1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:04/12/03 19:01:34 ID:cmNdPK/P
本スレでもSSの投下が非常に盛んなタイトルですが、ここでは
「21歳以上を対象とした作品」、またエロ目当てではなくとも
内容上そういった描写を含まざるをえない作品の投稿を常時受け付けるスレとします。
もちろん本スレではしづらい、大っぴらはエロ妄想話など大人の雑談スレとしてもご活用下さい。
圭たん(*´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ
スレ立てるくらいハアハアしてるのに
桂の名前間違えるなよ・・・。
>>1 スレ建て乙です。
ところで、本スレの人を誘導したほうがいいでしょうか?
…すみません、直リンしてしまいました…orz
即死回避、1乙。
誰が一番エロ妄想しやすいか・・・
なにげに、葛シナリオは微エロな気が・・・
>>2氏
本スレにこのスレッドの目的を書く時に、要約させていただきましたので事後報告。
これで、Hな妄想やHなネタもOKですねw
では、ユメケイの神の登場待ちを兼ねて、ネタを練っておきます。
>>1乙
では来るネタ投下に備えて(;´Д`)ハァハァしておくか
10 :
E-:04/12/03 22:51:04 ID:M2zrxoV8
サクヤ+ユメイ×桂をはげしくきぼんします!
保守。
名前間違えてた・・・orz
ノゾミたんに血を吸われてきます。
本スレの、800、823です。…続ける形でH成分自給の予定ですが
完成は未定です…ごめんなさい…。できたら、UPします。
21禁の封印が解かれたという事で保守。
21禁の封印が解かれたという事で保守。
保守兼ねて、確保しておいた、本スレ
>>710氏の作品の1部を貼っておきますね。
その1:葛ちゃんのしっぽ
「は〜い、桂お姉さん、洗濯物にアイロンかけておきましたよ〜」
「――わ〜、ありがとう葛ちゃん!!お手伝い、ご苦労様〜♪」
――なでなでなで…。
「――ちょ、ちょっと桂お姉さ〜ん。私、もう頭をなでられて 喜ぶような年じゃあありませんよ〜」
「…あ、ごめんね、葛ちゃん、子ども扱いしちゃ…」――んっ!?
しっぽ:「ふりふりふりふり♪」
(つ、葛ちゃん…。しっぽは正直なんだね…。)
「…ねぇねぇ、つーづらちゃ〜ん!!」
「…なんですかぁ〜?桂お姉さん」
「――たまには、一緒にお風呂に入らな〜い?」
――ピクッ!!
「…え、ええ、桂お姉さんが、一緒に入りたいって言うんなら、入ってあげても…」
しっぽ:「ぱたぱたぱたぱた♪」
(くぅ〜、かわいいなぁ〜葛ちゃん!!)
「――ああっと、そ、そういえば!!私、今日、インフルエンザの予防接種受けたから、 お風呂に入っちゃいけないんだった〜!!」←…うそっ♪
――ガ、ガガーン!!
「…な、何だ、そうだったんですか…。ま、まあ、そもそもここのお風呂は 二人ではいるには窮屈だったわけですし…」
しっぽ:しおしおしお…。へにょり…。
(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)
その4:リボンと髪飾り
「…ユメイさぁん?」
「…なぁに?桂ちゃん。どうしたの?」
「…私ね、今、すっごくほしいものがあるんだけれど…おねだりしちゃっていいかな…?」
「――何なの?言ってみて?」
「そ、その、無茶なお願いかもしれないだけどね…――私、ユメイさんが今付けてる…
そのかわいいちょうちょ型の髪飾りが…欲しいなぁ…なんて…」
「…これが欲しいの?なぁんだ、そんなことだったの…。――じゃあ、ちょっと待って…」
――するっ。 「はい、桂ちゃん…。今付けてあげるわ…」
――すちゃっ。「――ユメイさん、ど、どうかな…?に、似合ってるかな…?」
「うん…。桂ちゃん、すっごくかわいいわよ…」
「…ありがとう、ユメイさん!!!これ、絶対大事にするからね!!!」
「うふふ…。そうしてもらえると、私もうれしいわ…。」
――ピンッ!!!! 「あ、そうだわ!!桂ちゃん、お返しと言っては何だけれど…」
「――なぁに、ユメイさん?」
「私も、代わりに桂ちゃんが付けているリボンが欲しいんだけれど…いいかしら? 『取りかえっこ』ってことね…」
「――うん、もちろんオーケーだよ!!ちょっと待ってね、今はずす…」 ――ガシッ!!
「 ――ゆ、ユメイさん!?ど、どうしたの!?急に腕をつかんだりして…」
「…リボン♪リボン♪ふふふふふ♪」
「ユ、ユメイさん!?そ、それは!!リボンはリボンでも…制服の――」
――するするする♪ 「――ちょ、ちょっと待ってよユメイさん!!落ち着いて…」
「…なぁに?どうしたの桂ちゃん? ――桂ちゃん、リボンを私にくれるって、『確かに』言ったわよね?」
「そ、それは、そうだけど――」
「…ふっふっふ…ここも怪しいわねぇ♪」
――ぴらりっ♪ 「きゃぁぁぁ!!!」
「あらあら、やっぱりちっちゃいリボンが…うふふふ♪これももらっちゃうわ♪」
「……あぅぅ…」
――完――
18 :
8:04/12/04 01:47:58 ID:waT4+B6a
以上、本スレ
>>710氏のネタでした。
〜小ネタ備忘録〜とりあえず、書きかけ小ネタを晒しておきますね。
「(…ダメっ!…ダメなの…!…しっかりしなさい、ユメイ!)」
…私、ユメイの理性は崩壊寸前です。
…可愛い従妹のこんな姿を見たら…誰だって、理性崩壊してしまうでしょう。
「…桂ちゃん」
「…なぁに?」
「なんでもない♪」
一見、ほわわ〜ん と、ラブラブオーラが漂う2人。しかし…。
「…なんでもないって…ユメイお姉ちゃん、ここんところ変だよ?」
「…ふふっ…そうかしら?」
「……そうだよ…。(お姉ちゃん、怖いよ…ガクガクブルブル………)」
「…うふふっ♪(震えてる…あぁ…桂ちゃん…可愛いよ桂ちゃん…)」
…葛藤の日々は続きそうです。
>>18 とりあえずいつ葛藤の日々が終わるのか楽しみにしておりますので
頑張ってください
20 :
8:04/12/04 02:33:19 ID:waT4+B6a
>>19氏
ご意見どもです。…本スレで、僕があまりにも挙動不審だったのか
釘を刺されてしまいました。深呼吸してネタを練り直してきますので、
すみませんが、もうしばらくお待ち下さい…^^;
サクヤさん(1700)って処女なのかなあ?
おまいらどう思う?
>>21 サクヤなら経験豊富って方が自分的には萌えるかも
しらん・・・・。男も女も。
でも桂相手にはウブという。
サクヤさんなら羽藤家の女を片っ端から食ってたよ
桂など通過点に過ぎぬ
>>23 鬼切りの鬼EDだと桂は通過点じゃなくて終点ぽ
ケイツヅで桂の無邪気攻め萌え。
烏月の乳が程よい感じに揉みやすそう
…昨日はえらくテンパってたので、落ち着いた今、改めて見てみると
かなりイタイことしたなぁと、思わずにはいられません…orz
…とりあえず、保守。
いま唐突に、
前屈みになって顔を赤くしている中学生くらいの時の桂の父と、
それを(・∀・)ニアニアしながら胸を強調する姿勢で見ているサクヤさんが脳裏に浮かんだ。
けど百合じゃないから忘れることとする。
>>28 桂パパは元々羽藤家じゃあないから中学生ぐらいのときでは
まだサクヤさんとは会っていないんじゃあないかなあ。
贄の血を持ってるのはパパンの方。
ママンは千羽の人
>>31 言われてみればそうなんだよな。
贄の血って女性が持ってるイメージあるから逆だと思ってた。
>>21 処女じゃないだろうけど、多分指で破られてるんじゃない?
ストーリー的に姫様と笑子の間に関係を持った人は居ないみたいだし。
破った可能性があろう人物は、
姫様 笑子 真弓 柚明。のどれかだろうな・・・。
1700歳の処女というのもまた良し
・・・と思うのは漏れだけか・・・?
サクヤさん。人間の歳で行ったら20ぐらいみたいだし、処女であっても
別に不自然ではないと思うけど。笑子、真弓辺りとは確実に関係があったっぽい。
観月の民の概念では1700歳なんてロリどころかペドですよ。
というわけで処女。
処女非処女決めて何がしたいんだか
ハァハァしたいに決まってるだろ。
処女→1700で処女かよハァハァ
非処女→相手は誰だよ?→妄想→ハァハァ
となる。
>1700で処女かよハァハァ
However
破ってやったナオンの数は数しれず
観月の民に膜があるのかという疑問もあるが。
ちょっとまて。
処女膜はべつにホントに『膜』ってわけではないぞ?
>41
一番可能性が高いサクヤの初めての相手は、笑子さんだな。
しかし、あれだな相手が笑子さんであれ真弓であれ
結局他の男とくっついたり死に別れたりするわけで。
サクヤさんは悲恋の人だね。
セフレを一杯囲う気持ちも分かるよ..サクヤさん
個人的に、「実は姫さまに奪われている」がいちばん萌える。
姫様に奪われたってことは正確な年齢はわからんが
見かけ完全にょぅι゙ょ時代に損失か・・・・
村を壊滅させられた時に鬼切り達によってたかってー
とか考えたが百合じゃないので忘れ(ry
鬼切り達が女だったら百合だな・・・
>>49 それは単なるレズレイプであって百合ではないと主張してみる。
百合ってのはな、(ry
>50
ノゾミが桂に迫るのがレズレイプで、桂がユメイに迫るのが百合でいいんかの?
桂の親父さんが死んだ後真弓さんを慰めてたのは
サクヤさんだよな絶対。
そ れ で 過 労 死 か !
・未亡人になってからの真弓さんの生活サイクル
昼夜:桂の世話、家事、仕事
深夜:副業で鬼切りorサクヤさんと熱い夜
こうですか?わかりまs
つまり死因は腹上s
すいません、吊ってきます。
それは既に慰めじゃないんじゃないのか
>>52 >>54 ○ チャイナドレスを真弓さんにプレゼント
○ 真弓さんの過労死に責任を感じるサクヤ
やはりそれしかあるまい
ところでおにゃのこの腹(ryってガンガンに攻めてる方が
興奮のあまり…ってこと?
いや、受けの方がイき過ぎてショック死という線も捨て切れないぞ。
深夜、手狭なアパートの一室、子供の寝ているとなりで
くんずほぐれつなママン×サクヤ・・・燃えるシチュやね。
ところでどっち攻め?
ままんの誘い受け
しょうがないなぁとか思いながらまんざらでもないサクヤ
62 :
名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:09:57 ID:z3SF5qXH
>>60 桂は忘れているが、幼い日に二人の行為を見たことがあったり…
>>61 桂の誘い受けっぷりは親ゆずりだったのか。
ところで誰か60の設定でSS投下きぼんw
とりあえず一発目いきます。前に少し書いたのをエロにしてみました。
「教えてくれないかな。主が今、何処にいるのか………」
私の手が鬼の首を締め上げる。
苦しげな呻き声が耳に心地いい。
「が、がはぁっ、貴様」
「早く答えないと首が折れちゃうよ」
腕にさらなる力をこめる。
「桂、それじゃ喋りたくても喋れないだろ」
背後から呆れたようなサクヤさんの声が聞こえる。
「あっそうか、ごめんね。これで大丈夫かな」
締め上げていた鬼を地面に叩きつけ、逃げられないように太腿を維斗で突き刺す。
「ぐぎゃああああぁあぁぁ!」
「痛い?痛いよね。質問に答えれば楽にしてあげるよ」
「俺は何も知らない、知らないんだ!」
「嘘はいけないな」
傷口をさらに抉る。
「ぐうぅ、本当に何も知らないんだ。奴とはなんの関係も無い、頼む、助けてくれ!」
「ふうん、サクヤさん、どう思う?」
「嘘はついてないんじゃないかねぇ、見た感じ低級な鬼だし。行方をくらます囮だと思うよ」
「そっか、じゃあもう必要ないね」
私は維斗を太股から抜き放ち袈裟懸けに振り下ろす。
「がっ」
「さよなら、次は幸福な来世を………」
鬼の首が落ちる。
一瞬遅れて切り口から血が噴出し、辺りを朱に染めていく。
「相変わらず容赦ないねぇ。昔のあんたなら、この血を見ただけで卒倒してただろうに」
「何時の話をしてるのかな」
もう慣れた、と言うのも馬鹿馬鹿しい程繰り返してきた作業だ。
今更なんの感慨も浮かばない。
それどころか、最近は鬼を斬る事を楽しんでいる自分がいる。
むせ返るような血の匂いと、響き渡る絶叫が、空虚な私の心を満たしてくれる。
「桂、後始末の鬼切部が来たよ」
サクヤさんの声で我に返る、思考にのめりこんでしまう癖は直っていないようだ。
複数の気配が近づき、闇に溶け込むような服装の男達が、音も無く私の周りに現れた。
「後は我々が」
「うん、ご苦労様」
声をかけてきた一人に返事を返すと、サクヤさんの方に歩み寄る。
「これで今日の仕事は終わりだね、帰ろう」
「そうさね、早いとこ戻って一杯やるか」
「……私は飲まないよ」
「あんた、酒は二十歳からOKなんだよ?今自分が何歳だと思ってるんだい」
「体は未成年のままだもん、それに苦手な物は苦手なの」
「へいへい、分りました」
そんなたわいもない話をしながら、私達は夜の街に消えていった。
今私達がいるのは街中にある旅館の一室。
普段私は経観塚の屋敷に住んでいるが、鬼切り役として遠出しなければならない時等は、
こういった旅館をよく利用する。
別にホテルでもいいんだけど、どうせ寝るなら畳の上がいい。
「桂、先に風呂入っといでよ」
「まだ後でいいよ、それより………」
なんだい?と言いかけたサクヤさんの腕を掴み布団に押し倒す。
「ちょっ、桂!?」
「別に驚く事じゃないでしょ、いつもやってる事だし」
「でも、こんないきなり、むぅ……」
サクヤさんの言葉を唇でさえぎる。
そのまま舌を口の中に侵入させてサクヤさんの舌に絡ませる。
「ん………ん……むぅ、んん…はぁ」
唾液の線を引きながら一端唇を離す。
「ふふ、サクヤさんの唾液、美味しいよ」
「桂………あっ」
サクヤさんの服を力任せに脱がす。
露出した桜色の肌に首筋からゆっくりと舌を滑らせる。
「あ…ん…あぁ」
胸のふくらみを上り、先端に到達するのを避けて焦らすように周りを舐め、顔を上げる。
「サクヤさんの胸って相変わらず綺麗だね、少し悔しいから苛めたくなっちゃう」
そう言って、今度は胸の先端にある突起を摘み上げる。
「くぅ、あああああぁ!」
「いい声だね、ほら、もっと聞かせてよ」
もう片方の突起も摘み、捻るように力をこめていく。
「痛っ、桂!それ以上は、あぅ、くう……はあっ!」
「硬くなってきたよ、美味しそう」
突起を口に含み舌で転がし、優しく噛む。
「あっ、噛むのは駄目えぇぇぇ!!」
懇願など聞く耳持たないように、私は執拗に胸を責め続けた。
しばらくすると、サクヤさんは抵抗する気力も無くなったようで、ぐったりと四肢を投げだしてしまった。
「うぅ、桂、もう許しておくれよ…」
「駄目だよ、サクヤさんも中途半端は嫌でしょ?だから………」
私は手を下腹部に伸ばす。
「もっと気持ちよくしてあげる」
指をびしょびしょに濡れた股間に入れる。
「あぁ!」
指を曲げて敏感な場所を弄る。
「ふふっ、サクヤさん。我慢しなくていいんだよ」
くちゅ…くちゅ…と卑猥な音が部屋に響く。
「ああっ、桂、あたし……もう…」
「いいよ…ほら、イっちゃえ!」
指をさらに速く、深く割れ目に突き入れる。
「あっ…あっ…あっ!……ふあああああぁぁぁぁ!!」
サクヤさんの体が弓なりにのぞける。
ビクンッビクンッと何度か痙攣を繰り返すと、力尽きたように布団に崩れ落ちた。
「はぁっ、はぁっ…はあ…」
私は指を割れ目から抜き取り、淫液に濡れた指先をサクヤさんの口に運ぶ。
「綺麗に舐めてね、自分の味はどう?」
「変な……味だよ…」
拙い仕種で指をしゃぶるサクヤさんの姿に、私の中の欲情が再び刺激される。
夜はまだ始まったばかりだ。
以上です。エロ書くの初めてなんで中途半端に・・・。
感想とか意見あったらよろしくお願いします。
鬼切りの桂はなんかSぽいよね
サクヤさんを責める桂(;´Д`)ハァハァ
GJ、鬼畜な桂にハァハァしちゃったよ。
こうしてみると攻める桂もたまりませんな…(;´Д`)ハァハァ
エロさも素晴らしいです
GJ
Mなサクヤさんもイイ!(;´Д`)ハァハァ
74 :
黄昏の…:04/12/09 22:24:00 ID:k3QDPs6A
圭×ノゾミが好きなんだけれど
ノゾミトゥルーEDだと背後霊化してて生身じゃイチャイチャできない罠。
そこで血を吸って実体化ですよ。
76 :
名無しさん@ピンキー:04/12/12 02:26:10 ID:DSvqYnda
乗り移って、桂の手を操って…
SS書きました。
タイトルは三人よれば文殊の知恵?です。
「あっ……ん…」
鎖骨を這う舌の感覚に声が漏れる。
わたしの右にはノゾミちゃんが、左にはミカゲちゃんが、
それぞれ鎖骨に舌を這わせていた。
血を吸っているわけでは無い。
けれどもその行為がわたしの中に妖しい感覚を生まれさせる。
わたし達は一糸纏わぬ姿で重なり合っていた。
「あんっ!…うぁ……くぅ…ん…」
二人がわたしの胸の先端を責める。
「ふふっ、敏感なのね。」
「そ…そんなこと……あっ!…はぅ…」
ノゾミちゃんがわたしの後ろにまわり両手で胸を責める。
ミカゲちゃんが指でわたしの口腔を犯す。
「ほら、やっぱり敏感…もうこんなにしてしまって。」
「淫らな子…」
「やぁ…意地悪しないでぇ……」
「こっちはどうかしら。」
ノゾミちゃんがわたしの秘所に手を伸ばす。
水音とともに絡みついたわたしの蜜を、
ノゾミちゃんは恍惚とした表情で舐めとる。
「もうびちょびちょね…ふふっ、おいしい…」
「桂…わたしも…」
ミカゲちゃんがわたしの秘所に顔を近づける。
そして割れ目に舌を這わせる。
「んんっ!…あっ……恥ずかしぃ…ミカゲちゃん…やめっ…あっ!」
ぴちゃぴちゃという音とわたしの声が部屋に響く。
「桂、そろそろイきたいのではなくて。」
「そ…そんなこと…」
「正直になりなさいな…ミカゲ、やりなさい。」
「はい…」
ミカゲちゃんがわたしの芽を思い切り吸い上げる。
その瞬間、わたしの中で何かが弾けた。
「ふぁっ!あああああぁぁぁ…」
電流が走るような感覚に、頭の中が真っ白になる。
「っは……はぁ…はぁ…はぁ…あんっ!」
「まだ休んだらだめよ…んっ…これからなんだから。」
ノゾミちゃんとわたしの秘所が重なる。
そしてノゾミちゃんは腰を動かしはじめた。
「やあっ!わたしっ…まだイったばかり…っくああぁぁっ!」
二人の割れ目と割れ目が、芽と芽が擦れ合う。
わたしは髪を振り乱しながら度を超した快感に耐えていた。
「桂…こちらは…」
「えっ、なにっああぁっ!」
ミカゲちゃんがわたしのお尻の穴に指を入れる。
それは深くはなかったが、そこからの快感はわたしには大きすぎて、
わたしはただ喘ぐしかなかった。
「っく…桂、いいわ…わたしも…んっ……そろそろ…」
「ああっ!イくっ……わたしっ…もうだめぇっ!」
「桂…一緒に……んっ…一緒にっ!」
「「ああああああああぁぁぁぁぁっ!!」」
「んんっ……ふわぁ〜っ。」
窓から差し込む朝日にわたしは目を覚ます。
体を起こし、隣にいる人影に挨拶する。
「おはよう、ノゾミちゃん。」
「おはよう、桂。」
「えへへ、今日の夢はすごかったね。」
「あなた、起きていきなりその話?いやらしいわね。」
そう、昨日の三人での行為はノゾミちゃんの見せた夢だったのだ。
わたしが、昨日「現実ではできないことも、夢でならできる。」
と思いついたので、早速やってみたのだ。
「ノゾミちゃんだって、昨日燃えたでしょ。」
「まあね、けど…わたしは現で、桂と二人でのほうがいいわ。」
そう言うとノゾミちゃんはわたしのパジャマを脱がせる。
「桂…」
「ノゾミちゃん…」
これからも、愛を重ねていこう。
夢でも…現でも…
以上です。
桂とノゾミはどうやってするかを自分なりに考えてみました。
GJ!
夢の中ならやりたい放題できますな。
GJ!!!>77
現バージョンでもゼヒ!
現実ではもうちょっとリバならいいなぁ〜
85 :
黄昏の…:04/12/13 01:23:04 ID:RCokyVy8
サクヤ×圭でバトル有りを
構想中なのだけれど、途中にエロがあれば
そういうのも有りなのかしら…?
>>85 エロがあるなら是非!エロなしの場合はエロくないスレがあるよ。
・・・というか本気で書くつもりならその名前の誤字は直した方がいいかと。かなり萎える。圭→桂ね。
87 :
黄昏の…:04/12/13 02:47:23 ID:RCokyVy8
>>86 誘導と修正箇所ありがと。
今回は本スレに投下するわ。
「…うぇぇん…柚明お姉ちゃぁん…」
「ーー桂ちゃん!?どうかしたの!?」
「…こ、こんなところから血が…どうしよう!?」
(け、桂ちゃん!!まだだったのね!!)
「うわぁぁん!!柚明お姉ちゃぁん、何か悪い病気なのかなぁ!?」
(…ど、どうしようかしら…!?)
・きちんとなんなのか説明する
→・治療!治療!治療!(鼻血の時みたいに)
次のできたんでいきまーす。
しかし本スレと違って人少ないですねココ(´・ω・`)ショボーン
「烏月さん、今日は私が晩御飯をご馳走するね!」
「………は?」
桂さんのその一言が全ての始まりだった…。
今私がいるのは桂さんの住んでいるアパート。
経観塚での一件の後、強い絆で結ばれた(顔真っ赤)私は度々桂さんのアパートを訪れる様になっていた。
忙しい任務の合間を縫っての訪問。
普段はもう少し遅い時間に来るのだが、今日は夕方頃についてしまった。
だがそれが、強力な鬼との死合い以上の修羅場に繋がるとは予想だにしてい無かった。
「ふん、ふん、ふ〜ん♪」
楽しそうに鼻歌を歌う桂さん。
だがその手元で調理されている物体は私が知る限り、見た事の無い物だ。
つーか有りえない色してるんですけど…
「烏月さん、もう少しで出来るから待っててね」
「いや、出来るなら、永遠に完成して欲しく無いんだが…」
そう反論するも桂さんは、まるで聞いていない。
これはマズイ、本気でヤバイ。
私が今まで培ってきた、生存本能が警鐘を鳴らしている。
(この料理を食ったら逝くぞ!!)
確信ともいえる心の叫びが聞こえる。
「け、桂さん!」
私は思わず声を掛ける。
「ん、どうしたの?烏月さん」
のほほんとした声を上げる桂さん。
私はなるべく刺激しない様、慎重に近寄る。
「私が食べたいのは、桂さんの料理じゃ無いんだ…」
「えっ、そうなの?」
桂さんは少し悲しそうな顔をする。
「すまない、私が食べたいのは、桂さん本人なんだ…」
「えぇっ!それって……」
「桂さん…好きだよ…愛している……」
私の唇が桂さんの唇に重なる。
「うっ…うぅ…むぅ……」
長い時間をかけてお互いの舌を絡ませる。
「ぷはぁっ、はぁ、はぁ……烏月さぁん…」
桂さんの目が熱っぽく私を見つめた。
(作戦成功!このまま押し切る!)
こうして私の妥協なき「桂さんすまない、料理だけは勘弁してくれ作戦」がスタートした。
再び桂さんの唇に触れる。
今度はついばむ様な優しいキス。
それを繰り返しながら、手早く桂さんの服を脱がしていく。
「あんっ…恥ずかしいよ、烏月さん…」
「大丈夫だよ桂さん、とても綺麗だ……」
事実、桂さんの体は美しい。
肌などはガラスの様に透き通っていて、触れれば壊れてしまいそうだ。
私はその肌を傷つけ無いように優しく撫でる。
「ふぁ……あぁ……」
まだ小振りながらも形の良い胸に手を這わせ、ゆっくりと揉みしだく。
上を向いてきた乳首も、指で擦る様に愛撫する。
「…あっ…はぁ…気持ち…いいよう……」
「ふふっ、桂さん。下の方が寂しそうだね」
そう言って私は桂さんの背後に回り、片手を胸に、もう一方を股間に伸ばす。
割れ目の方はすでに濡れており、私の指を簡単に受け入れる。
「んぁっ……うぅ…あっ…あっ…あぅぅ…」
桂さんの喘ぎ声が激しさを増す。
これでも今まで幾度か肌を重ねてきた仲だ(最初に誘ってきたのは桂さんだった)。
どこが弱いかは大体把握している。
「桂さん…ここがいいんだろう?」
指を折り曲げて割れ目の上を責める。
「あはぁっ!…烏月さんっ、そこはっ…あぅ……くふぅ……」
一際大きな声が上がり、割れ目から愛液が溢れだす。
桂さんはもう立っていられない様で、へなへなと床に座り込んでしまった。
「桂さん、私のも触ってくれないか?」
荒い息をつく桂さんの手を取り、自らの下着の中に導く。
「うん…、わっ…烏月さんのここも凄い濡れてる……」
「桂さんが、あまりにも可愛くてね」
私も桂さんの割れ目に再び手を伸ばす。
「一緒に……いこう……」
互いに指を動かしながら、唇を合わせる。
快楽が伝わりあい、指の動きが激しくなる。
「んっ…あっ…むぅ…ぷはぁ……う、烏月さぁん…」
「くっ…ん…はぁ……はぁ…桂…さん……」
何度も舌を絡めあい、唇をむさぼる。
愛しさがこみ上げ、空いている手で桂さんの頭を抱き寄せる。
うなじを流れる髪をかきわけ、露出した耳を優しく噛む。
「あぅっ…はぁ…あっ…んっ…あっ…烏月さんっ…私…もうっ…」
「ああ…桂さん…一緒に…一緒…に…はぅっ…」
頭を電流が駆け抜けた。
「烏月さああああぁぁぁん!!」
「くうぅっ、ああぁぁぁぁ!!」
二人の声が重なり、抱き合ったまま床に寝転がる。
互いに呼吸を整えようと、大きく深呼吸を繰り返す。
「はぁ…はぁ…はぁ…烏月さん…大好き…」
「私もだよ…桂さん…あなたを…愛している…」
桂さんを抱く手に力をこめて、私はそのまま快楽の余韻に身を任せた。
「それじゃあ桂さん、今日はもう帰るよ」
あの後、交代でシャワーを浴び、暫く休んでから私は桂さんに声を掛けた。
「えっ、もう帰っちゃうの。烏月さん泊まっていけばいいのに…」
「流石にそうはいかないよ、いつ鬼切り部から連絡があるか分らない。それにサクヤさんと
鉢合わせでもしたら大変だ」
「そ、それはそうだね。じゃあ残念だけど…また来てね、烏月さん」
少し寂しそうな顔の桂さんに心が揺らぐ、が仕方無い。
「ああ、必ず」
しっかりと返事を返し、玄関に向かう。
向かおうとしたのだが、私の背に桂さんの声が掛かる。
「あっ、待って烏月さん!」
振り返ると、なにやら大きいタッパを持った桂さんがこっちに駆け寄ってくる。
「なんだい?桂さん」
なぜか嫌な予感をヒシヒシと感じつつ、問いかける。
「なんだかんだで烏月さん、晩御飯食べ損ねちゃったでしょ?だからさっき作ってたの
これに詰めておいたから、お夜食にでも食べて♪」
恐ろしい台詞と満面の笑みでタッパを差し出す桂さん。
「い、いつの間に…」
「烏月さんがシャワー浴びてる時だけど、どうしたの?」
不思議そうな顔で聞き返しくる桂さん。
これを断る勇気を、私は持ち合わせていない。
かといって桂さんが一生懸命に作った料理を食べずに捨てるなど、もっての他だ。
(兄さん、もうすぐ会いに逝くかもしれません。不出来な妹をお許し下さい)
タッパと維斗を持ち…夜風に吹かれながら…私は家路についた。
END「運命とタッパと維斗」
以上です、駄文ですません。
GJ!!
GJ!
最初に誘ったのは桂だったんだw
そうだった・・・・
「私の血は甘いよ・・・?」自分史上最強の誘い文句だった・・・
>「私の血は甘いよ・・・?」
桂ちゃんは『血』以外も甘いわよね???
禿 し く 胴 衣!!!
年明け辺りに上の空で書いた幼形書き直そうと思ってるんだけど、
ここって直投下限定?
うぷろだでも良い希ガス、と言う漏れはここのローカルルールを良く知らない。
保守。
保守。
没収。
恋するユメイさんはせつなくて桂ちゃんを想うと
すぐHしちゃうの
>>108 俺としては
恋するユメイさんはせつなくて桂ちゃんを想うと
すぐ襲っちゃうの
ってイメージが・・・・・
恋するお姉ちゃんは切なくて、桂ちゃんを思うといつも…うふふふっ♪
「……どうしたの?ユメイお姉ちゃん…」
「…うふふっ…」
「……ユメイお姉ちゃん、大丈夫?(汗)」
「…はっ!…な、なんでもないのよ?(汗)」
…寧ろこんな展開希望…ごめんなさい、吊ってきます…_| ̄|○
やっと全部のハッピーエンドを見て、
熱が冷めない内に一つ書いてみた。駄文で申し訳ないが保守兼ねて投下。
誰でも思いつくネタだろうからかぶってたらスマソ
凍てる弧月エンドで桂に血を飲ませた話。
ハッピーエンドよりこのエンドのほうが好きだ。
サクヤさん(*´д`*)ハァハァ 妄想がとまんないよ…
「だから…だから…桂に、責任とってもらうんだ。あたしと一緒にいてもらうんだ」
「それに桂はあたしを好きだって言ってくれたんだ。一緒にいたいっていってくれたんだ…」
「だったら…だったらいいだろう?」
サクヤさんが泣いてる…
きっと、おばあちゃんや、お母さんが死んでいった時も
こうやって泣きたかったんだよね?
でもわたしがいたから我慢してたんだよね?
ごめんね…ずっと一緒にいたのに、気付いてあげられなくて…
「サクヤさん…」
「桂…」
「いいよ…サクヤさんが望むなら…」
「桂…」
サクヤさんの瞳からはとめどなく涙があふれて
わたしは精一杯の力を振り絞って、笑顔で言う。
「サクヤさん、ずっと一緒にいよう――」
「桂」
わたしの中にすっと入ってくる呼び声
今はもう聞きなれた声
きっと今まで生きてきた中で彼女の「桂」を一番多く聞いている。
わたしは振り返る
そこには、いつもとかわらないサクヤさんがいた。
「桂」
見慣れたツインテールの女の子の後姿に呼びかける。
振り向いた彼女はいつものように笑う。
「そろそろ出発するよ」
桂を隣に乗せ、いつものように車を走らせる。
「何をみてたんだい?」
「何ってことはないんだけど、しいて言えば森かな…」
「そう…」
「次の仕事はたしか、3日後に現地についてたらよかったよね?」
「うん、えっと…」
そういって桂は手帳を取り出してスケジュールを確かめる
あの日、あたしの血を飲んであたしと同じ化外の民となった桂は
学校を卒業するまでは真弓と暮らしていたアパートで暮らしたが
その後あたしの助手になり今に至る。
「うん、今日はゆっくりできるね」
「そうかい、じゃあオハシラサマに挨拶にでも寄っていくかね」
「わ、経観塚近いんだ?」
「ああ、ここから2時間もあれば着くだろう」
「久しぶりだね」
「ああ、そうだねぇ…」
あれから何年経っただろうか
羽様の屋敷はあの時と変らずそこに在った。
「さて、着いたよ。」
車を降りて二人して、屋敷を見渡す。
「全然変ってないね」
「ああ、あのときのままだ」
「今日はココに泊まる?」
「ああ、そのつもりだけど問題あるかい?」
「ううん、久々に家に帰ってきたって感じがして嬉しい」
「そうかい」
屋敷の中も時間を感じさせなかった。まるでこの屋敷だけ時間が止まっているかのように。
「あ、この傷…」
声のほうをみると、桂が柱に着いた傷をそっと撫でていた。
「その傷がどうかしたかい?」
「うん…あの時はこの傷を見ると何かを思い出しそうで、でも思い出せなくて、
思い出そうとすると頭が痛くなったっていったよね?」
「そういえば、そうだったねぇ」
はっきり覚えていたが、素っ気無く答えた。
「でも今は何も感じないの…何も思い出せない、痛みも感じない…」
「よかったじゃないか、思い出さなくていいことだったんだよ。きっと…」
「そうなのかな…」
桂はやはり後悔しているんじゃないだろうか?こうなったことを…
考えないようにしていたことだったのに…
やっぱり来るんじゃなかった、ここに。
あたしはまだじっと柱を見つめる桂を後ろから抱きしめていた。
桂がどこかに行ってしまいそうで…
「サクヤさん?…どうしたの?」
「なんでもないよ、なんでも…」
桂は体をねじってこちらを向き、あたしの顔を見た。
「なんでもなくないでしょ?普段のサクヤさんならそんな顔してない」
すこしきつい目をして、でもちゃんとやさしい瞳で瞳の中をのぞかれる。
「約束したよね?思ってることは全部言うって」
あの日、桂が意識を取り戻したとき、桂と約束した。
これからは二人でずっと一緒に生きていくこと。
隠し事はしないで思ってることは全部言うこと。
桂は強くなった。あたしが弱くなった?
わからない、だけど今のあたしは桂に甘えてる。
桂より何十年も長く生きてるっていうのに、情けない。
「桂が…」
「うん…」
「あの日のこと…あたしと同じ体になっちまったこと……後悔してるんじゃないかって」
「サクヤさん…そんなことずっと気にしてたの?」
「あたしにとっちゃ、そんなことじゃないんだよっ!」
「あ…ごめん…なさい…」
「別に怒ってるんじゃないよ」
「あんたは優しいから、後悔してないって答えることはわかってる」
「だけど…好き好んでそんな体になるわけない…!」
「サクヤさん…わたしは、わたしは本当に後悔してないよ?」
「サクヤさんとずっと一緒にいたいって言ったのは本心だし、今すごく幸せだよ?」
「そんなのわかるもんかい」
「サクヤさんが負い目を感じることなんてない、これはわたしが望んだことだよ」
「あたしが望んだことだよ」
「強情だなぁ」
桂が嘘をついてないってことぐらいわかってる。
だけど、こうやって不安に押しつぶされそうになるのは、きっと罪なんだ。
桂をこんな体にしてしまったことの。
「もう〜しょうがないなぁ」
「?」
「好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!もう一つおまけに好き!」
「ちょ、ちょっと桂!」
この家にはもちろん誰もいないし、近所に家もないのはわかっていたけど
あたしは誰かに聞かれたんじゃないかと、周りをすばやく見回した。
あたりまえだけれど、誰にも聞かれてないようで安心した。
「まだわからない?好き!すっ」
あたしは咄嗟に桂の口を手で塞いだ。
「あんたは本当にとんでもないことをする子だよ、まったく…」
「わかった?」
「わかったよ、ごめん、変なこと言って」
あたしは桂をぎゅっと抱きしめた。
桂はあたしの胸に顔を埋め腰に手を回しぎゅっと抱きしめ返してくれる。
「わたしだってあの時、死にたくなかったもん、サクヤさんともっと一緒にいたかったもん」
笑子さん、真弓、ごめん、桂を引き止めちゃって。
きっとあたしが桂といたかったように、笑子さんや真弓も桂と早く会いたいよね。
ごめんっていって許してもらえることじゃないってわかってるけど、ごめん。
でも、桂が生きている間。笑子さんと真弓の分、桂のこと愛するから、守るから。
あたしはきっと二人のとこにはいけないけど、桂は二人のとこにちゃんと返すから。
だからそれまで、桂をあたしに貸してください。
「サクヤさん…」
「なんだい?」
ぎゅっと抱きしめた腕を緩める。
ちゅっと唇にやわらかいものが触れた。
その瞬間に全身の毛が逆立つ感じがして
抑えていた感情が一気に溢れ出す。
一度緩めた腕をまだきつく抱きしめなおす。
すぐに舌で桂の唇を割って桂の舌に絡めた。
「んっ…ちゅ…」
風で葉が擦れるほどしか音のない空間で
二人の息とぴちゃぴちゃと言う音だけが耳に入る。
心臓の音が頭の中で響いていた。
桂の心臓の音と重なる。
きっとあたしの血を飲んだから桂の心臓はあたしの心臓と同じ刻を刻むんだ。
そしてあたしの心臓は、桂の血を飲んだから同じ刻を刻む。
この体に桂の血が流れていると思うと嬉しかった。
そして桂の体に自分の血が流れていることも。
きっとその鼓動が止まるときも一緒だから。
「桂…」
切なくて…名前を呼ぶ
どのくらいの時間そうしていたかわからないほど
あたしたちはキスに夢中になっていた。
あたし達には無限ではないが、人間にとっては無限に等しい時間がある
前まではそんな気が遠くなる時間に恐怖したこともあった。
でもいまは桂がいる。
「桂…ちゅ…はぁ…んっ…」
「サク…ヤさ…ちゅっ…あん…」
ゆっくりゆっくりと、熱くキスをしながら畳の上に押し倒される。
軽いから大丈夫だって言ってるのに桂はいつも、少し体を支えてわたしに負担をかけないようにする。
だからいつものように、あたしは桂の肩をつかんでくるっと体勢を変える。
「わっ」
「嫌かい?」
「嫌じゃないけど…今日はわたしがリードしようかなって思ったのにな」
「じゃあ、もう一回転するかい?」
「ううん、サクヤさんが好きなようにしていいよ。そのほうがわたしも嬉しいし」
「…」
「ん?…どうしたの?」
「あんた絶対その台詞あたし以外の奴に言うんじゃないよ」
「言わないよ」
「絶対だからね」
「うん」
そういって桂はあたしの首に両手を回して、またキスをした。
桂、桂、桂、桂。
あたしだけの桂。
誰にも渡したくない。
子離れできない親みたいに思われるかもしれない。
それでもいい、あたしは桂がいればそれでいい、他に何もいらないんだ。
唇を離し、桂の頭に手を回し、ゆっくり下に下ろす
「背中痛くないかい?」
「うん、大丈夫」
「そう、ならよかった」
上着をはだけさせると
近くでみないと分からないほどの小さい赤い点が二つ、目に入る。
あたしの血を飲んだことで人間ではなくなったものの、桂の贄の血は健在のようで、
あたしが体調を崩したときなんかに、飲め飲めってうるさく言う。
だから今でもたまに首筋から血をもらっていたりする。
そんなありがとうの気持ちと申し訳ない気持ちで傷口に唇をあてる。
「ふぅん…」
桂は首筋が弱い。歯を立ててれば痛みで大丈夫らしいけれど、こうやって
キスしたり、舌で舐めたりすると、すぐに声が漏れる。
そんな桂がたまらなくかわいい。だからいつも「やめて」っていうけどやめないんだ。
「サクヤさん…やめっ…くすぐったいよ…」
「生憎やめられないね、あたしにとっては好都合だしねぇ」
「あん…はぁ…サク…ヤ…さ…ああん」
首筋に口を当てながら片手で桂のボタンをはずして行く。
はずし終えた手はそのままおなかの少し上あたりに置かれる。
「ひやぁっ」
「ちょっと冷たかったかい?」
「うん、ちょっと、でも大丈夫」
桂の背中にその手を回すと、ちゃんと意図を理解して桂は背中を浮かせた。
「ふぅ…」
ブラがはずれると同時になんともいえない声が桂から漏れた。
「なんだい、ふとっ」
「違うよ!」
「そんな全力で否定しなくても、あたしは少し肉付きがいいほうが好きだけどねぇ」
「だから違うってば!」
「そりゃあ、サクヤさんに比べたら微々たるもんかもしれないけど、ちょっと大きくなったんだから…」
「おや、それじゃああたしのおかげだね」
「どうして?」
「そりゃあ、あたしがいっぱい揉んだからだろう?」
「なんか、サクヤさん親父くさい…」
「失礼だね、あたしはこれでも二十歳っていって疑われたことないよ」
「それは見た目だけでしょ?中身は親父だよぉ」
「今日は言うじゃないか、桂…覚悟はできてるんだろうね?」
「え…ちょっと…サクヤさん…?目が怖い…」
あたしが落ち込んでたから言ったってこと、
あたしが気付かないとでもおもったのかい?
その自己申告で大きくなったという胸に触れる。
「どう?」
「どうっていわれてもねぇ、毎日触ってるからわからないよ」
「それにこのくらいが丁度いいっていつもいってるだろ?大きくてもいいことないよ」
「うわっそれすごい嫌みにきこえるよ」
「わたしはこれが好きだっていってるんだ、それでいいだろうに」
そういって手で触れていないほうの胸の先を口に含んだ。
口の中で舌で転がす度に、桂の口から艶のある声が漏れる。
「あ…サクヤさん…んぅ…」
しばらくそうしていると、桂のスカートからでた太もも同士が、徐々に近づいて
ぴったりとくっつき、桂の手が自らを慰めようと、そこへ向かう。
「もう我慢できない?」
桂は無言で頷いた。
焦らしてもいいけど…今日は桂に借りがいっぱいあるから
それはしないであげよう。
桂の手を止めてから、
ぴったりとくっついた太ももの間に手を入れていく。
ひざを立てたことでスカートはめくりあがりそのまま下着に触れる。
「あっ…」
触れた瞬間に桂の体がぶるっと震えた。
「脱がすよ」
「うん」
じかに桂のそこに触れる。やわらかくて暖かくて、自分のを触るのとは少し違う感覚。
撫でるように指を動かすと、一度開きかけた太ももが再び閉じ、手首を挟まれる。
「はぁ…はぁ…サクヤさん…キスして」
「ん、はいはい」
胸を愛撫していた口をはずし桂の唇に重ねる。
「ねぇ、切ないよ…」
なんて目をするんだろう。この子は。
見た目はあの日からかわらず少女なのに、こんな顔されたら、少女だなんていえないね。
クチュと音を立てて指を膣にいれる。
「ああっ」
桂の顔が微かに歪む。
その顔を見るだけで、あたしのあそこも熱くなっていた。
キスをせがんでくる桂。
今度は桂のほうから舌を入れてきた。
「んぅ…」
指を少し奥に進めて折り曲げる。
その刹那、唇を離し、桂は
「んあああ…あ…」
またいい声で啼いた。
「イったのかい?」
「そういうこと聞かないでっていつも言ってるでしょ!もう!」
桂は顔を真っ赤にして、ペチっとあたしを叩いた。
「しょうがないだろう、聞きたいんだからさ」
「でも軽くイっただけだから、まだ足りないだろ?」
「やっぱりわかってるんじゃない!」
「ああ、あんたの身体でしらないとこはないからね」
「わたしだってサクヤさんの身体で知らないとこないもん!」
「端からみたらバカップルだね、あたしたちは」
「別に誰になんと思われてもいいよ。」
「そうだね」
そうさ、誰になんと言われたってかまわない、あたしにはあんたさえいてくれれば。
軽くとはいえ、イったばかりの桂の胸は激しく上下していた。
「足開くよ」
「えっちょっとまっ―」
桂が言い終わらないうちに、すでに熱くなっているそこに口をつける。
「ああああああん」
「何大きい声だしてるんだい、ちょっと舐めただけだろ?」
「だ、だって、心の準備が…」
「何をいまさら…」
「恥ずかしいものは恥ずかしいよ!」
「そうかい、でもまぁ、やっちゃったもんは仕方ないさ」
「む〜わたしってなんですぐ折れちゃうんだろう…」
「結構なことじゃないか」
足を押さえ、再開する。
ピチャピチャという音に、桂の吐息と声が重なる。
「んっ…はぁ…んんっ…」
「んちゅ…何我慢してるんだい、声だしなよ」
「ん、だって…はぁはぁ…誰か来るかもしれないしっ…んぅ」
「誰も来やしないよ、来たとしても、察して帰ってくれるさ」
「うー。そんなの嫌ー」
「我がままだねぇ、桂は」
「んは、サクヤさん…上のとこに鼻息がっ…んっ」
「ここかい?」
「んはぁああっ!」
「はぁはぁ…触るなら触るっていってよー」
「気持ちよかったんならいいだろ?」
「はぁ…はぁ…そういう問題じゃ…ないよぉ…」
何度もイかされ、桂の息は随分と切れ切れになっていた。
「はぁはぁ…あっ…あっ…あ、ちょっ…まっ…」
桂の手があたしの頭をつかんだ。
あたしは舐めるのをやめ、舌を中に入れ、クリトリスを軽く摘んだ。
「ん―――――――っっ」
背中がそり、一瞬硬直し、バタンと背中が畳についた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「疲れた…」
「はは、それはご苦労様」
「サクヤさんは相変わらず、お元気なようで」
「あんたの愛液は血ほどじゃないにしろ、力になるからね」
「する前よりむしろ元気だねぇ」
「なんか損してる気分…」
「何言ってるんだい、気持ちよかったのはあんただろうが」
「それはそうなんだけど…ごめんね、今日はこのまま寝ちゃいそう…」
「いいよ、初めからそのつもりだったし。ちょっと待ってな。布団敷くから」
「うん、ありがと」
今日は桂に愛されたら、醜態晒しそうだったから
桂を先に潰した。ごめん、桂。
「さ、敷いたよ、こっちおいで」
「サクヤさん動かしてー」
「あんたは何様だいまったく」
あたしは寝転がったままの桂を抱き上げる。
最近自分でも桂に甘くなってるってわかってはいるが、
甘えられるのが嬉しくてつい言うことを聞いてしまう。
「えへ、お姫様抱っこだ」
「落とすよ?」
落とされてはかなわないと、桂はあたしの首に両手を回す。
布団に下ろした時、
「サクヤさん…本当に後悔してないからね、幸せだからね」
そう耳元で桂は言った。
「ああ、信じるよ。おやすみ、桂」
「おやすみなさい」
言い終わると、同時に桂は眠りについた。
「ほんとに寝つきがいいこと」
「さて、この熱くなった身体…どうしたもんかね…」
終わり
イイモノキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
お見事、GJです。
自分もサクヤさんスキーなんで(;´Д`)ハァハァ しますた。
これからもその妄想を止めないでがんがって下さい。
あ〜ん!ぐっっじゅおぶ!
この後サクヤさんは寝ぼけた桂に攻められてイクのね?
GJ!
襖の隙間から柚明さんが涙ながらに(;´Д`)ハァハァしてそうだ。
「私も仲間に入れてくれないかしら・・・」
よく考えたらこの3人姿形全く変わってないんだな。
3P!
3P!
3P!
サクヤさんに耳許でいやらしい言葉を囁かれながら
ユメイさんに弱点を責められまくる桂(;´Д`)ハァハァ
132 :
【大吉】 :05/01/01 23:57:00 ID:EAP41dyN
あけましておめでとう!!
エロスギルSSまっていますよ!
