先日のハーレムネタ、ぼちぼち書き始めてます。
ちなみに私はお嬢萌え……ゲームのセーブポイントの9割がお嬢シナリオだったりする。
システムボイスもお嬢だ。
小説版、2冊目は熟読用、観賞用、保存用と3冊揃えてます(笑)
でも、ヒロインズはみんな気に入ってたりします。
百合佳はキャラ的には好きです。ただ、百合佳シナリオだけはどうしてもダメですが(苦笑)
wktk
まぁ百合佳は彼氏いるしなw
838 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:23:41 ID:Vp7Y6+u3
第3話
野球拳で脱ぐ順番に手順があるわけじゃないから別にどうでもいいことなのかもしれないけど…
普通は、上着類→ズボン(またはスカート)→ブラジャー→パンツってのがポピュラーな話だろう?
したがって、俺としては一応、明鐘に確認しておくことがある。
「再開する前にひとつ聞いておきたい」
「なぁに?」
「お前、ブラはしてるのか?」
「えっ…」
おおっぴらにのけぞる明鐘を見て、俺は焦った。
街中で「ぐふふぅ。君ってブラしてるのぉ?」って聞く人がいたら間違いなく変質者であり、今の俺はそれにかなり近い立ち位置な気がする。
「い、いや…だって、してないように見えるし…」
「う、うん…」
焦って放ったセリフは何の信頼回復にもなっていない。
しかし、明鐘と俺の間には年月と血が育んできた強固な絆があったようだ。
「た、確かに、し…してない…けど…?」
明鐘は顔を真っ赤にさせながらも答えてくれた。
そうか…明鐘はノーブラか…
先ほどより若干冷静になった心臓が再び急稼動を始める。
「そ、そっか…なんで?」
「ね、寝るとき、楽だし…そ、それに私、西守歌ちゃんほど…その、色っぽく…ないし」
「そんなことない!明鐘は負けてない!負けてないぞ!」
「「…」」
「ゴ、ゴホン。じゃあ下から脱げよ?」
「う、うん。そうする」
さあ、心配事も去ったところでレッツベースボールナックルだ。
前、何かで聞いたことがある。
すなわち、ジャンケン必勝法パートUとして、『相手方が直前に出したものを出すと勝てる』というものがあるらしいのだ。
そのときはどうにも眉唾物だなぁっと思ったが、ソースはジャンケンの世界タイトル連続防衛者らしいので、何らかのご利益はあるのだろう。
てゆーかジャンケンの世界王者に何年もつけるもんだってことが驚きだ。
異常に運がいいのか?何らかのスペシャルな能力を持っているのか?
どこの国の人なんだろう?日本代表は果たして強いんだろうか?
色々と疑問に思うところはあるが、さて、そんなことより気になるのは明鐘の脱衣の行方である。
839 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:24:59 ID:Vp7Y6+u3
「「ヨヨイのヨイッ!」」
グー>チョキ。
「きゃぁぁぁぁぁっ!!」
「うしっ!」
その瞬間、明鐘は顔を両手で覆ってうずくまり、俺は心の中でガッツポーズをした。してしまった。
思わず、うしっとか言ってしまうくらいに。
ジャンケンは俺の勝ちだが、人としては負けかもしれない。
ともかく、俺としては明鐘のしなやかなおみ足とその上の神秘の布切れを堪能できることが決定した。
明鐘は唇を尖らせながら顔を上げる。
「う〜〜…兄さん、ジャンケン強いよぉ…」
「てゆーか明鐘が弱いんじゃないか?」
「…そうかも」
別にジャンケンなんて3分の1の確率論といってしまえば、それまでかもしれないが、どうにも明鐘には心当たりがあるらしい。
明鐘はうなだれて、がっくりと首を折った。
「あ、あんまり見ないでね?」
明鐘がゴニョゴニョと何かいっているが、俺には何を言っているのか聞こえない。
いや、聞いてやらない。
その時、俺は目の前の芸術のあまりの素晴らしさに目を奪われていた。
今、明鐘はうつむき加減にパジャマのズボンに手をかけ、フルフルと震えている。
美少女が脱衣を強制され、羞恥に震えるその姿は筆舌に尽くしがたいほどエロい。エロ過ぎる。
裸よりエロいんじゃないか?
俺はほうけたように明鐘を見つめ続ける。
「兄さん…?」
返答のないことを怪訝に思ったのか、明鐘は顔を上げて俺を見る。
そして、俺の視線が明鐘の肢体…主に下半身に固定されているのを見て、ぱっと後ろを向いてしまった。
「うう〜。脱ぐとこ見られるの恥ずかしいのに〜!兄さん、見ないで?ね?」
「イヤダ」
「え?」
「明鐘には悪いけど…じっくり見たいわ」
「に、兄さん…?」
本心をさらけ出す俺に、明鐘は首だけ振り返る。
普段は俺から明鐘にわがまま言うことなんてめったにないし、今、この場面でこんなわがまま言うのがどれほど危険かわかってはいるが…
でも…マジで見たい。
信仰心にも似たその思いを胸に抱いて俺は明鐘を見つめる。
明鐘ののどがコクリと控えめな音を立てる。
「な、何でそんな…真剣なの?」
「明鐘、今すげー色っぽいから」
即答だった。
「…エッチ」
「う…」
明鐘はほほを膨らませ、ジト目で俺をにらみつけている。
ちょっと調子に乗りすぎたかもしれないと、俺は後悔した。
せめて可愛いと言うべきだったか。
なんにせよ、誰かの前で服を脱ぐってのは明鐘にとってはかなりつらいだろうし、過度な要求は失敗だった。
「わ、悪かったよ…ほら、後ろ向くから」
確かに死ぬほど残念ではあるが…下手にこだわってここで終わりにされてしまっては元も子もない。
俺は断腸の思いで明鐘に背を向けた。
…が。
840 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:25:50 ID:Vp7Y6+u3
「…いいよ?」
「え?」
一瞬、何のことか分かりかねてきょとんとしてしまう。
明鐘はぼそぼそと言葉を継ぐ。
「だ、だからその…兄さんがそんなに見たいなら…いいよ?」
「ほ、ほんとに…?」
明鐘は困ったようにうつむいていたが、小さくコクリと首を振った。
「恥ずかしいけど…兄さんがそんなに見たいって言ってくれるなら…私、嫌じゃないから」
そう言って、明鐘は顔を上げた。
明鐘は恥ずかしそうに、しかしどこか嬉しそうにしながらズボンに手をかける。
そして…
「これで…いい?」
すとんと、あっけないほど簡単に明鐘のズボンは地面に横たわっていた。
俺は心臓が激しくごとごとと音を立てるのを聞いた。
今、明鐘はシャツのすそをつかみ、恥ずかしげに下に引っ張っている。
そのせいでパンツは見えないが、その代わり俺は遠慮会釈なく明鐘の脚を見物させてもらう。
明鐘の足は白くてしなやかでとても細く、とてもきれいだった。
実際、学校指定の黒いストッキングをはかせたら、明鐘ほど色っぽい女の子はいないと思う。
俺は思わず、感嘆のため息を漏らした。
「明鐘…すごく色っぽいよ…」
「に、兄さん…恥ずかしいよ…」
明鐘は恥らってそう言ったが、俺の言葉にまんざらでもなさそうなのは分かる。
困ったように眉をひそめながらも口元が緩んでいて、泣き笑いのような表情になっている。
俺は明鐘のその反応に満足しつつ、次の要求をする。
「な、明鐘?シャツのすそ上げて?」
「え?そ、それは…」
「せっかく俺がジャンケン勝ったのに、これじゃ見えないだろ?」
何がとは言わないが、今の俺たちにはそれだけで十分だ。
明鐘は困ったようにパジャマをつまんだままの指に力をこめた。
「え、そ、その…」
「な?いいだろ?」
「わ、わかった…」
しかし、肯定の返事とは裏腹に明鐘の動きは鈍い。やはり明鐘にとっては恥ずかしすぎる要求らしい。
パジャマのすそをつまんだまま、深呼吸を繰り返すがなかなか次のステップに進むことができない。
「大丈夫だから?な?」
「に、兄さん?」
明鐘の緊張を和らげようと俺は明鐘の頭を軽く撫でてやる。
最初、不思議そうに俺の顔を見つめていた明鐘だが、次第に気持ちよさそうに目を細めて俺の手を受け入れてくれた。
「兄さんの手…大きいよね?」
「ちょっとは緊張感抜けたか?」
「う…うん、多少は」
「じゃ、手上げてくれる?」
「…」
「大丈夫…恥ずかしくないから?な?」
「…うん」
そこで、ようやく決心が付いたのか、明鐘はゆっくりと手を引き上げ始めた。
841 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:26:47 ID:Vp7Y6+u3
「に、兄さん…あまり見ないで…」
やはり、相当に恥ずかしいらしい。
明鐘はゆっくり、ゆっくりとパジャマのすそを持ち上げていく。
よく見るとその指先は小刻みに震えている。
そしてパンティの三角形が半分ほどあらわになったところで、とうとう明鐘の手は停止してしまった。
「明鐘…それじゃ、全部見えないだろ?もっと上げて…」
「うう…はい…」
羞恥に耐えかねて明鐘は瞳を閉じ、俺から顔をそむける。
再び、ゆっくりゆっくりと明鐘の手が上昇を始めた。
そして、明鐘のパンティはとうとうその全貌をあらわにした。
明鐘らしい、清楚だけどピンク色のリボンのついた真っ白な可愛いパンティだった。
「…今日は白いパンティなんだ?リボン可愛いな?」
「あ、ありがとう…」
「いつも、白系履いてるのか?」
「そ、そんなことないよ。水色だったり、ピンク色だったり…は、恥ずかしいよ」
「恥ずかしくなんてないよ。可愛いよ、明鐘は」
「…ね、ねぇ兄さん?もう手下ろしちゃだめ?」
「ダメだよ。ほら、また見えなくなっちゃったらもったいないだろ?」
「うう…」
俺は、下りかけた明鐘の手をつかんで押しとどめた。
明鐘としては、せいぜい口を尖らせて不服の意を伝えるのが抵抗といえば抵抗だった。
もちろん、そんなもの俺に効果があろうはずもない。
「ほら、もっと…へその辺りまで上げて」
「は、はい…」
明鐘の手が先ほどに輪をかけてゆっくりと上昇を始める。
その手が腰の骨の辺りを通過した。
もう、明鐘のパンティは完璧にあらわになっている。
「ま、まだ…なの?」
「もっと!」
「うぅ…」
明鐘の手がへその辺りまでやってくる。その細くてしなやかな腰があらわになる。
抱きしめてしまったら、折れそうなくらいに細くて頼りなく、可憐な魅力に満ちている。
「お、お願い…もうそろそろ?」
「まだだよ?あげて?」
「うう…兄さん、意地悪だよ…」
