※このSSは拙作[メンテナンス]と対になるものです。
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智は、俺をソファに押し倒してパジャマのズボンをずり下ろし、ギンギンに
勃った俺の陰茎を鷲掴みにしたまま、ソファの傍らに腰を下ろした。
「ふふふっ」
智は含み笑いを漏らし、既に掴んでいる方の手を根元へずらし、もう片方の
手も使って俺の陰茎を掴んだ。
それでも亀頭が少し見えるくらいに、俺の陰茎は怒張している。
「こんなに膨れ上がっちゃって……大丈夫?」
智は悪戯っぽく微笑む。
「だ、大丈夫なわけないだろ……っ!!」
俺は喘ぐようにして応える。
「そう? ……でも、暴発したらただじゃおかないわよ?」
暴発しなくてもただじゃおかないくせに。せいぜい、搾り取られる回数が
1回減るかどうかの違いだ。やっぱり、俺に選択の余地は無い。
根元を掴んでいた智の右手は、中指から小指までが一旦開き、陰嚢を包み込む
ようにして添えられた。親指と人差し指とで軽く根元を締めるような形になる。
左手は亀頭を優しく包み込んだ。そのまま、
「むすんでひらいて」
を繰り返す。「むすんで」の状態でも触れるか触れないか微妙なぐらいの
力加減だ。
「うっ……あっ……」
俺は呻き声を上げる。
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「あーっ、もうこんなにガマン汁出してるぅー」
「むすんでひらいて」を始めてほどなく、智の左の掌には透明なカウパー氏腺液
がべったりとくっついた。彼女はそれをそっと舐め取った。その時の表情の淫靡さ
がさらに俺を興奮させる。
彼女の右手に少し力がこもったような気がした。
「うっ!」
「まだよ。まだだからね?」
文字通り急所を握られている状態では抵抗できない。彼女にされるがままだ。
彼女は右手をそのままにし、唇と舌、左手で、俺の両乳首を弄び始めた。
「や、止めっ……」
「いーや、止めてあーげないっ」
生理中でセックスできない時、彼女は俺の体を弄んでその反応を楽しむ。
セックスの時とは立場が逆だ。
俺の尿道口からはカウパー氏腺液がトロリと流れ出て、糸を引いていた。
「男が「濡れる」のを見るのって……やっぱおもしろ〜い」
そう言いながら、智は液を左手の指で絡めとり、俺の亀頭に塗りたくり始めた。
雁首の辺りは特に念入りに。
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「あうっ、あうう……っ!!」
「だからー、まだイッちゃだめよ」
長い付き合いだから、お互い、イキそうになってる時の徴候はだいたい分かる。
彼女は右手の親指と人差し指を開き、改めて、右手全体で俺の陰嚢を包み込んだ。
次いで左手で陰茎の根元をギュッと握りしめ、むりやり射精を抑制する。
「痛い、痛いよっ……!!」
陰茎は今にもはちきれんばかりに鬱血し、赤紫色になっている。亀頭は彼女が
塗りたくった液でてらてらと光っている。
1分かそこらかして、彼女はようやく左手の力を緩めた。
「よーし、鎮まったかな?」
「いつもながら……荒っぽいな、君は」
「かもね。昔、クマのぬいぐるみを壊してお母さんから怒られた事もあったし」
彼女はそう言うが、実際、彼女の責めのブレーキが掛からなくなって壊されたら
どうしようかと、時々不安になる。
その不安でさらに欲情を掻き立てられる俺も俺だが。
智は俺の表情を見て意地悪な笑みを浮かべ、おもむろに、俺の亀頭に舌を
這わせ始めた。
「あっ、あっ!」
彼女に責められると、はしたない喘ぎ声がどうにも止まらない。我ながら
「男のくせに」と思うが、そんな俺の自制心を彼女は容赦なく押しのける。
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智は俺の尿道口まで、その舌の先端で蹂躙した。そして俺がまたイキそうに
なると、左手に力を込めてそれを阻止した。
ついに彼女は、俺の亀頭全体を口で包み込む。彼女の口の中のあったかさと
ぬめりとで、俺の体は打ち震えた。
「うあああああっっ!!」
だが、まだイカせてもらえない。虐めか拷問のようだ。
智は俺の亀頭を口に含んだまま、左手を陰茎から放し、俺に覆い被さった。
巧みに舌を動かしつつ、徐々に、俺の陰茎を喉元まで飲み込んでいった。
同時に、さっきのように右手の親指と人差し指とで陰茎の根元を軽く締め、
右手の残りの指と左手全体とで、俺の睾丸を優しくマッサージし始めた。
「あああっ!! 智!! ともぉぉぉっ!!!」
俺はもう耐えられなかった。智もそれを察知したのか、左手を離し、
素早く身を起こしながら、陰茎をねぶるようにして口を離す。
ちゅぽっ
その音から一瞬後、
ヴシュッ……
微かながら文字通り音を立てて、俺は大量の精を吐き出した。
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陰茎が臍まで反り返らんばかりに硬直していたせいか、精液の大部分は
俺の胸や腹の上にぶちまけられたが、飛び散った一部は俺の頬や首にまで
達した。
「う、う……」
俺は心地良い脱力感に身を任せる。
「ふふっ。出たわね……練乳みたいに濃ゆいのが……」
智はうっとりとした表情で俺を見る。そして、俺の頬に口付けし、
いとしそうに精液を舐め取った。次いで、首、胸、腹、と丹念に
舐め取っていく。
彼女に感触を尋ねた事があったが、卵白に似た感触らしい。味の方は、
「苦い様でもあり、若干酸っぱい様でもあるが、苦味とも酸味とも
明らかに違う、形容し難い味」
だそうだ。
あと、精液の匂いはむせ返るようではあるが、栗の花の匂いだと思って
気にしないようにしている、との事。
何にせよ、そんな俺の精液を飲んでくれるのだから、男冥利に尽きる。
ひとしきり舐め取り終わると、彼女はつぶやいた。
「べたべたに、なっちゃったね。……ちょっと待ってて」
そう言って彼女は台所へ向かった。
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そして彼女は、お盆を持って戻ってきた。上には牛乳の入ったコップと
水の入ったコップ、そしてウェットティッシュのケースだ。
彼女はまず、牛乳を喉で転がすようにして飲み干し、次いで水で牛乳の
余韻を喉の奧に押し流した。
――精液で喉が荒れるのを防ぐためだ。
そしてウェットティッシュを取り、俺の体を丁寧に拭った。
「よーし、それじゃ、第2ラウンド行こーか」
彼女は再び俺の性器を愛撫し始めた。
今日はとことん搾り取られるしかなさそうだ。
[完]