森博嗣作品のエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
ここは森博嗣作品のエロパロスレです。
SMシリーズ、Vシリーズ、ノンシリーズ、どれでもかまわないので行ってみましょう。
職人きぼんぬ。
2名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:57:07 ID:mLGBEpk1
ノンシリーズって、新しいシリーズのことか?

女王の百年密室のミチルをつかうと、いろいろ倒錯したシチュが創れそうで
いいかも
3名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:59:53 ID:60WrSzd3
萌絵萌絵
4名無しさん@ピンキー:04/10/26 23:22:28 ID:txGm7dTH
ノンシリーズは単発のやつ
5名無しさん@ピンキー:04/10/26 23:26:05 ID:iEiYvhWV
萌絵
6名無しさん@ピンキー:04/10/27 00:26:55 ID:USJprWDL
>>2
そして二人だけになった、とか。
7名無しさん@ピンキー:04/10/27 01:59:06 ID:w1qER0Uh
犀川先生はぁはぁ
8名無しさん@ピンキー:04/10/27 10:29:55 ID:vbBGjfab
本スレかどっかにたしか
萌絵が円周率を言いながらレイプされてるSSみたいのがあったな。
9名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:14:49 ID:KFh1PyCi
本スレってどこ
10名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:47:22 ID:KdDoGGbk
つか、このままだと落ちるよ。
11名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:53:38 ID:efuJMjBK
>1タソ乙!
こんなスレッド待ってたよーーー
12名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:54:16 ID:efuJMjBK
ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!




ホッシュだ ホッシュだ




ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
13名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:55:34 ID:efuJMjBK
>>1
スレ立て乙です。



    ∧∧ おつかれさま。お茶どうぞ。
   (´・ω・`)
   o( o旦o
    ∪∪
14名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:58:23 ID:efuJMjBK
   ∧_∧
  ,.(´∀`),、
  i,'(   ),リ     <   SS
   ∪∪

        ∧_∧
     ,´\(´∀`)/ ヽ   <  まってまつ…
    ノソリ⊂   ⊃ ,从
       (,,ノ,,ノ
      彡
15名無しさん@ピンキー:04/10/28 00:36:58 ID:i789wZpV
         =≡= ∧_∧  
          /   (・∀・ )
        〆   ┌  |    | ∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   .||
         || |   .|:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\


         =≡= ∧_∧    サテ・・・
          / サッ |(・∀・| )
        〆   〃⊂   ⊂) .∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   .||
         || |   .|:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_  ./|\


                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < 職人さんまーだー?                       >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧      ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\

         ドチドチ!
16名無しさん@ピンキー:04/10/28 00:53:31 ID:3b5FCaR0
hoshu
17保守:04/10/28 01:00:40 ID:ncJo2IDK
このままじゃ落ちちまうぞー
>1よ もっとがんがれーー

                _,,.. -──‐- .、.._
           ,. ‐''"´           ``'‐.、
          ,.‐´                 `‐.、.
          /                        \.
       ,i´_,,.. --───‐‐.、.._ _,,─‐‐- .、.._ _,,.. - .、.._`:、
      \          |        /      /
        \        |       /       /
          \          |         /      /
            \      |      /    /
              \    |     /   /
                \    |     /  /
                  \  ∧_∧/ /
                ○( ´∀`)○
                 \ ))-))/
                   |⌒I、│
                  (_) ノ
                    ∪
18保守:04/10/28 01:01:11 ID:ncJo2IDK


                /  ̄ ̄ ̄ ̄ \
              /               \
             /               ヽ
            /                ヽ
        ⊂ニニニ⊃               |
            |           ⊂ニニニニニニニニ⊃
            |                  |
            |              ⊂ニニニ⊃
            ゝ       _、_       /
                _、_  ( く_,` )      /
             ( ,_ノ` ) ( ,,ノ      /⊂ニニニ⊃
              (  つーo皿_____/
              (_ ̄)'^◎
               |/(_)
__ ,⌒ヽ       ◎          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    \ ' ヽ )                  | 田  田
 田 田|   ) )              | 田  田
 田 田|    )               | 田  田
 田 田|     )              | 田  田
19保守:04/10/28 01:02:34 ID:ncJo2IDK
     。 ο     ,.。 ο
   ο
     ,.  ゚   ο    o
   。   o
 ο     。    ゚  ο
  ,ヘ、 ,.:-一;:、ο寒いがな
_,.-';:  ミ;;:;,. _,.;:゙ミ '^ー、 ο    。
    ,r( ´・ω・) ,.*。\,r'!  ο
.,。   ツィー=ニ彡'   ,.。 _j
   〜'l  つとノ  '" {-'
    ,.;:;u‐―u' ,.。* ._,.-!
-=、,r'        ,r='i:,ィ'
 ,.*。    ,__,.-=':トー'
ヘ_,、   /;;::-一'
‐-、`-'iニレ'^'
20保守:04/10/28 01:04:07 ID:ncJo2IDK
     }{  }{
      い  い
   __  Y  Y  __
   \`'イ‐‐ イ'´/
     l      ヽ
    /  ●  ●  やはりクマがブームか・・・・・
   /   (     l
  /    ヽ    l
 / `     ( ▼)\
/ __    /´>  )
(___|_(    /<,ヽ/
 |       /
21保守:04/10/28 01:04:55 ID:ncJo2IDK
                 |
                 h
              冊冊冊冊
              〃〃〃〃
                 |   
                 |   もう寝るクマ。
                 |   
                 |      
           ∩_∩   | クイッ
           (・(ェ)・)づ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃



            ||| || |
            ||| || |
           ガッ  h
           ∩冊冊冊冊
          (#・(ェ)・)つ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
22保守:04/10/28 01:05:34 ID:ncJo2IDK
   ( ::: (;;   ∧_,∧   );:;;;)) )::: :; :))
    ((:: :;;  (´・ω・)っ ;;;; ; :))
     ((;;;  (っ ,r どどど
          i_ノ┘

 ((;;;;゜;;:::(;;:  ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜))  ::)))
 (((; ;;:: ;:::;;⊂(`・ω・´)  ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,." ヽ  ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;  (⌒) |どどど
         三 `J
        
         .∧__,,∧  
       ⊂(`・ω・´)⊃
    ☆   ノ   丿 キキーッ
      ヽ .ノ  (⌒) 彡
       と_丿=.⌒

         .∧__,,∧
        ( ・ω・ )   
        (o保守o )))   
         `u―u´ 
23保守:04/10/28 01:06:23 ID:ncJo2IDK


     スパーン
  _.-~~/
  /  / ミ  
 /  /    
/ /   
//.. ∩∩ ∩   <呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンクマ!
    |( ・(ェ)・)_     
   /| ▽ ヽ/
  " ̄ ̄ ̄"∪



   〇_〇
   ( ・(ェ)・)  <・・・・・・と思ったら誰もいないクマ。
  /J ▽J
  し―-J
24保守:04/10/28 01:06:54 ID:ncJo2IDK


  ((   )             (
    ) ノ                )    (
   ( _⌒)              ( (    )
     )ノ               ヽヽ  ノ
     ( (                 ) ))
  ∧_∧)ノ ウマー            (,, (
 ( ´∀`)O____________)ノ
  ノ つ(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(           ((;;)
 (,,⌒つと)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
25保守:04/10/28 01:07:33 ID:ncJo2IDK
                ._
                |:::::|
                |:::::|
     ∧_∧.  ∧_∧|:::::|
      ( ´∀`∩(・∀・ )___|
 | ̄ ヽ ( つ   ノ ( ⌒つ| ..|  /  ̄.|
 |      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    .|
 |_______________.|
 |::::::::__   __  __ __ __:::::::::|
 |::::::`.! !´ ./△ ! `l D )`l l//´::::::::|
 |:::::::::| |_// ̄!.!__| |\ヽ,,| !\\_ :::::::|
 |::::::::´――'  '――` ´―― ´―` :::::!
 |_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_|
 |  SPECIAL. MILD. TOBACCOS.  |   (
 |――――――――――――――‐|    )  ノノ
 |       ______         |  ((   )             (
 |       ヽ     /          |    ) ノ                )    (
 |        | .∧ ∧ |          |   ( _⌒)              ( (    )
 |        | (゚д゚,,) |          |     )ノ               ヽヽ  ノ
 |        |       .|          |     ( (                 ) ))
 |        . ̄ ~~  ̄           | ∧ ∧ )ノ ウマー            (,, (
 |        MILDS           | (,,゚д゚)O_____________)ノ
 |     CHARCOAL FILTER.     | ( ⊃(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(           ((;;)
 |____________________|〜(,,⌒⊃⊃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
26保守:04/10/28 01:08:10 ID:ncJo2IDK
        /''⌒\
      ,,..' -‐==''"フ  /
       (n´・ω・)η  もう寝るわーー ノシ
       (   ノ   \
       (_)_)
     ~"''"""゛"゛""''・、
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;..:::::::ヽ


もやすみーーーー
27保守:04/10/28 01:09:05 ID:ncJo2IDK


                 |
                 h
              冊冊冊冊
              〃〃〃〃
                 |   
                 |   もう寝るクマ。
                 |   
                 |      
           ∩_∩   | クイッ
           (・(ェ)・)づ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃



            ||| || |
            ||| || |
           ガッ  h
           ∩冊冊冊冊
          (#・(ェ)・)つ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
28保守:04/10/28 18:46:43 ID:AjCJyaXp
ただいまー
29名無しさん@ピンキー:04/10/28 19:20:17 ID:AjCJyaXp
萌絵たんに剥げ萌えしております
普通に犀川先生とのSSが読みたい

ところで>>1はどこですか?
保守レス付けたくても一人じゃ会話が続かないよ
保守手伝いたいのに(;´Д`)
30名無しさん@ピンキー:04/10/28 21:58:18 ID:LVhyIZvz
俺はれんちゃんが好きだけどな
31名無しさん@ピンキー:04/10/29 00:16:30 ID:pN4J4IMc
れんちゃんとしこさんで。
32名無しさん@ピンキー:04/10/29 00:46:19 ID:XKKwzsI1
保守
33名無しさん@ピンキー:04/10/29 01:11:22 ID:NAnpDF8V
紅子さんとれんちゃんはどうだろうか
34名無しさん@ピンキー:04/10/29 12:14:10 ID:hhk5NTdb
国枝先生の新婚初夜きぼんぬ
もしくは萌絵に悪戯される国枝先生
35名無しさん@ピンキー:04/10/29 12:40:53 ID:VppyZF4L
ネタバレになるが、メル欄でも書くかな
36名無しさん@ピンキー:04/10/29 14:59:05 ID:KQBdXNGr
文庫派なんでネタバレは勘弁してホシorz
37名無しさん@ピンキー:04/10/30 08:43:50 ID:okfs+cqK
親子だね
38名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:55:17 ID:wU45syRj
まだ初め2巻位しか読んでないけど犀川先生と萌絵タンハァハァ。

というか普通のエロパロサイトで扱ってるところってあるのか?この作品。
39名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:26:01 ID:j5cC7YtY
                 |
                 h
              冊冊冊冊
              〃〃〃〃
                 |   
                 |   もう寝るクマ。
                 |   
                 |      
           ∩_∩   | クイッ
           (・(ェ)・)づ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃



            ||| || |
            ||| || |
           ガッ  h
           ∩冊冊冊冊
          (#・(ェ)・)つ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
40名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:26:31 ID:j5cC7YtY
        /''⌒\
      ,,..' -‐==''"フ  /
       (n´・ω・)η  もう寝るわーー ノシ
       (   ノ   \
       (_)_)
     ~"''"""゛"゛""''・、
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;..:::::::ヽ


もやすみーーーー
41名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:27:12 ID:j5cC7YtY
ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!




ホッシュだ ホッシュだ




ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
42名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:27:44 ID:j5cC7YtY

         =≡= ∧_∧  
          /   (・∀・ )
        〆   ┌  |    | ∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   .||
         || |   .|:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
43名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:28:24 ID:j5cC7YtY


         =≡= ∧_∧    サテ・・・
          / サッ |(・∀・| )
        〆   〃⊂   ⊂) .∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   .||
         || |   .|:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_  ./|\
44名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:28:55 ID:j5cC7YtY


                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < 職人さんまーだー?                       >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧      ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\

         ドチドチ!
45名無しさん@ピンキー:04/10/31 02:29:59 ID:DB+iAodk
うーわーこんなスレあったんだ・・・
ZOKUの揖斐と野乃に激しく萌えたんでチョト書いてみよっかなーとか
思うんだけど、需要はあるんだろうか・
46名無しさん@ピンキー:04/10/31 05:29:21 ID:M8gH9Mzk
供給も難しいスレだからなあ
47名無しさん@ピンキー:04/10/31 23:54:41 ID:qtG0lkTP
>>35のメル欄(・∀・)ニヤニヤ
48名無しさん@ピンキー:04/11/01 23:37:27 ID:ngl5BbUI
ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!




ホッシュだ ホッシュだ




ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
49名無しさん@ピンキー:04/11/01 23:38:11 ID:ngl5BbUI



   ∧_∧
  ,.(´∀`),、
  i,'(   ),リ     <   SS
   ∪∪

        ∧_∧
     ,´\(´∀`)/ ヽ   <  まってまつ…
    ノソリ⊂   ⊃ ,从
       (,,ノ,,ノ
      彡
50名無しさん@ピンキー:04/11/02 00:17:12 ID:/Q7iiBnZ
漏れは一番定番(多分)だが
やっぱ犀川先生と萌絵が好きだ(*^∀^*)ノ

萌絵×犀川ぽくて(藁

こんなスレあったのか…感動
51名無しさん@ピンキー:04/11/02 00:18:40 ID:pDJbIgj8
犀川センセより喜多センセが好きでした…
喜多萌絵萌え〜〜(*´Д`)
52名無しさん@ピンキー:04/11/02 03:03:34 ID:HBCFzMpV
厳しいな……
犀川をエロくするのが果てしなく難しい気がするよ
エチー前後もよほど練りこまないとならないような感じもするしなー

おまいらガンガレ。漏れは常駐スレでガンガルから。
53名無しさん@ピンキー:04/11/02 10:17:10 ID:ruQWjfhA
だな。
犀川をどうするかが難しい。
萌絵×犀川ならなんとかできそうな気もしなくはないが、犀川にイジメられてしおらしくなる萌絵も見たい・・・。
54名無しさん@ピンキー:04/11/02 11:00:28 ID:HBCFzMpV
つか、犀川がもろに不感症のような
「西野園君、まだするの?」
「駄目ですっ。まだ、先生は、イってない、でしょうっ!」
「疲れたんだけど……」
とか

保呂草ならやりやすいかもな
55名無しさん@ピンキー:04/11/02 20:18:20 ID:tXCNDrk6
漏れも犀川萌絵派ー

しかし犀川先生って、萌絵が自分を好きなのは、
彼女が子供で視野が狭く、他の男を知らないから
のような事を作中で言ってたけど
じゃあ犀川先生の方はどうなんだろうと思った

最後まで犀川→萌絵が曖昧なままだったな
そこがちょっと残念
56名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:03:24 ID:aZ68XIhZ
犀川×四季

・・・うそ、やっぱ読みたくないw
57名無しさん@ピンキー:04/11/06 22:42:45 ID:VCqhxqf+
保守。

需要はあるのに供給がないね
犀川先生と萌絵たんのSSをひとつ…
58名無しさん@ピンキー:04/11/06 23:34:52 ID:qcL4qvuE
結婚したんだったかな?
59名無しさん@ピンキー:04/11/07 00:17:12 ID:EIZaifs4
国枝さんが?
60名無しさん@ピンキー:04/11/07 21:26:51 ID:koeLlpyM
書きたいが多分無理だ。
61名無しさん@ピンキー:04/11/08 00:03:34 ID:4tajBSZX
そこをなんとか頼むよ君
62名無しさん@ピンキー:04/11/08 15:02:42 ID:jdOd1mOu
ベッドに倒れ込んだ犀川と萌絵。
「先生…私嬉しいです」
「そう」
「あの…分かってらっしゃると思いますけど、私、初めてなんです」


「奇遇だね、西之園君…。僕もだよ」
63名無しさん@ピンキー:04/11/08 17:22:15 ID:I/oxtlvW
上三段まではとてもいい。
64名無しさん@ピンキー:04/11/08 17:46:16 ID:vFiHmG+9
騎乗位でコトに及ぶ犀川と萌絵
「先生、気持ちいいですか?」
「うん」
「私も気持ちいいです」
「良かったね」
「もう!先生、もっと盛り上げてください!」
「盛り上げるって?具体的にどういう行為のことを指すのかな?」
「え・・・」
「ちゃんと言ってくれないとわからないよ」
「先生そんな・・・恥ずかしいです」

言葉攻めに突入
65名無しさん@ピンキー:04/11/08 22:32:23 ID:bNT8fFnD
うはwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwww



犀川先生とか萌絵とか頭のいいキャラって
言葉攻めが似合うなぁ…ハァハァ
66名無しさん@ピンキー:04/11/09 07:26:42 ID:wt2b/apk
>>64
いいなぁ、凄くいい。
でも俺には続きを書けるだけのスキルも才能もない…orzシゴトガンガル。
67名無しさん@ピンキー:04/11/09 12:27:14 ID:RKN8DhUt
「先生……私のアソコ……衝いて……」
犀川の顔を見つめながら、頬を赤らめて、萌絵は恥ずかしそうに言う。
「西之園君、抽象的過ぎるよ。もっと具体的に言うんだ」
犀川は萌絵の腰を掴み、少しだけ自分で動いた後、また動きを止めてしまう。
68名無しさん@ピンキー:04/11/10 00:16:03 ID:ePrAblCI
こんな糞をスキルだ才能だとかバカかよ
69名無しさん@ピンキー:04/11/10 06:10:14 ID:T9LTAdBZ
リレーは勘弁
70名無しさん@ピンキー:04/11/10 11:07:06 ID:ghzUxPGk
紫子が練無を逆レイープ

「きもちいいなりっていわんかぁ!」
71名無しさん@ピンキー:04/11/10 15:48:14 ID:czU5avj4
>>70
マジで言いそう。
72名無しさん@ピンキー:04/11/11 00:19:37 ID:q8nB9zLX
なんか、紫子さんのイメージって「ともねえ」なんだが(見た目だけ)。

まあ、服が紫だからかもしれないけど。
73名無しさん@ピンキー:04/11/11 11:11:39 ID:kkm1/Adu
犀川と萌絵の知的セクースはいいけど
各人にもそれなりのボギャブラリーがいるので
ハードル高いと思われ。
74名無しさん@ピンキー:04/11/11 11:13:07 ID:kkm1/Adu
×各人

○書く人
75名無しさん@ピンキー:04/11/11 16:42:13 ID:7Q6QldA8
するとれんちゃんとしこさんの方が簡単そうだな
76名無しさん@ピンキー:04/11/14 14:45:32 ID:Qzbhpvi8
保守
77名無しさん@ピンキー:04/11/14 15:52:42 ID:lAjruZzP
試しにれんちゃんとしこさんでちょろっと書いてみたが
えちぃなシーンに至るまでが長い長い。
変に辻褄合わせようとするからいかんのか。
78名無しさん@ピンキー:04/11/14 18:42:40 ID:nap7jyde
た、頼みます
79名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:42:04 ID:0PMBAP90
職人待ちだな
80名無しさん@ピンキー:04/11/14 21:15:15 ID:Qzbhpvi8
保守
81名無しさん@ピンキー:04/11/14 23:22:39 ID:pXa5oakT
ロイディ×ミチルに激しくもえる(*´Д`)ハアハア
82名無しさん@ピンキー:04/11/16 18:55:04 ID:phHxM/Vc
森とすばるキボン
トーマのバター犬キボン
83名無しさん@ピンキー:04/11/16 20:06:13 ID:elDX+l4Z
ほしゅ
84名無しさん@ピンキー:04/11/17 22:39:59 ID:vEI41Oke
誰も来ない・・・
85名無しさん@ピンキー:04/11/17 23:45:59 ID:oWD9Y/ps
>>77はどうした
86名無しさん@ピンキー:04/11/20 01:17:00 ID:0HAL7/Fw
ho
87名無しさん@ピンキー:04/11/24 19:27:58 ID:Vy+udoZ1
保守
88名無しさん@ピンキー:04/11/24 20:04:10 ID:+++34tel
暫く忙しいんだけど
5日待てる?
89名無しさん@ピンキー:04/11/24 22:15:38 ID:IvSg81nn
待ちます!!
90名無しさん@ピンキー:04/11/25 00:06:53 ID:2ZQlLcmX
>>89
まずは、10進法なのか、地球時間なのかを確認しないとな(疑心暗鬼)
91名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:01:40 ID:Q1lDQyuR
このスレもしかして二人しかいないのか?
92名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:42:10 ID:CCZt3FtX
犀川&萌絵シリーズしか知らないから黙ってる人がひとりいます。
93名無しさん@ピンキー:04/11/27 10:44:17 ID:nizDZMTw
待ちます・・・
94名無しさん@ピンキー:04/11/27 21:51:49 ID:oLbKyg2C
同じく街。
95名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:09:17 ID:5f7BozXH
書いたけど、、、二人しかいないんだ、、、
96名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:48:38 ID:VAg8uU3s
シリーズをそれぞれ半分しか読んでないので、
口を出せないROMは一人居ますよ〜!
97名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:55:30 ID:5f7BozXH
「ねぇ、しこさんほんとにするの?」

「何言ってるのかね、君は?保呂草さん早く帰ってきーへんかなぁ」

「えー、僕じゃ役不足って訳?」

「いやいやいや、そんなことはないねんよ、ちゃっちゃとやったろうか」

「もぅ、んふふふ〜しこさんが、ひぃひぃ言う所が眼に浮かぶなりよ」

「おっと、舐めたらあかんで、おねーさんはこの日の為に、酢の滲むような特訓を重ねたんよ」

「そこは、血だよ」

98名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:53:22 ID:VfCh9Y1G
すべFから地球儀までしか読んでいないROM、それが私。
だから、↑が分からん。orz
99名無しさん@ピンキー:04/11/30 00:12:41 ID:Brwt4dxz
Vシリーズ読んだらええやん

わざわざ書き込まんでもなあ
100名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:16:51 ID:2LVD6ryE
森作品を忠実に再現してエロを書いた場合、
「四季 夏」の200ページ辺りのようになるってこと?
101名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:26:45 ID:HMBBeOGu
あげて見たりして。待ち・・
102名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:54:33 ID:N9ZsQ1g6
>>100
113ページあたりでもよいね。
103名無しさん@ピンキー:04/12/01 01:01:08 ID:Ye3PnyBD
1.瀬在丸と林
2.祖父江と林
どっちがいいと思う?