とうとう、明鐘の手は乳房の下くらいまで到達し、さすがにこれ以上は無理とばかりに止まった。
今明鐘は、パンティはおろかその可愛らしいおへそまで完璧に俺の視線にさらしてしまっていた。
明鐘は胸の辺りでシャツをつかんだまま、潤んだ瞳で俺を見つめている。
「ね、ねぇ?もう、これでいいでしょ?」
「なぁ。もっと近くで見ていいか?」
「え…そ、その…い、いい…のかな?」
俺は明鐘の返事を最後まで聞くことなしに明鐘の股間の目の前、数十センチの位置にひざまづいた。
そして、明鐘の腰をがっしりとつかみこむ。
842 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:27:33 ID:Vp7Y6+u3
「きゃぁっ!」
悲鳴が上がるが、それには頓着せずに俺は目の前の薄い布をじっくりと見つめる。
もちろん、これほど至近距離から明鐘のパンツを覗き込むことなど…少なくとも、俺たちに自我が形成されて以降は経験にないことだ。
「に、兄さん?んっ…は、恥ずかしいよ…」
自分の股間にピリピリとした視線を感じるのだろう。明鐘は腰をゆすってもじもじしている。
「何か…Hな匂いがする…」
「!!」
その瞬間、明鐘の顔が火事を起こした。それはもう猛烈な勢いで。
明鐘は必死になって俺の手を腰からはずし、逃げようとするが、いかんせん明鐘の細腕ではびくともしない。
俺は、明鐘の抵抗に頓着することなしに観察を続ける。
「こう…甘酸っぱいって言うか…何なんだろ?」
「分かった!もう分かったから!お願い、離して!」
「なんか…においかいでいるだけで興奮してくるって言うか…」
「やぁ…いやぁ…恥ずかしすぎる…恥ずかしすぎるよ…」
今の明鐘には、俺の嗅覚の範囲から逃れるすべはない。
それでも明鐘は必死になって俺の手をはずそうと試みるのだが、結局徒労に終わった。
「…ちょっと、触ってみてもいい?」
「え?」
俺の言葉は質問調だったかもしれない。
しかし、実際、俺が次のアクションを起こすまでのタイムラグは1秒もなかったと思うから明鐘としてはどうしようもなかった。
「だ、だめっ!」
あわてて明鐘が俺の肩を押さえるが、俺は左腕で明鐘の腰を抱いたまま、ゆっくりと人差し指を三角形の頂点部分に押し当てた。
すると…
くちゅり
「あうんっ!」
湿った音が俺の鼓膜を揺らした。
と、同時に明鐘の、普段とは明らかに違う声が上がる。
俺はびっくりして、明鐘の身体をぱっと離してしまった。
今の声は…そして、今の触感は…
「あ、明鐘…お前、濡れて?」
「いやっ!」
明鐘はぶんぶんと激しく首を横に振ると耳をふさいだ。
その仕草が、その言葉が今の俺の言葉を否定するものではないことは明らかだ。
俺は生唾をゴクリと飲み込むと、再び、人差し指と中指を明鐘のパンティに添える。
くちゅっ。
「くぅんっ…やっ!」
濡れてる…間違いない。
俺は確信を抱くと、さらに明鐘のパンティの中央のラインを指でこすった。
「あぁんっ!に、兄さんっ!」
いまやはっきりと興奮の色を帯びた明鐘の嬌声が部屋に響く。
そして、それと同時に明鐘のパンティの中央がじんわりと湿り気を帯びてきた。
あまりの興奮に俺はめまいすら覚える。
「す、すげー…女の子って…こんな濡れるんだ…」
「や、やめて、兄さん!」
「パンツの上からでも分かるよ…それに…思ってたより、柔らかくて、フニフニしてるんだな…」
「や、やぁっ!」
叫んで、明鐘は精一杯の力を振り絞り、俺を突き飛ばした。
843 :
パウリーニョ:2007/10/20(土) 17:28:08 ID:Vp7Y6+u3
明鐘の股間に集中していた俺はとっさのことに反応しきれず、床にしりもちをつく。
「…あ、明鐘?」
俺は呆然と明鐘を見つめる。明鐘はあまりのことに腰から力が抜けてしまっていたらしい。床にへたり込んで荒い息をついていた。
「ご、ごめんね。兄さん…少し休ませて…?」
「お、おう…」
明鐘は申し訳なさそうに俺に謝る。もっとも、原因を作ったのは俺なんだし、謝る必要もないと思うけど…
「そ、それで立てるようになったら…」
「なったら?」
「…続きいこ?」
明鐘はそう言ってはにかんで笑った。
もちろん、俺としては否応もない。俺はコクリとうなずいた。
第3話 終わり
続きとはどっちの続きのことなんだあぁ!GJ
【内容】涼×お嬢で、お嬢&美紀の会話
エッチなしなのでこちらに投稿していいのかと迷いましたが、話しの設定としては以前投下した
話しと同じ時間軸の中のお話なので、投下させていただきました。
あとハーレムモノ、亀の歩みで進めてます(苦笑)
涼と笑りんが校内で誰もが知る公認カップルとなってから約一ヶ月、三年生になった私たちは運良く同じクラ
スで、三人一緒に高校生活最後の年を過ごすことになった。
二人が公認カップルとなって、私は鐘ちゃんと笑りんの関係がどうなるかと心配したのだけれど、今ではなん
とかうまくやってるみたいで一安心。
そんな、ある日のお昼休み。たまたま涼が先生に呼び出されて食べ終わると同時にいなくなってしまい、私と
笑りんの二人だけになってしまった。
笑りんと涼はここ最近、人目を気にせずに一緒にいることが多かったのでいいチャンスだと思って、笑りんに
涼のことを聞いてみることにした。女同士、包み隠さずこういう話しをしてみたかったのよね。
「ねぇねぇ、笑りん。ちょっと聞いていい?」
「なんだ、守屋?」
「笑りんにとって、涼ってどんな存在なの?」
笑りんは少し間を開けて考えると、あっさりと答えた。
「私にとっての水原は……多分、空気みたいな存在だな」
「空気?」
私はその答えに首をかしげる。正直『空気みたいな存在』という評価はいい意味で使われることがないことく
らい成績が赤点ギリギリの私だって知ってる。
「ねぇ、笑りん。好きな人を空気みたいな存在って、あまりいい表現じゃないと思うんだけど」
「ああ、そうか、説明が足りないか。ふふ」
不思議そうにする私に、笑りんは笑みをこぼすと少しだけ照れながら言葉を続けた。
「空気が無くなれば、私は生きていけない……そういう意味だ」
「……うわ」
要するに笑りんのが言いたかったことは『涼がいないと、生きていけない』と言っているわけで……言った笑
りんより、言われた私のほうが照れてしまう。
「なぁ、守屋……私が言うのは似合わないかもしれないが……聞いてくれるか?」
「うん、なんでも聞いちゃうよ〜ん!のろけだって、全然おっけー!」
明るく返す私に笑りんは軽くほっと息を吐いて、柔らかく嬉しそうに微笑む。ううっ、すごく幸せそうで、な
んだかまぶしい。
「何もかもを引き替えにしても好きになれる人がいるということは、辛いこともあるけれど……」
「うん」
「それ以上に、幸せなことだと気づかされたよ……水原に抱かれて、そう思った」
「え……?」
「あ……!」
教室で言葉にするにはかなり不穏当な言葉に思わず私は声を上げ、笑りんは口を滑らせたとばかりにしまった
とという表情を浮かべて、そのまま真っ赤になる。
「あ、う、い、今の、抱かれるっていうのは、そういう意味じゃなくてだな……な、守屋、そのっ!」
「そ、そーよね、そういう意味じゃないってわかってるわよ!もちろんじゃない!」
「「あははははは」」
乾いた笑い声を上げる私と笑りん。その態度と表情で笑りんの言葉をそのままの意味で受け取っていいってこ
とはわかった。ひとしきり続いた乾いた笑いの後の沈黙、私は顔を近づけて聞いてみる。
「ねぇ、笑りん。もしかして、ホワイトデーの夜?」
「……」
笑りんは恥ずかしさのあまり俯いていたけれど、小さくコクンと頷いた。まー、あの笑りんが可愛くなっちゃ
って。
「そっか……よかったね、笑りん」
「守屋……」
「涼ってほんとお買い得だよ。幼なじみの保証付き!」
「ああ、いい買い物をしたと思ってるよ」
笑りんと私は顔を見合わせて笑いあう。すると、憮然とした表情で涼が教室へと戻ってきた。恐らくまた先生
に何か言われたのだろう。
「おかえり、お買い得品」
「なんだよ、それ」
私のからかうような声にますます憮然とする涼を見て、笑りんと私は声をあげて笑った。
《おわり》
848 :
パウリーニョ:2007/10/21(日) 19:38:27 ID:aCQs43L5
第4話
当初の想像を超えて俺たちの野球拳は三回戦まで進んでいた。
本当だったら、ショール引っぺがして終わりだったはずなのになぁ…
まぁ、それというのも明鐘が並外れてジャンケンに弱いせいと、俺の理性の融点が著しく低いせいなのだが。
「…今度こそ…今度こそ勝つからね、兄さんっ!」
気勢を上げて、指先をびしっと俺に突きつける明鐘。
もっとも、その片手の勢いとは裏腹に、もう片方は下着をモジモジと隠している。
明鐘の気合がジャンケンの勝敗に直結してないのは、彼女の格好と俺の格好を見比べてみれば明らかだった。
てゆーか、明鐘がジャンケンに弱い原因。俺もうすうす気づいている。
「んじゃま、いくぞ」
「うんっ!」
「「ヨヨイのヨイッ!!」」
チョキ>パー。
「うそぉぉ!なんでぇぇ!!」
俺の3連勝。
てゆーか、このままいけば、きっと俺は何連勝でも重ねることができると思う。
「何で、何でこんなに私ジャンケン弱いのぉ?うぅ〜…」
恨みがましい目で俺を見つめる明鐘。
3分の1の確率論で、なぜこれほどに惨憺たる結果になるのか分からず、明鐘は世の理不尽さに憤っているのだろう。
ま、アイコもなしに3連敗食らっちゃ拗ねたくもなるか。単純計算で27回やって1回しか出ない確率だもんな。
しかし残念ながら、このままだと明鐘の連敗はいくらでも膨らんでいく。
なんと明鐘は手を出す前の「ヨヨイのっ」の段階で、すでに手をグーチョキパーの形にしてしまっているのだ。
こんな分かりやすい癖を持っているのは、せいぜい明鐘とテリーマンくらいだろう。
「明鐘…ノーブラだっけ?」
「う、うん」
俺たちの間に微妙な沈黙が落ちる。
つまり、今、明鐘がパジャマを脱げば、その下に明鐘の胸を覆い隠すものは何もないということだ。
その事実が俺に葛藤を生む。
果たして妹のおっぱいを見てしまっていいものなのか?
何も考えずに本能に身をゆだねられるとしたらこれほど楽な選択はない。
しかし、正直もうこれ以上いったら二度と帰って来れない気がする…
俺は人として止めるべきなのだろうか?それとも、この心地よい興奮に身をゆだねてしまっても許されるのだろうか?
