛び交う嬌声と淫靡な音に囲まれながら、頭を抱えて煩悶するチャコ。
 普段は凛とした態度で部下を叱咤し軍団をまとめる彼女も、
 さすがに「魔王城の廊下で乱交パーティが繰り広げられている」というこの異常極まりない事態には思考停止を起こしかけていた。
 「ほんと、すっごいわよねぇ」
 突然後ろから声がして、チャコは思わず飛び上がってしまった。反射的に振り向くと、そこには見知った顔が一人。
 「エトナ、か」
 息を整えながら、言う。いつの間にやら背後に立っていたエトナは、
 チャコの肩越しに魔王軍一同の乱痴気騒ぎを眺めながら「うわぁすっごーい」などとのん気な感想を漏らしている。
 「何だろーねこりゃ。発情期でも来たのかな?」
 「知らんな。私はてっきり貴様が何かしたのではないかと思っていたが?」
 軍人モードの冷徹な口調で皮肉を飛ばすチャコ。人格や口調も使い分けているのである。
 「うっわひどいねチャコ。何を根拠にそんなことを?」
 「こういった趣向を好みそうな者など貴様ぐらいしか思いつかん」
 チャコは嫌悪感も露わに吐き捨てる。彼女もラハールの弟子=側近である以上、エトナとは同等の立場なので、遠慮など欠片もない。
 「またまた、ンなお堅いこと言っちゃって。んなことより部下の痴態見て楽しもーよ」
 言葉どおりに乱交騒ぎを見物しつつ、チャコに向かってぴらぴらと気軽に手を振るエトナ。チャコのこめかみに青筋が立つ。
 「貴様……仮にも自分の指揮下にある者がこうもおおっぴらに規律を乱しているというのに……!」
 「いーじゃん別に。悪魔が規律とか何とか気にしたってどうにもならないっしょ? うわすっごーい、あんな体位真似できないって」
 チャコの苦言を全く無視して一人きゃいきゃい騒ぐエトナ。チャコの顔が引きつる。
 このようにこの二人、同じような立場にありながら全く気が合わないのであった。
 「うーん、でも誰だか知らないけどなかなか粋なことしてくれるわねぇ。こんなこと滅多にないわ」
 「当たり前だ、こんな気狂いじみた騒ぎがそうそうあってたまるか」
 「まあまあそう言わずにさ、折角だから仲良く鑑賞しようじゃない。たとえばあれなんかどう?」
576女帝フロン:2005/08/19(金) 10:08:10 ID:ym9zKyRp

 と、エトナが指差したのは、柱の辺りで絡み合う二人の魔法使い(♀)だった。赤魔法使いと青魔法使いである。
 妖しく微笑む赤魔法使いが、服を脱いで上半身をさらした青魔法使いの乳房に執拗に舌を這わせている。
 どうもその辺りに「弱い」部分があるらしく、赤魔法使いが唾液を擦り付けるように舌を動かす度に、
青魔法使いは悩ましげな吐息を漏らしながらビクリと体を震わせる。
 あらぬ方向を見つめている瞳は快楽に濁りきっており、普段魔法を操る際の冷静な色は微塵もない。
 「あの二人って、戦うときいっつもペア組んでんのよねー。青い方が赤い方を『お姉様』とか呼んでてさー。
  怪しい怪しいと思ってたけどやっぱりレズだったか」
 「嘆かわしい……!」
 「まあまあ。じゃ、あれなんかどーよ?」
 エトナの指が他の方向を指す。
 そこでは、僧侶(♀)が四人の格闘家(♂)によって床に組み伏せられていた。
 「あ、あれは強姦ではないのか!? さすがに黙っては……」
 「いやいや、よく見なさいって」
 慌てるチャコを、エトナは軽く制した。
 僧侶は三人の格闘家に押さえつけられ、残りの一人に挿入されている。レイプにしか見えない光景だが、
 しかし僧侶の顔には明らかな悦楽の色が浮かんでいるようだった。しかも挿入している格闘家が
 彼女に腰を打ちつける度に、その口から出てくるのは明らかに悲鳴ではなく嬌声。
 「な……え? あれ?」
 「お客さんお客さん、世の中にはSMってもんがあるんですぜ。どっちかってーとイメクラっぽいけど」
 混乱するチャコに、下品な笑みを浮かべながら変な解説をするエトナ。
 実際そういうプレイをしていたものらしい。その体裁すらその内どうでもよくなってきたらしく、
 僧侶はよがり声を上げながら格闘家を押し倒し、彼の腰に跨って自ら腰を上下させ始めた。
 いわゆる騎乗位というやつである。その上残りの三人の格闘家の内、二人の陰茎を手でしごき、
もう一人の物を口に咥えるという離れ業もやってのける。いつもの清楚な様子からは想像もつかない、大した雌犬ぶりだった。
 「……」
 「いやー、やっぱあの噂って本当だったんだなぁ」
 「……噂?」
 「そ。あの僧侶、普段は清純ぶってるけど、実は性欲有り余ってる上に筋肉マニアだって噂があったのよ。
  格闘家治療するときだけやたらと肌触りたがってたとか、そういうときだけ頬が赤かったり息が荒かったり」
 嬉々として話すエトナ。チャコは脳がクラクラするような錯覚を覚えた。
 彼女とて、あの僧侶に治療してもらったことは何度もあったのである。
 その度に優しい微笑みに包まれ、精神すら癒されるような心地よい気持ちになったものだ。
 そんな、僧侶の鑑として尊敬していた悪魔が実はそういう嗜好の持ち主だったとは。
 「……私は一体何を信じればいいのだ……」
 「まーまー、難しいことは考えずに素直に楽しんでおこうよ、ね?」
577女帝フロン:2005/08/19(金) 10:09:18 ID:ym9zKyRp

 気楽にぽんぽんチャコの肩を叩くエトナ。人の気も知らないで、とチャコは脳天気な同僚を睨みつける。
 しかし、実際には部下たちの嬌態から目を離せずにいた。
 むせ返るような精液の臭いを嗅ぎその場に満ちる生の叫び声を聞いていると、だんだん思考が鈍ってくる錯覚すら覚えてしまう。
 後ろから格闘家(♀)を責め立てている戦士(♂)がいる。
 よくよく見てみると、性器ではなく菊門に挿入しているのが分かり、さらに嫌な気分になる。
 僧侶(♂)の目の部分を黒い布で縛り、裸に剥いた挙句に数人で彼の体に絡み付いているサキュバスの一団がいる。
 こういう場になれば彼女らの本領発揮というものだろうが、僧侶の方が「神よお許しください」と叫びつつ自分の物を勃起させ、
 なおかつ射精の度に喜びの声を上げているのはいささか情けない光景である。
 ゴーレムやらドラゴンやらの異形のモンスターに体中を弄くり回されて、悶絶寸前の戦士(♀)がいる。
 モンスターの触手によって性器と口を塞がれてなお、その顔には薄らと喜悦の色が窺える。何と言うか正気の沙汰ではない。
 他にも数匹のプリニーに囲まれてバイブやら何やらを突っ込まれた挙句、馬のように背に乗っかられている侍やら、
 覆面被った魔法使い(♂)数人に逆さづりにされて鞭で叩かれたりしている天使兵やら、
 獣のような姿勢で放尿プレイをしているネコマタやら、プレイのバリエーションも様々である。
 しかし、それら以上にチャコを驚かせたのは、少し離れたところにできている人だかりであった。
 アーチャーらしく目のいいチャコは、そこで何が行われているのか一瞬で悟り、目を見開いた。
 「馬鹿な……!」
 舌打ちしつつ、チャコは駆け出した。立ちふさがる男たちの背中を押しのけ、人だかりの中央に出る。
 「……!」
 絶句する。嘘だと思いたい、現実だと認めたくない光景が眼前に広がっている。
 大勢の男たちに囲まれて、その人だかりの中央には三人のアーチャーがいた。
 皆一様に、全身を白い液体で汚している。そんな無残な格好だというのに、三人のアーチャーの顔には恍惚の表情が浮かんでおり、
 自分たちが大勢の男たちによって汚されているという現実を喜んでいるらしかった。
 同じアーチャーであるチャコには、三人のアーチャーが誰であるかはすぐに見分けがついた。皆、自分の直属の部下だ。
 「お前たち……!」
 胸に渦巻く感情をどう表現していいか分からなかったが、ともかくも声をかける。
 三人の内二人は緩慢な動作で振り返り、精液で汚れた顔に白痴めいた笑顔を浮かべた。
 「あー、たいちょーだー」
 「たいちょー……きもちいいですぅ……」
 その瞳には、理性の輝きが欠片も浮かんでいなかった。
 口から出る言葉も呂律が回っておらず、彼女らが正気でないことの証拠になっている。
 チャコは自分の顔面に血が上ってくるのを自覚しながら、叫んだ。
 「貴様ら! こんなところで何をやっている!? 自分が何をしているのか……!」
 込みあげる激情に邪魔されて、それ以上言葉が繋がらない。
 普段ならこんな風にチャコに怒鳴れればすぐに居住まいを正すはずの二人は、しかしあの虚ろな笑顔を浮かべたままだった。
 「そんなこといわないでぇ……たいちょーもごいっしょにぃ……」
 「そーですよぉ……せーえきかけてもらうの、とってもきもちいいんですよぅ……」
 「何を……!?」
578女帝フロン:2005/08/19(金) 10:10:11 ID:ym9zKyRp

 チャコが部下と話している間にも、周囲の男たちは己の男根をしごき続けていた。
 その内一人の物の先から、白い液体が飛び出して、チャコの部下の頬にべっとりと張り付く。
 普段なら悲鳴でも上げるであろう部下たちは、しかしこの上なく気持ち良さそうに目を細めるだけである。
 「ああ……いいのぉ……もっとぉ……」
 「かけてぇ……せーえきほしいのぉ……」
 二人の懇願に答えるように、周囲の男たちから次々と白い液体が注がれる。全身にそれを浴びて、二人は喜びに全身を震わせた。
 あまりのことに気を失いそうになりながら、チャコは残りの部下に目を移す。
 一番後に魔王軍入りした、同郷の部下。人一倍気が弱く、動きがトロくて不器用で、その上泣き虫な部下。
 夜中に怖くて眠れないというから添い寝してやったことすらある、一番頼りない部下。
 女だけの社会で育ってきたアーチャーらしく男性恐怖症の気があり、男戦士に言い寄られて恐怖のあまり泣き出してしまったような、
 弱弱しくも可愛らしい、妹のような女の子。
 そんな彼女が、全裸で床に這いつくばり、精液を舌でなめ取っていた。まるで犬のような……
 いや、これならば犬の方がまだマシとすら言える嬌態を、あれだけ怖がっていた男たちの前に曝け出している。
 「ああ……せーえきとってもおいしいのぉ……もっとちょーだいぃ……もっともっとわたしをよごしてぇ……」
 呂律の回らない舌でそんなことを口にしながら、彼女は指で自分の性器を弄くっている。
 男たちが精液を飛ばす勢いが鈍ってきたと感じたのか、不満顔で彼らに歩み寄り、自ら彼らの男根を口に咥える。
 竿を舌で躊躇いもなく舐め回しながら、その上自慰も止めない彼女の痴態を見て、
 チャコはどうすることもできずに立ち尽くすしかなかった。
 最早異常という言葉すら生ぬるい、狂気の沙汰であった。
 「あー、なるほど、アーチャーって木から生まれて来るんだもんね。精液かけられて喜ぶってのも道理っちゃー道理か」
 いつの間にやら隣に来ていたエトナが、そんなことを口にする。チャコは弾かれたように振り向くと、彼女に掴みかかった。
 「貴様! やはり貴様か! 今すぐ私の部下を元に戻せ!」
 「いやだから違うってば。大体あたしの魔力じゃここまでできないっての」
 チャコの手を払いのけながら、エトナはきっぱりと言う。
 それが事実であることはチャコ自身承知していたので、反論することはできなかった。
 「ならば……一体誰が……」
 「さぁねぇ……でもさ、魔力の問題だけで言うなら、この城ん中に一人だけできそうな子がいるよねぇ」
 示唆するようなエトナの言葉に、チャコはハッと目を見開く。
579女帝フロン:2005/08/19(金) 10:11:14 ID:ym9zKyRp

 「まさか、フロン様が!? 馬鹿な、あの清楚なお方がこんな……」
 「でも、それ以外にゃ考えられないんじゃないの? 外部から誰かが入り込んだってんなら別だけどさ」
 エトナの言うとおりだった。軍団長としてトップクラスの実力を誇る彼女らも、
 魔王軍最強の斧天使の名を欲しいままにするフロンには手も足も出ない。彼女との魔力差はそれ程のものなのである。
 「しかし……いや、だが……」
 「ま、誰がどうやったにしたってあたしはどうでもいいんだけどさ」
 肩をすくめるエトナを、チャコはキッと睨みつける。
 「貴様、よくもそんな気楽に……」
 「しっかしさぁ」
 エトナは苦笑する。
 「こういう、強大な魔力の持ち主は誰だーって話になってるのに、名前すら挙がらない魔王様ってのもなっさけないよねー」
 その言葉に、チャコはまたハッとさせられた。
 魔王様。チャコの師匠でもある、魔王ラハール。
 (そうよ……忘れてた……城中がこんな状態になっているとしたら、ラハール様は……!?)
 チャコの顔が見る見る内に青ざめていく。
 一瞬の後、チャコはその場から全速力で駆け出していた。
 男たちに囲まれている部下のアーチャーたちも、痴態を繰り広げる他の部下達も全てほっぽり出して。
 「あーらら冷たいの。ま、チャコは殿下大好き悪魔だし、仕方ないっちゃ仕方ないけどね」
 気楽に肩をすくめたあと、エトナは楽しそうに周囲を見回す。
 「しっかし、ホントに誰だか知らないけど面白いことしてくれたもんよねー」
 少女の顔に似合わぬ、妖艶な笑みが口もとに浮かぶ。
 「フロンちゃん……じゃないよわよねさすがに、あの性格だし……それに今地下の掃除してるはずだし」
 チャコに話したとおり、エトナはこの事態を大して重くは見ていなかった。
 元来悪魔は騒動大好きな動物である。エトナはその代表格、危機感よりも期待感が勝るのだ。
 「はぁ……だけど、こいつら見てたら何だかアタシまで燃えてきちゃったわねー」
 呟きながら、エトナはそっと下半身に指先を滑らせる。
 (……濡れてる……)
 それを確認し、エトナはニヤリと微笑み、自室の方へと踵を返した。
 「一号へのお仕置き……冗談のつもりだったけどマジでやっちゃおっかなー」
 そんなことを、楽しげに呟きながら。
580女帝フロン:2005/08/19(金) 10:11:46 ID:ym9zKyRp

 (……ラハール様、ラハール様、ラハール様……!)
 心の中で主君の名を連呼しながら、チャコは全力で狂乱の城内を駆けていた。
 廊下の隅で痴態を繰り広げる男女の姿を認める度に、胸を締め付ける不安が大きくなっていく。
 (ああ、ラハール様、どうかご無事で……!)
 仮にも魔王であるラハールを、弟子であるチャコがこうも心配するのにはもちろん訳がある。
 魔王ラハールは弱いのだった。レベルで言えば5である。最強の斧天使フロンはもちろんのこと、
 側近であるエトナやチャコは言うに及ばず、下手すれば下っ端のプリニーにすら勝てるかどうか怪しいところだ。
 そしてこうなった原因は、他ならぬチャコにあるのだった。
 (ああ、ラハール様の御身に傷がつかないようにって頑張ってたのが、まさかこんなことになるだなんて!)
 チャコはラハールの最初にして最後の弟子である。
 弓のエキスパートとして幼い頃から厳しい訓練を積んできた彼女。
 青春はもちろん婚期も逃して修行に明け暮れた彼女にとって、魔王の弟子になるというのはこの上もない名誉だった。
 一体どんな人なのかしら、と期待に胸をふくらませて魔王ラハールと対面した彼女は、初対面で胸を射抜かれることになる。
 半裸でやせっぽちで小さな体、生意気そうな赤い目に自信満々の悪がきのような口もと、ぷっくらした子供らしい頬。
 魔王ラハールという悪魔を構成するそれらのパーツ全てが、チャコのハートを一瞬にして奪い去ってしまったのである。
 そんな、ただでさえ参っていたチャコに止めを刺したのは、ラハールのこの一言である。
 「なあチャコ、セックスとは何だ?」
 心底不思議そうにラハールが聞いてきたときは、思わず鼻血を噴きそうになったチャコだ。
 1300歳を越える年齢の、その上悪魔であるラハールが、性交に関する知識を持ち合わせていない。
 奇跡だった。天然記念物だった。国宝だった。
 (この人は私がお守りする!)
 更に大きな決意を固めた彼女は、持ち前の弓の腕を活かし、敵をラハールに近づけさせなかった。
 ラハール自身も「指揮官は前線に出ず、戦況を見渡せる場所にいるのが正しい姿」やら
 「魔王たるもの自らの手は下さず、最後の障害となって敵の前に立ちふさがるべし」といったチャコの進言に乗せられて、
 戦闘中敵の前に出ることはなくなった。
 そうして、結果的に魔王が最弱の魔王軍という不思議な軍隊が出来上がったのである。
 チャコが守り抜いたのは、ラハールの体だけでなく、あのガキ大将のような純粋さも同様だった。
 綿密な計画を立てて情報規制を行い、ラハールの耳に性的な情報が入るのを完全に遮断したのである。
 苦労の甲斐あって、ラハールは未だに性交について知らない。
 本人がムチムチした……いわゆる大人の女の体が苦手だったことも、成功要因の一つだろう。
 しかし、今それが危機に晒されている。
581女帝フロン:2005/08/19(金) 10:12:19 ID:ym9zKyRp

 ラハールは昼寝中のはずだから、少なくともこの城中で繰り広げられている異常事態については知らないはずである。
 だが、思い余った誰かがラハールの寝所に侵入しないとは言い切れないのだった。
 (ああ、早く、早く行かなきゃ……!)
 あの真っ白で無垢な心が汚されてしまう。そんなことを想像して、チャコは一人青ざめる。
 そうして全速力で城を駆け抜け、王座の間の扉を開け放った瞬間、ラハールの声がチャコの耳に飛び込んできた。
 「こら貴様、何をする、止めろ!」
 遅かったか。
 一瞬絶望的な気分になりながらも、チャコは王座に続く階段を駆け上る。
 「ラハール様!」
 叫んだとき、ちょうど王座が見えた。
 「チャコか!? 早く来い!」
 ラハールも必死な声で叫び返す。
 そして階段を上りきったところで、チャコは彼女的にこの世で一番おぞましいものを見た。
 王座にラハールが座っている。
 いや、正確には王座に座っているのではない。王座に座る誰かの膝の上に、ラハールが無理矢理座らされている。
 そしてその誰かとは、魔王軍の一員である魔法剣士だった。
 頬を赤らめた魔法剣士が、明らかにイッちゃってる目で嫌がるラハールを拘束し、彼の顔に頬を摺り寄せている。
 「ああ……ぷにぷにほっぺ……」
 「ええい、何を意味不明なことをほざいているか! 離せー!」
 じたばた暴れるラハールだが、いかんせんレベル5の実力で魔法剣士の拘束を振りほどくのは無理なようだった。
 魔法剣士はうっとりした表情のままラハールに顔を近づけ、おもむろに彼の耳を口に含んだ。
 「ひっ!?」
 おそらく生まれて初めてであろう気色悪い感触に、ラハールが引きつった悲鳴を上げる。
 魔法剣士はしばらくラハールの耳を口に含んだままもごもごと味わっていたようだったが、おもむろに口を離し、
 「ハァハァ……とっても可愛いラハールきゅん……食べちゃいたい」
 「死にさらせコラァァァァ!」
 怒りの咆哮と共に跳躍したチャコの蹴りが、魔法剣士の顔面に突き刺さる。敵の動きが止まったと見るや、
 チャコはラハールと魔法剣士の体を無理矢理引き剥がし、魔法剣士を王座の間の入り口に向かって投げ飛ばした。
 さらに敵の身体が空中にある内に必殺の大技ドッペルゲンガーをお見舞いする。分身して弓を射掛けるアレである。
 増殖したアーチャーに四方八方から攻め立てられてハァハァなどと不届きな妄想をした諸兄も多いであろう。
 容赦のないチャコの攻撃に、魔法剣士の体は床に打ちつけられる前に既にボロ雑巾と化していた。
 しかしチャコはまだ許さず、一気に階段を下りて敵に駆け寄り、胸倉をつかんでその体を無理矢理引きずり起こす。
 「何がラハールきゅんよこのクソアマ! 私だってまだそんな風に呼んだことないっての!
  その上耳を口の中でもきゅもきゅなんてやりたくてもできないこと平気でやってくれちゃって! ちょっと、聞いてるのあなた!?」
 ガクガクと体を揺さぶりながら怒りの声を叩きつけるチャコに、魔法剣士はしばらく無反応だったが、不意にへらっと笑い、 
 「えへへぇ……ラハールきゅんのちっちゃなお尻を思う存分さわさわ」
 「いっぺん魂滅しろやコラァ!」
 チャコは絶叫しながら魔法剣士を廊下に放り投げ、王座の間の扉を閉めて厳重に施錠した。
 施錠するだけでなく、出来うる限りの魔術的な封印も施しておく。
 これで、城内でこの部屋に入れるのはせいぜいフロンかエトナぐらいのものとなった。
582女帝フロン:2005/08/19(金) 10:14:08 ID:ym9zKyRp

 「これでよし、と」
 一息吐く暇もなく、チャコは階段を駆け上る。
 (ラハール様……!)
 敬愛する彼女の主君は、王座の前に倒れ伏していた。
 まさか……と、最悪の想像が頭をよぎる。しかし、ラハールのうめき声が聞こえてきたので、チャコはひとまず安心した。
 「ラハール様、ご無事ですか?」
 「……無事なわけないだろうが」
 かろうじてそれだけを口にするラハール。どうやら消耗していて自分の力で立てないらしい。チャコは、彼の小さな体を抱き起こした。
 「ラハール様……」
 「……一体どうなっているのだ。昼寝していたら突然あの女がやってきて、
  体をべたべた触られるはムチムチした胸を押し付けてくるわ……」
 ここまで消耗しているのは、どうやらそれが原因らしい。
 (ああ……ラハール様が汚されてしまった……!)
 半ば大袈裟にショックを受けるチャコ。
 「申し訳ありません、ラハール様……! お側に仕えていながら、お守りすることもできず……!」
 頭を下げるチャコの瞳から、涙が零れ落ちる。それを見て、ラハールは少し痩せこけた顔に焦りの表情を浮かべた。
 「お、おい、何故泣くのだ? 少し身体がだるくなっただけで、怪我なんぞはしとらん」
 「で、でも、私、ラハール様を……」
 「罰なら後で与える。いちいち泣くな、鬱陶しい」
 ぶっきらぼうにそう言うラハール。自分で泣かすのならともかく、勝手に泣かれるのは苦手らしい。
 「は、はい。申し訳ありません……」
 涙を拭って詫びるチャコに、ラハールはフンと鼻を鳴らす。そして、ふと不思議そうに聞いた。
 「しかし、何だったのだあの女は。魔王の座を狙う輩にしては武器も持っていなかったし……
  何やら妙に股間を擦り付けてきたが、一体あの行為には何の意味が」
 「らららら、ラハール様! お疲れになったのではありませんか!? すぐにお休みになられませませませ!」
 あからさまに動揺しつつ、チャコはラハールを抱きかかえたまま立ち上がる。
 が、慌てていたせいか何もないところで足を絡めて躓いてしまい、王座に尻をうちつけてしまった。
 「おい!」
 「も、申し訳ありません!」
 腕の中で文句を言うラハールに、焦って頭を下げるチャコ。
 普段は毅然とした態度で部下をまとめる彼女も、ラハールの前では形無しである。
 (……でも、よかった。ラハール様の貞操は守られたみたい……)
 ある意味どうでもいいことにチャコが胸を撫で下ろしたとき、ラハールが一つ欠伸をした。
 「……ったく、昼寝の途中で起こされるはムチムチした女に擦り寄られるは、ロクなことがない」
 「あ、お休みになられますか?」
 ラハールを抱きかかえたまま王座から立ち上がりかけたチャコを、当の本人が制した。
 「いらん。ここでいい」
 「え、ここって……」
 「ここだ」
 再び座りなおしたチャコのふとももに頭を乗せ、ラハールは王座の上で体を丸めた。
 「ラハール様?」
 「いちいち戻るのも面倒くさい。チャコ、枕になれ」
 「え、でも」
 「命令だ。また変なのが来たらおちおち寝てもいられんからな……起こすなよ?」
 厳命するように念を押したあと、ラハールはすぐに寝息を立て始めた。
 最初は戸惑っていたチャコだったが、険が取れて柔和になっていくラハールの寝顔に、思わず頬を緩ませる。
 (……ま、いっか)
 王座の間の外では未だに痴態が繰り広げられているのだろうが、まあそれはそれである。
 チャコにとってはラハールが何よりも優先すべき存在なので、とりあえず彼の安全が守られていれば問題なしなのだ。
583女帝フロン:2005/08/19(金) 10:14:54 ID:ym9zKyRp

 「……ん……」
 ラハールがもぞもぞと寝返りを打つ。その無防備な姿に、チャコは苦笑した。
 (ふふ、こうしてると、本物の子供みたい……やっぱり可愛いなぁ、ラハール様)
 何となく、ぷにぷにと頬を突っついてみたりする。ラハールは煩わしそうに顔をしかめた。
 そういった仕草一つ一つが可愛らしく、チャコはますます頬を緩ませた、が。
 (……って、ちょっと待って)
 その一瞬で不意に冷静さを取り戻し、固まる。
 王座の間に二人っきりで、邪魔が入る余地はまずなし。ラハールは就寝中で、無防備な寝顔をさらして膝の上。
 (うわぁ……何この状況!? 何この状況!?)
 気がついてしまうといても立ってもいられず、チャコは無駄に周囲を見回してみたり、落ち着きなく体を揺すってみたりした。
 「……ん〜?」
 「あ……」
 ラハールが顔をしかめたので、チャコは慌てて動きを止めた。そのまま黙っているとラハールはまた静かな寝息を立て始める。
 ほっと息を吐いたあと、チャコはじっとラハールの寝顔を見つめた。
 子供のような安らかな表情、小さな吐息を零す唇、かすかに震える睫毛、柔らかそうな頬……
 (……ああ、何だか顔が熱くなってきた……)
 落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせてみるも、高鳴りだした鼓動は収まりそうにない。
 (……ちょっとだけなら、いいよね?)
 チャコはごくりと生唾を飲み込みながら、ゆっくりとラハールの頭に向かって片手を伸ばす。
 普段ならば出来るはずもないその行為に、自然と腕が震えるのが分かる。
 (べ、別にいやらしいことをするわけじゃないわ。ただ、ラハール様に気持ちよく眠ってもらおうと、ね?)
 一人心の中で言い訳しながら、チャコは慎重にラハールの髪の隙間に手を差し入れ、優しく彼の頭を撫でた。
 すると、
 「……ん……」
 と、ラハールの顔に気持ち良さそうな笑みが浮かび、
 ボンッ。
 (うわーやっばいやばいやばいって! 今私絶対顔赤いってもうどうしよー!)
 ラハールの頭を撫で続けながら、一人心の中で騒ぐチャコ。
 そのとき、ラハールが不意にチャコのスカートを引っ張り、
 「……かあさまぁ……」
 ブッ。
 (うわーやっばいやっばい出た出た出ちゃった鼻血出ちゃいましたー!)
 混乱するチャコだったが、ラハールの寝顔を見ている内にどうでもよくなってきたらしく、
 (ああ……幸せってこういうことを言うのね……今なら私死んじゃってもいいかも……)
 などと、最終的には感涙にむせぶばかりになった。
 「鼻血と涙に顔を濡らしつつ膝枕にした少年の頭を笑顔で撫で続ける女」というのが
 ある意味先ほどの魔法剣士異常にヤバイ物に見えるという事実に、彼女が気付いているかどうかは不明である。

 そして、彼女が王座の間に篭りきりになることにより、フロンの暴走を止める人物は完全にいなくなったしまったのだった。
584名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 10:21:20 ID:ym9zKyRp
とりあえず続き書きましたー。コメント下さった方々ありがとうございます。
アチャ子だからチャコってのはいくらなんでも安直過ぎたかなぁと思ったり思わなかったり。
エロが薄くてもキニシナイ。エロがいい加減でもキニシナイ。
……いやホントごめんないこれで精一杯です許して下さいですはい。

>>570
ドモー。殿下はお昼寝中でした。ついでに最弱でした。

>>571
ドモー。続きできましたんでよかったらドゾー。

>>572
ドモー。ちょっとでも楽しんでいただけると嬉しいッス。

>>573
ドモー。とりあえずいろいろ書いてみましたがご期待に添えたかどうか……
読んでくださるとありがたいッス。

>>574
ドモー。はいまあゆくゆくはそうなるんでしょうけど、そのためには
エトナに芯までMになってもらわんといけないのでもうちょっと先になるかなと。

皆さんありがとうございました。
また反応くださると嬉しいッス。続き書いたらまたよろしくッスー。
585名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 10:22:41 ID:i8NHYPpb
ラハールきゅん可愛すぎ。GJ!すげぇGJ!
一号×エトナま楽しみだけど、
こっちも続編頼みます。神よ!
586名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 11:58:43 ID:0r0IibYn
ラハールテラモエス!!こんなエロ書けるなんてすごいよ、GJ!!
続編待ってます。
587名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 12:59:42 ID:tbcIxztA
ラハールきゅんヤバモエス G J!!
ありがたい、続き待ってます。
588プリニーさん@ピンキー:2005/08/19(金) 23:43:34 ID:5AgZEbdV
チャコに…萌死っス。
589名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 14:23:36 ID:PNGf9pp/
エトナ&一号の話が超たのしみですー(´д`*)
590名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 03:20:08 ID:xiJdm+fG
続きが楽しみです(*´Д`)ありがたやありがたやw
591名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 18:07:12 ID:KLxvfNCM
筋肉マニアの僧侶(♀)ハァハァ
592名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 04:05:45 ID:SM2/OFO4
死んで悔いなし な魔法戦士タンにハゲワロタwwwwwww
593名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 02:16:56 ID:SUbJBvPa
幸せ家族生活投下します。
その前に…

>>584
GJ!!
いやぁ私の小説が霞む霞む…orz
誰か!!オラに文才を分けてくれー!!
594幸せ家族生活:2005/08/24(水) 02:18:04 ID:SUbJBvPa
「…そうですね」
ディルもふっと笑った。
………
……

「こういうの、女性主体なんですか?」
沈黙の後の質問に、ルウが突っ伏した。
お湯が波打つ。
「いや…いやいやいや…普通は男性主体なんじゃないんですか!?」
慌ててルウが聞き返す。
「え!?そんな法律あったんですか!?」
ゴンッ!!
後ろに仰いで壁に頭を打った。
(人の体を扱う仕事なのに予備知識も無しですか!?ここまでいけたのに!?)
心の中で問い叫ぶ。
いや…そもそも…
何かが欠落している。
(…この様子じゃあ…)
「…えーと。ディル君?性交の経験は?」
しばらく考え…
「あ、一回あります」
その答えにほっと胸をなで下ろす。
(…童貞じゃありませんか…)
すると、別の疑問が沸き上がる。
「…どういった勢いでですか?」
質問攻めだ。さっきのムードもへったくれもない。
「…何といいますか。酒を飲んだ戦士♀に勢いでヤられまして…」
沈黙するルウ。
(…多分それは襲われたというのでは…)
そして半ば一方的にヤったのだろう。
そのときの経験が、女性主体とディルに思わせているのだろうか。
…スゴい勘違いである。
(こういう時は…)
どうしようか。
夜魔族の時でもこのパターンは聞いたことがない。
(落ち着きなさい…ルウ…夜の三冠王のあだ名は伊達じゃないんですから…)
考える。
ひたすら考える。
595幸せ家族生活:2005/08/24(水) 02:18:41 ID:SUbJBvPa
ふと…
肩に手がポン、と置かれた。
「ひゃん!?」
ビックリしてしまった。
「ルウさん。マイペースマイペース…」
にっこり笑ってディルが喋る。
(その私のペースを崩してるのは…あなたですよ…)
心の中で突っ込む。
(まぁ、いいでしょう…)
ため息一つ。
「ディル君、とりあえず…」
風呂の縁に誘導する。
言われるがままに腰掛けるディル。
「さてと…」
ルウがまじまじとディルの逸物を眺める。
「…サイズとしては中の上ですか…ふむう…戦法としては…」
腕を組んで思案するルウ。
「…あの…ルウさん?何を…」
ディルの言葉に耳を傾けず、ひたすら思案する。
「噛みちぎるくらいの勢いで…いや…やっぱ優しく撫でるように?…蝋でも垂らそうかしら…」
怖い。
拷問だ。
背筋が寒くなるのをディルは感じた。
596幸せ家族生活:2005/08/24(水) 02:20:07 ID:SUbJBvPa
「…まあいいか…」
言うや否や…
いきなりディルの陰茎を口に含んだ。
「くあっ!?」
いきなり電撃のような感覚がディルを襲う。
「ん…ふ…むっ」
唾を陰茎に擦り付けるルウ。
見る見るうちに、唾でベトベトになった。
「よし…月並みですが…」
一旦口を離し…
豊かな乳房で挟み込む。
「胸を使っていきますか…」
乳房でしごきながら、陰茎に口で奉仕する。
たまらない刺激。
「う…あっ…」
口から漏れる。
「ふう…ん…んむ…」
チュパチュパと、淫らな音が浴場に響く。
「む…ふっ…ん…んはぁっ…」
口を離し、乳房でしごく。
背筋を快感がぞくぞくと走り回る。
597幸せ家族生活:2005/08/24(水) 02:21:47 ID:SUbJBvPa
「き…気持ち…良いですか?」
少々ルウも感じてきているらしい。
口を開けられずにただ頷くディル。
「それじゃ…」
再度口に含む。
そして上下に口を滑らせる。
唾が泡立ち、胸に垂れている。
とても淫猥な光景だ。
「ルウさん…そろそろ…!」
限界が近いらしい。
根元がびくびくと脈打っている。
それを感じ取ったのか、ルウがスピードを上げた。
「ふ……いいですよ…イッちゃっても…ん…」
上気した顔でルウが言う。
その光景にたまらなくなり…
「くあっ!!」
びゅくっ!!
欲望が弾けた。
「んんっ!!」
白濁がルウの口の中を蹂躙する。
だが、それをけして吐き出さず、ルウは飲み干す。
「ん…む…はぁっ…」
飲み終えた。
口の端をつうっ…と、白い液体がはしる。
「どうでした?」
微笑と共にルウが尋ねる。
ディルは、ただ頷くしかなかった。
「じゃあ…」
秘部を露わにするルウ。
「次は…ここで…」
お湯と愛液が垂れている。
その光景に、ディルは目を奪われていた。
598幸せ家族生活:2005/08/24(水) 02:23:55 ID:SUbJBvPa
そのころ…
「ラーズ君、すごいね…」
学校。帰りのホームルーム。
テストの答案が返されていた。
「…うるせー」
力無くラーズが言う。
「○肉○食って…普通の人なら「弱肉強食」か「焼肉定食」かどっちかと思ってたけど、まさか『牛肉試食』とは予想外だったよ…」
シーナは純粋に驚いていた。
すると…
「でもそれで赤点になってちゃ意味無いよね〜」
前の方から声がする。
シーナの前の席の女魔道師…アルミナが
「ひょっとしてラーズって馬鹿?」
「うるせーな!!おまえ何点だよ!!」
「あたし?あたしは73点。29点の誰かさんとは違うよ〜」
おちゃらけた風に言うアルミナ。
「シーナは?」
アルミナが尋ねる。
「あたしは…97点。」
……
「あ、あれ?どうしたの?二人とも地面にうなだれて…」
(負けた…)
(上には上が居るのね…)
実感せざるをえない二人。
シーナはただおろおろするばかりだった。
599479:2005/08/24(水) 02:26:15 ID:SUbJBvPa
うい。ここまでです。
次回は…
『二人の本番中にシーナ、アルミナ、ラーズが帰ってきて大乱交パーティー』
をお送りしないと思います。
600名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 04:21:43 ID:n1Ge+RIF
お送りしないのかよ(;つД`)

というのは置いといて、GJ!
いつも萌えてますw
601名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 04:28:59 ID:rD1RMgwx
GJ!次も楽しみにしてます
602名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 06:15:15 ID:wMrPvJlu
GJ!! 大好きだー!
四文字熟語に意表突かれたが、「お送りしない」は激しくヒットだ。面白い!
続けてくれて、ありがとう。次回も待ってる!!
603名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 07:23:25 ID:mPZiJUWC
保守
604名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 10:49:52 ID:GKT9DJND
死守
605名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 12:16:53 ID:n2sLyN0B
堅守
606名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 12:19:16 ID:m4uUBOhn
SS期待保守。
607名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 11:41:06 ID:8Ak9mBcj
よーし、パパ保守しちゃうぞ
608名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 11:44:11 ID:IYcWv9Kj
あ、あなた今日は、だめなの、あぁ、ああぁ、でも、保守してーーーーーーーーーー
609名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 19:10:39 ID:RFSQG3K8
よーし、パパまた保守しちゃうぞー
610名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 19:26:43 ID:/RGeUdk1
あ、あなた今日もなの?でも今日はいいわ、きてー、いっぱい保守してーーーーーーーーーー
611名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 19:31:20 ID:f7woGeUN
……。
パパって、マローネパパことヘイズかい?
まぁなんだ、その。…ジャスミン頑張れ。
612名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 17:14:53 ID:/K4dXRe0
お休みだから、パパまた保守しちゃうぞー
613名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 19:35:31 ID:k3eQE1aw
「パパ」と聞くと、キングダークを思い出す。だからつい。


「やめなさいよ、恥知らず!」
614名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:16:28 ID:ifdIQF1f
SS職人さん降臨されんかね
続き、首長くして待ってるよ
リクが許されるなら、プラムがエロエロな話が読みたい ほんとに読みたい
615超魔王さん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:37:16 ID:CQ1t3E8a
やれやれ、貴様ら暑いからといって気が抜けてないか?
オレ様を見習ってファッションに気を使うことだな。