104名無しさん@ピンキー:04/12/01 01:44:00 ID:Ye3PnyBD
紫子は全身を緊張させた。
アイスクリームのように甘く、クリ−ミィな感覚。どこかでかいだ懐かしい香り。
これは、現実?それとも・・・
躰が徐々にほぐれていくのがわかった。
紫子はゆっくりと目を開ける。まるで舞台の上の役者の様にわざとらしい仕草。
まず視界に入ったのは明るい朝の光に包まれた自分の部屋だった。いつの間にか
夜が明けたらしい。誰の許しも得ずに勝手にいなくなるなんて、夜はなんて自分
勝手なんだろう、紫子はそんなことをぼんやりと考えながら寝返りをうった。
すぐ隣で練無が眠っていた。あらあら、れんちゃんったらすっかりお休みモード
やね。その無邪気な寝顔に思わず微笑んでしまう。布団もかけずに寝て、風邪ひ
くで、と言おうとして紫子はやっとこの場面の以上さに気がついた。
105104:04/12/01 02:07:40 ID:Ye3PnyBD
以上じゃなくて異常ですね。
106名無しさん@ピンキー:04/12/01 02:41:03 ID:Ye3PnyBD
「ぎゃああああ!」
紫子の悲鳴に練無はおこされた。
「ああ………しこさん、おはよう」
「ぎゃああ!」
「どうしたの、新手の目覚まし時計の真似?」
だとしたら斬新だ、と思いながら練無は紫子のほうへ手を伸ばした。
「わっ」紫子ははじかれたように飛びのく。
「こ、こんといて」
「どうしたのさ。悪い夢でも見たの?」
「け、けだもの!」
紫子は怯えるような目で練無を睨んでくる。布団の上で上半身だけを
起こし、両手でシーツを?み、胸のところまでしっかりと引き上げていた。
「ちかよらんといて!」
「しこさん………あのね」
「お願いやから」
練無は仕方なく両手を前に出して広げた。軽くホールドアップしているよう
な格好だ。
「れんちゃん、私に何したん?」
「もしかして昨日のこと、覚えてないの?」
「え?」
紫子は驚いたように目を見開く。どうやら本当に覚えていないらしい。
「何って………」
「まあ、無理もないよ。でもさ、大変だったんだから。」
107106:04/12/01 02:44:27 ID:Ye3PnyBD
「?み」は「つかみ」です。
108名無しさん@ピンキー:04/12/01 03:24:36 ID:Ye3PnyBD
練無の話によると、紫子は昨日の晩遅くまで帰ってこなかったという。
「それは別にかまわないんだけどさ、僕に電話かけてくるんだもん。何時だと思う?
 四時だよ、四時。夕方じゃあないよ、念のため」
紫子は酔っ払っているようだったので、練無は仕方なく迎えに行くはめになったらしい。
「保呂草さんに車借りたんだから、あとで謝っといたほうがいいよ」
「うわ、保呂草さんも起こしてしもてたんか」
「なんか僕ならいつ起こしてもいいって思ってない?」
「思ってない思ってない。で、それからどうなったん?」
109108:04/12/01 03:28:32 ID:Ye3PnyBD
小鳥遊と香具山交互で書いてます。
110108:04/12/01 03:50:18 ID:Ye3PnyBD
「うん………」
練無は一瞬言葉につまった。言うべきじゃないのかもしれない。
「おい、早よ言わんかい」
練無は決心した。
「じゃあ言うけどね。驚くかもしれないけど、黙って聞いててよ。僕がしこさんを
 迎えに行った時にね、しこさんはね………」
練無はちらりと紫子のほうを見た。不安そうな様子でこちらをみつめている。
「なんか、そう、誰かにおそわれたみたいなんだ」
111名無しさん@ピンキー:04/12/01 08:35:13 ID:33UYN1PN
職人 キターーー!
陵辱期待age。
112名無しさん@ピンキー:04/12/01 11:28:22 ID:Ye3PnyBD
>>104-110
下手くそ!
てか前振り長すぎ
113名無しさん@ピンキー:04/12/01 12:44:45 ID:Ye3PnyBD
「だいじょうぶ?」
練無が心配そうに聞いてきたが紫子は冷静だった。
「うん」実際、自分でも不思議な程安定していた。
「なあ、君、どこまで迎えにきてくれたん?」
「ああ、昨日のこと?那東区の一社の近くの公園だけど」
「そうか。オオカミ屋敷のすぐ近くの店で飲んどったんや」
ようやく昨日の記憶が戻りつつあった。
「一人で?」
「あ、なあにその質問?妬いちゃってるわけ?」
「しこさん、人格かわってる」
「なんで朝まで一緒にいてくれたん?」
紫子は話題をきりかえた。
「ここにいろって自分でいったの、覚えてないの?ずっと手を握ってては
なさないんだもん。」練無は首を傾げてみせる。
「他に質問があったら、今のうちだからね。早くシャワーをあびたいんだ」
「保呂草さんは知ってんの?」
「キーを借りただけ」
紫子は昨夜の十二時以降のことは全く覚えていなかった。
「もういい?」
「あとひとつだけ。自分さ、今朝、私より早く起きた?」
「なにいってんのさ。しこさんが今たたき起こしたんじゃん」
114名無しさん@ピンキー:04/12/01 18:00:27 ID:OkQx7x9J
>>112 だ、大丈夫か?
115名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:34:44 ID:t7SYVxGA
もっと書き溜めてから投下したら?
俺は読まないけどね
116113:04/12/02 00:02:44 ID:zhhxLkqG
>>115
そうする。
117名無しさん@ピンキー:04/12/02 09:51:47 ID:ECfnOEzF
〉〉112
自虐?スレ違いだな。てか楽しいか?
118名無しさん@ピンキー:04/12/02 09:52:15 ID:ECfnOEzF
〉〉112
自虐?スレ違いだな。てか楽しいか?
119名無しさん@ピンキー:04/12/02 21:13:01 ID:D92glFD6
萌絵が犀川の胸に顔を埋める。
「先生…私嬉しいです」
「そう」ごく自然に犀川は萌絵の背中に手を回す。
「あの…わかってらっしゃると思いますけど…」
「いいから、萌絵君。ちょっとこっち向いて」
「はい?」
萌絵に口付ける。頬や手の甲などとは比べ物にならないくらい柔らかい。
心地よい弾力を鋭敏な唇の感覚が伝える。
突然のことに驚きつつも、萌絵も答えるように犀川の首に腕を回す。
犀川は萌絵の震える睫毛と桜色に染まった頬を見る。
唇が離れる。
ゆっくりと目を開けた萌絵と犀川の視線が交わる。
「…ずっと目を開けてらしたんですか?」惚けつつも、少し責めるような目つきで萌絵は問う。
「うん」
「つ、次からは閉じてくださいね」
「どうして?」
「どうしてもです!」
犀川は吹き出しそうになるのを堪えながら、
「じゃあきちんと目を閉じているから、今度は萌絵君から、良い?」
「わ、わかりました…」萌絵が緊張しすぎているせいか、犀川は冷静になっていた。
だがそれは理性が残っていると言う意味ではない。
「……んっ…ふぁ」再び合わせられた唇をさらに押し付け、萌絵の口腔に舌を侵入させる。
気持ち悪いような気がしていたが、実際してみると悪くはないと思った。
唇を唇で挟みながら顔を離すと、瑞々しい萌絵の唇が淫靡な煌めきを見せた。

「ここ、見ても良い?」
「は、はい…というか、あの」
「うん?」
「確認とか、とらなくてもいいですから…」
「そう」
120名無しさん@ピンキー:04/12/02 22:11:27 ID:mqv2aGnq
そうか・・・ディープキスさえまだでしたか先生
玄人すら経験してないヨカーン
グッジョブ禿萌え超期待
お願いだから続けてください
121名無しさん@ピンキー:04/12/02 22:38:17 ID:LBqOYgib
萌絵君

なんて言わないだろうな・・・
でも続きキボン
122名無しさん@ピンキー:04/12/03 09:12:16 ID:ROZKDpxa
>>104氏はきちんと原作の雰囲気を壊さずに書けてて素晴らしいと思うのは俺だけだろうか。
>>119氏もとてもいいと思います、続き期待してます。
でも呼び方は「西之園君」の方が違和感が無いと思います。
123名無しさん@ピンキー:04/12/03 09:56:37 ID:b+BTdCej
SMキター!!
124名無しさん@ピンキー:04/12/03 16:45:35 ID:UuMzkct2
>>120
>>121
だが断る。

「萌絵君」は悪かった。今では反省している。
125124:04/12/03 16:47:56 ID:UuMzkct2
あ、俺>>119な。念のため。

連カキスマソ。
126名無しさん@ピンキー:04/12/04 01:52:53 ID:D99vrh72
うわあ、SMだあー
119氏スバラシイ!
ここで寸止めなんて殺生な!続きをお願いしますー!
127名無しさん@ピンキー:04/12/09 19:47:56 ID:MnLwBg0P
128名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:15:17 ID:CCTjZM7G
129名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:31:49 ID:UsVH2wot
130東ノ園:04/12/14 21:18:17 ID:Zkj6ZmKb
国枝桃子は悩んでいた。
彼女が悩むという行為を外面的に観察した場合、特に表情の隆起は認められない。
というより、顔面には皮膚だけが存在して、
筋肉は存在しないのではないかと思われるくらい表情に変化が無かった。

それは常日頃の光景であったし、もしも彼女が何らかの条件下に置いて大笑いするという事態が発生すれば、
およそ犀川の研究室等、僅かな痕跡も残さず消滅しているであろう。

実の所、犀川の事で悩んでいた。
彼女がこの研究室に存在する理由・・・
それは、偏に犀川がこの研究室に存在している事に他ならない。
要するに犀川が存在するのならマントルの中でも幸せな国枝はしかし、
根っからの口下手と強気な態度で、その事を伝える事はおろか、一度たりとも素振りすら見せた事は無かった。
国枝はそんな自分を極めて剛性が高い、と判断していた。

今まではそれでも幸せだった。
なんのかんのと言っても、国枝の才能を理解してくれるのは犀川だけだったし、
しかも犀川の周囲に存在する女性など自分だけだった。
だから、西之園萌絵の登場は彼女の存在意義を否定するのに十分であった。

131東ノ園:04/12/14 21:21:58 ID:Zkj6ZmKb
今までも、ちょくちょく研究室に顔を出すことはあったし、
その度に犀川に甘えてる彼女を観て最初は完全な子供だとタカを括っていたのだが、それは誤りであった。
そもそも説明不足の犀川の事なので、何故一年生の西之園萌絵が研究室に頻繁に来室しているかロクに説明しない。
気が付いたら風景の一部かのように、そこに存在している。
そして、何かと犀川の気を引こうと画作していた。

そして、例の妃真加島の事件である。
そこでも、彼女の頭痛の種が成長し、いまや立派な花を付けていいる。

非常識な科学者、真賀田 四季だ。
今までの事件の経緯を考察する上で、最も重要なポイントは、犀川の好みが判明した点である。
要するに自分よりも頭がよければ、完全に魅力的らしい。
思えば、西之園萌絵も犀川と違うベクトルで思考するし、真賀田四季に至っては、既に国枝では言葉による評価が不能な状態であった。
犀川にとって、ここまで魅力的な女性が相次いで登場したとあっては、男性なのか女性なのか外見では自分でも判断できない国枝などは、
完全に眼中に無いと言っても過言ではなく、しかも容姿の上でも、劣っていた。
(これは犀川も一応男性で共通理解の上での健康性を持て余していれば、
こう判断するだろうと言う国枝の主観的な思考である)
幸い犀川は人をほぼ外見で判断するという基準を持ち合わせていないであろうと思う。
だから、なおさら始末が悪い。
評価の対象は仕事、そして思考だ。
だから、天才的な彼女らに自分が対抗するならば、もはや手段は選んで要らないし、幸い四季は何処かへ逃亡した。
すると、排除する対象は西之園萌絵だけで問題ない。
こういった場合、恋愛経験の存在しない国枝にとって、しかも相手が常識的な恋愛戦術が通用しない相手だとすると、
自身も非常識にならざるを得ない。
早い話、西之園萌絵を大学から排除してしまえば良いのだ。

132東ノ園:04/12/14 21:23:47 ID:Zkj6ZmKb
これは、素晴らしい発想であった。
出来れば自主退学と言う形が望ましい。
考えてみれば、西之園萌絵が研究室を好き勝手にしてから研究に対する集中力は極めて減退しているのは事実。
その理由だけで、排除しても問題ない。
国枝は思考する。
顔が強張った。
部屋の空気は降下の一途を辿り、やがて、その顔面は僅かに隆起し、突出し、変形した。

国枝は無言で立ち上がり、何処かへ行ってしまった
犀川は、そんな国枝を一部始終観察していた。
そして、最後に笑った(少なくとも犀川にはこう見えたが、それを他者に伝達し共通理解を得られるとは思っていなかった。)状態を観察した時点で、
体が所々痙攣している事を自覚して、耐え難い状態を拭い去ろうと気の抜けたコーラを飲み干した。


ミステリー研究会。
国枝は中に西之園萌絵が存在しないことを確認した上で、目当ての人物岡部を探し、発見し、拉致した。

岡部は死を覚悟していたし、案外ありふれた場所に死は存在するのだな、と他人事のように思っていた。
人気の少ない森の中に連れてこられて、ああ、ここに埋めるつもりなのだ、と実感が湧いて来るとミステリマニアの僕としては、
もう少し捻った形で殺して欲しいと身勝手は百も承知だが、考えていた。

国枝は怯えた小動物そのものの岡部を観察して完全に人選を誤ったかと危惧したが、こう切り出した。

「なあ、君。西之園萌絵を犯してみたくないか?」

岡部は自分は既に死んでいるのだという事を自覚しようと試みた。

続く・・・・・・・・・・
前置き長くてすいません。
133名無しさん@ピンキー:04/12/15 14:43:52 ID:0RBhRq3G
神クラスのシャーマンキター!!
134東ノ園:04/12/16 02:46:00 ID:ukH8zC5p
山部は今人生で最も充実した時間を過ごしていた。
それまでの彼の人生は今この一時に比べれば限りなく灰色であった。
くすんでいた、と形容しても構わない。
とにかく、受験勉強の時にもこれほどまでに集中した事は無かった。
これでも難関国立大学に通学している山部は、要するに偏差値が高く、内向的で生まれてこの方勉強しかした事がなかった。
趣味と言えばミステリと呼ばれるジャンルの小説を読む事とであり、ありきたりではあるが大学のミステリ研究会というかサークルに所属していた。
極めて入れ込んでいる、と自分でも評価しいるし、その事が誇らしくもあった。
山部は大学三年である、そして自らを語る場合に自分自身の人生を他人に評価させる(極めて偏見的に)一つの歴史が存在した。
山部は一度も女性と交際した経験が無い。
これがどのような事実を物語るかと言えば、人それぞれ評価も異なるだろうが要するにツマらない人生であろう。
当然の帰結として童貞でもあった。
この手の男に現れる顕著な特性として、
その幸せな頭蓋骨の中は有り得ないデフォルメをした女性と思わしき想像の産物を自由にしている点であろう。
山部も例外ではなかった。
ただし山部はそういった想像の産物に具体的な主体を持っていた。
それは言わずと知れた西之園萌絵である。
彼の特殊な(あるいは普遍的な)想像行為を開陳する前に、もう一つの入れ込んでいる趣味について語らなければならない。

山部は大学一年の時にミステリ研究会の先輩の下宿で、ある運命的な出会いを果たす。
男であるし性欲を持て余すのに不自由しない年頃であり、彼女も居なく童貞である彼は当然アダルトビデオなる物の存在を知っていた。
そして、それを鑑賞しては騒いでいる友人たちを軽蔑していた。
彼の人生には、ヴァンダインやエラリーやカーが存在するなら十分であったのだから。
明晰な理性、緻密な論理、繰り広げられる知性のアクロバット。
それが出来る人間こそが人としての人が人でありうる理由であると確信すらしていた。
だから、あまりにもショッキングなそれは、山部を完全に虜にし、以来幾ら金を浪費したか理解出来ないほど入れ込んだ。
135東ノ園:04/12/16 02:47:21 ID:ukH8zC5p
ザーメンをぶっかる、このとんでもない発想を誰がどのように考案したかは不明であるが、
以来山部を捕らえて離さない麻薬のような存在となった。
今でもその衝撃を忘れる事は出来ない。
ファーストインパクトである。
ほっそりと、しかし肉付きの良い女が看護婦の制服を着用してコンクリートの床に座っている。
カメラは正面を捕らえたままだ。
女はずっと笑っている。
その状態が三十秒ほど続いた後、突如全裸の男が彼女の横に現れて性器をシゴき出し、そして射精した。
女の制服に精液が付着すると、それが合図だったかのように、ひたすら男たちは集団で群がって彼女を白濁させた。
女は、もっとザーメンちょうだい、とひたすら哀願し、笑っていた。
そして、あまりの淫靡さに山部は面食らった。
気付いたらズボンの中は自分の精液でベトベトであった。
見ただけで、出してしまったのである。
先輩は面白半分で見せてくれたのであるが、そんなに気に入ったか?というとビデオを貸してくれた。

以来、山部の部屋には、今まで無かったテレビとビデオデッキとDVDプレーヤー、
パソコン(インターネット付き)が設置され、机に鍵がかかるようになった。(これは両親対策である、山部は同居であった。)
ミステリを表の趣味とするならば、ザーメンビデオの鑑賞は裏の趣味とも言えよう。
もう何本のビデオとDVDを購入したのだろうか。
具体的にはソフトオンデマンドとシャトルジャパンとムーディーズとみるきいぷりんを中心に購入していた。
そして、カケコラと呼ばれる、アイドルコラージュの派生にも手を出していて、その必然性から盗撮にも手を出した。
その盗撮の被写体は説明するまでもないだろうが、西之園萌絵である。
136東ノ園:04/12/16 02:48:42 ID:ukH8zC5p
西之園萌絵、その衝撃はザーメンビデオ以上であった。
山部は自分の趣味に対して感謝した。
神に祈った事もある。
ミステリが好きでなければ西之園萌絵との接点など海面に投下した三日月藻を正確に特定するほど有り得なかった。
今時絶滅している筈の前時代的な完全無比なお嬢様。
それが三日月藻、でなく西之園萌絵である。
少なくとも山部はそう評価していた。
なんでも妃真加島のキャンプでは大きなピンクのサングラスを掛け白いスラックスにクリームと白の縞模様のTシャツを着ていて、
しかも真っ白な日傘を差していたという。
その写真をデジカメで撮れなかった事を彼は友人から聞いた時酷く後悔したが、それはさて置き、その出で立ちは極めて場違いだったようだ。
もっとも彼女は何時でも場違いであり、しかもそれを周囲に納得させてしまう容姿と態度を保有していた。

彼女の容姿は山部をして、完全に虜にさせた。
何一つ男性の干渉を受けつた事のない好奇心旺盛な瞳。
適度な膨らみを持つ柔らかな胸。
全身からほとばしる清純の匂い、そしてその肌。
極めて高度な躾を受けたと思われる上品な物腰。
その完全に世間を知らない生意気な口から発せられる非常識で明晰な言動の数々。
これらは山部以外にも多くの男を魅了し、魅惑した。
しかし、西之園萌絵はある男性以外全く男に関して興味が無かった。
勿論、山部の事など意識すらした事も無いだろう。
なんせ彼女の概念には犀川という助教授以外の男性は全て召使か何かと思ってる節も、無きにしも非ずという雰囲気を兼ね備えていたのだから。
137東ノ園:04/12/16 02:49:57 ID:ukH8zC5p
西之園萌絵がミステリ研究会に入会した時点で山部は完全にザーメンビデオに侵されていた。
そして、山部の新たなカケコラという趣味を持たすに至ったのは西之園萌絵である。
西之園萌絵をザーメンで汚す。
僅かに想像しただけで出してしまいそうである。(実際一目見た時に咄嗟に想像して出してしまった)
西之園萌絵が初めてミステリ研究会に登場した時、彼女は真っ黒なドレスみたいな服装で登場し、それは驚くほどザーメンで汚しがいがあった。
真っ黒なドレスに身を包む西之園萌絵、男たちはシゴキながら群がり彼女の黒いドレスと顔を白濁させる。
少しも嫌がる素振りを見せずザーメンを貪る西之園萌絵。
なんとかイメージだけでなく具現化したかった。

そしてインターネットのザーメンマニアの集うサイトにてカケコラなるものの情報を得てからは、いても立ってもいられなくなった。
早速デジカメを購入し(山部の両親は裕福であり、息子の小遣いに事欠かなかった)西之園萌絵の写真を一枚許可を得ず撮影した。
それからというものの、彼女が新しい服を着てくる度に山部のシャッタは切られ、写真を加工するソフトは立ち上げられた。
今ではハードディスクの容量の15%は彼女のカケコラで埋め尽くされている。
そこでは、彼が挿入した台詞(これを挿入すると更にいやらしさが増した)と共にザーメンを全身に浴びた西之園萌絵が写っていた。
山部はそれで十分であったし、西之園萌絵の服のバリエーションは驚くほど多く、それはコレクションの増大を意味し、
全く理想的であったし彼は裸体に興味がなかった。
138東ノ園:04/12/16 02:50:51 ID:ukH8zC5p
問題が無かった訳でもない。
ミステリ研究会には何故か女性に縁の無い人間が多く集まり、おおかれ少なかれ本質的に山部と似たような境遇の人間が多かった。
そして西之園萌絵は滅多に研究会に顔を出さなかった、会費は払っているので除籍はされないが幽霊会員であった。
で、あるからにして、彼女を撮影しようとすれば、どうしてもリスクを侵さなければならない。
基本的に所属している学科も学年も違うので西之園萌絵を大学で探すのは至難の技であった。
そして彼が欲しい西之園萌絵は、講義受けている何気ない瞬間だったり(ノートを広げていれば申し分ない)食事をしている瞬間だったり、
友達と笑っている瞬間だった。
講義を受けている真面目そうな顔にザーメンが掛かっているなんて倒錯しすぎであるし、
学食がザーメンで味付けされているなど頭がオカシクなるくらい卑猥で、
友達(よく隣にいるのは牧野という子だ)と仲良くスペレズなんていやらし過ぎる。
山部の性的嗜好とはこういった極めてマニアックな代物であった。
これらの素材を集めるため、山部は諜報員も呆れる素材収集を行っていた。
そして事件は起きた。

