ケロロ軍曹でエロパロ 其の2

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1名無しさん@ピンキー

ここは吉崎観音先生原作、ケロロ軍曹のエロパロスレです。

前スレ
ケロロ軍曹でエロパロ
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1081179217/

関連スレ(少年漫画板)
【ケロロ軍曹】 吉崎観音 Part5 【連載中】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1092555611/
2名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:40:02 ID:0FTbhgBc
2
3名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:43:42 ID:WSQSa2Jr
>>1
乙。
4名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:51:00 ID:enMhV4Wa
>1
乙!
無事に立ってよかった。
5名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:59:54 ID:F3TIM5NH
>1
どつかれさんであります。
6名無しさん@ピンキー:04/10/01 00:26:55 ID:FhZm1cSo
さあ前回容量の関係で投下できなかった方もそうでない方もジャンジャン投下してください。
7名無しさん@ピンキー:04/10/01 00:49:22 ID:7MyURUkS
投下が無いとスレが即死してしまいますがな。
8名無しさん@ピンキー:04/10/01 01:02:03 ID:qvqYoLBg
ほしゅ
9名無しさん@ピンキー:04/10/01 01:37:12 ID:HW0rJbwZ
このすれでは擬人化ケロロが登場するか?
10today:04/10/01 02:15:54 ID:zZZkmNxZ
では、改めまして…。原作のパロで、擬人化ギロロ×大人化夏美です。
11today:04/10/01 02:19:33 ID:zZZkmNxZ
 暑い夏の昼下がり……
 俺――、ギロロは、今日も愛用のテントの中で銃器の整備を行っていた。どんな時でも
不測の事態が起こり得ることを考え、準備は怠らない。軍人として大切なことだ…。だが――
 先程から、何やら家の中が騒がしい。外の気温も35度を超えているだろうか。この
むせ返るような暑さの中で、その喧騒にもしばらく耐えていたのだが、なかなか収まる
気配を見せない。段々とイライラしてきた俺は、拭いていた銃を置いて日向家の中へと
入っていった。
 騒ぎは居間の方から聞こえてくる。俺はその部屋のドアに手を掛け、一気に開けた。
「おいっ! 一体何の騒ぎだ!?」
 部屋に入ると、目の前にクルルがいた。
「クックック…、丁度いい所に……」
 クルルはそう言ったかと思うと、その手に持っていた銃を俺に向けて、いきなり発射する。
「なっ……」
 至近距離から不意をつかれて、避けることは出来なかった。俺は、その銃が放つ光に包まれる。
「うおあああああああ――――っっ!!!!?」
 この銃はヤバい――
 俺はそう思った。自分の身体が、何か別の物へと強制的に変えられていく感じがする。
「ク〜ックックック…、どうやら成功のようですな……」
 そして光が収まった。クルルが満足気な様子でいる。俺はそれにハッとしたようにして、
自分の身体を見た。
「なっ、なんだこれはっ!!!?」
 何やら視点が高いと思ったら、何と自分の全身が人型化していたのだ。そして俺は
「I LOVE SUMMER!!」などと書かれているTシャツを着せられていた。
(I LOVE SUMMER……?)
 俺は何か腑に落ちない気がして、思考を張り巡らせる。そして一人の人物が思い浮かんだ。
(そうだ、夏美…。アイツにこんな姿を見られたら……)
 俺は恐る恐る部屋を見渡した。すると――
 俺は唖然とした。そこには完全に大人と化した夏美の姿があったのだ。そのあまりの
成長ぶりに、それまで着ていたであろう子供用の服が、はち切れそうなほどに膨らんでいる。
(なっ、何ぃ――――っっ!!!? そ、そうだ。それにこの言葉、捉え方によっては……)
12today:04/10/01 02:22:01 ID:zZZkmNxZ
「クックック…、この銃は俺達のような姿をした者でも人型に姿を……」
 俺がそんなことを考えていると、クルルがその銃の性能を自慢気に語り始めた。俺は
そんなクルルの頭を掴んで、自分と目線が合う所まで持ち上げる。
「貴様…、俺を勝手にこのような姿にするとはどういうつもりだ!? それから何だ、この
服はっ……!?」
 かなり高圧的に言い放ったつもりだが、クルルは顔色一つ変えない。そして、いつもの
調子で口元に手を当てながら、ゆっくりと俺に答え始める。
「今、海水浴場で流行りのTシャツですが、それが何か? クックック…、ク〜ックックックック……」
 クルルは、おかしくてしょうがないと言った感じで笑い続けている。その笑い声も、
いつもより大きいような気がした。
(こいつ…、まさかワザとか!?)
 俺はそう疑念を抱いた。クルルは続けてこう言ってくる。
「まあまあ先輩…。俺の話を聞きなって……」
 そしてクルルは事の一部始終と、明日の海について話し始めた。どうやら、俺と夏美の二人で
ケロロや冬樹達をまとめろと言うことらしい。俺は、こんな姿で観光に行くことなど出来るか、
と思っていたが……
「海…、水着…、二人っきり…、男のロマン……」
 …などと、クルルにその楽しさを妄想させる言葉を耳元で囁かれる。
「ふふふ…、明日が楽しみだ」
 俺は、気付いた時にはその話を承諾していた。
「うおぉ…、見事に洗脳されているであります……。で、ではママ殿……?」
「あら…、これならOKね。いいわよ、楽しんでらっしゃい♪」
「やっ、やったであります!!」
「う、うそ〜……」
 うなだれる夏美の姿が目に映る。まさに十人十色の様相の中、海へと行くことが決定されたのだった。
13today:04/10/01 02:25:01 ID:zZZkmNxZ
 そして翌日……
 俺と夏美が先導すると言うよりは、子供っぽいケロロ達が先に先にと海を目指して
いるようだった。そして俺達は電車とバスを乗り継ぎ、目的地である田舎の海水浴場
最寄りのバス停に、やっとの思いで到着する。
「やれやれ、ようやく着いたか……」
 俺は重い荷物を運びながら、夏美達より先にバスから降りる。目の前には大海原が
広がり、潮の香りが漂ってきた。夏の強い日差しが眩しくて、思わず太陽を手で隠す。
俺はバス停の椅子へと腰を下ろして、他の者達が降りてくるのを待つのだった……。
「おお――っ!! ようやく着いたであります」
「結構掛かりましたね……。てゆーか、海千山千?」
「姉ちゃん、早く行こっ!!」
「はいはい。あんまりせかさないでよ……」
 ケロロ達が降りると、夏美も冬樹に促されて、いそいそとバスから降りてくる。
 その姿はひいき目無しに美しく、ただバスから降りてくるだけでも、さながらスーパー
モデルの登場シーンのようだ。夏美が地面に降り立つと、夏の太陽に美しい身体が
映えて、さらに輝きを増す。
 俺はそれに見とれているのを悟られないように気を付けながら、そこにジッと座って
待っていたのだった。
 そして、俺達一行が全員下車し終わる。
「じゃあ、さっさと遊びに行くであります!!」
「あっ、おじさまー、待ってください!」
「先を越されてたまるかよぉーっ!! 軍曹さ〜んっ!!」
「クックック…、荷物番は大人の二人に任せるぜェ……」
「じゃあ、姉ちゃん達よろしくね!」
「ちょっ、ちょっとアンタたち……」
 バスから降りて早々に、ケロロ達はさっさと海へ遊びに行ってしまう。
「私の…自由は……」
 どうやら俺達が損な役回りを押し付けられてしまったようだ。夏美はがっくりとうなだれている。
14today:04/10/01 02:30:28 ID:zZZkmNxZ
「ギロロ…、一緒に運ぼう?」
 そして、俺にそう問い掛けてくる。
「ん? ああ……ブッ!!!?」
 俺は肯定の返事をしながら、ふと夏美の方を向いたのだが、そこで思わず吹いてしまった。
夏美の服は露出が多めで、椅子に座っている俺を下に見て覗き込むような姿勢になると、
その豊満な胸元を中心とした身体の凹凸が強調されて見える。
「えっ、どうしたの?」
 俺がうろたえる様子に違和感を感じたのか、夏美がずいっと近寄ってきた。刺激的な服に
包まれた双丘は、夏美が動く度にユサユサと揺れて俺を興奮させる。
(ぐわあああ―――っっ!!!! そんな体勢で俺に近寄らないでくれぇ――っ!!)
 外部にさらけ出されている夏美の上乳は、その豊かな果実を象徴するラインを美しく描いている。
俺はそれに手を伸ばしたくなるような衝動を必死で抑え、心の中で悲鳴を上げていた。
「ねえっ、大丈夫?」
 俺の顔を見つめるそのキラキラとした瞳に、言葉を紡げば魅惑的に動く大人の唇…。俺は、
夏美が取る何気ない仕草一つにも、魅入られていたのだった。
 そして、いつまでもこんな状況ではヤバいと感じた俺は、跳ねるようにして立ち上がる。
「じゃ、じゃあ、さっさと行くか……」
「あ、うん…。でもホントに大丈夫?」
「あ、ああ。なんともない……」
 俺は何とか取り繕いながら荷物の方を見やる。ケロロ達が置いていってしまった物もあって、
結構な量があった。俺は夏美と手分けするようにして、それを砂浜に向かって運んでいく。
「ギ、ギロロぉ、ちょっと待ってよ〜」
 すると、まだ大して歩かぬうちに夏美が遅れ始める。
「どうした? お前らしくもない」
「え、えと……、実はママから借りた服がキツくて、その……、う、動きづらいの……」
 夏美は、恥ずかしそうにモジモジとしながらそう言ってきた。俺はその言葉の意味をよく考える。
(あの母親の服がキツい……? と言うことは、今の夏美の身体は……)
 俺は、夏美のダイナマイトバディの凄さを、改めて意識させられる。自分の横を歩いている夏美の
凶悪なまでに成長した身体…。それが服の中で窮屈そうにしている様子が、頭の中にありありと
思い浮かぶ。
15today:04/10/01 02:32:53 ID:zZZkmNxZ
 そんなことを考えて興奮していると、真っ直ぐ歩いているつもりでも、荷物に身体を持っていかれて、
ついフラフラとヨレてしまうのだった。
「ちょっと…、やっぱり今日のアンタ変よ……」
 その危うい様子を心配してか、夏美が心配そうに近付いてきて、そう言ってくる。
「い、いや大丈夫……。ちょっと動揺しただけだ……」
 惚れた女の前で、情けない姿を見せる訳にはいかない。俺は、その魅惑の身体に翻弄された精神を、
何とか落ち着かせる。そして、夏美の方を向いた。
「ギロロ……?」
「…持ってやる。ほら貸してみろ」
 俺はそう言うと、夏美が持っている荷物の一部を、その手からひったくった。
「あっ…、別にそういうつもりで言ったんじゃ……」
 夏美が、申し訳なさそうにそう言ってくる。
「なっ、なぁに…。これくらいの重量…、どっ、どうということもない……」
 さすがに量が多すぎて、かなり重いと感じていたが、俺は無理してそう言ってみた。
「う、うん…。じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うわ……。ありがとう、ギロロ…」
 と言って、夏美は俺にニコッと微笑んでくれた。俺の心に幸福感が広がる。その笑顔が見れただけでも、
荷物を持ってやった甲斐があったというものだ。俺は荷物の重さなど忘れるようにして、歩みを進めた。
 そして砂浜へと続く道をしばらく進み、ようやく目的地へと到着する。
「ぐっ……」
 強がっていた俺もさすがに疲れてしまい、そこに倒れ込むようにして荷物を置いた。すると、夏美に
重いのを我慢していたことを気付かれてしまう。
「やっぱり重かったんじゃないの……」
(しっ、しまった!? 夏美にこんな姿を見せてしまうとは……。くそぉっ…、不覚だっ……!!)
 いい所を見せたはずが、最終的にこうなってしまって、俺は激しく後悔したのだった。

 そして手頃な場所に陣取った二人は、いったん別れて、それぞれの更衣室へと向かうことになった。
16today:04/10/01 02:35:33 ID:zZZkmNxZ
「え〜と、女性用更衣室……。あ、あったあった。ここね……」
 私はギロロと別れて更衣室へと辿り着く。中に入ると、モアちゃんがもう着替え終わろうとしていた。
「あっ、夏美さん…。すいません、ついはしゃいじゃって……。荷物、大変だったんじゃないですか?」
「ううん。ほとんどギロロが持ってくれたから……」
「そうなんですか?」
 私はモアちゃんとそんな会話をしながら、着替えを始めた。上着を脱ぐ時など、改めて
胸の大きさが感じられる。
(はぁ……。ママはいつもこんな苦労してるのかなぁ……)
 服を脱ごうとする度に、いちいち引っ掛かる胸の膨らみ…。そのわずらわしい感覚から、
私はそんなことを考えていた。すると、モアちゃんが私の胸をじっと見ているのに気付く。
「モアちゃん?」
 私がそう尋ねた。モアちゃんは、自分の胸と私のとをチラチラと交互に見ている。
「あの…、夏美さん、胸がすごく大きくて羨ましいです…。私なんて……」
 モアちゃんはショボンとして何かを考えている。自分の本来の身体を想起しているのだろうか。
「そっ、そんな…。こんなのと比べちゃダメだって……。ねっ?」
 私は何とか励まそうとしたけど……
 すっ……、ぎゅむぅ……
「ひゃっ…!? モ、モアちゃん!?」
 私は驚いて、変な声を出してしまう。モアちゃんが、いきなり私の胸に触ってきたのだ。
「凄いです…。大きくて…柔らかくて……」
 ぐにゅぐにゅ……
 モアちゃんはそう言いながら、私の胸の感触を味わうようにして優しく揉んでくる。
「きゃっ…! ちょ、ちょっとやめ…、やめてってば……。ん…っ…ああっ!?」
 胸はその大きさに似合わず、感度はいい。モアちゃんに探るような手つきで揉まれ、
私はジワジワ快感を送り込まれる。こんな場所で恥ずかしいという思いはあったが、
口からは声が漏れてきてしまっていた。
「ぐすっ…、いいなあ。でも…、でも私だっていつかムチムチになってみせますっ!!
てゆーか一日千秋?」
 そう言うと、モアちゃんは走って更衣室から出ていった。
17today:04/10/01 02:38:07 ID:zZZkmNxZ
「…えーと」
 私はしばらく立ち尽くしていたが、着替えを再開することにする。バッグの中から、今日着る
白いビキニを取り出した。
「改めて見ると、ちょっと小さいかも……」
 今の私の身体を考えると、結構な露出が見込まれそうである。着替え終わってみると、
やはり予想通りだった。
 胸の中央で結ばれた可愛いリボンが特徴的な上の水着からは、上乳のみならず下乳が
たっぷりとはみ出るほど露出している。それは細い紐で固定されているだけの物で、首筋から
鎖骨にかけての美しいラインが惜しげもなくさらけ出されているのが、情欲をそそる。
 一方、両脇を紐で結ぶタイプのセクシーな下の水着は、申し訳程度に秘所を隠すキツい角度の
もので、その魅惑の股間を十分に引き立たせていた。
「か、かなり恥ずかしいんだけど……」
 私は周囲の視線に気を配りながら、砂浜へと足を踏み出す。
(な、何だかジロジロ見られてる気が……)
 そして私は、両腕を前で組み、胸を隠すような体勢をとって、荷物の置いてある場所を足早に目指した。
「にしても……」
 元の場所に戻ってようやく一息つくと、私は辺りを見渡した。目の前に青い海が広がっているというのに、
荷物番ではここからロクに離れることも出来ない。
「それにこの身体じゃね…。あー、重い……」
 身に着ける物が少なくなると、胸の重さがよりズッシリと感じられる。それは私が歩くだけでもタプタプと
揺れて、凄く恥ずかしかった。海で遊ぶにしても、水の抵抗は相当だろう。
「もういいわよ。今日はお肌焼くだけで……」
 私は半分諦めながら椅子に座る。そしてオイルを自分に塗ると、椅子に仰向けになるようにして日差しを
浴びていた。
18today:04/10/01 02:40:31 ID:zZZkmNxZ
「姉ちゃん、色っぺェだがや〜」
(ん…、何?)
 そうしてまだ間もないうちに、私は男達に声を掛けられる。その慣れた態度から察するに、
ナンパ目的で海水浴場に来て、女の子を誘いまくっているのだろう。
「東京モンか? 珍しいだがや〜」
「ひょっとして、傷心旅行とか言うヤツだがやか〜?」
 最初は相手にしないでいたが、しつこく食い下がってくる。
「オラ達が慰めてやるだがや〜」
 さらには、大胆にも私に手を伸ばしてきたので、軽く攻撃してやった。
「グハッ!?」
 男達は数メートル程吹っ飛んで、砂浜に埋まる。
「危ないよ! 大人になって腕力もアップしてるみたいだから」
 次の瞬間……
 ズサアッ!!
「浜っ子を…、なめんなやァ〜〜〜ッ!!!」
「なっ…、地中から!?」
 突如地中から男が飛び出してくる。私は不意をつかれ、攻撃することは出来そうにない。
(しまった油断―――― ダメ…、やられるっ……!!)
 私は、飛び掛かってくる男に捕らえられるのを覚悟し、目を閉じて身構える。
 ドカアッ!!
 激しくぶつかり合う音がした。しかし、私には痛みがない。
「あ、あれ……?」
 私が恐る恐る目を開くと、そこには引き締まった身体をした赤髪の青年が仁王立ちして
いたのだ。
「ギッ、ギロロ!?」
(ギロロが男と私の間に身体を入れて、守ってくれたんだ……)
19today:04/10/01 02:42:43 ID:zZZkmNxZ
「おい……」
 ギロロがそう言いながらゆっくりと男の方を向く。そして男の腕を掴み、目を合わせて
激しく睨み付けた。
「夏美に手を出すな……!!」
 その殺気は、横から見ている私の方まで漂ってきている。これだと目を合わせている
男の方は、相当の威圧感を感じているだろう。
「ひいいっ!! 彼氏がいたなんてぇっ……。ゆっ、許してくれや――――っっ!!!!」
 男は恐怖からか顔を引きつらせていた。そしてギロロの腕を必死に振り解くと、走って
遠くへと逃げていく。
「なっ…、彼氏……!?」
 男に勘違いされたせいか、ギロロはその逃げていく姿を茫然と見送っていた。
 そして男が見えなくなると、ギロロは私の方に向き直り、どこか気恥ずかしそうにしながら
歩み寄ってくる。
「夏美…、立てるか?」
 そして尻餅をついてしまっていた私に、手を差し伸べてくれた。
「あ、ありがとう……」
 私はギロロに腕を引っ張られながら立ち上がる。そして身体に付いた砂を払っていると、
ギロロが語り掛けてきた。
「野良犬に噛まれたにせよ…お前の油断が悪いのだ。世話を焼かせるな…全く」
 どこか照れ臭そうにしながら、遠い目をして私に語り掛けてくるギロロ…。そんな姿を見ると、
私の胸がキュンとする…。
(な、何だか、今日のギロロって、やけにカッコよく感じる……)
 それは姿が人型であるから…というだけではないような気がした。
 何とも言えない雰囲気が私達を包み込む。なかなか話し掛けづらくはあったが、なぜか
気まずい思いはしない。
(あ…。私…、ドキドキしてるよ……)
 今まで味わったことのないような雰囲気に私は戸惑う。ギロロがこっちに向き直った。その
何気ない動作の一つ一つにも、私は胸をドキドキさせてしまう。私はギロロの顔を直視出来ない
ほどに赤くなりながら、そこにじっと立っていた。
 そしてギロロが沈黙を破って、ゆっくりと口を動かし始める。
20today:04/10/01 02:45:27 ID:zZZkmNxZ
「…夏「ハイハイ、カットカット――!!」
 しかし、ギロロが私の名前を呼ぶ声は、誰かの大きな声によって遮られる。私がその方向を向くと……
「ボ、ボケガエルッ!?」
 そこには怪しい格好をしたボケガエルの姿があった。
「そろそろ時間だ…。おじさんと行こうねぇ〜〜〜〜」
 そう言うと、私の腕を引っ張ってどこかへ連れて行こうとする。
「ちょっと! どこ連れてく気よ!?」
 そう言いながらも、私はこの勢いに逆らえきれずに、ずるずると連れて行かれるのだった。
「な、夏美……」
 そこに取り残されたギロロが私を呼ぶ声は、どこか寂しそうだった……。
 そして私は、何かのイベントが行われるであろう場所へと連れてこられた。
(何なのかしら……?)
 私はそこに立ててあった看板を読む。
「水着美女コンテスト……? まっ、まさか私に出ろって言うんじゃないでしょうねっ!?」
 ボケガエルが頷く。冗談じゃない。私はこんな身体で、普通に歩ってるだけでも恥ずかしいのに、
この上見せ物になるなんて……
「絶ッ対、ヤダ!!」
 私はそう言って、その場から立ち去ろうとする。
「まあまあ……」
 説得しようと言うのか、ボケガエルが私の耳元に寄って囁いてくる。
(ふん。そんな事しても無駄……)
「あなた自分の美しさを自覚なさいな…。その美しさを世に知らしめないなんて…、それこそ罪だよ…?」
 ところがその声を聞いてると、何だか本当にそんな気がしてくる。
「つ、罪……?」
 私はそう聞き返していた。
「そそッ、罪罪!!」
 そんな話を聞いているうちに、私は今までの周りの視線を気にする感じはどこかへ行ってしまい、
むしろ周りの人にもっと自分の事を主張したいと言う思いが強くなってきて、ついにはそのコンテストに
出ることを承諾した。
「おおっ、そうでありますか!! 期待してるでありますよ……」
 ボケガエルはそう言って私にゼッケンとネームプレートを渡すと、見物席の方へと消えていった。
21today:04/10/01 02:49:13 ID:zZZkmNxZ
 そしてコンテストは始まった。私は5番目と言うことで、裏で出番を待つ。女の子が
出ていく度に、歓声がここまで大きく聞こえてきた。そしていよいよ自分の名前が
呼ばれると、私は満面の笑みを浮かべてステージへと上がっていった。
「うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!」
 私が登場した時、会場は凄い盛り上がりだった。
(すっ、すごい……。今ここにいるみんなが私のことを見てるのね……)
「いいぞぉ――――っっ!! レベルたけえええええっっっ!!!!!!!」
「ひゅう〜〜っ♪ 何かポーズ決めてよ!!」
 そう声が上がる。
(そ、そうよね。ビックリしてる場合じゃなくて、何かアピールしないと……)
 私は自分の身体を見た。やはり一番目に付くのはこの巨大な胸である。コンテストに
参加する前は、恥ずかしくてずっと隠すようにしてきた。その反動か、私はそれをアピール
しようという思いがどんどん湧き上がってくる。
(男の人もおっぱい好きだって言うしね……。よ、よぉし……)
 私は自分の両胸を下から手で持ち上げる。そして、タプタプとした乳肉を上下左右に
揺さぶってみた。
「キタ―――――――――!!!!!!!!」
「すげえええええ!! でかすぎるっっ!!!!」
「う〜ん、おっぱい……」
 バタン
「先生っ! こいつが失神しました!!」
「うるさい!! 今集中して見てるんだから、お前が救護班に通報しろ!!」
「うう…、お前の分まで、俺が目に焼き付けておくからな……」
 会場を見ると、これだけでもかなりの反響が得られているようだ。
(次は……)
 私は、ワザと胸を揺らすように身体を大袈裟に動かして、体勢を変えていった。そして
前屈みになって、腕を身体の中心に向かって狭める。この胸を強調させるポーズで観客に
アピールすると、大きな歓声が上がった。
22today:04/10/01 02:51:06 ID:zZZkmNxZ
「お、お、お前ら、お、お、お、落ち着け!!!!」
「ハァハァ…、お、お前もな……」
(いい感じ…。よぉし……)
 どんどん乗ってきた私は、脚を開いて股間を強調するポーズを取ろうとする。
(よし、ここで脚を開いて…)
 そこまで行った時、突然頭の中がスッキリとした感じになってくる。
(あ、あれ…なんだろ頭がスーッて……)
 私はそこでハッとした。
(っていうか私……、何て事してんのよ!!)
 今までこのステージ上でしてきた事が、急に恥ずかしくなってくる。
(そう言えば、この話を持ち掛けられた時は、全然出るつもり無かったのに……)
 おそらく、何らかの手段でボケガエルに嵌められたのだろう。私はその憎い相手を、
その場から捜し始める。
(…いたっ!!)
 会場の隅の方で、ボケガエルの姿を見つけた。そこにはギロロとクルルも一緒に居る。
何やら揉めているようだ。
(もしかしたら…、私のことで…かな?)
 ケロロ小隊のメンバーの中でも、ギロロだけは私に優しくしてくれる。だからと言って今回も…
と言うのは私の都合のいい解釈かもしれないが、そのギロロの必死な行動は、私の為にして
くれているのだなと思えて、とても嬉しかった。
 私は正気に戻ると、しばらく立ち尽くしていた。動きを止めてしまった私を、会場の観客も
不審に思い始めたようだ。と、そこで、ギロロが突然ステージに上がってくる。
「夏美っ!!」
「え? ギ、ギロロ!?」
 私はギロロの行動に驚きを隠せない。そしてこう言ってくる。
「どうした? お前は洗脳されていたんだ……。もうこんな所にいないでさっさと行くぞ」
 そしてギロロが私の腕を掴み、この場から引っ張り出そうとすると……
23today:04/10/01 02:53:08 ID:zZZkmNxZ
「乱入野郎Uzeeeeeeeeeee!!!!!!!!」
「帰れ!!」
「Boooooooooooooooooo!!!!!!!!!」
 会場のみんなは、突然乱入してきたギロロに敵意を剥き出しにして、ブーイングの嵐を
巻き起こしてきた。そのうち物も飛んでくるなど、殺伐とした雰囲気になってくる。
「きっ、貴様らぁ……」
 ギロロが怒りで拳を震わせている。このままでは大変なことになると思い、私は口を挟んだ。
「ギロロ…、待って」
 私がそう制すると、ギロロは納得出来ないと言った表情で聞き返してくる。
「夏美、いいのか!? お前があのような変態地球人共の見せ物になるなど、俺は……」
 ギロロは私の肩を掴み、必死に説得を試みてくる。
 どうしてギロロは私に優しくしてくれるんだろうかと、これまで私はずっと疑問に思ってきた。
今日のギロロの一連の様子が思い浮かぶ。それと今のギロロの真剣で必死な目を見て…、
私はその理由がようやくわかった気がした。
「ギロロ…、アンタの気持ちは凄く嬉しい。でも…、でも私はやめたくないの」
「な…、なぜだっ……!?」
 ギロロが、私の肩を掴む力を強めてそう聞いてくる。私はギロロのその手に自分の手を重ねて、
ゆっくりと気持ちを伝え始めた。
「ここまで来て今更退場するのもカッコ悪いでしょ? それにこんな身体になったからには何か
一つぐらいやっておかないと気が済まないのよね……」
 どうせここから去ったところで、荷物番ぐらいしかやる事はないのだ。私は、ここまで来たら
開き直って出続けるのもいいんじゃないか、と言う気持ちになっていた。
「夏美…、しかし俺は……」
 ギロロが、何か言いたそうに私を見つめてくる。
「ギロロ…、ありがと。でもやるからには負けないわ」
 私が何度もその意志を伝えると、ギロロも説得を諦めたのか、ステージから観客席の方へと
去っていった。その途中で会場から野次を浴びていたが、ギロロがその鋭い目つきで会場全体を
睨み付けると、シーンと静まりかえり、程なくしてギロロが現れる前の雰囲気に戻ったのだった。
 そして私の番が終わって、いよいよ判定に入ろうとしていた。会場の反応から、私はかなりの
自信を持っている。
(うん、手応えはあったわ…。これなら……)
24today:04/10/01 02:55:06 ID:zZZkmNxZ
 しかし、何やら係員の人達からざわつきが起こっている。どうやら最後の最後で、参加者が
一人増えたらしい。だけど、それを知っても、私の余裕な気持ちに変わりは無かった。
「なんと…、この土井中村の海辺に、USA・セクシートップスター、メロディー・ハニーさんが
現れた――――っっ!!!!」
 実況がそう言うと、その女性がステージへと上がってくる。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!!!!!!」
 今までに無い歓声だった。その女性は美しい金髪をなびかせて颯爽と歩んでくる。身体は、
出る所は出ているが無駄な肉は全く付いていない。女性が日頃の鍛錬を欠かしていない事が
ハッキリと感じ取れた。
 その女性が私に向かってウインクする。勝負の挨拶と言うことなのだろうか……
(凄い…、綺麗……)
 その肉体とは裏腹に、どこか幼さが残る可愛らしい顔…。そして、そこから来る愛くるしさ…。
私は同性でありながらも、一種の感動を覚えていた。
 その見掛けだけでは無い。女性には、何か内から滲み出てくるような大人の魅力がある。
側に立っていると、それがひしひしと感じられる。
「わあああああああああああああああああああっっ!!!!!!!!!!!!!」
 会場の波のようにうねる歓声が、ステージ上にいる私を襲う。それが、私の持っていた自信を
呑み込んで、ガラガラと崩れさせていった。
 私は助けを求めるようにして、会場にいるギロロを見た。ギロロもこの状況に圧倒されているのか、
顔が青ざめている。
 判定が始まった。もう誰の目にも勝者は明らかだろう。私は、その判定が出る方を直視出来ずに
俯いていた。
(ギロロ…、ごめん……)
 私は負けた――――
25today:04/10/01 02:57:35 ID:zZZkmNxZ
 コンテストが終了し、夏美はギロロに肩を抱かれるようにしながら、失意のままに
元居た場所へと戻る。二人がそこに座ってから、結構な時間が過ぎていた……。

「……」
「……」
 俺が夏美とここに戻ってから、もう大分時間は経っている。だが夏美はずっと下を
向いたままで、何もしようとはしない。俺もそんな夏美に何と声を掛けていいかわからず、
ずっと沈黙が続いていたのだった。
「ギロロ……」
 もうどれくらい時間が経っていたかはわからない。夏美が久しぶりに口を開いた。
「コンテスト…、負けちゃったね……」
 自分から進んで出た訳ではないが、負けず嫌いな夏美には相当悔しかったようだ。
無理もない。優勝を確信しかかった所から、一気に突き落とされたのである。
 例えるなら、優勝が懸かった野球の試合で、9回裏3点リードでマウンドに上がった
信頼されている抑えのエースが、逆転サヨナラ満塁ホームランを打たれて敗北を喫する
ような惨めさを、夏美は感じているのだろう…。
「そんなに気にするな…。今回は相手が悪すぎたんだ……」
 本当は、もっと気の利いた言葉を掛けるやるべきではないかと思っていた。しかし、
実際にあの審査席で、全く私情を入れずに判定を行わなければいけないとしたら、
俺は瞬時に夏美を選べただろうか?
 俺はそんなことを考えてしまう自分が腹立たしくて、歯をギリギリと軋らせていた。
26today:04/10/01 02:57:53 ID:zZZkmNxZ
「ありがと…。でも…、やっぱり見た目だけじゃなくて、中身も大人にならなきゃダメだった
みたい……」
 夏美はそう言うと、目に涙を浮かべて俺に抱き付いてきた。
「っ…、ギロロぉ…、私、悔しいよぉっ……!!」
 悔しさが込み上げてきたのか、夏美は俺の胸の中で泣き始める。俺はそれを見て、
大人の姿であっても、夏美が夏美であることに変わりは無いのだろうなと思えた。
「まだまだ子供だな、お前は……」
 俺はそう言って夏美の背中に手を回して抱き締めた。俺の言葉に夏美が答えることは
なかったが、思いを吐き出して少しは気が楽になれただろうか。
 そして、精神的な疲れを癒すためにもと、俺は夏美を寝かせて少し休ませることにした。
「すぅー…すぅー……」
 しばらくして、夏美の規則正しい寝息の音が聞こえてくる。
「ゆっくり休めよ、夏美……」
 俺はそんな夏美の可愛い寝顔を見ながら、そこで時間を過ごしていった。
27today:04/10/01 03:00:09 ID:zZZkmNxZ
「先輩……」
 しばらくそうしていると、ある人物が俺達の所へとやってくる。
「クルルか…、何だ?」
 こいつが、用も無しに話し掛けてくることは無いだろう。
「銃の効果……、もういつ切れてもおかしくないですぜェ……」
「む…、そうか……」
「…いいのかい? その身体のうちにやっておくべき事もあるんじゃ?」
(……やはりクルルの奴は気付いていたか)
 今、俺と夏美の恋の障害の一つであった異星人体であるという課題は、クリアされて
いる訳である。それに、今日は夏美と二人っきりになる機会も多くて、なかなか
いい雰囲気でもあった。俺も、夏美に自分の想いを伝える絶好のチャンスだろうとは思う。
(だが…、この身体は俺の本当の姿ではない……)
 そう…。今まで本来の姿でいる時は何も出来なかったと言う現実が、俺に重く
のし掛かっていた。その本当の自分を差し置いて、地球人の姿を借りて告白すると
言うことに、俺は抵抗を感じていたのである。
28today:04/10/01 03:00:30 ID:zZZkmNxZ
「クックック…、先輩、俺はよ……」
 そんな俺の思いを見透かしたように、クルルがこう言ってくる。
「外見が変わっても中身が同じなら…、そう思うがねェ……」
(…クルルがこんな事を言って励ましてくれるとはな。それだけ今の俺は情けないと
言うことか……)
「…考え直す気になったかい?」
 クルルはそう言うと、何やら怪しげな装置を荷物のある辺りに置く。
「…? 何だそれは」
「クックック…、これを使うと……」
 クルルがその装置を動かすと、荷物が風景と一体化して、遠目には全くわからなくなる。
「ステルス…か」
「クックック…、そう言う訳で、もうここにへばり付いてる必要もないって訳ですな……」
 クルルはそう言うと、立ち上がってどこかへ歩き始める。
「俺はアイツらと遠くまで遊びに行ってくるぜェ……。ま、二人はごゆっくり……」
「すまん…。恩に着る」
「らしくないぜ、先輩…」
「それはお前もだな、クルル…」
「…こりゃ一本取られましたな。ク〜ックックックック……」
 クルルはそう言うと、バツが悪そうにして立ち去っていった。
29today:04/10/01 03:02:18 ID:zZZkmNxZ
 それからしばらく立って、夏美が目を覚ます。
「う…うぅん……」
 そしてグッと伸びをすると、ゆっくりと起き上がった。
「夏美…、もういいのか?」
「…うん。少し寝たら、落ち着いたかな……」
 まだ完全に立ち直ったという訳ではないだろうが、それでも寝る前よりは、幾分
顔色も良くなっているようだ。
「そうか……。夏美、良かったらちょっと歩かないか? 荷物ならこの通り大丈夫だ」
「え…? ……うん、いいよ」
 そう了承を得ると、俺達は立ち上がる。メインイベントも終わり、人もまばらな
砂浜の上を、ゆっくりと歩き始めた。
「海から吹いてくる風が気持ちいいね……」
「ああ、そうだな……」
 夏美の、頭の上で可愛く結ばれながらも美しく伸びた赤い髪が、海からの
涼しい風に撫でられて、鮮やかになびいている。特に口数は多くなかったが、
俺達は海の雰囲気をジックリと感じながら、歩みを進めていった。
 その道中で俺は色々と考えていた。俺は侵略者であるという現実…。その
侵略すべき星の少女に恋をしてしまった…。そんなことは本来あってはならない
ことであり、心の中ではいつも葛藤があったことなど……。
(だが……、この気持ちだけは裏切れないんだ……)
 そんなことを考えていると、徐々に辺りが人目の付かないような静かな場所に
なってくる。
(ここなら……)
 俺は立ち止まる。夏美はその動きに気付くと、歩みを止めて、ゆっくりとこちらを
向いてきた。俺は、夏美に尋ねられる前に話し掛ける。
30today:04/10/01 03:05:11 ID:zZZkmNxZ
「夏美…。実は今、どうしてもここでお前に伝えたいことがある……」
 夏美はそう聞くと、少しだけ考えるような仕草を見せた。
「……何、ギロロ?」
 そして、ゆっくりと聞き返してくる。
(言えっ……。今だ…、今しかない!!)
 俺は心の中で、そう自分に言い聞かせる。
「俺は…………」
 だが、その後の言葉…、そのたった一言二言が繋げられない。もうそれは喉を
出掛かっていると言うのに、俺の中の何かが、それをためらってしまう…。
 羞恥? 恐怖? それとも、単に俺が臆病なだけ……?
(くそっ、何故だ……。俺はまた何も出来ないのかっ!?)
 そんな色々な感情が渦巻いてきて、何も出来ないでいる自分への怒り…。
それが沸々と込み上がってきて、俺は拳を強く握り締める。
「ギロロは…大人ね……」
 そんな俺の様子に痺れを切らしたのか、夏美が割って入ってきた。しかし、
その言葉の意味がよく理解出来ない。
「…どういう意味だ?」
 俺がそう聞くと、夏美はフッと笑みをこぼして俺に近付いてくる。
「考え過ぎなのよ、ギロロは……」
 夏美はどんどん俺に近付いてくる。その可愛らしい顔も、もう目の前まで迫っていた。
「考えるよりもまずやってみることが…、私みたいにまだ子供な人のいい所だから……」
 夏美が俺の顔に触れる。そして――
「ちゅっ……、こういう事なんでしょ?」
 一瞬、何が起こったのかわからなかった。だが俺の唇には、夏美の唇の感触が
しっかりと残っている。
「な、な、な……」
 突然このような行為を受け、俺は戸惑う。
「あんなにされたら、私だって気付いちゃうわよ……」
 そう夏美は語った。どうやら俺の気持ちはすでにバレていたらしい。
31today:04/10/01 03:07:23 ID:zZZkmNxZ
「そ、そうか、もう知られていたんだな……。しかし…、お前は俺でいいのか?」
 俺がそう問い掛けると、夏美は俺に抱き付いてきた。そして耳元に口を寄せてこう囁く。
「うん…。今日のギロロ、カッコ良かったわよ……」
 それが夏美の答えだった。
 情けない形ではあるが、夏美に想いを伝えることは出来た。だが、今はここで終わるだけ
ではいけない。
「夏美…、俺達がこの身体でいられる時間も、そう長くないらしい……」
「うん…」
「…嫌ならいいんだ。だが、俺はこの身体でいるうちにしておきたいことがある……」
 抱き合っている夏美の柔らかい胸の感触……。そこから感じられる鼓動が、一際
大きくなった気がする。どうやら夏美もその意味を理解したらしい……。
「…うん。いいよ……」
 肯定の答えを期待して質問したクセに、俺はその夏美の答えが信じられなかった。
「…本当にいいのか?」
「言ったでしょ? ギロロは考え過ぎなのよ……。私だって…、この身体でいるうちに、
アンタにして欲しいもん……」
 夏美の顔は真っ赤になり、心臓もバクバク言っている。さっきから夏美にばかり
色んな事を言わせている気がして、情けないと言うよりは申し訳ないと言う気持ちに
なってきた。
「すまんな。情けない男で……」
「それも考え過ぎだって……」
 俺達は見つめ合った。夏美の顔が目に映る。子供の面影をしっかりと残した幼い
顔立ち…。艶やかに伸びた睫毛が扇情的な、ウルウルした瞳…。その頬擦り
したくなるような可愛さに、俺の我慢も限界だった。
(いや…、もう我慢する必要もない。夏美は受け入れてくれたんだからな……)
32today:04/10/01 03:09:57 ID:zZZkmNxZ
「ギロロ……」
「夏美……」
 俺達がお互いの名前を呼び合う。そして俺は、その瞳に吸い込まれるようにして、夏美と
再度口付けを交わした。今度はゆっくりとお互いを確かめ合うように……
「ん…ふぁぁ……」
 唇を合わせていると、夏美がウットリとして甘い声と吐息を漏らしてくる。精神的な刺激が
そうさせているのだろうか。俺はそんな夏美の様子に興奮して、己の舌を夏美の麗しい唇に
這わせていく。
 ちゅっ…、つっ…つうっ……
「んんっ…ふぅぅ……、ギロロぉ…私っ……」
 夏美が切なげな声で、そう小さく呟く。唇と唇との接点に、高揚してきた夏美の熱い吐息を
感じていると、俺はそんな可愛い夏美ともっと深く繋がりたくなっていって、その舌を口内へと
滑り込ませた。
 ぐちゅっ…、ずちゅずちゅ……
「ふうっ!? ん…むぅ…んっ、っふ…!?」
 俺は口腔を舌で愛撫して、夏美の味を感じていく。まだ誰も犯したことのない口壁を擦り上げ
ると、夏美は眉を寄せてピクンと震える。
(夏美…、感じてくれてるのか……?)
 声は出せないので目で確かめるのだが、その様子からは嫌がっているようには見えない。
俺は愛撫を続行する。
「ん…ふっ…! んん…んむぅ!!」
 声を漏らして可愛く反応してくれると、俺も嬉しくなってどんどん夏美が欲しくなる。
「ふうぅ……、んっ!?」
 俺が舌の先端を夏美の舌に軽く触れさせると、どこか驚いたような反応を見せる。しかし、
トロンとした表情からは、拒否の意志は感じられない。俺は夏美の舌を、己の舌で舐め始めた。
 ずっ…、ずうっ…、ずるうっ……
「んんっ…、ふぅ…ふうぅっ……!」
 夏美は、頬を赤く染めて目尻に涙を溜めるという淫靡な表情を見せ、熱い吐息を漏らして
俺の愛撫を受けていた。自分に抱かれながら口を愛撫されて震える夏美が、とても愛おしい。
33today:04/10/01 03:11:40 ID:zZZkmNxZ
(…くっ!?)
 その時、俺はある異変を感じた。先程からなぞっていた夏美の舌が、自らの意志を
持って動き出したのである。
「んん…、ずちゅっ…、ふぅっ…、ぬちゅ…ぐちゅぐちゅ……、むうぅっ…!」
 夏美が自らの舌を、俺の舌と絡み合うようにさせて動いてくれる。これまでの愛撫を
こういう形で返してくれて感動していると、もっともっと夏美を貪りたくなっていった。
(夏美っ…!!)
 俺は舌と舌を強く擦らせ合い、夏美の行為に応える。
 ずりゅっ、ぬりゅっ…ぐちゅぐちゅっ…、ずるうっ!
「んふっ…!? ふぅぅっ…、ぐちゅっ…ぐちゅっ……!! むううっ…! ずりゅうぅっ!」
(くっ…、舌と舌が絡み付いて……)
 擦り付け…絡み合い…。俺の口に、夏美が伝わってくる…。デイープキスと一言で
片付けるには、あまりにも深くて強い繋がり合いだった。
 俺は、たっぷりと夏美を感じることが出来た自分の舌を、夏美の口から引き抜く。
「ぷはっ…、はぁ…はぁっ…はぅ……」
「夏美…、どうだった?」
 口が解放し、俺はそれまで聞きたかった事を尋ねてみる。俺達の間には、二人の
混ざり合った唾液が、弧を描いて垂れていた。
「すご…かったよ……。お口の中…、掻き回されて……」
 夏美は恍惚の表情で、そう答えてくれた。どうやら、大分感じてくれたようである。
「そうか。それならば良かった…」
34today:04/10/01 03:15:13 ID:zZZkmNxZ
 俺はホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間、夏美の首から下へと視線を向ける。
抱き合っているだけで、その顔つきに似合わぬ肉感的な肢体が、俺を刺激するのだ。
「夏美…いいか?」
「う、うん…。でも、やさしくしてよ……」
 夏美もこういう事は初めてなのだ。その声には、緊張と怯えが混じっているのが
感じられる。俺はそんな夏美を気遣うようにして、ゆっくりと砂の上に寝かせていく。
 トサ……
「あ…」
 夏美は横たわると、軽く声を漏らした。
「きゃっ…、ア、アンタそれ……」
 何やら俺の下半身を見て、夏美がうろたえている。何だろうかと思って見てみると、
俺の性器が水着を押し上げて、その興奮を強く主張しているのがよくわかった。
「先程からずっとこうなんだ……。抑えようとしても言うことを聞かん」
 地球人の性器の反応に、俺も多少の戸惑いはあった。今の夏美を目の前にすると、
どうにも抑えられそうな気がしない。
「そ、それはいいけど……」
35today:04/10/01 03:15:29 ID:zZZkmNxZ
 俺達の会話はそこで途切れた。俺は改めて夏美の身体を見る。先程からの感じだと、
俺のケロン人としての性知識だけでも何とかなりそうだとは思っていたが、慎重であるに
越したことはない。俺は核心的な部位に手を付けるのはまだ早いと判断し、はやる気持ちを
抑えて、夏美の鎖骨辺りを舐めて愛撫し始めた。
「いくぞ…、ぴちゃぴちゃ…つうっ……」
「あふっ…、や、やだ…そこ…くっ、はあぁっ…!」
 俺は、骨の浮き上がった皮の薄そうな所を丹念になぞり、夏美の反応を窺った。
「あっ…あぅん…! そんな…舐めちゃっ…、ああっ!? はうぅっ……!」
 夏美が好反応を見せると、俺はさらに畳み掛けようと考える。舌の動きはそのままに、
自分の手を夏美の首の後ろ側に回し、指を使ってうなじを撫でて刺激を与え始めた。
「ああっ!? そこっ…んっ…、くうぅっ…指…ダメぇっ……!!」
 夏美の艶めかしいうなじ…。そこを愛でるようにして、俺は指に伝わってくる感触を楽しんだ。
そんな鎖骨とうなじへの二重攻撃が効いているのか、俺が動く度に夏美はピクピクと反応してくれる。
「んむ…、ちゅぷちゅぷ……。夏美…、もっと気持ちよくしてやるからな……」
 俺はそう表明すると、夏美がいい反応を見せてくれる所を的確に探し、そこを重点的に愛撫する。
「あううっ!? そ、そんなに強くしちゃっ…、ダメぇ…ダメだってばぁっ……!!」
 俺は愛撫の激しさ自体を強くした訳ではない。送り込まれる快感が高まったことから、俺が
きつめに愛撫していると感じているのだろう。ともかく、それによって俺の判断が正しかったことは
認められた。鎖骨とうなじは俺の手によって翻弄されていく……。
36today:04/10/01 03:17:45 ID:zZZkmNxZ
「うっ、あっ、あうっ、ふああっ!! あああっ……感じちゃうよぉっ……」
 大分快感も高まってきたようだ。俺はうなじへ回していた手を前に戻し、鎖骨を舐めていた
舌を徐々に身体の下のほうへと滑らせていく。
「ふああっ……何ぃっ……?」
 そうするとすぐに胸の麓まで辿り着く。そして、白い水着にとても収まりきらずにはみ出して
いる下乳の方向へと滑らせていった。
「あ…、やああっ! おっぱいは……」
 乳肉の丘を登っていくと、舌先が捕らえる柔らかい感触が心地いい。俺はその舌を、
はみ出ている下乳の方まで滑らせていって、そこを優しくなぞらせた。
 ちゅぷちゅぷ…、つうっ…つう――っ……
「くぅぅっ……!? そんな…そんなとこ…んんっ!? それ…ダメぇっ……!!」
 普段、あまり刺激を与えないような所をなぞられて、快感が波のように襲っているのか、
時折ビクンと身体を仰け反らせて、夏美は喘いでいた。
「夏美…、水着を外してくれないか……?」
 俺は、このたわわな果実を味わい尽くしたい。夏美は黙って頷いた。
 夏美が、怖ず怖ずと水着を固定している結び目を解くと、胸を拘束していた力が弱まって
だんだんゆるくなっていく。そしてある時に一気に身体から離れた。拘束を解かれた乳肉が、
ブルンッと弾むように揺れ動く。
「こっ、この胸は凄すぎる……」
「いやあっ…、恥ずかしいっ……」
 生で見ると、その双丘の迫力がより強く感じられる。と同時に、それをメチャクチャにしたい
という欲望がさらに高まっていった。
「夏美…、揉ませて貰うぞ……」
 俺はその両乳を手で揉んでいく。とても掌には収まりきらないサイズであった。
 ぎゅむっ…、ぐにぐに……
「うっ…、くうぅっ!! ああっ…、私、ギロロにおっぱい揉まれてるっ……」
(柔らかい…。それでいて指に吸い付いてくるような弾力がある……)
 指がその乳肉に沈むと食らいついて離さないような柔らかさながら、軽く押すように揉むと
それに反発するような弾力をかなり感じ、乳房を揉む俺を楽しませる。
37today:04/10/01 03:19:30 ID:zZZkmNxZ
(今までに味わったことの無いような、不思議な感触だ……)
 俺はその感触をどんどん求めていき、乳肉をこね回していく。
 ぐにゅ…ぐにゅっ…、しゅうっ!
「っく……!!」
 乳肉を弄ぶ俺の手が、その頂上にある尖塔を擦ると、夏美が一際強くビクンと震えた。
「夏美…、ここをいじって欲しいか……?」
 俺は、その桜蕾のすぐ近くで指をクニクニと動かしながら尋ねた。
「くぅぅ…はぁっ…、そっ、そこは…感じ過ぎちゃうからぁっ……」
 やはりここは敏感すぎるのか、夏美はフルフルと首を振った。俺はそんな夏美の
乳首の周りに狙いをつける。乳首そのものには刺激を与えないようにして、桜色の
乳輪を舌で舐め回していく。
 ちゅ…ぷ……、ちろちろ……、くちゅくちゅ……
「ふううっ!? やぁっ…!! そんな所舐めるなんてっ……!!」
 俺がそうやって乳首の周りを舐め続けていると、乳輪はふっくらと盛り上がり、
乳首はピンと勃起してくる。今責めれば、夏美に凄まじい快感を与えられそうだ。
「夏美…、まだいじって欲しくないのか?」
「あっ、やっ、あううっ…、そんなぁ…、ギロロのいじわるぅっ……!!」
 この愛撫が効いたのか、どうやらもう抵抗はないようだ。俺はゆっくりと指の先を
近付けると、その愛撫を待ちわびている器官を指で摘んであげた。
 きゅうっ…!!
「あううううっ!!!!」
 きゅっ…きゅっ…
「いやあああっ!! 摘んじゃっ…きゃうううっっ!! くうっ…、はあぁっ!?
そんなにっ…、そんなに摘んだらおかしくなっちゃうからぁっ!!」
 嫌だと言うが、夏美は目に涙を浮かべて、気持ちよさそうに喘いでいる。
「夏美…、気持ちいいんだろう?」
「ふ…あ……はあぁ……」
 夏美は乳首を摘まれた余韻でしばらく答えなかったが、俺は夏美が小さく
コクンと頷いた気がした。
38today:04/10/01 03:22:50 ID:zZZkmNxZ
 それに安心した俺は、乳丘の麓から頂にかけてを、母乳を搾り出すようにして
揉み始める。
 ぎゅうっ…ぎゅううっ……!!
「きゃふぅっ…!? そ…んなっ…搾っちゃ…ふあああっ!!」
 その豊果は一搾りする度にその形を変え、色々な表情を見せてくれる。俺は
不規則に手の動きを変化させながら、予測させない動きで夏美の乳房を搾り続けた。
 ぎゅううっ、ぎゅむっ……、ぎゅむうっ!!
「やああっ!? つ…よっ…、強すぎるってばぁ……!! そっ、そんなにぃっ…、
おっぱいぎゅうぎゅうって搾っちゃ……くうぅっ!? ダメえっっ!!」
 新たな快感に刺激されたのか、乳房はすっかりと張ってきて、その頂上の蕾の
勃起度合いも一段と増した気がする。俺はそんな突起を舌で転がしてみた。
 ぎゅうっ!! ぴちゃ…れろれろ……
「ああっ…、舐め…くぅぅん…、なっ、舐めないでぇ……ふううっ!!」
 乳首の感触が気持ちいい。さらには、それを軽く噛んでみる。
 ぺろっ…こりこり……
「きゃあっ!? ダメっ、ダメぇっ…、噛まないでよぉっ……!! あううっ!!!?」
 俺は、夏美の胸をたっぷりと味わうのだった…。
「お前の胸…、良かったぞ……」
 そして、俺が次なる愛撫場所へ目を向けようとすると、夏美が待てと言った感じで
手を差し出してくる。
「どうした…?」
「はあ…ん。はあっ…、アンタのそれ…、ずいぶん苦しそうじゃない?」
 夏美は胸の愛撫の余韻にひたるようにしながら、俺のすっかり勃起した股間を見て
尋ねてくる。
「そ、その…、今度は私が気持ちよくするから……」

 夏美はギロロを立たせる。そして自分も起き上がると、目の前にギロロの股間が
来るよう中腰になった。そして水着を一気に脱がせていく。これから、夏美の奉仕が
幕を開けようとしていた。
39today:04/10/01 03:25:06 ID:zZZkmNxZ
 私は、ギロロのもっこりと膨らんだ股間が気になって、水着に手を掛ける時は緊張していた。
その恥ずかしさを振り払うかのように一気に脱がせると、中からギロロのペニスが顔を出してくる。
「ああっ…、す、凄い……」
 飛び出してきた肉棒に、私は思わず声を上げる。勃起した男性の性器など、見るのは
初めてだ。すっかり肥大したギロロのそれはビクビクと脈打っていて、私を驚嘆の表情にさせる。
「あの…、さ、触るよ?」
 私は、そろりそろりとギロロのペニスに指を近付ける。そして、その指の先端がピトッと
表面に触れた。
「うっ…」
「きゃっ…!? 今、ピクンって……」
 私の指が触れると、ギロロはそれに反応してピクンと動いた。肉棒が意志を持って少し
動くだけでも、私は赤くなってしまう。私は、その肉棒を包み込むように手で握る。
「ああっ…。ギロロの…硬くて…熱い……」
 私の手に、怒張した肉棒の熱が感じられる。その感覚から、ギロロの興奮がありありと
伝わってきた。
 私は、その硬くなった陰茎に触れているだけで、切ない気持ちになってくる。
 そんな気持ちに後押しされた私は、その熱いものに触れた手をゆっくりと上下に動かし、
肉棒をシゴき始めた。
 しゅっ…しゅっ…
 こんなことをしたことがない私は、脆い物を扱うようにして、やさしくやさしく肉棒を擦っていく。
「ど、どう? 私…、男の人のこういうこと、そんなにわかんないんだからね……」
 私は、本当にギロロが気持ちよくなってくれているのか不安で、そう聞いた。
「くっ…、気持ちいいぞ、夏美……」
「ほっ、本当?」
 ギロロがそう答えてくれる。私はギロロが感じてくれている事が嬉しかった。そして、もっと
気持ちよくなって貰いたくて、ペニスをシゴく手の動きを強めていく。
40today:04/10/01 03:26:54 ID:zZZkmNxZ
 しこしこ…、しゅっ…しゅっ…、しゅうっ!!
「うっ…、この感覚は……」
「あれっ…、何か出てきたよ……?」
 私が奉仕を続けていると、ギロロの呻き声と共に、ペニスの先端から透明な液体が
出てきたのだ。
「くうっ…、何やら気持ちよくて……」
「あっ…。じゃあ、これが男の人が気持ちよくなったときに出てくるって言う……」
 聞いたことがある。男の人も私達と同じように、気持ちよくなったら透明な蜜が出て
くるって……。私がなおも擦り続けると、その液体はどんどんと溢れてくるのだった。
(ああっ…。エッチなお汁が、どんどん出てくる……)
 擦れば擦るほど、ギロロの先走りが溢れ出してくる。私の手の中でピクピクと震え、
快感の蜜を溢れさせてくる肉棒……。そんなギロロに奉仕を続けていると、私の
気持ちまで高ぶっていく。
(もっと…、ご奉仕…したいの……)
 私はその肉棒がどんどん恋しくなっていった。そして、先程までの愛撫のお返しを
しなくてはならないと思い、その液が出てくる鈴口に、思い切って舌を這わせていく。
「はあっ…、ん…、ぴちゃぴちゃ……」
「なっ!? 夏美…、そ、そんな所を舐めては……」
 トロトロとしたそこを舐めて、先走りをすくう。溢れ出す蜜の味が口の中に広がった。
「ぺろ…ちゅぷっ……。へっ、変な味がするね……」
「だから舐めない方がいいと言ったんだ……ぐっ!?」
 私はそれでも、口での奉仕を続ける。ギロロが気持ちよくなってくれるようにと、
鈴口だけではなく、そのまわりの亀頭まで舌を動かす範囲を広げていった。
「んむっ…、ちゅっ、はむっ…、じゅっ…じゅぷっ……れろれろ…」
「くうっ…、快感だっ……!!」
 ギロロが私の後頭部に手を回してくる。その手はガクガクと震えていて、ちゃんと
感じてくれているのがわかって嬉しかった。
41today:04/10/01 03:28:41 ID:zZZkmNxZ
 その時――。膝をガクガクと震わせていたギロロが、ふとした拍子にバランスを崩し、
私のいる方向にヨレてきたのである。
 ぐちゅううっ!!
「んっ!? むぐううっ!!」
 必然的に舐めていたペニスも前進して、私の口内へと一気に侵入してくる。熱くたぎる
肉棒の感触が、お口いっぱいに広がった。
「なっ、夏美…、すまん!! ついバランスを……」
 ギロロがすまないといった表情を見せ、慌ててそれを引き抜こうとする。
 きゅっ……!!
「ぐおっ!? 夏美……?」
 私は唇をすぼめて、それを食い止める。口の中に入ってきたそれを、逃がしたくなかった
のだ。私がギロロを見上げ、その気持ちを目で訴えると、ギロロも引き抜く事をやめた。
「んんっ……、ぐちゅぅ…ぬちゅうっ……」
 私は、ゆっくりと頭をグラインドさせ始める。
「くっ…、口の中が温かい……」
 ギロロは、私が口の中でぐちゅぐちゅと肉棒を奉仕する度に顔を歪める。そして、興奮が
高まってきたのか、私の後頭部に回した手に力を込めて、私に合わせて動かし始める。
「んっ…!? ふぅっ…、じゅくっ…、んむうぅっ! じゅぷっ、じゅぷぅっ!!」
 ギロロが私の頭を動かす力もどんどん強くなっていく。私は、お口の中で暴れ回る肉棒に、
もうすっかりと性感帯になった頬肉を擦り上げられた。肉棒は、その動きで私を震わせるだけ
では飽きたらずに、喉へ先端をゴツゴツと突き当ててくる。
「うっ…、まずい…このままでは……」
 二人の息を合わせたフェラチオが続くと、ギロロの肉棒がピクピクと震え出す。
「ぐぅっ!!!?」
「!?」
 ギロロの呻き声と共に、肉棒の先端から温かい液体が、私の口の中に放出されていく。
(えっ…、まさかこれって……)
 私は一瞬何が起きたのかわからなかった。だけど、肩を上下させて息を荒げるギロロを見て、
絶頂を味わって射精したんだなという考えに辿り着いた。
42today:04/10/01 03:30:30 ID:zZZkmNxZ
 そんなことを考えていると、精液の味が私の口内に広がっていく。
「うっ…、けほっけほっ……!!」
 ギロロが肉棒を引き抜くのとほぼ同時に、私は精液を吐き出してしまった。
「なっ…!? おいっ、しっかりしろ!!」
 ギロロが私の肩を掴んで心配してくれる。
「こほっ…、はぁっ…はぁっ…。ごめん…ごめんね……」
 本当は吐き出しちゃいけないのかなとは思っていたけど、予期せぬ味と匂いに
私は耐えられなかったのだ。
「俺の忍耐が足らんのがいけなかったのだ…。お前が謝る必要はない……」
 ちゅっ……
 ギロロは私に口付けをしてきた。そして舌を私のお口に挿れると、精液を掻き出す
ように舐め回してくる。
 ぐちゅっ! ずちゅっ……じゅぷうっ!!
(あ……。おそうじ…してくれてるの……?)
 お口の中に広がっていた精液の苦い味は、ギロロの舌によって凌駕されていく。
 ずちゅずちゅ…、ぐぷっ……じゅぷっ!!
「んむうっ……!! ぐちゅ…、んんっ!? じゅぷ…じゅぷっ……!!」
 肉棒で掻き回されたことで敏感になっているお口を強めになぞられ、私は感じ
させられていく。ギロロが私のためを想ってやってくれていることが、結果として、
私の快感をさらに高めることになっているのだった。
「んんっ、んぅっ! ずちゅっ…、ずぷぅっ……ぷはっ…、ふあぁぁ……」
 ギロロは、私のお口を制圧したのを確かめるようにしてから、ゆっくりと舌を引き抜いた。
「夏美…、もう大丈夫だろう?」
「はぁ…はぁ……、うん…。ギロロの味でいっぱい……」
 私の興奮はさらに高まっていった。何だかたまらなくギロロが欲しい。私は無意識の
うちにギロロの肉棒をジッと見つめていた。
(はぁ…はぁ……、さっきよりちょっと小さくなってる……)
 やはり射精直後だからだろうか。ギロロのペニスは、さっきより一回り小さくなっている
気がした。
(はぁぁ…ダメぇ……。私、凄いエッチなこと考えてるよぉ……!)
 その肉棒にまた大きくなって貰いたい。私の思考はどんどんピンク色に染まっていった。
 私はギロロの肉棒に身体を近付ける。
43today:04/10/01 03:33:27 ID:zZZkmNxZ
「…夏美?」
 ギロロが私の名前を呼んだ。私はこう返す。
「私のおっぱいで…、ギロロの…挟んでもいい?」
「何っ…!?」
 ギロロは驚いている。私は、この身体でいられる間に出来る奉仕として、自分の
大きい胸を利用したこれが思い付いたのだ。
「イヤ……?」
 男の人の性に関することは、よくわからない。もしかしたら、絶頂を味わった直後
なので、ペニスには触れて欲しくないんじゃないか、と言ったような不安もあった。
「そ、そんなことはないが……」
 ギロロはそう言う。私はこれ以上言葉で伝えることはないと、ギロロと目を合わせて
訴えかけた。
「む……、ああ…。お前がしてくれると言うのなら、俺は喜んでその行為を受けよう」
 と、言ってくれた。
「うん…。じゃあやるね……」
 私は自分の乳肉を持ち上げるようにして掴み、ギロロの肉棒に近付ける。そして、
それを胸の谷間に包み込むようにして肉圧を押し付けていった。
 ぎゅむうっ……!!
「ぐおっ……!? 性器に柔らかい感触が……」
 双丘の谷間に肉棒を挟んだだけで、ギロロは顔を歪ませて快感を表現する。
「じゃ、じゃあ動かすよ……」
 ペニスは先程からの行為ですでに濡れているが、私は滑りを良くするためにその
谷間へ唾液を垂らす。そして、水分をたっぷりと付けると、乳肉にぎゅうっと締め付け
られた肉棒を擦り上げ始めた。
 ぎゅうっ…ぬりゅっ…ずりゅうっ……!!
「くあっ…!? 何だこれはっ…、夏美の胸が、俺の性器に絡みついて……くうっ!!」
 テクニックなど知らない私は、この大きな乳房を利用して、とにかく必死に肉棒を
擦り上げていった。
44today:04/10/01 03:35:55 ID:zZZkmNxZ
「はあっ…はあっ……。ギロロぉ…、私のおっぱいで気持ちよくなって……」
 ずっ…ずっ…! ずうっ! ぬりゅっ…、ずりゅうっ!!
「ぐっ…、ああっ…、柔らかくて…、気持ちいいぞっ……!!」
 私の胸の中で、ギロロの肉棒がムクムクと大きくなってきている。
(ギロロぉ…、おっぱいの中でこんなに大きくされたら…、私エッチな気持ちになちゃう……)
 目の前にある肉棒ともっと触れ合いたい……。そう思った私は、胸での奉仕を続けながら、
ギロロの肉棒の裏筋を舐め始める。
 ぎちゅぎちゅ…、ちゅぷ…れろれろ……
「夏美っ、そこはっ……!? ぐおおおっ……!!」
(ここが…いいの……?)
 私が舌を這わせると、ギロロの反応も強いものになった。ギロロにはどんどん気持ちよく
なって貰いたい…。
「ん……、ちゅっ、ちゅぷ…ぺろぺろっ……。ねえっ…、おっぱいとお口…、どっちが気持ち
いいの……?」
「くっ…、そんなっ…、もう……どっちもだっ!!」
 ギロロはその快感を隠すようにして、大きな声でそう言った。そして私が自分の胸を掴んで
いる手に、その手を重ねてくる。両手の甲にギロロの掌が重なるような状況になった。そして
ギロロはその手に力を込めて私の胸を押し潰す。
 ぎゅうううっ!!
「んんっ!? …ふあああっ!!」
「ぐああっ……!?」
 私だけでなくギロロも声を上げる。なぜなら私の胸が押し潰されれば、それに挟まれた肉棒も
否応なく圧力を掛けられる。ギロロは私の胸を揉んで感じさせながら、自分の快感をも高めて
いたのだ。
 ぎゅむうっ…たぷんっ…ぎゅむぎゅむ!! ぬりゅうっ!! ずりゅうっ!!
「ああんっ!! やあっ…、私まで気持ちよくなっちゃうっ……!!」
「くううっ!! 夏美っ…、凄すぎて…、お前の胸に吸い込まれそうだっ……!!」
 私の乳肉に埋もれた肉棒は、まるで快感に呑まれて藻掻いているようだ。私はそんな激しい
奉仕を行ってギロロのペニスに快感を与え、ギロロはその胸を激しく揉みたくり乳肉をひしゃげさせ…、
その奉仕に応えてくれた。そんな行為がしばらく続くと、ギロロがその手の動きをピタッと止める。
45today:04/10/01 03:38:44 ID:zZZkmNxZ
「っ…はあっ……、ギロロ……?」
「くっ…。夏美…、気持ちよすぎて…これ以上は……」
 どうやらまたイキそうになったらしい。おそらく、何度も射精してしまうと、その勃起を
持たせられるか不安なのだろう。
「そろそろお前のアソコを……、見せてくれないか?」
「……い、いいよ…。け、けど、その…、はっ、恥ずかしいから、あんまりジロジロ
見ないでよね……」
 ギロロは私をゆっくりと砂浜の上に寝かせた。そして水着を固定している紐の
結び目を解く。
「ああっ……」
 私は恥ずかしくて顔から火が出る思いだった。そしてついにその紐が完全に解かれる。
 ファサ……
 水着が外れて落ちる音がした。私は恥ずかしくてギロロの方を向けない。
「凄いな…。もうグッショリと濡れているぞ……」
「いやあっ…、恥ずかしいこと言わないでよぉっ……!!」
 私はあまりの羞恥心に、顔を手で覆ってしまった。
「ふあっ!?」
 私は突然の感覚に、身体をビクンと跳ねらせる。ギロロが秘裂に沿って、指を
縦になぞらせ始めたのだ。
 くちゅ…つうっ…ぴちゅ…つううっ……
「あっ!? うぅっ…!! それ…ゾクゾクするっ……!!」
「どんどん溢れてくるな……」
「やああっ……!!」
 愛液が流れ出る感覚がどんどん増していく。そこはもうグチョグチョだろう。
そんな所を、ギロロに間近で見られていることを意識すると、精神的な刺激が
さらなる愛液の生成を促すのだった。
46today:04/10/01 03:41:27 ID:zZZkmNxZ
 ギロロは、陰唇や膣口の辺りをなぞっていた指を、スルスルと上にずらしていく。
それは、敏感な陰核を目指しているようだった。
「お前のここ…、プックリと膨らんでるぞ……」
「う…ああぁ……、そこは…そこはホントにダメぇ……」
 ギロロは、包皮の上から指の腹で撫でるようにして、私のクリトリスをやさしく
刺激する……。
「きゃ…!? はううぅっ!!」
 ギロロの指が肉芽をクニュクニュと掻きむしるように蠢く。そうやって皮越しに
撫でられただけで、背筋にビリビリと快感が走った。なおもギロロは、その包皮を
剥いて直接的な愛撫を行おうとしている。
「いやあぁ……、これ以上されたら…、私おかしくなちゃうよぉ……」
 今の状況で直接陰核をいじられたらどこまで感じさせられてしまうのか……。
私は与えられる快感の期待よりも、不安の方でいっぱいだった。
「いくぞ……」
 ギロロがクリトリスを指でキュッと摘んでくる。そして、そのまま指で転がして
刺激を与えてきた。
「………っ!!!? うあああっ!!!!? そ…んなっ…、っくぅ…!!
そんなにクリクリしないでぇっ!!!!」
 ギロロの指が私の陰核を弄ぶ度に、全身に快感が走って頭の中が真っ白になる。
このまま続けられたら、本当にどうにかなってしまいそうだった。
47today:04/10/01 03:44:31 ID:zZZkmNxZ
 そんな私にもギロロの責めは続く。剥き出しになったクリトリスに口を近付け、
吸い付いたり舌で弾いたりして、私に凄まじい快感を与えてくる。
 ちゅっ、ちゅぷっ…、ぴっ! ちゅぷちゅぷ……
「はああぁぁっ!! そ…んなぁっ…、舌でなんてぇっ……!!」
 私は、クリトリスを舌でいじられるのが気持ちよすぎて、四肢をギュッと張り詰めて、
身体を激しくしならせていた。
 そして、ギロロがトドメと言うように、肉芽を甘噛みしてくる。
 ちゅぱちゅぱ…、かぷっ…こりこりっ!!
「きゃあぁっ!! ああっ…、なにぃっ…、なんなのぉっ!?」
 その瞬間、全身に快感が駆け巡った。頭の中が気持ちいいと言う感覚で
埋め尽くされて、絶頂の到来を感じ、身体を激しくビクつかせる。私は飛びそうになる
意識を必死に抑えた。
「うっ……ああああっっ!!!!」
 ビクッビクッ!! ビクッ…ビクン……
「はあっ…はあっ…はあぁ……」
「夏美…」
 ギロロが心配そうに私を見つめている。
「はぁっ…あぅぅっ…ふぁぁ……、ギロロぉ…、私イっちゃたよぉ……」
 私が感じすぎていたのが気に留まったのだろうか。ギロロは、息を荒げている
私の手を握り、もう片方の手で頭をナデナデしてくれた……。
「う…くっ…はぁ…はぁ……。ギロロ…ありがと……」
 私はその手をキュッと握り返した。自分の欲もあるだろうに、私の呼吸が落ち着くまで、
ギロロはそうして待ってくれている。私はその心遣いが凄く嬉しかった。
48today:04/10/01 03:46:42 ID:zZZkmNxZ
「ギロロ…もう大丈夫だよ」
 手を握り合って、頭を撫でてくれるのが心地よかったけれど、いつまでもこうしているのは
ギロロに悪い。私はある程度気持ちを落ち着かせると、ギロロに行為の再開を促した。
「ああ…。では……」
 ギロロは、再び乳肉の方へと愛撫の矛先を移してきた。丘の外周から中心に向かって
舌を滑らせていく。
 ぴちゃぴちゃ……つうっ、つううっ……
「あっ…、ふううっ……、また…おっぱいいじるのぉ……?」
「先程、この胸に気持ちよくして貰った…その…、礼だ」
 ギロロはそう言って、私の胸をいじり回してくる。
(何で男の人は、こんなにおっぱいが好きなのかな……?)
 さっき、揉まれたり…吸われたりして、感じさせられた私はかなり敏感になっているのに……。
 ギロロは、そんな私の乳肉を手の中に目一杯包み込むと、思いのままに揉みしだいてくる。
 ぎゅむっ…、ぐにゅっ…ぐにゅっ…ぎゅむうっっ!!
「きゃぁっ!? そっ、そんなぁっ…、そんなにぐにゅぐにゅしちゃっ……あううぅっ!! おっぱい…
とろけちゃうよぉっ……!!」
 乳房を激しく揉みしだいてくるギロロ…。そんなに弾むように揉まれると、私はどうしようもなく
気持ちよくなってしまう。その豊かな乳肉は、ギロロの指の間からこぼれだしていた。
「いやあぁっ…、こんな…こんなのって……」
 その手に押し潰され、形を変えて、ついにはその掌からこぼれ出すほどの乳肉…。私は
自分のエッチな身体を改めて認識させられる。
 ギロロはそんな乳房の頂点を狙ってくる。両の乳首に人差し指を片方ずつ当てると、グリグリと
乳肉の中に押し込んでいった。
 ぴと…、ずぶずぶ……、ぐりぃっ…ぐりぐりっ!!
「くううぅぅっ…!? そんなぁっ…乳首ぃっ…!!」
 イったばかりなのに、私はビクビクと盛大に身体を震わせてしまう。その頂点を中心として、
快感が胸中にビリビリと広がっていくのだ。
 ギロロが指を離す。すると乳首が指を押し返すようにしてピンッと飛び出してきて、乳肉が
ポヨンッと揺れた。私はそんな自分の胸の動きを見て、何ていやらしいんだろうと羞恥に駆られる。
「ギロロぉ…、おっぱいはもうダメぇ……」
 私は、涙ながらにそう訴えた。
49today:04/10/01 03:48:53 ID:zZZkmNxZ
 ギロロはコクンと頷いて、私の秘部へと目を移す。そして、蜜が流れるそのスジを、
舌で丁寧に舐め始めるのだった。
 ぴちゅ…ぴちゃっ…ぺろっ…れろれろ……
「そっ、そんな…舐めちゃ……くぅぅぅん……」
 クリトリスへの強すぎる刺激でイカされた後に、こういうジワジワとした快感を与えられて、
とても切なくなってきてしまう。そんな思いが、子犬が鳴くような可愛らしい嬌声となって、
私の口から漏れ出してくるのだった。
「っふう……」
 ギロロが私の陰部から口を離す。そして、またすっかりと勃起しきったペニスを私に
向けてきた。
「夏美…、いいだろう……?」
「ああっ…、ギロロ…、私のナカに…挿れるの……?」
「ああ…。俺は夏美のナカで……繋がりたい」
 私はギロロの顔を見る。その目には、迷いや戸惑いの様子は感じられない。
「来て……」
 そんなギロロに私はそう言った。ギロロは待ちきれないと言った感じで、ペニスを
膣口にあてがう。
「ああっ…、ギロロのが私に当たってるよ……」
 入り口に肉棒の先端が当てられる。これからすることは初めてなので、私は
正直怖かった。
「夏美…、俺もお前に負担を掛けないよう努力はしよう。だが、もしやめたくなったら
いつでも言ってくれ……」
 ギロロの度重なる心遣い…。私は、それに心からお礼を言いたかった。
「ありがと…。ギロロは優しいね……」
「なっ、何を言う!? 男として当然のことだっ!! それよりも…いいんだなっ!?」
 ギロロは、照れ隠しをするように激しく捲り立てる。そんな心の動きが手に取るように
わかって面白い。
「クスクス…」
 私の心から、緊張の色が消えていく。
「うん…。私のここに…挿れて……」
 後はそう言うだけであった。
50today:04/10/01 03:51:42 ID:zZZkmNxZ
「…いくぞっ……!」
 膣口にあてがわれたペニスが、いよいよナカへと侵入してくる。
 ずぶずぶ……
「くぅぅ……! いっ…はぁっ……!! 入って…入ってくるぅ……!!」
「ぐっ…これは…きつい……。夏美…痛くはないのかっ……?」
 ギロロは、ペニスを私の奥深くまで到達させると、一息ついてそう聞いてくる。当然、
初めてならば感じるはずの痛み…。しかし大人の身体になった影響か、そう言ったものは
感じられない。
「う…ん……。だいじょぶだよっ……」
 私はそう答える。ギロロも安心したのか、様子を見るようにしてペニスを動かし始めた。
 ぐっ…ぐぅっ…ぐぷっ……
「くぅっ…! 柔らかい物で包まれるようだっ!!」
 ギロロはそう言ってくれた。私は、膣を深浅に動き回る異物感に身体を震わせる。
「くっ…ああっ…はあっ…!? ギロロの…おっきいのが、擦って……!!」
 ギロロは私を気遣っているのか、そんなに強い抽挿は行わない。それは今の敏感に
なっている私には、とても切ないものだった。
 ぐっ…ぐっ…じゅぷ……
「ふぅぅっ…、はぁっ…、ギロロぉ…、もっと強くしていいよぉっ……」
「く…うっ…、だ、大丈夫なんだな……?」
 私はコクコクと頷く。
「うっ…、ではこれでどうだっ…?」
 ぐちゅ、じゅくっ、ずぷうっ!
「んっ…、ああぁっ!! いい…! いいのぉっ……!!」
 ギロロのペニスが、ヒダの一つ一つを擦り上げるようにして、膣道を激しく掻き回す。
膣を突かれる度に、私の頭の中で快感の火花が弾けて、その快楽を与えてくれる肉棒には
きつく締め付けることで応えた。
「すごぉい…すごいよぉ……。ギロロにゴリゴリってされて…私っ……!!」
「くっ…くはっ…、おっ、お前の締め付けも凄いぞ……」
 締め付けて膣道を狭めれば、それをこじ開けて突き進もうとする肉棒との摩擦も強く
なっていく。ギロロも私の締め付けに負けないようにと、どんどんとその動きを強めていく。
51today:04/10/01 03:54:41 ID:zZZkmNxZ
「ギロロぉっ…、そんなに突かれたら…、私…気持ちよすぎっ……!!」
 ガクガクと震える私に、ギロロはさらなる快感を与えてくる。私の反応を観察し、特に
感じやすい所を見抜いたのか、Gスポットを探し当てると、そこを激しく擦り上げてくる。
「あうううっ!! ダメぇっ…、そこっ…そこ凄すぎるぅっっ!!」
 私が頭で何かを考えようとすると、そこを擦り上げられる刺激で、その思考がパチンと
弾けて、気持ちいいことしか考えられなくなっていく。私は快感のあまりに、涙をポロポロと
こぼして大きな声で喘いでいた。
「ぐっ…、もう俺も耐えられん……。夏美…もっと強くするぞ……」
 ギロロがイキそうになったのだろうか。私がイク前に絶頂を味わうのはマズイと、一気に
スパートに入ってきた。
 ずちゅっ…!! じゅぷ…じゅぷっ! ずぷっずぷっ…ぐちゅううっ!!
「く…ああぅっ…!! 熱いのがっ…、熱いのが奥に当たってるぅっ!!」
 肉棒の先端が子宮口を突き上げてくる。腹の中まで犯されるような未知の快感に、
私の口の端からは涎がダラダラと垂れ、涙も止めどなく溢れ出て、紅潮した頬を伝っている。
 ふと私は、自分が今どんないやらしい顔をしているのか想像してしまう。そんなエッチな表情を
ギロロに見せつけていることを考ると、私はさらに気持ちよくなっていくのだった。
「ギロロぉ……、私気持ちよすぎてっ…きゃふぅっ!! もうっ、もうダメぇ……あっ!? ああんっ!!
イっちゃう…イっちゃうよぉっ……!!」
 私はギロロに、奥の奥まで犯されていった…。絶頂の波はあっという間に押し寄せてきて、私を
一気に呑み込んでいく。
 私は二人で一緒にイキたくて、膣を一気に収縮させ、肉棒を激しく締め付ける。
「くうっ…凄すぎる……。ヌルヌルして…、こんなにヒダに刺激されて締め付けられては…、俺もっ……!!」
「あっ! あっ! ふうっ!! きゃあっ!! ああっ…、ギロロぉ…、一緒に…一緒にぃっ!!!!」
「ぐあっ、また何かが込み上げて…。くうぅっ……、出るっ!!!!」
52today:04/10/01 03:56:21 ID:zZZkmNxZ
 身体が飛ぶような未知の感覚に襲われて、私はギュウッと力がこもる。そして、
頭の中で何かが弾け、絶頂が身体を駆け巡った所が、二人のゴールだった……。
 ドクッ……!! ドクンドクンドクンドクン…………
「あああああああっっ!!!!!!!?」
「ぐあああああっっ!!!!」
 肉体的にも精神的にも、凄まじい絶頂だった…。ギロロの精液が、私のナカに
遠慮無く注ぎ込まれてくる。
「はあっ…はあぁっ……。すごい…いっぱい……」
「はあっ…はあっ……」
 膣を伝う精液の感覚と共に、私は絶頂の余韻を味わっていた。ギロロもそんな私と
同じように、荒く息を吐き出していたのだった。
「はあっ…はあっ…。夏美…。凄く…良かったぞ……」
「はうぅ……ふぁぁ…。ギロロぉ…。私も凄く気持ちよかった……」
 快感の余韻に浸る私達の熱い吐息が、二人の間でぶつかり、混ざり合っていた……。
53today:04/10/01 03:57:34 ID:zZZkmNxZ
 しばらくして……
 そんな私達の呼吸も落ち着いてくると、ギロロは私のナカから肉棒を引き抜こうと
動き始める。
「待って……」
 私は、そんなギロロを引き留めた。
「どうした…?」
「もう少し…、このまま繋がっていたいな……」
 もっと二人で繋がり合っていたいと思った私は、そう言って肉棒を出させないまま、
ギロロを抱き寄せる。
「なっ、夏美……」
「ねえギロロ…。私、今幸せだよ……」
 こうしていると、本当に嬉しい…。そして、凄く幸せな気分だった。
「そ、そうか…。俺も……ハッ!?」
「俺も……何?」
 私はいじわるな笑みを浮かべてそう尋ねた。ギロロの顔が、みるみる赤くなっていく。
「なっ、なんでもないっ!!」
「私は言ったのにぃ…。ギロロもちゃんと言ってよぉ……」
「ぐぬぬ……」
 そんなギロロの困っている様子がおかしくて、私は笑みをこぼしながらこう言った。
「…クスクス。いいわ。今日はいっぱい優しくしてくれたから、許してあげる……」
 ギロロは、カッコつけたセリフなんて恥ずかしくて言えないのだろう。だけど…、
そんなギロロも私は――
「好きよ……」
 私はそうギロロの耳元で囁いて、その赤くなっている頬に口付けをする。唇に
ギロロの熱い肌が感じられた。どうやら、相当舞い上がっているらしい。

