1 :
名無しさん@ピンキー :
05/01/19 19:49:23 ID:ffq6wU2w 無いみたいなので立てました どんなのでもいいからたくさん募集
/:::::::|/::::::::::| ...|:::::|.i::::,,,---::::::::i:::::::i::::||:::i
>>1 、なあに? この粗末なモノは? 私の小指より小さいのね。
:|::::::::::::::::::::::i...ii .i::::::ii::/.,,─-,,"ヽi:::::::i:::ii:::::|まさかこんなモノで満足する女がいると思ってるんじゃないでしょうね?
:i::,,-""""-::::i..i:i |:::::::::::.i .. i...i:::i:::::i:::ii:::::iその期待に満ちた目は何? 罵られて勃起してるなんて真性のマゾね。
i:i .,-""..ヽ::::ii:::i ..i"".. "..,,__丿ヾ:i::::i:::ii::::::|しかも包茎まで真性だなんて、何かあなたにいいところあるの?
i,,i | ..|." ...i i ...i::i::::ii::::::|どうせそれも自慰にしか使ったことないんでしょう?
i::",,,ヽ ,,/ ii ....i:::::i:::::::|その年まで童貞なんて信じられない。私は中学の半ば頃からもう普通に
::::::::"" i ...|::::::::::::::iSEXしてたけど? あなたはその頃、いったい何をしてたんでしょうね?
:::" ..ヽ::::::::::::: i::::::::::::::|そのチャチなモノをしごくしか能のないあなたと私は全然違うの。分かる?
ゞ :::::::::.,,, --,," ,":::::::::::::|あなたのほうが上なのは年齢だけね。童貞なんてオスに属してるだけじゃん。
-".,, --,,," ./ .,"::::::::::::::::l私、15歳の頃にはもう「膣を締める」なんてテクニックも覚えてたよ。
::|::::ヽ ."- .-"::::::::: /::::::::::::::::::::|あなたは今、それを聞いただけで負けたような気分になったでしょう?
::::i::::|:"--.,.,,, :::::::::::::::::::::::::/:|:::::::::::::::::::::::i昨夜はどんな妄想で自分を慰めていたのか、今ここで再現してみなさい。
::::::::::::::::::_,r-┤"--.,,,,,:::::::::::,-":::├、,:::::::::::::::::::lあなたが無様にイク瞬間、私が最後まで見ててあげるからさ!
期待age
まぁアニメ化が決定した瞬間いずれ立てられると思ったけどさぁ・・・・
とにかく
>>1 の行動力に乾杯そして乙
5 :
名無しさん@ピンキー :05/01/20 17:50:56 ID:ZWzlyHAJ
待機
神の降臨を待ちます。
前スレらしきもの(計10レスでdat落ち
まほらばのエロパロ
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097582634/l50 1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/12 21:03:54 HK2E+Vz1
無いみたいなのでドゾー
2 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/12 21:07:34 T8Ae0zw1
部長さんを小一時間詰り続けるスレはここですか?
4 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/12 22:11:20 hn2Tr0Uf
>>2 ソのとおりデスよ
5 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/13 20:19:11 iAJdv0ur
このスレが発展するまで俺は守り続ける!
6 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/13 22:54:10 zotbxh66
神がくるまで支援しようではないか!
7 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/13 23:42:26 kDiQnqHw
ネタ無シのスレ立て……最初かラこのネタ切れブり……ああアフぅ……。
これ以上ナイ屈辱! タまりまセン! グッジョブでスよ! ハァハァ……。
8 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/14 01:07:35 1XndAS2u
ヤバい!このままじゃぶちょーの思うツボだ!
何とかネタを考えるんだ!それも飛びっきりのエロいやつを!
9 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/14 16:10:08 l6zZVFi2
>>8 ちちぼーん
しりぷりーん
10 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/10/14 22:26:09 btFmyLXC
スレ立て乙。期待しております。
あれだな〜ネタ豊富なのに停滞しちまってる
とりあえず棗タンレイプ物キボンヌ
また落ちそうやからとりあえず即死回避まで保守
しかし大家さんはかわいいよなー
一番は梢ちゃんかな
不良の子は恥じらうところがグー そのうち調教SSにしてあげたいところだ
6歳児は初々しさを利用していじりたい放題できそうだな でも反応は薄そうだ
恥ずかしがりやさんは滅茶苦茶イジめてやるか、やさしく包んであげるか う〜んどっちにしよう?
珠実は大家さん調教相手にはもってこいなんだが・・・ 何か対象が全員になりそうで怖い
ガネっ子も大家さん襲って白鳥も・・・というかんじだろうな ディープなやつも見たいけどその辺は神降臨に期待するしかない
朝美ちゃんを白鳥が襲う外道モノも見たいなー ニートのママと百合もにあってそうだけど
ジョニーは一番影薄い、このスレでも滅多に登場することは無いキャラ になりそうだ姐さんとでも組ましてやりたいとこなんだが
そういえば半角2次元にまほらばスレがあった頃、隆士×朝美のリレー小説に なった事があったっけ。覚えてる人いるかな?
2次元板で聞きたい事があったのだが、 もう半角にはまほらばスレ立てないのか? 過去ログによると昔は栄えてたみたいなのだが…?
梢たんとセクースは至難の業だぞ 何か一つアクションを実行する度にカーっとなって 性格チェンジしちゃう。しかも新たに出てきた人格は 状況を把握してないから暴れるぞ。 まぁ、それはそれで萌えそうだが。白鳥には高過ぎるハードル
部長ネタはどうだ?
隆子タンだろ?
>>22 一応立てようかとは思ってるけど、どうするかな
次は8スレ目でいいの?
>>23 告白時に人格変わらなかったから、なんとかなりそうではあるけど
>>24 カマンベイベー
>>25 女装して、それに発情した千百合が逆レイプ…ってのも良いかもしれんな。
ちょっと前に書いたものです。保守代わりにドゾー 魚子ちゃんと朝美たんのやりとりのつもり 魚「朝美おねえちゃん朝美おねえちゃん、魚子しつもんしたいことがあるの。」 朝「ん?何かな魚子お姉ちゃん・・・・・じゃなくて魚子ちゃん。」 魚「朝美おねえちゃんは魚子のお姉さんなんだよね?」 朝「ん〜、本当はちょっと違うんだけど・・・まぁ私は魚子ちゃんのお姉さんかな。」 魚「ならなんで魚子のお姉さんのおねえちゃんはこんなにお胸がぺったんこなのー? 魚子のおともだちの桃ちゃんだってあんなにおっきいのに。」 「・・・・・・?、おねえちゃん泣いてるの?どこか痛いの?」 朝「う、うん・・・・・、心がちょっとだけ・・・。」
>>28 これ、漫画板で見た事あるなぁ。
朝美ちゃんは、6歳の魚子ちゃんにも分かるのほどツルペタなんだな…
アニメ見てると、一番胸大きそうなのは桃さんだろうか
>>28 中身は6さいでも体は大家さんのままだしなぁw
31 :
名無しさん@ピンキー :05/01/22 17:28:36 ID:dIg57SGq
まほらば原作けっこう長いからエロパロスレもそれなりあったと思ったが 200届いたスレ1つもないの?
なにせ書き手が不足しすぎなんでな… 取り合えず即席の短編でもいいからネタを投下してくれ…
半角板にもまほらばスレが立ったようです。
某スレから転載 魚子タンのオマンコにちんぽを挿れて中田氏しまくって孕ませてやりたいぜ! 「魚子ちゃん〜お医者さんごっこしようよ」 「病気みたいだからお注射しないといけないね」 「ちょっと痛いけどガマンしてね」 ドピュ ドピュ (気持ち良すぎて挿入した瞬間出してしまったぜ) それから数ヵ月後…孕んだしまい青くなった梢タンの顔を見てやりたいぜへへへ
保守
鬼畜道に目覚めた白鳥がアパートの住人を次々とゲッチュする話を頭の中で考えてみた。難しい。
( ;゚Д゚)Σ こっちにも立ってたのかよ!
女装に目覚めた白鳥がアパートの住人に次々とゲッチュされる話を頭の中で考えてみた。難しい。
340 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:05/01/24 20:05:25 ID:uKDkG4z00 珠にもし『生えていたら』どうしただろう? プロポーズくらいしてただろうか? ふたなりに目覚めた珠実がアパートの住人(白鳥含む)を次々とゲッチュする話を(ry
エロール「・・・・・・・・・」 釘バット「…何してんのよ?」 エロ「ん?もちろんこれ読んでるんだよ、こ・れ!」 エロールが釘バットに見せたのは、言うまでも無くエロ本であった。 釘「あんた…ほんッッッッッッとうに死にたいらしいのね?」 バットを取り出す彼女。 エロ「って、ちょっと待て〜!俺だって、彼女の1つでもいればこんなもの読んだりしないっての!」 釘「え……?」 エロ「だ〜か〜ら、彼女だよ、か・の・じょ!」 釘「・・・・・・・・・・」 エロ「…?どうした?」 釘「・・・・・・しが…」 エロ「ん?なんだって?」 釘「…だったら私がなってあげようかって言ったの!」 エロ「…!!!お、お前…」 心に秘めていた想いを、エロールに打ち明けた釘バット。 続く
43 :
42 :05/01/24 22:52:53 ID:mCj7lf2G
↑のカップリングを原作でも希望。 即席で書いてみた。 駄文でスマソ。
一応聞いていきますが、えち無しでもおkですよね?
OK
NO
YES
この前の初詣の話で丑三さんと朝美ちゃんが和解したあと、 夕ちゃんと丑三さんがやたらとラブラブだったので だれかにこの二人で書いてもらいたいなぁ・・・
年期の入ったカップルだな。今から3人目を作るのか。
夕ちゃんは年を取らないので丑三さんさえ健在ならいくらでも生めるかと。
とりあえず 棗タンは 俺 の 嫁 で す が な に か ?
52 :
名無しさん@ピンキー :05/01/28 21:55:43 ID:tj5g9a0V
珠実部員、性欲をもテあマス 黙るです〜ブチョーク〜 今は任務のことだけ考えろです〜
ジョニー「なあ、白鳥。お前なんで絵本作家になりたんだ?」 白鳥「えっ!?と、突然なんですか!?」 ジョニー「実は俺も絵本作家になりたかったんだよ。小説家なんてみずぼらしいものじゃなくてな…」 白鳥「ハ、ハハハ…;;」
期待してます。
快晴の休日。どこかへ出かけるには絶好日和な日。そんな日に、あるアパートへ足を運んだ少女がいた。 「ククク…マた来てしマいましタよ……おヤ、あれハ…?」 以前ここへ来てからというもの、鳴滝荘の事が気になっていた部長さん。そんな彼女が再びここへ来てしまいました。そこに、大きな段ボール箱を持っている、制服姿の1人の少女が目に付いた。 「あれ?お姉ちゃん?いらっしゃい!また来てくれたんだ!」 「おヤおヤ、豆さンではないでスか。オ久しぶりでスね。」 「うん!初詣の時にあったきりだね!今日はどうしたの?」 「珠実部員ノ持ち出しタ備品を今日コそ返してもらおうト思いましてネ。ところデ、ソの箱は…?」 「あ、これ?この中に内職用の部品が入ってるんだ!今日は休みだから仕事もはかどるよ〜!」 よく見るとそのダンボールには、【青山造花】と大きく書かれていた。 「ほう…部品、でスか…部品だケに、パーッ、と終わらせル訳ですネ?」 「あはははは!やっぱりお姉ちゃんおもしろ〜い!」 (…ウけタ………) またここに来て良かったと思う部長であった。 「・・・?お姉ちゃん?どうしたの?」 「…豆サン…今かラ私ノ家に遊びニ来ませンか?おもてなししまスよ?」 「本当!?…う〜ん、でも私内職があるから…今日中に終わらせないと…」 「…そうでスか、残念でスね…それでハこの話ハまた今度トいう事デ…」 そこに、流れるような黒髪をした女性が。
「朝美を…連れて行かないで…」 「コれはコれは、クズ人間サンではないでスか。」 部長にクズ人間呼ばわりされたこの女性は、休日にも生活の為内職をこなす少女、《黒崎朝美》の母、《黒崎沙夜子》でありました。 「もう、お母さんってば!今やってるハンカチの包装はどうしたの〜!?」 「…お腹すいた………」 「クッ、やはリクズ人間はいツまで経っテもクズ人間でスね。」 「(ガタガタガタガタ・・・)」 朝美の後ろに隠れる沙夜子。沙夜子さんにとって、部長さんはとっても恐い人のようですね。 「あの、お姉ちゃんごめんなさい…私達内職があるから…また今度一緒に遊ぼう!」 「そウでスか………………………ソれにしテも、ハエははえ〜、と思イませんカ?」 「あはははは!」 屈託のない声で笑う朝美ちゃん。どうやら彼女は天然のようですね。 (…回収は今度にしてマタ来よウ…) とか思っている部長。 「それじゃあ、またねお姉ちゃん!今度絶対に遊びに行くから!」 「御機嫌好ウ…」 その場から立ち去っていった2人。 「サテ、これかラどうしましょウか…」 「…何しに来たんです〜?変態マゾニスト〜」 「アハァァゥン!」 ・・・部長さんがついに壊れてしまいましたか? 「モット…モットイってくだサい、珠実部員…!」 「…やっぱりこの人にだけはついていけないです〜…」 会った途端に暴言を吐き散らしたのは、部長と同じオカルト研究部のユーレイ部員、《茶ノ畑珠実》。 「一体何の用です〜?部長〜」 「ハア・・・ハア・・・ソうでした、本当は備品ノ回収に訪レタのでスが…持っテ帰ッテしまったラ、もウここに来ル口実が無くなっテしまいまスね…ト、言う訳デ、貴女に用ハありまセんよ、珠実部員。」 「…部長は本当に暇人ですねぇ〜…どうです?年も明けた事ですし、彼氏の1人くらい作ってみては〜?」 「…前にモ言っタようニ、私にはそうイうものは必要無イのでスよ?私ハ今、こノ時を、充実しタ生活を送っテいるのでスから。」 「そうですか〜、つまらないですねぇ〜…ここにも白鳥とかいうムッツリスケベさんがいるですよ〜?彼なんかどうですか〜?」 「あア、アのタマなしさんでスか。あんなのハ私ノ方かラ願い下ゲでスよ。」 「ちぇ〜、部長が奪ってくれれば梢ちゃんがフリーになれたのですが〜…」
この後それを偶然立ち聞きした白鳥がマジギレして部長を襲うってな展開希望
>>55-56 最初ピンクのおとなのおもちゃでも内職で作ってるエロ展開かとオモタ
>部品だけに、パーツ
部長はダジャレが上手いなぁ、笑えないけどw
「…君達、そういうのは本人がいないところで言った方がいいと思うよ…?」 「絶妙なタイミングであらわれましたね〜」 2人にむちゃくちゃに言われていたのは《白鳥隆士》。皆のアイドル?と付き合っているとっても幸せな男の子です。 「そりゃあ、さっきから大声で色々言われてたからね…;;」 「噂ヲすればタマなしさん、色々ト苦労なされテいるようでスね?私ノ占いは役ニ立っタでしょうカ?」 「う〜ん、見事に当たりすぎて恐いくらいだよ…それより、また何か用でも?」 「イエ、本当は備品の回収ニ来たのでスが、今持っテいってもしかたナいでスから、また今度ニ…」 「さっさと持って帰って二度ここへは来ないでもらいたいんですけどね〜」 「もトもト持ち出しタのは貴女デスよ?珠美部員?」 「…久しぶりにやるですか〜?」 「長キ戦イに決着をつけル時が来たようデスね…出デよアスモデ!」 「部長、覚悟です〜出でよガルノフ〜!」 「……………僕、画材道具買ってこないといけないんだけど…」 2人の壮絶な戦いの中、1人取り残された白鳥!さて、この勝負の行く末は!?
部長とお珠二人掛かりで白鳥君が襲われちゃうんだよね… 千百合ちゃんが混ざってもいいカンジ
/ ,、 '´  ゙̄ ' 、 l / / ヽ 1 l / / ヽ、 '、 i:.;' ,' i' iヽ ∧ ヽ `、 ヽ ト l:; ! i l i |l l:::∨;;:ハ i:l l 'i l ム 八:.| .:| l .:|ハ| .:ト|::', l|´ l/'}:| | }ハ} / /:.:.:.|l |:. ';:.lt‐、-よ,|ヽト| ィヒ>|: / /リ/ / /:.:.:,rト,|:lヽ,:|火_)i;::}` ` |;}:} イ_ト´、 / /:.:.:.:(、 ヽハ:.`、 ヅィノ `ー' ヤ.| > r '",´ `ヽ / /:.:.;/ >-‐く‐‐ス `´ _, ' , 八|\l、 〉x,'´ / ` 、 // /:.:\ メ、ヽ }ヒヽ、 i / く..:.:.:.'、/ ( ヽ, 〈 / , i、 / /:.:.:.:/ /`´ト-ー' ト> 、. _` ゙, ´ 'i,:.\ヽ ゞィ`‐ 'ゝィ- ノ1 ,':.:.:.:.:.:\ /:.:.:.:.:.|:.:.: ', `゙' ‐! ´`>...--‐ 、i:.:.:.:\ └`┴ --┘ | 、:.∨/:.:.:.:.`,.r '""´',:.:.: '、、 〈 ヽ;::.. ヽ `} -‐ | i l:.:.:.:.:.:.:.:.:./ '、:.:.. ヽ\`' ー'、 ヽ::. ヽ | '! l :.:.:.:.:.:.:.:./ '、:.:.. :... ヽ,\ '、 ヘ ヽ:.. .\ | 、 .i :.:.:.:.:.:ィ、 ヽ:.:.:. ヽ \'、 \ ヽ:.. :. 、ヽ / | :.:.:.:/'゙" ハ:.:.:...ヽ ヽ ト ヽ ヽ:.. :.ヽス/ | / ノ ヘ:.:l:.:ハヽ '、 l ゚ハ ヽ '、. } | / / }|:.:. |l ヽ:} '、 i } }: :l l /l. |:.:.ノ リ 〉l / `' リ|::.l ,' / ヽ l::./ ム / | /`'-、 /
白鳥と梢が付き合い始めて早2ヶ月。一見幸せなカップルだが、白鳥には不満があった。何せ、まだキスすらしていないのだから。 「白鳥さん?どうしたんです?」 「えっ、!?い、いや、何でもないよっ!?」 「そう、ですか…それならいいんですけど…あっ!見てください!ネコですよ?」 「うん、本当だ。可愛いね…」 「はいっ!」専門学校に通う白鳥隆士。いくら今まで女性とかかわった事が無かったとしても、健全な男子であることには変わりない。 この鳴滝荘に来てからというもの、部屋の壁が薄い事もあり、処理には十分気をつけているのだが、周りには可愛くて美人な女の子達ばかり。さすがに自慰だけでは物足りなくなってきた。 「あ…もう暗くなってきてしまいましたね…お買い物に付き合わせてしまってすみません…」 「いや、気にしなくていいよ。梢ちゃんも疲れたでしょ?早く戻って休もう?」 「はい、そうですね!」 鳴滝荘に戻った二人は、自分の部屋へと戻っていった。 「ふう〜…………」 鞄を降ろし、一息つく白鳥。しかし、彼のそれは、明らかに疲れによるものではなく、一種の悩みからきたものだった。 「どうしたら梢ちゃんとHできるかなぁ…」 告白当時、彼は梢の事を純粋に愛していたし、今のままで幸せだった。 しかし、梢ののほほんとした性格が彼の妄想を駆り立て、脳内の願望が湧き上がってきてしまったのだ。 梢=性の対象としてしか、彼女を見る事が出来なくなってきてしまった。 「梢ちゃん…」 ここ毎日、白鳥はその妄想を膨らませ、彼女の写真をオカズに処理に励んでいた。 罪悪感など全く無い。ただ、今は自分の快楽に溺れる事が出来ればそれで良かった。
む、書き手が集まってきたのかな 頑張って下され
できればコテハンか、小説のタイトルをつけてくれるとどれが何の続きかわかりやすい。
ファ〜イト、ファ〜イト!!
>>62 おおう・・急に白鳥をグーで殴りたくなってきたよ・・・
続きまってるよ
>>62 >「どうしたら梢ちゃんとHできるかなぁ…」
正直者ワラタw
68 :
62の続き :05/02/04 01:47:05 ID:iKjefSRc
「ハァ…ハァ…」 部屋から激しい息遣いが聞こえてくる。 そこには、肉棒を掴んで上下に動かしている白鳥の姿があった。 「梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、」 一心不乱に同じ言葉を繰り返す彼に、もはや理性は無い。 ただ今は、自分の欲求を満たす行為に耽るのみである。 「梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、」 ガチャ 扉の開く音。 おかしい。 桃乃さん達は皆外出中のはず。誰も入ってくるはずがない。 そこには、今まで白鳥が呼び続けていた少女の姿があった。 目が合う二人。絶頂の寸前であった白鳥は、その姿を晒しながらも手だけは動き続けていた。 「あ、あの、わ、私っ…お腹空いていないかと思って、あの、お夜食を、その」 今、鳴滝荘には自分と彼女しかいない。 きっと彼女なら脅せば口外しないだろう。 自分の脳内で瞬時にそう判断した彼は、とっさに彼女を部屋に連れ込んだ。
,. -: :  ̄Υ ̄ `丶、 /: : : : : : : : : : : : : : \:\ / : : /:./: ∧: :∧: : : : l : : ヽ:.ヽ . |. : . |: :!: ├‐`'‐┤|: |: |: |.:l. l: :.| . |: |: :|: :|: |:| |: l :| :|: |:.|:.|: : | ∨V∨∨リ. リV∨リイ/:.:. :| __(「_|.(○) (○) |_(_})-.L_ |_(」⊂⊃ ⊂⊃(_,})、 / く. 7_| ├┤、 \ じ〜 ヽ´|:.:丶、 _,-、 _.. イ:.:.|:.:\/l ,|.: :.|イ rY |_ ̄ / |: :.|ヽ:.:.:.:.l . l:|.: :.| |!j ′ ヽ ̄ |.:.:.| l:.:.: | l:.|:.:.:.l. |`\ /__/:.:./' ̄l:.:.: | l:.!l:.:.:.|/  ̄/:::::::/:.:.:/ .l:.:.:.| . l:l. l:.:./ /::::::;イ:./ィ′ l:.: | |:|/ ̄ /::::::::/ソ:::| |:.: |
>>68 また微妙なところで終わっちゃってるよ……
白鳥のどんどん堕ちていく様が良いね!(・∀・)
続きに期待。
うはー棗ちん萌えだわ ひらがなみっつでことみちゃんといい、こういうキャラに弱いぜ
高校生に成長した朝美は白鳥を好きになる そしてある日、白鳥にさりげなく自分をアピール(誘う) 朝美のアピール(誘い)に自制心を保てず白鳥は朝美とHする結果になる ・・・・・ってな感じのシュチェーションでお願いしますm(__)m
ある日、隆士が学校から鳴滝荘に帰ってくると、そこにはバケツが転がっていた。 (なんか、この光景デジャブが…) そう思っていた矢先に、置くのほうから物音がした。管理人室――梢の部屋だ。 (もしかすると、いや、もしかしなくてもこれは…) 一応ノックしてドアをあけるとそこには――― 「おー…」 梢は魚子へと変わっていた。 隆士の存在に気づき、魚子は突っ込んでくる。 「お兄ちゃんだーーーー!!!」 「うわわ、魚子ちゃん!?」 がばっと抱きつかれそのまま倒れてしまう。 魚子はそのまま擦り寄ってくる。 「お兄ちゃーん、遊ぼーー!」 (うわわわわわわ!!!!) 魚子は精神年齢は6歳でも、肉体年齢は梢のまま。つまり17歳である。 そんな彼女に擦り寄られては、隆士はたまったもんじゃない。 何とかして離れようと後ろに下がるが、魚子の胸が丁度、隆士の股間の位置にあたり、 帰って逆効果になってしまう。
ダメダメだな白鳥w
(うわーーー!!!?む、胸が…そんなとこに当たったらヤバイって!!!) 魚子の柔らかな胸に圧迫された隆士のそれは大きくなってしまう。 「?お兄ちゃん、なんかここ変だよ?おっきくなって、固くなって…」 魚子が隆士のそれに気づき、隆士はさっと押さえた。 「な、魚子ちゃん!遊ぼう!遊んであげるから離れて!!!」 「?」 魚子は?マークを浮かべたまま言われたとおりに離れる。 (ふぅ…気持ちよかったけど…危なかった…) とりあえず、抱きつかれないように遊んであげないと… そう考え隆士は魚子に尋ねた。 「魚子ちゃんは何して遊びたいの?」 魚子はちょっと考え、 「お医者さんごっこー!」 と答えた。 (………なんでそんなのばっかり) 隆士の頭の中で魚子の体のいろんなところを調べてるシーンが妄想される。
隆士は頭を振った。 「えっと、違う遊びにしない?」 「やだー!魚子お医者さんごっこがいいー!!」 瞳に涙をためてわめく。こうなっては手がつけられない。 「わ、わかったよ」 自分の変な妄想が悪いのだ。そういう考えがなければただの遊びだ。 自分にそう言い聞かせる。 「じゃあ、魚子がお医者さんー」 ………え? (なんだ、よかった。僕がお医者さんじゃ無かったのか) 隆士はほっと息をついた。 魚子はどこにあったのか聴診器をつけてよってくる。 「はーい、おなかを出してくださーい」 「はーい」 隆士は言われたとおりに服をめくる。 魚子はじぃ〜っと隆士の体を見つめている。 「?魚子ちゃんどうしたの?」 「どおしてお兄ちゃんは胸が小さいの?」
いきなりの質問に戸惑いながら答える。 「そ、それは、僕は男だからだよ」 「どおして男の人は胸が小さいの?魚子のだって―――」 言いかけて、自分の服をぺらりとめくり下着を外し、隆士に胸を見せつける。 「―――ほら、こんなに大きいよ?」 ぷるんとした胸が隆士の目の前に迫った。 「うわわわわ!!!!魚子ちゃん!!!服ちゃんと着て!!」 「なんで?なんでー?」 魚子は自分の胸を隆士の顔にむにむにと押し付ける。 「お、男の人は赤ちゃんにおっぱいをやる必要が無いからだよ!!」 そう言うと魚子は納得したように頷いて服を下ろす。 「そっかぁ!お兄ちゃんて物知りだねー!!」 隆士は隆士でパニック状態だった。 (見ちゃった…ていうか顔に…胸が…!!) 収まったはずの男の衝動が再びこみ上げてくる。 魚子はそれを見逃さなかった。 「お兄ちゃん、それなぁに?」 「!!」
隆士の股間をじっと見つめる。 「おちんちん?男に人はおちんちんがついてるんだよね?なんで?」 「そ、それは…」 魚子は目をくりくりさせて――というか、ギラギラさせて隆士に近づく。 「なんでなの?なんで大きくなるの?」 「えっと、それは…」 なんとか打開しようにも、逃げれそうに無い。魚子はじりじりと近づいてくる。 「お兄ちゃんのおちんちん…見せてーっ!!」 がばっと飛びついてくる。見事に捕まってしまった。 下手に暴れたら彼女を傷つけてしまうかもしれない。そう思うと抵抗できない。 ズボンのチャックを下ろされ、ズボンも脱がされ、トランクスも下ろされる。 「おー……」 魚子は隆士の大きなそれを凝視する。 隆士はあわあわとすることしかできない。 「お兄ちゃんのおちんちん、大きいねー」 褒めてるんだろうか。
魚子はおもむろに隆士のそれを触れてくる。 「う、うわあ!!?」 隆士は驚いてビクンと動かした。 「う、動いた…!」 魚子は新しいおもちゃでも見つけたかのような顔をしている。 「おもしろーい!!」 隆士のそれを指でつついたり、皮をむいてみたり、舐めってみたりする。 「う、ぐ…!」 ビクンビクンと動くのを魚子は面白そうに眺める。 「いいなー、何で男の人にしかついてないの?魚子も欲しいよ」 そう言って今度は自分のスカートをめくり、パンツを少し下ろす。 「魚子はおしっこの出る穴しかないもん。お兄ちゃんみたいなのが欲しいよ」 自分の秘所を開いて見つめる。 「お兄ちゃんのもっと触らせてー!」 「だ、ダメだよ!ダメだってーーー!!!」 しかし魚子は飛びついてくる。隆士はとっさに受け身をとろうとして頭を少し伏せたら…
魚子の頭とゴツンとぶつかった。 「うう゛〜〜…」 目をくるくる回して魚子ちゃんは気絶してしまった。 「〜〜〜…いてて……助かった?」 いや、そうでもない。こんな状況で梢ちゃんが起きたらどうしよう… しかし、それはすぐ現実のものとなった。 「ん…んぅ……あれ…私…?」 目がさめた梢は、ぼうっとした目をこすり周りを良く見渡すとそこには―― 「白鳥…さん…?……えっ!!?」 無理やり服や下着を脱がされて、いじられた感のある隆士が力なく倒れていた。 そして、梢自身も下着を着けていないのに気づく。 「あ、えっと梢ちゃん、これは…」 急いで服を着なおす。何とかごまかそうにも何も思いつかない。このままでは自分がやったと思われてしまう。 (どうしよう、どうしよう!魚子ちゃんのことを言うわけにもいかないし!!もうダメだー!!梢ちゃんに嫌われるぅ!!)
しかし隆士の予想とは反対に、梢はこんなことを尋ねてきた。 「もしかして…私がやったんですか?」 「え…?」 「私が…白鳥さんのことを………辱めたんですか…?」 予想外の問いになんと答えたらいいのか分からない。 「あ…いや…その…」 「そう…なんですね…」 なぜそんなことを訊くのか隆士は分からなかった。 「さっき、白鳥さんのことを思って…その……自慰、してたんです…」 梢は泣きそうになりながら言う。 「すごく気持ちよくなって、その後のことはよくわからないんですけど…でも…」 どうやら魚子になった原因はバケツではなくオナニーらしい。 「うっすらと覚えているんです。私が白鳥さんに無理やり嫌なことをしたのを…」 記憶の補填が梢にそういう記憶を残したらしい。間違ってはいないが。 (ていうか梢ちゃん、僕のことを思ってしてたんだ…) 嫌なことをされたよりも、梢が自分のことを思って自慰してくれたことのほうがびっくりである。 「…こんな私でも、白鳥さんは……… 白鳥さんは……私のことが好きなんですか?」
「……うん。好きだよ」 「!…どうしてですか!?」 梢は驚いた顔で尋ねる。 「……梢ちゃんだって人間なんだから、そういう性欲だってあるはずだよ。 自分に自制が効かないことも誰にだってあるよ。人間は欲が深いから… でも僕は梢ちゃんがいやらしいとか、欲深いとか思ったわけじゃないよ? 梢ちゃんが僕と、えっと…そういうことしたいって思っててくれたなら、僕は嬉しい。 梢ちゃんはあまりそういうこと知ってそうにないからびっくりしたけど…」 それが隆士の気持ちだ。梢だって人間だ。好きな男とセックスしたいと思うだろうし、 自分だって梢とやりたいと思う。梢のことを思ってオナニーしたことも何度もある。 第一、服を脱がしたのは魚子である。それに悪気があるわけでもないし、彼女は6歳だ。 いろんなことに興味があるのだろう。羞恥心が芽生えるにはまだ遠い。 「つまり…僕が言いたいのは、その…したいんだったら、言ってね?」 結局のところ、たどり着くのはそこである。
「じゃあ…私と付き合っててくれるんですね?」 梢は恐る恐る尋ねる。 「もちろんだよ」 隆士の答えに安堵の表情を浮かべる。そして今度は顔を真っ赤にしてとても小さな声で言った。 「…たまに一緒に寝ても……いいですか?」 恥ずかしいのだろう。 梢にとってそういうことを言うのはかなりの勇気と労力を使うようだ。 それは自分にも同じことが言える。今度は自分が答える番だ。 「………うん、それは…僕がお願いしたいくらいだよ」 梢をぎゅっと抱きしめる。 「じゃあ…今日からでもいいですか?」 「うん」 「すごく…嬉しいです」 ふたりはその後もしばらく抱き合っていた…
その夜、ふたりは熱い夜を過ごしましたとさ。 おしまい。
ワロタ
とりあえず昨日書いたものを投下してみました。 魚子で始まったのに梢で終わっていて、さらに、 これからって時で終わってしまいました。 つまり自分にはあまり技量ないです。 まぁ、あれです。 それなりに…楽しんでもらえたら嬉しいです…
いいよいいよ〜!GJ!! 新作を希望してますぜ、リンゴさん!
リンゴ入りさん・・・GJ!
なっちんか早紀ちゃんが見たい・・・ ネタふりだけして逃げる。サラバー!
よし、ちょっと待ってろ。朝美の描いてうpしちゃる。
>351 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :05/02/07 03:27:49 ID:DuGhXawX (略) >○白鳥に男友達を一杯呼んでほしいと頼む朝美 →男たちを鳴滝荘の空き部屋に集めた朝美は、下はノーパンのスカートを > たくしあげながら「母さんの薬代が必要なので、私の体を買って下さい」と懇願する →憤りのあまり朝美の頬をはたいて > 叱る白鳥 →しかし朝美は一歩も引かず、結局白鳥は朝美の処女を買うことに →そして皆でマワす →(以下略) >○鳴滝荘の空き部屋、ダンボールの上で売春をする朝美。 > 客「何才からヤってんのぉ?」 朝「★才からです」 客「家計を助けるために体売ってんだ? 健気だねぇ。それっ」 > 朝「ん、はぁんっ」 …(略)… 朝「あぁ、あふ、んっ」 客「中で出すぞ、くっ」 朝「あぁぁぁんっ」 …(略、客退室)… > 朝「…ありがとう、ごさいます…。つ、次の方、どうぞ…(デきてたらどうしよう…。堕ろすのには、お金かかるし…)」 (略) >436 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :05/02/07 15:20:07 ID:DuGhXawX (略) >つか朝美、このままだとマジで明日にでも体を売ってもおかしくない感じなんだけど。沙夜子さん、穀潰しだし。 >あれだけ小さくてかわいい朝美ならば、制服姿で秋葉原あたりにでも行けば何も純潔を売らずとも、パンツを >見せて写真に撮ってもらうだけで、高額紙幣を喜んで差し出すダメロリ野郎がたくさんいるだろうと思うが。 >ほんのわずかな時間の間、たった数人だけを相手にカメラの前で股を開いてスカートをたくしあげて微笑むだけ >で、徹夜で大量の造花をつくったのと同じ額の金を得ることができるのはまず間違いないと思うんだけどなぁ。 (略) だれか↑これらでひとつSSを作ってほしい
>>68 の続きはやっぱ難しいのか?
連れ込んだ瞬間に人格が変わっちゃいそうだし。
95 :
68の続き :05/02/07 22:22:46 ID:A6knL9d4
「きゃあっ!」 身体を掴み、押し倒そうとする白鳥。必死で抵抗する梢。 「嫌ぁ!やめてください!離してっ!」 「梢ちゃんっ、僕好きなんだ、梢ちゃん好きなんだ」 もう理性も何も残っていない白鳥は、彼女を上から押さえつけ、無理やりに服を脱がし始めた。 「お願い…白鳥さん…もうやめて…」 泣きながら懇願する梢の姿は、いつも頭の中で彼女を犯していた白鳥にとってさらに興奮させる材料となってしまった。 今まで女性とまともな付き合いをした事が無かった為か、男女の交わりについては、歪んだ解釈をしていたのである。 強姦、という行為に興味があった白鳥だが、常識として考えて、そんな事が出来る訳も無く、また勇気も無かった。。 しかし、今は別。もう後には引けない。 「梢ちゃん、キスしていいよね?ね?」 「・・・・・っっ!!」 無理やりに唇を奪った白鳥。生まれて初めて口と口とで交わしたキスに、感動なんてものは感じられるはずもない。 舌を梢の口から出すと、ねっとりした唾液が彼女の顔にかかった。今度はそれを、流した涙と一緒に拭いてやるかのように、梢の顔を無心で舐めまわす。 「ケホッ、ケホッ…嫌ぁ…嫌だぁ…」 まさか、自分がこんな可愛い娘の顔を舐めれるなんて、考えてもいなかった。 いや、考えてはいたが、実際に、現実としてはありえない事だ。 「梢ちゃん、今度はおっぱい見せてよ」 そう言って、彼女が着ている服をひっぺ換えし、ブラジャーもお構い無しに除けると、豊かな膨らみが露わになる。 「すごいよ…すごいよ梢ちゃん…」 自分の母親以外で初めて見た、女性の胸。それも自分が好きで好きで堪らなかった女の子の胸だ。
白鳥ガンガレ!!(・∀・)
白鳥君はそんな子じゃないけど・・・まあいいか
ありゃりゃ、白鳥君すごいことになってますねえ。事が終わった後全てが終わるなこりゃ。 とりあえずガンガレ
エロ部分だけでいい? 前置きとかかったるいよね
おけー
「おにいちゃん?」 半分あけたドアの隙間から呼びかける。少し間を空けるが返事はない。 悪いかな、と思いつつも静かに中に入る。 黒崎朝美は彼女の母親黒崎小夜子を探していた。納期の近い仕事を放り出して 逃亡した母を連れ戻さなければならない。いたとしても大した仕事の出来る人では なかったが、少なくとも娘は母親を必要だと考えていた。 中庭にはいなかった。台所や風呂場を確認したけれど、そこにもいない。 残るは他の住人の部屋だけだった。初めに訪ねたのは白鳥隆士の部屋だ。 彼は女顔の優男で、性格的にお人好しなところがあるため、小夜子が押し入ってきても 無下に追い出したりは出来ないだろう。可能性としては一番高そうに思えた。 「あ、おにいちゃん、寝てる……」 部屋の真ん中よりやや端、大の字になって白鳥は眠っていた。休日とはいえ昼間から 彼が眠っているのにはいろいろと事情がある。が、割愛しよう。 すうすうと可愛らしい寝息をたてている。朝美はその無防備な表情を見てくすりと 笑った。(あ、でもかわいいなんて思ったら失礼だよね……一応男の人だし) 男の人――。そうだ、あまり意識はしていなかったが彼はれっきとした男性。 急に居心地の悪さのようなものを感じ始めた。そもそも朝美は無断で人の部屋に 入っていた。(お母さんもいないみたいだし、早くおいとましなくちゃ。 起こしたりしたら悪いし) 去り際に白鳥の顔を見る。なぜか心臓が早鐘のように打ち鳴っていた。頬も熱い。 何より、先ほどからずっとお腹の下辺りに変な感覚が蠢いている。 (なんだろう、この感じ。お腹の辺りからこめかみにかけて何か抜けていくような)
朝美はそろりと白鳥の体の隣に近寄り、両手足をついて顔を覗き込むようにした。 息づかいがすぐそこにある。すべすべとしてやわらかそうな肌。朝美はそっとそれに 触れてみた。温かい。触れる寸前の高揚感、そして触れた後の恍惚感と安心感。 突然、うん……と白鳥が呟いた。朝美は驚いて手を離す。いままで感じたことの なかった感覚、感情が一度にあふれ出てきて彼女は困惑していた。 彼の唇から目が離せない。両足の感覚が鈍くなり、宙に浮いているようなおかしな 感覚を覚える。朝美はもう何がなんだか分からなかった。しかし体は本能に忠実に、 望むものを得ようとしていた。(欲しい――おにいちゃんが欲しい) 少しずつ自身の顔を白鳥の顔へ近づけていく。彼女の梢に悪いなどとは露にも思って いなかった。それどころか存在すら忘れていた。彼女が感じているのは目の前の男 ただ一人だけだった。朝美は「女」になっていた。 自身の柔らかなそれと白鳥の唇とをそっと触れさせる。その時鼻腔を掠めたのは 柑橘系の甘酸っぱい香りだった。心理の深い所で嫉妬が芽生えた。 独占したい。彼を私のものにしてしまいたい。なんどもなんども小鳥がついばむ様に キスを落とす。唇だけでは満足できず、頬や顎にも吸い付いた。 「梢、ちゃん……?」 白鳥がまた寝言を発する。口の端が少しだけほぐれて、微笑んでいるのが分かる。 その言葉に、朝美はふっと我に返った。(梢お姉ちゃん……私、なんてことを) 酔いが醒めた後は早かった。朝美は両手で顔を覆うともつれる足でバランスを 失いそうになりながらも、白鳥の部屋から逃げ出した。 ――恋ではなかった。とりあえず、今はそう思ってる。
約束どおりうp。
ぐっじょぶ!
(・∀・)Gud!!
炊事場にて。 「部長〜、もう帰ってくれませんか〜?」 「何ヲ言うノデすか、珠実部員。コウして部員たチの日常生活を知ル事によっテ、互いノ魔術的ナシンクロ率を高めることが出来るとイウもノなのデすよ?」 「そんなご大層な建前はどうでもいいですから〜」 そこへ訪れる住民たち。 「おヤ、こんにチワ。ミナさん」 「あ。こんにちは、部長さん」 「あら、珠ちゃんとこの部長さん、また来たのね〜。まあ、ゆっくりしてきなさいな」 「・・鳴滝荘の空気を完全に自分のものにしているな・・」 「こんにちは!おねえちゃん!」 「・・・こんにちは」 「・・・こ、こんにちは・・・」 それぞれ、部長と挨拶を交わす一同。何故か沙夜子は震えているが。
梢に泣きついてくる珠実。 「む〜、梢ちゃんはこんな人とのお相手はしなくていいので、私と一緒に向こうへ行きましょう〜」 「ええっ?でも、せっかく来ていただいたのですし、皆さんで晩御飯を一緒に・・」 「そんなのはいいですから〜」 「おヤ、私を放置プレイに処すつモリデすか?」 「部長のお相手はこっちのタマなしさんがしてくれますってば〜」 「ええっ!?ていうか、そのあだ名はもうやめてよ!」 「だけど、事実じゃないですか〜」 「じ、事実って・・・ひどすぎるよ・・・そんなことないってば・・」 哀願するかのような表情の白鳥。しかし、最近の白鳥と梢の接近振りが気に食わないのもあって、 珠実は取り合おうとはしない。 「おヤ、タマなしではナかッタのデすか?」 「うう・・・当然じゃないか・・・」 なんだって僕がみんなの前でこうもボロクソにされなきゃいけないのか、とぐったりする白鳥。 と、そこへフォローを入れる梢。 「そうだよ珠実ちゃん。白鳥さんはタマなしなんかじゃなかったよ?」 「・・・え?」 「すごく、濃かったし・・・」 「・・・・・・・」
(・∀・)・・・続くのか?
お泊りの意味さえ解からんおぼっこ娘が「タマ=濃い」という発想をするかな?
誰か(白鳥?)に入れ知恵されたとか
GJ(・∀・)期待
白鳥×棗和姦ものって需要あるよね?あるよね?
当然。
「ちゃんとありましたよ?」と何気なくでもよかった気がする。
メモ帳に書いてはみたが、投稿したら明日の自分が自分じゃなくなる気がして怖い。
それは、誰しもが通らなければいけない大人への階段ですよ
>>116 それでも投稿するのがお前の使命じゃなかったのかぁ!!(違う。)
どうか、どうかお願いしますだ〜
需要あるなし関係無しに、up希望!
需要はあるさ!