西之園萌絵は一年であるにも関わらず犀川助教授の研究室に頻繁に出入りしているらしい。
この情報を聞いた時、山部はたまらなくなった。
研究室ではどんな格好をしているのか??
ひょっとして白衣なんて着ているのでは・・・
気が付いたら研究室の前に居た。
そして扉は半開きであった。
研究室は一階に無い為地上からの、盗撮は不可能であり、研究室の窓側は道路であり特に視界に入る建造物も存在しないので、
どのように研究室内部を写せば良いのか煩悶していて、気付けば研究室の前に来ていた。
なんの関係もない他学科の生徒がこんな場所に居ては間違いなく怪しまれるだろうし、
手に持っているデジカメの使用用途を聞かれるのは明白であった。
しかも山部は理系ですら無いのである。
が、中から西之園萌絵の声が聞こえてきて我慢は限界に達した。
半開きのドアは今まで真面目に生きてきた自分への神様からのご褒美だと思った。
139東ノ園:04/12/16 02:51:33 ID:ukH8zC5p
そして慎重に内部に向かって(デジカメだけ内部を捉えれる様に慎重に)歩みだしたその時、

「何をしている?」

低い声がした。
全身が凍りつき、思考はショートした。
渾身の力を振り絞り後ろを振り返ると、短髪でスーツの怖そうな男が立っていた。
「何をしているか聞いている」
冷酷な声が山部を揺さぶる。
そして信じられない事だが、その声音は女のものであった。
ニューハーフか??
咄嗟にそう思ったほど、目の前にいる人物は男性そのものであった。
が、極めてよく観察すれば腰は細いし、その腰元のラインはセクシィだ、それに肩もなんとなく華奢である。
なるほど、この人は女なのだ・・・
そんな呑気な思いに浸っていると、「答えろ」
真夏の遊園地でも永久凍土にできそうな声を浴びせられ再び体が硬直した。
その人物の目が山部のデジカメを捉えた時、元から怖かった顔が更に強張っていく。
「カメラの使用用途は?」
曖昧と言う概念を完全に忘却した声で山部を問いただす、
そして一向に要領を得ない曖昧な返答を繰り返す山部に彼女はサディスティックに口元を歪めた。
「貴様か、最近工学部に現れる盗撮魔は?」
山部の顔面は完全に蒼白になり、口からは泡が出そうな勢いだった。
上手くやったつもりだったが、何処かで噂になったのだ、それにしてもなんてヘマを・・・
「被写体は西之園萌絵か?」
まあ、明晰な人間でなくとも犀川助教授の研究室の前でカメラを持っていれば、
それが盗撮という行為ならば(そのリスクを追うに値するものは)被写体は一人しか居ないだろう。
「貴様に話がある、私に附いて来い」
完璧な命令口調で彼女はそういうと、人気の無い部屋に山部を押し込めた。
そして、ある取引を交わした。
140東ノ園:04/12/16 02:52:23 ID:ukH8zC5p
取引以降、山部のザーメンライフは充実した。
なんせ、新鮮な素材が国枝から提供されるのだから加工は毎日行われた。
そして、昨日国枝から「なあ、君。西之園萌絵を犯してみたくないか?」と誘われたのだ。
国枝は自分の事をザーメンマニアだとは思ってもおらず、単なる盗撮魔くらいに思っていたようである、
もっとも彼女の思考ルーチンにザーメンマニアなどという単語は存在しないだろうが、それも仕方が無い。
それにしても、大胆な誘いであった。
何故自分の教え子(仮にも国枝は教官なのだ)を、そこまでしてしまいたいのか?
その理由を問いただした事があるが、もう一度同じ質問をしたら残念だが死んで貰う、と真顔で言われた。
気にはなるが、それは山部のザーメンライフには関係ないので忘却に勤めた。
そして山部は国枝に実は自分はザーメンマニアであり、いつも貰っている素材はその為に加工しているし、
どうせ犯すのなら西之園萌絵をザーメンまみれにしてみたい、と提案した所、極めて軽蔑した顔で賛成した。
そして今その準備の真っ只中なのである。

念願の(完全な願望であった)ザーメンビデオの撮影が、
事もあろうに西之園萌絵で出来るなんて、自分は運が良すぎると舞い上がっていた。
まず、ビデオカメラの準備、これは自分が出せる限界の値段で購入した。
そして、汁男優を集めるため慎重にネットで募集した。
そして肝心のザーメン女優こと西之園萌絵であるが、これは国枝が卑劣な行為で誘い出すらしい。
撮影の準備が整い次第決行である。
「西之園萌絵のぶっかけハメ撮り撮影会」
タイトルだけで出してしまいそうだ・・・

続く。
あ〜長すぎる・・・
141名無しさん@ピンキー:04/12/17 00:07:22 ID:19M4xiL9
142名無しさん@ピンキー:04/12/19 06:39:49 ID:Kup0ZdaV
143名無しさん@ピンキー:04/12/19 11:55:11 ID:pkeXkS7B
144名無しさん@ピンキー:04/12/19 17:46:46 ID:AkyO+5pT
145名無しさん@ピンキー:04/12/19 17:54:33 ID:UiMm8url
146名無しさん@ピンキー:04/12/19 20:01:08 ID:+kiSU6BX
147名無しさん@ピンキー:04/12/19 20:59:11 ID:5ElzAvh/
148名無しさん@ピンキー:04/12/19 22:18:13 ID:56f4Cnls
149名無しさん@ピンキー:04/12/21 00:38:08 ID:I2zYDB/p
>>140
いいねいいね、激しく゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!
150名無しさん@ピンキー:05/01/01 14:47:15 ID:FKsyuXPJ
萌絵や四季の絵を描いたサイトとかってありますか?
151124:05/01/02 18:20:43 ID:/1QzaFl3
らくがき程度なら、あるところにはあるかな。

つかこれも質問なんだが、森作品のうpろだとかってあんの?
あるなら絵描きたかったりする。
152名無しさん@ピンキー:05/01/04 06:16:54 ID:EEAZVsRh
瀬在丸紅子の外見はサンデーで連載しているDRIVEのアマゾネスクイーンのイメージ。
萌絵はどうなんだろ。お嬢様っぽいのをイメージしてたが緑の口紅とかしてる描写があったからなー。
四季はジャンプのハンターハンターのパームをもっとしゃっきりさせた感じかな。

>>151
森専用のアプロダはさすがにないと思う。
あるなら俺も描きたいが、描いたら描いたでそれは違うと反発されそう。
153名無しさん@ピンキー:05/01/04 11:51:52 ID:g6j+cGfW
すべFがPSでゲーム化されてるから、一部のキャラ絵は存在するなあ。
ttp://www.kid-game.co.jp/kid/game/game_coolkid/f/

あと、黒猫の三角も漫画化されてたっけね。アプキボン。
154名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:18:27 ID:otPtWpem
155名無しさん@ピンキー:05/01/04 18:39:47 ID:+NeSvDeJ
どうでもいいが名前、↑では124のままにしちゃったんでこれからは名無しに戻る。

森博嗣本にも犀川、萌絵、紅子、保呂草、練無、紫子、四季の絵があったような希ガス。
コジマケンの絵で。

>>152
人それぞれ外見のイメージが違うからな。
実際SMシリーズもゲームと漫画で大分違うし。

まあ敢えて絵を描くというならふたばで描いてここで晒すとか、そんな感じ?
156名無しさん@ピンキー:05/01/04 19:09:47 ID:tk7Qc1Cu
ゲーム化されてたのか。うわ、萌絵俺のイメージと違うな〜。
浅田 寅ヲが描いたという漫画の萌絵も見てみたい。
157名無しさん@ピンキー:05/01/04 20:12:34 ID:Tc000wit
>>153
「黒猫」絵は皇なつきのサイトで見られる
ttp://www.roy.hi-ho.ne.jp/nasuga/kuroneko.html
ttp://www.roy.hi-ho.ne.jp/nasuga/gallery5.html

つーか森作品のうpろだキボン
158名無しさん@ピンキー:05/01/04 20:44:36 ID:ObqzCq8i
この保呂草は本物の方かな?つかゲームの犀川そのままだな。
159名無しさん@ピンキー:05/01/04 21:04:25 ID:ObqzCq8i
あ、黒猫なんだから偽物の方か。本物載せちゃネタバレだもんな。
160名無しさん@ピンキー:05/01/04 21:13:32 ID:Tc000wit
>>159
そう、偽者の方。本物はヒゲでロン毛だったとオモウ。
161無題:05/01/04 23:29:55 ID:LwVMJa3L
「先生・・・?今日こそは抱いてくださいますか?」
萌絵は犀川の顔を覗き込んだ。犀川は萌絵の顔を眩しそうに見た。
「西之園君もそういう事を言うようになったんだ」
「馬鹿にしないで下さい」
ここは萌絵の部屋。
先ほどから不自然なまでの沈黙が続いていたところだった。
萌絵が、ずっとそのことを言い出せないでいたことを、犀川は知っていた。
萌絵は、犀川に抱きつく。犀川の腕が萌絵の体を抱きしめる。
どちらからともなく、キス。
ここまでは、今までにも何回かあったことだった。
「あ・・・先生」
萌絵は、かすかに身を硬くした。犀川の手が服の中に入ってきたからだ。
「西之園君、リラックスして」
「あの・・・私、初めてなんですから」
「僕だって初めてだ」
萌絵は小さく笑った。
162無題:05/01/04 23:31:16 ID:LwVMJa3L
「あっ」
犀川の手が萌絵の胸に触れる。
萌絵は、今まで感じた事のない感覚を味わっていた。なぜか、身体が熱くなっていく。
「西之園君、これ、外してくれるかな」
萌絵は犀川の指示に従い、ブラジャーのホックを外す。
犀川の手は、萌絵の胸を撫でたり揉んだりする。そのたびに、萌絵の唇から声が漏れる。
「あ・・・あぁ、先生っ」
「何?」
「暑くて・・・気持ちよくて」
萌絵は犀川を見つめた。犀川は普段と変わらないように見える。
「先生は・・・?」
「僕は緊張しているよ。西之園君、胸を触るだけでいい?それとも、違うところも触って欲しくなった?」
「先生、それを私に言わせるのは反則です」
「そう?反則かな・・・」
犀川の手が萌絵の下腹部に触れる。そのまま萌絵の下着の中に入っていく。
「あ!」
「すごいね、まるで水溜りみたいになっている」
犀川は萌絵のアソコを撫で回す。
「あ、あ・・・」
今までとは比べ物にならないほどの気持ちよさが萌絵を襲った。
犀川の指は濡れている萌絵のアソコをなぞる。
「濡れているけど、なにかふくらんできている。これは、何?」
「わかりません・・・見たことも、ないわ」
「ここを触ると気持ちいいみたいだね。西之園君・・・」
「あ、や、何・・・ああぁ・・・」
萌絵は軽くイってしまった。
犀川は自分も服を脱ぎ、萌絵の服を脱がせた。
163無題(ラスト):05/01/04 23:33:46 ID:LwVMJa3L
「西之園君・・・いいね?」
「はい・・・」
萌絵はさっきの余韻でぼぅっとしたまま頷いた。
「ん・・・痛い」
「ちょっと我慢して」
犀川のモノがゆっくりと萌絵のアソコに入っていく。完全に入るまで、多少の時間がかかった。
「あ・・・」
「西之園君が痛くなくなるまでこのままでいるから」
犀川は再び萌絵の胸に触れる。
萌絵は痛みと快感の両方を感じていた。次第に、快感が大きくなってくる。
「先生、もう大丈夫」
「じゃぁ、動くよ・・・痛かったら、ちゃんと言いなさい」
犀川は、ゆっくりと腰を動かし始めた。次第に、動きが激しくなっていく。
「あ・・・あっ」
萌絵は、痛みの中にある満たされた感覚を感じていた。
「西之園君・・・出すよ」
そう言うと、犀川は萌絵の中から自分のモノを抜き、果てた。
164無題:05/01/04 23:36:40 ID:LwVMJa3L
ヘタレな話でスマソ。
修行してきます・・・。
165名無しさん@ピンキー:05/01/06 10:19:28 ID:ikItD4hm
>>164
いや、GJ!!
166名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:34:25 ID:yuJgiDAX
>>164
GJ!!
167名無しさん@ピンキー:05/01/14 21:17:48 ID:PGh/MYbq
森博嗣の娘と同じガッコに通ってたよ。
168名無しさん@ピンキー:05/01/14 22:13:40 ID:XHCACajW
えーなぁ。私立??
169名無しさん@ピンキー:05/01/14 22:14:15 ID:XHCACajW
ゴメン。ageちゃったorz
170東ノ園 :05/01/16 00:20:29 ID:nM3dypyk
犀川の研究室は常に冷房が効いていた。
西之園萌絵を始めとする女性陣には寒いくらいだった。
だから、萌絵は研究室に来る時は薄着を一枚羽織っていた。
そして、薄着を羽織るのは冷房の為だけではなかった。
最近、工学部に盗撮魔が出没している、という噂があった為、なるべく肌の露出を避けたかったからだ。
それにしても不可解だった、少なくとも萌絵には動機が特定できなかった。
盗撮という行為の性質上、リスクを多大に背負うのだが、そのリスクに見合う見返りが全く不明であった。
女性の肌を露出させる面積が増大する要因があるのならば理解できなくも(したくも無いが)ないが、
少なくとも萌絵達にそのような要因は皆無だった。
萌絵達は私服で講義を受け、設計の実習をこなし、生協で食事をして、
また講義を受けるという極めて安定的な(退屈とも言う)サイクルを繰り返しているだけであるから、余計に不可思議だった。
そういった日常的な風景を写し(それもリスクの高い方法で)どのような利益があるのだろうか?
考えられる可能性としては、盗撮の対象は学生でなく講義の内容、実は風景を撮りたかった、盗撮では無く卒業アルバムに使用する写真を撮っている・・・etc
そして、全てに反論が可能であり、萌絵は先ほどから黙り込んで九月の残暑の厳しい夏空を見上げていた。
171東ノ園:05/01/16 00:21:09 ID:nM3dypyk
最大の問題は、一体誰が盗撮魔の存在に気が付いたか、という事だった。
盗撮という位なので盗撮者自身の隠蔽は最大の懸案事項であるし、その点になんらかの解決を見出していなければ盗撮という行為は成立しない。
余程盗撮者は間が抜けていたのか、とんでもない失策をしない限り発見はされない筈なのに、
何時の間にか盗撮魔は存在する事になっていて萌絵自身も影響を受けている。
多分、最初は洋子、友人の牧野洋子から訊いたのだろう。
こういった人々の噂に関して萌絵は全く興味が無かった。
そして牧野洋子は目敏かった。
この愛すべき友人は、萌絵が尋ねもしない事を、止め処なく喋り続け、その中の話題の一つに盗撮魔が挙げられ、無意識に萌絵は記憶していたのだろう。
さもなくば、講義室全体から発せられる取り留めのない雑談(そういった話を萌絵は大まかに把握していた)の中で最も語られる話だからだろう。
なんにせよ自分の許可なく写真を撮り続けられるという行為は少なからず不愉快であったし、そういった事に何気なく影響を受けている自分が物凄く嫌だった。
しかし、こういった不愉快を日常の中に埋没させるスピードを上げる事がどうやら大人への道らしいし、
自分に今一番必要なのは不必要な程の忍耐力であった。
その事を例の妃真加島の事件で痛感した。
172東ノ園:05/01/16 00:22:28 ID:nM3dypyk
西之園萌絵がそのような取り留めのない無駄な時間を過ごしていると、犀川のいない研究室に国枝桃子が入って来た。
何時ものように動作ひとつひとつに無駄がなく、動作する芸術といった感じである。

「あのね、君。少しは自分自身の姿勢を確認した方がいい。」

国枝が指摘したのは西之園萌絵のパイプ椅子から両足を投げ出し、眠そうな顔で窓を見上げている態勢であった。
西之園萌絵の執事(!!)諏訪野がこの状態を見たら、三時間の説教では済まなさそうである。

「あ、国枝先生・・・」

国枝は自分のデスクに腰を降ろし、キーボードを叩き始めた。
萌絵は急いで姿勢を立て直し、表情を引き締め、自分自身の迂闊さを猛省し、退出しようとした。(戦略的撤退というやつだ)
こんな姿を一度見られては、居た堪れなくて研究室には居れないし、第一国枝と二人きりの部屋等拷問に等しい。
何せ一度仕事を始めた国枝は滅多な事では口を訊かない、下手をすれば犀川が会話を試みても失敗する。(犀川が話し掛ける事も皆無であるのだが)
で、あるので一年生の萌絵には国枝と二人きりという空間は全くの無意味な空間なのである。
それなのに、

「ところで」

「はい?」

国枝が自分から口を訊いた・・・
西之園萌絵の内部ではこの有り得ない事態に対して、幾つ物プランが検討された。
キーボードを凄まじい速度で叩きながら無表情な口を国枝は開いた。

「君は来週は何か予定はある?」

「来週ですか、いえ、特にありません。」

精一杯の気力を振り絞って答える。
その間にも萌絵の内側では、この予想外の出来事の着地点を模索していた。
173東ノ園:05/01/16 00:26:12 ID:nM3dypyk
前振りが長過ぎるのは自分でも重々承知なのですが、どうも書き出すと長くなってしまうようです。
必ず完結させますので、お付き合い下さいませ。
174東ノ園:05/01/16 00:36:37 ID:nM3dypyk
ttp://test.up.bbspink.com/filestore/s&m.jpg

ちなみに萌絵は、僕的にこれが基準だったりします。
175名無しさん@ピンキー:05/01/16 22:11:00 ID:8yh/ohIh
>>174
はげしく潮騒きぼんなわけだが
176名無しさん@ピンキー:05/01/19 10:31:43 ID:MC9YbKx7
東ノ園さん楽しく読ませてもらいました、文章が本物らしくて読んでいて
違和感が無いのがとても素敵です。焦らずゆっくりと続きを書いてください。
あと>>174は見れなくなってますね
177さざ木:05/01/19 22:30:16 ID:tE4G8i09
「東ノ園さん、あなたのファーストネームをあてて見せましょう。
そうですね、3回チャンスをくれませんか?
ええ、一晩じっくり考えさせていただきますよ」
私には自信があった。
178東ノ園:05/01/19 23:13:20 ID:ikUoi+V0
>177
男が近づいてくる。
にやにやした顔が見える。
「さざ木さん、きかせてもらいましたわぁ。」
179東ノ園:05/01/19 23:51:03 ID:ikUoi+V0
>175
申し訳ないです。
私自身も去年拾ったものでして、商才は忘却の彼方です・・・
HDに残っててよかったです。

>176
いや、ありがとうございます。
ええ、地道に書いていければと・・・
本番は先ですが、面白いのを書ければいいな、と。
画像は定期的に兎pします。
180東ノ園:05/01/20 00:18:32 ID:8glXrCiP
決行まではまだまだ時間が掛かる。
これだけの大掛かりな計画である、最低でも一ヶ月の時間が必要であった。
いや、一ヶ月で解決できるかどうかも定かではない。
この撮影には非常にハイレベルな課題が幾つも山積していた。
山部はその為に連日連夜思索を繰り返した。
事が事だけにネットの友人(200人近くの)に相談は出来なかった。
まさに出来ない相談である。

ありていに言えば、この撮影は純粋な犯罪行為である。
仮にどのような理屈を練ろうとも西之園萌絵が進んでアダルトビデオの出演を許可する事は有り得ないだろう。
結論を導けばレイプに近い形で(元々国枝はソレを望んでいたのだ)撮影しなければならない。
レイプのついでに撮影、レイプの合間にぶっかけ。
そういう事だ。
そして、撮影した媒体を基に西之園萌絵を脅迫。
181東ノ園:05/01/20 00:19:44 ID:8glXrCiP
下らない。
山部はこの余りにも安易な計画、それでいて極めて安全な計画に嫌悪感を抱いていた。
確かに大筋に置いては余りにもオーソドックスであり使い古された手法だ。
これならば誰が決行しても大方は成功を見るだろう。
しかし、こんな事でいいのだろうか?
山部は生まれて始めて独創と反骨精神を経験していた。
伝統への反逆とあくなきオリジナリティだ。
それは山部の元々優秀な頭脳に創造という言葉を与えた最初の思考であった。

山部は自分の部屋に閉じこもり、誰も居ない空間に向かって喋り続けた。
思考が頭蓋骨から溢れ出すという感じで、止まらないのだ。
もしも部外者がこの山部を目撃した場合、耐え難い嫌悪感を抱くであろう、その姿は、
しかし独創的な行為を行う前には必要な儀式であった。
182東ノ園:05/01/20 00:27:23 ID:8glXrCiP
国枝が主張する案は、国枝が何かの口実をつけて人気の無い場所に誘い出し、
そこで撮影を行うという極めてシンプルな代物であった。
山部も当初この国枝案を訊いたときは、ソレしかない、と思っていたし、
その方向であらゆる準備を進めていたが、何かが違うと途中で考えた。
自分はレイプが好きなのでなく、ザーメンが好きなのだ。
この国枝には理解出来ない些細な差は、山部にとっては致命的ですらあった。
顔が苦痛に歪んでいたらザーメンをぶっかけても淫靡ではない。
だから西之園萌絵は喜んでザーメンを貪るべきだ。
ザーメンビデオのクオリティを高める為には女優の積極的な協力が不可欠。
それを西之園萌絵に納得させる。
そして山部はその姿を想像しては脳髄が溶けそうな快楽を消費していた。
183東ノ園:05/01/20 01:00:31 ID:8glXrCiP
国枝は少し笑ったように見えたが、あるいは萌絵の錯覚だったのかもしれない。

「あの、何故私の予定を?」

発言してから後悔した、なにかあるから訊くに決まってるのだ、
幾ら国枝が相手だからといって呑まれてはいけない。
西之園萌絵は先ほどから脳の中心軸が発火を起こすほど思考を続けていた。
何かを考え続けなければ押し潰されそうな圧迫感を感じていたからだ。
それ程に国枝という人物の雰囲気は重い。
その重い国枝から来週の予定を尋ねられた。
それがどのような意味を持つか未だに理解し切れずにいた。

「来週の学会に出席する予定だった浜中君が急遽行けなくなった、君に私の助手をして欲しい。」

「しかし、それは」

「一年生の君に頼むのは筋違いだが了承して欲しい、車の運転が可能で有る程度の頭を持った人材は中々いない。
 それに来週空いてるのならばなおさらだ。」
184東ノ園:05/01/20 01:01:48 ID:8glXrCiP

萌絵はこの国枝の言い分に極めて強い理不尽と怒りを感じた。
それが、人に物を頼む態度か?
なおさらだ?
何がなおさらだというのだろう!