それにしても昨夜は暑かったな。
くっついて寝るとかマジ勘弁だな。
616名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:43:25 ID:zW7G8BfY
誰と。プリニーと?
617名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 20:23:31 ID:TyABD2lY
超魔王来たー。
エトナ?フロン?どっち?
618名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 20:26:15 ID:zW7G8BfY
ってラハールタンかい。
まったく夏バテにやられたせいか気づかなかったよ。

くっついて寝てた人物?
僕とだよね。

全く知らない、名無しだと思ってレスしてた。
619名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 20:55:08 ID:TyABD2lY
!殿下危ない!逃げてェー!!
620超魔王さん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:23:51 ID:dbZU1bcO
>>617
オイ、どっちかしかないのか?
想像力が貧困な奴だな。
次の転生ではしっかりINTをあげておくんだな。

>>618
……貴様、もしかして昔からずっと同じ人物なのか?
オレ様のことを妙な目で見てくる輩が昔からいるのだが。

>>619
619! どけ!! そいつ殺せない!!
621名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:20:30 ID:UFqXi1Cm
流れぶった切ってすいません。
幸せ家族生活、投下します。
622幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:21:26 ID:UFqXi1Cm
「さて…と…」
腰をゆっくりと上げ、妖しく蠢く秘部をゆっくりと、ディルの陰茎の上にもっていく。
「さてと…用意はいいですか?」
妖しく微笑むルウ。
「え?あ、あの、今日は中は…」
ディルの発言に、ルウは答える。
「忘れました♪」
「…え?」
あっけにとられるディル。
「ま、いいじゃないですか…」
ゆっくりと腰を下げていく。
「たとえ…んっ…今日が危険日でも…」
ずぶずぶと、ディルの怒張がルウの秘唇に飲み込まれていく。
「愛する家族が…増えるだけです…」
最深部まで到達した。
膣内で逸物がビクビクと動いている。
秘肉がディル自身を離さない。
(…あの人以来ずっとやってませんでしたからね…少し敏感になってますか…)
そう思ったルウ。
(まぁ…何とかなるでしょう…)
考え終わると同時に腰を上下にゆっくりと動かしていく。
「あ…はうっ、く…んはぁっ!!」
じゅぶじゅぶと淫らな音を奏でながら、怒張がルウの中を往復する。
そのたびに乳房が揺れ動く。
ディルはなすがままになっていた。
「んっ…あ、ふぅっ…」
「る、ルウさん…!」
ディルの腰が動き始めた。
「ふぁっ!?ちょ…ディル君!?」
思いがけない不意打ちだった。
623幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:22:04 ID:UFqXi1Cm
「あ〜終わった終わった」
首をコキコキと鳴らしながら、アルミナが呟く。
学校も終わり、教室から生徒が出ていっている。
アルミナ、ラーズ、シーナの三人は、鞄を手に廊下を歩いていた。
もう夜だ。満月が見える、美しい夜。
「これからどうしよっかな〜」
「どうするって…ふつう帰るだろ」
アルミナの呟きにラーズが反応した。
アルミナは人差し指を左右に振りながら、舌打ちする。
「なに言ってんのよ。学校終わって戒めから解放されたのよ?遊びに行くに決まってんじゃない」
楽しそうに口ずさむアルミナに
「お母さんに連絡しなくていいの?」
ビキッ!!
アルミナが固まった。
「…忘れたのか?シーナ。アルミナのお母さんは…」
「…あ、校長先生か」
思いだし、ポン、と手を打つ。
途端にがっくりとうなだれるアルミナ。
「…一応、言いに行っとこうかな…お母さん怒ると超クール百連発だし…」
冷や汗をたらしながらアルミナが呟く。
「今日校長先生いるのか?」
もっともな疑問だった。
「うーん…あ、おーい。」
シーナが声を上げた。
624幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:23:00 ID:UFqXi1Cm
廊下の向こうから人影一つ。
風貌はアーチャー。だが重そうに本を抱え、眼鏡を掛けている。
彼女の名前はエリス。
「…え…あ、シーナさん…」
どことなくぼんやりしている。
立ち振る舞いもどことなく儚げだ。
「エリスちゃん、校長先生知らない?」
シーナが尋ねた。エリスは少し考え…
「校長先生なら…校長室にいらっしゃると思います…」
「…校長室…あの重苦しい校長室…」
エリスの答えにがっくりとうなだれるアルミナ。
「うんわかった。ありがと!!」
「いえ…それでは…」
そう言って彼女は足早に廊下を駆けていった。
「…?どうしたんだろ?」
首を傾げるシーナ。
「…さぁな…」
ラーズも分からなかった。
「…じゃ…とりあえず校長室に…」
重苦しい足取りで歩き出すアルミナ。

「着くのが早いわよ…」
「校長室」と太い文字で彫られたプレートが下がっている。
「…じゃ、行くわよ…」
二回ノックする。
中から「どうぞ」と声がした。
「えっと…アルミナです。校長先生に用があって…」
「アルミナ?入りなさい」
「し、失礼します!!」
ドアを開け、ガチガチになりながらも中に入るアルミナ。
二人もその後に続いた。
625幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:24:38 ID:UFqXi1Cm
「それで?用って?」
真っ正面からアルミナを見据えている。
威圧感漂うマジシャン。
この学校の校長にして、アルミナの母、ミーティ。
「い、今から遊びに行っちゃいけないかな〜?」
「今から?」
視線を真っ直ぐに向けられる。
「そ、そう!!この二人と一緒に!!」
「え?」
「しっ!!」
声を上げるが、すぐに遮られるラーズ。
しばらく思案するミーティ。
「…ねぇ?アルミナ?」
「な、何!?」
「テスト…何点だったの?」
ぎくぅっ!!
心臓の音が聞こえた気がした。
「73点…」
か細い声で言うアルミナ。
言葉と共に魂も抜けていくようだった。
「微妙ね…」
さらに思案するミーティ。
重苦しい沈黙。
「まぁ、いいわ」
一言。
「え?」
「ただし今度のテストでどれか90点以上。取れない場合は…」
ごくりと唾を飲み込む。
「…家から出られなくなるわよ」
「…はい」
((((;゚д゚))ガクガクブルブル
ラーズとシーナは心の中で震えていた。
出ていこうとするアルミナに
「…楽しんでいらっしゃいね」
優しい声がかけられた。
アルミナはあえて振り返らずに…
「うん!!」
精一杯頷いた。
626幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:25:35 ID:UFqXi1Cm
「よっし!遊ぶわよ!!」
急にやる気を取り戻したアルミナ。
「…マジで俺たちも付いて行くのか?」
「当然!…と言いたいところだけど…」
声のトーンを低くするアルミナ。
「別についてこなくてもいいわよ。勢いで決まっちゃったし、親も心配してるだろうし…」
少々責任を感じているようだ。
「…別に俺んちはいいぜ。親も今日は居ないし…」
「あら。じゃあシーナは?」
少し思いを巡らせるシーナ。
「ん〜、何か今帰っちゃいけない気がするんだよね…ついて行くよ」
煮え切らないが頷くシーナ。
「何よそれ…まぁいいわ。行きましょう!」
元気に歩き出すアルミナ。ラーズとシーナもついていく。

このシーナの勘は正しかった。
いま家に帰ったら親と親のイヤーンなシーンを見ることになっていたからだ。
…読者の皆さんごめんなさい。乱交は無理だったよ…
ごめんなさい…
627幸せ家族生活:2005/09/05(月) 01:26:27 ID:UFqXi1Cm
所変わって自宅。
「くあぅっ!!ひぁっ、あぁっ!!」
聞こえるのはルウの嬌声。
いつの間にか、ディルもがむしゃらに腰を振っていた。
「ルウさん…そろそろ…」
ディルにも終わりが近づいていた。
「だ、出して下さい…膣内にっ!!」
無我夢中でピストン運動するディル。
「はぁっはぁっ…はぁぁぁっっ!!」
体を震わせ、絶頂を感じるルウ。
それと同時に柔肉がディルの怒張を締め付けた。
「ルウさん!!」
ルウの膣にディル自身を放つ。
「あ…熱いのが…出てます…」
混濁した意識の中、ルウがぼんやり呟いた。

「あー、気持ちよかったですねぇ〜」
満足げに呟くルウ。
「…そうですね…」
げっそりとやつれた顔で相づちを打つディル。
「ひょっとして疲れたんですか?第二ラウンド…」
「…無理です」
ソファーに寝転がるディル。
「今日はここで寝ます…」
そう言ってぐったりするディル。
二階に登る気力もないらしい。
「あら…残念…」
心底残念そうにつぶやいた
すでにディルは寝息を立てている。
「あなた…お休みなさい…」
その言葉と共に、彼に毛布がかけられた。
628名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:28:09 ID:UFqXi1Cm
ここまでです。
パソコンのディスプレイぶち壊してしまったんで携帯からの投下です。
見づらいかもしれません。すんません…
629名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:30:53 ID:UFqXi1Cm
うわ…しかもsage忘れてるし…orz
本当にごめんなさい…
630プリニーさん@ピンキー:2005/09/05(月) 02:40:34 ID:vccG8sEr
神はこんなにもたくさんいるものっスねぇ。
631名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 06:06:25 ID:aSXr94dg
>>621GJだ!
過激なエロとほのぼのを、交互に読ませてくれる、この作品が癖になってる。
ありがとう、ネ申!次の投下もひたすら待つぞ!
632名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 06:44:01 ID:bFTj40mF
>>620そのような話され方で、超魔王と言ったらアレク様ですよねー?
超(可愛い)魔王、最強の(萌えキャラ)魔王。
お願いです、私を下僕…いや奴隷…いやいっそ、性奴にして下さいませ…。
633名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:11:28 ID:OnU7inWP
>>628全然見辛くない。今回も面白かった。グッジョブ!
634名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:25:28 ID:+1sGLGrs
女帝フロン期待age
635名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 18:22:44 ID:4udeyKlv
同じく女帝フロン期待age
636名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:17:27 ID:Wk3vcjmT
女帝フロンage
637名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:50:18 ID:tG4FIae0
女帝age
638女帝書いてるアホ:2005/09/10(土) 03:42:13 ID:4DxulDzI
うわー、何か応援が一杯(汗 嬉しい反面ちょっと怖いッスー
…で、期待してくださってる皆さんには申し訳ないのですが、
現在PCから書き込めない状況に置かれており、
携帯からのSS投下も機種的にちょっと厳しい状況でして…。
そんな訳で、しばらくは更新できないと思われます。
でも書いてはいますので、遅くても十二月までには続きをお送り出来るかと。
待って頂いている皆さん、本当にごめんなさい。
少なくとも自然消滅はないかと思いますので、そこだけはご安心ください。
ではでは。…皆さん、ウイルスには気を付けましょうね(泣
639名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 14:46:17 ID:Rnm9sv2K
今までプレネールモノが出なかったのが不思議でしょうがない
640名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:45:52 ID:Xa5guDGS
>>638
まったり待ってます ノシ
641名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:33:43 ID:zTZPsbOi
ディスガイアの彩色済みフィギュア見て分かったんだが、
僧侶♀って後姿がかなりエロい
普段は髪に隠れた背中と尻がエロ過ぎる
642名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 19:32:37 ID:JCYRw4H6
オメガ保守
643名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 22:27:28 ID:2dvpTXHJ
テラ保守
644名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 14:18:26 ID:oAd5c25L
ライチー♪
645名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 16:49:27 ID:vI1L2czH
エッチー
646名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:10:01 ID:vY+WeD22
イヤバカン!
647名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 15:49:11 ID:udwpo49q
何がイヤバカンだ!
648名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 18:28:29 ID:3Vvf2WkT
エロ増加屋 300
649名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:38:06 ID:gaqW8zuU
陵辱屋 9999
650名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:23:25 ID:LOucZ3tG
それらを馬○ンに移す
651名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 19:56:16 ID:2jMKCVeh
エトナたんに無理矢理付加したマゾ屋 9999
652名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:54:05 ID:NKxjKP+v
>>650
そして、アイテム界でレベルアップさせる。
653名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:28:48 ID:Bb/zHFv4
さて、ラハールとエトナを
密室に閉じ込めてきた訳だが。
654名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 06:30:45 ID:zSK7ZNAM
たいへんだ、急いでラハールを助けないと!!
655名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 07:41:39 ID:ZzVOCPnq
俺の性奴隷エトナに何をしやがる!
656名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 09:15:48 ID:jphqxoXP
ラハールが・・・!このままではラハールが危ない!
ラハールタンが!急げ!地下のどこかにあるという密室を探さなければ!

僕は・・・
1.「ラハールタン!愛してるお!」繁華街の中心で大声で叫んだ。
2.「エトナは私が殺しました!」学校に乗り込んで言ってみた。
3.「(´・ω・`)知らんがな」自宅に戻り、エトナに犯されるラハールタンを想像してみた。
657超魔王さん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:50:23 ID:6lk8Mn30
>>653
バカめ。
それはジオチェンジで複製した影武者だ。

>>655
キサマのではないな、うむ。

最近オレ様が書き込むとSSが投下される気がするので。
たまには昼に書き込んでみるぞ。
658名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 16:17:11 ID:tAuqDeX6
殿下ー、野球やりやしょうぜー、野球ー。
こっちメンバー適当に集めますから
そっちもメンバー集めて書いといて下さいよー
659名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:21:56 ID:LBU8LWSi
ここの住人が@らんどとかで日本一なり茶をやっとる率はいかがなものか。
俺はやっとる。
660名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:56:49 ID:pEDRf+oy
誰か>>659の翻訳してくれ
661名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:03:48 ID:UIunDwwF
あなたは週末には何をして過ごしますか?これはペンです。


ってこと。
662名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:00:32 ID:E579ish9
星魔法使い「もうー!ローニンちゃんたったら!エッチ!変態!」
ローニン「ご、ごめんなさい、そんなつもりは無かったんです!」
星魔法使い「嘘よ!青魔法使いちゃんが最近エッチになった理由知ってるのよ!」
ローニン「!!」
星魔法使い「同性を好きになるのは決して悪いことじゃないけど」
星魔法使い「無理矢理犯すなんてひどすぎるわ!」
星魔法使い「青魔法使いちゃんが変な事に目覚めちゃったじゃないの!」
ローニン「だって、あんまり可愛かったから・・・つい・・・」
青魔法使い「あら、お二人で何を話していらっしゃるんですか?」
青魔法使い「あたしも混ぜてくださいよ!きゃーもしかしてこれって3P?いやーん」
ローニン「・・・まだ昼間だけど、まぁいいか」
星魔法使い「・・・っ!!ちょ、ちょっと!何バカなこと言ってんのよ!不潔よ!」
青魔法使い「まあまあ先輩もそんなに怒らないで。優しくしてあげますから心配しないでくださいウフ」
星魔法使い「いやああああああああああああああああああああああ」

という妄想をした
663名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 07:19:50 ID:jNZzyPsG
>>662
なんか閃いたから書かせてもらっても良いですか?
664名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:01:33 ID:ID9tGwxV
>>663
どぞどぞ
665名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 15:27:53 ID:O7MoaK+1
>>664
どうもです。なるべく↑の台詞を再現いたしますので。ずれちゃったら御免なさい。
しばらくかかると思うので、以下何事も無かったかのように。
666名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 10:03:44 ID:pC8SDDN6
いやもう再現とかキニシナイで好きなの書いて!!!!!!!!!!!
667名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:23:50 ID:TmYJwBi0
age・・・・・
668名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:24:41 ID:fm9e8lUy
age
669名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 01:15:41 ID:jqc9e7e4
誰も居ない…
投下するなら今のうち!!
670幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:17:28 ID:jqc9e7e4
図書室。
扉を開けて、アーチャー…エリスが入ってきた。
腕には数冊の辞書が。
それをカウンターに置く。
そして並べ始める。
エリスの他には誰も居ない。


元々悪魔は歴史や文学に疎い。
魔法を学ぶなら自然に触れて魔力を上げればよいし、力を極めたいならひたすら鍛錬すればいい。
欲望が強い悪魔はそれに集中し、他のことには興味を持たない。
それ故に、力や魔力と関係が薄いこの場所は使用されにくい。


だが、エリスにとってそれは良いことだった。
剣士が力を求め、魔術師が魔力を欲する。それは欲望の矛先がそれらに向いただけのこと。別の事に向かう悪魔もいる。
彼女もその一人。
彼女が欲望の矛先向けたのは、ひたすら知識を深めることだった。
ひたすら文書を読みあさり、知識を深める。
それがたまらない充実感を彼女に与えてくれるのだ。
元来争いを好まないアーチャーの性格もそれに関わっているのだろう。
暇なときはひたすら本を読む。
空いた時間に図書室で読んだことのない本を読む。
それだけで彼女は幸せだった。
671幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:18:04 ID:jqc9e7e4
図書室はひっそりと静まり返っている。
淡々と本を並べ、読んだことのない本を取り出していく。
前までは見る度にあったものだが、今では数冊しか見かけなくなった。
丹念に見回してみても、四冊。タ○ンページ位の厚さはあるが…
「……どうしよう…」
これだけなら数時間で読み終わってしまう。
それからの時間の潰し方を考えていなかった。
家に帰っても、本は片っ端から読み尽くしてしまった。
寝てもいいのだが…
(…それだけは駄目…)
ものすごくもったいない気がするのだ。
そんな時間があれば本を読む。寝る間も惜しんでとはこのことだろうか。
どうしようと考えていたとき…

バタァン!!
けたたましい音と共にドアが倒れた。
「…えっ?」
ドアはエリスの後ろ。
成すすべなく…
彼女はドアの下敷きになった。
672幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:18:50 ID:jqc9e7e4
「い…痛ってぇ…」
ドアの上から声がした。
そこには、戦士♂が一人。
まだ幼さの残る顔立ちだが、若々しくたくましい顔。
「まさかコケるとは…ん?」
下の感触に気づく。
「……きゅうぅ……」
そこではエリスが、目を回していた…

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

「本当にゴメン!!」
手をあわせて彼は謝る。
「別に…いいですよ」
エリスも本心から返答する。
だが、彼には不機嫌そうに聞こえるらしい。ひたすら謝っていた。
彼の名前はグレイ。
一応シーナやエリス達のクラスメートだ。
「本当にいいですよ…」
その言葉にグレイは
「…本当に?」
真正面から見据えられる。
エリスはこくんと頷いた。
673幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:19:21 ID:jqc9e7e4
途端、机に突っ伏すグレイ。
「良かった…嫌われたかと思ったよ…」
つぶやくグレイ。
「……あの…」
エリスが口を開く。
「どうしてコケたんですか?」
ビクン!!
グレイの体が大きく跳ねた。
ぎぎぎぎぃっと音を鳴らすような動きで、エリスと目を合わせる。
「…どうしても…言わなきゃ駄目?」
おずおずと口を開く。
「いえ、無理には言わなくても…」
慌てて答えるのだが、
「ドアぶち抜いたしな…言わないとやっぱ男として駄目だよな…」
ぶつぶつと突っ伏してグレイは言い…
がばぁっと顔を上げた。
驚くエリス。
そしてグレイが一言。
「…剣の練習してたら腹が減って倒れた…」

数秒の沈黙。
「…他言無用でお願いします」
その言葉にエリスは…
クスクスと笑ってしまった。
「あーっ!!笑ったな!?」
「あ…す、すいません…」
丁寧にお辞儀して謝るエリス。
「あ、い、いやこちらこそ…」
途端に腰が低くなるグレイ。
そしてまた目が合う二人。
そして今度は…
二人とも笑ってしまった。
674幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:20:15 ID:jqc9e7e4
「そういやここで何してるんだい?」
ドアの修繕をした後、エリスに問いかけた。
「本を…読んでます」
パラパラとページをめくりながらエリスは答えた。
「本…ねぇ…」
頭をぽりぽりと掻きながらグレイが呟く。
「…楽しいかい?」
「楽しいです」
即答するエリス。
「どのくらい?」
その問いかけにうーんと少し考え…
「…無限大」
ずしゃぁっ!!
ずり落ちるグレイ。
「む、無限大かぁ…」
とても、かなりなど、そういう風に答えるのかと思っていた彼にとっては予想外の答えだった。
「…楽しそうだね」
そう言って立ち上がるグレイ。
「…楽しい?私がですか?」
首を傾げながら考える。
彼は本棚を眺めていた。
「そうそう。本を読んでるときが一番楽しそうだ」
にこやかに笑みを浮かべて言うグレイ。

どくん!!

「…!?」
不意に身じろぎするエリス。
「…どうしたの?」
慌てて首を振るエリス。
不審そうに首を傾げながらも、本棚を眺めなおすグレイ。
(…なんだろう…)
頭で考えるエリス。
彼の…グレイの笑顔を見たとき、心臓が高鳴った。
何かイケない物でも食べただろうか。
未だに高鳴っている心臓。
彼女に原因は分からなかった。
675幸せ家族生活:2005/09/26(月) 01:21:02 ID:jqc9e7e4
「…じゃあ、本とかどこで買ってるの?」
「…え?」
グレイの唐突な質問。
「だって、本好きだろ?だったら足繁く買いに行ってる本屋とか……?」
ポカーンとした表情のエリス。
「本屋って…なんですか?」
グシャッ!!
本棚から盛大に身投げしたグレイ。
床に顔がめり込んでいる。
「え…いや、ちょっと、待って…」
顔だけを上げながらエリスの方を向く。
「本屋知らねぇの!?」
大声を張り上げたグレイに驚きながらも、こくこくと頷くエリス。
「…本屋っていうのは、あらかじめ色々な本が置いてあって、それから気に入ったのを金を出して買う場所」
グレイにとって本屋の説明なんぞをしたのは初めてだった。
そしてその説明を聞いたエリスの瞳は輝いていた。
「…すごい…楽しそうです…!」
キラキラと輝いているようなエリスの瞳。
グレイは少しの間だけ見とれていた。
そして…
「…じゃあさ…行ってみる?」
思わず口からこぼれ出た言葉。
「…え?」
エリスが少し首を傾げた。
「その…本屋にさ…」
その言葉を言い終えた彼の顔は、とても真っ赤になっていた。
エリスも少し顔を赤らめながら…
「…はい…」
こくんと頷いた。
676名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 01:24:08 ID:jqc9e7e4
終わりです。
PCの液晶ディスプレイが直らないのでまた携帯の投稿からとなりました。
感想とかいただければ幸いです。

むしろ感想ください。







今考えたらファントム・キングダムと内容あんまり関係ない…orz
677名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 01:36:13 ID:jqc9e7e4
× むしろ感想ください
○ むしろ感想より苦情をください

…orz
678名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 11:53:06 ID:+fs6sEmC
>>677
微笑ましい。
この純情な二人をどうやってエロ展開に持って行くか、手腕に期待。
欝な展開だったら☆無しの雑草で下級クラスに転生させるぞ!

苦情ねぇ…ギャグがベタ過ぎるか…?
679名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 22:31:21 ID:mWZL1kNfO
ageとくよ
680名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 17:50:07 ID:6xmT0HDO
エトナ「誰もいない!机の角でオナニーするなら今のうち!(´д`*)はぁはぁはぁはぁはぁあっあぁあぁん」
681プリニーさん@ピンキー:2005/09/28(水) 22:55:32 ID:32YgB7C0
エトナ様…。何してるっスか…?
682名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:06:12 ID:G4nOs9TI
>>681
監視員プリニーだ!に、逃げなきゃ!
683名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 11:17:14 ID:fs/oCZJs
ディスガイア2発売決定!
684名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 20:44:56 ID:hC+eIW+a
魔界ウォーズPS3か
685名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 22:47:56 ID:fs/oCZJs
686名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 11:46:00 ID:jEewWbih
スカーレットたんの秘密の花園(´д`*)
687名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 16:48:20 ID:p/T8txsM
魔道合成士たんにローソク持たせてみた(´д`*)
688超魔王さん@ピンキー:2005/10/03(月) 20:10:54 ID:QDrmwjN/
ディスガイア2か……

エトナもえろくなったものだな。
今のところ公けにされてはいないが、もちろんオレ様も出るからな。
貴様ら、お年玉握り締めて待っていろ。
超絶魔王の恐怖をとくと味わわせてやる。
689名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 20:16:35 ID:Df6xPBxv
殿下のおちんちん、もうこんなになっちゃてますよー?
あれ?そんなに震えちゃって、殿下、アタシとするの怖いんですか?w

妄想した
690名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 20:17:00 ID:EK1RYP+n
おお、殿下がいらしてたのか
楽しみだなーディス2
691名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 23:08:30 ID:9oDjdTwS
どうせなら1のデータやスキルが引き継げるとかの昔なつかしのコラボもしてほしい
692名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:10:15 ID:exmoNnhc
コンバートだけは誰がなんと言おうと絶対に要らない
間違いなく批判対象になる
693名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 16:56:52 ID:bUM4t6c7
気に食わないならコンバートしなきゃいいんじゃね?
694チラシの裏:2005/10/04(火) 18:17:47 ID:5oXXv8ox
コンバート有りだと、コンバートしないと手に入らないアイテムとか出てくるから嫌なんだよな。
で、コンバートするとバランス崩壊するし。
そのキャラを使わない、ってのも何か抵抗がある。
やっぱみんなLV1から鍛えたいから。
695名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:45:59 ID:p8z6Fnmg
女帝フロン殿はまだか……
696名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 00:23:28 ID:Q4TrW7n1
女帝フロンタソが漏れの股間を鷲掴みにして放さないんだ!!1!
早く熱く煮え滾るコレをなんとかしてけれ!!!1!!
‥と言いたいのか>>695は。

まあ気長に待とうではないか。
しかし我慢できないよハァハァ
697名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 14:02:19 ID:UgvV+H0s
PBでローソクがなかなか出ないから保守
698名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 04:27:59 ID:P4Q3UvsS
健康エトナ
699名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 18:46:30 ID:lFpxh0tQ
エトナたんは健康を気にしていつも牛乳を飲んでます。
しかし、牛乳を飲むたび男性のアレを思い出してしまい、
エッチな妄想にふけってしまうのです(´д`*)
700名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 21:05:41 ID:H3bUEGB+
エトナってそういうの無さそうだけどな。
アラミスといい感じになる程度じゃないの。
701名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 01:47:20 ID:/fanyoxU
俺、このゲームやったことないんだけど、エトナだけは大好きなんだよ……。
702名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 19:27:27 ID:DPbabRr6
>>701
ゲームやれ絶対やれ
後悔しない
ただ場合によっては人生の幾分かを失うことになる
703名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 21:58:44 ID:9cTxRnjm
今からならディスガイア2を買えばいいじゃない。
内容は保証できんが
704名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 23:58:28 ID:bdYxJTnE
エトナが好きなら1からやるべき
705701:2005/10/13(木) 00:42:20 ID:yPECkJPI
まあ、俺はゲーム機を…というかテレビすら持ってないんだがな…。
706阿佐:2005/10/13(木) 00:45:22 ID:hpBdLDrI
じごくにlets go おまいら

707名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 18:52:06 ID:X8mAlCMo
>>705
(´;ω;`)カワイソス
708名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 21:06:24 ID:EYz1ETB2
何故PCはあるのか気になるが。
ネット喫茶から?
709名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 22:23:37 ID:CXxYX7zI
さて今日も女僧侶たんにいじめられてくるか
710名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 14:00:43 ID:dxjc4R4d
あやしい触手にLV高い武器上達屋をつける(´д`*)
それをネコマタたんに持たせてローニンたんを攻撃(´д`*)
711名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 16:54:14 ID:YzgtGk21
あやしい触手装備の敵に、作ったばかりの天使兵がマヒさせられてときめいた。
高貴な天使がモンスターの触手でマヒ・・・なんて萌えゲーだと再度実感した。

>>705
バイト先閉店で廃棄になった大量のTVを是非差し上げたかった(´;ω;`)カワイソス
712名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 17:41:21 ID:lCWVDl6+
分裂した異次元の魔王に負けてしまったラハールたち。
いつもなら来るはずの家来が来ず、魔王に輪姦されるエトナとフロン。
713名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 18:22:28 ID:c8fJFPSl
幸せ家族生活と女帝フロンの続きマダー?
714超魔王さん@ピンキー:2005/10/16(日) 19:35:16 ID:o7N3sRaM
早いって言われた……
エトナに……「殿下ってちょっと早いんじゃないですかー?」って……
フロンに……「男の人ってこんなものなんですかねー?」って……
悔しかったから……悔しかったから「他で練習してくるから待っていろ!!」って言ったら……


殴られた


……殴られた。
715名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 19:42:34 ID:eLLU52AA
ラハールタン!じゃあ僕と一緒に練習しましょうか。
さぁおいで。ベッドで待ってるよ。
716超魔王さん@ピンキー:2005/10/16(日) 21:04:12 ID:o7N3sRaM
>>715みたいなのが「ラハールタン」ってうるさいから
遠くからファイアとかクールとかで死ぬほど痛ぶってたら
「ハァハァ…ラハールタン…ハァハァ…ラハールタン…ファ-」ってなった。


最初は面白かったのだが、なんかキモくなったんで首元を下から思い切りスペース昇竜撃したら
「モルスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
717名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 20:38:14 ID:/XLUIPSl
職人さん来ないなあ・・・
718名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:18:17 ID:+p9vzk4H
宇宙を彷徨っていたらラハールタンの「紅く脈打つ星」を見つけたよ。
銀の矢をビッグライトで大きくして打ち込まれたくなかったら
今すぐ僕のベッドの中にお入り。
719名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:42:06 ID:NnHXqgkm
…なぁ。
永遠のアセリアはここにやってもいいのか?
720名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:56:42 ID:SmtyI8OS
殿下のファービーネタワロスw
ファービー2買おうかな。
721名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 05:30:26 ID:PBrgLByW
ここは『流行り神』はNGのようだね
どこかに流行り神のSSを投下できるスレはありませんか?
722名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 06:43:30 ID:TGwqONCa
>>721
ここは日本一スレですし、>>1に流行り神OKとありますから、是非こちらにお願いします。
読み手は常に、書き手さんの投下をお待ちしています。
723名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 22:55:52 ID:y7k0nMHc
>>719
アセリアは微妙だな…
あくまで日本一ソフトウェアが協力しただけだから…

…まぁ…読みたいけどな…
724名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 03:30:11 ID:8QREezXy
どの辺協力したんだろうね
日本一作品のネタが仕込んであったらウケルがw
725名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 19:53:18 ID:L2AfSqpx
ハァハァしたいよぅ・・・
726名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 20:13:16 ID:L2AfSqpx
アイテム界でゲートキーパーがしりとり対決を挑んできた!
勝てば通してくれるらしいが、負けるとあんなことやこんなことをするらしい。
どうする、ネコマタ!

キーパー(青魔法使い)「しりとり」
ネコマタ「リストバンド」
青「ドラゴンバスター」
ネ「たいやき」
青「キヨマサランス」
ネ「すごい剣 」
青「っ!♪」
ネ「(゚Д゚lll)」

あやしい触手や馬のチンチンを手にした青魔法使いは、ゆっくりと呪文を唱え、エロクールを発動し、
氷でネコマタたんを拘束してしまった。
そして嫌がるネコマタたんをさんざん可愛がってあげましたとさ。めでたしめでたし
727名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 21:05:08 ID:GyhiAmJp
>>726
ワロスwGJ
728inferno crasy:2005/10/30(日) 16:20:53 ID:AUjtbKZy
「くそっ!このオレ様の言うことがきけんとは!」
ここはとある魔界の大地
ラハールは触覚をぴんと立たせて激怒していた。
彼は今度の自分の提案を暗黒議会で通したかった。
内容は「小腹が減ったのでお小遣いをよこせ」
当然議員は全員即刻反対。
あっさりと却下されてしまったのだ。
いつもなら力ずくでなんとかしているところだが今の彼は転生したばかりでLv1
周りの部下たちも転生したばかりなのでとても強力な議員たちには太刀打ちできない。
そんな自分を情けなく思い平和ボケでぐーたら寝てる部下たちをよそに一人鍛えにきていた。
自分らしくない、そんなけなげさなど悪魔にはいらない。
そんなことは分かりきっているが舐められることはもっと好かん。
そんな人物(悪魔)なのだ。
そんな彼の前に淡い魔力の波動が現れた。
そしてその魔力の波動から現れたのは夜魔族最上級族「リリス」
さすがの彼でもまずいと思った。
いまの彼はLv1。それで対処できないことは分かりきっている。
「あら、かわいぃぼうやぁ。こんなところにいると危ないわよ。お姉さんと一緒においでぇ」
「誰がだ。危ないのはお前のようなヤツのことだろう。」
こんなふざけた見た目だがこのリリスは異常なまでの魔力を持っている。
Lv2000は超えるかもしれない。
「生意気なくちねぇ。でもかわいいわぁ」
そういってリリスは上に羽織っていた布を脱ぎ去り服の胸の辺りを強調させた。
ラハールはそれをみて動揺して赤くなりそれを視界に入れないようにした。
「ば、馬鹿者!オレ様はそういうムチムチした体が大嫌いなのだ!」
その動揺するラハールを見てリリスは楽しそうにくすくす笑った。
「うぶなのね。かわいいわぁ。お姉さんあなたと遊びたくなっちゃったぁ」
そういってリリスは手に魔力を集約させラハールの両手と両足に向かって発射した。
ラハールにあたった魔力の塊は巨大な氷の塊になった。
ラハールはその重さに耐えられず倒れこみ大きく手足を広げた恥ずかしい体制になってしまった。
動けないラハールに対してまた胸を強調した。
「ば、馬鹿・・!だからそういうものを見せるなと・・」
ラハールは顔を背けようにも背けきれず視界に少しだけ入れてしまった。
大きくやわらかそうなそれを見てラハールの顔は一気に紅潮し股間には違和感が現れ始めた。
リリスがそれを見逃すわけもなかった。
「あら、そんなに大きくなっちゃって。これはお仕置きしなくちゃねぇ・・。」
「や・・やめ・・!」
リリスはそういってラハールの乳首をレロレロ舐め始めた。
ラハールは声を噛み切れずに情けない声を出した。
もうラハールの性器は完全に存在を主張しパンツを所狭しとしている。
「じゃあ、そろそろいかせてあげる。それも特別にすっごく気持ちいいのにしてあげるわ」
「や・・やめ・・て・くれ」
リリスは手に魔力を集約させ軽い電撃を作った。
そしてその電撃を帯びた手をラハールの股間に押し当てそしてそれを思い切り揺らした。
「ぁ・・ぁ・・いゃぁ・・」
ラハールは今までに味わったことのないクラスの快感に迫られあっという間に絶頂に達し蜜を出した。
それはその小柄な少年からは考えられない大きさのモノから考えられない量の蜜が出た。
リリスはそれをこぼす事なく全部飲み干した。
リリスは非常に満足げな顔をした後快感のあまりに気絶してしまったラハールのほうを見た。
今日はとってもおいしかったわァ・・。ありがとう・・」
リリスは満足げに帰りラハールは目が覚めたころには寝室にいた。
729inferno crasy:2005/10/30(日) 16:34:06 ID:kaTAdIcm
ラハールが目が覚めたころには彼の寝室にいた。
「ここは・・夢だったのか?だとしたら情けない夢だ・・」
彼の寝室をノックしてそのまま誰かが入ってきた。
「殿下ー。入りますよー。」
「入ってから言うな。馬鹿者」
そういってるのを聞いてエトナは不屈な笑みを浮かべた。
「そんなこと言っちゃっていいんですかぁ・・殿下。」
「な!なんのことだ・・」
ラハールはさーっと血の気が引くのを感じた。
今までにない嫌な予感を感じた。
「これなーんだ」
エトナがそういってひらひらとさせたのはラハールがリリスに絶頂させられるまでの筋の写真。
「こーんなかわいい表情しちゃって・・。殿下もやらしいんですね。」
「な、な、な、なんで貴様がそんなものを持っているんだ!!」
「いやぁ殿下がこっそり出かけてったから面白そうと思ってつけてみたら・・ねぇ?」
ラハールはかつてないほど顔を赤くした。
あんな情けない自分を一部終止見届けられたからだ。
だがこれからもっと大きい悲劇が彼を襲う。
「あ、あとこの写真「殿下の恥ずかしい写真」ってことで売ってみたらめちゃくちゃ場か売れなんですよ。殿下も買います」
「な・・オレ様の・・厳格が・・」
彼は心の中で何かがガラガラ崩れるのを感じた。
仕方がないので外に出てみれば辺りから妙にニヤニヤした顔で見られる。
たまに「殿下ったらぁ」とか声をかけられたりする。
次第に傷が大きくなり彼は1ヶ月ほど寝室に引きこもった。
ラハールはいっそう「ムチムチした女」が嫌いになったのだった・・。

終わり
730名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 16:34:51 ID:kaTAdIcm
文字数制限とか考えずに書いちゃいました。
ヘタな小説ですみません。
731名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 19:38:16 ID:fYE/qf32
(´д`*)ハァハァ
732ラハールの内面:2005/10/30(日) 23:40:18 ID:+vZ0IODn
ククク……愚か者共めが。
オレ様はとっくにムチムチなど克服しておるわっ。
むしろ最近は、好物?
まぁ……ムチムチ嫌いなそぶりをしていればムチムチな女に不自由はしないしな。
分かるか貴様ら?
悪魔はな、基本的にサディストなのだ。
サド。そうサドだ。
相手が嫌がれば嫌がるほどに喜びを感じるアレな人だ。
だからこそオレ様は日々「ムチムチ逝ってよし」と公言しているわけで。
ましてオレ様のような容姿は、特に夜魔族の女の好物らしい。

やれやれ、わざわざレベルを下げて弱く見せるのも面倒だな。
ステータスをよく見ればオレ様の数値がエライことになってることくらい分かるだろうに。
馬鹿な悪魔が多くて助かる。
やはり若いうちはいろんな経験をしないとな。
魔王として。
そう、魔王として。
別にヤリたい盛りってわけじゃないぞ。
魔王となる者ならば仕方のないことだ。

