ずっと悪夢を見ていた…とてもイヤな夢。
ドロドロとした汚液の海に溺れる夢。
白く濁った海中で空気を求めて喘ぎ続ける夢。
「ほら、起きなさい!」
「起きなさい!」
そして、マジマザーは悪夢のような現実に呼び覚ませられる。
「フフフ、大分なれてきたわね」
「なれてきたわね」
昼夜を問わず繰り返される陵辱。薄暗い室内。時間の感覚など、とうの昔に消え去っている。
一晩? 一週間? 十日? 一月? それとも…。
もはやマジマザーには、この部屋に閉じ込められてからどれほどの時間が過ぎたかなど、想像する事もできなかった。
過去に思いを馳せても、白濁とした記憶の中に漠然とした吐き気を催す印象だけが頭に浮かび、消える。
「ずっとやりっぱなしだったものね。あれほど痛がって、嫌がって泣いてたマジマザーも、今じゃペニスをぶち込まれるのが、嬉しくてたまらない淫乱で、従順なメス豚〜」
(…違う)
ナイの嘲笑を、マジマザーは心の中で否定する。
従順な振りをしているほうが、辛くないことを知ったから。ただ、それだけに過ぎない。
「は、はい…早く、私のあ、アソコにぶち込んで欲しいです。一杯…舐めさせて欲しいです……」
こうしていれば、傷つけられないから…苦痛も最小限で済むから…。
長い陵辱の中、冥獣達はマジマザーが少しでも抵抗すると、暴力を振るった。
マスク以外生身同然のマジマザーは、冥獣達の暴力に耐えるにはあまりに脆弱だった。
骨を砕かれ、大量に血を吐いた事など日常茶飯事。
死の淵に立たされたことも2度や3度ではない。
そして、その度にナイとメアがマジマザーの傷を癒した。
だが、それは慈悲の心からではない。楽しい玩具を壊す訳にはいかないからだ。
恐らく、マジマザーが舌を噛むなどして自殺を図っても、蘇生させられるだろう。
死ぬ事さえも許されない。
その事に気がついた時、マジマザーは自分を守る為、あえて従順な振りを、淫乱な振りをすることを決めた。
何時の日か、子ども達がインフェルシアに打ち勝ち、自分を救い出してくれる事を信じて…。
(私は、耐えてみせる…自分自身を…心を守ってみせる)
力を失い、玩具として弄ばれるマジマザーの悲しい決意だった。
「フフフ、ほぉら大好きなペニスよ。よーく味わってしゃぶりなさい」
「しゃぶりなさい」
「ぁぁ……うれしい。美味しいです……」
鼻が曲がりそうな悪臭を漂わせる肉棒を唾液で満遍なく濡らすように舐め回す。
今のマジマザーはパッと見、本来の姿と変わらないように見える。
両胸と性器を露出し、マスクも口元の部分を曝け出していること以外は…。
以前、マスクのみを修復した要領で、ナイとメアがマジマザーのスーツをまるで着せ替え人形のように再構成しているのだ。
「はぐっ……あむぅ、ふむぅ……」
「いやらしいお口ね」
迷うことなくマジマザーは濡れた肉棒を銜える。舌を巻きつけるように這い回しながら口全体で肉棒を圧迫する。
「はい、私の口はいやらしいです…いやらしくて、ペニスを銜えるのが大好きです」
じゅるり、じゅるり…
声を出すたび、舌を動かすたび、唾液が淫猥な音を立てて零れ落ちる。
相手を悦ばせるために淫猥な言葉を囁き、詰まった喘ぎを漏らして肉棒に舌を、顔をなすりつける。
「むはぁ……あむ、んぐぐ……ぁぁ……私のお口、気持ち良いですか?」
一心不乱にマジマザーは奉仕を続ける。ただ、冥獣を満足させるために。彼らの機嫌を損ねないように…今の彼女には、インフェルシアと戦った気高き女戦士の面影は、ない。
ただ、奴隷のように、愛玩動物のように、主人の顔色を伺う肉人形でしかなかった。
「正義のヒロインもこうなったら形無しね…まあいっか、本人は悦んでるんだし」
「…ぁぶ、んむ……んんん。嬉しいです。ペニス…こんなに、すごい、んぐぐ…」
ぐちょぐちょと音を立ててマジマザーの首が往復する。
漏れた唾液と先汁が、糸を引きながら可憐な唇から垂れる。こぼれ落ちたその汁が、スーツのスカート部分に落ち、1つ、2つと小さな染みを作った。
ブシュ! ビクビクビクッ!!。
音すら立てる勢いで精液が噴出する。生臭い白濁液のシャワーが、弧を描いてマジマザーのマスクに降り注いだ。
「……あぁ……はぁぅっ」