>>112 が勇気を出せるように、先に小生の書いてみた白×赤話を上げてみようと思う。
あほ長いので、うざいと感じたらタイトルをNGワードへGOで。
「ふぁ〜、やっと終わった・・・」 白鳥は感慨深げにそう呟くと、大きく伸びをした。机の上では放り投げられる形となった鉛筆やパス テルの類が弧を描いている。 新学期早々の課題を片付け、自身に充満されていた緊張感が伸びと共に空中へと放出しているかのよ うだった。もっとも、ただでさえ最近は寝不足気味だったのもあって、後に残るのは充実感よりも疲労 の方になってしまうのは仕方が無いというものだが。 ふと、壁の時計を見上げると、時計の針は2時を指していた。課題に手を付けた昼頃から既に半日近 い時間がたっていることに気付くと、驚きや徒労感と共に、何だか自分の集中力の持続が少しうれしく も感じられる。作業への没頭、そしてそれをやり遂げた、という事実が充実感を高めてくれるのだ。 しかし、それと同時に襲ってきた現実的な疲労を否定することなど出来そうもなかったが。 「・・・お腹空いたな・・・」 と、白鳥は自分の腹部を押さえた。昼、夕と何も食べていなかったのだから、当然だろう。こんな時 間に食事を取るということは、あまり褒められたことではないのだろうけれども・・・そう感じつつも 、自身の中で喚きたてている食欲のサイレンは、睡眠で誤魔化す事が出来そうなものではない。 「・・・確か、炊事場ならご飯とお味噌汁が常備されていたっけ・・・」 と呟くと、長い時間座ったままでいたのもあり文字通りに重い腰を上げ、炊事場へと向かった。
炊事場へと向かうほんの数10秒の間で、白鳥は身体が、自分でも意外なほど空腹を訴えていることに気付いた。 それはこの直後に癒すことが出来る、と考えれば意外と心地の良いものであったし、 連想すれば、その食事を用意してくれている少女の顔を、強く思い出させてくれるものでもあった。 (梢ちゃん・・・) 心の中で少女の名前を呟いただけで、精神と身体を襲っていた疲労や空腹も残滓すら残さずにかき消され、 多幸感としか言い様の無い感情で埋め尽くされていく。 白鳥が炊事場の異変に気付いたのは、自分の恋人である少女に強い感謝を抱いた直後のことだった。 炊事場のドアから、明かりが漏れている。 (こんな時間なのに誰か居るのかな・・・?) 扉の向こうで、こちらに背を向けキッチンと向き合っている少女の姿は、白鳥にとっては見覚えのありすぎるものだった。 (梢・・・ちゃん?) おそらく、トイレか何かに向かう際に、白鳥がまだ就寝せずに作業を続行しているということに気付いたのだろうか。 そのような場合彼女がどのような行動をとるか。彼女の一番近くに居る白鳥にわからないはずはなかった。 梢の優しさ、健気さ、いたいけさ・・・そして、その心と身体の暖かい感触が、白鳥の内部で甦っていく。
「梢ちゃ・・」 思わず、駆け寄ってその身を抱き留めようとした、その時に、白鳥は異変の真の正体に気付いた。 彼女の髪型が普段とは違うのだ。 長い後ろ髪をうっとおしいと感じ、ポニーテールにまとめた少女の姿。白鳥の目はそこに釘付けにされていたが、 少し視線をずらせばキッチン周りも梢の扱い方とはまったく違う、乱雑な状態となっているのが目に入ったはずだった。 炊事場のドアを開けたところで思わずその身を固める白鳥。 梢と恋人関係になってからというもの、「彼女」と会う機会が無かったわけではないが、 やはり彼女に対してはどう対応していいのかがまだ、よくわからないのだ。 しかし、当の彼女の方はというと、白鳥が声を上げていたにもかかわらず、彼が炊事場へと入ってきた、 ということにすら気付いていないようだった。 おそるおそる、彼女の様子を伺う白鳥。見れば、やはり彼女は何か料理をしているようだった。 「あ・・あの、早紀ちゃん?」
だが、相当料理に没頭しているらしく、彼女―赤坂早紀は、白鳥に気付く素振りすら見せない。 「あ・・あの・・」 白鳥がその手を肩に伸ばそうとする―と、 「な、なにしやがんだーーっ!!」 と、白鳥に向かって、しっかりと保持された包丁ごと右手が振り落とされてきた。 「う、うわあっ!?」 危うくその一撃を受けそうになった白鳥だったが、すんでのところでその動きが止まり、 「し・・・白鳥・・・?」 硬直した早紀が白鳥の顔を凝視する。 徐々にその視線をずらしていくも、それに対応するかのようにその顔が赤く染め上がっていくのが、 白鳥にもはっきりと見えた。 顔が、これ以上ないというぐらいに紅潮したのと同時に、早紀の身体は再び白鳥に背を向け、 キッチンに対面すると、 「な、なにしにこんなとこに来たんだよ・・・っ?」 と、そのままの姿勢で、白鳥には顔を向けずに話しかけてくる。 そんな彼女の態度に、白鳥は戸惑わずにはいられなかったが、彼女の言葉に向き合ってあげることを 第一に考えた。早紀もまた、白鳥にとって最も愛する女性であるということには変わらない。白鳥にとって、 それは当然とでも言うべきことなのだから。 「なにって・・・課題が終わったからさ、何か食べようかと思っ・・・」 「か、課題が終わった!?」 白鳥の言葉が終わる前に、早紀はその身を向きなおして叫んだ。まるで詰め寄られているかのような 姿勢に白鳥の戸惑いはさらに大きなものとなる。
「う、うん・・・だから、炊事場でご飯でも食べようかとおもっ」 「て、てめえ!だ、誰が課題を終わらせて良い、なんて言ったんだよ!?」 「え、ええっ!?」 これには、流石の白鳥もどう対応していいのかがわからなくなる。 (そんな無茶苦茶な・・・) 沈黙が訪れ、お互いそのまま動けなくなってしまう。 少しの間をおいて、早紀は白鳥の両肩に置いていたその手を下ろした。彼女も少し落ち着いたようであった。 「な、なんだよ・・・人が、せっかく・・・」 だが、その声は、彼女のものとは思えないほどか細く、消え入ってしまいそうなものだった。 見れば、彼女の手元には、おにぎりをはじめとして、玉子焼きや鳥のから揚げなどが並んでいる。 もっとも、どれも梢が作ったものとは比べ、お世辞にも整った形をしているとは言えなかったが。 「これ・・・早紀ちゃんが・・?」 「ま、まあな・・・で、でも、ちょっと失敗したから・・・こ、これは捨てるやつなんだよ」 早紀の声が、先ほど以上に焦りを募らせていく。その必死な手振りは、おそらく、 白鳥にその「料理」を見せたくないのだろう。 「・・・・・・」 「な、なんだよ・・・?」 「じゃあ、さ。これ、僕に貰えないかな?さっきも言ったけど、ちょうどお腹空いてるし」 その言葉は、早紀にとっては思いもよらぬものだったのだろう。一瞬、きょとんとした表情を浮かべるも、 彼女は即座に白鳥に対し怒鳴り声を上げる。 「ば、バカ!!なに言ってやがんだよ!?て、てめえには、もっとちゃんとしたのを・・・作っ・・・作って・・・」 怒鳴り声が、いつしか消え入りそうなものになる。
「?これ、僕に作ってくれていたの・・・?」 追い討ちをかけてくるかのような白鳥の言葉に、「しまった」というような顔を見せる早紀。 当然、次の瞬間にはその言葉を否定しようとする。 「そ、そんなわけ・・・」 だが、その言葉は途中で途切れた。観念した、というような表情で早紀は白鳥に向き合う。 「・・・その、な。本当は、もっとよく出来たのを白鳥に食わせてやりたかったんだよ・・・ だけど、どうしてもこんなのしかできなくて・・・だから、やっぱりあたしには無理だなーっていうことでさ、 うん、だから、その・・・白鳥だって、こんなもん、本当は食べたくない、だろ・・・?」 意外なほど素直な早紀の言葉。その真っ直ぐな思いに答えるかのように、白鳥は優しく声をかける。 「そんなことないよ。だって、これは僕の恋人の女の子が、一生懸命作ってくれたんだから」 「な・・・っ」 少し引いていた紅色が、再び早紀の顔を染めていく。 「ば、ばばばばばばば、ば、ば、バカ野郎っ!!な、なに言って・・やがんだよっ!?だ、だったら・・・ なおさら、白鳥にはこんなもの、食わせられないってば・・・」 「だから、そんなことないって」 そう言うと、白鳥はから揚げの一つを摘み上げ、自分の口へと運ぶ。 少し醤油の味が効きすぎている、とも感じたが、決して不味くはなかった。 まだ熱い、油分の踊る香ばしい衣の食感は、料理が得意分野とは思えない早紀が、 わざわざ作ってくれたものである、ということの証拠であった。 「うん、美味しいよ」 「ほ、本当・・か?」 白鳥の言葉にもかかわらず、早紀の表情は不安でいっぱいだった。
そんな彼女に対して、白鳥は笑顔で応える。 「うん。お世辞なんかじゃなくて、本当に美味しいよ、これ」 そう言うと、白鳥はつまみあげたから揚げを早紀の唇の手前へ運ぶ。早紀は、それを躊躇いながらも口に含んだ。 「ほら、ね」 「ば、ばか・・・こんなしょっぱいもの食べたら、身体に悪いだろうが・・・ で、でも、まあ、てめえがこんなんでも良いって言うんなら、まあ、仕方ない・・・な・・・」 いかにも美味しそうに早紀の料理を食べる白鳥に対し、早紀もまた、照れながら、ではあるが笑顔を見せる。 白鳥には、その表情が堪らなく愛しかった。 「早紀ちゃん・・・」 「な、なんだよっ!?あたしの顔に何かついてるか!?」 「う、ううん。ただ、早紀ちゃんが可愛いなあ・・・って」 「だ、だから、てめえはどうしてそういうことばっかり言うんだよっ!? ・・・あー、うー・・・そ、それよりな、こんなところで立ち食いってのも、なんだし・・・さ・・・その」 その言葉に含まれている意味を白鳥がどれだけ汲み取れたのかは、早紀にはわからなかったが、 白鳥の返答は彼女の望んだとおりのものだった。 「じゃあ、課題の後片付けもあるし、僕の部屋でも・・・いい、かな?」 早紀は無言で頷いた。
「ごちそうさま、早紀ちゃん」 元々、白鳥一人分だった夜食である。早紀も食事に加わったこともあって、あっという間に無くなった。 「ま、まあその、白鳥がうまかったてんなら、作った甲斐もあったっていうもん・・だな、うん」 まだ、声こそたどたどしい部分があったが、早紀の表情は明るさに満ちたものになっていた。 「あはは、ありがとう。早紀ちゃん」 そう言いながら、課題の後片付けをこなす白鳥の姿を、早紀はじっと見つめていた。 「・・・」 しばらくの間は、そうして無言だった早紀だったが、何かを決心したかのように、白鳥に対して口を開いた。 「な、なあ、白鳥・・・その、おまえ、さ・・・し、したことって・・・ある、よな・・?」 「・・・え?す、するって・・・な、なにを・・?」 「ば、ばか!そりゃあ、その、あれ・・・だってば」 その言葉は、白鳥にとって完全に想定外のものだった。 ましてや、なんと答えれば良いものか。まさか、早紀の身体を抱いた事があるなどとは言えまい。 (・・・え?) と、そこで、白鳥は現在の梢のそれぞれの人格が、記憶を共有化しはじめている状態にあるらしい、 ということに気付いた。 だとすると、梢と自分の体験を、彼女たちはどのように受け止めているのだろうか? そのような白鳥の思考を止めるかのように、早紀は続ける。 「白鳥・・・あたしだって・・・白鳥のことが好きなんだ・・・から、な・・・」 そのまま、白鳥の身体に早紀の身体がのしかかってくる。 「さ、早紀ちゃん・・・」 既に、いつでも自分の中で反芻することが出来るほどに味わった感触だった、が、今この時のそれは、 まったく違う意味を持ったものであった。
「アタシとは・・・やっぱり、嫌、だよ・・・な?」 おそらくは、この言葉に対して白鳥がどう答えてくれるか、早紀にしてわかってはいたのだろう。 だが、こうしてみることが彼女なりの照れ隠しなのだ。そして、そのまま当然のように返ってくる白鳥の言葉を耳にする。 「そんなことない、よ・・・?」 早紀は、自分がうれしくて仕方が無い、という状態にあるということを、自覚する。体温が上昇しているかのようだった。 「・・どうしてそんなに優しいんだよ・・・ばか・・・」 早紀の身体が白鳥の前に回りこむ形に流れ、そのまま唇と唇が重なり合う。 その動きが信じられないほど自然なものだったのが、早紀には少し意外に感じられた。 時間がゆっくりと流れていく。まるでスローモーションのように、ゆっくりと。 キスを終えると、白鳥はその手を早紀の身体へと伸ばしていく。白鳥とて、早紀との関係を、どんな形になるかは別として― はっきりとしたものにさせたいと考え、その結果、こうして彼女を部屋へと誘ったのだ。 このような状況は、それほど予想外ではなかった。 「早紀ちゃん・・・」 対する早紀にしても、先ほどのようなアプローチを決行するのに、どれだけの決心を必要としたのか。 白鳥は、それを裏切るようなことはしたくなかった。 「ふゃぁ、白鳥・・・そ、そんな・・・ふ、服、脱がそうとするな・・ってばあ」 その言葉は、先ほどに比べれば柔らかなものになっていたが、男性を拒絶するかのような身体の反応の方は、頑ななものだった。
「ご、ごめんね。早紀ちゃん」 白鳥は、自分がうっかりしていたという事に気付く。自分にとってはある程度慣れた行為であっても、 相手となる少女には―例え、梢と同じ身体を持って、同じ経験の記憶を持っていたとしても― 未体験となるものなのだ。ましてや男女の関係、というものに長けているとは思えない早紀である。 それこそ、扱いには慎重にならねばならなかったのだ。 「ば、ばか・・・変な所で気なんか使うなよ・・・」 そんな彼女が自分との関係を素直に認めようとしてくれている。そのために慣れない包丁を握り、 勇気を振り絞って身体を重ね合わせてきたのだ。 「早紀ちゃん、好きだよ・・・」 その思いに、白鳥は優しさで応えたいと思った。早紀の身体へと這わせた両手の動きを緩ませ、 小動物の身体をさするかのような力加減でその全身をなぞっていく。 「は、はぁ・・」 「大丈夫。ほら、痛くしないよ?」 少しずつではあるが、早紀を安心させていく。そして、頃合を見て白鳥の手が、再び早紀の服へかかった。 「早紀ちゃん・・・いいん・・だよ、ね?」 「・・・し、白鳥が、あたしのこと好きってんなら・・・そ、そりゃ、ど、どんなことだって、し、し、してやろうじゃねえか・・・」 精一杯強がったその声が微笑ましくて、白鳥は思わずその手を止める。
「はは。ありがとう」 「な、なんだよ・・・い、いいから、するなら、はや、く・・あっ」 白鳥の手が、再び早紀の服を捲し上げる。その手は、そのまま早紀の脇腹へと流れていき、 経験浅い少女の身体を直に味わおうとする。 「はっ・・・・あ・・」 早紀の息が激しくなっていく。白鳥は、まるでその鼓動にあわせるかのように両手を早紀の胸に伸ばしていく。 梢のものと(当然ではあるが)変わらない、豊満な感触が手のひらに広がった。 「しら、と・・・そんなと・・あっ」 「はぁ・・早紀ちゃん・・・っ」 白鳥は、彼女の名前を呼ぶと、その舌を早紀の臍付近に這わせる。えもいわれぬ感触に襲われ、 思わず早紀の身体がビクっと軽く跳ねる。 白鳥の舌は、そのまま早紀の臍にはまり込むような形で流れていく。 「ば、白鳥・・・」 早紀は、白鳥の予期せぬ動きに、最初は戸惑ってはいたが、すぐにその行為の心地よさにその身を委ねていく。 その心地良さを、白鳥は徐々に快楽へと変貌させていく。早紀の胸を、その心臓の鼓動を確かめるかのように、 優しく包んでいた左手は、その動きに激しさを加えさせていき、胸から離れていった右手は、早紀のスカートを脱がし始めていた。 「し、しらとり・・・そ、その・・」 「ん、どうしたの?早紀ちゃん」 早紀がまたしても不安に襲われている、というのが白鳥には一見してすぐに見て取れた。当然だろう。 自分の身体はその行為を記憶確かに記憶しているというのに、自分自身は、その体験自体の感覚がまったくわからないのだ。 これで不安や違和感を覚えないのはおかしいだろう。 今回のことにしても、おそらくはこういった自分の中の奇妙な感覚と折り合いを付けていられなくなった早紀が、その解決策として考え出したことなのだろう。
白鳥は、そんな彼女に対して、自分の出来ることを精一杯してやりたいと思う。 早紀の腹部から離れた白鳥の顔は、早紀の顔へと接近していき、再びその唇を重ねる。 「あ・・ふぁ・・・」 「早紀ちゃん・・・」 耳元で、大丈夫だよ。優しくしてあげるからね。と優しく囁く白鳥の声。 早紀は、自分が不思議なほど安心しているのを感じた。それは、この身体が白鳥のことを心底愛しているという事だった。 早紀の、安らいだ表情をまた確認すると、白鳥は、その顔を彼女の柔らかな胸へと埋めていった。 「あ、あっ・・・」 その胸を覆っていたブラジャーを、そっと上にずらすと、白鳥の舌はその曲面を滑っていった。 既にスカートを脱がし終えていた左手もまた、下着に親指を引っ掛ける形となっている。だが、早紀の身体は、心は、 もう抵抗はしなかった。 「し、白鳥・・あんまし、見るな・・・ってばあ・・・」 早紀の恥らった声が、白鳥を扇情的な気分にしていく。 「わかってる・・・よ」 「じ、じっくり見ようとしてたら、ぶ・・・ぶっとばす、からな・・・」 「わかってる、ってば」 クス、という笑みを浮かべる白鳥に、早紀は思わずどきりとする。自分がどれだけこの男性に惹かれているのかを実感する。 「あ、あぁ・・・で、でもな、その、し、白鳥がどうしても、ってんなら・・・その、あたしはそんなに嫌じゃ・・・あっ」 白鳥に、少しでも良く思って欲しい、という思いから紡ぎ出されたその言葉はしかし、襲ってきた強い快楽にかき消された。 白鳥は、早紀の乳首を唇で優しく包むと、先ほどよりもその運動にずっと激しさを増した舌で愛撫したのだ。
「ふぁあっ!し、しらと・・あっ!」 下半身を見ても、下着は既に太腿の辺りまで下ろされており、今はその太腿の感触を楽しんでいる白鳥の 右手が、すぐにでも早紀の剥き出しにされた恥部へと向かっていこうとしているのがわかった。 既に、暖かい心地良さは、熱い快楽へと成り代わっている。早紀の全身に流れる血脈が白鳥への愛情を 携えており、その全てがこの行為に強く反応しているかのようだった。 そして、白鳥は一呼吸置くと、顔を胸から離していき、早紀がその恥じらいから両足で閉ざしている下半身 へと向き合っていく。 「可愛いよ、早紀ちゃん」 「だ、だから、あんまし見るなってばっ」 「でも、そんなに嫌じゃあなかったんじゃないの?」 白鳥が少し意地悪く言い返した。 「う・・・だ、だけど・・そのな・・やっぱり、恥ずか・・・しい、んだよ・・・」 恥じらいに満ちた表情、言葉、態度。その全てが白鳥の早紀への愛情を強めていく。 早紀も、既に覚悟を決めているので、その両脚はいとも簡単に開かれる。白鳥は、まるで、 ひくひくと震えてるかのような、早紀の性器へと舌を伸ばす。 「ばっ・・・!き、汚いっ・・・てば・・・しら・・と・・・」 予測不可能なほどの快楽に襲われ、早紀はその身を小刻みに揺らす。白鳥は、その早紀の様子を伺いつ つ、それに合わせて舌の動きを早めたり、指を這わせたりして早紀の性感帯を強く刺激していく。 (思ったよりは・・・濡れてる、かな?) 白鳥は、早紀の身体が、梢の時とは比べても、男性を受け入れられるような状態になり難いということを 実感していたのだが、これならば、もう少し愛撫を続けてあげれば何とかなりそうだった。
「はぁっ!あ、あ、ぁぅあっ・・・」 早紀の息遣いが激しくなる。このまま行けば、おそらくは彼女を絶頂へと導いてあげることも可能なはずだ。 「早紀ちゃん」 「な、なんだ・・ょ・・・お・・・っ」 「そろそろ・・・いい、かな?」 「・・・・・・っ!」 早紀の表情が、再び不安の色を露にする。が、それは一瞬で終わり、すぐに先程の照れた顔が戻ってくる。 「ば、ばか・・白鳥とあたしはその、恋人・・・同士、なんだぞ・・・そんなの、白鳥がしたいっていうんなら・・・ 良いに決まってる、じゃ・・ねえか」 顔を真っ赤にしながらも、精一杯の笑顔でそう言い切る早紀。その可愛らしさに、白鳥も既に自分の欲情 を押し隠すことなどできそうになかった。 「早紀ちゃん・・・」 「ちょ・・待っ・・・そ、その前にもっかい・・・キス、してくれないか・・・?」 「うん。なんせ、僕の恋人の早紀ちゃんがしたいって言ってるんだしね」 「ば、ばか・・・」 互いの唇が、何度も何度も重なり合い、 「そ、そのっ、ふぁ・・・し、舌、からませて・・・・みた、い・・・」 「うん、早紀・・・ちゃんっ」 互いの舌が、卑猥な音を立てながら交わっている。 白鳥は、この状況に没頭しつつも、早紀と交わるための準備も忘れてはいなかった。ズボンのチャックを 下ろし、既に滾った状態にある自分の性器を露出させると、ゆっくりと早紀との体勢を整えていく。 一方の早紀は、濃厚なキスに全神経を委ねており、その事には気付いていないようだったが。
「ゅっ・・・ぷぁ、ん・・・白鳥・・もっと・・・あ・・・っぇ!?」 突如走った違和感に、早紀も、自分の下腹部に軽く押し付けられる形となっている白鳥の性器に気付く。 「し、しら・・・」 「早紀ちゃん、そろそろ・・・早紀ちゃんのことが、欲しいな」 「ん・・・・あ・・・白鳥の・・・あたしも・・・」 そう言いながら、再び舌を絡める行為を続行させる早紀。それは、恥じらいと不安を隠し通しつつも、 白鳥を受け入れたい、という思いを伝えるサインだった。 「早紀ちゃん、行くよ・・・」 その言葉とともに、押し付けられただけだった白鳥の性器が、早紀の性器へと埋没していくのが互いの目に 、確かに映っていた。 その光景と、いまだかって味わったことの無い快楽と、痛みに、早紀はその目をぐっ、と閉じる。さらに、 白鳥の身体にしがみつき、再び舌を絡ませあうことで、今にもおかしくなってしまいそうな自分を、必死にとどめる。 「早紀ちゃん。ほら、はいる、よ・・・」 「ぴ・・ぇ・・っぅ・・・っ・・・っく・・・」 早紀の呻くような声に、少し不安を感じた白鳥は、彼女に優しく囁いていてあげることを絶やそうとはしない。 「早紀ちゃん、大丈夫?痛くない?」 「こ、これぐらい、ぜんぜん・・・なんと・・っも、なっ・・・い・・・あっ」 早紀は、それに対し、精一杯の強がりと、白鳥の唇を求める行為で応える。 痛みや、初めての感触に対する違和感は消えなかったが、それ以上に、自分の身体がこの行為を完璧に 受け入れようとしている、という事実に気付かされる。 身体が、早紀という一人格に対して、すべての快楽をシャットアウトせずに流し込んでくるようだった。
(あ、あたしは・・・そんなことは関係なく、あたしだけの意思で白鳥を・・・っ) だが、だんだんと、そういったことを考えていく余裕すらなくなっていく。 自分の思考能力が、快楽で埋め尽くされていくのが、はっきりと自覚できた。 もしも、このまま一つのことしか考えられなくなってしまうのならば― 「し、白鳥っ!」 早紀は愛する人の名前を、口だけでなく、心の中でも、全力で叫ぶ。それが答えだった。 「早紀ちゃん・・・っ、早紀ちゃんっ!」 その声に応えるように、白鳥の動きも少しずつ激しさを増していく。 感触自体は、梢のものと同一だったが、自分の中で形になっていく実感は、梢とはまったく違ったものにな っていくのがわかる。ふと、セックスの際、男性はむしろ精神面で快楽を得るのだ。というのは、こういうことな のだろうか、などと白鳥は考えた。 「はぁっあぅん・・・っ!あ、ぁ、ぁあっ!しらと・・・ふぁあっ!白鳥ぃっ!」 もはや、どれだけ意図的に身体が動いているのかがわからなかったが、早紀の唇は、まるで唯一の行き先 がそこであるかのように白鳥の唇へと向かっていく。 「ふぁっ・・さ、早紀ちゃ・・・ん・・・っ」 舌を、性器を絡ませあいながら、二人は、まるで自分たちが水飴の様にドロドロに溶けて、一つになって しまったように感じた。もはや、どこからどこまでが自分の思考だったのかも良くわからないほどに。 「あ・・・はぁあっあっ・・早紀ちゃんっ!早紀ちゃんっ!」 白鳥の腰の動きも、当初の明らかに遠慮したゆっくりとした挿入行為とは完全に別物の、激しいものになっている。 快楽は、すでに二人を絶頂の状態にまで高めている。こうなると、あとはその終わり時を迎えるだけだった。
「あん、ああっ!白鳥っ、白鳥っ・・・っふぁ、あ、きゃふっ、ぁ!白鳥っ・・・あ、あた・・・し・・・もうっ、もう・・・っ!!」 身体の中の全ての器官という器官が、快楽で沸騰してしまいそうだった。達するまでに、もう時間が無いと いうことが二人には良くわかる。 「早紀ちゃんっ!僕も・・・僕も!早紀ちゃん・・・一緒に・・・っ!」 「ん、あっ!白鳥っ!いっしょ・・・いっしょにぃっ・・・!!」 一瞬、何もかもが、真っ白になったような気がした。 だが、その靄のような淡い白が薄れていくのに従って、白鳥は自分の下腹部が強く脈打っているのを感じ、 早紀は、まるで受胎したかのような子宮の熱を感じた。 意識は澱んだままだったが、白鳥も早紀も、自分の名前を囁き続けてくれる、愛しい声を、確かに聴いていた。 その、絶頂に達した快楽の残滓を、ゆっくりと味わいながら、二人は徐々に落ち着きを取り戻していった。
「・・・ふぅ・・・早紀ちゃん・・・その、痛くなかった?」 「お、男なら、そんな小さいこと、気にするなって・・・」 「そ、そう言われても・・・やっぱり、僕としても、大好きな早紀ちゃんには気持ちよく・・・なって欲しいから、 ね・・・あ、で、でも、初めてだからそんな、気持ちよく、なんて・・・」 「あー、もういい、もういいって。あたしは・・その、あたしだって・・・白鳥が満足してくれたんならいいんだからさ」 そのまま、先ほどまでの出来事を、互いに反芻する二人。言葉は自然と少なくなったが、決して居心地の 悪いものではなかった。 「な、なあ、白鳥・・・」 静寂を破るかのように、早紀が話しかける。 「?どうかした?やっぱり、痛かったかな・・・?」 「な・・・そ、そういうわけでもないんだけど、さ。ちょっと、腰がしびれたっつーか、ほんのちょっとだけ、 疲れちゃって、さ・・・っと・・その、今夜は・・・ここで寝ても、いい、か?」 少し甘えたかのような声に、自分でもわざとらしすぎるんじゃないか、というような不安を感じる。 「あ、い、嫌だよな!?せっかく、課題終わらせて寝ようと思ったのに、その、あたしが邪魔しちまったわけだしよ・・・」 全身で焦りを見せる早紀に対し、白鳥は当然のように笑顔で返事を返す。 「そんなことないってば。早紀ちゃんと僕は恋人同士なんだから、少しでも一緒にいたいって思うのは当然 のことだよ。じゃあ、今夜はずっと一緒に居ようね」 白鳥の優しい声に、早紀は自分の心が、溢れそうなほどに満たされていくのを感じる。 そして、そんな白鳥に対して、出来る限りの笑顔で応じる。 「まったく・・・そうやって歯が浮くようなことばっかり言いやがって・・・」 そう言いつつ、白鳥の身体に飛び掛るかのように抱きつく早紀。 「さ、早紀ちゃんっ」 「でも・・・あたしは、そういうところもひっくるめてお前のことが・・・好きだから、な」 白鳥の胸の中で、顔を上げた早紀は最高の笑顔を向けていた。 終
乙。
激しくグッジョブ
>>121-139 いやぁ、1時間40分ですか。
非常に乙でした。GJ!
ここでふと疑問。
アパートなんだからこんな深夜にやってたらみんな起きるんじゃないかな?
リアルタイムキター! GJ!超GJ! 早紀ちゃん可愛いよ可愛いよ早紀ちゃん。
144 :
名無しさん@ピンキー :05/02/11 20:05:19 ID:BpvDCcjj
GJage
145 :
名無しさん@ピンキー :05/02/11 20:19:43 ID:lP66kJ4n
ハアハアしまつた
ブラボー! おおブラボー! 思わず、拍手しながら宙を舞っちゃうところだったよ。
GJ!!
激しくGJです!!
GJ!!!!!
神降臨!!
>>142 気付いてみんなでコソーリ観戦ってシチュもいいな
気づいてた朝美ちゃんはオナニーしてましたが何か?
もし二人の行為を住民達が観戦していたら… 「おおう、二人とも若いナ。声響いているぞ」 「…激しいわ」 「あ、あんなことするなんて…おお、大人だね!!」 「こりゃ明日は赤飯用意しないとね〜」 「お幸せにぃ〜! お幸せにぃ〜!」 珠の反応がイメージ出来なかったです…OTL
盗聴機とか隠しカメラとか仕掛けてる希ガス。 お珠ならやりかねん・・・
白鳥君が小夜子さんを襲って朝美ちゃんに目撃される話
そして朝美ちゃんも一緒に3P、と。
>>112 !!
これでもまだお前は怖いか!
さあ!勇気を振り絞れ!ここの人間はお前を待っているのだぞ!!
隆士たんえっちな事、上手だなぁ・・・。
ぐっ、早紀ちゃんの読みたい、読みたいんだが 手が無意識のうちにそんなことしちゃダメだよと↓ボタンを押しやがる! スレの皆!俺にちょこっとずつでいい、勇気を分けてくれぇぇ!!
(・∀・)人(・∀・)
>>160 いっそ手を釘かなんかで打ちつけとけYO!!
165 :
160 :05/02/13 19:41:30 ID:JyyIFX67
166 :
163 :05/02/13 20:18:06 ID:VZbhwtVF
>>165 大人の階段の〜ぼる〜
とにかくおめでとう、よかったな
168 :
112 :05/02/13 21:57:37 ID:grIKpTiH
投下してみる。 今月号のWINGの続きっぽいものを書いてみた。 読んでない人には分からないとこがあるかも、ごめんなさい。
僕こと白鳥隆士は、一体誰に恋しているんだろうか。 ほかの誰にも、自分にすら分からない疑問を抱えながら、 先ほど描き終えた絵を見てみる。 「はぁ…」 キャンバスには、二人の少女が描かれている。 一人は、青葉梢ちゃん。僕が下宿しているここ、鳴滝壮の大家さんだ。 箒を抱えながら、母性溢れる笑顔で笑いかけている。 もう一人は、紺野棗ちゃん。梢ちゃんの…多重人格の一人。 伏し目がちにぎこちない笑顔をこちらに向けている。 二人の違いといえば、髪型くらいだ。容姿は全く同一である。 先ほど言ったように、梢ちゃんはあの世にも珍しい多重人格者だからだ。 解離性同一性障害というのが正式名称の病気だ。 最初はほんの少し疑ってしまったが、どうやら正真正銘らしい。 そしてそれが僕の今の最も大きな悩みである。 「それにしても…」 我ながら良く描けたと思う。 なにせ容姿に違いは無いのだ。 それを、彼女達を知る人間なら人目で見分ける事ができる位精密にかき分ける事ができた。 何というか絵から雰囲気が滲み出ている。 それだけ彼女達の事を良く見ているということだろうか。 「はぁ……何やってんだろ僕……」 寝返りを打つと、そこには二週間前から貯めている専門学校の課題がうず高く積まれていた。 僕はもう一度寝返りを打った。
僕は気分転換に廊下へと出た。 そこはすぐ縁側になっていて、庭が広がっている。 何してんだろうも何も、悩みのせいで全然課題が進まない。 というか手さえ付けられない…。 二週間前のあの日から…。 「隆士君…は…私のこと……好き…かも?」 「も、も、もちろんだよ!好きだよ!大好きだよ!」 「…よかっ…た…わたしも…隆士君のこと…大…好き…」 「くああああああああああ!!」 たまらず僕は胸を掻き毟った。 か、可愛いよ、棗ちゃん…。 …悩みというのは他でもない。 僕は…あの日から、棗ちゃん―梢ちゃんの多重人格の一人である彼女を、意識してしまっているみたいなんだ。 僕は、梢ちゃんと付き合っているのにいいのか? 良い訳がない。彼女達は体を共有していても、別々の個人なんだぞ! あの時、僕は彼女に、友達として好き、とちゃんと伝えなくちゃいけなかったのに…。
「あら、白鳥さん」 ふと後ろからした声にびくりと振り返る。 そこには、梢ちゃんが居た。 「お出かけですか?」 首を傾け、ニコリと微笑みかけてくる。 「いや、別にそういう訳じゃないんだけど、外の空気が吸いたくて」 「課題、大変なんですか?」 「うん、まぁ…」 ポリポリと頬を掻く。やってないとはとてもじゃないが言えない。 「そうですか……あの、白鳥さん、今お暇ですか?」 「え?…暇といえば、暇だけど」 「それじゃあ、私の部屋でお茶でも飲んでいきませんか?」 モジモジと手を前で揉みながら、梢ちゃんはそう誘ってきた。 「…」 「…白鳥さん?」 「あ、ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた。じゃあ、ご馳走になろうかな」 僕も彼女に微笑み返した。 ・ ・ ・
僕は確かに梢ちゃんが、この子が好きだった。 そう気づいたからこそ、告白したんだ。 そして彼女も僕を好いてくれていた。 僕達は付き合い始めた。本当にうれしかった。 それなのに、僕って奴は、もう他の女性に心移りしている。 本当に最低な奴だ。 僕は梢ちゃんが入れてくれたお茶を啜りながら項垂れた。 ちらりと視線を横に向けると、梢ちゃんが幸せそうにお茶を飲んでいる。 梢ちゃんは凄く可愛い女の子だ。見た目もその性格も。 そして同じ容姿をした棗ちゃんも、また可愛い。 僕はじっと梢ちゃんの横顔を見つめていた。 僕の濁ってしまった気持ちを整理しようとしながら。 ふと、梢ちゃんは顔を俯かせた。 僕は、一瞬だけ、その顔に棗ちゃんの面影を見てしまった。 違う。そうじゃない。 僕は探してしまっていたんだ。 「……恥ずかしいです、白鳥さん」 「……え?」 ボソリと呟やかれた梢ちゃんの言葉を僕は理解することができなかった。 「……その、そんな風に、じっと見つめられると」 そう言うや否や、梢ちゃんは顔を真っ赤にして俯いた。 「あ、ああ……ごめん……その、梢ちゃんが凄く、綺麗だったからさ……」 僕は言ってしまってから後悔した。 本当は、梢ちゃんの姿を通して、別の人の面影を見ていたというのに、 こんな言い訳が咄嗟に出てしまう自分自身に腹が立った。 でも、こんな幻影を見てしまうなんて、やっぱり僕は…棗ちゃんの事が好きなのかもしれない。 ……棗ちゃんに、会いたいな。
「あのさ、梢ちゃん………ッ!!」 僕はハッとして言葉を飲み込んだ。 梢ちゃんは僕の隣でまるで梅干のように真っ赤な顔をして茹っていたのだ。 「こ、梢ちゃん!どうしたの?」 倒れそうになる彼女の体をしっかりと抱える。 「す、すいません…ちょっとクラッと来て…」 クラッとって…でも、僕がさっき言ったことがまずかったのかな…。 告白のときもそうだけど、梢ちゃん、こういうのに弱いから…。 …でも、もしかしたらこれを利用すれば。 今、もう一度彼女にショックを与えたら、棗ちゃんに会えるかもしれない。 「…白鳥さん?」 考えに耽っている僕を、梢ちゃんが心配そうに見上げてきた。 一か八か、僕は試してみることにした。 「梢ちゃん…大切な話があるんだ…聞いてくれ…」 「…はい」 梢ちゃんは僕の神妙そうな雰囲気を悟ってか、真面目に聞こうとしてくれた。 「僕は…僕は…」 「…はい?」 しまった。言い出したはいいが、全然言葉が続かない。 どうすれば梢ちゃんは驚いてくれるのだろう。 素の状態ならいつも気づかずに変なことを言ってしまうのに、考えてしまうと駄目だ。
「僕は、実は…………女なんだ」 苦し紛れに言った言葉はそれだった。もうちょっと上手く嘘をつけないものか。 こんなふざけた事言ったら梢ちゃん怒るだろうな。 ところが、肩を落とした僕の瞳に映ったのは、口元に手を当てわなわなと震える梢ちゃんの姿だった。 「お…んな?」 さっきまで紅潮していた頬は、真っ青に染まっている。 …どうやら梢ちゃんはこの突拍子も無い嘘を信じてしまったようだ。 それならば、あともう一押し…。 僕は半ばやけくそになって彼女の手を取った。 「そうなんだ…ほら触ってみて」 腕で寄せ集めるようにして作った胸の膨らみに手を当てさせる。 普通の人が触れば一発で気づいてしまうようなそれも 今の彼女には柔らかな感触を与えたのだろうか。 「そ…ん……な」 そう片言のように言い残すと、彼女は目を閉じ意識を放棄した。 倒れそうになる彼女の体を抱きかかえる。 「上手くいってしまった…」 ふと重要な事を思い出した。何も変わってしまう人格は、棗ちゃんだけじゃないのだ。 もし、早紀ちゃんや、千百合ちゃんが出てきたら…。 ぶるっと悪寒が走った。この体勢はまずい。 僕は彼女を床にそっと寝かせると、その場から離れ、部屋の隅から彼女の様子を伺った。 しばらくすると、彼女はムクリと起き上がり、瞳を開いた。 そして、おもむろにリボンを解くと、ツインテールになる様に髪を結びなおす。
「あ…」 思わず僕は歓喜の声を上げた。 彼女は―棗ちゃんは僕に気づくと、テクテクとこちらに向かって歩いてきた。 そしてちょこんと座る。 「こ…こんにちわ…かも…隆士君…」 「う、うん、こんにちわ、棗ちゃん」 思わず声が上ずる。 「久しぶり……かも?」 「そうだね。久しぶりだね」 それを最後に会話が途切れる。棗ちゃんは下を向いていた。 そしてしばらくして、何かを決心したように、言葉を発した。 「隆士…君…女……かも?」 棗ちゃんは下から覗き込むようにして心配そうに訊いてきた。 一瞬驚いた。そうだった。最近彼女達は自分達の記憶を共有し始めているんだった。 棗ちゃんも、さっきまでの僕と梢ちゃんのやり取りを夢で記憶していたのだろう。 本当の事を言っても良かったのだけど、僕の事を心配してくれる棗ちゃんの様子は とても可愛らしくて、僕はついからかいたくなってしまった。 「そうなんだ……僕、実は……女なんだ……。 僕って女顔っぽいだろ?…本当は女で、ちょっと男の子っぽいってだけなのに… 小さいころから直らないこの、僕、って口癖のせいで良く間違われて…」 僕は袖で涙を拭う真似をしてみせ、棗ちゃんの顔色を伺った。 きっと慌てるだろうと踏んでいたのに、意外にも棗ちゃんは冷静だった。 静かに目を伏せると、微笑む。 「…そう……でも………私…は……女の子…でも…いい…かも…。 私は…有りのままの…隆氏君が…好き…だから…」 少しだけ頬を赤らめ、いつものように拙い口調で言葉を走らせる。 からかうつもりが、まるでこちらが何か魔法でも掛けられてしまったようだった。 棗ちゃんから瞳をそらす事が出来なくなってしまう魔法を。 彼女の顔を見ているだけで、動悸が早まる。 僕は、 「…隆士…君?」 やっぱりこの子が、好きみたいだ。
我慢が出来ない。瞳には棗ちゃんしか映らない。 「棗ちゃん、この前のこと覚えてる?」 「…え?」 「ほら、あの時…君が僕に君を好きかどうか、訊いたとき」 棗ちゃんは恥ずかしいのか、返事をせず、頷くだけに留まる。 「あの時、もし、桃乃さんが来なかったら…僕達どうなっていたんだろうね?」 僕は、棗ちゃんににじり寄る。棗ちゃんはあの時の事を思い出して恥ずかしいのか依然俯いたままだ。 僕の接近にすら気づかない。 「棗ちゃん…僕のこと、まだ好き?」 「…うん……もちろん……かも……」 「…かも?」 「ッ…ううん!……私…隆士君の事……大好き……だよ……」 苦しそうに訴えかけるその表情が僕をどんどん酔わせていく。 「良かった…僕も、大好きだよ…」 棗ちゃんの肩を抱き、ベッドに押し倒した。
瞳には本当に棗ちゃんしか写っていなかった。 彼女は、何が起こったかわからない、といった表情で僕を見上げている。 「…りゅ、隆士…君…」 「ごめん、棗ちゃん、もう我慢できないんだ…」 棗ちゃんは頬を赤く染め、困ったような表情になった。 そして、僕の手から逃れようとするように身を揺する。 「嫌なの?」 僕が残念そうに言うと、彼女は首を振った。 「嫌じゃ…ない、嫌じゃ…ない…けど……でも…少し…怖い…かも…」 「絶対に傷つけたりしないから…棗ちゃんも僕を求めてほしい…」 気の遠くなるような程長い時間が経った後、棗ちゃんはコクリと頷いてくれた。 そして、心配そうにこう訊いてくる。 「…うん。でも…その…女の子…同士って…できる…の?」 僕は呆気に取られた。そうだった、忘れてた。 棗ちゃんはまだ勘違いしたままだった。 思わず口篭り、頭を掻く。 「え、えーと……あれは、その………嘘なんだ、ごめん」 棗ちゃんも一瞬呆けてしまったようだった。 そしてすぐに頬をぷぅっと膨らますと、ソッポを向いてしまう。 「ごめん!本当にごめん!」 僕が棗ちゃんの正面に回りこむたび、彼女は別の方向に顔を向ける。 その表情も、仕草も、普段の彼女には無いもので、何だか新鮮だった。 だけど、今はそれ所じゃない。 「ハァ…」 僕は肩を落とした。しばし沈黙が部屋を包む。 「…」 「…棗ちゃんに、会いたかったんだよ。仕方なかったんだ。」 その言葉に棗ちゃんの表情が弛緩した。 本当?とでも問いかけたそうな瞳で僕を見つめてくる。 僕はその無言の問いかけに、キスで応えた。
「んぁ……んッ……!」 重ね合わせるだけの、優しいキス。 それにも関わらず、棗ちゃんの体から激しい振動が伝わる。 しかし、一頻り暴れた後、静かになる。 感じられるのは彼女の安らかな吐息。 身を任せてくれている。 それを感じ取ると、僕はしっかりと彼女の唇を味わった。 一端顔を離すと、彼女の桜色の薄い柔らかそうな唇が、少し湿り気を帯びていた。 彼女は何も言わなかった。ただ上気した頬で僕を見つめるだけだった。 その瞳がとても扇情的で、僕の肉欲を駆り立てていく。 僕は再び彼女の濡れた唇に口付けた。 もっと、もっと汚したい。 舌先で彼女の唇を突付く。 きゅっと堅く結ばれているその筋をなぞる。 彼女も僕の意図を察したのか躊躇いがちに口を開いた。 僕は、勢い良く舌を進入させると、ひたすらに彼女の口内を犯した。 「ちゅぱ…むちゅ…ちゅっ…んちゅ……!」 粘液と粘液が絡み合う音は実に官能的だった。 自分の舌が愛しい人の中に入ってるなんて、想像するだけで射精しそうになる。 ふと、彼女の舌が自分の舌に触れてきた。 それはたどたどしくも僕の真似をするように懸命に触れてくる。 彼女も僕を求めてくれている。そう思うとますます興奮した。 僕達は舌と唾液の交換を繰り返した。 もうどちらが自分の物なのか分からなくなるくらいに。
「ちゅ、ちゅぱ……むちゅ、ちゅ……ッ、ハァ!ハァハァ!…」 永遠とも思われる時間の後、僕達は互いに口を離した。 お互いに激しく呼吸が乱れている。 息をする事さえ忘れるほど行為に没頭していたのか。 僕は激しく上下する棗ちゃんの胸に目を付けた。 すぐさまそこへと手を伸ばし、揉みしだく。 「…んっ…隆士君…!」 ビクンと彼女の体が震えた。 「ん…あん……はぁ……んあっ……!」 快感に悶える彼女の声調は、いつもとは全く違っている。 衣服の上からでは満足できなくなった僕は、彼女のセーターを手際よく脱がしブラを外した。 生まれたままの姿の棗ちゃんは、とても美しかった。 特にその染み一つ無い鮮やかな肌の色に僕は心奪われた。 棗ちゃんは自信無さげで恥ずかしそうにそんな裸体を腕で隠していた。 「棗ちゃん、綺麗な物は隠さなくて良いんだよ」 そう耳に囁くと、僕は彼女の腕を振り払った。 そして、無防備に晒された二つの果実に、激しくむしゃぶりつく。 「やぁ…ぁ…隆士……君……吸っちゃいやぁ……」 彼女は、弱弱しく抗議の声をあげた。 しかし止めてやることなど、最早自分の意思ではできない。 これ程の物を前にして、誘惑を断つことの出来る男など居ない。 涎でベトベトになった双丘から舌を走らせ、腹部の窪みまで辿り着く。 そこに付いていた黒い粕でさえ愛しく思え、舐め取り、味わう。 臍を穿たれる妙な感触に、棗ちゃんは終始恥ずかしそうに身を捩っていた。
「脱がすよ…」 返事を待たずにスカートを下ろす。彼女の下着にははっきりと染みの後がついていた。 それを僕に見られた事が恥ずかしいのか、彼女は手で顔を覆った。 僕は寧ろ、彼女がちゃんと感じてくれてたことを知り、安堵する。 一端体を戻すと、僕は指の間から覗いてくる彼女の額にキスをした。 「恥ずかしくないよ…僕もこんなになってるんだから…」 彼女の顔にキスの雨を降らせつつ、その手を取り、自分の下腹部に誘う。 そして、隆起した自分の半身をズボン越しに握らせた。 「あっ…!」 触った瞬間一度は手を離すが、僕が誘導しなくても、 彼女は躊躇いがちに、恐る恐る、それにまた触れてきた。 「これが…隆士君の…」 すり、すり、とその形を確かめるかのように、優しく撫でてくる。 自分でする時の刺激には程遠いが、快感はそれを凌駕していた。 「隆士君も……脱いで……欲しいな……私ばっかり…」 蠱惑的な眼差しで彼女はそう願い出てくる。 断るべくもなく、僕はすぐさま服を脱ぎ出す。 パンツをおろすと、勢い良く分身はそそり立った。 彼女は、服の上からとは迫力が全く違うそれに物怖じもせず、触れてきた。 「あ…棗ちゃん…いいよ、そんな事しなくても…」 「私…ばっかり…は…嫌。隆士君…にも…気持ち…良くなって…欲しい…」 大胆に言う彼女の肩は、言葉に反して震えていた。 「ありがとう…じゃあ一緒に、さわりっこしようか…」 彼女の心境を察し、僕はそう言った。
身を隠す最後の一枚を剥ぎ取ると、彼女の陰部が露になる。 十分に湿っているそこに、指を忍ばせる。 抵抗は無く、ツプリと、指はクレバスに埋没していった。 首尾よく僕は指の出し入れを開始した。 「んっ…あっ…あん……!」 誰にも触らせたことが無いであろうそこから伝わる快感に彼女は溺れていた。 それでも、溺れながらも、彼女はもがきながら僕の半身に触れてきた。 技量は拙く、ただ擦りあげるだけ。 それでも、巧拙などは関係なかった、凄まじい快感だった。 現に僕は射精を済んでの所で堪えていたのだ。 クチュクチュ、スコスコ…と無音であるはずの部屋に、淫靡な音だけが響き渡る。 やがてそこには、お互いの激しい呼吸音も混ざりあってくる。 「あん……んっ!…あっ…ぁん!…ひゃうっ!」 「はぁ…はぁ……棗ちゃん……僕、もう……」 棗ちゃんの蜜壷は指を愛液でベトベトにさせるくらいに十分に濡れそぼっていた。 「うん……隆士君……来て……」 僕は股を開かせると、自身を彼女の陰部に宛がう。 互いの性器が擦りあう、じれったい一瞬。 彼女は、僕を求めるように両手を差し出してきた。 その体を抱きしめながら、僕は自身を奥に進めてゆく。 「…ふっ!……くぅっ!」 あれ程十分に濡れていても、やはり初めてに痛みは伴うものなのか、 棗ちゃんは声にならない悲鳴を上げた。 「大丈夫?」 「……う…ん…」 しばらくして、僕の半身は全部彼女の中に納まった。 彼女の中は暖かく、気持ちよかった。 ねっとりとした膣の内壁がうねうねと自分の物を包み込んでいる。 「動くよ…」 僕はゆっくりと腰を前後に動かす。 それだけで痺れる様な快感が得られるが、 対して棗ちゃんは歯を食いしばって耐えてるようだった。
「ごめんね、棗ちゃん…。でも、すぐ良くなるよ…」 「…あっん!ぁぁっ…ぁん!…ひゃうっ!!!」 いつの間にか、最初のゆっくりとした挙動は消えうせ、僕は激しく彼女に腰をたたきつけていた。 無論、無理やりこうしてる訳ではない。 彼女が、もっと早く動いて欲しい、と求めてきたのだ。 腰を動かしてるのは僕だけではない。 彼女も尻を前後左右にうねらせて、僕のものを少しでも感じ取ろうと努力している。 その顔にはもう苦痛など蚊ほどもなく、紅潮した頬は緩みきっていた。 「あん!…隆士、ッ、君…っ!隆士君…ッ!!!」 彼女が僕の名前を呼んだ。快感の波に支配尽くされた脳にも、 彼女の声だけは透き通るように知覚してくれる。 「棗ちゃん…ッ!!棗…ちゃんっ!!」 僕の声も途切れ途切れになる。それ位疲れてるというのに腰だけはその速度を落とさない。 快感を得ようと、子種を放とうと、腰だけが別の生き物になってしまったかのように躍起になってる。
「ッ!!」 急に限界は来た。自身が一際大きく脈動し、今にも精を放とうとしている。 慌てて腰を引こうとするが、背中を抱いた棗ちゃんがそれを許してくれない。 「な、棗ちゃん!」 「…大丈夫っ…今日は大丈夫だから…中にっ…!」 大丈夫とは安全日という奴だろうか。 しかし、だからと言って中に出すのは躊躇いがあった。 もし出来てしまったら、責任を取りきれるかわからない。 「ッ!!」 再び大きな快楽の波が僕を襲った。一瞬で思考力を拭い去られる。 次の瞬間には僕はもう、中で出すことしか考えていなかった。 「あッ!!あんっ!…あはっ!」 愛しい人の囀りを聞きながら、腰を加速させる。 パン!パン!パン!と響く律動音を聞きながら僕達はお互いの名前を叫んでいた。 「隆士ッ…君!!隆士君…ッ大好き!大好きだよッ!」 「僕もッ…僕もっ、好きだよッ!!棗ちゃん!」 射精感が限界まで高まったとき、僕は腰を彼女の奥へと押し込んだ。 そして、脈動とともに大量の精を膣内へとドクドクと流しこむ。 「ああっ…!」 僕達は、お互いに身を反り返らせ、短い、歓喜の悲鳴をあげた。
行為が終わったあと、僕達は一緒に布団に包まりながら会話をした。 いちゃつき、とでもいうのだろうか。 こういうのが恋人達にとって、肉体関係よりも幸せな時間なのかもしれない。 「気持ちよかった?」 「…うん……凄く、気持ちよかった……かも……」 「かも?」 「……隆士君の……意地悪……」 彼女は微笑んだ。僕もいたずら小僧っぽく微笑んでみせる。 「こんな事になっちゃってごめんね… そりゃ僕達は恋人同士だけど…もっとこう恋人っぽいことしてから、こういうのはするべきだよね…。 …そうだ、明日デートしよう!一緒に遊びに行こう!」 「…うん…嬉しい」 彼女は本当に幸せそうに微笑む。 僕は彼女の笑顔を見ながら思う。 状況は、それ程良いとは言えないかもしれない。 自分の恋人を裏切り、その恋人の多重人格と恋に落ちた。 そして、今、その多重人格は元の人格に統合されようとしている。 悪く言えば、消えようと…している。 でも、僕はもうこの子を―棗ちゃんを好きになってしまった。愛してしまった。 だから、どんな犠牲を払ってでも彼女を守りたい…守らなくちゃいけない。 例え、元の人格を―梢ちゃんを…消してしまうようなことになったとしても。 「…大丈夫…かも?」 いつの間にか僕は拳を握り締めていた。きっと顔色も悪くみえたことだろう。 心配そうに問いかけてきた棗ちゃんの声に応じる。 「うん、大丈夫だよ…きっと大丈夫」 そう、大丈夫だ。 どんなに状況が悪くなったとしても、最低だと多くの人から罵られようとも、 棗ちゃんの笑顔が隣にありさえすれば。 僕は自然とそう思えていた。 おわり
185 :
112 :05/02/13 22:15:07 ID:grIKpTiH
今日からしばらくPC使えなくなるので、後半ばーっと書いてあげちゃいました。 急造なので、誤字脱字は勘弁してください…。 エロくない、つまらない、読みにくいのも勘弁してください…。 白鳥×棗が好きな人が居たらどうぞ読んでください。 最初と全然違う終わりになってしまったのが悔い。 設定的に無理がありすぎると書いてる途中に気づいたから変えちゃったよ…。 いや、これも十分に白鳥君が別人だけどね…。
186 :
名無しさん@ピンキー :05/02/13 22:15:10 ID:c8hWusiU
リアルタイムキターーー!! もうね、乙かと、GJかと。
り・・・リアルタイム・・・キターーーー・・・かも・・・ これで・・・ずっとこのスレをリロードしまくった甲斐があったってもんだ・・・ 可愛い!可愛いよ棗ちゃーん!!! さて、今日はぷぅっと頬を膨らましてそっぽを向くなっちんを想像して萌え狂いますかな。 何はともあれ超GJですた。
GJ!…なんだけど、この白鳥はちょっと彼っぽくないなぁ… 梢自身がなんだか可哀相な気がしてきて… まあ、これもエロパロの醍醐味ですから全然OK!お疲れ、そして棗サンクス!
189 :
121 :05/02/14 00:48:02 ID:IPL3ijd5
グッジョブ! これで私も勇気を出して投下した甲斐があったよ(・ω・)ノ
190 :
名無しさん@ピンキー :05/02/14 01:04:43 ID:cTn9b557
たしかどこかの小説サイトにも白鳥×棗のがあったな。 でも、あっちの方が白鳥も梢も棗も幸せに終わっていた気がする。
190・・・ それは何処だ・・・! 教えろ、いや、教えてください! なっちん・・・なっちーん!
白鳥×棗の小説があったサイトは潰れてたような・・・
193 :
名無しさん@ピンキー :05/02/14 02:42:36 ID:CRNFEVMj
棗←なんて読むの?
ジョニーって読む。
>>112 なっちんの濃ゆいえとGJでした。
読んでて藍欄島スレの元
>>1 さんを思い出すのは気のせい・・・?
>>193 とりあえずIMEパッドの手書きで調べんさい。。。
>>112 め、俺を萌え死にさせる気かw
何はともあれ乙&GJ!
乙!GJ!
199 :
名無しさん@ピンキー :05/02/15 01:11:35 ID:9DdXnspT
>192多分正解。小説サイトに行こうとしても行けなかったから。
200 :
名無しさん@ピンキー :05/02/15 17:42:51 ID:AfI5ER34
ここは、神がたくさんいるな・・・・
ゴッドスレだからな
202 :
名無しさん@ピンキー :05/02/16 00:42:17 ID:MLsu+r1f
女装白鳥ハアハア
だれか沙夜子さんを!
いやだ
沙夜子さん、エロパロなシチュが思い浮かばん・・・
雑誌で沙夜実家騒動を連載してた頃、隆士×沙夜を書いた神がおられたなぁ・・・。
一つ、鬼畜ものを見てみたいです。 個人的には欲情した白鳥が棗ちゃんを…って展開希望。
ついさっきの棗ワカーンがあまりにも神な矢先に鬼畜系は勘弁してほしい なんてただのワガママを言ってみたり
>>207 よ。
それは何処のサイトなんだ??