さて、今夜はどいつが釣れるのだろうな。
733プリニーさん@ピンキー:2005/10/31(月) 00:49:34 ID:Mu0+T1d1
どきどき。
734名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 07:43:43 ID:flEt5Hct
殿下萌え(ほぁた)
735名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 17:53:05 ID:aiz9/AQW
と強がってみるが実は夜魔属に見つめられるとすぐに目がとろんとして
腰が抜けてしまう殿下であった
736名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:33:59 ID:7xNg/+bk
つかぬことをお聞きしますが
ttp://www.nippon1.co.jp/contents/game/disgaea/_downloadindex.htm
これ歌ってるのはどなたですか?
737名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:50:02 ID:offVnB5c
何故ここで。
プロモムービーの後ろのほうの歌なら、YURIAだな。
738名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:01:30 ID:7xNg/+bk
ありがとうございます。
うっかりageてしまってすいません。
739名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 02:59:11 ID:ZAvjoofh
ディスガイア2の女忍者はエロそうですな、おまいら。
740名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 03:22:49 ID:Q8cr9Ten
乳に挟まれたい
741名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 19:09:50 ID:E8gO5n5v
女忍者だと?ふざけやがって。
文句があるなら俺の家に侵入して俺を犯してみろってんだ!
742忍者(♀)@ピンキー:2005/11/05(土) 22:29:57 ID:Akha3rGk
貴方のお家に忍び込んでくノ一の術で××××にしてやるんだから!
股間洗って待ってなさい!
743名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 02:11:44 ID:cK3RWNZx
あああああどうしよう(´Д`;)
俺の童貞が・・・・
744名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:40:42 ID:0RaVjpO+
>>741はとんでもないものを盗んでいきました……>>742の童貞です。
745名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:41:42 ID:0RaVjpO+
*しっぱい*
>>741>>742
>>742>>743
に訂正です。
746名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 20:58:40 ID:Eidj2wfI
(・∀・)ジー
747忍者(♀)@ピンキー:2005/11/07(月) 04:25:55 ID:jlBegbxN
し‥失礼な!!
私は童貞なんか‥ましてや処女なんかじゃないんだから!!
まとめてくノ一の術で××××にしてやる!!
748名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 12:36:15 ID:pjMoa3Tv
殿下×フロンって需要ありまつか?
749名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 15:47:16 ID:GRhDEXzW
750名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:45:50 ID:ZpjFFH3s
需要あるよー
751名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 09:46:10 ID:i3VShND1
>>748
うpキボン
752miyarin:2005/11/09(水) 22:31:19 ID:cW1pCOJV
>>748です。

投下する為にコテハン付けましたが…駄目でしょうか…?
仕事の合間に書き溜めているのでまだ全然出来ていませんがとりあえず出来次第投下します。

とりあえずエロも殿下もフロンも出て来ないですが出だしだけ投下しますノシ

次回位からエロ突入予定です。
感想等頂けたら嬉しいです。でわ〜
753miyarin:2005/11/09(水) 22:33:17 ID:cW1pCOJV
此処は魔界…荒廃した土地がどこまでも続く世界…。

「殿下〜。フロンちゃ〜ん。」

此処は魔王城。
ただっ広い廊下に少女の声が響く。

「二人とも〜、どこにいるんすかぁ〜?」

と言っても、この世界は魔界。
彼女には『少女』という表現は合わないかもしれない…少女の姿をしていても実際は1000歳を超えているのだから。

「…おっかしぃなぁ〜どこ行ったんだろ?」

ブツブツと文句を言いながら彼女…エトナと家来のプリニーは自分の仕えている主人を探す。

「…んっだよ殿下がレベル上げの為にバトロワ大会やろうって言い出したのにぃ〜見つかんないじゃん…」

…どうやら、鬼ごっことかくれんぼと殺し合いを一緒にやっているらしい。

「二人共〜。いいかげん出て来て下さいよ〜、私のレベル上がらないじゃないですか〜」

…………。
エトナの声にエコーがかかった以外には何の音も聞こえない。

「……返事無し。こっちにはいないのかなぁ〜」

「普通は返事なんてしないと思うっす〜」
「そうっす〜」

「…うるさい!減給するよ!」

「ひどいっす〜」

…若干機嫌が悪くなりながらエトナはのプリニーを引き連れて、元来た方向へと戻って行く。



……………………………
754名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:57:48 ID:92snpqag
職人さんキター!楽しみに待ってますぞ。
755名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 17:40:17 ID:78u/B3Mq
(・∀・)ワクワク
756名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 21:32:20 ID:qzosNGBX
テカテカ
757名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:33:08 ID:7NyvZ21O
wktk
758名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 03:22:55 ID:whPKEJUw
IDがPKなので記念カキコ〜。
>>748さん続きワクテカしながら待ってます。
家族計画の職人さん、来られないね…本好きアチャ子の続き是非キボン。
350氏、冷淡な殿下と、従わざるをえないエトナの、これからっつートコで切ってあるのが素晴らしい放置プレイです。本気で続きキボン。
女帝フロンの職人さん、12月が待ち遠しいです…。でも無理せずゆっくり書いて下さい。
759名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:07:09 ID:aFir3t0G
ディス2に出て来る忍者♀たんをマンイーターならぬマソコイーターでハァハァヒィヒィ言わせたい
760名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:16:58 ID:K7Jvl39y
>>759
おまいとは気が合いそうだ。
761名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 15:02:38 ID:dgIfNmTu
マソコイーターあげ。

誰かプロモ見た人いる?
762名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 16:19:07 ID:Tz7I6K7E
女帝フロン期待上げ
763名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 15:59:16 ID:1MQ7fyX5
もう限界でつ・・

       ||
     Λ||Λ
    ( / ⌒ヽ
     | |   |
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪
764名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 17:20:46 ID:t6VgcZsw
何があった?
765〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:15:16 ID:senqcdpr
エトナは最近悩んでいた。

「・・・・・・。」

ラハールたちはアイテム界に潜るために新しい武器を買おうとしていた。
フロンはエトナの武器を見立てていたのだが、エトナ本人は全く聞いていない。
興味がないというよりは上の空という感じだ。

「得意な武器はラハールさんと同じくらいですけど、
 拳と剣と弓がラハールさんよりちょっと苦手ですね。」
「・・・・・・。」
「で、斧はHIT値が低いから、槍のほうがいいですね。
 攻撃力は拳と同じくらいですし・・・・。あれ、エトナさん?」
「・・・・・・。」
「あの〜、エトナさ〜ん。聞いてますか〜?」

フロンはエトナの目の前で手の平を振った。

「! あっ、何、フロンちゃん?」
「気づきました?
 もう少しでエトナさんのチョーカーについている
 輪っかを握ってノックする寸前だったんですから。」
「あたしゃ屋敷の玄関についているライオンの飾りかっての!! で、何の用?」
「人の話を聞いていなかったんですか? 武器は槍にしますけど、いいですよね?」
「ん・・・・。まあ、いいわよ。熟練度は均等に上げたほうがいいしね。」
「エトナさん、お弟子さんのお1人くらいはいた方がいいですよ。
 エトナさんの固有技、全キャラクターの中で一番使い勝手が悪いんですから。」
「あ〜・・・・。また今度にするわ。
 天才を5人雇おうと思ってるんだけど、マナの量がバカにならないし。」
「えっ、5人も雇うんですか? どの職業の人を雇うつもりなんですか?」
「ん〜と・・・・。赤、緑、青、星のドクロ1人ずつと僧侶♂。」
「ドクロ4人より銀河を1人のほうが効率がいいんじゃないですか?」
「それじゃあテラ魔法を覚えられないでしょ?」
「私やラハールさんのように1人ずつにしておけば、時間はかなりかかりますけど、
 お弟子さんを転生でパワーアップできて一石二鳥ですよ。」
「いいわ、めんどっちいし。そこまで強化させるつもりもないしね。」
「そうですか。え〜、ってことは・・・・。
 この5人なら最低27500くらい必要ですね。」
「そういうこと。じゃあ、アタシは部屋に戻ってるから。」
「あれ? エトナさん、そろそろ夕食の時間ですよ。」
「今夜は有り合わせで済ませるわ。おやすみ、フロンちゃん。」
「あ、おやすみなさい・・・・。」

エトナは自分の部屋に戻ってしまった。

「?」
766〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:18:57 ID:senqcdpr
注意:ここから先はふたなり表現があるため見たくない人は通り抜けてください。

―その夜

「ふうっ・・・・。」

エトナはベッドで仰向けになって溜め息をついた。

「どこか体がおかしいのかな?」

そう言ってエトナはベッドから起き上がって服を脱いだ。
何かの病気かも知れないが、身体の不調はまったく感じられない。

「・・・・・・。」

姿見に自分の姿が映る。
未発達の胸、くびれがあまりない腰、小さなお尻、
思春期の身体なのに、いい具合に成長していかない。
そんな彼女の身体に現れた変化、それは彼女の下半身にあった。
彼女の下半身に小さな突起が生えていた。
ピンク色で小さく、小指の頭くらいの大きさがある。
しかし、女性の“クリトリス”としては大きく、
ひまわりの種くらいの大きさくらいある。
しかも、通常時でこれ位の大きさで、
勃起時には長さ10cm、直径2cm程になる。
これは普通の男性の勃起した“ペニス”位の大きさがある。
とは言っても、パンティーを穿いてしまえば隠れるのでさほど困る問題ではない。
だが、やはり違和感は感じてしまう。
なぜなら、彼女のそれが現れたのはここ最近で、
それより前には存在していなかった。
別に悪い物を食べたわけではない。
いくら悪魔でも、曰く付きの物は食べない。
原因はまったくわかっていないのだ。
だからといって、こんな事は誰にも話せないでいる。

「・・・・・・。」

ついこの間わかったことだが、この突起は男性の絶頂時に現れる生理現象、
つまり“射精”が起こるのだ。
顕微鏡で見てわかったのだが、これから出た精液にはちゃんと精子がいた。
ということは、エトナの突起はペニスであるということだ。
これで悩みは一つなくなったが、別の悩みが出来た。
それはオナニーの際に男性器中心か、女性器中心にしなければならなかった。
なぜなら、ペニスの射精後の手で女性器をいじると、
妊娠してしまう恐れがあるからだ。
逆なら大丈夫だろうが、調子に乗って先程言った事をしてしまう可能性がある。
767〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:21:02 ID:senqcdpr
「ん〜と、今日はおちんちん中心にしよう。」

エトナはまず女性器からいじり始めた。
この動作でペニスを勃起させる。
この歳なので官能小説などは読まないが、人のセックスをのぞくことはする。
それを思い出して勃起させることもある。

「はあっ・・・・。」


しゅっしゅっ


勃起したところを今度は手でそれをしごく。

「んっ、んっ・・・・。」


しゅっしゅっ


エトナはいろいろ思い出しながらしごいていく。

「こんなの、フロンちゃんには見せられないよ・・・・。」


しゅっしゅっ


「あっ、出るっ・・・・!!」


びゅくっびゅくっ


「ふあっ・・・・。」

エトナの右手に精液が飛び掛かる。

「はあ、はあっ・・・・。」

精液の掛かった右手をじっと見る。

「んっ・・・・。」


ぴちゃっぴちゃっ


「ん、濃くておいしい・・・・。」

エトナは自分の右手についた精液をなめる。

「ふうっ、きれいになった。
 さてと、手を洗って、床を拭いて、お風呂に入って・・・・。」
768〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:22:09 ID:senqcdpr
コンコンッ


「エトナさん、入りますよ。」
「えっ、フロンちゃん? ちょっと待って・・・・。」


がちゃっ


「!! エトナさん・・・・?」
「・・・・・・。」

エトナはうつむいて黙ってしまった。

「エトナさん、その身体は・・・・?」
「・・・・このおちんちんね、突然生えてきたの。
 それでアザゼル様に見てもらったところ、後天性両性具有症だって。」

魔界の医学書にはこう書かれている。
“後天性両性具有症
 親や祖父母、または先祖が両性具有者の場合起こる症状で、
 遺伝子の突然の覚醒により起こるもの。
 生まれ付き両性具有の者よりも生まれる確率は低い。
 生活上、まったく問題にならないが、精通と同時に初潮も起こる。
 女性のみに起こる特別な病気で、陰核は通常の物より大きく、
 勃起時に男根と同等の大きさになる。
 機能は男根と同様で、絶頂時に射精する。
 タイプは二種類あり、精虫(精子)の存在する物と、しない物がある。
 女性器のほうは通常の女性のものとまったく替わらない。”

「・・・・・・。」
「アタシは、この身体をフロンちゃんに見られたくなかったんだけどな・・・・。」
「・・・・・・。」
769〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:23:28 ID:senqcdpr
すっ


フロンはエトナの前にしゃがみ込んだ。

「フロンちゃん?」


しゅっ


「んっ!?」

フロンの手でエトナのペニスがしごかれる。

「んっ、あっ・・・・。」


しゅっしゅっ


「ふ、フロンちゃん・・・・?」


しゅっしゅっ


「あっ・・・・。」


どくっ


「はあっ・・・・。」


どろっ


フロンの右手にエトナの精液がかかっていた。


ぺろっ


フロンは手に付いた精液を自分の舌できれいに舐め取った。
770〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:24:28 ID:senqcdpr
「フロン・・・・ちゃん?」
「恥ずかしがることはないんですよ。」


するっ


フロンは服を脱いで全裸になった。

「!!」

エトナは驚いた。
真っ白な肌、金色のイヤリング、スリーサイズにほとんど変化のない身体つき、
そして、そんな身体に不釣合いな大きさのペニスがあった。
普通に考えても標準より大きい。皮も付いており、しかも妙に長い。
しかし、全体的に見れば、怪しいくらいにバランスが取れている。
グロいペニスが、逆にフロンの美しさを引き立てている。

「・・・・・・。」
「わたしはいわゆる先天性、つまり生まれ付き両方あるんです。」
「・・・・・・。」

エトナは無意識のうちにフロンの前に歩み寄る。

「フロンちゃん、いろいろ大きい・・・・。」
「舐めてみますか?」
「うん。」
771〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:25:50 ID:senqcdpr
ちゅっ


「んっ。」


ちゅるっちゅるっ


「はあっ、エトナさん、上手ですね。」


ちゅるっちゅっ


「あっ・・・・。」


びゅるっ


「わっ。」
「はあっ・・・・。」
「ん、フロンちゃんの、甘くておいしい。」
「今度はエトナさんのを舐めさせてください。」
「うん。」


れろっ


「あっ。」


れろれろ


「ふ、フロンちゃんも結構うまいよ。」


れろ〜・・・・


「くっ!!」


びゅっ


「あはっ。」
「ふうっ・・・・。」
「エトナさんのって、弾力がありますね。」
「そう? 良くわかんないけど。」
772〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:26:47 ID:senqcdpr
「じゃ、本番にしましょう。」
「いいけど、誰が何をするの?」
「だったら、私が攻めでエトナさんが受けですね。」
(一般的には逆なんだろうけどね。)
「エトナさん、ベッドに寝そべってください。」
「こう?」
「そこに入れますから、じっとしてくださいね。」
「ちょっと待って。その入り口を濡らさなくていいの?」
「さっきの射精とかのおかげでぐっしょりですから大丈夫ですよ。」
「じゃ、お願い。」


ずるっ


「いたっ!!」


ずりゅっずりゅっ


「い、痛いよ、フロンちゃん。」


ずりゅっずりゅっ


「痛いってフロンちゃん!!」

しかしフロンはいっこうにやめようとしない。

「ふ、フロンちゃん?」
「大丈夫ですよエトナさん、私を信じて下さい。」
「う・・・・、うん。」
773〜天使と悪魔は愛し合う?〜:2005/11/25(金) 17:27:56 ID:senqcdpr
ずりゅっずりゅっ


「あっあっ・・・・」
「ほら、気持ち良くなったでしょ、エトナさん。」
「う、うん、こんなの初めて・・・・。」
「そろそろ出しますよ。」
「うん、フロンちゃんのでいっぱいにして。」


どっくん


「かっ、はあ・・・・。」

エトナは疲れて動けなくなった。

「エトナさん、次はエトナさんの番ですよ。」
「あ〜、ちょっとタンマ。疲れて動けないわよ。」
「そうですか。それじゃ、ちょっと休憩にしましょう。」
「・・・・・・。」
「エトナさん。」
「ん、何?」
「不束者ですが、これからもよろしくお願いします。」
「フロンちゃん、それは結婚した夫婦の妻が言う言葉よ。」
「いいんですよ。私はエトナさんと結婚するつもりですから。」
「フロンちゃん、冗談よね?」
「私は本気ですよ。」
「・・・・まあいいわ、こちらこそよろしく、フロンちゃん。」

エトナとフロンは深いキスをした。
魔界でも珍しい女性同士のカップルが一組誕生した。
774名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 17:50:42 ID:senqcdpr
以上、ディスガイア第6話〜第7話の間でした。
775名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 07:04:22 ID:UP7kXkOg
>>765-774乙!
意外性のある展開で面白かったよ。
積極的で行動力あるフロンと、戸惑うエトナの組み合わせは良かった。
投下ありがとう。
776名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 07:16:44 ID:wRG0xvMC
GJ!
777〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:34:37 ID:7d8hL8BN
どうも、この間投下した765-774です。
いまから上のタイトルの小説を投下します。
778〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:40:03 ID:7d8hL8BN
まずはこの小説から出てくる人物紹介を。
キャラクターボイス(以下、CV)は僕の勝手な想像ですのでご了承下さい。

アリサ(アリサ・グランディヴィナ) 赤魔法使い

ラハールの2番目の弟子。素質は“天才”。
魔界魔術師御三家のグランディヴィナ家のご令嬢。
活発的な性格であるにくわえ、かなりのマイペース。
遊び好きで、敵と戦うのも遊びの一つと考えている。
しかし意外なほど頭脳明晰で、時折見せる冷静な口調は普段からは想像出来ない。
人の名前に、“〜ちゃん”をつける。
(ラハールに対しては、ちゃんと『殿下』と呼ぶ。)
生まれながらに頭に小さな傷痕がある。
一人称は“あたし”。
158cm。1700歳。
CV:折笠富美子 
代表作:ガンダムSEED DESTINY メイリン・ホーク

エイミー(エイミー・リストレイン) 戦士♀

ラハールの3番目の弟子。素質は“天才”。
アリサとは幼なじみで、暴走してしまいがちなアリサの抑え役でもある。
多くの宮廷騎士を輩出しているリストレイン家出身の一人娘。
若くして“パラディン”の称号を持つ。
パラディンは名誉と誓いを重んじ、弱き者のために戦う聖騎士に与えられる称号。
一人称は“私”。
162cm。1743歳。
CV:坂本真綾
代表作:ガンダムSEED DESTINY ルナマリア・ホーク
779〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:41:27 ID:7d8hL8BN
職業とは大きく分けて3種類ある。
男女共通用、男性専用、女性専用とある。
専用といっても転生すればその職業になることは可能だ。
たとえ男性でも女性専用職業に転生することができる。
ただしその職業になるとその性別に変化する。
つまり一種の性転換である。
しかし、もし3種類の内どれにも属さない新たな職業があるとしたら・・・。

―魔王城

ある日のこと、ラハールたち魔王軍は転生に来ていた。
転生のタイミングはいろいろある。
必要なマナが溜まった時、その職業で覚えられる魔法をすべて覚えた時、
髪の色に飽きた時(これは冗談)、様々な理由がある。
今日はラハールの弟子の戦士♀のエイミーと赤魔法使いのアリサが転生に来た。
ちなみに2人ともLv100だ。
アリサの場合は魔法を覚えるためにLv100まで成長した。
エイミーは魔法を覚えないため、いつ転生しても良かったのだが、
アリサとはほとんど同じ時期にラハールの弟子になったためと、
小さい頃からの幼馴染みであるため仲がいい。
しかし、仲がいいのを通り越してお互いに片思い状態になってしまったのだ。
もちろん、相手が自分のことを好きだというのを知る由もない。
そんな2人は同じ時に転生しようと誓い合ったのだ。
今日がその日である。
780〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:43:15 ID:7d8hL8BN
「ラハール殿下の弟子の、
 エイミー・リストレインとアリサ・グランデヴィナです。
 本日は転生をしに来ました。」
「では、この紙に名前、師匠の名前、本日の年、日付、時刻、年齢、
 “転生前の職業”に現在の職業をしっかり書いて、実印を押してください。
 “転生後の職業”の欄は転生が終わった後に書いてください。」
「はい。」

エイミーとアリサは紙にしっかりと書き、実印を押した。

「あっ、そうそう。今日から新しい職業が増えたんです。」
「え?」

ラハールたちを含めた全員が疑問を感じた。
なぜなら、最上級職とされる魔人、天使兵、地球防衛軍兵士も出現させており、
それらの第6段階まで出現させているからだ。
また、その他の職業もすべて出現している状態なのだ。
781〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:44:26 ID:7d8hL8BN
「どういうこと? 何か隠し職業でもあったの?」

疑問に思ったエトナがプレネールに尋ねる。

「いいえ、本日より期間限定の職業を出したんです。」
「え?」
「皆様が魔物型をのぞいたすべての職業の出現をコンプリートされたので、
 そのお祝いとして、期間限定で試験的に新しい職業を作ったんです。
 もちろん、気に入らなければ、即、転生しても構いません。
 ただし、その職業がどんな物なのかを試してから転生しても遅くはありません。
 期間は本日より3ヶ月間です。3ヶ月で終了とさせていただきます。
 ちなみに、新しい職業を存続させたい場合は、
 わたくしの持っております“新職業存続”の紙に署名してください。
 職業に関わらず5人の署名で新しい職業が正式に登録されます。」
「いくつあるの?」
「これがそのリストです。ご確認ください。」

エトナはプレネールからリストを受け取った。
782〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:46:03 ID:7d8hL8BN
「なになに・・・・。“戦士系”、“格闘家系”、“僧侶系”、“魔法使い系”、
 “アーチャー系”、“魔法剣士系”、“侍系”、“天使兵系”・・・。
 ・・・・ってこれ全部出てるやつじゃないの?」
「いいえ、もう1度リストをよくご確認してください。
 微妙な違いがあるはずです。」
「微妙な違い?」

エトナはもう1度リストを見てみた。

「・・・・ん? これって・・・・。」

よく見ると、その横には“♀”のマークがある。
しかし、このマークの下に、さらに別れ道があり、
船で使う“いかり”みたいなマークになっている。

「何のマークかしら?」
「エトナさん・・・・。」

フロンが小声でエトナに話し掛けてきた。

「何?」
「ちょっと耳を貸してください。」

フロンはエトナに耳打ちをした。

「もしかしてあのマークって、“・・・”って意味じゃないですか?」
「!」

エトナはフロンが言ったことに少し驚いたが、しばらくすると口元がゆるんだ。

「かもね・・・・。」
「おもしろそうじゃないですか?」
「そうね。それにあの2人、お互いに片思いなんだもん。」

実はエトナとフロンは2人の気持ちに感づいていた。

「これを機に、2人が両思いになればいいですね。」
「なれるかどうかは本人しだいだけど。」

エトナとフロンの内緒話が終わった。
783〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:47:04 ID:7d8hL8BN
「せっかくだからさ、なってみなよ。その新しい職業に。」
「そうですよ。何ごとも経験です。」
「それに、今までの職業と変わらないみたいだよ。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「それじゃあさ、もし気に入らなかったら、
 イケニエ横丁で2人に新作バッグ買ってあげるから。」
「えっ?」
「ほんとですか?」
「約束するからさ、2人とも行ってきなよ。」
「はいっ!!」

エイミーとアリサは議会に入った。

「どうでもいいけどさ、こんな発案誰がしたの?」
「物好きな議員の方々です。」
「いや、それはわかるんだけど、そうじゃなくて・・・。」
「あっ、終わったみたいです。」

議会から転生を終えたエイミーとアリサが出てきた。
エイミーはスペース戦士、アリサは緑魔法使いに転生した。
784〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:48:26 ID:7d8hL8BN
「どう、どんな感じ?」
「ん〜・・・・。特に問題はないですね。」
「どこかひとつでも変わったと感じるところはありますか?」
「・・・・そういえば、何かこう、押し上げているような、
 何かがピッタリくっついているような、そんな感じがします。」
「あっ、それ私も感じているよ。なんとなく違和感が・・・・。」
「失敗かしら?
 まあ、試験的なものだったから、それは仕方ないのかも知れないけど・・・・。」
「とにかく、2人は部屋に戻ってください。
 まずはその新しい体で普通に生活できるようにならないと。」
「新しい体って、別にどっかの錬金術師みたいに
 義手や義足がついているわけじゃないんだから。」
「とりあえず、体が思い通りに動くかどうかのテストです。
 転生したために、全然違う体になったのですから。」
「別の系統に転生したのならともかく、同じ系統なら大丈夫なんじゃないの?」
「それに、2人ともLv1になってしまいましたから、
 改めてレベル上げしないといけませんよ。」
「たしかに、いくら強いクラスでも、Lv1じゃあ足手まといね。」
「というわけで、今日は部屋に戻ってください。
 明日からリハビリを兼ねたレベル上げを行いますから。」
「はい。」

エイミーとアリサは自分たちの部屋に戻った。
785〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:53:03 ID:7d8hL8BN
―エイミーとアリサの部屋

ここはエイミーとアリサの部屋だ。
エイミーとアリサは一応1軍のため2人1部屋となる。
ここから少し解説。
この城で住む者には部屋が与えられる。
部屋割りは決まっていて、ラハールは言うまでもなく玉座の近くに部屋がある。
エトナもどこかにか部屋を持っている。
フロンはどこで寝ているのかは全くわからない。
その他の者の場合、1軍は2人1部屋。
部屋は1人用の部屋が2つ、リビング、ダイニング、
システムキッチン、ウォークインクローゼット、風呂場がある。
間取りは2LDKだが、2人が暮らすには充分過ぎる程の広さだ。
2軍は3〜4人1部屋。部屋は共同寝室、
クローゼット簡易キッチン、シャワールームがある。
いわゆるバンガローの様な構造なので、プライバシーのかけらもない。
着替えるための場所は自分で作るしかない。
また、3軍も存在し、彼らはキャラメイク&転生のリストを
埋めるためだけに存在している、哀れな存在なのだ。
レベルアップは、アイテム界などをクリアした時のボーナスの経験値で上げている。
3軍は部屋を与えられない。
格闘家(男)系のキャラたちは、1軍、2軍、3軍に関わらず、
問答無用で1つの部屋に入れられる。
他の部屋よりかなり広いのだが、見ていて暑苦しくなる。
ちなみに1軍はホテルにありそうなベッドか高級旅館にありそうな布団。
部屋を決める際に注文し(枕と一緒に注文する者もいる)、
完成して部屋に届くまでは床で寝る。
2軍は2段ベッドが2つ。
3軍はベッドも布団も与えられない。
786〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:54:27 ID:7d8hL8BN
「おなかすいたね〜。」
「食券買っておいたわよ。」
「ありがとう。早く行かないと席を取られちゃうよ。」
「うん。」

―数時間後

食堂で夕食を済ませた2人は風呂に入る準備をしていた。

「先に入るよ〜。」
「ん〜。」

ソファで文庫本を片手に持ってそれを読んでいた
エイミーは聞き流しているような返事をした。
アリサは脱衣所に入って替えの服や下着を竹かごの中に置いた。

「まずはパンティーを・・・・。あれ?」

アリサはパンティーを脱ぎかけている時に違和感を感じた。

「何だろ?」

アリサは股間の正面に手を回してみた。


ふにっ


「えっ?」

アリサの手の触れた物は生まれて一度もさわったことのないものだった。

「ま・さ・か・・・・。」

アリサはパンティーの真正面を引っ張って中を見た。

「キャァァァアアアアッ!!」
「えっ?」

アリサの悲鳴にエイミーが駆けつけた。

「どうしたの、アリサ?」
「ぐすっ・・・・、あのね、そのね。」
「ほら、落ち着いて。」

アリサは気が動転している。
それはエイミーもわかっていた。
787〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:55:55 ID:7d8hL8BN
「あの、その・・・・、あたしね・・・・。」
「とにかく、ソファに座って。」
「うん・・・・。」

アリサはとりあえず部屋のソファに座った。
エイミーはアリサの目の前にしゃがんだ。

「で、どうしたの?」
「あの・・・・、えと・・・・、とにかく、これを見て!!」


バッ!!


アリサは一気にスカートをまくりあげた。

「!!」

エイミーは絶句した。
アリサの股間には男性の象徴があった。

「これって・・・・。」
「ねえ、どうなってるのかな? こんなの昨日までついてなかったよ?」
「う〜ん・・・・。」

エイミーは少し考えた。

「あっ・・・・。」
「どうしたの?」
「あの時だ・・・・。」
「どの時だ?」


ポカッ(* `д´)=○)Д`)


「冗談を言ってる場合じゃないでしょ!」
「ごめん・・・・。」
「今日、転生をしたでしょ? たぶんあの時よ。」
「えっ? それってもしかして、事故?」
「違うわ。おそらくこれが新職業の正体よ。」
「え? え? え?」
「つまり、新職業はこういう体になっちゃうのよ。」
「えっ・・・・、ってことは、あたし男の子になっちゃったの?」
「ちょっと待って。アリサ、ちょっと足を開いて。」
「どういうこと?」
「いいから足を開いてみて。」
「う、うん・・・・。」

アリサは足を開いた。
788〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:57:02 ID:7d8hL8BN
「・・・・あった。」
「何、何?」
「女の子のほうもちゃんとあるのよ。」
「えっ、どういうこと? 男の子なのに、何で女の子のがあるの?」
「“ふたなり”って知ってる?」
「何それ?」
「エトナさんから聞いたんだけど、
 “両性具有”、通称“ふたなり”って言って、
 生まれながらに男の子のと女の子のが両方ある状態で生まれるの。
 といっても、“ふたなり”が生まれる可能性はきわめて低く、
 生まれたとしても人間界では手術をしてどちらかがなくなるの。
 もちろん、男にするか女にするかは両親の判断にゆだねられるんだけど。
 それと、“ふたなり”はたいてい戸籍上では女性なのよ。
 もっとも、手術した段階で男か女かになるんだけど。
 だから“ふたなり”の存在はきわめてまれなの。」
「じゃあ、あたしは女の子ってこと?」
「まあ、戸籍上はそうなるわね。」
「・・・・どうしよう。」
「え?」
「もう一度、転生しようかな・・・・?」
「とはいっても、転生してマナがすっからかんだから、
 最低でも1回は戦闘に参加しないと。」
「そんな・・・・。」

エイミーはアリサの股間を見ていた。
789〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:58:08 ID:7d8hL8BN
「・・・・・・。」
「? エイミーちゃん?」
「ねえ、アリサ。あんたの“杖”、さわっていい?」
「杖? 杖ならあたしのベッドの横に・・・・。」
「そっちじゃなくてね・・・・。」
「?」
「私の目の前にある“杖”よ。」
「(ぽく、ぽく、ぽく、ぽく、チ―――――ン。)それって・・・。」
「そ、あなたの“杖”よ。」
「えっ? ええっ? えええっ?」
「いいでしょ? 別に減るもんじゃないし。」
「で、でも・・・・。」
「じゃあ、その体のこと、誰かに言える?」
「・・・・っ・・!!」
「ね、さわらせて。」
「・・・・・・。」

アリサは少し考えて答を出した。

「さわる、だけなら・・・・。」
「ありがと♪」
790〜新職業〜:2005/11/28(月) 17:59:22 ID:7d8hL8BN
エイミーはアリサの“杖”をにぎってみた。

「あっ・・・・。」
(うわっ・・、本物だぁ・・・・。)

アリサの“杖”は本人の見た目とは正反対の立派な物だった。

「えっと、確かこれを上下させて・・・・。」

エイミーはアリサの“杖”を上下してみた。

「やっ・・・・。」
「女の子のほうも・・・・。」
「ふあっ・・・・。」

アリサは無意識のうちに親指をくわえた。

「だ、ダメだよエイミーちゃん・・・・。」
「何がダメなの?」
「だ、だって・・・・。あっ、なにか、くるっ・・・・。」
「え?」
「ああっ・・・・!!」


びゅくっ!!


「きゃっ!」

アリサの“杖”から白い液がふき出した。
エイミーの顔に白い液がくっついた。

「はあ・・・・、はあ・・・・。」
「アリサの、熱い・・・・。」
「ご、ごめんねエイミーちゃん・・・・。」
「私なら大丈夫だよ。」
「でも・・・・。ってあれ?」

アリサはエイミーの股間を見た。

「?」

エイミーは自分の股間に視線を落とした。

「!」

エイミーは驚いた。
彼女もまたアリサと同じ物があったからだ。

「エイミーちゃん・・・・。」
「あはっ、私にも生えてたみたい。」

そう言うとエイミーは短ズボンを下ろしてパンティーを脱いだ。
791〜新職業〜:2005/11/28(月) 18:00:33 ID:7d8hL8BN
「ね、アリサ。私の“剣”をなめてみて。」
「“剣”って・・・・、それ?」
「そ。」
「う、うん・・・・。」
「やり方わかる?」
「漫画見てなんとなく・・・・。」

アリサはエイミーの“剣”をにぎってみた。

「行くよ・・・・。」

アリサは舌でエイミーの“剣”をなめて、そこから先端に移動させた。

「あ・・・・。」

アリサは続けてエイミーの“剣”を口に含んだ。

「ん、んむっ・・・・。」

アリサは舌を動かしていく。

「いっ、あっ・・・・。」
(あたしの口でエイミーちゃんがこんなに気持ちよさそうに・・・・。
 なんか、うれしい!!)
「あ、そこ・・・・。」
(あたしもエイミーちゃんのを
 口に含んでこんなえっちなことをしてるって思うと・・・・、
 また勃ってきちゃった。)
「あっ、出るっ・・・・。」


どくっ、どくっ!!


エイミーの白い液がアリサの口に満たされた。

「ぷはっ・・・・。」


ごくっ


アリサは口の中の白い液を飲んだ。

「ちょっと苦いけど、おいしい・・・・。」

アリサは少し恍惚の表情になっていた。

「あっ・・・・。」

エイミーの“剣”は硬いままだった。

「エイミーちゃん、まだ元気だね。」
「・・・・うん。」
「ねえエイミーちゃん、あたしのベッドに来て。」
「?」

エイミーはわけがわからないままアリサのベッドに行った。
アリサはベッドに腰掛けた。
792〜新職業〜:2005/11/28(月) 18:01:42 ID:7d8hL8BN
「エイミーちゃん、“剣”を収めるのは“鞘”だよね?」
「ん? ・・・・まあね。」
「じゃあさ・・・・。」

アリサは右手で右足を持ち上げた。

「エイミーちゃんの“剣”を、あたしの“鞘”に収めて。」
「! アリサ、今自分が何を言ってるかわかってるの?」
「わかってるよ。だから言ってるんだよ。」
「でも、それは大事な人のための取っておく物で・・・・。」
「エイミーちゃんならいいよ。だからさ・・・・。」
「アリサ・・・・。わかったわ。」

エイミーは自分の“剣”をアリサの“鞘”の入り口に当てた。

「それじゃ、入れるよ。」
「うん。」

エイミーは“剣”をアリサの“鞘”に入れた。

「いたっ!!」

アリサの“鞘”から血が出てきた。

「あっ、痛かった?」
「だ、大丈夫。続けて。」
「う、うん・・・・。」

エイミーは“剣”を前後に動かしつづける。

「くっ、うあっ・・・・。」
「まだ痛い?」
「ちょっと・・・・。でも、痛みより・・・・もっと・・・・。」
「気持ちよくなってきた? じゃ、そろそろ。」
「え?」
「自分で動いてみて。自分がもっと気持ちよくなれるように・・・・。」
「や、やってみる・・・・。」

エイミーはベッドであお向けになり、アリサも姿勢を変えた。
793〜新職業〜:2005/11/28(月) 18:02:55 ID:7d8hL8BN
「あっ、あんっ!!」
「ねぇ、アリサ。今まで言うことが出来なかったんだけど・・・・。」
「何?」
「私、アリサのこと好きなんだよ。」
「・・・・先に言われちゃった。あたしもエイミーちゃんが好きだよっ。」
「ありがと。」
「あっ・・・・。ダメっ・・・・。もう・・・・。」
「アリサ・・・・、出すわよ。」
「うんっ、いっぱい出してね。」
「アリサ、好き・・・・。大好きっ・・・・!!」


びくっ、びくっ!!