答えの出ないこの葛藤は、しかし、明鐘によって強制的に解決された。
明鐘はふうっと口から大きく息をはくと、ボタンに手をかけた。
849 :
パウリーニョ:2007/10/21(日) 19:39:36 ID:aCQs43L5
「じゃ…ぬ、脱ぐ…ね?」
「お、おう。だ、大丈夫か?」
さっきと比べて意外なほどさっぱりと脱ぐことを告げた明鐘に、正直俺のほうがうろたえてしまった。
何が大丈夫なのか自分でも質問の意図が分からなかったが、明鐘ははにかんだように笑ってくれた。
「だ、大丈夫…恥ずかしいのはさっきだって一緒だったから…それに、相手が兄さんだから…」
「そ、そうか…」
相手が俺だと、いったいどうして大丈夫なのか?
明鐘の発言の真意を確かめようかとも思ったが、結局聞くことはできなかった。
いや、本当のことを言えば、俺はうすうす気づいていたのだ。明鐘の本当の気持ちに。
明鐘は、丁寧に…それこそ緩慢とも言える動きで一つ一つパジャマのボタンをはずしていく。
その動作を見ているだけで、俺の中に切なさとじれったさと興奮とが入り混じったような不思議な感情が形成されていく。
「ボタン、外したよ…兄さん?」
明鐘はそういって顔を上げる。
ボタンをはずし終わったが、明鐘の胸はいまだパジャマの中に隠れていた。
「じゃあ、次は脱いで?」
「ん…」
明鐘は、片腕をゴソゴソと袖の中に引っ込めて胸を隠し、もう片方の腕をパジャマから引き抜いた。
重力にしたがって、パジャマがリビングにパサリと落ちる。
「あ、明鐘…」
「兄さん…そ、そんなに見ないで」
明鐘は恥らって顔を横に背けてしまう。
しかし、見るなといわれてもこればっかりは不可能な注文である。
パジャマが落ちた瞬間に現れた、輝くような肢体を俺は生涯忘れることはないだろう。
パンティ以外のすべての衣服が取り払われ、両腕で胸を隠したまま、恥ずかしそうに微笑む明鐘。
今、俺は明鐘のすべてに夢中になっていた。
明鐘の瞳に。首筋に。肩口に。おへそに。太ももに。しっとりと濡れたパンティに。
そして…腕で隠していても、はっきりと分かるその胸のふくらみにも。
「明鐘…腕、どけて?」
「…」
明鐘は困惑したように俺を見つめる。
「せっかく勝ったんだからさ…全部見せるってのが、ルール…だろ?」
そんなルールあったかどうか知らないけど…でも、勝者の権利としてこの程度の要求は許されるはずだ。
「…一つだけ…一つだけ、お願いがあるの」
「ん?」
明鐘は両腕で自分自身をかき抱きながら、俺を不安そうに見つめる。
身長も骨格もそれほど大きくない明鐘だが、今はさらにちっちゃく見えた。
「その…私、もしかしたらちっちゃいかも知れないから…だから、笑わないでね?」
「…見た感じ、そんな小さくないだろ?」
腕の隙間からのぞく明鐘の胸は決して小ぶりとは言いがたいサイズに思える。
むしろ、これで小さかったら、美紀とかどうなんだ?クレーターか?
しかし、それでも明鐘は不安らしい。
850 :
パウリーニョ:2007/10/21(日) 19:40:18 ID:aCQs43L5
「わかった。笑わないよ」
俺の返事を聞いて、ようやく明鐘は安堵の微笑を浮かべた。
そして…
「あ…あんまり見ないでね」
明鐘の両手がゆっくりゆっくりと胸から下ろされ、そしておへその前で両指が組まれる。
「…あ」
白くて柔らかそうで、思ってたよりもはるかに大きなおっぱいだった。
そして、先端には可愛らしい桜色の乳首。
まさに夢に出てきそうなくらいの極上のおっぱいだった。
「…ど、どうかな?兄さん」
「ど、どうって…」
明鐘はぎこちなく笑って尋ねる。
しかし、どう答えようとも、この感動が彼女に伝わるとは到底思えなかった。
「…お、おっきいし、柔らかそうだし…すごい、可愛いおっぱいだと思う」
「ほ、本当?私の胸…兄さんの好みかな?」
「当たり前だろ!」
むしろ、このおっぱいを好みじゃないなんていう男がいたら、一体どれだけマニアックな趣味なんだろう?
おそらくボリュームといった点で言えば西守歌に劣るのだろうが、明鐘は西守歌以上に骨格が細い分、遜色ないスタイルに思えた。
西守歌もそうだが、典型的な脱いだらすごいというスタイルだ。
「明鐘って…着やせするタイプなんだな…」
「…そ、そうかな?」
「触っていい?」
「う、うん…」
俺は、まさに恐る恐るといった感じでそこに触れてみる。心臓が爆発しそうだ。
明鐘も顔といわず、全身を真っ赤に染めて、俺の手を今か今かと待ち受ける。
そして…
ふにゅっ。
「「あ…」」
俺の指先が明鐘の胸にもぐりこんだ瞬間、俺と明鐘は同時に吐息を漏らした。
てゆーか、何だこのとてつもないやわらかさは?
その感触は俺の17年の人生の中でも、まさに未知のやわらかさだった。
「あ、ああ…兄さんの手、大きい…」
明鐘はうっとりとつぶやき、俺の手と形をゆがめられたおっぱいを見つめる。
その瞳は興奮に潤んでいた。
俺は、できるだけ自分の興奮を押し殺し、慎重に両手で明鐘のおっぱいを揉みこむ。
力の加減が分からないので、ゆっくりゆっくりと、できるだけやさしく丁寧に手の開閉を繰り返す。
それに応じて、明鐘は浅く息を吐き出した。
「んふぅ…」
「き、気持ちいいのか?」
「う、うん…兄さんの手、優しいから…うっとりしちゃう」
「そうか…」
「あ…それ…ああ…優しくて…気持ちいい…」
明鐘は目をつぶり、うっとりと俺の手の感触に身をゆだねていた。
しばらくの間やわやわと揉みしだいてみる。と、明鐘の緊張もほぐれてきたようだ。
心なしか、明鐘が俺の手に体重をかけてきているような気がする。
明鐘の反応に俺は勢いを得、少し強めに胸を握ってみた。
「あぅっ!」
明鐘の鋭い反応に俺は手を引っ込め、あわてて謝る。
851 :
パウリーニョ:2007/10/21(日) 19:41:09 ID:aCQs43L5
「わ、悪い!痛かったか?」
「そ、そんなことないよ…今のは、そういう反応じゃなくて…」
「あ…そ、そうなのか?て、てゆーか…痛かったらちゃんと言えよ?俺、初めてだし、加減が分からないんだ…」
言ってて、正直情けなくなるが、いまさら経験のないことを恥じてもしょうがない。
それよりも明鐘の体が大事だ。
すると、明鐘はクスリと笑い、俺の手をとって自分の胸に押し当てた。
「あ、明鐘!?」
「ここ…兄さんの好きにしていいんだよ?ここはもう…兄さんのものなんだから…」
教えた覚えのないルールをうっとりとつぶやく明鐘に俺は少しうろたえた。
「ば、馬鹿…痛くするわけにはいかないだろ?」
「兄さんって…ホント優しいよね」
「そんなことねーよ…」
「ううん、そんなことないよ。私にとってね、兄さんはすごくかっこよくて、頼りになって、優しくてね、世界で一番大好きな兄さん…ううん、男の人なの」
頬を染めてそう告白する明鐘こそ俺の理想の女の子だと…俺は素直にそう思った。
そして、明鐘はそのつぶらな瞳をまっすぐ俺に向け、言葉を継ぐ。
「だからね…私は…兄さんがすることなら何でも信じてるの…私はね、兄さんのためなら何でもしてあげられるの」
「あ、明鐘…」
「だって、私は兄さんのものだから…ずっと、ずっと前から兄さんのものにしてほしいって思ってたから…」
「……」
「だから、兄さんが気持ちいいなら…満足してくれるなら、ちょっと位痛くてもぜんぜん平気…ううん、むしろすごく嬉しいの。兄さんが満足してくれるなら。本当だよ?」
「明鐘っ!」
もう我慢の限界だった。
俺は明鐘の細い身体を力いっぱい抱きしめると、ぶつけるように自分の唇を明鐘のそれに押し当てた。
「んぅっ…に、兄さんっ…!」
「あ、明鐘!んっ!」
「に、兄さん…う、嬉しいよぉ…んっ!も、もっとキスして!んぅっ!」
俺たちはお互いの唇の感触に夢中になった。
少しの間も許さないとばかりに必死になって唇を押し当てあい、舌を絡めあう。
お互いの唾液が混ざり合い、クチュクチュと卑猥な音を立てた。
そうして、俺は明鐘と激しくキスしながら、明鐘の胸をまさぐる。
指先で乳首のコリコリとした感触を確認し、つまみあげた。
「んっ!に、兄さんっ!んうっ!あぁんっ!」
舌を絡めとられ、胸をまさぐられ、明鐘は俺の胸の中で激しくもだえる。
「兄さん…兄さん…そ、そんなに激しくいじられたら…ああっ!」
俺は明鐘の唇を解放すると、そのまま明鐘をリビングの床に押し倒した。そして、明鐘の胸に顔をうずめ、激しく乳首を攻め立てる。
「ああんっ!に、兄さん…そ、そこ…気持ちよすぎるよ…」
「じゃ、もっと気持ちよくさせてやるな?」
「ああっ!に、兄さん!は、はげしいよ…私…あはぁっ!も、もう力が…あぁんっ!」
「嫌か?」
「い、嫌じゃないっ!嫌なワケないよ!ああんっ!う、嬉しいよぅ!兄さんに抱かれて嬉しいよぉ!」
自分の胸の中で歓喜の嬌声をあげる明鐘に俺はどうしようもない愛しさを覚える。
その愛しさそのままに俺は明鐘に深く口付ける。
「んぅっ…に、にいさ…ん…うれしいよぉ…兄さんにキスされるのずっと夢だったのぉ…」
明鐘の唇を開放すると、明鐘は俺の胸にすがり付いてきた。
その華奢な体を俺は精一杯優しく、そして力強く抱きしめる。
「明鐘…お前は、ずっと俺のもんだからな」
「うんっ!うんっ!ずっと…ずっと…兄さんのものにしてっ!私は兄さんのものなのっ!」
「明鐘っ!」
俺はガバリと起き上がると、一気に服を脱ぎ捨てトランクス一丁になる。
「明鐘…いいな?」
何の確認かは言うまでもない。
もう、すでに俺のムスコは限界まで立ち上がり、いまや遅しと出番を待っているのだ。
852 :
パウリーニョ:2007/10/21(日) 19:41:42 ID:aCQs43L5
明鐘は一瞬、驚いたような表情を見せたが、すぐにとろけるような笑顔を浮かべ、何度もうなずいた。
「うん…うん…お願い。私、兄さんに私の初めてあげたいってずっと…」
感極まった明鐘が、自分のバージンを捧げようとした、まさにその瞬間だった。
ぷるるるるるる。ぷるるるるるる。
リビングに間抜けな音が響いた。俺は、明鐘の表情が凍りつくのをはっきりと見た。
もっとも、それは俺だって一緒だろうけど…
「「…」」
ぷるるるるるる。ぷるるるるるる。
一向に間抜けな音が鳴り止む気配はない。
あれだけ燃え上がった瞬間に水を差され、明鐘は困惑しきった表情で俺を見つめている。
「で、電話…だね?」
「…」
「兄さん?で、出ないの…かなぁ…なんて?アハハ…はぁ〜」
「ふうっ!」
俺は大きく口から息を吐くと、やけくそ気味に立ち上がった。ドタドタと足音も荒く、リビング備え付けの電話に向かう。
「もしもしぃっ!水原っス!」
「やっほ〜!美紀ちゃんっス!涼〜?鐘ちゃんから誘惑されてないかにゃ〜?ガハハ…」
がちゃっ!
