【DWJ】ハウルの動く城専用スレ2【ジブリ】

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1名無しさん@ピンキー
ハウルの動く城でエロSSを書くスレです。

■ SS投下前に ■
・原作版・映画版のどちらの設定か入れる。
・SSの傾向を入れる。
  (本文立上げ前の予告orSSの1レス目orSSの各レスのメ蘭)
・SSの混乱を避けるため、各レスごとに>>○○の続きと入れる。
・傾向に好き嫌いのある人は専用ブラウザ導入&NGワード指定。
2名無しさん@ピンキー:04/12/23 03:04:18 ID:DdmfPR80
前スレ【DWJ】ハウルの動く城専用スレ【ジブリ】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101657531/
関連スレ スタジオジブリのエロSS 第2章
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080663792/
ジブリ画像総合スレッド
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1097933913/
2chエロパロ板保管庫(SS保管人様に感謝)
ttp://sslibrary.arings2.com/
にくちゃんねるに過去ログ有り。
3名無しさん@ピンキー:04/12/23 03:13:17 ID:vQD3QsRU
1さん乙!
即死条件ってこの板はどうでしたっけ?
一定数のレスとKBだったかな?
4名無しさん@ピンキー:04/12/23 03:24:53 ID:DdmfPR80
この板は30レスじゃなかったかな?
5前スレ845:04/12/23 03:26:18 ID:h+PxcxoL
乙です!
投下終わるまでは名前欄に表記続けます。
こっち投下ですね。了解しました。もうちょいお待ちを…
6名無しさん@ピンキー:04/12/23 04:36:31 ID:P7RTcikZ
1さん乙カルシファー!
2スレ目も沢山のネ申作品が読めますように…
7前スレ845:04/12/23 04:52:53 ID:h+PxcxoL
おはようございます。
なんとか書き終わりました。
保守兼ねて投下します。
本当にエチはぬるーいです…。


前スレ855の続き
・映画版 ハウソフィ 甘々 ぬるめ 
8前スレ845:04/12/23 04:54:22 ID:h+PxcxoL
風のうなる音、雨粒が壁を叩く音、雷の音。
蝋燭の頼りない明かりが揺れ、ハウルの漆黒の髪に、青い瞳にゆらゆらと淡い暖色を落としている。
雫が床に落ちる音さえ聞こえてくる。
外はあんなに騒がしいのに、ここはこんなにも静かだ。
先ほどまではそれが恐ろしくて仕方がなかったのに、今は逆にその静寂がひどく慕わしかった。
頬からハウルの両手を少しだけ離して、ソフィーはハウルに微笑みかけた。蝋燭の光でゆらゆら揺れる青い瞳のなかに、自分の顔が映りこんでいる。
鏡に映る自分の顔よりずっとずっと綺麗に見えるのが不思議だ。どうしてだろう。
「……タオル取ってくるわね。カル、んっ」
カルシファーを起こすために少しだけ大きな声を出そうとしたら、唇で唇を塞がれる。
ソフィーの手に導かれてではなく、ハウルの意志で、彼の指がソフィーの頬の輪郭をとらえる。
唇の上をハウルの舌がゆっくりと辿っていくのが分かる。
背筋にゾクリと震えが走り、甘い余韻を残して震えが消えていく。
ソフィーが軽くトン、とハウルの胸を叩いて、抗議の意志を伝える。
ぽたぽた落ちる雫は、もう床に水溜りを作ってしまっている。放っておけば、ハウルは風邪を引いてしまう。
「起こさなくていい」
ハウルの唇が、音をつむぐたびに吐息と共にソフィーの唇をくすぐる。
「でも……そのままじゃハウルが風邪ひいちゃう。こんな時にお湯を使わなくてどうするの」
「ソフィーがいるじゃないか」
お湯と自分がどう結びつくのか分からずに、ソフィーはハウルから顔を離す。
蝋燭の光が濃い影を落としている顔は、ひどく優しいくせに今にも泣き出しそうなようにも見えた。
「そんなに熱いんだから、少し熱を分けて」
9前スレ845:04/12/23 04:54:49 ID:h+PxcxoL
ささやきかけられた言葉の意味を理解するのに、少しだけ時間がかかった。
先ほどハウルの両手が熱を奪っていったばかりだというのに、頬がまたかっと熱くなる。

「だから、私が熱いんじゃなくて、ハウルが冷たいんだってば……!」
「そう? 僕の両手はもう温まったと思うんだけど、でもまだソフィーの頬の方が熱い」
「誰のせいでそうなってると思って……」
「僕のせいかな」
嬉しさを隠そうともせずに、ハウルは温まった指でソフィーの星色の髪を一筋すくう。
怒ったのに、反省させるどころか喜ばせただけ。
墓穴を掘ってしまったことを思い知らされて、ソフィーは暗闇の中でもはっきり分かるほどに赤くなった。

10前スレ845:04/12/23 04:55:12 ID:h+PxcxoL


厚いカーテンで遮られているのに、稲光が時折部屋の中を青白く染めては消えていく。
「雷は苦手なんだ」
ベッドに腰掛けて、大人しくソフィーにタオルで体を拭いてもらっていたハウルが、ぽつりとそんな言葉を落とした。
タオルで頭を丸ごと包んで拭いているので、ソフィーから彼の顔を見ることは叶わない。
布越しのくぐもった声は、本気なのだろうか冗談なのだろうか。
爆弾が落とされている戦地に毎夜飛び込んでいったことを考えれば冗談だと思えるし、臆病で弱虫な一面を思い出せば、それは本当であってもおかしくないと思える。
ハウルの言葉が本当かどうかを確かめることにあまり意味はないのかもしれない。
「私も……あまり好きじゃないわ。空襲を思い出すもの」
そして、引き止める声を聞かずに、自分を守ると言って飛び出して言ってしまったハウルを思い出すから。
「そうだね。戦争が終わっても、爪跡はそうやって人の心に残ってしまう」

どういう風の吹き回しだろう。あれから何故か戦争は終結の方向に向かいだしている。
それでもまだ、空爆は完全には終わっていないし、街には軍人があふれている。平和とはとても呼べない状態だ。
前のような無茶こそしなくなったが、それでもハウルはこうして時折家を空けては、戦場を見に行っている。
11前スレ845:04/12/23 04:55:35 ID:h+PxcxoL
ひときわ強い光が、部屋の中になだれ込む。
思わずびくりと体をすくませたソフィーの背中に、ハウルの腕が回された。
「……怖い」
低い声で漏らされるつぶやき。ガラス越しの激しい雨の音も、うなるような風の音もまっすぐに突き抜けて、その声はソフィーの耳に確かに届いた。
「うん」
「怖いけど、ソフィーがいれば大丈夫なんだ。臆病者でも、君を護るためならいくらでも無茶が出来る。怖いのも我慢できる」
「我慢しなくていいのよ。怖いなら怖いと言って」
手を止めて、タオルごとハウルの頭を抱え込む。
腕の中のハウルが震えるのが分かる。笑っているのだ。
「分からないのかな。君を失うこと以上に怖いことなんてこの世に存在しないんだよ」
嬉しいはずの言葉なのに、泣きたくなるのはどうしてだろう。
顔が見えない。
それがたまらなく切なくて、ソフィーはタオルの片方をくい、と引いた。
ぱさりと音を立ててタオルが落ちる。
髪の毛終わり? と無邪気に尋ねてくるハウルの唇に、そっと自分の唇を落とす。
触れるだけのキスだったのに、ハウルが目を丸くした。
何を言えばいいのだろう。どう言えば聞いてくれるのだろう。
弱虫がいい、無茶をするより一緒に逃げてくれる方がずっと嬉しいのだと、どうやればこの臆病な癖に無鉄砲な魔法使いに伝えられるのだろう。
「ソフィー?」
「……今は怖くないのよ、雷。なんでだか分かる?」
床に膝をついて、湿り気がわずかに残るだけの髪をかきあげる。
答えをじっと待っているハウルに微笑んで、ソフィーは小さくささやいた。
「あなたがここにいるからよ。どこにもいかずに、こうやって手を伸ばせば触れるところにいてくれるのなら、私だって何も怖くない」
どきどきうるさい心臓を押さえて、瞳を伏せる。
熱を分けてくれと言ったはずなのに、自分を包み込んだハウルの体は、とっくにぬくもりを取り戻していた。

12前スレ845:04/12/23 04:56:23 ID:h+PxcxoL

息が上がる。外はきっととても寒くて恐ろしいのに、壁一枚をへだてたここは、どうしてこんなに熱いのだろう。
大きな手が、腰の細さを、胸の柔らかな曲線をたどり、一点で止まってはソフィーに熱を与える。
「……大丈夫?」
気遣う声の方が辛そうで、ソフィーはくすりを笑みを漏らした。
触れる肌の感触が心地いい。自分のものとは違う質感、違う身体。
ハウルの固い胸に手を当てて、ことこととせわしなく動いている心臓を確かめる。
彼は確かにここにいて、生きている。
涙が出てくる。
それが快楽で引き出されたものではないと察したのだろう、ハウルが半身を起こして、ソフィーの額に手を置いた。
汗で貼り付いた前髪をかきあげて、心配そうな目でソフィーの瞳を覗き込む。
「……重い」
「え」
慌てて離れようとするハウルの首に腕を回して、ソフィーはハウルの身体を自分の方に引き寄せた。
不意をつかれたせいだろう。自分よりずっと大きくて力も強いはずの身体は、易々と引き倒された。
一瞬だけソフィーの息がつまる。本当に重い。
「ソフィー、重いんだよね?」
「ええ、重いわ。……重くて温かい」
13前スレ845:04/12/23 04:56:58 ID:h+PxcxoL
ぬくもりと重さをかみしめながら、首筋に顔を埋める。
さらさらした黒の帳の中で、こつんと固い感触にぶつかる。あのピアスだ。
「だいすき」
弱さも強さも、重さも熱鼓動も、ハウルの全部が愛しくてたまらない。
動きを止めていたハウルの体が、ゆっくりと起こされる。
絹糸を夜闇で染めたような髪の、その奥の青い瞳がうるんでいる。
なんて綺麗なんだろうと思う。
そのまま口に出したら、ソフィーの方がずっと綺麗だと真顔で返された。
ハウルはソフィーの分まで自惚れ屋だ。けれど自惚れた言葉がささやかれるたびに、ソフィーの中で熱が生まれる。信じられない、大げさだと思うのに。
「……っは、ん……ぁ」
ハウルの指が、唇が、丹念にソフィーを確かめていく。
馴染みつつある感触なのに、飽きることがない。もっと、もっとと願ってしまう。
「ソフィー」
名前を呼ばれる。何を求められているのか分かる。
こればかりはまだあまり慣れないけれど、でも。
こくりとうなずいて了承の意を伝える。唇が軽く触れ合った後で、ハウルが幸せそうに微笑むのが見えた。
こどものような顔だとつぶやくと、少しだけ不満そうに唇を尖らせた後で、意地悪な男の顔になる。
ソフィーはぎくりと身をこわばらせた。……失言だったかもしれない。
「子供かどうか、ソフィーが確かめてみればいい。……覚悟するんだね」
言葉に詰まったソフィーの額にもう一度キスを贈り、ハウルはゆっくり時間をかけて、ソフィーの中に身を沈めた。
14前スレ845:04/12/23 04:57:20 ID:h+PxcxoL

「まだ鳴ってるね」
一瞬光った窓の外に目をやって、ハウルがつぶやく。数秒遅れで届いた音にあわせるように、ハウルはつながれた手に力をこめた。
もしかして、本当に雷が怖いのだろうか。じっと外を見ている顔が、また雷の光に照らされる。
彫像のように整っている顔が青白い光に照らされるのはぞっとしないものがある。
思わず繋がれたままの手を伸ばそうとすると、青い二つの宝石は、あっという間に自分の方に戻された。
「疲れた?」
「……疲れてないと思うの?」
少しだけ恨みがましい目で見上げれば、ごめんごめんとハウルが笑う。
なだめる調子で頬に手を当てられる。子ども扱いの仕返しを受けている気分になったが、ひんやりとした手の感触は火照った身体に心地よかったので、ソフィーは素直にその感触に身をゆだねた。
「眠い?」
「うん……」
心地よい倦怠感、ゆりかごのようなまどろみに、ソフィーの意識は半ばしずみかけていた。
外は相変わらず、ひどい風の音ばかりが聞こえる。
「……あなたがいれば、雷は怖くないのよ」
「うん」
「だから、あなたがいないと、雷は怖い……の」
「うん」
「今日は、このまま……」
言葉は最後まで続かず、すう、とソフィーは穏やかな寝息をたて始める。
愛しい人の寝顔を見つめ、ハウルはソフィーを抱き寄せて目を閉じた。

愛しい人が腕の中にいれば、激しい音でさえ、遠い世界の柔らかな音楽に変わる。
15前スレ845:04/12/23 05:00:56 ID:h+PxcxoL
以上で完です。他の神に遠く及ばぬぬるっぷりで申し訳ない(;´Д`)
このくらいが限界だったのでぬるーい梅のつもりだったのに……
長くなっちゃってすんません。

神々によるうまし糧、期待しとります!!(・∀・)
16名無しさん@ピンキー:04/12/23 05:43:26 ID:MajtX2fZ
激しく(・∀・)イイ
17名無しさん@ピンキー:04/12/23 06:31:31 ID:j0jvzVyz
前スレ845さん
前スレにも書いたけど凄く上手いし、二人はラブラブだし、大満足です。
保守がわりなんてもったいない。また新しいネタ書いてください。神の才能分けてホスィ…
18名無しさん@ピンキー:04/12/23 07:19:54 ID:fO4NYc28
こんな時間に神が光臨されている(・∀・)!
禿げしく乙です〜今日映画見てきたばっかりなんで
雰囲気そのままですごい嬉しい・・・映画の二人は切なくていいなぁ
あの激しい戦争を二人で乗り越えてきたからこそ今一緒にいられるんですよね
それを想うと・・・(つд`)←嬉し涙
静かな雰囲気も憂いと余裕があるハウルも健気で素直なソフィーも全部(・∀・)イイ!
是非また書いてください〜楽しみに待ってます(`・ω・´)
19名無しさん@ピンキー:04/12/23 12:19:05 ID:VL8lLsM2
素晴らしく叙情的で空気に浸ってしまいます…!
神ばかりだ、このスレ・・・
20名無しさん@ピンキー:04/12/23 12:38:36 ID:MUM3jbgv
>>845

>「子供かどうか、ソフィーが確かめてみればいい。……覚悟するんだね」

この台詞に瞬殺されますた。 (*´Д`)/ヽァ/ヽァ
GJ!GJ!GJ!
21名無しさん@ピンキー:04/12/23 12:39:15 ID:MMjKCNfJ

前スレ845さんオツカレです。(・∀・)イイ!!
文章凄くうまいですね!!穴埋めなんてとんでもない。
描写が細かくて想像し易かった!
次は金髪のハウルキボン
22名無しさん@ピンキー :04/12/23 15:03:45 ID:oStlVem4
癒さりる!
カルちゃんこの溢れ出る煩悩の炎は貴方と共に!
845さん、投下お疲れ様でした。
次回も期待しとりますです
23名無しさん@ピンキー:04/12/23 19:51:45 ID:PitN59BR
>>1さん乙彼ー(*・∀・*)
24名無しさん@ピンキー:04/12/23 19:57:30 ID:A8eBcQFJ
845さんお疲れ様ですー!
文章読んでると、思わずウットリして
しまいますね(*´Д`*)
ゆったりとした感じの文章がとても好きです…。

次も是非新しいネタ書いてください!
25名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:49:39 ID:uhDnMpYj
グッジョブです!
26名無しさん@ピンキー:04/12/23 23:56:03 ID:1qI12DKA
素晴らしい。エロパロとコレを言ってもいいのだろうか?w

乙です。
27名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:09:48 ID:m4YbjDj8
845ネ申GJ!GJ!
>20に禿同(*´Д`)´`ア´`ア
あと、
>ハウルはソフィーの分まで自惚れ屋だ。
って所好きだー。


他のネ申様たちは、今ごろ年末の追い込みかけてるのかなー(´・ω・`)
ガンガッテクダサイ
28845:04/12/24 00:12:02 ID:iAhKw4pD
(;´Д`)ノシ<先生、エロの道は難しいです!
ハァハァできるSS投下してくださる
神の皆様は本当に神だとつくづく思いました。

温かいお言葉皆さんまりがdございました(*´д`)
29七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/24 00:40:43 ID:jvLfxx2N

>>1さん乙です!

>>前スレ845氏
整った文章で綺麗ですた!萌え〜(*´Д`)

随分ご無沙汰していました。酒乱ソフィー編途中まで投下します。
ジャンルとしては『映画版ハウソフィ・甘々・ソフィー酔っ払って積極的?』です。
他の職人様方が書くソフィーと違って『純』さが失われつつありますので、
オリジナルと違いすぎるわ!という方はスルーでおながいします(汗

クリスマスという事で、七面鳥ご賞味ください!(゚∀゚)
30Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 00:41:53 ID:jvLfxx2N

冬のある日、空飛ぶ城の一家はいつも通りの夕食を囲んでいました。しかし、いつもと一つだけ
違っているのは、そのテーブル上にある数本の瓶。
それはハウルが仕事の依頼主から貰い受けて来たお酒でした。彼はまず一本を開け、皆に振舞います。
「どうぞ、マダム。ほら、ソフィーもどうぞ。さすがにマルクルにはまだ早いな」
「ハウル!オイラにもくれよっ!」
「なんだカルシファーお前もか?液体注いだら消えちゃうぞ」
「オイラは悪魔だぞ!その程度で消えやしないよ!」
「本当かなぁ?まぁいいか」
カルシファーの分も金属のコップに注いでやります。
「それでは諸君、頂こう。うまし糧を」
食事と共にお酒も進みます。荒地の魔女のおばあちゃんやカルシファーは酔っ払って大騒ぎ。
マルクルは慌てた様子でその二人(?)の世話をしています。ハウルはそれを面白そうに眺めていましたが、
ガタン!
という突然の音の方に目を向けました。その音は酒瓶が倒れた音で、瓶の向こうには星色の髪が見えます。
そこにはソフィーが突っ伏していました。何事かと慌てたハウルは彼女に近づき、
「ソフィー!?大丈夫かい!?」
肩を揺すって声をかけました。やがてゆっくりとソフィーが起き上がります。
「ん…ハウルぅ?」
起き上がって来た彼女の顔を見れば一目瞭然でした。とろんとした目、紅く染まった顔、
ろれつが回っていない口調。彼女の周りには何本か空の瓶が転がっています。
31Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 00:42:19 ID:jvLfxx2N

「飲みすぎだよソフィー。気持ち悪いとかはない?大丈夫?」
「んー…ハウルー…」
ソフィーは心配するハウルをよそに、彼にぎゅうっと抱きついて頬をすり寄せて離れようとしません。
それどころか
「ちょっ…ソフっ…」
ちゅっ。
ソフィーは自分からハウルの唇にキスをしました。それだけでなく、彼の頬や首などにも
キスの雨を降らせます。
いつもは、人前でキスをしようものなら真っ赤になって文句を言うのに、今日は自分からしてくるのです。
アルコールのせいとはいえ、初めて見るソフィーの酔い具合に、ハウルは驚きつつも楽しそうに
相手をしていました。

そんな時、同じく酔っ払った火の悪魔がソフィーに向かって言います。
「ソフィ〜、こっちでもっと飲もうぜぇ〜」
ハウルに抱きついてキス魔と化していたソフィーは、その誘いに答えてカルシファーとおばあちゃんの元へ。
「ちょっとソフィー!それ以上飲んだらダメだって…」
足元がおぼつかなくなっているソフィーを見てハウルが注意しますが、
「だぁいじょうぶよ〜」
と、まるで大丈夫そうには見えない様子で歩いて行きます。
32Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 00:42:48 ID:jvLfxx2N

ハウルはこの時、仕方ないなぁ程度に思っていましたが、次の瞬間、彼の目の前でそれは起こりました。
「かるしふぁ〜、んー…」
「そふぃー」
ちゅっ。
あろう事かハウルの目の前で、ソフィーはカルシファーにキスをしたのです。
「!!!」
次にソフィーのキス攻撃はマルクルに向けられましたが、
「ま〜るくる〜」
「ソフィー!?あのっ、僕はいいよ!」
一人正常なマルクルは、この先に起こる事を予測してソフィーのキスから逃れます。
さすがはマルクル、よく分かっています。カルシファーも普段ならすぐに分かりそうなものですが、
酔った状態では不幸にもすっかり忘れているのでした。
そう、彼の妬きもちを…。

ぞくぞくっ!
部屋に何とも言えない寒気が広がります。逃げ回っていたマルクルはいち早くそれに気付き、青ざめました。
「ハ、ハウルさん!?」
冷たーい笑顔を顔に貼り付けた彼の師匠は、ゆっくりとソフィーに近づいて彼女を捕まえます。
「うん?はうるぅ?」
幸か不幸か何も分かっていないソフィーは、またハウルに抱きついてキスを繰り返します。
そんな彼女を抱き上げながら
「……ソフィー…君にはちょっとお仕置きが必要だね…」
と、ハウルは意味ありげに囁きました。
33七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/24 00:44:12 ID:jvLfxx2N
続きはまた後ほど(;´Д`)ノシ
34名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:50:46 ID:GlNR/0lG
七面鳥さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

酔っ払いソフィーが可愛いです!
切れたハウルがどんなお仕置きをするのか…ハァハァしながら待ってます。
ステキなクリスマスプレゼントありがとうございます〜メリークリスマス!
35名無しさん@ピンキー:04/12/24 01:12:49 ID:iAhKw4pD
酒乱ソフィーキター!!
続き楽しみにしております!!
メリ〜クリスマスー!
36名無しさん@ピンキー:04/12/24 01:55:03 ID:m4YbjDj8
メリークリスマス!
七面鳥サンタに乾杯!

ハウルのお仕置き…(*´Д`)ハアハア



というか、カルタンは映画のラストでソフィーとお口でチューしてたよなー。

ハウルの目の前で(´・ω・`)
37名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:01:48 ID:jvLfxx2N
>>36
きっとあの後も大変だったに違いないw
なんていう脳内設定が(*´Д`)
38名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:45:14 ID:p2Yz7N3i
七面鳥さんGJ!!
燃えるクリスマスプレゼントをありがとう!
酔ったソフィーとハウルのお仕置き、激しく楽しみです

>>36
カブとも口チューだったよね、ソフィー寝れないな
39名無しさん@ピンキー :04/12/24 03:09:11 ID:bQxLnkUW
>>36>>38
お仕置きで寝れないソフィーより
ハウルの方が大変だろう。いっぱい出さなきゃなんなくて。




・・・・緑のねばねばを。
40七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/24 03:53:31 ID:jvLfxx2N

>>39
違いないw

クリスマスプレゼントなんて大それたものではないっす(;´Д`)

それではまたまた途中まで(汗
ハウルちょっぴり魔法を悪用ですw
『映画版ハウソフィ・甘々・ソフィー酔っ払って積極的?』
他の職人様方が書くソフィーと違って『純』さが失われつつありますので、
オリジナルと違いすぎるわ!という方はスルーでおながいします…。
41Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 03:55:11 ID:jvLfxx2N
>>32 からの続き


ハウルはソフィーを抱えたまま2階に上がろうとしますが、ふと振り返って言います。
「…マルクル」
「は、はい!おばあちゃんの寝る準備は僕がしますっ!」
とばっちりは避けたいマルクルは、自分から残りの世話を引き受けました。
「カルシファーは…」
などと恐る恐るマルクルが暖炉の方を見ると、酔っ払った火の悪魔は既に薪の上で眠りこけています。
「あとは頼んだ…」
そう言い残してハウルとソフィーは2階に消えて行きました。後に残ったのは哀れな弟子一人。
子供なのに気苦労が絶えない彼は、椅子の上で半分寝ている荒地の魔女を揺り起こして、
寝る仕度を手伝うのでした。
42Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 03:56:04 ID:jvLfxx2N

一方、酔いの回ったソフィーを寝室へと連れ込んだハウルは、彼女の上…ではなく下にいました。
ソフィーをベッドに下ろして組み伏せようとした所、かわされて逆に上に乗っかられてしまったのです。
(酔っ払って足元がふらついてるのに、何でそこだけ素早いんだ…)
彼は唖然としながらソフィーを見上げていました。

「ハウル〜」
するとソフィーはその紅い顔にとろけそうな笑顔を浮かべて、ハウルにキスの雨を降らせます。
ちゅっ…ちゅっ…
唇にもキスをして、段々と深くなり舌が絡んでいきました。
思いがけず積極的なソフィーを前に、ハウルは考えます。
(これじゃお仕置きにならないな)
それならお仕置きの趣旨を変えてみようと思いつき、彼は少々強引にソフィーと体勢を入れ替えて
組み敷きました。そしてひょいと指を振ると、部屋の中から現れたロープがソフィーの腕を縛り上げました。
43Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/24 03:56:38 ID:jvLfxx2N

「ん…ハウル〜これイヤぁ…」
さすがに自由を奪われたソフィーは嫌がります。しかし当のハウルは全く気にとめずに言いました。
「君は僕だけのものなのに他のやつらとキスなんかして…。さっき僕の目の前でカルシファーなんかと…。
 しかもマルクルにまでしそうな勢いだったじゃないか。今まで言わないで我慢してたけど、君はカブとも
 キスしたんだって?マダムに聞いたよ…」
そう話す彼の表情は少し冷たくて、しかしその瞳は嫉妬による激情を宿し、熱っぽくソフィーを見つめます。

「僕の事しか考えられないようにしてあげる…」
そう言った彼の微笑みはぞっとするほど綺麗で、正常な思考が働いていないソフィーにも、ハウルが何時もとは
違う何かをしようとしているのが分かりました。
腕を縛られていて普通には服を脱ぐ事が出来ないソフィーですが、ハウルがボタンを外して彼女の服を
脱がせようとすれば、魔法の力ですっと脱がされていきます。
ソフィーの全ての衣服が取り払われると、彼の手が白い肌を滑り始めました。酔いも手伝ってか、
彼女は素直に声を上げます。しかし、いつまでたっても彼の指先は肝心な所に触れてくれません。
ゆっくりと、いいトコロを掠めるように愛撫され、ソフィーの内圧は徐々に高まってきます。
ちゃんとそこに触れて欲しくて、もっと激しく求めて欲しくて、ソフィーは身を捩じらせました。
44七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/24 03:57:32 ID:jvLfxx2N

すんごい切り方ですけど、続きはまた後ほど…(;´Д`)ノシ
みなさん、メェリィクリスマス!!
45名無しさん@ピンキー:04/12/24 09:06:50 ID:Lx6Rnb4m
  _  ∩
(*゚∀゚)彡 七面鳥! 七面鳥!!
 ⊂彡
46名無しさん@ピンキー:04/12/24 13:22:36 ID:XQUMZyPE
前スレ785@初心者です。
調子こいてまたヘッポコ話書いてみました。
オチないしエロ盛り上がりもないのですが、昼間だからぬるくてもいいかなーと…(・∀・;)
夜wまでの暇つぶしになればと思い、投下させていただきます。

【映画、エロほぼ無、小ネタな割に7〜8レス】です。
4746:04/12/24 13:25:05 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】1
日々は、平穏にすぎていた。
ソフィーが生まれて初めて手に入れた―それは、他の家族にとっても同じだったかもしれない―、満たされた日々。
愛する“家族”で囲む食卓、ルーティンワークの家事をするのさえも満ち足りた気持ち。
時々は星の湖の湖畔に城を動かしいつかのように風を感じながらお茶をした。
風の便りでは、戦況も落ち着きつつあるらしい―そんな、幸せと言ってもまちがいない日々。

…それなのに、少し時がたった頃から、ソフィーの胸に去来するざわつき… つ ま ら な い。

その感覚に気付いたソフィーは自問した。
家族との平和なくらしを満喫しているのに“つまらない”?
なにが不満で“つまらない”の?
帽子を作っていた頃、意識しないように心がけていたけど、あれもやはり“つまらない”日々だった。
4846:04/12/24 13:27:05 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】2
ハウルと出会うまで。それまでの毎日は確かに“つまらな”かったけれど。

ハウル。
声に出さずにその名を口にする。
締め付けられるような甘い痛みと一瞬強くなる鼓動。
生まれて初めてのかけがえのない恋。
ハウルもソフィーのことを愛していると言ってくれる、が、ソフィーはいまだにハウルに「恋」をしている。

出掛けては一日おきぐらいに帰ってくるハウル。
ソフィーは気づいてなかったが、いったんハウルが帰ってきたら、食事の時も居間ですごす時もずっとハウルを目で追っている、一言も聞き漏らすまいと彼の言葉を追いかける。
他の家族が何かしでかしたり喋ったりする時はもちろんそちらに意識は向くが、それ以外はぜんぶ。
まあたいていが、帰宅したハウルは、バスルームにこもるか自分の部屋にこもるかが在宅(在城?)の大部分を占めるのであって、
家族との団欒やらソフィーにちょっかいかけるのは城にいる時間のほんの一部。
自分を追い掛けるソフィーの熱いまなざしを知ってか知らずか、飄々と陽気な相変わらずのハウル。
4946:04/12/24 13:28:50 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】3
今日のハウルは、皆が昼食をとっている所へ起きてきた。
ソフィーの頬へキスを軽くすると、茶器だけ持って窓辺へ。
食卓の家族達ととりとめのない会話をし、その後はマルクルと外へ(授業?)、夕暮れに帰ってくると浴室へ直行。
一時間ばかりして(これでも短い方だ)夕食の食卓へつく。
カルシファーの周りで30分ばかり家族団欒、そして二階の自室へ。
夜、ソフィーがドア越しにおやすみの挨拶を掛けると、中から返事が返ってくることもあるしドアが開いておやすみのキス(今度は額に)をすることもあるし、返事がないのでそうっと覗くとベッドから寝息が聞こえることもある。
そして次の日はソフィー達が起きだす頃にはとっくにいなかったり朝食後出掛けたり…それらの繰り返し。

同じ家に暮らしながら一緒にすごす時間はほんの少し。
もっと一緒にいたい、もっと近くに、触れたい、触れられたい、ぬくもりを感じたい。
恋をする年頃の娘なら感じて当たり前の衝動を、ソフィーも例外なく感じていたのだが自覚がなかった。
ただ、<何だかつまらない…>とだけ感じるのがやっとだった。
5046:04/12/24 13:31:33 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】4
ソフィーは、日増しにため息が増えた。
ハウルがいる時だけはため息の代わりに絶え間ない高揚感。
ハウルに焦がれるにつれ重症化をたどる一方だったが、当の本人はそんな自分を持て余したまま。
なんだかわからない憂欝さを感じるのみだった。

ある日の昼下がり。
家族はそれぞれに過ごしている。ハウルはいない。
ふと、思いついて…カルシファーに頼み、城を動かしてもらった。
ソフィーが訪れたのは、いつかの花畑。
あの日一時だけ二人ですごしたほの甘いひととき…
思い出しながら、うっすら涙が滲んだ。
あの時は、ハウルがどこかへ消えてしまうような気がした。
そしてその通り、その夜彼は戦火の中から現われ戦火の中へ飛び立っていった。
今でもあの時のことを考えると胃の奥が絞られるような感覚がある、いま無事に暮らせてることはほんとうにほんとうに奇蹟だ。。
ソフィーはその場にぺたんと座り込み、そのまま仰向けになり顔を両手で覆った。
ああ。ハウル。今すぐここに来て。そばにいて。
抱き締めて。私の名前を呼んで。どこへも行かないって言って。
5146:04/12/24 13:34:31 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】5
身を切られそうな切なさにまかせてそのまま…いつしか、むせび泣いていた。
<気分転換になるようにここへ来たのに、ますますさみしくなっちゃった。>
しばらくして身を起こし、ぷるぷるっと首をふると、城へ帰る扉へ戻った。

小さな小さなその小屋は、扉を開ければ中は城へつながっている。
…はずなのに。
扉を開けても、見た目通りの小さな部屋があるだけだった。
しまった―?!
一度解体し再生された城は、ドアの行き先も前とは変わっていて、花畑への出口はまだ設定されていなかった。
だからさっきはカルシファーに城ごと連れてきてもらったのだ。
<え…、どうしよう…>
そういえば、城は。さっきまで背後にあったのに…。
<カルシファーはここへ来たのをわかってるから、ハウルが帰ってきたらきっと教えてくれるはず。でもハウルが帰ってくるのなんて、たぶん明日にならないと…>
<明日かぁ。マルクル達のごはんどうしよう…、でもマルクルもあたしの行き先探すわよね…そしたらカルシファーが…>
と、あれこれ思索を巡らせながらもまだ半ばぼんやりしたまま突っ立っていると、目の前でガチャリと扉が開いた。
中から現われたのは想い人まさにそのひと。
5246:04/12/24 13:37:49 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】6
予期せぬことに心臓ごと飛び上がったソフィー。ハウルは目を丸くして「いったい何で、こんな入口がつながってない所に来てるの」あっけらかんと言う。
仰天した勢いでソフィーはハウルに抱きつく。今度はハウルが仰天する番だ。
「ハウル、ハウル、ハウル!!」
「え、ちょっ、どうしたの、何があったの?!ソフィー」
手も足も全身がしびれ微電流が流れたような感覚、ぎゅっと瞑った目蓋の奥ではチカチカと星がまたたいて。
―今なら言えそうだ。
「好き。好き、大好き。もっと、もっともっとハウルと一緒にいたい。たまに…たまには、一日中ずーっと一緒にすごしたい…。」
「ソフィー…」
ハウルは後ろ手に扉を閉めるとソフィーの頭を抱きかかえ「寂しい思いをさせちゃった?ごめんね。」と、髪をやさしく梳いた。
そして両手でソフィーの頬を包んで潤んだ瞳をまっすぐ覗き込む。「ソフィーがそんなに僕のことを思ってくれてたなんて。」
そう言うと、もう一度頭を自分の肩口に抱き寄せた。
「…僕も、もっともっと君と仲良くしたくて…でもあまり急いで君を恐がらせちゃいけないから…」
「…」ソフィーはしばらくハウルの胸に顔を埋めていたが、やがて顔を上げ無邪気に言った。「ハウルは恐くなんかないわ…」
5346:04/12/24 13:40:28 ID:XQUMZyPE
【ソフィーの憂欝】7
どうやらハウルの真意は伝わってないらしい。
「んーと…、やっぱりソフィーにはまだ早いのかも…」困った顔で返すと、可愛らしく憤慨する。
「何よぉ、なにが…、んっ…」
やわらかく唇を覆いつくされ、言葉は消えた。優しく優しく吸い上げられ、唇が自然に開く。
そこからするっと忍び込んだ恋人の舌は彼女のすべてを貪り尽くすかのように無心に蠢く。

「…っ、はぁっ、はぁ…」やっと解放されたが、味わい足りない碧い瞳はソフィーをけだるく見つめた。
「…こういうこと。本当は、君が準備できるまで、気長に待つつもりだったんだけど。…恐くない?」
「恐い?ハウルが?」やはりまだわかってないようだ。
しかし、とろんと熱っぽい瞳、隠微に唇を光らせながら見つめ返されて、ハウルに今さら我慢できるはずもなく―
スッといつもの表情に戻り、ソフィーを抱えたままハウルは振り返って扉の中に声を掛けた。
「マルクル、今夜は適当に食事をすませること。ソフィーと僕はちょっと出掛けるから。カルシファー、明日ここへ迎えに来ておくれ」
カルシファーが何か言っていたが、かまわず戸を閉める。
ソフィーへ向き直った瞳には悪戯な光が宿り…「僕達の隠れ家へ行こう。」
5446:04/12/24 13:42:51 ID:XQUMZyPE
…スイマセン、以上です。
自分でも「ここからだろ!」と思うのですが、神の皆様のように、美味しいシーンが書けない…orz
たった二作で、自分のワンパターンにも気付いてしまった…職人への道はマダマダ。

前スレ845神の「マルクルやヒンの足音とはまるで…」、ここのレス最後の「雷の音が。」にすごくすごくモエです。
文章の美しさがたまらない…
879神の、綺麗な絵が浮かんでる文も素敵!
そしてそして、七面鳥神、今回もゴチニナッテオリマ-ス(*・∀・*)
55名無しさん@ピンキー:04/12/24 14:42:05 ID:nneOHngS
ク リ ス マ ス 暇 し て て よ か っ た 。

純真無垢すぎるソフィーたん萌え(*´∀`*)
56名無しさん@ピンキー:04/12/24 20:44:11 ID:ZesecUrz
ソフィ→ハウルイイ!!
葛藤がすげえソフィーらしいです!!

難しいですよねエロ…神々本当にスゲエ…
57名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:29:53 ID:ElpnAbTT
クリスマス暇な人ですが何か?
焦れる気持ちが降り積もっていくカンジが良かったです〜
この際だからエロ行っときましょう!という訳で続きを激しく希望!
58名無しさん@ピンキー:04/12/24 22:14:36 ID:EQv80HlX
>>38
カブとのは一応ハウル眠っているときだから知らないよね。
でもラストで突如キス魔になったてことは日常的にだれかれかまわずしてそうだ・・・
59名無しさん@ピンキー:04/12/24 22:40:14 ID:erGNVij4
全スレ845の穴埋めSSが穴埋めにはもったいないくらいイイ!!
あっちはもう書き込みできなくなったからこっちでGJ
勿論七面鳥さんもおいしく頂きました。クリスマスにはやっぱターキー!!
エロ可愛いソフィタンにハァハァそして46さんも激しくGJです。
寸止めは辛いのでエロな続きをレッツチャレンジ願います。

60名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:39:56 ID:8bSdQTm/
前スレ845タンGJ!
本当ここのみんなは神だよ〜
自分はエロなしラブラブも大好物なんで
エロなしという事で躊躇してる神がいたらカモン!
61七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/25 02:18:58 ID:3fh657n7

前スレ >>845
埋め立てに使うなんてもったいない!本当に綺麗な文章ですた!
エロなんかなくても十分に萌え〜。

>>54
純なソフィーめっちゃ好きです。たまりません(*´Д`)
自分では純が書けないんですよ…。
だからそんな事言わずに是非続きを!

それでは酒乱ソフィー編最終投下です!
『映画版ハウソフィ・甘々・ソフィー酔っ払って積極的!?』
他の職人様方が書くソフィーと違って『純』さが失われつつありますので、
オリジナルと違いすぎるわ!という方はスルー願います…。
62Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/25 02:19:33 ID:3fh657n7

>>43 からの続き


いくらソフィーが潤んだ目で見つめても、彼は微妙なトコロしか触れてくれません。
抱きつこうとしても、腕が縛られていて叶いません。とうとうソフィーは耐え切れずに言いました。
「…ハウルっ…もうだめ…ちゃんと触って…」
「んー?」
ソフィーが懇願してもハウルは敏感な部分を避けて愛撫を続けます。時々ほんの少しだけ胸の紅い頂点に
指を掠めてみたり、白い内腿の秘部のギリギリを撫でたりしていました。
核心には触れないもどかしい愛撫を長く続けられ、ソフィーは体の熱い疼きと物足りなさに涙が零れます。
「やっ…もう…おかしくなっちゃう…」
「おかしくなっちゃいなよ。僕の事しか考えられないくらいに…」
どれくらいそれが続いたでしょうか。ようやくハウルが体を起こしました。それにつられたようにソフィーも
よろよろと体を起こしたかと思うと、彼のズボンに手を掛けてボタンを外しました。
「ソ、ソフィー!?」
恋人の突然の行動にうろたえていると、次の瞬間
ぺろん…
ソフィーの可愛らしい舌が、硬くなったハウルのそれを舐めあげました。
「うっ…ソフィー!」
ぱくり…
何回か舐められたそれは、やがてソフィーの小さな口に咥えられました。
63Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/25 02:19:53 ID:3fh657n7

彼女からしてくれるのは初めてな上、舌が触れる感覚にハウルの興奮も快感も一気に高まります。
「ソフィーっ…僕を急かしてるの…?」
彼がそんな事を言っている間も、ソフィーの口は休みません。ハウルもとうとう我慢できなくなったのか、
彼女の顔をそれから引き離し、茂みの奥に指を滑らせると、そこは滴り落ちるほどに濡れていました。
「んんっ!…あっ…」
「我慢…できなくなった?」
「ハウルぅ…もうだめ……きて」
酔っている上にここまで焦らされてはソフィーも耐えられません。
彼の思惑通り、今の彼女にはハウルしか見えていないのです。
「いい子だ。君の欲しいものをあげるよ…」
ハウルはソフィーの脚を抱え上げて、彼女の奥まで自身を突き入れました。
「ああっ!んっ…!」
焦らされ続けてようやく与えられた感覚に、ソフィーは身を捩って悶え、
二人が繋がった部分からは淫らな水音が響き渡って、さらに興奮を煽ります。
暖かくきつく絡み付いてくるソフィーの中に、ハウルはどんどん追い詰められ、
ソフィーはそんな彼の唇に深いキスをして舌を絡めました。二人が唇と下半身と両方で
繋がっているような感覚にとろけそうなほどの快感を感じます。
やがて高みへの階段を登りきった二人は絶頂に辿り着き、
「うっくっ!ソフィーっ!!」
「あっあっ!はぁんっ…ハウルっんっ!ああっ!!」
彼の熱い精がソフィーの胎内を満たしました。

しばらくぐったりとしていた二人ですが、先にソフィーが動きました。
そして次に彼女から出た言葉に、ハウルは仰天してしまいました。
「…もういっかいしよ…」
「えっ!?」
アルコールのパワー恐るべし。
64Alcohol ◆iPpgo8CXec :04/12/25 02:20:57 ID:3fh657n7

翌日。
昨夜の事はさっぱりと忘れているソフィーは、頭痛と腰痛に襲われていて、
実はハウルのほうもフラフラで、朝なかなか起きられませんでした。
とりあえず重症なソフィーを部屋に残し、ハウルが居間に下りて行くと、
「あっ、ハウルさん…お、おはようございます」
「おはようマルクル、マダム」
昨日の事様子を覚えているのか、マルクルが恐る恐る挨拶をします。
おばあちゃんはお酒の影響など全く感じさせずにいつも通りに座っていました。
そして暖炉には、
「うー、頭痛いよハウル。オイラどうしたのかなあ!?」
「カルシファー覚えてないの!?」
マルクルがそう言ってしまってから、しまった!という顔をします。
この火の悪魔も昨夜の記憶が無いようです。

「……カルシファー、二日酔いにはこれが一番効くんだ」
バシャッ!
そう言ってハウルはコップの水をカルシファーにかけました。
「ぶわぁぁっ!!何するんだよハウル!?オイラ消えちゃうじゃないか!!」
しかし彼は一言、
「コップ一杯の水で消えるようなお前じゃないだろう?それともいっぺん消えてみるか?」
ニッコリと笑顔でとんでもない発言をしました。
(オ、オイラ昨日何かしたか!?)
その恐ろしい笑顔を見た、紅い火の悪魔が青ざめたのは言うまでもありません。

のちに荒地の魔女が一言
「酒は飲んでも飲まれるな、だよ。マルクル?」
「え?そ、そうだね…」



END
65七面鳥 ◆iPpgo8CXec :04/12/25 02:21:36 ID:3fh657n7

酒乱ソフィー編終了いたしました。
漏れの書くソフィーは変にヤラスィな…スマソ(;´Д`)

しかもクリスマスイヴなのに残業だったよ!ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
漏れはみなさんとここで楽しみますw
拙作を読んでくれた方々に感謝!メェリィクリスマス!!
66名無しさん@ピンキー:04/12/25 03:31:03 ID:Pjj9aBFY
七タソ、前スレ845タソ、聖夜に素敵なプレゼントありがd!

ところで、>60タソがおっしゃってるように、ここに素敵SSを投下して下さっている神々はどうも
エロなしとかエロがいまいちとかそういうのをよく気にしておられるようですが、
自分的にもエロがあろうが無かろうが少なかろうが別にお気になさらないでいいかと思うんですが。
実際、今まで投下された作品は、エロの有無に関わらずどれも素晴らしいものばかりなんですし。
それになりより、そういう理由でSS書きを断念されてる方がいらしたら
非常にもったいない事だと思いますんで。

そんなわけで神々、これからもどうぞ萌え悶えさせてくださいまし!
67名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:59:14 ID:YoQJabxm
七タンGJー!
ハウルも、酔っぱらいソフィーの積極性にさぞかし満足したんだろう。
お陰で、コップ一杯の水で済んで良かったな。カルタンw

純なソフィーもヤラシイソフィーも、余裕のある大人ハウルもヘッポコな駄々っ子ハウルも大好きだ(*´Д`)ハアハア
そして、濃厚なエロ有りSSからラブラブだけどエロ無しSSまで(*´Д`)ウマシカテ
ネタをお持ちのネ申は、光臨お待ちしております。

そんな自分は、七タンの残業後に投下されたプレゼントに萌え悶えながら、一人でイブを過ごした一人です。
七タン残業モツカレ(・ω・)シ(´д`)ヨシヨシ
68名無しさん@ピンキー:04/12/26 10:24:22 ID:H8xGvT1T
皆様GJでした(*´Д`)
69前スレ311:04/12/26 21:09:45 ID:hGX5DAUJ
お邪魔します。前スレの残りを投下しにきますた。
ちょっとエロで力尽きたので文章グダグダですがごめんなさい。
ハンドルのところにタイトルとメル欄に311入れときますので、
苦手な人はNGワードですっ飛ばしてください。
下のレスから投下します。傾向は映画:ハウソフィ:エロアリです。
ひたすらイチャクラしておりますのでご了承ください。
70Interlude:20(>>801続き):04/12/26 21:10:53 ID:hGX5DAUJ
意識を逸らしたくとも初めて味わう愛撫に鋭敏になり過ぎた身体はそれを許さなかった。
生暖かな舌の感触が陰核を包み、そこをなぞられる度に理性は奪われた。
ゆるやかに浅く探る指の動きに促され、差し入れられた場所からとろりとしたものが溢れて流れ出し、
臀部を伝い落ちてシーツを濡らしていく。ハウルの指が沈むたびに響く粘質性の水音がソフィの羞恥心を煽っていた。
快楽を初めて覚えた身体がやがて快楽に溺れ、更なる悦楽に浸ろうとうごめき始める。
侵入し内側を撫で上げる指に縋るようにソフィの身体は意思とは無関係にひくついていた。
「やぁッ、ハウル…!ヤぁ…ん、も…ぅ、変になっちゃう…!」
右手で口元を押さえ、左手を力なく伸ばし下肢を探るハウルの頭に手を伸ばす。
ハウルの髪をくしゃりと撫で上げれば、さらさらと指から零れ落ち、ソフィの腹をくすぐった。
その行為が拒絶なのか懇願なのか、昂る熱に意識が犯されてソフィ自身ももう判らなかった。
意識が白く、掴めない所に消えていくような気がした。快楽に羞恥心すら押し流されて、どうする事も出来ない。
「ハウル…!!あぁっ!やぁんッ!!」
初めて味わう絶頂にソフィの下肢は震え、ハウルの指を銜え込んだままきゅっと収縮する。
ハウルの指を壁で締め上げる感触が心地良く、残された余韻が身体中に沁みた。
「大丈夫?」
力なく頭に添えられていたソフィの手をその上から包み込むようにして取り、ハウルはその手のひらに優しくキスを落とした。
ソフィの深部を弄っていたハウルの指がするりと引き抜かれ、代わりに身を起こしたハウルの半身がソフィに覆いかぶさる。
そしてハウルはいつの間にか荒くなっていた呼吸を飲み込み、ソフィの太腿を押し上げ色づいてわななく蜜壷に張り詰めた部分を宛がった。
「ソフィの中に僕を沈めたい…許してくれる?」
請うような響きと静かだが荒い息遣い、何よりもハウルが自分を見つめる瞳が気を病むような熱をはらんで、
その想いがただ一人、自分自身に向けられている事がソフィには嬉しくて、それ以上に切なかった。
羞恥心や恐れは一度迎えた絶頂が取り除いてくれたのだろうか。ハウルの言葉にソフィは素直に頷いた。
「…ハウル。私、あなたを受け止めたい。だから…来て」
71Interlude:21:04/12/26 21:12:27 ID:hGX5DAUJ
濡れた秘部に宛がわれたハウル自身は固く張り詰めていて、ソフィから溢れ零れた蜜がしっとりと絡み付いていた。
その部分をとても直視する勇気はなかったが、ソフィには不思議な充足感があった。
怖いかと耳元で尋ねられたが、ソフィは首を振る。むしろその時が来る事を焦がれている自分がいる。
「行くよ」
クチュと互いの秘部を重ね合わせる音が静かな部屋に響く。それと同時に襲ってきたのは体内を擦れ割かれる痛み。
ソフィは声を堪え、代わりに眉根をきつく寄せた。
「…っ、ソフィ、力抜いて」
とはいえ、それもどのようにしたら良いのかソフィには判らなかった。
充分に濡れそぼっているというのにソフィの体内はハウルの進入を拒み固く閉じていく。
少し強引にハウルが押し入ろうとすると、それを恐れたのかギチと強く締まった。
「痛ッ…ぁ」
想像よりも強く激しい痛みについ声が漏れ、ソフィの頬を涙が一筋流れ落ちた。
−やはり無理かもしれない−
そう思い身を引こうとしたハウルの腕をソフィが掴む。
「いや…行かないで、行ってしまっては嫌…」
「…これ以上はソフィが辛いよ?」
ソフィは頭を振り、自分を組み敷く愛しい男の姿を見つめた。
「あなたが好き。だからお願い。最後まで…言葉だけじゃなく、ちゃんとあなたの妻にして」
ソフィはハウルの首に腕を回して引き寄せ、唇を寄せた。大人のキス、そう呼ぶには拙い物だったかもしれないが、
身体を、心を、揺さぶる想いをただ伝えたくて、ソフィはハウルと舌を絡ませた。突然のキスに驚いたハウルも
それに応えるように絡み合う舌を吸い、唇の感触を貪った。たったそれだけで愛しさがこみ上げてくる。
やがて名残を惜しみつつ唇を離し、荒いだ呼吸もそのままに二人は見詰め合った。もう留める事など出来ない。
72Interlude:22:04/12/26 21:13:44 ID:hGX5DAUJ
「僕の背中に手を回して」
促されてソフィはハウルの背中に手を回す。手を回した分だけ二人の身体が密着し、滲み出た汗が互いの肌を濡らした。
「爪を立てて良いから」
言いながらハウルは強引にソフィの内側に割り入った。繋がった部分から焼けるような痛みがソフィの全身に広がる。
無意識にハウルの名を何度も呼び、その背中に指を突き立てた。味わった事のないほどの苦痛が襲い、奥歯をを噛み締める。
それでもソフィは痛みの中にハウルの熱と鼓動を感じ、それを自らの身体が内包した喜びに静かな安らぎを感じていた。
「動くけど平気?」
ハウルが額に汗を滲ませソフィに視線向けると、ソフィは肩で息を継ぎながら頷く。
内側から押し上げられる感触は痛みを伴い、断続的に続く行為に身を震わせた。
そして薄っすらと込み上げてくる、甘い感覚。先程溺れた快楽と似て異なる、もっと奥底から疼くような心地。
何度も突き上げられるうちに、それははっきりとした輪郭を持ち始めた。痛みを訴える部分が、痛みとは別種の心地良さを伝え始めていた。
痛みが治まった訳ではない。それに慣れた訳でもない。痛みを伴うと判っていてなお、もっと欲しいと身が疼いた。
「ハウル…ハウル!」
「ソフィの中、すごく気持ちいい…」
ベッドが乾いた床を軋ませていた。淫らな声も部屋の外に漏れているかもしれない。
繋がった場所からはハウルが腰を揺らす度に愛液が零れ落ち、甘く饐えた匂いが部屋中に立ち込めていた。
それでも良いとソフィは思った。身体を結び付けるまで気付かなかった想いに気がつく事が出来たから。
愛情も欲望も全て飲み込んで、それら全てを愛しいと思える。
73Interlude:23:04/12/26 21:14:43 ID:hGX5DAUJ
「ソフィ…イきそう…」
普段のハウルからは想像すら出来ないほどにうわずった声で限界を告げて、
ハウルはソフィの身体の奥底まで強く擦り上げ、その律動を強めた。
汗がぽたりとソフィの胸元に滴り落ち、ソフィの身体の上で律動にあわせ揺れていた。
ハウルは口にこそ出さなかったが、苦しげな表情で吐息を乱すソフィの態と相まって、甘い媚薬のような光景だった。
いっそうソフィへの愛しさと独占欲が増し、彼女の深い場所にまで印を残そうと突き上げた。
ソフィの身体にも先程の絶頂よりもずっと大きな波が訪れようとしている。
髪を乱し、体内を穿つ痛みと同じほどに強く、大きなうねりの様な疼きに昂っていた。
早く痛みから解放されたいと思っているのに、一緒に上り詰めたいと言う想いも滲む。
与えられる強い刺激に内側が痙攣し、ソフィはハウルを強かに締め上げた。
「んんっ、あっ…ああっ!!」
「くっ…!」
ハウルはソフィを強く抱きしめて、短く息を吐きながら強く腰を打ちつけた。
同時にハウル自身がドクッと脈打ち、ソフィの身体の体内で滾る熱がはじけた。
内側を焦がしながらとろりと流れ落ちていくそれは、二人がまどろみに堕ちる刹那の間に弛緩した内壁に包まれていった。
74Interlude:24:04/12/26 21:15:50 ID:hGX5DAUJ
暗闇の中で置時計の規則的な音が響いていた。コツ、コツ、と動く秒針に意識を向ければ
白濁としていた意識もやがて鮮明さを取り戻していく。あれからどれほどの時間が経ったのだろう。
傍らの心地よいぬくもりに視線を上げれば、愛しい人と視線が合った。
その額に張り付いた髪を指でそっと掻き揚げ、二人は微笑を交わす。
互いの体温が感じられるように抱きしめあい、額と額を合わせて鼻でキスをする。
心地良い気だるさを引きずりながら、睦言を囁きあい、あれほど求め合ったというのにそれでも触れ合う事を止められない。
思えばハウルと暮らし始めたのはほんの少し前の事だ。その時はこうなる事など考えてもみなかった。
もっとも、ハウルにとっては随分と長い時間を待たされていた事になる訳だが。
これほど満ち足りた時間を共に過ごす事が出来るなんて、これ以上の幸せを誰が望むと言うのだろう。
「ソフィ?」
呼びかけられて気がつけばソフィの頬に涙が伝っていた。零れ落ちた涙をハウルの指が優しく拭う。
「うん…ちょっと切なくなっちゃった」
「君の夫としてはその理由が気になるね」
「夫婦でも秘密の一つくらいあったほうが良いわ」
てっきり教えてくれるものかと思ったら、さらりと突っぱねられてハウルは意外だという顔をしてみせる。
だが、次の瞬間には青い目を細めると、ソフィの両手首を掴み、唇だけで勝ち誇ったかのような笑みを浮かべた。
「言うね。どうしてもその理由が知りたくなった」
「絶対教えない」
75Interlude:25:04/12/26 21:18:32 ID:hGX5DAUJ
手首を掴まれたままソフィはハウルに唇を寄せた。チュッと軽く唇を食まれ、予想外の所作にハウルは驚きを隠せない。
「キスが上手くなったね。秘密が君のキスを素敵にさせるなら、そうだな、秘密も悪くない」
ハウルはソフィの腰に腕を回してしっかりと抱き寄せると、仕返しとばかりに耳朶を甘噛みし、白い首筋に歯を立てた。
ハァ、と甘い溜息を吐いて腕の中のソフィの身体が僅かながら跳ねたのを確かめると、ハウルは子供じみた笑顔を浮かべる。
「もう一度したいな。それにソフィには早く僕に慣れてもらって、もっと気持ちよくなってもらわなきゃ」
「いやらしい」
「僕がこんなにいやらしいのは君の所為だよ、ソフィが可愛すぎるから」
可愛いといわれ顔を赤らめたソフィの唇を今度はハウルが掠め取った。触れるだけの優しい口付けはそれだけでソフィの心臓が躍らせる。
「おいで」
頬に添えられた長い指先に誘われ、ソフィはハウルと深く口付けを交わした。
胸の奥で溢れ出した甘い疼きを再び感じ始めていた。
76Interlude:おまけ:04/12/26 21:20:50 ID:hGX5DAUJ
朝の冷気に身震いしてマルクルは目を覚ました。と、同時にいつもとは違う何かに気がつく。
「ソフィ?」
いつもなら誰よりも早く起き出して、ソフィが朝食を作っている時刻。
だが、いつもなら感じる温かなスープの香りは漂って来てはいなかった。
「どうしたんだろ…」
パジャマのまま部屋をそっと抜け出し、ソフィの部屋に向かう。だが、その場所は人気もなく静まり返っていた。
訝しみながらもそういえば、と昨夜の事を思い返した。
「そっか、ソフィはハウルさんの部屋にいるんだ」
自然とマルクルの足はハウルの部屋へと向かった。狭い階段を上り、城の一番高い場所へ。
廊下の奥まったところにあるハウルの部屋もまた静けさの中にあった。ドアを軽く叩けば、その音さえも大きく響いた。
「ハウルさん、ソフィ?」
鍵はかかっていなかった。子供ながらの好奇心も相まってマルクルはそっとドアを開く。
「おはよう、マルクル」
「わ、あ、あ、は、ハウルさんっ?!」
ドアを開けた先にはハウルがマルクルを見下ろすように立っていて、その突然の出現にマルクルは慌てて後ずさり、
廊下の壁にゴチンと景気よく頭をぶつけた。痛いと叫びそうになったマルクルの口をハウルの手のひらがそっと塞ぐ。
「静かにしなさい。ソフィはまだ寝てるんだから」
「ソフィが?まさか病気ですか?!」
まだ早い時間ではあったが、ソフィがこんな時間まで眠っていた事は今までなかった。
真剣な眼差しでマルクルはハウルに詰め寄る。マルクルにとってソフィは母のような存在だ。本当に心配しているのだろう。
ハウルは不安げな面持ちでじっとハウルを見上げるマルクルの頭を撫でると、微笑みながら小さな声でこういった。
「ちょっと疲れちゃったんだよ。今日の朝ごはんは僕が作ろう。ベーコンエッグでいいかい?」

****************
これにて終了。相変わらずの長文でお目汚しスマソ。
77名無しさん@ピンキー:04/12/26 21:30:48 ID:DNrHjO5w
311さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
続き待ち焦がれてました!ワーイ!
甘甘切なくてエロい…最高ですた(* ´Д`)
こちらまで甘〜くて幸せな気持ちに…。
長編お疲れ様でした!また投下して下さると嬉しいです。
78名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:11:57 ID:rtEASbpD
>>311
もつかれー!!萌えエロ最高です!(*´Д`)
79名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:13:07 ID:Qsuf7rP/
ハァハァ(*´Д`)=Зムッハー!!!
最高です311ネ申!
80名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:22:59 ID:fnZIHp3h
前スレ311氏のInterludeが本当に本当に好きだ。
あー本当にInterludeなんてもんじゃねーよ一個の物語だよ。
しかし妄想の隙間をぴったり満たしてくれたよありがとう。

ハウルの飄々とした魅力がたっぷりだし、ソフィーのどきどきもすごく共感できる。
淡々とつづられる描写も丁寧で叙情的、マジで読ませてくれる。
あんたひょっとして魔法使いだったのかい…。
声を大にして言いたい。

 「 G J ! 」 と!!
81名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:38:16 ID:PKYDL80+
GJ!GJ!GJ!!
声を大にして言わしてもらう!
あ ん た は 天 才 だ !
82名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:48:37 ID:cyy9BFYw
お疲れ様ですた311神!
美しいエロパロご馳走様です!
素晴らしいですエロパロでハァハァより先にドキドキしちゃったよ…!!
83名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:44:38 ID:2Hh7+J6V
ありがとう!とっても好きだ!
311タンの話は何度読んでも萌えるし燃えるんだ
こんなに甘くてドキドキでもうなんて言って良いのか
ありがとう!!
84前スレ311:04/12/27 01:00:28 ID:KdPS81FK
身に余る暖かい皆さんのお言葉に感謝x2です。
読んでもらっただけで嬉しくてたまりません。皆さんのレスにうまし糧!!
これからも機会があれば投下サセテクダサイ…

ハウルスレネ申職人の皆様の新作&続きを激しくキボンです。
エロあり・エロ無し問わず色んなネタで萌え萌え出来るのが
このスレの良いトコだと思うですよ(*´Д`*)
85名無しさん@ピンキー:04/12/27 01:16:18 ID:7GkVw/vI
土曜日に映画見てココにやってきました。
前スレがあるうちに間に合ってよかった。
なんていいとこなんだここ(*´Д`*)ハァハァ
86 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:25:56 ID:4C4XmjHw
このスレはまさしく天国です…
前スレの最後からここまで神々の作品に萌え転がりっぱなしですた!

七面鳥さん、311さん、素晴らしくラブラブな二人をご馳走様です!

エロは楽しいですよ、と新たなる神々も勧誘してみたり。


といいながら、自分が投下する話はエロまでがやたらと長くなりそうなのですが_| ̄|○

前の鳥ハウルの後日談、のような感じで二度目ましてのお話です。
まだエロのエの字も出てきませんが、最後はちゃんとラブラブにします。
87鳥その後 1 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:30:40 ID:4C4XmjHw
前スレ550後日談 映画版 ハウソフィ 甘切ない ラストはハピーエンド


 トンテン。カンテン。

 街は復興の気配に沸いていた。
 戦争が終わったのだ。もちろん、まだ、完全に、ではないけれど。
 どこからともなく現れた黒い怪鳥が戦い続ける両軍の軍備を使い物にならなくした上、施設まで
もを丁寧に破壊していったので、両国とも戦争を続けることが困難になったのが終戦の大雑把な
理由。
 インガリーの国を影で動かしているという王室付き魔法使い、マダム・サリマンが「このくだらない
戦争を終わらせましょう」と発言したのは、国民たちには知らされないもう一つの理由。
 いずれにせよ、戦争の荒廃を体験したあとの平和は、人々に熱狂的に受け入れられた。
 緑の軍服を脱いだ若者たちは明るい表情で壊れた家や道路を直している。
 その中を真っ黒な煙をモクモクと上げて汽車が走っていくのももはや日常の光景だ。
 そんなせわしないがやがや町の片隅。
 かつて、ハッター帽子店があった場所は、今はこじんまりとした花屋になっていた。
 小さいながらも色とりどりの花が溢れ、しかもかなり手ごろな値段で売られているこの店は、日々
にちょっとした潤いを求める人々の間で話題になってきている。
 花の新鮮さだけがその理由でもなく、店先で人を呼ぶ男の子の愛らしさや、明るく花を売る美しい
少女、そして、めったに顔を出すことはないのだけれど、店の中で時折少女と楽しげに仕事をして
いる華やかな青年の姿を見ることは、お客にとって隠された大きな楽しみだった。


「ありがとうございました!」
 誕生日を迎える娘のためにとサーモンピンクのガーベラを求めてやってきた婦人に、くすんだ金の
リボンを可愛らしく結びつけた花束を渡して少女は頭を下げた。
 少女の手先は魔法のように器用で、僅か三本のガーベラとカスミソウ、うす翠の包装紙にリボンだけ
で、見ただけで微笑んでしまうような可愛らしい花束を作ることが出来た。
88鳥その後 2 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:36:19 ID:4C4XmjHw
「こちらこそありがとう。これなら娘も気に入ってくれるわ」
 花束の出来にすっかり満足してお礼を言う婦人に、流星色の髪の少女は恥ずかしげに微笑む。
「いえ、そんな。喜んでいただけて嬉しいです」
「なにを言っているの、もっと堂々と、自信を持ってもいい腕よ、この出来は。あなた、随分若い
みたいだけれど、どこか他のお店に修行にでも行ってたのかしら?」
「あ、いえ。わたしはもともと帽子職人をしていたので、こういった細かい作業、得意なんです」
「あら? 帽子職人? じゃあ、もともとここにあったハッターさんのお店にいた方?」
 好奇心いっぱいに尋ねてくる婦人に、ソフィーはあいまいに笑った。
 まさか、この雰囲気の中、帽子屋のあるじの娘です、とも言い出せない。
 がやがや町の花屋を生活の中心にしてからしばらくたつが、近所の住人も、店にやってくるお客
たちも、驚くほどこの銀の色の髪の少女がずっとこの店でむっつりと帽子を作っていたソフィー・
ハッターだと気づかないのだった。
 現に、ソフィーはこの女性が店の前の道の角を曲がった三軒目に住んでいる窓職人の奥さん
だという事を知っている。この髪が長く、赤錆色だったころ、何度も顔をあわせてきた相手だ。
 確かに髪の色は変わった。
 着る服も、ハウルがふらりと街中に行っては山のように抱えて帰ってくるお土産の山のせいで随分
明るい色が増えたように思う。
 けれどももう今のソフィーは老婆ではないし、顔立ちも姿も大きく変わったところはないはずなの
だがどうしてこの人はソフィーに気がつかないのだろう?
89鳥その後 3 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:36:47 ID:4C4XmjHw

 ――――――――わたしは、そんなにかわったのかしら?

 変わっていないと思うのは自分だけなのだろうか。
 胸の奥に呟いて、そうかもしれない、とソフィーは思った。
 しきりに礼を行って立ち去る婦人を見送り、その姿が道の角に消えてから、ソフィーはようやく笑顔
を消す。
 ゆっくりと閉じた扉にこつんと額を預け、くるりとドア横にある回転盤を回した。
「あれ、ソフィー。花屋さんはもうお仕舞い?」
 バケツに新鮮な水をくんできたマルクルが色の変わった回転盤を見て不思議そうに言う。
「ええ。今日は花束を沢山作ったから、ちょっと疲れちゃった。マルクル。そのお水は、窓の側に
置いているワレモコウにあげてちょうだい」
「うん! じゃあ、そろそろお茶の時間だね! ぼく、ハウルさんを呼んでくるよ!」
 ぱっと顔を輝かせ、マルクルはバケツを窓際まで運ぶ。せわしい足取りに、こけはしないかと
ソフィーははらはらしながらその背中を見詰めた。
「ソフィー。オイラにもそろそろ薪をちょうだい〜」
「ああ、ごめんなさい。カルシファー」
 元流星、現火の悪魔の声がのんびりとかかり、少女は笑ってかまどの側に薪を継ぎ足した。
「って、あなた、もう自分で動けるでしょう?」
「わかってないなあ、ソフィーは。ご飯は他の人に用意してもらったものの方が旨いんだぜぇ〜」
 ちろちろと燃える腕を伸ばして側に置かれた薪を手繰り寄せ、火の悪魔は満足そうに口をあんぐり
とあける。
「まあ、調子がいいのね」
 小さく笑いながら、エプロンを仕事用のものから家事用のものに変えた。
「それじゃ、ついでに熱いお湯も沸かしてちょうだいね」
 少女が磨かれて顔が映りそうなヤカンを暖炉の上にかけると、カルシファーはしかたがないなあ、
とばかりに、火勢を少し強めた。
 シュン! とヤカンの周りについた水滴が蒸発してゆく音を聞きながら、ソフィーは手際よくテー
ブルの上にお茶の準備をしていく。
 たっぷりとクリームの乗ったスコーンに、新鮮なベリーを煮詰めてつくったジャム。色味に鮮やかな
グリーンのミントの葉を添え、真っ白なポットに茶葉を入れ、わいたばかりのお湯を注いだ。
「やあ、今日はこっちでお茶なの?」
90鳥その後 4 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:39:00 ID:4C4XmjHw
 空気に漂う甘い香りに、とんとんと階段を下りてきたハウルが顔をほころばせて言った。
「ハウルさん、早く早く」
 とっくに席についているマルクルがゆったりと歩いてくるハウルをせかす。
 元荒地の魔女のためにスコーンを取り分けながら、ソフィーは今日始めて顔をあわせることに
なる恋人に微笑みかけた。
「ええ、中庭でお茶もいいのだけれど、今日は少し天気が曇っているから。――――――おそよう、ハウル」
 くすくすと笑いながら言われた言葉にハウルは大仰に眉をしかめてみせる。
 ここ最近、寝坊をするたびに少女がハウルにかけるセリフは、この城の新たな挨拶として定着
しつつあった。
「おはよう、ソフィー」
 丁寧に言い直して、まだ笑い続ける少女の額に朝の挨拶をする。
「いいねぇ、あたしにもしておくれでないかい? ハウル」
「喜んで、マダム」
「ハウルさんぼくもー」
「おれはいらねぇぜ」
 ちゅ、ちゅ、ちゅ、と家族に挨拶のキスをしながら(もちろん最後のキスは嫌がらせだ)、ハウルは
テーブルの周りを一周してソフィーの隣に腰掛ける。
「はい、ハウル」
 寝起きのせいかどこか物憂げなハウルに少し濃い目に入れた紅茶を差し出して、ソフィーは半分
に割ったスコーンにジャムを塗りつけた。
「ありがとう。今日は、花屋さんはいいの?」
「ソフィー、花束沢山つくったから疲れちゃったんだって!」
 鼻の頭にクリームをつけながらマルクルが顔を上げる。
「ん? そうなの? ソフィー」
「疲れたというか、午前中で随分花が売れたから、今日はもういいかなって思っただけなのよ。ああ
ほら、マルクル、スコーンは逃げないんだからもう少し落ち着いて食べて」
 はーい、と元気のいい返事に苦笑するソフィーの横顔を、ハウルは飲み終わったお茶のカップ
をテーブルに置いてまじまじと見詰める。
「ハウル?」
91鳥その後 5 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:40:16 ID:4C4XmjHw
 強い視線に居心地が悪くなってお尻をもぞもぞとさせるソフィーに、ふふふ、と元魔女が笑った。
「ねえ色男、今日はソフィーは午後は暇だってコトだよ」
「ぼくもそれを考えていたところなんですよ、マダム」
「え?」
 暇って、でも、まだ掃除もあるし、お洗濯も…といいかけるソフィーに、ハウルはにっこりと笑って
手を差し出す。
「掃除は逃げないよ。それに、お洗濯だって、今日は曇りなんだから明日に回したほうがいいさ」
「でも、でも…!」
「ソフィーはぼくと過ごすのはイヤ?」
「………」
 少しだけ色の薄い、綺麗な青い目がじいっと少女を見つめる。
 反則だ、と思いながら反論を探すが、心のどこを探ってもそんなものはなかった。
「イヤなわけ、ないじゃないの……」
 頬を赤らめて俯くソフィーに小さな声に、ハウルはぱっと輝くような笑みを見せる。
「よかった。君が働き者なのはよく知っているけれどね。たまにはぼくを構ってくれてもいいと思う
んだよ」
 だってぼくは君の恋人なんだから。
 美しい魔法使いの言葉に少女の胸がちくりと痛んだ。

 ―――――――恋人? 本当に?

 愛しい。大好きな、彼女の魔法使い。
 伸ばされた手は、恋人に対してのものなのだろうか。その言葉を信じてもいいのだろうか。
 おずおず伸ばした指がかすかに躊躇う。
 こうして、家族として暮らし始めてからはや一月。愛を求められたことは、一度もなかったのに。
92 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 03:43:22 ID:4C4XmjHw
とりあえず一区切り。

思いついたネタで書き始めたら随分長くなってしまいそうなので、
気の長い方だけお付き合い頂ければ幸いです。

ヒンを出しそこねた(・ω・`)
93名無しさん@ピンキー:04/12/27 04:19:07 ID:Enphw1QX
キ‥(  )━キ(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )キタ━━━━━━━━!!!



続き待ってます!
(*´д`*)ハァハァハァアハァ
94名無しさん@ピンキー:04/12/27 04:26:11 ID:hpfDrU1K
550ネ申様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
お待ちしてました!!
今回も名作のヨカーン(*´Д`*)ハァハァ
みんなイメージぴったりだ…!!

