【FFXI】ミスラとまんこしたい5夜目【エロ総合】

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553【灰色の魔道士】1

赤い砂の大地も凍える真夜中

女が月を見上げている

白いはずの背は大地よりも深い朱に染まっている

それは炎の翼を持つという伝説の鳥の姿に似ていた



足元に転がるモノを見てふぅっと軽くため息をつくと、
女はあたりに散乱していた自身の装備を手早く集めて身に纏った。
とはいうものの、寄ってたかって無理やり剥がされたものだから、殆どがただの布きれと化していた。
ローブが無事だったことに少しほっとしたものの、アウトポストへ急いで戻らなければと思う。
砂漠の夜は氷点下近くまで気温が下がるため、身体はすっかり凍えきっていたのだ。
幸いなことに持ってきた荷物の中に着替えがある。
明日も狩りを続けるかどうかはこんな事になってしまっては甚だ疑問ではあるが
とにかくローブの下は裸という状態では何もできない。
慌ててその場を離れようとして躓いた。
女は少し思案したようだが、素早く呪文を唱えて魔法を掛けると
アウトポスト目指してりっくりっくと走り出した。
554【灰色の魔道士】1:05/02/24 20:26:10 ID:Ul9Rsg8I
焚き火の照り返しを顔に感じて男は目を覚ました。
痺れる頭を振って何が起こったのかを思い出そうとする。
「あいつら俺に麻痺薬と昏睡薬を盛った上にご丁寧に縛りあげていきやがったのか!」
それが示すある事実に気がついて、男の怒りは一気に沸点へと達した。
身動きのままならない己の状況を呪いつつ、2mほど先の岩陰に立てかけてある戦斧を目指して這いずる。
「ったく、なんだってこんな事に・・・っ!」

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国から受けたミッションを無事にこなしたことによって冒険者ランクの昇級と報酬を得たものの、
内容自体が酷く後味の悪いものだったために戦士の男は機嫌が良くなかった。
得た報酬金も何だか汚いもののような気がしてさっさと使ってしまうことに決め
ジュノ下層の競売所であれやこれや物色していた時に
「狩りに行きませんか?」と顔馴染みの赤魔道士に声をかけられたのが事の始まりだった。
あまり機嫌が良くないのだから、普通なら狩りに行く気になどならないのだが
丁度その時、前々から欲しいと思っていた戦斧が運良く落札できてしまった。
新しい武器が手に入ったら試してみたいと思うのは当然で・・・