俺は有無を言わさず、電話を叩ききった。
「に、兄さん?誰だったの?」
後ろから明鐘の声がした。見ると明鐘は、さっきのパジャマをボタンをはめずに軽く羽織っていた。
「ん。いたずら電話みたいだ。それより、さっきの続き…」
ぷるるるるるる。ぷるるるるるる。
「…」
「に、兄さん?」
明鐘は苦笑いを浮かべて俺を見ている。たぶん、電話の相手に見当がついたんだろう。
俺は額に青筋を浮かべて受話器を引っつかんだ。
「あ、涼?いきなり切るなんてひど…」
「あのなぁ!今、何時だと思ってんだ!もう12時近いんだぞ!かけるなら家電じゃなくて、携帯にしろ!」
「んん?アンタ何をそんなにイライラしてんの?」
「…そ、そりゃあ…ね、寝てるとこ、起こされたからだよっ!文句あるか!?用事があるなら、明日の朝返事するから携帯にメールしろ!じゃあなっ!」
「あ!ちょ、ちょっと涼!?ちょ…」
ガチャン!ツーツー。
俺は受話器をたたきつけるようにして電話を切ると、明鐘に向き直った。
明鐘は相変わらず、困ったような苦笑いを浮かべて俺を見ている。
その様子はいつもの明鐘であり、さっきの艶っぽい明鐘とはまるで別人である。
先ほど、俺たちの間に漂っていた最高の雰囲気はきれいさっぱり霧散してしまったようだ。
「明鐘…その、ごめんな。その…」
「う、ううん。兄さんが悪いわけじゃないから」
「「…」」
俺たちの間に気まずい沈黙が落ちる。
いまさら、さっきの続きができる雰囲気でもなし、かといってこのまま解散というには惜しすぎる…
と、沈黙に耐えかねた明鐘が努めて明るく口を開く。
「と、とりあえず!」
「とりあえず?」
「…続きいこ?」
「…続き?」
「え?だから…野球拳…だけど?」
「ああ…そういえば…」
そういえば、そんな大義名分があったんだっけ?
今まですっかり忘れてたよ。
何はともあれ、俺たちの夜はより危険な方向へ危険な方向へと進んでいくのだった。
第4話 終わり
美紀「ちょっと涼ぉ!私Dはあるわよ?!D!」
854 :
パウリーニョ:2007/10/22(月) 13:41:21 ID:gUzXqDEE
美紀「え?は、計ってやるから今度は上着脱げって?じょ、冗談よね、涼?あ、アハハ…
わかった!クレーターでも何でもいいから!だから脱がさないで!ちょ、ちょっと待って!イヤぁぁ!」
855 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 20:58:36 ID:u5S37c13
今から、第5話と最終話を投稿するわ。
連投って感じになっちまって皆スマン。
特に職人中田氏スマソ。
しかも、分量的に5話がワード7頁。最終話が15頁分あるから
かなり長くなっちまった…
まぁ、皆を萌え殺すつもりで書いたので、みんな我慢して萌え殺されてくれると嬉しい。
856 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 20:59:22 ID:u5S37c13
第5話
「兄さん…その、照明暗くしない?」
「あ、ああ…確かにまぶしすぎるもんな」
事態が大詰めを迎えるにあたって、照明の光があまりにギラギラしすぎていた。
俺は蛍光灯の光を数段、暗くする。
照明の光が弱まると、明鐘はだいぶリラックスした様子になった。
ちなみに、今の明鐘の格好は先ほど羽織っていたパジャマを脱いでもらい、パンツ以外何もつけていない状態。つまり、もう後がない状態だ。
しかし、対する俺もなぜかトランクス一丁という体たらくである。
そう、なんと形の上では、まったくの五分と五分になっていたのだ。
圧倒的に勝っていたはずなのに不思議だ…
「「ヨヨイの…ヨイッ!」」
パー>グー。
結局、明鐘の癖が修正されることは最後までなかった。
まぁ、教えなかった俺も畜生といえば、畜生なんだけど…
明鐘は不思議そうに自分の手を見つめるとぺろりと舌を出した。
「また負けちゃった♪」
「…」
妹よ。
僕の勘違いなら謝るけどさ…いや、絶対に勘違いじゃないと思うんだけど、君、むしろ喜んでないかい?
野球拳に負けたくせにそんな表情浮かべている君を見ていると、いくら純情な僕でも邪な想像を抱いてしまうジャマイカ。
「…つーワケで…分かってるよな?」
「うん…すごく恥ずかしいけど…兄さんのためなら…」
頬を桜色に染めて、明鐘はパンツに手をかける。
その姿には、恥じらいもあるが、それ以上に愛する人の期待に応えられる喜びがあふれていた。
モジモジと片手で胸を隠しながら、もう片方の手でパンティを引き摺り下ろす明鐘。
片足を抜いて、次いでもう片足を抜く。
そして…
「ぬ、脱いだよ…兄さん?」
リビングにパンティがフワリと落ちるのと同時に明鐘は自分が全裸になったことを告げた。
口の中がカラカラで、俺にはもう飲み込むつばも残っていなかった。
明鐘は片手で胸を隠し、そして、もう片手で自身の股間を隠している。
しかし、明鐘の小さな手では、どちらもそのすべてを完全に隠すことはできていなかった。
胸は、なんとか乳首を隠そうとしているものの微妙に見えてしまっているし、股間のほうも、その淡い茂みがちらちらと見え隠れしていた。
これが…明鐘の生まれたままの姿なんだ…
自分の血を分けた妹ながら、むしろそれゆえに一生見ることはかなわないと思っていたその姿。
完璧なバランスをたまったその身体は女神さながらに美しかった。
呆けたような俺の視線に明鐘は身体を軽くゆすってささやかな抗議を行う。
「ん…兄さん…そんなに見ないで…恥ずかしい…」
「悪い…そのお願いは聞けないわ…」
「に、兄さん?」
戸惑う明鐘をよそに俺はズイッとばかりに明鐘に向かって一歩を踏み出す。
857 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 20:59:58 ID:u5S37c13
「…明鐘…俺の言いたいこと…わかるよな…」
そういいながら、俺は一歩一歩踏みしめるように明鐘に近づいていく。
それに対し、明鐘は身構えるようにして自分の身体を斜めにし、縮こまる。
「に、兄さん…ヤダ…恥ずかしいよ…」
「恥ずかしくなんてないさ…明鐘はかわいいよ?」
元々狭い部屋の中であり俺はさしたる時間も要さず、明鐘の目の前、手を伸ばせばそのまま明鐘の全身を包み込めそうなくらいの位置に到着した。
女の子の甘いシャンプーのにおいが俺の鼻腔をくすぐる。
俺は深々と明鐘の身体を両手で包み込んだ。
「あ…」
「本当に…明鐘はすごく可愛いよ…」
「に、兄さん…う、嬉しい…」
明鐘も控えめに俺の背中に手を回し、俺との距離を縮める。
そのまま、明鐘は俺の胸に頬をすりすりとこすり付けてきた。
「いい匂い…」
「ね、明鐘。お願いだから、手どけて全部見せて?」
「に、兄さん…それはその…」
俺の腕の中で明鐘の身体が硬直するのがわかる。
もっとも、嫌がっている様子はなく、単純に恥ずかしがっているだけの様子だ。
俺は明鐘の耳元で少し意地悪なことをささやいてみる。
「明鐘は誰のものだっけ?」
「そ、それは…その…」
「さっき、言ったこと…アレ、嘘だったのか?」
「う、嘘じゃないよ!そ、その…に、兄さんさえよければ…」
「俺さえよければ?」
「わ、私の…心も身体も兄さんのものにして…ください」
それを聞き、俺は微笑みながらそっと明鐘の唇に口付ける。
明鐘も目を閉じて俺にそっと寄りかかり、口付けに身をゆだねてくれた。
そしてキスを終え、目を開けた明鐘に俺は再度問いかける。
「見せて…くれるよな?」
「…はい」
今度こそ明鐘の首ははっきりと縦に振られた。
「じゃ、ここ座って」
俺はリビングの椅子の一つを明鐘の前に出すと、その上を指差した。
明鐘は両手で秘部と乳首を隠したまま、恐る恐るそこに腰掛ける。
「す、座ったよ?」
「ん。じゃ、足上げて…そう、それでそのまま体操座りみたいな感じに…そうそう」
そうして明鐘にいすの上で体操座りをさせておいて、俺は明鐘の股間の数十センチ前にひざまづいた。
ちょうど、先ほど2回戦に勝利した後と同じような体勢になる。
もっとも、先ほどと決定的に異なり、明鐘の股間を守る布切れは存在していないが…
「に、兄さん…や、やだぁ!そんなに近く来ないで!」
しかし、俺はその言葉を無視して、さらに明鐘の股間に顔を寄せる。
むうっとしたメスの匂いがさらに強くなり、俺の頭は興奮にくらくらした。
明鐘は股間に当てた手をますます大きく広げて、何とか隠そうとしている。
「明鐘…ちょっと足、触るよ?」
「…えっ?な、なにっ!?」
俺は両手で明鐘の両ひざをつかむとそれらを開扉するかのようにこじ開けた。
すると、それに伴い俺の眼前で明鐘の股がガバリと広がる。
「きゃっ…きゃぁぁぁ!!」
