164 :
直澄×紗南:2006/10/13(金) 21:40:58 ID:bscGLvpT
「・・・・・・・・紗南ちゃん?」
いつの間に直澄の唇が自分から離れていたのだろうか。
ぼうっとなってしまっていた自分に気付いて紗南は真っ赤になった。
「そんなに上手?僕のキス。」
だから。
いやお上手お上手!さすがキスさせたら天下一品!
とか何とか。
そんなふうに言わなくちゃ。
言わなくちゃいけないのに・・・・・・・・・
紗南の口からいつものような言葉は出て来なかった。
「・・・・・・・・ひどいよ、直澄君。」
直澄は次の言葉を楽しむかのように首を傾げている。
「私が・・・・・・・羽山のこと好きだって・・・・・・・知ってるくせに。」
「ひどいのは誰だよ。僕は紗南ちゃんの気持ちを知ってるから、理解して協力して
・・・・・・・君のためになるなら僕は何だってやってきたし、これからだって出来る。
だけど・・・・・・・だけど羽山君は紗南ちゃんのこと、全然大切にしてないじゃないか!」
「だってそれは風花が・・・・・・・・・!」
自分達が映画のロケーションで長い留守にしていた間に、羽山と風花の間に
何があったのか、実際の所紗南は詳しくは知らない。
けれど、今二人が付き合っていて幸せでいるのならば、何も自分が
割り込んで行って波風を立てる必要もないと紗南は思っていた。
「あんたまさか、羽山が困る所を見たくて・・・・・・・それであんな事言ったの!?」
「違うよ。」
直澄はあっさりと言った。
「自分が手に入れられる筈だった宝物をみすみす見逃して、その辺の誰かで
間に合わせている羽山君が、がっかりする所を見たい気持ちは少しはあったけどね。
だけど本当は・・・・・・多分・・・・・・・そうだね。僕はもう、僕自身の
気持ちに正直になりたかったんだよ。
紗南ちゃんの事が好きだって。誰にも渡したくないって。そう言えるチャンスを
作りたかったのかもしれない。」
「直澄く・・・・・・・」
「ねえ紗南ちゃん。」
いきなり雰囲気を変えるかのように直澄が言った。
「僕が、今までにもう数え切れないほどキスした事あるって言ったら、信じる?」
「え!?えーー!!マジですか?」
唐突な問い掛けに紗南は面食らった。
「じゃあさ、数え切れないほど女の人と寝た事あるって言ったら、それも信じる?」
さすがにそれはないだろうと思って紗南は笑った。
「嫌だなー。急に何言い出すかと思ったら。」
165 :
直澄×紗南:2006/10/13(金) 21:42:27 ID:bscGLvpT
直澄は紗南の胸が痛くなるような笑顔でほほえんだ。
「紗南ちゃんは・・・・・・・・実生活でも芸能界でも・・・・・本当に
愛されて生きて来たんだね。」
「直澄君・・・・・・・?」
「さすがにマネージャーが自分の首かけて社長に談判してくれてね、僕は幸い若い女性相手
だけだったけれど。よくある話だよ、こんな事。それにほら、僕は毛色がちょっと
変わってるからね。可愛がられるらしいんだ。」
まるで他人事のように淡々と語る直澄に、紗南はかける言葉がなかった。
「だからさ、今が生まれて初めてなんだ。・・・・・・・・本当に好きな子とキスしたの。」
こいつ、エロ仕掛けの次は泣き落としかよ!
紗南はそう思った。
思ったけれど、何故か足は動かなかった。
「紗南ちゃんを抱き締められて・・・・・・僕は本当に嬉しいんだ。」
帰らなきゃいけない。
ここで直澄君の腕を振り切って自分は家に帰らなければ。
そう頭の中のアラームは鳴り続けているのに、紗南の足は動かなかった。
今日はここまでですー。
ありがとうございました。
GJGJ!!!
続き楽しみにしてます!