「んああっ、ああっ・・・・。あっ・・・・。」

アリサとエイミーは絶頂に達した。
アリサの“杖”から出た白い液がベッドのシーツを汚した。

「はあ・・はあ・・・・。」
「エイミーちゃん・・・・。」
「ん?」
「あたしたち、お互いに片思いだったんだね。」
「・・・・うん。」
「エイミーちゃん、これからもよろしくね。」
「・・こちらこそ。」

エイミーとアリサはそのまま眠りについた。

―翌朝


トントン

包丁で野菜を切る音が部屋に響く。

「よし、出来た。アリサ、朝ご飯よ。」
「うん・・・・。ふあ・・・・あ〜。
 おはよう、エイミーちゃん。」
「ほら、早く起きて。」
「ん・・・・。あ〜!!」
「ど、どうしたの、アリサ?」
「おちんちん、勃っちゃってる。」

アリサの“杖”がシーツ越しに朝勃ちしてしまっていた。

「・・・・くすっ。大丈夫よ、私が鎮めてあげるから。」
「うん・・・・。」

エイミーとアリサはくちびる同士でキスをした。
2人の絆はダイアモンドより固くなっていた。
794〜新職業〜:2005/11/28(月) 18:03:59 ID:7d8hL8BN
というわけで初のメインキャラ以外の“カラミ”です。
ちなみに途中でフロンが言った
「“・・・”って意味じゃないですか?」のセリフは
「“ふたなり”って意味じゃないですか?」と言いました。
795名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 18:09:41 ID:7d8hL8BN
ついでに昨日のIQテストの結果も投下します。

1.分析力   10/15
2.論理力    8/15
3.空間認識力 10/15
4.想像力    8/15
5.記憶力    4/10
6.判断力    7/10

総合点 47/80 IQ 80

1と3、2と4を比較しなきゃいけないのに、同じ点数って・・・・。
796名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 22:07:22 ID:OGPixRYk
女帝フロンの人まだかなぁ。
待ち遠しい。
797名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 03:16:15 ID:s49iSfnj
女帝フロン様すごい楽しみ。
無理しないでゆっくりでもいいから良い作品に仕上げて欲しいな。
798名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:17:59 ID:YJLD7YqZ
GJアンド女帝フロン期待下げ
待ってます。
799名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 03:45:11 ID:5IkAw1Pt
期待あげじゃないのかよwww

でも楽しみだなwww
800〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:12:59 ID:tiCZ3skw
>>777-795です。
800ゲット記念に小説第3弾です。
その前に新しく出てくるキャラ紹介です。

オフェーリア(オフェーリア・コンフィデント) 魔法剣士

ラハールの7番目の弟子。素質は“天才”。
愛称オフィ。
義賊の父と僧侶の母の間に生まれた。
剣術と魔法は独学で覚えた。
エイミーとは親友でありライバルで、アリサとも面識がある。
選ばれた剣士にしか与えられない“剣皇”の称号を持つ。
一人称は“あたし”。
名字のコンフィデントの由来はconfident(=自信に満ちた)。
186cm。1987歳。
CV:進藤尚美
代表作:ガンダムSEEDシリーズ カガリ・ユラ・アスハ

ちなみにエイミーの名字リストレインの由来は
restrain(=抑える)。
801〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:15:15 ID:tiCZ3skw
―今から数百年前

「エイミー・リストレインだね?」
「・・・・誰?」
「オフェーリア・コンフィデント、名前くらいは聞いたことあるだろ?」
「・・・・!! “剣皇”オフェーリア!!」

エイミーはその名を聞いて剣の柄に手を触れる。

「さすがだね、“パラディン”エイミー。」
「何の用? 私の命を狙いに来たの?」
「まさか。
 ただ、1人の剣士として正々堂々と勝負してみたいと思ってここに来たんだよ。」
「・・・・本当にそのためだけでしょうね?」
「嘘はついてないよ。“剣皇”の称号にかけて誓うよ。」
「・・・・・・。」
「さあ、剣を抜きなよ。」

オフィは剣を抜いて勝負を求めた。
エイミーも剣を抜いて構える。

「行くよ。」


キンッ


剣のぶつかる音が辺りに響く。

「せいっ!!」


カキンッ


2人の実力は互角だった。
“パラディン”と“剣皇”、剣の使い手として最高の称号を持つ者2人の戦いは、
他の者ではそれ以上の戦いはできない。
802〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:15:54 ID:tiCZ3skw
「・・・・さすがだね。」
「あなたもね。」

勝負は一向につかない。


カキィィイインッ


「しまった!!」

エイミーの剣によってオフィの剣が後ろへ飛んでいった。

「くっ!!」

オフィは素早く後ろのほうに横転して剣を拾う。

「よし、拾えた。・・・・!!」

だがその場にはすでにエイミーが追いついていた。

「勝負ありだね。」
(速いっ!!)
「てやっ!!」


カキィィイインッ
803〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:16:51 ID:tiCZ3skw
―現在

「勝負あり、そこまで!!」

アリサの判定で勝負は終わった。

「ふうっ、また負けたか・・・・。」
「これで私が431勝だね。」
「あたしだって428勝はしているんだけどね。」
「引き分けは141回ね。」
「ほら、立てる?」

エイミーは手を差し伸べる。

「いいよ、自分で立てるから。」

オフィは立ち上がって砂ボコリを払う。

「おなかすいたね・・・・。
 あっ、そうだ! 今日は外食にしようよ。バイキングなんかどう?」
「えっ、何で?」
「だって今日で通算1000戦目だもん。」
「あっ、そうか。もうそんなに戦ったんだ・・・・。」
「・・・・・・。」
「ねっ、行こうよ。」
「う〜ん・・・・。たまにはお腹いっぱい食べるのもいいかもね。
 わかったわ、行きましょう。」
「わ〜い。じゃあ先に部屋に戻ってるね。」


たったったっ


「あっ、待ちなさいよアリサ。料理は逃げないわよ。」

慌ててエイミーも追いかける。

(・・・・・・。そうか、今日で1000戦目か・・・・。
 思えばずいぶん戦ったっけ・・・・。)
「オフィ、どうしたの?」

戻ってきたエイミーがオフィに声をかける。

「! 何でもないよ、ちょっと疲れただけ。歩いていれば疲れも取れるよ。」
「そう? じゃあ、8時ちょうどに店の前でね。」
「ああ、わかったよ。」

エイミーは城の中に入っていった。

「エイミー、あたしは・・・・。」
804〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:18:10 ID:tiCZ3skw
―その夜

「く〜・・・・。」

アリサの静かな寝息が部屋に響く。
エイミーは剣の手入れをしている。

「この剣もだいぶ馴染んできたなぁ。」


コンコンッ


「エイミー、起きてる?」
「オフィ? 起きてるよ。」
「入っていい?」
「いいよ。ちょっと待って、鍵を開けるから。」


かちゃっ


「どうしたの、こんな遅くに?」
「ちょっと話したい事があってね。
 アリサは起きてる? 起きてるならまた今度にするけど。」
「大丈夫、ぐっすり眠ってるよ。
 アリサは一度寝るとなかなか起きないのは知ってるでしょ?」
「ああ、そうだったね。」
「まあ、座りなさいよ。」

オフィは来客用のイスに座った。
805〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:19:04 ID:tiCZ3skw
「で、話したい事って何?」
「ん・・・・。あたしたちってずいぶん一緒にいるよね?」
「? ・・・・ああ、そういえば今日で1000戦目だったね。」
「親友って言うのかは微妙だけど、そんな感じだよね。」
「ん〜・・・・まあ、ね。」
「で、相談があるんだけど、聞いてくれるかな?」
「相談? まあ、私で良ければ・・・・。」
「・・・・あたし、恋をしちゃったんだ・・・・。」
「恋? へ〜・・・・。で、誰に?」
「見た目はスラッとしていて・・・・。」
(格闘家や魔人はここで消えたわね。)
「顔ははっきりしていて、パッと見で明るい性格で・・・・。」
(ドクロと地球防衛軍兵士はなし。)
「灰色の髪で・・・・。」
(スペース戦士か賢者か盗賊かギガライダーか下忍ね。
 忍者マスターは銀髪だから外れる。)
「腰に二つのポーチがあって・・・・。」
(スペース戦士で決まりね。)
「スパッツを穿いてて・・・・。」
(ん?)
「胸にベルトをしていて・・・・。」
(え? え?)
「初めてあたしと戦った時に、あたしから1勝を取った人・・・・。」
「・・・・まさか、その人・・・・。」
「・・・・そうあんただよ、エイミー。」
「ええっ!?」
「初めて会った時は、そんな気持ちは無かった。
 でも、一緒に戦ったり手合わせをしているうちに、
 あんたのことが好きになっていたんだ・・・・。」
「・・・・・・。」
「だから、あたしと付き合ってくれないかな?」
(どうしよう・・・・。
 オフィのことは嫌いじゃないけど、恋人とまではいかないのよね。
 おまけに、私はアリサと付き合っているから、
 そんな事がばれたら二人が衝突するのは目に見えているわ・・・・。
 そんでもって私の奪い合いに・・・・。)
「決心が付かないのかい?」
「えっ、あの・・・・。」
「じゃ、あたしとセックスすれば少しは気持ちが変わるかもね。」
806〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:20:09 ID:tiCZ3skw
ぐっ


オフィはエイミーのスパッツを両手でつかんだ。

「えっ、ちょっと、まっ・・・・。」


ずるっ


「!!」

オフィは驚いた。
エイミーの股間に“剣”があったからだ。

「これはその・・・・。
 新しく増えた職業がふたなりの身体になってしまうらしくて・・・・。
 で、生えたのがこれ・・・・。」
「・・・・・・。」


ちろっ


「!!」


ちゅるっちゅるっ


オフィはエイミーの剣を口に含み、舌で包み込むように舐める。


「お、オフィ・・・・?」


くちゅっ


「ひあっ!?」

オフィは右手の指でエイミーの“鞘”をいじる。


くちゅくちゅ


「やっ・・・・、両方を同時にいじらないで・・・・。」


ちゅるるるっ


「あっ、もう、出る・・・・!!」
807〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:20:59 ID:tiCZ3skw
どくっ


「ああっ・・・・!!」


ごくっごくっ


オフィはエイミーの精液を全部飲み干す。

「オフィ・・・・?」
「あたしが好きになったのは、あんたの中身なんだよ。
 だから、外見なんか関係ないよ・・・・。」
「・・・・・・。」
「それより見てよ・・・・。」


つ〜・・・・


オフィの脚に透明な液体が垂れ落ちていた。

「あたし、こんなに濡れたんだよ・・・・。」
「・・・・・・。」
「ねえ、あたしの処女をもらってよ・・・・。
 エイミーのそれも、まだ元気みたいだし。」
「・・・・・・。」
「したくてたまらないんでしょ?」


こくっ


エイミーは首を縦に振ってうなずいた。

「じゃ、エイミー、立って。
 それで、あたしはエイミーに向かい合う形で、
 エイミーはあたしの右ひざの裏を左手で持って、左ひざの裏を右手で持って、
 そのままの体勢で持ち上げて。」
「ん、わかった。」

エイミーは言われた通りにオフィを持ち上げた。

「じゃ、入れるよ・・・・。」
808〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:21:56 ID:tiCZ3skw
ずぷっ


「つうっ・・・・!!」

オフィの股間から血が流れた。

「オフィ、大丈夫?」
「・・平気だよ、続けて。」


じゅぷっじゅぷっ


「あっ、あっ・・・・。」


じゅぷっじゅぷっ


「すごい・・・・、エイミーのが突き上げてくる・・・・。」


じゅぷっじゅぷっ


「気持ちいい・・・・。」


じゅぷっじゅぷっ


「あっ、もう・・・・!!」
809〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:23:24 ID:tiCZ3skw
がちゃっ


「あ〜っ!!」
「えっ、こんな時間に誰だい?」

オフィが振り返ると、そこにいたのはアリサだった。

「あ、アリサ!? 寝ていたんじゃなかったの?」
「おしっこしたくなったから目が覚めたの。
 で、トイレを済ませて出てみれば・・・・。二人とも、これはどういうこと!?」
「あたしはエイミーのことが好きになったから、告白しに来たんだよ。」
「ほとんど押し掛けだけどね。」
「エイミーちゃんは、あたしのだよ!!」
「いいや、あたしのだよ!!」
「あたしのだっての!!」
「あたしのだよ!!」
「あたしの!!」
「あたしの!!」

こんな小競り合いが10分くらい続いた。

「もう、怒ったよ!! こうなったらオフィの後ろの処女をもらうからね!!」

アリサは全裸になった。
アリサの“杖”はすでにまっすぐに大きくなっている。

「そう簡単にやらせないよ!!」
810〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:25:39 ID:tiCZ3skw
がしっ


「!!」

アリサはオフィの腰を両手で持った。

「な、何で剣皇と呼ばれるあたしが、
 オーディンの生まれ変わりのあたしがこんなあほう使いに負けるの!!」


ぴくっ


その言葉を聞いたアリサの表情が変わった。


「・・・・今、何て言った?」
「あほう使いって言ったんだよ!!」
「その前よ、その前!!」
「何で剣皇と呼ばれるあたしが・・・・。」
「その後よ、その後!!」
「オーディンの生まれ変わりのあたしがって言ったのよ!!」
「・・・・オーディンって、確かフェンリルを倒したんだよね・・・・?」
「ああ、あのバカな狼ね。確かに前世であたしがグングニルで倒してやったよ!!
 最も、最後の最後で飲み込まれたけどね。」


ぷちっ


(げっ!! アリサがキレた!!)

エイミーの表情が青ざめていく。

「・・・・許さない、絶対に許さないよ!!」
「? 何でアリサが怒るんだい?」
「うあああっ!!」


パアアア・・・・


アリサは光に包まれた。


「な、何が・・・・? !!」

なんとアリサの力がさっきより上昇している。
しかも耳は狼の耳に変化していて、尻尾は狼の尻尾だ。

「な、何で・・・・。」
「昔受けた傷の恨み、今こそ晴らしてもらうよ!!」
811〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:27:11 ID:tiCZ3skw
ずりゅっ


「!!」

アリサはオフィのもう一つの穴に股間の杖を無理矢理ねじ込んだ。


ずりゅっずりゅっ


「う、うあっ・・・・。」


ずりゅっずりゅっ


オフィは痛みながらも快楽を感じている。
しかも前の方はエイミーの剣が入っているため、快感は二倍だ。

「あっ、オフィ、さっきより締めつけている・・・・。」
「え、エイミー、何でアリサが怒るんだい?」
「ああ、アリサは神狼族なのよ。」
「神狼族?」
「そう、フェンリルの残した子孫たち、それが神狼族なのよ。」
「ってことは、あたしはアリサにとっての先祖の敵討ち?」
「半分あたりで半分外れかな。」
「?」
「アリサはね、そのフェンリルの生まれ変わりなのよ。」
「!!!」
「ついでに言うと、アリサの頭に小さな傷痕があるでしょ?
 あれはたぶん、あなたが前世でグングニルによってついた傷が
 そのまま残って生まれ変わったんだわ。」
「・・・・アリサが、フェンリルの生まれ変わり・・・・?」
812〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:28:23 ID:tiCZ3skw
ずりゅっずりゅっ


「そろそろ出すよ、オフィ!!」
「あっ、私も、もう・・・・。」


どくどくっ


「うあああっ!!」


がくっ


オフィは前と後ろの両方でいってしまい、そのまま力尽きた。

「・・・・・・。」

オフィは意識が薄れていく中でこう思った。

(やられた、二重の意味で・・・・。)

オフィはそのまま目を閉じた。
813〜恋する乙女〜:2005/12/01(木) 16:30:37 ID:tiCZ3skw
―翌日

アイテム界の某フロアにて。

「アイテム大王も倒したことだし、そろそろ帰るぞ。」

ラハールたちは魔王城に帰還した。

―魔王城

「ふうっ・・・・。」


がしっ


「エイミーちゃん、一緒に帰ろ。」
「あ、アリサ、いきなり腕をつかまないでよ・・・・。」
「だって、エイミーちゃんのことが好きなんだもん。」


ドガッ


アリサは何者かのドロップキックを受けて壁に吹っ飛んだ。

「アリサ!?」
「エイミー、あたしと一緒に帰るよ。」
「あっ、オフィ。さっきのドロップキック、あなたの仕業でしょ?」
「気にしないでよ。さあ、帰ろう。」
「・・・・待ちなさいよ。」
「ん? もう気が付いたのかい?」
「エイミーちゃんに近づかないでよ、このエロジジイ!!」
「なっ、それは昔の話だろう、バカ狼!!」
「オフィも昔の事を引っ張り出してんじゃん!!」
「あんたは今でも狼でしょ!!」
「あ。」
「わかった? 中途半端狼!!」
「ぎっくり腰になりなさいよ、もうろくジジイ!!」
「犬は犬らしくドッグフードでも食べなよ!!」
「あたし、犬じゃないもん!! 狼だもん!!」
「・・・・・・。」

ラグナロクでの戦いの延長は、互いの悪口合戦とエイミーの奪い合いになっていた。
三人の三角関係はこれからも続く。
814名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 18:02:50 ID:9/rFXHy5
女帝フロン期待上げ
815名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 19:04:02 ID:9AWjtgJJ
女帝フロン書いてる者です。たくさん応援してくださってありがとうございます。
明日か明後日の夜に続き投下できそうなので、一応予告させていただきます。
816名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 20:12:24 ID:9/rFXHy5
キ、キ、キタァーーー!!
817名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 21:14:26 ID:xI8fjj5v
                               ! i レ1.,'  /  .i ./ i /   ,..<__ .il i !  !   ',
                            i l  ! レi フー-.、 レ  '  _,.ィ/⌒i;;;;;',ヽil |  |- 、  ',
                            | i   li/ //i⌒i;;ヽ     ヘr';;;;;;;;;;l } |  | i .}  .i
   ┏┓  ┏━━┓         ,. -‐‐ 、__  .| l   |ヽ i| 'r';;;;;;;!        ',;::::::::ノ_ .! !  | ./   .!           ┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃         ,'  ´ ,,,... ヽ_ .! |   ! ヽ  ヽ:::::!       ̄ ̄´ l l  iノ  |i  l          ┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━,'      - ヽ l   l ゝ,ヽ ` ̄´  、        .ノ !  .!  i ', .|━━━━━┓┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃     ,'        ,..、 | |   |  `.\    _,,..- '   ,ィ' i l  !  i,.--<`ヽ、.    ┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━ ,'       ,ヘ__ノ .i   |  _,. -- ,`  、      ,. ' !l /  ,'i  /´~``  ` , ヽ.━━┛┗━┛
   ┃┃      ┃┃       |      /  i  !   l /     ヽ i `>- '"    .|i,'.  ,'-‐/´``  `  i .l     ┏━┓
   ┗┛      ┗┛       l     ノ    | li    |  /   /入<j      ィi'  ./  .t_ー,      |      ┗━┛
                  ',      レ^ヽ .レ' ヽ  ! l ,'   , ' '  ` ``ー-‐ '"// , ' ,    `}      !
                   ',   / /r‐if´.l .〉、ヽi,'/ ,. -- ..,,_      _//, '  l / , ' l      i
818名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 13:55:26 ID:mAf5MVuk
ところでその…突っ込んでいいものか?
819名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:33:45 ID:/J2JjMgt
まあIQもIQなので…
820女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 04:56:35 ID:MwezeAqy
 それでは「女帝フロン」の続きを投下します。
 さすがにこの時間にスレッドをご覧になっている方はいらっしゃらないと思いますが、
 一応投下の最中は書き込まないでいてくださるとありがたいです。
 ……いや、何か異様に長くなっちゃったんで(汗
821女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 04:57:07 ID:MwezeAqy
 エトナは、狂乱の淵にある城内を鼻歌交じりに歩いていた。
 そこかしこから生臭い臭いが漂い、その中を嬌声が絶えることなく飛び交っている。
 体の芯が熱くなっているのを自覚しながら、エトナはこの後のことを思い浮かべる。
 一号はきっと自分の部屋にいるはずだ。横暴な主がいなくなって、ほっとしていることだろう。
 「でも、すぐに帰ってくるんだな、これが」
 エトナは口の中で笑いをかみ殺した。
 安心しきっている一号の前に悠然と姿を現し、慌てる天使を思う存分辱めてやろう。
 (そういや、あの子ってまだ処女だったっけ)
 今更ながらふと確認し、エトナは驚いた。
 何故自分は、今まで一号を犯さなかったのだろう。
 清らかな天使の処女膜を穢れた玩具で破り、汚れを知らぬ体に鞭をいれ、鎖で拘束して自分の足を舐めさせる。
 想像するだけでも興奮してしまう。だというのに、一号を犯してやろうと考えたことは今まで一度もなかった。
 奴隷だの矮小な生き物だのと本人に言わせて喜んでいたのも、お約束とか躾の類である。プレイという次元のものではない。
 そういうことができない訳ではないのだ。エトナさえその気になれば、いつでも一号の服を引き裂き、悲鳴を上げて泣き叫ぶ彼女を犯す

ことができる。抵抗されたって、どうしようもないクズの上に生まれたての状態のような一号だ。エトナの興奮がさらに掻き立てられるだ

けだろう。
 だというのに、そういう行為をしようと想像したことさえなかった。虐待はしても陵辱はしない、という訳だ。
 「別にそういうのが嫌いな訳じゃないんだけどなー。むしろ好きだし。何で今までヤっちゃわなかったんだろ。不思議だわー」
 呟くエトナの脳裏に、不意に一号の顔が浮かんだ。だが、それはお仕置きに怯える顔や泣き顔ではなく、のほほんとした笑顔だった。
 「気に入らないわね」
 何故か、エトナの胸に苛立ちが生まれた。
 「そういやあいつ、少しも嫌がらずにアタシの命令聞くのよねー。頼んでもいないのにお茶淹れたりお菓子作ったりするし。その上おい

しいし。いや、それはいいんだけど」
 しかも、そういうときの一号はとても嬉しそうな顔をしているのだった。
 エトナの機嫌を取ろうとか、そういう意図ではない。純粋に、エトナのために何かするのが嬉しいらしいのだ。
 「アタシのことあんまり怖がってないんじゃない、あの子?」
 ますます気に入らない、とエトナは舌打ちした。
 これは、正しい悪魔の姿ではないと思う。悪魔とその弟子……いや、奴隷の関係は、純粋な恐怖によって支配されているべきだ。
 「ちょっと、締め付けが足りなかったかな」
 エトナは軽く唇を舐めた。
 「まあいいわ。これからはもっといじめて犯して、アタシを心底から恐れつつも体は離れたがらない、そういう関係を……」
 あれこれと想像しながら曲がり角を曲がったとき、エトナは不意に足を止めた。
822女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 04:58:37 ID:MwezeAqy
 廊下の真ん中に、数人の悪魔が固まっていた。
 「また誰か盛ってんのかしら。さすがにそろそろ飽きて……」
 エトナは呟きかけて口を閉じた。小さな弱弱しい泣き声が聞こえてきたからだ。
 「痛い、痛い……」
 「きゃははは、聞いた皆、痛いってよ?」
 同時に、他の人間のけたたましい笑い声も聞こえてくる。
 どうもリンチの現場に出くわしたらしい。折角だからと、エトナは少し近づいてその様子を覗き込んだ。
 数人の悪魔に、一人の少女悪魔が囲まれていた。皆、こちらには気付いていない様子である。
 取り囲んでいるほうは、いかにも意地が悪そうな、言い換えれば悪魔らしい顔つきの女悪魔を中心とした一団だ。リーダーらしき女悪魔以外は、何と言うか頭の悪そうな男の悪魔ばかりである。
 囲まれているのは、見るからに気弱そうな顔をした少女だった。ボロボロの服を着ていて、顔も薄汚れているところを見るに、日常的にいじめられているらしかった。ご丁寧に首輪までつけられている。その痛々しい姿に記憶の一部が刺激され、エトナは反射的に顔をしかめた。
 (……ま、力のない悪魔がああなるのは当然のことよね。別に間違ったこっちゃないわ)
 エトナが胸の中で呟いている間にも、リンチは続いていた。
 「さーて、散歩に行きましょうかレトナちゃん? ワンちゃんみたいなその格好、皆に見てもらいましょうね」
 少女の首輪に繋がる太い鎖をジャラジャラ鳴らしながら、リーダーらしい女悪魔が言った。
 レトナという名前らしい少女は、怯えた目で女を見上げ、か細い声で言う。
 「どうして……」
 「なに?」
 「どうして、こんなこと」
 周囲の悪魔達が一斉に笑い声を上げた。
 「ははははは、聞いた皆、どうしてだってよ」
 「どうしてってアンタ、そりゃほらあれよ」
 「まあとりあえず笑っときなさいよあはははは」
 深い理由はないらしい。レトナは困惑した目で、リーダー格の女悪魔を見た。
 「ヴィーナさん……」
 ヴィーナという名らしい女悪魔は、怯えるレトナを見て、何故か薄らと頬を赤くした。少し気まずそうに咳払いをして、目をそらす。
 「今更聞くこともないでしょ。アンタいじめるのなんていつものことじゃん」
 そうだそうだ、と周囲もヴィーナの言葉に賛同する。レトナは俯き、かろうじて聞き取れるぐらいの小さな声で言った。
 「……でも、今まではこんなこと……バケツの水かけたり、私の部屋にゾンビの首置いたりするだけだったのに……」
 要するに、今日になって急にいじめがひどくなったらしい。確かに、嫌がらせから犬プレイとは凄まじい飛躍である。
 それを聞いて、ヴィーナは鼻息も荒く叫び始めた。
 「ど、どうでもいいでしょそんなことは! それともなに、アンタあたしに文句があるっての、ええ!?」
 エトナの目から見れば取り乱しすぎて滑稽なぐらいだったが、それでもレトナには恐ろしかったらしく、彼女は怯えた様子で身を縮めてしまった。
 それを見て、ヴィーナは満足げに鼻を鳴らしつつ、ますます顔を赤くした。よく耳を澄ますと微妙に息が荒くなっているのも分かる。
 (これはひょっとして)
 とエトナが勘ぐり始めたその時、不意にヴィーナの仲間が歩み出て、レトナの前で屈み込んだ。
 その男の悪魔は、レトナの顎を掴んで顔を上げさせた。
 「へぇ、意外に可愛い顔してんじゃん、お前」
 感心したような声。それを聞いたヴィーナのこめかみに青筋が一つ立ったのを、エトナは見逃さなかった。
 「なぁヴィーナ、こいつ処女なんだろ」
 「マジかよ!」
 周囲の悪魔達も色めき立つ。ヴィーナの顔が引きつった。
823女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 04:59:20 ID:MwezeAqy
 「てっきりヴィーナが犯しちまったもんかと」
 「いーや、こいつの怯えた様子、間違いないね。生娘だよ」
 何の抵抗もなく快楽を受け入れる悪魔にとって、処女というのは非常に貴重な存在なのだ。
 男たちがレトナを見る目に卑しい色が混じり始めたのも無理らしからぬことである。
 彼らはそれまでと違い、舐めるような視線でレトナを眺め始めた。
 「ちょっと肉付きが薄いな」
 「っつーか骨ばっかじゃねぇかこいつ」
 「まあいいじゃねぇか穴があれば」
 「はは、ちげぇねぇ」
 「よし、前はお前らにやるからケツの穴は俺に寄越せ」
 「変態野郎め。まあいいさ、その代わり処女は俺がもらうぜ」
 「おい、ずりぃぞテメェ」
 好き勝手に騒ぎ立てる男達の声を聞いて、レトナはますます怯え、目に涙まで浮かべ始めた。
 一方のヴィーナは、しばし無言で体を震わせていたが、その内に我慢ができなくなったらしい。突然、
 「黙りなさいあんた達!」
 と叫び、男達を唖然とさせた。それから、一度咳払いして言った。
 「何か勘違いしてない? その子の初めてのお相手は、このアタシよ」
 「は!? 何だよそれ」
 「横暴だぞ!」
 突然の宣言に、男達からブーイングが上がったが、ヴィーナが一睨みすると皆黙った。
 ヴィーナはレトナに歩み寄り、屈みこんで少女の顔を覗き込んだ。
 「……という訳だから、覚悟しておいてね? 痛くしないからなんて言わないわよ。むしろできる限り痛くして、あなたの悲鳴をたっぷり聞かせてもらうつもりだから、そのつもりでね」
 「っつーかよヴィーナ」
 後ろから、男たちの一人が声をかけた。
 「まさか手とかバイブとかでヤっちまうのか?」
 「馬鹿なこと言わないでよ」
 少し怒った口調で、ヴィーナが言った。
 「そんな勿体無いことする訳ないでしょ」
 「いや、だってお前女じゃん。チンコついてねぇじゃん」
 「そうだぜヴィーナ。やっぱり俺が」
 「どうでもいいから、ケツの穴は俺にくれよ、な?」
 「おいテメェ、何一人占めしようとしてんだコラ」
 「あ、そうか、いっそ数人がかりで一斉につっこめば」
 「なぁ、ケツの穴……」
 がやがやと騒ぎ始める男達の前で、ヴィーナは悠然と微笑んだ。
 「ふふん、分かってないわねあんた達」
 意味が分からない様子で、男達は首を傾げた。その彼らに講釈垂れるように、ヴィーナは人差し指を立ててみせる。
 「ないものは生やせばいいのよ」
 単刀直入な言葉に、男達はどよめいた。
 「そんな馬鹿な」
 「どっかのエロ同人じゃあるまいし。違う言語体系で喋らなきゃいけなくなるぞ」
 「目を覚ませ、お前が言ってることはファンタジーだ」
 「それがそうでもないのよね。ここは魔界、そういう魔法だってあるのよ」
 自慢げに大きな胸を張るヴィーナ。男達が生唾を飲み込んだ。
 「マニアックだ……この上もなくマニアックだ」
 「っつーかいいのか、明らかにネタ被ってるぞ」
 「だからさ、とりあえず俺にケツの穴をくれれば」
 「さすがは淫売の名を欲しいままにするヴィーナだな」
 「俺たちにはできねぇことを平然とやってのける」
 「そこにシビれるアコガレるぅ!」
 「分かったよ。俺も男だ。だがケツの穴は……」
 一通りざわめきが収まったあとで、ヴィーナはまたレトナに向き直った。
824女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 05:00:07 ID:MwezeAqy

 「……ま、そういう訳だから。あ、アタシだって初めてじゃないんだから、気持ちよくはしてあげるわよ」
 あからさまに顔を上気させながら、そんなことを言っている。
 最初は単なるサドかと思ったが、どうやら違ったらしい、とエトナは心の中でため息を吐いた。
 (……間違いなくレズだわこいつ)
 要するに、好きな子をいじめてしまう心理らしい。
 何だ馬鹿らしい、とエトナは呆れた。しかし、実際に被害を受けるレトナにとってはたまったものではないだろう。
 見ると、彼女はこの後の自分の運命を想像したものか、顔を覆って泣き出していた。
 「どうして、どうして……」
 か細い、弱弱しい泣き声が聞こえてくる。どうして、と。
 ヴィーナは一瞬気まずそうな顔をしたが、すぐに気を取り直した様子で喋りだした。
 「仕方ないじゃん、アンタ弱いんだし。弱い奴が強い奴に従う。これ自然っつーか魔界の摂理でしょ」
 否定する者はいなかった。エトナも心の中で肯定した。
 「まー、大丈夫だって、確かに最初は痛いし苦しいと思うけどさ、アンタがアタシの、その……ド、ドレイになればさ、弱いままでもやっていけるって」
 ヴィーナは夢中で喋っているし、周りの男達もニヤニヤ笑いながらそれを眺めている。
 だから、傍観しているエトナに気付いたのは、その時不意に顔を上げたレトナしかいなかった。
 しまった、と思ったときにはもう遅い。レトナは懇願するような視線でこちらを見ていた。
 泣きはらした赤い瞳、恐怖に歪んだ表情、薄汚れた顔。
 レトナの全てが、エトナに助けを求めていた。
 どこかで見た光景だ、とエトナは思った。
 いや、見た訳ではない。しかし、同じことだろう。
 (弱い奴は、強い奴に従うのが当然のあり方、か)
 その通りだと思う。しかし、
 「ねぇちょっと、あんた達?」
 気付けば、エトナは声をかけていた。
 ヴィーナと男達が一斉に振り返る。
 「な、何だお前」
 「いつの間に」
 「気配もさせずに近づくとは、余程の凄腕に違いない」
 「ケツ」
 「ちょっと、何よアンタ?」
 気の強そうなつり目に敵愾心を浮かべ、ヴィーナがエトナに近寄ってきた。
 しかし、そんなものに怯むエトナではない。逆に冷めた目で相手を見返してやった。
 「何って、通りすがりだけど」
 「通りすがりが何の用よ? ぶっちゃけ邪魔なんだけど」
 ヴィーナが金色の瞳で睨みつけてくる。やたらと大きな胸を押さえつけるように腕を組んで。
 (……こいつムカつく)
 理由が一つ増えたな、と思いながら、エトナは笑った。
 「用、ね。ホントは用なんかないんだけど」
 「じゃあさっさとどっか行きなさいよ」
 「いちいちうっさいなー。言われなくても行くっての。その前に、その子連れてくけどね」
 エトナはそう言って、レトナを指差した。レトナの顔に驚きと喜びが広がり、ヴィーナの顔が露骨に引きつった。
 「……そう。そういうこと。やっぱりそうなのね?」
 ヴィーナの瞳に怒りの炎が燃え上がった。予想どおりの反応だ、とエトナはげんなりした。
825女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 05:01:39 ID:MwezeAqy

 「あー、あのさ、多分誤解してると思うんだけど」
 「言い訳は無用よ!」
 エトナの言葉を遮り、ヴィーナが怒声を張り上げる。
 「ふふん、まさかこんなにも早くライバルが現れるとはね」
 「いや、だからさ」
 「でも残念、この子はもう既にこのアタシのものなのよ!」
 ビシッとレトナを指差すヴィーナ。レトナが小さく首を振るのを視界の隅に収めながら、エトナはため息を吐いた。
 「……何言っても無駄か」
 「当然! いいあんた、どこの誰だか知らないけど、よく聞きなさいよ」
 ヴィーナは頬を赤らめながら、身振り手振りを交えて語り始めた。
 「アタシはね、この子が魔王城に来てからずっと目をつけてきたの。
  粉かけてたっていうの、こういうの? とにかく、そういうことなのよ。
  だから、この子の丸くてぱっちりしたお目目も、汚れてるけど実はぷにぷにのほっぺたも、
  膨らみなんか一切ない胸も、ちっちゃくて可愛いお尻も、
  もちろんまだ男を知らない……その、アソコも! 全部アタシの物なの。誰にも渡すもんですか!」
 ヴィーナは真っ赤な顔で、拳まで固めて気合たっぷりに宣言した。が、
 「いや、っつーか鼻血出てるってアンタ」
 「ぐむ!? う、うるさいわね」
 ヴィーナは鼻血を拭きつつ数歩下がると、エトナを指差して男たちに命令した。
 「アンタたち、適当にやっちゃって! その後はどうしてくれちゃってもいいわ!」
 それこそ適当すぎる指示である。が、男達には絶大な効果をもたらした。
 「うっひょー、マジかよ!?」
 「いいかお前ら、全員で山分けだぞ」
 「しかし何でこうロリばっか」
 「贅沢すんなよな」
 「ケ」
 好き勝手に叫びながら、男達が突っ込んでくる。
 「……誰もアタシのこと知らないのかね」
 一応軍団長なんだけどなー、と心の中でむくれつつ、エトナは迫り来る男達に向かって一歩踏み出した。
 言動などから想像はついていたものの、男達の動きは直線的で、非常に単純だった。性欲のままに暴走している趣きすらある。 
 「くたばりな」
 エトナは小さく呟き、一番先頭にいた男の腹部に掌打を喰らわせた。効果があったことを確かめるまでもなく、次の相手へ。
 どうやって倒すか、などと考える必要もない。ほとんど機械的に、蹴りや拳を繰り出していく。
 数秒後には、男達は全員気絶して床に倒れていた。
 あまりの展開の速さに、口と目を全開にして呆然としているヴィーナを見て、エトナは肩をすくめた。
 「……ちょっとお粗末すぎない? どうせ従えるならもうちょっと強い奴にしなって」
 「くっ……なかなかやるわね! いいわ、次はアタシが」
 「悪いけど、あんまり暇ないのよ」
 ヴィーナの言葉を遮って、エトナは駆けた。相手に反応する隙も与えず、腹部に拳打をぶち込む。
 ヴィーナは一瞬息を詰まらせ、それから白目を剥いてゆっくりと床に滑り落ちた。
 「……思ってたより力入ってたかも」
 まあ多分あの馬鹿でかい胸のせいだろうな、と舌打ちして、エトナは周囲を見回した。
 死屍累々というほど数は多くないが、数人の悪魔が廊下の真ん中でのびている光景はなかなか見物である。
826女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 05:03:06 ID:MwezeAqy