尋常ではなく、恥ずかしがる明鐘。
何とかして、開かれたひざを元通り閉じようとするも、俺の手がそれを邪魔して思うようにならない。
「兄さんっ!や、やめてっ!こ、こんなの…恥ずかしすぎるよぅ…」
「そんなことないって。恥ずかしくないよ」
「うう…兄さぁん…」
思うに任せない足の代わりに、明鐘はなんとか上半身を折りたたんで、股間を隠そうとする。
858 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:00:48 ID:u5S37c13
しかし、当然そんなことできるはずもなく、明鐘はなすすべなく俺の眼前で股を広げ続けるしかなかった。
「ね、明鐘…さっき言ったこと覚えてる?」
「覚えてる…覚えてるけど…でもこんな状況じゃあ…」
明鐘は涙のにじんだ目で俺を見つめ、懇願する。
だが、俺は首を振ってそれをはねつけた。
そして、明鐘のひざに添えられていた手の一方を離すと、そのまま股間に添えられた明鐘の手首をつかむ。
「…力抜いて?」
しかし、そんな俺の言葉にも、明鐘は手にますますぎゅうっと力をこめ、首を横に振る。
「兄さん…お願い…やめて?」
涙に彩られた瞳で懇願され、俺はぐっと言葉に詰まった。
明鐘の涙は魔性の魅力に満ちている。
明鐘に願い事を言ってほしい、叶えさせてほしいと札束を積む男がいたとしても、今の俺は決してそいつを馬鹿だとは思わない。
思わず、離してしまいそうになる手を、俺は必死の努力で何とか押しとどめた。
「明鐘…俺、見たいんだ…明鐘の全部が」
「そ、そんなこと言われても…」
「明鐘…」
「兄さん…んっ…」
俺は腰を浮かせると、そのまま明鐘にゆっくりと口付けた。
先ほど3回戦の時の激しいキスとは違い、俺たちは穏やかに、堪能するように唇を重ねあう。
唇を押し付けあうのに飽きたら、互いの唇を唇で挟み込み、時に舌を交わらせ、口内をなめ上げ、唾液を交換し合い…
ありとあらゆる手段を用いて、俺たちは互いの唇を味わった。
「ぷはっ…はぁ、はぁ…兄さん…」
唇がようやっと開放されたとき、明鐘の全身からはすでに力が抜け切っていた。
「明鐘…手、あげるよ?」
俺は、明鐘の返事を待つことなしにすうっと明鐘の手を引き上げる。
「ん…」
明鐘ももはや、抵抗らしい抵抗を見せることなく…ただ、その目をつぶり、顔を横に背けたまま、俺の手の動きに身をゆだねた。
そうして、ついに明鐘の手が俺の手によって引きあげられ、明鐘の秘部があらわになる。
「…すげ…」
俺は初めて見る、女性器にすっかり目を奪われた。
正直言って可愛いという代物ではない。裏ビデオも見たことのない、正真正銘初見の俺にとって、そこはグロテスクにさえ映る。
しかし、鮮やか過ぎるピンク色の柔肉が重層的に折り重なり、愛液を垂れ流しながらヒクヒクと蠢くその様に、俺の中のオスはかつてないほどに昂ぶっていた。
これが…女の子の…オマンコなんだ。
「…んんっ…」
俺の絡みつくような視線を感じてか、明鐘はもどかしげに腰をゆする。
すると、それにあわせて、肉の収縮が唐突に激しさを増した。
パクパクと開閉が繰り返されると、中からとめどなく、愛液があふれ出てきてそのまま椅子に垂れていった。
そのあまりの淫靡さに俺は息を呑む。
俺はゴクリと…とうに枯れ果てたはずのつばを飲み込むと、ゆっくりと指先を明鐘の女性器に伸ばした。
「に、兄さん…?んっ…ど、どこ見てるの?」
「触るよ…明鐘?」
「えっ!?」
もう、明鐘の返事を待っている余裕はなかった。
俺は震えそうになる指先を必死に押しとどめ、明鐘の柔肉を、掻き分けるようにしてそっと割り裂いた。
859 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:02:46 ID:u5S37c13
「…!!あああぁぁんっ!」
その瞬間、明鐘は首をのけぞらせて、激しく鳴いた。
俺の目には割り裂いた明鐘のオマンコからとろとろと愛液がとめどなく溢れてくるのが映る。
「に、兄さんっ!わ、私のアソコ…ああんっ!…さ、触ってるの?!あ…あうんっ!だ、ダメっ!」
俺は女性器の入り口部分を慎重に慎重に、グニグニと揉み解すようにして、掻き分ける。
「いやぁっ!な、なにこれぇっ!?こ…こんなの…きゃああぁんっ!ああぁんっ!だ、だめぇっ!に、兄さんっ!」
「気持ちいいのか?」
「だ、だめなの!き、気持ちよすぎて…あはぁっ!…よすぎるのぉ!ああんっ!こ、こんな気持ちいいの…初めてなのっ!!」
初めての快感にびっくりしてしまった明鐘は必死に俺の手を押しとどめようとしている。
しかし、明鐘のオマンコに夢中になっている俺は、そんな明鐘の様子に気づくことさえできない。
「だ、だめぇっ!んはぁっ!…だ、ダメだったらぁっ!!」
明鐘の柔肉をかき混ぜているうちに俺はその上に小さなポッチがあるのに気づいた。
「これ…『クリトリス』…ってやつか?」
口の中でぼそっとつぶやいてそこを注視してみる。
確か、興奮するとここ、勃起して硬くなるって聞いたけど…
しかし、明鐘のクリトリス(と思われる部分)は俺の事前情報ほどには腫れておらず、慎ましやかにたたずんでいる。
そういえば…大きさにも個人差があるっていったっけ?
俺は恐る恐るそこをすうっとなでてみる。
すると…
「!!!きゃぁぁんっ!」
果たして、明鐘から今までより1オクターブ高い嬌声が上がる。
「ここ…クリトリス…か?」
「わっ…わかんないっ!!わかんないけどっ…そこ…だめっ!!あはぁんっ!こ、こんなのっ…てっ…あぁん!いやぁん!」
俺はよがり狂う明鐘にかまわず、明鐘のクリトリスを集中的に人差し指と中指で撫でさすり続ける。
すると、明鐘はますます悩乱の色を深める。
「やぁっ!あはぁんっ!ソ、ソコ…す、スゴイっ!…こ…こんなに気持ちいいなんて…あぁんっ!はぁんっ!」
「明鐘…お前、すげーHだよ?」
「やっ!い、言わないで…き、気持ちよすぎるから…だからダメなのっ!あはぁんっ!兄さん…き、嫌いになっちゃった?」
明鐘の顔を彩っていた激しい悦楽が一瞬だけ姿を消し、代わりに不安がのぞく。
ありえない明鐘の心配に、俺は思わず噴出した。
「に、兄さん?」
「安心しろよ?明鐘がどんなになっても…明鐘が俺の妹だろうと、なんだろうと俺は明鐘のこと大好きだから…もちろん、女の子として」
「に、兄さぁん…」
それを聞いた明鐘は本当にうれしそうに笑い、じれったそうに唇を尖らせた。
「うう〜…兄さんにくっつきたいよぉ…」
「ぷっ!なんだよ、それ?」
明鐘はM字開脚の姿勢で固定されてしまっているから、自力では俺にくっつくことができない。明鐘はそれが不満らしい。
「う〜、兄さんにキスしてもらいたいよぉ…」
「ハイハイ。じゃあ、兄さんに可愛くおねだりしてみな?」
「兄さん…私にチュウして?」
「ぷっ!なんだ、そりゃ?ま、いーか」
俺は身体を起こすと、明鐘の上半身に覆いかぶさるようにして深いキスをした。
860 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:03:43 ID:u5S37c13
「んぅっ…兄さんのキス…やっぱり気持ちいい。うっとりしちゃう…」
そうしてキスしながら、俺は右手中指を明鐘の股間に下ろしていき、再び明鐘のクリトリスをなで上げる。
「!…んぅっ!…ん〜〜〜っ!!ん〜〜〜っ!!」
唇をふさがれた状態で鼻から息を吐き出しながら、明鐘はクリトリスから送られてくる刺激に耐えている。
散々クリトリスをいじった後…今度は明鐘の愛液で十分潤った中指を明鐘の膣内にゆっくりと差し入れた。
「!!……〜〜〜…ふむっ!…んんっ!ぷはぁっ!に、兄さんっ!そこはっ!」
「大丈夫。優しくするから」
「そ、そういうことじゃなくてぇ!あぅんっ!」
「くっ…すげー、中きついな…」
さすがの処女地というべきか、誰にも踏み込まれたことのないその領域は指一本でもかなり狭い。
それでも、十分に潤った下地に支えられて、俺の指はニュルリニュルリと飲み込まれていった。
そして、明鐘の中は俺の指を歓迎するかのようにやわやわと締め付けてくる。
「ああっ!ああっ!に、兄さんの指が…私の中…入ってるよ…」
「わかるのか?」
「ウン…な、何かね…わ、私の中の壁を突っついてるの…あうっ!」
「そっか」
「あ、ああっ!ゆ、指曲げないでっ!!ああんっ!そ、そこだめぇっ!」
指をクイッと曲げてみると明鐘の反応が激しさを増した。
どうも、明鐘の中でもここは急所のひとつのようだ。
「そ、そこっ!ダメだってばぁっ!ああんっ!な、なんか変な感じになっちゃうっ!」
「どんな感じ?」
「な、何か…出ちゃいそうなの?」
「出ちゃう?」
それはつまり…Gスポットってやつか?