な、直純くん…!!
wktk
微エロ 羽山×紗南で電話エッチな話です〜。
RRRR……
電話が掛かってくる。秋人はなんとはなしに受話器を取った。
「This is Hayama」
「ぷはははは! なにがディスイズよ。にあわねー!」
突然の笑い声と罵倒が聞こえる。すぐに誰だかわかる。
「わっちゅあねーむぷりーず」
「うっさい。私私♪」
「どうしたんだこんな夜中に」
ロスは既に深夜あたりであった。
「いやー聞きたいことがあって、そっちが夜の方が答えやすかなーって」
「ふーん。で?」
「えっとさ……羽山って私でオナニー…したことある?」
「ぶっ」
突然の質問に思わず吹き出す。
「い、いきなり何聞いてるんだよ!?」
「いやね、今相談のってる子にJちゃんっているのよ。その子がね好きな子思ってついつ
いオナニーしちゃうんだって。それでね、自己嫌悪みたいになっちゃうっていうから……」
「へー」
「でね……Jちゃんの気持ちわかろうと思って、あんたでやってみようとしたの」
「え…」
「でもね、すっごいドキドキしたけど恥ずかしくてやっぱり出来なくて」
「あ、あぁ」
「あんたはどうなのかなーって思って。あんたエロ大魔神じゃん」
「だれだ大魔神だ。あー俺はないな」
「そ、そうなんだ……」
「おめーの色気のないボディじゃ勃つものも勃たん」
「お……おーっ?! おめー自分の彼女になんてこというてけつかるかなー!?」
「事実だ」
「こ、こいつは……」
「ただ……」
「ただ?」
「会ったらしようと思ってる事はいろいろとシミュレーション済みだ(キラーン)」
「あ、あんたはぁ…受話器ごしにキラーンって擬音聞こえたぞ!?」
「ふふ……」
「ちょ、ちょっとちなみに何しようとしてるのかお姉さんに教えてみ?」
「そうだな…まずは当然キスから……」
「ふんふん……」
「……なんかも結構いいかなって思ってる」
「う……それは無理…」
「出来るって……それで…」
「あーもー! 羽山のエロキングー!」
「んだよ。こんなの掴みだぜ」
「はぁ……さすが変態の国ロスアンジェルスに住んでらっしゃる……」
「想像した?」
「そりゃまぁ……」
「ドキドキしたか?」
「……今もすっごく」
「ひょっとしたら濡れてるかもな」
「え?」
「確認してみろよ」
「えぇ? 今?」
「あぁ」
「うう……」
うめき声を上げながら手をそっとパンツの中に入れてみる。この間試みた時とは
くらべものにならないくらい濡れていた。
(あぁ想像だけでこんなに……私って想像力たくましいのかな……。
とてもじゃないけど羽山には教えられない…)
「どう?」
「………ノーコメント」
「おめーそりゃ濡れてるって公言してるようなもんだ。そうか濡れちゃったか」
「濡れてる濡れてる言うなーっ!」
「俺が言ったことするの想像してそうなってるだよな?」
「そりゃまぁ……そうだけど……」
(うーだめだ。なんか今まで以上にどきどきしてる)
「そのまま触ってみなよ…」
「え?」
「恥ずかしくてできなかったんだろ? オナニー」
「今でも恥ずかしいって」
「でもまぁJちゃんの気持ちを考える上でもいいじゃん。一人じゃきっと無理だぜ?」
「それは……そうかも……だけど……」
「ほら。濡れてるんだろ? 濡れてるところ触ってみろよ」
「えぇ……なんかこんなのやだよ……」
そう言いつつも紗南の手がおずおずと自分の秘部へと延びる。
「んっ……」
「触ったか?」
「………うん」
「どう?」
「熱い……かも」
かもではなく十分熱くて濡れているのだがはっきりと言いたくない心境なのであろう。
「そのまま撫でてみろよ。俺がしてると思って」
「んぁ……だ、ダメだよ……羽山ぁ………」
「何がダメなんだ?」
「羽山が撫でてると思うと……なんかすごく……」
「感じちゃうんだ」
「………うん」
「俺に触られたいんだな」
「それはだって……興味ないわけじゃ……ないし…」
「俺も紗南の触りたい」
「ん……あ……だめ……」
自分の秘所が濡れておりそれを触っているのを悟られてるのがどうにも恥ずかしいと
感じながらも手がとまらない状況に戸惑いを隠しきれない。
「気持ちいいか?」
「あっ……んっ……気持ちいいよぉ……羽山ぁ…あっ」
「そうか……紗南エロい声でてるぞ」
そういう秋人の声もうわずっていた。
「だって……あっ……やっ……」
テレビの中ではもちろん、普段の会話でも聞けない紗南の艶やかな吐息に秋人も
興奮してきてしまう。
「俺も……紗南の声で興奮……してるかも…」
「ん……そうなの? あっ……それじゃ……勃つもの…勃った?」
「……あぁ」
若干の照れを含みながら秋人が肯定する。
「んふ……それじゃ……いっしょにしよ? オナニー」
「なんだかカッコわりーけど……」
そう言いながらも紗南の声に興奮が収まりきらなかった。自分のモノを出して
握ってしまう。
「ん……」
「羽山もしてる……?」
「あぁ」
「二人でオナニーしちゃってる……エロいね私たち……んっ」
「………」
二人の荒い吐息がお互いの鼓膜を刺激していった。
「あっ……んっ……んぁ!」
「くっ……はぁはぁ……紗南……」
「羽山ぁ……好き……だよ……羽山ぁ」
快感の高ぶりが言葉を紡ぎ、言葉が心を愛撫していく。
「紗南……俺もう……」
「羽山……イキそうなの?」
「あぁ……」
「いいよ……出して……んっ! あっ……」
「紗南っ」
射精感が限界にたっしてとっさにベッドよこにおいてあるティッシュに手を伸ばす。
びゅくん! びゅびゅびゅっ! びゅるるるっ!