 二人はしばらく繋がったままで、お互いの体温を感じ合っていた……。
54today:04/10/01 03:59:50 ID:zZZkmNxZ
 俺と夏美はしばらく繋がっていた。ようやく身体を離した頃には、陽が傾き
始めていたほどだ。
俺達は、元居た場所に向かって、ゆっくりと砂浜を歩き始めた。
「うわぁ…、綺麗だね……」
「ああ。本当にそうだな……」
 俺は夏美の言葉にそう返していた。あれだけ青く見えていた夏の海が、
夕陽に照らされて、美しい黄金色に染まっている。
(幻想的だ……)
 俺は素直にそう感じた。ふと、自分が地球に来たばかりのことを思い出す。
単に侵略すべき対象としか思っていなかった地球…。その星に今、自分が
この素晴らしい風景を見せつけられている。
「ホントに綺麗……」
 夕陽に照らされた夏美が、そう言った。その姿は、今日の中で一番輝いて見える。
俺は、そんな夏美と出会わせてくれたこの地球という星に、心から感謝していた。
(フッ…、侵略しようとやって来た星に感謝…か。冷酷無比な軍人として知られていた俺が、
こんな感情を抱くとは……)
 夏美が俺を変えていったのだ…。そんな昔の自分を思い出すと、最近会っていない
戦友の顔が頭に浮かんでくる。
(あいつらが聞いたら笑うだろうな……)
 そんな自嘲的な気持ちになりながら、俺は夏美と歩みを進めるのだった……。
55today:04/10/01 04:01:30 ID:zZZkmNxZ
「…ここはどこだ?」
 俺は気が付くと真っ暗な空間にいた。まるで自分以外の存在が感じられない世界……。
 しかしそんな時に夏美が目の前に現れる。そして俺を抱き締めてくれるのだ。
(夏美……)
 俺は夏美の胸に顔を埋める。夏美の匂いと温かい体温が、俺を安心させた。
(ああ…。夏美が俺を包んでくれている…。……ん、待て。ちょっと包まれすぎて苦し……)
「ハッ…!?」
 急に視界が明るくなる。俺は、状況の把握に頭を働かせた。
(夢…? そうだ、思いだした……)
 あの後、俺達が元の姿に戻るのにそう時間は掛からなかった。それがきっかけとなって
夏美は着替えに向かい、俺は一足先に元の場所へと戻って、夏美の帰りを待っていたのだった。
(どうやら疲れていたせいか、夏美を待っている間に眠ってしまったようだな……。しかし、あの
苦しい感覚は一体……?)
「ク〜ックックック……」
 クルルの笑い声が聞こえてくる。俺はその声が聞こえてきた方向に身体を動かそうとするが……
「ぐっ、なんだ…? 動けんぞ!?」
 冷静になって目の前をよく見てみると、夏美が俺を抱き枕のようにきつく抱いて寝ていたのだ。
身長の差から、俺は夏美の隆起した柔らかい胸元で抱かれ、時折激しく締め付けられている。
 そんな俺の近くに、クルルがやってくる。そしてこう言ってきた。
「先輩…、こうして見てると、大人が子供に抱きついてるみたいですぜェ…」
 クルルが言ったことをよく考える。すると、何だか自分がひどく馬鹿にされている気がしてきた。
「くっ、こらっ! 貴様、そこに直れっ!!」
 しかし、夏美に抱き付かれている俺は、身動きがとれなくてジタバタするだけだ。
「おっと、これは心がオッサンの先輩には失礼でしたかねェ……。まあ、末永くお幸せに……。
ク〜ックックック……」
 俺はそんなからかってくるクルルを眺めていることしか出来なかった…。
56today:04/10/01 04:03:55 ID:zZZkmNxZ
「んんっ…、ギロロぉ……」
 目の前の夏美が、寝言で俺の名前を呼んでいる。
(…フッ、まあいい。今は夏美と一緒にいられればそれで……)
「姉ちゃんのこんなに嬉しそうな寝顔、僕も久しぶりに見たよ」
「羨ましいですぅ…。ボクも軍曹さんといつの日か……」
 冬樹とタママの声が聞こえてくる。
(何っ…? クルル以外の者にも見られていると言うのか!?)
「ぷぷっ…。ギロロ…、お似合いでありますよ……」
「はいっ、私もそう思います。てゆーか相思相愛?」
 ケロロとモアの声まで聞こえてきた。それは、俺と夏美以外で今日来ているメンバー
全員に見られていることを意味している。
「夏美ぃ――っ!! やっぱり離してくれぇ――――っっ!!!!」
 もう空はすっかりと赤くなっていた。帰宅時間を知らせる時報だろうか、辺りからは
感傷的な音楽が聞こえてくる。夕暮れの幻想的な夏の海に、俺の叫びが響き渡った。
 そんな俺の状況などお構いなしといった感じで、夏美は幸せそうな表情をして眠っている。
一体どんな夢を見ているのだろうか?
「…やれやれ」
 開き直った俺は、そんな夏美を起こすのを止め、その可愛い寝顔をジッと見つめる。
そして苦笑いをして、こう言ってやった。
「フッ…。やはり、まだまだ夏美は子供だな……」
「むにゃむにゃ……。ギロロ…、好き…大好きだよ……」

 ギロロと夏美は、夕陽に照らされ、寄り添っていた…。
 二人が今日ここで過ごした一分一秒…。
 その全てが……
 忘れえぬひと夏の想い出――

                                     −完−
57名無しさん@ピンキー:04/10/01 04:51:32 ID:NwOLRc8K
>11-56
大作投下お疲れ様です! GJ!
一人称にした事で各々の心情がより分かり易くなって(・∀・)イイ!!

私も頑張って女体化ケロロ書いてみます。
というかここではフタナリって許容範囲?
今浮かんでるのが
擬人化クル×(フタナリタマ×女体化ケロ)なんだけど。
58名無しさん@ピンキー:04/10/01 05:01:38 ID:zZZkmNxZ
この作品を、前に投稿してから2ヶ月……。
今の力なりに、色々手を加えてみましたが、どうでしょうかね?

>>57
う〜ん…。投稿前に注意書きすればいい…ぐらいの問題だとは思いますが。
まあ、他の方の意見も待ちましょうか。
59名無しさん@ピンキー:04/10/01 05:19:53 ID:NwOLRc8K
>58
他の方の意見聞いてみて、フタナリはちょっと苦手って人がいたら
女体タマケロ+玩具使用&擬人化クル
ってので行ってみます。

人の居ない&仕事の手が空いた隙に
以前投下するか悩んでたギロ夏(夏ギロ?)を投稿しちゃいます。
話が重い上にエロくないので、today氏のすぐ後ってのが
非常にプレッシャーですが……
60rebellion:04/10/01 05:27:20 ID:NwOLRc8K
『Believe』

(0・プロローグ)

 そう、始まりはあの日。
「伍長〜、ギロロ伍長〜! ちょっといいでありますか〜?」
「何だ騒々しい」
 パタパタと走って来たケロロに対し、ギロロは武器の手入れをする手を止める事なく無愛想な表情を向けた。
「ちょっと来て欲しいであります! とにかく協力して欲しいであります! 地球侵略の為なのであります!」
「全く……そんなに騒ぐな。またどうせロクでも無いアイデアなんだろうが」
 そう口では言いつつ、腰を上げるギロロ。二人は地下室に向かって歩き始めた。先を行くケロロが得意そうに説明する。
「クルル曹長が凄い発明をしたのであります。これがあれば地球侵略が随分と進む事間違い無しであります」
「ふん……また奴が変な物を作ったのか。まあ貴様がそこまで言うなら見てやってもいいが」
「あ、こっちであります」
 クルルズ・ラボの扉の前に二人が立つと、自動的に扉が開く。薄暗い部屋の中には、クルルが一人、巨大な装置を弄りながら笑みを零していた。
「クルル曹長、ギロロ伍長を連れてきたであります」
「よく来たなぁ先輩……クーックックック。まあ入って下さいよ」
 ケロロとギロロの二人が部屋に足を踏み入れると、自動的に明かりが灯り部屋中は眩い光で満たされた。部屋の中には大きな実験用ベッドが一つ、
その傍らにはクルルが弄っている大きな装置が配置されている。ベッドの真上には大きなパラボラアンテナのような物が吊り下げられ、それはどうやらその装置と繋がっているようだ。
「何だ、これは……?」
 ベッドの脇まで足を進めながら、その奇怪な装置を見回すギロロの後ろで、ケロロとクルルの目が怪しく光った。
「それでは先輩、そこに寝て貰えますか?」
「ここに……? 何をする装置だこれは……なっ!?」
 声を掛けたクルルの方に振り向こうとしたギロロの体を、突然四方から伸びてきた幾本ものアームが捕らえた。
61rebellion:04/10/01 05:28:16 ID:NwOLRc8K
「や、やめろっ!? 何をするんだ!」
「吾輩、先程言ったでありますよね。“協力して欲しい”って」
「!? くっ……離せ!」
 だがギロロの抵抗も虚しく、アームを振り解く事も出来ぬままギロロはベッドに拘束されてしまう。両腕、両足、胴体を頑丈なベルトで固定され、身動きも出来ぬままギロロは抗議の声を上げるしか為す術が無い。
「何をするつもりだ貴様あぁぁぁ!」
「クックック……終わってからのお楽しみだぜぇ……」
 ニヤニヤ笑いながらクルルが装置に近付く。
「楽しみでありますなあ」
 少し離れた場所から腕組みをして、これまた不敵な笑みを浮かべるケロロ。
「それじゃあそろそろ準備完了だ。いくぜぇ先輩?」
「クルル曹長、それではGOであります」
「や、やめろーーーーッ」
「……ポチッとな」
 クルルがボタンを押した。瞬間、天井から吊り下げられたパラボラアンテナのような物体から凄まじい光が迸る。
「ギャアアァーーー」
 電光に包まれたギロロの絶叫が響く。軽い振動が部屋を揺るがす。もうもうと煙が上がり、ギロロの姿が視界から完全に消失する。
「成功……でありますかね?」
「多分、大丈夫の筈だぜ」
 段々と煙が晴れる。
「う……貴様ら」
 力無いギロロの呻き声が響く。
「おお……」
「成功だな」
62rebellion:04/10/01 05:28:56 ID:NwOLRc8K
 そしてベッドの上にあったのは先程までのギロロの姿では無く、赤い髪をした逞しい青年の姿、だった。
「何が……起こったんだ。頭が……痛い」
 ゆっくりと身を起こす青年。既に拘束は外れている。
「凄いでありますクルル曹長!」
 喜び踊るケロロ。と……。
 ドドドドドドドド。
 バンッ!
「ちょっとボケガエル! 何よさっきの地響きはっ、また変な事やってんじゃないでしょうねーっ」
 夏美が扉を勢い良く開け、部屋に躍り込んで来た。
 と、部屋の中の光景が夏美の視界に広がる。
「な……」
 部屋の中央のベッドには全裸の青年。部屋中に広がる奇怪な装置、そして部屋の中にはうっすらとまだ淡い煙が広がっている。
「あんたたち……」
「……ケロ?」
「……罪もない地球人を人体実験なんて……」
「な、夏美殿誤解であります」
「言い訳は無用!」
「な、おい夏美……」
 ギロロの狼狽えは頭に血が上った夏美には届かない。
「こんのボケガエルーーーーーっ」
「ギィヤァーーーーーー」
63rebellion:04/10/01 05:29:35 ID:NwOLRc8K
 そして10分後、ケロロとクルルは星となった。部屋にはこの騒ぎの所為で壊れた装置と、それを破壊した張本人である夏美、そして地球人体になったギロロだけが残った。
「……ハァッ、ハァッ……まったくあのボケガエル、とぼけた顔してる癖してやっぱり侵略者だったのね」
「…………お、おい夏美……」
「全く、他人様に迷惑掛けるなんて、ホントに許せない」
「……夏美?」
「今度という今度は……」
「夏美」
「……え?」
 青年の声にようやく気付いた夏美が、ベッドの方へ振り返った。
「何で私の名前……もしかして」
「……俺だ、ギロロだ……」
 一瞬呆気に取られた夏美を見詰め、ギロロは事の経緯を説明しようとした。
「ケロロ達に無理矢理装置に掛けられたのだ」
「……ホントにギロロなの?」
「ああ、そうだ」
 目の前の精悍な青年と、あのカエル然とした外見のケロン人とが夏美の頭の中では中々結び付かない。
「……どうやら別の姿に変身させられたようなんだが……今、俺はどんな姿をしているんだ?」
「どんなって、地球人にしか見え……」
 ようやく事態が飲み込めてきた夏美は、落ち着いてギロロの姿を見た。そして。
「き、き、キャアーーーーーーッ」
「な、夏美!?」
「イヤアアアアーーーーッ!! へ、ヘンタイーーーーーーーーッ」
 慌てて走り去る夏美。
「一体何が……」
 ギロロは夏美の反応に呆然としつつ、立ち上がって近くの金属質の壁に自分の姿を映してみた。
「……これでは、逃げられるのも仕方無いか……」
 そこには逞しい青年の姿が映し出されていた。……全裸、だった。
「夏美に、どう弁解すればいいんだ……」
 そして後には、頭を抱えがっくりとうなだれたギロロだけが部屋に残された……。

 ……始まりはこれから。そう今、ここから。
64rebellion:04/10/01 05:31:25 ID:NwOLRc8K
(2)

「……夏美ぃ……」
 あれから数時間後。ようやく戻ってきたクルルに地球人型用の服を出して貰ったギロロは、テントの中で武器の手入れもせず頬杖を突き、悩んでいた。
「……どう思ったのだろう。俺の事……」
 いつまでも思考は行ったり来たり、同じ所をグルグルと回っている。
「ああっ、どう弁解すればいいのだ……あんな姿を見られてしまった」
 独り言をぶつぶつ呟きながら頭を抱え考え込むギロロ。その時。
「ギーローロっ」
「その声は……夏美?」
「そうよ、わたし。ギロロ、ちょっと出てきてよ」
「……わかった」
 地球人型の体にはちょっと小さいテントからのそのそと這い出し、ゆっくり立ち上がる。夏美はテントの傍に立っていた。ギロロは、夏美の顔をまともに見る事が出来なかった。
「……何か用か?」
「用って程じゃないけどね。さっきはその……ゴメンね」
「……何故夏美が謝る必要がある」
「でも、ヘンタイなんて言っちゃって。悪いのはケロロとクルルなのに」
「ああ、それなら気にしていない」
「……ホント?」
「本当だ」
 真っ直ぐ見なくとも、夏美が自分を見上げているのがギロロには解った。しかしやはり躊躇いがあった。自分からは目を合わせられない。
「ギロロ?」
「何だ」
「その……さっきはちゃんと見なかったけど、その、……カッコイイね、ギロロ」
「……な」
 思わず夏美を見る。夏美の顔が真っ赤だ。目が合った。
「……嘘じゃないから」
「俺の、何処が?」
「……あの……」
「……いや、答えにくかったら答えなくていい」
65rebellion:04/10/01 05:32:31 ID:NwOLRc8K
 沈黙が満ちた。
 夏美が目を逸らす。
 ギロロも、再び目を逸らす。
 風が気持ち良く二人を撫でた。夏美の赤い髪が揺れ、ギロロの深紅のオールバックが少し乱れる。
「……その軍服、クルルに出して貰ったの?」
「ああ。奴のデザインにしては、そんなに悪くない」
 ギロロの着ている軍服は深い紅で、詰襟と袖口の部分が黒く、金色で縁飾りがしてある上品なデザインの物だった。軍靴は黒革で、上質の光沢を放っていた。
「ギロロは、やっぱり軍服が似合うね。軍人だから、かな?」
「そうか、最高の褒め言葉だ」
 少し照れ臭くてギロロは頬を掻く。
「でもさ、なんで地球人の姿にされちゃったの?」
「……ケロロが言うには、地球人を侵略するにはまず地球人を知る事が大切だ、と。その為には地球人の姿になって、地球に溶け込むのが手っ取り早い、という理屈だったのだが……」
「ふうん、ボケガエルにしては結構マトモな意見かもね」
「俺もそう思う。だが自分が何も知らされずいきなり実験台にされた事には多少憤慨しているがな」
「……くすっ」
「何かおかしいか?」
「結果、良かったんだからいいんじゃないの?」
「良かった、のだろうか……」
 夏美は悪戯っぽく笑い、歩き出した。
「……だってこんなカッコイイギロロを見られるんだから」
「……? 何か言ったか夏美、聞こえなかったが」
「何でも無いよ。……と、そろそろお夕飯の支度しなくっちゃ」
 再び夏美は笑うと、じゃあね、と去っていった。
 暫く立ち尽くしていたギロロだったが、ふうむ、と考え込みながら再びテントに入る。
「どうやら夏美の機嫌は戻っているようだ。良かった……」
 胡座をかいて武器を取り上げ、手入れを始める。
「しかし、さっきは……何を言いたかったのだろう」
 少し手を止め考えるが、幾ら考えた所で解らないものは解らない事が分かり切ってるので、考えるのはやめる事にした。
 再び武器の手入れを続ける。
 風は、強さを増していた。

 ……二人は、まだ始まったばかり。
66rebellion:04/10/01 05:34:01 ID:NwOLRc8K
(2)

「ギロロ……あんなに格好良くなっちゃった……」
 夏美はぽふ、とクッションを抱えベッドに倒れ込んだ。ゆっくり目を閉じて、さっき見たギロロの顔を思い出す。顔が熱くなるのが自分でも解った。
「ただのカエルだって思ってたんだけどさ……いや、宇宙人なんだけど……」
 ギロロが自分に好意を寄せていた事は流石の夏美でも薄々気付いていた。あれだけあからさまにされると、幾ら鈍感な自分でも解らない筈が無い。そんなギロロを夏美は好ましく思っていたが、所詮宇宙人……と、恋愛対象としては眼中には無かった。
「でも、人間になっちゃうなんて」
 クルルとケロロに感謝すべきだろうか。ギロロを人間にした事を。
「……ちょっと、好き、かも……」
 凛々しいギロロの顔を思い浮かべた。脳裏に焼き付いて離れない。これは幸せなのか不幸なのか。ぐるぐる考えは巡る。623のことなど脳裏からは既に消え去っていた。
 何て言うか、射抜かれた。
 精悍な顔立ち、鋭い目、日焼けした肌、深い色の髪、高い背、がっしりした体格。頬の傷さえ、今は夏美にとっては好ましく思えた。
「でも……格好良すぎるよ。何で急にあんなになっちゃうの……」
 何だかギロロが、急に自分とはかけ離れた手の届かない人になってしまったような気がして、子供な自分がギロロに釣り合わない様な気がして、夏美は落ち込んでいた。と同時に、それでも心はどんどん惹かれていく自分を感じていた。
「私が、もっとオトナだったら、……」
 クッションに顔をうずめ夏美は溜め息をついた。
「駄目だ。私、なんでこんなに弱気になってるんだろう。いつもだったら……ううん、でもひょっとしたらいつもの自分もただの強がりなのかも知れない。元々私は、弱いのかも知れない……」
 涙が、溢れそうになった。ぐっと唇を噛んで堪えた。泣いたら、自分の弱さを認めてしまいそうで。
「ギロロ……。わたし、オトナになりたい……」
 閉じた瞳から、ひとしずくだけ涙が零れた。

 しんと静まった部屋に、音は無い。まだ、先は見えない。
67rebellion:04/10/01 05:35:49 ID:NwOLRc8K
(3)

 ギロロは、テントの中で一人考えていた。
 夏美の事、自分の事、これからの事、そして自分の気持ちの事。
「俺は、どうすればいいのだ」
 クルルの言葉が脳裏に蘇る。
『クックック……折角人間になったんだから、遠慮せずにあの女にアタックすればいいじゃねぇか、オッサン』
 オッサンは余計だ、とひとりごちながら、確かにそうかも知れないと思った。しかしギロロはそれでもその言葉を素直に受け取れずにいる。
「俺は、元々ケロン人だ。地球人じゃない……」
 クルルが悪い訳では無い。親切からではないにしろ、自分を実験に使うと決めた時に夏美の事も多少念頭に置いていただろう。だが、自分はどうだ。
 夏美の事は勿論好きだ。それは間違い無い。ただ、ギロロは地球人体になった事で逆に戸惑っていた。そんな簡単でいいのか? と。
 ケロン体だった時には、恥ずかしながらも自分なりに気持ちを精一杯表現していた。夢中だった。それは、哀しいけれど自分がケロン人で、地球人とは決して結ばれる事が無いと心の何処かで諦めていたからだ。だからこそ一途になれた。
 そして地球人体になった今、遠慮無く夏美に近付く事が出来る、と少しは思った。だが。
「……俺では、夏美を幸せには出来ない」
 冷静に考えれば考える程、絶望が押し寄せた。こういうのをジレンマ、というのかも知れない。体は地球人になったかも知れないが、中身はケロンの軍人のままだ。
 戸籍も、職も無い自分が、どうやって夏美を幸せに出来るというのだろう。
 今迄抱いていた淡い妄想が、全て否定される。近付く程、それらは全て幻だったと気付く。露わになった絶望の淵が顔を覗かせる。魔法は、不完全にしか掛からなかった。
幾ら外面を取り繕った所で、所詮自分は自分なのだ、と。そんな自分が夏美を想う資格などあろう筈が無いと、気付かされる現実。
「夏美は喜んでくれていたが……こんな風にならない方が、やはり良かったのかもな……」
 ふ、と自嘲を零す。気付かなかった方が良かった真実、壊れたバランス。
 軽い絶望の眩暈に襲われながら、紅い瞳を閉じる。風は、ますます強い。

 思考の渦が蜷局を巻く。降り始めた雨の音が、いっそ寂しかった。
68rebellion:04/10/01 05:38:28 ID:NwOLRc8K
(4)

 次の日の夕方。
「……うん、そう。分かったわ。迷惑掛けちゃ駄目よ。うん、じゃあ」
 夏美は、ふう、と溜め息をつきながら受話器を置いた。
 冬樹から、友達の家に遊びに行っていたけれど台風が酷くて帰る事が出来ないのでそのまま泊めて貰う、という連絡だった。
「お母さんは仕事だし、今日はボケガエル達もいないみたいだし、わたし一人かあ……」
 ソファに座ると、雨と風が窓を揺らす音が耳に付いた。ケロロ達は朝早くから西澤家に遊びに行っている。あそこなら敷地も広いしポールもいるから、ケロロ達が多少の無茶をしたところで大丈夫だろう。再び溜め息をつき、夏美はゆっくりと窓の外に目を遣る。
「……ううん、一人、ってのは間違いかもね」
 既に薄暗くなった庭にうっすら明かりが灯っているのが見えた。ギロロのテントから漏れる光だ。
 ギロロはあれから夏美と顔をまともに合わせようとはしなかった。食事の時に現れはするものの、早々に立ち去ってテントか地下に篭もってばかり。話をしようにも拒絶されているみたいで、夏美はそれでも声を掛ける勇気は出なかった。
「でも、この風じゃテントも飛ばされそう」
 雨と風はどんどん激しさを増している。テレビの台風情報では今夜がヤマだ、と言っていた。国営放送では出っ放しの日本地図の関東の辺りに、色取り取りの警報のマークが幾つも並んで点っている。
速報のチャイムが鳴り、また一つどこかの県に警報が追加された事を字幕が告げる。
「……声、掛けてこようっと……」
 夏美はゆっくり立ち上がり、Tシャツの上にレインコートを軽く羽織った。気休め程度だがこの風では、傘を差したところでびしょ濡れになってしまうだろう。コートのボタンをしっかり留めてから玄関のドアを開け、庭のテントに近付いた。
「……ギロロ」
「何だ? 夏美か」
「家の中に来ない……?」
 ギロロからの返答は無かった。挫けそうになりながらも夏美は続ける。
69rebellion:04/10/01 05:39:57 ID:NwOLRc8K
「台風、今晩もっと凄くなるって。このままじゃギロロ危険だよ」
「……大丈夫だ」
 突っぱねようとするギロロのぶっきらぼうな声に夏美は自分を見失いそうになりながら、それでも畳み掛けた。
「でもっ、テント飛ばされちゃうかも。風が強くて雨も吹き込んじゃうだろうから濡れちゃうよ。それに人間になったんだから狭いでしょそこ。大丈夫だよ、今晩は私以外家にいないからギロロ自由に居て貰っても」
「……夏美」
「だから、家の中に来てよ、ギロロ」
「……俺は、大丈夫だ」
 押し殺した声が雨に掻き消されそうで、それでも聞こえる、耳に届く。だってそれはギロロの声だから。
「何よ、強がりばっかり……」
「強がりじゃ、ない。本当に大丈夫だ」
「……私が」
「何?」
「……私が、大丈夫じゃないから……」
「……夏美?」
「ギロロが、風邪でもひいたらどうしようって考えたら、大丈夫じゃないから……」
「……夏美」
 テントの入口が開く。顔を出したギロロの髪が、強い風に一瞬で乱れる。
「やっと顔出してくれた。強情なんだから」
「……」
「で、家には入ってくれるの?」
「家には夏美一人なんだろう……? だったら余計、俺が入る訳にはいかない」
「ギロロ……まだそんな事……」
 夏美は諦めたようにぺたん、と地面に座り込んだ。
「夏美? 濡れるぞ?」
「……ギロロが家に入ってくれるって言うまでここ動かない」
「夏美……」
「ギロロが意地張るんだったら私だってテコでも動かないからね」
「……」
 ギロロは深い溜め息をついて、テントから這い出した。夏美の前にゆっくりしゃがみ込むと、座り込んだ夏美の体に優しく腕を回す。
「ひゃ……」
「夏美がそう言うのなら、……仕方無い」
 夏美をそっと抱え上げ、ギロロは玄関に向かって歩き出す。夏美がこっそり見上げるとギロロの顔は、照れた様な困ったような複雑な表情をしていた。
70rebellion:04/10/01 05:40:42 ID:NwOLRc8K
「ギロロ……」
「ん?」
「すぐに、お風呂沸かすね」
「……ああ」
 玄関のドアが、バタンと閉まる。

 そして嵐は、一層激しさを増しつつあった。
71rebellion:04/10/01 05:42:57 ID:NwOLRc8K
(5)

「ふう〜、気持ち良かったぁ」
 夏美はタンクトップ姿で湯上がりのコーヒー牛乳を飲んでいる。満面の笑顔でコップを空にすると、飲み足りないのか冷蔵庫から再び紙パックと取り出す。
「ギロロもお風呂入ってきたら? さっき、濡れちゃったでしょ」
「ああ」
 口では返事をしつつも、ギロロは上の空でテレビの中の日本列島を眺めている。
「台風とは、凄いものだな……」
「え? うん、自然の力って凄いよね」
 髪の毛をタオルで乾かしながら、夏美はギロロの膝にまだ使っていないバスタオルを置いた。
「そのままだと風邪ひくよ。お風呂、入ったら?」
「え? あ、ああ。すまん」
「その間に晩御飯の支度、しとくから」
「すまん」
「もう、ギロロったら謝ってばっかり」
「……」
「ほら、お風呂行ってらっしゃい」
「あ、ああ……」
 夏美に強引に急かされる形で、ギロロは風呂場へ向かった。リビングから出てゆくギロロを確認すると、夏美はスキップしながらキッチンへ足を向ける。
「今日は、何かとびきり美味しい物作ろうかな……」

 リビングのテレビでは、各地の被害状況が中継されている。壊れそうにしなったビニール傘を必死に握りながら、合羽を着たレポーターが必死の表情で状況を説明する。
 食事を終えた夏美とギロロは並んでソファに座り、何をするでもなくぼんやりとテレビを眺めていた。
「風、強いね」
「ああ」
「今晩ずっとこんな調子なのかな」
「そうだろうな」
「ねえギロロ、私の事好き?」
「勿論だ。……ん!?」
 それまで生返事をしていたギロロが夏美の唐突な問いに驚き、慌てて身を起こす。
「夏美、今何て」
「だから、私の事好き? って聞いたのよ」
72rebellion:04/10/01 05:44:14 ID:NwOLRc8K
 ピタリとギロロの表情が固まる。いや、表情は固まるが、顔の色は段々と耳まで含め真っ赤に変化していく。
「な、な、何故突然そんな事を聞くんだ」
「聞いちゃ駄目?」
「駄目なんて……」
「じゃあ答えてよ」
「う……す、す、」
「す? す、何?」
 からかうような夏美の視線が、ギロロを更に硬直させる。
「す……す、す、す、好き、だ」
「ギロロ、やっと言ってくれた」
 夏美がギロロに飛び付いた。洗いたての髪がサラリと流れる。
「私も……好き」
 夏美が耳元で囁く声と、仄かなシャンプーの香りがギロロを更に困惑させた。首に回された夏美の腕が柔らかく、温かい。思考が飛ぶ。何も、考えられない。
「ねえ、……キス、しよっか」
 上気した夏美の頬と潤んだ瞳が、夏美をより一層美しいとギロロに思わせた。夏美の言葉を理解出来なくなっているギロロの顔に、夏美の唇が近付く。夏美の腕に少し力が篭もるのを感じた。
「……駄目?」
「……夏美、いいのか俺で……」
「私は、ギロロが好き、だよ」
 躊躇いながらもぎこちなく、ギロロは夏美の体に腕を回す。抱き締めた体が温かい。
「ねえ、ギロロ……」
 夏美が目を閉じる。
 沈黙が流れる。
 夏美は、抱き締められていた腕がそっと離れ、ギロロの体から緊張が抜けるのを感じた。
「……ギロロ?」
「駄目だ」
「ギロロ?」
 夏美の腕がギロロの手によって解かれる。ゆっくりと目を開けると、ギロロは辛そうな顔で、夏美から顔を背けていた。
「俺は夏美を好きだ……でも、駄目なんだ」
 血を吐くように声を絞り出し、ギロロは自分に言い聞かせるようにゆっくりと首を横に振る。
「ギロロ……何で」
「駄目、なんだ」
73rebellion:04/10/01 05:45:00 ID:NwOLRc8K
「……ホントは私の事、嫌いなんでしょ! 子供だと思ってるんでしょ!?」
「違う! そうじゃない!」
「じゃあ……じゃあ」
 夏美の瞳から、ひとしずくの涙が溢れた。頬を伝ってそれは床に零れ落ちた。
「夏美……」
「ギロロなんて、……大ッ嫌い」
 夏美は立ち上がると、ギロロの頬を思いっ切り叩いた。パシン、という乾いた音がリビングに響いた。

 擦れ違う心、零れ落ちた冷たい涙は床で乾く事は無い。
74rebellion:04/10/01 05:46:21 ID:NwOLRc8K
(6)

 頬が痛い。
 これは、夏美の心の痛みだ、とギロロは思った。
 ぼんやりと国営放送の派手な日本地図を見ながら、頬を押さえてずっとソファに座ったまま動かなかった。
 あれが夏美の為だ、と自分に言い聞かせる。しかし、夏美の涙が心にこびりついて離れない。
「俺は……」
 駄目な男だ、と口の中で呟いた。無力な自分が恨めしく、悔やまれて仕方が無い。
 雨の音がノイズのように鼓膜を包んでいた。

「ギロロ……」
「ん……?」
 いつの間にかソファで眠ってしまったギロロを、誰かがそっと抱き締めた。
 吐息が掛かる。唇に柔らかい感触が触れた。
 ギロロがうっすら目を開けると、薄暗い明かりに照らされ、大人びた夏美の顔がそこにあった。
「ギロロ、私……もう駄目なの。ギロロを欲しいの」
 哀しげな、しかし潤んだ夏美の表情に、何か諦めのような疲れのような感情がギロロの中をよぎる。
「いい……?」
「ああ……」
 恐らく、クルルの作った大人になる銃を使ったのだろう。仄暗い明かりに照らされた夏美の裸身は、酷く艶めかしく、そして痛々しい程に美しかった。
 長い髪が流れ、サラリとギロロの顔に掛かる。再びの口吻、今度はまろやかな舌がギロロの唇を撫でた。薄く唇を開き、夏美の舌を受け入れる。水音が響く。
「ギロロ、愛してる……」
「ああ……」
 唾液の糸が垂れる。再びキスをしながら、夏美はギロロの服を脱がせてゆく。唇が舌が口から首筋を伝い、鎖骨、胸板、腹へと降りる。夏美の手が、ズボンのベルトに掛かった時、ギロロは少しだけ躊躇いを見せた。
「夏美……」
 夏美はその言葉には応えず、ベルトを外しチャックを下ろす。ギロロの頬が少しだけズキンと痛んだ。
75rebellion:04/10/01 05:47:01 ID:NwOLRc8K
 ギロロの性器をぎこちない手付きで取り出すと、夏美は何かに憑かれたようにそれを頬張った。舌を這わせ、唇をすぼめ、丹念に舐め上げてゆく。
「ギロロの、おっきい……」
 手を添えて必死で奉仕する夏美の姿に、ギロロは何故かじゃれつく猫を可愛いと思うそれと同じ感情をふと沸かせた。夏美の表情は、次第に艶やかさを増してゆく。頭を上下させる度に揺れる夏美の胸が酷く淫らに見えて、ギロロは体から力を抜いた。
「好き……ギロロ……好き……」
 うわごとのように繰り返すその言葉には、もう意味があるとは思えなかった。
「入れて、いい……?」
「ああ……」
 何もかもどうでも良くなった。興奮しているのに、心の何処かが急激に冷めていく。無力感と敗北感と罪悪感、それらがない交ぜになって頭の芯を凍り付かせる。
 夏美が立ち上がり、ギロロの体をまたぐ。ゆっくりとしゃがむにつれ露わになる夏美の秘部。それは蜜を滴らせ、絶望的な程淫靡にギロロには見えた。
 そっと手を差し出すと、握り返す夏美のしなやかな指。夢のようなこの感覚の中で、それだけが現実に思えた。
「入れる、よ」
 夏美の腰が落ちる。ゆっくりと飲み込まれる感覚。
「痛……っ」
「大丈夫か」
「平気……」
 微かに顔をしかめながら、夏美はゆるゆると腰を下ろす。痛みを堪えようとしているのか、大きく息を吐き、力を抜いた。
「ん……っ」
 ギロロの性器が自分の中で脈打つのが夏美には分かった。その全てを飲み込んだ時、夏美は大きく溜め息をつく。そのまま前のめりになり、ギロロの胸の中に倒れ込むように凭れる。
「ギロロ、好き」
「俺も好きだ、夏美」
 ギロロの手が夏美の髪を撫でる。薄く汗をかいた夏美の肌から微かに雌の匂いがし、ギロロは少しだけ顔を背けた。
 しばらくそうしてギロロの体に身を預けていた夏美は、ゆっくりと体を起こしギロロの胸に手を突く。
「動くよ」
 少し腰を浮かせ、夏美がゆるゆると律動を始めた。浮かし、沈む度に溢れた蜜がポタ、と音を立て零れる。
「ん……何だか、変な感じ……」
 慣れてきたのか痛みは段々薄らぎ、代わりに眩暈のような浮き上がる感覚が夏美を襲い始める。動く度に何か痺れるような振動が背中を走る。
76rebellion:04/10/01 05:47:51 ID:NwOLRc8K
「ふ……あっ、気持ち、いい……」
「ああ、いいぞ……夏美」
 ギロロも夏美の動きに合わせ腰を動かす。揺れる夏美の胸に手を伸ばし、そのたわわな乳房を弄ぶ。
「いい……気持ちいいよ、止まんないよぅ」
 夏美が踊る。髪を乱し、胸を弾ませ、肌を紅潮させながら踊る。
 ふっと目に入ったギロロの瞳は、酷く冷静で、酷く辛そうに見えた。何故だか夏美の瞳から、歓喜とは違う涙が溢れた。その涙の意味を、ギロロは理解してしまった。
 なんて切ない、なんて滑稽な。夏美は自分を自嘲した。ギロロは自分を悔やんだ。
「ギロロ、愛してる」
「俺も……愛してる」
 なんて空々しいんだろう。嘘寒い、愛の言葉。ギロロの胸に夏美の涙が散る。
 それでも踊る事はやめなかった。嘘でも幻でもいいから縋り付きたかった。荒い息を吐きながら、夏美は寂しさを否定したかった。
「ギロロ……私、イきそう……」
 夏美の腰が一層激しく上下する。濡れた唇から漏れる声が、より高い音になる。
「……俺もだ……」
 手を夏美の腰に添え下から突き上げながら、ギロロも呼吸を激しくする。何かが頭の中に昇ってくる感覚。
「イく、イっちゃう、イくあああああ」
 夏美がギロロの腕に抱き付く。体がガクガクと揺れる。
「ああああああーーーーっっ」
「くっ……あっ」
 夏美の体が魚のように跳ねる。震えが止まらない。その瞬間、ギロロも夏美の中に放出した。
「ふ……あ……」
 力尽きたように夏美がギロロの胸に倒れ込む。流れた汗が混じり合う。とろ、と性器を伝って蜜と精液が流れる感触がした。夏美の額にキスをして、ギロロは夏美の髪を撫でた。
 夏美の瞳からは、涙が溢れ続けていた。
「……シャワー、浴びてくる」
 ギロロがそっと夏美をソファに寝かせ、立ち上がる。足音と、リビングのドアが閉まる音が響いた。
 テレビからは差し障りの無い無個性な音楽が流れている。夏美の性器からは、じわりと温かい物が流れ出し、内股を濡らしていた。
 夏美は、声を上げて、泣いた。

 酷く、自分が一人に思えて、涙が止まらなかった。
77rebellion:04/10/01 05:50:21 ID:PbuZK9jE
(7)

 シャワーの音が雨の音と混ざり合う。それが余計ギロロを苛立たせた。
「何をやっているんだ、俺は……」
 冷たいタイルの壁に凭れ、熱い滝を浴びながらギロロは唇を噛んだ。落ちた前髪が視界を邪魔し、湯気で霞んだ世界が半分隠れている。
 先程生まれた頭痛が思考を蝕む。何も考えがまとまらない。
「糞っ……」
 頭を振り、シャワーの温度を切り替え冷水を被った。冷たい水が上気した肌を打つ感触に、幾分かの心地よさを覚えた。

 体を拭きながらギロロがリビングに戻ると、夏美はまだソファに横たわっていた。ただ、銃の効果が切れたのだろう、その姿は普段の夏美のそれに戻っている。それが余計に痛々しかった。
「夏美……」
 目は閉じられている。眠っているのだろうか。
「雨は……、嫌い」
 ぽつり夏美が呟いた。
「雨の音に包まれると、何だか取り残されたような気分になるから……」
 うっすら開いた目はぼんやりし、何も見てはいなかった。
 ギロロは自分の服を手早く身に着けると、何も言わずに夏美の体を抱き上げた。階段を上がり、夏美の部屋に入るとベッドに夏美を横たえる。シーツを掛け、立ち去ろうとしたギロロの腕を夏美が掴んだ。
「傍に、いて……」
 弱々しかった。いつもの夏美からは想像も出来ない程、怯えた声だった。
「お願い、傍にいて……」
 動かないギロロに、再び夏美が震える声で呼び掛ける。
 ギロロは無言のまま、ベッドの横に座り込んだ。握った夏美の手は、小さくて温かかった。
「怖い……わたし、怖い」
「大丈夫だ、雨はもうすぐ止む」
 夏美の目から零れた涙を、ギロロはそっと掬った。
「それに、俺が守ってやるから……」
「……うん」
 ありがとう、と小さく呟くと、夏美は目を閉じたまま少しだけ微笑んだ。
 抱き締めはしなかった。キスもしなかった。だけど二人は、確かにその時繋がっていた。

 嵐は、少しずつ弱まり始めていた。
                          (完)
78rebellion:04/10/01 05:57:07 ID:PbuZK9jE
0の次がイキナリ2になって、2が二つありますが
正確には最初の2の方が1です……orz
何度も「長すぎる文があります」ってエラー出たし。

一応、第一部・完です。かなり鬱小説ですな……ガックリ
79名無しさん@ピンキー:04/10/01 08:36:37 ID:cWu7bPz8
いやこれはいいものです!
朝このスレがどうなったのかと思い覗いてみたら早速投下されてました
しかもこれまでのと一味違う
どうもありがとうございます
80名無しさん@ピンキー:04/10/01 15:13:06 ID:To5Bv22o
何度言っても足りないが敢えて言おうGJと!
第一部・完ってぇことは続きあるんですよね隊長ッ!?
こ、このままでは我輩辛抱たまらんとです・゜・(ノД`*)・゜・。

おまけにギロロの台詞が全部ナカタジョージ声に脳内変換
今夜は眠れない_ト ̄|○ モエシヌ
81名無しさん@ピンキー:04/10/01 18:20:34 ID:n9XYvPIo
GJ!!
正直、萌えた(*´д`*)パッション!!
82名無しさん@ピンキー:04/10/01 19:25:52 ID:gwULbW7g
todayさん、書き直されたヤツですが前よりも良くなってますよ。
いいお話をありがとう!
83名無しさん@ピンキー:04/10/01 23:08:45 ID:6NI8pp8+
rebellionさん乙でした。
萌え悶えさせていただきました。最高です!神です!
84名無しさん@ピンキー:04/10/02 01:24:47 ID:KUr5h25g
キターーーーー!
乙かれサン!
85rebellion:04/10/02 09:06:42 ID:6KRh8Vy4
こんなに温かい感想の言葉が頂けるなんて……。・゚・(ノД`)・゚・。
皆様ホントありがとうございます。果報者です私は。

という事で、またそのうち
「Believe」の続き(ネコタンとかも出す予定)と
タマケロ+クルを頑張って書きますです。
86名無しさん@ピンキー:04/10/02 20:22:51 ID:L19TOVWo
>>85
乙でした。
あんた最高だよ 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

新作お待ちしております。
87名無しさん@ピンキー:04/10/02 20:51:06 ID:rMdrFJqb
新スレに入るなりいきなりの大豊作!いや実りの秋ですなあ

今日のAパート原作には出なかった桃華の(限りなく無意味に思える)乱入。
そしてBパート原作とちがい全く出番のなかった冬樹。
……なんかこう、いろんな妄想してしまいますよハァハァ
88名無しさん@ピンキー:04/10/02 20:58:14 ID:CJ4FkdCC
これで後は擬人化ケロモア話が投下されたら言うことなし
この調子で活気を取り戻していきましょう!(^∀^)
89名無しさん@ピンキー:04/10/02 22:22:20 ID:6ykeASoD
これまでに書かれてないカップリングは?
90名無しさん@ピンキー:04/10/02 23:30:54 ID:xoRyIwdc
クルモア
91名無しさん@ピンキー:04/10/03 02:08:04 ID:1fDllV4K
ラブラブなギロ夏も切ないギロ夏もどっちもGJ!
92名無しさん@ピンキー:04/10/03 09:38:05 ID:VkqfqovR
623×モアは?
93名無しさん@ピンキー:04/10/03 11:13:36 ID:Rg9HRiUY
個人的に623×小雪が読みたいと言ってみる。
94名無しさん@ピンキー:04/10/03 14:09:29 ID:2kL0Y1G0
冬樹×夏美が・・・
95名無しさん@ピンキー:04/10/03 14:15:37 ID:sETEH8GU
623×モアのイラストがたくさんどっかのお絵かき掲示板にあったんだけど誰か知らない?
96名無しさん@ピンキー:04/10/04 09:50:52 ID:+2rE7SlY
すまないが自分は知らない
また停滞の雰囲気が漂ってきたのでだれか起爆剤の投下を希望
97名無しさん@ピンキー:04/10/04 14:06:46 ID:AONhga9Q
98SS保管人:04/10/05 01:38:25 ID:dWk1M1AS
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

職人の皆様、
このスレに投下されたSSを当方の保管庫に収蔵させてもらってよろしいでしょうか?
99名無しさん@ピンキー:04/10/05 02:47:23 ID:UnryZBgJ
どうぞ収納してください。
100名無しさん@ピンキー:04/10/05 18:26:39 ID:JIoZZtAg
ケロロの擬人化ってそんなに人気がないのかな?
101名無しさん@ピンキー:04/10/05 20:00:39 ID:xBBz6C4h
ケロロは良くも悪くも、外見的イメージが湧きにくいから。
他の四人は性格的に明確なイメージが出てくるんだけど、
ケロロだけはどうしても難しい。
だから擬人化も少ないのでは?

実際に擬人化の外見設定決める時に、ケロロが一番困った……
102名無しさん@ピンキー:04/10/05 21:29:47 ID:JPrsqqTC
4人の真ん中をとった形にすれば?
103名無しさん@ピンキー:04/10/05 22:37:48 ID:iPmDa/8t
前スレの容量959でいっぱいになりました。
104名無しさん@ピンキー:04/10/06 09:25:09 ID:b2N6VRvn
新作が投稿されるまで雑談でもしてないか?
105名無しさん@ピンキー:04/10/06 15:46:06 ID:2pNDdlB1
一つめのスレも終わっちゃったしそろそろ保存庫を作って話を保存したほうが良くないか?
106名無しさん@ピンキー:04/10/06 16:54:57 ID:n1EWHdy8
いやだから、>>98で保管人さんがSS収蔵してくれるって言ってるし。
という訳で保管人さん、こちらの方からお願い致します。
107名無しさん@ピンキー:04/10/06 17:56:02 ID:PcLbzdOx
冬樹×小雪を希望してみよう
性格的には似合いだと思うんだけど
108名無しさん@ピンキー:04/10/06 18:10:49 ID:aAytUXqt
小雪×夏美が読みたい
ギロロ×夏美も好きなんだが。
109名無しさん@ピンキー:04/10/06 20:18:43 ID:Iub1sMGQ
夏美がクルルの実験に使われるって言うストーリーで
110名無しさん@ピンキー:04/10/06 20:21:53 ID:Iub1sMGQ
アヒヒエェェェェェェェェェェェェェェェ
=エロッ!とマーチ=

エロッ!エロッ!エロッ! いざ犯せ〜ッ 子宮侵略せよ
エッエロッエロ〜! ゴム持って出かけた日にはいつもダメ
「気をつけ〜ッ! ケツ食い縛れェェ!!」 アナルのバイブを抜き忘れ
締まる膣 中指挟んだ 突っ込んだら 行き先ちがう
買春旅行はエロン あ、ヤった方が早いね晩のオカズッ!!

エロッ!エロッ!エロッ! 高らかに〜ッ アクメのオタケビを
エッエロッエロ〜! はりきってテレクラ出たら原住民
「”平成”は本日より”エロロ元年”でありま〜すッ!!」 いけないトコロは丸く舐め
マス掻き汗っかき潮吹き クンニしたらチーズの香り
エロンは宇宙一、たぶん あ、挿入5分は実は15秒ッ!!
それじゃーブラジャー犯されさんッ!!
111名無しさん@ピンキー:04/10/06 23:57:51 ID:ZcSOm4aw
また替え歌が来たね〜。
112名無しさん@ピンキー:04/10/07 05:12:38 ID:LOJUteYk
>突っ込んだら 行き先ちがう
嫌だな、これは
113 ◆GiSV9xSFJM :04/10/07 19:16:42 ID:4NiB8oVI
先日の妄想が少し形になったので・・・おまかいですが

クアハウスフロナガン機関―地底ではケロロ小隊が『先客』と激闘を繰り広げ、女湯では夏美と秋が至福の表情で
サービスシーンを繰り広げていた頃―
「ふぅ〜…」
男湯では日向家唯一のその入湯者、冬樹がやはり弛みきった表情で湯を満喫していた。
「いい湯だなあ…」
少年は気づかなかった。一人、二人と、浴場にいた男が姿を消していたことに。
「そっそうですね…。あの…冬樹くん。お、お背中お流ししましょうか…?」
「うん?…じゃあお願いしようかな西澤さん………って西澤さん――――!?」
冬樹の横にはいつの間にか、白いバスタオル一枚をその身に包み、肌をその名が示すかのようにほんのりと
桃に染めている桃華が湯に浸かっていた。
「どどどどど、どうしてココ(男湯)に西澤さんが……!?」
「だって…ココは『混浴』ですもの」
「そ、そんな…?」
馬鹿な、と冬樹は辺りを見回し、ようやく浴場にいる人間が男女1:1の割合になっていることに―いつの間にか
男湯の客は全て消えうせ、浴場にいるのは冬樹と桃華だけであることに―気がついた。
(せっかく出演できたってのに、奴隷コス見せただけで帰れっかよ!なァ…?)
恥じらいを携えた桃華の裏側に潜む分身の声を、冬樹は聞いた気がした。そして「この異常事態は
彼女が持つ計り知れない様々な『力』が働いた結果なのだ」と推測するのに、彼は1秒を要さなかった。
「さあ、あちらで…お流し致しますわ」
「だ、駄目だよ西澤さん。その…僕はこの後も出番があるし、ただの背中流しでも
こういうのをお茶の間に見せたらコードに引っかかる…」
「それなら心配要りませんわ。さっきこの後の冬樹くんの出演はオフになりました」
(おふ…)
「タマちゃんたちの頑張りと健康的なお色気シーンを全面に押し出していこうという方針になったそうですわ」
(脚本家の横っ面札束で引っぱたけば一発だぜ!)
「で、ですから…何も心配することありませんわ…」

(多分続きません)
114名無しさん@ピンキー:04/10/08 00:36:06 ID:zfijQemk
>>113
そういう方向に行くとは思わなかった。
ワロタ
115rebellion:04/10/08 16:32:41 ID:EMYUHrIl
そろそろ一週間経ったので、
短いですが前回の続き(「Believe」第二章)の冒頭部を。
今章は温泉旅行編です。
導入部分なので、まだエロなシーンは無しですが……。

>109
それ、温泉編終わったら使わせて貰おうかな……
116rebellion:04/10/08 16:35:20 ID:EMYUHrIl
『Believe』第二部 -温泉旅行編-

(1)

「……まだ、あの機械は直らんのか?」
 恒例の朝の侵略会議。地下室の低いテーブルに窮屈そうに座るギロロが、憮然とした表情でクルルに問い掛ける。
「あー、安定性のテストとか、色々ね……。そう焦るなよ、オッサン」
 ふあ、と欠伸をしながらクルルが投げ遣りな答えを返した。昨夜は西澤家に泊まった三匹は夜通し遊んでいたらしく、眠そうな雰囲気を撒き散らしている。
タママはすっかり目を閉じ舟を漕いでいるし、ケロロに至っては突っ伏してイビキをかいていた。お陰でギロロとクルルの会話が他の二匹に聞こえる心配は無い。
「……それに、昨夜は楽しかっただろ?」
「……なっ」
 クックック、と意味深に笑うクルルに、ギロロが怪訝な顔をする。
「何を知っている、貴様」
「この家中に監視カメラを設置してる事、そしてそのカメラは俺が管理してる事。忘れた訳じゃねえだろ?」
「……貴様……」
 ギロロは自分の迂闊さに悔いながら、それ以上の追求を諦める事にした。
「……で、いつ直るんだ?」
 クルルは今度は伸びをしながら、面倒臭げにぼんやり宙を眺める。
「さあねぇ……。成長させたり大きさ変えたりするのと違って、全く別の生き物に構成し直す装置なんだよありゃ。開発がかなり厄介でね、何日か見て貰わねえと無理だな」
「貴様の腕でも、か」
「ああ、残念ながらね……。まあその間、諦めて地球人の生活を楽しんでみたらどうだい、先輩」
 どうやら今回ばかりは裏の無さそうなクルルの言葉に、ギロロは素直に、そうか、と呟いた。
「ところで、ややこしい事になってるみたいじゃねぇか」
「何がだ」
「あの女と、オッサンとの事だよ」
「……まあな」
 部屋にはケロロのイビキとタママの寝息が響いている。
117rebellion:04/10/08 16:36:11 ID:EMYUHrIl
「……好きなんだろ? 何も考えずにいけばいいじゃねぇか」
「そうも、いかんのだ。色々とな」
「俺にはよく分からねぇな。相手も自分を好き、自分も相手を好き、で何を躊躇う事があるんだよ?」
「そうなん、だがな」
 溜め息を吐くギロロに、考えすぎなんだよオッサンは、とクルルが少し笑った。
「後の事は後からでいいじゃねぇか。今の気持ちとか、そういうので突っ走ったらどうだぁ? 戦闘じゃ真っ先に飛び出していく癖によ。らしくねぇなぁ」
「そんなもんでいいのだろうか」
「そんなもんなんだよ。案外それが上手くいったりもするんだぜぇ」
「……そう、かもな」
 眉間の皺を緩め、ギロロがフ、と笑った。何だか少しだけ心の荷が軽くなったような気がした。
「それじゃそろそろ俺はラボに戻るぜえ。またな、オッサン」
 クルルは立ち上がると、扉に向かって歩き出す。その姿をギロロが不思議そうに見詰めている。視線が気になったのか、クルルが少し歩みを止めた。
「どうした、何か言いたい事でも?」
「……いや、貴様がこんな話をするなんて、珍しいなと思ってな」
 クルルはニヤリ笑って、振り向かずに言った。
「きっと、……眠いから、だろ」

 嵐は、もう疾うに去っていた。空は、もう晴れ始めていた。
118rebellion:04/10/08 16:38:29 ID:EMYUHrIl
(2)

 小さな、にゃおん、という鳴き声に庭を掃いていた夏美は振り返った。
「あら、仔猫ちゃん。台風は大丈夫だったの?」
 箒を持ったまましゃがみ、仔猫の前に座り込む。にゃー、と鳴く声に、そう、と夏美は微笑んだ。
「元気そうね。えっと……海苔が好きなんだっけ? 後で持ってきてあげよっか」
 寂しげな夏美の笑顔に、仔猫は再びにゃーと鳴いて、少し形の崩れたギロロのテントに顔を向ける。
「……? 何、ギロロを心配してるの?」
 みー、という響きはその問いを肯定しているようにも聞こえた。夏美は箒をぱたんと倒し、少し捲れたスカートを整える。
「ギロロは大丈夫よ。今は地下かどっかにいるんじゃないかな……」
 ふう、と溜め息をついたその瞳が苦しそうに見えて、仔猫は夏美の傍に擦り寄った。少し遠くを見ながら夏美は手持ち無沙汰に仔猫の頭を撫でる。
「……慰めてくれてるの? ありがと、でも私は大丈夫よ」
 朝、起きたらギロロは部屋には居なかった。強かった風の所為で少しひしゃげたテントは空だった。ギロロを探しに地下に降りていく勇気は、夏美には無かった。
 本当は、大丈夫じゃなかった。でも自分にそう言い聞かせないと崩れてしまう気がして、夏美は自分に嘘をつく。それが弱さだと言われるなら、それでも構わなかった。そうしないと、きっとこの侘びしさに堪えられなかったから。
「仔猫ちゃんは、ギロロの事好き?」
「みゃー」
「私も、好きよ」
「みゃん」
「……ふふ、ライバルね」
 ぎこちなく笑顔を作りながら、涙が少し溢れそうになる。夏美は仔猫を抱え上げ、そっと抱き締めた。
「みゃ」
119rebellion:04/10/08 16:38:48 ID:EMYUHrIl
「どうして、上手くいかないんだろうね。ただ、……好きなだけなのに」
「みゃー……」
 好き、と言葉にした事で、夏美の中の何かが途切れた。堪えていた筈の涙が一筋頬を伝った。それはキラキラと朝日を反射し薄く虹色に輝いた。
 仔猫は伸びをして、流れ落ちる夏美の涙をぺろ、と舐める。その肌触りは酷く優しくて、夏美は少しだけ笑った。
「……ありがと」
 夏美は仔猫の頭を撫でると、仔猫を地面にそっと下ろす。箒を持って立ち上がり、手の甲で涙を拭った。
「……元気、出さなきゃね。アイツに笑われちゃう」
 ね、と仔猫に向かった微笑んだ。仔猫は少し頷いたように、夏美には見えた。
 もう、涙は零れなかった。

 空には、薄い虹が雨の名残りを告げていた。
120rebellion:04/10/08 16:39:37 ID:EMYUHrIl
(3)

「え、温泉?」
「そう。担当してる漫画家さんがね、実家が温泉宿なんだって。それで、いつも御世話になってるからって、招待して下さったのよ〜」
 秋は小躍りしながら歌うような口調で告げる。
「今度の週末の連休。夏美は大丈夫でしょ?」
「う、うん……」
 少し複雑な感情を浮かべながら、夏美はぎこちなく頷いた。
「あら夏美、行きたくないの? 温泉、好きでしょ?」
「まあ、そうだけど……ボケガエル達はどうするの?」
「うーん……小さい宿だから、あんまり大人数じゃあ迷惑よねぇ」
 話を聞いていた冬樹が口を挟む。
「じゃあ伍長だけ連れてってあげれば? 折角人間の姿になってるんだし……」
「そうね! 大人の男の人がいてくれたら心強いわよね。荷物も持って貰えるし」
 ナイスアイデア、とでも言わんばかりに秋もその意見に賛同する。
「ね、そうしようよ姉ちゃん」
「でも、ギロロだけなんて。ボケガエルも行きたがるんじゃない?」
「あ、そうか……」
 尤もな事を言われ、冬樹がうーん、と考え込む。
「分かったわ。ケロちゃんには何でも好きな物買ってあげましょうよ」
「えっ、ママそれでいいの?」
「そりゃガンプラでも買ってあげたらそれで軍曹は納得するかも知れないけど……」
「ねっ、決まり」
 秋は早速地下のケロロの部屋に向かって歩き出す。
「ちょ、ちょっとママ」
「いーから任せておきなさいって」
 秋は二人に向かってウインクをしながら、颯爽と廊下を進んで行く。
121rebellion:04/10/08 16:40:37 ID:EMYUHrIl

 ケロロは秋の話を聞きながら、うんうんと頷いていた。
「解りましたであります。旅行の間、吾輩達に留守番をしておいて欲しいという事でありますね?」
「そうそう。それで、報酬として何でも好きな物をケロちゃんに買ってあげようと思ってるんだけど……」
 ケロロの目がキラン、と光った。
「ガンプラーーーー! ガンプラが欲しいでありますっ!!」
「解ったわ。じゃあお金は冬樹に預けておくから、今日にでも買いに行ってらっしゃい」
「ママ隊長殿! ありがとうございますでありますっ!」
 涙を流さんばかりに喜ぶケロロを見ながら、秋は無造作に切り出した。
「それで、今回の旅行にギロロ君を連れていこうと思うんだけど」
「いいであります! 了解であります! 何処へなりとも連れて行って貰って構わないであります!!」
 ガンプラ、ガンプラと叫びながら喜びの踊りを舞うケロロ。その言葉を聞いて秋は笑顔を浮かべ、狂喜乱舞するケロロを後に地下室の扉を閉めた。
「成功よ」
「凄いよ、ママ……」
 Vサインを出す秋に、一部始終を隠れ聞いていた冬樹が感嘆の声を上げる。
「じゃあ伍長にも早く伝えないとね。僕は軍曹とガンプラ買いに行ってくるから、姉ちゃん伍長に言ってきてよ」
「え、私?」
 不意の冬樹の言葉に夏美は、表面には出さないものの内心酷く焦っていた。
「そうね、そうしておいて。ママ、これからまたすぐ仕事に戻んなきゃいけないから」
「え……」
 呆然とする夏美を後に、秋は冬樹に数千円を財布から出して渡し、スキップをしながら玄関に向かう。
「じゃあね、今日ママ帰れないかも知れないから色々お願いね、二人共」
「はーい、行ってらっしゃいママ」
「……行ってらっしゃい」
 パタン、と閉まったドアを見詰め、夏美は冬樹に悟られないように少しだけ溜め息をついた。
「じゃ、姉ちゃん、僕軍曹の部屋に行ってくるから」
「う、うん……」
122rebellion:04/10/08 16:42:47 ID:EMYUHrIl
「あ、軍曹」
 冬樹が振り返ると、そこには喜びを満面に湛えたケロロが歩いて来る所だった。
「丁度良かった。ガンプラ買いに行くんでしょ?」
「冬樹殿ー! 宜しく頼むでありますっ」
「了解。じゃあそういう事で姉ちゃん、後は宜しくね」
 手早く靴を履き、ケロロと共に玄関を出る冬樹。ケロロは急かすように冬樹の手を引いている。
「あ、ちょっと……」
「行ってきまーす」
 音を立てて閉められた玄関のドアを呆然と眺め遣りながら、夏美は再びゆっくりと溜め息をついた。伸ばされた手が力無く下ろされる。
「……顔、合わせ辛いんだけど、な……」
 ぽつり呟くとリビングに戻り、夏美は無意味にテレビを点けた。無作為なチャンネルの偶然に映し出されたのは、番組と番組の狭間に挿入された短い天気予報。
無愛想な気象予報士が淡々と無機質に、週末は全国的に晴れで絶好の行楽日和です、と人々の心を無遠慮に焦らせようとする。
「やっぱ……言わなきゃ、駄目だよね」
 頬杖をしながらぼうっとテレビに向かっていた夏美は、始まった再放送のサスペンスドラマを見るでもなく眺める。ギロロには会いたい、話をしたいけれど勇気が出ない。ただ、拒絶されるのが怖かった。
「あーあ……」
 夏美はまたもや深い溜め息をつく。握っていたリモコンのボタンを適当に押し、毒にも身にもならない情報バラエティにチャンネルを合わせた。
「……何を溜め息ついているんだ? 夏美」
「だって…………えっ?」
 夏美が声に驚いて振り向くと、そこには麦茶の入ったグラスを持ったギロロがソファに座る所だった。
「隣、いいか?」
「う、うん……」
 ギロロはグラスをテーブルに置くと、夏美の傍に腰を下ろす。ソファが少し沈んだ。
「背後の気配に気付かないなど、戦場では命取りになるぞ。それとも何か考え事をしてたのか?」
「え……うん、まあね。ギロロは何で?」
「喉が渇いてな。ケロロの部屋にはジュースしか無かったものだから」
「そっか」
 少しほっとしたような表情を浮かべ、夏美は麦茶の入ったグラスと、それを握るギロロの手を見詰めた。
「どうした?」
123rebellion:04/10/08 16:44:10 ID:EMYUHrIl
「うん……あのね。ギロロ、一緒に温泉行かない?」
 ギロロは夏美の言葉に動揺し、飲んでいた麦茶を思わず吹き出しそうになり、少し咽せて咳き込んだ。
「なっ……まさか二人でか?」
「馬鹿。そんな訳無いじゃない!」
 あのね、と夏美は事の顛末を一部始終説明する。ギロロの台詞を聞いた夏美も先程の失態を恥じるギロロも、二人共真っ赤になっていた。
「……という訳なのよ」
「そうか。でもいいのか? 家族水入らずのところに俺が付いていったりして」
「ママがいいって言ってるんだからいいんじゃない? それに冬樹も喜んでるみたいだったし」
「そうなのか」
「それに……私も、嬉しいし……」
「えっ?」
「……何でもない」
「……夏美……」
 夏美は耳まで真っ赤になりながら目を逸らした。ギロロは嬉しいような困ったような複雑な表情で夏美を見遣る。二人の間に静かな、柔らかな空気が流れる。
 ギロロはグラスの麦茶を一気に飲み干すと、ソファから腰を上げた。
「……行く、と伝えておいてくれ。喜んで、とも付け加えて」
「ホント?」
「ああ。どうせ予定も無いしな。断る理由も無い」
 ギロロは少し微笑しながら、キッチンに向かって歩き出す。そして振り返らずにそっと呟いた。
「……俺も、夏美と一緒なら嬉しいしな」
「えっ? 今何て言ったの?」
 テレビの笑い声に邪魔されて、ギロロの呟きは素っ気なく掻き消される。ただギロロの後ろ姿が自分を拒絶していない事を知って、夏美は少し安堵した。
「……何でもない」
 再びふっと笑うと、ギロロはリビングのドアを開ける。
「楽しみにしてるからな」
 今度ははっきりと言葉を夏美に投げると、ゆっくりとドアを閉めた。リビングにはギロロの台詞だけが残った。
124rebellion:04/10/08 16:44:55 ID:EMYUHrIl
 ぽふ、とソファに身を沈めると、夏美はギロロの残した言葉を抱き締めた。膝を引き寄せ抱えると、顎をゆっくりと膝の間に埋める。
「ギロロと旅行かぁ……ふふっ」
 頬を赤く染めながら夏美はゆっくり目を閉じる。
「二人っきりだったら、もっと良かったのに」
 呟いてから、少しだけ昨日の事を思い出す。甘く、そして切ない二人きりの夜。
 速報を告げるテレビのチャイムに夏美はハッと引き戻され、さっき自分の言った事に今初めて気が付いたようにぶんぶんと首を振った。
 画面を見ると、関東には全く関係ない地方の地震情報が流れている。驚かせないでよ、と夏美は意地悪なテレビに軽い悪態をつく。
「ただいまー」
「ただいまでありますっ」
 玄関のドアがけたたましく開く音と、二人の賑やかな声が響き、夏美は少しだけ日常を取り戻す。

 緩やかな午後は、もうすぐ夜に変わろうとしていた。
125rebellion:04/10/08 16:51:10 ID:EMYUHrIl
導入部ばかり思わせ振りですんません。次からいよいよ温泉です。
小雪も桃華もいないですが、
秋と夏美のアレなシーンは頑張って沢山出す予定w
勿論ギロ夏のえちぃシーンもアリの方向で(というかそれがメイン)。
書けたらまたupしますね。
126名無しさん@ピンキー:04/10/08 20:39:15 ID:kMZymNI8
GJ!であります。
しかし二人のラブラブぶりに読んでいるこっちの方が赤面してしまう・・・(w
127名無しさん@ピンキー:04/10/08 22:59:40 ID:bousmdFp
>rebellion氏
まってましたよ、ハァハァ(*´Д`*)
エロないのに燃えますなーーー前回が激しかったから?