スゲー読んでみたいんだが……
>>211 いや、ワガママじゃないぞ
このスレの大半の香具師がそう思ってる
というわけで俺もカンベンして欲しい
主人公に犯られる分には全然気にならんな。 むしろ言葉責めを楽しみたい。
ようかんマンとのプレイ希望
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
>>216 ようかんマンとのプレイ・・・
白「で、でも・・・」
小島「駄目・・地図をもらったらすぐにおじいさんを殺さないと、宝を見つけた後に突然やってきて
強制的にゲームオーバーだよう・・・」
みたいな感じで。(ピクチャーゲームブック塗りつぶしていたので何となく)
隆士×桃キボンヌ。 と言うだけ言ってみる。
じゃあ、俺も言うだけで。 釘バット×エロールキボンヌ。
それならば俺も言うだけ ヘブンイレブンの店長×プピッパ
朝美×早紀に殴られた、いじめられっ子
>>223 イイ!朝美ちゃんがリードしてあげる訳か。
萌えるな〜
ミイラちゃん×朝美呼び止め男子
226 :
名無しさん@ピンキー :05/02/18 02:19:01 ID:wHzxrTl4
227 :
226 :05/02/18 02:23:54 ID:wHzxrTl4
ageてしまった・・・ スマソ○| ̄|_
…スピカ?
ぱおーん
鬼畜キャラがいないのが難点だな。
鬼畜キャラがいなければ、純愛ものを書けばいいじゃない。
白鳥が鬼畜になった、棗ちゃんor朝美ちゃんのレイプもの希望。
白鳥が鬼畜なのが想像つかん、つーか見たくない
沙夜子さんは処女
黄色いタオルを首に巻いて変身するよ。
238 :
名無しさん@ピンキー :05/02/21 11:56:49 ID:bNE3MCR6
チキチキレースに勝った白鳥君がみんなに・・・
>>190 DDDのやつ?
アレ、本家はつぶれちゃったし、Anotherにもバックアップされてないんだよな。
改めてここにあげてもいいけど、連続で隆士×棗和姦ものというのも味気ないか?
さあ入りましたよ
まったく問題無し!
私も書いてみようかなぁ・・・? 足りない才能で無理しながら書くからちょっとずつ小出しにカキコしてく 形になると思うけど、いい?
>>246 オールOK、問題ない
ずずいっとやっちゃってくれい
>>242 _ ∩
( ゚∀゚)彡 うp!うp!!
⊂彡
>>246 _ ∩
( ゚∀゚)彡 ガンガレ!ガンガレ!!
⊂彡
250 :
242 :05/02/23 00:17:13 ID:BKGWoJZC
読み返すとあまりにも酷かったのでちょっとだけ修正しました。 書いたの二年くらい前だからな…… とりあえずあげてみます。細かい疑問点は無視の方向で。 『白鳥隆士×紺野棗』 「わたしは……紺野棗…………かも」 (……かも? 悪い子ではなさそうだけど……またおかしな人格が……) 白鳥隆士は紺野棗と名乗った少女の前で途方にくれていた。 (一体何人いるんだ? 今のところ五人目だけど、もっといるのかな?) 一人悶々と考える隆士。 「……は?」 棗がつぶやく 「えっ!? な、なに?」 「……あなたの…名前は?」 「ああ、白鳥隆士だよ」 「シラトリ……リュウシ……」 「そうだ、こんな所にいたら風邪ひいちゃうよ。中に入ろうよ」 「……うん」
251 :
242 :05/02/23 00:18:01 ID:BKGWoJZC
「ここが棗ちゃんの部屋だよ」 隆士はとりあえず梢の部屋まで案内してきた。 「じゃあ僕も部屋に帰るよ。それじゃ、おやすみ」 そう言って立ち去ろうとする隆士だったが、前に進むことが出来ない。 振り返ってみると、棗が隆士の服をがっちりと掴んでいた。 「……あの? 棗ちゃん?」 「……一緒に……いて欲しい…………かも」 隆士は棗の意図を考える。 (寂しがりやなのかな? まさか……いや、僕はいったい何を想像してるんだ) 一人で悶える隆士を、棗は心配そうに見つめる。 「……やっぱり、イヤ……なの?」 「いや……だってもう夜も遅いし……」 棗は隆士の服を離した。 (寂しそうだ……でも、いやいや、やっぱり……はぁ) 「ちょっと待って」 棗が振り返る。 「やっぱりお邪魔しても……いいかな?」 棗は『ほうっ』とした笑顔を浮かべて、コクコクと頷いた。 隆士は心の中でため息をつく。 (はやく部屋に帰らないと明日の課題が……今日も徹夜になってしまう〜) しかし隆士の願いは届かないのだった。
252 :
242 :05/02/23 00:18:54 ID:BKGWoJZC
「ねぇ、そろそろ寝ない?」 隆士の問いかけに棗は無言の視線を返す。 「い、いや別にいいんだけど……もう三時だよ……」 二人の前にはトランプが並べられている。神経衰弱に永遠と付き合わされた隆士の神経は、文字通り衰弱していた。 (誰か……助けて……) 隆士は心の中で叫ぶが、答えるものは誰もいない。 棗は無言で立ち上がると押し入れから布団を出し始めた。 (よかった〜、ようやく解放してくれるか……今からやれば何とか間に合う、かも……) 「……一緒に……て…………ほしい、かも」 そうつぶやくと棗は服もそのままで布団に入る。 「え?」 一瞬意味がわからない隆士。 (ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!) 心の中で大絶叫。 「そ、それはさすがに……」 「……ダメ?」 (いや、ダメだろうそれは……でも……) 棗の表情は変わっていないように見えるけど、不安そうなオーラが出ていた。 (まあ、棗ちゃんが寝たらこっそり出て行けばいいか……) 諦めた隆士は、棗からなるべく離れて布団に入る。
253 :
242 :05/02/23 00:19:56 ID:BKGWoJZC
もちろん一人用の布団なのでそれほど大きいわけではない。 (ああ……体があたってるよ。僕はどうすれば〜) 複雑な涙を流す隆士。 「…………す〜」 となりから寝息が聞こえた。 横にいる棗のほうを見てみる。 (もう寝たのか……? とにかく良かったこれで課題が……) ここぞとばかりに布団を出ようとする隆士。 「…………う〜ん」 「えっ……うわっ!」 布団から出て行こうとした隆士に寝ぼけた棗が抱きつく。 隆士は抱き枕状態にされてしまった。 (あ〜、胸があたって……いやいや、何とかしなくては……) 打開策を探す隆士……ほどなくして諦める。 (もうだめだ……諦めよう。でも……) 目の前にある棗の顔を改めて見る。 (あぁ、やっぱりかわいいなぁ……) 隆士は目を閉じた。顔がゆっくりと棗に引かれていく。
254 :
242 :05/02/23 00:21:28 ID:BKGWoJZC
ちゅっ。 二人の唇が軽く触れ合う、その瞬間…… ぱちっ。 棗が目を開けた。 しかし隆士は目を閉じているので気が付かない。 「…………」 「…………」 長いキスの後、ゆっくりと目を開ける隆士。 超至近距離で目が合った。 「…………え? え〜〜〜〜〜〜!」 大絶叫をあげる隆士、その声を止めるように今度は棗が唇を押し付ける。 「んっ、棗ちゃん」 「…………嫌じゃ…ない…………かも」 「でも……」 「…………隆士君は、イヤ?」 「いやそんなこと全然ないよ!」 その言葉を聞いて、棗は隆士にぎゅっと抱きつく。 「…………とっても…あったかくて…気持ちいい……」 日頃タマなしやらなんやら言われている隆士。 しかし、布団の中で女の子に抱きつかれて、その上キスまですればもう歯止めが利くはずはない。
255 :
242 :05/02/23 00:22:43 ID:BKGWoJZC
(あ〜、もう我慢できない!) 「棗ちゃん……んっ、ちゅ」 隆士はもう一度棗にキスをすると今度は舌を入れ棗の口内をかき回す。 ちゅ、ちゅっ、ちゅく、ちゅく ざらついた舌が絡み合い、互いの唾液を求めて激しく動く。 棗は「ほうっ」とした表情になっていた。 「……ドキドキ…してる」 棗はそう言って隆士の手を自分の胸に押し当てる。 隆士の手に柔らかな棗の胸越しにトクン、トクンと心臓の鼓動が感じられる。 ちょっとだけ手に力を入れてみる。 「あっ……」 棗が甘い声をあげる。 その声がもっと聞きたくて隆士は両手で棗の双房を服越しに弄る。 「んっ、はぁ、あん……」 「棗ちゃんの声かわいい」 「はぁ…うれしい……かも」 棗は一度隆士の手を離させると、服を下着ごと捲り上げる。 形の良い、張りのある胸が空気にさらされる。 「……もっと……さわって…ほしい」 今度は隆士の手が直に胸に触れる。 (ん、すごく…柔らかい……) 隆士はゆっくりを円を描くように胸に刺激を与える。 「はぁ……いい……かも」 棗の乳首はもうピンと立っている。口に含んで舌で転がしたり、軽く歯で刺激を与えたりする。 「あぁ! ……すご…く……いいの…あっ!……」 だんだんと棗の声が大きくなっていく。
256 :
242 :05/02/23 00:24:12 ID:BKGWoJZC
(そろそろいいかな……) 隆士は棗のミニスカートに手を伸ばすと、そっとめくり、その下に隠された下着に手をかける。 「ほんとにいいの?」と目で棗にたずねる。 棗は小さく、ほんとに小さく、だけど確かに頷く。 隆士は棗の下着を膝のあたりまでおろすと、棗の秘所に指を這わせる。 「……ダ…メ……そんなところ……汚い…」 「汚くなんか無いよ、とってもキレイだよ」 隆士は指を挿しいれ、くちゅくちゅと弄りはじめる。 胸への愛撫によってすでに湿り気を帯びていた秘所に直接刺激をくわえると。 すぐに愛液が溢れ出てくるのがわかった。 「……はぁ…へん…な…感じ……でも…気持ちいい…………かも」 「もう挿れてもいい?」 「……い…れる?」 「えっと、僕とひとつになる…というか…なんというか」 「……よく……わから…ないけど……ずっと…いっしょにいて…ほしい…………かも」 隆士はその答えを「YES」と解釈する。 「ちょっと痛いかもしれないから……なるべく力をぬいて……」 コクンと頷く棗。 隆士はゆっくり棗のなかへと入っていく。 「……あっ! イタァ……」 棗の体がピクっと固くなる。 隆士でさえ痛いぐらいの締め付けだった、本人はもっと痛いのだろう。 見ると、大きな瞳にうっすらと涙をためている。
257 :
242 :05/02/23 00:25:37 ID:BKGWoJZC
「大丈夫だから、リラックスして」 棗の緊張をほぐすようにやさしくキスをする、少しは効果があっただろうか。 「……だ…いじょうぶ……わたし…がんば…れるから」 「ほんとに? 痛いなら……」 棗はふるふると首を振る。 隆士は頷くとゆっくりゆっくりと奥まで挿入する。 「んっく! はぁ! …………いっぱい…感じる」 「棗ちゃん、すごく気持ちいい」 「……きもち…いい? う…れし…い」 「ゆっくり、動くよ」 「えっ……あぁ…ん!」 かなりきついが十分な愛撫によってぐしょぐしょになっている。 そのおかげで何とか動くことができた。 ちゅく、ちゅく、ちゅく、ちゅぷ、ちゅぷ 二人の接合部から水音が響く。 「あぁ! あたし…のなか……はいっ…てる」 「棗ちゃん、大丈夫?」 「だ、だいじょ…う…ぶ…………かも」 (……『かも』って……大丈夫なのか?) 隆士はちょっと心配になってペースを緩める。
258 :
242 :05/02/23 00:26:38 ID:BKGWoJZC
「……んっ! はぁ! はぁ! ほ…んとに…大丈夫だから」 「じゃあ……もうちょっと速く動くよ……」 「……うん、ひゃぁ! はぁ! っくはぁ!」 快感に耐え切れず、激しく腰を振りはじめる隆士。棗はだんだん大きな嬌声をあげはじめる。 「あっっ! んっ! はぁ、気持ち…いい?」 「うん、すごく…気持ちいいよ。もう出そう……かもしれない」 「きゃ! はぁぁ! はぁ! ……で…そう…って?」 「えっと……くっ、ダメだもう出ちゃう」 隆士は間一髪で棗から引き抜くと、下腹部に精を放った。 「はぁ、はぁ、すごくよかったよ……でも、大丈夫?」 「ん、ちょ…っと、疲れた…………かも。でも……うれし…かった。一緒に…なれ…たんだよね」 「うん、そうだね」 やさしく微笑んで答える隆士。 「……すごく…『ほうっ』って…なったの…………あたし…一緒…に…いても…いいんだ…よね」 「もちろん! ずっとここにいて良いんだよ!」 「よ…かった……」 そう言って、棗はゆっくりと目を閉じた。
259 :
242 :05/02/23 00:27:22 ID:BKGWoJZC
「ふぁあ、結局ほとんど眠れなかった……」 翌朝、隆士は目をこすりながら何とか起き上がる。 あの後、棗が眠るのを待ってこっそりと自分の部屋に戻った。しかし、すぐに寝付けるはずもなく、朝方まで悶えていたのだ。 「昨日はあんなことになっちゃったけど……憶えてないんだろうな梢ちゃん」 解離性同一性障害である彼女は、一度眠れば主人格である青葉梢に戻ってしまう。 今度いつ紺野棗に会えるのか、それは全くわからない。 顔を洗いに洗面所へ行く途中、梢に出会う。 「あっ! こ、梢ちゃん、おはよう……」 隆士はちょっとしどろもどろになりながら挨拶をする。 「…………」 梢は眠そうな顔でぼおっと立っている。髪も昨日のままのツインテール。 「……梢ちゃん?」 「……こずえ…じゃ……い…………かも」 「も…もしかして!? 棗ちゃん?」 コクンと頷く棗。 「えっ、でも…どうして……?」 「ずっ…と……一緒に…いても良いって…言った…から…」 棗は倒れるように隆士にもたれかかる。隆士は彼女をしっかりと受け止めた。 「そうだね…うん、ずっと一緒だね」 抱きしめあう二人、隆士はとりあえず幸せをかみ締める。 (何か忘れているような……まっ、いいか) その後、隆士が珠美と銀先生に折檻されたことは言うまでも無い。 まぁ、その分を差し引いても、隆士は十分幸せだったのだけれど……
∩ ( ⌒) ∩_ _ /,. ノ i .,,E) ./ /" / /" . _n グッジョブ!! ./ /_、_ / ノ' ( l _、_ / / ,_ノ` )/ /_、_ グッジョブ!! \ \ ( <_,` )( /( ,_ノ` ) n ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E) / / \ ヽフ / ヽ ヽ_//
261 :
242 :05/02/23 00:34:49 ID:BKGWoJZC
お目汚し失礼。 次はもうちょっとちゃんとした新作を。 部長×ガルノフとか(需要なしっぽい?)
GJ!!
ハラショーハラショー!こっちと虹がほぼ同時に賑わいを見せるなんて素晴らしい! しかし、こうして見ると書いた人によって各カップリングへの考え方の違いが良く出ているのも面白いな。
なっちんといつまでも一緒・・・最高だろうな、読者的に・・・・・。
激しくGJ
>>264 しかし、世の中には梢ちゃん派や早紀ちゃん派などもいる事を忘れてはならない
そんな俺は梢ちゃん派
俺も梢ちゃんがいいんだが
エロ無しでもいいの?ココ
誰も希望しなさそうなコレクトで一本書いてみようかと思ったが、あと何日かすると時代遅れな記述だらけになりそうで怖い。
俺は好きよ、correct。
今月号千百ちゃんの話なの?
好きなカップリング 白鳥×珠実(凄い能力を持つ珠実ちゃんだが、Hになると受けで、白鳥がリードしてあげる、ての希望) エロール×釘バット(何か好き) タチバナ×水無月家の車の運転手さん(同じ使用人の立場として恋が生まれた、みたいな感じ) この中でも特にタチバナ×運転手希望。ネタに困っている職人さんがいたら参考にしてくれ。
まひる(*´Д`)'`ァ'`ァ タチバナも(*´Д`)'`ァ'`ァ でもやっぱり梢ちゃんが一番でしうぃ
276 :
内職 :05/02/25 04:47:09 ID:vLs0Zdnx
「ん〜今月も赤字か・・・」 私の名前は黒崎朝美、中学生2年生 ごくごく普通の14歳 家がちょっぴり貧乏だけど、大好きなお母さんと鳴滝荘の皆に囲まれて とっても楽しい毎日を送っています でも、下校途中目の前の紙を見つめ、ちょっぴり落ちこんでいます それは真っ赤な字で埋まっている家計簿・・・ 貧乏である事はいやじゃないけど、現実問題これでは生活ができない 大家さんである梢お姉ちゃんの計らいで家賃もずっと待ってもらっているし ほかの皆にも指し入れをもらったり、内職を手伝ってもらっている 皆はいいと言うが、これ以上甘える訳にはいけない もっと稼げるバイトをするべきなのだが、 中学生時分では雇ってもらえる所などほとんどないうえに 家事もしなくてはならず、時間もとれない自分には必然的に内職しかなくないわけだ たしかに、内職も数をこなせばそれなりの金額にはなるが、それにも限界がある ・・・・・どうしよう・・・・・・・ もっと稼げる内職は無いかな・・・・
277 :
内職 :05/02/25 04:48:56 ID:vLs0Zdnx
そんな事を考えているうちに鳴滝荘についちゃった 「ダメダメ、暗い顔してたら皆に心配かけちゃうよ」 そんな事を呟きながら部屋へ向おうとすると不意に呼びとめられた 「朝美ちゃん、おかえり」 「あっ、お兄ちゃんただいま」 この人は、鳴滝荘の住人の1人白鳥隆士お兄ちゃん 困った時にいつも助けてくれる、とっても優しい人です 「朝美ちゃん?どうかしたの、なにかあったの?」 「えっ?どうして」 「だって、さっきなんか暗い顔してたから・・・」 お兄ちゃんの視線が私の胸のあたりで止まった あっ! 手にはまだ家計簿をもったままだったのだ すぐさま後ろに隠すが、しっかりと見られてしまった・・・ 「あの、朝美ちゃん・・・ひょっとして今月も」 お兄ちゃんが心配そうに見つめてくる 「あっ・・・うん。でも、大丈夫だよ。もっともっと内職がんばるから!」
278 :
内職 :05/02/25 04:50:18 ID:vLs0Zdnx
「ねぇ、朝美ちゃん」 「ん?」 「実は僕、とっても儲かる内職を教えてもらったんだけど朝美ちゃんやってみない?」 「えっ?」 「朝美ちゃんならきっと出来ると思うんだ」 「でも、それはお兄ちゃんが見つけて来たのにいいの?」 「うん。そんな遠慮しなくていいよ。どうせ僕には出来ない仕事だし」 「そんなに難しいの?私に出来るかな??」 「大丈夫だよ、そんなに難しい事じゃないし、朝美ちゃんならきっと出来るさ」 「本当にいいの?お兄ちゃん」 「もちろん」 「うん。じゃあ私やってみる!」 「よかった。じゃあ早速僕の部屋に来て」 「わかった。とりあえずお母さんに一言言っておくね」 そう言って、部屋へ向かおうとした私の腕が掴まれた 「えっ、なにお兄ちゃん?」 「・・・えっと、沙夜子さんならさっき、桃乃さん達と買物に行ったよ」 「えっ?でもさっき靴があったような?」 「ああ、沙夜子さんてば間違えて梢ちゃんの靴を履いて行っちゃったみたい」 ??たしかにお母さんならそれぐらいやりかねないが、なにか引っ掛かる 「それにちょっと急ぐからすぐ来て欲しいんだ」 「うん・・・わかった」 私が翻し、お兄ちゃんの部屋へ向かった時 お兄ちゃんの笑顔が一瞬歪んだように見えた
279 :
内職 :05/02/25 04:51:26 ID:vLs0Zdnx
「さっ、入って朝美ちゃん」 「おじゃまします・・・」 部屋はまだ明るいと言うのにカーテンが閉め切ってあった 「お兄ちゃん駄目だよ。まだ明るいのに電気なんてつふぐぐぐぐぐぐっぐぐ」 突然口に何かが押し当てられた そのまま猿轡をされ、手足も何かで縛られてしまった 突然の事に何があったのかわからず、頭がぐるぐる回っている すると私は仰向けに倒された そこで目にしたのは、まるで別人のような歪んだ笑顔を浮かべたお兄ちゃんと 同じような笑顔を浮かべていた男の人・・・たしかお兄ちゃんのお友達・・・ 「ふんんんんんんふんんふん」 「なに言ってるか解らないよ、朝美ちゃん」 「ふおふんんんんん」 「なんでこんな事をするのかって?」 私はこくこくと頷く 「それは、さっきいったじゃないか。内職だって」 「????」 私は訳がわからずお兄ちゃんを見上げていると 「だ・か・ら、朝美ちゃんの恥かしー写真を撮ってそれを売るんだよ」 「そうそう、朝美ちゃんのあんな姿やこんな姿を」 ニヤニヤ笑いながら2人が私を舐めるように見る 私は自分の顔から血の気が引くのを感じた なんでお兄ちゃんがそんなことをするのかまったく理解できなかったが これから、自分がなにをされるのかは理解することができた 「ん?どうしたの朝美ちゃん。真っ青な顔して?」 お兄ちゃんがクスクス笑いながら私に近づいてくる 「大丈夫だって。朝美ちゃんは可愛いからとっても高く売れるよ」 そう言って、お兄ちゃんの手が私へ伸びてくる・・・
280 :
276 :05/02/25 04:53:57 ID:vLs0Zdnx
A:続きを読む B:読みたくない C:死ね 鬼畜系はいやがる人が多いようなので、要望が多かったら続きを載せようと思います。
鬼畜こそ我が命。 Aしかない。
B 俺は鬼畜嫌いなんだが上のレスもあるしスルーしよう。 ただ突っ込みどころ多すぎとは言っとく。 とりあえず、なんでいきなり客がすでにいるのかと。
個人的意見だが、C まほらばでこんな話読みたくないよ。
まあ、面白かった
Bで。 俺は鬼畜なのは嫌いだけど、 こういうのが好きな人もいるだろうし。
まあキチクよりは普通のがいいけどな
断然Aで 出来れば住民全員を希望
288 :
名無しさん@ピンキー :05/02/25 12:51:09 ID:dR2VrkhQ
すまんがBで まぁ悪くは無いと思うが、 俺は嫌いだ。 純愛で桃乃を… 言うだけ言ってみる
まほらばは癒しがメインと考えてる俺としては断固としてBである それに、キチクSS落として滅びの道を進んだ書き手を何人も知っているから止めとけ このスレが荒れるのは見たくないし
最終的に主人公もヒロインもハッピーEDな鬼畜は好きだぜ。
それってキチクなのかどうか
個人的に白×珠とか白×桃あたりなら鬼畜もOK。 まぁ、続き気になるからAで。
A。 書きたい人が書きたいものを書けばいいと思うし。 俺の場合、読みたくなくなればすっ飛ばすだけだしね。
とりあえずGJ。 希望はA。 読みたいのなら読めば良いし、読みたくないのなら飛ばせば良いだけの話。 確かに人それぞれ考える事は別々だと思うが、鬼畜を読みたい人もいる訳だし、 住人の意見に左右される事はないと思う。続きを書く気持ちでいるのなら書いてくれ。
もちろんA!鬼畜最高!
という訳だ、投下を頼む
俺はA。読みたくないやつはスルーすれば良いと思う。 というわけで続きキボンヌ
あ、ちなみに上のは「読みたくないヤツは、小説部分をスルーすればいい」 という意味でのスルーだからな。
Aで
B やっぱキャラが違いすぎるかな。
301 :
276 :05/02/26 01:26:54 ID:8ZhtZOcc
やっぱ反対派多いみたいなのでやめときますね スレ汚し、すいませんでした 気が向いたら、鬼畜スレの方に書くかもしれません
反対意見多いかな・・・? 自分は鬼姦あまり好きじゃないけど。 まぁハッピーエンドが一番。 ネタというか、シチュエーションみたいなのを投下。 1,梢とデートした帰りに電車に乗っていると、事故で止まってしまう。 密着してるので隆士は勃ってしまう。気が付けば梢(事故時の急ブレーキで他人格もアリ) のおしりをサワーリ。どんどんエスカレートして・・・という感じの 痴漢?もの。 2.朝美が修学旅行だか、研修授業だかで2、3日留守に。 よって、隆士はもちろん沙夜子の手伝いに。 気が付けばもう夜遅く。こんなに頑張ってるのに、沙夜子は寝てばかり。 少しくらいご褒美がが欲しい・・・と思い、寝てる沙夜子に手を出す。 という感じの寝取られもの?和姦でもよし。 自分は書く時間が無いです。ついでに技量が無いので本番まで行かないことが多し。 シチュエーションに萌えるタイプ。
白鳥以上に鬼畜が似合うキャラがいるではないか?
みんな、白鳥ばっかり良い思いしてちゃジョニーとバラさんが可哀想だよ
いやいや、彼の学友にいるだろう? 鬼畜の為に生きてるヤツが……
駄SSですが投下します エロなし千百合話 「Correctruth for herself」 それでは投下ー
1/ …どうして、皆私を避けるのです? 「避けてはいない。 皆、貴女を嫌ってはいないから」 私は、こんなに皆の為を思っているのに。 「押し付けは、親切とは違う」 でも、物事は総て正しくなくては――― 「答えは一つじゃない。 それだけが正しいものとは限らない」 …なら、 本当の正しさの基準とは、何なのですか? 「それは―――」
2/ 「……………」 けたたましく鳴り続ける電子音の中で、蒼葉梢は目を覚ました。 起き上がってアラームを止め、寝坊け眼を擦りながら、 淡い陽の光が差し込むカーテンの隙間をぼんやりと見詰める。 ―――さっきまで、何か不思議な夢を見ていたような気がする。 誰かと話をしている、夢。 誰だったかは思い出せない。 ただ何処か、凄く懐かしい感じのする―――そんな女の子だった事は覚えている。 朝御飯の時に、珠実ちゃんに話してみよう。 そう思いながら、両手でカーテンを開いた。 開いて―――目を丸くした。 雪。 窓の外、一面が白い雪に覆われていた。 「わあ…」 彼女は暫し、冬という季節が与えてくれた一時の自然の恩恵に、目を奪われていた。
3/ パジャマのまま部屋を出て、中庭の見える方へ歩いていく。 雪は予想以上に積もっていて、庭の木々も珠実が彼女にプレゼントした圧巻ベアーも、 元の色が判らなくなる程に、すっかり真っ白に覆われていた。 「……あれ?」 梢はふと足を止めた。 圧巻ベアーの右隣、積もった雪の中から何かが頭を覗かせている。 割と遠くにあるのでよく見えないが、木か何かで出来たモノらしい。 「何だろう…?」 先に答えを言ってしまえば「製作途中の沙夜子の新作彫刻」なのだが、 これから起こる事を考えれば、それは最早関係の無い事であろう。 ともかくも、彼女はその「正体」を確かめるべく、縁下にあったサンダルを履いて、 歩き―――出そうとした、その瞬間だった。 「え?」 気が付くと、空を仰いでいた。 勿論、自分では顔を上げたつもりは無い。 足を滑らせたのだと彼女が理解した―――いや、彼女の事であるからそれすら理解していなかったのかも知れないが―――その時には既に、 彼女の身体は見事なムーンサルトを決めていたのであった。 …当然のように、 「着地」には失敗したのであるが。
4/ それから暫く―――と言っても数十秒程だが―――して、彼女は目を醒ました。 「…う……ん…?」 ―――此処は…中庭? 何故、私はこんな所に…? 記憶を反芻してみるが、何も思い出せない。 過去が駄目なら現在。情報理解の基本だ。 先ずは状況の把握が最優先。 ―――取り敢えず今理解っている事は、 何故か中庭で、それも雪の上で眠っていたらしい事、 何処かで転んだのか後頭部と背中が痛む事、 後は……… 「…なっ、何ですかこの恰好はッ!?」 何気無く目線を下に向けた彼女は、自分のパジャマ姿を見るなり、 爽快な程にトーンの外れた叫び声を上げた。
「わ、私とした事が、今までこんな恥ずかしい恰好をッ…! あぁっ!不覚!一生の不覚ですっ!」 朝早くとは言え、これだけの大声で誰も起き出して来ないのが不思議である。 「はっ、早く着替えなければ…! 早急に正しい服飾にっ…着替えないと…!」 声のボリューム的に独り言になっていない独り言を言いながら、 自分の「衣装部屋」に向かおうと立ち上がり―――かけて、彼女はピタリと動きを止めた。 「…その前に、アレが必要ですね。 何は無くとも、先ずはアレが無くては調子が出ませんし…♪」 彼女―――緑川千百合はその「人格」特有の薄笑いを浮かべると、踵を返して歩き出したのであった。
313 :
307 :05/02/26 15:21:31 ID:rPvIGV5M
取り敢えずここまで。 自分の中で千百合のイメージがあまり固まってないんで 口調がおかしいかも知れませんがどうか許してやって下さい
お疲れ様、続きが楽しみ。
(・∀・)イイヨイイヨー エロナシモイイヨー
OKOK、その調子で頼むぜブラザー
まほらばの独特のほのぼの感とエロパロは両立しうるのだろうか、などと考えてみる。
318 :
242 :05/02/26 23:48:21 ID:jzvirz0L
319 :
ジミー :05/02/27 10:04:26 ID:XkwgWHqX
いいね(・∀・)
320 :
名無しさん@ピンキー :05/02/27 20:30:29 ID:jdsIjfuS
誰かまほらばの同人誌知らんか?
知ってるがロクなのが無い。
たいてい陵辱系しかないな。
おまいら、その情報は虹の方で詳しくお願いします
虹とはどこの事だろう?
326 :
307 :05/03/01 00:13:27 ID:om6+Kn4k
前回の続きです エロ無し千百合話 「Correctruth for herself」 それでは投下ー
5/ 「…んん……んにゃ?」 何故か全開になっているカーテンの間から燦々と照り付ける日光と、 氷点下に近い外気と殆ど変わらない寒さの所為か。 「寝る前に一杯」という、本来なら真っ昼間まで爆睡一直線コースな条件を満たしているにも関わらず、 桃乃恵は、早朝だというのに目を覚ましてしまった。 人間がこういう状況になった時、 先ず真っ先にする事は、時間の確認である。 「うぅ…寒…」 手探りで携帯を捜す。 返答が無いとは理解っていながらも、何となく言葉が出てしまう。 「ん〜…今何時〜?」 「6時17分…40秒を回った所です」 「6時ぃ〜? まだ全然早いじゃないのよ〜…頭痛いんだからもう少し寝かせて―――って、え?」 今の過程の中に本来有り得ない会話があった事に、恵は漸く気付く。 今の声。 今の口調。 ―――まさか… ギギギ…とロボットのように首を動かす。 淡い期待も果敢無く、振り向いた先に居たのは勿論―――
「お早うございます♪」 「ぎにゃぁぁぁ--------!!」 ズザザザッ、とアメリカザリガニもびっくりの後退り。 「何ですか、ヒトを化物か何かみたいに」 一方の千百合は、さも其処に居るのが当然だという様子で眼鏡を上げる。 「ちっ、ちち千百合ちゃんっ!?なな何でココに居るのよ!?」 「何でって、いつものように眼鏡を拝借しに来ただけですよ」 「いつものようにって……それにどーやって侵入って来たの? 鍵、掛かってたでしょ?」 「ええ。こんな事もあろうかと、少しばかり手に職を」 そう言って彼女は、何やら物騒な形をした金属の束を取り出す。 「…アンタねぇ」 ピッキングを「手に職」と言い切る千百合に、恵はただ呆れるしかない。
「―――それはそうと…桃乃さん、アナタ何て恰好をしてるんです? その服飾は全くもって正しくありません」 「…う」 来た。 唐突に本題が来た。 どうしよう…何とかして誤魔化せ―――ないだろうなぁ…目、マジだし。 「モノはついでです。―――さあ、これを」 そう言って千百合が差し出した―――もとい、突き付けた―――のは、 どう見ても無駄にフリルが多い、それも真っ赤な色をしたメイド服。 千百合ちゃん…何でこんな時に限ってそんなヘヴィな衣装を…? 三面が壁。 正面に千百合。 逃げ場は当然のように無い。 四面楚歌…絶体絶命…いや、万事休す? 「さあ、これでアナタも真理への第一歩を!」 ずい、と詰め寄って来る千百合。 「か、勘弁してぇ…」 ああ…もう駄目だ―――恵が半ば覚悟を決めかけた、その時。
6/ 「あら?お気に召しませんか?」 ―――へ? あまりに見当外れな千百合の台詞に、恵は耳を疑った。 「残念ですねぇ…コレこそ正しい服飾だと思ったのですが…」 ―――た…助かった?のはいいけど… 恵は口を開けて惚ける事しか出来ない。 安堵の情より、怪訝の念が勝っている。 「仕方ありませんね。コレは他の皆さんに勧める事にしましょう」 …可笑しい。 どう考えても可笑しい。 普段なら、無理矢理服を脱がせてでも着せ替えようとするのに――― 「それでは、私は失礼します―――」 「待って」 ドアに手を伸ばしかけた千百合の背中を、恵の声が呼び止めた。 「…何です?」 「いや…その、さ。何か…あった?」 何故か言いにくそうに話す恵を見ると、 千百合はふっと微笑んで、ドアの方に視線を戻した。 「夢を…見たんですよ」
331 :
307 :05/03/01 00:25:42 ID:om6+Kn4k
取り敢えず今回はここまでです 多分次の投下でラストになります。 もう桃乃も千百合も口調が目茶苦茶で…スイマセンorz では
GJ('A`) おもしろうよ 続き早くキボン
グッジョォブ!!!
さて次回のまほらばコレクトがついに登場か('A`) テレビでもハァハァいってるのかね
(・∀・)GJ!!
部長って詰りながら責めたらすぐイキそう…
虹板に本当の神が降臨している。 あのレベルはどこを探してもいないのではないか? 漫画まで描いてしまうとは…
338 :
307 :05/03/02 12:16:15 ID:P8MpacNM
今回でラストになります エロ無し千百合話 「Correctruth for herself」 それでは投下ー
7/ 「夢…?」 と訊き返す恵に、千百合は溜息を吐き、視線を上に向けて答える。 「…私にそっくりの女の子が、私に話し掛けて来るんです。 ―――皆に迷惑掛けたら駄目ですよ、って」 「そっくりの…って」 梢ちゃんじゃ―――という言葉が口から出かけて、慌ててそれを飲み込む。 「当然、私は反論しました。 私は皆の為を思ってやっているのですよ―――そう言ったんです。 そうすると、その子は―――本当に、一切の躊躇いも言葉の迷いも無く、即答しました。 『親切は、押し付けとは違います。 例えそれが本当は正しい事であっても、 無理矢理押し付けてしまえば、それは真に"正しい"事ではなくなってしまう。 正しさに"絶対"なんて有り得ないし、答えは一つとは限らない。 私も、あなたも―――皆がそれぞれ、自分だけの"正しさ"を持っています。 だから―――少しでいいですから、他の人の"正しさ"も見てあげて下さいね』 ―――今でもこうして、一字一句を正確に思い出せるんです。 …可笑しな話ですよね。 唯の、夢の話だというのに」
「…………」 正直、信じられない。 千百合にそっくりの女の子とは、十中八九主人格である梢の事だろう。 ただ、夢の中とは言え―――あの梢が、そんな事を、しかも流暢に話す―――そんな光景を、恵はどうにも想像出来なかった。 「あまりにきっぱりと言い切るものですから―――私はその話を"夢のお告げ"だと思って信じてみる事にしました。 そうすれば、また―――あの子と、"お話"が出来るかも知れませんしね」 千百合は、愉しそうに―――或いは懐かしそうに―――そう言うと、部屋のドアを押し開け、 「………」 廊下へ足を踏み出しかけて、思い出したように振り返った。 「…その服」 「え?」 「……改めて見てみると、アナタのそのラフな服飾も悪くありませんね。 それがアナタ自身の正しさ―――という事でしょうか」 「…千百合ちゃん……」 「ふふっ…別の答えというのも、案外悪くないものです。 コレもまた一興―――Correctっ!ですね」 千百合は再三の微笑を浮かべると、ドアを閉め、足早に廊下を歩いて行った。
8/ 「……………」 終始まともな言葉が出なかった恵は、千百合が立ち去っても 尚ポカンと口を開けて座り込んでいた。 千百合。 梢。 深層意識の繋がり。 記憶の部分的共有。 …人格同士の、会話――― 恵は浅く溜息をついた。 「…ま、取り敢えず」 立ち上がり、カーテンを開ける。 積雪からの反射光もあってか、朝だというのに日差しが強く感じた。 「今回ばかりは、二人に感謝だわね―――」 外には雪。 この陽射しでは、積もった雪が溶けるのもそう先の話ではないだろう。 「春の訪れ」は、案外すぐ近くに来ているのかも知れない―――
342 :
307 :05/03/02 12:21:49 ID:P8MpacNM
という訳で終了です 無駄に長くなってスイマセン では
うへyf0あkぽおjfおぽp 面白かったですよ〜 また違うのも期待してます
こういうのも良い、か・・・。乙です。
乙。
誰かまほらばのエロいSSがあるサイト知らないか? 結構探してるんだが・・・
白鳥×棗のところがあったらしいが、潰れたらしい。 確かに個人サイトでまほらばの小説書いているところはほとんど見た事ないな、エロに限って…
じゃ、フツーに白鳥×梢(早紀、棗、魚子、千百合)のSSとかはないのかな?
>>351 そのSS良かったな。
本編でも水名月家編で隆士たんの出番があったら良かったのになぁ。
353 :
名無しさん@ピンキー :05/03/06 00:32:21 ID:wAzW34NZ
初潮が来た朝美ちゃんが、晩御飯に出たお赤飯を見て顔を真っ赤にしているようなのが読みたい。屈折している私
エロール×みっちゃんの純愛が見たい
ちょっと前に、朝美ちゃんの鬼畜もの書いた人、うpまだでしょうか? 是非続きが見たいのですが…
>347 それ、もしかして2,3年放置の末消えたあのDDDか?だとしたら読んだことある、 確か白鳥となっちんが雰囲気盛り上がってHして、 「でも明日の朝目が覚めたら棗ちゃんはいなくなってるんだ」てなこと考えながら眠るそして朝、梢を見かけて「おはよう」と挨拶したらそこに居たのは棗だった、 最後は白鳥と棗が恋人同士になってお珠から散々怒られたってとこでオチなヤツ。
>358 ああ、確かにそうだ、いつの間にかここにあげられていたとは、指摘感謝。
SS書きたいなぁ・・・・でも書く技量が無いなぁ・・・。 って、言訳して書くことから逃げてるだけなのか?
361 :
121 :05/03/06 16:58:36 ID:uP3TwbHN
暗闇の中。カーテンに閉ざされた窓の端から僅かに漏れる月明かりが、激しく動いている二つの影をくっきりと照らし出している。 その姿形ははっきりとしないものの、連続して聞こえる呼吸の音や、それに合わせて漏れるように発せられる声と粘液系の音は、 その部屋全体に卑猥な香りを漂わせるのには充分なものとなっていた。 「はぁ・・・っぁ、つっ・・・あ、ぁああ、ふぁっう・・・あぅ・・ん・・」 「ん・・・っ・・・あ・・・」 布団の上で、長い髪を靡かせて、まるで無邪気にじゃれ合うかのように交わっているのは、二人の容姿端麗な少女― 「はぁっ・・・こ、Correct!!これく・・ぁう・・・っ、Correctです・・・っ隆士・・・さんっ!」 「う・・んっ・・・・くっ・・あ、あ」 ―いや、男女。
362 :
121 :05/03/06 17:01:36 ID:uP3TwbHN
事の起こりは、数日前に遡る。 白鳥隆士が蒼葉梢と恋人同士、という関係となったことにより発生した、各人格の記憶の統合という現象。それは当然のように、 白鳥とそれぞれの人格との関係を激変させるものとなった。 面識はあるし、信頼のようなものこそ寄せているものの、突然その人物=白鳥を「恋人」として意識せねばならないのだ。 例え好意を寄せていた人物とであったとしても、それに混乱を覚えないでいることなど出来ないだろう。 ましてや、赤坂早紀や緑川千百合といった白鳥に対し、必ずしも好意的に接してくれていたわけではない人格たちにとっては尚更のことである。 当の白鳥としても、この事態に対しては、ともすれば本人たち以上に悩んでいたし、時間さえあれば妥当な解決策を模索していたのだが、 結局は「実際に会ってみなければどうなるかわからない」としか言いようが無いのが現状であった。 「わ、私としてはあなたのような・・だ、男性を恋人・・・などとっ、認めたくは無いのですが・・・」 そんな中で、千百合との関係が一転したのは、白鳥にとっても意外なほどに突然のことであった。 深夜、白鳥の部屋を突如訪れた千百合は、はっきりと言葉には出さないものの、明らかに彼と男女の関係を結ぶことを望んでいたのだ。 「え・・・?で、でも、千百合・・ちゃん、い、いきなり、そんな・・・」 「だ、だって・・・仕方ないじゃないですか。あなたのことが・・・こんなに好きなのだか・・・らっ・・!」 思わず赤面する二人。白鳥にしても、梢関係でこのような事態を迎えたことは1度や2度ではなかったのだが、それでもこういった告白―と、 呼べるものなのかどうかはともかく―を受けるのには慣れることなど出来そうもなかった。 しかし、千百合の動揺は自分の比ではないだろう。それは白鳥の目にも明らかだったので、そのような感慨はすぐに捨て去り、 今は目の前で怯えたかのような表情で座り込んでいる少女のことを必死で考える。 「千百合ちゃん、その、だけど、さ。千百合ちゃんが僕のことを好きだって言ってくれるのはもちろんうれしいけど・・・ 幾らなんでも、その、いきなり・・そういうことをする、っていうのはちょっと急ぎすぎじゃない・・・かな?」 必死に言葉を紡ぎ、声をかけてみる。
363 :
121 :05/03/06 17:04:47 ID:uP3TwbHN
「ですが・・・私には、あなたに対して、他に何をしてさしあげればいいのかが・・・」 千百合が白鳥との関係を求めたのも、おそらくは共有されている記憶の影響であろう。 梢の記憶、早紀の記憶、魚子の記憶、棗の記憶・・・そういったものを共有出来ていたとしても、各人の白鳥の対する接し方・愛し方というものは、 それぞれがそれぞれの個性を持っているからこそ実践できるものであり、千百合に真似できるものではない。 男性嫌いで、自らのスタンスを崩すことを許さなかった彼女には、どうしても「自分らしい」恋人との接し方が思いつかなかったのだ。 だが、嫌でも共有させられる記憶は、白鳥との「恋人同士らしい時間」を強制してくる。他の人格たちのように、 その感覚と上手く折り合いを付けられなかった彼女が最終的に選んだ手段はこれしかなかったのだろう。 「隆士・・・さん・・・」 自分に出来ることは、こうすることしかない、とでも言うかのような視線。それは、当然のように他のどの人格が見せるものとも違ったものであり、 その魅力もまた、彼女独特のものであった。 「千百合・・・ちゃ・・・ん・・・」 白鳥にしても、彼女は大切な存在であることには変わらない。彼女のためにしてあげられることがあるのなら、という彼の信念は、決して揺らぐことは無いのだ。 ゆっくりと互いの体を抱きしめあう二人。互いの体温の確かさを感じながら、二人はそのまま、布団へとなだれ込んでいく―と、白鳥は思ったのだが、 「ちょっと待って下さい・・・一つだけ・・・良いですか?」 今までの深刻な表情から打って変わったかのように、にこっという可愛らしい微笑みを浮かべながら千百合が言った。 「・・・え?」
364 :
121 :05/03/06 17:13:07 ID:uP3TwbHN
・・・その「条件」こそが、布団の上で仰向けになり、千百合にされるがままに責められている白鳥隆子の姿であった。 (な、なんで・・・こんな格好・・・) 恋人との関係と自分のスタンスの両立―これが、千百合なりの「折り合いの付け方」であった。 「ああ・・・ふ、ふたなり少女と考えると・・・異常でありながらもそそる所のある、希少性の高いシチュエーション!・・・Correct!!・・っCorrect!!」 「そ、そんな・・・ぅ・・あ・・・ああっ」 白鳥に覆いかぶさるかのような格好になった千百合は、白鳥の胸から下腹部にかけて、ゆっくりと舌を這わせていく。 「ちょ・・ちょ・・・っ、そんな風にされたら・・・あっ、千百合ちゃん、駄目だって、っばあ!」 ゆっくりと、性感帯を確実に選びぬいて、舌は白鳥の身体を這う。白鳥は、その今までに感じたことも無い異様な快楽の前に、竦みあがってしまったかのように動くことが出来ずにいた。 「ふふ・・そう言いつつも、あなたが感じている快楽は確かなもののはずです!さあ、私との愛情をより確かなものにするべく、それを受け入れるのです!」 さらに、千百合は自分の衣服を少しはだけさせると、その全身を白鳥の身体に重ね、さらに激しく、白鳥を責めたてていく。 「あん、ぁあ、千百合ちゃ・・・そんなことっ、されちゃ・・・僕・・・僕・・・」 千百合の両手が、白鳥の局部へとのびていく。その結果訪れるであろう快楽に恐怖を感じた白鳥は、自分の両手を使って必死にその進撃を止めようとするが、 抵抗あえなく、千百合の両手は白鳥の性器を弄び始める。まるで、不定形のスライムのように纏わりつき、その全体をじっくり、内部まで浸食するかのような愛撫。 「ふゃあっ!ち、千百合ちゃ・・ぼ、僕・・も、もう・・・」 「ああ・・・どうしてあなたという人は・・・こんなに可愛らしいのですか・・・ぁ」 下腹部を覆っていた、おぞましいほどの感覚が突然消えたかと思えば、今度は口内に何かが進入してくるのを感じる。 白鳥は、快楽に耐え抜こうとして閉じられていたその目をそっと開いて、その正体を確かめる。
365 :
121 :05/03/06 17:17:48 ID:uP3TwbHN
「ぅんゅ・・・くゃあ・・・っ」 「あなたの身体の感度・・・ああ、なんて素晴らしいのでしょうか。本当に、これで女の子じゃないなんて・・・っ」 目の前には恍惚とした表情の千百合が、はあはあ、という強い呼吸を繰り返している。口内に侵入していたもの― 千百合の舌は、白鳥のそれと絡み合い、くちゃくちゅといった音を立てながら、まるで別の生き物のように、これ以上無いというぐらいに熱く、深いキスを続けていた。 (ち、千百合ちゃんの・・舌の動き・・・凄・・・ぃ・・) あくまでも、相手との愛情を確かめ合い、深め合うことが主目的だと思っていたキスが、こんなにも卑猥で快楽的になるなんて、と白鳥は感じる。 まるで、自分の口内が女性器で千百合の舌が男性器になったかのように錯覚してしまいそうなほどだった。 上半身が強い快楽に打ち震えていると、今度は中途半端なままで放置されていた下半身が千百合に攻められることを望みはじめる。 先程までは恐ろしさを感じていたあの感覚が欲しくてたまらなくなる。 「あぁっ、千百合ちゃ・・・も、もっとぅ・・・」 もう、何も考えられそうに無い。無意識のうちに、自分からその猛った下半身を千百合の眼前に突き出し、彼女の責めを求めていた。 「ふふ・・・それではそろそろ・・・達させてあげましょうか・・・」 千百合の両手に加えて、その唇と舌、口内全体が、白鳥の性感帯を包み、弄ぶ。今にも絶頂を迎えてしまいそうだが、 達しそうになると、まるで意地悪に焦らすかのようにその動きが突然止まり、白鳥が正気を取り戻しそうになると、その動きが突然激しさを増していく。不規則でありながらも、確実な快楽の連鎖。 「ぁ、あうあぁあぅううっ!ちゆ・・・りちゃ・・あっ!んぅっ、も、もう、駄目だってばぁ・・・っ」 「はぁ、はぁぅっ、あ、あなたの感触…こ、これくと・・・これくとっ・・ですっ」 熱い吐息が、敏感な状態となっている白鳥の粘膜部分に刺激を与える。 今や、千百合の責めは、それ以外の部分―普段は意識したことも無かった部位にも及び、白鳥の下腹部全てに最大級の快楽を走らせている。 「・・では・・・っ、いきますよ・・・っ」
366 :
121 :05/03/06 17:22:29 ID:uP3TwbHN
千百合が白鳥の一部を口に含み、その柔らかな唇で愛撫を開始した瞬間、自分の精巣がこれまでなかったほどの熱を発し、 どくり、と動いたのが白鳥には確かに感じられた。 千百合の右手と舌は、そのまま白鳥のもっとも敏感な部分を責めたて、完璧な絶頂を迎えるのを手助けする。 「ちゅあっ!ち、ちゅりちゃぁっ!!ぅんぁぅああっ!うぅっくあ、あ、うあああっ!!」 頭の中が真っ白になる。下腹部では熱いものが迸る。白鳥にはもう、そんな事しか感じられなかった。 「ああっ!!これくとっ!これくとですっ・・・!!」 薄れ行く白鳥の眼には、白濁で顔を染めていきながらも、自分と同じようにオルガニズムに達しているのであろう千百合の姿が映っていた。 翌日。 ゆっくりと眼を覚ました白鳥は、虚脱感でいっぱいになっていた。 (なんで・・・こんなことに・・・) 目の前には、昨夜の狂騒など我知らず、といった感じですやすやと寝息を立てている梢の姿がある。 とりあえず抱きしめてみる。と、彼女も眼を覚ましたかのようだった。 「あ、白鳥さん。おはようございますっ」 「う、うん・・・おはよう、梢ちゃん」 何事も無かったかのように、いたいけな表情を見せる彼女を見ているとなんだか罪悪感のようなものを感じてしまう。 おそらく、昨夜の出来事も、記憶の統合と補填の結果、いつもと同じように白鳥と夜を共にした、というような形で補完されてしまっているのだろう。 朝食の用意のために部屋を出て行く梢の後姿を見やりながら、白鳥はひたすらな虚脱感に身を任せていた。
367 :
121 :05/03/06 17:30:10 ID:uP3TwbHN
アニメでは今日から登場らしいので、記念にコレクトで一本書いてみますた。
本当はこの後、前回同様にラブラブな感じになるはずだったのだけれども、
なんだか白鳥君レイプものみたいになっちゃったので続くかどうか微妙(´・ω・`)
先に上がっていた作品が素晴らしかったので、エロ優先で書いてみたのが失策か。
>>307 さんスメンナサイ
あと、キャラの口調をきちんとトレースするのって難しいですね・・・
乙です。GJでした。千百ちゃんでこんな話が書けるなんて素晴らしい。 私も何か書かなきゃなぁ・・・・
イイヨーイイヨー(・∀・) あー…なんか千百合がすっごい可愛く思えてきた
とりあえずGJ。 小説書く時、ナレーターの部分の文章が思いつかないんだよな。
すんげー面白すぎ('A`) GJですた これからも勝手に期待しちゃいます
373 :
名無しさん@ピンキー :05/03/06 22:07:47 ID:e+QqaPQo
千百合タンかわいい 隆子タンかわいい どっちもかわいい GJ!!