「何故、国枝先生に私の予定を決められなければならないのですか?」

「君が私の目の前に居たからだ。」

「先生、不愉快です。」

「そう・・・」

すると国枝は萌絵に興味を失い、先ほどの会話は存在しなかったような顔をして仕事に戻っていった。
萌絵は今まで生きてきて此れほどまでに侮辱された経験を持たなかった。
思考は纏まらず体内のあらゆるバランスは崩壊し立つことさえも容易ではなかった。
185東ノ園:05/01/20 01:03:20 ID:8glXrCiP
「貴方は、なんの権利があって私をここまで侮辱するのです、私はそのような態度を許しません!!」

「侮辱されたと勝手に感じてるのは貴方でしょ」

「お黙りなさい!!!!」

萌絵は机の上に載っているコーヒーを国枝の顔にかけた。
幸いアイスなので火傷はしないが液体なので被害は甚大だった。

「・・・」

国枝は黙ったままだ。
コーヒーで汚れた顔を拭いもせず無言で萌絵を睨んでいた。
萌絵は急速に冷静になり、事態の重大さをなんとか受け止めようと努力した。

「・・・なにかおっしゃってはどうです、」

「・・・」
186東ノ園:05/01/20 01:22:58 ID:8glXrCiP
一言目に謝罪しなかった事を後悔したが今更遅かった。
結局国枝は無言のまま立ち上がり、そのまま部屋を出て行ってしまった。
萌絵には一瞥もくれなかった。
滑らかに動作し、一切のストレスを知らないという見事な身のこなしだった。
そこまで完全に感情が制御されている事が萌絵には脅威的であった。
少なくとも自分がコーヒーを掛けられたならばヒステリを起こすだろう。
完全に制御不能、さっきだって結局部屋から出て行く国枝を止められなかった、
ただ立ち尽くすだけだった、それが悔しくて、理不尽で涙が出そうになる。
少しでも思い出すだけで羞恥と後悔で張り裂けそうになる。
この部屋に来るたびに、国枝に会うたびに、この圧迫を覚えなければならないのだろうか。
萌絵は両親が死んで以来、最大の絶望感に侵されていた。
自分がこんなに脆いとは考えた事すらなかった。

目の前にはコーヒーで濡れた国枝のデスクがある。
萌絵は溜息をついて国枝の机を片付け始めた。
187さざ木:05/01/21 00:54:58 ID:cI3LSWaj
まったく、だからあの男はきらいなんだ・・・
気がつくともうタイムオーバーだ。
私は負けを潔く認め、東ノ園嬢(?)をじっとみすえた。
「今後の活躍、期待してますよ。あなたが好きです。その、作品が・・・」
そして私は東ノ園嬢(?)に突き飛ばされるまでもなく
自らプールに飛び込んだ。
188東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/21 03:30:34 ID:O83ilUxX
>>188
「まず私の別荘へお願いします。途中ですから、少し寄っていただきたきたいの。
 あの、さざ木さん。
 私、実は一つだけ嘘をついていました。」
189東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/21 14:43:21 ID:O83ilUxX
国枝は廊下を歩く。
顔にはコーヒーがかかったままだったし、シャツはコゲ茶色に変色していた。

計算外であった。
自分が高圧的に依頼すれば通ると思っていた。
自分の認識は甘かったのだろうか。
いずれにせよ、もはや自分自身で誘い出すことは不可能。
ならば、選択肢は限られるだろう。
リアクションを読みきれなかった自分が甘かったのだ。
国枝はそう結論付けた。

国枝は国枝で山部と違ったプランを用意していた。
山部はレイプに懐疑的であったが、国枝はレイプに拘った。
精神的にも肉体的にも追い詰めるのには、特に西之園萌絵のような女ならばなおさらだ。
こういってはなんだが、間違いなく純潔を守り通しているだろう西之園萌絵にとって、
見ず知らずの男に奪われ辱めを受けたならば恐らく自殺する。
希望的観測であったが、
被害者意識が優勢な西之園萌絵ならば当然選択するであろう結末である。

国枝は廊下を無表情で歩く。
相変わらず男なのか女なのか良く解らない国枝であるが、学生時代は実は髪も延びていたし、付き合っている男もいた。
そして最近のベリーショートに関しては単なる気まぐれである。
そろそろ伸ばしても構わないと思っているが、今更女の格好をするのも気が引ける。
しかし、そんな事を言っているから何時までも犀川の気を引けないのだ。
犀川は否定するかもしれないが、西之園萌絵に対する優しさはその類まれなる容姿によるものも大きいだろう。
で、あるからには自分も少しは気を付けなければいけない。
そうだ、西之園萌絵を排除したら髪を伸ばしてワンピースを着てみよう。
犀川は驚くに違いない。
国枝は笑った、かのように見えた。
もちろん錯覚である。
190東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/21 15:17:08 ID:O83ilUxX
こういった手の込んだ事はしたくなかったが仕方がない。
もはや自分自身で誘えない以上もはや動けない。
かといって、山部は西之園萌絵を誘えない。
ならば西之園萌絵が信頼を置く人物をこちらの奴隷にしするもしくわ、西之園萌絵を拉致するという選択肢しか残されていない。
先ほどの西之園萌絵の態度を思い出すに手段を選んでいる場合ではないと国枝は決心を固めていた。

できれば拉致は行いたくなかった。
なにせ拉致するには相手が悪い。
西之園萌絵はその特殊な家庭環境上執事の諏訪野が萌絵の生活を管理しているといっても差し障り無い。
その事を考慮するならば、ある日突然連絡がつかなくなると言う事態は避けたほうが懸命。
あくまで西之園萌絵自身に納得して撮影場所まで来て貰わなければならない。
それはつまり諏訪野もその予定に関して納得済みという事の査証だからだ。
それで初めて脅迫は成立する。
レイプの後、何事も無かったように振舞えと強要する。
見ず知らずの男5,6人に代わる代わる犯されるビデオを握られている以上、
何も出来ないだろう。
そして精神の均衡を保てず自殺するのだ。
もしくは案外快楽に味を覚えて溺れて行くのかもしれない。
そうだ、何も殺さなくても溺れさすだけで良いのではないか・・・
その方が余程安全ではある。
それならば二度と犀川に近づくことも無い。
第一、犀川では溺れた女を満足させれないであろう。
なんと低俗な発想であろう。
191東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/21 15:17:26 ID:O83ilUxX
国枝は自分が今まで殺すことを念頭に考えすぎていた不明を恥じた。
いつのまにか自主退学から殺人へとシフトしていた。
溺れさすのならば薬物を使用するのが効果的だ。
覚醒剤は何処で入手すれば良いのだろう。
ところで、こういった形態の方法を採用するのならば山部は不要である。
山部の変態性は西之園萌絵にとって最大の陵辱になるが、
そのような殺人的な行為はもはや必要が無い。
国枝に新たな頭痛の種が増えた。
自業自得とは言え山部をどう処理するか・・・

その無表情は強張り国枝の思考は回転を増して行った。
192東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/22 15:00:06 ID:300jM8UO
山部は最大の障害に接していた。
つまり、革命的な創作意欲のため生じてしまった最大の障害。
西之園萌絵に了解を得るという障害である。

この縛りの為に既に3日間大学に行っていなかった。
別に引きこもっていた訳ではなく、外をブラブラしたり電車に乗ったり、とそんな逃避行を繰り返していたのである。
とても大学に行っている場合ではなく、山部は思索に耽っていたかった。
山部は座って居るよりも歩いている時の方が集中出来る性質である。
この三日間というもの、いったい何キロ歩いたか解らなかった。
幾つが構想が練れたが、どれも実現に至るには何かが足りなかった。
そして、大まかな構想が出来ないと細部を詰めれない。
もう一つ問題があった。
ここ最近国枝と連絡がとれないのである。
山部から連絡をとる事は固く禁止されている。
で、あるので国枝からの連絡を待つしかないのだが、一向に連絡をよこさない。
この計画自体は国枝と山部の共同作戦なので、山部が一方的に何かを練っても国枝が承知しなければ不発に終わる。
国枝の連絡先一覧は一応知ってはいるが、自分から連絡をとる度胸は山部には無かった。
そういった猥雑な問題を多数抱えているためとても山部は大学に行けなかったのだ。

この時期すでに山部は国枝によって切り捨てられていた。
そしてただ切り捨てる方法を国枝は模索していたのである。
だが、その方法も状況を覆す決定的な事件が発生した為、自動的に決定した。
193東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/22 15:42:17 ID:300jM8UO
国枝は出勤するときも無表情である。
だが、少しばかり眠かったりもする。
そしてソレが顔に表れないように注意しているが、
僅かなりともそういった感情が顔面に干渉する。
そういったとき、外部から国枝を観察した場合非常に不機嫌に観れるのだ。
そういった理由で朝の国枝に近づくものは存在しない。
そして上司の犀川も朝は漏電を起こしているのではないかと、疑いを持つくらいに動作が緩慢で意味不明な言葉を発するので同様に近づくものはいない。
要するに、犀川の研究室には朝は決して近づく人間など存在しないのだ。
そして、そんな二人の生理特性を全く無視して接する事が出来る唯一の人物。
言わずと知れた西之園萌絵である。

朝は犀川よりも30分も早く出勤する国枝は研究室の鍵開けの担当でもあった。
これは自然の成り行きである。
今日も昨日と変わらない風景がそこに存在すると思っていたが、研究室の前には何故か西之園萌絵がいる。
何か非常に思いつめた表情をしいていた。
昨日の事を謝罪しに来たのか?
一瞬そんな甘い事を考えた自分を国枝は恥じた。
むしろ、その逆で国枝に再度謝罪を要求してくるのでは?
これなら筋が通る、全ての事象は自分の思いのままになる、と思い込んでいる西之園萌絵の事だ、十分に有り得る。
そんな相手は無視するに限る、国枝は西之園萌絵に一瞥もくれず鍵を開けた。
西之園萌絵は黙ったままだ。
ドアを開けようとして凍りついた、何かがおかしい・・・
194東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/22 15:43:32 ID:300jM8UO
昨日はあのまま家に帰ってしまった。
そういえば机はコーヒーで汚れたままだ。
誰か片付けてくれただろうか?
片付けたとしたら誰が・・・院生や学生の連中はどんなに異変があったとしても国枝の机に触れるなどとは発想すら有り得ないだろう。
それならば、犀川という線も即座に捨てなければならない、もしかして・・・
この瞬間、国枝は全てを看破した。
この場に西之園萌絵がいる理由、そしてわざわざ早朝の国枝と完全に二人きりになるシチュエーションを選んだ理由。
自分が無視を決め込んでも余裕でやり過ごした理由、ホントにドアを開けて気付かなくてよかった、そんな間抜けを演じた日には完全に主導権を握られてしまうだろう。
国枝は西之園萌絵に向き直った。頭は完全に冴え切っている、どのような事態にも対処するべく非常識なスピードでプランが練られていった。
余裕の笑みを浮かべる西之園萌絵を国枝は、何故この場で萌絵を殺す事がままならない理不尽さに吐き気を催しそうになった。

「流石ですね国枝先生・・・」

国枝は自分の迂闊さに自殺したい心境だった。
195東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/25 18:45:39 ID:gVbEICEW
西之園萌絵は冷静な自分を維持するのに懸命だった。
冷静に。
そう、自分に言い聞かせなければならないほど浮き足立っていた。
もはや立場に置いての劣等感は感じずに済みそうなのである。
まさか国枝の机から、あのような物が出てくるとは夢にも思わなかった。

コーヒーは机の表面を汚しただけではなく、抽斗にも侵入していた。
今まで自分の部屋の整理すらも諏訪野に任せっきりだったので、
具体的にどのように片付けて良いか解らなかったが、とりあえず、
こぼれたコーヒーを拭いてしまおうと思って、さして深く考えず抽斗を開けた。

今もこれからも国枝の机に手を出すなどと言う暴挙に及べるものは、やはり西之園萌絵しかいないであろう。
国枝の盲点はここにあった。
自分自身が作り上げたキャラクタを国枝は良く自覚していた。
それゆえに、まさか自分自身の私物が荒らされる事など皆無だと考えていた。
まさに死角である。
で、あるからにして、国枝は迂闊にもカメラと現像写真一式を机の中に入れたままにしていた。
勿論、毎日持って帰るのだが、状況が状況だったので、その日はそのままだったのだ。
まさに命取りである。
196東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/25 18:46:26 ID:gVbEICEW
実の所、山部との取引は、以下の条件で交わされた。
山部は国枝に対しあらゆる命令を実行する義務を有する。
山部が義務を放棄した段階で、国枝は制裁を行う。
命令が実行された段階でに置いて、
山部は国枝から素材の提供を受ける。
山部は素材に対し対価を払う。
山部はこの契約を破棄出来ない。

といった内容の取引を交わした。
不平等条約であるが、山部の方が圧倒的に立場が弱いのでどうしようもない。
そして、本来律儀な国枝はこの取引に基づいて素材を収集していたのだ。
最近ではカメラの扱いにも凝ってきて、萌絵が新しい服を着てくる度にアングルを色々と変更して撮ってみたり、より鮮明な画像を得るにはどのようにすれば良いか日夜思索を繰り返していた。
そう、国枝は凝り性なのである。
今までこれといった趣味を持たなかった国枝であるが、最近は自分の中の隠れた一面を発見したようで、驚いていた。
何と言っても単なる写真撮影ではないのである、盗撮というスリリングな行為が国枝にこれまでにない感覚を味合わせていた。
そして、取引と言う言葉を隠れ蓑にして自分の行為を今まで正当化していた。
ミイラ取りがミイラになったとは、正にこのような状態である。

そして、あろうことかその盗撮の証拠品一覧が国枝の目の前に今突き付けられていた。
内心は顔面蒼白、足元も覚束なかった。
なにより、これを犀川が知った時のリアクションを想像しただけで何かが崩れていく感覚が支配的になる。
信じられない位に冷たい視線で軽蔑されるだろう。
もはや自分は生きていけないのか。
多分生きていけないだろう・・・
と、内心では考えていたが、表面上は「それがどうかしたの?」という顔を維持していた。
197東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/25 18:48:05 ID:gVbEICEW

西之園萌絵にとっては、その表情を維持している(正確には眉が少しだけ釣り上がった)事が脅威であった。
しかし、ここは攻めの一手だ。
仮に、国枝でなくともこんな犯罪行為は許せない。
何故、こんな愚かしい事をしたのか徹底的に追求するのだ。
そして、萌絵にはこうして証拠が存在するのに、国枝がこの手の犯罪を犯すとは、とても信じられないのだ。
国枝という人物は、こうやって何か人と云うものにここまで関心を払う人格だとは思えない。
そして、被写体が男性であればともかく(最近自分が考える事が汚らわしくて仕方が無い)自分自身であるところも、現実感覚がなかった。
ほんとうに、私を撮ってどうするつもりだったのか??
明らかに不自然だった。
それを訊きたくて、わざわざ早朝にこんな会見を持ったのである。
これが、国枝以外で尚且つ男性の犯行ならば何も問題なく通報していた。

「さあ国枝先生、どうか説明して頂きたいのです。
 その・・・何故このような事を?」流石に萌絵は盗撮という単語を発声出来なかった。

「・・・」

「お願いです国枝先生、答えて下さい。
 答えていただけないのならば、国枝先生を私は、通報しなければなりません。」

「あなた、何を・・・」

「国枝先生、先生はひょっとして誰かに脅迫されているのではありませんか?」

「・・・」
198東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/25 18:48:56 ID:gVbEICEW
萌絵は唐突に思いついた可能性を口に出したが、よくよく考えてみれば、
これが一番可能性が高い。
それならば筋が通る。
国枝は誰かに脅迫をされているのだ。
そして、何故か私の写真をとるように強要されていたのだ。
そして、昨日のあの強引な誘いは、その脅迫されている強要の一つなのだろう。
その脅迫者は写真だけでは飽き足らず私と直接会いたかった??
それならば、一年生の私に対する国枝の不自然な態度、
そして無意味で強引な誘いも筋が通る。
現に国枝は下を向いて俯いて、足は小刻みに震えていた。

「・・・」

「先生、どうか真実を仰って下さい。
 私の叔父は警察です、ですから事情をすっかり話してしまえばきっと解決します。」

「・・・」

相変わらず国枝は黙っていたが、目からは涙が流れていた。

「先生・・・」

「きみ、済まなかった・・・こんな事を・・・」

「先生、先生は脅迫されていた、そして私の写真を撮ったそういう事ですね。」

微かに国枝は頷いた。

「私は、私は・・・」

「お願いです国枝先生、叔父様の所へ参りましょう。そして全部話してしまうのです、そうすれば、後は警察が解決してくれます」
199東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/25 18:49:57 ID:gVbEICEW
萌絵はその卑劣な脅迫者が許せなくなった。
強気な国枝が涙を流すまで追い詰めた脅迫者を絶対に許せなかった。
国枝自身がどのような経緯で脅迫されたかは定かではないが、極めて卑怯な手段が採られたに違いない。
その脅迫者は私自身をよく調べていて、
私に近い女性を脅迫し協力者に仕立て上げたのだ。
幾ら国枝が男勝りとは言え、女性なのだ。
無口すぎるきらいはあったが、それ以外ではクールで尊敬できる女性なのだ。
やはり無闇に国枝を疑わなくて良かった。
自分が不自然だと思う時は、なにかしらその判断が誤っている時である。
今までもそうだった。
萌絵は自分自身の直感を信じていたのだ。
今回もその直感が当たったケースといっても良いだろう。
200名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:59:45 ID:ud03rare
ううむ、エロ抜きでも続きがマジで気になる。
一体どういう結末が待っているのだろう・・・・
東ノ園さんお疲れ様です。続きを激しく楽しみにしています。

ところでこのスレの人口って何人居るんだろう?カキコあんまり無いよね
因みに私は>>176
201名無しさん@ピンキー:05/01/26 02:32:29 ID:Zf0nb8Z+
素でおもろいと思う
202東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/26 02:57:00 ID:98AUTiE3
国枝は抱えた問題の大きさに愕然とした。
まさか、あの場面で泣ける程自分は狡猾であったのか、という事実にも驚かされはしたが、
それよりなにより、事態は極めて複雑の一途を辿っていた。

西之園萌絵は完全に自分の証言を信じ切っていた、
いや彼女自身が立てた仮説に満足していた。
唐突に脅迫という単語が飛び出してきて、国枝は小躍りしたい気分だった。
後は、トントン拍子で相手の話しに合わせて嘘を重ねるだけだった。
国枝自身は、「そう。」とか「そういうこと」や、時々頷くだけだった。
そうすれば西之園萌絵が勝手に仮説を膨らませて行き、10分後には、いかにもありそうなストーリーが出来上がっていた。
問題は、そんな所にあるのではない。
問題の核心は、そのありそうなストーリーを西之園萌絵の叔父、愛知県警の重役に洗いざらい話さなければならないという事だった。
放って置いたら今すぐにでも飛んで行きそうな萌絵を国枝はなんとか思い留まらせなければならなかった。
出来るだけ不自然でない動機をつけて萌絵を納得させなければならない。
そうしなければ、この小娘の事だ、あっという間に矛盾に気付き自分は破綻するだろう。

だが、そんな国枝の苦悩も知らず、既に西之園萌絵はバッグから携帯電話を取り出して愛知県警を呼び出していた。
203東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/26 02:59:10 ID:98AUTiE3
その姿を認めた瞬間、国枝の強靭な胃は、
金属で切り裂かれたかと思うほどの激痛が走った。
タフである筈の心臓も鼓動は早まり、心拍音が耳の中でやけに大きく鳴り響いていた。
今までの人生でここまでの危機を感じた事は無かった。
前代未聞の事態に対し、明晰で有る筈の頭脳も完全に機能不全を起こしていた。
この場で萌絵を殴り倒さない理性は未だ残っていたものの、それすらも今は怪しかった。

やがて萌絵は電話を終えた。
アドレナリンを限界まで放出していた国枝は、その会話をロクに聴いていなかった。
で、あるので萌絵の顔が何故曇っているか解らなかった。

「叔父様は今日は不在だそうです、でも、安心して下さい国枝先生。地元の警察署に被害届けを提出しましょう。
そして今日は私の家に泊まって下さい。大学に居れば昼間は安心ですけど、
犯人を抑えるまでは私の家に泊まってください、そうでないと先生が危険すぎます。」

「いや、あの、それは、」

「国枝先生、どうか遠慮なさらないで、私必ず国枝先生を守り通してみせますから!
明日になれば叔父にも連絡がつきます、そうすれば何を差し置いても迅速に処理してくれる筈です、
ですから今日は私の家に泊まって下さい」