 「あ、あの」
 不意に後ろから声をかけられ、エトナは振り返った。
 「……ああ、そういえばいたんだっけ、アンタ」
 小柄な少女悪魔……レトナが、弱気な赤い瞳でこちらを見つめていた。
 無関心を装ったエトナの言葉に、レトナは一瞬怯んだように見えたが、すぐに大きく深呼吸して、頭を下げた。
 「ありが」
 「ねぇアンタ」
 お礼を言いかけたレトナの言葉を遮って、エトナが声をかける。
 「情けなくないの?」
 「え……」
 レトナが目を見開いた。そんなことを言われるとは予想もしていなかったらしい。エトナは尚も問う。
 「情けなくないのかって聞いたの。こんな奴らにやられっぱなしでさ」
 レトナは周囲に倒れている悪魔達を見回し、うつむいた。
 「でも」
 「魔界じゃ生きていけないよ、そんなんじゃ。ま、アンタの生き死になんかどうだっていいけど」
 淡々とした調子で、エトナは言った。レトナは何も言い返さず、ただうつむいてばかりいる。
 そのおどおどした態度が、エトナの心に激しい苛立ちを呼び起こした。
 「あのね」
 エトナはさらに口を開いた。
 「悪魔ってのはね、強くなくちゃいけないのよ。分かる? 強い奴が弱い奴を支配する。当たり前のことでしょ?
  だから、悪魔は強くなくちゃいけないの。それがあるべき姿なの。そこいくと、アンタはどう?」
 まるで自分に言い聞かせているような口調だと気付き、エトナは舌打ちを漏らした。
 目の前の、薄汚れた弱弱しい少女を見ていると、心の奥底からどうしようもない苛立ちが湧き上がってくるのを抑えられないのだ。
 その上、彼女は赤い髪と赤い瞳を持っていた。背格好だって小柄な子供のそれである。
 似すぎている、と思う。だが、何に似すぎているのかは考えたくもなかった。
 エトナは踵を返して去りかけ、一度だけ立ち止まり、後ろを振り返った。
 倒れ伏す悪魔達の真ん中で、小さな少女が一人、体を震わせながらうつむいて立ち尽くしている。
 「……悪魔は、強くなくちゃいけないのよ」
 誰にも負けないように、何も奪われないように。
 「弱くなんかない。あたしは弱くない。誰にも邪魔されず、自由と快楽を追い求める、誰よりも強い、悪魔の中の悪魔。それがアタシ」
 一人呟き、エトナは自分の部屋を目指して速足で歩き始めた。
 早く、部屋に残っている一号を嬲ってやらなければならない。それこそ、悪魔のあるべき姿なのだから。
 (そうよ、アタシは奪う側、虐げる側。誰にも奪われない、誰にも虐げられない……!)
 何故か額に滲む汗を無視して、エトナはさらに足を速めた。
 一瞬だけ心に浮かんだ、まるで何かから逃げているようだという疑念を、振り払おうとするかのように。
827女帝フロン:2005/12/03(土) 05:04:50 ID:MwezeAqy
 エトナが去り、一人部屋に残された一号は、部屋の隅に座り込んだまま一心に祈っていた。
 固く瞳を閉じ、ただエトナの姿を思い浮かべながら、ひたすら無心に祈りを捧げる。
 「神よ、どうかエトナ様をご無事で返してくださいますよう……」
 祈りの言葉を呟きながら、ふと、自分がごく自然に、当然のように主の無事を願っていることに気付いて、一号は驚いた。
 自分はひどい扱いを受けているはずだ、と思う。
 どうしようもないクズとして作られ、毎日そのことを嘲笑われ、弟子とは名ばかりでロクに鍛えてももらえず、
 お仕置きと称しては死ぬほどひどい目に遭わされる。傷の治療もおざなりだし、ボロボロになった服すら変えてもらえないみすぼらしい格好で、
 主の機嫌がいつ変わるか、自分がいつまた虐待されるのかと怯えるばかりの毎日。
 それでも、エトナを恐れる気持ちこそあれ、恨みの感情が自分の心の片隅にもないことに、一号は今、改めて気付かされたのだった。
 どうしてなのかは、自分にも分からない。それが天使という生き物の愚かなまでの優しさなのか、それとも、単にエトナに逆らえないように、心まで作られてでもいるのか。
 そんなことを考えたとき、一号の脳裏をエトナの横顔が過ぎった。
 高慢で気まぐれで厚顔無恥で嗜虐的な、悪魔の少女の横顔。
 だが一号は、その奥に何か違うものがあるような気がしてならなかった。
 ひょっとしたら、それこそ自分がエトナの身を案じてばかりいる原因なのではないか、と考えたそのとき、
 「ただいまー」
 気楽な声が聞こえてきて、一号ははっと顔を上げた。部屋の入り口の方を見ると、そこにはいつもと変わらぬ姿のエトナが立っている。
 「エトナ様!」
 一号はエトナに駆け寄ろうとした。エトナは、いつものように気楽に笑っているように見える。
 だが、その瞳の奥に危険な何かを見た気がして、一号は反射的に立ち止まってしまった。エトナはそれを見て首を傾げ、
 「どったの?」
 「あ、いえ」
 一号は慌てて首を振り、恐る恐る主の顔を盗み見た。いつもと変わらぬ気楽な笑顔である。
 (……気のせい?)
 内心首を傾げながらも、一号は気を取り直した。
 「良かった、ご無事だったのですね。城内は今まさに混沌のるつぼ、エトナ様の身に何かあったらと考えると私は……」
 「一号」
 一言。エトナの口から出たその言葉は、無機質で平坦ながらどこか空恐ろしい響きを含んでいた。
 一号は、一瞬背筋に走った悪寒を無理に抑えながら、
 「はい、何ですかエトナさ……」
 「服、脱ぎな」
 「え?」
 思わず聞き返してしまってから、一号はエトナの顔を凝視した。
 エトナは笑っている。だが、冗談を言っているときの目でないことはすぐ分かった。
828女帝フロン:2005/12/03(土) 05:09:22 ID:MwezeAqy
 それでも、一号は咄嗟に反応することができなかった。エトナが「冗談よ、冗談」と言ってくれることを期待して、恐る恐る口を開く。
 「あの……」
 「聞こえなかった? おっかしーなー、耳まで役立たずに作った覚えはないんだけど?」
 くすくす笑うエトナ。一号もつられて、ぎこちなく笑おうとした瞬間、
 「脱げっつってんのよ!」
 突然叫んだエトナが、一号の腹部を容赦なく蹴り飛ばした。
 「……ッ!」
 息を詰まらせ、その場に膝をつく一号。
 激しく咳き込む一号の髪を掴み、エトナは無理矢理彼女の顔を自分に向かせた。その顔に、嗜虐的な笑みが浮かんでいた。
 「ねえ一号ちゃん? まさか、忠実な下僕であるあんたが、私にもう一度同じことを言わせるなんてことはないわよねぇ?」
 一号は困惑して、感情の読めない主の瞳を見つめる。しかし、そこには遠慮も容赦も浮かんではいなかった。
 「……ですが」
 「口答えするな」
 再び、エトナの足が一号を蹴り飛ばす。
 手加減というものが一切感じられないその一撃で、一号は無様に床を転がり、壁に打ち付けられた。
 一号は咳き込みながら、エトナを見た。エトナは一号に向かってゆっくりと歩み寄りながら、楽しそうに言った。
 「あれー? おっかしーなー、さっき一号ちゃん言ってなかったっけ? あたしのためなら何でもするってさー」
 その言葉に、一号の体がびくりと震えた。エトナはその様子をにこやかに見下ろしながら、
 「それとも、あれ嘘だったのかなー? あたしショックだわ、可愛い天使の一号ちゃんにだまされるなんて。
  そういうのってどうなの、一号ちゃん。悪魔よりも性質悪いんじゃないの、ねえ清らかな天使の一号ちゃん?」
 嫌味ったらしい口調で、エトナは言葉を重ねた。一号は、明らかに自分をいたぶるのを楽しんでいる様子のエトナの顔を見ながら、
主が望んでいることを必死に考えた。結局答えは出なかったが、少なくとも自分に拒否権がないことだけは明白だった。
 仕方なく、一号は頷いた。口から出る声は、先の見えない恐怖に震えていた。
 「分かりました」
 エトナの唇がにやりと吊上がる。
 「そう? ふふふ、いい子ねー一号ちゃん。それでこそ天使の一号ちゃんだわ。大丈夫だって、痛いのは最初だけだから」
 心底楽しそうにケタケタと笑いながら、エトナは反対側の壁際のタンスに近寄った。
 そのまま引き出しを開けてごそごそやりだした師の背中に、一号は恐る恐る問いかける。
 「あの、エトナ様」
 「なーに?」
 「服を脱ぐのはよろしいのですが、一体何を……」
 エトナが無茶な命令をするのはいつものことだが、さすがに服を脱げと言われたのは初めてである。
 「やだなーもー、何言ってんの殿下じゃあるまいし。裸ですることったら決まってんじゃない」
 気楽に言いながら振り返ったエトナの右手に握られている物を見て、一号は「ひっ」と息を詰まらせた。
 男性器を模った玩具。それはいわゆるバイブレーターというやつだった。エトナの小さな右手に似合わぬ、巨大なサイズである。
 「いやー、人間界にはいろいろ面白い玩具があるわよねー」
 「エ、エトナ様、それは一体……」
 「あれ、一号ちゃんってばこういうの知らないの?」
 エトナはにやにやしながら首を傾げる。その手がバイブの表面を艶かしく撫でているのを見て、一号は息を飲む。
 「い、いえ、そういう訳では……」
 一号とてエトナの弟子であり、天使ながらも悪魔の中に身を置いて生活している身である。
 一応貞操は守っているものの、ラハールのように性的な知識を一切持ち合わせていないという訳ではなかった。
 だから、今エトナの手に握られている玩具が、どういった用途で使用される物品かということも、もちろん知っている、が。
 「あの、まさか、それを……」
 「そ、一号ちゃんのアソコにレッツご挿入ってな訳よ」
 楽しげに言うエトナ。その瞳が妖しい光を放っているのを見て、一号はたまらずに声を上げた。
 「む、無理です!」
 「何が?」
 「そ、そんな大きいの、入るわけ……」
 エトナの持つバイブは、彼女の手には納まりきらないほどの巨大なサイズだった。
 しかも表面にはごつごつとした無数の突起がある。
 まだ一度も異物を受け入れていない一号の膣に収まりきらないであろうことは明らかだった。
829女帝フロン:2005/12/03(土) 05:12:32 ID:MwezeAqy

 しかし、エトナは怯える一号の顔になめるような視線を向け、ますます笑みを深くした。
 「何言ってんの、一号ちゃん」
 「え……」
 「入るわけない、じゃないの」
 エトナの目が細くなった。
 「入るように、改造するの。分かる?」
 「か、かい……?」
 意味がよく飲み込めずに困惑する一号に近づきながら、エトナはケラケラと意地悪く嘲笑った。
 「あんたってホントバカよねぇ。そういうとこ可愛いって思うこともあるけど、正直今はうざったいわ」
 「も、申し訳ありま……!?」
 一号が謝罪と共に慌てて頭を下げかけたその瞬間、エトナは素早く弟子の服に手をかけ、遠慮も躊躇もなしにその布地を引き裂いた。
 薄汚れた布が細切れになって宙を舞い、その下に隠されていた一号の裸身が露わになる。
 一号は反射的に両手で胸を覆い隠し、弱弱しい悲鳴を上げた。
 そんな一号を見下ろし、エトナはおかしそうに笑う。
 「あはははは、そんなに恥ずかしがることないじゃない、女同士なんだしさー」
 「い、いえ、あの、でも」
 「大体、あんたアタシの所有物でしょ? 何度も言わせないでほしいんだけど?」
 「それは……だけど……」
 一号は口ごもった。見上げた主の瞳に、小動物を弄ぶ子供のような光が宿る。
 幼い顔に似合わぬ妖艶な笑みを浮かべ、エトナは一号の顔の高さに合わせるように床に膝をついた。
 「ね、一号ちゃん」
 「は、はい……!?」
 一号が返事をした瞬間、エトナは弟子の後頭部に右手を伸ばして頭を押さえつけた。
 咄嗟のことに反応できない一号に、エトナは素早く顔を近づける。
 そして、今だ誰も触れたことのない、無垢な子供の瑞々しさを保つ見習い天使の唇を、己の唇で覆い隠した。
 目を見開いた一号が、塞がれた口で何かを言いかけた途端、その咥内にエトナの舌が素早く侵入した。
 エトナの舌が一号の舌に絡みつき、蹂躙するように咥内を蠢動する。
 生まれて初めて味わう強烈な刺激。一号の背筋に電撃が走った。その感覚の正体が分からず、一号は怯えて目を閉じた。
 しかしエトナは容赦なく一号の咥内を舐めつくす。舌と舌を絡ませ、涎を舐め取り、また自分の体液を一号の咥内に送り込む。
 一号はある種の快楽を伴う息苦しさを覚えた。頭に熱が上ってきて、意識が遠ざかる。薄く開いた視界が、滲む涙でぼやけた。
 そこまで来て、エトナはようやく一号の体を解放した。しかし、不快感か快感かの判断すらつかぬ強烈な刺激のためか、
 あるいは何か魔術的なものを施されでもしたのか、一号の体からは完全に力が抜けていた。
 生気を失った体がゆっくりと後ろに傾ぐ。一号は、背後にあったベッドにもたれかかる形になった。
 全身が痺れているようで指一本満足に動かせず、荒い呼吸が零れる口からはうまく言葉が出ない。
 そうしている内に、主の赤い髪がぼやけた視界に入ってきた。続いて、妖しく光る相貌と、犬歯を覗かせる口元が。
 エトナは唇の周りの唾を手の平で拭い取り、そのまま一号の胸に手を伸ばしてきた。
 むき出しになった柔らかな膨らみに、エトナの手がそっと触れた。一号の唇の隙間から、熱い吐息がこぼれる。
 弟子の反応に満足げに微笑みながら、エトナは一号とベッドの隙間に潜り込み、興奮の熱を帯びた見習い天使の体を、後ろからそっと抱きしめた。
830女帝フロン:2005/12/03(土) 05:17:26 ID:MwezeAqy

 「エ、エトナ様ぁ……」
 「黙ってなさいって。すぐにもっと気持ちよくしてあげる」
 耳元で息を吹きかけるように、エトナは囁く。全身にかすかな震えが走り、一号は自分の体が驚くほど敏感になっているのを知った。
 しかし、冷静に考えている暇はなかった。一号の体を抱きしめていたエトナの両手が、汚れを知らぬ体をゆっくりと這い回り始めたのだ。
 エトナの指先が腰や胸に触れるたびに、一号の背筋を快楽の波が駆け上がった。
 一号はたまらず声を上げた。しかし、それが苦痛故の悲鳴か、それとも快楽故の嬌声かは本人にも分からなかった。
 そんな一号の煩悶などお構いなしに、エトナは弟子の乳房を手で包み込んだ。満足げな表情で柔らかな膨らみを揉み、ふと眉をひそめる。
 「一号ちゃん……なんかさぁ、おっぱいでっかくなってない?」
 ストレートすぎる表現。同時にその部分を弄くられながら言われたものだから、一号は羞恥のあまり声を出すことすらできない。
 「どうなの、ねぇ?」
 「そ、そんな、こと……」
 「ない訳ないでしょー。これでもあたしあんたの創造主様なんだからさー。作った弟子の体のサイズぐらい把握してるっつーの」
 からかうように言いながら、エトナは指先で一号の乳首をつまんだ。混濁した意識の一点に、また強い刺激が走る。
 「あれー、どうしたのかなー一号ちゃん。ここのところずいぶん堅くなっちゃってるけど?」
 止めてください、と言ったつもりだったが、実際に一号の口から出たのは熱っぽい吐息と小さな喘ぎ声だけだった。
 エトナが後ろから首を伸ばしてきて、一号の顎の辺りに舌を這わせた。
 半開きになった口から垂れ流しになっていた涎を、ねっとりとした舌使いで舐め取ったのだ。
 「ふふ、おいし……」
 妖艶な響きを持った声が、小さく囁きかける。一号は、暴力的に襲い掛かる快楽の波に何とか抗おうとした。
 しかし、そんな彼女の抵抗をあざ笑うかのように、後ろから伸びてきたエトナの右手が、一号の股の間にするりと滑り込んだ。
 一号は小さな悲鳴を上げた。両足を閉じてエトナの右手を阻もうとしたが、
 「ほらほら、抵抗しないの」
 一号の首筋に舌を這わせ、同時に左手で乳房を愛撫しながら、たしなめるようにエトナが言った。
 一瞬、一号の体から力が抜けた。その隙を逃さず、エトナの右手が素早く動く。
 「捕まえた」
 エトナが悪戯っぽく囁くと同時、一号の秘部に何かが触れた。確認せずとも分かる。エトナの指先だ。それは、ぞっとするほど冷たかった。
 (……違う)
 一号は思い直した。エトナの指先が冷たいのではなく、自分の体が熱くなりすぎているのだ、と。
 そして同時に自覚する。体の芯が激しく疼いて、理性では抑えきれないほど、体が何かを求めているということに。
 「エトナ様……」
 自分でも分かるぐらいに切なげでか細い声が、激しい吐息に混じって一号の口内をかすかに震わせた。背後のエトナが、かすかに笑う気配。
 「やっと正直になったわね、一号ちゃん……大丈夫、全部あたしに任せてくれれば、魔界だけにしかない天国を見せてあげる」
 エトナの声は、つい安心してしまうような優しい響きすら持っていた。その裏にある魔性に気付かない一号ではない。
 しかし、抵抗する気が全く起きてこない。
 それどころか、エトナの成すがまま、思う存分体を弄られたいという欲望が、一号の全身を支配しているようですらあった。
831女帝フロン:2005/12/03(土) 05:20:53 ID:MwezeAqy

 「いい子ね一号ちゃん。とっても可愛いわ」
 含み笑いのようなエトナの声と共に、師の指先が一号の膣内に侵入してきた。
 エトナは淫靡な笑みを浮かべながら、一度自分の指を引き抜き、見せ付けるように一号の鼻先に持ってきた。
 「ほら見て一号ちゃん。凄くよく濡れてる」
 エトナが中指と人差し指を動かしてみせると、二本の指の間に小さな橋が架かった。ぬらりとした光を放つ、愛液の橋。
 「ね、一号ちゃん。これなぁに? あたしに教えて、一号ちゃん」
 「そ、それは……」
 「うん」
 「わたしの、わたしの……」
 口ごもる一号を楽しそうに眺めながら、エトナは愛液で濡れた指先を、自分の口に持っていった。
 そのままそれを唇で覆い、一号に見せ付けるように口の中で蠢かしてみせる。
 「とってもおいしいわ、一号ちゃんの……ほら一号ちゃん、お口開けて」
 一号は一瞬戸惑ったが、結局抵抗できずに、小さく口を開いた。するとそこに、エトナが優しく指を差し入れてきた。
 「いい子よ。ほら、舌で舐めて、隅々まで味わってね……」
 「ん……」
 エトナの指示に従うように、一号はこっくりと頷き、エトナの指に舌を絡ませた。
 実際どんな味なのか判断できるほどの冷静さは、もはや意識のどこにも残っていない。
 しかし、自分の愛液とエトナの唾液が混じりあった液体を舐め取っていると思うと、それだけで否応なしに興奮は高まった。
 一号は夢中でエトナの指先にしゃぶりついた。それによって生まれる湿っぽい音が、さらなる興奮を掻き立てる。
 「……可愛いわ一号ちゃん。生まれたての赤ちゃんみたい」
 それこそ赤子に問いかけるように言いながら、エトナは不意に指を引き抜いた。
 一号の唇からエトナの指先まで、ぬらぬらした液体の橋が伸びていく。
 よほど一号が名残惜しい顔をしていたらしい、エトナは自分の指を舌先で舐めながら、おかしそうに笑った。
 「そんな顔しないの。これからもっといいことしてあげるからね」
 囁きかけながら、エトナは一号に顔を近づけた。一号も拒むことなくエトナを受け入れる。
 二人の唇が、互いを求め合うように重なった。エトナがそのまま突き出してきた舌に、一号は自らの舌を絡みつかせた。
 互いの舌裏を這いうねり、咥内を蹂躙する。そんなことを続けている内に、一号は自分の中に何か異物が侵入してきた感覚を覚えた。
 「ん……!」
 目を開けると、それこそ互いの息を吸い合えるほどの至近距離に、妖しい光を放つエトナの瞳があった。
 その輝きが、「大丈夫、心配しないで全部あたしに任せて」と一号に語りかけてきていた。
 麻酔のようなそのメッセージに従い、一号はゆっくりと瞼を閉じた。
 体の一切の力を抜き、ただ自分の咥内と膣内が、他人の舌と指に犯されていくのを感じとる。
 それは、理性という一本の柱が、ゆっくりと侵され、成すすべもなく溶かされてゆく様だった。
 一号という天使を構成している理性と本能、二つの部分が溶け合い、混ざり合い、快楽という名の大海の一滴になってしまうような感覚。
 ある一種の幸福ですらあるそれに、一号は酔いしれ、完全に意識を手放しかけた。
 しかし、一号の全身が快楽の海に沈み込む寸前、それを引っ張り上げる何かがあった。
 それは一号の胸の奥にある、主の身を案じていたあの感情だった。
 また、一号の体と触れ合うエトナの体から、少しずつ流れ込んでくる何かでもあった。
 それら名状しがたい何かが、快楽の波に対抗し、押し戻そうとしている。
 理性と本能のせめぎあいではない。感情と快楽の、あるいは想いと本能とのぶつかり合いだった。
 二つの大きな流れに翻弄される一号の意識は、いつしか部屋を、城を、魔界を離れ、どこか遠いところへ飛ばされていた。
832女帝フロン:2005/12/03(土) 05:21:29 ID:MwezeAqy

 ふと気付けば全てが消え去り、一号は荒れ狂う嵐の真ん中で、一人立ち尽くしていた。
 「ここは?」
 戸惑いながら、しかし一号は違和感や恐怖、あるいは焦燥を感じていなかった。
 真夜中に見る夢のように、この状況を当然のものとして受け入れている。
 ふと、誰かの声を聞いたような気がして、一号は吹き荒れる嵐の向こうに目を凝らした。
 確かに聞こえる。吹き荒れる雨と激しい風の向こうで、誰かが泣いている。
 そう、誰かの泣き叫ぶ声が聞こえるのだ。
 切なげで苦しげで、胸を痛ませる泣き声。
 その声を聞くだけで、涙が止まらなくなった。どこかで、聞いたことのある声だと思った。
 暴力的な嵐の中、木の葉のように頼りない体で、一号は一歩踏み出した。
 雨は弾丸のように体を削り、風は小さな意思すら吹き飛ばそうとするかのように、より一層激しく吹き荒れる。
 一号は歯を食いしばり、ひたすら声のする方向へ向かって足を動かした。
 何故か、その小さなか細い声を聞いているだけで、体の奥底から不思議な力が湧いてくるような気がしていた。
 「誰、あなたは誰?」
 問いかけようと口を開く度に、雨粒が唇を削り、風は声を封じようとより一層吹き荒れる。
 それでも、一号は口を開いた。全てを拒み、吹き飛ばそうとする嵐に負けじと、あらんばかりの声を張り上げた。
 「あなたは誰!? 何故そんなに悲しそうに、寂しそうに泣いているの!?」
 声が嵐を貫いた。その一瞬、一号は確かに風雨のカーテンの向こうを垣間見た。
 少女がいた。嵐の真ん中で、蹲って顔を覆っている。
 涙に濡れた瞳、傷つき汚れた両手、そして、赤い髪。
 赤い髪の、少女。
 「エトッ……!」
 風雨の向こうに少女の姿が掻き消える。一号は必死に誰かの名前を叫んだ。
 しかし、その声は届かない。聞こえるのは少女の泣き声だけ。
 一号の存在になど気付きもしないように、少女はただ泣き続けている。
 あの小さな少女を抱きしめてやりたかった。震える体を優しく包み込み、怖がることなどないんだよ、と言ってやりたかった。
 しかし、吹き荒れる嵐がそれを許さない。どんなに踏ん張ろうとしても、一号の体は徐々に風に押し戻されていく。
 ついに一号は風に吹き飛ばされ、少女の泣き声もまた、嵐の向こうに消え去ってしまったのだった。
833女帝フロン:2005/12/03(土) 05:23:24 ID:MwezeAqy

 再び気付いたとき、一号はまた、先ほどまでと全く同じ体勢でエトナに抱かれていた。
 嵐は去り、あるのはただ自分の口内を舐り、膣に指を差し入れているエトナだけだ。
 しかし、エトナがどんなに一号の体を弄んでも、先ほどまでの熱に浮かされたような興奮はもうやってこなかった。
 代わりに、先ほどまで燃えるように熱かった体が、今では雨に打たれたように冷たい。そして心は静かだった。
 一号はエトナの唇から、自らの唇を離した。
 「一号ちゃん?」
 目の前のエトナが、怪訝な顔をしてこちらを見ていた。一号の膣を弄っていた指先も引き抜かれている。
 「エトナ様……」
 一号は息も絶え絶えに呟いた。ひどく、汗を掻いている。しかしどちらも、エトナの激しい行為のせいではなかった。
 何故か、視界が滲んだ。後から後から涙が溢れ出して、堪えようとしても勝手に頬を滑り落ちていった。
 「ちょ、どうしたのよ一号ちゃん。大丈夫、何も怖がることなんてないって」
 一号の突然の変わりように、さすがのエトナも少し動揺しているようであった。
 一号は少し体を前にずらし、背後のエトナに向き直った。そして、師の相貌を真っ直ぐに見つめながら、頭を下げる。
 「エトナ様、どうかこのようなことはお止めください」
 「……どういう意味?」
 エトナの顔が不快に染まった。一号は自分を睨むエトナの視線を真っ向から受け止めながら、首を横に振った。
 「わたしにも分かりません。ですが、このようなことをしても、エトナ様のお心は……!」
 そこまで言ったところで、一号はエトナに頬を張り飛ばされた。
 「エト……」
 口を開きかけた一号の体を、エトナが蹴り飛ばす。手加減など一切ない、全力の一撃。
 「ホンットに……!」
 床を転がって壁に打ち付けられた一号の耳に、エトナの苛立った声が聞こえてきた。
 「ホンットに面倒くさいねアンタは! アンタはアタシの所有物なんだから口答えするんじゃないって、何べん言ったら分かるの!?」
 苛立ちどころか完全に怒気を孕んだ声で叫びながら、エトナはヒステリックに一号を蹴りつける。何度も、何度も、何度も、何度も。
 その度に、一号の体に鈍い痛みが走った。しかし、同時に、何か言いようのない感情が心の奥で膨れ上がるのが、一号には分かった。
 一号の体を蹴りつけていたエトナの動きが、不意に止まった。全身が痛みに悲鳴を上げるのを聞きながら、一号はエトナを見上げた。
 心臓も肺も容赦なく蹴られたせいで、もはや虫の息と言ってもいい。しかし、エトナの呼吸もまた荒い。
 少なくとも一号の目には、今のエトナが完全に余裕を失っているように見えた。
 エトナは一つ大きく息を吐いたあと、ようやく落ち着きを取り戻したように、微笑んでみせた。
834女帝フロン:2005/12/03(土) 05:24:48 ID:MwezeAqy

 「どう、これで分かったでしょ。素直にアタシに従ってれば、こんな風に痛い目に遭わずに済むのよ」
 その声は、内容とは裏腹にかすかに震えていた。よく見れば、微笑むエトナの瞳には、焦りのようなものが見える。
 いや、それは恐怖だった。息も絶え絶えの一号を見下ろすエトナの瞳の奥に、隠しきれない恐怖が浮かんでいるのだ。
 何故だろう、と一号は考える。痛みに朦朧とする頭では、うまく考えが回らない。
 ただ、このままではいけないという想いだけが、胸の奥からどんどん溢れ出してくるのだった。
 一号は全身に残った力をかき集めた。震える手で体を支え、エトナの前に両膝を突く。
 それを見たエトナは、一瞬満足げな笑みを浮かべかけた。
 しかし、土下座のような体勢を作った一号が、それでも真っ直ぐにエトナを見上げたとき、彼女の顔から完全に笑みが消え去った。
 「エトナ様、どうかお止めください」
 口を開く度に意識が吹き飛びそうになる。それでも一号は声を絞り出した。血の代わりに言葉を吐き出すように、ありったけの力を込めて。
 「このようなことをしても、何の意味もありません」
 エトナの表情が歪み始めた。
 一号にとっては、初めて見る表情だ。
 ひたすら陽気で嗜虐的で、ただ自らの快楽だけを追い求める女の、心の奥に潜んでいるもの。
 嵐の向こう側、何もかもを拒絶し、悲しげに泣き叫んでいた少女。
 その瞬間、一号は、自分がどうしてもエトナを恨めなかった理由が分かった気がした。
 「大丈夫」
 自然に声が出た。霞む視界の中で、エトナが目を見開く。
 「大丈夫ですよ、エトナ様。怖がらなくても、大丈夫です」
 何を言っているのか、自分でもよく分からない。ただ湧き上がる感情のままに、言葉を絞り出す。
 「私は、味方です」
 エトナが悲鳴を上げた。
 「私は、エトナ様の味方です。どこにいても、何をされても、いつもエトナ様のおそばで、あなたを」
 そこまでだった。訳の分からないことを叫んだエトナが、必死に喋り続けていた一号の体を蹴り飛ばした。
 視界が一瞬闇に沈み、忘れかけていた痛みが全身を苛む。それでも口を開こうとした一号を、さらなる激痛が襲った。
 「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ……!」
 エトナの声が聞こえてくる。憎悪と恐怖に塗り固められた叫び。だが、一号には泣き声にしか聞こえなかった。
 (エトナ様……)
 口を開いても声が出ない。怯えるエトナに、言葉を届けることができない。
 悲しかった。どうしようもない悲しみで、目頭が熱くなった。
 血と涙が混じり合って、自分の頬を汚していく。ただただ無力感に包まれたまま、一号の意識は闇に沈んでいった。
835女帝フロン:2005/12/03(土) 05:25:40 ID:MwezeAqy

 一号が意識を失ったことを確認しても、エトナは弟子の体を蹴りつけるのを止めなかった。
 止めれば、一号が体を起こし、またあの異様なまでに澄んだ瞳で自分を見つめてくるのではないかと、
 あの底知れぬ優しさを内包した声で自分に語りかけてくるのではないかと、恐怖していた。
 何かを恐れ、怯える心の命ずるまま、ただひたすらに力を失った一号の体を蹴り続ける。
 だが、その内体力の限界が来た。エトナは膝に両手を突き、荒い呼吸を吐き出した。
 当然だが、一号はぴくりとも動かない。意識を失い、うつ伏せになったままだった。
 死んでしまったのか、とエトナは疑い、また自分の心が恐怖に震えるのを知った。
 「ちくしょう……!」
 全身の至る所から冷たい嫌な汗が噴出し、凶行に熱くなった体を芯まで凍えさせた。
 後頭部の辺りから、じわりじわりと鈍痛が襲ってくる。エトナは頭を抱えた。
 良くない、と思う。これはあれの兆候だ。あの声たちが甦る兆候だ。
 止めろ、止めろと頭の中で念じる。しかし鈍痛はさらにひどくなり、ついにはあの声たちが頭の中で響き渡り始めた。
 けたたましい笑い声を上げる女の声。無数の嘲笑に取り囲まれ、どこにも逃げることが出来ない。
 吐き気と眩暈が同時に襲い掛かる。それに頭痛が重なり、エトナは気持悪さをこらえきれずにその場にへたり込んだ。
 「止めろ、止めろ、止めろ、止めろ」
 呟く。何度も、何度も。しかし嘲笑は止まないばかりか、さらに大きくなってエトナを責め苛んだ。
 全身を這いずる悪寒に、エトナは歯を食いしばって耐えた。そして、ある人物の顔を必死に思い浮かべた。
 先代魔王、クリチェフスコイ。悪魔に似合わぬ優しさと寛容さを併せ持った、魔王の中の魔王。
 (大丈夫)
 包み込むような落ち着いた声が、嘲笑以上の大きさで頭の中に響き渡る。
 (大丈夫ですよ。私は、あなたの味方です)
 その声を繰り返し繰り返し、何度も思い出す内に、エトナの心は次第に落ち着いてきた。
 (私はあなたの味方です。どこにいても、何をされても)
 吐き気と眩暈と鈍痛が消え去り、悪寒も徐々に引いていく。代わりに、胸が暖かい何かで満たされた。
 いつものことだ、と思う。
 いつも、嘲笑が自分を責め苛む度に、エトナはクリチェフスコイの声を思い出してきた。
 自分に語りかける魔王の声が、嘲笑をかき消してくれるのだ。
 エトナの口元に小さな微笑みが生まれる。しかし、それも長くは持たなかった。
 (どこにいても、何をされても、いつもエトナ様のそばで、あなたを)
 クリチェフスコイの声に、一号の声が重なる。エトナはぎゅっと目を瞑り、激しく首を振ってその声を頭から追い出そうとした。
 「黙れ、黙れ、黙れ、黙れ……!」
 自分だけの天使を足蹴にし、いじめ抜いたらどんなに気持ちいいか。
 ただそれだけを考えて作り出した、どうしようもないクズの見習い天使。
 外見だけは絶世の美貌を誇る天使である彼女を、エトナはずっと嬲り続けてきた。
 お仕置きと称して意味もなく虐待し、屈辱的な言葉を吐かせる度に、エトナは快感に打ち震えてきた。
 しかし同時に、激しい苛立ちも感じていたのである。
 どんなに痛めつけても、一号の瞳に自分に対する憎悪が浮かんでこないからだった。
 気まぐれにとんでもない命令を下す主に対する恐怖や怯えこそあれ、恨みの念がない弟子の瞳。
 あの澄み切った瞳を見るたび、どうしようもなく、エトナの心は苛立つのだ。
 (そんなに怖がらなくても、大丈夫です)
 「……違う」
 気付けば、そんな呟きが口から零れていた。
836女帝フロン:2005/12/03(土) 05:27:59 ID:MwezeAqy

 「アタシは怖がってなんかいない。アタシは弱くなんかない。
  誰も恐れず、他者に恐怖を与え、弄ることに喜びと快感を感じる女、それがアタシよ……そうでしょう、エトナ」
 早口で、自分に言い聞かせるように呟く。しかし、その声が震えるのを、自分で抑えることができなかった。
 そして、不意に気付いた。何故自分がこれほどまでに一号に、あのどうしようもないクズ天使に苛立つのか。
 彼女が、自分の弱さを浮き彫りにするからだ。快楽的で傍若無人な悪魔の女という虚勢を剥がし、本当の自分を外にさらけ出そうとするからだ。
 あの、懐かしい温かさに、体の芯まで包まれていたいと思っている自分を。
 だが、それを認める訳にはいかなかった。
 弱かった自分、他者の圧力に怯えるだけだった自分とは、もう決別したのだ。
 今の自分は誰よりも強く狡猾な魔界の女。
 クリチェフスコイに助けられた頃の、虫けらのような生き物ではないのだ。
 「そうよ、アタシ、アタシは……」
 壊してしまおう。不意に、そう思った。
 壊してしまえばいい。あの瞳、あの声、あの優しさが今の自分を壊そうとするなら、逆に、それらを壊してしまえばいい。
 一号の存在を徹底的に壊してしまえば、自分は今の、強い悪魔の女のままでいられる。
 エトナは立ち上がり、瀕死の状態の一号を見下ろした。出来るだけ冷たい表情になるようにと、心の中で念じながら。
 想像する。自分の前に血まみれで横たわる無力な天使を、思う存分痛めつける様を。
 恐ろしいほどに冷酷な微笑を浮かべながら、苦痛にのた打ち回る一号を眺める自分の姿を。
 手足をもいで動けなくしてやろう。生意気なことを言ってこちらを動揺させるなら、舌を引っこ抜いてやる。
 いらないことを聞くなら、耳だって引きちぎる。あの瞳が自分を苛立たせるなら、抉り出してぐちゃぐちゃに潰してもいい。
 その上で、犯してやる。手足を失いどこにも逃げ出せない一号の、全身の穴という穴を犯し、その無様な姿を晒し者にしてやる。
 いつかのように溶岩に突き落としたっていいし、今度はオークの群れに放り込んだっていい。それでいて、殺してはやらない。
 生き物の死を遅らせ、苦痛を倍増させる魔法など、魔界にはいくらでも存在する。そして苦しむ一号を見て、腹を抱えて大笑いしてやるのだ。
 だが、そのような姿になってもなお、想像の中の一号は微笑んでいた。
 エトナは歯噛みした。苛立ちに地団太を踏み、頭をかきむしる。
 (そんなに怖がらなくても、大丈夫です)
 一号の声が、頭から離れない。くらくらした。
 どうすれば、その言葉を否定することができるのか、エトナがそればかり考えていたそのとき、
 「まあ、ずいぶんとひどいことをなさっているんですね、エトナさん」
 突然耳に届いた声に、エトナははっと顔を上げた。
 いつの間にか部屋の入り口が開いて、そこに一人の少女が立っていた。
 柔らかい金色の髪に、大きな青いリボン。フロンだった。
837女帝フロン:2005/12/03(土) 05:28:50 ID:MwezeAqy

 「……ああ、フロンちゃん」
 落ち着け、と心の中で念じながら、エトナは無理やりいつもの気楽な笑みを顔に浮かべた。
 「何か用? 悪いけど、見てのとおり取り込み中だからさー、後にしてくんない?」
 少し固くなったが、概ねいつもどおりの自分の声を出すことができた。
 一号に対する虐待は常日頃のことだから、治療ぐらいはするだろうが、フロンならそれ以上事情を聞こうとはしないだろう。
 エトナはそう予想していた。だが、事態は思ったとおりには展開しなかった。
 フロンは微笑を浮かべたままじっとエトナの顔を見つめ、かすかに首を振った。
 「いけませんねぇ、エトナさん」
 少し、予想の範囲内から外れた台詞。エトナは眉をひそめた。
 「愛が足りないですよ」
 彼女の視線を追っていくと、床に倒れ伏している一号に行き当たった。
 ああ、要するに一号に対する扱いを非難しているのか、と判断し、エトナは唇を吊り上げた。
 「悪いけど、一号はアタシの弟子なの。だから、この子のことに関してフロンちゃんの指図は受けないよ」
 しかしフロンは静かに首を振った。口元に微笑をはりつけたまま。
 「違いますよ」
 「違う? 何を……」
 言いかけて、エトナはふと違和感を覚えた。
 先ほどまでは内心の動揺を悟られまいと必死だったせいで、気付かなかった。
 フロンの笑顔が、いつもとは違う色を帯びていることに。
 (……なに、これ)
 不意に不気味さを覚えた。気付くと、無意識の内に一歩身を引いている自分がいる。
 異様な状況だった。ただ微笑を浮かべて立っているだけの相手に、底知れぬ何かを感じている。
 何だ。こいつは何だ。
 背中にじっとりと汗が滲む。長い時を戦い抜いてきた戦士としての勘が、エトナの頭の中で警報信号を鳴らしていた。
 「……あんた、誰?」
 「はい?」
 のんびりとした動作で、フロンが首を傾げる。それから、おかしそうに笑った。
 「どうしたんですかエトナさん。私ですよ、フロンです」
 確かに、外見はそうだ。声色も口調も仕草も、いつもと別段変わりない。
 だというのに、この違和感は何なのだろう。微笑むフロンを前に、どうしても警戒心を解くことができない。
 まるで、外見がフロンのまま、中身だけが全く別の、何か訳の分からない物に変わってしまったような、そんな感覚。
 エトナが緊張に身を強張らせている間も、フロンはただ穏やかな、しかし不気味な微笑を浮かべていた。
838女帝フロン:2005/12/03(土) 05:29:42 ID:MwezeAqy

 「あのですね、今日はお二人に用事があってきたんですよ」
 「二人? アタシと……一号?」
 「はい。ですけど、一号さんは動けないようですので……」
 一度言葉を切って、フロンはにっこりと笑った。笑ったはずなのに、その顔は何故か無表情のように見えた。
 「エトナさんだけご招待しますね」
 「招待……? どこに?」
 「はい。えーと……あれ」
 と、フロンは不意に何かに気付いた様子で、恥ずかしげに舌を出した。
 その動作がまた、自然なようでいてどこかギクシャクしたものに見えて、エトナは吐き気すら覚えた。
 「ごめんなさい、何て言ったらいいのか、よく分かんないです」
 「何よそれ」
 「ええとですね、とりあえず説明させていただきますと、エトナさんに愛について学んで頂こうかと」
 「あい?」
 エトナは顔をしかめた。
 フロンが愛愛うるさいのはいつものことだが、学んでいただく、などと言ってきたのは初めてだった。
 「何言ってんのフロンちゃん」
 「ああ、でも本当に残念ですねー。一号さんがいないとなると……」
 フロンの唇が大きく吊りあがる。エトナの背筋に悪寒が走った。
 「私が、Sの役をやらなくちゃいけなくなりますね」
 エトナは、ようやく違和感の正体に気がついた。
 それは、矛盾だった。
 笑っているようでいて無表情にしか見えない顔、自然なようでいてこの上なくギクシャクしている動作、感情豊かなのに無機質な声音。
 今のフロンは、そんな無数の矛盾を内包しているのだった。
 このどこまでも穏やかな表情のまま、どこまでも残酷なことをやってのけるだろうと想像させる、そんな矛盾だ。
 「仕方ないですねー。私、こういうのって初めてだから緊張しちゃいます。ちょっと助手さんを呼んでもいいですか?」
 訳の分からないことを喋り続けるフロンの挙動一つ一つに意識を集中したまま、エトナはゆっくり慎重に、後ろに下がった。
 壁際まで後退し、そこに槍がかけてあるのを確認する。
 好機は一瞬。それを逃せば、この訳の分からない存在を退けるチャンスは、永遠に失われてしまう。
 エトナは全身の表面を蛇が這いずっているかのような、不快な緊張感を感じながら、小さく深呼吸した。
 「じゃ、呼んできますから、少し待っててくださいねー」
 そう言って、フロンがくるりと踵を返した瞬間、エトナはこの上もなく素早く動いた。
 壁から槍を取って両手で構え、足に力を込めて一気に飛び出す。穂先が狙うはフロンの心臓ただ一点。
 始まりから終わりに至るまで、全てが完璧だった。
 エトナがこれまで繰り出してきた攻撃の中で、最も完成されていた一撃だったと言っても過言ではない。
 だというのに。
839女帝フロン:2005/12/03(土) 05:48:43 ID:MwezeAqy