374 :
名無しさん@ピンキー :05/03/06 23:53:33 ID:f/3QdJQ1
375 :
名無しさん@ピンキー :05/03/07 00:26:47 ID:YJk5dTpv
このスレの住人全員氏ね
朝美ちゃんとサンダーバードを見ながら徹夜したい
>>367 コレクト!
もの凄く面白い作品ですた
棗と千百合で悩んでるところにこれですよ
もうね、千百合タソ(;´Д`)ハァハァ
千百ちゃんてこんなにえっちな娘だったんだ・・・。
お前らそんなによかったか!?
漏れ的には今までで一番の駄作だと思ったんだが・・・
悪いのを良いと言うのはやさしさじゃないぞ
>>121 もっと精進しる!!!
>>379 俺は書き手ではないから大きい事は言えないが、
そこまで言うのなら貴方が書いたものを見てみたい。うp希望。
…書き手以上のものが書けないと批判もしちゃいけないってのは何か違うんじゃないか?
その前に頭ごなしに駄作と決め付ける所に問題がある 精進しろと言うなら此処が悪いと指摘をしてやるべきだと思う
>>379 まだかよ?
早くupしろよ。
面白いもの書けるんだろ?
>>384 じゃあお前は自分にできないことは何も批判しないのか?
例えば映画を見てそれがどんなにクソでも文句言わないのか?
おもしろいものを書けるなんていってないしオレはよくないと思ったからそう書いただけ
無視して次を書くも気にして改善するも自由だ
お前は自分が良いと思ったものを悪く言われて必死なだけだ
抑えろよ厨
で、>379のUPまだー
387 :
名無しさん@ピンキー :05/03/07 20:42:36 ID:YJk5dTpv
反論できないからスルーってのはよくないとおもうよ っていうかいろんな感性の人がいるから批判も出ると思う そのくらいでさわぐのやめようよ もういい年なんだし
>>379 は悪いとこを挙げずに批判したのが失敗の元だな
そーゆー事言うなら「ここがこうだからダメ」とかちゃんと駄目出ししろよ
そんなんだからならおまえ書けとか言われるんだよ
ま、どこの世界にも万人受けするものなんてないんだから人それぞれに感じるものは違うってことでどうだろう? 俺はヨカッタヨー。まさかこんなに千百合ちゃんが可愛いなんて・・・
まあ、今月号で千百合ちゃんが出てくれば、その全貌が明らかになる、と。
はじめてこのスレに来ますた。で。
>>307 氏
遅レスながらGJ!
>『親切は、押し付けとは違います。
>例えそれが本当は正しい事であっても、
>無理矢理押し付けてしまえば、それは真に"正しい"事ではなくなってしまう。
>正しさに"絶対"なんて有り得ないし、答えは一つとは限らない。
>私も、あなたも―――皆がそれぞれ、自分だけの"正しさ"を持っています。
>だから―――少しでいいですから、他の人の"正しさ"も見てあげて下さいね』
これこれ、これだよ、読みたかったのは!
千百合に欠けていた「他者への配慮」が補完された。
彼女はギャグキャラとしてはいいんだけど、あまり感情移入できなかった。
でも、この文章のお陰で随分印象が変わった。いやホント、いい文章をありがとうございました。
そんなことよりおまいら虹版に神が光臨しているぞ!
>>367 神の方GJ!
後このスレで残っているのは魚子本番だけですね
白鳥って結婚してからが大変だよなあと思うのは俺だけでしょうか?
396 :
307 :05/03/08 23:24:45 ID:L10fjvDX
性懲りもなくまた投下に参りました エロを書く自信が無いので今回も非エロですが御容赦下さい エロなし黒崎親子話 「きずなA」 それでは投下ー
397 :
きずなA :05/03/08 23:25:46 ID:L10fjvDX
1/ 11月。 紅葉の赤と銀杏の黄が殺風景な公園に彩りを添え、 普段は人気のあまり無い郊外の公園も、幻想的ですらある、この深秋の光景に魅せられた人々で賑わう。 その賑わいから少し外れた所、 木々の生い茂った―――と言っても葉は粗方落ち切っているが―――雑木林の中に、地道に現実と戦う黒崎親子の姿はあった。 「あ!見つけ!」 娘―――黒崎朝美は、およそ「戦う」というイメージからは程遠い、底抜けに明るい声で言った。 彼女の手には段ボール箱。 説明するまでもないが、彼女は極貧の真っ只中に居る。 節制を絵に描いたような性格の彼女にとって、無駄に出来るモノは何一つ無い。 故に、彼女にとって自然の―――殊に季節の―――産物は正に天の恵みであり、 春は野草摘み、 夏は潮干狩り、 冬はかき氷(?)で一年を乗り切ってきた。 では、秋は何かと言うと――― 「あっ!また見つけ!」 この、銀杏・団栗拾いなのである。
398 :
きずなA :05/03/08 23:26:58 ID:L10fjvDX
「お母さーん!こっちにも沢山あるよー!」 朝美は無邪気な声で、木々の向こうで踞っている女性に向かって叫ぶ。 「お母さん」と呼ばれた女性―――黒崎沙夜子は顔を上げると、朝美に向かって、返事の代わりに無言で笑いかけた。 優しくも儚く、憂いを帯びたその笑顔は、何処か聖母を彷彿とさえさせる。 ―――これで彼女の段ボールの中が空でなければ、朝美も文句は言わないのだろうが。
399 :
きずなA :05/03/08 23:29:00 ID:L10fjvDX
2/ 繰り返すが、朝美は極貧の真っ只中に居る。 彼女が今やっている団栗拾いは、幼子が戯れに興ずる様なモノとは格が違う。 ――彼女のそれには、生活が懸かっている。 自分の生活が懸かっているとなれば、自然と集中の度合いは増してくる。 否、集中せざるを得なくなるのである。 (…あ、こっちに沢山ある) 更に、日々の内職で培った集中力が、良くも悪くもそれに拍車を掛け、 (…あれ、こんな所にも…) とどめに、彼女は集中すると周りが見えなくなるタイプの人間であった。 (…そう言えばお母さん、大丈夫かなぁ?) これだけの諸条件が揃えば、偶然が必然に名を変えるのには充分。 ―――いや、充分過ぎた。 「お母さーん…………あれ?」 よって―――彼女が我を、周りを、母すらも見失って道に迷ったとしても、 それは仕方の無い事だと言えるかも知れない。 とは言え、今の状況を「仕方が無い」と笑って妥協出来る様な余裕は、 生憎ながらその時の朝美には無かった。
400 :
305 :05/03/08 23:37:30 ID:L10fjvDX
取り敢えず書けた所まで。
>>396 × 307
○ 305
でした。スイマセン
>>391 他にマトモな言葉が思い付きませんが…読んで頂けただけでも幸いです。有難うございます。
>>396 リアルタイム降臨キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
続きを楽しみにしてます(*´д`*)
リアルタイムキター ぐじょぶです。このスレも盛り上がってきたようで嬉しい限り。
別にエロなしでも問題ない。 前も良い話だった。 しいて言うなら 話は一度に全部書いて欲しい。 メモ帳に書いて、できたら手直し。でもって張る。 という風に。ただし、あまり長くなるようだったら途中で区切るのもあり。 まぁ今のままでも問題は無いけどね。一度に読める方が楽なんで。
>>403 御指摘感謝。
何分ちょいちょい書く方が性に合ってたもので…出来るだけまとめて投下しようとは思っています
エロ無し良いですよー。 黒崎親子の話に期待。
「白鳥さん、暇です〜?」 夕方の5時をすぎ、専門学校から帰って来た僕を玄関で迎えてくれたのは、何故か珠美ちゃんだった。 「ぁ。ぃゃ、今日はこれから課題でもやろうかと…」 何か嫌な予感がしたので、とっさにそう言ってしまったが嘘ではない。確かに課題はあるが10分ほどで終わるようなものだった。 「あらあらです〜。困りましたです〜」 そう言って珠美ちゃんはいつものように現像した写真をポケットから取り出そうとしたが、僕の溜め息混じりの言葉を聞いてそれをやめた。 「……わかったよ。何を手伝えばいいのかな?」 「さすが白鳥さんです〜。実は梢ちゃんが学校で行方不明になってしまいまして〜」 「ええっ!?」 「たぶん人格が変わってしまったんだと思うんですけど、魚子ちゃんになってたりしたら危なくって〜」 確かに早紀ちゃんや棗ちゃんなら一人でも鳴滝荘に帰ってこれそうだけど、魚子ちゃんだと危なそうだ。 「そういうわけで白鳥さんも一緒に探してもらいたいんです〜」 「うん。──行こう」
1時間後 「ふがふがふぅー」 怪しげな部室で猿ぐつわをされ、縛られた僕の声が虚しく響く。 「エロイムエッサイムー。ヨくヤリまシタね珠美部員」 「白鳥さんごめんなさいです〜。この陰鬱ゾンビがどうしても生け贄が欲しいって訊かないんです〜」 僕は口を一生懸命動かして猿ぐつわを外して言った。 「た、珠美ちゃん! もしかして騙したの!?」 「本当にごめんなさいです〜。たぶん部長も1時間くらいで飽きるからそれまでがんばですー」 そう言って珠美ちゃんは、部室の出口のほうへとスタスタと歩いて行ってしまった。 「おや、珠美部員はサバトに参加なさらナいのデスか?」 「部長のお遊びには付き合ってられないです〜」 珠美ちゃんは ̄△ ̄な顔をしながらドアの外へと出て行ってしまった。 「まァ、今回ハ生け贄ヲ連レてキテくれたコトでヨしとしマスか」 僕は縛られた縄を外そうとジタバタしたけど、固くて全然外れなかった。 「アらアら、タマナシさんハ生キが良いデスね」 「人にこんなことをしたらダメだよ。早く外してよ!」 「その通りデスね。デハ始めましョうか」 あぁ、この人は本当に人の話を聞かない人だ……。 そんなことを考えていると、部長はどこからか試験管を取り出した。 「な、何をするの?」 「魔術ノ調合薬の材料を採取するのデスよ」
そう言うと、こともあろうに部長は僕のズボンとパンツを脱がし始めた。 「うわあああぁぁぁぁ!!」 部長はそのまま試験管の先を僕のあそこにちょんっとくっつけた。 「サァ、ここにアなタの精液を入れて下サい」 「で、出るわけないよ! 何を考えているんですか!?」 「おや、発達した男性はスベからく精液が出るんデスよ。マさかあなた本当にタマなしなのデスか?」 部長がタマなしの意味を把握していたことに少し驚いたが、僕にとっては下半身丸だしのこの状況を何とかしたい。 「タマはあるけどそんな簡単に出るもんじゃないよ! わかったら早く縄をほどいて!」 「ふぅ……。仕方ありマせんネ」 ようやく理解してくれたのかと思ったけど──、試験管を机に置いただけで、縄をほどいてくれる気配は微塵もなかった。 「デハ、魔術書の通りにいキますか」 そう言うと、部長はその唇をぼくのあそこにあてがった。 「あっ……。女の子がそんなことしちゃダメだって……」 「魔術書に──よルと──こうスルと精液を──採取しやすいト──書いてありマシた」 部長は僕のペニスをゆっくりと舐めながら、途切れ途切れそう答えた。 (あぁ…気持ち良い……) 「ん……くちゅ…はァ…んっァ……」 部長の可愛い声と舐める音が静かな部室に響く。 僕は抵抗するのも忘れ、暫くされるがままにその感覚を感じていた。
20分後 「……なかなか、出まセンね……」 部長はそう言うと、ハンカチで口元を拭いた。 「はぁはぁ……。……もう満足した?」 かなり気持ち良かったけど、さすがにこういうことを続けるのはまずいと思い、終わる方向へとうながした。 「いえ、マダ魔術書に書いテあった最後の手段が残されていマス」 「えっ……。それって……」 目の前でマントを外し、上着を脱ぎ始めた部長を見て僕はこれからのことを予感した。 「ダ、ダメだって! これ以上のことはまずいって!」 部長は僕の言うことを聞かず、するするとスカートまで脱ぎ、下着に手をかけた。 「魔術の調合にはどうシテもタマナシさんの精液が必要なのデス」 やや頬を赤らめながら部長はいそいそと下着を外し、その下の綺麗な胸をさらけ出した。 (……うぁ……着やせするタイプなんだ……) 「って、ダメだよ! 絶対ダメ!」 そうこうするうちに、部長はあお向けの僕に騎乗位で乗っかるような体制をとった。 「では──いきマスよ」 ゆっくりと腰を落とした部長のあそこにずぶずぶと僕のペニスが飲みこまれていく。 「ぅあはぁ…っ…」 部長の甘い声がこの部屋に響き、僕達は根元までとうとう繋がってしまった。 さっき舐められた時も気持ち良かったが、今度の感覚は今までに感じたことのないくらいの快感だった。
「では…ぁん……動きマスよ…」 彼女はそう言い、ゆっくりと上下に腰を動かした。 「あっ。うぁ。ダメだって。こういうことは愛し合う人達じゃないとしちゃいけないんだって!」 快楽に負けそうになる僕は理性を振り絞ってそう言った。 「なら──ぁん……今いっとき私とアなタは愛し合えばヨイでしょウ……」 そう言いつつも、部長は顔を赤らめ興奮した感じで腰を動かし続ける。 「…それに…んァっ…占いの時はああ言いマシたが──ぁ…アなタのこと嫌いなら……こんなコトはイたしマセんよ…んぁっ……」 そう応えた彼女は何故か恥ずかしそうだった。 (うぁ……。なんか可愛い……かも……) それからも彼女は何度も何度も腰を動かし、数分が経過した。 「コノ感覚は……はぁはぁ……ナジられる時のヨうナ快感に匹敵しまスね。……あぁんっ」 数十分と舐められ、そして今絞めつけられている僕のあそこはすでに限界を迎えつつあった。 「うっ、ダメ──。……イキそう……。このままじゃ……どいてっ…!」 「…ァん…っ私も、なんだかイってしまいソウです…」 「って、…んぁ……本当にどういてくれなきゃっって…… …あああぁっ…………!」 腰を上下に動かし続けていた部長の体が根元まで下がった時、僕はたまらず彼女の一番深いところで出してしまった……。 それと同時に部長も小さく痙攣すると、操り糸の切れた人形のように僕の上にパタリと倒れこんだ。 「…ぁ…ゥ…ぁはァ…はぁ……」 大きく呼吸する部長の可愛い唇が、僕の近くに覗かせる。 (あぁ……僕、この子と……) 夢のような快感から少し覚めると、僕は縛られていた縄がほどけかかっているのに気づいた。 僕はそれをすぐにほどくと、部長と繋がったまま彼女を持ち上げ、位置を入れ替えて上になった。 心に何か黒いものがよぎり、それを抑えつけることができなかった……。 「……ぁァん……。何をナさるのデスか……」 僕はそれに応えず、思うが侭に腰を動かし部長の唇に自分の唇を重ねた。 胸を舐め、首を舐め、そしてまた唇にキスをした。 「……ぁんっ……。ソんナにされルと……また私……アぁん……」 彼女の言葉に耳を傾けず、僕は本能のままに腰を振りつづけ、二回目の絶頂を彼女の中で迎えた。 そして僕はそのまま軽く意識を失った。
数分してからだろうか、僕は何か気配を感じハっと横を見た。 「あらあらです〜。女子高の校内を一人で帰るのは可愛そうだと思って待っててさしあげたのですが、 まさか白鳥さんが部長を襲ってるだなんて夢にも思わなかったです〜」 パシャパシャとデジカメのフラッシュの音を立て、そこには珠美ちゃんが佇んでいた。 僕はさきほどの姿勢のまま、部長と繋がったままでいたのだ。 「……あら珠美部員。イツのまニ……」 「ち、違うよ。珠美ちゃん! こ、これは、最初に部長さんに襲われて……」 「言い訳は必要ないですよ〜。白鳥さんが部長を引きとってくれるのなら、 こっちは願ったりです〜。2ラウンドでも3ラウンドでもお楽しみくださいー」 それだけ言うと、珠美ちゃんは嬉しそうに部室のドアを閉めながら出ていってしまった。 (あぁ、今度はすごい写真撮られてしまった……どうなるんだろう……) 「……つらイのデスか……?」 僕と繋がったままの部長が、そう小さくつぶやいた。 「えっ」 部長は手を伸ばし、僕の背中に手を回してそっと引き寄せた。 「つらイのなら少しの間忘れてシマいましょう。二人でナら──きっと忘れるコトができマス──」 今度は彼女のほうからキスをしてきて、僕もそれに応えて彼女を抱きしめた。 終
リアルタイムでキタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!! GJ! ええモン読ませてもろた(;´Д`)ハァハァ
ナイスジョブ
ベストジョブ
GJ 部長がこんなにエロいとは…
ついに部長もキター! ところで、まひるマダー?
GJ! 最高でした 次は桃乃を…(言うだけ言ってみる)
バ・・・バカな!!
これほどうまくエロを書けるだと!ありえない!!
だが、有り得ないほどウマイぞ
>>406 !!
バンザイブラボウマンセーコングラッチレーション!!!乙!
桃と紫羽の話を書きたいと思ってますが・・・ アニメ放映に間に合うといいなぁ・・・
>>419 マジっすか!そいつはマジっすか!
蝶楽しみですよ(*´д`*)
>>406 部長のSSキテタ━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
GJ!!
このスレを初めから読みました・・・感動しました
フフフ・・・・分かっていたさ 一瞬でも「おお!珠ちゃんモノか!?」なんて期待した俺がバカだってことぐらいorz でも作者GJ&乙とだけ言っておこう、本心から
426 :
396 :05/03/11 14:29:51 ID:Lu1uo1x/
前回の続きです エロなし黒崎親子話 「きずなA」 それでは投下ー
427 :
きずなA :05/03/11 14:30:29 ID:Lu1uo1x/
3/ 「お母…さん…?」 現状がまだ良く飲み込めていない朝美は、自分に言い聞かせるように、小さく呟いた。 「お母さん……お母さんっ!」 状況が解ってくると、今度は不安が音も無く押し寄せて来る。 辺りを見回しても、目に映るのは見渡す限りの銀杏の木、団栗の木、楓の木、 そして、それらの落葉の海。 (ここって…こんなに広かったっけ…?) 辺りは不気味な程静かで、耳に入って来るのは自分が落ち葉を踏む音と、時偶響く北風の音だけ。 「…………」 段ボールを抱えたまま、歩き出す。 少し歩けば、出口も見付かるだろう―――そう、朝美は思っていた。 …だが、現実は悉く残酷である。
428 :
きずなA :05/03/11 14:38:16 ID:Lu1uo1x/
4/ 「……どうして」 あれから30分。 朝美は思わず、小さく漏らしていた。 歩けど歩けど、見えて来るのは無秩序に立ち並ぶ枯木ばかりで、 出口など一向に見える気配が無い。 ――これは……もしかして――― 後ろを振り返る。 そこにもやはり、正面の景色をトレースしたような雑木林が無限に広がっているだけ。 ―――あれ? 私…何処から歩いて来たんだっけ? その事に気が付いてしまった瞬間、 不安は、恐怖へと形を変えた。 『迷った』? そう意識した瞬間から―――喩え意識しない「フリ」をしていても―――恐怖という「闇」は、彼女の知性を、理性を、尽く塗り潰していく。
429 :
きずなA :05/03/11 14:38:52 ID:Lu1uo1x/
「―――――っ!」 彼女は走り出した。 今更そんな事をしても無駄だという事は疾くに解っていたが、 「はぁ、はっ、はぁ…ッ!」 それでも彼女は、ひたすら走り続けた。 「はっ、はぁ…っは、はぁ、はぁ―――!」 恰も、見えない何かから逃げるように―――
430 :
きずなA :05/03/11 14:39:49 ID:Lu1uo1x/
5/ 「はぁ、は…―――あっ!」 辛うじて彼女の――雀の涙程の――希望を繋ぎ止めていた姿無き相手とのチェイスは、 落葉の隙間から顔を覗かせていた木の根によって呆気無く幕を閉じた。 朝美の小柄な身体が一瞬だけ宙に浮いたかと思うと、次の瞬間、 どさっ、という音と共に、鮮やかに色付いた落ち葉がふわりと舞い上がった。 「………っう…ぅうっ…」 不意に涙が零れ、声が洩れた。 情けない。 中一にもなって、母親と逸れて道に迷ったくらいで泣くなんて。 ―――朝美は内心、そう思った。 知らなかったのだ。 人が、こんなに孤独に脆いなんて。 一人ぼっちである事が、こんなに心細い事だなんて――― 「……………」 最早止めど無く流れ続ける涙でぼやける極彩色の視界の中に、ふと母の黒髪が浮かんだ。
431 :
きずなA :05/03/11 14:40:27 ID:Lu1uo1x/
―――お母さん。私のお母さん。 会いたい。 甘えたい。 ぎゅって、抱きしめて貰いたい――― ――――おか、あ、さん―――。 「…君、こんな所で寝てると風邪引くよ?」 ………………え? パンク寸前であった朝美の思考回路は、 恐らく自分に掛けられたのであろう、何の前触れも脈絡も、現実味すら無いその声によってストップを強いられた。 「……………」 何十秒か何分か―――暫くして漸くモノを考えられるだけの余裕が戻ると、 朝美は恐る恐る顔を上げて、声がした方を見遣った。 ―――其処に居たのは、一人の青年だった。 見覚えの無い、しかし何処か懐かしい感じのする青年――― 「…………………???」 ―――これは……夢? 斯くして、 紅葉舞う深秋の林の中、自分の頬を思い切り抓る少女と、それを見て首を傾げる青年、 ―――という、何とも不可思議な画が此処に出来上がる事となった。
432 :
396 :05/03/11 14:42:21 ID:Lu1uo1x/
長くなるのでここらで切ります 途切れ途切れですいません 多分次の投下でラストになると思います では
いいですよ〜。続き楽しみです。
エロなし書き手の人イイ! 頑張れー
漏れも何か書きたいけど、書くことが何にもないぜ。
んじゃあ、地味に上がっていない白×蒼ラブラブもので一つどうか
前置き天国-Intoroduction Heavne- 沙夜子「こんにちは…私は前置き親子の母、ブラックマザー…略してブラマザ…」 朝美「こんにちは!私は前置き親子の娘、ブラックチャイルド。略してブラチャ!」 沙夜子「今日は私達が司会をすることになったんだけど…なぜかしら?」 朝美「桃乃さんが、自分の昔を語るのは恥ずかしいって言って逃げちゃったからだよ、お母さん」 沙夜子「そう…」 朝美「じゃあ諸注意だよ。このお話はデジタルコミック「ヒカリ」の、紫羽さんって人が出てるから、 「ヒカリ」を見たこと無い人にはあまり楽しめないと思の」 沙夜子「そうね…」 朝美「なので先に、「ヒカリ」を見たことの無い人のために、 過去のまほらばスレにあった「ヒカリ」を微妙に書き加えて載せておくね♪」 沙夜子「そうなの…?」 朝美「既に「ヒカリ」を見たことのある人は飛ばしてもかまわないよ」 朝美「まずは「ヒカリ」だよ♪」
中3の主人公、紫羽は、戦前から建っていて、あと一月で取り壊される旧校舎に興味を持ち、 放課後、紫羽は立ち入り禁止の札を破って旧校舎の中に入っていき、古ぼけた教室を見つけ入ってみた。 「木造だとこんなにも雰囲気が違うもんなんだ…。」 と思っていると、後ろから物音がして、ここにはアレが出るという噂を思い出す。 「だ、誰かいるのか?」と、後ろを振り返るとタバコを吸っているピンクの髪の女を見つけた。 女は自分が幽霊と言って紫羽をからかい、フィルターなしのキツいタバコを吸う。 「これを吸ってるとさ、頭がボーッとしてさ、嫌なことも辛いことも、考えないですむんだよ…。」 どこか寂しげな彼女に紫羽は興味を持っていった…。
その後も旧校舎に通うようになった紫羽は少しずつ女と打ち解けあう。 6月になり、進路を決めなければならない時期になった。 紫羽は女に聞かれ、自分が映画を作る仕事に就きたいと話す。 それにつられてか、女が自分の昔話を始める。 女はピアノが上手く、なんどかコンクールで賞を取った程らしい。 しかし、それだけ上手いと周りからのプレッシャーも大きく、 結局、女はそのプレッシャーに勝てず、手首を切り、自殺をはかった。 それでピアノはやめられたが、親は愛想を尽かし口もきかず、友達も離れていった。 そして、女は居場所を無くし、この旧校舎にいつも居た、ということだった。 雨が降り、けっこう強くなってきたころ、女は紫羽に傘を持っているか聞く。 紫羽は無いと答え、女は自分の傘を貸すと言う。 紫羽はお前はどうする、と聞き、女は今日が最後だからここに泊まると答えた。 そして、紫羽と会えるのも今日が最後だとも言った、 紫羽は、その言葉を聞き、女が死ぬと勘違いでもしたのだろう、必死に問い詰める。
「俺は、またお前に会いたい!!」 「う、嘘だ…。」 「嘘じゃない!!」 「嘘だよ!!こんななにもないあたしに、会いたいなんていうやつがいるもんか!!」 「…お前、馬鹿か?」 「なっ…。」 「なんで俺がこんなところに毎日毎日通ってるとおもうんだ!?」 「そ、それは…。ここの雰囲気がすきだからって前に…。」 「やっぱり馬鹿だ!!」 「…バカバカって〜…。」 「こんなかび臭い所に通う奴がいるかよ!!俺は!!お前に会いに来てたんだ!!」 「…俺じゃ、だめか?」 「え…?」 「俺じゃ、お前の居場所にはなれないのか?」 「………あ…。や、やっぱあたし家帰るわ…。」 「え…?」 「ほ、ほら!傘!!」 「あ、お、おい!!待てよ!!明日も来るよな!?来るよな!?」 「…。」 「俺、待ってるから!!絶対!絶対来いよ!!」 …女はそれには答えず、走り去っていった…。
翌日…。 旧校舎は取り壊されている最中だった…。 「そっか…。今日が取り壊しの日だったっけ…。」 紫羽は立ち入り禁止の文字がぶらさがっている鎖をまたいで、 壊された元旧校舎の資材を踏みながら一番高い所まで歩いた。 「…本当に、幽霊だったのかもな…。」 「コラー!!立ち入り禁止の文字が見えんのかバカモーン!!」 「あっ、す、すいま…。」
「なんて…ね…。」 「あっ!?」 工事の作業員の声だと思ったのは女だった。 「やれやれ…。なんで本当に来てるかなー…。」 「お、お前だって来たじゃないか…。」 「…あたしは確かめに来たんだ。、もし本当にあんたが待ってたら…ちゃんと聞こうと思ってさ…。 あんた、本当にあたしの居場所になってくれるの?」 「そりゃもちろ…。」 「よく考えて答えなよ?簡単に「うん」なんて言ってあとであたしに飽きて捨てたりしたら あたしは、こんどこそ本当に死ぬよ?そして、あんたが死ぬまで呪ってやる。 あたしはこういうイカレたやつなんだ。それでもあんたは…。」 「いいよ。…俺はそんなお前も含めて、お前が好きなんだから。それに、お前は死なないよ。 俺がそんなことさせない。俺でよければ居場所にでもなんにでもしろよ。」 「…………あたし…手首に傷あるよ…?」 「構わない!」 「あたし…ダブってるから年上だよ…?」 「構わない!!」
「あ…あたし…あたし…あたし…あたし…。」 「…もういいだろ。お前が泣くと俺も悲しいからさ。笑ってくれよ…。」 「……桃乃恵…。」 「え?」 「あたしの名前!あなたは?」 「俺の名前は―――」 それは――― 君の心に差し込んだ ―――希望のヒカリ……だったらいいな
沙夜子「次は本編…」
「桃色の太陽」 季節は受験シーズン真っ盛りであった。 高校3年生となった桃乃恵も受験勉強のために図書館へ来ていた。 恵の志望校である鷲田大学に入るためには もうちょっと点をとらないと、心配なのである。 といっても恵が特にこの学校に入りたかったわけではない。 彼氏である紫羽がこの学校を志願していたからだ。 恵と紫羽はクラス内でもバカップルとして有名だったりする。 彼と同じ大学に入り、サークルで映画を作る… というのが今の恵のちょっとした夢だった。 「ふぅ…遅いなぁ、アイツ…」 恵は軽く息をついた。 この図書館で勉強をするという約束なのだが、時間を過ぎても一向に来ない。 先ほどもメールを送ったのだが、「すぐ行く」としか返事をくれなかった。 何かあったんだろうか。それとも来る途中で何か起こったんだろうか。 急に不安な気持ちが襲ってくる。 そんなときだった。 「恵〜、悪い!遅れた」 紫羽が息を荒くしてかけてくる。 「もう、遅いわよ〜。心配したんだから」 恵は少しだけ不満げに、しかし安心したように言った。 「さて、勉強しよっか?」 「ああ。そうだな」 二人は椅子に座り、学習に入った。
しばらくして恵が唸りだす。どうやら分からない問題が出たようだ。 「うー?ウー…?んー…ね、ちょっと。ここわかんないんだけどさ…」 恵がノートを差し出して尋ねる。が、紫羽は気づかない。というかボーっとしていた。 「?ちょっと!ねぇ、聞いてる!?」 恵は少し大きな声で呼んだ。 「……………」 紫羽は恵を見つめてボーっとしたままだ。 恵は怪訝そうに紫羽を見た。 (む〜……?どうしちゃったんだろう、明らかに変だわよ……よし!) 次の瞬間、紫羽に脳天チョップが放たれる。 「おぐはっ!?」 恵のチョップは見事にあたり、紫羽は頭を抱えた。結構本気で叩いたようだ。 「〜〜〜っ!なんだよ、言葉でいってくれよ!?」 紫羽が頭をさすりながら言った。 「もー!ここがわかんないって言ってたのよ?聞いてなかったじゃない。 あんたはあたしよりも成績いいからいいでしょうけど、私は結構危ないんだからね?」 「あ、ああ。悪い…」 つかみ所の無い返事が帰ってくる。 恵はやはり何か変だなと思ったが、 とりあえず今は勉強に集中することにした。
「どうしよう…」 恵は迷っていた。 いや、本来なら迷うことなど無いはずだった。 だが、最近思う。自分が彼を駄目にしているんじゃないかと。 高校に入ったばかりの時、何処から知ったのか、恵が自殺未遂だと言う噂が一部に広がった。 そのときは自分だけでなく、彼も悪意を持たれる対象とされていた。 しかし、今はもうそんなことは無く、友達だってたくさんいる。 中学時代は夢にも思わなかっただろう。彼が一緒でなかったら今の自分はいない。 自分にとっては全てが良い方向へと進んでいった。 しかし、彼は? 自分がいなければ、嫌な思いはしなかっただろうに。 自分がいなければ、今もっと勉強に集中できるだろうに。 ほかの事に関しても、彼は自分のことを優先してくれる。 それを感じながらも自分は彼に頼っている。 これは、頼っているんじゃない。ただ、彼の優しさに甘えているだけだ――― そんな自分が一緒に行っても足手まといになるだけだ。 いや、むしろ自分と付き合ってること自体が足手まといに思えてくる。 忘れたはずの手首の傷の痛みが蘇る。まるで、自分がいてはいけない存在だと言うように――
「結局、今日はアイツ来なかったな」 恵や紫羽の友人である巧が言った。 「ああ…そうだな…」 紫羽がぼんやりと答える。 この日、学校に恵の姿は無かった。ムードメーカーである恵がいないと、 クラス全体のテンションも低めである。 「紫羽君はメグちゃんから何か聞いてないの?」 巧の恋人である綾乃が尋ねた。しかし紫羽はやっぱりぼんやりと、何も聞いてないと言う。 恵がいないことで一番暗くなっているのは紫羽だった。 今まで、自分に話さずに学校を休むことなんて無かったからショックも大きい。 「俺達はもう帰るけど、帰らないか?」 巧がバッグを肩に提げ立ち上がる。 「…いや、もう少し落ち込んでる」 机に突っ伏すようにだれる。それを見る巧は呆れ顔。 「ま、お前がそうしたいんならいいけどさ。早く帰れよ」 「それじゃあね、紫羽君」 そう言って彼らは帰った。 誰もいない教室。昔のあの教室を思い出す。恵が居場所にしていたあの教室。 誰もいない場所で彼女は何を思っていただろう。 いや、何も思わないようにしていたんだろう。 でも―― ――きっと、寂しくて悲しかったと思う。だから俺は、そんな思いはもうさせたくなかったから…
暗い。 ここは何処だろう。 今は何時だろう。 まだ覚醒しきってない意識の中で紫羽が思ったことがそれだ。 そしてすぐに思い出した。 ここが学校だということに。 「っ!寝ちまった!!」 声と同時にがばっと起き上がる。 「ひゃあぁぁぁ!!?」 甲高い声がした。誰かの悲鳴。 紫羽は声のほうを向いた。 誰かがそこにぺたんと座り込んでいる。たぶん女だ。 「悪い、脅かすつもりは――」 そこまで言って気が付いた。 そこにいたのは桃乃恵だった。 「……………」 お互いに目が合う。 恵も急に現れた影の正体が紫羽だと分かると安堵の表情を浮かべた。 が、次の瞬間その表情は疑問へと変わった。 「あんた、何でここにいるの?…ってゆうーか脅かさないでよ!!!すごく怖かったんだからぁ…」 怒り、怯え。まるで信号機のように表情を変える。 そして…悲しみ。 「…今はあんたとは会いたくなかったのに…」 恵は視線をそらした。 「…俺は会いたかったぞ。今日は連絡もくれずに学校休んだから、心配だったんだからな」 「……ばか」 恵は恥ずかしそうにそっぽを向いた。 だがすぐに重い沈黙がやってきた。
先に沈黙を破ったのは紫羽だった。 「お前は、どうしてここにきたんだ?」 「…資料取りに来たのよ。…勉強するための」 変わらず目線は合わせない。 「あんたは?」 「…俺はお前のことを考えてた。考えたたらいつのまにか寝てたよ」 乾いた笑いで話し掛けるも、恵は紫羽のほうを向こうとしなかった。 「…やっぱり、俺さ…外国に行くの――」 言いかけた瞬間、恵が割って入った。 「あたしっ!!……日本に残るわ」 「なっ…!」 予想しなかった答えに戸惑う。 「何でだよ!?」 「…あたしが一緒に行っても、迷惑かえるだけだから…」 恵はうつむいたまま話した。 「お前が残るんだったら――」 「あんたは行って!!…夢を叶えたくないの?」 「けどっ、何で…!!」 恵はしばらく黙っていたが、紫羽を見つめると口を開いた。 「今のあんたに必要なのは、甘えてばかりの彼女じゃない。 努力すること…そうでしょ?私なんかが、近くにいたらきっと駄目になる。 私といるときっと不幸になるよ…だから… だから…私達…もう…」
紫羽はため息をついた。 「そんなこと考えていたのか?」 「!あんた私がどんな気持ちで決めたと思ってんの!?」 恵が紫羽の胸倉を掴みかかる。紫羽はかまわずそのままの姿勢で言う。 「わかるよ…だから一人にはさせない。お前は言ったよな。自分を捨てたら死ぬって。 …お前は俺と別れて生きていけるのかよ?」 恵は答えられなかった。 「俺だってお前がいないと生きていけない。それだけお前が大切な存在なんだ」 自分を掴んでいた手を優しく解く。その手は震えていた。とてもか弱く、細い綺麗な手。 「俺はお前を死なせない。不幸にもならないし、させないよ」 恵の頭を優しく撫でる。彼女は泣いていた。 「…優し…すぎるよ」 恵は紫羽の胸に飛び込んだ。そして弾けるように泣いた。 紫羽はそんな彼女をずっと抱きしめていた。
どのくらい経っただろうか。長い時間だったかもしれないし、短かったかもしれない。 恵はやっと泣き止んで言った。 「…やっぱりあたし、行くのやめるわ…」 「そうか…」 紫羽は少し寂しそうに答えた。 「あんたがいいて言っても、その優しさに甘えちゃうだろうし、 迷惑かけることに後悔するのは嫌だから…」 「ああ。お前がそう決めたんなら」 もう一度、恵の頭を優しく撫でる。 「でも…、やっぱり会えないのは辛いから…、して欲しいこと…あるんだ」 恵は顔を赤らめてもじもじと上目遣いに紫羽を見た。 紫羽は一瞬固まってしまった。 「お前、それって…」 「…何固まってんのよ。…こういうことは女の子から言わせちゃ駄目でしょ」 頬を染めて恥ずかしそうに話す。 「そうだな…悪い」 そう言うと、見つめていた恵に軽く唇を重ねた。 「…!」 いきなりだったから驚き肩をびくりと震わせた。 「…ちょ、いきなりは…は、恥ずかしいよ…」 だからしたのだ。こういう表情も意外と気に入っている。 「恥ずかしいけど、嫌じゃないだろ?」 「…うん」
二人は再び口付けをする。今度は深い口付けを。 「くちゅ…ん…んちゅ」 舌と舌を絡ませ、二人の口の間から水音が響く。 お互いを貪りあう。 「ん…ちゅ…ふぁ」 唇を離すと恵は瞳を蕩けさせ紫羽を見上げる。 「…脱がせて」 紫羽は頷くと恵の制服を脱がせた。一枚ずつ楽しむように脱がす。 「は、恥ずかしいから、そんなにゆっくりしないでよぅ…」 下着にも手をかける。白い綺麗な肌、そして豊かな胸があらわになる。 「綺麗だな…それに…でかいな」 「もう…ばか……にゃう!?」 いきなり胸を触られて驚いてしまう。 「もっと弾力があるもんだと思ってたけど、結構柔らかいんだな…胸って」 そう言うと紫羽は恵の後ろに回ると抱くように座った。 「え、え…ちょっと?」 紫羽が、後ろから耳を咥える。びっくりしてしまうが、紫羽は気にせず舌で舐め続ける。 手は手で、両胸を揉み続ける。 「ん…やぁ…」 人差し指で乳首をいじる。どんどん固くなってるのがわかった。 恵の鼓動が早くなり、息も荒くなる。
紫羽は恵の胸を責めたまま、片方の手を下半身へとまわした。 閉じていた脚を拡げさせ、秘部が見える恥ずかしい格好へとさせられる。 紫羽の指が恵の秘部を筋に沿ってなぞる。 既に濡れてヌルヌルになったそこは、すぐにでも紫羽の指を飲み込みそうだった。 「ひゃぁ…ちょ…そこは…まってぇ…」 「だーめ」 茶目っ気たっぷりに言うと、紫羽は恵の中に指を入れる。 「ぁんっ…」 あっけないくらいスムーズに受け入れてしまう。 ちゅくちゅくと卑猥な音を立てて、紫羽の指は恵の中をゆっくりと動いた。 「やっ……ん、んっ…やだっ」 紫羽の指は少しずつペースを上げていく。それにつれて恵の声も大きくなっていく。 もう暗いとはいえ、学校にはまだ幾つか明かりが付いている部屋もある。 見つかるかもしれないというスリルも、興奮を助長させた。
突然、紫羽が恵の後ろからいなくなる。 紫羽にされるがままだった恵はバランスを崩すが、紫羽の腕に支えられた。 ゆっくりと降ろされ仰向けの格好になる。 そして紫羽は、恵のその身に浴びた快感を主張しているかのように突起している乳首を口へ含んだ。 「んにゃぁっ…!」 「猫みたいな声だな」 恵の喘ぎ声にふっと笑う。恵は真っ赤になって紫羽の頭をポコポコと叩いた。 紫羽は気にせずに舌で器用に乳首を舐める。叩いく力も次第に弱弱しくなっていく。 「はぅ…」 さっきまで秘部をいじられていたからか、恵はムズムズと腰を動かす。 「あのさ…あの…」 「ん?どーした?」 わざと気づかないフリ。 (い、言えないっ…!そんなこと言えるかー!!で、でも…でも〜〜〜〜…) 紫羽が片方の乳首をつまみ、もう片方は軽く噛む。その瞬間頭が真っ白になった。 「っ…い、入れて…」 恵は軽くいってしまい、それしか言えなかった。 紫羽はよしよしと頭を撫でる。 「それじゃ…入れるぞ?」 「う…うん」
そそりたった紫羽のものが恵の中へと入っていく。 「んああぁ…!」 恵はビクンと体を震わせる。 「あ、痛かったか?力を抜いて楽にして」 「あぅ…ん…大丈夫」 スーハーと深呼吸する。少しは楽になった気がした。 潤んだ瞳で紫羽を見つめる。 紫羽は恵にキスをした。少し触れるだけの優しいキス。 「動いても…いいよ?」 恥ずかしそうに言う。 その言葉に紫羽はゆっくりと動き始める。 「んぁ…んっ…あっ…あんっ」 恵の一番深いところまで入り、またゆっくりと引き抜かれて行く。 (もっと、して欲しい。そんなゆっくりじゃなくて、もっと…) 恵の思いに答えるようにどんどん速くなっていく。 「ふぁぁぁあ…!!」 びくびくと腰が震え、また軽くいってしまった。 恵は中のものをきゅーっ、と締め付けてしまう。 「はぁうぅ…あたし、もう…」 「ぐ…俺も……出そうだ…」 「お願い……ぎゅっ、ってして…」 「ああ、わかった…っ、うああ!」 二人とも絶頂に達し、恵の中に白濁が吐き出される。 「恵…!」 「あぁぁぁぁ…」
気持ちいい。体が熱い。目が霞む。 彼があたしの名を呼んでいる。 意識が薄れていく―――― キィィィィィン…… 飛行機の飛ぶ音。うるさい。 ………あれ? 私はさっきまでアイツと… 桃乃恵は公園のベンチで目を覚ました。 「………夢?」 …下着が濡れている。冷たくて気持ち悪い。 「そうだよ、アイツは一昨日…」 飛行機で飛び立った。私はできる限りの笑顔で見送った。 もうしばらくは、…少なくとも2年は会えないだろう。 私は学校を卒業した。大学も受かった。でもそれはアイツとの別れを意味した。 「…ぅっ……うっ…」 知らない間に涙が出ていた。もうアイツがここにいないという現実が胸を締め付ける。 そのときだった。
「…お姉さん、大丈夫ですか?」 不意に声をかけられる。私は声の主を見た。 そこには青い制服を身にまとった、中学生くらいの少女が、 心配そうに私を見ていた。 「ぐす…大丈……」 それ以上喋れなかった。 少女は私の頭をきゅっと抱いた。 「大丈夫ですよ…」 優しく微笑むその娘の胸はとても温かかった。
「…かっこ悪い」 私は溜息をついた。アイツがいなくて、泣いて、 自分より年下の見ず知らずの娘に慰められてるなんて。 「…何があったかは、聞きませんよ〜?」 「ありがと…」 彼女は優しく言った。よくできた子だ。ますます自分が不甲斐ない。 ふと、ここに来た目的を思い出した。 「ねぇ…あなた…この辺の子?」 「そうですけど〜?」 「この辺にいい、アパートか何か知らない?住むところ」 しかし、少女は少し考えてから、 「まぁ…知ってますよ〜。というか、私が住んでるところですけど。そこでよければ案内しますよ?」 「…うん。教えてくれるかな」
彼女が教えてくれた場所はビルが立ち並ぶ都会のど真ん中に、 ひっそりとたたずむアパート、というか屋敷だった。 「鳴滝荘…か。こんなところにアパートがあるなんてね…」 「お気に召しませんでしたか〜?」 少女は私の顔を見て言う。 私はふっと笑う。 「ううん、すごく気に入ったわ」 「それはよかったです〜」 彼女は嬉しそうに笑った。 後にこの笑顔がちょっぴり怖くなったりもするのだが、このときの笑顔はとても可愛いかった。 「ここなら、私の大好きな人なら、悲しみも受け入れてくれる…だから…」 「だからあなたにも、ここを好きになってもらいたい…なんて思ったりするですよ〜」 それはこの後、私に対してはほとんど見ることの無い、とても素敵な笑顔だった。 …決めた。 私はこの娘の、この人達の…ヒカリになろう。 明るく照らす太陽のようなヒカリ。 あなたが私にとってそうであったように。 あなたが帰ってくるまで、ここで――――
あとがき地獄-Postscript Hell- とりあえず桃紫羽を書きました。タイトルはかなり適当というか…ダメです。 あとは技量もそうですが、桃が紫羽についていかない理由が弱いかなぁ…と。 一応コンセプトとしては、桃と紫羽がどうやって分かれて、桃と珠がどうやって仲良くなったか… みたい感じにしたかったんですけど…上手くいってるでしょうか? あと長いですね… それなりに…楽しんでもらえたら嬉しいです… ぐふっ
りりりrっりりりりrリアルタイムキターー!! 素晴らしい!ぐじょーぶっ!
大作キター
すんげーモエスwwwwwww 最高すぎですよ
_ _ ∩ ( ゚∀゚)彡 りんご!りんご! ⊂彡
GJ!!
最高ですた
GJ!! これよ これ 一番読みたかったのは 上のほうでリクエストして良かった
途中までエロなしだと思ってたけど、エロとか関係なくもうGJ!!です
桃さんキタ━━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)゚Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━━!!! 最高です(;´Д`)ハァハァ
これから先、朝美ちゃんが隆士たんに惚れるなんて事はあるだろうか? もうすでに恋人がいる人を好きになる・・・てのも面白いかもなぁと思ったり。
472 :
396 :05/03/16 22:21:10 ID:1t4IsoFu
前回の続きです ラストまで一気に投下します エロなし黒崎親子話 「きずなA」 それでは投下ー
473 :
きずなA :05/03/16 22:22:24 ID:1t4IsoFu
6/ 不思議な青年だった。 母子のお約束の定番である「知らない人についていっちゃ駄目よ」は生活力ゼロの沙夜子が母親である黒崎家に於いても例外ではなく、 青年に声を掛けられた時に沙夜子の声が頭を過ぎりはした(中学生にもなってそんな事を思い出すのもどうかと思うが)のだが――― 何と言うか―――その青年は、信用出来る。そんな気がした。 根拠なんてモノは無い。 というか、言葉では上手く説明出来ない。 理屈ではなく感情の問題だ。 心で感じる、とはこういう事を言うのだろう。 朝美が簡単に事情を話すと、青年は 「うーん、そっか…」 と口元に手を当てて暫く考え込んだ後、 「じゃ、ついて来て。出口まで案内してあげる」 と言って、朝美に背中を向けて歩き始めた。
474 :
きずなA :05/03/16 22:22:58 ID:1t4IsoFu
―――今思えば、いや普通に考えれば、コレは明らかに怪しい。 「知らない人についていっちゃ駄目よ」のあまりに典型的な例である。 だが―――朝美には、青年が自分に何か為出かすような、そんな人間には思えなかった。 根拠は勿論無い。 いや、そもそも―――と朝美は思う。 人を信頼するのに、そもそも根拠や理由なんて必要無い。 何より、今の自分には他に頼れる人が居ない――― 「………」 朝美は制服に付いた落ち葉を払うと、既に遠くなりつつある青年の背中を小走りで追い掛けて行った。
475 :
きずなA :05/03/16 22:23:52 ID:1t4IsoFu
7/ 青年は寡黙だった。 林の中を歩いている間、青年との会話は皆無に等しかった。 ―――あったとすれば、一回だけ。 それは、二人が歩き出して数分が経った頃の事――― 「―――君のお母さんって、どんな人?」 何の前触れも無く、 青年は前を向いたまま訊ねた。 「―――え…?……どんな人って………」 その質問が自分に向けられたモノであるという事が一瞬解らずに戸惑い、 突然の、しかも何の脈絡も無いその質問内容に再び戸惑い。 半ば混乱しながらも、朝美は少しずつ言葉を紡ぐ。 「…私のお母さんはね、えっと…… ……優しい人…なんだ。私にも、他の皆にも。 暗いし無口だし…内職もあまり出来ないけど―――」 一瞬、言葉を切る。 ―――何だろう、この感覚。 胸が、締め付けられるように苦しい。
476 :
きずなA :05/03/16 22:26:30 ID:1t4IsoFu
「―――でも私、一緒に居ると楽しいんだ。一緒にゴハン食べて、一緒に内職して、一緒にお話して―――そうやって一緒に居るだけで私、とっても楽しいなって思う。 それに…それにね、一緒に居ると安心するの!頭撫でてくれたりすると胸がほわーっとなって、それで、それで―――!」 胸が苦しい。 意識しなくても、言葉が勝手に出てしまう。 何を必死になっているのか、自分でも理解らなかった。 唯一つ、理解っていた事は。 今、お母さんがとても恋しい事―――
477 :
きずなA :05/03/16 22:32:52 ID:1t4IsoFu
「私…私ね、お母さんと居られて幸せだし、お母さんが一番好きだよ!お母さんの笑った顔が好き!私の名前を呼んでくれるお母さんの声が好き!優しいお母さんが大好きなの!