( ゚Д゚)⊃保守。
サクケイの話GJ!! 実によかった。
サクケイぐじょーぶ!桂の「好き!」連呼と
「あたしだけの桂」のくだりがすごく良かった。
今年も良いサクケイが見られますよーに。
保守
最初サクユメケイ書いてたんですが、何故か途中でツヅケイの
電波を受信、勢いで書き上げました。少し長いかも…。
「葛ちゃん、いらっしゃい」
「はいです、桂お姉ーさんもお元気そうで何よりです」
久方ぶりに訪れたお姉さんのアパート。
経観塚での出来事以来、正式に若杉の後継者となった私は、毎日の仕事に追われていた。
目の回る様な忙しい日々の連続。
それを、仕事が終わればお姉さんに会える、その一念のみでやりきってきた。
もちろん若杉の後継者という責任もある。
けれどそんな物は、お姉さんと比べれば月とミジンコの様な物でして…。
とにかく、念願叶って久しぶりの対面な訳です。
「葛ちゃん、どうかしたの?」
「は?あ、いえ…やっと桂お姉さんに会えたなと思いまして」
「もう大げさだな、前会ってからまだ一月くらいしか経ってないよ」
「………え?」
…まだ一月…。
それは…お姉さんにとってどの程度の感覚なのでしょう。
私は許されるなら、毎日だってお姉さんと一緒にいたい。
二人でお喋りしたり、ご飯を食べたり、遊びに行ったり…。
私は、それだけを毎日のように考えているのに…。
もしかして、お姉さんは…私とは違うのだろうか…。
居間に通された後も、私の胸中は晴れない。
別に深い意味など無くて、言った事かも知れないのに…。
お茶を用意しているお姉さんを眺めながら、そんな事ばかり頭をよぎる。
お姉さんの休日に合わせて無理をしたから、少し疲れているのかもしれない。
「お待たせ、葛ちゃん」
「いえいえ、お構いなく」
笑顔のお姉さんを見ると、一人で変な事に悩んでいる自分が馬鹿みたいだ。
せっかく会えたのだから、もっと楽しまないと。
「あっ、このお茶美味しいです」
「でしょ!こっちのお饅頭にピッタリなんだよ」
「確かに、なかなかの銘菓ですね。桂お姉さんが買ってきたのですか?」
「ううん、この前、烏月さんが家に来てね、その時貰った物なの」
「………烏月さんが?」
一度静まりかけていた胸のざわめきが、再び大きくなる。
「うん、なんかお仕事の帰りに買ってきてくれたんだって」
「…そう…なんですか…」
「私がお饅頭好きなの知ってたみたいで、嬉しかったよ」
「………………」
「他にも色々お話してね、あっ、その時聞いたんだけど、烏月さんって結構………」
烏月さんがお姉さんに何をあげようと、それはあの人の自由です。
でも、お姉さん…なんでそんなに嬉しそうなんですか…?
烏月さんは、よくお姉さんに会いに来るのですか…?
烏月さんは、お姉さんの唯の友達ですよね…?
では私は、お姉さんの何…?
お姉さんは…お姉さんは…お姉さんは………。
たくさんの疑問が浮かんでは消えていく。
「葛ちゃん、葛ちゃん!」
「…なんですか?桂お姉さん」
「え、えと、急に黙り込んじゃったから…どうしたのかなって」
心配そうに私の顔を見ているお姉さん。
その顔と声が、何故か、とても遠くに感じる。
「…桂お姉さん、一つ私のお願いを、聞いては貰えないでしょうか?」
突然の質問に、今度は不思議そうな顔をする。
「お願い?うん、私に出来る事ならいいんだけど…」
私は立ち上がり、お姉さんに近づく。
「安心して下さい、これは桂お姉さんにしか…出来ない事ですから…」
「それって…」
お姉さんも立ち上る。
「はい、桂お姉さんの血を…飲ませて下さい」
「葛ちゃん、どうしたの急に…」
「駄目ですか?」
お姉さんが戸惑うのも当然だ。
私自身、何故こんな事を言っているのか分からない。
唯、今…無償にお姉さんの血が欲しい。
お姉さんの生命を…私の体で感じたい。
そうしないと、心が不安でおかしくなりそうだった。
「駄目じゃないけど、今日の葛ちゃん…少し変だよ」
「変なのは桂お姉さんの方です!」
その言葉と同時に、私の体が変化する。
耳がせり上がり、ズボンから白い尻尾がはみ出す。
歯は鋭く尖り、見えないが瞳の色も変わっているだろう。
心が昂ぶり、血への欲求が増していく。
「葛ちゃん!?」
「…駄目では無いのですよね…それではっ!」
一瞬でお姉さんを床に押し倒す。
今の私なら、お姉さんの力など子供と同じだ。
「きゃっ!ちょっと葛ちゃん!」
「…大人しくしてて下さい」
上着を爪で引き裂き、無理やり肌を露出させる。
そしてお姉さんの白い首筋に…私は牙を突き刺した。
「痛っ!あっ、くぅうっ…」
「…………………」
お姉さんの悲鳴を無視して、私は溢れ出た血を飲み干していく。
久しぶりに味合う甘美な血…。
全身に力がみなぎっていく。
お姉さんの命が…私に交わる。
「…うっ、ひっく、どうして、こんな…」
「…桂お姉さんが悪いんですよ、烏月さんに会った事…あんなに嬉しそうに話すから…」
「ちっ、違うよ葛ちゃん。烏月さんに会ったの、久しぶりだったから…つい…」
「ならどうして今日、一言でいいから、私に会いたかったって言ってくれないんですか!
私はずっと、ずっと桂お姉さんに会いたかったのに!」
「葛ちゃん………」
子供の我侭な独占欲、つまらない嫉妬、そんな事…自分でも分っている。
でも、それでも…!
「………すみません…滅茶苦茶言ってますね…私…」
力で傷口を塞ぎ、お姉さんから離れる。
「今日はもう…帰ります、傷は治療しておきました…本当に…すみません…でした」
涙がこぼれ落ちる。
私は何時から、こんなにも弱くなってしまったのだろう…。
後悔ばかりが浮かぶ、それを振り払うように…私は玄関へと走った、が…、
「葛ちゃん、待って!」
「………あ」
お姉さんに後ろから抱きしめられた。
「葛ちゃん、ごめん…ごめんね…」
「桂お姉さん…」
「私、経観塚で偉そうな事言ったのに、葛ちゃんの事…全然分かってなかった…」
部屋の中に、お姉さんの嗚咽が響く。
「今日も、葛ちゃんがどんな気持ちで家に来るかなんて、ちっとも考えてなかった…」
「桂…お姉さん……」
「馬鹿だね私…少し考えれば分る事なのに…」
また涙が溢れてきた。
「私…桂お姉さんが好きだから…、誰よりも好きだから…私だけを…、
見て、気づいて…欲しくて…えっ、あぅ…ふっ,うあぁぁあぁん!」
「うん、うん。私も葛ちゃんが好きだよ…葛ちゃんだけを見てるから…、
だから…もう…泣かないで…」
背中ごしにお姉さんの確かな温もりを感じ、
私はそのまま、涙が枯れるまで泣き続けた………。
「桂お姉さん、もう一つだけ私のお願いを、聞いてくれませんか…」
「ふふ、今度は何かな?」
「…私、桂お姉さんと…一つになりたいです…心も体も…」
「葛ちゃん…、うん…いいよ…私と…一つになろう…」
「おいで、葛ちゃん」
「お姉さん、やっぱりちょっと、恥ずかしいですよ」
ベットの上で、下着姿のお姉さんが手招きしてる。
私の方はというと、何も着ていない…つまり全裸だ。
「あの、耳と尻尾…引っ込めちゃ駄目ですか?」
「だ〜め!ほら、葛ちゃん綺麗なんだから、手なんかで隠してないで全部見せて」
「わっ、わっ、桂お姉さん!尻尾引っ張らないで!わひゃっ!」
ベットに覆い重なる様に倒れこむ。
すぐ目の前にあるお姉さんの顔に、思わず頬が赤くなる。
「葛ちゃん…キス…しよ」
「桂おねーさん…」
柔らかい唇が、私の口に触れる。
「ふぁ…」
何度かついばむ様に触れた後、今度は舌で私の唇を舐めてくる。
私も真似をして、お姉さんの唇を舐めていく。
「ん…むぅ…はっ、あぁ…はぅ…」
舌同士を絡めあい、互いの唾液を交わしあう。
「葛ちゃん…可愛い」
「桂おねーさん、私…頭がボーとしてきました」
「えへへ、それじゃあ目を覚ましてあげる…」
お姉さんの手が私の胸を触る。
「ひゃう!先っぽを抓らないで下さい!」
「葛ちゃん、もう感じるんだ…小さい方が感じやすいって聞くけど、
ん?でも…年の割には中々…」
「桂お姉さんが小さいのではありませんか?」
意地悪く言うと、お姉さんは顔を真っ赤にして抗議してくる。
「違うもん!私だって、これから成長する筈だもん!…多分」
「それはどうですかね?私が桂お姉さん位の年になったら、サクヤさんも
ビックリのナイスバディになってるかもです」
「うぅ、言ったなぁー!こうしてやる!」
両方の乳首を同時にこねくり回され、思わず声が漏れる。
「はあぅっ!…やりましたね、なら私も!」
お姉さんの下着に手を入れて、直接胸を揉みしだく。
「あんっ!…このぉー!」
暫く乱戦が続くと、お互い口数が減ってきた。
それとは逆に、手の動きが激しくなっていく。
「あぅ、はぁ…桂おねーさん…なんか…フワフワします」
「葛ちゃん、こういうのはどうかな?」
お姉さんが下着を外して露になった胸を、私の胸に擦りつけてきた。
硬くなった乳首が擦れあい、快感が背中を駆け抜けていく。
「はぁ!桂おねえさぁん、これ…凄いですぅ…変になっちゃいますよぉ…」
「いいんだよ、変になって…ほら…もっとしてあげる…」
「あっ…あっ…はぅっ!」
体が痙攣する。
一瞬、頭が真っ白になり、その後耐え難い脱力感が襲ってきた。
「はぁ、ふぁ、はぅ、はぁ…」
ベットに横たわり、荒い息をつく。
「葛ちゃん、軽くイッちゃったみたいだね」
「はぅ、よく分かりませんが、そうだと思います」
股間が濡れているのがわかる。
今更ながら、いやらしい事をしているのだと自覚して、頭が変になりそうだ。
「葛ちゃん、大丈夫?」
「は、はい…なんとか…続けましょう、まだ桂お姉さんが、
気持ちよくなってませんから…」
「でも初めてなんだよね?あんまり無理しない方が…」
「いえ、初めてではないのです…何度か…桂お姉さんの事を
想って、自分で…その…した事がありますから…」
鏡を見るまでも無く今、自分の顔は真っ赤だろう。
見るとお姉さんも顔を赤くして私を見ている。
うぅ、穴があったら入りたい…。
「そ、それじゃあ…いいの?」
「は、はい…お願いしますです」
お姉さんも、下着を全て脱いで、私と同じ全裸になる。
二人でもう一度抱き合い、キスを交わす…。
「葛ちゃん、お尻を私の顔の上に持ってきて」
「えぇ!そんな事…」
「大丈夫だから…ほら、ね?」
「うぅ、はいです」
言われた通りの態勢になる。
「わぁ、桂お姉さんのここ…凄い濡れてます…」
「葛ちゃんのも…ビショビショだよ…」
お互いの割れ目を見せ合う形…。
もうさっきから、一生分の恥ずかしい思いを体験している気がする。
「じゃあ…いくよ…」
お姉さんの甘い声が聞こえた瞬間、全身に電流が流れた。
「ふあぁぁぁぁ!」
さっきより何倍も強い刺激に、体がのぞけるのを必死に抑える。
お姉さんの舌が私の割れ目をなぞり、中に侵入してくる。
それと同時に、尻尾を手で責められ、頭が真っ白になっていく。
「桂おねえさぁん、そんなにされたら…私…また直ぐに…イッちゃいますぅ!」
私も、お姉さんの割れ目に舌を伸ばすが、自分の快楽に耐えるのが
精一杯で、とても集中できない。
たまらず振り返ると、陶酔した眼差しで私を責めるお姉さんが見える。
「…葛ちゃんの喘ぎ声…もっと…聞かせて…」
こちらの声は聞こえていない様だ。
「桂おねーさぁん、もっと…はぅ…ゆっくり…ひぃぃ!」
お姉さんの舌が、割れ目の突起を何度も弄る。
尻尾を責める手も動きが激しくなっていく。
「桂おねぇさぁん!もっもう駄目ですぅ…わたしぃ…また…はあぁ!」
最後の気力を振り絞り、お姉さんの割れ目の突起を指で抓る。
「んあぅ!葛ちゃん…そこはぁ!」
お姉さんが叫び声を上げながら、私の尻尾を思い切り掴んだ。
「はひぁぁぁぁぁぁ!!」
「あはぁぁぁぁぁぁ!!」
その瞬間、私の意識は白光に包まれていった…。
眩しい…。
重い目蓋をゆっくりと開く。
ぼやけた目の焦点が少しずつ合ってくると、目の前に何か肌色の物が見える。
不思議に思い、目線を上に向けると、そこには…。
「おはよう!葛ちゃん」
この世界で…一番好きな人の顔があった。
「桂…おねーさん?」
朝日に照らされた眩しい笑顔に、私はしばらく見入ってしまう。
それは、陳腐な表現だけど…まるで女神様の様で…。
「わっ!葛ちゃん顔真っ赤だよ。風邪ひいちゃった?
やっぱり裸で寝たのはまずかったかな…」
確かに今は一月だから、余程の物好きじゃない限り、裸で寝たりはしないだろう。
そこまで考えて、ようやく自分の状況を認識する。
つまり、私とお姉さんは…全裸で布団の中にいる訳で…。
しかも私の体に、お姉さんの手がしっかりと回されているので、
正確には全裸で抱きしめられている事になる。
「葛ちゃん、熱ありそう?」
「い、いえ…顔が赤いのは風邪とかではないので、大丈夫です…はい…」
「そうなの?よかった…」
お姉さんの体温が直接、私の体に伝わってくる。
会話はない、けれど今なら、お互いが何を思っているのかを、
口に出さなくても、伝えられるような気がした…。
「桂お姉さん…暖かいですね」
「葛ちゃん、まだ眠そう…もう少し寝ててもいいんだよ」
お姉さん、嬉しいのですが…その…体をあまり密着させないで下さい。
「ふふ、でも葛ちゃんって、やっぱりまだまだ子供だね」
「えぇ!なんですかそれ?」
お姉さんが悪戯っぽく笑う。
「だって寝てる時の顔なんて、もう本当に無邪気そのもので…、
普段大人っぽいから、余計にギャップが…」
はぅ、お姉さん卑怯です…。
けれど私の頭に一つの妙案が浮かんだ。
「…そうですよ、桂お姉さん…私まだまだ子供です」
「わ、自分で認めるなんて珍しい…」
私はしれっとした顔で喋り続ける。
「子供ですから、色々と我侭言ったり、簡単な事で嫉妬したりします」
「葛ちゃん…」
「だから…桂お姉さん、私をあまり…不安にさせないで下さい」
「…もう、ズルイな葛ちゃん。じゃあもし、気をつけていても、
葛ちゃんを不安にさせちゃった時は…こうすれば許してくれるかな?」
お姉さんの唇が、私の唇に重なる。
突然の不意打ちに目を瞑るヒマもない。
「どう?落ち着いた…?」
「たはは、桂お姉さんこそズルイですよ…こんな事されたら、
私…もう何も言えないじゃないですか」
私はもう一人じゃない…
優しく抱きしめてくれる人がいる。
暖かい声で、名前を呼んでくれる人がいる。
だからお姉さん…。
「ずっと………一緒です」
END「想い交わる時」
GJ!
YEAH!
GGGGGGGGGREAT!
乙!ツヅケイやっぱ萌えるね〜
私は少なくともこのくらい量あった方が読み応えがあっていいなぁ。GJ!!!
ナイス!!非常によいです^^
GJ!最高です!
やっぱりツヅケイはいいなぁ。
次はノゾミちゃんものが見てみたいものです
hosyu
GJ!!
自分にツヅケイ属性はなかったはずなのに、なんか芽生えたような気がしたよw
GJ!!
葛ちゃんかうわいい〜
ノゾミらぶな身としては
ノゾ→桂やら双子きんしんそうkanやら
呼んでみたいでつ
159 :
137:05/01/13 19:53:39 ID:6twYeN1C
こんなにレスが…皆様サンクスです。
>双子きんしんそうkan
これは確かに萌えますね(;´Д`)
桂が絡まないカプも結構いいかも…。
サクユメとかサクウヅとかもなー
保守
ノゾミかぁ。やっぱり蛇とか使って色々ウフフフッなのかのー。
(137さんんのサクユメケイまだかな〜)
164 :
137:05/01/20 21:08:20 ID:fznTUZ7V
ノゾミカケイ物を書いてみますた。長いです。
ミカゲ生存の超展開を考えたので仕方ないと言い訳しときます。
163氏には悪いのですが、これ以上連投するのはマズイのでサクユメケイはまたいつか…。
以降、名無しに戻ります。
「桂、私は自由になりたいのよ!」
「―――――っ!」
ノゾミちゃんの叫び。
それが固まっていた私の体を突き動かす。
鬼と成ったノゾミちゃんが唯一つ望んでいた事、それは主の復活じゃなかった。
外の世界への渇望、何者にも縛られない…自由。
なら私は、私がノゾミちゃんを!
ミカゲちゃんに力の供給を止められている以上、チャンスは今しかない。
良月を持った傀儡まであと一歩と迫る…が、
突然脚に衝撃がはしった。
バランスを崩した私はそのまま地面に倒れこむ。
「痛ぅっ!な、何?」
慌てて足元を見る、と其処には、私の足首を掴むもう一人の傀儡がいた。
一体何処に隠れていたのか、絶望が頭をよぎる。
「お願い…離して、離してよ!」
無茶苦茶に脚を動かして、傀儡を蹴る、けれど手は足首をしっかりと掴んで離さない。
「桂、はや…く、私…もう」
「ノゾミちゃん!」
今にも消えてしまいそうなその姿。
気持ちばかりが焦って、体がうまく動かない。
私の馬鹿、こんな時まで足手纏いになるなんて…。
「姉様、そろそろお別れです」
ミカゲちゃんが嗤う。
紅い力を纏った手が…ゆっくりとノゾミちゃんに向かって…、
(姉様!)
その時、良月から不思議な声が響いた。
唐突にミカゲちゃんの動きが止まる。
今、聞こえた声は…ミカゲちゃん?
けれどその当人は、口を閉ざし、身動き一つせず固まっている。
一体、何が起こったのか…。
(姉様、大丈夫ですか?今…力を送ります)
「…ミカゲ?あなた何を言って」
(それを話している暇はありません、けれど信じて下さい。今の私は姉様の良く知るミカゲです)
その証拠か、消えかけていたノゾミちゃんの体が鮮明になっていく。
「これは…!ミカゲ、本当にミカゲなの?」
(はい、そうです姉様、ですが急いでっ…私が…分霊の、
…主様の意識を抑えている間に、くぅ…早く良月を!)
見れば傀儡の動きもピタリと止まっている。
私は足首を掴む手を無理やり引き剥がすと、鏡を持つ傀儡に突進した。
「えぇ―――い!!」
体ごとぶつかる様なタックル。
動かない傀儡の手から良月が離れ、月光を反射しながら空を舞う。
スローモーションの様に時間の流れが遅くなり、ゆっくりと地に落ちていく良月。
その軌跡を追う私の視界で、何かが高速で動いた。
地面に落ちる寸前で、白い手が良月を拾い上げてしまう、それは…、
「ミカゲ、どうして!」
鏡を割れといった本人が、今度は割ろうとした鏡を守る。
もう訳が解らない、さっきまで聞こえていた声は一体何だったのか…。
その矛盾した行動に首を傾げながら、私は一つの可能性を思い浮かべた。
もしかしたら、ミカゲちゃんの体の中で、何かが起きているのかもしれない。
ノゾミちゃんも同じ事を思ったらしく、注意深くその挙動を見つめている。
「ノゾミちゃん、体は大丈夫?」
「ええ、さっきよりは大分マシだわ、でもミカゲ…一体何を考えているの、
分霊を抑えるって、どういう事よ…」
私達の視線を受けたミカゲちゃんが、ゆっくりと俯けていた顔を上げる。
そしておもむろに言葉を発した。
「やれやれ、こうも予想外の事が続くとはな」
「えっ…!?」
違う…、
今までの、ミカゲちゃんの口調じゃない…。
自信と傲慢に満ちた男言葉が、その口から紡がれていく。
「よもや分霊に別の意識が芽生えるなど、考えもせんかったが、
くく、それを見抜けぬ私もまた滑稽よ」
自分を罵りながらも、不遜な眼差しを私達に向けるミカゲちゃん。
否、これはミカゲちゃんじゃない。
もっと禍々しい、別の存在だ。
「まさか、主様が…何故…此処に!」
ミカゲちゃんの体が震えている。
主…、ノゾミちゃんの意識の中で見た、紅い蛇神。
「本体ではないがな、良月に残した我が分霊の本来の意識、それが今の私だ」
「分霊の、本来の意識…?」
「そうだ、しかし望、お前の良月に懸ける想い…少々見誤っておったわ、
いや、正しくは双子の妹への想いか…」
「私のミカゲへの想い…」
夜風が私達の間を吹き抜けた。
その風にミカゲちゃんの正体である、分霊の忌々しい声が混じる。
「長き年を経た物には、持ち主の念が宿る。鏡などは特にな…、お前の御影に対する
恨み、怒り、憧れ…そして強い依存の念が、分霊に別の意識を生み出した、
それが私の意識を抑える程に成長していたとはな…」
「じゃあ、さっき聞こえた声って…」
「私が生み出した、ミカゲの意識、ならミカゲ!そこに存在するなら答えて!」
ノゾミちゃんが必死に呼びかける。
だが帰って来るのは分霊の嘲笑のみ。
「無駄ぞ、先程は何かの偶然で意識が現れただけ。それよりお前達は自分の身を案じた方がいい」
分霊の纏う紅い力が揺らぎ、大きさを増していく。
そして再び、ノゾミちゃんの表情が苦悶のそれに変わる。
「くっ、あうぅ!」
「ノゾミちゃん、体が…」
伸ばした手が体を僅かにすり抜けてしまう。
このままじゃ、さっきの繰り返しになるだけだ。
「桂、聞きなさい」
「ノゾミちゃん…」
「今から私の全ての力で、分霊の動きを封じるわ。…いくら主様の意識があろうとも、
良月を割れば、消滅させられる事に変わりはない筈、だから…」
「うん、でも…本当に、いいの?」
「…やらなければ、あなたも死ぬのよ?私の心配してる場合じゃないでしょう」
覚悟を決めたノゾミちゃんの顔、それは苦しげなままだけど、その目には強い意志の光が宿っている。
「ふふ、本物のミカゲもいるみたいだし、もう怖い物なんて、何もないわ」
一歩、ノゾミちゃんが前に踏み出す。
私も覚悟を決めて、何時でも飛び出せる様に、脚に力を込める。
「さあ、行くわよ!はぁぁあぁああ!」
気合一閃、風を切ってノゾミちゃんが分霊に駆けて行く。
私もその後を追う。
ノゾミちゃんは諦めていない、自分の身を削ってまで私の為に戦っている。
ならば今度こそ、その想いに答える、絶対に!
「あくまでも向かってくるか、愚かな…、己の分際を弁えろ!」
分霊の力が膨れ上がり、圧力が烈風となって押し寄せて来る。
怖い、逃げ出したい、でも…ノゾミちゃんは止まらない。
だから私も、前を走る小さな背中を信じて、風の中に飛び込んだ。
「このぉ―――――!!」
ノゾミちゃんが練り上げた力を放つ。
それは巨大な何本もの糸となり、分霊の体を縛り上げた。
「桂っ!」
「うんっ!」
「…この程度か…」
分霊の持つ良月に手を伸ばす、しかし…、
戒めを一瞬で無効化した分霊がそれを阻んだ。
「貴様は生きてさえいればいい…邪魔をするな」
分霊の手が私に向かう。
駄目、避けられない…。
「させないわ!」
ノゾミちゃんが私の前に両手を広げて立ちはだかる、直後、
目を焼く程の紅い光がぶつかり合った。
「くぅあああぁぁ!」
ノゾミちゃんの絶叫が響き、私は自分の無力さに、思わず唇を噛む。
(姉様、桂、諦めてはいけません)
「ミカゲちゃん!?」
再び聞こえた声、それに分霊の顔が驚愕に変わった。
「馬鹿な!こんな事が…おのれ御影ぇえぇ―――――!!」
分霊の力が勢いを失い、逆にノゾミちゃんが押さえ込んでいく。
「力が、溢れる…、ミカゲ、あなたなの?」
(そうです、姉様…負けないで!)
「これなら、いける!桂、今よ!」
歯をくいしばり、無法備になった鏡を奪い取る。
そして私は良月を、思い切り地面に叩き付けた…。
何故、我が意識が、負けたのだ…?御影…それ程までに、望の…事…を……」
倒れた分霊から、紅い蛇の様な物が空へと昇っていく。
虚ろに響き渡る分霊の声。
やがてそれも聞こえなくなり、辺りは静寂に包まれた…。
「やった…の?」
「そう…みたいね、よくやったわ…桂」
振り返ると、ノゾミちゃんがこっちに歩いてくる。
その足取りは、ひどく頼りない。
そのまま私の横を通り過ぎ、地面に倒れたミカゲちゃんの傍に座り込む。
「ミカゲ、起きて、ミカゲ!」
「………あ、姉…様」
肩を揺さぶられたミカゲちゃんが、ゆっくりと目を開ける。
「ミカゲ!………よかった」
「ミカゲちゃん、大丈夫?」
私も傍に駆け寄る。
「主様の意識が…消えている、良月を、割ったのですね…」
「そうよ、ミカゲが私に力を送ってくれたから…」
ノゾミちゃんがその体を優しく抱きしめ、ミカゲちゃんも安心した様にその身を任せる。
その時、二人の体から、淡い光が漏れ出した。
「どうやら…もう」
「限界の…様ですね」
「そんな!二人とも、駄目だよ…まだ消えちゃ駄目だよ!」
やっと自由になれたのに、…こうなるって事、頭では解ってた。
…でも、それでも!
私は二人を抱き寄せる。
「ねぇ、本当に、どうにもならないのかな?私の血を飲めば、助かったりしないかな?」
必死に二人に尋ねる。
けどノゾミちゃんも、ミカゲちゃんも、揃って寂しそうに微笑むだけ…。
「無理よ…桂、例え血を飲んだとしても、霊体のままでは、長くは持たないわ」
「私達にはもう…力を受け止める、器が無いから」
足元の砕けた良月の破片を見る。
器、二人の依代となる様な物。
何か、何かないのか。
うろたえる私に、二人の優しい声が掛かる。
「もういいのよ、私は外の世界を見る事が出来たし、貴重な贄の血を飲む事も出来た、
そして、ミカゲ…本当のおまえに、やっと会えた…」
「私は、姉様の念が生み出した存在。だけど、この世界に生まれる事が出来て…良かったです、
いつも、主様の意識の片隅でしか、居場所がなかった私だけど、やっと姉様の助けになれた…」
嫌だよ、二人共そんな、満足した顔で笑わないで…。
二人を包む光が強まり、その姿が徐々に霞んでいく。
「うぁあ、駄目!私、絶対に諦めないから、諦めないから!だから二人共…消えちゃ…駄目…」
頬を涙が伝う。
どうすれば、お願い、誰か…二人を助けて。
「私達の為に、泣いてくれるの?…どうして、出合ったばかりの、あなたを傷つけた鬼なんかの為に…」
「わかんないよ、そんなの。でも二人共やっと一緒になれたのに、私もノゾミちゃん達に、
会ったばかりなのに、こんな別れ方…嫌だよ!」
ミカゲちゃんの手が、私の頬にそっと触れる。
「桂、あなたは、優しい人ですね。それに…とても暖かいです。鬼である私達が、
人の温もりに触れる事が出来た、それだけで、もう十分…」
「ミカゲ…ちゃん」
頬を触れる手が、消えていく。
抱きしめている筈の体が、消えていく。
互いを見つめ合う、二人の笑顔が、消えて…、
突然、辺りに場違いな音が鳴り渡たった。
それは…私の携帯の着信音、脳裏に浮んだ、青い蝶のお守り。
「………あ」
あれから、一年の月日が流れた。
再び巡ってきた夏、けど、今年はいつもと少し違う。
私があの二人と出会い、共に迎えた、初めての夏だから…。
「桂!ちょっと、聞いてるの?」
「ふーんだ、知りませんよー」
「もう、ミカゲも何か言いなさいよ!」
「…あれは、流石に姉様が悪いと思いますが…」
学校からの帰り道。
鳴ってもいない携帯を片手に歩く私。
道行く人々には、私が電話で喋っている様にしか見えないだろうけど。
「ミカゲ、お前まで私のせいだと言うの!」
「授業とやらを受けている時は、静かにしていると約束したのに、
それを破って騒いだのだから、やはり姉様が悪いです」
「この、生意気ね、待ちなさい!」
…と、まあ実際の所、普通の人には見えないだけで、私の周りはいつも賑やかです。
あの時、消える寸前で、私の持つ青いお守りを新たな依代として使った二人。
もし、あれが間に合わなかったらと思うと、今でもゾッとする。
「桂、助けて。姉様が苛めます…」
スカートの端を掴んで、上目遣いに懇願してくるミカゲちゃん。
はっきり言って、反則級の可愛さだ。
「もう大人気ないな、これじゃどっちがお姉さんか分らないよ、ノゾミちゃん」
私の言葉に、ノゾミちゃんの顔が真っ赤になる。
「桂!あなた、最近ミカゲに甘いわよ」
「そ、そんな事ないよ、ね?ミカゲちゃん」
すると、ミカゲちゃんの体がふわふわと浮き上がり、私の手に腕を絡ませた来た。
「ふふ、桂♪」
あぁ、そんな嬉しそうに笑うとまたノゾミちゃんが…。
「むううぅぅ、桂、夜になったら、覚えてなさい!」
その言葉に、今度は私の顔が真っ赤になる。
「ノゾミちゃん!そんな事を大声で言わないで!」
この場合の<夜>という単語は、私達にとっては特別な意味を持つ物で…。
声が聞こえているのは私だけだと解っていても、かなり恥ずかしい。
うぅ、今夜は大変な事になりそうだ…。
さて、家に帰って来て、課題やって、御飯も食べたし、歯も磨いた。
明日は日曜日だから、今日は少し夜更かしして、
録画して置いた笑○や水戸○門などのビデオを、居間で鑑賞する。
背後から、私を見つめる二つの視線を感じるけど、き…気にしない。
「ノゾミさん!ミカゲさん!懲らしめてやりなさい!…なんちゃって…」
うわ、視線が痛い、しかも突き刺す様な感じに変わったし。
「桂、悪足掻きはよしなさい」
「そうです、それに今更、恥ずかしがらずとも」
はい…ごめんなさい…誤魔化してすみません。
「じゃ、じゃあ、そろそろ寝よっか?」
ぎこちなく振り返り、引きつった笑顔を二人に向ける。
「決まりね」
「決まりですね」
二人の体が、霊体から実体に切り替わる。
そのままガシッと両手を掴まれ、私は部屋へと引きずられていく。
あぁ、また流されてる…。
けど団結した時のこの二人には、逆らえる気がしないし、もうどうにでもなれだ。
いつも寝ているベットに座らされ、部屋の電気が消える。
「「桂…」」
二人が誘う様な声を出し、私にもたれかかって来た。
勝気な瞳と、控えめな瞳が、じっと私の顔を見つめる…。
月明かりに照らされた、二人の白い顔…その神秘的なまでの美しさに、
心臓の鼓動が、どんどん激しくなっていく。
「二人とも、すっごく綺麗だよ、なんだか触れたら…壊れちゃいそう…」
ミカゲちゃんが意外そうな声を上げる。
「あら、私達はそんなに繊細には出来てないわよ。ねえ、ミカゲ」
「はい、だから桂。遠慮せずに、もっと触って下さい」
優しく微笑する、ノゾミちゃんと、ミカゲちゃん。
そんな顔されると、余計に緊張しちゃうよ…。
「もう、何時になったら慣れてくれるのよ」
ノゾミちゃんが呆れた声を漏らす。
「そんな事言われても、それに慣れたらって、それはそれで問題な様な気が…」
煮え切らない私の態度に、二人が溜息をつく。
「そんな桂も、魅力的なのですが…、姉様」
「ええ、やるわよ、ミカゲ」
ちょっと、何…二人だけで意気投合してるのかな?
いきなりノゾミちゃんの白い手が、私の顎にかかる。
これは、前にもこんな状況が…。
「桂、私の目を見るのよ」
「え………」
紅い瞳が私を捉える。
一瞬だけその目が光り、軽い衝撃が頭を突き抜けた。
「あぅ!ノゾミちゃん、何…したの…?」
「ミカゲ、いいわよ」
私の疑問に答えず、ミカゲちゃんに何事かを促す。
「桂、怖がらないで下さい。ゆっくりと、してあげますから…」
ミカゲちゃんの小さな手が、優しく私の胸を触る。
そこまではいつもと同じだったんだけど…、
「あ、あはぁあうぅ!」
襲ってきたむず痒い快感に、四肢が強張る。
「な、何、私…こんなの、おかしいよ!」
服の上から、軽く触られただけで、こんなに感じるなんて…。
「姉様、少し、効き過ぎではないでしょうか?」
「いいのよミカゲ、桂だって、一回思いっきり乱れちゃえば、素直になるでしょ」
えと、何か、恐ろしい会話してるんですけど。
察すると、さっきのはノゾミちゃんの邪視?
前に、血を飲まれた時、痛みを倍に出来るって言ってたけど、応用すれば、快感も倍に出来たりするのかも。
「ね、ねぇノゾミちゃん、これって、まさか…」
「ふふ、桂が考えている内容で、大体合っていると思うわ」
二人が熱っぽい眼差しで、私に擦り寄って来る。
もしかして…大ピンチ?
ノゾミちゃんの唇が、私の唇に重なる。
その舌が歯の間をすり抜けて、ねっとりと舌に絡まり、唾液を啜っていく。
「姉様、私にも…」
一度、私から口を離したノゾミちゃんが、ミカゲちゃんのそれに唇を重ねる。
「ん、んぅ、はぅ、む、あっ、はぁ…」
双子同士の長いキス。
その見かけの幼さと、艶かしい仕種の差が相まって、見ているだけで体が火照って来る。
「ふふ、ミカゲ、今度は桂に…して上げなさい」
「はい、姉様」
開放されたミカゲちゃんに、私の唇が再び塞がれて、
三人分の唾液がミカゲちゃんの口から、私の口へと流れこんで来る。
瞼を閉じ、頬を桜色に染めたミカゲちゃんの顔が欲情を加速させていく。
「飲むのよ、桂」
「う、ん、うむ、ぐっ、ぷはっ…はぁ、ふぁ…」
喉を鳴らして、溜まった唾液を飲み干す。
「桂、とてもよかったです」
目を瞑り、軽く呼吸を整える私に、ミカゲちゃんが甘い声で囁く。
「唾液にまで少し力が含まれているのだから、全く無駄がないわね」
ノゾミちゃんが、濡れた唇を指でなぞる。
「え、そうなの?」
驚いて聞き返すと、ノゾミちゃんが物欲しそうな目で答える。
「勿論、血とは比べ物にならない程、微弱な物だけどね」
「桂の全てが、私達を満たしてくれます」
うぅ、二人とも…なんかいやらしい。
物凄い事想像して、顔から火が出そうだ。
「さあ、服を脱いで」
「う、うん…わかった」
ノゾミちゃん達に背を向けて、パジャマの上下をゆっくりと脱ぐ。
上は何も着けていないけど下着が少し、湿っている。
汗のせいじゃない、その証拠に疼く股間から淫液が溢れ、下着には染みが広がっていた。
赤い顔を俯けながら、私は二人に向き直る。
「これで、いいかな」
食い入る様に私を見る二人の視線が、羞恥心を煽る。
「桂の肌って、いつ見ても綺麗ね」
ミカゲちゃんの手が、太股を這う。
「スベスベしてて、胸もとっても柔らかいわ」
「ミカゲちゃん…そんな、あ、はぅう…」
「それに今日は感度も倍だし、楽しめそうね」
ミカゲちゃんも私の肌に触れて来る。
「姉様、桂だけ脱いでは可哀想です。私達も…」
「そうね、それじゃあ」
二人が帯を解き、着物を脱いでいく。
いつも思うけど、下着無しって恥ずかしくないのかな。
それとも普段、私以外の人には見えないから、もともと気にもしていないのか…。
二人の足元に、脱ぎ終えた着物が落ちる。
まだ発達途中で、時が止まっている幼い肉体。
けど、それが、なんとも言えない妖艶な色香を放っている。
それは人を惑わす、鬼と呼ばれる物だけが生まれ持った、ある種の魅力なのかも知れない。
呆けた様にその体を見ていた私と、二人の視線が交わる。
そして鬼の名に相応しい、妖しくも美しい顔で私に微笑む。
「「…桂、始めましょう…」」
二人の手が、私の胸を弄る。
小さな子供がじゃれついて来るのとは違う、巧みな手の動き。
わざと焦らす様に、乳首だけは触れずに、その周りを執拗に責め立てて来る。
「あ、あん…はぁ!はぅ…ふあぁあ…」
邪視のせいで、普段より敏感な私の体。
弱点なども全て二人に知られているので、焦らされると余計に切なくなっていく。
「あら、どうしたの桂。何か言いたそうだけど」
「ノゾミ…ちゃん、意地悪しないで…」
「ふふ、ならどうして欲しいか、ちゃんと答えなさいな」
「そ、そんな事…はひぁう!」
ミカゲちゃんの舌が鎖骨を這う。
けどその手は、胸の先端に触れる寸前で止まり、乳輪をなぞる様に動く。
限界まで硬くなった乳首が痛い、もう駄目…。
「…お願いだから、先っぽ舐めて…」
蚊の鳴く様な私の声に、ノゾミちゃんが満足気に笑う。
「よく言えました、偉いわよ桂。ご褒美をあげるわ、ミカゲ」
「心得ています、姉様」
ミカゲちゃんの熱い吐息が、胸の先端を湿らせる、そして…、
「あっ…あ…、あはぁう!か、噛んじゃ駄目えぇえぇぇ!」
甘噛みされた乳首から、快感が頭を突き抜けて、体が痙攣する。
全身の力が抜けて、そのままベットに倒れこんでしまう。
「なによ桂、もう達してしまったの?」
荒い息をつきながらノゾミちゃんに答える。
「だって、ミカゲちゃん、噛むんだもん。…舐めてって、お願いしたのに…」
「ふふ、桂のが、あまりに美味しそうだったから…つい」
うぅ、ミカゲちゃんの馬鹿。
放心したのも束の間。
倒れた私に、二人が圧し掛かって来る。
「え、ちょっと、嘘でしょ?私イッたばかりだし、あの…聞いて、きゃあぅ!」
二本の手が染みの広がった下着の中に潜り込み、私の割れ目を弄る。
息の合った二人の愛撫に、淫液が次々と溢れ出ていく。
「まあ桂ったら、はしたないわね、こんなに濡らして…」
「あぁ、嫌ぁ、言わないでっ…」
「割れ目の此処も、硬くなってます」
「ミカゲちゃんそこはっ!そこ触ったら…また直ぐに、あうぅ!駄目ぇ…」
一番弱い所を責められ、また気が昂ぶって来る。
口元が涎で濡れてるけど、拭う余裕なんてない。
全身を駆け巡る快感にシーツを握って必死に耐えるが、二人の愛撫がそれをも許さない。
「姉様、胸の方が寂しそうです。共に噛んで差し上げましょう」
「この状態で胸も責めたら、桂が壊れてしまいそうだけど、…それもいいわね」
見つめ合った二人が妖しい笑みで私を見る。
そんな、ミカゲちゃんだけでもイッちゃったのに、今二人にされたら…。
「安心して、桂。責任はちゃんと取ってあげるから」
私の心情を読み取ったのか、ノゾミちゃんが真面目な顔で、全然嬉しくないフォローを入れてくる。
「やめてぇ…お願いだから、そんなのされたら…おかしくなっちゃうよぉ!」
懇願しても二人は止まらない。
お腹の辺りから、生暖かい舌の感触がゆっくりと這い上がって来る。
嫌な筈なのに、体が反応してしまい、自分ではもうどうしようもない。
「こんなに硬くしちゃって、可愛い」
「駄目、だめだってばぁ!」
「口ではそう言ってますが、桂の此処…また濡れてきました。本当はして欲しいのでは?」
「ち、ちがっはうぅ!ミカゲちゃん指を、あぁ、はぁ、もう…許してよぉ…」
体が熱い、いや熱いなんて物じゃない。
風邪を引いた時に似てるけど、感じるのは倦怠感ではなく、気が狂いそうな快楽だ。
耳に聞こえるのは自分の喘ぎ声のみで、視界が涙で歪んでいく。
「せーので、上と下、両方責めるわよ」
「はい、姉様。どうなるか楽しみです」
…もう…わからない…何もかも…。
「「せーの」」
ノゾミちゃんとミカゲちゃんの声が揃い、
全身を何かが貫いた。
「―――――っはああぁああぁあぁあ!!」
真っ暗な部屋が白光に染まった気がした。
割れ目から盛大に淫液が噴出し、噛まれた胸が疼く様に痛む。
「…あ、あひぃ、ひぅ、うぅ、あ、かはっ…」
目の焦点が定まらない、世界が滅茶苦茶に回っている。
かろうじて聞こえる耳に、二人の声が響く。
「うふふ、可愛い桂」
「私達だけの桂」
涎で濡れた私の口元を、二つの舌が犬の様に舐め廻して来る。
そして、そのまま唇が重なり、私の意識が途切れた………。
「やり過ぎたかしら」
「やり過ぎましたね」
「桂、起きたら怒ると思う?」
「それはもう、烈火の如く怒るでしょう」
「やばいわね」
「やばいですね」
「…逃げましょうか?」
「…逃げましょう」
「でもその前に後始末と…」
「…腹ごしらえですね」
チュンチュン鳴く雀の囀りで目が覚める。
「んあ?…あ、朝かぁ…んぅーとっ…」
大きく伸びをすると、布団とシーツの色が変わっている事に気付く。
「おかしいな、何で新しいのに…ってそうだ!」
布団を跳ね上げ、大股で居間に向かう。
あの双子は、もう怒ったから。
居間の戸を開けて、大声で怒鳴る。
「ノゾミちゃん!ミカゲちゃん!黙って床に座りなさ、………あれ?」
何時もなら、ふよふよ浮きながら挨拶してくる二人の姿が無い。
部屋の中を見渡すと、テーブルの上に一枚の紙が置いてある。
重石代わりの鈴を退けて、紙を見ると、何やら達筆で文が書いてあった。
「えーと、<桂へ、私達は暫く旅に出ます。その内帰ります。依代は借りましたが、
力で血の気配は隠れているから安心して。では御機嫌よう>………………」
――――ほほう、つまり、昨日の事は確信犯って訳ね――――
私の中で、何かが切れる音がした。
急いで部屋にとって返し、いつものお気に入りの服を着る。
お守りの無い携帯と財布を掴み、アパートから飛び出す。
宛てなんてないけど、要は気合だ。
「待ってなさいよ、あの二人。絶対に見つけてとっちめてやるんだから!!」
夏の眩しい青空に、私の怒声が響き渡っていった。
END「風を追う光」
186 :
名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:16:21 ID:ZQFhw044
ここの存在忘れてた!!
で、久しぶりに来てみたら、いきなりエロい!!
グージョブ!!
ついでに下げるの忘れてた!!すまん!!
>>164 GJ!前半のエロじゃない部分とかそのままゲ−ム本編で活用しても
何の問題も無いし。というかこっちの方がイイ!
エロ神降臨
本編で暴落したミカゲ株上昇中!!
190 :
137:05/01/21 17:33:08 ID:H7vusMjm
>>164 超GJ!!
自分の中ではミカゲ公式エンドに決定!
後半はエロくて最高でした
ハクユメきぼん
だが断るッッ!
ファンディスクへの期待も高まってきた所で
まだ出てないユメケイщ(゚Д゚щ)カモォォォン
158でつ!
久しぶりにのぞきにきたら・・・・
ぐじょーーーーぶ(>▽<)デス!
むしろ本編よりほんとイイ!
ノゾミカケイいいなあ。。。
怒った桂の逆襲もよさげ★
ああ、これ漫画化したいなあ・・・
自分にもっと画力があれば・・・(T_T)
137氏の許可がおりるのであれば
挿絵とか描きたいなあと思ってるのですが・・・。
>>194 ユメケイまだでてないんか!?気づかなかった・・・orz
・・・・・・・・・書いてみようかな、妄想溜まりに溜まってるし。
文才ないけど。・゜・(ノД`)・゜・。
書いて書いて〜ヽ(´ー`)ノ
「桂ちゃん、背中を拭けばきっと気持ちよくなるわ」
そう言ったのは、ユメイさんだった。
わたしはそんな彼女に身を任せ、浴衣をはだけてタオルの冷たさに心地よさを覚える。
「気持ち良いかしら?」
「うん、すごく。 ありがとうユメイさん・・・」
そしてその気持ちよさがずっと続いたためか、
わたしはつい うとうとして・・・ 眠りへと堕ちてしまった。
・・・しばらくして、目を覚ます。
「・・・あれ?」
きょろきょろと部屋を見回すと、中にはわたし一人しかいなかった。
「ユメイさん?」
さっきまでそばにいたはずのユメイさんが消えていた。
「おかしいな、さっきまでここに・・・・」
いたはずなのに・・・・・・・。
そこで、ふと不安がよぎる。
「もしかして、ユメイさん・・・・」
《力》を使い果たしてしまった・・・?あの、人の姿を保てなくなったとか・・・・・!?
「・・・ユメイさん!?」
わたしは叫んだ。
―嫌。
もう大事な人がいなくなるのは嫌。わたしの前からいなくならないで。
お願い、ユメイさん・・・・・・!!
「桂ちゃん、どうしたの!?」
不安の雲が広がったわたしの心に光をさし入れてくれたのは、
他の誰でもない ユメイさんだった。
「ゆ・・・めい・・・さん?」
「どうしたの桂ちゃん、何かあったの?!」
手に持っていた、水の張った桶をその場に置いてユメイさんはわたしの元へ駆け寄り、
そしてぎゅっと抱きしめた。
―ユメイさんの肌の温もりが伝わってくる。
「・・・あ、ち、ちがうの・・・
わたし、ユメイさんが消えちゃったんじゃないかって思って・・・
それで、すごく、不安で・・・・・・・・・」
「そう、だったの・・・ 桂ちゃんごめんなさい、
桶の水を替えるのだったら大した時間はかからないと思っていたのだけれど・・・」
「ユメイさんが謝ることなんかないよ、わたしが変な風に考えちゃったから。
わたしが、ユメイさんいなくなったなんて考えちゃったから・・・」
すると、ユメイさんは優しい笑みを浮かべてわたしの手をぎゅっと握り、言った。
「桂ちゃん・・・
私は、ちゃんとここにいるわ」
ユメイさんの手は温かくて、それでいてどこかなつかしかった。
・・・けれど。 この温もりも、なつかしさも―――・・・・・・・
意を決して、わたしは言った。
「ユメイさん」
「なあに、桂ちゃん?」
「わたし、手だけじゃ駄目だよ・・・」
声が震える。涙が滲む。
だけど、わたしの意志は変わらない。
「わたし、ユメイさんがここにいるっていうことを、体全部で感じたい!」
―高ぶる感情を抑えきれずに、叫んでいた。
「桂ちゃん…」
わたしの告白を聞いたユメイさんは、一瞬はっと驚いた表情を見せるけど、
すぐに落ち着きを取り戻して、尋ねた。
「…いいの?」
わたしはその言葉にこくりとうなづく。
それを見たユメイさんは、もう聞くことはせずに。
「分かったわ」
それだけ言って、わたしの着ている浴衣の帯を、ゆっくりと解いていった―・・・・・・
一糸纏わぬ姿となったわたし達は、
その存在を確かめ合うようにお互いの体を触って 抱き合った。
ユメイさんの肌はすごく綺麗で、白くて、そして体も細くて・・・
無理をすれば折れてしまいそうなほどに儚く見えた。
・・・ユメイさんとわたしの唇が触れ、舌をからめる。
「・・・ちゅ・・・・・・・ぱ・・・あむっ・・・・・・・・・」
お互いの出す唾液を交換しあい、それを味わう。
抱き合う力は更に強くなり、全身が火照っていく。
わたしはユメイさんをもっと感じようと、舌を更に伸ばして彼女の唾液をすくい取る。
「はぁむ・・・ゅ・・・・・・ん・・・・ぁふ・・・・・・・・・・・・・・・・ぷは・・・っ」
ようやく唇を離して口に残った唾液を飲み込む。
「ユメイ・・・さん、わたし、まだ・・・足りない・・・よ・・・」
はぁはぁと息をきらせて顔を赤くさせながらも、わたしはまだ満足していなかった。
「桂ちゃん、そうなの・・・・・じゃあ、私が桂ちゃんを満足させてあげるから・・・・・・・・」
するとユメイさんはゆっくりとわたしの胸を揉み始めた。
「っひゃう!」
たまらず甲高い声をあげる。
ユメイさんの手はゆっくりと、いたわるかのように胸を触っていく。
それによってわたしの興奮はどんどんと高められていった。
「あ、ユメイさ・・・・・・・・」
「桂ちゃん、気持ちいいでしょう?」
「う、ん・・・・気持ち、いいけど・・・・・わたし なにか・・・変、だよ・・・・ぉ!」
頭の中が混乱してなかなか上手く言葉を紡ぎだすことが出来ない。
それでも体は正直なもので、ユメイさんがわたしの胸を弄るたびに更なる快感が襲ってくる。
「桂ちゃん・・・・・」
ユメイさんはわたしの片方の胸を手で揉みしだきながら、
もう片方を今度は舌をつかってぺろぺろと舐め始めた。
「ひゃふぁあ!あっは、ひぃ・・・・!」
いきなり襲ってくる快感に耐えることが出来ず、思わず大きくあえいでしまう。
わたしの乳首は更にとがって、それをユメイさんはいとおしそうに口に含んで、舐めた。
「ん・・・・・・ちゅ・・ぺろ・・・はぁ・・・・」
「やっ、ゆ、ゆめいさ・・・・わたし・・・わ たし・・・・・・・・・・・・あはぁああ!!」
ついに快感に耐えられなくなったわたしの体は、
ビクビクと痙攣して、力を失ってしまった。
「桂ちゃん、大丈夫?」
ぐったりとしたわたしを抱き起こして
ユメイさんは心配そうに顔をのぞきこむ。
「だ、大丈夫だよ。」
心臓の音はまだまだ鳴りっぱなしだけど、
呼吸はちょっと落ち着いてきた。
「本当に?」
それでも心配なのか、ユメイさんは再度わたしの体の心配をする。
「そんなに心配しなくても、もう平気だよ〜」
あはは、と笑って答えると。
「それなら・・・・・」
ユメイさんは、再びばっと抱きついて。
「まだ、続けてもいいかしら?」
「え!?」
彼女の言葉を理解するよりも早く、ユメイさんの唇はわたしの口を塞いでいた。
「んむ・・・・!」
いきなりのキスに抵抗出来るような力はわたしには備わっていなくて。
それに、誘い始めたのは自分だったので嫌がる理由なんてどこにもなく。
ただユメイさんに身を任せるような状態になっていた。
しばらく濃厚なキスを続けていると、彼女はそれだけでは足りなくなったのか
自らの唇を離して、わたしの股間をまさぐり始めた。
「・・・・っ、やあ・・・・・!!」
ユメイさんに大切な所をさわられているという羞恥心からか、
わたしの頬は自分でもはっきり分かるほど熱を帯びていた。
きっと顔なんか・・・もう真っ赤だと思う。
「桂ちゃん、かわいい・・・・・・・」
そんなことを言いつつ、ユメイさんの手はわたしの茂みをかきわけて進む。
・・・と、ふいに彼女の手が止まり。
「・・・・・・・・ひゃふう!?」
いきなり、わたしの小さな突起を親指と人差し指でつまんだ。
体に電流が流れたような感覚を覚え、びくんとはねあがる。
触れられた突起はぷっくりと膨れ上がっているようで、
「桂ちゃんの・・・固く膨れてるわ。それに、すごく濡れてる・・・・・」
ユメイさんはくすっと笑いつつ、そこを弄り始めた。
くちゅっくちゅっ、とわたしの下から出るいやらしい音が耳まで届いて来る。
駄目、わたし、このままだと・・・・!
