ゆびさきミルクティーでエロパロ(;´Д`)

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1名無しさん@ピンキー
無いみたいなので立てますた。
ユキと男の絡みは読む人の立場にたって考えましょうね。
過度の801は禁止の方向で。
2名無しさん@ピンキー:05/02/06 16:23:09 ID:m3X7JI1o
放課後の教室で舌を絡ませ体をまさぐりあうユキと水面(;´Д`)
スカートを押し上げる一物を布越しに弄び、ユキの上気した顔を
ゾクッとするような艶っぽい視線で見つめる・・・・
3名無しさん@ピンキー:05/02/06 16:32:32 ID:Mfamr93e
過度のと言わず、801は全面禁止で
やりたきゃ801板でどうぞ
4名無しさん@ピンキー:05/02/06 16:32:34 ID:SDh3ZqhH
女装あり、ロリっ子あり、メガネっ子あり、姉あり、加賀見あり、
スポーツ少女あり、マネージャーあり、男ありの百花繚乱ストーリーに萌えろ!
5名無しさん@ピンキー:05/02/06 16:54:08 ID:D6Y98SyQ
ひだり×加賀見に萌え。
ユキ×加賀見も(;´Д`)
6名無しさん@ピンキー:05/02/06 16:58:52 ID:D6Y98SyQ
悪い前例を作らない為にも801は禁止の方向で。
7名無しさん@ピンキー:05/02/06 17:37:09 ID:CTKXQ+rx
ユキと水面のダブル制服エッチが読みたい。
8名無しさん@ピンキー:05/02/06 19:52:49 ID:CTKXQ+rx
ユキと茅マネージャーの絡みが見たい。
「やだ・・・私先輩の事が好きなのに・・・女の人に触られて感じちゃってる・・・」
9名無しさん@ピンキー:05/02/07 08:50:43 ID:EIzKqfmP
期待あげ
10名無しさん@ピンキー:05/02/10 03:28:11 ID:xPiwbGXF
祭りキタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
11名無しさん@ピンキー:05/02/10 14:09:20 ID:KIMplaXB
本スレで欲望を吐き出してる奴らにこそこのスレはふさわしい!
白濁をこのスレにぶちまけてくれ!!!!!!!!!

今週は祭りだね。
12名無しさん@ピンキー:05/02/10 17:06:16 ID:KIMplaXB
本スレ濃すぎ
13名無しさん@ピンキー:05/02/11 20:44:53 ID:TrXgMB9I
壁|-`)ユキ×水面もいいけどユキ×左キボン……
14名無しさん@ピンキー:05/02/12 06:10:52 ID:tkOHKr+T
壁|-`)ユキ×水面もいいけどユキ×加賀見キボン・・・・・・
15名無しさん@ピンキー:05/02/15 07:55:55 ID:UBjm+DUd
壁|-`)>誰もいない・・・ひゃわわするなら今のうち・・・
16名無しさん@ピンキー:05/02/15 22:21:44 ID:IN2s9Bg8
壁|-`)ユキ×水面もいいけど未記×ユキキボン……
17名無しさん@ピンキー:05/02/16 21:40:31 ID:5VzA2xX8
壁|-`)由紀はだめの?
18名無しさん@ピンキー:05/02/17 12:03:27 ID:bMEzppUx
壁|-`)いや、おk
19名無しさん@ピンキー:05/02/18 12:21:06 ID:LkWOMkMn
「二番目でいいの
お願い傍にいさせて」
っつう水面の台詞が好き。あの後、男ならやっちゃうよな。
20名無しさん@ピンキー:05/02/19 12:18:51 ID:d2xubAwn
左智さんもキボンヌ
21名無しさん@ピンキー:05/02/20 08:50:20 ID:i7Cb6ous
誰もいない?
22名無しさん@ピンキー:05/02/21 00:27:01 ID:uRwf9c53
あげ
23名無しさん@ピンキー:05/03/01 15:21:07 ID:txTYTkZ/
最新刊入手。さっそく読んで萌えねば!!
(;´Д`)
24加賀見栖@:05/03/08 17:31:56 ID:IB1mCmmA
「コイツらおかしいッスよ」
 加賀見は左にそう告げた。左は加賀見の肩越しに、パソコンの画面を覗き
息を呑んでいる。その揺れる瞳には微かな怯えがあった。
 そこは左の父親の部屋。折しも、「残業で遅くなる」と電話があったばかりだ。
加賀見の両親は町内会の旅行で家を空けており、彼女はこの週末、左の家に泊ま
りに来ていたのであった。
「そうやったら、こんなことが思いつくんだか」
 加賀見はぼやきつつ、キーを叩く。
 左は微かに息を荒くして、画面を見つめている。ローティーンの少女に特有の
「怖いもの見たさ」がその目を支配しているのだ。加賀見は左の息遣いの変化
を敏感に察知していた。
 実のところ、加賀見はこの状況を「好機」として捕らえていた。ふたりが2ち
ゃんねるのエロパロ板にアクセスしているのも、彼女がそれとなくリードしたの
である。直接にではなく、絡め手から攻める。そのやり方を本能的に知っていた。
「男って、汚いッスよ」
 加賀見はさりげなく、核心に触れた。その唇はちょうど、身を乗り出した左の
耳元から数センチの位置。すべては計算づくだった。そっとささやく、暗示の
言葉。微かに浮かべる確信犯の笑み。左に気がついている気配はない。
 左のこわばった視線はレスを黙々と辿っている。その瞳にははっきりと動揺
の色が見て取れた。加賀見はおなかの中からあふれそうになる「何か」、サデ
ィスティックな欲情を感じたが、顔には出さない。
「教室にいても、たまに、粘ついた視線感じるし」
 加賀見は左の肌の匂いを鼻腔に感じつつ、冷静に新たな暗示をかける。
あくまでも気のない声で、よそ事のような口調で続ける。
「見回すと男子と目が合って、相手が慌てて目逸らすんスよ」
 左ははっとしたように加賀見を見た。
「うそ…?」
「まじッスよ」
25加賀見栖A:05/03/08 18:24:01 ID:IB1mCmmA

「左は、ニブいもの」
 あえて、あきれたような表情をつくる加賀見。左は驚きを隠そうともしな
かった。大きく見開いた目が震えている。
 (やっぱり左、かわいいッス)
 そんな感情を押し殺し、あえて小さくため息をつく加賀見。
「この間だって、道ですれ違った高校生が私たち、そんな目でみてたし」
「高校生…」
 案の定、左は「高校生」という単語に反応した。
「ホントに、たち悪いッスよ」
 加賀見は真意を悟られないように、独り言のように告げる。左は困った顔を
する。そしてついに、予想通りの抗弁をした。
「でも、紀くんは…」
 加賀見は内心で「食いついた」と手を叩いたが、あえてポーカーフェイス
を保つ。無論、加賀見は由紀の存在を知っていた。しかし、それを自分から口に
するほど馬鹿ではなかった。
「幼馴染の?」
 加賀見は左の言葉を促した。人間は自分の大事なものを批判されると意固地に
なって反発する。それだから直接に由紀を叩くのは得策ではない。むしろ左に
しゃべらせ、それに疑問を突きつける。左の由紀に対する信頼を徐々に揺さぶる
作戦である。
「紀くんは、そんなことないよ。子供のころから、ずっと優しくしてくれて…」
 左はにわかに饒舌になり、由紀を弁護し始める。
 加賀見は数分の間、適当に相槌をうちながらいかにも真剣な表情で左の話に
耳を傾けた。しかし彼女は正直な話、弁護の内容はほとんど間に受けてはいなか
った。むしろ加賀見は左の無意識的な不安を嗅ぎ取る。なぜなら、「弁護する」
という行為自体が「容疑」を前提としているからだ。
26加賀見栖B:05/03/08 19:01:59 ID:IB1mCmmA
 一気に畳み掛けても良かった。しかし加賀見はあえて慎重なやり方を選ぶ。
「小さいころから、ずうっと一緒だったんッスね。いいなあ、左は。ボクはそん
な幼馴染いないから、うらやましいッス」
 加賀見はあえて同意しているふうに装う。
「うん」
 うれしそうに頷く左。その無邪気な表情に、加賀見は黒いものが下腹部で蠢くのを感じた。それでも彼女は平静な表情を崩さない。スリリングな感覚の促され、彼女は次のトラップを仕掛ける。
「ボクも、知り合いの高校生の男の子がいることにはいるんだけど」
 彼女は「男」にアクセントを置いて切り出した。
「そうなの?」
 左は加賀見の意図も知らず、不思議そうな顔をする。しかし左が加賀見の話に関心を抱いたのは明白だった。
「でも、やっぱり紀くんとは違うみたいで…」
「違う?」
 加賀見はつとめて、深刻そうな眼差しをこしらえて見せた。へその下のあたりが熱くなり、何か重いものが入っている気がするがおくびにも出さない。彼女は自分の演技に酔っていた。
「小学生のころから知ってて、昔はよくトランプやオセロで遊んでたんだけど…」
「私と紀くんみたい…」
 左は目を丸くしてそう言った。
「ボクの頭、よくポンポンってして」
 左は頷く。加賀見の「紀くんとは違う」という台詞の意味を理解しかねている様子だった。しかしその反応は加賀見にとって好都合だった。左は加賀見の作り話の高校生と、由紀を重ね合わせている。
「半年くらい前に…オセロしてたときに…」
 加賀見はあえてためらうような口調で続けた。予想通り、左は興味深げな表情をしている。加賀見は目を伏せる。
「目つきが、変で…服の襟元とかスカートの裾とか、ジロジロ見て…そしたら急にの背中撫でてきて…お腹とかべたべた撫でまわして…」
 加賀見には確信があった。由紀もまた、高校生の男子。一度くらいは、そんな目で左を見たことがあるだろう。それに胸や秘所を触らなくとも、背中を撫でたことくらいは絶対にあるはずである。
「そのときは、怖くなって逃げたけど…」
27加賀見栖C:05/03/08 19:39:01 ID:IB1mCmmA
 横目で左を見る。左は少し考え込んでいる様子だった。由紀との思い出を手繰っ
ているに違いなかった。加賀見は一気に揺さぶることにした。
「子供のころから、触られることは結構あったけど…優しいと思ってて、撫でられ
るの嫌いじゃなかったけど…ホントにあの人は優しいだけだったのかなって」
 左の顔がこわばっていく。そこにははっきりとした当惑と、恐怖の色が現れていた。唇が微かに震えている。
 (左、怯えてる…)
 もう日が暮れ、窓の外には青い闇が迫っている。薄暗がりの中で見る左の顔。
それはぞっとするほど美しく、いとおしく見えた。
 そのとき、加賀見は圧迫感を感じた。さっきまで下腹部で滞っていた重くて
熱いものが、支えていた肉を押し、ほんの少しだけ進入してきたのだ。思わず、
悟られないように左に頭をくっつける。両腕は立っている左の腰に回した。
「加賀見…?」
 左の小さな手を背中に感じたとき、自分の肌が異常に敏感になっていることに
気がついた。息をする方法がわからない。加賀見は肩に力を入れて、左の腹に額
を押し当てている。左が優しく、背中をさする。しかしそのいたわりは、加賀見
の中で渦巻くものを押し出そうとしているに等しい。
「大丈夫?」
「う…ん…」
 深い息を吐き、何とか答える加賀見。何かが、じわじわと肉の溝に流れ込んで
くる。もうそれが液体だということは悟っていた。ゆっくり、ゆっくりと肉の襞
の間をこじ開けるように下ってくる。もう自分の意思ではどうにもならなかった。
それは例えば、背中に垂らされた水滴が流れていくくすぐったさに似てもいた。
「流れ出す」感覚。加賀見は秘所が溢れ出してくる、自らの欲情に「犯されていく」
感覚に耐えるのに必死だった。
 最初の一筋が肉の溝に水路を開いたとき、加賀見は小さく息を呑んだ。秘所の肌
に密着した下着が濡れていくのがはっきりとわかった。スカートの下、ゆっくりと、
止めようもなく広がっていく沁み。柔らかく湿った布が、一番繊細な部分に張り付いている。
「惚れたほうが、負けなんスよ…」
 幸か不幸か、その声にならない呟きは左には聞こえなかったらしかった。
 そのとき、左がぽつりと、意外なことを口にする。もちろん、無邪気な優しさからだ。
「加賀見、お風呂入ろっか…」
 
28加賀見栖D:05/03/08 20:16:20 ID:IB1mCmmA
「え?」
 加賀見は左の提案に軽いめまいを覚えた。
「だから、お風呂。嫌なことって、熱いお風呂に入ると吹っ飛んじゃうから」
 加賀見は内心、焦った。左が加賀見を椅子から立たせる。濡れた下着の感覚。微笑む左。
動くたび、擦れる振動が背筋から這い上がってくる。
「お湯…入れなくちゃ…」
「もう、入ってるよ」
 左は明るい声で答え、加賀見の手を引いて行こうとする。そして抵抗する加賀見の顔を覗き込む。
「さきに…入ってて…後から、行くから…」
 左は加賀見の背中を軽く叩いた。そして白い歯を見せて笑う。
「遠慮しないでって」
 その笑顔がまぶしい。思わず半泣きになる加賀見。
「先に…」
 そう言いかけたとき、左が加賀見を抱きしめていた。そして太陽のような笑顔で促した。
「ね?」
 思わず頷いてしまう加賀見。そのまま浴室へと連行される。
 浴室に着くと左はすばやく服を脱いだ。そして服を着たまま、ボタンさえはずしていな
い加賀見に怪訝そうな顔をする。加賀見は機転を利かせ、襟の第一ボタンに手を掛けて告げた。
「すぐ、行くから。先に入ってて…」
 左はいぶかしむふうでもなく、浴室のドアを開けて入って行った。
 加賀見はほっとして、服を脱ぎ始める。シャツとスカートを脱ぎ、肌着を脱いだ。そして問
題のものに手を掛けたときだった。突然、ドアが開き左が顔を見せたのである。
「かーがーみー」
 最悪のタイミングだった。びくりとした加賀見。左の視線は目ざとく、濡れた部分に注がれ
ていた。二人はしばし、硬直する。しかしやがて、左が相好を崩した。
「漏らした?」
「ち、違うッス」
 加賀見は思わず声を高くした。
29加賀見栖E:05/03/08 20:51:42 ID:IB1mCmmA
「嘘、パンツ濡れてるし」
 楽しげに冷やかす左。とても無邪気な、悪気のない笑顔だ。
 加賀見は顔を赤らめたが、あえて抗弁しないことにした。そして素早く下着を引きおろす。
 それがいけなかった。普通の液体ならともかくとして…「それ」が糸を引くのを、左は
見逃さなかったのである。浴室に入ると、左がおもむろに尋ねた。
「加賀見、どうしたの?」
「何がッスか?」
「それ…」
 左は加賀見の秘所を指差した。
「まだ言うッスか?」
 加賀見はウンザリしたように答えるが、自分のそこを見て仰天する。一筋の、液体が太もも
に付着し、糸を張っていたのだ。そして、加賀見もとうとう観念した。
「女の子、だから…」
 左はしゃがみこみ、そこをじっと見つめた。そして言う。
「病気、じゃないの?」
 加賀見はため息をついた。
「女の子は、好きな人の前だと誰でもこうなるの」
「ふうん」
 左は納得したように、頷いた。
「でもわたしは…」
「左はまだ子供だから……あうッ!」
 加賀見が言い終わらないうちに、左の指先がそこに触れていた。
30加賀見栖F:05/03/08 21:09:39 ID:IB1mCmmA
「な、何するッスか!」
 左は相変わらず、不思議そうな顔をしている。その瞳は「どうしたの」と問い掛けていた。
「やめるッス。汚いから……!!!」
 その指先は繊細な部分を弄ることを止めようとしない。もちろん加賀見の変化は、左も悟っ
ていた。しかしそこは左。むしろ子供に特有の好奇心が先に立ち、いっそう拍車がかかっていく。
「ぬるぬるしてる…」
 左は感心したように、呟いた。もう、人差し指だけでなく、中指まで使っている。左の手は
湯で濡れていたから、たまったものではない。加賀見は顔を歪め、脹脛が震えた。
「や、止めるッス…左…」
 加賀見に肩を押しやられ、左は一端、手を離した。加賀見はそのままプラスチックの椅子に
へたり込んでしまう。
「もう! 左は!」
 少し怒ってみせる加賀見。しかしその声はどこか力の抜けたものだった。左は加賀見の前に
立て膝になる。いたずらっぽく笑う左に、加賀見は柳眉を逆立てたが。その表情はどこか恍惚
としていた。焦点の定まらない瞳で左を睨みつけている。
 左はさっきの指をそっと加賀見の胸に伸ばした。抗う余裕さえなかった。防ごうとしたとき
にはすでに、加賀見の固くなった乳首に触れていた。
「んぅ!!」
 とろりとした指先は素早く、小さな円を描く。ピンクの乳首は完全に勃起し、にわかに赤味
が増していく。
「ひぃ、だーりィィー!!!」
 悲鳴なのか、呼びかけなのかもわからない声。左はその隙を突き、加賀見の脇に手を回し、
抱きつく。指先は腹を滑り、速やかに下って行く。
「んッぅあッ!!!」
 加賀見はようやく、左の真意を悟った。左の掌が秘所を覆っている。それは、動きを止めない。
「や、止めるス! 左! ダメッ!」
31加賀見栖G:05/03/08 22:00:37 ID:IB1mCmmA
 左は子供らしい残酷さを余すところなく発揮した。小さな、柔らかい指で弄り続ける。加賀見は
もはや、左の頭にしがみつくしかなかった。逃れられない以上、下手に暴れれば転倒の危険があっ
たからだ。小さな愛らしい暴力が、もっとも繊細な部分をこねくり回している。
「止めるッスやめるぅッスぅッぅぅぅ、う、ぅうぅぅ…」
 残忍な指先は薄い襞をめくり上げ、もはや核に達している。露出した肉は充血し、赤く染まって
いた。左は冷徹な好奇心を剥き出しにして体を密着させ、加賀見の変化を全身で感じようとする。
「はっ、やめ…はぁッぅ、んうぁッ、そんなッ、いじったら…うぅ!!」
 加賀見の秘所は流れ出した液体でぐしょ濡れだった。止めようもない、垂れ流しの状態だ。あと
からあとから流れ出してくる。それを左の手が捏ね上げ、執拗に泡立てている。
「どうしたのぉ?」
 左がとぼけたように尋ねる。
「ボクッ、こんなのっ!」
 加賀見が抗弁しようとしたところへ、掌が激しく動く。
「やあっ! やだぁッ!」
 容赦など微塵もなかった。普段の清楚な加賀見、その華奢な体からは想像もつかないような、
生々しい音。密閉された浴室ではことさらによく響いた。
「エスプレッソって、呼ぼうかな?」
 泡だった秘所を横目に見て、左が告げる。その指は恥骨の間の薄い肉を鷲掴みにし、揉み解す
ように押し当てられる。
「うっ、うっ、ん! んぅっ…」
 加賀見の悲鳴はやがて、すすり泣くような声に変わっていった。
「もう、ひゃめてぇ…ゆるひてぇ…」
 もはやろれつが廻らなくなっている加賀見。それでも左は行為を止めようとはしない。それどこ
ろか、そっと耳元で囁く。
「かがみ、乳首かたいよ…」
 加賀見のそれは、左のつややかな肩に押し当てられている。左は加賀見の鎖骨の窪みを舌でなぞ
り、その首を軽く噛んだ。
「とろとろにしちゃって…いけないんだなあ、かがみは」
 糾弾する声は微かに上気している。左もまた、すでに濡れているようだった。左の乾き始めた
太ももに水滴が伝いはじめている。浴室には加賀見の乱れた呼吸が反響していた。

 二人の少女は後に、その禁じられた遊びを「ゆびさきエスプレッソ」と名づけた。
32名無しさん@ピンキー:05/03/08 22:09:47 ID:IB1mCmmA
何やってんだろ、俺。卒業決定の喜びのあまり、こんなエロパロなんか書いて…
文学サークルに入ってて、最近ガンダム版で暴れたりしてたんだけども…
エロパロは初めてなんだ、頼むから信じてください…

まあいいや。俺は断固、加賀見党。言いたいことはそれだけです。
33名無しさん@ピンキー:05/03/08 22:42:06 ID:TuqBU9H2
>>32
よくやった!
34水面と蝶@:05/03/08 23:02:28 ID:IB1mCmmA
 俺はエスプレッソ。これはコードネームだが、誰も見ていないようなので一人で
勝手に聖戦を開始する。漏れは、漏れは…加賀見タンも大好きだが、水面も好きな
んだァァ!!