友達との猥談で習い聞いた女体の急所のひとつを思い浮かべる。
そこを激しく責められると、女の人は大量の潮を吹いて絶頂を迎え、しかもその後とてもいやらしい気分になるという。
「に、兄さん…だ、だめっ!!な、何かきちゃうっ!ああぅ!」
「いいよ…全部出しちゃいな?」
「だ、だめっ!ほんとにだめっ!!ああっ、わ、私…どうなっちゃうのぉっ!?ああんっ!何かへんだよぅ!」
「明鐘…お前、今イキかけてるんだよ」
「こ、これが…イクっていう…ああっ!の…なの?…あ、ああんっ!!や、だめっ!へ、変になっちゃうっ!ああっ!!」
初めての絶頂を間近に控えて、明鐘は支えを求めて俺にすがりついてきた。
俺は明鐘の意を汲み、空いているほうの手で明鐘を強く抱きしめる。
明鐘は俺の胸の中に顔をうずめると、すすり泣くように身震いした。
「ああっ!!ら、らめぇっ!!い、イクっ!イッちゃうっ!私…兄さんに抱かれて…イッちゃうっ!」
「あはぁぁぁんっ!!こ、こんなのっ!あ、頭の中…真っ白になっちゃうよぉっ!ああんっ!」
「あ!あ!あ!あ!あ!あ!あああああっ!!!」
「イク!イク!イク!も、もうだめぇーーーーっ!!」
「イクぅぅぅーーーーーー!!!あはぁぁぁぁーーーーっ」
瞬間、明鐘の股間から一斉におびただしい量の愛液があふれ出した。
その水量は俺の指先といわず、ひじまでをも濡らす。
水原明鐘、その初めての絶頂は潮吹きとともにやってきた。
第5話 終わり
861 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:04:20 ID:u5S37c13
最終話
「はぁ…はぁ…はぁ…」
明鐘は今俺の胸の中で、激しい絶頂の余韻に浸っていた。
生涯最初の、しかも潮を吹きながらの絶頂は明鐘から著しく体力を奪い去っていってしまったらしく、先ほどから明鐘は動くに動けないようだ。
俺が声をかけても、要領を得ない返事を繰り返すのみで、動くことができない。
「明鐘?」
「ん…兄さん?」
だが、やっと落ち着いてきたのか、俺の何度目かの呼びかけにようやく応じてくれた。
激しい絶頂により、その目つきはとろんとしており、顔は発情の桜色に染まっていた。
「兄さぁん…私…イッちゃったの?」
「そうだよ」
「は、恥ずかしい…」
両手で顔を覆い、イヤイヤと首を振る明鐘。
顔を真っ赤にさせたまま、明鐘は指の隙間越しに俺を見る。
「に、兄さん?」
「ん?」
「もうひとつ聞きたいんだけどね…」
「何だ?」
「その…イッちゃった女の人って…その…フツー、どんな気持ちになるの?」
見れば、明鐘はさっきと変わらずM字で腰掛けたまま、もじもじと腰をゆすっていた。
その様子に俺はピンと来る。
「…明鐘…もしかして、Hな気分になっちゃったの?」
「!」
その瞬間、明鐘は呆然と俺を見つめる。見る見るうちに発情の桜色が羞恥の赤色に染まっていき…明鐘は口を押さえて絶叫した。
「〜〜〜!…な、何でわかっちゃうのぉ〜〜っ!!」
「い、いや…Gスポットでイカされた女の子はHな気持ちになるって、聞いてたから…だから、明鐘もそうなのかなぁ?って…明鐘、そうなのか?」
しかし、明鐘は俺の質問には答えず、顔を両手で隙間なく隠し押し黙ってしまった。
埒が明かないので俺は明鐘の両手を顔からそっとはずす。
明鐘は羞恥に顔を真っ赤に染め、その愛らしい唇を突き出して拗ねていた。
「う〜〜…に、兄さぁん…」
「そうなのか?」
「わ、わかんないよ…あのね。なんか、Hな気分って言うか…切ないって感じなの」
「切ない?」
「ウン…何か、すごく気持ちいいんだけど…でも…なんだか物足りないって言うか…その…気持ちよくなるほど…ゴニョゴニョ…」
その後の言葉は明鐘の口の中に溶けてしまった。
もっとも、今の俺は明鐘の口の先10センチ前にいる。したがって、明鐘の口の中で発せられた言葉も何とか聞き取ることができた。
すなわち…
…もっと、兄さんを感じたいって言うか…
「兄さんをもっと感じたい…の?」
明鐘は逡巡した末、コクリとうなずいた。
「…わかった」
「え?きゃぁっ!」
俺は明鐘の太ももの下と首の下に手を差し込むと、そのまま明鐘を持ち上げた。
「…俺の部屋に行こう」
俺の腕の中の少女は、そうっと俺の胸に顔を寄せ、小さくうなずいた。
862 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:05:12 ID:u5S37c13
部屋の前に到着した。
俺は部屋の扉を足で開けようとしたが、それを制して明鐘が開けてくれる。
お姫様抱っこされたままのバランスの悪い体勢で、「よいしょよいしょ」と頑張ってドアを開ける姿はとても可愛かった。
明鐘を自分のベッドに慎重に横たえ、俺もその上に覆いかぶさるように横になった。
「兄さん…」
不安げに、しかしどことなく期待した様子で俺を見上げる明鐘。
と、ベッドに横たわった明鐘を見て、俺はふと思い出した。
「そういや…野球拳のルール、まだ教えてないことがあった」
「兄さぁん…意地悪しないでよぉ…もう、そんなのどうでもいいよぉ…」
「コラコラ」
「だってぇ…」
口を尖らせて不服そうに俺を見つめる明鐘に、俺は苦笑した。
一応、建前はお前に対して野球拳を教えることだったんだからな。
「いいから聞けよ」
「う〜〜…兄さん、意地悪…」
「あのなぁ!ま、いーか…野球拳って裏ルールがあるんだよ」
「裏ルール?」
「つまり…全部脱がした後にもう一回だけジャンケンができるんだよ」
「もう脱ぐものないのに?」
「どうしてだと思う?」
しばし考えた後に、明鐘ははっと顔色を変える。すると、恥ずかしそうに口を押さえて縮こまってしまった。
たぶん、正解だな…
「に、兄さん…」
「ん?」
「も、もしかして…」
明鐘は寝転んだ体勢のまま、上半身だけ起こし俺の耳にそっとささやく。
「…正解」
「…わ、私…とんでもないこと兄さんに聞いちゃったんだね…アハハ…」
妹よ。その事実さえ伝われば、今夜の兄さんの教育は成功したといえる。
「それでだな…明鐘。お前、自分がジャンケン弱い理由知りたくないか?」
「えっ!に、兄さん知ってるの?」
「おう」
そうして俺は明鐘のフォームの致命的な欠点を教えてやる。
すると、見る見るうちに明鐘の眉がつりあがっていく。
「う〜…みんな、教えてくれてもいいのに!」
「だから、今教えてやったじゃないか」
「そ、それはそうだけど…でも、負けちゃった後じゃ意味ないよぉ」
明鐘は不服そうに口を尖らせて俺をにらみつける。
「甘い!プロ野球のピッチャーは自分の球種がばれないように、夏場でも長袖のアンダーシャツを着て筋肉の動きを隠すんだぞ。教えてもらっただけありがたく思え!」
「う〜!」
「まっ、何はともあれ、これで明鐘も勝つか負けるかの決勝戦ができるわけだ」
「え?」
その言葉を聞いて、明鐘はキョトンとする。
「兄さん…もう、私の負けで決まったんじゃないの?…って!まさかっ!」
俺のニヤニヤ笑いを見て、明鐘が顔色を変える。
我ながら底意地の悪いアイディアを思いついてしまったものだ。
可愛い明鐘のもっと可愛いところを見るために、俺は悪魔に魂を売ってしまったようだ。
「そ。ちょっと、俺卑怯だったからさぁ…だから、最終戦、正々堂々とやろうよ」
「も、もし兄さんが勝ったら?」
「明鐘は俺に抱かれる」
「も、もし私が…勝っちゃったら?」
「そん時は…」
俺は意地悪い笑みを浮かべながら、明鐘の耳たぶにそうっと口を寄せる。
きっと明鐘から見たら、今の俺ってかなり邪悪な感じなんだろな。
少なくとも、俺から見た明鐘は哀れな子羊といった感じで身を縮こまらせている
863 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:06:15 ID:u5S37c13
「…明鐘は開放してあげる」
「に…兄さぁん…」
泣きそうな顔で俺を見つめる明鐘に、俺はゾクゾクとした快感を覚える。
明鐘のこの表情、可愛すぎるだろ!
「さぁ…どうする?」
「…う〜…兄さんってホントはこんなに意地悪だったんだね…」
「意地悪で結構だよ。ほら、いくぞ!」
俺たちはベッドの上で、今日何度目かの間抜けな歌を一緒に歌う。
もちろん、お互い寝転んだ状態だから派手な振り付けを行うことはできないが、
代わりにオーラスにふさわしい今までで一番能天気な調子だった。
「「やぁ〜きゅ〜う〜す〜る〜なら〜」」
「「こういう具合にしやさんせっ!」」
「「アウトっ!セーフっ!」」
「「ヨヨイのっ!!」」
その瞬間、俺は明鐘の右手がピースを形作ったのをはっきりと見た。
とすれば…
俺は確信を持ってゲンコを突き出す。
「「ヨイッ!!」」
その瞬間、明鐘は恥ずかしそうに俯きながら、控えめにピースを突き出していた。
俺は必死で笑いをかみ殺しながら、明鐘の頬に手を添える
「明鐘?」
「…」
「…負けちゃったな、明鐘?」
「ウン…残念」
いかにも、残念そうにポツリとつぶやいてみせる明鐘。
だが…
「じゃ…嫌かもしんないけど…ルールはルールだから…ね?」
「ウン…残念だけど…ルールだから…仕方ないんだよね?」
そこで、明鐘は顔を上げて俺を見る。
その明鐘の顔を見て、俺は噴出しそうになった。
なぜなら明鐘は必死に渋面を作ろうとしているのに、その目じりは喜びに微妙に垂れ下がっており、なんとも複雑なしかめっ面になっていたからだ。
明鐘はそんな俺の様子に気づかず、言葉を続ける。
「ルールだから…決まっちゃったことだから…私、兄さんに…抱かれないといけないんだよね?」
そういいながら、明鐘の唇は徐々に俺のそれに迫ってくる。
「そう…ルールだから…明鐘は俺とセックスしなきゃいけないんだよ?」
俺は明鐘の唇についばむようにして口付ける。それに対して、明鐘は若干不服そうに唇を尖らせる。
「兄さん…兄さんは遠慮しないでいいんだよ?私は…少し困っちゃうけど…兄さんは遠慮しないでもっと激しくキスしてもいいんだよ?」
相も変わらず似合いもしないしかめっつらで、可愛らしいことをのたまう明鐘。
俺は精一杯、奥歯をかみ締め、笑いをこらえた。
神様…こんな可愛い娘が僕の妹で…しかも恋人でいいんでしょうか?
俺としてはもう少し明鐘をいじめたかったが、俺自身ももう我慢の限界が近い。
ここは、明鐘の言葉に素直に甘えさせてもらうか。
「わかったよ!じゃ、遠慮なくいただくよ?」
「ウン…どうぞ…その…召し上がれ?」
そうして俺たちは激しく唇を重ねた。
今、ベッドの上で、俺たちは激しく唇を押し付けあいながら、お互いの体をまさぐっている。
明鐘の唇をふさぎながら、俺は夢中になって、明鐘の胸をもみしだいた。
「んっ…んんっ…!」
864 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:06:49 ID:u5S37c13
俺の手の動きに答えて、可愛く身悶えする明鐘。
もっと感じさせてやりたいと、俺は手を明鐘の股間に持っていこうとする。
が、途中、その手は明鐘自身の手で押しとどめられた。
首を振りながら、明鐘は切なげに眉根を寄せた。
「…どうした?」
「兄さん…私…もう切ないのいやなの…」
それを聞いた瞬間、俺の心臓は激しく跳ねた。
「ねぇ…兄さん…どうにかして?」
「ど、どうにかしてって言われても…」
経験に乏しい俺は情けなくうろたえてしまうが、明鐘の言わんとしていることは分かる…
つまり…そういうことだろう。
「で、でも…濡らさないと、きっと痛いぞ?」
「…大丈夫だよ、きっと」
明鐘は恥ずかしそうに微笑むと、俺の手をつかみ、股間に誘導していく。
すると…
くちゅり。
「ふうんっ!…ど、どう?」
「…確かに…大丈夫そうだな」
先ほどの行為の残滓か、あるいはまた新しく溢れてきたものなのか、俺には判別がつかないが、明鐘のそこが十分すぎるほどに潤っていることだけは間違いなかった
とすれば、俺としては否応もない。
俺だって一刻も早く、明鐘と一つになりたいんだ。
俺はトランクスを下ろすと、明鐘の股を割り開き、その上に覆いかぶさる。
そして、そのまま入り口らしき場所に自分自身を突きつけた。
「に…兄さん…あうっ!」
「明鐘…準備いいか?」
ペニスだけが持つ独特の熱をデリケートな部分に感じ、明鐘は身をこわばらせた。
問いかけながら、俺は明鐘の膣の表面をなぶるようにして腰を揺らす。
ぐちゅぐちゅという卑猥な音が俺と明鐘の耳をくすぐった。
「あはぁっ!に、兄さんの…あ、熱いよぅ…」
「明鐘のここも…すげー、グチョグチョ…」
「やぁ…言わないでぇ…」
俺の下で身悶えする明鐘を見ながら、俺は挿入すべき場所を探して慎重に腰を揺らす。
その結果、明鐘は熱いペニスでクリトリスをなぶられ、すすり泣くようにあえいでいた。
ここ…かな?てか…意外と体勢苦しいんだな…
とうとうそれと思しき場所を発見したが、どうにも体勢が悪い。
俺は、明鐘のひざの裏を腕で押すようにして、明鐘の腰を引き上げた。
「あうっ!」
なるほど…これが正常位って体勢か…
確かに、この体勢だと、銃身がぴたりと明鐘の中心を向く。
あとは腰をまっすぐ推し進めるだけである。
すると、明鐘はいよいよそのときが来ることを認識したのか、全身をこわばらせて俺を見た。
「に、兄さん…あの…」
「明鐘、入れるよ?痛いかもしれないけど…その…いいか?」
「う…ウン…」
明鐘の返事を受けて、俺は腰をゆっくりと押し進めてみる。
「んんっ!」
だが、思った以上に抵抗がきつく、そこは俺のペニスの侵入をすんなりとは受け入れてくれない。
本当にここで合っているのか、少しあせる。
が、ほかにそれらしき場所もないし、明鐘から抗議もあがらないのできっとここなんだろう。
865 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:07:21 ID:u5S37c13
俺は覚悟を決め、より力を込めてググッと腰を押し進める。
すると、ニュルリと俺の亀頭がもぐりこんだ。
明鐘が苦しそうに息を吐き出す。
「…はぁっ!ふ…太い…っ!」
「い、痛くないか?明鐘?」
明鐘は息を詰めたまま、コクコクとうなずく。
苦しそうにしてはいるが、どうやらまだ処女膜を突き破ってはいないらしい。
「痛かったら…言えよ?」
「ウン…でも、私が痛がっても、兄さんやめないでね?」
「明鐘?」
「私大丈夫だから…どんなに痛くても、兄さんとひとつになりたいから…」
「明鐘…ああ、分かった」
明鐘の覚悟を感じ取り、俺も明鐘の処女を奪う覚悟を強く固めた。
俺は上半身を折りたたむと、明鐘に愛情の軽いキスをし、さらに腰を侵入させる。
すると…
トッ。
「んんっ!…はぁっ!」
亀頭が何かの壁らしきものにぶつかった。どうやら、ここがいわゆる処女膜らしい。
とうとう最終防壁まで俺のペニスの侵入を許し、明鐘の体は緊張で強張っていた。
もちろん、俺自身もかなり緊張している。
だが、明鐘のためにも、そして俺自身のためにもいまさら止めることなどできない。
先ほどの決意に殉ずるべく、俺は覚悟を決めて明鐘に問いかけた。
「明鐘…イクよ?痛くても…途中で止めないからな?」
「ウン…来て、来てぇっ!私…兄さんのモノに…なりたいっ!」
「明鐘っ!」
目をつぶったまま、俺と一つになる瞬間を待ちわびる明鐘。
俺はその想いに答えるべく、渾身の力を込めてグイッと腰を押し進めた。
そして…
ぐちぃっ!