「や、らぁ・・・・らめ・・・・!!」
ろれつの回らない舌で、それでもなんとか指の動きを止めてもらおうと懇願するけど、
それが更に彼女の心をくすぐるらしくて。
より激しくユメイさんの指はわたしを攻めてきた。
「らめ・・・!ゆめい・・・はっ、んん!!わ、わらし・・・・・・・!!」
「駄目じゃないわ、最初に誘ってきたのは桂ちゃんよ?」
「たしはに、そうらけど・・・・・!!」
「なら、大丈夫よね」
大丈夫ってなにを――・・・
そんなことを考えさせる暇さえ与えてくれずに、
ユメイさんはわたしの膣に指を入れて、ちゅくちゅくとかき回し始める。
「・・・・っ!?はぁんっっ!」
突起に触れられた時とはまた違う、やりきれない感覚が襲ってきた。
「桂ちゃん、気持ちいいかしら?」
「はっ、はっ、んん、いい・・・・!!」
「そう、いいのね?」
わたしの言葉(といっても、もう自分でも何を言ってるのか分からないんだけど)を聞いたユメイさんは、
膣の中に入れた指をもっと激しく動かした。
快感の波を止めることの出来なくて、
犬のように口を開けて、わたしはそこから飲み込めない涎を垂らす。
・・・・・・・もう、限界――・・・・・・!!
そして。
「ゆめ・・・・はぅぅ、は、い、いっちゃ、う、いっ、ちゃう・・・ああああぁぁあああぁあ!!!!」
自分の声だとは思えないほど甲高い叫び声をあげて わたしはそこで気を失った。
「う、ん・・・・」
目覚めると、辺りはすでに電気をつけなくてもいいほど明るかった。
屋敷のそばの森から鳥のさえずりが聞こえる。
「朝・・・・・・?」
・・・そっか、わたし、あのまま寝ちゃったんだ・・・・・・
記憶を再生しようとすると、なんだか妙に恥ずかしくて顔を隠したくなる。
まぁ、そんなこと考えてないで・・・
わたしはとりあえず服を着ようと、むくりと起き上がろうとすると・・・・何か違和感を感じた。
・・・・ふと横に目をやる。
と、そこには同じ布団で裸のまますーすーと寝息をたてるユメイさんの姿が。
「ユメイさん!?」
思わず驚いて大声を出してしまう。
すると、わたしの声でユメイさんは目を覚ました。
「ふぁ・・・・・・・・・・・あら、桂ちゃん。おはよう」
「う、うん。おはようユメイさん」
・・・・。
「あの、ユメイさん、昨夜は、その・・・・」
わたしが言葉を上手く紡ぎ出せないでいると、
「昨夜・・・? ああ・・・・・、桂ちゃん、ごめんなさい」
先にユメイさんが、何故か謝ってきた。
「え?え?? どうしたのユメイさん!?」
「その、昨夜は少しやりすぎてしまったから・・・
もし桂ちゃんが気を悪くしていたら悪いと思って」
「そ、そんなことないよ! むしろわたし、ユメイさんにお礼言いたくて!」
わたわたと両手を振って応えると、彼女ははてな顔をした。
そんなユメイさんに、わたしは顔をぽっと染めながらお礼を言う。
「昨夜・・・ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。」
「桂ちゃん・・・」
「わたし嬉しかった。この肌で、この体全部でユメイさんを感じることができて・・・。
だから、ありがとう。」
お礼を言うのはちょっと恥ずかしいと思っていたけど、
言ってしまえば胸の中のつかえは取れてしまうもので。
わたしの気分は雲ひとつない青空のようにすっきりしていた。
えへへ、と笑顔を見せるわたしにユメイさんは、
「私も、桂ちゃんと一緒にいられて良かったわ。
こちらこそ・・・ありがとう」
と、ぺこりとおじぎをした。
「桂、ユメイ!いつまで寝てるんだい、もう朝だよ!」
遠く・・・この声は台所からだろうか、サクヤさんの声が聞こえる。
「あ、サクヤさんが呼んでる・・・ユメイさん、早く着替えて行こう。」
「そうね、サクヤさんと葛ちゃんだけに準備させるのは悪いものね」
わたし達はいそいそと服を着て、台所へと向かった。
・・・・・・・。
「ねえ、ユメイさん?」
「なあに?」
「わたし達、ずっと一緒にいれたらいいね」
「・・・・・・・そうね、ずっと一緒に・・・・・・・」
「「最後まで、一緒に・・・・・・」」
妄想溜まりに溜まってた196です(;´Д`)
投稿してみたら思ったよりも長くなってしまいました・・・スイマセン
一応ユメイルートの3日目の夜をモチーフに、吸血シーンをくり抜いて書いてみました。
温泉行ってる葛とサクヤはどうした とかいうツッコミは受け付けませんのであしからず(汗
ホントはオハシラサマなユメイさんではなく、柚明お姉ちゃん×桂を書きたかったんですが・・・
エチまで持ってくる展開がどーしても思い浮かびませんで し た orz
GJ!!エロ(・∀・)イイ!!
しかしこれ、サクヤさんが直接起こしに来たら大変な事になってたなw
確かになwけどそれはそれで面白そうだ
196GJ!!
保守
お、久しぶりに来たら、ユメケイのエロSSが投下されてるな。
GJです!
この二人の組み合わせは従姉妹同士なだけあって、すっげえエロいよな。
ところで、サクヤさんが起こしに来たら、修羅場になるかもしくは混ぜてくれ、ってことになって
3Pな展開に突入になるんだろうなw
214 :
名無しさん@ピンキー:05/02/01 22:00:15 ID:Dh7t2l3s
昨夜さんも混ざった展開でひとつ!
保守
メインカプ以外でサクウヅ物書いてみますた。
赤い維斗の別展開なので暗いです。
それと長めな上にエロ少なくてすみません。
「はぁ、今日もいい天気だね…」
庭に出て照りつけて来る日差しに目を細めながら、あたしは一人ごちる。
季節は夏。
風に揺れる木々からは虫の鳴き声が響き、乾いた土の匂いが鼻をくすぐる。
見れば庭の草木もだいぶ成長して、屋敷の敷地からはみ出そうとしていた。
…そろそろ草刈しないといけないか。
毎年の事だが、汗だくになって鎌を振る自分の姿を想像すると、朝から気分が沈む。
気を取り直し一つ首の骨を鳴らすと、屋敷に戻り台所へと向かう。
そろそろあいつも起きる頃だから、朝飯を作ってやらないと。
残り物の御飯に野菜と卵を加え、簡単なお粥を用意する。
塩気が効きすぎないように気を使うが、あいつは味なんてどうでもいいのだろう。
上手い、不味いの感想以前に、ここ何年も…言葉を喋っていないから。
火傷しない様、慎重に粥を持ち、あいつの居る部屋に向かう。
二人で生活するには広すぎて、何かと不便な経観塚の屋敷だが、
此処のゆったりとした空気は静養するのに丁度いい。
そして何より、全てを失ったあいつが唯一つ、此処に居ることを望んだのから…。
廊下の一番奥、日の光が届かない戸を静かに開ける。
暗い部屋の中に広がるのは、何時もと同じ、見慣れた光景。
部屋の中心に敷かれた一枚の布団、その中で…あいつは目を開けていた。
じっと天井を見つめる瞳。
普段からこんな調子だから、夜にしっかり寝ているのかさえも分らない。
身に着けた白い浴衣が、どこか死装束に似ている。
「何を考えてんだ、あたしは。縁起でもないね…」
頭をよぎる不吉な思いを振り払い、軽く息を吐くと床に座りこむ。
体を覆う掛け布団をそっと除け、笑顔で声を掛ける。
「おはよう烏月、朝飯だよ」
「ほら、烏月。口開けな」
「………………」
布団の上で上半身だけを起こした烏月を片手で支え、床に置いた、
出来立ての粥をレンゲですくい、その口元に運ぶ。
虚ろな瞳、痩せこけた体、艶の無い髪…昔のこいつからは想像もつかない、今の無残な姿。
「早くしないと、冷めちまうよ」
何度か促すもその口は微動だにせず、
溜息をつきながら、あたしは一度レンゲを下げる。
「まったく、毎度ながら世話の焼ける奴だね」
湯気が消えた粥を自分の口に含み…軽く噛んだ後、烏月の顔を持ち上げ、そのまま唇を重ねる。
閉じている歯を舌で無理やりこじ開け、口内の粥をその口に流しこむ。
「…ん…むぅ…んぐっ、ぅ、ぁ…」
喉を見て、しっかりと飲み込んだ事を確認した後、口を離す。
「…ふぅ、飲み込めるなら自分で食べな、と言いたい所だけど、そうもいかないか…」
同じ愚痴をもう何度くり返したか、自分でも呆れる。
そして、同時に浮かぶ、幾つかの疑問。
…あたしのやってる事は、無駄なのか?
…こいつが元の、昔の烏月に戻る事はあるのか?
…生きる事を望んでいないのなら、いっそ死なせてやった方が幸せなんじゃないか?
愚痴と同じだけ繰り返してきた疑問。
答えの出ない疑問。
「烏月、あんたのその瞳は、何処を見ているのさ?」
…返事は無い、当然か。
粥を再び口に含み、烏月の口に移す。
前のあんたなら、こんな事…死んでも嫌がっただろうに。
「…う…ぐぅ…、んむ!がっ、ごほっ、あ…はぁ…ぅ」
むせ返った烏月の背を慌てて撫でる。
「大丈夫かい?ほら、落ち着いて、ゆっくり息吸って」
まるで生まれたばかりの鳥の雛、餌をやる親鳥の苦労が少し解った気がした。
あの日、桂が死んだ…。
白花との戦いで気を失った私が、目を覚ました時に聞いた声。
「桂さん、あなたと結んだ絆は、この程度じゃほどけはしないよ…」
嫌な予感に痛みを堪え、声のした方に駆けつけた、あたしが見た物は…信じられない光景だった。
…首の無い桂の体、辺り一面に広がった血の海、その中で、自らの首筋に刃を当てた烏月…、
何が起きたのか分らない、だがそれを見たあたしは、体の痛みも忘れて飛び出していた。
「烏月いぃいいぃっ――――――!!」
横殴りの拳打がその体を捉え、屋敷の中まで吹き飛ばす。
手加減など一切ない全力の一撃。
烏月の手から維斗がこぼれ落ち、地面に突き刺さる。
「サクヤさんっ!止めてください!」
ユメイが何か言ったが、構わずあたしも屋敷に突っ込む。
漂う埃を掻き分け、障子の残骸と共に倒れている烏月を見つけると、
あたしはその首を掴んで壁に叩きつけた。
「答えなっ!何で桂を斬った!?」
「がっ、ぐぅうぅぅ…」
「何で、お前が桂を!桂を斬ったあぁ!!」
「サクヤさんっ!」
叫び声が聞こえた瞬間、脇腹に衝撃が走り、あたしは床を転がるに吹き飛ぶ。
「くっ、ユメイ、邪魔すんじゃないよ!」
体勢を立て直すと、烏月を守る様に立つユメイを睨む。
「サクヤさん、聞いて下さい!烏月さんが桂ちゃんを斬ったのは、理由があるんです!」
「理由だと?何だい、言ってみな!そいつがいかれたって訳じゃないだろうね」
「違います!桂ちゃんは、桂ちゃんには…主が、主が憑いていたんです…」
「………なっ、…そんな。ははっ、そんな事、嘘…嘘だろ!なぁユメイ!?」
否定の言葉は無い、あったとしても現実は変わらない。
小刻みに震え、その頬を涙で濡らすユメイの姿が、希望の一片までも奪い取っていく。
急に全身の力が抜け、あたしは床に崩れ落ちる。
また、大切な人が…いなくなってしまった。
沈黙が流れる。
辺りに聞こえるのは、ユメイのすすり泣く声のみで、
時が止まった様に、あたしは動けないでいた。
桂を、あのままにして置けない…、そう思うも、体に力が入らず立つ事ができない。
いや…そうじゃない、本当は桂を、現実を見たくないだけだ。
見てしまえば、認めてしまえば、何かが…壊れてしまいそうだから。
長い静寂を破ったのは、烏月が立ち上がる音だった。
あたしとユメイに背を向け、足を引きずりながらも、庭へと下りて行く。
…そうだ、あいつに、烏月に謝らないと。
鬼切りとして鍛えてるとはいえ、あたしの全力の一撃を受けて無事な筈がない。
動かない足に喝を入れ、ふらつきながら立ち上がる。
烏月…いけ好かない奴だったけど、今、一番危ういのはこいつだ。
最近の桂との様子を見ていれば、二人が特別な関係だった事ぐらい、簡単に分かる。
(桂さん、あなたと結んだ絆は、この程度じゃほどけはしないよ)
目が覚めた時、確かに烏月はそう言っていた、そして刀を自分の首に…首?
「まさか、あいつ!」
急いで庭に下りると、地面から抜いた維斗を手にする烏月の姿が見えた。
そして躊躇うことなく、再び、刃を首筋に…、
「この馬鹿っ!!」
背後から駆け寄り、刀身を素手で掴む。
振り向く烏月…その目には絶望と狂気が宿っていた。
「サクヤさん、離してっ、離して下さい!」
「ふざけんじゃないよ!あんたが死ねば、桂が喜ぶとでも思っているのかい!?」
暴れる烏月を取り押さえる、刀を握った手から血が飛び散るが、気にしてられない。
手の平がズタズタになりながらも、何とか維斗を取り上げ、遠くに投げ捨てる。
「あぁっ、うぅ、いっ、維斗おぉっ」
尚もそれを、這いずりながら追おうとする烏月の体を組み伏せ、腕を取って間接を極める。
「ぐうぅ!離せぇ、離してくれっ!!」
「あんたが辛いのは解る、でも死んでどうするのさ!死んじまったらそれで…それで終わりなんだよ!」
桂の笑顔が頭をよぎった、すまないねぇ、守ってやれなくて…。
でも、もうこれ以上、桂を悲しませたくないから、だからあたしは、烏月を止める。
「死にたい程辛いのは、あんただけじゃないんだ!まだもがく様なら、手足をへし折るよ!!」
冗談ではない、今のこいつは、その位しなければ止まらないだろう。
「っぐぁあ!桂さん、け…い、さ、うっ、ぁ、ぅ…うあああぁあぁあぁあ!!」
烏月の絶叫が胸に突き刺さる。
…ぐったりとその体から力が抜けたのを見て、あたしは手を離す。
取り合えず、もう馬鹿な真似はしないだろう。
嗚咽に震える烏月を抱き起こすと、目に宿った狂気は既に霧散していた、がその代わりに…光を失っていた。
虚ろな眼差しであたしを見ながら、何事かを呟く。
「…死ねないのなら…殺して…私を…殺して…殺して…殺し…て…」
操り人形の様に、同じ台詞を何度も繰り返す。
…この時、烏月が壊れた。
肉体ではなく、心に刻まれた深い傷跡。
それは永遠に癒える事のない…あたしが何度も味わった痛み…。
桂の葬式が終わった。
鬼切部の力でその死因は事故として扱われ、葬儀は経観塚の屋敷で静かに執り行われた。
片田舎だというのに、式には学校のクラスメイトが大勢集まり、
中でも一人の女子生徒が大泣きして、落ち着かせるのに苦労した。
名前は確か…奈良陽子だったか。
ユメイは桂が死んだ日以来、その姿を見せないが、
御神木の封じの力は、前より数段強力な物に変化していた。
己の意識を抑え、ひたすら主を還す事に集中する、それが…ユメイの償いなのかもしれない。
そして、一人残された烏月に対する千羽党の扱いは、あまりに酷な物だった。
「残念だが、鬼も人も斬れない鬼切りは…千羽に必要ない」
それが千羽党の本家で、話し合った末に出た結論。
頭にきたあたしは、持ってきた維斗を叩き返し、烏月を連れて本家を飛び出した。
「…さてと、これからどうするかね」
宛もなく車を迷走させながら、助手席を見つめる。
塞ぎこまれた方が余程マシ…そう思える程、無表情な烏月。
最近は口数もめっきりと減り、呼吸しているのさえも怪しく思える。
「あんたさえよけりゃ、普通に学生として生活する事も出来るんだよ?
生活費とかは、あたしが何とかしてやるし…」
「…サクヤ…さん、帰りましょう…桂さんのいる…あの屋敷に…」
まさか返事が返ってくるとは思わず、慌てて車を路肩に停車させる。
「烏月、あんたっ」
「…………………」
「そう、そうかい。なら、帰ろうか…経観塚へ」
異論はなかった。
今は、少しでもこいつの好きな様にさせたい。
…明けない夜はない、そんなありふれた言葉でも信じれば、何時かはこいつの闇も晴れるのだろうか。
そんな疑問を抱きつつ、あたしは車を発進させる。
先の見えない夜道を照らす、微かなヘッドライトの光。
烏月を照らす光は、まだ見つからない…。
「あれから、何年経ったのか。もう忘れちまったね…」
朝飯を食べ終えたあたし達は、庭の縁側で日に当たっている。
今年が何年か確認する方法などいくらでもあった。
けれど気にする必要がない以上、それは無意味な事でしかない。
熱い日差しに照らされた、烏月の青白い顔を見つめる。
「あせらなくてもいいんだ。大切な人が死んで、自分だけが残されてしまう、
それがどれだけ辛い事か、あたしにはよく解るから…」
手を伸ばし、烏月の髪を、指で優しく梳く。
「いくら時間が掛かってもいいさ。これは自分で乗り越えるしかない事…、
あたしは、その手助けしか出来ないけど、あんたの一生分くらいなら、つき合ってやるよ」
「………………」
「ははっ、合いの手も無いんじゃ、独り言と変わらないね」
烏月が少し身震いをする。
見れば額が僅かに汗ばんでいた。
少し日に当たり過ぎたか…。
「さ、布団に戻ろうか。よっこらせっと!」
細い体に手を回して、その体を抱き上げる。
すると無意識の行動か、烏月も手を回してあたしの首に抱きついてきた。
「おっと、何だい?心配しなくても落としゃしないよ」
軽口を叩いて、そのまま部屋に移動する。
開けっ放しにした戸をくぐり、腰を屈めて烏月を布団の上に下ろす。
「あん?どうした烏月、もう離していいんだよ」
そう言うが首に回された手は外れない、それどころか、力を込めて頭を下げさせ様とする。
戸惑うあたしの顔に、烏月の顔がゆっくりと近づき…、
いきなり唇を塞がれた。
「んぁ、ん…ぅ…はぁ、あぅ…ぁ…む、ぷあっ」
息が続かなくなる程の長い口付けを終え、烏月がやっと唇を離す。
…また始まったか、食事と睡眠以外に、もう一つだけ烏月が自主的にする行動。
それは…あたしと肌を重ねる事。
きっかけが何だったかは覚えていないけど、一度受け入れてしまえば、後は簡単、
むしろ烏月が自分で何かをする、その事だけでも…あたしには嬉しかった。
「こら、そんなに焦るなって」
纏わりついてくる手をあやし、浴衣の帯を解いていく。
薄い布の隙間から覗く烏月の裸体。
痩せてはいるが昔より成熟した大人の肉体は、今でも十分に魅力的で、
病的にまで白い肌の中で、桜色の乳首が期待に硬くなっていた。
「綺麗だよ、烏月」
「…ぅ…ぁ…あ…」
その手が頼りなげに頬を触れた後、上着の肩紐に掛かる。
「なんだ、あたしも脱げって言ってるのかい?」
返事はないが、肩紐を外そうとする指の動きが答えの様だ。
一度、烏月から離れ手早く服を脱ぐ。
「いつもいきなりだから、ムードも何もないねぇ」
脱ぎ終えた服をまとめて脇に除け、布団に横たわると、烏月がさっそく抱きついてきた。
普段は生気の無い目も、この時だけは艶かしい光を放つ。
胸に顔を埋め、足を太股の間に割り込ませながら、必死にその体を密着させようとしてくる。
「…ぅ…あぁ……ぁ…」
心を閉ざしていても、いや…いるからこそ、人の温もりを求めるのか。
その手段として、今している事が正しいかどうかは分からない。
でも、こいつが望むなら、あたしは何だってしてやる。
桂への償い…最初はそう思っていたが、今はもう違う。
あたしは、烏月が好きだ。
この肌に触れている存在を、心の底から愛しく思う。
だから、必ず救ってみせる、どれだけ時間が掛かろうと…必ず…。
烏月の首筋に舌を這わせ、ゆっくりと舐め下ろす。
鎖骨のラインから形の良い胸の膨らみをなぞり、硬くなった乳首を弄る。
「…あっ…ぁ…んぅ…ひっ…」
微かに変化する烏月の表情に、笑みがこぼれる。
何であれ無表情よりは余程いい。
その変化を楽しみながら、あたしは胸を責め続けた。
舌を尖らせ乳首を何度も突いた後、口に含んで軽く甘噛みし、
もう一方の胸も、手の平でこねる様にもみ上げ先端を指で抓る。
「あぅ…ぁ、うぁ…ひっ、はぁ…」
太股が烏月の淫液で濡れていく。
滑りのよくなった足を曲げて、膝を割れ目に擦りつけてやる。
「――――んぁあっ!」
一際大きな声を上げ、烏月の体が跳ねた。
気づけば気温もかなり上がっており、絡み合う肌から滴り落ちた汗が、布団に染みを広げる。
部屋に漂う、淫液と汗の入り混じった匂いが、あたしの理性と思考力を奪っていく。
「烏月、好きだ…大好きだよ!何でこんな気持ちになっちまったのかねぇ…、初めて会った時から、
ずっと気に食わない奴だと思ってたのに、今は、堪らなく…あんたの事が愛しいんだよ」
あたしが桂の死から立ち直れたのは、烏月がいたからだ。
心が壊れた烏月の世話をする事で、やり場の無い空虚な思いを抑えてこれた。
傷の舐め合いでもいい、あたしは唯、唯…いつも傍にいてくれる人が欲しかったんだ。
指を唾液で湿らせ、烏月の割れ目に突き入れる。
「ひぅっ!…あぁああっ―――!」
指先を締めつけてくる柔らかい肉を掻き分け、さらに深部へと指を動かす。
片手で烏月の頭を抱き寄せ、涎に光る唇を貪る。
絡まり合った舌を唾液が伝い落ち、溜まった物は次々と飲み干していく。
割れ目を突く指の動きを加速させながら、一度口を離し、烏月の顎、頬、額を順番に舐める。
塩辛い汗の味が舌に心地よく広がり、高揚感が増していく…。
烏月の全てが愛しい。
「あんたの汗で感じるんだから、あたしも何処か壊れちまってるのかもね…」
自嘲気味に呟いた言葉も、響く嬌声にかき消されてしまう。
「あっ…や、やぁあ…、んっ、くぅ…」
広げた口からだらしなく舌を出し、うち寄せる快楽にひたすらよがり狂う烏月。
その姿に、無力な子供を犯している様な錯覚を覚え…体が背徳感に震える。
そろそろ、あたしも限界だ。
ひくつく烏月の割れ目から指を抜き、滴る淫液を舐めとる。
「あっ…ぁ、…ぅ、あぅ…あぅあ…」
止めないで、そう訴えてくる眼差しに、流し目で答える。
「ふふっ、物欲しそうな顔しなくても…直ぐに良くしてやるさ」
烏月の片足を持ち上げ、割れ目同士を擦り合わせる。
吸いつく様にヒダとヒダが触れあい、むず痒い快感が体を貫く。
「くはぁっ、はあっ、烏月…うづきぃ―――!」
「…あっ…はぁっ、くぁ…ひあっうぅ…」
体を激しく動かし、貪欲に刺激と快楽を求めながら、あたしの存在を烏月の体に刻み込む。
この想いを伝える為に…。
その体を包む闇を払う為に…。
何度も、何度も…。
「烏月、聞こえてるかい?あんたは一人じゃないよ。あたしがいるから、此処にいるから!」
「ひぃ、かはっ、ふぁうっ、あはぁ、ぁ…やぁ、んあぁあっ!」
淫靡な水音と、喘ぐ声が交わり、あたし達を絶頂へと導いていく。
もう…何も考えられない。
唯、待ってるから…ずっとあんたを待ってるから。
だから、帰っておいで…。
「うあぁ、いく、いくよ烏月、うづ…あぁ、はぁうっ!」
頭を白光が駆け抜けた。
「「あぁああぁあぁあっ――――――!!」」
痙攣する四肢を投げ出し、烏月の胸に倒れ来む。
脱力感に襲われながら、大きく深呼吸をして、荒い息を落ち着ける。
早鐘の様に脈打つ、烏月の心音が聞こえ…あたしは笑みを浮かべた。
こいつは、ちゃんと生きてる。
生きてさえいれば、希望もある。
「そうだろう、うづ…き?」
顔を上げたあたしと、烏月の目が交差する。
さっきまでの扇情的な瞳から…再び意思の光が消え去っていた。
まるで何事も無かったかの様に、その顔も普段通りの無表情に戻っている。
「はっ、ははっ。ちょっと、そりゃあないじゃないか。あんたは欲求を満たしただけかい。
これじゃ、いつもありったけの想いを込めてるあたしが…馬鹿みたいじゃないか…」
乾いた声が、部屋に虚しく響く。
肌を重ねる度、あたしは烏月の心に近づけているのだと、そう思っていた。
いつかはその口が、あたしの名前を呼んでくれると信じていた。
全ては、都合のいい幻想か。
昂ぶった想いは吹き飛び、心に暗い影が落ちる。
ふらつきながら立ち上がり、壁に背を預けて力無く座り込む。
「あんたは、もう十分苦しんだじゃないか。こんな風になるまで、悩んで、もがいて…」
畳に、小さな染みが広がった。
「それとも、あたしには…やっぱり無理なのかねぇ。桂の様に、あんたを照らす光になりたかったけど、
…良く考えてみりゃ、役者違いもいいとこか」
止めどなく涙が溢れる、大切な人を守れず…そして救う事も出来ない。
…あたしは、何て無力なんだ…。
「…う…ぁ……ぅ…」
微かに呻き声を出す烏月を見る。
夏でも日の光が届かない部屋の中は、少し肌寒い。
「…さてと、体…拭こうか。汗かいたまま裸でいると、流石に風邪引いちまうからね」
目を擦り、精一杯の笑顔を烏月に向ける。
外から聞こえる蝉時雨が、やけに鬱陶しく感じた…。
「ったく、経観塚の夏は熱いねぇ」
あれから数日たった後、あたしは烏月をおぶって山道を登っていた。
別にピクニックに来た訳ではない。
目的地はもう少し先に行った所にある小さな墓地、桂達が眠る…羽藤家の墓だ。
命日はとっくに過ぎていたが、とぼけたあいつの事。
多少遅くなっても、笑って許してくれるだろう。
「…にしても烏月、あんた体重幾つだい?軽過ぎておぶってる気がしないから、
途中で何処かに落としてやいないか心配になるよ」
「………………」
今日も変化なし、か。
これじゃ桂も心配して化けて出るかもね。
そんな事を考えていると、目的の場所が見えて来た、その時…、
突然、鼻をかすめた線香の匂いに、驚いて辺りを見回す。
此処には羽藤家の墓しかない、だから…あたし達以外に訪れる人など居ない筈。
気配を隠し、もしもの場合を考えて、烏月を近くの木陰に座らせる。
一人だけで慎重に歩みを進めると、墓石の前に佇む人影が視界に入った。
まだこっちには気づいていない様だが…、一体誰だ?
「ちょっと、あんた」
「うわっ、な、何!?」
声を掛けると、人影が飛び上がらんばかりの勢いでこちらに振り向いた。
若い女だ、年齢は烏月の少し下くらいだろうか。
ショートカットに切り揃えた髪と、勝気な瞳が印象的な美人。
それに加えて動きやすそうな服装が、見る者に快活なイメージを与える。
この顔、何処かで…。
「あぁ!もしかして、浅間さん?浅間サクヤさんですか!?」
名前を呼ばれて、今度はこっちが驚く。
「あ、あぁ。そうだけど、あんたは…?」
「やっぱり覚えていませんか。初めて会った、と言ってもそれが最後だったんですけど、
羽ちゃんのお葬式で、お世話になった…奈良陽子です」
「奈良…陽子、奈良陽子。あぁ!そうそう、思い出したよ。
泣きながら霊柩車追っかけて轢かれそうになった子だね」
「はぅ、ま、まぁ、そうです。その奈良陽子です」
懐かしい思い出が頭をよぎる。
まさかこんな場所で、また出会う事になるとは…。
「ご無沙汰してます。それにしても浅間さん、昔と全然変わってませんね。
あれから結構経つのに、私、直ぐに分かりました」
痛い所を突かれて、顔が引きつる。
「なに、若造りが上手いだけさ。気にするんじゃないよ。それより今日はどうしたんだい?」
適当に話題をそらすが、本当に聞きたいのはこの事だ。
毎年、夏が来る度に墓参りをしているが、今まであたし達以外に誰か来ている様子は無かった。
何故、今年に限って現れたのか。
「…私、けじめを、つけに来たんです」
陽子が静かに語り始める。
「あの日、夏休み明けの学校で先生から、羽ちゃんが…事故で亡くなった…って聞きました。
その時はもう、凄いショックで…頭がおかしくなりそうなくらい悲しくて…。
お葬式に行った後も、全然気持ちが晴れないまま、もう…いっそ私も死んじゃおうかと思いました」
風に吹かれた髪を押さえる陽子、その手首に、薄い傷跡が見えた。
「でも、私…思ったんです。こんなんじゃ…羽ちゃんに嫌われるなって。
前に羽ちゃんが、私の明るい所が大好きだって、言ってくれた事があるんです。
それ聞いた時とっても嬉しくて。だから私、羽ちゃんが心配しない様に、
精一杯明るく生きようって、そう決めたんです」
胸が、痛い…この子は、なんて強いのか。
見ていて切なくなる様な哀しい笑顔を浮かべ、話を続ける。
「それから必死で勉強して、大学に入って、卒業して、今年からは社会人なんです。
とにかく明るく楽しく、羽ちゃんが羨ましくて化けて出るくらいに…。
それで今日来たのは、今までの報告と、羽ちゃんに…お別れを言う為」
陽子が背を向け、墓石の前に座り込む。
「私、羽ちゃんの事が好きでした。友達としてじゃなく、一人の人間として大好きだった。
だから、今日まで此処に来れなかった。来てしまったら、またあの日の事を思い出してしまうから。
でも、もう逃げないって決めたんです。私は大丈夫だから、笑顔で…さよならって…いっ…うぅ…」
声が嗚咽へと変り、陽子の体が震える。
「さよならって…わらっ、あぅ…笑って、しっかり…生きていくよって、言わなきゃ…駄目で、
だめ…なのに、わたし…の、ばかぁ…。羽ちゃ…、ごめん、ごめ…んねぇ、ふっあぅふあぁあぁ!」
墓石の前で、泣き崩れた陽子。
その告白の全てが、あたしと烏月に重なる。
この子は一人だけで、悩み、傷つき、それでも答えを出した。
それなのに、あたし達は狭い世界に引き篭もって、いつか起きるであろう奇跡を唯、待つだけ。
嫌気が差して来る、姫様の死も、笑子の死も、真弓の死も、…自分で乗り越えたんじゃない。
全てを、長い時が癒すままに任せて来ただけだ。
そんなあたしに、烏月を救う事など出来るのか…。
背後から聞こえた物音に振り返る。
そこには、木を支えにして立っている…烏月がいた。
「烏月…あんた、聞いてたのか?」
あたしの質問に答えず、じっと墓石を見つめるその姿に、何か違和感を感じた。
同じく振り向いた陽子が、驚きと怪訝そうな顔で問いかける。
「烏月って、まさか、千羽烏月さんですか?」
黙ったままの烏月、代わりにあたしが答える。
「そうだけど、何であんたがこいつを知ってるんだい?」
涙を拭いながら、陽子が立ち上がり、携帯電話を取り出す。
「羽ちゃんと最後に話した日、その後で、留守電にメッセージが入っていて、
凄く悔しい内容だったから、保存して嫌味に使ってやろうと思ってたんですけど…」
そう言った陽子から携帯を受け取り、ボタンを押すと…懐かしい声が聞こえて来た。
<陽子ちゃん、何度もゴメンね。眠っちゃったみたいだから留守電に入れときます。
私、経観塚で大切な人が出来たの。名前は千羽烏月さん、凄く綺麗で格好いい女の人です。
今少し大変な事になってるんけど、この人に会えただけでも、実家に来て良かった、そう思ってる。
とにかく、帰ったら詳しく報告するのでその時に。それじゃまたね、おやすみなさい>
言葉が出なかった。
桂がどんな顔でこのメッセージを送ったか簡単に想像がついて、例え様のない想いが胸に込み上げる。
あたしは急いで烏月の元に駆け寄り、音声を再生させた。
「聞きなよ、あんたの事を言ってる。桂があんたの事、大切な人だって、
そう言ってるんだよ。分かるかい?」
「………………」
駄目、なのか。
もうこいつには、誰の言葉も届かないのか。
それでもあたしは、何度もその声を聞かせ続けた。
大体の事情を察したらしい、陽子も心配そうに見守っている。
この子の半分でも、あたし達に勇気があれば、全ては変わっていたのかもしれないのに。
…烏月…、
あんたの声を…聞かせて、
そしてもう一度、…笑って…、
「………サクヤ…さん…」
微かな声が、聞こえた気がした。
白い手が、あたしの頬に触れた気がした。
それは幻の筈なのに、何故か…暖かくて。
烏月が笑っていた。
光の戻った目に涙を浮かべながら、震える手であたしの頬を撫でる。
夏の白昼夢なのか、その幻が、再び言葉を紡ぐ。
「サクヤ…さん、声、聞こえました。あなたと、桂さんの声が…」
「う、烏月…」
「違う…本当は…ずっと前から聞こえていたのに…私は、それに答えようとしなかった…」
「うづ…き、あんた…」
「あなたの…優しさに甘えて、桂さんの声に耳を塞いでいた…。
頑張れって、こんなの烏月さんらしくないよって、そう…何度も励ましてくれたのに…。
すまない…桂さん。そして…サクヤさん…今まで…ありがとう…」
潤んだ目のせいで表情がよく見えない、けれどそんな事、どうでもよかった。
烏月を抱きしめる。
確かに存在する命を、しっかりと、二度と離さない様に…。
「うっ、あぅ…烏月、良かった…よかったぁ。もう…こんなに、心配させやがって…。
あんた、馬鹿だよ…、大馬鹿だよっ!」
「はい、馬鹿です…大馬鹿です…。サクヤさん、サクヤ…さん、すみま…せん…でした…」
今日という日を、あたしは一生忘れない。
ハンカチを持って駆けて来る陽子には、後で説明が必要だろう。
どう話すか難しい所だが、ゆっくりと考えればいい。
随分と遠回りしたけど、あたし達は、また歩き出す事が出来たから。
「サクヤさん、あなたに、伝えたい事があります…」
烏月の声が聞こえ、その手が背中に回される。
「もし手遅れでないのなら…あなたの想いに答えたい。酷い我侭だというのは…分かっています。
それでも、どうか、答えさせて下さい。私は、ずっと…サクヤさんと共に生きたい…」
突然の告白に驚くが、烏月の声が震えているのに気づく。
拒否されたら…、そんな事を考えているのか、だとしたら本当の馬鹿だ…。
「手遅れなんかじゃないさ。それに、あんたが嫌がったって一生…離さないよ。
ずっと一緒だから、二人で…生きて行こう。…ついでに、あたしからも一言いいかい?」
耳元に口を寄せて、優しく囁く。
「…お帰り、烏月…」
END「千切れた糸・綻びを紡いで」
>>216 GJ!
SSではじめて涙しました。
すげーよかったです。ありがとう。
GJ!
よもや赤い維斗エンドの続きとは!
感動した!
サクウヅもいいなぁ。
>>216 GJ!
エロあり、感動あり、で一粒で二度おいしいSSですな。
個人的には、サクヤさんがヅッキーに口移しするところが
エロくてよかったですw
>>216 長編グッジョブ!!エロエロです。
最近本スレにSS投下されなくて寂しいね…。
そろそろビジュアルでエロいのを見たいんだが
誰か書いてくれー。
>>216 いいもの読ませていただきました、GJ!!
今まで「誰か×桂」しか頭に無かったけど、こういうのもアリなのね・・・
>>216 同意。
241 :
名無しさん@ピンキー:05/02/06 15:21:50 ID:b+MCFP6B
やっべ、
>>216氏に何を同意しているんだろう自分・・・
正しくは
>>238です。
・・・ヌッシーにボコられてきまつ
しかもsage忘れてるし・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
ヌッシーにボコられつつ本気秋田さんにシメられてきまつ・・・・・・_| ̄|○
保守。
ユメイさんが桂ちゃんの体を拭いてあげるシーン。
お尻の割れ目がちょっと見えてることに気づいた。
エロイよサクセスさん…。
ユメケイSS書きました。
拙いですが読んでいただければ幸いです。
ぐぅー…
「うぅ〜…お腹すいたぁ〜…」
わたしは空腹に耐えかねて家の中をさまよっていた。
「何か無かったかなぁ…」
食べる物を探しにキッチンへ行く。
そこには柚明お姉ちゃんがいた。
夕食で使うのだろうか、にんじんの皮を剥いていた。
「あら、桂ちゃん、どうしたの?」
「うん、ちょっとお腹すいちゃって。」
柚明お姉ちゃんの隣に座る。
「ねえ、何か食べる物無い?」
「そうね…りんごが一つあったわ。」
冷蔵庫からりんごを取り出してくれた。
「あ…皮は自分で剥くよ。」
「桂ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だよ、うりゃっ!」
急いでりんごの皮を剥く。
じょり…じょり…じょり……
「桂ちゃん、そんなに急いだらあぶないわ。」
「平気平気。」
じょり…じょり…ざしゅっ……
「痛っ!うぅ〜指切った〜。」
「だ…大丈夫?見せて桂ちゃん。」
「うん…」
左手の人差し指に小さな傷。
少し出血しているが大した怪我ではない。
「…これなら大丈夫ね。」
「そうだね、これくらいなら舐めておけば大丈夫だよ。」
「ふふっ、経見塚での事を思い出すわね。」
「あの時はわたしが自分でやったんだっけ、それでお姉ちゃんに…」
「えぇ、あの時は嬉しかったわ。」
経見塚のことを思い出す。
双子に襲われたこと、崖から落ちたこと、背中をふいてもらったこと、
鼻血を出したこと、蛍を見たこと、そして主の憑いた白花お兄ちゃんとの戦い。
「ねぇ、お姉ちゃん。」
「なぁに?」
「わたしの血を…傷を舐めて。」
「あら、わたしはもうオハシラサマじゃないのよ。」
「わかってる、けど、お姉ちゃんに舐めてもらうと早く治る気がして…」
「ふぅ…桂ちゃんは甘えんぼね、…いいわ、指を出して。」
言われたとおりに指を差し出した。
柚明お姉ちゃんの唇がわたしの指に近づく。そして…
「はむっ……ん…」
わたしの指が柚明お姉ちゃんの口に入る。
柚明お姉ちゃんの口の中は暖かくて、優しい感じがした。
本当に傷なんてすぐに治ってしまいそうだ。
「ぅ…ん……ぴちゃ…」
柚明お姉ちゃんが舌の先で傷口をなぞる。
顔を赤らめながら、わたしの指に付いた血を舐め取る。
(…それにしても……)
舌のざらざらした感覚、上気した頬、時折混ざる水音。
「ううっ…何だかえっちだよぅ……」
「……だったら、もっとエッチなこと…しましょうか。」
「えっ、お…お姉ちゃん?」
わたしの声を無視したお姉ちゃんは、右手でわたしの左手を掴む。
わたしの左手の甲にキスをして、人差し指と中指の間に舌を入れチロチロと動かす。
そのまま中指の先にむかって、つうっと舐め上げる。
中指と人差し指を一緒に咥え、甘噛みする。
「……ぁむ…ちゅぷ…ちゅ……」
わざと大きい音を立てて、わたしの指に吸い付く。
お姉ちゃんが指を根元まで咥え、舌を絡め、これでもかと言うくらい吸い上げる。
その行為に、わたしの中で理性の糸が切れそうになる。
「ふっ……はぅ…ん……んんっ!」
柚明お姉ちゃんの息が荒くなる。
何かと思ってお姉ちゃんを見ると…
「お…お姉ちゃん……なにを…」
柚明お姉ちゃんは自分の秘所に手を這わせ、自分自身を刺激していた。
「はぶっ…んっ!ぁふ……んぅぅ…ふあぁっ!」
わたしの視線に気づいたのか、柚明お姉ちゃんの舌の動きが激しくなる。
自分を刺激する指の動きも…
「あぁ……お姉ちゃん…」
潤んだ瞳でわたしを見つめる柚明お姉ちゃん。
その淫靡な表情に…わたしはもう耐えられなかった。
右手で自分の秘所に触れる。
そこはすでにびしょびしょになっていた。
「ぁ……すごい……」
パンツの中に指を入れ、秘所を直接刺激する。
お腹の虫はすっかりなりを潜め、かわりに妖しい感覚がわたしの中で大きくなる。
「んっ…んぁっ!お姉ちゃん…お姉ちゃん!」
「んんっ!ん…ふっ……っん!」
絶頂が近づくにつれ、自分を慰める指の動きが激しくなる。
柚明お姉ちゃんも限界が近いのか、わたしの指を噛み、快感に耐える。
「あっ!あぁっ!イっ…ちゃう……ゆめ…お姉ちゃん…もう…イくっ!」
二人とも…もう限界だった。
「あああぁぁぁぁっ!!」
「んぅぅぅぅぅっ!!」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」
テーブルに突っ伏して息を調える。
柚明お姉ちゃんも、四肢を投げ出し、椅子にもたれてぐったりしている。
「………」
自分の両手を見つめる。
柚明お姉ちゃんの口内を犯していた左手と、自分を慰めていた右手。
両手の指を絡ませ、二つの液を混ぜ合わせて、離す。
指の間に引いた糸が、二人の心が繋がっていると言っているようで、嬉しくなる。
「桂ちゃん。」
柚明お姉ちゃんに呼ばれ、そちらを見る。
いつのまにか服をすべて脱いでいた柚明お姉ちゃんが、わたしに抱きつく。
「桂ちゃん……」
「うん……」
わたし達は抱き合い、何度も何度もキスを交わす。
皮むきを途中で放棄されたりんごが目に入ったが気にしない。
今日の夕食の時間は遅くなりそうだ。
―血と指
以上です。
…どうでしょうか
勘弁してくれよ…。
エロ過ぎて困るじゃないかw!!
GJ!!
>>245 GJ。
しかし世間では柚明さん=ナチュラルボーンエロい人が定着してしまってちと悲しw
血と指が血と脂に見えたのはここだけの秘密だ。
まじでGJ!!
サクセス公式へレッツゴ〜!!
保管庫の方も更新されてるな。
中の人お疲れ様です。
公式のSSに触発されてヨウケイ書いてみました。
つたない文ですが読んでやって下さい。
「ねぇ、陽子はどうなの?好きな人っている?」
「えっ、あ、あたし?」
初秋の夕日に染まった放課後の教室。
当番のゴミ捨てに行った、はとちゃんを待つあたしは、居残った友達と雑談を交わしていた。
初めは嫌いな先生の愚痴とかだったが、そこは女同士の事、いつしか話が恋愛関係になるのは当然の流れで…。
何時もその方面の話題は、さりげなく避けて来たんだけど、今回ばかりは不覚にも指名を受けてしまった。
「あたしは、別に…」
「またまた…、いつもそんな事言ってるけど、本当はいるんでしょ?」
「陽子可愛いし、明るくて目立つから、町とかで声掛けられたりしてそうだよね」
二人掛かりで問い詰められては、流石に不利。
気づけば他の友達も、期待に満ちた目であたしを見ていた。
「残念だけど、好きな男なんていないわ。興味もないし」
誤魔化さずにきっぱりと言い切る。
嘘はついていないけど、色恋好きの女子高生という人種がこれで納得する筈がなく…。
「ふ〜ん、そこまではっきり言われると、逆にちょっと怪しいな〜」
「な、何が怪しいのよ」
友達の一人に、いきなり手を握られる。
「だから…陽子って、実は女の子が好きなのかなーなんて…」
その一言で心臓が飛び上がる。
ふざけてやっている事だと頭では理解していたが、それでも顔が赤くなってしまう。
「もう、そんな訳ないでしょ。単にあたしと釣り合う男がいないだけ」
平静を装いつつ、やんわりと握られた手をほどく。
時間が夕暮れ時で良かった、教室に差し込む茜色の光が…今の赤い顔を隠してくれている。
「ゴメン、ゴメン。そっかぁ、それは難しい問題だね」
「まったくよ。あぁ、美しいって罪…」
「あっはは、陽子ってば強気ー!」
わざとらしく溜息をつきながら、和んだ場の空気に内心ホッとする。
その後は誰と誰が怪しいとか、噂で聞いたんだけど…等のお喋りが続いていく。
女なのに、女の子を好きになる、そんな事…普通なら笑い話だろう。
けれどあたしには、笑うに笑えない理由があって…。
「陽子ちゃん、お待たせっ!」
待ちわびていた声が聞こえて、教室の入り口に視線を向けると、
急いで走って来たのか、そこには息を切らせたはとちゃんの姿があった。
「あれっ?みんな、まだ残ってたんだ」
「羽藤さんお疲れー」
友達の声が掛かる中、あたしは自分の鞄を持って席を立つ。
「何だ、陽子。もう行っちゃうの?」
「ゴメンね。これから帰って、はとちゃんと課題やらないといけないから」
友達には悪いけど、此処でまた恋愛の話を蒸し返されては、誤魔化す自信がない。
帰り支度を整えたはとちゃんに近づき、教室の出口へと促す。
「陽子ちゃん、もういいのかな?」
可愛らしく小首を傾げたその仕種に、一瞬目を奪われる。
「う、うん、OK。…それじゃ、行こっか」
意識しない様、返事をしたつもりだったけど、声が微かに震えてしまった。
「………?分かった。みんな、また明日ねー!」
「「また明日〜」」
学校を出た後も、あたしの胸中はざわついたまま…。
一応自然に振舞っているが、目だけは無意識に、はとちゃんの姿を追ってしまう。
どうして…?何時から…?きっかけは…?