 美術室。
「ユキさん」
 絵を書いていた児玉が、不意にモデルのユキに呼びかけた。
「何?」
 ユキこと由紀はにっこりと微笑む。児玉は静かに立ち上がり、ユキの近くに歩いてきた。
「ユキさん…」
「!!」
 児玉は次の瞬間、ユキにのしかかっていた。あまりのことに狼狽し、うろたえる
ユキ。無理もなかった。ユキは女装しているとはいえ、由紀という名をもつ、れき
たる男なのである。男に抱きつかれて嬉しいわけがない。
「胸の、胸の高鳴りが止まらないんだ!」
「おい! よせ!」
 身をよじって逃げようとするユキ。児玉はその腰に取りすがった。その手がスカ
ートの中に進入してくる。トランクスがずり下げられ、足に絡む。
「よせ! 私は!」
 あまりのことに半分男言葉を混ぜてしまうユキ。しかし児玉は怯まない。
「知ってる。由紀なんだろ?」
 由紀は肝を冷やした。何で、こいつ、俺の正体を…。しかしそれどころではない。
「離せ! 俺は男だぞ!」
「嫌だ! あんたが欲しいんだ!」
 首だけ振り返り、目が合う。児玉は完全に目が据わっている。まさに芸術家気質
の狂気だった。しかしそのとき突然、ドアががらりと開く。
「さっきのモデルの話だけど…」
 そんなことを言いながら、姿をあらわしたのは水面だった。
35水面と蝶A:05/03/08 23:38:17 ID:IB1mCmmA
「何…してるの…?」
 水面は目の前の光景に絶句している様子だった。
「由紀…あんた…」
「違う! 違うんだ!」
 由紀は必死で抗弁する。
(冗談じゃない! 俺はあくまで女装嗜好で、別にそういう趣味じゃないんだ!)
 どの道、変態であることにかわりはなかったがそういう誤解だけは避けたかった。
人としての道を半歩踏み外したにせよ、彼にはまだ良識の残滓くらいは残っていた。
 水面の顔が紅潮する。息を大きく吸っている。その様を見て、由紀は水面に飛び
かかっていた。大声で叫ばれて、このことが人に知れたら…戦慄が由紀を駆り立て
ていた。亘のこともある。亘に真実が知れたら、半殺しではすまないだろう。いや、
それ以前に、退学は必死、町を出るほかなくなる。首吊りは嫌だ!
 内面の錯乱とは裏腹に体はスムーズに動き、由紀は次の瞬間には水面を拘束して
いた。片手で口をふさぎ、足でドアを閉める。サッカーで培った運動神経が最も役
にたった瞬間だった。引き裂けたトランクスが足に引っかかっているのはご愛嬌だ。
 そして股間を膨らませた児玉が、ドアのかぎを閉める。
(ナイスアシスト!)
 さっきまでの当惑はさておき、由紀は児玉の機転にエールを送った。しかしそれ
が間違いだったことに彼はいまだ気がついていなかった。メガネの奥に光る児玉の
眼は、獲物を前にした獣のような輝きを湛えている。普段の彼からは想像もつかな
いようなオーラに、いち早く気がついたのは水面のほうだった。
「何、なの…?」
 児玉はメガネをなおして、ゴッホ張りの峻厳な口調で告げる。
「ユキさん。黒川(水面)さんと絡んでよ」
36水面と蝶B:05/03/09 00:07:17 ID:p0OTNFs/
「絡む?」
 由紀が拍子抜けしたような調子で尋ねた。
「うん。「蝶」の情交を描きたい」
 児玉は少しの躊躇いもなく、淡々とリクエストする。
「俺はともかく、水面は…」
 抗弁しようとする由紀に、しかし、児玉は断定的な言い方で告げた。
「やらないなら、お前のことを全校生徒にばらす」
 その言葉が冗談でないことは明白だった。レンズの奥、児玉の眼光は鋭い。そし
てそのとき由紀は気がついた。児玉は「蝶」ではなく「蜘蛛」なのだと。
「服は着たままがいい。入れなくても、繋がっている格好だけでも結構だ」
 もはや、選択の余地はなかった。ユキは自分の唇で水面の口を塞ぎ、自分のスカ
ートを捲りあげた。やや萎縮した、ユキの巨大なクリトリス。幸い、水面はそれを
見ることはできない。片手で水面を抱きしめ、もう片手で水面のスカートを捲りあ
げる。水面は予想したほどには抵抗しなかった。
「ああ。そんな感じ」
 児玉はあくまでも冷徹に言った。
 ちょうど水面が、仰け反ったユキに跨っている形になっている。柔らかい太もも
に接したユキの生殖管はすぐに勃起し、ショーツ越しに水面の局所に押し付けられ
る。それは彼女の会陰を擦り上げ、亀頭のエラが肛門に密着していた。
 ユキは、心のどこかで歓喜している自分に気がついていた。いや、むしろそれが
本音だった。横目で児玉を見れば、一心不乱に筆を揮っている。すっかり共犯者だ
な、とユキは思う。
 ひょっとしたら水面もまた、そうなのかもしれなかった。水面は最初こそ多少抵
抗したものの、今ではすっかりおとなしくなっていた。それどころか足に挟んだユ
キの性器を、自分から挟みなおすような仕草さえ見せている。
 狂った芸術家の制作活動は、二尾の交配する蝶と共に高まっていく。

37水面と蝶C:05/03/09 00:52:06 ID:p0OTNFs/
「フー、フ―――、フ―――――」
 水面の吐息がピアノ線のように長くなっていく。とても細い呼吸が糸を引くように
聞こえる。
 静かだった。時計の針の音の他、聞こえてくるのは水面の喉から漏れる、あまりに
繊細な汽笛。そして時折の微かな衣擦れの音色。
 まるで指揮のように流れる、筆がたてる音は全世界を統べているかのようだった。
そこには確かに、永遠の時間が流れていた。そしてしんしんと降る雪がとけたかのよ
うに、交合箇所は暖かく濡れていった。雪解けの雫は白く細い足を伝い落ち、紺色の
ソックスをさらに濃い紺に染めていく。
 暖かい秘肉に浸されて、ユキのジッグラド(聖塔)はたじろぐように震える。振動は
水面の全身に響き、更なる雪解けを促す。その流れは血管の浮いた肉の橋を伝わり、
ユキの秘宝を包む皮の包みをも浸していく。それはアマゾン川の流れのようにユキの
大腿にまで広がっていく。
「ハ―――、ハ――――――ハ―――――――――」
 いつしかユキもまた、深い呼吸を繰り返していた。二つの呼吸は賛美歌のように響
きあうのだ。水面もまた、夢見心地で魂が離れたような目をしていた。
 そのときだった。
「ああッッ!」
 ユキが高い、あまりにも切ない声を上げた。それに合わせて水面もまた、口を大き
く開き、声なき声をあげる。水面の体は、ビクンと大きく跳ね上がる。ユキと水面は
くず折れた。
 交合を終えて逝った二尾の蝶。剥き出しになる、愛液にまみれた生殖器。ぐしょ濡
れになった水面のショーツ。そこには白い精液が飛び散り、尻や足を異様な臭気で浸
している。

 『聖塔と渓谷、あるいは蝶の交配』…後に児玉画伯初期の代表作として、ルーブル
美術館に展示された作品はかくして生まれたのだった。
 

38加賀見の夢@:05/03/09 01:30:10 ID:p0OTNFs/
狂っているのか…狂ってしまうのか、漏れは…。
ま、また、れ、霊感が降りてくる…

 由紀は「夢」の中にいた。夜のゴーストタウン。人っ子一人いやしない。いや、
違う。自分は探し出すためにここにいるのだ。
 お化けのような大樹が風にざわめいている。しかしなんら怖いとは思わな
かった。なぜなら、自分が「狩る」側だったからだ。獲物が潜んでいること
は知っていた。由紀はゆったりとした足取りで、ひび割れたアスファルトの
上を進んで行った。スカートをはためかせながら。
「あー!」
 向こうで女の子の声が聞こえた。目を凝らせば、いつか見た加賀見とかい
う少女だ。うまい具合に、向こうから駆け寄ってくる。
「良かったッス!」
 少女は泣き出さんばかりの表情だった。無理もない。由紀は内心でほくそえんだ。
「無事だったんスか」
 どうやら、由紀を女と勘違いしているらしかった。
「大変ッスよ。暴行魔がうろついてるって…」
 由紀は加賀見の頭を優しく撫でた。
「大丈夫よ」
「でも、でもッ、左が、左が…」
「安心して。私が何とかしてあげるから…。とにかく、安全な場所にいきましょ」
 加賀見はすっかり信用したらしく、おとなしく由紀についてきた。
 由紀はある廃ビルの一部屋に、彼女を招きいれた。鉄の扉を閉めて、灯りをつ
ける。するとそこには縄でマニアックに縛られて、天井から吊り下げられた左の姿
があった。あとづざった加賀見は、思わず由紀にぶつかってしまう。その白い指は
がっしりと、加賀見を押さえ込んだ。
39加賀見の夢A:05/03/09 02:07:04 ID:p0OTNFs/
「ユキ、さん?」
 由紀は間髪入れず、加賀見を古びたベッドの上に投げ出していた。
「な、何するッスか!」
 驚愕を隠せない少女に、由紀は問答無用でのしかかる。対話は無用だった。襟に
指をかけ力ずくで引っ張ると、薄い繊維は簡単に引き裂けた。
「うあ! 止めるッス!」
 胸を覆おうとする加賀見。しかしその細い腕を払いのけ、ブラをも引きちぎる。
「ひっ!」
 怯えた顔の加賀見はとても愛くるしかった。しかし気丈にも加賀見は手足をばた
つかせて暴れる。目に涙をためつつ、彼女は叫ぶ。
「ボクは、ボクはッ…左を助けるッス!」
 その言葉に若干感動はしたものの、面倒だったのでうつ伏せにしてしまう。ショ
ーツは脱がせなかった。秘所の部分に指を引っ掛けて破いてしまった。加賀見の上
に乗り、わき腹の下から手を滑り込ませる。標的はもちろん、少女の恥部だ。
 反対側から回した腕は未発達な乳房を揉みしだいていた。
「アア! アアァ!」
 なおも暴れる加賀見。由紀は乳首を思い切りつねった。
「いッッ!」
 加賀見は悲鳴をあげる。すでに泣いているらしかった。
 由紀は加賀見の首に牙をつきたてた。その「夢」の中では由紀は吸血鬼だったか
らだ。牙は薄い皮膚を貫き血が滲み出す。それを舌で丁寧になめとった。その間も
急所を苛む由紀の手は休むことを知らない。
「はあッ、はああッ…あひッ、いっ、ハ、キャハハ…」
 異常な状況の中、加賀見の感覚は狂い始めているらしかった。
40加賀見の夢A:05/03/09 02:34:06 ID:p0OTNFs/
 加賀見の髪が、顔にかかる。ふと顔を見てみたい衝動に駆られたが、怒張した
欲望は由紀に猶予を許さなかった。幸いにも、そこは濡れてきている。愛液と漏ら
した少量の尿が混じった液体が由紀の手を汚している。
 そこで由紀が入り口に押し当てると、意外にも加賀見は身をひねった。
「や、やー、めるス…」
 まだ理性が残っているらしい。
「ひ、ひだ、りを…」
 由紀は感心し、一つの趣向を思いつく。
「君は左のナイト…男の子なんだね?」
「ボ、ボクは左を、まァ、守る…」
 首だけで振り返った加賀見は息も絶え絶えに、そう言った。その眼差しは、凄絶
な艶やかさ。それを見た由紀は鳩尾のあたりがたぎるのを感じた。
「わかったよ…だったら、それ相応にやってやるッ!」
 由紀は前に廻した手を深く差し込み、どろどろした汁を肛門にまで塗りつける。
さらに指を折り曲げて、しまった肉をこじ開けた。指を半ばまで差し込んでしまう
と、捻るようにして蠢かせる。
「ひゃ…わ、わぅ、あ、あ…」
 予想外のことに、加賀見の喉から情けない声が喉から漏れる。しかし、本番はこれ
からなのだ。由紀は新たに決めた標的に、下半身の牙を向けた。
「あがゥ! やめてぇぇ!」
 加賀見の哀願もむなしく、喰いこんでいく肉の牙。
「やだ! やァだァ! こんなの、ヤダァァァ!!!!」 
 それは筋肉と内臓の圧迫をものともせずに、むしろそれらを押し広げて貫入してい
く。すでに半ばまでが押し込まれていた。加賀見は抵抗する気概どころか、泣き叫ぶ
気力さえ喪失しかかっているようだった。
「い、いい、い、い…」
 虫のなくような声でうめくばかりだ。
41加賀見の夢C:05/03/09 02:55:08 ID:p0OTNFs/
 すでに七割がたが入ってしまっていた。しかし反応がいまいちで面白くない。由紀
は加賀見の腰に両腕を廻し、持ち上げる。そのまま背後に倒れこみ、ツバメ返しの
体位をとった。上になった加賀見は、自分の体重で完全に貫かれてしまう。
「ッッ!!!!」
 ろくに声をあげることもなく、身を捻るようにして悶絶する加賀見。
「ダメだよ、加賀見ちゃん。ちゃんとしっかりしないと」
 由紀は自らの器官で加賀見の体内をかき回しながら、淡々と言った。しかし加賀見
はもはや、舌をだらりとさせて揺れるばかり。由紀が手で腰を支えていなければ、倒
れてしまうのは明白だった。どうにもすわりが悪い。
「もう一本、いっとく?」
 由紀は意味ありげに笑った。そして「二本目」の器官を取り出した。
 彼はその「夢」の中で、二本のものを持っていたのだ。それを加賀見の「前」にあ
てがい、一気に突き破った。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
 半ば壊れかかっていた加賀見も、その瞬間ばかりはすさまじい悲鳴をあげる。もっ
とも、次の瞬間には完全に失神してしまったのだが。
 由紀はしばらくの間、意識のない体を揺さぶって楽しんでいた。小さな腹の中で、
二本のものがぶつかり合っている。それはそれで快感だったが、今ひとつ物足りない。
由紀は加賀見の意識が戻るまで、そのままで休憩することにした。
42加賀見の夢D:05/03/09 03:23:17 ID:p0OTNFs/
 数分後。加賀見が息を吹き返した。相変わらず二本挿しの状態で。彼女は自分で
自分がわからない様子だった。そこで、由紀が助け舟を出した。もちろん、自らの
快感のためだ。
「君は、左のナイトなんだよね?」
「な、いと…」
 加賀見の顔は見えなかったが、その目が虚ろであることは確かだった。由紀は
「気付け」替わりに、思い切り突き上げてやった。小さな体が跳ねる。小さな乳房
は揺れはしなかった。
「ぐぅ!」
 あたりを見回す加賀見。一発で正気を取り戻したらしかった。
「ナイトならさあ、奉仕しなくちゃ」
 由紀は加賀見の腰を持ち、貫いたままで立ち上がった。ユキのスカートが加賀見の
背中にかかる。
「ッ!! ゆ、ゆるひてくなさい…ゆふ、ひて…」
 加賀見の足は宙に浮き、その指は何かをつかむかのように引き攣っていた。
 由紀は加賀見の軽い腰を支え、うつ伏せに吊るされている左の後方に廻った。
左の秘所はひどく汚れ、爛れている。きれいな体だけにその酷さは際立っていた。
「ほら、奉仕しろよ」
 由紀は悪魔の笑みを浮かべて、加賀見の顔を左の股間に押し付ける。
 そのままユッサユッサと前後に揺すると、玉突き状に左の体もまた、揺れた。
ロープの軋む音と、加賀見のすすり泣き。左の呼吸音も聞こえた。
「ボクぅ、しぬぅ、しんじゃうぅぅ…」
 少女の中は気持ちよかった。二つの肉の筒が絡みつき、その周りにある肉と
内臓の圧迫。由紀は耐え切れなくなり、ついにイッてしまう。しかし、射精は
延々、一分近くも続いた。
43加賀見の夢E:05/03/09 03:41:04 ID:p0OTNFs/
「ヤメテクダサイ、んうゥ、ヤブレチャウっす…あーアー…」
 加賀見の小さなお腹が、にわかに膨らんだように見えた。そして体内で律動し、
暴れ、大量の精液を吐き続ける異物に、加賀見はとうとう壊れてしまったらしか
った。ベッドに横たえ引き抜くと、白い液体が間欠泉のように噴出してシーツを
汚していく…

「ヤバイよ。俺…」
 由紀は翌日、児玉に夢のことをカミングアウトした。あまりにもすさま
じい夢でさすがに不安になったのである。自分の中に怪物がいるようで怖かった。
とはいえ、姉や亘の相談できるような話でもなかった。児玉は少し考えて答える。
「いいんじゃないかな? 夢の話だろ?」
「そりゃそうなんだけど…」
「フロイトじゃないけど、夢で発散してるうちは大丈夫だよ。現実でやってら、
確かに大問題だけど」
 児玉は少し笑って続ける。
「君も、律儀だね?」
 由紀は「律儀」という言葉に意外さを隠せなかった。児玉はメガネをなおした。
「だってさ、君が本当にしたいのは左ちゃんなんだろ? それが加賀見ちゃんの
夢を見たってことは、たとえ夢の中でも左ちゃんを出来るだけ傷つけたくないっ
てことなんじゃないの?」
 児玉はなおも不安そうに続ける由紀の肩をポン、と叩いた。
「自分の衝動や狂気を、自覚してるなら大丈夫だよ…そういうのって、パワーだか
らね。扱い方を誤って、闇に食い尽くされない限りは」
 
44少年ひだり@:05/03/09 05:03:09 ID:p0OTNFs/
                   エスプレッソ、四発目逝きマース!

 そのときたじろいだのは、別に夢のせいだけじゃあなかったと思う。俺は
男であることに、ある種の劣等感を抱いていた。この間見た、加賀見をめち
ゃくちゃに犯す夢。あれはきっと、単に欲望のせいだけじゃなくて、「嫉妬」
みたいなものがあったんだと思う…(由紀)

「加賀見、ちゃん」
 夕暮れ時の橋の上で偶然出くわして、先に声を掛けたのは由紀の方だった。
どこか軽蔑されている気がして、無視されることが怖かった。もちろん、
当の本人が由紀の夢のことなど知るはずもなかったが。
「ユキさん?」
 頭に大きなリボンをつけた少女は、なんらいぶかしむふうでもなく由紀に
応じた。由紀はなんとなく、加賀見の隣で欄干にもたれかかる。幸い、女装
しているから、通行人に不信がられることもあるまい。
 並んで赤く染まった川を見ながら、ユキはぽつりと言ってみた。
「加賀見ちゃんは、左となかいいんだよね? 凛々しいし、宝塚の王子様み
たいで不思議な感じがして。いっそ、男の子だったら良かったかも」
 少々無茶な言い方だったが、根本に迫るためには止むを得なかった。
 加賀見は少し黙っていてから、頭を振った。
「左の方が、不思議だよ。すごくかわいいのに、ときどき「少年」みたいな
気配がして」
「左が?」
 ユキは怪訝そうな顔をして、小さく繰り返した。加賀見は欄干に頬杖をつ
きながら答える。
「ノリくんは左にとって男の子だから。女の子の面しか見せないんじゃない
のかなって、思うッスよ。ボクなんかだと、やっぱり…」
 加賀見はそれきり黙ってしまう。
45少年ひだりA:05/03/09 05:22:30 ID:p0OTNFs/
「俺が、男だから、か」
 由紀は心の中で反復する。
 左が、自分にはけっして見せようとしない、「少年」の部分。月の裏側
のように見ることが出来ない側面。見たい。知りたくてたまらなかった。

 数日後。左が由紀のマンションにやってきた。未記はまだ帰っておらず、
ちょうど二人きりになる。幸か不幸か、そのとき由紀はユキの姿で写真を
撮っている最中だった。
「ユキさん」
 左は正体を知っているにもかかわらず、由紀に「ユキさん」と呼びかけ
た。そのとき、由紀の頭がひらめく。いま、左は由紀を「ユキさん」とい
う「女」として認識しているのではないか? だとすれば「少年」を見せ
てくれるかもしれない。そんな考えが頭から離れなくなる。
「左ちゃん」
 由紀はあえて、「左」ではなく「左ちゃん」と呼びかけた。
「何ですか? ユキさん」
 由紀は左にデジタルカメラを差し出した。
「撮ってみてくれない?」
 左はその頼みごとに、やや怪訝そうな面持ちになる。
「わたしより、ユキさんのほうが上手なんじゃ…?」
 由紀は「ユキ」らしく、人差し指を立ててウインクしてみせた。
「左ちゃんに撮ってもらいたいの。自分一人だと行き詰まっちゃうし」
 左はその言葉ににっこりと頷いた。さっそくカメラのレンズから、ユキ
を覗いている。
「どんなポーズがいいかな?」
「そのソファで…とりあえず、ユキさんの好きなポーズで…」
 確かに左は、「由紀」といるときよりもリーダーシップのようなものを
発揮している気がする。これまで気がつかなかったけれども。
46少年ひだりB:05/03/09 05:40:42 ID:p0OTNFs/
 左の指示に従って、撮影を進めて行く。横槍が入らないように、「部屋の
中で」という限定つきだったが。
「じゃあ、そこの壁にもたれて、立てひざで…」
 左の指定するポーズは、たしかに「ラフな」ものが多かった。逆に令嬢
風や「乙女チック」なものは少なかった。ウエディングドレスのモデル代行
からこの道に入った由紀にとって、この点はやや意外だった。
 無邪気にシャッターを切る左。確かにこの表情は「少年」的なものかもし
れない。しかし、由紀にとって左は左だった。
「次は?」
「そこの壁にもたれて、手はポケットに…」
 やがて気がついた。自分が追求していた写真は、あくまで自分の心に描い
た「乙女像」でしかなかったことに。
 由紀は近くにきた左に顔を寄せた。あえて抱き寄せることはしない。その
かわりに黙って目を瞑った。数秒の後、ユキの唇に少年ひだりのキスが降っ
てきた。ひだりはユキの唇を少し噛んだ。

 このとき由紀はまだ知らなかった。少年ひだりの恐ろしさを。加賀見を
何度も何度も失神させた、魔法のゆびさきのことを。後に由紀、否、ユキは
それを身をもって体験することになるのだが、それはまた別の話。
47少年ひだりC:05/03/09 23:39:05 ID:p0OTNFs/
「!…」
 その瞬間、ユキは驚愕した。唇に触れた、滑らかで温かい左の唇。その
隙間から舌が延び、それはユキの唇を割って侵入してくる。左の細い腕では
いつのまにかユキの首に廻されていた。
 左の舌がユキの歯の間に押し込まれる。ユキはあえて抵抗しなかった。
目を閉じているから左の表情は分からない。しかしユキは確かに、左の中の
「少年」を感じていた。
(ひだり…)
 ユキは左に身を任せていた。ユキは腰を落として背後のソファに身を沈め
る。そしてその上に左が体を投げて、馬乗りの姿勢になる。それは由紀が
想像さえしたことのないシチュエーションだった。
 由紀は確かに、左を「おかず」にすることが少なくない。しかし夢想の中
の左はしおらしく、自分から迫ってきたためしなどなかった。
 その左にユキは組み敷かれていた。
「フーゥッ、フーッ…」
 左の息はどこか野蛮に聞こえた。左の舌はユキの口内を貪っている。上歯
の上の歯茎のあたりをなぞり、ユキの舌に絡み付こうとする。それは男の
由紀の前には決して現れることのない、少年ひだり。
 ユキは局所がざわめくのを感じた。思えばそこは、ジーンズの布越しに左
の秘所に接していた。左が身を揺らしてユキの唇を荒らすたび、ユキの局所
は刺激される。悲鳴をあげるにも口がふさがっているし、流れ込んだ左の唾
液が喉の自由を奪っていた。
(ひだりに…襲われている…?)
48少年ひだりD:05/03/10 00:28:40 ID:Vj/W/0wF
 ユキは下半身の感覚がおかしくなっていくのを感じていた。それは徐々に
膨らみ始めている。そして……濡れてきていた……! そのときふいに、左
が身を離した。そしてユキの肥大したクリトリスに体重がかかる。「ユキさん」
 呼びかけられて目を開けるユキ。左はほんのりと上気した顔で、いたずら
っぽく笑っていた。その双眸は野生の小動物を思わせる光を湛えている。
「ひだり…」
 ユキはかすれた声で愛する人の名を呟いた。その器官はすでに勃起しきっ
ている。ユキは気恥ずかしさで胸が詰まった。
 ひだりは突然、何を思ったかカーペットに降りた。そしてユキの前にに膝
まづく。ユキの両足はひだりの腰を挟んでいた。ひだりは意味ありげに口の
端に笑みを浮かべる。そして小さな両手を、ユキのスカートに滑り込ませた。
「!」
 当惑している間に、ひだりの指はユキのそれを捕らえていた。
「ユキさん…年上だけあって、加賀見のよりも、ずぅっと大きいねぇ? こ
んなにかたくしちゃって…」
 ひだりの細く、滑らかな指はユキを弄び続けている。
 ユキは驚愕のあまり声も出なかった。完全に予想を凌駕する事態。思考能
力は失われてしまっていたかわりに、嫌がおうにも敏感になってくる感覚。
「ひだり…やめて……」
 状況を理解することが出来ず、そう言うのがやっとだった。しかしその
制止の言葉さえ、半ばあえぎ声に変わってしまう。何がなんだかわからない。
全身がぐったりとしてしまって首が据わらない。ソファの背もたれの角に
後頭部を持たせかけ、顔は天井を向いていた。
 ひだりの手がスカートの中で熱心に蠢いていた。それは下着の上から勃起
してしまった部分を握り、ひとさしゆびで先端の濡れた部分をこね回してい
る。ゆびにはときおり、硬さを確かめるかのように力がこもる。急所もまた、
小さな指で撫で回されている。
49少年ひだりE:05/03/10 00:59:50 ID:Vj/W/0wF
 やがてひだりはユキの腰に手を伸ばし、下着に手を掛ける。そして半分
ずり下げてしまう。ユキは頭がぼうっとして抵抗することができなかった。
しかし尿道口にスカートの布が触れた一瞬だけは、大きく目を開く。
 天井が、落ちてきそうな錯覚を覚える。
 ユキはひだりに「犯されている」ことをはっきりと自覚した。
「やめて…ひだり…」
 ひだりに応じる気配はない。滑らかな指で、ユキの局所を玩具にするば
かりだ。ユキは体を細かく震わせていた。目頭に涙がにじむ。沁み出した
液がスカートの生地を浸し、表面にまで小さなしみが浮き出ている。
 ひだりをみやると、微笑んでいた。本当に無邪気な笑み。赤味が差した
頬は左もまた感極まっていることを語っている。
「ユキさんって…〈ミダラ〉なんだね…?」
「…ひわらいで……言わないへ……」
 思わず言葉が崩れてしまう。そして涙がユキの頬を伝った。
 ひだりは残酷だった。ユキの表情に興奮するかのように、大きく息を吸う。
たまらなくなったかのように口を開け、薄いスカートの上からユキの性器
を含んだ。
「ぅ」
 ユキはくぐもった悲鳴をあげた。
 歯でえらを引っ掛けて、甘噛みする。舌でチロチロと亀頭を弄り、喉の奥
に押し当てる。そのまま口をすぼめて引き出す。柔らかく濡れた、温かい舌
に擦れる。歯の細かい刺激。入れるたびに押し付けられる唇。
50少年ひだりF:05/03/10 01:18:07 ID:Vj/W/0wF
 幼き日の左の姿が脳裏にフラッシュバックする。
 ユキは気が狂いそうだった。陵辱するひだりの頭に手を添えるのがやっと。
 突如、ユキの性器は跳ね上がり、どろりとした白い液を噴出していた。
再び口に含もうとしていたひだりは、驚いたように顔を離す。精液はスカート
に染みとおり、生地の表面にまで浮き出して広がる。
 ひだりは舌を伸ばし、それをぺろんと舐めた。ユキは赤くなった顔をこわば
らせる。
「変な味…」
 ひだりは上目遣いにユキの顔を見た。もうそのとき、ユキの顔は涙でぐしょ
ぐしょだった。ひだりは一瞬、すまなさそうに目じりを下げる。まるで悪戯を
見つかった少年のように。
「ユキさん、ごめんね…」
 ひだりはとても優しい眼差しをおくって、再び舌を伸ばした。そして丁寧に
舐めとっていく。
「あ、あう、あ、はあ…」
 布越しとはいえ、そこは敏感になった場所。ユキは情けなく喘ぎ、身を震わ
せて耐えていた。やがて舐めとってしまうと、ひだりは立ち上がった。
「ユキさん」
 ひだりはユキに優しくキスをする。ユキはもう、唇に付着した精液は気にな
らなかった。そして、ひだりがユキの頭を自分の胸に抱く。
(ひだりのにおいがする…)
 由紀は左の腕の中で、いつしかまどろんでいた。
51エスプレッソ:05/03/10 01:20:06 ID:Vj/W/0wF
…もう疲れました。先に休んでいいッスよね?
52名無しさん@ピンキー:05/03/10 03:37:04 ID:JYgCgpjB
うおおおお、四連発、誠にGJ!
あんた漢だぁ
53エスプレッソ:05/03/10 14:16:43 ID:Vj/W/0wF
>>52
ありがとうッス。ひょっとして>>33、あるいはこの板を立てた人?
…しかし本スレのネタバレを見る限り、作者ともちか氏はモノホンの「怪物」だな
54名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:57:46 ID:t2F3RumY
加賀見ぃ〜〜〜(;´Д`)ハァハァ・・・・
本編が凄すぎてエロパロが成り立たない
55名無しさん@ピンキー:05/03/11 02:56:12 ID:XOj2nIAT
>>53
別人ッス
56すみか桃色画報@:05/03/17 17:00:56 ID:TWMusWzn
…そーれでもボークはぁー
きょーもぉ馬鹿なこーとぉーつぅーづけーてるー…