続き楽しみにしてまっせぇ GJ!
128名無しさん@ピンキー:04/10/09 08:45:29 ID:8yNyIYOx
カエルの分際で夏美と・・・!!
129名無しさん@ピンキー:04/10/09 09:34:25 ID:FFTjyxP0
ねこみみ夏美で〜す♪
130名無しさん@ピンキー:04/10/09 15:46:04 ID:WzjEuuce
今書いてる、冬樹×桃華の最初の方を投稿します。
今回は、次の投稿との二回に分けて投稿しますね。
131today:04/10/09 15:48:08 ID:WzjEuuce
 いつからかはわからない。桃華は、あまりいい雰囲気とは言えない場所を彷徨っていた。

(薄暗くて、ジメジメしてる……。ここは…どこでしょう……?)
「ううぅ……」
 私に、少年と思われる人の呻き声が聞こえてきました…。その辛そうな声色が気掛かりで、
キョロキョロと視線を動かし、声の主を探します。
(えっ…?)
 そして、その声の主を見つけた時、私は自分の目を疑いました。
 下着一枚にされ、目隠しをされて、両手は後ろ手に縛られていると言う無惨な姿…。その
哀れな少年は、日向君だったのです。
 私は思わず、その股間に目が留まります。その中に潜んでいるであろう性器が下着を
押し上げて、そこをもっこりと膨らませていました。
 そこへ、白いソックスに包まれた何者かの足が近付いていきました。そして、その膨らみを
グリグリと踏み付けるのです。
「うああぁぁ……!? やめて…やめてよぉ……!!」
 目隠しをされている事で、その行動も予想出来なかったのでしょう。日向君は驚くように
ビクッと震えて、痛みとも快楽ともとれる声を漏らします。
(ひ、ひどい…!! 誰がこんな事……!?)
 私は怒るようにして、日向君の股間を踏み付けている者の顔を見ました。そこで愕然とします。
(そ…んな……!?)
 驚くのも無理はありませんでした。それはよく見慣れた顔…、自分自身だったのですから。
132today:04/10/09 15:49:27 ID:WzjEuuce
 その「桃華」は、日向君の耳元に顔を近付け、妖しく囁き始めます。
「ふふ…、日向君…。足でグリグリってしてるだけですのに、こんなに気持ちよさそうに
なさるなんて……」
「に…しざわ…さん……。お願い…もう…やめ……んんぅっ!!?」
 そんな許しを乞う日向君の反応を楽しむかのように、「桃華」は、グリグリと股間を
刺激し続けます。
「そう言ってますけど、ピクピク震えてますよ…。まさか、足で踏み付けられてイって
しまうのですか…?」
「う…、そんなことぉっ……!!」
 冬樹を責める「桃華」の表情は、狂気…と言うよりは、狂喜かもしれません。嬉しさが
抑えられないと言った感じで、顔には笑みを浮かべていました。
(狂って…ますわ……)
 それを外から眺めていた私は、その「桃華」の恐ろしさに打ち震えます。
「ダメ…ダメだよぉ…。僕…もう出ちゃうっ……」
「うふふっ…。日向君は、私の足で踏み付けられてイっちゃう変態さんなのですね……」
 「桃華」は、その責めに喘ぐ日向君の、口端からこぼれ出した唾液を指ですくい、
自分の頬に擦り付けて遊んでいました。
 そしてゆっくりと日向君を見下ろすと、一際強く股間を踏み付けます。
「うっ…ああっ…出るぅ…出ちゃうぅっ!!」
 瞬間、日向君がビクビクと震えました。そして「桃華」の足に踏み付けられた股間に、
その性器が放ったと思われる液体が、シミを作っていきます…。
「まあ…。私の靴下まで染みてきます……」
「あ…あ……、僕…イっ…ちゃったよ……」
 絶頂の余韻のためでしょうか、日向君は身体を震わせています。それに対し、
「桃華」が微笑みかけた所で、私の意識は急速に覚醒していきました…。
133today:04/10/09 15:50:57 ID:WzjEuuce
「……!?」
 私は辺りを見渡します。どうやら自分はベッドにいるようでした…。
「夢……でしたの?」
 ハァハァと熱い吐息を漏らしている自分を落ち着かせ、額の汗を拭います。私は
そこでハッとしたようにして、自分の股間を確かめました。
「やだ…。私、濡れてしまって……」
 愛液によるショーツの湿りが、ハッキリと感じ取れました。
「あんな夢を見て濡らしてしまうなんて…、あんな――」
 そこで、先程の夢の事を意識してしまいます。「桃華」に責められる日向君の痴態を
思い出すと、私はドキドキしてしまいました。
 モジモジと動かしている両脚…。その付け根の中心が、ジワァッとした熱い感覚に
包まれていきます。
「こんな…の…、ダメですのに……」
 私は自分のショーツの中に手を伸ばします。そこはすでにグッショリと濡れ、軽く
指を差し入れただけでも、淫らな水音が聞こえてきました。
「あぁぁ……」
 そこから立ち上る淫猥な匂いが、鼻腔をくすぐります。私はそれに誘われるように
して、指を秘裂に沿って動かし始めました。
 ぬちゅっ…ぬちゅっ……
「ふ…あ…はぅぅ……」
 すでに興奮が高まっているのでしょうか、花弁を軽く擦るだけでも、そこから強い
快感が伝わってきます。
134today:04/10/09 15:53:04 ID:WzjEuuce
「ダメ…こんなの……。ダメ…です……」
 口ではそう自分に言い聞かせるのですが、指が勝手に動いてしまいます。
「はぁ…はぁ…はぁっ……!」
 息を荒げてきた私は、パジャマの上着に手を滑り込ませ、ブラを着けていない胸を
直にいじり始めました。
「ううんっ…!? やぁっ…気持ちいい…んんっ!!」
 胸を揉み、秘裂をなぞって、自分を慰めます。いつも自分でしている時より、ずっと
気持ちいい…。
(ああっ…、どうしてこんなに気持ちいいんですの…? 日向君のあんな姿を想像して
るから……?)
 私は、夢の中で見た日向君のいやらしい姿を、頭に思い浮かべていました。
「あっ…ふぅっ……。日向君…ごめ…ん…なさい……あぁぁんっ……!!」
 いけない事とはわかっていても、私は日向君のいやらしい痴態を想像して、オナニーの
オカズにしてしまいます…。
「んんんっ……」
 私はその指を、膣に軽く挿入させました。そして内側の粘膜を擦って刺激します。
 ぐぷっ…ぐちゅっ…ぬちゅうっ……
「うんんんっ…!? 凄い…。私…感じてっ……!!」
 私の快感が高まると、頭の中で思い浮かべている日向君の様子も激しさを増していきます。
 私は胸をまさぐる手を頂に近付けて、指の腹で転がしました。
「んんっ…!? くあぁっ…乳首ぃっ……!!」
 もう止められませんでした。私は淫らな妄想を糧にして、自分を絶頂に追いやっていきます。
135today:04/10/09 15:54:21 ID:WzjEuuce
「う…あああっ……! 私…もう…イってしまいますぅっ……!!」
 頭の中の日向君が、絶頂の雄叫びを上げた所で、私はクリトリスをキュッと摘みます。
「んんんんっ!? イ…クぅっ……!!!!」
 凄く気持ちよかったのですけど、あまりに大きい声を出すと、誰かに聞かれてしまうかも
と思い、私はグッと声を堪えました。
 次の瞬間、私の身体に電撃が走ります。
 ビクッ、ビクッ! ビクウッ!!
「くうぅぅっ!! ふあぁぁっ……」
 絶頂に、私は身体を弓なりにしならせて震えます。ヒクヒクと痙攣する膣から、いやらしい
蜜がトロトロと溢れ出てきました…。
「はぁぁ…ふぅぅっ……。日向君…申し訳…ありませんっ…。うぅっ…ぐすっ……」
 あんな酷い想像を、自慰に利用してしまった…。こんな事を知られたら、日向君に嫌われて
しまう。そんな自分のした事への罪悪感が、一筋の涙となって頬を伝っていました。
「もう…私…辛い…です……」
 このまま二人の関係に進展がなかったら、いつか自分が本当にあんな事をしてしまうのでは
ないかと、激しい不安に襲われます。そして、一刻も早く行動を起こさなければ…、と言った
衝動に駆られました。
「でも…、あんな酷い事は絶対にダメです……」
 私は考えました…。
「…そうですわ。無理矢理ではなくても、やっぱり私が日向君に――」

 焦りや恐怖は、時として人を過激な行動に走らせる。この少女もまた、例外ではなかった…。
136today:04/10/09 15:55:19 ID:WzjEuuce
 そして、ある日の西澤邸…早朝――

「ついに…、ついにこの日が来たのですね……」
 私は自分の部屋でそわそわと、ある作戦の準備をしていました。
「ほお…、我ながらよく似合ってるじゃねえか……」
 一瞬、性格が裏返り、自分にそう語り掛けられます。
「で、でも、いいんでしょうか…。やっぱり、勝手に部屋に入るのって失礼なんじゃ……」
「細かい事は、気にすんなっつーの」
 そう自分に言い聞かされると、私は持ち物を確認し、部屋を後にします。
「…桃華お嬢様、準備はよろしいですかな?」
 出陣の前に、ポールに話し掛けられます。私は心を引き締めて、それに答えました。
「はい…。ポール、私行ってまいりますわ」
「侵入の準備は調っております…。どうか御武運を……」
 私はそれに頷くと、目的の場所へと向かっていくのでした……。
137today:04/10/09 15:59:29 ID:WzjEuuce
ここから、前スレでもちょっと書いたような
メイド桃華ものにしていく予定です。

もう続きは書き始めてますが、
スーパー冬樹でもいいですよね?
138名無しさん@ピンキー:04/10/09 17:25:21 ID:ucS8cE1J
悪かないよ?
139名無しさん@ピンキー:04/10/09 22:05:31 ID:26THbGci
(・∀・)イイ!!
スーパー冬樹もガンガンやっちゃって下さい
140名無しさん@ピンキー:04/10/09 23:19:03 ID:lc7Z1k9g
このスレのせいで小雪萌えだったのに加え
冬樹萌え属性まで得てしまった・・・ハアハア・・・
続き期待しとります。
141名無しさん@ピンキー:04/10/09 23:39:54 ID:yElobPLJ
>スーパー冬樹でもいいですよね?

愛があればおkです!ガンガンおねがいしまつ
142SS保管人:04/10/10 01:44:14 ID:4u62G3ET
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

収蔵させてもらいました。
143today:04/10/10 02:03:45 ID:JaiyQ4XV
>>142
一応、言っておいた方がいいでしょうか。
前スレの
244、362、398、442、499、640、661、735
は、俺なんです…。
まあ、無理に直して貰わなくても構いませんが……。

感想レスありがとうございます。
スーパー冬樹が、桃華に奉仕させる話にするように、
張り切って書いていきますので。
144SS保管人:04/10/10 02:12:57 ID:4u62G3ET
>>143
失礼しました。
確証が持てなかったものはレス番のままにしているもので。
修正しましたのでご確認ください。
145today:04/10/10 02:25:54 ID:JaiyQ4XV
>>144
確認してきましたが、大丈夫でした。
保管お疲れさまです。

しかし、最初の頃に投稿したものを見るのは、
結構、恥ずかしいものですなw
146名無しさん@ピンキー:04/10/11 12:44:44 ID:buc+96sd
>>SS保管人様
保管お疲れ様ですーヽ(´ー`)ノ
こうやって見ると結構本数ありますね。
147today:04/10/12 19:47:39 ID:pUSCYbQs
>>131-136の続きが出来ました。
冬樹×メイド桃華で「朝のご奉仕」です。
148today:04/10/12 19:52:16 ID:pUSCYbQs
 …日向家の朝はまだ始まっていなかった。静けさに包まれた家の中で、冬樹もまた、
ベッドで夢を見ていたのだった。

(う…ん…なんだろ…?)
 気持ちいい――
 何だか、身体の内から滲み出てくるような快楽が、僕を支配していた。ずっとこうして
いたくなるような、不思議な感覚…。そして、誰かに語り掛けられている気がした……。
「ん……」
 僕の意識と、周りの雰囲気が変わる。窓からは光が差し込んでいた。
「朝…か」
 僕は意識を覚醒させていく。いつもより早く目覚めたようで、普通はもう一眠りって
気持ちになる所だけど、何だか身体が心地よくて、そう言う気分にはならなかった。
「う〜ん……」
 僕はもそもそと身体を起こす。
「あっ…。日向君…、起きちゃいましたね……」
(ん……?)
 僕の脚の方から、女の子の声が聞こえてきた…。僕はその正体を確かめようと、
寝惚けた目を擦って視線を向ける。
「に、西澤さん……!?」
 僕は、眠気が完全に吹き飛ぶほど驚いた。ヒザを折り、身体の左右にそれぞれの
足先を向けて、西澤さんが女の子らしくちょこんと座っていたのだ。
 その格好も、普通のものではない。清楚な感じな伝わってくる衣装は、西洋の
召使いを思わせるもので、頭に飾り付けた純白のヘッドドレスが可愛らしい。
 純白の靴下に覆われたつま先から、脚の付け根の方へと徐々に視線を動かして
いく。ムチムチとしたふくらはぎや太ももが、ソックス越しでもその存在が強く見て
取れて、僕は目を奪われた。
 そして、男を誘惑しているとしか思えないほど短いスカートの中に、真っ白な
ショーツの姿が垣間見えた。その下着まで届かんばかりに長いニーソックスが、
何とも言えないいやらしさをかもし出していて、僕の情欲をそそる。
149today:04/10/12 19:54:59 ID:pUSCYbQs
「メ…、メイドさん……?」
 そう…。その姿は、正にメイドさんだった。
「はい…。今の私は、日向君の従順なメイドです……」
 西澤さんは左手を口元に近付けてそう答える。身に着けた白い手袋が、西澤さんの
清らかさを強調させていた。
 そこで僕は、ある事に気付く。何か股間の辺りが気持ちいいなと思っていたら、西澤さんの
右手が、僕の性器をパジャマ越しに刺激しているではないか。
「っ……!! 西澤さん…そんな所いじっ…ちゃ……」
「パジャマ越しでも、膨らんでいるのがわかります……」
 朝立ちしている僕の愚息は、わずかな刺激でも敏感に反応してしまう。西澤さんは、そんな
僕の性器を愛でるように撫でると、ズボンをスルスルと下にずらしていく。
「ああっ…、凄い……」
 西澤さんは、僕の股間を下着越しに見ると、口元に手を当てて驚いた。
「ダメ…だよ…。これ以上は……」
 僕がそう止めるのも聞かずに、西澤さんは下着までも脱がせていく。僕は、そんな西澤さんを
止めようと手を伸ばした。
 ガシッ……!!
「えっ……?」
 逆に、僕はその手を西澤さんに掴まれた。
「はぁ…はぁ……日向君……」
 その目は、もう裏の性格のものだった。僕は、凄まじい力で押さえつけられて動けない。
「ダメです…。そんなに乱暴にしちゃ……」
 だけど、すぐに元の西澤さんに戻った。僕は、呆気にとられているうちに下着を脱がされ、
ついに股間を覆うものが無くなる。
「ああ……」
 僕の、すっかりと勃ち上がったペニスが露わになった。西澤さんが顔を真っ赤にして手を
伸ばしてくる。
 キュッ……
「くぅっ……」
 そして、僕の肉棒をやさしく握るのだった。
「はぁぁ…。日向君の…、ヒクヒクしてます……」
 ウットリとした息を漏らし、西澤さんはそう言ってきた。
150today:04/10/12 19:57:29 ID:pUSCYbQs
「西澤さん…、もう…やめて……」
 このままでは、いつ暴発するかわからない。だから、僕は西澤さんにそう言った。
「日向君は…、イヤなんですか……?」
(うっ……)
 叱られた子犬のような泣きそうな目で、僕をジッと見つめてきた。そんな目をされては、
答えに詰まってしまう。
 その時――
 僕の中のどす黒い欲望が、その嗜虐心を煽る表情によって、引き出されようとしていた。
(犯ってしまえよ…。相手もその気なんだろ……?)
 僕の中の悪魔が、そう語り掛けてくる。
(ああ…。また、この感じか……。こうなったら僕は…もう……!!)
 今までも、激しい感情の変化でこうなる事はあった。こうなった時の僕は、自分でも怖い。
だけど、もうそれは止められそうになかった。
 僕は……
 僕の精神は――――
 グイッ……!!
「きゃあっ…!?」
 僕が、突然西澤さんを抱き寄せると、驚いて声を上げた。
「ひ…、日向君?」
 僕の胸に西澤さんの顔が埋まる体勢となって、少し怯えた様子でそう尋ねてくる。
 そんなおどおどした西澤さんの顔を見て、僕の鼓動が高鳴った。
 抱き寄せた身体の柔らかい肌の感触…。それをフワフワとした服越しに感じていると、
僕の興奮がさらに高まっていく。
「ああっ…、日向君のまた硬くなって……」
 西澤さんの手に包まれた剛直も、素直に反応したらしい。
 僕は、胸の中の少女の顔を見下ろすようにして語り掛ける。
「西澤さん…、手で…して……」
 肉棒に添えられた西澤さんの手を、その外から僕の手で包み込んでそう言った。
「はっ、はい…。わかりました……」
 西澤さんは、どこか嬉しそうにしてそう答える。
151today:04/10/12 19:59:39 ID:pUSCYbQs
 こんな淫らな要求をしている自分に疑問を抱く。だけど今の自分は、いつもの怒りに
まかせている時とは明らかに違っていた。
(これは…僕の意志……?)
 怒りで何が何だかわからなくなり、暴れ回る時とは違う。ハッキリとした意識の中、
こういう要求を西澤さんにしていたのだ。
「では…、ご奉仕…しますね……」
 西澤さんは僕の肉棒を握る手の力を強めると、ゆっくりとシゴき始めるのだった。
 しゅっ…しゅっ……
「はぁ……。西澤さん…、いい……」
 しなやかな指が、肉茎の根本からカリの辺りまでを刺激する。自分でするのとは
違った感覚が、徐々に身体を支配していき、僕を快感の世界へと誘っていくのだった。
「こう…ですか……?」
 西澤さんは、表面を擦るだけの愛撫から、段々と圧迫する力を強めていき、肉棒を
快感に踊らせていく。
 しゅ…しゅっ…、ぎゅっ…ぎちゅ…ぎちゅ……、しこしこ……
「ああっ…、指が…気持ちいいよ……」
 シルクで出来た手袋の感触が気持ちいい。西澤さんの小さくて綺麗な指が、僕の
禍々しいそれをこねくり回す。そのコントラストが精神的な刺激となって、僕の脳裏を
快楽で埋め尽くしていった。
「はぁぁ…凄い…大きいです……」
 その肉棒のすぐ前に、西澤さんの顔がある。僕の怒張したそれをウットリと見つめ、
昂揚して漏れる吐息が肉棒をくすぐった。
「袋も揉んで…。やさしくね……」
「は、はい……」
 西澤さんは片手を陰嚢に添えると、中のものを刺激しすぎないようにやさしく揉んだ。
 僕の性器は、西澤さんの手によってどんどん気持ちよくさせられていき、寝ている間にも
着実に蓄えられた精子が、脈々とせせり上がってくる。
152today:04/10/12 20:05:26 ID:pUSCYbQs
「凄いよ…。西澤さんがエッチだから、もう出ちゃいそうだ……」
「そ、そんな……」
 清楚なたたずまいをした目の前の無垢な少女が、僕の淫らな欲望を満たすため、熱心に
尽くしてくれる。そんな感情も作用して、白濁液の思いが早くも爆発しようとしていた。
「うっ…出るっ……!!」
 溜まった精子が発射の段階に入り、僕の身体に快感が走る。次の瞬間、鈴口から大量の
精液が放出されていった。それは西澤さんに降り掛かり、その清楚な服を汚していく。
「あっ…!? 凄い…こんなに……」
 西澤さんが色っぽい表情で、自分に放たれていく精液を見つめている。
「ふぅっ…、気持ち…いいっ……」
 肉棒に精液が走る感覚が、どんどん快感として伝わって、僕を気持ちよくさせた。
 そして精子を射出し終わると、ゆっくりと西澤さんを見やる。可愛いフリフリのメイド服に、
ベットリとした濃い精液が付着していた。僕はゴクンと喉を鳴らす。
 僕の中で、目の前の少女を求める気持ちが、ジワジワと湧き上がっていったのだった。
 僕は、西澤さんの後頭部に片手を添えて抱き寄せる。手入れが行き届いた髪の、心地よい
手触りといい匂いが僕を惑わした。そして、耳元でこう囁く。
「僕…、西澤さんが…欲しい……」
「えっ…!? あっ、あの……」
 そんな驚いた様子の西澤さんを尻目に、僕はその麗しい唇を奪おうと、後頭部に回した手に
力を込めて、こちらに引き寄せた。
「西澤さん…いいよね……? ちゅっ……」
「あっ…えっ? んんっ…!?」
 口付けを交わすと、西澤さんは目を丸くして驚いていた。
 僕の欲求はこれだけでは収まらず、その白い歯を舌でこじ開けて、口内へと侵入していった。
「は…むぅ…んんっ…、あぁぅ……ふぁ…んぅぅっ……」
 僕がゆっくりと頬の粘膜を探り始めると、西澤さんは敏感に反応してくれる。
 ずっ…ずちゅ…ぬちゅ……
「んふぅっ…んっ! あぁぁ…はぅ…ふぅぅんん……」
 口壁を舐め上げ、歯茎を擦る。そして、その中で震える西澤さんの舌へと目標を切り替えた。
153today:04/10/12 20:08:46 ID:pUSCYbQs
 ずっ…ぐぷっ…ずるっ……!
「むうっ!? んんっ…ん…ふぅ…ふぁぁっ……」
 僕が舌をなぞると、西澤さんが逃げようとそれを動かしてしまう。しかし、所詮は小さい
口の中。この追い駆けっこで西澤さんに勝機はない。僕はすぐにそれを捕まえると、快感を
送り込むようにして、ジックリと舐め上げていった。
 ぬちゅぬちゅっ……ぐっ…ぐちゅうっ……!!
「ふううっ!? あ…ぁ……んんぅっ…! ふ…ぁぁっ!!」
「ぷはっ…」
 僕は、いったん舌を引き抜く。
「どう…。気持ちいい?」
 僕はそう聞いた。でも、西澤さんは黙ってしまう。
「…もしかしてイヤだった?」
 西澤さんは、首をフルフルと横に振った。
「ち…、違うん…です……。今の私はメイドさんで…、日向君に気持ちよくなって貰わなければ
ならないんです…。だから――」
「それは違うよ、西澤さん……」
 僕はそこで口を挟む。そして、西澤さんの髪をゆっくりと撫でながら語り掛けた。
「僕がこうしたいからやってるんだ。西澤さんが感じてくれたら嬉しい…」
「で、ですけど…、メイドの私が気持ちよくなっては……んんっ!?」
 僕は、そんな健気な少女の唇を再度奪った。
「いいんだ。一緒に気持ちよくなろう……」
 そして、舌を再び口腔へと挿入していく。
 ぐちゅっ……ずちゅ…ずちゅ…ずちゅっ……!!
「ふううっ…はぁぁ……、んんぅっ…むうっ…むうぅぅっ……!!」
 僕は唾液がこぼれるのも構わず、一心不乱に目の前の少女を求め続ける。舌の付け根から
先端にかけてを強く擦り上げると、ザラザラとした舌の突起が感じられた。
 ぐぷぅっ…、じゅぷっ、じゅぷっ…!!
「んっ…んぅっ…、あ…むっ…ふぅぅっ……!!」
 熱のこもった愛撫に、西澤さんが舌を絡み付けるようにして動いてくれると、僕もその動きに
応える。二人は舌と舌とを激しく擦り合わせ、お互いを貪り合っていた。
154today:04/10/12 20:10:38 ID:pUSCYbQs
 そんな激しい繋がり合いにより、快感に顔を染めていた西澤さんだったが、突然僕の
肩を掴むと、二人を引き離す。
「ふぅぅっ……!! あ…はぁぁ………」
「……どうしたの?」
 先程のキスで、嫌がっている様子はなかった。なので、疑問に思った僕はそう尋ねる。
「す…いま…せん……。気持ち…よすぎて…私……」
 ハァハァと漏れる色付いた吐息が、その心情を的確に表していた。どうやら、感じすぎた
のが怖くなって、つい引き離してしまったらしい。
「はぁ…はぁ……」
 そして熱い息を吐きながら、僕に身を寄せてくる。
「西澤…さん……?」
「日向…君……、私の事…ギュッてして下さい……」
 西澤さんと密着すると、その小さな身体が震えているのがわかった。快楽の世界に
足を踏み入れていく事に、強い不安を感じているのだろう。
「ギュッてしてくれなかったら…、ご奉仕してあげませんよ……?」
 西澤さんは僕の胸の中でそう言うと、ゆっくりと目を閉じる。僕がそうするのを、ジッと
待っているようだ。
「随分、わがままなメイドさんだね……」
 僕は軽く苦笑すると、西澤さんの背に手を回し、ゆっくりと力を込めていった。
「…これでいいかな?」
「はぁぁ……。日向君…、もっと…強く……」
 西澤さんがウットリとした表情でそう答えると、僕は抱き締める力をグッと強めた。
西澤さんの激しい鼓動が、ハッキリと伝わってくる。
「私…、こうしていると安心します……」
 西澤さんは瞼を開けて、ゆっくりと上目遣いに見つめてくる。その潤んだ瞳が可愛くて、
僕も赤くなってしまっていた。
「西澤さん…、凄く可愛いよ……」
「ああ……、日向君……」
 僕は、西澤さんが落ち着くまで、そうやって抱き締めてあげるのだった。
155today:04/10/12 20:16:52 ID:pUSCYbQs
 西澤さんから漂ってくる甘い香りが、僕の脳を刺激する。そんな状況に我慢出来なくなって、
西澤さんの顔を見つめる…。そして、その愛らしい顔を指でスッと撫でると、顎に指を当てて
クイッと上向かせた。
「西澤さん…、僕もう我慢出来ないよ……」
 西澤さんとジッと見つめ合う。上向かせた口からは甘美な声が聞こえてきた。そんな可愛い
メイドさんを前にして、僕の愚息もすっかりと膨張している。
「口で…してくれないかな……?」
 先程のキスの影響もあるのだろう。西澤さんの口の中は、温かそうな唾液で満たされていた。
その口で奉仕してもらえたら、どんなに気持ちいいだろうかと考える。
「私の…お口で……」
 西澤さんは緊張した面持ちで、少し戸惑っていたようだった。
「無理はしなくていいからね……」
「いっ、いえ…、そんな事ありません……!!」
 西澤さんはそう言うと、シルクの手袋に包まれた片手を、僕の肉棒に添えていく。
「い、いきますよ……」
 そして根本を掴み、口の中から怖ず怖ずと舌を伸ばしていくと、竿の裏側をゆっくりと舐め始める。
 ちゅぷ…ちろちろ……
「はぁぁ…んん…ふぅぅっ……」
 西澤さんは、ウットリと甘い吐息を漏らして肉茎を舐めてくる。やはり、相当緊張しているようだ。
「西澤さん、もっと落ち着いて…。アイスクリームや飴だと思って舐めてみてよ……」
「ふぅ…あぁぁ……、は…はいぃ……」
 ちゅっ…ちゅぷっ……、ぺろ…ぺろ……
 肉竿を舐め上げる舌の動きが、探るような弱々しいものから、味わうような強めのものに変わって
いった。竿の根本から先端にかけてを、必死な様子で奉仕してくれる。
「ん…いいよ……。先っぽの方も舐めて……」
 西澤さんはそれに小さく頷くと、竿と亀頭の境目まで舌先を滑らせ、カリの部分を丹念に刺激していく。
 じゅっ…ちゅっ…、ぴちゅぴちゅ…ぴちゃっ……
「あぁ…んん……、ふぁ…はむぅ……ふぅぅっ……」
 目の前の純真無垢な少女が、段々と奉仕に目覚めていくのを見て、僕の背筋にゾクゾクとした快感が走る。
 僕は少女の頭を撫でる事で、その感謝の気持ちを表していた。
156today:04/10/12 20:19:33 ID:pUSCYbQs
「ん……」
 西澤さんは頭を撫でられると、嬉しそうに声を漏らした。そして、そのまま舌を亀頭へと
滑らせていくと、敏感なそこを可愛らしく舐めてくれる。
 ちゅぷ…ちゅぷっ…、つうっ…、れろれろ……
「あむぅっ…ふぅっ…ふぁぁ…ん…むぅっ……」
「はぁぁ…、ゾクゾクする……」
 快感で力が抜け、思わずおしっこを漏らしそうになるのをグッと堪えた。
 先程の射精で残っていた白濁液と新たに作られた透明な液が、鈴口からトロトロと溢れ
出してきていた。西澤さんはそのスジに沿うようにして、舌で舐めてくる。
 ちゅぷ…くちゅっ…ぐちゅぐちゅ……
「んっ…むぅっ…ふ…あぁぁ……気持ち…いいですか……?」
「う…ぁぁ……。いい…凄くいいよ……」
 可愛いメイドさんは、今や美味しそうに肉棒を舐めて、熱心に奉仕してくれていた。
 僕は、西澤さんの胸に手を伸ばす。服の上からそこに触れると、控えめながらも柔らかな
感触が掌に広がった。
「もしかして…、ブラ…着けてないの?」
「ふぁぁ…、は…い……」
 ブラを着けていないと言うのを意識するだけで、少女の淫猥さがグッと増した気がする。
 僕はペニスを奉仕してくれているのにお返しをするようにして、手を這わせて胸を揉み始めた。
 たぷ…ぎゅっ…ぎゅむっ……
「んんんっ…!? ふぅぅ……あぁっ……!!」
「ちゃんとご奉仕しなきゃダメだよ……」
「はっ、はいぃ…。すいま…せん……」
 ちゅっ…ぺろっ…ちゅぷ…ちゅぷ……
 西澤さんは、思わず肉棒から離してしまった舌を再び近付けて、胸へ与えられる快感を堪える
ようにしながら、懸命に奉仕を続けてくれる。心なしか、その舌つきが凄くいやらしいものに感じられた。
157today:04/10/12 20:21:27 ID:pUSCYbQs
「僕…、西澤さんの口の中に挿れたい……」
「……」
 西澤さんは何も言わなかったが、恥ずかしそうにコクンと頷いた。剛直を受け入れる
ため、口を大きく開く。
 僕はそれを確かめると、西澤さんの口の中へ挿入を開始した。
 ぐっ…ずうっ…ぐぷぐぷ……
「う…ああ…温かい……」
「んんっ……!? ん…ふ…ぅぅ……!!」
 西澤さんの小さな口に、肉棒を押し込んでいく。大きくなったそれは、あっという間に
喉の奥へと辿り着いた。剛棒の侵入を許した少女は、その異物感に眉を寄せている。
「口の中で…気持ちよくさせてみて……」
 西澤さんはそれに頷くと、狭苦しい口内で舌を動かし、肉棒を舐め上げる。
 ずっ…ぬちゅ…ぬちゅっ…ぐちゅっ……
「んううぅ……、むぅっ…ふぅぅ…んっ…ふぁぁっ……!!」
「はぁ…すご…い…グチュグチュされてっ…くぅぅっ…!!」
 キュッとすぼめた唇で幹を締め付けられれば、唾液に包まれた口内でも奉仕され、
僕は思わず身体を仰け反らせて、嬌声を漏らした。
「はぁぅっ…!? 西澤さん…動いてぇっ……!!」
 快感でままならない口調で、僕はそう言った。西澤さんは戸惑うようにしながらも、
顔をゆっくりと前後に動かし始める。
 ぐ…ちゅ…ずっ…ずちゅっ…ずちゅうっ……
「ふっ…んんっ…ふぅ…ふぅぅっ…んむううっ……!!」
 西澤さんの可愛いメイドキャップが、動きに合わせてフルフルと揺れている。僕は、
こんな可愛いメイドさんが心を込めて奉仕してくれている事が嬉しくて、本当に幸せを
感じていた。
「うぅんっ…くぅっ…。僕も…動くよ……」
 このきつい口腔で動くのは、西澤さんにとって負担になってしまうかもしれない。だけど
今の僕は、快楽を貪る事を何よりも優先させていた。
158today:04/10/12 20:23:43 ID:pUSCYbQs
 ぐうっ…ぐぷうっ……!!
「んんんっ!? ぐぅっ…ううんっ!!」
 ゴツゴツと喉を突っつき、肉棒の先端を打ち付ける。西澤さんは苦悶の表情を浮かべ、
つらそうな声を漏らした。
 西澤さんは、その感覚からかギュッと目を閉じている。時折うっすらと瞼を開けると、
目に溜まった涙が、紅潮した頬をつうっと伝っていった。
「ごめん…、だけど…もう…我慢出来ないっ……」
 そんな苦しそうな西澤さんを見て心が痛んだが、目の前の快楽の方が全てを勝っていた。
 ぐっ…! じゅぷっ…ぐぷっ…じゅぷうっ……!!
「ん…くぁっ…!? すっ、凄い…温かくて…ヌルヌルして……、僕のが絡め取られる
みたいだ……!!」
 僕は、思い思いに抽挿を繰り返す。西澤さんの口からは唾液が漏れていた。それが
泡立つようにして口戯の激しさを印象付けると、急速に射精感が込み上がってくる。もう
それが放たれるのも時間の問題だろう。
「は…ぁ…っ!! このまま…中で出すからね……。僕がいいって言うまで、飲んだり
吐き出したりしちゃ…ダメだよ……?」
 僕はそう告げると、最後のスパートに腰を強く動かした。肉棒の先端を、喉の奥まで
突き動かす。
 じゅぷっ…ぐぷぷっ…じゅくぅっ!! ぎゅぷぅっ!!
「ん――っ!? んんっ……、むっ…ぐぅぅ――っ!! ふぅっ…ふぁぁっ……!!」
「く…はぁっ…、イっちゃうっ……!!」
 ドクンッ…!! ドプッ、ドプッ、ドプッ……ドピュッ……
 西澤さんの口内へ、僕の熱い想いがドクドクと発射されていく。その小さな口は、すぐに
精液で埋め尽くされていった。
159today:04/10/12 20:25:54 ID:pUSCYbQs
「はぁぁ……」
 僕は絶頂の余韻に浸りながら、ゆっくりと肉棒を引き抜く。西澤さんは僕の言いつけを
ちゃんと守って、精液を口に溜め込んだままにしてくれていた。
「んん…!! んぅぅっ……!!」
 その表情はとても苦しそうで、今にも口内の物を吐き出してしまいそうな感じだった。でも
僕は、その精子の味をジックリと味わわせる…。
「西澤さん…つらいの?」
 涙目の少女に、優しく語り掛ける。でも僕の事を考えてか、首を縦に振らなかった。僕は、
そんな健気な少女の口から漏れ出た液を、指ですくってあげる。
「うん…。もう飲んでいいよ……」
「ん……、ふ…う……、コクン…コクン…コクン……」
 僕の精液が、ゆっくりと喉を通過していくのがわかる。程なくして、西澤さんは口内のものを
飲み干したのだった。
「ふ…あ…はぁぁ……」
 西澤さんは口が自由になると、どこか虚ろな表情でウットリと甘い声を漏らしていた。
 そんな気持ちいい奉仕をしてくれたメイドさんに、僕はこう尋ねる。
「どう…? 僕の精液…、美味しかった?」
「え…? あ、あの…その……」
「正直に言ってごらん……」
 僕は、嘘は付かせないぞといった目つきで、西澤さんをジッと見つめた。
「すい…ません……。本当は苦くて…つらかったです……」
 申し訳なさそうにしてそう言う。
「で…、ですけど……」
 そして、なおも続けてこう言った。
「この味と匂いを感じていると…、何だかエッチな気持ちになって――」
 そこまで言った所で、西澤さんはガクガクと震え始める。
「っ…!? すいま…せんっ……」
 そして、ポロポロと涙をこぼし始めた。
160today:04/10/12 20:28:20 ID:pUSCYbQs
(な、何で泣いてるんだろう……)
 僕のせい――?
 そんな思いがしてくると、僕の中のどす黒い何かが急速に収まっていく。そして、
段々と正気を取り戻していった。
(……!? 僕はまたこんな事を……)
 目の前で涙を流す西澤さんを見て、自責の念が沸々と湧き上がってくる。自分の
持つ闇の部分が、非常に恨めしく感じた。
 許されるとは思えない。だけど、ともかく目の前の少女に謝りたかった。
「日向君…、ごめんなさいっ……」
「な、何で西澤さんが謝――」
 僕は驚いた。西澤さんはスカートの裾を掴んで、たくし上げていたのである。
「はぁ…はぁ……。はしたないメイドで…、申し訳ありません……」
 純白のショーツには、彼女の秘裂に沿って愛液のシミが作られていた。メイドという
立場上、奉仕をしているうちに自分が感じてしまった事で謝っているのだろう。でも
今の僕は、そんなの全然気にしていない。
(って言うか…、さすがにこれ以上はマズイよね……)
 僕は、この行為をやめようとする旨を伝えようと思った。
「ん…んぅ…はぁ…はぁっ…。でも…、私…頑張りますから……」
 それでも西澤さんは、自分の快感は抑えるようにして、あくまでも僕に尽くす気らしい。
「もっと…もっと…ご奉仕して差し上げます……。ご主人さまぁ……」
(っ…!? そんな風に呼ばれたら……!!)
 からかって言ったのか、心からそう言ったのかはわからない。けど、可愛いメイドさんに、
耳元でご主人様などと呼ばれたら、僕の愚息も黙っているはずがなかった。絶頂を
味わった直後も何のその。次の瞬間にはすっかりと反り返り、僕の若さを象徴していた。
「ああ…、また大きくなってきました……」
「うぁぁ…、西澤さん……!!」
 西澤さんの指が、僕の肉棒に絡んでくる。どうやら、メイドさんのご奉仕はまだまだ続きそうだ……。

                                    −完−
161名無しさん@ピンキー:04/10/12 21:00:04 ID:RLhRtnAR
>>147
GJ!
リアルタイムで拝見させていただきました。
162名無しさん@ピンキー:04/10/12 21:50:26 ID:116kZugN
>today氏
GJです!正直、感じました。
こ、この続きはあるんでしょうか?
16387 ◆GiSV9xSFJM :04/10/12 22:31:10 ID:TU9fV8wn
today氏キタキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ある意味寸止めのような全然止めてないような絶妙な引き!wそれでいて(;゚∀゚)=3ハァハァ 

>>146
Σ (゚Д゚;) うっ、私なんぞが片手間で垂れ流した1レス妄想まで…いいんすか?w
164名無しさん@ピンキー :04/10/12 22:57:54 ID:Hjfa2UU5
>>147
乙ですー!
165名無しさん@ピンキー:04/10/13 18:00:08 ID:dg42z5tv
>>この続きは――
「朝のご奉仕」は、これで完結です。
皆さん、感想レスありがとうございます。
166妙ちくりんなAA拾ったw:04/10/13 20:03:35 ID:fHI4yPQd
>>129
             ,,.. -ー- ..,,_ ネコミミ ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーすネコミミモ
         ,,..-''~____(・・)ヽネコミミモード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーす
        / /''" >-、、 `~ヾ、 ヽ ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでー
      /   l   (. ・ )\,,   `_、lモード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーすネコ
     /    lヽ  ` ''" /   l"(・)! うにゃぁんv ネコミミモード キスキスキスvネコミミモード
   /      /  `ー--‐'"    l ゛ ,lネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードネコミミモード ネ
  /       / ///////////// `ー'ード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーすネ
  l      /  U          うにゃにゃんv おにいさまっ♪ネコミミモードキスキスキ
  ヽ、__,, -ヘ  _,,.. -ー-、     / ヽード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでー
       _,,.ゝ~  V ´⌒ヽゝ、 /   ノでーす ふるふるふるむ〜んvネコミミモート
    ,-''"~/ , /`ゝ、 ヽ _ノ_,,.<___/スキスキス ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードで
   /、 ,.l、 ヽ /ヽ `ァー‐''"ヽ ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーす
   l  ̄ ~ヽ \  〉' / l\ ヽ ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモード ネコミミモードでーす
   ヽ__,,.ゝ、 ヾ  / /  ヽ  l キス…したくなっちゃったぁ
167名無しさん@ピンキー:04/10/13 23:59:37 ID:vLuBKZsg
>166
(・∀・)イイ!
168rebellion:04/10/15 21:35:24 ID:mXari/bT
一週間のご無沙汰ですが、ちょっとしか書けてませんorz
またもやエロシーン無しで申し訳無いです……
>>116-124の続きです。
169rebellion:04/10/15 21:36:54 ID:mXari/bT
(4)

「ここからは歩くらしいわよ」
 秋が説明入りの地図と睨み合いながら、勢い良く車のドアを開ける。
「ここって……だって宿ってこの山の上なんでしょ?」
「そんなに歩いたらバテちゃうよ……」
「ぐだぐだ言わない。さあ、荷物下ろして」
 見事に晴れ渡った空の下、車から降りた夏美たち四人はトランクを開け各々の荷物を取り出す。温泉宿専用の駐車場に立つ看板には『この先5km』と書かれていた。バタン、とトランクの鍵を閉め荷物を持ち歩き出す四人の上に、燦々と陽光が降り注ぐ。
「暑いわねー……」
「汗を流した後の温泉は、きっと格別よ〜」
「……そうだといいんだけど」
「じゃあ、出発しますか」
 夏美の言葉を皮切りに、張り切って歩き出す女性二人。対して冬樹はそんな二人の様子に呆れながらも、少し元気を取り戻す。
「行こっか、伍長」
「ああ」

 山道を登りながら夏美は、暑い、と呟いた。
「……何でこんな車で上がれないような山奥なのよ」
「文句言わない」
 スキップでもするかのようにスイスイと傾斜を歩む秋。一番元気なのはママかも知れない、と夏美は暑さでぼんやりする頭で思う。少し後を歩く冬樹を盗み見ると、運動は苦手ながらも堅実なペースで登ってきたのだろう、さほど疲れた様子は無かった。
「張り切って飛ばし過ぎたのがいけなかったのかな……いつもの靴履いてくればよかった」
 履き慣れないサンダルを履いてきた所為で、足が少し痛んだ。こんな山登りがあるならお洒落より実用を重視した方が良かったかな、と夏美は少し後悔する。
「……持ってやろうか?」
「えっ?」
「荷物。貸せ」
 不意のギロロの声と同時に、肩に掛かっていた負荷がすっと無くなるのを感じた。
「え……でも」
「でもじゃない」
「……ありがとう」
 夏美は汗を拭って、すぐ傍にいるギロロに微笑んだ。ギロロは照れたようにそっぽを向き、それ以上は何も言わなかった。何も言わないけれど、その沈黙は心地良かった。ギロロが見守ってくれているようで、夏美は何だか誇らしかった。

 澄み切った空の下、少しだけ手が届きそうな気がした。
170rebellion:04/10/15 21:38:06 ID:mXari/bT
(5)

 ふはー、と吐いた息が湯煙を溶かす。
「ホント気持ちいいわね〜」
「ホント〜。来て良かった〜」
 秋と夏美は二人並んで露天風呂に浸かっていた。
 今日は団体客がキャンセルとなったらしく、連休だというのに宿は日向一家の貸し切り状態だった。悪いわねえ、と言いつつも嬉しそうな笑顔の秋は、荷物を置くや否や夏美を温泉に誘ったのだった。
 湯の中で伸びをすると、先程の山登りの疲れもたちまち抜けていくように思えた。
「でも先に入っちゃって、冬樹やギロロに悪い事したかなあ」
「そうねえ……何なら二人も呼ぶ? どうせ私達しかいないんだし」
「えっ、駄目。それ駄目!」
「何で? 冬樹は家族でしょう」
「だってギロロが……」
「そうねえ、冬樹だけ呼んでギロロ君だけ仲間はずれってのも」
「でしょ」
「でも、ギロロ君は宇宙人よ?」
「……でも今は人間のカッコしてるし……」
 夏美は扉の前に立ててきた『女性入浴中』の立て札を、曇り硝子越しに遠目で確認した。うぅんと秋は足を伸ばし、少しだけ水面に波を立てる。
「姿は人間でも、中身は宇宙人でしょ」
「……そうなんだけど、やっぱり、ホラ」
 秋はまじまじと夏美の顔を見ると、少し微笑む。
「ふーん。そうねー、ギロロ君カッコイイもんね〜」
「なっ……そんなんじゃないわよママ! 違うわよ!」
「何が、違う、のかしら?」
「あっ……」
 答えに詰まった夏美は、誤魔化すようにバシャバシャと湯を跳ねながら立ち上がる。後ろからでも解る程、夏美は耳まで真っ赤になっていた。
「先上がる。ちょっとのぼせちゃったかも……」
「そう? じゃあママも」
 にこにこと微笑みを崩さずに湯から上がる秋を見ながら、やっぱりママには敵わないのかも、とふとぼんやり夏美は思う。
 体から流れ落ちた湯の滴が、ぱたぱたと石に染み心地良い音を立てる。タオルを搾り体を拭いている最中でも、湯煙が夏美の体を軽く火照らせた。
「何だか、やりにくいな……」
 夏美は少しだけ、溜め息をついた。
171rebellion:04/10/15 21:39:20 ID:mXari/bT

 一方、冬樹とギロロの居る部屋では、茶を飲む二人のくつろぐ姿があった。
「静かで落ち着くねー」
「そうだな」
「でも姉ちゃん達ヒドいよね、先にお風呂入っちゃうなんてさ」
「……まあ、他に客もいないみたいだし、食事が済んでからでも俺は構わないが」
「うーんそうだけど、でもなんか悔しいなあ」
「冬樹は家族なんだから、別に一緒に入っても構わんのでは?」
「やだなあ、流石にこの歳になると恥ずかしいよ、ママと姉ちゃんと一緒に風呂入るなんてさ」
「そういうもんかな」
「そういうもんだよ」
 茶を啜る二人の間を、開け放した窓から心地良い風が擦り抜ける。
「ちょっと寒いな」
 ギロロは呟くと、ハンガーに掛けておいたシャツを羽織る。
「閉めようか?」
「いや、風呂から上がった二人が暑いだろうから、このままでいい」
 暮れかけた空の向こうから、微かに虫の声が響いている。茜と藍の混ざり合う幻想的な風景に、ギロロはしばし目を奪われた。
「伍長、今日は軍服じゃないんだね」
「……まあ任務中ではないし、遊びに行くのに制服を着ているのもおかしいだろう? クルルに言って普通の服を出して貰った」
 空を眺めながら答えるギロロの服装は、シンプルな黒いシャツにグレーのTシャツ、細身のブラックジーンズという物だった。
172rebellion:04/10/15 21:39:46 ID:mXari/bT
「軍服もいいけど、そういうカッコも意外と似合うよね」
「そうか? 夏美にも同じ事を言われたが」
「姉ちゃんにも?」
「ああ」
 さやさやと流れる風がギロロの髪を揺らす。冬樹は机に頬杖を突き、ぬるくなった茶を注ぎ足した。
「……あのさ、僕ずっと“兄ちゃん”ってのに憧れてたんだ」
「うん?」
「姉ちゃんがいたから寂しいとかそんなのは無かったけど、やっぱり男兄弟ってさ、なんか憧れで」
「……」
「その、伍長がこうやって一緒にいてくれて、なんか兄弟出来たみたいで、嬉しいんだ僕」
「冬樹……」
「だからさ、ずっと一緒にいてくれたらなって……ゴメン、我が侭だよねこんなの……」
 言い終えてから恥ずかしそうにうなだれる冬樹の頭を、ゆっくりと大きい手が撫でた。それはとても力強く、温かく感じた。
「俺は軍人だ。侵略者だ。それは違い無い。ただ……」
「ただ?」
「今こうして日向家にいる、こうしてお前達と知り合えた。そして今、俺は人間の姿だ。これは、何かの運命なんだと思う」
「うん……」
「俺の使命を忘れた訳じゃない。ただ最近、少しだけ……少しだけなら夢を見てもいいかと、そう思うんだ」
「伍長……」
「永遠なんて無いのは解ってる。けれど……少しだけなら、な」
 冬樹がゆっくりと顔を上げると、頬杖を突いたままのギロロが少しだけ、笑っているような気がした。眺め遣る空の先は、段々と藍色に包まれてゆく。
 遠くから、廊下を歩く足音と楽しげに喋る声が近付いてくる。
「二人が帰ってきたようだな。どうやら御機嫌のようだ」
 ギロロはフッと笑うと、先程の幻想を掻き消すように窓辺に立った。星の瞬きが微かに空に滲んだ。

 やがて楽しげな喧噪が部屋に満ちる。夜空には、既に鈍色の月が顔を見せ始めていた。
173rebellion:04/10/15 21:42:42 ID:mXari/bT
すんません、凄い短いですが
余りにもスレの進みが遅かったので……。
この次か、次の次でえちぃシーンを書く予定なので
ご勘弁下さいorz
174名無しさん@ピンキー:04/10/16 00:09:09 ID:Md/DT97b
>>173
乙ですう。
なんか雰囲気がすごく良いので、むしろもうエッチなシーンいらないような
気がするくらい。
でも期待してます(w
175名無しさん@ピンキー:04/10/17 01:02:45 ID:lgtiE/Ka
>>173
いい雰囲気だなぁ。
ギロロと冬樹の会話に違和感がなかった。
あんたすごいよ。
176名無しさん@ピンキー:04/10/17 03:06:54 ID:E6hOTXai
紅葉の美しい山々が目に浮かび、
心地良い風が感じられるようで、
気持良いでつ。もっと書いて〜(T-T)
177名無しさん@ピンキー:04/10/17 23:30:44 ID:tI0SFrjE
うぉ〜!ギロ夏サイコーっす!


でも、擬人化したギロロって外見年がいくつ位に見えるんだろう。
軍人やってるくらいだし20代後半くらいか?
となると秋の年下の愛人ギロロってのもいいかも
178rebellion:04/10/17 23:59:08 ID:MLKEtTpa
おぁ、暖かいレスが……
頑張って続き書きます。申し訳無いですがもう暫くお待ち下さい。

>177
一応、私的には二十代後半ぐらいと考えています。
179名無しさん@ピンキー:04/10/18 02:35:25 ID:unvb9c0J
>rebellion氏
GJ!
雰囲気がイイ!
続き楽しみでつ

>>177
いいなそれ。秋が上と見せかけてギロロが上乗ってたら萌
180名無しさん@ピンキー:04/10/20 07:04:34 ID:/ppIpCxJ
ケロロ小隊の平均年齢って18〜20じゃない?
あの階級なら大体それぐらい。
タママは16ぐらいかな・・・駆け出しの新兵ってカンジ。
181名無しさん@ピンキー:04/10/20 11:34:45 ID:JsInAg2E
30台ぐらいに見える。かなーりオッサンはいってるし。
イメージ年令はギロロ34歳、ケロロ32歳、ドロロ29歳。(…微妙)
10歳ぐらい年の離れた少女と同棲中のドロロ…たまらん!
あ、でも3人は幼なじみだっけ。
182俺はちなみに14歳の童貞:04/10/20 12:15:17 ID:2o950+7o
警察だ!童貞の者は素直に出て来いぃ!
183名無しさん@ピンキー:04/10/20 12:40:18 ID:Iu+302U0
カエレ(・∀・)!
184名無しさん@ピンキー:04/10/20 16:24:43 ID:OclxmlYz
激戦の中に身を置いてると先に精神のほうが年をとるらしい(多くの生死を見るから?)
185名無しさん@ピンキー:04/10/20 19:47:54 ID:00frB1O3
なんつーか軍曹って言うと戦メリのハラ軍曹だから
ケロロのイメージも20代後半から30代くらいのイメージ
ファースト世代のガノタなら30代半ばくらいか?
186名無しさん@ピンキー:04/10/20 23:27:22 ID:Wkn+5xjs
原作の方がアニメよりややおじさん入ってる感じが気がする。
私の中では、ケロロたちは30代半ば、クルル27〜29歳、タママ18歳くらいだな。
187名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:53:13 ID:1FSTrhH1
書き手さんによってイメージしてる年令が違うというのが、かえって新鮮で良いです。
10代でも20代でも30代でも楽しい!
やっちゃってください
188名無しさん@ピンキー:04/10/23 22:44:19 ID:ZIls6Lz4
ますます擬人化ケロロ×モアちゃんキボ〜ン♪
189名無しさん@ピンキー:04/10/24 06:21:21 ID:bpwPaagt
擬人化ケロロって、例のポコペン人スーツ着てるのしか想像つかん…
190名無しさん@ピンキー:04/10/24 16:41:01 ID:uQ7DYvOW
ポコペン人スーツって何気にエロいよな。無駄に筋肉質だし。
191名無しさん@ピンキー:04/10/25 09:46:48 ID:yai0htuO
ケロロ小隊は精鋭だと言われているから若いエリートというほうがしっくりくるのだが。
地球に来てからはすっかりダメダメになったけどな・・・・。
192名無しさん@ピンキー:04/10/25 16:43:07 ID:RfVVvduM
続きが楽しみだ(*´д`*)ハァハァ

自分は20代後半っていうのがしっくりくるであります。
それならギロ夏もあんまり違和感ないと思うし…
193名無しさん@ピンキー:04/10/26 11:54:47 ID:lIPZrruL
エロ!エロ!エロ!いざ挿入〜
女子を拘束せ〜よ〜
エロロエロ!ゴム持って〜出かけた日にはいつもでない!
気をつけ〜!チンコ食い荒らせ〜!
コンド〜ムをつ〜け忘れ〜
しまるマンコ!チンコはさんだ〜
顔射をし〜たら怒られた〜
傷心旅行はハ〜レム〜
あ、手でやった方が気持ちいい僕のナニ♪
194名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:59:52 ID:2TDyBoa5
最近寂しいから何か再び活気が出るような話を投下してほしい・・・。
変わったカップリングのでもいいから。
195名無しさん@ピンキー:04/10/26 23:25:31 ID:19AxVnmI
rebellion氏の続きが早く読みたいぽ
196名無しさん@ピンキー:04/10/27 00:12:43 ID:2PKSfjUg
自分は某同盟のお絵かき掲示板を見てから16〜20ぐらいのケロロたち(タママだけ13〜15)の姿が脳裏に焼きつかれました♪
197名無しさん@ピンキー:04/10/27 03:01:41 ID:ZjaSaSix
漏れはrebellion氏の中の女史の描く擬人化がいいな
198名無しさん@ピンキー:04/10/27 04:07:33 ID:0mQuMfrZ
タママは実は女だったという擬人化の絵は少ないがいいね!
199名無しさん@ピンキー:04/10/27 11:04:54 ID:wf00DuUS
タママのは女装じゃないかと問い詰めたい。
200名無しさん@ピンキー:04/10/27 17:01:25 ID:O00CD+/G
実は女という線も無くはないという気が。
「お前らホモかって感じですよねぇ!」とかって台詞も、そう考えると必死の誤魔化しに見えたり。
擬人化はショートで活発そうなスレンダー少女と妄想。
野球帽かぶって鼻にバンソーコー貼ってるような感じの……ってイメージ伝わるかな?
201名無しさん@ピンキー:04/10/27 18:38:17 ID:7rJXiP/0
マンハッタンラブストーリーみたいな感じか。
202名無しさん@ピンキー:04/10/27 20:45:29 ID:VHuLlB6x
タ「たいちょ〜隊長ぉ〜」
ケ「いきなりなんでありますか?タママ二等!?」
タ「へへぇ〜、クルル曹長に地球人化してもらったですぅ〜」
ケ「な、なんですとーーー!!!」
見るとそこには、夏美にも負けない流線型の見事な肢体。
黄色のいつもの軍帽、艶やかな黒いショートの髪、キラキラと輝く瞳、小振りの顔かたち、
にっこり微笑んだ笑顔がケロロに全力で注がれていた。
ケ「女体化ーーーーーっっ!??」
タ「クルル曹長にオプションで付けてもらったですぅ〜♪」
緑から白へと変色したケロロに向かってささやかな胸をアピールしてみるタママ。
タ「小さいけど、感触もふにふにお菓子のマシュマロみたいなんですよぉ」
ケ「ま、マジで…??」
おそるおそる震える手で感触を確認するケロロ隊長の手には、
冷たい汗が光っていた。
タ「いやん、たいちょーのえっちぃ〜、もぅちょっとやさしくですぅ〜…」
ケ「ウワァアアア!!これは本物の感触であります!!」
だが突如としてケロロの頭でピキーンと、
まるでどこかのニュータイプのような閃光が走った。
ケ「タママ二等、体が全身白いでありますが、黒い部分は…あのどちらへ?」
タ「それはですね〜体色反転化の技術ですぅ〜、
  …ほらここココ見てくださいよ〜、たいちょー!!」
おもむろにパンツの中身を見せるタママ。
ケロロの見たものは・・・・・・・・・・・・。

ケ「ウキャァアアアアア〜〜!!黒いフタナリっ!!」

そう…体色の反転とはタママの白い部分が全身を覆い込み、
ある一点だけ黒く、そう一点だけ黒光りしていたのであった…。
日向家に長くケロロの絶叫が響き渡っていた。

すいません>200の書き込みを見て唐突に思いついてしまいました。続きません。
203名無しさん@ピンキー:04/10/27 21:18:55 ID:FCOmGGCB
笑ったけど、いい加減に隊長も地球人化してほしい
204名無しさん@ピンキー:04/10/27 22:57:15 ID:0UQl5Mr2
まあそればっかりは、いつか誰かが書いてくれるのを待つしかないでしょう。
205名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:43:47 ID:FCOmGGCB
そうだね・・・。自分で書けないのがこれほど憎いと思ったことはない・・・
206名無しさん@ピンキー:04/10/28 08:27:18 ID:kWb08LXW
擬人化クルルはグルグル眼鏡を外すと美形に一票。
それでモアとの絡みに一票。
207名無しさん@ピンキー:04/10/28 08:40:24 ID:5ZO+AqLB
623とモアのエッチを自分は読んでみたいのだがダメ?
208名無しさん@ピンキー:04/10/28 11:36:26 ID:kWb08LXW
夏美→623
623→モア

三角関係みたいでおもしろそう。
209名無しさん@ピンキー:04/10/28 16:34:50 ID:J3DPLt4t
三角にするなら最後は モア→夏美 ですね?
210名無しさん@ピンキー:04/10/28 20:53:35 ID:IeG+axMS
ギロ夏を書いてみようかなぁと思ってがんばってるんだけど
やっぱり難しいですね…

最初の件ですでに挫折しそうですorz
211名無しさん@ピンキー:04/10/28 22:06:34 ID:Ir9VzfE2
三角関係って大体の場合A→B、B→C、そして最後のCには決まった相手が特にいないのがパターンかと。
212名無しさん@ピンキー:04/10/29 10:22:33 ID:bEHBhUpy
話が投下されない時はこうして雑談をしてればいいね
213名無しさん@ピンキー:04/10/30 01:10:39 ID:+JOCDwiq
62モアのイラストってどこかになかったっけ?
たしかどこかのサイトのお絵かき掲示板で見たはず・・・誰か知りません?
214名無しさん@ピンキー:04/10/30 09:32:12 ID:HTbPImyL
なにか小説が投下されるまでのいい雑談のネタになるようなものは無いかな?
215名無しさん@ピンキー:04/10/30 09:47:13 ID:zVqU8ybZ
これだけのレス頻度出してて盛り下がってるようなこと言うな。もっと過疎なスレはいくらでもあるんだから…orz
216名無しさん@ピンキー:04/10/30 23:57:02 ID:YSyUb9Po
来週のアニメは、とうとうネコちゃん人化な訳ですが。
予告で聞いたけど声可愛いですね。ギロ×ネコの妄想に拍車がかかりそうだ。
217名無しさん@ピンキー:04/10/31 16:43:57 ID:uvHRli8o
クルル「・・・ク〜ックックックック・・・・・・。」

ここ、クルルズラボでは新たな発明がされていた。」

ケロロ「・・・え〜、うるさい赤提灯と忍者ガエルはゴミ箱にいれておき、
    ついに例の作戦を決行するときがきました!」
タママ「きたですぅ〜!」
クルル「それでは只今から、ポコペン人淫乱作戦を開始するぜ〜・・・!」

タイトル  冬樹、夏美を襲う!であります。
218名無しさん@ピンキー:04/10/31 17:29:07 ID:uvHRli8o
とりあえず最初はこんなもんでどうっすか?エロエ〜ロ!
新参者でヘタクソっすがどうもよろしくであります!
219名無しさん@ピンキー:04/11/01 11:30:14 ID:RwG2WEqg
(・∀・)イイヨイイヨー続き期待してるよー
220名無しさん@ピンキー:04/11/01 13:28:05 ID:G7SHh8kj
(・∀・)イイ
221名無しさん@ピンキー:04/11/01 15:58:19 ID:DjiPymqM
続きっす。

ケロロ「ゲロ!手始めにこのクルルが開発した
    「性欲銃(セイヨクヲモテアマスガン)」のテストを行います!(ギロロで)
    クルル!これどうやって使うの?」
クルル「その銃は引き金がねえ。発射するにはまず、手を唾液で濡らし、
    銃を握って上下運動させる必要があるぜえ・・・。」
ケロロ「こ、こうスか?」

シコシコシコシコシコ・・・

 その時、冬樹が基地に入ってきた。

冬樹「軍曹!オヤツだよ!」
ケロロ「ゲロ!後でいただきに・・・」
クルル「隊長!冬樹に向けるな!!」
ケロロ「ゲロ!?」

 ドピュ!
 
222名無しさん@ピンキー:04/11/01 16:04:38 ID:DjiPymqM
ドピュ!

 その時、冬樹の顔に向かって白い弾丸が飛んでいった。

冬樹「うわ!」
ケロロ「ゲロ!冬樹殿!!すまないであります!!」
タママ「顔射ですぅ〜・・・。」
冬樹「・・・・・・辛抱・・・たまらないや・・・。」
クルル「あ〜ぁ・・・こりゃマズイぜぇ・・・。」
ケロロ「へ?」

 ダダダダ・・・

 冬樹は基地を飛び出し台所のほうへと向かった。

続く

タママ「僕の出番はこれだけですぅ〜・・・。」
223名無しさん@ピンキー:04/11/01 17:34:15 ID:DjiPymqM
ダダダダ・・・

夏美「あ!冬樹、ボケガエルは?」
冬樹「・・・。」
夏美「どうしたの?」
冬樹「姉ちゃん・・・」
夏美「へ?」

ガバ!

夏美「キャ!!

冬樹は獲物にとびかかる野獣のように夏美にとびかかった。

夏美「いった〜い・・・!冬樹!!いきなりな・・・んむぅ!」
冬樹「はぁ・・・姉ちゃん・・・!」

冬樹は自分の唇を姉の唇に押し付けた。
ぴちゃぴちゃと音を立てる。

夏美「ん!・・・ん・・・!!」
冬樹「姉ちゃんももしかして初めて?だとしたら僕達姉弟は
   お互いに初めての人・・・だね。」
夏美「ば、ばか!何言ってるの!!?どうしちゃったの!?」
冬樹「僕もう我慢できないんだ。ごめんね・・・。」

夏美は必死に冬樹を振り払おうとした。が、
冬樹の力は信じられないぐらいに強い。

余談だが、男は普段コントローラーより重いものを持ったことが
無かったとしても、性的行為に出るときは脳の刺激やらなんやらによって
通常の3倍以上の力が出るらしい。
224名無しさん@ピンキー:04/11/01 19:11:54 ID:SEFaXMmD
(*´д`)ハァハァ八ァ八ァノヽァノヽァノヽァノ \ァ / \ァ/ \ァ
キャラの口調(特にケロロが上手いから余計に興奮するなハァハァ
実験台にされたギロロが夏美に襲い掛かるのも見てぇ
225名無しさん@ピンキー:04/11/01 20:06:56 ID:DjiPymqM
>>224 ありがとっス!残念ながらギロロが夏美に襲うのはこの話では
できません!なぜなら彼には彼の役割が・・・。とりあえず続きっス!

夏美「冬樹!あんた今自分で何してるのか分かってんの!!?」
冬樹「分かってるよ。姉ちゃんと近親相姦しようとしてるところだよ。」
夏美「それが問題なのよ!あぁっ!」

冬樹は夏美の鎖骨を舐めた。

冬樹「ママもビックリするだろうね。自分の子供達がこんな事してるなんて
   知ったら・・・。」
夏美「あぁ!・・・ふ、冬樹ぃ〜!」
冬樹「どう?二歳年下の弟にこんなことされる気分は・・・?」
夏美(冬樹ったらどうしちゃったのよ!?・・・さてはボケガエル!?)

大当たりだよ夏美ちゃん

冬樹「じゃ、そろそろ姉ちゃんをいただこうかな?」
夏美「え!?そろそろってアンタ!い、いきなりじゃない!!?」

夏美は必死で抵抗した。が、暴れれば暴れる程夏美の服が破れるだけであって
結局は無駄だった。






226名無しさん@ピンキー:04/11/01 20:19:09 ID:DjiPymqM
冬樹「く!・・・結構キツイや・・・。」
夏美「痛い!痛いってば冬樹!!」

初めてにも関わらず無理やり弟にねじこまれ、
夏美の目からは苦痛の涙がこぼれた。

冬樹「はぁ・・・気持ちいよ姉ちゃん・・・。」
夏美「うっ・・・うぅ・・・」

夏美は痛さのあまり、腕に顔をうずめ、泣いていた・・・。
冬樹が腰を引く度にズリュっという音が部屋中に響く。
それを見ていたケロロ(犯人)は・・・

ケロロ「ゲロ!わ、我輩知〜らないっであります!」

なんとも無責任な軍人であった。(怒)
227名無しさん@ピンキー:04/11/01 20:52:39 ID:W1QODQx5
ケロロ、ギロロに半殺しされるのを希望。
228名無しさん@ピンキー:04/11/02 11:11:03 ID:RYgrMm8J
続きはまだですか?
ひさしぶりに投下された作品だから完結してほしい。
229名無しさん@ピンキー:04/11/02 13:39:55 ID:8XyPQpSq
続きっス!

冬樹「あ!イクよ!姉ちゃん!!」
夏美「あっ!あぁぁ!!」

冬樹は自分の姉の中に自分の濃い物を大量に注ぎ込んだ。
そして・・・イったにも関わらずまた動き出した。

夏美「ちょ、ちょっと!今出したばかり・・・」
冬樹「と、止まらないよぉ・・・!」

ズリュッズリュッズリュッ・・・・・・

夏美「はぁ!あぁん!!ふ、冬樹ぃ〜!!!」

夏美も除々に痛みを感じなくなり、快楽すら感じるようになってきた。

そのころ、ラボのモニターで光景を見ていたクルルは・・・

クルル「ポ、地球人(ポコペン人)の交尾は激しいぜぇ・・・
    録画して睦実に高く売るかな・・・ク〜クックック・・・」

商売の事を考えていた。
230名無しさん@ピンキー:04/11/02 14:14:11 ID:8XyPQpSq
ぱつん!ぱつん!

冬樹「姉ちゃん!姉ちゃん!!」
夏美「冬樹ぃ・・・もう・・・ちょっ・・・やさしくして・・・あぁん!」
冬樹「あ!またイクよ!!」
夏美「中は・・・ダメぇ・・・!赤ちゃんできちゃう・・・!!」

ドプッ・・・ドプッ・・・

冬樹「はぁ・・・はぁ・・・」
夏美「あぁ・・・はぁっ!」

やっと冬樹は満足したのか、自分の性器を姉から抜いた。

夏美「はぁ・・・あ・・・はぁ・・・」
冬樹「姉ちゃん・・・ごめん!」

夏美は力尽き、言葉も返さなかった。

ケロロ「ゲロ!夏美殿の弱点を調べるなら今が絶好のチャンスであります!」

ケロロは夏美をケロボールで基地の実験室に転送するのであった。

そして・・・後半へ続く。(CMの後!)
231名無しさん@ピンキー:04/11/02 19:54:15 ID:h4urcjga
CM長すぎ(w
232名無しさん@ピンキー:04/11/02 20:52:27 ID:N2z8r0sS
普通によさげなだけでなく、
なんか面白いぞw
233名無しさん@ピンキー:04/11/02 22:37:42 ID:or96yYHj
冬樹はどうしたの?
234名無しさん@ピンキー:04/11/02 23:00:06 ID:49o63ZK2
>>233
新たな獲物を求めて…
235名無しさん@ピンキー:04/11/02 23:38:20 ID:GmqQ+NX1
(・∀・)イイ!
後半は是非に淫乱夏美タソを……ハァハァ
236名無しさん@ピンキー:04/11/03 00:05:31 ID:5juOQ896
後半はモアちゃんか桃華ちゃんが冬樹くんの餌食になるのを期待。
なんだったら3Pでもかまわないので。
 酒はストロングノーチェイサー、コーヒーはベリービタービター。
 嫌われるのは慣れている。
 戦線でも後方勤務、直接命のやり取りはしない主義。前線での泥まみれよりも、司令部との腹の探り合いが好き。思考というメロディライン、俺のグルーヴ。
 戦場で必要なのは、自分だけは殺られないこと。軍学校では教えてくれない、イクサバの基礎の基礎の基礎の基礎。味方のためにも、俺のためにも。それが情報通信兵の使命の一つ。上の奴らに役立つ情報を伝えるため、それだけのために……。
 ク〜ックック。
 所詮戦場は、銃弾と血だまりの中で踊る退屈な舞台。俺が出来るのは、ちょっとした味付けだけ。ダンスのタクトを振るのは、お偉いさんの匙加減一つ。
 アマちゃんが入り込める世界じゃない、容赦無用の即興喜劇。とは言え、俺達が住んでるところは概ね平和。
 ……地球でも、他んところじゃ、俺達の母星とそう変わらない。下らない縄張り争いと、ちっぽけな利権。たかだか液体燃料の利益云々で、国全体を生贄にする国さえありやがる……。ク〜ックック。
「科学力の無いってのは、悲惨なもんだな、クックック」
 虫けらのようにくたばる地球人どもに、笑いが止まらねぇ。同じ遺伝子系列の癖に、お互いの肌の色で殺しあう姿が滑稽でならねえ。
 作品の改造に目鼻が着いて、一息入れようかと思ったところで、後ろにそっと気配を感じた。
「何の用だ? 」
 振り向かなくてもここにいるのは、小娘だって事はわかる。アンゴル=モア、破壊神アンゴル族の末裔。地球人のうつし身の、褐色の肌に金色の髪、司令室にいるときも、コイツは大抵この姿だ。
 目を背けたら、傍らに湯気のたったマグカップが、微かな音を立てて置かれた。
「コーヒーいかがですか? 」
「……なんだ、お前、自分の仕事は終わったのかょ」
「疲れたから、ちょっと休憩です」
「誰がコーヒーなんて飲みたいって言った? 」
 タイミングのよすぎるサービスには、腹が立つ。
 ちょうどコーヒーが飲みたいと思っていたところだったから、なおさらだ。しかしコイツには、俺の心の機微なんてもんは分かっていないらしい。
「ごめんなさい、お忙しいのに、邪魔しちゃったみたいですね」
 ためらいなくカップを引こうとするモアの手を、俺は急いで押しとどめる。触れた手の甲が、柔らかかった。

「飲んでやるから、そこ、置いておきな」
「はい! ありがとうございます。っていうか、感謝感激? 」
 俺の嫌味にも、こいつはとても嬉しそうに返事をする。張り合いがねえったらねぇ。拍子抜けして、マグカップの取っ手まで熱が伝わってくるくらい、熱いコーヒーを音を立てて啜る。
「……うまいな」
 疲れた身体と頭脳には、苦味がとてもよく効く。思わず感心してしまったのは、我ながら似合わない失態だ。側の椅子にちょこんと座ったモアが、にっこりと微笑む。チ、面白くもねえ。
「クルルさんは、濃い目のブラックでしたよね。っていうか、臥薪嘗胆? 」
 俺はそれには応えず、他の連中の好みも、把握してるのかい? と聞いた。
「はい、タマちゃんからは、よく苦いとか熱すぎるとか叱られますけど……」
 隊長の好みはどうだい、と聞こうかと思ったけれど、おしゃべりになりそうな、自分の口にコーヒーを満たした。質問の答えはわかっているからだ。その答えを、聞きたくないからなんかじゃ、ない。
「ところで、今何をしてたんですか? 」
 画面一杯の設計図、断面図に加え、俺しか分からない構造式の数々が、毎12秒ごとに組み変わり、表示され、一つの形を成していく。
「ああ、ちょっとした発明品の改造さ……。地球人を無力化し、奴隷化するための武器の、まあ実験作だ」
 へえ、と画面を見ながらうなづくコイツには、多分何がどうなっているかなんかわかるまい。しかし余計なことを言わずに、画面を、少し口を半開きにして見ている姿を見ていると、なんだか満足感がこみ上げてくる。
「おい」
「はい、なんでしょう? 」
「おまえ実験台になってみる気はないか? 」
 え? と驚くコイツの姿を見るのは嫌いではない。
 普段から慈愛に満ちて優しく、落ち着いて見えるこの小娘が、実験台、という言葉の持つ暴力性に、少なからぬ恐怖を持ったことに、何故かは分からない満足感を感じていた。
「大丈夫だ、これは地球人の身体に合わせて作ってある。つまり今のお前には効果があるが、地球人の姿から、元の姿に戻れば、影響はすっきり消え去る」
「でも……」
「ああ、残念だなぁ」
 声のトーンを落として、俺はぼそぼそと言った。モアはもっと声を聞くために、身を乗り出してくる。躊躇してても、話題が続いている以上、そしてそれが自分の身に関わることである以上、人は興味を失わないものだ。
「この開発は、隊長自らの立案でね……、あーあ、完成しないと隊長は困るだろうなぁ」「おじさまが、困るんですか!? 」
 隊長のことがでたとたん、コイツの声の調子が変わった。慌てた中にも、嬉しそうな、くすぐったそうな色の混じった声。俺のグルーヴを乱す、コイツの声。
「ああ、そうだ。とてもとても困る」
 ゆっくりと声に出す。
 効果はテキメンだった。

「原理は簡単だ。オトナノカイダンノボルガンの仕組みを、ちょっと改造したんだがねえ……」
「それより、どうして私の身体は縛られてるんですか? 」
 っていうか、人身御供?
 心配そうな表情は、両手両足が効かないところからきているんだろう。コイツの両手両足は、寝かされたまま縄で固定されている。これで不安にならない方が、嘘だ。
 それなのにコイツの目の中には、何故かは知らないが、俺への信頼がある。少なくとも怯えては、いなかった。
「不安かい? 」
「不安では、ないです」
 どうして不安にならないんだ? え? どうして不安にならないんだと聞いているんだ。縛られて普通は不信に思ったりするんじゃないのか? でもクルルさんの発明の腕は私信じてますから、失敗するなんて思ってません、って言うか、効果覿面?
「ただどうして、縛られているのかわからないだけです」
「全身の細胞が活発化するから、酔っ払ったようになる可能性がある。あまり酔いが酷いと、おまえがこの司令室をぶち壊しちまう可能性があるからな」
 なるほど、そうなんですか。にっこり笑うコイツには、もう心配の影は無い。さっき自分で言った通り、不安感はまるでないらしい。
「そうですよね。酔っ払っちゃうと、自分が何をしたか、忘れちゃうことがよくありますから。って言うか、自忘自我? 」
「じゃあ、始めるぜ。俺が良いって言うまで、地球人から元の姿にかえるなよ? 」
 
 会話の流れを断ち切って、俺は狙いを定める。躊躇い無く引き金を引く訓練を、俺達は受けている。軍人なら当然のことだ。
 躊躇するのは民間人か、お優しい素人だ。そいつらは戦場で優しさのしよう許可料を、自分の命で支払う羽目になる……。いつもはそんな奴等を鼻で笑うところだが、今日に限ってほんの少しだけ、躊躇した。
 
 ビビュー―――ム……。

 数秒遅れで発射された光線は、ジグザグを描きながらモアの身体を打ち、やがて肌の毛穴から、じわじわと吸い込まれていく。
「……っんんっ!! 」
 全身をビクンと引きつらせた小娘の側に近寄ると、俺はそっと囁きかける。
「少し痺れたろう……。でも、痛くはなかったろ? 」
「は、はい……」
 やはりそうだ。いきなり劇的な効果が起こるわけではない。じわじわと効き目が出てくるはずだ。そうでなければ意味がないのだ。脇に腰掛けて、状態の変化を観察する。まだ自分にどう言う変化が訪れたか分かっていない小娘に、今の状況を解説しながら。
 ク〜ックック。
「従来の、オトノノカイダンノボルガンは、身体中の細胞を擬似的に飛躍させて、一時的に歳をとらせるわけだが、この改良は、身体特徴に変化を与えることが目的ではない。
 むしろ、身体状態に変化を与えることが、目的なわけだ」
「身体状態の、変化、ですか? 」
「そう。さっき、酔ったようになる、と言っただろ? 」
 こくり、とモアがうなづいた。その首筋がテラテラと光りだしたのを、もちろん見逃すわけがない。記録用紙を引き寄せて、ゆっくりと記入する。
「今、どんな感じだい? 」
「あまり変化は、ありません。って言うか、順風満帆? 」
「いずれ波乱万丈にしてやるよ。ここはエロパロ板だしな、ククク」
 クエスチョンマークが浮かぶコイツの顔を撫でてやる。やはり微かに発熱している。汗をしっとりかいている。
「細胞の活性化は、こちら側できちんと操作してやれば、その時に発生する快楽物質で、思考力を麻痺させることも容易い。つまり、さっきいったように、酔ったような気分にさせることも、可能なわけだ」
「酔ったような、きもち? 」
 そう、酔ったような気持ちだ。
 お前、今どんな感じだ?
「アツくなってきました。カラダのそと側が……。クビのまわりも、ぽかぽかしてきますぅ」
「結構結構」
 大きくうなづいて、また記録用紙に書き込む。
 小娘の耳元で囁きながら。

 思考の方向は、大方肉体の状況に左右されがちでね。それも、複雑な方向に四肢を伸ばしているのさ。
 例えば、寒いときに火にあたりたくなるのは、直接肌に感じる刺激への欲求だが、熱いときには水が飲みたくなったりするのは、また別の欲求だ。
 熱いと寒いは表裏一体の感覚に思えるのに、行動は随分異なる。不思議だねぇ。一見同じ事柄に見える出来事でも、起こす結果は違うわけだ。

 だけどその根本は変わらない。すなわち、今自分が置かれている、身体的に不快な状態から、開放されたいと言う、心の表れなんだよ。

 感情行動も、個人個人で変わって見えるけれど、やはり根っ子は、その時自分の肉体が置かれている状態に従うわけだ。
 自分の精神や思考のような、自らを自らとして成り立たせている物も、状態の変化で大いにぐらつく時がある。

 そして全ての変化は、意識の中に不安を与える。
 これからどうなるか分からない、そんな不安を自覚し、その変化が自分の身体に害を与えないことを理解し、そしてまた新たに身体の変化を知覚していく事は、理性に混乱を生む。そこから開放して欲しいと願う。

 同時に、その変化が心地よいほど、抵抗しながらも、容易にその状況に流されていくわけだ。やがて変化を知覚し、適応することに没頭すれば、その状態を操作する者に、容易く従うようになる。
 この理屈は、わかるな?