分からない、でも、これだけは確かだ。
あたし、はとちゃんが…好き。
それが…友達に向ける感情とは違う物だという事に、あたしはもう気づいてしまっている。
はとちゃんの声を聞くと、心が落ち着いて、
はとちゃんの事を考えると、胸が切なくなって、
はとちゃんの笑顔を見るだけで、自分も嬉しくなる…けど、そこから先に道はない…。
あたしの気持ちに、きっと…はとちゃんは気づいていない、気づかれない様に今まで接して来た。
一番の親友でいたいから、ずっと一緒にいたいから…。
そして、行き場のない想いだけが、心に重く圧し掛かり、
それはもう…簡単な刺激で折れそうになっていた。
「……ちゃん、…陽子ちゃんっ!」
「…えっ、な、何?呼んだ?」
はとちゃんの声で我に返ると、何時の間にかアパートに到着していた。
「もう、呼んだ?じゃないよ。さっきからずっと黙ったままだから、どうしたのかなって…」
「あ、あははっ。ゴメン、ちょっと考え事してただけ」
頬を膨らませた、はとちゃんに謝る。
本人は怒っているつもりだろうけど、あたしから見れば愛嬌が増しただけで、
怒った顔も可愛いよ、そんな軽口が出そうになるのを何とか堪える。
「ならいいけど、陽子ちゃんがボーっとするなんて珍しいね。まだ十月だけど明日は雪が降るかも」
「まあねぇ、ボーっとするのは、はとちゃんの特権だけど、たまにはあたしが使いたい時もあるって事かしら」
そう言い返してやると、案の定。
はとちゃんの顔がまた、自称怒ってますモードに変わった。
「うぅ〜、私そんなに呆けてないもん。…陽子ちゃんの馬鹿、課題手伝って上げないよ?」
予想外の反撃に慌てる、これはもう刺激しない方が良さそうだ。
「おっと、そりゃ勘弁。あたしが悪う御座いました。どうか平にご容赦を〜」
地面に座り込み、南無南無と拝み始めると今度は、はとちゃんが慌てた声を出す。
「わっ、そんな事しないでよ!ほら、みんな見てるし。許す、許すから陽子ちゃん立って!」
…本当にからかい甲斐のある子だ。
笑いを噛み殺しながら、追い立てられる様にアパートの部屋へと移動する。
玄関の戸を閉めた所で溜息をつくはとちゃん、
此処で笑うと流石にマズイけど、疲労感の漂うその姿がおかしくて仕方ない。
「いや〜良かった。お世話になります」
「…陽子ちゃん、全部計算してやってるでしょ…」
だから上目遣いに睨まれても、全然迫力ないって。
「そんな事ないない。ほら今度何か奢るから…ね?機嫌直して、はとちゃ〜ん」
「あぅ、分かったから抱きつかないで。うぅ〜、こういう所が怪しいって言ってるのに…」
そんな日常のやり取りの中でも、冷静に気持ちを抑えなければ、すぐに流されそうになる。
苦しい心の葛藤、でもまだ…大丈夫、さっきまであった胸のつかえは消えているし、
何時もと同じ…変わらない関係、これでいいんだ、これで…。
今年の夏。
パパさんの実家から帰って来たはとちゃんは、何処か元気がなかった。
声を掛けても上の空で、一時は本当に心配したけど、
最近になって、ようやく調子が戻って来たみたいで…。
「陽子ちゃん、色々ありがとね。私、陽子ちゃんの友達で良かった…」
夏休みの最後の日、一緒に遊んだ…はとちゃんに言われた言葉。
今思えば、あれがきっかけの一つだったのかも知れない。
日を追う事に強くなる想い。
伝えられない想い。
…相手が男なら、こんなに悩みはしなかっただろう。
明かりの灯った居間で、まだ電源は入れていない炬燵に座ったあたし達。
テーブルの上に広げられた課題の山と格闘しながらも、頭に浮かぶのは別の事で、
いけないと分かっていても、隣で難問に唸る、はとちゃんの横顔を…つい盗み見てしまう。
そして不意に目が合った。
「んっ、どうしたの、陽子ちゃん。あ、質問かな?」
「そ、そうそう。此処なんだけどさ…」
思わず焦った拍子で、簡単な問題を指差してしまった。
自分のミスとはいえ、これには流石のはとちゃんも表情を曇らせる。
「えーと、って陽子ちゃん。いくらなんでも、これ位は解けなきゃ駄目だよ」
「いや〜、面目ない。無知なあたしに一つご教授を」
引きつった笑みで拝んでみるが、取り合ってくれない。
「駄目、こういうのは自分で出来て、初めて身につく事なんだから」
「…こんなに頼んでるのに?」
「どんなに頼んでも、だよ。意地悪じゃなくて、私は陽子ちゃんの為を思って言ってるんだよ?」
何となく答えは解っていたけれど、冷たい態度が少し寂しい。
それにここまで言われては、無理にでも教えて欲しくなる。
「はとちゃん、お願いっ!愛してるから〜」
「わっ、だから抱きついても駄目な物は駄目だって…きゃっ!」
バランスを崩したはとちゃんの体が床に倒れ、支えを失ったあたしも、それに続く様に倒れこむ。
「………………」
「………………」
腕の下で、はとちゃんの体が小さく震える。
お互いの息使いが聞こえそうな程、至近距離に迫った顔と顔。
体勢としては、はとちゃんを押し倒した格好なんだけど…。
無言のあたしを不思議そうに見上げるはとちゃん、
その子犬の様な瞳と、乱れた髪が何処か艶っぽくて、心臓の鼓動がどんどん激しくなっていく。
「えと、陽子…ちゃん。どいて…くれるかな?」
そうだよ、早くどかなきゃ、でも体が動いてくれない…。
「陽子ちゃん、どうしたの?」
どうしたんだろう、いけないって分かってるのに、分かってたのに…。
「あの………」
ゴメンね、もう、自分を押さえ切れそうにないんだ。
もっと近くで、はとちゃんを感じたい…。
「はとちゃん、キス…してもいい?」
「…え、ええぇ!よ、陽子ちゃん。何言って…」
驚いたはとちゃんの顔が、見る間に赤くなっていく。
だが、あたしの真剣な表情に気づいたのか、視線を彷徨わせながら黙り込んでしまう。
「…嫌なら、そう言って。まだ、冗談で済む内に…」
「陽子…ちゃん…、私…」
はとちゃんの言いたい事は分かる。
この状況で、突然こんな質問をされたんだから、戸惑って当然。
けれど、あたしはもう…覚悟を決めた、嫌われても、怖がられても構わない。
ただ…答えが欲しい、他の誰でもない、目の前にいる大好きな人の、その口から…。
「………いいよ」
「………えっ?」
聞き間違いか、そう思ったのも一瞬、はとちゃんの目が…真っ直ぐにあたしを見つめていた。
「…陽子ちゃんなら、キス…されても…いいよ」
「はとちゃ、え、あっ…。その、本当…に?」
言い出したあたしが慌ててどうするのか。
でも、確認せずにはいられなかった。
「もう一回言うけど、キス…だよ?ほっぺたにとかじゃないし、
目を瞑った所でデコピンとかの悪戯でもなくて、本当に…するんだよ?」
「うん、分かってる。少しビックリしたけど…」
頭の中が真っ白になる。
動揺するあたしとは対照的に、落ち着き払った様子のはとちゃん。
いや、よく見れば体が緊張気味に強張っているけど、あたしの方はその比じゃない。
「何で、そう思ったの?」
聞きたい、この状況に流されての了承だとしたら、あたしは理性を総動員して止めるつもりだった、
けれど、はとちゃんの返答は、あまりに単純な物で…。
「だって、私…陽子ちゃんの事が好きだから。好きな人になら、されてもいいかなって」
「………はとちゃん、あんたって子は…」
夢にまで見た言葉、それをあまりに簡単に言われて呆気に取られる。
あたしがその台詞を言おうとして、何度思い止まり悩んで来たか…問い詰めて聞かせてやりたい位だ。
体中の力が抜けて、はとちゃんの胸に倒れこむ。
「はぅっ、陽子ちゃん、重い〜!」
「失礼ねっ!これでもダイエットしてるんだから」
さっきまでの、緊迫した空気は何処へやら…。
真剣に悩んでいた自分が馬鹿みたいに思えて、自然と笑みがこぼれる。
単身崖から飛び降りたつもりが、実は1m位の高さしかなくて、しかも安全マットまで敷いてあった、
例えるなら、そんな感覚だろうか。
「あたしも…好き、はとちゃんが大好き…。…はぁ、ようやく言えたわ」
「えへへっ、私達…何だか可笑しいね。もっと早く言えば良かったのに…」
全身に広がる妙な、それでいて心地良い安堵感、それに身を任せていると、背中にはとちゃんの手が回された。
「陽子ちゃんの体、暖かいね…。それに凄く、良い匂いがする…」
あたしの髪に鼻を擦りつけながら、恥ずかしい台詞を躊躇いなく使って来る。
これを打算抜きの、素でやってるのだから、やっぱり…はとちゃんは大物だ。
「さて、有言実行といきますか。はとちゃん…いいんだよね?」
「う、うん。でも初めてだから、優しくして…」
ゆっくりと瞼を閉じた、はとちゃんの顔に、自分の顔を近づけていく。
桜色に染まった頬、僅かに開いた唇、目の端で光る小さな涙。
多分、この世界で一番あたしが愛しいと思える存在が今、目の前にいる。
それを壊さない様に、怯えさせない様に、あたしはそっと…唇を重ねた。
「ふぁ、…ん…ぁ…、はぁ…」
軽く触れるだけの短いキス。
正確には息継ぎのタイミングが分からないのと、緊張で、口を離してしまったんだけど…。
「どう…だった?あたしも、その…初めてだから、感想は…」
頭が混乱して気の利いた台詞が出てこない、それでも何とか問い掛けると、
薄く目を開けたはとちゃんが、恥ずかしそうに微笑んだ。
「ん〜、上手く言えないけど。何か、陽子ちゃんの事…もっと好きになった」
………撃沈した。
さっきもそうだが、何故そんな台詞を簡単に言えるのか…。
それが、はとちゃんの魅力の一つだと分かっていても、
あまりの威力に理性が何処かへ吹き飛びそうになる。
そんな土俵際のあたしに追い討ちを掛けるが如く、はとちゃんが妖しく笑い…顔を近づけて来た。
「陽子ちゃん、もう一回…しよ…」
「は、はとちゃんっ。ちょっと待、…んぁ…むうっ!?うぅ、…ふっ、あぅ、ん…」
いきなり口に舌を入れられて、少し驚く。
一体何処で覚えたのか、今度のは完全に大人のキス。
しかも背中に回っていた筈の手が、何時の間にか頭の後ろで交差されていて、
あたしの方から離れ様にも、離れる事が出来ない。
そして口内や唇を散々舌で舐められた後、ようやく開放される。
「ぷはっ、はぁ、…あぅ。はと…ちゃん、ちょと、やり過ぎっしょ…」
「…ふぅ、へへっ、そかな…。ゴメンね、なんか夢中になる位、気持ち良かったから…」
駄目だ、これじゃどっちが誘ったのか分からない。
取り合えず、荒い息を落ち着ける為に深呼吸を繰り返す。
しかし、はとちゃんがこんなに大胆だとは思っていなかった。
あたしの予想だと、顔を真っ赤にしながら俯いて「もう…いいよね…」とか言う筈だったのに。
今後の為に、此処は一つ先手を取ってリードしとかないと…。
「ふふっ、ね、はとちゃん。もう少し…Hな事しよっか」
「え、陽子ちゃん…何を、…あんっ」
制服の上から軽く胸を触ってやる。
甘い声が漏れたのを聞いて、次は指で優しく揉み上げていく。
「はっ…あぅ…、陽子ちゃ…んあぁ…」
「うわっ、胸…柔らかい。それに先っぽが、こんなに硬くなってるし」
布越しでもはっきりと分かる、先端の突起を爪で引っ掻くと、
その体が痙攣した様に跳ね上がった。
「くぅうっ、それ…だめだよぉ。服に擦れ…て…ひぅっ、先っぽ…痛い…」
トロンとした眼つきのはとちゃんだが、抵抗する素振りはまったくない。
むしろ自分から誘う様な視線で、あたしを見て来る。
なんか…凄くいやらしいかも…。
「はとちゃん、自分でした事あるでしょ…?」
その質問に今度は予想通り、赤らめた顔を俯けて…小声で喋る。
「う、うん。何回かだけど…ある…」
誰を想ってかは聞かなかったが、素直な答えに、あたしの欲情が昂ぶっていく。
「それじゃ、こっちも…いいよね」
はとちゃんのスカートの中へと手を伸ばし、下着の上から秘所を弄る。
湿り気を帯びた其処を、割れ目にそって撫でると、一際甲高い声が響いた。
「ひゃあっ!んんっ、はぅっ、あぁ…陽子ちゃ…ぁ、気持ち…いい…」
「…凄い濡れてきたよ、ふふっ、可愛い。もっと…もっと声出して」
自分の体も、さっきから下半身が疼きっぱなしだが、今は我慢だ。
だらしなく喘ぐ、はとちゃんの下着を引っ張り上げて、濡れた割れ目に食い込ませる。
「あっ、あっ、あぁ!だめぇ…もう、かはっ…ィ、イッちゃうっ!」
「いいよっ、はとちゃんがイクとこ見せて、あたしに見せて、ほらっ!」
さらにきつく下着を引っ張りながら、服ごと胸の先端を噛む。
「くあぁっ!あはぁあぁぁあーーーっ!!」
あれから一息ついた後も、あたし達は同じ格好で寝転がっていた。、
悔しいけどあたしより僅かに大きい、はとちゃんの胸に顔を埋めたまま、静かな時が流れていく。
「ねぇ、陽子ちゃん。…陽子ちゃんは、私の何処を好きになったのかな?」
「…何処って、う〜ん、急にそう言われても…」
思案するあたしの頭を、はとちゃんが優しく撫でて来る。
「私はね、陽子ちゃんと一緒にいると、すっごく安心する。何て言うか、元気が溢れて来るみたいな。
お母さんが死んじゃった時も、経観塚から帰って来た時も…陽子ちゃんがいたから、
陽子ちゃんが励ましてくれたから、しっかり前を向いて、頑張らなきゃって、そう思えた」
「そんな…止めてよ。そんな事言われたら…あたし…」
「ううん、言葉じゃ伝えられない位、私…陽子ちゃんに助けられて来た。
女の子同士なんて…そう思った事もあったけど、この気持ちは…変わらないよ。
私は、陽子ちゃんが大好き。だから陽子ちゃんも、私の何処が好きなのか、聞かせて欲しいな…」
どうしても、あたしに恥ずかしい台詞を言わせたいのか、
真面目な表情の中で、悪戯っぽく笑った目が小憎らしい。
だがここで真面目に答えては、長年はとちゃんをからかい続けて来た、あたしの矜持に関わる。
「そうね〜、まぁ、強いて言えば…全部かな」
「むぅ、なんか凄い適当…」
はとちゃんの顔が不満気に変わるけど、本気でそう思っているのだから仕方ないだろう。
何処がと聞かれても、全部としか答えられないし、嫌いな所なんて一つもない。
恋は盲目…とはよく言った物だ。
「もっと他にないの?例えば、えと…んと…うぅ〜」
「…何でそこで悩むのよ。心配しなくても、さっきのがあたしの本音。嘘なんかついてないし、
そんなに言葉で聞きたいなら、窓開けて外に向かって<はとちゃん、大好きっ!!>って叫ぼうか?」
そう言って立ち上がろうとするあたしを、はとちゃんが必死になって止めて来る。
「あぁ!ゴメンなさいっ、もう四の五の言いませんから、それだけは〜!」
ふっ、勝った…大体、あたしをからかおうなんて十年早い。
結構大胆だったり、自分の想いに正直な所とかには頭が下がるけど、そうそう負けてばかりじゃ、
…と膝立ちで悦に浸っていた、あたしの目に、ある物体が映った。
我に返って窓の外を見ると、そこはもう真っ暗…。
背中に冷や汗が流れたのを感じつつ、これから修羅場を共にするであろう相棒に声を掛ける。
「ねぇ、はとちゃん。一つ、もの凄い問題があるんだけど…」
「へっ、何…陽子ちゃん。怖い顔して…、どうかした?」
鈍いはとちゃんに分かる様、ゆっくりと炬燵の上を指差す。
「………あっ」
そこにあるのは、大量の、それでいてちっとも終わっていない…課題の山。
わざわざ二人でやろうとしたのは、当然一人ではキツイからであって…。
当初の計画では、夕方に進めるだけ進めて、適当に夕飯を食べ終えた後、ラストスパートの流れだった筈。
その一番頑張るべき時間は、もうとっくに過ぎてしまった訳で、詰まる所…大ピンチだ。
「ああぁっ!課題っ!課題やってない、ど、どうしよう!?」
「落ち着くのよ、はとちゃんっ!今からやれば、まだ間に合うわっ!」
「そんな、もう晩御飯食べ終わる時間だよ…」
「諦めたら、そこで終わりよ!二人でやれば絶対何とかなるって。とにかく、あんたはまず着替えなさい」
動揺するはとちゃんの肩を掴み、力強く言い聞かせる。
するとそれが合図だったかの様に、はとちゃんの表情が笑みに変わった。
「う、うん。そう、そうだよね。二人でやれば、何とかなるよね!」
「よし、その意気だ。それじゃあたしは、親に遅くなるって連絡するから」
…根拠のない空元気でもいい。
それが、はとちゃんの力になるのなら、あたしは声の続く限り励まし続けよう。
たまに失敗したって二人一緒なら怖くない、だから、何処までも…何時までも…。
「陽子ちゃん、晩御飯は私が作るから、炬燵の上かたしといてー!」
そんなあたしの感傷的な想いを、自室に消えた、はとちゃんの声が遠慮なく吹き飛ばした。
「な、なぬっ!?ちょっと待て、んな事したら明日腹痛で欠席になるって〜!!」
…やっと通じ合った心と心、嬉しいけど、これから色々面倒な事になりそうだ。
「ま、どうなったって、ど〜んと受け止めてやるかな。だって、はとちゃんは、あたしの…」
―――――――大切な人だから―――――――
END「陽光に包まれて」
神様ありがとう!
桂の誘い受けっぷりがたまりませんな!
GJ!!
うおぉっぉぉおぉぉぉおぉおぉ!!
ヨウケイぃぃぃぃいぃぃい!!!
(*^ー゚)b グッジョブ!!
ヨウケイいいよ〜!禿萌え(*´д`*)ハァハァ
GJ!!!
このSS読めてほんと幸せだ…
ヨウケイ最高だよヨウケイ
YO!ケイ! YO!ケイ!
279 :
名無しさん@ピンキー:05/02/20 11:48:07 ID:6If1Wp/4
ホシュ
ヨウケイで死んだ俺がさらに殺されましたよ
神GJ
保守
試験終わったら書くぞ
待ってるぞ・・!!
俺もだ…!!
/ /ノi | i! |i川 | i::|:::|:::i::::::i!::| |ili:|:::||ヾヽ::::|i!:::::ヽ:::|!:::::::::||:::::\:::\:::
//ノ i!│!| |!i |川ii |i::!:::|:::|::::::|:::| i !ト!::| !ヾ゙i:::::|i!::::::ヽ:|!:::::::::|!::::::::\::::\
//i! | | |_,,i,,L|ト!ilハ ||:|::::|:::|l::::||:i:| i ゙!゙ト、,i_ 'i,::!::|ii:::::::::i,:|i::::::::|!::::::::::::ヽ:::::
/il i!| ‐''|´! | ハ!| | |i!::i:::|:::||::::|::::| !ヾ!:i`''‐i,,::::||!::::::::::||::::::::|::::::::::::::::ヽ::::
i i!i | | | i/ / | / ii | |ト、i:|!:::!゙!::|::::| ゙i ゙、ヾ'、 ゙、‐|、i:::::::::||:::::::|::::::::::::::::::ヽ:::
/i/|ii!//|!/!i/´i/ .|i |/ノi\i!゙、:iヽ|:::| ヽ 'i ! ヾi |'!ヽ::::||::::::/:::::::::::::::::::::ヽ
i i 川i!ハ/" _! | │川 ヾ:ii ゙'∨ | ゙ヾiヽヽ;||:::::i':::::::::::::::::::::::::
ノ ノ/リ,,,,,,二三テ=''" ヽノル |ノノヽヾ ノ 、,,,ノ,、 iヽ:::||:::::i'::::::::::::::::::::::::::::
/  ̄ ´~~゙'''' ゙''‐- ..,,_,, ‐' `゙ヾミッ、,, ヽ::|::::/::::::::::::::::::::::::::::
,,イ| i'" `'‐=' `'|/i!:::::i::::::::::::::::::::::::
i | :::::::ヽ::::ヽ::::::ヾ:: ゙、 〃::::: i//::::ハ::::::::::::::::::i:::
i i \\\\\ヽ 入 ′′′ / /:::::/:::::::::::::::::::|::::
! | i ,,ィノ< :::: : /:::::/:::::::::::::::::::/::::
i! i i! /i/ \ /:::::/:::::/::::::::::::/:::::
゙i! | i /⌒' y'⌒゙i /::::::/::::::/::::::::::::/::::/i
i i ゙! ん、,,ノ,__,,,r'' /:::::::/::::::/::::::::::::/:::://
゙、ii! ゙| i ノ 。 `i //:::::/:::::/::::::::::::/::::::/:::
ヾ!トl ゙iU i | //::::::/::::::/::::::/:::/:::::i!::::::
iiミ! ハ i ° ゙、 //::::://::::/::::::/:::::/::::i::::ii::
i!ヾ!i ゙、! , ' |゙ヽ......,.,.,.,,,///://::://::::/::::://::::i::::リ::
!ヽヾi i゙、 ___,,,/ レWノ'レi/、//::/:://:/:::/::/:::ハ:i |::
、、iヾミヽ ヾ''~川リ i i゙、 " ∨ノ / i/::///:/ .|:i i:::
! | i ヾ、゙、 ヽ、!i i|ヾ ゙、゙、゙、 /i ,ニニ--..,,/ |! !ノ::
ヾ ! ヾ、ヽ ゙ヽi |!iヾ、ヽヽヽ ,,!r''~ `~゙'''''ヽ、
右の人ユメイさんにしか見えない。
ユメサクとサクユメ
どっちがそそられる?
普通に考えるとサクユメだろうけど、
責めるユメイさんと責められるサクヤさんってのもまた(・∀・)イイ!!訳で…
アカイイトのカプは誰でも萌えるからなぁ。
ありえなそうなのはユメノゾとかサクツヅとかかな?
サクヤさん総受けハーレム………
みんなにいじられるサクヤさんか…いいなぁ。
でも葛ちゃんに喰われたらさすがに情けないぞw
一言主の力でピキーンと身動き固められてゴチされるのって よさそうじゃないか?
それ、いいかも
保守
やっとテスト終わったよぃ。気長に待っててくれや
295 :
名無しさん@ピンキー:05/03/02 01:39:58 ID:qLAVBa/z
待ってるよー
文字でぬいてみたいわ〜
ほっしゅ
サクユメからユメケイへ。
ーーこんこん。
ノックをしてサクヤさんの部屋のドアを開ける。
「あの〜サクヤさん?」
寝っ転がっていたサクヤさんがだるそうに振り向いた。
「あん?…何か用なのかい?」
むうっ。まだ何も言っていないのにすごい嫌そうな顔をしている。
「ちょっと頼みたいことがあるんですけど、今度のーー」
「ーー今忙しいから出ていっておくれ!!」
ーーぴしゃん!!
話の途中で無理矢理追い出されてしまった。
ーーう〜ん、いつもプラプラしてるサクヤさんが今に限って忙しいはずなんて
ないんだけどなぁ…。
何か怒ってるのだろうか。
そういえばここ最近サクヤさんは私に対して冷たい気がする。
たまに視線があっても「ふん!!」とそっぽを向いてしまったり。
話をちゃんと聞いてくれなかったり。
叔母さんたちには普通に接しているのに…。私にだけだ。
何か原因があるのだろうか…。
「ねえ、桂ちゃん?」
「ん?なぁに、柚明お姉ちゃん?」
膝の上に載せてあやしていた桂ちゃんに尋ねてみる。
「どうしてサクヤさんがぷりぷりしてるのか知らないかしら?」
桂ちゃんは頭の横で指をくるくる回している。どうやら考え中のポーズらしい。
「え〜と、え〜と…う〜ん、わたしにはわかんないや。
でも、そういうことはサクヤおばちゃんにじっさいに聞いてみたほうが
いいいんじゃないかなぁ」
「あっ…それもそうね」
まさに桂ちゃんの言う通り。こういう事は本人に直接聞いてみるのが
一番手っ取り早い。
というわけで、私は今日の夜にもう一回サクヤさんの部屋を
尋ねてみることにした。
まぁちょくちょく書いていくよ
ガンバル
期待してるとか書いていらんプレッシャーをかけるのもアレだが、
まあ自分のペースでがんばってくれ。
おおーーーー
来た来た
期待してゆっくり待つよ。。。
「ーーそしてたんたはヒョウのじろうと…あら?」
「くぅ…すぅ…」
「…ふふ…」
桂ちゃんはすでに眠ってしまっていた。
はだけていた毛布をかけ直してあげる。
ーー近頃は桂ちゃんを寝かしつけるのも日課の一つになった。(お休み前の朗読会だ)
…ちょっと前まではぴーぴー鳴いているだけだったのになぁ。
桂ちゃんはしゃべるのが格段にうまくなってきている。自分の思っていることも
簡単にだけれど説明できるようになった。
いわゆる第二次性徴というものなのだろう。
スポンジのようにどんどん新しいことを吸収していこうとする桂ちゃん。
そんな桂ちゃんにいろんなことを教えてあげるが楽しくてたまらない。
本を読んであげるだけでもワクワクしてたまらないようだ。
「柚明お姉ちゃ〜ん、もっとご本読んでよぅ〜」だなんて。
ふふふ…自分の子どもができるってこんな感じなんだろうな…。
私は桂ちゃんのほっぺたにキスをすると、子ども部屋を後にした。
自分の部屋に向かおうとして、はっと思い出した。
桂ちゃんに構いっぱなしで忘れかけてしまっていたが、今日はもう一つ重要な
用事があったのだった。
廊下でちょっと考え事。
一体何でサクヤさんは私に冷たくあたるのだろうか。
例えば…私がなにか大事な約束をすっぽかしてしまったとか…。
それともたんに私の態度が気にくわないとか…。
う〜ん、これといって思い当たることはないのだけれど。
ーーそれにしてもサクヤさん、もし何か不満な所があるんだとしたら
はっきりと正面切って言ってくれればいいじゃない。
あの態度はちょっとあんまりではないだろうか。
なんだかちょっぴり腹が立ってきた。
ーーこんっ!!
私はノックも早々に部屋へと入っていった。
「サクヤさん、ちょっといいですかっ」
「ーーうわわっと!!」
サクヤさんは仕事机で雑誌かなにかを読んでいた。
それをとっさに引き出しに隠してこっちに向き直る。
「ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
「ゆ、柚明!?…一体なんなんだい?こんな時間に。
…あたしはもう寝るところだったんだけどねぇ」
サクヤさんはろくに私の目も見ないで答えた。
むっ、またそういう態度を取る。どう見てもそんなふうには見えなかった。
「ーーサクヤさん、この頃なんだか冷たくないですか?」
「…別にそんなことないよ」
ーーむかっ。
「ーーそんなことありますよ!!今だって適当なことを言って
追い払おうとしたじゃないですか!!
最近まともに話すら聞いてくれないし。
…私に何か気にくわないところでもあるんですか!?」
ーーサクヤさんの目が一瞬泳いだ。どうやらその通りらしい。
「…何にもありゃしないよ。もう寝る時間だよ、ほら出て行った!!」
「ーーサクヤさん!!」
サクヤさんは私の腕をつかんでむりやり外に追い出そうとする。
私は…本当に…心の底からサクヤさんと仲直りしたいと思っているのに…。
なのに…サクヤさんはどうしてこう邪険にするのだろうか。
書くペース遅くてごめん。このちまちま形式の方が
自分にプレッシャーかけられていいのよ。
割り込んで作品投下とかエロ雑談とかして全然オーケーですから。
私は捕まれていた右手をふりほどいて、逆に左手でサクヤさんの手を掴んだ。
突然の反撃にサクヤさんはたじろいだ。
「…サクヤさん…何かあるんなら…お願いですからはっきり言ってください…。
…サクヤさんとは…今までうまくやってこれたと思うし…これからもずっと…
楽しく暮らしていきたいと思っているんです…。
ーーもし私がサクヤさんが傷つくようなことを言ったり、
だ、大事な約束を破ったりしたんだったら、ちゃ…んと謝ります…」
目の奥が熱くなってくる。掴んでいた手がするりと落ちた。
「…柚明?」
ーーサクヤさん。
私の大好きなサクヤさん。
思い返してみれば、私の楽しい思い出にはいつもサクヤさんがいる。
連れて行ってもらったオハシラサマの祭りで大はしゃぎしたこと。
二人でこっそり夜の町に繰り出した時のこと。思い出せばきりがない。
つらい事があった時にもいつもサクヤさんが側にいてくれた。
悩み事があるときはどんな些細なことであっても相談に乗ってくれた。
お母さん達が死んでしまって精神的に不安定だった時にも、
親身になって私のことを励ましつづけて支えてくれた。
あのときサクヤさんがいてくれなかったら私は決して立ち直れなかっただろう。
今の自分があるのはサクヤさんのおかげだ。
サクヤさん抜きの人生なんて考られない。
それぐらい私にとって大切な人なのだ。
…そのサクヤさんが、まともに口も聞いてくれない…。
そのことは自分自身思っていた以上に堪えていたらしい。
両目に涙がどんどん溜まってくる。
泣いてしまうのはなんだか悔しいけれど、どうにも押さえられそうにない。
「…だ、だから、どうかお願いです…元のように…仲直りしてーー」
ーーぶわっ。
「…ふぇぇん…」
「ーーゆ、柚明!!ちょっと!!」
それ以上こらえきれなかった。滴が一粒こぼれ落ちて…そのまま泣き出してしまった。
膝をついて両手で顔を覆って泣きじゃくる。
「…ひぐっ、それとも、理由なんか無くて…ひぐっ、ただ単に…私のことが、
う…っとおしく、なっただけなんですか…?ぐずっ…」
これにはサクヤさんもうろたえたらしい。
「ーーち、違うよ!!柚明、そんなのじゃあないんだよ!!ああ〜、ごめんよ!ごめんってば!
あたしが悪かった、悪かったよ〜!ああ〜だからどうか泣きやんどくれ〜!!」
みんな公式行った〜?
時代はお凛さん。
サクヤさんは私を正面からぎゅっと抱きしめてくれた。
夜泣きの子どもをあやすように背中をさすったり頭を撫でたりしてくれる。
私はサクヤさんの首に手を回し、ふかふかの胸に顔をうずめたまましばらく泣き続けた。
ーーかれこれ20分もしてやっとぐずり泣きが治まってきた。
「…どうだい、柚明?落ち着いてきたかい?」
サクヤさんが優しく尋ねた。…サクヤさんの前で泣いたのなんて何年ぶりのことだろうか。
私のおむつだって替えたことがあるといっていたから、ぐずり泣きぐらい…。
と思っても、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。思わす顔が赤くなってしまう。
「はい…もう大丈夫です。…あの、すみません、パジャマ…」
サクヤさんのパジャマは私の涙と鼻水でぐしょぐしょだった。
「いいんだよ、こんなの気にしないで。ーーそれより、ごめんよ柚明。
柚明がそんなに傷ついてるだなんて考えもしなかったんだよ…。
本当にバカだねあたしは。どうか許しておくれ…」
そう、私自身どれほどショックを受けていたのか気づいていなかったのだ。
「いいえ、許してくれだなんて…。ーーそんなことより、サクヤさん?本当に…
私のことが嫌いになったわけじゃあないんですね?」
「ーー違うよ。…そんなわけないじゃないか…」
ーーうれしいのとほっとしたのとでまた涙が出そうになる。
「…よかった…。わたし、もしサクヤさんに嫌われたりなんかしたら…もう…」
自分、とっても小っ恥ずかしいことをしゃべっている気がする…。
「もう〜。ーーこんなに可愛い子を、嫌いになれるわけないだろう?」
そういってサクヤさんは頭をくしゃっと撫でてくれた。
ああ、この人はなんてうれしいことを言ってくれるんだろうか…。
私はたまらなくなって飛びついていった。首に手を回して思いっ切りキスをする。
サクヤさん、突然のことで驚いたみたいだけど、踏ん張って倒れないでくれた。
驚愕で見開かれていた目が、優しくすぼまっていく。
やり場に困っていた両手が、そろそろと背中に回ってきて、しっかりと組み合わされた。
かなりの力がかかっていたはずなのにーーほとんど大人一人分に近い体重を受けているのだーー
サクヤさんはしっかりと支えていてくれた。
しばらくして。
サクヤさんは私をベットの淵に降ろして、自分も隣に座った。
「ふぅ〜、柚明も大きくなったんだねぇ。ちょいと肩が凝っちまったよ。
あたしも年なのかねぇ…」笑いながら肩をコキコキと鳴らすサクヤさん。
照れ隠しのつもりなのだろうか。
そんなことしても、ほっぺたがまっ赤なのはバレバレですよ。
「ふふふふふ…」
「おっ?なんだい柚明?」
「いえいえ、なんでもありませんよ…。ところで、サクヤさん?まだ聞いてませんでしたよね。
どうしてあんなにぷりぷりしてたんですか?」
ーー突然うつむいて言葉を濁すサクヤさん。
「………!!いや〜、それはね、その〜〜〜」
「どうしたんですか?この際だから、はっきり言っちゃってください」
「………………………………………………
………最近…………………っかり………」
「ーーへっ?」
「……最近…柚明、桂の世話ばっかりで、…あたしに構ってくれないから…拗ねてた……」
「…………。?それだけですか?」
「…………それだけ…………」
「…………………………………………………」
「…………………………………………………」
「…くっ、くくく…あはははははは…」
私は思わす笑い出してしまった。何だ、そんなことだったのか。
かわいいなぁサクヤさん。
「……なんだい、笑わなくたっていいじゃないか…」
「…ごめんなさい、サクヤさん、でも…くすくすくす…」
「ーーふん!!もういいよ!!」
そういってサクヤさんはそっぽを向いてしまった。
だって、なんだかうれしくて。それって…。
「ーーそれってつまり、桂ちゃんに焼き餅焼いてたってことですか?」
「……そうだよ」
「桂ちゃんに私を取られて、くやしかった、ってことですか?」
「……ああ、そうだよ」
そこでサクヤさんはふぃ〜とため息をついた。
「う〜ん…。○○が嫁いでこの家を出ていっちまった時も、
真弓と某が付き合い始めて、大抵あいつら二人っきりで過ごすようになった時も、
あんな気分にはならなかったんだけどねぇ…」
ぽりぽりと頭を掻くサクヤさん。
「…いまさらになって、やっとわかったよ。ーー柚明、あたしは…一人の女として、
あんたのことが…好きなんだよ…」
むこうを向いたままなので、どんな表情をしているのかは窺い知れない。
「………。本当ですか、サクヤさん?その、家族として、とかではなくて?」
「ーー違う!」
サクヤさんはくるっと振り向いて、両手で肩をつかんで、
真っ直ぐに私のことを見据えて、言った。
「違うよ!…笑子さんの孫としてでも、○○の娘としてでもなくて!
ーーただの一個人として、柚明、あんたのことが好きなんだよ!!」
「…………………………」
うれしい。すっごくうれしい。心の底で、その言葉をずっと待っていた気がする。
ーーやだ、さっきさんざん泣いたくせに、また涙が出そうになる。
これ以上はさすがにみっともない。私は目をごしごしこすってごまかした。
「…柚明?と、突然こんなこといって、脅えさせちまったかい?」
うろたえたのか、サクヤさんは肩から手をぱっと放して後ずさった。
「いえ、違いますよ。…ただ、うれしかったんです…」
サクヤさんにすり寄って、今度は私が両手を肩に載せる。
私は精一杯まじめな顔を作って、言った。
「ーー私も、ついさっき気がつきました…。サクヤさんのことが、好きです…大好きです…。
その…えぇと…いやらしい意味で…」
神がキテルー
GJですよ!続き楽しみにしてます
肩の上の手を、肩から鎖骨、鎖骨から首、首から頬へと滑らせる。
サクヤさんはごくりと喉を鳴らした。
「サクヤさんと、もっと、こういうことがしたいんです…。
サクヤさんの肌に触って、見つめ合って、キスして、ほかにもいろいろ…。
ーーふふ、変ですかね?私たち、一応…女同士なのに…。」
「……………………。
あたしには、何とも言えないよ…。そもそもあたしは人にあらざる鬼なんだしね。
ただあたしが言えるのは…今、この瞬間、柚明に…して欲しいんだってことだけだよ…」
「…………サクヤさん…………」
いいんですね?と目で合図を送ると、サクヤさんはこくりと頷いた。
ーーサラサラの髪に両手を掻き入れて、頭を固定する。
そのまま口づけしようとしてーーサクヤさんと思わず目があってしまった。
琥珀色の瞳をキラキラ輝かせて、上目遣いに私を見つめている。
そのあまりに純朴であどけない様子に、ちょっと戸惑ってしまう。
「…柚明?どうかしたのかい?」
サクヤさんは不思議そうに尋ねた。
「あの〜、サクヤさん。ちょっと最初は恥ずかしいんで、目…つぶってもらえますか?」
「あっ、ごめんよ」
サクヤさんはぎゅっと目を閉じた。ふるふる震えが伝わってくる。
すぅ〜、と深呼吸。もう一回しっかりとサクヤさんの頭を掴む。
私は頭を少し傾け、ゆっくりと顔を近づけて…サクヤさんの唇に自分の唇を重ねた。
「……んっ……」
「……ふっ……」
ーーさっきのいきなりのキスと違って、今度はしっかりと唇同士が吸いつき合った。
2本の力強い手が頭をがっちり支えている。あたしも両手を背中に回して柚明を引き寄せる。
ああ、今、あたしと柚明は、確かに繋がり合っているんだ…。
ーーこんなことは起こりっこない。…相手は、恩人の孫で、
自分にとっても娘みたいな存在で、…女同士なのだ。
夜、ベットでこっそり想像するだけだったはずのこの光景。
それが、自分の夢物語ではなく、いま現実に起きている。
うう…こういうのを幸せって言うんだろうねぇ…。
「……ふはぁっ……」
ちょっと息が苦しくなったころ、ようやく柚明は口を外した。
かすかに頬が上気している。
あたしはぽ〜とした表情で柚明を見つめていた。
「…もう一回、いきますよ」
一呼吸置いただけで、ふたたび柚明の顔が近づいてくる。
さっきの押しつけるだけのものと違い、今度はついばむようなキスだった。
上唇と下唇を交互に、むにむにと口先で弄んでくる。
なんともいえない感触に、思わず口が開いてしまう。
それを見計らって、柚明は舌を滑り込ませてきた。
柚明の舌は口の中を自在に這い回った。
ーーくちゅくちゅ、くちゅっ…。
優しいリズムでかき混ぜ、あたしの舌に絡んでくる。
敏感な所を探られて、つんつんと刺激される。…あっ、そんな奥にまで…。
「あうっ…」
端から涎が溢れ出てしまう。柚明…あんた、かわいい顔して…なかなか…。
「ちゅっ…ふうっ…」
たっぷりと口淫を楽しんだあと、柚明は舌を引っこめた。
垂れたあたしの唾液を指で拭き取ってくれる。
それを口へ運んでぬぐい取って、柚明は満足げに微笑んだ。
「ーーどうでしたか?」
「うん…ちょっとびっくりしちゃったけど…よかったよ…」
「…それならよかった」
柚明はあたしの背後に回ってきた。鼻を頭につけて、すんすんと髪の匂いを嗅ぐ。
ーー脇の下から手が伸びてきて、パジャマのボタンに手がかかった。
「あっ…。いいよ、服ぐらい自分で…」
「ーーダメです!」
柚明があたしの言葉を遮った。言葉に少し熱っぽい響きがある。
「私が…脱がしたいんです…。いいですよね?」
耳に口を近づけて色っぽくつぶやいてくる。生暖かい息が耳たぶにかかってこそばゆい。
「ね?サクヤさん?ね?」
「う、うん、わかったよ」
いつもとちょっと様子が違う柚明になんだかどぎまぎしてしまう。
ーーぷちっ、ぷちっ。
ボタンが一個いっこ外されていく。だんだんと開いていく胸。
少し汗ばんだ肌に風が当たって気持ちいい。
「右手、ちょっと上げてください」
言われたとおりに右手を上げる。しゅるしゅる…。心地よい衣擦れの感触。
柚明はやさしく、ゆっくり、あたしの腕をパジャマから引き抜いた。
完全にあらわになる上半身。
脱がせたものをベットの下に落としたあと、柚明はあごを右肩の上に乗せてきた。
そこからあたしの胸をのぞき込んでくる。
「サクヤさんの肌、きれいですね…。白くて、すべすべしていて。
うらやましい。…胸も、大きくて、つんと上を向いていて…」
赤ん坊の頃からの付き合いなんだから、柚明には何度も見られているはずなんだけど。
こうして服を脱がされて、じ〜っと鑑賞されて、声に出して言われるのは、
恥ずかしいのやらなにやらでゾクゾクしてきてしまう。
「…そんなに硬くならなくて大丈夫ですよ…」
あたしの長い髪の毛を手で梳きながら柚明が言った。
そうはいっても。思わず身体がこわばってしまう。
ーー柚明の手が髪から肩へと滑り落ち、そのまま両腕を撫ではじめた。
肩から手、手から肩。あたしの緊張をほぐすように、微妙な力加減で何度も何度も往復する。
しっとりとした手のひらが吸い付くように肌の上を滑ってくる。
まるでシルクのような心地よい肌触りにあたしはうっとりと目を閉じた。
「ーーどうですか、サクヤさん?」
「うん…。…すっごく、気持ちいいよ…」
心地よい浮遊感…。身体からだんだんと力が抜けていくのがわかる。
しばらく腕を撫で回したあと、柚明の手は鎖骨のあたりに到達した。
くぼみ、首筋、あご、うなじ。さっきと同じように何度も滑らせてくる。
背中と脇腹もたっぷりと愛撫したあと、柚明の手はじわじわと身体の中心に向かってきた。
両胸が柚明の可愛らしい手で包まれ、思わず口が半開く。
柚明はわざと先っぽを避け、ぐるぐると螺旋を描くようにしてその周りを撫でてくる。
指の腹が先端にこすれるたびに、しびれるような感覚が身体を貫く。
首が段々とのけぞってしまう。柚明は張りつめた首筋をちろちろと舐め上げてきた。
「ーーサクヤさん、我慢しないで声を出してください」
「…で、でもーー」
「いいんですよ。気持ちがいい時には、恥ずかしがらないで…」
そういって柚明はきゅうっと乳首をつまんだ。
「ーーーあぅ!」
「そうです、大丈夫ですから」
耳たぶがはむっと口に含まれた。軽く甘噛みしたり、ついばんだり。
舌を奥まで差し入れ、ぴちゃぴちゃと唾液を塗りたくってくる。
耳の中にこだまするいやらしい湿音が平常心を奪っていく。
口はそのまま動かし続けながら、柚明の手はあたしの胸を揉みはじめた。
ーーふにっ、ふにっ。
ゆったりとしたリズムで柔肉を揉みほぐしていく。
ぴょんと突き出た先端が親指と人差し指でこすられる。
「ふぅっ!…あっ…」
「…いいです…もっと、聞かせてください…」
湿り気を帯びた息を耳にかけられる。柚明の息も少し上がっているようだ。
そのまま前のめりに押し倒される。あたしを仰向けにひっくり返すと、
柚明は上から覆い被さってきた。
「サクヤさんの胸…。横になっても形が全然崩れてない…。すごい…。
見えますか?」
言われて見下ろした瞬間、柚明はこっちを見ながら乳首を舐めてきた。
恥ずかしいのと気持ちいいのとが入り混ざって、思わず顔を背けてしまう。
柚明は乳首を執拗に攻めはじめた。
ちろちろ舐めたり、舌先でころころと弄んだり、口をすぼめて吸い上げたり。
そうされるたびに、とろけてしまいそうな快感が体中に走った。
人差し指と親指が太腿をさまよい、ついに敏感な場所に到達した。
パジャマ越しに溝を撫でられ、くぐもった声が漏れる。
「ひぁっ…」
「ーーサクヤさん、恐いですか?」
…ううん、大丈夫、恐くない。柚明になら…。あたしはふいっと首を横に振った。
ズボンとショーツがはぎ取られる。大事な場所を完全にむき出しになる。
「あ…サクヤさん…こんなに…」
ふぅ〜と息を吹きかけながら、柚明がつぶやく。
「言わないどくれ…」
割れ目が直接撫でられた。触れるか触れないかのタッチで何度も往復させてくる。
柚明はふくらみ始めた蕾の上でだけ指先をふるわせた。
気が…遠くなりそうだ。気持ちよさにあえぐ自分の呼吸が部屋に響き渡る。
ーー柚明の指が、するりとあたしの中に入り込んできた。
「ーーああっ!!」
入り口を丹念になぞられる。そこでしばらく慣れさせたあと、柚明は奥まで指を滑り込ませてきた。
膣をしごくようにして刺激される。ひくひくと恥部が震えている。
「はぁ…私も、もう…」
柚明がだんだんスピードを上げていく。生き物のようにくねくね動き回る柚明の指。
頭に霞がかかって、何も考えられなくなる。
柚明の口が近づいてきて、蕾を思いっ切り強く吸われた。
「…ひゃ、はうううぅぅ!!」
その瞬間、意識が遠くなり、あたしは深い快楽の底へと落ちていった。
ーーぱちっ、ぱちっ。
「ーーあ、気がつきましたか?サクヤさん」
「…う〜ん……柚明?あれ?」
ふと目を開けると、目の前に柚明の顔があった。???上のほうからあたしの顔をのぞき込んでいる。
頭に当たる柔らかい感触。…どうやらあたしは柚明の膝枕で眠りこけていたらしい。
あれ〜?何だろうかこの状況は。一応、あたしのベットの上みたいだけど。
身体に残る心地よい疲労感。昨日は一体何があったん…
ーーとそこで、完全に記憶がよみがえった。そうだ、昨日は柚明が部屋に来て…その後いろいろあって…。
「………!!あ、あたし、あのまま、ーー気絶、しちまったのかい?」
「…そうですよ…ふふふ…」
柚明に…気持ちよくさせされて…。それって、俗に言う「イカされた」「昇天させられた」
ってやつではないだろうか…。
「…はぅ〜〜…」
柚明の顔を直視していられなくなり、ごろりところがってそっぽを向く。
「あ、サクヤさん、恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。サクヤさんの寝顔、
とってもかわいらしかったですから…」
いや、そっちでなくてだね…。
ーーどうやら、あたしが眠っている間に服も着させてくれたらしい。なんだかなぁ…。
膝の上のあたしの頭をぽんぽん叩きながら柚明が言った。
「サクヤさ〜ん、私、思うんですけど…」
書き込み少ないけど
みんな君のユメサクを見てるぞ!
がんがって!!
「ん?なんだい?」
「ーーやっぱり、ちょっと…大人げなかったんじゃありませんか?