>ちゅ、ちゅ、ちゅ、と家族に挨拶のキスをしながら(もちろん最後のキスは嫌がらせだ)、
に禿萌〜(*´Д`*)
95名無しさん@ピンキー:04/12/27 06:01:51 ID:I3+DW7ad
諸君!オハヨウゴザイマス!!早起きしてヨカッタ〜
550さん再降臨乙でふ(・∀・)!! 
貴方のハウルとソフィーが大好きさ!
キウルが紳士で素敵だ・・・荒地さんをちゃんと『マダム』と呼んでるのが嬉しい
>ハウルさんぼくもーのマルクルがかわええ〜いいなぁ・・・(*´Д`)ポワワ 素敵家族・・・!!
かわらない素敵文に朝からメロメロです。続投うまし糧楽しみに待ってます〜ヽ(゚∀゚ )ノ
96名無しさん@ピンキー:04/12/27 06:11:57 ID:LojgoWoU
550さん、キター!お待ちしておりました!
97名無しさん@ピンキー:04/12/27 08:41:50 ID:KPlietSY
うぉーーーっっ!(゚∀゚*)
331神&550神!!
タマランです!!!またもや萌え死に…(*´Д`)
ああもーー、ソフィーに負けず劣らずおかしくなりそうw
感動のあまり何度も読んで、覚えちゃいそうなくらいです。
素敵な言い回しとかたくさんあって、神ご本人達も素敵な恋愛経験あるんだろうなーとか妄想…(スイマセンw)


そんな巨匠の後に、お目汚しなんれすが、夜中に目が覚めて出来た小ネタ投下…
エロ書けねぇと弱音吐いた職人見習い46です。
たくさんの皆さんの暖かいおコトバに、開き直って投下させていただきます。
“隠れ家”の続きではありませぬが… 宿題⊂(・ω・`|

【映画、エロ無、3レス程度】
9897:04/12/27 08:44:54 ID:KPlietSY
【蒼い夜更け】1
「――。」
ふと、目を覚ました。
しん、と張り詰めた静寂、冷気とその匂いからなんとなく夜明けが近いことがわかる。
鼻腔から入り込んだ空気の冷たさに驚き、ソフィーはぶるっと身震いする。
ふいに喉の渇きを覚え、ちょっとだけ意を決してベッドから降りた。
暗やみに目が慣れるのを待ってソフィーは軽く落胆した。
ガウン――ハウルの部屋に置いたままだったわ…
昨夜は昨夜でふざけながらここまで運ばれて来たので、枕元の水差しも空のままで。
記憶に頬を赤らめつつ、ソフィーは忍び足でキッチン兼居間へむかった。

ほの青い闇の中、カルシファーを起こさないように慎重に事を行ない、人心地つく。
部屋へ戻ろうと向き直ると、窓辺に人影を認めて飛び上がった。
『ハ…ハウル!』驚くにも声をちゃんと抑えている所がソフィーらしい。

窓からは星も月も無い頼りない夜空の明かるみが差し込み、ハウルのシルエットをおぼろげに描き出していた。
見まごうはずもない愛する恋人の、それでいて普段とちがう様子の影型に驚いて走り寄る。
9997:04/12/27 08:47:31 ID:KPlietSY
【蒼い夜更け】2
「どうしたの、ハウル。」
窓下の壁に寄せた椅子の上に、子供のように膝を抱えて蹲る恋人。
その彼は音もなく泣いていた。
ソフィーを見上げるの顔には涙の跡が光り、いつもの精悍さは見る影もなくあどけなく頼りない。
一回り以上も年の離れた弟子と、いまこの瞬間の彼はさして変わらなく思えた。
変容ぶりに驚き、頭を胸に抱く。
腕の中でしゃくり上げはじめた恋人に、夜気で冷えきったはずの体が、芯から熱を生み出すのを覚えた。

丁寧に髪を梳きなぜていると、腕の中から消え入りそうな声が聞こえた。
「…夢を、見て…」
「ん…?どんな夢…?」
いつかの、あの湿原。
次々に降る流れ星を、手ですくおうとするのだが悉くすりぬけてゆき、全員を死なせてしまう。
それでもまだ、星は墜ち続ける。
救えないのがわかっているのに、果てなくその行為を続けるしかなくて…

ソフィーが聞き出せたのはここまでだ。
魔法使いと流れ星だった相棒の関係を知るソフィーには、それでも十分だった。
10097:04/12/27 08:55:00 ID:KPlietSY
【蒼い夜更け】3
「…か… …かないで…、ソフィー…、…っ…。」
「ええ、行かないわ。どこにも。あなたのそばを離れない。絶対、どんなことがあっても一緒にいるわ…いつまでもよ…」
ソフィーの目尻にもあたたかいものがにじんだ。
でもその日の切なさにはどこかやすらぎがあった。
「私の部屋へ行きましょう…歩ける?」

恋人が腕の中で眠りにつくのを見届けると、今までで最高のいとおしさに包まれながら自分もまぶたを閉じた。
自分からあふれるこの感情が、彼を温かく包み、安らかにやすませてくれますように…


カーテンの隙間から朝の陽光が差し込んできても、ソフィーはぐっすり眠っていた。
すっかり悪戯心を取り戻した魔法使いが彼女を狙ってるとも知らずに―


END

10197:04/12/27 08:59:31 ID:KPlietSY
以上です。おつきあいいただきありがとうございますた。
もっとうまくヘタレっぷりが書きたーい。

七面鳥神サマ、おコトバありがとうです!(*´∀`)
しくだいガンバロ…
102名無しさん@ピンキー:04/12/27 10:11:43 ID:RE0fpjhp
うーここのすれ最高
103名無しさん@ピンキー:04/12/27 12:49:56 ID:7kGc1Xpe
いつも萌えさせてもらっているお礼といってはなんですが
550さんの魔王ハウル×ソフィーの挿絵描かせていただきました

http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/sslibrary/173.jpg

鳥その後も期待してます(*´Д`)
104名無しさん@ピンキー:04/12/27 19:12:27 ID:I3+DW7ad
ウマー。ハウルの空ろな目が(・∀・)ヨイ
ここのとこ神の続投でウハウハです。サンタさんありがとう。素敵なクリスマスだたよ・・・
105名無しさん@ピンキー:04/12/27 19:15:52 ID:Z6xPNsTg
そうそう。空ろな目がなんとも

絵全体も雰囲気あって良いね。GJ
106名無しさん@ピンキー:04/12/27 19:46:37 ID:ohm7gyeW
絵ネ申キターーー!!
ハウルの爪がソフィの肩に食い込んでるところが
小説と同じでイイ(・∀・)!!

GJでした・・・
107名無しさん@ピンキー:04/12/27 22:07:44 ID:LojgoWoU
46タン、素敵ダターよ!ヘタレハウル大好きだ〜!ヤケに立ち直り早いのハウルがカワイイよ。
携帯からだと絵が見れないのがカナスィ…
108 ◆7Anvse.M72 :04/12/27 23:52:42 ID:HtTzB5Dk
絵神さまがっっ!!
仕事の疲れなんか一気に吹き飛びました!!
103さんありがとうありがとうーっ!!!!

自分で書いておいてなんですが、ソフィーがぼろぼろでかわいそうですね…
きっとあのあと


「ソフィー、手を出して」
「え?」
 城に戻る直前、そんな事を言い出した魔法使いに少女は首を傾げる。
「これを治しておかないと、ね…」
「は、ハウル!?」
 伸ばした手を取った魔法使いが目を伏せて傷口に唇を寄せるのに、ソフィーはどぎまぎとした。
 熱い舌が。裂傷を、なぞる―――――


なんてセクハラ交じりに傷を治したのだと思います。
がっつり保存させていただきました。ほんとありがとうございましたっ。鳥がんばろうー(*´Д`)
109前スレ597:04/12/27 23:56:11 ID:ySz0euMp
しばらく仕事で覗けなかった内に新スレは立ち、
続々と神々の素敵な作品が投下されているなんて…!
皆々様方の才能に心の底から拍手したいと思います!
本当にGJ!!


さて、コネタですが久しぶりに投下しようと思います。
エロなしですがすいません。
110前スレ597:04/12/27 23:59:06 ID:ySz0euMp
原作版 ハウソフィ エロなし 甘め


「…ソフィー…」
心地のいいまどろみと温もりの中、自分の名を呼ぶ微かな声にソフィーは目を覚ました。
身体には、自分を後ろから抱きこんで寝入っている男の腕が廻されている。
すうすうと規則正しい吐息が、耳にかすかに聞こえてくるのと、
発されている気配からして、どうやら今の声は単なる寝言だったらしい。
少しだけ振り返ると案の定、彼は長い睫を伏せて眠っている。
どこからか漂う甘いヒヤシンスの香り。
それに誘われるよう再びソフィーも目を閉じたのだが、彼の眠りの中にも自分がいるのかと思うと、
妙にこそばゆくも嬉しい気持ちが沸いて、胸が柔らかに満たされる。
と。
「…っ?」
もぞ、もぞもぞ。
寝ぼけているのか、不意に後ろの男がもぞもぞ手を動かして、ソフィーの胸に触れてきた。
ありていに言ってしまえば、掌で胸のふくらみを
男がすっぽり覆っているというか、揉む一歩手前というか。
111前スレ597:04/12/28 00:01:21 ID:ySz0euMp
そしてそんな状態のまま、手は止まり、またすーすーと寝息が響く。
断言するが起きていない。
ぐっすり寝ているのだ。
「…全く」
笑い混じりのため息を吐く。
この男…自分の恋人である魔法使いのハウルが、胸を触るのが大好きだと知ったのは、
確か身体を重ねるようになってすぐの頃だったか。
世の男全般がそうなのか、そうじゃないのかはなにぶん、
この男が初めての相手であり、それ以外の男は相手にしたことがない自分には良く解らない。
だけれど、胸を触るのが嫌いだという男はいないというのが世間的な一般論らしいから、
やっぱり世の男はほとんどそうなのだろうか。
とはいえ、嫌というほどのものではないので、したいようにさせておいてやる。
どうもこの男は自分をこうして抱きこんでいると非常に精神が安らぐらしい。
君がそばにいると安心して眠っちゃうんだ、
なんてへらへら笑いながら言っていたのをよく覚えている。
さして勝気で少々女らしくない自分が唯一女らしいといえる箇所で
安らいでくれるというのなら、それも悪くない気はする。
112前スレ597:04/12/28 00:04:06 ID:I1g/PH0P
初めてこうして寝ぼけたこの男に触れられたときは驚きあわてて、
相手を叩き起こしてしまったものだが、自分達はもう結婚までしているのだ。
身体を重ねるようになって大分たつし、触れられて恥らうような関係というのも今更な気がする。
今や、もうこれはコミュニケーションのひとつと感じるし、むしろ大の大きな男が
胸ひとつで安らいでこうして甘えてくるのは、微笑ましいとすら思うほど。
それに、寝ぼけ状態のこの男が触れてこないと、却って、おかしいなとか、具合でも悪いのかとか、
よもやまさか浮気してるのではとか、自分は考えてしまうに違いない。
だからやっぱりこれは必要なスキンシップなんだろうと考える。
なんだかんだいって、自分も心が満たされるのだから。


身体を伝わって、とくとくと心臓が温かな鼓動を伝えてくる。
ついこの間まではそこにあるべきものがなかっただなんて、実は今でも信じられない話。
そんなことあるわけないのに、不意にまたなくなってしまうんじゃないかという気になって、
だしぬけにハウルの胸に手を当ててみては当の本人に笑われる。
そしてその度に確かな音を伝える心臓に安心するのだ。
愛しているからこそ心配するのは当然なのだから。


「ふぁ…」
生あくびがでた。
やっぱり、目が覚めてしまったものの、眠い。
ソフィーは瞳を伏せると、未だすうすうと寝息を立てて熟睡している様子の男の身体に寄り添うようにゆっくり頭を後ろに摺り寄せた。
――もう少し。
さすがに昼まで寝る気はないが。
今はまだ起きなくて、いい。
ややしばらくの眠りに、身を任せるとしよう。


やがて訪れたまどろみは、温もりと同じ優しかった。
113前スレ597:04/12/28 00:06:33 ID:I1g/PH0P
以上です。
本当に短い上にエロなしですいません。

皆さん方の作品を酒の肴に持ち帰った仕事を片付けてきます…
114名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:12:34 ID:In/CxHoE
わー!!597さん乙ー!!
リアルタイムで拝見しちゃった(* ´Д`)
ハウルが赤ちゃんみたいでむっちゃ可愛い!w
そうなんですよね…男の人って胸サワサワしてるのが落ち着くらしいヨ…。

まだまだお仕事ですか?お体にお気をつけて〜。
美味しいお話ありがとうございました!
115名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:27:05 ID:lOUDgyBO
前スレ597さん!!乙ですー!!エエもん見せてもらいましたー!!
なんか判る、スゲェよく判る。なんていうかナチュラルなエロですよ。
たまりません〜。短くてもGJ!エロなくてもステキ!
つらつらと一人ごちているソフィが可愛いし、さわさわしてるハウルもエロ可愛い。
お仕事たっぷりのようですが頑張ってください。
116名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:53:31 ID:ITWB8L9y
597氏GJ!
原作ソフィーは気が強くて口は悪いが、
本当は乙女なところが可愛くて大好きだー(*´∀`)
117名無しさん@ピンキー:04/12/28 20:58:26 ID:RLKNIIAN
>>7Anvse.M72
鳥その後キターーー!!あなたの甘切ない話が大好きです!続きが読みたいっすー!!
そしてセクハラ交じりに傷を癒す…萌え悶えますた…。

>>97
整った文章ホント綺麗です!へタレなハウルがイイ!

前スレ >>597
ハウルもおっぱい星人ですな!(違
ソフトエロで萌え萌えです!
118名無しさん@ピンキー:04/12/29 02:42:28 ID:O61sHkVX
神々も今日明日は冬の海へお出掛けですかね。
ハウル本…イパーイあるんだろうなあ(´・ω・`)
119名無しさん@ピンキー:04/12/29 14:46:54 ID:5UhZFyc/
>>118
数は少なかったけど、人気はかなりあったよ。
120名無しさん@ピンキー:04/12/29 15:56:37 ID:UBaton4m
>>119
この雪の中行ったのか‥‥
乙華麗。
121名無しさん@ピンキー:04/12/29 20:36:37 ID:2g9adrSg
自分も逝ってきた。
別ジャンルの人が突発的に出したというのが多かった印象で
探すのがちょっと大変だった。
家に帰ってからサーチの存在に気がついたよ…il||li _| ̄|○ il||l
午後には売り切れてるところがほとんどだったんじゃないかな。
この人気だと、次の大きいイベントでは更に数が増えそうなヨカーン
健全なのしか見かけなかったけど、ややエロとかも出てくるといいな。
このスレに投下されてるような作品だったら自分は迷わず買うよ!
122名無しさん@ピンキー:04/12/29 21:44:27 ID:7+Kpav6j
冬の海行った人良いなー。行けばよかった。
それにしても、ココ見てると映画が見たくて見たくて仕方がなくなるorz
けど、来年まではロマンアルバムとジ・アートで我慢するぞー。

早くDVD出ないかな…。
123名無しさん@ピンキー:04/12/29 22:15:37 ID:kgHZQDhD
劇場では今しか見れないんだぞ。
ドルビーサラウンドなんだぞ。
見に行ったほうがいいと思うぞ。
124122:04/12/29 23:29:23 ID:7+Kpav6j
訂正
×来年までは
○今年中は

あと数日耐えて、正月に三回目行ってくる(・ω・)ノシ
実を言うと、今日は映画館までグッズ買いに行ってきたんだよ。
カルシファーのキャンドル可愛かった(*´Д`)カワナカッタケド
125名無しさん@ピンキー:04/12/30 01:28:48 ID:/Dn2L2FT
今日4回目逝ってきた。なんか漏れはもうやばいです。ずっと泣いてますた
泣きどころで泣くならまだ分かるけどそうじゃないとこでまで泣く始末
とりあえずハウルさん出ただけで泣くのよせな、ジブン・・・(;´Д`)

子供みたいに甘える顔も 急に男らしくなる顔も
私には全てが宝物 幾度となく見させて

・・・なにげに聴いたKinkiの『愛のかたまり』なんかハウソフィですた
なんですか萌えろと言っているのデスカ。萌えるさ。萌えますさ
元旦早々5回目逝ったろうかなぁ。取り合えず神の続投をお待ちしております
126名無しさん@ピンキー:04/12/30 01:43:19 ID:KDownpSH
何かいいシチュorネタはないですかね?
127名無しさん@ピンキー:04/12/30 02:36:17 ID:oSt4YrqS
ハウソフィ←カブ

前にキスで嫉妬したハウルってのがありましたけど
カブにもっとソフィを攻めてもらってエロ寸前みたいな。
128名無しさん@ピンキー:04/12/30 03:24:08 ID:Kww/+wex
猫耳をこっそり待ってますが…
129名無しさん@ピンキー:04/12/30 10:54:03 ID:D0WKECxA
>127
それは……

















イイ!(*´∀`)
130名無しさん@ピンキー:04/12/30 12:07:32 ID:a1mRzZjF
>>127
それイイ!けどある意味恐ろしいですな…ハウルが…。
エロ寸前までいたしてしまったカブをハウルがどうするのか…
考えただけでもコワヒ(;´Д`)
131名無しさん@ピンキー:04/12/30 12:43:02 ID:+r6RXuTd
>>127
そのネタあるけど形にしてない・・・。
かなり前から構想だけは練ってあるんだけど・・・。
つうかカブかなりおいしいどこ取りでハウルが・゜・(ノД`)・゜・なんで。
132名無しさん@ピンキー:04/12/30 19:05:44 ID:+M5WTBDf
>>131
それでもいい、読みたい・・・
133名無しさん@ピンキー:04/12/30 23:11:10 ID:D0WKECxA
>131様                   
どうぞ、ネ申の思うがままに書き連ねて下さいまし(*・∀・*)

134名無しさん@ピンキー:04/12/30 23:56:03 ID:TvOXHFuj
子供の作り方を真顔で訊きに来たソフィーにハウルが丁寧にレクチャーしてあげる…というシチュきぼん。ソフィーってある意味箱入りっぽいから、本気で知らなそう。
135名無しさん@ピンキー:04/12/31 00:15:15 ID:Dn0ztEbG
>>134
ソレダ(゚∀゚)!
ハウルvsカブは >>131氏にお任せしてw
次回作は『子作りレクチャー編』に決定!!ネタ頂きます…
136名無しさん@ピンキー:04/12/31 00:19:46 ID:CDe+4Jjn
ワクワク
137名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:30:54 ID:cvU6gDcD
とりあえず思いついたのを参考程度に走り書き

・大喧嘩して仲直り
・婚約中にハウルの元恋人と遭遇してマリッジブルー
・知人達を集めてささやかな結婚式
・原作女性陣とお茶してて男の悦ばせかたについて伝授されたのちハウルにためす
・夜に関して知識ゼロなソフィーにハウルが色々仕込んでみる
・大怪我して帰ってきたハウルを介抱
・ソフィーが自覚ゼロで夜這い
・帽子屋時代にソフィーを密かに慕っていた人が街中で堂々告白
 →ハウルが偶然発見してふてくされる(少女漫画的展開)
・いっそのこと少年ハウル×ソフィー(かなりありえない)

自分のペらい頭じゃこんなのしか浮かびません・゜・(ノД`)・゜・
138690:04/12/31 01:39:07 ID:HJ9oz9t7
>>137
ヤヴァイ…どれもイイシチュばかり(*´Д`)
後々使わせて頂きます!
139名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:40:57 ID:HJ9oz9t7
あ… >>138の名前誤爆してしまった(鬱
140 ◆7Anvse.M72 :04/12/31 02:10:32 ID:1WxnorqS
うわー、前回のレスエラーでていろいろ削った所為で一番大事なところが消えている_| ̄|○

>97さん
へたれハウルばんざーい!
映画版のハウルにはこう、繊細なところがありますよね。でも最後の最後で
下心出しちゃうところが…w

で、前回の投下部分ですが、カルちゃんの一人称は「オイラ」ですた…おれになってるところが
一箇所ありますが、その部分はおのおの脳内変換していただけるとありがたい…です…_| ̄|...○

>前スレ597さん
GJ! かわいくてエロイですね! 原作版のハウルと映画版のハウルは同じへたれでも
種類が違う気がします。こう、原作版は行動はへたれてても精神的には結構頼もしいというか。
映画版は行動はわりとちゃんとしてても精神的にへたれっぽいというか。
141鳥その後 6 ◆7Anvse.M72 :04/12/31 02:13:12 ID:1WxnorqS
>>91続き

映画版 ハウソフィ 甘切ない ラストは断然ハッピーエンド


 お茶を済ませ、ソフィーは元魔女が過ごしやすいようにとソファの周りを整え、ハウルはマルクルに
いくつか課題を出してから城をあとにする。
「それじゃ、後は頼んだよカルシファー」
「ちぇー、留守番かよ、オイラ」
「お土産を買ってくるわ」
「やったあ!」
「ソフィーはカルシファーを甘やかしすぎだと思うんだけどなあ!」
「うちの家族で一番の甘えん坊さんがなにを言ってるのかしら」
「ソフィー。それはひどい」
 心底楽しげな火の悪魔の笑い声を背後に魔法使いと少女は扉を開けた。
「お手をどうぞ、お嬢さん」
 笑って差し出された腕に手を絡め、少女と魔法使いは船の往来でにぎわう港町に繰り出した。
「ここも、もう随分と復興したのね」
「そうだね。こっちのほうにはあまり爆撃がこなかったから」
「港しかないからかしら?」
「いや、補給の要として船は重要な手段だったよ。ただ、隣の国からここは随分と離れている。
飛行船がやってくるのもおおごとなのさ」
「そう…」
 街を歩きながら、少女は浮かない顔で周囲を見回した。
 道を行き交う人々は楽しげだが、その中には怪我をして俯いている人や、疲れた顔をして放心
している人も少なくはない。
 こんなところまで、と思うときゅっと身が縮まるようで、少女は無言でハウルに身を寄せた。
「大丈夫だよ、ソフィー」
 差し出していた手を少女の肩に回して、魔法使いは明るい声で言う。
「戦争は、終わったんだ」
 もう、誰も新しく傷つく人はいない、と続けられた言葉にソフィーはうっすらと笑う。
「そうね」
142鳥その後 7 ◆7Anvse.M72 :04/12/31 02:17:58 ID:1WxnorqS
 強力な魔法使いの、力強い断言にも少女の心の曇りが晴れることはなかった。
 肩を抱き寄せる腕に身を預けても、どこかでちりちりとした不安が胸を刺す。
 戦争が怖いのかしら? と自問して、ソフィーは違う、と首を振った。
 ハウルが言うとおり、戦争は既に終わっている。サリマンと、おそらく隣国に戻ったカブのおかげで。
まだいろいろとくすぶっているものはあるにしろ、確かに見上げた先に敵国の軍艦が飛ぶような
状況ではなくなった。
 町も人も、戦争が終わった事を知ってぐいぐいともとの姿に戻ろうとしている。
 ソフィーはため息をついて、短くなった自分の髪にそっと触れた。
「ソフィー?」
「ああ、ごめんなさい、ハウル。なんでもないの」
「ほんとに? やっぱり仕事で疲れていたんじゃない?」
 気分が悪いなら戻ろうか? と、案じる声音に少女は慌てて首を振った。
「大丈夫。ほんとうよ? 二人で歩くなんて久しぶりだから少し緊張してるみたい」
「―――――そう」
 呟く魔法使いの表情に、ソフィーは一瞬目を瞠った。少女の緊張しているという言葉に、ハウルは
顔をしかめたようだったのだ。
 けれども見間違いだったのか、にっこりと笑った青年はそれじゃあ、と足取り軽くソフィーを誘導する。
「幸いこっちの街はお天気だし、海の側まで行ってみない?」
「すてきね」
「だろう?」
 文句なしの美青年に肩を抱かれ、楽しげに歩いていくソフィーの姿を行きかう人々はちらちらと
振り返る。足を止める女性たちの目に、ソフィーに対する嫉妬が浮かんでいると思うのは彼女の
気のせいではないだろう。
 いろとりどりの商品を並べている店先を二人で冷やかしてゆきながら、ソフィーはそっと間近に
あるハウルの横顔を見上げた。
 赤と灰色の服を纏ったハウルは誰が見ても魅力的で、美しい。
 カルシファーとの契約を解いて自分の心臓を取り戻してから、ハウルの目は少しだけ色が濃く
なった。青くて深い眼差しに見詰められると、少女の心臓はいつもドキドキと鳴る。
「ほら、ソフィー。あっちでジュースを売っているよ。なにが飲みたい?」
「あっ、わ、わたし? わたしはハウルと同じでいいわ」
 見詰めていた横顔に急に振り返られて、ソフィーはびくん、と体を硬くした。
143鳥その後 8 ◆7Anvse.M72 :04/12/31 02:19:17 ID:1WxnorqS
「…じゃあ、オレンジジュースでいいかな?」
「ええ」
 一瞬の間に首をかしげながらソフィーがうなずくと、待っててね、と言い残してハウルは港の片隅に
店を出しているジュース屋へと歩いていった。
 その後姿を見詰めながらほっと息をつく。
 ハウルと外出するのは、楽しい。こうして、本当に二人きりで過ごすのはハウルが心臓を取り戻
してからはじめてに近かったから、とても楽しかったのだけれど、でもとても緊張してしまっていた。

 ―――――――こんなに、ドキドキしてるのはわたしだけかしら。

 ジュース屋の店主となにやら楽しげに話しながらカップを受け取っているハウルを見ながらぼうっと思う。
 ハウルには少しも緊張している様子も――――ソフィーにドキドキしている様子もない。
 確かにソフィーと街を歩くのは楽しそうだったけれど、これは相手がマルクルでも同じように振舞
うのではないだろうか、と少女は思った。
 大切にはされている。
 でも、ハウルの「大切」と、自分の「大切」は一緒のものなのだろうか…?
「ソフィー?」
 自分の考えに沈んでしまっていた少女は上からかかってくる声に肩を震わせる。
「あ、ハウル」
「ねえソフィー。気分は本当に大丈夫? 疲れたならちゃんとそういわないとダメだよ?」
「いやだ。本当に大丈夫よ。海が綺麗だから、ちょっとぼうっとしていただけなの」
 心配そうなハウルにそう笑って誤魔化す。
 確かに夏を迎えたばかりの海は太陽の光を反射してきらきらと輝いていて、とても美しかったか
ら、ハウルはそう、とうなずいて納得したようだった。
144鳥その後 9 ◆7Anvse.M72 :04/12/31 02:19:47 ID:1WxnorqS
「はい、ジュース」
「ありがとう。あら、コップは一つだけ? ハウルの分は?」
「コップなんて一つあれば充分だろう?」
 にやっと笑ったハウルのいたずらっぽい表情に、ソフィーはきょとんとして、それから意味がわかっ
てみるみる赤くなった。
 カップにはストローが二本刺さっている。
「ぼくはこっち飲むから、ソフィーはピンクのストローのほうだね」
 うきうきという魔法使いは、その優れた容姿で周囲の注目を集めている。
 この衆人環視の中で。
 一つのコップからジュースを飲む。
 想像しただけで、少女の頭はボン、と破裂しそうになる。
「い、いいわ。わたし、のどかわいてないから!」
 差し出されたカップを必死になって押し返しながらソフィーはあとずさった。
「どうして? 楽しいよ?」
「わわ、わたしはあんまりそういうの楽しいと思わないの…っ!」
 わかって、お願い、と必死になってハウルを見詰めると、今まで底抜けに楽しげだった美貌から
すとんと表情が消えた。
「は、ハウル…?」
 怒らせてしまったのだろうか、と少女は息を呑む。
 眉を寄せた少女の顔を苦しそうに見やって、ハウルはそっと唇を開いた。
「ねえ……ソフィーは本当に、ぼくのこと、好きなの?」
145名無しさん@ピンキー:04/12/31 02:22:52 ID:1WxnorqS
エロまでまだもう少し、という感じです…
あと二回か三回の投下で終われるのではないかと思います。
正月はばたばたと忙しいので松の内が終わるぐらいまで顔出しできないかと思いますが、
今年はこのスレに大変楽しませていただきました。

来年もまたよろしくお願いします。皆様、よいお年を!


ジカクゼロデヨバイニハァハァ・・・カ、カイテミタイカモ・・・!
146名無しさん@ピンキー:04/12/31 03:36:21 ID:JajYaG1s
>>145
GJ!!心理描写がたまんないです!
これでハァハァしながら年が越せます、ありがとう!!
147名無しさん@ピンキー:04/12/31 04:10:06 ID:HR0ctuuU
前スレ550さん、お待ちしてました!!(゚∀゚)
お互いすごく思いあってるのに
気持ちがすれ違っちゃってるのが切なくて可愛くて可哀相。
幸せなエロで2人を救ってあげて下さい。

私も帰省でしばらくここ見に来れないヨー・゜・(ノД`)・゜・
神々の皆様、今年は本当に萌えを有難うございました!!
来年もよろしくお願いします〜。
148名無しさん@ピンキー:04/12/31 09:53:17 ID:0fPhq0nb
>断然ハッピーエンド

(・∀・)ニチャニチャ
149名無しさん@ピンキー:04/12/31 10:31:46 ID:FvxZKHuY
>>145
切なくも甘いお話にハァハァ(*´Д`) アナタの文章大好きです!
是非自覚ゼロで夜這い書いてホスィ!
150名無しさん@ピンキー:04/12/31 20:38:15 ID:2FogBaHO
>>137
・いっそのこと少年ハウル×ソフィー(かなりありえない)

あ、ありえなくてもすごく見てみたい・・・
誰かおねげえしまだ。
151名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:31:39 ID:n3uMGiWl
漏れも原作の9歳差夫婦設定はちっとも萌えなくて( ´_ゝ`)フーン
て感じだったけど(原作のハウルと歳が近いからだろうな・・・(´・ω・`) ショボン)
昔から年上女性と年下少年のカポーは萌えだったんだよ(*´Д`)ハァハァ
ちょっと犯罪級に歳が離れてるけどハウルの初めての相手が
18歳ソフィーだなんてかなり萌えゆる展開ですね(*´Д`)ハァハァ
やばいよ・・・やりすぎだよ・・・(*´Д`)ハァハァ・・・キモイヨジブン・・・
152名無しさん@ピンキー:04/12/31 23:42:00 ID:8Uv9xrgA
まああれだな!今年は萌える話ありがとう
これからも神々、よろしくおねがいします
来年には自分も神になろうとおもうよ
ではみなさんよいおとしを!
153名無しさん@ピンキー:05/01/01 00:58:57 ID:UYxUUz0+
あけましておめでとうございます。
エロパロのネ申様方今年も、良い作品を生み出してくださいまし!
さて、ハウソフィの初夢でも見るか。。
154名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:19:17 ID:joQhUwtg
スレの皆様明けましておめでとうございます!
昨年は拙作を読んで頂き、沢山の反響ありがとうございました。
今年も頑張って書きますので、生暖かく見守ってください。
そして、ネタの提供もおながいします。
只今子作りレクチャー編製作中です(;´Д`)<七
155名無しさん@ピンキー:05/01/01 03:22:06 ID:oKaLaVHy
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

コミケ行った方はお疲れ様でした。雪が降って大変だったと思います。
ハウル本は一冊だけ通販でゲト。
なかなかほのぼのでよろしかったです。(*´∀`)

というわけで、姫始めは他の方にまかせて、
誰もが一度は思いつくであろう雪関係ほのぼのネタを投下。

雪が降った記念の日常ネタ(ハウルとソフィー:映画版) エロ無し でございます。
156雪の降った日には。1:05/01/01 03:22:47 ID:oKaLaVHy

とある冬の日。

ひんやりとした空気のなか、ソフィーは目を覚ました。
隣ではハウルが毛布を頭までかぶってすぅすぅと眠っている。
静かに、はぁっと息を吐いてみると、白い靄がすうっとあらわれて消えていく。
白い靄があらわれては消えるのを何度か愉しんだ後、窓のほうに目をやった。
窓枠にそって白い色がくっきりと浮かび上がっている。

「もしかして…」
ハウルを起こさないように、ゆっくりと静かにベッドを抜け出したとたん、
きりっとした寒さが身体を包んだ。
思わず歯を食いしばって息を止めてしまう。
急いでベッドのわきにかけてあったガウンを羽織り、
手を擦り合わせながら窓辺にちかより外を覗いてみると、やはり雪が積もっていた。
昨日まではマルクルの背丈ほどある、緑色の葉をふさふさと広げていた木が、
今日はその大部分が白い雪に覆われていた。
雪が帽子をかぶっているようにてっぺんのほうだけのぞいている。
157雪の降った日には。2:05/01/01 03:23:11 ID:oKaLaVHy
「マルクルが目を覚ましたら、きっとびっくりするわね」
きゃあきゃあとはしゃぎまわって大変なことになるだろう。
そんなマルクルの姿を思い描きながらくすくすと笑っていたら、
どうやらハウルを起こしてしまったらしい。
もぞもぞと毛布から目だけをのぞかせて、眠たそうにソフィーのほうを見ていた。

「ふああ…。おはよう、ソフィー。なにしてるの?ううっ、今日は寒いね。
すぐにカルシファーにあっためてもらわなきゃ」
「おはよう、ハウル。ごめんね、起こしちゃって。ね、こっちに来てみなさいよ。すごいわよ」
おはようのキスをした後、渋るハウルを窓辺までひっぱって外をみせる。

「雪か!どうりで寒いわけだよ」
窓の外を見たとたん顔を輝かせ始めたハウルにソフィーは問うた。
「そうね、私もびっくりしちゃったわ。ね、ハウルも子供のころは雪で遊んだりした?」
「雪で?もちろん。懐かしいなぁ。よく雪玉に魔法で爆竹を仕込んだりして、サルマン先生に怒られたりしてたよ」
ハウルの顔がニヤリといじわるそうな顔に歪む。
「雪のなかにロープをしこんで敵を転ばせたりとかもね。転んだ先には落とし穴。これは基本だ。
あとは、敵の雪玉に魔法をかけて、投げたとたんにその人の顔面にクラッシュするようにしたりとか……」

事細かにその時の事を身振り手振りで説明しだすハウルに呆れて、
「あなたって、相当の ワ ル ね」
ソフィーはハウルがマルクルにこのばかげたいたずらを教えないようにしなければ、と溜息をついたのだった。
158名無しさん@ピンキー:05/01/01 13:09:02 ID:9aDppuHz
>>155
GJ!新年に相応しいほのぼのネタにほっこりしたよー。
159名無しさん@ピンキー:05/01/01 21:03:22 ID:CHJ0hEEY
>>157さんアケオメSS乙〜!ホンワカした気分になれますた。

>>151さんにちょっぴり同意
自分は過去に行ったソフィがショタハウルに
「大人のキスよ、未来で会ったら続きをしましょ」
てなネルフの人ばりのお誘いをかますトコ想像して
せっかくの初夢を忘れてしまいますた…
でもそのまま筆下ろしも捨てがたいな。
160名無しさん@ピンキー:05/01/01 21:29:04 ID:gHqqnQNW
初夢は今夜でないかい
161名無しさん@ピンキー:05/01/01 21:33:27 ID:ZQCJ2E1K
>155氏いいかんじ…

このスレ(前スレ含)のパロSSをぼんやりと眺めていると、原作で語られてないエピソードがさもあったことのように感じられる。
みんなの想いの断片が集まって、原作とも映画とも違うけど地続きの物語が始まってるんだな、って気がする。
どれもこれも本当に原作が好きで、そこからちょっとこぼれた話という趣。面白い。

去年はいろいろとお世話になりました。是非今年もハァハァさしていただきたい!
神職人の方々、どうかよろしくお願いします!!

できれば一次ブーム(映画公開中)も二次ブーム(DVD他メディア化)以降もまたりとこのスレが続いていただけますように…
162名無しさん@ピンキー:05/01/01 23:53:55 ID:y6mdw7SZ
♪愛液ーを甘いという香具師はー童貞決定残念賞
♪愛液ーを酸っぱいという香具師はー技術が不足残念賞
♪愛液ーをしょっぱいという香具師はー女を知ってる優秀賞

そう、それは!
最初の愛液はph値が酢並にあるので酸っぱく感じる。
絶頂を迎えると愛液の中に塩分が含まれてくるからしょっぱく感じる。
いい勉強になったねー。
163名無しさん@ピンキー:05/01/02 15:08:36 ID:xW1rWvBV
神降臨期待あげ
164名無しさん@ピンキー:05/01/03 11:10:34 ID:3PLqCN9K
遅くなりましたが明けましておめでとうございます
去年は素晴らしい作品をたくさん読ませてくださってありがとうございました
今年もよろしくお願いします


少年ハウル…いいですね(*´∀`)
昨日2度目の映画行ってきたあとでポルノの「ボイス」聴いてたら
少年〜ソフィーに再会するまでのハウルの一人語りみたいでホロリときました
誰か書いてくださらないでしょうか…
165名無しさん@ピンキー:05/01/03 16:26:08 ID:xeoFRuUN
ヤキモチするハウルたんに(*´Д`)ハァハァ
いいねぇ!!!神様GJ!!!!
もっとください(*´Д`)ハァハァ
166七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/03 20:58:25 ID:bj6JHEFZ

皆様明けましておめでとうございます!
年末から新年にかけて、ひたすらにうまし糧ごっこしてました。コ、コレステロールガ…

>>134でネタを頂いた、子作りレクチャー編途中まで投下いたします。
ソフィーの捏造友人入ってますが、最初の掴みだけですので
展開上ご容赦くだされ(;´Д`)
勝手に友人作って出してイクナイ!って方はスルー願います。
そして手前の書くソフィーはオリジナルとはズレている場合がありますので、
ご了承ください。

設定は『ハウソフィ映画版・甘々・子供の作り方を真顔で訊きに来たソフィーに
ハウルが丁寧にレクチャーしてあげる(ソフィーは知識ゼロ)』となっております。
167コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/03 20:59:21 ID:bj6JHEFZ

元帽子屋の店舗で営業しているハッター生花店。
今日もそこで店番をしていたソフィーに、とある来客が訪れました。
「ソフィー!久しぶりね」
「あら、モリー!久しぶり!どうしたの?」
モリーと呼ばれたその女性はソフィーより一つ年上で、ハッター家から4軒ほど先にある靴屋の娘です。
二人は小さい頃からの顔なじみで、引っ込み思案なソフィーをよく外に引っ張り出したのが
このモリーでした。ソフィーが呪いを受けてから今に至るまでしばらく会っていなかったのですが、
この日突然訪れたモリーは、その腕にタオルケットに包まれた何かを抱いていました。
「見てソフィー、赤ちゃんが産まれたの!私の娘よ」
「ええっ!?…あら!」
モリーの腕には生まれたばかりの赤ん坊が抱かれていました。ほっぺがぷくぷくしていて、
柔らかい髪の毛がふわふわとそよいでいます。
そう言えば、恋人とうまく行っているという話を聞いた気がしますが、幼馴染の突然の出産報告に
ソフィーは驚くばかりです。

子供の事についてモリーから色々な話を聞いたり、抱かせてもらったりしているうちに、
ソフィーは心の中に暖かいものを感じて、同時に愛しさがこみ上げてきました。
(赤ちゃん可愛い…いいな)
彼女はその小さな命を目の当たりにして、ほわーんとするような、心を微かにくすぐられるような
感覚を覚え、無意識のうちに子供が欲しいなと考えていました。
隣りではマルクルと元荒地の魔女のあばあちゃんが
「僕も兄弟がほしいよ」
「早く孫の顔がみたいねぇ…」
などとこぼしています。
168コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/03 21:00:21 ID:bj6JHEFZ

しかしソフィーは肝心な事を知りませんでした。そう、子供の作り方を。
小さい頃から家の帽子屋で手伝いをしたり、自由奔放な母の代わりに
家事をしていたソフィーは遊びに行くことも少なく、そういった話を聞く事が
あまりありませんでした。
年頃になってからも、父親が亡くなって帽子屋の仕事が更に忙しくなり、
余計そちらの話とは縁遠くなってしまったのです。
ですからソフィーの子作りの知識は、それこそコウノトリの話で止まっているのでした。

しばらくしてモリーとその娘が帰った後、ソフィーは家族の夕食を作りながら考えていました。
(赤ちゃん可愛かったな…私もあんな可愛い子供が欲しい)
「ソフィー?どうしたの?」
知らず顔が綻んでいる彼女に、何時の間にか帰って来た恋人の魔法使いが声をかけます。
「あ…ハウルお帰りなさい」
「ただいまソフィー」
ハウルと呼ばれた黒髪の美青年は、ちゅっとソフィーの頬に「ただいま」のキスを落としました。
これくらいのキスはいつもの事なのですが、いまだに彼女は顔を真っ赤にしてしまいます。
(やれやれ、まだ慣れてくれないのかな。こんなソフィーも可愛いけど…先に進めるのはいつの事やら)
微笑みながら、でも僅かに苦笑を浮かべてハウルはそう考えていましたが、
(でも…いつまでも待つさ。今までだってずっと待っていたんだから)
愛しい彼女の心の準備が出来るまで、自分の理性が続く限り待とうと思ったハウルなのでした。
169コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/03 21:01:18 ID:bj6JHEFZ

家族で夕食をとっている時に今日の友人とその赤ん坊の話になり、
ソフィーはとても楽しそうにその話をします。それを見ていたハウルは、
(そのうち僕達もなぁ…)
と一人考えていました。まあ、当分先になるだろうとは思いつつ。

しかし、意外な所で突破口が開くことになろうとは。

一家の食事が終わり、後片付けをするソフィーの横でハウルもそれを手伝っていました。
洗物をしている最中もソフィーは今日のことを思い出しては、あの心がほわっとする
なんとも言えない感覚に浸っています。それと同時に、ある事についての疑問も、
彼女の中で膨らんでいきました。
やはり分からない事は聞くのが一番です。隣に立つ物知りな彼に。
「ねえハウル」
「何だい?」
「子供ってどうしたら出来るの?」
「えっ!?………」
彼女はいくら若いとはいえ、もうそういった知識があってもおかしく無い年頃です。
あの恥ずかしがりなソフィーがこれだけストレートに聞いてくるという事は、
彼女は本当に何も知らないのでしょう。
今度はハウルが慌ててしまいました。
こんな家族団欒な場所で、マルクルもおばあちゃんも居るのに良くまぁ。
世の親が経験する気まずさを早くも経験したハウルなのでした。
170コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/03 21:01:55 ID:bj6JHEFZ

ハウルは慌ててマルクルやおばあちゃんに聞こえないように声のトーンを落として言います。
「ソフィー、君何も知らないの?」
「子供の頃両親に聞いたんだけど…お父さんには大人になったらわかるって言われて、
 お母さんにはコウノトリが運んで来てくれるって言われたきりなの」
ハウルは内心頭を抱えました。18歳でコウノトリって…。
「ね?ハウル、教えて」
そんな考え込んだ彼をよそに、ソフィーは無邪気に聞いてきます。
「わ、分かったよ。じゃあ今夜僕の部屋においで。色々話そう」
さすがにここで話して聞かせるのはためらわれました。

片付けも終わり、一人お風呂に入ったハウルは、どうやってうまく説明しようか悩んでいました。
しかし、
良く考えてみれば、別に話して聞かせる事だけが教える方法では無いと。
 実 践 を交えれば自分も教えやすいし彼女にも分かりやすいと、気付いたのです。
(これはある意味チャンスなんじゃないか…?)
大変な事に気付いてしまったハウルは、情けないと思いつつも、これまで我慢していた感情に
逆らえなくなってくる気がしました。
171七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/03 21:04:59 ID:bj6JHEFZ

続きはまた後ほど(;´Д`)ノシ
今年も、純なソフィーは他の職人様方にお任せして…漏れはエロなソフィーを
書きつづけます…。
172名無しさん@ピンキー:05/01/03 21:12:10 ID:N5lcm0qE
続きがものすごく気になりますYO!
173名無しさん@ピンキー:05/01/03 21:21:05 ID:mHVyEr/i
わ〜〜い!!七面鳥さんだ!ヽ( ・∀・)ノ
明けましておめでとうございます!
実家詣でから帰ってすぐここ来て良かった〜。
ソフィーが可愛いにゃ〜(* ´Д`)
続きテカテカでお待ちしてます!
174名無しさん@ピンキー:05/01/03 21:43:12 ID:wD2461JL
GJ!(*´Д`)ノシ
良い年明けをありがとう!
ソフィー可愛い・・・続き楽しみにしてます!
175名無しさん@ピンキー:05/01/03 21:47:36 ID:2jn8MHOR
やばい…顔が熱くなってきたよw( *´Д`*)
ハウルどうするどうする?
176名無しさん@ピンキー:05/01/03 21:51:00 ID:bOuCWKBx
七面鳥様ァ(*´д`*)
GJGJGJGJ!!
続き楽しみにしています!
177名無しさん@ピンキー:05/01/03 22:40:17 ID:wdb6wZ4N
皆様あけおめですー!
今日はハウル展行ってきますた。ハウルもハアハアだったけど、ベーコンエッグと風呂場がえがった(*´Д`)´`ア´`ア


七面鳥様GJー!
あぁ…可愛いよソフィー。可愛いハウル。
 実 践 待ってます(*´ー`)ノシ
178名無しさん@ピンキー:05/01/03 23:30:55 ID:bpB6rO9o
七面鳥様、乙です!!!
続きガンバレ(・∀・)ノシ

明けましておめでとうv
ここは良いスレッドでつね。
もっと早くに辿りつきたかった○| ̄|_
誰か過去ログ持ってませぬか??(´Д`;)
179名無しさん@ピンキー:05/01/03 23:52:28 ID:cNIdPRav
>>178
お話の数々は >>1にあるSS保管庫さんに上がってます。
自分、ログはギコナビのしかありません(汗
180179:05/01/03 23:53:50 ID:cNIdPRav
>>1じゃなくて >>2でした…(鬱
181七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:10:53 ID:2iYSiAvu

子作りレクチャー編、また途中まで投下いたします。
しかし今回も思ったより前置きが長くなってシマイマシタ…(;´Д`)
なかなか 実 践 に辿り着きません。どうもすんません…。

設定は『ハウソフィ映画版・甘々・子供の作り方を真顔で訊きに来たソフィーに
ハウルが丁寧にレクチャーしてあげる(ソフィーは知識ゼロ)』となっております
182コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:11:45 ID:2iYSiAvu

>>170からの続き


ハウルがお風呂から上がり、部屋に戻ってからしばらくすると、
コンコン…
「ハウル?」
控えめなノックの後に、夜着姿のソフィーがドアの隙間から顔を覗かせました。
「どうぞソフィー。こっちにおいでよ」
ハウルは笑顔で自分が腰掛けているベッドの隣をポンポンと叩いてソフィーを誘います。
彼に言われるままに、ソフィーはゆっくりとした足取りでベッドに近づき腰掛けました。
隣同士で座る二人の間には、数十センチの微妙な隙間が。それに気付いたハウルがソフィーの
顔を覗き込むと、案の定彼女は顔を赤くして少し緊張した面持ちでいました。
(うーん…話を聞きたいって言い出したのはソフィーなんだけどなぁ)
余りにも慣れてくれない恋人に、さすがのハウルも苦笑するしかありません。
183コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:12:18 ID:2iYSiAvu

こんな時は、自分から距離を縮めた方が早い。
ハウルは、自ら数十センチの隙間を埋めて座り直し、そっとソフィーの肩を抱いて優しく言いました。
「ソフィー…そんなに緊張しなくていいのに。ねえ…僕と二人で居るのは嫌い?」
はっと顔を上げたソフィーは、ぶんぶんと首を横に振り、
「そんな事ないの!ただ…その…ハウルと二人きりでこんなに近くに居ると、
 すごくドキドキしちゃって…。胸がきゅうって苦しくなって……。
 でも嫌じゃないの。とても不思議な感覚だけど、少しも嫌な感じはしないし、
 一緒に嬉しい気持ちも湧いてきて……」
一生懸命自分の気持ちを伝えようと、涙目になりながらも話します。

そんな彼女を見て、ハウルは愛しさがこみ上げてきました。
懸命に話すソフィーをぎゅっと抱き締め、
「うん、わかったよ。そんなに気負わなくていいから、二人で居る時くらい
 リラックスして、ね?僕の大好きなソフィー…」
ちゅっ…
優しく囁いた後、彼女の唇に軽いキスを落としました。
やはりまだ慣れないのか、ソフィーは顔を真っ赤にしつつも、
花が咲くような笑顔をハウルに向けました。
(ソフィーっ…それは反則だよ…)
可愛らしい彼女の仕草に、理性にヒビが入るのを感じたハウル。
しかしこれで恥ずかしがっているソフィーに、臆病な彼が何を出来るわけでもなく、
(まだ子供なのかなぁ…)
と思いつつ今夜も我慢する筈 で し た が 。
184コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:12:54 ID:2iYSiAvu

やがて落ち着いたソフィーは、今夜ここに来た目的を思い出しました。
「ねえハウル、昼間の話なんだけど…」
「あ゛!?そ、そうだったね」
実 践 を交えて…などと考えていたハウルは、とてもそうは行かない様子を
目の当たりにして焦りました。言葉だけで説明するのはかなり恥ずかしいものがあります。
取りあえず徐々に話を進めようと考えて話を切り出しました。
「そう言えば今日友達が子供を連れて来たって言ってたね?それで?」
「うん…。あのね、その子を見た時になんて言うか…心がほわーって暖かくなって、
 それと一緒に心がくすぐられるみたいな感じがしたの。それで可愛いって
 だけじゃなくて、いとおしいな…私も赤ちゃん欲しいなって思ったの」

子供がどうやって出来るのか知らなくても、どんな行為があるのか知らなくても、
ソフィーの母性本能は目覚めていて、子供が欲しいと自覚させています。
彼女は出産時の痛みやら大変さは聞いているようで、それを考えたとしても
子供を産むという事はとても嬉しくて、素晴らしい事なんだと言いました。
そんなソフィーの中に母になる強さと優しさを垣間見たハウルは、
彼女を大事にしようずっと守って行こうと、再び心に決めたのでした。
185コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:13:33 ID:2iYSiAvu

「ソフィーは子供が大好きなんだね。マルクルじゃダメなの?」
などと、ハウルはほんの少し意地悪をしてみようとしてソフィーに聞きましたが、
「マルクルも大切な家族よ、息子同然ですもの。でもやっぱり私は…あなたとの…
 ハウルと私の子供が欲しいの」
意地悪をするどころか、ある意味ストレートな愛の告白に今度は彼が顔を赤くする番でした。
「あなたの子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いわよ。それにハウルと
 同じ綺麗な黒髪だったらいいな」
ソフィーの頭の中に、ハウル以外の男性が子供の父親、という想定は全く無いようです。
恥ずかしがって慣れないながらも、ソフィーはここまでハウルを想っています。
そう、一つだけ問題なのは、彼女が子供を作るための行為を知らない事…。

こんな純粋なソフィーに重要とはいえ色々を教える事に、
何故かハウルは後ろめたさを感じてしまうのでした。
(僕としたことが… 実 践 なんて言ってる場合じゃないよな…)
186七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/04 01:17:59 ID:2iYSiAvu

続きはまた後ほど(;´Д`)ノシ
今回これを書くにあたって、子供好きの友人3人に
聞き込み調査を行いました(*´Д`)
割とみんな似通ったコメントだったんです。面白い。
明日にはエロに突入したいですな…。それではおやスマなさい…。
187名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:23:52 ID:ByyNgXJg
キ‥(  )━キ(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )キタ━━━━━━━━!!!

よ、夜更かししててほんとによかった(* ´Д`)
七面鳥様、GJです!!
 実 践 蝶期待してます

188名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:40:00 ID:Js4ZrsGD
ソッ、ソフィーたん!可愛いすぎるよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ハウルじゃなくてもたまらんよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

実践楽しみですだ、ハウルさん、優しくじっくり教えてあげてくだせえ!
189名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:51:01 ID:S0ytueWv
七面ちゃん乙&GJ!
ソフィもハウルも2人ともカワイイ…(*´д`*)
190名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:57:18 ID:5zJ0hIKD
ハァハァハァハァ(* ´Д`)
エロがなくても萌え殺される…⊂(。Д。⊂⌒`つ
七面鳥さん、GJです!!
夜更かしばんじゃ〜〜〜い!!
191名無しさん@ピンキー:05/01/04 03:09:17 ID:5bB0vLOx
ムッハー!!
最高です、七面鳥タン!
優しいハウルに愛いソフィ。
テッカテカで続き待ってます。
192名無しさん@ピンキー:05/01/04 06:52:01 ID:mxpfJqrC
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
193名無しさん@ピンキー:05/01/04 07:16:20 ID:c/Fwf8vT
ハウルvirのCMキタ――(゜∀゜)━━!!!
ハウルたくさんハウルたくさん
萌え盛り〜
194名無しさん@ピンキー:05/01/04 10:34:10 ID:qKMimyZ4
夜更かしすればヨカタorz
七面鳥様GJ!
エロくなくても十分萌え殺せますよ(*´д`*)
195名無しさん@ピンキー:05/01/04 11:20:50 ID:+vQYDXpn
七さん、おまえら、あけましておめでとうございまつ( ゚Д゚)ノ ハイ
今年もよろしくしてくれたまえ諸君。とか言いつつ
七さん投下乙です。相変わらずの素敵文に年明け早々(・∀・)ニヤニヤしてます
ハウルが優しいなぁ・・・ってか気が長いなぁ漢の鑑だよ( ´ー`)y-~~エライ
原作では男の子が生まれてたから個人的には二人の女の子が見てみたいっすね
映画版の二人の子ならきっと人形のような子が生まれるに違いない
(過去の仔ハウルでもあんなに愛らしいんだもんなぁ・・・)
レクチャー待ってます。ワクワク(・∀・)
196名無しさん@ピンキー:05/01/04 12:23:03 ID:Y1T0pRX6
>>187-195
みなさんあけおめ!そしてレスありがとう(*´Д`)<七
只今続きを製作中ですが、まだ 実 践 に辿り着きません…。
本番に突入するまでの過程が、なんか性教育授業になってしまったーヽ( `Д´)ノ
今日中に続き投下できるように頑張ります…
197名無しさん@ピンキー:05/01/04 12:47:18 ID:5zJ0hIKD
>本番に突入するまでの過程が、なんか性教育授業になってしまったーヽ( `Д´)ノ

いや、なんかそれ返って萌えますから…!( ・∀・)
ニシャニシャぽわわ
198名無しさん@ピンキー:05/01/04 13:17:13 ID:upAr85bN
神の小説はすばらしいと思う

しかし
ここの住人は普通の書き込みができんのか
ぶっちゃけアホっぽい
199名無しさん@ピンキー:05/01/04 13:42:38 ID:+vQYDXpn
>196
続投待ってまふ。+.(*´Д`)。+.゚*。 ハァハァ
性教育してるハウル先生に禿げしく萌えゆります
思わず白衣に眼鏡に指示棒持ってるハウルが瞼に浮かびました描いてやるハァハァ
169のおとんの気持ちを擬似体験するハウルにも萌えゆりました。もうビョーキ
200名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:01:11 ID:TeecpGfj
白衣で眼鏡で指示棒もつハウル見てぇ。。。
201七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:15:06 ID:S3nO9QiK
>>199
漏れも白衣支持棒ハウル見たい(゚∀゚)!!

それでは子作りレクチャー編、途中まで投下いたします。
結局まだ 実 践 に辿り着きません!スンマセン(鬱
今だ一歩手前ですが…次の投下からは本番いけそうです。

(;・∀・)ノ<先生!ハウルが変にへタレ優しいです!
       そして七にしては珍しくソフィーが純っぽいです!

設定は『ハウソフィ映画版・甘々・子供の作り方を真顔で訊きに来たソフィーにハウルが
丁寧にレクチャーしてあげる(ソフィーは知識ゼロ)』となっております。
202コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:16:28 ID:S3nO9QiK

>>185からの続き



教えるにあたって、まずは刺激の少ないところから。という事で、
「えっと…そうだね…まず新しい生命が誕生する仕組みっていうのは―――――」
まるで理科のような説明から入ります。
月経の意味から受精卵についてまで、妊娠についての話はソフィーも理解したようです。
しかし…一番の問題はここからでした。
「それで卵子と精子が出会うためには、女の人の体内に精子が入って来なくちゃ
 いけないんでしょ?それはどうやって?………まさかキスじゃないわよね?」
ちょっとズレた事を言いつつ、途端に顔を赤くしたソフィーを可愛いと思ったハウルですが、
(さて…どうしたものか)
いかに一から語って聞かせるのが難しいか実感します。しかも相手は恋人です。

「キスじゃ子供はできないよ。ソフィーはその……犬とか猫とか動物の交尾は見たことある?」
「交尾?春になると近所の猫とかが……」
「そうそう。交尾は子供を作るための行為だから。その…結局人間も動物なわけで……
 子供を作るのに行う事は、あれと殆ど同じなんだよ」
数秒後、やっと今の説明を咀嚼出来たのか、再びソフィーの顔は赤く染まり俯いてしまいました。
(ん?今の話でどんな事するのか分かったのかな?)
なんとなくぼかしたので説明不足な感じがしたのですが、
何も知らないはずのソフィーは予想以上の反応を見せました。
203コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:18:08 ID:S3nO9QiK

しかし次の彼女の発言に、ハウルは仰天してしまいます。
「それって……お父さんとお母さんもしていたのかしら?」
「そりゃあソフィーも妹さんも居るんだから当然だね」
「……私見ちゃった事…あるかも……」
「えええっ!?」
「小さい頃、夜トイレに行こうとして…ドアの隙間から声が聞こえたから、
 こっそり覗いたら……お父さんとお母さんが…その…裸で……。
 あの頃は何だろうなって思ってたんだけど…」
途切れ途切れに話すソフィーは本当に恥ずかしそうで、
彼女はまさかあれが子供を作る行為だとは知らなかったようです。

ですがハウルは、彼女が誤解をしないようにここでしっかりと言っておかなければなりません。
「あれはね、新しい生命をこの世に生み出すための大切な行為なんだよ。
 決して忌むべきものでは無いんだ。まぁさらけ出すものでも無いけど。
 好きな人の前以外ではね」
そう言ってハウルは微笑みました。

これだけの美青年に優しい笑顔を向けられれば、女性は誰だってイチコロです。
しかもその笑顔はソフィーだけに向けられています。
それが嬉しくて愛しくてソフィーの胸はいっぱいになりました。
204コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:18:50 ID:S3nO9QiK

そして彼女はここである事に気がつきました。
「ねぇハウル…。あなたは子供欲しいって思う?」
子供を作る事について彼は何も言っていなかったので、急に不安になったのです。
するとハウルは、
「当たり前じゃないか!可愛いソフィーとの子供なら、僕は絶対にかわいがるよ!」
と力いっぱい答えました。
「じゃあ……そういう事したいって…思う?」
結局はそこに辿り着いてしまうわけですが、ソフィーに嘘はつきたくありません。
ハウルは崩れそうになる理性を繋ぎとめつつ、正直に言いました。
「そりゃあ僕だって男だし…好きな子とそういう事したいってのは当然思うよ」
「男の人はああいう事したいって思うの?」
「一般的には男のほうが性欲強いって言われてるからね。健康な男はだいたいそうだよ。
 でも…僕は急にとは言わない。ソフィーがもっと僕に慣れてくれたら…だね…うん」

そう言って微笑むハウルの顔に、僅かですが辛そうな雰囲気を感じた取ったソフィーは、
彼が自分のために我慢をしているのではないか、と考えたのです。
それがハウルの優しさなのだと分かっていても、自分のためにそんな我慢は
させたくありません。それに彼も子供が欲しいと言ってくれました。
「あの…ハウルは我慢してるんでしょう?いいのよ…我慢しなくても」
「えっと…それはそうだけど、ソフィーももう分かったよね?どういう事をするのか。
 その…君がうっかり見たっていう事をさ…」
「あれはハウルは気持ち良くなれるの?」
「そ、そりゃ僕は気持ちいいよ…。ソフィーだって段々気持ち良くなれるだろうけど、
 最初はどうしたって恥ずかしいだろうし…多分痛い思いさせちゃうだろうから…」
205コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:20:01 ID:S3nO9QiK

(ここまで来てよく耐えられるな…僕)
などと考えつつも、やはり一歩が踏み出せない臆病なハウルなのでした。しかし、

「ハウルとだったら…私平気よ。ううん…ハウルじゃなきゃ嫌」
恥ずかしくないわけではありません。怖くないわけではありません。
それでもソフィーは、彼が求めてくれるなら心と体の両方で
愛し合いたかったのです。そして他の誰でもない、愛する彼の子供が欲しいと。

顔を真っ赤にしてそれでも強い意思を持って言う彼女に、
ハウルは自分の情けなさを感じました。
(僕としたことが…さっきまで何も知らなかったソフィーにここまで言わせちゃうなんて…)
ソフィーはもう覚悟が出来ています。後は自分自身。一歩を踏み出すことに躊躇っている、
結局は自分が傷つきたくないという、己の弱さです。

ここまで来てハウルはようやく決断しました。
「それじゃあ…後は実践で教えていくけど、いい?」
「……うん」
「ゆっくり丁寧に…優しく教えるから…」
「……はい」
ハウルは愛しいソフィーをぎゅうっと抱き締め、ゆっくりと押し倒しました。
206七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/04 17:24:23 ID:S3nO9QiK
性教育ちっくな続きはまた後ほど(;´Д`)ノシ
初モノを書くのは久しぶりです。
このままエロもやさしーくを目指したいと思い…。
朝までには最終投下目指します!それでは。
207名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:25:36 ID:AAzuo3Ic
リアルで見ました!ここでオアズケもまた一興。
楽しみに待ってます!GJ!!
208名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:26:30 ID:yX9TYm8s
うわーーーー( *´Д`*)ドッチドチだよママン
ハウル…若干27歳にして、達観しすぎ…いいなぁ…
209名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:56:04 ID:ByyNgXJg
>朝までには最終投下目指します!

今日も夜更かしケテーイ(*´д`*)ノシ
純情な2人にやられっぱなしです  ハァハァ
210名無しさん@ピンキー:05/01/04 18:40:13 ID:7cTSHh+S
ひゃっほうヽ(*´∀`*)ノ朝まで待ちますよぉぉぉ
お昼寝しといてよかった。
明日仕事始めだけどさ…
211名無しさん@ピンキー:05/01/04 19:03:10 ID:+vQYDXpn
うわーうわーハウル先生が優しいよママンヽ(゚д゚三゚д゚)ノ
どうしたらいいんだ(モチツケ)
最初の流れから逝くと多少強引にしちゃうのかと予想してたのに
そこはさすがこのスレベテランの七さん、
甘々でラブラブのうまし糧、ごちそうさまです(*´Д`)ハァハァ
ハウル先生のヘタレ優しさに胸が苦しいです。可愛いヤツめ・・・!
ハウル先生も心臓が戻って初めてだから初体験みたいなもんですなドキドキだ
漏れも明日から仕事だけどスレに常駐するよ・・・ハァハァ
212名無しさん@ピンキー:05/01/04 20:12:30 ID:K3SpvqJI
GJGJGJー!実践前でも十分萌えます!
これで、寒い一夜を乗り越えられそうだす。
それにしても、七面鳥ネ申にしては純なソフィーだ(失礼)


ところで、教鞭白衣ハウルに眼鏡装備させても、なかなか良いんでないかとオモタ(*´Д`)メガネフェチデスマソ
213名無しさん@ピンキー:05/01/04 20:14:56 ID:K3SpvqJI
眼鏡教鞭白衣ハウルは、既に>200が言ってた…マジスンマセンorz
214名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:08:30 ID:oMif1Ry+
うぉぉぉぉ!まだ挿入まで行ってないっすヽ( `Д´)ノ ゼンギナガイヨ!!マダムネモンデルヨ
しかし何とか朝までにはっ!明日仕事始めな方々、お早めにお休みください…。
>>212
あまりの純さに書いてる本人がびっくりです(;゚∀゚)
215名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:26:12 ID:uvHdPItp
七面鳥様、毎度の事ですが、超GJです!酒乱ソフィーやら子作りレクチャーやら思いつくままに発案したアホなシチュをこんな素晴らしい小説にしていただけるとは…歓喜の極まりです。
216名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:28:58 ID:uvHdPItp
少々早いですが、次のシチュは、酒乱番外編ハウルVerはいかがでしょうか?いつもは臆病なヘタレハウルさん、酒が入るとSに豹変するという設定(強引・プチ強姦系)で…欲張りで本当にすみません_| ̄|〇
217あわや林檎:05/01/04 23:37:26 ID:I5nJXUmZ
幸せって、案外傍にあって気が付かないものなのですね。


ハァハァ
218名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:44:21 ID:S0ytueWv
>>216
そのシチュ最高…ヽ(;´Д`)ノ ヨンデミタイ
219名無しさん@ピンキー:05/01/05 00:16:22 ID:OinXN2yQ
七さんステキです!
あー風邪だがハウソフィ読みたいが為の夜更かしですな!
七さんがんばってください
220名無しさん@ピンキー:05/01/05 00:19:05 ID:hs1SUFaN
おまえらSS投下してくれる人に対してプレッシャー与えすぎ
221名無しさん@ピンキー:05/01/05 00:30:45 ID:cnJ9Jsmy
確かにね…。
ネ申の仕事をマターリ待ちましょうぜ皆の衆。
222七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:31:15 ID:etq0l2Va
もし夜更かししている住人の方がいらっしゃいましたら、
大変お待たせいたしました!
やっと 実 践 終了いたしましたので、
子作りレクチャー編の、最 終 投 下 です!
性教育ちっくでへタレ優しいハウルと、珍しく『純(当社比)』なソフィーで…。

設定は『ハウソフィ映画版・甘々・子供の作り方を真顔で訊きに来たソフィーにハウルが
丁寧にレクチャーしてあげる(ソフィーは知識ゼロ)』となっております。
223コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:31:59 ID:etq0l2Va

>>205からの続き


背中には柔らかいベッドの感触、視線の先には星の飾りがちりばめられている天井。
そして胸には自分を抱き締める黒髪の恋人。

ソフィーはハウルにしっかりと抱き締められ、その重みと暖かさにとても満たされていました。
耳元で聞こえるのは、僅かに荒い彼の呼吸音。そして自分と彼のうるさいくらいの心臓の鼓動。
やがてハウルは顔を上げ、ソフィー額に軽いキスを落としました。
「もし嫌だったり怖かったりしたら言うんだよ…」
そう言って彼が指を一振りすると部屋の明りは落とされ、残された光は窓から挿し込む
僅かな月明かりだけになります。
ちゅっ…ちゅっ…
ハウルは始まりの合図のようにソフィーの唇に口付け、それを何度も繰り返しながら
彼女の夜着を脱がせていきました。

淡い月明かりに照らされたソフィーの体はまだ幼さが残るものの、充分に女性としての
色気を感じさせます。
さっきは彼女をまるで子供のようだと思ったハウルですが、
ソフィーの幼い心の部分と、美しい体のギャップに、一気に体が熱くなるのを感じました。

ハウルは自分の急く気持ちそのままに、慌しく服を脱ぎ捨てると、もう一度ソフィーを
抱き締めて口付けます。最初は浅く、段々と深く。
224コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:32:51 ID:etq0l2Va

裸にされてしまったのは恥ずかしいけれど、彼と素肌で触れ合うのはとても心地良いものでした。
最初はついばむようだった口付けも、段々と呼吸を絡めとるようなものに変わってきます。
するとハウルはいったん唇を離し、
「これから少し深いキスをするけど…息は止めなくていいからね」
そう言って再び唇を合わせます。そして僅かに開いた唇から彼の舌が入り込み、
ソフィーの舌を絡めとりました。
「んっ!」
熱い彼の舌がソフィーのそれに触れた瞬間、彼女はびくっと体をすくませ、
舌も奥の方に引っ込めてしまいました。

予想通りのソフィーの反応に、ハウルは再び顔を離して優しく言います。
「大丈夫、怖くないから。ソフィーも僕と同じようにしてごらん」
そしてさっきと同じように彼女の口内に舌を挿し入れました。
ちゅっ…ちゅく…
ソフィーは慣れなくて息苦しさを感じながらも、
言われた通り恐る恐る舌を伸ばし、彼の熱いビロードのような舌に
絡めとられた瞬間、彼女の背筋をぞくぞくとしたものが走りました。
初めての感覚ですがそれに嫌悪感は無く、むしろ快感と近い感じがします。

ぎこちないながらも応えてくれるソフィーを目の当たりにし、
ハウルは本能のままに彼女を滅茶苦茶にしてしまいたい衝動に駆られました。
しかしそれをぐっと堪え、理性で固めます。勇気を出して体を預けてくれた、
彼女の信頼と愛情を裏切るわけにはいきません。
225コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:33:50 ID:etq0l2Va

やがて彼がソフィーの体に手を這わせ首筋に口付けると、
びくっとした反応が返ってきました。その後も慣らすようにじっくりと手を滑らせ、
首筋から鎖骨へと口付けを繰り返します。
顔と同じく赤く色づいている耳たぶも咥えて舐めると、
「あ…んっ!……いや…耳だめぇ…」
彼女はぞくぞくする感覚に流されそうになりながら抗議しますが、
当のハウルは止めるどころか、
「声、我慢しなくていいんだよ。ソフィーの声が聞きたい」
耳元で普段と違うかすれた低い声で囁きます。
ソフィーは耳への愛撫を受けて、体の奥が熱く切なくなりました。

一方、ソフィーの体を滑っていたハウルの手が、徐々に上がって来て
彼女の胸を包み込み、
「胸さわるけど、痛かったら言って…」
ほんの少し硬さを残した胸を、優しく揉み解して行きます。
するとさっきよりもはっきりとした快感が押し寄せ、
「あっ…あっ…」
ソフィーは控えめながらも素直に声を上げて応えました。
そして、赤く立ち上がった胸の頂きに指をかすめてみると、
ソフィーの体はびくっと大きく反応します。
それに気を良くしたハウルは、頂きを指で摘み、口に含んで舐め上げました。
「んっ!あっ…ふぅっ!…やぁっ!」
今まで経験したことの無い感覚に、ソフィーは身をよじって悶えます。
しばらくそれを続けていると、ソフィーは体の奥から切ない熱が溢れてきて、
何かがとろりと零れるのを感じました。
226コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:35:00 ID:etq0l2Va
「あ…いや…なんか変っ…ハウルっ」
秘部から溢れ出たそれが内腿を伝う感覚を、ソフィーは涙目で訴えます。
「大丈夫だよ、あしっこじゃないから。気持ち良くなるとこうなるんだ。
 それにこれはソフィーの体が僕を受け入れてくれるって証拠なんだよ。」
「……ハウルを…?」
「そうさ、何も恥ずかしい事じゃない。ちゃんと濡れた方が
 ソフィーの負担も少ないし、それに……」
「…??」
「その……僕もソフィーも気持ち良くなれるんだよ…」
今度は自分で言ったハウルが赤くなっていました。
そして気を取りなおして、
「いっぱい濡れていた方が痛みも少なくできるだろうし…
 もっと気持ち良くなろうか…ソフィー」
そう言って彼はソフィーの下腹部よりもっと下、
まだ誰も触れたことの無いそこに顔をうずめました。
「!?だめっ、そんなとこ!ハウルっ…あっ…ふあっ!」
ちゅう…ぴちゃっ…
ソフィーの制止の声も聞かず、ハウルは濡れそぼったそこに
口付けて舌を這わせました。
「そんなところ…いやっ…汚い…ああっ!」
ソフィーの頬を涙が伝います。
「僕は君のここが汚いなんて思わないよ。怖がらないで…」
そう言いきったハウルは、今度はゆっくりとソフィーの中に
指をさし入れました。そして最初は緩慢な動きでかき回します。
「痛くない?」
「変な…感じ…。んっ!でも…大丈夫」
徐々に指の動きを大きく激しくしていくと、ソフィーは体内から
湧き上がってくる新たな快感に声を上げ始めました。
するとハウルは指の攻めを続けつつ、秘部にある蕾を口に含んで転がすと、
「ふっ…あっあっ…んんーっ!!」
ソフィーは強烈な快感に包まれ、初めての絶頂に上り詰めました。
227コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:37:08 ID:etq0l2Va

明らかに自分は余裕が無くなってきている。
ハウルはそう感じていました。愛しい彼女が自分が与えた快感に
身悶え声をあげていて、そんな姿を見れば当然理性は崩れていきます。
(でもここからが一番大事なんだ…なるべくソフィーが辛くないようにっ…)

彼は、大きな波にさらわれてぐったりとしているソフィーの両脚を開いて持ち上げ、
そっと額にキスを落としました。
「ここからが本番なんだ…。僕とソフィーが繋がるんだけど…君は初めてだから、
 多分痛い思いをさせてしまう…。慣れれば痛みはなくなると思うけど、
 最初は許して欲しい。それに…ごめん…僕がもう我慢出来そうに無い…」
「いいのよ…私はもう気持ち良くなったもの。後はハウルが…ね?…子供…つくろ…」
彼がが今まで自分を抑えて我慢していたのを察知していたソフィーは、
素直に身を委ねました。
「ソフィーっ!大好きだよ…」

彼は丁寧な愛撫によってひくついたそこに、猛りきった自分自身を添えて、
「無理はしなくてもいいから…辛かったら言うんだよ。
 息をゆっくりはいて力を抜いて…」
最後の理性を振り絞り、徐々に侵入して行きます。
不可侵の領域だったそこは彼自身をきつく締め付けて、進ませようとしません。
ソフィーは裂かれるような痛みに必死に耐えています。
(やっぱり今日は無理かもしれない…)
ハウルとて辛いですが、大事なソフィーにこれ以上無理をさせる事は
出来ませんでした。しかし、
「大丈夫かいソフィー?今日はここまでにしよう。焦ることは無いから、
 段々と進めばいいよ」
「!?……いやっ!」
「え??だって…ソフィー痛くて辛いだろう?まだ最初だし徐々に……」
「ハウルは全然気持ち良くなってないじゃない…。それに今止めたら、
 この次だって同じ事よ…。私は大丈夫だから、今度はハウルが勇気を出して」
ソフィーはこのまま終わることを良しとしませんでした。
228コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:38:02 ID:etq0l2Va

なんてこの子は強いんだろう。なんて自分は臆病なんだろう。
そう思ったハウルはいよいよ覚悟を決めました。
「分かった……それじゃあ最後まで行くよ?僕の背中に腕を回して。
 辛かったら爪を立てても構わないから」
もう一度ソフィーと口付けをして舌を絡め、彼女の力が抜けたところで
自身を挿入すると、さっきより深くまで入りこめました。もう少しです。
「もうちょっとで入りきるからね…ソフィー…」
そこからはゆっくり進んで行き、ようやく奥まで到達しました。
「はっ…全部入ったよ…。大丈夫?」
「うん…大丈夫よ。なんか…とっても嬉しいの…」
自分の中をいっぱいに満たす熱い彼に、たまらない愛しさと充足を感じて、
ソフィーは涙を零しながら微笑みました。

そんな可愛らしい恋人を見てしまっては、もうハウルの堪えもききません。
ゆっくりと腰を動かすと、彼女の中がきゅっと締め付けてくる感触に、
一気に快感が高まります。最初のうちはソフィーを気遣ってゆっくりとした
動きが出来ましたが、段々と抑えがきかなくなり、激しく突き上げてしまいます。
「ご…めんソフィー!もう止まれないっ!」
「んっ…ふっ…私は…大丈夫よ…あっ…ハウルっ気持ち良くなって…」
ソフィーもまだ痛みは消えませんが、少しずつ痛みに快感が
混ざり始めていました。

何より、愛しい彼が自分の中で気持ち良くなってくれて、
しかもこれが子供を作る大切な行為だと教えてもらったから、
ソフィーはとても幸せでした。
229コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:38:41 ID:etq0l2Va

そんな彼女の気持ちが伝わったのか、ハウル自身を包み込んでいる部分が
更に暖かく濡れて絡みつき、そこで彼には限界が訪れます。
「くっ…うっ…!ソフィーっ……!!」
次の瞬間、ソフィーの奥深くでハウルの熱が弾けて、彼女の中にどくどくと
精が注がれました。体の中に感じる確かな熱に、ソフィーは体と心の
両方を満たされる感じがしました。力尽きて覆い被さってきたハウルの重みも、
とても愛しく思えます。
やがて落ち着いたハウルは、ソフィーの中から自身を抜き、
一緒に横になって彼女を抱き締めました。

「ごめんソフィー…」
「どうして謝るの…?」
「君は痛かっただろうに僕とした事が……抑えがきかなく
 なってしまって…」
「確かに痛かったけど平気よ。あなたが私に夢中になって、
 気持ちよくなってくれただけで嬉しいもの…それに…」
「…それに?」
「あなたの精を受けた時、本当に愛しくて嬉しかったの…。
 ねえ…?赤ちゃん…できると思う?」
「どうだろう?ソフィーの体のサイクルと合わないとね。
 でもそのうち必ずできるよ。君の可愛い子供が」
「あら、ハウルの子供でもあるのよ?」
「僕はソフィーに似た娘がいいなぁ。絶対にかわいい」
「私はハウルに似た息子でもいいわ。きっとモテて大変ね」
230コウノトリ ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:41:22 ID:etq0l2Va

二人が子供を授かるのはもう少し先の話になりますが、

「そう言えば妊娠する例えにコウノトリって…
 子供を納得させるために大人が作った話なのかしらね?」
「どうだろうね?でも、もしかしたら嘘じゃないかもしれないよ?」
「??」
「赤ん坊の体は母親の体内でできるけど、心はコウノトリに運ばれてくるのかも?」

幸せを運ぶ鳥は、この仲睦まじい二人にできた子供に、きっと綺麗な心を運んでくれる事でしょう。





END
231七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/05 02:47:41 ID:etq0l2Va
やっと子作りレクチャー編終了致しました!
自分にしてはかなりの長さになりました、前戯がw(違
読んでくださった方々、レスをくださった方々に感謝!
お仕事がある方はお早めにお休みくだされー。
それでは!