 つまりこのオトナノカイダンノボルガン(アダルト)は、細胞の活性化と共に、全身から快楽物質を大量発生させ、酔っ払った状態を作り出す。
 更にその状況が、自分でコントロール出来ないのに更新され続けているのを、無意識下に始終自覚させる能力がある。酔いを自覚させ、それゆえに酔いが加速する。
 おまけに、自分ではどうにも出来ないことを知っているから、そこから開放と没頭を両立させてくれる者に出会えば、容易く言いなりになるってわけだ。

 ただの快楽や痛みによる洗脳とは違うぜ。気が付かないうちに、虜になり、気が付かないうちに、支配を受け入れているわけだ。
 ク〜ックック。
 なあ、わかるだろう? アンゴル・モア?

「はぁ〜ぃ。よび、まし、たぁ? 」
「さっきの俺の話、聞いてたかよ」
「きいて、あれ? きいてました。
 あれ?
 きこえて、ましたぁ」
「今どんな気分だ」
「……つい。あつくて。
 しゃわーあびたい、です」
「どうして? 」
「あせだくだから、れす」
 褐色の、肌という肌が、汗でぬめっている。メリヤスのブラウスが透明になっていた。
「はーっ、はーっ」
 呼吸のたび、胸元が大きく上下する。微かに腰も上下し、そのときは胸は微かに左右にねじれる。
「こすれているのかい? 」
「ええ? 」
「乳首、擦れているのかい? 」
「ブラジャーが、あるから、こすれませぇん。っていうか、かくかそうよう? 」
「こすれると、いいのかな? 」
「わかりませぇん」
「ククク、何か変化はあるかい? 」
「ただ、からだが、あつくなって……つくなって。…らだが、…つく、…ってる、けれす」
 ぎちぎちっと、手と足の縄かせが揺れた。縛られているのが、不安になってきたらしい。
「…ろいてぇ、…らさい」
「どうした? 」
「ほ、……ぃてぇ、あつ…の、あつ……れす……」
「不安なんだろ? 」
「はい」
「怖いんだろ? 」
 はい、このままだろ、こわいです、なんだか変わっていきそうで。でも、あついらけ。たらから……ん……っ…あ、はー、はー、はー。
「はーぁ。……ふぅ、んん」
「もう少し我慢しろ。まだ本当の成果が出てないんだからな。クックック」
 半目がとろりと濁っている。口元から涎が出て、ねちゃねちゃと糸を引いている。唇が乾くのか、舌がひらひらと踊っている。徐々に、身体をよじる動きが強くなる。
 今やめたら、隊長が困るぞ、そう口元まで出かかったが、奥歯を噛んで堪えたのは、この質問の答えが分かっているからだ。それ以外に意味は無い。
「言うことを聞いたら、気持ちよくしてやるからな」
「ほんと……れす…k?
 わぁい」
 とろりとした目のまま、手足の力を、抜いた。過程は良好だ。
 そっと胸元に手を伸ばす。
 衣服の上から爪を立てる。
 小さな乳首を摘み上げる。
 手足の縄が引きつり軋む。
 身体がくの字に折れ曲がる。
「おや、どうした? 服の上からだぜえ。ククク」
「うん! う、うん! 」
「こら、俺への返事は、うん、じゃ無くて、はい、だ」
 小さな乳首を摘み上げる。
 衣服の上から爪を立てる。
「は、はい! はいはいはいはいはい! く、るる、さん」
「クルル様、だ」
「は、ぁい、く、るる、…ぁまぁあ」
 柔らかく揉んで撫で触る。
 手足の縄が引きつり軋む。
 小さな乳首が固くしこる。
 そっと乳首を摘み上げる。
 身体がくの字に折れ曲がる。
「どうした、寒いのか? 随分震えているじゃないか。ク〜ックック」
「はい……むい…、さ……ぃです。でも、…つい」
「どこがだい? 」
「ん…ね、とぉ。こ…ぃがぁ…、…はーぁはー……」
 はーはーと、荒い息遣い。
 衣服の上から爪を立てる。
 もっとも敏感な蕾の部分。
 濡れて滑らかなモアの窪。
 撫でる手が足に挟まれる。
 腰がヒクンと跳ね上がる。
 太ももがとても柔らかい。
 下着の上から爪を立てる。
 手足の縄が引きつり軋む。
 身体がくの字に折れ曲がる。
「fーっ、hーっ、k、ンン……。hyぁ……は、あ。
 あン、アア、そ、れ。
 それ、い、h、ん、れすぅ
 ってい、うか、女芯隷属? 」
「汗が凄いぜ。身体からもここからもな」
「……へ……え? 」
「あせが、すごいぜ、からだからも、ここからもな」
「……ん、んーん! …わって……さわって、…らさぁい」
ていうか、快楽重s…ぃ、ぃいいいいいいいいい……き…。 
 モアの言葉は、壊れて。
 途中から高い高い音になる。

 どうされたい、モア?
 もっろ、ぃもちょく、ぃてぉしい、れす。
 おねがいのことばが、ちがうだろ、ククク。
 はぃ、くるるさま、もっろ、ぃ、もち…く、……てくら…たい。……ヒッ!
 隊長と俺、どっちが好きだ……。
 それは、あ。おじ、…ま、れす。けろろおじたま、らいすき。……ヒクゥ……!!

 そう、効果としては、これでいい。自分が今まで持っていた考え方まで、いきなり変わってしまっては、つまらない。
 徐々に徐々に、快楽の虜となり、従属させていく方が、占領征服後、操りやすいし。何より思考がそのままなのに、肉体の快楽に染まっていく方が、面白い。
 ク〜ックック。
 最低の作戦だ。心の闇の泥遊び。
 周囲からは非難轟々だろうな。陰鬱、隠滅、陰険なクルル曹長。

 く〜っくっくっくっく。

 嫌われるのは、慣れている。
246名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:09:46 ID:w/Dw7sx7
 とりあえず、途中まで投下
 落ちが、ちょっとあまりエロないし、丁寧でないのでここまで
 こんなんダメなら、言っておくんなまし
247名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:24:16 ID:PpS65HI8
ヤバい、萌える。マジ萌える。
なんだこれはってカンジで萌える。どこがいいか言葉にできない感じで萌える。
擬人化してないのがまた堪らん……ケロン体×地球人体が想像できて凄い(・∀・)イイ!
248名無しさん@ピンキー:04/11/03 02:33:44 ID:zJlGj0vm
凄い・・・。こんなクールな文章見たこと無いかも・・・それもエロパロで・・・。
ただただ賞賛、ゾクゾクしたよ〜。マジ凄いよ〜。
249rebellion:04/11/03 02:35:29 ID:RWCVuNvM
おお!大量の良作が!
という訳で負けじと、短いながら前回の続きです。
ほんと前回から半月も間が空いてしまいました……orz
>>169-172の続きです。
250rebellion:04/11/03 02:36:24 ID:RWCVuNvM
(6)

 空には降ってきそうな満天の星。湯煙の立ち上る中、ギロロはゆっくりと露天風呂に身を沈めていた。
「温泉というのもいいものだな……」
「そっか、伍長は温泉って初めてだっけ」
 のぼせた体を少し涼める為に、冬樹は湯に足だけ浸けて石造りの湯船の縁に腰掛けている。
「結構いいでしょ、こういうの」
「ああ。この体になってから風呂という習慣を初めて体験したが、これはこれでなかなか……」
 ケロン人は蛙型だけあって水浴びの習慣はあったが、熱い湯に浸かるというのはギロロは今迄味わった事が無かった。夏美に言われて風呂に入るようになってから、その湯に体がほぐされるような感覚を今では結構気に入っている。
 首を反らせふう、と息をつくと、蒼く浮かぶ月と煌めく星々が目に飛び込んでくる。紅く彩られた紅葉の葉が一枚、風に煽られすい、と水面に浮かんだ。
「伍長って、いい体してるよね……羨ましいな」
「ん? ああ……まあ、軍人は体が資本だからな」
「僕なんて全然筋肉付かないから羨ましいよ。姉ちゃんと違って運動神経も無いしさ」
「夏美は別格だろう。あれだけの戦闘能力を誇る者はそうはいないだろうし」
「いっつも姉ちゃんと比べられて、肩身狭いよ」
 苦笑する冬樹につられ、ギロロは夏美の事を思いだして少し微笑む。
「冬樹には冬樹の良さがあるだろう。そう気に病む事は無い」
「……そうかな。そう言って貰えると何だか嬉しいな」
 二人はゆっくりと星空を見上げ、緩やかに流れる虫の声に耳を傾ける。雲一つ無い藍色の中に、無数の星座が微かな光を放ち瞬いている。
「伍長、星に……帰りたい?」
 空を眺めたまま冬樹がゆっくりと呟いた。
「帰りたくないって言えば嘘になる。が、今は任務中だし、何よりも……お前達がいるしな」
「そっか……」
 少し安心した様に冬樹は目を閉じる。冬樹はそれ以上何も言わなかったし、ギロロもそれ以降何も語らなかった。水面の紅葉だけがゆっくりと二人の間を流れてゆく。
251rebellion:04/11/03 02:36:50 ID:RWCVuNvM
「……そろそろ上がるか」
「そうだね」
 石造りの床にぽつぽつ雫を零しながら二人は湯船を出る。火照った身体を撫でる風が優しく、心地良い。
 歩き出そうとした冬樹が不意に、その足を止める。
「伍長」
「何だ?」
「……姉ちゃんの事、好き?」
 冬樹は振り向かなかった。
「……え?」
 一瞬、何を言われたのか理解出来ずにギロロがその動きを止める。強い風が無造作に二人の間を吹き抜けて、熟れた深紅の葉を幾枚踊らせた。
「……冬樹、今何て」
「…………ごめん、何でもない。忘れて」
 冬樹は振り返ると、気にしないで、と笑顔で重ねた。その笑みは何故か酷く寂しそうで、そして酷く痛々しくギロロには思えた。
「いこ。姉ちゃん達トランプやるって言ってたから、きっと僕らの事待ってるよ」
 冬樹が脱衣場に通ずるガラス戸を開ける。促されるまま室内に上がるギロロの体を、外とは違う緩やかな空気がゆっくりと包んだ。
「あ」
 タオルを取ろうと手を伸ばしたギロロの腕から、はらり紅葉が一枚剥がれて落ちた。冬樹はそれを拾い上げ、蛍光灯に透かすようにかざす。
「綺麗だね」
「……ああ」
 冬樹は笑った。ギロロは微笑んだ。穏やかな空気が、ゆっくりと流れた気がした。

 虫の声は、夢と現実の狭間で揺れ動いて、そしてゆっくり静まっていった。
252rebellion:04/11/03 02:38:07 ID:RWCVuNvM
(7)

「……眠れん」
 暗闇の中でそっと呟いた。
 風呂を出てから夏美達とトランプをして、ひとしきり騒いで、遊び疲れて、皆布団に倒れ込んで……今に至る。隣の布団では冬樹が小さな寝息を立てている。襖の向こうでは、夏美と秋が眠っている筈だった。
 ギロロは冴えた目を閉じ意識を手放そうとするが、瞼から透け入る月の光がそれを邪魔する。ゆっくりと布団から忍び出ると、冬樹を起こさないようそっとドアを開け部屋を出た。
 しんと静まり返った板張りの廊下に、微かに軋む足音。大きな窓から、手入れされた庭に降り注ぐ蒼い月光が見て取れる。不思議と止んだ虫の声の余韻が、その静寂の空間の曖昧な幻想性を助長する。
「風呂でも、入るか……」
 この瞬間に世界にいるのは自分一人という奇妙な錯覚に囚われながら、その侘びしさを振り払うようにギロロは再び廊下を進んだ。

 さらさらと流れる湯の感触を味わいながら、月影に照らされた紅葉の数をぼんやりと数える。肌に染み入る温もりに身を委ねながら、ギロロは冬樹の言葉を思い出していた。
『……姉ちゃんの事、好き?』
 あの時、自分には冬樹の言葉ははっきり聞こえていた、筈だ。何故聞こえない振りをしたのか、誤魔化したのかギロロは自分でも解らなかった。
「俺は、夏美を……好きだ」
 言い聞かせるように口の中で呟く。押し殺すようにしか言葉に出来ない理性に、感情が苛付いた。自分の中で矛盾するこころ、その二律背反に微かな鈍痛を覚えてギロロは眉をしかめた。
「……どうかしてる」
 何が、とは言葉に出来なかった。ただ、自分が不安定なのは事実だった。
 その時、カラカラとゆっくりガラス戸が開いた。
「……誰かいるの?」
 少し怯えたような声。
「夏美……俺だ」
「ギロロ、いたんだ」
 声に安堵の色が混じる。石造りの床を歩いてくる夏美の姿を認め、ギロロは湯から立ち上がった。
「寝付けなくて、ちょっとな。夏美が入るんだったら俺はもう上がる」
 目を逸らしながら出て行こうとするギロロの腕を、夏美が軽く掴んだ。その手は微かに震えていた。
「……一緒に、入ろ」
253rebellion:04/11/03 02:38:33 ID:RWCVuNvM

 二人は並んで湯船に浸かった。どちらとも、何も言わなかった。涼やかに虫の音が響く。
 ちゃぽん、と夏美が湯を掬い、手の平から零れ落ちる雫の音を眺めている。
「……あのさ」
「……ん?」
「私も眠れなくて、温泉入りに来たの」
「そうか」
「…………嘘」
「……?」
「ホントはね、ギロロが部屋出てったからついてきたの」
「……そうか」
 ギロロは少しだけ、青褪めた月明かりに感謝した。きっと自分は今、凄く真っ赤な顔をしているだろうから。
「……ギロロ」
「何だ」
「……好き、だよ……」
「夏美」
「ギロロは、私の事、……好き?」
「ああ。……好きだ」
 夏美は、掬った湯をゆっくりと手の平から零す。ぽたん、ちゃぽん、と不規則なリズムが空気を刻む。
「ねえ、……キス、しよっか」
「……夏美」
「もう一度、やり直せるかな、あの夜から……?」

 零れ落ちた時の、音色が辺りにゆっくりとこたました。
254rebellion:04/11/03 02:44:12 ID:RWCVuNvM
こうして書いてみると……ホント短けぇや……orz
近い内に、近日中には続き書きますんでご勘弁を。
次のシーンは書くのに体力要るんで一旦ここで区切らせて下さい。

>246
イイ!凄い(・∀・)イイ!! ちょっと衝撃受けました。
是非続き期待してます。
255名無しさん@ピンキー:04/11/03 02:52:48 ID:NhGxnnU3
クルモアもギロ夏もどっちもええです!!!
この調子で続きや新作を楽しみにしてます!
がんばってくだたい!!!!!!!!!!!
256rebellion:04/11/03 02:54:51 ID:RWCVuNvM
>253の最後の行、こたまじゃなくてこだまです(鬱

×「音色が辺りにゆっくりとこたました。」
○「音色が辺りにゆっくりとこだました。」
です……何でこんな間違いするんだ自分orz
257名無しさん@ピンキー:04/11/03 08:21:31 ID:XxyFf/Dc
>>rebellion氏
あんたを待ってた。GJ!
次書くの体力いるってことは・・・(0▽0)
すげぇ楽しみだ。
258名無しさん@ピンキー:04/11/03 08:23:16 ID:XxyFf/Dc
>>クルモア
キタ━━(゚∀゚)( ゚∀)( ゚)( )(`* )(Д`* )(*´Д`*)━━ハァハァ!!
キタ━━(゚∀゚)( ゚∀)( ゚)( )(`* )(Д`* )(*´Д`*)━━ハァハァ!!
やべクルルに惚れそうだ。
文章が斬新でカコイイ。GJ!
「……れも」
「……れも? 」
 俺の思考を、快楽に犯された女の声が、中断した。
 太ももをハエのように、擦り合わせ。
 乳首の刺激を、求めくねらせる胸元。
 褐色の肌は上気し、ロレツの回らぬ舌からは涎がたれ汗にまみれ。
 そんな小娘の、淫らな淫らな声が。俺の思考を。
「おじ…まわぁ、すきれすけど。
 くる…さまと、おしごと……るのは、たの…いれす」
「……何だと? 」
「おり…まとぉ……」
「いいからきちんとしゃべんな。ご主人様によくわかるようにだ」
 モアの、小さな小さな喉が、こくんこくんと上下した。にじみ続ける唾液を、必死に飲み下している。それからゆっくりと言葉をつむぐ。
 質問の答えは、分かっている、つもりだ。その質問の答えを、確認したい、わけじゃあ、ねえ、けど。
 俺は。
 おれは。
「おじさまはぁ、…きですけどぉ。
 くるるさまとぉ、おしごと、ぅるのは、たのしい、れす」
「……ほんとかい……それは? 」
「はいぃ。
 らって、いろんな発明して、すごいれす。げんじつてきでぇ、っていうかさすが、情報参謀?
 おじさま、…ちのぶたいの、…とは、みんなすきれすけろ、クルルさま、はそんけい、…ってます…あ、あああ。
 は、あ、くる、くる、なんか、きひゃいま、……んん!! 
 ああ、は、ああ」
 悶えながら、独りでに訪れた快楽に、身を震わせる。腰が小刻みに震えている。何かを待ち構えるかのように。大きく息をついて、弛緩して横たわる、アンゴル=モア。
 微か痙攣したまま、口を半開きにして。そこから小さな歯が見えて、白い小さな歯が。 俺は、ナイフを取り出す。それから黙って、小娘の両手の縄を切り取った。
途端。
「ん!
〜ん、んん……。ちゅ、ちゅ」
「…ばか、突然何をする!! 」
 突然小娘の両手が、俺の身体に巻きついた。そこから降り注ぐキスの雨。
「止めな。そんなことは」
「でも、でも、あ、あたし、からだが、…つくって、あ……って…」
 湿ったキスに、歯が混じる、微かに噛んで、名残惜しげに唇が剥がれ。
俺の顔に肩に、頬に、キスキスキス。
このまま抱きすくめてしまっても、いいはずだ。
 この力が、どこまで及ぶのか、調べるのも研究のうち。
 この結果がどこまで及ぶかも。何せ今コイツはただの実験台。
「く、るる、さまぁ。…きに、すきにしてくらさぁい」
「すきにって、どういうふうに」
「わかりません、わかりません、わたし」

 …たし……どうしたらいいか、わ、かんない、から。

 だから、と囁く口を、俺はそっとふさいだ。
 手のひらで、この小娘の唇を。
「止めな。これは、命令だ」
「ふぇ、も……」
「もう、元の姿に、戻っても良いぜ……。いや、元の姿に、戻れ」
 汗に濡れた身体をゆっくり引き剥がす。その俺の態度に、モアはゆっくりとうなづいた。
 光が、モアを元の姿へと変えていく。
 彼女の持つ写し身から、現し身の姿へと。

「はぁ!
 あれ? 熱くないです、身体。って言うか、原点回帰? 」
 さっきまでの濡れ具合が、まるで嘘のように、からっと晴れた、上機嫌な声。
「……どうだい? さっきのこと、覚えてるかい? 」
「いえ、なんだか、熱くて、ぼーっとしてたことは覚えてます。って言うか、忘却無人? 」
「そうか……ク〜ックックック」
 汗まみれだから、着替えた方がいいぜ……。そういいながら、俺は司令室を後にする。答えは聞かない。その必要はない。
 さて、それより。
 問題は、この銃をどうするかだが……。

 く〜っくっくっく……。

                *
 

「およ! どうしましたか、冬樹殿!! 夏美殿!! 」
 ケロロがリビングに来て目にしたのは、この家の住人、日向夏美と、日向冬樹の姿であった。薄暗い部屋の中で、横たわって。
「お二人とも、何をしているでありますか」
「え? らにい? 」
 億劫そうに顔を上げる夏美の唇から、どろりと唾液がたれている。ケロロが奇妙に思ったのも、仕方ない。なぜなら二人の身体は折り重なるように倒れており、その頭部の位置は、お互いの下半身の部分に位置しているからだ。
 ケロロの質問に答えるため、頭を上げた夏美。しかしとたんに、ん、ん、ん、と微かな喘ぎ声を上げ始める。緩んだ口元と目元から、涙と涎が零れた。
 ぺちゃぺちゃと舐め、啜る音。
 冬樹が姉の股間に、舌を這わせている、湿った音である。
「げ、ゲロロ、な、夏美殿……、これはいったい、どういうことでありますか!? 」
「…ぃ、らない、わよぉ。れも、あちゅい、の。……いいの。
あひっ!
冬樹、そこ、かんじしゅぎちゃ、ああああああ」
「ねえちゃん、もっと、なめてよぉ」
 ふーっと敏感な部分に、息を吹きかけられると、夏美はぶるぶると震えて、かくんかくんとうなづいた。そして固くなった弟の肉棒に、小さな舌を這わせ始める。
 固くなった少年のペニスは、大人のもののような静脈を浮かせている。すっかり剥き出しにされた肉は、細かい味蕾の刺激を求めて、震えた。
 次に腰を浮かすのは、冬樹の方だ。
 びりびりと小刻みに痙攣しているのが、傍目でも分かる。声変わりが始まる前の、少年の喘ぎ声が、部屋の空気を、ぴり、ぴりと震わせた。
「ふゆきぃ。かんじるぅ? 」
「ぅふうん……ん!
ね、えちゃんこそ、どうなの、さ」
「あらしあ、もう、いれておしくて、こしが
あああああ。
……しが、…ぅごいちゃう、のぉ」
「ゲロ! いきなり目の前に、隠微でインモラルな光景が!! 」
 く〜っくっくっく。
 驚き思わず後ずさるケロロの背後から、声が聞こえる。
 そう、あの男。陰鬱、陰険、陰湿、クルル曹長の声である。
「隊長、言いつけられた、地球人の思考を奪う兵器、早速開発しておいたぜぇ……」
「ゲロ?! 」
「ククク。ほら、奴隷ども。隊長様に、挨拶はどうした」
 クルルの命令に、犬のように、四つ這いになった夏美と、その後ろから覆い被さる冬樹が、動きを止めた。その目はとろりと濁っており、吸い続けたお互いの乳首は、固く勃起している。魂が、溶けていた。
「はいぃ」
「こんな、かっこうで、もうしわけありません。けろろさま」
 二人とも、声をかけて欲しくてたまらないのだろう。全身がかたかたと震えているのがわかる。さっきまで姉に舐め上げられていたペニスを、早く下の口にほおばらせたいのだろう。そして姉は、その肉棒を受け入れたくてたまらないのだ。
「……ゲロゲロゲロゲロ、そう言うことでありますか」
「ク〜ックック」
 ケロロの顔に笑みが広がった。
 思えば日向家の人間は、事あるごとに自分達の計画を邪魔してきた、地球人の代表である。
 彼らは今まで、対話や取引、果ては暴力まで使って、自分達と駆け引きを続けてきた、歴戦の猛者。それがこうも簡単に堕ちるのなら、地球支配も簡単と言わねばならなかった。
 今こそ、支配者としての力を見せつけるときである。いやらしい笑いを浮かべながら、ケロロは今まさに絡み合おうとしている、地球人の姉弟の側までゆっくりと近づいていった。
「これ、なつみ。この日向家の主権は、誰にある? 」
「…れは……」
 はっと顔を背ける夏美。このあさましい姿を見られたことによる恥辱が、あらためて身体を這い登ってきたのだ。しかしそれも、冬樹がそっと両わき腹に手を添えたことで、瞬時に吹き飛んだ。ぞくぞくする快楽が、脳にまで達した証拠である。
「ほほー、夏美殿は、まだ自分が堕ちたことにも気づかないようですな。
 弟と熱心に乳繰りあって、それでもまだ羞恥心を捨てずにいられるとは……。いやはや我輩、感心してしまうでありますなぁ」
「……ろろ、…まです」
「およ? 」
「このいえもぉ、ポコペン、もぉ、けろろさまの、ものでいいれすぅ!
 だから、だからいれさせて、え……。おちんちん、いれ、させ、てぇ!! 」
 もう少し問答が続くかと思われたのに、夏美は一足飛びに結論まで駆け上がる。ぽかんとするケロロに、夏美は回らないロレツを何とか抑えつつ、はっきりと口にして、恭順の意を示したのだった。
「くくく、結構結構。まことに麗しい姉弟愛ですな。げろげろげろ
 では手始めに、我輩の欲求を聞いていただくとするでありますかなぁ? 」
 お預けを食った犬の表情で、二人の地球人はケロロを見ている。彼らは知っているのだ。彼らケロン人の命令が無ければ、自分達は交尾などしてはいけないことを。
 そして二人は知っているのだ。
 この後の交尾が、どれほど気が狂う快感を、もたらしてくれるかということも。
 そしてこれが、実質上、ケロン人が遂に地球人を支配下においたきっかけであった。
「げ〜ろげろげろ。愚かな地球人め……。我が命令を改めて聞くがいい……」

 まず手始めに。
 
 応接間でジオラマを作ることを許可するであります!!

                      *
「おおおおう……」
 ジオラマ……、応接間、一杯の……。呟く隊長の口元から、微かに涎が零れている。遠くを向いた目には、きっと自分のコレクションを大量に飾りつけたジオラマが映っているのだろう。
 日向家の廊下。日が落ちて、薄暗い廊下で囁く秘密はスリリングだ。勿論話の内容は、オトナノカイダンノボルガン(アダルト)のこと。やはり隊長は、大いに乗り気のようだぜ……、ククク。
「……ガンプラ、ジオラマ、腑抜けの夏美殿……これは捨てがたい作戦でありますな」
「だろ? 」
「しかもここ、エロパロ板だし」
「そーそー」
「でも……やっぱり、悪いでありますな……。その、ここの人たちに……」
 ち……、隊長のこう言うあまちゃんなところは嫌いじゃねえが、それは今発揮されると、困っちまうんだよな。
「くくく、きっと、パーフェクトザクレロもつけてくれるに、違いないぜぇ……」
「……ぱあふぇくと、ざくれろ?

 うっそでー、そんなモビルアーマーいねえよー!! 」
「あーあ、残念だなあ……」
「え? 何々!? 」
 声のトーンを落として、俺はぼそぼそと言った。隊長はもっと声を聞くために、身を乗り出してくる。躊躇してても、話題が続いている以上、そしてそれがガンプラの身に関わることである以上、隊長は興味を失わないものだ。
 前にも、言ったよな、俺?

 かくかくシカジカ。

 囁いてやると、隊長の目の色が、変わった。ひときわ高い声があたりに響く。きっと二階にまで響いただろう……くーっくっく。
「ゲエエエエエ! 秘密の、モビルアーマー……。そそそういえば、ザクレロはまだ試作品だと言っていたような言っていなかったような……」
「どうするー? やるんなら、早くやろうぜぇ」
「……うん! やろう!! やっぱさー、気持ち良いことっていいよねー。どーせここエロパロ板だしさー! ヨシザキカンノンもミネーだろ? ツーか合法? んでガンプラ? 」
 はしゃぐ隊長が、廊下でステップを踏む。肌のてかりが違う。どうやらやる気になったようだ。これでいい……。とてもいいタイミングだ。
 これで、ちょうど、計算通り。
「へえ? 気持ち良いって、何が? 」
「そりゃ、このオトナノカイダンノボルガン(アダルト)を使って、夏美殿を気持ちよーくさせて、我輩の奴隷にすることであります。夏美殿も、我輩も気持ちよくなって、一挙両得、大人の話……」
「ふ〜ん、大人の話って言うと、やっぱエロエロなわけ? 」
「エロエロよう!!
……って、あれ? 」
「ふぅん。エロパロ板だかなんだか知らないけれど、随分いい気になってるじゃない、あんた」
「ククク、奴隷にする当の本人に、聞かれてちゃしかたないねえ」
 日向夏美。日向家の破壊神。
「ドウシテ ナツミドノガ ココニ イルノデアリマスカ? 」
「あんたね。人様の家の廊下で大騒ぎしてりゃ、誰だって気になるってものでしょ? 」
「ゲロォ!? 」
 とっさにオトナノカイダンノボルガンを向けたはいいけれど、もうその時には、この女の制空権にいるんだよな。あっという間に銃をもぎ取られて、頭をつかんで宙吊りにされる隊長。
 その隊長に、夏美はにっこり微笑みかける。
「今、気持ち良いのが、エロエロだって、あんたそう言ったわよね? 」
「ああ、まあ、人間のキモチヨサの判断基準は、確かにそこにあると思われるところですが」
「……あたし、もっと気持ちいいこと、知ってるわ」
「ほう? それは一体何……」
 こわれないやわらかいものを、めちゃめちゃになぐったとき。

 メメタアアアアアアアアア!!

 思い切りぶん投げられた隊長が、俺を巻き添えにしてぶっ飛んでいく。
 身体が宙に浮く。
 勿論、オトナノカイダンノボルガン(アダルト)も一緒に。
「クルル、あんたね。こんなしょうもないもの、作ろうと考えたの……」
 叩きつけられ、うずくまる俺達の前に立ちはだかる夏美。クククいや、おれはたいちょうから頼まれただけだぜ。俺は嫌々……。嘘嘘嘘、クルルがね、なんかね? 勝手に作って、我輩は断ろうと思って……。
「……覚悟は出来てるわよね? 」
 ククク、聞く耳もたず、か。
 OK、嫌われるのは、慣れている。
「その縁起でもない機械もろとも……」
「ま、まって、なつみどの。まだやるってきめてない。わざとであります、ついであります」
「問答無用!! 」
 強烈な蹴りが俺達を蹴り上げて。
脆くなった銃の一部に力が加わって閃光が……。





「おしかったですね、あの銃」
 あいかわらず能天気な声で、小娘が俺に話し掛けてくる。もうあの後遺症は、まるでないらしい。スクリーンで地球の情報を分析していた俺は、あんなもんいつでも作れるさ、と答えた。
「なんせ俺は天才だからな」
「はあ……」
「隊長はなんか言ってたかい? 」
「はい。もう壊れちゃったものは、しかたないよねとか、言ってました」
 そうかそうか。
 俺は深くうなづく。何事もない振りをして、スクリーンを見つめる。毎20秒毎に移り変わる画面。過去が流れていく。スクロールスクロールスクロール。
今日も地球は、争いと欺瞞と裏切りの種に満ち溢れている。さて一体どこが破綻してくれるかな……。滅びそうな場所が合ったら、すぐに俺達のものにしてやるのに。
「あの……」
「なんだい? 」
「どうして司令室で話さなかったんですか? そしたら、夏美さんに聞かれることもなかったのに? 」
俺の視線がスクリーンの一点で、止まる。
「……ここでそんな話をしたら、ギロロ先輩に反対されるのは、目に見えてるからな……。思いっ立ったとき、すぐに実行できる場所の方が良いって、踏んだのさ。くくく」
「そんな、もんですか」
 ああ、そんなもんだ。俺は会話を断ち切って、スクリーンを見続けた。ただ見続けた。
 俺の仕事に安らぎはない。
 後方勤務はいつだって前線、情報と常に秤にかけられる自分の命。休暇の安らぎよりも、司令部との腹の探り合いが好き。思惑という五線譜、俺のグルーヴ。
 戦場で必要なのは、自分だけは殺られないこと。軍学校では教えてくれない、イクサバの基礎の基礎の基礎の基礎。余計なことを知っている奴はいらない。情報を吸い尽くしたら使い捨て。それが情報通信兵の運命。
 ク〜ックック。
 所詮戦場は、策謀と欲望の中で踊る退屈な舞台。俺が出来るのは、ちょっとした味付けだけ。ダンスの曲を変えるのは、お偉いさんの匙加減一つ。
 陰険、陰鬱、隠滅。
 好きなように呼んでくれ。
 嫌われるのは、慣れている。

「そう言えば先日」
「ん? 」
「よく帰らないでいられるわね、って夏美さんが言ってました。侵略もろくに出来てないのにって。だから私、クルル曹長が、こう、色々してって、言ったんです」
「それで? 」
「そしたら、へえ、やっぱりクルルもやるもんねって、誉めてました」
「ああ、そうかよ」
「……アフロの件、怒ってないそうですよ? あれはあれで、まあ、楽しかったって」
「……どうでもいいおしゃべりは、止めな」
「あ、はい、すいません」
「そんなことより、コーヒーでも入れろよ。気のきかねえ奴だな……」
「はい! わかりました!! 」
 にっこり微笑んだその瞳に、悪意もなければ反感もない。あるのは、ただ美味しいコーヒーを入れよう、という使命感だけ。

 ケ……つまらねえ。
 俺はまたスクリーンを眺める。
 スクロールスクロール。
 傍らにコーヒーが置かれる。
 取っ手まで熱いマグカップに口をつけ、啜る。
「クルルはひねくれてるのよねって、夏美さんが入ってました」
「……」
「ストレートじゃないって」
「……」
「でも、私は」
 そこで言葉を切って、小娘は俺の顔を見る。
 微笑んで俺の顔を見る。

 クルルさんは、本当は優しいんだと思います。

 モア、そいつは違うぜ。面白いことが好きなだけさ。
 そう呟きかけて、コーヒーを口に満たした。返答がどうであれ、それはどうでもいいことだから。

 ク〜ックック。

 酒はストロング。
 コーヒーは、ベタービタービター。

 けれど、俺の心の機微の分からない、間抜けな破壊神の入れたコーヒーは、ほんの少しだけ、甘かった。
                                            
 了)
 もう少し寝かせておこうかと思ったけれど、衝動のままに投下してしまった
 今では反省している
271名無しさん@ピンキー :04/11/03 11:33:35 ID:wmgZ0RgL
>>270
GJ!
乙でした!
リアルで見せてもらいました。
ダークな展開かと思わせておいてオチはスタンダード、かつ捻ってあ
るのも良かったです。
272名無しさん@ピンキー:04/11/03 12:45:33 ID:+OcrUwT3
>>270
エロさもいい感じだけど、それ以上に、クルルが格好よくてたまんねえ……。
私の中のクルル観が変わりました。グッジョブ!
273名無しさん@ピンキー:04/11/03 14:00:52 ID:27Ct9HBR
後半を投下しようかと思いきや・・・ムムム・・・
こんな良作を投下されては・・・修行してくるっす!!

クルルかっこいいっすね!俺みたいなワカゾーじゃあ
ここまでいい表現技法はできないっす!!
まずは国語から勉強しなおしてくるっす!!
274名無しさん@ピンキー:04/11/03 14:36:56 ID:+OcrUwT3
>>273
よく言った!それでこそ、日本の明日を背負って立つ若者だ!

でも、修行に行くのは後編をアップからにしてプリーズ
275名無しさん@ピンキー:04/11/03 15:30:05 ID:KOi7zmCH
う〜ん今までのところ擬人化されたのはドロロとタママとギロロだからケロロやクルルの擬人化したのが登場する話を読みたい。
276名無しさん@ピンキー:04/11/03 16:45:06 ID:27Ct9HBR
そるじゃあ後半だけ・・・

夏美の弱点を知るため、実験室に夏美を転送したケロロ。
はたして夏美の貞操・・・いや運命やいかに!!

ケロロ「ゲ〜ロゲロゲロゲロ・・・」

ケロロ、夏美を陵辱!であります。

277名無しさん@ピンキー:04/11/03 17:08:04 ID:27Ct9HBR
夏美「う・・・う〜ん・・・冬樹ぃ・・・!!どこ!?ここ・・・」

夏美は実験用ベットに拘束されていた。
奥から声が聞こえてくる・・・。

ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ・・・・・・
クルクルクルクルクルクル・・・・・・
(共鳴×2(タママはどこいった?))

夏美「!!ボケガエル!」
ケロロ「ゲロ!グッモーニン夏美殿!!」
夏美「アンタ!どーいうつもり!?ただじゃすまさないわよ!!?」
ケロロ「あ!い〜いのっかなぁ〜?そんなこといっちゃって・・・クルル!」
クルル「オッケェ〜・・・バッチリだぜぇ・・・!」

クルルがなにやら取り出した。眼鏡のようだ。

夏美「な、何よ・・・それ・・・」
クルル「俺が開発した「性感探知眼(ツクツクボーシアイ)」だ・・・。
    これを使用すれば相手がどこをつけば感じるのかが
    手に取るように分かるんだぜぇ〜・・・クックック・・・」
夏美「な、なんですって!!」
ケロロ「夏美殿・・・覚悟するでありますよ・・・!」

 続く?
278名無しさん@ピンキー:04/11/03 17:39:54 ID:27Ct9HBR
続きっす!

ケロロ「ゲロ〜・・・右わき腹っと・・・」
夏美「ひゃぅ!」
クルル「いい表情だぜぇ〜・・・」
夏美「ちょ、ちょっと!何撮ってんのよ!!」
クルル「地球人(ポコペン人)のメスのAVは高く売れるんだよ・・・
    This is a ビジネスだぜぇ・・・」
夏美「なんでビジネスだけカタカナ・・・あん!!」

夏美が話している時もケロロは夏美の性的弱点である部分を舐めまわす。

ケロロ「ゲロ!夏美殿なかなか敏感でありますな!」
クルル「う〜ん・・・いいねぇその表情(カオ)・・・」
夏美「もう・・・やめなさいよ・・・!んんっ!」
ケロロ「こうしてみると夏美殿もか〜わいいでありますなぁ・・・。
    もっと遊んでやりたいであります・・・ゲロゲ〜ロ!」

そういうとケロロは宇宙ヒル(第一話参照)をとりだした。

夏美「ひっ!!」
ケロロ「宇宙ヒルをまんべんな〜くはわせてやるでありますよ・・・!」
夏美「いやぁぁ!!」

本当に夏美はどうなってしまうのでありましょうか!?
残念ながら俺は出張で今からでなきゃいけないから
続きは土曜っす!エロエ〜ロ!!
279名無しさん@ピンキー:04/11/03 18:26:39 ID:/EaTovzd
皆が上手くて投資してよいか・・・
280名無しさん@ピンキー :04/11/03 19:59:13 ID:wmgZ0RgL
>>279
乙〜。
ケロロが安っぽいAV監督みたいな感じでらしいね(w
281名無しさん@ピンキー:04/11/03 21:37:48 ID:WoBL5KQp
>279
乙!
ツクツクボーシアイワロタ
282名無しさん@ピンキー:04/11/03 22:11:18 ID:+OcrUwT3
>>276
GJ!やっぱストレートにHなのも萌えだ〜。続きに期待w

>>280,281
よく見ぃ、>>279>>276ではないでよw

>>279
もちろん投下よろーであります!
283名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:35:49 ID:wmgZ0RgL
>>282
スマソ、
訂正サンクス。

>>276
あらためてGJでした〜。
284dで祭りの名無しさん:04/11/04 00:32:35 ID:E3xNckYu
新事実!

電車男はケロロ好きであります!

ソース:ttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman5.html
の二スレ目の>>98.......
285rebellion:04/11/04 01:09:54 ID:xMgJGAiS
という事でやっと書けました。えちぃシーン及び第二部エピローグ。
>>250-253の続きです。
286rebellion:04/11/04 01:11:42 ID:xMgJGAiS
(8)

 夏美は体を隠していたタオルを外し、ギロロの瞳をじっと見詰める。
「……ギロロ」
「……駄目だ、夏美相手じゃ……割り切れない。止まらなく……なる」
 目を逸らすギロロの手を、そっと夏美が握った。指先を絡ませる。躊躇する広い背中に、もう片方の腕をゆっくりと回す。跳ねる飛沫が伝い落ち、背中にゆっくりと文様を描いた。
「割り切る必要なんて無いのに。それとも、他の誰かなら……割り切って、抱けるの?」
「それは……」
 何かを言い掛けたギロロの口を、夏美の柔らかな唇が塞ぐ。絡めた指に、力が篭もる。
「ごめん、何も……言わなくていいよ」
「……夏美」
「私が好きだから、ただそれだけでもいいから……」
 背中に回された腕が震える。何も言わずギロロは絡められた指をそっと振り解き、両腕で夏美を抱き締めた。
「ギロロ、温かいよ……」
「……ホントに、いいんだな?」
「……うん」
「きっと、手加減なんて出来ないぞ」
「……うん」
「止めろって泣いてもきっと止められないぞ」
「……うん」
「乱暴に、してしまうかも知れない」
「……うん」
「……怖かったり、痛かったら、ちゃんと言うんだぞ」
「……うん」
 耳元で囁くギロロの声が心地良くて、夏美は夢見心地で頷く事しか出来なかった。ギロロの優しさが、凄く暖かくて嬉しかった。
 再び、唇を重ねる。夏美の唇の隙間から、少しずつ舌を這わせる。絡まる舌が熱く、とろけるように甘い。閉じられた夏美の目尻から、すうっと一筋涙が流れた事を、ギロロは知らない。
 緩やかに溢れる唾液が顎を伝い、ぽた、と水面に落ちて掻き消えてゆく。夏美の豊かな乳房がギロロの胸に押し付けられ、その柔らかな感触に眩暈にも似た感情を覚える。
287rebellion:04/11/04 01:14:01 ID:xMgJGAiS
「ギロロぉ……駄目、好きぃ……」
 二人の唇が離れた時には、もう既に夏美の頬は上気し、甘い吐息にも似た喘ぎを上げていた。手を伸ばすと、翳りは既に湯とは違う緩い液を溢れさせ始めている。
 ギロロはゆっくりと指先を動かし、その無骨な手で夏美の部分を愛撫する。ともすれば湯の中に倒れ込みそうになる夏美を片腕で支えながら、突起を撫で、入り口をなぞるように刺激してゆく。
「ふ、あっ……いぃ、きもち、いい……あぅ」
 夏美はギロロにしがみつき、声を押し殺しながら必死でその快楽に堪えている。その姿は酷くいじらしく、より一層ギロロを興奮させた。
「夏美、もう……我慢出来ん」
「いいよ……きてぇ」
 縋るような目で誘いながら、少し体を離し足を広げる夏美。月明かりに照らされ、仄白い肌が濡れて光る。暗闇に隠されて湯の中で待ち侘びる夏美の部分を手探りで探し、夏美を片腕で支えながらギロロは自らの性器の先端をそっと添えた。
「……いくぞ」
「……うん」
 夏美が頷いたのを確認し、ギロロはゆっくりと腰を進める。ふと、あの嵐の夜の記憶がデジャヴのように蘇るが、歯を噛み締めその幻想を振り払う。今は、自らの意志で……夏美を、愛している。
 温かい、湯とは違う温度で絡み付く襞。夏美を傷付けないよう腰の速度を緩めながら、夏美の中へ飲み込まれて行く。
「ギロロぉ……熱いよぅ」
 夏美が熱病のように喘ぐ。それが入り込む湯の事を指していないのは、潤んだ瞳を見ても確かだった。灼けた杭を打ち込むように、夏美の中に印を刻み込む快感にギロロは酔いしれる。
 全てが飲み込まれた時、ギロロは安堵の溜め息を吐いた。ギロロを受け入れる緊張から解放され、くたっと力の抜けた夏美の体を両手で抱え、向かい合って座った姿勢のまま抱き締める。
「夏美……大丈夫か?」
「うん、へいき……」
「動くぞ?」
「……うん」
 首に腕を回し縋り付く夏美の腰を抱え、ギロロはゆっくりと上下に動き始める。水面に波が立ち、乾きかけた上半身にも飛沫が掛かる。
288rebellion:04/11/04 01:15:41 ID:xMgJGAiS
 夏美の髪が乱れ、肌に張り付いて月影に赤く光る。綺麗だ、と純粋にギロロは思った。
「ん……っ、ふぅ……あ」
 必死に声を殺し唇を噛み締める夏美の口を、ギロロはそっと唇で塞いだ。舌を互いに吸い合い口腔を舐め、夏美はくぐもった叫びを上げる。それでもギロロは律動を緩めない。
「だ……め、声、我慢……できな……」
「……言った筈だ、手加減なんて出来ない、と」
「ん……あ、そんなぁ……駄目ぇ」
 一層激しさを増すギロロの動きに翻弄されながら、夏美はギロロの腰に回した足に力を込める。全身でしがみつくその姿に、ギロロはより増した愛しさを覚える。
 荒い息を吐きながら立てる爪のその痛みすら、今は甘美な媚薬のように思えた。
「いや……だめ、い、あ……」
 締め付ける強さの変化に、夏美の状態を勘付いたギロロがそっと耳元で囁く。
「……イきそう、か?」
 既に意味のある言葉を喋るのが辛くなっていた夏美が、熱に浮かされたように何度も頷き、ギロロの言葉を肯定した。
「解った。しっかり……掴まってろ」
 ギロロの言葉に、背中に回した腕により力を入れる。その震えが夏美の終わりが近い事を伝え、ギロロは夏美の腰を一旦抱え直してから、速度を上げた。
「ふ……あ、あ、あ、あああ」
 激しく上下する体に痙攣が走る。揺れる背筋に緊張が染み渡り、足の指先に力が篭もる。必死に堪える声は抑えきれず、月光の中に零れ落ちる。
「ああああああ、イく、イく、あああイっちゃううぅ」
 二度、三度と夏美の部分が鼓動に合わせて痙攣し、そして強く締め付け、遅れて下半身から広がるように全身がガク、ガク、と揺れた。ピンと反った背筋と上向いた顎、白い首筋が暗闇に映える。
「あああ……あ、あ……」
 震えが収まり、ガクリ、と夏美の体が崩れ落ちる。ギロロは夏美が倒れないように抱きかかえ、そっと額にキスをした。声を堪える為に噛んでいた唇から少し流れる血に気付くと、指先で拭い再びキスをする。
289rebellion:04/11/04 01:17:51 ID:xMgJGAiS
「ギロロ……好きだよぅ……」
 少し焦点の合わない目でぐったりと呟く夏美に、苦笑しながら、俺もだ、と囁いた。
「ねえギロロ……もしかしてまだ、イってない……?」
「夏美が気持ち良かったなら、それでいい」
「駄目!」
 夏美は力の入らない体を起こすと、自分の中からギロロを抜いた。
「そんなの、不公平だよ」
「いや、いい……」
「駄目!」
 ギロロの手を取って立たせると、夏美はゆっくりとギロロの足元に跪く。腰に両腕を回すと、まだ勢いを失っていないギロロを口に含んだ。
「お、おい、夏美……」
 夏美はそれに答えず黙々と顎を動かし、ぎこちないながらも確実に絶頂に導いてゆく。絡む舌と締め付ける喉の感覚に堪え切れず、ギロロは夏美の頭を掴み顎の動きに合わせて腰を前後させた。
「っく、ああ、いいぞ。イきそうだ……っ」
 ギロロの声に夏美が速度を上げる。飲み込まれるような吸い付きに我慢出来ず、ギロロは最後に深く腰を突き入れると同時に背筋を震わせた。
 口の中に投げ出された精液を、夏美は少し躊躇いながらもゆっくりと飲み下してゆく。こくり、と鳴る喉が無性に艶めかしく思えギロロは溜め息を吐く。ゆっくりと性器を引き抜くと、少し零れた精液を夏美の舌が舐め取った。
「ん……ちょっと苦あい……」
 微かに眉をひそめ最後の一滴まで飲み込んだ夏美を、ギロロは強く抱き締めた。堪らなく愛しい、と心の底から思えた。
「夏美……愛してる」
「あ……私もだよ、ギロロ……」
 今更ながらに赤くはにかむ夏美とは対照的に、ギロロは微笑みながら夏美の髪を撫でる。抱き合ったまま肩まで湯に浸かりながら、二人は囁く虫の声を聞いた。時間がこのまま止まればいいのに、と心の中で呟いた願いは、音になる事無く風に揺れる。
290rebellion:04/11/04 01:18:16 ID:xMgJGAiS
 どれ程そうしていただろう、一瞬、強い風が吹きはらはらと紅葉を散らす光景に、ふと我に返る。
「……そろそろ、上がるか……?」
「うん……」
 名残惜し気に湯から上がる夏美の肩に、一枚熟れた紅葉が張り付いていた。月光に照らされたそれは、滑らかな肌の上でタトゥのように仄暗く、深い真紅を焼き付けた。
 それに気付いた夏美が笑う。
「紅葉って、ギロロの髪の色みたいだね」
 指先から、雫が零れる。月の光に照らされて微笑むその姿は、女神のようにギロロには思えた。

 肩に焔える濡れた一葉を煌めかせ、それはあたかも刻印のように。
291rebellion:04/11/04 01:19:31 ID:xMgJGAiS
(9)

 帰りの車の中で、ギロロは固まっていた。
「姉ちゃん、よく寝てるね」
「昨日、遊び疲れたのかしら?」
 前で笑い合う秋と冬樹の会話を聞きながら、後部座席のギロロは自分の肩を枕にして眠る夏美の寝顔を盗み見る。
「伍長、大丈夫?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
 右腕を動かす事も出来ずに黙って座るギロロを、冬樹は振り返って労った。
「腕、痺れてない? 我慢出来なくなったら姉ちゃん叩き起こしていいからね」
「まあ……我慢出来ない程じゃない」
「もうちょっとで家に着くから。それにしても、良く寝てるわね〜夏美」
 すーすーと軽い寝息を立てる夏美の呼吸を感じながら、複雑な表情でギロロは腕組みしたまま窓の外を眺めていた。

「さー、着いたわよ〜」
「姉ちゃーん、家に着いたよー」
「ん……? もう?」
 ふあ、と片目を擦りながら伸びをする夏美は、隣で固まっているギロロに気が付く。
「あ……ひょっとして、私ずっと凭れてた?」
「……気にするな」
「……ゴメン」
 ちょっと申し訳無さそうな顔になる夏美の頭を、ギロロはくしゃくしゃと撫でる。
「さ、降りるぞ」
「うん!」
292rebellion:04/11/04 01:20:47 ID:xMgJGAiS
 各々の荷物をトランクから取り出し、玄関のドアを開ける。
「たっだいまぁ〜!」
「軍曹ー、帰ったよー」
「ケロロ、いるか?」
 車を車庫に入れている秋より先に、冬樹と夏美そしてギロロが玄関に荷物を放り込む。
「お帰りなさいであります〜!」
 元気な声と、どたどたと駆けてくる足音。そして、現れたのは。
「い」
「は?」
「……誰?」
 軍服を着た、青年だった。
「……貴様、何者だ……」
 とっさに銃を構えるギロロに対して、けらけらと脳天気な笑顔で緑のメッシュの髪の青年は答える。
「やだなあ〜、吾輩でありますよギロロ伍長」
「……まさか、ボケガエル……?」
 呆気に取られる三人の前に、更に二人が姿を現す。
「まあ、そういうこった。クーックックック」
「なのですぅ〜!」
 金髪の眼鏡の青年と、黒髪の少年。共に軍服を着ていた。
293rebellion:04/11/04 01:21:58 ID:xMgJGAiS
「という事は、そっちはクルルとタママか……」
 呆れたように呟くギロロに、クックックとクルルは笑う。
「察しがいいねぇ、先輩」
 眉間に皺を寄せ、ギロロはつかつかとケロロに近付きむんずとその襟首を掴む。
「……どういう事だ、これは」
「まあ。あのね。いやね。話せば長ーくなるんだけどね」
「……ほう、じっくり聞かせて貰おうか……」
「……ギロロ君、ひょっとして、怒ってる?」
「当然だ、この緑提灯」
「クーックックック。オッサン、短気は損気だぜぇ〜」
「ぐんそーさんをいじめちゃ駄目ですぅ〜」
「……安心しろ、後で貴様らもちゃんと地獄に送ってやる……」
 怒りを押し殺しながらケロロを掴んだのとは違う手で、銃をケロロのこめかみに突き付ける。
「わーっ! 早まるなであります〜っ」
「問答無用ーッ!」
 そんな光景を眺めながら、冬樹と夏美はがっくりと肩を落とし顔を見合わせた。
「……また賑やかになりそうだね」
「……勘弁して欲しいわ……」

 色んな物が動き出す。今、再び始まる、そう、何度でも。

                                 (第二部・完)
294名無しさん@ピンキー:04/11/04 01:27:00 ID:QyH0Ym4M
GJ!であります。
295rebellion:04/11/04 01:31:34 ID:xMgJGAiS
……という事でやっとこさ第二部完結です。
長々と引っ張ってすいませんでした……orz
(しかも引っ張った割にエロシーンあんだけかよって感じですが……)。
他のメンバーも擬人化した事だし、
また気が向いたら第三部も書いていこうかなと。

余談ですが、実体験元にすると身ぃ削れますね。
第一部もかなりそうでしたが、第二部のえちぃシーンも……orz
「割り切れないよ」なんて言われたらどう解釈していいんですか、教えてエロイ人。
自分なりの解釈を付けてみたつもりだけど、実際はどうなんだろう。
小説みたいに現実もハッピーエンドになればいいのになぁ。
独り言スマソ……
296名無しさん@ピンキー:04/11/04 01:50:43 ID:aptDyB2y
いい話をありがとう・・・。
今月のエースだとギロロの兄ガルルが登場してとんでもない展開になってましたが、いずれその話も書きますかね?
ケロロが地球人になったのってヤッパリ堂々とガンプラを買えるようにするためか?
ところでドロロはどうなったの?
自分だけ地球人にならないことからまたトラウマスイッチが・・・・・・・・・オンになりそう。
297rebellion:04/11/04 02:07:15 ID:xMgJGAiS
>294 >296
どうもです。
ガルルは是非出したいけど、はっきり性格とかまだ解らないのでエース次号待ちです。
ケロロは……ガンプラってのと、あと「面白そうだから」ってのも多分にあるとは思います。
ドロロはトラウマスイッチオンです。でも多分すぐに擬人化します。小雪ちゃんとも絡めてみたいですね。
次にはギロ夏をメインにしつつ、他のメンバーの話や>109さんのアイデアなんかも盛り込んでいけたらな、と。
298名無しさん@ピンキー:04/11/04 06:37:25 ID:qu0PlKAK
ttp://wrpws.com/gallery/and.htm

上のアドレスに623×モアの話があった。
これを参考にだれかこの二人のエッチネタプリーズ。
299rebellion:04/11/04 19:00:39 ID:xMgJGAiS
はいすんません、早速ですが第三部行っていいでしょうか。
今編からギロ夏だけじゃなくて他のカップリングにも挑戦してみます、
という事で。
相変わらず最初はエロ無しですので
エロパロ板だというのに何か凄く申し訳無いんですが……orz
300rebellion:04/11/04 19:02:02 ID:xMgJGAiS
『Believe』第三部 -それぞれの想い編-

(1)

「しかしクルルが事前にバリアを張ってくれてたお陰で助かったであります〜」
 軍服を着たケロロが脳天気に笑う。げんなりとしつつ軍服に着替えたギロロは机に肘を突き、三人をぐるり睨む。
「で。結局、どういう事だ」
「いや〜っはっはっは。話せば長ーい訳があるのであります」
「……ぐんそーさんが言う程長くないですぅ」
「貴様らには聞いてない」
「俺に喋れってか? クーックックック」
 四人は例の如く地下の作戦室に集合していた。会議用の机や椅子がこっそり地球人体型に合わせて変えられている事に、ギロロはまだ気付いていない。
「地球人化した先輩を元に戻すのに、まずケロン人を地球人化する装置を再度作ってだな。それからその装置を基礎に、地球人をケロン人に変化させる装置を逆に組み上げていく、とそういう訳さ」
「……理屈は解る。だが、どうして貴様らまで地球人化しているのかと、そこを俺は聞きたい訳だが」
「な〜に、装置が正常に作動してるかどうかの実験の為さ。クックック」
「本当にそれだけか? 貴様の腕なら最初から元に戻す装置も作れたんじゃないのか……?」
「クーックックック。先輩、勘繰りは良くないぜぇ」
「やはりな。……どうせ、ケロロが自分でガンプラを買いに行きたい、とかそういう理由なんだろう?」
「ギク」
「図星か。……怒る気にももうなれん」
「だってこの恰好だと、桃っチと一緒にお買い物とか行けるですぅ〜」
 はしゃぐタママを脇目に、ギロロは盛大な溜め息を吐く。
「でもでも、これで地球侵略がやり易くなったのは間違い無いでありますよ?」
「ム。……詭弁だが、一理ある」
301rebellion:04/11/04 19:02:44 ID:xMgJGAiS
 ふう、と腕組みしギロロは改めて三人を見回した。
 ケロロは緑のメッシュの入った髪にフォレストカラーの軍服、デザインはギロロのものと同じだ。大人びた顔立ちだが、その表情が幾分印象を若く見せている。
 クルルは無造作に長い金髪に分厚い眼鏡姿。だが眼鏡のデザイン自体は今流行りの細いフレームになっていて、鋭い切れ長の瞳が覗いている。サンドベージュのジャケットの中にはネクタイを締め、いかにも通信兵らしい。
 一方タママは少年然とした黒く丸い瞳をくるくるとせわしなく動かしている。軍服のデザインが簡単なのは、階級が低い所為だろうか。少しサイズの大きい軍服が、元々小柄な少年をより幼く見せていた。
 恐らくこれらはクルルのデザインなのだろうが、センスは悪くない。特徴をよく掴んでいる、と一瞬思った自分をギロロは苦笑する。
「まあいい。なってしまったものは仕方無い」
「そそそ。ケセラセラであります〜」
「貴様が言うな」
「地球人型になっても相変わらずだねぇ、お二人さんは」
「……貴様もな」
「そういえば」
 タママが少し考え事をするように口許に指を当てる。
「さっき、結局ドタバタしてうやむやになっちゃったけど、夏っチ達にもちゃんと挨拶した方がいいんじゃないですかぁ?」
「おお!」
 ポン、とケロロが手を叩く。
「そうでありますね。夏美殿達に改めて挨拶に行くであります!」
 ナイスアイデア、れっつらごー、などと勝手な事を喚きながら部屋を出ていこうとするケロロをクルルが制する。
「待ちな」
「何でありますか、クルル曹長?」
 振り返ったケロロに向かって、クルルが何かを投げて寄越した。同様にギロロやタママにもそれを手渡す。
「これは」
「仮にも挨拶に行くんだろ? 正装用のジャケットと軍帽だぜぇ」
「凄いです〜、カッコイイですぅ〜」
「……凝ってるな」
「ふふん、俺の趣味でね」
 ジャケットに袖を通しながら呟いたギロロに、クルルがヘッドホンを外し軍帽を被りながら不敵に笑う。
「では改めて、挨拶に行くであります〜!」
302rebellion:04/11/04 19:03:23 ID:xMgJGAiS

「ちょっと……何よそれ」
「だから〜、挨拶に来たであります〜」
 緑、赤、黄、黒。それぞれのカラーの軍人がビシッと敬礼をする。ケロロも口調はだらしないものの、その姿は流石サマになっている。
「これだけ揃うと圧巻だねー」
 冬樹が感心したように呟き、並ぶ四人を眺めた。
「……でも、やる事は今迄と変わんないんでしょ、どうせ」
「酷い言われ様だな、クックック」
「ええ〜、今までと一緒じゃないですよぅ。一緒に遊びに行ったりも出来るですぅ」
「そそそ。ガンプラだって一人で買いに行けるであります」
「……あんたは結局それなのね」
 ワイワイと賑やかに話している所に、玄関のドアが開く。
「あら、何の騒ぎ?」
 にこやかにリビングに入ってきたのは、仕事を終えた秋の姿。
「あ、ママ。お帰りなさい」
「お帰りなさいであります〜」
「あらぁ。こんなにタイプの違う男性ばっかり揃ってると何だか凄いわね〜」
 秋は一人ずつ指差しながら、感想を述べてゆく。
「ケロちゃんは好青年、ギロロ君は硬派、クルル君は……ビジュアル系? バンド系? タマちゃんは、そうね、ショタ系っていうのかしら。よりどりみどりね〜」
 カラカラと笑う秋の言葉に、クルルとタママががっくりと肩を落とす。
「俺ってビジュアル系だったのか……」
「……ショタ……ですかぁ……」
 少し落ち込む二人の肩をバンバン叩き、ケロロも揃って馬鹿笑いをする。
「はっはっは、二人共気にしないであります〜」
「ん……何か忘れてるような……」
 そんな遣り取りを見ながら、冬樹がそっと首を傾げる。何か、間違いを犯しているような……。
「何だ? 何か気になる事でもあるのか?」
303rebellion:04/11/04 19:03:55 ID:xMgJGAiS
「……あのさ、伍長。兵長は……?」
「……ゲロ」
 冬樹の言葉にケロロとギロロが凍り付く。
「マズっ……」
「……すっかり忘れてた」
「あー、奴はあんま地下に来ねえからなぁ」
「そういえばいましたね〜、ドロロ先輩」
 頭を抱える二人の背後から、そっと声が聞こえる。
「ケロロ君……」
「……い」
 ケロロがそっと後ろを振り向くと、そこには涙を溢れさせたドロロの背中があった。何だかドロッとしたオーラが漂っている。
「……僕、また仲間外れなんだね……」
「いやあのその、そういう事じゃ」
「友達、だよね僕達……?」
「もももも勿論であります〜」
 冷や汗を垂らしながらがっくんがっくんと首を縦に振るケロロ。その張り付いた笑顔とは対照的に、ドロロの瞳は段々無表情になってゆく。
「……僕、今日はもう帰るよ……」
「まままま待つでありますドロロ〜」
 ドロン、と煙を立ててドロロの姿が消える。北風が吹いたように凍り付く空気。
「あちゃ〜ドロロ先輩あれ怒ってるですぅ……」
「トラウマスイッチ、入ったでありますな……」
「ど、どうするよケロロ……」
「まあ明日にでも捕獲しちまえばいいんじゃねぇの? 面倒な奴だぜ……」
「う、う〜ん。次会ったら素直に謝るであります……」
 小隊のメンバーは揃って、溜め息を一つ。

 ケロロ小隊地球人化作戦、始動。前途多難なれど、目標は高く。
304rebellion:04/11/04 19:05:25 ID:xMgJGAiS
(2)

 秋の日は穏やかだった。季節外れの台風も過ぎ、高い空と紅葉の色付きが街を彩っている。夏美と冬樹、ギロロの三人はのんびりと夕飯の買い物に出掛けていた。
「で、軍曹ったら平謝りだったんだ。土下座までしてて、ちょっと可哀想だったかな」
「……自業自得でしょ。仲間の事忘れてたんだから」
「それを言われると俺も胸が痛いな」
「ギロロはまだいいのよ、悪いのはあのボケガエルなんだから。可哀想なのはドロロの方だわ」
「ははは。そうだね」
 笑いながらゆるやかな坂道を下る。鮮やかな黄色に染まった銀杏の葉が、はらり蒼穹に映えていた。
「伍長、重い物持って貰っちゃってゴメンね」
「いや、気にするな」
 ギロロが肩に担いでいるのは30kgの米袋。その言葉通り、さほど重くは感じていないのか実際汗一つ掻いていない。
「近所のスーパー、宅配して貰うとお金掛かっちゃうんだ。ギロロがいてくれて助かるわ」
「まあ居候の身だしな。これぐらいなら幾らでも」
「ほんと力強いよね。いいなあ」
 冬樹が少し羨ましそうに見上げる。両手に下げたビニール袋が重いと感じる自分を、少し恥ずかしく思った。
「男はこれぐらい頼もしくないとねっ」
 夏美が嬉しそうにウインクする。それを見てギロロは照れたようにそっぽを向いた。
「でもさ、ふと思ったんだけど僕達って周りからどんな風に見えてるのかな」
「どんな風に、とは?」
「うーんと、僕と姉ちゃんは姉弟でいいんだけど、伍長はちょっと歳が離れてるから」
 そうねえ、と夏美が小首を傾げ考える。
「……親戚のお兄さん、ってとこかなぁ」
「それが妥当な線かなあ。伍長は自分でどう思う?」
「まあ、夏美の言ってるのが正しいだろうな。親子じゃ年齢が合わないし、兄弟にしてはひとまわり以上歳が違うからな」
305rebellion:04/11/04 19:06:34 ID:xMgJGAiS
「あは、やっぱり。じゃあさ、伍長って何してる人に見える?」
「……軍人」
 呟く夏美の言葉に、ギロロと冬樹が揃って吹き出す。
「姉ちゃん、それじゃそのままだよ」
「え、駄目?」
「駄目じゃないけど。でも背高いし体格いいし」
「スポーツってのもちょっと違うわね。どっちかいうと格闘家とかプロレスラーとか?」
「それも近いけど、やっぱりイメージ違うね。うーん、警官とか自衛隊員とか?」
「こんな髪の赤い警察官はいないと思うが。……自衛隊とは何だ?」
「あ、自衛隊知らないの伍長? えっとね、何だろう。軍隊ともちょっと違うらしいし」
「まあ、なんか国の人らは揉めてるみたいだけどねそれで。日本の国を守る……軍みたいな人達、ってところかな。軍隊じゃないって言ってる人らもいるし、厳密には分かんないや」
「ふむ……成る程」
 他愛ない話をしながら、午後はゆっくりと過ぎて行く。流れる雲が、穏やかな街並みにうっすら影を落としていた。

 同じ頃。日向家地下のクルルズ・ラボでクルルは一人コンソールに向かっていた。
「ちょっと休憩、しませんか? お茶淹れようと思ってるんですけど」
 モニターを見詰めるクルルに、モアがそっと声を掛ける。
「今はいい」
「でも、あまり根詰め過ぎると、疲れちゃいますよ?」
「いい」
「でも……」
 純粋にクルルの事を心配するモアの態度に、多少苛立ちが募った。何故、こんなに無性に腹が立つ?
 機嫌悪げに立ち上がるクルルを見て、モアは少しだけ微笑んだ。解った行く、とクルルが作業を中断するものだと思ったからだ。しかし、その予想は裏切られる。
「…………んだよ」
「……え?」
「目障りなんだよッ」
 クルルが、胸の前で組まれたモアの手首を掴み、体ごと壁に叩き付ける。
306rebellion:04/11/04 19:07:29 ID:xMgJGAiS
「ひっ……!?」
 片方の手でモアの両手首を壁に押し付けたまま、空いた手で自分の眼鏡を外す。切れ長の炎えるファイアオパールのような瞳がモアを直接、射竦める。
「く、クルルさん……」
 怯えるモアの顎を持ち、くいと上向かせるとクルルはその鼻先で囁いた。
「ニンゲンってのは決まった発情期が無くて、いつでも生殖行為が可能なんだってなぁ……? お前で試させて貰えるかい? クックック……」
「や……駄目、駄目です……助けておじさま……」
 その言葉にクルルは鋭い眼差しをさらに細める。言葉を断ち切るようにモアの唇を割り、無理矢理に舌をこじ入れた。
「む……んんっ」
 力尽くで掴まれた手首が軋み、少し痛い。蹂躙される口の中の感触に嫌悪感を抱きながら、それでもモアは抵抗する事が出来なかった。唾液が唇から溢れ、首筋を伝い服の襟元に流れ落ちる。
「ん……ああっ、……ぷはっ、はーっ」
 クルルがようやく唇を離すと、息苦しさから開放されたモアが大きく荒い息を吐く。
「駄目です……クルルさん……やめて」
 嫌々をするように首を振るモアを無視し、その柔らかな太股の間に足が差し込まれる。割り開こうと入ってくる膝を、モアは必死で拒み足を閉じ抵抗する。
「駄目、助けておじさまあっ……」
 モアの瞳から一筋、涙が零れる。
 その時、クルルズ・ラボのドアが静かに開いた。
「モア殿〜、クルルはまだであり……あり」
 絶句するケロロ。その姿を認めると、クルルはモアを突き飛ばし、ケロロに投げるように押し遣る。よろよろとケロロの胸に倒れ込んだモアはしゃくり上げ、しがみついて泣きじゃくっている。
「クルル曹長、これは……」
 困惑したケロロを尻目に、クルルは椅子にどっかと腰を下ろし、再びモニターに向かう。
307rebellion:04/11/04 19:08:05 ID:xMgJGAiS
「何でもない」
「クルル」
「ちょっと一人にしてくれねえか、隊長」
 その後ろ姿に何も聞けず、ケロロは言葉を飲み込んだ。
「解った……さあモア殿、行くであります」
 二人が部屋を出、ドアがまた静かに閉まる。液晶の光に照らされた暗い部屋の中、クルルは一人、笑っていた。
「クーックックック……俺は何がしたいんだ、え?」
 自嘲の笑みを浮かべながらコンソールのパネルを叩く。自分の感情をコントロール出来ない事に苛立つというよりは、むしろ自分では制御出来ない感情が存在する、その事に腹が立つ。
 ポケットから煙草を取り出し、そっと火を点ける。にやり歪めた口許で、ちりちりと煙草の巻き紙が燃える音が静かに響いた。

 揺れ始める世界。そして一つの物語。澄んだ陽射しは、地下には届かない。
308rebellion:04/11/04 19:08:56 ID:xMgJGAiS
(3)

「モア殿……もう泣かないでであります……」
 ケロロの自室ではモアが泣きじゃくっていた。ケロロが淹れたカフェオレのカップを両手で持ち、くすんくすんとしゃくり上げている。
「だって、おじさま……クルルさんが、クルルさんが……」
「クルルには吾輩から言っておくであります」
「違うの……そうじゃないんです」
 モアは涙を拭うと、潤んだままの瞳でケロロを見上げる。
「だって凄く寂しそうで悲しそうで辛そうで、……だってクルルさん、あんな事する人じゃないから……。きっと、戸惑ってるんだと……思います」
「戸惑う……?」
「ニンゲン、に」
 支離滅裂とも取れるモアの言葉は、しかし核心を突いているようにもケロロには思えた。感受性の強い純粋なこの少女の、それは動物的なまでの、勘。
「解ったであります。……けれどそれは、モア殿が心配する事じゃない」
「わたし、クルルさんの力に……なれないんですか?」
 ケロロはゆっくりと首を振る。
「モア殿の気持ちは痛い程解るであります。けれど、そうじゃないであります。それは、他人が助けるんじゃなくて、自分でどうにかしていかないといけない物だから……」
「おじさま……わたし、わたし」
 優しくそっと抱き締めるケロロに縋り付き、涙をポロポロと零すその姿が痛ましくて、ケロロはモアを愛おしい、と思った。
「いいこだから、泣かないで。どうしたら泣き止んでくれるでありますか……?」
「おじさま……モア、って呼んで」
「……モア殿?」
「殿、付けずにモア、って呼んで下さい……」
「……モア……」
 ケロロの言葉に涙を堪え、戸惑いながら見上げる。愛らしいつぼみのような唇が震えつつ、そっと呟く。
「おじさま、……キス、して下さい……」
「モア……」
309rebellion:04/11/04 19:09:32 ID:xMgJGAiS
 視線が、絡み合う。そっとモアの両頬を包むように手の平を添え、ケロロが顔を近付ける。モアはゆっくりと、目を閉じた。
「ん……」
 軽く、唇が触れる。ケロロの腕が、モアの体に回される。
「……モア、泣き止むであります」
「……はい、おじさま」
 二人は顔を見合わせ、クス、と笑い合った。涙の跡はもう乾き初めていた。
「そろそろ夏美殿達も戻ってくるであります。顔を洗って、いつもみたいに……笑うと、いいであります。モア殿に涙は似合わない」
「はいっ」
 ケロロの呼ぶ声が『モア』から『モア殿』に戻っていた事にモアは気付いたが、何も言わずにいつもの笑顔を浮かべた。あれは淡い夢、自分の胸の内だけに秘めるべき……夢。
 モアの足音が消えた事を確認してから、ケロロは自分の唇をそっと指でなぞった。しばし物思いに耽り、無意識の内にそっと呟く。
「モア殿も、……オンナノコ、なんでありますなぁ……」
 当たり前の事を、当たり前のままと思っていた自分に苦笑する。
 玄関の方が騒がしい。どうやら買い物に出ていた三人が戻って来たようだ。
「さて、吾輩も食事の手伝いをするでありますか〜」
 うーん、と伸びをして部屋のドアを開ける。顔を洗い終えたモアの肩を抱き、二人でキッチンに向かった。