 「……うそ」
 エトナは呆然と呟いた。
 全精力をかけて突き出した槍が、空中で静止していた。
 いや、静止したのではない。受け止められたのだ。
 フロンの背中と槍の穂先の間に出現した、目に見えない障壁のようなものによって。
 そんな馬鹿な、と思う。
 確かに、フロンは現在の魔王軍の中では、最強の戦闘能力を有すると言ってもいい。
 だが、それはあくまでも純粋な力だけを見たときの話だ。フロンには、殺気に対する敏感さが著しく欠けていたのである。
 だからこそ奇襲をかければ確実に仕留められると踏んだのだし、仮に魔法障壁を張られたとしても、槍という武器の性質上、
 一点突破に全てをかければ必ず突き破れると計算していたのである。
 しかし、現実にエトナの槍は受け止められていた。
 呆然とするエトナの前で、フロンはゆっくりと振り向いた。
 エトナは、自分の口から小さな悲鳴が漏れるのを抑えることができなかった。
 こちらに振り向いたフロンの横顔は、それ程までに恐ろしい笑顔を浮かべていたのだ。
 「あらあら、ダメですよエトナさん」
 あの、無表情にしか見えない笑みを顔にはりつけたまま、フロンが困ったように言う。
 「Sの役は私なんですから、エトナさんは攻撃しちゃダメなんです」
 逃げなければと思うのに、見えない力で拘束されたように、体が動かない。
 「エトナさんはMなんです。女王と奴隷で言えば奴隷の方なんですよ? だから、女王様に逆らっちゃいけないんです」
 そのくせ、吹雪の中に放り出されたかのように、全身はぶるぶると震えていた。
 「そんな悪いことをした奴隷がどうなるか、エトナさんならご存知ですよね?」
 にっこりと、満面の笑みを顔に浮かべたまま、フロンが完全にエトナに向き直った。
 「お仕置きしてあげます」
 口調だけはどこまでも可愛らしくフロンが言った瞬間、彼女の背中から巨大な何かが膨れ上がった。
 エトナは絶叫した。手の中の槍も心の中のプライドも放り出し、ありったけの力を込めて悲鳴を上げた。
 自分がその時何を言っていたのかは、後になっても思い出せなかった。
 その日の彼女の記憶は、ここで途切れている。

 そうして全てが消え去り、辺りには不気味なまでの静寂が訪れた。
 部屋に残されたのは、血まみれの一号と、主の手を離れて無力に転がるエトナの槍だけであった。
840女帝書いてるアホ:2005/12/03(土) 05:52:48 ID:MwezeAqy
 とりあえず今回は終了です。
 改行が変だったり文章が長かったり途中まで名前変えるの忘れてたりと、
 いろいろと見苦しいところはありますが、読んでいただけるとこの上もなく幸せです。
 ……っつーかすいません、次はもっと読みやすくなるように頑張ります……
 あと、もしお時間ありましたら、アドバイスなんかもいただけるとありがたいです。
841名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 07:03:09 ID:TkgQ2yud
ネ申キタ――――!!GJ!!
842名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 07:56:48 ID:m44gL/Ld
GGGJ!
次回も期待してますよ!
843名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 22:11:38 ID:3WlipnId
キタキタキタキタキター!!!
いやっふぅ、最高っすー!!
844名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:03:18 ID:R8u3cAvz
すげえ
845名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 06:28:41 ID:FVqIMe2Q
待ってました!!!!
神GJ!!!!!!
846女帝書いてるアホ:2005/12/04(日) 18:19:06 ID:c4EGhzT0
>>841-845
ありがとうございます。
長い割にエロいとこ少ないんで少し反応が怖かったですが、楽しんで頂けたようで幸いです。
続きについては、うまくいけば年末辺りに投下できるかなーと。
では、次回も読んで下さると嬉しいです。
847名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:03:46 ID:qPiAxLew
純粋にエロ抜きでもGJだと思う。
物語としても気になる。
さて、年末まで待ちますよ。じっくり。
848名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 11:45:35 ID:HNWwTsEn
殿下コーリン期待下げ
849 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:41:37 ID:ymNbu2F6
お邪魔します、投下に来ました。
大作「女帝フロン」の神を待つ間、暇つぶしにでもなれば嬉しいです。

・ファントム・キングダム内での、エトナの話です。
・この話は、ディス1とPKの曲解及び仮説で成り立っています。ディス2他で全く違う展開になった時は、ご容赦下さい。
・ネタバレを含みます。ED未到達の方は、ご注意願います。
・通信状況他のせいで途切れたら済みません。

…以上です。楽しんでいただけたら、幸いです。
850 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:42:47 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」1
(エトナ純愛)

今までの粗筋
【ここは、宇宙最強の魔王(だった)ゼタの魔界(今はショボい)。
ゼタ(の下僕)に負けた、あたし達3人は、目的の超魔王バールが現れるまで、この青空広場を根城にすることにしたのだが…。】

「はい!そこで友情パワーです!」
フロンちゃんは、ここでも愛と正義と特撮を説き、数人の熱狂ファンに囲まれている。
殿下は殿下で、魔王の面々に刺激され、更なる戦闘力向上とばかりにフリダンに明け暮れる日々。
愛を説き、情を厭い、力を盲信し、陰謀が渦巻く。
どこの魔界も同じ…そう思っていた時だ。
「我が肉体の中身は、誰なのだ!!?」
魔王ゼタ(BOOKタイプ)が、声を張り上げた。
答える者はいない。あたしも、見物しているだけ。
この前、願いごと『宇宙最強の魔王と戦いたい』で、ようやく取り戻した肉体。
それが、意志を持ち、行動しているのが気に食わぬらしい。さっき体にコンファイン<憑依>を試み…弾かれ、地面に激突した痛みも、怒りに拍車を掛けてるんだろうな。
「全知全能の書から抜けもしないで、戻れるわけないじゃない」
プラムが呆れた口調で、ゼタをいさめる。
「だが!」
ミッキーが、なだめに入った。
「でも、このほうがいいんじゃない?ゼタ。寝たきりだと、世話が大変だよ?」
「そぅよぉ。食べさせて、体洗ってあげて、おむつ替えなくちゃならないものね」
オルフェリアが、現実的過ぎて恐いことを言う。
悲鳴をあげ、青ざめるゼタ。
あ、ダメじゃんサロメ。小さくたってガッツポーズ決めちゃ。…ほーら、怒られた。
851 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:43:40 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」2

それはさておき…あたし達は、人間体ゼタを見た。
彼は、淡々と生活し、黙々と訓練し、営々と戦闘をこなしている。
何一つ語らずに。
「分身達ならともかく、人間体はホンモノでしょ。喋ろうとしないのは…何故かしら?」
プラムが、実にマズイほうに話を向ける。
人間体ゼタはというと、会話が聞こえてないらしく、剣の手入れに余念がない。
「おいトレニア、お前知らないか?」
ゼタは蝶を追う少女に、声をかけた。
願いの可否を判断する重要な役柄を持つ人格なのに、著しくトボケ…いや、不思議な心理構造をしている女の子だ。
超魔王バールを言い当てた彼女のこと…質問されれば答えてしまうだろう。
「いまの中身はねー」
「トレニアちゃーん、たいやき食べない?」
あたしは、とっておきのオヤツを差し出した。
「わぁ、ありがと。食べるー」
「我の問いに答えんか!」
無視されて、ゼタが怒鳴る。
「えーと、中に入っているのはね、ま…」
「トレニアちゃん、ドリンクもあるよ。飲みかけだけど」
「わーい、いただきまーす」
「こら小娘!邪魔をするな!」
ゼタは話を戻そうとするが、させるわけにはいかない。
「ま、いいじゃないですか。魔界が復活すれば、元に戻るんでしょ?細かい事気にしちゃ、器が小さいと、お弟子さんに笑われちゃいますよー?」
「だ、誰の器が小さいか!!って、何故サロメを出す必要がある!?」
おぉ、もう誤魔化されてる。つくづく単純な奴だねぇ。
それに比べて…あたしは人間体ゼタの様子を、そっと伺った。
うん、ホッとしている顔だ。──やっぱりね。
852 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:44:31 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」3

半日後。すっかり夜も更け、この魔界の住人すら、大半が眠りについた頃。
あたしは一人、廃墟となっている青空広場の右上の隅へ足を運ぶ。
そこは人間体ゼタが寝ぐらにしてる付近で…崩れ易く危険なことと、本人でないとはいえ、その容姿が恐いという理由で彼だけが暮らしていた。
月明かりの下、石柱に身を預けていた人間体ゼタが、訝しげにこちらを見る。
あたしは、まっすぐ彼の方へ歩み寄った。
あと3mと迫った時、その唇から問いが紡ぎ出された。
「……何か用か」
「はい。お聞きしたいことがあって、参りました」
「…申してみよ」
緊張が走る。しかし、あたしは臆することなく、言った。
「は、有難うございます。魔王さま…クリチェフスコイさま」
人間体ゼタは表情一つ変えなかった。
しかしあたしは、こんな異様な返答に顔色を動かさぬ事こそが、確証に思えた。
853 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:45:27 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」4

「仮にも最強を名乗る魔王ゼタ…それは肉体だけでも、あらゆるものを超越した存在です」
あたしは努めて冷静に、理論を展開する。
「並の者が憑依を試みても魂滅するだけです。が、制する精神無く、肉体だけを放置すれば…やがて暴走し、近辺の魔界を消滅させてしまうでしょう。この肉体を押さえ、御する力を持ち、かつ自分の体を持たぬ者…それは、あなたしかおられません、クリチェフスコイ王」
黙して聞いていた人間体ゼタは、静かに一言だけ告げた。
「――残念だが、我は違う」
否定は覚悟の上のはずなのに、やっぱりとても辛かった。
でも…時間は、まだまだある。


「わかりました。もう、ここには来ません…」
あれから毎日通い続け、20日が過ぎた。
結局、あたしは返事を変えることは出来なかった。
「そうか」
でも、違う手段は思い付いていた。
「はい。明日からは、殿下が同じ質問をしに来ます」
…ビンゴ!!人間体ゼタは、明らかに表情を引きつらせた。
「明後日は、堕天使も来ます」
「……」
「次回は、トレニアちゃん止めません」
人間体のゼタが、無言でこちらを見据えている。
あたしは、平気な顔を装ってるけど、実際は足の感覚を失うほど恐怖していた。
確信はある。けれど…これは、脅迫以外の何物でもないのだから。
854 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:46:20 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」5

どのくらい時間が経過した頃か。
「…やれやれ」
さっきと比べ、格段に柔らかな声がした。
「女性は、怖いですねぇ」
──!…やっぱり魔王さま…魔王さまだ!
「そうですよ、女は怖いんです…エトナを…誤魔化そうなんて……っ…」
気付くと、あたしは声をあげて泣いていた。
「ごめんなさい、魔王さま。あたし、約束…」
「いいんですよ、エトナ。あれは仕方ないことでした」
「殿下をお守りするって、約束したのに…」
「あなたが腹心となり、よく補佐してくれたから、ラハールは超魔王バールを退けるほどになった。彼はもう、立派な魔界の王です」
「魔王さま…っ」
涙が邪魔をして、上手く喋る事が出来ない。
この方にもっと沢山感謝を、嬉しさを、想いを、忠誠を伝えたいのに…。

「もう一つ、申し上げたい事があります」
震える呼気を整えて、やっと言葉を口にする。
「お礼をさせて下さい…。結局あたしは、魔王さまの為に何も出来ませんでした」
魔王さまは小さく手をかざして、提案を遮ろうとする。けれど。
「お願いです、あたしにお礼をさせて下さい。それがエトナのささやかな望みです」
「その必要は無いですよ。十分ラハールに…」
「殿下にじゃありません。魔王さまに、です。駄目ですか?殿下でさえ、礼をすると言う者に許しを与えました。魔王さまは…それすらも許して下さいませんか?」
855 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:47:09 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」6

困った顔をされたけれど、あたしは瞳を逸らさない。
決意の強さが伝わったのか、気が進まぬながらも了承下さった。
「わかりました。しかし、どのような礼をするのですか」
あたしは、手を自分の胸に当て、目を伏した。
「あたしの…あたしの身体を使って、魔王さまに興を愉しんで戴きたいのです」
「そ、それは出来ません」
「誠実の点なら、問題無いはずです。すでに王妃さまは去られ、肉体も別のもの。何の障害にも」
「いけません、この体は魔王ゼタのものです。そんな不埒な真似など…。ましてや、あなたと関係させるわけにはいかない。エトナ、あなたはいつか出会う…」
あたしは頭を左右に振った。何度も、何度も。
「そんな残酷なこと仰らないで…礼がお嫌でしたら、償いをさせて下さい」
異なる姿─中ボスとして─とはいえ、目の前に居られたのに、魔王さまと気付けなかった腑甲斐なさ。
嘲笑し、罵詈雑言浴びせた事、知らなかったと言って済まされるものじゃない…。
「ごめんなさい、魔王さま」
そう、これが正しい償い方では無いことも、判っている。
「でもあたし、他に方法を知らないんです…」
856 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:48:21 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」7

あたしは、魔王さまの手を取り口づけをし…腕を絡め、抱き締めた。
魔界の支配者である王に、一魔族に過ぎないあたしがこのように触れるなんて、許されることじゃない。
しかし、魔王さまは阻むでもなく、見守っておられる…。

あたしは毎日、決死の覚悟でここへ来ていた。
やっと願いが現実になろうとしている今、怖じけるわけにはいかない。
背と翼をきりりと張り、魔王さまの唇に自分の唇を寄せた。
紅く燃える髪は、涙のゆらぎに消え、記憶の中の美しい群青の螺旋に変わる。
気高く、知己に富んだ、魔界の覇者である、あたしの魔王さまに…。

しかし、魔王さまはまるで応えて下さらない。
あたしの行いは…魔王さまを、ただ困らせているだけなの――?
それでも…拒否されないのは、受け入れて下さってるのだと無理に考え、行為を続けることに決めた。
あたしは、上腕まで覆っているレザーの手袋を外す。
魔王さまに触れるのに、隔たり一つあって欲しくなかったから。
次にあたしは、人間体ゼタのズボンのベルトに手をかけた。
心臓が、変に高く鳴るから、指が上手く動かなくて、ジッパーを下ろすのにもギシギシ軋ませてしまう。
取り出した性器は、だいぶ形が整っており、考えていたものより容量があって、少し恐くなったけど…宿る精神は、愛する魔王さまなのだ、あたしの心は喜びで満たされた。
857 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:49:04 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」8

そっと頬を寄せる。
それはとても熱かった。
あたしの存在と行為で、これ程に熱を…そう思うと、嬉しいのに胸が苦しくなった。
口づける。いく度もいく度も、口づける。
「魔王さま…」
吸い寄せられるように、唇で性器を含んだ。
八重歯に当てぬよう、大切に口腔内で舌を滑らす。
魔王さまが、軽く息を詰まらすのが聞こえた。
あたしは、もっと沢山感じて欲しくて、少ない知識を総動員させ、睾丸をゆっくり丁寧に指で、撫で擦った。
いやらしい娘と思われないか不安になったけど、それ以上に後悔するのが嫌だった。
ずっと後悔して生きてきたのだ。悔いたくなければ、行ったほうがまし。
あたしは首を上下左右に振り、少しでも良くなっていただけるよう努めた。
もっと触れていたい、ずっと舐めていたい、いっぱい感じて欲しい…。
水音にも似たいやらしい音を、途切らすこと無く、口元で鳴らし続けた。
魔王さまの熱が一段と増し、張りと重量が増加する。
それはもはや、あたしの唇で含みきれる大きさではなく、口の端から唾液がこぼれ、顎を伝い落ちた…。

急に、肩を掴まれる感覚があった。
「えっ!?」
気づくと、世界が一転し…あたしは、魔王さまの下で抱きすくめられていた。
「ま、魔王さ、まっ」
頭が真っ白になり、呼吸すら忘れてしまいそうになる。
「わたくしが奪わねば、幸せになれませんか?」
「はい…魔王さまでなくては、駄目です」
「エトナ…」
一度だけで、いい。
この代償に、二度と誰とも肌を交わす事が無くても、いい。

この方を愛しているのだから。永遠に愛していくのだから。

「応えて…下さい。お願いです」
858 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:49:56 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」9

自分で、首輪と胸の着衣を取り除いた。
これでもう、上半身につけているものは何も無い。
「…ぅ、ん…」
スカートを落とし、下着の紐を解く…全裸に等しい姿となった。
魔王さまの視線と大気だけが、あたしの体を取り巻いている。
「…どうか、エトナのすべてを愉しんで下さい」
あたしは、その手を胸元へ導いた。
大きな手のひらが、硬い指が、優しく暖かく胸を包み込む。
はふぅ、と息とも声ともつかぬものが、漏れた。
大量の蜜があふれ、尻尾にまで及んでいる。
しばしの沈黙ののち、魔王さまの手が、あたしの膝に置かれた。
スッと、外側へ傾けられる。
「あ…っ」
触れられている感覚と外気の流れの変化に、声がこぼれた。
そこへ、伸ばされた腕が入り指先が、あたしの中心のひだを捕らえる。
「あぁぁ、ん…」
すぐに指は体液で濡れそぼり、ゆっくりとした動きにも関わらず、ぷちゅ…ちゅく、と音になった。
先程、口元でたてたものと似ている。けれど、音の発し方は全く違う。
魔王さまがあたしの身体で、鳴らされる音。
くち…ちゅる…ぬ、ちゅ…
「あ、あ…ぅ…んん、ふ…っ」
──どうしょうもない程に恥ずかしさを感じて、一気に顔が熱くなった。
859 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:50:48 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」10

今度は、ぬるぬるした指が、あたしの乳首を軽くつねる。
「んっ、ふっ…あっ、うっ」
リズミカルに摘まれるので、あたしの声までその通りに弾む。
指がすべるため痛みは全く無く、突き抜けるような快楽と、翻弄される心地よさが両胸を支配した。
「あ、ぁ――…」
十指の腹を使い、羽のような軽さで、ゆるやかに胸全体をなぞられる。
「は、ぅん!」
反射的に跳ねてしまい、胸がぷるぷると揺れてしまう。
その動きが、自分でも戸惑う程にやらしくて、あたしは慌てて手で押さえた。
けれど魔王さまは、そんなあたしの指を一本いっぽん外してしまわれる。
そして、再び露になった胸を…より念入りに、なぞられて。
でも、冷静に見ていられたのは、そこまでだった。
次に始まった行為に、思考は簡単に遮断されてしまう。
「あ、くっ!…はああぁんっ!!」
胸の頂きを細かく摩擦しながら、雫の溢れる秘部に、舌を這わせられたのだ。
「や…あっ!?い、ぃけません、魔王さまっ!あっ、あたしば、かり…ッ」
けれど、魔王さまは舌の動きを続けられるばかりで。
過敏な場所を、一定の速度で丁寧にこすられ、腰椎あたりに膨れあがった快感の波が、収縮に向けて集まっていく。
尾が反り返り、激しく震えだした。達する前兆…やだ、こんなに早く!?
「駄目です、駄目ッ、ひぁ、あっ」
あたしは、必死で絶頂をこらえた。自分だけが悦ぶなんて失礼な真似は、避けたかったのに…なのに。
後頭部の髪が石の表面を擦り、ザリッと音をたてる。
何かにすがらなければ、堪えきれない。
でもそうしたら、魔王さまに爪をたてる事になってしまう。
空を掻いていた指で、あたしは自分の口を押さえる。
駄目、ダメ、だ…め…
「っあぁ…あっ!ま、おぉさまあああぁぁっ!!!」
それでも、喘ぎ声が高くあがり、体内から何かの体液がほとばしったのを感じた。
860 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:51:37 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」11

熱いものが、秘部にあてがわれる。
高い熱を持ち、ぬるりとしたそれが、指などで無い事はすぐに判った。
「この男のものは、あなたには辛過ぎるかも知れませんね…」
あたしは首を振った。たとえ、この身が壊れようと、愛する魔王さまを受け入れるのに、何を躊躇することがあるだろう。
「…平気です。あたし、大丈夫ですから」
魔王さまが頷く気配に続いて、性器が力強く押しつけられてくる。
「──ッ!」
力は更に強まり、それは刃物で切り裂くような、鋭い痛みに変わった。
「っく、……!…ぅ…!!」
激痛から逃れようとする精神の弱さを、歯をくいしばり耐える。
言葉にならない悲鳴が、喉の奥で何度も上がり、とめどなく涙が流れた。
「エト…」
「大丈夫です、大丈夫ですから…っ」
一度達し、潤っていたからこそ、この位の辛さで済んでるんだと気がつき、あたしは再度、この方の深い優しさと心遣いを感じた。
「魔王さまを、全部……!」

気を失いそうになる程の痛みの波を、数度越えただろうか…あたしはとうとう、魔王さまと一つになることが出来た。
息は乱れ、涙に汚れ、苦痛に震え…夢見ていたものと全然違ったけれど、嬉しくてたまらなかった。
痛みが治まるまで待って下さった魔王さまに、落ち着いたとお話しすると、あたしを気遣いながら、ゆっくり抽送を開始される。
押し開かれる疼きと、引き抜かれる空虚感、じりじり続く鈍い痛み。
でもそれは、まぎれも無く魔王さまから与えられる感覚だった。
861 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:52:33 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」12

そして、わずかにだけれど…感覚に、快楽が混じり始めた。
「あっ、あっ…くふ、ん…んぅ…あぁ、んっ」
普段なら、けして出さない鼻にかかった声が、唇から漏れる。
「はぁ!…ああ…っ、んく…っあん」
不意に、あたしの頭部の周りにパサリと髪が落ち、顔の上に影がかかった。
弾力ある柔らかな唇が重なり、大きな舌が入ってくる。
「ふっ…く」
本当に、大きな舌だった。口の中が舌で一杯になるという、未知の感覚。
それによってもたらされる悦が、思考の全てを麻痺させた。
口腔で蠢く舌は、じかに神経をいじるような、あまりに荒々しい刺激で。痺れとしか表現できない快楽が、あたしを蹂躙した。
…満たされている。
精神も心も、口腔も秘部も、全てが魔王さまで占められている…。

背後から抱かれ…右手で両胸を、左手で両翼の付け根を、表裏同時に責められる。
艶混じりの吐息を静寂に響かせながら、思う。
…魔王さまは、あたしで歓楽を得て下さっているだろうか──?
すると、それを察したかのように、魔王さまが囁かれた。
「エトナは、心地が良いですね…」
どこが、とも…なにが、とも仰らず、ただ『エトナは』と。
あたしに恥ずかしい気持ちにさせることなく、女として認めて下さったのだ。
なんという多幸感だろう。愛する方と、快楽を分かち合った…それだけなのに。
なんだか信じられない。
ただ、溢れてきて止まらない涙が、現実である事を教えてくれた。
862 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:53:24 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」13

「あ…ぁ…」
尾をピッと、引っ張られた。
尻尾の付け根の筋肉は、お尻の筋と連動している。
ピッ、ピピッ…引かれた事が刺激となり、あたしの中も震えだす。
それが、次第にうねるような蠢きに変わっていくのを、自分でも知っている。
「っう…ん、…あんっ」
尾の付け根から先端へ。指を巻き付かせながらの、柔らかな愛撫。
「きゃ…!あ、ふあ、ぁぅう…!」
魔王さまが、あたしの尾の先を口内に入れ、舌で包み込んでくる。
「あ、ダ、ダメです、そんな…あっ、汚な…」
キレイに洗ってあるけど、尻尾はそんなに清潔なものじゃない。
しかも、魔王さまにそこまでしていただくなんて失礼過ぎる。
なのに…制止の声が甘くとろけてちゃ、全然意味ない…。
「いけません、魔王さま、い…あぁッ!」
貫かれる速度が、急に早まる。
愛撫を受けたことによって、潤みが生じたらしい。僅かな余裕だったけど…挿入は滑らかに、抜きは淀み無く、繰り返された。
…じゅ、ぐ…ぷぢゅっ…ちゅ、じゅぷ…
「え、や…いやっ!?」
粘度を感じさせる、くぐもった音が、鳴り響く。
にゅ、ずる…くぷぷ…ぐじゅ、ぢゅぬぷ…
女性器と男性器に、体液が絡まって発する、淫猥な音だった。
意識すれば、するほどハッキリと聞こえてくる。
「いや、やらし、い…っ、そんな…ぁあ、っく…」
羞恥のあまり、何とかして音を押さえようと、身体をひねったり、秘部を狭めようとしてみたけど、ますます高まるばかり。
逆に、音に併せるように、魔王さまとあたしの呼吸までも重なった。
863 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:54:12 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」14

突き入れられる動きはやがて、鋭くねじ込むものになった。
「あ、んんッ魔王さま、まおうさ、ま…まお、ぅさまあぁ!」
あたしは腰骨を固定され、逃れられない痛みを甘んじて受けながら、声が嗄れるまでその名を叫び続けた。
この方の名を口に出して呼べるのは、今だけ。
明日からまた、胸の奥に仕舞っておかなければならないのだから。
「あ、たし、まぉうさまの、こと…!ずっと、…っ!これか、らも…!」
「エトナ!」
「貴男、をッ……愛!!」

唐突に魔王さまは、あたしの身体から退かれた。
次の瞬間、白濁が右腕をかすめるギリギリの位置に散った。
「あ……」
「っ…この者の種を、あなたに植えるわけには、いきませんから…」
そうだ、借り物の体。
改めて魔王さまが幻なのだと、思い返す。
しかし、かりそめでも良い。触れ合えた喜びは、比ではない。
…拒むことも出来た、あたしの我儘。聞き入れ赦して下さった、お心を考えると感謝の気持ちばかりが湧いてきて。
なのにあたしは、お礼とか償いとか言ってたのに、結局また、魔王さまの手をわずらわせてしまった。
謝らなければ…そう考え、顔をあげた時だ。
「エトナ…ありがとう」
「ど、どうしてですか!?だって、あたし…!」
「嬉しかったんですよ。想ってくれていたこと…忘れずにいてくれたこと…感謝の気持ち、それ故の行為…全てにね。お礼を、言いたかったのです」
「…魔王さま…」
また泣き始めてしまったあたしを、魔王さまはそっと包み込むように抱きしめて下さった。
朝の光が、あたしの頬を照らすまで…。
864 ◆omC0Ymp1y. :2005/12/07(水) 22:55:04 ID:ymNbu2F6
「其はうたかたの幻」15

あれから一年。
今日もあたしは広場の隅にいて、人間体ゼタが剣の手入れしてるのを、遠くから見ていた。
相変わらず彼は、淡々と生活し、黙々と訓練し、営々と戦闘をこなしている。
何一つ語らずに…。

まー、それはそれとして。
「何故、またプラムエンド(バッドED)なのだ──!?」
魔王ゼタ(BOOKタイプ)が、声の限り叫んだ。
勿論、犯人はあたし。
アハハハ、あったりまえじゃーん。
グッドEND→ゼタは体に戻る=魔王さま、どっか行っちゃう、でしょー。
…あたしは、人間体ゼタを見続ける。
その後方にある食料プラントの窓が、チラチラと2回光った。
魔界厨師の合図だ。
その意味は──今回も60人分の毒物と賄賂、確かに受け取った──と。

愛を説き、情を厭い、力を盲信し、陰謀が渦巻く。
どこの魔界も同じ。やっぱりここも、変わらない。
…買収も通じるしね。

魔王さま…エトナはずっと、魔王さまのそばに…。

【終わり】
865名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:00:50 ID:NHMDx3MX
(*´Д`)
866名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:44:41 ID:HOYBzOpV
(・∀・)イイヨイイヨー
867名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 06:19:57 ID:GEE6AgC4
GJ!!(*´ω`)
868名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 19:27:37 ID:mr0IW977
GJ!
869名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 00:45:05 ID:6/UnwxAc
保守ー
870名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:30:59 ID:AZpHB11C
神待ちsageついでに置き逃げ。
http://i.pic.to/6683t
ちなみに暇つぶしに描いたエトナ(上半身)
871名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 02:36:18 ID:K/8SuLzn
さりげなく歯が出てるのがイカス。
872超魔王さん@ピンキー:2005/12/18(日) 00:45:29 ID:FeZOiHei
>>870
む……携帯でんわでなければ見れんのか。
873名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 01:23:14 ID:fb0plPft
>>872
ラハールタン。凹まない凹まない。
ヌプヌプヌプヌプ言わない言わない。

・・・テレビ番組「喋り場 テーマ〜友達〜」は録画出来た?
874名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 06:09:43 ID:ZuSKQ4sa
http://g.pic.to/6f3mc
便乗してフロンたそ投下。


女帝?
875名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 12:45:39 ID:NCisQhe7
プロモに殿下キター!
え、でもこれって中の人一人三役?もしくは四?
876名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:59:24 ID:UVU1hjCZ
ID違うけど
>>870
っす〜。流れを無視してまた置き逃げ。ちなみに猫娘族。
http://l.pic.to/3lyfk

>>871
感想頂けて嬉しいです。ありがとうございました。
877名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 12:47:32 ID:UlEeqCsp
殿下は人間年齢に換算すると13。
ここは21禁板。
殿下!入っちゃだめですよ><
878女帝書いてるアホ:2005/12/24(土) 03:01:18 ID:T4ROVJta
 こんばんは。唐突ですが続き投下します。
 今回エロ分ないッス、ごめんなさい。なのにまた長いです、ごめんなさい。
 容量大丈夫かどうかちょっと不安ですが、とりあえず始めますね。
879女帝フロン:2005/12/24(土) 03:03:57 ID:T4ROVJta
 「あー、さすがに疲れたわねー」
 夜魔族のラミアはため息を吐いた。彼女の座るベッドの周囲には、男女様々の悪魔たちが折り重なって倒れている。皆、裸である。
 今日の昼頃に始まった、性欲異常増加現象は、夜半に入ってようやく終わりの兆しを見せていた。
 ラミア自身、盛りのついた獣のような男女十数人を相手にくんずほぐれつの生本番を終えたところであった。
 性のエキスパートとして名高い夜魔族であり、齢三千を超えるベテランであるラミアでも、ここまでやると疲れを覚える。
 疲れといっても、満足感のある心地よい疲労である。
 周囲の悪魔達が、皆ラミアの手によって数度の絶頂を迎え、快楽の中で眠りについたからだ。
 ラミアは、汗と精液の臭いでむせ返る室内を見渡し、上手く仕上がった絵画を眺めるような、満ち足りた心地で一つ頷いた。
 「さて、と」
 ラミアは、下着のような普段着を手早く身に着けた。夜魔としては標準的な、露出度の高い服装である。
 周囲の悪魔達も、その内目覚めてそれぞれの部屋に帰るだろうから、放っておいても問題はあるまい。
 「帰りますか」
 呟き、ラミアは部屋を出た。自室ではなく、さっきまで相手をしていた者達の内の一人の居室である。
 石壁をくり抜いただけの窓から差し込む月明かりが、静まり返った廊下を淡く照らし出している。
 闇に閉ざされた世界と誤解を受けがちの魔界にも、昼と夜の区別ぐらいはあるのだ。
 自室の方向へと歩き始めたラミアは、ふと足を止めた。
 廊下の途中に、二人の女魔法使いがいた。壁に背に、互いに肩を寄せ合って座っている。
 一人は顔見知りだったので、ラミアは笑顔で声をかけた。
 「ララ」
 呼ばれた赤魔法使いが振り向き、微笑んだ。
 「こんばんは、ラミアさん」
 「うん。そちらは、お弟子さんだったわよね?」
 もう一人の顔を見ながら聞いたが、返事はなかった。
 青魔法使いだった。露骨な警戒心を顔に表しながら、ラミアを睨みつけている。
 ララは苦笑し、弟子の頭を撫でながら頷いた。
880女帝フロン:2005/12/24(土) 03:04:31 ID:T4ROVJta

 「そう、ナナって名前なの。ほら、挨拶なさいな、ナナ」
 「……こんばんは」
 青魔法使いのナナが、固い声で言いながらお辞儀をする。敵愾心を隠そうともしない態度だ。
 ラミアは内心首を傾げたが、ナナがララの右腕に自分の両腕をギュッと絡ませているのを見て、敵意の理由に気がついた。
 嫉妬しているのだ。ラミアが親しげにララに話しかけるものだから。
 「ねえラミアさん、女が女を好きになるなんて、おかしいことよね」
 旧知の仲であるララが、ラミアに相談を持ちかけてきたのは、一ヶ月ほど前のことだっただろうか。
 ララにとっては弟子であり、手のかかる妹のような存在でもあったナナ。
 そう思っていたが、いつしかララは、自分の心にそれ以上の感情が芽生えていたことに気付いたのだという。
 ラミアは、とりあえず気持ちを伝えるだけ伝えてみたらどうかとアドバイスしたが、ララは思い悩んでいた様子だった。
 だが、今日の二人の様子を見るに、どうやらその恋はいい結末を迎えられたようである。
 「おめでとうね、ララ」
 ラミアが笑ってそう言うと、ララは照れくさそうに笑った。
 「ありがとう。まさか、この子もわたしと同じ気持ちだったなんて、思ってもみなかったけど」
 「はい、大好きです、お姉さま」
 うっとりと頬を上気させながら、ナナがララの腕に頬を摺り寄せる。ララも微笑みを浮かべて弟子の頭を撫でてやった。
 「ナナは甘えん坊さんね。わたしも大好きよ、ナナ」
 「お姉さま」
 見詰め合うララとナナ。二人の世界に百合が咲く。満開である。さすがのラミアも苦笑を禁じえない。
 「お幸せに、お二人さん。お休みね」
 邪魔をするのも悪いし、何よりもナナを嫉妬させては可哀想だと思ったので、ラミアはそそくさとその場を後にした。
881女帝フロン:2005/12/24(土) 03:05:58 ID:T4ROVJta

 ララとナナを初めとして、ラミアはその日、彼女らの他にも何組もの男女を見かけることになった。
 たとえば、僧侶セイラと四人の格闘家。
 セイラは心優しく慈悲深い、僧侶の鑑のような女性である。
 大乱戦で負傷者が続出した日、寝る間も惜しんで倒れるまで怪我人の看病に奮闘したこともあるほどだ。
 弱った者を安心させる笑顔と、死者を悼む涙。彼女に看取られることは、魔王軍の者にとってはまさに地獄に仏、魔界に聖女なのである。
 しかし、そんな彼女にも、自身すら認める困った一面があった。
 それは、重度の筋肉好きという性癖だった。
 「私、駄目なんです。殿方の鍛え抜かれた美しい肉体を見ているだけで、体が火照ってきてしまって……」
 治療のときについついたくましい筋肉を触ってしまうだの、そういう欲望を抱く自分は僧侶失格なのではないかなどと、
 性のエキスパートであるラミアに様々な相談を持ちかけてきたものだ。
 「こんな変態趣味が知れたら、きっと皆さんにも嫌われてしまうわ」
 そんな風に嘆いていたが、どうやら取り越し苦労だったようである。
 今日の昼間、セイラは勢い余って格闘家たちに迫り、ほとんど逆レイプのような形で彼らとまぐわったらしい。
 全てが終わり、性欲が治まったあとで、当然ながら彼女は激しい罪の意識に苛まれた。
 僧侶である自分があんなことを、と。
 しかし格闘家たちは優しかった。
 むしろ、自分達の筋肉が憧れの僧侶に好かれていたと知って、喜んだほどだったそうだ。
 「セイラさんはワシらの女神じゃけん」
 と、何故か広島弁で嬉しそうに語る格闘家たちに囲まれ、セイラも赤い顔で幸せそうに笑っていた。
882女帝フロン:2005/12/24(土) 03:06:27 ID:T4ROVJta

 次に、僧侶ロディと四人のサキュバス。
 以前から、ラミアはロディに泣きつかれていた。
 四人のサキュバスが、日夜自分を誘惑してくるから何とかしてくれと。
 夜魔族では最高位のリリスという種であるラミアは、いわばサキュバスの先輩のような立場である。
 放っておくこともできず、ラミアは、遊び半分に聖職者をからかうなと四人のサキュバスたちに注意した。
 サキュバスたちは何か言いたげに、それでも渋々引き下がったが、
 今日の昼間にロディの性欲が増したのを好機と見て、ついに四人で組み敷いてしまったそうだ。
 これも、結果としてはいい方向にまとまったようである。
 「何でも、彼女達は私に恩返しがしたかったのだそうで」
 と、四人のサキュバスに囲まれて、ロディは困ったように笑ってみせた。
 「恩返し?」
 「そうそう、そうなのよラミアさん」
 「あたしたちね、前にロディ様に助けてもらったの」
 「神の敵だー! とか言って追っかけてくるクソ坊主から、守ってもらったのよ」
 「そのときから、何かお返ししなくちゃーと思ってたけど、やっと恩返しができたのね」
 口々に姦しく喋ったあと、「ねー!」とお互いに笑いあうサキュバスたち。ロディは首を傾げた。
 「お礼をして頂くほどのことをしたつもりはないのですが」
 「まー、ロディ君にとってはそうかもしれないけどね」
 ラミアは苦笑した。ロディに助けられたサキュバスたちの気持ちは、同じ夜魔であるラミアにも、痛いほどよく分かる。
 混沌の魔界にあって神の道を説く僧侶にとって、堕落の象徴ともいえる夜魔族は天敵のようなものだ。
 自分達のテリトリーである教会には絶対に近づけないし、時には積極的に夜魔狩りをしようという僧侶もいるほどである。
 ラミア自身、突然数人の僧侶に囲まれて魔法を浴びせかけられたという苦い経験がある。
 ロディは、本来なら仲間であるはずの他の僧侶から、こともあろうに天敵であるサキュバスたちを守ったのだ。
 「確かに彼女たちは享楽的かもしれませんが、それだけでその本質まで悪だというのは間違いでしょう」
 「だけど、聖書にはあたしたちみたいなのは存在自体が悪だー、みたいに書いてなかったっけ?」
 「僧侶でもないのによくご存知ですね、ラミアさん」
 「んー、昔、ちょっとそっちの方の知り合いがいてね」
 「そうなのですか」
 ロディは少し驚いたような顔をしたあと、かすかに微笑を浮かべた。
883女帝フロン:2005/12/24(土) 03:07:46 ID:T4ROVJta