>>216
レパートリーの中に入れときます。
今書きたいネタが一つありますんで、それが済んだら…(゚∀゚)
232名無しさん@ピンキー:05/01/05 02:48:01 ID:tpOTdeI1
コウノトリさんGJ!

一週間前に映画観たばかりなんだがもうヤヴァイ
ハウソフィ祭りが…!
233名無しさん@ピンキー:05/01/05 02:48:31 ID:LlU4BLk/
GJ!!!!!!!!!!
七面鳥ネ申さまお疲れ様でしたっ。
けなげなソフィーにハァハァ…

いいもの読ませていただきました。ご馳走様でしたー!
234名無しさん@ピンキー:05/01/05 03:18:13 ID:Jas52OuT
>>232
鳥違い?w

七面鳥タソ、GJ!今夜はいい夢見れそう。
235名無しさん@ピンキー:05/01/05 03:49:27 ID:Kk1+YR3O
酉年万歳
236名無しさん@ピンキー:05/01/05 03:53:31 ID:pXsLOC4s
七面鳥サマお疲れさま&GJです!起きてたかいがありました。
237名無しさん@ピンキー:05/01/05 04:03:38 ID:YHiTYiWP
あしっこ━━━━━(゚∀゚)━━━━━
238名無しさん@ピンキー:05/01/05 07:49:30 ID:7swIdsXO
会社行く前に読ませていただきました。
まさに「あなたが教えてくれた 夜にひそむやさしさ」ですね。
ああ、今日は仕事にならないかも。
239名無しさん@ピンキー:05/01/05 08:47:33 ID:0YDqi2ie
何だよあしっこって○| ̄|_
たった今気がついた…。ユウベ ネボケテタヨ ジブン…
保管人さん、SS保管する際に直していただけるとありがたいです(;´Д`)<七
240236:05/01/05 09:20:29 ID:kAp8ixFN
>>226の部分は、皆さん正しく脳内変換しておいてくだされ(;´Д`)
241240:05/01/05 09:22:56 ID:kAp8ixFN
アアン…名前すら誤爆してますよ(´・ω・`)
頭働いてません…寝なおします…。
242名無しさん@ピンキー:05/01/05 11:41:00 ID:TnBBCUdR
七さんGJ!携帯から(*´д`)ハァハァさせて頂きますた!

次回作も期待age
243名無しさん@ピンキー:05/01/05 11:42:41 ID:xAQQkhWL
七面鳥サマ素敵ですー!
いいもの読ませていただきました。
別のシチュエーションキボンヌ。。
244名無しさん@ピンキー:05/01/05 12:20:12 ID:QdVoG5Sc
七面鳥様乙です(´д`*)
GJGJ!!
たまんないですもう!次回作も楽しみにしています。
245Voice ◆iPpgo8CXec :05/01/05 15:18:45 ID:YSFGDXKd

『ハウル!!カルシファー!!』

僕の名前を呼ぶのは誰?遠いようで近いようで。
耳の奥から聞こえたようで。空からのようで。

『私はソフィー!待ってて、私、きっと行くから。未来で待ってて!』

僕の事を知っているのかい?そうだとしたら教えて。
誰かをずっと探している、そんな気がするのだけれど…。

星の海で出会った少女は、今でも僕の記憶にうつる。
僕の名前を呼んだ、星色の髪の少女。
君はどこにいるんだろう?僕を未来で待っていると言ったひと。

この広い世界で、たった一人の君に逢いたい。
しかしそれは星を数えるよりは容易いが、雲の行方を知るより困難で…。
けれども僕は信じて進む。君を探して歩きつづける。
心の無いこの胸に宿る、熱く切ない痛みを頼りに。

僕は君に逢いたくて逢いたくて、ここまで来た。
過去へと遡るあの声。未来へと導くあの声。
君が近くに居ると信じて、僕は探しに行くよ。
君に届けたい、この想い。
246七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/05 15:19:31 ID:YSFGDXKd

どうもすいません○| ̄|_お目汚しを…
>>164のネタを見てどうしても書きたくなってしまったんです…。
ポルノのヴォイスから引用しまくりで書いてしまいました…。
一応ソフィーを捜し求めるハウルの心情と言うことで(;´Д`)
中途半端でごめんなさいごめんなさい(逝

次回作は… >>216の酒乱ハウル編で行きましょうか(゚∀゚)
247名無しさん@ピンキー:05/01/05 17:36:46 ID:5m2NfaZB
素敵です。
おお、たしかに一人語りみたいですね(・ー・)
酒乱ハウル・・・やばいことになりそうですね!
酒が入るとSですかww
めっちゃ楽しみですー。
248名無しさん@ピンキー:05/01/05 19:47:44 ID:0SpADhrA
七さん乙カルシファー!!
今回も激しくうまし糧をアリガd(*´Д`)ハァハァ
コウノトリもラブラブな二人が良かったのですが、ボイスめっちゃよかったっす!
いいなぁ。。運命の人って感じ(*´д`*)ハゥ〜
酒乱ハウル製作も頑張ってください。

七面鳥さんは萌ネ申様だ!!!


249神修練生:05/01/05 21:42:53 ID:j6sJi18l
七面鳥様>「コウノトリ」最高でした!!酒乱ハウルまで書いていただけるなんて・・・・(*´Д`*)
シチュ提供しているばかりでは何なので、私も少々書かせていただきます。
超微エロな上にお目汚しにしかなりませんが・・・。

「夜の声」ハウソフィ(映画版) 超微エロ・アホ話
250夜の声:05/01/05 21:43:52 ID:j6sJi18l
それは、ソフィーが夜中に目を醒ました事から始まりました。
「・・・?」
誰かが自分を呼んでいる、そんな気がしたのです。しかも、やたら苦しげで・・・
「誰?」
空耳ではないと確信し、ソフィーはすっとベッドから出ると、皆を起こさぬように注意しながら静かにドアを開け、廊下に出ました。
「誰なのかしら・・・?」
足音を立てぬように用心しながら、ゆっくりと廊下を歩くソフィー。呼ばれているような気がする・・・その方向へ向かうにつれて、あの時の光景が脳裏に浮かびます。
黒い羽毛に包まれた体・・・虚ろな瞳・・・
「まさか・・・!」
すぐにでも愛しい魔法使いの名前を呼びたい衝動に駆られましたが、同時に他の城の住人の事を思い出し、安易に事を荒立てるのは良くないとすんでのところでソフィーは我に返りました。
でも・・・この声は・・・・
「ハウ・・ル・・・?」
小声で彼の名前を呼びながら、ソフィーはハウルの部屋に忍び足で近づいていきます。
間違いありません。荒い息遣い・・苦しそうなうめき声・・・・
「ハウル・・・あなた・・・」
ソフィーがドアの隙間からそっと中の様子を伺うと・・・・
「そっ・・・・ふぃー・・・・」
大きなベッドの真ん中に座る彼の姿がありました。
とりあえず、姿はいつもの彼です。緑色のネバネバを出している様子もありません。
しかし、額に汗を浮かばせて、うつむく彼の姿はどこか苦しそうです。
「・・・・?」
251夜の声:05/01/05 21:44:42 ID:j6sJi18l
何故か高鳴る心臓を抑え、ソフィーは彼の顔から胸、そして腹部の方へと視線を移そうとした時・・・・・
「ックシュ!」
寒い廊下に寝巻きのままで出たせいか、体が冷えてしまったようです。
「ソソソソソ・・・・ソ、ソフィー!?」
途端に、ハウルの体がビクッと跳ね上がったかと思うと、何故か彼は咄嗟に布団を体に巻きつけ、ドアの方を振り向きました。
「ソ・・・ソフィー・・・何でき、君がこここ・・・・ここに・・・・?」
「何でって・・・あなたに呼ばれたような気がしたから・・・」
先ほどとは違うであろう、冷や汗をたらたら流す彼の迫力に押されつつ、ソフィーはボソッと呟きます。
「そそっそ・・それは君の気のせいだよ・・・。た、多分僕の夢でも見てくれたんだね。」
「そうなのかしら・・・?でも、ハウル、大丈夫?なんか苦しそうだったけど?」
「見たの!?」
「何を?」
「い・・いや別に。そ、そうだ。カルシファーにミルクを温めてもらうといいよ。彼にちょっと起きてもらおう。」
「そんな・・カルシファーに悪いわよ・・。」
「いや、君はぐっすり眠った方がいい。うん、本当に!さ、台所に行ってホットミルク飲んできなさい。」
「うん・・・でも、ハウル、本当に大丈夫?何で布団体に巻きつけてるの?」
「い・・いや・・・これは・・ね。何でもないから。」
「?」
「ね・・ね、ここで騒ぐとマルクル達も起きてしまうよ。だから早く・・」
「????」
いつもの彼らしくなく、妙にどもるハウルを不審に思いながらも、ソフィーは言われるがままに台所に向かうのでした。
252神修練生:05/01/05 21:49:45 ID:j6sJi18l
一旦ここで切ります。続きは明日の夜になっちゃうかも・・・。アホな上になんか下品になりそうで申し訳ありません。七面鳥様の素晴らしい小説にこんなの続けてしまっていいんだろうか・・?_| ̄|〇
「こーゆー展開にしろ!]というリクありましたら、なんなりとおっしゃってください。
ソフィーが見てしまった彼の姿・・・意味わからない人には本当にごめんなさい(;´Д`)
253名無しさん@ピンキー:05/01/05 22:26:28 ID:TT3rxoZO
>>252
意味わかった。笑いながら読んだw
254名無しさん@ピンキー:05/01/05 22:56:43 ID:0kHVSXNC
ソフィーに声をかけられフィニッシュに至っていないハウルに(*´Д`)ハァハァ
続きまってますw
255名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:00:54 ID:IzJh4ynh
ニヤ(・∀・)ニヤ
神候補生さま、二回程読んでやっと分かりましたよw
何はともあれ、もつかれ様です。この後はやっぱり
エロに突入でしょうか?マターリ続きをお待ちしています。
256名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:03:22 ID:mFyG6tP9
どもるハウルに笑ったw
続き楽しみにして待ってます!
257名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:16:36 ID:pAk8zHZp
あははははははヽ(´▽`)ノ ハウル可愛いよハウル
とりあえず今度からはドアに鍵をかけた方がイイネ
いつも余裕綽々なひとがこういう隙を見せるのに弱いです
それよりこのハウル先生がソフィーとエチを済ませているかが気になりますw
してないんだったらたまるよな〜というかしててもこれはこれでやるかって感じかなぁ
人間臭くてイイです。続投待ってます
258名無しさん@ピンキー:05/01/06 00:23:48 ID:yvbSO9C3
ハウルがめっさかわええーw
続き楽しみにしてますー。
259名無しさん@ピンキー:05/01/06 00:32:37 ID:qpBMhubb
>>252
ワロタw寸止めハウル切ないな(・∀・)
続きを待ってます!
260名無しさん@ピンキー:05/01/06 01:43:19 ID:qUKtzNFU
七面鳥さんGJ!
凄く二人が可愛いえっちでした!
249さんも・・・ハウル頑張れw

私も投下したいのですが現在アクセス規制に巻きこまれてる模様です_| ̄|〇クシモダメダ・・・マツノウチスギタラゴタメンナサイ
261名無しさん@ピンキー:05/01/06 02:23:31 ID:bEMDUBJ5
まだエチー前かな?ワロタ!
これマズイよ、色んな意味でマズイよ、ドキが胸胸だ。
262名無しさん@ピンキー:05/01/06 02:54:48 ID:Sb0H9rae
ハウルもやはり男なんだなw
カコイイ男のこういう抜けてる一面をみると
妙な親近感がわくのは何故なんだろう
263ただの愚民:05/01/06 12:29:23 ID:0FYa9Loj
素晴らしい神々が続々と姿を見せてくださる中で非常に心苦しいのですが
愚民めが初投下させて頂きたく…(;´Д`)スミマセヌ

読み辛い上に続きものでしかもエロはありません(最後まで)
最後まできっちり書けるかどうかも不安なのですが
自分にプレッシャーを与える意味で、出来たところまで投下してしまいます…
しかもいいタイトルが浮かばず適当につけたので仮タイトルです。

「ソフィーの憂鬱(仮)」映画ハウソフィ・エロ無

264ソフィーの憂鬱(仮):05/01/06 12:30:26 ID:0FYa9Loj
しとしとと小雨が降るある日のこと。
ソフィーはいつものように箒を持ち、動く城の中を掃除していました。
この城にはとても散らかし上手(そして、とても片付け下手)な住人がふたりいるので、
ソフィーは毎日のように城中を掃除しなければならないのです。
しかし、今日は箒を持つ手にどことなく気合が入りません。少し床を掃いては立ち止まり、
掃いては立ち止まりしてしまいます。

――なぜ、こんなに身体がだるいのかしら…熱もないのに…。

ソフィーは額に手のひらを当てると、ふうっとため息をこぼしました。
実は、朝からなんだか身体の調子が悪いのです。全身がだるく、少し頭痛もします。
それに、妙に眠いのです。昨晩はしっかり眠ったはずなのに。
さてこれは風邪かと思いましたが熱はありません、喉の痛みもないし、鼻水鼻詰まりも特にありません。
ただどこか身体がいつも通りではないのです。

――大したことはなさそうだけれど、今日はあまり無理しない方がいいかもね。

ソフィーはもう一度ため息をつくと、とりあえず掃き掃除だけは終わらせてしまおうと、
再び箒を動かし始めました。
265ソフィーの憂鬱(仮) 2:05/01/06 12:31:30 ID:0FYa9Loj

次の日の朝。今日は昨日の雨もすっかり止み、よく晴れています。
ソフィーは、今は隣に誰もいないベッドから起き上がりました。
ソフィーの夫であり、この城の主である魔法使いのハウルは、昨日の朝から王室の依頼の仕事で
留守にしているのです。

一年ほど前、行方不明だった隣国の王子が国に帰り、インガリーと隣国との戦争は終わりを告げました。
戦争中、王室付魔法使いとして国のために協力せよ、と要請を受けながらも王室から逃げ続けていたハウルは、
終戦後、戦争や人を傷つけることに繋がるような仕事は絶対に受けないという契約のもと、時折王室からの
仕事の依頼を受けていたのです。
もちろん、基本的にはこれまでのように町の人達にまじないを売ったり施したりする仕事が主でしたが。

昨日の朝の、出かけ際のハウルの言葉によれば、どんなに頑張っても二晩は城に帰ってこれないということでした。
それを聞いたソフィーがさして寂しそうな様子も見せず、「そう、わかったわ。いってらっしゃい」
としか言ってくれなかったことで、ハウルが「僕の奥さんは僕が少なくとも二晩は帰ってこれないって
いうのに、ちっとも寂しがってくれないんだね!僕の胸は今から寂しくって寂しくって張り裂けそうなのに」
とか何とか言って拗ねていたのをふと思い出して、ソフィーはひとりぼっちのベッドの上でくすりと笑います。

――今日はハウルがいないから掃除もいつもの1/4くらいで済みそうだけれど、
昨日の雨で溜まった洗濯物を片付けなくっちゃ!
――それと、マルクルの上着がほつれちゃってたわね。昨日は気分が悪くて、繕ってあげられなかったから…

ソフィーは今日やらなければいけないことを頭の中で並べてから、よしとばかりにベッドから出て
立ち上がりました。
その途端、ソフィーは視界が歪み、めまいがするのを感じ、思わずベッドに手をついてしまいました。
266ソフィーの憂鬱(仮) 3:05/01/06 12:33:51 ID:0FYa9Loj
体調が昨日よりも少し悪くなっていると感じるのに、そう長くはかかりませんでした。
昨日からあった身体のだるさ、頭痛、妙な眠気に加えて、なんと今日は少し吐き気までするのです。

――困ったわ。やっぱり風邪かしら?

くらくらする頭を抱えながら城の内部を見渡します。

――掃除は今日はいいわ、もし気分が良くなったらやりましょう。
とにかく洗濯物ね。その前にごはんを作らないと…

しかし、朝ごはんのために作ったスープの鍋のふたを開けた時、異変は起こりました。
湯気と共に立ち上ってきたスープの匂いを嗅いだ途端、ソフィーは胃の中からこみ上げてくるような
強い吐き気を感じたのです。

――っ!

思わず手で口を押さえ、ばたばたと洗面台に走ります。
スープの鍋の下にいたカルシファーと、既に起きていたマルクルはびっくりして、
「ソフィー!どうした(の)!?」と声を上げます。
ソフィーは飛び込むように洗面室に入ると、流しにかがみ、げほげほと咳込んでみました。
しかし、何度やっても吐くものは出て来ず、そのうちに吐き気は治まってきたので、
ソフィーは蛇口を捻り、冷たい水でばしゃばしゃと顔を洗いました。
267ソフィーの憂鬱(仮) 4:05/01/06 12:34:37 ID:0FYa9Loj
――本当に何なのかしら、吐き気がするなんて…。

ソフィーがタオルで顔を拭いていると、側に来ていたマルクルが心配そうに声をかけてきます。
「ソフィー、どうしたの?だいじょうぶ?」
本当に心配そうにソフィーを見上げる小さなマルクルに、ソフィーは微笑んで言いました。
「ええ、大丈夫よマルクル、心配しないで。ただちょっとだけ気分が悪いの。
ねえマルクル、カルシファーにかけてる鍋のスープの匂いを嗅いでみてくれない?
何か変な匂いじゃないかしら?」
ソフィーと共に暖炉のところに戻ったマルクルは、開けっぱなしになっていたスープの匂いを嗅いでみました。
「ぜんぜん変な匂いしないよ、とってもおいしそう!」
そしてマルクルはスープを少し味見してみました。
「うん、おいしいよ、ソフィー。いつも通りの味だよ」
マルクルが振り返って笑顔で言います。
ソフィーは居間中に漂うスープの匂いに、またも気持ち悪くなってきそうでしたのに。
「おかしいわねぇ、さっき、匂いを嗅いだ途端に気持ち悪くなってしまったのよ…今も少し…」
ソフィーが首を傾げます。
「何か変な風邪でもひいたんじゃねーの、少し休んでろよ」とカルシファー。
「そうするわ、マルクル、ごはんを食べたら洗濯物干しを手伝ってくれる?」
「うん!なんでも手伝うよ」
身体の調子が悪くても家事を休もうとしないソフィーに、カルシファーは小さくため息をつきました。
268ソフィーの憂鬱(仮) 5:05/01/06 12:35:21 ID:0FYa9Loj
その日の夜。
マルクル(とヒン)とおばあちゃんを寝かせると、相変わらずだるい身体を抱え、
ソフィーは暖かい暖炉の前のソファに腰掛けました。
マルクルがとてもよく手伝ってくれたので、身体がだるいながらも家事はそれほど苦もなく
済ませることが出来ましたが、
昼食と夕食を作る時、朝のような強い吐き気ではないものの、
またもソフィーは食べ物の匂いに気持ち悪くなってしまったのです。
当然食欲も出ず、今日はおかずをほんの少しばかりと、フルーツを口にしただけでした。
「おい、ソフィーも早く寝ろよ。具合悪いんだろ」
優しい火の悪魔が暖炉の中から気遣ってくれます。ソフィーが床に着くまではこの悪魔は眠らないつもりでしょう。
「ええ、そうするわ。このお茶を飲んだら」

――それにしても本当に何かしら、普通の風邪っぽくはないし…匂いが気になるなんて、鼻の病気?
いずれにしても、あまり長引くと困るわ…家のことが全然まともに出来やしない。

お茶をすすりながら、何度目か知れないため息をこぼした時でした。

「ただいま、ソフィー!僕のかわいい奥さん!」
魔法の扉が開くバタンという音がしたかと思うと、陽気な魔法使いの声が
夜の静かな城の中に響き渡りました。
269ソフィーの憂鬱(仮) 6:05/01/06 12:36:00 ID:0FYa9Loj
「は、ハウル!?」
あっという間にドアの前の階段をかけ上がり、目の前に現れた夫の姿に、
ソフィーは驚いて声を上げ、立ち上がりました。
「今日はまだ帰って来れないんじゃなかったの!?」
「本当はそうだったんだけどね、君の為に死ぬほど頑張ったのさ。君が寂しいだろうと思ったからね!」
少しの間あっけにとられていたソフィーは、ニコニコと笑うハウルの顔を見て、「まあ」とだけ言い、
呆れたような笑みをこぼしました。
――寂しいのはあなたでしょうに。
喉元まで出かかった言葉は引っ込めました。ハウルが大袈裟過ぎるだけで、
ソフィーだってやっぱり少し寂しかったからです。
あのうるさくてわがままで子どもっぽい魔法使いがいないと、城の中が静か過ぎるし、
まとわりついてくるものがなくて、ソフィーの背中が寒いのです。
特に今日は身体の調子が悪く、それに応じて気分が沈み気味だったので、尚更でした。

ハウルは少々呆れ顔の、それでも嬉しそうに微笑む愛しい妻の顔を覗き込みました。
そしてふと気づきました。
「ソフィー、ちょっと顔色が悪くないかい?」
いつもは色白ながら健康的な明るさの色を持つソフィーの肌が、少し青ざめているように見えたからです。
ただの他人だったら恐らく気づかない僅かな違いでしたが、普段からソフィーばかり見ているハウルにとって
それに気づくのは簡単なことでした。
ソフィーは夫の自分に対する観察眼にびっくりすると同時に少し焦りました。
270ソフィーの憂鬱(仮) 7:05/01/06 12:36:29 ID:0FYa9Loj

――どうしよう、正直にちょっと具合が悪いなんて言ったらまたこの人馬鹿みたいに大騒ぎするわ。
前に風邪ひいた時も、そのせいで逆に大変だったもの。

ソフィーは以前自分が風邪をひいて寝込んだ時のことを思い出しました。
あの時ハウルは、まるでこの世の終わりが来たかのような慌てぶりで、やれ薬だのなんだのと城の中を
走りまわり、結果、城の中は全快したソフィーが思わず再び寝込みたくなるほどの惨状と化したからです。

――やっぱり、今は誤魔化すべきね。

「平気よ、何でもな――」
「ソフィーは身体の具合が悪いんだぜ。おいらは風邪だと思うけど」
しかし、ソフィーが作り笑顔で誤魔化そうとした言葉は、
優しいけれど肝心なところでいまいち空気を読んでくれない悪魔によって遮られてしまいました。

「なんだって、ソフィー!具合が悪いなんて!!」
ソフィーは、自分以上に青ざめてしまった夫の顔を見て、またもや深いため息をつきました。
気のせいか、身体のだるさや頭痛がひどくなってきたような気がします。
271ただの愚民:05/01/06 12:40:09 ID:0FYa9Loj
…今はここまでです(;´Д`)
お目汚し本当にスンマセン…なんだこりゃと思われた方はスルーしてやってください。
王室と魔法使いの契約についてなど、細かな矛盾点は
見逃してやってくださいorz たのんます…

続きは今からがんばって書こうと思います(;´Д`)
とりあえず予定通り行けばレティーが出てきます、たぶん。

それでは、本当にすんませんでした_| ̄|...........○
272名無しさん@ピンキー:05/01/06 12:50:42 ID:KrDiQeiU
ソフィーの体調不良の原因ぴんときた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!
がんがって最後まで書いて下さい。楽しみに待っています。
273名無しさん@ピンキー:05/01/06 12:57:34 ID:66WlS87j
ソフィーが体調不良でハウル大騒ぎ━━━━━━!!!
めっさ面白いです!続き楽しみです。
274名無しさん@ピンキー:05/01/06 13:02:41 ID:HmJz70Jb
ここは皆の愛があって嬉しいよ
275名無しさん@ピンキー:05/01/06 13:22:06 ID:EZIcS/nO
コウノトリのつづ(ry キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!!
なんか続編みたいで嬉しいな(*´Д`) <七
276名無しさん@ピンキー:05/01/06 15:10:11 ID:WmZWsMj9
オモシローーーイ!!
GJですよ!!
ただ、同じ題が過去作にもあったので、保管庫入るときは改めて題がついてるといいな(・∀・)
続き待ってまーす。
277名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:53:47 ID:bEMDUBJ5
確かに続きだw


楽しみにしてます。マイペースでがんがってくれ
278神修練生:05/01/06 18:32:30 ID:/PIZyqoa
愚民様、素晴らしい小説感謝です♪七面鳥様と愚民様の素敵な小説が並ぶ中に乱入する、私のアホ小説って…_| ̄|〇
279名無しさん@ピンキー:05/01/06 18:55:20 ID:o64AXjPt
>>278
オナヌネタ上等(・∀・)!ガンガレ!
280名無しさん@ピンキー:05/01/06 18:55:40 ID:qioLVgCV
いやいや。
神修練生様のSS大好きです。続き待ってますよー。
ハウルのあのドモリっぷりが素敵w
281名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:10:34 ID:1Yp8gQ2N
なんか子作り祭りだな(゚∀゚)
282名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:12:55 ID:yqOdfW9s
ファンサイトでもご懐妊祭りだよね。
19世紀の避妊ってどんなんだろう。外出しのみ?
283名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:21:31 ID:D9UQoAk3
19世紀かどうかは忘れたけど、昔は豚とかの腸の皮?をコンドーさんに
してたというのは本で読んだことあるよ。何気に今もその名残があるよね。
でもやはりというか、避妊率は高くなかったみたい・・・。すぐ破けちゃうとか。
284名無しさん@ピンキー:05/01/06 20:05:23 ID:PwlCOgpC
神々様達、GJGJ!
色んなハウソフィが読めてシアワセ・・・(´ρ`)
285名無しさん@ピンキー:05/01/06 20:10:59 ID:PwlCOgpC
気になったのでググってみた。
19世紀中ごろには既にコンドームはあったみたいです。でも避妊はタブーだったみたい。

ttp://www.condomall.cbr-j.com/condomall/hyakka/rekisi.htm
286名無しさん@ピンキー:05/01/06 20:48:28 ID:bmSVlKxU
へー・・・勉強になりやした。↑

ハウルの色んな所が見れて嬉しい、続き楽しみにしてます!
287夜の声:05/01/06 21:41:34 ID:+sVNQtm6
>>251より

そして翌朝。
「おはよう・・・ソフィー」
「おはよ、ハウル。昨夜は大丈夫だった?」
「あ・・う・・うん。」
どこかバツが悪そうにおどおどしているハウルとは対照的に、ソフィーはいつものように明るい笑顔でハウルの頬にキスをします。
(良かった・・ばれていないみたいだ。)
ホッと胸を撫で下ろすハウル。彼はソフィーが純で天然(?)な娘で良かったと、心の底から思いました。
「おはようございます、ハウルさん。」
そこへ洗顔を終えたマルクルもやって来ました。
「あ、ああ。おはよう、マルクル。マダムは?」
「腰が痛いとかで寝てます。大丈夫ですか?ソフィーから聞きましたよ?ハウルさん具合が悪そうだって・・・。夜中にベッドに座って苦しそうにしていたって。」
「・・・・。」
・・・前言撤回。
「な、何でもないよ。さあ、朝食にしよう。」
努めて冷静を装うと、ハウルはマルクルをテーブルに促しました。
しかし・・・彼はすっかり油断していたのです。荒野の魔女がいないばかりに。
いつもと殆ど変わらぬ朝食風景の横で、暖炉の中でニヤニヤと笑う姿がそこにありました。


288夜の声:05/01/06 21:42:34 ID:+sVNQtm6
そして朝食後。
「本当に大丈夫かしら?ハウル・・・」
「ん?何がだい?」
「ん、だからね・・・。」
食事の後片付けをするソフィー、そばの暖炉で食後のごろ寝をするカルシファー。これも変わらぬ風景です。
「ほら、夜中に言ったでしょ?ハウル、本当に具合が悪そうだったのよ。」
「大丈夫、大丈夫〜。ま、女の子にはわからない、『おとこのぷらいべーと』ってやつさ〜」
「・・・?カルシファーは何か知ってるの?教えてよ。」
「まあ、察しはつくけどね〜。でも、ソフィーには教えない〜・・・」
言いかけて、カルシファーは咄嗟に息を飲みます。
ソフィーの体が瞬時に動き・・・・そのまま、水をかけられると思いきや、彼女は黙って部屋を出て行きます。
「ソフィー・・?」
再び台所に戻ってきた彼女が手にしていたものは、何故かごみ箱でした。そして・・・・
289夜の声:05/01/06 21:43:36 ID:+sVNQtm6
「わーっ!ごめん、ごめんなさいっ!言う、言います!だから埃屑を食わせるのだけは勘弁してくれ!おいらが具合悪くなっちまうよ〜!」
「本当ね?」
泣き声交じりでカルシファーが懇願すると、ソフィーは持ち上げたごみ箱を静かに床に置きました。
「・・今、本気でおいらの口に中身ぶちまけようとしただろ・・?」
「当たり前でしょ。で、何?ハウルの具合悪くなった原因って。」
「う〜ん・・・やっぱ、ただで教えるのはな〜。そうだ、ソフィー、右の戸棚の中に何かうまそうな物しまってただろ?あれを少しおいらに分けてくれよ〜。」
「え?あれは夕食に出そうと思っていたのに・・・仕方ないわね。」
ソフィーはしぶしぶと棚の中からチーズを一切れ出すと、カルシファーの口に放り込みました。
「う・・うん、うまい。で、ハウルが具合悪そうだった理由だっけ?なんか、息使い荒くしてソフィーの名前呼んでいたんだっけ?」
「そうよ。ハウルは私の夢だって言うんだけど・・・確かに私の名前を読んでいたのよ。」
「う〜ん、それはね〜。ソフィーを『おかず』にしてたってやつだね〜。」
途端にニヤニヤ笑いを浮かべるカルシファー。
「おかず・・・?」
おかず・・?何の事かしら・・?おかずといったら、やっぱり食べるおかずよね・・?私が「おかず」って・・?
頭の中を「?」マークだらけにしていたソフィーでしたが、途端に、帽子屋時代のお客の言葉を思い出しました。
「動く城の魔法使いは、若い娘の心臓をとって食べるんだって。」
まさか・・・
「ハウル・・・あなた・・・」
「ソ、ソフィー・・・?」
急に真っ青になったソフィーに、カルシファーがおそるおそる呼びかけます。
「ハウルが心臓を食べるなんて・・・いいえ、勿論デマに決まってるけど・・でも・・」
「・・・ソフィーちゃ〜ん〜・・?」
「やっぱり、主食はパンかしら・・?それともパスタ・・・?じゃなくて!しっかりするのよ、ソフィー!ショックを受けている暇はないわ!」
「あの〜・・だから・・・」
急に血の気が引いたと思いきや何やら自分に気合いを入れ始めたソフィーを、カルシファはただ呆然と見つめる事しか出来ませんでした。
290夜の声:05/01/06 22:23:40 ID:+sVNQtm6
夜になりました。
「ソフィー、やっぱり様子がおかしかったなあ。」
長い長いお風呂を済ませ、濡れた髪をタオルで拭きながら、ハウルはベッドに腰掛けます。
「夕食の時、なんか不審な目でじっと僕の事見てた様な気がするんだよなあ。僕だけチーズが無かったし。」
ぶつくさ呟きながらごろりとベッドに寝転がり・・・ハウルは溜め息をつきました。
1人には少々広過ぎるクイーンサイズのベッド。まさか、「彼女」は自分の為にハウルがベッドを新調したとは思っていないでしょう。
ソフィーは元の姿に戻っても相変わらずでした。
朝早く起きて皆の為に朝食を作り、昼間は花屋の仕事をする傍ら、テキパキと家事をこなします。そして夜も夕食を作ったり昼間の家事の残りを片付けたりと甲斐甲斐しく働き、夜遅くになってやっと自分の部屋に戻ります。
・・・そう、それが彼女の毎日なのです。朝早くから夜遅くまで、1日中忙しく動き回るソフィーの生活に、ハウルが入り込む余地は全く無いのです。
自身の臆病さも手伝って、普段はせいぜいキス止まり、たまに花畑でデートしても、あまりにも純粋過ぎる彼女を軽く抱きしめる位しか出来ません。
自分が今一歩踏み出せないのも原因なのでしょうが・・・彼女があまりにも忙しい生活を送っている事がなかなか進展出来ない理由であると、ハウルは思い込んでいました。
「だから、これ位は許してよ。」
誰に言うでもなくハウルは呟くと、枕の下から1枚の銀貨のようなものを取り出しました。
くるりと手の平の上でひっくり返すと、それはやや大きめの鏡に変化します。
そして、その鏡に映っていた姿は・・・・・
291神修練生:05/01/06 22:28:19 ID:+sVNQtm6
今夜はとりあえずここまでです。
全然エロくない上に、文章もハウルさんもへたれ過ぎ・・。もっと精進するように努力します・・・。
292名無しさん@ピンキー:05/01/06 22:38:26 ID:FoImxElb
神降臨!!!
ええええ!?今夜は寸止めっすか。
続きめっちゃ楽しみです。
293名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:35:56 ID:qioLVgCV
ヘタレハウル(・∀・)イイッ!!
一瞬で妄想繰り広げて百面相するソフィーも素敵すぎ。

それにしても、何でも美味しくいただくカルタンだって、流石に埃屑はイヤだよな。それでも、賄賂にチーズねだるあたりちゃっかりしてんなーw
あぁ、カルタン可愛いー(*´Д`)
294名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:37:49 ID:bv7QgBe3
前回のハウル並に寸止め(;´Д`)ハァハァ
アアン続きが楽しみ!
295名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:47:46 ID:mjbFqyZA
カルタンにあげたチーズがちゃっかりハウルの分なのにワラター!
さすがソフィー(・∀・)
296名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:54:46 ID:yqOdfW9s
カルが可愛ええ〜。萌へ。
今後の展開が非常に気になりますが大人しく待ってます大人だしw
漏れは目撃したことはまだないですが自分の彼氏が
一人でしてるとことか見つけちゃったらどういう心境なんでしょうな
気まずいだけ?それともアタシが居るのに!って奮起しちゃうのかな。どんなもんでしょ
297名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:58:33 ID:YodFokZw
>>282
> ファンサイトでもご懐妊祭りだよね。
そうなの?結構ハウルサイト回ってるけど知らんかった‥。

>>296
あるけど、気まずいだけだそんなもん(;´Д`)
298名無しさん@ピンキー:05/01/07 00:20:50 ID:HpDmZwsH
>>296

爺(無論当て字です)は彼女の有無無関係で、勝手にこみ上げてくる
場合によってはやっかいなサガです。男性たるゆえ、仕方ないと思う。
願わくばアタシが居るのに、とだけは言わないでおいてあげて欲しい。
そういう問題じゃないんだよね。本当に処理しないとちょと狂いそうになる。

弟の目撃してしまった時に、「気にするな、仕方のない事だから」と
普通に声をかけたら理解のある姉で助かったよ、と。
すまんな、耳だけは年増な姉ちゃんで。と率直に思った10年前の私。

普通に目撃してしまったら「あー…間が悪かったかな、ゴメン」位でフォローすれば
いいと思う。

マジレスすまんせん。
299七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:05:07 ID:K97u/gd9
>>296
うっかり見られたらさぞかし気まずかろう…。

あたらしい職人の方が続々デビューですなw
自分も頑張らねば!

今回は >>216でネタを頂いた『酒乱ハウル編』を途中まで投下いたします。

設定としては『映画版ハウソフィ・いつもは臆病なへタレハウルさん、
酒が入るとSに豹変(やや強引系)・愛はちゃんとあり』です。
痛い話ではありませんが、いつもより強引なお話なのでご注意下さい。

(;・∀・)ノ<先生!うちのハウルは酔っても顔に出ないタイプです!
       ソフィー編と違って正直分かりづらいです!
300Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:06:09 ID:K97u/gd9

魔法使いハウルはとても臆病です。ですがとても優しい人です。
彼の愛情はひたすらに星色の髪の少女にそそがれています。
彼女と初めて結ばれてしばらく経ちますが、まだ彼女は慣れてくれなくて
恥ずかしがって嫌がる素振りを見せるので、臆病で優しいハウルは中々手を出せません。
ですから、半年の間に愛し合ったのは僅か数回ほど。本当に良く耐えているものです。
301Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:06:37 ID:K97u/gd9

今日も今日とて、夜になっても帰らない城の主。
新年を迎えたこの日も、ハウルは朝出掛けたままなかなか帰って来ません。
そう言えば仕事の依頼主の所で新年を祝うパーティーがあるとか言っていたような…。
何日か前にそんな事を聞いた気がしたソフィーは、大人しく待っていることにしました。
マルクルやおばあちゃん達との食事が済んだ頃、
カシャン!
と音を立ててドアの印が切り替わり、扉の向こうから恋人の魔法使いが姿を現しました。
「ハウル!どこに行ってたの!?」
ゆっくりとした足取りで階段を上り近づいてきた彼は、がばっとソフィーに抱きつきました。
「えっ!?ハウル?どうしたの!?」
彼の身になにかあったのかと心配しますが、
「ハウル……お酒くさいわ…酔ってるのね」
そう言ってハウルの顔を覗いてみますが、顔はさほど赤くありません。
むしろ普通なくらいです。元々彼はソフィーと違ってお酒には強い方なので、
この酔い具合から見ると、どうやら仕事先でしこたま飲まされてきたようです。
302Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:07:17 ID:K97u/gd9

「ソフィー…」
彼はソフィーのおとがいを捕まえて口付けてきました。
いつもなら、最初は浅いキスから始まるのに、
今日はいきなり深く口付けられ舌が絡まってきます。
すぐそこにマルクルもあばあちゃんも、勿論カルシファーも居るのにです。
「んんっ…!ちょっとハウル!!」
こんな皆の面前で濃厚なキスをされたソフィーは真っ赤になって怒りました。
しかし当のハウルは我関せず。素早くソフィーを抱き上げると、
そのまま階段を登って行きます。

「マルクル……」
「は、はい!?」
見下ろすハウルの目は完全に座っています。
「後は…頼んだ…」
「あ…は、はい!」
「ちょっと!ハウル降ろして!」
「ほっほっほ、手加減してやるんだよハウル」
楽しそうに言う元荒地の魔女の声を背に、二人は寝室へと消えて行きました。
303Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:07:52 ID:K97u/gd9

ハウルは寝室に入るとソフィーをドサッとベッドに降ろし、
覆い被さって動けないように押さえてしまいました。
いつもはとても優しくしてくれる彼なのに、いくら酔っているとはいえ、
今日はやけに強引です。
「ハウルってば!離して!」
「…いやだ」
「!?」
「ソフィーは僕を拒絶してばっかり…。だけどもう我慢出来ない…。
 今日は僕だけのものにするんだ」
「ハ、ハウル!?」
「嫌だって言っても許さない…」
そう言って彼はソフィーの唇を奪います。いつものように軽いものからでは無く、
最初から貪るように口付け、舌を絡ませました。
「んんっ!ふあっ…ハウル…や…だ…」

ソフィーは抵抗して彼の胸をドンドンと叩きますが、びくともしません。
「言っただろう…嫌だって言っても止めないって…」
耳元で囁くハウルの声は低くかすれていて、欲望にけぶる男の声でした。
彼はそのままソフィーの耳を攻め、首筋から鎖骨にかけて口付けて、
紅い痕を残していきます。
弱い部分を攻められ、ソフィーはじわりと溢れてくるものを感じてしまいました。
(こんな無理矢理なのになんでっ…)
数回とは言え、快楽を覚え始めた体は正直なのです。
304名無しさん@ピンキー:05/01/07 01:08:43 ID:hBPO3gox
>>296
まあお互いいい気はしないようだね。
彼氏が彼女のマスターベーション見ちゃった場合、
「俺のテクじゃ満足出来ないのか・・・?_| ̄|○||||」
ってなる場合が多いようだし。
難しいところだ。
305名無しさん@ピンキー:05/01/07 01:10:24 ID:0/1flTUv
七面鳥タンキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
初のリアルタイム(*´д`*)ハァハァ
306Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 01:11:47 ID:K97u/gd9

続きはまた後ほど(;´Д`)ノシ
多分明日の昼間になると思います…。

ソフィーの憂鬱と夜の声とても楽しみにしてます!
そして…鳥その後ひたすらにお待ちしています…。
それではまた。
307名無しさん@ピンキー:05/01/07 01:22:05 ID:0/1flTUv
楽しみに待ってるよ〜(・∀・)ノシ
308名無しさん@ピンキー:05/01/07 01:34:11 ID:7NNj/Pnf
七さんもGJです!

いろんな神の作品が読めて
毎晩ぞくぞくするような夜を過ごしています。
309名無しさん@ピンキー:05/01/07 02:11:28 ID:rIHeoOZi
ハウル先生カコ(・∀・)イイ!!
たまには強引なのもイイヨイイヨ〜。いやソフィーは大変だろうけどw
素面に戻ったら自分のやったことに蒼白になって
土下座する姿が今から目に浮かびますよ・・・ヘタレ万歳

ビビってるマルクルが可愛かったです(笑)アレチさんは相変わらず余裕で素敵だ・・・
続投待ってます大人しく。明日の夜が楽しみだ・・・
漏れも鳥後が禿げしく気になってる。ハウルが哀しげなとこで終わってるから余計に
幸せになってほしいもんですの
310名無しさん@ピンキー:05/01/07 03:07:33 ID:qxnWwvkG
マルクル×ソフィーとかありえないでしょうか・・・
311名無しさん@ピンキー:05/01/07 06:17:09 ID:YJE8hBki
>>310
マイケル×ソフィーの方がまだ現実味はあるが
やればできる!…多分w
312神修練生:05/01/07 08:24:22 ID:StNZOFxz
七面鳥様キター!!確かにハウルは酒が入っても顔色変わらなそう。それにしても、誰が酔っ払っても1番被害をこうむるのはマルクルなんですね …。爺に関するご意見、皆様ありがとうございました♪今夜にでも続きを…。キーワードは「出歯亀」です(嫌なキーワードだな)
313名無しさん@ピンキー:05/01/07 10:40:03 ID:ZNe/Cu0d
マルクルはいつも損な役割ですねー、面白いw
七さんGJGJ!!
続き楽しみにしてます。
誰もいないうちにコソーリ投下

・原作と映画の混在設定:映画終了後&こども無しの一応恋人未満のもやもや時代
・SSはタイトルどおり某作品をパクった設定です。エロ温めコメディー(?)
315デカメロン1/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:24:13 ID:QWzOj+Y+
 まだ肌寒いとある日のことです。
ハウルは、ウェールズの自室からかろうじて取り戻した蔵書を丹念に見ていました。
ソフィーが受けた荒地の魔女の呪いも解け、近隣諸国との戦争も一時中断しましたが、
今のハウルには気がかりな事が2つありました。

 ひとつは言わずとしれたこと、晩生なソフィーとの仲がキスどまりで中々進展しないことです。
もうひとつは、ソフィーがやたらとくだらぬ魔法を使いたがるので閉口していました。
ソフィーは意外と負けん気が強かったのです。
ハウルに口で負かされそうになると、すぐお婆さんの姿になってしまうのです。
そして、ハウルのだらしなさなどをこれでもかとばかり挙げ連ねて口応えしてくるのです。

 ハウルは元々年上の女性が大層苦手でした。いや本当は、年上女性のふくよかな胸も
なだらかな腰も大好きなのですが。そんなことはソフィーには絶対言えません。
彼女達がハウルの頭を膝に乗せて甘やかしてくれたり、服の上から胸の膨らみをなぞると
ハウルの金色の髪にキスしてくれるような、そんな優しさをハウルは好んでいました。
これは、ガミガミ屋の姉のミーガンのせいかもしれません。しかし、どうなのでしょう。
あのお固いソフィーに
「膝枕させてよ」 「胸をさわらせて」
などとは、口が裂けても言えっこありません。そこで、ハウルは本を閉じて一計を案じました。
316デカメロン2/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:25:01 ID:QWzOj+Y+
 (まず、無邪気なあいつらをどうにかしないとね……)
ふたりで散歩、ふたりで食事、ふたりだけで……の機会がこないのは、城に居着いてしまった
彼らがいるからなのです。そこでマルクルには宿題をたくさん出しました。マルクルが泣いても
逆立ちしても解けそうにない、とても難しい新たな呪文に挑戦させたのです。
呪文が解けた暁には、真新しいビロードの魔法のマントをこしらえてやるともいいました。

 そして、元荒地の魔女のマダムには、美と健康にいいと評判の温泉地に保養に行かせました。
普段だったら、ソフィーともども全員で行けばいいのですが、今回は、自分たち以外は家にいて
もらってはいけないのです。さてカルシファーには、常々自分の男の悩みがバレて…
いや、ハウル自らがもうヤケクソになってソフィーがさせてくれないんだっ! と打ち明けて
しまっていたので問題はありません。

「……という塩梅なんだよ。どう? いい案だろ。」
誰もいなくなった居間で、ハウルはここぞとばかりに今夜の最終プランを述べています。
「ソフィーにはね、今夜から呪いを解くって言ってあるんだよ。」
カルシファーは怪訝な顔をしました。
「ソフィーの婆ちゃん病はもう解けただろ? 何を言ってるんだ。おいらを騙そうったって。」
そうはいかない、のですが違うのです。ソフィーには今後新たな呪いが掛かる予定なのです。
「だから、おいらにゃどういうコトかよくわからないってば。」
カルシファーはわめいて火の粉をあちこちに飛ばしました。
「もういいよ、カルシファーは城の戸締りをしておいで。おまえにも覗き見させてやるから。」
317デカメロン3/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:26:26 ID:QWzOj+Y+
 さて、ソフィーが風呂場から戻ってきました。ハウルはあとでぼくの部屋においで、と
言っておいたのです。ソフィーは湯上りで慌てて服を来てきたのか、まだ髪の毛先が少し濡れています。
そんな姿を見て、ハウルはやっぱりソフィーは真面目だよなぁと笑みを漏らしました。
「なぁに! ハウルは何がおかしいって言うの。笑うなんて酷いじゃない。
これから二人で呪い避けの練習をするっていうから、支度に酷く焦ったのよ。」
「ううん。……ねえソフィー。キスしてよ。」
「えぇっ。何故? そっ、それも……魔法が関係しているのよね?」
「うん、そうだよ。ソフィーはよくしゃべるだろ? 君は守りの呪文で体中を固めていないから、
口や他の開いてる部分からいい気が出ていっちゃうんだよ。城にいる時は、ぼくの魔法で
何も心配いらないけどね。でもどこで変な奴に、悪い魔法使いに出会うとも限らないからね。
まず、一番よく」
「あ…ン。」
使う唇から浄めていくんだ、と説明するのももどかしく、ハウルからくちづけしてしまいました。
ゆっくりと舌を這わせてソフィーの唇をこじあけていきます。

 しばらくすると、ソフィーのふたつの眼がけだるさを称えてきたので、ハウルは両腕を
肩から腰に回して彼女をそっと抱きかかえました。寝室の暖炉の炎が少しゆらめきました。
カルシファーは成り行きを見守ろうと大人しくこちらを伺っていました。
ハウルはカルシファーに目配せしました。しかし、ソフィーにはとびきりの笑顔で言いました。
「いいかい? これは守りと同時に攻撃でもあるんだ。ソフィーの気持ちが悪い奴らに
負けないことが重要なんだよ。じゃぼくたちの聖なる儀式を始めよう。」
318デカメロン4/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:28:50 ID:QWzOj+Y+
 ソフィーはこの儀式について、まだ何をしていいのかも全くぴんと来ていません。
すると突然、ハウルが靴を脱ぎ始めました。ばさっとハウルはどんどん衣服を脱いでいくのです。
あっけにとられたソフィーの目の前で、ハウルは大真面目な顔を作ってこう言いました。
「儀式はね、もっと上等な衣服が必要なんだけど、力を高めるためには、生まれたままの姿じゃなくちゃ
いけないんだ。こっちのが効率がいいんだよ!」
え? 何の効率だとか魔法の力の配分かしら、などとソフィーの頭に疑問符が浮かぶまでもなく
即座に靴が脱がされ、羽織っていたショールがはぎとられました。ソフィーは崇高な儀式だと
聞かされていたので、彼女は特別上等なレースが沢山ついている衣服を着ていましたが、
複雑なホックもハウルのしなやかな指にかかって、すぐ外されていきました。
「自分で脱げるわ……」
恥ずかしいのか、少し顔を赤らめたままソフィーがこう言っても、ハウルは聞き入れません。
上着もスカートもペチコートもすべてとってしまいました……ソフィーは裸を隠そうとうずくまりながら、
ですが目はしっかりとハウルを見据えて、けなげにもこう言い返しました。
「多分、あたしはもう自分の身は自分で守れるわ。あなたが私を守りたいといってくれたようにね。
私だってあなたやみんなを守りたいんだし。だから私は悪い魔法使いが来たとしても負けないわ。」

なんて立派なんだろう! パチパチパチ。ハウルは一瞬たじろぎました。
儀式と名づけて、これからソフィーといちゃいちゃしようとした己を恥じました。
が、しかし、ソフィーの瞳が不思議な色にきらめいて見えたのです。ソフィーも儀式を心待ちに
していたんだ! と自分に都合のいいように解釈して、次に進むことにしました。

「ソフィー……。ぼくは今から【 儀 式 】にのっとって、その悪い魔法使い役をやる。
これは、ラグビーやクリケットと同じさ。守る側と攻める側に分かれるんだ。ソフィーはやり方を
しらないからしばらくは守る側だよ? で、悪い魔法使いっていうのは、その…教会でいうところの
淫魔だけれど……わかる? イ ン マ! ソフィーみたいな清純な子はすぐ堕落してしまうような
ほんっとうに悪くてずる賢い魔法使いなんだよ! さあ、ベッドに横たわって。ほらほら、守りを固めて。」
319デカメロン5/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:30:54 ID:QWzOj+Y+
 ソフィーはなんだか変な儀式だなぁとは思いましたが、ハウルの真剣さと、
ふたりともすっ裸の気まずさがあったので言うとおりにしました。
死者のように両手を胸の上で交差させてハウルを待ちます。
いんま……いんまねえ、なんだろう、とソフィーは思いました。
ソフィーは、ハウルのように大学を出ていなかったので、ハウルが難しい言葉や
早口でまくしたてられると、もう右から左でどうでもいい気分になっていたのです。
これは、ソフィーなりのハウルの御し方だったのです。

「はじめるよソフィー。まず、もう一度唇から。」
「ええ、どうぞ。よろしくね。」
ハウルの儀式とやらがはじまりました。ハウルの唇からソフィーの唇へ、ねっとりと舌が絡まって
熱が伝わっていきます。次第にハウルの右手がソフィーの肩や鎖骨から胸の頂きに到達する頃には
ソフィーの目は爛々と輝き、反対に体中の力はすっかり抜けきっていました。
「おやおや、ソフィーったらどうしちゃったんだい。まだまだこれからだよ、儀式は!」
「う……ん。ぃっ…」
「ここはどう? ちょっとくすぐったいかい?」
ハウルはソフィーの耳たぶを甘く噛みながら、柔らかい頂きをゆっくりと弄んでいきます。
そのたびにソフィーの意識は少しずつ遠ざかっていきます。
ハウルの手があたしの胸にあったり、髪にあったりするのは変だわ、とソフィーが思っても
もう体が火照ってしまって、どんどん身動きがとれなくなってきました。
320デカメロン6/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:32:28 ID:QWzOj+Y+
 ハウルは目を閉じてしまったソフィーをベッドの中央に座らせてやり、自分は後ろにまわりました。
ソフィーを後ろから抱きかかえる格好になったのです。人指し指と中指でツンとしてきた乳首を
まろやかにこねてみたり。ハウルは、ソフィーの背中にぴったりと自分の体をくっつけて、
両方の手の平でソフィーの円い胸をもみ始めました。
次第に力をこめ、激しさを増して胸をこねくりまわすとソフィーがいやいやと首を振りました。
「いやらしいなぁソフィーは。」
ハウルは耳元でささやきます。すごく……いやらしいねソフィー…、と。
「なっ…あぁ…何がぃやらし…のよ……んぅー…。」
「淫魔に負けてくると女の人は此処がそそり立ってくるからね。ソフィー…すごくやらしいじゃないか。
こんなにツンとしてる。さぁソフィーから淫魔が出てきたぞ。」
ハウルは尚もしつこく後ろから桃色の頂きを、小ぶりでも張りのある乳房を揉んでささやきました。
何度も、ソフィー…ハァハァ…いやらしいよソフィー、すごく……すごーくぃやらしいよ…
ぼくのソフィーハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア

(そろそろいいよな、うん…)
ハウルはソフィーをもう一度横たえ乳房に口付けし始めました。舌を使い、右に回したり左に回したり。
右胸が終わると左も同じように口に含みます。
ソフィーは自分の息が荒く、声がかすれているのにきづいていませんでした。
それよりも、ハウルがさりげなく言ったい や ら し いに少なからずショックを受けていたのです。
悪い魔法使いってこんなことをするの? とか、確かにこれなら若い女の子の心臓を喰らう噂もうなづけるわ、
とか心の中で大パニックを起こしていました。でも、ハウルは目敏かったのです。
全神経をソフィーだけに集中していたのですから。ソフィーの顔色が蒼ざめてきたのに気づいたので、
フォローを入れつつ続きを進めていきました。
321デカメロン7/8  ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:33:20 ID:QWzOj+Y+
「ソフィーはちっともいやらしくなんかないよ。ほら、大丈夫。ぼくがずっとついてるからね。」
今はハウルが何を言っても、ソフィーにはなんの慰めにも説明にもならないのですが、
ハウルが上手くコトを運ぶには、頭が混乱しているぐらいのソフィーが丁度いいのです。
「でもさっきはいやらしい…って、あっ! はぁっ……だめっ。そこ……。」

 その頃、カルシファーは相変わらず暖炉からふたりの様子を伺っていました。
(こいつはすげぇ。この分だとハウルの奴、すぐいっちまいそうだけどなぁ。)
でも懸命なカルシファーは何も言いませんでした。今余計なひとことを言って、ハウルの一大事を
おしゃかにしたら、もう一生外へ遊びに行けなくなるからです。
(そこだー! いけ、ハウル。男になれ! いっちまえ、いけってんだ!)
いつのまにか、寝室の暖炉の火も轟々と燃え盛っていました。
「はっ、…ハウル。体が熱いわ……あぁ…」
「言っただろ? 守りが薄い子が狙われるって。」
(ちぇ、カルシファーか。興奮しやがって。これからがいいトコなのにな。)

 ハウルは水差しから枕元のコップにブランデーを注ぐと、少し口に含みました。
ぷはーっ、と暖炉に吹きかけると炎が少し青くなり、また元の赤い色に変わりました。
「…それで、普通の体のままだとあちこちの入り口から淫魔が忍びこむんだ。
だからさ、ぼくはまずソフィーの体中に湧き出てきた淫魔をやっつけないといけないんだ。」
「や…ハァはァ…ねぇーやっつけるってどうや…ぁあぁぁ〜んっ、そこ…ぃやっ。」
それにはブランデーに含まれたアルコールも一役買ってくれる、だからぼくはいつも戸棚に
ブランデーを一瓶かくしておくんだ、とかいつものソフィーが聞いたら咎められるような事を
ハウルはしゃべりつづけました。その間もハウルの綺麗な指はソフィーのあちらこちらを
ひらひらと飛び交い続け、執拗にまさぐっていました。
322デカメロン8/ ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:35:06 ID:QWzOj+Y+
「あいつらをやっつけたら、聖なる刻印が浮かびあがるからソフィーでもわかるよ。」
宣言どおり、ハウルはソフィーの全身をくまなく舐めあげていきました。
ハウルが緋色のゼラニウムのようなキスマークをつけるたびに、ソフィーの体は程よくしなって、
口からはとめどなく声ともつかぬ喘ぎが漏れて、ハウルの方も準備がすっかりできあがっていました。
もうソフィーには自分がどうなっているのか、さっぱり理解できませんでした。
ハウル…おっ、お願い。ぅ…やめ……あーっ!」
ハウルがソフィーの茂みに舌を這わせたのです。さすがにコレはソフィーも涙が出てきました。
「どうしてやめるんだい? 君のここ、こんなに濡れちゃってるじゃないか。もうぐっちょりだよ。」
ハウルの言葉も、指も舌もヒートアップしてしまい、止まる気配は微塵もありません。
「さぁ、ここに淫魔を追い込まないとね。こいつらを一人残らず指で追い立ててやる!」
ハウルは、ソフィーのまぱらな茂みの中で2本の指を出し入れしはじめました。
「あぁっ、…あんっ…はぁっ、……ハ…ぅ…」
ソフィーは気持ちいいからやめて、とかいんまには負けたわ、とつい叫んでしまいました。
もうこらえきれなくなったのです。ソフィーが足を閉じようとしても力が抜けてしまうのです。
ハウルはソフィーの疼きを感じ取ると、ハウルは複雑な指の動きを止めました。
「やめるのソフィー…」
ハァハァ…コレやめていいの? …気持ちいいんだろソフィー……いやらしいよソフィー…
ソフィー……ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
323デカメロン9/ ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:35:52 ID:QWzOj+Y+
 耳元でささやくと、ソフィーは涙目でハウルを見つめるのです。
…やめないで、なのかやめてなのか、ハウルにもどっちなのかわかりません。
でもここまできたらハウルはもうやめられないのです。
ハウルはソフィーににっこりと笑いかけました。体中のけだものの血が逆流していました。
(いよいよだな…)

「さて本番だ! あっ、儀式だよ。ぎーしーきー! ここからが肝心な儀式の要だからね。」
そうです、ハウルは理性がふっとび、悪い魔法使いの役どころか、そのものになりかかっていました。
ハウルは深く呼吸をし、これは聖なる儀式だともう一度自分にもソフィーにも言い聞かせました。
「ソフィーから出てきた淫魔は全部ここに追い詰めた。後はぼくが!」
よせばいいのに、調子に乗ったハウルはすっくと立ち上がりました。
「見てよソフィー。すごいだろ? ぼくはソフィーのために聖なる剣を作ったんだ。」
ハウルは自分自身をおっ勃てながら、なおも演説をぶちかまします。
「この、強大で猛々しい立派な剣なら、どんな淫魔だってコロせるよ。」
だからね…、と。

ハウルは、唇や指の愛撫でソフィーを喘がせ、気持ち良くしてしまったのですが、
それは愛の営みでやましいことなどのないぼくの真剣な気持ちなんだと、ここで真面目に
告白しようと思っていたのです。しかし、実は、ソフィーには何も見えていませんでした。
いえ絶対に見たはずですが、ソフィーは途中から頭がぼうっとしてしまって、本当に何がなんだか
わからない状態だったのです。剣、剣かぁやっぱり痛いのかしら、とソフィーは思うぐらいだったのです。
324デカメロン10/ ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:36:56 ID:QWzOj+Y+
 さて、ハウルはソフィーの入り口もしっとりと濡れそぼっているか、再び指で確認してから、
最後の重要な儀式を始めていきました。
「ソフィー、い、いいいいいっ、いいかい?」
ハウルは思わずどもってしまいました。コレが本当に最終決戦なのです。
これまでうわごとのように、悪い魔法使いだとか淫だ魔とかソフィーに言い聞かせていたのです。
ソフィーのおなかの中に追い込んだ架空の悪者を、自分の大事な大事な魔法の剣を突き刺すことに
よって消滅させるのです。ゆっくりとおもむろに、ソフィーをぼくが……ぼくのアレが…
淫魔を……ハァハァ
(いや落ち着け。ぼくはできる! できるんだ、ぼくは臆病じゃないぞ。)

 ソフィーはまたぎゅっと目をつぶっていました。最初の時のように固くちぢこまろうとしても
できません。すっかり体はほどけきっていました。ハウルがかなりしつこく追い立てたせいでしょうか。
足の間がとても濡れているのが自分でもわかってきました。
ソフィーはハウルの絹のシーツを汚しているような気がしました。
「ハウルあたし……」
ハウルもハッとしました。
「ソフィーごめん。守る側も怖いよね、でも大丈夫だよ。ぼくがあいつらを」
ズバッと突き刺してやっつけてやるからね、とハウルはそういって呪文を何やら唱えました。
「……………………うまし糧を。」

 糧? 本当に変な呪文ばかりね、とソフィーは思いましたが、次の瞬間ソフィーの両足が
ハウルの肩に乗せられて体が折り畳まれてしまうと、ああ、いよいよ悪い奴がいなくなると思って、
ソフィーは思わず叫んでしまいました。
「ハウル、愛してる!」
「ええっ!? ぼっ、ぼぼっぼくももちろんさ。ソフィー、愛してるっ! えー…その、なんだ。
気を取り直して、さぁいくぞ。」
(ソフィー…ああ、ぼくのソフィー…ハァハァ、もう我慢できないよ。)
325デカメロン11/11 ◆5MelOn5/PM :05/01/07 16:38:28 ID:QWzOj+Y+
「ええ。いやらしい奴は全部やっつけてちょうだい。」
ハウルはゆっくりと己の剣を導いてソフィーの中に入れていきます。痛くないかい? とか
大丈夫だよ、とか愛してる、とか何かの本で読んだはずの言葉はハウルからもう出てきませんでした。
ハウルもソフィーもいつしか儀式を忘れていました。ハウルは最初はゆっくりと、でも小刻みに
剣を振るいました。2本の指の時よりも断然キツイはずですが、ハウルは固くなった剣を何度も
出し入れしてソフィーの喘ぐリズムをつかんでいきました。

 ハウルは自分の体の下で、恍惚の表情をしているソフィーが、自分にしがみついて爪を立ててる
ソフィーが愛しくてたまらず、最後には必死になって腰を振り続けました。そして、ソフィーが
あられのない悦びの声をあげて泣き叫ぶまで、ハウルはソフィーから見事な剣を抜きませんでした。

 一昼夜経ち、恋人同士の狂乱を見るのもいい加減馬鹿らしくなってきたのか、カルシファーも
居間に戻りました。ハウルのベッドにはまだ愛しいひとが眠っていました。
昨晩からソフィーは自分だけのものなのです。ハウルは自分のたくらみが上手くいって幸せでした。
これからは、ハウルが望めばあの儀式を毎晩でもできるのです。ソフィーも喜んでくれたのですから。
少なくともハウルはそう確信していました。
「あっごめんよソフィー。こっちのランプが眩しくて起こしちゃった?」
「違うの、あたしは……」

 ソフィーはよっぽどあのい ん まが心配になったのでしょう。
その晩からソフィーはハウルの剣をずっと離さずに眠るようになりました。
手でぎゅっと握って……朝までだよ、ソフィーったら! 絶対に手を離してくれないんだよ!!
とハウルが再び違う悩みをこぼし始めると、カルシファーは炎を天井まで吹き上げました。
豪快な笑いでした。カルシファーは密かにこう思いました。
(このバカップルにはおいらが一生ついててやらないとなぁ。)

お・し・ま・い。
326名無しさん@ピンキー:05/01/07 16:41:08 ID:IrdQmg8s
初めてのリアルタイムだー!
嗚呼、仕事しなくちゃ・・・・・・
327名無しさん@ピンキー:05/01/07 17:02:24 ID:wcZEDyWJ
めっちゃワラター!w
GJ!!
328名無しさん@ピンキー:05/01/07 17:52:38 ID:mZS78FF9
GJ!GJ!メチャクチャワロタ(゚∀゚)
世界史の文学史でやったなぁデカメロンw
329名無しさん@ピンキー:05/01/07 17:57:08 ID:8ZrkbNR2
ワロタw
GJGJ!!!
330名無しさん@ピンキー:05/01/07 18:22:42 ID:auj4vZi6
なんだこりゃ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
禿ワロスwGJすぎる!!w
ハウルが、ば、馬鹿すぎて…悶絶死するところでした(;゚∀゚)
331名無しさん@ピンキー:05/01/07 19:22:40 ID:pWRHSuzR
興奮しすぎなハウル禿ワロタw
おバカなエロでグッジョブでした!
332七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:45:14 ID:gXlRODSl
デカメロンと聞いて、なんて文学的な題材を!と思ったら
凄まじくワロてしまいましたw エロお馬鹿なハウル最高!