ティッシュに覆われた途端激しい脈動と共に射精が始まる。
「ん……」
「羽山……出ちゃった?」
電話越しの秋人の射精を感じ取って聞く。
「あ、あぁ」
決まり悪そうに秋人が答える。
「そっか。気持ち……よかった?」
「わざわざ聞くな……」
「最初にいろいろ聞いたのそっちじゃん。私は羽山がイッて嬉しかったよ」
「…………」
(恥ずかしい。恥ずかしすぎる……。からかうつもりしかなかったのにまさかこんなことに
なるとは…)
「日本に帰ってきたら……さっきいったこといっぱいしようね♪ それじゃねー」
プッ
機嫌良さそうに電話を切った。
「あいつ……結局相談のことどうなったんだ……」
紗南が再びJちゃんの悩みについて思いをめぐらすのはしばらくしてからのことであった。
以上です〜でぁでぁ。(´・ω・`)ノシ
エロいのに原作の二人っぽくて良かったです〜。
GJGJ!!
誤爆
178 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 13:19:20 ID:IfgFvz2A
hosyuage
せつないね この手をはなさない あるようでない男 POCHI
こどものおもちゃ(水の館) パートナー アンダンテ
なんてらかんてら(クッキーの)
あとなんだっけ?
そういえば実紗子さんって中だしし放だ うわなにをすrあ背drftgyふじこlp
考えられるエロとしては
羽山ボスサル編
田中先生三屋先生ちちくり
男子三屋先生輪姦
男子紗南を輪姦
男子紗南をトイレにいかせずおもらしさせる
まみちゃんを輪姦(2本+フェラ)
体育倉庫の中でレイプ
羽山、夏美に調教される
紗南、羽山の全裸写真を取る(もっと恥ずかしいのでも)
うーん一巻だけでもこれだけあるのか…(まだありそうだけど)
間あいてしまってすみません!
直澄×紗南、続き参ります。
183 :
直澄×紗南:2006/11/22(水) 15:14:14 ID:AQRT7BGr
直澄の手が紗南の腕を掴んだ。
「紗南ちゃん、僕の部屋へ来て。」
へへへへ部屋で何すんですかー!
と、泣き笑いのような表情を作りながら、紗南は直澄に腕を引かれるまま一つのドアの前に立った。
「どうぞ。」
直澄がドアを開けて部屋の中へと腕を差し出し紗南を促した。
「え・・・・・・・ここ・・・・・・?ここが直澄君の部屋なの・・・・・?」
開いたドアから一瞥しただけで見て取れる、あまりにも殺風景な部屋が紗南の眼前にあった。
まるでビジネスホテルの一室のような、無機質で温かみのない空間に、紗南は眩暈を起こしそうになった。
だって・・・・・・羽山の部屋にだって恐竜のオモチャくらいあったのに・・・・・・・
あの、家族から愛されていないとヒネて、周囲の全てを拒絶していたような頃の羽山の部屋にも思い出の品が置いてあった。そして、羽山がどんどん変わっていくに連れて、あの部屋にも物が増えて、今では汗臭い空手着が転がっていて・・・・・・
「・・・・・・・直澄君・・・・・・・・。」
「・・・・・・・そんな顔しないでよ。別に、寝に帰るだけの部屋だから不自由はしていないんだ。片付いている方が好きだしね。」
一歩部屋の中へ入って周囲を見渡した紗南の背中で、静かにドアが閉まった。
きちんと整えられた机の上、何一つ落ちていない床。棚の中にも本棚にも、あるべき物がきちんと置かれているだけで、そこには直澄の思い出も興味の対象も、何も飾られてはいなかった。
「僕には、紗南ちゃんだけだったんだ。もうずっと昔から。」
ふいに背後から声が聞こえたので振り向くと、ベッドボードに一枚だけ置いてあった写真を直澄が手に取って眺めている所だった。
写真を収めている綺麗な額は、部屋の中で唯一異質な物だった。
ナニナニ、と覗くと、そこには赤ん坊だった頃の二人の写真が入っていた。
184 :
直澄×紗南:2006/11/22(水) 15:16:52 ID:AQRT7BGr
「・・・・・・・アンタまさかその写真をオカズに・・・・・・・・」
何だか胸を突かれたような切ない気持ちになって、つい紗南は口走る。
「・・・・・・・まだ同じ所にホクロがあるのかな、とかって?・・・・・・違うよ。」
直澄が苦笑しながら写真を元の場所に戻した。