「叔父さん、今日は何するんスか?」
 すみかは不思議そうな顔で叔父に尋ねた。そのとき叔父さんはベッドの上にビニルシートを敷いている最中だった。
「汚すわけにはいかないからね」
 振り返った叔父さんは隈のある目を微かに綻ばせて、そう答える。たしかに、そこはホテルの一室。勝手に汚せば損害賠償でも取られるかもしれなかった。でもすみかが聞きたかったのはそんなことではないのだけれど。
「汚す?」
 すみかは怪訝そうに鸚鵡返しした。これから「何を」するのか? それこそが彼女の知りたいことだった。
「そうだよ。でも、キミを汚すわけじゃあない」
 叔父さんはすみかの肩に手をかけ、バスタオルをそっと取り除いた。
「下着も取って、その上に寝て」
 すみかは一瞬、目を伏せ、チラと叔父の顔をうかがう。
 真剣な、目だった。彼女はその眼差しに逆らえず、ショーツをそっと引き下ろした。
「あ、ちょっと待って」
 叔父さんはビニルシートの上に真っ白なバスタオルを敷いてから、全裸のすみかに手招きした。
 視線をそらし、ベッドに横たわる。タオル越しのゴワゴワが背中に伝わってきたし、手足には冷ややかな感触。まるで手術台の上に寝かされたようで、胃のあたりがそわそわする。
57すみか桃色画報A:05/03/17 17:37:35 ID:TWMusWzn
 落ち着かないすみか。目の前の天井にはシャンデリアがぶら下がっていた。
それが落ちてきそうな気がする。何よりも、一糸だに纏っていない状況が不安感を呼び起こしていた。
「楽にして」
 叔父さんはそう言って、すみかの顔を覗き込んだ。そして微かに上気した頬にキスされ、すみかの呼吸は多少なだらかになる。淡く膨らみかけた胸が光に映えつつ、規則正しく上下していた。
「何…するんスか…」
 かすれ声のすみかの問い。しかしその問いは無意味だった。なぜなら答えはすぐに示されたからだ。叔父さんは鞄から、黒くて細長いものを取り出した。その表面には金色の文字が光っている。
 それは一片の墨。
 叔父さんはベッド脇に立ち、そっと、それをすみかの秘所にあてがった。
「ん!」
 微かに震える彼女に叔父さんは微笑んだ。
「力を抜いて…」
 叔父さんの手は墨をするかのように、ゆっくりと上下に動き続ける。
 微かな感触と異様な状況。それはすみかの肌をほんのりと紅潮させるに十分な刺激だった。彼女はシャンデリアの飾りの数を数え、呼吸を安定させることに集中する。…耐えるために。
「……は―……フゥ――……は――……」
 唇で小さな円を作り、すみかはつとめて瞼を開けている。それは、奈落に落ちないための本能的な対処だった。天井の無機質な視覚はある程度、感覚を中和してくれる。
「いッ…!」
 油断していたところに何か、酷く柔らかい感触が走った。突然の違和感に、すみかは視線を下げる。見れば叔父さんが、すみかの秘唇に顔を近づけていた。さっきのは叔父さんの息だったらしい。
「叔父さん…」
 恥ずかしい、見ないで、と言おうとした矢先。叔父さんは無言で、墨を持ち上げた。光が照らす黒い糸。それは、墨の混じった黒い愛液。
「湿ってきた」
 叔父さんはそういうと、黒い糸で秘所と臍を結ぶ。
58すみか桃色画報B:05/03/17 18:08:32 ID:TWMusWzn
 そこから、叔父さんの手はせわしなく動いた。墨片と肉の硯はひっきりなしに擦りあわされた。
「うぅっ…ふう…はァっ……んぅ!ん!う!うぅう!」
 すれるような音が、次第に濡れた音にかわっていく。違和感はすでに快楽にかわっている。
すみかの鼻から漏れる吐息は媚びるような響きに換わっていった。こういうことは別に初めてではなかった。
「う、ふ、んふぅんぅぅうぅん、ぅはァ、ア、あァあぁァあ!あ!あ!あ!…」
 彼女はそれでも耐えていた。普通なら少しくらい身を捩ってもよい程度のものだったが。
「ぅ……ぅ…、ぅ……ぅ……」
 すみかは身を強張らせていたが、肩や腰のあたりが細かに震えてくるとそれは四肢にも伝わって行く。
 そのことに気がついた叔父は、すみかに手を差し伸べる。彼女はそれに縋りつくようにして半身を起こした。
「だめ、なんか…もう……」
 叔父さんはすみかのわきの下に腕を入れ、抱きかかえるようにする。そして耳元で、そっと囁いた。
「敏感に、なっちゃったね」
 その一言がすみかの胸に刺さる。叔父さんはすみかを「大理石のような」少女、と呼んでいた。大理石は震えたりしない。
「違う!」
 叫ぶすみかに、叔父さんは小さくため息をついた。彼女の目には涙がにじんでいる。高ぶった性感は感情のタガをも緩めているようだった。
「捨てないで」
 小さな涙声だったが、強い言い方だった。叔父さんはそれに答えず、次のリクエストをした。
「今度は、立ってみて」
59すみか桃色画報C:05/03/17 18:57:07 ID:TWMusWzn
 すみかは諾々とピクニックシートの上に立った。叔父さんは無言のままで、肉の硯から引いた黒い愛液で線を引いて行く。
それは下腹から這い上がり喉へと続いた。局所から新しく始まった曲線が骨盤をなぞる。
すみかは体内に沈み込むようなくすぐったさに震える。尾てい骨を通り、背筋を伝い、這い上がってくる。
 墨片の触れ方は絶妙で、微かに触れる。そして不意に骨や筋肉の線に沿って、強く刻まれたりする。
 肌の毛細血管がざわめく。真っ白だった肌は火照り、汗ばんで、鮮やかな淡い桃色に染まっていた。
「からだが…へん…」
 朦朧とした頭は思わぬことを口にしてしまう。墨片が乳房の下、あばら骨の上にきつい線を描いたとき。ついに体を動かしてしまう。
それが叔父さんの筆致を乱し、書き損じてしまった。
「ご、ごめんなさい、ボク…」
 我に返って、たどたどしく詫びるすみか。しかし叔父さんは何も言わない。そのかわりにそっと舌を伸ばした。
そして墨で汚れた胸を丁寧に舐めあげる。彼女の鼻にかすかに届く、生臭い息。
叔父さんの目は昼間とは違い、獣じみた輝きを湛えている。
 彼女はこういうときの叔父さんが好きではなかった。
 叔父さんは舌先で、薄い乳房の肉に窪みをつける。溝を刻むように舐め上げ、乳首を吸うようにしてきれいにする。
 すみかはこういうとき、頭が体と乖離したような感覚に襲われる。肌はざわついているのに、頭の中だけがやけに静かだった。
いったい、いつからこんな風になってしまったのだろう? 自分が「女」になってしまったことへの報いだとでもいうのだろうか?
60すみか桃色画報D:05/03/17 18:58:47 ID:TWMusWzn
「あぁ、ん、ぅうぁうん、あ、ぁ、うんんぅ……」
 心と体は別物。舐められている間、すみかは自分に官能の暗示を掛けるかのように鼻にかかった声で喘ぎ続けていた。
二人して、溺れてしまうために。
 それが終わってしまうと、すみかは小さな舌で叔父さんの唇をなぞった。付着した黒い愛液をぬぐってあげるために。
叔父さんと目が合ったが、その瞳は何も考えていないような虚ろな闇。
 パタリ、と小さな音がした。
 視線を足元に注ぐと、自分の恥部からの雫がピクニックシートに落ちたのだと分かった。そして思い出す。
このピクニックシートは、幼いころによく叔父さんと出かける際に使ったもの。
 急に涙が溢れてしまう。叔父さんは驚いたような、困ったような顔でうろたえていた。それを見るのがなお辛く、涙が止まらなくなって声をあげて泣いた。

「すみかちゃん。晩御飯、何がいい?」
 叔父さんはシャワーを浴びたすみかに、遠慮がちに尋ねた。
「ボク、おにぎりが食べたい」
 すみかは髪を拭きながら、小さな声で答えた。


今こそ再び言おう。「漏れは断固として加賀見党だ!!!」と
61名無しさん@ピンキー:05/03/19 01:00:27 ID:28xk4IGl
>>60
GJ!!加賀見スキーの同士がいてよかったです!!
萌えました!!
62名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 12:14:02 ID:lOr2u7VO
……
63名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 20:48:47 ID:yRFLVwcA
あげるッス
64名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 11:41:02 ID:8j0TjEhi
ゆけ!保守のために
65名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 17:34:38 ID:dTc4N4/S
誰かいないの?
66名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 19:22:58 ID:TIWCVYIL
保守
67名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 19:23:36 ID:TIWCVYIL
いやあげとこ
68名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 10:39:01 ID:88cPNKrx
こんなんあったんかw
69エスプレッソ:2005/06/14(火) 20:39:12 ID:d4fCQEir
まだ逝き残ってたのか…
この際だからまたしても、一人ぼっちで聖戦を開始するか…
70エスプレッソ:2005/06/14(火) 21:37:01 ID:d4fCQEir
「う、あ…」
 茅は思わず口を覆った。
 深夜二時の暗い部屋の中、パソコンの画面から流れ出す毒々しい光が彼女の姿を映し出している。
茅は一糸だに纏っていなかった。眠るとき、彼女が服を着ないのは小学生のころからの習慣である。
肌が人一倍敏感な彼女は陽の光を吸ったシーツの感覚がヤミツキになっていた。それは茅にとっての、誰にでもあるようなありふれた秘密だった。
 放射能のような青白い光は、彼女の薄い胸や華奢な腕に陰影を落としている。眠られぬ夜の戯れ。それは思いもよらぬものを彼女の前にぶちまけている。
快感のために服を着ていなかった。腐臭を放つ冷たい光はその肌に染みとおり、犯していく。俄かに吐き気を催した彼女は、パソコンの電源を落とした。
 茅はベッドに身を投げた。
 お日様のにおい。彼女は安堵して目をつぶる。暖かい布団に包まれて、まどろむ。それは天上の快楽に等しい。肌に浸透してくる温もりの残照。
鼻腔から喉に満ちる優しい香り。茅はうっとりとした気分で寝返りを打ち、剥き出しの背中やお腹をシーツに擦り付ける。
 性癖との関連はともかくとして、茅は基本的には光を浴びることが好きだった。サッカー部のマネージャーになったのも、日の光を浴びるためだったと言っても良いかもしれない。
焼けたグラウンドの土の匂いもまた、彼女は愛していた。それは季節によって様々に味わいを変える。例えば、もうすぐやってくる、夏のグラウンドは香ばしいコーヒーのような風味。
茅の脳裏に一人の少年の姿が浮かぶ。
71茅A:2005/06/14(火) 22:44:20 ID:d4fCQEir
 鼻の奥に蘇る、汗の匂い。あのとき、頭の芯が痺れたようになったのを覚えている。そのことが忘れられず、茅は彼の居残り練習に付き合うようになった。彼女が少年に思いを寄せたのは、彼が優秀なストライカーだったからではなかった。
もっと違う次元の、肉の感覚が茅を彼に惹きつけていた。
 ふいに、体がざわついた。奇妙な、くすぐったいような何かが皮膚の辺りで湧き出てくる。
 うつ伏せになっていた茅はシャクトリムシのように身をくねらせ、胸や腹を布団に擦りつける。突き上げられるおしりが薄い掛け布団を起伏させている。衣擦れの音と浅い呼吸。
時おり掛け布団が秘部に優しく触れる。陰毛が擦れるだけだったかもしれなかったが、その刺激は確かなものだった。茅は暗闇の中、布団に包まれて喉元までを上気させて繰り返し猫のように伸びをした。自分でも乳首が勃起しているのがわかる。
小さく固い粒が布団に押しつぶされた乳房にめり込んでいる。やがて彼女は身を起こした。シンナー中毒者のような目で。茅はおぼつかない足取りでベッドを降り、鞄を開く。
取り出したのは一枚のタオルだった。今日の練習の後、「彼」にかしたもの。湿ったそれは土ぼこりに汚れ、生臭いにおいを放っている。そっと鼻を寄せ、彼女はそれを吸い込んだ。そしてそっと、誰かに遠慮するかのようにそれを舌先で舐める。
「ふぁぁ」
 汗まみれのタオルはけっしておいしくはなかった。しかし茅は抗うことができない。そのままタオルを乳房に押し付け、揉みしだくようにする。
「汚れちゃう…」
 そんな口先ばかりの言い訳のような言葉を呟きながら、湿った布で乳首を弄う。少し痒い。痒いから、掻く。自分に言い訳をしながらも、茅は行為を止めようとはしなかった。
彼女は手を止め、少しの間物思いに耽る。迷っていたが耐え切れない誘惑だった。ゆっくりと、それを下にずらしていく。秘所に押し当て、肉襞を掻き分ける。
彼女は指を止めることも忘れ、よろめきながらベッドに戻った。土ぼこりと汗にまみれたタオルが肉の奥にまで食い込む。そんなあられもない姿で茅はベッドに倒れこんだ。
「病気になるかも…」
 頭では分かっていたが、止めることができない。溝を丁寧にぬぐうようにして、陰核の周りを何度も何度も拭いた。
「無理だよ…」
 止めるなど無理だ、と茅は自分自身に呟く。
72茅B:2005/06/14(火) 22:48:56 ID:d4fCQEir
 汗と土ぼこり、そして愛液にまみれたタオルをベッドの角にあてがう。床に片膝をつき、もう片方の足をベッドにあげてまたぐようにする。
茅はそのまま腰を振った。彼女の中から湧いて出た液体がそれをひたひたに濡らし、音を立て始めたころ、茅は布団の端を噛み締めていた。
(タオル、凄い汗だったんだ…高槻くん、いっぱい練習したもんね…)
 納得したかのように鼻からため息を吐く。茅は自分に嘘をつきながら、会陰をベッドの角で摩擦する。重い感覚が腹腔を満たしていく。滲み出た汗が背中を暑く湿らせ、脇から乳房も良く筋かの液が流れている。布団を噛み、シーツを握り締めながら彼女は腰を振り続ける。
「ぅ、ん、むぅぅぅぅぅぅぅぅ…!」
 声を押し殺したまま、茅はイッた。その瞬間に引き締まった肛門を、写真に写った高槻くんが覗き込んでいることなど彼女は知る由もなかった。

 翌日の分のタオルの端で茅が秘所をぬぐったことなど高槻本人が知る由もなかった。
 
73名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 22:33:29 ID:OgiMH1FJ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
74名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 22:35:43 ID:OgiMH1FJ
連投スマン
興奮してつい。
ていうか何下げてんだよ。
もう、GJGJGJGJGJGJ!!!!
75茅B:2005/06/26(日) 18:24:48 ID:WRJSGC3z
応援に応じて…第二次聖戦の戦線を拡大する!

「祐介さん」
 左智はにっこりと笑う。
「ああ…」
 祐介は自分に馬乗りになっている左智を見上げた。寝転がったままでつい、うつらうつらしてしまっていたらしい。
 そこは人っ子一人いない砂浜だった。田舎の、岩石ばかりの浜。盆を過ぎた海にはクラゲが湧いていて、泳ぐことさえ難儀だった。
「ひ・と・で」
 左智は白く乾燥した二つのヒトデで、露な乳房を隠している。もっともそれは祐介の視線をさえぎるだけで、彼女が一糸纏わぬ姿であることにかわりはない。崖と岩に囲まれた、小さな小さな貸切の海。海に半分沈んだ岩の間から外海が見える。
「ちょっと、泳ぐから」
 彼女は立ち上がると、その白い裸身を惜しみ気もなくさらして小走りに駆けていく。ほんの三メートル先の海に膝までを浸し、両手に掬った海水を天に振りまいた。いとしげな視線を祐介に送って両手で意味ありげに胸を覆う。
 条件反射的に口惜しげな表情をする祐介。それを察した左智は悪戯心に膝をついて歩を進め、肩まで浅い海に浸った。
 さざ波の水面から顔だけ振り返って祐介を見やる左智。人差し指を立てて唇に当てている。それは彼女が得意げな心情を示すジェスチャーだった。
「クラゲ、大丈夫?」
 早くあがってきて欲しい、という見え見えの本心が祐介にそんな言葉を口にさせる。
「平気だよ、こんなの」
 左智は笑って答えた。

76名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 18:32:37 ID:ETwcm1vs
支援
77エピソードT「左智が居た頃A」:2005/06/26(日) 18:55:43 ID:WRJSGC3z
 海中に小さなクラゲが漂っているのが見える。しかし時おり肌に刺激がはしるのを左智は楽しんでいた。ガラス片の混じったベッドでのたうつかのような被虐的な快感。微かな興奮に迫られて彼女は水を掻いた。
 脇が、ちくりと痛む。ちょうど乳房の付け根辺りの、脆く柔らかい部分にゼリーのような「ガラス片」が触れたのだ。
「ん!」
 一瞬、肩を潜めて小さくうめく左智。その声は祐介に届かない。
 ちら、と祐介を見る。余所見をして気のないフリをしていたが、海パンの下のすっかり固くなった「それ」を持て余しているのは明白だった。
 胸が切ない。今の自分の感覚を知ったら、祐介はどんな顔をするだろう? そんなことを思うにつけ、左智は背筋がゾクゾクした。
 そのときだった。
 背中に、今までとは違う感覚が走る。それは錆びたナイフで切り裂かれたような感覚だった。尾てい骨を撫で切り、左の内股の肉を切り取っていく。
「u・ga!」
 左智は獣じみた悲鳴をあげ、身を捻る。
 それがいけなかった。股の間をすり抜けていくカツオノエボシの尾の先が、左智の急所に触れた。勃起して頭を覗かせていたクリトリスに激痛が走る。
「!!!!」
 彼女は背筋を硬直させ、打ち震えた。
 左智の異変に気がついた祐介が浜の砂を踏みにじり、水音を立てて駆け寄ってきた。
「どうした!」
 持たれかかってぐったりとし、くず折れそうになる左智。祐介はお姫様抱っこで抱き上げて、泣いている彼女を浜辺へと引き上げた。


78エピソードT「左智が居た頃B」:2005/06/26(日) 19:39:43 ID:WRJSGC3z
「ひどいな…言わんこっちゃない」
 祐介は赤く蚯蚓腫れになった左智の背中を見てそう言った。白い肌に、太ももまで続く傷痕が刻まれている。
 左智は祐介の、伸ばした腿上にうつ伏せになっている。ちょうど下腹で祐介と交差し、おしりを突き上げている情けない格好だ。
「キンカン塗ってやるから」
 祐介は微妙に責任を感じてキンカンの蓋をとる。万一のことを考えて出掛けにポケットに突っ込んできたのだったが、本当に使うことになるとは。
左智は情けない涙顔ですすり上げている。子供が尻を叩かれるときのように、身を強張らせていた。もう二十も過ぎているというのに。
 キンカンの先っぽが背中に触れた。
「祐…さん、しみるぅ…」
「我慢しろ」
 祐介は呆れた顔でそう言った。そしてキンカンをなるべく優しく塗りつけていく。微かに身を震わせ、時おり身をくねらせた。その様はまるで、まな板の上のアユのようだった。
「うっ、くぅっ」
 切なく鳴く、左智。彼女は下腹部に、怒張した祐介の「それ」を感じていた。異様なものが全身を駆け回る。クラゲの海で泳いでいたときの数倍以上もの…
 キンカンの先が太ももを撫で終えたとき、祐介が聞いた。
「ココ、どうする?」
 遠慮がちに尋ねる祐介。ここ、とは言わずと知れた秘裂である。それはぱっくりと口を開け、陰肉を日の下と祐介の視線にさらしていた。桜色のそれの一部が微かに爛れているのが祐介には見て取れたのだ。
「やダァ…」
 左智は赤面し、白い背中までが微かに紅潮していく。
「止めとく?」
 その言葉に左智は、条件反射的に首を振った。潰れそうな乳房がぐりぐりと砂を掻いた。
 冷ややかな感触が、肉を掻き分ける。遠慮がちに塗りつけられる薬。痛みと快感の入り混じった、スゥーとしたものが股間から下腹に染み渡ってくる。
「ゆ…ん」
 振り返った左智の表情はいつもの端正さを失い、涙と涎でくしゃくしゃに崩れていた。
79エピソードT「左智が居た頃C」:2005/06/26(日) 20:13:06 ID:WRJSGC3z
「無茶言うなよ」
 祐介は左智に言った。この状態で交わるのは無理だと思ったからだ。左智の秘部は爛れているし、この状態で何度も摩擦すれば一生傷になりかねない。
「おねがいだから…」
 左智は熱に浮かされたように哀願する。ぞっとするほどの「艶」が彼女の全身から滲み出していた。当然、祐介もまた耐え切れない思いだった。破裂しそうになって、痛いほどだ。
 祐介は荒い息をつきながら砂の上に横になり、腹の上に左智を乗せた。
目の前に左智のものが露わに迫り、男を狂わせるにおいが祐介の頭を痺れさせる。強引にずり下げた海パン。限界まで膨らんだ棹が左智の乳房にめり込み、袋は彼女の顎に触れていた。
 彼はキンカンの先を口に含んでから、左智の裂け目にむしゃぶりついた。夫の舌遣いとキンカンのダブルパンチにすすり泣く新妻。彼女が身をくねる度、柔らかい肉が祐介のモノに押し付けられる。
 耐え切れなかった。それは律動し、左智のつややかな乳房の間に何度も何度も精液を噴出した。
 左智はまだ痙攣しているそれを手にとり、口に含んだ。溢れてくる残滓を舐めとるかのようにしきりに舌を動かし、何度もコクンと小さく喉を鳴らす。
聡明そうな普段の彼女からは想像だにできはしない表情。虚ろな目で、呆けたような口元は精液に汚れている。完全に痴女と化していた。
「やめないでぇやめないでぇ…」
 うわ言のように呟く左智。祐介は縮みかけた自分のモノに伝わってくる感覚が、下腹にまで進入してくるのがはっきりと分かった。そしてそれに促されるかのように、貪り続ける。
80エピソードT「左智が居た頃D」:2005/06/26(日) 20:35:45 ID:WRJSGC3z
 もう止まらなかった。
「ひゃ、う、ん、ぅ…」
 若い嬌声を上げて身をくねらせる左智の腰を手で押さえつけ、逃れることを許さない。
「あ、う! う!う!ぅん!!……ひゃんぅ!」
 幼さの残る声をあげ、左智は何度も何度も痙攣する。
 そのときの彼女に思考力はなく、頭では逃げようという意識さえなかったに違いない。ほとんど動物的な反射だったのだろうが、腰を振るようにして舌先から逃れようとする。
祐介はそれを押さえ込み、狂ったように攻め立てた。彼もまた、普段の神経質そうな様子から完全に隔たってしまっていた。
「きゃう!きゃ!きゃう!ひゃあぁ…ぁ…」
 左智は祐介に暴れる腰を抱かれたまま、断続的な意識に悲鳴をあげ続けた。
 彼女は数え切れない絶頂と留めようもなく続く痙攣の果て、完全に気を失った。