 部屋には、カフェオレの甘い残り香。キスという名の、甘い夢。
310rebellion:04/11/04 19:14:28 ID:xMgJGAiS
今回ここまでです。
ケロモアのシーンでえちぃの期待した方、ゴメンなさい。
モアちゃんがえちぃ事するのはもうちょい先なので。相手がどっちなのかはお楽しみですw
ドロロも早く出したいなぁ。
ネコタン出すかどうかは、次回のアニメ見て決めようかなとかw
311名無しさん@ピンキー:04/11/04 19:46:16 ID:aCsgAasC
クルモアとケロモアがありますが私はケロモア派です!
この二人の擬人化ネタ話はこれまで投下されてなかったので以後の展開を期待しとります!
312名無しさん@ピンキー :04/11/04 20:24:32 ID:LrxZVwvO
>>310
続き期待しております〜。

>>311
私もケロモア派です〜。
ケロン・地球人カップリングではギロ夏は多そうだけど、他はどうなんでしょうね。
313279:04/11/04 20:37:41 ID:RHWAFGwc
いつもとなんの変わりない日曜日の朝・・・僕はあたり前の用な一日だろう・・・そう思った、しかし、それはとてもとても長い一日になるなんて・・・
僕は服を着替下に降りた、しかし誰もいなく、一枚の紙が置いてあった
冬樹へ・・・健康ランド行って来ますby母&夏美より
「まあいいや・・・一人で本読んどこ・・・」
ヒック・・・僕はまた自分の部屋に行こうとしたら、誰かの泣いてる声が聞こえた
「だ、誰?」
「冬樹さん・・・」
 そこにいたのは恐怖の大魔王の娘アンゴル=モアがいた  
「どうしたんですか?モアさん」
「 実は・・・おじさま達が・・・」
「え、軍曹達が!?」
僕達は急いで軍曹達の部屋に向かった
314279:04/11/04 21:27:57 ID:RHWAFGwc
「軍曹!!」
僕達が部屋に入った時には軍曹達は・・・干からびていた・・・
「ぐ、軍曹!?どうしたの!?」
返事がないただのしかばねのようだ・・・
「いったい、どうしたんだろ・・・」
「とりあえす、水で浸してみます?」
「う〜ん、そうだね・・・」
とりあえず、軍曹達を水に浸して置き、その間、モアさんと一緒に待っていた今日のモアさんは不陰気が全然違う・・・なんてゆいか色っぽい感じが・・・
「?どうしました、顔に何か?」
「あっ、いえなんでも・・・」
しかし、僕は知らなかった・・・この時が軍曹達(主にクルル)の罠だとゆうことを・・・
315279:04/11/04 21:36:06 ID:RHWAFGwc
エロシ〜ンは明日の今頃投資します
316名無しさん@ピンキー:04/11/05 02:09:07 ID:oXlujsBb
>>279
乙です。
でも誤字が多めなんでupする前に校正してくれるとありがたいです。
私が気にしすぎかもしれませんが、「いうこと」を「ゆうこと」とか書か
れると萎えてしまうんで・・・。
317名無しさん@ピンキー:04/11/05 02:29:04 ID:Rvninogp
冬樹×モアですか?
なんにしろ楽しみにしてますので。
318名無しさん@ピンキー:04/11/05 08:19:54 ID:SaHKwbOL
この話の最後には絵にも描けない恐ろしい形相をした冬樹が見れるのか?
319rebellion:04/11/05 08:38:51 ID:9N80Iydj
ども。>>300-309の続きです。
なんか今日は一日中小説書いてたような……。
320rebellion:04/11/05 08:39:56 ID:9N80Iydj
(4)

 斜めになった陽射しが段々と朱色に染まってゆき、東の空からは月と共に群青色の翳りが立ち上ってくる。そんな平和な光景を眺めながら、ドロロと小雪は並んで屋根の上で座っていた。
「まさか、人間になっちゃうなんてね」
「驚いたでござるか?」
「まあ、少しは……」
「はは。拙者自身ですら驚いている故、小雪殿が驚くのも無理無いでござる」
 柔和な顔に、風で煽られた青みがかった髪が掛かる。
「夏美さんはドロロを見て何か言ってた?」
「……予想通り、って言ってたでござる」
「そうだね、確かにドロロ、って感じするもんね。その姿」
「そうでござるか? 何だか照れるでござる」
 二人は目を合わせ笑い合う。座った屋根の下からは、夕飯時らしい良い匂いが立ち上ってくる。
「ああ、もうこんな時間。……うちもそろそろ御飯にする?」
「そうでござるな。したらば、そろそろ帰るでござる」
 秋の日は釣瓶落とし、とはよく言ったものだとドロロは思う。太陽は残り香を映しながら、もう既にその顔を隠そうとしていた。

「夏美殿、おかわりっ」
「……ギロロで大体は解ってたけど、やっぱり。アンタ達って地球人の姿の方が食べる量が多いのね」
 秋、夏美、冬樹、ケロロ、ギロロ、そしてモア。六人で囲む食卓はいつも以上に賑わしかった。
「そりゃあ体積が増えたんだから、食べる量も増えるのは当然の事であります〜」
「ボケガエル、アンタ明日から食事の準備の手伝いも仕事に追加ね」
「ほえっ!? そんな殺生な、夏美殿〜」
「居候の上にそんだけ食べるんだから当然でしょ」
「おじさま、私も手伝いますから……てゆーか、満漢全席?」
「そんなの言ったらギロロ伍長はどうなんでありますか!?」
「伍長は買い物の手伝いしてくれてるんだよ。今日だってお米運んでくれたし」
321rebellion:04/11/05 08:40:57 ID:9N80Iydj
「ケロちゃんの作る御飯、楽しみだわ〜」
「そ、そんなママ隊長殿まで……」
「何なら百歩譲って、食事の後の食器洗いでもいいわよ」
「あ、ありがとうございますであります夏美殿〜」
「……ちょっと、何でアンタ泣いてんのよ。そんなに食事の準備、イヤ? ひょっとして料理苦手なの?」
「そそそそんな事無いでありますっ」
「……こいつはな、料理が下手なんだ。最近やっとそれを自覚してきた所でな……」
「わわギロロ伍長、バラしちゃ駄目であります〜」

 そしてケロロの日課に食器洗いの仕事が加わった頃、クルルズ・ラボではクルルが一人、スピリタスを飲んでいた。
「く……はぁ。ヤケに今日の酒は沁みるぜ……」
 96度の火酒を一口飲む毎に、喉、食道を通って噴門、そして胃の上部までが爛れてゆく熱い感覚が胸部に広がる。口中の粘膜が火傷の跡のように皮が浮いてボロボロと剥がれてゆく。
 嫌な、酒だ。浮いた口中の薄皮を器用に歯と舌で引き千切り、床に吐き捨ててから再びグラスを呷る。頭痛が酷い。何錠かの鎮痛剤を噛み砕き適当に喉に流し込んで、ソブラニー・ブラックルシアンの黒い巻き紙に火を点けた。
 一口煙草を吸い込んで、金の吸い口を噛みながら無造作に流れた金髪を掻きむしる。体が熱いのは、何も酒だけの所為じゃ、ない。
「……クソ」
 自棄酒? 俺様が何を自棄になる必要があるんだ、と呟いて一人笑う。自問自答しながらそれが無意味な事だとは気付かない、いや気付かない振りをしているそれこそが自棄。この矛盾。
「……下らない」
 ゆらり立ち上がると、準備をする為に歩き出す。何の? と呟いて自分を嘲笑う。決まっている。実験の、だ。
「……俺様は、俺様のやり方でやりたいようにやるだけさ」
 全身からねっとりとした汁のような汗が噴き出す。ワイヤレスのヘッドホンから流れる曲はフル・ボリューム。チルアウト・ミュージックなんて不必要だ、とひとりごちた。
 さあ、レイヴを始めようか。DJは俺。踊るのは、踊らされるのは……誰?
 クックック、と笑いながら煙草を床に落とし靴底で丹念に踏み付ける。リノリウムの焦げる、嫌な臭いがゆっくりと漂った。

 崩れる世界の中で、踊ろう。キミトボク、ソシテミンナ。
322rebellion:04/11/05 08:42:21 ID:9N80Iydj
(5)

 夏美が気付いたのは、見知らぬ天井の蒼い光。
「……ここ、どこぉ……?」
 幾分ろれつの回らない舌で呟き、ぼんやりとした意識にはまだ紗が掛かっている。
「お目覚めかい、お姫様?」
「……あんた……くるる……」
 夏美ははっきりとはしない目を無理矢理こじ開け、覗き込む人物の顔を確認する。艶やかな金髪がさらり流れ、液晶モニタの薄い光に照らされて淡く輝いていた。
「ちょっとね、実験に付き合って貰うぜぇ?」
「嫌よ……誰が」
 弱々しい罵声を浴びせるが、ベッドに寝かされ手足を拘束されたままでは声以外に抵抗のしようも無い。
「アンタに拒否権は無いんだよ」
 注射器を持ったクルルが、夏美の腕を脱脂綿で擦る。アルコールのすうっとする冷たい感触が、インフルエンザの予防接種の記憶を喚起させ、ぞわりと背筋を凍らせた。
「嫌だって、駄目……注射、嫌いなの」
 反射的に身を捩る。が、拘束された上にがっちりとクルルに掴まれた腕は微動だにしない。
「静かにしてな……すぐ済むから」
 クックック、と笑いながらゆっくりと針を突き刺す。チクリとした痛みと、追って感じる血管に異物が押し込まれる鋭い違和感に、夏美は短い悲鳴を上げた。
「嫌ッ……! な、何の薬なの? 何を注射したの?」
「直ぐに解るさ。血管注射だから、時間はそう掛からない」
「駄目! 嫌、助けてギロロっ」
「無駄だね、オッサンは強力な睡眠薬で眠らせてあるのさ。モア風に言えば『ていうか、用意周到?』って感じかな。クーックックック」
 機嫌がいいのか、クルルなりに軽口を叩く。だが夏美は顔から血の気が引き、笑う気には到底なれなかった。
「さあ、そろそろ効いてくるかな。その強気がいつまで保つかねぇ?」
 わざと見せ付けるようにストップウォッチのボタンを押し、不敵に笑うクルル。
「何の薬だか知らないけど、私負けないから……アンタなんかに」
「その強がりがイイんだよ。虚勢張ってた奴が陥落する瞬間ほど気持ちイイものは無いからなぁ。さあ、そろそろ一分経過だ」
「何が目的なの」
「何も。強いて言えば、薬の実際のデータが欲しい、ってとこかな」
323rebellion:04/11/05 08:43:15 ID:9N80Iydj
「腐ってる。狂ってる。イカれてる」
「電波系で売ってる俺としちゃあ、そう言われるのは光栄だね」
「おかしいよ、アンタ」
「罵られるのも嫌いじゃないぜ。……二分経過」
「何よアンタなんかアンタなんかアンタなんか」
「……そろそろ効いてきたかな。自分で、ちょっとおかしいと思わないかい?」
「嫌い嫌い嫌い、効いてなんかない大丈夫私は私は私は」
「アンタ、自分で言ってる言葉、解ってるか?」
「私……私私私私……」
「クク、クーックックック。自分の名前、言ってみな」
「な夏美、日向夏美なつみななな」
「よし、OKだ。意識ははっきりしてるな?」
 こくん、と夏美が頷いた。目の輝きは既に失われている。
「教えてやるよ。この薬は、簡単に言えば自白剤みたいなもんだ。意識をクリアに保ったまま欲しい情報を喋らせる事が出来る。更に命令すればどんな行為でもさせる事が出来る……本人の意志に関わらずだ。どうだ、素敵なクスリだろ?」
 笑いながらキーを操作し、夏美を拘束していた鎖を緩める。
「さあて、じゃあ答えて貰おうか。……ギロロと、アンタ寝ただろ?」
「ギロロとした私ギロロに抱かれた」
「OKOK。じゃあ今度はどんな風に抱かれたか言ってみな」
「温泉で抱き合って浸かったままキスして愛し合ってそれで私がシてあげてそれでそれで……」
「クク、失楽園ごっこかい? オッサンもやるねぇこんな小娘相手に」
 赤裸々な内容を喋りながらクルルの屈辱の言葉に涙すら出ない自分が、酷く疎ましかった。
「じゃあ服を脱いで貰おうか。温泉だったら当然二人共裸だったんだろ?」
 下世話な笑いを浴びながら、それでも止める事が出来ない体。夏美は言われるままに一枚一枚、服を自ら剥ぎ取ってゆく。全てを取り去った時に、クルルは賞賛の口笛を吹いた。
「……成る程ねぇ、いい体してるぜ。オッサンが夢中になるのも無理ねぇな」
 ギロロはそんなじゃない、と叫びたかった。叫べなかった。酷く、色々が煩わしかった。体の枷は外されたが、心に食い込んだ拘束具は血が滲む程締め上げていた。
「じゃあさ、オッサンに抱かれた時の事思い出して、自分でシてみな。安心しな、俺は手ぇ出さねぇよ」
324rebellion:04/11/05 08:44:33 ID:9N80Iydj
 クルルがそっと眼鏡を外す。朱に澱む眼光が、夏美の瞳を射る。あの時の記憶が無理矢理呼び覚まされ、自動的に体が火照る。こんなの嫌、と叫ぶ声は音にならない。
 手が勝手に動く。体が勝手に揺れる。陰部がギロロを思い出し蜜が溢れる。弾む胸、上下する腰。リミットが、外れる。
「ふあ、あああっ、いい、いいぁあああ」
 漏れ出る声が悔しかった。体は貪欲に快楽を求めていた。ぽた、ぽたと止め処なく愛液が飛び散る。自分で差し入れた指が別の生き物のように中を蠢く。
「嫌、ああっ、駄目、きもちいいい」
 襞が収縮する。突起が屹立する。汗が流れ出す。口が半開きになり、何かを求めるように舌が宙を彷徨う。
「指じゃ、物足りねえだろ? ホラ、ちょっと手どけな」
 クルルの言葉に素直に指を引き抜く。ポタ、と指先から零れた蜜。クルルが夏美の陰部を開き、隠し持っていた玩具をその裂け目に押し込みスイッチを入れた。
「ふぁ、いいっ、凄いぃ、あああっ」
 駄目、駄目と喘ぎながら頭が真っ白になる。腰の動きが自然と激しくなる。
「どうだい? 特別製だぜぇ、クックック」
 中を深く突き上げる感触、襞を擦り上げるその激しさにより白く濁った濃い液が流れ出す。激しく震え蹂躙するその動きに、夏美は背を緊張させ反応する。花芯の突起を自分で弄りながら、夏美は雌のように快楽に没頭した。
「ギロロのと、どっちが気持ちいい?」
「あ……ふぁ、わ……かんない……きもち、いいい」
 涙を流し上の空で答えるその姿に、クルルは満足そうに、フンと鼻で笑った。出来は、上々だ。
「壊れるのと、ヤツが来るのとどっちが先かな? 薬が切れたら後遺症は残らねぇが、薬が効いてる最中に壊れちまうのはどうしようもないからなぁ」
 まあ壊れたところで俺には関係無いがな、と嘲笑いながらドアを眺める。
 ……来た。
 足音が聞こえる。程なく、ドアが静かに開いた。
「……グッドタイミング。そろそろ来る頃だと思ってたぜぇ」
 銃を構えたギロロが、そこにいた。
「……何を……やっている、貴様……」
「やっぱり凄い精神力だな。先輩に投与した量、象でも夢を見ないレベルだぜぇ。まあコイツの事なら、アンタ死んでても生き返って来るかも知れねぇけどな」
 口の端を吊り上げて笑う。全ては計算通り。
325rebellion:04/11/05 08:45:08 ID:9N80Iydj
「……何をやっている。質問に、答えろ」
「何って、オナニーショーだよ。見て判んねぇかオッサン?」
「貴様……ッ」
 引き金を引こうとした瞬間、力が抜ける。ガク、と片膝を突いたギロロを眺め、クルルが嗤う。
「まだ薬の効果、切れてないんだろ? 無理すんなよオッサン。……おい、中止だお嬢ちゃん」
「ふぁ……?」
 クルルの命令に夏美の動きが止まる。呆然とした表情のままの夏美に立つように言い、クルルは夏美の背をギロロ目掛けて蹴り飛ばす。全裸のまま、玩具の突き刺さったままの夏美がギロロに抱き留められるように倒れ込んだ。
「ぎ……ろろ?」
「そうだ、俺だ夏美。しっかりしろ」
「おっと、まだ薬の効果は切れてないからな。慎重に扱えよ? 尤も、オッサンが壊れた肉人形が趣味だっていうなら俺は止めはしないがねぇ」
「貴様……! それ以上愚弄するな!」
 ギロロが吠え、引き金を引く。クルルの額を狙った弾丸はしかし寸前で遮断され、あえなく床に転がる。
「バリア……か」
「そういうこと。幾ら撃っても今は無駄だぜぇ」
「くっ……」
「大人しく行った方が身の為だぜ。お嬢ちゃんに打った薬は後遺症は無いが、オッサンに投与した方は強烈な後遺症が出る。今はまだいいが効果が切れた後に地獄を見る。安静にしてるんだな」
 クーックックックと勝ち誇ったように嗤うクルルから目を逸らし、夏美を抱えギロロはゆっくりと立ち上がった。去ろうとした二人に、ふとクルルが声を掛ける。
「お嬢ちゃん」
 夏美の混濁した意識の中で、クルルの声が聞こえる。
「……アンタは、前座だよ」
 クルルがニヤリと笑い、吐き捨てた。

 絶望の歌を唱う。狂気の詩を詠う。永遠は、まだ続く。
326rebellion:04/11/05 08:48:38 ID:9N80Iydj
今回ここまでです。
クルルがちぃっと鬼畜気味ですがどないでしょうか。

……しかしこんな長々続けていいのかな……なんか申し訳無いような……
327名無しさん@ピンキー:04/11/05 08:55:51 ID:JMK83XAC
クルルすげー、怖ぇー、……カッコイイ。惚れそうだ。
ギロ夏スキーですが、ドキドキしながら読ませていただきました。

このシチュは萌えるでありますなー。GJ。
328名無しさん@ピンキー:04/11/05 10:10:05 ID:ofQkymwp
気にしちゃ駄目だ!
アンタ ネ申 だよまったくもう!
Good Job通り越して、God Job!
329名無しさん@ピンキー:04/11/05 11:35:39 ID:oQ9618z+
くはぁ〜  クルル鬼畜だー
すごすぎるよ!
続きが早く読みたい!!
330名無しさん@ピンキー:04/11/05 14:21:15 ID:7/IfMwC/
す、すげぇ!まじですげぇ!!
こんなの絶対書けないよ…
勉強し直しだよ…

続きまっております。
長々でもむしろ全然OK!!
331279:04/11/05 19:07:36 ID:C1RGngF9
・・・それから、何時間たっただろう・・・軍曹達はまだ直ってなく心配が続いた・・・
「・・・でも、軍曹達なんでひからびてたのかな?」
「う〜ん私が入ったときはもう・・・」
「そっか・・・」
「あっ!そういえばおじさま部屋に見慣れない機械が・・・」
「もしかしてそれかも!」
急いで僕達は軍曹の部屋に急いだ・・・
部屋の中はいつもと同じ感じだったが・・・たった一つを除いて、それは・・・
「・・・TV?」
「はい、おじさまが干からびてる時何か違う感じのTVがあったんです」
そう、そこには少し古いTVがあった、モアさんが言うには、軍曹達はTVの前にいて、電源が切れていたらしい
「どうする・・・付けてみるけど」
「はい・・・お願いします・・・」
そして僕は、TVのスイッチを入れた
332279:04/11/05 19:34:42 ID:C1RGngF9
ビュン・・・一瞬にして物凄い光を出し、気が付いたら、別の場所にいた
「ここは?」
「さぁ?てゆ〜か奇想天外?」
あたりを見渡すと、大きな電波やガンプラなどが会った
「もしかして、軍曹達ココにいるのかな?」
「・・・ふ、ふゆきサン・・・」
「えっ・・・!?」
モアさんが震えて指をさしたのは、姉ちゃん達の姿だった・・・しかし、それはいつもとは違う感じだった
「姉ちゃん!?」
「ふ・・・ゆき?なん・・・でココに・・・いや、早く逃げて・・・お願い早く・・・」
「え?なん」
でって言おうとした時体が急に熱くなり、体の自由が聞かなくなった・・・そこに聞きなれた声が聞こえた
「ク〜クックッ・・・ホント簡単に捕まりやがたぜ・・・」
「え?捕まった?」
「まぁ、今から面白い事してやるからよ・・・そこで見てな・・・クックッ」
333名無しさん@ピンキー:04/11/05 20:56:29 ID:MlctX0ZZ
すごいっスね・・・
どれだけ自分が下手か改めて思い知らされたっス・・・
修行だ!俺!!
これほどの小説を書けるあなたにはエロゴッドの称号を・・・・・・
嬉しくないっスよね・・・
334279:04/11/05 21:17:11 ID:C1RGngF9
「さてと、まずはこれをこうして・・・」
クルルがもってる謎の機械を操りだした
「クックッ・・・まぁ、楽しみな・・・」
そう言ってクルルは姿を消した・・・辺りを見渡すと、姉ちゃんが何かが襲ってくる見たいに震えてた
「姉ちゃん、大丈夫!?」
「ふゆきぃ・・・だめ・・・来ちゃらめぇ・・・あぁ」
姉ちゃんは、いきなり服を脱ぎだした、姉ちゃんは僕に近ずきキスをした・・・
「んっ・・・はぁ」
嫌がれば嫌がるほど、理性が無くなり、何かを考えると、性欲がでて、我慢が出来なくなってくる、なにかが・・・消えていく感じだった・・・
「姉ちゃん、もう・・・我慢出来ないよ」
「冬樹・・・おいで、一緒に気持よくなろ・・・」
335279:04/11/05 21:19:33 ID:C1RGngF9
すいません、また続いてしまいました・・・
しかも、冬×夏になっちゃたし・・・でも、冬×モアも入れるので楽しみしてください
336名無しさん@ピンキー:04/11/06 00:28:21 ID:I/d4l+mX
rebellion読みましたがシリアスすぎるのもなんだしオチをつけてみては?
個人的に最終的には最悪の展開になる前に事情を知った冬樹があの怒りの顔になり、クルルの暴走を止める。
と、いうのを考えましたが効果は充分あるかと、なんせ湿気で暴走した軍曹を一撃で沈黙させましたし。
こうして状況を収束させるというのを考えましたがどーすか?
337279:04/11/06 00:32:42 ID:W/1t9ilX
>>336
確にそうゆうオチにしたいんですが・・・
皆がビックリするようなオチを検討中ですので、オチがみつからなければその方向で(w
338rebellion:04/11/06 03:22:35 ID:bzPyM20s
感想下さった皆様、ありがとうございます。
自分の中ではまだイマイチエロの文法みたいなのが掴めてなかったりもするんですが……
そ、そんなに褒められると照れてしまいます……orzハズカシイ
でもクルルはまだまだこれが本気じゃなかったりしますw

>336
助言ありがとうございます。
うーん、でもずっと今までシリアスで来てて
これからまた各々の関係の展開もありますし、
オチというかクルルの暴走を止める手段も(シリアス的にですが)
一応考えてありますので……。
でも、このシリーズじゃなくて単発物を書いた時には
そういった“オチ”を使わせて頂くかも知れません。
どうもです。
339名無しさん@ピンキー:04/11/06 08:23:41 ID:FW5dXl1W
なにはともあれ続きかまたは新作の投下期待してますので。
340名無しさん@ピンキー:04/11/06 16:08:33 ID:EB68lzo6
ケロロ軍曹のゲームで日向秋の怒りの形相の必殺技があった。
背景にエヴァが見えるやつ。
これ何かのネタに使えない?
341名無しさん@ピンキー:04/11/07 03:37:21 ID:XzryQqhh
マンガではママさんが怒る姿はなかったな
そういう意味では新鮮かと
342名無しさん@ピンキー:04/11/07 17:01:52 ID:1kDemQ0Z
前のスレの秋×新人の話で秋が怒ったシーンはあるけど
詳しくは下のを見て
ttp://www.xxx-www.com/~sslibrary/sslibrary/k/keroro13.html
343名無しさん@ピンキー:04/11/09 00:56:09 ID:931Al58S
>>338
クルルカコイイ!!
吉崎先生の同人誌読んでるみたいにGJ!
344名無しさん@ピンキー:04/11/10 01:36:04 ID:r2YEj1zE
書き込みが途絶えるのは寂しいからなにか雑談でもしないか?
もしかしたら何気なく話のネタが誕生するかもしれないし。
345名無しさん@ピンキー:04/11/10 01:42:20 ID:oaiQHMMw
ここは、原作 夏美大人化の話で出た"洗脳電波"ネタでひとつきぼんぬ・・・
346名無しさん@ピンキー:04/11/10 20:02:52 ID:PKj5VnAB
ギロ秋とかギロモアとかどうかね?
347名無しさん@ピンキー:04/11/10 20:19:19 ID:CDgM+ahJ
雑談は賛成だがキボンヌ意見ばっかり書いてあると職人さんが投下しにくくならないか?
348名無しさん@ピンキー:04/11/10 21:08:58 ID:ZNotANyu
じゃあキボンヌじゃない雑談で
夏美は大人になった姿よりむしろ普段のままの方がエロさを感じないか?
俺は感じる。
349名無しさん@ピンキー:04/11/11 03:01:12 ID:7DwmHiXQ
髪を下ろした夏美は色っぽい。
350名無しさん@ピンキー:04/11/11 09:40:45 ID:uqABvQih
351名無しさん@ピンキー:04/11/11 09:42:59 ID:uqABvQih
キボンヌが出てたら、そのシチュを雑談してみたら?
352名無しさん@ピンキー:04/11/11 13:18:19 ID:e6nROn6s
それって大人バージョンの夏美の?
353名無しさん@ピンキー:04/11/11 18:29:36 ID:iYKkC1Xg
二つくくりの跡が残ってるのがいいんじゃないか。
大人姿にはそれがない。
354名無しさん@ピンキー:04/11/13 03:37:45 ID:1KX2WFmO
他に雑談のいいネタはありませんか?
355名無しさん@ピンキー:04/11/13 15:45:39 ID:SU91FH0P
今週のアニメはどうだった?まだ見てないんだけど俺
356名無しさん@ピンキー:04/11/13 20:34:19 ID:5Dwlwj/7
ケーブルテレビでBSデジタルが見れたときには火曜日5時55分からBSジャパンでやってたのに試験放送が終わったとかで見れなくなっちまったよ・・・・・・。
357名無しさん@ピンキー:04/11/14 23:03:55 ID:J/vYrUYi
擬人化も萌えるが、ケロン体でいたしてくれる方がさらに萌える。
頑張って夏美を愛撫するギロロ(ケロン体)とかもう最高。
トトロのメイみたいになっちゃってるのも萌えだ。
358名無しさん@ピンキー:04/11/14 23:40:44 ID:9GVYiCxx
私は擬人化派かな、ある程度自由に地球人化した姿を想像できるし。
359名無しさん@ピンキー:04/11/15 08:51:28 ID:g5+36KiD
逆に夏美をケロン人化だ!

……ごめんなさい、冗談です。
360名無しさん@ピンキー:04/11/15 12:03:22 ID:2dDepwfV
擬人化も美味しく頂けるけど、やっぱりケロンのままの方が萌えるんだよな……
あの可愛いマスコットキャラみたいなケロン体が欲情してるってのが
絡み以前に禁断っつーか背徳っぽくて興奮するんだが、自分だけだろうか。
人外に犯される系は得意じゃないし、擬人化大好きだったはずなのに、
ギロ夏はケロン×人間に限る!とか思っちゃう……って、ケロンは人外じゃないかもしれんが。
361名無しさん@ピンキー:04/11/15 13:40:42 ID:2dDepwfV
自分もケロン体萌えだが、擬人化がダメなんで肩身が狭い……
どうしても擬人化ってダメなんだ、別物な気がして。

でもぶっちゃ毛、ケロン体×女の子本って需要ねぇよマジで……orz
供給もないが。
362名無しさん@ピンキー:04/11/15 17:53:29 ID:cbC7QwIx
ケロン×ヒト型どころか、
俺が今書いている宇宙生物(触手)×モアの需要なんて……
_| ̄|○ソレデモカキマスケド
363名無しさん@ピンキー:04/11/15 18:25:29 ID:gvbFkLN+
>>362
漏れが一番ほしいのはそれだ!
それなんだよ!
モア本供給無さすぎ。
364名無しさん@ピンキー:04/11/16 02:11:54 ID:IsK3yI4s
とにかく書く完成させて投下してくれるのを期待。
評価など全てはそれから。

モアちゃんの話だけでなく小雪ちゃんの話も読みたい。
あと62モアも・・・・。
365名無しさん@ピンキー:04/11/16 03:33:29 ID:YIWH/c4n
モアちゃんは変身前のが好きだな。
銀髪のショートに真っ白な肌なんてストライク過ぎるハァハァ

誰か書いてー
366rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:13:06 ID:hl/yBDRN
どうもお久し振りです。面白いトリップ見付けたので付けてみました。
では>>320-325の続きです。
今回はえちぃ無しです。申し訳無いorz
367rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:14:33 ID:hl/yBDRN
(6)

「お邪魔しますですぅ〜」
「……出てけ」
 クルルズ・ラボでコンソールに突っ伏すクルルが、タママの挨拶に呟いた。
「酷いですぅ。そんな邪険にしなくても〜」
「今直ぐ出てけ。気分が悪いんだ」
「クルル先輩って意外と打たれ弱いですぅ」
「テメエに何が解るってんだぁ?」
 ゆっくりと身を起こし、椅子に凭れてそのまま背凭れを倒しタママを見る。しなやかな金髪が無造作に垂れ、コンソールに放り出した足がだらしなく揺れる。
 タママはクルルの上下逆向きの顔を見詰めながら、微笑んだまま囁いた。
「今のクルル先輩は、僕と同じ匂いがしますですぅ」
「あん?」
「その感情、何て言うか知ってますですか?」
「……」
「僕はよーっく知ってます」
 タママの黒い瞳の瞳孔がすうっと小さくなる。タママであってタママでないモノは、少年特有の残酷さで、告げた。
「それ、嫉妬って言うんですぅ」
 クルル先輩も仲間ですぅ、そう冷めた目で笑うタママに、クルルは苦々しい顔をした。
「……違う」
「違わないですぅ〜。僕は詳しい事情なんか分かんないけど、それだけははっきり言えるです」
「……出てけ。テメエもオッサンみてぇな目に遭いてぇのか」
「あ、あれやっぱりクルル先輩がやったですか? 夏っチも誰も全然詳しい事教えてくれなかったですから」
「新薬の実験も兼ねてな。今頃血反吐吐いて悶え苦しんでやがるだろうよ、ザマぁねぇぜ」
 気怠そうにポケットから煙草を取り出し火を点ける。独特の匂いの紫煙が黒い巻き紙から流れる。
「まあ、僕はあの女を先輩がどうにかするってのなら、それはそれで止めませんけどね〜」
「利害の一致、てか?」
「そういう事ですぅ」
 一層目を見開いてニタ、と笑うタママを、一瞥してクルルは鼻で笑った。
「テメエ、狂ってやがるなぁ。クーックックック」
「クルル先輩には負けますよぅ。僕は欲望に忠実なだけですぅ」
 クルルは目を細めてクク、と笑う。不気味な、嘲笑の不協和音。
368rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:16:46 ID:hl/yBDRN
「無駄話は終わりだ、そろそろ失せろ。俺ぁ元々テメエみたいなガキには用はねぇんだ」
「あ、御飯、ちゃんと食べた方がいいですよぅ? 元々先輩、不健康だから」
「そう思うなら今度酒でも持ってきてくれねぇか。とびきり強いヤツをなぁ」
 じゃあ桃っチに頼んでそうするですぅ、と笑うタママを、やっぱりコイツ狂ってやがる、とクルルは煙草を灰皿で押し潰した。
「じゃあそろそろ行くですぅ」
「あばよ」
 静かに閉まるドアを眺めながら、サウンドシステムのスイッチを入れる。独りの空間に音楽が満ちる。音の洪水、溺れるより先に沈んでゆく意識。
「嫉妬、か」
 図星かもな、と微睡みながら再び思う。……やっぱり、俺もクルッテル。

 モアが、小さなダンボール箱を抱えリビングに戻って来る。
「おじさま、宇宙小包届きました。ていうか、天地無用?」
「あーもう届いたでありますか。注文してから三時間、流石にワープ特急便は早いであります〜」
「これって何ですか?」
「開けてみてくれるでありますか、モア殿」
 ダンボールの封を開け、モアは中身を注意深く取り出した。出て来たのは保冷剤で守られた小さな包み。
「おじさま、これ……」
「そう、宇宙ケルベロスの肝」
「……ギロロさんに?」
 ケロロは深く溜め息を吐き、それから少し苦笑する。
「特別な業者から取り寄せたであります。流石に高くて、吾輩の秘密の貯金もすっからかんになったんでありますけどね」
「心配、してるんですね」
「まあ……アイツが元気無いとどうも調子出ないでありますからなあ。効くかどうかは分からないけれど少しでも元気になれば、ってね」
「はい……。でも、クルルさんはなんで……」
 ケロロは遠くを見ながら、少し考え珈琲を啜る。
「それに関しては、後で直接本人に聞いてみるであります。今はギロロと夏美殿の方が心配でありますし」
「あの、良かったら私が……」
「駄目であります」
 少し冷めたカップをコトリと置き、ケロロがゆっくりとモアに振り返る。
369rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:17:29 ID:hl/yBDRN
「これは、隊長である吾輩が対処しなければいけない事」
「おじさま」
「モア殿は心配しなくてもいいであります」
「……はい」
 ケロロは再びカップを取り上げ、少し厳しかった表情を緩めモアに微笑む。
「じゃあモア殿、早速その肝をギロロ伍長の所に持って行って食べさせてやってくれるでありますか」
「はい、解りました……おじさま」
 モアは控え目に微笑み、そして大事そうに包みを胸に抱き締めた。

 様々な想い、駆け引きはゆっくりと絡み合い、そして静かに渦を巻く。
370rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:18:44 ID:hl/yBDRN
(7)

 内臓を灼かれ、脳髄が圧迫される痛み。睡眠薬なんて名ばかりで、こちらの効果の方が本命なのではないかと紛う程の、悪意。
「情け無いな……」
 ギロロは口から血を垂らし荒い息を吐きながら、関節や筋肉が千切られる軋みに体を引きつらせ堪える。いや、実際には堪えているのは痛みではなく、それが生み出す叫び出したい衝動に対してだった。痛みと言うよりむしろ衝撃、これは既に堪えるというレベルを超えている。
 傍では夏美がタオルを絞り、止め処なくギロロから流れる血や汗を甲斐甲斐しく拭いていた。
「すまん、夏美……」
 うわごとのように呟き、そして肉片と胃液混じりの血を吐き出す。洗面器は既に嘔吐した血液で満たされていた。
「駄目、喋らないで」
 ギロロの口元をタオルで拭いながら、夏美が崩れるギロロを抱きかかえる。
「俺は情け無いな……すまん」
「そんなの言うの、ギロロらしくないよ……」
「すまん……」
「謝らないで……ギロロの所為じゃないから」
 脊髄の痛みに床にうずくまり眉をしかめると、閉じた目から一筋、涙のように血が流れた。それは頬を伝い、顎の先からポタ、とドロリとした血液の溜まりに落ちる。
「俺の、所為だ」
「違うよ、自分を責めないで」
「俺達が此処にいるばっかりに」
「ギロロ」
「夏美まで巻き込んで」
「やめて、ギロロは私を助けに来てくれたじゃない」
「俺は夏美を守れなか」
 喘ぐようにうなされるように呟き続けるギロロの口を、夏美の唇が塞いだ。
 夏美の唇をギロロから流れた血が染めてゆく。
 そしてそっと、唇が離れる。
「……それ以上、言わないで……」
 俯いた夏美の頬から一筋、涙が流れた。
 霞む視界の中、血で汚れた夏美の唇がまるで深紅のルージュを引いたようで、綺麗だ、と思った。
 薄れる意識で、守りたい、と願った。
371rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:19:25 ID:hl/yBDRN

「はぁ、クルルがねえ……」
「そうなのでござる」
 睦実とドロロは屋根の上で空を眺めながら並んで座っていた。
「そこまでするなんて、そりゃ随分と派手な八つ当たりをしたもんだ」
「何故そう思うでござる?」
「そりゃ、本命は別にいるだろうからさ」
「……やはり」
「勘、だけど。多分間違い無い」
「流石でござるな」
「そういうドロロだって、解ってるんだろ?」
 ドロロはそれには答えず、流れる雲を背景に舞う鳥に目を流す。
「ドロロも、そうなんだろ」
「……何の事でござるか」
「クルルはイっちゃってるから、思い込んだら即実行に移しちゃうタイプだけど、ドロロはそうじゃないだけで」
「……」
「勘、だけどさ」
「……全部バレてるでござるか」
「解るよ、見てれば」
 頬杖を突いて薄く笑う睦実を、ドロロは盗み見る。
「……少し羨ましいでござる」
「……多分、クルルからしたらドロロやギロロの方が羨ましいと思うよ」
「……そうでござるかな。……色々、難しいでござる」
「恋愛なんてのは、そんなもんさ」
 穏やかな風が吹く。空は墜ちそうに高く、くっきりと伸びた飛行機雲が青を長く引き裂いていた。

 傍に在りたい、その気持ちが一番強いのは誰だろう。想いの強さと儚さは、いつも二律背反の、矛盾。
372rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:20:59 ID:hl/yBDRN
(8)

 扉が開かれる。音の洪水が流れ出し、激しい濁流が身を包む。
「あの……ちょっといいですか」
 翻弄されたか細い声はトランスの波に包まれ届かない。クルルを気付かせたのは、開いた扉から差し込む廊下の眩い照明によってだった。
 クルルはサウンドシステムのボリュームを絞り、気怠げに侵入者に向き直る。
「隊長に、此処に来ちゃいけないって言われなかったかい」
「……似たような事は、言われました」
「じゃあ、とっとと帰んな」
 モアはふるふると首を左右に振ると、更に足を一歩前に踏み出す。
「何で、あんな事したんですか」
「……そんな下らない事聞きに来たのかい? クーックックック」
 おもむろに立ち上がると、クルルはモアを見詰めすうっと瞳を細めた。その視線に身を竦めながら、それでも怯まずにモアは問い返す。
「下らなくなんてないですっ。今もギロロさんは……」
「ああ、オッサンには悪い事したなぁ。でも実験だから……仕方無ぇよなぁ?」
「そんな……」
 口調とは裏腹に全く悪びれる様子の無いクルルの口許に、モアは絶句する。一歩、クルルが足を進める。
「それとも……アンタが実験台になってくれるのか?」
 クルルの歪めた口許、昏く焔えるその眼光にモアは顔を凍り付かせ後ずさる。一歩、二歩。壁に背中が着き、磨かれ冷えた冷たい感触がより恐怖を煽る。
「或いは、実験じゃ無くって本気で……相手、して欲しいかい?」
 流れる様な動作で眼鏡を外し、ジャケットの胸ポケットに仕舞うその仕草に、モアは『本気』の意味を直感した。うなされるように顔を左右に振るモアの頭を掴み、クルルはその青褪めた顔を覗き込む。
「俺は…………嫌いか?」
 モアは、射るようなその瞳から目を逸らさずに、そっと囁いた。
「クルルさんは……好き、です。でも」
「でも?」
「怖いクルルさんは……嫌いです……」
 その率直な、むしろ愚直とも言うべき言葉に、クルルは自嘲の笑みを浮かべる。
「じゃあ俺は……ずっとアンタには好かれないって事になるな」
 クックック、と笑いながらモアを荒々しく抱き締めた。その腕の中に収まりながらモアは不思議と心が落ち着き、恐怖が薄れてゆくのを感じた。
373rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:21:41 ID:hl/yBDRN
 代わりに流れ込んで来たのは、寂しさ、切なさ。抱き締めた腕から伝わる震えに、モアは哀れみにも似た愛しさを抱く。
「この感情は、何だろうな」
 表情を隠すように閉じた瞳、その哀しみを知った気がして、モアは少しだけ、背伸びをする。
 触れる唇と唇。その柔らかな感触に、クルルは動じる事無く一層強くモアを抱き締めた。自分を卑下するような笑いは、消えていた。
「やめろ。それ以上は……アンタを傷付ける」
「傷付いても、いいです」
「何故だい」
「クルルさんが…………可哀想、だから」
 そっと囁き合う。哀しみを湛えた瞳が重なる。
「同情、か。……俺にはお似合いだ」
 ゆっくりとモアを抱え上げ、クルルは部屋の隅寄りに置かれたベッドに向かって歩き出す。
「俺の愛し方は、冗談じゃなく乱暴だ。それでも、いいのか?」
「それでクルルさんが……満足するなら」
「つくづく、アンタは残酷な女だよ」
 零す口許は、それでも少し、楽しそうだった。

 焔え上がる感情。静かで柔らかな冷めた炎は、そして鈍く心を焦がす。
374rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:25:27 ID:hl/yBDRN
今回ここまでです。
次はクルモアのえちぃシーンというかクルル本気モードです。
ケロン体でも変身前でもなくて申し訳無いですがorz
ただ、次書くのに非常に体力要りそうなので
一旦此処で区切らせて下さい。ゴメンなさい。

ネコミミモードのCD買っちゃって耳について離れないよ……orz
375rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 05:37:49 ID:hl/yBDRN
あ。それから今回のギロロのシーン、
グロいと思われた方がいましたらゴメンなさい。
苦情出る前に先に謝っておきますorz
グロいのとか痛いのとか書くの好きなんで。申し訳無いです……
376名無しさん@ピンキー:04/11/16 11:08:38 ID:LkDuATgS
ぐはーーーー!!!きたよ、きたよ!!
次回、楽しみにしてます。
377あおむし:04/11/16 20:35:53 ID:AuAYXAFz
すごいおもしろい!どうやったらこんなの書けるんです?

378名無しさん@ピンキー:04/11/16 20:37:15 ID:DmV8Rn1n
ご苦労様です!
でも、もとはギャグ漫画だから痛い演出は控えるべきかと思います!
あるいはちゃんとフォローをしておくべきです!

と、偉そうに言わせてもらいましたが続きを待ってます、しかしギャグバージョンを定期的に入れたほうがイイっすよ!
379名無しさん@ピンキー:04/11/16 22:39:39 ID:0sbGdI86
>>378
そこは作者の自由でしょう。
あまり作品に口出して、書きにくくなったら申し訳ないから、そういう発言はしない方が。
神が思うままに書いてくれたものの投下をマターリ待ちましょうや。
380名無しさん@ピンキー:04/11/16 23:01:54 ID:P4xHjJ5h
おもしろいけど..原作からズレてるのは事実かと。
ネコミミモードのCDってケロロ軍曹のドラマCD第2段ですか?
私も買って聞きましたがあれは良い物だ〜の一言です。
381名無しさん@ピンキー:04/11/16 23:21:48 ID:0sbGdI86
ネコミミはググれば出てくると思うが、ケロロとは関係ない。
ただ夏美の中の人とネコミミの中の人は同じ。
やはりドラマCDは4巻が楽しみだ。
ルル子に惹かれて1巻の初回限定版買ってしまた自分。
382rebellion ◆G66.AK.Vhs :04/11/16 23:26:56 ID:DV5Rq2ZZ
すすす、すみません……orz
ほんと皆様に不快な思いをさせてしまったようで申し訳無いです……
どうも感情移入し過ぎてしまうらしく、筆が走って
ギャグというかホノボノモードが入れられなくなってて……orz
エロパロ板なのにえちぃシーン少ないしorz
これは自分の技量の無さが原因です、すみません
もっと自重します……申し訳ないです。すみません。ごめんなさい……

>380
ネコミミモードとは、アニメ「月詠」の主題歌「Neko Mimi Mode」の事です。
勿論ケロロドラマCDも買い続けてて、
ギロロの巻は私も特に大好きです。
383名無しさん@ピンキー:04/11/17 00:34:43 ID:eWlVD2HD
>>382
いやいや頭をあげてください。
タダで良いもの読ませていただいて、いつもハァハァが止まりませんよ。
毎日スレの前で正座して待っていますので、
鬼畜なクルル楽しみにしております。( ´∀`)
384 名無しさん@ピンキー :04/11/17 00:36:42 ID:oP7Gv+aU
自分はギャグ物原作であえてドシリアスなSSが大好物なので
むしろあなたの作風、大好きです。

クルモアもギロ夏も、実にツボをつかれます。本当に、いつも楽しみにしています。
385名無しさん@ピンキー:04/11/18 01:35:10 ID:x3gdG6kw
ギロネコも結構イケルかと思うけどどうよ?
386名無しさん@ピンキー:04/11/18 20:05:22 ID:IZPxvwfl
>385
萌えっていうかほんわかする。個人的にかなり好き。
ネコちゃん可愛いしなぁ(´∀`*)
387today:04/11/19 00:05:05 ID:jNZR30XF
宇宙生物(触手)×モア終わったので投稿します。

小雪もエロに絡みます。と言うか、途中から宇宙生物×モア×小雪です。

※触手が苦手な方はスルーしてください。
※百合が苦手な方もスルーしてください。
388today:04/11/19 00:08:29 ID:jNZR30XF
 ここは日向家の居間である。その部屋で、二人の男女が恋愛ドラマを視聴していた。
同じソファで隣同士に座っている二人は、仲の良い家族のように見える。
 一人は、目を輝かせてマジマジと画面を見つめる少女、アンゴル=モア。話の行方を
心配しているのか、両手を前で組んでハラハラとした様子だ。その事からドラマを十分に
楽しんでいる事が窺える。
 一方もう一人は、始めの部分を見てしまって引くに引けなくなった男、ケロロ軍曹であった。
『僕は…君の事が……』
 今は、ヘタレ系主人公の男が、少女に想いを告白する場面に差し掛かった所である。
『ずっと…、ずっと君とこうしたかった……』
「そっ、そんな事を言うなんて…。てゆーか大胆不敵?」
「…バリバリ」
 一つのシーンが映し出される度に一喜一憂するモア。それとは対照的に、ケロロは
せんべいを食べながら、黙々とテレビを見ていた。
 想いを確かめ合った男女が寄り添った所で、感動的な音楽と共にスタッフロールが
流れ始める。ドラマを十分に堪能したと言うべきモアは、ウットリとした表情で呟いた。
「ああ…、私もこんな素敵な恋愛をしたいです…。てゆーか恋愛願望?」
 鑑賞中に菓子を口に運びすぎてさすがに食べ疲れたのか、ケロロは口の中の物を
やや強引に飲み干してからそれに答える。
「モア殿には、まだ早いと思うのでありますが……」
 そうケロロの言葉を聞くと、モアはどこか不満げな様子だった。モアがケロロと地球で
出会ってからも、二人の間には恋愛と言う物の雰囲気は感じられなかったのだ。昔から
知る仲とは言っても、やはりケロロは自分の事を年下の子供くらいにしか思っていないかと、
ひどく動揺してしまう。
 しかし、これまで少女が諦める事はなかった。それはきっと、これからも……。
「あ、あのぉ…、おじさまっ……」
 今がチャンスと見たモアは、自分を奮い立たせるようにして深く頷くと、隣に座っていた
ケロロに身体を少しずつ寄せていく。
「モア殿?」
「あ、あの…その…、少し私とお話しして頂けませんか……?」
389today:04/11/19 00:11:34 ID:jNZR30XF
「いいでありますよ。吾輩とモア殿の間柄、そんなにかしこまる必要はないであります」
 別に断る理由もないと、ケロロは笑顔でそう答える。自分に向けられるその優しさが、
恋愛とは直結していないものであることが、モアには辛かった。
 モアは自分がこれまでケロロを見てきた気持ちを伝えようと、遠回しな言葉ではあったが
語り始めた。地球に来た時、ケロロとまた会えて凄く嬉しかった事や、地球侵略作戦で
行動を共にした時の思い出話など…。
「そうでありますなぁ…。こうしてみると、モア殿も随分成長したように思うであります…」
 そうだろうか。ケロロはそう言っているものの、モアの中では、やはり自分はまだまだ
子供のように見られていると感じていた。
 そうだ。自分はもう、ケロロに甘えていた子供の頃とは違うはず…。大人の女性に近付く
ために、そしてケロロにもそう見てもらえるように…。そう決心した少女は、隣に座った
ケロロの顔に手を近付けると、指先でその頬に優しく触れた。
「モ、モ、モア殿!?」
 妖しげな行為をしながら見つめてくるモアに驚いたケロロが、ビクッと身体を震わせて
そう叫んだ。隣を見上げると、モアの視線が自分に向かって痛いほどに降り注がれている。
その目は絶対に逸らそうとしない。
「私…、もうおじさまが思ってるほど子供じゃないんですよ……」
 モアはそう囁くと、さらにずいっと身を寄せる。向き合うと、二人の吐息が肌に感じられる
ほどだ。キラキラと輝く瞳で見つめられたケロロは、思わず顔が赤くなるのを感じていた。
「ケロォ――ッッ!? そっ、そうだ。今日は新作ガンプラの発売日だったであります!!
ちょ、ちょっと出掛けてくるでありますぅ〜っ!!」
「あっ!? おじさまぁっ!!」
 ケロロがそう叫んで脱兎の如く部屋を飛び出すと、玄関のドアが閉まる音がした。どうやら
外に出ていってしまったらしい。
 そうして、居間にはポツンとモアだけが残されたのだった。
「私はおじさまと一緒に居たいのにナ…。てゆーか雲散霧消……?」
 モアは力無くうなだれると、涙目になって頭を抱えてしまう。そんな少女の姿を、陰から
見つめている者がいた。
390today:04/11/19 00:13:15 ID:jNZR30XF
「クックック、なかなかのラブコメだったが…。隊長も女心がわかっちゃいないねェ……」
 今、日向家の者はみんな出払っており、ケロロとモアが二人きりで恋愛ドラマを見ていたのだ。
こんな面白そうな構図に、クルルが黙って何もしない訳がない。居間に隠しカメラを設置し、
そこから送られてくる映像を研究室で視聴していたのだった。
「はぁぅ〜……」
 モアは悩みに苦しみながら呻き声を上げて、居間で沈んでいる。それを見たクルルは、何やら
考えていた。
「ククク…。そうだな…、アレを使うか……」
 そう考えて椅子から立ち上がろうとした時、クルルははたと動きを止めた。もしかして自分は、
これから人助けをしようなどと考えているのではないか、と。
「…チッ、俺は何考えてやがる。丁度いい所に実験台が見つかっただけじゃねえか…、ク〜ッ
クックック……」
 余計な事を考えた自分を叱咤するようにして舌打ちをするクルル。一際大きい笑い声を上げると、
氷の入ったグラスにたっぷりと注いでいたアイスコーヒーをグイッと飲み干した。
「クルル曹長…、行くぜェ……」
 そしてゆっくりと立ち上がり、自分の創り出した新発明を取り出すと、その場を後にするのだった。
391today:04/11/19 00:17:43 ID:jNZR30XF
「お困りのようですな…、クックック……」
「クルルさん…?」
 張り巡らされたギミックにより、クルルの移動は一瞬で行われた。モアは余程思い詰めて
いるのか、表情にいつもの明るさは無い。しかしクルルにとっては、むしろ好都合と言えるだろう。
「いやなに。新しい発明をしていたら、ちょうど実験だ…もとい役立ちそうな人を見たもんでね……」
 クルルは努めて善良な意志を装い、何食わぬ顔でそう話し始める。
「発明…ですか?」
「ククク…、これだ」
 郵便で送られてくる時のような梱包が施された大きな箱が、モアの目の前に差し出される。
「うわぁ…。でも、これは……?」
 包みが透明である訳もなく、大きめな箱に入れられたそれが何であるかは見当が付かない。
「クックック…、お届けの際には中身がわからないようにするのが基本なんでねェ……」
「はあ……」
 よくわからないと言う感じで首を傾げるモアだったが、人を疑わない純粋な性格もあってそれを
快く受け取った。
「まあ、開けてのお楽しみってとこだな…。早速使ってみるかい?」
「はい!」
 モアがいつもの元気を取り戻したようにして、梱包をガサガサと解き始める。程なくして紐を
解き終わり包みを外すと、いよいよ箱へと手を掛けていった。
「何が入ってるのかナ…♪」
(そんな悩みなんてブッ飛ぶほどの物をプレゼントしてやるよ…。ク〜ックックック……)
 心の中でしめしめと笑うクルルの事など知る由もなく、モアはワクワクとした気持ちに顔を
ほころばせて、ゆっくりと箱の蓋を開ける。すると……
 シュッ!!
 箱の中から、素早い動きで何かが飛び出してきた。それに驚いたかと思うと、あっという間に
身体に絡み付かれる。
「えっ、ええっ!?」
 うろたえながらも何とかその正体を確かめようと、視線を自分の身体に向ける。すると、以前見た
触手系生物をもっと変質させたようなものが、服の上を這いながら身体に絡み付いていくのだ。
392today:04/11/19 00:22:47 ID:jNZR30XF
「てゆーか宇宙生物…? ク、クルルさぁん…、これはどういう……?」
「クックック…、俺が宇宙生物を健康用に改良して創った奴さ…。こいつに任せれば、
身も心もスッキリする事を保証するぜェ……」
 そう会話をしている間にも、表面を粘液で覆った棒状の触手が、ズルズルと動き回って
いる。始めはやさしくゆっくりと動いていたが、モアとの接点が増えていくにつれて力を
強めていき、服にはだんだんとシワが作られていく。そんな触手によって、服越しに身体を
ジワジワとかすめられるモアは、ムズムズとした感覚に眉を寄せていた。
「で、でも…、ん…ふぁ…ぁ…っ…、ちょっと…くすぐったいですぅっ……」
「そうかい? まあ、こいつは頭もいいんでねェ……」
 クルルがそう言うと、大きく口を開けた触手の一本がモアの首筋をピチャピチャと舐め始める。
「ふひゃぁぁっ!? やぁ…、そんな所舐めないでくださぁい…。ぁぅぅぅ……」
 クルルが言った事は本当だった。単なる宇宙生物とは思えないほどの巧みな舌使いで、
確実にモアを感じさせようとする意図が感じられる。そこから伝えられる感覚によるモアの
反応を見て、きちんとした思考を組み立てながら責めてくるのだった。
 その時、モアが首筋にチクリとした痛みを感じる。驚いて確かめると、触手が首筋に
噛み付いていたのだ。
「い…や…、何か…入ってきてますぅ……」
 そこから温かい「何か」が、自分の中に流し込まれている。その不慣れな感覚に、急速に
不安が込み上がっていった。
「クックック、毒じゃねえから安心しな…。新陳代謝を良くするための成分が入ってるがなぁ。
少ししたら身体が熱くなってくるはずだぜェ。これでくすぐったいってことはなくなるだろうよ……」
393today:04/11/19 00:24:52 ID:jNZR30XF
「う…んぅぅ…はぁぁ……」
 モアはゆっくりと舐めて慣らされたためか、噛み付かれた場所からはそれほど痛みを
感じなかった。そしてゆっくりと歯が抜かれると、鮮血がつうっと垂れてくる。触手はそれを
舌で絡め取るようにしてすくいとると、傷口を癒すように優しく舐めるのだった。
 ピチャ…ピチャ…ツプ…チュプゥ……
「ぁ…ぁっ! くぅぅ…やっ…そこ敏感に……ひゃううぅっ……!!」
 首筋を這うようにして敏感な噛み跡を目指してきた触手が、丹念にそこをなぜる。周りの
敏感な首肌を含めてなぞられ、痛みと快楽が共鳴した刺激となってモアを襲っていた。
「ぁ…ん…いやぁっ…、首…そんな…に……んぅぅっ…! てゆーか集中攻撃…?」
 舌を出した触手に気をとられているうちに、別の長い触手が首にグルッと巻き付いてくる。
モアは首を絞められるのではないかと恐怖して、顔を引きつらせた。
「ククク、安心しろって…。こいつには、お前を傷付けたり苦しませようって意志はねえよ……」
「んぅぅ…、で…でもぉっ……。ぁ…はっ……!!」
 巻き付いた触手がズルズルと首周りを這うと、鳥肌が立つような快感が頭へと突き上がっていく。
吹き出た汗が触手の粘液と混ざり合い、トロトロとした湿気がモアを淫猥な世界へと誘うのだった。
「本当に対象者が嫌がっていたら、こいつは自ら行動を停止する…。それが無いって事は……」
 舌を出した触手が、軽くかすめるように耳たぶをなぞり上げる。
「ふぁぁぁっ!!?」
 瞬間、モアは2カ所から同時に責められて、ガクガクと膝を震わせた。強い快感が通り過ぎた後も
その興奮から来る甘美な吐息は抑えられず、無垢な少女がジワジワと淫蕩な色に染まっていくのが
クルルには見て取れた。
「お前がこいつの行為にいい反応を見せてるって事だろ? ク〜ックックック……」
 妖艶な色を全面に押し出してきたモアの可愛らしい顔を覗くと、その目には快感の涙がうっすらと
浮かんでいた。そんな少女の様子を見て、宇宙生物もその動きを強めていく。
394today:04/11/19 00:28:36 ID:jNZR30XF
「は…ぁっ! そ…んなぁ…、ダメ…です…。気持ちよくなっちゃいますからぁ……」
「おいおい、そんな顔すんなって。こいつは健康用なんだぜェ…? 気持ちよくなってるなら、
役に立ってる証拠じゃねえか…。クックック……」
 クルルはワザと知らない風にして、モアにそう語り掛ける。確かにこの宇宙生物には、健康に
良い成分が多く含まれてはいた。
「ち…、違うんです…。そうじゃなくてぇ…ひぁっ!? …こっ、これされると、エッチな気持ちに
なっちゃうんですぅ……」
 そう言うモアの身体は、この快楽を受け入れ始めていた。男性器を模したような棒状の触手が、
モアの肢体へ複雑に絡み付いていく。上着の袖の隙間から入り込んだものが腕へと絡み付いて
いくと、別のものが脚部にも伸びていき、ムッチリとした腿へ巻き付いていく。そして膝裏をかすめて
ソックスの中までも滑り込む。それはふくらはぎの肉付きを味わうようにして、つま先まで犯そうかと
言わんばかりに突き進んでいった。
 ズル…ヌルゥッ…ズルゥ…ズルズルゥ……
「はぁ…はぁ…はぁぅ……きゃっ!? ひぅぅぅっ……。ダメぇ…、ヌルヌルして……」
 四肢を滑る生々しい感触に、モアはグッと力が入る。込み上がってくるいけない感覚を必死に
振り払うかのように、小さい身体を震わせていた。
「その粘液で、肌もツルツルになるぜェ…。たっぷり塗り込んでもらいな……」
395today:04/11/19 00:29:10 ID:jNZR30XF
 ヌチュ…グチュ…ヌチュウッ……
「く…は……っ…、んぅぅーっ……! はぁー……はぁー……」
 甘い吐息を快楽の証明としているモアの身体…。服の中に滑り込んだ無数の触手が絡み付き、
ウニュウニュと蠢いている。時折敏感な場所をかすめると、ビクッと顔を上向かせて声を漏らし、
クルルを楽しませた。
 宇宙生物の眼力は秀逸で、モアの快感の波が落ち着くかと思うと、それを見計らうようにして
動きを強め、高みからなかなか降ろそうとしない。その的確かつ効率の良い動きで、モアの肢体を
ジワジワと這っていく。
「ふ…ぁぁ…ダメぇ…おかしくなっちゃうぅ……。てゆーか快楽地獄……?」
「おいおい、俺がどうしてお前にこれをやったか思い出せよ……」
「ふ…ぇ…? それはぁ…私が悩んでいたのを見て心配してくれたから…です……」
 快感で朦朧としてきた意識で、モアがそう答える。
「そうだ…。今のお前は、そのことを考えて苦しんでるのか? 違うだろ?」
 そう言うクルルに、モアが必死に焦点を合わせて答える。
「はいぃ…。今の私はぁ…、気持ちいいだけですぅ……」
「そうだ。だから地獄じゃなくて天国なんだよ……。このままイッちまいなぁ。クックック……」
 クルルはサディスティックな笑いを浮かべてそう言った。しかし、その眼鏡のレンズの向こう側には、
こんな方法でモアを慰めている自分を哀れむような、悲しい瞳が佇んでいた…。
396today:04/11/19 00:30:18 ID:jNZR30XF
 そうやってクルルがモアに意識を集中していた時、突然何かが高速で飛んでくるのが目に入る。
「クッ…!?」
 瞬間の反応で、何とかそれを交わすクルル。しかし、それはわずかに避けられるよう加減された
物であるように感じられた。クルルは壁に突き刺さった物が何であるかを確かめる。
(手裏剣…? って事は……)
 クルルは、それが飛んできた方向をゆっくりと見やる。
「これはどういう事でござるか? クルル曹長……」
「お邪魔してま〜す♪」
 そこにいたのは忍二人…、ドロロと小雪だった。度々日向家には訪れていた二人だったが、
よりによってこんな時に…と、クルルは舌を鳴らす。
(チッ…、空気読めよ……。どうやら話してわかるって状況じゃねえみてえだな……)
 ドロロの表情は、過激な地球侵略作戦に異を唱える時のものか、あるいはそれ以上だった。
(かと言って、こいつら二人を相手にするのは……)
 話し合いでの解決は難しく、バトルでも二人の相手を同時にするのは苦しいと判断したクルルが、
咄嗟にスイッチを取り出す。そのボタンを押し、地下へと続くギミックを使って逃走を図るのだった。
「戦略的撤退だ…。あばよ……!!」
「待つでござる!!」
 クルルがそこに入り込むとすぐに入り口が閉じられようとするが、一瞬だけドロロが到達するのが
早かった。二人は、どこへ続くともしれぬ穴へと消えていく。
 そうして場にはモアと宇宙生物…、そして小雪が残されたのだった。
397today:04/11/19 00:33:21 ID:jNZR30XF
「さぁて…と、今度は私の番ね……」
 小雪が宇宙生物の方を向き、小刀を鞘から抜いて構えをとる。鋭い視線で相手を
睨み付けるその姿からは、いつ斬り掛かってもおかしくないように見えた。
「こ、小雪さぁん……」
 モアが弱々しい声で小雪の名を呼ぶ。助けを求めているのか、それとも止めてと
言いたいのかはわからなかったが……。
「な〜んちゃって……♪」
 小雪が刃物を鞘に収める。そして何も持たずに、モアと宇宙生物の所へと歩み寄って
いった。
 シュルシュル……
 そして、そんな触手を一本引き寄せ手で掴むと、その感触を確かめる。
「すごぉい…、こんなにビクビクしてる……♪」
「えっとぉ…。小雪さん、一体これは……?」
 まるで戦う気の無いような小雪に、モアが疑問の声で問い掛ける。
「実は…、さっきの話聞いてたんですよ。まあ、ドロロには言ってないけど……」
 どうやら小雪は、モアとクルルの話をこっそりと聞いていたらしい。続けてこう言う。
「あんな態度だけど、きっとクルル君も心配だったんだと思う…。それに……」
 小雪は目の前にいる宇宙生物の触手を優しく撫でた。
「この触手君も、悪い子じゃないですよ…。私にはわかる」
「ですけど、何で小雪さんまで……」
 そう問い掛けられた小雪は、真剣な表情を解いてクスリと笑みをこぼす。
「エヘヘ…。実は最近、夏美さんがつれなくて……。少しの間だけ私の悩みも忘れさせて
貰おうかなぁ…と」
 今日も夏美に会いに来たのだろう。もっとも夏美だって、小雪の事が嫌いで避けている
訳ではなかった。当然、小雪が必要以上に「スキンシップ」を求めてくる事に対する抵抗は
あっただろうが。
「だから…ね?」
 小雪がモアの背中に腕を回して、抱き付くような体勢をとる。
「小雪…さん」
「一緒に気持ちよくなろ…♪」
 これからすることへの期待で濡れた小雪の瞳が、どんどんとモアに近付いてくる。モアは
それに呑まれるようにして、小さく声を漏らしたのだった。
398today:04/11/19 00:35:17 ID:jNZR30XF
「は…ぅ……」
 小雪の唇がモアの唇へと優しく触れられた。小雪はそのプリプリとした感触を味わうように、
キスのノックを繰り返す。二人の赤い唇肉がぶつかりあって、繊細な摩擦と陶酔的な悦楽が
モアの身体に浸透していく。
「ぁ…ぅぅ……」
 それが通じたのか、モアが少しずつ口を開き始めた。すかさず小雪が舌を滑り込ませ、
口腔の浅い所から舌先で丹念にいじっていく。
「う…むぅ…んんっ……ひゃ…ぁぁっ……」
 小雪に弄ばれる口腔をモゴモゴと動かして、モアは悦びのさえずりを漏らす。くノ一少女の
幼い見掛けに似合わぬ卓越した舌捌きが、モアを快楽の淵へと追いやっていくのだった。
(あ…うぅんっ…。頭…ポーッとしてきて……。てゆーか、小雪さん上手過ぎますよぉ…)
「んっ…ぴちゃ……、あ…むっ……ちゅくちゅぷっ…、ちろちろ……、ふぁっ……。ふふっ…、
もっと気持ちよくなって下さいねぇ…♪」
 妖しい声でそう囁く小雪は、モアの全身を甘い視線で見つめている。モアはその視線の
先に居る自分が、見えない紐に絡み付かれていくような感覚に囚われた。
「はぁ…はぁー……私…小雪さんに…見られ…て……」
 自らの感じている姿を、こんなに近い距離で小雪に見つめられて、羞恥心が沸々と
湧き上がってくる。それまでの性的な衝動を食い止めるようにしてきた理性が、小雪の
熱い視線によってゆっくりと溶かされていく。宇宙生物と小雪の手で送り込まれるこの快感に、
己の身を任せてしまいたいという欲求が、頭をかすめ始めていた。
(ふ…ぁぁ……、私…このままじゃエッチな娘になっちゃいますぅ……)
399today:04/11/19 00:37:13 ID:jNZR30XF
 二人の行為に魅入るようにして動きを止めていた宇宙生物が行動を再開し、またモアの
身体を這いずり始めた。ソックスの中まで入り込んだ触手が、途中で細かく分離して足指の
一本一本を丹念に舐める。真っ白なソックスが清楚さをかもし出すはずの足先は、妖しく
盛り上がって蠢いていた。宇宙生物はその指の間を綺麗にしようと、電動歯ブラシのような
微細な振動を起こして接触してくる。
 ヴィィィィィン……
「ひぃうぅっ…ぁ…そんな…ぁっ……。指の間…お掃除されてますぅ…。はぁ…はぁぁ……、
んっ…くぅぅん……」
 この上なく淫靡な方法で、宇宙生物はモアの汚れをジックリと落としていく。くすぐったいような
むず痒いような、そんな感覚。やがてそこから一歩踏み出した、ジンワリと熱い想いが込み上げる
ような不思議な感覚が、少女に興奮を与えていった。
 次々と襲ってくる刺激に戸惑いながら、花開く前の蕾のような身体は少しずつ開発されていく。
「凄く、気持ちよさそう…。だってこんなに…、こんなにエッチな顔してるんだもん……」
 小雪はモアの頬に手を添えて、あやすようにゆっくりと撫でた。快感に身を翻弄されそうに
なっているモアが、それにすがるようにして甘えてくる。
「モアちゃん…、こうされると安心します…?」
 モアはそれにコクンと頷いた。そして色付いた吐息を漏らしながら、小動物のように顔を
ゴロゴロと擦り寄せてくる。
(かっ、可愛い…。私も触手君に負けないように頑張らなくちゃ……♪)
 モアの汚れのない真っ白な――そんな綺麗な心が印象付けられる。清廉な少女の姿を見て、
小雪の胸の鼓動も高鳴っていった。救いを求めるようなモアの可憐な仕草に答えるようにして、
紅潮した頬に触れた掌を動かし、そこを優しく撫でてあげる。
「んんっ…ふ…ぁっ、はぁぅぅぅ……」
 そうしてあげるとモアは可愛い声を漏らし、少し安心したように表情を緩めた。
400today:04/11/19 00:40:03 ID:jNZR30XF
 しかし、モアが自分を繋ぎ止めるように頼っていた小雪の温かい掌は、無情にも
引き離されていく。自分を慰めてくれていたその手はスルスルと下方へと滑っていき、
臀部へと到達した。オロオロとするモアに嗜虐心を煽られたのか、小雪はその手を
そこでゆっくりと動かし、スカートの上から尻肉の淫靡な感触を味わっていく。
 サワ…サワサワ……
「はぅ…、ぁぁっ!? お尻撫でちゃ…くぅんっ…。イヤ…、そんなに触っちゃイヤですよぉ……」
 あっけなく淫虐の世界に戻されたモアが悲鳴を漏らすと、追い打ちを掛けるようにして
触手が動き回ってくる。
 そうやって身体中に絡み付く触手の動きに気をとられると、小雪が不意打ちのように
尻を撫で上げ、キスをしてくるのだ。しかし小雪と目を合わせていると、今度は触手が
ズルズルと這う感触に我慢が効かなくなってしまう。
 ゆっくりと――そして確実に責め立てられていったモア。そのうちにグッタリと力が
抜けてしまい、小雪の胸へと寄り掛かるようになってしまう。
「そんなになっちゃうほど気持ちいいですか…? じゃあ、もっと強くしてあげますよぉ♪」
 サワサワッ、ナデナデ……
「ふぁっ…ぁぅぅ……」
 小雪に密着すると、桃尻を撫でる力が強められた。モアが自分の負担を軽くしようとして
本能的にした事が、結果としてさらなる快感をもたらす。
(こ…んな…。お尻…、感じちゃいますぅ……)
 どうしようもないほど気持ちよくなっていく自分を、改めて意識させられたモア。このまま
快感に身を任せれば楽になれる…と、心の中の悪魔が囁き始めていた。
 ズルチュ…ヌリュウッ……
 一体何本あるのかという触手は、脚の愛撫を続けながらもモアの手首から入り込んだ
ものが、ズルズルと肘や二の腕を刺激していく。淫行に震える褐色の肌は、身体中で
グチュグチュにヌメらされていた。
401today:04/11/19 00:42:42 ID:jNZR30XF
 スルスルゥ……
 触手がモアの襟元からゆっくりと中へ侵入し、鎖骨や肩を刺激する。と、モアの身体が
ピクンと震え、その後も小刻みに肩を震わせている。その様子は、明らかに先程までとは
違っていた。
「モアちゃん、おっぱいいじられてる……?」
 見れば、モアの服の中に入り込んでいる触手が胸の辺りでモゾモゾと動いていた。
おそらくはその衣服の中で、まだ青い果実をグニグニと弄ばれているのであろう。
「ぁ…ぁっ…!? あぅぅぅっ……。そっ、そうなんですぅ……」
 モアの服の中では、発達中の美乳がブラの上からやや強引にこね回されていた。
棒の先端で突っつくように刺激していた触手が、揉みやすいように手のような形に変態し、
成長中の双丘を丹念に揉みほぐしていく。
 ギュッ…グニュ…グニュウッ……
「ひ…ぅっ…、私…おっぱい…揉まれて…う…んんぅっっ……!? これ…さっきと
違いますぅっ……。てゆーか変幻自在……?」
 未熟な身体のあちこちをジワジワといじされたモアは、今までで最も敏感な部位を
刺激されていた。ゆっくりと性的に変化させられたその身体は、溶けてしまいそうなほどの
快楽で埋め尽くされていく。
「んっ!? ぁ…ぅ…ふぁぁぁぁ……。身体…熱くて…、気持ち…いい……。はぁー…
はぁー……、私…、もうっ……」
「触手君はモアちゃんの事が気に入ったのかな…? 私の方には来ないもん……」
 小雪はそう言って、目の前で悶える少女を羨ましそうに見つめる。そもそも小雪は
乱入的にここにいるため、宇宙生物の予定には入ってないのだろう。
「私も…、して欲しいなぁ……」
 本体を上目遣いに見つめ、妖艶な口調でそう呟く。人間でないにせよ賢いのであるならば、
今の小雪の男を引き込むような誘惑の術が効かない訳ではなかった。そんな小雪の誘いに
食い付いたのか、一本の触手が近付いていく。
402today:04/11/19 00:45:05 ID:jNZR30XF
「あは…、やっと来てくれた……」
 小雪のうなじを通り、服の隙間からスルスルと背中へ入っていく。そのまま背骨のラインに
沿って、白肌をなぞり上げた。
 ズ…ズッ…、ヌルヌル、ヌリュゥ……
「んっ…!? はぁぁ…、ゾクゾクしちゃう…♪」
 いったん食い付けば、ほっそりとした身体をむしゃぶるようにどんどん絡み付いてくる。
背中側に入り込んでいた触手が、脇腹を通って回り込むようにして小雪の前部にも侵入し、
腹部からヘソにかけてをズルズルと這う。
「あ…ぁぁん…。これ…気持ちいいよぉ……」
 無駄な肉の付いていない幼い身体を這われた小雪は、歓喜の声で鳴いた。人肌とは
違う感触のそれが、身体の内部へダイレクトに伝わってくるような快感を送り込んでくる。
 向かい合わせに喘いでいるモアを覗くと、胸に集まっていた触手は下にずれて、小雪と
同じようにヘソ周りの腹部や背中のラインに沿って動いていた。
「あ…んん…ぁぅっ……!? モアちゃんと私…はぁっ…、一緒の所…いじられてますよ……」
「ダ…メぇ…ぁぅっ!? そこ触られるとビクビクしちゃ…ぅぅんんっ!!」
 快感に耐えようと必死なモアは、同じ責めを受けている小雪に抱き付いていた。モアの
熱く火照る柔肌を感じた小雪が、愛撫を逃れたばかりのその胸部を、服の上からムニュッと掴む。
「ひううっ!? 小雪…さぁん……」
「モア…ちゃん…。私のも触ってぇ……」
 小雪がモアの方へと胸を突き出す。何が何だかわからなくなってきたモアは、その願い出を
受け入れ、小さいけれども感度の良さそうな小雪の胸をこね始めた。
 グ…ニュッ…、プニ…ムニュウ…ムニュムニュ……
 触手に身体を弄ばれる二人の少女が、その中心でお互いの胸を触り合っている。創り出された
淫猥な世界が二人の興奮をさらに高め、乳肉を貪る手付きも遠慮の無いものになっていった。
403today:04/11/19 00:48:58 ID:jNZR30XF
 カップがずれたモアの乳房の頂点に、ポッチリとした膨らみが見て取れる。小雪はその敏感な
尖塔に狙いを付けると、指で挟んでクニュクニュと弄んだ。
「くはぁぁぁぁっ!!」
「乳首…もっといじってあげますよぉ……」
「いっ…はぁっ…そこ弱っ……あぅぅぅっ!?」
 小雪が膨らんできたその桜蕾を遠慮無く摘むと、モアの中で火花が弾ける。続けざまにクリクリと
そこを転がされると、淫らな電撃が幼い身体を駆け巡っていった。必死に行為の制止を試みる
モアだが、気持ちよくて言葉が続けられない。ようやく言葉を発したのは、その強すぎる責めが
おさまってからだった。
「うぁぁぁっ…! はぁ…はぁっ……。私…もうっ……、おっぱいも…お腹も…背中も…みんな
気持ちいいぃ……」
 涙で濡れた頬も、涎で濡れた口元も…。その表情を見るだけでも、モアの言葉を証明するには
十分だった。しかし一方の小雪は、さらなる快感の到来を予感している。
「まだですよぉ…。まだ一番気持ちいい所いじってもらってないもん……」
 小雪がそう言うや否や、触手が二人のスカートの中へと滑り込んでいく。それが最も敏感な場所を
目指しているのは明らかだった。
「ひっ…!?」
 太ももの付け根辺りに触手を感じ、モアが咄嗟にスカートの上からそこを守ろうとする。
「ここ…だけは…、許して…下さいぃ……」
 グッタリとした身体の力を振り絞って、何とか抵抗しようとするモアだったが、これだけの量の触手を
防ぎきるのは難しい。触手の一本がその防御をかいくぐり、ショーツを盛り上げている肉土手を、
布越しに擦り上げた。
「っ…!? あああっ!!」
 快感を受け入れやすくなっているモアの身体に、淫猥な刺激が襲い掛かる。快楽に貶められた
少女は、かぶりを振り上げて全身をビクつかせた。
「ダ…メェ……。気持ちよくてぇ…、力がぁ…入りませぇん……」
 モアの股間を押さえる力が抜けていく。すると次々と陰部付近への触手の侵入を許してしまい、
今や大事な所からショーツの生地一枚だけを隔てた所には、淫肉のダンスが行われているように
感じられるほど、多くの触手が集まっていた。
404today:04/11/19 00:51:06 ID:jNZR30XF
 ズチュ…、グプッ…、ズリュ…ズリュウッ……
 モアは、敏感な丘を容赦なく擦り上げられる。聞こえてくる淫らな水音は、自分から脈々と湧き出る
恥液であった。
「は…ぁっ…う…ぁぁぁっ!? こ…こんなの……、こんなのおかしいですよぉ……」
「エッチな所擦られると…、気持ち…いいですよね……。私…も……くぅぅっ…!!」
 二人の少女の股間を擦り上げ、乱れさせる肉触手。捲り上がったスカートの前部から顔を出した
その先端からは、液体をトロトロと溢れ出させていた。
「は…ぁ…っ…、男の人と同じで…気持ちよくなると出てくるのかな……?」
 小雪はそう考えると、柔らかい身体を屈伸させ、その先端の液を舌で舐めとってみる。
「あむ…んっ…ぴちゃぴちゃ……。あまぁい……」
 蜂蜜とも練乳とも似付かない不思議な味だ。一口味わうともう一口舐めたくなるような味だが、
これも身体には良いものなのだろう。
「もっと舐めさせてぇ…。ん…ちろちろ……、は…むぅ……ちゅっ…ぺろぺろ……おいひいよぉ……
じゅっ…じゅぷっ……」
 小雪はたっぷりとそれを味わい、身体を起こす。目の前にいた少女は視線を空虚にさせながら、
ただひたすらに喘ぎ悶えている。どうやら小雪の様子を見ている余裕はなかったらしい。
「モアちゃんにも舐めさせてあげますね……。はい、あ〜んして…♪」
 しかし、一々それに反応する事もままならないと言った感じなので、半開きになったモアの口に
触手液を入れた自分の口を付けると、その中に蜜を流し込んでいく。
「ん…んむっ…どう…おいひいれしょ……?」
 ゆっくりと…それを口移しながら、モアにそう尋ねる。
「ん…んん……。あまい…の…、あまふて…おいひいでふぅ……」
 そう答えるモアに小雪は微笑むと、その味を擦り込ませるようにして味蕾を舐めたくる。
 グ…チュ……ヌチュッ…ピチャッ……
「んむぅぅっ……!! はひぃっ…、らめぇ…らめなのぉっ……!!」
 舌をなぞり上げられたモアの瞳は、溶けてしまいそうなほど淫らに澱んでいた。発せられる
言葉からも、快感の頂点が近い事を感じさせる。一方の小雪も、秘部を執拗になぶり続けられ、
快感のボルテージがうなぎ登りに上がっていった。
405today:04/11/19 00:52:56 ID:jNZR30XF
「う…ううんっ…・! ふ…ぁ……、もっと…気持ちよくなりたい…。モアちゃんも…、イキたく
なってきましたよね…?」
「え…? そ…んな……、で…も…、でもぉっ……」
 モアは迷っているようだった。そんな少女に小雪が追い打ちをかける。
「頭が真っ白になって…、凄く気持ちいいですよぉ…♪」
 モアがハッとしたように表情を動かした。続けざまに小雪がモアの秘部へと手を伸ばし、
手際よく陰核を探り出すと、そこを指先でとんとんとノックして快楽を呼び出そうとする。
「はぅぅぅっ!? そんな…とこ…突っついちゃ……ぁぁぁっ……!!」
「そ〜れ♪ とんとん、とんとん……」
 小雪は指先に当たる肉豆の感触を楽しむように、叩くのとタイミングを合わせてそう口ずさむ。
敏感な豆をノックされ続けたモアの迷いは、いつしか絶頂への期待に押し流されていた。
「ほらほらどうですかぁ? モアちゃんがイキそうになったら、キュッてつねってあげますからぁ…♪
私も、もうイキそうで…ふ…ぁぁっ…!!」
 宇宙生物は自分の快楽を求めるようにして、肉触手を秘部の膨らみへと、今まで以上に強く
擦り付けてくる。ショーツはすでにグッショリと濡れ、ほとんど素肌をなぞられているようなものだ。
むしろ下着との摩擦が、余計に快楽を生み出していた。
「はぁー……、はぁー……」
 モアは、ただひたすらに熱い吐息を漏らす。
 淫らな溝の往復を繰り返す触手が、小刻みに振動し始めた。肉バイブと化した触手が恥丘を
なぞりあげると、摩擦と振動が合わさりあった強烈な刺激が与えられる。
「ひぅっ…震えてっ……!? ぅ…ぁぁぅっ!? そこ…そんなに虐め…ないでぇっ…、ふぁぁぁっ!!」
(す…ごい…、感じ過ぎちゃうぅ……。イキ…たい…。気持ちよく…なりたいのぉ……)
 たっぷりと擦り続けられた少女の陰部からは、淫猥なメスの匂いが立ち込めている。頭で考えると
言うよりは、物欲しげに震えている赤い秘肉が、イキたいと悲鳴を上げているような…、そんな気が
していた。
406today:04/11/19 00:56:06 ID:jNZR30XF
「私…イキたい…です……」
 最早、何もかもが限界だった。モアはついに、その言葉を搾り出すような声で発した
のであった。
 小雪はモアの口からその言葉を聞くと、安心したように顔をほころばせた。
「う…ん…。じゃあ…私達も…触手君に合わせて腰を動かしますよ…。太ももで締め付ける
ようにして…、ねっ…?」
「は…い……」
 ある意味一方通行だった宇宙生物の動きと息を合わせて、二人の少女が動き始めた。
太ももで肉触手を圧迫するように刺激しながら、秘裂の位置に添えられて動いているそれを
自らの動きと共にして擦り合っていく。宇宙生物の方も絶頂が近いのか、棒触手が苦しそうに
ピクピクと震えている。
「あ…はっ…、触手君もイキそうなんだって……モアちゃん…は……?」
「うっ…んん…ふ…ぁっ……!! 何か…何か来てますぅ……」
 身体の内から込み上げてくる何か。頭は真っ白で快楽の事しか考えられず、秘裂からは
恥ずかしい蜜をダラダラと漏らすばかりだ。モアは、自分の全てを爆発させて絶頂を迎えようと
していた。
「じゃあ…、イッちゃえ〜っ♪」
 小雪はそう言うと、モアの淫豆に添えた指を締めて、突起をきつく摘み上げる。瞬間、モアの
全身を凄まじい電流が駆け巡り、頭の中で快感の火花が弾けた。
「っぁ……!! イッ…ふぁ…あああああああああっっっっ!!!!」
 モアのどんな想いも言葉にはならず、絶頂の叫びを高らかに上げるのだった。
 ビクッ、ビクビクゥ!! ビクンビクン……
 淫らに震える褐色の肢体。快楽の最高点に達したモアは、小さい身体の全てで、その気持ち
よさを表現しているようだった。
 プ…シャアアアアアッ…………
 絶頂の放心状態にあるモアの股間から、温かい液体が射出されていく。溢れ出る液は瞬く間に
ショーツへ浸透し、防ぎきれないものは太ももへと伝っていった。
「あ…は……、わたし…おもらし…しちゃいましたぁ……」
407today:04/11/19 00:58:00 ID:jNZR30XF
「うぅっ…。ふふ……、モアちゃんのイッた時凄かったですよ…。私もついつられて
イッちゃいましたぁ…♪」
 小雪の震える腕がモアに回され、絶頂後の温かいまどろみの中にいる少女達が
抱き締め合う。と、そんな二人に突然熱い液体が振り掛けられた。
 ビュクビュクゥッ!! ドプッ…ドプゥッ……
「ひぁぁ…!? 小雪さぁん…。これ…、何ですかぁ……?」
「凄く…エッチな匂いですよぉ……」
 見れば、股間を擦り上げていた触手達が絶頂に震えて、先端から白く濁った液体を
吹き出していた。人間の精液に例えるにしては、あまりに量が多すぎる。遠慮無く
射出されるそれが、少女達の身体にまんべんなく白化粧を施していった。
「はぅぅ…、ドロドロですぅ……。てゆーか粘性液体…?」
「ん…ぺろ……。あはっ…、濃くておいしいですよぉ…♪ モアちゃんも舐めてみません……?」
「ほ、本当ですかぁ…? てゆーか疑心暗鬼…?」
 モアはそう言いながらも、口周りに付いたそれを舌で絡め取った。
「んっ…ぺろぺろ……。あぁっ…、本当ですぅ…。さっきのよりもずっと甘くておいしいのぉ……」
 ピチャピチャ……
「ひっ…!? 小雪…さん……?」
「せっかく触手君がこんなに一杯出してくれたのに、残したらもったいないですよぉ…。だから、
舐め舐めしましょ……♪」
「ああっ…、小雪さぁん……」
 ピチャピチャと淫靡な音が響き渡る。二人はお互いを毛繕いする可愛い動物のように、
身体に付いた淫液を舐め取り合うのだった…。
408today:04/11/19 00:59:39 ID:jNZR30XF
 その後――
「いい加減に観念するでござる!!」
「チッ、しつけェな……」
 クルルとドロロ、二人の追い掛けごっこはまだ続いていた。いつしか地下から日向家
地上エリアへと舞い戻り、廊下をドタドタと走り回っている。
「ストーップ!! ドロロ、もう追わなくていいのよ」
 騒ぎに気付いたか、小雪が現れてドロロをそう制止する。
「小雪殿…、どういう事でござるか?」
「クックック…、何だそういうことかよ……」
「クルル曹長?」
 状況が呑み込めないドロロは、やや慌てた様子でそう尋ねていた。
「見てみな、相棒の身体を……」
 クルルにそう言われて、ドロロは小雪の身体を凝視した。
「こっ、これは――!?」
 輝く白い肌、内から滲み出てくるようなオーラ、凄まじい気が感じられる。
「あ……」
 モアがフラッと廊下に歩んできた。そこにいたクルルと、バッタリ目が合う。
 モアはきっと自分の事を恨んでいるだろうとクルルは考えていた。そして、この雰囲気が
とても不快であった。他人の恨みを買う事など日常茶飯事だったはずだが、今は何故か
心苦しい。
「チッ…、言いたい事があるなら……」
 そんな雰囲気に耐えきれず、珍しく自分から話し出したクルルだったが、それはモアの
言葉で遮られる。
「あのっ…、ありがとうございました……」
「…何?」
 モアの思いもしない言葉に、拍子抜けしたようなクルルであった。
「……」
 クルルは黙ってモアをジッと見つめた。身体はピカピカになっていたが、それで悩んでいる
原因であったケロロとの関係が変わる訳ではない。
409today:04/11/19 01:01:57 ID:jNZR30XF
「チッ……」
 クルルは居間に転がっているコンパクト化した宇宙生物を拾い上げ、箱に入れ直す。
「あ…あのぉ…、クルルさん……?」
 箱を持って、その場からそそくさと立ち去ろうとするクルルを、モアが呼び止めようと
声を掛けた。
「失敗だったみてェだからな……。俺とした事がよぉ…、クックック……」
「そっ、そんな事ありません! クルルさん…あのっ……」
 なおもクルルを引き止めようとするモアの肩に、小雪が手を置いた。
「そっとしておいてあげましょう…。きっと、照れてるんですよ♪」
(チッ、聞こえてるぜ…?)
「そうですか…。あの…、実は小雪さんにちょっとお願いがあるんですけど……」
「ん、何ですか?」
「え…えとその…、何と言ったらよろしいのでしょうか……」
「私で良かったら、何でも聞いてあげますよぉ♪」
 体の調子が良くて余程機嫌がいいのか、小雪はあっけらかんとそう言い放つ。
「えっと…、あのですね……。その…、エッチな事…教えて欲しいんです……」
「え!?」
(隊長との関係のために、性技の指南を申し入れ…か。クックック、面白くなってきた
じゃねえか……)
 クルルはそこまで話を聞いた所で、研究室へ向かってゆっくりと歩いていく。トラブルや
アクシデントは俺の身上、と公言するほど面白そうな事には目がないクルルだが、
この時は自分でも何故かと思うほどに表情が暗かった。
410today:04/11/19 01:04:21 ID:jNZR30XF
 それからさらにしばらくして――
「最近のガンプラを侮っていたら、いい意味で予想を裏切られたであります……」
 出掛けていたケロロが玄関を開け、家へと帰ってきた。アンチバリアに頼っての外出
だったため購入には至らなかったが、次回への確かな手応えを感じていた。
「お小遣いを貰い次第、早々と買いに行くであります!!」
 そんな独り言を呟きながら、何気なく台所へと辿り着いた。
「おおっ、こんな所にバナナが。ちょうど小腹が空いていたのであります」
 勝手に取るにしても、天敵である夏美は現在外出中だ。何の抵抗もなくそれを房から
一本ちぎると、上機嫌に居間へと歩いていった。
「あ…ふぁ……、ん…むぅ……」
(ムッ…、この声は?)
 聞き慣れぬ謎の声色に警戒しながら、ケロロはゆっくりとそこを覗き込んだ。
(モア殿……? ケロ――ッ!? そう言えば……)
 自分が家を飛び出した事を、すっかりと忘れていたケロロ。いつもなら気兼ねなく
声を掛けている所だが、今ばかりはそれも気まずかった。
「ふ…ぁ…はむぅ……ぴちゅっ……」
(モア殿もバナナを食べているのでありますか……?)
 しかしどこか違和感を感じた。先程からバナナの面積が一つも減らないのだ。よく見ると、
モアはバナナを噛まずにペロペロと舐めている。
「ふぅぅ…ん…ちゅぷちゅぷ……おいひぃでふぅ……」
(おいしい…? これはもしや、バナナの新しい食べ方なのでありますかっ!?)
 物は試しにと、ケロロは自分の手に持ったバナナを、ペロペロと舐めて味わってみる。
(ぐ…。あまり効果的とは思えないであります……)
411today:04/11/19 01:08:13 ID:jNZR30XF
「ん…んっ…! はぁー…、は…ぅ……」
 モアは、剥いたバナナの幹に沿って舌を滑らせる。それを愛で…、そして慈しむようにしながら
丁寧に舐めていた。
「はぁ…はぁ…。これで…いいんでしょうか……? はむっ…んっ、んっ……! ぴちゃぴちゃ…、
ぁ…ふぅぅっ……」
(モア殿、辛そうであります…。一体、そうまでしながら舐めて食べる理由とは……?)
 その時モアが大きく口を開き、バナナを中程まで口内に含んだ。そしてモゴモゴと口腔を
動かしている。
「ん…んぅーっ……、う…むぅ…んっ!?」
 さすがに強引に詰め込みすぎたのか、モアは苦しそうな声を上げて前のめった。
「んんぅ…もぐもぐ……。はぅぅ…真っ二つになっちゃいましたぁ……。てゆーか一刀両断…?」
 モアは、口内に残ったバナナを飲み干すと、そう語った。やはり苦しかったのか、目には
涙が滲んでいる。
「モア殿――っ! 大丈夫でありますかっ!?」
「え…、おじさま……?」
 ケロロは素早く、モアの元へと駆け寄った。うずくまるモアの肩を掴んで問い掛ける。
「無茶な食べ方をするからであります…。そんなにお腹が空いていたのでありますか?」
「えっ、あっ、あのっ、そっ、そうなんですよ〜。さすがおじさま! てゆーか頭脳明晰?」
 モアは恥ずかしそうにしながら、残りのバナナをモグモグと食べていた。
「あっ、そうですっ!! おじさま…、これを食べ終わったら、また一緒にテレビでも見ませんか……?」
「ふむ、そうでありますな…。ならば善は急げであります!!」
「はいっ!」
 モアはニッコリと微笑んだ。実はさっきの行為が、奉仕の練習だったというのは内緒だ。
 ケロロとの関係は、まだまだ先が長いかもしれない。しかし、前のように悩んでいる様子はなかった。
それは小雪の助けもあったのだろうが、何より彼女の明るさを取り戻させたのは……
「チッ…、あんな風に感謝されるのは慣れてねえんだよ……」
 モアのお礼の言葉を頭の中で反芻させながら、研究室でそう呟くクルルであった。