このクソガキが!!
と、一瞬怒鳴りそうになったが寸での所で思い留まる。
一体何を勘違いしたらそんな結論に到達するのだろう・・・
一応脅迫者は適当な偽名をつかった架空の人物にしたてあげてあるが、いっそ山部を売るべきだったと今は後悔している。
国枝の最後の良心が山部を売る事を拒否したのだ、
いや、山部ならば近すぎて売るのにもリスクが多過ぎる、というのが本音だ。
しかし、今は判断ミスだったと嘆いてみても遅かった。
204東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/26 03:09:30 ID:98AUTiE3
>>200
>>201

いや、そういって頂けるとありがたいです。
エロの部分の構想は纏まっていますので必ずエロにします(ニヤリ)
ただ、導入部分がここまで大きくなるとは自分自身で驚いています。
ストーリーが暴走している感はありますが、なんとか格好を付けれれば良いなと・・・
正直、エロパロ板でエロを抜いた作品は板違いなので、書きながら自分でも、
未だエロに入らないのか!!
と、ジレンマに陥りながら書いてる始末。
もう少し(いや、でも長い)で本番ですのでお付き合いくださいませ。
205東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/26 03:17:17 ID:98AUTiE3
>>200
たしかに人は少ないですね。
森博嗣でエロパロというのは皆様想像の埒外という事なのでしょうか・・・
206名無しさん@ピンキー:05/01/26 22:35:33 ID:kB6FXPoL
本気で応援してます、がんばってください。
因みに私は>>177………です。
207名無しさん@ピンキー:05/01/26 23:04:20 ID:ayzGBd0S
最初からいましたが初カキコ。
東ノ園さん応援しとります〜
208東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 00:00:34 ID:V/V4aCi0
確かに遅かったが、
泣き言を言っている場合ではない、なんとか西之園萌絵を説得するのだ。
要するに、事の一部でも萌絵に露呈したら自分はおしまいだ。
今になって山部を売らなくて良かったと思う。
なんの打ち合わせもしていないのだ、下手に売ったら自分も道連れであろう。
しかし、これで山部を使うことは完全に叶わなくなった。
近すぎる人間を使うわけにはいかない、リスクが大きすぎる。
なにせ同じ大学にいるのだ、どんな拍子で情報が漏れるか解ったものではない。
それに素材も供給出来ないので、早晩管理は出来なくなる。
仮に切り捨てるにしても、あの異常性欲の塊をどのように処分するのか、目処も立たない。
が、そんな事よりも目先の問題である、今日警察に行ってはお終いだ。
あるはずもない事件について語らなければならないなんて、それは偽証罪ではないか・・・
そして、今日をなんとか乗り切っても明日になれば、萌絵の叔父に会わなければならない!
なんというジレンマであろうか。
国枝はこの時はっきりと、ようやく認識した。
これからの一言一句全てが、人生を左右する。
そしてこの事態を切り抜け、計画を達成したならば、犀川との平穏な研究室での生活が戻ってくるのだ。
そう、穏やかな二人きりの研究室が戻ってくるのだ。
その為には、是が非でも萌絵を説得しなければ・・・
全身から噴出す冷や汗に耐えながら国枝は口を開いた。

「そのね、気持ちは頂くけど、しかし、今日警察に行く必要が?
 明日、その愛知県警に行けば問題ないのでは?」

この一言を考え出すのに、所要した時間は3秒程度だが国枝は3時間を経験したかと思う位に憔悴していた。

「・・・その通りです、国枝先生、あの私冷静ではありませんでしたね・・・」
209東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 00:03:29 ID:V/V4aCi0
内心では大きく安堵の溜息が漏れた。
とりあえず納得してくれた・・・
それもこれも萌絵の提案が甘かったせいだが、なんとか救われた。
取りあえず20時間程度の時間を確保した。
この時間内に色々と解決しなければならない。
国枝の復活した頭脳は音をたてて回転した。
ところが、

「あの、国枝先生。」

「・・・何?」

回転し始めた思考のベクトルはまたもや現実世界に戻された、
その悪魔的な唇からどんな非常識な言葉が発せられるか気が気ではない。
正直自分がこのまま正気を保てるか大いに疑問であった。

「その、すいませんでした、私出過ぎたマネを・・・」

「いや、私がキミに迷惑をかけたのは事実だから」

「でも、それは・・・」

「すまないね、キミには本当に迷惑をかけた。決着は私がつける。
 でも、その前にキミには謝罪しなければ」

「いえ、そんな、もういいんです。ネガも全部処分しましたから、ですから気になさらないで下さい、あ、そうだ。出来れば今まで撮った分も全部持って来て下さいませんか?国枝先生は未だ、そのネガとかその一式を持っていますか?」

「ああ、」

「では、明日叔父の所に参りましょう。その時持ってきて下さい、お願いします。
 それでは私は講義がありますので。」
210東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 00:03:57 ID:V/V4aCi0
西之園萌絵は優雅にお辞儀をすると去って行った。
僅か20分の出来事である。
結局、国枝自身が決着するという提案はスルーされた。
まさか呼び止めるわけにもいかず呆然と見送るしかなかった。
そういえば、未だ研究室を開けて居ない。
どうすれば・・・
今までのネガは全て山部が醜悪な目的の為に持っている。
これから山部の所へ行くしか・・・
しかし、この事をどうやって山部に説明するのだ、
まさか洗いざらい話すわけにも行かないだろう。
いや、問題はそんな所には存在しない!!
問題は明日をどう乗り切るか、だ・・・

国枝には少しも具体案が浮かばなかった。
211名無しさん@ピンキー:05/01/27 01:33:12 ID:379DWnu9
焦らされる感じが結構良いです。
先が凄い楽しみ。頑張って下さい。
212東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 04:08:59 ID:V/V4aCi0
書き込みありがとうございます。
所でお知らせがあります。
色々と煩雑な予定がありまして、
わけあって次の書き込みから2月3日まで書き込みが出来ません。
もし、その時にスレが落ちていたら、新たに立て直します。
ほぼ同じスレタイで立てますので、迷わないかと・・・
必ず完結させますので、よろしくお願いします。

皆様の反応がとてもうれしいのは多分、
こういった小説を書くのは初めてだからだと思います。
ですので、暖かく見守って頂いて感謝しています。
東ノ園でした。
213東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 04:45:49 ID:V/V4aCi0
西之園萌絵は小躍りしていた。
はっきりとおかしいと感じたのは国枝が警察に今日行く事を拒んだ瞬間だった。
だから、こそ強引に引けたのだ。
これなら仮に国枝が偽証していても叔父にその偽証を話さざるを得なくなる。
そして、国枝は何気なく自分で決着をつけるという事を言っていたが、
その時点で萌絵の猜疑心は頂点に達したのだ。
普通脅されているのならば、そして国枝にとってあそこまで不味い状況ならば間違いなく自分の提案に藁をも縋る気持ちで賛同するだろう。
難色を示す時点で不自然なのだ。
よくよく考えてみれば、国枝は具体的な事を極力避けるように証言していた。
振り返ればそうなのである。
私が勝手に物語を作ったと言っても差し障り無い。
ここまで考えた時点で萌絵は国枝の偽証を確信していた。
問題は、(これは当初からの疑問ではあったが)国枝は裸体を撮影していないという。
これは疑いの無い事象である。
萌絵は自宅以外では決して裸体を晒した事は無い。
だからこその疑問である。
では、何故私の大学での、それもごく普通の日常の写真が必要なのだろう?
何も裸体で無いと価値が無いと言う訳ではないが(近頃の私はどうかしている)それは盗撮というリスクに見合う行為なのか?
それこそ、国枝が脅迫されていると考えた根拠の一つだったのだ。
もしも、脅迫者がでっちあげだったとして、国枝は何を目的にそんなツマらない写真を収集し続けたのか?
もしかして私の写真を購入する人間がいて、
国枝は副収入を得る為に写真を撮り続けたのか?
筋が通りそうで通らなかった。
214東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/01/27 04:47:15 ID:V/V4aCi0
国枝は金銭には全く困っていないだろう、いや、それも仮説に過ぎないが、
金に目が眩んで、というのは国枝の場合動機になりえない、と思う。
金額にもよるだろうが、得る物と失う物を量ればどちらが懸命であるか位判断出来るだろう。
そして、それは他でもない国枝なのであるから。
それ以外の人間なら金というのは強力な動機になりうるが、国枝では・・・
こう考えていくと行き詰る。
ここまで考えると国枝はやはり脅迫されているのだろうか、と、ちらりと考えてしまう。
それ程不自然なのだ。
だからこそ提案したのだ。
明日ネガを全て持って来るようにと。
そして今日は尾行する。
国枝が真っ直ぐマンションに帰れば偽証は確定だ。
脅迫者が存在するのなら、
当然そういったもの一式全てを脅迫者が持っていて当然だからだ。
そして、なんらかの行動に出る、つまり国枝のマンション以外に行く。
それならば、黒幕がはっきりするというものだ。
その黒幕が購入者か脅迫者か・・・
それは明日国枝を問い詰めれば良いのだ。
萌絵は妃真加島の事件以来の興奮を感じていた。
215名無しさん@ピンキー:05/01/30 04:02:07 ID:QZKqFynC
東ノ園さん乙です!楽しみにお待ちしております。
216名無しさん@ピンキー:05/02/01 16:45:33 ID:5owLxMfG
保守
217名無しさん@ピンキー:05/02/02 19:45:10 ID:FyMjpxVM
いよいよ明日再開ですな、今から楽しみです。
218東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 03:03:55 ID:canNhcoK
国枝はこの人生最大の危機になんとか対処すべく、持てる思考力を全て駆使して対応を試みていた。
しかし、一向に打開策は見えてこない。
第一頭をひねってどうにかなる問題ではないのだ。
何か無い訳でもない。
最低の案として、山部になにもかもぶちまけて、一蓮托生で対応する。
つまり、打ち合わせの上で山部に警察に行ってもらう、つまり山部を人身御供に差し出すという方法である。
この案が何故最低かと言えば、要するに最後まで山部が裏切らない保障が無いと言う点だ。
厳しい取調べの過程で、山部が何もかも喋ってしまう可能性は捨てきれない。
で、あるので却下。
そして、もっと最低の案は今日撮影を決行するという案だ。
これは魅力的だがあまりにも準備が無さ過ぎる・・・
よって却下。
何か都合の良い収集案は無いものか国枝は考え続ける。
その顔があまりに怖かったのだろう。
目の前の浜中は先程から今日の実験の説明をしていたのだが、足は恐怖で小刻みに震えていた。
国枝は浜中が怯えているのを自覚すると、普段の無表情に戻った。
こんな事をしていたのでは話にならない、時間は刻一刻と消費されている、貴重な時間が、だ。
時計の秒針が刻まれるたびに破滅が近づいてくる。
丈夫であるはずの胃も、恐らく潰瘍を起しているだろう。
背中の冷や汗はここ一時間ほど止まっていない。
浜中は相変わらず、小刻みに震えながら説明を繰り返している。
試しに睨み付けてやったら、震えの振幅が増幅した。
小動物の実験みたいで愉快だったが、そんな事は慰めにもならなかった。
219東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 03:05:31 ID:canNhcoK
西之園萌絵は一コマ目の講義が終わり寛いでいた。
その間にも今日の刺激的な予定が脳裏を支配する。
尾行は初めての経験である。
だから準備は怠らない。
国枝は通常の勤務時間で帰宅するだろう。
今日の講義は昼で終了なので、それから準備を始めれば問題ない。
要するにレンタカーを借りたり、服を新調したり、目立たないサングラスを買ったり、といった事だ。
国枝は電車で通勤している為、帰宅中を車で尾行することは出来ないが、
国枝のマンションの近くに車を止めて準備しておかなくてはならない。
徒歩で尾行していて、国枝が自宅から車で移動する事も十分考えられるからだ。
理想は、帰宅する足でそのまま対象者の場所まで向かう事だが、その可能性は30%くらいだろう。
そして、帰宅してそのまま暫く動かない可能性もあるので、是非近くに車を用意しておかなければならない。
レンタカー等本来は乗りたくも無いが、それも致し方ないというものだ。
その助手席に犀川が乗っていたらさぞかし刺激的だ、と一瞬考えたが、国枝を尾行すると知ったら全力で止められる事は明白なので、
そのオプションは有り得なかった。
それに、この状況を犀川になんと説明すれば良いのだろう?
検討もつかなかった。
220東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 04:17:27 ID:canNhcoK
山部は越えてはならない一線を越えてしまった。
手の中にある物体が未だに信じられない。
なんて事をしてしまったのだ!!
全く信じられない、無我夢中だった。
本当になんて事を・・・
自分がこれほど大胆になれるとは、本当に驚きだった。
散々悩んだ末の結論だった。
致しかたが無かったのだ。
これしか無かったのだ。
どうあがいても、好意的に納得させる方法を遂に考案できなかった。
だから、最初の撮影でぶっかけはしない。
この驚異的な発想の転換は、山部にとって遂に一線を越えさせる契機になった。

山部の手の中にはビニール袋が握られていた。
その中に白が少し黄ばんだ粉末が入っていた。
このビニール袋は通称パケと呼ばれている物体だ。
そして、粉末の名称はクラックという。
要するに麻薬だ。
このパケの中に三回分が入っているという。
もう、これだけで15万もしたのだ。
日本ではあまり売られていないらしいので、
非常に高価だったがどうしても必要だった。
覚せい剤ならもっと安価に手に入ったのだろうが、
どうしてもこのクラックが必要だった。
何故ならクラックは一度で廃人になるという。
つまり絶対にヤメられない。
覚せい剤の常用者が更生するという話は良く耳にする。
しかし、どの麻薬サイトを見ても、
どの麻薬の本を読んでもクラックだけはヤメられないと書いてあった。
そういったものが必要だった。
221東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 04:20:32 ID:canNhcoK
覚せい剤ならば、努力すれば西之園萌絵でも入手可能だろう。
それほど、日本ではポピュラーな薬だ。
しかし、このクラックは違う。
日本に卸される事は極稀である。
本当に知っている人間でなければ入手は不可能である。
このクラックの最も危険な使用法とは、クラックをキメながらヤリまくる事だった。
クラック+セックスというのは信じられない程の快楽をもたらすらしい。
どんな不感症の女でも一回で完全に狂ってしまう。
そうなれば西之園萌絵は完全に奴隷だ。
何せ西之園萌絵には手に入れれないので、山部に依存するしかない。
そうしてから、撮影を申し込む。
恐らく涎を垂らしながら賛成するだろう。
山部の演技指導も喜んで受けるだろう。
そういった女優の積極的姿勢が良い作品を生み出すのだ。
閉塞された状況を一挙に打開できる魔法の薬クラック。
山部はパケにキスをした。
222東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 04:24:53 ID:canNhcoK
所で何故このクラックがそれ程凄いのか。
覚せい剤はキメてからの効果が比較的長い。
余程の粗悪品で無い限り、結構効果は持続するらしい。
だから一晩の使用量は少量で済む。
だが、このクラックは違う。
基本はコカインなのだ。
その粗悪品がクラックである。
コカインも覚せい剤も基本的に似たような使用感をもたらすらしい。
コカインと覚せい剤ならば差異は少ないが、お互いに物が劣化すると差異が明瞭になってくる。
基本的に覚せい剤の劣化品とは混ぜ物があるかないか、である。
だから単純に使用感が薄いのだ。
これでは依存症になりにくい。
しかし、クラックとはコカインにもう一度加工を施す事によって、多量に精製が可能で、製造コストを低く抑えた商品である。
コカインに混ぜ物をした訳ではないので使用感は変化しない。
最大の特徴は、持続時間が極めて短いという事であった。
強烈な快楽の代償は深刻である。
覚せい剤みたく、徐々に効果が切れるのならばまだしも、クラックは突然切れる。
その反動をモロに受けなければならない。
だから一晩に何回でも手を出す。
一度出したら止まらず、薬が無くなったら、どのような事をしてでも薬を手に入れようと動き出す。
欧米諸国では、このクラックが治安を急速に悪化させた。
その凄惨な破滅の話には事欠かない。
そういった悪魔の薬がクラックなのである。
しかも、極めて安価な方法で精製可能なので、南米の組織はこぞって生産に日夜励んでいるのである。。
223東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/03 04:27:59 ID:canNhcoK
これは、最後の手段である。
あらゆる説得を最後まで試みて、その全てが失敗した場合、最後の手段でクラックなのだ。
そして、依存性だけを高めさせるため注射はせずに、炙るだけに留める。
これは、本当に廃人になられては、演技指導が出来ないからだ。
注射をすれば本当に一度で廃人になるらしい。
だが、炙ってもそれなりの効果は得られるらしい。
もう後には引けない。
国枝に何の相談もしていないが、もうこれ以上は待てない。
山部は親切な友人に感謝した。
だが、心配でもあった。
なんと、このクラックは前代未聞の国産のクラックであった。
山部にしか入手出来ない訳がここにある。
薬学部に通っている友人が精製に成功したこのクラックは、つまり本当の所効果を疑っていた。
友人は効果抜群だというが、実際に試していないのでなんとも言えない。
薬学部がなんだと言っても所詮は素人が作った代物だ。
友人は、これで何度も女を狂わせた、と豪語しているが、実際疑わしい。
いざ、本番で全くの役立たずでは話にならない。
そして、自分に使うなどもっての他だった。
自分が万が一狂ってしまったら誰が西之園萌絵に演技指導をするというのか?
誰が企画をあげて、撮影するというのか!
そんな過ちを山部は犯しはしなかったが、どうにか、この効果を確かめなければならない・・・
こういった問題は想定外である。
224名無しさん@ピンキー:05/02/04 08:09:32 ID:yM7pNWJM
東ノ園さんGJです!
すごい展開になってきましたね〜
続き楽しみにしております
225東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/05 02:49:55 ID:EfPQ9oJA
今日は早引けしよう。
国枝は、午前の実験が終わると決断した。
理由は体調不良。
人生で初めての経験だった。
何かの理由で早退するなど、これまでの国枝の歴史の中には本当に有得ない事だった。
だから、躊躇した。
しかし、帰らなければならない。
対応を誤れば失職どころか起訴される可能性すら存在する。
あの、なんの融通も利きそうにない純粋培養の御嬢様である西之園萌絵に辱めを与える計画が露呈したら、
・・・恐らく懲役を覚悟しなければならない。
今になって国枝は後悔を始めていた。
一時の激情に振り回されて、ついには人生にピリオドを打とうとしている。
だが、西之園萌絵に犀川を奪われてしまったら、自分はこれから何を糧に生きてゆけば?
だからこそ、西之園萌絵を排除しなければならない。
生存領域の拡大の果てにある境界での摩擦に打ち勝ってこそ種は確立される。
領域が狭められれば、待っているのは漸減の後の消滅だ。
こんな所で消される訳には!
だが、もっとマシな方法は無かったものか・・・
この永遠のループを繰り返しながら気づいたら国枝は帰宅していた。
226東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/05 03:40:48 ID:EfPQ9oJA
国枝が帰宅した同時刻に西之園萌絵も帰宅していた。
萌絵は早速衣装選びに取り掛かった。
なにせ尾行という性質上、目立たなければ目立たない程良い。
だから、いかにも目立たないでしょう、という感じの服装は逆に目立ってしまう。
ほっかむりをした空巣が存在しないと同義で、全身黒づくめの女も怪しい。
しかし明度の高い服装は自然と眼についてしまうだろう。
自分の特徴的な顔(萌絵は自覚していた)は非常にそれだけで目立つ。
だから化粧も考えなければならない。
全体的に生気が感じられない疲れた顔を演出出来れば良い。
服は、三年前に購入した、なんの特徴も無い薄緑のTシャツに普通のジーパン、しかも靴はスニーカーだ。
こんないい加減で洗練を感じられない服を着るのは初めてだ。
この薄緑の無地のTシャツが何故今まで残っていたか、不思議でならない。
多分、別荘に行った時に動きやすいという理由で購入したのだと思う。(結局着なかったが)
タンスを引っくり返しながらようやく見つけた目立たない服だった。
それ以外は全てが派手だと萌絵は感じたのだ。

服選びに夢中になり過ぎていたのだろう。
電話が鳴っているのに気づかなかった。
急いで電話に出ると叔父からだった。
叔父はいつもの威厳を保った声と態度を完全に崩していた。
曰く、明日から急用でイギリスへ飛ばなければならなくなった。
   相談に乗れなくて済まないが、代りの者をよこすので、よろしく頼む。
といった内容だった。
227東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/05 03:42:05 ID:EfPQ9oJA
「つまり叔父様は、悩める姪を見捨てて仕事に行ってしまうのですね」