それでは、酒乱ハウル編最終投下いたします!
設定としては『映画版ハウソフィ・いつもは臆病なへタレハウルさん、
酒が入るとSに豹変(やや強引系)・愛はちゃんとあり』です。
痛い話ではありませんが、いつもより強引なお話なのでご注意下さい。

(;・∀・)ノ<先生!今回のソフィーは優し過ぎます!ハウルが羨ましいです!
       ソフィーの『純』度は七にしては高い方だと思われます!
333Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:46:56 ID:gXlRODSl

>>303からの続き

ハウルは彼女の服を剥ぎ取るように脱がせ、自分の服も脱ぎ捨てると、
我慢出来ないといった風にソフィーの胸にむしゃぶりつきました。
「あっ!やっ…ああっ!!」
片方は手で揉み解し蕾を摘み、もう片方は口に含んで舌で転がします。
性急で激しい愛撫に、ソフィーは怖さと快楽の波両方に襲われ、
翻弄されっぱなしで、秘部からはもう蜜が滴り落ちています。

やがてそこにもハウルの手が伸びてきて、花弁に触れたり敏感な核を
指で転がしたりと、ソフィーの弱いところばかりを攻めました。
彼女はその内に、激しい愛撫にどこか物足りなさを感じ始め、
そんな自分に羞恥心が湧き上がってきます。
(物足りないなんて…私いやらしい)
その直後、彼はソフィーのぬめる内部に一本だけ指を入れ、かき回しました。
「ああんっ!んっ!はぁっ…!」
その愛撫もしばらく続けられると、段々と物足りないと感じ始めますが、
ハウルは指を増やそうとはせず、ソフィーの中をかき回しながら
胸を揉み解します。
334Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:47:49 ID:gXlRODSl

快楽はあってもその部分が満たされない感覚に我慢が出来なくなり、
ソフィーは無意識の内に両膝をこすり合わせ、僅かに腰も動いてしまいました。
そんな彼女の様子に気がついたハウルは、
「どうしたの?我慢できなくなった?」
やや無表情で意地悪するように聞いてきて、愛撫をわざとゆっくりにします。
「どうしてほしい?言ってごらんよ…」
ソフィーの内圧はどんどん高まってきますが、恥ずかしくてとても自分からは言えません。
ですがハウルはその愛撫を止めようともせず、ずっと肝心な所には辿り着けない
もどかしい快楽を彼女に与え続けます。
「君が正直に言ってくれなきゃ僕はこれ以上進まないよ…」

それから快楽の責め苦がどれくらい続いたでしょうか。
ハウルが昂ぶりきった自身を掴んでソフィーの花弁に擦り付けると、
その部分は無意識の内に彼を欲して収縮します。
「君の体はこんなに僕の事求めてるのに…」

ずいぶん長く耐えていましたが、とうとうソフィーの理性と羞恥心は
本能の前に敗れ去りました。
「ふっ…う…もうっだめ…来て…」
彼女が折れた瞬間に、ハウルは勝ち誇ったように意地悪な笑顔を浮かべ、
「ふうん、そんなに欲しいんだ?いやらしいねソフィー…」
「いやっ…ちが…!」
ソフィーの耳元で囁きました。
335Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:48:43 ID:gXlRODSl

「いやらしいけど正直なソフィーにはご褒美をあげなくちゃね…」
彼はソフィーの両脚を肩にかけると、自身を一気に奥まで挿入しました。
「あああっ!!あっあっ!ふぁっ!」
奥まで満たして欲しくて疼いていたそこに、熱い彼が侵入して来て
中をかき回します。
いつもはゆっくりとしたペースで始まるのに、今日は最初から激しく
奥まで突かれ、その動きの激しさと絶え間ない快感にソフィーは
一種の恐怖を覚えました。
「んっ!んっ!ハ…ウルっ!あんっ!だめっ…こわれ…ちゃうっ!」
「…いっぺん壊れてみたら?壊して欲しい?
 ああ…自分で腰振っちゃって…いやらしいねソフィーは…」
無意識のうちに動いていた腰を指摘され、ソフィーは恥ずかしくてたまりません。

なおも彼の意地悪な言葉が続きます。
「いつもあんなに恥ずかしがりで純情なのにね…こんなに淫らに腰を振って
 僕の事求めてる。ねえ知ってる?情事の時に人間は本性が出るんだって…。
 だとしたらこれがソフィーの本性だね。いやらしいな…」
彼の言葉にさえ感じ始めてしまった自分が恥ずかしくてたまりませんでしたが、
ソフィーはもう快楽に逆らえませんでした。そんな中、
「本当の君はこんなに僕の事求めてくれるのに…。
 普段の君は純情で…無垢だから…僕は手出しが出来ないんだっ」
ハウルは彼女の腰を持ち上げ、さらに奥まで突き上げます。
彼も限界が近いのでしょう。腰の動きがどんどん早くなって、
それと同時にソフィーの中もキツク締まっていきます。
「くっ!ソフィーっソフィーっ!!」
「あっあっ!いっちゃ…ハウルっ!!ああーっ!!」
彼女の中できゅうっと締めつけられたハウルは、
一番深いところに熱い白濁を注ぎ込み、
同時に高みに押し上げられたソフィーは、ゆっくりと下りてきながら
意識を手放しました。
336Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:49:24 ID:gXlRODSl

闇も白々明ける頃。ようやく目を覚まして隣を見ると、
あどけない顔で眠る彼の姿がありました。
ソフィーは昨晩の事を思い出し、顔が真っ赤になって
恥ずかしさがこみ上げてきましたが、ぐずぐずしている暇も無いので
服を着てしまおうと立ち上がります。しかし、
「う…いた…」
昨夜あれほど激しくされたせいか、腰に鈍痛が走り顔をしかめました。
(何でハウルったら突然あんな強引に…)
当然酔っ払っていたせいなのですが、そんな事は忘れて憤慨します。

「んん……あれ?ソフィー?」
彼女が起き出した気配を感じたのか、ハウルも目を覚ましました。
「うっ…いててて。酷い頭痛だ…」
そしてそこで自分が裸だという事に気付き、
「あ、あれ?僕たち昨夜……」
「!?あなた覚えて無いの!?」
「えっ!?ぼ、僕何かした?」
「何かしたって……あんな無理矢理したのに!?恥ずかしい事させたのに!?」
「えええー!?」
「もう忘れてるの!?……ハウルのバカ!!もう知らない!!」
ハウルの記憶がすっかり飛んでいる事にショックを受けたソフィーは、
怒って部屋を出ていってしまいました。
「ぼ、僕…そんなに凄い事した??」
一人取り残されたハウルは必死になって思い出そうとしますが、
飲み過ぎたせいか昨夜の記憶はなかなか戻って来ません。
337Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:50:08 ID:gXlRODSl

(こうなったらあのまじないを!)
ハウルは思い出しのまじないを自らにかけました。
すると、酒を大量に飲まされ記憶が飛んでいる部分が
鮮明に甦ってきます。

城に帰って来て、皆の面前でソフィーに濃厚なキスをして、
そのまま抱えて強引に部屋まで運んで、彼女の体を強引に貪って、
焦らして、壊れるほど激しく抱いて。

「………………」
ハウルは顔面蒼白になり、声も出ませんでした。
「ごめんよソフィーーーー!!!」
部屋の中で一人叫ぶ、臆病で優しい魔法使いの姿がありましたとさ。
338Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:50:45 ID:gXlRODSl

怒ってハウルの部屋を飛び出したソフィーは、痛む腰をさすりながら
朝食の仕度をするべく一階に下りました。
そこにはすでにおばあちゃんが起き出していて、
ソフィーの姿を見るとまた楽しそうに笑います。
「ほっほっほ。そうとう激しかったようだね」
「お、おばあちゃん!!」
「人間酔うと一番正直だからね。ハウルもそうだったんだろうさ。
 こりゃ今までの我慢が爆発したねぇー」
「……………」

改めて考えると、確かに自分の我侭で彼にずいぶんと我慢をさせていたのかも知れません。
(そんなにしたかったのなら、少し強引にでもそう言ってくれればいいのに…)
しかしそこは臆病で優しいハウルの事です。我慢して本能を抑え続けた結果、
酔った勢いでそれが一気に解放されてしまったのでしょう。
そう考えると、何となく怒りも収まってしまいます。
「でも…あの人覚えてないんだもの…」
「思い出す方法なんて、いくらでもあるさねぇ。
 今頃何かまじないでも使って思い出して、
 自己嫌悪で緑のねばねばを出してるんじゃないのかい?」
ありえます、彼なら大いにありえます。普段の彼ならあんな事絶対に出来ませんから。
急に彼の事が心配になったソフィーは、二階の彼の部屋に向かって駆け出しました。
339Alcohol Part2 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:51:21 ID:gXlRODSl

「ハウル!!」
ノックもそこそこに部屋の扉を開けた先には、今にもねばねばを出しかねない状態の
ハウルが頭を抱えて項垂れていました。
「ソ、ソフィー!?………ごめんなさい!!」
その場で土下座したハウルを見て、ソフィーも驚きます。
「まじないを使って昨夜の事を思い出して……あんなに強引にしちゃって…
 本当にごめん!!もうしないから僕の事嫌わないで!」

泣きそうな目で許しを乞う彼を見て、ソフィーはもう怒りは感じず、
愛しささえ湧いてきました。
「もういいから……もうあんな強引なのはやめてね?
 それに…私が嫌がっていたせいで、あなたにはずいぶん我慢を
 させてたみたいで…ごめんなさい。だから…あの…いつもみたいに
 優しくしてくれるなら…もう嫌がったりしないから…」
ハウルは、顔を真っ赤にして言う彼女をぎゅうっと抱き締め、
「ソフィー……。ありがとう!大好きだよ!!」
城中に響くほどの声で叫びました。

後に、元荒地の魔女談
「ほっほっほ、人間我慢のし過ぎはよくないよ」

実はこの時に出来た子供がモーガン……というのはまた別の話。



END
340七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/07 20:54:22 ID:gXlRODSl
以上、酒乱ハウル編でした!
拙作を読んでくれた皆様に感謝!
そして何かネタがありましたら提供おながいしますw

それでは!
341神修練生:05/01/07 21:05:34 ID:td/HELl7
七面鳥様お疲れ様でした〜!Sなハウル素敵過ぎです!素面に戻るとまたヘタレになっちゃうのも可愛い♪
ただ、男が泥酔している時に出来た子供は「酩酊児」といって、あまり良くないという説もあるので・・ハウルさんご注意ですね(^^;)多分都市伝説でしょうけど・・・。またネタを考え付いたら是非是非ご提供させていただきます♪
私もあと小1時間ほどしましたら続きを・・・
342名無しさん@ピンキー:05/01/07 21:17:30 ID:kUf2VHuG
七さん乙ですー。
めっちゃ萌えましたw
次の日のヘタレハウルが可愛いです。


神修練生サマの楽しみですw
343名無しさん@ピンキー:05/01/07 21:51:32 ID:7NNj/Pnf
>>314
新しいジャンルの神が君臨…GJです!
「うまし糧」のところで思わず仰け反って茶吹きました。
しかも絶妙に原作の雰囲気を漂わせておられて最高です。

>>七さん
GJです!「あんな無理矢理したのに!」に萌えー。
後半のラブラブやりとりも素敵でございました。改めて萌え…。
344夜の声:05/01/07 22:56:50 ID:td/HELl7
>>290より
それはほんの偶然から見つけたものでした。
ソフィーにどやつけられ、ハウルがしぶしぶ自分の部屋の片づけをしていた時、古い箱から出てきたのです。
普段は銀貨ほど大きさで、ちょっと魔法をかけると鏡ほどの大きさになるこの魔法の道具、ハウルが小さい頃は「これ」を使ってよく悪さをしたものです。
「あ、やっぱり・・・」
ハウルが覗き込んだ、その鏡の中では、ソフィーが入浴の準備をしているところでした。
肩の下くらいまで伸びた髪をまとめていたピンクのリボンをほどき慣れた手つきで結い上げると、するするとワンピース、スリップと服を脱ぎ始めます。
やがて一糸まとわぬ姿になった時、ハウルは思わず息を飲みます。

345夜の声:05/01/07 23:03:11 ID:td/HELl7
形の良い2つの胸のふくらみ、なだらかなウエストライン、白い引き締まったヒップ・・
彼女が意外と着やせするタイプだという事を、ハウルはこの魔法の鏡を覗き込んで初めて知った事でした。
「やっぱり、綺麗な体してるよなあ・・・」
離れている場所の様子を映し出す事が出来るというこの魔法の鏡、何も最初から覗き目的で使っているのではありません。
たまたま部屋の片づけをしている時に見つけた子供時代のおもちゃを懐かしさから引っ張り出し、家事をするソフィーやあそび回るマルクルの姿を微笑ましく眺めているうちに、
ある日たまたま入浴中のソフィーの姿を目撃してしまった・・・と彼は自分自身に言い聞かせていました。
しかし、その「偶然」に味をしめ、最近はソフィーの姿しか観察しないようになったのも事実なのですが・・・。
346夜の声:05/01/07 23:04:14 ID:td/HELl7
勿論そんな事も露知らず、ソフィーは鼻歌交じりで湯船につかると、スポンジにたっぷりと石鹸を含ませて体を洗い始めます。
ハウルはこの時、ソフィーの滑らかな肌の上を滑るスポンジになりたいと本気で思いました。
「やっぱり、見てるだけじゃ物足りないよなあ・・・ああ、僕があの場にいたら・・・。」
ここで良からぬ妄想がハウルの頭の中を巡り始めます。
347夜の声(ハウルの妄想・入浴編):05/01/07 23:05:37 ID:td/HELl7
「ソフィー、湯加減はどう?」
「キャッ!ハウル・・何であなたがここに?」
言って両腕でその場にうずくまるソフィー。ハウルは腰に巻いたタオルを取ると、ソフィーを優しくバスタブに誘います。
「僕達は家族でしょ?しかも、特別な・・ね。君と僕との仲で一緒にお風呂に入るのはおかしいかい?」
「え・・・そんな・・・。」
「いいよね?じゃ、一緒に入ろう。」
「う・・うん。」
ハウルは全身うっすら紅色に染まったソフィーを抱きかかえるようにしてバスタブにつかりました。
「ソフィー・・・その腕をどけてくれないかな?」
しっかりと胸を隠しているソフィーの腕を優しく撫でながら、ハウルが耳元で囁きます。
「えっ・・そんな・・。」
「そんな風にしていたら、ちゃんと体洗えないでしょ?」
悪戯っぽく笑いながら、ハウルは石鹸を含ませたスポンジで、優しくソフィーの首筋から胸元を撫で上げます。
「や・・・そんな・・ハウル・・・」
「ん?スポンジでこすっても痛いの?じゃ、こうしてあげようか・・・・」
言ってハウルは石鹸の泡を自分の手の平に乗せると、そっとソフィーの腕と胸の間に滑り込ませました。
「や・・あん。ハウルぅ・・・」
「これなら痛くないでしょ・・・?下の方も洗ってあげようね・・・」
優しく胸を撫で回していた手は、やがて腹部、そしてその下へと・・・・


「いやいや」
ここでハウルは頭を振りました。
「お風呂だったら逆パターンも悪くないよな・・・ソフィーが僕の為にご奉仕してくれちゃったりして・・・」
348夜の声(ハウルの妄想・入浴編2):05/01/07 23:07:21 ID:td/HELl7
「ハーウルっ!」
「ソフィー!?君が何で・・・」
「私も一緒に入りたいなあって思って。駄目?」
全裸になったソフィーはニコニコしながらバスタブの中へと入り込んで来ます。
「ちょ・・ちょっと・・」
「いいでしょ?私もハウルもお仕事で忙しくて、なかなか二人っきりになれないんだもん・・・。」
そう言って、胸の膨らみを押し付けるかのようにハウルに抱きついて来ます。
「ハウル・・・こういうの嫌い?」
「い・・いや、むしろ大歓迎・・・」
「良かった。私、普段はマルクルやヒンやお婆ちゃんの相手ばかりして、なかなかハウルのお世話してあげられないでしょ?だから、ハウルにも何かしてあげたかったの・・」
言って軽く頬にキスをすると、そのまま、耳たぶから首筋へと舌を這わせていきます。
「ちょっ・・ソフィー・・・!?」
「お口で綺麗にしてあげるね・・・。」
言ってソフィーはハウルの乳首をペロッと舐めあげます。
「う・・・んっ」
「気持ち良くなってね。ハウル・・・」
彼女はそのまま舌を下腹部まで移動させ、その下まで到達すると、そっと顔を埋めました。
「ソ・・ソフィー・・・そんな事まで・・・うっ・・・」


「うん、エッチなソフィーも悪くないよな。うん、悪くない。」
ソフィーの入浴を覗きながら一人で勝手に興奮するハウル。いつの間にか下半身も疼いて来ます。
「そういえば・・・昨夜は当の本人に邪魔されて、不完全燃焼で終わっちゃったんだよな・・・。」
349夜の声(ハウルの妄想・入浴編2):05/01/07 23:13:53 ID:td/HELl7
今夜はここまで。実はハウルの覗き&妄想はまだまだ続きます(いい加減にしろ自分)どういうシチュにしようか妄想・・もとい、構想中ですので、続きは明日の夜にでも・・・。
超微エロにするつもりが、普通にエロになってしまった・・・気づかずに読んでしまった方々、本当にごめんなさい_| ̄|○
350神修練生:05/01/07 23:15:52 ID:td/HELl7
・・名前欄誤爆しました。>>349は私です。
351名無しさん@ピンキー:05/01/07 23:27:34 ID:q8Kz1zYg
妄想ハウルワロタw

映画3回目を観てきた直後なせいか
すべてキムタクハウルで台詞が聞こえて興奮が止まりません(*´д`*)ハァハァ
352名無しさん@ピンキー:05/01/07 23:41:29 ID:K0qWLH5P
ハウルが妄想とかすんごい面白いです!
ハウルが一人ニヤニヤしてるのが頭に浮かんできますw
妄想&覗き続けちゃってください。
明日の夜が楽しみですw
353名無しさん@ピンキー:05/01/07 23:59:23 ID:kSQSwB2b
ここ最近の作品見ててハウルのイメージが一気に
お馬鹿で愛しいしとになってしまったよw
354名無しさん@ピンキー:05/01/08 00:18:18 ID:FOyT7Ksd
イイヨーイイヨー(*´д`*)ハァハァ
355 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:35:40 ID:ujrW1v2s
こんばんは、あけおめを言うにはちょっとばかり時間がたってしまいましたがおめでとうございます。
皆様、今年もよろしくお願いします。

全部書き上げてから一気に投下ともおもっていましたが、
◆5MelOn5/PM 氏の作品半分読ませていただいただけで笑いすぎて呼吸困難に
なっちゃったので諦めて出来てる分だけにします。
トリップまで芸が効いててすごいです。GJ過ぎてまだおなかが苦しい…

投下部分はエロなし、かなり切ない、すれ違い気味です。
356鳥その後 10 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:41:37 ID:ujrW1v2s
>>144続き

映画版 ハウソフィ エロなし かなり切ないがすべてはハッピーエンドへの(ry


「え?」
 いわれた言葉の意味がわからなくて、ソフィーはハウルの真剣な顔を見返した。
 思考の止まった頭に、じわじわと愛しい魔法使いの言葉がしみてくる。
「わたしが、ハウルの事を好きかですって……?」
 好きに決まっているじゃないの、と、いつものように明るく言うことが出来ない。
 唇を引き結んで自分を見つめているハウルが求めているのはそういう言葉ではないような気が
して、ソフィーはものいいたげに唇を開いたまま固まってしまっていた。

 ――――――ハウルは、わたしにどうして欲しいの?

 恐慌状態に陥った頭で、ソフィーは必死に考えた。
 好きかどうか?
 どう考えたら、好きという以外の答えが出てくるというのだろう。
 毎日ともに暮らしているだけではダメなのだろうか?
 言葉にして伝えなければいけないのだろうか?
 ハウルに好き、というのは…少しだけ恥ずかしい気もするけれど、イヤなことじゃない。むしろ、
日に何度かは繰り返している。
 なのに、ハウルは『本当に自分の事が好きなのか』と聞いてきた。
 ―――本当に、と確かめてきたということは、今まで繰り返した好きの言葉は、ハウルにちっとも
届いていなかったということなのではないのだろうか。
 そのことに気づいた途端、ソフィーは頭から血の気が引いて、次の瞬間老婆だったときのように
かっとなった。
「ハウル、わたし、何度も言ったわ。あなたのことが好きって言ったわ。なのに、あなたは信じてくれ
ないの!?」
 じん、と目の奥が熱くなる。
 立ち上がってハウルを見下ろしていたソフィーはいけない、と慌てて顔を背けた。
357名無しさん@ピンキー:05/01/08 00:43:04 ID:kKo2sIJs
リアルタイム来た!!キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!!
358鳥その後 11 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:43:16 ID:ujrW1v2s
 こんなことで泣き出してしまうような、弱いところをハウルに見られたくはなかった。
「ソフィー」
 突然怒鳴ったソフィーを呆然と見ていたハウルは少女の表情に気づいてうろたえる。
「いや、ぼくは、そんなつもりは…」
「じゃあ、どういうつもりだったの!」
「それ、は」
 言いよどむ魔法使いに再度怒りがかきたてられて、ソフィーは一口も飲まれていないジュースの
コップを掴む。その中身を思い切りよくハウルの頭の上にひっくり返して叫んだ。
「ソフィーッ?」
「わたしのこと、好きじゃないのはハウルのほうでしょう!?」
「な!?」
「心臓を取り戻しちゃったから、ハウルの好きが、男の人が女の人を好きになる好きじゃなかったっ
て気づいちゃったんでしょう!? だから。でも、あなた、優しいから。だから、もう他にいく場所ない
わたしのこと、家族扱い、して、くれてッ。でも、もう恋人のふりとかしているのがしんどくなっちゃっ
たん…でしょう!?」
 言ってはいけない。
 思うのに、一度あふれ出した言葉は止まらなくて、心の底でずっとくすぶっていた不安がどんどん
形になっていく。
 髪をべとべとに濡らすジュースの雫を払ってソフィーを見上げた魔法使いは、なにかを言うため
に形のいい唇を開きかけた。
 ぼろぼろと泣きながら思っていた事を全部吐き出してしまった少女は、ハウルのその仕種にびく
りと身を引いた。
 怖い。
 きっと、待っているのはソフィーの言葉に対する肯定のセリフなのだろうけれど。

 ―――――――そんなもの聞きたくない!

「ソ……」
 名前を呼ぶ声を振り切って駆け出す。
「ソフィー!」
「イヤ!」
 ハウルがなにを言いかけたのか、聞こえないよう耳をふさいで少女は駆けた。
359鳥その後 12 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:44:44 ID:ujrW1v2s
 まっすぐ城に駆け戻った少女は、おかえり、といいかけた少年が自分の表情に目を丸くするの
にもかまわずまっしぐらにキッチンにこもった。
「ソフィー、ソフィー、どうしたの? 目が真っ赤だよ! ハウルさんは??」
「ごめんね、なんでもないのよ、マルクル」
 猛烈な勢いで夕食の下ごしらえを済まし、どうしたんだよお、と心配そうな火の悪魔の上にがん、
と大鍋を置く。
「カルシファー、シチューだから、中火でね。焦げないように」
「ちょっとちょっと、いやソレはいいんだけどさぁ。ハウルはどうしたんだよ、ソフィー」
「お願いね」
 心配そうな二人に有無を言わさず言い切って、ハウルはソファーでゆっくりと舟をこいでいる元
魔女を見やった。
「おばあちゃん」
「……ん? あら、ソフィー。もう帰ったの?」
「ええ。夕食、ここに用意しておくから、ハウルが帰ってきたらよそってもらってね」
「その様子じゃ、ハウルはまた青臭いことやらかしちゃったみたいだねェ。……いいよ、いいよ、女
は男を困らせていくらなんだから」
 どこまでわかっているのか、とぼけた風情でそんな事を言う元魔女に困ったように微笑んで、ソ
フィーはエプロンを取り払う。
 そうして、ようやく自分の部屋に戻れた。
 ハウルが帰ってくる前に部屋に戻れたことにホッと息をつく。
 後ろ手にドアを閉め、一歩進む。ふと横を見ると、鏡台にひどい顔をした女の子が映っていた。
 真っ青になって、目と鼻の頭ばかりが赤くて。

 ――――――――こんな顔してたら、カルシファーたちじゃなくても心配するわよね。

360鳥その後 13 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:45:53 ID:ujrW1v2s
「ひどい顔」
 そう自分で言って笑って見たけれど、鏡に映る顔はどうしたって笑顔に似たなにかにしかならなかった。
 白い卵型の顔を、流れ星の色に染まった髪が覆っている。
 冷たい鏡面に手を触れ、ゆっくりと自分の顔の輪郭をなぞった。
 ここに映っているのはソフィー・ハッターじゃない。
 赤錆色の髪と、疲れた顔と、いつも寂しさに包まれていたあの少女じゃない。
 けれど、では、誰なんだろう?
 この城の主の恋人だと、そう思っていた。
 住んでいる家族の一人だと、そう思っていた。
 でも今はその自信がない。
 恋の熱情を持っていたのは自分だけで、ハウルが寄せてきたのは家族に対するような暖かい愛情だけで。
「でも、それも―――――あんなこと言っちゃったから、もうあるかどうかわかんないわよね…」
 鏡の上で拳を握る。
 今更ながらに後悔がひたひたと押し寄せて、ソフィーは唇を噛んだ。
 ハウルの側にいられなくなるなんて、その家族から放り出されるなんて、考えることも出来ない
くらい、いやだ。
 だけど辛かった。
 自分だけが、ハウルに恋し続けているのは、隣にいるのに、想いの返ってこない人を想い続ける
のは、辛かった。
「違うわ。ハウルは、わたしにちゃんと愛情をくれたもの……わたしが欲張りだから、それだけじゃ
我慢できなかっただけ……」
 バカなソフィー。
 鏡に映る少女をなじる。
 ワガママで、バカで、欲張りで、あなたみたいな女の子、あんなに素敵なハウルがずっと好きで
いてくれるはずがない。
 言い続けるたびに、鏡の中でソフィーの姿がどんどんくすんでいく。
 流れ星の色だった髪が、ただの、灰色の白茶けた髪になってしまったのを見て、ソフィーはとうと
う鏡から視線を逸らした。
 泣きながらベッドに突っ伏す。
 全身の水分が無くなってしまうほど泣いて、そのままうとうとと眠りについた。
 目が覚めた後のことは、考えたくなかった。
361 ◆7Anvse.M72 :05/01/08 00:51:29 ID:ujrW1v2s
以上です。次でようやくエロに! …鋭意がんばりたいとおもいます。


でも今日は神々のうまし糧の誘惑に勝てないので!
じっくりお話読みたいとおもいます。

やべーよ…アホの子のハウルがツボに入りすぎてて中毒に…!
ハウル酒乱編も最後まで投下きているのですね!!
うまし糧がいっぱいで幸せだ(´∀`*)
362名無しさん@ピンキー:05/01/08 01:10:55 ID:zmorTNMd
鳥その後切ないっ!でも全てはハッピーエンドに向けての(ry なんですね!
これからどうエロに入って行くのか、続きが楽しみ(*´Д`)ハァハァ
363名無しさん@ピンキー:05/01/08 01:16:38 ID:nxm4RCqg
ははー・・・切ないですねぇ。
でも続き気になって楽しみですw
364名無しさん@ピンキー:05/01/08 02:15:11 ID:G1it/SoE
わあお帰りなさいというか今年もよろしくお願いしまつヽ(゚д゚三゚д゚)ノ
待ってたんですよ〜もう相変わらず切なくて最高です。切ないの大好き(・∀・)
映画のハウルさんは切なげなところが色気ムンムンでヨイです
ソフィーの恋心が痛いほど分かるよ・・・18歳の女の子だもんなぁ
イマイチ羞恥心の薄れてきた漏れ(ずっと年上だからいた仕方ない・・・)
なんかは見習わねばなりません。鳥の件があったからハウルは遠慮してるのかな
切ねぇ・・・(⊃Д`)そしてやはり最高だ・・・(*´Д`)
続きのうまし糧を大人しく待ってます。ガンガってくださいです(*´∀`)蝶応援
365名無しさん@ピンキー:05/01/08 09:53:51 ID:ak03aDjy
年末年始明けてやっとココ来れました。
すげーーーーーーーーーーーー!!!
スッゴイコトニナッテルヨ!ママン!!(*゚∀゚)=3
GJな大群を一気読みして、むせてしまいましたw
昨年も楽しましていただいたエロ見習い…もとい職人見習い@97ですが、今年はもっと精進しますです。
来れない間にネタ妄想してたんですが、なかなか浮かばず…神の皆様のうまうまうまし糧でリハビリさせていただきます!
366名無しさん@ピンキー:05/01/08 11:40:34 ID:K99EuZVD
デカメロン
めちゃくちゃ感動したw
ヤバイヨ神様。爆笑しながらハァハァだよ。
良く映画も小説も読み込んでらっしゃるからこそのネタっすね。

酒乱SもGJ!
無理やり感にもハァハァしました。

夜の声の神もスッゲー楽しみにしてたので嬉しい。
魔法使いって便利だなw

鳥その後も今後が楽しみだ!

馬鹿手でオナカイパーイだ。
漁スレマンセー
367名無しさん@ピンキー:05/01/08 13:33:29 ID:fPCqGVrU
なんか神が降臨しまくってるよ!
こんなことあっていいのか!?
いいのだ!
368名無しさん@ピンキー:05/01/08 13:36:59 ID:k60ntXoO
ファンサイトでもネ申がたくさんいるよな。
ハウルマンセーヽ(´ー`)ノマンセー
369舞踏会へ行こう!  ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:24:30 ID:JZJxzOvM
・原作と映画の混在設定:映画終了後、原作1巻のプロポーズ後。
・微エロコメディー(?)… エロがあまりありませんが投下します。
温くてだめぽな方はトリップをNGワードに指定して下さい。よろしく。
370舞踏会へ行こう!1/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:26:01 ID:JZJxzOvM
1/

ある日、1通の手紙がきました。蜜蝋の押し印はキングズベリーの王さまを示していました。
差出人が一目でわかったハウルは、苦虫を潰したようなとても嫌な顔をしました。
ソフィーが心配そうにハウルの顔を覗き込みます。
「ねぇどうしたの?」
「ぼく達もご招待だってさ。」
ハウルがポイっと手紙を暖炉にくべようとしたので、ソフィーはハウルの手から
立派な手紙を取り上げました。
「手紙を捨てるなんてだめよ。そんなにあっちの仕事が嫌なの?」

 手紙の内容はハウルへの任命書でした。隣国との調停の後にはお祝いの晩餐会や
舞踏会も開催するため、是非新魔法使いも出頭されたし、とあったのです。
「舞踏会? わぁ素敵じゃないの。いつものハウルなら喜んでいくのに、おかしいと思わない?」
ハウルはふてくされて自分の部屋に行ってしまったので、ソフィーは暖炉の前で
いつものようにカルシファーと楽しくおしゃべりをしていました。
(ハウルの奴、気が気じゃないのかなぁ…。だってさ、あそこにはさ……)
371舞踏会へ行こう!2/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:26:37 ID:JZJxzOvM
 先週のことです。ハウルはどさくさに紛れてですが、ソフィーを城から出してなるものかと
プロポーズしたのです。君と一生一緒に暮らしたい、だからぼくのそばにいてよソフィー…
ぼくと結婚してください、ぼくと……ぼくとソフィー…子どもを作ろ……ぅ…ハァハァ
ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
ハウルもソフィーも周りの喧騒も何のそので、ふたりだけの世界を作っていたのですが
「結婚してください」というところまで、ハウルは話を上手くもっていけなかったのです。
ハウルにしては珍しく、アヤシイ雰囲気に飲まれてしまったのでした。

 ソフィーはハウルのプロポーズを満面の笑みと共に、しかしハウルの言葉どおりに
受け取りました。やったわ! これでハウルのそばにいられるわ、と喜びました。
だってそうでしょう。ハウルはそれまでずっと、おばあさんになっていたソフィーを
のらりくらりとかわしていたのですから。城にいてもいいとも出て行けとも言われなかった
ソフィーは、ずっとやきもきしていたのです。
ただし、城に居ていいというだけの居候と生涯の伴侶では全く意味が違います。

 ソフィーはハウルのきさくな陽気さや気難しい面や、飽きっぽい所やその他全部を
愛していましたが、男女の愛かどうかはっきり言えるほど、恋愛経験がありませんでした。
つまり、これが初恋なのです。あの人素敵ね、あの人と一緒に町を歩いて、それから……?
そんなときめきの経験がなかったのです。それらはすべてハウルが偶然にもたらしたものでした。
あの日あの時あの場所で……ふたりが出会っていなかったら今のソフィーはいなかったのです。
ソフィーは帽子屋の奥でわだかまりをくすぶらせて、やがて皺だらけのおばあさんになるだけの
日々よりも、ハウルがもたらしてくれた新しい暮らしや新しい自分が気に入っていました。
372舞踏会へ行こう!3/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:27:09 ID:JZJxzOvM
 カルシファーはそんなソフィーの複雑な胸の内も知っていたので、ハウルに忠告しました。
「女の子はよぉ、綺麗なドレスに葡萄狩りが大好きなんじゃねぇのー?」
「ふん、カルシファーに何がわかるのさ。あそこにいけば例の殿下がおられるじゃないか。
ぼくはスカシた女垂らしなんか、もう二度と会いたくないね!」
カルシファーはどっちもどっちだと言おうとして、口を噤みました。
今は我慢なのです、ソフィーのためにはハウルの気をまんまと釣り上げなくてはなりません。
「どう見たってハウルが勝ってるだろ〜? ソフィーはあんたに首ったけじゃないかぁ」
「え、そう? そう……かな。あっはっは、やっぱりそう? おまえにもそう見えるのかぁ…あぁー!」
(ソフィーかわいいよ…ソフィー…う”あぁぁあああああっ! ぼくのソフィー!)
ハウルがニヤつき始めたのでカルシファーは慌てて本題を切り出しました。
「とりあえずあんたはソフィーも【 同 伴 】だってこと、忘れるなよなぁ?」

 翌朝になるとハウルは晴れ晴れとした顔でソフィーに告げました。
ぼくと舞踏会に行ってもらえませんか?と。年頃のソフィーのことだもの、ここは一発OKを
もらえるに違いないと踏んでいたハウルはソフィーの否に眉を吊り上げました。
「何故だい大舞踏会だよ? ぼくだって任命式なんて堅っ苦しいのは真っ平だけどね。」
(ご馳走に、綺麗なご婦人がたのキュッとくびれた腰だろ? 胸も半分顕でさ…ハハ……ハァハァ)
「ええわかってるの。せっかくのご招待だって、でもあたし……」
涙を浮かべ始めたソフィーの肩をそっと抱きながら、ハウルはおろおろしつつも問い掛けます。
そしてそのまま扉を荒地にあわせ、ソフィーを色とりどりの花の丘に散歩に連れ出しました。
373舞踏会へ行こう!4/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:27:54 ID:JZJxzOvM
「ねぇどうして? 君のお得意の縫い物の出番じゃないの。薔薇色のドレスとか帽子とか、さ。」
ドレスに帽子、に反応したのか、ソフィーはわぁわぁと泣き始めました。
ハウルにはソフィーの瞳からこぼれ落ちる大粒の涙が、まるで海に眠る真珠のように煌いて見えました。
一瞬、ハウルは呆然としていたのですが、服の事ともなれば見栄っ張りの血が騒いでピンときます。
そこで、手近な野の花をソフィーの髪にさしながらこう言ったのです。

「ねぇソフィー…。ソフィーが作るドレスはとても素敵だしぼくの上着だってとても立派だけれど、
今度のはお揃いの布で何かこしらえようよ。最新流行のパリーモードでさ。
よくよく考えたら縫い物にはとても長い時間がかかるんだし。君はいつも忙しいからなぁ、
今から作るんじゃじゃ、到底間に合わない。そうだろ? ……ぼくの上着が間に合わないから
泣いてくれるなんて、ああソフィー!」
ハウルががばっとソフィーに抱きつくと、ソフィーはそのまま仰向けにひっくり返ってしまいました。
涙で潤んだソフィーを見てハウルは無性に口づけしたくなりました。
「ソフィー…」
「んー、んんー! んっ……」
(ソフィー…かわいいよソフィーぼくのソフィー…愛しくてたまらないよ…ソフィー…はぁhぁ)
374舞踏会へ行こう!5/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:29:11 ID:JZJxzOvM
 ハウルが、今日こそは丘の花ごとソフィーを摘み取ろうと思い始めた時、ふたりの上に
大きな雲が影を作りました。ソフィーはハッとして我に返りました。
花畑で戯れている場合じゃないのです。
「ハウル、帰りましょう。今からで本当に間に合うのかしら。」
パリ帰りの仕立て屋さんにふたりの服を頼むのなら、一刻の猶予もありません。
インガリー一の仕立て屋さんは<がやがや町>のようなちっぽけな町にはないのですから。
カルシファーにも頼み込んで、ハウルの城はまた何マイルもの距離を移動しなければ
なりませんでした。

 ふたりは、仕立て屋で素晴らしい布を見つけました。星と虹色に輝く不思議な布でした。
ハウルが布の端を体に巻きつけ、鏡の前を行ったりきたりして歩くとシャランシャランと
絹地も歌いました。ソフィーはそんなハウルを見て、本当にこの人ったら! 着飾るのが
大好きなのね、でも星の王子さまみたいだわと思い、うっとりと魅入っていました。

 小一時間ほどした頃でしょうか、店主がハウルに問いました。
では、これからソフィー様の採寸を致しますので、と。ソフィーの胸はドキリと跳ね上がりました。
ソフィーは奥の部屋へと連れていかれるとわかったのですが、何が始まるのか少し怖かったので
ハウルにも同席してもらうように頼んでしまいました。
「えぇっ!? 本当にぼくが見ててもいいのかい? あとで嫌だといっても出て行かないよ。」
375舞踏会へ行こう!6/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:30:34 ID:JZJxzOvM
 それから侍女が数名やってきてソフィーの衣服を慣れた手つきで脱がし始めました。
ソフィーはもう後悔し始めていました。裸で採寸するなんて聞いていなかったわ、と歯がみしました。
ハウルはというと、幸運がタナボタで自分の懐に飛び込んできてくれたのです。
「ソフィーの裸、裸だよ! スカートの裾から踝がチラリとかじゃなかった! 
全部、ぜーんぶだよ、ああ、ぼくは今日ほど生きててよかったことはなかったなぁ…ハァハァ」
と、ハウルは帰宅後に、カルシファーに語って聞かせました。

 ハウルはソフィーのすべすべしてそうな色白の裸身や桃色の可愛い蕾や、丘にうっすらと
生え始めていたフチどりを思い浮かべては、ニヤけまくっていました。

「侍女がソフィーの二の腕の内側に紐を巻きつけてさ、寸法をとったりするんだけどね。
ソフィーったらあちこち触られるたびに、口を少し開けるんだぜ? その色っぽいことったら。
ぼくのマヌケ棒も危うく爆発しそうだったよ! ぼくは目の保養をしすぎたなぁ。」
ハウルは今日の出来事を惚気たくって仕方がありませんでした。
376舞踏会へ行こう!7/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:32:01 ID:JZJxzOvM
 ハウルの任命式が近づいてきました。明後日がその日、という晩にソフィーは大変なことに
気づきました。
「ハウルーハウル、大変よ!忘れていたことがあるの。」
ソフィーが床の敷物につまづきそうになるのを助けながら、ハウルはソフィーに口づけしました。
「…ちょっと落ち着いてよ、ソフィー…んっ♥」
「あっ…やっ…!…」
ソフィーはハウルの腕を逃れて言いました。明日はあのドレスを着るのよね? と。

 ハウルは何当り前のことをいっているのかと思いましたが、ソフィーが瞬く間に大粒の涙を
零し始めたので、自分の腕を魔法で伸ばして部屋から出ていくソフィーを絡めとってしまいました。
「ソフィーどうしたの? 落ち着いて泣いてる理由を話してよ。 ね?」
「あのドレスが着られないの。あたし一人では着られないの、あれはとても複雑な服なの。」
ハウルは先日の記憶を頭の中から切り出しました…ええと、たしかアレは…ソフィーの裸が…えへへへへ
いや、違うぞその後はどう着せていたかなぁ、あの白い骨の奴を縛って…縛って…縛って!?

「ソフィー、もう泣かないでいいよ。ぼくが着せてあげるからね。」
「本当? アレは後ろを上手く留めるのが難しい服なの。パリー風だから」
キツイし胸が半分開いてるし、本当は恥ずかしくて死にそうなのよ……と。
ハウルはふとした思いつきを言ってみました。
「ねぇ今から着せてあげようか。ちょっとぼくも手順を確認したいしさ。」
377舞踏会へ行こう!8/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:33:25 ID:JZJxzOvM
 ハウルの頭には、この前のソフィーの裸身が幾つも貼り付いていました。
これから公然とソフィーを脱がせ、そして白い紐で縛りつけていくのです。
きつくきつく、ソフィーの半裸をギュっと締め上げるたびに、甘い吐息を吐かせて
よろめかせても介抱してもいいのです。無事着せたら、また脱がす楽しみもあるのです。
ソフィーは一人で脱ぎ着ができないと泣いていたのですから。
(ソフィー…ぼくのソフィーにぼくがアレを着せる…少しずつ…手を持ち上げたい…
そしたらぼくは脇に手を回して……ソフィーの腰に手を置いて…ああっ…)

 コンコン、コンコンとハウルの寝室が軽く叩かれました。ハウルがそっとドアを開けると
ソフィーはドレスの箱を抱えてハウルの元に飛び込んできました。ソフィーは明後日のことが
心配でたまらなかったのです。ハウルの大切な任命式に、自分がドレスの裾を踏んだりしたら
どうしようとか、お辞儀はこうだったかしらとか、やはり初めてづくしの出来事に目が冴えて
しまっていたのでした。
「始めようか。ソフィーは全部脱いでよ。」
改めてハウルの口から言われると、ソフィーはとても恥ずかしくなりました。

 が、しかし、こうなった以上は仕方がなく、夜着をするりと脱ぎました。一糸まとわぬ姿です。
ハウルは、用意しておいた等身大の鏡の前にソフィーを立たせました。
「これからぼくが着せていくんだけど、ソフィーはドレスの順番を覚えているよね。」
「え、ええ。…たぶん。」
「多分!? ぼくはあの日は、立会いはしたけどなぁ。試着したのは君なんだし。」
(ソフィーったら本当にぼんやりなんだから。)
378舞踏会へ行こう!9/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:34:29 ID:JZJxzOvM
 ハウルはまず、絹のくつ下をソフィーに履かせようとしました。繊細な薄い絹でできている
せいでソフィーが上手く足を通さないと破ってしまうのです。何足か予備を買っておいたので
ソフィーもハウルもホッとしました。最初はソフィーを立たせたまま、靴下を履かせようと
していたのですが上手くいかなかったので、ハウルはソフィーの足を少し開かせてから
鏡の前に座らせました。靴下を上手く履かせるためには、ハウルはソフィーの踝を両手で
包みこんだり、柔らかい太腿を持ち上げたりしなくてはなりませんでした。ドレスを着せるのは
いつものいい加減な……いや、適当な思いつきだったのですが、ハウルはもう天にも昇りたくなる
ぐらい興奮してきました。
(これはイイ! すごくいいじゃないか…ハァハァ。ソフィーのアレがよく見えるよ!)

 愛しい人は大きな鏡の前にいるのです。白い裸身をさらけだしたまま、座り込んでいるのです。
ソフィーはかろうじて片方だけ絹の靴下を履かされました。
「次は?」
ハウルが指示すると、ソフィーは握り締めていた靴下留めをハウルに差し出しました。
ソフィーは靴下ぐらい自分で履けるつもりだったのですが、全裸でいるせいか思っていたより
焦ってしまって、ハウルのペースに巻き込まれていました。
靴下と同色のレースとリボンで飾られた靴下留めは、ソフィーの手の平で暖かくなっていました。
「はめるよ? いいかい。きつくない…よね。」
(っ、次はぼく自身をはめたいよ、ソフィー…ああぼくのソフィー…ハァハァ)
379舞踏会へ行こう!10/11   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:35:48 ID:JZJxzOvM
 ソフィーに両方の靴下を履かせ終わると、ハウルはもう一度ソフィーを立たせました。
靴下留めは腰に上手く結びつけないといけないからです。ソフィーを抱き起こして鏡の前に
上手く立たせると、ハウルは一歩後ずさりました。ハウルは後ろからもソフィーを堪能したかったのです。
(うん、いいよな…イイ! ソフィーは胸もいいけど尻もいけるよな)
 
 ソフィーは鏡の中のハウルに呼びかけました。
「何がおかしいの? 早く次を着せてちょうだい。あたしは」
恥ずかしいのよ、といい終わらないうちにハウルはソフィーの腰に手を回し始めました。
靴下留めを腰に結ぶふりをしながら、右手でソフィーの左胸を撫でたり、左手を下腹部に滑らせて
股間の間に手を入れようとしました。
「あっ、ハウル、何をするのよ!」
ソフィーが身をよじって抗議し始めてもおかまいなく、手を動かします。
「しっ…! ソフィーはじっとしててくれないかな。今一番大事な所なんだから。」
何が大事なんだろう、やっぱり靴下留めの紐が滑るのかしら、とソフィーが思ったところで
ソフィーには何もできません。どれだけ恥ずかしくても自分から言い出したことなのです。
ハウルが楽しそうなのでいいわ、とソフィーは羞恥心などこの際どうでもいいような気分に
なってきました。とにかくソフィーは最後までドレスを着なくてはならないのです。

「ふぅ結べたよ。さて次は胸当てかぁ、どれどれ。」
サテン地のサッシュベルトのようなものでしょうか。ハウルはまろやかなソフィーの胸をつかみました。
380舞踏会へ行こう!11/12   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:37:03 ID:JZJxzOvM
「ぃやっ、何てことをするのよ」
「しっ。…ちょっとこのまま。ハイ、息を吸って、ハイ、吐いてー。どう? 胸を動かせる?」
「あ、ごめんなさい。そういうことならいいわ、もうちょっと」
このままでいてちょうだい、とソフィーの声を聞いたハウルは大喜びでした。
ソフィーはハウルに胸をさわられたまま何度も深呼吸をしました。そのたびにソフィーの胸は
上がったり下がったりしました。すると、ソフィーの胸を優しく包みこんでいるはずのハウルの
両方の親指が、上下する胸の運動に合わせて円を描きました。
「はぁ…っ」
ソフィーが吐息を漏らしました。
「どうしたソフィー、大丈夫かい。これから締めるんだけれど。」
「今ね、少しゾクっとしたの。」
ハウルはくすりと笑ってぬけぬけと言いました。
「寒いならカルシファーを呼ぼうか?」

 さて、いよいよ胸当てです。布と紐でご婦人の胸と腰をきりきりと締め上げて、女王蜂の
ような体型を作っていくのです。プリンセス仕様とでもいえばいいのでしょうか。
当節では腰がくびれ、深くくりぬいた衿から見えるほっそりとしたうなじや、半開きの胸元から
チラリとほの見える白い肌を綺麗に見せつけるこのドレスが、紳士諸君に絶大な人気がありました。
もちろん、ハウルもこの素敵なドレス…いや、紐で縛り付ける下着に夢中になっていました。
381舞踏会へ行こう!12/12   ◆5MelOn5/PM :05/01/08 16:41:07 ID:JZJxzOvM
 ハウルは腰から順番に薄ピンクの絹紐を通しては、少しずつソフィーを締め上げていきます。
上まで縛りあげるとソフィーは苦しくなったのか、鏡に手をついてしまいました。
これはたまりません。後ろにさがって検分していたハウルの前に、ソフィーの魅力的なお尻が
突き出されたのですから。しかも、ソフィーは苦しいのでしょう。少し喘ぐながら息をすると、
今度は胸ではなくお尻がぷるんと揺れるのです。
「はぁっ…あぁ〜…く、苦し…はぁ…っ。」
ぷるん、ぷるん…、…ぷるるん…。

「あぁソフィー!!!」
呼ばれて振り返ったソフィーが見たのは、脱兎のごとく風呂場に駆け込んでいった
ハウルの後ろ姿でした。ソフィーは息苦しい胸を抑えながら、ハウルも同じように気持ち悪く
なったのねと思い、ハウルが気の毒になりました。勿論ハウルは別の意味で気の毒だったのです。
未だ何も知らな無邪気なソフィーは、あのドレスを着るのは今度の舞踏会だけにしようと、
魔法の鏡の前で固く誓いました。

(プッ…!)
 居間の暖炉の中に居たカルシファーは、思わず火の粉を吹き出してしまいました。
ハウルとソフィーのやりとりは、ハウルの部屋の魔法の鏡から居間の隅にある鏡に
逐一映し出されて、全部何から何まで丸見えだったからです。
(ハウルの奴も抜けてるよなぁ…。やっぱりハウルにゃおいらの指導が必要だ。)

お・し・ま・い
382名無しさん@ピンキー:05/01/08 16:59:50 ID:K99EuZVD
       大  爆  賞  !



     アンタの作品大好きだ!
383名無しさん@ピンキー:05/01/08 17:15:33 ID:6AtJSD1X
素敵です!

ところで
ハウルの留守中に男性キャラがソフィーに手を出して(無理やり)帰ってきたハウルが・・・
というシュチュエーションが見たいのですが
書いてやろう!っていう神様お願いします
私じゃあどうしても箇条書きになってしまうんです・・・
384神修練生:05/01/08 17:28:03 ID:I8HwuBTg
5MelOn5/PM ・5MelOn5/PM様の素晴らしい小説に続けて投下させていただくのは心苦しいのですが・・・どうか見捨てないでやってください_| ̄|○
385神修練生:05/01/08 17:30:57 ID:I8HwuBTg
>>348
幸い彼女は入浴中。今がチャンスです。
ハウルはズボンのファスナーに手をかけ…と、その時。
「ハウルさーん!」
「!?」
自分を呼ぶ大きな声に、ハウルは思わずベットからころげ落ちそうになりました。
「な、なな何だい?マルクル?」
「大変なんです!ちょっとこっちに来てください!」
とりあず一呼吸して自分を落ちつかせ、廊下に顔を出すと、マルクルが必死の形相で手招きしています。
「お婆ちゃんの腰痛がひどくなったみたいなんです。僕には何も出来なくて…診てあげてください、ハウルさん。」
「わかった…。」
はあっと大きくため息をつき、ハウルはとぼとぼと廊下を歩き始めました。

「何でもないようです。大丈夫ですよ、マダム。」
ベッドに横たわる荒地の魔女の腰を軽く撫でながら、ハウルは弱々しく微笑みます。
「ありがとね。・・それよりも、あんたの方が元気ないみたいだね、色男。」
「え?」
「マルクルから聞いたよ。具合が悪くないみたいだって…まあ、男には色々あるからねえ。」
言って意味ありげににやりと笑う魔女。さすが年の功、マルクルのさり気ない一言で何かを察したようです。
「え・・あの…それは…」
「まあ、我慢出来なくなったら私の所へきなさい。私だってまだまだ現役だよ。」
「は・・はあ…・」
弛んだ目でウインクをする荒地の魔女の言葉に、ハウルは引きつった笑顔を浮かべる事しか出来ませんでした。
386夜の声:05/01/08 17:31:51 ID:I8HwuBTg
「ったく…・皆してちょっとした事で大騒ぎするし、僕をからかうし、そしてソフィーはやらせてくれないし!」
口の中でぶつぶつ文句を呟きながら、ハウルはやや乱暴に自室のドアを開けます。
しかし、まだ諦めた訳ではありません。施錠と防音の魔法をかけると、ハウルはベッドに腰を下ろしました。
鏡の中を覗きこんでも、ソフィーはとうに入浴を済ませてしまっています。ハウルもなんとなく気が萎えてしまい、もう入浴の妄想を思い浮かべる気にはなれませんでした。
しかし…・・
387夜の声(ハウルの妄想・台所編):05/01/08 17:33:28 ID:I8HwuBTg
「あら、おかえりなさい、ハウル。今日は早かったのねえ。」
ドアを開けて入ってきたハウルの姿に気付き、ソフィーはモップがけをする手を止めました。
「うん。頑張ったから仕事が早く片付いたんだ。ソフィーも花屋の方はもう閉めたの?」
「ええ、今日はちょっとマルクルが釣りに行きたいって言ってたから、お店も早く閉めたの。あ、お婆ちゃんとヒンも一緒よ…ん…」
ソフィーが言い終わるか終わらないかの内に、ハウルはソフィーの顎を指で掴み、深く口付けていました。
「う・・うん・・やだ…カルシファーが…」
「やつなら昼寝しているから大丈夫だよ。でも、ソフィーが騒いだら起きちゃうよ…」
わざとゆっくりそう言いながら、ハウルは、じりじりとソフィーの体を壁に押し付けます。
「や…・やあ…ハウル…」
「ん?本当に嫌?こうやって胸を可愛がってもらうの…」
何時の間にか、ハウルはソフィーの襟ぐりから手を入れ、胸の膨らみを軽く揉んでいました。
388夜の声(ハウルの妄想・台所編):05/01/08 17:34:38 ID:I8HwuBTg
「ちょ…ちょっと…・駄目…」
「じゃ、こっちかな?」
調子付いたハウルは、ソフィーのスカートの中にも手を入れると、下着をずり下ろし、スカートを引き裂きます。
「やっ…何するの…!?」
「大丈夫、魔法で元に戻してあげるから。それにどっちみち、スカートが汚れて駄目にな
っちゃいそうだしね。だってこんなに…」
「やだあ…。」
ゆっくりと這うようにハウルの指がそこを撫で回すと同時に、ソフィーの体からも力が抜けていきます。
「仕方ないなあ、君は。」
そう言いつつ、ハウルはソフィーの体を抱き起こすと、テーブルに腰かけさせました。
「さあ、ソフィー。僕が何を望んでいるのかわかっているよね?」
「……・。」
「僕は君の住んでいるこの城の主だよ?御主人様の言う事はきちんと聞かなきゃ駄目なんじゃないかな?」
「…・はい。」
ハウルの言っている事はかなり滅茶苦茶なのですが、もはやソフィーは、冷静な判断が出来ません。
ソフィーは真っ赤にした顔を背けたまま、ゆっくりと足を開き始めました。
そんな彼女の猥らな動作を眺めながらも、ハウルはこっそり睡眠作用のある魔法の粉を、カルシファーの上に振りかけます。
「いい子だ。やっぱり座った方がよく見えるね・・・・。」
「言わないで・・・」
「そうやって恥ずかしがる君の顔が可愛いからだよ。色々教え込んだ甲斐があったね。」
ゆっくりと指を差し込みながら、ハウルはそこにそっと顔を近づけました。
「やだ・・こんな場所で・・恥ずかし過ぎるわよぉ・・・。」
「こらこら、御主人様には従順に、だろ?」
顔を上げてそう言うと、自分の言葉に酔ったかのような恍惚とした笑みで、ハウルはソフィーに再び深く口付けます。
「ふぁ・・・ハウル・・・」
389夜の声:05/01/08 17:36:22 ID:I8HwuBTg
「んっ・・・・ソフィー・・・」
額にうっすら汗を浮かべ、なにやら熱中しているハウル。愛しい彼女の名前を呼びながら、「いい子だね・・」だの「上手になったね・・・」だの、時折意味不明の言葉を呟きます。
「ソ・・・ソフィーっ・・・・」
やがて何かに力尽きたかのように崩れ落ちると、はあはあと息をつきながら布団にもぐり、途端にすやすやと眠り始めました。
しばらくして・・・・
ギィー・・・という小さな音と共に、一人の影がクローゼットの中から出てきました。
390夜の声:05/01/08 17:39:54 ID:I8HwuBTg
「何だったのかしら・・・?」
そう、その姿はソフィーでした。昼間のカルシファーの発言と、昨夜のハウルの様子が気になって、クローゼットの中に隠れていたのです。
お婆ちゃんの腰痛を利用するのは少々気が咎めましたが、背に腹は代えられません。お婆ちゃんにはわざと大げさに騒いでもらい、マルクルにも一芝居打ってもらい・・・
ハウルがお婆ちゃんの所に行っている間に、こっそりと部屋に忍び込むのは簡単でした。
つまり・・・一部始終を見てしまったのですが、やっぱりソフィーにはわかりません。何しろハウルは背中を丸めて何やら「儀式」を行っているので、
ソフィーからはよく見えなかったのです。
ただ、息がやたら荒かった事と、自分の名前を連呼していた事から推測すると、
昨夜の出来事はやはり自分の夢ではなかったのだという事はわかりました。
何だったのかしら・・とりあえず、心臓食べているのではないみたいだけど・・・・ハウルすごく苦そうだったし・・・
でも、何か止められたくても止められないって感じだったし。
しばらく考えた末に出た結果は・・・
「ハウルは何か悪い呪いを受けている。」
でした。
「そうよ・・・だから、あんなに苦しそうなんだわ。あたしの名前を呼んでいるのも助けを求めているのよ。きっと。あの人の性格だから、どっかから100や200の恨みをかっていてもおかしくないし。」
こうしちゃいられないとガッツポーズをとるソフィー。
「待っててね・・絶対に助けてあげるから・・・。」
そう言って、何も知らずに眠るハウルの唇にそっと口付けると、ソフィーは身を翻して窓から部屋を出ました。
391夜の声:05/01/08 17:41:30 ID:I8HwuBTg
「・・・という訳なの。だからね、私達がハウルを助けてあげなきゃいけないと思うの!」
場所は変わって台所。文字通り「叩き起こされた」マルクルとカルシファーは呆然と顔を見合わせました。
「ハウルは絶対悪い魔法にかかっているのよ。早く何とかしてあげないと、大変な事になっちゃうかもしれない・・・だからね、あなた達の協力が必要なの。いえ、協力してくれるわよね!?」
・・ソフィーの瞳の中に炎が燃えているのは、カルシファーが映っている訳ではなさそうです。
「う・・うん・・・。」
「ま・・まあなあ・・・・・」
ソフィーの迫力に押されて、思わずこくこくとうなずく2人。ただ、カルシファーの方は真実を知っているだけに気まずいものを感じていました。
「うーん・・・男の呪いと言うより男の性(さが)って感じなんだけどなあ・・」
「そうだわ、カルシファー!あなた何か知ってるんでしょ!?私に教えて頂戴!!」
「え・・ええ・・・!?教えるって言っても・・・」
「いざとなったらお婆ちゃんとヒンにも協力してもらうわよ!皆ハウルの大事な家族なんだから!」
(どうすりゃいいんだよ・・ハウル・・・・)
助けを請うようにマルクルの方を向くと、彼もすがるような目でカルシファーを見ます。
「ソフィーって・・あんなキャラクターだったっけ・・?」
「ソフィー婆さんの時はあんな感じだったような気もするけどなあ・・・」
もはや自分達が悪い呪いをかけられたかのような2人を他所に、ソフィーは一人勝手に熱血して盛り上がっていました。
「悪い魔法使いに負けたりしないわよ!あたしには包丁だって麺棒だってモップだって裁縫箱だってあるんだからね!!ぶん投げてやるんだから!」
・・既に自分が何を言ってるかもわからなくなっていました。
392神修練生:05/01/08 17:46:45 ID:I8HwuBTg
・・・うちのハウルさんは、妄想の時と現実の時のギャップが大き過ぎ・・。
さーて、次回は
「ソフィーさん大暴走」
「ハウルさん大災難」
「美しき(?)家族愛」
の3本立てでお送りします。次回もまた読んでくださいね〜(誰がだよ)
393名無しさん@ピンキー:05/01/08 17:53:56 ID:X6p/Gen0
最近このスレにくると腹筋がつりそうになりますな


>>392
次回も蝶期待。マヌケっぷりが最高です(´∀`*)
394名無しさん@ピンキー:05/01/08 17:55:46 ID:N/dwkxSh
妄想ハウル禿ワロタw そしてソフィーに見られてるしw

次回投下、心待ちにしております(*´Д`)
395名無しさん@ピンキー:05/01/08 18:12:23 ID:qsgAJh10
やばいくらい面白いwワロタ。
ハウルさん大災難ってのが気になりますw
396名無しさん@ピンキー:05/01/08 18:22:39 ID:K99EuZVD
こうなったら連載キボンヌ



面白すぎなんすけどw
397名無しさん@ピンキー:05/01/08 21:11:35 ID:G1it/SoE
今日抜糸したばかりの傷がまた開きそうなほどワロタ
自分が切ない系の暗いハウルばっか書いてるから
こういう明るいハウル先生見ると心和みます。神々へグッジョブの言葉をお送りいたします
398名無しさん@ピンキー:05/01/08 22:33:55 ID:ak03aDjy
スレ大回転で大爆笑・大爆死ですーーー!
ついこないだまでは、切なハウル・エロお茶目ハウルにハァハァだったのに、おバカハウルまでソロタ━━(*´∀`*)━━━!!!
この勢いでどんどん連載w頼みます!(図々しくてすいません)

私の脳内では、『あんなコワイ人のところへ一人で行けるもんか。さっきは助かった』の軍服笑顔ハウル君がおバカ役担当です。
399神修練生:05/01/08 23:55:41 ID:qcc/VFUq
応援ありがとうございます。多分、明日も調子に乗って駄文の投下を続けると思いますが、どうかお許しくださいませ。うちのハウルさんは中身は徹底してヘタレです。そして時々、ソフィーさんの巻き添えを喰らいます。…ツーカ、全然ラブくないよう…
400名無しさん@ピンキー:05/01/08 23:56:48 ID:qcc/VFUq
連載ともカップリング共関係ないですが、小ネタを思い付いたので投稿させていただきます。原作2巻まで読んでいらっしゃらない方はスルーしてくださいな。 小ネタ (原作板・ラブ無し・エロ無し)ある城の日常風景
401神修練生:05/01/08 23:57:30 ID:qcc/VFUq
連載ともカップリング共関係ないですが、小ネタを思い付いたので投稿させていただきます。原作2巻まで読んでいらっしゃらない方はスルーしてくださいな。 小ネタ (原作板・ラブ無し・エロ無し)ある城の日常風景
402神修練生:05/01/09 00:09:46 ID:Z37GXF2z
あの大騒動から1年半以上が過ぎました。当時はあまりにも小さかったモーガンも、今ではよちよち歩きが出来る位成長していました。 ある晴れた日の事です。暖炉でうたた寝をしていたカルシファーは、ふと視線を感じ、目を覚ましました。
403名無しさん@ピンキー:05/01/09 00:13:46 ID:Z37GXF2z
見ると、ご機嫌そうなモーガンが、じっと自分を見つめています。 「どうしたんだい?遊んでほしいのかい?」「あうー…」 何故かモーガンの可愛いお尻が剥き出しになっています。
404小ネタ:05/01/09 00:18:54 ID:Z37GXF2z
手に汚れたおむつらしき物を持っているのを見ると、どうやら自分で外してしまったようです。「駄目じゃないか〜。ソフィーママに新しいおむつ付けてもらってきておいで。」
405小ネタ:05/01/09 00:23:19 ID:Z37GXF2z
しかし、モーガンはにっこり笑い……カルシファーの中に外したばかりのおむつを放り込みました。 そして、その晩。 気絶してしまったカルシファーのおかげで、空飛ぶ城の一家の夕食は、パンとチーズのみとなりました…。
406神修練生:05/01/09 00:26:32 ID:Z37GXF2z
読みにくい・タイトル付けるの遅すぎ・二重カキコ…本当に申し訳ございません_| ̄|〇
407名無しさん@ピンキー:05/01/09 00:50:01 ID:pC4ZPevO
昨日は、いろんなハウソフィが見れて幸せ夢気分です。『夜の声』のハウルの如く/ヽア/ヽアしてるよ(*´Д`*)
そして、これから先もいたずらっ子に翻弄されるであろうカルタンが、不憫で愛おしくてタマラナイ(*´Д`)


そんな後に申し訳ないが、先日、三回目観に行った時に、城のトイレを初めて見たソフィーのウッ!とした顔で、トイレ○イックルか何かのCMが浮かんできて頭から離れない。
少々ばっちいが、『トイレで一寸コボしたハウルに、ソフィーが「コボしたらトイレ○イックルでちゃんと拭いてよ。マルクルに示しがつかないでしょ!」』みたいな感じで説教してるの。
ネ申の後にマジゴメンorz
408名無しさん@ピンキー:05/01/09 01:00:25 ID:rU9xUHYw
>神修練生

改行くらいしてください
409名無しさん@ピンキー:05/01/09 01:01:25 ID:rU9xUHYw
と思ったら内容が…w
小ネタに細かいこと言ってすまんかったw
410名無しさん@ピンキー:05/01/09 03:16:50 ID:cg8uIOwd
リクエストしてばっかりでもアレなので自分で書いてみました
言い訳なのですが、SS?を書くのは生まれて初めてで国語も得意でないので文章がものすごく変です
>>383の内容で書くので嫌な人はスルーしてくれると有り難いです
まだ文章を直してる過程なので時間はかかりますが、一応予告ということで・・・
411名無しさん@ピンキー:05/01/09 03:17:09 ID:iWapyoho
ちょーエロエロなのをお願いします♪
412名無しさん@ピンキー:05/01/09 03:21:07 ID:qa9GBSTp
>>410
(・∀・)ノガンガレ☆待ってるよ
413410:05/01/09 05:01:48 ID:cg8uIOwd
カブ(王子)×ソフィ(無理やり)で最後はハウソフィになる、暗めのお話です
嫌な方は410をNGワードでお願いします

ある夏の昼下がり
「今日は街まで買い物に行って来るからね。夕方には帰ると思うよ」
と、自由奔放な魔法使いは家を出て行った。
さて、ちらかし屋もいなくなった事だし掃除でもしようかしら。
「そういう訳だからみんな大人しくしていてね」
ソフィーの掃除の邪魔をしたらどんなに怒られるかわかりません
マルクルとヒンは星の湖で水遊びを、おばあちゃんは自分の部屋でゆっくりと昼寝をする事にしました。
ソフィーがしばらくほうきで床を掃いていると、トントンとドアをノックする音が聞こえます。
「星の湖だ」とカルシファー
「マルクル達もう遊びに飽きたのかしら?」
ドアを開けるとそこには懐かしい人が立っていました。
それはソフィーのキスで魔法が解けた隣国の王子でした。
「カブじゃない!お久しぶりね!」
「お久しぶりです。実はたまたま近くを通りかかってて。
そういえば洗濯を干した思い出があるなと思って立ち寄ってみたらこのお城があったんでつい来てしまいました」
「そうだったの!さぁ、立ち話もなんだし中でお茶でも飲んで行ってよ」
414410:05/01/09 05:02:23 ID:cg8uIOwd
ソフィーの入れた紅茶のいい香りとシフォンケーキの甘い香りが食卓の上でふわりと踊っています
「そこでおいらが活躍したんだぞ!」
得意げに自分の活躍を語るカルシファー。
王子はその話に聞き入りながら紅茶を飲もうとしました。
するとふとした拍子にに紅茶のカップが滑り落ちてしまい服にこぼれてしまったのです!
「あら大変!!すぐに拭かなくちゃ!」
幸い紅茶はぬるくなっていたので焼けどの心配はありませんでしたが、
いかんせん量が多かったためタオルだけでは間に合いませんでした。
あらら・・・どうしようかしら・・・
「あ!そうだわ。ハウルの服を借りましょうよ!」
「ソフィー!そんな事したらハウルがなんて言うかわからないぞ」
「私の事は気にしないで下さい!自分の不注意ですし・・・」
「あら、そんな事じゃハウルは怒らないわよ。それに客人をこの格好のまま帰すなんてこっちが怒るわ!」
そうソフィーがぴしゃりと言い張ったものですから王子もそれに甘える事にしました。
415410:05/01/09 05:03:45 ID:cg8uIOwd
2階の寝室に着くとソフィーはタンスの中を探しましたが、どう見ても趣味が良いとは言えない派手な服ばかりです。
これが一番まともかしらね。
2段目の引き出しから白いフリルのシャツと黒い細身のズボンを出すとそれを王子に手渡しました。
「ありがとうございます。・・・ところで今日はハウルさんはいらっしゃらないんですか?」
「そうなのよ。買い物ですって。おかげでせいせい掃除ができるんだけどね。」
そう言うと王子の表情が変わったような気がしました。
「それじゃあ私は着替え終わるまで外で待ってるわね。
あ、その辺の物に触るとそれこそハウルが怒っちゃうから気をつけてね」
ソフィーが部屋から出ようとドアノブに手を掛けた瞬間、急に後ろから腕をぐいと引っ張られました
「・・・!?」
引っ張られた反動でふらっと倒れそうになるソフィーの身体を王子が抱きとめます。
「え・・・え?どうしたの、カ・・・」
カブ、と言い終わる前にソフィーの身体はベッドに放り出されました。
ソフィーには何がなんだかわかりません
はっと気が付くと王子はソフィーの上に重く圧し掛かっていました。
「ちょっと待って!何??ねぇ!」
「・・・少し静かにしてもらえませんか?」
耳元では王子だとは思えない冷たい低い声が囁かれます
次の瞬間、ソフィーの口の中にぬめりとした舌が入ってきました
「!!」
「これで僕の魔法を解いてくれたんですよね・・・」
ようやくソフィーは自分の状況を把握したのです
416410:05/01/09 05:04:36 ID:cg8uIOwd
唇を開放され、助けを求める言葉を口にしようとしたのですが、
王子はすかさずポケットから出したハンカチをソフィーの口に詰め込みます
「んーー!!!」
そしてすばやい手つきで先程私はハウルのシャツでソフィーの両手首をベッドに縛りつけました
恐怖心からか頭が真っ白になり暴れましたがそれも王子の腕に押さえつけられます
いやだ、私何をされるの・・・
怯えるソフィーの表情を見て王子は笑うと彼女の首筋につつーと舌を這わせました
ぞわっとする嫌な感触にソフィーは鳥肌を立てます
うだる暑さで汗ばんだ首筋に星色の髪が張り付き、嫌悪感を増幅させました。
「そういう顔も素敵ですね、ソフィーさん」
そう言うと王子はソフィーのワンピースを力任せに引き裂いてしまいます。
いや!!いや!!
露出した白いやわらかな胸を片手で掴み揉みしだきますが、それはソフィーにとっては痛いものでしかありませんでした。
それを悟った王子は胸の頂点を口に含み弄ぶ行為に切り替えました。
「・・・っ!」
ソフィーは今まで感じた事のないような不思議な感覚に襲われます。
「さて次は・・・」
417410:05/01/09 05:05:49 ID:cg8uIOwd
次。
その言葉を聞いた時ソフィーはぞくりとしました。
お願いだからもうやめて!
声にならない声で必死に訴えかけましたが伝わるはずも無く、そのまま下着をゆっくりと剥がされてしまいました。
今まで誰にも見せた事が無い「そこ」が露になると同時にソフィーの抵抗も激しくなりました
見ないで!!いや!!こんなのいや!!
やはり王子の力に勝てる筈もなく無理やり足を開かせられ、王子はソフィーの「そこ」に顔を埋めます。
ねっとりとした舌が花弁に絡みつきぬちょぬちょと音が聞こえてきました。
羞恥心と恐怖からソフィーの目が見開かれ涙が零れ落ちました
びくん
「んっ・・・!」
この状況を必死で抗う心とは相反し身体は快感を覚えていきます
そんな自分に嫌悪を感じ、ソフィーの涙は一層大きくなりました
ソフィーのそのような気持ちを感じ取ったのか王子の舌の動きはもっと激しくなっていきます
「・・・ハウルさんに見つかったらどうなりますかね・・・?」
その言葉はソフィーの心臓を強く掴みました
こんなところ見られたくない・・・
ハウル・・・ハウル・・・
「もう我慢できませんよ・・・」
王子はズボンのチャックを外しソフィーにのしかかりました。
418410:05/01/09 05:06:34 ID:cg8uIOwd
一方その頃
「ただいま。いやぁ、今日は街が空いていて意外と早く買い物が終わったよ!あれ?今日は静かなんだね!」
ハウルはりんごやらチーズやらが放り込まれた大きな紙袋をたくさん抱えて帰ってきました。
「ハウル!!今カブの奴が遊びに来たんだけど二人とも2階にのぼったっきり帰ってこないんだよ!!」

ガタン!バタバタバタバタバタバタ!!
バンッ!!
419410:05/01/09 05:07:29 ID:cg8uIOwd
勢いよく寝室の扉をあけると、ベッドに縛り付けられ服を破かれたソフィーとその上にのしかかり、
怒張させた自身をソフィーにねじこもうとしている王子の姿がありました
頭から冷たい水をかぶせられたような気分のままハウルは王子にとびかかりました
「うわぁ!」
王子の胸倉に掴みかかるとハウルは今までにないくらいの憎しみの表情をし
「いいか!!今度ソフィーに少しでも近づこう物ならこの僕がお前を殺してやるからな!!」
と怒鳴りつけました
混乱した王子はズボンを履きドタバタと城から出て行きました
1階からはカルシファーの驚く声が聞こえます
「ソフィー!!」
すぐにハウルはソフィーに駆け寄り恐怖で震えた体にタオルケットをかけてやり優しく抱きしめました。
「僕が油断したばかりにこんな事に・・・。もう大丈夫だからね、ソフィー。」
ハウルはがたがたと震えるソフィーの姿に胸をしめつけられるような思いでした。
「ハウル・・・ごめんなさい・・・わ、わたし、こんな・・・」
ハウルのぬくもりを全身で感じたソフィーは自分の情けなさと、ハウルが来てくれたという安心感から大粒の涙を流しました。
「そんな・・・ソフィーが謝るような事じゃないんだよ?全てあいつが悪いんだ」
そう、あいつが・・・
「ソフィー。まずは風呂に入ろうよ。そうすれば少しは気分が変わるかもしれないよ」
さぁ、立って。とゆっくりソフィーを歩かせ風呂場まで連れて行きました。
420410:05/01/09 05:08:46 ID:cg8uIOwd
風呂に入ったソフィーを待つ間ハウルはずっと考えていました
あの男あそこで殺してやってもよかった。
だけどそんな事したらソフィーが余計に今日の事を忘れられなくなる。
今度会ったら本当に殺してやりたい。
それと僕がいないときは絶対に客人を家に上げさせない様にカルシファーにも言っておこう