「紗南ちゃんが・・・・・・・・赤ん坊のままで、こんなに綺麗になんてならなければよかったのに、って思ってた。いつも。」
「直澄く・・・・・・!」
再び紗南を抱き締めた直澄は、そのままベッドへと倒れこんで紗南を上から押さえつけた。
「君が・・・・・・・誰からも好かれる綺麗な子になって、僕だけの紗南ちゃんじゃなくなって・・・・・・・それから、誰か他の奴を好きになって・・・・・・・って。そいつも紗南ちゃんの事が好きでって。いつも気が狂いそうになるくらい考えてた。」
「待て!直澄!話せば判る!!!」
自分と同じような細い男の子だと思っていたのに、いつの間に直澄はこんなに力が強くなっていたのだろうか。
紗南の腕は直澄に押さえられ、びくともしなかった。
「判らない。判りたくないしね。」
ちょっと待て。
これは何?
ひょっとしてあたし、今、押し倒されてるー!?
紗南の頭の中は軽くパニックを起こしかけていた。
直澄が自分に何をするのか、判るようでいて全然判らない。
目の前の、こんなに綺麗な顔をした男の子が、一体自分に何を出来るというのだろう。
・・・・・・・綺麗な顔・・・・・・・・
自分で考えながら、紗南の思考はそこで一瞬止まってしまった。
よく考えてみれば、他人の顔をこんな至近距離でまじまじと見るのは初めてだった。
直澄の髪や瞳は、こんなに薄い色でこんなに綺麗だったっけ・・・・・と思う。
・・・・・・・こんなに綺麗で優しくて、日本中の人気者なのに、直澄君はどうして私の事なんかが好きなんだろう・・・・・・・
185 :
直澄×紗南:2006/11/22(水) 15:33:01 ID:AQRT7BGr
ひょっとすると、風花に告白された時の羽山もこんな気持ちだったのだろうか、と紗南は思う。
別に、嫌いじゃないから、って。
そう言ってた。
そんなんで誰かと付き合えてしまったら、本当にラクで楽しいかもしれない・・・・・・・
直澄の顔が迫って来た時も、紗南はまじまじとその表情を見詰めてしまった。
「・・・・・・・紗南ちゃん・・・・・・・あの・・・・・・タイミングを見て目を閉じて貰わないと・・・・・・」
押しが強いのか弱いのかよく判らない直澄のリアクションに紗南がくすりと笑うと、
直澄がむっとしたようにいきなり唇を押し付けて来た。びっくりした拍子に目を剥いてもごもごと唇を動かすと、
直澄が束の間離れた。
精一杯強がって叫ぶ。
「息!息が出来ないだろうが!直澄!」
「目は閉じて。舌は噛まないで。息は・・・・・・・鼻でするんだよ。」
先程と同じ台詞を囁かれ、紗南の背中が再び粟立った。
直澄はもう笑ってはいなかった。
淡々と言いながら紗南の首筋を指で辿り、それからもう一度唇を重ねる。
二度目とはいえ、他人の舌が口の中に入って来る感触に紗南はぎゅっと目を瞑り、体を硬くした。
「力、抜いて。まだキスしただけじゃない。」
直澄の唇が、先程指でなぞった場所に移り、首筋を辿ると紗南の鎖骨の辺りでさまよい始めた。
それと同時に、右手が器用に動いて紗南の服のボタンを外して行く。
まずい。
完全にムードに流されてるぞ、私。
キスでぼうっとしてしまう自分を持て余し、うろたえていた紗南も、胸元にすっと風が入り込んで我に帰った。
けれど、え、え、え、ちょっと待て何を、と口を挟む余裕も与えずに直澄の手が着ている物を剥ぎ取って行くので、紗南は直澄の下で何とか腕を動かし、自分の体を彼の視線の前から隠す事に必死になってしまった。
186 :
直澄×紗南:2006/11/22(水) 15:37:36 ID:AQRT7BGr
「・・・・・・・見せてよ。紗南ちゃんのお尻のホクロ、まだあるかどうか。」
「直澄君!お願い!」
けれど、止めてよ、と頬を真っ赤にさせ、瞳が潤んでいる自分の表情が、直澄の手を更に性急にさせているのだと紗南は気付かない。
「・・・・・・・止められると思ってたんだ。」
直澄の声も真剣だった。
「こんなふうに自分を抑えられなくなるなんて考えてもいなかったんだけど。」
直澄の手が紗南の腕を軽々とどかすと、まだ硬い乳房に触れた。
「多分、僕には今しかチャンスがない。」
直澄の唇がもう一つの乳房の頂を摘んだ。
「嫌っ!」
びくんと紗南の体が跳ねる。
直澄の手の平と舌先でで転がされる硬い実が、そこからじんじんと熱を持って体の中におかしな感覚を伝え始めるようだった。