と、言ってみたが、叔父はただひたすら低姿勢にしかし有無を言わさぬ口調で詫びるばかりだった。
帰国は一週間後だという話である。
県警の要職の人間が緊急で一週間も呼び出される用事とは一体何なのか想像も出来ないが、萌絵にはどうする事も出来なかった。
これで明日という前提が崩れてしまった。
叔父には、明日どうしても会って相談したい事がある、とだけ伝えてあるので国枝の名前は出していない。
もちろん盗撮のとの字も出していなかった。
この際、今一度電話を掛けて事のあらましを全て伝えてしまおうか、とも考えたが、叔父も一応は警察なので、一度見聞きしてしまったら、
やはり見逃せないだろう。
結果国枝が無罪だったとしたら、彼女の経歴に著しい損害を与えてしまう。
そして、その上司である犀川にも類が及ぶだろう。
それは要するに犀川の教授への昇進が遅れるという事だ。
これは萌絵が最も懸念する材料である。
犯罪者(仮に無罪でも一度でも警察から事情を聴かれるという事態そのもが既に犯罪者としてのレッテルを貼られる)の助手を持つ助教授の教授昇格は、
絶望的の一言に尽きる。
228東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/05 03:43:05 ID:EfPQ9oJA
それは、どのような影響を萌絵が被るかと言えば、要するに結婚を叔母に認めて貰えないという事である。
代々、西之園家は社会のヒエラルギの頂点に位置する職業の人間で占められて来た。
そういった家柄であるので、確かな職についている人間としか婚約は認められない。
そして、西之園の基準では大学の助教授等論外という態度が支配的だった。
萌絵は散々叔母に抵抗してきた。
何故、好き同士の人間が一緒になれないのか?
叔母は「何も結婚そのもに反対はしていないわ。ただ、犀川先生が教授になれば良いだけの話でしょ」
と、言われ、萌絵は一言も返せなかった。
だから犀川には是が非でも教授になって貰わなければならないし、その障害になるものを萌絵は全力で排除しなければならなかった。
だから、国枝が逮捕されるのは全く好ましくない。
できれば無実であって欲しい。
そして、購入者なり脅迫者を叔父に内々に処理して貰いたい。
そういった複雑で猥雑な事情が交差するが故に萌絵は今日国枝を尾行しなければならなかった。
それは、明日真実を国枝に叔父の前で語らせる前提事項だったのだが、明日という条件が今崩れ去った。
勿論、代わりの者に相談する等論外である。
229東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/05 04:35:42 ID:EfPQ9oJA
国枝はメールを打っていた。
とにもかくにも山部に連絡を取らなくてはならない。
問題を解決する糸口は見つからないが、それでも一人で解決できる事態では無かった。
共犯者としての山部をいかに巧みに使いこなせるか。
国枝には荷が重い問題だった。
一応性的な経験を国枝は持っているが、しかし異常な性的経験は存在しなかった。
つまり、アブノーマルな行為はした事がなかった。
ごくごく、正常な性行為の範囲内に国枝の経験は限定されていた。
だから、山部のその、明らかに異常と断定出来る性欲の保有者を本当に巧みに捌けるか自信が無かった。
盗撮した写真にしても、最初は何に使用するか全く理解不能だったし、使用方法を知った後でもやはり理解出来なかった。
嫌悪感が込み上げるだけで、その加工後の写真を見ても、国枝が性的な気分になる事は皆無だった。
もしも自分があのような写真の中の行為をされたとしたら、つまり山部の満足の行く行為を実際にされたとしたら、
正気を保てないだろうと思っていた。
故に西之園萌絵に与える苦痛は想像を絶するだろう。
全く理解が及ばない位の屈辱とは、想像するだけでおぞましい。
西之園萌絵が自殺するであろうと考えた経緯もここにある。
しかし、様々な状況から西之園萌絵を殺す必要は無くなった為、山部は国枝にとって不必要な存在となり、
そう認識した時点で支配者と被支配者の立場は逆転していた。
今、国枝にとって有利な点は圧倒的な情報量と、制裁のカードである。
これは、当初から立場の優位を保障するものだったが、今やその立場さえも失われようとしている。
出来れば連絡等取りたくは無かった。
連絡を取るたびに、素材を提供する度に、異常な妄想を永遠と語られてしまうのだ。
その妄想は聴くたびに国枝を不安にした。
ここまで、女性を破壊できる人格に、いつのまにか国枝は恐怖していた。
偶に夢で山部の好きなように陵辱される夢を見る事があった。
その夢の後の朝は自殺したくなる位に気が滅入る。
しかし、今は四の五の言っていられる状況ではない。
メール送信のボタンを押すまで、国枝の胃は痛み続け、これから山部に会わなければならないと考えると、
更に痛みは増した。
230東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/07 18:39:03 ID:YRYAhqxE
山部はメールを受け取り、なにを今更と思ったが断れなかった。
国枝からの呼び出しメールを受けて、山部は思案する。
断れば、恐らく制裁だろう、要するに通報。
それは避けなければならない。
何故なら、手元の物がヤバ過ぎるからだ。
万が一家宅捜索や、身体検査をされて無事でいられるか定かではない。
正直、盗撮の罪は微罪だと思う、しかし麻薬となると絶対に懲役は避けられそうにない。
そうなれば、もう再起不能だろう。
すると、西之園萌絵を犯すことも出来なくなる。
で、あるがゆえに山部は国枝に逆らえなかった。

もう、仕方が無い。
具体的な実験材料が手に入らない以上、国枝に協力を求めるしかないのだ。
一瞬、国枝を実験材料にしてしまおうか、とも考えたが、
男か女かよく解らない国枝を狂わせても、面白くもなんとも無いのだ。
少なくとも、国枝を犯す勇気は山部には無かった。
この薬を使った具体的な計画を練り文章の形で仕上げて明日国枝に提出しよう。
国枝の許可がでたら、正式に発動だ。
準備は二週間。
ギリギリの数字だった。

国枝は待ち合わせの場所、山部の自宅の近くにあるファミレスで待っていた。
国枝は山部を認めると、僅かに顔をあげて存在を示した。
緊張気味(国枝にはそう見えた)の山部は席につくなり、アイスコーヒーを注文し、「それで・・・」
と、だけ言って黙ってしまった。
何故なら国枝が何時にもまして怖そうな顔をして黙っていたからである。
アイスコーヒーが運ばれてきて、ザーメンマニアである山部はフレッシュを入れることを躊躇ったり、躊躇わなかったりしていて、
お互いかなりの時間黙ったままで過ごしたが、結局国枝が口火を切った。
231東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/07 18:39:54 ID:YRYAhqxE
「準備は?」

傍から見れば、かなり異様なこのカップルは必要最低限の口数であらゆる事象を説明しようとやっきになっていた。
だから、会話の断片を拾っても意味が通じない。
秘密保持は完璧だった。

「半分程度」

「・・・」

「いや、でも、幾つか具体的になりそうで、それで、連絡がとれなかったから」

「どれくらいで?」

「・・・2週間」

「・・・」

「いや、それ以上は早く出来ないし、それが限界で」

「・・・」

「ああ、その、これを書いたんで目を通して欲しいなって・・・」

山部の手にはA4のコピー用紙20枚程度の印刷物が握られていた。
国枝は受け取ると、表紙には企画書と書いてある。
黙ったまま、ページをめくった。
以下は、その大まかな内容である
232東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/07 18:40:40 ID:YRYAhqxE

1.対象:西之園萌絵
2.目的:脅迫及び性的暴行
3.方法:薬物を使用
4.場所:市内の高級ホテル
5.日時:計画開始から2週間後

薬物に関する補足1
入手したルートの都合上、薬物の効果を確かめる必要が存在する。
薬物に関する補足2
薬物名:「クラック」、非合法薬物
薬物に関する補足3
投薬方法:吸引、薬物を気化させる
薬物に関する補足4
効果:催淫、強烈な依存症
薬物に関する補足5
持続時間:30〜40分
薬物に関する補足6
一回の使用量:0.3g
233東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/07 18:42:45 ID:YRYAhqxE
ざっと目を通し、よく出来ている、というのが国枝の評価だった。
国枝も一時期覚せい剤を手に入れようと、試みた時期があるので、
既に薬物を手に入れてあるのは素晴らしかった。
が、問題点はやはり、一度確かめる必要がある点だろう。
だが、これは国枝に既に腹案があるので問題なかった。
場所も市内の高級ホテルは極めて誘いやすい。
ゼミのディスカッションをそのホテルで行うので、西之園萌絵を誘うという方法が考えられる。
そして、その話を持ち出すのは萌絵の友人の牧野洋子だ。
何故、関係の無い彼女がそんな話を持ち出すかといえば、牧野洋子に例の薬を試すからだ。
全てが順調に運べば、容易に萌絵はホテルへとやって来るだろう。
そして、最も評価できる点は、この計画に関する限り山部の趣味を持ち込まない点だ。
山部の趣味は次回、つまり西之園萌絵が薬物の奴隷になってから行うらしい。
もう、その時には既に自分は関与していないので、好きなようにすれば良い。
国枝は内心OKだった、まさか山部がここまで具体的に考えているとは思いもよらなかった。
だが、今日山部を呼び出したのは、そんな話をするためではなかった。
この計画も、結局は水泡に帰す事に今にもなりそうなのである。
その対策の為に今日の会見を持ったのだ。

「これは評価できる、後は詰めれば問題ない」

心から安堵の溜息を山部は吐いた。
薬物はひとつの賭けだったが、こうもすんなり受け入れられるとは・・・
下手したら通報されると思ったが、その時は一蓮托生である。
234名無しさん@ピンキー:05/02/08 11:56:59 ID:pqtxf0XC
職人様お疲れ様です。レベルの高い作品の投稿、素晴らしいです。続きを楽しみにしています。
235東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 20:50:10 ID:bYNr3jJe
西之園萌絵は愕然としていた。
冷静に、冷静に、先ほどから何度も自分に言い聞かせているが効果は無かった。

なんと国枝は既に帰宅しているという。
自分の読みが甘かった・・・
なんという失態を!
しかし、これは一つの事実を示唆するものであった。
やはり脅迫者なり、購入者が存在するという査証である。
そうでなければ、早退などしない。
明日ネガ(デジカメのチップ)を持ってくるだろう。
そして、叔父はいない。
一週間も帰って来ない。
この間に国枝をどのようにコントロールすれば・・・
無駄かもしれないが、一応国枝の自宅を張る、もしかしたら未だ出掛けていないかもしれない。
いや、それは楽観的に過ぎる。
早退という非常措置をとった以上、確実に接触しているだろう。
ならば全てが手遅れではないか。
本来なら今日その対象者の身元を確認して、内々に処理する予定だったのに、最初の失策で早くも敗北しそうである。
明日、国枝を問い詰めるという手もあるが、叔父がいないのでは、なんとでも言い逃れるだろう。
仮に偽証をしていても、それを確認する手立てが萌絵には存在しない。
普通に警察に行っては、実際に盗撮を行ったのが国枝である以上、間違いなく最初に逮捕されるのは国枝だ。
それでは拙い。
何故ならば、国立大学の助手が盗撮で逮捕されたとあっては、マスコミが面白おかしく騒ぎ立てるだろう。
そうなれば最悪で、間違いなく国枝は失職、それはどうでも良いが、犀川にまで累が及ぶ。
そして、この件を犀川に報告するという事も出来ない選択だった。
もしも、報告すれば間違いなく犀川は通報する。
内々に処理はしないだろう、仮に興味は無くても、自分で抱える位なら、警察に任せてしまいそうである。
そして、萌絵の悩みどころとして、犀川には教授になろうとする意思が極めて微弱であるという事である。
上昇志向のある人間ならば、部下の失態は出来るだけ隠蔽したい所ではあるが、
出世に興味のない犀川は、なんの頓着も無しに事態を公にし、公平な処分を望むであろう。
そんな犀川だからこそ、萌絵は好きなのだが、そんな事になっては結婚は一生無理である。
236東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 20:52:19 ID:bYNr3jJe
出来れば犀川には済し崩し的に、教授になってしまう、そんな筋書きが必要である。
萌絵はそれしか、犀川が教授になる方法は無いと思っていたし、だからこそ何の波風も立ってはならなかった。
幸い犀川は優秀な研究者であるから実績は実は今でも十分なくらい論文を発表していたし、これからも発表を続けるだろう。
なにもN大で教授になる必要はないから、時期を見て、他の私大になり、なんなりに教授の肩書きで移ってもらう。
そうなれば、キャリアも肩書きも十分であるから、間違いなく結婚の妨げにはならないだろう。
そして、そんな私大のポストなど、西之園家で準備してしまえば良いのだ。

そういった萌絵の深謀遠慮の計画において、国枝は最悪の爆弾だった。
この問題は絶対に西之園家で解決しなければならない問題である。
どれだけの犠牲を払ってでも、この問題を内々に処理しなくてはならない。
国枝のいない研究室を無表情で眺めながら、萌絵は決意を新たにしていた。
237東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 22:26:18 ID:bYNr3jJe
国枝はコーヒーを啜っている。
これから山部に伝える事を反芻しながら、その反応を予想し、対処するプランを幾つか検討し確認していた。
不安であった。
なにせ自分はヘマをしでかしたのだ。
それは打ち消せる事実ではない。
それをいかに隠蔽し、山部に伝えるか、それが如何に不可抗力であったか、そして事態は少しも危機的ではない、
という事を納得してもらうのだ。
山部はまたも黙り込んでしまった国枝を不安そうに見詰めている、そろそろ頃合か・・・

「済まないと思うが・・・」

「はい?」

黙り込んでいた国枝に山部は不安の頂点に達していた。
いったい何の話なのか。
国枝が済まないと断る位なので、凄まじい内容である、と推測できるが、それはなんなのか・・・

「残念ながら素材の供給が不可能になった」

「・・・はあ、あの、いやそれは」

「原因は収集が発覚しそうになった、そうである以上、続ける訳にはいかない」

「まあ、これから本人を手に入れる訳ですから、いいですけど、でも」

「そこで、今までの素材を回収する」

「!?」
238東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 22:27:42 ID:bYNr3jJe
「万が一発覚して君に類が及ぶのは忍びない、だから私が管理する」

「そ、そんな事」

「時間が無い、君には辛いだろうが今は私に従ってくれ」

「・・・」

「・・・」

「・・・なんで」

「・・・」

「なんで発覚なんてするんだ!!どんなヘマをしたのか知らないが、そんな事は関係ないだろう、
 だいたいなんだってそれで素材も回収されなくちゃならないんだ!」

「・・・話をきいていたか?」

「なんの話だよ、あんたなんの説明もしていないじゃないか」

「対象が、完全に意識している。私の方法に誤りがあった、それは認める、そして当局が動く可能性がある、
 その動きに君を巻き込みたくない」

「・・・」

「僕を売るつもりか?」
239東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 22:28:38 ID:bYNr3jJe
「・・・」

「そうだろ、僕を売るつもりなんだ!当局だって?冗談じゃない、いったいなんでそんな事になってるんだ、ふざけんなよ!」

「落ち着け、君を売りつもりは無い」

「解かるもんか!」

「だが、家宅捜索が行われ証拠が残っていれば君は挙げられる。」

「・・・あんたが、証拠を回収してその足で警察に行くかもしれないじゃないか」

「そうなれば私も挙げられる、なにせ現行だからな、だから私を信用して欲しい」

「・・・」

「時間が無い、今すぐ素材を私の所に持ってきて、余分なモノ全て処分するんだ。」

「、それは、この企画書もか・・・」

「それに、物も隠蔽する必要がある、その方法は私に腹案がある、基本的に両者の協力がこの事態を切り抜ける為に必要だ」

「・・・」

「素材を持って来て欲しい」

「・・・ああ」
240東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 22:33:16 ID:bYNr3jJe
山部は頷くと店から出て行った。
なんとか素材は確保出来そうだ。
だが、素材があってどうするというのだ?
結局警察には偽証をしなければならない。
いくばか、時間が稼げるだろうが、ただそれだけだ。
いずれ偽証が発覚するだろう、その場合はどのように切り抜ければ・・・
やはり、山部はその段階で売らざるを得ないだろう。
幸い、麻薬を彼は持っている。
その麻薬自体を握ってしまえば、こちらの強力なカードになるだろう。
麻薬が発覚したくなければ、盗撮で出頭させるという筋書きである。
これは極めて有効なプランに思えた。
それならば八方丸く納まる。
しかも、この麻薬は彼の友人の自家精製だという。
効果の程は疑わしいが、それはこれら実験する。
この実験が上手く行けば、全てが上手く行く。
実験が成功した段階で、それは本物の麻薬となり山部に対してのカードを確保できる。
実験が成功すれば修正無しに企画書を実行出来る。
ようやく道が見えてきた、国枝は十数時間ぶりの安堵感に包まれていた。
241東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 23:16:38 ID:bYNr3jJe
取りあえず、国枝に電話をしなくてはならない・・・
西之園萌絵は悩んでいた。
しかし、今日この事態を知らせる必要があるだろうか。
明日になっても良いのではないか・・・
だが、国枝が真実脅迫されてたとしたら、明日通報する事を前提に話を進めているかもしれない。
そうなっては国枝が危険だ。
明日叔父はいないのだ。
だから通報はありえないのだ。
だが、(有り得ない事だが)国枝が積極的な加害者だった場合、この情報はただ国枝を有利にするだけである。
明日、叔父がいないと通報できない不自然さを国枝はどのように受け止めるだろう。
可能性が無いとも言い切れない、なにせ萌絵には情報が足りなさ過ぎた。
だから、先ほどから電話の前に立ちすくんで、受話器を上げたり下げたりしていた。
なんとかマスコミを押さえれないものか・・・
マスコミさえ押さえてしまえばどうにでもなるのだが、生憎そういったコネクションは存在しなかった。
金を使うにしても、何処に使えば良いか解からなかった。
そして下手に金を使ってしまっては、逆に足元を見られるし、こちらの弱みをさらけ出す事にもなる。
必要とあらば、かなりの金額を用意できるが、それは有り得ないオプションだった。
だが、今回の件は色々と入用になる筈であるから今から用意しなければならない。
どこかで、誰かを買収する事になるだろう。
そんな事は絶対にしたくは無いが、これも全ては犀川の為と思えば、散財も萌絵にとっては惜しくなかった。
さしあたって、重要な問題は明日の件をどのように国枝に伝えるか、である。
ここまで悩むような事態に陥ったのは、生まれてはじめてである。
242東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/08 23:18:15 ID:bYNr3jJe
取りあえず、今日の所は連絡はしない。
散々悩んだ末萌絵は決断した。
情報が全く無い以上、迂闊に動けない。
尾行が失敗した以上、何も確認できないのだ。
そして、真実国枝が脅迫者と対峙していた場合は自分の家に国枝を匿えば問題ない。
大学には有給をとって貰おう。
それならば一週間で事は解決する。
問題は国枝が積極的な加害者であった場合だ。
要するに購入者がいた場合である。
こちらの問題も検討しなければならない。
その場合、どのような措置が考えられるか、
通報しない事を前提とした交渉は足元を見られ過ぎるだろう。
下手したら、こちらの弱みを握られてしまう。
通報を前提とした、交渉が必要だ。
その場合、色々と話し合う事もあるだろうが、出来るだけ穏便に解決する為、口で脅迫しつつ条件で緩和するのだ。
具体的には、国枝は大学を自主的に辞め、他の大学及び研究機関に移ってもらう。
その受け皿を西之園家で用意する、そして謝罪と賠償を求める。
謝罪は国枝と購入者にしてもらえば良いが、賠償は購入者に負わせる。
そして、二度とこのような行為をしないという覚書を交わす。
最終的な事態の収拾方法としてはコレが妥当だと萌絵は考えていた。
具体的な対策が纏って良かった。
絶対に犀川先生を教授にするのだ。
その為の障害は私が全て排除してやる。
萌絵は湧き上がる高揚感に支配されていた。
243東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 04:04:53 ID:S/ELwn/E
国枝は刻一刻と迫ってくる対峙の時間に身も心も擦り減らしていた。
ここから先は修羅の道だ
ついに一線を越えるのだ。
警察相手に偽証を行わなければならないのだ。
一応プランと、手元に証拠があるとはいえ、緊張することに変わりはなかった。
研究室で待ち合わせて、それから愛知県警へ行く事になっている。
時間に厳格な国枝は30分前に研究室に到着していて西之園萌絵を待っていた。
今日は土曜日であるので、一応大学は休みだ。
犀川は出張であるし、休みの日に出てくる学生もいない為、研究室には国枝しかいない。
静まり返った研究室で国枝は思い出す。
今日は出張であるが、犀川は休日でも関わりなく研究室に出勤している。
むしろ、彼の場合こういった休みの日の方が仕事がはかどるらしいのだ。
規程に忠実な国枝は一応休日は出勤しなかった。
実は規定は言い訳で、休日は西之園萌絵と犀川の二人きりのため、国枝は居た堪れなくて出勤できないのだ。
以前は西之園萌絵が登場する以前は当然のように国枝も休日出勤していた。
しかし、西之園萌絵登場以降は何かと理由をつけて休日にも研究室にやって来て、犀川を独占し始めた。
そして、なまじ三人だと(これは国枝の意識だけだが)辛いものがあるので、徐々に国枝は休日出勤から足が遠のいた。
244東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 04:06:35 ID:S/ELwn/E
休日の度に、二人が研究室で交わす会話を想像しては身を切り裂く思いを味わっている。
そのように、自分も積極的に動ければ良いのだが、いかんせん自分のキャラクタではないし、
しかしこのままでは本当に手遅れになる。
そのジレンマを意識するたび酷い鬱状態になる。
最近ではそうでもないが、以前はホントに酷かった。
まさに西之園萌絵は疫病神である。
でも、それも後少しの努力と弛まざる実行力に支えられた行動が解決してくれる。
西之園萌絵を絶対に排除し、穏やかな研究室を取り戻すのだ。
手段は選ばない。
国枝は、これからの数時間に対しての覚悟を決めた。
一度覚悟してしまうと、不思議なもので緊張は感じられなくなり、むしろ対決を望むような高揚感に包まれる。
精神的には全く申し分ない。
肉体的には一睡もしていないが、今は興奮が全身を包むおかげで体は軽く感じられる。
ベストコンディションである。
早く来ないものか、と待ちわびている自分が子供みたいで愉快だった。
245東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 05:03:29 ID:S/ELwn/E
西之園萌絵は全身を緊張させて研究室に向かっていた。
これから国枝に今日叔父は会えない事を伝える。
そして一瞬も気を抜かず国枝の表情を観察する。
脅迫されていれば一瞬恐怖の色が浮かぶだろう、狼狽の表情だ。
脅迫でなければ、瞬間、歓喜の色及び安堵の笑みが浮かぶだろう。
その一瞬の表情を見逃してはならない。
ここが最大の正念場だ。
そして、その後のリアクションひとつひとつも見逃せない。
全身で相手の反応を確かめ、今後の材料にするのだ。
そして、今日会えなかった事を謝り、そして危険だから家に来ないかと誘う。
誘いにすぐ乗れば国枝は白。
誘いに消極的だったり、断った場合は黒だろう。
出来れば白であって欲しい、黒ならは面倒な事が待ち受けている。
いずれにせよ、今日は正念場なのだ。
萌絵は全身の緊張をなんとか解さなければ、自然な演技が出来ないと頭では分かっているつもりだが、そう簡単に緊張は解けなかった。

研究室をノックして入る。
中から国枝の返事が聞こえた。
国枝が心持緊張した表情で待っていた。
246東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 05:06:57 ID:S/ELwn/E
「西之園です、遅れました」

「いや、」

「国枝先生、大変申し訳ございません。先ほど連絡がありまして、
叔父は急な用事で出張されました。」

さあ、ここだ、と思い国枝を見つめた。

「・・・」

なんて事だ、その表情は些かの変化も認められない。

「海外に出張されたようで、一週間は戻ってこれないようです、大変申し訳ございません・・・」

「・・・」

萌絵は焦っていた、まさかここまでポーカーフェイスを保てるとは想像外であった。
こうなってはカードを切るしかない。

「それで、その、国枝先生、一週間の間どうか私の家に泊まって下さい。一週間も国枝先生を危険に晒す訳には行きません」

「・・・ああ」

国枝は眉間に皴を寄せ、言い放った

「ところで、」
247東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 05:08:14 ID:S/ELwn/E
「はい、」