 「確かに、天界から伝えられた聖書にはそう記されています。淫欲に狂い、人を堕落させる夜魔は悪であり、滅ぼさねばならないと。
  ですが、ここは魔界です。魔界には魔界における神の道があり、それを探求することが私たち僧侶の役目だと、そう思っています」
 静かに語るロディの顔は、謙虚な自信に満ちている。これではサキュバスたちが恩返しをしたがるのも無理はないと、ラミアは思った。
 「ねえロディ君、許してあげてね。この子たち、他に男の人を喜ばせる方法を知らないだけなのよ」
 ラミアがそう言うと、途端にサキュバスたちの顔が不安に曇った。
 「え、ロディ様怒ってるの」
 「やっぱり迷惑だったんだ」
 「でも、あのときは苦しそうだったし」
 「ごめんねロディ様」
 口々に謝るサキュバスたちに、ロディは慌てて首を振った。
 「いえそんな、怒るだなんて。私の身を思ってしてくれたことです。感謝こそすれ怒る理由などありませんよ」
 優しい言葉と微笑に、サキュバスたちの顔が一気に明るくなった。
 「きゃー、ありがとうロディ様!」
 「ホントに優しいんだから」
 「だから大好き!」
 「もう何でもしてあげちゃう!」
 四人のサキュバスに飛びつかれてロディの顔が真っ赤になるのを見ながら、ラミアは仕方ないなぁ、という気持ちで苦笑した。
 「こらあなた達、折角許してもらったんだから、今度からは違うことでロディ君を喜ばせてあげるのよ」
 「はーい!」
 「でも、違うことってなぁに?」
 「そりゃあんた、あれよ」
 「夜のお相手とか?」
 「だからそれは駄目だって」
 本当に大丈夫か、と首をかしげながら、まあ何にしても悪い結果にはなるまいと思い、ラミアはその場を後にした。
884女帝フロン:2005/12/24(土) 03:08:20 ID:T4ROVJta

 他にも、様々な者達が一緒にいるのを見た。
 今日の事件一つで、ずいぶんたくさんの恋人たちが生まれたわけだが、もちろんそれには理由がある。
 前魔王の呼びかけや行動でいくらか変わりつつあるが、それでも魔界は力が全ての世界である。
 相手が好きなら即襲え、気持ちなんて考える必要なし、という思想が一般的で、恋に悩むなど馬鹿のすることと言われているのだ。
 だから、もしも相手を好いていても、なかなかそういう行動に踏み出せないのが、普通の悪魔というやつだ。
 そういう、人間や天使の感覚で言えば普通、魔界では異常な恋愛に悩んでいた者達にとって、
 今日の一幕は、きっかけが滅茶苦茶だったとは言え想いを伝えるのにはいいきっかけだったらしい。
 飛ばしましょう恋の種、咲かせましょう愛の花と言わんばかりに、魔王城のそこかしこで数多の男女がいちゃついており、
 正直暑苦しいほどだった。ハートマークが飛び交っている幻覚が見えそうなほどだ。
 「何ていうか、すごいわねこのムード」
 自室へ続く廊下の途上で、何組ものカップルが抱き合ったり、キスしたり愛を語らったりしている。
 中には男同士または女同士の組み合わせがいたり、気分が高まりすぎて廊下の真ん中で第二ラウンドに突入しちゃっている者達もいた。
 性のエキスパートであり、それこそ数え切れないほどの男または女たちと肌を重ね合わせてきたラミアだが、
 「愛してるよ」「好き」「これからはずっと一緒だね」「ねえ、キスして」「いま、すごくしあわせ」
 などという、愛の囁きには少しも慣れていない。
 性交というのは、ラミアにとっては愛情の発露ではなく、欲望のはけ口として行われる行為だったから。
 そんなことを考えると、何故だか少しだけ、胸が痛くなった。
 「ちょっと、頭冷やそうかな」
 ラミアは誰に言うでもなく呟き、くるりと足先を変えて歩き出した。
 恋人たちが多くいる区画から遠ざかるように早足で歩き、いくつもの曲がり角を越える。
 いつしかラミアは、魔王城上層の一角、「王妃様の展望台」と呼ばれる場所に来ていた。
 その名が示すとおり、見晴らしのいい場所である。何せ、高い階の隅にある上に、壁が半分以上吹き飛んでいるのだから。
 以前、魔王城が攻撃を受けた際に破壊された場所である。
 前魔王クリチェフスコイはすぐさま修理するよう命じたが、前王妃の「ここから見える景色、好きだな」という言葉に、
 即座に命令を撤回したというある種名物スポットのような場所だった。
 しかもその後、星空も見えるように上の構造物まで取っ払ったという、豪快かつ呆れ返ってしまう説話も残っている。
 前魔王生存時は常時薄い結界が張られて雨風を防いでいたが、
 今はそれも消滅し、苔むした石の床と転がる瓦礫のみが昔日を懐かしむ、寂寥感の漂う場所になってしまっていた。
 ここなら誰もいないだろうとほっと息を吐いたラミアだったが、先客がいた。
885女帝フロン:2005/12/24(土) 03:08:54 ID:T4ROVJta

 「ラミアさん?」
 予期せず声をかけられハッとして振り向くと、薄い月明かりの中に二人の人影があった。
 大柄な男と、小柄な少女。二人の顔には見覚えがあった。
 「ロッテちゃん。それと、ゼン君?」
 「はい」
 微笑んで頷いてから、ロッテは首を傾げた。
 「どうしたんですか、こんなところで」
 「ん。ううん、別にただ、何となくね」
 誤魔化すようにラミアが言うと、ロッテは追求する様子もなく「そうですか」と言って、少し赤い顔をした。
 「大変でしたね、今日のお昼は」
 「ん。まあ、そうね」
 多分彼女の言う「大変」と自分の「大変」は意味が違うだろうな、と、ラミアは複雑な気持ちで頷いた。
 「こちらにいらっしゃいませんか? 風が気持ちいいですよ」
 暗がりにいるラミアを、月明かりに照らされたロッテが誘う。
 ラミアは一度頷きかけてから、ロッテの両腕がゼンの左腕に絡められているのに気付き、笑って首を振った。
 「ううん。いいわ。お邪魔しちゃ悪いもの」
 ラミアの答えに、ロッテははっと表情を変え、慌てて頭を下げた。
 「そうでした、わたし、ラミアさんにお礼を言わなくちゃ」
 「いいよ。あたし、何にもしてないじゃない」
 ラミアは笑って手を振った。
 「でも」
 「いいんだって。おめでとう、ロッテちゃん。それから、ゼン君も」
 「ありがとうございます」
 ロッテが照れ笑いを浮かべて小さく頭を下げ、ゼンも無言のまま、小さく頷いた。
 ロッテが何故自分にお礼を言いたがったのか、ラミアはもちろん知っている。
 ゼンはエトナの弟子でもある魔人で、ロッテはどこにでもいるような平凡なアーチャーだった。
 エトナ曰くサンドバッグの一号とは違い、ゼンは純粋な戦闘用、あるいは護衛用に生み出された悪魔である。
 その力は、魔王軍最強のフロンには及ばないものの、エトナやチャコ相手なら互角に戦えるとまで周囲には評価されていた。
 その上に真面目で物を語らぬ性格だったため、ゼンに好んで近づく者はあまりいなかった。
 ただ、一人を除いて。
886女帝フロン:2005/12/24(土) 03:09:29 ID:T4ROVJta

 「ゼンさん、本当は寂しいんじゃないかと思うんです」
 思いつめた様子のロッテがラミアに相談を持ちかけてきたのは、ほんの三日ほど前のことだっただろうか。
 物言わぬゼンの横顔がとても寂しげに感じられて、見るたびに胸が痛むとロッテは語っていた。
 「だけどわたし、一体どうしたらいいのか分からないんです」
 そう言って、ロッテはラミアの前で泣き崩れたのだった。
 悪魔には珍しく心優しく、それ故に気弱な性格のロッテにとって、知り合いでもないゼンに話しかけることは難事なのだった。
 そうやって自分の無力を嘆くロッテの力になってやりたかったラミアは、ゼンを見つけてこう言ってやった。
 「ねえゼン君、あなた、とっても幸せな男だわ。きっと近いうちにいいことがあるわよ」
 もちろん、ゼンは何のことだか分からずに眉をひそめていた。
 ラミアとしては、こうして予言しておいて、後で何とかロッテを励ましてゼンに話しかけさせるつもりだったのである。
 しかし、それも無用な心配りだったようだ。
 どういった経緯を辿ったものかは想像できないが、とにかく、今日の昼に、ロッテは勇気を出してゼンに話しかけたらしい。
 「これからは、わたし、ずっとゼンさんのそばにいてあげるんです」
 ゼンのたくましい左腕を細い両腕で抱きしめ、ロッテは幸せそうに笑った。
 ゼンは一見すると以前と変わらぬ厳しい顔つきだったが、
 彼の全身から漂う雰囲気が幾分か和らいでいるのが、ラミアには分かった。
 ふと、ロッテが城の外の方に顔を向けた。ラミアとゼンも、ロッテの見ている方向に目をやる。
 半壊した壁の向こうに、緑よりも赤や茶色が多い魔界の大地と、それ故に冴え渡る星空が見えた。
 「きれいですね」
 「ああ」
 ロッテが小さく呟き、ゼンもまた、ぼそりと答えた。
 互いに身を寄せ合い、静かに星空を眺める二人の姿を、淡い月明かりが優しく包んでいる。
 (いいなあ)
 吐息のような感情が胸に湧いてくる。
 ラミアは何故だか自分がいることに罪悪感のようなものを感じ、二人に気付かれないよう、そっとその場を後にした。
887女帝フロン:2005/12/24(土) 03:11:21 ID:T4ROVJta

 そうして自室に戻ったラミアは、ふと、大きな姿見に映っている自分の全身を眺めた。
 青く長い髪、頭の両脇から生えている二本の角、起伏のある魅惑的な肢体。どこからどう見ても、立派な夜魔族である。
 ラミアはベッドに体を投げ出し、眠るつもりもなく目を閉じた。
 先ほど廊下で出会った悪魔達の姿が、次々に脳裏に浮かんでくる。
 ララとナナ、セイラと格闘家たち、ロディとサキュバスたち、そしてゼンとロッテ。
 皆、幸福感あふれる、満ち足りた顔をしていた。昨日までは浮かべたことがない、穏やかな表情ばかりだった。
 一瞬、そんな彼らの姿が消えうせ、むせ返る体液の臭いの中で男達の相手をするラミア自身の姿が浮かんできた。
 ラミアは目を開き、苦笑しながら首を振って、自分の想像をかき消した。
 「……バカだな、あたし。今更そんなこと気にするだなんて」
 呟き、さて、と気を取り直したラミアは、ベッドの上で体を起こし、腕を組んで考え始めた。
 「どうやら、思ったよりもひどいことにはならなかったみたいね」
 ラミアが見たところ、性欲の異常増加現象と言っても、誰彼構わず襲い掛かったような連中はほとんどいなかったようである。
 相手がいなくて悶々としていた者にしてみても、そういう連中同士でまぐわったようなので、後に遺恨を残すようなことはあるまい。
 「ま、一応調査して、今回の事件の結末をまとめとかなくちゃならないかなー」
 ラミアは、頭の中でいろいろと情報を整頓し始めた。
 彼女がそんなことを考えているのには、もちろん理由がある。
 ラミアは、魔王ラハール唯一の弟子であるチャコの、そのまた弟子という立場にあった。
 弟子というより、部下といった方が正しいだろう。
 多くの男女と肌を重ね、様々な者達から相談を持ちかけられるラミアの顔の広さに、チャコは目をつけたのだ。
 城内で、魔王ラハールに対する反乱の気配があればチャコに報告するのが、ラミアの役目だった。
 チャコはその情報を元に調査を行い、反乱が真実であればそれを事前に潰すのだ。
 魔王が最弱という奇妙な魔王軍の支配体制は、こうした陰の努力により保たれているのである。
 そういう観点から見た場合、今回の事件はどうだろうか。
 「誰かが魔力で城内の悪魔の性欲を掻き立てたのは間違いないだろうけど」
 考え込むラミアの脳裏に、ふと一人の悪魔の顔が思い浮かんだ。
 赤髪ツインテールに強気なつり目、そして口元の八重歯がチャーミングな女悪魔である。
 「エトナちゃん、か。まあ可能性としては一番高いかなー」
 性格的に、こういうことを面白がってやりそうではある。果たして、ここまでの混乱を巻き起こす魔力があるかは分からないが。
 「とにかく、話だけでも聞いてみようかな」
 今日はまだ眠れないみたいね、とため息を一つ吐き、ラミアは自室を後にした。
888女帝フロン:2005/12/24(土) 03:11:53 ID:T4ROVJta

 だだっ広い魔王城の、王座の間からそれ程離れていないエトナの自室に近づくにつれ、ラミアは違和感を覚えていた。
 魔王城の湿っぽい空気に、何か異質なものが混じっている。
 昼間の狂乱の名残で、精液の臭いでも残っているのかとも思ったが、違う。
 「……血?」
 ラミアの体が緊張に強張った。しかも、その臭いは、廊下のずっと先の方に見えるエトナの部屋から漂ってくるようだった。
 五感を研ぎ澄ますように意識を集中し、ラミアは慎重にエトナの部屋に近寄る。
 扉が半開きのままになっていた。中は真っ暗で、灯りはついていないようだ。
 ラミアは部屋のすぐそばの壁に身を寄せ、半開きになった扉から部屋の中を覗き込み、息を呑んだ。
 暗くてよく見えないが、部屋の中に誰かが血まみれで倒れている。
 ラミアは慌てて部屋に飛び込むと、魔法で部屋を照らし出した。
 やはり、人が倒れている。細く白い裸身は傷だらけで、至るところに赤い血が滲んでいた。
 その背に一対の翼が生えているのを見たとき、一瞬、ラミアの頭を懐かしい誰かの姿が横切った。
 (いやいや、思い出に浸ってる場合じゃないわ!)
 慌てて感傷を打ち消し、ラミアは天使のそばに屈み込む。
 裸で横たわる傷だらけの天使。だが、弱弱しいながらもまだ息がある。
 確か名前は一号だったか、と記憶を呼び起こしながら、ラミアは一号の耳元で呼びかけた。
 「一号ちゃん、大丈夫?」
 反応がない。完全に意識を失っている様子だった。
 ラミアは、一号と直接話したことがなかったが、彼女の素性はいくらか知っていた
 エトナが、ただ虐め抜いてストレスを解消するためだけに作った天使兵。それが一号なのだと。
 では、一号をこんな風にしたのは、エトナなのだろうか。
 放っておけば死ぬような怪我を負わせて、自分はどこかに行ってしまったというのか。
 「エトナちゃん……」
 呟くラミアの脳裏に浮かぶのは、物陰にしゃがみ込んで弱弱しく泣きじゃくる、赤い髪の少女の姿だった。
 だが、感傷的な気分に浸っている時間はない。
 とりあえず今は一号を治療するべきだと判断し、ラミアは意識を集中した。
 天使や僧侶ほど得意ではないが、夜魔族もイビルヒーリングという回復魔法が使えるのだ。
 所々に血が滲んでいる一号の体を、淡い光が包み込む。だが、小さな傷が塞がった程度で、大きな傷には全く変化が見られない。
 「ダメか」
 ラミアは舌打ちした。回復魔法では間に合わず、薬も持っていない。となると、病院に運ぶしかなかった。
 「ちょっと痛いと思うけど、我慢してね、一号ちゃん」
 ラミアは、魔界病院を頭に思い浮かべながら、早口に転移魔法を唱える。
 ぐったりとしている一号の体が、想像していたよりもずっと軽いことに、小さな驚きを覚えながら。
889女帝フロン:2005/12/24(土) 03:14:48 ID:T4ROVJta

 ラミアからの報告を聞き終え、チャコは目を開いた。
 「では、まだ犯人は特定できないと?」
 「そうね。今のところ、エトナちゃんが一番怪しいと思ってるんだけど」
 背後から、ラミアの声が聞こえてくる。チャコは弟子の姿を見ることもなく答えた。
 「どうだろうな。昼間の様子からすると、それはなさそうだったが」
 「そう。でも、そうすると候補自体がほとんどいなくなっちゃうのよね」
 悩むような声音。チャコは唇を舌で軽く濡らして考え始めた。
 候補。つまり、あのような事態を引き起こすことができ、かつそれをする理由がある人物ということ。
 「理由というよりは、目的か」
 「面白半分でやった、っていうの以外には思い浮かばないけど」
 「確かにな。あんなことをして利益を得る者がいるなど、想像もつかん」
 結局、昼間から続いた騒動は、城の悪魔たちが乱痴気騒ぎを起こしただけに終始したようだった。
 騒ぎに紛れて殺人や盗難が行われたという事実もない。少なくとも、ラミアの所見ではそうだという。
 何よりも、手段が不明である。
 あれだけ広範囲に、しかも男女種族無差別に性欲を高揚させられるほどの魔力の持ち主など、城内には一人しかいない。
 「でも、まさかフロンちゃんがねぇ」
 苦笑混じりに、ラミアが言う。
 あの騒ぎを起こせる力量の持ち主、という点では犯人はフロン以外に考えられないが、そうなるとやはり動機が不明になってくる。
 チャコ自身、少し暴走しがちだが根は清らかな天使であるフロンと、昼間のあの淫靡な城内の風景がどうしても結びつかないのだった。
 「しかし、だとすれば、誰が……」
 「んー、あたし、一人だけ心当たりがあるけど?」
 チャコは驚き、思わず振り返った。
 「本当か?」
 「うん。フロンちゃんほどじゃないけど魔力があって、なおかつあんなことする理由がある人」
 にやけた表情が想像できるような、楽しげな声だった。
 ラミアが突然声の調子を変えたことに疑問を感じながらも、チャコは問う。
 「誰だ、そいつは?」
 「分かんない?」
 「焦らすな」
 「テクニックの一つよ」
 「早く言え!」
 「んもう、せっかちさんね。答えは」
 と、ラミアが後ろからひょっこり首を出し、こちらに指先を向けた。
 「あなたよ、チャコ」
890女帝フロン:2005/12/24(土) 03:16:56 ID:T4ROVJta

 怒鳴り声を上げかけて、チャコは慌てて口をふさいだ。
 落ち着け、と心に言い聞かせながら、頭上のにやけ面を睨みつける。
 「冗談はよせ、ラミア」
 「え、そんなつもりないけど」
 「馬鹿を言え、何故私がそんなことをせねばならん」
 怒鳴りつけたい衝動を必死に抑えてそう言うチャコに、ラミアはからかうような笑みを浮かべて答える。
 「またまた、分かってるくせに」
 言いつつ、ラミアは無言で指を動かす。その先にチャコが視線を向けると、彼女自身の膝の上で眠るラハールの姿が。
 そう、チャコは昼間からずっと眠り続けているラハールを膝枕したまま、ラミアの報告を聞いていたのだ。
 ラミアを王座の後ろに立たせているのは、万一ラハールが目覚めたとき、起伏激しい肢体が彼の目に入らないようにするためである。
 二人の会話など聞こえてもいないかのように、ラハールは健やかな寝息を立てている。
 (……ああ、何て愛らしいのかしら、ラハール様)
 一瞬緩みかけた頬を、チャコは慌てて引き締めた。
 「きゃー、やっぱりラハールちゃんったら可愛いわねぇ。ほっぺたぷにぷにしてみたい」
 王座の背もたれに寄りかかってこちらを覗き込みながら、ラミアが歓声を上げる。
 チャコは肩越しに振り向き、弟子の顔をにらみつけた。
 「馬鹿なことを言うな、そんなことをしたらラハール様は」
 「分かってるわよ。ラハールちゃん、あたしたちみたいな体が苦手なのよね。
  あーあ、こういうときだけはチャコみたいなぺったんこの体が羨ましいわー」
 喧嘩売ってるのか貴様ァ! と叫びかけて、チャコは寸でのところで口を閉じた。
 ラハールを起こしてしまっては元も子もないのである。そんなことになったら、この至福の時間が終わってしまうではないか。
 チャコは軽く咳払いをすると、声をひそめてラミアに話しかけた。
 「それで、どういう意味だ、さっきのは。何故私があんな乱痴気騒ぎを起こさねばならん」
 「だって、城内が大混乱だったからこそでしょ、この状況」
 チャコは反論できなかった。確かに、普段ならばこんな状況はありえないのだった。
 だからこそ、チャコはラハールを起こすこともなく、眠っている彼のあどけない顔を思う存分眺めていられるのだから。
891女帝フロン:2005/12/24(土) 03:18:01 ID:T4ROVJta

 「それに、わたし盛ってますいつもとは違うんです許してごめんなさーいって言っちゃえば、もうやりたい放題だし」
 「そんなはずがあるか!」
 「そうかなー。ラハールちゃんって、照れ屋さんだけど優しいし、泣いて謝れば許してくれるんじゃない?」
 確かにそうかもしれない、と一瞬同意しかけて、チャコは慌てて首を振った。
 (聞くな、チャコ。私の役目はラハール様の純粋さを守ることであって、決して卑猥な目的でこの地位についている訳では)
 「勿体ないと思うけどなー。ラハールちゃんだっていつまでもこのまんまじゃないんだし、何も知らない内にヤッちゃったら?」
 黙れ、と、心の中で怒鳴りながら、チャコは唇を噛み締めた。
 そんな師の葛藤など気にもしていないかのように、ラミアは体をくねらせ始めた。
 「あれよ、女教師ものってやつ? あたしもときどき頼まれるのよねそういうプレイ。
  『ラハール様、本日は私めが、魔王にとって必要不可欠な技術を伝授させていただきます』
  『何だそれは。言ってみろ、チャコ』
  『はい。それでは失礼いたします』
  『な、何だ、何故服を脱ぐ!?』
  『何も恐れることはありませんわラハール様。全て私にお任せくださればいいのです』
  『う、うう……』
  『ふふ、そんなに緊張しなくてもよろしいのですよ。これはとても気持ちいいことなのですから』
  『し、しかし』
  『ああ、可愛いですわラハール様。さ、肩の力を抜いて。チャコ先生が優しく教えてあげる』
  『あ、ああ、チャコ!』
  『ラハール様!』
  こうして王座の間は愛と肉欲の宴会場と化したのだった……なんちゃって」
 ゲラゲラと実に下品に笑うラミア。チャコはついに我慢できなくなり、小声でラミアを怒鳴りつける。
 「止めんか貴様、今すぐ止めんと後でひどい目に……」
 「チャコ、鼻血」
 「ぐむ」
 ついつい映像を想像して興奮してしまったらしい。チャコが鼻血を拭き取っていると、ラミアが王座の間の前に回りこんできた。
 「チャコって真面目に見えて結構やらしいわよね」
 「だ、誰が!」
 「別に恥ずかしがることないじゃない。あたしも可愛いと思うわよ、ラハールちゃん」
 そう言って肩をすくめると、ラミアは微笑みながらラハールの寝顔を覗き込んだ。
892女帝フロン:2005/12/24(土) 03:18:44 ID:T4ROVJta

 「おい!」
 「何にもしないってば。うん、やっぱり可愛いわラハールちゃん。間近で見ると丸っきり子供だもんね」
 「顔を離せと言っている、今ラハール様がお目覚めになったら」
 「大丈夫だって。んー、さらさらの髪、すべすべのほっぺたにちっちゃな唇。もうあれよね、食べたいちゃいっていうの?」
 「卑猥な表現はよせ!」
 「またまた。チャコだって考えたことあるでしょ、そういうの」
 言われて、思わずチャコは想像してしまう。
 そりゃ、考えたことはある。
 ラハールを膝に乗せて思う存分頭をなでなでしたいとか、耳をはむはむしてみたいとか、満足のいくまでキスしてみたいとか。
 ああ駄目だ、そんなこと考えるとまた鼻血が出てくる。
 チャコは必死に欲望と鼻を押さえこみ、ラミアをにらみつけて断言した。
 「そんなことを考えたことは一度もない!」
 「ごめん、正直全然説得力ない」
 「ええい、うるさい! 報告はもう終わったのだろうが。さっさと去れ、さっさと!」
 「あー、はいはい分かってますって」
 腕を振り回すチャコから軽く身を引くと、ラミアは肩を竦めて転移魔法を唱え始めた。
 「それじゃ、行くわ。一号ちゃんのことも心配だしね。調査続けて何か分かったらまた報告するから」
 じゃあねー、と気楽に言い残し、ラミアの姿が王座の間から掻き消える。
 「全く」
 途端に王座の間が静まり返り、チャコは気疲れからため息を吐いてしまった。
 情報収集能力が有能とは言え、あの夜魔のからかい癖には困ったものだ。気力がいくらあっても足りない。
 そんなことを思いながら、ふと膝の上のラハールを見下ろす。
 かなり騒いでしまったような気がしていたが、ラハールは全く気付かない様子で安らかな寝息を立てていた。
 天使のような寝顔、などと形容するのは悪魔であるラハールにとっては失礼かもしれないが、それ以外に言い表しようがない。
 ラミアに対する不愉快さなど一辺に忘れてしまったチャコは、うっとりした心地でラハールの頭を撫でた。
 頭だけでは飽き足らず、その手を頬に、首筋に持っていく。
 手の平に伝わる、どこまでも柔らかな至福の感触。チャコが涎を垂らしかけたそのとき、ラハールがくすぐったそうに微笑んだ。
 ビッグバン。宇宙が生まれたときの大爆発である。
 そんな意味不明な説明が頭に流れるほどの衝撃だった。
 微笑んだ! 無防備に! あのラハールが!
 思わず感嘆符を三連発してしまったほどである。まさに至宝、まさに奇跡。
 チャコの人生は、本日このときに絶頂を迎えたといっても過言ではない。
893女帝フロン:2005/12/24(土) 03:19:23 ID:T4ROVJta

 (ああラハール様、チャコはもう一生あなた様についていきます)
 改めて決意し直し、チャコは涙を流しながらじっとラハールの寝顔に見入った。
 そして、ふと思う。
 自分の膝の上で寝ている、小さなラハール。そんな彼も、いつかは立派な若者になり、王妃を娶るのだろうか。
 王妃。その二文字を想像するだけで、チャコの心は重くなる。
 愛などいらぬとどこかの聖帝ばりに宣言して幾星霜、相手が嫌がりゃ力で奪えが恋愛の基本の悪魔である。
 しかし、前魔王クリチェフスコイが、まさにその愛という感情に基づいて人間の妻を娶ってからは、そういう思想も徐々に変わりつつある。
 とすると、ラハールもそうなるのだろうか。
 この、今はか細い両腕で誰かを抱きしめ、汚れを知らぬ肌を誰かと重ねあい、小さな唇で愛を囁くのか。
 そうなるだろう。当たり前の話だが、キスしちゃったりもするかもしれない。
 (そんなの嫌!)
 などとチャコが思っても、それは動かしようのない事実である。
 ラハールの寝顔を眺めながら悶々としだしたチャコの脳裏を、不意にある考えが掠めた。
 (奪っちゃおうかな)
 何を、などと心に問い返すまでもなく、チャコは小さな寝息を洩らすラハールの唇を凝視していた。
 いや、別にいやらしい気持ちではないのだ。自分はただラハールのファーストキスが欲しいだけで
 (ってそうじゃなくて)
 これは予行練習だ。チャコは不意に、そう思いついた。
 ラハールだっていつかは恋人とか王妃を持つだろう。そうなったときにうまくできなかったら困るジャン?
 いや無理あるだろその理屈、と理性が警告してくるが、イノシシのように猛る本能の前には小鳥のさえずりである。
 (行きます……!)
 チャコは弓を射る気持ちで目を閉じ、そっとラハールの顔に自分の顔を近づけた。
 心眼である。いちいち目を開かずとも、弓の達人であるチャコには目標がはっきりと見えている。
 瑞々しい小さな果実のようなラハールの唇。その甘い感触に向かって、チャコの唇は真っ直ぐに突き進み、そして、
894女帝フロン:2005/12/24(土) 03:20:34 ID:T4ROVJta

 「あのー」
 悲鳴を上げるかと思った。いや、むしろ絶叫していた。喉が引きつって声が出なかっただけだ。
 目も口も一杯に見開いて、チャコは声の方向を見る。
 王座の脇に、心底呆れた表情のラミアが立っていた。
 「おま、おま、おま、おま……」
 「あー、いいよ、無理して喋んなくても」
 にっこり笑って止めてくるラミア。しかし、喋らずにはいられない。
 「いつから!? いやむしろどこから!?」
 「チャコがすっげー気持ちよさそうにラハールちゃんの頭を撫でだした辺りから」
 ほとんど最初からじゃねぇか。
 チャコは絶望的な気分になりながら、それでも必死に反論を試みた。
 「違うんだ!」
 「何が?」
 冷静な切り返し。チャコはますますパニックに陥る。
 「いやだからお前、違うんだよ別にやらしい気持ちの予行練習じゃなくてビッグバンが無防備に」
 何を言っているのか自分でも分からないまま捲し立てるチャコに、ラミアはどこまでも優しい、有り体に言えば生温かい笑顔を浮かべた。
 ぽんと肩を叩いて、穏やかな口調で言ってくる。
 「素直になりなよ、チャコ」
 その声音の優しさに毒気を抜かれてしまったのか、それとももう駄目だと心が悟ってしまったのか。
 とにかくチャコはそれ以上何も言えなくなってしまい、そして、
895女帝フロン:2005/12/24(土) 03:21:18 ID:T4ROVJta

 突然目を潤ませ、顔を覆って泣き出したチャコを前に、さすがのラミアも絶句してしまった。
 泣かすつもりはなかったのだ。ちょっと気になることがあって戻ってきたらチャコがあんなことしてたから、冷やかそうと思っただけで、
 (それがなに、この状況)
 しゃくり上げるチャコの嗚咽が、未だにのん気に寝ているラハールの寝息と混じって静かに響く。
 さすがにこのまま突っ立っている訳にもいかず、どうにかして話しかけなきゃなーとラミアが考え始めたところで、
 「分かってるもん」
 と誰かが言った。拗ねた子供のような、幼い口調。一体誰かしら、とラミアは首を傾げてしまったが、本当は分かっていた。
 「わたしだって、分かってるもん」
 再び、涙に声を詰まらせながらチャコが言った。普段の凛とした武人の声ではなく、幼さの残る少女の声である。
 (うわー、なんかいろんな意味でちょっとショック)
 思いがけず師の別の顔を見てしまって複雑な心境のラミアに、チャコはなおも言ってくる。
 「ラハールさまはわたしのことそういう対象として見てないもの……そんなの、自分でも分かってるもん」
 「はあ、そうですか」
 つい敬語になってしまったラミアを、チャコは涙目でキッと見上げた。
 「ねえラミア、わたしっておかしい!?」
 そりゃ今のあんたはね、と心の中で呟きながら、ラミアは何とか微笑らしきものを浮かべて、首を傾げた。
 「ええと、何が?」
 「そうよねおかしいわよね」
 「無視かよ」
 「そんなの自分でも分かってるの。でも仕方ないじゃない」
 「いやだから、何が?」
 「今まで三千年以上も生きてきて、こんな気持ちになったのなんて初めてなんだもん」
 じっとラハールの顔を見下ろし、チャコは短いスカートの裾を握り締めながらたどたどしく呟く。
 「そりゃ、わたしはラハールさまやフロンさまに比べたらずっとおばさんだし、弓以外には何のとりえもない女よ。
  武骨だし気は利かないしまっ平らだし、その上身分の低い田舎者。こんな女、王妃どころか妾にだってなれっこないわよ」
 「はあ」
 「人間界にもあったわねそんな童話。シンデレラ。そう、シンデレラとかいうやつ。
  下働きの女がトチ狂って、自分が貴族だと思い込むのよ。それで舞踏会に入り込もうとして衛兵に見つかって斬り殺されて、
  そんでもって主人に発見された挙句に『あれま、下働きの女がシンデレラー』とか言われるっていう」
 「なに、その救いようのない話」
 「私もそれと同じなのよ。気狂いなの。叶うはずもない恋に憧れて一人で悶々としてる馬鹿な女なのよ!」
 チャコは王座の肘掛に突っ伏して泣き出してしまった。そんな姿勢でも膝の上のラハールを落とさないのは驚異的である。
896女帝フロン:2005/12/24(土) 03:21:55 ID:T4ROVJta

 何だかもう逃げ出したいような気分だったが、ラミアはとりあえずチャコをなだめにかかった。
 「あのねチャコ」
 「何よ、笑いたきゃ笑いなさいよ! あれね、私みたいな馬鹿女にぴったりな悪口が人間界にあったわね、
  『ショタコンウゼー、フジョシハコミケデサカッテロ』とかいうの。そんな文句で罵ればいいでしょ?」
 「ショタ……なに? いや、そうじゃなくて、落ち着きなさいよチャコ」
 「慰めなんかいらないわ。ほら、笑いなさいよ罵りなさいよ、夢見てんじゃねークソ女、ピザでも食ってろとか何とか言って」
 「だから意味分かんないってば」
 手のつけようがない荒れっぷりに呆れつつ、しかしラミアの胸には不思議と暖かい感情が生まれつつあった。
 チャコの趣味には前から気付いていたが、それは単なる少年好きという、嗜好や性癖の類だと思っていた。
 まさかここまで本気でラハールのことを想っていたとは、予想外だった。
 あるいはその感情は、共感なのかもしれない。叶わぬ夢を追い続ける、一人の女としての。
 (……確かに、往生際が悪いかもね、お互い)
 胸の内で自嘲の笑みを浮かべながら、ラミアは突っ伏して泣き続けるチャコのそばに屈みこみ、彼女の頭を撫でてやった。
 「そうね、確かにあなたは馬鹿かもしれないわ、チャコ」
 チャコは一度、大きく肩を震わせた。でもね、とラミアは微笑みながら続ける。
 「ラハールちゃんが好きだっていうその感情まで、馬鹿なものだって言って抑えつける必要はないのよ」
 チャコはほんの少し顔を上げて、ちらりとラミアを見た。
 「そう?」
 「ええ。少なくとも私はそう思うわ。だって、どうやったって心は変えられないもの。
  ラハールちゃんが好きだっていうその気持ちだって、そうなりたくてなった訳じゃないでしょ?
  だったら、仕方ないじゃない。叶わなくたって馬鹿馬鹿しくたって、好きなものは好きなんだから」
 そう、気持ちは気持ちだ。そんなもの、自分で変えられる訳がない。
 周囲から見て馬鹿馬鹿しかろうが結果が見えていようが、恋は恋で夢は夢だ。
 だから、いいのだ。自分から嘲笑って、それを心の奥に沈めてしまう必要などどこにもない。
 「だからほら、涙を拭いて起き上がりなさいって。ラハールちゃんが好きなら、今までどおり守ってあげればいいじゃない。
  何も、恋人になったり相手に好いてもらったりってだけが、成功した恋じゃないでしょう」
 「……うん」
 ようやく、チャコは身を起こした。ほっとするラミアの前で、涙を拭いてぎこちなく微笑む。
 「ごめん、みっともないとこ見せちゃった」
 「いいわよ。まあ驚いたのは本当だけど。そんなに好き、ラハールちゃん?」
 「うん」
 はにかむような微笑を浮かべ、チャコはラハールの頭をそっと撫で始めた。
897女帝フロン:2005/12/24(土) 03:23:07 ID:T4ROVJta

 「この人のためなら命を捨ててもいいって、本気で思えるの。そのぐらい、好き」
 どこか夢見心地のようにも見える彼女の横顔に、ラミアは苦笑して声をかける。
 「ま、過保護も程々にしときなさいよ。ラハールちゃんだって男の子なんだから」
 「分かってる。ありがとうね、ラミア」
 「どういたしまして」
 ちっとも悪魔らしくない会話の末に、二人は微笑みあった。
 王座の間に珍しく温かい雰囲気が流れる中、ふとチャコが眉をひそめた。
 「そういえば」
 「ん、なに?」
 「どうして戻ってきたの、あなた」
 言われてラミアは、ぽんと手を打った。すっかり忘れていた。
 「いや、ちょっと気になることがあってね」
 「なぁに?」
 まだ気が抜けているらしく、チャコはおっとりと首を傾げる。
 こんな状態のチャコに報告してもいいものか、と一瞬迷ったが、ラミアは結局伝えることにした。
 「あのね、一号ちゃん見に病院に行く前に、何となくこの部屋の外を見てきたんだけど」
 「うん」
 「王座の間の扉に張り付いて『ラハールきゅんハァハァ』とか言ってる女が何人かいてね、一体どうするべきなのかと」
 「吊るせ」
 一瞬でチャコの表情が武人のそれ切り替わった。
 あれ、さっきの純情な女の子はどこ行ったんですかと問いたくなるぐらいの凄まじい変転ぶりである。
 さすがのラミアもこれには頬が引きつり、思わず一歩身を引いてしまったほどだ。
 「えっと……チャコ?」
 「いや、吊るすぐらいでは物足りんな。バラバラに切り刻み、まとめて大砲に詰め込んで宇宙めがけて発射しろ。
  私が許可する。さあやれ。今すぐやれ。今すぐ。今すぐ。今すぐにだ!」
 怒鳴りつけるような勢いである。気圧されたラミアが、反射的に「了解!」と叫んで敬礼してしまったほどだ。
 こりゃ逃げなきゃマズイな、と思い、ラミアは早口で転移魔法を唱えた。
 とりあえず、扉の向こうの女たちは放っておいても大丈夫だろう。どうせ、性欲異常増加の名残でおかしくなっているだけだろうから。
 そんなことを考えながらその場を去る直前、ラミアの耳にチャコの優しげな声が聞こえてきた。
 「ラハール様、ご安心下さい。あなたのことはこれからもこのチャコがお守りいたしますから」
 やっぱり否定しておけばよかったかな、とげんなりしつつ、ラミアは王座の間から立ち去った。
898女帝フロン:2005/12/24(土) 03:23:43 ID:T4ROVJta

 ラハールが目を覚ましたのは、ラミアが王座の間を去ってすぐのことだった。
 欠伸をして目を擦るラハールに、チャコが小さく声をかけた。
 「ラハール様、ご気分はいかがですか」
 「ん? ああ、悪くないぞ」
 大口開けてもう一つ欠伸をしたラハールは、ふと怪訝な顔をして周囲を見回した。
 「どうかなさいましたか?」
 「ん。いや、さっき誰かと話してなかったか、お前」
 ラミアのことだろう。チャコは慌てて首を振った。
 「いえ、そんなことは。ここにはずっと、ラハール様と私の二人きりでしたよ」
 「そうか。気のせいだったか」
 少し納得いかない様子で首を傾げたあと、ラハールは王座から飛び降りた。
 太ももに残るラハールの温もりに名残惜しさを感じながら、チャコは慌てて立ち上がる。
 「ラハール様、どちらへ」
 「どこって、自分の部屋に決まってるだろうが」
 言って、ラハールは王座の間に隣接して存在する、自分の寝室の扉を指差した。
 「ああ、そうですか」
 外に出ると言い出さなくてよかった、とチャコはほっとした。
 騒ぎはほとんど治まっただろうが、完全に危険が去ったという訳ではないだろうから。
 「警護は任せる。さっきの魔法剣士みたいのが入ってこないように見張っておけ。もちろん、お前も入ってくるなよ」
 「はい、分かりました。あ、ラハール様」
 ふと思い出したことがあって、チャコはラハールを呼び止めた。
 「先ほどの私の失態に対する罰は……」
 言いかけると、ラハールは何のことだと言わんばかりに一瞬きょとんとしたが、やがて思い出したらしく、困ったように目線をそらした。
899女帝フロン:2005/12/24(土) 03:24:33 ID:T4ROVJta

 「あー、罰か。そうだな、確かに罰は必要だな」
 「はい」
 「それなら、俺様の部屋の警護を命ずる」
 「え、でもそれは先ほど既に」
 チャコが困惑しながら言いかけると、ラハールは急に怒り出した。
 「ええい、うるさい! お前は黙って俺様に従っていればいいんだ」
 要するに、罰を与えると言っただけで実際には何も考えていなかったらしい。チャコは微笑んだ。
 「はい、分かりました、ラハール様」
 「うむ」
 満足げに頷いたあと、ラハールはふと眉をひそめ、チャコの顔をしげしげと見つめてきた。
 「どうなさいました、ラハール様」
 「ん。いや」
 ラハールは心底不思議そうに首を傾げ、じっとチャコの顔を覗き込んだ。
 「何かあったか、チャコ。いつもと様子が違うぞ」
 「そうですか?」
 自分の頬に手を当てて少し考え、チャコは目を細めてラハールを見返した。
 「特別なことは、何もありませんでしたよ」
 そう、特別なことなど何もない。
 自分の気持ちは、全く変わっていないのだ。
 「ラハール様」
 チャコは、ラハールの前に膝を突いた。
 「私チャコは、ラハール様のためなら命も捧げる所存。これからも、全身全霊であなた様をお守りします」
 急にそんなことを言われて面食らうラハールの顔を上目遣いに見上げながら、チャコは微笑んだ。
 それは、彼女にとっては不変の誓いだった。
 何が起ころうとも、誰に否定されようとも、魂が消えてしまっても決して変わることはない、神聖な想い。
 これまでも、そしてこれからも、ずっと。
900女帝書いてるアホ:2005/12/24(土) 03:28:11 ID:T4ROVJta

 ……と、今回はここまでです。
 設定に捏造、改竄がいくらかありますが、笑って許していただけると幸いです。
 エロ分に関しても次回は入りますのでお許しを。
 次はいつになるのか分かりませんが、見捨てずに読んで頂けると嬉しいです。
901名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 03:57:26 ID:wSwyZsD/
GJGJGJ!!
うわ何これすっっっげー面白いっす。
いやもー最高。
『シンデレラー』に爆笑してしまった、深夜なのに。
キャラ立てが上手くて良いなぁ。
違和感なく読めました。ありがとう。
902名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 07:47:09 ID:3X2eNHJJ
GJGJGJGJGJ G J!!!!!!!!1!!