                                      −完−
412名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:19:43 ID:EJoLBiEq
ネ申キタ──(・∀・)──!!
初めてリアルタイムで見たヨーー
神乙。
最高ですた!
413名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:22:20 ID:ndeC2Zcn
俺もリアルタイムで見た!
チソコたちますた最高っす!!
モア(・∀・)イイ!!
414名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:29:30 ID:kVdm2kVu
一見陵辱っぽくても原作のイメージを損ねずにここまで書けるとは・・・・・・・!
フォローも忘れない、こういうのを待っていたんですよ。ええもんを読ませてもらいました。
もし次また書く機会があったら楽しみにしとりますので。
415名無しさん@ピンキー:04/11/19 11:19:10 ID:eSstHuFl
ここまで着てまだかかれてないカップリングは?
416名無しさん@ピンキー:04/11/19 20:01:33 ID:xcG8bWe9
かかれていないカップリングということで、思いついたのでひとつ。

「ギロロ、私のこときらい?」とうるるな瞳で迫られ
「僕、男兄弟とか父親にあこがれていて…伍長、なってくれないかな?」と照れられる。
(もっ、もしやこれは…これは…!)「わっ、わかったー!」←注・うわずり声
「やったあ!」「おかーさーんオッケーだってー!!」
振り返るとそこに純白のウエディングドレスに身を包んだ秋が。
(ただしスカートの丈が超短く胸がこぼれんばかりのデザインで)
「ギロロ君、家族に…なって欲しいの」
「??ああ、それは嬉しいが」
夏&冬「やったあ〜パパができたあー!」ギ「なっ何ぃ!?」
417名無しさん@ピンキー:04/11/19 20:03:04 ID:xcG8bWe9
夏「何よ、私と家族になるのはいやなわけ?」
ギ「いや家族になりたいとおもっていたがそれは夏美をよメ…」
夏「ほら、なりたいんじゃない。素直になりなさいよねー」
ギ「いや、そうじゃなくておまえを…」
冬「もーじれったいなあ。母さん、既成事実をつくっちゃって。」
秋「任せといて。精のつくものたくっさんつくってあるのよ」テーブルに目を移すとうなぎが沢山。
冬「僕弟が欲しいな」夏「わたし妹がいい」冬「え〜弟がいいよお」
秋「こらこら喧嘩しないの。軍人なんだからスタミナとか、いいに決まってるじゃない、ね。」
ギ「えええぇーー!!!?」
418名無しさん@ピンキー:04/11/19 20:07:24 ID:xcG8bWe9
テーブルにだしてあった飲みかけのビールをひとくち。
秋「あっ酔っちゃったみたい…」
ギロロにもたれかかるが顔を胸で押し潰す形になる。ギ「ぐああっ」
夏「ほらっ!据え膳食わぬは男のなんとやらよっ!」
ギ「そっそんな馬鹿なー!!」

クルルズラボ。薄暗い部屋に4匹プラス1名がモニターを眺めている。
「ケ〜ロケロケロケロ。潜伏完了であります。」
「クークックック〜。仕込み入りビールはよくきくだろうよ。いいデータがとれそうだぜぇ」
「まぁあんなことまで。っていうか獅子心中の虫?」。「拙者盗み見は好かぬでござる」
「生観じゃないと満足できないなんてドロロも好きものでありますなあ。」
「ちっ違うよケロロ君そんなんじゃ…」「毎晩ハメまくりの君にはどうってことないってかんじぃ〜?」「ひっひどいよ〜」
419名無しさん@ピンキー:04/11/19 20:20:53 ID:xcG8bWe9
以上であります。稚拙な文章失礼しました。
ネタと思って下さい。
題をつけるなら秋の夜長…?うわああぁ!!失礼しました!
カップリングは秋×クルルが好いです。
攻撃的なクルルに対して包容力のある秋が受けとめていくっていう。
おそろのエアロビスーツとルーズソックスみたいなの履かれたらもう‥!
420名無しさん@ピンキー:04/11/19 21:23:51 ID:23K/kMdi
>>419
ワラタ(・∀・)イイ!! なんつーか意外性があって。
秋のぼよんぼよよん攻撃になすすべもなく蹂躙され陥落する伍長が思い浮かんだ。

ギ「こ、ここで退いては男がすたる・・・、特攻あるのみ」
秋「アアン・・・ン ア・・・ この力強いタッチ・・求めていたのはこれなのよ・・・ン・・ハ」
421名無しさん@ピンキー:04/11/21 15:43:17 ID:nymCxhZr
ドラマCD4でクルル→モア妄想できそうな気がする
「ケロン人男子の恋愛の傾向と対策」とか回りくどい手段を使って
モアにアッピールするクルル……萌え
422名無しさん@ピンキー:04/11/21 16:27:51 ID:DCtguWQr
ケロロ軍曹「地球(ペコポン)侵略CD」第4巻 クルル編 は本日発売。
どんな内容か気になる。
買った人はぜひ教えてくれ。
423名無しさん@ピンキー:04/11/21 19:01:08 ID:BUfBLCXU
夏美、桃華、モア、小雪が更衣室で着替中、
クルル子が乱入、クルル子の誘導で恋バナに。
小雪がかなり原作モードだったのと、ギロロの
名前が多く出てたので個人的に大満足(ギロ夏派
三人娘の歌も、微ダサさが可愛い。
好き嫌いが分かれそうだが、モアの
「ねぇダーリン」はメチャクチャ萌えた。

まあぶっちゃ毛、今日が発売日とか言ってるけど
金曜には既にアニメイトで売ってたわけで。

あ、帯(応募券)の裏面に、購入特典の詳細も
でてたね。カレンダーだっけ。
424名無しさん@ピンキー:04/11/21 21:27:38 ID:S8bf8dBS
子安って芸達者だよな〜
最後の「エッチ」って台詞に大爆笑したよ。
このCDドラマシリーズの中で今回の巻が一番ワラタ。
425名無しさん@ピンキー:04/11/21 21:50:25 ID:NDl2ytg9
これまでのドラマCDの中で最も創作のネタに使えそう。
426名無しさん@ピンキー:04/11/21 22:33:23 ID:UciXYzGZ
女の子達が皆可愛かったし、クルル子が最高に笑えたので、
今回のCDは、かなり満足した。CD裏のあのイラストもグーだ。
「パワードスーツを脱がさないで」も、歴代のアイドルソングのフレーズを
入れまくってて、ケロロらしくて良かったと思う。
427名無しさん@ピンキー:04/11/21 23:56:33 ID:WUXCXeSK
>>418
>>420
超ウケた。最高。
秋ギロってかなり見てみたいカップリングのひとつなんで、
是非に続きを所望。
428名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:34:07 ID:kT9/CvU9
最も接点の薄いカップルって睦実(サブロー)×小雪だよね。
睦実とドロロが話してるのは見たことあるが小雪ちゃんとの会話は見たことない。
漫画ではじめて二人が遭遇したとき小雪ちゃんは睦実にクナイを投げつけたけど。
これはこれでネタになりそう。

反射神経的に睦実に攻撃した小雪だったが彼がドロロの仲間、クルルの知り合いと判明。
睦実に謝っているうちにだんだんと話が体で責任をとるとらないの方向に進展。
結果的にセックスに至りお互い予想以上に体の相性は良く友達以上恋人未満のセックスフレンドとなる。

あくまで需要と供給みたいな関係に近いかと、こんな感じで浮かびましたわ。
429名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:47:39 ID:pL7PPd1L
ゲームで、夏美に623の格好悪い所を見せ付けるため、
小雪が623に喧嘩ふっかけて、そこにギロロ乱入って話があったため、そのカプは思いつかなかった。
職人さんが気が向いて書いてくれないだろうか。
見てみたい。
430名無しさん@ピンキー:04/11/23 20:47:31 ID:bl2NbSHu
二人が実際に会話するとしてどんな風になるんだろうか?
言いかかってくる小雪を326が適当にあしらう感じ?
431名無しさん@ピンキー:04/11/23 23:47:17 ID:bl2NbSHu
意表をついてすももちゃんの話はダメ?
432名無しさん@ピンキー:04/11/24 00:50:24 ID:qreedSp/
>>431
原作でただでさえイメージが悪いものを、アニメがあれだからな。
433名無しさん@ピンキー:04/11/24 06:31:41 ID:yI4Ns/dD
まぁアニメの方は別に不快感は感じなかったが
原作ネタにしても毒針と延びる舌は使えるかも
434名無しさん@ピンキー:04/11/24 10:25:04 ID:OmL4CEiI
問題は誰との組み合わせにするか。
435名無しさん@ピンキー:04/11/24 13:39:15 ID:TpGC3a7C
ペコポン人ならフッキーかね
436名無しさん@ピンキー:04/11/25 02:24:27 ID:P6FkI01E
他に623もイケるんじゃない?
同じ芸能人同士だしね
437名無しさん@ピンキー:04/11/25 13:02:59 ID:haJ+kVuY
だいぶ規模は違うがな(片方は宇宙クラス、もう片方はラジオのDJ)
438名無しさん@ピンキー:04/11/26 07:00:37 ID:z5n2NDbU
ガルルは?
439名無しさん@ピンキー:04/11/27 18:14:18 ID:ReXqyTy0
ガルルはなんか 秋さんに惚れて(以下略
なオチがつきそうだな。
兄弟そろって( ´ー`)フゥー...
440名無しさん@ピンキー:04/11/27 21:46:09 ID:g6AAm8Kk
最近過疎化してるな、何かいい打開策は無いものか?
441today:04/11/28 19:27:51 ID:gBC4Iypj
 晩秋の時期ながら、穏やかな天気に恵まれた昼下がり。眠気を誘うような暖かい空気に
包まれた中、ソファに転がるようにしてうたた寝をしている少女がいた。
「すぅー…、すぅー……」
「む…、夏美…寝ているのか……?」
 家の中を歩いていた俺は、何とも無しにそれに気付いた。そしてゆっくりと歩み寄っていき、
夏美の顔を覗き込む。
 夏美はとても気持ちよさそうに眠っていた。静かに寝息を立て、時折顔を小さく動かしている。
その様子は、いつもの活発な性格とは似付かない、何とも可愛らしいものだった。
「ふっ…。夏美が静かにしていると、こうも違った感じに見えるとはな……」
 珍しいものを見るようにして、その寝顔をマジマジと確かめる。このまま放っておいたら、
いつまでこの姿でいるのだろうか? 主として夏美の性格に惚れ込んでいる俺にとって、
別人のように見えるのと相まってか、不思議な感情に支配されていく。
 うららかな天候の家の中は、シーンとした静寂に包まれている。それとの相乗効果もあってか、
目の前の少女と異質な空間に迷い込んだような錯覚を覚えた。
「こうも静かだと…、まるで眠り姫のようだな……」
 そんな雰囲気に、自分に似合わないようなセリフが、思わず口を飛び出す。自分の発した
言葉を心の中で言い直すと、軽く苦笑が漏れ出した。
 陽光が窓から差し込み、少女の身体を暖かく照らしている。それを何の違和感もなく見つめて
いる自分がいる。俺はいつしか、目の前の美しいものに魅入られてしまったようだ…。
「んん……。くぅー……、すぅぅ……」
 何秒も、何分も、その姿を見続けた。こうして見ると、目の前の少女はあまりにも無防備だ。
そのせいか、いつもは見ないような所へもつい視線がいってしまう。
「…ん?」
 ミニスカートが必要以上にずり上がり、太ももの付け根の近くまでが、惜しげもなくさらけ
出されている。腿に付いたムチムチとした肉の質感が俺の情欲をそそり、思わず下着を
覗き込みたくなるような衝動に駆られた。
442today:04/11/28 19:32:06 ID:gBC4Iypj
 この温暖な天候のためか、もうすぐ冬だというのに、服は胸元が大きめに開いたものだった。
これは仕方ないだろう。男なら目が行くはずだ。いや、むしろいかなければ失礼だろう。そこは
呼吸と合わせて、膨らんでは元に戻り、の繰り返しをしている。首根から鎖骨にかけてが、U字に
開かれたそこを、なぞるように視線を這わせていった。
「…おい」
 横になってはだけたそこからは、魅惑の双丘のラインを覗く事が出来た。もう少し体勢を崩せば、
先端の突起まで見えてしまうのではないかと心躍らせる。
 これは、まだ幼い年齢にしてみれば大きめだ。しかし、呼吸運動で何気なく動いているそれが、
何とも言えないエロスを俺に伝えてきている。堪らなくなった俺は、そんなふくよかな胸部へと
手を伸ばしていった。そしてまずは、服の上から優しく……
「おいと言っているだろうが!!」
「おっと、こりゃ穏やかじゃないねェ…。ク〜ックックック……」
 クルルは両手を上げて、降参の意を示す。ギロロが手に持った銃口の先を、クルルの後頭部に
押し当てていたのだ。
「途中から妙なナレーションが入ったと思ったが、貴様だったか…。一体、いつから居た?」
「さあ…? 長かったんで覚えてないがねェ…。眠り姫をいつまで見てんのかと思いましたぜ…?」
「…なっ!?」
「眠り姫…。プッ…、ク〜ックックック……」
 堪えていた笑いを爆発させるようにして、クルルが吹き出した。余程おかしいのか、涙目になって
いるように見える。
「じゃ、俺はこの事を隊長以下に報告しなきゃならないんで、そろそろ行かせて貰いますぜェ……」
 クルルはそう言うと、突然走り出して部屋を飛び出していく。
「なっ…。まっ、待たんか貴様――っっ!!」
 こんなことを言いふらされては堪ったものではないと、ギロロも銃を構えたままで、すぐさま部屋を
飛び出していく。そして二人はドタドタと走り去っていった。
「んんー……。うるさい…わねぇ…。静かに…しなさい…よぉ……。むにゃむにゃ……」
 残されたのは、そんな喧噪の元になった少女だけである。さすがにうるさかったのか、一瞬だけ
目が覚めたが、また瞼を閉じると夢の中へと帰っていくのだった…。
443名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:34:30 ID:gBC4Iypj
終わりです、ええ。
過疎化は避けたいですよね。
444名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:58:31 ID:TOwY/MPM
>>todayさん
GJ!
過疎化で心が荒んでいたのでとてもうれしい。
ほのぼのギロ夏はいいですな。
445名無しさん@ピンキー:04/11/28 20:19:02 ID:R4H/8eGA
>441-442
乙。
確かにほのぼのしてるのはよいですな。
ところで皆さんDVD vol.4を手にいれましたか?
446名無しさん@ピンキー:04/11/28 20:32:19 ID:udqgkkUY
私は本日ヨドバシカメラで買ってきました。
でもまだノントルマの少女の話や大人夏美の話が収録されてません。
早く次のDVDを発売してくれ〜と叫びたい気持ちです。
447名無しさん@ピンキー :04/11/29 10:09:09 ID:wv3sH2q1
>>443
GJ!
良かったです。
448ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:06:05 ID:5ET/MhAp
夜の帳が下り時刻は夜半を疾うに過ぎていた。
寒々しい月夜の中、しん…と静けさだけが辺りを支配する。
薄い月明かりの下、皆寝静まり日頃の慌しさも、今は見られない。
地球侵略者拠点である日向家は無論の事、その隣にある家にしてもそうであるかのように見えた。

東谷小雪の住む家、見かけは普通の家、実は忍者屋敷となっている家では僅かばかりの物音が
聞こえていた。…否、常人では気付きもしない程の、針の物音を感知する術を持たぬ常人なら
決して聞こえぬ物音が小雪の部屋から聞こえていた。

月明かりの差し込むほのかに明るい室内、部屋の一隅。
広いとは言えないが狭くもなく寝所とするには充分な部屋である。
本来なら暖かな布団に包まれた小雪が、安らかに眠っているはずだったが
…この夜の小雪は少し違っていた。


汗がにじんでいた。
じわりじわりと粘つく汗。
筋肉から沁み出てきたような、そんな粘つく汗。
呼吸が僅かに早い。
吐息が少し漏れた。
「…ん」少しだけ、ほんの少しだけの吐息、大丈夫まだ気付かれない程度の…。

指が身体を慰めていた。
(…夏美さぁ…ん…)目を閉ざし、心の中で愛しい人の名を呼ぶ…、
想像の中で夏美との逢瀬を楽しむ…それが今の自分に許されたただ一つのやりかた…。
449ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:06:33 ID:5ET/MhAp
指が薄いショーツの上から自分の意志とは関係なく蠢いている…。
さっきまでサラサラとした質感がいつしか…じわりとしていた。
襞をまさぐり、ピンク色の粘膜をまさぐる、細い指を僅かに少しづつ少しづつ沈める。
ゆっくりゆっくり…まるで夏美が愛撫しているかのように少しづつ。
内壁をゆっくりと粘液と絡めながら、ゆるやかにこすりあげる。
ゆっくりゆっくり…動かし、漏れる粘液を指に絡め…
自分から溢れるヌルヌルとした感触を楽しむ。
指が入った時の余韻を楽しみながら、甘く揺すぶりをあげる。
指が届く可能の範囲の最奥まで指を入れる。
奥まで到達した指を戻し、またゆっくりと最奥へと導く。
「…ふ…ぅ…んっ」また吐息が漏れた…でも…、まだきっと気付かれないはず…。
ヌチャリ。
次第に音はリズミカルに、淫らになってゆく。
指が別の意志を持ったように動きを早めてゆく。
親指がまだ幼い柔らかい襞を押し上げ、ピタリと触れる。
捏ねあげ、クチュリとした中を掻き乱し、リズムと鼓動が更に加速してゆく。
(……ふわ、ふわぁぁ…ふわああああぁぁぁ、…とまらないっ)
律動が止まらない。
更なる快楽を追求しようと足がピンと張り、小指にまで緊張が走る。
ふるふると震えながら、止まらない指は尚も挿入を繰り返し
中壁をこすりあげ、陰核を刺激しつづける。指が止まらない。
クチュクチュクチュクチュグチュクチュクチュクチュクチュ
ズジュプクチュクチュクチュクチュジュブグチュクチュクチュ
クチュクチュクチュクチュグチュクチュクチュクチュクチュ
クチュクチュクチュクチュグチュクチュクチュクチュクチュ
ズジュプクチュクチュクチュクチュジュブグチュクチュクチュ

(……うあンっ…や、ダ、ダメっ…ダメぇ…)
小雪の抑えきれない声が漏れた…。
「……ンぅっ! ぅクっ……く、ぅぅ〜!」
450ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:07:07 ID:5ET/MhAp
トントン…と遠慮がちに襖を叩く音。
「…小雪殿、何かあったでござるか?」
月影のもと小さな姿が障子にぼんやりと影となって浮かぶ。
邸内で不審な物音を察知したドロロが小雪のもとへ参じたのである。
流石はアサシントップ、深く寝入る事なく、僅かな物音を聞きつけたのである。
空気の読めなさ加減も彼の美徳、だがしかし……この時ばかりは空気が読めなさすぎた。

「なっ!なんでもない、なんでもないっ!!ちょ、ちょっこっと寝苦しかっただけだからっ!」
動悸が治まらず、少しうわずった声、抑えた声だったが、先程までの狂態を引きずった声が
ドロロに応じる。
暫しの逡巡を見せた後、小さな影は呟いた…。
「…そうでござるか…? …では拙者失礼するでござる…」
「う、うん…、ほんとなんでもないないっ」
ドロロの気配が襖の向こうで消える間際
「…何かあれば相談してくだされ…小雪殿」と静かに聞こえた。
451ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:07:51 ID:5ET/MhAp
次の日
日向家地下に設営されたケロロ小隊秘密基地では、ドロロがどんよりといつもの会議に参加していた。
周囲にはドロドロと渦を巻き、暗雲が垂れ込めている、
小隊のメンバーは誰かがまたこいつのトラウマスイッチを押したのかと、周囲に目配せをしていたが、
特に構うことなく議題は進行していた。と言うか無視して会議は進行していた。

ほどなくいつもの通りケロロがガンプラの話題を出した所で小隊メンバーは散会し、
ドロドロと頭を垂れつづけるドロロの元へ、見かねたモアがおずおずと声をかける。
「どうしたんですか?ドロロさん、元気ないみたいですけど、っていうか暗中模索?」
「…モア殿…」はっと気付き目を上げた先には、にっこりと微笑むモアの姿。
誰もいない室内で一人演説を繰り広げるケロロも
「…でありますから、ガンプラと言うのはですね、ケロン人にとって最大のっつーか
我輩にとっていっちばーーーんっ大切な心のよりどころでありっ!なおかつ侵略には欠かせぬ
アイテムなのでありますっ! …ってゲローーー!??みんないねぇーーー!?」
ワタワタとあわてふためきだした。
部屋の隅っこで、ペタリと座り込んだモアとドロロの姿を認めると一目散に駆けつける。
「チョットあーた達、我輩の熱きガンプラトークを聞いていないっとはなんばしよっとね!」
「でも、おじさま〜、ドロロさんが変なんです、っていうか挙動不審?」
(そんなのいつものことじゃ〜ん!)
隊員が落ち込んでいるらしい状況において、この言葉は不適切、
頼りになるのはやっぱりケロロ隊長だよねぇ〜、やっぱ我輩じゃなきゃだめだよねぇ〜と
この時ばかり、やたら計算高い算段を下すケロロは、思わず口をついて出る言葉をぐっと飲み込み、
ドロロに向かって声をかけた。
「どうしたでありますか? 何か悩み事ならドーンっとドーンっと我輩が聞くであります!」
「ケロロ隊長殿…」憂鬱な眼差しがケロロを直視する。
今のドロロにはケロロが頼もしく輝いてみえた。
「実は……かくかくドロドロ」
小雪の寝所においての不審な物音、悩ましげな声、自分は小雪の相棒でありながら
相談すらされず毎夜この状態なのだという…。
駆けつけても「何でもない」と言外に拒否される有様。
452ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:08:47 ID:5ET/MhAp
ドロドロと滴る愚痴の途中で、ケロロはあっけらかんと言った。
「それはきっとドロロにナイショで、おやつでも食べていたに違いないであります!」
「そうだったんですね、っていうか夜食摂取?」
「えっ!?そ、そうなのーーー!??」
「いや〜我輩のなんと冴えた推理力! も〜なんつーか天才? いやいやあまり誉めないでくれたまえ
我輩、隊長として、《隊長》としてっ! 部下の事を気遣うのは当然でありますからな!
ゲーロゲロゲロ!」
「ああっ! おじさま〜流石です〜、っていうか万事解決?」
「我輩…いつも部下の事を一番に考えているであります(ガンプラ除く)」
「モア…そんなおじさまが一番隊長に相応しいと思っています、っていうか適材適所?」
「…モアどのはやっぱり…いい娘でありますなぁ〜」
手を取り合い、二人の世界を形成しつつある空間をそっとドロロは独り後にした…。
453ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:09:17 ID:5ET/MhAp
どうせ口の端から漏れたものだ、この際だから皆の意見を聞くのもいいのかも知れないと
考えた、毎夜のごとく悩むのは流石に辛い。逡巡していても埒があかぬと判断し、
次に向かったのはギロロがいるテント。
黙々と武器を磨く背中におずおずと声をかける、
「…少し時間を頂けぬか、ギロロ伍長殿」
「なんだ、珍しい」くるりと振り返ったギロロはドロロの憔悴しきった顔を認めた。
「ふん、何かあったのか?」磨いた武器を下に置き話を聞く体制に入る。
「実は……かくかくドロド…っ」
話の途中でパタパタと足音がテントに近づく気配を二人は察知した。
「ギ〜ロロ、いるぅ?」
部活帰りの夏美がテントの前で立ち止まり、中にいるであろうギロロに声をかける。
「すまん、話しは後だ」ギロロは即座に俊敏な動きを見せテントの外に出る。
「あ〜いたいた、ギロロ、ちょっと頼みがあるんだけど聞いてくれる?」
「用件なら早く言え」
「あのさ、お風呂壊れちゃって、ちょ〜っと直してくれないかなって〜」
「ちっ…くだらん」
「もう、汗でベトベトなのよ〜! 後でお礼に甘くないクッキー焼いてあげるから、
オネガイ〜あんただけなのよ〜、こんな事頼めるのぉ〜」
「…お…おう……」
夏美は玄関に向かい、ギロロはテントの中にいるであろうドロロを思い出した。
パサリと開けたテントの中に、ドロロの姿はもうなかった。
454ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:09:46 ID:5ET/MhAp
西澤邸。
警備が厳重な邸内ではあるが、アサシンとして活動するドロロにとって侵入など造作も無い。
室内専用トレーニングルームでドロロはタママを発見し、
事の次第を相談しようとしたが……、ふと我にかえった。
今…自分の相談する事はタママ二等兵に理解できるのか…と。
「…すまぬ、少し訓練の様子を見に来ただけでござるよ」
不可解な行動を訝しげな眼差しでタママはじっと見る。
「変なドロロさんですねぇ〜、…もしかして…」
ギクリと身体がこわばる、まれにタママは人の心理を読む、自分の考えが伝わったのかと思い
じっと次の言葉を待った。
「もしかして…ドロロさん、ももっちのお菓子目当てですね?」
「え?」
「あれは全部ボクのものですぅ〜、
例えドロロ兵長さんが渡せと言ってもぜぇっったいにっあげないですからね!」
「…いや拙者は…」
「いいえ、隠していてもボクには分かるですっ!日頃貧しい生活に疲れ果てたドロロさんは
豊かなボクの生活に目をつけ、ボクのお菓子を狙って忍び込んだに違いないですぅ〜
これだから、貧乏な生活をしている人は心まで貧しく、貧富の差を恨み、
暗い欲望が思わず顔に出てしまうものなんですぅ〜っ!!」
タママはニヤリと黒い笑みを浮かべ冷笑を振りまく、
「まぁ〜、恵んで欲しいって言えば…恵んであげなくもないですけどねぇ〜」
「…あれ? ドロロさんどこ行っちゃったですかぁ〜? ほんの冗談だったのにぃ〜」
最後の言葉を聞き終える事なく…ドロロは西澤邸を後にした…。
455ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:10:12 ID:5ET/MhAp
再びケロロ小隊秘密基地内、クルルズ・ラボ。
薄暗く照明を落とした室内、仄かに瞬くコンソールに向かうクルルは独り呟く…。
「…待ってたぜェ…、ク〜クックックック〜」
気配を消し、静かに近づいたはずのドロロは少し驚いたままクルルに呼びかける。
「何故分かったでござる?」
「お前さんの生態反応はとっくに、こちらでチェック済みさ…ククク」
「それより…拙者がここに来る事を予測していたとは…待っていたとはどういう…?」
「ク〜クックック…、お前さん俺を侮っちゃいねェか…?
悩んでんだろ? あのお前さんの相棒とかと言う女の事でよ…ク〜クックック」
「実はそ…そうなのでござる…、流石はクルル殿話しが早い!」
今までケロロ小隊のみなに理解される事もなく、悩みが最高潮に達していたドロロは
クルルに今までのことを打ち明けた、まさかクルルが、あのクルルが自分の悩みを聞いてくれるとは
思いもしなかった、クルルズ・ラボに来たのもなんとなく足が向いただけだったのに…、
クルルはちゃんと自分の話しを聞いてくれている…、
ケロロ小隊の要、ケロロ隊長の参謀を勤めるだけの事はあると、ドロロは思いもかけない事に驚愕しながらも
今までの鬱憤を晴らすかのようにクルルに切々と胸の内を吐露した。
456ドロロ 悩む であります:04/11/29 22:10:42 ID:5ET/MhAp
「…と言う訳でござるよ…」
「ク〜クックック…なァるほどねェ〜」人の悪い笑みを浮かべながらクルルは言う。
「おい、お前さんなァ〜んにもわかっちゃいねェ〜んだなァ〜」
「クルル殿はわかっているんでござるかっ!?」
「そりゃまァ〜ねェ〜…、ク〜クックック」
「小雪殿は一体何をしているんでござるかっ!?」
「あの女、忍びの端くれだろ?」
「確かにそうでござるが…」
「…ク〜クックック、だったらそれは秘密の特訓ってやつだな、くノ一にゃァ付き物だろ?」
「!!! なるほど、そうだったのでござるかっ! 拙者には全然わからなかったでござる
確かに秘密の修行では拙者に見られたくないのも無理は無い!
そうか、そうっだったのかー小雪殿は毎夜秘密の修行をしていたなんて思いつかなかった!
かたじけないクルル殿、拙者疑問が解けてすっきりしたでござる!」
「ク〜クックック…いいって事よ…、ク〜クックック」
では御免と言って颯爽と姿を消すドロロの気配が遠くなったのを確かめてクルルは独り笑う。
「ク〜クックック…、いいこと聞いたぜェ…監視カメラでも仕掛けるか…、ク〜クックック」
笑いは闇に吸い込まれ、消えていった。


その夜、月明かりの下ドロロは…感慨深く屋根に佇む…。
「拙者…影ながら応援させてもらうでござるよ…。存分に修行に励んでくだされ小雪殿」
今宵も小雪の秘密の特訓は続くのであった……。


    了
457名無しさん@ピンキー:04/11/29 22:14:57 ID:5ET/MhAp
そんなわけで寂れ防止に初めてSSを書いてみました、お目汚し申し訳ない。
悩むドロロが見たかったのと、小雪ならひとりエッチ向きかなーと
思いつくまま書いてしまいました。
すいません、ほんとすいません。_| ̄|○
458名無しさん@ピンキー:04/11/29 22:31:56 ID:N+vdoJXR
乙ですう〜
459名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:29:36 ID:F3VKqfee
久しぶりにキマシター!!!!
ホントにお疲れ様でした。
460名無しさん@ピンキー:04/11/30 01:50:36 ID:B/41R98h
次に書く機会があったら是非お願いします!
461名無しさん@ピンキー:04/11/30 07:23:32 ID:9rUexU/W
秘密の修業萌え。
そして悩むドロロ可愛いよドロロ。
462名無しさん@ピンキー:04/11/30 08:10:22 ID:KX7hvS9J
しかしタママは性格悪いなあ〜これじゃケロロとは絶対に結ばれなさそう・・・
463名無しさん@ピンキー:04/11/30 08:32:38 ID:5WHZXx3M
秋さん(;´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ            (;´・`)・゜・。
464名無しさん@ピンキー:04/11/30 11:07:22 ID:Yo7aviUC
秋様の乳(;´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ 
465名無しさん@ピンキー:04/11/30 13:51:57 ID:jk+r09Xy
他スレのエロ小説に出てくる固有名を秋ママに変換して読むと(;´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ 
466名無しさん@ピンキー:04/11/30 21:20:10 ID:uQzlfi35
GJ!
続きを色々妄想してまつ
467名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:06:23 ID:l6LVBHLZ
    クルッ       ______
   ∧_∧    /
  ( ・∀・ )彡<  秋ママ最高!!
 ⊂    つ   \
   人  Y        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  し (_)
468名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:28:31 ID:9mhgXvcv
ケロロ同盟のマニアックお絵かき掲示板No.612にハウルの動く城の絵があります。
映画の冒頭の空中歩行で623がハウル、夏美がソフィーでした。
ものすごくいい絵なのでまだ見ていない方は見に行ってみたらよろしいかと。
これネタに話を書いたらいいのができそう。

きっかけは日向家にサブローが遊びに来た事から始まる。
当然真っ赤になりつつガチガチにキンチョーする夏美。
そこにクルルが登場。
最近作った仮想世界で遊べるバーチャル装置の実験台にされる。
舞台設定はハウルの動く城、623がハウル、夏美がソフィーで。
最初は怒る夏美だったがサブローと夢の様な時を過ごす内にその怒りは消えていった。
しかしトラブル&アクシデントを信条とするクルルがそれで済ます筈はなくギロロと小雪に情報をリーク。
当然ギロロは大激怒、小雪は小悪魔的な笑みを浮かべバーチャル世界へ。
ちなみにギロロは荒地の魔女、小雪は宮廷魔術師サリマンとなり二人を引き裂かんとする!
果たして夏美はこの試練を乗り切りサブローに想いを告げることができるのか!?

あの絵からこんな話を思いつきました。
これをきっかけに誰か書いてくれるといいんですけどね〜。
469名無しさん@ピンキー:04/12/01 00:05:37 ID:c2kaRKEY
>468
2chで他サイトの話題出すのはやめといた方が無難ですよ。
470名無しさん@ピンキー:04/12/01 00:23:05 ID:6yp3BjWk
すいませんでした・・・もうやらないようにします。
でもいい絵なのは確かですから。
471名無しさん@ピンキー:04/12/01 16:40:25 ID:s1ITzz3F
62夏って好きなカプだから読んでみたいな〜。
472名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:07:32 ID:jq0kEpoD
468の設定で誰か書かないかな?
でもギロロが荒地の魔女かよ!?
正直言って想像できん。
てっきり映画版に登場した空中艦隊を率いて夏美とサブローのいる街を攻撃するかと思ったんだけど。
473名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:28:41 ID:6cn7GjnF
秋ママの童貞卒業スクールまだぁ?
474名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:54:20 ID:iHVIVZLg
>472
最新映画は無理じゃないか?
見ていないと分からないネタだし、それより古典で赤ずきんちゃんとか。
もち夏美は赤ずきんちゃん、秋ママのところへお薬を届けるところへ623狼登場。

623「狼は人を襲うものだよ by623」
夏美「きゃぁ〜! い、いやぁ〜」
秋「あ〜ら、じゃぁママも襲ってみる? うふふ♪」

な感じで。
475名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:23:59 ID:bheeyEWa
シンデレラは?
ケロロが王子様。
モアがシンデレラ。
タママが意地悪な姉。
クルルが魔法使い。
476名無しさん@ピンキー:04/12/02 07:10:32 ID:oVZ3U6tE
おまいら、今日は夏美たんのお誕生日ですよ。
477名無しさん@ピンキー:04/12/02 08:28:03 ID:4llEE9zp
秋「あ〜ら、じゃぁママも襲ってみる? うふふ♪」

(;´・`)・゜・。
478名無しさん@ピンキー:04/12/02 09:33:59 ID:3OBwq+40
夏美のお誕生日記念として彼女の話をプリーズ。
479名無しさん@ピンキー:04/12/02 12:40:44 ID:VqBKgHRH
秋ママのフィギュア(σ・∀・)σゲット!!! 


ハァハァハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ・・・  ・・ ・  ウッ 

480名無しさん@ピンキー:04/12/02 15:08:33 ID:qeXMrxyO
       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  ノ'' ll ''ヽ ノ( |   >>479
   | (●) (●)⌒  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ   |  
   |  | .l~ ̄~ヽ |   | おめー人形に何したんだよ。。。
   |  | .l    | |   | 
   |  ヽ  ̄~ ̄ ノ  |  
   |    ̄ ̄ ̄    |
481名無しさん@ピンキー:04/12/02 17:20:41 ID:RZ2SS1+U
ぶっかけ・・・                                                       スレ違いになるので ε= ヘ( ‘Д)ノ ダッダダダ
482夏美たん誕生日記念:04/12/02 22:44:31 ID:sazd8lMt
「っあ……あ、ギロロぉっ……」
密室から聞こえる悩まし気な声。
夏美の部屋の前、ギロロを除くケロロ小隊の四人は、
押し合いへし合いドアにコップを押し付けていた。
「くーっくっくっく、跳ねっ返りの割りにいい声出すじゃねぇか……録音して売るかな」
「夏美殿……まさかギロロの手で大人の階段を昇るとは思わなかったであります……ううっ……」
「ケ、ケロロくん……やめようよ、やっぱりこんな……」
「それなら兵長さんだけ帰ればいいじゃないですかぁー!」
ヒソヒソ声で会話する、四匹のケロン人。
それでも、部屋の中から甲高い声が洩れれば、反射的に静かになる。
「誕生日プレゼント」と称されたギロロを連れて
夏美が部屋に戻ったのは、もう二時間近くも前だった。
「あ……ああっ、あっ……!!」
甘く響く夏美の声を聞きながら、四匹のケロン人は胸にそれぞれの思いを抱いていた。
いいなぁ、伍長さん……僕もいつか、軍曹さんと……。
くっくっく、サウンドオンリーってのも結構マニアがいるんだよな。
ケロン人と地球人のカップルでござるか……喜ばしい事だが……小雪殿……
ゲロゲロゲロ、い〜い弱味握っちゃったもんねェ〜。
それぞれの思惑を知る事も無く、窓の外では蜜月が鈍く輝いていた。


奉仕の白薔薇
483夏美たん誕生日記念:04/12/02 22:45:40 ID:sazd8lMt

「っあ。あふっ、そ、そこぉ……」
「コ。ココがいいのか、夏美ッ!?」
「や、嫌、痛ぁ……でも、気持ちいぃー……」
艶かしい会話の応酬が続く。
しかし実際に行われているのは、お約束ながら「マッサージ」だったりするのだ。
また「拾った」と称し、危険な目に遭ってまでプレゼントを
用意されるよりは……という夏美の苦肉の策である。
「あっ、はぁっ、はぁ」
煌々と輝く電灯の下、汗に濡れた夏美の素肌が艶っぽく光った。
俯せた背の下、布団との間で潰された乳房がギロロの集中力を奪う。
「ちょっと、どこ見てんのよ! ちゃんと集中してよねっ」
「ん、あ、おうッ!?」
夏美に咎められ、ギロロはまた夏美の上で体を動かす。
ギロロの手によって、揉み解されていく夏美の柔肌。
上昇していく夏美の体温と、ギロロによって上昇していく室温。
「ギロロ変なトコ見るし、やっぱ部屋の電気消そうかなぁ……」
甘い吐息と共に呟かれた言葉に、ギロロの体温(と室温)が更に上昇した。
上半身裸体の夏美の上に乗る……今の状態でも幸せと興奮で
どうにかなってしまいそうなのに、電気まで消されてしまっては、
とてもじゃないが自分の理性に自信が持てない。
484夏美たん誕生日記念:04/12/02 22:46:53 ID:sazd8lMt
「な、なつ、なつ、なつみ、そ、そ、そ、そ、それはッ」
「よし、消ちゃおっ! きーめたっ!」
腕で胸を隠しながら、夏美は勢い良く立ち上がった。
バランスを崩したギロロが、コロリとベッドの上に転がり落ちる。
汗でしっとり湿った、夏美の匂いのするベッド……
理性のメーターは、そろそろ振り切れて臨界点を突破しそうだ。
「夏美ッ、ま、待……」
服の上からのマッサージでは足りず、部屋に連れ込んで、
地肌へ直のマッサージを受けてから約一時間、興奮状態のギロロの、
情熱愛情情欲etc……たっぷり三割増の奉仕を受け続けた結果、
心はともかく夏美の身体は、ギロロのテクにメロメロトロトロ、
すっかり虜仕掛けになってしまっていた。
「消すよぉ、ギロロ?」
夏美の指が、電気のスイッチにかかって。
光と言う名の貞操帯が、小さな音とともに消え失せて。
途端、ふわり漂う淫媚なムード。サヨナラベイビーフェイズ。

翌日。夏美の腰の痛みは、揉み返しなのか他の理由なのか、
夏美の身体を揉み解したギロロは、心まで揉み解す事ができたのか、
全て見ていて知っている月は、何も語らず太陽の影へ身を隠したのだった。
485名無しさん@ピンキー:04/12/02 23:06:39 ID:8K2B7XWB
うまいっ!座布団一枚ッ!
486名無しさん@ピンキー:04/12/03 00:14:43 ID:b/cDPM6m
>>today氏
グッジョー!
一体どうなったんだ〜〜!!
月よ教えてください。
487名無しさん@ピンキー:04/12/03 00:25:27 ID:piUP2XG0
>>486
そう書くと、二人の書き手がごっちゃになって見えますなw

ともかく
>>482-484
誕生日に合わせてよく書いて下さった。GJ!
488名無しさん@ピンキー :04/12/03 00:43:40 ID:PbeEBC0M
>>482-484
GJ!
489名無しさん@ピンキー:04/12/03 00:47:44 ID:ocdpRO+K
時間の複線に気付いて倍萌えた。グッジョ!!
490名無しさん@ピンキー:04/12/03 02:38:26 ID:q0mw4GQQ
空白の時間が気になります!
続きを書くならぜひ頼みますわ。
491名無しさん@ピンキー:04/12/03 13:16:04 ID:/+HjOYaV
なんで冬に生まれたのに夏美なんだろう・・・
492名無しさん@ピンキー:04/12/03 13:27:59 ID:8L8JrcbC
>>491 ( ´,_ノ` ) y〓━一   ───(・ ゚3゚)・;∵..'── ・  
493名無しさん@ピンキー:04/12/04 01:02:10 ID:P9t4CRUM
>>486
なんじゃこら。
なぜにtoday氏と思い込んでたんだろ。
today氏、482-484の作者殿
大変失礼しますた
494名無しさん@ピンキー:04/12/04 07:24:59 ID:WBed4RPC
>>491
じゃあ冬樹の誕生日はもしかして夏?
495名無しさん@ピンキー:04/12/04 08:50:09 ID:VSJM8NFO
>>491
仕込んだのが夏。
496名無しさん@ピンキー:04/12/04 10:56:20 ID:KZyTo/hj
>495
仕込んでから生まれるまで通常なら10か月かかる

よって2月に仕込んだと考えるのが妥当。

ケロロの場合はよく分からんがw
497名無し:04/12/04 11:25:56 ID:p9Uxs5jF
なぁ・・・ずっと考えていたのだが・・・
夏美タンと冬樹キュンのパパンって・・・登場しないね・・・
桃華タンのママンもだけど・・・・・・
498名無しさん@ピンキー:04/12/04 11:33:35 ID:KZyTo/hj
>497

日向パパは多分冬樹みたくオカルト好きで

西澤ママは桃華みたく二重人格かも
499名無しさん@ピンキー:04/12/04 14:59:27 ID:DVuKXs4F
623の家族はこれまで一度も語られていないがどうなってるんだろう?
500名無しさん@ピンキー:04/12/04 15:09:38 ID:9E+WUKct
ぷるるっと弾んだたわわな乳房がこぼれ落ち、目の前に晒される。
ぷるぷると揺れ、その先端は桜色をしている。、
白く瑞々しい。水着を着けていたとき乳房がはみ出していたためか、日焼け跡が残るところと残らないところがあるのは
何だか淫猥である。その胸の美しさとエロティシズム勝てず
じっとその乳房を視姦しはじめる。・・・・もちろん秋はそんなこと気付いてはいないが――−
501名無しさん@ピンキー:04/12/05 13:10:53 ID:9FHaCC7n
>>500
新作でつか!?
502名無しさん@ピンキー:04/12/05 16:04:24 ID:k5l/NspL
最近、ドロロ×夏美なんて粋狂なカップリにハマってしまったorz
小雪が夏美を好きだからって理由で、まず夏美に好意を抱き始めて、
小雪のために夏美を拉致ってきたはいいが、我慢できずに自分で食っちゃって、
そのうえ何か夏美とイイ感じになっちゃって、小雪やギロロに罪悪感抱いて、
言うに言えずにドロドロ悩んだりするドロロ とか妄想して萌えてるのは
きっと世界で自分だけなんだろうな。…なんか悲しくなってきたぞ。
503名無しさん@ピンキー:04/12/06 08:20:34 ID:cRk/juKg
いやそのシチュには惹かれるものがあるから悪くは無いと思う、かけるなら書いてみるべきかと
504名無しさん@ピンキー:04/12/06 10:33:57 ID:6RkLY/y9
A君はその時初めて秋ママがノーブラだという事を知った
白のブラウス越しに、ピンクのHな出っ張りが見えた
むぎゅ!っと顔が押し付けられ、あまりの柔らかさとボリュームにA君は圧倒された
それに秋ママはおっぱいを動かし、顔に擦り付けてくる
「あれ?A君のオチンチンの先から、ヌルヌルが出てるよ、これってHな気分になると出るんだよね?
ちゃんと知ってるんだから、女の人のおっぱいを見てHな気分になるなんてA君って超スケベ!」
「違うよぉ・・・僕はHじゃないもん・・・」
「じゃあ今すぐオチンチンを小さくしてみなさい!!」
A君は目をつぶり必死にほかの事を考えた、でも顔に当てられるおっぱいの感触と
オチンチンを弄ぶ秋ママの手の感触からは逃れられなかった
「A君、おつゆがどんどん溢れてくるよ、A君はいやらしいなぁ」
秋ママはA君の口のところに、乳首を持っていくと、口に含ませるように押し付けた
A君は息ができなくなり、もごもごと口を動かしていると、秋ママの乳首が口に入ってしまった
まじめでおとなしいA君ではあったが、「このまま吸い付きたい!」という考えが頭をよぎった
505名無しさん@ピンキー:04/12/06 22:42:08 ID:M6vk6k1l
>>504
稚拙っぽいがエロいな
そりゃ吸い付くって
506微エロ/ドロロ×夏美/(1/4):04/12/08 23:46:19 ID:5ISrtVOk
「……どういう事よ、ドロロ」
「言ったでござろう。これも全ては、小雪殿への恩義のため……」
「こんなの、小雪ちゃんが喜ぶわけないでしょ!!」
きつく巻かれた縄の中、夏美は身を捩ってドロロをキッと睨み付ける。
燃えるような視線に、いつしか心がぐらつくようになっていた自分自身を、ドロロは既に自覚していた。
アサシンとして強靱に鍛え上げていたはずの、自分の心。
まさか、地球人の小娘相手に乱されようとは、思ってもみなかった。
それも、旧友のみならず、自分を救ってくれた恩人の思い人相手だと言うのに。
恋愛は自由とよく言うが、それでも自分の節操無し加減には気が滅入る。
いっそ夏美が誰かのものになってしまえば、と、小雪へ捧げると言う名目で誘拐してきたのが、つい先程の事だった。
「……酷いよ、ドロロ」
ふいに聞こえた夏美の声が、思考の渦に飲み込まれそうだったドロロの意識を呼び起こした。
俯いた状態で発せられた覇気のない言葉に訝しみ、ゆっくりと夏美の傍まで近付く。
間近まで近寄ってきたドロロの姿を認めると、夏美はふいっと視線を逸らし唇を噛んだ。
その目元に光る涙に気付き、ドロロは動揺し、更には動揺した事に再び動揺した。
夏美に嫌われると言う事を自分が恐れていると言う、その事実に。
諦めを選ぶ事ができなくなるほど、何時しか肥大してた思いの大きさに。
「夏美殿、拙者は……」
「……ドロロは」
思わず弁解をしようとしたドロロの台詞を、夏美の台詞が遮る。
しっとりと濡れた睫の間から涙が溢れていくのを、ドロロは無意識に美しいと感じていた。
507微エロ/ドロロ×夏美/(2/4):04/12/08 23:47:37 ID:5ISrtVOk
「他のカエル共と違って、ドロロは……
 ドロロだけは、こんな事しないって……信じてた、のにっ……!!」
「……夏美殿……!」
ギロロや小雪に対する罪悪感を、忘れた訳ではなかった。
それでも、夏美が今までの自分に多少なりとも信頼を寄せていてくれたということ、
そして、その信頼が失われそうになっている事が、ドロロの行動から躊躇を奪っていた。
「っ……」
夏美の唇に、自分のそれを重ねる。布を巻いたままだった事に気付き、慌ててそれを取り払った。
直に唇を触れあわせても、夏美は嫌がるでもなく受け入れる。
焦がれ、渇望していた夏美の唇は、涙の味で少し塩辛かった。
「……ドロロ」
「自分の物にならぬなら……そう思ってたでござるが……」
小さな手と舌で、ドロロは涙で汚れた夏美の頬を清めていく。
続く言葉を待って、夏美は表情の読めないドロロの瞳をじっと覗き込んだ。
「無礼を許しては下さらんか、夏美殿……拙者、最早辛抱堪らぬっ……」
「や、あっ!」
次の瞬間、身体のサイズからは予想もできない程強い力が、夏美の身体を床へ押しつけた。
スカートから覗く太股にドロロの手を感じ、夏美の背がびくりと震える。
「ドロロっ……!」
「お慕いしているでござるよ、夏美殿っ……」
「っ」
「好いていて、惚れていて……この拙者が……っ!」
太股をなぞっていたドロロの手が、じわじわと上へ昇っていく。
スカートの中へ潜りこんだ手は、ほどなくして夏美の下着へと触れた。
慈しむようにドロロの掌が夏美の双丘を撫で、次いでその谷間、秘められた場所へも滑り込んでいく。
「っあ!」
508微エロ/ドロロ×夏美/(3/4):04/12/08 23:48:51 ID:5ISrtVOk
窪んだ尻穴の辺りから膣口、尿道口にかけてをじんわりなぞられ、夏美は思わず声を上げた。
ナイロン製の下着と、じっとり汗ばんだ肌の感触が妙なコントラストになり、ドロロの興奮を煽る。
薄い布を隔てた場所で、夏美の身体の奥から滲みはじめた体液が濡れた音を立てた。
「そこ……やだ、ぁっ……」
形を確かめるようになぞっていた下着の中央、膣口にあたる部分が、
下着越しでも分かる程にヒクヒクと収縮を繰り返している。
姿を隠していたクリトリスも、既にドロロの目に分かる程に自己主張を始めていた。
「……御免」
腰のに掛かっていたゴムの部分を掴み、ドロロは小さく息を吐いた。
覚悟を決めて、夏美の身体からゆっくりと下着を脱がせていく。
濡れた下着と股間の間で、愛液がまるで下着をつなぎ止める
最後の抵抗のように、つぅっと細く糸を引いた。
「……ドロロ」
怯えたような夏美の声に、ドロロは黙って夏美の表情を見上げる。
征服欲をそそる、艶やかな表情。上気した頬が、劣情を駆り立てるけれど。
「これが、最後の砦……」
呟き、夏美の身体を拘束していた縄を切る。
刀を鞘へ収め、ドロロは夏美に向かって頭を下げた。
「申し訳ござらん、夏美殿。どうか拙者を殴っては下さらぬか」
「ドロロ……?」
「衝動に我を忘れてしまったが……やはり拙者、愛する人へこれ以上の狼藉はできぬ……」
黙ってその言葉を聞いていた夏美が、ゆっくりと身を起こした。
次の瞬間、ドロロの頬が乾いた音をたてる。
しかし、思ったよりも遥かに衝撃がなく、ドロロは瞑っていた目を恐る恐る開いた。
509微エロ/ドロロ×夏美/(4/4):04/12/08 23:50:21 ID:5ISrtVOk
「……夏美、殿?」
「……ドロロの、ばか。いくじなし」
ドロロの頬に、ぽたぽたと熱い雫が降り注ぐ。
夏美が泣いているとすぐに気付きはしたものの、それをなかなか理解する事ができなかった。
停止した様な思考状態のまま、ただただ、夏美の美しい泣き顔に見とれていた。
「そんなに私が好きだっていうならっ……無理矢理奪ってみなさいよっ……!!」
「夏美殿、それは」
「私はっ……!!」
夏美の腕が伸びて、ドロロに縋るように絡み付く。
手首に残った縄の跡に、それどころではないと思いつつも心が痛んだ。
「誰かから好きだなんて言われたの……はじめて、だったんだからっ……!」
「つ、つまり、その」
まるで少年時代のように、ドロロはぎこちなく言葉を紡いだ。
夏美の涙で濡れた肩が、夏美の触れている場所の全てが、燃えるように熱かった。
「僕が触っても……いやじゃ、ない、の?」
ドロロの言葉に、夏美がこくりと頷く。
満たされる思いを感じるより先に、ドロロは再び夏美を床へ押し倒していた。
性急に重ねた唇はやっぱり涙の味がしたが、何故だかとても甘く感じた。


元来隠し事のできない性格のドロロが、小雪とギロロにいつまで隠し通していられるのか。
人の秘密に敏感なケロロやクルルやタママに、いつまで悟られずにいられるのか。
不安は多々残りはするものの、秘密の関係は今密やかに幕を開けたのだった。
510名無しさん@ピンキー :04/12/09 00:57:35 ID:yRb7ayNm
>>506-510
乙!
511510:04/12/09 00:59:51 ID:yRb7ayNm
自分に乙してしまった・・・・OTL
512名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:51:31 ID:yWp8sZo8
>506-509 GJ!!
513名無しさん@ピンキー:04/12/09 08:18:25 ID:GNuaFGLM
>>506-509
GJ!
かなり(・∀・)イィ!