「紗南、僕がいつも君の側にいた事を思い出してよ。」
切羽詰ったような表情で名前を呼ばれた。
それは、燃え盛る炎の中で、崩れそうな映画のセットの廊下で蹲り、
動けないでいる自分に届いた声の持ち主の、同じ呼び方だった。
直澄が、今まで何度も自分を救ってくれていた事を紗南は思い出した。
今日はここまでです。
次回で終わります。ありがとうございました!
うお!wktk!
GJ!
続きまってるよー
>>187 ちゃんと仕上げてからうpしなよ…
間空けすぎ
191 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:29:08 ID:RxlyeZ/U
羽山に呼び捨てにされた時は、あんなに頭に来たのに・・・・・・
しばらくぶりに学校へ行って、ドキドキしながら羽山と話ししたのに、いきなり
呼び捨てにされた。「風花がそう呼んでるからなんとなく・・・」と言われて
カチンと来た。
泣いて怒って、バカみたいだったな、私・・・・・・
嫌いじゃないからって風花と付き合ってるっていう羽山に振り回されてる間も
直澄君はずっと私の事だけ好きでいてくれたんだよね。
何だか・・・・・頭の中がカラッポになるみたいな気がする・・・・・
そんな事を考えている間も、直澄の手は休みなく動いていた。
けれど、紗南の抵抗が気持ち緩んだ事にも直澄も気付いていた。
余裕のありそうな言葉とは裏腹に、直澄の頭の中もまた真っ白だった。
紗南に語った話は誇張ではない。
半分は仕事のような気分で誰かとベッドを共にした事も何度もある。
けれど、名前も覚えていないようなその誰かと、自分が本当に好きな相手との間に
こんなにも差があるとは思わなかった。
キスをしただけで、触れただけでいちいち反応を返してくる紗南を見ていると
嬉しくてドキドキして、自分を抑えきれなくなりそうだった。
紗南の白い胸を見ただけで心臓が飛び出しそうになった。
紗南の初心な反応を見れば答えは明らかなのに、「誰かに触れられた事、ある?」
と聞きたくなる自分を押さえつけるのに必死だった。
喉を食い破るように紗南に襲い掛かりたいと切望しながらも、その反対に
ずっとこうしてこの時間を過ごしていたいという気持ちもあって、頭の中が
ごちゃごちゃになっていた。
ただ、紗南の抵抗が緩んだ事が直澄に一抹の余裕をもたらした。
192 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:30:15 ID:RxlyeZ/U
紗南ちゃん、僕はもう自分を抑えられないけれど、
だけど、なるべく君を辛い目には合わせないようにするから。
直澄の指が紗南の下腹部にそっと伸びた。
「待って!そこはちょっと!!!」
直澄が、自分でも触れた事のないような場所に伸びて、信じられないような
事を始めようとしている。
さすがの紗南も思わず叫んで体を引く。
ぱたんとシーツの上に力なく投げ出してしまっていた両腕が
反射的に持ち上がって直澄の肩を押そうとした。
その拍子に、殆ど脱げ掛かっていたバスローブが肩から落ちて
直澄の上半身が目の前に晒された。
肩の上にも、まだ生々しい火傷の痕が残っている。
「・・・・・・・直澄君・・・・・・まだ、痛い?」
一瞬何の事を言われているのか気付かずに直澄が紗南の目を覗き込んだ。
「・・・・ああ、肩や背中?・・・・・・ううん。もうぜんぜん。
それより、こんな怪我を紗南ちゃんがしなくて本当に良かった。」
穏やかに言われて紗南の力が緩んだ。
「紗南ちゃん、ちょっとごめんね。」
その隙をつくように、いきなり直澄の指が紗南の体の中に入り込んだ。
「・・・・・・・何!?直澄君!今、何した?」
痛みで腰を引こうとしても、直澄はしっかりと紗南を押さえつけている。
「紗南ちゃんは・・・・・・・どこもまだ、固いから・・・・・」
直澄の長い指が、紗南の未だ何も受け入れた事のない場所を慎重に進んでいった。
丁寧に紗南の緊張をほぐしていったつもりだったが、それでも
時々くすぐったいと言って身を捩り、一つ一つの愛撫にもどう反応したらいいのか
判らないような紗南の体の奥は、まだ直澄を受け入れる状態には程遠かった。
直澄の指が、その硬い場所を探りながらゆっくりと動く。
時々引き攣るような痛みに腰を捻る紗南の髪を漉きながら直澄は何度もキスをした。