「ゆうすけ…さん…」
 左智は祐介の腕の中で目を覚ました。そして微笑む。おびただしい量の精液が肩や頬を汚していたが、祐介には汚らしい感じはしなかった。
「だいすき、だよ」
 もう、空が微かに朱みがかっている。
 祐介は黙って左智を抱きしめ、そっとキスをする。
 それは左の生まれる一年前の話。
 


81名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 23:08:43 ID:4uDwkh+a
左智さん・・・
いきなりそんな強烈なドラッグを粘膜に・・・

82名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 14:51:48 ID:7/Z8NhOQ
これはまた、GJ!
83 エピソードU「未記の初恋@」:2005/06/30(木) 21:58:43 ID:kZfMTyqn
「左智さァ…左智さんッ…うぅ! んあッ!」
 未記はそのまま、白いベッド上にくず折れた。
 土曜日の午後の密事。薄いカーテン越しの光が絡み合う二人の乙女を浮かび上がらせている。
「どぉ?」
 左智は屈託のない笑みで未記を眺めている。まるで料理でも教えるかのように。
 虚ろな表情のまま、未記は左智の膝枕で湿った息を吐く。その目の端には薄い涙が浮かんでいた。
 スリット上に差し込んだ陽光は、そのなだらかな腰のラインを否応なしに映し出していた。左智の手がそっと伸び、背骨の辺りに線を引く。
「どうして…」
 未記は擦れ声に喘いだ。その項はじっとりと汗ばみ、栗色の髪が背中に張り付いている。
「どうしてこんなに…上手なの?」
「ひ・み・つ♪」
 左智はウインクするとゆっくりと身を倒し、未記の隣に寝転んだ。細く、白い指は未記の首筋に絡みつく。
 そのまま引き寄せて、そっとキスした。鮮やかに赤い、小さな舌が未記の唇を這う。未記は無意識にむしゃぶりついてしまう。
 細雪のような左智の身体は未記とぴったり密着していた。白い二対の乳房が擦りあわされ、柔らかく潰れ…餅つきの餅のように捏ねあわされている。
絡み合う足が縺れるようにして、溺れるかのように揺らいでいた。
84エピソードU「未記の初恋A」:2005/06/30(木) 22:31:01 ID:kZfMTyqn

 夢見心地の未記は放心に身を任せ、自分の丘を左智の膝に押し当てるばかり。
 左智は邪気のない微笑で、未記の固くなった乳首を捏ね上げる。まだ固い乳房に押し込むようにして、くりくりと円を描く。
「……」
 未記は忘我の淵に滑り落ちて行く。左智の手がおしりを撫でるのを感じつつ。
 そのとき、違和感がはしった。何かが進入してくる。それは潤んだ肉桜貝の入り口に滑り込んでくる。
「こわく、ないよ」
 左智が耳元で、甘く優しい声。その白い歯が未記の耳を甘噛みした。
 優しい指が彼女を犯す。恐ろしく速やかに襞を書き分け、進入してくる。
その指先が子宮口に押し当てられたとき、肉の筒はひくひくと引き締まろうとしていた。
「はいってる…」
 未記は訳のわからないままにそう呟いた。
 未記の中の左智の指。ゆっくりとくねられ、折曲げられる。
「わかる?」
 左智はとろりとした目で囁いた。指の腹がGスポットをすりあげ、収縮する肉を押し広げている。
「どうして…」
 未記はさっきの問いを反芻する。何を言っていいのか分からなかったからだ。
85エピソードU「未記の初恋B」:2005/06/30(木) 22:44:12 ID:kZfMTyqn
「私はね…」
 左智は空いている方の手で自分の肉芽をさする。一息に根元まで差し入れ、荒い息。彼女は一人で二人分の「男」を演じていた。
 指が俄かに激しくなる。やがて滴るような音が聞こえ始めた。
「あぁぁぁあぁあばれてぇるよぉぉ…」
 未記があられもない声をあげた。左智は頬を上気させながら、冷静に攻め続けていた。
「私ね…祐介さんに…こんなにされちゃったの」
 未記は左智の指に耐え切れなくなる。繊細な部分が充血し、透き通った蜜がシーツにしみをつけていた。
「左智さん、わたし、だめ、だめ…」
 首を振る未記。未知の「何か」が来る。彼女は左智の腕を強く握り締めていた。
「だぁめ、ダメッ、ヤぁッやぁだぁ…」
 未記の周りのシーツは汗と愛液にまみれ、すでにクシャクシャになっていた。
汗ばんだ裸の乙女たちがとめどない蜜を垂れ流して身をあわせている。
「いっしょにヰこ?」
 左智は容赦なく、捏ね上げる。自分もヒクヒクと痙攣させながら。そして未記の足の間、左智の掌に暖かい感覚が伝わってきた。
ベッドに広がって行く黄色いしみ。うずきすぎた肉が失禁を促したのだった。

86エピソードU「未記の初恋C」:2005/06/30(木) 22:57:13 ID:kZfMTyqn
 左智はミダラな表情を浮かべ、襞の中を思い切り優しくかわいがる。
 未記は急に喘ぐのをやめ、数秒間、全身を硬直させていた。
 肩で息をする未記。息が止まっていた間の分の空気を貪っている様子だった。
心ココにあらず。叫ぶこともできないままに、静かに燃え尽きたのだった。嬌声を上げて快楽を貪るには未記はまだ幼すぎたのだ。
 左智は未記の額に優しく口付けし、自分の蜜つぼから糸を引く指を引き出した。
「舐めてみる?」
 差し出された指先。付着した液体は左智のものだけではなかった。何か生臭い。
「昨日、祐介さんがね…」
 未記は訳がわからないままに、その指を口に含んでいた。
87名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 07:15:11 ID:Zx9aX6sg
ワクワクテカテカ
88エピソードU「未記の初恋D」:2005/07/01(金) 21:22:03 ID:9r/3Ffst
 家に帰り着いたときにはもう、辺りは薄暗かった。
 未記は自宅の玄関前に立ち、その黒い影を見上げる。そして溜息を吐いた。
 帰りたくなかった。
 父親はまた新しい浮気相手を作り、めったと家に帰ってこない。母はいつも悲しそうで
しそうな顔。息苦しくてどうしようもない我が家。父親は美男子だったが、情の浅い
人間の屑だと、未記はいつも思っていた。母親も嫌いだった。いつも泣いているばかりで
ヒステリックになることもできないほど弱い、都合のいい女。あんなふうにだけはなりた
くなかった。
 玄関の扉を開け、灯りのついていない廊下に上がる。
 静かな空間。階段の軋む音はことさらによく聞こえる。
 部屋に入ると、由紀がぬいぐるみを抱いて蹲っていた。食事はまだとっていないらしい。
母はまた鬱になり、食事の支度さえできない状態のようだ。そんなとき父親の投げ与えた
小遣いが二人の姉弟の命をつなぐ糧となるのだ。
「ごはん、まだなの?」
 由紀は黙って、小さく頷いた。
 未記は由紀の前に膝をついた。そしてその髪をなでる。
 緊張の糸が切れたように泣き出す由紀。未記は弟をぎゅっと抱きしめた。



89エピソードU「未記の初恋E」:2005/07/01(金) 21:39:48 ID:9r/3Ffst
「お姉ちゃん…」
 すすり泣く由紀に、未記はシャツをまくって自分の乳房を差し出した。
「吸って」
 由紀はほとんど、母の乳房を知らない。ノイローゼの母は乳が出ず、哺乳瓶を齧って育ったのだから。
「いいのよ?」
 未記が促すと由紀は、姉の乳房に吸い付く。
 ふいに、左智さんの言葉が頭をよぎる。
(祐介さん、私のおっぱい吸うんだよ。幸せそうな顔で)
 未記は囁くように尋ねてみた。
「由紀…今、幸せ?」
 由紀は涙目に微笑み、未記の胸に頬を摺り寄せる。未記は弟を本気で愛しいと感じた。
 しかし、脳裏に蘇ったのは左智の言葉は未記の意表を突いていた。
(「しゃぶらせて」っておねだりするの)
 のどの奥、蘇る生臭い風味。未記は自分が幼い弟に欲情していることに気がついた。
90名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 20:26:09 ID:Qn3bZDAc
ボッキアゲ
91名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 21:27:51 ID:oLJh8YsW
ほっしゅ
92エピソードU「未記の初恋F」:2005/07/14(木) 21:34:58 ID:uo5srzuX
「どうしたの?」
 未記の変化を感じ取ったか、由紀が不思議そうに尋ねた。その目はまだ、少しだけ赤く
声も少し鼻にかかるような響きを帯びている。それが未記の疼きを掻き立てる。
「何でも…ないの…」
 由紀の小さな掌を薄い乳房に感じつつ、未記は衝動を押し殺して答える。弟の細い指が
未記の弱い場所を揉むかのように蠢いている。そして時おり、淡い赤の乳輪にかかる。
彼女は自分の下着が湿っていることを自覚していた。
「お姉ちゃん…大丈夫?」
 由紀が心配そうに未記の顔を見上げている。
「ちょうだい」
 無意識の告白だった。未記の心は「由紀が欲しい」と叫んでいる。
93エピソードU「未記の初恋G」:2005/07/14(木) 21:50:44 ID:uo5srzuX
 言ってしまって、我に返る。一瞬、視界が揺れるような錯覚に襲われた。
 未記は弟から視線を逸らし、思わず唇を噛む。
「なんでも、ないの…」
 呟くように言い訳した。しかし取り消したとて、言葉自体をなかったこと
にはできない。後悔が胸に渦巻く。
 そのとき由紀がそっと姉の頭を抱いた。
「いいよ」
 未記の目の前に由紀の裸の胸がある。彼女は驚いた表情で弟の顔を覗いた。
 普段頼りない由紀は、慈母のようにやさしい顔をしている。
(祐介さん、優しいんだ…嫌なこととかあっても、あの人の顔見てると…)
 あの父親の血を引いているとは思えない。未記は生まれて初めて優しい男性に触れた気がした。
「うん」
 涙が溢れる。
 未記は静かに泣きながら由紀の乳首を吸う。その頬を一筋の雫が流れ落ちていた。

「由紀、大きくなったら私と結婚して…」
「うん、僕、お姉ちゃんのお嫁さんになる…」
 それは姉弟の古い古い記憶。
94エスプレッソ:2005/07/18(月) 13:37:02 ID:xvIocahS
拝啓 HENNTAI同志諸君

 恥の多い人生を送って参りました。何度、浅ましい性に慙愧の念を感じたか
分かりません。思いとは裏腹にどんどん人生トチ狂って逝き、ついには加賀見
タンの魔性がわたくしをこの道に引き入れたのでございます。
 もう気が狂う寸前まで来てしまっているような気がいたします。エピソードU
後半は微エロとなったので、Vでは左智さんの輪姦と過度の絶頂による衰弱死を
テーマにすることを考えております。麻薬を肛門から注入されて意識とは関係なく
荒れ狂う快楽に溺れ、白目を剥いて痙攣するような…。
 しかしいくら支援があるとて、単独でスレ完走は不可能です。このままでは私は
近いうちに精神病院送りになるかもしれません。どなたか書いてくださる同志の方、
いらっしゃいませんか?
 HENNTAIのHENNTAIによるHENNTAIのための闘争。現実社会に具現化することの絶対に
許されないであろう欲望の渦巻くこのスレ。「オタ」などと罵倒されつつも徳に背いた
趣味をあえて愛好し、しかも犯罪への境界線だけは絶対に超えないというHENNTAIクオリティ。
そこに中間者としての美学があるのです。それだから我々は芸術的な闇を内に醸成する一個の
圧力釜なのです。現代のコミケのみならず、古来芸術は暗黒面を一つの糧としてきた悪の華
なのですから。とにかく我々はそこらの安っぽい変質者とは一線を画する存在なのです。
 さあHENNTAIども、卑しくも誇り高き者たちよ。共に立て。そして暗黒面の「フォー」
を共に叫ぼう。
                               敬具

                   加賀見タン原理主義党のエスプレッソ
95エピソードV「左智・最期の絶頂@」:2005/07/23(土) 02:56:27 ID:R2zFLv1b
 森居左智。彼女は確かにそこにいた。
 柔らかなショートヘアーは白濁の液に汚れ、桜色の恥部を爛れさせて。彼女はゴミ
捨て場に横たわっていた。絹のような肌には幾筋もの赤い跡が刻まれ、その瞳は暗闇
を映している。時おりその腰が悩ましく震えることで辛うじて生きていることは確認
できた。肉穴からは当然のごとく、内容物が流れ出している。
 ふいに舞い降りた鴉がその乳首を突付く。その白い乳房からは季節外れの乳汁が浮
き出していたからだ。左智の身体はすでに限界を超える状況にあった。彼女は時おり
何か呟く。
「イかせてください」
 それはゴミ捨て場に全裸で転がった、すでに壊れた女の独り言だ。
96エピソードV「左智・最期の絶頂A」:2005/07/23(土) 03:28:32 ID:R2zFLv1b
 ビィィィィ―ン…
 低いローターの囀りがマンションの一室に響いている。
 左智は両手を手錠で繋がれてベッド上に寝かされている。その口には猿轡、手錠は
ベッドの柵を通して固定されている。ちょうど万歳の格好だ。その股間にはビニール
テープでローターが貼り付けられ、彼女の最も繊細な部分を責めさいなんでいた。
 そしてソファには一人の幼女が腰掛けている。その肉の薄い胴体には荒縄が亀甲に
掛けられている。頭の大きなリボンの他に身を覆うものはなく、けなげにも勃起した
小さな乳首が露わになっていた。
 床には二人の服。しかしその有様は対照的だった。大人用のワンピースは引き裂か
れ、フローリングに投げ打たれている。逆に子供用の服はきちんと畳まれてクッショ
ンの上に置かれていた。幼女はどうやら、自分から服を脱いだようだ。
「いいながめだな」
「だろ?」
 二人の男が女たちを前に、やや上ずった声で会話している。
「しかし意外だな。池田は女房いるんだろ? わざわざよその女拉致ってくるなんて
よく冒険したな」
「よせよ。あんなくたびれた女なんて、面白くも何ともないぜ」
 池田は吐き捨てた。二人もガキを生んで体型の崩れた女などもはや女ではない、と
でも言いたげだった。そして彼は幼女にちらと視線を向ける。
「…にしてもお前のは上玉だな、将来美人になるぜ。すみかちゃんっていったけか?」
「自慢の姪だよ」
 加賀見はにやりと笑った。
 池田と加賀見。二匹の鬼畜による凶宴が完全防音の密室で幕を開ける。
97エピソードV「左智・最期の絶頂B」:2005/07/23(土) 04:05:16 ID:R2zFLv1b
「猿轡、もういいんじゃないか?」
 加賀見が池田にそう言った。完全防音のこの部屋ならば、喚きたてたとて外に音が
漏れはすまい。池田は頷くと、左智の猿轡を取る。彼はそれを投げ捨てると、左智の
腹にかすかに浮かび上がった妊娠線を掌で撫でた。
 左智は膝を振り上げ、その手を振り払おうとする。しかしまだ身体が痺れていてうまく
いかない。紅茶に盛られた薬はまだ効力を失ってはいないようだった。
「最低」
 左智は池田を睨み、そんな言葉を投げかける。彼女は池田の娘・未記と仲良しだったが、
未記が父親を嫌っていた理由がよくわかった。
「ああ、そうだとも」
 池田は左智の乳房を鷲掴みにし、握り締める。
「痛い!」
 左智は身を捻ったが、池田は手にさらに力をこめる。
「止めてよ!」
 その訴えは無力だった。食い込む指に乳房は押しつぶれ、指の間から乳肉が限界まで
張った肌を押し上げている。
「俺は最低なんだぜ」
 笑う池田。加賀見もまた、嗜虐的な表情を浮かべていたが、すみかが怯えていること
に気がつく。
「池田、すみかが怖がってる」
98エピソードV「左智・最期の絶頂C」:2005/07/23(土) 04:33:24 ID:R2zFLv1b
「じゃあ」
 池田は手を離し、加賀見に向き直った。荒い息を吐く左智の乳房には赤い手の跡が残っている。
「すみかちゃんからかわいがるか?」
 ローターのコードを引っ張り、左智の股間から無理に引き離す。ベリッと音がして、ビニール
テープが剥がれ、左智は小さな悲鳴をあげた。しかしすぐに幼女の危機を察して抗議の声を上げる。
「子供に手を掛ける気? このロリコン!」
 左智には同じ年頃の娘がいる。たとえ他人の子であれ、すみかのことが気がかりでならなかった。
「いや」
 池田が何か言い出したが、その前に加賀見が言葉を発した。
「すみかにはひどいことはしないよ。僕のかわいい姪だからね…」
 落ち着き払った加賀見の宣言に池田は眉をひそめる。それを無視して加賀見は続けた。
「かわりに、左智サンにやってもらうことにするよ…すみか、おいで」
 加賀見はソファから立ち上がりかけたすみかに歩み寄ると、彼女を抱き上げる。
「怖い?」
 加賀見は上半身を縄に縛られた姪ににっこりと笑いかける。すみかは大きく目を
見開いたまま、ふるふると首を横に振った。動作にあわせて、ピンクのリボンが揺れる。
「気持ちよくなろうね」
 他の三人が意図を察しかねる中、加賀見はすみかを抱いてベッドに近づいて行く。
 彼はすみかを左智の上に置いた。ちょうど顔を跨がせるように、だ。すみかは状況
が分からず、不安そうな顔で叔父の顔をじっと見ていた。
「左智さん、すみかにしてあげてよ」
 加賀見は淡々と告げる。左智の目の前には小さな肉の亀裂があった。
「何を馬鹿なこと…」
 左智は当然ながら、怒気をこめて呟く。しかしその息がすみかの秘所を撫でた。
 すみかは「違和感」にびくりと身を震わせる。子供というものは感覚に正直だ。
99エスプレッソ:2005/07/23(土) 04:39:31 ID:R2zFLv1b
気が狂いそうです。純文を志してたどり着いたはエロパロ。
ああ、なんて卑しいんだ…
今日のところは休ませてください。この戦いが終わったら、黒いバスに乗って遠いところ
(メルヘン版)に逝くんですから…
100エピソードV「左智・最期の絶頂D」:2005/07/24(日) 03:48:40 ID:yCYm9hlQ
「やらないなら、池田がやるさ」
 加賀見はニヤリと笑って答える。
 左智はすみかの顔に視線を向ける。不安そうな、どこか虚ろな目。こんないたいけも
ない子供を鬼畜どもの好きにさせるわけにはいかない。左智は観念したかのように、
一瞬目を閉じた。そして薄目を開けて尋ねる。
「すみかちゃん、大丈夫?」
 すみかは小さく、こくりと頷いた。
「ごめんね…私を信じて」
 左智は舌を伸ばし、すみかの肉襞をこじ開ける。すみかはびくりとして跨いでいる
左智の顔を覗き込む。
「大丈夫…力を抜いて…」
 左智の舌先は包皮の隙間からクリトリスに触れる。平たい部分で押し付けるようにして
皮を捲り、優しく優しく愛撫する。何度も舌をスライドさせ、摩り下ろすようにして、
時おりそっと吸う。秘核というよりは裂け出した肉全体をだ。すみかの性器は幼すぎた。
「ゥー――ぅぅぅ」
 すみかは頬を上気させ、かすかに上ずったうめき声をあげていた。
「ちゃんとイかせろよ。でないと…」
 脅すかのように池田が言う。
 (この人でなし!)
 左智は全裸でベッドに括り付けられているという羞恥も忘れ、怒りに柳眉を逆立てた。
しかしそれさえも、荒縄に縛された幼女の股間の下の出来事なのだ。
「どうだい、すみかちゃん」
 加賀見が猫なで声で尋ねる。
「ん、な、んか…ふわふ…わする」
 すみかは目を細め、天井を見たまま答えた。自分が何をされていて、自分の身体に
何が起こっているのかさえ知らないその瞳。大きく潤んだ瞳孔が震えるように揺れている。


101エピソードV「左智・最期の絶頂D」:2005/07/24(日) 04:12:26 ID:yCYm9hlQ
 池田がニヤニヤしながらバイブをもてあそんでいる。
「あんまり遅いと、俺がこいつでやっちゃうよ?」
 (こいつら、狂ってる…)
 左智は戦慄さえ覚える。自分の身以上にすみかのことが心配だった。
 薄い腿に顔を挟まれながら、疲れた舌で弄い続ける。肝心のすみかの反応はいまいち
である。このままでは獣どもは満足しないだろう。せめてもう少し目に見える反応があれば
「すみかちゃんに関しては」納得して解放してくれるかもしれないのに。
「ぅ、ぅー」
 すみかの肩がふらふら揺れている。彼女はまだ、腰を振ることを知らない。ただ、
奇妙な感覚に戸惑っているようだった。細い両腕で自分自身を抱きしめ、ひたすらに
天井を仰いでいる。その華奢な肘が悩ましく蠢いている。半開きになった口からは、
まだ「濡れる」ことができない秘部のかわりに湿った息を漏らしていた。
 (お願い! イって!)
 左智は痺れかけた舌で陰核を容赦なく弄り、さらには肛門の淵さえなぞる。陰皮の
付け根を丁寧に舐めとり、ついにはさくらんぼの種のようになったクリトリスを思い
切り吸い上げた。
 小さな身体がびくんとはねる。
「ぅぐ」
 すみかは小さくうめくと、左智の腹の上にパタンと仰向けに倒れた。
 溜息を吐く左智。その口から顎は唾液に塗れている。彼女は二人の男に首を向けた。
「すみかちゃんはもう、十分でしょ? これ以上やりたいなら、私を好きにしたら?」
102エピソードV「左智・最期の絶頂F」:2005/07/24(日) 04:40:44 ID:yCYm9hlQ
 加賀見がすみかを抱き上げ…ベッドに手をついてよつんばいにさせる。
 その手には柄のついた、細いビニル製のバイブが握られている。それを目にした左智の顔色が変わる。
「何を…!」
 加賀見はそれを無視し、バイブをすみかの直腸に押し込む。
「はぁぁあああぁぁぁあ…」
 その瞬間、すみかの表情が変わった。恍惚としたその顔は子供のものではなかった。
 左智はそれを、呆然として見ている。
 加賀見の手がせわしなく動き、バイブがピストンする。
「はあ! はあ! はああああ!」
 すみかはあられもない声をあげ、シーツを握り済める。その瞳は妖しげに輝き、口の端
からは涎が滴っている。
 加賀見はリズミカルに手を動かしながら、誇らしげに語った。
「後ろ、調教済みなんだ。今はまだ無理だけど、三年もしたら僕が開通してあげる。
前はしないけどね…処女でいて欲しいから…」
 驚愕のあまり言葉を失った左智のすぐ隣で、すみかはもだえ続ける。
「ぅあ、あぁあぅん、あきゃぁぁ…くぅぁはぁあ」
 その背中はこの三分でじっとりと汗ばみ、その雫が縄目に沿って伝っていく。
「あ、ダメェ! う、おじさんぅ、あ、くるぅ! はぁぁくぅるぅう」
 黒い柔らかな髪を乱れさせ、口をパクパクさせるすみか。その姿はぞっとするほどに
艶かしく、池田は思わず息を飲んだ。
 たまらなくなった池田が、素早く服を脱いで左智に覆い被さる。
「あ、この…」
 左智が抵抗しようとしたとき、秘部にぬるりとした感覚が走る。
「いッ!」
 彼女は思わず悲鳴を上げた。が、それは違法の媚薬。秘唇の中に塗りこまれた薬は
膣を這い上がって問答無用に浸透してくる。