がちゃ
「ソフィー、出たんだね。こっちにおいで」
ソフィーの震えは止まったようですがまだ怯えた表情のままです。
ハウルの隣に座ったソフィーは俯いたまま言いました。
「ハウル・・・私、汚い女なのよ・・・だって私・・・」
辛そうに喋るソフィーの唇に「シー」と、人差し指を当てハウルは優しく語りました。
「ソフィーは汚くなんかないさ。何があったって綺麗な僕の恋人だよ。それじゃあだめかい?」
ソフィーはその言葉を聞いて胸がいっぱいになりました
「いいえ・・・とても嬉しいわ・・・」
愛してると何度心で叫んでも足りないくらい
そうだ。私にはこの人がいるんだ。
今日の出来事を忘れられるかと言ったらそれは難しいけど、
それでも支えてくれる恋人がいる
そう、この人がいるんだ。
421410:05/01/09 05:10:16 ID:cg8uIOwd
終わりです・・・
本当に投下しちゃってよかったんだろうかと読み返して思いました
文章はもうちょっと本を読んで勉強しようと思います
気分害された方いましたら本当にごめんなさい
422名無しさん@ピンキー:05/01/09 05:44:04 ID:zqW8jLCM
王子・・・王子が・・・(((((;゚д゚)))))ガクガクブルブル
いやハウルさんが優しくて感動。何か映画ハウルはキレたら怖そうです
相手を殺した後に呆然としそうというか。いつもと違ったの見れて漏れは満足でつよ〜
423名無しさん@ピンキー:05/01/09 05:50:12 ID:rU9xUHYw
王子の豹変振りにワロス
レイパー顔負けですな
424名無しさん@ピンキー:05/01/09 06:26:53 ID:qa9GBSTp
(・∀・)イイ!!
ラブラブが多いからなんか新鮮。
425名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:02:34 ID:+cFHIGHu
>>410イイ!!
ソフィー×王子見たかったんでかなり嬉しいです
テカテカになって待っててよかった
426名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:25:16 ID:Xpx4dOFC
>>137さんの
・大怪我して帰ってきたハウルを介抱
を書かせてもらいます。

傾向は ハウソフィ映画版 シリアスだけど最後は明るくしたいなあ
427名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:26:04 ID:Xpx4dOFC
火薬と血の匂いを纏った風とともにハウルが黒の扉から帰ってきた。
足がすくんで動けなかった。
俯いてそこに立っていた彼は体中が引き裂かれた傷に覆われておびただしい血が傷口から流れて
服をどす黒く染め上げている。
「…っハ…ウル!?」
声に反応してか顔を重たげに上げたハウルはソフィーの姿を見てほっとしたように笑うと
そのままその場に倒れこみ、ソフィーは重い足でハウルの元に駆け寄った。
「ハウルっ…ねえハウル!返事してっ!」
どんなに呼びかけても返事は返ってこず、ソフィーの蒼白な手を赤い血が汚した。
震えが止まらない。
「ソ、ソフィー!落ち着けって!」
カルシファーがなだめようとするがソフィーの耳には届いていなかった。
「や……だっ…いやぁ…」
ハウルに触れた手を広げると、ぬるりとして暖かい血がぽたりと指の間から滴り落ちた。

428名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:27:38 ID:Xpx4dOFC
窓から漏れ出る冷たい夜風が小さな花の香りとともに鼻を突いた。
「…ん……」
重い目を開けるとそこは見慣れた寝室だった。
花の香りだと思ったのはソフィーの髪だった。夜着に着替えたソフィーが、風呂上りの爽やかな匂いを
纏わせて傍らですやすやと眠っている。
あどけない寝顔。なのにその頬には痛々しい涙の跡がくっきりと残っていた。
全身が包帯で巻かれているのを見て、彼女が必死に看病してくれていたんだな、と漠然と考えていた。
鈍い頭痛がしてあまり何かを考える気になれない。
ただ、傷だけは嫌でも痛む。傷ついた体でやっと辿り着いたドアの向こうでこの子が立っていた時…
その姿を見たとき、体の力が抜けた。
嬉しかった。ただそれだけのことなのに、本当に…。
薄れゆく意識の中で、ずっと抱きしめられていたことだけ憶えてる。
心配させてしまったな、とソフィーの涙の跡にそっと触れると、赤くなった目がぱちっと開き、
彼女の体が勢い良く起き上がった。
「…ハウル…起きたの?」
「うん。ゴメン心配させちゃったね」
「…………」
ソフィーは何も言おうとしなかった。俯いて唇をかんだまま肩を震わせている。
室内の明かりが蝋燭だけので顔が見えないけれど多分…
「ソフィー、泣いてる?」
ビクッと、肩が跳ねた。と、その途端ソフィーは溢れるものを吐き出すように怒鳴りだした。
429名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:29:47 ID:Xpx4dOFC
「ハウルの馬鹿っ!だいっ嫌い!今度は危険じゃないって言うから1週間外出も文句言わなかったのにッ…
帰ってきたら血まみれでひどい怪我だし何度名前呼んでも返事してくれないしっ…もうしらない!」
「ご…ごめん」
「バカッ!ハウルなんてどうにでもなっちゃえ!この3日間…私が…どんな想いで…っ…」
涙交じりの怒声もそう長くは続かなかった。再びしゃくりあげながらはらはらと大粒の涙を流しはじめた。
ソフィーの言葉が胸に刺さる。
胸が潰れるようだった。愛しくて、切なくて、たまらない…。
「ごめんね。もう平気だから。泣かないで…」
痛む腕をそっと伸ばして、星のように美しい銀髪を撫でる。
と、ソフィーが胸に顔を埋めてわっと泣き始めた。
さすがのハウルもおろおろしてどうしていいかわからず、とりあえず、と背中を優しくぽんぽんと叩いた。
どのくらい時間がたっただろう。
やっと落ち着いてきたソフィーはしゃくりながらもいろいろ話し始めた。
「…3日前…に…っく…ハウルが帰ってきて…ふっ…っマルクルに薬もら…て手当てしたけど…
呼んでも…ぜ、全然起きないし…熱でてうなされてるし……」
「うん…」
「…もう…起きてくれないかと…思っ…」
言葉が詰まったのか、それだけ言ってまた泣き始めた。
「ごめん」
それしか言えない。散々心配をかけてしまった。
ソフィーの今の気持ちはよくわかる。痛いほど。
いっそソフィーが今一番望んでいる言葉を囁きかけることが出来たら、僕も彼女も楽になれるのに。

430426:05/01/09 08:36:25 ID:Xpx4dOFC
続きます。
初めて書いてるので悪文必至ですが頑張りますので何卒よろしくお願いします。
エロいれる予定なのにまだまだ先は遠し…orz
431名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:43:42 ID:Hw3HXF1a
神光臨!!
続き激しく期待してます。
432名無しさん@ピンキー:05/01/09 08:51:01 ID:zqW8jLCM
切ない・・・(つд`)もう映画版大好き。切なさが軸というか
初めて書いてるとは思えない426神にただ伝えたい。グッジョブ(・∀・)!と
433名無しさん@ピンキー:05/01/09 09:02:23 ID:pC4ZPevO
うまし糧ー!
寝てる間に神様がいっぱい降臨してるよ。もうたまらん(*´Д`)

>>426
グッジョブ!続き待ってます(´∀`)ノシ
434名無しさん@ピンキー:05/01/09 13:35:02 ID:ICf6S4yn
原作版も映画版も大好きだ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
神々うまし糧ありがとうございます!
スレ進行めっちゃはやいよ。二日はなれてただけでこんなに…
435名無しさん@ピンキー:05/01/09 17:28:56 ID:JEZh/VJH
なんだこのスレは!!
オリンポス山の如き神ばかりではないか!!
436ハウルの不安なこころ:05/01/09 17:32:38 ID:HiIv5xN9
ハウルソフィー 映画版 甘い甘いの 本番なし

ソフィーたちと暮し始めてから浮かれすぎなハウルのお話です。
ちまちまと投下させていただきます。
苦手な方はNGワードでよろしくお願いします。


437ハウルの不安なこころ:05/01/09 17:33:17 ID:HiIv5xN9

「僕のかわいいめんどりさん♪」
ソフィーが昼食を作るために,カルシファーとおしゃべりしながらフライパンをふるっていると、
背後からいきなり誰かがガバリと覆い被さってきました。
「きゃっ!」
「わぁっ!」
ソフィーとカルシファーは驚いてお互いに身をすくませました。
こんなことをするのは一人しかいません。後ろを振り向くと、案の定。
「やっぱり!」
カルシファーもボウボウと身体を膨らませて怒っています。
「せっかくソフィーと楽しくやってたのによぅ!チェッ、ぎゃあっ!」
カルシファーはハウルが力いっぱい投げた、まだ割られていない大きな薪の下敷きになってしまいました。
「これで邪魔者はいなくなったね。ご機嫌麗しゅう!どこのだれよりも愛らしい、僕のめんどりさん♪」
ハウルはニコニコ笑顔を浮かべ、ソフィーのほっぺたにキスをしました。
(いつものアレが始まった…。)ソフィーはため息をつきハウルに言いました。
「ご機嫌麗しくないわよ、ハウル。カルシファーをいじめるなんてひどいじゃない。
 それに、お料理してる間は危ないから急に抱きついたりしないでって、何度言ったらわかってくれるの?」
薪の下から「そうだそうだ!ハウルのわすれんぼ!」とカルシファーも、ハウルに聞えないようにこっそり小声で非難しました。
438ハウルの不安なこころ:05/01/09 17:34:34 ID:HiIv5xN9

しかし、悪びれもせずに、
「ええ?今日はちゃんと声をかけたよ?『僕のかわいいめんどりさん♪』って!アハハハッ」
と言い放つハウルに、ソフィーは呆れて物も言えません。
ハウルはそんなソフィーにお構いもせず、ソフィーの手からフライパンを奪い取ってかまどの脇へ置き、
手をとってくるくるとダンスを踊り始めました。
「だって幸せだなぁって。もっとソフィーとくっついていたいんだもの。もっともっとね!」
くるくるくるくる。右へ左へ。
「パンを焼くのも僕のため、ベーコンエッグつくるのも僕のため〜♪」
くるくるくるくる。左へ右へ。
「あ、あ、ちょっと、ハウルったら!」
ソフィーはハウルの足を踏まないよう、ハウルについていくので一苦労でした。

一緒に暮らし始めてからというものの、ハウルは地に足がつかない状態で、毎日がこんな調子でした。
最初のうちはハウルに付き合っていたソフィーも、流石に困り果てていました。
ハウルが以前よりも元気になってくれて、ソフィーはとても嬉しく思っていましたが、毎日毎日こんなふうではろくに家事もできません。
(洗濯物も二日分、お掃除もあの部屋とこの部屋と、庭の草むしりも、…ああ、マルクルとも昼食のあと一緒に遊ぶ約束をしたんだった…。)
元掃除婦としては、これだけの仕事を残して今日を終える事はもはや我慢なりませんでした。

「……ひぐれてぬくぬくベッドの中で、ささやきひとつ僕のため…。今夜、いいよね?」
439名無しさん@ピンキー:05/01/09 17:36:17 ID:HiIv5xN9
申し訳ない。番号つけるの忘れてました。orz
>>437が1、>>438が2 になります。

ではまた。
440名無しさん@ピンキー:05/01/09 18:03:31 ID:EVHsslfV
イイ!!
『今夜、いいよね?』ってことは・・・・・!
続き楽しみにしてます。
441神修練生:05/01/09 18:12:00 ID:Z70xpIfX
>>408
本当に申し訳ございません(;;)携帯からの投稿はやはり私には無理だったようです・・・。これからは文章の投稿はPCオンリーにしますね。

では、「夜の声」最終章を投下させていただきます。スレの雰囲気をぶち壊すようで心苦しいのですが・・・この小説はこれで最後ですのでご勘弁くださいね。
442夜の声:05/01/09 18:13:58 ID:Z70xpIfX
>>391より続き
あの夜から一週間。
ハウルは皆が自分を見る目がおかしいのには気がついていました。
荒地の魔女はニヤニヤ笑い、ソフィーは何やら決意を秘めたような目で、マルクルはどこか戸惑っているような眼差しで、カルシファーは同情するような視線をハウルに向けます。ヒンは・・・・いつもと変わりません。
「・・・・?」
訳もわからず何とも居心地の悪い一週間を過ごしたハウルですが、だからと言って男の生理本能が変わる訳でもなく・・・・
「あら、ハウル。もう部屋に帰るの?」
夕食後のお茶を飲み干したハウルがそそくさと立ち上がるのを見て、ソフィーは声をかけ、ました。
「う・・うん。まあ。」
言えません。やや大きめに開いた襟ぐりから覗いたソフィーの胸元を見ているうちに、急に「もよおしてきた」などとは。
「ちょ・・ちょっとね。仕事に必要な書類を読まなきゃいけなくてさ。」
「ふーん・・・お仕事大変ね。」
いつものハウルなら気がついていたはずです。ソフィーの「ふーん」が微妙なイントネーションだった事に。しかし、今のハウルは平常ではないのです。
「・・・。」
「・・・。」
代わりにマルクルとカルシファーがそっと顔を見合わせます。
ハウルが慌ただしく台所を出ると、ソフィーは気合を入れるかのように胸の前でぐっと拳を固めました。
443夜の声:05/01/09 18:14:59 ID:Z70xpIfX
「よし、決行は今夜よ!皆!」
「け・・・・決行って!?」
マルクルが慌てて立ち上がります。
「言ったでしょ、ハウルは悪い呪いにかけられているかもしれないって。呪いのせいで、ハウルは妖しい儀式をしなくちゃいけないみたいなの。きっとこれからやるのよ!」
さすがソフィーとハウルの仲、と言ったところでしょうか?カルシファーは女の勘の鋭さに内心驚いていました。
「・・ねえ、大丈夫なんじゃないの?なんかさあ・・・」
おそるおそる声をかけるマルクル。こちらは男の勘というやつで、ハウルの「儀式」にはあまり深入りしない方がいい事に気がつき始めているようです。
「マルクルだってハウルの事が心配なんじゃないの!?大事な師匠なんでしょ?」
いつもの大人しく優しげなソフィーはどこへやら。いや、これもハウルへの愛故の優しさでしょうか。
「そ・・そりゃあ、ハウルさんは尊敬する師匠だけど・・・・。」
「で・・・でさあ、ソフィーは、どうやって、その・・・・ハウルの呪いってやつを解くんだい?」
「わからないわよ。」
おそるおそる口を挟んだカルシファーに、ソフィーはきっぱりと返しました。
「でも、とりあえずは呪いの種類がわからなければどうしようもないでしょ。だから、私、これからハウルの部屋に行って・・・」
「まさか覗く気かい!?」
「人聞きが悪いわねえ。呪いの種類を調べるだけよ。」
あわあわと思いっきり動揺しているカルシファーを尻目に、ソフィーはさっさとハウルの部屋に向かおうとします。
「あ、でもやっぱり・・・」
止めてくれるのかとカルシファーがほっとしたのもつかの間、次にソフィーの口から飛び出したのはとんでもない言葉でした。
「あまり強力な呪いだと私まで巻き込まれちゃうかも・・・皆も来てくれる?」
「えええええええええ!?」
444夜の声:05/01/09 18:15:40 ID:Z70xpIfX
その頃、ハウルは部屋で軽い自己嫌悪に陥っていました。
「な〜んか虚しいよな・・・・好きな女の子と1つ屋根に住んでいるのにこんな事してるなんて・・・・。でも、幸いソフィーにはばれていないみたいなのが幸いかな。」
ある意味、ばれる以上に悲惨な事態になっている事に、彼はまだ気がついていません。
「ソフィーにばれたらどうなるかなあ・・・・絶対まずいよな。最悪、城から追い出されるかも(僕の城だけど)。いや・・・それとも・・・」
ここでまたお得意の妄想が始まります
「やだ・・・ハウル、こんな事してたの?」
ハウルの部屋のベッドの上で。
真っ赤になって恥らいつつも、ソフィーの視線は一点に集中しています。
「まあ、男だから仕方ないんだよ。ソフィーはわかってくれるよね?」
「う・・うん。」
ますます赤くなり、こくこくうなずくソフィーの仕草にたまらなくなったハウルは彼女をぎゅっと抱きしめます。
「ねえ、ソフィーはした事ないの?」
「えっ・・・し、した事って・・・」
「だからさ・・・自分でここを触るって事・・・」
ハウルがスカートがスカートの上から強く触ると、ソフィーはいやいやをするように身をくねらせます。
「や・・ん・・・そんな事する訳・・・」
「あるよね?ソフィーってすごくエッチそうだしさ・・。」
「ばかあ・・・・」
「ねえ、こういう事ってさ、自分でやるより、好きな人にやってもらう方が気持ち良いんだよ。知ってた?」
言って、ハウルはソフィーの手をとると、自分のへと導きました。
「やあ・・・」
「や、じゃなくてね。僕はソフィーに気持ち良くして欲しいんだ。・・・してくれるよね。」
恥ずかしそうにうつむきながらも、ソフィーの手がゆっくりと動き始め・・・


どたどたどたっ!

激しい足音でハウルは我に返りました。
446夜の声:05/01/09 18:18:37 ID:Z70xpIfX
「ななななな・・・・!?」
咄嗟に枕の下の鏡を取り出し、覗き込むと、そこには自分の部屋に向かってくる家族の姿がありました。ソフィーを先頭に、マルクル、荒地の魔女・・何故かヒンまでいます。
「い、一体何が・・・!?」
事態を飲み込めないままハウルが混乱してると、どんどんっと激しくドアを叩く音が聞こえます。
「ハウル、いるんでしょ!?開けてちょうだい!」
「(開けられるわけないだろ!こんな時に!)」
「私達、皆わかってるのよ!だから隠さなくてもいいから開けて!」
「(ええええ!?わわわ、わかってるって・・しかも皆・・・!?)」
「私、あなたを助けたいの!愛してるから!」
「(え?助けるって・・?)」
最後の一言は非常に嬉しいのですが、やはりハウルは訳がわかりません。とりあえず、ズボンを直すのももどかしく、そこら辺に転がっているがらくたでドアの前にバリケードを築きます。
魔法を使って事態を何とかしようという考えはすっかりありません。今やハウルは偉大な魔法使いではなく、ただの間抜けな男でした。サリマン先生が見たら卒倒するような醜態です。
「・・・ん?」
ドアの前が急に静かになったかと思うと、今度はマルクルのやめてくださいと泣き叫ぶ声が聞こえてきます。
「(ここ・・今度は何を・・?)」
と、思ったその時。どーん!どーん!と地を揺るがすような大きな振動がハウルの部屋を襲います。
「(なななななな・・・!?)」
慌てて鏡を見ると、そこには台所から持ってきたらしい椅子でドアを叩くソフィーの姿と、必死にとめようとするマルクルの姿がありました。
・・・・・僕の城が壊される・・・・・・!
意を決すると、ハウルは腰に毛布を巻きつけてからドアを細く開けました。
447夜の声:05/01/09 18:19:48 ID:Z70xpIfX
「あ、やっと・・ってキャア!」
瞬時にソフィーの腕を掴むと、部屋の中に引きずり込み、再びドアをバタンと閉めます。
「もうっ・・ハウルったら。ねえ、隠さなくてもいいから。ね?」
哀れむような目でそっとハウルを見上げるソフィー。
今まで見たことないような彼女の眼差しにどきどきしながら、ハウルの頭にさっきの妄想が浮かびます。
「(もしかして・・・・妄想を実現するチャンス!?)」
「どうしたの?ハウル。」
「う・・うん。まあ、ソフィー。落ち着いてここに座りなさい。」
「・・?」
「君は何だか勘違いしているみたいだから、正直に話すよ。いいね?」
「も、勿論よ・・・。」
ソフィーがきょとんとしながらうなずくと、ハウルは腰の毛布を取りました。

しばらくして

ソフィーの絶叫と同時に、ハウルの悲鳴が城中に響き渡りました。

448夜の声:05/01/09 18:21:54 ID:Z70xpIfX
翌朝、台所にて。
「で、ソフィーに変態呼ばわりされた挙句、横っ面を張り飛ばされ、散々引っかかれたと・・・。」
「・・・。」
顔中ひっかき傷だらけにしたハウルが黙ってこっくりうなずきます。
「まあ・・・その・・・なんだ・・・ハウル・・・」
「・・・・・。」
「今回は・・・・なんか災難だったな。」
「・・・・・・。」
ハウルは全てに疲れたような顔をして、もはやカルシファーの哀れみの言葉にもうなずこうともしませんでした。
その時・・・
「あの・・・ハウル。傷大丈夫・・?」
そっと当の張本人のソフィーが姿を現しました。
「ごめんね。昨夜はちょっとやり過ぎた。・・・少しは私が悪かったわ。本当にごめんなさい。」
「(いや、おいらはソフィーが100%悪いと思う・・・)」
「あとね・・・・・」
これはカルシファーに聞こえないようにこっそりと。
「我慢出来なくなったら、その・・・自分でしないで、私に言ってね。私、別に嫌じゃないから・・・。」
「え?」
「じゃ、お大事にね!」
ソフィーはくるっときびすを返すと、ばたばたと台所を出て行ってしまいました。真っ赤になっているのは後姿のうなじを見てもわかります。
で、ハウルの方は・・と言うと。
「ソフィー・・・その・・本当に?」
ソフィー以上に真っ赤になって、その場に呆然と立ち尽くしていましたとさ。
 (end)

・・・そして。
いざコトに至ろうとして、枕の下の鏡を見つけられ。ハウルが本当に城から追い出されそうになったのはまた別のお話です。
449神修練生:05/01/09 18:36:35 ID:Z70xpIfX
以上で、駄文の投下はひとまず終了です。最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
調子に乗って次回の駄作にシリアス1本、コメディ2本考えていたのですが・・・
とりえずはまたコメディに走ります。
と、言う訳で次回は

「マルクル君マジギレする」
「ハウルさんコスプレする」
「ソフィーさん大パニック」

の3本でお送りさせていただきます。次回もまた読んでくださいね〜(だから読まないって)
450神修練生:05/01/09 19:00:15 ID:Z70xpIfX
>>410様 ・・・それ、絶対に王子のする事じゃないだろ!と心の中で突っ込んでしまいました(^^;)暗めのお話なのに、ほわっと優しい終わり方をしていて感動しました♪
>>426様・・・・ソフィーが健気でイイ!最後の「いっそソフィーが今一番望んでいる言葉を囁きかけることが出来たら、僕も彼女も楽になれるのに。」がかなりツボです。続き期待していますね〜。
>>436様・・・・「僕の可愛いめんどりさん」がマザーグースみたいで可愛いですね♪カルちゃん・・邪魔なのかい(^^;)浮かれているハウルも楽しそうでいいなあ。続き頑張ってくださいね!

私も、「修練生」から皆様のような「神」になれるように精進せねば・・・_| ̄|〇
451名無しさん@ピンキー:05/01/09 19:00:23 ID:+QJlwuSJ
神修練生タン乙でした。
ワラタよ〜( ´∀`)
次の神文も楽しみにしてます。
452名無しさん@ピンキー:05/01/09 20:04:58 ID:HKXSY0Yx
>今やハウルは偉大な魔法使いではなく、ただの間抜けな男でした。

禿ワロタ。
神修練生タン乙です〜。
ハウル可哀相だったけれどある意味棚ボタで良かったね!
次も楽しみにしてます!
453名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:11:42 ID:QO6/ynkO
ハウルコスプレですか!?
めちゃくちゃ楽しみです!
454名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:24:22 ID:zqW8jLCM
美人さんだからいつか女装もしてほしいよね
しかし華奢だけどでかい女になるな
455神修練生:05/01/09 21:31:39 ID:Z37GXF2z
>>754さん …今、ちょうど書いているのが女装ネタです(^_^;)ネタばれになっちゃうので詳しくは言えませんが、いつか投稿させていただきたいと思うので、その時は読んでやってくださいませ♪(次回投稿作ではありません)
456名無しさん@ピンキー:05/01/09 22:12:17 ID:eEmoNWsm
>>神修練生タソ
貴方の書かれる文章面白いが、それよりもまず2ちゃんに慣れた方が
いいかと思われ。
457神修練生:05/01/09 22:26:46 ID:Z37GXF2z
>>456様 …ですね。投稿は止めて、しばらく他のスレも見て勉強してきます_| ̄|〇
458名無しさん@ピンキー:05/01/09 22:41:37 ID:cg8uIOwd
>>457
投稿はやめなくてもいいと思いますよ
修練生さんの作品とても好きなんでこれからも頑張ってください
>>456も投稿止めてほしくてそんな事言った訳じゃないと思うし・・・
459名無しさん@ピンキー:05/01/09 22:42:01 ID:v7JL/QSN
おじさんさ、ソフィー×レティーふたなりハード百合キボンヌとか
鬼畜若サリマンのハウル少年陵辱劇キボンヌとかいいづらくなっちゃったなー。
とりあえず三点リーダは覚えたみたいでおじさんほっとするよ…。
460 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 00:10:24 ID:1w6/xeXj
良くも悪くもここは2chって自覚があって、「ハウル」って原作に愛があり、
書き手にも読み手にも優しい>>1さえ守ってあればどういう作品投下でも
いいんじゃないかな、とゆーか、レティソフィのお姉ちゃん大好きっ子百合ものなら
私もキボンヌというか。
今までここに投下されてる路線はほぼ全部大好物ですというか。

ええとまあなんかそんな感じで私はこのスレが大好きですとドサクサ紛れに告白してみたりします。

なんか書いてたら長くなってしまったのでいったん投下します。エロ入口までしか
進んでなくて正直すいません_| ̄|○
461 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 00:19:59 ID:1w6/xeXj
良くも悪くもここは2chって自覚があって、「ハウル」って原作に愛があり、
書き手にも読み手にも優しい>>1さえ守ってあればどういう作品投下でも
いいんじゃないかな、とゆーか、レティソフィのお姉ちゃん大好きっ子百合ものなら
私もキボンヌというか。
今までここに投下されてる路線はほぼ全部大好物ですというか。

ええとまあなんかそんな感じで私はこのスレが大好きですとドサクサ紛れに告白してみたりします。

なんか書いてたら長くなってしまったのでいったん投下します。エロ入口までしか
進んでなくて正直すいません_| ̄|○
462名無しさん@ピンキー:05/01/10 00:32:15 ID:uULGSv2N
まあここの住人はほとんどが女性だろうからね・・・
イベントのエロゲブースとか逝けば
貴公の欲求を満たしてくれるモノが必ず見つかるハズだ。ガンガレ
後者はちょっと漏れも興味あるよ
463鳥その後 14 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 00:32:15 ID:1w6/xeXj
>>360続き

映画版 ハウソフィ 甘切ない だいぶハッピーになってきた




 耳元でさらさらと音がする。
 ぼんやりと目を開けると、視界の端を精緻な細工の指輪を嵌めた長い指が掠めていった。
 ああ、あの指がわたしの髪をすいていた音か、と少女はおもった。
「目が覚めた?」
 潜められた声に頭を傾ける。
 振り仰いだ先で、窓から差し込む青い月光に浮かび上がる白い顔が見えた。
「ハウル」
 そう呼んだ自分の声がひどくかすれていて、ソフィーは眉をしかめる。
 どうしたのだろう。喉と、頭の奥が痛い。
「はい、お水」
「ありがとう」
 起き上がって、ハウルが差し出したコップをありがたく受け取る。
 一気に飲み干した水は冬の朝に汲んだもののように冷たく、少女の乾いた体を潤した。
「どうして、こんなに喉が渇いているのかしら…」
 ベッドの上に座り込んだまま、独り言のように呟くと、その横に座った魔法使いから小さく笑う気配
が伝わってくる。
「いっぱい、泣いちゃったからじゃない?」
「泣いて……?」
 どうして、と寝ぼけた頭のまま首を傾げて、次の瞬間はっとする。
「ど、どうして、あなたがここにいるの!?」
 鍵はかけていたはずよ、と、身を引きながら叫ぶ少女に魔法使いは薄暗がりの中で沁み入るよ
うな笑みを浮かべた。
 ここはぼくの城で、ぼくは魔法使いだよ、と低い声が告げる。
「だからって…!」
 うろたえるソフィーにハウルは小さくごめん、と言った。
464名無しさん@ピンキー:05/01/10 00:33:35 ID:yV4kUvpT
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
550ネ申お待ちしてました!!
465名無しさん@ピンキー:05/01/10 00:36:17 ID:yV4kUvpT
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
550ネ申お待ちしてました!!
466 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 00:43:34 ID:1w6/xeXj
二重投稿…orz

また明日で直してきます。スマソ
467 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 00:52:23 ID:1w6/xeXj
二重投稿…orz

どうもブラウザでなくて板の調子が悪いみたいなので
また明日で直してきます。スマソ
468名無しさん@ピンキー:05/01/10 01:03:26 ID:pwMFNTWy
2、3日見ない間にたくさん投下されてる━━━(°∀°)━━━!!
神々方GJです。
(*´Д`*)ハアハア

>>410
レイープものが少ない中、新鮮でよかったYO
469名無しさん@ピンキー:05/01/10 01:03:56 ID:pwMFNTWy
2、3日見ない間にたくさん投下されてる━━━(°∀°)━━━!!
神々方GJです。
(*´Д`*)ハアハア

>>410
レイープものが少ない中、新鮮でよかったYO
470名無しさん@ピンキー:05/01/10 01:04:48 ID:pwMFNTWy
2、3日見ない間にたくさん投下されてる━━━(°∀°)━━━!!
神々方GJです。
(*´Д`*)ハアハア

>>410
レイープものが少ない中、新鮮でよかったYO
471 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:36:23 ID:wMBasv6e
     |∧∧
     |・ω・)    ダレモイナイ...
     |⊂     リベンジ スルナラ イマノウチ...
     |

        (V)∧_∧(V)
         ヽ(・ω・)ノ  ハウソフィ映画版鳥ツヅキデスヨ
          /  /
         ノ ̄ゝ
472鳥その後 15 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:42:50 ID:wMBasv6e
映画版 ハウソフィ 甘切ない

「でも、今じゃなきゃダメだったんだ。後からじゃ遅いのは判ってるから、だから……ソフィー。聞か
せて」
 ずい、と身を寄せて、ハウルは逃げかけるソフィーの手を掴む。
「本当に、ぼくが、好き?」
 俯いたまま尋ねるハウルに、まだそんな事を言うのか、と少女はかっとしかけた。
 けれども気づく。
 自分を捕らえる魔法使いの腕から伝わってくる、小さな震えに。
「ハウル…?」
 恐る恐る名を呼ぶソフィーの声にも微動だにせず、相変わらず俯いたまま、聞かせて欲しいん
だ、と魔法使いは言った。
「どうして?」
「それがぼくには大事なことだから」
「―――――だいじ?」
「この世のなによりも、一番大事だよ。だって、ぼくは臆病な人間だから…」
 だから教えて。
 吐息だけで囁くような声にくらりとする。
 縋るようなその響きが、少女の心の鎧を解いたのかもしれない。
「好きよ」
 飾るもののない声音で少女は告白した。
「ハウルが、好き」
「ソレは、恋する相手として?」
 間髪いれず返ってくる声にうなずいて、俯いたままのハウルにこれでは伝わらないと掴まれた
手をきゅっと握り返す。
「ええ、もちろん。あなたのことが、男の人として好きなの」
「ぼくが君の事を壊してしまいかけた、どうしようもない男でも?」
「それでも」
 少女がそう言った途端、ハウルはゆっくりと顔を上げる。
 ざんばらな髪の間から覗く、ぎらぎらと光る青い瞳に一瞬身が竦んだけれど、ソフィーは魔法
使いに伝わるよう、はっきりとうなずいて、ぎこちない笑みを浮かべた。
473名無しさん@ピンキー:05/01/10 06:43:34 ID:OglosoHm
イマスヨ (*・∀|
イイコデ マッテマス
474鳥その後 16 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:44:00 ID:wMBasv6e
「ハウルがいちばん好き。ハウルは? わたしのこと、好―――――」
 きか、と、ソフィーは最後まで尋ねることが出来なかった。
 嵐のように襲ってきた二本の腕が、少女の細い体を痛いほどに抱きしめたから。
「ソフィー、ソフィー。ぼくが、君の事を好きかだって? 好きに決まってる! 頭がおかしくなっちゃ
いそうなくらい、君の事が好きで好きでたまらないんだよ」
 熱のこもった声でかき口説かれ、少女の心臓は早鐘をうった。
「でも……じゃあ、どうしてわたしに……」
 触れなかったの、といいかけたところで今更ながらに羞恥心を思い出し、ソフィーは口ごもる。
「怖かったんだ」
 吐き出すようにハウルが言った。
「こわい? なにが?」
 抱きしめたソフィーの首筋に顔を埋め、ハウルは呟き続ける。
「心臓を取り戻した後、あんまり心っていうものが重くて、怖くなったんだ」
「それ、は……わたしの事を愛しているって言ったのが、本当は違うものだったから、とか……?」
 恐る恐る尋ねる少女に魔法使いはくすっと笑った。
「完全に、逆」
「?」
 強くしがみつかれたままで、少女は魔法使いがどんな顔をしてその言葉を言っているのか判らない。
 もぞもぞと身を動かすソフィーを逃がさないとばかりに抱きしめなおしてから、ハウルは続けた。
「心のないときから。ううん、あの星の原で君に逢った時から、ぼくには君が一番大切だよ。心臓
が戻る前だって、もう限界までぼくは君の事が好きなんだって思ってたのに、戻ってからは、こん
なに重くて厄介なものを君に押し付けてもいいものか、わかんなくなっちゃったんだ」
「そんなの。そんなの……わたし、あなたの事を愛しているといったじゃない? 伝えてもらったら
嬉しいに決まってるわ!」
 身勝手なハウルの言い分に腹が立ってソフィーは手を伸ばしたところにある黒い髪を一束引っ
張った。
「あいたっ」
475鳥その後 17 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:45:13 ID:wMBasv6e
「ハウル、心臓取り戻してから、急に優しいばっかりになっちゃったから、わたしがどれだけ不安に
思ったことか……!」
 鼻の奥がつんとしてくる。
 また、泣き出しそうになって、ソフィーはぎゅっと目を閉じた。
「ぼくだって同じだよ。不安で怖かったよ。ソフィーは気づいてなかった? 君はね、ぼくが触れよ
うとすると、そのたびにいつも身を竦ませていたんだ」
「え…」
 慌てて目を開けると、鼻の頭がくっつきそうなほど間近でハウルはソフィーの顔を覗き込んでいた。
「そん、なこと……」
「うん、自分では気づかなかったかもしれないけど。君は―――ぼくに、怯えていたよ。ああ、そん
な顔、しないで。悪いのはぼくだってわかってる。でも、ぼくも、君は優しいから、もうぼくに愛想を
尽かしてしまっても恋人の振りをしてくれてるだけなんじゃないかって、怖かったんだ」
「ハウルが好きよ。本当よ」
 かすかに曇るハウルの眼差しにソフィーはいそいで言う。今度は、ヘンな誤解もなにもされたく
はなかったから。
 ソフィーの告白に、ハウルははにかんだ笑みを見せた。
「ありがとう」
「そんな、お礼言われるようなことじゃ……」
「いや、きみは、その言葉がどれくらいぼくを幸せにしてくれるか知らないだろう?」
 輝くような笑顔に少しだけ黙り込んで、ソフィーは掴んだままだったハウルの髪をもう一度、そっ
と引っ張る。
「……あなたも、わたしのこと同じくらい幸せに出来ると思う」
 言った後で恥ずかしくなって少女は頬を赤らめて俯いた。
 驚いたように一瞬目を見開いたハウルは少女のそんな仕種にゆっくりと笑う。嬉しさと、それ以外
のなにかを少し含めて。
476鳥その後 18 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:48:21 ID:wMBasv6e
「愛してるよ、ソフィー」
 貝殻のような少女の耳元で魔法使いは静かに囁いた。
「君が欲しくて欲しくて、仕方がないくらい、愛してる」
 囁かれた言葉にソフィーの体はびくんと反応した。
 魔法使いがその言葉にどういう意味を込めたのか、ここでわからないと言い張るほどソフィーも
鈍くはない。
 恥ずかしさに逃げ出したい気持ちにはなったけれど、それは確かに待ち焦がれていた言葉でも
あったから。
 おずおずと顔を上げ、髪をつかんでいた手を解く。
「わたしもハウルが欲しいわ……」
「ソフィー」
「その……怖くないかっていわれたら、それは、確かに、わたしもまだちょっと怖いと思うの。でも、
でもね。ハウルだったらいいし、ハウルだったら……嬉しいの」
 こういう時に、どういう仕種や言葉で男性を誘えばいいのか、18年間を地味に過ごしてきたソフィー
には判らない。
 特にハウルはソフィーが噂で知る限りでも多くの女性ハートを奪ってきたようだし、彼の美に対す
る執着を思えばその女性たちは美しく、こういった場面にも機知に富んだ手馴れた反応を見せたこ
とだろう。おそらくは。
 いくらソフィーが背伸びをしたところでいきなり手練手管が使えるようになるわけもない。
 だから素直に自分が思っている事を伝える程度のことしかソフィーには出来ない。
「ハウル」
 万感の想いを込めて少女は愛する人の名前を呼んだ。
「ソフィー」
 少女の琥珀色の眼差しにハウルは眉を引き絞る。
 ゆっくりとその美しい顔が近づいてきてソフィーは目を閉じた。唇が重なり合う寸前に、ほのかに
ヒヤシンスの香りがした。
477 ◆7Anvse.M72 :05/01/10 06:50:55 ID:wMBasv6e
>473 Σ (゚Д゚;) ミラレチャッタ・・・

             (V)∧_∧(V)
              ヽ(   )ノ  エロ寸止メデゴメンネ・・・次ガンガリマス・・・
              /  /
          .......... ノ ̄ゝ
478名無しさん@ピンキー:05/01/10 06:56:58 ID:OglosoHm
アァン ドチドチダワッ(*´Д|
コンカイモ ステキデシタ!
マタ キテネー

…wあんまり早く終わっちゃうのも淋しいし、550神のはたっぷり楽しみたいから、気長にドゾ-(゚∀゚*)
479名無しさん@ピンキー:05/01/10 07:40:19 ID:OglosoHm
職人見習い@97です。
そんな素敵な550神の後にナンですが、小ネタいくです。
相変わらず物足りんのですが…(ノ∀`)

【単発(1レス)、映画、エロ…不足、甘め…というか作者の考えが甘ーーい!】
480名無しさん@ピンキー:05/01/10 07:43:04 ID:OglosoHm

「…こっち、おいで。」
魔法使いが片手で持ち上げた毛布に、少女が滑り込む。

…ふふっ。
…くすくす…
すっぽり頭からかぶっていれば真っ暗で何も見えないはずなのに、恋人達は暗闇の中でも視線をからめて笑い合う。

ちゅっ、ちゅっ、と小鳥のようなくちづけを落としながら魔法使いがぼやく。
…ソフィーの顔が見えないよ。
囁かれた少女はくすぐったさに身をよじらせ笑いながら応える。
―見えないのに、百発百中ね。
―そりゃあね。魔法使いだからね。
きゃっきゃっと戯れ合えば、狭い空間の中はすぐに熱い吐息で満ちて。

―ね、取っても良い?
少女の夜着をほどくのに手こずりながら、肘できもち毛布を持ち上げて魔法使いは乞う。
―だぁーめ。はずかしいわ、…。
―ちぇー…。
声だけでも確かに口を尖らせたのがわかると、また少女はきゃっきゃっと笑う。

ごちた割りには掛布の下でも難なく上半身はあらわにされて。
自分の上に空間を取って覆い被さる恋人の首に両腕を回し、ぐいっと寄せてしがみつく。
―だい、すき。
耳たぶをくわえて言葉を流し込む。
―大好きだよ。
仕返しとばかり、囁きと共に舌先を耳に滑り込ませる。
またも少女がきゃっきゃっと声をあげながら首を回して逃げる。
魔法使いの舌が追い掛ける。

――ある夜の睦事。
密やかに、秘めやかに、紡がれるふたりだけの――。
481名無しさん@ピンキー:05/01/10 13:47:50 ID:uULGSv2N
イヤァン(・∀・*)カワイイイイィィィ!!
97タソ甘いお菓子をご馳走サマでつ。満足(・∀・)!!
百発百中なハウル先生が素敵すぎる。塚ソフィーが羨ましい・・・イイナァ(*´Д`)
482名無しさん@ピンキー:05/01/10 13:53:28 ID:uULGSv2N
550タソも乙(・∀・)!!
切なくて最高です。臆病なハウル先生と恋するソフィが可愛らしい・・・
そしてやっぱり愛する二人にとってエチーとは大切なコミュニケーションなのだと
思い知りまつね。愛し合ってるから戸惑いもする。やっぱり最高だ・・・
イイコで待ってるのでぼちぼちガンガってくださいですヽ( ´ ∇ ` )ノ ワーイ
483ハウルの不安なこころ 3:05/01/10 14:52:44 ID:hsAP+UJc
>>437-438の続きです。

「…え?」
いつのまにかダンスのステップは止まり、ソフィーはハウルにぎゅっと抱きしめられていることに気がつきました。
掃除や洗濯のことで頭がいっぱいになってしまっていたソフィーは訳がわからず、きょとんと立ち尽くしていました。
「ソフィーったら僕に見惚れて聞いてなかったの?こ・ん・や。仲良くしよう?」
ハウルは耳元でそっと囁きました。
その言葉の意味を悟ったソフィーは、顔を真っ赤にしてハウルから顔を逸らしました。
「! ハウルったら、こんな真昼間から何を言ってるのよ。カルシファーだってすぐ近くにいるのに…」
「大丈夫さ。あいつとは長い付き合いだから、ちゃーんとそこのあたりは心得ているもの」
恥ずかしがるソフィーをよそに、ハウルはカルシファーのほうを見てニヤリと邪悪な笑みを浮かべました。
パチリ。ずっと薪の下から様子をうかがっていたカルシファーは、ハウルと目が合うや否や
ぎゃあっ!と叫んで、かまどの奥へ奥へと隠れてしまいました。
それほどまでに、ハウルの目は恐ろしい光に満ちていたのです。何をされるかわかったもんじゃありませんでした。

その様子をみてソフィーは、ちらっとハウルに目をやった後怒った様子で言いました。
「もうっ、カルシファーをいじめるのはよして!あとね、一体何を心得るのよ?あなたがこんなだから、
やらなきゃならないことがたっっっくさんあるのよ、私。だから駄目。
それに今夜はマルクルと一緒に寝る約束をしてしまったわ!」
ほっぺたを風船のようにふくらませて、プンプンおかんむりです。
484ハウルの不安なこころ 4:05/01/10 14:52:52 ID:hsAP+UJc

「むっ、それは聞き捨てならないな。マルクルと一緒に寝るだって?
一体全体どういうことかご説明願おうじゃないか。」
ソフィーの言葉にハウルも怒った様子で聞き返しました。
「言葉どおりの意味よ!眠る前におしゃべりをして、一緒のベッドで寝るの」
「だっ、だめだめっ!一緒に寝るなんて!!ソフィーは僕とだけ一緒のベッドで眠るんだからっ、…あたっ!」
ソフィーの答えに、ハウルは首がちぎれそうなくらい横に振って反対しました。
あまりにも勢い良く首を振りすぎたせいで目が回り、よろりとよろけて床に尻餅をついてしまうくらいに。

そんなハウルを見て、ソフィーは怒っているのも馬鹿らしくなり、呆れてハウルを抱き起こすために手を差し出しました。
「なぁに、マルクルにやきもち焼いてるの?ハウルったら大人気無いわね。
あなたのほうがうーんと年上なのに。カルシファーにだってやきもち焼いて」
ちゃんと後で謝るのよ、と念を押して付け加えます。
「ありごとうソフィー。カルシファーのことはわかってる。後でちゃんと謝りにいくって。
 …でもね、やきもち焼いちゃうのはどうにもならないよ。
僕だって腹を立てたくないけど…、ソフィーのことみんなが好きになっちゃうんだもの。
マルクルとだってすごく仲がいいじゃないか。カブにだって求婚されるし…」

しかも港町の魚屋の親父さんとも仲がいいっていうじゃないか。
最近魚料理が多いなと思ったら…あ、あと市場の左側から3番目の……。
先ほどの陽気な様子はどこへやら、みるみるうちにいじけた様子で眉をしかめ、
うっすらと目に涙を浮かべ、ぶつぶつと呟きだしました。
ハウルのやきもち焼きがここまで酷いなんて…ソフィーはびっくりしすぎて言葉も出ませんでした。
485名無しさん@ピンキー :05/01/10 22:56:34 ID:vtY/ik7B
待ってました!ワクワク
486名無しさん@ピンキー:05/01/11 05:26:36 ID:mk3a+mRR
純愛もいいけど、なんていうか…
ソフィー総受けな超エロエロなのキボン
487名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:04:40 ID:pg+5swWV
>>486
スマソ、場違いだったかw
他の神に任せて逃げるわ(`・ω・´)ゞ
488名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:36:17 ID:ViZSgofD
>>429続き

傾向 ハウソフィ映画版 シリアスだけど最後は明るくしたいなあ

…だったはずなのに既にほのぼのモードです
489名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:49:04 ID:ViZSgofD

謝らないで欲しい。
彼が好き好んで戦地へ赴いているわけでも怪我をしたわけでもないのだということはソフィーも本当は
ちゃんとは理解している。
なのに言葉が止まらない。彼への怒りが止まらない。
問いかけても無反応で、ずっとうなされてて、このまま彼がいなくなってしまうんじゃないかと考えると、
怖くて…怖くて怖くて。でも考えずに入られなくて。
一分一秒がものすごく長い時間に思えた。
こうして抱きしめてくれている今でさえ不安が抜けきらない。
「謝るだけじゃ許してくれないかも知れないけど…ごめんね」
「うん…」
「涙が収まるまで…ずっとこうしててあげるから」
ハウルは震えるソフィーの体を包み込むように抱きしめた。彼の包帯に、涙がぽたぽたと落ちて染みになっていく。
重い腕が震えの止まらない背中にのって、安心する。
ハウルは優しい。過ぎるくらいにこんなにやさしいのに。
こんな怪我をしてるのに私ばかり心配して…。なのに自分ときたら口から出るのは彼を責める言葉ばかり。
こんな時は本当にイヤになる。こんな自分が。
「ずっと看病してくれてたんだ」
「……そうよ。だっていつ死んじゃうかもしれないって思うと…不安で…傍から離れられなくて…っ…」
泣いちゃいけない、そう思ってはいるのに涙は止まってくれない。
…『もう危険なことはしないから』って…そう言ってくれたらどれだけ…。
幼い子供をなだめるように背中を撫でながら、ハウルが口を開いた。
490名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:56:50 ID:ViZSgofD
「心外だな…僕はまだまだ死ぬ気もソフィーを一人にするつもりもないよ?」
「あんな怪我でも死なないんだもの。当然よ!」
「そうじゃない」
じゃあなに?とハウルの顔を見上げると、優しげな緩んだ瞳で、言った。
「僕とソフィーの間に子供をつくって父親やるまでは絶対に死ぬなんてごめんだね」
呆気に取られて涙を流すのも忘れてしまった。
「…え…子ども?」
きょとん、と涙で濡れながら見開かれた瞳の視線の先がハウル一点に集中する。
子ども…確かに今そう言った。
ハウルと自分の…子どもを作るって。
「そう。きっとすっごくかわいいよ。僕とソフィーの子どもだよ?」
「あ…あの…そうじゃなくて…ね…」
この家に無理やり入ってきてから今までずっと一緒にいて、歯の浮くような台詞を言われて、
何度も唇を触れ合わせて、肌を重ねたりも数回はしてはいたけれども、彼からはっきりと一緒にいて欲しいと
言われたことはなかった。
もしかしたら、今までハウルが付き合っていた人たちと、自分は大差ないんじゃないかって、
ずっと聞きたかったけれど、聞くのが怖い気がして、いま一歩進めずにいたのに。
491名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:58:03 ID:ViZSgofD
「ずっと一緒にいていいの?」
声が震えている。不安げに当たり前の事を聞いてくるソフィーにハウルはクスッと笑って言った。
「あたりまえだろ?ソフィーのいない生活なんて有得ない」
ソフィーかわいい、と抱きしめる腕に力を込めた。血の気がひいた白い顔がみるみる赤くなっていく。
自分がどんな酷い怪我をしていて、どんなに痛んでいるか分かってはいるものの、どうしようもなく
幸せな気分だった。意味も無く叫びたいくらいに。
抱きしめられてかさらに紅潮して困った顔をしているソフィーに、ハウルはどうしてもあることを言いたくなった。
ずっと言えなかった。言いたくても、一抹の不安がどうしても頭から離れず、今まで先延ばしにしていた言葉を。
「結婚してくれませんか」
もう何がなんだか、と混乱するソフィーにはとどめの一撃だったかもしれない。
案の定しばらく固まったまま話しかけても返事がない。思考が全く働かなくなったようだ。
そこがまた可愛いんだけどね、と根気よく待っていると、やっと状況を飲み込めたのか、どもりながら口を開いた。
「な…なななに改まってるのよ…らしくないわ」
はにかみ屋さんで、いまいち思った反応をしてくれないのは分かっていた。実は結構傷ついたが、
それでも彼女の本心はよく解っているので笑顔を取り繕って負けじと続けた。
「僕はソフィーとずっと一緒に居たいんだ」
それともソフィーは僕と一緒にいるのは嫌?とい言うと、彼女は力の限りで首を横に振った。
呼吸を整えようとしているのか胸に手を当てて必死に呼吸していた。手に力が篭りすぎててどう見ても
胸に空気が入っていなさそうだけれども。そして弱々しくもはっきりと僕に向かって告げた。
492名無しさん@ピンキー:05/01/11 19:59:17 ID:ViZSgofD
「…はい…私と…結婚してください」
はにかむ笑顔に、ハウルも自分の顔が負けじと火照って紅くなるのかわかった。
やっと自分だけのソフィーになったことが堪らなく嬉しかった。
一度は無くしたと思った心が、暖かく満たされてゆく。
ぱっと花が咲くように、彼女は美しく笑うようになった。
本当に、可愛い。かわいくて、愛しくて…。
片思いしていた彼女。ずっと待ってて、それでも会えないでいたとき、いっそ忘れてしまえたら…と何度思っただろうか。
なのに今はこの腕の中にいて、こんなに柔らかくて、暖かい。
「忘れなくて、よかったよ…」
「え…?」
「いや、こっちの話」
見下ろすソフィーの頭をそっと引き寄せて、触れるだけの優しいキスをする。
ソフィーが驚いて跳ね起きた。もっとすごい事だって何度も経験しているのにもかかわらず、
不意打ちだと大抵こうなるのだ。
いつまでも純粋で純情なのは彼女の美点だ。しかしたまに、それがもどかしくなる。
急に手の届かないところに行ってしまって普段ならもう一度抱きしめるところだが、生憎今は怪我の痛みが
邪魔をするので起き上がることもできない。
「せっかくのプロポーズなのにこんな包帯グルグル巻きの寝たきりじゃ格好つかないね」
と、ハウルは心底嬉しそうに笑った。
493名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:14:11 ID:ViZSgofD
予告をいきなり捻じ曲げてスマソ
精進しつつ引き続きがんがります
494名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:30:57 ID:eHut6ovs
キタヨキタヨ- マッテテヨカッタ(・∀・) GJ!GJ!GJ!
495名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:43:28 ID:i9b2mO3e
(・∀・)イイネ!!

なんかこっちまで幸せな気分になったな。
GJ。
496名無しさん@ピンキー:05/01/11 22:06:55 ID:5yXBTdPE
>>486
漏れもそれ読みたい(*´Д`)
497名無しさん@ピンキー:05/01/11 23:38:10 ID:Pe4PGNX+
>>486
同じく。
甘口もいいけどときには辛口だっていいんじゃない?
498名無しさん@ピンキー:05/01/11 23:44:07 ID:5n2wbtNk
>479
関係ないけどIDがわらけるな


甘口辛口どちらも読みたい!
ここの職人さんの質の高さには毎回喜ばされる
499名無しさん@ピンキー:05/01/11 23:45:36 ID:5n2wbtNk
間違えた!
>497だた
どうでも良いことスマソ
500名無しさん@ピンキー:05/01/12 00:50:00 ID:/YLN9XJC
マジで辛口いいんですか?
以前カブ×ソフィーのやつ、ネタあるっていってたものですが、
正月から数日前までまで書いてました。辛口というか、結構暗くて
内面ドロドロみたいな感じなんですが・・・。結構厳しい内容になって
きたのでここのスレじゃ需要無いかな、と思って最近は放置してました。
完成したらここに載っけます。でもまだ時間かかりそうです・・・。
501名無しさん@ピンキー:05/01/12 01:09:41 ID:KiisMyO1
>>500
憶えてるよ!しぶとく待ちつづけとりますんでガンガってくださいな(´ー`)
502名無しさん@ピンキー:05/01/12 01:15:49 ID:KiisMyO1
>>426タソもGJ!
何気にプロポーズネタってこのスレ初でわ?
2人ともかわいく書かれてあってほのぼのさせてもらいました。(´∀`*)
503名無しさん@ピンキー:05/01/12 07:48:55 ID:/0e3JYnV
早く……!早く辛口読ませてくれ!!(*´Д`*)ハアハア
504名無しさん@ピンキー:05/01/12 12:35:48 ID:5/w322oM
またれよ
505名無しさん@ピンキー:05/01/12 15:34:45 ID:yFl9zwEY
あのー、レティソフィ(ソフィレティ?)の百合って需要ありますか??
お姉ちゃん大好きっ子のレティーがマルクルの魔法でふたなりにしてもらって……
みたいな。辛口じゃないし、痛い描写とかはしないつもりなんですけども。
506名無しさん@ピンキー:05/01/12 15:46:56 ID:F/M7OVjJ
>>505
Щ(゚Д゚Щ)カモーン!!
507名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:31:34 ID:2op/I1jN
じゃあさわりだけでも……のろい更新になりそうですが、
お付き合いいただければ幸いです。

傾向 レティソフィ(ソフィレティ?)映画版、ハウソフィベースの
ぬるくてちょっと切ない百合
508名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:33:59 ID:2op/I1jN
レティー・ハッターはがやがや町で一番人気のカフェ、
チェザーリの看板娘です。
豊な金髪が自慢の美少女で―――まぁ、化粧が少しばかり濃いのが
難点ですが―――愛想が良くて頭の回転も早く、客あしらいも上手でした。
彼女が店に出ると、そのレジには男達が群がっていきます。
その有様はすごく、彼女が店に出る日とでない日では売上が倍近く違う、
と噂されるほどです。
レティーは今日もいつもと同じように店に立っていました。
すんなりとした指がリボンを結ぶたびに、
群がっている男達からため息が漏れます。
「レティー、今日も美人だね」
「レティー、この後の予定は?」
「レティー、パーティがあるんだけど、一緒にいかないかい?」
 お金を払い、商品を受け取るまでが彼らに与えられたアピールタイムです。
毎日飽きもせずに彼らはやってきて、クッキーやらケーキやらを
買っていきます。
「あらぁ、ダメよ。あたしはここの店員。あなただけ特別扱い出来ないわ」
暗い赤茶の髪の男に口説かれた時、レティーはにっこり笑って断りました。
しかし、男がしゅんとうな垂れた時に、レティーは胸が苦しくなるのを感じました。
慌てて取り繕うようにまくし立てます。
「冗談よ。私、今日は姉に会いに行くの。だからまた今度誘って」
男がぱあっと笑顔を浮かべました。どうしてこいつにだけ、と周りから
文句が飛び交いますが、理由なんてありません。
ただ、男の髪が暗い赤茶だったから。それだけです。
509名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:37:05 ID:2op/I1jN
その日、チェザーリが閉店してからレティーは部屋に引っ込み、
身支度を整えました。いつもより念入りに化粧直しをし、襟の高いくすんだ
赤のドレスを着ます。ハイヒールの靴音も高らかに街を闊歩するレティーを、
振り返らない人間はいませんでした。何人ものナンパ男を振り切りながらも、
レティーは教えられた住所へと辿り着きました。

そこは、かつてはレティーが住んでいた帽子屋でした。
母の再婚を機に売ってしまったのですが、何の因果か姉はまた
ここに住んでいる様子です。
ジェンキンス生花店、とガラス戸に書いてありました。
そういえば、ここの噂は何度か耳にしています。
なんでも、美しい夫婦が営んでいる花屋だそうで、夜色の髪の旦那は
とんでもない美形で口が上手く、気がつくと両手一杯の花を買わされてるとか、
星のような銀髪の奥さんは若くて美人で、おまけに彼女の作った花束は
夢のように可愛らしいとか。
みんな困ったような、でも楽しそうな口調でその不思議な花屋の話をしていました。
「ふーん、なかなか流行ってるみたいね」
CLOSED、という看板が揺れているガラス戸の中はほの明るく、清潔でした。
同じ客商売をしてるものから見ても、人の出入りが多いのは見て取れます。
裏手に回って住居のドアをたたきます。呼ばれた時間より大分早かったのですが、
あの姉のことです。時間を持て余しているに違いありません。
510名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:40:56 ID:2op/I1jN
「……留守?」
 返事が返ってこないのでレティーが首を傾げていると、
出し抜けにドアが開きました。ぱあっと明りが漏れ、レティーを照らし出します。
「はいはいっ、ごめんなさい!!」
 騒々しい音を立てて現れたのは、銀髪の髪の女の人でした。
ここの奥さんかしら、とレティーが彼女の顔を見つめた時、
あることに気付きました。
「姉さんっ!?」
「まぁ、レティー!早かったのね!」
目の前に立っているのは間違いなくレティーの姉、ソフィーでした。
しかし、レティーの記憶の中にいるソフィーとは大きく様変わりしています。
沈んだ赤茶の髪は銀に変わり、陰気だった顔は明るく輝いていて、
美人と名高いレティーすら霞んでしまうほどです。
「ね、汚い家だけど上がって!待ってたのよ!」
ソフィーは心底嬉しそうに笑うと、レティーの背中に手を廻して
家に招き入れました。心なしか頬は紅潮し、目は潤んでいます。
再会がそんなに嬉しかったのかしら、とレティーはとても嬉しくて
楽しい気分になりました。
511名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:42:55 ID:2op/I1jN
「ソフィー、誰か来たのかい?」
階段を上がると、とんでもなく綺麗な顔をした男の人が現れました。
レティーが思わず目を見開き、ソフィーに耳打ちします。
「誰?この人」
ソフィーはにこにこしながらその人を手招きし、レティーと引き合わせます。
「ハウル、この子がレティー。可愛いでしょう?
レティー、この人はハウル………魔法使いのハウルよ」
「えっ!?」
レティーは弾かれたように後ずさりました。ソフィーは咎めるように
レティーを見ましたが、ハウルは気にした様子も無く、嬉しそうに笑っています。
「よろしく、レティー。話は聞いてるよ。本当に綺麗なお嬢さんだね!」
「よ、よろしく……あなた、本当にあの『ハウル』なの?」
レティーは差し出された手をこわごわと握りながら彼に訊ねました。
ソフィーが慌てて口を挟みます。
「レティー!」
「だって姉さん!無事なの?!」
レティーが涙目でソフィーに詰め寄ります。ソフィーは苦笑いを浮かべると、
レティーの肩をたたきました。
「無事よ無事。あの噂は大嘘ね」
「いや、あながち嘘じゃないんじゃない?」
ハウルが楽しげに言いました。レティーが彼を見上げ、首を傾げます。
「だって、ソフィーの心臓は僕のものだから」
ね、と同意を求められ、ソフィーは真っ赤になりました。
意味がつかめずきょとんとしていると、ソフィーが恥ずかしそうに言いました。
「………結婚したの。私達」
乾いた笑いを浮かべ、今度こそレティーは二歩ほど後ずさりました。
512名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:44:21 ID:2op/I1jN
とりあえず、ここまでです……レティーとソフィーって
字面が煩い名前ですね……読みにくくてスイマセン。けっこう
長めに続きます。
513名無しさん@ピンキー:05/01/12 17:43:53 ID:2r1rogIe
>>507
タイトルきぼんぬ。
トリップでもかまわないので識別しやすいようにしてください。
514訂正あればヨロ:05/01/12 18:30:16 ID:2r1rogIe
■■ 勝手なインデックス ■■
投稿者、傾向(表題)、SSの順に並べてみました。

・前スレ845氏 >7 >8-14
・七面鳥 ◆iPpgo8CXec氏 >29Alcohol >30-32 >41-43 >62-64
                 >299Alcohol Part2 >300-303 >333-339
・46氏 >46 >47-53
・前スレ311氏 >69 >70-76
・◆7Anvse.M72氏 >86鳥その後 >87-91 >141-144 >356>358-360 >463>472>474-476
・97氏 >97 >98-100
・前スレ597氏 >109 >110-112
・155氏 >155雪の降った日には。>156-157
・七面鳥 ◆iPpgo8CXec氏 >166コウノトリ >167-170 >182-185 >202-205 >223-230
                  >245Voice 

・神修練生氏 >248夜の声 >250-251 >287-290 >344-348 >385-391 >442-448
・ただの愚民氏 >263ソフィーの憂鬱(仮) >264-270
・◆5MelOn5/PM氏 >314デカメロン >315-325
         >369舞踏会へ行こう! >370-381
・神修練生氏 >401小ネタ >402-405
・410氏 >410-420
・426氏 >426 >427-429 >489-492
・436氏 >436ハウルの不安なこころ >437-438 >483-484
・職人見習@97氏 >479 >480
・507氏 >507 >508-511

■■ その他挿絵など ■■
・103氏 >103
515名無しさん@ピンキー:05/01/12 18:41:44 ID:cstgYcRQ
>>507
GJ!!!!
続き待ってます(*´д`*)ハァハァ
516名無しさん@ピンキー:05/01/12 18:55:52 ID:4/8eYV0L
507さんGJ!!イイヨイイヨ━━━━!!
続きイイ子で待ってます(´∀`)

514さんもインデックスありがとうございます!!
517名無しさん@ピンキー:05/01/12 19:28:19 ID:HWFV4uwp
主役同士の絡みが多かったけど
レティーの話も新鮮だし面白いね。
(・∀・)イイヨイイヨー
518名無しさん@ピンキー:05/01/12 19:52:42 ID:GrCUjOnI
>>514GJです!
>>507なんか綺麗な子に襲われるって言うのもいいですね!楽しみです

最近カブ×ソフィーに目覚めてしまった・・・
本命はハウソフィだけど・・・
なのでカブソフィ期待してます
519名無しさん@ピンキー:05/01/12 20:07:08 ID:TFLqR+tj
漏れはうっかりカブ×ハウルに目覚めてしまいここと801スレ
両刀で覗いてまつ・・・もう末期。
520名無しさん@ピンキー:05/01/12 20:57:09 ID:FtksyMhH
ハウルが魔法を失敗して女性化なカブ×ハウルとかキボンヌ
521名無しさん@ピンキー:05/01/12 21:05:49 ID:4O7HIckR
>>518
ノシ
あなたは私ですか。
522名無しさん@ピンキー:05/01/12 22:09:33 ID:mpMz/9GS
姉妹、期待してます。
レティーも可愛いなぁ。

カブ×ソフィーもだけど、カル×ソフィーを夢見ちゃってるテカテカの日々…
悪魔なカルだとSMで触手系?かw
523名無しさん@ピンキー:05/01/12 22:15:20 ID:2XNcvGOO
お願いだから、やおいは止めてくれ。
女子同士の会話は向こうでどうぞ。。。
524名無しさん@ピンキー:05/01/12 22:29:05 ID:ZFPQhy66
純愛ものの続きも楽しみに待ってます(*´∀`)
525名無しさん@ピンキー:05/01/12 22:48:46 ID:DgnbXgng
>カル×ソフィー
ソレダ!
526名無しさん@ピンキー:05/01/12 23:29:54 ID:AUky74Y5
はじめまして。
こんなスレがあるとは知らず…(*´д`*)ハァハァ しまくってしまいますた
萌えまくったので神作品の中アレですが
短いのでも投稿 しようと思いましたがエロじゃなかったので断念
ああーこのスレ最高ダア
527名無しさん@ピンキー:05/01/12 23:31:09 ID:AUky74Y5
…!!下げ損ねてしまいました
すんません…
528名無しさん@ピンキー:05/01/12 23:40:43 ID:TFLqR+tj
>526
エロなしでも息抜きに読みたいときもあるし投稿してもよいかと思われる
スレ住人も以前そう言っていたような。ということで
臆さず投下するがよい(何様)
529名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:03:36 ID:nAZp8Ll0
>>526
Щ(゚Д゚Щ)カモーン!!
530526:05/01/13 00:06:01 ID:+TbPP6P3
恐る恐る投下してみまつ…(゚Д゚;)萌えだけで書いて
友人と盛り上がったもんなのでアレですが

映画 ハウソフィ あまえんぼうへたれオチ というかんじで
531526:05/01/13 00:07:59 ID:+TbPP6P3
ソフィーは、星のようなきらきらの髪をちいさく揺らして
ふう、と一つ息をつきました。
気付けばもう空は赤く染まっています。
あの時の言葉通り、みんなで花屋をして。
戦争のない平和な街のなかで、小さな幸福の為に花束を作る。
笑顔で受け取るお客さん達の手のひらの温かさは、
本当に幸せで平和な日々が帰ってきたのだと、ソフィーに教えてくれます。
まだ街は直しきれていない部分も多々ありましたが、
人は街よりも、早く元気になっていきました。
生きることや、暖かい家族の大事さをかみ締めるように
街を歩く人達の足取りも緩やかで、ソフィーには幸せそうに感じられました。

気付けばもう店を閉める時間。
何時もお手伝いをしてくれるマルクルは、
荒地の魔女のおばあちゃんと散歩ついでの買い物です。
中々に店じまいは骨が折れますが、お婆ちゃんの時もあれだけ
元気いっぱいだったソフィーです。ちょっぴり時間はかかりましたが
綺麗に店の中を片付けて、よし、と満足げに店を閉めるのでした。

今日の夕飯は作り置きのシチューに、マルクル達が買ってくるパン。
帰ったらカルシファーにおなべを暖めてもらわなきゃ…
ソフィーの毎日はとても忙しいものでしたが、決してそれは
嫌であったり、苦しい物であったりはしませんでした。
ソフィーはみんなが大好きだったし、何よりも
ハウルが嬉しそうに皆と微笑む姿が、好きだったからです。
532526:05/01/13 00:09:34 ID:+TbPP6P3
そんなソフィーの大好きな魔法使いさんは、
今日は前日の徹夜が響いて1日寝ている筈。
ちゃんと置いておいたご飯は食べてくれたかしら?
流石にもう起きてるわよね?
そんなことをつらつら、と考えながら
数段の石階段を上って、そっと入り口の扉を明けたソフィーの目の前には
カルシファーの前で小さくうずくまった…何かでした。

帰ってきたソフィーを見やるカルシファーは
「ふーやれやれ」とでも言いたそうな顔をしています。
あとは任せた!と目線で訴えると、知らん振りで大きな薪に
自分から隠れてしまいました。

「…ただいま…ハウル?」
近寄れば小刻みに震えたハウルが、ぽたぽた床に水滴をたらしながら
小さく縮こまっていたのでした。

「や、やだ!どうしたのハウル!?びしょ濡れじゃ…」
ソフィーが言うが早いか、ハウルはがばっと立ち上がりました。
巻き付いていたタオルが拍子に取れてしまいましたが、些細なことです。
「ソフィー!今日帰ってくるの遅かった!」
そのひねくれた言い方は、彼がちょっぴり拗ねている時のもので
ソフィーはぎょ、っとしました。

彼はムリに起こしてもご飯を食べながら寝てしまうし
ご飯を取っておかないとやっぱりすねてしまう、大きな子供みたいな人
だったので、普段から訳がわからないすね方をすることはありましたが
今日のソフィーには思い当たるところがありません。
533526:05/01/13 00:11:45 ID:+TbPP6P3
「…今日は、一人で店じまいをしていたから…遅くなったの」
ぐ、と顔をしかめているハウルを更にひねくれさせないように
優しくソフィーは微笑みます。ごめんね と小さくつけたしながら。
「もうすぐソフィーが帰ってくると思ったから、お風呂から出て待ってたのに。」
中々帰ってこないからすっかり冷えてしまった!と、
彼は随分臍を曲げていました。
ソフィーは更に訳がわからなくて、首をかしげてしまいます。

「ソフィーに髪を拭いてもらうのが好きなんだ。だから待ってた。」
「もうちょっとソフィーが帰ってくるのが遅かったら、僕は風邪を引いてたよ!」
「ソフィーのせいで体も全部冷えてしまったんだ、暖めてよ」
まるで体だけ大きなだだっ子のように、彼はむずがります。

ソフィーは思わず吹き出してしまいました。
あんなに綺麗で、素敵な魔法がたくさん使えて。
なのに目の前の彼ときたら、ただの大きな甘えん坊さんなのですから。
あきれちゃう、といえばそうなのでしょう。
でも、ちっとも嫌じゃない。甘える彼の目は、何時もより自分を見据えていて
本当に自分に甘えたいのだと、ソフィーに自覚させてくれるからです。

「解ったわハウル、でも…私一人の力ではその冷たい体を暖めきるのは無理ね。
 そこまで冷たくなったらあったかいお風呂につかるのが一番だもの。」
カルシファー、もう一度お風呂にお湯をお願いね、と微笑んで
薪の後ろの小さな炎の悪魔にお願いすると、ソフィーは冷えたハウルの
額に軽く唇を落としました。
「私は暖かいシチューを用意するから。ね?ハウル」
534526:05/01/13 00:13:35 ID:+TbPP6P3
額に手を当てながら、ハウルは恨めしそうにソフィーを見やります。
「…一緒に入ってくれないかな」
敵もさるもの、一筋縄では行かないことはソフィーも判っています。
「ご飯が遅れちゃうわ!皆お腹をすかせてるんだもの」
「もう…ソフィーはいつもそうだ、僕より皆が大事なんだから!」
何時もより悲壮感漂う声色に、ソフィーはぴくりと反応します。

「皆はお腹が減ってるかもしれないけど、僕は心がペコペコだよ
 ソフィーが甘やかしてくれないから!ソフィーが足りないんだ」
塗れた髪もかまわずにソフィーの胸に顔をうずめると
ハウルは言葉を続けます。
「だからたまには、僕にソフィーをお腹いっぱいくれても良いと思うんだ」
素っ裸の良い男が、女の子の胸に顔をうずめて泣き言を言うのは
ハタから見たらどんなにおかしな光景だったでしょう。
けれどソフィーには、溜まらなくそんな彼がいとおしく映りました。
それが恋故の色眼鏡でもかまわないのです。
人より強い魔力を持って、けれど臆病で、でも私を守ってくれて。
そんな彼が、いっぱいいっぱいみっともない姿を見せてくれることが
だらしの無い甘え方をしてくれることが、ソフィーにはとても幸せでした。
こうなってしまうと、もうソフィーに勝ち目はありません。
535526:05/01/13 00:14:07 ID:+TbPP6P3

「…じゃあ、早めに出ましょうね、約束よ?
 2人が帰って来たら、すぐご飯の準備をしなくちゃ」
相変わらずソフィーの胸から離れないハウルは、
ぱああ、と顔を輝かせます。
「わかった!約束するさ!」
落ちたタオルもなんのそのです。気にせずソフィーの手を取って
お風呂へ直行した2人なのでした。

その後荒地の魔女とマルクルが帰ってきても
暫くは二人の姿は湯気の向こうで
ご飯は随分夜遅くになってしまったのは、
言わずもがな な事。
536526:05/01/13 00:16:42 ID:+TbPP6P3
…ずいまぜん_| ̄|○お粗末さまでシタ
投下ははじめてだったので物凄い緊張してしまって
終りって入れるのも忘れるわマウスは汗ですべるわでイッパイイッパイでした

一瞬の暇つぶしにでもなってれば良いなあと思います
神様達の萌え作品で修行し直してきます…!
537名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:22:17 ID:Z9xiWyvZ
>526
……イイ!ほのぼのしててよかった。
私にとって526さんも神です
538名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:30:19 ID:Lvw8nlJN
>>526
(・∀・)イイッ!甘えんぼサイコー!
ほのぼのしたよ。けど、風呂の中でエロエロあったんだ。きっと。

そして、何気に素っ裸で通したヘタレハウル(*´Д`)アァン
539名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:39:27 ID:PekCuy2X
>>526 GJ!ハウルソフィの甘々イイヨー(*´д`*)