193 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:31:24 ID:RxlyeZ/U
ようやく、その奥の秘かな場所に生まれつつある、暖かい潤いを感じて、
直澄はその場所から丹念に指を動かす場所を広げていった。
「直澄君!やめ・・・・・・・・・!」
直澄の指が体の中を進んだり戻ったりしながらも徐々にそのストライドを
伸ばしていくうちに、紗南は自分の体が直澄の指が動き易いように
どんどん変わって行く事に気付いた。
そして、最初に直澄が探り当てた場所から、今まで感じた事のない
疼くようなおかしな感覚が生まれて来る事に戸惑った。
「・・・・・止めない。」
紗南の体内の様子を感じながら、直澄が指を二本に増やした。
「・・・・・・やめ・・・・・て・・・・・よ。何だか・・・・・・
そんな事、しないでよ・・・・・・・」
紗南の目に涙が浮かんで、直澄はそっとその雫を舌で舐め取った。
抽送を続けると、指を包んでいる粘膜が小さく痙攣し始める。
きゅっと締め付けられるような感覚に紗南を見ると
頬が紅潮し、両手で顔を隠しながら紗南も震えていた。
直澄は紗南の顔を覆う両手にキスをしながらサイドテーブルの引き出しに用意してあった
避妊具を取り出す。
例え後でどんなに紗南から「用意周到すぎる」と笑われようと、ムードが
台無しになろうと、自分達が責任の取れる年齢になるまでは
紗南に辛い思いをさせる事も、自分達と同じような子供をこの世に生み出すことも
決してしない、と直澄は心に決めていた。
「紗南ちゃん・・・・・・・・大好きだよ。」
194 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:32:13 ID:RxlyeZ/U
手をどかされてキスされた。
次に体を襲った激痛と圧迫感に紗南の視界が真っ白になる。
「痛い!痛いってば!バカ!直澄のバカー!!!!」
胸を叩いて拒否しても直澄は行為を中断しようとはしなかった。
ゆっくり、慎重に紗南の中に自分を埋め込んで行く。
「・・・・って、いてーっつうの!」
それでもその緩慢な動きは、先程の指先と同じで次第に紗南の中におかしな
感覚を生み出そうとしている。
直澄の侵入が止まった。
目をあけてそっと前を見ると、相変わらず綺麗な顔をしたままの直澄が
ほんの少し照れ臭さそうな顔をして自分を見ていた。
「あ・・・・・れ・・・・・・・・?」
直澄が動いていなければもう痛くはない。
痛くはないけれど、自分は確かに何だか直澄と繋がっている気がする。
「ひ・・・・・ひえっ・・・・・・・・!」
思わず腰の辺りに目をやって、紗南は恥ずかしさに悶絶しそうになった。
これって・・・・・・エッチしちゃった・・・・って事だよね・・・・・・
恥ずかしいのと好奇心と、自分が今ある異常な状態に紗南は更に
ハイテンションになった。
「直澄君と・・・・・・エッチしちゃった?私?」
直澄がぎょっとしたような表情で答える。
「いやあの・・・・・・・これで『エッチしちゃった』って言われると
僕も大変ツライというか・・・・・・あの・・・・・・・もう少し
続けてもいいかな。」
195 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:33:12 ID:RxlyeZ/U
「えっ!?これだけじゃないの?」
びっくりしながらもその生真面目な直澄の様子に何だか可笑しくなって
思わず笑いそうになると、直澄が何かをこらえるような苦悶の表情を浮かべた。
「・・・・・・・笑わないで、紗南ちゃん・・・・・」
え?何で何で、と思っていると、直澄が倒れこむようにして紗南の上に覆い被さった。
「力抜いててね。少し動くから。」
今まで何度も聞いてきた、直澄の優しい囁き声が今では普通に聞こえなくなって
紗南の心臓がドクンと音を立てた。
「動く、って・・・・・・・あっ・・・・・!」
紗南は再び自分の口を両手で押さえる。
先程知ったばかりの場所から生まれる感覚が、今度はもっと大きなうねりの
ようになって、自分を占領しようとする。
先程の侵入で生まれかけて、熾火のように残っていた炎は、あっという間に
紗南の中に広がっていった。