…相手は桂ちゃんですよ」
ーーずがっ!…まぁ、確かにそうだよねぇ。
「う…。ごめんよ。くだらない意地張って、柚明のこと傷つけて…。
確かにあたしがガキだったよ。幼稚園児相手にむきになって…。
…でも、ーー本気で…寂しかったんだよ…」
「…はいはい。サクヤさんは、本当に甘えん坊さんでさびしがりやさんなんですね…。
よちよちよち…」
ーーどてっ。…ゆ、柚明〜、一応あたしにも、大人としての…。
…まぁ、いいか。たしかにあたしの性格は柚明に言われたとおりなんだしね…。
こいつの前でぐらいありのままの自分でいてもいいよね…。
というわけで、あたしはまどろっこしいこと考えるのはやめて、
柚明に思いっ切り甘えさせてもらうことにした。むちむちした太腿に思いっ切り頬擦りする。
「柚明ぃ〜、桂ばっかりに構っちゃ嫌だよ、ちゃんとあたしにも構っておくれよ…」
「ちゃんとそうしますから。それじゃ、はいっ、今は好きなだけ…どうぞ」
柚明は両手を広げて「どうぞ」のポーズを取った。
それでは、お言葉に甘えて。柚明の発育のいい胸に顔からダイブする。
ーーふにゅっ。
う〜ん…。柔らかくて、あったかい…。いい気持ち…。
なんだかまた眠くなってきてしまう。
「………………………………………………」
「………………………………………………」
「………あっ、でも、サクヤさん」
「………んぁ?」
「………もうそろそろ起きて行かないと…みんなもうすぐーー」
「ーーダメ。もうちょっと」
「………………………………………………」
「………………………………………………」
ーーもそもそ…。
「………柚明ぃ、おっぱい吸っちゃだめかい?」
「………………それはまた今度…………………」
「………………………………………………」
「………………………………………………」
「………なぁ、柚明…」
「………なんですか?」
「…な〜んも包み隠さないで、思いっ切り甘えられる人がいるって…。
いいもんだねぇ…」
「ふふふ、そうですね…。でも、自分に思いっ切り甘えてくれる人がいるっていうのも、
…すっごくうれしいことなんですよ」
「…そんなものかねぇ」
「そういうものですよ…。ーーあの、もし嫌じゃないなら…
私は…寂しがりやなサクヤさんの側に…最後まで…いてあげますから…」
「ーー!!…あ、ありがとう…」
不覚にも涙腺がちょっと弛んでしまった。うう〜、こんな言葉、誰かに一度言われてみたかったんだよねぇ…。
「…そのかわり、サクヤさんも私のこと、大切にしてくださいね…」
「…するよ!するする、絶対に大事にするよ!泣かせたりなんかしない!
たとえどんなに悪い奴が来ても、あたしがあんたを…守ってやるから!」
ーーと、乳に顔をうずめたまま言っても説得力ないか。
あたしは顔を胸から離して(ちょっと名残惜しかったけど)、小指をすっと差し出した。
ちょっと子どもっぽいけど…一応誓いにはなるかな。
「ほらっ、指切り…」
柚明もくすっと笑って小指を絡ませてきた。
「ーーあたし、浅間サクヤは、どんなことがあろうとも、
この羽藤柚明のことを…大切に…守ることを誓います…」
「ーー私、羽藤柚明は、…たとえどんなことがあろうとも、
この浅間サクヤの…そばにいてあげることを誓います…」
ーー指切りげ〜んまん、嘘ついたら、針千本の〜ます。指切ったっ…。
この言霊の力で、柚明とあたしの絆はよりいっそう強くなったはずだ。
「…ふふふふふふふ…」「あはははははは…」
「……ちょっとこそばゆいですね…」「うん…」
柚明の顔はほんのり桜色。あたしの顔は…多分真っ赤っか。
「サクヤさん、これから、もっといろんな楽しいことーー」
ーージリリリリリリリ!!
…と、こんな時に限ってにあたしの目覚ましが鳴り出したのだった。
うが〜!!どんな二日酔いがひどい朝でも、この音をこれほどうざったく思ったことはない!!
目覚ましをぎろりと睨みつける。そんなあたしの様子を見てくすくす笑っている柚明。
たたき壊そうとして振り上げた手を掴んで、そっと自分の太腿の上に乗せた。
「ーー今日は、ちょっぴり寝坊していきましょうか?」
ーー僅かの蜜月ーー
やっと終わった…。一日20行文章を書くのがこんなに疲れることだとは思ってなかったよ…。
エロ描写がほとんど借り物だとかそこら辺は見逃してちょうだい。
あ、保管庫の管理の方、最初の方の手抜き文章といくつかのセリフの矛盾を
直したいので保管しないでおいてください。
二十日間近くも駄文につきあってくれてありがとう〜。
自分もなんだかんだで楽しかったよ。よかったらまた書きます。
長編、お疲れ様でした。
連載だったので、間に感想入れられなかったんですが、
毎日更新楽しみにしていました。
サクユメも甘々な感じでよかったです。
>>329 連載乙です。自分も更新を楽しみにしてました。
初めは、サクユメな展開になるとばかり思ってたけど、ユメイさんが
攻めになるとは思いませんでしたよw
それにしても、幸せそうなサクヤさんとユメイさんだけど、この後
例の事件が起こってお互い離れざるを得なくなるんですよね・・・
ちょっと見ないうちに終わってたー
gj!サクユメもユメサクも(・∀・)イイ!!
>>329 今こそお前は本当の…
…キングオブハート…!
責めユメイさん、受けサクヤさん…やばいよ…
グッジョブ!!エロエロ。
で、ハァハァしたあと最後のメル欄見て(´・ω・`)しょぼーん
…サクヤさん辛いね…。
コクジョウのエロいのキヴォンヌ
テクニシャン秋田
>>329 htmlで保管しちゃいましたが、手直し後に入れ替えます。
それから、今更ですが
>>228-230のtxtで「羽ちゃん」→「はとちゃん」と
勝手に修正してありますが、堪忍な。もし問題あったら戻します。
保守
誰かまた長編書かない?
人 少ないね・・・
別にエロ雑談してもいいんだよねここ
でもしづらい雰囲気
むしろ雑談はした方がいいよ。
SSを書くきっかけとなるインスピレーションは、意外と何でもない雑談から得る事がある。
一見、どうでもいいような書き込みから、ひらめいてSSへと膨らんだりするから、雑談は無駄じゃない。
>>1 >もちろん本スレではしづらい、大っぴらはエロ妄想話など大人の雑談スレとしてもご活用下さい。
だしな。問題あるまい。
ここの住人は今は静なつスレに出張中なのでは。
「静」という字で検索してみたけどエロパロ板には該当するスレはないらしいな。
なんか、また百合ゲームでも発売されたのかい?
なんかどうでもいいアニメのどうでもいい百合カップル
ところで伸ばし棒ーじゃなくて普通の横線ってキーボードのどこにあるの?
―
たぶんスペース。
ヒント:「記号」を変換して探す
354 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 18:19:56 ID:p/yJiwnl
「春は発情期で子作りー♪」とか言ってた狐娘がいたので、
花見に行ったら尾花の影響で発情しちゃって我慢できずに桂に襲いかかってしまう葛というのはどうだろう。
sage忘れ、スマン
>348
ほんとに>345の理由で閑散としてるのならなんだかなってかんじだけど。
百合萌えでアカイイト好きならあのカップルを無視するのはちょっと勿体ない
気がする。あくまで主観だが。
百合的にはいいんだけどアニメ的に…な?
桂攻め小説に挑戦しようと思って最近亀ペースで書き始めたんだが、
エロに持っていくまでの話が書けないorz
エロ描写は頭の中で浮かんでるから大丈夫っぽいけど・・・
・・・・・・エロシーンだけの投下ってOK?
全然いいと思うけど
なるべくなら頑張って一つの話にしてくれ
烏月に劣情を抱いている学園の用務員に捕らえられ
ヘアを剃られた上に浣腸されるってのはダメ?
駄目です
烏月を邪魔に思ってる鬼の双子が烏月を捕らえ、
邪視で意識を奪われた上に陵辱されるって話なら大歓迎…かな?
陵辱するつもりが、逆に烏月に捕らえられ、
加勢に来たサクヤ、ユメイ、ミカゲらに悪戯されるノゾミって話なら更に大歓迎
>>364 って、待てい!ミカゲも悪戯するのかよ!
366 :
359:2005/04/16(土) 22:04:23 ID:ImlZ1gPK
>>360 分かった、出来る限りまとまるように頑張ってみる。
いつ書き終わるか分からんけど・・・_| ̄|○
>>366 ずっと待ってるよ。ゆっくりでいいからガンガッテ
>>361 亀レスだけど、自分はサクウヅ派なので、サクヤさんが烏月の
ヘアを剃って浣腸する陵辱SSなら読んでみたいかも。
話は変わるけど、鳥月の下着は、さらしと褌であって欲しいって
人この中にいる?
千羽党VS猛士が見たい
今日の妄想シチュエーション。
ノゾミ「うふふふふ…」
ーーぐいっ!
桂 「ーーいやっ!離してよ柚明お姉ちゃん!やめて!!」
柚明 「…桂ちゃん………桂ちゃん…」
ーーすぅっ…。
柚明 「ーーかぷっ」
桂 「ーーうぁっ、ふぁぁぁぁ!!」
ーーぴちゃぴちゃ。
柚明 「ん…………ちゅっ、ふっ…」
ノゾミ「ふふふ…いいわ、その調子よ…」
桂 「あ…ふぅ!!…ゆ、柚明お姉ちゃん、一体どうしちゃったの…やめてよう…」
柚明 「…………桂ちゃん……ん…ふぅ…」
「…の、ノゾミちゃんがやらせてるんでしょう?
…柚明お姉ちゃんにひどいことさせるのは…やめてよう…」
ノゾミ「ーーあら?なんだか私が無理矢理その女にやらせているような言い方ね?
私はただ、その女の心の奥底にあった願望を引き出してあげただけよ?」
桂 「ーーが、願望?」
ノゾミ「そうよ…『かわいい妹を自分だけのものにしたい』っていうね…。
あっさりとひっかかってくれたわ…ふふふ、かわいいものね…」
柚明 「はぁ…はぁ…桂ちゃん…」
サクセスと本間Pは神だな。
ファンディスクでキスシーンの解禁きぼん。
ファンディスクがPCだったら規制も緩くなりそう。
むしろ、体験版やってからPS2の本編入るとマウス操作の方がよほどしっくりくる気がするんだよなー。
なんか知らんけどやたらコントローラでやりづらかった記憶が。
音声再生機能は便利だね…
やはり最初は18禁で出そうとしてて声の中の人とかの諸事情があzsxdcfvgふじこb
ほしゅ!
文化祭で喫茶店を企画し、ネコミミ装備のメイドはとちゃんに利尿剤入りのジュースをおごって、
極限まで我慢させた後、思いっきり驚かせてお漏らしをさせ、
その姿を携帯に撮って、それをネタに完全に陽子専用オモチャにする計画をベッドの中で企みつつ、
実際にはそんなこと出来ず、目の前ではしゃぐはとちゃんを思うが侭自由に弄べない歯痒さを感じつつも、
コレはコレで楽しいしなーと淫らな望みをおくびにも出さず、はとちゃんをからかう陽子を眺めつつ、
なんてね。とほくそ笑むお凛さんを妄想しつつ保守。
お凛さんの薬ネタもSSだっけ
ファンディスク…PS2じゃなかったのは残念だけどうれしいね。
すまん、詳細をくれ
thx
…柚明さんの下の毛って青いのかな…?
桂の命令で剃ってあります
サクヤさんは灰色なのか?
葛ちゃんは茶色か?いやそれ以前に生えてるのか?
とか気になって仕事に集中できません。
サクヤさんは不出来な子らしいから、人間モード時は元から毛が薄い。
でも、責めているのもユメイさんな訳で
それがお凛さんに似ている似ている言われてる
秋田さんとかって人なのか?
391 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 21:36:16 ID:jiuuVDbF
柚明さんのアナル責めage
保守よ、桂ちゃん…、ふふっ
桂さんとにゃんにゃんしたい
烏月さんみたいな長髪長身・かっこいいお姉さんタイプって結構いたと思うんだけど(まりみてだの神無月だの)
柚明さんみたいなべたべた甘々ねーちゃんタイプって結構斬新だったんじゃないだろうか。
ほしゅほしゅ
ほほほsy
397 :
359:2005/06/17(金) 23:46:28 ID:FSbyT5u1
エロ書くーとか言っておきながら実際全然進んでないよ俺orz
書きたいんだけど他のことに気をとられてる時ってどうしたらいいですかね?
・・・いつ頃までに書くって公言して置いたほうが、良い意味でのプレッシャーになるかなぁ。
>>397 いついつの何時から何時までは「アカイイト時間」と決めて、そのスケジュールを守る。
上手く書き進めない時は、PS2起動させてアカイイトやったり設定資料集眺めて潰す。
スケジュール外の時間では、書く事をあまり気にしない。ふと浮かんだネタメモ取るくらいは有り。
モチベーションが揚がったらすぐに書ける体制に常時しておく。
スケジュール外の時間で暇な時は、マンガや小説や映画などをガンガン読んだり観たりする。
雑誌や一度観たり読んだりしたモノは避ける。そこそこボリュームのある完結モノが○。あるいは短編集。
当然エロ関係である事が望ましい。ただし、抜かない事。
>>397 何か10行ぐらい書き込んじゃうと、もう後には引けない!!って感じで
書かざるを得なくなるよ。
400 :
359:2005/06/29(水) 22:01:10 ID:uZOwpthy
ごめん、せっかくレス貰ってたのにレス返しすごく遅れてしまった・・・(;;´Д`)
>>398 貰ったアドバイスを参考にしながら
ちょっとずつでも書いていこうと思いまつ。
まだ文章書く熱は冷めてないし。
>>399 まだ途中で挿入する予定のエロ描写しか書いてないから、
話の冒頭部分は手をつけてないんだよね・・・(汗
とりあえずある程度冒頭がまとまったら投下してみる・・・のもアリかな?
アドバイスありがとう。
なかなか時間取れないけど頑張ってみるよ。
401 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 22:25:13 ID:e6cuTrH4
ヅッキーに桂の血を吸ってほしかった‥‥と思ってるのは漏れだけか?
>401
桂、指を怪我
↓
とっさにヅッキー、桂の指を口に入れる
↓
チュパチュパ
ありそうでなかったなー、こういうの。
403 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 03:49:15 ID:KHLQnYOC
>402
サクヤさんやらユメイさんやらには余すところなく吸われまくってるのにな。
ウヅケイSS投下キボンヌ
>>401 それは みんながおもってることさ
きみはけっして ひとりじゃあないよ
405 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 09:40:42 ID:zMpvm95w
>402
やっぱ料理ネタになるのかな。
そしたら烏月は血ぃ吸ってる場合じゃなく生命のピンチな訳だ。
みなさんは
ちび柚明さんにいたずらをするサクヤさん
と
サクヤさんを徹底的に調教するちび柚明さん
どっちでオナヌーしてますか?
407 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 01:52:23 ID:JLXwC4v2
前者
ちび桂&柚明でサクヤさん攻め
桂さんの生まれたままの姿を思い出してついオナヌしてしまい
罪悪感に駆られる烏月に一票
410 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 10:09:59 ID:unecgAkv
( ・ω・)つ[一票]
411 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 10:26:18 ID:88pGDRqp
>>409 なんか、夢精して罪悪感に駆られる小学生みたい
密かに1000を目指す
>>412 そんなところもまたかわいいとは思いませんか?
サクヤさんにちんぽこ舐めてもらってるとこ想像してオナヌする私は
最低のエンゲージ野郎です。
417 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 03:51:45 ID:t64tWWUJ
>416
鬼モードのサクヤさんだったら食い千切られかねないと思われ。
某所の催眠小説を読んでから
ノゾミが桂を催眠調教するSSとか書いてみたくなった。
…でもその前に卒論やらなきゃ。
卒論に書いてくれ!
ふぁぁぁ!!!け、桂ちゃん!!ああ!!
ゆ、指!!!!!桂ちゃんの指が!!ひぁぁぁぁぁ!!!
桂ちゃんの指が私の中をかき回してるぅぅ!!!!!
や、やめて、もうこれ以上されたら!!!
ーーいやぁぁぁぁ!!!桂ちゃん、そんなところ汚ーー
ーーうきゃぁぁぁぁぁぁ!!!ひきぃぃぃ!!!!
だ、だめ!!!お願い!!もう許して!!!!
わ、私のあそこ、じんじんしてきて−−ふぁぁっぁっ!!!!
で、出る!!出ちゃう!!桂ちゃんの顔にぶっかけちゃう!!!
ああああああぁぁっぁぁああああああ!!!!!
出る出る出る出る出る出る出る!!お漏らししちゃう!!!桂ちゃんの前で!!!!
ああああ!!!!!桂ちゃん桂ちゃん桂ちゃんけいちゃんけいちゃんけいちゃんけいちゃん!!!!!!
ひきっぃぃぃっぃぃぃぃっぃぃいっぃぃぃっぃぃぃいっぃぃぃ!!!!!!!!!
ーーぶしゃああああああああああ!!!!!
ドラマCDっすよ、ドラマCD
桂たちが京都のどの名所に行くのか楽しみだな。
まぁ、それ以上に百合百合な展開があるかどうかが心配
なんだけどさ。
廉価版で知名度上がるといいなーあげ
424 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:46:03 ID:bQz5UZnp
続編が出るといいなーあげ
>>420がスルーされてるのが面白くてしょうがない
>>425 頑張って書いたんだけどなぁ…どこがまずかったのやら。
・
・・
・・・
・・・・
「ーーそれじゃあね、………。…………………。う、う〜ん…」
「…そんなに無理して考えてくれなくてもいいよ。あのね、あたしにとってはーー」
「ーー………。あの隠してあった本…」
「ーー桂が毎日………あ?何だって?」
「………。ーーあのね、この前サクヤさんの部屋を掃除している時にね…」
「………?ん?何の話だい?」
「…たまたまだよ、たまたま…見つけちゃったんだよね…。
………あの…本…」
急な話題の転換に頭がやっと追いつきーーすっと顔から血の気が引いた。!!??
ひょ、ひょっとして、桂はあれのことを言っているのだろうか!?
「………………。そ、その本って…ひょっとして……も、もしかして……
仕事机と本棚の隙間に置いてあって…カバーが○○と
取り替えてあったやつだったり…するのかい?」
「………うん」
桂はうつむいたままぼそりと答えた。
ーーああ、なんてこったい…。
目の前が黒くなって気絶しそうになる。………何とか持ちこたえた。
「あの本」とは、あたしが出版関係のコネで手に入れたそれはそれはアレな本のことである。
同居人(しかも年頃の女の子)に見られてこれ以上気まずいものもないね…。
桂ももう子どもじゃあないんだし、それなりにこっち方面の知識もあるだろう。
当然、あの本(…と桂)を使ってあたしが何をしていたかもバレているだろうね…。
あたしは心の奥底の最も隠しておきたい部分まで覗かれてしまったわけだ。
やばい、このまま羞恥心で死んでしまいそうだ……。
…それにしても、桂もなんでこんなタイミングでーー
「………。あのね、…もしサクヤさんがね、あの本に書いてあったようなことをね、
あたしにしたいんなら……」
「……………け、桂?」
「……………いいよ。していいよ」
「ーー!!!!!!!!!!!」
・・・・
・・・
・・
・
>>427 どんな本だったのか、非常に気になる。
この後を想像したんだが、ユメイさんに邪魔されてエチーシーンまでいけないよ…
保守
hoshu
実はサクヤさんは満月になるとコカンから一本生えて五本足に・・・
という妄想設定とともに保守。
サクヤさんがふたなりのサクウヅのSSキボンヌ。
という妄想と願望とともに保守。
・
・・
・・・
ノゾミは一瞬にして桂に詰め寄っていた。
そのままのぞき込むようにして桂の瞳を見据える。
「ーー桂、あたしの目を見て!」
鏡のように紅く光る瞳に、視線が吸い寄せられる。そのまま矢継ぎ早に言葉をつなぐ。
「私が手を叩くと、あなたはもう私の瞳から目が離せなくなる!はい!」
パン!と耳元で手が打たれた瞬間、桂はまるで視線を縫いつけられたかのように、
らんらんと光る瞳から目を逸らせられないでいた。
身体が首から上の動かし方を忘れてしまった、そんな感覚だった。
「う、うそ………そんな……」
「そうよ………いい子ね…ふふ…」
先ほどまでの高圧的な物言いから一変、ノゾミは声のトーンを落とし、
心を溶かすような妖しい口調でつぶやいてくる。
「いい?あたしの目を見ていると、だんだんと気分がよくなってくるのよ。
………ほうら、だんだん身体がぽかぽかしてでしょう?
暖かくって、リラックスした、とてもいい気分………」
「……そ、そんなわけ……」
否定しようとしたが、身体は既に弛んできていて、最後まで言うことができなかった。
身体が内側から暖まり、顔の筋肉が弛む。ふわふわとしたここちよい浮遊感。
ここはどこかの草原で、本当に日差しを浴びてごろごろしているかのような錯覚までしてきた。
「うふふふ……」
ノゾミの瞳から流れ出てくる「力」のようなものが、桂の目から脳の奥へと入り込み、
そこをしびれさせた。抵抗心や懐疑心といったものを麻痺させる。
けだるく、何とも心地よい気分になってくる。なにかを考えるのがおっくうになる。
「…だんだんまぶたが重くなってきたでしょう?
目を開けているのが辛いわ…。だるくてだるくて仕方がなくなってくるの………。
ほら、我慢しなくてもいいのよ………。さぁ、目を閉じて………」
言われたとたん、無意識のうちにまぶたが半分ほど下りてきてしまう。
…い、いけない。すでに暗示にかかりはじめている。
これは無理矢理与えられたまやかしの感覚なのだ。
必死で意識の手綱を引き寄せ、屈服しそうな心を鼓舞する。
あるだけの気力を振り絞り、首をそらして視線をずらそうとした瞬間ーー
背後からミカゲの両手が伸びてきて、桂の顎を掴んだ。
「…ひっ!!」
体温を感じさせない死人のような感触に肌が粟立つ。
「…怖がらないで。大丈夫。姉さまの声を聞いて、姉様に全てをゆだねて…」
いいながら愛撫するように首筋をさする。すると………
・・・
・・
・
ちょろちょろっと断片だけ書いてみたんだけどさ。
@
>>420みたいな柚明さんスカトロもの
A
>>427のサクケイもしくはケイサクもの
B
>>433のようなノゾミカ催眠調教もの
頑張って完成させるならどれがいいかな?
3!3!
エロエロなBで!
問答無用でB!!!!!!!
つ[A]
3アタック!
1希望・・・・とみせかけてA
Aで!
みんなばっちいのは回避の方向なのかねい?
まあ漏れもAを推したいわけだが。
無論B
Bで
B以外ないNE
じゃあA
B!B!
書き易いのでGO!
個人的にはAきぼんぬ
保守・・・・・
Bマダー?
こりゃ逃亡かな
サクヤはお楽しみでしたね
DQ1の事か〜!
>>451ほか
ごめんなさい。卒論の資料集めやらがさっぱり進まなくて。
正直余裕がない…。期限に間に合うかどうか怪しくなってきた。
変に煽る書き方をしてすんません。
いつ手をつけられるか見当もつかないので気長に待ってて下さい。
ホントごめんなさい。
待ちますよ(`・ω・´)シャキーン
桂ちゃんと触手
ドラマCD記念保守
458 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 21:46:15 ID:4VfEWj0N
内金全額予約記念保守
459 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 11:20:22 ID:moaz4OZ4
桂ちゃんの耳の裏をベロベロ舐め回して
そのまま首筋〜B地区へと舌を這わせて右手で陰毛を撫でつつ
左手で足を開かせて太股を愛撫してあげるわ。
わたしがペニ○バンドを装着すると期待と恥じらいに満ちた目で
見上げてくる桂ちゃんがたまらなく可愛いわ。
挿入すると入り口付近で微かな抵抗があるものの
あとはヌルヌルに濡れているからすんなりと奥まで入ってしまうの。
うn
よし、がんばれ
ドラマCDあげじゃ
かなり過疎ってるが…いつでも神の降臨を期待してます
廉価版も出たとこだし
464 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:12:31 ID:a1inU3qF
CDは明日来る。
通常版持ってるのに廉価版も買ってしまった・・・・。
リバーシブルジャケットだから見てみると・・・・・・・・・鼻血が・・・・・・・・・。
>>464 ドラマ本体のうpもできるよね?こっちもたのんます。
桂ちゃん&サクヤさん(*´Д`)ハァハァハァハァ
ageるね(*´Д`)ハァハァハァハァ
保守しておきましょう
か・な・り、ダークで鬱なネタを思いついた。
需要があるかどうか分からないので、以下に導入部だけ載せておく。
今回の海外旅行は、満足だった。
主な目的は避暑、それに毎年の事ではある。
それでも、異国の文化風習に触れるのは刺激的な経験だ。
学校での勉強や書物での知識吸収だけでは、これだけ濃密には好奇心を満たせない。
また、帰国の際に得られる感覚も良い。
異国の生活は刺激的とはいえ疲れを伴うのも事実で、母国に帰ってきた時には深い安らぎを覚える。
帰ってきた――その感覚を確かな物とするため、国内の空港にいる時点で携帯電話をかける事にする。
忌憚無い会話が出来る同胞が居ればこその母国だ。特に今はこちらの土産話もたくさんある事だし、普段以上に会話は弾む事だろう。
最初にかける相手には二人の候補がいたが、色々な事由もあり、一方を避けてもう一方にかける事にする。
数度のコール後、出てきた声は妙に沈んでいた。
『お凛……?』
いつもの、やかましいぐらいに賑やかな声を期待していたため、やや拍子抜けした。
が、別に不満に思うほどの事でもない。普通に応対する。
「ええ、東郷凛ですわ。たった今帰国致しました」
『……ああ。確かどっか「ス」のつく国に言ってたんだっけ……?』
国の名前はちゃんと正式名称を教えていたはずだが、相変わらずこの親友の記憶力はいい加減な物だった。
しかし、それにも微笑ましさが先に立つ。声の調子が沈んでいる事は気になるが、構わず続ける。
「ええ、お土産も用意してありますわよ。現地のお菓子もありますし、今度羽藤さんと一緒に――」
『おりぃんん……っ!』
途中で、遮られた。
泣き出しそうな声――いや、違う。
『うっ、うっ……うううううっ……』
実際に、泣いていた。
声にさえならない嗚咽が、携帯電話越しに伝わってくる。
さすがに只事ではないと理解し、慌て、問いかけた。
「どうされました、奈良さん?」
『はとちゃんが、はとちゃんがぁぁ……っ!』
どれだけ待っても、それ以上に言葉が紡がれる事はなかった。
そしてわたくしは、警察の遺体安置所に一人立っていた。
身元確認も終わった今、親族でもないわたくしが、しかも立会人さえ無しにここに立つ事など通常出来ない。
だが、父と懇意にしている警察関係者のつてを使って、無理を通してもらった。
わたくしの前で、寝台に横たわらされている遺体。
それはかつて、羽藤桂と呼ばれていた存在の、もはや物言わぬ名残りだ。
崖からの転落による失血死――それが、羽藤さんの死因だった。
まず顔にかけられた布を取る。
生前、太陽の光に当たれば跳ね返し眩しいほど瑞々しかったその頬は、今では見る影もない程こけていた。
手を伸ばして触れてみると、やはりカサカサと乾ききっている。
「…………」
今度は、身体にかけられた布を取ってみる。
死因には特に不審な点がなかったという事で解剖等は成されていない、綺麗な遺体だ。
あえて言うなら、綺麗過ぎるのが不審な点だが、とは、ここまで連れてきて下さった警察の方の言葉だ。
実際、崖から落ちての失血死というならもっと悲惨な物を想像していたが、そんな事はまったくない。
一糸纏わぬその身体は、どこから出血したのかさえ分からない。
とはいえ、顔と同じく、身体は全体としてはくすんだ色合いをしている。
だがそれだけに、小ぶりな乳房の中央にある突起に残るかすかな赤は、際立って見えた。
そんな羽藤さんの遺体を前にした、わたくしはというと。
……涙など、一滴たりとてこぼれなかった。
それどころか、意識せずとも口元が緩んでいくのを自覚する。
「ふふふ……」
口元に手を当てても、それは抑えられない。
羽藤さんの遺体から、不思議な芳香が香った――
とりあえず、以上。
需要あるようなら続き書くけど、どないかね〜……?
ちょwwwおまwwwww中途半端なのにも程があるぞwwwwwww
ココかなり過疎ってるから需要云々の前におまいさんが書きたい物を書いてみれ!
475 :
470:2005/11/06(日) 03:17:44 ID:/YPNKntz
過疎スレなのにレスはやっ!?(^^;
……んでは、明日にでも書いて続き投入しますわ。
結構長いストーリー物になるんで、長いお付き合い願う事になると思いますけどね〜。
476 :
470:2005/11/06(日) 04:11:01 ID:MvA/efLU
――気分が乗ってしまったんで、
とりあえず第一幕だけとっとと書き上げてしまいました。
次に第一幕〆投入。
477 :
470:2005/11/06(日) 04:12:02 ID:MvA/efLU
芳香に吸い寄せられるよう、羽藤さんの遺体に顔を寄せた。
衝動的に、その乳房を口に含む。
氷に当てたような冷たい感触が唇に伝わるが、それも心地良い。
舌先で、口内に含んだ突起物を舐める。
――反応がないのが、少し寂しかった。
それを補うため、自らの胸にも手を当て揉む。
「ふぅ、はぁ……」
高まっていく感覚と共に、息を荒げる。
抑えきれないほどに、ある種の衝動が高まっていく。
――ああ、飲みたい――
何を飲みたいのか、その明確な答えは言葉とならない。
ただ、猛烈な渇きを喉に覚える。
口に含む乳房から母乳でも出てくれば、少しは癒されるだろうか。
そんな妄想を抱きながらチュウチュウと吸い付くが、当然母乳など出るはずもない。
ただ、ただ、渇きが増していく。
「ふぁ、んんん……」
満たされない欲求の代替としようと、自分の秘部に手をやり弄る。
すぐに、クチュクチュ、と淫靡な音を鳴らし始める。
しかしそこがどれだけ湿っても、何の癒しにもならなかった。
「ああああああ……」
高まっていく性欲と、とめどない渇きに挟まれ、意識が陶然としていく。
その中、ひたすらに羽藤さんの乳房をねめていく。
――違う。ああそうだ、違う――
唐突に、理解した。
わたくしが求めているのは、羽藤さんの乳房ではなく、その奥にある――
『すいません、東郷さん。そろそろ――』
コンコン、というノックとともに、扉の向こうから声をかけられる。
それで、ハッと理性を取り戻した。
羽藤さんの乳房から口を外すと、自慰行為も中断。
唾液で濡れた部分をハンカチで拭ってから、遺体に布をかけ直す。
そう。今のわたくしの脳は、普段と変わらず理性的に働いていた。
その事の証左とするよう、いつものように微笑する。
「――そうですわね。さすがに、今ここでするのはマズいでしょう」
この後成すべき方策を脳内に巡らせつつ、わたくしは小さく笑う。
小さく、嗤う――
478 :
470:2005/11/06(日) 04:14:18 ID:MvA/efLU
……なんか、一度接続切っただけでID変わってるねぇ?
では今度こそ、続きはまた明日〜。
おおっ!?頑張れ
ワクワクテカテカ
GJ!腹黒通り越してダークなお凛さん最高!
続き期待してます。頑張ってください!
えらいブラックだがこれはこれで(*´Д`)
過疎の極みに達してるとこに救いの手が
ワクテカ半分ガクブル半分
過疎なのに書き込みが一気に増えてワロタ
GJです!
485 :
470:2005/11/07(月) 01:26:19 ID:vb7GmLLN
過疎スレかと思ったら、大量にレスあって驚き。
職人がいないだけで、皆チェックはしてたのね……。
アカイイトの人気の根強さを見るようで、ちと感動。
ついでに「ダーク嫌〜」の意見無しにもちょい驚き。
タイトル決定「満ちる事無き朔月」
構成は、全五幕+エピローグ予定。
第三幕と第五幕が長くなるかな?
最後までダークで行くので、付いてくる方はお覚悟を。
では、以下に第二幕投入。短めだけどね〜。
(つーか、一、二幕合わせて序幕扱いで良かったかも)
まず、羽藤さんの遺体を引き取れるように色々と手回しをした。
これに関しては、羽藤さんに身内が居なかった事もあり思ったよりも容易に出来た。
羽藤さんのお母様の親友、浅間某(なにがし)とかいう方も欲しがっていたそうだが、こちらと違い裏につてもないのだから、競合相手にすらならなかった。
次に、庭内に氷室を立てさせた。
これは、羽藤さんの遺体を保存するための物だ。
引き取ってしばらくは、厨房の大きな冷凍庫を無理やり使わせていたが、さすがにいつまでもという訳にはいかない。
それに、あんな狭い所では羽藤さんが可哀想だった。
出来上がったばかりの氷室に入ると、さすがに中は凍えた。
一度ブルッと身を震わせ、氷室の中央に目をやる。
どこぞの国の玉座かと見紛うような立派な椅子を設置させていた。
そしてそこに鎮座しているのは、羽藤さんの亡骸。透けるほどに薄い絹の衣を纏っている。
衣服を透して見られる肌は、遺体安置所で見たようなくすんだ色ではなくなっていた。
うまく死に化粧させた事もあるし、何より今の羽藤さんの体内では血が巡っている、という事が大きいだろう。
人間は三分の一の出血で死ぬ。失血死ではあったが、羽藤さんの身体にはほぼ三分の二の血液が残っていた。
そこで、体内で固まっていた血に溶血剤を投与し液体に戻す。さらに人工心臓もつけさせて、無理やり体内に血を循環させているのだ。
生前よりも白く見える肌は、あたかも蝋人形のようで、そこに存在するだけでどことない背徳感を醸し出す。
「さ、羽藤さん……」
近寄って、その背中に腕に回して抱き起こす。
首が、ダラン、と力なく後ろに垂れ下がった。
「……うふふっ。だらしないですわね、羽藤さん」
微笑むと、後頭部に手を添え起こし、顔を付き合わせる。
見ると、羽藤さんの口は半開きになり、まぶたも開いた奥から白目が覗いていたりした。
表情のあまりの滑稽さに、また微笑。
とはいえ、いつまでも笑っていては始まらない。
そっと手を当てて目と口を閉じさせると、
「んっ……」
ほんのり赤い唇に口付けをする。
あまり柔らかくないのは残念だった。
そのため感触を楽しむ事は出来ず、早くに次の段階に移る。
カリッ、と音を立てて、強く噛んだ。
口の中に、赤い味わいがゆっくり広がっていく。
「はぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
大きく、息をつく。
――美味しい――
――ああ。美味しい。美味しい――
甘露、という言葉が意味する所を、初めて知った気がする。
「んっ、んむっ、んちゅ……」
チュウチュウと音を立て、唇からこぼれる血を啜っていった。
唇の味わいにざっと満足すると、今度は、前回邪魔が入って味わい切れなかった乳房に移った。
羽藤さんを脇に用意しておいた寝台に寝かせると、乳房の表面をペロペロとねぶり、前戯を楽しむ。
やはり、反応が無いのは少し寂しいだろうか。
「それに、母乳も出ませんし……」
無茶な要望であるのは自覚しているが、擬似的にでも体感してみたい気があった。
一度口を離すと、持ち込んでいた牛乳パックを開き、羽藤さんの胸の上にトクトクと注いでいく。
もちろん大半はこぼれるが、羽藤さんの胸の豊かさが足りないのが幸いし、それなりの量が胸に張り付き残る。
「うふふ……」
その様を眺めてひとしきり微笑むと、改めて唇を当て、チュウと吸い付く。
舌から伝わる牛乳の甘い味わいが心地良い。
……けれどやはり、牛乳の味だけでは物足りない。
強く、ガリッと乳房に噛み付く。
牛乳の奥から、鮮烈な味わいが口内に広がった。
唇の時より勢い良く広がるその味は、単体であれば濃すぎて受け入れがたかったかも知れない。
だが、牛乳と混ざる事によって柔らかい味わいとなり、身体に優しく受け入れられていく感覚があった。
「うふふっ……。苺ミルク……」
ピチャ、ピチャ、と淫靡な音を立て、乳房の上にある桃色の液体を舐め取っていった。
「ああ、あああっ……凄いっ……!」
高まる。
自分の中で、確実に何かが高まっていく。
口内に溢れる唾をゴクリと飲み込み、果てしない高揚感の捌け口を求めて、自分の乳房に左手を当て揉む。
自らのスカートに右手を差し込み、すでに洪水の秘部に人差し指と中指を第二関節まで入れて弄る。
右手の親指は、秘裂の真上にある突起の先端に当て、グリグリと強く押す。
「ひはぁ、ふぅっ……!」
その間も、羽藤さんの血と牛乳の混じった液体を啜る事はやめない。
ズズッ……ズズズッ……!
今回は、前のような邪魔は絶対に入らない。
とめどなく、脳を灼く熱さで押し寄せてくる快感を、積極的に受け入れる。
「ひぐぅ、はぁっ……! イクっ、イキますわっ、羽藤さん……っ! ……クッハァァァッ!」
羽藤さんの乳房から口を離し、身体を大きく反り返らせる。
口の端から、涎と共に桃色の液体が伝い、床にこぼれる。
「……あっ……」
見下ろすと、口からの分だけではなく、羽藤さんの胸からこぼれた分も合わせて、相当量が床を濡らしていた。
氷室の低温の中、瞬く間に固まろうとしている。
「うふぅっ……。もったいない……」
その場に四つん這いになると、犬のように舌を伸ばして舐めていく。
舌が凍傷を起こさんばかりに冷え切るのにも構わず、ただペチャペチャと音を響かせながら、舐めていく――
488 :
470:2005/11/07(月) 01:32:39 ID:vb7GmLLN
はい、第二幕終了。
ちなみに、次の第三幕は修学旅行編。
ドラマCDネタ大量に使う予定なんで、御注意を。
――ま、いずれにせよすぐの投下は保障できませんので、
あまり期待せずにお待ち下され。
GJ!
構成もそうだけど、文書上手いなぁ。
生々しさがいい感じなので、3幕以降も期待しています。
なんかガクガクしてきた。GJ。
生々しすぎてガクブルになってきたが…先が気になるのは何故か
492 :
470:2005/11/08(火) 02:59:59 ID:J8oLF6y3
応援どうも〜。
とりあえず、以下に第三幕の触り部分だけ。
触り部分なんで、色々とソフトですが。――本格化するのはこれ以降。(ニヤリ)
言っておいたよう、ドラマCDネタ多数なんで、未聴の方は御注意を。
夏休みが空けてからこちら、奈良さんの態度が少しおかしかった。
以前なら黙っていても、向こうから話しかけてきてやかましいくらいだった。
だが夏休みが空けてからはそういう事は一切なく、こちらから話しかけても返答は歯切れが悪い。
一言でいって、よそよそしい。
――原因は、やはり羽藤さんだろう。
一人でいる時はまだしも、わたくしと二人きりで話していては、そこにいるべきもう一人の不在を、どうしても意識せざるを得ない。
そういう心理は分からないでもないので、あえて問いただしはしないが、このままで良いとも思えなかった。
わたくしも羽藤さんの事は愛しく想っているが、奈良さんも劣らず大事な親友。
そこで、修学旅行に際して一つ仕掛けを打つ事にした。
羽藤さんがいなくなり、四人編成を基本としたグループ分けには一人足りなくなって、三人グループが一つ必要となる。
それが、わたくしと奈良さん、そして色々と羽藤さんを彷彿とさせる所のある加藤玲さんの組となるように裏で画策した。
修学旅行を通して加藤さんとお近付きになれれば、以前と同じような仲良し三人組を形作れるかも知れない。
下らない代替行為ではあるが、それが単純に一番うまくいきそうな方策だと思った。
……まあ実際には浅知恵だったと、後で思い知らされる事になるのだが。
修学旅行の旅館。わたくしと奈良さんは、二人きりの部屋にいた。
「二人だと広過ぎるね、この部屋……」
「……元が四人部屋ですからね」
目方さんが風邪で修学旅行を休むなど、さすがに予測出来ない。
しかしおかげで、加藤さんは一人分の余裕が出来た辰宮さんの部屋に移ってしまった。
「……明日の予定さ、どんな風に組んでるの? 全部お凛に決めさせちゃったけど」
奈良さんが話しかけてくるが、それも場の静寂に耐えかねて渋々、という感じだ。わたくしが求める対話ではない。
「ええ、午前は清水寺。その後、三年坂辺りを経由して食事を済ませたりお土産を買ったり――」
「お土産なんて、どーせ定番所は旅館でも駅でも売ってるんだから、後にすればいいのに」
「わかってませんわね、奈良さんは」
「…………」
わたくしの軽いからかいを含んだ言葉に、恨みがましい目を向けてくる奈良さん。
それであっさりと、会話が途絶えてしまう。
羽藤さんという緩衝材を置かず、わたくしと奈良さんだけではこうなってしまうとは、ここ最近の経験でわかってきた事だった。
わたくしは嫌な空気を払拭するよう頭を振ると、無理やりに言葉を続ける。
「それで、午後にはまず、太秦(うずまき)の活写村に行く予定を入れていますわ」
「……そこって、はとちゃんが前言ってた……」
「…………」
今度はつい、わたくしの方から沈黙を落としてしまった。
こうして、気まずい雰囲気の中、修学旅行初日の夜は過ぎていく――
修学旅行は、最低の思い出になりそうだった。
せっかく清水寺で薀蓄話を聞かせても、奈良さんの反応は鈍い。
『うるさい黙れ』とすら言ってくれず、ただ聞き流される。
羽藤さんを失った心の傷が深いのは分かるので、あまり口に出して非難も出来ないが――
そういった不満を心中に押し溜めつつ、過ごす修学旅行。
――異変が起こったのは、午後の移動時だった。
「あら? 向こうにいるのは辰宮さんでは?」
わたくしが言うと、奈良さんもそちらに顔を向けた。
「ほんとだ。修学旅行の移動はグループでが基本なのに、一人で何やってるんだろ?」
近寄ると、向こうもこちらを見つけた辰宮さんが、泣きそうな顔で言ってくる。
「あ、東郷さんに、奈良さん――」
「どうされました?」
「れ、れ、れ、玲ちゃんが……」
「加藤さん?」
「カトちゃんが、どうかしたの?」
「いなくなっちゃったの! 携帯にもかからないし、ゆ、誘拐されたのかもっ!」
穏やかでない話だった。
「携帯は、電源を切っているだけという可能性はありませんか?」
「そ、そうだね。カトちゃん、なんかそういう事しちゃいそうなキャラだし」
「でも、突然いなくなっちゃうのはおかしいよっ! みんな手分けして探してるけど見つからないしっ!」
確かに、最悪の事態は想定しておいた方が良いかも知れない。
「わかりました。それではわたくし達も協力して、手分けして探しましょう」
「ほ、ほんとっ!?」
「それでは奈良さん、一緒に――」
「んっ、いや、あたし達も別行動でいこう? 手分けした方が効率良いと思うし」
「――――」
奈良さんにとっては、裏のない言葉通りの意図しかなかったのかも知れない。
けれど、わたくしにはどうしてもそうは思えなかった。
――そこまでして、わたくしと行動を共にしたくはないのか。
奈良さんとは終わった――何となく、そういう気がした。
「――ええ、そうですわね。そうしましょう」
何気ない風を装って返すと、奈良さん達から離れる。
完全に離れきってから、わたくし達を隠れた所から護衛していた黒服達を呼びつけた。
「状況はわかりましたか? はい、それでは加藤玲さんの、誘拐されたのなら救出に向かいましょう。
――え、場所? うふふ、それは大丈夫ですわ。わたくし、クラスの少しでも気になる対象には、発信機をつけていますから」
少し気になる対象には、羽藤さん似の加藤玲さんももちろん含まれていた。
495 :
470:2005/11/08(火) 03:05:26 ID:J8oLF6y3
とりあえず、以上。
……頑張れば、明日には第三幕最後まで投入出来るかな〜。
布団の中でガクブルしながら読みました。
加藤さんはもちろん、陽子ちゃんの末路を考えると……。
まあ、なんだかんだ言いながら楽しみにしているので頑張って下さい。
497 :
470:2005/11/09(水) 02:25:17 ID:rXKF5SbZ
さて、第三章完成しました。
……つーかこんだけ黒い話、我ながらよー書ける。
果たしてスレ住人に受け入れられるか、ある意味こっちの方がガクブル。
【――警告――】
これ以降、お凛さんの暗黒度は、当社比でこれまでの三倍増となっております。
そーいうのが苦手な方や、鬱の傾向のある方は読むのを控えるのをお勧めします。
――ぶっちゃけ、自己責任で読んで下さいませ。
「突入」
わたくしの合図と同時、廃ビルの一室に黒服達が突入する。
不意をつかれた誘拐犯達に、こちらは数で勝る黒服勢。勝負は一瞬でついた。
「大丈夫ですか、加藤さん?」
誘拐犯を、主犯格の美人を含めて全員縛り付け転がしてから、わたくしはこちらも縛られ座り込んでいる加藤さんの所に寄った。
「え、東郷さん……? ど、どうして……?」
「うふふ。クラスメートの危機に駆け付けるのに、理由がいりますかしら?」
「……う、うんっ! 本当ありがとう、東郷さんっ!」
先程までは不安で泣いていたのだろう、目元に涙の後を残しながら、屈託ない顔をこちらに向けてくる加藤さん。
その頭の後ろで、ツインテールがふぁさっと揺れた。
――ああ。本当に、羽藤さんに似ている。
「……『お凛さん』……」
気が付くと、呟きが口から漏れていた。
「え?」
「『お凛さん』、と呼んで下さいません? 『東郷さん』、なんて他人行儀でなしに」
「……あ、え、えっと。……う、うん、お凛さん」
照れたように頬を赤らめながら、こちらの要望に応えてくれる。
――本当に。本当に羽藤さんに似ている。
「え、えーと。それで、そろそろ縛られてるの、外してくれないかな、なーんて……」
座り込んだままこちらを見上げ、小動物のように気弱げにお願いしてくる様も、そっくりだ。
衝動的に、その両肩に手を置いた。
「え……?」
加藤さんが驚いている内に、こちらも屈んで高さを合わせると、唇を重ねた。
「……んむっ!? んむぅぅぅっ!?」
無理やりに舌を差し込み、その口内を蹂躙する。
――ああ。暖かくて、柔らかい。
きっと、生前の羽藤さんと口付け出来ていたら、こんな感じだったのだろう。
背は加藤さんの方が明らかに高いが、座り込んでいる状態ではそう気になる事ではない。
「――藤さん……」
口を外すと顔を少し下ろし、加藤さんの服を剥いで、露になった胸元を舐める。
「ひぃやぁっ!? ちょ、ちょ、ちょ、何なのっ!?」
――はぁ、暖かい、柔らかい。
――けれど。
膨らみが豊かなのが、少し気になった。羽藤さんの胸は、もっとなだらかだ。
しかしまあ、ひとつふたつの違いに目くじらを立てる事もないだろう。それに、羽藤さんだって成長する可能性はゼロではなかった。
肝心な事は、もっと別にある。
「んふふっ……」
加藤さんの胸の隆起に数度チュッチュと口付けをしてから、
ガリッ!
期待に心躍らせながら、歯を立てた。
「あっがぁぁぁぁっ! ……ヒッ、ヒィッ!」
こぼれた赤い液体を、ゆっくりと舐め取る。
「…………」
――不味い。
何なのか、これは?
羽藤さんの血が持つ陶酔するような味わいの、万分の一の価値も無い。
こんな事で、彼女は羽藤さんの代わりになれるのか?
ふつふつと怒りが沸いてくる。
「や、やめてぇっ……! 東郷さんっ……!」
その一言が、逆鱗に触れた。
「『お凛さん』……っ!」
「え? ……あっ、がぁっ!?」
「『お凛さん』と呼べと言ったでしょうっ!? どうしてその程度の事が出来ませんのっ!?」
グシャアッ!
気が付くと、加藤さんの両肩を握り潰していた。
「ヒィィィィッ! かた、かた、肩がぁぁぁっ!」
涎や鼻水、涙や汗で顔を汚らしく濡らし、情けない声を上げる加藤さんに、わたくしの興味は完全に失せた。
黒服を一人呼びつけ、命ずる。
「彼女、適当に『処理』してしまいなさい。日本の女子高生と言えば、需要のある国も多いはずですし。
――ああ、肩が? それなら達磨に加工するなり、処理する方法はいくらでもあるでしょう?」
『鬼がいますね――すぐそばに――』
唐突に聞こえた声に、そちらを振り向く。
見ると、そこでは誘拐犯の主犯格だった女性が、後ろ手に縛られたまま立ち上がっている。
顔をうつむかせているので、その表情は窺えない。
『人が変じて、間もなき鬼――払いましょう。かの鬼切りの将が妻(め)として、私が鬼を討ちましょう――』
その女性からは、何となく嫌な気配が湧き上がっていた。
普通に考えれば、縄で後ろ手に縛られた状態から、しかも女性の身で何が出来るはずもないのだろうが――
『――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――』
ブチィッ!