103エピソードV「左智・最期の絶頂G」:2005/07/24(日) 05:20:38 ID:yCYm9hlQ
「やめて! おねがい! やめて!」
 三分後には左智は哀願していた。
 祐介しか触れてはいけないはずの繊細な場所が池田の手に鷲掴みにされ、揉み解されている。
 左智はもう、すみかのことどころではなかった。媚薬が全身にまわり、肌が狂ったように
ざわめいている。実際、かなり感じていた。祐介の顔が脳裏に浮かぶのに、身体が言うこと
をきかない。
「オラ、もういくぞ」
 池田は左智の恥裂に陰茎をあてがい、一気に貫いた。
「やぁ!」
 その一撃で、左智の心と身体が乖離する。気追い立ったピストンに煽り立てられた
ように、肉の感覚が胸の悲しみを覆っていく。
「はぁ、はぁ、はぁ」
 池田が討ちいれる度、左智はそれに応じるかのように荒い息を吐く。
 その傍らではすみかが眉間に皺を寄せ、喘いでいる。
「くるぅ、くるぅぅ!」
 その幼い声が左智の肉音と重なる。左智のたわわな乳房は突き入れられるたびに
たぷたぷと乱れ揺れる。
「嫌! 止めて! 嫌!」
 気が触れそうになりながらも左智は叫ぶ。その喉の響きはあまりに切なく、涙で
目元が赤くなっている。しかし肉の響きはあまりに淫らで白く柔らかな乳房はゼリー
の様の踊っている。
「ア、クるぅ!」
 すみかの叫びが遠く聞こえる。左智の意識は朦朧としていた。
 そのとき加賀見が左智の乳首に噛み付くようにしてむしゃぶりついた。そして興奮
のあまり、すみかのバイブを深く突き入れてしまう。
 直腸壁に食い込んだバイブ。小さな腹の中がひっくり返ったようになった。
「はひゃあぁ!」
 すみかが身体を引き攣らせ、その肩甲骨の間が急に狭まる。その頬には幾筋物涎が流れ、
ものすごく幸せそうな顔をしていた。その瞳は一気に暗くなり、上体をぐったりとベッドに沈め
て動かなくなる。
「はああ! やゃはゥアアああ…」
 もはや痴呆状態の左智は叫ぶのみだ。陵辱者に力いっぱいしがみつき、左右に腰を振っている。
 池田の陰茎が震え、肉の筒から左智の全身に快感を送る。ペニスが暴れている。
 射精したのだ。
 左智は池田の首にすがりついたまま、わけもわからず体内に迸りを受け止めていた。
104エピソードV「左智・最期の絶頂H」:2005/07/24(日) 05:40:10 ID:yCYm9hlQ
「さーちーさーん」
 加賀見が、死んだように横たわる左智の頬を軽く叩く。部屋の中にはすでにすみかはいない。
 目の前には大きなビン。何か液体が詰まっている。
「これは何でしょう?」
 質問の意図がわからない左智はきょとんとする。意識もまだ、はっきりとはしていなかった。
「さっきの媚薬だよ」
 池田が左智の耳元で囁いた。加賀見はビンを持ち上げ、左智の身体に滴らせた。
「やめて!」
 このときばかりは左智も正気を取り戻した。
「そんなんされたら変に…いいッ!」
 全身媚薬塗れ。二人の鬼畜が左智の上に白いシーツをかけ、パンでもこねるかのように
首からつま先まで揉み尽くす。
「はやぁ…うん、くん、ひゃわあぁっぁぁぁ…アぁタんマおかしなっちゃうぅあああ」
 もはや嬌声を上げる美肉の塊だった。
「死ヌ! しぬよぉぉぉぉぉ!」
 それから挿入はせずに愛撫した。休みもせずに。その間中、左智は訳のわからない言葉を
吐きながら蠢いていた。時おり痙攣し、身をくねらせて。

『入れてェ! イカセて、イカセテくださいイィィィイ!』
 半ば気の触れた左智が狂ったように泣き叫び出したのは約一時間後のことだった。
105エスプレッソ:2005/07/24(日) 05:47:26 ID:yCYm9hlQ
何人いるのか分からないけれど、漏れの二度の聖戦を見守ってくれた人たち。
ありがとう。
漏れはただ、しがらみのない空間を求めていたんだ…
そう、ここは漏れたちのホーリーランドだよ…

106名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:18:54 ID:0JVXjiEj
まってくれー!エスプレッソ!
107名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 17:59:59 ID:XJxzTBiR
帰って来ーい
108名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 21:05:40 ID:J6u2G5cK
おーい
109名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 17:44:17 ID:UYDYIAsh
このスレは保守せねばなるまい。
110名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 19:51:45 ID:9KQrEt8u
ああ。そうだ。同志諸君。撃鉄を起こせ!
111名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:47:15 ID:UUUIPZ9b
すまない…今の漏れは湿った火縄の火縄銃、萎びれたチン○なんだ…
もう、もう弾がないんだ…萌えネタもエロネタも…
112名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 00:56:34 ID:IDQeqI+o
誰かいないのか?
113名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 01:27:06 ID:ipSI04+m
>111
居るぞノシ
114名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 01:27:41 ID:ipSI04+m
スマソ、>112だった…
115官能探偵水面 第一話@:2005/09/19(月) 05:10:55 ID:4I3tvWf+
あれから三年。

 ネオン煌く午前0時。うたた寝をはじめる繁華街に紫煙をたなびかせる乙女。
水銀灯の光を照り返す漆黒のグラス。眼鏡のレンズの奥の瞳が何を映しているのかは
知る由もない。ただ、陳腐な娼婦のようなけばだった衣だけが、暗闇の風景に毒々しく
浮かび上がっている。
 黒川水面、二十歳。週に一度の水商売。身体に合わなかったアルコールは愛液として
滴っている。それは剥き出しの秘部からスカートの下に太腿を伝い、靴下に染みを作っていた。

116官能探偵水面 第一話A:2005/09/19(月) 05:47:44 ID:4I3tvWf+
第一話『ヤヌスの黄昏/知性=痴性』

 白墨が黒板に音を立てている。教師の手は血の通った白さで数式を描いた。
 彼女は束ねた髪をなびかせて振り返り、その白い手でバン!と教卓を打った。
「はい、コレが今日のお題。微積分は入試でも大事なとこだけど、これは
その基礎の基礎」
 生徒の一人の手が上がる。
「黒川先生」
 ショートヘアの少女の声は明朗に響く。
「じゃ、森居さん」
 水面は苦笑をかみ殺して告げる。
 ひだりはここ数年で学力が飛躍的に伸び、この小さな進学塾では有数の優等生に
なっていた。かつての「直弟子」だったし、そのこと自体、水面は嬉しく感じている。
しかし手放しで喜べない事情があった。 
 ひだりがひたむきに学業に打ち込んだのはある、喪失感を埋めるため。水面は
そのことを知っていた。
由紀の失踪。
 その事件は、有名大学の心理学部に入った水面の生活にも暗い影を落としていた。
(ひだりちゃん、私のこと知ったら、どんな顔するだろう…)
 左と向き合うたび、水面の胸に重苦しい感情がのしかかる。
 教室の静謐は彼女たちの哀しみ。ただ鉛筆と白墨、紙の音だけが耳に届く。
 溜息を吐いて顔を上げる。その視線にはずっと前から気がついていた。
 目が合った男子生徒の一人が慌てて横を向く。
(ふーん…)
 酷く爛れた、意地悪な感情が水面の子宮に湧き出してきてしまう。
(ひだりちゃんが、私のこんな面を知ったら…)
 きっと、また軽蔑するんだろうな…。そんなことを思うにつけ、被虐的な快感が
彼女の唇を微かに歪める。
「水面先生、できましたよ」
 ひだりの、まっすぐな眼差し。水面は仮面の微笑で応えた。
117官能探偵水面 第一話B:2005/09/19(月) 17:56:05 ID:4I3tvWf+
 ライトを煌かせて通り過ぎる自動車の群れ。その排ガスのにおいに混じり、
安っぽい料理の少しくどい香りが鼻を突く。
 陳腐な毛皮風のコートに身を包み、水面は裏路地に滑り込む。
 コンクリートの壁に背を任せ、ポケットから取り出したマルボロ。赤い箱を爪で引っ掛けて
こじ開け、紙巻を一本取り出す。薄い口紅の膜に咥えて、百円ライターで火を点けた。
濃い煙を肺の奥に吸い込み、口をすぼめて思い切り噴出した。
 コンクリートの壁に囲まれた細長い空には千切れた月が顔を出している。
(二重生活よね、こんなのって)
 水面は心中に呟く。
 塾の生徒たちには「インテリ美女」「真面目先生」の定評がある。きっと、煙草を
吸う水面の姿など想像だにできないだろう。ひだりは水面の喫煙に気がついている
らしかったが、それとて深夜の副業のことまでは知らないに違いなかった。
 小遣い稼ぎなら塾講師のバイトだけで十分だった。
 昨日のこの時間、塾で微分法の基礎を講じていた。地味な服と薄っぺらな笑顔で自分を
塗り固めて。
「クス」
 湧き上がってきた暗い愉悦が音になってこぼれる。
(池田もこんな気持ちだったのかな…)
 水面は由紀が女装にのめりこんでいった理由が、最近ようやくわかった気がしていた。
 逃れられない日常と定められたアイデンティティ。その圧迫感からの開放感、カタルシス。
店に入る前の煙草は開放のための儀式になっている。
 そして紙巻の火が落ちる。
(よし、行くか)
 水面は両手で膝をはたき、ポケット灰皿に吸殻を押し込んだ。
 彼女の勤める店はその路地の少し奥にある。この仕事に手を染めた理由は、由紀の
捜索のためにアングラの情報が欲しかったこと。二重生活に酔い痴れたとて、その目的は
忘れていない。
 華美な衣装は彼女なりの「武装」。
 水面はネオンサインのゲートをくぐり、地下へと続く階段を下りていった。
118官能探偵水面 第一話C:2005/09/19(月) 19:37:36 ID:4I3tvWf+
 ゲームセンターからの帰り、そこは近道に入り込んだ裏道。
 少年は思わず目を見開いた。
「黒川、先生…?」
 目の前の女は確かに黒川水面だった。
「!」
 水面は一瞬、強張った驚きの表情を浮かべる。副業の帰りに生徒に出くわすなど、
完全な想定外だったからだ。
「どうして…」
 少年もまた、同程度に面食らっているらしく、口をパクパクさせている。
恋慕する黒川先生の、普段のイメージとかけ離れた姿は十二分にショックだったらしい。
授業中に憧れの視線を送っていた、あの少年だった。
「先生って、あの、え…」
 水面は酔いの廻った頭で素早く思案を巡らせる。副業が表ざたになるのはまずい。
ではこの少年の口を封じる方法は?
 彼女は少年に歩み寄ると、口早にこう告げた。
「アイ・ヘイト・トーカティブ・ボーイ(おしゃべりな男は大嫌い)」
 たぶん、それで伝わっただろうと思う。少年の英語の成績はけっして悪くはない。
 自分のペースに引き込むこと。相手に主導権を握らせてはダメだ、と水面は思う。
 彼女は少年の首に腕を巻きつけ、唇を強く押し付ける。
「うっ…!」
 水面は少年のうめき声を飲み込むかのように喉を鳴らす。そしてゆっくりと舌を
忍び込ませる。突然の出来事に、彼女の腕の中の少年は震えてさえいた。
(かわいいじゃない、コイツ…)
 水面は少年の思考力を奪おうとでもするかのように、口内の唾液を吸った。そして
溢れた液体が顎を伝っていく。少年は身を硬直させ、陶酔に身を任せているふうだった。
彼の目は虚ろで、ほんの数センチ先の水面の瞳にすがるような眼差しを送っている。
 そしてコートの奥、彼女のもう一つの唇からも、垂れ流されるよだれは太腿に幾筋
かの線をひいていた。

119官能探偵水面 第一話D:2005/09/19(月) 20:10:42 ID:4I3tvWf+
 水面はふいに唇を離した。そして耳元に囁く。
「ユア・オーガン・イレクティッド?(勃っちゃった?)」
 彼女の膝は少年の両足を割り、柔らかい太腿がズボンの根元に押し付けられている。
布越しに水面の柔らかい肉が、少年の充血した部分を擦り上げ、もてあそぶ。
「せんせ、だ、だめ…」
 水面は少年の耳を甘噛みし、行為を止めようとはしない。少年は水面の腰に腕を廻し、
しがみつく。間接的とはいえ、その柔らかい感覚はごまかしようもない。
少年はもはや白痴と化していた。
「あ…」
 水面は布越しに、震える陰茎を感じる。
(射精ったのね…)
 水面は自分の秘部もまた、少年の膝で摩擦しながら感慨にふける。
 ややあって少年は泣き出してしまう。
「ひとにいわないで…」
 彼はそう哀願する。
 言うはずもない。それこそが水面の目論見なのだから。
 ちょうど自分を弄んだ、あのころの由紀と同じ年頃の少年。それを遊んでやった。
その充実感に水面は満足する。彼女はやさしくその背中をさすってやった。
120エスプレッソ:2005/09/19(月) 20:20:37 ID:4I3tvWf+
今回はちょっと無理あッたスかね…
121名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:54:31 ID:cmPb95wN
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!三回ヌキマスタ
122名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:07:50 ID:F3bZEPMa
キッ!(   )
キタ(.  ゚)
キタ!( ゚∀)
神キタ!!( ゚∀゚ )
123名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 21:36:16 ID:mDnTh4zV
燃料北あ ああああ
124官能探偵水面 第二話@:2005/09/20(火) 22:18:38 ID:PWgLcmIF
第二話『焦らすということ』

 灯りを落とした部屋。水面はネグリジュのままにパソコンの前に腰掛けていた。
青い画面には一枚の写真。ポーズを決めた高校生くらいの少女の姿。
 ユキ。
 この写真を見つけたのはもう二ヶ月も前。さるネット上の掲示板に貼り付けて
あったものを拾ってきたのだ。この一枚の写真が、今のところの唯一の手がかり。
本物のユキかどうかも疑わしかったし、本人がアップしたとも限らない。
しかし…水面はそれにすがる他なかった。
 一週間ほど前、ついにその掲示板サイトにトロイを送り込むことに成功した。トロイ、
つまりは一種のスパイウェアだ。それをこっそり仕掛ければ、サーバの情報を盗み見る
ことが出来る。
 別にハッカーというほどの仰々しいものではない、と水面は思っている。無償で手に
入れたフリーウェアなのだし。そして何より、彼女には愛のためなら全ては許される。
 結論から言って、水面はすでにその写真に関する決定的な手がかりを得ている。
掲示板から得た、投稿者の情報を得、その投稿者のコンピュータ(おそらくはパソコン)
にトロイを潜入させる。そしてそのパソコンのアクセスしたサイトの情報を手に入れ、
その写真が流れてきた源流を探ればいい。
 ネットアイドル・ユキの部屋。
 それがその写真の出所だった。
 彼女はさらに調査事務所に依頼し、その「ユキの部屋」のサーバ位置を特定しよう
としていた。しかし調査結果はまだ来ない。
(もどかしい…)
 水面は秘所を指先でなぞってみる。さっきからそうしているのに、いっこうに
濡れない。興奮で喉が渇くのと同じなのかもしれない。弄っても弄っても、一滴の
愛液さえ染み出さないのだ。
 快感さえもが乾いているようだった。
(もしも電子だったら…)
 すぐにでも会いにいけるのに…。
 切なかったから、ベッドに横たわり足を開く。少し、涼しい。
 そして涙が止まらなかった。
125官能探偵水面 第二話A:2005/09/20(火) 22:48:13 ID:PWgLcmIF
 薄暗い夜の倉庫。人気のないはずの場所に小さな泣くような悲鳴が聞こえる。
「せ、んせい、も、うぅッ!」
 少年の男の子の部分が水面の手の中に打ち震える。緩やかに噴出した白い液体は
コンクリート塀にかかった。水面は少年の後ろに立ち、抱きすくめるようにして
急所を握っている。少年はブロックに肘を突き、辛うじて体重を支えていた。
 二度目の射精だ。
 しかし水面は優しげに、労わるかのように愛撫を止めようとはしない。
その乳房を背中に柔らかく押し付け、柔らかい肉でなぜ廻している。
「元気ね…もう一回いこうか?」
 彼女は少年の耳に息を吹きかけ、囁く。
「う、nn…」
 その痴呆性の生返事に苦笑しつつ、水面は一端身体を離す。そしてパンツを脱いだ。
すでに愛液にまみれ、ぐしょ濡れになった下着は速やかに軟化した少年にあてがわれる。
「まだ、いける?」
 水面はあくまでも優しく囁く。
「見せて? 見たいの、あなたの…ところ」
 穏やかな励ましにあわせて、彼女の指は蠢き続ける。水面の液体で浸された白い布が
柔らかくなった少年をもみくちゃにしてしまうから…固くなることも出来ずに、もはや
透き通った液を吐くばかり。
 がっくりと膝をついてしまう少年。
 水面はそっと少年を仰向けにし、口を近づけた。
「まだ、だよ? こんなの…た内に入らないの…」
 彼は抗いえず、恐れと懇願の混じった目で水面の横顔を見ていた。
126名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 23:05:40 ID:mDnTh4zV
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
127官能探偵水面 第二話B:2005/09/21(水) 22:20:52 ID:+OL3fw5i
 水面の言葉は嘘ではなかった。
 普通の女性なら、相手が果てればそれ以上執拗に攻めることはしないのかもしれない。
しかし彼女は知っていた。「その先」があることを。「擬似レズ」経験者は伊達じゃない。
かつてユキを何度も昇天させた水面。その指と舌には魔性の力が宿っている。
「ウソりゃ!?」
 そう叫んだ少年が何を感じたかなど、我々には知る由もない。
 もはや彼には一滴の精液も残っていない。繰り返し弱弱しい「空砲」を打ちながら、
水面の口内に射精という形での発散ができない。そして下腹部に鬱積した快楽は逆流し、
心身を破壊していく。
(壊れちゃいなさい? 私の中で…)
 水面に組み伏せられた体が跳ね上がる。
 彼はどうも腹筋をはじめとする全身の筋肉が引き攣っていってしまっているようだった、
としか書きようがない。あとは臨死の半死体における痙攣のようにピクピク震えていた。
 たぶん、それは知らない方がいい感覚なのだろう。なぜなら、男性の神経で耐え切れる
ような快楽ではないのだろうからだ。それはかつて、由紀を半ば発狂に違い慢性的な痴呆
に陥れた「劇薬」である。
 文字通りに少年の魂を葬ってしまうと、水面はゆっくり立ちあがる。
 彼女の厚手のスカートにはいくつかの小さな染みが浮き出していた。
128官能探偵水面 第二話C:2005/09/21(水) 22:36:21 ID:+OL3fw5i
 水面は両手で少年の顔を挟む。すでにどろどろになったきついスカートの中へ、
導いていく。まるでセックスの最中の最奥のようにしとど濡れた太腿に挟まれながら、
亀頭になったかのように滑り込む少年。
 顔が秘部に押し付けられる。力ない少年は半身を起こすことさえ苦しそうだった。
にゅるんと頭が抜けそうになるのを水面は両手で持ち上げる。股間をせり出すようにして、
朦朧とした少年を窒息させようとする。
 いつかの熊のぬいぐるみのように。
「焦らさないでよ」
 水面は足りるはずもない半端な快楽を貪りながら、思い出の中のユキにそう呟いた。




>>126 スマン、昨日は途中で力尽きた。
129名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:55:53 ID:FTpmLY/j
神降臨!
130官能探偵水面 第三話@:2005/09/23(金) 09:23:22 ID:bYr7j3Ty
第三話『乃木、参戦』

<わたしだけど、水面。東子、今暇?>
 携帯から水面の声が聞こえてくる。
「ゃ、ばい、よぅ」
<何? どうしたの、東子?>
「ぁとに、ぅ…して…」
 辛うじてそう答える。東子の耳元に携帯を支える手は自分のものではない。彼女の
両腕は露わになった乳房を覆い、自分の肩を抱きかかえるためにふさがっている。
 上に乗った児玉が笑いをこらえながら、彼女に無理な電話を強いているのだ。
<うん、わかったけど…「誰」?>
 状況を察した水面が電話の向こうから尋ねる。
「僕だよ。児玉。」
 児玉が身を揺すりながら、受話器を自分の耳に当てて答えた。
<あんたねえ!>
「そばらくそのままで待ってなよ」
 児玉は携帯をベッド上、東子の枕元においた。そして彼女を両腕抱きすくめて、
ゆっくりと腰を引く。引き出されたモノのエラが東子の内襞を逆撫でていく。
「ちょ、っと、電話切って」
「いいじゃん」
 じっとりと「進入」に転ずる児玉
「待って、ちょっつ! とぉぉ」
 焦った東子が喘ぐような声で抗議する。それは携帯を通して水面にも丸聞こえだった。
「やめてよ…」
「へえ? もう、おひらきにする?」
 東子は言葉に詰まる。児玉の胸の下、自分の肩を抱く指に力がこもった。
 児玉は「ふっ」と笑うと素早く数回、立て続けに肉音を立てる。
 
131官能探偵水面 第三話A:2005/09/23(金) 10:06:35 ID:bYr7j3Ty
「!!」
 東子は歯を食いしばって、声をかみ殺す。その潤んだ瞳が訴えるかのように揺れている。
「東子、すごくいい顔してるよ。見せてあげられないのが残念だよ!」
 児玉は枕元の携帯に、やや興奮気味に告げた。
「やめて、恥ずかしい…」
 やっとのことで言葉をつなぐ東子。一筋の涙がこめかみに流れた。
その足はそれ以上の反復を防ぐため、児玉の腰に巻きついていた。そのため結果的に
挿入が深くなってしまう。
「ほんとに、すごくかわいい顔…。くしゃくしゃだよ?」
 東子は両手で顔を覆った。
「切ってよ!」
 彼女の叫びに児玉は「振動」で応える。
「あ! ぃぁ! !!!!!」
 東子は枕の上、耐えかねるかのように首を振る。何とか歯を噛みしめて声を出さない
ようにしているもののものの、鼻からの息は荒くなっていた。
「ぉねがぃゃぁめてょぅ」
 鼻にかかった声で抗うものの、力の入らなくなった足は児玉の動きを止めることができ
ない。激しいピストンが再開された。
 濡れた肉の打撃音が立て続けに響き渡る。
 東子は児玉に抱きつき、その肩に顎を押し当てて耐えていた。彼女の力の篭った顎から流れた
涎が児玉の胸にまで流れていく。
 ベッドの軋む音がリズミカルに聞こえる。
 やがて児玉の背に廻されていた東子の腕がパタリとベッド上に落ちた。その身体は
完全に弛緩しきってしまい、グッタリとしている。
<どう? 音しなくなったけど、終わった?>
 携帯からの呆れたような水面の声。児玉は苦笑し、その受話器を東子の口元にあてがう。
<東子?>
「はぃ」
 東子は視線をさまよわせながら答えた。
<…達しちゃったとか?>
「ぅん…キちゃった…おなか、あつい、じんじん、する…」
 東子は自分が何をしゃべっているのか理解していないようだった。
132名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 22:55:41 ID:JFgQJ7RO
エロッ!なんかどんどんレベル高クなってるなあ。
133官能探偵水面 第三話B:2005/09/24(土) 01:35:16 ID:om8/HqpL
「まだじんじんするとか?」
 コーヒーカップを置いた水面はわざと冷やかすように言った。
 東子は目を逸らし、わざとらしくカルピスウォーターを吸う。
「怒った?」
「別に」
 東子は触れられたくない話題をなんとかスルーしようとわざと表情を殺している。
「で、何?」
「何って?」
 急に本題を振られ、ボケをかます水面。
「わざわざ呼び出すなんて、私に用があるんでしょう?」
 東子はやや声を荒げる。水面は少し黙ってから、一枚の写真を取り出した。
「人探し。手伝ってくれないかな、と思って」
 それはあの、ユキの写真。
 東子は写真と水面の顔を交互に見て、口を開いた。
「調査所にでも頼めば?」
 水面は頭を振った。調査所に依頼した調査は暗礁に乗り上げてしまっている。
「ダメだった…」
 東子は席を立つ。
「待って!」
 水面は東子の手をとり、小さく叫ぶ。東子は困ったように頭を掻いた。
「水面もさ、もう忘れなよ。ほかにも男なんて…」
 気まずい沈黙が流れる。
 やがて水面が呟いた。
「…忘れられるわけないよ」
 彼女は東子の手をとった指に力をこめた。
「羨ましいんだ、東子が…」
134官能探偵水面 第四話@:2005/09/24(土) 17:42:43 ID:om8/HqpL
第四話『もう一人の探索者』