「直澄君・・・・・・・!やだ・・・・・!だから・・・・・・ねえ!」
紗南の抵抗が、自分の中に生まれつつある快感への恥じらいなのだと
直澄には判った。
深いキスを繰り返しながら紗南の中に何度も自分を打ちつける。
指先に感じた甘い煽動と収縮を自分自身が感じ始めて、直澄も爆発寸前になった。
「紗南・・・・・・・・」
もう一度名前を呼ばれて、紗南の中の甘酸っぱい疼きが頂点に達した。
「直澄君・・・・・・・・」
紗南の両手がかさぶたの残る直澄の背中に回されて、ぎゅっとその体を抱き締める。
二人はお互いの腕の中で同時に果てた。
196 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:34:25 ID:RxlyeZ/U
「・・・・・・泊まってく?」
どのくらい二人でそうしていただろうか。
直澄の狭いベッドの中でうとうととし始めた紗南に直澄が言った。
「泊まる!?まさか!・・・・・・・って玲君!!」
紗南はいきなり現実に戻ると、自分をここまで送ってくれた
マネージャーの事を思い出す。
「・・・・・・相模さんなら大丈夫。僕のマネージャーから『話しが長くなりそうだから』
って伝えて貰ってある。今頃君の家で待機してると思うよ。」
しれっと口にする直澄に紗南は開いた口が塞がらなかった。
「・・・・・・周到過ぎる。一体いつの間に。アンタ・・・・・・
今日は始めっからこのつもりで・・・・・・!」
「そうだよ。」
今度も何でもないといった表情で直澄は続けた。
「テレビであんな事言った時から。もう僕は決心していたんだ。」
直澄、アンタ・・・・・・・
と思いながらも、今の紗南にはそれを責める言葉は浮かんでは来なかった。
「もしよければ、君の家までタクシーで送らせてくれる?」
・・・・・・確かにここで玲君を待って、直澄君と別れる場所を見られるのは
とてつもなく気まずい、と紗南は思った。
けれど、タクシーで一緒に家まで来られるのも何となく気恥ずかしい。
「いいよ!ちょっと歩けばすぐタクシー拾えるから。それに・・・・・
私も少し頭冷やしたいってか・・・・・・・なあ・・・・・・
色々・・・・・・・・ちょっとさ・・・・・・・・」
顔を赤くして口篭る紗南に、直澄が笑ってバスローブを着せ掛けた。
「もし使いたかったら・・・・・・バスルームはこの部屋の向かいにあるから。」
そう言って立ち上がると、手早く紗南の服を纏める。
ベッドの中で散々見たはずの直澄の後姿に紗南はもう一度顔を赤くすると
「人のパンツ触んなー!」
と怒鳴ってそれを取り上げ、バスルームへと消えた。
197 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:35:05 ID:RxlyeZ/U
「・・・・・じゃあ、私、帰るね。」
冷たいシャワーを浴びてリビングに戻ると、直澄はさっぱりとしたシャツと
ジーンズに着替えて本を読んでいた。
顔を上げて立ち上がる。
「せめてタクシーに乗る所まで、見送らせて。」
穏やかに笑う表情はいつも通りで、先刻の激情が嘘のようだった。
けれど、じゃあ、と言って紗南の側に来た彼は、もう一度そっと紗南を抱き締めた。
それは確かに、昨日までの直澄ではなかった。
「ほんとはもう、どこにも行かせたくないんだけど。
服を着た紗南ちゃんだって誰にも見せたくない。」
「バカ!先に行くから!もう!!!!」
顔を赤くして怒ってエレベーターホールに向かいながらも、自分ももう先程までの自分ではない、
と紗南は思った。
直澄のことが愛しいと思った。
こんなにも自分を必要としていてくれる人がいてくれて嬉しい、と
素直に思えた。
星が出ていた。
「紗南ちゃん、こっち。」
そう言って直澄が差し出した手を、紗南はためらう事なく取った。
二人で大通りまで歩き始めるとすぐに、周囲の人々が自分達に気付いて
指をさしたり遠巻きにじっと眺めている事に気付く。
何の断りもなく携帯電話のレンズが二人に向けられ、遠慮のないシャッター音が何回も聞こえた。
直澄君は平気なのかな・・・・・・・
198 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:35:42 ID:RxlyeZ/U