その女性が後ろ手を縛る縄を引きちぎるのと、わたくしが咄嗟に飛びかかって押し倒すのとは同時だった。
『くっ……! 忌むべき鬼よ、退きなさい!』
間一髪で押し倒しはしたものの、凄い力で抵抗される。
慌てて黒服達に指示を出し、女性の四肢それぞれに一人ずつあてがい、胸に乗るわたくし自身合わせて五人がかりで押さえ込んだ。
『おのれっ……! 人が四人に、弱き鬼ならともかくも――ただの鬼では、ないですね――?』
顔を歪めながら、女性はなお抵抗を続ける。
実際、尋常な力ではないが、さすがに五人がかりならこちらに分があるようだった。
「ふっ、ふふっ。人の事を鬼だ鬼だと、無礼極まりないですわね。腹黒だとは良く言われますけれど――」
少なくとも、誘拐犯風情にそこまで貶められる筋合いはないはずだ。
油断はしないようにしながら、若干の怒りを込めて、手の下にある女性の胸を力任せに揉みしだいた。
『――くぅっ!? な、何をしますか、この鬼めっ!』
女性の頬に、朱が浮いた。――明らかに、怒りによるものではない。
「あら、案外と純情ですのね? 誘拐犯なんて人倫にもとる方の事、性に関しても乱れているのではと思っていましたが」
首を傾げながら力を加減し、より感じるような揉み方をする。
『ひ、か、は……か、かような行為、伴侶たりうる男(おのこ)と以外、成すものかっ!』
「…………」
天然記念物、という奴なのだろう。深く考えない事にする。
しかし精神的優位に立てた事もあり、少し余裕が出てきた。
「うふふっ。それでは、女(めのこ)とこんな事をいたすのは、論外なんでしょうねぇ」
女性の服、胸の前を開いて、その奥から下着に包まれた膨らみを露にする。
「あら、意外に良い生地の下着を使っていますのね。誘拐というのは、やはり儲かるものなのでしょうか?」
訊きながら、下着の中に手を差し込んで乳房を直接に揉みしだく。
『あふぅっ、ひっ、はぁぁんっ……!』
本当にこういう事には慣れていないようで、あがる嬌声は見た目に似合わぬ幼い印象があった。
わたくしは笑んで、逆の手を彼女のズボンに差し込み、臀部を揉み始める。
『あひっ、ひぐっ、や、やめなさっ――』
「ほら。皆さんもボーッとしてないで、手伝って下さい」
周りの黒服達に指示をする。
瞬く間に女性の服はすべて脱がされ、その綺麗な裸体を晒す事になる。
普段無表情な黒服達の表情が、この時ばかりはかすかに緩んで見えた。
――まったく、殿方というのは嫌らしいものだ。
ともあれ彼女は、わたくしを始めとした無数の手により、その全身をまさぐわれていった。
唇、まぶた、頬、鼻、耳たぶ、髪の毛――
肩、鎖骨、胸、乳首、お腹、ヘソ、脇腹――
お尻、肛門口、秘裂、陰核、太股――
性感帯も、そうでない場所も隙間無く――
その容赦無い責めに、性に関して初心な女性が耐え切れるはずがない。
『い、いやあっ、いやはぁっ……! わ、我が背の君ぃ……、あっはぁぁぁぁぁ……』
魂の抜け出るような淡い息を口から長々と吐き出し、絶頂に達した事を明らかにした。
「うふふっ、どうです? こういうのも悪くは――」
その言葉責めは、最後まで言い切れなかった。
『――こ、この耐え難き辱め。器の者とて、生きておれまい』
そう言ったかと思うと
ガリッ!
女性の口中で、鈍い音が鳴った。
次の瞬間、一度ビクンと身体が跳ね――そのまま動かなくなる。
口元から、血が一筋流れた。
「…………」
舌を噛み切った、という事か。
ほんの少しの感心を覚え――ふとある事を思いついた。
「この女性の亡骸と、他の誘拐犯の方々はいつものように『事後処理』を」
黒服達に命じ、女性への興味はそれきり失った。
そう。重要なのは、今しがたこの女性を見て思いついた事。
『事後処理』の準備が進められる中、手の空いている黒服を数人呼びつける。
「ああ、簡単なお願いがあるんですけれど。ええ、皆さんにとっても良い話だと思いますけれど。
――はい、発信機が付いてますから、すぐに見つかりますわ。
で、その女性をですね――
――え、本当に良いのか? うふふ、おかしな事を訊きますのね。
卵を産まなくなった雌鳥を、他にどう処理しろと言いますの?」
先にホテルの部屋に戻って待っていると、やがて奈良さんが帰ってきた。
「…………」
肩を落とし顔をうつむかせ、表情は見せない。
無言で部屋に入ってきた様子からしても、憔悴し切っている事が分かる。
服がヨレヨレになっているのは、加藤さんを必死に探索してきた結果と見るべきなのだろうか。
――もちろん、そうでない事は知っているが。
「加藤さん、見つかりました?」
我ながら、白々しい問い。
「…………」
奈良さんは顔をうつむかせたまま、無言で首を横に振った。
「そうですか……。でもきっと大丈夫ですわよ」
生命だけは、という言葉は胸の奥に潜めておく。
「とにかく、今日は奈良さんもお疲れ様でした」
椅子から立ち、近寄って労おうとすると、
「ダメッ! 来ないで、お凛っ!」
絶叫で遮られた。
「…………?」
頬に手を当て、軽く首を傾げる。
ひょっとして匂いに気付かれるのを恐れているのだろうか。
だとしたら、馬鹿な話だ。この匂いは、奈良さんが部屋に入った時点からしている。
良く、海産物や栗の花に喩えられる異臭。
「……あ。ごめん、お凛。大声出しちゃって。と、とにかくあたしは大丈夫だから」
「はぁ、まあ良いですけれど。
――それではともかく、今日一日の汚れと疲れを取るため、お風呂に一緒に行きません? このホテル、露天風呂があるようですし」
「……あ、いや、えと……、あ、あたしはさ、ここのユニットバスで良いから。露天風呂には、お凛一人で行ってきて」
言うと奈良さんは、こちらの返事も待たずに部屋付きのバスルームに入っていった。
「……うふふっ」
まったく、ここまで予定通りの言動を取ってくれると、面白くてたまらない。
音を立てないように慎重に、バスルームへの扉を開く。
「ううっ……、えぐっ、ひっ、ぐすっ……」
すすり泣きが、ユニットバスの方から聞こえた。
そこでは奈良さんが、湯の入っていない浴槽の中、うつむいたまま必死に身体を石鹸で擦っていた。
見ると、その柔肌には全身、無数の小さな擦り傷が出来ている。
「奈良さん……?」
声をかけて初めて気付いたようだった。顔を跳ね上げ、身体を隠すように両の腕を回し、怯えた表情でこちらを見てくる。
「お、お凛っ! 露天風呂の方に行くって――」
「一人で行ってもつまりませんから、奈良さんと一緒にユニットバスのお風呂を頂こうかと――いけませんでしたか?」
「そ、そんなの……二人で入れる大きさじゃ……」
必死の言い逃れは聞き流し、ツカツカと歩み寄る。
そのわたくしに対し、奈良さんは身を竦める事しか出来ない。
すぐに、ユニットバスの脇に付く。
そしてわたくしは、奈良さんの太股に沿って流れる白い筋を見下ろした。
「奈良さん、それは……?」
「あ、やぁっ……!」
両足を絡めて隠そうと動くが、まったくの無駄だった。
白い筋の発生源は、奈良さんの秘裂。赤く充血し、無残にめくれあがったその奥から、止む事なく溢れ出てくる。
「……精液、ですわよね?」
分かりきった事に念を押す。
「……あ、う……」
ガタガタと震える、縮こまった奈良さんの身体は、とても可愛らしかった。
「……ひょっとして、強姦されましたの?」
極力何でもない風を装って、確認を取る。
「大丈夫、大丈夫ですから。ね? 力になりますから、詳しくお話になって下さい」
「……う、あう……お、凛んんん……っ!」
ポロポロと涙を零しながら、言葉を搾り出してくる。
「カトちゃん探してたらね、突然、黒い服の男達に襲われて――」
「『達』? 何人でしたの?」
五人だと分かってはいるが、一応訊いておく。
「わかんない、わかんないよぉ……! 何が何だか、全然わかんなくて……っ!」
……少し、呆れた。五人くらいの人数、ちゃんと数えておいてほしいものだ。
「まあ良いですわ。それで?」
「……路地裏に連れ込まれて……。それから、無理やり……、うっ、ううっ……ビ、ビデオにも撮られて……っ!」
ああ、黒服達はちゃんと指示通りにしてくれたようだ。帰ってから観賞するのが楽しみだ。
「……なるほど」
わたくしは頷いてから、一息ついた。
「……お凛……っ!」
縋るように、こちらに身を乗り出してくる奈良さん。
わたくしは間合いを保つように、一歩後ろに退いてから、冷淡に告げる。
「汚らわしい。近寄らないで下さいません?」
「……えっ……」
一度、流れる涙さえ凍りつく表情。――そこから、ゆっくりと絶望に彩られていく。
その変化を眺めるのは、本当に楽しい。
――卵を産まなくなった雌鳥はどうなるか。
当然、絞められてから食べられる。
――では、友情を与えてくれなくなった親友は?
「まさか、数え切れないほど多くの相手にだったなんて。――ああ、もう想像するだけでおぞましいですわ」
「……え、あ……」
「複数相手という事は、通常の場所だけではありませんわよね? 口や、ひょっとして菊座まで使われましたでしょう?」
「……ひっ、あうう……っ!」
「口に含まされたのなら、噛み千切ってしまえば良かったじゃありませんか」
「……だって、そんな……。歯を立てたら、殺すって、言われてぇ……」
「殺されれば良かったじゃないですか」
――絶句――。
「そもそも普通、その場で舌を噛み切って死にません? 奈良さんがそんな生き意地の汚い方だったなんて、失望ですわ」
「……い、あう……」
「しかもビデオに撮られた?
――ああ、もうダメです。今後、それを脅しに使われ、何度でも呼び出されますわ。何度でも何度でも、犯されますわね」
「……ひ、い、いいいい、いやっ……! ……いやっ、いやぁぁ……っ!」
頭を抱えて必死に首を振る奈良さんに、わたくしは最後だけ、優しく語り掛ける。
「ですから、ね? 今からでも遅くありませんわよ?」
「……えっ……?」
提案の意味が理解出来なかったのか、呆然とした表情を向ける奈良さん。
わたくしは無視し、背中を向けてバスルームから退室しようとした。
「……あっ、お凛……っ!」
背後からの呼びかけに、退室直前、一度だけ振り返る。
「――あら、まだ生きていましたの? 死ぬのは早い方が良いと思いますけれど」
それだけ言い捨てて退室、バスルームの扉を閉じる。
その後、扉が向こうから開かれる事はなかった――
505 :
470:2005/11/09(水) 02:34:42 ID:rXKF5SbZ
以上。第三幕終了。
第四幕へ続く――
えらい鬱&ガクブル…
でもここまでくるとなんか読んでしまうよ…文章上手いし
ああ酷い
ああ酷い
だけど、読みふけってしまう
文上手いなぁ
鈴鹿さん殺しちゃったよ!恐いがGJ
うーんすごいな。
よくぞここまで描ききれるものだ。
偶にはこういうのもアリかもしれない。
次幕も期待しております。
いつの間にやら長編が投下されてますな。
職人さんGJッス!続きも期待。
511 :
470:2005/11/10(木) 02:04:58 ID:0ZmGqtJ7
毎度、レスどうも〜。
よくもまあ皆さん、こんな極悪な話を支持して下さいますな。
……いや実際、嬉しいっすわ。
てな訳で、以下に第四幕を一気に投入しまっす。
氷室の中で、映写機が動いていた。
大スクリーンに、映像が映し出される。
『いや、いやあぁっ! やめてぇぇっ!』
「ほら羽藤さん、御覧下さい。奈良さん、五人もの屈強な男に襲われながら、必死に抵抗なさってますわ」
わたくしは羽藤さんの裸体を抱きかかえながら、大スクリーンを眺めていた。
「無駄な抵抗ですのに、滑稽ですわよね。うふふふ」
微笑しながら、羽藤さんのなだらかな胸表面を、サワサワと撫でる。
視線はスクリーンに向けて撫でているので、指先がどのタイミングで突起と、そこにピアシングしてある付属物に触れるかわからず、なかなか面白い。
『ひっ、いやっ! それだけはっ! あたし、まだバージ――ぐっ、がぁぁぁぁぁぁっ!』
「羽藤さんは修学旅行に参加出来ず残念でしょうけれど、面白いものではありませんでしたわよ。
奈良さんの件に、加藤さんの行方不明もあって、三日目からは全体行動だけでしたし。
――収穫といえば、本当、このビデオぐらいですわよね。くすくす」
『ダメぇっ! 中は、中に出すのはやめてぇぇっ!』
「ああ。その奈良さんですけれど、結局自殺未遂に留まって、今は病院通いのようですわ。――学校はやめてしまわれましたけれど」
説明しながら、羽藤さんの半開きになった口に指を差し込み、中を弄っていく。
口内の複雑な隆起をなぞっていくのは、特に湿り気がなくても楽しめた。
「うふふ。まあ奈良さんに自殺するだけの度胸が無いだろう事は、初めからわかっていましたけれど。
生き意地の汚い方は大変ですわよね。寝ても覚めても、この悪夢にうなされるんでしょうに。
――本当、何のために生きてますのかしら」
『む、無理ぃっ! そんなの、くわえられない……っ! ……や、いやだぁっ! 殺さないでぇぇっ!』
すでに何度か見たビデオなので、少し飽きが来ていた。スクリーンから目を降ろし、羽藤さんの身体に視線を移す。
ここに来た当初とは、少しだけ様相が変わっていた。
まず、両乳首と陰核にピアシングが施されている。付いているのは、羽藤さんに似合った小振りの青い宝石三つ。
首輪も付けてあり、羽藤さんの小動物っぽさを後押ししている。
そして今だけの話だが、その秘裂には、細めの双頭バイブの一方が捻じ込まれていた。――もちろん、もう一方はわたくしの膣に突き刺さっている訳だが。
『おりぃぃぃんんんっ! はとちゃぁんっ! 助けてぇぇっ! ……パパぁっ、ママぁぁぁぁっ!』
「あははははっ!
奈良さんってば何を考えて、あんな呼びかけてるんでしょうね? 特にわたくしなんて呼んで、どうする気なんでしょう」
ひとしきり笑ってから、腰を動かす。
双頭バイブが奥深くめり込み、わたくしの秘部が、グチュッ、と音を鳴らす。
「くっ、ふぅぅ……! いい、いいですわよ、羽藤さん……。これなら、すぐにでもイケそうです……」
それでもすぐに絶頂に達するのはもったいなく、ゆっくり、ゆっくりと腰を前後させる。
「はぁ、あはぁっ……」
羽藤さんの首筋に、口付け。
歯は立てない。あいにくと元々残っていた血はすべて飲み干してしまったのだ。
今は代用として人工血液を入れてはいるが、かつての鮮烈な味わいとは雲泥の差なので、とても吸う気にはなれない。
もう少しジックリと飲んでいくべきだったと後悔するが、それは諦めるしかなかった。
だが、それでも良い。羽藤さんに感じる愛おしさにはなんらの違いもない。
ただペロペロと、表面を舐め続ける。
股間では水音が、グチュ、グチュ、とさらに淫らさを増していった。
『いやぁぁっ! こんなのでイキたくないぃぃっ! ……ひぃぃっ! いやっ、あぁぁぁっ!』
「うふ、うふはぁっ……。もうイッてしまいますわよ、羽藤さぁぁん……っ!」
『いぎっ、あがっ、はぁぁっ……! イ、イ、イ、イあっ、イきひぃ――イッぐぅぅぅぅあああぁぁぁぁっ!』
「はぁぁぁぁっ……。いぃぃぃぃっ……!」
至上の幸福を覚えながら、わたくしは絶頂に達した――
――そういう訳で今、わたくしは学校では一人、新しい仲良しグループに入ったりもせず、孤立している状況だった。
別段苦に感じはしないが、もちろん面白い訳でもない。
自然、学校それ自体を退屈に感じるようになっていった。
今日も、毎日のつまらない学校の時間を適当に過ごしてから、帰路につく。
――ああ、今夜は羽藤さんとどんなお話をしようか。
頭にあるのはそればかりだ。
一刻も早く帰宅しようと柄にもない早足で歩いていると、
「ちょっと待ちな」
初めて聞く声で、呼び止められた。
振り返り見ると、そこに立つのは、やはり初めて見る、二十代と思しき女性。
ジーパンは良いとして、豊かな胸元が見えそうでお腹はヘソが出ているという、明らかに布の足りていないキャミソール姿はどうなのだろう。
もう冬も近い季節にその格好は、色気を振り撒く事が目的としか思えなかった。あまり好きなタイプの女性ではない。
「? ……どなた?」
問うと、女性は鋭い視線を向けてきた。
「――羽藤桂の母親の親友、と言えばわかるかい?」
まともな自己紹介をする気はないようだった。少し記憶を掘り起こす必要に迫られる。
「浅間――サクヤさんでしたかしら?」
羽藤さんの遺体引き取りを望んだ、もう一人の相手。
「まさか今更、羽藤さんの御遺体を渡すようになんて迫りに来られた訳じゃありませんわよね?」
「さて、ね」
返答を誤魔化すように肩を竦めるが、その眼光の鋭さに変わりはない。
「――ちょいとさ、面貸しな」
ぞんざいに顎でしゃくり、人気のない方角を指し示してきた。
夕闇がかかってきた頃合い。
西には夕日、東には満月の天辺が地平線に覗いている。
逢魔が刻とも呼ばれる時間帯に、わたくしと浅間サクヤさんは、人気のない川原で対峙していた。
「初めは、さ」
頭をボリボリとかきながら、浅間さんが言ってくる。
「桂の遺体を引き取れないのは残念だったけれど、まあ、親友である東郷屋敷の御令嬢の手に渡るんなら、悪いようにはならないだろうと納得してたんだ」
小さく息を吐いてから、続ける。
「納得してたんだけど――その親友が、鬼に堕ちてたときたら、話は別さね」
わたくしは、ちょっと首を傾げた。
「何だか最近、よく鬼呼ばわりされますわねえ。わたくしは、どこにでもいるただの女子高生ですわよ?」
「――空っとぼけてんじゃないよ」
浅間さんの声音が、底冷えするような響きを持つ物に変わった。
「あんた、桂の血を飲んだだろうっ!」
「……ああ、確かに頂きましたわ。大変美味しゅうございました」
誤魔化しても仕方がなさそうなので、素直に答える。
ギリッ、と歯ぎしりする音が聞こえた。
「あたしは結局、誰も守れなかった……。姫様も、笑子さんも、正樹、真弓、柚明、白花――」
知らない名前をツラツラと挙げてくる浅間さん。
だが、
「――そして、桂」
最後に挙がった名前だけは、理解出来た。
「だけどっ! だからこそ、羽藤の最後の血筋である桂が、あんたみたいな鬼の慰み者になってるのを見過ごす訳にはいかないんだよっ!」
手を鉤爪状に折り曲げ、いきなり飛び掛ってくる。
「――――!」
咄嗟に横に避け、殴りかかってきた右腕を手に取る。
「なにっ!?」
驚きの表情を見せている内に、腕を絡めて関節を極め、体重をかけて相手を地面に這いつくばらせる。
「くっ、何だって……っ?」
「いきなり、危ないですわね。こういう時のために護身術を仕込んでおいて下さったお父様に感謝、ですわ」
微笑する。
「……ちっ。蝶よ花よのお姫さんだと思ってたよ……」
ギリギリと捻り上げられる関節に、苦痛の表情を見せる浅間さん。
「それにこの力……。桂に残ってた贄の血、全部飲みやがったのかい……っ!」
「贄の血……? まあ確かに羽藤さんの血は頂きましたけれど」
意味の分からない単語に首を傾げるが、
「ともかく、降参なさい。この状態になったら絶対に逃げられませんわよ?」
「――そいつは、どうだろうねっ!」
気、とでも言うのだろうか。
浅間さんの中で爆発的に膨れ上がったそれを本能的に察知したわたくしに、躊躇う余裕など無かった。
一瞬で、極めていた右腕の関節をへし折り、飛びのく。
次の刹那、先程までわたくしがいた空間を、浅間さんの左腕が唸りを上げて通り過ぎた。
「ぐっ、がぁぁっ……!」
遅れて、肘関節を砕かれた叫びが上がる。
「……い、良い判断じゃないか……。ほんと、お嬢様だなんて認識を改めないといけないねえ……」
右腕をダランと垂れ下げながら、獰猛な笑みをこちらに向けてくる浅間さん。
その姿は、先程までと若干変わっていた。
全体的に筋肉質になっただろうか。まとめていた髪は長く解かれ、笑む口元からは犬歯が覗き、指先には鋭い爪が伸びている。
変身の原理はともかく、本来の戦闘体勢に入った、と見るべきだろう。
戦いは、ちょっとした膠着状態に陥った。
正直、力と速さでは戦闘体勢の浅間さんの方が格段に上だった。
だが技ではこちらが勝る。関節を取られる事を恐れてだろう、浅間さんは攻めあぐねている感じだ。
こうなると、最初の段階で右腕を奪えたのが大きい。
時間が立てば立つだけ、砕けた関節は熱を持つ。この膠着状態は望む所で――
「――え?」
こちらの計算すべてを覆すように、浅間さんが右肘を折り曲げし、その状態を確かめていた。
「ふう、何とか使えるかね。まだ痛みは残ってるけど。……満月だってのに、半端者の身は辛いよ」
言葉の意味は良くわからないが、状況は非常に悪い模様だった。
両腕が使える浅間さんを相手には、攻撃を凌いでいくのが精一杯だった。
相手は両手だけでなく、両脚をも攻撃に振るってくる。
四肢全てを用いた野生の獣さながらの動きは、体系化された武術を修めている自分の目からすればやや乱雑な所があるが、とにかく力と速さが違った。
さらに攻撃が、拳でなく爪で行なわれるというのも厄介極まりない。
攻撃を流すだけでも受けた腕に傷が入り、鋭い痛みが走る。
このまま防戦一方でも、状況が打破出来る当てはない。いわゆる、ジリ貧という状態だ。
今の内に、覚悟を決めるしかなかった。
「くっ!」
右腕で浅間さんの左手を払いのけ、
「はあっ!」
左手の人差し指と中指を伸ばし、浅間さんの両目をめがけて突き出す。
しかし到達前に、
「甘いんだよっ!」
浅間さんの右腕が振るわれ、わたくしの左腕は根元から吹き飛び、宙を舞った。
だが、続けて振り上げられた左足は右腕で受け流し、身体ごとぶつかる勢いで浅間さんの懐に飛び込む。
「なっ!?」
防御に使った右腕を攻撃に戻している余裕はない。
その際の攻撃手段は、ただ一つ――
わたくしは、浅間さんの首筋に食らいついていた。
「ぬっ、ぐっ――がぁぁっ!」
獣の吠え声と共に振り払われ、地面に背中をしたたかに打ち付けた。
立ち上がる事も出来ず、そのまま地面に大の字になる。
いや、大の字を形作るには、腕が一本足りなかった。
無くなってしまった左腕の肩口を、右手で押さえる。
痛い――
痛い、痛い、痛過ぎる――
肉体の痛みに涙を浮かべるなど、何年ぶりの事だろうか。
激痛に耐えるよう、唾を飲み込む。
と同時、唾に鉄の味が含まれている事に気付いた。
浅間さんの、血――
地面に倒れたまま浅間さんの方を見上げると、血が溢れる首筋を抑え、顔をしかめていた。
とはいえ、頚動脈に達したかという程の噛みつきだったはず。それがその程度で済むとは、まったくもって化け物という他ない。
「左腕を犠牲にするほどの勝負度胸たあねえ……。まだ、甘く見てたって訳かい……」
忌々しげに呟いてくる。
「だけど、これで終わりだよっ!」
地面に倒れているこちらに向けてのしかかるように、爪を振り下ろしてくる。
必死に右腕を前に差し出し、防ごうとするが――ただ右拳が手首を離れて宙に飛ぶだけの結果に終わる。
「ぐぅあがぁっ!」
激痛に泣きそうになりながら、それでも無駄な抵抗をしようと身を震わせ――
次の瞬間、わたくしの左腕が浅間さんの胸の中に潜り込んでいた。
――左、腕?
「ば、かな……」
目を剥いて驚愕する浅間さん。……驚いているのは、こちらも同じだったが。
「いくらあたしの血を飲んだからって……。馴染んで再生するのが、早過ぎる……」
そこまで言ってから、首を力無くカクンと垂れて、こちらの上に、ドゥ、と崩れ落ちた。
大変、重い。
が、今はそれどころの話ではない。吹き飛ばされて無くなったはずの左腕。今はちゃんと生えているその感覚を確認しようと、手の平を軽く握り開きする。
左腕は、確かにそこに存在した。
それだけでなく、手の平を通して伝わる感触があった。
握り拳大の塊。
火傷しそうなくらいの熱を帯びているそれが、ドクン、ドクン、と音を立てて鼓動している。
――これは、浅間さんの心臓か。
そう理解した瞬間、迷う事なく握り潰した。
517 :
470:2005/11/10(木) 02:12:03 ID:0ZmGqtJ7
はい、第四幕終了。
後は第五幕とエピローグを残すのみ――
ガクガクブルブル
でも読む。
サクヤさん殺しちゃったウワ〜ン!
なんてことするんだ!
GJ。
まさに鬼にw
しかし、かなり鬱になってくるわけだが…
でも続きは読みたいお(´・ω・`)
521 :
470:2005/11/11(金) 01:57:58 ID:I1FPb30a
さて、今夜は第五幕前半部を投入しま〜す。
第四幕後半部と同じでバイオレンス重視の展開でする。
浅間さんとの件があってから、ほぼ一月後の夜。
わたくしは屋敷の縁側で、食後のお茶を頂きながら、庭の方を眺めていた。
「雪景色の庭、というのも良いですわね」
白に染まった屋敷の庭園を観賞しつつ、ズズ、とお茶をひとすすり。
ふと見上げると、つい先程まで降っていた大雪の影さえ無いほど、夜空は晴れ渡っている。
無数に散らばる星々の中、クッキリと浮かぶ満月の姿も美しい。
なんとなく、高揚感が内から湧き上がってきた。
「……今夜も、羽藤さんの所に行きましょうかしら」
口から漏れる白い吐息を眺めながら、呟く。
なんなら今夜は、外でやっても良い。どうせ覗く者などいないし、庭園は雪によって氷室と同程度の気温になっている。
それに今なら、羽藤さんを花に見立てて、雪月花が揃い踏み――
そんな事を考えながら縁側から腰を上げる。
と、庭園の中に、見知らぬ影が立っている事に気が付いた。
「……子ども?」
夜とはいえ、満月に雪明かりも加えてかなりの明るさがある。見間違えようがない。
十歳ほどだろうか、一見して少女とも少年とも取れる感じの子どもだった。
頭に小柄な白狐を乗せているのが少し変だが、可愛らしい。
近寄って、声をかける。
「どうされました? 迷子ですか?」
考えてみれば、馬鹿馬鹿しい問いではある。
近辺の人達から東郷屋敷と呼ばれている我が家の防犯設備は、かなり充実している。子どもが間違って迷い込めるような場所ではない。
子どもは肩を竦めて返答してきた。
「いえいえ。ちゃんと用があってここにいますので、お構いなく」
その、微妙にこちらに対して揶揄するような物言い。
どことなく、わたくし東郷凛と同系統の人間のように思われた。
そういう相手に会うのは、ひょっとして初めての事だろうか。探るように、しかし何となく楽しさのような物を覚えながら、言葉を返す。
「あら。それなら不法侵入という事になりますが、わかっていますの?」
「ええ、もちろん。いやいや、こちらも法を遵守するばかりではやっていけない仕事でして、大変ですよ」
「それはそれは。同情致しますわ」
「御同情、痛み入ります」
互いに微笑を向け合ってから、一拍の間。
「……お名前は?」
頬に手を添えつつ尋ねると、子どもは自身の胸に手を添えた。
「若杉葛と申します。以後お見知りおき――はしなくとも良いですよ。どうせ、すぐにお別れですから」
瞬間、まったくの別方向から殺気を感じた。
反射的に一歩退く。
眼前を、月明かりを返す銀光が通り過ぎ、地面を打って雪を散らした。
――日本刀?
屈強な体格の男が、間違いなく銃刀法違反となる代物を振り下ろす体勢を取っていた。
「威(あきら)さん、今のタイミングで殺っちゃえなくてどうします?」
子ども――若杉さんが、男に対してぶつくさと文句を付ける。
「苛立ちから、殺気を表に出し過ぎなんですよ。子どもですか、あなた」
……小学生と思われる若杉さんにそんな事を言われては、男も立つ瀬がないだろう。
「――どういう事ですか?」
わたくしは目をスッと細めて、若杉さんと、男に問うた。
「ああ。先日まで、京都の方でちょっとしたゴタゴタが続いてましてね。
その関係で、欲しがっていた業物が軒並み使い潰されたのが不満みたいなんですよ、彼」
若杉さんの答えは、しかしわたくしの意図とは違う事に対するものだった。――どうも、わかっていてやっている風だったが。
「この鈴鹿さんがもう少し早く来てくれれば、良かったんでしょうけれど」
首を回しながら若杉さんが言うと同時、その後ろに、どこからともなく女性が現れた。
『――申し訳ない』
――見覚えが、あるようなないような。女性の雰囲気だけはどこかで感じた記憶があるが、うまく思い出せなかった。
「いえいえ。鈴鹿さんのおかげで解決したんですし、感謝こそすれ謝罪される云われはありません。
それに、せっかく京都で見つけた器が使い物にならなくなって、九州くんだりまで新たな器を探しに行く羽目になったのは、この人――この鬼、のせいなんでしょう?」
『然り』
何故か鈴鹿とかいう女性は、こちらを射殺さんばかりに睨み付けてきていた。
『――洛中で受けし辱め、恨みを今こそ、晴らしましょうぞ』
言うと鈴鹿さんも、スラリと刀を抜いて構える。
『――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――オン・バサラ・タラマ・キリク――』
「一人で突出しないで下さいね。彼女は贄の血を大量に飲んでいると推測されますから、油断は禁物です」
若杉さんが言うと同時、庭園のそこかしこにある物陰から、多数の人影が立ち上がった。
――囲まれている?
「まあ鬼神クラスでもなければ、鬼切り部から選りすぐった精鋭に太刀打ち出来る物ではありませんけれどね」
薄い笑いを含んだ若杉さんの言葉。
それを合図としたように、十人ばかりの人数が一度にこちらに切りかかってきた――
まず、眼前にいた男の第二刀により、右腕を斬り落とされた。
「くぅっ!」
「おお、さすが渡辺党の威(あきら)さん。かの渡辺綱の童子切を彷彿させる、見事な片腕落としです」
先程のこきおろしを翻すように、若杉さんがパンと手を叩いて褒め称える。
――その表情が、すぐに驚愕に変わった。
わたくしは、ほぼ即座と言っていい早さで生え変わった腕で、元の腕を斬ってくれた男の胸をドンと突き飛ばしていた。
軽く五メートルは後方に吹き飛んでから、地面に仰向けに倒れ込む男。
「な、なんですか、その再生の早さはっ!? 満月時の観月じゃあるま――まさかっ!」
若杉さんが、何か考え込むように顎に拳を当てる。
「そういえば、最近サクヤさんの消息を存じませんし――
くっ。少しでも早くと、満月の今夜を選んでしまったのは失策でしたかっ!」
慌てた様子を見せながらも、
「けれど、いかに観月の血を取り込んでいたとしても限界はありますっ! 反撃を許さず攻撃、隙を付いて首を刎ねなさいっ!」
しかし極めて冷静に、周りを囲む手勢に指示を下していく。
実際、こちらとしても刀を持った手練を相手に、しかもこの多勢に無勢ではどうしようもない所があった。
必死に防ぎ、払い、躱し、それでも斬られた分は端から再生していくが、反撃するだけの機会は与えられない。
「くっ、くぅぅぅぅっ!」
着実に、こちらの体力は削られていく。
「烏月さんは、あの技をっ!」
「承知っ!」
若杉さんの指示に従い、狩衣姿の女性が飛び出してきた。
「オン・マカ・シリエイ・ジリベイ・ソワカ――」
朗々と紡がれていく呪言。
「――千羽妙見流、鬼切りっ!」
本能が告げる最大の危険信号を受け、その打ち下ろしの一撃はかろうじて躱した――はずだった。
しかし、避けたはずの一振りから不可視の力が伸び、身体を打ち抜いてきた。
「カッ、ハッ――!」
肉体ではなく、魂を直接打ち砕かれるような衝撃。
わたくしは耐え切れず、その場にガクリと膝をついた。
「終わり、のようですね」
――ああ――、終われる――?
若杉さんの言葉を、わたくしは穏やかな心持ちで聞いていた。
先程の一撃で、精神の暗い所がバッサリと断ち切られたような感覚があった。
それで久し振りに、人間らしい心を取り戻したような気がする。羽藤さんを亡くしてから、ずっと見失っていた物。
――そうだ。ここで終われるなら、それが良い――
未練があるとすれば、たった一つ。
「羽藤さん……」
「はい?」
「羽藤さんの亡骸は、どうされる気ですか……?」
わたくしのそんな問いかけが意外だったのか、若杉さんはかすかに首を傾げたが、すぐに答えてきた。
「……当然、荼毘に付させて頂きます。それが亡くなった方への、最低限の礼儀というものです」
荼毘に、付す――
顔を雪が積もった地面の方に向けて、その言葉の持つ意味をゆっくりと噛み砕く。
――焼く?
あの羽藤さんの、美しい亡骸を?
可愛らしく二つに結った、お髪(ぐし)も。
生前には輝きを伴って、わたくしの姿を映してくれた瞳も。
死してなお、かすかな朱を帯びた唇も。
常に、わたくしを魅了してやまなかった肢体も。
肉も、骨も、皮も。
その全てを、灰に帰するというのか。
――ユ・ル・サ・ナ・イ――
斬られてしまった精神の暗かった部分が、より以上の漆黒で埋められていく。
それに呼応するかのように、突然、目に眩しいくらいだった雪明かりが収まった。
合わせ、周りで怪訝そうな声が上がっていく。
「雲? いえ……」
「月食――羅睺だと?」
『――けれどこれこそ好機では? 今なら観月の力とて――』
「しかしどうして、こんな時に――ちょ、威(あきら)さんっ! 先走るのは――」
次の瞬間。
わたくしの内から、果てなく黒い力が迸った――
526 :
470:2005/11/11(金) 02:01:41 ID:I1FPb30a
はい、本日はここまで。
第五幕後半へ続く――
一気に読ませてもらった。GJ。
だが締めが肝心だぞ。
頑張れ!
528 :
470:2005/11/11(金) 22:08:59 ID:I1FPb30a
五章後半、およびエピローグまで完成。
余韻を大事にしたいので後書きは書かない分、こちらで先に言っておきましょう。
ここまで応援してくれた皆さん、ありがとさん。
おかげで当初の予定よりだいぶ早く書き上げられましたわ。
一週間のお付き合い、どうもでした。
では、以下にラストまで一気に投入。
最後までのお付き合いのほど、よろしく。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ〜……」
黒く染まった月を見上げながら、深く、深く息をついた。
そのわたくしの耳に、若杉さんの呆然とした声が届く。
「……鬼切り部の選りすぐり、精鋭十名が――ぜ、全滅……」
語尾のかすれたような響きが、心地良い。
何気なく後ろ髪をかき上げると、いつの間にか、そこで一本束ねていたはずの髪の毛が解かれているのが分かった。
それをきっかけとし、髪の事だけではない、喩えようの無いほどの解放感が身を包む。
今自分は、人類史上のいかなる帝王や独裁者とて達した事のない境地にいる。そういう確信があった。
――それは、絶対の自由。もう、わたくしを阻む事が出来るモノなど、何もない。
「――あっ! 尾花っ!」
若杉さんの叫びにチラと視線を向けると、そこから飛びかかってくる白い影があった。
「……くすっ」
薄く笑んで、軽く右腕を振るう。
それだけで、こちらに飛びかかってきた白狐は胴を爪で切り裂かれ、鮮血に染まって地面に落ちた。
「尾花ぁぁぁっ!」
泣き叫びは聞き流しつつ、右手の爪についた血を何となく舐め取る。
――獣臭かったが、悪い味ではなかった。
「ふぅ……」
何となく、食後に胃が栄養を消化吸収している時に似た気だるさを感じ、一息をつく。
そして改めて、若杉さんの方に視線を向けた。
「さて……。あなたの事は、どう致しましょうかしら……?」
「ひっ! ……くっ!」
バッとこちらに背を向け、駆け出した。
三十六計逃げるに如かず――まあ良い判断というべきなのだろう。
正直、追う必要性すら感じなかったが、一応お約束として呼びかけておく。
「あら、待ちなさい」
――それで、本当に止まるとは思わなかった。
若杉さんは必死の様子で、ガクガクと震えて進まない足を両手で押さえていた。
「こ、これは、言霊……? そんなっ、一体どれだけの力をあの鬼は……っ」
「鬼だ、鬼だとしつこいですわね。わたくしにはちゃんと、東郷凛という名前がありますのよ? そう呼んで下さい」
「……は、はいっ。東郷凛さん」
――驚くほどに、素直だった。
先程までの若杉さんのイメージと一致せず、わたくしが軽く首を傾げていると、独り言のように続けてきた。
「て、抵抗の余地さえ無い程の言霊……。い、今、わかりました……」
表情を恐怖そのものに彩らせ、
「貴女の本当の恐ろしさは、飲んだ血の性質なんかじゃない……。
どれほどの力であれ、完全に取り込み我が物とする、その器……。
それは、黒そのもの……。光さえ飲み込み糧とする暗黒星、ブラックホール……」
喉の奥から搾り出すように、呻く。
「貴女という存在そのものが、羅睺の申し子っ……!」
「……若杉さんのおっしゃる事は、難しくてさっぱりわかりませんわ」
実際には、言っている事の大体を何となしに理解出来てはいたが、どうでも良い事なので、からかってみせる。
「そんな事より、少し気になっていたんですけれど……若杉さんって、男性と女性、どちらですの?」
「え? ……ひゃあっ!」
答える暇さえ与えず、ズボンの中に手を差し込んだ。
女の子だった。
……が、これは……。
「若杉さんて、その歳で男性経験がありますの?」
幼いはずの秘裂に指の先を差し込む際の抵抗の無さに、尋ねた。
「うっ、ひうっ……」
「答えて下さい」
「い、生き残るために必要だったんですっ! 仕方ないじゃないですかっ!」
開き直ってそう答える様は、いつぞやの奈良さんのそれと違って、毅然とした所に好感が持てる。
が、そのまま受け入れるのもつまらない。わたくしは小さく笑った。
「違うでしょう? その歳で男性経験があるなんて、貴女が生粋の淫乱だからですわ」
「ひぃっ!?」
クチュッ、と秘裂が湿り気を帯びた。
「……あら、いきなり濡れて。冗談でしたのに、本当に淫乱でしたのね」
また一つ、水音が鳴った。
「や、やめっ、やめてっ! そ、それ以上言われると……っ!
こ、言霊に侵される、犯される……。ほ、本当の淫乱になってしま――」
「良いじゃないですか。元々淫乱なんでしょう?」
「……あっ、がっ……」
何か臨界を越えたように、ガクッと首をうなだらせる。
「あひっ、あはぁっ……。おっしゃる通り、わたし若杉葛は淫乱です……。弄って、もっと弄って下さいぃ……っ!」
自ら腰を振って、わたくしの指をその膣内に受け入れていった。
そこから愛液がこぼれ、自分の手がベチョベチョになっていくのがわかる。
「…………」
いきなりの展開に少々戸惑うが、据え膳食わぬは女の恥、だろう。
小さい身体を背後から抱きすくめると、服の裾から手を差し入れ、羽藤さんと比べても平らな胸を触る。
もちろん、秘裂に差し込んだ指も動かし続ける。一本では足りないようなので三本入れてみるが、洪水の膣にはまだ余裕がありそうだった。
「あー……、あー……。いい、いい、いいですぅ……。もっとぉ……」
後頭部をこちらの肩に乗せ、顔は天を仰いでこちらにだらしない表情を見せている。
唇の間からは舌がこぼれ、涎をダラダラと垂らして、もう性的快楽以外の何物も考えられないという感じだった。
「……つ、葛様っ!?」
横から、声があがった。
若杉さんを抱きすくめたままそちらに視線を向けると、刀を杖代わりにして立っている狩衣姿の女性がいた。とどめを刺し損ねていたらしい。
「貴様っ! 葛様に何をしているっ!」
「……あら、本人が望んだ事をしているだけですけれど。ね?」
抱えている若杉さんの顔を覗き込んで、尋ねる。
「あひはぁっ……。はぁいぃ、そうですぅ……。烏月さんも、加わりませんかぁ……?」
顔面を蒼白にする狩衣姿の女性。
「……つ、葛様……っ!?」
「ほら。若杉さんもこう言っていますし、貴女もまざりません?」
「……ふ、ふざけるなっ!」
こちらの提案に対し怒声を返すと、威勢良く、杖代わりにしていた刀を振り上げた。
が、
「――カハッ!」
気力だけでどうなるものでもないらしい。その場に膝をつく。
「やれやれ。そんな身体で無理をしてどうするんです? 痛くて苦しむだけでしょう?」
わたくしが呆れていると、若杉さんが、快感にだらけた表情にかすかな笑みを浮かべた。
「良いんですよ、それで……。烏月さん、マゾですから……」
「……は?」
「つ、葛様?」
若杉さんの言葉に、わたくしだけでなく、当の烏月と呼ばれた女性も怪訝そうな反応を返す。
「その証拠に……、東郷さん、言ってやって下さい……。『千羽烏月さんはマゾだ』って……」
「はぁ……」
小首を傾げてから、言われた通りやってみる事にする。
「千羽烏月さんは、マゾなんですわね」
「……あっ、がぁっ!?」
言われた千羽さんは、衝撃を受けたように身体をビクンと竦ませた。
「う、ぐ、くぅ……!」
必死に何かに抵抗するように表情を歪め、その右目を爛々と蒼く輝かせる。
その様子を見て、いやらしく緩んだ笑みを深くする若杉さん。
「あはぁ……。ほら、もっと言ってやって下さい、東郷さん……」
「ふむ……。……千羽さんの、マゾ雌」
「……いぎっ、あっ、くふぅっ!」
千羽さんの苦痛に耐える声に、かすかな快楽の色が混ざり始める。
……何となく、ルールが飲み込めてきたような気がした。
「ふふっ。千羽さんは、痛い事に快感を覚えられますのね」
「いぃっ、あっ……オ、オン・マカ――」
「そんな、刀を振り回す仕事についてられますのも、傷を負うのが好きだからですか」
「――シリエイ――」
「攻撃を受けるたび、痛みを感じるたびに、乳首をしこらせ、陰核を勃起させ、秘部を湿らせているんでしょう」
「――ジリベ、イ――」
「その刀も自慰行為の際には、色々と器具として使ってられますのよね。柄をバイブ代わりにしたり、自分の身体に切り傷をつけたり」
「――ソ、ワ――」
「もう、信じられませんわ。千羽さんはまさに、犬畜生にも劣る大変態ですわね」
「――あ、ああああぁぁぁぁぁぁっ!」
夜空に響き渡る絶叫。
千羽さんは両膝を地面についた状態で顔をガクッとうなだらせる。
間断なく身体をビクビクと痙攣させ、口から垂れた涎が庭を覆う雪面に落ち、溶かしていく。
「あふふぅ……。烏月さんも、堕ちたみたいですねぇ……」
若杉さんが、だらけた表情を物凄く嬉しそうに歪めた。
「東郷さん……。わたしのズボン、下ろして……、彼女の前に……」
そう言ってくるので、若杉さんを後ろから抱きすくめたまま、提案されるままにする。
「烏月さん、顔を上げてください……」
「……あー……」
呆けた顔を上げる千羽さん。
その正面には、若杉さんのショーツがあった。わたくしの指が差し込まれた秘裂からの愛液で、ビショビショに濡れている。
「マゾ雌で、犬畜生にも劣る大変態の、千羽烏月さんに命じます……。この淫乱な鬼切頭、若杉葛を満足させて下さい……」
「……あ、は……」
千羽さんは頷きもせず、ただ何かに魅入られたように手を伸ばして若杉さんのショーツを下ろすと、顔を寄せて舌を伸ばした。
ピチャ、ピチャ、と猫がミルクを舐めるのにも似た水音が鳴っていく。
「うふふぅ……。いいですよ、烏月さん……。……これは、御褒美です……」
言うと足を蹴り上げ、千羽さんの胸あたりをペシと打つ若杉さん。
蹴り足自体の力は大した事がなさそうだが、すでに全身重傷を負っている千羽さんには、かなりの激痛が走った事だろう。
が、千羽さんは一度ビクンと身体を跳ねると、
「あがはぁっ! あはぁぁっ! ……もっとぉ、もっと蹴って下さいぃ、葛様ぁっ!」
恍惚に呆けた表情で、涎を辺りに撒き散らした。
「ふふぅ……。ならもっと……、ね?」
若杉さんに言われ、再びその秘部をねぶり出す。
洪水のショーツをねぶり続ける千羽さんに、ペシペシと蹴りをいれ続ける若杉さん。
「うくふぅ……、はぁ……、いいいぃ……」
「ぎふぅっ! かはぁっ! ……あああっ、もっとぉっ!」
――完全に二人の世界で、何か、わたくし東郷凛が置いてけぼりにされていないだろうか。
そう気付き、参加する事にした。
「ふふっ――」
まずは若杉さんの乳首を優しく捻り、膣に指を入れている手の親指で、陰核を柔らかく押す。
グリィッ!
「――ひっぐぅっ!」
……少し、強過ぎたかも知れない。
千羽さんの方には、軽い蹴撃を脇腹に入れた。
ドガァッ!
「――あぐぅあっ!」
……こちらはかなり強過ぎた気もするが、まあ変態マゾ雌だから大丈夫だろう。
若杉さんは、抱きすくめられた身体を大きく痙攣させる。
そして一瞬の硬直を見せたかと思うと、
「いひぃぃぃくぅぅぅぅ……っ!」
秘部からプシュウッと音を立て、勢い良く潮を噴き出した。
千羽さんの方は二メートルほど吹っ飛んでから、真白く染まった庭園に仰向けで大の字になる。
そこからピクリとも動かず、
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ……」
しかし股間からは黄色い液体がジョオオと溢れ出し、その周辺の白雪を完全に溶かしきった。
半年後――
トゥルルルル――ガチャ。
「こんばんは、若杉さん。グループの株価の伸びは順調のようですわね」
『ああ、はい……。おっしゃられたよう、石油を買い占めてから中近東の方で戦争を起こさせて、高騰した結果の儲けがザッと……』
「うふふ、なってませんわね若杉さん。悪事はもっと、遠回しに行ないませんと。露見した時、大変ですわよ?」
『そんなあ……。東郷さんの指示じゃないですか……』
「そうでしたかしら? 存じませんわ。――まあ、若杉グループの数々の悪行が露見するのは、一月後ぐらいでしょうね」
『ああ……。そんな事になったら、グループは倒産です……』
「うふふ、大丈夫ですわ。直前に若杉株を大量に空売りしておいて、その財産の大半を吸収して差し上げますから」
『あは……。東郷さんのお役に立てて、光栄です……』
「政財界へのパイプは残しておきなさい? 後で、わたくしが有効に使わせて頂きますから」
『もちろん、わかってます……。だから、だから早く御褒美ぃ……』
「――ああ、そうでしたわね。それでは、貴女を貫いている極太バイブの振動を最大にするのを許可しますわ」
『あ、あ、ありがとうございます……。……ひっぐっ! ひぃぃぃあぁぁぁぁぁっ……』
プツッ。
携帯の通話を切ったわたくしは、座布団の上に正座した状態で、今いる部屋の方に意識を移した。
東郷屋敷と呼ばれる我が家の一室。二十の畳が敷き詰められた、わたくし東郷凛のプライベートルーム。
まず、目の前に正座で畏まっている、北斗学院付属の制服を着けた長髪の女性に声をかける。
「若杉さんの頑張りのおこぼれとして、千羽さんにも御褒美を差し上げますわ。――どこが、良いですか?」
「あ、は、はい……。そ、それでは……か、肝臓を……」
そう答えながら、期待に満ちた目をこちらに向けてくる千羽さん。
その表情にわたくしは微笑すると、脇に置いておいた、千羽さん本人からの貢物である維斗の太刀を手にし、
ドスッ!
彼女の脇腹、正確に肝臓の箇所を刺し貫く。
「ひぃっぐぅぅぅぅぅっ!」
ついで、手首に捻りを加えた。
グリィッ!