 カーテンを引いた黄昏の部屋。茅は椅子に腰掛け、ふうっと溜息を吐いた。
 原因は高槻の「ユキ依存症」の再発。ユキの失踪後、茅に愛欲の吐け口を求め、彼女
はそれに応えてきた。うまくいっていたはずだったのに、この間…茅を抱きながら、彼は
「ユキ、ユキ」とうめいたのだ。
 問い詰めてみたところ、なんでもネット上のサイトで、ユキの写真を見つけたのだ
という。
 茅は正直、嫉妬に気が狂いそうになった。自分でも信じられないくらいに。それでも
泣くことだけは我慢した。「面倒な女」と思われて捨てられるのでないか、という恐怖
が彼女を従順にさせる。愚痴も堪えたのだけれど…
 それでも胸のもやもやは収まりはしない。
 茅はそっと引き出しを開け、細い蝋燭を取り出した。クリスマスのケーキに刺すような、
小さくてカラフルなもの。実際それは、数ヶ月前に高槻と過ごした聖夜の思い出にとって
おいたもの。彼女はそれを机上にあったミニチュアの銀の燭台にセットした。
 あの日の晩だけに使ったライターで火を灯す。
 そのオレンジの炎はゆらゆらと揺れる。ずっと古い時代から、恋人たちの晩を照らし
出してきたともし火は薄暗がりの部屋に踊る影を描き出す。
「きーよしーこのよるーほーしはーひーかりー…」
 一緒に唄った歌を小さな擦れた声で口ずさんだが、二小節もいかないうちにそれはすすり泣き
に変わってしまった。ともし火にあわせてゆらゆらと揺れる影は一つしかない。
「あの女さえいなければ…」
 茅は似つかわしくもない毒づいた独り言を口走る。
 ひどい表情だった。あの最初の晩、勇気を振り絞って「かわいがってください」と
叫び、高槻の胸に飛び込んでいったときとはうって変わった顔。彼女の眉間には皺が寄り、
こめかみがピクピク震えている。塩辛い涙に塗れた頬と鼻。その目にはほとんど邪悪さ
さえ覗える。
 茅は本当は知っていた。そんな自分の、どうしようもない反面を。ユキが失踪したときも、
本当は嬉しかった。憔悴した高槻を励ますフリをして、既成事実を作ったズルイ女。
由紀が精神病院に入った、との噂を耳にしたときはザマアミロ、と思った。本当はそんな風に
思ってはいけないはずなのに…

135官能探偵水面 第四話A:2005/09/24(土) 18:27:10 ID:om8/HqpL
 茅は激しく頭を振る。ふと見れば揺らめく炎の縁に、一滴の溶けた蝋の玉が膨らんでいる。
 彼女は衝動的に、ミニチュアの燭台に手を伸ばしていた。
 スカートをまくり、二年前よりも柔らかくなった白い腿をあらわにする。茅は迷わず、蝋燭
をその上に傾げた。程なくして溶けた蝋の玉が、ポタリと滴る。
「ウっ!」
 熱い! 熱いよ! わたるぅ…。茅は心の中で叫ぶ。
 そうしている間にも、雫が肌を打つ。
「うぅッ、ぅうあはぁ! ぅぅぁ、アっ!」
 ぽた、ぽた、ぽた…
「ぎひッ、!っ!!」
 溶けたろうが肌を伝い、下着の縁をゆっくりと伝いながら固まっていく。
 茅は自分の股間を覆う白い布が、染み出した体液に濡れていることを認めざるを
得なかった。彼女は一瞬の躊躇いの後、そこに的をあわせた。
 ぽたり。
「く! うぅ!」
 そのとき茅の脳裏には、亘の顔。彼女は想像していた。亘がそれをしているのだ、と。
 いつかのユキの言葉が脳裏をよぎる。

『茅ちゃんって、いじられるの好きそう』
『どういう意味ですか? それ』
『マゾってこと』

「ううぅぅぅ」
 熱いよ、わたるうぅぅ…
136名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:45:00 ID:Er7Ib1bA
芽キタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
137名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 09:06:00 ID:fOXtBP3+
乙です。
続きを期待してます。
138エスプレッソ:2005/09/30(金) 19:41:44 ID:i/qSuW61
>>137 申し訳ないです。
    私生活がてんやわんやで…もう少し待ってください
139名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 08:23:27 ID:Cmlsxr4+
>>138
お待ちしております。
140官能探偵水面第四話B:2005/10/03(月) 20:33:45 ID:BwBtJLTw
 毎朝の日課である走りこみの最中、亘は自分の目を疑った。
「ユキ、ちゃん…?」
 朝霧の中、公園でブランコに揺れる乙女。
「ユキちゃん!」
 思わず走りよるが、彼女は亘に気がつくとブランコから立ち上がり、走り出す。
「ユキちゃん、ユキちゃん…」
 妄執に駆られ、追う亘。しかし見失ってしまう。
「ユキちゃん…」
 血走った目であたりを見回す亘。
 その視界に再び現れるユキ。
 今度はさっきとはうって変わり…両手を差し伸べて彼を待っている!
 駆け寄った亘はユキを思い切り抱きしめた。
「ユキちゃん、今までどこにいたの…!」
 荒い息をつきながら問い掛ける亘。しかしその答えは彼の意表をついていた。
「こっちが聞きたいわ」
 その声はユキのものではなかった。はっとして身を離し、ユキと思われた女の顔を
覗き込む。彼女は亘の両肩をつかみ、押しやるようにして言葉を続けた。
「ユキなんて、何処にもいない。あなたが執着してるのは幻」
 水面はそういい終えると、かつらをとって亘をぐっとにらみつけた。
 愕然とし、声も出ない亘。だが水面は身を翻して歩き出す。
 彼女は足を止めたままの亘に振り返って告げた。
「ついて来て。あなたのお姫様が、あなたを待ってる」
 水面はかすかに鼻で笑い、再び歩を進めた。そのあとに千鳥足の亘が続く。彼は
ユキの幻という「餌」に見事食いついたのである。
 昨晩、茅が水面に泣きついてきた。その魂の叫びが、水面の暗黒面を呼び覚ました
のだった。
141名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:04:02 ID:/qI2cFSR
続きが気になるぜ!
142名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:41:11 ID:GCbaRING
乙です。
143官能探偵水面第四話C:2005/10/03(月) 22:32:33 ID:BwBtJLTw
 パン!パン!パン!
 鮮やかな肉音が部屋の中に響き渡る。
 茅伸子は全裸でベッド上に四つん這いになり、頬を紅潮させて耐えていた。
その目にはアイマスク。両手首はハンカチーフで結び合わされている。
 その腰を捕らえているのは水面だ。空いている方の手を高く振り上げ、
打ち下ろす。
 パン!!
「ひッ!」
 ひときわ高い音が響き、茅は身をくねらせた。
 網タイツを装備した水面が、部屋の隅で蹲っている高槻にあざけるように
告げる。
「あなたもう、伸子ちゃんのこといらないんでしょ? だったら私が
もらっちゃっても文句ないわよね?」
 水面の指は茅のお尻を鷲掴みにし、握りほぐしていく。
 その人差し指が茅の秘所に進入し始めたとき、茅は「ぁ」と声を漏らし
た。すでに滑った涎を垂れ流しにしていたそこは、指をとどめる術もない。
「あ、ぅ、ひゃぁぁぅ、ぁ、あ…」
 くねりつつ抉り込まれた指はすっぽりと茅の中に収まってしまう。
「う、あ…」
 うめく茅の口からは湿った息とともに涎が流れていた。
「あぁぁぁや! やぁあ…ぁ、だぁめ……そッんなされぇたぁらぁぁ…」
 折り曲げられた人差し指は肉腔を押し広げ、親指は陰核を弄っている。
水面の手はすでに茅の愛液にまみれ、ぐしょぐしょだった。
「はぁ! ひゃああぁぁんぅ…」
 切なげに身をくねらせる茅。その汗ばんだ額は布団を掻いていた。
しかし水面は茅の尾てい骨のあたりを舌先で舐め、挿しいれた指で襞の
一番繊細な部分を擦りあげる。
「高槻くぅん…」
 茅が唐突な声をあげる。軽い錯乱で相手が高槻だと思っている様子だ。
144官能探偵水面第四話D:2005/10/03(月) 23:46:49 ID:BwBtJLTw
「そうよ、伸子ちゃん。高槻君のプレゼント」
 水面は腰から手を離し、傍らの蝋燭に手を伸ばした。驚愕の表情の高槻
をひと睨みで制し、彼女は蝋燭をかたげる。
 ぽたり。
 赤い雫が白い背を打つと、ぐったりと横たわった茅の体が跳ねた。
 ぽた、ぽた……。
「うぅん! ぐ! あ!」
 水面は蝋燭を吹き消すと、それを茅の後門にあてがった。
そして彼女の耳元に囁く。
「いい?」
「ィい、いいょ、わたるだったら何されてもぃいぃぃぃいいいい!!!」
 言い終わらないうちに貫入を開始する赤い棒。すでにかなり弛緩してしまって
いたその筋肉はあっさりと闖入を受け入れていく。
「おぁおおおぁッ!!!」
 茅は普段の姿からは想像もできないような獣じみた声をあげる。
 その光景は亘の目を釘付けにする。彼が知っていたはずの、控えめに喘ぐ茅とは
まるで別人のようだった。
 水面はその目に邪悪な光を湛え、刺さった蝋燭に再び火を点す。
「あ、ああ、ついよおお、わたるぅ!!」
 水面はその腰を再び捕らえ、今度は二本の指をねじり込んだ。
 食い入るように見入っている高槻。水面は彼に意地悪な笑みを浮かべ、
茅の体内を激しくかき混ぜた。
「ひょぁお…ぅんん…」
 その水音は末期の鮎の喘ぎにも似ていた。
 水面の手が激しく振るえるたびに、噴出した飛沫がシーツに染みを作って
いく。その太ももの肉が振動にあわせて振るえ、溢れた雫が揺れながら伝い
落ちていく。
「あああぅあぅああひぃああああぅあぁあああぁああああ!!!!!!」
 茅は無意識に涙声で声を振り絞っていた。
 泣き叫びながら握り締めたシーツは彼女の手のひらに汗ばんでいく。
赤くなった首筋から鎖骨を伝った汗が流れ、腰に廻された水面の腕にも
ぬれた感覚がはっきりとわかる。
「はゃッあぁっぁぁっぁぁっ!」
 彼女はシーツにしがみつき、敷布団を胸に抱きしめる。水面ががっしりと
捕らえた腰だけを突き上げて。
「あやぁぁ、う、や、んぁ…」
 自らの叫びにむせる茅。高槻は目を見開いて身を強張らせていた。
「し、死んりゃいはすぅ!」
 水面は暗い笑みを浮かべ、そっけなく答えた。
「死んじゃえば?」
 彼女は茅の尻に口をつけ、歯を立てた。
「きぃぃひぃ?!」
 唐突な痛みと強烈な快楽。茅の視界がぐらりと揺れた。両極端な感覚の乖離。
 茅は大きく口を開け、そのまま意識を失ってしまった。
 指を抜くと、開きっぱなしになった桜色の秘部から白く泡立った愛液が溢れ出し、
シーツを浸していく。
 水面はぐしょ濡れになった手を高槻に向かって振った。その茅の飛沫は亘の
頬を汚した。
145エスプレッソ:2005/10/03(月) 23:55:25 ID:BwBtJLTw
な、なんなんだ? さっき人大杉で投下できなかったぞ…?
なにが起こったというんだ…?
146名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 11:09:09 ID:ZrZH5x3G
まじか!みんな見てるんだったら、GJって叫ぼうぜ!     
147名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 21:19:06 ID:j5HmTlIG
GJ
148名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:45:10 ID:ZrZH5x3G
二人しかいねーのか?
149名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:32:36 ID:RcJKfonN
GJ
150名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 07:43:10 ID:widjQlzE
 +   +
  ∧_∧ + 
 (0゚・∀・)    ワクワク
 (0゚∪ ∪ +     テカテカ
 と__)__) +

151名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 22:39:55 ID:dT5ZALAb
GJ
152名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 11:35:35 ID:n1yWV9NR
gj
153名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 08:05:42 ID:sP66D+/c
続きはまだかな?
154名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:46:52 ID:Uyd0NLGU
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
エロチックっす
155名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 02:11:57 ID:q1xRQ8ro
GJ!! 続き待ってます。
156名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 15:56:44 ID:q1xRQ8ro
「決めた。…あたし、一緒の高校に行く。」
―左ちゃんだったら、もっと良いところにだって行けるね。
そう言われるようになったのは、水面さんのおかげ。自分だけの力じゃない。
「…唐突っスね。…でも…、ボクも一緒に行けるっスね、多分。」
…ぼんやりしてたから、声かけられて、びっくりした。
「…うん?」
「…ぷっ…当然、『紀君と』…同じ高校っスよね?」
「…加、賀、美♪怒ってるの?…それとも、嫉妬?」
笑われたのが悔しくて、そんなことを言ってみた。
「…2人っきりのとき位、ボクの事だけ考えて欲しいって思うのは、」
ダメっスか?なんて見上げてくる加賀美。…可愛いなぁ…本当に。
「…ごめんね。…そうだね…。」
「…わかってくれるっスよね、左?」
「ぷっ…もう…言うのすらダメなの?」
「…ふたりきりの時は、ボクのモノっスから♪」
そう言って、軽いキスをくれる加賀美。…やっぱりくすぐったい。
「…言ったなぁ?…そんな可愛いコト言うんなら、こうしちゃおうかな♪」
加賀美の上に、跨るような体制になる。
…もし保健室だったら、そろそろ保険医さんが停めに来る頃だろう。
カーテンを開けて、またなの?森居さん、加賀美さん。…なんて。
「…同じこと考えてたみたいッスね。停められちゃうって。」
見つめあって、キスし合って、
「ここは、あたしの部屋。だから、停めに来る人なんていないよ。」
…甘い言葉掛けてあげれば、少しは機嫌直してくれるかな?
「…おじさんも、紀君も、未記さんも出かけていれば…っスね?」
…簡単にはいかないか。
「…もぅ…二人っきりの時は、って言ったのはどっちだよ…加賀美。」
「…ん…んふ…ひ、ひだり…?…ゃ…ぁ…」
…自分でも、慣れないけれど、
「…んっ…ん…?…んむ…ん…んっ……ぷはっ…なぁに?加賀美。」
…舌をいれて、いわゆるディープキス。…あくまで、未記さんの真似だけど。
「…ふぁ…あ、あんまりっスよ…。」
それは、女の子同士ってことでノーカウントにはなったものの、
ファーストキスには変わりないあのキスを奪われたことへの、
ちょっとした仕返し。
「…嫌がってないくせにぃ♪」
…そういう反面、気になっていた。
―今のあたし、加賀美の目には、どう映っているのだろう…と。
157仕返しのキス あとがき:2005/10/13(木) 16:05:50 ID:q1xRQ8ro
初挑戦短編(あるいは、中編の序章)です。
…軽い百合…ということで、スレ違いじゃないかと怖いですが。
左ちゃんが、加賀美ちゃんと戯れてるシーンも結構好きです。
>加賀美の上に、跨るような体制になる。
加賀美の上に、跨るような『体勢』になる でしたorz
タイトル:仕返しのキス

某スレでハルと名乗る者 でした。
158ハル@携帯から ◆cf6.GAJsFA :2005/10/13(木) 23:34:39 ID:dgenPdzA
追伸:今回はひだりサイドだったので、先に栖サイド投下するかもしれません。
159名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 02:18:22 ID:29GpmTAG
  キ

  タ
   ァ
   ァ
    ァ
    ァ
    ァ
    ァ
   ァ
  ァ
  ァ
   ァ
   ァ
ヽ\  //
  ,、_,、 。
 ゚ (゚ロ゚)っ゚
  (っノ
   `J
160ハル@携帯から ◆cf6.GAJsFA :2005/10/15(土) 08:06:51 ID:TDwB/zBQ
加賀見だったorz
161& ◆gn7hM1wK0w :2005/10/16(日) 03:41:50 ID:3uPuNLeB
普段(某スレとかとか)ではこっち使ってます。(文字化け予防のため
現在続き(まずは暫定1話の栖サイドを)構想中です。
軽いのからすこしずつでも濃厚な百合にしていけたらなぁと。
162Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/10/16(日) 03:45:33 ID:3uPuNLeB
…また化けた?orz
悩みはトリップが化けやすい?ことです…。
163Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/10/17(月) 05:17:17 ID:iOK3HTx8
156の栖サイド投下です。これの後はしばらく構想練ろうと思います。
164Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/10/17(月) 06:57:14 ID:iOK3HTx8
「あ、そうだ。家に来ない?」
「もちろん、行くっスよ。」
―始まりは、帰宅途中で左が誘ってくれたこと。
いつも、ボクの心をわかってくれているような、そんな気がする。
そんな左だからかな…思いを伝えてしまうとそれで終わりのような気がして、
背徳感に酔っていたかっただけなんじゃないか、と考えたり…。
でも、気付いてもらえずにいるのはもどかしくて…。
だけどそんな複雑な思いも、左といる時には消えてくれるのはうれしかった。

「決めた。あたし、一緒の高校に行く。」
「唐突っスね…じゃぁ、ボクもきっと一緒に行けるっスね、多分。」
高校生になってしまったら…左は紀君と、もっと近づくんだろう。
それでも、別の高校に行ってしまって、バラバラになるよりは良い。
…きっと、ボクに気を使ってくれてもいるんだろうなと思った。
「うん?」
紀君のことで頭がいっぱいだったの?…妬けちゃうなぁ…。
「ぷっ…当然、『紀君と』同じ高校っスよね?」
だから、こんなこと言っちゃったのかな?私。
「…加・賀・見♪怒ってるの?…それとも嫉妬?」
…やっぱり、左はずるい。ボクのことは加賀見って呼ぶのに…。
「…2人っきりのとき位、ボクの事だけ考えて欲しいって思うのは、」
ダメっスか?なんて、左を見上げるように見てみたら
「…ごめんね。…そうだね…。」
なんて言ってくれたけど…わかってくれてるのかなぁ?
「…わかってくれるっスよね、左?」
左だってきっと、紀君と2人きりの時はそう思ってる、そんな確信からの言葉。
「ぷっ…もう…言うのすらダメなの?」
「…ふたりきりの時は、ボクのモノっスから♪」
…嫉妬心まるだしだったから、なのかな?…後から思うと恥ずかしい言葉。
「…言ったなぁ?…そんな可愛いコト言うんなら、こうしちゃおうかな♪」
前とは逆に、左に優しく組み敷かれて…ふと思った。
…もし保健室だったら、そろそろ保険医さんが停めに来る頃だろう。
カーテンを開けて、またなの?、加賀見、森居…なんて。
「…同じこと考えてたみたいッスね。停められちゃうって。」
ふと、そう思った。…心が今だけ通じ合ってる気がして嬉しくて抱きしめる。
見つめあえば、左はまだくすぐったいというキスと
「ここは、あたしの部屋。だから、停めに来る人なんていないよ。」
こんな優しい言葉をくれるけれど
「…おじさんも、紀君も、未記さんも出かけていれば…っスね?」
ボクとしては、なんだか意地悪で返したくなってしまったのだった。
…もっとも、紀君と未記さんは隣の家らしいけれど。
「…もぅ…二人っきりの時は、って言ったのはどっちだよ…。」
…やっぱり、さっきの言葉を気にしてるのかな?
「…ん…んふ…ひ、ひだり…?…ゃ…ぁ…」
左の舌が、私の舌と絡み合って、蕩けそうになった。
「…んっ…ん…?…んむ…ん…んっ……ぷはっ…なぁに?加賀見。」
「…ふぁ…あ、あんまりっスよ…。」
それとも女の子同士ってことでノーカウントにはなったものの、
あのキスはファーストキスには変わりない…とでも思っているのかな…。
「…嫌がってないくせにぃ♪」
まるで、人が変わったように、その時の左は意地悪だった。
165Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/10/17(月) 06:58:19 ID:iOK3HTx8
とりあえず、一話目は終わりです。
左サイドは…蕩けそう で。
166ハル@携帯から ◆cf6.GAJsFA :2005/10/17(月) 07:07:34 ID:du5SqHpL
左サイドじゃなく加賀見サイドのタイトルです…orz
167エスプレッソ:2005/10/19(水) 00:38:09 ID:aB+61mZf
Haruさん、veryGJ!!!!!!
あなたのような人を待っていました!