>>511
乙w
514名無しさん@ピンキー:04/12/09 08:47:48 ID:GFWs4yXR
オオ、新たなカプが降臨したよ!
515名無しさん@ピンキー:04/12/10 09:30:15 ID:n5j/En0d
これを起爆剤として沢山話が書き込まれるといいな
516名無しさん@ピンキー:04/12/10 18:50:11 ID:dyjeqqAb
明日はコゴローがでますよ!
(ノリについていけなくて)忍法が効かない!で、コゴロー×小雪。
漫画のネタの取材のはずがいつのまにか…で、秋×コゴロー。
なんていかがでしょうか。
秋ママの手によってオーガニックを存分に発揮させられるコゴロー…
書き手様職人様、是非にお願いします!
517名無しさん@ピンキー:04/12/11 09:40:50 ID:9lbuLDkj
コゴローは濃すぎるのが難点かと・・・。
518today:04/12/11 21:42:07 ID:y45PjnQ7
冬樹×小雪が終わったので投稿しますが…
何か二人の性質上、
冬樹が女みたいに攻撃されるものになってしまったので、
そういうのが苦手な方はスルーして下さい。
タイトルは「夢オチ?」で。
519today:04/12/11 21:45:28 ID:y45PjnQ7
「うわあああっ!!!?」
 休日の日向家に、絶叫がこだまする。
 ここは僕――冬樹の部屋。まだ昼間だけど、ベッドで横になって眠っていたのに気付く。
「夢……・?」
 あまり良い夢ではなかったような、そんな気がした。寝汗をかいた自分の身体を起こす。
悪い夢を見た後で、精神的に疲れているようだ。深く溜め息をつくと、喉がカラカラに渇いて
いる事に気付く。
「水、飲んでこよう……」
 ドアに手を掛けて開ける。すると、廊下を物凄いスピードで走っていく人物を見かけた。
不意打ちを喰らったような僕は、思わず驚いてしまう。
「あれは…、姉ちゃん? あんなに急いで、どこ行くんだろ……」
 少し気になったけど、僕は特に干渉をする事もなく台所へと歩いていった。渇いた喉を
潤そうと、コップを取り出し、蛇口を捻って水を注いでいく。
「ゴクゴク……。ぷはぁーっ、生き返るよ」
 なみなみと注いだ水を、僕はガブガブと飲み干した。もう一度水を注ぐと、そのコップを
持って台所の椅子へと腰掛け、ふうっと一息つく。
 僕はしばらくの間、そのままボーッとしながら時間を持て余していた。静かな空間で思いに
耽っていると、先程の姉ちゃんの様子が妙に気に掛かる。僕はそろそろと立ち上がると、
姉ちゃんの部屋に向かって歩き始めた。
520today:04/12/11 21:47:20 ID:y45PjnQ7
 家の中には人の気配が無く、シーンと静まりかえっている。そんな中、僕は姉ちゃんの
部屋に近付いていった。
「ん…ふ…ぁぁ……」
(ん…? この声…何だろ……)
 そうして姉ちゃんの部屋のすぐ前まで来た時、聞き慣れないような小さい声を耳にする。
少し開かれていたドアの隙間から、部屋の中をそおっと覗き込んだ。
「うむぅっ…はぁうぅ…、なっ、夏美ちゃぁん…大好き…、…っはあっ!」
「はぁっ…はぁっ…はむぅう…、小雪ちゃん…、小雪ちゃん……!」
(えええええっっ!!!?)
 僕は思わず叫びを上げそうになるのをグッと堪えた。
(ね…姉ちゃんと…小雪ちゃんが……)
 僕は目を擦ってもう一度覗き込むが、それは見間違いではなかった。姉ちゃんと小雪ちゃんは
抱き合って、お互いの唇を求めるように激しい口付けを行っている。
 グチュッ…ヌチュ…ズチュッ……
 唾液の擦れるいやらしい音がここまで聞こえてきて、僕は思わず唾を飲み込んだ。中から
見つからないように身体を位置取らせる。
 そうしてマジマジと見ていると、二人はさらに身体を求め合い、お互いの胸を揉むようにして
快感を貪っていく。
(こっ、こんなの…、見ちゃいけないのに……)
 もし下手に動いたらバレてしまうかもしれない…という、言い訳じみた言葉を自分に語り掛ける。
そして、僕はその行為を見続けた。
521today:04/12/11 21:49:15 ID:y45PjnQ7
 しばらく二人は互いの身体を撫で合っていた。やがて秘部をお互いに擦り付けるようにして
動き始める。
「はあっ、スゴい…スゴすぎるよぅ…。気持ち良すぎてぇ…夏美ちゃぁん…私…もうっ……!!」
「ああんっ! はあっ…、小雪ちゃんスゴいエッチな顔して可愛いっ…あああっ! 私も…私もっ
……!!」
「夏美ちゃん、一緒にっ……!!」
「小雪ちゃんっ……!!」
 ビクッ……!! ビクン! ビクン! ビクン! ビクン…………
 二人はきつく抱き締め合ってビクビクと震えていた……。
(う、うわぁ……。イ、イッちゃった…のかな……?)
 いつしか僕も興奮して、呼吸も荒くなっていた。そんな吐息を聞かれないように注意しながら
ジッと覗き込む。
 そして二人が衣服を身に着け終わると――
 ギロ……!!
 姉ちゃんが鋭い目つきで、部屋の外の方を睨み付けてくる。
(ま、まずい!! 覗いてたの気付かれた!?)
 僕は思わず、ドアと壁の間に隠れるようにして身を潜ませた。
「あんにゃろ〜〜っっ!!!!」
 でも姉ちゃんは僕に構わず、猛然と部屋の中から飛び出し、走ってどこかへ行ってしまった。
(ふぅ……)
 ホッとして、深く息を吐き出す。どうやら僕の事に気付いていた訳ではないらしい。そして長居は
無用と、僕はこの場からそそくさと立ち去った…。
522today:04/12/11 21:51:32 ID:y45PjnQ7
 ガチャッ……
 自分の部屋に入った僕は、フラフラとベッドに腰掛ける。そしてキョロキョロと落ち着かない
様子で、不審な行動をとっていた。嫌でも先程の情事が思い出されて、高鳴る鼓動が抑え
られない。
「う…んん……」
 そんな落ち着かない身体を持て余すように、ベッドへうつ伏せに転がった。こうなったら
無の境地だ、と枕に顔を突っ伏すが、暗い視界の中で展開されるのは淫らな想像ばかり…。
「ダメだ…。こんなの早く忘れないと……」
 姉とその友達の事を考えて興奮している現実に、何とも罪の意識にさいなまれる。そんな
苦しみに、ベッドの上でモゾモゾと動いていると、膨らんでしまった股間が圧迫されて、いけない
感覚が伝わってきた。
「ぅぁ…、マズっ……」
 抑えよう抑えようと思っても、それに反してどんどん怒張は強まってしまう。手に汗が滲み、
体温が上昇していく。僕はうわごとを呟くようにして、モソモソと起き上がった。どうしようもない
衝動に、思わず額を手で覆う。
「はぁ…はぁ……」
 本当に溜まっている時の性的衝動である。その放出無しに抑えるのは容易な事じゃない。
それでも、本当は抑えるべきだったと思う。でも理性が溜まりきった本能を制御しきれず、
気付いた時には、ズボンのファスナーへと指を掛けていた。
 ジィィィィッ……
 静かな自室へと響く、自慰へのスタート合図。ごそごそと社会の窓を開くと、膨れ上がった
亀頭の先が、下着をテントのように張らせていた。
「ぅ…ぁぁ……」
 その膨らみに手を重ねた所で、僕は動きを止めた。これをいじれば性的な快楽は得られる。
だけど、そんな事が本当に許されるのだろうか…。
「はぁぁ……」
 僕はそれがなかなか決断出来ずに、そこで指を弱々しく動かすだけだった。いじらしい刺激が
チリチリと伝わり、どうしようもなく切ない…。
523today:04/12/11 21:54:19 ID:y45PjnQ7
 ピトッ……
「っ……!?」
 その時、突然何か冷たい物が首筋に当てられるのを感じた。片腕が僕の背中の方から
回されて、身体を掴まれる。そうして僕をガッシリと捕まえた後、その人物が語り掛けてきた。
「冬樹君…、こんな所で何してるのかなぁ〜?」
「こ…小雪ちゃん……」
 迂闊だった。よく考えてみれば、あそこには姉ちゃんよりも気配に敏感そうな人が居た
じゃないか…。あの後、もしすぐに僕の後を付けて部屋に入り込まれていたのならば、
今までの僕の行動をずっと見られていたことになる。
 でも、その恥ずかしさより前に、小雪ちゃんがいつも違うと感じの声色で囁いてくると、僕は
ゾッとした。首に突き付けられた物が棒手裏剣であることに気付くと、さらに恐怖が高まる。
「いつから見てたの……?」
「ぼっ、僕は何も!!」
「ふ〜ん……」
 小雪ちゃんは僕の股付近をワザと凝視するように見つめた。そして、棒手裏剣の切っ先が
首に当たる感覚が強くなっていく。どうやら僕に黙秘は許されないようだ。
「あぁぁ…。そ、その…、ふ、二人が…、キ、キス…してた頃から……」
「そう…。じゃあずっと覗いてたんだ……」
 小雪ちゃんの低い声に僕は恐怖した。このままでは、何をされるかわかったものじゃない。
「そ…そんなっ…。僕は偶然見ちゃっただけで、悪気は……」
「でも見ちゃったのは一緒だよねぇ…?」
「うぅ……」
 何だかこう言われると、凄く悪い事をしてしまったような気がする。そうやって抵抗する気力を
削がれると、小雪ちゃんと向かい合うような体勢になり、僕は舐め回すような視線で見つめられた。
「ふふ…こんなに勃起させちゃって……、そんなに私達いやらしかった?」
「え…あ、その……」
 先程の情事が思い起こされる。女同士の淫靡な絡み合いが頭に浮かぶと、下半身に血が
集まっていくのを感じた。
524today:04/12/11 21:58:22 ID:y45PjnQ7
「わぁ…またおっきく…。思い出しちゃったんだ……」
 小雪ちゃんが楽しそうにそう言う。どうやら僕は、彼女の思惑通りの反応をしてしまったようだ。
恥ずかしくて顔が赤くなってしまう。
「そんなに恥ずかしがる事ないわ…。男の子なら、エッチな気持ちになるのは普通の事だもんね」
 小雪ちゃんはそう言うと、自分のスカートの中へと手を差し入れる。そしてスルスルと下着を
脱いでいった。
「うわぁっ!? 何を……!?」
 僕は目の前で魅惑の白パンティを見せられ、驚いて声を上げる。
「ふふ…。脱ぎたてのパンツだよ……」
 小雪ちゃんは妖しく微笑んだかと思うと、そのパンティを僕の鼻の辺りに押し付けてくる。
「えっ!? んっ、むぐぅぅっ!!?」
 突然下着を押し当てられ、僕の鼻腔にエッチな匂いが充満していく。先程あんな事をしていた
ばかりだからか、その芳香は強烈なものだった。
「ほらぁ…。私のエッチな匂い…嗅いで……」
「ん、んぅ…んんんっ!!」
 顔を背けようとするが、それを追い掛けるようにして下着を押し付けられる。僕はその攻撃から
逃れられないでいた。
(う…あ…、凄い…匂い…だ……)
 女の香りが僕を支配し、とろけるような気持ちにさせる。そうして、僕がすっかりその匂いに
当てられた後、小雪ちゃんがようやくその手を離していった。
「ふ…ぁ…ぁ…はぁぁ……。こっ、小雪ちゃん、何するの……?」
 僕がそう言うと、小雪ちゃんは僕の両肩に優しく手を乗せ、耳元でこう囁く。
「ふふっ、わかってるクセにぃ…♪ さっき私達の事覗いてたんだもの、ダメなんて言わないわよ
ねぇ…?」
「あ…ぁ…そんな……」
 小雪ちゃんは、その両手を僕の両肩から左右別に、スルスルと二の腕の方向へ滑らせていく。
そのまま僕の肌を楽しむようにしてなぞり上げ、肘を優しくくすぐった。
「ぅ…は…ぁぁっ……。やっ、やめ……」
「そんなに緊張しないで……」
525today:04/12/11 22:01:39 ID:y45PjnQ7
 僕の腕を撫でさするしなやかな指は、スーッと手首を通過して、ついには僕の掌まで
辿り着いた。小雪ちゃんはその指を、僕の指と強く絡ませてくる。
「冬樹君は、さっきこの指で何をしようとしてたのかなぁ……?」
「ぁ…ぅぅっ……、ごめん…なさ……」
 痛い所を突かれた僕は、良心に責め立てられる。さらには、小雪ちゃんにそれを叱る
ようにして掌を強く握られ、思わず泣きそうになってしまい声が途切れた。そうしてそのまま
抵抗も出来ずに、小雪ちゃんの行為を受け入れていく。
「あはっ…、またおっきくなった…♪」
「え…? そん…な…、ウソだ……」
 こんなにも苦しい気持ちになっているというのに、僕のペニスはおさまるどころか、さらに
怒張を強めている。
 最早、抵抗らしい抵抗は出来なかった。小雪ちゃんは僕のズボンをスルスルと脱がせて、
下着一枚になった僕の股間を、絡め取るような視線で見つめてくる。
「こんなにパンツ張らせちゃって、とっても苦しそう…。ふっふ〜♪ 覚悟はいい……?」
 グリグリッ……
「ひぅっ…!?」
 僕はつい変な声を出してしまった。小雪ちゃんが、僕の股部の膨らみを掌でグリグリと
圧迫してくるのだ。弄ばれるのを待ち構えるように屹立した性感器が待望の刺激を受けると、
僕はジワジワと浸透してくる快感に、ギュウッと力が籠もる。
「ぁっ…く…ぁぁっ…。そっ、そんなにグリグリしちゃっ……ひ…ぁっ」
 小雪ちゃんの手の動きはどんどん活発になり、僕のモノは下着の上から遠慮無しに
こね回されていた。
「どう…? パンツ脱いで直にいじったら、もっと気持ちいいんだよ……?」
 小雪ちゃんは色付いた妖しい声色でそう囁くと、間髪入れずに僕の下着をスルスルと
下ろしていく。やがて肉の凶器と化した僕のモノが、ひょっこりと顔を出してきた。
526today:04/12/11 22:04:27 ID:y45PjnQ7
 間違いない――
 小雪ちゃんは僕も共犯にしようとしている。それが先程の事を漏らさない策であることは
明白だった。
「きゃっ…、スゴ……♪」
 下着を脱がされ怒張が露わになると、小雪ちゃんが喜び驚くような声を出す。こんな
恥ずかしい状況だというのに、それは自分でも呆れてしまうくらいに肥大していた。
「う…ぅ…、恥ずか…しい…よ……」
「恥ずかしくなんかないって〜。私は大きいオチンチン好きだよ……」
 小雪ちゃんは覆面を外した顔を近付けて、ジロジロと僕のモノを見つめている。恥ずかし
すぎて、顔から火を噴いてしまいそうだ。
「ほらほら、顔が真っ赤だよ♪ 可愛くても、やっぱりここは男の子なんだね……」
 小雪ちゃんは妖しい声でそう囁くと、下着を持った右手を僕の肉棒に触れさせてくる。
「んんっ…!? そんな…こと……」
 そしてその手に力を込めて肉棒を握る。パンティの温もりと気持ちいい感触が、僕の
肉棒を包み込んだ。
「ふふ……。私が今日ずっと着けてた下着で、一杯気持ちよくしてあげる……♪」
 さっきまで小雪ちゃんが履いていた物が、僕の性器に触れていることを考えるだけでも
いやらしい。
「こんな…の……」
「あっ…、ピクピク震えてるよ……。この子も嬉しいって言ってくれてるみたい……」
 小雪ちゃんはそう言うと、その手をゆっくりと動かし始める。
 しゅこ…しゅこ……
「ん…ふ…ぁっ……、そ…んな…下着でなんて……」
 パンティをまとった小雪ちゃんの手で、僕の肉棒が優しく刺激される。手でそのまま
擦るのとは違った感触が気持ちよくて、恥ずかしい声が漏れてしまうのだった。
527today:04/12/11 22:08:11 ID:y45PjnQ7
「どう…? 自分でするより気持ちいいでしょ〜♪ もっと擦ってあげるからねぇ……」
 しゅっ…しゅうっ……
「そんなぁ…っ……、ぅぅ…ぁぁ…っ…」
 竿の根本からカリ首までが、小雪ちゃんの手で巧みにシゴかれていく。艶めかしい下着の
感触で僕を翻弄するだけでなく、時折指を出して裏筋をなぞってくる。
「ここ…、指でいじられると気持ちいいでしょ……?」
「…ぅぅんっ!? う…ぁっ…感じちゃうぅ……」
「ふふっ…。冬樹君ってば、女の子みたいな声出しちゃって可愛い♪」
 子供をあやすようにして頭を撫でられる。僕は思わず、それに甘えるようにして小雪ちゃんの
胸に顔を埋めていた。
「あっ…そっ、その……」
「よしよし、いいわよ…。もっとお姉さんに甘えちゃえっ♪」
 そんな甘い雰囲気でも、下半身への責めは続けられる。パンティで竿全体を包み込むように
すると、力を強めて大胆にシゴき始めた。
 ぎゅっぎゅうっ…、しゅうっ…しゅこっしゅこっ!!
「ぅぅんんっ……!! くぅぅ…ぁ…ぁぅっ……ダメ…だよ…声…出ちゃうからぁ…。ん…ぁ…ふ…
ぅぅっ……」
 さらには、必死な想いでかぶりを小さく振る僕の耳たぶに、小雪ちゃんは舌を這わせてくるのだ。
そうして耳から首筋にかけてを舌先でなぞられると、それに応えるように喉から女の子みたいな
声が飛び出してしまう。
「ん…ふふっ…。ちゅぷちゅぷ……。そうねぇ…。確かに夏美ちゃんに聞こえたら大変かも」
 そうだ。いくらドアが閉められた自室とは言え、いつ気付かれるかわかったものじゃない。自分で
する時はこんなに声を出さないのだけど、小雪ちゃんの巧みな攻撃に、嬌声を漏らすのを抑え
られないでいた。
「んっ…んんっ…、ぁ…ぃっ、ふ…ぅぅ……っ」
 他の人にバレるのが怖くなった僕は、何とか口を結んで声を抑えようと試みる。だけど、その声を
出せない切なさは、僕をさらに高ぶらせていく…。
528today:04/12/11 22:11:05 ID:y45PjnQ7
「我慢しなくていいのにぃ…。私、冬樹君のエッチな声もっと聞きたいなぁ……」
 それを許さないように、小雪ちゃんは手の動きを断続的に変化させ、僕を慣れさせないで
いた。新鮮な刺激が絶えず肉棒を襲い、その度にゾクゾクと快感が走る。
「先の方がうっすら濡れてきたよ……。元気元気♪」
 尿道を先汁が走り、鈴口から溢れ出していくのがわかる。小雪ちゃんは顔をグイッと
近付けて、それをマジマジと見つめるのだった。すると、小雪ちゃんの綺麗な髪が僕の
肉棒の先端付近にサラサラと当たり、熱い吐息が吹き掛かってくる。
「ふぅっ…!? そんなに…顔…、近付け…ないでぇ……」
「うん? これ気持ちいい……? じゃあ、もっとやっちゃおーっと♪」
 これを言ったのは失敗だった。今そんなことを言っても、自分がもっと弄ばれるだけ
なのに…。案の定、小雪ちゃんは面白い物を見つけたように、髪の毛を亀頭に当てる
ようにして覗き込みながら、息をいじらしく吹き掛けて刺激してくる。
「ぅ…ぁ…んぅぅっ……!!」
 手の動きも休まる事はない。僕は肉棒の根本から先端までを、丹念になぶられていた…。
「あっ、そうだ……。じゃあ、こんなのはどう?」
 小雪ちゃんは片手で竿への刺激を続けながら、もう片方の手で長く伸びたポニーテールを
掴んで持ってくる。
「えっ? ま、まさか……」
「そのまさかかな〜♪」
 大きくて可愛らしいリボンを揺るがし、小雪ちゃんはポニーテールの先の方で僕の亀頭を
包み込む。そのまま手を動かし、束ねた髪で肉棒の先端付近を刺激するのだった。
「ぅあ……!? こんなっ…こんなのぉっ……」
「うふふ…♪ そっか〜、冬樹君はこういうのが好きなんだ〜♪」
「そ…んな…違っ…、……っ、ふ…ぁっ……、くぅぅ……っっ」
 こんな事で感じちゃいけないと思っていても、高ぶる気持ちが抑えられない。どんどん
溢れ出していく先走りが、小雪ちゃんの髪にベットリと付着していく…。
529today:04/12/11 22:17:48 ID:y45PjnQ7
「ほらほらぁ…、ベトベトのお汁が一杯出てきたよ…? そろそろ出したいんだよね…? 白い
精液、一杯出したいんでしょ…? 出したくなったら、私にかけちゃってもいいんだよ……♪」
「ぅ…ぁ…くぅぅんっ……。ホントに出ちゃうから…や…め……ぅぅぅっ……!!」
 淫らな欲が、今にも爆発してしまいそうだった。でも出す訳にはいかない。と言うか、女の人の
目の前で出せる訳ない…。でも、そうして耐えている僕をあざ笑うかのように、小雪ちゃんは
どんどんと責め立ててくる。
「どぉ…? 私のパンツと髪に包まれて、イッちゃいそう……?」
「ぅんんっ…!! ダ…メぇ…、ふぅぅ…は…ぁぁっ……!!」
 そんな僕の反応を楽しむようにして、小雪ちゃんは髪でサラサラと亀頭をくすぐり、裏筋を
指で丹念にいじるのだった。
 気持ちよくて……切なくて――
 いつしか僕は、ボロボロと涙をこぼして喘いでいた。
「ふふっ…」
 僕の表情を見た小雪ちゃんはそう微笑むと、肉棒を指でギュッと締め付ける。そして先端へと
舌を伸ばしていった。
「私の…、お口に出して……」
 僕がその言葉に驚く間もなく、肉棒の先端が口内へと呑み込まれていく。温かい感触と
内頬の粘膜が、僕をジリジリと興奮させていく。
「んふふっ…。それひゃあ、うごかふからね……♪」
 喉の辺りまで肉棒を呑み込んだ小雪ちゃんは、モゴモゴと口を動かして話し掛けてくる。
その度に口が動き、僕は快感を送り込まれるのだった。
「そんなっ…。僕…、イッちゃう…よぉ……」
「ん…むっ…。らひて…、ふゆひくんろせーえひ…、おくひろなかれブチまへてぇ……」
 その淫猥な言葉に誘われるように、性器は僕の意志に反して、着々と発射の準備を進めている。
 もうダメだ…。そんな僕の思考が追い打ちを掛け、肉棒からの気持ちよすぎる快感が、背筋を
震わせ、頭へと突き上がり、絶頂へのステップを歩ませられた。
530today:04/12/11 22:19:38 ID:y45PjnQ7
 粘ついた淫涎に包まれた口腔の中で、絡み付く舌に先端を面白いように弄ばれる。
跪いて僕の目を見上げてくる小雪ちゃんの淫らな瞳は、どうしようもないほどに僕の
劣情を煽るのだった。
 グチュッ…ピチャピチャ……、チュパッ、ヌ…チュッ…、グチュ……レロレロ……
「はぁぁ…ぅぅ…、出るぅ…出ちゃうぅ……!!」
「んむっ…、は…むぅっ……。ふゆひくんろエッチらせーえひ、ぜーんむ飲んれあげる
はらねぇ……」
 小雪ちゃんは、ひたすらに淫靡な言葉を投げ掛けて、僕の射精を促す。その可愛い
口の中に猛る想いをぶつけたいという僕の欲が、どんどんと高まっていった。股間から
伝わるゾクゾクとした刺激が、僕の脚を震わせる。
「んふふぅーっ、えーいっ♪」
 肉棒を口一杯に含んだ小雪ちゃんがくぐもった声で笑うと、精液が駆け上がる肉棒の
ラインを、その根本を中心として指の腹で丹念に往復させられ、それが飛び出していく
鈴口の割れ目を、何度も何度も舌先で擦られた。その運動に導かれた肉棒にギューンと
力が集まり、僕は性快楽の頂点に歓喜して、内なる欲を爆発させる。
「くっ…ぅ…ぁっ…、ぁぁぁ――っ!!!!」
 ビクビクゥッ!! ビュク、ビュクッビュクゥッ……
 最後はもう五里霧中と言った感じで、小雪ちゃんの口の中に白濁液を出す事だけを
考えていた。目の前の少女の赤らんだ両頬に手を当てて顔を引き寄せ、喉奥に一条の
射出を打ち付ける。
「んっ…ぅぅっ…!!」
 小雪ちゃんは少し驚いたような声を出すが、口は離すことなく僕の肉棒を咥えていた。
531today:04/12/11 22:22:40 ID:y45PjnQ7
「はぁっ…、は…ぁっ……」
 とてつもない絶頂に導かれた僕は、ただただ荒く息をするだけだった。小雪ちゃんは
ウットリとした瞳で、精液の味を感じているようだ。やがてそれをゆっくりと喉に流していく。
「んっ…ふぅ…、コクン…コクン……。ジュッ……ん…んっ…コクコク……」
「は…ぁっ……、僕の…吸われっ……」
 小雪ちゃんは尿道に残っていた精液をも飲み干そうと、口をすぼめては吸飲を行う。
それは決して無理にではなく、僕を優しく気遣うようにして丁寧にしてくれていた。激しく
弄ばれた後に行われる穏やかな後戯が、僕に心地よい爽快感を与えてくれる。小雪ちゃんは
それを終えると、僕のモノからようやく口を離していくのだった。
「んっ…ふぅ…っ……濃いの…。冬樹君のせーえきおいしー……。クセになっちゃいそぉ……♪」
 褒め言葉と受け取っていいのかわからないけど、脱力しきった僕にはそんな事を考える
余裕もあまり無かった。
「うっ…、僕…疲れ…ちゃっ…て……」
 今まで感じた事のない様な、絶頂後の疲弊感。つい身体をフラッと前のめらせた僕を、
小雪ちゃんは両手で受け止めてくれた。そしてそのまま自らの胸元へ、僕の頭を抱き寄せる。
「小雪…ちゃん……」
「ここで…、休んでいいよ……」
 一言だけ、僕にそう告げた。断る気力も残っていない僕は、恥ずかしながらそれに甘える
形となる。柔らかい胸元に温かく包まれると、僕は自然と目を閉じて眠るように休んだ。
 目を閉じれば、そこは暗い――何も見えない、そんな暗黒の空間。どうしてさっきこれが
出来なかったのかなと可笑しくなってしまう。そこからは、ただ温もりと優しさだけが感じ取れた。
532today:04/12/11 22:25:41 ID:y45PjnQ7
「ん……」
 どれくらい経っていたかはわからないけど、僕はゆっくりと顔を上げる。
「あー。冬樹ったら、やっと起きたわね……」
(あれ…? おかしいな。姉ちゃんがなんで……って――)
 自分が下半身丸出しだったのに気付き、物凄い勢いで股部を手で隠す。
「ね、姉ちゃんいつの間に!? そっ、それに小雪ちゃんはっ……?」
「なーに言ってんのよ。ずっと私に抱き付いて眠ってたクセに……」
「え…、え……?」
 状況がよく呑み込めない。下半身に何も身に着けていない僕を前にして、姉ちゃんが
何の動揺も見せていない事も、強い違和感を感じさせる。
「ねぇ…冬樹……」
 そして、いつもの姉ちゃんのものとは思えない、淫蕩に染まったような甘ったるい声で
話し掛けてくる。僕はこの疑念を聞かずにはいられなくなった。
「ね、姉ちゃん…どうしたの? ちょっとおかしいよ……」
 僕がそう尋ねても、姉ちゃんは不思議そうに首を小さく傾げるだけで、特に返答は行わ
なかった。先程の続きか、こう話してくる。
「ずっと冬樹の眠ってる姿見てたら私…、したくなっちゃった……」
「し、したくなったって、何を……?」
 凄く嫌な予感がしたけど、僕は恐る恐るそう尋ねる。
「そんなの…、エッチな事に決まってるでしょ……」
 姉ちゃんの指が僕の股間に伸ばされ、そこをツツッ…と徘徊した。
「や…、やっぱり……」
 今日はこういう事の当たり日なのだろうか。驚くというよりは、むしろ予想が当たって
しまった事への落胆の方が大きかった。
「もう…、そんなにガッカリそうにしてぇ…。お姉ちゃんとじゃ、イヤなの…?」
(うっ……)
 弟の僕を従えるようないつもの強い姉ちゃんは、そこには居なかった。今の姉ちゃんは、
泣きそうな瞳で保護欲を誘い、色付いた吐息を漏らすという、まるで別人のような姿を
している。
(こうして見ると、結構可愛い…かも)
 僕は、姉という先入観抜きに、心の中でそう批評していた。
533today:04/12/11 22:27:52 ID:y45PjnQ7
「冬樹…、お姉ちゃんと…しよ……?」
 そうやって油断しているうちに再度接近を許し、すぐ目の前でそう囁かれる。いつもとの
あまりの相違に、この人は本当に姉ちゃんなのだろうかと疑念を抱くが、何度顔を見ても
姉ちゃんには違いなかった。
「あああ…、でも、それとこれとは話が…。姉弟でなんて、ダメだよ……」
「私の言う事が聞けないの……?」
 強く迫られた僕は一瞬たじろぐが、こればっかりは首を縦に振れない。姉ちゃんを強く
見返す事は出来なかったけど、僕は目を合わせてその思いを訴えた。
「そう…。無理矢理はイヤだったけど、仕方ないわね……」
「えっ……!?」
 姉ちゃんの不穏な言葉にドキッとすると、腕を掴まれて後ろに回される。そこをグルグルと、
紐のようなもので結ばれているようだった。
「あ、あの…姉ちゃん? これって……」
 手首の辺りを拘束されたようで、腕が動かせない。目の前には、御馳走を前にした肉食獣の
ような目の姉ちゃんがいて、急速に不安が強まっていく。
「覚悟しなさいよぉ…。お姉ちゃんがたっぷり可愛がってあげるんだから……」
「あ…あはは……」
 僕は姉ちゃんを制止するのが無理だとわかって、苦しい笑いを浮かべるだけだった。
姉ちゃんは、ジックリと獲物を追い込むように手を近付けてくる。そうして僕の肉棒を掴むと、
自分の股部にそれを寄せていった。
「ええっ!? 姉ちゃん、いくらなんでもそれはさすがにマズイよっ!!」
「だーめっ…。私、もう我慢出来ないもん…」
 マズイ、マズ過ぎる。姉ちゃんは短いスカートの下に何も履いておらず、濡れそぼった秘部が
丸見えだ。その秘密の花園へと、僕のモノを導こうというのである…。
「ぜーんぶ呑み込んであげる…。うふふ…、私の可愛い冬樹……」
 優しさとかそんな感情を通り越したような笑みを浮かべ、姉ちゃんはゆっくりと腰を動かす。
僕のモノとその入り口とが、いよいよぶつかろうとしていた。
「ああっ…、そんなっ…、う…わあああっ!!!!」
 その瞬間、僕の中で色々な感情が渦巻き、混乱を放つようにして絶叫した。
534today:04/12/11 22:31:40 ID:y45PjnQ7
「あ、あれ……?」
 次の瞬間、姉ちゃんの姿は消え失せていた。周りの風景を確かめるが、ここは確かに
自分の部屋だった。自分はベッドの上で布団を被って……
 そんな混乱する思考の中で、僕の名を呼ぶ声が聞こえた。
「冬樹ーっ! 冬樹ーっ! いるんでしょーっ!?」
 ガチャッ!!
 ドアが勢いよく開けられると、姉ちゃんが部屋へと入ってくる。
「ねっ、姉ちゃんっ!? ほ、ほ、ほらっ、やっぱり姉弟でってのはおかしいと思うんだ。
生物学的にも倫理に反してるし、その……」
「はぁ? アンタ、何言ってんのよ……」
「え…?」
 冷静になってみる。自分をよく見ると、脱ぎ去っていたはずのズボンや下着もきちんと
履いていて、特に性交渉の名残のようなものも感じられない。姉ちゃんの様子も、いつもの
ものに戻っていた。
「どーせ、また変な夢でも見てたんでしょ? 私、これから小雪ちゃんを送ってくるから、
ちゃんと留守番してなさいよね?」
 そう言う姉ちゃんの様子からは、僕に隠し事をしているようには感じられなかった。
535today:04/12/11 22:33:44 ID:y45PjnQ7
(そうか、夢……)
 先程の事は全部、夢の中の出来事だったんだと納得して、ホッと胸を撫で下ろす。
「冬樹君、おじゃましましたぁ〜♪」
 隙間から小雪ちゃんがひょこっと顔を出し、無邪気な笑みで僕に挨拶してきた。
あんな夢を見たせいか、どこか含みのある笑いに見えて仕方なかったけど…。
「あ、うん…。じゃあね小雪ちゃん…」
「じゃあ頼んだわよ。さ、小雪ちゃん行きましょ」
 僕が小雪ちゃんに挨拶すると、姉ちゃん達がドアを閉めて玄関の方へと歩っていった。
「…はぁ」
 今日は眠っているだけなのに、何だかえらく疲れた感じだ。寝過ぎたせいか、二度寝
する気にもならず、僕はもそもそとベッドから降り、自分の部屋から出ていく。
「はぁ…、何だかお腹空いたな……」
 起きて早々疲れを感じていた僕に、空腹感が襲い掛かる。何か食べるものはないかと、
おぼつかない足取りで台所に歩いていった。
「ふぅ…」
 台所を見渡して、物色を開始する。
「何か食べるものは…っと。ん…? えっ!?」
 テーブルの上に置いてあった一つのコップ。何か見覚えがあるなと思った。記憶を
辿ると……
「ま、まさか……」
 そう。「夢」の中で僕が水を飲んだコップ…。それが飲みかけのまま置いてあったのだ。
僕が「夢」の中で腰掛けていた椅子も、その名残を留めて配置されている。
 何だ――? まさかアレは夢の中の話ではなかったというのだろうか? でもそれを
認めると、僕がされた行為が真実だという事になってしまう。それに自分以外の誰かが
飲み残しを置いていったと考えても、別に不自然ではない。
536today:04/12/11 22:38:00 ID:y45PjnQ7
「そ、そうだよ。こんなの偶然――」
 辺りを見渡すが、相変わらず人の気配は全く無い。賑やかな軍曹達もどこかへ
遊びに行っているのか、全くここを訪れる気配は感じられなかった。あたかも
「その水は間違いなくお前が飲んだものだ」と言い聞かされているように…。
「は…、ははは……」
 食欲など失くしてしまった僕は、来た道を戻って再び自室へと入る。そして力無く
ベッドに腰を下ろした。
(冷静に考えてみよう…。少なくとも僕が一度起きて台所に水を飲みに行ったのは、
真実の可能性が高い…。とすると、姉ちゃんと小雪ちゃんがしていたのは本当
なのかな…? でもさっきの二人から、そんな雰囲気は感じなかったけど…。
その後僕がベッドに突っ伏して…、と言う事は小雪ちゃんとした事は夢の可能性も
ある…? その後の姉ちゃんとは……ああ、もうわかんないよ……)
 それに、こうやっていくら考えた所で、行われた事実が変わる訳でもない。
 ドクン…ドクン――
「ぁ…っ…、な…に……?」
 そんな事を考えているうちに、僕は身体が熱くなり鼓動が高鳴る。思わず自分の
胸に手を当てた。
 淫靡な夢を見たせいか? それとも実際にあんな事をしてしまったせいか?
真実はわからなかったけど、一つだけ確かな事があった。それは今の自分が、
時に訪れるような、非常に強い性的な衝動に駆られている事…。
「ぁぁ…、凄く…したい……」
 僕は、おぼろげにそう呟く。
 もしかしたら、これも夢なんじゃないか? 僕はそんな事を考えながら、自分の
傍らに箱入りティッシュを置き、ズボンのファスナーへと手を掛けていった……。

                                       −完−
537名無しさん@ピンキー:04/12/11 22:40:25 ID:y45PjnQ7
結局、男の冬樹が全然攻撃してない訳ですが……
冬樹は原作では東谷さんって呼びますけど、
それだとちょっとアレなんで、ここはアニメの方でいかせてもらいました。
538名無しさん@ピンキー:04/12/11 22:56:18 ID:pAm8D7kO
>>todayさん
リアルタイムキタ!!!!!(*´Д`*)ちと感動。
そしてGJ!夏美に食われる冬樹新鮮だー
挿入はなかったが、それはそれでエローー
冬樹も男だなぁ・・・と思いますた
539名無しさん@ピンキー:04/12/12 02:11:17 ID:AenS6dDn
GJ!
冬樹x小雪、冬樹x夏美、どっちも萌えるシチュです
540名無しさん@ピンキー:04/12/12 03:31:26 ID:0w9l0Oas
冬樹×小雪、新たなカプがまた誕生しました!
今度は623×モアなんて誰か考えないかな?
541名無しさん@ピンキー :04/12/12 14:05:40 ID:d7zDneo5
>>537
GJでした!
542名無しさん@ピンキー:04/12/12 14:33:14 ID:o9J4Srum
秋ママ人気ないのねぇ
543名無しさん@ピンキー:04/12/12 20:55:41 ID:Nx6zN2PZ
次の話が投下されるまで何にもしないのも暇だからネタ雑談でもしないか?
何気無いものが新作のきっかけになるかもしれないし。
544名無しさん@ピンキー:04/12/13 22:21:11 ID:WzRq93EJ
それじゃ某サイトで見かけたガルル×すももなんてどうだと言ってみる。
545名無しさん@ピンキー:04/12/13 23:32:47 ID:y/woVbKb
ケロ夏は?喧嘩するほど仲がいいってことで。
でもギロロにズッタズタにされるから難しいかな?
546名無しさん@ピンキー:04/12/14 04:44:04 ID:vdsq2Ums
クルル子ちゃんキボン。
お相手はケロとかモアたんとか。
547名無しさん@ピンキー:04/12/14 07:06:28 ID:BmVtZALo
組み合わせだけでなくシチュエーションも考えてみたらよいかと。
ちなみに私はギロ夏のお風呂エッチを考えてみた。
あえて狭い浴槽に肌を寄せ合い二人一緒に入るというのが萌える。
548名無しさん@ピンキー:04/12/14 21:08:05 ID:CklvNas1
原作だと夏美の体を乗っ取ったケロロと夏美と一緒に風呂に入るという事で自我崩壊したギロロが入ってたけど?
549名無しさん@ピンキー:04/12/14 23:31:53 ID:/IT/9Sz5
組み合わせ云々もいいけど『カリエスウォー』みたくSFみたいなのはどうかな?
エロパロらしく誰かの腟を舞台にケロロ達を大暴れさせるとか…
550名無しさん@ピンキー:04/12/14 23:38:51 ID:zS9c5J7k
>>549
世界が静止する日だな。
551名無しさん@ピンキー:04/12/15 00:17:02 ID:/HsZEf4k
それエロ同人誌でモアの腟を舞台にやってたよ。
552名無しさん@ピンキー:04/12/16 00:03:11 ID:rRX3g4YZ
抜きどころで
「いぐっ いぐのぉ い゛ってるぅぅ」
なんて出てくると萎えるのは俺だけか?
553名無しさん@ピンキー:04/12/16 19:37:42 ID:cel5qkNe
同じ芸能人同士で睦実とすももは?
結構いい感じになりそう。
すももが歌い睦実が歌詞を作る。
554名無しさん@ピンキー:04/12/16 23:16:50 ID:o7fpnRvF
>>552
禿同
555名無しさん@ピンキー:04/12/17 08:26:10 ID:lSuFY9a4
今頃になって、ケロロにハマりました。
昨日、ここを見つけて、もう嬉しいやら感動するやら・・すごくいいっ!
特にrebellionさん。あなたのファンになりました。
私は、モアちゃんが好きなので狂喜しちゃいましたよ!
クルルに無理矢理キスされて「助けておじさま」なんて、萌えーーーです!
ケロロとの可愛らしいキスも、大好きな場面です。
「いいこだから泣かないで」って言うケロロもいいなあ。
昨日から何回も読んでます。
またいつかクルルとモアの絡みを書いてくださいね。応援してます。
556名無しさん@ピンキー:04/12/18 10:42:12 ID:ck+noJJ9
今週のBパート、洗脳される夏美はかなり萌えた……w
もっと恥ずかしいデザインのパワード夏美アーマーでペコポン侵略&ケロン人慰安に使われる夏美、とか見てーなー。
557名無しさん@ピンキー:04/12/18 11:20:30 ID:Ei03RZBW
>>556
実にいいですね。
あれだけの能力を持って、戦闘で多大な貢献をするだけでなく、
男臭い戦場の中心で、
エロアーマー少女が、その我が儘な身体で男達を慰める…と。
これは意欲が湧いてきますよw
558名無しさん@ピンキー:04/12/18 13:22:00 ID:v1S02gR6
未放映地域は辛い…orz

CD第五弾、夏美の声で「ギロロが好き」って
聞けて思わずガッツポーズをとったヤシ、挙手!
559名無しさん@ピンキー:04/12/18 15:30:34 ID:ASGmh3j/
>558
560 ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:06:49 ID:6x/ykXrO
>558 ノシ

古くて申し訳ないですが、CDドラマ2ネタギロ夏投下します。
自分>482-484ですが、透明あぼーん用に鳥付けました。
毎回エロくなくて本当ゴメン。エロパロなのにね、ココ……orz
561夢の後先/ギロ夏/(1/5) ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:08:49 ID:6x/ykXrO
(……どうしたんだろ、私)
膝を抱えしゃがみ込んだまま、虚ろな目で夏美は小さく溜息を吐いた。
それに反応するように、隣に座ったギロロがこちらに顔を向ける。
二人の背後で、お揃いのネコ尻尾が落胆するように揺れた。
「すまんな、夏美。こんな事になるなんてな」
「いいよ、別に……もう、慣れた、って言うか」
後でクルルとボケガエルはお仕置きだけど、と呟き、夏美は再び溜息を吐く。
クルル作の「鈴が鳴ったらスプーンサイズ装置」のトラブルで
ギロロと夏美の身体にネコミミとネコ尻尾が生えてから、約一時間程が経っていた。
怒りに燃えた夏美の命令により、ギロロを除くケロロ小隊(モア含む)は、
全員トラブル解明作業に駆り出されている。
がらんとした指令室。黙って並んで座る幸せを、ギロロはしみじみと噛み締めていた。
「それに」
ぽつり、夏美が呟く。どこか焦点のあっていないその瞳。
艶っぽく濡れたそれは、熱っぽくギロロを見つめている。
「ギロロは、助けてくれようとしたじゃない」
「ヌ、そ、それはッ……」
すっと伸びた夏美の指先が、ギロロの頬に触れた。
ぎょっとして硬直するギロロに構わず、夏美はギロロを抱えて自らの腕の中へと収めた。
「なッ、夏美ッ!? 何をッ!?」
「……ギロロ」
ギロロを抱いたまま、夏美は切な気に瞳を潤ませた。
そんな自分に困惑する間も無い程に、胸がきゅーんと痛む。
「夏美、一体どうした!? 具合でも悪いのかッ!?」
「やっぱ変、だよね……、……でも、私っ、私……っ!」
腕の中、じたばた暴れるギロロを封じ込めるように、抱いた腕に力を込める。
隆起した胸の谷間に後頭部がすっぽり収まる形になり、ギロロの体温がメラッと上昇した。
「……ギロロ、どぉしよ……、私ヘンだよ、何か……切ない……」
562夢の後先/ギロ夏/(2/5) ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:09:27 ID:6x/ykXrO
「ナ、ナツ、ナツ、ナ、ナ、ナツ、ナツ、ミ?」
最初は気のせいかと思っていたが、明らかに夏美はギロロに乳房を押し付けて来ている。
夏美の様子がおかしいのは明らかだったが、追求する気にはとてもなれなかった。
柔らかい胸の感触と熱っぽい吐息、甘い汗の匂いがギロロの理性をガクガクと揺さぶる。
「ナ、ナツ、ミ」
きつく締められた腕の中、ギロロは器用に身体を反転させて夏美に向き直る。
胸の谷間から盗み見た夏美は、とても淫らな表情を浮かべていて。
「ギロロ……」
甘い吐息とともに名を呼ばれた瞬間に、ギロロは躊躇う事をやめた。
目の前にある二つの膨らみに、頭突きする勢いで顔を埋める。
「っあ、あっ、ああっ!」
嬌声を上げて、夏美はビクビクと背を反らせた。
そのまま、重力に抗う素振りさえ見せずに後ろへと倒れる。
小さな手がシャツのボタンにかかった瞬間、一瞬怯えた様な表情が浮かびはしたが、
すぐに浮かんだ、それを上回る期待に満ちた色が一瞬でそれを覆い隠した。
「ギロロぉっ……触っ、て……お願いっ……」
半カップのブラジャーに包まれた胸は、上気した体温のためか桜色に染まり汗が浮かんでいた。
荒い呼吸に合わせて上下するそれを、ギロロはしばらく惚けたように眺めていたが、
夏美の声に我にかえったらしく、またそろそろと胸元へ手を持っていった。
胸の谷間についた小さな金具に手をかける。
外すのが難しそうに見えたそれは、予想に反し、触れただけで弾けるように外れる。
563夢の後先/ギロ夏/(3/5) ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:10:07 ID:6x/ykXrO
全ての戒めを解かれ、わずかに左右に広がり揺れる柔肉。
触れてみると、両脇に行く程柔らかく、中央の屹立した乳首の周りは、
まるで張りつめたそこに連動するように弾力があった。
「っは、ぁっ! あ、あ……ぅんっ!」
ギロロの手で胸を揉みしだかれ、夏美は身も世もなく喘いだ。
赤く染まった頬に、汗が玉になって伝っていく。
ギロロの乗った腹の下、切な気に腰が揺れはじめている。
擦れ合わせるように動く足の間、夏美の秘所は既に愛液が滴りはじめていた。
「な、夏美ッ……」
「だめ、ギロロ、変になりそぉっ……」
赤く充血した乳首を口に含み、きつく吸い上げる。
舌で転がして軽く歯をたてると、夏美の声量が更に増した。
夏美の痴態に煽られるようにして、ギロロの熱もどんどんと高まっていく。
白く丸い腹の下、性器が収納されている場所がぷっくりと盛りあがってきていた。
「夏美、ココがイイ、のか?」
「ん……イイ、気持ちいいよ、ギロロっ……」
柔らかな胸に溺れそうになりながら、ギロロは夏美の瞳を覗き込む。
薄く開いた唇の隙間、チラチラ覗く赤い舌が、まるでギロロを誘っているように見えた。
「な、夏」
「おや……お邪魔だったみたいだねェ、ク〜ックックック……」
ふいに聞こえた声に、ギロロはぎょっとして振り返った。
指令室の入り口、呆れた様な顔でクルルがこちらを見ている。
「ご盛んですねェ、センパイ……クククッ」
「なッ、キサマッ、こ、これは!」
クックと楽し気に笑いながら、クルルはゆっくりとこちらに近付いて来る。
ギロロは慌てて夏美の上から飛び下りると、渋る夏美に急いで洋服を着せた。
ブラジャーはともかく、何とかクルルがやってくる前にシャツだけは羽織らせる事に成功する。
564夢の後先/ギロ夏/(4/5) ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:10:42 ID:6x/ykXrO
「で……ココに戻って来たと言う事は、原因が解ったんだな?」
「ぷっ……くぅ〜っくっくっくっくっく……」
「キサマッ!人の話を……!」
「あぁ、すーっかり解ったぜ。直に隊長達が原因を連れてくるだろうさ。
 それより……もうちょっと、二人っきりの時間が欲しかったかい? くくっ」
「………!!」
未だ発情の残る夏美とギロロを交互に眺め、クルルはさも楽し気に笑う。
気分を逆撫でしまくるクルルの言葉に、ギロロの脳の血管は100本単位でブチ切れていった。
「クルルー、見つけたでありますよー」
「曹長さんの言う通りでしたぁ、さすがですぅー」
ほどなくして、ケロロとタママが指令室へ飛び込んで来る。
それに続いたモアの腕の中では、白い子猫が不機嫌顔で抱かれていた。
「なによぅー、なによぅー! 放してよぅー!」
モアの腕の中、子猫はいやいやをしながら人語を話している。
子猫を宥めながら、モアは目を丸くした。
「本当にクルルさんの言う通りだったんですねぇ……って言うか、奇々怪々?」
「お、おい。つまりはどういう事なんだ、クルル?」
急拵えの光線銃に充電しつつ、クルルは面倒くさそうに夏美に抱かれたままのギロロに視線を向けた。
「鈴が鳴ったらスプーンサイズ装置は、ヒトに影響を与えるように作ったんでねェ、
 猫には対応しきれなかったんスよ。で、副作用がでちまったってワケ」
「と言う事は、今コイツが人語を話しているのも、人形サイズになったときの擬人化も……」
「ついでに、そこのお嬢ちゃんの発情も、な。残念だったねェ、センパイ」
「なッ、誰が残念などとッ……!」
充電が終了したらしく、クルルは銃を構えると二人へ銃口を向けた。
モアが急いで二人へ近付き、ギロロの腕の中に子猫を押し込む。
「ギロロ! わーい、ギロロ!」
嬉しそうに喉を鳴らす猫を抱いて、ギロロは静かに目を閉じた。
後頭部には、未だ押し付けられたままの夏美の胸(ノーブラ)が幸せの感触を伝えている。
いい夢だったなとしみじみ思った次の瞬間、眩しい光が全身を包んでいった。
565夢の後先/ギロ夏/(5/5) ◆SUMMER/2N6 :04/12/18 18:11:12 ID:6x/ykXrO
ケロロ達の目の前で、ギロロと夏美についたネコミミが解けるように消えていく。
「さっすがクルル曹長! 大成功でありますなァ!」
光線を止めると同時に、ケロロがてこてこと二人の元へ近寄る。
子猫はすぐに逃げていったが、夏美はボンヤリとしたまま座り込んでいた。
「な、夏美……大丈夫か?」
恐る恐る、ギロロが声をかける。
夏美はきょとんとした顔でギロロへ視線を移し、すぐにそれをケロロへ向けた。
無防備に近寄って来たケロロの頭を鷲掴み、自分の目の高さまで持ち上げる。
「アンタ、よくも……」
「ヒェェェェッ!? わっ我輩、もうお仕置きは受けたでありますよッ!?」
「問答無用っ!!」
ケロロを蹴り上げるその表情に、先程の淫らさは微塵も感じられない。
覚えていないのだろうかと、僅かに残念に思ってしまう自分に苦笑しつつギロロも立ち上がる。
あれは夢だ。楽しい夢として、自分だけが覚えていればいい。
そのためにはクルルの記憶も吹っ飛ばさないとな、と、ギロロは静かに指令室を後にした。
(何で……)
しかし、夏美は覚えていた。先程の行為も、クルルの言葉も、その全てを。
先程の発情は、あの猫のせいだと。
ギロロを見るだけで胸が痛んだのも、あの猫の思いが感染ったのだと。
けれど。
(何か、ヘンな感じ。元に戻ったハズなのに……)
全て元に戻ったはずなのに、胸の奥の小さな疼きだけは消えてなくならなかった。
熱っぽく名を呼ぶ声と、肌に触れた掌の感触は、確かに自分へと向けられていたから。
(元に戻った……ハズ、なのに……)
自覚してしまったから。根付いてしまったから。
混ざり合った精神に、ほんの少しだけ取り残された恋心に。
566名無しさん@ピンキー:04/12/18 19:44:42 ID:N0HXzMio
>>561-565
GJ!
地球侵略CD2巻はよかったですな。
ネコたんかわええ…
567名無しさん@ピンキー:04/12/18 21:36:46 ID:ASGmh3j/
>>561-565
GJ!素晴らしい!
確かに2巻はヨカタ
ちなみに『ギロロの一番長い日』は夏美も『ケロロスクープはNG』の中で風呂入ってる時に歌ってたカナ?
568名無しさん@ピンキー:04/12/18 21:39:01 ID:oxSH6b8A
乙です。
いやー最近書き込みが少ないから話の投下はホントに助かります。
これからも話を書けるのなら是非お願いします。
569名無しさん@ピンキー:04/12/19 14:41:36 ID:qAObXm52
>>561-565
すさまじくGJ。
「わーいギロロ!」と喜ぶネコタソが可愛すぎる!!
発情抜けきらぬ夏美とギロロの続ききぼん。
570名無しさん@ピンキー:04/12/19 18:30:58 ID:haD52CV6
機能のアニメのネタで誰かギロ夏を書いてみないか?
できればギロロは擬人化で。
ちなみに私のところでは放送されていないから見れなかった・・・誰か詳細求む。
571名無しさん@ピンキー:04/12/20 21:45:29 ID:rYJ7y1xd
すももちゃんがびっくりカメラの演出のため夏美に化けてギロロをからかう話。
そこに夏美が帰ってきてクルルの力で変身、すももちゃんと大バトル。
572名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:42:02 ID:8yoKW371
僕が考えたケロン人の生殖行動
・水中でセクースをする
・♂のティムポが♀を刺激する事により排卵
・中田氏でも外田氏でも、とりあえず射精
・セクースしたその場所がベビーベッドに。あとは産まれるまで待つだけ

おまけ。僕の考えたケロン人の避妊
・水中じゃない所でセクース
5730369:04/12/21 12:19:29 ID:SMTwHIur
不覚にも一番最初に夏美(すもも)が服を脱ぎだしたとき
ティムポを握り締めセッタップしてしまった俺・・・
今おもえばすごい早業だったな・・・・・・。(全裸だったからか?)
574名無しさん@ピンキー:04/12/21 14:58:38 ID:wAEdh7BQ
>>573
どの辺につっこめばいいんだ・・・
575名無しさん@ピンキー:04/12/21 16:31:42 ID:aq+uQkj9
後ろ……かな。
576名無しさん@ピンキー:04/12/22 11:20:10 ID:BY3ygvTu
>>570

ttp://www.tv-tokyo.co.jp/anime/keroro/

第38話 「ギロロ 愛の機動歩兵 であります」2004年12月18日

--------------------------------------------------------------------------------
 宇宙的に大人気のテレビ番組「ビックリカメラ」への協力を頼まれたケロロたち。番組の大ファンであるケロロたちの返事は、もちろんOK。その内容は、夏美ソックリのペコポン人スーツをすももに着させ、ギロロをだますというものだった。
 突然あらわれた夏美(実はすもも)に迫られ、ドギマギするギロロだったが…。

   「ギロロVS夏美 めぐりあい…も であります」

--------------------------------------------------------------------------------
 感情が高まると「パワード夏美」へと変身してしまうチョーカーをつけられ、はずせなくなった夏美。
しかたなく、そのまま学校へ行くことにするが、授業中に変身しそうになってしまい、大あわ
て。いっぽうのケロロは、夏美を地球侵略に利用しようと考えていたが…。
--------------------------------------------------------------------------------

Bパートの洗脳された夏美はかなり萌えた
577名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:48:41 ID:uhDnMpYj
うちのとこじゃ放送されてないから見れなかったよ・・・。
57862326:04/12/24 18:12:19 ID:DTqF6nO3
>>不覚にも一番最初に夏美(すもも)が服を脱ぎだしたとき
ティムポを握り締めセッタップしてしまった俺・・・
今おもえばすごい早業だったな・・・・・・。

えっとまずは、この「ロリコン!」
まあ俺も不覚にも「お!?」と思ったが、
普通子供向け番組にそんなハァハァなシーンはそうはないだろう。

>>(全裸だったからか?)

これが俺が一番つっこみたい場所。

「一体お前はこんな寒い日の朝に全裸でナニに何をしてたんだ!??」

to >>573

579名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:18:45 ID:EkGTvrDI
そんなムキになんなくても・・・。
しかし最近やけに書き込みが少ない。
ネタ、雑談、新作にしろなにか起爆剤になるようなものはないのか?
580名無しさん@ピンキー:04/12/25 08:42:16 ID:kHZaf0y7
今日のアニメはどんなのだ?
581名無しさん@ピンキー:04/12/25 10:49:51 ID:u4WCx8pE
クリスマスと年越し大掃除のお話
582名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:32:35 ID:guQ52Lrs
クリスマス絡みで冬樹×桃華たのんます。
583名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:56:37 ID:oWkVG5hG
たのんます〜。
584名無しさん@ピンキー:04/12/25 13:23:53 ID:P4B/rfUT
漏れからもたのんます

全然絡んでないけどw
585名無しさん@ピンキー:04/12/25 14:00:26 ID:xcBnV5Xa
今日の放映見て、クル×秋もいいかもとオモタ
どなたか書ける方、たのんます
586名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:03:31 ID:1juuZucF
クレクレばかり言っていないで自分でも話を書きましょう。
それが出来ない人はせめて雑談をして新しい話のネタやシチュを考えましょうね。
587名無しさん@ピンキー:04/12/26 01:11:50 ID:sU+HR6Mc
冬コミで本出してるとこあるかな?
てか、ここの職人さんは本だしてたりしないの?
588today:04/12/26 03:41:57 ID:+nQCZAKJ
>>587
まあ、このスレに冬コミ出す方が居るとしても、ここでの公表は無いでしょうから、
自分で探すしかないんじゃないですかねえ。俺もケロロ本は捜索してみますが。

で、まあ、クリスマス絡みのラブコメSSを大急ぎで書いてみたのですが、
さすがにギリギリすぎて、クリスマスには間に合わず…。
推敲無しのオチ無し(しかもエロも間に合わず_| ̄|○)ですが、
支援のためにも、賞味期限切れの前に投稿します…。
589today:04/12/26 03:46:47 ID:+nQCZAKJ
 日向家で開かれたクリスマスパーティも終わり、桃華が家路につこうと、玄関で
靴を履いていた。
「西澤さんは、迎えが来てるのかな?」
 もう夜も更けて、外は真っ暗である。そのことが気になった冬樹が、桃華にそう
問い掛ける。桃華の家柄からすれば、外で黒い高級車が待ち構えているような、
そんな気はしていた。
「あぁ〜っ! いけません…。私、連絡するの忘れてました……」
(…な〜んつって。これで冬樹君が「西澤さん、僕が送っていくよ」とか言ってくれて、
クリスマスの夜を二人きりで歩くって寸法よぉ……)
 心の中で拳を握り締める桃華に、冬樹が冷静な答えを返す。
「うん。じゃあ、そこの電話使っていいよ。一人で帰るのは危ないしね」
(なっ、なにぃぃぃ――っっ!!!?)
 冬樹は何の他意もないといった感じで、明るく笑いながらそう言う。予想外の
展開に、心の中で計画の再構築を必死に練る桃華であるが…。
(よし。じゃあ、この手でいくとすっか……)
 受話器を手に取り、自宅の電話番号をプッシュする。しかし、桃華はその受話器を
すぐさま元の位置に戻した。
「どっ、どうやら留守のようです…。困りました…。どうやって帰りましょう……」
 桃華はチラチラと冬樹の方を見て、自らの送迎を誘う。
「えっ、でも、あんなに早く切ったら、誰も出られないんじゃ……」
 というか、あんなに従者などの人が居るのに、全員が留守などさすがに考えられ
なかった。しかし、何か物言いたげな桃華の視線に、大事な理由があるのだろう、
と冬樹も気付く。
「わかった。じゃあ、僕が西澤さんを家まで送っていくよ」
「ほっ、本当ですか!? ありがとうございます!!」
(よっしゃぁぁぁ――――っっ!!!! これで夜道を歩ってるうちに、いい雰囲気に
なった二人は…。いやぁ〜っ、私ったらはしたない♪)
590today:04/12/26 03:50:12 ID:+nQCZAKJ
「西澤さ〜ん。行かないの?」
 心中で喜怒哀楽を露わにしている隙に、準備を終えた冬樹を待たせてしまっていた。
「すっ、すいません! 今参ります」
 桃華は、慌てて外へ飛び出していく。冬樹が可笑しそうにクスクスと笑うと、桃華も
釣られて笑いを漏らした。二人は和やかな雰囲気になって、夜の静かな住宅街を
歩んでいく。
 その時、桃華の眼前に何か白い物が舞ってきた。それを目で追おうとすると、さらに
別の物が空から降ってくる。上空を見上げると、白い結晶がしんしんと踊るように
舞っていた。
「わぁっ…。冬樹君…、雪ですよ。凄く綺麗……」
「うん。もう大分遅い時間になっちゃったけど、これでホワイトクリスマスだね」
 二人はしばし歩みを止めて、空を白く染めながら自分たちに降り掛かってくる雪を
楽しんでいた。
 とても――いい雰囲気だった。桃華は自分のすぐ隣にいる冬樹の顔を覗き込む。
白雪が舞う幻想的なシチュエーションも相まってか、普段の2割増しに凛々しく見えた。
(そ、そうですわ。今がチャンス……)
 桃華は自分へ勇気を与えるように、胸の辺りで両手を強く握り合わせる。下を向いて
心の中で念を唱えると、一気に顔を上げて冬樹と目を合わせた。
「西澤さん……?」
 自分の名を呼んで見つめかえされると、桃華はドキンと心を動かされた。緊張で震える
口元を何とか制御して、己の言葉を紡ぎ出す。
「冬樹…くん? その…、私からのプレゼントがあるんですけど……」
「へえ…。それって、何?」
 口数少なげに返す冬樹に、桃華はこう続けた。
「少しの間…、目を瞑っていてくださいませんか?」
「…うん。これでいいかな?」
 自分を驚かそうというのだろうと、冬樹は桃華のいたずら心を読みながら、ゆっくりと
瞼を閉じた。
「……」
 桃華は無言で、激しく鼓動する心臓の上に手を当てながら、冬樹のもとへゆっくりと
歩み寄っていく。
591today:04/12/26 03:56:26 ID:+nQCZAKJ
「桃華からのクリスマスプレゼント…、受け取ってください……」
 そして冬樹の両肩に手を乗せ、軽く背伸びをすると、自分の唇を冬樹の唇へと
捧げたのだ。
「……っっ!?」
 冬樹は激しく驚愕して、目を見開かせた。桃華の想いはすぐには昇華されず、
唇を離さないままで冬樹と目を合わせている。好きという想いだけが一杯に
広がった桃華の瞳は、冬樹の抵抗という意思を激しく抑制させていた。
 桃華は、唇を少しだけ離してこう言う。
「お気に…召しませんでしたか……?」
 茫然とする冬樹を見て、不安が強まった桃華がそう問い掛けた。心ここにあらず
といった感じの冬樹も、それにより現状へと意識を戻してきたようだ。
「えっ、ちっ、違うよ、西澤さん。いやなんかじゃな――」
 冬樹が受け入れる意思を途中まで伝えた所で、桃華が冬樹の胸にきつく抱き付く。
「好き…。桃華は、冬樹君のこと…大好きです……」
 桃華は身体は小さく震わせ、弱々しく潤ませた目で真っ直ぐに見つめてくる。この
小さい少女が、どれだけ勇気を振り絞ってその想いを伝えてきているのか、それが
ありありと伝わってきて、冬樹は圧倒されていた。
「んっ…、冬樹…くんっ……」
 桃華が冬樹と繋がろうと、必死に口付けを求めてくる。冬樹は初めのうち、ただ
茫然とそれを受け入れるだけであった。だが、目の前の少女は必死に自分を求めて、
抱き付いてきては脚を伸ばして唇を合わせようとしてくる。
592today:04/12/26 03:57:08 ID:+nQCZAKJ
(西澤さんっ……)
 冬樹はそんな桃華を抱き締め返し、顔を少し下向かせた。そして唇と唇を、今まで
以上に強く触れさせ合う。桃華だけの意思ではない、二人の力と想いを一体にした――
これが本当のキスといったところだろうか。
「僕も、西澤さんのこと…好きだよ……」
「……っ!? 本当…ですか……?」
 震える声でそう聞き返す桃華に、冬樹は安心させるように笑いながら、再びその
想いを告げる。
「僕は、健気で…可愛くて…そして僕のことをこんなに想ってくれる桃華ちゃんが、
本当に大好き……」
「ぁ……冬樹君…。私っ…、とって…も…、うれし…ぃ……です」
 雪は街を真っ白に覆っていき、二人の熱い口付けを彩った。そんな中で、冬樹の
口から自分への好意を告げられ、熱い想いがジワッと湧き上がる。その想いは
至高の感激となって全身を震わせ、目からは歓喜の涙がこぼれ落ちた。
「あれ…私…、嬉しいのに、涙が…涙が止まりません……」
 喜びの絶頂にある明るい心とは裏腹に、桃華の涙腺は止めどなく緩んでいた。
赤らんだ頬を伝って流れ落ちる雫を、冬樹が指でスッとすくう。そうして二人は、
この上なく相手を想った目で見つめ合った。このあまりにも甘美な雰囲気は、
二人を違う世界へと誘っているようで――
 身体の温もり、柔らかい唇、そこから感じられる熱い息吹…、そんな互いを
感じ合いながら、二人の熱い夜は更けていく……

                                   −以下略−
593today:04/12/26 03:57:26 ID:+nQCZAKJ
「あ…ぁぁっ…、冬樹君…。私っ、私ぃっ……。ハッ!?」
 目の前には自分の枕。景色を見れば見慣れた自室。手にしたのは日付つきの
デジタル時計…。
「12月26日3時……」
 途中まで読んだ所で気付いた。クリスマスはもう終わっているではないか。
「あ、あ…、もしかして私……」
 クリスマスの日の事を、毎晩のように考えていた。そんな生活がリズムを狂わせ、
寝過ごしという悲劇的な形となって、今の自分に降り掛かっていたのだ。
「そんなぁっ…。冬樹君…冬樹君っ……!」
 抱いた枕を、冬樹の代わりにするようにしてギュッと抱き締める。そして――
「くっ…、ちくしょう…。ちっくしょおおおおおおっっ!!!!」
 ガッシャ――――ン!!!!!!!!
「クリスマスのバッキャロ――――ッッ!!!!」
 ジャイアントスイングで放たれた枕が、物凄い勢いで窓を突き破り、遠くの空へと
飛んでいく。
「痛っ!?」
 それは大忙しのサンタクロースに当たるまで、どこまでも飛んでいったそうな……。

                                     −完−
594名無しさん@ピンキー :04/12/26 05:48:19 ID:E9O6FOS3
>>588
乙!
GJでした!

夢オチだったのはちと残念ですが、冬桃は好きなんでよかったです。
595名無しさん@ピンキー:04/12/26 13:43:36 ID:xJPw6y7/
クリスマスにギロ夏ネタが投下されなかったのは残念の一言、
今からでも考えてみようかな・・・。
596名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:15:37 ID:Ke2d2dj7
サンタギロロは?
それとも夏美が素肌にリボンをまいて「私がプレゼント」というのもいいかも。
597名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:33:33 ID:pH1lPN1f
ギロ夏は飽きた。
598名無しさん@ピンキー:04/12/27 01:58:47 ID:0xysdThH
>>596
それベタだけどいいなぁ〜
そんなんされたギロロの反応やいかに。
599名無しさん@ピンキー:04/12/27 03:02:44 ID:Ke2d2dj7
襲い掛かる以前に鼻血を吹いて失血死する可能性が高い。

それと素肌にリボンネタでもうひとつ。
もしもモアちゃんがこれをケロロにやったら絶対タママが嫉妬に狂いそう。
あるいはクルルが何かしてくるかな(クルモアも需要があるというし)
600名無しさん@ピンキー:04/12/27 09:14:05 ID:eo0hVepy
モアちゃんって無垢なところが、最強だと思う。
ケロロをうまく支え、タママから嫉妬され、クルルを(ある意味)狂わせ・・
でも、本人は何の自覚もなくやってるんだよね。
タママの本音を聞いた時って、どう思うんだろ?



















601名無しさん@ピンキー:04/12/27 09:17:32 ID:eo0hVepy
600です・・間違ってスペース空け過ぎました。すみません!
602名無しさん@ピンキー:04/12/27 17:54:31 ID:A2bBUabY
ギロ夏は飽きたという人、それは違うぞ!
まだまだエチーな話になってないええネタシチュは沢山あるんだ!
クリスマスといいパワードスーツといい・・・ただ職人さんがいないんだよ・・・(泣
603名無しさん@ピンキー:04/12/27 22:01:27 ID:oX5nqvug
っつーか飽きないよ、ギロ夏
604名無しさん@ピンキー:04/12/27 23:06:52 ID:VGY41yCa
クル秋を見てみたい。
秋はクルルお気に入りのようだし、クルルもまんざらではないし。
605名無しさん@ピンキー:04/12/28 23:48:17 ID:Vf614+id
それより一番読んでみたい物!
パワードスーツの話での擬人化ギロロ×夏美!
読みたいけど書けん・・・・洗脳から解けた後結ばれる展開を読みたい。
神よ・・・・降臨してくれ。
606名無しさん@ピンキー:04/12/29 03:12:35 ID:O2O+x763
それより過ぎてしまったがクリスマスネタだ
時期を逃したら書きにくい
607名無しさん@ピンキー:04/12/29 19:47:14 ID:PdU44jos
もう24日25日とも過ぎてるよ。
もし書くのなら正月ネタで酔った夏美がギロロを襲うという話のほうがいいんじゃない?
608名無しさん@ピンキー:04/12/30 18:34:01 ID:N1JCVA63
この季節は話書くネタには困らないな。
職人さんがいないとどうにもならないけど。
609名無しさん@ピンキー:04/12/30 20:57:33 ID:KK2yya1O
>>605
解除用パスコードの言葉を夏美が覚えてたという内容の前スレの冬桃の雪小屋IF話のようなのキボン
610名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:00:11 ID:1uNWhuaw
年明けネタで書きたいギロ夏がある。完成したら投下させてな。ノシ
611名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:10:10 ID:BAcmC2g0
擬人化?
612名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:47:03 ID:1uNWhuaw
絵ならともかく、小説に擬人化も何もない気がするんだが。



とか言いつつ、自分は否擬人化派。ケロン体のつもりで書いてはいるが、
文章中で特にケロン体である事を強調したりはしないから
擬人化がいい人は(多少不具合があったとしても)脳内保管ヨロ、って感じだな。
613名無しさん@ピンキー:04/12/31 10:00:22 ID:r0qzzBXl
逆転ホームラン!

いっそ、なっちをケロン人化しちまえばいいんだよ!
614名無しさん@ピンキー:04/12/31 12:23:47 ID:3NTeViBg
それはドロロ×小雪で既にやってるから。
出来れば我も擬人化の方を望ム。
615名無しさん@ピンキー :04/12/31 15:10:26 ID:fiSCXi73
>>610
お待ちしとります!
616名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:29:07 ID:2mzWn7/t
個人的にはギロロはケロン体がいい。
なんか、そういうハードルがあったほうが。
617610 ◆SUMMER/2N6 :05/01/01 00:08:35 ID:E97LDVv0
あけおめです。あんまりエロくないアホネタですが投下しにきました。


ちんこ音頭DEギロ夏 〜新春スペシャル〜


一つ、一人の姫始め。
男なら誰でもそうだが、その時のギロロは大いに油断をしていた。
愛しい夏美を思い、背を震わせる。
手の中の生殖器は、擦り上げる度に先端から滑る体液を吐き出した。
「な、夏美ッ……」
思わず声が洩れる。しかしこの時は、あまりにタイミングが悪すぎた。
「呼んだぁ? ギロロ」

二つ、フリチン男のシルシ。
予想もしなかった声にギロロは驚き、軍人のサガで身体ごと声の方向へ向き直った。
次は夏美が驚く番である。見なれたマスコット風の身体の中央に聳える、肉の塔。
そういえば、ハダカなんだっけ。そう思い返す間もなく、頬が一気に紅潮する。
「ア、アンタらにオチンチンなんてあったっけ……。ってか、何してんのよぉっ!?」
しかし、悲しいかな思春期。てらてらと光るそこから、目が離せない。
そんな夏美の視線に、ギロロの中で何かが音を立てて切れた。

三つ、見てくれこのちんちん。
「なッ、夏美ィーーーーーーーッ!!」
「っきゃぁーっ!?」
入り口で立ち尽くしていた夏美の腕を引っ張り、テントの中に引きずり込む。
横倒しになった身体に馬乗りになり、欲望のまま夏美の頬に自らの肉棒を擦り付ける。
柔らかな感覚に腰が戦慄く。溢れた汁が、夏美の頬にナメクジが這ったような跡を残した。
先端で唇をなぞると、夏美は怯えた表情でギロロを見上げた。
「お、お願い……手で、するから……口は、やめて……」
618610 ◆SUMMER/2N6 :05/01/01 00:09:17 ID:E97LDVv0
四つ、ヨロシクお姉サマ。
夏美の訴えをのみ、ギロロは夏美の頬に肉棒を擦り付けるのを中断する。
そろそろと伸びた夏美の指が、ほどなくしてギロロのモノに触れた。
細い指が躊躇いがちに絡み付き、不器用にギロロを刺激していく。
その稚拙さすらに感じてしまい、ギロロは大きく背を撓らせる。
その瞬間ベルトのバックルに夏美の指がぶつかり、半開きだった中身が夏美の前に曝された。

五つ、いつものエロ画像。
「……コレ、私……?」
「ッ!! こ、これはッ!!」
ベルトの中に隠されていた自分の写真とギロロの顔を、夏美は思わず交互に見遣る。
ギロロのこの状態と、この写真。状況から見て、オカズにされていたのは間違いないだろう。
押し倒された事も忘れ、夏美は思わず頬を朱に染めた。
私で、してたの? 私で、こうなったの? 女としての本能が、夏美の心を刺激する。
不覚にもトキメいている夏美とは対照的に、ギロロの心中は穏やかではなかった。
見られた → 嫌われる → それならば、いっそ……!!

