マリア様がROMってる〜妹・エロディション〜

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180名無しさん@ピンキー
「ねぇれいたん」
令は動じる様子もなく、会計報告のチェックを続ける。
だが呼びかけは止まず、仕方なく視線を親友に向ける。
「う〜んれいたん、れいたんってばぁ」
「なにかあったの、ちーたん」
「さすがね、れいたん。」
祥子は本当に感心した表情をしていた。
「さーたんとかさっちーとか色々予想していたけれど、『さ』を取って『ちーたん』とはね」
さすがれいたんね、メモメモ、とか言いながら手帳に書き込む姿に令は呆れ返る。
「どうしたのさ祥k、、ちーたん?」
「れいたんは由乃ちゃんに『お姉さま』よりも『令ちゃん』って呼ばれることが多いみたいね」
「その事情はちーたんも良く知ってるじゃない」
「私も『祥子さま』『お姉さま』と呼ばれて来たけれど、れいたんみたいに呼ばれてみたいな…なんて」
「そういうことはわたしじゃなく祐巳ちゃんに言ってよ」
「もし由乃ちゃんが『令ちゃん』じゃなくて『れいたんっ』て甘えてきたらどうかしら」
「あのね、ちーた…」
「『れいたん』」(伊藤美紀のロリ声で)
ぐっ……。
「れいたん、よちのね、れいたんのことが、いっちばんすきだぉ?」(なおも伊藤美紀のウィスパーロリ声で)
これは…これはイイ!ちーたんイイ!
令は思わず右手を握りしめ親指を立てる。GJ!
「じゃ、、れいたん今度は私に………」
「えーっと、『ちーたん』?」
「……よちのとかゆーみんになった感じでお願いしたいわ」
「『ちーたん』?」
「少しずつ、心を込めていってね…」
「『ちーたん』」
 「ちーたん」
  ちーたん、、
令が繰り返す度二人は接近していき、いつの間にかもう手が届くところに。
二人は目を閉じる。
181名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 21:49:00 ID:plKZtYwH
祥「れいたん、うれしいよ、よちの、うれしいよ」
令「ちーたんがうれしいとゆみゅもうれしい」
『ゆみゅ』とは。言いにくいがかわいい感じがする。
さすがれいたんね、と感心しながら祥子は続ける。
祥「きょうはね、よちの、れいたんにいっぱいあまえたい。そんなきもちなの」
令「ちーたんうれしい、ゆみゅも、ゆみゅもいっぱいあまえたいな」
祥「うふふしってるよ、れいたんあまえんぼうさんなんだってよーくしってるんだから」
令「えー、ちーたんしってたんだぁ、ゆみゅはずかしいよう」
祥「いつもいつもよちのはれいたんといっしょだったんだもの。それに」
手を握りしめてくる祥子の温かさに、令は気持ちが蕩けてしまう。
祥「これからもれいたんといっしょだもの」
令「ちーたんだってゆみゅにいーっぱいいーっぱいあまえてね」
祥「れいたんやさしいにゃあ、よちのうれしい」
令「ゆみゅだってちーたんすきすきだぉ」
祥「よちの、れいたん、ちゅき」
令「ゆみゅもちーたん、ちゅき」
祥「よちの、ちゅき」
令「ゆみゅ、ちゅき………」

不意の物音に二人は同時に目を開き、視線はビスケット扉へ。
いつも間にか開け放たれた扉。
無表情でその向こうに立つ、祐巳と由乃。
何か言おうとして、口をぱくぱくさせる祥子と令。
見つめ合う顔と顔。
しばらくの沈黙の後。
「かえろ、ユミユミ」
「そうだね、よっしー」
そうして姉を放ったまま、妹達は手を繋いで薔薇の館をあとにする。

へたれ崩れる令を見下ろしながら祥子は思う。
ユミユミ&よっしーだなんて、あの二人………ぜ〜んぜんダメね。