「きゃ、きゃぁぁぁぁっっ!!!」
俺のペニスが何かを強引にぶち破るかのように突破した瞬間、明鐘は悲鳴を上げた。
そして、俺の背中に全力でしがみつく。非力な明鐘が万力のような力で俺の背中を締め上げる。
そのことからも、明鐘がどれだけの痛みを感じているかは明らかだった。
「だ、大丈夫か?明鐘?…ほら、力抜いて息吐けよ」
目じりに涙を浮かべながらも、明鐘は必死にスーハースーハーと呼吸を繰り返す。
「だ、大丈夫か?」
「だ、大丈夫…想像してたよりも…痛くない…」
そう言う明鐘だったが、見てて痛々しくなるほど、力を込めて俺に抱きついている。
俺は明鐘の痛みをちょっとでも和らげたくて、明鐘に深くキスをした。
「んうっ…に、兄さぁん…」
「無理すんなよ?痛いなら痛いでいいんだからな?」
「ほ、ホントに大丈夫…耳かきで鼓膜を突き破られるような痛みだって…そう、聞いてたけど…それほどでもない…」
明鐘は苦しげにあえぎながらも、涙ににじんだ瞳をうっすらと開け、俺に微笑みかけた。気づけば、背中に感じる圧力もそれほどではなくなっている。
どうやら本当に大丈夫のようだ。
俺は安堵のため息をついた。
「ね、兄さん…キスして?…んうっ!」
俺は明鐘のリクエストに応じて、明鐘の唇を深々と奪う。
そして、ベッドについていた手を明鐘の胸に置くと、そのままグニグニと揉みしだいた。
「んっ!」
その俺の動きに呼応して、明鐘の舌の動きが止まる。
これ幸いと、俺はしばらく好き勝手に明鐘の口内を蹂躙し、明鐘の胸をいじらせてもらう。
「うんっ…に、兄さぁん…身体…熱いよぅ…」
「熱い?痛いじゃなくて?」
「ウン…なんか…身体の奥がアツイの…」
866 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:07:58 ID:u5S37c13
見れば、明鐘はモジモジと指をすり合わせ、潤んだ瞳で俺をじっと見つめている。その様子からは苦痛の色は感じ取れなかった。
「身体の奥ってどの辺り?」
「そ、それはぁ…そのぉ…」
「もしかして、この辺?」
そう言って、俺は軽く自分の腰をゆすってみる。
すると…
「ひあぁぁぁ!!」
明鐘は首をのけぞらせ、明らかに快楽の色に染まった嬌声を上げる。
「今の辺り?」
「に、兄さん…い、意地悪しな…ひっ!…あぁぁ!!や、やめっ!!あはぁっ!やぁん…」
「どうなの?ここなの?」
俺はゆっくりゆっくりと、何度も意地悪く自分の腰を揺らす。
「らっ!らめぇっ!!はぁんっ!そ、そんなことされたらっ…あはぁっ!こ、答えられないよぉ!あぁんっ!!」
明鐘の顔は痛みに耐えていたときのような蒼白ではなく、発情の桜色に染まりきっていた。
明鐘が俺のペニスに快楽を、それも4回戦までのときと異なる快楽を覚え始めたのは明らかだった。
「気持ちいいんだ?」
明鐘は必死にコクコクとうなずく。
ペニスを深く受け入れた状態で、言葉を発することは彼女には難しいらしい。
「どんな感じなの?」
会話を成立させるためにも俺は腰の動きを少し緩めて、彼女を少し休ませる。
「んんっ…ゆ、指と全然…っは…ちっ…違うのっ!」
「どういう風に?」
「あ、あのねっ…ゆ、指は…ピンポイントに当たるんだけどねっ…に、兄さんのココは…ぜ、全部に当たっちゃう感じなのぉっ!はぁんっ!!」
「こんな感じ?」
「えっ!きゃ、きゃぁぁぁん!!!」
俺は再び、グラインドを再開させる。
今回は今までよりも少し早めに、そしてより大きく腰を動かす。
明鐘の膣内が、じゅぶじゅぶと卑猥な音を立てて激しくかき混ぜられる。
「あ、ああっ!ぜ、全部引っぱられちゃうぅっ!!…き…気持ちいいっ!」
首をがくがくと振りながら、明鐘は半狂乱になってもだえる。
「あぁぁんっ!に、兄さぁんっ!そ、そんなにされたら…んくっ!い、イキっ…そうに…」
「ん?」
すると、今まで特段目立った動きをしていなかったはずの明鐘の中がウネウネと俺のペニスに絡み付いてくるのを感じた。
な、なんだこりゃ?
今、明鐘の膣は、ただ男のペニスをきつく締め上げるのではなくて、ヤワヤワと引き込むように、絡みつくようにして俺のペニスにまとわりついてきている。
「うおっ!!」
その感覚に不覚にも達してしまいそうになり、俺は慌てて腰の動きを止める。
「あはぁっ!…?…ぇ?…に、兄さぁん?な、何でやめちゃうのぉ?」
急に腰の動きを止めた俺に明鐘は不思議そうな…若干不服そうな瞳を向ける。
「明鐘…お前の中…良すぎ…」
「え?」
「すげー、エッチな感じで絡み付いてくるから…明鐘の中でイキそうになっちまったよ…」
不服そうに俺を見上げていた明鐘の頬が、ボッと赤く染まる。
「わ、私の中…そんなにいいの?兄さん?」
「ああ…マジ、すげーわ」
こりゃ、初めての俺にとってはしんどいわ…
とは、口に出してはいえないが、とにかく今腰を動かしたらあっという間に明鐘の中で達してしまいそうだった。
867 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:08:34 ID:u5S37c13
だが、そんなこっちの都合はお構いなしに、明鐘はモジモジと、何かを催促するかのように腰をゆすっている。
その動きに気づいて、俺は思わず引きつった笑いを漏らした。
「明鐘?…オイオイ、まさか?」
「兄さぁん…腰…動かしてくれないの?」
「そ…そうは言ってもな…」
ここで、まさかの明鐘のおねだりに俺の笑顔はどんどん引きつっていく。
「いや、動かしてやりたいのは山々なんだがな…これ以上動かすと…恐ろしいことに…」
「恐ろしいこと?」
男の不安がわかってないのかなぁ?
恐ろしいことで察してほしいものだが、どうもネンネの明鐘には通用しないらしい。
俺はより直接的に答えてやる。
「だからな…子供デキちゃったらまずいだろ?」
その言葉を聞いた瞬間、明鐘は目を見開き、ついで慌てて口を手で覆った。
もともと初体験をゴムなしでチャレンジしたこと自体が無謀だった。
このまま腰を動かせば、経験のない俺は直前で引き抜くこともできずに、明鐘の中に全部ぶちまけてしまうだろう。
俺にとって、それは守らなければならない最後の砦だった。
なぜなら…俺たちは兄妹なのだから。
しかし、そんな俺の思案をよそにして、明鐘はなんと再び自分の腰をゆすり始めた。しかも、その振れ幅はさっきより大きい。
これはイクことを必死にこらえている今の俺にはキツい。
「あ、明鐘!グアッ!や、やめろって!中で出ちまうだろっ!」
「い、いいよ?」
「…は?」
「くはっ!…だ、だから…なっ…中でイッてもいいよ?」
「あっ!!明鐘ぇっ!」
その言葉を聴いた瞬間、俺は何とかして、腰を明鐘の中から引き出そうとする。
…が、明鐘の足にがっしりと腰をつかまれ、結局明鐘の身体を引き離すことはできなかった。
明鐘はイヤイヤと首を振りながら、俺を見ている。どうしてもここで引き離されたくはないようだ。
そうしている間にも明鐘の腰の動きは激しくなり、俺のペニスは明鐘の中で限界寸前にまで膨れ上がっていた。
「すっ…すごいっ!兄さんの…すごく大きくなってる!」
「やっ!やめろって!お…俺たちっ!ぐっ!!」
「きょ、兄妹だって言うんでしょ?」
「分かってるなら!?」
やめろよ!
そう叫ぼうとしたとき、急に明鐘の腰の動きがおとなしくなった。
そして、明鐘は荒い息をつきながら、呼吸を整える。
「あ、明鐘?」
「…兄さん、私たち、本当の兄妹じゃないの…」
「…は?」
…なんだって?
俺たちが本当の兄妹じゃない?