「こんにちは。」
「よろしくで〜す。」
指示された集合場所に行ってみると既にメンバーは集まっていた。
狩人、暗黒騎士、赤魔導士がヒューム、白黒魔導士はタルタル、
何回か組んだことのある顔がある。
このメンツならいい稼ぎになりそうだとやや機嫌がよくなったところで白魔導士と目が合った。
真新しい連邦軍師コートを纏った彼女を見て男の心情バロメータはマイナスへと振れる。
彼女が悪い訳ではない。
例のミッションで一緒に戦った仲間だった彼女には全幅の信頼を置いている。
ただ顔を見た途端、あの哀れなガルカのことを思い出してしまったのだ。
直ぐに打ち合わせが始まり、ああだとかそうだなとか適当に相槌を打っているうちに
パーティはアルテパ砂漠のテレポイントから、流砂洞へと向かって走っていた。
555【灰色の魔道士】3:05/02/24 20:27:22 ID:Ul9Rsg8I
狩りは男が予想した通り順調だった。
予定の3日目になり、新しい武器が手に馴染みだしたこともあってもう少し続けたいと思っていた。
ジュノで聞き込んだという珍しい弓を落とすアンティカがこのあたりにでるらしいとの噂話を狩人が披露し
後2日ほど予定を延長して探してみないかとリーダーが提案すると喜んで賛成した。
「あの。」
白魔道士がもじもじしながら切り出した、
3日間も流砂洞に篭っているので、一旦外に出てできれば水浴びぐらいしたいと。
地下遺跡とはいえ昼間の熱気は伝わってくる、砂は引っ切り無しに天井から流れ落ちてくる、
全身砂まみれ汗まみれだった。
冒険者だから慣れているとはいえ、この環境は女性にはかなりきつかったに違いない。
その提案にヒュームの男たちは驚いたような顔でタルタルの白魔道士を見つめた。
「うん、水浴びしたいよね〜」黒魔道士が大きく頷く。
ローブ姿のタルタル族は男女の見分けがつかないが、こちらは間違いなく男性だ。
「タルタルだから気が付かなかったが白魔道士は女だったな。」と男がいうと
「ひどいよ、戦士さーん!」とタルタルの魔道士たちは男をぽかぽかと叩いた。
キャイキャイと騒ぎ立てる魔道士たちを構っていた戦士は
その様子を黙って眺めている男たちの暗い欲望に火が点いたことに気がつかなかった。
556【灰色の魔道士】4:05/02/24 20:28:13 ID:Ul9Rsg8I
現在位置から一番近いオアシスはアウトポストの近くにあった。
そこで、水浴びをした後アウトポストに泊まろうということになった。
ガードが常駐しているので見張りを立てる必要もなく、全員がゆっくり休むことができるのだ。
彼らのレベルでは敵にもならない雑魚ばかりとはいえ獣人がうろつくオアシス、
男ばかりの中いったいどうやって水浴びをするつもりなの?と黒魔道士が問う。
彼女はいたずらっ子のよう笑うと姿を隠す呪文を唱えて水に飛び込んだ。
黒魔道士も真似をして同じように姿を隠すと水に飛び込む。
人の姿がない水しぶきと笑い声があちこちで上がる。
がっかりしているような気配が一瞬したような気がするが、
オアシスの冷たい水が疲れた身体に心地よく男はすぐに忘れてしまった。