ていうか初投下とはいえ、そない緊張せんでもええんでわw
540名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:49:37 ID:k56W3q+F
可愛らしいハウソフィGJ!幸せな気持ちに浸りますた・・・
ソフィが優しくてなんか嬉しい。ハウルもイイ。みんなガンガってるなぁ
漏れも微エロなショボ文を投稿しようと思っておりますたが
526タソとハウル先生の台詞が若干かぶっておりましたので
今回はお蔵入りにすることにしまつヘ(´Д`)ノ エヘ
うちのハウルは性欲が足りません先生・・・!
きっとへなちょこ気質だからほんのちょっとでも(たとえそれが乙女的フェイクだとしても)
拒否されたら気持ちもちんこも萎えてしまうのでしょう。あかん
もうちょっと修行して出直してきまつ。神々の投稿イイコで待ってまつ
541納豆カレー ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:22:05 ID:91VphOfl
神文の後で申し訳ない気持ちになるけど、ソフィー自慰ねた投下します。
オリジな部分があると思うので、苦手な方はスルーお願いします
542たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:30:42 ID:gaoEnX9p
映画版 ソフィー+? 自慰 オリジ部分あり

一体どうしてまたこんなことになったのか、自分でもよく分かってはいない。
この場所にいることも目の前の光景ですら嘘のよう。これは不可抗力だったの
だ。仕方ない仕方ない仕方ない。そうだ、仕方がないのだ。
「あなたの目って何かいやらしいわね」なんて軽口叩かれることはあった。今
はその言葉が胸にふかぶかと突き刺さる。その私のいやらしい目は言葉どおり
にきっといやらしく、広がる光景を見ていることだろう。認めたくはないこと
だがこれもまた仕方がなく、しかしこれはどこかしら目を離せない程の力を持
つものであり、従って、私はその力に屈しているだけのこと。仕方ない仕方な
い仕方ない。これは不可抗力だ。無様にも心の中で呪文の様に何度も唱えては
いるが、実際私は魔法を使うでもなく、この反芻する言葉には何の意味も無い。
無意味な呪文の効果といったら、焦りと密かな興奮が募るばかりだった。
543たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:33:00 ID:gaoEnX9p
そもそも魔法使いの寝床なんぞに侵入したのが間違いだったのだ。そうだ間
違いと言えば、部屋の扉がさり気なく半開きだったのがそれだ。あんな中途半
端に開いていては、探究心だとか好奇心だとかそんなものをそそられてしまう
ではないか。入ったら駄目なんて言われていたら尚更。人の部屋はその人の心
を表すと昔から言う。あの魔法使いの心を見られるものなら、見てみたいと思
ったのがこの災いと言えば災いの始まりだった。
 入ったら入ったで私はまずその部屋の雑多ぶりに驚いた。魔法で部屋を元通
りにしたとは聞いていたが、ぶら下るマンドラゴラに、変な生き物のぬいぐる
み、古い本、絵の収まった額縁の上からダーツがかかっており、それには忌々
しげにナイフやらで書面が貼り付けられていた。よくもまあこれ程までに散ら
かしたものだと思う。けれどもそこには不均衡な美しさがある。散らかしてい
るのに綺麗だ、という矛盾を孕んだ部屋だった。
544たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:33:30 ID:gaoEnX9p
夕べもなにやらあったのか、床には走り書きのされたメモが散らばっていた。
メモに書かれていたのが色気のあるものなら、私は全て読み上げたかったとこ
ろだったが、書かれていたのは見覚えのある文字の羅列…呪いの材料だったた
めに、私はすぐに興味を失った。面白くもなんともない。そして部屋にどっか
り腰を下ろしているベッドを見やった。ふむ、中々に豪華。上質なものだとい
うことは見て分かる。だてに王宮で暮らしてきたわけではない。と、規則的な
靴音が聞こえてきた。私の探検を邪魔をする音だ。あの軽やかな細い靴音はソ
フィーしかいない。
545たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:34:03 ID:gaoEnX9p
いつも通りこの部屋の掃除にでもしに来たのだろう。真面目で働き者なのは
美徳だが、こんな時にまで来るのは止してほしかった。私の興味はこの部屋の探
索に向いているのであり、もし見つかったら摘み出されるのは目に見えていた。
 よし、ならばと咄嗟に棚の下に隠れた。大き目のこの棚の下になら入れたし、
運が良かったのか丁度陰になっていたため、音を立てたりしない限りは彼女に見
つかることは無いだろうと踏んだのだ。そうして彼女が入ってきた。
 やはり掃除のようだ。棚の下まで掃除はしないでくれよ、と祈りながら私は彼
女の行動を観察した。このまま掃除を終えれば良かったのだが、今日に限って
その通りにはいかなかった。
 彼女は掃除しようとし、床に散らばった紙切れが目に入ったのか、いそいそと
それを片付け始めた。ここまではまあいい。問題は次からだ。彼女は集めた紙切
れを机の上に置こうとし……なぜか顔を赤くした。
546たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:36:44 ID:gaoEnX9p
散らかった床を片付けようと、まず先に紙切れを拾おうとしたのが不味かった。
夕べのことが否応なしに蘇ってきて、拾い上げて机に戻そうとしたところで思わず
顔に熱が集まってきた。
 バラバラに床へ散らばったメモ。拾おうと屈みこんだ自分を捕らえた腕。
 それを思うと恥ずかしさと愛おしさが胸へといっぱいに競り上がってきて、口を
開けばそれが出てきてしまいそうで、ぎゅっと口を結んだ。胸に湧いた感情にそわ
そわと落ち着かなくなってくる。押さえ込もうと彼のベッドに倒れこんだけれど、
それが逆効果だったと気づくのは後になってからのこと。布団に顔を埋めれば、
ハウルの匂いがした。
547名無しさん@ピンキー:05/01/13 01:37:09 ID:eIeK0SAg
はじめまして!
このスレ、本当に最高です(*´Д`) 職人様の文才が素晴らしいです。
ここの住人さん方はエロ無しでも受け入れてもらえるみたいなので、
稚拙な文章ですが投下させていただきます!
548たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:37:16 ID:gaoEnX9p
こんなに切ない気持ちに追いやられるのは、わたしがやっぱりハウルを好きだと
いうことなんだろう。唇に、首筋に、胸にキスされる回想の中のわたし。それだけ
でそこは湿り気を帯びてくる。こんなになるなんて、わたし、おかしくなってし
まったのかな……。
 部屋にはわたし一人しか居ない。誰も、居ない。少なくともわたしから見ればそ
うだ。頭が熱病にかかったみたいにぼんやりとする。夕べのことを思い出すとまた
股間がひくりと疼いた。誰もいない、誰もいないのなら誰も見ていない。女の人ば
かりだった帽子屋で働いていたせいか、確かにわたしは奥手だ。けれども。
 わたしはベッドに座り込むとそっとスカートをたくし上げた。
 この行為は初めてじゃない。どこかあそこが疼く夜はこの行為に浸った。帽子屋
で働いていた頃から馴染みのあるこの行為はハウルとの関係を結んだその後も時折
続いている。こんな事するなんて、おかしいのかもしれないけれど、止められない。
 存在を確かめるように、下着越しに割れ目をなぞる。
あ、もうこんなに濡れて……。
服の合わせ目からもう片方の手を進入させ、胸に触れる。突起を彼がする様に優しく
摘むと、肌が粟だった。
「……ぁ…はぁ……」
 自分のものとは思えないくらい水気を含んだ声が漏れた。
549たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:39:05 ID:gaoEnX9p

「…ハウ、ル……」
 下着の上からでは物足りなくなってきて、横から指を滑らせる。蜜で滑るそこは
指を簡単に咥え込んだ。胸を撫でながら指で中をかき回す。内壁を優しく引っかく。
「…あっ……あぁ……ん…」
 つづき、このつづきがもっと欲しい。
『ソフィーってば結構えっちなんだね』
「……あぁっ…んっ…んんっ……」
 たまらず体を倒して指を往復させる。彼が触れるように、思い出しながらその触れ
方を辿った。回想の中での彼に犯されている。
『ほら、もうこんなに硬く尖ってる』
「……っは…あ…あ…!」 
 堅くなった乳首を指の腹で転がす。噛み締めた唇から声が零れている。
やだ、聞こえちゃ…う……。
「……ああ…っ…ふ……」
 乱暴に下着を取り払う。
 ぬめぬめの指は休めないまま、乳首を弄った手で片腿を広げる。蜜の溢れるそこを
回想の中のハウルにわざと見せ付けるように。
  手は止まらない。腰は欲しがって疼くばかりで、内腿はもうべしょべしょだ。濡れた
指で左右に開き、その芯を再び擦ると、爪先まで快感が隈なく走る。
…はあ……あっ……気持ち、よくて、指……とまらな、い……。
550たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:40:44 ID:gaoEnX9p
涎を垂らしながら、あそこを弄るソフィー。少し首を上げれば、ソフィーの濡れ
そぼった股間は丸見えだ。
 危険信号を感じている。なんとかして逃げ出せ、と。せめて目を瞑ってしまえと。
 けれども何とも言いがたい感情が、瞼を閉じさせてはくれない。
 ソフィーの秘密に触れている。そう思うだけで、モヤモヤとする背徳感とそれを
見てしまっている興奮にくらくらする。
「……あっ…ん、ん、んっ……」
 ふるりと揺れる胸。透明な液体でてらつく指が、快楽を貪る淫らなそこから音を
たてて蠢いている。やらしい匂いが鼻を擽っている。
 くち、くちゅ、と音が音が音が。
「ん……ぁ…ハウル……!」
 あ、ああ、もう、駄目、だ。
「ヒン――?!」
 目を丸くするソフィーなど目に入らない。積み重なった本を足場に、私は一息に
ベットへと至り、涎を垂らすソフィーのそこに鼻面を寄せる―――。
 言い忘れていたが、私はヒンと呼ばれている。鳴き声がヒンなのでヒン。実に
単純な名前である。長年サリマン様の使い犬をしていたせいか、老いた外見をしてい
るものの普通の犬より少しばかり賢い。賢いせいか私の感覚は犬よりもヒトのそれに
やや偏っているきらいがある。そういうわけで私はわざと普通の犬が好奇の意味合い
でそうするかの如く、鼻面を寄せてその匂いを吸い込み、唾液に濡れる舌でべろんと
どこか気の抜けたようにだらしなく舐めるのだ。何時もどおりの顔のまま、ソフィー
を心行くまで味わう。
551547:05/01/13 01:41:08 ID:eIeK0SAg
>>◆dfSMzeHgGwさん
投下途中に書き込んですみません!!
リアルタイムで感激です(´∀`*)!
552たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:42:09 ID:gaoEnX9p
 ヒンが出てきたのは予想外のことだった。その上私のそこを舐め、て……。
「っ!はあ…っ…」
……や……そこ、いい……。
 駄目よなんて言ってすぐに止めさせるのは簡単だった。でも。
「……あ…ぁ……」
 止めさせることなんてできない。もっと舐めて欲しい。
……わたし、犬に舐められて……
 それでも、こんなに気持ちいいなんて。
 いつのまにかわたしはヒンの舌がもっと当たるように腰を動かしていた。
空いた手で胸を掴み、指先で乳首に触れる。
「やぁっ……んっ……」
 絶頂まで押し上げられる。その終わりが来るまで一気に上り詰めていく。次から
次にやって来る快楽の波にわたしは揺さぶられている。
「……ん、ふ……ヒ…、ヒン。もう……」
 しばらく続いた行為に終わりが見え始めた。 
 いきそうだから、やめて。そんな言葉は喉の奥に隠れてしまって、頭さえ出しそうに
なくて。いってしまえと言ってるみたいにヒンの舌が激しさを増した気がするのは、
私の思い込みのためなのかしら……は、あ…ぁ…んっ……。
……ダメ……もう、あ、あっ……やだぁ……
「ん……ふ……ああああああっ」
553たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:42:45 ID:gaoEnX9p

 体を仰け反らせると、ソフィーはぐったりと倒れこんだ。私はソフィーの股間を一舐め
すると、じっとり汗で湿った肌をも舐めた。首、はだけた胸、太腿を舐め、再び元のところを舐めた。
ソフィーは息を荒げ、潤む双眸を天井に向けたまま行為の余韻に浸っている。
 それにしてもこんなことになるとは思ってもみなかった。これは秘密の出来事だ。秘密。
だからハウルには見られてはいけない出来事なのだし――――
「ソフィー?何してるの?」
――体の凍りつく音が聞こえるようだった。
「あ、ハウル、これ……は……」
 ハウルを見るなりソフィーは慌てて捲りあげたスカートを元に戻した。
 はた、と私と視線がぶつかる。見つかった、完全に見つかった。秘密の行為はすぐにばれた。
まさに儚い秘密だった。哀れ、秘密は5秒もしない内に現場を押さえられ暴露。
 もう一度言うが、私はヒンと呼ばれている。鳴き声がヒンなのでヒン。実に単純な
名前である。長年サリマン様の使い犬をしていたせいか、老いた外見はいるものの普通の
犬より少しばかり賢い。賢いのでこの二人がどんな関係であるのか理解して
いるし、自分の身に置かれた現状の立場も分かる。これはヤバイと。
 ハウルが驚いた顔をしたのは一瞬のこと。にこりとその青い目は笑みを含んだ。
554たなぼた? ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:43:50 ID:gaoEnX9p
『どうやら、サリマン先生の躾が行き届いていないようだね』
 こちらを向いた目がそう雄弁に物語っている。
「ヒン、どうやら君はサリマン先生の躾が行き届いていないようだね」
 あ、ほらやっぱり当たった。ウワーイ。ではなく嗚呼腰が引けるくらいに笑顔
ヤバイヤバイこれはヤバイ部屋の入り口でゆらぐ微笑みは時の始めからのデスト
ロイの約束流石だな流石すぎる流石魔王に成り得る素養のある男笑顔のうちに宿
る黒さはサリマン様のそれより遥かにすごいんですけど殺りたい奴ができたんだ――君だ
と言わんばかりにこっち見ないであああああ本当どう逃げ出せばいいのかわかん
ないどうしよどうしよ逃げ場ない。ちょ、ちょ妙な魔法だけは勘弁
ああああ亜w背drftgyふじこlp;@:
「……ちょっと、ハウ―――」
 とりあえず大きな枕の下に隠れて丸まってみたが、それは無駄な足掻きだった。
 ソフィーを抱きしめたまま、彼は笑顔で私に向かって腕を伸ばし、くい、と手
首を動かした。視界は暗転し、無重力に体が投げ出される。
「ソ■ーも、■の躾■■要■た■■■」
 ぶつ切りに耳に入るハウルの言葉を最後に、部屋とは別の空間に放り出される。
 
 その後のことは……まあ、省略しておく。これからは危険信号を感じたら、
即効逃げることだと肝に銘じておこうと思う。でもまたあの逆らいがたい
誘惑を目の前にしては、私の誓いは多分意味を成さないものになるのだろう。
魔法使いの復讐が怖いところではあるが―――。
 
おわり
555納豆カレー ◆dfSMzeHgGw :05/01/13 01:49:24 ID:gaoEnX9p
以上です。見直してないのでアラたくさんですが、目を瞑ってやってください。
ここのスレの書き手さんは雰囲気を損なわず書かれるので、上手いなあと
毎回感激+萌えの嵐です。ネタが被ってるからといって躊躇されてる方も
どんどん投下キボンです。作者によって味付けが違うので、そこも楽しみつつ
新たな萌え開拓といった感じで。

>>547
こちらこそ邪魔してすみません。心置きなくこちらは投下しましたので
547さんもぜひぜひ投下を!

それでは、スレ汚し失礼します
556名無しさん@ピンキー:05/01/13 02:07:49 ID:k56W3q+F
ぐはーもう禿げワロタ。納豆タソ上手杉デスヨ。塚センスも良杉。おなかいたい・・・!!
>笑顔のうちに宿る黒さはサリマン様のそれより遥かにすごいんですけど
なハウル先生が素敵すぎる・・・!!つかまっちゃったソフィーさんが
先生から受ける躾も是非読みたいです。ええそりゃあもう狂おしいほどに是非!
しかしなんだかんだハウル(とそのえっち)にめろめろなソフィーが可愛いです〜
そりゃ今までおそらく処女だったソフィーがあんな百戦錬磨のハウルに
やりこめられたら虜になっても無理ないよなぁ・・・ご愁傷さまです(笑顔)
これで今日はすっきり寝れそうだー
557名無しさん@ピンキー:05/01/13 04:09:46 ID:5iftdIci
>殺りたい奴ができたんだ――君だ

禿ワロタ 
GJ!!
558名無しさん@ピンキー:05/01/13 08:18:49 ID:ai0aYxbL
>>555
やヴあい。一人エチー萌え。
ヒンの視線ってのが新鮮だ。

>部屋の入り口でゆらぐ微笑みは時の始めからのデスト
ロイの約束流石だな流石すぎる流石魔王に成り得る素養のある男笑顔のうちに宿
る黒さはサリマン様のそれより遥かにすごいんですけど殺りたい奴ができたんだ――君だ


爆笑
559547:05/01/13 17:49:34 ID:eIeK0SAg
納豆カレーさんGJです!
ヒン面白い…(´∀`*)
素晴らしい作品の後にお目汚しですが投下します(;´Д`)
560547:05/01/13 17:50:18 ID:eIeK0SAg

寝起きのベッドの中でハウルの顔を見て、
ソフィーはうふふ、と気持ち悪いくらいに笑顔を作った。
この人が大好きで、大好きで、たまらなくて。
それで、笑った。
傍に居るととても落ち着く。
恋人が出来たのも、こんな気持ちになったのもハウルが初めての事で、
最初はとまどいもあったけど、今はそれに段々慣れてきて、
この場所が凄く居心地良く感じられてきた。
まだ瞼を閉じて眠っているその人の顔をじっと見て、ソフィーは顔を近付ける。
逞しい男の人を、どうしてこんなに可愛いって思うんだろう。
ただ目の前で寝ているだけなのに。
ソフィーは心の中で思うと、その鼻先にチュと唇をつけた。
ハウルは一瞬顔をしかめて、だけど起きることはなく少し身じろぎしただけだった。
時計をちらりと見ると、まだ目覚まし時計も鳴らない時間。
こんな時間に起こしちゃ可哀想だなあ、と思ってソフィーはそれ以上イタズラするのをやめた。
やめて、ハウルの顔を熱心に見ることにする。
以前は考えもしなかった、決してこんなに近付くことのなかった、ハウルの顔。
安心しきった様子で、何も疑うことのない寝顔をさらけ出している、ハウルの顔。
じっと見ていると、やっぱり見ているだけなんて勿体ないなあ、って思ってしまった。
こんなに、
こんなに、
大好きなのに。
見ているだけなんて、勿体ないなあ。
561547:05/01/13 17:52:14 ID:eIeK0SAg

ソフィーはふと、おばあちゃんだった時の自分を思い出す。
あの頃は、掃除婦として置いてもらえるだけで本当に満足していた。
自分の中の欲望になんて、気付かないでいた。
いや、そんなふりをしていただけかもしれない。
触れたいと、何度か思った事も全部心の中に閉じこめて、そうしてこの人を忘れようとまで思った。
だけど無理だった。
そうして自分は今、ここにいる。
「ハウル、」
結婚して、以前よりもっと、愛しい人を呼ぶ響きが込められている。

ソフィーの小さな声に、ハウルが目を開いた。
まさかそれだけで起き出すなんて思っていなかったソフィーは少しびっくりして、動けなくなる。
せめて寝たふりでもできれば、この状況を誤魔化すことだってできたのに。
目覚めたハウルの目がこっちをじっと見ているのを見て、ソフィーは呼吸を止めた。
「……ソフィー、」
ハウルが、小さな掠れた声で名前を呼ぶ。
それだけで。
ただ、それだけで。
ソフィーの胸は大きく跳ね上がり、顔は真っ赤になる。
だけど寝起きのハウルは何も気付いていないみたいで、
ソフィーはどきどきする赤い顔を半分、ふかふかのまくらに埋めて隠した。
半分隠したのは、それでもハウルの顔を見ていたかったからだ。
562547:05/01/13 17:52:54 ID:eIeK0SAg

ソフィーがまくらに顔を埋める仕草を見て、可愛いと思ったのかハウルが手を伸ばしてきた。
ゆっくり上体を動かして、ソフィーに覆い被さろうとする。
(…うわぁ)
ハウルの顔が近付いてきたので、ソフィーは目を閉じた。すると思った通りに唇にキスが落ちてくる。
(ハウル、……)
ぎゅっと目を閉じた、顔の真っ赤なソフィーは、微かに震えている気がしていた。
凄く、どきどきする。
朝っぱらからハウルがこんな事を仕掛けてくるのは結婚してから初めてだった。
ソフィーはキスされた唇をぺろっと舌で舐めた。
他人の温度が残る唇が、少し痺れている気がするのは気の所為かな。

ソフィーは、今度は自分からハウルにキスをした。
ハウルの顔は、笑っている。
「ハウル、おはよう」
「おはよう。ソフィー」
そのやりとりに、ほんとに新婚の夫婦になったのね。と、思ったソフィーは少しだけ笑った。
今日は、良い日になりそうだな。
563名無しさん@ピンキー:05/01/13 18:24:50 ID:+itvJP8B
うわっ、リアルタイムで初めて遭遇した…!
>>547さんGJ!!!!
萌えを有り難う御座いました(*´Д`*)
564名無しさん@ピンキー:05/01/13 19:41:03 ID:k56W3q+F
グッジョブ!幸せに萌ゆりました(´∀`*)ポワワ
ハウルにべた惚れなソフィーもいいなぁラヴィです。裏山
565神修練生:05/01/13 20:39:16 ID:AsSUTbz7
こんばんわ〜。ハウソフィー2弾が出来たのでお届けにあがりました。
お気に召していただけたら幸いです(^^)

「魔法使い流の治療法」
ハウソフィー(エロ有り)ハウルさんのヘタレ度ちょっぴり甘めです。
566魔法使い流の治療法:05/01/13 20:40:39 ID:AsSUTbz7
ハウルは何故か家族会議にかけられていました。
「・・…で、事の発端は、ハウルさんの浮気が原因だったんですね、」
「い…いや、浮気ってほどじゃないよ。店にちょっと綺麗な奥さんが来たから、仲良くお喋りしただけで…」
「でも、それをソフィーが目撃してものすごい不機嫌になちゃったんでしょ?」
「ま…まあね。」
「で、ソフィーがずっと機嫌を直さないものだから、ハウルさんが逆ギレして…」
「ソフィーを猫に変えちゃったんだよな〜。」
珍しく額に青筋浮かべてまくしたてるマルクルの横から、カルシファーが口を挟みます。
「だ、だって…ソフィーがあんまりねちねち嫌味を言うもんだから…」
「そもそもあなたが原因じゃないですか!!」
だんっと勢い良くテーブルを叩くマルクル。
「だからってソフィーを猫に変えちゃう事はないでしょうが!!」
「だから、すぐに戻したってば…・」
「でも、それから、ソフィー具合悪くなっちゃって寝込んじゃったんでしょ!?いいですか、今までお師匠様だと思って我慢して来ましたが、そもそもハウルさんは…」
「まあまあ、マルクルや。気持ちはわかるけど、今はそんな事言ってても仕方ないさ。それより、色男…・」
今まで黙って事の成り行きを見ていた荒地の魔女は、白熱するマルクルを軽くたしなめると、じろりと視線をハウルに向けます。
「ソフィーを見てやってきなさい。原因作ったのはあんたなんだから。」
「は、はい!マダム!」
すっかり縮こまってしまっていたハウルは、逃げ道得たとばかりに慌てて台所を飛び出しました。
「あ、ハウルさん!話はまだ…」
「いいじゃないか。とりあえずはソフィーが元気になる事が先決。わかったかい?」
「…はあい。」
マルクルはぶすっとむくれると、大人しく魔女の言う事に従いました。
567魔法使い流の治療法:05/01/13 20:41:43 ID:AsSUTbz7
「ソ〜フィ〜さ〜ん?」
「あ…ハウルゥ…・・」
ばつが悪そうにそっと部屋に入って来るハウルの姿を見ると、ソフィーはぜいぜいと肩で息をしながら、起き上がりました。
「…本当に大丈夫?」
「う…ん…。」
顔は真っ赤、目は虚ろ…さすがにハウルも不安になって来ます。
「なんだろうね。何も問題が無いように元の姿に戻したつもりだったんだけどなあ…。」
しばらくソフィーの熱を測ってみたり、脈を見てみたりしたのですが、原因はわかりません。
「(でも、何だろう…なんかソフィー、妙に色っぽいような…・)」
こんな時にそう思うのも不謹慎かもしれませんが、確かに今日のソフィーは変です。
目が虚ろ・・というよりは、目元が妙にとろんとしてるし、ほんのり赤らんだ顔も、気だるげな息遣いもどこか艶かしいのです。
「(うーん…・なんか変な気分になりそう…・)」
しばらくぼうっと見とれていたハウルですが、ふとある事に思い当たりました。
外はスミレやチューリップが満開。そう、季節は春です。
春、そして猫と言えば…・
「(まさか、ソフィー…発情してる!?)」
有り得ない話ではありません。
異種族の変身をやった直後、魚の変身から戻ったら、うまく肺呼吸が出来なくなっていて苦しくなったり、馬から戻ったらうまく2本足歩行が出来なくなっていたり…と、変身時の特性が抜けきれずにやっかいな事になるのは魔法使いの間ではよくある事です。
「(なんだ…猫の性質が抜けきれていないだけか。)」
とりあえずはほっと一安心のハウルでしたが…・
「いや、これはチャンスかも…」
「ん、何があ…?」
「あ、いや、何でもないよ。あ、いいや、ソフィー」
「?」
ハウルはわざと難しい顔をしてソフィーの両頬をそっと包みます。
「君は大変な病気になってしまったんだ。」
「え!?」
「でも大丈夫だからね。僕がきっと何とかするから。」
力強くそう言って、ハウルはがばっと立ち上がります。
「まずは君を治すのには準備が必要なんだ。すぐに用意するから待っててね。」
ハウルはニッコリ優しげな笑みを浮かべました。
568魔法使い流の治療法:05/01/13 20:44:25 ID:AsSUTbz7
「…何ですか?それは?」
何やら大きな紙袋を抱え、上機嫌で帰宅したハウルをマルクルは面白くなさそうな顔で見つめます。
「ん?これかい?」
ハウルが自慢気に袋から取り出したものは…・何故か医者の制服と、飾り程度の数種類の医療道具。
「…・どっからそんなもの手に入れてくるんですか?」
「まあね〜内緒〜♪」
「そうですか。」
もう付き合ってられんとマルクルはそれ以上追求するのは止めました。
「♪♪♪(待っててね〜今楽にしてあげるからね〜僕のソフィ〜)」
「…(何でうちの師匠はこんなに馬鹿なんだろう…)」


569魔法使い流の治療法:05/01/13 20:45:05 ID:AsSUTbz7
「何…?その格好…?」
部屋に入って来たハウルの姿を見た、ソフィーの第一声がこれでした。
「どう?似合う?」
「似合うって…・何であなた、お医者様の格好なんかしてるのよ?」
「いや、気分だよ気分。だってこれから君を治療してあげるんだからさ。」
「…・・。(全く…形から入るのが好きなんだから。って言うか、なんであたしが苦しんでいる時にこの人はこう馬鹿な真似が出来るのよ?ああなんだか頭も痛くなってきたような気がする・・・)」
言いたい事は山のようにありますが、今は突っ込む気にもなれません。
「それにね、僕は魔法で病気の治療もした事あるんだよ。」
「…・・。」
「ん?その疑わしい目は何かな?本当だって〜。」
「まあいいわ…。早く何とかしてもらえないかしら?本当に…なんか苦しくって。」
「はいはい、喜んで♪」
嬉しそうに言いながら、ハウルは手早くソフィーの寝巻きを矧ぎとっていきます。
「ちょっ…・」
「いいかい?これは深刻な病気なんだ。だから全身治療しなくちゃいけないんだよ。」
「そんな事言って…」
覆い被さってこようとするハウルを押し戻し、ソフィーは軽く彼のおでこを指で弾きます。
「変な真似はやめてよ!?」
「え?や、やだなあ〜これは純粋な治療であって…」
必死に弁解するハウル。しかし、額びっしりの冷や汗を見れば火を見るより明らかです。
ひっぱたいてやりたいのはやまやまですが、何しろ体がぐったりして動きません。
「ちょ・・やだ!本当にやめなさいってば!」
570魔法使い流の治療法:05/01/13 20:45:37 ID:AsSUTbz7
「ん…・やだあ…ハウルぅ…」
ハウルの舌が肌を這う事に、ソフィーは顔を背けて身をよじります。
「こらこら、消毒してるんだから大人しくしなさい。」
「消毒って…どういう風によお…」
やだ…なんか、本当に変な気分・・・。
ハウルの下手な嘘にはいささか呆れるものがありますが、自分もこの状態を楽しんでいる
のは認めざるを得ない真実な訳で。
(・・・って・・・楽しんでる・・?)
生真面目なソフィー、背徳の気持ちと恥ずかしさと混乱で頭がいっぱいになってしまいました。
「ねえ!本当に・・やだやだ!やめてよお!」
思わず涙声で必死にハウルに呼びかけますが、ハウルは笑うだけで行為を止めてくれません。
「だってさー、君はやだやだ言うけど、君の体の方は嫌がってないんだよ?大丈夫、何度も言うようだけど、これは本当に魔法の医療行為だからね。」
言って、今度はソフィーの胸を優しくまさぐり始めます。
「ん・・・あん・・・」
「うん。乳房は異常無し。相変わらず柔らかくて触り心地がいいね。」
ハウルは満足そうに目を細めました。
571魔法使い流の治療法:05/01/13 20:48:23 ID:AsSUTbz7
ハウルがソフィーと結ばれた事は、過去に一度だけありました。
勿論、生真面目で道徳家のソフィーは、がんとして婚前交渉には応じてくれなかったのですが・・・・
まあ、多少お酒も入ってたし、魔が差したというか。ついソフィーを押し倒し、無理矢理抱いてしまったのです。
生理的な体の快感はあったもの、精神的には勿論快楽を得られる訳ではありません。
泣きじゃくるソフィーを見て随分と後悔したものですが・・・・。
「ハウルゥ・・・・あんっ・・・やあんっ・・」
愛撫にもだえるソフィーを見て、ハウルは少なからず感動していました。
自分がソフィーに快楽を与えている、自分の行っている行為で愛する彼女が歓んでいる。
「可愛い・・・本当に可愛いよ、ソフィー。」
そうです、これこそが自分が見たかった姿。待ち望んでいた愛情行為。
「ねえ・・・何であたしこんなに変なの・・・?」
「え?」
ソフィーの一言で、ハウルは自分が医者である事を思い出しました。
「えーと、それはね・・・」
もっともらしく咳払いをし、服の襟を正します。
「君が発情してるからだよ。」
「発情・・?」
「そ。春だし、君ももう年頃の女の子だしね。おまけにこんな美青年が1つ屋根の下に住んでるからね。
エッチな気分になってもおかしくないんだよ。」
猫に変身した後遺症だとは、口が裂けても言えません。
とたんに首筋まで顔を真っ赤に染め、そっぽを向いたソフィーを見て、ハウルはますます気を良くします。
「大丈夫。僕が体を張って『大手術』をしてあげるから。うん、麻酔も効いてきたかな?
いや・・・逆に感じちゃうかもね?」
充分潤っている事を確認すると、ハウルは一気に貫きました。
「いやあっ!あたしっ・・こういうのはっ・・嫌だって・・・」
「もう遅いよ・・・僕も獣になるよっ・・・・・」
言ってハウルも一気に上りつめ・・・・・・そして果てました。


572魔法使い流の治療法:05/01/13 20:49:17 ID:AsSUTbz7
「ハウル・・・何したのよ・・・」
「ん?薬投入。」
「ばかあ!」
ソフィーは枕でハウルの頭を引っぱたきます。
「でも、嬉しいなあ。」
「何がよ?」
「ソフィーも喜んで僕を受け入れられるようになった事。これで、僕達心だけじゃなくて体でも愛し合えるね。」
「あれは違うの!病気だったからなの!あたし別に歓んでない!」
子供のようにむきになって否定するソフィー。しかし、ハウルにはまるで聞こえていません。
「でも、僕の医者姿そんなに良かった?次は何がいいかな〜?軍服、サリマン先生に返すべきじゃなかったかなあ?」
「だーから!違うって言ってるでしょ!人の話を聞きなさーい!」
ソフィーに頭をポカポカ叩かれながらも、ハウルはいつまでも悦に浸っていました。
(END)
573神修練生:05/01/13 20:53:41 ID:AsSUTbz7
性懲りもなく再び駄文投下申し訳ございません。コメディーにするつもりが、ただのエロになってしまった・・・。
次回作は純○○にする予定です。
さ〜て、次回は・・・・

「ソフィーさんのおでかけ」
「カブ人生最良の日」
「ハウルさんセクシー宣言」

の3本です。来週もまた読んでくださいね〜(本当に来週になりそうだ)
574名無しさん@ピンキー:05/01/13 20:55:49 ID:dYiJW3M/
リアルタイムでコスプレプレイキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
ってハウル先生の方か━━━━━━!!ww
神修練生さん相変わらずGJGJ!!
575名無しさん@ピンキー:05/01/13 22:04:55 ID:PekCuy2X
>>納豆カレータソ
自慰ネタっつーのでウブな自分はスルーしてしまいましたが
皆さん絶賛レスされてるのを見て戻って読んでみたら…死ぬほどワロタ。
GJでございました!

>>547タソ
納豆カレータソと神修練生タソの間に挟まれているせいかw
とても可愛らしくて萌えました。3回くらい読み返しチャターヨ。

>>神修練生タソ
白衣のハウルタソ、烈し萌え!&笑わせていただきました。GJです!
薬投入のとこは愛のお注射でもよかったかも。わー!アホなダメだししてすみません。
次回予告の小ネタも毎回ステキ・・・


帰宅して真っ先にする事がこのスレのチェックだなんて誰にも言えないヨー!
576名無しさん@ピンキー:05/01/13 22:20:06 ID:k56W3q+F
>575
ナカーマ( ゚д゚)人(゚д゚ )ナカーマ
577名無しさん@ピンキー:05/01/13 23:07:24 ID:Pcez4qx7
>>575
>>576
私もナカーマ
そして仕事してようが電車に乗っていようがハウルの事ばっかり考えてしまったり、
本気でソフィーになれないかと考えてる事も秘密
578名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:07:07 ID:yxCSB0jO
帰宅まで我慢できなくて昼休みに携帯でチェックしますが、何か
579名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:10:40 ID:BEC8y+Q5
>>577
女ですが
本気でハウルになれないかと考えてますが、何か。
580名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:11:38 ID:Uf+yQ6gq
恋愛映画を見る時に、ハウソフィに脳内変換してしまうorzモウダメポ...
581名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:34:19 ID:XMCpMhko
>神修練生氏
モツカレー&GJ!

そしてさしでがましいようだが一つだけ言わせて下され。
2ちゃんで(^^) ←こういうのは使わないほうが良いかと思われ。
細かい事でスマソ。


582名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:53:14 ID:NDOx3y+g
>>581
同意…。山崎とかそんな感じだしな…。
583名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:58:51 ID:dO68rjVc
>>581
お前の口調も厨くさいからやめた方が良いよ
584名無しさん@ピンキー:05/01/14 01:07:55 ID:6MyeDfDa
>神修練生氏
GJ!会話のテンポが良いですね。また次も楽しみにしてます。
585納豆カレー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:12:34 ID:6MyeDfDa
フォルダ探ってたら見つけたので投下。なんかソフィタソにほんのちょっと手を出したカブのその後
みたいな話です。

映画版 性格の悪いハウルと不幸な感じの王子 カブソフィ一部カブ荒地
低エロリー
586一杯のハーブティー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:14:46 ID:6MyeDfDa
 窓からは朱い日が差し込んでいる。それは彼女の星色の髪も朱く染め、彼女の体の線をもなぞっている。
伏せられたブラウンの瞳は熱っぽく潤み、長い睫毛が薄く影を落としていた。視線は正面を床に落ち、
口元はそんな自分を恥じるかの如く軽く引き締まっている。
「早く、もっと……こっちに……」 
 彼女は目を合わせないまま、切なく呟く。とろかすような光景にごくり、と喉が鳴る。
 彼女の言うとおりに近寄って、二人、ベッドの端に座り込む。濡れた瞳の彼女は、どこか艶かしい。
彼女は私の手を取ると、指先を舌で舐め始めた。温かくて柔らかな彼女の舌先。指と指の間も丁寧に
舐めとり、中指を口に含んだ。ちゅぷっと音がして粘膜に包まれる。唾液は彼女の顎を伝い、いつの
間にかはだけられた彼女の胸元に零れている。
「んふっ……」
 生殖器を舐めるようにやらしく舐る。
「…ふ…ぅ…」
 口を離すと糸を引いた。夕日に糸が煌く。
 くす、と彼女は赤く染めた頬のまま微笑んだ。肩をつかんでゆったりとベッドに押し倒す。細い肩
の感触に今更ながら胸が高鳴った。
 ふと胸を見やれば、下着も身に着けないままに服を着ていたのか、あの青い布地越しに胸の先端が
尖っている。思わずそこを摘み、指でくるくると刺激を与えると彼女は荒い息を吐いた。
「…ここ、も…」
 お願い、というようにスカートを捲りあげると、内腿を濡らす彼女のそこがある。
「ソフィー…」
 名前を呼ぶと彼女は誘うように笑った。欲した人はようやくこの腕の中にいる。そう思うと中々に
感慨深い。
 感触を、匂いを、全てを焼き付けるように抱きしめれば、彼女は身じろぎした。おかしなことに、
その瞬間さっきまであった彼女の感触とは違うものが腕の中にある。
彼女の頭が動いて、こちらを見た。
「若いっていいねぇ」
 先程とは全然違う声。このひとの顔を見た覚えが確かにある。
「ご馳走様」
 元荒地の魔女がにやにや笑ってそこにいた。
587一杯のハーブティー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:15:26 ID:6MyeDfDa
「具合はどう?」
 目を覚ませば、そばにカップの乗った盆を置く魔法使いの姿があった。
…………夢?
 さっきのはどうやら全て夢だったらしい。湧き上がる微妙な感覚。一体なんだったのだろうか。 
ここのところ公務続きだったため恐ろしく欲求不満なのか、いや、最後があんな終りだったのは
何か意味が―――?
 深く意味を考えるのは止しておこう。どうせ夢、高が夢なのだ。
「戦争の後始末、まだ大変なのかい?」
「ええ。後始末程厄介なものはなくて」
 本当に、壊すのは簡単なんですけどね、と言いかけてはたと気づく。ブランケットをかけられて
ソファーの上に寝かされている。そうだ、自分は倒れたのだ。霞がかった頭がやっと冴える。
 ことの始まりはお昼ごろ。ソフィー(とハウル)の城にやって来たものの、出迎えたのはハウルと
カルシファーのみ。ソフィーもマルクルもおばあちゃんも一緒に買い物にいったということだった。
そうですかと言った後、急に意識が途切れて……後は覚えていない。
「ソフィー達が出払ってるって言った途端いきなり倒れるから、僕もカルシファーもびっくりしたよ」
「……申し訳ありません」
 半身を起こして項垂れる。
 王子たるもの、これは粗相をしてしまったと心から恥じた。原因は分かっている。ここのところ
寝ていない為だ。公務に励むあまり、つい眠るのを忘れるなんてよくある事だった。今日もその関係
でペンドラゴンの店の在る街を通りかかり、またソフィーに会いたいなどとふわりと考えに
至った。この真面目な王子にしては気まぐれな訪問。勿論留守であればすぐに戻るつもりであったし、
長居するつもりも毛頭なかった。あの笑顔を軽くでもいいから見られれば、すぐに元気になれそうな
そんな気がしていた。
588一杯のハーブティー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:16:56 ID:6MyeDfDa
「疲れているならしょうがないよ。これ、ハーブティー」
「頂きます」
 熱いから、と湯気のたつカップを渡され、息をカップの中に向かって吹きかければ、湯気は散り散り
に消えまた元に戻った。冷まされたそれを、少しだけ飲む。王子である自分はこのハーブティーよりも
何倍も上質なものを飲んでいる。しかしここのお茶の味にはそれらが束になっても敵わないように思う。
何故か心からほっとするのだ。テーブルを囲んでの団欒。賑やかな笑い声。どこか落ち着くような
懐かしいような、そんな雰囲気がこの城には染み付いている。
『我が家族はややこしいものばかりだな』
 案山子だったころにそんな温かな言葉をよこしたのは、目の前の魔法使いだった。どこの者とも知れ
ない自分を家族と。この手に持ったカップのように、じんわり温かくなる。
「眠ったら少しは疲れ、とれたかい?」
 少しばかり感傷的になる彼に、魔法使いが尋ねた。
「おかげさまで。礼を言います」
 カップを一旦置いて、丁寧に礼をする。さっきの夢はある意味疲れを増やすものだったが、この際
それは忘れて、この優しい魔法使いに感謝すべきだろう。 
 魔法使いがそんな王子を見て、妙なくらい陽気に告げた。
「君、熟睡してたから『いい夢』をと思ってさ」 
 再び手に取ったカップの、その湯気の向こうで魔法使いと目が合う。
「いい夢を見られるようにって。調合してたまじない、ついでだから試してみたんだよね」
 もし彼が王子でない身ならば、思い切り吹いていたところであろう。しかし流石は、というべきか
表情を変えない。というか、既に固まっていて動いて無い。底の方に半分ほど残したまま、ハーブ
ティーは熱を失いつつある。
589一杯のハーブティー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:18:29 ID:6MyeDfDa
「……それはどういう……」
「ん、教えない。それでどう?どんな夢だった?」
 まさか貴方の恋人を抱いていて、それが元荒地の魔女に成り代わった夢でしただなんて言える
はずもなく。目をイキイキさせながら夢の内容を聞く辺り、自分がどんな夢を見たかは悟られてはいま
い。これが本当にいい夢を見せるまじないなら失敗作だ!と声を大にして言いたいところであったが、
まさかハウル程の魔法使いがこんな失敗作をおいそれと人に使うわけがない。ああ、これはつまり。
――明らかな嫌がらせだ。
 恋敵は相変わらず、どこかしらにやりと笑っているような、しかしそれを敢て表に出さないように努め
ているような顔をしている。
「……結構根に持つ方なんですね、貴方は」
「ソフィーのことならね」
 多分、いや絶対前に城を訪れた時のことだろう。
 温かかったカップからは、既に湯気が消えていた。
590納豆カレー ◆dfSMzeHgGw :05/01/14 01:24:30 ID:6MyeDfDa
以上です。何かこれ書いたの一月前なんですが、不幸な感じのカブとエロい感じのソフィーが書きたかったみたいです。
たなぼた?の方は自慰ネタとバター犬が話題に上ったことがあったので書きたかったネタです。
相変わらず抜けそうにもない低エロでアレですが、楽しんでもらえれば幸い。
>ヤバイヤバイこれはヤバイ を書いたあたりで
ヤバイ。ハウルヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。ハウルヤバイ。
まず黒い笑顔。もう黒いなんてもんじゃない。超黒い。
黒いとかっても
「サリマン様10人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
とか懐かしいコピペの改変が頭の中を過ぎったのは俺とお前のヒミツです。

百合もふたなりも好きなので、個人的にレティソフィに期待してます。お姉ちゃんスキーな
レティがかわいくて萌え。というか悶え。
>556
この話の続きも書いてみたいですが、ハウソフィエロは好きすぎるのとエロSS修行不足とかなんや
こらでなんか書けません。濃いエロにしたいんですけどね。もし書けたら投下します。
レス有難うございます。(>557.558.559さんも含めて)
とても嬉しいです。よーしパパssはりきって書いちゃうぞーとか言っちゃいそうです。
……調子に乗りました。すみまs (; 'ー`)
591鳥その後 18 ◆7Anvse.M72 :05/01/14 01:39:49 ID:2xDmjl7x
とにかく貴様ら、ハウルのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイハウルとくっついたソフィーとか超エライ。もっとがんばれ。超がんばれ。

素直に↑が出てきてしまいますたがなにか?
あなたのお話が好きだー! 張り切って書いて欲しいですハァハァ
ちうか充分エロイですよ、と。
592名無しさん@ピンキー:05/01/14 01:42:14 ID:2xDmjl7x
トリップ消し忘れてました。すみません_| ̄|○

ちまちまエロ書いてるので明日には投下できるかなっ。
できればいいな…きっと出来ますように…
593556:05/01/14 01:59:41 ID:NYywM+rP
わーお556って漏れじゃんレスありがとうございまス(゚Д゚)!!
貴方のハウル先生が黒くて素敵ですっかり虜です。サリマン様10人分・・・(((((;゚д゚)))))ガクガクブルブル
最強すぎる・・・!さすが魔王になる気質のある男・・・!!
ここのとこヘタレ可愛いハウルでおなかイパイだったので黒くて
油断できない危険なハウルさんも見てみたいと切に願っております
蝶期待。ガンガってくださいヽ(゚∀゚ )ノ イヤホーイ 応援してます
うちのハウル先生は書けば書くほど穏やかすぎて性欲も薄く爺のようですが
今がんばって書き直してるところであります。できたら投下したいかと。パパもがんがっちゃうぞー
594名無しさん@ピンキー:05/01/14 02:08:55 ID:NYywM+rP
>592
ヤターヽ( ´ ∇ ` )ノイイコで待ってるのでがんがってください
貴方の書く甘切ないお話が大好物です。胸がきゅんきゅんしまつ

しかしハウルのケータイサイト検索したら、皆ここを彷彿とさせるかのような
エロを放出してたのでちょっとビビリ(いや当然鼻血嬉しいのだが)
パソサイトと違ってみな裏を隠さないのだな・・・裏エロ読みたい方には
ケータイ版を要プッシュしておきまつ。糖度高めで幸せになれまつ
595名無しさん@ピンキー:05/01/14 02:21:16 ID:ZitUEYNW
>納豆カレー氏
神たちの美しいハウソフィ小説を読んで、自分が汚れてるような
気がしてたところに救いの手を差し伸べてくれてありがとうw
ヤバイ以下の文は黒ハウルのテンプレとして、世々語り継ぎたい。
596名無しさん@ピンキー:05/01/14 02:28:51 ID:4/qCseKX
>>594
普段携帯なんぞ利用してない身なのでたどりつけません。ヒントほしい
597名無しさん@ピンキー:05/01/14 04:02:54 ID:p1pvvnCC

|⊂⊃;,、
|・∀・)  ダレモイナイ・・トウカスルナラ イマノウチ
|⊂ノ
|`J

550神さま、謝罪と賠償を持ってきますた…。

ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/sslibrary/201.jpg

>「ソフィー、ソフィー。ぼくが、君の事を好きかだって? 好きに決まってる! 頭がおかしくなっちゃ
 いそうなくらい、君の事が好きで好きでたまらないんだよ」
に萌え萌えしつつ描かせていただきました。
598名無しさん@ピンキー:05/01/14 04:10:45 ID:NYywM+rP
ttp://r.peps.jp/moving0castle
←ケータイ城検索か
ttp://r.peps.jp/love2howlsophie
←ハウソフィ検索であっちこっち巡回してみてくだされ
裏は裏有りと明記されてるのであっさり辿りつけると思いまふ
パソサイトのジブ検や城サーチよりもラクラクでスヨ
599名無しさん@ピンキー:05/01/14 04:13:45 ID:NYywM+rP
検索でなくランキングだった。お師匠さま大好きなマルクルの
話をいっぱい書いてる(エロじゃないよ愛です愛)サイトを見つけて
こんな時間まで貪り読んでシマタ・・・
600名無しさん@ピンキー:05/01/14 04:16:47 ID:NYywM+rP
>597
ふおおおGJGJ!!
相変わらずの美麗なイラストに思わず合掌。なんて素敵な絵師さんなのでしょう・・・!
597タソのイラスト大好きデスヨー。また描いてくだされ。
塚連投スマソ誰もいないとはいえ・・・
601名無しさん@ピンキー:05/01/14 07:25:49 ID:gUTtKKFl
久しぶりに復活!と思って来てみたら黒ハウルブーム到来ですか!?
めちゃくちゃ面白いっす黒ハウル(*´Д`)

さて…どなたかシチュキボンヌ!!ネタをくださいー!
602名無しさん@ピンキー:05/01/14 08:14:16 ID:nYcOUt1v
>>575様 「愛のお注射」という手もありましたか!そっちの方がなんかエロくて良かったかも…。最近、コスプレネタがマイブームなのでまた書くかもしれませんです。
603神修練生:05/01/14 08:16:44 ID:nYcOUt1v
>>601様 ハウルの部屋で「いかがわしい本」を見つけたソフィーさん(本人は内容がわかっていない)、無邪気な好奇心から本の「中身」をハウルに実践してしまう…というシチュはいかがでしょうか?わかりにくくてすみません…
604名無しさん@ピンキー:05/01/14 13:01:56 ID:VsSmM0FJ
カブソフィーハウルの三角関係とか・・・

ごめんなさい、それしか頭に浮かびません
最初はハウソフィの起爆剤程度にしか考えていなかったのですがその起爆剤に萌えました
ごめんなさい
605名無しさん@ピンキー:05/01/14 13:34:10 ID:ZitUEYNW
カブがカカシの時、柄でいけないことしちゃうソフィーきぼんぬ
ハァハァ
606名無しさん@ピンキー:05/01/14 13:43:11 ID:VdAhRRvV
ね、猫耳をー!!

>597
絵神様超GJ!! ハウルの表情いいなあ〜
607507&hatter:05/01/14 16:40:44 ID:Jztzy927
ちまちまとお姉ちゃん大好きっ子なレティーの小説を書きたいと思います。
エロまではもう少しあるかも……すんません。
でも、お付き合いいただけたら幸いです。

傾向 レティソフィー(ソフィレティ?)映画版 百合 微エロ
608わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/14 16:46:37 ID:Jztzy927
夕食を共にするうちに解ったのですが、ハウルは無駄に陽気で調子が良く、
しかも子供っぽい男でした。その上、人前にもかかわらず姉に甘えたりわがままを
言ったりとやりたい放題で、レティーはほとほと呆れてしまいました。
「変わった家に住んでいるのね……」
皿洗いの手伝いをしながら、レティーはソフィーにこっそり耳打ちをしました。
奥の暖炉の前にはおばあさんと老犬が座っていて、燃え盛る炎に向かって
話し掛けています。ハウルはといえばのんびりソファーに座り、
膝に小さな男の子をもたせながら本を読んでいます。
「そうね、確かに変わってるわね」
そう言われ、ソフィーは少しばかり得意げに答えます。
「姉さん、本当にこの家にいて大変じゃない?だって、全然知らない人たちと
暮らすわけでしょ?」
「いいえ。だって、みんな私の家族だもの。血は繋がってないけれど、でも家族だわ」
そういってソフィーは微笑みました。その顔があまりにも幸せそうだったので、
レティーはなんとなく俯いてしまいました。
「……姉さん、変わったわね」
「そう?」
きゅっと蛇口をひねり、ソフィーが首を傾げて笑いました。かつてのソフィーからは
想像もつかないくらいに、綺麗な笑顔でした。
「だとしたら、ハウルのおかげね」
609わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/14 16:52:37 ID:Jztzy927
眠たくてぐずついているマルクルを寝かせつけるためにソフィーが席を立ちました。
レティーはなし崩しにハウルと向き合う形になります。
「あの……」
「ん、なんだい?」
「……ソフィー姉さんのこと、本当に好きなの?」
ハウルが面食らったようにレティーを見つめました。しかし、レティーは
怯んだ様子もなく落ち着いて言葉を紡ぎます。
「だって、姉さんは今はあんなだけど、昔はつまんない人で、暗くて地味だったし……」
「それは昔の話だろう?今のソフィーが素敵なんだから、いいじゃないか」
「でも、あなた位素敵な人なら、姉さんより綺麗なひととだって結婚できるじゃない」
少しばかり棘の含まれた言葉に、ハウルが片目を閉じました。
そうだなぁ、と小さく呟いてから時間をかけて言葉を選び、レティーに語りだします。
「きっと……君みたいな美人に優しくされたら嬉しいけれど、でも、それだけだろう?
結婚したいと思ったり、ずっと一緒にいたいと思えるほどは愛せないはずだ。
それに、ソフィーは他の誰にも負けないくらい綺麗だよ」
子供を諭すような言葉の響きに、レティーがむっと眉根を寄せます。
しかし、どうにか苛立ちを隠すと、落ち着き払って答えました。
「あたしは、まだあなたを信じてません。姉さんは優しい人なの。優しすぎる
くらいに、優しい人なの。あなた、きっといつか姉さんのこと傷つけるわ……」
「……君は、本当にソフィーが好きなんだね」
しみじみとハウルが呟きました。レティーが反射的にきゅっと目を瞑ります
「……忘れて下さい、ごめんなさい…あたし、どうかしてる……」
「………僕は、ソフィーを愛してる。これは本当。覚えていて」
ハウルが良く響く声で、はっきりと言いました。レティーが顔をあげ、
わずかに口元を持ち上げ、取り繕うような笑顔を浮かべます。
「あたし、もう帰らなきゃ……姉さんによろしく。それじゃあ、お邪魔しました」
ぺこりと頭を下げ、レティーは素早く立ち上がり、家を出て行きます。
ハウルは一瞬腰を浮かしましたが、何をする訳でもなくソファーに座りなおしました。
610わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/14 16:54:50 ID:Jztzy927
次の日、レティーは仕事に身が入らない自分に苛立っていました。
目も虚ろで覇気がない彼女を気遣い、おかみさんが今日は休みなさい、と言ってくれました。
その申し出をありがたく受け取り、レティーはベットの中にもぐりこみました。
胸がずきずきします。一瞬、何かの病気かとも思いましたが、そうでもないようです。
「姉さんに、会いたい……」
口にすると、何となく心が休まりました。息も心なしか楽になったように思えます。
「会いに、行こう」
ベットから抜け出すと、レティーは身支度を整え、部屋を飛び出しました。
姉さんに会いたい、姉さんの声が聞きたい。
今のレティーの頭には、それしかありませんでした。
611507 ◆64c1OU4SYQ :05/01/14 16:57:02 ID:Jztzy927
今日はココまでです。
頭のトリップ失敗は気にしないで下さい……。
神様方の素晴らしい作品の中ではかなり拙い本咲くですが、
「読みやすくて感情移入しやすい作品」を目指してがんばっていきます。
612名無しさん@ピンキー:05/01/14 17:19:09 ID:BR/aP8s4
良作の予感ハァハァ
613名無しさん@ピンキー:05/01/14 18:40:14 ID:TgyjH8Oe
いっぱいネ申様達が光臨されて、幸せでお腹いっぱいだー・。゚(つД`*)゚。・
しかしながら、まだまだお腹に余裕はございますので、ネ申様方のお越しを心よりお待ちしております。


ここだけの話、猫耳ソフィー言い出しっぺは自分なんですが、ひっそりひっそり待ってます>前スレでお願い聞いてくれた神様
そんな訳で、ドクターハウルのSSは微妙に猫化入ってて、嬉し驚き萌えでした(*´Д`)

それにしても、ここ見るとハウル熱がぶり返してきて困る。補給しに行くか…。
614名無しさん@ピンキー:05/01/14 18:53:59 ID:Uf+yQ6gq
ソフィレティ-なのに、作中のハウルに禿モエです(´∀`*)
615名無しさん@ピンキー:05/01/14 19:31:26 ID:NYywM+rP
漏れも穏やかで大人っぽいハウル先生に禿げ萌え(*´Д`)
膝にマルクル乗っけて本読んでる姿に悶える。ハァハァ
616名無しさん@ピンキー:05/01/14 22:36:00 ID:1Q4maC70
>>598
ありがとございます!!
617名無しさん@ピンキー:05/01/14 23:51:37 ID:EEJyfwi7
姉妹万歳
618名無しさん@ピンキー:05/01/15 02:25:23 ID:ODg0Qbs8
>>611
>読みやすくて感情移入しやすい
狙い通りですよw まじでそう↑思ったもん。
619 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:04:00 ID:KlHat3dj
>>597絵神様

|*゚∀゚)━━━━━━ !コエニナラナイサケビ

即座に右クリしました。月光とかちゃんと描いていただけて感激しました!
ありがとうありがとう、あの時失言してくれてっ。<アレ?
頂いたたなぼたは手放しません。ハァハァ

鳥その後、書いても書いてもえちぃ雰囲気にならないので出来ている分
投下させていただきます。まだ終わってません。ごめんなさい_| ̄|○
620鳥その後 19 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:11:34 ID:KlHat3dj
>>476続き

映画版 ハウソフィ 甘い シーン的にエロのはず…_| ̄|○



 触れてきた魔法使いの唇は、かすかな震えを少女に伝えてきた。
 胸にこみ上げる喜びと切なさにこれが恋なのだろうとソフィーは思う。
 軽く重ねられるだけだった唇が食むように少女の下唇を捕らえる。目を閉じているとひどくリアル
に感じるその熱にソフィーの肩が揺れた。
「ごめん、……怖い?」
 はっとしたように体を放すハウルにソフィーはふるふると首を振る。
「え、あの、こわいっていう訳じゃないわ。わたし、その、慣れてないから……」
 言いながら情けなくなってきて少女はうつむいてしまう。
 生まれたばかりの子犬でもあるまいし、ちょっとのことでいちいちびくついていてはハウルも「ソ
ノ気」になどなってくれないだろう。自分から「触れてこないから不安になった」と申告しておいてこ
れはないと思う。
「無理はしなくてもいいんだよ?」
「無理なんてしてないわ! ただ、どうしていいかわからないっていうか、ええと、だから――――」
 続けて欲しい、と、簡単な一言ではあるのだけれど、なぜかそれが口に出せない。
 混乱したまま、前の事を思い出す。
 たった一度ハウルと肌を重ねたその時。自分はどうしたのだろう。
 どうやって、ああいう雰囲気になったのだろう。
 あの時は、ハウルがどこかに行ってしまうんじゃないかと必死だった。置いていかれたくなくて、
なにもかもを投げ出して取りすがった。
621鳥その後 20 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:12:24 ID:KlHat3dj
 命を寄越せ、といわれたら、考えることもなくうなずいていた事だろう。
 求められるままに、体を開いて―――――そこで具体的になにがあった思い出してソフィーの
全身は茹蛸のように赤く染まった。
「ソフィー!?」
 突然くたくたと体から力が抜けた少女をハウルは慌てて抱きとめる。
「ごめ……ごめんなさい。やだ、わたし」
「大丈夫? 熱があるんじゃない?」
「熱ね、ええ。ええと、あるかもしれないけれど―――そうじゃなくて」
 紳士的にベッドの上へと誘導され、座り込みながらソフィーは赤く染まった頬に手を当てた。
「ソフィー?」
 訝しげに顔を覗き込んでくるハウルと視線が合わせられなくて、ぱっと下を向く。
「やっぱり……」
「待って! イヤじゃないの。ただ、あの、あのね。あのときみたいな事をするんだなって思ったら、
ちょっと恥ずかしくなっちゃって……」
 ごにょごにょと言い訳をしながら余計に困ってしまう。
 はじめてではない、ということは、これからどういうことが起こるかわかっているわけで、判って
いても前の経験はあまりにも切羽詰った状況過ぎて詳しく覚えていない、というか慣れる暇もなか
った、というか――――とにかく、どうしていいのかわからない。

 ――――――服、脱いだほうがいいのかしら。でも自分でいきなり脱ぎ出す女の子って、ハウ
ルはどう思うんだろう……

 襟元に手をかけたまま、あれこれと思い悩み始めたソフィーは自分の頭の上でハウルが少し驚
いたように目を瞠ったことも、次の瞬間嬉しそうに微笑んだこともわからない。
 肩に手をかけられて、はじめてはっと顔を上げた。
「いやじゃないんだよね」
 確認するようなハウルの言葉にこくこくとうなずいて、ええ、と答える。
「イヤじゃないわ」
「ぼくのことが好きなんだよね?」
 畳み掛けるように続けられた問いに、今度も素直にうなずく。
622鳥その後 21 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:13:37 ID:KlHat3dj
「好きよ」
「信じるからね」
「しん…じて」
 吸い込まれそうなほど青い瞳に見つめられ、ソフィーは酔ったように赤い頬で呟いた。
「ハウルが好き。愛してるの」
「ぼくもだ」
 ちゅ、と濡れた音がする。目を開けたままキスをするのは初めてで、いそいで目を閉じようとした
ソフィーを笑うように細められた目が止めた。このほうがお互いの気持ちがわかるだろう? と、
声にならない声が伝わってくる。
「ん……ッ」
 暖かな舌が少女のつぐんだ唇をゆっくりとなぞる。
 伏せられた眼差しと、長いまつげが目元に落とす影が少女の心臓の鼓動を早めていった。
 あまりにドキドキして、口の中が乾く。息を吐こうと少しだけ唇を開いた途端、暖かいモノが急に
滑り込んできて少女は体を硬直させる。
「んんっ」
 ソフィーが反射的に腕を突っぱねても、ハウルは抱きしめた手を放そうとはしなかった。どころか
ますます強く抱き竦められる。不安げに視線を上げるソフィーに魔法使いは蕩けるような笑みを
見せた。
「大丈夫、ぼくの舌だよ」
 はふ、と息をする一瞬の間に早口にそういって、ハウルは再び深い口付けを落とす。
 滑り込んできた舌が少女の口腔をなぞっていった。白い歯の上を辿り、唇を内側からくすぐり、
恐る恐る様子を伺うソフィーの舌を見つけると同時に捕らえ、強く絡める。
 くちゅりと濡れた音が響いた。
「ふぁ……ぁッ」
 頭の奥がジンと痺れてきて、少女はなんだか泣きたくなった。たった一箇所が深く触れ合ってい
るだけのはずなのに、全身が熱い。
「いやじゃないって、いったよね?」
 どこか笑いを含んだような余裕のある声とは裏腹に、ソフィーの服にかかった魔法使いの手は
せわしなかった。
 長い指が踊るように動き、少女の襟元をはだけていく。下着に隠された白い胸元が露になると、
少女は確かに、ごくりという唾を飲む音を聞いた、と思った。
623鳥その後 22 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:14:32 ID:KlHat3dj
 嬉しい。
 そう、思う。
 こういう風に、求められることが嬉しい。
 体は以前の体験を思い出して勝手に竦み上がる事があるけれど、それでもハウルが手を止め
ないことが嬉しい。
 ズロースを脱ぎ捨て、キャミソールを抜き取るハウルに協力して腕を上げる。
 窓から差し込む月明かりが思っているよりも明るくて、あまり豊かとはいえない自分の体が晒さ
れてしまうのは恥ずかしいのだけれど……と、そこまでぼうっと思ってソフィーは自分の胸に手を
伸ばしてきたハウルを睨みつけた。
「ソフィー?」
「ハウルも脱いで。わたしばっかりずるいわ」
 ハウルの白いシャツに手をかけて、そんな事を言う少女にハウルは驚いたように目を丸くして、
また、嬉しそうに笑った。
「そうだね。素肌で抱き合ったほうが気持ちがいい」
「わ、たしはっ、別にそんなつもりじゃ……!」
 絶句する少女にちょっと待っててね、と軽いキスを落とし、ハウルはいったんベッドから降りた。
 胸元のボタンを二・三個はずしてから一気にシャツを脱ぎ去り、ズボンに手をかける。
 見るともなしにその仕種を目で追っていたソフィーは赤くなって視線を逸らした。
624鳥その後 23 ◆7Anvse.M72 :05/01/15 04:15:33 ID:KlHat3dj

 ――――――ハウルってもっと細いかと思ってた。

 いつもシャツは風を孕んで余裕があるようだったし、でも、考えてみれば自分を抱きとめた腕は
いつも力強かったような……
 そんな事を考えていた所為で、魔法使いがさっさと全裸になってベッドに上がってきても、少女
はなかなか気づかなかった。
「ひどいな。こういうときにほかのコト考えるのってルール違反だよ?」
「きゃあっ」
 後ろから抱きすくめられてソフィーは黄色い悲鳴を上げる。
 布越しではなく、直接に感じる他人の体温はもともと早くなっている鼓動をさらに早め、爆発して
しまいそうな気分にさせた。
「なにを考えてたの?」
「な、なにって…! こう、こういう状況で、ハウルのこと以外のなにを考えるって…言うの…?」
 腕の中の体が全身を赤くしてもぞもぞと逃れようとする仕種にハウルは唇の端を吊り上げた。
が、もちろん後ろ向きに抱きしめられているソフィーにハウルのそんな表情が見えるわけもない。
「そうだね。でもぼくはここにいるんだから、ぼくのほうを見てよ」
 耳元でそう囁かれ、流し込まれた声の艶やかさに少女の体温がさらに上がる。
 抱きすくめられたまま肩口に軽く歯を立てられ、ソフィーは熱い吐息を零した。




今日はここまで。次でラストです。
625名無しさん@ピンキー:05/01/15 07:24:44 ID:UodBBnUe
もう二人の緊張が伝わってきてきゅんきゅんしまつ+.(*´Д`)。+.゚*。
早起きしててヨカッタ・・・!!
続投お待ちしております・・・イイコデマッテルヨー
626名無しさん@ピンキー:05/01/15 07:50:40 ID:fvMTiI1H
爽やかで甘いエロ萌え
627名無しさん@ピンキー:05/01/15 08:19:16 ID:vfQ2aJBX
サワークリームのように口解けのイイエロですね。
最高ですね。

ハァハァ
628職人見習い:05/01/15 08:41:26 ID:smhKWXNU
きゃー550神SS!!
またもドチドチヒートアップです!(*´∀`)たまりません!!

そしてまたそんな後に投下しにきてしまう間の悪い自分…orz
以前寸止めブタ切りしたSSの続きに挑戦しましたが、まだ全然エロが無く、しかもスレ流れ的にも激しく違和感なのですが…オユルシクダサイorz orz

>>53の続き(改題)
【映画、まだエロ無し&未完、2〜3レス、ハッピーエンド予定ですがこの回はちょっと…】
629628:05/01/15 08:43:12 ID:smhKWXNU
【隠れ家の午後】1
とくん、と胸の奥が疼く。
これまでも、堪えられないくらい(恥ずかしくて)近くから見つめられたり、愛の言葉を囁かれたりして、心臓が破裂しかねないほどときめいたことはあったけれど、何かが起こる予感にざわつく感じ――は初めてだった。

“隠れ家”までは少しあったのだけれど、どうやってそこまで辿り着いたかは覚えていない。
ハウルに手を引かれて歩いていったはずなのだが、宙を駆けて行った気になるほど、夢見心地だったようだ。
思い出せるの最初の光景は、上等なリネンで覆われた広々とした寝台。
勉強机を兼用したテーブルと小さなベッドだけがある部屋だったはずなのに。
ハウルが手を入れていたのか咄嗟に魔法で用意したのか、―それとも自分が夢を見ていたのか?―まだ日は高いのに、室内はぼんやりほの暗く、静寂に包まれていた。
630628:05/01/15 08:44:45 ID:smhKWXNU
【隠れ家の午後】2
ふわり、と不思議な浮遊感で寝台へ寝かせられ。
そのままハウルの口唇が柔らかく覆い被さってきた。
上唇をついばまれるうちに熱い吐息がこぼれ始める。
はっ、はっ、と聞こえる吐息は自分のものだけだろうか?

不意にブラウスの前合わせからハウルの手が侵入して来た。
ささやかなふくらみをまさぐる、熱い掌。
ドキドキと早鐘を打つ鼓動は果たして今のハウルに伝わっているだろうか――

唇を離すごとにまなざしを交わす。
熱にうかされたような、今までのハウルには見たことのない目付きが、わずかにソフィーを脅かす。

そして魔法使いは頭を少女の首筋にうずめると、せわしなく舌を這わせはじめた。
荒い息遣い。
視界から恋人が消え、知らず知らずソフィーは一心に天井を見つめていた。
ドクッ、ドクッ…
自分の心臓の音が聞こえる気がする。

―― こ わ …い。

突然、胸を揉みしだいていたハウルの右手が、なだらかなくびれに沿ってすべり下ろされ、スカートの腰をも押し下げ一気に下着の縁まで到達した。
「…ゃ、ぃやぁっ!」

631628:05/01/15 08:50:30 ID:smhKWXNU
【隠れ家の午後】3
強い勢いではなかったものの、半身をくねらせたソフィーの反応に、ハウルの動きが止まる。

一瞬の間を置いて、ゆっくりと上半身を起こして少女の表情を伺う。
それと同時に、おそるおそる向きなおった少女は、両手で顔を覆い、指の隙間から涙目をのぞかせた。小さく、震えている。

大好きな、ハウル。
たったひとりの、かけがえない、愛するひと。
彼からの愛を享けようとするこの瞬間、自分を支配する恐怖の感――
この期に及んで、まさか自分がハウルに怯えるとは。
それ自体がショックで、後から後から涙があふれてくる。
そして、次の瞬間、思い当たる。―ハウルを、傷つけてしまった?