478 :
きずなA :05/03/16 22:33:50 ID:1t4IsoFu
血は繋がってないけれど、でもね、でも―――あれ?何だろ、コレ…あはは、何で泣いてるんだろ私?血なんて繋がってなくてもお母さんはお母さんなのに、泣くことなんて何も無いのに、私は幸せなのに―――」 ―――ぽん、と。 頭に手を置かれて、朝美は顔を上げた。
479 :
きずなA :05/03/16 22:34:35 ID:1t4IsoFu
「…そうか」 青年の声と同時に、 景色が、ぐわん、と歪んだような気がした。 青年の顔は、何処か淋しげな―――悲しげな微笑を湛えていた。 それは同情や憐憫といった類の感情ではなく。 例えば…そう、詫罪のような――― 「……え?」 次の瞬間。 太陽と見紛う程の強い白光が、木々を、落葉を、空を、歪んだ侭の景色全てを、 一瞬にして、飲み込むように掻き消した。 ペンキをぶち撒けたような真っ白な背景。 それは程無くして、青年との同化を始めた。 ゆっくりと、しかし確実に、青年の身体は光の中に溶け込んでいく――― ―――ごめんな。 青年の姿が完全に掻き消える瞬間、 朝美はそんな声を聞いたような気がした。
480 :
きずなA :05/03/16 22:36:02 ID:1t4IsoFu
8/ ―――気が付くと、辺りの景色は何事も無かったかのように元に戻っていた。 水彩画の如き空に散り散りの雲。 寒身に添い合う無葉の木々の集落。 葉と葉が織り成す天然の万華鏡。 唯先刻までと異なるのは、沈みかけた陽の光が、それらに真橙の彩り、及び光陰のコントラストを添えている事――― 青年の姿は、跡形も無くなっていた。 まるで―――本当に、あの光の中に掻き消えてしまったかのように。 「……夢…?」 自問するように呟く。 それに、彼女の心は「ノー」と答えた。 醒めてから急激に薄れてゆくのが、夢の記憶というモノだ。 だけど―――こうして目を閉じれば、今でも鮮明に思い出せる。 青年の声。 青年の背中。 今も髪に残る、青年の手の温もり。 温かい手。 優しい手。 懐かしい、てのひら――― 「―――朝美?」 聞き慣れた声に、朝美はハッと我に返った。
481 :
きずなA :05/03/16 22:37:57 ID:1t4IsoFu
振り向いた先に在ったのは―――紛れも無い、黒崎沙夜子の姿。 「…どうしたの?ぼーっとして……」 と首を傾げる沙夜子の声も、朝美の耳には入っていなかった。 ―――出口まで、案内してあげる。 青年の声が、朝美の脳裏に響く。 そっか。 ちゃんと、案内してくれたんだね―――
482 :
きずなA :05/03/16 22:38:26 ID:1t4IsoFu
「朝美?…大丈夫?」 「………え?…あっ、う、うん!」 何時の間にか目の前に居た沙夜子の再三の声で、朝美は漸く完全に我に返った。 陽も半分程が沈みかけている。 「………」 沙夜子が無言で手を差し出すと、朝美も無言でそれを握る。 顔を上げると、目と目が合った。 「…帰ろう」 そう言って、沙夜子は微笑んだ。 優しくも儚く、憂いを帯びたその笑顔は、何処か――― 「…うん!」 朝美もまた、繋いだ手の温かさを感じながら、満面の笑顔で言葉を返した。 ―――もう、涙が流れる事は無かった。
483 :
きずなA :05/03/16 22:39:04 ID:1t4IsoFu
9/ 朱の空に藍色が混ざり、木々の間から射す薄日も徐々に弱くなっていく。 「…………」 公園の出口。 朝美は足を止め、雑木林の方を振り返った。 ―――あの出来事は、夢だとも、悪い体験だとも思っていない。 唯ひとつ、残念な事と言えば――― 「…お礼、言い忘れちゃったなぁ」 朝美はぼそりと呟く。 「?」 「…ううん、なんでもない」 ―――今日の事は、お母さんには話さないつもりだ。 だって―――あんな事を泣きながら言ったなんて事、とてもじゃないけど話せたモノじゃない。 それに―――と朝美は思う。 ……「親子の秘密」っていうのも、案外悪くないしね。 ―――ね、そう思うでしょ?お父さん。
484 :
396 :05/03/16 22:40:31 ID:1t4IsoFu
というワケで「きずなA」完結です 書いてて気が付いたんですが 朝美は一応父親と面識があるんですよね… ……そんな不具合もありますが、何とか書き上げました 文体の統一と言うか、口調の統一をするのは難しい、と改めて感じましたね 沙夜子さんが難しいのなんの 取り敢えずは読んで頂ければ幸いです では
素晴らしすぎる。
>>396 大作キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
お疲れ様でした。エロなしでもホントいい感じです。
朝美ちゃんかわいい(*´д`*)
なんていうか・・・最高すぎるよ・・・
GJですた。乙です。 朝美父の出番があるとは・・・。
だめだぁぁぁ!! 書こうとしてもネタが浮かばねぇぇぇ!!!
まひるたんネタをお願いします。
ネタ
>>274 とか
>>302 とか
俺としては丑三×夕欲しいけど…
若い頃の病弱で学校でも保健室通いな夕ちゃんを
丑三さん(保健委員)が世話していくうちに
愛が芽生えるという・・・
だめだ・・・
まず、夕ちゃんが学校行けそうに無い・・・
日傘使うか・・・?
493 :
490 :05/03/18 23:04:04 ID:iVjZYDAg
エロ書くのが難しい かと言って普通の書き出すと空の果てまですっとんだ話が形成されていく・・・
エロを書く場合はどこか他の小説を読んで、 似たようなシチュエーションを自分なりの言葉で書いていけばいいと思われ。 ようは参考になるようなエロ小説を読む。 そしてエロの流れをパクる。 手直しで、そのキャラに合った台詞回しにするとか、 自分なりの描写をするようにすれば、もはやパクりではない。
495 :
490 :05/03/18 23:25:17 ID:iVjZYDAg
よっしゃ、エロ・非エロ小説サイト回って学習してくるわ
俺も何か描きたいな… よし、誰も見ないようなエロ小説読んで、それをパク(ry
とりあえずお前らに言うことがある。 ここの神は一人しかいない。 よく考えるんだ。 まぁいうだけならタダだが。 というわけで、神様。 自分のペースで描いて結構ですよ。
誤爆ですた
どこの誤爆なのかが非常にわかりやすくてまったりした。
白鳥×梢の個別人格を選択しきでいきます。 試験的なもののため最後まで書ききれるか解りませんが冒頭部分を出します。
僕が鳴滝壮に来てから三年あまりが過ぎた。 特に取り上げるべき出来事としては 珠実ちゃんが学校を卒業後に撮影技術の向上のために旅に出たり。 桃乃さんの彼氏の方が帰国後2号室に入居したり。 中でも一番の出来事としては梢ちゃんの病状が完全とは往かないまでもほぼ完治したことだ。 僕と恋人の関係になった時から徐々に回復の兆しを見せていたのが 床を共にすることによって急激に回復を遂げた。 あくまでもほぼでは有るけど僕達にとっては言葉には言い尽くせないぐらい大切な思い出となった。 その後紆余曲折を経て僕は管理人室で梢ちゃんと同棲する事となった。 今現在は僕は部屋で先日遊園地に行った時の事を思い出しながらお風呂に入っている梢ちゃんを待っている。 その時の梢ちゃんは…… T 元気いっぱいだった。 U じっとぬいぐるみに見入っていた。 V 仮装パレードに夢中だった。 W マジックショーに興味が有った……かも…… X ずっと笑顔だった。
多数決みたいになるのだろうか… それならばと素直に見たいのを選んでみるテスト V
VだとコレクトっぽいがVかな
まだ魚子モノが無いので つU
な、何だこのギャルゲの選択肢みたいなの。 ・・・とりあえず、U じっとぬいぐるみに見入っていた。
Tが早紀 Uが魚子 Vがコレクト Wがなっちん Xが梢 これであってるんかな('A`)
早紀たんスキーなのでT
>>501 確かに、今の原作の展開をそのまま押し進めるとこうなるね。
なんてエロい漫画なんだ。(笑)
まあそれはさておきやっぱりVかな。
原作、梢ちゃんの微鬱が痛々しい。最後は心からの笑顔を……。
ぬいぐるみのデザインが微妙な場合に限って、Uが梢の可能性もあるぞ諸君。 そんな私がチョイスする番号はV。
>>501 キャラ的な好みだとTかWなんだが
たしかにVでどう物語を発展させるのか見てみたい気もする。
だから俺もVかな
まあぶっちゃけ全by=ー( ゚д゚)・∵. ターン
X
T
まだ書かれていない 魚子ものにするためここは T…じゃなくてU 本当は全部みたい…
せっかくだからオレはXの扉を選ぶぜ!
515 :
名無しさん@ピンキー :05/03/20 13:36:18 ID:zNrTi/VZ
WとXも捨てがたいが、ここはUを選ぼうか
516 :
515 :05/03/20 13:38:19 ID:zNrTi/VZ
ageちまってスマソ
ここはXを選ばせてもらう
U
小生もXで行かせていただきますよ
VもみたいがとりあえずXで安心したい。
T
T〜〜〜!!!
W以外に何選んでんだ貴様等ぁぁぁぁぁぁぁ!!!
Tがいいなぁ。 ツンデレ娘は人類の財産です(;´Д`)ハァハァ
漢なら黙ってWだろう。
Wより上なんてないです。
W以外に何があるか!
なんかドラクエかFFみたい・・・ WとかXって・・・
機種依存文字だらけだな。
そろそろ集計?
集計とは関係ないが、部長のカタカナ混じりのセリフの規則性が気になる。
>>532 ('A`)人('A`)ナカーマ
ちょっとヨウカンマンに似てなくもない作者のきまぐれだろうか…
T・・・5 U・・・5 V・・・4 W・・・3 X・・・6 現在たぶんこんな感じ
拮抗してるなぁ。
亀甲
T・・・5 U・・・5 V・・・4 W・・・4 X・・・6 デはなイでショうカ? そンな私ガ選ぶノはWデスよ。クッ
ここまでやって、結局書くのか?
書いてくれることを願う
541 :
396 :2005/03/24(木) 13:01:34 ID:WYbV6x3k
再三の投下、今回は少し短めです エロなしSS第3弾 「D.D.R.」 それでは投下ー
542 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:05:54 ID:WYbV6x3k
0/ 「きみが、好きだ」 彼が―――白鳥さんがその言葉を口にした瞬間、私は時が止まったような錯覚を覚えた。 ―――――……え? 混乱してその意味が理解出来ない私は、 その言葉を何度も―――咀嚼するように―――反芻する。 ―――キミガ、スキダ。 好き? 白鳥さんが? ―――…私を? その「事実」を理解した瞬間。 私は、これ以上無いであろう程の喜びをその表情に顕していた。
543 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:08:13 ID:WYbV6x3k
嬉しかった。 ―――私も。 永い。 永かった想いが、漸く叶う。 ―――私も、貴方の事が。 「私も―――」 そう、言いかけた瞬間だった。 「――――……!?」 私は、見てしまった。 白鳥さんの数メートル後方、私の正面。 廊下に佇み、こちらを―――殊に私を―――凝視する、彼女の姿を。
544 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:09:08 ID:WYbV6x3k
その瞳に在るは、 驚愕―――疑念―――嫉妬、そして、憎悪。 私はその場から動けなかった。 告白を受けた喜びなど、もう微塵も残っていなかった。 ―――どうして? その口元が、そう動いたような気がした。 彼女の―――梢ちゃんの、歪んだ口元が。
545 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:10:32 ID:WYbV6x3k
0.7/ 「……………」 朝。 時計を見ると、まだ6時前。 春のそれにしては少し強めの陽射しも、カーテンを通して好い具合に中和され、 凡そ季節感などあるとは思えないこの部屋にも、太陽は律義に春の訪れを告げてくれている。 「…………夢」 確認するように呟く。 夢。 そうだと理解ると、私は安堵とも失望ともつかない溜息を吐いた。 真っ青な春空も一瞬にして曇るような、暗鬱で深い溜息。 季節感が無いのは、どうやら私の方らしい。 「……………」 また。 ―――また、あの夢だ。 最近、立て続けに同じ夢を見る。 私の思い付く限りの、一番最悪な夢――― 「―――なんで」 私は泣きそうな声で呟き、頭を抱えた。
546 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:12:09 ID:WYbV6x3k
「『なんで』だって?」 ――――え? 聞き覚えのある声。 声のした―――ドアの方―――を向く、と。 其処に佇んでいたのは、 紛れも無い、梢ちゃんの姿――― 「梢、ちゃん……?」 「往生際が悪い。理解っているくせに」 「―――……!?」 何を―――何を、言って…? 「悲劇のヒロイン気取りか?この偽善者め」 「…こ…ずえ、ちゃ―――?」 彼女の声には、感情が無かった。 それがかえって、彼女の感情―――恐らくは怨悪、その類―――を明々と表しているように、私には思えた。 「私達の邪魔をするだけでは飽き足らず、」 彼女の言葉は毒矢のように私に突き刺さり、鉤爪のように私の胸を抉る。 それは死刑宣告も同然だ。 何よりも残酷で―――何よりも、正しい。
547 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:13:38 ID:WYbV6x3k
「い…や……こず、え…ちゃん―――!」 やめて。 私は両手で耳を塞ぐ。 聞きたくない―――否、認めたくない。 何故? それは、彼女が「正解」だから――― 「今度は、私から大切な人まで奪おうとしている」 彼女の言葉は、 あくまで残酷に、正しく響く。 耳を塞いでも―――いや耳を塞ぐ程に、はっきりと。 当然だろう。 彼女の云っている事は、全て「事実」なのだから―――
548 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:14:32 ID:WYbV6x3k
「ちが…ちがう……私は…わた、し―――」 やめて。 認めたくない。 違う。 やめて。 お願い。 わかってる。 やめて。 最初から。 やめて。 私は。 やめて。 やめて。 やめて、やめて、やめて、やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて―――! 「お前は―――最低の人間だ」
549 :
D.D.R. :2005/03/24(木) 13:15:45 ID:WYbV6x3k
1/ 「……………」 朝。 時計を見ると、もう9時を回っている。 春のそれにしては少し強めの陽射しも、カーテンを通して好い具合に中和され、 凡そ季節感などあるとは思えないこの部屋にも、太陽は律義に春の訪れを告げてくれている。 「…………夢、か」 私は小さく呟くと、ベッドから降り、立ち上がってカーテンを開けた。 温かな陽射しを全身に浴びながら、休日の朝、というモノを存分に満喫する。 「はぁ〜…いい天気です〜」 私は大きく伸びをすると、意気揚々とドアを開け、炊事場へと向かった。 ―――夢? 気にしませんよ、そんなモノ。
550 :
541 :2005/03/24(木) 13:17:18 ID:WYbV6x3k
という訳で、珠実話 「D.D.R.〜Dream/Dream/Reality〜」でした 何と言うか、意味の無い話ですね。 ラストについては色々な解釈が出来ると思います、多分 何はともあれ、読んで頂ければ幸いです では
梢って淫乱ぽいね。 別人格毎にいろんなセクースしそう。
>>541 ダークな話も(・∀・)イイ!!
GJです。
告白されたのが誰なのか最後に判明するまで、緊張感がありますた。
読んだけどよく解らない作品だった・・・。 とりあえず、書き上げ乙です。
うう・・・ 上手い、うまいけど珠派としては・・・ この矛盾
てっきり梢ちゃんVS真・梢ちゃんかと思った。
本当、いい作品を描きますな〜GJ!
ところでエロでも感動物でもないのって需要アリ? あるなら頑張ってみないこともない・・・かも・・・
OK、ガンガレ
なんら問題無し。とにかくガンガレ ところで、エロSSで抜いてる人がどれだけいるのかがちょっと気になる。 いや、エロパロ板に来たのはこのスレが初めてなもんで、板の雰囲気がよくわからんのだよ。
スレによって違うと思う。 他のスレには、 大作ともなれば、エロよりもストーリを読みたいという 感想も出る作品さえある。 まぁ、他人の自己満足小説と言ってしまえばそれだけだが。 このスレは比較的マターリ。
562 :
500 :2005/03/25(金) 22:55:52 ID:ngHmSaga
ようやく仕上がりましたので出します。 こういうものを書いた初めてなので かなり変かもしれません。 では
T 元気いっぱいだった。 「待たせたな」 ドアが開かれパジャマ姿の梢ちゃんが現れる。 「別にそんなに待ったつもりは無いけど……」 「あたしがそう言ってるんだから素直に受け取れ」 二、三分の事だからと思い僕が言うとそれでは納得出来ないのかいきなり僕の首を閉めてくる。 「ちょ、ちょっと……」 「なんだ白鳥?」 (白鳥って呼んでくるってことは今日は早紀ちゃんモードなのかな) 先程梢ちゃんの病気はほぼ完治したとあるがその中で唯一治っていない部分がこれだ。 今の梢ちゃんは以前のように突然早紀ちゃん達に変わったすることもないし記憶も繋がってはいるが 僕と床を共にするさいに他人格の性格が現れる事がある。 それがこの状態だ。 「なっ、なんでもないよ」 「本当にそうなのかっ……!」 「そっ、そうだよ。梢ちゃんがこの間みたく元気いっぱいだからちょっと驚いただけだよ」 締め付けられるたびに僕は梢ちゃんの胸に顔を埋める形になって行くのは嫌では無いけど ずっとこのままでいる訳にも行かないので適当な事でこの場を収めてもらう事にする。 「この間って遊園地でのことだよな?」 「そ、けほっ……そうだよ」 「あの時は悪かったな」 手を僕の首から離して梢ちゃんは謝ってきた。
「何か有ったっけ?」 「ほっ、ほらあたしがお前をジェットコースターに無理やり乗せたことだよ。 それにその後も……」 あの時の梢ちゃんは僕を何度も誘った挙句に倒れてしまい僕が鳴滝壮までおぶって帰ることになった。 「僕たちは恋人同士なんだからそんなこと一々気にしなくても良いんじゃないかな」 「お前はそれでよくてもそれじゃあ、あたしの気が治まらないんだよ」 恋人という言葉に顔を赤く染めながらも梢ちゃんはまくしたてる。 「た、ただでさいお前には世話になりっぱなしなんだからここらで借りを返しておかなきゃな。 という訳だからさっさと横になれ」 「えっ、うわっ……!」 「鈍い奴だな今日は全部あたしがしてやるってことだよ」 梢ちゃんは言葉の勢いのままに布団の上に僕を押し倒すと自らのパジャマのボタンを外し胸元を露わにする。 「あんまりじろじろ見るなよ。あ、あたしだって恥ずかしいんだからな」 「ご、ご免ね」 「ばかっ、いちいち謝るな。あたしとはこ、恋人同士なんだろ…っ……」 二言目よりも早く梢ちゃんは顔を真っ赤にしながらも僕の唇を唇で塞ぐとすぐさま舌を絡めてくる。 動き事態はは積極的ともいえなくも無いけれどどこかで加減しているような気がしなくも無い。 「あっ、えっ……」 先程まで絡んでいた舌が離れたと思って目を開くと今度は性器をズボンの上から撫でられた。 梢ちゃんは驚いている僕をよそにズボンを下着ごとずり下ろし七割近く盛り上がっている 部分に指を絡め始める。 「すぐに気もち良くしてやるからな」 言葉とは裏腹に行為自体はいささか乱暴で拙い物だけど愛しい人が しているというだけで心が満たされていく。 「あっ、えっ……んっ、あっ……くっ……」 「ふーん、ここが気もち良いのか。どれっ……」 繰り返すうちに慣れてきたのか僕が声を上げるたびにその場所に集中的に撫でてくる。 そして指先が先走りの液で汗ばんだ様になってきたころ梢ちゃんは僕の足元に移動すると 満を持して性器を口に含んだ。
「ひもぃいいか?」 正直最初はそういうことよりも驚きの方が勝っていたけど梢ちゃんの口内は非常に温かで 遠慮がちながらも必至で動いている舌からはどれだけ僕を思っているのかが ありありと伝わってくる。 僕はその思いに少しでも答えたくて足元に屈んでいる梢ちゃんの頭を撫でた瞬間に 目線が重なった。 「…………」 「…………気もち良いんだな」 暫くはそのままの状態で沈黙が続いたがそれを破ったのは彼女の方からだった。 いったん口を外してそれだけを呟くとそれからの梢ちゃんはひたすらに僕の性器を がむしゃらに刺激してくる。 「そ、そんなにされたら……も、もう……だから…………」 乱暴とも思える行為に腰の辺りからこみ上げてくる物を堪えながら顔を離すように訴えるが 梢ちゃんは離してくれるどころかますます性器をくわえ込んでいった。 そして終わりは唐突に訪れた。 一瞬だけ気を失ったと思ったら梢ちゃんは僕の出した物が喉にからまったのか 咳き込んでおり、さらには口から溢れ出した分がよだれのように垂れてしまっている。 「こ、これ位だいじょうぶだよ。あたしはおまえにその……満足してもらえて嬉しいんだから そんな顔をするなって」 僅かに罪悪感じていると梢ちゃんは飲み込めなかった分を手で拭いながらとびきりの笑顔を見せてくれた。 「うん……」 なんとか言葉を返す物のの節操の無い事に下半身は愛しい人の表情にすら反応し 再び元気を取り戻しつつあった。 このことへの気まずさから逃げるように俯くと視線は梢ちゃんの顔から胸元に移っていくと ずっと露わになっているままの白い膨らみやその中心にある薄桃色の突起が自然と目に入る。
「…………」 その状況で固まった僕を不信に思ったのか梢ちゃんも視線を下げていった。 「お、おまえ……またっ……」 「ご、ごめん……」 「ば、ばかっ……」 口では責めているようでも表情などはどことなく照れた感じのまま 彼女は再び僕の上に乗り性器に指を伸ばしたところで僕は 梢ちゃんの肌が僅かに赤く染まり明らかに熱を帯びてきている事や たぶん無意識で有ると思うけど先程から内腿同士を擦り合わせていることに気づく。 確かめるためにパジャマのズボンの中心を触るとそこは蒸気のようなもので熱く濡れていた。 「あっ、んっ……な、何しやがるんだ。や、やめろし、白鳥っ……」 「止めてもいいの?」 「で、できればやめないで貰いたいけど……きょ、今日はあたしがあまえにしてやるってんっ…… いっ、言っただろ……あ、んっっっ…………」 刺激を強めながら今までの事も有って少しだけ意地悪に尋ねると行為に耐えるようにして 涙目になる。 「僕はさっきので十分だから今度は梢ちゃんが気もち良くなる番だよ」 「……あっ……」 なだめるように笑いかけて見るものの一向に収まってくれないので 僕は上半身を起こし髪の隙間から頬に手を掛けたまま唇に唇を重ねることで言葉を止めた。
「ね、今度は僕が梢ちゃんを気もち良くして上げるから」 「でも……いつも……おまえにしてもらってばかりだから……今日はあたしが……」 なんとか体勢を入れ替えようと動くものの彼女は頑なにそれを拒み 僕の性器に強引に指を絡めてくる。 「だったら…………」 「だったらなんなんだ。はっきり言え、はっきりと」 「その……ごにょ、ごにょ…………」 負けまいとして僕も指を動かそうとしてある事に思い至るがそれを直接口にするのは 僕達の関係が関係とは言え恥ずかしさを覚えるので内緒話をするように耳に元で その内容を口にする。 「…………た、確かにそれは、いい考えというか……なんていうか……でも、それだったら あ、あたしが上になるからな……」 「うん。わかったよ」 頷いてパジャマのズボンを脱がせようとゴムに指を掛けた所で彼女の手が僕の手を止めた。 「いい、自分で脱ぐからあたしが良いと言うまで目を閉じてろよ」 小さく僕に告げるといったん身体を離しズボンに手を掛ける。
「もう、目を開けてもいいぞ」 「えっ……あっ……うわっ……」 指示どうり目を開けてみると第一に梢ちゃんの顔が互いの息が掛かるほどの距離に有って驚き 第二に僕の上半身にぴったりと二つの膨らみが押し付けられていて驚いた。 「これから……るから……動くなよ…………」 「うん……」 彼女はしっかりと僕の身体を掴んだままゆっくりと腰を下ろす と同時に声を漏らす。 「あっっっっっっ…………はぁぁぁぁぁぁっ……」 「梢ちゃん……」 「あたしは、へ、平気だから、お前は楽にしていろっ……くっ、あぁぁぁっ……」 心配そうな顔でもしていたからだろうか梢ちゃんは僕の額を突付くとそのまま 僕の方に体重をかけ動きやすい体勢を取るともう自分を押さえる事はできないのか 即座に腰が動き始める。 「……あっ……んっ、あぁぁぁ……あっっっ……た、たのむから、う、動くなっ……」 「そ、そんなこといっても、んっ……動いちゃうよ……」 その動きは事態は二人で何度も経験した事だけどこんなかっこでするのは初めてだった のでお互いに感じが掴めなかったためあっさりと終わりはやってきた。 「白鳥っ……も、もう……あっっっ……だ、駄目だ……んっ……あぁぁぁ…………」 「ぼ、僕も……くっ……あっっっ…………」
「なあ……白鳥、今日は……気もち良かったか」 「うん……もちろんだよ」 行為後にお互いに気だるい身体を並べて布団の上に横になっていた。 「本当か」 「本当だよ」 「でも、今日はあんな事をいったのに……あたしが……その……先に……」 ごろんと寝返りを打ち梢ちゃんは僕に背中を向ける。 「それでも僕も十分に気もち良かったし、なにより梢ちゃんが喜んでくれるのが 僕にとって一番幸せな事だよ」 「…………なあ、白鳥……また……」 照れているのか少しだけ間を置いてから言葉が返ってくる。 「またって……なに……もしかして…………」 「ば、ばかっ……変な想像するな。あ、あたしは……ゆ、遊園地にだな……」 「また機会があれば今度はみんなで行きたいね」 「それでも良いが、それじゃあ……デートにならないだろ……」 「そうだね…………」 と話している内にいつしか僕達は眠りについていた。
萌えた。萌え尽きた。GJ。
えーと、これは梢ちゃんであるけど 後遺症みたいな感じで早紀ちゃんに近い状態って事かな ・・・スマン、俺バカだから ともかくGJ&乙
GJ。やっぱり早紀ちゃんは可愛いなぁもう!
ちなみに関係ないが
>>550 の 珠実話(たまみばなし)というのが 珠 実話(たま じつわ)に見えた。
萌え死ぬところだった
ナイスジョブ
ある日の鳴滝荘。 「おはよう、梢ちゃん、朝美ちゃん」 白鳥隆士は眠りから覚め、朝食を取るために炊事場に来ていた。 そこにはすでに大家の蒼葉梢と住人の黒崎朝美が来ていた。 「おはようございます♪白鳥さんっ」 「お兄ちゃん、おはよう!」 いつもと変わらない朝食。 「あれ、他の皆は?」 「はい、桃乃さんと灰原さんはメガネ同盟関東支部の会議に街まで出てるそうです。」 「お母さんはまだ寝てるよ。」 「あと珠実ちゃんは部長さんと一緒に学校に行ったと思います。」 「へぇ、日曜日なのに皆頑張ってるなぁ。」 いつも通りの住人。 「ごちそうさま!お姉ちゃん!」 「うん、お粗末様♪」 だが 「ご馳走様、梢ちゃん。」 「はい♪」 確実に 「あ、お昼ご飯の材料がないや、お姉ちゃん、私お母さんを起こして買い物に行ってくるね!」 「うん♪気を付けてね」 「はーい!」 変わってゆく。 「(あれ・・・)」 ふとしたことに気づく隆士。 「(珠実ちゃんは学校・・桃乃さん、灰原さんも外・・・ 朝美ちゃんと沙代子さんもさっき買い物に行くって・・・ってことは!?) そう。今の鳴滝荘には梢と隆士の二人しかいないのだ。 「(何か・・はじめてかも・・梢ちゃんと鳴滝荘で二人きりって・・・)」 そう意識すると中々その考えを振り切れないものだ。 女の子と家の中で二人きり。しかも相手は自分の想い人だ。意識せずにはいられない。
「(・・・な、何か話し辛いな〜・・・)」 「・・・・・白鳥、さん。」 「ぅはぁいぃ!!」 思いがけない呼びかけに思わず過剰なリアクションを取る隆士。 「な、ななな、何かな?」 「その・・今日は・・二人っきり、ですね・・・」 「!!」 自分の思っていたことを見透かされたような梢の発言に固まる隆士。 「そ、そそそ、そそ、そう、だ、ねねね。」 まともに話せない。話せるわけが無い。隆士はそう思った。 「あの、白鳥さんは・・気づいていないかもしれませんが・・・私・・・」 「あ、あ、あ・・・」 ギギギ・・そんな音が聞こえてきそうなくらいのスピードで梢のほうを振り向く隆士。 「あ、あ・・!!」 振り向いた先にいたのは、来ている服をはだけさせ、隆士に近づいてくる梢だった。 「う、うわああああ!!!」 「白鳥さん・・・私・・・白鳥さんが好きです・・だから・・白鳥さんになら・・・」 「だだ、ダメだってーーー!!!」 「白鳥さんは・・・私のこと、嫌い・・・ですか?」 「え!?い、いや・・・嫌いじゃないし、むしろ好きって言うか・・・」 「本当ですか?嬉しい・・・白鳥さん・・・」 「梢ちゃん・・・・」 『ダメだよ、梢ちゃん・・・』 「どんな夢以下略です〜」 「なーんかお姉さん以下略だわよ〜」 「のう珠さんや。ワシャめっさ以下略だわよ〜」 「ほっほーう。一体以下略です〜」 アニメ『まほらば〜Heartful days〜』第8話『これくと』に続く・・・
くだらない思いつきで書いた。今では反省している。 読み終わったら声をそろえて叫ぼう。 夢 オ チ か Y O !!
糞ワロタ
訂正が
>>577 の最後
>アニメ『まほらば〜Heartful days〜』第8話『これくと』に続く・・・
8話ではなく9話ですた。
GJ 「どんな夢以下略です〜」に不覚にもワラタ
原作ではもはやあり得ない流れですが、それでもあえて if…ということで、白鳥×桃乃のエロエロ純愛?を投稿します。 時期的には白桃デート以降告白前ぐらいです。その辺はチョー適当です。 こんなご都合や設定アリエナーイという方は回避よろしくお願いします。
日が沈みかける間もない逢魔が時の薄暗さに、闇に沈んだ室内で妙にぼんや りと浮かぶ窓。 就寝するには早すぎる時間。外の音も、まだ遠くない。 なのに、床には寝具が敷かれていた。 掛け布団が、一定のリズムで動いている。 揺らしているのは、僕──だけじゃない。 僕に覆い被さられて、脳を痺れさせるような甘い体臭の、柔らかく、艶めか しいからだ── ──桃乃さん── 僕らはすべての衣服を周りに脱ぎ散らかし、薄闇の中で息を弾ませ、熱い喘 ぎ声を密やかに漏らしながら、ひとつに重なっていた。 「あっ……んっ……ん……」 桃乃さんのアソコは、蕩(とろ)けるほど熱く僕のモノを搾り上げ、往来す るたびにヌチョ……ヌチョ……といやらしい音を立て、僕をピンク色の世界に 包み込んでくれる。 それに負けじと頑張る僕の腰の動きに合わせて、桃乃さんのふっくらとした 唇から絶え間なく漏れる、押し殺した甘く切ない嬌声──細く密やかな吐息は しかし、僕の聴覚を完全に支配し、頭の中で狂おしく響く。 僕はますますどうにかなってしまう。 僕らの吐息しか聞こえないシンとした部屋の中で、点けっぱなしのテレビの 真っ黒な画面が、聞き取れないぐらいの幽かさで唸っていた。
夢を見ているような意識の中、僕はかろうじて考える。 (なんで……こうなっちゃったんだろう………………?) なんで僕と桃乃さんがこうして……こんなコトをしているんだろう……。 だけど、僕の目の前ではちきれんばかりの胸が揺れ、色っぽく喘ぐ桃乃さん の顔を見ていると、そんな疑問も理性とともに簡単に吹っ飛び、何もかも忘れ て、この途方もない快感に囚われてしまうのだ。 「桃乃さん……!」 「あぁ、あぁっ、あうぅぅん……♥」 僕は指が吸い付くような桃乃さんの豊かな膨らみを揉みしだき、さらに腰を 振り立てる。 ヌルヌルで、キュウキュウで、キュンキュンで、フニュフニュで、もう、も う………………!! 「ハァ、ハァ……ま、また……中で出してもいいですか…………!?」 桃乃さんは陶然と瞑っていた目を半開きに、熱に冒されたような視線でコク コクと頷いてくれた。桃乃さんもとってもエッチなイク寸前の表情(かお)を している。激しい運動で眼鏡がずり落ちそうなほど下がってるのが、とっても 可愛らしかった。 「桃乃さぁん……っ!」 僕は下半身に意識を集中し、頭の中が快感の灼熱で焼け焦げそうな圧倒的な 射精感の中、強く密着し、ビクビクと腰を震わせた。 (あああああ!!) ビュッ! ビュッ! ビュルルッ!
桃乃さんの蕩(とろ)けそうなほど心地よいアソコの中でまた、僕の体液が 遠慮なく放たれてゆく。 ゴムも付けずに捲かれる赤ちゃんの種……でも、桃乃さんは大丈夫な日だか らって、中に出していいって……。 桃乃さんの言葉を脳裏に描きながら、そのまま圧し込むようにくっついてい ると、桃乃さんの中もヒクヒクとひきつり始め、次いでからキュウウッと狭ま り、「ンンンン……ッ♥」と、中の痙攣が全身に広がるように、脚もピクピク 弾むように震える。 桃乃さんの惚けたような表情から、彼女もイッてるのだと、本能的に解った。 ……お互いこれで何度目の絶頂か、もうわからない。 でも、二人一緒にイケたのは嬉しかった。 ──射精が果てると、あの脱力感が襲ってきた。 罪悪感とともに……。 靄がかかったような重い意識の中で、何とか踏ん張って桃乃さんに倒れかか るのを堪えながら、僕は梢ちゃんに謝っていた。 (ごめん────ごめん、梢ちゃん……………………) 桃乃さんがあまりにも気持ちよすぎて、たまらなくて、止まらないんだ……。 今も……絶頂を迎えた桃乃さんのアソコが……力が抜けるとゆるゆると弛緩 したけど、それでも抜く気が起こらないほど、とってもぬるぬるしていてあた たかいんだ……。 桃乃さんがうっとりとまぶたを開いた。 頬を紅潮させ目はトロンとし、時折甘ったるい小声を喉から漏らす。 爛れきったような、すごくイヤらしい貌(かお)…… ……でも、僕だって今、同じような表情をしてるんだろうな……。下半身が もう全然別の生き物みたいで、まるで夢の世界。 「はぁ……はぁ……ん……んん……♥」中空を見つめていた潤みきった瞳が降 りてきて僕を捉え、微笑みを浮かべる。「ンフフ……♥ 私の中で、あったか いの、感じるよ……。白鳥クンの精液……さっきから、ぜんぶ私の中に出して るんだよね…………」
「う、うん……桃乃さんが……いいって言うから……」 それに、桃乃さんの中があんまりにも気持ちいいし……桃乃さんも気持ちよ さそうでとってもいやらしくて、我慢できないから……。 だけど、そんな弁明めいた言葉は必要なかったみたいだった。 桃乃さんは全然厭そうじゃなかった。むしろ悦んでるように微笑みを湛えた まま、なだらかな下腹部に手を当てると、 「白鳥クンのあったかさが私の中にあるみたいで……不安や怖さが無くなって ……すごくホッとして……とっても嬉しいの……」 「桃乃さん……」 ああ……! 僕は回数も忘れたぐらいだというのに、また、身体の奥から熱い欲望がふつ ふつと湧いてくるのがわかった。 疲れているはずなのに、疲れを感じない。何回だって出せそうだ……出すた びに馬鹿になっていくような気がするのだけど、それでも………… 「桃乃さん……このまま続けてもいい……?」 「え……!?」 さすがに桃乃さんもさっきから息を弾ませて汗びっしょりで、僕の言葉にびっ くりしたようだったけど、すぐに悪戯っぽい、でもどこか色妖しさが漂う陶然 とした笑みに変わった。 「いいよ……もっといっぱいして……白鳥クンが満足するまで……今夜は何も かも忘れるぐらい、いくらでも私の中で出していいから…………」 そんな言葉を聞いては、正気でいられるはずがなかった。 「も、桃乃さんッ!」 と、僕はケダモノのように桃乃さんの胸にむしゃぶりついた。 「あぁン♥」 桃乃さんの歓喜が悲鳴のように上がる。 夜が更けても、僕らの布団が寝静まることはなかった。
時は日中に遡る。 朝から陽気な日差しの気持いい天気が広がっていた。 ……だというのに、ごく平凡な専門学校生な上にバイトも恋人もない僕は、 日曜日に出かける用事もあるはずもなく、昼食を取った後は部屋に籠もり、週 明けに提出しなければならない課題に取り組んでいた。 こんな天気の良い日に外にも出ず、部屋の中で黙々とペンを動かすのに虚し い気持ちがないと言えば嘘になるけど、現実を見つめることも大切だ。 「今の世の中、なにかと誘惑が多いけど、だからこそしっかりと本分に努めな きゃいけないよね」 危ない独り言を呟きながらスケッチブックに向かう。 幸い課題は枚数も少なく、昨日のうちに後は色を塗って仕上げるところまで 進めていたので、日が傾く前には、余裕をもってもうすぐ終わらせられるとこ ろまで出来上がった。 一区切りついたなと気を緩めると尿意を催したので、休息ついでにトイレに 立った。 用を済ませ、中庭の池で釣り糸を垂らしている灰原さんを何気なく視界の端 に捉えながら廊下を歩いていて、ふと気付いた。 鳴滝荘を見回した僕は、 「今日はなんだか閑かだな……」 と、心に浮かんだ感想をそのままぽつりと言った。 普段はなんだかんだで賑やかな場所である。僕もそれによく巻き込まれる。 だから、この無人のような静けさはちょっと珍しく感じられた。 (そういえば、梢ちゃんと珠実ちゃんは昼から二人で買い物に行くって言って たっけ……朝美ちゃんと沙夜子さんは内職……かな……?) 「桃乃さんと灰原さんは特に予定とかは言ってなかったな……あ」 僕は空の様子に気付いて見上げた。 朝はあれだけよく晴れていた青空が、いつの間にか、どんよりとした厚い雲 で覆われていたのである。
「こりゃ……来るな」 「え?」 意外に近くから声がしたので、びっくりして中庭を見る。 釣り道具を片付けつつ、ジョニーがこちらに向いた。 「今日は降水確率なんて出てなかったのに、マッタクいい加減な天気予報だな」 そういえば灰原さんいた。 「えっ、そうなんですか」 「どっか行く用でもあったのかい?」 「いえ、そういうわけじゃないですけど……せっかくあれだけのいい天気だっ たから、ちょっと残念だなって」 「そうだよな。お」 ジョニーが腕を差し出して頭上を見る。 ぽつり、ぽつりと降ってきたかと思うと、それほど時間がかからないうちに さーっとまとまった雨になっていった。 「ちっ、季節の変わり目は天気がコロコロ変わっていけねーぜ」 そう言いながら灰原さんは自室に引っ込んでいった。 僕はしばらくの間その場に佇んで、天から落ちてくる雨粒と薄暗い雲を眺め ていた。 その時、 「うひゃー!」 と、騒々しい駆け足とともに向こう側の廊下に人影が現れた。 ノースリーブにショートパンツというラフな格好の桃乃さんだった。 玄関の方からということは、今外から帰って来たところだろうか。かなり濡 れていた。 そのままこちらに駆けてきて、僕に気付いた。 「あ、白鳥クン」 「桃乃さん、どうしたんですか」 「あはは、見ての通りよ」
桃乃さんは腕を広げて我が身を示した。ずぶ濡れというほどではなかったが、 服が身体に張り付き、髪からは雫がポタポタとしたたっていた。 「水もしたたるイイ女ってね。ちょっとタオル取ってくるわ!」 そう言うと僕の脇を通って洗面所に入っていき、すぐに頭にバスタオルを被っ て戻ってきた。 髪を拭きながらケラケラと笑う。 「いや〜参っちゃったよ。外に出てたらいきなり降ってきてさー。傘無かった から結構濡れちゃった」 「はははは」 僕も思わず笑ってしまった。桃乃さんはいつもテンション高くて、濡れても 湿っぽさが全然ないなあ、と思ったからだ。 「んん?」 「え」 と反応する前に、僕は首に腕を回され、ヘッドロックを決められていた。 「うわわわ!?」 バスタオルが落ちるのも気にせず、突然の出来事に慌てふためく僕を桃乃さ んはガッチリと押さえ、 「なんか今、考えたでしょ。私のコト」 と、耳元で囁いた。 「い、いや別に何も! あ、あのちょっとその、も、桃乃さんなにを、わああ ギブギブ!?」 ギュウギュウ。 まだだいぶ濡れている桃乃さんの身体は冷たくて、けどそれ以上にあったか いからだ、そして胸が、胸が、ムニュッと……うわあああ! 暴れ出す僕を、さらに締め付けて押さえつける桃乃さん。楽しそうだ。 桃乃さんはかなりの美人である。日がな一日ごろごろし、あれだけお酒を暴 飲しているというのに、全然崩れない抜群のスタイルの持ち主──僕だって健 全な男子として、それぐらいの観察結果は出している。
というか、彼女は鳴滝荘の中ではいつもこんな格好だし、酔い潰れたのを抱 えて運んだ時もあるし、海水浴でも十分に視覚に収めたし、しょっちゅうこん なスキンシップを仕掛けて来られては理解しない方がおかしいし……!! 「水に濡れた服が透けて、下のが見えちゃった? 見えちゃった? 正直に白 状しなさい。うりうり♥」 耳にくっつくほど近くに感じる唇。もっと押し付けられる胸。さらに腰まで。 ボ、ボリューム感がっ……桃乃さんの大人びた身体がっ……! そして、確か に……スケテイル……!! なぜか艶めいた吐息が、耳たぶに生っぽくかかる。 「ヨ・ク・ジョ・ウ……した?」 「あわわわわ!! や、や、止めて下さいよー!」 ジタバタともがきながら、なんとか逃れられそうな言葉を僕は必死に探した。 「だ、だいたい桃乃さん、そんな格好で外を出歩いてたんですか!?」 「えっ?」 桃乃さんの腕が緩んだ、今だ! 「あ!」 僕は滑るように抜け出し、二三歩離れた所で体勢を立て直し、ゼイゼイと息 を整えながら身構えた。 「……ちぇー、逃げられちゃったか。アハハ♪」 桃乃さんは悪戯が成功する前にバレた子どものようなばつの悪い笑みを浮か べ、足下のバスタオルを拾った。 「ぜぇ、ぜぇ……」 今の言葉で動揺した……のかな? ともかく、助かって良かった……。 桃乃さんは髪を拭くのを再開しながら答えた。 「外っていってもただ玄関先に居ただけだから、別に着替える必要なかったワ ケよ」 「玄関先に?」 「……あ"」
「?」 「えっ!? いや、別に何でもないよ? ──アハ、アハハハハ……」 タオルに隠れて表情は分からなくなったけど、今の声は明らかにしまった、 という感じだった。 変なの。なんでそんな場所で──あ。なるほど。 (そうか……桃乃さんなら、そこに居てもおかしくないよな) だけど── 「桃乃さん、あの……」 「ん、なに?」 桃乃さんは髪を拭き終えて眼鏡のレンズを磨き始めていた。 「今日って……」 「今日が、どしたの?」 キョトンとしてる。 ……こういう場合、どう言えばいいんだろうか。 「ええと……ホラ、あの」再び上手い言葉を探す僕。「えっと、そうそう! 雨降って来ちゃったけど、さっきまで良い天気でしたね!」 「そうよねー、私も日光浴がてら、ついウトウトしちゃった。まさか雨が降っ てくるなんて思わなかったし」 「梢ちゃんと珠実ちゃん、傘持って行ったんですかね? 買い物に行きました から、午前中から!」 「あーそういえば、そんな事言ってたような言ってなかったよう……な……」 桃乃さんの顔がハッとしたように変わった。 (気付いたみたいだ、よかった) 直接的に指摘するのは何か気が引けたので、誘導が無事成功して良かった。 そう胸を撫で下ろした時だった。 「そっか………………」 桃乃さんがそう呟いたかと思うと、手にあった眼鏡がするっと落ちた。 カトン、と木の廊下に当たる軽い音が、雨さんさめく中でやけに大きく響い て聞こえた。
「!?」 「あ……?」 僕と桃乃さんの目が同時に下を向くが、先に動いたのは僕だった。 すぐに拾って確認する。特にヒビなどは入っていない。 「よかった、割れてないみたいですよ」 そう言って手渡したが、 「ありがとう…………そっ……か………………」 と、桃乃さんは何だかぼんやりしていて、呟くように力無く言った。 胸がドキンと鳴る。 「そうだよね……今日は日曜日で…………何やってんだろ、私………………」 それは、何かが抜け落ちたように虚ろになり、しきりに泳ぐ桃乃さんの目 だった。 「……え?」 普段底抜けに明るい桃乃さん。僕は表情豊かな彼女しか知らない。 なんでこんな顔をするのか、わからなかった。 郵便屋さんが来ない日だから? ……まさかそんな。 いつも通りの桃乃さんだったら、照れ隠しに笑うとか、「うわちゃ! 私っ てもしかしてバカ!? バカ!?」とか言って軽いノリの自己嫌悪をするとか、そ んな明るいリアクションを取る……はず。 そんな桃乃さんが、ショックで我を忘れたような動揺を見せている。 その落差に、僕は内心驚きを隠せなかった。 「桃乃……さん……?」 「……あ」 桃乃さんの眼に意思が戻ってきた。 僕に焦点が合わさる。 え──? 瞳が潤んで──え……泣く……!?
だけど瞳の揺らめきはすぐに掻き消え、ギュッと強張ったかと思うと、取り 繕ったような笑みが被さった。 「アハ、アハ、アハハハハ……ゴメン、今ちょっと私どうにかしてたみたいね。 アハハハ」 「あ、いえ……僕の方こそすいません。何か余計な事言っちゃったみたいで……」 「……ううん、そんな事ないから……ありがとうね」 桃乃さんは僕に微笑みかけた。 「キミは何も悪くないよ。ゴメンね、心配かけちゃって。大丈夫だから」 ……なんか……無理して作ってるような感じがするのは、今の表情(かお) を見たせいかな……? なんか……不自然だ。今の桃乃さんは、なんかよくわからないけど、とても 不自然に見えた。 と──僕は気付いた。 「桃乃さん、服早く着替えないと」 桃乃さんも我が身を見下ろし、「あ」と気付いて苦笑いをする。 「どーりでやけに寒いと思った」 「いつまでもそのままだと風邪引いちゃいますよ」 「うう、着替え着替え……ついでにシャワーも浴びるか」 桃乃さんはすぐ近くのドアを開ける。僕たちはちょうど彼女の部屋の前で話 してたのだ。 ドアをくぐる前に桃乃さんは、「そうだ」と何か思いついたように立ち止ま り、僕に振り向いた。 「どう、ついでに一緒に入る?」 「ええっ!? は、入るわけないじゃないですか!」 「アハハハハ」 桃乃さんはいつもの明るいノリで笑った。 「私の濡れたカラダ見たくせにぃー?」 と、腰の辺りから胸までのラインをなぞるように手を這わせる。 なんかこう、それはひどくヒワイな感じに見えて、僕は真っ赤になって目を 逸らしてしまった。
「そ、そういう問題じゃないと思います!」 「ん? 否定しないってコトは……見たの?」 ニヤニヤと意地悪そうな半眼。 「み、見てないです! それよりもいい加減、風邪引きますよ!?」 「ちぇー。付き合い悪いの」 口をアヒルのようにとがらせたが、 「って、冗談よ、冗談!」と、ケラケラ笑った。 「……ええ、モチロンわかってますよ…………」 ていうか、冗談じゃないとダメでしょう。 「そうだ白鳥クン、ビデオ観ない? 新作の映画レンタルしたんだ」 「え?」 「こんな雨降っちゃ、他にやることもないし。いつも一人で観るのもつまらな くてさ。どう?」 「え、ええ、まあ別にいいですけど……」 課題はまだ完成してなかったが、映画を観るぐらいなら全然問題ない。 「決まりね! じゃ、おフロの後ということでっ」 そして部屋に引っ込み、替えの服を持って洗面所に向かうと、 「しばらく待っててねぇん♪」 と、戸を閉める間際にウィンクを送ってきた。 「はーい……」 まったく……桃乃さんはちゃんと彼氏がいるというのに、なんで僕を誘惑す るようなコトをやるんだろう。 ……そりゃ、僕をからかって楽しいからだよね。ハァ…………。 さっきの様子が目の錯覚かと思うほどの元通りっぷりに、一体なんなんだろ うと、僕は溜め息とともに小首を傾げるばかりだった。 空を見た。 雨はまだ止みそうになかった。
部屋に戻って課題を再開したが、他に気を取られながら作業するわけにもい かず、結局はスケッチブックの上でクレヨンを弄びながらボーっとすることに なった。 (そう言えば、桃乃さんの部屋に招かれるなんて初めてじゃないかな?) きちんとしたかたちで入室するのも、これまでにはなかった。 何となく落ち着かない。 「さっきのは何だったんだろう……」 すぐに消えたけど、あれた確かに今までまったく見たことのない、桃乃さん の失意の表情だった。 なんとなく、あれは本気──というか、桃乃さんの本当の感情……という気 もしないでもなかった。 でも、平日と勘違いして郵便待ちをしたぐらいで、あんな狼狽え方をするだ ろうか。 そんな事を考えていると、ドアが叩かれる音がした。 「白鳥ク〜ン」 「はーい」 開けると、オペラピンクのタンクトップと黒の短パンに着替えた、ニコニコ 顔の桃乃さんが立っていた。 「やほ、お待ちどうさま☆」 と、ヒラヒラと手を振る。 (なんだか大人に見えるな……って、桃乃さんは大人か……) 桃乃さんはそんな僕の視線を知ってか知らずか、いつも以上の上機嫌さでや や上目遣いに、 「さ、私の部屋に行こっ!」 と言って僕の腕をぐいっと引っ張った。 ふわあああ、微笑みながらまた胸を押し付けないで下さい……!