自分は「ささやかで透明」からどんどん隔たっていってしまいまして…(泣)。
そう言えば前から思っていたことなのですが、ともちかたんって田中ユタカに似てる希ガス。
一回一回の密度を限界まで高めるところとか。
168Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/10/20(木) 05:27:45 ID:S+RCg6fn
>>エスプレッソ氏
いつも(特に怒涛の4連発)投稿乙です。そして感想ありがとうございます。
801除く純愛路線で、できるだけ原作準拠で書くようにしてます。
同意の上でのソフトSMまではいけると思いますが…
(といっても個人的には言葉攻め&目隠し位ですが(<ソフトSM)
…それ以上のは…性格的に無理ですorz
それはさておき、左とカスミの百合っぽいイチャイチャが
なんだかいいなぁと思った新参者のハルでした。
追伸:因みに名前欄でローマ字なのは、できるだけ、
文字化け&トリップ化けしないようにするためです。
169名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 11:47:03 ID:+1A4p2go
GJ
170名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 20:55:32 ID:z1RhsLpd
ほす
171官能探偵水面 第五話@:2005/10/23(日) 18:35:45 ID:Z4K9X6MZ
「どうする?」
 水面は亘に悪戯っぽく尋ねた。
 亘はふらふらと立ち上がった。それは意識以前の行動であったに違いない。
彼は荒っぽく、震える手で服を脱ぎ捨ててベッドに近づいていく。

 第五話『ユキの影』

 水面に後ろから抱かれた茅はぐったりとしている。紅潮した薄い胸が呼吸に
合わせて動いている。水面がその手を結ぶハンカチをとると、茅の腕は力なく
垂れ下がった。アイマスクをとられても視線を宙にさまよわせるばかりで、
その視覚がもはや機能していないことを暗示している。
 事実、茅は淡いピンク色の霧の中に浮いているな感覚に襲われていた。
布団の感覚がなかったし、風景も見えてはいなかった。ただ柔らかい桃色の
天の川の中に浮かんでいるかのようで、全身の肌に甘い感覚が広がっている。
それでも彼女は近づいてくる高槻の存在だけは、ある種の第六感で嗅ぎ取った。
「たかつきくぅん…」
 甘えるような声が漏れる。
 高槻は茅を見下ろしていた。そして覆いかぶさろうとする。しかしそのとき、
水面が鋭く制する。
「跪きなさい!」
 高槻はびくりとして立ち止まった。怒張したものは破裂しそうなくらいになって
いたが、それでも抗い得ないほどの剣幕だったのだ。
 水面は高槻を刺すような視線で睨みつけていた。
「もしこの子を愛してるなら…本当に…ったら…」
 彼女はその言葉を最後まで告げることができない。水面は泣いていた。その
赤くなった眼には、捨てられた女の狂おしい情念が篭っている。
 高槻は抗いがたい力に跪き、茅の秘所に舌を伸ばす。思えば、そんなことを
するのは初めてだった。
172官能探偵水面 第五話A:2005/10/23(日) 18:36:33 ID:Z4K9X6MZ
「嘘…だろ?」
 高槻は驚きの声を上げた。ぐったりとしたままの茅は高槻の腕に支えられて彼を
跨いでいる。その頬を高槻の肩に任せ、フライパンの上で溶けるバターのような姿
を晒していた。
 茅の中は驚くほどに柔らかかった。単に事前に水面の指でほぐされたというだけ
では説明のしようがないほどに。緩く熱いものがねっとりと絡みついてくるようだ
った。抵抗がないばかりか、むしろ高槻を引き込もうとでもするかのように、ゆっ
くりと奥へ向かってうごめいている襞。
 先端が開いた子宮口にめり込んでいるのを感じながら、高槻は「信子」と囁いて
みる。
 彼女は何の言葉も発しはしない。その喉からはうめくようなか細い音が流れ出て
いる。目に見える反応はなかったが、彼女が強烈な快感にまみれていることは明白
で、酒に酔ったように全身が熱を帯びている。それは驚くほどの熱さだった。
その汗ばんだ背中を回した手で撫でると、どこか普段よりも柔らかい。
「まさか、薬でも…」
 高槻は横目で傍らの水面を見た。しかし水面は鼻で笑って答えた。
「愛以上の媚薬なんてあるわけない」
 その目には一抹の寂しさが篭っている。水面は自分自身のことを自嘲していたの
かもしれない。しかし高槻に考えている余裕はなかった。茅の中のものが暴発した
からだ。
 その瞬間、茅の体内が蠢き、彼の体液を吸い上げる。一滴も逃すまいとするかの
ように。彼は自分の漏らしたものが茅の最奥にまで流れていった事を認めざるを得
ない。
 茅と目が合う。彼女は焦点の合わない目で幸せそうな表情を浮かべていた。
173官能探偵水面 第五話B(エピローグ):2005/10/23(日) 18:37:33 ID:Z4K9X6MZ
 由紀は真剣な目でシャッターを切った。そのレンズの先にはユキにそっくりな少女
が佇んでいる。
「ねえ」
「何?」
「今朝、公園で変な人に追いかけられてさ。ユキ、ユキって。ひょっとして、由紀の
知り合いなんじゃない?」
 実のところ、高槻が最初に公園で見かけ、追いかけたのは彼女だったのだ。
 へえ、と由紀は頭をかく。ユキそっくりの少女が少し眉間にしわを寄せる。
「やっぱり、良くないと思うよ? 前に話してくれた左ちゃんのことだって…」
 彼はその説教に視線をそらす。
「俺は結城ちゃんさえいてくれたら、それでいい」
 その言葉に結城ミオ(澪)はため息を吐いた。
「私、女神様じゃないよ?」
「そう思いたいんだ」
 由紀は反論を封じるかのように強い調子で言うと、ミオの手を引いて歩き出していた。

                                <一部完>
174エスプレッソ:2005/10/23(日) 18:44:16 ID:Z4K9X6MZ
茅は四話で終わりのつもりだったんですが、需要があったみたいなので…
でも…なんかやりすぎちゃったっぽいッスよ…ともちかたんが見たら怒りそう…自分でも恥ずかしくなってきたし…
…しばらく謹慎してます…
175名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:05:44 ID:GhAWbn/f
ちょwwwwwwwwwww謹慎てなにwwwwwwwwwwwwwww
すげー面白いんだけど
176名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 08:44:21 ID:rIBb9g7F
hosyu
177Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/11/03(木) 13:16:50 ID:hC6g9Rs5
保守。…ネタが浮かびません…orz
178名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 08:12:31 ID:L72XaIoG
>>177
ガンガレ
179名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 10:56:21 ID:lzJvWd2m
あげ
180官能探偵水面U@:2005/11/08(火) 01:14:52 ID:yRFgZq+a
『恋占いの章』

「紀君の行方っスか?」
 占い装束の加賀見栖(すみか)はややあきれたように鸚鵡返しした。彼女の黒衣
はフード付のゆったりしたワンピースだ。映画に出てくる魔女さながらに水晶玉
をなでる栖。副業の占い師が、実に板についていた。
 暗く小さい部屋の中、向かい合って腰掛けている水面(みなも)は伏せ目がちに
頷いた。水面はあれから、由紀の行方の手がかりがまったく得られずにいた。
そんなとき、さる占い師の噂を小耳に挟んだ。恋愛がらみの仕事で圧倒的な腕前
を誇るといわれる彼女のことを。それが栖のことだと知ったのはほんの数分前
だったが。
 栖は机から身を乗り出して水面の顔を両手で挟み、その目を覗き込むようにする。
そして占い師然として告げる。
「あなたに覚悟があるのなら」
 またも頷く水面。
「いい目っスね」
 栖は立ち上がると水面の手を引き、黒いカーテンをくぐる。
 奥の部屋には燭台に囲まれたベッドがひとつ。
 唐突に装束を脱ぐ栖。彼女はその下に何も着ていなかった。
「水面さんも」
 栖に促されて水面は、自分の襟のボタンに手を伸ばした。
181官能探偵水面UA:2005/11/08(火) 01:45:06 ID:yRFgZq+a
 ベッドに全裸で横たわった水面。その傍らに栖は膝立ちになる。
「いいって言うまで、目を開けたらダメッスよ」
 栖はそう宣告して水面の秘部に小さな手を伸ばした。
「予知能力っていうのは感覚なんスよ。紀くんの手だと思って、意識を集中して。
そうすれば真実はおのずから見えてきます」
 そんな説明をしながら愛撫を続ける栖。
 やがて水面のそこがぬめりを帯びてくる。そのことに戸惑ったか、水面は眉間に
皺を寄せた。
「ね、ねえ、ほんとにこんなことして…」
 まぶたを閉ざしつつも怪訝な顔で尋ねる水面。栖はその陰核をつねりあげる。
「痛ぁい! 何…」
 しかし栖は突き放すように言った。
「今更! 今までどんな生活してたッスか、水面さん? ここまで使い込まれて
十年カラダ売った淫売みたい」
 水面は一瞬黙ってしまう。栖は指でこね回しながら言葉をつないだ。
「まあ、そこそこ丁寧に扱われてたってのはわかるけれども。ボクも水面さん
みたいなのはめったと見ないッスよ」
 目を閉じたまま顔を赤らめる水面。その呼吸はかすかに荒い。
「そんな、言い方…」
 水面は少し上ずった声で抗弁しようとする。
「だって池田(由紀)が…」
 栖は遠慮会釈なしに、中指を突きこむ。すでに十二分に潤っていたそこにずぶりと
潜り込む指。水面は「ぅ」とつぶやいて、かすかに身をくねらせた。
 栖はその上に裸身を投げかけるようにして、水面の勃起した乳首を口に含んだ。
 
182官能探偵水面UB:2005/11/08(火) 02:33:23 ID:yRFgZq+a
「ちょ…」
 かすかな抗議の声を上げる水面。
 しかし栖は意に介さず、G地点を弄ぶ。そして耳元に囁いた。
「水面さんも大変ッスね。「紀くんのために」無理ばっかりして」
 栖は知っていた。プライドや理性を崩すには「言い訳」さえ用意してやればよい。
「愛のため」というのは女性にとっては最上級の言い訳になる。たとえその「結果」
が快楽だろうが金だろうが。
 だだでさえ栖は「巧者」だ。幼いころから叔父に「英才教育」を受けてきた。
 栖の指は水面の体内をかき回し、手のひらはクリトリスを押しつぶしている。
そっと脇の肉を甘噛みすると、水面の汗ばんだからだが揺れる。
「あ、ゃ、ん、んっ…」
 水面は水面で感度が高い。快感の波紋がその肌に広がっていくのを栖は見て取った。
「栖ちゃん、も、ぅ、こんな…」
 かすかな恥らいを見せる水面。栖は畳み掛ける。
「今も「紀くんのために」こんなに無理して」
 そんな言葉を囁きながら、ゆっくりと指を差し入れする栖。
「池田…」
 水面が小さな声で呟く。その閉じた瞼から溢れ出す涙。
 「勝った」と栖は思う。しかしすぐに攻め立てるような真似はしない。しばらく
は感情が理性を侵食するのを待ったほうがよいことを知っていたからだ。
 やがてその指はいっそう繊細で執拗な愛撫を再開し、水面の水音は激しさを増していく。
183名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 07:18:24 ID:eKVGDR42
エスプレッソ氏久しぶり&GJ
184官能探偵水面UC:2005/11/13(日) 04:05:19 ID:Yl7FqO3c
「どうッスか?」
 すでに服を着た栖が尋ねる。その視線は水面が行為中に噴出した尿の水溜り
に時折向けられた。タイル上の黄色い水溜りとベッドの水面をかわるがわる見る栖。
 水面は答えない。
「何か見えたっすか?」
 怪訝な顔で尋ねる栖に水面は向き直ると、いきなり壁際に追い詰めて秘奥に
指を突き入れる。
 服ごとめり込む指。栖は異物感に体を振るわせた。
「こんなことで分かるわけないじゃない!」
 怒鳴りながら栖の中を指で抉る水面。
「ほ、本当ッス! ボクはたまに絶頂のとき、未来が見えるんスよ!」
 出し入れされる水面の指。それにあわせてあえぎあえぎ、栖は抗弁する。
「それにみんな効果があるって。ここにきた子はみんな、すぐに目当ての男の子
落としている実績が…」
 水面は思った。「それは単に開発されて、誘惑力が増しただけなのでないか」と。
「本当ッスよ! ボクは嘘を…あきゃあ!」
「だったら、あんたが予言のひとつもして見せなさいよ!」
 水面はもう容赦しなかった。水面とて巧者だ。今度こそ、栖の顔が変な形にゆがむ。
「あ、ぁあ!? くゆ! くゅぅよぉ? きゅぅ、ぅ…」
 栖の足はガクガクと振るえ続け、ついには膝を折ってへたり込んでしまう。
 酷い有様だった。栖の黒いワンピースには、水面の指が刺さっている部分からスカート
の端まで続くシミができている。指は抜けたがまだ布が入った状態で、荒い息を吐き
ながらぷるぷる震えている。
「何か見えた?」
 水面は勝手に一人でイキ続けている栖に抑揚のない声で訊く。
「ぁ、ゃ、ゃぁ…」
 栖は勝手に絶頂の残響にたゆたっているらしい。水面は黙って服を着る。
 しかし彼女が部屋を出ようとしたそのときだった。
 栖は唐突に告げたのだ。
「ユキさんとユキさんが、ぅ、ん、か、片方女の子で、もう片方のちんちんが…」
 栖はそこまで言うと白目を剥いて気を失ってしまった。

                        <二章完>
185エスプレッソ:2005/11/13(日) 04:23:31 ID:Yl7FqO3c
応急処置っぽくなってなってすみません
ちなみにユキそっくりの女の子というのは、本スレで出てたネタです

エロだけじゃなくて格闘ものとかもやりたかったんですが、
今でもぎりぎりなのにそれをやるとパロでさえなくなってしまいますし…
しいて考えれば左のホーリーランドくらいかもしれませんが、それとて厳しい…

それにしても左って健全過ぎで汚しようがないですよ。回り変態ばっかりなのに。
あるいはこういう、健全と変態の対称・両立関係が先ミルの味噌なのかも。
キャラ同士の対称に加えて、それぞれのキャラの中でも正気と狂気が拮抗して
いるというか。
思うに最初の段階で左・水面の対称と由紀・ユキの拮抗という軸を確立したことが
構成の良さにつながったのかも。単にキャラクターの魅力だけではここまで続か
なかったんじゃないだろうか? 計算しつくしてるなぁ、ともちかたん。
長文スマソ
186名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 13:19:47 ID:FfEYRn6B
いや、左は一番最初のに変態だということが暴露されてね?(苺のシーン)
187Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/11/14(月) 05:47:23 ID:wf3Ze8Bt
>>エスプレッソ氏
GJです。
普段の左ちゃんは強いて言うなら中性的なキャラという位置づけなような気がします。
でも小学校高学年〜中学生位の女の子って性的な事にも興味持ち始める頃みたいですし、
(…と言っても少し年の離れた妹のようすや借りて読んだ少女漫画や
ティーンズ向けの雑誌から思った事なんで一概には言えないかもですが。)
苺のアレは子供扱いされた事への仕返しと思えなくもないですよ。

次の話を考えつつ推考してみました。長文失礼しました。
188Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/11/14(月) 06:57:04 ID:wf3Ze8Bt
<2-1:左の眸、ボクの心の声>(>>164の続き(スミカサイド)です。)

いつしか私は、左とのキスに夢中になっていた。
分かっていた。組み敷かれたままでは、拒んだところで意味が無い事も…。
でも、背徳感に酔い、実る事のない恋に焦がれていた私には、
拒もうとさえ思えなかった。だからこそ…止めて欲しかった。
「…やぁ…左…やめ、て…」
まだ紀君のさえも受け入れた事はないだろう左とは違うのだ、私は。
「…んっ…ふぁ…ぁ…ひ、ひだ…りぃ…やめ…やめ、て…ぁあ…」
…汚されたとは思っていない。おじさんは嫌いではなかった。だけど…。
「ん?…どうして?」
『…じゃぁ…どうして、こんな声出てるの?』
「やめ、て…汚い、よ…ひだ、り…」
…問いかけてくるような、左の無邪気で意地悪な眸には
『…やめたいけど、やめられないの?…嫌と思ってるような声じゃないよ?』
…オンナとして目覚めてしまった「私」に、気づかされてしまうから。
……もう、今の私の理性なんて、あっても無いようなものだ。
…今、分かる事といえば…左の無邪気な、意地悪な眸の問いかけの正体が、
おじさんとの時間に客観的に見ていた私の…心の声だという事だけ。
『中途半端でつらい思いするよりも拒まずそのまま、っスか?』
189Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/11/14(月) 07:00:00 ID:wf3Ze8Bt
ハルです。とりあえず、まずはこっちだけ投下しておきます。
次に投下予定の左サイドでこれは終わると思います。
190エスプレッソ:2005/11/17(木) 17:33:00 ID:vY5nyDKf
>>ハルさん、頑張った…しかし、
全ては風の中を行くようなもの(旧約『伝導の書』)
只一切は過ぎていきます(太宰『人間失格』)

学生さんなら、自分の人生を大事にな…
191Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/11/21(月) 02:13:36 ID:5lsxXyGY
>>エスプレッソ氏
僕自身は学生ではないです。…ニートでもないです。
ホームビジネスなんで、ある意味引きこもりですけどね…。
192名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 08:08:01 ID:47LUQQjq
ほしゅ
193名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 21:56:23 ID:3H8jIkLC
ほしゅ
194名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 19:57:52 ID:TgG/YLg8
しっかし、ヒダリはなんなんだろうなぁ
池田もなんだかなぁ
ハネムーンサラダのような主人公でもないし
読んでいて歯がゆいな
アニマルが男性読者で成り立っている雑誌とわかっているのかな
195Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/12/13(火) 04:12:32 ID:cANnZbc0
「汚くなんか、ないよ…加賀見…。」
「…やだ、ひだ、り…。…すみか…って、呼んで…」
…そっちなんだ、と思ったけれど、野暮だろうし、言わないでおこう。
「ごめん…スミカ」
代わりに、耳元で、できる限りの低い声で呼んであげようと思った。
ベタかもしれないけど、例えば、少女漫画とかで、相手の女の人に
『…そんなこと言うけど、体は正直みたいだよ?』っていう男の人のように。
「…んっ…左…。」
「…んっ…んちゅ…スミカ…。」
紀君とも、したことのない深いキス。
スミカと二人だけの時くらい…紀君のことも忘れなくちゃ。
そう思い、求めるまま啄み、舌でスミカを感じて…。
―どれだけそうしていただろう。
息が苦しくなったのか、惜しみつつ離れるスミカ。
つぅと唇から零れるてらてら光る雫が、なんだかエッチだなぁなんて思った。
196エスプレッソ:2005/12/14(水) 02:14:31 ID:ekhxW31U
190発言は「風の中〜」→「風を追うようなもの」の間違いでした

>>ハルさん
 本スレで声かけてもらったけれど、原作者ともちかタンの変態係数は
 もはや模倣も追随も許さないレベルにまで来ている
 それに実際、私の本領はグロと暴力だったりするわけで…

(かわりといってはアレですが、以下に今後の展開についての考察を)
197エスプレッソ:2005/12/14(水) 02:16:00 ID:ekhxW31U
@左についての考察

 ユングの心理学で、人間の中にはアニマ(女性的魂)とアニムス(男性的魂)の
二つの側面があるという考え方がある。大雑把に言ってアニマは他者を受け
入れる包容力、アニムスは自立を目指す決断力くらいに考えていいと思う。
 さて河合隼雄が『魂にメスはいらない』で書いていたことなのだが、女性は
一般にアニマが主導的なのだけれども、思春期の少女の場合アニムスが前面に
でることがあるとのこと。
しかしアニムスは自立を促す反面、他者を切り捨ててしまう危険にも
つながっている。アニマ・アニムスは双方が成長してはじめてバランスがとれる
ものなので、片方だけが突出すると人格の破綻を招く。
(これは女性に限らず男性でも同じことである。超人思想を語ったニーチェ
の発狂を考えてみればよい。さらに例を挙げれば修行に明け暮れる騎士が発狂
してしまう物語をこのアニムスの暴走の考え方で読み解いた学者もいる)
 現在、左が由紀と距離を置いて自立しようとした結果、由紀との間に溝ができ
て半狂乱になったのはこういったケースに近いと思う。
 しかし私はこれをせいぜい一時的なアンバランスに過ぎないと考える。加賀見
とのやりとりを見れば分かるとおり左は決して、他者を受け入れるアニマが欠落
しているわけではない。おそらく左は作品中、もっともバランスの良い成長を
遂げてきているキャラクターだといえよう。

A由紀と水面の現状
 現在、由紀と水面のフラグが立っている。この現状について。
 水面は左と異なり、アニマ全開の典型的な女性的キャラクターだと思う。
彼女は由紀に一端は愛想を尽かしながらも振り切ることができない。つまり
アニムス(=決断力)が欠如しており、アニマが包容力というよりは他者への依存
という形で現れてきている。ゆえに水面は遅かれ早かれ自滅するだろう
(左とは逆の意味でより深刻なアンバランスに陥っているが自覚していない)。
 また、由紀もまた道に迷い、打ち込むべきことを見出せていない。
そして女装による自己陶酔という自己完結した世界に閉じこもっている。
 恋愛感情というものは自分の中の異性の魂を他者に投げかけることで生まれる
ものである。
つまり由紀は自分の分身であるユキ(由記自身のアニマ)を水面の中に見ている。
由紀と水面の現状は、未成熟で自立できない人間同士が傷を舐めあっている状況
だといえよう。
198エスプレッソ:2005/12/14(水) 02:16:58 ID:ekhxW31U
B今後の展開について
 由記の姉の未記が今後の展開を読む鍵となると私は考える。
 彼女はおそらくこの物語の中で最も完成した人間である。自立した
キャリアウーマンであるのみならず、由紀の母親代わりとしての役割さえ
果たしている。
由紀はこの姉のことを非常に尊敬しており、彼女のようになりたいと心の底で
願っている。そのことがおそらくは由記の成長を促すと思われる。
 そうなってくると由記のアニマ(=ユキ)の投影は水面から未記にシフトして
いかざるを得ない。おそらく近いうちに水面と未記の対決がある。
 しかし未記は由紀の実の姉であり、物語の結末が近親相姦で終わるとも考え
にくい。
ここで私は左エンドを予見せざるを得ない。由記が理想とする未記の在り方に
近づいていっているのは左であり、彼女はある意味で由紀の願望
(未記のようになりたい)を実践している。
だとすれば今後、ユキ(由記のアニマ的な意味での分身)が左に重なってきても
不条理はない(加えて左は未記推奨の「許婚」でもある)。

C備考:加賀見と亘
 この二人のサブキャラクターについても存在する必然性があると思う。
偶然に登場してきたキャラクターではなく、むしろ必然的なキャラクターである。
加賀見は左のアニマ(女性的側面)の分身であり、アニムスの急激な成長で不安定
になった左を支える役目を担っている。
 亘もまた、自己の女性的な側面(ユキ)に浸りきっている由紀の抑圧された
アニムスの化身であり、今後の由記の成長を促すことだろう。

D物語の概観
 この物語は由紀と左が主人公だと思う。
 これまでの話では由紀が自らの男性性を拒絶して女性的な側面に逃げ場
を求めてきた。左は不安定になりつつも強く成長する代償として、由紀を
水面に奪われてしまった。
 今後に描かれる主要な点は二つあると考えられる。
 ・由紀の成長(水面との決別もあるだろう)
 ・由紀と左の再結合、あるいは絆の回復

 『ゆびさきミルクティー』という一見目新しさと変態性だけが売りに
見える作品には、これまで数知れぬ作家・アーティストが問題にしてきた
普遍的なテーマ心理的なサーガが内在しているのだと思う。

                 以上、チラシの裏でしたw
199Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/12/15(木) 02:00:41 ID:x5YwHMZd
>>エスプレッソ氏
(結末は)左エンドを予見せざるを得ないという意見、ほぼ同意です。
…原作の展開から、紆余曲折の余地はまだまだあるかもとは思いますけども。
変態さも確かにそうですが…禁断的、背徳的なものの方が強く感じられます。
(故・左智さんと未記さんに対する恋慕も未だ窺える由紀といい、
 加賀見の左に対する思いの強さといい…。)
僕のSSには反映されてると思います。あくまで個人的意見ですが…。
あくまで二次制作やパロディといってしまえばそれで終わりですけども…。
僕としては、できる限り原作準拠路線でいきたいと思うだけですので。
それと、SSに作者自身の作品の傾向が出るのはやむを得ないと思います。
…氏の次の作品に期待しつつ、僕の個人的考察も混ぜてみました。
挨拶兼ねての投下予告になってしまった例の件、すみませんでしたm(_ _)m
200Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/12/15(木) 02:04:16 ID:x5YwHMZd
…意見や考察と言うよりも見解に近いですね。
投下準備してきます。連投&長文失礼しました。
201Haru ◆cf6.GAJsFA :2005/12/15(木) 03:14:08 ID:x5YwHMZd
<3-1 栖サイド>
しばらくした後、左も気が済んだのか、キスが優しくなってきた。
…だから、つい意地悪したくなってしまった。
私が唇を離したことをいぶかしんだのだろうか?左は眉を顰めた。
「…んっ…すみ、か…」
まだ慣れないのか、もじもじとしている左が、愛しくてたまらない。
「…はぁ…ぁ…左が、意地悪、だから…仕返し…」
―紀君もまだ、ココには辿り着いていない。あの時はまだ、未遂だったから。
そう思うとまた、嬉しくなった。少なくとも今だけは、左を独占できるから。
叔父さんとの関係で、すっかりオンナになってしまった私に比べれば、左は、とても綺麗…いや、純粋だと思う。
自分の仕草が紀君にどう受け止められてるのか気付いていないのがその証拠。
あの時は、左が悪い、なんて言ってしまったけれど、本当は、左は悪くない。
…寧ろ、あの時までああいうことにならなかった事の方が不思議だった。
紀君にとっての左が大きく変わり始めたのはいつ頃だったのかということも。
…左のこと、できることなら独占したい。結婚したいと思った事もある。
親友としてなら気楽に接していける一方、同性だから叶わない、そんな願望。
…オンナである事に慣れてしまったけがれた自分も、男の人も嫌い。
紀君は…もっと嫌い…好きになれそうにない。
202名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:37:20 ID:vFy7EGXY
なんか面白い
なぜか、ハネムーンサラダの名前が出てるしw
いい作者さんだよね
巻末であなたがたの為に書きました!!
なんて書いてるしさ