クゾッツ地方のアウトポストは、他の地方とは違い木造の宿舎がない。
ガード詰め所である天幕の後に食事と暖を取るための焚き火があり、
それを囲むように冒険者の宿泊用の天幕が用意されている。
食事の後、明日の予定を決めると直ぐに魔道士たちは天幕に潜り込んで眠ってしまった。
魔力の源である精神力を維持するために魔道士は前衛職の者たちよりも多くの休養を必要とする。
野営が続く場合はスリプルや睡眠薬を使ってでも強制的に眠るのだ。
その点、前衛職は安全なキャンプ地であれば気楽なものである。
眠くなるまで他愛も無い話を肴に酒を飲むことが出来た。
男ばかりの酒盛り、狩場での緊張が解け色気もないとくれば、話は下へ下へと流れて行く。
そういう話は嫌いでもないし、戦士もいい年をした男なので
最初は若いメンツの話しを面白おかしく聞いていたのだが、だんだんとある疑惑がわいてきた。
それは狩場でパーティ内の女を如何にものにしたかというくだらない武勇伝だった。
557【灰色の魔道士】5:05/02/24 20:30:20 ID:Ul9Rsg8I
狩場での高揚感はセックスのそれとよく似ている。
何時間も直接手を下し続けたその感覚は狩りが終わってもしばらくは続くものだ。
自制心で押さえつけたり自分で慰める場合もあるが、相手がいれば悩む必要はなく、前衛職の女性なら話も早い。
その場限りと割り切っているから後腐れもない。
ところが魔道士となるとコトは簡単ではなくなる。
魔力を駆使しているから精神的疲労感が強く、狩りの高揚感というものは得にくいからだ。
パーティの雰囲気を壊したくないということで仕方なく相手を努めるケースはよく聞く話だが、
そこに付け込むのさ、と下卑た笑いを浮かべる赤魔道士たち。
女一人を裸でモンスターの徘徊する狩場に放り出すと脅せば大抵は承知するし、
それでも抵抗した場合は無理やりに犯ってしまうのだという。
合意の上でコトに及ぶなら、文句は言わない。
だが、レイプとなれば話は別だ。
戦士はとうとう我慢ならずに叫んだ。
「おぃ、おまぇら、ましゃか・・・?」
それほど飲んだわけではないのにロレツが回らない。
「そのまさかだよ。」
「戦士さん、腕はいいんだけどさ、こういうの嫌いだって噂で聞いていたから。」
「若いから自制心無いんだよね、僕たち。」
ニヤニヤと薄笑いを浮かべる男たちの顔が霞んで見える。
強烈な睡魔に襲われて戦士は手にしたカップを落とすとその場に倒れこんだ。
「体力じゃ適わないから一服盛らせてもらったよ。」
「もう聞こえてないって。」
念のためにと戦士を簀巻きにして、欲望を一気に燃え上がらせた男たちはタルタルたちの眠る天幕へと近付く。
赤魔道士が白魔道士にケアルをかけると、ぐっすり眠り込んでいた彼女が目を覚ました。
「何かあったんですか?」
安全なアウトポストで無理やり起こされたとなればパーティメンバー以外に異変があったに違いない。
「ごめんね。近くで獣人に襲われた冒険者がいるみたいなんだ。」
「!!直ぐに行きます!」
手早く装備を整えると彼女は男たちのあとを追って駆け出した。
戦闘不能になった冒険者がいると聞けば、危険を冒してでも駆けつける、
白魔道士特有の意識を逆手にとって男たちは彼女をアウトポストから引き離すことに成功した。
558【灰色の魔道士】6:05/02/24 20:32:00 ID:Ul9Rsg8I
しばらく探し回ったが倒れたという冒険者たちは見つからなかった。
「ホームポイントへ戻ったのかな?」しらじらしく狩人がいう。
「砂漠じゃ偶然誰かが通りかかって助けてもらえる確率は低いし。」
「そんな・・・私がもっと早く来ていれば・・・」
がっくりと落ち込む白魔道士の横に跪いて肩をそっと赤魔道士が抱き寄せる。
タルタルは人懐っこいことと小柄なこともあって、
他種族に抱き上げられることに慣れているから抵抗はしない。
よしよし、とほくそえむ赤魔道士に
「タルタルの女の子ならこうだろ?」というと
いつの間にか背後であぐらをかいて座り込んでいた暗黒騎士が彼女を抱えあげて膝の上に乗せた。
「腕力あるっていいよな。うわ〜小さい手だね。慌ててミトン忘れたんだ、すっかり冷えちゃってる。」
暗黒騎士を牽制しつつ、側に座り込んだ狩人が彼女の手を取って握り締める。