―だめ。どんどんハウルを傷つけちゃう。
いや。泣きたくない。
なんで。なんで止まらないの、涙――

にこりと優しく微笑んで、『大丈夫。気にしないで、ソフィー。』大きな手が頭を撫でる――とばかり思ったが、実際にソフィーが目にしたのは、無表情になった恋人がそのまま上半身を起こし、自分の足先、寝台の端へ腰掛ける仕草だった。

ずきん、と、今度は痛む疼きだった。
「は…、はう…る…」
極力しゃくり上げる声を抑えて呼び掛けてみるが、返事はなく。
そして無言の背中は、はぁーーっと、深い嘆息をついた。
一瞬で頭から爪先まで凍り付くように動揺する。

ハウル、ハウル。
ごめんなさい。
ごめんなさい。

涙はつぎつぎあふれ、しゃくり上げる声は次第に漏れるのだった。
632628:05/01/15 08:56:58 ID:smhKWXNU
一旦ここまでです。
(;・∀・)ウワッ、スゲー感じ悪いところで終わってる!
スイマセンスイマセンorz orz
がんがってエロにいきます…

レティソフィSSのハウル先生、ハァハァしてよかですかー?
片目閉じたり、腰を浮かしてまた座り直すハウル先生が禿しくツボです!
つーか、すべての神による各ハウル先生wにモエ死にです!!
633名無しさん@ピンキー:05/01/15 09:30:06 ID:vfQ2aJBX
めちゃくちゃ続きが気になるのキター!
634名無しさん@ピンキー:05/01/15 09:49:41 ID:LYKk0sm/
レティソフィSSの、人目をはばからずソフィーに甘ったれて我が儘こくハウルもたまらんです(*´Д`)
そんな夫婦っぷりをみせつけられたら、お姉ちゃん大好きっ子のレティーにはたまったもんじゃないでしょうな。レティー可愛いよー。


そして、職人見習い氏によるハウル先生も/ヽァ/ヽァもんですがな(*´Д`)
待ってた話があんな終わり方されたら、余計に続きが気になって仕方が無いったらありゃしない。
虜にするのがハウル並に上手いんだから〜(*´∀`)σ)´∀`)
気長に続き待ってますので、ガンガッテください。
635名無しさん@ピンキー:05/01/15 14:33:50 ID:b73aWy4F
ここの神々の所業に、ドッチドチ。胸は張り裂けんばかりです(*´Д`)ハァハァ
636名無しさん@ピンキー:05/01/15 15:03:51 ID:gvZcz2sU
>>628
自分はエロなし寸止めも大好物でございますのでこの展開はたまんないす!
ベッドの淵に座っているハウたんが目に浮かぶよ…


ハウル萌えの友人達と話してたら全員このスレをROMっていることが判明。
かなりの同志が見守っているかと思われ。神のみなさんガンガッテください!
637名無しさん@ピンキー:05/01/15 15:20:52 ID:YYlGvnUI
>>636
うらやましい!私の周りはハウル好きはいてもギャルばっかなのでパソコンすらやってるかどうか・・・
でもギャルの心臓を食ったアニメキャラなんてそう多くないんじゃないかと思った

本出してみたいけどもう今からじゃ遅いかなぁ・・・
638名無しさん@ピンキー:05/01/15 20:30:21 ID:gLwZZLvf
遅いですが、
納豆カレーさんのハーブティのお話、すごい面白かったです・・・!
食い入るように一気に読んでしまいました…。
ハウソフィ←カブ自体も好きなんですが、文章が好きです。
ぜひ出来たらまた投下してくださいませ〜!
639名無しさん@ピンキー:05/01/15 23:14:39 ID:UodBBnUe
何か初めて物語が多くて君に胸キュンでつね(´∀`*)
初体験の女の子てのはこんな感じにドキドキしたり
怖いという感情を持ったりするもんなんだなぁと(当たり前)
自分の時のことは遥かな昔杉てたいして思い出せずしかも酔った勢いでやった(最悪)
ためさして痛かった記憶も無いのでこういう体験もしてみたかったと
なんか感慨深いものが( ゚Д゚)y─┛~~・・・。
640名無しさん@ピンキー:05/01/16 00:20:42 ID:dMtw3AcG
サーカス団として続編も決定しましたね。


聞いた時は
まっ先に安田を思い出しましたが_| ̄|○
641名無しさん@ピンキー:05/01/16 00:26:51 ID:XO/+Wlfh
>>640
ハウルのポジションを詳しく。
642名無しさん@ピンキー:05/01/16 00:33:38 ID:dMtw3AcG
ソース↓
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050113-00000019-sph-ent

公式サイトも出来たみたいだから確認するがよろし。
ほんとにサーカスだったらスゲーナ(゚∀゚)アヒャ
643名無しさん@ピンキー:05/01/16 00:34:33 ID:4pvJSCEi
これだね

ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050113-00000019-sph-ent



からくり人形の表記に脳内で抹殺しちゃったよ。ハウル展みたいなのならいらん。
自分の中ではあの家族のその後は花屋さんです。

それよりも、下の「DVD化は相当後」に凹んだ_| ̄|○
644名無しさん@ピンキー:05/01/16 00:42:12 ID:Yc3b8nvW
サーカスはきっと期間限定なんだ。
イベントの時だけの副業なのだ。
645名無しさん@ピンキー:05/01/16 01:01:14 ID:RsLF32Uv
サーカスとは何のことですか?
リンク先が見れないです。。。
646名無しさん@ピンキー:05/01/16 01:05:04 ID:BdZMM3cW
647名無しさん@ピンキー:05/01/16 01:22:35 ID:lGHQFQi3
金に困ってサーカスするんだよきっと
648名無しさん@ピンキー:05/01/16 01:37:29 ID:rRgnuY9L
映画版もソフィーへのプレゼントを異様にいっぱい買ってたり
(結局開けられることはなかったようだが・・・もったいない折角のハウルからのプレゼントが!!)
そこはかとなく浪費癖があることを臭わす描写がありますな
でもペンドラゴンでキングスベリーのくだらねえ貴族とかに
高額でまじないを売りつけて稼げばええやんとかそんな気がせんでもない
港町の人々はそんなに金もってなさ気だから
>628
何か男と女の意識の溝を見るようで切なくてきゅんきゅんしまつな
ハウル先生ちょっとがっつき杉ちゃったのね。残念
幸せなラストをイイコデマッテマス・・・
649426:05/01/16 03:19:24 ID:I458Z/ct
>>492の続き投下


傾向 ハウソフィ映画版 シリアス…というかいちゃついてるだけの今回。
650名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:21:05 ID:I458Z/ct
二人の体は甘えるように寄り添い、布団の中で抱き合っていた。
抱きしめる肢体から伸びる細い腕が布越しに傷に触れる度、痛みと共に全身が総毛立つような感覚が背筋を突き抜けていく。
目を開ければ、星屑の光を全て集めたように輝く髪が肩からこぼれ、乱れた夜着から覗く滑らかな肩にかかって酷く扇情的だ。
しかし当の本人は、全く気付かず安心したように腕の中に収まっている。
ハウルの美しい顔は張り詰め、葛藤にゆがんだ。
最初に彼女を抱いた時から、随分…と言うほどではないが時間はったった。それなのにまだ数えるほどしかしていないのは
子どものようにいつまでも純粋な彼女を抱くのに気が咎めるからだった。
どんなに自分を乞わせても彼女は翌朝にはなにも変わらず恥かしがって顔を赤らめ、自分だけがどんどん溺れていくようで、
なぜだか無性に寂しくなっりもした。
なのに、勝手がわからない。彼もこんな感覚は初めてだった。
今さっき結婚の了承まで得たのに、それでももう心が不安げにそれ以上を求めてあえいでいる。今の自分は暗い闇の中
差し伸べられる手を探す迷子のように感じた。
これが恋するということなのだろうか。
「ね、ハウル…苦しいよ」
「えっ…あ…ご、ごめん!」
腕に力が入り過ぎていたらしく、ソフィーが苦しそうに見上げていた。
慌てて腕を解くと、相当辛かったのか瞳が潤んでいて、桃色の唇から、はぁ、と湿った息を漏らした。
「潰されちゃうかと思った」
「……ごめん」
ソフィ―は顔を顰めて笑った。
「今日は本当に謝ってばっかりね。そんな顔しないで、笑ってよ。今わたし、すごく幸せなの」
白い月の光をいっぱいに浴びて、表情まではっきりわかる。彼女は可愛らしい顔を輝かせている。
これ以上求めようもない筈なのに。いま、自分の顔は彼女にはどう映っているのだろう。
きっと、自分でも見たこと無いくらい酷いに違いない。
651名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:22:58 ID:I458Z/ct
いままでは、ここに有る居場所さえあれば、こんなに素晴らしいことは無いと思った。なのに今は、それすら夢であったかのようだ。
彼は、ずっと一緒に居ていいと言っってくれた。
初めてはっきりした言葉をくれた。いままでも幸せだったことには変わりないが、時折足元が崩れるように不安になった。
今は幸せだ、と自信を持って言える。
なのにどうしてだろう。いまここに居る彼は、明らかに辛そうだ。
「怪我が痛む?」
「いや…」
「じゃあ…まさか…結婚したいって言ったの後悔した?」
「…どうしてそういう考えにいくのかな。たった今言ったばかりなのに」
「だって…」
「僕って信用ないみたいだね。うーん…」
不安がらせたことを謝罪して、胸の内を告白された。心なしかハウルの声も震えているようだった。すまなそうに、彼が眉を顰めた。
「…欲張りだと思う?」
ソフィーはハウルの上に跨り、形のよい唇にそっと自分のを宛がった。そうせずには居られなかった。
いい加減、慣れてしまいたいと思う。口先が触れる、ただそれだけのことなのに、心臓がうるさい。
永遠とも思えるような一瞬のキスの後、顔を離そうとすると、名残惜しげにハウルの腕が頭と捕らえ
舌がソフィーの口の中に侵入した。
舌を絡めとられ、強く吸われる。動かせない頭をさらに引き寄せようとして、力が加わるのが分かった。
鼻で息をすれば苦しくないと教えられたが、未だにこうなるとどうしていいのか分からなくなる。きっと頭に全然
酸素がいっていないのだろうと思えるほど、頭の中が痺れた。
652名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:23:45 ID:I458Z/ct

「…ねっ…も…うだめっ」
悲鳴に近いソフィーの声がハウルの消えかけていた理性を呼び起こした。
肩を掴んで勢いよく引き離すと、ソフィーが目を伏せて必死に息を吸い込もうと肩を上下させていた。
「息ができないわ」
恨めしそうな声。いつのまにか、彼女の眦にはまた雫が溜まっていた。
「…あんまり久しぶりだったから、抑えが効かなくて…」
零れそうになる涙を舌で絡めとった。しょっぱくて、微かに苦い。
自分の不甲斐無さをこれほど呪うこともそう無いだろう。いったいいくら彼女を泣かせれば気が済むのか自分にも分からない。
でも、身のうちに滾る情の熱だけはどうしようも無かった。
彼女に、触れたい。
そう思うか早いか、彼女の口から思ってもみない一言が発せられた。
「…抱いて欲しい」
「はいっ?」
正直、耳を疑った。今まで彼女から求められた事なんて一度も無かったから。
が、ソフィーのほうが信じられないと言った面持ちだ。
「…ってなななに言ってるのかしら私っ!ハウルこんな酷い怪我してるのになに考えてるの私ったらごめんなさい忘れて!
今の無し無し!」
「それは聞き捨てならないな。僕も同じこと考えてたんだ」
「ええっ!?」
呆然とするソフィーを許しを求めるように見つめた。いままで耐えたものがすべて崩れ去るのを感じる。
胸元の紐に指をかけてクイ、と引っ張るとほとんど抵抗無くほどけ、開いた布の端までするりと足元に落ちた。
月明かりにか細い彼女の線が浮かび上がる。溜息が出るほど幻想的な光景だった。
653名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:31:27 ID:I458Z/ct
だらだら長ったらしくてスマソ。これでも半分に削ったんですが…orz
2人で奥手だときっかけつかめなくて苦労しますな。
次からエロ…多分エロ。
654名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:37:21 ID:5Ht2ASSS
リアルタイムキター!!!GJ!!
655名無しさん@ピンキー:05/01/16 03:39:15 ID:pagtYSJn
あ。こんな時間に神文がヽ(*´∀`*)ノ起きてて良かった。
すごくイイ。読んでて切なくなりました。
続き楽しみです。
頑張ってください〜
656名無しさん@ピンキー:05/01/16 08:41:56 ID:Yc3b8nvW
えろーえろー  をぉ〜♪

乙です神様!
657名無しさん@ピンキー:05/01/17 03:07:28 ID:8ZAmZRGf
日参です
GJ!
658名無しさん@ピンキー:05/01/17 04:38:06 ID:6TsjE3F2
わー、いいですねー!
私はじっくり読むのが好きなんで長くても全然OKです!

所でスレ違いなんですが、ハウルの同人誌出してる人っていますか?
私も作りたくなったんですがどれぐらいの部数あればいいかわからない・・・
659名無しさん@ピンキー:05/01/17 04:48:14 ID:1ESGvDOu
660名無しさん@ピンキー:05/01/17 09:36:56 ID:QdgGLqDE
しかしこの調子だと容量がいっぱいになりそう。
661名無しさん@ピンキー:05/01/17 13:06:39 ID:8fqe/Mc1
職人見習い@628(←一定しなくてスイマセン ・∀・;)です。
キモチワルーく終わってた続きを投下しにきました。
ひとまず、エチ以前のシーンだけですが。

【映画、>>631のつづき、未エロ、2〜3レス】
前回の終わりはシリアスぽかったのに…ニントモカントモorz
662661:05/01/17 13:08:51 ID:8fqe/Mc1
【隠れ家の午後】4
絶え難いほど長く感じる間がすぎた。おそるおそるハウルの肩に後ろから寄り添う。
力なく、でも十分ふてくされた声でハウルが口を開いた。「…ソフィーがいいって言ったんじゃないか…」
溜息を聞いて、怒らせたのかもしれないと覚悟したものの、実際になじる言葉がでてきたのには…正直、呆気にとられた。
すっと涙が引き、慌ててしがみつく。「うん…。ごめんなさい…」
前髪に隠されて半分しか横顔は見えないが、口元を尖らせているのが確認できた。
「…そんなにイヤだった?」ふるふる、と首をふり、イヤじゃないけどびっくりして恐くなって、―と言い終える前に
「僕だってびっくりしたよ! ソフィーに拒まれるなんて! 傷ついたんだ!
 もう、出て行ってもよかった!」顔を下に向けたまま、ハウルが吐き捨てた。
びっくりして言葉を継げずにいると、すがるような目をソフィーへ向けてきた。
「…ソフィーが好きなんだ。
 一番大切なのがソフィーなんだ。
 だから、一番僕を傷つけられるのもソフィーなんだよ?」

663661:05/01/17 13:10:56 ID:8fqe/Mc1
【隠れ家の午後】5
それを聞くと胸がいっぱいになり、引いていた涙がまた込み上げてくる。
自分を一心に見据えてくる彼から目をそらさないよう、まばたきもせずに何度もうなずいた。
ごめんね。だいすきよ。愛してる…伝わるようにありったけの気持ちを込めて。
 ――と、涙目で自分を見つめていたハウルが、不意にきょとんとした顔で呟く。
「――それは…ソフィーだって同じじゃないか…」、砕きつぶす勢いでソフィ-を抱き締める。
「あぁ、ごめん、ソフィー!!! 僕はなんて酷い事を…!! 僕としたことが…」
ソフィーは息を継ぐのがやっと。
「ごめん!ごめん!ごめん!!」
まだ続けている。
「なんか、わかんなくなっちゃったんだ、結局ソフィーを恐がらせるようなことをしちゃった自分に腹が立って、でも、それでなんかソフィーも腹を立てちゃって…もう、なんか、わかんなくなって。」
両手でソフィーの両頬を挟んで優しく引き離し、覗き込んできた顔は、国でも名高い魔法使いという高潔さはどこへやら…何とも情けなく頼りなかった。

百面相に付き合わされた最後に、ソフィーは満面の笑みを浮かべた。彼が愛しくて愛しくて。ハウルが。すべてが。
664661:05/01/17 13:16:25 ID:8fqe/Mc1
あー、すっきりしたw(´∀`;)
しばしモヤモヤさせてた皆様ご免なさい。
あとはなんとかエチーに持ち込むだけ…(エロと言うよりラブラブなだけになりそな悪寒)

エチシーンだと、以前みたいな走り書きでなくちゃんと描写しなきゃな、との思いから、続きとは言え前作とはちょっと文の書き方違ってるかもしれません。
続けて読んでいただくと違和感があるかもなんですがお許し下さい。

では、長々とスマソでした。
午後の仕事に戻ります!(`・ω・´)ゞ
665661:05/01/17 13:25:47 ID:8fqe/Mc1
…すんません、最後にもう一言。
皆様のハウルタソを ヘ タ レ 外 道 にしちまってスイマセン。
(なんて…なんて自分勝手な奴…)
666名無しさん@ピンキー:05/01/17 13:41:28 ID:74FRaMWd
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
いや、もうGJです!!
百面相ハウル可愛いよ可愛すぎる。
口とんがらがしてるハウル、お子ちゃまですかとw
そしてすっきりしてる職人見習いさんにもモエ(´∀`)
続きのエチー期待してます!
667名無しさん@ピンキー:05/01/17 17:09:14 ID:6TsjE3F2
>>659
そんな所に・・・ありがとうございました!
>>661
可愛いハウル萌えです、ハァハァ
668名無しさん@ピンキー:05/01/17 17:42:05 ID:YP4wAt61
このスレに影響受けて、SS書き始めた。
なんだか自分の性癖に重なって恥ずかしくなった_| ̄|○
669神修練生:05/01/17 20:13:57 ID:GPpzbRpo
一応、新作が出来ましたのでUPさせていただきました。
見捨てないで、一応読んでくださると嬉しいです。

「純白の天使」(映画版)
ハウル×ソフィー カブ×ソフィー エロ無し
670純白の天使:05/01/17 20:15:13 ID:GPpzbRpo
「本当にありがとう。心からお礼を言うわ。カブ。」
心からの感謝の言葉を述べ、ソフィーはにっこりと微笑みます。
ここは隣国の城の庭園。カブ王子の熱心な言葉に負け、ソフィーはわざわざ隣国まで遊びに来ていました。
「いえいえ、あなたの為なら何て事ありませんよ。そういえば、ハウル・・さんもお元気ですか?」
「ええ、元気よ。相変わらずだけどね。」
勿論、このソフィーのお出かけにハウルが良い顔をする訳がありません。ネバネバを出すまでにはいかなくても、ずっと子供みたいにむくれていたのですが、ソフィーの「戦争を終わらせてくれるお礼を言いたいの」の言葉に、しぶしぶこの外出を許可しました。
そう、この戦争を終わらせる為にカブがどんなに奮闘してくれた事か・・・その事に関してハウル含む城の家族も心から感謝していました。
「あなたに感謝しているのは私達だけじゃないわ。きっと国中の人達が喜んでいるはずよ。」
椅子にちょこんと腰掛けて、ティーカップを両手で包み込むように持つソフィーは本当に嬉しそうです。
「でも、まだ戦争は終わった訳じゃありませんよ。完全・・にはね。」
「そうね。これからが本当に大変かもしれないわね。ごめんなさいね・・。」
少し苦々しく笑うカブを見て、ソフィーは浮かれすぎた自分を恥じました。
「いえいえ、ソフィーさんが何も謝る事ではありませんよ。ただ・・・」
「ただ?」
「・・いえ、遠回しに言うのはやめましょう。ソフィーさん、あなたにお伝えしたい事があるんです。」
言ってカブはソフィーの手をとると、まっすぐ彼女の目を見つめました。
671純白の天使:05/01/17 20:15:56 ID:GPpzbRpo
その夜。
「ソフィー・・・大丈夫かなあ?」
食後の洗い物をしながら、マルクルが不安そうにカルシファーに話しかけます。
「帰って来て夕食作るなり、『ちょっと具合が悪いから、部屋で休んでいる』っていなくなっちゃって・・・カブの所で何かあったのかなあ?」
「うーん・・。ったく、こんな時に限ってハウルは何やってるんだよ!?」
「今日は遅くなるって・・・あ、帰って来た。」
ただいまも言わずによろよると帰ってきたハウルを、マルクルは慌てて抱き止めます。
「おかえりなさい。大丈夫ですか?」
「うん・・・・今日はちょっと疲れた。ソフィーは?」
「それが・・・」
マルクルが事情を話すと、ハウルはがばっと起き上がりました。
「何だって!ソフィーが・・!?」
「ええ、一体どうしたんでしょうか?」
「畜生!あの野郎め・・・」
「お待ち!色男。」
血相を変えてソフィーの部屋に向かおうとするハウルを、いつの間にやら台所に入ってきた荒地の魔女の一言が止めました。
「こういう事は女同士の方がいいんだよ。あんた達はカルちゃんの前で待っていなさい。」
「でも・・・。」
「いいから!」
ぴしゃりとした一言に、仕方なくハウルは暖炉の前の椅子に座り込みました。
672純白の天使:05/01/17 20:16:53 ID:GPpzbRpo
・・・どうでしたか?」
聞きたいけれど聞きたくない、と言った複雑な表情でハウルが戻ってきた魔女に問いかけます。
「それがね・・・・」

やはり原因はカブにありました。
戦争を完全に終結させる代わりに、なんと自分と結婚しろとソフィーに言ったらしいのです。
「それとこれとは話が別でしょう!」
「まあ、黙ってお聞き。」
青ざめて立ち上がったマルクルを、魔女が静かに手で制します。
「勿論、戦争は完全に終わらせる。ただ、この戦争はカブの国とソフィーの国が始めた戦争だろ?戦争を終わらせ、2つの国が仲良くなった事をアピールするには、自分とソフィーが結婚するのが1番いいって・・・」
「手っ取り早く言えば、一種の政略結婚だね。わかった。」
1番取り乱すと懸念されていたハウルが、思いの他冷静な口調でそう言い放ちます。
「いいんですか!?ハウルさん!?」
「いい訳ないだろ。まあ、ここは僕に任せてよ。君達にも悪いようにはしないから。」
そう言ってハウルは立ち上がると、ひらひらと手を振り台所を出て行きました。
673純白の天使:05/01/17 20:18:31 ID:GPpzbRpo
「ソフィー・・・入るよ?」
返事を聞かずにハウルは真っ暗なままの部屋に入ります。
「おやおや、明かりもつけずに泣いていたのかい、僕の可愛子ねずみちゃんは。」
「ハウル・・・。」
恋人の言葉に、ベッドの上でうずくまっていたソフィーはやっと顔を上げます。目も真っ赤で今まで泣き腫らしていたのは暗闇の中でもわかりました。
「ハウル…私…私…」
「君の気持ちが僕にわからないと思う?君としては、カブに感謝しているし、2つの国の人達を安心させる為にも、彼と結婚するべきだと思っている。でも、僕を愛してるから本当は結婚したくない…・そうだろ…?」
「うん…。」
「君は優し過ぎるんだよ・・ま、君のそういう所が僕は大好きだけどね。」
優しくそう言って、ハウルはソフィーを優しく抱きしめるとそっと額に口付けます。
「大丈夫、僕が必ず君を守ってあげる。だから泣かないで。」
「ありがとう・・ハウル…。」
「僕が全て解決してあげるから。君がする事はただ1つ…喜んでカブのプロポーズを受けるんだ。」
「…!」
「大丈夫、大丈夫。僕にいい考えがある。だから・・ね?」
ハウルはにっこり笑うと、今度はソフィーの唇をそっと引き寄せました。
674神修練生:05/01/17 20:23:13 ID:GPpzbRpo
素晴らしい神作品の中にヘタレ作品が乱入してごめんなさい_| ̄|○
オチは簡単に予想出来る位ベタだし・・・続きは明日の夜になると思います。
石投げないで生温かく見守ってやってくださいまし。
675名無しさん@ピンキー:05/01/17 21:28:17 ID:o2O0ou0X
某裏アンソロのメンバー内の七面鳥さんって
こちらのあの方なんでしょうか?
激しく気になってるんですが。
676名無しさん@ピンキー:05/01/17 21:40:08 ID:YtieW+bO
某アンソロとか知らん者だが、ここで聞くことでもないのでは
677名無しさん@ピンキー:05/01/17 22:06:45 ID:o2O0ou0X
>>676
いや、それはそうなんですが・・・。
あの方の作品がすごく好きなので、ちょっと
聞いてみたかっただけなのです。

あ、それから神修練生さん乙です!
続き、楽しみにお待ちしています。
678名無しさん@ピンキー:05/01/17 23:11:44 ID:wYFRADf1
>神修練生タン乙! ハウル先生の悪巧み楽しみに待ってます!

こういう記事を見付けたんだが

ttp://azoz.org/archives/200412211118.php

一番目の言い訳なんていかにも原作版ならいいそうだなーとオモタよ。
679名無しさん@ピンキー:05/01/17 23:52:19 ID:BQg8SmR8
316 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:05/01/06 09:59:34 ID:???
「ハウルの動く城のお客の入りどうだった?」
「ん〜。○○○○○○○」




○の中身を知りたいアナタ!今すぐキーボードのUからQまでを続けて読むんだ!
680名無しさん@ピンキー:05/01/17 23:54:19 ID:OrWV3A3B
>>679
それ秋田
681名無しさん@ピンキー:05/01/17 23:54:39 ID:biOEEU8Q
>661
ヘタレハウル上等!もう貴方、見習いどころか超一級の職人ですよ
お話の展開が上手すぎでつ。毎回引き込まれるよ(;゚∀゚)=3

>669
修練生っていうか既にネ(ry
お待ちしていました。3角関係話大好きです!
ハウルがとてもハウルらしいハウル(映画の方)でGJ(´▽`*)
682名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:25:02 ID:iDueXHl0
>神修練生さんおつです!
すごく面白そう・・・!楽しみです〜(´▽`)

あの、教えてちゃんで申し訳ないのですが、
以前どなたかが投下してくれたハウソフィ←カブの小ネタで、
カブがソフィをたずねてくる、っていうお話ってどこにあるかご存知のかたいませんか?
ハウルがカブに君は人の物に手を出す趣味があるのかい?とか言ってたような…。
あのSS保存庫の方にも見当たらないみたいなんですが…。
683名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:31:48 ID:5g99GLUV
>>682
納豆カレーさんの「映画版ハウソフィ」じゃないかな?
SS保存庫に入ってますよ。もう一度さがしてみ。
684名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:07:16 ID:zHZLGDRo
やった!久々に神君臨!!!!

ありがとう神様ズ!!!
685名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:31:00 ID:Uoelpqpa
納豆カレーさんラヴ。


と、唐突に言ってみた。
686682:05/01/18 03:20:56 ID:iDueXHl0
>>683
そのとおりです!!
本当にすみません、探し忘れていました…。
嬉しくて叫んでしまいますた。
本当にありがとうございます(´▽`)!
687名無しさん@ピンキー:05/01/18 03:58:09 ID:5yaI8Cs4
>>678
納得してしまた(*´∀`*)向こうの人の言い訳って、ユーモアあっていいな。
つか「妻がいない間に一人で変態プレイしていた51歳男性、興奮しすぎて死亡」
が気になった。
688職人見習い@661:05/01/18 06:06:55 ID:sdQ933vo
>>663の続きです。
またまたブタ切れてます。すいません。

【映画、エチシーン助走・未エロ?、2レス】
689688:05/01/18 06:09:08 ID:sdQ933vo
【隠れ家の午後】6
じゅわっ…と、自分の中の、奥まった深いところで何かが灯った音がした。
たまらず、自分からハウルの胸に飛び込む。胸板から首へ、いやいやをするように顔を擦り付け、ハウルの香りを胸いっぱいに吸い込む。今度は優しく腕が覆ってきた。
「大切なはずのソフィーに、酷い事言っちゃった…。赦してくれる?」
「…さっきはね、貴方が知らない人みたいに思えて…それで恐かったんだと思う。あなたが恐かったんじゃないの…」
ふーっ、とソフィーの頭の後ろで息が吐かれた。また何か溜息をつかせたのかと不安になり、顔を引いてハウルを見やる。
ソフィーと目が合うと、きまり悪そうに眉を寄せ、口をへの字に結んで頬が赤くなった。
「かっこ悪い。
 僕としたことが。…がっつくなんてさ。」
ふふっ、と思い切り優しく微笑って、ハウルの頬に手をそっと当てる。
「もっとスマートかと思ったわ」
「あー、もう。言わないでよ。あんなの無しだよ。」
投げやりな言葉とは裏腹に、やさしく横たわるよう手で促す。
くすくすと笑いながら、ハウルの方を向いたままになるように左側を上にして身体を横たえた。
親が子供を寝かしつける時のように、添い寝したハウルがぽんぽんとソフィーの左腕をたたく。

さっきの出来事が嘘のように穏やかで満ち足りた気持ちが訪れた。
愛しい恋人と添い寝していると言うのに男女の恋情など超えて血の繋がった家族か自分の半身をでも慈しんでいるような気持ちだった。
690688:05/01/18 06:13:33 ID:sdQ933vo
【隠れ家】7
――ソフィーは、今日はこのまま静かな時間をすごすのでもいいと漠然と思った。
ただ、目を閉じるのが勿体なくてハウルを見つめていた。

いつしかハウルの手は拍子を取るのを止めていて、ソフィーの左腕を優しく撫でていた。
――すっ、とハウルの眼差しが引き締まる。視線はソフィーの双眼から外れない。
撫でていた右手が、つつーっと滑り下ろされる。触れるか触れないかの加減で、指先がゆっくりとソフィーの左のふくらみを辿り始める。
ソフィーは一瞬、事態が飲み込めなかった。三本の指がブラウスの上をすべっていたが、もどかしくなったのか、不意に軽い力を込めてふくらみを押さえてきた。
「っ…」声にならない声が思わず洩れ、きゅっと目を瞑った。それが合図となり、ハウルは少女を抱き寄せ、薄く開いた唇に自らの暖かい舌を滑り込ませた。

互いが上になり横になってくちゅくちゅと潤んだ音を響かせながら無心に口唇を貪り合った。
次に目を開けて熱っぽいまなざしの恋人を認めた時も、彼女はもう怯むことはなかった、熱に溶けていたのは彼女の瞳の方だったから。

離した唇から滴り落ちる雫さえ惜しく思った。彼の身体を湿らす一滴一滴をも、欲しかった。
691688:05/01/18 06:20:10 ID:sdQ933vo
【隠れ家】って…orz
自分のSS名くらいちゃんと書けや…
寝呆けとるわ。

はなはだ不安ですが、この先もエロがんがるです。 ノシ

修練生タソ、○○ハウル蝶楽しみですよ!
692名無しさん@ピンキー:05/01/18 18:25:22 ID:Gy2OwH0p
>>691
GJ!続き待ってまつ
693507 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:28:07 ID:rWjNVeQ7
>>610の続きいきます。
細切れすぎて読みにくいかも……すいません。

傾向 レティソフィー(ソフィレティー?)映画版 百合 甘め
694わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:30:07 ID:rWjNVeQ7
裏口の戸を叩くと、見たことのない老人が出てきました。
背が低く、顎や鼻のあたりに灰色の髭をたっぷりと蓄えています。
「………あっ!あなた、ソフィーの妹でしょ?」
見た目に似合わぬ甲高い声で、老人が言いました。ぽかんとしているレティーに
老人はフードを取って見せます。
「あっ!」
フードの下には、昨日の子供の顔がありました。にこにことさも嬉しげに
笑っている姿が可愛らしく、レティーも思わず笑み返しました。
「こんにちは。えーと……」
「マルクルです。レティー、また来てくれて嬉しい!」
昨日が初対面とは思えないくらいの人懐っこさで、マルクルが
レティーの腕を取りました。はいってはいってー、とレティーをひっぱって
家に招き入れます。
695わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:32:17 ID:rWjNVeQ7
招き入れられた家の中は静かで、そこにソフィーはいませんでした。
「マルクル、姉さんはお店?」
「そう。レティーはソフィーに会いに来たの?」
明るい調子でマルクルが訊ねました。レティーの足元には老犬が近寄ってきて、
かすれた鳴き声を上げています。
「ええ、まあね……マルクルは一人でお留守番?」
「うん。だから、ハウルさんに出された課題をやってるの」
そういうと、マルクルはテーブルの上に広げられた本やらメモやらビーカーやらを
示しました。どうやら、この子供も本当に魔法が使えるようです。
「へぇ……すごいわね」
「簡単な魔法だよ。あと少しで完成するんだ!」
レティーに向けて、マルクルは得意げに胸を張りました。しかし、その表情は
どこかそわそわと落ち着きがありません。きっと、課題の続きに取り掛かりたくて
たまらないのでしょう。
「あぁ、邪魔してごめんなさいね。あたし、一回お店に顔出してくるから
完成したらまた見せてね」
「うん!約束だよ、絶対見てね!」
レティーがいい、マルクルも嬉しそうに頷きました。レティーは彼の柔らかい栗毛を
くしゃりと撫でてやると、ドアを開けて中庭を横切りソフィーの働く花屋へ向かいました。
696わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:36:31 ID:M7J92ASC
店先では、ソフィーが若いカップル相手に商売している最中でした。
少年は可愛い恋人のために花束を買った様子で、ソフィーに代金を支払っています。
恋人からの贈り物を受け取った少女は花束に鼻先を埋め、幸せそうに微笑んでいました。
邪魔しちゃ悪いな、とレティーは柱の陰に隠れて様子を覗っていましたが、
二人が立ち去ったのを見届けるとソフィーに近寄ろうと足を踏み出しました。

しかし、すぐに足は止まり、その場に凍り付いてしまいました。
 
嬉しそうに手を振っていたソフィーを、背後から伸びてきた腕が捕えました。
驚いて振り返ったソフィーの唇を、その腕の主の唇が塞ぎます。
思わず真っ赤になるソフィーに、腕の主である男、ハウルが微笑みかけました。
派手な服を着てしゃんと立っている姿はとても恰好よく、レティーですら目をそらしてしまう程です。
その笑顔に、ソフィーが照れたような呆れたような、でも幸せそうな表情で
何かを囁きかけました。
少し離れていたのでレティーには二人の会話の内容は聞こえませんでしたが、
ハウルが楽しそうに言葉を返すと、ソフィーが花の様な笑顔で答えます。
しばらく会話は続きましたが、ハウルが唇をとがらせたのを境に言葉は途切れました。
少しの沈黙の後、ソフィーは呆れたような笑顔を浮かべ、背伸びして彼の頬に
キスをひとつ落とします。
その瞬間、ハウルがぱあっと輝くような表情を浮かべました。そして、もう一度
ソフィーを抱き寄せてキスを送りました。ソフィーは慌てて腕を振り解きましたが、
ハウルは浮かれきった様子で何かを言い、手を振って店を出て行きました。
ソフィーも手を振りながら彼を見送っていましたが、不意にとろけるような笑顔を
浮かべると唇に指を当てて目を閉じました。

その仕草に、レティーの胸が引き裂かれたように痛みました。
いまレティーが見つめているソフィーは、ハウルのためだけのソフィーです。
今のソフィーの頭の中にはハウルの事しかなく、レティーのことなど
これっぽっちも考えていないのです。
697わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:40:43 ID:M7J92ASC
たまらなくなり、レティーは踵を返しました。そのまま立ち去ろうとも
思いましたが、マルクルとの約束を破るのは心苦しいので、家に入っていきます。
「お帰り!レティー見て、魔法が出来たんだ!」
そういうと、マルクルはテーブルの上のビーカーを示しました。
なるほど、青かったビーカーの中の液体は今は深い緑に変わっています。
「おめでとう!マルクル、すごいじゃない!」
「うん!初めて一人で出来たんだよ!」
レティーはテーブルの上のメモを何気なくとり、目を通しました。
見たこともない単語や文字や数式に、思わず天を仰ぎます。
「難しいわね。あたしには解らないけれど、何の魔法?」
「姿形を変える魔法。これを使えば、どんな形のものにもなれるんだ」
マルクルは興奮した面持ちでまくし立てます。どんなことでも?とレティーが
問うたので、ぼくがハウルさんになることも、レティーをおばあちゃんに
することもできるんだよ、と答えます。
「凄いわ……それは、ずっとそのままなの?」
「ううん、一日だけ。永遠に形をとどめておくのは呪いの分野だから、
ぼくはまだ習えないんだ」
「そう……」
レティーはそう言ったきり黙りこんでしまいました。マルクルは呪い、という
言葉が怖かったのかなぁ、と考えていたのですがレティーには別の思惑があって黙っていたのです。
「………ねえマルクル、その魔法、あたしに少し分けてくれない?」
店の男達だったらたちまち腰砕けになってしまう様な極上の笑みを浮かべ、
レティーがマルクルに向けて小首を傾げました。
698507 ◆64c1OU4SYQ :05/01/18 20:43:34 ID:M7J92ASC
今日はここまでで。ほんとエロまでずるずる続けちゃってすいません……。
もっと短くしたかったのになぁ、失敗かも。
神様方の洗練された作品に比べ、粗だらけの本作ですが
みなさまが優しくしてくださるので、嬉しい限りです。
完結まではもうしばらくかかりますが、お付き合いいただければ幸いです。
699名無しさん@ピンキー:05/01/18 20:53:49 ID:Gy2OwH0p
>>698
イイ!無邪気にレティーをひっぱるマルクル萌え。
エロまでずるずるって言うけど、設定上そうなっても仕方ないと思う。
がんがれ
700名無しさん@ピンキー:05/01/18 21:08:08 ID:oMdNgDFu
姉妹話なのに漏れはまた劇中のハウル先生と
ソフィーに萌えてしまったよ・・・(*´Д`)蝶ラブラブですな
先の展開もタノシミタノシミ。イイコで待ってます

今連載中の話はほとんどがエロ一歩手前だということに気がつきますた
楽しみがいっぱいあってホクホクですよ。ハイ
701純白の天使:05/01/18 21:47:35 ID:I9Uw8Bh5
>>673より続き
そして1ヶ月後の大安吉日。
「ソフィーさん!…素晴らしいですよ!」
花婿姿のカブは、部屋に入るなり感嘆の声をあげました。
屈指のお針子を総動員させて作らせた豪華な純白のドレスに身を包み、恥ずかしそうに俯くソフィーの姿は神々しくさえ見えます。
「いいのかしら…私なんかがこんな贅沢なドレス…・」
「いえいえ!これほど美しく着こなせるのはソフィーさん以外にいませんよ!でも、本当は何も着ていないのが1番…いや、ゴホン。さ、式場に行きましょう!」
「ええ。でも、ちょっと待って。」
「何でしょう?」
「私達夫婦になるのよ?それなのに、その言い方は他人行儀じゃなくって?」
「え?…・ま、まあ、それもそうですね。じゃ…ソ、ソフィー、行こうか?」
「はい・・」
お互いにほんのり顔を赤らめ、手に手をとって依り添うように2人は歩き始めました。

702純白の天使:05/01/18 21:48:40 ID:I9Uw8Bh5
本当にいい式だった…。
カブは心の底からそう思いました。
動く城の家族こそ出席しませんでしたが、2つの国の国民が心から祝福してくれたのです。
それに、誓いの言葉に頷くソフィーの声の甘さ、誓いのキスの時の唇の柔らかさといったら…もしかしたら、あの横柄な魔法使いに惚れていたのは一時の気の迷いで、本当は自分の事をずっと慕っていてくれていたのではないか…・そんな考えがついついよぎります。
しかも、今夜は…・・
「ソ、ソソソソソフィー?は、入るよ?」
「ええ。」
薄暗い部屋の中で、ドレス同様の純白のネグリジェがほんのり光っています。
勿論、そのネグリジェに身を包んでいるのは新妻になったばかりの…・
「い、いい式だったね。」
「本当。私もそう思うわ。」
やや緊張しながら隣に腰掛けたカブを、ソフィーは優しく見つめます。
「せ、戦争も完全に終わったし、こ、これからは平和に暮らせるね。」
「あなたのおかげよ。…・愛してるわ、カブ。」
「僕もだよ!…ソフィー!」
潤んだ熱い眼差しに我慢出来なくなったカブは、がばっとソフィーを押し倒しました。
703神修練生:05/01/18 21:52:36 ID:I9Uw8Bh5
神作品の中に再び乱入させていただきました。ちなみに次回(次々回?)でエンドになる予定です。
ちなみに、次回作はSで鬼畜なハウルさん&虐げられているソフィーさんを書きたいと思っているのですが・・・?果たして需要はありますでしょうか・・?(勿論ラブ前提)
704名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:31:20 ID:J2moKeK+
>>703
( ・ω・)∩ ヨミタイ・・・
705名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:39:27 ID:iDueXHl0
>703 
( ・ω・)∩ アタチモ…
706名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:42:21 ID:LCMsnPEN
>>703
( ・ω・)∩ ワイモ…
707名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:48:54 ID:o4Fno2hK
( ・ω・)∩オイラモ…
708名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:58:55 ID:75CH+8I/
( ・ω・)∩ウチモ…
709名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:06:26 ID:yCJ5IQj3
全部同じ人に見えるw
710名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:25:59 ID:Ir3iU1ny
( ・ω・)∩ノリオクレタ…アタイモ…
711名無しさん@ピンキー :05/01/18 23:47:22 ID:LJAp2Nu4
( ・ω・)∩…ワタシモ
712名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:47:31 ID:mML4gbcC
( ・ω・)∩うまし糧!
713名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:49:17 ID:KpxtIB7q
おまいら飢えてますねw

( ・ω・)∩ アテクシモ…
714名無しさん@ピンキー:05/01/19 00:30:16 ID:2nbDfScH
(・ω・)∩モレモ…

レティソフィと純白の天使も待ってまつ。
715名無しさん@ピンキー:05/01/19 00:36:16 ID:lylHYnC9
( ・ω・)∩ ひっそりと鳥その後のらぶい二人が蝶気になると言っておく
716名無しさん@ピンキー:05/01/19 00:40:17 ID:XgkOlQd+
>>715
同じく
717名無しさん@ピンキー:05/01/19 00:50:13 ID:wKOeexfU
>263愚民さんの赤ちゃんネタの続きも気になります( ・ω・)∩
718名無しさん@ピンキー:05/01/19 00:57:46 ID:m/W5ljSP
気持ちはわからなくもないがあんまりレス無駄遣いすんなよおまいら
719コリューン#:05/01/19 01:12:13 ID:7fQGM2hi
えと、以前言っていたカブ×ソフィーです。(多分ハウル×ソフィーと続くかも?)
まだ完成してないんですけど、かなり時間がかかりそうなので少し投稿しちゃいます・・。
カブの性格が著しく変貌を遂げていますが・・・そこらへんは生暖かく見守って頂ければ幸いです・・。
とにかく暗いんです、カブが・・・。個人的な解釈でアレなんですが、普段はニコニコといい人そうに
見えるけど、裏ではそうでもないというか、裏表がありそうなキャラだなーと思って書き始めたSSです。
普段SSを書いた事がないのでかなり不慣れな為(言い訳)、誤字脱字、意味を間違えて
使用していたらご指摘お願いします。
720all i want:05/01/19 01:15:37 ID:7fQGM2hi
「心変わりは人の世の常と申しますから」
そう隣国の王子が名言を言い残し、去ってから数ヶ月が経とうとしていた。
戦争も終戦に向かい、街も大分復興して戦火の焼け跡は消えつつある。
一時期は空を仰ぐだけで恐怖が芽生えていた人々にも少しづつではあるが、
笑顔が覗くようになってきている。
しばしの間、空を旅していたハウル一家だったが、今はまた新たな土地に居住している。
そこで花屋を営みながら細々と、だがささやかな幸せを手に入れ暮らしていた。

コンコン
「はーい」
コンコンコン
「誰かー・・あっ」
(そうだ、今日は誰も家にいないんだわ)
マルクルとおばあちゃん、ヒンはソフィーの拵えたお弁当を持って散歩に、
ハウルは家族を養う為に出稼ぎに、カルシファーは自由の身になってからは
よく外に遊びに出かけている。
コンコン・・
「ごめんなさい、お待たせしちゃって・・」
ガチャッ
「きゃっ」
ソフィーがドアノブを引くより早く、ドアが自動的に開く。
家の主より先に、待ちきれないカブが先に手をかけたのだった。
721all i want(2):05/01/19 01:16:36 ID:7fQGM2hi
「やあ、ソフィー。お久しぶりです。貴方の気持ちに変わりは無いか確かめに来ました」
カブは挨拶もそこそこに、いきなり本題を切り出す。
「そっそれは・・」
風の噂では、どの美しい姫君にもカブは首を縦に振らず、王様や王妃様は困り果てているという。
その原因がまさか何の取り得も無い自分にあるなんて、誰も思いもしないだろう。
ふとカブの顔に目を向けるソフィー。
金色に輝き緩やかなカールを巻く髪、少年の様に大きな純粋な瞳、線が細くスラッと背が高い。
あどけなさと、男らしさが同時に存在する、誰から見ても見目麗しき隣国の王子。
何故私なのかしら・・?

少し言葉に詰まるソフィー。それに気付くカブ。
「私が王子だという事は気にせず、
 本当の気持ちを聞かせてください。貴方の心が知りたいのです。」
しばしの沈黙。


「ソフィー?」
先に沈黙を破ったのはカブだった。

「ごめんなさい」
そう言い、深々と頭を下げる。
722all i want(3):05/01/19 01:17:25 ID:7fQGM2hi
「私は・・私にはハウルしかいないの。
 ハウルは空っぽだった私に生きる喜びやかけがえの無いものを教えてくれたわ。
 例え、彼が私の事を嫌いになっても、どこか遠くに行ってしまったとしても
 忘れる事なんてないわ、絶対!彼を愛しているの」
静かではあるが言葉に抑揚があり、その瞳は揺ぎ無い強さを秘めていた。
決して変わることの無い強い意思。迷いも戸惑いも無い。

カブはソフィーの勢いに呆気に取られながらも、
その強くい意志を持った娘を何が何でも手に入れたい衝動に駆られた。
やはり美しい。出会った頃より更に輝きに満ちている。
今まで生きてきた中で、かくも美しく、強さを秘めた女性とは出会った事が無い。
あの男がそうさせているのか・・?
チクリと胸が痛む。

「今の言葉、そっくりそのままソフィーにお返しします。
 私も同じ気持ちです。この気持ちに偽りはありません。
 貴方を愛して止まない、そう・・貴方の本心を知った今でさえも」
そう言いながら跪き、ソフィーの手を取り甲に口付ける。
「・・・・・・」
その言葉にどう答えていいのか分からず俯くソフィー。
723all i want(4):05/01/19 01:18:31 ID:7fQGM2hi
分かっていたとはいえ、やはりショックだった。
自分が何も出来ない間に、ハウルとソフィーの信頼関係は、愛情は、
誰も立ち入る事が出来ない位揺るぐ事の無いものになってしまっていた。

(入る隙も無い・・・か)
苦し紛れに少し意地悪な事をソフィーに問いかけてみる。
「では、美しい娘の心を手に入れることが出来なかった哀れな王子に、
 せめて貴方からお別れのキスをして下さいませんか?
 勿論唇に。それでソフィーへの思いは断ち切りましょう」
(思いを断ち切るなんて、そんな事出来る訳が無い・・)
言っている事と考えている事の差に思わず苦笑する。

「・・分かったわ」
こんな自分勝手な条件にソフィーは乗ると言う。
覚悟を決めたようだ。
カブの手を取り、瞳を閉じて顔を近づける。
カブは瞳を閉じる事無く、ソフィーを見つめていた。
724all i want(5):05/01/19 01:19:15 ID:7fQGM2hi
愛しい者の無防備な姿を見て諦められる筈が無い。
ならばいっそこのまま押し倒してしまおうか。
いや、そんな事をしたらもう一生ソフィーに会えなくなってしまう。
だか、いずれソフィーはあの男の子供を身ごもり、幸せな結婚生活を送り、
私の事など影も形も無く忘れ去ってしまうだろう。事に及ばずとも会えなくなってしまうのだ。
そして自分は望まぬ結婚をし、一生檻の中から出れず朽ち果てていくのだ・・・。

この焦りや苛立ちは何だろう・・・?自らの心の闇を知る。
(続く)
725 ◆eiBDMLHxIw :05/01/19 01:23:30 ID:7fQGM2hi
あれ・・・?上手くコテが出てこない・・。

以上です。
この後、濡れ場に突入の予定です。
ちょっと鬼畜なのを書く予定ですが、予定は未定という事で、どうなることやら・・・(;´Д`)
セリフが少なく説明文ばかりで読みにくくてすみません・・・。

あと、いつもネ申々作品、楽しみにしています。
こんな表現があるのかー、とか私もこういうギャグ書いてみたい、とか色々感嘆しております。
これからもがんがって下さい!!
726名無しさん@ピンキー:05/01/19 01:35:47 ID:E6N5eQsk
どきどき(´Д`*)はぁはぁ
続き待ってます〜
727名無しさん@ピンキー:05/01/19 01:36:37 ID:/qvENua2
(*´Д`)新鮮!
728鳥その後 24 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:12:21 ID:pSIJtWUo
>>624続き

朝早くにお邪魔しますw 終わることは終わったのですが非常に長いです…ゴメンナサイ
映画版 ハウソフィ あまあまエロ ハッピーエンド!


 少しざらりとした舌が少女の青白い肌を這う。
「……ン」
 後ろから回した手のひらがソフィーの胸を包み込んだ。
「ッ!」
「やわらかくて気持ちいいね、ソフィーのおっぱい」
「やだ、や…」
 やんわりともみしだく動きに少女は首を横に振る。赤く染まった耳にふふ、と少しだけ笑い、ハウ
ルは親指をのばして朱鷺色の果実を軽く引っかいた。
「ひゃっ!」
「いやって言うワリには、気持ちよさそうな声だね?」
「ダメ……ッ! わ、たし…胸、そんなにおっきくないし……っ!」
 後ろから聞こえてくる声に、少女はイヤイヤと首をふり続ける。少し涙の滲むような声音にハウ
ルはそうかな、と肩越しに少女の胸元を覗き込んだ。
「そんなことないよ。綺麗だし形がいいし―――揉みがいだって十分に、ある」
「やあ…」
 ハウルの言葉にソフィーは両手で顔を覆って小さく声を上げた。
 恥ずかしい。
「だってだって、ハウルの手の中にすっぽり、入っちゃうし…ッ!」
「うん、ちょうどぴったり」
「ち、小さいわよね?」
「だからそんなことはないってば。ぴったりだよ」
 くすくすと笑いながらちゅっと耳たぶにキスをされて、恥ずかしさが頂点に来る。身をよじる少女
を相変わらず笑いながらハウルはやんわりと抱きとめた。
729鳥その後 25 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:13:29 ID:pSIJtWUo
「ほら、こうやって抱きしめてるとね、まるで君の全部がぼくのために出来てるんじゃないかって錯
覚しちゃうくらい、ぴったりでしょ?」
 汗ばんだ胸から手を放し、魔法使いはつうっと優しい曲線を描く少女の体の輪郭をなぞっていく。
「ふ、ぅんっぁあ」
 肩から腹へ、そして下半身へと、きわどいところを掠められ、ソフィーはたまらずびくんと背を逸
らす。のけぞった拍子に視界に入ったハウルの顔は唇だけは笑っていたけれどひどく真剣な眼差
しで、その鋭さに体の奥がぞくぞくした。
「ぼくの、だよね」
 魅入られたような少女の琥珀色の瞳に、魔法使いはそっと目を細めて尋ねた。
「ええ」
 頷く以外、その時なにが出来たというのだろう。
 心と体のうねりに突き動かされて、ソフィーは夢中で頷いた。
「あなたのだわ。わたしは、あなたのだ、わ…ッ」
 ソフィーの言葉にハウルは一瞬目を閉じる。一瞬のうちに体をベッドに横たえられ、強く強く抱き
しめられた。
 嵐のような激しさに怖いと思う。以前の痛みを思い出す。けれどそれ以上に嬉しい。
「ハウル…ッ!」
 腕を伸ばして抱き返しながら襲い掛かるような口付けを受け止めた。
 潜り込んできた舌に自分のそれを絡める。くちゅ、くちゅという音が頭の中に直接響いて少女の
思考を麻痺させていった。
「んはァ…っ」
「息はね、鼻でするんだよ」
 涙目になって唇が離れた隙に肩で荒い息をするソフィーにハウルはどこか嬉しげにそう囁く。
 慣れていないのが判って恥ずかしいとか、そういう事を考える余裕なんかもうなくて、ソフィーは
教えられるままにくすんと鼻を鳴らして息をした。
「いい子だ」
 再び、今度は両手で胸を揉みしだかれ、少女の全身が薄いピンク色に染まっていく。
 頭の奥がふわふわして、かり、と乳首に歯を立てられてももうそれが痛みだと認識できなかった。
「きゃう!」
730鳥その後 26 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:14:33 ID:pSIJtWUo
 電流のような感覚に体が跳ねる。ざらざらとした舌に嘗め回され、やんわりと噛まれ、また舌で
つつきまわされるたびに唇からぽろぽろと嬌声が零れ落ちる。
「ハ、ウル……ゥッ!」
「綺麗だよ。ソフィー。本当に綺麗だ」
 はあはあと荒い息はもうどちらのものかわからない。
 全身をくまなく触られ、浮いた汗が再び肌へ塗りこめられていく。
「あ、そ、そんなとこ…ッ!」
 可愛らしく穿たれたへそを舐められて少女が驚いたように顔を上げた。
「ここはいや? じゃあ……」
 にやりと顔を上げたハウルが、次に顔を埋めたところにソフィーの目は今度こそ驚愕に見開かれた。
「ハウル!」
 悲鳴じみた声に、少女の叢に顔を寄せた魔法使いはふっと息を吐いて柔らかな繁みを揺らす。
「前は夢中で気づかなかったけれど、こっちも星の色になっているんだね」
「いやあっ!!」
 ダメよ、そんなところ、と、泣き出しそうな声で制止するソフィーの言葉をきかず、ハウルは丁寧
に、けれども逆らう事を許さない力強さで少女の足を割り開き間に潜り込んだ。
「だめ、ダメ! 汚いッ!」
「ソフィーに汚いところなんてないよ」
「イヤ、おねが…ハウル、いやァ…」
 子供のように頭を振り続ける少女に、だめ、と魔法使いは残酷な声で告げた。
「さっき、君は全部ぼくのものだって言ったでしょう?」
「それと、これとは……ぁァああ!?」
 ぐちり、と湿った音がする。
 潤む蜜壷を長い指が形を辿るようになぞっていた。
「ふああっ!」
「大丈夫。気持ちよくなれるから、ね。前みたいなことはないよ…」
 くぐもった声が下から響いて、敏感になった花びらにひどく暖かい…いや、熱くて柔らかなもの
が触れた。

 ―――――!!!!!!!
731鳥その後 27 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:15:57 ID:pSIJtWUo
 頭の奥は爆発しそうだった。
 自分でも見たことがないような場所を世界中で一番大好きで大切な相手に見られて、なおかつ
舐め…られている。羞恥で体に火がつきそうで、心臓が口から飛び出してしまいそうなほど激しく
鼓動する。
「あ、あ、あ……ッ!」
 快感よりもショックに身を震わせる少女に気を使ってか、ハウルはしばらくそのまま動かなかっ
た。それでも少女が少しだけ気を落ち着けたのを認めると、指で入口を優しくなぞりながら赤く色
づく花びらをねぶり、あふれる蜜をじゅっと啜る。
「ひっ、んんあ、ああああああっ!」
 慣れていないどころか、正真正銘生まれて始めてされる行為にソフィーは高い声を上げてがく
がくと体を震わせた。
「いや…あぁっ、おかしく、おかしくなっちゃう…ッ」
「なってもいいよ」
 少女の愛液で口元をてかてかと光らせながら魔法使いは呟く。
「ぼくにおかしくなっちゃいなさい」
「ひぃっ」
 花びらに隠れるように埋もれていた陰核を押しつぶすように舌が動く。その衝撃は熱い泥を一気
にかぶったかのようでソフィーはまともな悲鳴も上げられず口をあけて荒い息をつく。
「怖い、怖い…ッ」
 うわごとの様に呟く少女の声が耳に入っても、ハウルは愛撫の手を止めなかった。たぶん、とめ
られなかったというのが正しいのだろう。
「んくっ、あ、あ、ハ…ウル…だめ、だめェ……ッ、も、わたし…ッ!」
 一気に駆け上がっていくソフィーの声の高さに少女の限界を知り、だらだらと蜜をこぼし続ける
泉にハウルは舌だけでなく指も潜り込ませた。浅い位置への愛撫と、熱くやわらかくなっていく内
部への二つの刺激に少女の脳裏が白くなる。
「ぁぁぁああああああ!!!!」
 歌うような声を上げて少女は絶頂に達した。
 息も絶え絶えな少女の中をもう一度、確かめるように馴染ませてからハウルは指を引き抜く。
「ハウ、ル……」
732鳥その後 28 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:16:55 ID:pSIJtWUo
 呆然と少女は愛する魔法使いを見上げた。
 目元に光る涙を親指の腹でぬぐってハウルは微笑む。
「気持ちよかった?」
 ぺろり、と自分の蜜に濡れた唇を舐める舌の動きを目で追いながら、少女はわけも判らないまま
こくりと首をふった。
「よく、わから…なかったけれど……ま、真っ白になっちゃう感じ、で…」
 弛緩しきった体を魔法使いはそっと抱えなおす。
「じゃあ、今度は二人で気持ちよくなろう」
 力強い腕に支えられて少女の腰が浮く。
 ひざ立ちになった魔法使いの昂ぶりが熱く融ける蜜壷に触れた。
「ふ…あ」
「大丈夫……ゆっくりするから、ね」
 かすかに上ずった声でゆっくりとハウルが身を進めていく。ハウルのものから零れる先走りと
ソフィーから溢れる愛液がシーツに黒いしみを作っていた。
 小さな入口が熱く硬いものに押し広げられていくのが感じられてソフィーはぎゅっと目を瞑る。
 さきほど一度達したおかげか、それともハウルがこれ以上はないくらい慎重にコトを進めている
せいか、はじめての時ほど痛みは感じない。それでもその所為で余計に自分の中に入ってくるハ
ウルを感じてソフィーはいたたまれなさに泣きそうになった。
「痛い?」
 涙ぐむ少女に頭だけを入れたところでハウルは動きを止める。
「ち、ちが……ッ。痛く、ないわけじゃ、ない、けど…大丈夫」
 心配そうな魔法使いの首にしがみついて、ソフィーはその耳元で続けて、と囁く。
 少女の吐息がハウルの髪を揺らし、魔法使いの全身の筋肉にぴくりとさざなみが揺れた。
「ソフィー……あんまり、ぼくを挑発しないでね……」
「え? ちょうは…? きゃっ」
 さきほどまでと異なる性急さでハウルが昂ぶりを沈めていく。潜り込むものに内壁を擦られて、
少女はくう、と息を殺した。じりじりとそのまま侵して来る質量を、ただ受け止める。

 ―――――わたしと、ハウル、一つに…なってる。
733鳥その後 29 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:18:20 ID:pSIJtWUo
 痛みと、違和感と、かすかな快感がもたらす実感にひどく幸せな気分になって少女は息を吐き
出した。
「あったかいね……ソフィー」
 ようやくすべてをおさめきったのか、ソフィーの白い胸に顔を埋めたハウルが呟く。
「動く、よ」
「うん」
 魔法使いの言葉に少女は頷いた。
 軽く引き抜いては戻すその動きに全身に鳥肌が立つ。
 どう言葉で表現すればいいのかわからない感覚に少女はこらえることもなく声を上げた。
「ハウル…ッ! ふぁぁ、ん、っは、ハウ、ル…ッ!」
 熱い。
 ぐちゅぐちゅとかき回されるたびに下肢で泡立つ音がする。
 指の硬さとは違う硬さと質量。そして、体の中で響くハウルの鼓動。
 充血したしこりを擦るように穿たれてさきほどとは違う波がソフィーを飲み込もうとしていた。
「あ、つ、い…ッ!」
「気持ち、いい? ソフィー…ッ?」
 尋ねる声に言葉で返すことも出来ず、ただ夢中になって首をふる。
 愛する人に求められて、自分も求めて。
 怖いくらいに幸せで痺れてしまいそうに気持ちがよかった。
「イイの…ッ! 気持ち、いい…ッ!」
「ぼくもだ!」
 ハウルの動きが激しくなる。深く沈められ、浅く突かれ、止められない嬌声がただ高く部屋を満
たした。
「ああ、あああぁぁああっ! ふっ、は、あああぁーっ!」
 体の中でハウルの昂ぶりがさらに大きくなっていくのが判る。これ以上はないほど押し広げられ、
深く、深く穿たれ、少女は絶頂に身をのけぞらせた。
「――――――――ッ!!!!!」
「く…ッ」
 胎の奥深くに熱い飛沫を感じる。
 全身を満たしていくその熱に溺れて、ソフィーはゆっくりと意識を手放した。

734鳥その後 30 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:19:52 ID:pSIJtWUo
 目を覚ますと空気はしんと冷えていて、全身に残り火のような熱さがあった。
「……?」
「ソフィー。目が覚めた?」
 いつもより少しだけ低いききなれた声が耳元でして、少女はぼんやりと首をめぐらせる。そこで
真横にうっすらと笑う魔法使いの美貌を見つけ、少女は慌てて体を起こした。
「ハ、ハウル!? あ、つっ」
 距離をとろうとして体に、主に下半身の辺りに疼く鈍い痛みを感じてソフィーは顔をしかめる。
「な、なんで…」
 痛みの原因に思いを馳せてすぐ、見つかった答えに全身が熱くなった。
「わ、わわわわ、わたし、ハウルとっ!?」
「うん、ぼくと寝たんだけれど。……と言うか、ソフィーとしてはその格好はいいの? ぼくとしては
かなり眼福なんだけれど」
「眼福?」
 ベッドの上でひじをついてニヤニヤと笑うハウルの視線を辿って全裸のまま体を起こしている自
分に気づき、少女は再度悲鳴を上げた。
「いやーっ」
 慌ててシーツをかぶる少女に魔法使いは朗らかな笑い声を立てる。
「わ、笑うなんてひどいわっ」
 シーツから頭だけ出した状態で抗議するソフィーに笑いを殺しきれていない声でハウルはごめ
んと謝る。
「ごめんごめん、あんまり、ソフィーがかわいくて!」
「面白がっているようにしか聞こえないわ……」
 ぼやきながら、ソフィーはなんだか情けなくなってきて涙ぐんだ。
 少女にはこういうことの経験はハウルとのもの以外にないけれども、こういう反応は世間一般の
恋人たちの事後とは違うと思う。たぶん。きっと。絶対に。
735鳥その後 31 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:20:35 ID:pSIJtWUo
「ちょ、ちょっと、ソフィー、なに泣いてるの!?」
「だって、ハウルったらわたしのこと見て笑っているし、わたしはわたしでなんだかバカみたいだし…」
「笑って…って、いや、これは、幸せだなあって浸ってただけだよ!?」
「その必死さが怪しいわ」
「ちょっと待って。なんで愛を確かめ合った後にこういう詰まんないことで言い合いしなきゃいけな
いのさ!」
「そんなの、ハウルが笑うからだわ」
「――――――いや、なんだか、こういうやり取り、前もやったような気がするよ?」
 あの時は君、ぼくが落ち込んでるからって文句を言ったけど。
 言われて、ソフィーは前回の事を思い出した。思い出したけれども確信を持って言い切る。
「前も今回もあなたが悪いんじゃないの」
「……確かにその通りです。はい。ごめんなさい」
 降参、といいたげに軽く両手を挙げて魔法使いは言った。
「わかってくれればいいわ」
 つん、と顔をそらしたソフィーも肩が笑いで小刻みに揺れている。
「まったく、君は本当に素敵で最高なお嬢さんだね!」
 シーツに包まったままの恋人を胸元に抱き寄せて、ぼやくようにハウルは惚気を呟いた。
「そういうあなただって、素敵で最高よ」
「じゃあ、ぼくたちって、これからも一緒に末永く幸せに暮らすべきなんじゃない?」
 え、とソフィーは魔法使いを振り仰ぐ。
 そこには言葉の軽やかさとは正反対なくらい真剣な表情をしたハウルの顔があった。
「それ、って…」
 目を見開くソフィーの問いには直接答えず、ハウルは流れ星の色をした少女の髪をサラリと梳く。
「それってとてもぞくぞくするような暮らしになると思うよ」
「ハウル」
 魔法使いの顔を見つめたまま、少女は呆然とその名前を呟く。
「それって…」
「ソフィー」
736鳥その後 32 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:23:07 ID:pSIJtWUo
 ハウルは少女を抱きしめたまま身を起こし、ベールのようにシーツをかぶったソフィーの手を厳
かにとった。
「ソフィー・ハッター。ぼくと、結婚してくれませんか」
「ハウル」
「順番、かなりおかしくなっちゃったけど。ぼくは、ソフィーに「ぼくのソフィー」になって欲しいんだ」
「ハウル、ハウル…ッ!」
 泣きじゃくり始めたソフィーの涙を魔法使いは唇でそっと拭う。
「返事は?」
「そんなの…はい以外にないじゃないの……ッ!」
 しがみつく少女の細い体をしっかりと抱きとめて、魔法使いは安堵の息をこぼした。
「ああ、よかった! 断られたらどうしようかと思った」
「断るなんてありえないわ。だって、わたし、ずっとその言葉が欲しかったんですもの!」
 赤錆色ではなくなった髪。
 失った三つ編み。
 そのすべてを後悔はしていないけれど、どこに立っていればいいのか判らなくなっていた不安
感が見る見るうちに埋められていく。
 ハウルの申し出が、義務感からではなく愛情からのものだと、素直に信じることが出来る今は
なおさら。
「嬉しい」
 そう呟いてソフィーは泣きながら微笑んだ。
 美しいその微笑みに、ハウルもゆったりと笑う。
「愛しているよ、ぼくの奥さん」
「愛しているわ、わたしの旦那さま……」


 二人だけで交わした誓いの口付けは、涙と幸せの味がした。
 


おしまい
737 ◆7Anvse.M72 :05/01/19 06:27:51 ID:pSIJtWUo
32節で完全に前回よりも長くなってしまいました_| ̄|○バショトッテスミマセン
ここまでお付き合いいただけました皆様、ありがとうございました。
では再び1ROMに戻りたいと思います。
これからも神々のうまし糧を楽しみにしております〜
738神修練生:05/01/19 07:45:48 ID:X+tBAJPw
>>737様 乙でした〜♪すごい良かったですよ。情事の後に恥じらうソフィーが可愛すぎです!
739名無しさん@ピンキー:05/01/19 08:18:45 ID:vgjmIgBb
(´∀`*)オナカイッパイ、ゴチデシターーー!!
ああ、素敵でした!
エチ可愛いハウルとウブ可愛いソフィに激モエっす。
次回作もちゃっかり気長に待ちますですよ。乙でした!
740名無しさん@ピンキー:05/01/19 08:27:50 ID:04l8veih
うまし糧━━━━━━!!(*゚∀゚)
550神さまお疲れ様でした!!
幸せなエチにハッピーエンド、最高でした。
恥じらいっぱなしなソフィーが相変わらず可愛いです。
ハウルになりたいよ…(* ´Д`)
ああ〜、朝からチェックしに来て良かったです!

拙い絵も気に入っていただけて本当に嬉しいです。
謝罪と賠償になり得て…よ、ヨカタ…(;´∀`)
741名無しさん@ピンキー:05/01/19 09:35:48 ID:XgkOlQd+
>「ぼくにおかしくなっちゃいなさい」
で激しく萌えました!
朝からいいもん見させてもらいました。ありがとうございます!
742名無しさん@ピンキー:05/01/19 11:42:28 ID:ad+nx9Gb
http://sousui.jp/~melroes/image/hs_ero_p7_b.jpg
http://sousui.jp/~melroes/image/howl_note_zukinero.jpg
転載しちゃだめかも知んないけど萌…(* ´Д`)
743名無しさん@ピンキー:05/01/19 11:58:45 ID:DiwWhqF9
>>742
分かってるのならやめたほうがいいですよ。
絵師さんの身になって考えてみてください。
744名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:14:52 ID:gqqo/n8E
ここは虹板じゃない
ss関連の絵以外はうpすんな

個人サイトの絵晒すな
直リンやめれ
sageろ

おまえ馬鹿だろ
素人がURLのせんな
745名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:15:05 ID:hk7iKJTe
>>742
ここは2ちゃんだぞ。
746名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:17:41 ID:IZ4oPFxk
>>742
たとえ乗り込みがなくても、2ちゃんで曝されただけで
自衛のためにサイトを休止する人もいる。

ここはそういうところだ。自覚をもってくれ。
747名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:21:30 ID:XgkOlQd+
確かに萌えだけど・・・
テンプレにジブリ画像のスレ貼ってあったからそっちに投下してみるといいよ
まぁ・・・どんまい
748名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:27:30 ID:pSIJtWUo
専用スレがあっても直リンのどこが悪いのかとか、ウプロダのつかいかたとか、
今回の晒し方はある意味絵師さんサイトへの荒らしなんだってことが理解できるまで
画像投下は止めて欲しい。
こんな激萌え絵師さんに活動止められたら泣くよ。

まず半年ロムれ。
749名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:36:03 ID:wAbeHzlA
つかこの絵師さん、少し前に角二の方でうpロダ無しで晒されてたけどね…。
そこからひっぱってきたんかいな。
750名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:39:24 ID:kPtEda+N
実は壮大な釣りな気がしてきた
751名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:57:53 ID:gqqo/n8E
釣りかもしれんが
今後本気でこんな馬鹿なことするやつが出ないように
マジレスしてみた
752名無しさん@ピンキー:05/01/19 14:01:16 ID:04l8veih
わざわざageてるしね…。
5度目のハウ観賞から幸せな気持ちで帰ってきてここ開いて、
背中に冷水浴びせられたような気分を味わったよ。
もう絶対やめてほしい。
753名無しさん@ピンキー:05/01/19 15:19:21 ID:n9eer38d
>737
キタワァ*:.。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。.:*!!
萌えました乙!
754名無しさん@ピンキー:05/01/19 16:03:39 ID:FVTmMezA
小説関係以外の絵はうpは駄目なのですか?
転載じゃなく、ですが。
755名無しさん@ピンキー:05/01/19 16:13:11 ID:1HKkzLM/
あと3年ロムってろ
756名無しさん@ピンキー:05/01/19 17:25:42 ID:/qvENua2
神様乙!