イイヨースゴクイイヨーーーー
ちょwwwおまwww文才蟻過ぎwww(^ω^)
903〜いらいらエトナ〜:2005/12/28(水) 01:50:05 ID:mSW+7AID
注:エロなしです。

―魔王城第3訓練場

魔王城は屋外に第1(南方向)、第2(東方向)、
第3訓練場(西方向)、屋内訓練場は1ヶ所存在する(北方向)。
ちなみにそれぞれの訓練場の出入り口がある
廊下の向かい側には自動販売機が3種類あり、
訓練を終えた悪魔たちはここで喉と体の乾きを癒す。
またその近くにはシャワールームもあり、
悪魔たちは訓練後に必ずと言っていい程利用する。

「・・・・・・。」

エトナはフロンと手合わせをしていた。
しかしエトナは右手に手合わせ用の棒を持ったまま
右肩に乗せていらいらしている。

「エトナさん、どうしたんですか?
 ここ最近いらいいらしぱなっしですけど?」
「・・3日前にM−1見たでしょ?」
「? はい、エトナさんと一緒に見ましたね。」
「・・優勝したの、ブラックマヨネーズってコンビだったわね。」
「はい。」
「・・・・なんで。」
「え?」
「なんでブラックマヨネーズなのよ!
 そりゃアタシもあのコンビは何度か見たことはあるけどさ、
 あんなどこのぽっと出かわからんような
 コンプレックスだらけのコンビが優勝したのよ!!
 アタシは笑い飯の方が優勝して欲しかったのに!!」
「しょうがないですよ、笑い飯はいつもと違うテンポだったから、
 笑いが取れなかったんですよ。
 1回戦のいつものダブルボケの方が面白かったですからね。」
「わかってはいるけどさ、4対3はあんな爆笑オンエアバトルの古株より
 笑い飯のほうがなるべきだったのよ!!」
「まあまあエトナさん、エトナさんの気持ちもわかりますよ。
 私も笑い飯ファンですし、というよりこのお城の8割が笑い飯ファンですから、みんないらいらしてますよ。
 私もあまりにいらいらしたものですから、翌日アイテム界で悪魔を30匹ほど殺しました。素手で。」
「・・・・道理であの日のフロンちゃんの赤い服がいつもより鮮やかだと思ったら・・・・。」
「大丈夫ですよ、来年がありますから。」
「・・・・うん。」
904名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 19:09:21 ID:dEGMGzwS
>>903 おいおい、単におまいさんのTVの感想をキャラに言わせただけじゃねーかwww
しかし、同意な上に こういうの好きだ。乙!
905名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 14:16:49 ID:57vZlHD0
女帝の方待ってましたw
チャコと殿下が何ともほほえましいです
906名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:30:59 ID:m8lpbRjb
殿下あけおめ。
このスレのみんなあけおめ。
907名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 06:32:42 ID:PqSVse/U
あけおめことよろ
今年は日本一ソフトウェアのSSが沢山読めますように。
読み切りが好きだ。
連載は待つの辛い。
908名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 08:24:39 ID:U9BZ0EZ6
あけおめ


今年は2月からディスガイア2も出るし、賑わうと良いな。
909〜正月ショート(エロ無し)〜:2006/01/01(日) 19:40:09 ID:PRL7RTGn
「エトナさん、あけましておめでとうございます。」
「ん?」
「あれ? エトナさん知らないんですか?
 今私が言ったのは新年の挨拶なんですよ。」
「そうなの? じゃあ・・・・フロンちゃん、あけおめ。」


ずるっ


「エトナさん、あけましておめでとうを知らないでなんで最近の略語を知ってるんですか!?」
「あれ、そうなの? フロンちゃんの挨拶を聞いて適当に言ったんだけど。」
「あっ、エトナちゃん、フロンちゃん、あけおめことよろ〜。」
「あけましておめでとうございます。」
「あっ、アリサさん、エイミーさん、おめでとうございます。」
「ねえエイミー、アリサが言った言葉ってどういう意味?」
「『あけましておめでとう、今年もよろしく』って意味なんです。」
「何でアンタたちそういうの知ってるの? アタシはフロンちゃんに聞くまで知らなかったわよ。」
「日本好きのあの人から聞いたんです。」
「ああ、あの人ね。」
(この人については後日書きます。)
「ところでエトナさん、ラハールさんからお年玉をもらいましたか?」
「お年玉って?」
「年玉は“年の賜物”って意味なんです。
 昔は餅を配っていましたけど、今では餅ではなく現金を配るんですよ。」
「現金!!」

エトナの目がキラキラ輝いた。

「でもフロンさん、魔界にはお年玉の習慣はありませんよ。
 あの人からは1000ヘル(≒1万円)頂きましたけど。」
「あっ、それなら・・・・。」

―数時間後

「お年玉?」
「はい。新年には親は子供に、主人は使用人に現金を送る習慣があるんです。
 魔界憲法第247条にもそう書かれています。」
「・・・・・・。」
「さあ殿下、お年玉下さい。」
「・・・・両手を出せ。」
「はい。」


ちゃり〜ん


「・・・・って殿下、1ヘルじゃないですか!!」
「確かに渡したぞ。では、俺様は他の者たちにお年玉を渡しに行くぞ。」

ラハールは外に出て行ってしまった。

「・・・・あ〜あ、明日知りませんよ。」
910名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 21:41:39 ID:izezwKX5
m
911名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 01:25:24 ID:eRaYYZxq
e
912〜正月明けショート(エロ無し)〜:2006/01/05(木) 18:00:41 ID:7G9f9EIu
エトナとフロンはおやつを食べていた。
といっても正月でお雑煮に使われなかったお餅の再利用だが。
エトナはあべかわ餅、フロンは磯辺焼を食べていた。

「でさ、面白い番組が連日連夜あるもんだから、睡眠不足になちゃってさ〜。」
「まあ、仕方ないですよね。
 って言うかエトナさん、箸を人に向けたまま話さないで下さい、危ないですよ。」
「ああごめん。あそうそう、面白いことと言えばさ、3日前のことなんだけど。」

―3日前

「陛下。」
「ん、何だ?」
「あなたを逮捕します。」


かちゃっ


「な、何だと? 俺様が何をした? 悪魔が悪いことをして何故捕まる?」
「先日、弟子や家来にお年玉を1ヘルしかあげませんでしたよね?」
「それがどうした?」
「憲法第247条“お年玉”に関する違反です。
 第247条第3項“お年玉の最低金額は50ヘルであること”です。
 憲法違反の場合、最低金額×200×お年玉を渡した人数で損害賠償を支払って頂きます。
 最低金額が50ヘル、その倍で1万ヘル、
 お年玉を渡した人数が戦闘員、非戦闘員すべて含めて274人ですから・・・・、
 しめて274万ヘル(≒およそ3千万円)の損害賠償を支払って頂きます。」
「何だと―――――!!!」

ラハールは絶句し、真っ白になった。

―現在

「ってなわけよ。」
「それでラハールさんここ数日引きこもっているんですね。」
「ま、これに懲りて来年からはきちんとお年玉をあげるでしょうね。」
913名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 07:08:08 ID:Tb5T3uin
殿下!お年玉下さい!
914912:2006/01/08(日) 22:36:19 ID:m05jO6rA
僕の設定では1ヘルはおよそ10円です。
915女帝書いてるアホ:2006/01/09(月) 03:03:44 ID:hWboeU0x
少し遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

>>901,902,905
感想ありがとうございます。拙い作品ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです。

ついでに、短編二本書いてみたんで今から投下しますです。
両方ともエロ分は微妙ですが、まあ適当に読み流して頂ければ。
916殿下のお弟子さん1/2:2006/01/09(月) 03:06:12 ID:hWboeU0x

 魔王ラハールの弟子として生み出された彼女の心は、今日も鬱々とした思いに満たされてい
た。
 殿下が笑ってくれない。
 無論、ラハール曰く「魔王らしい」高笑いなら何度も聞いたことがある。
 しかし、ラハールは彼女に対して安らいだ笑みを見せてくれたことがないのだった。
 それはあるいは悪魔らしくはないのかもしれないが、ラハールに心からの忠誠を誓う彼女と
しては、是非とも彼に笑って欲しかったのだ。
 しかし、彼女がラハールを喜ばせようとして何かをするたび、彼は彼女につらく当たるのだ
った。
 (一体どうしてなの……)
 思い悩む彼女の枕が、涙で濡れない夜はなかった。
 そんな状況は、ある夜を境に一転する。
 赤い月が輝くその晩、数人の部下と共にどこかに出かけて戻ってきたラハールから、ギスギ
スした雰囲気が和らいでいたのである。
 いつもラハールを見ていた彼女には、その微妙な変化が手に取るようにわかったのだった。
(殿下に何があったの?)
 その疑問には、すぐ答えが出た。
 彼女は目撃してしまったのである。
 数ヶ月前から城にいついていた天使の少女とラハールが、楽しそうに会話しているところを。
 それは本人達にとっては何でもない日常の一コマだったのかもしれないが、しかし彼女には
深刻な衝撃をもたらした。
(私が数年かかってできなかったことを、あの女はああもたやすく……!)
 一体いかなる手段を用いたのかは検討もつかない。
 確実なのは、あの夜あの天使の少女が何かをして、ラハールは幾分優しさを見せるようにな
ったのだ、という一点。
 彼女の胸の奥で嫉妬の炎が踊り狂った。
917殿下のお弟子さん2/2:2006/01/09(月) 03:07:15 ID:hWboeU0x

 天使見習いフロンが呼び止められたのは、魔王城の廊下の途中、人気のない場所だった。
 振り返ると、鬼気迫る表情をした女が一人。ラハールの弟子の一人で、見知った顔だった。
 どうしたのか、と訊ねるのはためらわれた。それぐらい危険で深刻な気配が、女から漂って
きていたから。
 殺意。その言葉がふさわしい感情が、女の瞳から放たれて真っ直ぐにフロンに向かってくる。
 しかし、フロンはその激しい光の向こうに、何か悲しいものが秘められているのを見抜いた。
 剣を振りかぶるその女に、フロンは歩み寄る。
「どうなさったのですか?」
 女は答えない。だが、殺意と憎悪の色が瞳から若干薄らいでいくのが、フロンには分かった。
「何故そんなに苦しまれているのですか? 私では助けになれないかもしれないですけど、お
 話ししてくださいませんか?」
 女は剣を取り落とし、涙を流してフロンにすがりつく。
 そして、この数年間胸に秘めてきた思いの丈を、全てフロンに打ち明けた。
 ラハールの心を開きたいと思っていたこと。
 いくら努力してもそれが敵わなかったこと。
 ラハールが少し一緒にいただけのフロンに心を許したのが悔しかったこと。
 フロンは黙って女がしゃくり上げながらそれらを話すのを、ただ黙って聞いていた。
「でも……当然ですよね、ラハール殿下が私に心を開かなかったのは。だって、私はあなた様
 と違ってこんなにも心が醜いんですもの」
 泣きながらそうしめくくった女に、天使見習いの少女は穏やかな微笑みで答えた。
「あなたは三つ勘違いをしていらっしゃいます。まず一つ、ラハールさんが心を開き始めてい
 るのは、私が何かしたからではありません。二つ、あなたの心は醜くなんかありません。だ
 って、こんなにも一生懸命に他人のことを思って、涙を流すことができるんですもの」
「……そうでしょうか」
「ええ。あなたは愛に満ち溢れた素晴らしい方だと思います。あなたのような人が傍にいてく
 れて、ラハールさんはとても幸せだと思いますよ?」
 微笑むフロンに、しかし女は顔を曇らせる。
「でも、殿下は私が何かすると苛立たれるばかりで……」
「えーと、それなんですけど」
 と、フロンは歯切れ悪く言った。
「三つ目の勘違いです。多分、あなたが何かしたから苛立ってるんじゃないと思いますよ、ラ
 ハールさん」
「え、それでは一体?」
 答えを返す代わりに、フロンは女の体を改めて上から下まで眺めた。
 山あり谷あり。そんな形容が似合う体つき。
 ラハールの弟子であるその女は、立派なサキュバスなのだった。
 彼女が数度の転生の末に僧侶(♀)となったのは、それからすぐ後のことである。
918女帝書いてるアホ:2006/01/09(月) 03:08:06 ID:hWboeU0x
一本目はここまでです。続いて二本目。
919性癖だって一部ですよ1/5:2006/01/09(月) 03:12:13 ID:hWboeU0x

 天界と魔界との間に、数千年ぶりに交流が開かれて数年後のこと。
 今後さらに自由化するであろう両界間の交通を見越して、魔王ラハールと大天使ラミントン
は、互いに使節団を交換し合うことに合意。
 天界からも、五人の若者が魔界に派遣された。
 その使節団の中の一人ロウは、魔界城の廊下の窓枠にもたれかかりながら、空を見上げてい
た。理由などない。ただ、何となくだ。
 「せ、先輩!」
 声をかけられて振り向くと、イルがいた。小柄な体格と金髪の巻き毛、さらに少女のような
童顔が、彼の性別にも関わらず可愛らしい印象を与える天使の少年である。彼もまた、ロウ同
様魔界に派遣された使節団の一人だった。
 イルはやたらと切羽詰った顔をしている。いちいち聞かずとも、ロウは彼が何をしているの
かおおよその察しがついた。
「逃げてるのか?」
「ええ、シーラさんから。この辺にはいませんよね?」
「ああ、多分ね」
 ロウの言葉を聞いて、イルは深いため息を吐いた。
「魔界の女の人たちって、どうしてああも積極的なんですかね」
「いや、積極的とかそういう問題じゃないだろ」
「まあそうですけど。ああ先輩ごめんなさい、ゆっくりしてる暇はないんですよ僕」
 イルはこわごわ周囲を見回した。
「どこから出てくるか分かんないですもん、シーラさん」
「大変だな」
「ええ」
 と、そこまで話したところで
「イルちゃん」
 という声が、どこからか聞こえてきた。イルが肩を震わせ、さっとロウの背後に隠れる。
「シ、シーラさん」
「うん、わたし」
 ロウはイルを背後、窓枠のそばにかばいながら、周囲を見回す。しかし、声が聞こえるだけ
で誰の姿も見えない。
「どこですか?」
「ここよ」
 声が聞こえた瞬間、背後のイルが悲鳴を上げた。ロウがはっとして振り返ると、窓枠の下か
ら伸びた手が、イルの首をがっしりとつかまえていた。
920性癖だって一部ですよ2/5:2006/01/09(月) 03:12:47 ID:hWboeU0x

「そんな、ここ十三階なのに!」
「ふふふ、愛に不可能はないのよ」
 囁くような声と共に、窓の向こうから上半身を突き出したのは、縦巻きロールが特徴的なア
ーチャーの女だった。名をシーラというこのアーチャー、使節団が魔界に来て以降ずっとイル
に熱を上げているのである。
「反則ですよシーラさん!」
「だって、イルちゃん逃げるんだもん」
 シーラは可愛らしく頬を膨らませる。しかし、彼女の体は相変わらず窓の外にある。イルは
慌てた。
「あ、危ないですよシーラさん、落ちたら大怪我しますよ」
「離したら逃げるでしょイルちゃん」
「逃げませんから、早く入ってきてください!」
「あら本当?」
 嬉しそうに言い、シーラは一度イルから手を離し、廊下に入ってきた。
 ロウはちらりとシーラの股のあたりを確認する。スカートに不自然な盛り上がりがある。
(今日もか)
 こっそりとため息を吐く。しかしイルはそんなことには気付かぬ様子で、シーラに詰め寄っ
ていた。
「何であんなところに」
「うん、イルちゃん、きっと一度はロウ君のところに来ると思って」
 二人の会話を横目にロウが窓枠から下を覗くと、すぐ真下の壁に小さなでっぱりがあった。
どうやら、そこを足場にして隠れていたらしい。
(何て女だ)
 改めて感心するやら呆れるやらである。
「あ」
 と、不意にイルがシーラの腕を取った。
「怪我してるじゃないですかシーラさん」
「ああ、ここに隠れるときにね。大した傷じゃないわ」
「ダメです、ちゃんと治さないとばい菌入りますよ、もう」
 叱るように言い、イルはシーラの白い腕の擦り傷に手を当てる。短く詠唱すると、手の平か
ら光が発せられた。光が収まったあとイルが手を外すと、先ほどの傷はきれいに塞がっていた。
「今度からはこういう無茶は止めてくださいよ」
 説教するイルに、しかしシーラは答えを返さない。見ると、なにやら感動した様子で目を潤
ませている。
921性癖だって一部ですよ3/5:2006/01/09(月) 03:14:17 ID:hWboeU0x

「イルちゃん」
「ど、どうしたんですかシーラさん」
「やっとわたしの愛を受け入れてくれる気になったのね!」
 シーラは飛びつくようにイルを抱きしめた。
「ちょ、苦しいですよシーラさん」
「イルちゃん、イルちゃん」
 熱っぽい、あるいは艶っぽい声で呟くシーラは、己の両腕で抱きしめたイルの体に、しきり
に股間をこすりつけている。息も荒く頬を紅潮させ、口元から涎を垂らしているその顔からは、
理性というものが完全に消え失せていた。
「せ、先輩、助け」
 シーラの胸の中でもがきながら、イルが助けを求めてくる。ロウは内心やれやれとため息を
吐きながら、シーラの肩に手を置き、怒鳴るように話しかけた。
「シーラさん、落ち着いてください!」
 途端に、シーラの瞳に理性の色が戻ってくる。
「あ、ごめんねイルちゃん」
 慌ててイルの体を離し、シーラはぽっと頬を染めた。
「物事には順序っていうものがあるわよね」
「いや、そうじゃなくて」
 息も絶え絶えに、イルが否定するように手を振る。
「別に、シーラさんのそういう要求に答えようっていうんじゃなくて」
「えー」
「っていうか、今の感触……まさか、あれ、つけてるんですか?」
「もちろんよ。見る?」
 誘惑するように言いながら、シーラは自分のスカートの裾をつかみ、持ち上げる。止める間
もなく、シーラのスカートの下が外気に晒された。
「う」
 イルが顔を引きつらせてうめく。シーラが履いているのは純白の下着で、それだけを見ると
悪魔らしくなく清純な雰囲気すらある。
 しかし、その上につけているものが凶悪だった。ゴム製の、黒い突起物。もっと正確に言え
ば男性器を模したそれは、いわゆるペニスバンドというやつだった。
922性癖だって一部ですよ4/5:2006/01/09(月) 03:16:12 ID:hWboeU0x

「な、何でこんなときにまで」
「だって、イルちゃんが可愛いすぎるんだもん」
 答えになっていないが、本人の中では筋が通っているらしい。シーラは「イルちゃん」とま
た艶っぽい声で呟き、また息を荒げ出した。屹立しているようなペニスバンドと相まって、ま
るで男が異性を前にして興奮しているようにも見える。しかしシーラは可愛らしいとすら表現
できる、アーチャーの少女である。相変わらず倒錯した雰囲気に、ロウは気持ち悪いようなそ
うでもないような、妙な気分になった。
「し、しまってくださいよ!」
 イルが慌ててそう言うと、シーラは案外素直にスカートを下げた
「もう、どうしてこういうところでそういうことするかなぁ」
 ぼやくイルに、シーラはにっこりと笑ってみせる。
「だって、イルちゃんに見て欲しかったんだもん」
 要するに、シーラはそういう性癖の持ち主なのだった。可愛らしい男の子を作り物の性器で
犯すというのに、異常なほどの興奮を感じるのだという。
「他の人に見られたらどうするんですか」
「いいわよ別に。イルちゃんが見てくれれば、他はどうでも」
 つまり自分もその他の中の一人ということか、とロウがどうでもいいことを考えたとき、
「止めてくださいよ、そういうの!」
 突然、イルが怒鳴り声を上げた。天界にいたころから付き合いのあるロウはもちろんのこと、
シーラも驚いた様子だった。
「イルちゃん?」
「僕は見られたくないです」
「え」
「シーラさんの、そういうの」
 そういうの、というのが何を指すのかはいちいち説明するまでもない。
「どうして」
「当たり前じゃないですか。シーラさん、自分が陰で何て言われてるか」
「変態」
「そうですよ」
「ホントのことじゃない」
「でも僕は嫌なんです。それに、さっきだって腕に怪我までして。もっと自分を大事にしてく
 ださいよ、シーラさん」
923性癖だって一部ですよ5/5:2006/01/09(月) 03:17:40 ID:hWboeU0x

 それきり、二人は押し黙ってしまった。イルは硬く口を引き結んでいるし、シーラは何を言
っていいのか分からない様子だった。
 自分が口を出していいものかどうか迷いながらも、ロウは沈黙を破った。
「なあイル、お前、ひょっとして」
 言いかけると、イルは白い頬を赤く染めた。ああやっぱりな、と思いつつ、ロウはちらりと
シーラを見やった。さぞかし喜んでいるだろうなと予想したが、しかしシーラは目に涙を溜め
ていた。
「し、シーラさん?」
「ごめん」
 驚くイルに、シーラは笑いながら目元の涙を拭った。
「嬉しくて、つい、ね」
「え、嬉しいって」
 イルは怪訝な顔をしたあと、慌てて両手を振った。
「か、勘違いしないでくださいよ、そういうのを許すっていう意味じゃ」
 そういうの、というのが何を示しているのかは、今さら言うまでもない。それでもなお、シ
ーラは嬉しそうに微笑んでみせた。
「でも、私がそういうのしたいっていうのは知ってるんでしょ?」
「それはもちろん」
「だから、嬉しいの。ありがとう、イルちゃん」
 でも、とシーラは少し意地悪そうに笑った。
「ちゃんと聞かせてほしいかな」
 イルはまた頬を染めて、ちらちらとロウの方を見てきた。ロウは苦笑し、手を振る。
「分かってるよ、僕は消えるさ」
「すみません」
「いやいや。とりあえずおめでとうと言っておこうかな」
「はい」
「ありがとう、ロウ君」
 それじゃ、と片手を上げ、ロウはその場を後にした。
(それにしても)
 歩きながら、苦笑する。
 あれだけ嫌がっていたのに、その上でああいう選択肢を選ぶとは。
(嬉しそうだったな、シーラさん)
 本来、優しく繊細な女性なのである。ときどき今日のように暴走することを除けば、天界に
来てからずっと、イルだけでなくロウにも親切にしてくれた。
(まあ、当然の結果といえば当然の結果、か)
 とは言え、思いが通じ合った以上、イルが尻をさすりながらロウの前に現れる日もそう遠く
はないだろう、とも思う。
(ああいう性癖がある上で好きになったんだものな、イルは)
 使節団員の男が処女喪失というのは問題だろうが、まあこれも魔界の風習を学ぶっていう名
目でいいよな、と気楽に考えつつ、ロウは鼻歌混じりに廊下を歩いていった。
924女帝書いてるアホ:2006/01/09(月) 03:18:53 ID:hWboeU0x
以上です。新年早々アホなもの書いたなーと自分でも思いつつ。
読んでくださった方、ありがとうございました。
次はいつになるか分かりませんが、またよろしくお願いします。
それでは。
925名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 13:55:19 ID:rY3+2Xla
ワッフルワッフル
926〜初詣ショート・前編〜:2006/01/09(月) 17:38:35 ID:qcTvUB/n
「ほら、フロンちゃんこれ。」

エトナはフロンにのし袋を渡した。

「? 何ですか、これ?」
「この間の殿下のお年玉の件で殿下が損害賠償を支払ったでしょ?
 それのフロンちゃんの取り分よ。」
「あ、ありがとうございます。」
「それにしても、殿下は何でああも出し渋ったのかしらね?
 自分のこづかいや予算からじゃなくて軍資金から捻出すればいいのに。
 まあ殿下はお金の管理をしていないからわかんないだろうけど。」
「そういえば今の軍資金っていくらですか?」
「645917101338ヘル。」
「へ?」
「ああ、ちょっとわかりづらいわね。6459,1710,1338ヘルよ。」
「・・・・あの〜エトナさん、漢字を混ぜてもらえるとありがたいんですけど。」
「ああごめん。6459億1710万1338ヘル(およそ7兆円)よ。」
「うわっ!! 誰かがちょろまかしてもまだ余りますね。」
「・・・・フロンちゃんがちょろまかすって言うんじゃないの。」
「ごめんなさい。あそうだ、エトナさん。初詣に行きませんか?」
「初詣?」
「神社に行って今年一年いいことありますようにってお参りするんです。」
「今から行くの? 世間が成人式で騒いでいる今に?」
「仕方ないですよ。ここ最近魔王城で新年パーティーをずっとやってたんですから。」
「・・・・まあいいわ。早いとこ行きましょ。」
「あそうだエトナさん。いまだに引きこもっている青ゴキブリとみんなも連れて行きましょう。」
「・・・・青ゴキブリが誰かわかったけどあえて言わないでおくわ。」
927〜初詣ショート・後編〜:2006/01/09(月) 17:42:18 ID:qcTvUB/n
―魔界神社総本山

「ここが魔界で一番大きい神社よ。」
「エトナさん、鳥居の前に来たら一言もしゃべらないでくださいね。神様に失礼ですから。
 鳥居の前ではちゃんとおじぎして下さい。浅いおじぎも失礼ですから。
 水はひしゃくで汲んで右手、左手、右手、口に軽く入れてハンカチやタオルに吐いてください。
 おさいせんをあげる時はちゃんとお金を洗って下さい。お札は失礼ですよ。
 お賽銭箱の前に行ったら二礼二拍手して願い事を頭の中で考えて下さい。
 縄がぶら下がっているものは最近は付いてないところが多いから鳴らさなくて結構です。
 そして最後に一礼してから鳥居を出て下さい。」
「フロンちゃん、どこでそんなの聞いたの?」
「1日のテレビ番組で細○数○さんが言ってました。」
「・・・・まああの人が言うんなら仕方ないわね。」

エトナたちはお参りを済ませた。

「あっ、エトナさん。おみくじを買って行きませんか? これで今年の吉凶を占うんです。」
「1つ10ヘルか。んじゃ、アタシも買っとこうかな。」

エトナたちはそれぞれおみくじを買った。

「わたしは小吉でした。エトナさんは?」
「よしっ、大凶が出たわ。」
「・・・・エトナさん、何でそこで喜ぶんですか? 普通の人ならへこみますよ。」
「いいのよ。いろいろ試練があったほうが面白いでしょ?」
「吉以上なら携帯して、凶以下なら神社の木にくくっておいて下さい。」
「・・・・・・。」
「あれ、殿下どうしたんですか?」
「・・・・吉なのか凶なのかわからんものを引き当てた。」
「何ですか?」
「“ちっちきち〜”だ。」


ずるっ


「何ですか、それは!!」
「あっ、ラハールさんのくじ、“面白くじ”って書いてありますよ。」

注:こういうくじは実在しません。

「まあいいんじゃない? 大凶引くよりは。」

今年一年も騒がしくなりそうだ。
928名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 19:58:14 ID:xLXcKMgj
ゼタプラムとかゼタトレニアとかシードルサロメとかキボン
929名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:19:07 ID:XICEmxw0
あげ
930名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:20:34 ID:XICEmxw0
って上がってなかった
931名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 07:06:38 ID:oCRpc25f
「殿下〜 魔王軍の戦力アップ間違いなしの大発明しちゃいましたよ」

ここはラハール城。魔王の中の魔王、ラハールが住まう場所。
風貌に似合わず、ドラゴンを一撃で倒すほどの戦闘力を持つ青い髪の城主に
気安く声を掛けたのは、参謀エトナだ。

「『殿下』はやめろと言ったろう!今朝の会議にも出ず、何をしているのだ。もう夜だぞ」
ラハールの冷たいまなざしを軽くいなし、舌を出すエトナ。
「いやあ、徹夜で研究してたら、つい寝坊しちゃって」
「!!!ッッ何を堂々と言って・・・」
「まあまあ、それより聞いてください。新しいジオシンボルを作ったんですよ。
うまく使えば、百戦百勝ですよ!」
「何だと?説明しろ」

「先ずねー『チンピク』この上に立つとちょっとだけ勃ってソワソワしちゃいます
んで『避妊』パネル上でなら、いくら中田氏しても大丈夫。
『夢精』の上で寝ると幸せな夢が見られるみたいですよ。次の日大変だけど。
『経験値+50%』は同じ効果でー 『スワップ』プププ これ、みんなで試します?
『男色』は魔人くんと男格闘家くんが持ってったから、今ないんですけど。
『エロ変態禁止』『貧乳禁止』『寄せ上げ禁止』この辺つまんないんで飛ばしますね
それからですねー・・・」

「もういい!!!!少しでも期待したオレ様が馬鹿だった。もう寝るからな!」
「照れちゃってカワユイwwww」
「バッ・・・誰がっ・・・ そのしょうもない発明品はすべて処分しとけよ!魔王軍の恥だ!」
顔を真っ赤にして寝室のドアをピシャリと閉める。

「え〜〜いじわる〜〜〜〜〜・・・ま、『いい夢』見てくださいねw」
用意周到な小悪魔は、笑みを浮かべて、ひとりごちたという。
932名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 08:49:21 ID:sPzlpKiU
ハァハァ
933名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 02:42:04 ID:PBYG9aTk
>『男色』は魔人くんと男格闘家くんが持ってったから、今ないんですけど。
ちょ、さり気に何作ってる
934らは-る@ピンキー:2006/01/27(金) 18:30:20 ID:hqzYU+Bx
>『寄せ上げ禁止』
・・・・・・これは如何でもいい
問題は
> 『貧乳禁止』
範囲外に移動した時、元に戻るのか・・・(胸を見る)
やめろ!! 近づくな。
駄文でした
935名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 19:38:49 ID:hqzYU+Bx
全知全能の書が何故出来たか書いて見たんですけど、投下して良いですか。
注;エロは入っていません。
何処かあべこべですが、気にしないで下さい。
過去話です、拒絶反応とアナキシーショックを起こす人は
スルーして下さい。
許可があり次第投下します。
936名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:11:07 ID:gg8XyAD9
興味本位で許可してみる
937名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:37:33 ID:IlJo4CYs
>>935
許可しないって言ったらほんとにいさぎよく引き下がるのかなあコイツ。
938名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 08:48:18 ID:EG+9TWBf
引き下がらないに1ヘル。
一人でも、希望してくれた方がいたんで…とか言って貼るに決まってる。
939プリニーさん@ピンキー:2006/01/28(土) 08:50:30 ID:a6xsbMye
殿下が来ると途端に作品の投下率が上がるっス。
つーわけで殿下、たまには顔出してくださいよ。
940名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 18:59:35 ID:ShuOhv+F
わざわざ意地の悪いこと言うなよ・・・
ここは空気の悪いインターネットですねとか思われたい訳では無いだろうに
941プリニーさん@ピンキー:2006/01/29(日) 03:04:21 ID:TXctSXF8
プリニーが増えたっス。

ともかく殿下。たまには出てくるっス。
ディスガイア2が出たら忘れ去られちゃうっスよ!
942コソドロの・・・・:2006/01/30(月) 20:29:32 ID:9Ehj47EX
苔が蒸し生えた、所で
俺は今釣りをしている、かれこれ2 3時間が過ぎ様としていた。
「遅い遅すぎる」フェルト帽を被り直して待つ、何時もなら引き上げるが、
今日は人を待っているのである。
俺が一目ぼれした相手を釣堀で待っていた、生来の上がり性で告白など到底出来ない、
ならば「これで」俺は釣竿を見やる、「スカートめくってやる!!」小せえ、小せえぞ・・・・俺
ストーカーをしてまで家を突き止め、行動半径を確かめ、
普段どういった行動をしているか調べ上げた・・・なのに、小さい。
そして彼女が週一で図書館へと行くときこの場所を通る事がわかった。

「来た!」俺は釣り人を装う、UFOを使ってお持ち帰りをするという手もあるのだが・・・・
WMが4のため建物の中から夜中に引き摺りだして、
連れて行くといったことも出来ず、(実際やってみたが失敗し逃げるのが大変だった)
真面目に上げとくんだった。感傷に耽っていても仕方ない、
「何をしているんですか」「ぬわああ」俺は不意打ちに驚く、
「サカナヲツッテイルンデス」平常を装う、
これはチャンスではこのまま連れ帰って、右ポケットの眠り薬を意識する。
「へ〜釣れますか」眩しい、微笑みかけてくる
「あんまり」耳まで赤くしてうつむきかげんに答える。
943名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 20:45:04 ID:9Ehj47EX
>>938
否定されたから、別のブツを持ってきた。
944938:2006/01/31(火) 17:28:18 ID:ZuRw3esW
>>943 悪かった、本当にごめん。
話、おもしろそうだな 続き待ってる。
945コソドロの・・・・:2006/01/31(火) 22:39:08 ID:lLBiUq4Z
俺はモジモジしながらポケットへと手を入れる、彼女が水面へと顔を向けた
時を見計らい、容器の蓋を開け布地へと染込ませる。「あとは・・」
「糸引いてますよ」竿を見やる、クイクイと引いていた、
こんな時に魚に邪魔されるとは、ついてねえ・・・内心そう呟き、
竿を引っ張る「・・・・・    ?   ・ ・ ・!!」あまりの重さに竿がしなり
釣り糸が張る、勝負は一瞬だった、唐突にプツンと切れ後ろへと転がる。
「のあ〜」俺は頭の周りを猫人が飛んでいる中、
状態を起こす「キュゥ・・・」おかしな鳴声がする方を見やると
標的が気絶していた。「チャンス棚から闇黒饅頭」
即座に猿轡(ぐつわ)を掛け、ロープで縛り棺桶に入れる
(何所にこんな物を入れていたのかは秘密だ)
と足早にその場を離れた、魔界で棺桶といえば寝袋やベットと同じ
まず、怪しまれない。
このまま棺を引き摺り家の地下へと連れ帰る事にした。
946コソドロの・・・・:2006/02/01(水) 19:13:46 ID:YWoj2RuL
「ハァハァぜーゼ・・・ガハゲヘ グホ・」失敗した、
あそこからここまで、ゲヘナノ海を通り、地獄の裂け目に落ち
、まあ色々あって此処まで来るのに体力を使い果たしたのだ、
(よく生きていたな)
こんな事なら背負ってくるんだった。
気が付いたら5時間も両掌を付いて咽ていた、
辺りは日もくれ、暗い取り合えず火を灯し、
棺桶を背負ってのたのたと地下へと歩いていった。
(この間15回壁にぶつかる内一回は階段・・・
ローゼンカルデンで運ぶんだった)
地下は灯りを灯すも暗く闇の灯火といった所だろうか、
そげん事はどうでもいい、棺桶の蓋を空ける事にしよう。
ははは、何所に行ったのかな、血相がとたんに青ざめる、マサカ落とした。
だが棺桶は損傷は目に付けど穴は無い、中をのぞくと猿轡と紐が見て取れる。
その直後背中に違和感を感じた刹那、「ノワ!!」
押し倒される。コソドロの顔脇に両手を付かれる形となる。
ピキ!・・ピシシ、つかれた両掌から否、地面から聞こえる、割れる音が。
「待った甲斐がありました、彼方の事付回していたんですよ」
947名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 01:37:52 ID:/8n9pqJj
ん〜ファントム・キングダムとディスガイアが混ざってきたな
さらに・・・が混じりそうだ。
948名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 16:05:39 ID:/8n9pqJj
あぶらーげ
949名無しさん@ピンキー