桃乃さんが僕に見せたDVDケースの表には『カニサッカー』とあった。 ちょっとパースの効いたコミカルな劇画風の脚の長い赤いカニの足下にサッ カーボールというパッケージデザインで、タイトルの『ニ』の部分が蟹の脚が 二本並んでいて、ちょっと美味しそうだった。 裏返すと、 「前代未聞! なんとカニがサッカー!?」 「カニ、クラブに乱入! カニの活躍にあの有名選手達もアワてふためき!?」 「今ここにカニの神髄が開かれる! 衝撃、必殺泡ストーム!」 「壮大なる生命の神秘と進化の謎に迫る感動の問題作!」 などというわけのわからない煽り文の下に、カニの画が貼ってあった。 どう見ても、海洋写真から持ってきた実物のカニだった。 たいへん立派で美味しそう。 「………………」 なんだろう。 このそこはかとなく漂ってくるダメっぽそうな匂いは……。 「それ、けっこうスゴイって話題になってるのよ。早速観てみようか!?」 「は……はい……」 僕は今さら逃げられようもなく、桃乃さんがこちらにお尻を向けながらプレ ステにDVDをスロットインするのを見ながら壁際に座る。 って、ぶふふう! ガン、と鈍い音がして壁に頭をぶつけてしまった。 思わず声が出そうになったのを必死で押し止める。 四つんばいになった桃乃さんのタンクトップが下にめくれて、中が覗けてし まったのだ。 (ノ、ノ、ノ…………!!??) ノーブラ!? なんでノーブラなの!? 「ん? どしたの?」 セット完了してリモコンを持ちながらこちらにやって来た桃乃さんが不思議 そうに僕を見る。 「え!? い、いや何でもないですよ!?」
「おっかしいわねぇ」 と笑いながら隣りに座る桃乃さん。脇が気になって仕方がなく、視線が真横に 泳ぎそうになるのを必死で抑えながら、 (すごい実り方だった──って、だ、だめだ! 映画に集中しないと……!) と、目をギンギンに見開いて凝固したようにテレビを睨み付けた。 ストーリーは、元有名サッカー選手で今は落ちぶれた男が巨大なカニに強靱 な脚とゴールキーパーの才能を見出し、これで金儲けをしようと一念発起して 大会に出すが、カニゆえの誤解や偏見に苦しみ、時には茹でられそうになった りカモメに襲われたりしながらも、そうした数々の困難を乗り越えてついには 種を超えた愛情に目覚める……というものだった。 カニは脚の長いタラバガニの一種で、ハリボテのような巨大着ぐるみと明ら かに分かるものだった。そのくせ妙に凝ったリアルな造りと生っぽい彩色で、 カニがアップになると、なんというかこう、目を背けるほどではないが、さり とて正視に耐える造形でもないものを見せられ、得体の知れない気持ち悪さが 胸にもやもやする。 (なんだこりゃ……) 全体に流れるシュールというかニヒルというか、突き放したような演出に、 ギャグを言ってるのか、シリアスに決めてるのか、笑えばいいのか、泣けばい いのか、よくわからなかった。主役もカニを見出した男の方で、人間が話して いる間画面の隅で文字通り抜け殻のようにじっとしているカニが怖い。 カニも色々な目に遭うのだが、よく見ればカニ自体が動くわけではなく、周 りが手を出したりカメラのアングルが変わったりしてるだけだった。その辺は 巧いなとは思うのだが、表情もわからない(というか感情あるのか?)ので、 カニが何を考えてる(というか知能あるのか?)のかもさっぱりだ。 はっきり言って理解不能の映画としか評価できなかった。低予算の中、たぶ ん苦労して真面目に作ってるんだろうけど……。
隣をチラッと見ると、桃乃さんは缶ビールを傾け、ぼんやりとテレビ画面を 見ていた。 心ここにあらずといった表情だった。 やっぱり、つまらない……からだよなあ……。 タンクトップの脇から見える横乳に注意を向けるのは鉄の意志で封じ込める。 すると突然、 「タラバガニってさあ」 と、画面を向いたまま口を開いた。 「ええ」 「美脚なのは同意するけど、カニじゃなくてやどかりの一種なのよね」 「……へえ……」 「これ“やどかりサッカー”じゃん。ねえ?」 「……そう言われても……」 答えに窮するしかなかった。 ダラダラと起伏に乏しい展開にもいちおうクライマックスがあって、敵の卑 怯な反則によって味方がバタバタと倒れていくなか、最後に残ったカニがつい に奮い立ち、ボールを持って単身敵中をカニ走りで突き抜け始め、硬い甲殻と 鋭い鋏で並み居る敵を次々と薙ぎ倒していったが、多勢に無勢、容赦ないキッ クの嵐の前にあえなく轟沈。だが、「カニの分際でサッカーなんかしやがって、 鍋の中に帰りな!」と嘲けられると、カニは(たぶん)怒り、泡ストームで敵 をゴールごと吹き飛ばして決勝点を奪い取った。 『おい、今のはどう見てもハンドだろう!』 『あれは前脚だ』 (わけわかんない……) あまりのくだらなさと意味不明さに閉口していると、 「ちょっとトイレいってくるね」 と、桃乃さんが立ち上がった。 「あ……いってらっしゃい」 僕は部屋を出ていく桃乃さんの背中をその場から見送り、独り取り残された ような気分で『カニサッカー』を見続けた。
とはいえ後はエンディングシーンがあるぐらいで、最後になぜか改心した男 が「我々にカニを好きにしていい権利なんかない。自然へ帰そう」と、カモメ がやたら鳴く海にカニを放し、まるで入水自殺を図るように波打ち寄せる海へ 潜ってゆくカニの遠景で終劇を迎えた。いちおう感動的なラストシーンのはず なのだが、カニの上で異様なほど群れるカモメが気になって仕方なかった。 「最後まで突っ込みどころ満載だったな……ある意味スゴイかも」 やっと終わって僕はヤレヤレとテレビから視線を逸らし、桃乃さんの部屋に 目を泳がせた。 大きな家具は衣装タンスにDVDケース棚とAVラック、そして壁際の机ぐ らいで、基本的に物が少なくすっきりとしていた。すっきり具合では僕の部屋 も負けてないけどね……ハハ……。 「それにしても、桃乃さん……やっぱり元気がないよね……遅いし……どうし たんだろう……。気のせいかな……ん……?」 何気なく独り言を呟やいていると、壁際の机に写真が広げられているのが目 に入った。 なんだろうと思って一枚取ってみると、数人の外国人に混じって日本人らし い眼鏡をかけた若い男性が、同じぐらいの背丈のアメリカ人金髪女性と並んで 収まっていた。他の写真も、全て同じ二人が楽しそうな笑顔で写っていた。写 真の下には、字がびっしりと書かれた手紙らしき便箋。 「これってもしかして……」 あまり見てはいけないようなものを見てしまった気がして、戻そうとすると、 「なにしてるの?」 「うわあッ!!」 心臓が止まるかと思った。 慌てて振り返ると、いつの間にかすぐ後ろに桃乃さんが立っていた。
桃乃さんは机の上と僕の手元を交互に見て、「しまった」という顔になった。 「それ……!? あちゃあ、出しっぱなしにしてたの忘れてたわ……」 「ご、ごめんなさい!」僕はすぐに写真を元あった位置に戻した。「盗み見る つもりはなかったんです!」 「いいのよ」 桃乃さんは僕の頭の上から写真と手紙を拾い上げた。 「あんましこういうのは他人に見られたくないたちなのよね。でも、だったら 出しっぱなしにするな! だしね。……まあ、写真ぐらいならいいか……」 桃乃さんは僕の前に再び写真を置いて広げた。 「この眼鏡掛けた白鳥クンみたいな優男がそうよ。私の遠距離恋愛のオアイテ」 「へえー……」 上背のあるアメリカ人たちと一緒に並ぶとまるで子どものようだったけど、 しゃんと背を伸ばし、理知的な眼差しがとても印象的で、僕なんか似ても似つ かない美男子だった。 「格好イイ方ですね。桃乃さんみたく笑顔が素敵で……お似合いだなあ」 「──っ!?」 「……はっ!?」 返事がないので振り向いた僕が見たのは、顔を茹でガニみたいに真っ赤にし て僕を見つめている桃乃さんだった。 「なっ──なにいきなり言い出すのよ! もうっ──白鳥クンは……ああもう ホントにっ!!」 と、桃乃さんは照れ笑い全開で僕の背をバシンバシンと叩く。 「あいた、あいた! ス、スイマセン、スイマセンでした……っ!」 かなりイタかった。 またナチュラルにさらっと不用意なコトバを言ってしまったみたいだ……! 「もう……!」 コホンと咳払いをし、ようやく叩くのを止めてくれた。 「……で、周りの人たちがあっちの学校で出来た映画仲間だって」
僕は再び写真に目を落とした。 「要するにクラスメイトなんだけど、彼らで班を組んで実際に映画を撮ってる らしいよ。隣りにいる子は、かなり美人でしょ。白鳥クンはこんな外人さんが お好み?」 「ええ!? い、いえ、確かに僕も美人だとは思いますけど、別にそんな……」 「アハハ、動揺しすぎぃ〜」 桃乃さんは人差し指で僕の頬をプニプニと突っつき、僕の焦り顔を楽しそう に声を立てて笑う。 ひとしきりそうすると、微笑みを浮かべたまま視線を写真に戻し、フッと遠 い顔になった。 「……その子ね、手紙であいつもかなり褒めてるんだ。輝くアイデアがたくさ ん詰まった宝石箱みたいな子だって。映画に関する議論していると、いつも新 鮮な驚きを貰うんだって。映画や撮影に関する知識も並じゃなくて、一緒にも う何本か短い作品を作ってるらしいんだけど、それらの企画は彼女の存在無し には語れないんだって。 フフ、自分がどんな役割をどれほど頑張った、とかじゃなくて、まず他人を 褒めるなんて、あいつらしいよ……」 「そうなんですか……」 「なんかね……文面から感じるんだ。今のあいつにとって、その子って大きな 存在なんだなあって……。だって、あいつの筆に力が入るのは、決まってその 子が関係してる事についてなんだもん」 「……へえ……」 僕はどう返事していいかわからず、我ながら生返事だなと感じる呟きを漏ら してしまった。 呆れたかなと思って桃乃さんを見ると、桃乃さんも顔を上げた。 視線が絡み合った。 「……」 「……」 妙な間が空く。
だが、僕は桃乃さんの目から離れることが出来なかった。 桃乃さんは思い詰めた顔をして、悲しみ……不安……焦燥……そういった感 情が瞳の中に溢れていた。 僕の心に、先ほどと同じ驚きが、今度は見つめ合い続ける分だけ、じんわり と広がっていく。 (も……もの……さん…………?) 「私、ね……。……正直、辛いんだ…………」 桃乃さんは悲しそうに眉根をひそめ、視線を離した。 「長い間あいつの手紙を待って……やっと届いたのを、嬉しくて嬉しくて、中 を読んでみると……書いてあるのがほとんどその子の事ばかりだとね…………」 僕は何と言っていいかわからず、言葉を返せなかった。 ただ、心の中では、 (ああ…………) と、納得するところがあった。 桃乃さんがおかしい原因は、これだったんだ……。 「私、思うんだ。あいつは自分の夢に向かってどんどん進んでいて、しっかり とその道を踏みしめて、前を見て歩いている……。そんな歩みの傍にいて、あ いつの夢を支えられる存在であれば、どれだけあいつの助けになるか……。 でも、いくら私がたくさん映画やドラマを見たって、あいつと映画の四方山 話をするぐらいが関の山なの。 ……もう、私じゃダメみたい。 才能があって本気で同じ道を志す人には、どうやったって敵わないわ……私 よりもその子が傍にいた方が、どれだけあいつの力になるか…………」 僕は呆然として俯く桃乃さんを見つめる。 肩を落とし、小刻みに震える身体──彼女が抱く不安な気持ちが、いやとい うほど伝わってきた。 「そんなことないですよ!」 僕は思わず大声を出し、桃乃さんはビクッとして顔を上げた。構わずに喋り 続けた。 「桃乃さんは、その人を信じて待ってるんでしょ? だったら、最後まで信じ て待ってあげなきゃいけないじゃないですか!」
「でも……でも……!」 桃乃さんはキッと僕を見つめ返した。 思わずたじろいでしまうほどの迫力──が、さらに驚いたことに、その瞳か らぽろぽろと涙が溢れてきたのだ。 「私じゃもうあいつの力になれない……なれないのよ! 私は待ってるだけな んだから! ただここにいて待ってるだけなんだから!」 「そんな…………」 髪を振り乱して桃乃さんは叫ぶように言った。 「だってだって、あいつ書いてあるんだもん! 映画を作るのは大変な作業で、 だからこそ辛い時に力を合わせられる仲間が何よりもかけがえのない存在なん だって、そうつくづく思うって。 そんなあいつが、こんなにも意識してる子と一緒に映画作ってて、何もない わけないじゃない! 見てよ、この写真全部!」 桃乃さんはバン、と激しい音を立て、写真を机ごと両手の平で叩いた。 「あいつとこの子、どれもみんな、みんな一緒で、こんなに寄り添って……! こんなに仲良さそうに……! こんなに親しそうに……! なんでこんな…… なんでこんな写真ばっかり送ってくるのよ…………!?」 「桃乃さん…………」 すると、その肩からフッと力が抜けた。 「……もう……帰って来ないかもしれない……。映画産業は、アメリカの方が 本場だからね……。あいつ、勉強を終えても、このままアメリカで夢を追い続 けるかもしれない……私を置いて……この子と一緒に…………!」 「そ、それは考えすぎですよ。何もそうと決まったわけじゃないし……」 「でも……そうなったっておかしくないわよ…………!」 光沢を放つ紙の上で指が再び震え始め、パタパタと雫が落ちてゆくのを、僕 は呆然として見つめるしかなかった。 「なによ……こんなの……!」 桃乃さんは写真を束にして掴むと、腕を振り上げた。
僕はハッとし、とっさにその腕に飛びついた。 「桃乃さん!」 「離して! こんなのもう見たくないんだから!」 「写真に当たったって仕方ないじゃないですか! せっかく送ってきてくれた ものなのに!」 と、僕は桃乃さんにかじりつき、写真へのとばっちりをなんとか止(とど)めた。 「だって……だって……!」 桃乃さんの腕から力が抜け、その手からハラハラと写真が舞い落ちる。 涙を決壊させた瞳が、僕に向いた。 その一瞬、なにが起こったのか分からなかった。 「白鳥クン……!」 桃乃さんが僕の胸に飛び込んで来たのだと判断できたときにはもう、ドン、 とモロに命中しており、僕は(うぐっ!)と心の中で悲鳴を上げる。 「も──ももも桃乃さん……!?」 「私、私……! 不安でたまらない……もうたまらないの……怖いの……不安 で壊れちゃいそうなの………………!!」 僕は反射的に身を引こうと仰け反った格好のまま硬直し、この信じられない 事態が現実であり、桃乃さんが僕の胸に抱きついて来たのだということを、繰 り返し脳内で再生しなければならなかった。 桃乃さんはタンクトップの下に何もつけてないのだ。 (うわ! うわ! うわーーーーーっっっ!!!!) 薄布越しに、ふにゅん、と柔らかく押し付けられる桃乃さんの大きな胸。し かもその上、夢心地の中心にある硬い感触──乳首の形すらもありありと感じ 取れて! 僕は反射的に身を引こうと仰け反った格好のまま硬直し、この信じられない 事態が現実であるということを繰り返し脳内で再認識しなければならなかった。
首から上が何とかギ、ギ、ギ……と動き、桃乃さんを見下ろす。 僕は耳たぶまで真っ赤にさせ、その乳首が見えそうなほどはだけた胸の谷間 に目が釘付けになりながらも、 「し……しっかりして下さい、桃乃さん! こ、ここんな、早まってはイケマ セン! 気を確かに持って下さい!」 と叫び、桃乃さんを乗せた仰向け状態のまま、ドアの方へと身体を後退させて ゆく。ぼっ僕には梢ちゃんというリッパな想い人がいまして……桃乃さんの期 待には……! だけど桃乃さんは激しく頭(かぶり)を振り、泣きじゃくりながら、ますま す僕にしがみついてきた。僕のシャツを引き千切らんばかりに引っ張り、 「だめなの……! もう、限界なの……! あいつが遠くに行っちゃう……ど んどん遠くへ行っちゃうのよお……! それなのに私は、私は、ここで待って るだけで……何も出来ない……! 私、私……あいつに追いつけない……近づく事さえ出来ないの……! その くせ、引き留めることだって出来ない……! 今さらあいつの所へ行ったって、 邪魔なだけなんだから……! 何も出来ない……何も……もう……私、どうすればいいのかわからない……! わからないよ……! もう、気が狂いそう…………! 白鳥クン……助けて……お願い、助けてぇ…………!」 胸をえぐるように揺すぶる、桃乃さんの悲痛な声。 僕はこれ以上、桃乃さんから身を離そうとすることが出来なかった。 (桃乃さん…………そんな………………) 桃乃さんは苦しいほど僕の胴を締め付け、肩を震わし、声を上げて、胸の中 で嗚咽を漏らし続ける。
どう言葉をかけていいかわからなかった。 あの桃乃さんが、こんなにも取り乱すなんて信じられなかった。 恋愛って……こんなにも辛いものなのか。こんなにも人を変えさせてしまう ものなのか…………。 気にしすぎですよ。 落ち着いて、自分をしっかり取り戻しましょう。 大切な人を信じましょうよ。 言葉はいくらでも浮かんだ。でも、どれも今の桃乃さんに対しては軽すぎる ような気がした──いや、そうじゃない。 僕が軽いんだ。 恋愛経験ひとつ持ったことのない僕が、こんな状態にまでなった彼女を慰め られるような言葉を、口に、出せない── (どうすればいいんだ…………) 非常に困った事態だった。僕一人の手には到底負えない。 泣きすがってくる人を強引に突き放すわけにもいかず、僕は桃乃さんの重み を一身に受けながら(とはいえそれは決して不快ではなくむしろ──うああ何 考えてんだ僕は!?)、どうすればこの状況を解決できるか一生懸命に考えた。 説得する。だからダメじゃん。 逃げる。だからこれじゃ逃げられないし! 声を出して人を呼ぶ。そんなコトしたら桃乃さんが恥ずかしい思いをしないか? あああ、ダメだ、ダメダメだ。一体こういう時はどうすればいいんだ!? 混乱を来(きた)す僕の鼻腔に、ふんわりと、桃乃さんの髪の毛とカラダか らお風呂に入った芳しい匂いが登ってくる。 胸をザワつかせる甘ったるい薫り……!
と、とにかく桃乃さんを落ち着かせて、誰かに相談しに行こう。 梢ちゃん、珠実ちゃん──いやこういう時は大人の方が──そうだ、沙夜子 さんか灰原さんに──うう、ここは藁にもすがる思いで灰原さんに……。 そう決めて、「桃乃さん、あの……」と呼び掛けて彼女の肩に手を置いた時 だった。 「白鳥クン…………」 桃乃さんが顔を上げ、ぼろぼろと涙をこぼす悲嘆に暮れた瞳で僕を見つめた。 「桃乃さん…………」 桃乃さんのそんな表情(かお)を見るのは、こちらも辛かった。 いつも陽気で朗らかで、ちょっと騒々しいぐらい調子いいけれど、でもそう やって元気に周りに明るさを振りまいてくれる桃乃さんが、一番桃乃さんらし いのに……! 桃乃さんの泣き顔を見つめながらそんなことを考えていると、彼女は僕を床 に押し倒し、のしかかるように上へ座った。 「え、え、えええっ!? あ、あ、あの、あの……!?」 僕の反応は太古の恐竜鈍重説並に遅かった。 抜き差しならぬ体勢。 僕は床に後頭部を擦り付けながら、マウントポジションからゆっくりと顔を 近づけてくる桃乃さんを、未知と遭遇したような目で見上げ、起死回生の言葉 を必死に探す。 星が砕けちったように光り潤む瞳、なかば正気を失いかけて──星のかけら が僕の頬にいくつもいくつも溢れ落ちてきて、 「お願い……白鳥クン……お願い……………………」 流れ星の間隔が短く、僕の目にも入り、彼女の唇が曇りながら大きくなって 来るのを、言葉を失いながら見続けるしかなかった。
僕はこの時、彼女を傷つけても誘惑を拒めば良かったと思う。そして、桃乃 さんが笑顔を取り戻すまで、形振り構わずに全力で勇気づければ良かったと、 そう思う。それが僕が彼女にしてあげられる最善の選択肢だったはずだ。 でも、その時の僕にはまだ、優しさが時には人を傷つけるものだということ を、よく理解できていなかったし、惑乱した彼女を諭すことが出来るほどの人 生経験を積んでもいなかった。 今、手を差し伸べなければ本当に壊れてしまいそうな女性(ひと)を見捨て ることなんて出来ない。 そして何より、桃乃さんにこんな泣き顔は全然似合わない。いつもの元気で 明るい桃乃さんが一番いい。戻って欲しい。 僕がこのギリギリの瀬戸際で求めたのは、ただ、それだけだった。 それだけのはずだった。 (ゴメン……梢ちゃん…………!) 僕は──桃乃さんの唇を受け入れた。 (後編へ続く)
オホホ、またレス数を間違えてよ。トホホ。 後編は一転して冒頭のようなエロエロエロエロ一色です。 畳まずに投げっぱなしジャーマンになります。 リアルがかなり忙しい筈なのに現実逃避気味に書いちゃったので、 間はけっこう開くと思いますがよろしくお願いします。
GJ おもしろう⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
611 :
名無しさん@ピンキー :2005/03/29(火) 01:37:54 ID:4CPik/9F
GJ
>>609 これはもうGJという言葉しか浮かばないではないか!!
レス数なんて細かいことは気にするな
続き待ってますよ
一週間かかろうが
一ヶ月かかろうが
一年かかろうが
待ち続けます!
GJです 桃乃さんの絶望っぷりがあまりにも切ない…
GJ! つーかカニサッカーって(笑) 小林+エビボクサーみたいなもんなのかな・・・
スゲェ大作・・・ 神としか良い様が無いです GJ!!
大作乙
GJ!大作乙です
皆様有り難う御座います。 読み返してみればバラさんの喋り方がおかしかったり 白鳥クンが梢ちゃんをハッキリ意識しすぎてたり編集ミスがあったり カニサッカーに「一つ、CGを使いません」が抜けてたりと かなり見落としがあってダメだこりゃな感じですがそのうち忘れて次を頑張ります。
GJ!!! つづき楽しみです!!
>>558 なんだが・・・
上の大作を見て自信が無くなった・・・
見たい人がいるなら元気と勇気とお金を分けてクレー
金は流石にやれんが応援はしてやる。ガンガレ
金以外は全部やる、ガンガレ
ガンガレガンガレガンガレガンガレガンガレガンガレ ガンガレ金の代わりにガンガレ念波を送る。ガンガレ ガンガレガンガレガンガレガンガレガンガレガンガレ
お金は貰えなかったけど力が湧いて来たので今書いている途中のまだまともなところだけ先行投下。 耐え切れない人はこの時点で物申して。 ではでは、エロなし・感動なし・萌えなし?の作品、『ひとりのなかの五人・五人のなかのひとり』。 タイトルは思いつきだから気にしないで。
僕、白鳥隆士が住んでいるアパート、鳴滝荘。僕がその大家である蒼葉梢ちゃんと恋人同士になってからしばらく経ちました。 彼女の病、解離性同一性障害・・・いわゆる多重人格は回復の兆しが見え始めました。 その証拠に、彼女の中の人格、赤坂早紀ちゃん、金沢魚子ちゃん、緑川千百合ちゃん、紺野棗ちゃん。 その彼女らとの、意識の、記憶の共有は、確かなものとなっています梢ちゃんの誕生日に出てきた、魚子ちゃん。 ち、ちょっとしたアクシデントから出てきた棗ちゃん・・・そのどちらも、『梢』ちゃんの時の記憶を持っていた。 でも、あの二人―まだ、梢ちゃんと恋人関係になってから会っていない二人・・・ 早紀ちゃんと千百合ちゃんはこのことをどう受け止めているんだろうか・・・ 「わぁ♪白鳥さん白鳥さんっ!見てください、ゾウさんです!」 「本当だ、可愛いね。」 「はいっ♪」 あぁ・・・やっぱり可愛いなぁ・・・梢ちゃんは・・・ 今日は梢ちゃんと二人で動物園にデートに来ている。 園内の動物を見るたびに子供のようにはしゃぐ梢ちゃんを見ていると、やっぱり僕まで幸せになってくる。 本当に、あの時― 「きみが好きだ」 「どうか僕と つきあってほしい」 ―勇気を振り絞ってよかった。目の前にいる彼女の笑顔を見ると、本当にそう思う。 今日は動物園に行く前に商店街に寄ってさんざんからかわれた。帰りはデパートで一緒に買い物をする予定だ。 「今日は楽しかったね、梢ちゃん」 「はい♪本当に・・・本当に楽しかったです♪」
相変わらず屈託の無い笑顔。この笑顔を見ていると悩みも疲れも吹き飛んでしまいそうだ。 僕が鳴滝荘に入居した次の日、いきなり鳴滝荘を出ようかと悩んでいたときも、この笑顔で決まった。 この笑顔には魔法でもかかっているのだろうか。僕はたまにそう思う。 「あ、そうだ。みんなにお土産でも買っていこうよ。折角動物園に来たんだし、可愛いものとかもあると思うよ。」 「はいっ。そうですよね、お留守番を頼んでるんですからお礼を買わないといけませんよね。」 「じゃあ、そこのお土産屋さんに入ろうか。」 「はい♪」 そうやって入ったお土産屋さんには、動物のデザインのグッズが店内に所狭しと並んでいた。 可愛らしい熊、ライオン、ペンギンなどのぬいぐるみから小さな動物の絵が描かれている文房具までいろいろだ。 ・・・皆はこうゆうの喜ぶだろうか・・・? 朝美ちゃん辺りはどれでも喜んでくれそうだけど、桃乃さんを始めとする皆は? 何せ彼女たちの好物はビールと甘いものぐらいしか知らない。 こういった可愛らしい小物を喜ぶのだろうか? 「・・・ねぇ、梢ちゃん」 自分で考えてもどうしようもなく、僕は僕より彼女たちを知る梢ちゃんに問いかける。 「?なんですか?白鳥さん」 「いや・・・桃乃さんたちって・・・こうゆう・・可愛い系って言うのかな?・・そうゆうの好きなの?」 「・・・?あ、そういえば・・私もあまりこうゆうところでお買い物はしないので・・・分からないです。どうしましょう?」 がくり。 どうやら彼女も知らないらしい。 確かに梢ちゃんは高校生にもかかわらずアパートの大家だ。桃乃さんがいろいろと企画する中でも、こうゆうところにはあまり来なかったのかも知れない。 それなら桃乃さんたちのこういったものに対する好みは梢ちゃんにも把握できなくても仕方が無い。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 沈黙。 「・・・・・・とりあえず・・・お店の外で考える?」 「そう・・・ですね。一度出ましょうか」 「うん。」
「・・・うーん・・・」 と、僕。 「ん〜〜〜・・・・・・」 と、梢ちゃん。 やっぱりデパートで甘いものでも買って帰ったほうがいいかな? 買っていかない・・・ダメだダメだ!!桃乃さんにどやされて下手したら帰ってきてからまた行かされる事になる。 「・・・やっぱり、デパートで甘いものかって帰ろうか?」 「・・ハイ、そうですね。」 心なしかしょんぼりしたように見える。皆の欲しい物が分からなかったのが残念だったのだろうか。 この娘は、いつもいつも人のために一生懸命になれる。それはとても素晴らしい事で、この娘の優しさが伝わってくる。 だから、僕は、この娘と・・・ 「・・・さ・・・しら・・・ん・・・」 梢ちゃん・・・ 「白鳥さん!」 「うぇあっ!!」 すっとんきょうな声を上げる僕。 「どうしたんですか?急にボーっとして」 「い、いや。なんでもないよ。そ、それじゃ行こうか?」 話をごまかすために出発を促す。 まさか、『君のことを考えていた』なんて意識しては言えない。言える訳が無い。 「はい、行きましょう。」 二人で立ち上がり、梢ちゃんが僕の前に立った。・・・その時だった。
風。強い風が急に吹き付けた。僕も思わず身を縮こまらせる。・・・?・・・!!! 僕は見た。見てしまった。梢ちゃんのミニスカートが風に翻るその光景を。 満足したのか。風はぴたりとおさまり、その場から姿を消した。 「・・・・・」 僕は、身動きもとれず、顔を真っ赤にしたまま梢ちゃんを見続けている。 「あ、あの・・・」 「こ、こずえちゃ・・・」 「み、見ま、し、しらと、白鳥、さんっ、見ました、か、わ、わたわた、わたし、の・・・」 梢ちゃんも顔をポストよりもトマトよりもイチゴよりもリンゴよりも、彼女の大好物の梅干しよりも真っ赤にしている。 「え、えと、その、みて、ない・・・と言えば、嘘に、なる、というか、けど、見てな、いことも、ない、んだけど・・・」 まだ僕もこういったトラブルには対応できない。当たり前だけど。 「 」 途端、まるで『ぼんっ!』とでも音がしそうなくらいに梢ちゃんの顔から蒸気が出てきて、前のめりに倒れこむ。 「うわとっと!!」 咄嗟の判断で梢ちゃんを抱きとめる。でも、その瞬間僕が感じ取ったもの。それは・・・ 「!(デジャヴ!?)」 ・・・前も、そのまた前も、このパターンで事態が好転した試しは皆無だ。とにかく自分から梢ちゃんを離す。 勿論手を離すと倒れてしまうのでしっかりと肩をおさえている。 「・・・う・・・ん・・・」 梢ちゃんが意識を取り戻したみたいだ。だけど、完全に目を醒ましたとき、彼女は蒼葉梢ちゃんではない。 サキチャン? ナナコチャン? チユリチャン? ナツメチャン? 頭の中でぐるぐると回る残りの四人の人格。 「・・・ぁ・・・う・・・ん・・・!」 覚醒、したみたいだ。目をぱっちり開く彼女。瞳の色は―紅(あか)・・・。
今日ハこコマでデすヨ。クッ
>>629 乙&GJ!
期待に胸をふくらませて続きを待たせていただくよ
早紀ちゃんクル!!
>>629 いいっすね。個人的にはこういうエロス抜きのも大好きっす!
これぞまほらば
また一区切りついたので投下します。 今回は早紀ちゃん降臨〜動物園退場まで。 ジャンジャンバリバリ行きます〜
「さ、早紀ちゃん?・・・ひ、久しぶ・・」 「見たな?」 顔を真っ赤にして聞く早紀ちゃん。 「え?」 「見たな?」 「え?」 「見たな?」 「いや」 「見たな?」 「その」 「見たな?」 「なんというか」 「見たな?」 「ちが・・」 「見てないのか!?」 「え、いや、それは・・・」 「見たんだな?」 「見たというか」 「見たんだろ?」 「見えたと言ったほうが」 「見・た・ん・だ・な?」 「ご、ゴメンナサイ・・・」 「〜〜〜/// やっぱり見てんじゃねえかーーー!!!(殴)」 「いだぁいぃ!!」 あ・・・悪魔が・・・降りてきた・・・僕を迎えに来た天使と一緒に・・・
「あ・・・わ、悪い・・・」 !!? 謝罪!?早紀ちゃんが。あの早紀ちゃんが。僕に? 入居したその日、早紀ちゃんに殴られた。 デパートで茶碗を買った日、早紀ちゃんに殴られた。 謝罪は、無かった。 今は?吹き飛んだ僕に慌てた様子で駆け寄ってきてくれている。 倒れている僕を起こしてくれている。 僕についた泥を、落としてくれている。 なぜ?何故?Why? 「だ、大丈夫か・・?」 「え!?あ、う、うん!大丈夫!平気平気。」 「そ、そうか・・・良かった・・・」 深く息をつく早紀ちゃん。本気で心配してくれていたようだ。 殴ったのは彼女だけれど。 「ありがとう。」 「ん?」 「心配してくれてるんだよね?」 「(かーっ)ば、馬鹿!だだ、誰が・・心配なん・・か・・・」 顔を真っ赤にして否定する早紀ちゃん。そんなこと言っても今のは心配してくれていたと見て間違いないだろう。 でも言うとまた殴られるので心の中にそっとしまいこむ。あ、今少し利口になった気がする。僕。 「そ、そうだね。ゴメンゴメン。」 「え、あ、いや、お前が・・謝らなくていいんだよ・・悪いのは・・あたし・・だし・・ごにょごにょ・・」 ?早紀ちゃん・・いつもと何か違う? 「早紀ちゃん」 「ん?な、何だよ?」 「どこか具合でも悪い?」 「?何でだよ?別に普通だろ。そ、それとも・・・」 あれ?早紀ちゃんなにもじもじしてるんだろう?
「ど、どこか・・・変に見えたり・・する・・のか・・?」 !!!う、ぅぁ・・・こ、この表情は・・クるなぁ〜・・・! この表情に耐えられる男がこの世にいるんだろうか?いや、いないだろう。僕はそう思った。 この世の中にこんな可愛い娘が顔を赤らめて上目遣いで見てくるのに耐えられるだろう。 思わず僕も顔を真っ赤にする。 「ど、どうしたんだよ。顔、真っ赤だぞ?」 「え!?い、いやいや、なんでもないよ。大丈夫大丈夫。」 「そか?な、ならいいんだ。うん。」 顔の火照りが無くなったのを確認してからふと考える。 「ねえ」 「ん?」 「もう一度お土産やさん覗いて見ようよ。」 「へ?」 「早紀ちゃん、何か欲しいもの無い?気に入ったのがあれば買うよ。」 「え、いや、いいって。それにほら、あたしは・・こーゆーの・・・似合わない・・だろ?」 少し俯く早紀ちゃん。こんな早紀ちゃんを見るのは初めてだ。 「そんな事無いよ!きっと早紀ちゃんが気に入るのがあるって。」 「でも・・・やっぱ、いい。桃たちに甘いもんでも買って帰ろうぜ」 早紀ちゃんも中々頑固だ。こうなったら殴られるの覚悟で・・・ 「いいからっ、行こう!」 「う、わわわっ!は、離せっ、はなせー!」 手を握りお土産屋さんに再度入店。 「ええと・・・これ・・じゃないかな・・これ・・も違うよね」 「・・・」 早紀ちゃんを無理に店の中に入れてしまった。後は買うものを選ぶだけ。 でも一発や十発ぐらい殴られる覚悟だったけど、思いのほか拳は飛んでこない。 やっぱり今日の早紀ちゃんは様子がおかしい。顔もすぐ赤くなるし、元気もあんまり無い。
あれ?早紀ちゃん何処見てるんだろ?・・!ええと・・ここらへん・・これかなぁ? 「早紀ちゃん早紀ちゃん」 「何だ?」 「これどう思う?」 そういいて僕が見せたのは、ライオンのぬいぐるみ。 しかも下半身(?)にジーパンを履かせた『半裸イオン』。 「どう思うって?」 「可愛いと思う?」 「ん。いや、ま、可愛い・・・んじゃねえか?うん」 「そう?じゃ、ちょっと待っててね」 「あ、ちょ・・・」 何か言いたげだった早紀ちゃんを置いてレジに。 あ、いつものお姉さん。 「ヨ〜?ヨヨ、あなたはいつぞやの不良債権を買ってくれたお方だヨ〜?」 「こ、こんにちわ・・・」 「ヨ?後ろのポニーテールの娘は彼女かヨ〜?」 「うぇ!?あ、は、はい・・・僕の・・彼女、です・・・」 「オ〜!女々しい面してなかなかやるヨ〜!で、何買うヨ〜?」 「えと・・これです・・」 半裸イオンをレジに出す。 「ヨヨヨ!?こ、これは!?」 「え?え?ど、どうかしたんですか?」 「いやいや。またもやこれは私が入荷したものヨ〜。お客さんとはなかなか感性があうヨ〜」 これもアナタか! ま・・まぁ・・ぬいぐるみも買えたことだし、早紀ちゃんのトコに行かなくちゃ。
「お待たせ、早紀ちゃん」 「遅いっ!」 「あ、ゴメン。ちょっと迷っちゃって・・・」 「ったく、急に引っ張り込んで何買ってたん・・・」 「ハイ。」 「え?」 「これ。早紀ちゃんにプレゼント。はいっ」 「あ、あたたあたあた、あたし・・に・・?」 「うん。それとも・・こう言うぬいぐるみ・・嫌いだった?」 「い、いや・・嫌いじゃ・・ないけど・・・あたしにはやっぱ・・・似合わないんじゃないか?」 「そんな事無いよ。だって早紀ちゃん店に入ってからちらちらこのぬいぐるみ見てたと思うけど・・・違ったかな?」 「!!き、気づいてたのか・・?」 「あ、これで合ってた?よかったぁ。じゃ、改めて、ハイ、プレゼント!」 「う・・・ま、まぁ・・・くれるって言ってるのを貰わねぇってのも野暮だしな・・ま、ありがとな・・・」 「どういたしまして♪」 「・・・・・//」 「じゃ、そろそろ帰る?」 「あ・・ちょっとトイレ行ってくるわ!」 「あ、目の前にあるよ」 「!い、いや、前に入ったところが気に入ったから・・そっち行ってくる!」 そういって走り去る早紀ちゃん。何故? はっ!ま、まさかぬいぐるみを葬るため!? まさかとは思うけど・・・一応あとを少し尾けてみよう・・・ あ、いた・・・ よかった。喜んでくれてるみたいだ。嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめてる。 嬉しいならその場で喜んでくれてもいいのに・・・ 元の場所で待っておこう。
前回のを書いてて思った 白鳥くんと梢ちゃんの会話って文面に表すとなんか起伏の無い会話だなぁと。 俺の文章力が無いからか。今回のSSを書くに当たって一番書きたかったところ 『ぬいぐるみを嬉しそうにこっそり抱きしめる早紀ちゃん』(長っ) が書けたので満足。他にも書きたいところがあるので楽しいと思える素敵な方はお楽しみに〜
ほのぼしてていいなあ・・・続きも待ってるよ
いいよ〜ニンニコ
(・∀・)イイ!! ツンデレ萌え(*´Д`)ハァハァ
うぉぉぉぉぉ!!!!! GJー!!!!!!
GJ! 辛くなったらみんなが元気を分けてくれるハズ。くじけるな、ガンガレ
645 :
名無しさん@ピンキー :2005/03/31(木) 23:27:18 ID:2VsgLfDZ
GJ エロなしでもイイ!むしろないほうが ほのぼのしていておらは好きだ
だがエロも見たい…それがまほらばクオリティ
最高ですた('A`)
おお・・・こんなにレスが・・・こんなに嬉しいことは無い・・ いまものごっつ機嫌がいいので書けてるとこまで投下してみる。 だから次の投下は遅くなるかもだけど御容赦を。 ではでは〜
帰り際にデパートでお土産に甘いものを買い込んだ僕たちは鳴滝荘に帰ってきた。 でもやっぱり早紀ちゃんはさっきから突然顔を赤くする。何で? 風邪かな?今日はゆっくり休んだほうがいいんじゃないかな・・・ 「ただいまー」 「アラ、白鳥クン。おかえり」 「梢ちゃんもお帰りです〜♪っておや〜?その髪型・・・早紀ちゃんですか〜?」 「おう!早紀ちゃんだぜ!」 「あ、あのっ二人とも、今日は早紀ちゃん調子が悪・・・」 「よーし!それじゃ今日は早紀ちゃんが久しぶりに出た記念で白鳥クンの部屋で宴会だわよ〜〜!!」 「「応〜〜!!」」 元気に返事をする珠実ちゃんと早紀ちゃん・・・って 「ええ!?」 「ん?どしたの白鳥クン?」 「だ、だって早紀ちゃん・・体調悪いんじゃ・・」 「はぁ?何言ってんだ白鳥!見ての通り元気だっての!」 「だ、だって・・さっきからよく顔赤くなるし・・・風邪かと思って・・・」 「っ・・//そ、それは・・・・///」 「あ、ほら、今も!熱あるんじゃない!?」 ぴとり。早紀ちゃんのおでこに自分のおでこを当てる。 「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」 早紀ちゃん?ものすごく慌て・・・て・・・ しまっっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁ!!! ままま、また僕は無意識にとんでも行動をーーー!!! 意識を戻すとまだ僕のおでこと早紀ちゃんのおでこがくっついて、お互いの顔が調子近距離にあることに気づく。 あ・・だの、う・・だの、声にならない声をあげれば早紀ちゃんの吐く息と絡み合う。 早紀ちゃんの顔を見ると茹だったタコみたいに真っ赤だ。瞳の色と同じ、真っ赤。 きっと僕も同じぐらい真っ赤だろうなぁ・・・ そういえば漢字で「蛸」(タコ)って梢ちゃんの「梢」に似てるなぁ・・ハハハ・・・ じゃなくて!!
「お・・・お・ま・え・は〜〜〜〜〜」 「っはぅあっ!?」 「い、いっっっっつ・までぇ・・・・」 「わわ、いやそのこれはあのちがうといいますかいやはやなんともえっと・・・・」 「あらら〜です〜?」 「白鳥クンってば意外と大胆ね〜♪さっすが彼氏!住人とは違うのだよ、住人とは!!」 「本当は30%しか違いが無いのにらぶらぶ過ぎて周りからは3倍のらぶらぶっぷりに見えるんですか〜?」 「流石はお珠どん!わかっとるの〜!!」 「いえいえ〜」 「そ、そんな濃ゆい会話してないで助けてくださ――」 「この変態がーーーーーー!!!」 「あぶはぁーーーーーー!!!」 ―――当たらなければどうと言うことは無い――― そういったのは誰だったかなぁ・・・ でも、そんなに簡単にかわせたら苦労しないのに・・・ 「あ・・・し、白鳥!だ、大じょう・・・」 「よっしゃ早紀ちゃん珠ちゃん!行くわよーーー!!宴会宴会〜!」 「お〜いえ〜」 「あ・・・お、おう!!今行く!」 「白鳥クーン!先に行っとくわよ〜!」 こ、梢ちゃん・・・かむばっく・・・がくっ 「あれ?お兄ちゃんだ。お帰りなさい!何でこんなところにいるの?」 声が聞こえる。朝美ちゃんの声だ。 「お兄ちゃん?どうしたの?大丈夫?」 「寝てるんじゃないかしら・・・?」 「そっか!じゃあねお兄ちゃん!風邪ひかないでね!」 沙代子さんじゃないんだからこんなところでは寝ないよ、朝美ちゃん・・・
しばらくして意識を取り戻した僕は、悲鳴をあげる体を引き摺って自分の部屋まで行く。 本来自分の部屋は唯一くつろげる安らぎの場所と思う人が多いだろう。 だけどここ鳴滝荘の僕の部屋は、桃乃さん主催の宴会の最前線であり、なぜか皆が集まる場所になっている。 時々思うのだけど、なんで炊事場でやらないんだろう?聞いてもたぶん答えは得られないので黙っているけど。 部屋の前まで来た。中から大きな笑い声が聞こえる。早紀ちゃんと桃乃さんの声だ。 なんとかドアを開ける。 「いや〜動物園で急に引っ張り出されてびっくりしちまったよ!」 「あらら〜それは大変だわね〜」 「ですね〜」 「全くだよ!あははは!!」 「あ〜ら白鳥クン遅〜〜い!!」 「はぁ・・す、すいません・・」 「何やってたんだよ白鳥!ほらはやくこっち来いよ!」 「あ、うん・・」 大分出来上がってるな、早紀ちゃん・・・ 「それにしても久しぶりですね〜早紀ちゃん〜♪」 「おーよ!最後にあったのはえっと・・・」 「・・・僕とデパートに行ったとき?」 「あー、そうそう!そん時だな!」 「もう大分経つわね〜!」 「そーだなー・・・何ヶ月だ?白鳥が入ってきたのが4月ごろで・・今が冬だから・・」 「もうすぐ一年ですか〜?」 「かー!そんなになるか!どうだ?元気してたのか?」 「はい〜」 「バリバリ元気だわよ〜!」 「朝美ちゃんと沙代子さんと灰原さんも元気だよ」 「そーかそーか!元気か!そいつぁ良かった!あっははは!!」
「(ぴーん!)桃さん桃さん〜」 「ん〜?どしたの珠ちゃん?」 「実はごにょごにょほにゃらかこまんたれぶ〜のもょもとで〜」 「ほっほ〜う。そりゃ名案じゃのぅ〜よきにはからえ珠実くん」 「いえっさ〜」 「お?何処いくんだ珠実?」 「いえいえ〜少し部屋に戻るだけです〜すぐに戻ってくるです〜う〜ふふ〜」 「そうか?すぐ来いよ!」 「お〜いえ〜」 そういって部屋を後にする珠実ちゃん。何の用だろ・・? 「ん?おい白鳥!」 「えっ!何?」 「全然飲んでねーだろ?もっと飲め飲め!!」 「うわとと、そ、そんなに飲めないって・・・」 「いーからさっさと飲みやがれ!」 「わ、分かったよ〜・・・」 いつもの早紀ちゃんだ。今まで数えるほどしかあってないけど。 その時と同じ早紀ちゃんだ。 「(ごくごく・・・)う、ぷはっ・・く、苦しい・・・」 「何だ〜?その程度でもうダメか?軟弱だなお前は!」 「そんなこといっても・・まだ未成年だし・・それに早紀ちゃんだって梅酒しか・・・」 「んだとー!?」 「わー!ゴメンナサイ〜!」 「おまたせです〜♪」 と、その時だった。珠実ちゃんが戻ってきたのは。 手に、何かを持って・・・・・
以上、今回の投下でした。今回の自分が書いてみたかったところは 『自覚なしにうれしはずかしトンデモ行動をして照れる白鳥くんと早紀ちゃん』(また長っ) だったので満足。 これからも楽しめる人だけお楽しみに〜
(・∀・)イイ!! つやつやしてきた!
蛸と梢にワロス
656 :
名無しさん@ピンキー :皇紀2665/04/01(金) 15:34:08 ID:+NDzU6DN
続きが気になる… 神GJ!!
657 :
名無しさん@ピンキー :皇紀2665/04/01(金) 18:43:22 ID:144F8Hg1
もょもとにワロス
sage忘れた…吊ってくる
期待してますよ
朝美ちゃんネタないの〜?
