「………分かった…痛かったら、いつでも言ってくれ。」
そう言って、エフラムは掴んだままだったモノをミルラの割れ目にあてがう。
モノの先端と割れ目の入り口がくっつき、ちゅぷ…と音を立てる。
「…始めるぞ…。」
「……はい…。」
ミルラの返事を合図にエフラムはモノを割れ目に押し込んだ。
「ひゃあん!うっ…くぅ…あぁぁぁぁぁぁ!!」
ミルラの膣内は流石に狭くギリギリか、というくらいであった。
モノが挿入され、ミルラは苦痛の声と喘ぎの声を混じらせ叫ぶ。
今まで味わう事のなかった事……ミルラにとって大きな衝撃となった。
「あっ!あぁぁっ!ひゃぁぁっ!」
続いて、ずぷすぷと音を立てながらモノが膣の奥に沈んでいくのを感じながらミルラは息つく間もなく喘ぐ。
「く…ぅ…これは…。」
ミルラの幼き膣内は熱く、中の壁がエフラムのモノにぴったりと纏わりついてくる。
きつく締め付けられ、エフラムはその気持ち良さに顔を微かに歪めていた。
丁度、半分程入ったくらいでさっき指を入れた時に突っかかったものにモノが当たる。
エフラムは、突如それを貫く事が躊躇われその動きを止めた。
「は…あっ…おにいちゃん…?」
深い息を吐きながらミルラが不思議そうな顔を向けてくる。
しかし、エフラムは先のミルラの言葉を思い出しハッとなる。
(ミルラは俺を信じて…想ってくれてああ言ってくれた…。それに応えるべきは…。)
そう思いかけ、エフラムは止めていた動きを再び始める。
そして…………一気に押し貫いた。
「…うっ…あっ!くうぅっ!ひ…あ…あぁ…。」
ぱちゅっ、というくぐもった音がしたかと思うとエフラムのモノはミルラの膣内の更に奥へ入った。
破瓜の痛みと急にモノを押し込まれた痛みにミルラの顔が並々ならぬ苦痛を訴える。
エフラムとミルラの結合部からは溢れる愛液と共に血が流れていた…。
「…ミルラ…ミルラ?」
「……く…ぅ…わ、私は…大丈夫です…。…だから…続けて…下さい…。」
ミルラは痛みを必死に堪え、さも自分が平気であるように取り繕う。
健気な振る舞いを見せるミルラに、エフラムは酷く心を打たれていた。
「ミルラ……今、行くからな…。その痛みから解放させてやる。」
エフラムは、すぐさま腰を動かしだした。
ずっ…ずっ…ずっ…。多量に分泌された愛液のお陰もあってか、幾分かは滑らかな動きとなる。
「あっ!…あっ!…あぅぅ…!あっ…くぅっ…。」
ミルラは痛みをまだ少々感じるものの、先程よりかは大分和らいでいた。
そして、止めどなく押し寄せる快感の波に身を任せただひたすらに喘ぐだけになっていく。
ずぷっ、ずぷっという激しい水音と共にエフラムは、腰を引いてはまた押しミルラの膣内をそのモノで満たす。
「はっ…はぅ…あぁっ、あぅん…ひっ……う…ぁ…。」
「む…う……こうまであった、とは…。」
エフラムは予想もしなかったミルラの膣内の強い締め付けに限界が近づいてきていた。
「……おにいちゃ…ん……私…私、何だかおかしいです…。体の底から何かが…来るような……そんな感じがします…。」
ミルラは喘ぐのをどうにか我慢し、今の自分の状態を伝える。
恐らくはエフラムと同じで限界が近いのだろう。
「これで…終いになる……後、一踏ん張りだぞ…。」
「うっ…あ……は、はい…。」
エフラムはそれからスパートをかけるようと動きを速めた。
それはまた自身とミルラに、大きな快感を与える。
「うっ、んんっ!あぁっ!あっ!あうっ…ひっ…あぁぁ!!」
ミルラの声は更に大きくなり、その顔からは相当感じている事が伺える。
尚も、エフラムの動きが弱まる事なく強くなる一方だった。
力強くモノが押し込まれ、それをミルラの膣が強く締め付けていく。
「はっ、あ…うっ!あぁ…だ、だめ……もう………何か……あ、あぁぁ…。」
「くっ……俺も、だ……ミルラ…!」
そして……2人を渦巻く快感は絶頂という名の終幕へと誘う…。
「おにいちゃん…!おにいちゃ…ふぁぁ……ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「ミルラ…ミルラッ!」
エフラムはミルラの膣内に激しく精を放ち、ミルラはその絶頂に身をさらされた…。
…………あれから一晩経ち……翌朝…。
城の廊下を歩く1人の少女……それはエフラムの妹であるエイリーク。
昨日、執務の残りを済ませるのに大忙しだった彼女は、それらが終わった後に自室へ帰り寝ていたのだった。
「兄上…大丈夫でしょうか…?」
ふと、そんな事を呟きながらエイリークはエフラムの自室へ繋がる廊下へと入る。
数歩歩いた所で、エフラムの自室の扉前に着く。
そして、重厚な扉にコンコンと軽快にノックする。
「兄上、エイリークです。」
…………………。
だが、返事は返ってこない。不思議に思ったエイリークは再度ノックして…。
「兄上?兄上、私です、エイリークです。」
…………………。
またも反応はない。不審に思ったエイリークは扉の取っ手に手をかけた。
「…兄上、失礼します。」
エイリークが部屋に入り、その目に飛び込んできたのは…。
「………!?あ、あああああああ…兄上!?!?」
そこにはエフラムとミルラが裸で一緒に寝ている姿があった。
エフラムは大の字に寝ていて、ミルラがそれに寄り添うようにして寝ていたのだ。
「………は…ぁ…。」
エイリークは信じられない、といった顔で呟きを漏らすとその場に卒倒してしまった。
そんな事も露知らずエフラムとミルラは、これ程までにないくらいの幸せそうな顔で眠り続けていた。
朝の明るいひと時を彩る鳥達の鳴き声は、そんな夢心地にある2人を祝福しているかのようだった…。
終