六つ、無理矢理塞ぎたい。
「ッだぁ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
「や、ちょっ、何するのよぉっ!?」
「知れた事ッ!!」
手近にあった宇宙ニョロで夏美の体の自由を奪ってから、夏美の上衣をナイフで切り裂いた。
さっきまで服だった布の間から、淡く色づいた乳首が覗いている。
固く張りつめたそれを指先で刺激し、ギロロは夏美に視線を向けた。
「俺のモノになれ、夏美」
619610 ◆SUMMER/2N6 :05/01/01 00:09:44 ID:E97LDVv0
七つ、名無しのあの娘に贈ろう。
「やっ、待って、ちょっと!!」
「待たん!!」
っつーか、待てるか! この状況で!!
性急なギロロの手が、珍しく重装備な夏美のジーンズにかかった。
地球人の身体については、事前に学習してある。メスの生殖器は、この下に隠されている。
抵抗し、静止の声を上げる夏美を無視し、ジーンズを下着ごと引きずり下ろす。
邪魔を全て取り払った末に、ギロロが見たものは……

八つ、嫌ですね、病だれ。
「………血ッ!?」
夏美の秘所は、鈍い赤色で染まっていた。
呆然とするギロロの目の前で、滴った血液が窪んだ場所から沿ってぽたりとテントの床に零れ落ちる。
流れる血液よりも顔を赤くして、夏美は腕に絡み付いた宇宙ニョロを引き千切った。
「夏美、怪我か!? 病気かッ!? いやどっちでもいい、とにかく止血をッ……!」
慌てるギロロの頭を鷲掴みにして、夏美はにっこりと微笑んだ。
620610 ◆SUMMER/2N6 :05/01/01 00:10:26 ID:E97LDVv0
九つ、今夜も戦いだ。
「だから……待てって、言ったよね?」
「な、夏……?」
「ただの生理よ、これはっ!! だから待てって言ったの!!」
ギロロの頭を鷲掴んだ手に、徐々に力が籠って来る。
痛い。これは痛い。マジでヤバい。痛い。もしかして俺の命、風前の灯火ってカンジ?
そう思った時には、もう遅かった。

十でとうとう、ドピュッとな。
頭を掴んだ右とは逆、左手が物凄いスピードで動くのを、視界の端で認識した。
それとほぼ同時に、右頬に凄まじい衝撃が走る。
「ギロロの大バカ!!」
懐かしい痛みに、体中の力が抜けた。吹っ飛ばされながら射精する。
飛び散る血と精液の向こう、頬を赤く染めた夏美が見えた。
幻の左。夏美に惚れたきっかけのそれを味わいながら、ギロロはどこか恍惚の表情で崩れ落ちた。
「……次、無理矢理やろうとしたら……承知しないからね」
ズボンを上げてテントを出る間際、ギロロを振り返って夏美はそう吐き捨てた。
無理矢理じゃなきゃいいんかい。
そう問い返すだけの体力は、残念ながら今のギロロに残ってはいなかった。
ザーメンは月まで飛びはしなかったが、ギロロの熱情はほんの少しだけ夏美に届いたのかも知れない。
621名無しさん@ピンキー:05/01/01 00:21:40 ID:49mF6VOO
笑うことは笑えたがコメントに困る話だな・・・。
622名無しさん@ピンキー:05/01/01 00:44:16 ID:UO9NHeZD
GJ、ワラタ
まさかそうくるとは思わなかった。
自分はこういう話わりと好き。
623名無しさん@ピンキー:05/01/01 00:56:30 ID:cUexdOJs
>三つ、見てくれこのちんちん
ワロタ。GJ!
624名無しさん@ピンキー:05/01/01 06:23:20 ID:inqxxlYR
>>617-620
初エロパロでこーゆーのが来るとは思わなかったであります♪
GJであります♪
ケロロ元年あけおめことよろであります♪
625名無しさん@ピンキー:05/01/03 00:58:15 ID:Y4/HMPx1
あけましておめでとうございます!
最近書き込みが少ないですが新年をきっかけにこのスレをもりあげていきましょう!
年明けネタのギロ夏の話も期待してますので作者さんもがんばってください。
それとrebellionの作者さんの話の続きはまだかな〜と言ってみたりして。
626名無しさん@ピンキー:05/01/03 20:32:59 ID:cQaMmkOT
>>625
>それとrebellionの作者さんの話の続きはまだかな〜と言ってみたりして。
rebellionは作品タイトルじゃなくてハンドル名では。
627名無しさん@ピンキー:05/01/03 23:30:15 ID:tDPW8Nms
保管庫に行って確認してみたがハンドル名でしたね625さん。
今一度読んでみたけど続きが気に区切り方で、ホントそろそろ続編読みたいです。
628名無しさん@ピンキー:05/01/04 02:00:00 ID:yfKMsN6J
年明けネタマダー?
別に強制している訳じゃないけど、どうもどれ位できたのか気になって
投下される話はどれもこれも宝そのものだからがんばって
629名無しさん@ピンキー:05/01/04 20:59:52 ID:w6HJqrxP
ギロ夏で着物でお代官プレイ。
・・・駄目だ、うまく想像できん。
630名無しさん@ピンキー:05/01/05 00:09:55 ID:noT4RhK6
それなら小雪と夏美がピッタリ、小雪が代官で夏美の着物の帯をグルグル回す。
631名無しさん@ピンキー:05/01/05 21:32:43 ID:X6hJUq/T
桃華はつくづく同人ウケしないなあ…
632名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:27:31 ID:9/UgozSE
冬樹と桃華だと表桃華と裏桃華に分裂してどっちが冬樹に帯を回してもらうかというケンカに発展すること間違いなし。
633名無しさん@ピンキー :05/01/06 00:53:51 ID:64hG3VFZ
>>631
桃っちは「片思いの恋する女の子キャラ」だけど、普通人気の出る
「報われない恋に生きる健気な女の子」
じゃなくて、
「主人公カップルの邪魔をする勘違い系おジャ虫キャラ」
っぽい立ち位置なのが同人ウケしない原因だと思う。

冬樹に恋人はいないが、この場合の相方は軍曹だね。
(女性向けの意味じゃなくても)


ちなみに漏れは桃っちは好きだ。
634名無しさん@ピンキー:05/01/06 01:18:11 ID:g9r3toGM
西澤財閥の総力を結集して、性技の習得に励む桃華とかいいな。
心拍数まで操れる彼女なら、三段締めなどお手の物ですよ!
635名無しさん@ピンキー:05/01/06 01:18:18 ID:r+CPboRp
あとかなり長い間連載しているのに表面上あまり進展がないというのもあるんじゃないか?
636名無しさん@ピンキー:05/01/06 03:43:29 ID:mkGMVSZO
そこは実質的にサザエさん時空に突入しているし、しょうがないんじゃない?
それに、漫画の方ではすこーしずつだが進展している感じがするぞ。
637名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:19:32 ID:byY3xZIU
ここでライバルキャラ(ノントルマ?)がレギュラー化すれば一念発起で急進するかというと…
一気に噛ませ街道まっしぐらになりそうなのが怖い
638名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:28:00 ID:sgcB7lqK
確かにそれは言えてる・・・引き立て役及び盛り上げキャラにさせられそうだよ・・・。
639名無しさん@ピンキー:05/01/07 08:09:49 ID:FFBPBDCB
う〜ん停滞気味だな。
なにか活気の戻るキッカケがあるといいのだけど。
640名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:33:02 ID:3zDSYHwu
話を書いて投下しろ。
それしかない。
他に610の作者殿の書いた話はどれくらい出来たか教えてほしい。
641today:05/01/07 23:57:01 ID:5NMhrP+h
今から投稿するのはケロロ×モアなんですが、
今回はケロロを擬人化させてみます。
642today:05/01/08 00:00:15 ID:5NMhrP+h
 冷たい風が吹き荒れる、最も寒冷な季節。そんな厳冬の季候に急かされるようにして、
一人の青年が廊下を早足で歩いていた。
「うー、今日は冷え込むねぇ……」
 思わずそう独り言を呟いてしまうような寒さの中、青年は白く色付いた息を吐き出しながら
居間に入ると、こたつのスイッチを入れていそいそと入り込む。内部が温まるまでの気を
紛らわすようにキョロキョロと視線を動かすと、テレビのリモコンを取って電源を入れた。
チャンネルを回して興味の湧く番組を探し始めると、夜にやっていたドラマの再放送などが
流れている。途中から見てもしょうがないなとさらにチャンネルを変えていくと、昼の情報番組が
目に留まった。青年は満足げに「よし」と頷くと、リモコンをテーブルの上に置き、暖を取りながら
暇を持て余し始める。
『関東地方の上空に寒気が流れ込み、平地でも雪が積もる可能性が――』
 天気予報で、レポーターが積雪の警戒を呼び掛けている。いつもは太陽のマークで一杯の
地図を、白い雪だるまが我が物顔で埋め尽くす。これから押し寄せる真冬の波に、お天気アナが
スタジオの司会者と焦燥混じりの会話でやり取りしていた。
「雪……」
 どこか遠い目をしてそう口をついて出した青年は、中年に差し掛かったような大人の渋味を
滲出させていた。そう呟くと、ゆっくりと視線を動かして外の景色を望む。すっかり冬の空といった
感じの光景は、見ているだけで震えを誘引するものだ。窓から差し込む心地よい光が、光沢の
よい碧髪を照らして輝かせる。ぬくぬくと気持ちよさそうに暖まってきた青年がそんな頭髪を
さり気なく掻くと、一本の髪がハラッと舞い落ちた。青年は慣れない物を見るようにして、引力で
落ちていくその髪を目で追う。
 その瞳は、青年の穏和そうな性格を表すようにか、パッチリとして大きいのが特徴的だ。
学生という範疇からは卒業していそうな見た目よりは、いくらか若々しいイメージを連想させる。
テーブルの上で動きを止めた髪の毛をすくい取り、指の腹でクルクルと擦り合わせて遊ぶ。
しばらくするとそれにも飽きたのか、またテレビの画面へと視線を移していった。
643today:05/01/08 00:03:19 ID:9flxD5yx
「クックック……」
「お……?」
 流行り物の特集をなんとなしに眺めていると、よく聞き慣れた笑いが耳に入り、青年は
クルッと振り向く。すると、部屋の中でくつろいでいる青年を満足そうに眺めながら、
クルルが居間へと入ってきていた。
「その様子なら大丈夫そうだが…、地球人の身体にはもう慣れたかい? 隊長……」
「おおっ、クルル。いや〜、大分慣れてきたであります。これならイベントもバッチリって
カンジ? ケ〜ロケロケロケロ……」
 いつもの姿からは想像も付かないが、今までかもし出していた雰囲気を無にするような
セリフを話すその声は、間違いなくケロロのものである。ケロロは、地球侵略を円滑に
進めるため…と言うのは建前で、ネットで知った大規模なガンプライベントへ円滑に参加
するために、いわゆる地球人への擬態を行っていた。それは、どうしても不自然さが出て
しまう、頭部だけを接合させる地球人スーツとは違い、クルルの発明による、正に地球人
そのものへの体質の変化。イベントへの日数はまだ余裕があるが、今日はその性能を
実際に確認するため、ケロロが試験的に地球人化していたのだった。
「クックック…、そりゃ良かった……」
 クルルが自身の生み出した成果を目の当たりにして静かに笑っていると、何者かの
気配を感じ、その目線を横へと向ける。すると、廊下の向こうから自分の方へと人が
近付いてきていた。
「え……?」
 冬でも寒々しいスカートを履いたその人物は、クルルを一瞥するとペコッと小さく挨拶して
部屋に入ろうとする。だが、そこで見慣れぬ青年の姿を目にして戸惑い顔になった。派手な
金色に染まった髪をショートに切り揃え、黒く焼いたような肌。そんな都会の中を歩いて
いそうな女子高生のような容貌だが、彼女は、自分の力で地球人の姿へと擬態している
モアである。ケロロは部屋へと入ってきたその少女と目を合わせた。見たこともない男が
突然家の中でこたつにあたっていたらさぞ驚くだろうと、心の中でその反応を少し楽しみながら。
644today:05/01/08 00:06:13 ID:9flxD5yx
 目を丸くした少女の顔立ちは、都会向けに飾られたものでなければ、もっと無垢で
可愛らしいのかもしれない。もっとも、いくら姿形を他の誰かに似せたところで、少女
本来の優しい性格は内面から滲み出していた。もし自分が保護者のような立場で
なかったら、ついつい口説き文句の一つを掛けてしまうかもしれない。このまだ幼い
容姿の少女は、そんな魅力を振りまいていた。今は子供のように表情を豊かに変えて、
率直かつ大胆に、その心境を露わにしている。
「も、もしかして、おじさまなんですか……!?」
 その表情通りといった反応を見せる少女は、多少大袈裟とも思えるリアクションを
とって、無意識に小さく後ずさる。モアは、地球に降り立った頃から地球人の姿で居る
ことがほとんどとはいえ、いざベージュの肌をした碧髪のケロロを目前にすると、さすがに
驚きを隠せないようだ。
「おおっ、モア殿。吾輩がわかるのでありますか?」
 ケロロは、自らの姿形がすっかり変わってしまい、面影と言えばその声ぐらいであろうと
自覚していた。ものの数秒で正体を見抜いたことに、擬態をしている者にはわかる何かが
あるのだろうかと勘繰ってもみたが、ここは素直にモアの自分を見抜いた眼力を賞賛する。
「は、はい……」
 次第にモアの驚きの表情は影を潜め、なぜか悪い事をしてしまった時のような、罪悪感を
感じさせる表情になっていた。そんな心許ない目つきで怖ず怖ずとクルルの方を見やるが、
クルルはその視線に気付いたようにはしていなかった。
「まあ、立ち話も何であります。モア殿もこたつに入ったらどうでありますか?」
「クックック……」
 モアに語り掛けるケロロに割って入るようにしてクルルが一つ笑うと、モアに何かをボソボソと
耳打ちした。モアは慎重そうにそれを聞き取り、小さくコクコクと頷く。ケロロは、怪訝そうに
その様子を観察していた。そして、二人に向かって何をしているのか尋ねようと思った時、
クルルの方からこう告げてくる。
645today:05/01/08 00:09:56 ID:9flxD5yx
「…じゃあ、隊長。俺はそろそろ行かせてもらうぜェ……」
「え、もうでありますか?」
「まあ、いいって事よ…。ク〜ックックック……」
 来て早々に部屋から立ち去っていったクルルを、不思議な気持ちで見送るケロロであった。
でも廊下を通っている時にちょっと立ち寄っただけかもしれないなと、気を取り直して前を
見上げれば、そこに残されたモアが座布団へと腰を下ろしていた。
(おぉっ…と……)
 と、その短いスカートの奥に真っ白な物が垣間見え、ケロロはサッと目を逸らす。
(モア殿は白っスか……。うむ。その色のように純粋な娘に育ってくれて、吾輩も嬉しいで
あります)
 カカロット現象などの問題点は置いといて、ケロロは下着を感傷的な雰囲気へと強引に
結び付けると、心の中でしみじみと頷いていた。この少女は、少し世間知らずなことも
あってか、男の目というものに無頓着である。それが時には心配となって、必要以上に
気に掛けることがあった。これも、惹かれているという意味で取るなら、彼女の魅力の
一つなのだろうか。
「では、お邪魔しますね…」
 そんなことを考えているうちに、モアはそう断りを入れ、モソモソとこたつ内へ脚を入れて
きた。なぜそんなに畏まるのかと思ったケロロだが、その理由はすぐにわかる。
「あっ、その…。おじさま、すいません……」
 モアが伸ばしてくる脚が、自分のものとゴツゴツ当たる。ケロロがいつものクセで大きく
脚を伸ばしていたせいで、こたつの中を大きく陣取っていたのが原因のようだ。いつもより、
あまりにスタイルの良いその身体を、無遠慮に持て余していたのである。
「おおっ、吾輩の方が悪かったであります。いつものクセでつい……」
 長くなった手足をまだ把握しきっていないケロロが、自分の誤りに気付いて脚を引こうとする。
「いえ、その…。おじさまは楽にして下さってて構いませんから……」
「へ? でも、そうしたらモア殿が窮屈に……」
「私なら、大丈夫ですよ♪」
 モアは不満な様子などつゆ見せず、ニコニコと微笑みながらそう促す。この少女はそういう
性格なのだろうなとケロロも小さく笑い、無下に断るのは止める事にした。
646today:05/01/08 00:12:35 ID:9flxD5yx
「そうでありますか…。では、お言葉に甘えて」
 とはいえ、少しでも脚を動かすとまたぶつかってしまいそうで、余計な力が入ってしまう。
ただでさえ慣れていない身体は、次第に硬直から来る疲労感に見舞われた。
 ピタッ…
「あっ。え〜、その…、すっ、すいません…であります……」
 ケロロは脚をついピクンと動かしてしまい、モアの脚へと触れる格好となる。しどろもどろに
謝罪の弁を述べていると、少女の熱が女性特有の柔らかい肌の感触と共に伝わってきた。
ケロロは心の中で小さく悶えながら、その肢体の主を見やる。モアはわずかに目を逸らして、
恥ずかしそうに俯くだけだった。
「私なら、平気です……」
「えっ、モア殿……?」
 ケロロは異変を感じて、そう呼び掛けていた。モアは浅く位置取らせていた足先を、どんどんと
奥に潜り込ませてきてたのだ。やがてそれはケロロの脚と触れ合い、絡み付くような状態になる。
「モ、モア殿…、これは一体……?」
 自分の脚を引っ張ろうとも考えたが、今するとモアを無理に振り解くようで、申し訳なかった。
触れ合う少女の柔らかい脚の感触が、プニプニと妖しく擦られ、押し付けられる。そんな心地よい
感触を味わえば、それに呼応するように心がドクンと脈打つ。気付けば、今までモアと居た時には
感じたことのないような意識が芽生えていた。それはケロロが人型になったことの影響も、
少なからずあるのだろうか。
「こうやっておじさまとくっつけば、二人でもっと暖まれると思ったんですけど…。もしかして、
ご迷惑でしたか?」
 モアはシュンと沈んでしまい、落ち込んだ表情をしていた。ケロロは慌ててフォローに入る。
「い、いや〜っ。そう言う事でありましたか。ならば、吾輩もその方がいいであります故……」
「本当ですか…?」
「ほっ、本当…であります……」
 思わず上擦ってしまった声を発してしまい、怪しまれるのではないかと不安になるケロロだったが、
モアは表情を緩めて脚を擦り寄せてきた。
647today:05/01/08 00:14:41 ID:9flxD5yx
「わぁ…、おじさまの脚、暖かいです……」
「む、むぅ…。ず、ずっとここに入っているでありますからな……」
 こちらはズボンを履いていたが、モアの生脚からは、柔らかい肉の感触が止めどなく
伝わってくる。そういう意識が、ケロロの頭の中で危険信号を発令し、モアの顔を見て
それを訴えようとした。
「エヘッ……♪」
 そんなケロロの視線に気付いたモアは、そのつぶらな瞳をウインクさせて、無邪気に
微笑むのだった。自分の心中を察してもらえなかったケロロは、首をガクッと下ろして
押し黙ってしまう。
(くぉぉぉ…。こ、これはなかなかにマズイのでは……?)
 寒さですり合わせる掌のように、モアはどこか楽しそうにしながら脚を絡ませてくる。
モアに限ってそんな気はないのだろうと自分に言い聞かせながらも、その行為に自分が
誘惑されているようで、慣れない身体をグッと強張らせる。ムラムラとしたもどかしい何かが
感じられたかと思うと、その地球人の股間に常備された器官が、正直な気持ちでムクムクと
膨らみ始めた。
「おじさまぁ…、ここより北の所はもう雪が積もってるんですね〜」
 モアがテレビを眺めながら、ふいにそう呟く。倒錯する思考を現実に引き戻されたケロロは、
一つ深く息を吐き出し、気を取り直してからそれに応える。
「そ、そうですな…。今日はこれから、どんどん寒くなっていくそうであります……」
「でも、私はおじさまと一緒で暖かいです……♪」
 モアはこの状況にとても嬉しそうにして、脚をスリスリと動かしてくる。女性らしさを帯びた
モアの脚から、腿やふくらはぎの艶めかしい柔肉の感触が伝わると、ケロロは再び妖しい
世界へと引き戻された。
(ふぉぉっ!? マズイであります…。そこは吾輩のモノの近く……)
 モアは子供が遊ぶような楽しげな表情で、大胆にも足先を腿の内側にも入り込ませてきた。
このままでは膨らんでしまった股間を突かれてしまうのではないかと冷や汗を垂らしながら、
ケロロは何とかそれを逃れようと下半身をモゾモゾと動かしていく。
648today:05/01/08 00:18:14 ID:9flxD5yx
「ひぁっ!?」
「モ、モア殿…?」
 その時、モアが突然高い声を上げて動きが止まった。ケロロは心配そうに尋ねる
と同時に、そうやって動きが止まった隙を見計らって、崩れた体勢を戻そうと身体を
動かす。
「んっ…んんっ…! おじ…さまぁ……」
(ん…? 何でありますか、この感触は……)
 足の先に何やら柔らかいものが当たっている。そこは布のような感触で、プニプニと
気持ちのいい弾力があった。ケロロは不思議に思いながらも、その正体を調査する
ようにして指先で何度も感触を確かめる。
「おじ…さまぁっ…、そんなに動か…ひぅんっ……!?」
 なぜか自分が足を動かすのとタイミングを合わせてモアが反応を見せているようで、
疑問に思ったケロロは敷布を捲ってこたつの中を覗き込んだ。
「ケロ――――ッッ!!!? わ、吾輩の足が、モ、モア殿の、ま、ま、股にぃっ……!!」
 あろうことかケロロの足先は、先程覗いてしまった純白の下着を、そこに守られた丘に
押し込むようにして当ててしまっていた。自分のしでかしてしまった淫行に気付き、ケロロは
石のように固まってしまう。人の家のガラスを割ってしまったような後悔に満ちた瞳で、
恐る恐る悶えていた少女の顔を窺う。モアはうっすらと顔を紅潮させ、眉を小さく寄せながら、
ゆっくりと落ち着きを取り戻そうとしているようだった。
「お…じ…さま……」
 目を横に逸らしたまま、顔を赤らませた無垢な少女が、感情を押し殺すようにしてそう
言葉を発した。モアの心情が読めないケロロは、心拍を異常に高鳴らせて続きを待つ。
「お願いが…あるんですけれど……」
「お、お願い……? って…んぉっ!?」
 予想とは随分違うモアの切り返しに、ケロロがそう言っていると、突然モアの脚が動き出し、
その足先がケロロの股間に当てられた。そこをツゥーッと縦横になぞるかと思えば、ツンツンと
突っつくようにも動き、まるでケロロの大きくなったものを、さらに膨らまそうとしているようである。
(モア殿…、これは偶然ナノ…? それともシカエシ…? ワザトナノ…?)
 ケロロはうわ言のように、心の中でそう呟いた。危ういほどにいきり立った肉棒は、いじらしく
与えられる刺激に嬉々と反応している。
649today:05/01/08 00:20:33 ID:9flxD5yx
「この後、この場所に来てくれませんか……?」
 モアはそう言うと、何かが書かれた紙を取り出し、テーブルの上に置いた。しかし、
ケロロにはそれを見るような精神的余裕は無い。
「おじさま…、来て…くれませんか…?」
 モアは人差し指をモジモジとすり合わせながら、弱々しい声でそう尋ねる。だが、
すり合わせているのは手の指だけではない。足指をクニクニと器用に折り曲げ、
ズボンの上から怒張した肉茎を圧迫して形を変えさせる。ついには足裏でそこを
グッと押し付けると、ケロロはピクンと震え、性欲を刺激する得も言われぬ快感に
顔を歪ませた。
「は、はひぃっ! 行きますっ、行くでありますぅ――っ!!」
 結局、ケロロはその紙を一目も見ずして、首をブンブンと縦に振ることになる。この
淫らな攻撃から逃れられるなら、頷くのは訳無かった。
「わぁっ、本当ですかおじさま!? 私、お待ちしています!!」
 モアは本日最高の笑顔をパアッと浮かべると、こたつからゴソゴソと出て、部屋を
後にする。
「ちょっと予定とは違ったけど、上手くいっちゃいました♪ てゆーか順風満帆?」
 そうやって廊下を楽しそうな足跡が去っていく時、ケロロはそんな声を耳にする
のだった。
「お、おぅぅぅ……」
 残されたケロロはグッタリと仰向けになり、天井を見つめながらしばらくそのまま
放心していた。次第に股間に集まっていた血も分散し、非常事態も収束していく。
十分に時間をとって落ち着いた後、先程置かれた紙のことを思い出し、手を伸ばして
それを掴むと、仰向けになりながら朗読を開始した。
650today:05/01/08 00:23:00 ID:9flxD5yx
「なになに…。伝説の樹の下で待ってます……。って、どこよそれ……」
「ク〜ックックック……。何やら面白いことになってるみたいだな……」
 トラブルある所に彼の姿あり。聞いたこともない目的地の書かれた紙を見て首を傾げて
いるケロロの所に、先程居なくなったはずのクルルが再び現れた。その手には、ケロロが
手にしているのと同じような白い紙が握られている。
「これと間違えちまったらしいぜ。ま、ともかくこいつを読んでくれよ」
 どうやらモアに頼まれて、本当に渡したかったほうの紙を持ってきたらしい。クルルが
人の使いを受けるなど珍しいこともあるものだと思いながら、ケロロはその紙を手渡される。
「ふ〜む……」
 そこに書かれていた文によれば、近くの大きな公園で待っているということらしい。
「待ち合わせるより、家から一緒に行った方がいいと思うのでありますが……」
「まあこれは、雰囲気作りってやつじゃねえか? クックック……」
「むぅ……?」
 クルルの言うことがよく理解できないケロロだったが、時間もあまり無いためこたつから
モソモソと這いだした。途端、今まで暖かかった身体が外気に晒されて、鳥肌が立つような
寒さに襲われる。
「うぅ〜っ…。今日は本当に寒いでありますな……」
 こたつから出ただけでこの寒さである。外に出るなどといったら、この比ではないだろう。
ましてや、こんな日に限って公園の散歩などに誘われる可能性を感じたなら、それに文句を
言いたくなるのも仕方のないことである。
「目的地…、変更できないッスかねえ……?」
 何となく、手紙を持ってきたクルルにそうぼやくケロロであった。
「俺に言われてもな…。それに手紙の主は、もう出掛けちまったみたいだぜェ…?」
「はは…、そッスか……」
 ケロロはそう言って自嘲気味に苦しく笑いながら、こたつの上にベタッと突っ伏した。
651名無しさん@ピンキー:05/01/08 00:26:33 ID:9flxD5yx
取り敢えずここまでです。
ここからはモアを真の姿にしようかと……
652名無しさん@ピンキー:05/01/08 01:46:48 ID:/JRklkma
ケロモア━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!
GJですぅ
653名無しさん@ピンキー:05/01/08 07:43:48 ID:dqhQ3bGz
ああ・・・・久しぶりのお話ご馳走様です。
コタツでのエッチがなんかいいですな。
続きも待ってますので。
654名無しさん@ピンキー :05/01/08 08:49:11 ID:RIC2VzDx
>>651
GJでした〜!
655名無しさん@ピンキー :05/01/08 10:31:36 ID:RIC2VzDx
桃華、新年の挨拶に並んでなかったな・・・・やっぱメインキャラ
じゃないのか・・・・OTL

モアの妄想時に冬樹と並んでたのはよかったけど。
656名無しさん@ピンキー:05/01/08 10:38:56 ID:B35+Bbdy
メインキャラというよりとりあえず小隊+日向家一同でしょう
秋ママなんて最初しか喋ってない
657名無しさん@ピンキー:05/01/08 23:07:59 ID:lgKVrQOu
久しぶりに来てみたらケロモアの話が投下されてる、バンザーイ!
続きが気になってしょうがない、次の投下に期待。
それと個人的に最後までコギャル姿まで行ってほしいと言ってみたりして。
なおこれはあくまで独り言なので無視してください。
・・・・・・・え〜とにかく早い完結を心待ちにしてるので、以上。
658名無しさん@ピンキー:05/01/09 07:10:25 ID:vciUEIP0
ケロモア初の擬人化小説。
これまでのはケロン人での話だったから楽しみ。
モアちゃんの姿はどっちも好きだから別にかまわない。
659名無しさん@ピンキー:05/01/09 11:27:37 ID:yaH7xgWv
昨日のケロロ軍曹って聞くところによるとモアちゃんの酒乱シーンはカットされて代わりに変な雑煮かおせちを食べて暴走するというのになってたっていうけどホント?
660名無しさん@ピンキー:05/01/09 12:57:55 ID:PidmYUu2
>>659
朝のアニメで、酒乱シーンはダメなんでしょうね・・お雑煮に代わってました。
深夜アニメやOVAだったら原作のまま、モアちゃんのブラ姿ありだったかも。
原作では、アルコール度数の高い酒を飲んでるクルルに、火をつけるなんて場面も
あるけど、お子様も見ている時間だし、やっぱり無理があるかな・・
661名無しさん@ピンキー:05/01/09 15:09:37 ID:Qj27j9FJ
そのかわりモアがケロロとの結婚を妄想するところでファーストガンダムのマチルダの結婚シーンのパロがあった罠
662名無しさん@ピンキー:05/01/09 17:54:43 ID:u37VQ7yf
漫画だとあれだけ出ているパンチラなんかもアニメじゃ全然出てきませんよね・・・。
663名無しさん@ピンキー:05/01/10 02:13:40 ID:pFU8AlIX
時間帯が時間帯だし子ども向け(?)になってるからなぁ…
664名無しさん@ピンキー:05/01/10 05:47:11 ID:XGaO9hC4
放送時間がガンダム種や運命みたいに午後6時頃だったら大丈夫だったかもしれない。
なんせ種も運命も結構きわどいシーンや残酷なシーンをやってたからねえ。
665名無しさん@ピンキー:05/01/10 10:48:39 ID:QIHOzObD
何か、アニメ板よりこっちの方が、まったりしていて、いい雰囲気ですねえ・・
一瞬、エロパロ板だって事忘れてしまった。


666名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:52:22 ID:OqQFd3tQ
一月のGJその@
>>617-620
>>642-651
667名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:57:09 ID:7PC1rIqW
せかすようで悪いのですがケロモアの続きが気になって夜も眠れません。
やっぱし伝説の樹の下で野外エチーですか!?
668名無しさん@ピンキー:05/01/11 02:10:07 ID:cEP7GLeN
>>667
伝説の樹wはネタですが、先の方はまだ決定していません…。
というわけで、今ちょっと忙しいのもあり、全然進んでいないんで、
あまり気にしないで待っていただければと思います。

公園繋がり? ですが、アルティメットガール見たら、
アーケードゲーマーふぶきをまた見たくなったなと。
ついに発見したケロロ軍曹のコミックス6、7巻と共に見直しですよ、ええ。
669名無しさん@ピンキー:05/01/11 15:50:47 ID:Y2JwHkI6
まさか千葉テレビ?
670名無しさん@ピンキー:05/01/11 17:29:00 ID:ZmWxyDen
夏冬きぼん
671名無しさん@ピンキー :05/01/11 18:37:09 ID:mvOYgwZD
>>668
お待ちしとりま〜す。
672名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:36:15 ID:4L2HZ3Jo
>>668もいいが私としては>>610のギロ夏の年明け話が気になってしょうがない
作者さん、まだ投下が無理ならせめておおざっぱでいいからストーリーを教えてくれ
673名無しさん@ピンキー:05/01/11 21:31:03 ID:DbTRb8Pw
>672
>>617-620が610氏の年明け話なんじゃないの?
674名無しさん@ピンキー:05/01/11 22:31:18 ID:mB5ZFpz5
名前のところに610と書いてあるし間違いないかも。
675610:05/01/12 00:08:58 ID:fKik8KCk
スマソ……正月ネタは別なの出すつもりだったんだ_| ̄|○
あれはただの、正月一発目の景気付けのつもりだったんだ
何か規制食らってるっぽくて書きに来れないんだ
携帯からなんで、トリップも解らないんだ……

本当は!三日に!!
三日トロロの話を、リアルタイムで上げたかったんだ!!
……規制解けたら書きに来たいけど、もう時節ネタやるには期限切れだよなぁ……_| ̄|○
676名無しさん@ピンキー:05/01/12 00:36:55 ID:fKm4tjT+
期限切れでもかまわないので規制が解除されたら是非投下を!
677名無しさん@ピンキー:05/01/12 21:49:06 ID:ovwtiaUD
>>675
まだ新年は始まったばかりですよ☆
充分時節ネタは通用します。
みなさんも心待ちにしているし、月並の応援文句ですがガンバッテください、というわけで読んでみたいです。
規制の件について一言、規制で書き込めないのなら近くのネットカフェのパソコンから書き込んだらどーすか?
678名無しさん@ピンキー:05/01/12 23:25:37 ID:2xcTr9gv
テレビでの次の話は双六合戦だがこれ、使いようによってはいい話のネタになるんじゃない?
679名無しさん@ピンキー:05/01/13 01:00:11 ID:53iJXvJ2
>>677
ネカフェからカキコって、わざわざ家からフロッピーか何かに入れてけって事かよ?
680名無しさん@ピンキー:05/01/13 02:05:24 ID:I2kt8K+F
まああんまり細かく突っ込まなくても。
しかしあんまり深く考えないでコメントしたのは確かね。
ネカフェが近くにあるとは必ずしも限らないし。
681名無しさん@ピンキー:05/01/13 21:55:37 ID:aSkk5v4l
>>675
規制解除マダー?
早く読みたい
682名無しさん@ピンキー:05/01/13 23:57:15 ID:53iJXvJ2
クレクレ君ウザい。
職人さんは何のメリットもなく投下してくれてんだぞ
683名無しさん@ピンキー:05/01/14 20:39:05 ID:kWVQ3P5G
双六話で夏美とギロロがキスをしろという命令からSEXへと発展していく話はちょっと無理があるかな?
684名無しさん@ピンキー:05/01/14 22:41:12 ID:g9SCbIXo
スゴロクのマス「ケロン人は地球人化する」でギロロ擬人化
685名無しさん@ピンキー:05/01/15 20:31:08 ID:B1D7majT
今日のアニメは前半の双六より後半のほうが印象強かった。
686名無しさん@ピンキー:05/01/15 22:01:34 ID:i8VS9lVB
>>685
ああ、小雪分補充できたからな
687名無しさん@ピンキー:05/01/16 02:26:11 ID:FUO+tDM6
あげ
688名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:31:44 ID:Co94+pLr
モアに好意を抱きつつも報われないクルルを秋が慰めるという話。
きっかけはクルルの実験でケロロ小隊が地球人化してしまうのが始まりだった。
夏美が好きなギロロや気軽にガンプラを買いに行けるケロロなど小隊のメンバーは気にしなかったが・・・。
また秋はその中でもクルルを特に気に入ったようで漫画の新キャラにしたいなど一悶着あった。
そんな中クルルにはモアに対する微妙な変化が起きる。
しかしモアがケロロを好きなことは知っているので表面上はいつも通りだった。
ある時ふと二人が抱き合っているシーンを目撃してしまう。
人知れず落ち込むクルル。
それを秋に見られる。
最初強がるクルルだが次第に感情を抑えられなくなり秋の胸で泣く。

これ文章化できる才能が無いからとりあえずなんかの参考にでも
689名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:49:24 ID:Co94+pLr
ママに慰められる話ならドロロのほうが似合ってる。
690名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:50:55 ID:Co94+pLr
と、今さらながら思ってみた・・・スレの無駄使いスマソ。
691名無しさん@ピンキー:05/01/17 00:36:20 ID:CPBN6h+a
小雪のオナニーかレズがいいなあ
飛び散る愛液 ハァハァ
692名無しさん@ピンキー:05/01/17 09:41:13 ID:QdgGLqDE
いいや、秋ドロも捨てがたいと。
忘れられたドロロを秋があの胸で慰めるに一票。
でドロロは母の温もりを思い出す。
693名無しさん@ピンキー:05/01/17 19:11:52 ID:CgfNT+UI
ドロロを見てルパン三世を連想するのは変?
あの居合い切りのモデルはどう考えても五右衛門の斬鉄剣が元ネタ。
敵の服だけ切って素っ裸にするシーンがあるが、
これアニメで西澤施設軍隊に対してドロロが同様の技をやってたよ。
694名無しさん@ピンキー:05/01/18 08:20:26 ID:IyNyynHv
ルパンがケロロで次元がギロロか。
不二子ととっつぁんは・・・
695名無しさん@ピンキー:05/01/18 09:30:18 ID:13JARxKi
原作で、ケロロが「そ〜りゃないぜー次元〜」ってギロロに言ってたよ。
モアが、ケロロと遊んでもらってる回想シーンでは「カリオストロの城」に出てきた
小さい国旗を手にしてるし。あの「おじさま」は、やっぱりクラリスからなんでしょうね。
不二子は、ダイナマイトな女・秋か、大人の夏美?
・・エロパロ板で、何書いてんだろ私・・
696名無しさん@ピンキー:05/01/18 19:08:09 ID:u1nH7xlo
最近話の投下が無いのだし別にいいんじゃない?
でもこれだとクルルとタママは仲間外れなんだよな・・・合唱。
697名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:20:27 ID:JTovhQmT
原作で小雪をギロロが強襲しようとした際にドロロvsギロロにまで発展
最後にぶつかりあう前に夏美が割って入ったところで終わったが、もしあそこでドロロがもう少し早くドロロ斬りを繰り出していたら夏美の服だけ切れて全裸へ
生まれた姿のままの夏美を見てギロロは鼻血大出血失血死直前に
最後に一番得したのは小雪だったりして(大好きな夏美の裸も見れたし)
698名無しさん@ピンキー:05/01/19 01:22:47 ID:PZOqWOPv
禁断の愛が読みたいす
699名無しさん@ピンキー:05/01/19 08:39:33 ID:LUNuHjaH
>>698
ポールと吉岡平くんとかそういうのか? ちょっとキツいぞ。
700名無しさん@ピンキー:05/01/19 17:51:24 ID:kiRu3tAH
700ゲット
ネタはあるけど職人さんは来ず。
ハウルの動く城のスレとかに全員行っちゃてるからかな?

記念に何か投下してほすぃ。
701名無しさん@ピンキー:05/01/20 19:06:31 ID:fcjzjL/k
ノントルマの少女と桃華による壮絶な冬樹争奪戦はどう?
冬樹が海洋調査の際に行方不明になったと西澤グループの情報網ですぐに察知。
何とか帰還したケロロ達に怒りをぶちまけながらも再び海底へと出撃。
おまけとして第七艦隊とケロン星の技術で密かに建造した西澤グループ製試作潜水艦もともに。
そしてノントルマとのマジもんな水中戦に発展。
しかしこの騒ぎの大元である冬樹は知るはずもなく。
702名無しさん@ピンキー:05/01/20 20:00:06 ID:GOWOTKeO
ナレーターの言葉責め
703名無しさん@ピンキー:05/01/20 22:28:20 ID:ZXa7LZk8
>>701
面白いネタだとは思うが、エロがないじゃないか!
704名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:25:49 ID:R/lHZJrM
ナレーターの言葉責め
  ↓
野球やプロレスの試合中継といった感じ?
705名無しさん@ピンキー:05/01/22 12:29:39 ID:oMnO7qBV
それはちょっと違うのでは…
706名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:01:15 ID:zkWymPma
冬樹争奪戦ならセックス勝負のほうにしてくれ。
707名無しさん@ピンキー:05/01/23 15:26:48 ID:tPbkUXMM
それ桃華に軍杯があがりそう
708名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:55:54 ID:URptdcz1
【将軍】第50回小学館漫画賞受賞作は「ケロロ将軍」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1106456154/

将軍か・・・。なんかネタにならないかな。
709today:05/01/23 22:20:24 ID:c04auLU5
>>650の続きですが、
現スレの容量もあとわずかなんで、少し投稿しておきます。
まだエロまで進んでないんですけど……
710today:05/01/23 22:23:01 ID:c04auLU5
 時はこたつの中の出来事からほんの20分ほど。あまりの寒さに軽装で行くことの危険を
感じずにはいられなかったケロロは、クルルに人型用の防寒着を求めていた。
「Zzz……」
 「ちょっと待ってな」と言って地下へそれを取りに行ったクルルを待っている間に、ケロロは
こたつに胸から下を突っ込んで、とても気持ちよさそうに眠っていた。そうしていた所へ、
畳まれたコートを両手に携えたクルルが、ゆっくりと地上エリアに戻ってくる。
「隊長、これを使……」
「ケロケロケロ…、ケロロ軍曹は漫画界でも順調に地球を侵略中であります……」
 どこから用意したのか定かではないが、戻ってきたクルルはブラウンのコートをケロロに
差し出した。そこで怪しい寝言が耳に入ると、自らが離れた短時間のうちにケロロがのび太
並みのスピードで爆睡していたことに気付く。
「呑気なもんだねェ…。まあ、そこが隊長らしくはある…か。クックック……」
 クルルはやれやれと溜め息を付いた。何やらその光景が想像しがたい寝言を発しながら
涎を頬に垂らして眠っている大人を見るのは、かなり奇異で滑稽なものである。
 クルルはコートを地面に伏せてから、ケロロの肩をポンポンと叩く。そうすると、安眠を妨害
された青年はしばらく迷惑そうに唸っていた。そしてさらに寝言は続く。
「漫画賞受賞――ッッ!? ケロロ将軍…、間違いないでありますっ! 感動であります!
ん? あれ、ええっと…、将・軍? し・ょ・う・ぐ・ん……? えええええっっ!? おかしい
ですよ! ○○○さんッ!!」
 執拗に肩をノックしているうちに、ケロロの声量は段々と大きくなる。ようやくクルルが自分を
起こそうとしていることに気付いたのか、ある時突然目をカッと見開いた。
 ドカァッッ!!!!
「いったああぁぁぁ――――ッッ!!!? 痛い痛いっ、痛いでありますぅ――――ッッ!!」
 妙な夢でも見ていたせいだろうか。いきなり飛び起きようとしたケロロは、深く潜らせていた
身体をこたつの天井に思いっ切りぶつけてしまう。悲鳴を上げて痛みを連呼するが、次には
静かになってピクピクと悶絶していた。
711today:05/01/23 22:25:11 ID:c04auLU5
「訂正がない。ただの現実のようだ」
 まだ寝惚けて何やらブツブツ言っているケロロをクルルはしばらく面白そうに見ていたが、
そろそろいいかとケロロに向かって話し始める。
「ほら隊長。持ってきたぜ」
「え? あ、あれ、ここは…。吾輩の天下統一は……?」
 ジーンとくる痛みに悶えながら、涙目の青年は思考を整理する。そうして全てが奇異な夢で
あったことに気付くと、恥ずかしそうに頭をポリポリと掻いた。
「いやー、はは。夢でありましたか。そうだよね、夢だよね」
 いまだ残る打撲痛を誤魔化すように苦笑し、ようやく気持ちが落ち着いてきた所でクルルの
方を見やる。
 その手に携えられた防寒具はクルルの選定ということで、多少デザイン等の不安を募らせて
いたケロロだったが、もしこれを日向家の誰かが着たとしても全く違和感が無いように思える。
自分の嫌な予感も杞憂だったようで、ケロロはホッとした表情でそれを受け取った。
 置き時計を見て短針、長針と確かめるが、先程からあまり時間は経っていない。が、クルルの
話しによれば、モアはすでに家から出立したそうである。立場的にも、今日の寒さの中でモアを
待たせるのはあまり気持ちのいいものではなかった。
「では、早速行ってきますかねぇ」
 ケロロがこたつのテーブルをトンッと叩いてのっそりと立ち上がる。そしてコートを羽織ると、
玄関の方へと歩み始めた。
「ま、頑張りな……」
 そう送りの言葉を告げるクルルに、ケロロは後ろ向きに手を振って応えたのだった。
712today:05/01/23 22:28:30 ID:c04auLU5
 ケロロは玄関のドアを開けて寒空の外へ出る。生物の悲鳴など気にもしなさそうな冷たい
風が襲い掛かってきたが、クルルが貸してくれたコートのお陰で耐えようと思えば何とか
なりそうだと、少し安堵の色を浮かべた。
 「さて、行きますか」と心の中で号令を掛け、一歩二歩と足を踏み出して門を通ろうとした時、
庭の方からブツブツと声が聞こえてくる。気になったのでちょっと覗いてみると、そこには
ブルブルと震える赤いものがあった。
「これはギロロ。一体何をしているのでありますか?」
「ん、ケロロか…? …ぬおっ! 貴様ッ、その姿はなんだ!?」
 ギロロは大きな声を上げて口をあんぐりと開いていた。毎日聞いている仲間の声を聞いて
振り向いたギロロが見たものは、当然予想される者の姿とはあまりに違う、地球人への擬態を
しているケロロなのだ。このように取り乱すのも無理はない。
「いや、なんつーか。擬態でありますよ、擬態」
「フンッ、まぁた下らんことをしやがって…。まあ、今はそんなことはどうでもいい。これを見ろ」
 ギロロは、自分が大袈裟に反応してしまったことを恥ずかしがるようにしながら、ケロロに
その視線の先を注目するよう促した。
「ニャーン……」
「いつもの猫ですな…。それが何か?」
「違うッ!! よく見ろ、ここにあった俺のテントが無いだろうが!」
 そう言われてみればと、ケロロはそこにあるべきギロロの住処が消失していることに気が付いた。
(はっは〜ん。そういうことでありますか……)
 見れば、ギロロは身体をモジモジと動かしてこの寒さに耐えているようだ。「地球人の施しなど
受けられるか」と頑なに言い続けてきた頑固者のことである。どうせその頭の中には、日向家の
中で暖にあたらさせてもらうという考えは無いのだろう。
「テントが無いなら、家の中で暖まればいいじゃない」
 だが、ケロロはその硬派な軍人を敢えてからかうようにしてそう告げる。毎度のことだが、
ギロロの固い頭には一言物申したい所だった。暖という餌にギロロがどの程度食い付くか、
ちょっと試してみたくなったのである。
713today:05/01/23 22:31:06 ID:c04auLU5
「なっ、馬鹿を言え。そんな助けなどいらぬわっ!」
 やっぱりこれか…とケロロが落胆していると、猫がトボトボとギロロの方に近付いてきて、
その赤い脚に身体を押し当てている。口からは辛そうな鳴き声を力無く漏らしていた。
「ああ…、その猫が可哀相であります。石頭なギロロのせいでこんなにも寒々しい思いを……」
「フン、俺はこいつを繋ぎ止めた覚えはないぞ? 家に入るならこいつだけで入ればいい
のだ。ほら、入れ」
「ニャー…、ニャウン……」
 ギロロがそう言って玄関のドアを半開きにするが、猫は悲しそうな表情でギロロを見上げて
鳴いているばかりであった。その何かを訴えるような瞳が、ケロロの言葉と相まってギロロの
心を激しく揺さぶる。
「ニュー……フ…ニャァ……」
「猫が今にも泣き出しそうでありますな…。ギロロくーん、君も意固地にならずに一緒に入って
あげたらぁ?」
「な、何をっ…。ぐ…ぬぬぬ……」
 一分後――
「ニャー、ニャー♪」
 ギロロが白猫を付き添わせながら、玄関のドアを開いて中に入っていった。表情豊かな猫は、
嬉しさを満面に浮かべた顔をギロロの脚に擦り付けながら、パタパタと尻尾を振っている。
「最初からそうしてればいいのにねぇ……」
「クッ…。い、言っておくが、寒いから入るのではないからなっ! これは俺のテントの在処を
調べるため……」
「あー、はいはい」
 お固い男の長くなりそうな言い訳が始まると、ケロロはそれを聞き流すようにして門を出た。
714today:05/01/23 22:37:43 ID:c04auLU5
 何だか色々とやっているうちに、モアと約束を交わしてから随分時間を食ってしまったような
気がしていた。ケロロは剥き出しの顔面に時折吹き付けてくる冷風に苦笑し、葉の抜け落ちた
冬の枯れ木を眺めながら、公園に向かう道を早足で進んでいく。
 コロコロ……
「ん、これは?」
 公園の入り口近くまで来た所で、自分の足元に白と黒の色で出来たボールが転がってきた。
形状から間違いなくサッカーボールである。急ぎ足で吹き出た額の汗を拭いながら、どこから
転がってきたのだろうと周りに目をやると、前方から小学生ぐらいの女の子が二人、こちらに
駆け寄ってきた。
「おじちゃ〜ん、それ取って〜!!」
「お、おじちゃん!?」
 おじちゃん…、危うい響きだった。モアにはおじさまと呼ばれているが、面識のない者に
思いっ切りこう言われるのと話は別である。そのもう少しでオッサンという域に到達しそうな
呼び名にケロロはよろめくが、今は地球人の姿だからそう見えるのも仕方ないだろうと、
ここは都合良く考えておくことにする。
 少女たちの靴は土色に汚れていた。最近女性でもサッカーをすることがテレビでやって
いるが、この女の子たちもボールを蹴って遊んでいたのだろう。サッカーが好きなケロロは
嬉しくなって、先程の精神的ダメージを打ち消すように顔をほころばせながら、そのボールを
サイドキックで蹴り返す。
(決まったぁ――っっ、ゴール前への華麗なスルーパス!!)
 ケロロは心の中で一人実況するが、そのパスは言葉通り見事に女の子の足元へと転がって
いった。鋭いパスが届いた少女の目の前にゴールがあれば、ネットを揺らしていたかもしれない。
女の子の一人が少し驚いたようにしながらボールを受け取ると、二人でケロロの方へ歩み寄って
きた。
「すごーい! おじちゃん上手なんだね!!」
「いやー、そう?」
 ケロロは照れたように髪を撫でる。擬態の影響で身体能力はかなり上がっているのだろう。
ケロン人である小さい身体の時に苦労していた微妙なボールコントロールが、こうも手慣れた
ようにできるとは思っていなかった。
715today:05/01/23 22:40:22 ID:c04auLU5
「それで…、君たちはもう帰るのでありますか?」
「うん! 今日は雪だから、早く帰らないとママに叱られちゃう。おじちゃんは?」
 さっきから乱発されている気がするが、もうその呼び名は気にしないことにする。
「吾輩は……、ちょっと女の子と待ち合わせをしていましてな」
「え〜、それってデート?」
「すっごーい。こんな日にデートなんてラブラブなんだ〜♪」
「え? は、はは……」
 子供の言うことだが、男女の付き合いについて根掘り葉掘り追求されるのはやはり嫌な
ものである。ただ待ち合わせているだけと言っても聞かなさそうな女の子たちから、ケロロは
逃げるようにしてゆっくりと歩み始めた。とそこで、少女たちが気になる言葉を発する。
「あーっ、そういえば金髪で顔真っ黒にしたお姉ちゃんがベンチで眠ってたよ」
「あ、そうそう。寒そうだったからあたしたちが起こそうとしたのに、全然起きなかったよね〜」
 二人の少女は顔を見合わせてそう話した。それが耳に入ったケロロの胸は、一瞬ドキッと
動揺を伝える。
716today:05/01/23 22:42:34 ID:c04auLU5
(いくらやっても起きない…? まっ、まさか、モア殿の身に何かッ!?)
 突然強い不安と焦燥に駆られたケロロの脳内で、捨てられた子犬が雨の中で鳴いている
映像が流れ出した。悲しそうにしながらいくら待っても手は差し伸べられず、気温は段々と
下がっていき弱っていく。漫画のワンシーンに出てきそうな、そんな悲しい光景。
 やがて子犬の姿は雨で濡れたモアの姿へと置き換わる。ただひたすらに待っている少女の
体力は、否応なしに奪われていった。そしてモアが辛そうに「おじさま……」と自分の名前を
呼んだ時、その絶望の色が滲む涙目を瞼が隠し、空を彷徨うように伸ばしていた腕がガクッと
落ちる。ケロロの縁起でもない妄想は、そこで幕を閉じた。
「モ…、モ……」
「おじちゃん?」
 この寒空の下で待たされすぎたモアがどうかしてしまったのではないかという負の思考に
支配されたケロロは、言葉を小刻みに発しながら悔恨の表情で両手をワナワナと震わせる。
「モア殿――――ッッ!! すぐに行くであります――――っっ!!!!」
「きゃあぁっ!?」
「あー、行っちゃったぁ。変なおじちゃん……」
 ケロロは物凄いダッシュを見せて、公園の入り口から中へと入っていく。残された少女たちは、
前方にパスを出されたFWの如き瞬発力を見せる青年に驚き、なかば茫然としながらそれを
見送っていた。
717today:05/01/23 22:45:21 ID:c04auLU5
 話は日向家に戻る。人のいない家の中に入ったギロロは、自分の組んだ脚の上で気持ち
よさそうに丸まっている猫の頭を撫でながら、テントの在処を考えていた。
 色々と考えてみたが、こういう事があった時に物凄く関わっていそうな人物がいた。ケロロ
小隊がトラブルに巻き込まれる時などは、大体その者が原因である。
「……やはり、アイツだな」
 そうやって思い当たった人物は、ケロロ小隊のトラブルメーカーであるクルルだ。大方、
自分のテントを何かに利用しようとして持っていったのだろう。そう結論付けて思い立った
ギロロは、立ち上がろうとしてふと脚の上に乗った猫を見やる。
「うにゃ〜……」
 暖かいのが心地よかったのだろうか。白猫はいつしか目を閉じて、気持ちよさそうに鳴いた
かと思うとスヤスヤと眠っていた。
(すまんが、そのまま眠っていてくれ……)
 ギロロはそんな大人しくなった猫を見て微笑すると、起こさないようにゆっくりとソファの上に
寝かせ、廊下の方に向かって歩き出す。
 その時突然、目の前の空間で歪みが生じた。裂けて大きくなり、人が一人通れるほどの
大きさになる。これは何者かがここへ超空間移動をしようとする時のものだ。
 ギロロは別段驚く様子もなくそれを見ていた。超空間移動はケロン人たちの常識で、仲間内で
この移動手段をよく使う者といえばすぐに思い付く。今、その者が穴を通ってこちら側に降りて
きた所だ。
718today:05/01/23 22:47:45 ID:c04auLU5
「チッス、ギロロ先輩! 軍曹さんはいますか〜?」
(やはりタママ…か)
 紺色の身体に特徴的な尾びれ。ケロロに会いに来たためか、その顔からご機嫌なオーラを
噴出させているタママが日向家の中へと降り立つ。そう尋ねられたギロロだが、先程の会話で
ケロロがどこかへ外出しているのはわかっていた。
「いや、ケロロは居ないが…。しかしちょうどいい。今から地下へ行こうと思っていた所だ。
ケロロの居場所もそこでわかるかもしれんし、一緒に行くか?」
「ラジャーッス♪」
 かくして二人は地下へと向かう。その一角にあるクルルズ・ラボではモアの様子を観察して
いるクルルの姿があった。
「あー、退屈だねェ……」
 クルルは椅子に座り両手を後頭部に当てるようにして組みながら、ふんぞり返ってモニターを
見ている。行儀が悪いように見えるが、いつまで経っても来ないケロロに、眠ってしまったモアを
見ているのにもそろそろ飽きてきた所であった。
「まあ、アレのせいで眠くなっちまうのは仕方ねえか。それよりも隊長が遅いぜ……」
 ケロロが家を立った時間を考えても、そろそろ着いていいはずなのだが…とクルルが思って
いると、カメラに写されたモアのいる方に向かって物凄い勢いで近付いてくる影が見えてきた。
「クックック…、ようやくお出まし…だな」
 クルルは一つ笑うと、逸らしていた上体を起こして真っ直ぐにモニターを見始める。それは
これから面白くなるであろう展開に対する期待の表れであった。
719名無しさん@ピンキー:05/01/23 22:51:11 ID:c04auLU5
今回はここまでです。
半月経ったのにあんまり進んでないんですが、
もうちょっとで忙しくなくなりますんで、ハイ……。

そして、ケロロ将軍の漫画賞受賞おめでとう!
720名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:18:11 ID:haE10J/B
久しぶりの続編投下、ありがとうございます
はりきって読ませてもらいます
721名無しさん@ピンキー:05/01/24 08:16:09 ID:QAPZD5ON
タママがこれを見たら絶対に修羅場ですね★
722名無しさん@ピンキー:05/01/24 19:24:53 ID:HgM+/WZV
おじさんと呼ばれて萎えるケロロがいい。
青年顔で子供にそう言われるのは辛いものがあるし。
ギロ猫も出てたけどテントがないのはどういう伏線で?
と書きつつ次の投下まで待機。
723名無しさん@ピンキー:05/01/25 08:20:45 ID:8k1VUQTM
ドロロ、相変わらず影薄い
724名無しさん@ピンキー:05/01/25 20:41:10 ID:WjC1kel7
クルルの『アレのせいで眠くなっちまうのは仕方ねえ』って一体・・?
725名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:05:30 ID:6UJCl/zd
現スレも480KBいきましたし、
即死しないタイミングを見計らって、
次スレを立てなければなりませんな。
726名無しさん@ピンキー:05/01/26 23:13:04 ID:lJE2e8D6
今日ケロロの最新話を読んだけどひとまず終わらないで一安心。
それとギロ夏にはうれしいお話でした。
二人の仲がちょっと進展したって感じでしたから♪
727名無しさん@ピンキー:05/01/27 02:19:27 ID:7eDa8FYE
まだ今月号見れて無いので、感想でもあんまり言ってほしくない…
728名無しさん@ピンキー:05/01/27 17:27:16 ID:u1QqjRrm
激しく同意。
俺のところなんか立ち読みできる店に新しいのが入ったと思ったら売り切れてたし・・・・
729名無しさん@ピンキー:05/01/27 21:15:37 ID:gZMHvQ/L
>>725
現スレの限界ってどこまでだったっけ?
この調子だとどれくらいで満杯になりそう?
730名無しさん@ピンキー:05/01/27 21:39:11 ID:fuCXl3jr
500KB超えたら、容量オーバーで書き込み不可になる。

このスレの残り容量だと、
20レス一杯に使う勢いのSSはもう投稿しきれないぐらいかね。

前スレの最後の方みたいに切羽詰まるのもなんなんで、
テンプレ案ぐらいは出しておくのがいいかと。
731名無しさん@ピンキー:05/01/29 01:16:59 ID:12elm6Vk
大体話一つに平均的に見てどれくらい容量が使われてるんだろう?
732名無しさん@ピンキー:05/01/29 17:37:09 ID:mkuxpOlU
1話につき約20KB?
733名無しさん@ピンキー:05/01/29 21:58:45 ID:5Lr/iykA
>>727-728
凄い遅レスだけど、自分が見れてないからって文句言うのはどうよ。
わざわざネタバレ禁止のスレに内容貼る厨もいるし
どうしてもいやなら2ちゃん見ないしかないよ。
734727:05/01/30 00:13:53 ID:3snZeRuP
うちは田舎なんで、発売日当日に買えるって事ないのだよ。
翌日にもう買ったけどね。
ただ、ここならすぐネタばれないだろうと思って覗いたら、感想があって萎えたのだよ。
735名無しさん@ピンキー:05/01/30 10:36:46 ID:BkzDH2JX
じゃあまだ感想語るのは駄目ですか?
736名無しさん@ピンキー:05/01/30 12:22:04 ID:FlgIdgGx
買えない人に合わせる必要ないと思う。
だったら、コミクス派の事も待ってあげたら?って話になってきりがない
737名無しさん@ピンキー:05/01/30 12:38:06 ID:tFdyGUy0
発売すぐは、漫画板で語ればいいんじゃね?
時間が経ってば、ある程度見るだろうし。
738名無しさん@ピンキー:05/01/30 21:00:51 ID:eIoTyOny
ということはもしそのネタで話を書いた場合などは投下を見合わせたほうがいいってことかな?
739名無しさん@ピンキー:05/01/30 21:16:29 ID:yh1TckSH
いやー……、別に投下するなとまでは言わないでしょう。
まあ、発売されてる最新コミックスにも載ってないぐらいの話から持ってきた場合、
投稿の際に本誌からのネタバレって注意ぐらい書いてもらえれば…
問題ないとは思うんですがねぇ。
740名無しさん@ピンキー:05/01/31 07:22:30 ID:3pnBSSRV
1000スレゲットレースするにもこのままだと中途半端だしな・・・。
741名無しさん@ピンキー:05/02/01 14:19:06 ID:jyaiRcvA
期待上げ
742名無しさん@ピンキー:05/02/01 20:05:57 ID:5kdmE1k7
623×モア希望

ってマイナーかな?
743名無しさん@ピンキー:05/02/01 23:11:55 ID:0u2PY27m
確かにそのカップリングではまだ投下されてないけど、マイナーだからどうこうというわけでは無いと思う。
しかし今このスレは書き込みが少ないという現実があるので、リクに応えてくれる確率は…。

残り15KBぐらいしかないんで、テンプレについてでも。
あまり賑やかではない代わりに、特にルールを作ることもなくまったり機能してるわけだけど、
次スレの1に書くのも、やっぱり前スレへのリンクと簡単な文章ぐらいにしといた方がいいかな?
744名無しさん@ピンキー:05/02/02 08:21:19 ID:V66qqk/D
62モアの話ならどこかのサイトで読んだことがある。
745名無しさん@ピンキー:05/02/02 21:04:16 ID:eqIzk/FJ
クルルと623でモアをとりあうというのは?
746名無しさん@ピンキー :05/02/02 23:15:40 ID:KLzIw6hb
そこにケロロが乱入!


ケロロ「モア殿に手は出させないであります! なにかあったらモア殿のお父上に合わ
     す顔が・・・・ってモア殿、どうかしたでありますか」

モア「嬉しいおじ様、そこまで私の事を・・・・てゆーか花嫁奪取?」

ケロロ「は? いったい何の話でありますか? 自分はモア殿と付き合うなら、まずお父
     上に話を通してからお付き合いをと・・・・」
 
モア「家族に会ってくれるんですね! 嬉しい!」

ケロロ「会うも何もすでに家族ぐるみのお付き合いを・・・・623殿、クルル、なんであります
     かその殺気に満ちた目はやめてこないでギャー!」
747名無しさん@ピンキー:05/02/04 23:22:32 ID:pOIEub9Y
日向秋様でハァハァしてはいけませんか?
748名無しさん@ピンキー:05/02/05 22:52:31 ID:5MJeGepZ
まだ早いと思うがそろそろ新スレ作ろうか?
749名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:34:40 ID:LAPUTabK
もう484KBか…早いな
そして全然関係無いが484KBを484キロバトルと読んでしまった
750名無しさん@ピンキー :05/02/09 00:15:50 ID:YPvGbvA+
>>748
もう少しまってもよさそう。
751today:05/02/09 05:33:47 ID:2y0vEZ5k
うーむ。やたら話が長くなりそうな俺が投稿すると、
容量にトドメを刺すことになりかねない。

ですが待ってるだけでもしょうがないので、
途中まで書けた>>718の続きを、少しだけですが投下します。
展開がなかなか進まず、今回もエロ無しの前置きだけですが……
752today:05/02/09 05:36:18 ID:2y0vEZ5k
 ドドドド……
 走る。そこへ到達するという目的に向けて、碧髪の青年はひたすら公園の中を爆走していた。
いつもは人が散歩しているような遊歩道も、この天候のためか非常に閑散としている。ケロロの
行く手を遮るものは、あたかもその必死な激走を嘲笑うかのように吹き付けてくる冷たい風だけだ。
「マズイでありますっ! こうしている間にもモア殿は――」
 走りながら吐き出す息が濃い白色となって目に映る。モアの身を案じて今どうしているのかと
何度も何度も想像するが、回を重ねるごとに到達する結果は悪化し、不安は余計に高まるばかり
であった。
「はぁっ、はぁっ。この辺りのはず……」
 そうして息を切らしながら待ち合わせ場所の辺りまで奥に進んでいく。キョロキョロと辺りを見渡して
モアを捜すが、本当に人の気配がしない。やはり普段よりは大分捜しやすいはずだ。
「むっ、あれは……」
 少女が仰向けにした身体をこちら向きに傾けるようにして、木のベンチに瞼を閉じて横たわっている。
人気が無いというのもあるが、金色の髪と褐色の肌が冬の景色と対照的で、遠目でもハッキリと
待たせている娘であることが特定できた。
 ケロロは疲れた身体の力を振り絞り、ヨロヨロのペースでその場へ駆け寄る。近くで改めて少女を
見るが、その見慣れた顔に間違いはなかった。ケロロはふうっと一息ついて、ガックリと前のめりになり
両膝に手をやる。しばらく疲れた呼吸をしていたが、それなりに音を立てて接近した自分にもまるで
気付いていないのか、少女は微動だにしない。
753today:05/02/09 05:39:18 ID:2y0vEZ5k
 自然が彩る公園のベンチで横たわる美少女。急いできたことを忘れ、どことなく引き寄せ
られてしまうような魅力がそこにはあった。これが春の木漏れ日が差し込むような季節で
あれば、額に入れて飾れる一枚の絵のように見えて感動できたのかもしれない。しかし
そんな芸術的な心境も、冬の寒さが現実へと引き戻させる。しばらくそこで突っ立っていた
ケロロはハッとして、静まりかえった少女の顔を覗き込み、その名を呼んだ。
「モア殿っ! 大丈夫でありますかっ、モア殿――ッッ!!」
 しかし、呼び掛けるだけでは簡単に応じないようだ。本格的に焦ってきたケロロは、モアの
肩を両手で揺すりながらその名をもう一度呼ぶ。
「ぉ……さま……」
 モアは消え入りそうなほどの小さな声で、ケロロのことを呼んだような気がした。ケロロは
モアが無事であったことを知って、ホッと気を緩める。
「お子ちゃまで悪かったわね――――っっ!!」
「ひえぇぇっっ!?」
 気持ちを落ち着けたと思った瞬間に突然モアが大声を上げ、ケロロはビクゥッと身体を
震わせた。心臓をバクバクと鳴らしながら少女の様子を確認すると、どうやら何かの寝言
だったらしく、今も時折「うーんうーん」と唸っている。夢の中で何か大きな展開があったの
かもしれない。
「あー、ビックリしたー……。まあしかし……」
 胸に手を当てて気持ちを落ち着かせながら改めて注視するが、短いスカートの影から伸びて
いる生脚がとても寒々しい。普段であれば目を惹きそうな異国を思わせるキャラメル色の内腿も、
この寒冷な空気の下では見ているだけで鳥肌が立ちそうなものだ。
 やはりこのまま寝かせておくのはよくないだろうと思い、ケロロは引き続きモアを起こそうと
肩を揺する。今度は驚くことがないようにと、少女の様子に注意しながら。
754today:05/02/09 05:42:32 ID:2y0vEZ5k
 ――モアは夢を見ていた。自分の姿を外から見るという夢ならではの不思議な視点で、
そこに映っている自分を見つめている。地球の1999年という時を待ちながら、ジッと一人で
佇んでいる時だろうか。恐怖の大王に課せられた宿命とはいえ、遠い故郷やそこにいる
者たちのことなどが霞んでしまいそうな、気の遠くなる孤独である。
 正直、あまりいい夢ではない。目の前の自分は眠っているから気付かないが、これを
客観的に見てみると非常に寂しく映る。
(何だかとても寂しい……。てゆーか孤立無援?)
 少女の顔を見つめていると、まるで鏡を見ているかのような不思議な気持ちになる。だが
さらに目を凝らしていくと、どうもその娘は自分と何かが違うように見える。姿形ではない。
例えて言うなら――、それは雰囲気だろうか。
 そもそも自分は、幾多もの星を破壊してきた恐怖の大王、アンゴル=モアである。今いる
地球ですら破壊しにやってきたのだ。しかしどうだろうか? いざそのことを考えた時に、
今の自分はそう簡単にこの地球という星を真っ二つに出来るだろうかと疑念が浮かぶ。
少なくとも――
(目の前にいるこの頃の私なら、何の躊躇いもなく出来るはず――)
「…ぁ…どの……、モア殿……」
「この声……」
 そうやって解決しそうにない苦悩に悶えている中、声が聞こえてくる。どこからか――、
そう自分の名を呼ぶ声は、耳に入ると凄く嬉しいケロロの声だ。
 想い人の影響は偉大なのか、物寂しい夢の光景はあっという間に夏の日が差し込んだ
かのように明るく彩られ、夢の淵へと落ちた意識を現実へと覚醒させていく。
 孤独感が支配する状況でのケロロの呼び掛けは、渇いた心に強い感慨を与える。しかし、
それを考えに入れても、この時のモアは普通の「嬉しい」という感情を超えた何かが湧き
上がっていた。
 長い時を経て再開を果たしたケロロの心を掴みたい。そして離したくない。どんなことを
してでも――。未知とも言える強い感情と共に、モアは夢の中から登っていく。
755today:05/02/09 05:46:37 ID:2y0vEZ5k
「ん……」
「おおっ、モア殿! ようやく目を覚ましたでありますな。吾輩、心配で心配で……」
 モアはうっすらと目を開けていく。心配したケロロが気持ちを抑えきれなかったのか、
モアに手を回して抱き付いている。モアはしばらく寝起きの思考を働かせようとし、その
うちに事の成り行きを把握した。
「すいません。ご心配をお掛けしてしまって……」
 そうやってモアが謝った後、ケロロはゆっくりと身体を離そうとする。しかし離れない。
なぜかと思ってグイグイと力を込めて気付いたが、モアが身体をギュッと掴んだまま
離そうとしないのだ。
「どうかしたでありますか?」
 ケロロがそう呼び掛けると、モアは我に返ったようにしてビックリした表情になる。
「あ、私…? すっ、すいません」
 そして自分自身の行動に驚いたようにいきなり身体の拘束を解くが、その表情はいつも
より赤い。風邪でもひいたのではないか――。不安になったケロロは、掌をモアの額に
押し当てて熱を確かめる。
「ふーむ。ちょっと熱いでありますな」
「あっ、あのっ。私、別に熱があるわけじゃありません、多分……。てゆーか心配無用?」
 なぜかモアはその行為を避けるようにして後ずさる。ケロロは不思議に思いながらも、
心配そうに少女の顔をジッと見つめていた。だがケロロは気付いた。少なくともそう言った
今ですら、どんどんとその面の熱は上がっていることに。
 なぜなら、そのプニプニとしていそうな頬を中心として、顔全体が赤らんでいったからだ。
病気による熱ではなく羞恥によるものかとも考える所だが、別に目を合わせることくらいは
普段からよくあることで、その可能性は低いだろう。
 ケロロはそう推理していくが、今のモアが人見知りをする子供のように、逆手にした両の
手を困ったようにしながら口元に当てているのは事実なのだ。だとすれば、その可能性の
高そうな方――、モアが身体に何らかの変調を来しているのではないかと考えるのも別に
おかしいことではない。
756today:05/02/09 05:49:12 ID:2y0vEZ5k
「ぁぁっ…そんな…。私、見られて……」
 やがて、少女は落ち着かない様子で視線を右往左往させる。言葉を小さく刻むように発すると、
両腕を胸の前で交差させ寒さに耐えるような格好で震え始めた。何かを恐れるような表情の中で
怯えた瞳を見せられたケロロは、モアの両肩を掴み目を合わせて語り掛ける。
「モア殿っ、やはり吾輩が待たせてしまったせいで体調が良くないようであります。今日の所は
家に帰って――」
 そうやって呼び掛けるが、モアは目を合わそうとしない。むしろ、それを恐れるようにして目を
瞑って首を横に振る。しかしケロロは、駄々をこねる子供のようなモアの両頬を手で押さえて、
やや強引に自分の方へと振り向かせた。
 紅潮していた顔にさらなる赤みが掛かり、褐色の肌をいつもとは全く違った様相へと染め上げて
いく。感情の起伏を表象するように目を大きく見開かせ、眉を苦しげにひそめている。その辛そうな
表情にも比例した呻くような声で、少女はこう弱音を吐いた。
「あぁっ…、もう…ダ…メ……。てゆーか絶体絶命……?」
「んおっ!?」
 突然だった。ケロロはモアにグイッと引き寄せられ、モアがケロロの胸に顔を埋める形となる。
 少女が小さく震えながら熱い吐息を漏らしているのが感じ取れる。何がそうさせているのかは
わからなかったが、モアの様子がいつもと違うのはケロロの目には明らかだった。
「えーと…、モア殿?」
 どう切り出していいのかわからず、取り敢えず名前を呼び掛けるケロロだった。モアはそう呼ばれ
るとギュッとケロロを抱き締めて、色付いた声で切り返す。
「ダメぇ…。離したくないんです、おじさまのこと……」
 少女は涙で目を潤ませ、綺麗に揃った睫毛を栄えさせている。様子、雰囲気などから演技とは
思えなかった。そのまま――取り上げられそうな玩具にしがみつく子供のように、モアはどんどんと
きつい抱擁を求めてくる。
757today:05/02/09 05:52:20 ID:2y0vEZ5k
「痛っ!?」
 ケロロは手首と肘の間辺りで突如痛みを感じ、表情を歪ませた。自分が強く抱き付いていた
ことがケロロに痛みを与えてしまっていることに気付くと、モアもさすがに我に返ったのか身体を
密着状態から解放する。
「おじさま、見せてください…。てゆーか異常発見?」
 今のモアの方が余程異常なのではと突っ込みたくなる所だが、モアはそんな狼狽えている
ケロロなどお構いなしにコートと上着の袖をスルスルと捲っていく。徐々にケロロの地肌が晒さ
れていくと、その痛みを感じた所に濃い青痣が出来ていた。おそらくは、さっきこたつにぶつけた
せいで出来たものだろう。
「ふぉぉっ!?」
 気の抜けるような間抜けな声がケロロの口をついて出る。その青なじみを見て若干血の気が
引いていた所に、突然モアがその場を舌で捕らえ始めたのである。
「こっ、これはどういう事でありますかっ!?」
「おじさま、私知ってます。こういう傷には舐めると治癒効果があるって。だから……」
「そっ、それは外傷についてなのでは? って、はぅ……」
 少女の柔らかな舌が、唾液の水音混じりに内出血をした患部を優しくなぞり上げる。変わり身の
慣れない肌のせいか、そうやって軽く舐められるだけでも甘い痺れのような感覚が鋭敏に伝わって
いった。
「あむ…ん…、んっ、ふぁっ……。すいません……」
 ケロロの押し出されるような籠声を聞くと少女は舌先を一端離し、申し訳なさそうな顔をして謝罪した。
急な刺激にケロロが痛みを感じないようにと、舌と患部との接合力を微妙に調節する。
 今度は先程よりも優しく慎重に、主人にじゃれつく子犬のようにペロペロと…。そのくすぐるような
微細な刺激が、変わり身の青年を襲っていく。
758today:05/02/09 05:55:09 ID:2y0vEZ5k
「っく…、モア殿っ……。しかし、無理にここまでする必要は――」
 間接的ではあるが、この行為への抵抗をモアに伝える。しかし、それを聞いたモアはキョトンと
するだけで、その本心まではわからなかったらしい。
「私なら平気です。おじさまのためなら何だって…、何だって出来ますから。てゆーか粉骨砕身?」
 それが本意であることを証明するように、モアは心底嬉しそうに微笑んだ。そして一端離した顔を
再度近付けると、患部をいたわるように舌戯を繰り返す。
「はぅっ…、はぁ…ぺろ、んむぅっ…れろっ……ちゅ、ぴちゃ……」
 薄くなぞったかと思うと、表皮の毛に触れるか触れないかといった距離でいじらしく往復させるなど、
そのあまりにも繊細な刺激に、ケロロは拷問のようなもどかしさを感じていた。
「もっ、もう大丈夫! モア殿のお陰でもう痛くないでありますから、さあっ」
「んぅっ!?」
 堪えきれなくなったケロロは、熱心にケロロの痛みを和らげようとするモアからなかば強引に腕を
引き離した。が、モアはそれに驚いたのもつかの間、すぐにケロロの背へと両手を回していって
自分から包み込まれるように抱き付いてくる。どうしてもケロロを離そうとはしないらしい。
(モア殿…、本当にどうしてしまったのでありますかっ?)
 ここまでくると、まるで困るほどに甘えてくる子供のように見える。その事が昔の本当に小さかった
頃のモアの姿をフラッシュバックさせるが、強い視線を感じて考えは打ち消された。思いの中とは
変わって大分成長を遂げた少女は、長身と化したケロロを上目に覗き込むようにして瞳の先を向けて
きている。
 興奮の熱がこもった甘美な吐息を漏らす普段は純真なはずの少女。そのはずなのだが、今現実と
して目の前に存在するのは、ウルウルとした切なげな瞳で自分を見据える、女としての雰囲気を前面
に押し出した一人の異性であった。
759today:05/02/09 06:01:40 ID:2y0vEZ5k
「ぁ…っ……!」
 目を合わそうとしているのかと思って視線を向けると、驚いたように顔を赤くしてプイッと
横を向いてしまう。それでも目を逸らすと不安になるのか、また怖ず怖ずとケロロの方を
向いてくる。大胆に抱き付いてきながらも、その自らが為している状況を少し恥じらうように
した様子もいじらしい。
 自分に甘える少女の体温を感じながら、ケロロは首を振って否定したいほど苛烈に、その
内なる衝動を駆り立てられていった。
「おじさまぁ……♪」
 淫らなほどに澱んだ情熱的な瞳。そこから放たれる熱視線が、快楽に耽っているような
退廃的な妖声と混じりながらケロロに降り注がれる。モアは密着した身体を摩擦させながら
ジワジワと這い上がるようにして、自分とケロロの顔とを近寄らせていった。
(あ、抗えねぇッッ!!)
 ケロロはその焦る心とは裏腹に、まるで妖艶な魔力に身を拘束されたが如く何の抵抗も
出来ない。そのことに気付いた頃にはモアの赤らんだ顔がすぐ眼前まで接近していて、
心の中で悲鳴を上げるしかなかったのである。
「はぁぁ……」
 二人の顔がかなり近付いていった刹那、今一度バッチリと目が合う。瞬間、少女は顔を
一層切なくさせ、男を靡かせるような熱のこもった甘い息を吐き出した。そしてついには思い
切った行動に出ようとする。
 羞恥かそれとも喜悦か、顔を赤らめた少女は高鳴る鼓動と震える身体をグッと堪えるように
して目を薄める。そして想いを噛み締めるようにひとつふたつと上下の唇を擦らせ合い、その
麗しい唇を意識しながら背を伸ばしていった。目標は疑いなくケロロの口部――、口付けを
求めようとしているのは明らかである。
「えええええ!? ヤバイッ、それはヤバイですって奥さん!!」
「私の…、初めて……」
 モアの意図に気付いたケロロが悲鳴を上げるが、暴走するモアの耳にはわずかに入るだけ
だ。その制止も届く様子はなく、どんなにここから足掻こうとしても蟻地獄に陥れられたかの
如く這い出すことは出来ない。ケロロは最早、そんな世界へと完全に引き込まれていたのだ。
(も、もうダメかもであります……)
 ケロロがそう覚悟して身体をグッと強張らせた時、背後の空間が裂けた。
760名無しさん@ピンキー:05/02/09 06:05:43 ID:2y0vEZ5k
今回はここまでですが、かなりギリギリでしたな。
そこの書き手がスレを立てない方がいいとどこかで聞いたことがあるんで、
スレ立ては>>748さんか他の方にお願いします。
761名無しさん@ピンキー :05/02/09 10:14:03 ID:YPvGbvA+
>>760
GJ!
ぐうぅ、寸止め!

次スレは自分が立てましょう。少々お待ちを。
762名無しさん@ピンキー :05/02/09 10:24:10 ID:YPvGbvA+
立てました。

ケロロ軍曹でエロパロ 其の3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107912133/
763名無しさん@ピンキー
ごくろうさま