今SS書いてるものでつ。 また少しまとまりが出来そうなんだけど 今まで見たいに小出しにして行った方がいい?もう少し大きなまとまりにした方が良い? ご意見待ってます。
どうだろうか。 作品は一度に投下してくれた方が良い!という人は結構いるのだけれども、 私個人としては、あなたのSSは(今の所)小出しの一つ一つが意外と独立性が強いので、 連続モノっぽく、このスタンスで発表していくのもアリだとも思う。
こだしでいいからきぼん。 まとめてみたいやつは我慢しる! と自己中な事言ってみる
前回までのあらすじは? 動物園に来た白鳥くんと梢ちゃん。 そこで風の悪戯作者の悪戯、早紀ちゃん降臨。 普段と様子の違う早紀ちゃんはどうしたのでしょう? 白鳥くんはぬいぐるみでポイント大幅アップ! 帰った早紀ちゃんは今までどおり。 そこで白鳥くん、またもや天然パワー炸裂!早紀ちゃんとおでこ・コネクション! 宴会へ行く白鳥くんは珠実と桃乃の謎の企みに嫌な予感をさせつつも・・・! さてさて、それでは行きます第4幕。 今回は珠実の切り札〜白鳥、墜つまでですヨ。 お楽しみあれ『ひとりのなかの五人・五人のなかのひとり』第4幕。 ではでは〜
「お〜珠実!おっせーぞ!」 「どうもすいませ〜ん♪」 「あれ?珠実ちゃん何持ってるの?」 「これですか〜?う〜ふふふ〜早紀ちゃんにプレゼントです〜♪」 「アタシに〜?」 「はい〜v」 「何だ?」 「う〜ふふ〜のふ〜vこ・れ・で・す〜」 そう言って珠実ちゃんが取り出したもの、それは・・・・ 「ぴ・・・・ぴぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」 「ちょっ・・蝶!?」 「お〜いえ〜!」 「おや?早紀ちゃんどうしたの〜?」 「ぴ・・ぴ・・ぴ・・・」 ぱたた・・蝶が早紀ちゃんの方に飛んでいく 「ぴえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 悲鳴を上げて部屋中を走り回る早紀ちゃん。やっぱり蝶が怖いんだなぁ・・・ 「おやおや〜?可愛い蝶々さんなのになんで逃げるですか〜?」 わ・・わざとだ・・・!絶対わざとだ・・・ 「ぴ・・・・・ぴ・・」 ぱたた・・・ 「ぴえ〜〜〜!!!」 ぱたた・・・ 「ぴえ〜〜〜!!!」 「さっ、早紀ちゃん!落ち着いて・・」 「ぴえ〜〜〜!!!」 ダメだ。何がなんだか分かっていない。 「ぴ・・ぴえ〜〜〜〜〜!!!」
「早紀ちゃん、落ち着い・・・」 「ぴぇ〜!やだぁ〜〜〜!!!(がしっ!)」 「うわぁ!!」 さ、早紀ちゃん!? 「「おお〜〜!」」 「ささ、早紀ちゃんっ!!だだだだ、抱きつかないでぇっ!!」 う、腕に、柔らかいものがァアアア!?!??!?! 「やだやだやだ〜〜!!蝶々怖い〜〜!!こっちこないでぇ〜〜〜!!」 「お゛ぢづい゛で〜〜!!苦しい〜!!」 こ、これは・・魚子ちゃん以上の天国地獄攻撃〜〜!!? 「う〜ふふ〜♪」 「ふふふ・・見たか白鳥クン!危機て・・・」 「危機的状況に陥らせる事によりドキドキ度を上げ〜」 「・・・さらに・・・」 「さらに蝶が怖い早紀ちゃんに蝶をけしかけて混乱させ、白鳥さんとまるで誰かに仕組まれたかのように密着〜♪ これによってお互いの体は触れ合い、一気に親密に〜♪」 「・・・(ぐすっ)こ、これぞ・・・」 「これぞ名づけて『第二次王道落愛作戦』(オペレーション・フォーリンラブ・ザ・ネクスト)〜♪」 「〜〜〜!!(ぽかぽか)」 「さてさて、説明しているうちにどうなったですか〜?」 「〜〜〜〜〜〜!!!!(ぽかぽかぽかぽか)」 「や、やめて早紀ちゃん!落ち着いてってば!」 「いやだ〜こっちにくるなぁ〜〜!!!(ぎゅ〜〜)」 「げふっ・・や・・やめ・・くるし・・・」 「さてさて〜そろそろ白鳥さんが墜ちそうなので止めておきますか〜」 「・・・勝手にして。ぐすん・・・」
ぱたた・・・ 「早紀ちゃ〜ん?蝶、行きましたよ〜?」 「ぴ・・・ぴぇ・・・?」 「は、離して・・苦し・・・限界・・・」 「はっ!し、白鳥!!?な、なんで・・・」 「なんでって・・早紀ちゃんが白鳥クンに抱きついたんだわよ〜?」 「あ、あた、あたあたあたっあたしが!?」 「はい〜v胸なんか押し付けて力いっぱい抱きしめてました〜♪」 「ぇ・・ぁ・・ぅ・・ぃ・・」 よく分からない声を出してカクカクと体を揺らしている。 でも問題はそこではない。問題は・・・ 「あの、さ。早紀ちゃん・・・」 「・・・ぁぅ・・・ぇえ?」 「も、もし・・・よけ、れば・・離して・・欲しい・・かなぁ〜って・・・」 「!!!」 「早紀ちゃんだいた〜んv白鳥クンとそんなにくっ付いちゃって〜?」 「さすが、ですね〜♪」 「ち、ちちちちちっ違・・・!」 「とりあえず何か言う前に白鳥クン離してあげたら〜?もう死にそうだわよ?」 「うわわ!わ、悪い・・・///」 「こ、こっちこそ・・・///」 う゛、気まずい空気・・・ 「いやはや〜v」 「初初しいのぉ〜♪お姉さんドッキドキだわよ〜」 「&4%?”?”&&iDJiuhgdygw$"'$"&!!!」 良く分からないよ、早紀ちゃん・・・ 「〜〜!〜〜!!!〜〜!!〜!〜!!!〜!・・・・あ、そ、そーいや・・・」 「?」
「なんで桃も珠も・・その・・あたしが・・蝶が嫌いって分かったんだ・・・?」 あ、そういえばそうだ。早紀ちゃんが蝶嫌いって分かったのはデパートのときだし その時の早紀ちゃんの様子からこの二人にはバレてないみたいだし・・・ 「う゛。そ、そりは・・・ねぇ〜?」 「はい〜。実はですね〜♪」 「実は・・?何だよ?」 「実は以前早紀ちゃんが出た後に白鳥さんが皆に言いふらしてましたよ〜?」 「んなぁ!?」 「白鳥さんってば楽しそうに『早紀ちゃんは蝶が怖いんだって〜笑っちゃうよね〜』って言ってました〜」 「ちょちょちょちょちょっと珠実ちゃん!!デタラメ言わな・・・」 「し〜〜ら〜〜と〜〜り〜〜」 「はぅぁぅあ!?!?」 「お前・・・あれほど言うなって・・言ったのに・・・言ったのに・・・」 「だ、だから違うって・・・」 あれ?早紀ちゃん、泣いて・・・ 「もう・・・馬鹿ァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 「あぶへはぁっ!!」 今日・・・何度目・・・? 「あ・・・し、しらと・・・」 「よーくやった早紀ちゃーーん!!」 「ないすぱんちです〜♪」 「え・・あ・・お、おーよ!ざまーみろってんだ!!」 パトラッ。シ。・・・僕もう・・・疲れた・・・ 声が聞こえる・・・ 『じゃ・・白・・は・・・たしが・・つ・・て・・部屋・・』 『そ・・?じゃ・・しく・・』 『おや・・〜い・・』 『ああ・・・な・・』 も・・ダメ・・続く・・がくり。
はい、ここまでです。 今回の目玉っ! 『蝶を怖がり白鳥くんに抱きつく早紀ちゃん』 も達成して満足。 この話もあと3〜4回投下したら終わるかも? なにせ書きあがり次第投下しているのでオチもまだぼやがかかっております。 こんなのでよかったらこれからもお付き合いくださいませませ〜
ぐじょ。欲望に忠実なのは良い事ですな
673 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/02(土) 03:48:03 ID:93l4/qU9
乙&GJほのぼのしててやっぱさぁいこ〜
674 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/02(土) 05:43:39 ID:r335cN2l
GJ
GJ!
ツンデレ気候
早紀が白鳥に抱きつくのは大いにGJだが 珠実が早紀(=梢)に対して 嫌いなものをプレゼントと称して用意するという煽り行為を するのがキャラ的に適切かどうか疑問。 梢を溺愛している珠実に限ってそれはないと思料する。 禿しくGJな分その1点のみが非常に遺憾。
>>677 いやはや、そこについては自分もどうだろうなーって思ったんだけど
二巻の蝶嫌いのところで桃さんも珠ちゃんも怪しげな態度とってたんで
今度出てきたらイタズラ気分で二人でやるかな〜みたいに・・・
以上、言い訳でした
むしろ、ドクピンとブラブラが早紀ちゃんの前で白鳥君にベタベタしてみせて、 「なっ!?なにしてんだーっ!白鳥から離れろ!」 「あら〜、早紀ちゃんは白鳥君の事なんか好きじゃないんじゃないの〜?」 「です〜」 「うっ・・・あ、ぁ、う・・・そ、それはその・・・///」 みたいな感じで、わざと嫉妬させたりするのとかも見たいです安西先生(;´Д`)ユガンデルネ
いや、俺は
>>670 の妄想力に感動したね
これほど燃え上がる物は未だかつて見た事無い
現在進行中のヤツの作者です。なにか別の呼び方ないかな・・・?
こんなレスがつくとは予想もしなかったヨ〜
応援ありがとー!
>>679 ソレダ!!そーゆーの考え付かなかったなぁ・・・盲点。
まだ書けてないけどそろそろクライマックスはいりそう。別になにも起こらないけど。
また夜中に投下する可能性もあるんでよろしくどうぞ〜
寝ようと思ったら夜中投稿だと? こりゃ起きてないと!
今日の夜中とは言ってない罠。 無論俺も起きて待つがね
684 :
681 :2005/04/03(日) 00:53:09 ID:EflbtNyI
>>682-683 さっきまで眠いの耐えて書いてたけど限界orz
眠くて死にそうだから寝ます。
期待してくれてるのにゴメンナサイ。
安心して寝てくれ。
明日には投下しとくからおやすみ
>>679 ソレダ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
ヤバイ。早紀ちゃん分が上がってきた
>>685 他の人格でも試してみたい所。
梢・今までなら見ていてもなんとも思わないだろうけど、
恋人同士になったことを強く意識していそうだから、「やめてください」位は言うような。
魚・普通に混ざってきそう。
棗・意外と積極的に白鳥を取り返しに来る・・・かも。
千・「不潔です」みたいなことを言いつつも、チラチラと様子を伺ってくるとか。
こんな時間にこんな妄想をしている私も私であるな。それでは私も寝るよ。
そういえば早紀達は自分が多重人格だってこと知ってるのかな
688 :
681 :2005/04/03(日) 13:11:17 ID:ZJiBIYLE
一応、早紀ちゃんあたりは多少自覚はある感じ。 +お知らせ。時間かかりそうだから投下は夕方以降でつー。 もしかしたら今回か次回で終わりそう。最後までお楽しみに。
待ってるお⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
一週間こないだけでこれほどのレベルのSSが大量に…! 恐るべし、職人様。 恐るべし、まほらば。
691 :
681 :2005/04/04(月) 00:01:05 ID:ZJiBIYLE
出来た・・・出来ましたヨ・・・ 今回で最後です。楽しんでくれた皆様ありがとう。楽しくなかった畜生共ごめんなさい。 まえがき恐山〜 「やぁ!私はあらすじ博士ドクター・ピンク、略してドクピン!」 「私は助手のブラウニー・ブラウン、略してブラブラ!」 「今日はついに白鳥クンと早紀ちゃんのお話もクライマックス!」 「私としては不本意ですが楽しそうなので参加してるです〜」 「さて、白鳥クンをノックアウトした早紀ちゃんは何処へ行く!?」 「白鳥さんの部屋です〜」 「・・・我々の画策した『第二次王道落愛作戦』は実を結ぶのか!?」 「その結果早紀ちゃんったら白鳥さんを殴りましたけど〜?」 「・・・さぁ!行け行けシラトリリュウシ!アカマキガミ!」 「アカサカサキです〜」 ではではどうぞ最終幕〜
・・・・・へんじがない。ただのしかばねの・・・ 「って違う!!」 「うわ!?」 「あ・・れ・・?早紀ちゃん・・?」 「あ、ああ・・・目が覚めたか?」 「え・・・?寝てたの、僕?」 「寝てた・・・というか・・気絶してたと言うか・・・」 「?」 「でも・・・その・・ゴメンな・・」 「え?」 「今日は・・ずっと・・さ、迷惑かけっぱなしで・・・悪かった・・・」 「そんな・・謝って貰わなくてもいいってば」 「いや・・でもアタシはお前が・・・」 「僕が?」 「あ!いやその・・なんだ・・ごにょごにょ・・・」 「大丈夫だって。もう早紀ちゃんとも随分親しくなったじゃない。」 「白鳥・・・」 「それに、もう慣れたよ。振り回されるのは性分だし、今までもこんなことはあったから。 早紀ちゃんも他の娘たちと同じ梢ちゃんなんだからさ。だから僕はそんな早紀ちゃんや皆が好きなんだ。」 「!!!(ぼっ)///////」 「あっ!いやその・・・好きってのは・・・好きだけど・・えっと・・その・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ またもや気まずい沈黙。 だけどそれは急に破られる。
「・・・う・・ぐすっ・・」 「・・え?」 「ぐす・・ひく・・・・うう・・・」 「さ、早紀ちゃん!?」 「ご・・ゴメン、な・・・あたし・・ぐす・・・ぴぇ・・・」 「どどど、どうしたの!?なんで泣くの!?」 「だって・・・ぐすっ・・あたし・・白鳥・・の・・ために・・ひっく・・・」 「僕のため?」 「うん・・白鳥の・・・恋人・・になったから・・・ぐすっ・・相応しい女に・・・ひく・・なるように・・って思ったんだ・・・」 「早紀ちゃん・・・」 「だけど・・やっぱり・・あたしには・・ぐす・・無理・・だったみたいで・・情けなくて・・ぐす・・・」 早紀ちゃんが泣いてる。僕のために?なら僕が何とかしなくちゃ。どうする?僕に今出来ること―― 「ぐす・・・!ぇ・・?」 力一杯抱きしめる。今はこれぐらいしか出来ないから・・・ 「ごめんね・・・僕、早紀ちゃんが僕のために頑張ってくれてるって気づいてあげられなくて・・ごめん・・」 「しら・・とり・・・」 「でもなんで?今の早紀ちゃんで充分なんだよ?なんで無理に変わろうなんて思ったの?」 「だっ・・て・・うっ・・白鳥の・・ほんとの・・ぐすっ・・恋人・・は・・あたしじゃ・・ない・・から・・・ぐすっ ほんとの恋人のことが好きなら・・・う・・同じ・・ように・・ぐす・・すれば・・って・・・」 ――――――梢ちゃん。僕が恋した、僕の恋人。 確かに最初に僕が恋という感情を抱いたのは彼女―五人の人格の主人格。 だけど・・・早紀ちゃんを初めとする皆。魚子ちゃんや千百合ちゃん、そして棗ちゃん。 今僕は、彼女たちも梢ちゃんと同じように愛し始めている。愛おしく思っている。守りたいと思っている。
「ひく・・うぇ・・ぐす・・白鳥・・・」 「何?」 「白鳥は・・あたしみたいな女の子・・嫌い・・・だよな・・・?」 ――そうだった。―― この娘は、とても優しい娘だったんだ。 いつも乱暴なしぐさと言葉に隠れて見失いがちだけど、彼女は人一倍人を思いやる気持ちを、大事にする気持ちを知っている。 それは恋人である僕なら知っているはずだ。 どんなに深いところに隠れていても、その優しさという光は消えない。 僕はどんなときでもその光を見ていなければならない。僕がその光を見失うわけにはいかないんだ。 それなのに僕は初めて出合ったときの印象をまだ早紀ちゃんに持っていた。乱暴者のイメージを。 でも本当の彼女は、本当の早紀ちゃんは、とても優しい娘なんだ。僕はそんな早紀ちゃんを、梢ちゃんを愛している。 この想いに―偽りなんか無い。僕は、早紀ちゃんが・・・ 「好きだよ・・・」 「ぐす・・ぇ・・?」 「僕は、ありのままの早紀ちゃんが好きだから・・・僕のために・・無理なんかしなくてもいいんだよ・・ ありのままな早紀ちゃん・・誰よりも優しくて、僕のことを想ってくれる早紀ちゃんを、僕は好きで好きでしょうがなく思うんだ・・」 「白鳥・・・」 「だから・・ね、笑って!早紀ちゃんは皆を照らす太陽なんだ。だからいつも輝いていて欲しいんだ。だから、笑って。」 「・・・ん・・・そう・・だよな。あたしが泣いてちゃ・・・しょーがないよな!」 「うん!」 「っと・・その前に・・・な。あのさ・・・」 「何?」 「えっと・・・その・・いつまで抱きしめてんだよ・・・///」 「・・・え?・・・わ!わわわっ!!あ、その!えっとっ、ゴメン!」 「・・・バーカ謝ってんじゃねーよ!あたしは・・お前の・・・その・・恋人・・だろ?」 「早紀ちゃん・・・」 「へへっ//」 「早紀ちゃん・・その・・あの・・今、すっごく可愛い・・・///」 「なっ・・・こ、この馬鹿っ!面と向かって恥ずかしーことゆーな!!(ゴン!)」 「痛っ!えへへ・・ゴメン」 「ったく・・・///」
それから、何分か経った。二人で黙って背中合わせに座っている。 そうしてなんとなくボーっとしていると。先に口を開いたのは、また早紀ちゃんだった。 「白鳥・・・あの・・・ひとつ・・頼みたいことがあるんだ・・・恋人として、さ。」 「?何?僕に出来ることならなんでも。」 「あー、うん。えと・・・・アレだ。そのー・・ごにょごにょ・・・」 「?」 「・・・ス・・・(超小声)」 「え?ゴメン、聞こえないよ。もう一回言ってくれる?」 「〜〜///・・・・・キ・・・・たい・・・・」 「え?だから聞こえないよ。もう少し大きな声で言ってってば。」 「///あ〜〜〜も〜〜〜!!///キスしたい!恋人同士で!白鳥があたしの事好きなら!キスしてみたい!」 「え゛!?き、キキキキキキキキキキキキキキキキキキキ、キスデスカサキサンッ!?」 「そうだよ!女の口から・・こーゆーの何度も言わせるなっ///」 「あ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴメンナサイ」 「で・・どっちだ?嫌か?いいのか?」 「ぼ、僕は・・・いいと、思います!」 「っ///////」 「〜〜〜〜」 ダメだ。これ以上声が出ない。話し合うことが出来ない。態度でしか表せない。 だったら・・・拒むことなんて出来ない。こうなったら行くところまで行ってしまえ。 行くところまでと言っても勿論キスまでだけど・・・タブン。 ギ ギ ギ ギ ギ ギ ギ ギ ギ お互いにゆっくり、ゆっくりと振り向く。 ギ ギ ギ ギ ギ ギシッ 向かい合う形になる。数分ぶりに見た早紀ちゃんの顔は今日一番の赤さだ。 「えっと・・その・・よ、よろしくおねがいします・・・」 「ばっばか・・・///変な言い方するな・・・キスするだけだろうが・・・」 「するだけ・・って考えられるのなら・・・僕たちこんなにカチコチにはならないと・・思うけど・・・」 「っ!そ、それは・・・その・・やっぱり初めてなわけだし・・・」 「そ、それなら僕だって・・」
あ〜・・・ダメ。ゼッタイ。意識しまくってどうしようもない。動けない・・・ 「・・・白鳥ぃ・・・」 っ 頬を赤く染めた早紀ちゃんにか細い声で名前を呼ばれたりなんかしたらもうアウトだ。どうにでもなってしまえ。 「早紀ちゃん・・・」 顔を近づけていく。思いのほか緩やかに動く。 どんどん早紀ちゃんの顔に近づく。早紀ちゃんは目を閉じ、僕に体を預けている。20cm。15。10。5。4。3。2。1cm―――― 「さ〜きちゃ〜〜〜〜ん!!!白鳥クン起きたぁ〜〜〜???」 「って・・・うおぅ!?」 「あ、あたし・・・ま、ま〜〜た・・お邪魔しちゃったか・・ニャー・・・な〜んて・・・ニャハハ・・お、お邪魔しました〜〜v」 ばたむ。閉じられるドア。 「さ、早紀ちゃん・・・」 「・・・・・」 「えっと・・・大丈夫?」 「・・・・・」 「もしもーし?早紀ちゃーん?」 「ぴぇ〜・・」 「うわわ!早紀ちゃんっ!?」 倒れこみそうになる早紀ちゃんを間一髪で支える。 「だだ、大丈夫!?」 「は、ははは・・だ、大丈夫ぅ・・・へへ・・・」 「えっと・・今夜は・・もう寝ようか?」 「そ、そうだ・・・な・・・」 「う、うん・・・」
部屋の入り口で早紀ちゃんと向き合う。 「えーと・・お、おやすみ。早紀ちゃん。」 「あ、ああ・・・・・・よし!」 「え?な、何?」 「すぅーーっ・・(←深呼吸)えいっ」 一瞬。ほんの一瞬だけど。触れた唇。初めての感触。女の子だ。女の子の唇が僕の唇と重なった。 あまりの不意打ちにボーっとしていると 「へへ・・///じゃ、じゃーなっ!おやすみ!!」 「お、おやすみ・・・」 やっとのことで口から搾り出した『おやすみ』。 でも、もっと伝えなきゃいけない。僕の意思で、彼女に。 「早紀ちゃんっ」 「ん?」
好きだよ、早紀ちゃん。大好きだよ。 ・・・ばか。・・・あたしもだよ。白鳥。好き、大好きだ。 やっと言った言葉。伝えた想い。彼女に。彼女たちに。伝わったかな、この想い。 僕は、蒼葉梢ちゃんが好きだ。 でも、それと同じぐらいに彼女たちも、早紀ちゃんも愛している。 そんなこと早紀ちゃんに言ったら、優柔不断―とか言って殴られるかな? それでも僕は、彼女たちを愛する。愛していく。 この気持ちを、彼女ひとりの中の、五人に伝えたい。 伝えよう、梢ちゃんに、魚子ちゃんに、千百合ちゃんに、棗ちゃんに。 ―――早紀ちゃんに―――いつか、きっと―――
Uooooooooooooooooooo!!!!!! 神作品をありがとう、乙!!!
やっと終わったぁ〜〜・・・ぽっくり。 ってまだ死にたくない! とりあえず終わらせることが出来た自分に乾杯。毎晩襲う眠気に完敗。 早紀ちゃんはいいよね〜とひたすら思っていたらこんなことしでかしてしまいました。 むわむわしてやった。今は反省している。でも満足している。 これにこりてこれからも暇を見つけたら書こうと思う。 でもいちどかくとひまがみつからなくなるほどかきだすのでしばらくないよ。 近いうちにSSの中に入れたかったけど入れられなかった所とかを投下する・・・かも。 乞うご期待!・・・して貰っても困るが! それでは、こんな青二才の趣味丸出しSSにお付き合いいただきましてありがとう御座いました。 白鳥くんor早紀ちゃんはこんなんじゃないやい!って方はお申し立てくださいな。
GJ!楽しませてもらった! 早紀ちゃんかわいいよ早紀ちゃん
すばらしい作品をThx! また新しい作品が出来たら是非投下してください
ちょおGJ(*゚Д゚)b ほぼセリフのみでこんな素晴らしいものを… 尊敬と同時に嫉妬が(つД`)
さて、このスレ的に本番まで言ってないメインキャラは、 魚子 沙夜子 珠実 朝美 だな。この中で一番本番に行きにくいのは誰だろ? やっぱ珠実か?
やっぱ珠実だろう
>>700 とてもよかったです。
おつかれ( ´・ω・)つ旦
本番つーのが何処までを指すのかはわからないが、 いわゆるその、なんというか、あれを最後まですることだとするなら、 梢や千百合もいってなかったりする罠。
お疲れです〜 やはり 次は珠実に期待しましょうか? それとも魚子?
初期に戻して「梢ちゃんを汚すなら私で処理するです〜」と行く だめだ
珠実書いてみるか・・・
713 :
541 :2005/04/04(月) 17:19:23 ID:Os9jc2BB
早紀祭りに便乗して自分も早紀SS書いてます 近々投下すると思いますので 相変わらずエロなしですが
714 :
541 :2005/04/04(月) 17:21:12 ID:Os9jc2BB
早紀祭りに便乗して自分も早紀SS書いてます 相変わらずエロなしですが 近々投下すると思いますので
715 :
541 :2005/04/04(月) 17:21:49 ID:Os9jc2BB
連投スマソ…orz
(゚Д゚)ウボァー
717 :
700 :2005/04/04(月) 18:07:53 ID:eR6AmjJY
おっとどっこいそれなら俺もまた書いてるよ! ・・・・・・・・・・なっちんSSを。 いやいや何も言うなそんな目で俺を見るな! どうせ俺は早紀ちゃんも好きでなっちんも好きなんだよ!! 待っててね!
718 :
541 :2005/04/04(月) 21:45:36 ID:t6LN0X4X
久々の投下です もう4度目なのに相変わらずエロは書かず、否、書けず…('A`) ……取り敢えず気を取り直して、 梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話 「Who were be It ?」 それでは投下ー
719 :
718 :2005/04/04(月) 21:48:14 ID:t6LN0X4X
0/ ―――……………… ……………ココは…何処だ? ……いや、それよりも…何か、息苦しい。 何だってこんなに人が多い、ん―――? ――――――――!?
720 :
718 :2005/04/04(月) 21:49:18 ID:t6LN0X4X
! お、おい! 待て!待てって! オイ!待―――…痛っ! ちょっ、どい……おい、通せ!どいてくれ! アタシはお前に―――くッ…おい!待て! 頼む!待ってくれ! 待っ、て…… 待、って、く―――――……
1/ ぽきり。 「…あ」 大して力は入れていなかった、筈、なのに。 鉛筆の尖端がスケッチブックの画面に触れた瞬間、 ソレはまるで切れ目でも入っていたかの様に、割合大きな音を立てて折れた。 ―――午前11時20分、デッサン実習。 話し声も無く、室内には黒鉛が画用紙の表面をなぞる音だけが響いている。 「……?」 白鳥隆士は少し首を傾げながら、芯の折れた鉛筆を訝しげに見詰めた。 …少しだけ。 少しだけだけど。 根拠も何も無いけれど。 ―――何となく、不吉な予感がした。 例えば家に帰ったら梢ちゃんが早紀ちゃんになっていて、 僕が帰るなり正拳の一発でもお見舞いされるんじゃないかっていう、そんな予感――― 「…って、そんな事ある訳無いか……」 隆士は小さく溜息を吐くと、代えの鉛筆を手に再び静物との睨めっこを始めた。 季節は夏。 外では輝く太陽が、これでもかという位にその存在を主張している―――
2/ 「…お母さん…そんな所で何やってるの?」 炎天下の中、滝のような汗を流してせっせと何かを拵える母の背中に、 やはり滝のような汗を流し、手に持った段ボール板で自分と彼女とを交互に扇ぎながら、黒崎朝美は声を掛けた。 ―――同時刻、鳴滝荘玄関前。 太陽の強過ぎる位強いアピールは此処でも相変わらず健在で、 じーわ、じーわ、と鳴く蝉の声は最早、その欝陶しさに拍車を掛けるだけのモノに成り果てている。 「…雨乞い」 「え?」 「…雨が降れば涼しくなるから…こんな事も有ろうかと作っておいたの…雨乞いの人形…」 そう言って、彼女―――黒崎沙夜子はその仔犬程の大きさの自作の人形を、それこそ仔犬を愛玩する様な手付きで軽く撫でた。 陽避けの為に被っている麦藁帽子が、不思議と彼女の服装にぴったりと似合っている。 因に朝美はと言うと、半袖の体操服上下にビーチサンダルという出立ち。
「………効くの?これ」 「効くわ。絶対」 「…………」 0.3秒で即答されては反論のしようも無い。 「…でも、こんな所に置いたらちょっと危ないんじゃないかなぁ」 と言って朝美は、足元の人形をちらりと見る。 大きさは仔犬程でも、石造りであるそれは意外にかなりの重みがある。 そんなモノが玄関先に有っては、外に出ようとした人が足を引っ掛けて転んでしまうかも知れない――― 「駄目。駄目なの、此処じゃないと」 「……………」 記録、0.9秒。 加えてこんな時に限って妙に抑揚のある喋りをする母に、朝美は半ば呆れるしか無い。 ―――まあ…後から皆に注意しておけば大丈夫、かな…… 朝美はそう結論を出すと、まさしく「限りなく透明に近いブルー」と形容出来そうな色の空を遠い目で仰ぎ見たのであった。
724 :
718 :2005/04/04(月) 21:58:48 ID:t6LN0X4X
今回はここまでです って、肝心の早紀ちゃんがまだ出てません… 次回からはちゃんと出ますので、期待3割不安7割で待っていてやって下さい では
俺の大好きな神がリアルタイムでキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 今回も(・∀・)イイ!!GJです!
相変わらず上手いなあ・・・続きも期待して待っております。
>>708 千百合の方、自分で書いたのに忘れてたわw
727 :
700 :2005/04/04(月) 22:29:56 ID:eR6AmjJY
>>726 と、言うことはアナタが伝説の121様!?
俺の書いた早紀ちゃんも121の早紀ちゃんに憧れて書いたものなのに〜
728 :
700 :2005/04/04(月) 23:13:56 ID:eR6AmjJY
よっしゃ、連レスになるかもだけど一応一部完成。 今回の主役は通称なっちん、棗ちゃんです。 それではいきます棗ちゃんSS『あしなみそろえて』
もうじき春だなぁ・・・ 専門学校の帰りに商店街を歩くと陽の光の暖かさにぼーっとなってしまう。 帰りに本屋に行って探してた本があるかみたら、阿甘堂でみんなにたいやきを買って帰ろう。 そう思い商店街を歩いていると見慣れた人物が目に入る。 「珠実ちゃん?」 「おや〜?白鳥さんですか〜」 「うん。今帰り?」 「そうですけど〜?」 「・・あれ?」 「何か〜?」 「いや・・その、梢ちゃんは?」 「やっぱりそう来ましたか〜」 「え、いや、ほら、いっつも一緒だから気になって・・・」 「梢ちゃん・・というか彼女はそこです〜」 「そこ・・?」 そうして珠実ちゃんが指を指したところを見る。 「・・・・・」 「こ、梢ちゃん?」 「・・・ずえ・・じゃ・・・い・・かも」 「え?」 「私・・は・・なつ・・かも・・・」 ―かも― まさか、今の彼女は・・・ そう思い彼女の瞳(め)を見る。その色は紺・・・。
「ひょっとして、棗ちゃん?」 「・・・ん・・・」 「いやはや〜ちょっと私が目を話している隙にトラブルに巻き込まれてしまって〜」 「トラブル?」 「はい〜いろいろと〜」 「ふうん・・・」 「・・・隆士・・君・・・」 「・・ん?棗ちゃ・・ん!?」 「あ〜!?また目を離していたら〜」 振り向くとそこにはメガネをかけた学生風の男三人に囲まれた棗ちゃんだった。 「な、棗ちゃん!」 「ヒュゥ彼女!マブイですね!」 「これから僕たちとナウなヤングに馬鹿受けなところにフィーバーしに行きませんか!?」 「・・・ぁ・・ぅ・・・」 「ちょっと!君たち棗ちゃんから離れ・・・」 「「「姐さーん!!!」 「・・・は?」 「姐さんじゃないっスか!」 「おひさしぶりっス!」 「あのツインテールのマブい子も姐さんのおともだちっスか?」 「ま〜た〜こ〜ず〜え〜ちゃ〜ん〜に〜手〜を〜だ〜そ〜う〜と〜し〜ま〜し〜た〜ね〜?」 ・・・今は棗ちゃんなんだけどね 「「「え?」」」
「ジャンジャンバリバリ・・・小宇宙が燃えてるDEATH〜・・・」 「か、勘弁・・・」 「覚悟です〜〜」 珠実ちゃんは学生風の男(1)に数え切れないほど当たった! 学生風の男(1)は死ん・・・じゃダメだよ! 「た、珠実ちゃん!殺しちゃ・・・」 「ぐわー!」 「ウボァーー!!」 ああ!学生風の男(2)・(3)が!! 「・・・命までは・・・取ってないです〜」 「おおう・・・」 「さすが姐さん・・・」 「相変わらずグレート・・・」 「・・・・棗ちゃん、大丈夫でしたか〜?」 「・・・・・は、・・・はい・・・あり・・・とう・・ござい・・す・・珠実・・さん・・・」 え?今、珠実ちゃんの名前を・・! 「お〜!?聞きましたか白鳥さん〜v」 「うん!棗ちゃん!すごい進歩だよ!」 「・・・うん・・助・・て・・貰った・・・から・・お礼は・・・言わな・・きゃ・・・だめ・・だから・・」 「いや〜、これは帰って桃さんに自慢できるです〜♪」 「そうだね。じゃあ棗ちゃん、帰ろうか?」 「・・・・」 「棗ちゃん?」 「・・・たい・・・かも・・・」 「え?」
「少し・・隆士・・君と・・・歩い・・て・・・みた・・い・・かも・・・」 「え!?僕と!?」 「おやおや〜。私はお邪魔ですか〜」 「え?いや、そんなことは・・・」 「あは〜?何いってるですか白鳥さん〜。せっかくの棗ちゃんからのデートのお誘いなんだから私がいるのも野暮です〜」 「でっでーと!?」 「当然でしょう〜?それでは棗ちゃん、気をつけるです〜白鳥さんは隙あらば棗ちゃんを食べるつもりですよ〜?」 「・・・ぇ・・?・・隆士・・君・・・本当・・かも・・?」 「うぇ!?そ、そんなわけ無いってば!た、珠実ちゃんも変なこと吹き込まないでよ!」 「冗談です〜♪」 相変わらず発言の一つ一つがアニメでは放送できないよ珠実ちゃん・・・ あ、これはこっちの話。 「ではではお先に〜」 「あ、うん・・じゃあね珠実ちゃん」 珠実ちゃんが去った後、その場には僕と棗ちゃんが残る。 「えっーと・・・」 「・・・・」 「行こうか?」 「・・・ん・・・ちょと・・待って・・欲しい・・かも」 「?どうしたの?」 「・・・・・・手・・・つな・・・い・・かも・・・」 「手?つ、つなぎたいの?」 「ん・・・」 「うん、じゃあ行こうか。」 そういって僕は棗ちゃんの小さな手を握る。 「・・・(ほうっ)・・・」 こうして、僕と棗ちゃんのデートが始まった・・・かも。(うつった)
今回短めでスマソ。 今回も無計画なので気長にお付き合いくだされば幸いですヨ。 また会う日まで〜
フロアがりに覗いたら神が二人も… 早紀SS終わってどこか寂しかったけど まさかまた書く神がすぐに現れるとは… しかも棗まで…GJ&ワクワク
しかし珠実もひどいよな。ナンパしようとしただけでやっちゃうなんて。 危害を加えようとしたんならともかく、ナンパに引っかかったら自己責任だろw
神がいっぱいキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
「姐さーん!!」 ワロタ
もう文字では感想を表せません :*:・(*´∀`*)・:*:
よし…すべての作品の保存完了。
神の皆様に精一杯のGJを送りたい。
742 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/05(火) 06:22:29 ID:5r5He1SQ
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJMAX
>>743 ぜひとも作って欲しいと願う人物がここに一人
まあ、今のうちはこのスレを保存しておけばそれで済むけどね
747 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/05(火) 16:46:27 ID:lHV7uXpf
GJ
朝美ちゃんのエロパロ誰かやってくれないか? 誰も書かないなら俺が書いてもいいけど。 俺は素人なんで、そんなに描写が上手く書けないけど。
749 :
718 :2005/04/05(火) 19:02:56 ID:yeFFJfCd
前回の続きです 漸く早紀登場、です。凄い出方ですが(- -;) 梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話 「Who were be It ?」 それでは投下ー
3/ 午後4時。 講議も終わり、隆士は傾きかけても尚衰える兆しの見えない陽の光を全身に浴び、 やはり―――滝の様な汗を流しながら―――やっとの事で家路についた。 「あ"〜つ"〜い"〜…」 ―――無論、あの時感じた「嫌な予感」の事など、とくに忘れている。 玄関前の飛石に一歩踏み出した時、玄関の戸がガラリと音を立てて開いた。 「あ、白鳥さん。丁度好い所に来てくれました」 戸を開けるなり彼に向かって嬉しそうにそう言ったのは、 鳴滝荘大家兼彼の恋人―――と言うと何と無く彼が可哀相なので―――もとい、彼の恋人兼鳴滝荘大家、蒼葉梢。 「丁度好い…って?」 と訊ねながら隆士は、無意識に彼女の足元―――に、在るモノ、に目を留めていた。 …言うまでも無く、例の雨乞い人形である。 ―――何だろう…コレ? デザインからして造った人は容易に想像が付くが、いかんせん用途がさっぱり解らない上に置いてある場所が場所である。 加えて彼女は、恐らくその存在に気付いて―――仮に気付いているとしても、特に気に留めては―――いない。
危ないな―――と。 一瞬だけど、そう思った。 「今、丁度西瓜を切っていた所なんですよ。 宜しければ白鳥さんも一緒―――」 ―――ガッ、という音。 或る人曰く、 期待は外れる為に在り、 不安は当たる為に在る、と。 案の定と言うべきか、 梢は足元の人形に、見事に足を引っ掛けていた。
4/ 「…ッはぁ〜…セーフ……」 皮肉にも「嫌な予感」が、言わば心構えの代わりとでもなったのか。 自分でも驚く程の瞬発力で、隆士はフワリと浮いた梢の前まで駆け寄り、 殆ど崩れ落ちる直前の彼女の身体を受け止めていた。 ―――よかったー…気付いて… ……っと。そうだ、梢ちゃん…! 「梢ちゃん、大丈―――」 「白鳥」 「…………え?」 ―――「白鳥」? 軽いデジャヴ。 脳裏に甦る「嫌な予感」。
「『え?』じゃねぇよ…白鳥、テメェ―――」 鳴呼…このドスの効いた喋り…… 時既に遅し、蒼葉梢ちゃんは赤坂早紀ちゃんに早変わりしてしまったのでした。 ―――と半ば現実逃避気味の隆士だが、何とか今の状況に疑問を持てる程度の思考能力は残っている。 ―――って言うか、え?何故?何故にお怒りに? 「…こンの…ドコ触って……ッ!」 「ど、何処って…うわぁッ!」 隆士は顔を真っ赤にしながら、今の今まで彼が触れていた場所―――要するに胸である―――から、パッと左手を離した。 どう受け止めれば胸に手が触れるのか、という野暮な疑問はこの際、無しにして欲しい。 「ち、ちちちち違うよ!コレは不可抗力で…!」 「なァにを訳の解らないコトをッ……」 両手をずい、と前に出し、且つ後退りしながら必死で弁解をする隆士に、 一歩、また一歩と迫る早紀の威圧感は、宛ら獲物を追い詰める獅子のそれである。 「言って…や・が・ん―――」 この時、彼は初めて神というモノを恨んだ。 ―――神サマ、僕ハ何カ悪イ事ヲシマシタカ?――― 「だーッ!!」 「だーッ!?」
5/ ―――その頃。 「……あら?」 「どうしたヨー…?」 「今、なんか凄い音しなかったかい? 車か何かが壁に思いっ切りぶつかったような感じの…」 「気の所為ヨー…それよりこの暑さどーにかならないかヨー? 私の故郷だってこんなに暑くなんかならなかったヨー…」 「仕方無いでしょ?此処は日本なんだから……ってちょっとアンタ! ナニ店の売り物勝手に喰ってるのッ!?」 「ケチケチしないでヨー、ドラ焼きアイスの1コ2コ3コ5コ10コくらい…」 「喰い過ぎ!あぁもう何時の間に…ちゃんと代金払ってよね! ……あ、いらっしゃい!…ハイ、鯛焼き3コね!まいどー!」 「まいどありヨー…」 ―――知らぬが仏とは、善く言ったモノだ。
755 :
749 :2005/04/05(火) 19:17:07 ID:yeFFJfCd
と言う訳で、早紀ちゃん登場です ツンデレ早紀を期待していた方、ゴメンナサイ 個人的にはこーいうモードの方が早紀っぽいかなとゆー作者の勝手な判断です 本格的な話は次回からになりますので では
リアルタイムGJヨ〜 ふむ、自分のとはまた違いますなー。 次も期待してますヨ。 ああ・・・頭痛い・・・
本編期待してるヨ〜
棗ちゃんと早紀ちゃん きたぁ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ あ しあわせ
恐らくこのスレに投下された作品は、エロ有り無し含め全部で18本… これがアニメ化効果か…凄すぎる。 そういえば、今のところ書き手は何人くらいいるのだろうか?
>>759 俺も職人の1人。
たまに書くよ。気が向いたら。
職人ガンガレ
763 :
749 :2005/04/06(水) 01:13:13 ID:MnYulT3j
頑張りますノシ
ここのスレではエロなしでも受け入れてくれそうなので 頑張ってSSに挑戦してみようかな、白×棗物で
期待してますヨ〜
むしろ、エロは嫌がられてるっぽい?
いや、ここエロパロ板だし、エロ不可の人間はまずいないはずだが。
ほのぼのエロ=○ 鬼畜プレイ=× こんな感じだな
俺は鬼畜も読んでみたいわけだが。
白鳥じゃないなら鬼畜でもいい。
白鳥はふにゃちんだから鬼畜は無理
まあ女性陣でただ一人鬼畜しか似合わないキャラがいるが。
>>772 もちろんそれは魚子ちゃんってうわなにするやめr…
マジレスすると珠美か?
いや、朝美だな
白鳥が珠に襲われるのか。
それでは、正解は隆子ということで。
隆子が鬼畜キャラ!?