「あ・・・、あの、私、大丈夫ですから・・・?!」
何だか様子がおかしいことに気がついた彼女が立ち上がろうとした時
もう欲情を隠そうとしない笑いを貼り付けて赤魔道士が一気に呪文を唱え上げた。
「逃げられちゃ困るんだよ。」
「!?」サイレスとパライズを浴びせられパニックになったものの
反射的に逃げようとする小さな身体を暗黒騎士が背後から抱きすくめた。
「気持ちよくさせてあげるから。」と耳元で囁かれびくっと身体が跳ねる。
その反応に気をよくして、器用にローブのホックを外すと、すぽんっと脱がしてしまう。
他種族ならこの段階で上半身は下着姿になり、恥ずかしさで上気した肌が露わとなって
劣情はヒートアップするのだが、タルタルは違った。
「・・・色気のない下着のことを忘れていた。」
彼女はむっとした表情を浮かべたが、男たちにはもうこの先のお楽しみしか見えていない。
6本の手が一斉に伸びて我先にと彼女の装備を剥ぎ取って行く。
桜色の可愛らしい突起が、
他種族なら恥毛に覆われているはずのぷっくりした秘所が夜風に晒され彼女は身震いした。
ぎゅっと瞳を閉じて涙を浮かべる顔や恥辱でピンクに染め上げられていく小さい身体に
青い長い髪が纏わりつき解け落ちる様はぞっとするほど扇情的だった。
559【灰色の魔道士】7:05/02/24 20:32:55 ID:Ul9Rsg8I
ごくんと唾を飲み込んだ途端、タルタルが相手だという最後の理性の糸が消し飛んだ。
暗黒騎士の手がわずかに隆起した乳房を揉みしだき桜色の乳首をこね回す。
びっくんと反応した身体にびっくりして見開いた瞳に狩人が映る。
唇を塞がれ舌が押し込まれる。
長い耳を弄びながら丹念に彼女の歯茎をなぞり食いしばった歯をこじ開けようとする。
必死に抵抗しようとする彼女の最も敏感な部分を赤魔道士が見逃すはずはなかった。
両手で足を押し広げ隠すものもない小さな突起を舐めあげる。
ああっ!?っと叫びそうになった瞬間に狩人の舌が口腔に侵入してくる。
くちゅくちゅと音を立てて突起を啄ばみながら、赤魔道士の指が襞の間をゆっくりとなぞる。
『やめてーーーー!』声にならないが彼女は叫び身をよじって抵抗をやめようとはしない。
涙を流しながら麻痺した身体をくねらせ、汗ばみ熱を帯びて行く小さな身体が男たちの背徳心を煽って
劣情を更に掻き立てるだけだということには思い至らない。
「3人に責め立てられてもまだ理性を保ってるなんて賞賛するよ。」
唾の糸を引きながら赤魔道士が顔を上げて呟いた。
「だけどそれも終わりさ。」
くくくっといやらしい笑い声を上げると襞を掻き分けて膣の入口に指を突き入れた。
とろりと身体の奥から暖かい液体が流れ出す。
『ひゃぅうっ!』
背中が反り身体が大きく跳ね上がり、狩人と唇が離れる。
唾液で濡れた唇をひと舐めすると今度は耳に舌を這わせながら
「濡れてるだ。感じてるんでしょ?」言葉でも嬲る狩人。
反対の耳にも暗黒騎士の舌が這い回わり、右手を下の突起へと伸ばして弄り、左手で乳首をすり潰す。
空いた左の乳房をすかさず狩人の手が揉みしだく。
赤魔道士の指が膣の中を擦り上げこね回し、彼女の背中の下の方がチリチリと焼けるように熱を帯びてくる。
560【灰色の魔道士】8:05/02/24 20:33:40 ID:Ul9Rsg8I
はぁはぁと甘い吐息が漏れる。
ゆっくりと身体の奥底からこみ上げてくる快楽の波に身を任せてしまいたい。
そうすれば楽になれるという甘美な誘惑に飲まれてしまいたい。
だが彼女の理性はそれを許さなかった。
唇が開放された時にサイレスが切れていることに彼女は気付いていた。
蛇のように這い上がろうとする悦楽の波動を意志で押しやり、精神を集中する。
快楽よりももっと奥底で暗い何かがぞろりと動き出すのを感じると
吐息に合わせて微かに音を発し、少しずつ慎重に呪文を紡ぎ出していく。
詠唱が完了する前にサイレスが切れている事を悟られてはならない。
ぐちゃぐちゃと淫靡な水音を響かせながら突き上げられる度に秘所は
意志とは関係なく愛液を滴らせ男たちを狂わせている。
「もう我慢の限界だろ!イッちゃえよ!」赤魔道士が言い放って大きく突き上げた瞬間、
彼女は勝ち誇った微笑みを浮かべて叫んだ。