「あがっはぁぁぁぁぁぁっ!」
千羽さんは鮮血を噴き上げながら、ドゥッと畳に仰向けに倒れる。
「あっは、あぁぁぁぁぁ……」
血だまりの中、瀕死の様相でピクピクと全身を痙攣させ、しかしその表情だけが恍惚に緩んでいた。
わたくしは視線を横に移し、
「柚明さん。いつものように、亡くなられない内に適当に癒しておいて下さい」
脇に控えておいた女性に指示を出す。
「はい……」
女性は小さく頷き、楚々とした足取りで千羽さんの方に寄っていった。
彼女――柚明さんは、三ヶ月ほど前に気紛れで、羽藤さんが亡くなられたというその実家の方に行った際、連れ帰った女性だ。
あの時は、主とか呼ばれる化け物の復活騒動に巻き込まれて、少々面倒な目にもあったが――
まあペットが三匹増えた訳で、結果としては良かったと言えるだろう。
視線を正面奥に移す。
「ほら、手が緩んでますわよ。もっと強くまぐわい合いなさい」
パンと手を打って指示すると、そちらで絡み合っていた着物姿の双子の少女達、その動きが激しさを増した。
「ひぃぃん……。やめてぇ、ミカゲぇ……」
「姉さまは、まだそんな事を……。主さま亡き今、私達にはこうするしか術はないんです。諦めて下さい……」
「あひぃ、ひぃあああぁぁぁぁ……」
一見気弱そうな妹の方が上に被さり主導権を握っている様は、観賞しているだけでもなかなか面白い。
「あの……。終わりました……」
躊躇いがちに呼びかけられそちらを向くと、柚明さんがモジモジしながら控えていた。
「……ああ、御褒美ですわね。良いですわよ。ではこちらへ」
わたくしは手招きすると、寄ってきた柚明さんに顔を近付け、その首筋に吸い付く。
ツプッ……
「……あっ……」
歯を突き立てると、柚明さんの口から淡い吐息が漏れた。
わたくしは微笑みながら、チュウチュウと、首筋から流れ出る血の味を堪能する。
羽藤さんの血には劣るが、柚明さんの血も悪くはない。彼女は本当に収穫だった。
「ふぁ……」
ある程度飲んでから、口を離す。
「あ、これだけですか……?」
首筋に細い指先を当て、少し物足りなさそうに呟く柚明さんは、年上であるにも関わらず可愛らしかった。
「うふふ、申し訳ありません。メインディッシュは他にありますから」
「いえ……」
頷くと表情から未練を消しスッと身を引く様は、本当、古き良き大和撫子のイメージを彷彿とさせる。
そしてわたくしは、自ら膝枕をしていた女性へと視線を下ろす。
一糸纏わぬ裸体を晒している、羽藤さん。
その身体は、半年前のような病的な白とは違い、確かな赤みを帯びていた。
――そう。羽藤さんの身体は生きていた。
この半年をかけジックリと言霊の力を駆使し、その身体に生命の火を再び灯らせていった。
死は、死だ。いかな言霊といえ、死者を蘇らせるのは容易ではない。
事実いまだ植物人間以上の状態には回復していない。羽藤さんの人格を取り戻す事が本当に可能なのか、その確証すらない。
しかし、肉体に限れば蘇っている事も確か。
口中に指を差し込めば、唾液が溢れる。
胸を揉みしだけば、先端の赤い突起物が硬くしこる。
皮を剥いた肉芽に触れれば勃起し、秘裂を弄ると愛液がこぼれ、膣に指を差し入れればキュッキュッと締め付けてくる。
そして何より――
顔を下ろすと、羽藤さんの首筋に唇を当て、歯を立てた。
点のような小さな傷跡からこぼれる、赤い液体。
羽藤さん自身の血が、流れている――
わたくしはそれを掬い舐めると、
「はああああぁぁぁぁぁ……」
陶然とするしかない味わいに、身を震わせた。
身体の内にある力が増していくのを、実感する。
どこまでも、どこまでも高まっていく。
これなら、いつかきっと羽藤さんの人格を取り戻す事だって出来るはず。――そう、信じられる。
そうしたら、色々なお話しをしよう。
羽藤さんが亡くなってからこれまであった事を、一つ残さず仔細にお伝えしよう。
その時までには、世界を征服だってしておこう。
きっと羽藤さんは、こんな感じの事を言ってくれるはずだ。
『うわあ〜、やっぱりお凛さんは凄いね』
『えへへ、わたしなんかじゃ全然敵わないや。本当、尊敬しちゃうよ』
その愛くるしい声を聞いて初めて、わたくしは本当の意味で満たされる――
(『満ちる事無き朔月』 完)
GJ!締めも満足でしたよ…文章上手い
かなり鬱が苦手なのに楽しめてしまったのに驚いた
しかし今度は鬱じゃないのも読みたいとも思ったりします
大作乙でした!
GJ。
鬱物は苦手なのに、早く続きが読みたいと思える作品でした
また、書いてくれると嬉しいです
GJ!最後のお凛さんがなんとも…
この一週間本当に楽しめました。
GJばかりで絶賛と勘違いされても困るので、
ナンセンスだと思ったROMも居たことを書き込んでおく。
で、書き込みついでに感想も。
まず描こうとしていることの主旨に対して文章、語りが足りな過ぎる。
これをSSでって事自体すでに無理無茶無謀なのに無為無策で描いてる。凄過ぎ。
ありがちな言い回しだが『描写不足で所々出来の悪いギャグ』に見えた。
台詞を削ってでもお凛の心情描写にもっと割いてもらいたかった。つーか描写不足の割に無駄な台詞が多い。
エロも狂気も猟奇もと欲張り過ぎで描写の焦点がどれも中途半端。
例えば、陽子のレイプシーンはエロ重視ならその輪姦されっぷりをもっと克明に書いた方が良い。
狂気や猟奇重視なら、あんたはエロマンガ依存症の人ですかみたいな陽子のサービス精神旺盛な悲鳴やら喘ぎが寒々しい。
犯罪手記や警察の調書にあるような強姦描写を簡潔に済ませてそれをせせら笑う凛を描いた方が良い。
排除の組み立てとして最後に言葉で追い込みを掛ける展開は良かったけど。
陽子にしてみればエロで読者サービスも出来ず、無残さもお約束的エロ台詞でマイルドにされて、
輪姦され損も良い所。輪姦されて得する話でも無いだろうけどw
このどっちつかずな半端さが【――警告――】以降、最後まで続くのはさすがに失笑モノだった。
オールスターっぽい形で出したんだろうけど、鈴鹿って蛇足ぽくね?
一応エピソードはエピソードらしくて良かった。つか微笑ましくて笑えた。この切り方は良かったと思う。
とりあえず400字詰め原稿用紙400〜600枚ほどで練り直した上で書き直して来いと。そんな感じ。
あとは個人的趣味の違い。俺はこういう展開が好みだと言うだけだが、更についでにチラシの裏。
加藤や陽子をただ消すよりは、氷室で一人さみしい桂の仲間にと失った関係の再構築を目論んで、
桂の遺体を見せびらかしながら手に掛けたり、
氷室の仲間(遺体)にした陽子らが自分のいない間に桂と仲良くするのが許せないと嫉妬したり、
そもそも桂の声(幻聴)が聞こえていたりしたほうが更に萌え。桂がお凛の神(悪魔)みたいなモンになる訳だが。
最初から一人で親の威をバックに万能感満々のお凛より、所々で桂の声に背中を押されて狂い墜ちてくお凛の方が、
類型的だが判り安いし百合的に共感出来そう、かも。
それで特に525で遺体を焼くことに対して桂の声が「いやだ」と聞こえてお凛スーパーサイヤ人化の方が更に燃え。
オチに向けても、尾花の血で神に等しくなったお凛に桂の声が聞こえなくなり、
羽藤さんの声が聞こえなくなってしまった→Ending『旅路の果て』→エピローグ
それでは羽藤さんの復活であの愛くるしい声を取り戻そう、と締めて、恐るべきみゆみゆボイスみたいな。
一利あるが双方電波飛ばしすぎということで納得してくれろ
アマチュアなんだから、そこまで厳しく評価しなくても…。
いや評価の通りに完成度高い方がいいけどさ、まあ読めるというか納得できる程度の話だったら自分はあまり考えないことにしてるしさ。
今読んだけど、
ん〜ちょいやりすぎな感じかな。
最初は面白かったけどね。長編お疲れ。
まあ良い悪いはそれぞれあるな。
このスレでこの方向性は需要低そうなのは確かだし
しかしそこまで酷評すると書き手を追い出そうとしてるようにしか見えんぞ?
好きで書いたものをそんな言い方されたら普通やる気なくすだろ
つーかたんに気に入らなかったから酷評してるだけでそ。スールしたらええやん。
ただ読まない派からしてみればここまで長いとスレ投下よりは、
txtでどこかにうpしてもらった方が飛ばすの楽だったかも。
タイトルのおかげでNG指定できる專ブラならと気付いてからは問題なかったけど。
どんな内容だったかは解らんが、まーとりあえず長編乙。
荒みきったスレに暖かい短編を投下するぞ
桂は手馴れた様子でズボンのチャックを咥え、一気に下ろした。
ジィ――ッ
「運転手さんのここ、すごーい...ねぇ、舐めてもいい?」
「...好きにしろ」
「うふっ、いただきまーす」
もう映画化するしかない(; ´Д`)ハァハァ
不覚にも542の一文に萌えた
保守するよ、桂さん。
入れるよ、桂
「ついのときまで」の最後に出てくるあの表札
なんかエロイよな〜。
いやおまえ…どこがエロいんだ?w
新婚さんエンドで〜すって感じでほのぼのするが。
いや、確かに想像するとエロスを感じるな。
百合の巣というか、肉欲の楽園というか。
2人がどんな性生活を送っているのか気になって眠れないぜ。
あれって相合い傘に見えるよな…。ラブラブすぎだろ。
ほす
某スレのノゾミカを見て、突発的に思いついた妄想、以下にSS投下。ちょい長め。
タイトル「見えざる月の裏側で」
私は、隣に控えるミカゲに呼びかける
「ミカゲ。今日も、その……、しましょう?」
『今日』とは言ったが、その単語に意味はない。
太陽の運行も、月の満ち欠けも、この場には何らの意味も持たないのだから。
ここは、良月の内に広がる空間。ただ、ただ、白い世界。
私とミカゲ、二人がここに封印されてから、外ではどれだけの時が経ったのだろう。
数百年――あるいは千年を超えたのか。
良月の内部は、いわばそれ自体が一つの結界、力ある空間。そこにおいては常時現身を得ていると同然の私たちにとって、それなりに広さのある場に感じられ、閉塞感はない。
だがそれでも、ただ茫漠とした白が広がる空間で千年に到ろうかという永き時を虚しく一人で過ごしていたら、気が触れたとしておかしくはなかった。
――だから、そう。
私とミカゲ二人の間に、こういう関係が結ばれたのは、ごく自然な成り行きだったのだろう。
「……わかりました、姉さま」
ミカゲはいつものように控えめに頷くと、スッと私の背後に回った。
私の肩の上を通して、その両の腕を前に伸ばすと、いきなり着物の胸元に手を差し込む。
「ちょ、ミカゲ。もう少し手順というものを……」
思わず上げる私の抗議の声は、しかし
「ふふっ。今さらそんな、回りくどい事をする必要がある仲でもないでしょう? 私と姉さまの関係は」
微笑しながら首筋にふっと息を吹きかけられ、誤魔化されてしまう。
「んっ、はっ……」
首筋は、私の弱点でもある。情けないもので、それだけであっさりこちらの気分も高まってきてしまった。
さらに追い討ちをかけるように、ミカゲの手が、掌の腹部分だけを使って、私の胸の表面をサワサワと撫ぜていく。
柔らかい、平らな掌を使っての撫で上げは、胸の中心にある突起物を特に強く刺激する。
「ふぅ、ん……」
乳首が少しずつシコっていくのを感じながら、ついつい漏れる淡い吐息。
しかし、一方的にやられ続ける訳にもいかない。
胸への愛撫を受けながら、右手をその肩越しに後ろへとソッと回して、そこに立つミカゲの首筋を、琴を爪弾くように指先を使って撫で上げる。
双子だというのは伊達ではない。私の弱い所はミカゲの弱い所でもあるというのは、この千年で熟知していた。
「んっ。姉さま……」
背後にいるミカゲの表情は窺えないが、その声に混じる甘い色から、確実に感じている事がわかる。
「はぁ、ふっ……」
「んっ、くふぅ……」
しばし、互いにかすかな喘ぎ声を上げつつ、それ以外は無言のままに続ける愛撫。
「姉さま……」
ようやく、ミカゲが切なげな声で呼ぶのを受けてから、私は首だけ巡らせて背後を振り返る。
そしてそこに、目を細めて口を半開きにし、何かを待っているようなミカゲの表情を確認してから、顔を寄せて口付けを交わした。
「んふぅ、姉さまぁ……」
口付けを素直に受けたミカゲは、それだけでなくそちらからも積極的に唇を押し付けてくる。
「んむふぅ……。ミカゲ……」
名を呼びかけながら、こちらも負けじと押し返す。
結果として、深く、深く口付けられる二つの唇。しかし互いの柔らかな唇はかすかな痛みも伴わず、ただほのかな快感のみを伝えてくる。
しばらく唇表面を味わってから、私は胸への愛撫を一度払いのけ、身体も回して本格的にミカゲと向き合う体勢を取る。
私はミカゲの背中に両腕を回すとこちらに抱き寄せて、さらに深く唇を合わせた。
こちらの背中にもミカゲの腕が回された事を感じながら、唇の間から舌を伸ばして、相手側の口内への侵入を試みる。
ミカゲも慣れたもので、抵抗なしにこちらを受け入れてきた。それだけでは済まさず、自らの舌を絡めてきさえする。
ピチャ、ピチャ、と、互いの耳にだけ届く、ミカゲの口内で絡められる二人の唾液が織り成す水音。
と、突然に全然別の場所で響いたクチュッという音と同時、予想外の箇所に刺激を受け、私はビクンッ、と自らの背筋が跳ね上がるのを感じた。
気が付くと、ミカゲの片手が私の着物の下側を通って、直接に陰(ほと)を触れている。
「んっ、んぅ、ミカゲッ……」
先手先手を打ってくる妹にかすかな苛立ちを覚えるが、それを上塗りするに足る量の快感を前にしては、それ以上の言葉は続けられない。
「んふっ、くはぁぁ……っ」
唇を外して大きく息をつくと、こちらからもミカゲの陰部に手を伸ばし、指先で触れる。
私と同様に濡れている割れ目、その表面を、ツツと人差し指でなぞっていく。
「はぁ、姉さまぁ……」
ミカゲは口付けを外された唇を大きく開き、物足りなさげに手を当て自らの指を差し込んでいた。
それに合わせて、逆の手の指が私の割れ目に分け入ってくる。
「く……っ!」
一瞬、唇を噛んで快感に耐えようとするが、続けて親指の腹で肉芽を押され、あっさりと口から嬌声が漏れ出てしまう。
「くっふぅぅぅぅ……っ!」
実際、ミカゲは攻め方が巧すぎる。
こちらからもミカゲの割れ目に指を差し込み、肉芽をコリコリと弄るが、後手を踏んだ感は否めない。
自分に込み上げてくる快感をこらえながらでは巧い手管など考える余裕もない。ただ必死の気分で指を動かしてミカゲを攻めていく。
「あ、はぁぁ……。姉さま……、気持ちいいです……」
目を細めてミカゲはそう言うが、どこまでが本当なのだか判断がつかない。
と、ミカゲがその顔を傾け、こちらの首筋に寄せると、ツプ、という音と共に歯を立ててきた。
そこからチュウッと、血の形を取った私の力を吸い上げていく。
「あ、あああぁぁぁぁ……」
あまりに直接的に力を奪い取られる行為。抗い難い脱力感に私は顔を上げ、開ききった口から意味を成さない音を漏らし続けた。
こちらが攻める指の動きも止まってしまい、ミカゲからは吸血行為と陰部への攻めで、ただ一方的に嬲られていく。
そうしていると、やがてミカゲが私の首筋から口を外した。
「ふぅ……。姉さまも、どうぞ……」
自らの首筋を見せ付けるように、首を傾けてこちらの眼前に示してくる。
本当に、どうしてこうも先導され通しなのか。
言いなりになるのも癪だが、吸われっぱなしというのはなお業腹だ。結局はミカゲの言うまま、その首筋にツプと噛み付く事になる。
「ん、ふぅぅ……。ふぁぁ……、姉さまぁ……」
こちらが血を吸う間はミカゲからの攻めが止まり、その隙に、吸血と陰部への攻めに加え、ミカゲの着物に胸元から手を差し込んで、その胸に当てる。
成長期前で発育の止まった小振りなそれに対し、五本の指をすべて折り曲げるようにし、爪さえ立てて、ギュッ、ギュッ、と厳しく握り込むように攻めていく。
「あふっ、んっ……。姉さま……、少し、痛いです……」
ミカゲから弱々しげな抗議の声が届くが、知った事ではない。握り込むような攻めは変わらず続けていく。
「んっ、んんっ……、んんんんんっ……」
すぐにミカゲの声から苦痛の色は消え、純粋な快楽に染まる。
それを期に、私はミカゲの首筋から口を外し、
「はぁぁぁぁぁ……」
軽くうつむくと、吸血のため吸い続けていた息を、深々と吐き出した。
そしてふと顔を上げると、待ち受けていたようなミカゲの瞳と正面から目が合う。
「…………」
しばし、見つめ合ってから、
「……んっ……!」
やがて、どちらからともなく顔を寄せ、互いの血のついた唇を再び押し付け合い、その中央で舌を絡め合った。
いつの間にかはだけた両者の着物からは、お互い未発達ながらかすかな膨らみを帯びた乳房がこぼれ、押し付けあっている。
身体を必死に前後させながら胸と、その中心で勃起した乳首を擦り合わせていく。
陰部に差し込んだ指は互いに二本、人差し指と中指を揃えた第二関節までが潜り、膣内を厳しく抉るように弄りあっていく。
親指はやはり互いの肉芽に当てられ、時に擦り、時に押し付け、時に弾く。
どこまでも、本当にどこまでも鏡写しの二人。
「んっ、くっ、ふぅ――、……ミ、ミカゲぇっ!」
「はぁっ、ふっ、うんっ――、……姉さまぁっ!」
絶頂に達するのも、同時だった。
はだけた着物を直す事もせず、私たちは二人とも、隣同士で横になっていた。
「はぁ……、はぁ……」
荒らいだ息は、ようやく落ち着きを見せ始めていた。
だが吸血された脱力感もあり、横になったまま動こうという気にはどうしてもならない。
互いに奪い合った血の力は、一度良月に蓄積されてから私たちに再分配される。
それを待つ間、私は指一本動かす事さえ億劫な気だるげさを、心地良さとして受け入れる事としていた。
淀んだ水は腐るというし、こうして力を私とミカゲ、良月の間で循環させている事にも少しは意味があるだろう。
と、ふと横を向くと、そちらも顔を横にしていたミカゲと目が合った。
「姉さま……、愛しています……」
目を細め、緩んだ表情でそんな事を言ってくる。
「そう……」
私は軽く受け流し、思考を巡らせる。
正直に言えば、私もミカゲは嫌いではない。
当初はともかく、千年の間に二人きり。それも数え切れないほど身体を合わせ、嫌いで居続けるなど出来るはずがない。
照れさえ無くせば、そう、ミカゲの言葉に「私も愛している」と返す事も出来ただろう。
だが、ミカゲに対するかすかな不信感がある。
どうしてか理由を言葉では言い表せない、ごくごくささいな不信感。
それに、言葉は言霊。もしも一度「愛している」と言ってしまえば、ミカゲに対する想いは歯止めが利かなくなる恐れがあった。
本来は憎んでも良い相手である妹に対してそうなってしまうのは、私自身の矜持が許さない。
また、私にとっての一番は主さまのままでありたいという、意固地に近い意地もある。
私はだから薄く笑みながら、いつものようにこう答える。
「だけど私は、あなたが嫌いよ。ミカゲ……?」
この言葉は、そう。睦み合いを締め括るための、いつも通りの約束事だった。
私は、ミカゲ。
主さまが戯れに良月に宿らせた力が、時を経て自我を持ち、姉さまの写し身として形を成したあやかし。
「帰るわよ、ミカゲ」
姉さまがそう言い出した時、言葉の意味を理解するのにしばしの時がかかってしまった。
今、私たちは永き封印を解かれ、さらに十年の休眠を経てから、ある宿の一室に来ている。
その部屋の隅では、贄の血の娘が、恐る恐るといった調子でこちらの様子を窺っていた。
――帰る?
改めて、その言葉を発した姉さまの顔を見た。
私と同じ顔――否、私こそが、姉さまと鏡写しの顔をしているのだ。
とまれ、怒ったようなその表情から真意は窺えない。発言そのものから、推測するしかなかった。
邪魔な鬼切りもハシラもいない今、あえて贄の血の持ち主を見逃す理由――
「絆されましたか?」
そうとしか、考えられなかった。
私は主さまの分霊であると同時、姉さまの写し身でもある。
本来はそのどちらが上位という事もなく、どちらがどちらとも、等しくミカゲ。
なれば、千年の時を二人きりで経て、八百、八千、八万と肉体を重ね続け、天秤が姉さまの側に傾くのは当然の事だろう。
そんな私の気も知らず、姉さまはこれまで、私のあずかり知らぬ、本当の妹への憎しみを私にぶつけてきた。私が告げてきた八万の愛の言葉も流され、逆に嫌悪の言葉を返されてきた。
これまではそれも、私が姉さまの妹を偽っているがための事と思えば、かろうじて納得できない事はなかった。
だが――
絆された――絆された?
まともに会った期間は数日に過ぎない、餌でしかない贄の血の娘に?
千年の時を共に在った、私を差し置いて?
そして――
「姉さまは、もう少し主さまの役に立って下さると思ったのですが――」
八万の愛は、八百万の憎しみへとその姿を変える――
GJ!
独特の画面描写と解釈、そして文章もいい感じですな。
二人の絡みもエロいっす。
どうかまたのお越しを。
GJである
GJ!
オチを見てああ、なるほど…と
脳内では本編のノゾミルートにこのストーリーが補完されました
GJです!やはり双子はエロいですね。
保守しておかにゃー
570 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 23:56:15 ID:pCNPJe3t
保守するわね、桂ちゃん
GJ!
やばい、ミカゲに嵌まりそうだ……ミカゲちゃんテラカワイソス
保守するかねぇ
Merry Xmas.
Hoshu.
大晦日ホシュ
>>434です。
さっぱり書き込まないのはアカイイトに飽きたからではなく
自分のサイトを立ちあげてもうたからです。ごめんなさい。
じゃあそのサイトを晒してもらおうか
晒さなくてもいいから、せめてヒントだけでも……
アカイイトスキーに100の質問 でぐぐれば一番下に出てきます。
アカイイトの18禁SSサイトってさっぱりないね…。カナシス。
もと成人の日保守
hosyu
本スレはにぎわってるのになあ。
保守
確かにな。
お稟さん絡みで一本みてみたいところ。
なりきりスレいきゃあお前らの好きなフタサクヤさんも見れるぞ
携帯からでもうpしたいのだけど…
何かしらツールはないものだろうか?
コピペするしかないのだろうか…
コピペで頼む
保守
本スレは盛り上がってるんだが。
今全部読んだ・・・。
みんなから愛され過ぎですよ桂ちゃん。
保守アンド新作期待age
初SS投下…
タイトル「落日 昇月」
凛&ノゾミ×陽子ものです
592 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:37:39 ID:kQdIuhXn
某月某日某時某分。
あたし 奈良陽子は お凛&はとちゃんという、いわゆる「いつものメンバー」で、お凛の部屋に集まっていた。
なぜお凛の部屋か…というと。あたし達3人の中で 一番「良い部屋」なのはお凛だったから。さすが、スなんとかいう国に別荘を持ってるだけのことはある。
…だって あたしの部屋の2倍はあるんだもん。
それはさておき、あたし達が集まってる理由。それは
「夏休みの宿題をみんなで終わらせよう!」
という、あたしのGJな発言が元だった。
もっともあたしの目的は、はとちゃんやお凛の解答を写すことなんだけど。
…まあそんなこんなで ある程度宿題を済ませたあたし達が お凛の淹れてきた紅茶を飲みながらだべっていると、
「わ…もうお外まっくらだよ。ごめん、陽子ちゃん、お凛さん。わたし、もう帰るね。」
はとちゃんがやや慌てた様子で立ち上がった。窓の外は、確かに仄暗い紫色に染まっている。
「えと…それじゃあお先に。またね〜」
小走りでドアに向かうはとちゃん。ドアを半開きにした時、「あっ」と何かに気づいたように振り返って
「お凛さん、紅茶ありがとう。美味しかったよ。」
小さく手を振ると、こんどこそはとちゃんはドアの奥に消えていった。
593 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:38:39 ID:kQdIuhXn
後からとてとてと、はとちゃんが階段を降りていく音が聞こえる。しばらくして ドアの外には静寂が戻った。
「奈良さんはまだ帰りませんの?」
はとちゃんは帰ったのだから。というように、お凛が聞いてくる。
「あたし?あたしはまぁ…あんたらよりも宿題たまってるし、もう少し写させてもらおうかな」
「あら…少しは自分で勉強しませんと…頭に入りませんよ?」
「ビッグなお世話。頭に入れるのはテスト前だけでいーの。
あたしの借りにしといてあげるから、協力してよぉお凛ん〜」
くねくねしながら猫なで声でお凛に協力を要請する。
「あたしの借りにしといてあげる」とは些か変な物言いだが、
この技の効果のほどははとちゃんで実験、確認済みだ。お凛にも効くに違いない。
「はぁ…仕方ありませんね。それでは宿題を写させてあげますから、
1つだけ、言うことをきいてもらえますか?」
半ば諦めたような溜め息をつきながらお凛が答える。お凛にも、この作戦は有効なようだ。
よし、この作戦を『陽子ちゃん萌え萌えお願い作戦』
と名付けることにしよう。うむ、我ながらナイスなネーミングセンス。
「ありがと〜お凛!大好き〜!!もう何でも言うこときいちゃうよ?」
有頂天になるあたしは、お凛に抱きつく。…ちょっとはしゃぎすぎかも。
…ところがお凛から発せられた言葉は、あたしを固まらせるのに充分だった。
594 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:43:03 ID:kQdIuhXn
「それじゃあお言葉に甘えて。奈良さん……私に襲われてください。」
―どたっ
聞き返す前に、あたしは押し倒されていた。意外に腕力が強いらしく、掴まれた両腕は動かない。
「ちょ……お凛、何し」
「あら…奈良さんが何でもさせてあげるとおっしゃったのですわ。
ならば押し倒されても…文句は言えないでしょう?」
あたしの言葉を遮って、両腕を掴んだまま お凛は顔を近づける。
「あぅっ…ちょっ、こんなの聞いてない…」
「聞いていなくても奈良さんがおっしゃったのですから。」
そりゃあ、何でも言うことをきいてあげるとは言ったけど、『襲わせろ』なんて想定外だ。
「覚悟は…よろしいですわよね?な ら さん?」
…怖い。誰か助けて。このままじゃあたしの貞操は…
―ちりん。
突然、鈴の音が聞こえた。一瞬 空気の流れが変わる。
……鈴の音?
周りを見渡せど鈴なんか…
「あ」
さっきまであたし達が宿題をしていたテーブルの下に 小さな長方形のもの。
「はとちゃんの…ケータイ…?」
ドジっ娘はとちゃんのことだ。慌てて出ていった時に忘れていったのだろう。鈴は、携帯のストラップについていた。
―ちりん…ちりん。
また鈴が鳴る。振動もないのに鈴が鳴っている。ようやくあたしは「おかしい」と思った。
お凛もそう思ったのだろうか。いったん顔を離し、鈴を凝視する。…手は 相変わらず放してくれないけど。
―ちりん。…ちりんちりん…ちりん。
まただ。携帯のバイブが鈴を揺らしているのか とも考えたが、そんな様子もない。
…すると
「…もうっ!桂!?話をしたい時は鈴を鳴らせって言ったのはあなた……あら?」
画面からフェードインするように、1人の少女が現れた。
左右が赤と黒に区切られ、やけに裾の短い着物を着た少女は、
怒りの対象が見あたらない事に気付き、キョトンとしている。
彼女は……そうだ、思い出した。確か ノゾミちゃん。
はとちゃんがパパさんの実家に行っている時に知り合った(?)、幽霊だか鬼だか。
今は はとちゃんのストラップに取り憑いてるんだったかな?
…そんな事を考えてる場合じゃなかった。なんとかお凛をどかさないと、あたしの貞操が危うい。
お凛がノゾミちゃんに気を取られている隙に逃れようともがくが
今度は完全に覆い被さられてしまい、余計動けなくなってしまった。
595 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:47:13 ID:kQdIuhXn
滑稽なあたしたちの姿を見ても、気にも留めていないのか
「あなたたちは……凛と、陽子…だったかしら?ねぇ、桂はどこにいるの?」
呑気にそんな事を聞いてくる。まあ 彼女にとっては当然の質問か。
「えと…帰っちゃったよ。…ケータイ忘れて。」
なんてまともに答えるあたしもあたしだけど。
「はぁ…桂ったら、また忘れていったのね…」
また というと、以前にもケータイを忘れていったのだろう。
まったくはとちゃんらしい…とは思ったが、当の本人はかなり迷惑している様子。
溜め息をつくと、ようやくあたし達の「行為」に興味が行ったようだ。
「それで…あなたたちは、一体何をしているのかしら?」
今しか好機はない。とりあえずノゾミちゃんに助けを求めよう。
「ノゾミちゃん、お願…」
「陽子さんを拘束し、唇や乳房などの性感帯を指や舌で刺激して、陽子さんの反応を楽しむのですわ。」
救いを求める声は、呆気なくかき消されてしまった。
あまりに具体的すぎる説明にあたしは赤面したが、ノゾミちゃんは理解できているのかいないのか
「ふぅん…」
と言うだけだった。
…それだけならまだいいのだが、お凛はどうやら
「それだけ」で済ませるつもりは無いらしい。
「ノゾミさんも、一緒になさいません?」
…こいつは本気で殴り飛ばそうかと思ったが 相変わらずあたしはもがくので精いっぱい。お凛が腕を掴み続ける事に疲れる様子は見られない。
「…わたしも?」
聞き返すノゾミちゃん。
「ええ…とても楽しくて…とても気持ちよい事ですわ。」
「それはあんたの主観だろうに…」
嘆くが聞いてもらえない。どうにかノゾミちゃんを説得しよう…そこまで考えた時
「ふふ……それは面白そうね。ちょうどムシャクシャしていた所だし、それではわたしも混ぜてもらおうかしら。」
あたしは 絶望した。
596 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:51:04 ID:kQdIuhXn
ノゾミちゃんに前を、お凛に後ろをとられ、あたしは動けない。
動かない。と言ったほうが正しいだろうか。両腕はあいているのだが、全身に力が入らず、身動きがとれないのだ。
『さあ陽子…わたしの眼を見るのよ』
ノゾミちゃんの真紅の瞳に射抜かれた途端、全身の力が抜けたあたしは、今の状態に至っている。
「ふふふ……すべすべで綺麗な肌…しっとりしていて柔らかくて…素敵ですわぁ…」
「や…っ…いやぁ…」
「くすくす…桂の血はとても濃くて美味しいけど…
陽子の血は 一体どんな味がするのかしら…?」
お凛は後ろにまわり 服の上からあたしの胸を鷲掴み、乳首をひねるようにこね回す。
ノゾミちゃんは、太股の付け根をなでるように弄る。どこで覚えたんだか、それとなく卑猥な手つきだ。
「ん…はっ…やぁ…っ」
「陽子…あなたの血…飲ませてもらえないかしら」
「ひぁ…あっや…いや…やだぁ…」
「…私も…奈良さんの熱い雫…いただきたいですわ…」
あたしの左肩を掴み、服の襟をずらす。
お凛は後ろからあたしの左肩の首筋を、犬が水を舐めるようにして、舌を這わせる。
「はん……ぴちゃ…ぴちゃ…ん……んふぅっ…」
「そろそろ…いいわよね?大丈夫…痛くはしないから…」
舌を離したお凛の後に、ノゾミちゃんが顔を近づける。
「いくわよ…陽子」
常人よりも少し長い犬歯を突き立て、一度舌で舐めてから…
ぷつ…
「あ…あぁ……っ」
肉が裂け、犬歯の先が突き刺さる感触。確かに痛くはなかったが、熱い血が滲んでいくのはわかった。
「ん…ちゅ…ぴちゃ…んうっ…ぴちゃ……は…
ふふっ…桂の血に比べたら とても薄い味だけれど…
ほのかに甘くて…さっぱりしていて…美味しいわ」
「あん…ノゾミさん、私も…」
ノゾミちゃんが血を舐めているところへ、お凛が乱入する。
あたしの血を舐めとりながら、2人は舌を絡め合う。
あたしの血と、2人の唾液。3人の体液が交錯し合い、卑猥な交響曲を奏でていた。
597 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:52:51 ID:kQdIuhXn
「んふ…とても美味しいですわ…奈良さんの血液…」
ノゾミちゃんはともかく、人間(?)のお凛が飲んでも「美味しい」ものなのだろうか。
「ほら…奈良さんにも…」
振り向くようにあたしの首をお凛に向けさせ、血の匂いが残る唇を重ねる。
「んっは…んちゅ…はむぅ…ん…」
強引に舌を重ね、あたしの口内を蹂躙する。
お凛の舌に少し残っていたあたしの血が お凛の唾液と共に受け渡された。
…やっぱり 血の味だよ。これ…
不可思議な唾液の味が混ざり 変わった味にはなっているのだが 鉄錆臭い血の味が混じっていることは否めない。
それでもお凛はさも美味しそうに、あたしの舌を舐め回している。
くすぐったいような、なんとも言えないこの感触は 口内だけでなく、あたしの全身に広がっていく。
ぴくん…
と、少し体が跳ねた。
「…ふふ…っ」
それを察したのか、ノゾミちゃんが含み笑いをする。
相変わらず唇はあたしの首筋にあてがわれているが、
彼女の指は 右肩、右胸、右脇腹と、あたしの体を滑るように通り抜けていく。
「そろそろですわね……では、私も。」
ノゾミちゃんのように 右手を下半身に向けて滑らせるお凛。
2人の指はするすると降りていき、あたしのタイトの中で重なって…
くり…
―弾けた。
「ひぁ…ぁああああぁ?!」
激しい快感が全身に巡り、雷に撃たれたみたいに体が跳ねる。
「あら…奈良さんたら、もう達してしまったのですか?」
「ふふふふ……こんなに濡らしてしまうなんて、陽子はいやらしい子なのね…」
達したばかりのあたしに容赦なく、2人は指を動かし続ける。
ノゾミちゃんに見つめられたせいなんだろう、
痛みは感じないのに 肌を伝わる指の感触は何倍にもなってあたしに押し寄せる。
「はぁっ…ぁあ…はぁ……」
「くすくす…達した直後なのに、奈良さんの此処…
こんなに堅くなって、ビクビクしてますわ…」
そりゃそうだ。あたしの感度は普段の何倍。いや何十倍にもなっているんだもの。
「…ひぁ…ああ…っ…ひゃあ…ひゃめぇ…っ」
呂律が回らなくなるほどの快感は、逃げる気を失わせるほど激しくて。
598 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 03:56:52 ID:kQdIuhXn
「ん…ちゅ……ぴちゃ…ぴちゃ…」
「はん……んっ…んくっ…ん……」
本当に どうしてしまったんだろう あたし。
あたしの口腔を貪る2人の舌の動きが心地よくて、なんだかどうでもよくなってくる。
この場の雰囲気に流されることを受け入れ始めているのか、あたしの体は新しい快感を求めて波打っていた。
「ん…はぁぁ……。…ふふ…っ…陽子ったら、上も下もどろどろよ…」
「…まだ足りないようですわね……もっと、気持ち良くさせて差し上げますわ。」
あたしはいつの間にか服を脱がされ、半裸になっていた。
「あぅっ!ひ…ぁあん!」
色々な部位を刺激されるたびに、出した事もないような甲高い声であたしは喘ぐ。
あたしの見せる反応が楽しいのか、2人の指撃は止まらない。
「ん……はぁ…素敵よ……陽子……」
「…んふ…好き…好きぃ…奈良さんっ……奈良さぁあん……」
お凛が、あたしの手を自分の秘部にあてがう。
くちゅり……と濡れた水音と共に、あたしの指先がお凛の愛液で濡れる。
「はぁぁあ……ッ!奈良さんっ…いぃ……気持ちいいですわァ……っ」
さらに強く指を押し付け、卑猥に喘ぐお凛。その動きは、次第に早く、激しくなっていく。
「奈良さんッ、奈良さん……!あぁイく、奈良さんの指でぇっ……イきますわぁあ………アぁあぁあぁァっっ!!」
絶頂に達したお凛の愛液が飛沫をあげ、あたしの手に、指先に降りかかる。
「はぁっ……はぁぁぁ……ん…ぴちゃ…ぴちゃ……」
自分の愛液に濡れたあたしの指を、お凛は美味しそうに舐める。
ザラザラした舌の表面が指を這い、くすぐったい。
「んふ……美味しッ……」
「凛…私にも…」
「いいですわ……ふんっ…ぴちゃ…はぅん…ん……」
「んっは……不思議な味………でも、悪くないわね…。
ほら、陽子も…」
「んん?!ふぅん……!」
再び、2人の舌があたしの口内に滑り込んできた。
自由にならないあたしの舌は、なんの抵抗もなくそれを受け入れる。
唾液と愛液が混じった、不可思議な味がした。
599 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 04:01:12 ID:kQdIuhXn
2人の舌の感覚に、あたしの理性は少しずつ削られていく。
肌にかかる吐息は、くすぐったいようで…それでいて心地良い。
あきらめにも似たその感覚は、あたしの意識を、心を呑み込んでいく。
ああ、駄目だ。もう……
―ちゃらららーん ちゃらーん ちゃらららーん―
突然、間の抜けたような機械音。はとちゃんが置き忘れた携帯の着メロの音だ。
そしてそれは、微睡みの淵に立ったあたしを呼び覚ました。
―そうだ はとちゃんに助けを―
突然の音に2人も驚いたようで顔を上げ、一瞬だが拘束が緩む。
…今だ。
余力を必死に振り絞って、携帯に手を伸ばす。
あと少し、あと少し。
ギリギリ携帯に届いた手を 思いっきり握り締める。
掴んだのは…
―すかっ
空気だった。
はとちゃんの携帯は、お凛の手の中。
立ち上がってあたしから距離を離したお凛は通話ボタンを押し、
まるで何事も無かったように電話に出る。
「もしもし」
『あっ、お凛さん!よかったぁ…やっぱり私の携帯、お凛さんの家にあったんだね。』
「ええ、私も羽籐さんの携帯の着メロが流れるまでは、気付きませんでしたわ。」
正しくは、ノゾミちゃんが現れた時なのだが。
はとちゃんがお凛の嘘に気付くはずもなく、2人は悠長にそんなことを話してる。
…そうだ、今なら。
大声ではとちゃんに助けを求めたら、携帯から離れていても聞こえるはずだ。
「はっ、はとちゃ…」
「駄目よ、陽子…静かにしていなさい。」
「………っ!!」
視界が、赤い光に覆われる。
それだけで あたしの声は届かなくなった。
ノゾミちゃんの邪視の<<力>>なのだろうか。
まるで喉を潰されたように あたしの声は音となって出てこない。
『あれ?陽子ちゃんもいるの?』
「…奈良さんなら、羽籐さんが出た少し後に帰りましたわ。」
『そうなの?陽子ちゃんの声が聞こえた気がしたんだけど…。
あ、そうそう、家の電話から陽子ちゃんの携帯にかけてみたんだけど、ずっと出なくて…お凛さん知らない?』
600 :
落日 昇月:2006/02/19(日) 04:07:04 ID:kQdIuhXn
あたしはここにいるから!はとちゃん 助けて!!
自分ではそう言ったつもりだった。
でも実際には、あたしの口は一寸たりとも動いていない。
「奈良さん、今日は疲れていたみたいですし……もう眠ってしまったのでは?
無理に起こすのも、奈良さんに悪いですわ。」
『それもそうだね…明日電話しておかなきゃ。
それじゃお凛さん、私の携帯だけど…』
「今夜からではもう遅いですし、明日届けますわ。」
『うん、ありがとう。あっ、ノゾミちゃんはどうしてる?』
「くすくす。羽籐さんに置いていかれたと、怒っていましたわよ?
ノゾミさんは私が面倒を見ますから、お気になさらずに。」
『あうぅ……お凛さん、悪いけど ノゾミちゃんに…』
「ええ、私から言っておきますわ。それでは羽籐さん、長話も何ですし、今夜はこれで…」
『うん、お凛さんありがとう〜。それじゃ、また明日…』
「ええ、おやすみなさい。」
―プツン。
あたしの希望は…ついに絶たれた。
もう明日まで、あたしはここから逃げられないのだ。
「…さて、奈良さん。これで…私たちの邪魔をするものは無くなりましたわ。」
「そうね…。それじゃあ凛」
「ええ……では、ゆっくりと…」
「いただきましょう」
落ちていく、堕ちていく。
太陽が地平線の彼方へと沈んでいくように、あたしの心はおちていく。
そう、太陽は…一度沈んでしまった太陽は、明日の朝まで昇らないのだ。
「……助けて…はとちゃん………」
――沈む太陽が最後に見せる強い光は、そんな儚い輝きで。
…そして、最後の望みであったそれは――
「「…ふふふふふふ…」」
――2つの月にかき消された。
落日 昇月
GJ!
本スレに投下された絡みイラストを彷彿とさせる内容がイイ!
と言うか、陽子ちゃん受け似合いすぎ。
GJ萌えますた(;´Д`)
603 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 00:24:11 ID:TocA/axx
GJ期待age
これがノゾミ力か・・・!!
保守
606 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 06:41:32 ID:ss8hntFJ
保守age
607 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:23:02 ID:bZ8Gs0ot
期待age
608 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 23:39:58 ID:K2yvLqoN
ご
羽
保守
保守
保守
615 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:56:59 ID:3wh7RRUa
笑子さんの血を飲んだ翌日、副作用で生えてしまったサクヤさん
戸惑うサクヤさん、そっと静めてあげる笑子さん…。
失礼しました。
保守
保守点検。…仕方ない…大物描くか!!
がんばれ
…ごめん。オレじゃ無理…スキルオーバーだ…
>620
どんなアイディアかだけでも投下してみたら?
興味はあるし、それを見たSS書きさんが気に入って書いてくれる可能性もある。
しかし凄いよね…自分の知り合いに『アカイイト』知ってる人殆ど居ないのにこんなにも応援してる人が居るなんて…
ずっと続くといいな…
最近、このゲーム始めたばっかりなんだけど、一通りやり終えたらここにネタ投下したいと思いますんでもうちょっと待って欲しいです。
wktkして待ってるよ
一筋の光が差し込む…
誘いうけうざい
保守…ですわ
千羽党の者ですが
はは…まいったな
630 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 19:11:22 ID:MvHtsiAn
ほほほっ
ageちゃダメじゃないか…
質問します。
上のレスでフタナリはダメみたいだが、他にNGなジャンルある?
胸の大きさの順位を知りたい。
陽子とお稟ちゃんを含めて。
良ければ教えて
降りてきたら書かせて貰います。
633 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 14:35:05 ID:9mSURPDg
おそらく男と絡ませるのはNG
スリーサイズ(公式)
桂
78 58 80
柚明
80 59 82
葛
60 52 62
サクヤ
93 62 88
烏月
85 59 84
ノゾミ+ミカゲ
66 55 76
>>633 サンクス
上の作品の様な完成度は期待せず、マターリ待って下さい。
635 :
631:2006/05/21(日) 20:47:51 ID:Yf6w5okD
>>634の職人さんと同じく、一通りクリアーしたから数日中に一作投下します。ところで、ドラマCDってまだ売ってるトコあるのかな?