ソフィーの描写萌え〜
757名無しさん@ピンキー:05/01/19 17:36:35 ID:0V3WwlFs
すげーシモネタ連続のラピュタのパロディ動画がどこかにあった気がするんですが
どなたかわかりませんか?
758名無しさん@ピンキー:05/01/19 18:08:53 ID:lylHYnC9
ジブエロ板で聞きなはれ
759名無しさん@ピンキー:05/01/19 18:31:08 ID:vgjmIgBb
ヤバイ。
見るもの聴くもの、SSのネタ・描写に活かせないかと四六時中ガツガツしてる自分がいますorz
760名無しさん@ピンキー:05/01/19 18:31:48 ID:EX6VaWSb
>>725神様 次回の濡れ場 (*´Д`)ハァハァ カブの心の闇お待ちしています。

>> ◆7Anvse.M72神様  最終話、乙彼さまです。
    「ぼくにおかしくなっちゃいなさい」  「歌うような声」 の台詞が
    激壺りました。あなたにおかしくなりそうでつ(マテ 
    うまし糧、ごちそうさまでしたヽ(*゚∀゚)ノシ

   
761名無しさん@ピンキー:05/01/19 18:47:24 ID:XgkOlQd+
>>754
神の書いたSSに触発されて・・・挿絵描いてみました、みたいなものなら全然OKだと思うけど、
SSとは関係ないイラストならやっぱりジブリ画像のスレに行くべき
762神修練生:05/01/19 20:10:00 ID:yJJ0VLUf
神作品の後に、またまた色物投下させていただきます。これでこの作品は最後です。
763純白の天使:05/01/19 20:11:18 ID:yJJ0VLUf
702>>より続き
764純白の天使:05/01/19 20:13:30 ID:yJJ0VLUf
>>702より続き
(ああ、ソフィーさんって結構胸が硬いんですね・・・肩幅も広くて・・・って・・え!?)
「ふふふ・・・ひ〜っかかった〜な〜あ・・・・」
そう、この低い自信に満ちた声は・・・・・
「おおおおおお前!?」
「どうだ!びっくりしただろ!?」
・・・・・・びっくりしない人間がいないだろ!とカブは心の中で必死にツッコミ入れました。
そう、目の前で薄地のネグリジェ姿で立ちはだかっているのは・・・愛しの新妻などでは勿論なく、あのふてぶてしい・・・・・。
「な、なな何でお前がここに!?」
「決まってるだろ!僕はこの城に来る直前からソフィーに変身していたんだよ。まあ、案の定引っかかってくれたけどね。間抜けな王子様。」
「じゃじゃじゃあ・・・式の時も・・・」
「そう、僕。」
「あっさり言うなあ!!」
言ってカブはその場に崩れました。
「そそそその・・・ぼ、僕はおおおお前と誓いの言葉に・・・・キキキスに・・・」
「僕は、可愛いソフィーの為なら、あんたと誓いの言葉でもキスでも何だって出来るさ!」
大胆な事をさらりと言って、ネグリジェ姿のハウルはどっかりベッドの上であぐらを書きました。
カブのほうは、床に崩れ落ちたまま瀕死の虫のようにぴくぴくしています。
彼の気分を幸福で満たしていたウエディングドレスの思い出も、今となってはこのうえない悪夢でしかありません。
「大体なあ!ソフィーの純粋な心を利用しようとする了見が気に食わないんだよ!なーにがソフィーだ、何も着てないのが一番だ!人の恋人に手を出すな!魔法使い馬鹿にするなよな!」
「な・・・んだって・・・」
ハウルの容赦ない挑発に、カブもやっと我を取り戻しました。
765純白の天使:05/01/19 20:14:13 ID:yJJ0VLUf
その頃。
「ねえ、カルシファー。大丈夫かしら?」
ソフィーはカルシファーの横で編み物をしながら、愛しい恋人の身を案じていました。
「ハウルったら、『僕が全て解決してあげるから、何も心配しなくてもいいよ』って言って朝出てったきりで・・・」
「おいらにも教えてくれなかったしなあ・・・・今回ばかりは誰にも教える訳にはいかないって言ってたんだよな。」
「まさか・・・ハウル・・・」
(カブに決闘でも申し込んだのかしら・・・彼と刺し違えても戦う気じゃ・・・)
2人の美青年が自分を巡って戦う、そんなちょっとおいしい妄想をしてしまうソフィーでしたが、すぐにぶんぶんと頭を振ります。
(大丈夫よね、ハウル、帰ってくるわよね・・・・いいえ!お願い、帰って来て!・・・ハウル!)
ソフィーは編み物の手を止めて、祈るように手を組んでいました。
766純白の天使:05/01/19 20:15:31 ID:yJJ0VLUf
その頃、ハウルは一応闘っていました。そしてとりあえず無事でした。
「君に邪魔される筋合いはないね!大体、僕の純粋な気持ちを利用して、こんな馬鹿けた真似をしてただで済むと思ってるのかよ!この性悪魔法使い!」
「性根が腐ってるのはあんたの方だろ、王子様!案山子は案山子らしく間抜けっ面さらしてぼけっとしてればいいんだよ!」
「なんだとー!この××××!」
「言ったな…・・お前なんか〇〇〇〇!」
とてもじゃないが、大物魔法使いと一国の王子の口論とは思えません。
そして…・・
「はんっ!相変わらず態度だけはでかいな、三流魔法使い!自分のその間抜けな格好を見てみろよ!ソフィーさんも絶対に愛想つかすよな。」
「ほーう」
捨て台詞のようなカブの言葉に、ハウルは得てやったりとばかりに、にんまり笑いました。
「言っただろ?僕はソフィーの為なら何でも出来るって。ドレスやネグリジェが何だってんだ、僕は彼女の為ならバニーガールだろうが、裸エプロンだろうがどんな格好だって出来るさ!」
「はっ・・!?」
突然落雷に撃たれたかのように、カブはその場に崩れ落ちました。
「バ、バニーガールならともかく、ははは裸エプロンまでは僕には…・いや…でも…いくらソフィーさんの為とは言え…」
目の前の魔法使いの言葉にショックを受けると同時に、ついおぞましい想像をしてしまったカブは真っ青になってがたがた震えるばかりです。
「わかっただろ?君が僕達の間に入りこむ余地はまるで無いんだ!もう2度とソフィーに手を出すんじゃ無いぞ!」
訳のわからん自信たっぷりにハウルはそう言い放つと、ネグリジェの裾を翻しながら窓から飛び出していきました。
767純白の天使:05/01/19 20:16:29 ID:yJJ0VLUf
「ん…?」
やだ、いつの間に眠っちゃったんだろ・・?あたし…・
見れば台所は真っ暗。一緒にハウルを待っていてくれたはずのカルシファーも眠ってしまったようです。
「ん…ちょっと、起きてくれる?カルシファー…」
「起こさなくていいよ。」
火の悪魔を起こそうとするソフィーの背後で、愛しい人の声が聞こえました。
「ハウル…おかえりなさい!」
「ただいま、ソフィー」
暗闇なのでぼんやりとした輪郭しか見えないのですが、この声は確かにハウルです。
「良かった…あたし、あなたが無事で戻って来られないんじゃないかと思って。」
「まさか。僕が君を悲しませるような真似をする訳ないだろ?」
いつものように優しくそう言って、ハウルは泣き出しそうなソフィーの頭を撫でます。
「君も眠いだろ?今日はもうゆっくり休みなさい。全て解決したから安心していいよ。」
「うん…」
「僕も疲れたからもう休むよ。お休み。」
「おやすみなさい…・ありがと、ハウル。」
そう言って台所を出ていくハウルの後姿に、ソフィーはそっと感謝の言葉を呟きました。
「でも…」
ハウルの服装が何となくおかしいような気がしたのは気のせいでしょうか?
768純白の天使:05/01/19 20:17:51 ID:yJJ0VLUf
「いらっしゃいませー・・・って、あら?」
のどかな昼下がり。
いつものようにソフィーがテキパキ取り仕切る花屋の店先に現れたのは、何故か目の下に大きなクマを作ったカブでした。
「カブ・・・」
「いいんです。わかってますから。」
「ごめんなさい・・・私・・」
「いいんです。僕はハウルさんに負けました。僕もあれからよく考えたんですが・・・あなたの為とは言え、やはり・・やはり・・・裸エプロンまでは出来そうにありません!」
「そう・・って・・・裸・・・えぷろん!?」
「さようならっ・・ソフィーさん!」
ソフィーが聞き返すより先に、カブは踵を返し、足早に店を出て行きました。
「何だったのかしら・・?」
「お客さん?」
入れ違いに、ハウルが店の奥からひょこっと顔を出します。
「ええ・・・まあ・・」
「ふーん。ねえ、そろそろおやつにしない?今日はマドレーヌ焼いてくれる約束だったよね?」
「あ、そうだったわね。」
頭に浮かんだ大きな疑問符が消えないまま、ソフィーはハウルに抱きすくめられるように店の奥へと消えました。
「ソフィーの作るマドレーヌは美味しいんだよね〜。君の作るものは何だって最高だけどさ♪」
「もう、ハウルったら・・・」
ハウルとぎゅっと手をつなぎ、ソフィーはほんのり顔を赤らめて幸せな気分に浸っていました。

まさか裸エプロンで愛が証明されたともつゆ知らずに・・・・。

END
769神修練生:05/01/19 20:23:58 ID:yJJ0VLUf
以上です。うちのハウルさんはとことんヘタレ&変質者的キャラに成り下がっているような気がします・・・。
ハウル視点が多いので、たまにはソフィー視点中心にも書いてみたいな〜と思う今日この頃。
さ〜て、次回は

「ハウルさん勝手に増築する。」
「ハウルさん二重人格」
「ソフィーさん○○の格好をする」

の3本です。次回もまた見てくださいね〜♪
770名無しさん@ピンキー:05/01/19 20:39:52 ID:z3S00CIB
グッジョブ!
裸エプロンで爆笑ですた
771名無しさん@ピンキー:05/01/19 20:48:30 ID:2nbDfScH
神修練生タソ、うまし糧を!
まさに、オトコとオトコの激しい闘いでした。

漏れとしては、ウエディングドレスもネグリジェもバニガも裸エプロンも、ハウルタソとソフィータソならall OK。なんなら、カブタソでもいけまつよ( `・ω・´)シャキーン
772見習い物書き:05/01/19 22:04:18 ID:IaL3vzAK
当方ずっとROMってたものですが、神々に刺激されて
自分も書いてみました。エロなし、ほのぼの、携帯からなので
改行なくて読みづらいと思うのですが、投下させて
いただいてもよろしいでしょうか…?
773名無しさん@ピンキー:05/01/19 22:05:33 ID:FVTmMezA
こい!!!
774名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:27:37 ID:wKOeexfU
こないの…? ヾ( ゚д゚)ノ゛
775見習い物書き:05/01/20 00:00:14 ID:jNiGaoEP
遅れましてすいません…色々と野暮用が(ノД`)
ではお言葉に甘えて投下させていただきます!
傾向はハウソフィ、エロなし、映画版です。
少々長くなってしまいますがお付き合いお願い致します。
776僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:05:05 ID:jNiGaoEP
「ハウルさんならひょっこりそのうち帰ってきますよ!」
ハウルがいつものように扉から出て行ったのは1週間前。
心配で心配で家の中を行ったり来たりしては
溜め息をついていたソフィーを気遣ってマルクルが声をかけました。
「大丈夫ですって!前なんか10日くらいいなかったんですよ!聞いてください、それがハウルさんたら…」
マルクルはまるで独り言のように、前回ハウルがなかなか帰ってこなかった話をしていました。
幼いながらにソフィーを元気付けようと必死で面白おかしく話しています。
けれど、ソフィーの耳にはマルクルの必死の声は届きません。
「少し横になるわ、ごめんねマルクル…おばあちゃんをお願いね、あとカルシファーの薪も」
それだけ言うと、ソフィーは寝室へ向かいました。
777僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:07:34 ID:jNiGaoEP
くすん、ひっく…くすん、くすん…ひっく。
本来なら主は2人いるべきのだだっ広い寝室に、
たった1人のか細いしゃくりあげる声が響きます。
ソフィーは、特にこの3日間ずっと眠ることもままならず、睡眠不足でした。
でも、目を閉じれば傷ついて血を滴らせたハウルが目の内側で浮かぶのです。
ソフィーは限界でした。「ハウル…」そっと恋しい恋人の名前をつぶやき、
もう一度ひっく、としゃくりあげたとき。
「ご機嫌よう、僕の可愛い可愛い仔ネズミさん!」
778名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:10:44 ID:R1qY8e3l
>725= ◆eiBDMLHxIwタン

対処してたら蛇足でスマソなのだけど
投下前(719)と、725のレスとで
トリップキー(#の後の文字列)ちゃんと変えた?
#と文字列の順番間違えてるから、719でトリップキー漏れてるよ。


個人サイトのURL晒しもそうだけど、2chのローカルールールにいまいち疎いのか
空気読んでない言動するヤシが目立つから、
このスレには一歩間違えたら大荒れしかねない危うさがある。
荒れた時にコテの成りすましとかが出てきたら更にグダグダになる恐れがあるし
まだ対処してないなら、次回投下時にはトリップキー変えた方がいいと思われ。
779僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:10:53 ID:jNiGaoEP
聞き慣れた、でも懐かしい声がしました。
ハウルです。ハウルが寝室のドアの前に立っていました。
手にはいっぱいのヒマワリを抱えています。「ただい…」
ハウルが言い終わらないうちにソフィーはハウルに抱きついていました。
ハウルは一瞬怯んだものの、ソフィーを片方の腕でそっと抱き寄せ、
もう片方の手でぽんぽんと愛しい恋人の星色の頭を、軽く叩きました。
「ソフィーの方から抱きついてくれるなんて嬉しいなあ。
でもせっかくのお花が潰れちゃうよ。…ね、仔ネズミさん?」
780僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:12:12 ID:jNiGaoEP
その「仔ネズミさん」の顔をそっと覗き込んだ、
背の高い夜色の頭をした魔法使いはびっくりしてしまいました。
仔ネズミさんは瞳を真っ赤にして大きな滴を溢しながら震えていたのです。
そしてその真っ赤な瞳と目があった瞬間――

…ぺちん!ソフィーの突然の平手打ちに、今度こそハウルは怯みました。
「ソフィー…?」「ハウルのバカ!私がどんな思いで待ってたと思う?!
なんで黙ってどこか行っちゃうの…心配するでしょ…う…?」
勢い良くこれだけの言葉を吐くと、
ソフィーはへなへなと力なく床に座り込んでしまいました。

781僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:20:10 ID:jNiGaoEP
「ソフィー…」ハウルは平手打ちされて、まだじんじんと痛みの残る頬に手をあてました。
頬の痛みは柔らかく、暖かく、その平手打ちには憎しみや悪意などなく、
ただソフィーの愛情だけがこもっているのを感じました。
「ごめん、ソフィーごめん!」ソフィーと同じ目線になるように
ハウルもかがみこみ、ソフィーをそっと抱き締めました。
ハウルの腕から落ちたヒマワリがパサパサと音を立てて2人の周りに散らばります。
「僕はいつだって空回りだな…心配させるつもりなんかなかったんだ、ほんとだよ!
遠い南の国にこの国ではみられない、珍しい花があるって聞いたんだ。
ソフィーにぴったりだと思って…ほら!綺麗だろ?」
782僕だけのヒマワリ:05/01/20 00:21:49 ID:jNiGaoEP
ソフィーの目の前に差し出されたヒマワリは地面から切り離されてもなお美しく、
精悍に咲き誇っていました。これもハウルの魔法なのでしょうか?
「バカね…本当におバカな魔法使いさん!」
ソフィーが涙を拭いながら笑って言いました。
「僕はソフィーの嬉しそうな笑顔が見たかったんだ…」ハウルがしょぼくれたように言います。
「私はあなたがいてくれれば十分嬉しいわ。ハウルと一緒ならいつでも笑顔でいられるもの」
「ソフィー…ほんとにごめん」次の瞬間、2人の唇は重なっていました。
深く激しく求め合うキスではなく、軽く触れる程度のキスでしたが、
2人の気持ちは幸せでいっぱいでした。
「ハウル、もうどこへも行かないでね…ずっと一緒よ」
783僕だけのヒマワリ―エピローグ―:05/01/20 00:25:21 ID:jNiGaoEP
「おやまぁ、一段落したみたいだね」寝室の扉の外には
荒れ地のおばあちゃんとマルクルが心配半分、好奇心半分で立っていました。
「おばあちゃん、ヒマワリってどんな花なの?」
「ヒマワリはねェ、いつでもどんなときでもいつも太陽を向いて咲いているのさ。
まるで誰かさんみたいだねェ…ふふ」

その後、ソフィーによって大切に育てられ
殖やされたヒマワリが、お店で大繁盛したとかしないとか。

おわり
784見習い物書き:05/01/20 00:31:25 ID:jNiGaoEP
投下終了です!
何せはじめてSSを書いてみたもので、ツッコミどころは
満載ですが生暖かい目で読んでいただければ光栄です。
長々と失礼しました。またROMに戻ります。
これからも神々のうまし糧を楽しみにしております!
785名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:33:24 ID:KjtCbWJv
見習いタソ乙(・∀・)ノシ
ほんわり幸せになりますた〜映画版は二人が素直でほんま可愛ええなぁ・・・
漏れも今ちょこちょこ書いてはおりますが、微エロ程度です
それでもよければ次スレ辺りで投下(遅せーよ)
786名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:12:52 ID:cyth/XAu
>>778
確かにこのスレが今まで荒れてないのは不思議だよな
運が良いだけだろうが

結構痛い言動してる香具師多いけど
あんま馬鹿丸出しなレスはしない方が良いと思う
787名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:17:57 ID:pecfGGTU
772タン可愛いお話ごちでした!
785タンも楽しみにしております〜
アクセス規制で書き込みできないみたいなので携帯から書き込んでみる。
788名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:23:54 ID:wn1KmaTh
見習い物書きタン、乙です。
できればsage進行でヨロ〜(´∀`)
789名無しさん@ピンキー:05/01/20 02:07:57 ID:knPCcTcA
ちょ、ちょっと休憩に来ました。
製作中のSSのエロシーンに取り組んでいるのですが、難しい…(´д`;)
自分で書いていると、一体エロいんだかなんだか。orz
神の皆様はホント、 ネ申 でつね…

てなわけで、今夜も皆様のうまし糧期待しつつ、執筆逝ってきまつ… ノシ
790名無しさん@ピンキー:05/01/20 03:07:34 ID:kAR7nDpG
>>786
ハゲドウ
ジブリスレの方がそんな流れにあったから、
こちらもちょっと注意したほうが良いかと思われ。
最近明らかに2ちゃん慣れしてない香具師目立つからな。
いい作品がたくさん見られる良スレなだけに、そんなことで
荒れて欲しくないよ。
791名無しさん@ピンキー:05/01/20 09:27:31 ID:QpgCuOtZ
「でつ」使うのは女子に多いよね。
ここの雰囲気なごやかでイイけど、いつ荒らしが来るかとびくびくしながら
皆さんの小説読んでます。

エロ過ぎて恥ずかしくなるくらいのエロ小説読みたい(o`∀´o)
もちろんラブラブのも好きさ〜
792名無しさん@ピンキー:05/01/20 18:40:08 ID:wH36Mv17
最近なぜかレティー×カブとかのマイナー系が読みたいです
793名無しさん@ピンキー:05/01/20 22:29:12 ID:KjtCbWJv
いいっすね〜なんだかんだ言ってあの姉妹は美形に弱そう(この際だから
王子も美形に分類されるだろうと言っておく。他に男キャラ出てこんし映画)
たまたま城に訪れてた王子とたまたま姉を訪ねてきたレティーが出会っちゃう
とか。そういうの
レティーはたくさんの男に言い寄られてはいるけど、みんなハウルみたいな
上等な男じゃないし(蝶失礼)ハウルは宝石。駐車場の砂利みたいな男に
いくら言い寄られてもね・・・慣れないような
とかいいつつ裏ではちゃっかりそこそこの池麺とラブいレティーもヨイ
794名無しさん@ピンキー:05/01/20 22:42:39 ID:Vncrz4tZ
サリマン×レティーが読みたい・・・原作しかないケド
795名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:07:22 ID:IXnNs/tF
原作設定使っても良いように
ジブリ板から独立して立てたのがこのスレ
796名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:13:49 ID:hAQyZDux
今は映画が旬だから映画設定多いけど、落ち着いたら原作設定のssも増えるんじゃない?
797神修練生:05/01/20 23:26:19 ID:5uBFXXn6
原作版SSの神降臨も期待してます!現在、予告無視しまくって何故かカル×ソフィー執筆中。何故こうなったんだろう…_| ̄|〇
798名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:16:15 ID:R3zdbhpn
漏れもレティー×カブみてえw
カブが報われなさ過ぎてw
799名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:17:02 ID:wk2ixkq8
>>778さん>>725ですが、わざわざすみません。
変えておきました。初めてコテハンにしてみたので
順番を間違えてしまった様で・・・。
ありがとうございました!(ぺこり
800名無しさん@ピンキー:05/01/21 06:58:55 ID:cyNdYjo3
800げと
801名無しさん@ピンキー:05/01/21 18:02:42 ID:kxX7cTja
レティー×カブは漏れも読んでみたい
基本的にかわいそうなやつだけど悪いやつじゃないし、たまには報われる恋してもいいんじゃないだろうか
802名無しさん@ピンキー:05/01/21 19:26:12 ID:g1GGYJFV
二人のキャラがいまいちわからないのが辛いな、カブレティ
ふと出会ってお互いいい雰囲気? までなら書けるんだけど
エロとなると書きづらい。
803名無しさん@ピンキー:05/01/21 20:59:01 ID:BWWDJEg4
>797
作品投下時以外はなるべくコテ外しといた方がいいよ
804名無しさん@ピンキー:05/01/21 21:41:38 ID:TtwD9e5r
ぺろぺろぺろぺろ・・・

「や・・・あッ・・・ハウルッ・・・」
「何?」
「コレ・・・外してぇ・・・ぁッ・・・」
「ダメだよ。僕以外の男にキスした、悪い子なソフィーをお仕置きしてるんだから・・・」

うつぶせで両腕を後ろに縛られてるソフィー。
無理やり膝を立たせ、お尻を突き出すように命令するハウル。
そのハウルはお尻に顔をうずめて、ソフィーの大事なところを舐めまくっている。

「そんな・・・とこ、舐めないでぇッ・・・あッ・・んッ・・・」
「へぇ・・・止めていいの?ソフィーのココ、こんなにヨダレ垂らしてるのに?」
「やだぁ・・・言わないでぇ・・・」
ぺろぺろぺろぺろ・・・

「ヒクヒクしてるよ・・・ソフィー、いやらしいな」
「んッ・・・もぉだめぇ・・・イッちゃうよぉ・・・あッ・・・あッ・・・」
ぺろぺろぺろぺろッ

イク寸前で舐めるのをやめるハウル。
「一人で勝手にイクなんて許すと思う?さあ、今度はソフィーの番だ。」
と言い、ソフィーの前に回りこむ。

「な・・・舐めるの?」
「咥えるのさ!ソフィーは掃除婦さんだろう?ここもキレイにしてくれなきゃ。」
「う・・・腕ほどいてくれる・・・?」
「だめさ。お仕置きなんだから!さ、ご主人様の言うこと聞けるよね・・・ソフィー?」

エロ小説はムズいね!!
M気味なソフィーとS気味ハウルを書きたかったんだが。
805名無しさん@ピンキー:05/01/21 22:04:08 ID:hZ+tu9MM
M気味というなら恥らいつつも喜んじゃってる描写が欲しいなあとワガママ言ってみる。
806名無しさん@ピンキー:05/01/21 23:21:31 ID:5h0HUQSZ
気持ちはわかるが、ここが本当にPINK鯖かと疑うようなレスばかりだ…。
ひょっとして学生さん多いのかな?
807名無しさん@ピンキー:05/01/22 00:06:01 ID:gsqj9TLE
カブソフィ、レティソフィの続きキボン
808名無しさん@ピンキー:05/01/22 00:57:37 ID:BEcxbN+J
807と同じく両作品の続きを待ってる人がここにも一人
809名無しさん@ピンキー:05/01/22 06:49:56 ID:KeGZD5Ac
急かすなくずが
810名無しさん@ピンキー:05/01/22 16:15:47 ID:UiFqg9tj
ワロス
811神修練生:05/01/22 16:46:53 ID:OWT0wfeH
>>797様。 すみません、今度はコテハン外すように注意しておきます。

前回の予告を無視しまっくて、カルシファー×ソフィーを投下させていただきます。
駄文ですが、ご興味のある方お読みになってくださいませ。

炎恋
カルシファー×ソフィー エロ有
812炎恋:05/01/22 16:47:46 ID:OWT0wfeH
「おはよ、カルシファー。早く起きてね。」
いつものように、カルシファーはソフィーの挨拶で目が覚めました。
ぼんやりした視界に飛び込んでくるのは、見慣れた台所の風景。そして、ソフィーの笑顔。
ただ、少し違っていたのは…・
「いやねえ。また寝ぼけて台所で眠ってたの?風邪引いちゃうでしょ?」
え…?
そこで初めて、カルシファーは、視界の中に「暖炉」がある事に気がつきました。
と、いう事は…
「!!!????」
なんと、カルシファーは台所の椅子に座っていました。
姿もいつものような炎の形ではありません。そう、この姿は…・
「オオオオオオオ…・・」
意味不明の言葉を呟きながら、カルシファーは台所を飛び出していきました。
813炎恋:05/01/22 16:49:29 ID:OWT0wfeH
廊下の鏡に映っていたのは…・・それはそれは美しい若者でした。
真っ赤に燃えるような紅い髪と同色の、形のいい切れ長の瞳、どことなくセクシーな口元。身長は中くらいですがすらりと足が長く、黒い絹のシャツが良く似合っています。
「オ、オイラ…・どうしちまったんだよ?」
カルシファーは自分の姿にうろたえていました。
昨夜は、いつものように家族が全員入浴を済ませた後、暖炉の灰の床でぐっすりと休んでいたはずです。
そして、これまたいつもの朝のように、暖炉の中で目を覚ます…はずが。
「何でだよう…。」
そう、今のカルシファーは、どこをどう見ても人間の青年――――それも、ハウルに勝るとも劣らぬ美青年の姿でした。
「一体何が…・」
未だに事態を飲み込めないまま、廊下で呆然と立ち尽くしていると、部屋の扉がひょこっと開き、マルクルが出てきました。
「おはよう、カルシファー。」
「お・・おはよう、マルクル。」
「何ぼーっとしてるのさ。朝食作るの手伝わないと、ソフィーに叱られちゃうよ?」
言って、マルクルはカルシファーの手を引っ張りながら台所へと入っていきました。
814炎恋:05/01/22 16:50:36 ID:OWT0wfeH
ソフィー、マルクル、元荒地の魔女、そしてヒン。いつもと変わらぬ朝食です。
「あの…ソフィー。ハウルは?」
「昨日から出張よ。しばらく帰らないっていってたじゃない。カルシファー、スープのお代わりは?」
「あ、ああ…頂きます。」
空になったスープ皿を渡しながら、カルシファーはちらっと暖炉に目をやります。
そこには至って「普通の火」が赤々と燃えていました。
(皆、おいらの姿を見て何も疑問に思わないのかな・・?)
そう、誰も何も言わず、いつもと変わらぬ振る舞いです。まるでカルシファーが昔からこの姿であったかのように…。
(うーん…。)
何かが喉につかえたような、今いちすっきりしない気分のまま、カルシファーは黙々と朝食を食べ続けました。
815炎恋:05/01/22 16:51:19 ID:OWT0wfeH
もやもやとした気分が晴れないまま、それでも1日が過ぎ…・・何時の間にか、夕食後になっていました。
「カルシファーは相変わらず食べっぷりがいいわねー。好き嫌いもないし、本当に作りががいがあって嬉しいわ。」
ソフィーはにこにこしながら、洗ったばかりのお皿をカルシファーに渡します。
「いや、だって・・ソフィーの作るご飯は本当に美味しいし。」
赤面したのを見られないように、顔をそらしながらカルシファーはクロスでお皿を拭いて積み重ねます。
「ふふふ、ありがと。あ、拭いたお皿は右上の戸棚にしまってね。洗いもの手伝ってくれて助かったわ。」
「あ・・いや・・その…」
ますます赤くなった顔を見られない為に、カルシファーはしっかりソフィーに背を向けて、震える手で食器を戸棚にしまいました。
816:05/01/22 16:56:12 ID:OWT0wfeH
すいません、前回のレスは>>797ではなく、>>803様でした。
触手系とかは苦手なので、擬人化カルシファーにしてあります(言うのが遅くて申し訳ございません)。ご了承ください。
817名無しさん@ピンキー:05/01/22 17:34:18 ID:TK9dX6SJ
>>806
荒れてないんだから別にいいよ
どうしても気になるならレスはスルーして
小説だけ読めば
818名無しさん@ピンキー:05/01/22 21:18:00 ID:CF3Tl9HT
ちょっと前までの、いかにもな生あたたかい「女の子の萌えトーク」のノリについていけず、
スルーしながら小説だけ読んでいたが、そしたらますますそのノリは酷くなっていった…。
もちろん時にはスルーするのも大事だが、色々な人がここをみてるのだから
少しは加減してくれや。

819名無しさん@ピンキー:05/01/22 21:31:46 ID:5L/w4Mul
自分も小説だけ読んでたクチ。あんまりはしゃいでるレスが
続くようだったら注意するのも有りだよな。

>>816
擬人化カルシファーがどうなってくのか、楽しみに待ってるわ。
820名無しさん@ピンキー:05/01/22 22:19:04 ID:pEca4yy6
カルシファーすごく楽しみです>神修練生

スレ伸びたなーと思ったら萌えトークが続いててなんかショックだった事はあるけど、
スルーすりゃいいかなぁと思ってるよ。
お話の感想程度にちょこっと萌えトークならわかるんだけどね・・・
821507 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 22:29:30 ID:alAEqujB
ちまちまと投下させていただきます。
少しばかり不穏な雰囲気のこのスレのお役に立てればいいのですが……

傾向 映画版 レティソフィ(ソフィレティ?) 百合 甘め
822わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 22:35:09 ID:alAEqujB
唐突なレティーの一言に、今度はマルクルが黙ってしまう番でした。
小さく首を振り、マルクルがレティーをたしなめるように言います。
「だめだよレティー。魔法はハウルさんが管理してるんだ」
この魔法使いの弟子はなかなかの堅物なようで、レティーの微笑みにも靡きません。
どうしたものかしら、とレティーは考えを巡らせ、目を伏せました。
「お願い、ほんの少しでいいの!」
何かを決断したように頷いてから、レティーが指を組み頭を下げました。
困惑して固まっているマルクルに、哀れっぽい調子で続けます。
「マルクル、内緒なんだけれども……あたしね、最近男の人に付け回されてるの……
…毎晩毎晩よ……本当に怖くて怖くて、このままじゃ胸が潰れてしまいそう……!!」
「れ、レティー?それ本当?!」
キングスベリーの劇場の大女優もかくや、と言ってもなんら遜色ないほどの名調子で、
レティーは胸を押さえてへたり込みました。その仕草は少しばかり芝居がかっていましたが、
幼いマルクルはいとも簡単に言葉を信じたようで、おろおろしています。
しめたとばかりにレティーは口の端を持ち上げ、儚げな笑顔を浮かべながら言葉を続けます。
823わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 22:37:50 ID:QuikkjWk
「……あぁ、本当に辛いわ……!本当なら、誰かに頼めばいいんだけれども、
そんな恐ろしい目にはあわせられないじゃない……だから、あたしが男なら、って……」
そこまでいくと、レティーは手の平で顔を多い、肩を震わせました。正真正銘の嘘泣き
ですが、可愛そうなマルクルはレティーに同情してしまったようです。
「そんな事があったんだ……レティー、泣かないで!大丈夫だよ!」
「本当?」
レティーが上目遣いにマルクルを見やりました。
マルクルは壊れたおもちゃのように何度も何度も頷くばかりです。
「うん……あの、本当はいけないんだけど………でもね、これは人助けだから
ハウルさんは怒らない気がするから……その……」
「分けてくれるの?」
レティーがぱっと目を輝かせ、顔をあげました。
マルクルが視線を流して頬を掻きながら、かすかに頷いて見せます。
「約束して、これは、僕とレティーだけの秘密。いいね?」
マルクルの言葉に、レティーはもう一度砂糖菓子の様な微笑を浮かべて、頷きました。
824わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 23:31:02 ID:QuikkjWk
マルクルから受け取った小瓶の中には、深緑色の液体が入っています。
レティーはそれを手の中で弄びながら、一人、笑いを噛み殺しています。
レティーの最近の楽しみといえば、こうして小瓶を眺めている事でした。
お店が忙しいのですぐには実行に移せませんでしたが、変わり行く自分の姿を
想像するたびに、レティーは口元が緩むのを止められません。
ここ数日、お店にくるレティーに熱を上げている達は、レティーがいつもより
数段美しくなったと口をそろえて言います。レティーも鏡を覗き込むたびに自分の
表情が明るくなっていくのを感じ、満足げに笑いました。
もともと自慢だった金髪はさらに艶やかに輝き、豊かに波打っています。
瞳は熱っぽく潤み、唇は柔らかに色付いています。
恋の魔力はこうも偉大なのか、とレティーはまたくすくすと笑いを漏らしました。
825わたしのすきなひと。 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 23:33:35 ID:QuikkjWk
レティーの知っているソフィーは、いつでも何かを諦めたように笑う人でした。
幼い頃から自分の意見を主張する事もなく、小さな世界に生きることを受け入れた人でした。
そんな姉がレティーは疎ましくもあり、また気がかりでもありました。
父親の死後、レティーは外の世界へと飛び出していきましたが、ソフィーは
ますます閉じこもるようになっていきました。たまに家に帰れば、母の身なりが
派手になるのと反比例して、姉は暗く大人しくなっていきます。
おまけに、ソフィーのその青白い顔には微笑みすら浮かぶ事もなく、
表情は固くこわばっていきました。
その事に気付いた瞬間の悲しさと悔しさを、レティーは忘れた事はありませんでした。
大切なたった一人の姉が、笑わなくなってしまったのです。レティーには優しい、
かけがえのない姉が、誰に対しても遠慮がちに口の端を持ち上げるだけで、人から
遠ざかる事ばかりを求めているのです。その事実が辛く、悲しくて仕方がありませんでした。
だからでしょうか、ソフィーと再会した時の喜びと戸惑い、そして驚きは大きなものでした。
姉はもう人と関わるのを嫌がらない、はつらつと笑う人になっていました。
レティーはその事実が嬉しく、そしてショックでもありました。
レティーが救い出したい、助けてと願っていたソフィーは、まったくの
他人の手で変わっていたのです。
ソフィーが幸せなら構わないのだ、と思い込もうとしましたが、無理でした。
なぜなら、あんなに優しく、臆病だった姉を手に入れた男は、姉に相応しいとは
いえない人間だったからです。姉を傷つけるに違いない、軽薄な人間だったからです。

だから、レティーは決めました。今度こそ、ソフィーに自分が笑顔を与えてやろうと。
826507 ◆64c1OU4SYQ :05/01/22 23:35:31 ID:QuikkjWk
今日はここまでで。レティーさんが一人歩きを始めて、
そろそろ手におえなくなってまいりました……。
エロまであと少し、かな?とにかく頑張ってみます……
827名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:38:23 ID:P24YdNxA
age
828名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:39:38 ID:ZEyXu43s
乙!
レティーが変わっていくのが判ってよかったです。
続き楽しみです。
829名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:43:56 ID:yqmISvEJ
このスレの方々の需要にあうかどうか疑問ですがすこし書いてみた。
若サリマン×少年ハウル陵辱ものなので見たくない人はタイトル「卒業の日」であぼーん推奨。
傾向:ショタ 陵辱 エロス。
830卒業の日(1):05/01/23 00:45:28 ID:yqmISvEJ
「い…うううぅ…がぁ……!」
金髪の美少年の食いしばった口元からだらだらと涎がこぼれている。
下半身はむき出しにされ、いまにもはちきれそうなペニスは女性の足に踏みにじられている。
女性は微笑みながら爪先で先端をもてあそんだり、竿全体を踏みつけては楽しんでいるようだ。
「あ、あああっ…!…ぐ、…も、もう…もう止めてください!!」
いつしかうめき声は悲鳴へと変わっていた。
射精のぎりぎり寸前でおあずけ、の繰り返しで、ペニスは痛いほど膨張してややどす黒く変色していたほどだ。
「ふふ」
女性は舌をぺろりと出し、竿を握り締めると意地悪そうに目を細めた。
「…やめてください、じゃないでしょう?さあ、お願いしてごらんなさい!」
涙で真っ赤に濡らした少年の青い瞳が、自分を陵辱している者の目を睨み付けた。
その全身は屈辱に、あるいは快感に震えていた。
「……お…お願い、です…。
射精させてくださいっ…。僕の…せ…精液を…出させて下さい…!!
…───サリマン先生」
831卒業の日(2):05/01/23 00:46:32 ID:yqmISvEJ
 * * * * * *
やや時間はさかのぼる。
彼は魔法学院内の師範で王宮付き魔法使いでもあるマダム・サリマンの私室の前に立っていた。
「遅かったわね。入りなさい、ハウル」
気高くつめたいいつもの声が数回のノックの音の後、ハウルを部屋の中に招いた。
彼は精一杯平静を装ってドアを開けた。
しかし関節が白くなるほど握り締められた拳の中で、さっきもらったばかりの卒業証書はくしゃくしゃになってしまっていた。
高給取りの魔法使いらしく、ひろびろとした部屋は高価な調度品で埋まっていたが、ハウルの心を動かすものはそのうちの一つも無かった。
ソファーに腰掛けているのは真っ白と言って良いほど淡い髪色の、若く美しい女性だった。
「サリマン先生、お呼びですか」
ハウルと呼ばれた、整った顔立ちの少年が先に口を開いた。
その声にも、表情にも、感情というものはまったく感じられなかった。
832卒業の日(3):05/01/23 00:47:56 ID:yqmISvEJ
サリマンは一見齢20代半ばのしとやかで上品な女性に見える。
いっぽうのハウルはといえばせいぜい15…いや、見た目と実年齢は一致するとは限らない。
彼らは人の目と心を惑わす魔法に精通している魔法使いなのだから。
「髪を金色に染めたのね、ハウル。わたくしは前からお前の美しい黒い髪が好きだったのに」
サリマンは小さくため息をついた。柔らかな口調だったが、嫌悪感にハウルの全身があわ立った。
蛇に、白い蛇にこちらを睨みつけられて全身が動かない。そんな気分だった。
「ハウル」
ハウルの背筋にぞくりと冷たい痺れが走り、ごみのようになった卒業証書を取り落とした。
「…服を脱ぎなさい」
唐突すぎるサリマンの命令だが、なぜか彼は逆らおうとはしない。
ハウルはうつむいて、いつもしている事のように上着のボタンを一つ、一つゆっくりと外し始めた。
ズボンに手を掛けたが、ややもたついた為サリマンの叱責が飛ぶ。
少年は相変わらず無表情を装っていたが、顔に赤みがさしてくるのまでを隠すことはできない。
833卒業の日(4):05/01/23 00:48:36 ID:yqmISvEJ
ハウルの表情を見たサリマンは、顔に似つかわしくない凄みのある微笑みを見せた。
「全部残さず脱ぐのよ。……ああ、遅刻した上にこれ以上待たせるというの?」
ハウルは恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらも、のろのろと最後の一枚を床に落とした。
すらりとした美しい身体のなかで、男性器だけがやけに奇妙で滑稽に映った。
部屋は暖かくはなかったが、ハウルの身体にはうっすらと汗がにじみはじめている。
サリマンが手招きをするソファーにハウルは言われるがままに歩み寄った。
「四つんばいになりなさい」
さすがに表情が硬くなりはしたが、不思議にも少年は魔法使いの言葉に逆らうそぶりをみせることはなかった。
ハウルはソファーに両手両足をつき、一糸まとわぬ裸体を教師の前に晒した。
「…さて、どうしようかしらね…」
サリマンはハウルから姿が見えないように後ろに回りこんでいた。
すると、何かに気が付いたサリマンは途端に楽しそうな笑い声を立てた。
見ればハウルの男根が既に充血して膨らみはじめていたのだった。
「見られるだけで感じるなんて…なんてはしたない子なの。
ほら、お尻の穴までおいしそうにひくひくさせちゃって…。」
834卒業の日(5):05/01/23 00:50:05 ID:yqmISvEJ
わざと少年の羞恥心を煽るようにサリマンはささやきかける。
全身が硬直し、ペニスが震える。
足の付け根の袋を握られ、ハウルは息を呑んだ。
つつっ…と指先が裏筋をなで上げるように亀頭へと伸びる。
「ひっ…ん」
逆らうことなどできるわけがない。
サリマンがハウルを見初めてからというもの、幾度となく辱められ、犯され続けてきた。
逆らうことをしないハウルの様子から、何らかの呪いがかけてあることは察せられる。
「…気持ちよくして欲しいの、ハウル?」
ハウルは目をしっかりと瞑り、こくこくと頭を上下させた。
「ふん、それなら自分でしごいて見せてご覧」
「……!」
ハウルは四つんばいのまま、右手を半勃ちの竿にあてがう。
ここからは見えないが、サリマンが自分を凝視しているのだけは感じられる。
自分の親指と人差し指で作る輪でペニス全体をゆっくりとしごき上げる。
835卒業の日(6):05/01/23 00:51:05 ID:yqmISvEJ
ハウルは自分の唇から漏れそうになる声を必死に押し殺していた。
「ひゃあ…ううぅん…!!」
突然、サリマンに媚薬を含んだジェリー状の液体をお尻の穴にたらされて、思わずハウルは少女のような悲鳴をあげた。
同時に、身体の芯から痺れる疼きが全身を侵食し始める。
程なくしてじわじわと絶頂の予感がハウルを襲った。
手の動きが激しくなり、竿を擦るのを止めることができない。
「あぁっ!?うくぅ…っ、せ、先生…、も…もうイきます……!」
「ダメよ!!」
サリマンの白い手がハウルの怒張するペニスをきつく握り締めた。
「イ…ぎぃっ…!」
噛み締めた唇からくぐもった苦痛の声がこぼれる。
サリマンの手の中で爆発寸前のペニスがびくびくと跳ねながらのたうちまわる。
836名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:53:51 ID:yqmISvEJ
今回はここまで。
ショタ苦手な方や文体がイモイ!と思われた方は、あわてず騒がずNGワード指定よろしく。
837名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:57:21 ID:+i82z6L2
GJ
フツーにアリだと思います。
サリマンは少し前まで魔法で外見若くしてたって設定かな?
838名無しさん@ピンキー:05/01/23 01:48:40 ID:4vdMJP81
>>836
あわてず急がずNGワードにワロタw
839名無しさん@ピンキー:05/01/23 02:16:38 ID:yJGYEkRI
838は誤読してると思うが。
>836
続き楽しみにしている。

ところで、そろそろ470KB越えるようなんだが、次スレは480越えたあたりでいいだろうか。
テンプレはなにか新しくすることあるかな?
840名無しさん@ピンキー:05/01/23 02:30:08 ID:19HhXT4n
レティソフィなのに、マルクルにクソ萌えた。
841名無しさん@ピンキー:05/01/23 03:42:27 ID:vpTyI3iy
>>839
絵(挿絵)に関して入れてみてはどうだろう。
842名無しさん@ピンキー:05/01/23 04:08:13 ID:9wLgAB5m
天麩羅案つくってみた。

ハウルの動く城でエロSSを書くスレです。

■ SS投下前に ■
・原作版・映画版のどちらの設定か入れる。
・SSの傾向を入れる。
  (本文立上げ前の予告orSSの1レス目orSSの各レスのメ欄)
・SSを識別しやすいよう名前欄にタイトルorトリップ推奨。
・SSの混乱を避けるため、各レスごとに>>○○の続きと入れる。
・傾向に好き嫌いのある人は専用ブラウザ導入&NGワード指定。
・画像はSSの挿絵以外は>>2のジブリ画像スレへ
843名無しさん@ピンキー:05/01/23 09:30:48 ID:J7yUdq0H
>842
これも追加キボン

・2ch外の個人サイトのURL晒しはNG
いいサイトだから皆に知って欲しいという、善意からの紹介であっても
2chのURL晒しは「このサイトむかつくから荒らして」と言ってるのと同じ行為です。
844843:05/01/23 09:34:29 ID:J7yUdq0H
>843の3行目間違えた
「2chの」じゃなくて「2chでの」だorz
845名無しさん@ピンキー:05/01/23 13:09:22 ID:V4TOhvsN
職人見習いです。
健全な日曜の真っ昼間ですが、>>690の続きを投下します。
なんとか縮めたんだけどそれでもちょっと長いです。
特に心理描写過多かもなので、純粋にエロ楽しみたい方にはウザーかも…。
途中でそう思ったらさくっとやめちゃって下さい。
ではいきます。

【映画、エロ本番(エロ的には甘い?)、6〜7レス】

容量がいまいちわかりません…(´・ω・`)
846845:05/01/23 13:11:55 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】8
――彼が、はだけたブラウスの隙間に唇を落とした時、吐息と一緒に声がこぼれた。自分が発したとは思えない甘さが恥ずかしかったが、なぜかその羞恥が心地よかった。
体温が上がる。
肌を這う唇の熱さと柔らかさを感じて泣きそうになる。
「――こわい?」ちょっとの表情も見逃さず、ハウルが耳元に口を寄せて囁く。
 さっきまで拗ねていた少年はどこへ行ったのだろう?
いま少女を優しく抱き、案じてくれているのは一番彼女が時めかされる、紳士然とした恋人。
――このひとは、ずるい――
効かんぼうだったり紳士だったり、魔法でころころ人格まで変えてるのかしら――だから自分は“たまらなくなる”のだ――
 また、鼓動が強くなる。
これ以上ないくらい早鐘を打つ心臓を思い知らせるように、しがみついて胸を押しつけた。
「――! あぁ、ソフィー…!」


あくまで優しく、しかし激しさを持って少女の乳房を揉みしだく。同時に、耳が弱いことを見抜いて念入りに耳を舐め上げる。彼女の耳腔いっぱいに、ぴちゃぴちゃという音がいやらしく響いているはずだ。
「―んっ、んん――っ…」少女は唇の下で歯をくいしばっているらしい。
「声、出しちゃいなよ」
愛撫の手は休めずに、唇で唇を優しくこじあけ、「ふあぁ…っ」漏れた声ごと舌で絡めとる。
 快感をこらえようとする身体のうぶな反応と裏腹に時折自ら舌を絡み付かせてくる少女の変貌に、魔法使いは嬉しそうに目を細め、紅潮した表情を眺めながらさらに激しく舌を吸い上げた。

847845:05/01/23 13:13:05 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】9
片身でもどかしく着ているものを脱ぎ去る。さんざんいじられた乳房の先端が堅くとがり、ブラウスの布地を持ち上げている。先端に食らい付くと「はぁ…あんっ!」、一段と高い声があがった。
布地越し故に激しくじゅっじゅっと吸い上げ、舐めたくる。真っ白な服地がじゅっくりと湿って紅い果実が透けて見える。
少女の襟元に残るボタンを慌ただしくはずし、ブラウスを開いた。闇の帳が降りかけた部屋の中で白磁のような肌がほの白く輝いていた。
ふるふるっと揺れたささやかなふくらみにたまらずむしゃぶりつく。上ずった喘ぎ声の甘さも愉しみながら、くまなくソフィーを味わい、まとっているものをすべて取り去っていった。


突然襲われた未知の刺激に、ソフィーは恥じらう余裕もなく声がだんだん甲高くなる。「ぁあっ、ん、ハウ…っ、ハウルっ、!」
堅く瞑った目蓋の裏になお眩暈を感じた。ぼうっとなる身体の奥で、あつく熱を持った芯が出来ているのを感じた。その芯からとろりと流れる感覚。
不快なものなら何度となく――否応なく女に課せられた習慣としてしょっちゅう経験しているが、それと似て非なる、まったく真逆の感覚に驚く。
その現象自体が彼女の身体に快感を及ぼすわけではないのに、確実に神経までもが蝕ばれて――じわりとこぼれる度に、すべてがどうでもよくなってゆく。そして何かが、何もかもが貪り欲しくなる。
 ―ああ、熱い…
自分自身が熱を放ち、発光しているような気がした。
848845:05/01/23 13:14:21 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】10
唇が薄く開き、ごく自然にねっとりと舌がうごめく。
その動きが、あまりにもいやらしく煽情的で、ハウルは昂ぶりに突き上げられ、再び口を吸う。
彼女を貪る、それ以上にどうしろと言うのだ、とはがゆく思う。もっと、もっと――。
がむしゃらに彼女を貪れば本当に一つに溶け合えるかもしれない気がしてくる――さらにその先があるような錯覚さえ起こる。


また体温が上がる感覚に襲われて、ソフィーはその波に身を任せた。ハウルにその肢体をくねらせて押しつける。
今や厭らしく堕ちてしまった自分、しかし姿態を愛する人に見られたい自分がいて。そんな自分に驚きつつも、それでいいのだとわけもわからずとろんと思う。
もう、どうなってもいい――行き着くところまで、辿り着きたい――


――ハウルは、くらくらする思考の中でこれが夢のような気さえし始めた。
この腕の中の彼女に、自分は本当にまじないをかけていないのか? 馬鹿馬鹿しいけれどかなり本気で疑ってしまうほどに、彼女はなまめかしく、そして、求めている。
臀部の柔みをまさぐっていた魔法使いの手を力なく引き寄せたかと思うと、少女は自ら深部へと導いた。
そこは滴る寸前までに潤んでいて、「ぁあっ、ー…。」触れられたのは彼女の方なのに彼の方が思わずうわずった声を洩らした。
あれほどに恐がらせ、拒ませたのに。今や愛しい少女はこんなにも自分を欲してくれて。
もう夢中で指先を蠢かした。脅えさせないように抑えるつもりだったのにそんな殊勝な誓いは真っ白に吹き飛んだ。
849845:05/01/23 13:15:29 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】11
少女が、脚をしっかり閉じてくる。挟み込まれた手は小刻みに動き、少女を徐々に壊してゆく。「あっ、あっ、っ……」
蜜がぬるぬると指を濡らす。
「ソフィー…あぁ、こんなに溶けちゃって…。可愛い、可愛いよ、ソフィー」
「んん…、んっ…」
締め付けていた力が尽きて、ふっと脚がゆるんだ。すかさず魔法使いの指がしなやかな動きで花弁を拡げ、中に潜り込んだ。
同時に突起を転がされ、少女は悲鳴に似た叫びをあげた。

喘ぎ疲れたのを認めるといったん動きを止めてハウルは身体を起こした。足下にまわってピンク色に染まったつま先にそっと手をそえる。
「ソフィー…大丈夫…?」はっ、はっ、と肩で息をしながらうっすら目を開けてうなずく。
「…いいかい…?」ゆっくりと少女の膝を折り曲げさせつま先を自分の口元に寄せて口づける。
「ハウル…」身体も顔も紅く染めながら、目を閉じて少女がつぶやいた。「…あたしを…連れて、いって…。」

つま先から足首にキスを落とし、脛に唇を這わせ、膝の裏を舐めきった後、内腿、そしてその奥へ――
そこはもう湿らす必要はないほどに潤っていたが、ハウルが舌を蠢かして啜るたびにひくつく花弁の奥からさらに次の蜜があふれた。

「ソフィーはどこもかしこも甘いけど、やっぱりここが一番甘いね…」
舌を指に替え、くちゅ、くちゅ、とゆっくりかき回しながら耳元に熱い息を吹きかけた。
これから襲う儀式の痛みから気を逸らさせるためにささやきを継ぐ。
「濡らしすぎかもよ…?溶けすぎてなくなっちゃうよ…」「ゃん…っ」
「いやらしくて、たまんないよ…ぼくも…とろけそうだ…」
入口に手を添え、そっと自分をあてがう。その熱さに?、ひときわ大きくひくつく感触がした。そのままゆっくりと割り入る。
そこは強く固く閉じているようでいて、ハウルを確実に呑み込んでいく。いつのまにか強く瞑っていた目蓋の裏がちかちかと点滅した。

850845:05/01/23 13:17:20 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】12


――痛みは、相当なはずだった。
彼女の負担をできるだけ軽減しようと、失いかける理性をなんとか持ち堪え、ごくごくゆっくり入っていったのだった。しかし堪え難い痛みには違いない。
それでも健気にもわずかに顔をしかめただけで。知らず心配げな表情を浮かべていたらしい自分を、安心させるように薄く笑顔さえ浮かべてみせる。
そんなソフィーがたまらなく愛しく、華奢な身体を抱き締めた。
 体温と、鼓動。汗。感じるすべてが、愛しい。こうやって繋がって、食らい尽くしたはずなのに、まだ足りない。合わせた肌さえがふたりを隔てるようでもどかしくて、せつなくて―。

「は、うる…?」
いつしか彼女の頭を抱えたまま宙を仰いでいたハウルに、少女が呼び掛ける。
「…うん…?」
「もう…だいじょうぶだから…」
「え‥?」
意図したことが理解されなくて少女は押し黙り、次の瞬間真っ赤になる。
「…なになに? 何が大丈夫なの? 教えてよ、ソフィー」
真意が掴めた魔法使いは意地悪な笑いを浮かべて迫った。
「や…もう…!」
身をよじって腕から逃れようとするが、それは許さない。反らせた首筋を唇が捕らえる。
「…いいよ、ソフィー。…してほしいんだね?」
かああ、と再び顔が紅潮し、ハウル自身を銜え込んだ処が、きゅ、と締まる。
「…っ!」
不意打ちを受け、一旦息をつくと、少女の耳元に低く囁いた。
「…いけない子だ…」
ゆっくりと繋がりが外れる寸前まで一旦腰を引き、魔法使いは反撃を始めた。
851845:05/01/23 13:20:28 ID:V4TOhvsN
【隠れ家の午後】13


すっかり闇が落ちた部屋の中に、星の頼りない光だけが窓から射し込んでいる。
――果てる直前に、少女は上気した頬で瞳を眩ゆそうに細めて微笑んだ。
達する寸前に、どこにそんな余裕があるのか、この少女は無垢にして自分の考え及ばぬほどに淫媚なのか…
しかしそう告げるとまた無意識の淵へ墜ちてゆき、ついには声にならない叫びを発し小さく痙攣して、くたりと果てた。
そんな恋人を目の当りにし、ハウルは、行き場なく身体中にぱんぱんにこもっていた熱い蒸気をようやく破裂させた――



とりあえず(?)ここまで。相変わらず改行がヘタでスマソです。
後は少しだけピロートークを予定してます。
エピローグみたいなもんで大したもんは残ってませんが。
ダラダラ長文にお付き合い頂きまして、トンクスです!

852名無しさん@ピンキー:05/01/23 15:55:54 ID:c3jU+Sde
>>845
GJ!エロかわいい!
853名無しさん@ピンキー:05/01/23 22:09:42 ID:1VRUjN4B
うっまいなーあ。文章。

しかもエロイし可愛いし。凄いよ、凄いよカルシファー!
あんたって天才だね!
854名無しさん@ピンキー:05/01/24 02:29:00 ID:5/+NffYy
>>845
不意打ちに反撃。
あーすげえ最後まできめ細かいっ。とろけてしまう〜〜〜。
ね、寝ようと思ってたのに読みふけってしまった……。
ピロートークも楽しみです。御馳走様でした!!!
855名無しさん@ピンキー:05/01/24 18:54:05 ID:bqBCRs1+
481KBですね。
そろそろお引越し?
856名無しさん@ピンキー:05/01/24 22:38:44 ID:pNWNMHNp
ハウル似といわれるモナコのアンドレア王子とその恋人との艶かしい画像。
恋人の女性もソフィ似?
終りかけなのでスルー


ttp://worldroots.com/brigitte/royal/gifs4/andreamonaco2003-63.jpg
ttp://worldroots.com/brigitte/royal/gifs4/andreamonaco2003-66.jpg
857 ◆7Anvse.M72 :05/01/24 22:40:20 ID:BdsbY6sq
480kb超えると書き込みが途絶えて一週間以内にdat落ち…ということでいいんでしょうか。

スレも最後なので、こっそり鳥ハウルバッドエンドver置かせていただきます。
ソフィーがひどいことになってしまったのでURL貼り付けで…チキンと呼んでくださいil||li _| ̄|○ il||li

映画版・ハウソフィ・鬼畜風味・エロ(…してることはしてますがエロさは…)
救いの無い痛いssになってしまったのでだめな方は回避お願いします。

ttp://yellow.ribbon.to/~gogozero/pageh1-1.html
858名無しさん@ピンキー:05/01/24 22:44:23 ID:BdsbY6sq
ついでに上のテンプレート案をまとめてみました。


ハウルの動く城でエロSSを書くスレです。

■ SS投下前に ■
・原作版・映画版のどちらの設定か入れる。
・SSの傾向を入れる。
  (本文立上げ前の予告orSSの1レス目orSSの各レスのメ欄)
・SSを識別しやすいよう名前欄にタイトルorトリップ推奨。
・SSの混乱を避けるため、各レスごとに>>○○の続きと入れる。
・傾向に好き嫌いのある人は専用ブラウザ導入&NGワード指定。
・画像はSSの挿絵以外は>>2のジブリ画像スレへ。
・個人サイトのURL晒し禁止。ローカルルール嫁。




3はもう建ててもいいのかな?
859名無しさん@ピンキー:05/01/24 22:54:06 ID:0d9X4F/l
甘いラブシチュだけがエロパロではあるまい。
というわけで>>857タン GJ!ハァハァハァ…
860名無しさん@ピンキー:05/01/24 22:56:21 ID:R3XVd1Cv
ぷふぅーっ(;゚д゚)=3
857神、読ませていただきました。ドチドチしました…
バッドはバッドでも、自分的には素敵SSでした。

やはりGJです!!
861名無しさん@ピンキー:05/01/24 23:18:50 ID:uagspYdj
>>857ネ申
ずっと待ってました。ありがとう(*´Д`)
>>859氏と同じく、甘々ラブラブハッピーエンドだけがエロパロじゃないとオモ。

でも、携帯オンリーな漏れは週末ネカフェに逝くまでお預けだ…orz
なまじ途中まで読めただけに、早く残りが読みたくて読みたくて堪らないYO!
862名無しさん@ピンキー:05/01/25 00:00:05 ID:mBRCUJpY
>>861
文章だし、これで十分に携帯でも読めると思うよ。
ttp://www.sjk.co.jp/
863名無しさん@ピンキー:05/01/25 00:02:05 ID:4jA4XNVN
GJ
よかったよ。ただサイト立てるならメアドかメルフォは置いとくべき。

テンプレはこれでいいと思う。
864名無しさん@ピンキー:05/01/25 07:57:09 ID:wyn/9Txg
857タソ、ほんとにGJ!
描写上手杉。
バッドエンドなのに、なぜか一抹?の安堵を覚える自分…ハウソフィがいつまでも一緒という結末だからなのか!?
865861:05/01/25 22:35:26 ID:0D9cdtf7
>>862
アリガd。お陰で最後まで見れました。

>>857
改めてGJです!
どんなになっても、本能だけでソフィーを求めるハウルと、ただただハウルの事だけを想うソフィーが哀しくて切ない(つД`)
たとえ救いが無くても、二度と明ける事が無い夜でも、ずっと二人が共に在り続けるんだと思うと、切ない中にも>>864と同じくどこか安堵感を覚えました。
866 ◆7Anvse.M72 :05/01/26 00:00:13 ID:lB7VavR+
沢山の感想ありがとうございました。最後まで読んでいただけてとても嬉しいです。
ありがとうございます。

>>858
のテンプレに問題がないようであれば、次スレを立ててもかまわないでしょうか?
続きを読みたい作品が沢山あってハァハァしているんですが…
エロなしちゅーのみの短いのだったら今作成中なので、即死回避はなんとかできるかと。
どうでしょう?
867名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:06:04 ID:xrz68ics
お願いします。作品も楽しみに待ってます。
868名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:35:39 ID:z7ec0me9
立てました

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106667160/

SSはもうしばらくお待ちください。
職人様、続きお待ちしてます。百合もショタも普通も全部楽しませてもらってます。
869職人見習:05/01/26 06:58:55 ID:ahFonLFu
>>868氏、新スレ乙です。
バッドver鳥ハウル、自分もかなり深いところにキました。
あれだけの世界作れるって本当に凄いです!

さて、埋めSS投下させて下さい。
ひょっこり思いついた単発です。
(しくだいピロートークはまた後日…)
そこそこ年頃になったマルクル君のモノローグです。
【映画、マルクル→?ソフィー?未、エロなし、単発】
870869:05/01/26 07:00:35 ID:ahFonLFu
【マルクルの憂欝】
「…じゃあ、行ってくるよ」
お師匠はそう言うと、僕らの目の前にもかまわずあの人の顎を引き寄せ、『んーっ』と口付けた。
子供の時分から見(せつけられ)慣れてはいるけれど、最近とみにチョーシが狂う。
僕だって、いい年だ。
ガールフレンドの一人くらいはいる(まだ手もつないではないけどさ)。
でも、小さい時分からこうも見せ付けられ――相変わらず魔法で端麗な容姿を保っている師匠と、僕よりずっと年上なんだけどいつまでたっても可愛らしい、星色の髪をしたあの人は口惜しいけれどとてもお似合いで――
彼女は何年たっても師匠しか目に入らないみたいで、“恋する女”ってこうも可愛らしいのかと別に疾しい心もない僕でも時々ちょっとドキっとさせられたりする。
綺麗で優しくて、気が利いてよく働いてちょっとドジで何にでも一所懸命で…
こんな女性が自分のこと一途に想ってくれるのは、たまらないよな。
なんかこう、――清楚なんだけどそれゆえの色気もあってさ…
「…ル。マルクル?」
「あっ、はい!ハウルさん!」
「――大丈夫か?なんか変だぞ…心配だな。いいかい。
 僕が留守にする間、頼んだよ?
 僕 の 代 わ り 。
 ソ フ ィ ー の 事、頼 む よ 」
『いいんですかっ!?』――あぶないあぶない。さすがに口走りはしなかったけど。
「はい。いってらっしゃい、ハウルさん。」
すました顔で取り繕ったつもりだけど、…あの表情は、お師匠…いや、まさかね。
「…ああ、そうだ。
 国王からきてたあの依頼、アレもやっとくように。
 あれくらい一人でもうできるだろう?」
……うっ。あんな高度なの、ぼくのちからじゃ三日は徹夜だ…
さすがお師匠(のヤキモチ)、ぼくがよからぬ事出来ないようにこんな課題―…っていうか、しませんから!!“よからぬ事”なんて!!!
思わずため息をついたぼくを、ソフィーが見てくすくすっと笑う。
「お茶入れてあげるわね」
最後にもう一度、ふたりのキス(だからお師匠、長いって!なんで目だけこっち見てるんですか!!)を見せられながら、心に誓った。
あの子と次にデートする時はちょっとは進展しよう。身がもたないよ。。
――いや、とりあえず今は課題。課題だ。ふう…
871名無しさん@ピンキー:05/01/26 10:07:43 ID:87ggUJTB
目だけマルクル見ながらキスするハウル、イイ!

872名無しさん@ピンキー:05/01/26 14:13:57 ID:nMIZ2Byg
こんな事言うと、自治厨って言われてしまうんだろうけど…。


まだ900レス越えしている訳でも、500KB越えしてる訳でもないのに、新スレ
立てるのってどうなのかな。
書き込み欄の上に赤い字でKB数書いてあるので、次回から気を付けて貰えまいか。
せめてこちらが512KB越えするまで埋め立ててから、新しいスレ使っていただ
けませんかね?
873名無しさん@ピンキー:05/01/26 14:25:40 ID:m5GmK+qo
>872
エロパロ板ガイドdat落ち条件参照
ttp://hhh111.s4.x-beat.com/pukiwiki.php?dat%CD%EE%A4%C1%A4%CE%BE%F2%B7%EF#size

500kb超えちゃうともう一文字も書きこめんよ。
874名無しさん@ピンキー:05/01/26 20:20:11 ID:MxowluYu
>872
( ´_ゝ`)
875名無しさん@ピンキー:05/01/26 23:30:54 ID:xL8POmj5
どうなんだろうなあ。もう480KBは超えてるわけだし。
スレ立てしてしばらく経っても前スレが残ってたりするときは、感想は前スレに〜と誘導することもあるけど。
>>872さんの書き込み内容は決して間違ってないんだが、現実としてはこのレスがあると誘導もしにくいなあ。
876名無しさん@ピンキー:05/01/27 00:55:47 ID:LH5LG+7/
そして誰もいなくなりました、と。
877名無しさん@ピンキー:05/01/27 01:08:40 ID:ilvb/LAq
埋めればいいと思うよ

つうか久々に来たよ。スゴイ良作揃いでびっくりだ。
鳥バッドエンドVerも読む事が出来て良かった。
ハッピーエンドも良かったけれど、バッドエンドも好きだ。
878名無しさん@ピンキー:05/01/27 01:10:27 ID:c0dZQs3R
>>865
お役に立てたようでよかったよ。

埋めに作品もいいけど、雑談でマターリ消費でも
879星と花 ◆iPpgo8CXec :05/01/27 23:48:15 ID:GmbBTHSt

戦争も収束に向かったある春の日、二人は秘密の花畑に来ていた。
ソフィーの手を引いて歩いていたハウルは、湖の辺で立ち止まり彼女と向き合う。
そんな彼の脳裏には、あの少年時代の記憶が浮かんでいた。

星の子達が降り注ぎ花びらの様に散っていく中で、その声を聞いた。
空から舞い落ちる星達と同じ色をした髪の少女の声を。

「ハウル?」
黙り込んだ彼を心配したソフィーが顔を覗きこんできた。星色の髪がさらりと揺れる。
ハウルはそんな彼女をしっかりと見据え、けれど優しい微笑を浮かべて言った。
「ソフィー…ずっと一緒にいよう。僕ら愛し合って喧嘩もして、
 これから色んな事があるだろうけど、二人で乗り越えて行こう」

ソフィーは彼の優しくも真剣な眼差しに、その美貌に一瞬見惚れ、
告白の意味を理解した後、顔を真っ赤に染め上げた。
「ハウル……」
「ね?ソフィーという花を、僕の傍でいつまでも咲かせていて」
赤く染まっていた彼女の顔は嬉しそうに綻び、その瞳からは幸せの涙が溢れた。
「ありがとう…。私ずっとハウルの傍にいる。」
ハウルは涙を零すソフィーをしっかりと抱き締め、
「僕は何回生まれ変わっても君に逢いたいよ」
両手で彼女の頬を包み込み、そっと唇を合わせた。

―――生まれ変わっても君に逢いたい

―――生まれ変わっても貴方の傍で花になろう

風に舞う色とりどりの花びら。その中にそよぐのは星色の花。


END
880七面鳥 ◆iPpgo8CXec :05/01/27 23:52:06 ID:GmbBTHSt
少ないですが埋め立て用です。元ネタはあの曲から。
そろそろ本格復帰を目指します。シチュ募集…。
881 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:38:51 ID:MO9Cq1BH
>>872
大変失礼しました。即死回避は既に向こうで出来ていたので満月はこちらに落とすべきでしたね…
ご不快にさせてしまい申し訳ありませんでした。

埋め用ということで満月のおまけ、その後のハウソフィです。

映画版 ハウソフィ 軽くエロ
882満月おまけ1 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:43:15 ID:MO9Cq1BH
 暗がりを見詰めていた。
 さきほどまで、確かに少年の姿の恋人がいた空間をソフィーは呆然と見詰めていた。
「ね? 素敵な人だったでしょう?」
「きゃあ!?」
 耳元で突然囁かれた言葉にソフィーは飛び上がって後ろを振り向く。
 そこには笑みを噛み殺しそこねているハウルの姿があった。
「ハ、ハウル!?」
「今夜はあの時と同じぐらい満月がすごかったからもしかしてって思ってたんだけどね。そ
の様子だと、やっぱりここに居たんだ? ―――――ぼく、が」
「いたんだって……ぼくって……」
 混乱して鸚鵡返しに繰り返すソフィーにハウルはにこりと笑った。
「だから、ぼくが初めてキスをした人はそりゃあきれいで可愛くて、素敵な人だったよって言っ
たでしょ?」
「あれ、あれ、本当にハウルだったの? でも、どうして……?」
 勢い込んでどうしてを連発するソフィーに僅かに苦笑しながら、さあね、とハウルは首をか
しげた。
「なんでかはぼくにもよくわからないよ。満月の夜には魔法があるからか、それとも、ぼくが
望んだことがそれほど強かったのか、もしかしたら、ソフィーも強く願ってくれたからかもしれ
ない、なんて、うぬぼれてみてもいいかな?」
「わたしが願って……って」
 ハウルの言葉に、ソフィーは首筋まで赤くなった。
 自覚はあった。
 夕食の席で、ひどく懐かしそうな顔をして初めてキスをした時の事を語るハウルにひどくム
カムカとして、同時にハウルとはじめて唇を交わしたという女性にとてもイライラとした。
 どうしようもないことだと判っていた。
 まだその頃にはハウルと自分は出会ってなかったのだし、ハウルはこんなに魅力的なの
だから出会う前に何人もの女の人がハウルに魅了されてもソレは当然のことだし、ハウルが
そういう人たちと付き合ったことがあってもソレも普通のことなのだと、納得しようとした。
883満月おまけ2 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:45:11 ID:MO9Cq1BH
 けれど、茶化すような元魔女の言葉にひどく幸せそうに「素敵な人でしたよ」なんていわれ
ると……今、目の前にいる自分よりも素敵だったのか、とか、そんなみっともない事をわめい
てしまいそうで。
 どうしようもなくて部屋に飛び込んでからは、確かに、その「素敵な人」よりも早くハウルに
出会いたかった、と願った気が……する。
「わたしが、願ったから…?」
「ぼくたちが願ったから、気まぐれなお月様が望みをかなえてくれたのかもしれないね」
 腰を落としたハウルは床にへたり込むソフィーを一動作で抱き上げると、そっとベッドの上
に下ろした。
「ごめんね、泣かせてしまった?」
 暗がりでは目につかなったソフィーの頬に残る涙の痕に、ハウルは人差し指の背で頬の
線を辿りながら眉をひそめる。
「これは……ううん、別に、いいの」
 優しい感触にほっと息をつきながら、少女はふるふると首を振った。
「わたしがあんなに望んだから子供の頃のハウルに会えたんだったとしたら……お釣りがく
るような気がするから、いいわ」
「でもね」
「嬉しかったからいいの」
 バカみたいだけど、でも、ハウルのはじめてがわたしだったのって、すごく、嬉しい。
 素直にそう口にして微笑む少女に、魔法使いはそう? と首を傾げてから、なにかを思い
ついたような顔でにやりと笑った。
「でもぼくとしては気がすまないから、お詫びをしたいんだけれど」
「お詫び?」
 きょとん、とした少女は、どんどん近づいてくる魔法使いの美貌に慌てて目を閉じる。
「ん……ッ!」
 深く重ねあわされ、ゆっくりと少女を味わって離れていった唇に、頬を赤くしながら「これが
お詫び?」と、ソフィーはひどく嬉しそうなハウルを睨みつけた。
「うん、お詫び。こんなものでいいかな?」
 無邪気な様子で首を傾げる、完全にわかっていてやっている仕種に少女は頬を膨らませ、
首筋にかかる黒髪を捕まえた。
「――――――わたし、たくさん悲しかったんだから、この程度じゃ足りないわ」
「仰せのままに」
884満月おまけ3 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:46:06 ID:MO9Cq1BH
 さきほど煽った熱が炎になるように。魔法使いは少女に再びキスをする。
 ちゅぷ、と含みきれなかった唾液が少女の顎を伝っていった。
 その流れを舌で辿りながら、ハウルは手際よく少女を脱がしてゆく。それと一緒に自分の
服も脱いでいくのを、手を伸ばして手伝いながら少女はポツリと呟いた。
「ハウル、寂しそうな顔をしてたわ」
 脱ぎ捨てたシャツをベッドの下に落としながら、魔法使いは少女の顔を覗き込む。
「それは、さっきの、ぼく?」
「うん」
 はあ、と愛撫に息を弾ませながら、少女は頷いた。
「あ、さっきの、ハウル、すごく……寂しそうだった」
「そうだね」
 快感に熔けて行く少女の顔を見つめながら、ハウルも呟くように囁いた。
「あの頃は、おじさんももういなくて、魔法学校もいやでたまらなくて、カルシファーしか側に
いなくて」
 でも、心をなくしてたせいか、あれが寂しいっていう状態なのも、よくわかってなかったよ。
 睦言めいて耳に流し込まれる言葉に、ソフィーは悦びからだけのものではない涙を浮かべた。
「わたしが、側にいられればよかったのに」
 叶うはずもない、けれども純粋な願いに魔法使いはゆっくりと笑う。
 少女の言葉が嬉しかったのだと、この魔法使いの心を暖めたのだと判る微笑だった。
「いてくれたよ」
 うやうやしく、少女の白い肌の上に所有のしるしを刻み込んでゆきながらハウルは言う。
「君はいつだって、ぼくの側にいてくれたんだ」
 そして、約束の通り、ぼくに会いに来てくれた。
885満月おまけ4 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:47:02 ID:MO9Cq1BH
「は、ぅあっ、あ、ハウル…ッ!」
 くちゅ。
 既に充分潤っている泉をかきまわされて、ソフィーは背を逸らした。
「ハウル、ハウル、…好きよ、あなたが、好き…ッ」
「ぼくもだ。愛してるよ、ソフィー。君だけを」
 はじめて約束を交わしたときからいろいろなことがあった。お互いが側にいない時間を、二
人は随分長く過ごしてきたけれど、それもこうやって一つになるために必要な時間だったの
だろう、と、今は素直に思うことが出来る。
 大事なのは、この瞬間に、目の前に愛する人がいて、その人からも愛してもらえるというこ
とだった。
 片手を強く握り締めあったまま、ハウルは少女の中に潜り込む。
 暖かく潤った秘所はハウルの高ぶりを優しく受け止めた。
「は、ああああっ、ああっ!」
「ソフィー…いいよ。すごく、いい」
 先端を埋め込んだだけで待ちわびたように締め付けられてハウルは反射的に奥歯を噛み
締める。
 今まで経験した女性たちの誰も、これほどの快感をハウルに与えることはなかった。
 少女のつたない反応は、どんな極上の媚薬よりもハウルを煽り立てる。
「あ、わたし、も……ハウル、気持ちいいの…!」
 酔ったように叫んでしがみつく少女の腰を抱えあげ、律動を開始する。
 抜き差しだけの単純な動きのはずなのに、脳みそがゆだってしまいそうな快感があった。
「は、あ、あ、あ…ッ!」
 濡れた音と少女の甘いため息が月光の照らす部屋に降り積もる。
「あ、ハウル、ハ…わ、わたし、もう…ッ!」
「いいよ、二人でいこう…!」
886満月おまけ4 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:47:41 ID:MO9Cq1BH
 最奥までを何度も突き上げられて、ソフィーは悲鳴を上げる。締め付ける動きに、ハウル
もぎゅっと眉を寄せた。
「ソフィー、ソフィー……!!」
「あっ、ハウル、ぁあ、ああああ、あ――――!」
 打ち付けられる熱い飛沫の感触に、ソフィーは長い絶頂の声をあげた。
 そのまま、重なってきた恋人の重みをどこか面映い気持ちで受け止める。
 とても幸せで、とても、心地いい。
 だるい腕を伸ばして、魔法使いの背に回した。
「ハウル……あなたに会えて、よかったわ。わたし」
「おばあさんになったり、兵隊に追いかけられたりしても?」
「おばあさんになったり兵隊に追いかけられたり、緑のねばねばを掃除したりする羽目に
なっても」
「ここでそれを言うかな」
 情けないハウルの顔に、ソフィーはくすくす笑いを押し殺す。
「いいじゃない。だって幸せなんだもの」
「ぼくも幸せだよ」
 ちゅ、と降ってきた軽いキスを笑いながら受け止めたソフィーはまだ自分の中から出て行っ
てなかったハウルの反応に慌てて目を見開いた。
「ハ、ハウル!?」
「で、まだまだ幸せになりたいなって、思うんだけど」
「え、あの、その、ちょ、ちょっと…あんッ」
 達したばかりの敏感な場所を突き上げられて、ソフィーは濡れた声をあげる。
「やだ、そんな何回も体、持たないわよう…ッ」
「だいじょうぶだいじょうぶ」
「大丈夫じゃないわー!!」
 そんな二人を月だけが見守っていた。


おしまい
887 ◆7Anvse.M72 :05/01/28 01:48:55 ID:MO9Cq1BH
さ、最後の最後でタイトル…_| ̄|○
888名無しさん@ピンキー
(*・∀・*)イイ!!