「スリプガU!」
561【灰色の魔道士】9:05/02/24 20:35:09 ID:Ul9Rsg8I
彼女がアウトポストに帰り着いた時、男も深遠の彼方にも感じた2mを踏破し終わっていた。
だが簀巻きにされた身体では文字通り手も足もでない。
戦斧の刃先に縄を擦りつけようにも立てかけただけの状態では不安定だし、時間が掛かりすぎる。
左腕の一本でこの戒めを解けるなら安いものだと男は腹を括った。
身をよじって何とか上半身を起こすと、左腕から刃先へと倒れこむ。
「スタン!」
戦斧の刃が腕に食い込もうという不自然な体勢で男の身体は停止した。
「何やっているの!!」
慌てて駆け寄った彼女は、自分の身の丈を越える戦斧を掴むと刃先を男の身体の下から逸らした。
瞬間、呪縛が解けて蓑虫男は戦斧と一緒に地面に転がった。
「無事だったのか?!」
全然格好のつかない姿なのだが、男は真っ先に彼女の身を案じた。
「一応は、ね。」苦笑いする彼女の瞳がこれ以上の心配も気使いも無用だと語っている。
「それよりもその縄を何とかしなきゃ。」
と、言いながら彼女はきょろきょろと辺りを見回す。
「ナイフなら俺のカバンに入ってる。」
そっか〜と呟きながら男の荷物のある天幕へ向う彼女を見つめながら
何か重要なそしてとてもおかしなことが起こっているような気が男にはしていた。
562【灰色の魔道士】10:05/02/24 20:35:59 ID:Ul9Rsg8I
「あ!」
白魔道士は女神アルタナの加護を受けた癒し手であるから、
人を傷付ける金属性の武器を手にすることは出来ない。
合成調理派はともかく、手料理派は特別に教会で祝福された刃物を使うのだ。
「ナイフ持てないだろう!魔法で焼ききってくれればいいぞ。」
「何か言った?」
天幕から出てきた彼女の手にはナイフが握られている。
「えぇ?!」
「後でちゃんと説明するから。」
縄を切ってパラナとケアルを男にかけてやり、一旦天幕に引っ込んで替えの下着や装備で身支度を調える。
「先にあの人たちを何とかしないとね。」
無様に眠りこける男たちを置き去りにした現場に引き返してみるがそこは何の変哲もない砂漠だった。
「誰もいないぞ?」
「危ないと思ってね、一応インビジとスニークをかけておいたから。」
そういうと彼女はデジョンUを詠唱し、次々と見えない男たちをホームポイントへと送り返した。
「あんなヤツラどうなってもいいだろ。」吐き捨てるようにいう男に彼女は女神の慈悲を映した笑顔を向けた。
「私は白魔道士でもあるから見捨てるなんて出来ない。」
563【灰色の魔道士】11:05/02/24 20:36:45 ID:Ul9Rsg8I
翌朝、起き出して来た黒魔道士に急用が入ったから他のメンバーは帰ったと説明すると
「残念たる〜」と言いながらも戦士をジュノへと送り返してくれた。
それぞれデジョンでジュノに帰還した魔道士たちと別れの挨拶をしてパーティは解散になった。
「じゃあ、またね〜」
何事もなかったかのようにレンタルハウスへ駆け込もうとする白魔道士の首根っこを男は摘みあげた。
「きゃあ〜?!」
「きゃあ、じゃない。きっちり説明してもらうまで放さん。」
「むぅ、覚えていたか。」
「当たり前だ!」
白魔道士をぶら下げたまま、男は自分のレンタルハウスへと戻った。

「私、純粋な意味では白魔道士じゃないの。」
「はぁ?!」
モーグリに入れてもらったウィンダスティーをすすりながら、ゆっくりと彼女は語った。
白魔道士になるためにウィンダスの私塾で白魔法を学んでいたが、
黒魔道士としての資質も高かったために同時に黒魔法も習得したこと、
修行中に命の危険を感じたり理性を失うと白と黒の発動能力が入れ替わることに気付いたこと、
それが冒険者になってモーグリたちの秘術であるジョブチェンジ能力だと知ったこと。
「モグがいなくてもジョブチェンジできるのか?」
「白と黒以外は無理だから、中途半端な能力なんだけど。」
「灰色の魔道士・・・ってか?」
「ああ、それいいかも。灰色の魔道士、うん。」
ずず〜っとウィンダスティーを啜る彼女を眺めながら
男はこれから長い付き合いが始まりそうだと思った。
「俺は戦士のリッツだ、よろしくな。」
「私は灰色の魔道士ルナよ、改めてよろしくね。」