「なんで、君の叔父さんが居ないといけないんだ?」

「・・・」

今度は萌絵が黙る事になった。

「警察に行けば良いじゃないか、その、普通に所轄の警察署に・・・」

「それは」

「それにね、私は危険でもなんでもないんだ。」

「でもそれは」

「幾ら私が脅迫されていると言っても私は既に警察に行くことに決めている。
 君に対して犯罪行為を行ったのは私である以上私がけじめを付けなければならないだろう」

「でも、国枝先生は」

「もういいよ、加害者にここまで気を使う被害者も珍しいな。その気持ちは受け取って置く。
 これは元のデータの入ったチップだ、君が処分するといい。」

「先生・・・」
248東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 05:09:39 ID:S/ELwn/E
「君は私にどうして欲しいんだ?」

「一週間待って下さい」

「・・・何故?」

「今、当局に行けば先生があらぬ誤解を受けます、先生もまた被害者である以上この件でキャリアに傷をつける必要は・・・」

「だからと言って君の叔父さんがどうにか出来るものでもないだろう」

「出来ます、だから一週間待って下さい。」

「・・・」

「お願いです国枝先生」

「・・・」

国枝はこの展開を全く予想していなかった、色々な言葉が自分の口から滑り出たが、どれもこれも思いつきの言葉で深い意味はない。
が、冷静に考えてみると何故彼女の叔父がこの件にこうも必要なのだろう。
国枝には分からなかったが、自分の方が少し形勢が有利である事は理解していた。
である故、受けるか受けないか、が今後の成行きに多大な影響を与えるだろう。
しかし答えは決まっていた。
今は時間が欲しい。
なんといっても一週間の時間は貴重すぎる。
企画書は二週間となっているが、なんとか一週間で片を付けなければならない。
249東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/09 05:10:42 ID:S/ELwn/E
「・・・解った、色々とすまない」

「先生、ありがとうございます」

なんという迂闊な展開なのだ!
西之園萌絵は酷く後悔していた。
何故国枝に主導権を奪われているのだ!
国枝なら完全なポーカーフェイスを装える可能性を何故無視していたのだ・・・
不信感を与えてしまった、疑念も与えてしまった。
叔父が必要である理由が犀川の将来を懸念する事であるとはまさか国枝も感づかないであろうが、切り出し方が悪かった。
しかも、自分が何故か頼み込まなければならなかった。
完全に敗北している。
よくよく考えてみれば、国枝の事なので身辺に危険など存在しないだろう。
だったら何故脅迫されているのだ?
やはり積極的な加害者なのか?
では、何故あれほど積極的に警察に行きたがるのか?
けじめを付けると言っていたが、どのように付けるのか?
解らない事だらけだ。
しかし、客観的な事実として、国枝は自宅に来る事を経緯はどうあれ拒否した。
そして、今日警察に行かず、萌絵の提案を条件をつけずに呑んだ。
やはり積極的な加害者なのか?
判断の材料が未だに欠けていた、こんな筈では無かったのに。
萌絵は生まれて始めての無残な敗北に完全に打ちのめされていた。
250名無しさん@ピンキー:05/02/14 01:47:12 ID:iDL8DFNE
東ノ園さん乙です。
応援してます。
251東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/14 21:29:13 ID:l3NlwXrE
山部は与えられた条件に驚いていた。
メールには一行、一週間で実行すると書かれていた。
馬鹿な!
モニターに向かって叫んでも虚しいだけだが、叫ばずにはいられなかった。
いったいどういう積りなのか?
堪りかねて返信のメールを打った。
これまで禁止されていた行為である。
真意を質すのだ。
正直二週間でも辛い道のりなのだ。
一週間でどうこう出来る話ではないのだ。
そして、何故にそこまで急がなければならないのか?
全く理解できなかった。
とにかく理由をきかなければ、全く納得できない山部であった。
そして、それに対する国枝の返答は深刻で、かつ山部の心胆を厳重に冷やすものだった。

国枝からの返信はあったが、それはもう一度直接会おうというものだった。
渋々、前回も使用したファミレスに待ち合わせをした。
そこで、今までの経緯を初めて聞かされた。
最も、その告白も相当に脚色されたものだったが。

要するに後一週間で決着をみなければ、我々は破滅だと言う内容である。
で、あるからにして、計画の著しい変更が必要だという事であった。
当初の企画書の大まかな内容自体に問題がある訳ではない。
高級ホテルに誘き寄せるという案は極めて魅力的であったし、それ以外の場所は今のところ思いつけない。
薬物を使用すると言う案も、現在の所最上であろう。
そして、その使用する薬物の選択も完璧だった。
問題は、どのように誘き寄せるかであり、薬物は本当に完璧なのか?
という事であった。
252東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/14 21:30:38 ID:l3NlwXrE
そして、企画書では、その薬物の効果を確かめ、
高級ホテルに対象者を誘き寄せる為の効果的な布石に最低でも二週間は必要であると結論していた。
山部は時間は無限にあると認識していたが、しかし、できるだけ早く対象者を手に入れたかったため、
二週間と言う時間を設定したのだ。
実の所山部は企画書が二週間で実行できるとは思ってもいなかった。
なんだかんだと一ヶ月は余裕でかかると思っていた。
対象者を誘き寄せる為の準備は時間が長ければ長いほど、不自然さを脱臭できる。
そして、そういった悠長な戦術が可能なのも時間は無制限であるという認識があってこそだった。
そういった基本的な認識において立案された企画書の変更は容易ではなかった。
一応のタイムテーブルは作ってあったものの、それにしても随分幅を持たせて作成されていた。
それは、いたる所に、時期を見て、時勢を見計らって、余裕を持って、臨機応変に対処する、と書かれている事からも解る。
そして計画の著しい変更とは、そういった余裕を持った表現を完全に削除する事だった。

具体的には、計画が予定通りに進まなくなった場合の対処法を精密に作り上げ、いかなる事態に直面しても決して遅延せず必ず一週間で、
事を成し遂げる。
そんな計画が必要だった。
そして、その計画を練り上げる時間も一週間の中に含まれていた。
実働時間は6日。
しかも実行日も含めれば準備期間は5日しか存在しなかった。
厳し過ぎるが、一週間で全てを決着しなければ自分たちは破滅するのだ。
少なくとも、国枝からそう聞かされていた。
そして、たった今から国枝と協同で完璧な計画を練らなくてはならない。
山部は人生史上かつてないほどの困難に直面していた。
国枝も又しかりである。
253名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:56:13 ID:KTUKSdD5
もの凄く読み応えがあります。頑張ってください!
254東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/02/14 22:54:52 ID:l3NlwXrE
西之園萌絵は後悔していたが、それも僅かな時間だった。
なんとか、この一週間で事態を好転させるのだ。
さしあたって、必要な作業はなんといっても国枝のバックを把握する。
これに尽きる。
それが、脅迫者か購入者かをなんとかして確かめるのだ。
今度の尾行は絶対に失敗しない。
明日も国枝は出勤するだろう。
そして、今度は逃がさない。
この一週間ずっと尾行を行うのだ。
必ず一週間のうち一回は接触するだろう。
もちろん、それは萌絵の願望に過ぎない事は理解しているが、それでも尾行を行わずにはいられなかった。
そして、一週間後を自分に有利な状況で乗り切りたいのだ。

それにしても、全ては犀川の為とはいえ、自分がここまで他人に干渉する事があるのだ、と萌絵は驚いていた。
そして、その他人にここまで振り回される事も初めてであり、なにもかも不本意であった。
どちらかとえいば西之園萌絵は他人を自分の意のままに使用するというのが本来の姿であるので、
相手に気を使いながらの行動は本当に得意ではない。
今回の事にしても、本来なら犀川と国枝に思いの全てを打ち明けて、そして相手に告白を迫るのが本筋なのだ。
そうしたい衝動に萌絵は何度も駆られるが、要するに
「この西之園萌絵ともあろうものが、何故あのような人間にここまで卑屈にならなければ?正々堂々と何も恥ずる事無く、
真正面から立ち向かってこその西之園萌絵であったはず。
かくなる上は、犀川先生にも全て打ち明けて、事態の収拾を図るのが得策。」
という、内から湧き上がる妄想をなんとか処理しなくてはならず、とにかく不本意な状態であったのだ。
それもこれも後一週間で全て片がつく、とはいえ、
それすらも叔父という他人をあてにした収集案であるので萌絵は著しく不満であった。
何もかもが、自分ではなく他人のペースで進んでいる。
立ちくらみが起こりそうであった。
255名無しさん@ピンキー:05/02/21 23:55:15 ID:2mTp+Sf1
保守
256名無しさん@ピンキー:05/02/22 15:58:20 ID:nkbcklyM
↑全てがFになる(ただし二桁)
257名無しさん@ピンキー:05/03/02 02:45:46 ID:1lWAnK1v
そして保守
258名無しさん@ピンキー:05/03/03 16:28:48 ID:5I4+RSIn
保守
259名無しさん@ピンキー:05/03/05 14:25:16 ID:cng80fIj
age
260名無しさん@ピンキー:05/03/07 18:35:30 ID:neMrrNrM
すべてがMになる。
261名無しさん@ピンキー:05/03/07 23:41:35 ID:0QelCIEK
保守
262名無しさん@ピンキー:05/03/10 16:01:28 ID:EsTy4ftG
もうすぐ一ヶ月か、職人さん何かあったのかなー
263名無しさん@ピンキー:05/03/10 18:50:33 ID:Y1m/S0cb
萌絵の羞恥プレイとか銅?
俺やるけど
264名無しさん@ピンキー:05/03/10 20:05:58 ID:bEhLSxES
>>263
見たい!お願いします!!
265名無しさん@ピンキー:05/03/10 22:24:14 ID:Y1m/S0cb
犀川 創平はコーヒーを啜りながら委員会からの通知書を眺めていた。
昨夜の萌絵の姿がふと脳裏に浮かぶ。
シーツを握り締めながら犀川の名前を呼ぶ声が未だ耳から離れなかった。

こんな感じで進めていってよい?

アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画



画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア



アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画
266名無しさん@ピンキー:05/03/10 22:55:57 ID:EsTy4ftG
ガンバレー、新職人に大期待
267名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:21:41 ID:Y1m/S0cb
二日酔いから抜けきれない頭を覚ますためにコップに注いだコーヒーを流し込む。
勢いで立ち上がった犀川は立ち上がり、歩き始めた。
ゼミへと向かう犀川は頭の中で後悔を伴った回想を繰り返してた。
 昨日の私は酔っていた。あまり飲めもしない酒を大いに呷った。
委員会から申し渡された予算はあまりにも絶望的なものだった。
少ない予算で成功させろ、と言った挙句、それで失敗したらさらに予算をカットする。
あまりにも理不尽だ。そのことを思い出したらまたやりきれなくなった。
再び焼酎を呷る、そこで記憶はとぎれるのだった。

 次に思い出せるのは私に跨り、上下運動を繰り返す全裸の萌絵の姿だった。
私はどんどん突き上げた。彼女の裸体の上下と共に美しい乳房が揺れた。

ちょい休憩していい?
268名無しさん@ピンキー:05/03/10 23:50:59 ID:RvEgeZ3u
いいよいいよー(・∀・)
頑張って下さいな。続きはマターリお待ちしてます。
269名無しさん@ピンキー:05/03/11 00:06:53 ID:+4K+8hUq
私は超えてはいけない線を越えてしまったことを後悔していたが、
酒の酔いと快感に身を任せる。
何か違う生き物の様に暴れまわる乳房を捕まえ揉みしだく。
「あっ、駄目ぇ!!おかしくなっちゃう、やっ」
萌絵は普段の冷静さを取り戻そうとしているのか、
まだ快感に浸かりきれていないようだった。
そんな萌絵を壊してやりたいという衝動が沸いた。
萌絵の細い体を掴んだ。
「えっ、あ」
そのまま強引に壁に手をつかせる。
「先生、何?ふぁっ、あぁぁぁ」
何回も腰を掴み、腰を振る。
「やん、あう、あ」
クチュ、チュ、卑猥な音が部屋に響く。
結合部に目をやると萌絵の愛液が溢れて私の足にまで滴っていた。
「萌絵はエッチだな」自然に言葉が出た。
「やっ、あっ、そんなぁ、あぁぁ、…こと」息を切らしながら萌絵がいった

270名無しさん@ピンキー:05/03/13 23:58:37 ID:FF7ut1SM
続きあるの?

学生の時、苦手な西洋史の勉強のために
犀川とモエのSS書いたことがあるぞ。
犀川が問題を出す→モエが正解したらどんどん過激な行為に発展
って感じで。
orz
271名無しさん@ピンキー:05/03/14 03:05:08 ID:d9TkDHRN
いいじゃないか(*´_ゝ`)凄く
272東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/15 16:58:34 ID:WNqISXnX
山部は自分自身を抑えることが出来なくなっていた。
何故、自分が苦悩をしているかという、根本的な問いに既に答えられなくなっていた。

自分はつい、3年前までは何も知らない一般人だった。
何処にでも存在している普通の学生だった。
身を焦がす妄想と快楽等しらない学生だったのだ。
それが、今ではどうだ!?
手に持っている物はなんだ!?
スタンガンに合成麻薬!!
いったい、それで何をするつもりなのだ?
どんな事をしてしまうのだ?
本当に何を、だから、どうしてそんな事を?
答えは簡潔である筈なのに、どうして答えられない?
単純な事だ。
自分自身の欲望を他人で満たそうとしているのだ。
それだけだ。
たった、それだけの為に、これだけの物が必要なのか??
ホントに必要なのか?
国枝の許可は?
いや、今更、もう決めたじゃないか。
もう、自分自身で決行するって。
しかし、捕まったらどうする?
人生の全てを喪失するかもしれないし、両親は動機が明になった時点で自殺するだろう。
他人に迷惑をかけてもいいのか?
自分自身の欲望なんだろう?
西之園萌絵は大丈夫。
だって彼女がいないと満たせないから、この場合他人ではなく関係者だ。
ほら、関係者以外立ち入り禁止だ。
だから、国枝の計画をいや、自分が考案した計画を・・・
でも、それじゃあ、、もう待てないんだ。
目の前に現れたら、もう抑えられないんだ。
しかし、リスクは、でも欲望の前には無力で・・・
273東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/15 17:35:01 ID:WNqISXnX
企画書は一週間早められた。
それは、予め低めに見積もられていた成功の確率を著しく低下させるものだった。
そう、成功の可能性は極めて低いのだ。
この話を聞いたとき、山部は苦悩した。
いっそ計画を離れてしまおうか、と。
それは、国枝を裏切るという事であった。
決心する理由は幾つかあるが、どれも単純な事であった。
一つは、計画がどうも国枝の保身の為に使われているという点。
これは、今まで気にならなかった、つまり企画書が一週間早められるまで。
本当の理由は何時もボカす国枝だが、山部も馬鹿ではない。
冷静に憶測を潰し、事実だけに耳を傾ければ、在る程度の事実は掴める。
保身に利用するのは構わないが、それは山部に害が及ばない場合の話である。
つまり、企画書を無理に押し通す必要は今の山部には存在しない。
では、何故今まで国枝に付き添っていたかといえば、当然の事ながら(出会いからだが)脅迫のネタを握られていたからだ。
最初は盗撮だったが、今では麻薬のネタを握られている。
そうである以上裏切りは絶対に許されない訳だが、ここに来て状況が大きく変化した。
国枝自身も危ないのである。
そうであるならば、自分の立ち回り次第では国枝だけが逮捕というシナリオもありえるのでは?
そして、何も自分の場合では企画書にタイムリミット等設けずに、2年でも3年でも迂遠に実行していけば良い訳だ。
対象は西之園萌絵以外にありえないので、対象に困る事もない。
だが、あの国枝をどのように出し抜く?
時間が無さ過ぎるのも事実。
それに下手に造反の色を見せたら、自分はお仕舞だが、その時は国枝も終わるだろう。
そう考えるならば、随分立場は均等になってきたと思う。
肝心な事はそれを自分で思うだけでなく、国枝にも認識させるという事だった。
そのために、このスタンガンが必要なのだ。

事は冷静に進めなければならない、理性に照らしあわし、常に正しい選択を心がけて。
だが、実際の所定期的な発作に見舞われて感情のまま行動しそうになる事がある。
そんな時は自分を制御できない。
自分にはそんな激しい一面があるが、それも属性の一部だとして認めるしかない。
必要なのは、発狂するほどの強い意志の力で欲望を捻じ伏せる、その時まで。
274東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/15 18:47:17 ID:WNqISXnX
遅くなりました・・・
275名無しさん@ピンキー:05/03/15 19:12:25 ID:PgScoMYL
続きキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

お待ちしておりました。すでに森の続編より楽しみですw
276東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/16 02:42:24 ID:HptSqVhi
国枝は企画書に従って行動を起こそうとしていた。
まず、第一に薬の薬効を確認する。
第二に、その過程に置いて、牧野洋子を協力者に仕立て上げる。
この二点を二日以内に終えなければならなかった。
そして、時間が無いので、ホテルを押さえる事と、それに付帯して、そのホテルを押さえる正当性を確保する。
これも行わなければならない。
これらは全て下準備であるが、かなりのレベルの課題である。
まず、薬効を確かめる。
これは実際に臨床実験を行うのが得策であるが、自分自身で行う訳にはいかないので、他の人間で行わなければならない。
当然、麻薬であるので、唯の実験という訳にも行かず、強烈な快楽がえられるのならば、ついでに牧野洋子で試し、成功ならば協力者になって貰う。
失敗ならば全てが台無しになる。
計画を全て破棄するか、新たに薬を手に入れるという作業が加わる。
構成要素の一部である薬であるが、これが変更となれば、全ての行程に関わってくる以上、非常に重要なファクタであり、だからこそ計画の最初に記されている。
もう、計画の破棄も変更もしている時間的余裕が無い以上、失敗は許されなかった。
手に握られている粉末状の薬物を信じる他なにのである。
次に、ホテルの確保と正当性の確保であるが、これも至難の課題である。
ホテルの確保は電話を一度掛けるだけで済むのだが、正当性の確保が難しい。
277東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/16 02:43:02 ID:HptSqVhi
これは、要するに胡散臭く見えては駄目だという事である。
誘き寄せる罠である以上、出来るだけ精巧に出来てなければならない。
早い話、本当に犀川研のゼミをそのホテルで行うのが得策である。
実際本当に行う必要はないが、少なくとも行う素振りが必要で出来れば犀川が予定の都合でゼミに参加出来ない事が望ましい。
これは、万が一本当に行った場合、西之園萌絵が犀川を何らかの都合で車で一緒にそのホテルに来るという事態を防ぐためである。
そうなれば、始終二人は離れないし、ゼミの途中で萌絵が失踪したら犀川は最後まで萌絵を探すだろう。
しかし、その他のメンバなら幾つかの理由を提出すれば納得する。
高飛車な御嬢様が、途中で気まぐれに帰ったという事にすれば良い。
その際、牧野洋子に呼び出して貰い、萌絵は用意してある別室に移る。
あるいは、実際にゼミが行われなくても、その部屋で行うという事を萌絵に信じ込ませれば良い訳であり付き添いに牧野洋子が付く。
そして、牧野洋子は協力者なのだ。
そして、その他のメンバには、突然そのゼミが中止したという連絡を入れれば良い。
いずれにしても、難関なのは犀川を完全にゼミの予定日から外さなければならないという事だ。
これも同時に平行して行わなければならない。
忙しさに頭痛が止まらないが、立ち止まれば行き着く未来は限りなく暗い。
なんとか、この難局を打破するのだ・・・
破滅を現実的な感覚で想像できる機会等滅多に訪れないが、出来ることならばそんな機会には二度と巡り合いたくなかった。
278東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/16 02:48:19 ID:HptSqVhi
最初から読み直しているのですが、誤字矛盾が多すぎです。
申し訳ないです。
何度か確認するのですが、頭で完全に出来ている物を読み返すと、
多少の誤字矛盾は脳内で補完するらしく発見は極めて困難です。
最悪の誤字矛盾は山部が最初の書き込みと別人という事です。
何時になるかわかりませんが、完結した暁には誤字矛盾修正版を作りたいです。
ああ、なんて事・・・
279東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/16 21:41:40 ID:qgssp70c
午前六時
西之園萌絵は国枝の自宅を張っていた。
大学に来るのを待っているのでは、不安で遅すぎるからだ。
誰に会うのか、どのタイミングで会うのか解らない以上、積極的に動く事こそ重要である。
だから、この早朝から張る事に決めたのだ。
レンタカーを一週間借りた。
そして生まれて初めてコンビニエンスストアで単純な食料を購入し朝食代わりとする。
そんな粗末な朝食も初めてだ。
だが、不思議と嫌悪感は感じない。
むしろ、内から込み上げて来る高揚感に支配される。
確かに、自分は今何らかの探偵なのだ。

一時間半が過ぎ、国枝が自宅から出てくる。
何時もの特徴の無いスーツ姿だ。
私には気付かない。
当然駅と反対方向の位置に車を止めているので、わざわざ国枝が反対方向に進まない限り意識すらされない。
そんな場所に止めて張っている。
国枝が背を向けて駅に歩いていく。
無愛想な顔を軽やかに運んでいくその姿は、後ろから確認すると間違いなく女性であるが、
前方から確認するなら性別は逆転する。
国枝は大学に向かうようだ。
格好、時間、持ち物。
どれも大学に出勤する事を示している。
特に出張の予定も無い事を確認しているので、これで安心して私も大学に行ける。
280東ノ園 ◆oW4kk5amJ. :05/03/16 21:42:57 ID:qgssp70c
車越しの尾行以外は危険過ぎて行えない。
人員は豊富ではないので、500m置きに人を変えるという安全な方法も採れない。
そして、私は目立ち過ぎるので、電車に乗っての尾行など論外だ。
だから、出勤の有無を確かめる事に留める。
最も恐ろしいのは私が大学に拘束されている間に国枝が自由に動き回る事だ。
国枝も私と同じ時間を大学で過ごすのならば、後ろ盾との物理的な接触は有り得ないであろう。
残りの接触方法は間接的つまり通信に頼るのだが、
あらゆる通信手段を遮断出来ない以上、盗聴でも行うしかない、しかし生憎そのような芸当は不可能だ。
心配する事は無い、どのようなやり取りがあったとしても、必ず一度は接触する。
その一度の接触の確認で私の優位は確定する。
本当の探偵に依頼してしまうのが、最も安易な方法であるが(確かにこのような仕事は探偵の領分だ)
仮に探偵に依頼する事も第三者への公開には違いないし、探偵は秘密厳守が重要であるが最高の秘密厳守は、自分自身での探偵だ。