丁度昨日の夜にヤフオクで売り切れた…
最後の初回限定版(未開封)最終価格13000円
中古かコピーならあるかもしれない
「桂ちゃん」
わたしの名前を呼ばれて振り向くと、柚明さんが俯いていた。
「どうしたの?柚明お姉ちゃん」
「桂ちゃんに、日曜の朝から、こんなお願いして良いか迷ったんだけど……」
柚明さんの顔は、俯いていたけど、真っ赤に紅潮していた。
「ゆ、柚明お姉ちゃんのお願いなら何でも聞くよ?」
わたしも、顔が熱くなり、俯いてしまった。
「それじゃあ、言うわね」
「うん」
どんなお願いをされるか、期待しながら、唾を飲み込んだ。
「桂ちゃんお願い、保守して」
「……はい?」
その後、詳しく事情を訊いて、電話でサクヤさんに保守をお願いした。
永遠の16歳が21禁板に入れる筈が無いよー。
……そういう経緯で保守。
>>634 遅レスで申し訳ないけどサンクス。
入手困難っぽいなぁ。はまったのが遅かったのが悔やまれる。
今度から中古で探してみます。
で、とりあえず一作品書けたんで投下してみます。
639 :
烏月×桂−1:2006/05/28(日) 18:45:53 ID:nafvjTI8
すまん。
>>634じゃなくて636だった・・・
ざぁぁ・・・ざぁぁ・・・ざぁぁ・・・
風にのった豪雨が窓に打付ける音が停電してしまった真っ暗な室内に響く。
まるでアパート全体が悲鳴を上げているようなその音に私は少しだけ不安を感じた。
「凄い雨・・・」
「季節の変わり目だからね。でも、局地的なモノだと言うから朝までには止むと思うし、その頃には停電もきっと直るよ。それに・・・」
衣擦れの音がしたと思った刹那、私は後ろから優しく抱き締められる。
「大丈夫・・・何かあっても桂さんは絶対に私が守るから・・・」
蝋燭の火に照らされた最愛の人−烏月さんの心強い笑顔と衣服越しに伝わってくる温もりに安心した私は小さく、うんと頷いた。
経観塚の事件から10ヶ月。
季節は再び、夏を迎えようとしていた。
お母さんの一周忌の準備をしながら、私は時々、一年前を振り返る。
お母さんが死んだ時は、一人ぼっちになってしまったと感じることもあった・・・。
けれど、あの事件を通じて私はまた、かけがえのない沢山の人と知り合うことが出来た。
千羽烏月さんもその一人。
烏月さんは『鬼切り』という大変な使命の合間を縫って、こうして私の所に頻繁に顔を出してくれる。
そんな事を繰り返しているうちに私と烏月さんとの間には特別な絆が生まれていた。
640 :
烏月×桂−2:2006/05/28(日) 18:46:55 ID:nafvjTI8
「それにしても、停電まで起こるとはね。色々と準備してきてよかったよ」
「ごめんね・・・いつもいつも迷惑ばっかり掛けて」
「桂さんが気にする事はないよ。私も好きでやってる事だからね」
「でも・・・」
「ふふ。私は桂さんにそんな悲しそうな顔をされる方が辛いよ」
普段とは違い、はにかんだ笑顔で冗談っぽく話す烏月さん。
思わずドキッとしちゃった・・・。
「あのぅ・・・迷惑ついでにもう一つお願いがあるんですけど・・・」
「なんだい?私に協力できることなら力になるよ」
「その・・・」
・・・カッ!!ごぉぉ!!・・・
「きゃあ!!」
突然、室内が白く照らされたと思うと同時に雷鳴が轟いた。
あまりの音の大きさに怯えた私は烏月さんにしがみ付く。
「桂さん!!大丈夫かい?!」
「びっ、びっくりしたぁ・・・」
私を安心させるように烏月さんは優しく背中をぽんぽんと叩いてくれた。
しばらく、その状態で心を落ち着かせた後、私は勇気を振り絞って烏月さんの顔を見上げる。
「ごめんなさい・・・あの・・・一人で寝るのが怖いから・・・一緒に寝てくれませんか・・・?」
「えっ・・・?」
私に言葉に今まで見たことのない表情を浮かべながら、口を開けて烏月さん。
子供っぽい・・・って思われちゃったかなぁ・・・。
そんな事を考えながら、私が不安に思っていると烏月さんは突然、クスクスと笑い始めた。
「ふふ・・・私は寝相が悪いけど、それでもいいのかい?」
懸命に笑いを堪えながら、烏月さんは小さく呟いた。
641 :
烏月×桂−3:2006/05/28(日) 18:47:31 ID:nafvjTI8
「ん・・・」
眠りが浅かったのだろうか、私は唐突に目を覚ました。
依然として外からは雨が打ちつける音が聞こえてくる中、ふと隣を見てみる。
『うわぁ・・・』
私の目と鼻の先で、烏月さんは私の方を向きながら静かに寝息を立てていた。
そのあまりに美しい寝顔に思わず、溜息が零れる。
整った顔のライン。閉じられた瞳から覗く長い睫毛。額にかかるサラサラの黒髪。
まるで日本人形の様な神秘的であどけない寝顔に私の鼓動が高鳴る。
『柔らかそう・・・』
ほんの少しだけ開かれた口唇を見つめてしみじみと思う。
・・・ちょっと、触れるだけなら大丈夫だよね・・・
一応、周りを確認した後、私はゆっくりと烏月さんの顔に自分の顔を近づける。
徐々にその白い肌が目の前に近づいてきて・・・。
二つの影が一つに重なった・・・。
始めて重ねた烏月さんの口唇は、柔らかくてとても熱かった。
とその時、烏月さんの目がゆっくりと開かれた。
「んっ・・・けい・・・さん?」
「ひゃっ!」
私は慌てて顔を離す。
「桂さん・・・何を?」
「違うの・・・その・・・柔らかそうだったからつい・・・」
恥ずかしさのあまり、私は布団に包まりながら烏月さんにひたすら謝る。
うぅ〜、嫌われちゃったかなぁ・・・。
「ふふっ」
ゆっくりと布団が捲られて、微笑んだ烏月さんが私の顔を覗き込んだ。
「烏月さん・・・?」
「私は桂さんさえ、良ければ構わないよ」
「えっ?それって・・・んんっ?!」
私が烏月さんに問い返そうとした時、烏月さんの柔らかい口唇が強く押し当てられた。
642 :
烏月×桂−4:2006/05/28(日) 18:48:02 ID:nafvjTI8
「ん・・・んちゅ・・・んん」
烏月さんは啄む様に私の口唇を吸う。
それに応える様に私も烏月さんを受け入れる。
二人の唾液が混ざり合い、淫靡な水音が鼓膜に響く。
ゆっくりとお互いの顔が離れた時、烏月さんの口から零れた唾液が私の頤を伝った。
「はぁはぁ・・・烏月さん・・・」
「すまない・・・嫌だったかな?」
切なそうな表情を見せる烏月さんに私は首を横に振る。
「ううん。そんなことないよ・・・だって、烏月さんは・・・」
私は深呼吸をすると烏月さんの目をまっすぐ見つめた。
「烏月さんは誰よりも大切な人だもん。私は烏月さんの事、大好きだよ」
「・・・ありがとう、桂さん」
再び、烏月さんは口唇を重ねてきた。
今度は私が烏月さんの口内へゆっくりと舌を伸ばして、烏月さんのそれを優しくつつく。
最初は控えめだった烏月さんも私を受け入れて、ゆっくりとそれを絡ませあう。
甘い唾液が口内に流し込まれ、私はそれを貪る様に啜る。
「うむぅ・・・んく・・・ぷはぁ」
口付けを離した時、二人の間を透明な糸が繋ぐ。
烏月さんは潤んだ瞳で私を見つめると、ゆっくりと私の首元に顔を埋める。
「桂さん・・・いいかな?」
「・・・優しくしてくれる・・・?」
私の言葉に烏月さんは微笑みながら頷くと、パジャマの釦に手を掛けた。
643 :
烏月×桂−5:2006/05/28(日) 18:48:42 ID:nafvjTI8
器用な手付きで私はあっという間に身に着けていた物を脱がされて生まれたままの姿になる。
「うぅ〜、恥ずかしいから烏月さんも脱いでよ〜」
「あ、あぁ・・・」
神妙な面持ちで烏月さんも服を脱ぎ始める。
下着を外し終えると、夜目にも生える白く美しい肌と豊かな双丘が私の目に映った。
その整ったプロポーションに目を奪われた私は引け目を感じてますます恥ずかしくなる。
そんな私の視線に気づいたのか、烏月さんはクスクスと笑うと私の身体に手を伸ばす。
「ふふ。桂さんの身体だって充分、綺麗だよ。それに・・・」
「ひゃっ!!」
冷たい手が身体に触れて私は思わず、声を挙げてしまう。
「これくらいの大きさの方が可愛くて私は好きだよ」
ゆっくりと円を描くように烏月さんは私の胸を弄び始める。
少しずつ・・・だんだんと激しく・・・
その行為に身体の芯が熱く火照って来て、肌がじっとりと汗ばんでくる。
熱の籠った吐息が自然と口から漏れる。
「はぁ・・・ふぅん・・・」
「桂さん・・・」
「んあぁ!!」
突然、胸の突起を生暖かく滑った感触が包んだかと思うと歯で軽く甘噛みされて、身体中に電気に似たモノが貫いた。
「あぁん!!・・・やぁ・・・」
「ふふ。もう、こんなに硬くなってるよ」
「ん、あぁぁ!・・・だめぇぇ!」
烏月さんは尖りきった先端の片方を舌で転がしなら、もう片方を指の腹で摘みながら擦って来る。
唾液がぬっとりとまとわりつく感触と少しの痛みをまとった感触。
同時に違う快感を味わい、私の口から悲鳴と懇願の入り混じった嬌声が漏れる。
「やぁん・・・そ、こは・・・んあぁ!」
「桂さんは敏感なんだね・・・」
「あっ、あぁっん!!」
私の反応を楽しむ様に、烏月さんが乳首を捻り挙げるとビリビリとした快感が全体に走った。
声を抑えることの出来ない私は、鋭い嬌声を漏らし、大きく肩で息を吐いた
644 :
烏月×桂−6:2006/05/28(日) 18:49:20 ID:nafvjTI8
「はぁ・・・はぁ・・・」
初めての刺激に頭がぼーっとしてくる。
烏月さんはそんな私を可愛がる様に、首筋に舌を這わせてきた
「っっ!・・・んっ」
鎖骨・・・肩・・・胸・・・わき腹・・・
少しだけ突付くような口付けにもどかしさと熱さを感じ、鎮まり掛けた疼きがまた襲ってきた。
そんな私を焦らす様に烏月さんは浮いた汗を舐め取りながら、徐々に下腹部に移る。
「う、づき・・・さん・・・」
私は差恥心を感じて思わず、脚を閉じた。
「桂さん・・・」
切なそうに潤んだ瞳で私を見上げる烏月さん。
「怖いのかい?」
「ううん・・・優しくしてくれるんだよね・・・?」
「あぁ。桂さんを傷付けるようなことはしないから・・・」
烏月さんの言葉に頷くと、私は力を抜いて自分から脚を開く。
昂ぶった私の秘所は恥ずかしいほど濡れている。
その部分を見つめる烏月さんが生唾を飲む音がはっきりと聞こえた。
「あ、あんまり見ないで・・・」
「・・・凄く綺麗だよ・・・」
突然、艶やかな黒髪が動いたかと思うと、烏月さんは私のそこに顔を埋めてきた。
「や、やだぁ!!汚いよぉ」
私は必死に烏月さんの頭を押さえるが、濡れそぼった秘所にゆっくりと口唇が当てられた。
「あぁん!!んっ、はあっん!!」
・・・ぴちゅ・・・ちゅぱ・・・じゅちゅ・・・
淫靡な粘着質の音が部屋に響いて、それが今までより激しい快感と羞恥心を煽る。
敏感な陰核が強く吸われて、私の意思とは反対に大量の愛液が溢れてくる。
「ひゃあん!そ、そこ・・・ん・・・あはぁっ!」
私はシーツを強く握り、襲って来る刺激に耐えるしかなかった・・・
645 :
烏月×桂−7:2006/05/28(日) 18:50:26 ID:nafvjTI8
「ちゅう・・・はぁはぁ・・・桂さん・・・」
口付けをやめて、顔を挙げる烏月さん。
口の周りについた私の愛液を舐め取りながら、妖しく光る瞳で私を見上げる。
「私も桂さんと一緒に気持ち良くなりたい・・・」
烏月さんはそういうと上体を起こして、私に身体を重ねてきた。
熱く濡れた烏月さんの秘所が私のそこに擦り付けられる。
「んんっ!!」
灼熱感が全身を貫き、思わず腰が浮く。
「行くよ・・・」
小声で呟くと烏月さんはゆっくりと腰を動かし始める。
重ねられた秘所がくちゅくちゅと水音を立てる。
「はぁっ!あぁっ!んぁ、あぁんっ!」
「あぁぁぁ!!う・・・づ、き・・・さぁん・・・あんっっ!」
頭が真っ白になって、快感に支配されそうになる。
私は助けを求めるように、烏月さんの手を握り、しっかりと指を絡める。
烏月さんも答えるようにしっかりと握り返してくれた。
・・・私達は身も心も繋がっている・・・
そう思うと身体の奥から、更なる快感が突き上げてきた。
「ぁぁん!!だ、だめぇ!!・・・なん、か、あ・・・き、きちゃうよぉ・・・」
「はぁ、っん!!け、け・・・いさん・・・わ、たしも・・・もう・・・」
掠れた嬌声を挙げながら烏月さんは腰の動きを早める。
私もそれに合わせるように火照った秘所を押し付ける。
あまりの熱に身体が溶けそうな錯覚を覚え、私は烏月さんの手を強く握る。
尖りきった陰核が激しく擦り合わせられた時、絶頂の激しい快感が押し寄せてきた。
「烏月さん・・・!烏月さん・・・!だ、めぇ・・・あ、ん、あん!んあぁぁぁぁッ!!」
「っく・・・桂さん!!やぁ、ぁ、ぁあぁぁっ!!」
二人の秘所から勢いよく愛液が噴出し、身体に飛び散る。
ぐったりと力が抜けてしまった私達は口付けを交しながら、まどろみの中に落ちていった・・・。
646 :
烏月×桂−8:2006/05/28(日) 18:51:58 ID:nafvjTI8
瞼の裏に光を感じる・・・
「ん・・・」
ゆっくりと目を開けると差し込む朝日と烏月さんの美しい寝顔が視界に入ってきた。
私は烏月さんを起こさないように布団から抜け出し、近くにあった上着を羽織る。
カーテンを開け、静かに窓を開く。
「うわぁ・・・」
そこには昨夜の豪雨が嘘のような青空が広がっていた。
東の空から昇ってくる太陽を見て私は大きく伸びをする。
ひんやりとした風が気だるい身体に心地よかった。
「・・・おはよう桂さん」
名前を呼ばれて振り向くと、烏月さんが布団から起き上がっていた。
「あっ、ごめんね。起こしちゃった?」
「大丈夫だよ。いつもこれくらいの時間に起きるからね」
「ふぅ〜ん、早起きさんなんだ」
規則正しい烏月さんに感心しながら私は隣に立った烏月さんに甘えるように少し寄りかかる。
「昨日のは、夢じゃない・・・よね?」
「ふふ。桂さんは可愛かったよ」
「もう!恥ずかしいこと言わないでよ〜」
「ふふ。ごめんごめん」
頬を膨らませて講義すると烏月さんは微笑みながら優しく私を抱き寄せてくれた。
「・・・これからもずっと一緒に居てくれるよね?」
「あぁ・・・言ったはずだよ、何かあっても桂さんは絶対に私が守るってね。私はいつまでも桂さんと一緒だよ」
「うん!」
嬉しさのあまり、私は烏月さんの頬にキスをする。
少し驚いていた烏月さんも体勢を変えて、私に応えてくれる。
夏の薫りを含んだ、澄んだ涼風が部屋に吹き込む中、私たちはいつまでも口付けを交し合っていた・・・。
どんなに時間が経って、季節が巡っても、私達はずっとずっと一緒です・・・
END『悠久の風』
以上です。
アカイイトは初書きなんで激しく自信が無い・・・
>>647 GJ
素人の感想ですケド、
読み終えて、ウズケイは王道ッス。
幻想的な雰囲気を感じたッス。
書きたいエピソードが有れば、是非とも書いて欲しいッス。
久しぶりに来てみたらなんとSSが投下されてるじゃないかっ!!
う〜ん…GJ!!
保守・・・
千羽党の者ですが
つ【維斗】
党首から奪いましたぁがおげeowrtilnuウズキkhktqa…
ほ
655 :
647:2006/06/15(木) 20:34:09 ID:ccjatTIz
拙い文章に感想どうもです。
また、一作書こうと思ってたりするんですがリクエストとかありますかね?
烏月さんスキーなんで烏月さん絡みなら何でもやりますが・・・
じゃあサクケイで
柚×桂 久々にキボンヌ
あえてもう一回ウヅケイで
もしくは血に飢えた尾花憑き葛様に襲われてしまう烏月さん
サクケイっサクケイっ
あえてここでサクウヅと言ってみる。
やはりケイウヅかね
ヒメサクで。
663 :
655:2006/06/21(水) 03:10:08 ID:5esmiTW6
じゃあとりあえず、票の多いサクケイとケイウヅ書いてみます。時間掛ると思うんで、しばしお待ちください
ホシュ
まだ捕手は早いぜ
ふたなり化して尻尾オナニーする葛様SS書いているんだが、投下したら怒られるよな……
いいんじゃないかな?
とりあえず粗筋キボン
触手系はダメ?
>>670 葛様が変造術で生み出した触手をサクヤさんにけしかけて言葉攻めもするのだったらアリ
672 :
sage:2006/07/09(日) 19:06:23 ID:DUz1Jmd/
SS見てかなり自分のワールドが広がりやした。
ノゾケイでも書いてみようかな・・・・・・
っていうか、ノゾケイ好きーっている?
673 :
672:2006/07/09(日) 19:08:47 ID:DUz1Jmd/
うわぁ・・・上げてごめんよー・・・(ノд\)
逝ってきます・・・
他のどのカプよりもノゾケイ大好きです
ノゾミルートにやられた、属性も凶悪すぎ
最近飢え気味なので是非お願いします
ノゾミ×桂
エロありで、かなり受け入れてもらえるかビクビクしていますが、書きあがったので
投下してみますね。
――桂、キスってしたことある?
「えっえぇぇぇっ!?」
あまりの唐突な質問に、桂は驚きを隠せないでいた。それはそうだろう。先ほどまで私はアレは何?アレは?と、周りの物の事ばかり聞いていたのだから、桂もいきなりこんな質問が飛んでくる事とは思いもしなかっただろう。
私だってこんな事を言ってしまった事に驚いているくらい。
でも馬鹿正直な桂は、顔を真っ赤にさせて、小さな声で、言った。
「……ないよ」
――聞こえなかったわ
ふふっ、これくらいの事で赤くなるなんて、桂もまだまだ子供ね。
もちろん、先ほどの声は聞こえていたけれど、意地悪で言ってみる。桂はまた顔を真っ赤にして
「な、ないってば」
と、精一杯声を絞り出して言った。
――ないの?
言葉は今度は返ってこない。かわりに、小さく首をうなづいて返事をしてくれる。まぁ、ないとは思っていたけれど。……なんて言ったら桂は怒るかしら?
桂は、ぎゅーっと、傍にあった自分のまくらを抱きしめてハァとため息をつく
「皆に言うと、絶対おくれてる。なんて言われちゃうから……内緒ね、あはは……」
……この子は自分のかわいさっていうものを分かっているのかしら?
まくらに顔をうずめて、こんな事言わせないでよ。と、照れる桂の姿は、同じ女の私から見ても可愛らしくて、苛めたくて。
――桂ってどんくさそうよね
ちょっぴり意地悪な事を言ってしまう。
「えっ、そ、そうかな?」
――えぇ、初めてのキスの時とか、息を止めてなきゃいけないーなんて思って息を止めて止めて止めすぎてそのまま酸欠になって病院送りされそうね
「そ、そこまでドジじゃないわよ私!」
――絶対そうね
「どこからそんな根拠がでてくるのかなぁ……うぅぅ」
――……私が、練習につきあってあげましょうか?
私がそういうと、桂はうずめていた顔を、パッと上げた。
ノゾミちゃんが何を言ったかわからない。という顔。
だから、私は。
「私が練習につきあってあげるっていったのよ」
人の姿に成り、足を地につけた。
いきなりの展開に桂はついていけていないらしく、ただボーッと私を見ている。
そんな桂の手をとると、軽く、親指をかませてもらった。
贄の血。それがあれば、少しの間くらい、私は実体をもっていられる――
軽く血をのみほすと、私はゆっくりと言葉をはなつ。
「ほらほら、その無防備さがダメなんだってば」
私はそういってにまりと笑うと、桂の肩に両手をおき、自分の唇を桂の唇に重ねた。
「……っぁ!」
数秒の間だった。すぐに私は桂から離れると、桂の唇の感触が残る私の唇を人差し指で軽く触れた。
まだ、桂の唇が自分の唇に重なっているような、そんな感覚が在る。
「ノ、ノゾミちゃん……?」
「あなたがそんなだから、私が指導してあげるっていってるのよ。ほら、初めてだと上手くいかないかもしれないじゃない?だから練習しておくのよ」
「で、でも……練習しちゃったら初めてっていわないんじゃ……」
「女同士じゃない」
「そ、それもそうだけど……あの……」
「私のキス、嫌だったの?」
少し悲しそうな顔をして桂をじっと見つめる。
桂は両手をぶんぶんと横にふり、違うんだよ、と、否定してくれる。
ふふっ、素直なところがやっぱり可愛いわ。
「そうだよね……練習も必要だよね、うん……」
「じゃあ、いいのね?」
桂がゆっくり頷く。それを確認して、桂の唇にまた自分の唇を近づけた。
桂の吐息が感じられるほどに、私たちは近い距離にいる。
こわばった表情、どきどきと高鳴る心臓の音までこちらに聞こえてくる。
温かい体。ぎゅっと瞳をとじている……本当に可愛らしい桂。
私はそのまま桂の唇に自分の唇をまた、当てた。
「……桂、本当にあなたは馬鹿ね」
「ば、馬鹿?」
「口を、あけなさいよ。ずっと唇を貝の蓋のように閉じているつもり?」
私が指摘すると、また桂がカッと顔を赤くする。
「うー……口、あけるの?」
「えぇ、じゃあ、もう一度ね」
私がそういうと、もう一度桂は唇を閉じた。
私はまた、先ほどと同じように唇を押し当てる。すると、先ほどとは違って、おそるおそるだが、桂の口がゆっくりと開かれた。
……ふふっ、言いつけどおりにするなんて、本当に可愛い。犬みたいな子ね。
私は開かれた口の中に、自分の舌を絡みこませた。
桂の舌を私の舌で絡めて。全てを覆い尽くすように。快感に浸る――
「ふぁ…ぁ…んぅ…」
「んっ……んんっ」
離れようとする桂をぎゅっと押さえつけ、更に押し付けた。
「んっぁ……ノゾミちゃん……」
「ん…ふぁ……何?桂」
「そ、その……気持ち…いい・・・・・・」
ポツリとつぶやく桂。顔は紅潮し、とろんとした目で私をじっと見つめる。
どくん…どくん…
桂の心臓が先ほどよりも早く脈打っている事が分かった。
「ふふっ、甘え上手な子」
「ノゾミちゃん・・・・・・私・・・あっ・・・・・・」
私は、もう一度桂にキスをすると、桂の胸に手をあてた。
「んっぁ!」
「……軽く触っただけなのに、面白い反応をするわね、桂」
「だ、だって……」
もう一度、触る。びくんっ。身体がはねあがる。今度は、優しく、押し付け、もんでいく――
「ひっぁ…ぁっ…んっ……ノゾミちゃ……」
「……感じやすいのね、桂は」
唇を離すと、今度は首筋にキスをする。
「ふぁ…あぁっ!」
桂が小さく喘ぐ、身体をびくびくっと震わせ、ただ私のしている事に抵抗しないで、これからされる行為を待っている。
だから私は、桂の要望に答えてあげる――
ゆっくりと、服の間に手を忍び込ませ、小さく突起している部分に手をゆっくりとあてた。
「んっ……ひゃ……」
「少し触っただけなのに、固くなるのね? ……そんなに気持ちいいの?」
「う……うん」
どこまでこの子は素直なのだろう。私は上機嫌になり、そのまま指を下へとスライドさせていく
「やぅぅ……ノゾミちゃん、手つきがやらしいよぅ……」
「あなたがあまりに面白いからいけないのよ?」
「面白い……?」
「そう……ほら、こんなに濡らして……」
「やっ! ……これは……ぁ」
スカートの下。ゆっくりとそこを指で押してやる。桂は過剰に反応し、パッと足を閉じる。
だけど私はそれを許さず、両手で足を開かせた。
抵抗無く、おそるおそるだが、桂は足を開いてくれる。
……本当に、素直で可愛い子。
「……ノ、ノゾミちゃ……ん」
割れ目をなぞるように指でいじると、桂が面白い声で何度も反応してくれる。
「ふふっ、いけない子ね……」
私は桂に軽くキスをすると、指を割れ目の中へとゆっくりと沈ませた。
「んっふぁ……ぁぁぁんっ……!」
「桂……いい声を出すのね、ふふっ」
「ノゾミちゃ……ん、わ、私……ん……あぁっ!」
指をゆっくりと抜いて、そしてまた沈めてを何度も繰り返す。
桂の身体はびくびくっと反応し、その行為にただ身をゆだねる。
ゆっくりだった指の動きも、しだいに早くし動かしてさらに桂をいじめていく――
「んっは……あぁぁっ!んっ……っっつ……ぁぁ……」
「ふふっ……気持ちいいのね?桂。いいわよ、いっても……」
「んっぁ…わ、私……!おかしいよぉ……も……う、ダメぇぇ……!」
ぐりぐりとかき乱すように指でいじると、桂は今まで以上に大きな声で喘いだ。
そして――水が滴るような音を出し、桂の身体がいきなりビクンッと跳ね上がるように動くと、桂はぐったりとして私にもたれかけてくる。
私は桂が、『イッた』事を確認すると、桂の秘所にうずめてた指を抜き出し、桂からでたその液体を音をならしながら指を舌で舐めていく。
「はぁ……はぁ、ノゾミちゃん……汚いよ……?」
「おいしいわよ?とても……」
私はそういって全てを舐めほすと、にこりと笑った。
ふふっ、本当にこれから毎日楽しくなりそう。周りは新しい環境で、面白いものがたくさん。
でも、一番おもしろいのは……やっぱり羽藤桂だわ。
――するっ
「け、桂!?」
「私ばっかり気持ちよくなっちゃってずるいよね?……お礼、してあげる」
いきなり……桂が私の着物をどんどん脱がして――!?
「ちょ、桂!!まっ……う……んんっ!」
「えへへ?どう?いっぱい練習させてもらったから、上手くできたんじゃないかな?」
桂の舌が、私の舌をからみとって……私の中を支配していく……?
「んっぁ…ぁぁっ!……桂!ちょっと……!」
「えへへ。ノゾミちゃん可愛い」
「ぁっ…ふぁぁっ……!」
私をいじめるように、桂は私の首を、胸を、舌で舐める。
それは、不思議な感覚が体中を覆って、麻痺してしまいそうで……
「やっ!!……桂……ちょ、ちょっと……」
「ノゾミちゃんは、嫌かな?」
「う……」
この可愛い犬みたいな子は……そんなにうるうるした瞳で見られたら……断れないでしょう。
「……嫌……じゃないわ」
「よかったぁ、じゃあ、私に全部、まかせて?」
「ちょっ!桂…まっ…ひ、ひゃぁぁっ!」
可愛い可愛いと思っていた犬みたいな子が、まさか狼にばけるなんて思いもしなかったわ。
私は、そのまま桂に身体をゆだねると、すぅっと目をとじ、今されている行為を素直に楽しむ事にした。
・・・・・・本当に、面白い子だわ、羽藤桂。
これで終りです。アカイイト初書きなんで、めためたなところもあるかもしれません;;
反応が初めに書いたように怖いのですが・・・;;(しかも最後桂×ノゾミですが)
ノゾミ×桂。現代バージョンでした。
GJ!
ノゾケイ好きな俺は普通にいいと思う
ナイスだぜ
これが例のオニキスってやつか
>>685 イイ!ノゾミの一人称もエロもグッド
やっぱノゾケイは最高だ
ノゾミが絡むと桂も一味違うな。
もちろん、性的な意味で。
続編万歳
次回作、万歳
保守
そうだね、保守だね
ほ
>698
桂ちゃん、IDが『uze』ですよ
僕は今本当に保守したいんだよ。
やぁ…
実はね…
僕は女の子なんだ…
体がじゃなく、心が……
…でも…
したおり、指先がそっと先端をかすめた。
その瞬間、サクヤさんの口からうっとくぐもった息が漏れる。
サクヤさんははっと口元を抑えると、恥じるように顔を伏せた。
わたしはサクヤさんの耳に口を寄せた。
「…ふっふっふ、今のはどうしたのサクヤさん?…感じちゃったのかな?」
わたしはなじるように言った。
「…い、いやなに、あんまりにも刺激がないもんで、あくびがでちまったのさ…」
顔を真っ赤にしながらも、サクヤさんはあくまで余裕しゃくしゃくという態度を崩さない。
そんな子供でも言わないような(いや、子供ならこんな行為には及ばないんだけれど)強がりに、
わたしの一個の動物としての本性…狩猟本能のようなものが刺激され、
…いや、くだらない比喩を抜きにして言えば、サクヤさんのことをもっといじめてやりたくなった、
というだけのことだ。
わたしは身動きの取れないサクヤさんに両手を回すと、軽々と持ち上げ、太腿の上に座らせた。
「ふふふ、それは失礼をばいたしました〜。お望みとあらば、も
707 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:01:18 ID:rMvMz1l/
保守
保守終了
先生!
>>706の中途半端さ加減に悶死しそうです!
ワッフルワッフルワッフル!!
うひょ〜っ。やるねぇお嬢ちゃんv
舐めやがって…
桂ちゃん責めにサクヤさん受けだと!?
俺の好みに直球ワッフルワッフル!!
ワッフル!ワッフル!ワッフル!ワッフル!ワッフル!ワッフル!
∩ _ _ ≡=−
ミ(゚∀゚ ) ≡=− ワッフル!ワッフル!
ミ⊃ ⊃ ≡=−
(⌒ __)っ ≡=−
し'´≡=−
−=≡ _ _ ∩
−=≡ ( ゚∀゚)彡 ワッフル!ワッフル!
−=≡ ⊂ ⊂彡
−=≡ ( ⌒)
−=≡ c し'
んじゃあ保守
上のSSってかなり前に投下されたやつだったような気ガス
つーづーきー!!つーづーきー!!
主様女体化需要ある?
aruaru
arunokayo!!
斬新ktkr!
723 :
676:2006/08/19(土) 12:46:36 ID:bd+H9bNz
かなり久しぶりにきたけど。
ノゾケイ(?)仲間が結構いて良かったヨ。
また近いうちに投下しようとおもいまス。
神々の世界でも派閥争いというものがあり、ある時期には男尊女卑の世界でした
ある女神は男の神を誘惑し、またあるものはその力で圧倒していく
その知謀のみで切り抜けていくものや生来のものなのか運だけで解決したものもいました
そんな中変わった手段を用いたものがいたのです
それが“男装”です
また経見塚に奉られた、いや封印された神がいました
蛇の神様――つまりは水神なのだろう――だと人間からは恐れられ、他の神からは都合のいいように利用されていました
そんな神でした
ある一人の少女がいました
広い屋敷の狭い部屋に閉じ込められた少女です
しかし彼女は火を放たれた屋敷を抜け出し、凍えそうなときに女神に救われました
その少女はその助けた女性を“主様”と呼びました
なぜだか主様は助けたノゾミという少女に男だと勘違いされてしまっったもです
せっかく可愛い女の子と仲良くなれて、その関係が壊れるのが主様は嫌でした
結局、男であると隠し通して仲良くしようと決めたのです
ノゾミはよく気がきき、教えてあげると家事もすぐに覚えてくれました
料理は壊滅的に苦手でしたが可愛いので許してあげました
たまに主様が作ってあげるととても喜んでくれていて主様も一緒に嬉しくなりました
主様はお母さんらしく優しく接してあげました
そんなある日、ノゾミは贄の血を持つという竹林の長者の娘の話をしました
そして主様はノゾミにつれられるがままにその姫君に会いに行きました
姫君は贄の血という家系的な能力の中でも特に抜きん出ていたのです
そんな状況の中で危険を感じながらもある程度異形の者の良し悪しを理解できていました
そのためか主様ともすぐに仲良くなる事が出来たのです
また姫様は主様が女神だという事も看破してしまいました
しかも、姫様は女の子好きだったので主様は襲われてしまいました
神様なのに喰われてしまったのです
どうやら姫様は相当の手練のようで観月の民の幼女とも“仲がよかった”そうです
そのときにノゾミにもばれてしまいましたが、特に何もなく仲良くいられました
そして仲良く襲われてしまいました
しかしそんな幸せなひと時は長続きしません
ある悪い異形の者に襲われそうになっていた姫様を主様は助けました
でも、タイミングが悪く守護の者に主様が襲ったのかと勘違いされてしまいました
姫様も必死に否定しましたが主様の幻術に惑わされているという事だと相手にされません
騒ぎはどんどん大きくなっていき、観月の民や鬼切り部、その上役行者まで来てしまいました
主様は役行者も贄の血の持ち主だと聞いて説得を試みましたが通じません
騙されてやった仕事を主様自身の悪事だとされてしまった為でした
悪意を持っていた神々に利用されてしまったのです
多勢に無勢、一応抵抗はしてみたものの実戦経験のあまりない主様は封印されてしまいました
関係のない姫様まで一緒です
そのことをひどく嘆き、悲しみましたが姫様は平気そうでした
2人で一緒になれたことは姫様にとってそれほど嫌な事ではなかったのです
でも、主様にも一つだけ後悔しなかった事かがありました
ノゾミの事です
自分が封印されてしまったら、さぞ寂しい思いをすると思って双子を作ってあげたのです
その子はミカゲと名づけられました
たとえ作られた命であってミカゲは本当に生きているようでした
きっとノゾミの持っていたミカゲへの思いで魂の宿ったのでしょう
封印されて数百年が経ちました
最初の百年ほどは姫様と一緒にいたのですが姫様はいい女(ひと)を見つけたといって出て行ってしまいました
主様は寂しかったのですがご神木から出ていったらまた人々から疎まれるのではないかと思い、出ないでいました
そんな時、ノゾミとミカゲが贄の血を持っているらしい双子を連れてやってきました
桂と白花という男の子と女の子の珍しい双子でした
これで寂しさもまぎれる、と思ったのですがそう上手くいくことはありません
姫様と同じ血が流れていた白花という子に血が共鳴したのか魂の一部が乗り移ってしまったのです
そして当代最強といわれる鬼切りがやってきたのです
どうやらその双子の母親のようで大層申し訳なく思いましたが、ノゾミがつい威嚇してしまったためやられてしまいました
その上新たにユメイという贄の血の持ち主の少女がハシラに選ばれてしまいました
この少女の事も不憫でなりません
ですが、抵抗しても周りに悪影響を与えてしまう事が分かっていたので大人しくしていたのです
ユメイさんとの生活が始まりましたが同じ部屋に二人の人間がいるというだけでした
はじめは主様もコミュニケーションをとろうとしましたが殆ど相手にされません
どうやらユメイさんは桂ちゃんが好きだったようです
時折うわ言のように名前を読んで顔を紅く染めているのを見て怖くなってしまいました
下手に刺激をしたら何をされるか分かったものではありません
そして現代――――
ご神木にふと懐かしい匂いのする手が当てられる
主様は誰だろう、と思い出すとなんと白花なのだ
手を触れて事により会話ができ、懺悔する
苦労症の白花ちゃんは主様の話も理解でき許したのだった
白花ちゃんといえば贄の血に加え、主様の魂まである為にかなり辛い目にあってきたらしい
互いに労をねぎらいながらいると桂が来ていた
「桂ちゃん!」
柱の中ではユメイが異常な反応し、主様は必死に抑える
しかし、どうにも抑えられそうもない
「白花くん、桂ちゃんを……ユメイさんからっ!」
「はい!」
一部魂を共有している事もあるのかすぐに思いは伝わり安心する
白花に後のことは任せユメイの抑制に努めるのだった
その夜、ユメイは何処かにいきどうしたのかと思うとノゾミとミカゲがやってきた
話によれば桂をノゾミとミカゲの二人とユメイが取り合っていたそうだ
桂の血はとてもおいしく二人は病み付きになっているようだった
そして、二人して一目惚れしてしまったらしい
もう一度会ってみたいとは思っても、実行には移せない主様だった
でもせめて、桂ちゃんが困っているなら助けたい
そう思う自分が恥ずかしくなった
そのあと返ってきたユメイは半狂乱で抑えるのに苦労するのだった
贄の血でも飲んだかのようによったような感じで足取り?もおぼつかない
Kちゃん(*´Д`)ハァハァ、と目を血走らせ昼間にもかかわらず外に出て行こうとするのだ
出て行けばほぼ確実に消えてしまうため必死に止めた
桂ちゃんを悲しませたくなかった
きっと桂ちゃんの大事な人だから
>>719です
一応少し書いてみましたがどうでしょうか?
>>728 乙。
市原悦子の声のイメージで読めた。
気になった点があったのであげさせてもらう。怒らないで聞いて欲しい。
句読点を付けて欲しい。特に句点。
次に地の文のキャラの呼び方を統一した方が良い。『ちゃん』を付けたのと付けて無いのがあった。
三人称がダメと言う訳では無い。
セリフが少なく『あらすじ』を読んでいる気分だった。
あと、エロ無しなら本スレか、最初に「エロ無し」と書いて下さい。
他にも気になる所はありますが、めげずに挑戦して下さい。
なんかよくわからんな
途中で視点を三人称から一人称にしているのか?
統一感を持たせた方がいいと思う
なにはともあれ投下お疲れ様です!
保守
これは保守だな。
浪人キテター!!!
百合姉妹のあれ思い出した。本当は百合な童話シリーズだっけ?
アカイエロ
エロイシロ
デカイエロー
陽子「血を吸ってヒロインに成れるなら、あたしも桂ちゃんにしゃぶりつくっ!」
>>739 烏月さんを忘れるな
血を飲んでいたか?
烏月さんは添い寝したときにコッソリとしゃぶりついたに違いない
しゃぶりつく……どこを?
一体どこを、むしゃぶりつかれたですって桂ちゃん!?
さぁ言いなさい、ユメイお姉ちゃんに!
俺は桂の中に剛直を突き入れた。
グチュリという音と共に濡れそぼった淫壺に飲み込まれる。
桂「あぁっ...入ってる...」
白花「桂...動くぞ。」
俺は尻を掴むと、激しく腰を動かした。
パン!パン!パン!パン!
桂「あっ、んあっ!はっ、あっ!やんっ!」
白花「く...そろそろだ...!」
桂「あぅっ!白花ちゃんっ!んっ!中にッ、中に出してッ!」
白花「ケイ――――――――――――ッ!!!!!」
ガバッ!
白花「...夢か。はは...まいったな。」
ユメイ「…いけない、誤爆してしまったわ」
「んっ……ああぁっ…………ノゾミ、ちゃんっっ」
赤く妖しげなノゾミちゃんの舌が胸を行き来する度に声が出てしまう
「ねえ様ばかりずるいです」
ミカゲちゃんは私達を見ていたかと思ったら文字通り私の体にかぶりついてきた
「ミ、ミカゲちゃん……そこはっ……やめっ…………」
制止の言葉を言い終わる前にもうぐっしょりと濡れている下半身をパンツの上から舐めてくる
それを見たノゾミちゃんは燃えたのかますます胸への刺激を強める
「ノゾミ…ちゃ……先っぽお願ぃ……」
「あら、どうしたのかしら。おねだりでもする気?」
舌の動きを停止させて待ち遠しそうに目を向けてくる
その間にもミカゲちゃんは着実にパンツを脱がしにかかっている
息の合う二人の双子に私は弱い
烏×桂 何だかもやもやするところで終わってます。
桂「うぅ、いいなぁ……烏月さんって、スタイルいいし……」
烏月「そうかい? でも、桂さんのも小さくて、可愛いと思うよ」
にっこりと笑ってそう言う千羽烏月は桂がその事を「気にしている」事をまったく気がついていなかった。
……結果。
桂「烏月さん、ひどい……」
桂は大きなため息をついて自分の胸と烏月の胸を見比べ、憂鬱に陥ってしまった。
こんなに体系に差がでるっていうのも、理不尽な気がする。と、小さい声で呟くも、烏月には、前者の言葉しか聞こえてないようで
烏月「桂さん、私は何か悪い事をいったのだろうか……」
こちらも微妙に憂鬱におちいってしまっていた。
桂「ん、うぅん、別に……烏月さんが悪いんじゃないよ。私が子供っぽい事がいけないんだよ……」
烏月「子供っぽい?」
桂「うぅ、あんまり自分で言いたくないんだけど……私って胸、小さいよね……」
じっと烏月の胸を見てから自分の胸を、見る。
差があまりに大きすぎてがっくりとうな垂れる。
桂「やだぁ、もう少し大きくなってくれればいいのにぃ……烏月さん、どうしたらそんなに大きくなれるんですか?」
烏月「え? ……別に、気にした事も。普通に生活しているだけだけど……」
桂「……胸をもむと大きくなるって聞いたんだけど、烏月さんって……」
烏月「えっ? あ、ち、違う。そんな事、された事ない!」
桂「じゃあ、これって嘘なのかな……胸もんでも大きくならないのかなぁ……」
烏月「……そんなに大きくなりたいのかい?」
桂「え?」
烏月「試してみるかい?」
ストンッ
いとも簡単に烏月に桂は押し倒される。長い黒髪が鼻をこすった。
それはとてもくすぐったくて――
(いい香り――)
烏月「桂さん、試してみたい?」
桂「うん、試してみたい」
烏月「顔赤いよ、桂さん。私達、女同士なんだからさ」
桂「あ、そ、そうだね」
そういわれても、こんなに美人な人に、胸を揉んでもらうとか……と、これからの想像をしただけでも顔が熱くなってしまう桂。
そんな桂に、烏月は小さく鼻の頭にキスをした。
桂「う、烏月さん!?」
ふにっ
細くて綺麗な指が桂の服の上を這う。胸辺りを刺激。する――
桂「ひ、ぁ」
烏月「うん、やっぱり可愛いよ、桂さん」
何度も滑らせ、当たり前のように服の下から手を進入させて――触れる。
じかに触れられた身体。敏感な桂の身体がすぐにびくんっと反応する。
その様子を楽しむように烏月は桂の胸の突起に触れた。
烏月「……もう、触るのは、やめようか」
桂「烏、月、さん……?」
烏月「桂さんは、今のままが可愛いから」
綺麗な顔で、にっこりと笑う。
桂「……で、でも……」
気持ちよかったから、もう一度――
烏月「それに……もう、とめられそうにないから」
赤くなっていった烏月に桂は真っ赤になって頷いた。
私も、どうかしていたのかもしれない。
もう一度、なんて……何て恥ずかしいんだろう――
(でも……やっぱり烏月さんに触ってもらえるのは、気持ちよかったな……)
烏月「桂さん」
桂「……何?烏月さん」
烏月「……また、手伝うから、良かったら呼んでね、桂さん」
上の者ですが、どうでしょう……
烏月×桂は初めてかいたので、何とも言えないかもしれませんが。
桂ちゃんは誰とでも絡んでくれるから大好きです。
凛「妄想全開な感じが面白い…続きが楽しみですわ。」
主「かなり嫌いじゃない」
秋田「長年待ち望んでいた」
752 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 04:37:05 ID:9GpFnOWQ
ほす
烏月さんに浴衣を着せてもらったシーンはどうなっているんだ?
烏月ルートをやってて思った訳なんだが浴衣の下は何も着ないのか?
少なくとも長襦袢くらいは着るだろうが、鳥月さんが正直に教えたかどうか…
ハァハァき、綺麗だァ桂さんハァハァこ、ここは下着ハァハァ
付けなくてハァハァい、いいからねブハァハァ桂さんハァハァ
こんな感じか?
>>755 葛「…はい、…はい、婦女暴行と銃刀法不法所持の現行犯です。
…えぇ、…いえ、私が止めたので緊急逮捕が成立しています。
至急、引き渡しと連行をお願いします」
>>754 サクヤさんが屋敷から持ってくるのわすれたーとかゆってなかったっけ?
一応、保守
烏月さんが警察に捕まって一週間か…干す
ほしゅ
過疎ってるけど、自己満足で描いたアカイエロをうpしてもよろしいのかしら
レズ関連スレッドってなんでこう腐の溜まり場になって臭くなるかね
一番エロそうなのって…
>>764 桂の唇
ユメイのうなじ
鳥月の黒髪
サクヤのおっぱい
葛のおしり
ノゾミの生足
サクヤのおっぱいはエロよりも母性って感じがするけど
葛ちゃんは脇だろ
>>765 個人的嗜好を取り入れてみました
桂の首筋(頸動脈のあたり)
ユメイの小股
鳥月のストッキング
サクヤのおへそ
葛のよこチチ
ノゾミのはいてない
分かってないな、サクヤさんのは「鎖骨」だろ?
>>768 烏月さんが鳥月と間違われていることに涙を堪えきれない
烏月さんの最もエロイのはストッキングということには同意するが「破れた」が抜けているな
771 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 03:15:31 ID:vLIJD4mj
ほしゅ
773 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 11:59:04 ID:Xr6Z5dir
∩ _ _ ≡=−
ミ(゚∀゚ ) ≡=−
ミ⊃ ⊃ ≡=−
(⌒ __)っ ≡=−
し'´≡=−
−=≡ _ _ ∩
−=≡ ( ゚∀゚)彡
−=≡ ⊂ ⊂彡
−=≡ ( ⌒)
−=≡ c し'
774 :
761:2006/11/08(水) 17:47:21 ID:FY+NgHZ9
ageほしゅしつつ
ひどい出来だけど うpしても大丈夫なら今夜あたりうpするつもり…
適度に過疎ってるから、チャンスだと思って、な?
ikeike
桂さん、やればできるじゃないか。GJ。
>>777 こんなものを見せられたら状況を想像せざるを得ない
「きゃあぁぁぁっ!?」
台所から聞こえてくる愛しい桂さん悲鳴。
何事かと慌てて駆けつけると頭から白い液体を被ってずぶ濡れの桂さんがそこにいた。
「ふえ……烏月さん……」
立ち尽くしたまま涙目で私を見る桂さん。
中身をぶちまけて床に転がった瓶を見るに白い液体はカルピスの原液のようだ。
どうしてこんな事態に至ったのかは全くわからないが、桂さんらしいといえばらしい。
が、今案じるのはそのことではない。
「大丈夫かい桂さん? 瓶に当たったりして怪我はないかい?」
「うん……大丈夫」
その返事を聞いて安心する。
だが、安心して余裕ができるといろいろなものが目に付く。
桂さんの顔に張り付く白い液体、濡れたシャツから透けて見える胸の先端……
何で桂さんはノーブラなんだろうと思ったがそんな些細なことはどうでもいい。
とにかく今の桂さんは酷く扇情的だった。
「うぅ、べとべと……私お風呂入ってくるね。ここの片付けは後で私がするから烏月さんは――」
「いや、桂さん……私が綺麗にしてあげるよ」
桂さんの言葉を遮ってその細い身体を抱き寄せる。
「う、烏月さんっ!? こんなことしたら烏月さんまで汚れちゃうよ!」
「桂さんと一緒なら構わない……」
非難を無視して桂さんの唇に口付ける。
さすがにいつも味わっている桂さんの味よりもカルピスの味のほうが強かった。
「んっ……烏月さん……」
一度唇を離して舌で桂さんの唇の輪郭をなぞっていく。
味だけでなく、その声も甘い。
どうやら桂さんは受け入れてくれたようだ。
次に頬を舐め、鼻の頭も舐め取った。
こうも近くで舐められるのは恥ずかしいのか桂さんの瞼はぎゅっと閉じられている。
その表情が可愛くて、私は瞼にキスを落とす。
こうして桂さんの顔中を舐め、口付けている間、片手でシャツのボタンを外し胸を肌蹴させた。
「顔だけじゃなくて、こっちも綺麗にしないとね」
「ふぁ……んんっ」
首筋から鎖骨と降りていって、私の唇が桂さんの乳房に触れると一層艶やかな嬌声が漏れてくる。
カルピスでべとつく乳房をその麓から頂上に向かって舌を這わしていき、頂上の蕾を舌先で弾く。
「桂さんのここ……硬くなってきてる……何故だろうね? 私は桂さんを綺麗にしているだけなのに」
「やぁ、ん……烏月さんがこんなえっちなことするから……」
俯く桂さんと目が合う。
「言ったろう? 私は綺麗にしているだけだよ……こんなふうにね」
「あぁっ、ぁん……」
桂さんの乳首を私は舌全体でで丹念に舐め上げていく。
だんだんとさらに硬く尖っていくのを感じられた。
「もう片方は吸ってあげるよ、桂さん」
カルピスから私の唾液でべとつくようになった右胸から左胸へと唇を移動させる。
「ちゅっ、じゅっちゅる……」
乳房にキスをいくつも降らせ、時折強く吸い付いてみせる。
「ひゃっうんっ……跡付いちゃう……」
「なに……ここなら問題ないだろう?」
桂さんが懸念したようにしっかりと赤く唇の跡が付いていく。
そして胸の先端に赤ん坊が乳を飲むようにしゃぶりついた。
「んっ……ちゅぅ……」
もちろん母乳ではなくカルピスの味。
角度を変えながら何度も吸い付くと、本当に自分が桂さんの母乳を吸っているのではないかという錯覚を感じた。
「う、づきさん、そんなに吸って……はぁ、もう綺麗になったよぅ……」
「確かにそうだね。でも綺麗にしなくちゃいけないところはまだ一杯あるよ……」
そう言って胸からお腹へ唇を移す。
「……んっ……ひゃっ……あぅ……」
お腹全体を舌で舐め取っていくと、胸を綺麗にしたときの艶やかな嬌声とは違った純粋にくすぐったそうな桂さんの声。
その可愛らしい声は情欲よりも悪戯心を掻き立ててくる。
「この中まで汚れてしまったかもしれないね。ちゃんと綺麗か確かめないと」
「えっ……?」
桂さんのお臍の穴に舌を添えると舌先を丸めて突き入れた。
「だ、だめっ! 汚いよ……んっ、んんっ」
桂さんの反応も当然だ。
今までお臍はその周囲を舐める程度であり、こうして舌を深く入れたことはなかった。
「いいんだよ、綺麗にしているんだから……」
「でも……ひぁっ……あぁんっ」
ぐりぐりとお臍を穿っていき、ひとしきり桂さんの反応を味わい満足して舌を抜いた。
だが、それで全てを満足したわけではなく、さらに私は下っていく。
ハァハァ
丈の短いスカート下で露出し、やはりカルピスに濡れた太股に舌を這わせ、今度は逆に上り始める。
「桂さん、持っていてくれるかい?」
「……うん」
スカートを前にめくり上げ、桂さんに持っているようお願いする。
レースの入った純白のショーツが露になり、太股を舐めながらそこへゆっくりと向かった。
「さて……ここはどうかな?」
ショーツ越しに秘所へと口付ける。
確かにカルピスの味はしたがスカートで遮られていたこともあり、ここばかりは桂さんの女としての味のほうが強かった。
「やはり掛かってしまってるね。綺麗にするには脱がないことには……」
するするとショーツを降ろしていき、桂さんに脚を少しだけ上げるよう促して抜き取ってしまう。
「脚、広げて?」
「うん……綺麗にしてね、烏月さん……」
どうやら桂さんもだいぶ乗ってきたようで、頬を真っ赤に染めて懇願してきた。
桂さんのこの表情に私も存分に昂ぶりを覚え、早速秘所の柔肉に指を掛け外側に広げてみせた。
「はぁんっ……」
てらてらとカルピスではなく愛液で濡れた桂さんの秘所をまずは下から上へ大きく舐め上げる。
数度その行為を繰り返し、次に秘所に口付け、啜っていった。
「じゅっ、んっ……ちゅ、じゅずゅっ」
「やぁ……あんっ! はぁっ、ふぅ……っ」
部屋中に桂さんの嬌声と秘所を啜る淫靡な水音が響く。
だんだんと啜る場所を移していき、陰核に辿り着くと唇に付いた愛液で充分に濡らし、唇で挟み込んだ。
「ひぁっ! くぅんっ……」
陰核への刺激は強烈なのだろう。足が震えているのがわかる。
このまま一気に決めてしまおうと思い、舌で陰核を剥き上げ捏ね繰り回して、勢いよく啜った。
「うぅっ、烏月さん……わたし、もう……ふぁ……ああぁぁんっ!!」
びくっと身体を痙攣させて桂さんが絶頂を迎える。
私は立ち上がって息をつく桂さんを寄りかからせた。
「はぁ……綺麗にしてくれてありがとう……烏月さん……」
「ふふ……桂さんのためだからね。とりあえず、お風呂に入ったほうがいいね」
「烏月さんも一緒にお風呂入ろう? 今度はわたしが烏月さんを綺麗にしてあげるから……」
「ああ、お願いするよ」
微笑んで抱きしめ、唇にキスをする。
カルピスの味はもうしなかった。
白液(カルピス)の降る頃に
勢いで書いたので拙いだろうけれど申し訳ない
ウヅケイなのは趣味です、ごめんなさい
とにかく
>>777には感謝!
またアカイエロを期待しています
>>783 GJ!勢いで書いたとは思えないほどエロかった
久しぶりに覗いて見たその日に投下されているとは。GJ!
あかじるふいた、最高だ
この血筋を保守
サクヤさんのおぱ〜いを保守
ほしゅしつつ
おぱいのおっきなノゾミカゲちゃんに
需要があるかどうかたずねてみたり
見れないじゃないの!再うpしなさいよ!
また見られない……orz
798 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 03:06:25 ID:XCWXYL8D
保守
ュメィ
クリスマスを桂ちゃんは誰と過ごすのか・・・
>>800 そんな『アカイクリスマス』…いやマジで血をあい争う夜になりそう