あまりにも望外の展開に、俺はしばし呆然とする。
「バ、バカッ!ヤ、ヤバイうそつくなよっ!」
「ホントなのっ!ホントに私と兄さんは…ううん、私と涼は兄妹じゃないの!信じてっ!」
「こ、根拠はあるのかっ!?証拠はっ!」
868 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:09:36 ID:u5S37c13
「あ、あのね…」
明鐘の話はこうだった。
両親が生きていた折、両親が自分は本当の娘ではないことを話していたこと。
明鐘の血液型と俺の血液型が実の兄妹としてはありえないこと。
その明鐘の説明を俺は呆然としながら、聞いていた。確かに言われてみれば、符合する点がないではない。
その説明は嘘だと切って捨てるには、あまりにもリアリティがありすぎた。
「だ、だから私と涼は…本当の兄妹じゃないのぉっ!」
「うおっ!」
そう言って、明鐘は再度、腰を動かし始めた。
明鐘の説明を聞いている間に若干余裕を取り戻した俺のペニスが、再度明鐘のオマンコに締め上げられる。
「あ、明鐘っ!」
「だから…涼っ!わ、私の中でイッてぇっ!おねがいっ!私、涼を…感じたいのっ!ああっ!」
感極まったようにそう叫ぶ明鐘を前にして、俺の理性はもはや限界だった。
「あ、明鐘ぇぇっ!!」
「あうっ!」
俺は一声吼え、思いっきり明鐘の腰を折り曲げる。
すると、ちょうど俺のペニスが明鐘の中にさらに深くもぐりこんだのがわかった。
この体勢なら…さっきよりも深い位置、明鐘の最も奥まった部分で射精することができる。
「りょ、涼っ?!」
「いくぞっ!明鐘!」
俺は明鐘の中心めがけて、ペニスを深々と突き刺した。
「ひああぁぁぁぁぁっっ!!!」
断末魔のような悲鳴とともに明鐘の中が激しく収縮するのが感じられる。
もしかしたら明鐘はこの一突きだけでイッてしまったのかもしれない。
しかし、仮にそうだとしても、今の俺はもう止まれそうにない。
俺は明鐘の中から先端ぎりぎりまでペニスを引き抜くと、再び明鐘の最奥まで押し込んだ。
卑猥な音を立てて俺のペニスが明鐘の中に飲み込まれていく。
じゅぶぶぶぶっ!
「んっ!ふっ…ふぁぁ…!あ!ああ!ああああぁぁぁぁ!!!」
明鐘の中から栓が壊れてしまったかと思うほど大量の愛液が溢れ出て、ベッドを濡らす。
「に、にいさっ…涼っ!やめ…てぇっ!」
「いまさら止められるわけないだろっ!」
「私っ…もうっ…限界なのぉっ!あぁぁぁっ!!」
俺はひたすら直線的に明鐘の中心を侵略する。
ドスンドスンとくいで打ち込むかのようなその動きは、明鐘の女自身を破壊し尽くさんばかりの勢いだ。
俺はもっと、明鐘を感じたくて上半身をぐっと明鐘に密着させる。
そして、その体勢のまま限界まで自分自身を押し込む。
すると…
トンッ!
「!!!!あっ!!あはぁぁぁぁっ!!」
ひときわ強く俺のペニスが最奥をたたいた瞬間、明鐘は首をのけぞらせながら激しく叫び、次いで電池が切れたかのようにガクリと首を折った。
「はぁっはぁっ!!」
激しい絶頂に息も絶え絶えの明鐘。
しかし、俺は明鐘に少しの休憩も許さない。許したくない。
今度は先ほどの直線的な動きと異なり、円を描くように動いてみる。
ゴリッ!ゴリッ!
「や、やめっ…てぇっ!涼っ!!ああっ!…それっ…おなかの中、ぐりぐりかき回されるよぉっっ!!ああああぁぁぁ!」
「いいんだろっ!?」
俺の問いかけに明鐘は必至になってコクコクと首を振る。
869 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:10:23 ID:u5S37c13
「いいっ!気持ちいいのッ!!わたしっ!良すぎて…さっきから何度もイッちゃってるのぉっ!!はぁんっ!」
「ぐっ!!」
「ああっ!またっ!!またイクぅぅぅ!!」
ぎゅぎゅっとまとわりついてくる明鐘の膣に俺は全身を硬直させて何とか耐える。
だが、絶頂を迎えた明鐘の膣は強烈に、しかしあくまで優しく俺のペニスを締め上げ、何とか俺から精を奪い取ろうとする。
強烈な北風と太陽の攻撃に、俺も自分の限界が近いことを意識した。
「あ、明鐘っ!!オレッ!!そ、そろそろ…」
「りょ…涼っ!いいのっ!イッて、イッてぇぇ!!私も…もう限界なのぉ!!はぁぁん!!」
「ぐっ!明鐘ぇっ!!」
俺は今までの動きから、ひたすら直線的に明鐘を突き刺す動きに切り替えた。
子宮に届かんばかりに、肉槍を突き立てられ、明鐘は狂ったようにもだえる。
「あ!あ!あ!あ!あ!ああああぁぁぁっ!!こ、壊れちゃうっ!オマンコ…壊れちゃうよぉっ!」
「ぐっ…中…すげー締め付けだ…」
「はぁぁんっ!は…はや…くぅっん!…はやくイッてぇぇ!もう限界なのぉっ!!も…もお許してぇっ!あはぁぁっ!!」」
「明鐘っ!!俺、俺もう!一緒に…!」
「うんっ!出してっ!中で…中で出してぇっ!!中にキてぇっ!!」
「明鐘ぇっ!」
どすんっ!!
「きゃはぁぁぁぁぁぁ!!!」
その瞬間、俺のペニスは今までもっとも深く明鐘の中をえぐる。
そして、明鐘のもっとも奥まった部分で俺のペニスは大きくふるえ、ついで噴火するように射精した。
びゅぐるるるるるっ!!
「あはぁぁぁぁぁぁんん!!」
その瞬間、明鐘は子宮に直接熱湯をぶちまけられたかのような錯覚を起こした。
あまりの熱い快楽に、明鐘は背中をぴぃんと弓なりにそらし、頂点まで一気に上り詰めた。
びゅるっ。びゅるっ。
「あっ…ふぁぁぁん…ま、まだ…出てる…涼の精子…中で…出てるよ…」
びゅびゅびゅっ!!
「きゃ、きゃはぁぁぁんっ!あ、熱いぃっ!いひぃっ!す、すごひよぉっ!!」
びゅくっ…びゅくっ…
「ふぁ…ふぁ…だめぇ…これ以上出されたら…ホ、ホントにあ、赤ちゃん…できちゃう…」
びゅっ!びゅっびゅっ!びゅびゅびゅっ!
「あ!あ!あ!あ!!あはぁぁぁぁんん!!」
尽きることなく、それこそ永遠に射精が続くのではないかと思われるほど大量の精子を浴びせられ、明鐘は今夜最高の絶頂を迎えた。
俺は生物の本能に従って、明鐘の膣内に自分のペニスをより深く、より強く押し込む。
子供ができたらどうしようとかちょっと心配ごとが頭をよぎるが、俺はすぐにその考えを打ち消した。
今、このときは子供ができたらどうしようとかそんなことを考えるのはよそう。
いや、むしろできたってかまわない。
だって、俺たちはもう兄妹じゃないんだから…
そう、結婚だってできるんだから。
俺はかつてないほどの満足感に浸りながら、強く強く明鐘の身体を抱きしめる。
「…はぁ…あふ…ん…」
びくびくとペニスが震え、最後の滾りを明鐘の中に放出し終えた瞬間、明鐘は弓なりに張り詰めていた身体を弛緩させ、ぐったりとなった。
「…ぁ…ん…」
「あ、明鐘?」
「………すぅ」
ね…寝てるのか?
870 :
パウリーニョ:2007/10/24(水) 21:11:08 ID:u5S37c13
一瞬心配で青ざめたが、どうも明鐘は力尽きてしまっただけのようだ。
「そりゃ…あんだけ、責められちゃったらなぁ…」
さっきまでの自分たちの痴態を思い出し、俺は苦笑する。
腕の中で徐々に寝息を立て始めた明鐘を起こさないようにして、俺は自分のペニスを明鐘の中から抜いた。
ちゅぽっ。
「…ふうっ…お前もお疲れ。よく頑張ったな」
なんて、馬鹿なことを言っていると、明鐘がもぞもぞと身体を動かした。
一瞬、起こしてしまったかと心配したが、単純におさまりが悪かったようで、明鐘のまぶたはしっかりと閉じられていた。
「ん…にいさ…ん…」
「…明鐘?…寝言か?」
夢の中ではまだ兄さんか…
「ばぁか…兄さんじゃなくて、『涼』だろ?」
俺は苦笑しながら、明鐘に布団をかぶせると、俺自身も明鐘の隣に横になった。
そして、明鐘が苦しくないようにそっと抱きしめる。
「ずっと…ずっと一緒にいような」
「…すぅ…すぅ…」
「寝てる…よな?」
俺はきょろきょろと首を振って周りを確認した後、眠っている明鐘の耳元に口を寄せる。そして小さな声でささやいた。
「俺たち本当の兄妹じゃなかったけど…いつか結婚して本当の家族になろうな?」
将来、俺と明鐘の子供ができたとき…プロポーズの言葉を聞かれたら、俺はまっさきにこの言葉を教えよう。
俺はまぶたを閉じながら、そう思った。
きっと、明鐘は聞いた覚えのないプロポーズに目を白黒させ、怒るだろう。
「ずるい、涼!私、そんなの覚えてないっ!」 って感じか?
まぶたの裏に映るその光景に俺は微笑みながら、とろとろと夢の世界に旅立っていった。
明けて翌日。
「バっっ!!バカたれぇぇっ!!!な、なぜ俺に相談せんのだっ!」
「…?は、ハル?」
「ハル兄さん?」
ハルさん…その…何をそんなに…お怒りになっていらっしゃるのですか?
俺と明鐘は意味もわからずに呆然と顔を見合わせるのだった。
《終わり》
あなたが神か
黄色い子スキーな俺でもこの明鐘には萌えざるをえない
ハーレムモノ、2話まで書いてたんですがちょっとした事情で2ちゃんねるの閲覧、書き込み等一切やめることにしました。
次を待っていると期待していただいた方には本当に申し訳ありません。
2ちゃんねる以外でもお会いできるといいのですが……。
短い間でしたがありがとうございました。
残念すぎるけど仕方ないな
こちらこそ待つことしかできなくて申し訳なかった
気が変わったらいつでも戻って来て下さい
今までありがとう
874 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 20:11:31 ID:SlKqSWU/
乙!ほんと良いもの見させてもらった
楽しみにしてた人も多かったと思ふ。
本当お疲れぃ。
875 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 14:44:52 ID:slZ7iIpw
乙、そして保守
わたくし、益田保守歌と申します
涼「さっさと帰れ」
保守
879 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 17:38:21 ID:YI3f0A1d
妹と王様ゲームできると聞いて飛んできますた。
百合佳さんと「お医者さんごっこ」ができると聞いて飛んできますた。
リレー小説みたいにみんなで作っていくのはどうだろうか?
保守歌「まあ!それはよってたかって私を慰み者になさるということですの?ひどいですわ!
…涼様がどうしてもとおっしゃるのなら私はそれでもかまいませんけども」
美樹「あ、いいんだ。じゃあ遠慮なく…♪」
というか
誰
漢字が違う時点でアウトじゃね?