問題は前回のように、早引けに対しては有効な策を持てないでいる事だった。
最も有効な対策は、浜中先輩なりを口説き、国枝の監視を行って貰う事だ。
動きがあれば連絡が入る。
しかし、これは有り得ない話である。
部外者を一切関わらす訳にはいかない、第一監視の理由をどのように説明する?
何故かは解らないが、私は犀川研のその他のメンバから余り好意的な感情を持たれていないようだ、という事。
それは前回のキャンプでの言動からも推測出来る。
嫌らしい下品な妬みである事は理解できる。
だからこそ、彼らに協力を申し込む事は出来ない。
裏切るという要素を掴み切れないからだ。
だから、研究室を常に見張れる場所を探さなければならない。
難しい課題だった。
281名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 17:16:19 ID:oPkuxROg
続き期待age
282名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 14:44:54 ID:9Q1q4oTB
そして保守
283名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 12:02:08 ID:tSdY6sUD
まだ?
284名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 04:33:16 ID:84ksWthS
未完ぽいね
285名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 11:26:50 ID:wXFRTTxm
保守っとな
286名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 12:26:47 ID:ndAFfEBF
初めて来たが、ものすごい面白い!
続き読みたいです・・・
287名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 09:39:22 ID:nHUJdZE1
続きが早く読みたいあげ
288名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 17:00:13 ID:ioNy7ufY
そして保守。
289名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 12:04:44 ID:gY+CAHdx
東ノ園さーん 早く続きを〜!
age
290名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 12:08:55 ID:gY+CAHdx
>>132>>134の間に岡部が山部に変わってるね、何故か
291名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 14:30:58 ID:z8r4gtP+
ここで保守。
292名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 02:07:14 ID:xFxEwVPc
お目汚しスマソ。初エロパロ…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<1>
ここは犀川の部屋。萌絵はここに来るのは初めてではない。
今日は犀川が直した卒論のコピーを取りにやって来た。
いや、明日大学で受け取ってもよかった。しかし萌絵は犀川に会いたいがために、
「どうしても今夜のうちに見ておきたいから」と、渋る犀川を押し切ってマンションにやってきた。

「おじゃましまぁす」
相変わらず必要最低限なもの以外何もない。
「はい、これね」
デスクの上にあった卒論のコピーを渡される。
これではもう用が済んでしまうではないか。
「先生、ちょっとここで読ませてもらっていいですか?」
浮かれた気持ちがばれないように、できるだけ冷静に言う。
「別にいいけど…、僕は明日一限から講義だから、もう寝るよ?」
「かまいません。読み終わったら帰りますから。あ、鍵ならかけて郵便受けに入れていきます。」
「それじゃあ、悪いけどそうするよ。おやすみ」
別に自分は悪くないのだが、そう思いながら犀川はベッドにもぐりこむ。
「おやすみなさい、先生」
萌絵はできる限りの優しい声で、そして極上のの笑顔で犀川に微笑んだ。
あっという間に寝息が聞こえてくる。眠ってしまった犀川に萌絵はそっと近づいた。
(かわいい)
寝顔を眺めながら、幸せなひと時にうっとりとする。
次第に胸の鼓動が早まってくる。
(いいよね、少しだけ。眠っているのだから。大丈夫、絶対にばれない)
萌絵はベッドの横に跪き、そっとキスをした。
293名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 02:08:21 ID:xFxEwVPc
あげてしまった…いってきまつ
294名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 18:11:30 ID:vMB70F/p
>>292
いいんじゃないすか!!
295名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:09:04 ID:zdO+YpXc
<2>
「西之園君、眠っている人間に許可も得ずにそういうことをするもんじゃない」
驚いた様子もなく目を瞑ったまま話し始める。
萌絵は、ただでさえ飛び出てしまいそうだった心臓がはじけたんじゃないかと思うくらいに驚いた。恥ずかしさでみるみる顔面に血液が集まってくる。
「おっ…起きてるならそういってくださいっ!」
「ふとんの中で目を瞑ってる人間が眠りにつくまで『まだ起きてる』『まだ起きてる』っていってるのは変だと思うよ」
「そういうことをいってるんじゃっ…んもうっ!先生ってホント意地悪なんだから!
…それに…聞いたら許可を下さるんですか?」
精一杯の強がりで答える。体が熱くなってくる。
犀川はゆっくり上半身を起こしながら答えた。
「そんな仮定の話に意味はない。聞かれてから考えるよ。」
ここで聞かなきゃもうチャンスは来ないかもしれない。萌絵はそう思い大きく息を吸い込む。
「…私は…」
「うん」
「…私は、先生と、キスがしたい、です」
「そうか」
「そうか、って…答えになってません」
萌絵は口を尖らせる。
最近、いや、少し前から萌絵との微妙な距離が気にかかっている自分がいることに気がついてはいた。
なぜ気になっているのか、そんな自分に興味があった。
(僕も西之園君のことを…?)
ふと頭をよぎっては、やり過ごしてきた疑問。
今日は答えを見つけるチャンスなのかもしれない。
「じゃあ、しようか」
「えぇっ?そんな簡単なことなのですか?」
「そんなに難しいことなの?」
「そういうわけじゃありませんけど…」
「じゃあ、いいじゃない」
それだけ言って、犀川は萌絵の右頬に手を当て、自分のほうに引き寄せた。
296名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:23:53 ID:zdO+YpXc
292、295です。
…始めてみたのはいいものの自分で読んでても微妙です。がんばって続けたいですが。
>294 ありがとう。
297名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 01:29:51 ID:Sil6UzQ8
GJ!続きお待ちしております!
298名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 03:33:28 ID:5iicE6Ev
ああ、こう、もう、なんだか、リアルすぎ!!
299xFxEwVPc:2005/05/03(火) 22:48:15 ID:u0ddi4X+
<3>
触れる唇と唇。
犀川は、自分でもわからないが自然に萌絵の背中に手を回し、そっと抱きしめていた。
(あったかい…)
犀川はぼんやりと考える。幼いころの母のぬくもりを思い出したのか、こうしているととても気持ちがいいことに気がついた。
「…先生、息が苦しい…」
唇の端から萌絵が声を漏らす。
「あぁ、ごめん」
唇は離れたが、抱きしめた腕はそのままだった。
ほんの数秒、二人は見つめあっていたが、沈黙に耐えられず萌絵が先に目をそらす。
犀川の左肩に、萌絵は顔をうずめる。

「…先生、どうして私のこと抱き寄せてらっしゃるのですか?」
「あったかいんだ」
「ロボットじゃないんですから、当たり前です」
萌絵は、こんなときにロマンティックな返答ができない自分が悔しかったが、
そんな余裕は一切ない。
しかし萌絵の言葉に犀川も、そして萌絵自身も表情が和らぐ。
「悪くないね」
「何がですか?」
「こうしているのは、悪くない」
あまりにあんまりな言い方だ、と自分でも思ったが、
そのほかに何といったらよいのか思い浮かばないのだから仕方がない。
こんなとき喜多だったら何というのだろう?
300xFxEwVPc:2005/05/04(水) 00:16:09 ID:P7O0BMAC
<4>
背中に回していた手を緩め、そっと髪をなでてみる。
人間の髪の毛はこんなにも柔らかなものだっただろうか。
髪をなでていた手が首筋に触れる。
人間の肌は、こんなにも熱く、こんなにも湿り気を帯びていただろうか。
正直な話、女性とこんなにも密着するのは生まれて二度目である(もちろん一度目は幼いときに母親と、だ)。

甘い香りが鼻をくすぐる。
萌絵の熱が犀川にもうつったのか、犀川の体も熱を帯びてきた。
酔っ払ってしまったのだろうか?いや、酒など一滴も飲んでいない。
思考がうまくまとまらない。まとまらないどころか暴走している。

今、腕の中にいるのは、幼いころから知っているあの西之園君だ。
お世話になった西之園博士の娘…
どうしてこんなことになったのか、思い出せない。
あぁ、西之園君が眠っていた(正確にはまだ眠りについてはいなかった)僕にキスをしたのだ。
柔らかな唇と温かい体と甘い香り。その心地よさに自分はすっかり酔っ払ってしまったらしい。
(これも正確に言うと酔っ払ったことなどないので想像に過ぎないことである)

「西之園君、何でこうしていると…その…悪くない気分になるのかな」
犀川の肩にうずめていた顔を少し起こし、その肩にあごをのせて答える。
「素直に気分がいいとおっしゃったらどうです?」
「まあそれでもいい」
「…そうですね。安心感を得られるとか異性に触れたいとか、そういう人間の本能的なものではないでしょうか」
「そっか。そんなもの僕には関係ないと思っていたんだけどなぁ。
僕も年をとったということかな」
「普通は若いほどそう感じるものなんじゃないですか?」
「そうだね」

いつもの他愛のない会話のようだが、なんだか今日は妙な胸のくすぐったさを感じていた。
301名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 15:09:38 ID:Gp5v7WMl
うは!いい犀川www
302xFxEwVPc:2005/05/05(木) 12:13:19 ID:otwr+x3p
<5>
萌絵は犀川に抱きしめられている自分がまだ信じられなった。
こうしているのは悪くないといった犀川。
こういう言い方をするのは、相当機嫌のいいときである。

背中にあった手がそっと離される。
さすがの犀川もやりすぎたと思っているのだろう、と萌絵は想像する。
自分だってこんなことになるとは思ってはいなかったのだ。
しかしその手は萌絵の頭をそっとなでた。
そしてその手が首筋に触れる。
思わず体が小さく震える。

犀川の大きな手。ごつごつした手。
どこかで触れたことがある気がする。
あぁ、あれは父の手だ。
優しく頭をなでてくれた。あの手に似ているのだ。

高まっていた鼓動が、少しずつ元に戻っていく。
頭をなでられて安心したのだろうか。
(子どもみたいだ)
自分で自分をほほえましく思ってしまう。

小さいころ、眠くなってしまったときに父のひざの上でそうしたように、
犀川の胸に体を預けそっと目を瞑る。
303xFxEwVPc:2005/05/08(日) 11:07:27 ID:FBLdfYt5
<6>
萌絵の体重が胸にのしかかる。
(人間の体って、結構重いなぁ)
などとのんきに考えていたら、犀川の体は萌絵を抱きしめたまま
再びベッドに倒れこんでしまった。
「きゃっ!」
萌絵が小さく叫ぶ。
「ごめんごめん」
「先生、しっかりしてくださ…」
頭を上げて話そうとする。

再び絡み合う視線。

自然と近づく唇と唇。

犀川は初めて訪れる感情と戦っていた。
もっと、触れていたい。もっと、触れてみたい。
再度萌絵の首筋に指が触れたとき、頭の中で何かがはじけた。
暴走は、止められない。
304名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 13:22:28 ID:TXZPC1xN
うっはーGJ!GJ!
続きお待ちしております。
305名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 18:24:38 ID:PHr7WcEt
そこに諏訪野が乱入
306名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 18:44:03 ID:bKmvsTqk
そんな寸止めエロコメみたいなのは嫌だw

xFxEwVPcさんグッジョブ(*´Д`)!!
307xFxEwVPc:2005/05/08(日) 20:49:48 ID:F1Zcq9u7
<7>
頬に口づける。
耳に口づける。
まぶたに口づける。
いったい自分はどうなってしまったのだろう。
脳に直接ウオッカを注射されたみたいだ。
「頭がくらくらしてきた…」
「私も…、先生っ…もう……おかしくなりそう」
コントロールのきかない体は、萌絵の髪、頬、そして首筋を何度もなでる。
首筋に口づける。このまま噛み付いてしまいたい。
もう自分のものではなくなってしまった手が、萌絵のTシャツの裾からゆっくりと侵入する。
「あっ…だめっ…」
小さく呟いたその言葉は、犀川の耳には届かない。
なめらかな肌の小さな背中を邪魔する物にぶつかる。
ホックをどちらにずらせば外れるかを素早く脳内でシミュレーションし、
その邪魔な物体を取り去る。
「せんせい、まって…っ」
「待てない」
犀川は下になっていた自分の体を起こし、優しく萌絵をベッドに寝かせる。
萌絵は目を潤ませて、上目遣いで犀川を見つめている。
上気した頬がうっすらと赤く染まっている。
何か言いたげな萌絵の唇を犀川は自分の唇で塞ぎ、Tシャツの上から小さな胸のふくらみに手をやった。
308名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 22:15:36 ID:0hjT+bHZ
すごい…ドキドキしながら続きを待ちます。
309xFxEwVPc:2005/05/09(月) 22:49:09 ID:Sjg0V/WA
<8>
その形を確かめるかのように、手のひらでゆっくりとなぞる。
そのやわらかさに脳がしびれていく。
中指がその頂点に触れる。
「あんッ…せんせぇ…まって…」
さすがに二度も言われると躊躇してしまう。
「なぁに」
犀川は残っていたわずかな理性を引っぱり出し、
できるだけいつも通りのトーンで答えた。
「……」
萌絵は犀川をまっすぐは見ず、次の言葉を発するのをためらっている。、
「…なんだい、いってごらん」
「……わたしのこと、…すきですか…?」
310xFxEwVPc:2005/05/09(月) 23:07:37 ID:Sjg0V/WA
短くてスミマセン。平日になったのでペースが落ちそうです。
期待しないで待っててもらえるとありがたいです…。

みんな応援ありがとう(ノ_σ)
311名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 01:20:15 ID:HEZz5iYD
ひさびさに覗いてみたんだが、何か凄い職人が降臨されてるな。
続き楽しみにしてます。
312名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 19:43:17 ID:zSLhLO27
>>310
イイヨイイヨー
マターリ待ってますんで、ご自分のペースで引き続き投下してもらえると嬉しい。
313名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 13:39:13 ID:ae0JpeOF
新作θage
314名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 18:24:16 ID:KxIelRCh
超GJ!GJ!Gj!ああああ

パソコン前で悶えてしまったー
続き楽しみに待ってます!

315xFxEwVPc:2005/05/14(土) 11:07:47 ID:c2PS4CL+
<9>
西之園萌絵のことが好きなのか…?
それはもう何度となく頭の中で繰り返した疑問。
否定も認めもしてこなかった。
疑問をそのままにしておくことなど、今までひとつもなかった。
それだけ特別、ということは確かなようだ。
くだらない冗談につき合わされたとはいえ、
一時は結婚の決心までしたのだ。
もうそろそろ認めてもよいではないか。

「そう……かもしれない」
自分は何を強がっているのだ?
「そんな答えじゃいやです…
そんな・・・曖昧なお気持ちのままで私を抱かれるんですか…?」
そうじゃない。
気持ちはもう…決まっているではないか。
「僕は…



君のことが好きだ」
316xFxEwVPc:2005/05/14(土) 12:37:19 ID:c2PS4CL+
<10>
それだけ告げると、犀川は萌絵に口づけた。
何度も、何度も。
萌絵のTシャツをめくり上げ、やわらかな小さな丘にも口づける。
頂点をそっと口に含み、舌でその形を何度も確かめる。
萌絵の熱い息がやけに耳に響く。
「…っ、……ぁんっ……はぁっ……」
少し苦しそうなその甘ったるい声に、犀川の体は再び大きなうねりに飲み込まれる。
左手が萌絵の太ももの内側をなぞる。
ぴったりとしたジーンズの上からでも、萌絵の体の熱さが伝わってくる。
付け根に近づくと、萌絵の体が震える。

「ごめん、…僕もう限界みたいだ」
「…え、どういう…」
萌絵がいい終わらないうちに、犀川はパジャマ代わりに来ていたスエットを勢いよく脱ぐ。
一糸まとわぬ姿になった犀川に、萌絵は焦点を合わせられずにいる。
「君も脱いで」
「……はい」
萌絵は少し俯きながら、もぞもぞと服を脱ぐ。
「あの…全部ですか…?」
「そう」
股間のものは緊張し、弾けんばかりの大きさになっていた。
317sage:2005/05/14(土) 21:07:52 ID:BG7x1AQL
GシリーズのGって何の略?
318名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:24:43 ID:+1bhh6nU
マジレスするとGreekの略
319名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 05:45:50 ID:TgAWAd3A
>317
GJ!!
320名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 11:56:36 ID:/Qk53zcn
>>316
天才。続きが楽しみです!!
321名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 21:26:45 ID:T1YIaO9L
小鳥遊練無に賞味期限のきわどいインスタントラーメンを食べさせる
322名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 22:29:00 ID:TF+XSB48
男装趣味の女の子になるのかな?
323名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 01:41:22 ID:tTy0j64r
>>316
うはwいい展開
324名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 22:40:22 ID:iHdlTcYs
やべ…私喜田と萌絵が密かに好きだったんだが
>>316さんの犀川萌絵に萌えますた…
325xFxEwVPc:2005/05/30(月) 20:45:33 ID:fTBOuoHZ
<11>
目の前に現れた、彫刻の裸婦像のように白く滑らかな素肌に、
犀川は思わず目を奪われる。
しかしそれは彫刻のように冷たく硬質なものではない。
そのことを確認するように、犀川は萌絵の体に手を滑らせ強く抱き締める。

(先生の…当たってる…)
萌絵は、自分の体に触れた犀川のものの硬さ、そして熱さに驚く。

ベッドの上の萌絵に覆いかぶさるようにして、
犀川は萌絵の体の自由を奪い激しくキスを繰り返す。
右手は胸の突起を優しく撫でたり強く摘んだりしている。
左手は徐々に下へ伸び、萌絵の柔らかな茂みへと侵入する。
326名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 02:19:55 ID:yf4Wwk8b
おお!待ってました!!
327xFxEwVPc:2005/06/05(日) 23:02:32 ID:/AsRoAXd
<12>
柔らかな茂みを奥に進むにつれ、そこは湿り気を帯びて指に絡み付いてくるようになる。
中指でそっと割れ目をなぞる。
「だめですっ、先生っ…」
「だめじゃない」
だめといわれても、とっくにブレーキなんて壊れている。

指先に粘度の高い液体が絡み付く。
(熱い…)
割れ目の内側に守られるように存在する小さな蕾。
その蕾に指が触れると萌絵は短く高い声を上げた。

「気持ち…いいの?」
ぎゅっと目を瞑り、赤い顔をした萌絵は、何も答えない。
そんな萌絵の姿をたまらなく愛しいと思う。
すべて自分のものにしてしまいたいと思う。
今まで他人に深入りなどしたことのない犀川だが、
今、生まれて初めて感じる支配欲に駆りたてられていた。
328名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 22:38:42 ID:Y3zL6Y7B
(*´Д`)ハァハァ
GJ!!
329名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 07:33:43 ID:l9LGO1CE
あー続きが気になる!
330名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 17:44:00 ID:pPhSdbvN
神様待ってます!!
331名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 02:00:44 ID:r/hAy1VW
続き!続ききぼん!
332諏訪野:2005/07/06(水) 19:34:45 ID:V4jLCcff
差し出がましいのは承知の上でageさせていただきます。
申し訳ございません。
333名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 22:56:02 ID:9QVkIJKf
はっ!諏訪野GJ!
334名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 03:09:59 ID:7wJu7UCl
ちょっwww諏訪野wwwww差し出がましいぞwwwwww
335名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 22:57:37 ID:gzWKerTf
続ききぼ
336名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 00:44:35 ID:426NENQY
ここで爆笑することになるとは思っても見なかった。
諏訪野さん、素敵すぎます。
337名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 11:39:26 ID:b3js1Ruk
つ…続きを…お願いします!!
338名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 14:49:19 ID:FL/WqjRk
おい、諏訪野。スレageるだけじゃなく、神を読んでこいよ。

もう一月半も放置プレイ中・・・やるな犀川・・・
339名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 15:34:12 ID:OQtQklsS
まだかなぁぁぁl
340名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 13:05:59 ID:Jzj+6PA6
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
つ づ き き ぼ ん
341名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 13:45:01 ID:wfBHfaNm
職人さん応援age
342名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 16:05:18 ID:44Z5ahOA
スカイクロラの草薙氏の陵辱SSキボン
343名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:06:48 ID:h7FsQDd6
ブレーキの壊れた犀川帰還期待age
344名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 08:29:19 ID:EynOxa4w
非常に楽しみにしてます
345名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 14:51:49 ID:Zxt0R0sS
age
346名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:25:05 ID:076EGwhQ
SMシリーズだからやっぱりSMするの?
347Q&A風に保守:2005/08/28(日) 03:20:17 ID:Xx2rF8RG
>>346
作品によるね。正確には森の作品はS&Mシリーズと記載されてるけど。
その質問は『フォークボールとはフォークが刺さったボールのことですか』と聞くのと同レベルです。
348名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 03:46:30 ID:jN0JLSyI
なんかそれ四季が言いそう
349名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:26:35 ID:Oe8PQ9m6
保守上げ xFxEwVPcさんマダーー??
350名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:59:33 ID:MXBMaDOb
海月を襲うカベヤ
351名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:13:38 ID:kfpewB88
むしろ海月攻めで
352名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:14:07 ID:BJ1HNrEn
犀川と萌絵は「いつ入れ替わった?」でいろいろ済ませたの?
353名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 08:04:53 ID:i1hrPp3s
>>352
なんだっけ、それ?
354名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:17:19 ID:IGNRDRAd
収録は虚空の逆行列だっけ?
355名無しさん@ピンキー
あーわかった。
うん、いろいろ済ませてそう。
だけど案外キスだけで単に泊まっただけとかもありそうだが。