冥獣の絶頂を、マジマザーは恍惚の声を上げて迎える。ねっとりとした精液が彼女のマスクを流れ、胸元を曝け出したスーツに染み込んで行く。
(ああ、スーツが汚れちゃう……)
数え切れないほど何度も、精液を染み込ませ続けられたスーツ。
彼女を守る神秘の力を失ったその服からは、精臭と女の体臭とが混ざった、何ともいえない淫猥な臭いが立ちこめる。
「それにしても酷い匂いね…いっその事、跡形もなく消しちゃおうか」
オーバー気味に鼻を押さえながら何気なく言ったナイの言葉に、マジマザーは過敏に反応する。
「……いや! それだけはやめてっ!!」
力を失っても、冥獣の下卑た視線から彼女の肢体を守る役割すら出来なくなっても、それでも、その服を纏うことが小津深雪…マジマザーの心をギリギリのところで守っていた。
「……なによ、いきなり…いっか、別に。それにこっちの方がいやらしいし」
「きゃぅっ」
ぐい、とナイが背中からスーツを引っ張る。それにより曝け出された豊かな胸が、更に強調される。
「いいわぁ。いやらしいおっぱいが、ますますいやらしくなった」
「……はぁっ…あぅぅ…」
「あらあら、胸を軽く責めただけで、マジマザー様はこんなにぐっちょり」
ナイが、何度も陵辱された性器に手をやり、嘲笑の声を上げる。
露出した性器は、血と、精液とが混じった液に満たされ、時折たらたらと白濁の粘液を垂らし落としている。
「うぐぅ、あぅ……わた、私は、淫乱な、女で……すぐに、濡れ、て……ほし、欲しいです……」
「何が欲しいの?」
「ぺ、ペニス、です。わたし、入れて欲しくて……すぐ、濡らす…………あぐ、きゃぅぅぅっ!!」
マジマザーの言葉を、冥獣は最後まで待たなかった。精液にぬかるむ秘部を、一気に貫くと、思う様陵辱をはじめる。
「あぐぐ、はう、ふむぅ……ああ、あぅん……いい、気持ちいいですぅ」
「冥獣のペニスはそんなにいいの? 淫乱なヒロイン様!!」
ナイの言葉にあわせ、冥獣が大きく腰を突っ込むと、中から音を立てながら精液が押し出される。その量が、彼女が陵辱された回数を物語っている。
(…あぅ……このまま、犯され続けたら…妊娠…するかも……)
ふと、おぞましい想像が頭をよぎる。
醜い冥獣の子を宿し、大きく膨らんだ腹の自分…それでも思いやりの欠片も見せずに自分を犯し続ける冥獣達。
おそらくそれは、近い将来の現実だろう。
「ぃ……いや、いやぁぁぁっ!!」
恐怖にマジマザーが暴れる。久しくなかった激しい抵抗に、冥獣達は怒るよりもむしろ、困惑を感じた。
「いきなりどうしたのよ…あ、そっか。1本じゃもう物足りないんだ♪」
「物足りないんだ♪」
だが、ナイとメアは、自分達に都合の良い様に考え―
ずぷぷっ!
陵辱の順番待ちをしていた1体の冥獣の肉棒を誘導し、マジマザーのアナルへと突き刺した。
643 :
名無しさん@ピンキー:05/02/16 22:34:15 ID:17+0YaPw
「ひぐぅ! はぁぁっ…………」
皮肉な事に、こみ上げてくる苦痛と不快感がマジマザーの意識を現実に戻す。
熱い異物が、グチャグチャと音を立ててマジマザーの中を蹂躙する。
今の彼女は、穴の一つまでもを陵辱される玩具に過ぎない。子を孕むことを気にする事さえ…許されない。
「あぐぅ、あぁぁ……はぅぅ…………」
「いきなりでもずっぽり入って。嬉しいでしょう? マジマザーはこっちも大好きだからね」
そう言いながら、ナイはマジマザーの乳房を揉み、力無く緩んだ唇の間に舌を差し入れ、唾液に濡れた口腔をしゃぶりまわす。
舌を絡め取り吸いたてながら、唾液を流し込んでいく。
冥獣達も全開でピストン運動を繰り返す。
直腸の奥から喉元まで、一気に貫かれたような圧迫感。マジマザーは息をつまらせながら、それでも相手を悦ばせる言葉を、吐き出し続ける。
「はぃ、大好きです……おいしい、こんなおしり、いっぱい、きもちぃぃ、です…」
何度貫かれても、慣れる事のない苦痛、不快感。ただ、貫かれるたびによがる振りだけが上手くなってゆく。
「ホント、淫乱よね。マジマザー」
キャハハハ、とナイの笑いが響く。しかしもはや、マジマザーにそれを恥辱と感じる気力はない。
(さぁて、次はどんな方法で辱めてやろうかな?)
ぐったりと犯されるがままのマジマザーを見ながら、ナイは残酷な笑みを浮かべていた。