今のところ神が三人スタンバイかー。 全員楽しみにしてるよ〜
781 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/08(金) 18:10:11 ID:GAD6irXR
では書いてみましょう。 白鳥君と黒崎朝美ちゃんの話です。 さわやかなエロで・・・。 日曜日の昼下がり、鳴滝荘の縁側で白鳥は座って桜を見ながら絵を書いていた。 白鳥「う〜ん、すっかり春だな〜。ぽかぽかして気持ちいいや。今日は珍しく、梢ちゃんや、皆が出かけてるし静かだな。この鳴滝荘っていっつも桃乃さんとかが騒いでちょっとうるさいって思うときもあるけど、なんか家族のような感じに思えてきて楽しいな。」 白鳥「今日は、思いっきり集中して絵を書けるぞ。皆が帰ってくるまでに書き上げてしまおう。帰ってきたらまた僕の部屋で宴会になって朝まで飲まされるし・・・。」 そのころ、5号室では小夜子と朝美が外出しておらずダンボール箱に部屋を圧迫されながら、内職をしていた・・・。 朝美「お母さん、明日までにダンボール箱10箱分の造花と5箱分の封筒作りがあるんだよ〜。お願いだからちゃんとやってよ〜。私1人じゃ終わらないよ〜。」 小夜子「・・・・疲れた・・・。」 朝美「疲れたって、お母さん、ぜんぜんやってないじゃない。がんばってよ。」 小夜子「朝美・・・・」 朝美「なに?お母さん。」 小夜子「造花・・・見たくない・・・」 朝美「もう、お母さん、がんばろうよ、私が造花やるからお母さんは封筒作りやって。」 小夜子「・・・・・・・」 小夜子は力尽きたように寝転んだ。まったくやる気がないようだ。 朝美「このままじゃ明日までにおわらないよ〜。そうだ!お姉ちゃん達に手伝ってもらおう!」 朝美は自分の部屋を出て桃乃達の部屋に向かった・・・。
キャラが違うとか細かい突っ込みは置いといて、 「小夜子」じゃなくて「沙夜子」な。
783 :
781 :2005/04/08(金) 19:18:06 ID:GAD6irXR
朝美はまず、桃乃の部屋に向かった。 朝美「お姉ちゃん、いる?内職手伝って欲しいんだけど。」 桃乃の部屋からは応答がなかった。 次に珠実の部屋に向かった。 朝美「いる〜?手伝って欲しいんだけど。」 珠実の部屋にも誰もいない様子だった。 次に灰原の部屋に向かった。 朝美「おじさん、いる?手伝ってよ〜。」 ジョニーも外出していた。 朝美「誰もいないの〜?やばいよぅ。このままじゃ無理だよぅ。」 朝美は項垂れながら、縁側のほうに歩いていった・・・。 すると、縁側には白鳥が桜の絵を書いていた。 朝美「お兄ちゃん、いたんだ!よかった。ねぇ、お兄ちゃん、今暇?」 白鳥「朝美ちゃんこそ、いたんだ・・・。てっきり皆出かけてるんだと・・・。」 朝美「そんなことしてられないよぅ。内職のノルマが多すぎて終わりそうにないんだよぅ。お母さんはぐったりだし。」 白鳥「小夜子さんはあいかわらず無気力なんだね・・・。大変だね、朝美ちゃん。」 朝美「お願い、お兄ちゃん。暇だったら手伝って!」 白鳥「う〜ん・・・暇でもないんだけど・・・。いいよ!絵はまた後で書けばいいし。」 朝美「やったーーー!!!すぐ私に部屋に来て!」 朝美は白鳥の腕を掴んで自分の部屋に引っ張った。 白鳥「あ、朝美ちゃん。相変わらず切羽詰ってるね・・・。」 白鳥は半ば強引に朝美の部屋に連れて行かれた・・・。
784 :
781 :2005/04/08(金) 21:01:26 ID:GAD6irXR
漢字を間違えてすまんね。以後気をつけます。 朝美「お兄ちゃん、早速で悪いんだけど、造花を作ってくれないかな?私は封筒貼りをするから。」 白鳥「OK!ところで、沙代子さんは?そこに寝っころがってるけど。」 朝美「お母さんはそのままにしておいて。気が向いたらやってくれるはずだから。」 沙代子「・・・・・・・・・。」 白鳥「わ、わかった。じゃあ、始めようか。」 二人は真剣に内職を始めた。 白鳥「これでいいの?朝美ちゃん。」 白鳥は造花を一個作って朝美に見せた。 朝美「上手だよ、お兄ちゃん。その調子でお願い。」 白鳥「よしっ!わかった。」 ・ ・ ・ ・ 内職を始めて何時間が過ぎて、ようやく最後の1個になった。 白鳥「これで最後だ。よっと。」 白鳥は最後の1個を完成させた。 白鳥&朝美「終わったーーー!!!」
785 :
781 :2005/04/08(金) 21:52:30 ID:GAD6irXR
白鳥達は内職を全て終わらせて歓喜の声をあげた。 朝美「お兄ちゃん、ありがとう、お疲れ様。何とか徹夜にならずにすんだよ。」 白鳥「朝美ちゃんもお疲れ様。なんとかぜんぶできたね。」 沙代子「・・・・・終わった・・・・」 朝美「お兄ちゃん、手伝ってくれたお礼に、チュウしてあげる!」 白鳥「えっ!?ま、まずいよ、朝美ちゃん。沙代子さんも見てるし。」 沙代子「・・・・・・・・・」 朝美「お母さん、また寝ちゃったよ。気にしなくても大丈夫だよ。」 白鳥「でも、朝美ちゃん。なんか梢ちゃんとかに悪いし・・・。」 朝美「なんで?それどういうこと?お兄ちゃん、梢お姉ちゃんのことが好きなの?」 白鳥「いや、そうじゃなくて、なんというか・・・」 朝美「とにかく、お礼のしるしだよ。」 朝美はそう言うと、白鳥の唇にキスをした。 白鳥「うわゎ!?朝美ちゃん、口にするなんて。」 朝美「お兄ちゃん、わたしのこと嫌い?」 白鳥「そうじゃないけど、ちょっとびっくりして。」 朝美「ねぇ、お兄ちゃん?皆まだ帰ってきてこないから、もうちょっとエッチなことしない?」 白鳥「朝美ちゃん・・・」 二人はもう一度、キスをしようと眼を閉じて顔を近づけた。
786 :
781 :2005/04/08(金) 21:53:32 ID:GAD6irXR
ピンポーン!!! 桃乃「たっだいまー!誰かいる?私が一番先に帰ってきたかな?」 白鳥「うわっ!?桃乃さんが帰ってきたよ。朝美ちゃん、僕はもう自分の部屋に戻るね。」 朝美「お兄ちゃん・・・」 桃乃が廊下を歩いて部屋に近づいてきた。 桃乃「あれっ?白鳥君。君はここにいたんだ。外出してたんだと思ってたのに。」 白鳥「桃乃さん、おかえりなさい。」 桃乃「ところで、なんで朝美ちゃんたちの部屋にいるの?」 白鳥「いや、実はですね・・・」 桃乃「あーーーーーーーー!!!私達が留守の間に朝美ちゃんにいやらしいことしてたんでしょう!」 白鳥「違いますよ!!!ちょっと僕の話を・・・」 桃乃「これは、一大事ね。梢ちゃんに報告しないと。」 白鳥「違いますって!実はですね・・・」 ピンポーン!! 珠実「ただいまですー。」
787 :
781 :2005/04/08(金) 22:03:05 ID:GAD6irXR
桃乃「おお!珠ちゃん。いいところに帰ってきた!実はね白鳥君が・・・」 白鳥「ちょっと待ってくださいよ、桃乃さん。僕は別に・・・」 白鳥が止める前に桃乃は珠実に自分が見たことを話した。 珠実「ほーう。白鳥君、変態ぶりを発揮しましたね。証拠に写真を撮っとくですー。」 パシャリ!珠実はデジカメで白鳥と朝美ちゃんを写真に収めた。 珠実「いい写真が撮れたですー。梢ちゃんが帰ってきたら見せるですー。」
紫煙。
ナンダカナー。
790 :
781 :2005/04/08(金) 22:34:00 ID:GAD6irXR
ダメだ。 強制終了。 元の設定があるから、無茶が書けない。 俺には才能がない。 すまん・・・ なんか、書いてて途中で疲れてもう書けない。 他の職人に、良作を希望・・・
>>790 お前は悪くない、よく頑張った。お茶ドゾー
つ旦
いやさ、お疲れ。 テカってたのは秘密だ。
>沙代子 …わざとじゃないんだよね。 まぁ乙。
白鳥「手…繋ごうか」 梢「…はい。でも…手、だけですか?」 白鳥「えっ?どういう事?」 梢「私は、体も繋がりたいです…」 白鳥「……えっ?…どうやって?」 梢「…!!白鳥さん、別れましょう」 チラシの裏。 反省はしていない。 正直すまんかった。
いきなり別れるなよw でも、そういう事言ってくるのは梢ちゃんから、っていうのは同意。というかむしろデフォ。
白「………ん、ふぁ〜もう朝か」 ガチャ 白「今日はいい天気だなぁ。こんな日は疲れを忘れて…」 梢「………」 白「あ、梢ちゃんおはよう。」 梢「あっおは………………………………………」 白「ん?もしかして棗ちゃんかな?」 梢「…………………………」 白「???(でも髪型が梢ちゃんだ。おかしいな)」 梢「///」(バタッ) 白「えっ?どうしたの棗ち……」 梢ちゃんを抱きかかえようとすると、自分の姿に気がついた。 あ れ ? 僕 全 裸 だ ・ ・ ・ なぜ全裸だったのか、昨日何が起こったのか、僕は覚えていない。思い出せない。 思い出したってもう遅い。僕は次の日ここを出た。
なんでやねんw
ハゲワラ
HDDに放置されていた
>>361-366 の千百合話の後編部分をリサイクルして完成させたのでお暇な方はどうぞ。
保守代わり・・・というには少しばかり長いので、スレを読むのに邪魔だよう、と感じられた方は名前欄をNGワードへGOで。
あれから数日が経った。 日常というものは、大抵の異常な出来事もいつの間にか日常の中の平穏の一つとして飲み込んでしまうものなのだが、 彼―白鳥隆士にとっては、それは当てはまっていないようだった。 「ふう・・・」 スケッチブックに、練習代わりの落書きなどしつつ、思わず溜め息をつく。 「なんで、こんなことになっちゃったのかなあ・・・」 手にした鉛筆は、可愛らしいペンギンやクマのようなキャラクターを描いてはいるが、 頭の中に渦巻いている憂鬱と奇妙な期待のせいでちっとも身が入りそうにない。 「ふう・・・」 先ほどから、既に何度目かわからないほどの溜め息をつき、無心に動かしていた腕を休める。 チラリ、と部屋のドアの方を見やる。続いて、足音はしないか、と耳を澄ます。 少しばかり神経質になっているのは自分でもわかっているのだが、どうしてもこの動作の繰り返しをやめられそうにない。 今夜もし・・・あの一時が繰り返されたら、と想像すると。 (大丈夫・・・みたい、だな・・・) と、ホッとする。 「さて、明日も早いんだし、寝ないと・・・」 そうやって自分に言い聞かせるかのように呟くが、同時に、自分がもう少し「彼女」を待っていたいのだということにも気付かされる。 「〜〜っ!いけない、いけないってばっ、そんな風に考えたらーっ!」 思わず叫んでしまうと、一瞬後にはそんな自分の行動全てが嫌に思えてしまう。 結局は自分の感情をうやむやのままに放置して、とりあえずその身を布団へと押し付けようと―した、その時だった。 突然、静まり返った部屋にトントン、と扉をノックする音が響いた。 「!?」 足音は、確かに無かったはずなのに。といった驚愕など、感じさせる暇も無く、 「隆士・・・さん」 緑川千百合の静かな声が、白鳥の全身を走っていった。
彼女との最初の晩のこと、そしてその感触は、今もはっきりと肉体が覚えている。 気持ちが良いとか、悪いとかではない、とにかく、自分の全てが征服されてしまったような感覚。 恐ろしいのは、その「征服されてしまっている」ということにこそ、快楽であるように感じられてしまったことである。 その狂気的な夜が明けた後は、自分はもう、正常ではいられなくなってしまうのではないかと思ったほどだ。 だが、幸いな事・・・かどうかはわからないが、日常の中ではあの異常な感覚を引きずることはなかったようだ。 夜が過ぎてしまえば、あの蟲惑的な感覚は消えてなくなっていた。残ったものといえば、疲れからくる虚脱感と自分でも説明のつかない違和感のみだった。 とりあえず、目覚めてすぐは「きちんと顔を合わせることが出来るのだろうか」と不安に思っていた梢とも今までと変わらずに接することが出来たし、 彼女の方も、あの晩の記憶を特に異常な形で覚えていたわけではないようだったので安心した。 だが、夜になると・・・話は別だ。 もしも、もう一度彼女が、あの感覚が訪れたら、今度こそ自分は正気でいられるのだろうか、と恐ろしくなる。 そして・・・同時に、自分の中で「あんな快楽は他に無かったのではないか」などという考えが浮かび上がり、恐ろしくなる。 だから、この数日間、夜はそういったことを意識してしまわない内に、無理矢理寝てしまうことにしていた。 そうしなければ、自分の中に湧き上がった快楽が暴走してしまうかのように思えたのだ。 もしも、あんな快楽の感じ方を求めて、梢と身体を重ねてしまったとしたら・・・そんな事は想像したくもなかった。 白鳥にとって、性交とはあくまでも愛情の延長線上にあるものだった。 だから、もしも梢の身を抱きしめたときに、「あの時とは違う」というような物足りなさを感じてしまうようなことがあったら・・・自分が求めているものがなんなのかがわからなくなってしまう。 ・・・だが、それでも、もしもあの夜が再び訪れたならば、その時は自分が感じた違和感と彼女との関係について、決着を付けたい。 そう、感じていた。いたのだが―
「さてさて、今夜はどのようにして、恋人同士としての正しい在り方というものを模索していきましょうか・・・?」 彼女の声は、すでに愉悦に震えている。 その手に握られているのは、あの金髪のカツラだけではない。無限と思えるほどに大量のフリルで飾られたメイド服が、彼女からの熱気を察したかのように軽く揺れている。 (さ、さすがにそれはっ・・・!?) まさか、そんなものを身に付けろ、と言いたい訳ではない、よね。という願望めいた言葉を、白鳥が口に出す前に千百合がまくしたてる。 「この衣装っ!これを身に付けてこそ、私たちは正しきニル=ヴァーナへ達することが出来るのです!そうでしょうっ!?」 彼女は既に、有無を言わせる気など無いようだった。 「い、いや、あの・・・ね?」 白鳥の目の前で、大量のフリルがバサバサとその存在感を魅せ付ける。まるで、大量の砲塔で相手への脅威を示す黒い戦艦のようだった。 「いえ、聞かずとも答えはわかっていますっ!」 そして、その大量の砲塔が白鳥に向かい一斉放射される。 「う、うわあああっ!!」 「さあっ!さあっ!さあっ!」 必死で手足をジタバタと動かして抵抗を試みるが、千百合はそれらの動きをまるで当然のことであるかのように受け流し、白鳥の衣服を着替えさせていく。 「ちょっ、ちょっと待ってってばあっ!」 「CorrectっCorrectっCorrectっ!」 もはや、ナントカとナントカについて決着を付けたいだとか、そんな決意を確かめている隙などない。このままでは、自分の全てが崩壊してしまいそうだ。 「そ、そっちは駄目だってばぁっ!」 「ああ、その声!その表情!まさに恋し、羞恥に怯え、体験を恐れ、なおも相手の愛を求める乙女そのものです!」
(そ、そんな風に言われてもうれしくないよおっ!) 千百合の手はなお神速を誇り、白鳥の全てを作り変えてしまう・・・下着まで。 「ううぅ・・・こんなの、あんまりだよ・・・」 本人は認めたくは無いだろうが、千百合以外の人物が見たとしても、なよなよと震えるその姿はまさに乙女そのものであった。 「さて、と、隆子さん?どうしましたか?・・・まったく。これからが本番だというのに・・・」 既に、白鳥の呼び名は変わってしまっている。 「も、もう許してよぉ・・・」 おそらくは叶うとは思えない、そんな悲痛な声は、長き夜の真の始まりを告げるものであった。 暗闇の中。カーテンに閉ざされた窓の端から僅かに漏れる月明かりが、激しく動いている二つの影をくっきりと照らし出している。 その姿形ははっきりとしないものの、連続して聞こえる呼吸の音や、それに合わせて漏れるように発せられる声と粘液系の音は、 その部屋全体に卑猥な香りを漂わせるのには充分なものとなっていた。 「はぁ・・・っぁ、つっ・・・あ、ぁああ、ふぁっう・・・あぅ・・ん・・」 「ん・・・っ・・・あ・・・」 布団の上で、長い髪を靡かせて、まるで無邪気にじゃれ合うかのように二人の身体が重なっている。 「はぁっ・・・こ、Correct!!これく・・ぁう・・・っ、Correctです・・・っ隆子・・・さんっ!」 「う・・んっ・・・・くっ・・あ、あ」 お揃いのメイド服を着込み、その身体をいやらしく重ねる二人の姿は、他人が見れば容姿端麗な二人の少女が危険な愛情にその身を委ねているようにしか見えなかっただろう。 異常ともいえるボリュームを誇るメイド服、二人は絶妙の加減でその肌の一部を露出させ、攻めあう。当然、その全ては千百合の仕業である。 (どうしよう・・・やっぱり、気持ちいい・・・) 為すがままに攻められる中で、白鳥は自分の中で湧き上がった快楽を否定することなど出来なかった。
紫煙
あの時までは感じたことの無かった快楽。 部屋に響く粘液の音は、それをもっと欲しい、もっと欲しいと肉体が上げている甘い声のようだった。 これでは・・・まるでただの陵辱だ。 しかし、白鳥は強い快楽にその身を流してしまいたい、という衝動が自分の中で強くなっているのを感じる。 「あ、はぁんっ・・・あ、こ、これく・・・ふぁ・・・あっぁっぅ!」 為す術も無く、喘ぐ白鳥の姿に興奮したかのように、千百合も甘い声で応える。 そこには、奇妙な違和感があった。 「千百合・・・、ちゃん・・・?」 何も変わらない、いつも通りの彼女の声・・・だけれども、それはまるで、この場には妙に不似合いな気がしたのだ。 その違和感の正体を問いただそうと、まるで、その一瞬だけ正気に戻ったかのような声があがる。 が、快楽の大きな波に飲まれ、その声にはすぐに慌ただしいほどの喘ぎと息が折り重ねられていく。 これ以上されてしまったら、もう、駄目かもしれない。 そんな風に思った、その時。 突如、白鳥を襲っていた快楽の波が引いていく。 (・・・?) ちょっとした間が空いたのかと思ったが、どうもそうではないようだ。 一瞬前まで激しく白鳥の心と体を揺さぶっていた、千百合がその動きを止めている。 (・・・どうしたんだろう・・・?) 自分が正気でいられるのは喜ばしいことではあるが、突然、このように行為が中断されてしまったのはやはり奇妙である。 まさか、もっと恐ろしい事をしでかす為・・・ではないだろうか、などと想像してしまう。 しかしながら、いつまで待っても行為が再開されそうに無いので、仕方なく白鳥はゆっくりと瞼を開くことにした。
白鳥に跨る形になり、その両の手で白鳥と、そして自分の性器を重ねようとした姿勢のまま、彼女は静止していた。 「・・・・・・」 その目は何処を見ているのか、壁の辺りへ向けられていた。 「千百合・・・ちゃん?」 呆然とした表情を浮かべた千百合の方を見やって、白鳥は少し心配そうな声を上げる。 「・・・・・・・なにを、しているのでしょうね・・・?」 「え・・・?」 思ってもみなかった言葉を耳にして、白鳥の意識も一瞬静止する。 「・・・なにって・・・その、それはやっぱり・・・えっと、あの・・・恋人同士のほら、千百合ちゃんも言っていた・・・」 「でしたら・・・何故、あなたの声は、あんなに遠くに感じるのでしょう・・・?」 それは・・・白鳥が千百合の喘ぐ声を聞いたときに感じた、違和感の正体だった。 「・・・え・・・っと・・・」 白鳥には、その、自分が抱いていた疑問の答えが、よもや千百合の口から出るとは思わなかったので、咄嗟に何かを言ってあげることも出来ない。 「・・・隆子、いえ、隆士さん・・・あなたはこの、私との行為は・・・正しいと思います、か?」 「え・・・!?」 その次に出てきたその言葉には、思わず驚愕とも言える声を上げてしまう。 だが・・・そうして、今ここで驚愕の声を上げたという事、それこそが全ての答えとも言えた。 と、同時に、先ほどまで感じていた違和感の全てが氷解する。
あれは、自慰行為の感覚だったのだ。 確かに、千百合の指と舌は白鳥の肉体を陵辱するかのように攻め、その事によって二人は互いに快楽を感じていた。 だが、それは互いの間であまりにも断絶してしまっていたのだ。 自分の快楽の命ずるままに、白鳥の身を犯していた千百合は当然として、そんな千百合と、快楽を共有しようとすることを拒否し、故に一方的かつ肉体的な快楽だけを感じていた白鳥も・・・ただ、一人で満足を得ていただけだったのだ。 だから、あの時にあげていた声はあくまでも自分だけのもの。相手に届けるためのものでは、ない。 愛し合っているはずの二人が、そのようにして快楽を得ることのなんと空しい事だろうか。 こうして、その事に二人、ほぼ同時に気付くことが出来たのは果たして幸か不幸か。 白鳥には何も言うことが出来ない。 「私は・・・果たして、あなたを愛しているのでしょうか・・・」 千百合の表情に、不安のようなものが浮かんでいるのが見える。 それはあの晩、彼女が自分の所を訪れて来た、その最初に見せたものと同じもの。 白鳥は、最初に、その彼女らしくない表情に戸惑い、そして、その後の彼女の態度から、それは、白鳥への要求を上手い具合に通すための「芝居」のようなものだと認識するようになっていた。 だが、もしもあの時の表情に何の嘘偽りも無かったら。 「愛する人に、何をしてあげればいいのかがわからない」から、自分なりの愛し方をさせて欲しいという言葉が真実だったなら。 そんな思いから起こした行動が、自分がしていたことが、人を愛することなどではなく、ただの一人よがりだったのならば。
「あ、あの、千百合ちゃん・・・っ」 千百合の表情は、全ての不安を確信したかのように、絶望一色へと染まっていく。 「・・・なんとした、ことで、しょう・・・っ・・・私には、人を愛することなど・・・できな・・・」 「っそんなことないよっ!」 咄嗟に口から、否定の言葉が飛び出るが、その言葉は千百合の心の奥まで届かない。 「・・・私は、いつの間にか、あなたと相思相愛の関係であるかのように思い込んでいた、だけ・・・」 「そんなことっ・・・」 言葉が詰まる。 彼女たちは、白鳥が「梢に向けて」行った告白の影響を受けて、記憶の共有化をはじめ、白鳥の事を恋人だと認識するようになったのだ。 だがその時、梢に含まれる存在であると同時に、独立した一つの人格、一人の少女であるべき人格たちの意識は、どうなってしまうのだろうか? 確かに記憶は、肉体は、白鳥の事を「恋人だ」と洗脳してくるのだろうが、それによって彼女たちが白鳥の事を恋人と認識するようになったのであれば・・・これは、彼女たちの存在を踏みにじるようなものだ。 そして今、目の前の少女はその犠牲となっているのではないか? (違う・・・っ) 心の中で必死に唱えてみても、言葉はそれだけで真実になってくれるわけではない。 では、梢を構成する人格たちであるならば、どんな事があったとしても、自分のことを慕ってくれるとでも思っていたのか? (違う・・・っ!) こんな風に苦悩するしかない少女に対して「梢ちゃんの症状の改善には必要だから」と、その苦悩を仕方の無いものだと片付けるのか? (違う・・・っ!!) 心の中で何度もそんな言葉を繰り返しても、次の一瞬にはそれよりも遥かに重い沈黙が訪れる。 それを打ち破ろうとして、何度も何度も否定の言葉を叫ぶ。
もしも、好きでもない相手と、このような関係を結ぶように仕向けるような意思があったのならば、そんな利己的な存在を許せるのか? そして、それが「梢のためになるもの」であったのならば・・・ 「違うっ!!」 最初は、困惑のあまり、思わず自分が叫んでしまったのだと思った。 だが、そんな白鳥も次の瞬間にはその身を現実に引き戻される。 「違う・・・違う・・・違う・・・っ、違いますっ!」 目の前で、涙を流す少女の姿の前へと。 「っ!?千百合・・・ちゃ」 「私はっ!あなたの事が好きですっ!絶対に・・・絶対、に・・・っ」 止め処なく流れる涙。そして、言葉。 呆気にとられたような白鳥の胸に、ドン、という感触が響いていく。 千百合が、泣きつくように自分の胸に頭を押し付けているのが見える。 「千百合・・・ちゃん」 そっと、その身を抱きとめて、優しくさすってあげる。 こうしてあげる事ぐらいしか、出来そうに無い自分が少し嫌になる。 だが・・・今は、少しでも彼女に安らぎを与えてあげなければいけない、白鳥はそう感じていた。
「隆士・・・さん。以前、私にどのようなことを言ってくださったのか、覚えていますか・・・?」 まだその身を軽く震わせながら、すがる様な声で千百合が問いかける。 おそらくは、白鳥が千百合と二度目に出会った時のことを言っているのだろう。 「・・・?・・・うん、当然だよ。だって、僕にとって、千百合ちゃんは大切な人なんだから、ね」 「私は・・・今の今まで、あの時の事は・・・それこそ、あなたと恋人同士になってしまう前の事でしたから、意識すらしていなかったのですが・・・わかったんですよ・・・ あの夜、男性嫌いの私が、あなたに対してあそこまで心を開くことが出来たのは、決してあなたが可愛かったからではなかったのだと・・・」 その声は、今までのように自分の願望充足のために放たれているものでもなければ、先程までのような不安と絶望に押しつぶされてしまいそうなものでもない。 相手がそこにいる、という事をちゃんと確認して、ゆっくり、落ち着いて、大切な人へ自分の向けて思いを贈る。そんな声だった。 「私はあの時、あなたの事を今まで同様に自分の中の『可愛い女の子』というカテゴリーに入れたのだと思っていました。自分は男嫌いだけれども、 この人はもう、女の子の範疇に入れてしまっても良い。そういう風に考えただけだと思い込んでいたんです」 白鳥からすれば、やはり男としてそれは、あまりうれしいことではないなあ、と、思わず苦笑してしまいそうになる。 「だけど、それは・・・違ったんです。あの時私が抱いた、あなたへの思いの正体・・・それは、きっと、そんなに大きなものでもなければ、 まだまだ正しいと言えるようなものではなかったのだけれども、あれは確かに・・・あなたへの、そ、その、こ、恋心・・・だったん・・・では・・・ない、かと・・・」 「ち、千百合・・・ちゃん?」 思わぬ「愛の告白」に、少しばかり慌てふためく。 「・・・いつの間にやら、私があなたと恋人同士になっていたのを、知った時・・・私は・・・本来ならば、そんな事など認められなかったはずです。 だけれども、私は、自分でも驚くほどにその事実を受け入れ、その、嬉しく・・・思ったんです。だから、あなたを愛してみたかった。私に出来る、私だけの方法で、愛する人を、包んであげたかったんです」
白鳥の両腕の中、千百合の身体が再び震え始めているのが感じられる。そんな彼女を、もう二度と絶望の荒野へと離してしまわない様に、強く、強く抱きしめる。 「・・・私は、あなたに少しでも気持ち良くなって欲しい、一緒に、愛を感じて快楽を得たいと感じていました・・・ですが、私にとって正しいと感じていたその方法は・・・間違っていたんです。 当然ですね・・・私は、あなたを、普段の私にとっての「可愛い女の子」の延長線上にあるものだと考えていたのですから・・・私と共に、同じ愛情を、快楽を感じてくれていると思っていたあなたは、まるで、どこか遠い所にいるようで・・・ 最初は、愛し合うというのはこういうものなのだと自分に言い聞かせていましたが、段々と自分が一人にされていくようで、恐ろしくなっていったんです。結局、私はただ・・・自分が良ければ、それでいいと思っていたんです・・・ね・・・」 「そんなことないよ」 あまりにも自然な形で、白鳥の口からそんな言葉が出たことに、千百合は少し驚く。 「千百合ちゃんは・・・僕のことを、ずっと思っていてくれたのに、僕は・・・それを受け入れてあげられなかった。わかってあげられなかった。 僕は・・・本当に馬鹿だった。ごめん・・・ごめんね・・・ただ、僕達はどうすれば互いを上手く受け入れあえるのかがわかっていなかっただけだったのに・・・」 「隆士・・・さん?」 どうして、互いのことを意識しているのに、わかりあえなかったのだろうか。 どうして、互いにとって、もっとも正しい在り方を求め合っていたのに、それを成し遂げられなかったのだろうか。 そこにはなんの障害もなかったのに。
なんだかすごくまほらばらしいエロ話でしたね (・∀・)イイ!!
「僕達は、本当は、愛し合えていたはずだったのに・・・お互いに、お互いの事を理解しきれていなかったんだ。でも・・・僕は、千百合ちゃんのその、本当の思いを知ることが出来た今なら、それを正すことが出来る、そう確信してる。今なら、愛し合える・・・って」 それはつまり、もう一度、彼女を求めるということだった。 「・・・困ったものですね、あなたは・・・どうして、こうも・・・私の心を乱してくれるのでしょうか・・・?先程までならば、二度とあなたに近づくことすら出来ないと感じていたはずなのに・・・今はもう・・・こんなに安心している・・・なんて・・・」 千百合は、そんな風に白鳥の言葉に答えながら、その優しい言葉をかけてくれる唇に、自分の唇を重ねる。 まるで、互いの存在を確かめ合うように、ゆっくりと時が流れる。 「千百合ちゃん・・・その、さ。やり直す・・・という風に言うと、なんだか格好悪いけど、その、えーっと・・・」 キスを終え、白鳥は、真っ直ぐに千百合の方へ向き合う。 「そう・・・です、ね。出来れば・・・今度は、その、あなたがリードしてもらえますか・・・?」 正直、千百合をリード出来るほど、自分が手馴れているとは白鳥には思えなかったのだが、仕方あるまい。 「・・・うん、千百合ちゃん。えっと・・・その、カツラは付けたままの方が良いのかな?」 ちょっとばかりの意地悪心で、そんな事を言ってみる。 「・・・必要ありませんっ・・・あなたは、そんなものなど身に付けなくても、私にとっては、何よりも・・・どんなものよりもCorrect!なのですからっ!」 ・・・やはり、自分では敵いそうもないな、と情けないことを思い浮かべてしまう白鳥だった。
既に、互いに何も身に付けてはいない。あとはもう、愛し合うだけだ。 「ふあっぁんぅ・・・んーぅっ!はぅ・・・・っく!隆士さ・・・あ、んぅ!」 「千百合ちゃ・・・あふぁ・・・・可愛い、よ・・・」 何度も何度もキスを交わしながら、互いの敏感な部分を愛撫しあう。常に向き合っているのは、千百合はまだ、そうしてあげないと不安になってしまいそうだったからだ。 既に、先程の行為の所為もあって、互いに受け入れあう準備は整ってはいたのだが、二人は、こうして愛し合うことを大切にしたいと思った。 千百合の指は、先程に比べると、その動きはたどたどしいものになっているが、白鳥にはこちらの方がずっと嬉しく、気持ちよく感じられる。 あの行為の中で白鳥が愛し合う以上の快楽を得ていたのではないかと思い込んでいたのは、あくまでもそこに愛情が一切関与しない、白鳥からすれば異常な行為ゆえに感じた、物珍しさのようなものだったのだろう。 「千百合ちゃん・・・その・・・気持ち良い・・・?」 「・・・は、ぃ、い・・・あ、あなたは・・・ふぁあっ、どう、でしょう、か・・・?」 「もちろん。これくとだよ、千百合ちゃん。」 互いに優しい笑顔を浮かべ、互いの肉体の全てを甘く包み込もうとする。 「やっと・・・やっとわかりました・・・っ・・・これが、正しい愛し合い方なのです・・・ね・・・」 「そうだね・・・だけど・・・正解は、もっとたくさんあるはずだよ・・・これからの僕たちがすることは、それがどんな事であっても、きっと『正しい愛し合い方』になるんだから、ね。」 そんな甘い言葉が自然と交わされる。心地の良い時間。 重ねれば重ねるほど、互いを孤独へと導いていった先ほどの行為とは違う、 一度は完全に離れ離れになってしまった、そんな二人が一つになっていくために必要な時間。 意識することなどしようともしなかった、相手の肌の温もりを、確認しあう。そんな優しい肌のふれあい。
「はぁっ・・あ・・・んう・・・」 白鳥の両手が、千百合の肌を流れていく。 その優しい感触には激しさこそ無いが、触れられた部分から身体へと安心感が浸透していくような、今まで千百合が感じたことの無かった快楽があった。 そうやって、少しずつその本当の表情を曝け出していく千百合の姿を見つめながら、白鳥は思う。 今ならば、「彼女のために自分が出来ること」があるように思える、と。 既に、準備は終わっていた。 これからならば、どんなことになっても、互いを上手く受け入れてあげられる。そう、感じていられた。 「じゃあ・・・行くよ」 「はい・・・っ・・・!」 思えば、この前の時も、先程も、千百合は、この行為にまでは及ぼうとはしなかった。 おそらくは、彼女の男性不信が、ギリギリのところでまだ残っており、それが、白鳥を完全に受け入れることが出来ず、あのような結果へと繋がったのだろう。 しかし、今、彼女はこうしてそれを何の躊躇いもなく受け入れようとしているのだ。 (僕が、してあげられることを) 白鳥は、彼女のそんな思いに、精一杯で応える。 「いっ・・・たくぅぁっ!う・・・えん・・・くうっあっは、あ、う、あああっ!!」 その痛みは千百合からすれば、初めての感覚である。 快楽、という点で言えば、先程までのように、自分に都合の良いように事を進めた方が、よっぽど気持ちが良いはずだった。だが、彼女にはそんな考えなど浮かんできそうにもなかった。 「ち、ゅぁっ・・・!はあっ!あっ!千百合ちゃ・・・んっ!」 相手の体温が、熱さを増していく。 快楽は激しいものへと変貌していくが、そんな中でも、二人はもうお互いを見失うようなことはしない。
「っ・・・き、ぃあっ!すき・・・好き・・・ですっ!りゅう、しさ・・・んっ!あ、っんくふぁ、あきゅ、ぅあ、あっ!」 「ぼ・・・くっ、僕も、僕も・・・千百合ちゃんの事がっ・・・・すきっ、だよ・・・っ、好きだ・・・っ!!」 こうして愛し合える、ということを感じていたのだから、もう、何も怖いものなどなかった。 お互いの名前を呼び合い、その愛を言葉にする。その幸福に敵う快楽など、この世にあるだろうか。 そうして愛情を確かめ合いながら、二人は徐々に高まっていく。 互いの身体を、出せうる限りの力で抱きとめ、二人は激しくその身を揺り動かす。 まるで、互いの肉体の感覚の全てを、精神の味の全てを呑み込み合うかのように。 「ああっ!!あっあ・・・は・・・っあっはっああっ!!ん、ひゃ、くぁっ!!あ、はぁああっ!!」 自分の中を出入りする、その感触をもう二度と離すまいとするかのように、千百合はそれを強く受け止める。 それは白鳥の感じる快楽をさらに強めていき、彼を絶頂へと誘う。 「ちゆり・・・ちゃんっ!!っはぁ・・・僕・・・っ!」 そう、叫びながらも腰の動きは止まりそうにない。 「りゅう、し・・・さっ、あ!ええ・・・わた・・・ぁっ!私・・・も・・・!」 意識が一つに収束されていく中、二人は、互いの名前を呼び合う。 お互いの存在を確かめ合い、それを受け入れる。 二人は、やっと一つになれたのだ。
数日後。 「では、これならばどうです!?正しい服飾であると共に、あなたの感性にとってもCorrectでしょう!?」 「・・・それも・・・ちょっと・・・困る、かな・・・?」 梢とのデートの最中、ふとしたことで現れた彼女に白鳥は振り回されていた。 なんでも「これからは、男性にとっての正しい服飾もきちんと考えなければいけない!」そうで、白鳥を引きずるように街中の洋服屋を回っているのである。 しかも、白鳥がその存在すら気付かなかったような、いわゆるなんというか、特殊な衣装を中心に扱っているお店ばかり、何件も。 「だ、だからさ、僕はこういう地味なので良いってば」 白鳥が選ぶのは、「スペランカー」だとか「SpyVsSpy」だとか「いっき」だとかいった意味不明の文字列のロゴこそ入っていれど、どれも普段と変わり映えのしないものばかりで、 千百合の選ぶものは・・・言うまでもないようなものばかりだった。この辺りのことで意見が食い違ってしまっているのだ。 「で、ですがっ!こうして街中を二人で・・・で・・・・デー、ト・・・しているんですよ!?ならば、それにふさわしい服飾を用意せねば・・・ふ、二人の思い出を作る、という点で考えても、まったくもって間違っています!」 「だ、だから・・・って、これはさすがに・・・」 千百合に手渡された、どう見てもアニメの世界の衣装をしげしげと見つめながら、白鳥が言う。 「・・・ふう、仕方ありませんね。それでは、次のお店へ行ってみましょう」 「ええっ!?」 そう、宣言するなり、白鳥の手を引っ張って千百合が店を出て行く。もう、しばらくはこの暴走特急に付き合わされそうだった。
だが、白鳥の表情には困惑こそあれど、彼は決して嫌がっているわけではなかった。 対する千百合にしても、白鳥に対しコスプレを強要し通すわけではない。その言動こそ、以前までと変わるところがないように感じられるが、彼女はあくまでも、ただ単に「恋人と一緒に洋服屋を回っている」だけなのだ。 よくみれば、白鳥を無理矢理に着替えさせることなどよりも、彼と一緒に出かけている、ということそのものを楽しんでいるのだということがわかる。 だからこそ、白鳥にしても、こうして彼女に引っ張られることを楽しんでいるのだ。 ・・・もっとも、もしも千百合にとって強烈なお気に入りが見つかってしまったら・・・と考えると、少し恐ろしくもあったが。 そして、嫌な予感というのは当たるものなのだった・・・ 「・・・Correct!や、やはり、あなたには女の子の服こそが正しい・・・そう、正しいのです!」 よりにもよってな巫女装束とスクール水着を両手に千百合が叫ぶ。 「ちょ、ちょっと待ってよっ!千百合ちゃんっ!」 商店街の中、少々騒がしくも、とても楽しそうに手を繋いではしゃぐ男女・・・ その姿は、まさに「正しい」恋人同士そのものだった。 〈おわり〉
長・・・('A`) とかいいつつ全部読んでしまった GJ!
820 :
812 :2005/04/09(土) 13:36:32 ID:lRLxC1td
途中で感想書いてしまったorz楽器の演奏で途中で拍手しちゃった気分
というわけでおしまいですよ。 本当はもう少し短くきっちりまとめたかったのに、結局変に長くてまとまりの無い話になっちゃいました(´・ω・`)トホホ 遅くなってしまいましたが、応援や批判のお言葉、どれもありがたく受け止めております。 悪い所やここはちょっと気に入ったよ、というような所がありましたら、遠慮なく仰って頂ければうれしい限りです。
昼間に投稿した所>悪かった所
OKっス!超OKッス〜! あぁ千百合可愛いよ千百合
エロ無し、オチ無しでいい?いいなら書いてみるんだが。
レゲーネタとヲタネタに(:´Д`)ハァハァしてしまつた
>>824 エロなしオチなしでも、全然OKだと俺は思うよ。
俺の書いた話よりは、おそらくおもしろいはずだし・・・。
言い訳するわけじゃないけど、この漫画、俺は本当に好きなんだ。
このほんわかムードがいいと思って見てるから、エロパロでキャラを汚したりできない。
書いててだんだん自己嫌悪に陥ってしまった。
面白かったわー 最高すぎですよ
とても難しいSSでしたね。
829 :
749 :2005/04/09(土) 23:22:09 ID:F5haDT0W
前回の続きです 短めですがあまり間を空けたくないので投下します 梢ズ夢逢話第2弾・エロなし早紀話 「Who were be It ?」 それでは投下ー
6/ 夕刻。 鮮やかなオレンジの陽射しに染まった回廊。 平盆の上、六等分された西瓜が二つ。 それを軸に、点対称に並ぶ二つの影――― 白鳥隆士。 赤坂早紀。 彼等は横並びに座り、各々がそれぞれ違う景色を見ている。 その視線が出会う事は、今の所まだ無い。 「…………」 「…………」 ―――何と言うか、気不味い。物凄く。 …まあ、アレの後じゃ、なぁ…… と、隆士は鳴滝荘の門―――の向こうの、コンクリート塀に目線を移した。 彼が早紀に殴り付けられ、挙句に叩き付けられた壁である。 少し血の跡が見える様な気がするのは気の所為だろう。 少しヒビが入っている様な気がするのも、きっと気の所為だろう――― ―――あの後直ぐ、騒ぎを聞き付け、駆け付け(てくれ)た皆がほぼ全員がかりで早紀ちゃんを宥め(てくれ)、 事情を説明して漸く早紀ちゃんが落ち着いた所で、桃乃さんの発案で「早紀ちゃん久々登場記念」の名目で例の如く宴会――― までは何時も通りだったのだけれど、今回は妙に早くソレがお開きになって―――
―――気が付いたら、こうして二人きりになっていた、というワケだ。 ……何か凄く作為的なモノを感じるが、 此処は皆の親切と受け取っておこう――― 「白鳥」 「ひ、ひゃはいっ!?」 人間、考え事をしている時に突然声を掛けられると、時として必要以上に驚いてしまうモノだ。 或いは、自分の胸中を見透かされている様な錯覚を覚えてしまうのかも知れない。 彼の場合もそれは例外では無く、悲鳴に近い返事は裏声という始末であった。 しかし、当の早紀はそんな彼の素振りにも気付かない様子で、 「あの…その、だな…」 と、普段の彼女からは想像も付かない程の蚊の鳴く様な声でぼそぼそと何かを呟いている。 「?」 「その…アレだ。さっきは、悪かった。謝る」 早紀はそれだけ言うと、信号機の様に顔を真赤にして俯いてしまった。 「…………〜〜〜っ!」 ―――うわぁぁ、ギャップって恐ろしい。 って言うか反則。 その顔は反則だよ、早紀ちゃん……
此処で「許さない」と言える男は男じゃない―――などと中途半端に哲学的なコトを考えつつも、 何とか―――四方や必死に―――返す言葉を、隆士は捜す。 「あ、ああ平気だよ平気。別に怪我も無いし…それに、久し振りに君に会えて僕も嬉しいから―――」 ―――あ。 言ってから気が付くも、既に後の祭り、後悔先に立たず。 ―――また僕は。 何の考えも無しに、そういう言葉を――― 「………………」 当の早紀はと言うと、真赤な顔を更に耳まで赤くして俯いた侭、じっと黙り込んでしまっている。 「…いや…あの、ね…それは…その……うぅ」 ―――正直、恨めしい。 考えるより先に言葉が出る自分の性格が。 この状況を打破出来ない自分の頼り無さが。 ……ついでに、こんな時に限って何時もの威勢の良い言葉を返して来ない早紀ちゃんの意外な程の可愛さが。 或る意味、この状況は殴られるよりも泣かれるよりも服を脱がされるよりもずっと辛い。 いっそ、さっきみたい思いっ切り撲って貰った方がマシだったかも知れない――― だけど―――と、隆士は思う。 ―――『久し振りに君に会えて、僕も嬉しいから』――― だけど―――何も考えずに言ったという事は、その言葉に偽りが無いという事でもあるのではないだろうか。
―――そう。 僕が梢ちゃんが好きだという気持ちに、何の嘘偽りも無い。 それは無論、早紀ちゃんにも――― 「…白鳥」 「うぁハイっ!?」 …本日三度目の裏声。 今日一日で寿命が何年縮んだか解らない。 ―――読まれてる。 絶対読まれてるよ、僕…… パンク寸前の心臓を何とか押さえながら、隆士は早紀の顔を見る。 ―――と。ふと、目と目が合った。 「…ひとつだけ、訊いていいか?」 ―――気付けば、もう頬に朱は差していなくて。 「う、うん…何?」 ―――僕は、その燃える様な紅緋の瞳に、唯吸い込まれそうになっていて。 「………その、な」 ―――だから、そのあまりに突然の言葉は―――― 「梢って…誰だ?」
834 :
829 :2005/04/09(土) 23:33:10 ID:F5haDT0W
今回はここまでです 何やら大変な事になって来ました 中途半端に萌えない早紀になってしまい申し訳無いorz では
?ォでもない展開くるー?!?!
>>833 で大分オリジナル的展開になりそうだがとりあえず乙彼
次回投下されるのをまたーり待ちますか
す、すげえよ・・・俺の書いた早紀ちゃんSSの何倍の威力だ・・・ ふふふ・・・へんだな・・・ディスプレイが歪んでで見えやがる・・・ あ、ウィルスか。 とにかくGJ
乙 この話には関係ないが白鳥の覚えていない過去がこの漫画の鍵になるとかひそかに思ったりしてるです〜 とか思ってる人俺以外にいる?
GJ 漫画は知らんが、アニメはそうだろうね。
たしかに、自分が付き合ってる男が、 違う女の名前を呼んだりしたら、 疑問に思うよな・・・ 修羅場の予感。
GJです。 あまりにもGJすぎてやばいので 外に逝ってきます。もし外でグッジョーーーーーーーブと言いながら 走ってるやつがいたら多分俺でつ
842 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/10(日) 22:21:21 ID:lgnsMcbN
いや、俺かも知れん
うるさいよ
近所の迷惑関係ない
845 :
733 :2005/04/10(日) 23:41:28 ID:DQDkvGbz
いやー、休み明けは課題提出やら何やらで忙しくてなかなか書けなかったデスヨ。 デモダカラッテイッシュウカンモトドコオラセルナンテバカダヨネ・・・ ようやくまとまったので投下。今回は結構人気の『あの人』登場ですヨ。クッ。 それでは『あしなみそろえて』第2回、投下〜
歩き出したはいいものの、何処に行こうか見当もつかない。 「ねえ棗ちゃん」 「…何…?」 「棗ちゃんはどこに行きたいの?」 「私…?私…は…隆士…君…と一緒な…ら…どこ…でも…いい…かも」 「そ、そう?」 やっぱりこう言われると照れるなぁ… とは言え何処に行けば喜んでくれるだろうか? う〜〜ん… 「あ、そうだ。ね、棗ちゃん」 「何…?」 「ゲームセンター・・行ってみる?」 「…?ゲーム…センター…」 「うん。ほら、棗ちゃんってあんまり外に出ることって無いんでしょ?」 「…うん…」 「だからそう言うのに慣れる為の練習もかねて遊ぼう、ね?」 「………」 「あ、やっぱり…だめかな?」 「ううん…そんなこと…ない…かも…」 「本当?」 「うん…隆士…君…が…私…のため…に…考えて…くれて…る…から…私…行きたい…かも」 「そ、そう?良かったぁ。じゃあ、行こうか?」 「…うんっ…」 そういって暖かい笑みを見せてくれる棗ちゃん。 棗ちゃんの人見知りを少しでも解消できればいいな… そう思ってゲームセンターへ歩みを進めたときのことだった。 「おヤ?」
「…あれ?確か、部長さん?」 「えエ、ご機嫌ヨう、タマなしさん。」 「いや、だからタマなしとか言わないほうが…っていうかその格好…」 「コれでスカ?単なル日差し避ケでスよ。何カ?」 「え、いや別に…」 単なる日差し避けならなんでそんな男の勲章みたいなサングラスを…? 「オや?そチラにいるノは梢部員デはナいでスカ?」 「…ぁ…」 ま、まずい!よく考えたら街中に出て『梢』ちゃんを知ってる人に会ったらまずいんだ! デパートで早紀ちゃんに変わったときは誰にも会わなかったけど… 「あ、あのね部長さん、こ、これは…」 「……」 「…フむ。何か深い事情がアるよウですネ。」 「え?」 「おヤ?違うノですカ?梢部員とハ随分様子が違ウようですガ?」 「いや、それは…」 「……」 「……フう。今日はお暇シマすヨ、タマなしサン、梢部員、さよウなラ。」 「あ、うん…さよなら、部長さん…」 余りにも男らしすぎるサングラスをかけた部長さんを見届ける…と、くるりとこっちをむいた部長さん 「?」 「…?」 僕も棗ちゃんも思わず首をかしげる。 ごそごそ こっちを向いた部長さんはいつぞやのくまのぬいぐるみに手を突っ込み、なにかを探しているようだ。 少ししてぬいぐるみの腹から取り出されたのは…3つのコップ。 何故? 「……サングラスをかケて…3グラスを持ツ。」 …………………………………………………… 「クッ。ソレでハご機嫌ヨう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え〜〜? 余りのことにしばらく固まっていると隣で棗ちゃんがぷるぷると小刻みに震えていることに気づいた。 「棗…ちゃん?どうしたの?」 「…!う…うん…!!な…んで…!!…も…ない…かも…っ……!!」 明らかになんでもないこと無いかも。 いつもより言葉の切れが強い。何かものすごい勢いでこみ上げてくるものを押し殺してるみたいだ 何を? 少し考えたところ僕は恐ろしい結論に到達する。 まさか… 「棗ちゃん…今の部長さんのギャグ、面白かった…?」 「!!(ぴくん!)」 やっぱり… 「だ…だっ…て…サング…ラス…かけて…て……っ…グ…ラス…を3つ…って…お…もし…ろい…よ……?」 語尾が『かも』じゃなーーーい!?!? 「っりゅ…隆士…君は…面白…く…なか…た……かも?」 「え?い、いやー…お、面白かった…かも?」 ……こ…これも棗ちゃんの新たな一面…なのかなぁ〜? 「と、とりあえず…落ち着いたかな?」 「…うん…も…だいじょ…ぶ…かも…(ぷるぷる)」 うわぁ〜…ギリギリぃ〜… 「…ゲームセンター、行く?」 「……うん、行く…かも…」 ――デート、再開。
ゲームセンターまで歩いていくことにしたので、その間今まで聞かなかった事などを聞いてみる。 「それにしてもさっきはゴメンね。助けて上げられなくて」 「…うう…ん…いい…の…」 「何で?」 「…だ…て…隆士…君……声…出し…て……私…を…助けよ…と…してくれ…た…から……」 「棗ちゃん…」 なんてええ娘や、棗ちゃん…… 「そういえばさ」 「?」 「棗ちゃんて手品上手だよね。」 「…ぇ…?………そ…そんなこと…ない…かも…」 「そんなことなくないよ。頭から花を出した、桃乃さんに見せたトランプの手品とか、たくさん手品を知ってて凄いよ。」 「……え…へへ…(ぽんっ)」 棗ちゃん、嬉しそうだ。花も出てるし。あ、確か…他にも凄い手品があったような・・・あ。 「そうだ。このあいだの。ホラ煙りだして消えてから他のところに出てくる手品があったよ…ね?」 そう言いながら棗ちゃんを見ると、ほのかに頬を赤らめてる。何で? 「ど、どうしたの?熱い?」 「…え…?…あ…ち、違…かも…その…ときのこ…と…思…出して……」 その時の…こと…はうぁっ!?――――― 『隆士…君…は…… …わ………わた…しの…こと… す……好き…かも…?』 『…も……もも…もちろんだよ! す……好きだよ!! だ……大好きだよ!!』 『…よかっ…た… わた…しも…隆士…君の…こと…』 大…好き…』 ―――――っぁうは!?
そうだ。 この間棗ちゃんが出てきたときに僕は第二の告白とも言えるやりとりをしてたんだった… 見る見るうちに僕の顔も赤くなる。見えないけど。 それをみた棗ちゃんも顔の赤みが増してる。 まずい…この雰囲気は非常にまずい… と、そこにようやく… 「あ!棗ちゃん、ゲームセンター見えてきたよ!」 「う……うん……」 地獄に仏。渡りに船。猫に小判。 最後の一つは違うけどようやくこの状況を打破するモノ=ゲームセンターが見えてきた。 とりあえず目的地に着いたということで少しは気が逸れるといいけど… 「じゃ、行こうか?」 「…うんっ…」 さて…ようやくデートらしいデートが始まる…のかなぁ〜?
……今回、あんまり話進んでないよね。 ううむ、おそるべし、無計画SS。 このままだとぐで〜っと長くなりそうダナー。 今回の見所は一応 『部長の駄洒落でウケるなっちん』 なのでまあ個人的には良。 これからは少し遅れ気味で投下するかもしれないけど 待っていてくれる人がいるのなら頑張ります。 ではでは〜。
畜生!畜生!!!!
あまりに出来が良すぎたんで全裸で
>>841 やってくる。
グッジョーーーーーーーブッ!!!
>>852 あ、ズルイぞ待て!
俺もやってくる!!
GJーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
我慢する棗ちゃん萌え〜 ブルブル
なんかもうゴッドが一杯で嬉しい悲鳴が!
857 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/11(月) 03:51:24 ID:/OTX8xvI
やばいGJすぎて こんな・・・時間に・・・ハイになってる・・・かも
良いもん読ましてもらったよ、昼からバイトなのに…。全身からみなぎる何かで寝れそうにないよ。
魂がもってかれそうだ ・・・なっちんにならもってかれてもいいや。
一体どんな顔で笑いを堪えているのか…ハアハア
>>861 顔こそいつもの無表情だけど手を口に当ててぷるぷる震えているに12ゴールド
>>861 髪の毛で目が隠れてる。で、小刻みに震えてる。やっべ!良すぎ!
よし、誰もいないな・・・すぅ・・・俺は小夜子さんが好きだーーー!! ボケボケママさん萌えー (/ω\)ウヒーイッチャッタヨー
実は居ますよ。ニヤニヤ
沙夜子でんがな(´・ω・`)
何人常駐してるんだよ、このスレはw
今本気でドキドキしてる。居たこともそうだし、漢字間違いも。すいません、なにぶん初心者なもんで。
とりあえず、失礼しました。おやすみなさい。
おやすみでんがな(´・ω・`)
失礼します。 実はここに入ったはいいものの、まほらばの事まだよく知らなくて。 アニメがおもしろかったものでつい、ふらふら〜っと。 マンガでも買って話についていけるように頑張ります。
とりあえず、まずはヒロイン梢ちゃんの他人格の確認。 まずは赤目でポニーテール、ちょっと乱暴だけど頼れる姐御肌(?)の早紀(サキ)。 次に黄色目で六歳児の・・・う、魚子(ウオコ)? そして緑目だったかな?コスプレ大好き千百合(チユリ)。 そして最後になんか大人気。語尾の「・・・かも」と極度の恥ずかしがり屋が特徴的な棗(ナツメ)。目の色は青だったかな。 こんな感じだったかな。 もし間違っていたら教えて下さい。おねがいします。
魚子(ななこ) 着替えさせるのが大好きの千百合
ID:3uZhbDyhが可愛い件について (゚∀゚|||)しらとりきゅん?
すいません、ありがとうございます。確かにアニメを見たかぎりでは人を着せ替えさせてコレクトしてましたからね。 それにしても鳴滝荘は不思議がいっぱいだなぁ。
部長となっちんのコラボレーション(*´Д`*)ハァハァ 告白を思い出して照れるなっちんをもっと見たかった…かも ……モグラ叩きで全然ついていけないなっちんに(*´Д`*)ハァハァ
≫874 あはは、白鳥くんだなんて。 自分は彼みたいにかわいくもなければ、メルヘンチックでもありませんよ。 まぁ唯一の共通点といえば専門学校に通ってる事ぐらいかな。絵本じゃなくてアニメだけど。 しかも今し方入学式が終わったばかり。 何で専門学校って始まるのが遅いんだろう? 友達はもうみんな大学行ったり働きにでてるし。
>880 サンキュー
これから「まほらば」のマンガを買いに逝ってきます。 あと今月号の立ち読み。
>>882 できれば、1レスにまとめて書くようにしてくれないか(^_^;??
>ID:3uZhbDyh 色々と可愛い。 まぁガンガレ。
まぁ、生暖かい目で見守ってやろうぜ……
買ってきました、まほらば! ・・・疲れた(´д`)=3本屋何軒もまわったからなぁ。
>>883 すいません、以後きをつけますの前に、まとめるというのはいったいどういう事なのでしょうか?よろしければ教えて下さい。
>>888 まったくもってそのとうりですね。みなさん暖かい人達ばかりでほんとよかったです。
俺は職人にのみ優しいぞ もう媚びまくりだwww
891 :
764 :2005/04/12(火) 23:10:47 ID:Hhm/8Wf2
次スレ即死回避用に作成中だが、実際ここは職人多いから大丈夫かな… とりあえず完成目指して頑張ります。
>>890 そうか、普通に感謝してるつもりなんだが。
そうか、ただいるだけではだめなんだな・・・
それと職人さんか・・・一応幾つかネタは考えてはいるんだがいかんせんそれを文章にすることができないんだ。
とりあえず普通に名無しなら自分は気にならない。 コテハン見ただけでウザイと感じる自分は心が 淀んで腐りきっている。 まほらば見てマターリしてきまつ。
>>893 コテハンの意味を理解しました。
すいません、どうやら自分はこのスレを乱していたみたいですね。
次からはもう少し協調性をもっていきたいと思います。
…ほんとに21歳以上か?
>>895 とりあえず言っておくとコテじゃないなら名前欄には何にも入れなくていいんだぞ。
>>896 やっぱりだめですか?
オタクやってるとそういうの気にしなくて。
駄目なようなら離脱します。
>>897 知りませんでした。
ありがとうございます。
釣りじゃないんなら消えろ
やべぇ厨房にしか見えん…
十九はだめですか?
>>899 半年くらいはROMってろ、お前に書き込むのは正直早すぎる。
はい・・・わかりました。あの、最後に聞きたいんですけど、自分今年で二十歳なんですけどそれでも参加はだめですか?二十歳になってからは?
ダメです。 ここには21歳以上になってから来ましょう。 なんでも何もなく、これはこのサーバのルールです。 ルールを守れないならここに書き込む資格はありません。 ついでにここはまほらばエロパロスレ。 それ以外の話題をしたいなら余所へ行きましょう。
とりあえず、そういう風に無駄に自分のことを話そうとする態度がスレの空気を 悪くしているって言うことを自覚できるようになるまで、書き込むのは控えた方が良いがな(´・ω・`)
>>905 わかりました。
ご指摘どうもありがとうございます。
これからは規約に従い節度ある住人になっていきたいと思います。
それでは失礼します。
本当にすみませんでした。
おおぅ、ちょっと経って覗いて見て大分レスが付いていると思ったらこういう事ね。 というか今年度に専門学校の入学式、つまり一年生で、それで今年で二十歳になるって… 高校卒業してから一年浪人して専門学校って…
普通なら902あたりから集中砲火喰らってるとこなのに、 ここまで穏便に解決するとは。やっぱこのスレの空気は凄いナ。 >名無し@ミカソ もう見てないかもしれないが、1年後は職人として帰ってこい。
SSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! のかと思ったよ。
ふぅ・・・
無駄話でレスカウントさせるな!
そんなことしてないで、SS書いて欲しいもんだ・・・。
>>907 あんたの自己紹介なんかどうでもいい。
正直に言おう 俺17
SS来たら一気にスレ進んで
ヘタすりゃあっという間に埋まるから
先手打って
>>920 ぐらいに次スレ立てとくか?
なっちんSS見て思ったんだけど最近のゲーセンってどんなのがあるの? 全然行かないからワカンネ。
>>915 雷電V、マジアカU
俺がやってるのはこれくらい
ほかは麻雀格闘倶楽部とかドラゴンクロニクルとかオンライン系の大型筐体が多いな
>>916 雷電どこまで逝ける?
俺は最高3面までだ
練習あるのみ
>>917 同じく3面。ボスまではいけるんだがな
スレ違いなんでこれくらいにしておこうぜ
>>918 互いに頑張ろうぜ!
ゲーセンで会ったらよろしくな!
>>915 俺は格ゲー中心だな、鉄拳とかギルギアやってたが最近はメルブラばっかりだな
>>915-920 お前ら、無駄話するな。
餓鬼はここに来るなよ!
まほらばに全然関係ないだろ!
ほんと無駄話だな SS貼られたと思ったのに・・・ 関係無いけどまほらばゲーム化しないかな
923 :
名無しさん@ピンキー :2005/04/13(水) 21:49:19 ID:QPzzCSHZ
>>922 ジャンルが想像つかないwww
どっかの同人サークルがエロゲーにするってのはあるかもしれんが…
いや、正直解らんがorz
白鳥育成計画
そろそろ次スレ立てたほうがよくね? 俺は立てないけど
後1作投下されてからでよい
まほらばをゲーム化すると、らぶひなみたいに失望する結果に陥ると思うので反対。
まほらばがゲーム化した場合、 ゲームブックのような内容になる。 …誰か今月号の説明のなっちんのイベントが出て来る ゲームを作ってくれ。他の4人分も。
まほらばゲーム化…? っ8巻特別版 っウィング5月号
やっぱマホラバトルか…
レゲーのパロディが大量に入るゲームになるんじゃないか。それなら欲しいかも。
つ素段の剣