それはそうとSSグッジョブです
毎回楽しく読んでますm(__)m
203名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:57:03 ID:MHRwRVl8
hosyu
204名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 01:22:47 ID:OucqAB92
1月27日コミックス6巻発売予定
205名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:10:49 ID:p1UU3vWz
保守
206名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 20:11:22 ID:B7P0C927
207名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 21:26:15 ID:c37/eN5E
保守
208名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 00:14:35 ID:zr/iPVmZ
hosyu
209名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 22:19:40 ID:5ho35Zfh
保守
210名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:45:31 ID:2lZNuOEC
保守
211名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 09:23:36 ID:3keakuDY
sage
212名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:11:26 ID:KyfRkoor
保守
213名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 08:27:47 ID:Of4OMWMZ
シンカン デタノニー
214名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 12:15:21 ID:0ViFkNsd
本編であれだけやられたらエロパロの出る幕はないぜ
でも女装してオナーニするSS待ってます
215名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 23:39:51 ID:gHu9A5Wr
保守
216名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 23:40:52 ID:gHu9A5Wr
保守
217名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:47:08 ID:TGlzVm5C
ノリにオナヌーさせてくださいよ。
亘に女体化ユキが陵辱されるの想像させながら。
218名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 23:54:36 ID:KjkPrQbH
保守
219名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 01:22:41 ID:FIWxicEB
>>217 今回まさにそれだったな、相手はにゃもだけど
220名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 16:37:49 ID:JVQKSk+9
これ、本編が変態大行進なだけに、パロでは逆を行った方が映えるのではなかろうか……
221ホーリーミルクティー(試験投下):2006/02/28(火) 22:32:10 ID:FIWxicEB
 彼女はそこにいた。たしかにそこにいた。"キックボクサー"と呼ばれた彼女は自分の居場所を求め、今日も夜の街に降り立つ。

「左ィ! それ以上やったら・・・殺しちゃうッス!!」
 しかし左はさらに拳を振り上げた。
「男なんて!!」
 ぐしゃっと潰れたような、少し湿った音。
 加賀見は左を背後から羽交い絞めにする。
「ダメ! 左!」
 呼吸を荒げた左はようやく血にまみれた拳を下ろした。
 目の前のさっき狩られた男は鼻を押さえて蹲っている。
 遠くからサイレンが聞こえてくる。どこか物悲しい、すすり泣くような音を立ててパトカーが近づいてきている。
「逃げるッスよ、左!」
 加賀見が袖を引くが左は動こうとしない。ただあの冷たい眼差しで目の前の男を見つめている。男は全身打撲の状態ですでに完全に戦意を失っている。
 左は嘲るような声で、蔑むように告げた。
「無様ね」
 その肩がかすかに揺れていたのは小さな笑い声をかみ殺していたからだろうか? …それとも泣いていたのだろうか?
 そして二人の少女は手を取り合い、息を弾ませて夜の街を駆けていった。

(コメント)
何度も言うようですが、漏れの本領は暴力小説でつ
222ホーリーミルクティー(試験投下):2006/02/28(火) 22:58:26 ID:FIWxicEB
森居左・・・高校生。テコンドーとサッカーで鍛えられた蹴り技は強力。慕っていた幼馴染の裏切りによるトラウマから暴力を覚え、夜も街にいる。本編の主人公。
加賀見栖・・・左の中学校時代からの同級生で親友。叔父の仲介で占い師のアルバイトをやっている。
黒川水面・・・某有名大学の心理学部に在籍。左の家庭教師をつとめたこともあったが、良紀をめぐる確執から複雑な心境を抱いている。独自に良紀を探索するも、左同様のトラウマから大学生とキャバクラ嬢の二重生活を送っている。
池田良紀・・・左と水面の人生を狂わせた張本人。女装という特殊な嗜好を持つ。実際かなりの美人であるため、一種のナルシズムに陥り二人を裏切った。理想の少女「ユキ」を求めて姿を消した。
223名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 16:36:16 ID:HfUf0x0l
由紀だったきが
224名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 16:05:14 ID:tr7FtuGf
>>223 スマソ
225ホーリーミルクティー 第一話@:2006/03/03(金) 16:42:11 ID:tr7FtuGf
「あなた…どうしたの?」
 水面は大きく目を見開き、尋ねた。
 彼女はキャバ嬢バイトの帰り道、ゲームセンター近くの路地裏で顔見知りに出くわした。高校生にしてすでに、カツアゲで得た金を使いいかがわしい場所に出入りしているほどの不良。少しは腕が立つことで知られている。
しかしそのとき彼の頬には痣があった。表情からして勝ったとも思えない。普段の肩で風を切るような威勢もなかった。
「うるせーよ」
 少年は血の混じった唾を吐く。そして小さく呟く。
「あの小娘…」
 その単語は水面に怪訝な思いを抱かせる。とりあえず彼女はポケットからハンカチを取り出した。
「ちょっと待ってて」
 そう優しげに告げると、ちょうど見えるところにあった蛇口でハンカチを濡らす。
「どうしたの」
 ハンカチを頬にあてがってやりながら尋ねる。
 しばらく少年は口ごもっていた。しかし水面が頭を撫で、瞳を覗き込んでいると素直に口を割った。根が優しい水面に演技は必要ない。
 ナンパしようとした少女にやられたのだという。
「あの女…俺がせっかく…」
 なおも愚痴る少年を水面はそっと抱きしめてやる。少年が心の底で愛に飢えていることを知っていたからだ。
 そうしながらも、水面は怪訝な感情を消すことができない。この少年を痛めつけることができる少女などざらにはいない。
「あんまりやんちゃしたらダメだよ」
 水面は別れ際、少年の額にキスしてやり忠告する。少年は格好にも似ず小さく頷き、家路に着いた。
226ホーリーミルクティー 第一話A:2006/03/03(金) 16:53:15 ID:tr7FtuGf
 水面もまた、早足に帰りを急ぐ。
「まさかね」
 ふとそんな言葉が口を突く。
 あのいかがわしい夜の街で、あの少年以外の知り合いを見かけた気がしたからだ。
 ジーンズにキャップというボーイッシュな姿だったが、あれは確かに少女だった。そして隣にいた少女は…。
 水面はそこまで考えて思考を止める。
(左ちゃんがあんな場所にいるはずない…)
 理屈で言えばそのはずなのに、妙な胸騒ぎがする。
 水面はしばし立ち止まり、眉間に皺を寄せる。どうにも頭の端にひっかかってしまうのだ。
 そしていつしか、自分が失踪した池田由紀のことを想っていることに気が付いて頭を振った。
227ホーリーミルクティー 第一話B:2006/03/03(金) 17:10:21 ID:tr7FtuGf
「ごめんね、加賀見」
 左は視線を伏せてそう詫びた。
「そんなことないッスけど…」
 加賀見はやや当惑気味に答える。
 そこは加賀見の占い部屋。もうそろそろ叔父さんが迎えに来る時間だったが今日は遅い。
 左は夕方ごろに覗きにやってきたのだが、叔父さんが来るまでゲームでもしようということになり、二人して近くのゲームセンターに行ったわけだ。
 そして事件は起こった。ナンパしてきた不良風の少年を左がやっつけてしまったのである。
「左、手は大丈夫?」
 加賀見は左の手を取り、その擦りむけた拳頭に視線を注ぐ。
「いいんだよ、加賀見」
 左は加賀見の心配そうな顔を見てややあきらめたように言う。少し遠い瞳をして。
「膝とかあちこち慣れてるから…」
 加賀見は左の拳を両手でそっと持ち上げ、顔を近づけた。一回しか殴らなかったのだから痛めたのは片方だけのはずだった。
 彼女はその擦りむけた部分にそっと舌を這わせる。
(少ししょっぱい…ナミダの味がする)
 彼女はそんなことを思ったが、あえて口にはしなかった。
228ホーリーミルクティー 第二話@:2006/03/04(土) 14:00:12 ID:FyFQ+hDg
「おーい」
 その呼びかけに彼女は紫煙をくゆらせながらソファー越しに振り返った。
「何さ」
 彼女は吸いかけのガラムを口から離して応じる。その整った顔立ちと違い、ぞんざいな口調だった。もっともそこは不良少年の溜まり場だったから「ですます調」でしゃべったら余計浮いたかもしれないが。
「お前って、拳法やってんだろ?」
 学ラン姿の少年…左をナンパしようとして殴られたあの少年だった…が耳のピアスを光らせて問いかける。
「だったら?」
 気のない返事をしてふうっと煙を吐く。
「お前にシメてもらいたい奴がいるんだよ」
 やや間があって、少女が甲高い笑い声を上げた。
「あんたみたいなのが女を用心棒に? 負けたんだ?」
 その揶揄に少年は顔をしかめた。しかし気を取り直して言葉を続ける。
「相手は女のキックボクサーなんだが…頼むよ、ミオ。お前だって男に振られてイライラしてんだろ?」
 ミオ、あのユキにそっくりな少女は能面のような無表情で立ち上がると少年の腕を取る。そして腰をひねるようにして体重をかけ、少年を瞬く間に地面に引きずり倒してしまう。
 ドン! そんな鈍い音が響いた。彼女のかかとが倒れた少年の顔面のすぐ横に打ち込まれたのだった。八極拳の踏み込みは鋭い。
「つまらないこと言ってると、次は頭つぶすよ?」
 調子こそ穏やかだったが、むしろ感情を押し殺したような声。そう、実際このところミオはずっと不機嫌だった。
 そして由紀に人生を狂わされた、三人目の少女が動き出す。
229ホーリーミルクティー 第二話A:2006/03/05(日) 23:20:57 ID:tpmRrTx4
「いいよ?」
 左は三白眼であっさりそう答えた。
「どんな人か知らないけど、ずたずたにしてあげる」
 ゲームセンターでの突然のタイマンの申し入れ。左はあっさりとそれを受け入れた。
「左、冗談は止めるッス」
 加賀見はおびえた表情で止めようとする。幸い、その場に申し入れに来たのは先日の不良少年一人だけ。逃げようと思えば逃げられたわけだ。しかし左は聞く耳を持たなかった。
「加賀見はここで待ってて」
「そんなこと…」
 加賀見はこのごろの左の変貌に戸惑っていた。

 思い出すだけで鬱になる。
 ミオは煙草をアスファルトに投げ捨てて踏みにじる。まるでそれが由紀であるかのように。
 恋の目覚めは最悪に気持ちが悪い。想いが深ければ深いほど「なぜあんな奴に」という思いがいや増すものである。
 だれでもいいから傷つけてやりたい気分だった。
 タンクトップのシャツからはみ出した肩に夜風が快い。路地裏の袋小路に吹き付ける風はぬるかったが、ゆるいミリタリーのズボンの下に汗ばんだ足をすそから滑り込んだ風が撫でる。
 声が聞こえる。顔を上げるとあの不良少年に連れられた二人の少女がやってきたところだった。
「一人じゃなかったの? ま、どっちでもいいけどね」
 ミオは少し小バカにしたようにそう告げた。
「勘違いしないで」
 少年の返事を待つまもなくキャップにジーンズの少女がそう答える。
「加賀見は関係ないから。相手になるのは私ひとり」
 凛とした声だった。
「へえ、いい目してるじゃん」
 ミオは瞳を炯々と光らせてやや満足げな様子を示す。
「左、止めるッス!」
 加賀見は左の腕に取りすがった。しかし、左は少年にこう尋ねただけだ。
「あなたの狙いは私一人でしょ? 加賀見は関係ないからね」
 左の眼光に気おされたかのように少年が頷く。
「ひだり!」
 加賀見はなおも止めようと頑張っている。
 ミオは「左」という名前に心中で反応した。たしか由紀の話していた幼馴染と同じ名前だ。
だから彼女は鼻で笑ってこう言った。
「大丈夫だよ? 何も命までとらない。あたしはイライラしてて喧嘩の相手がほしいだけ」
 同一人物かどうかなど分からない。しかし八つ当たりの理由としてはそれで十分だった。
 左はミオのその言葉に小さく呟いた。
「私のほうが十倍もいらいらしてるんだ」
 ミオには聞こえなかったけれども…加賀見には聞こえた。加賀見の顔面から血の気が引いていく。
「ひだ…」
 その言葉は左には届かない。左は加賀見の腕を振り解くと歩を進めてミオと対峙する。
「怪我しても、知らないよ?」
 その声はぞっとするほどに冷たい。左は自分がなぜ、このミオという少女にこんなにも苛立ちを感じるのか自覚していなかった。自分がミオに対して無意識にユキの姿を重ねていると分からないまま、左は拳を上げる。
230ホーリーミルクティー 第二話B:2006/03/05(日) 23:58:35 ID:tpmRrTx4
(空手か何かかな…なんか古風な感じ…)
 ミオ(澪)の構えを見た左はそんなことを考える。ミオはスタンスを広く取り、ぐっと腰を落とした姿勢で左を待ち受けていた。
 逆に左はフルコンの経験から、サウスポーでキックボクシングに近い構えを取っている。
(華奢だな)
 ミオの腕や肩は細い。しかしその構えは異様に整っている。そのギャップが左に怪訝な感情を抱かせる。ひょっとするとこのミオという少女は型を中心にした実戦向けでない訓練をつんでいるのかもしれない。
(いいや、試してみよ)
 左は後足ですばやく地面をける。前に出ている足を滑らせるようにして、ミオの出ているほうの足を蹴る。
 ローキックを出しやすくするのが狙いだった。前足と前足が近くなれば、当然蹴りやすくなる。
 左の靴の甲がミオの膝上を弾く。そして飛びずさるようにして、ミオの死角に距離をとる。
 ミオは軽く前足をスライドさせ、再び左に向き合う。
(硬い?)
 確かにそれは小手調べに過ぎなかった。しかしズボンのダボつきの奥、脂肪に包まれつつも引き締まった筋肉を感じた。
 素人でないことは明らかだった。
 八極拳は一種の空気椅子のようなやり方で足腰を鍛える。足腰の力を拳に伝えることで強烈な破壊力を生む。しかし左はそのことを知らず、戸惑ってしまう。
 左とミオはしばし、互いを睨み合いながら静止していた。
 加賀見は胸騒ぎを覚え、汗ばんだ手のひらで自分の胸元を握り締めている。
231ホーリーミルクティー 第二話C:2006/03/06(月) 00:16:51 ID:4Wsstcb2
 仕掛けたのは左だった。
 前に出ている拳を2・3度軽く突き出す。
 フェイントだった。
 次の瞬間、後足を大きく蹴り出す。ひねりこんだ前足に全体重をかけ、こそぐようにして叩きつける。
 今度こそ左の脛がミオの腿の外側、肉の薄い場所に打ち込まれる。
(これで!)
 決まったと思った。しかし、それは一秒以下の安堵に過ぎなかった。
 ミオはその瞬間に体を強引に前に押し出し、前の肘を叩きつける。それは体を浮かせていた左のわき腹にめり込んだ。
「あ!」
 その踏み込みは体当たりに近い。わき腹と蹴った足を同時に押し出されて、左は刹那、宙に浮く。
 左の軽い体は後方に吹き飛ぶように転がる。
「左ィ!!」
 加賀見が悲鳴を上げて駆け寄り、左のそばに膝を付いた。
「ぅ…」
 左はうめき声を上げながら身を起こす。転倒した際に頭をぶつけたせいで、鼻の奥がツンとする感じ。
「ひだり、ひだり! 大丈夫?!」
 左をかばうように腕を伸ばす加賀見。しかし左は意に介さない。再び立ち上がって構えをとる。
「へぇ? 根性あるじゃん」
 ミオは口調と裏腹に鋭い目をしている。
「もうやめてぇ!」
 加賀見は目に涙を浮かべて左の首に抱きつく。しかし左と目が合うとびくりとして腕から力が抜ける。
 左は加賀見を押しのけるようにする。
「まだやれる」
 左の瞳の底にはどこか獣じみた光が宿っている。それは殺意に近かったのかもしれない。
232ホーリーミルクティー 第二話D:2006/03/06(月) 00:42:12 ID:4Wsstcb2
 二人の美しい少女が殺意の視線を交わしている。その凄絶さに元凶の少年は背筋が寒くなる思いがした。
(ちっ、もう足が…)
 ミオは内心に毒づいたが顔には出さない。実のところ、左に蹴られた箇所が内出血を起こして膝の自由が奪われつつある。足の踏み込みで力を生む八極拳使いとしては手痛い打撃である。
長引けば自分のほうが不利なことを察した彼女は勝負に出ることにした。
 その長い足を生かし、一気に大きく踏み込んでいく。今度は掌を付き出すようにして。
 しかし左はそれを待っていたのだ。
 ミオの構え、スタンスを大きく取っている以上蹴りは出しにくい。仮に繰り出すにせよ、動作が大きくなる。だとすれば手の技しかない。先ほどせりあがってきた胃液の残滓を噛み締めながらそんなふうにヤマを張っていたのだ。
 左はミオの掌を、前の手で下に引っかくようにして捌く。
 同時にスイッチしてミオの突進をかわす。
 回し蹴りで頭を狙うことが脳裏をよぎる。しかしそんなことをすれば顔に傷が付くかもしれない。
 瞬間的な判断で、スイッチで前に出た後足を上げる。
 そのまま膝を伸ばし、ミオの鳩尾を踏み抜いた。
「!!!」
 それは悶絶ものの激痛。ミオは腹を抱えてアスファルトに転がった。加賀見は自分が蹴られたわけでもないのに気分が悪くなり、口元を覆う。
 左はしばらくの間、苦しむミオを見下ろしていた。しかしすぐに我に変える。
 身をかがめてミオを抱き起こした。すでに先ほどまでの殺気はなく、本当に心配そうな表情を浮かべている。
「強いじゃん」
 ミオはあっけからんとして微笑み、口元に流れた涎をぬぐった。
「ごめんなさい」
 ミオはわびる左の額を指先にピンと弾く。
「お互い様でしょ?」
「まあ、それはそうだけど…」
 ミオはユキに負けないほどの満面の笑みを浮かべる。どうやら左のことが気に入ったらしい。
 だからあえてこう尋ねる。
「あなた、由紀って知ってる?」
 左は唐突な言葉に我を失ったらしく、大きく目を見開いて口ごもってしまう。

<一部完>
233名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:51:59 ID:4Wsstcb2
ゴメンナサイ、内容的には官能探偵の続きでつが「非エロ」でつ
>>220さんに触発されてやってまいました
234ホーリーミルクティー第三話「左VS加賀見」@:2006/03/09(木) 00:46:53 ID:wEC5n1QJ
「こんなところに呼び出して、何の用?」
 左は怪訝そうな表情で問いかけた。そこは学校の屋上。
「それにその格好…?」
 加賀見は剣道の防具を身につけ、竹刀を携えていた。
加賀見は竹刀の切っ先を左に向ける。
「左。最近やりすぎッス」
 その表情が大マジメなので左はつい噴出してしまう。それを見た加賀見が声を荒げる。
「笑い事じゃないッス! 今みたいなことしてたら、いつかとんでもないことになるッス! …僕と勝負して、負けたらもうケンカを止めるって約束して」
 左はこのところ、しょっちゅう夜の街でケンカをしている。その荒れようを見るに見かねての行動らしかった。
「大丈夫だよ、加賀見。私、蹴りには自信があるって知ってるでしょ?」
 笑って答える左。
 しかし加賀見は「左は女の子ッス」と呟き、竹刀を構える。
235ホーリーミルクティー第三話「左VS加賀見」@:2006/03/09(木) 01:52:03 ID:wEC5n1QJ
 一応体操着にブルマの左と剣道の防具を身につけた加賀見。左はやる気なさげに肩をすくめる。
 しかし瞬間、左の笑みが固まった。
 加賀見の竹刀が左の乳房を弾いたからだ。即座に竹特有の電気に打たれたような衝撃が胸部全体に伝播する。
「いた…何すんの! かが…」
 その抗弁むなしく、今度は下段から左の股間を打つ。ちょうど魔女の宅急便のように竹刀に跨った格好になる。
「ちょ…加賀見?!」
 加賀見はそのまま摺り足で前に出るようにして、左を背後の壁に押し付ける。そして左を跨がせたまま、竹刀をスライドする。
「!」
 左は奇妙な感覚に思わず内股で竹刀を挟み込む。しかし竹刀の律動は止まらない。すりあげては撫で下ろす、まるで生きているかのような動き。それはどこか卑猥でエロティックでさえある。そしてそれはチェロの弓のように優雅に弾かれ続ける。
奏者・加賀見栖(すみか)は、手ごたえの変化をその手に確かめながら竹刀を繰り続ける。「弦」たる左が潤いを帯び、こなれてきていることは傍目にも明らかだ。巧者加賀見の手の業はイタリアのマエストロ・カサノバにさえ劣りはすまい。
「か、がみ、ちょ…ンッ! ぅ、かぁ…がみ…?」
 左は瞳を潤ませて抗おうとするも、それは竹の節が秘部をブルマ越しに引っかくごとに寸断される。

  中国武術には「武器は四肢の延長」という考え方がある。
  つまり今の左は業師・加賀見栖に秘所を手で鷲づかみにされたに等しい。

「あ、やめぇ…」
 左の弱々しい声が温かく湿った息とともに搾り出される。その視線は加賀見の肩越しに、青空の一点を凝視しつつ震えていた。
「これで分かったッスか?」
 そんな加賀見の言葉に左は小さく首を振る。すくめた肩を不自然に揺らしながら。
 栖は竹刀の角度を立て、押し付けるようにして摩り下ろす。少しぬめるような感触とともに沈んでいく竹刀。左は眉間に皺を寄せる。
「ぅ……ぁ…ん……」
 左の大腿は加賀見の細長い「延長」を咥えこみ、そのむき出しの膝頭は互いに揉み合わされている。
236ホーリーミルクティー第三話「左VS加賀見」B:2006/03/09(木) 02:21:58 ID:wEC5n1QJ
「左? もう、わかったでしょ?」
 竹刀を股間に挟んだまま脚をもじもじさせている左に加賀見は呟くように諭す。
「左は女の子なんッスから、ケンカなんて…」
 そのとき、左の両腕が加賀見の胴にかけられる。
 え? と驚く間もなく、二人はタイルの上にくず折れるようにして倒れた。
「加賀見」
 左はやや頬を上気させながら呼びかける。
「いったでしょ? 私は男になんか負けないって?」
 左は後ろから、四つんばいになった加賀見の腰を捕らえる。そして腰の帯びに手をかける。しゅるり、と音がして加賀見の赤い袴(はかま)の紐が垂れる。
 その意図を察した栖の顔色が変わる。
「左、止めるッス!!」
 しかし言葉の甲斐もなく袴は引き下ろされ、白く華奢な尻が露になる。
「加賀見? 強いんだよ、わたし?」
 下半身を露出した栖に背後から挑む左。股間に挟んだ竹刀の、前に突き出した柄はさながら屹立した男根のようだった。
 柄の先、革製の石突が加賀見の陰裂の襞を割る。
「慣れてるよね、加賀見は?」
 左の声はどこか冷たい。そしてその表情には暴力的な高揚の兆しさえ窺える。
「止めてェ!」
 加賀見は叫んだ。しかし竹刀の柄は肉を割り、貫入を開始する。
「ぅ!」
 小さく鋭い悲鳴を飲み込んで加賀見はそれを受け入れる。おそらく、それは相手が左だったからに違いない。
 左は挿入が深くなりすぎないように注意しつつ、小刻みに腰を振り続けた。加賀見は道着に覆われた背中を震わせながら、歯をかみ締めて陵辱に耐える。こね回すように埋まった柄が栖の秘奥をかき回していた。
 やがて加賀見の目から涙が零れているのに気が付くと、左はゆっくりと竹刀をはずす。竹刀はふた筋の糸を引いて屋上のタイルに転がった。
「ごめんね」
 左は加賀見の恥部に視線を注ぐ。血は出ていなかった。しかし身をかがめてそこを舐める。栖はタイルに腰を下ろし、膝を開いてされるがままになっている。その瞳に映る空はかすかな茜色を帯び始めていた。
 そして左の空高く突き出されたブルマに染みが浮かんでいたことを見ていたのは空だけだった。

<第三話完>
237名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 02:22:59 ID:wEC5n1QJ
やってまいました。三話目はエロでした。
238名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 16:55:45 ID:Xb0xyqJW
hos
239名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 16:57:23 ID:Xb0xyqJW
いい感じ
240名無しさん@ピンキー
ほす