テレビ番組の中で「自分はもうとっくにふられている。」と発言をしたその日のうちに、
こうやって手を繋いで歩く事に、直澄は何の抵抗も感じていないようだった。
そして、あの番組を自宅で見ていた事が、なんだかもう何年も昔の事だったような気がする。
そうか・・・・・・
私、明日学校で羽山に会っても、もう何も悩む事なんてないんだ・・・・・・
例え羽山に今日の直澄の発言を聞きとがめられたとしても、もう紗南にはそれを肯定する事は出来ない。
自分の好きな相手が羽山だと、今の自分は胸を張って言える立場ではないのだ。
「あれは直澄君のジョークだよ。まあ、もう少し待ってみなって。そのうち私達の熱愛が発覚するからさ!
もうラブラブで大変なんだから。
それにしても直澄も何であそこであんなウソつくかね。私達が出来てるって、
すぐにバレバレになるって判ってるくせに。」
・・・・・・・平気な顔をしてそんな事を言うだろう自分を想像すると、ほんの少し胸が痛んだ。
大丈夫。
笑って言える。
だって、ここには直澄君がいるんだもん。
そっと自分の手を握って歩く直澄の手が暖かかった。
紗南は、一瞬直澄の横顔を見詰めると、その肩にことんと頭を預けた。
直澄が驚いたように紗南を見た時、人だかりの中から一際明るい
フラッシュの光が二人を照らした。
直澄はきっと前を見据えると、握っていた手を離すとそのまま腕を上げ、
硬く引き寄せるようにして紗南の肩を抱いた。
199 :
直澄×紗南:2006/11/23(木) 15:36:41 ID:RxlyeZ/U
「タクシーが見つからなければいい。このまま、紗南ちゃんと
ずっと歩き続けていられたらいいのに。」
歩調を緩めず、肩に回した腕も緩めずに、直澄は光り続けるフラッシュも
携帯の撮影音も無視した。
直澄君・・・・・・・
また、ウワサになっちゃうよ・・・・・・・
週刊誌に何書かれるか判んないよ・・・・・・・?
でも、この場所はとても心地がいい。
こうやって何もかも直澄君に任せてしまえるのは、
何て楽で居心地がいいんだろう・・・・・・・
「ごめんね。」
何が?と言って微笑んだ直澄はいつも通りの優しくて穏やかな表情をしていた。
「私が・・・・・・・直澄君に甘えてるのかもしれない。私の方こそ、
直澄君を都合のいい時だけ利用しているのかもしれない。」
だけど、それが今はとても心地いいんだよ・・・・・・・
「今はそれで十分だよ。」
直澄はそう言って紗南の髪に一つキスを落とした。
周囲からどよめきが漏れる。
もう少しだけ、直澄君に甘えていたい。
もう少しだけこのまま、こうやって歩いていたい。
もう、羽山の事で悩んだり風花の心配したりしなくていいって思っていたい。
神様、もう少しだけこのままでいてもいいでしょうか。
紗南は直澄の腕の中でそう思った。
終
>>190 仰る通りです。申しわけありませんでした。
間開いてしまったのに読んで下さった皆様、ありがとうございました。
いやいや、GJ!GJ!
紗南の反応がらしくて良かった。また投下してくれると嬉しい。
202 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 20:07:19 ID:yJp8s634
GJ!
激しく(・∀・)イイ!!
よければこの2人の続きをもっと読みたいです
204 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 17:09:26 ID:7mAP8PCs
ほしゅ
三屋先生達のちちくりあい読みたい
つよしが鼻血を噴くほどのちちくりあい…… wktk!
207 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 16:38:03 ID:4cgdvoP5
タケちゃん×紗南キボンヌ
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 07:49:36 ID:ubW3BFpi
このスレまだあったんだ・・・
とりあえず保守
212 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 15:13:34 ID:8ZiYy0+k
保守
誰かポチキャラで書いてくれ!