【チョメジ】いでじゅうpart2【ほのぼのエロパロ】

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1名無しさん@ピンキー
週間少年サンデーにて連載中のいでじゅうで、引き続きエロパロ。
ほのぼのを目指した前スレは、多くの職人さん達がいらしたものの・・・(´Д⊂

前スレ
【ほのぼの】いでじゅう【エロパロストーリー】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073660727/

関連スレ?at角煮
いでじゅうのエロ画像激しくキボンヌ
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1089674544/
2前スレ64:04/09/23 17:39:23 ID:ijMfp1F/
>>1
スレ立て、お疲れ様&ありがとうございます。

前スレの最後に、新作を投下したものの、途中で512KBオーバーになってしまい、
スレ立てもできずに止まってました。
(ホットゾヌ使ってたから、512KBに近づいてることに全く気がつきませんでした。)
話は、やっぱり最初から書いた方がよさそうですね。
前スレの最後と重複しますが、最初から書かせてもらうことにします。
3夏の終わりに(1):04/09/23 17:41:24 ID:ijMfp1F/
夏休みが終わる3日前のこと

「えーっ、今日も一緒に勉強するの?」
中山朔美は、困惑した表情で電話に向かって話し掛けていた。
夏休み明けにあるテストの勉強をしていた朔美の元に、電話かけてきたのは、山咲幸子だった。
「だってー、全然わかんないんだもん。頼むから中山ちゃん、教えてよ。」
こうして、幸子の必死なお願いを断りきれず、結局、朔美は幸子の家に向かうことになった。
だが、朔美はあまり乗り気ではなかった。
(だって・・・、見ちゃったんだもん。)
幸子の家に向かいながら、朔美は昨日の勉強会のことを思い出していた。
奥野有里は旅行に出かけていないため、勉強会は朔美と山咲幸子と吉田みゆきの3人で行なわれていた。
「さっちゃん、ちょっと、トイレ借りるね。」
朔美はそう言うと、部屋を出て、トイレに向かった。
やがてトイレが終わって部屋に戻ると、二人の姿がなかった。部屋を出てから5分と経ってないというのに。
「あれ、さっちゃんとみゆきちゃん、どこに行ったのかな?」
不思議に思いながらも、誰もいない部屋の中で、一人勉強を始める朔美。
しばらくして、隣の部屋からかすかに声が聞こえてくるのに気がつく。
(何だろ?もしかしたら、さっちゃんとみゆきちゃん、隣の部屋にいるのかな?)
朔美はそーっと部屋を出ると、声のする隣の部屋に向かった。
声のする部屋の扉の前に辿り着く朔美。
部屋に入ろうとして、部屋の中から聞こえてきた声に、ビクッと思わず動きを止める朔美。
(あっ・・・さっちゃん・・・はぁ・・・ああ・・・)
チュパッ、チュパッ・・・
(吉田の胸って、やっぱ綺麗だな。それにここも・・・)
グチュッ、グチュッ・・・
(あああっ・・・はん・・・やああっ・・・)
(吉田、もうここ、ビショビショだぞ。隣の部屋に中山ちゃんがいるから、興奮してるんだ。)
(ああっ・・・そんなんじゃ・・・あぁぁっ・・・)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
中から漏れてきた声を聞き、朔美はしばらく、部屋の前で呆然と立ち尽くしていた。
4夏の終わりに(2):04/09/23 17:43:20 ID:ijMfp1F/
しばらくして、ようやく朔美は我に返った。
(ええーーーっ!!!あ、あの二人、な、何やってるの!?)
よく見ると、部屋の扉は少し開いていた。
その隙間から、朔美は部屋の中を覗いた。
そこから朔美が見た光景は、部屋の奥にあるベッドの上で裸で絡み合っている幸子とみゆきの姿だった。
二人は、互いの秘所を擦り合わせて、激しく腰を動かしていた。
「はぁん・・・あっ・・・さっ・・・ちゃん・・・」
「吉田・・・ああっ・・・イイ・・・もっと・・・ああっ・・・」
二人とも激しい快感に、目に涙を浮かべ、熱い吐息を吐きながら、激しく腰を動かし続ける。
グチュッ、グチュッ・・・
部屋の中に、二人の喘ぎ声と、淫靡な摩擦音だけが響き渡る。
「はん・・・よ・・・吉田・・・私・・・ああっ・・・」
「さっ・・・ちゃん・・・気持ち・・・イイよ・・・やぁ・・・あん・・・」
二人はさらに激しく互いの秘所を擦り合わせる。
「ああっ・・・さっちゃん・・・私・・・イッちゃう・・・」
「吉田・・・私も・・・イッちゃう・・・イッちゃう・・・」
だんだん二人の喘ぎ声が大きくなる。二人とも、絶頂は近かった。
二人の秘所からは、おびただしい量の愛液が溢れ出ており、二人の太ももを伝ってシーツを濡らしていた。
二人とも、さらに激しく腰を動かした。
二人の体に、電流のような激しい快感が走る。
「やっ・・・ああっ・・・イク・・・イッちゃう・・・ああああっ・・・」
「ヤダ・・・さっちゃん・・・私も・・・あっ・・・あっ・・・ああああっ・・・」
二人ともビクンと体を震わせると、そのまま絶頂に達した。
しばらく二人とも荒い息のまま、しばらくベッドに横たわっていた。

一方、朔美は扉の前から、そっと勉強部屋の方へと戻っていた。
見てはいけないものを見てしまった。
朔美はそう思い、何とか忘れようとしたが、所詮は無駄な努力であった。
5夏の終わりに(3):04/09/23 17:45:03 ID:ijMfp1F/
あの後、二人は何事もなかったかのように勉強部屋に戻ってきて、普通に勉強していたが、
朔美には、そのこともまた信じられなかった。
結局、昨日は朔美の勉強はほとんど進まなかった。
(今日はユリさんも来るみたいだから、大丈夫だと思うけど、また昨日みたいなことがあったらヤダな。)
朔美の足取りは非常に重たかった。

朔美が幸子の家に着くと、すでにみゆきが来ていた。
「おはよう、中山さん。」
「お、おはよう、さっちゃん、みゆきちゃん。」
笑顔で挨拶をする朔美だったが、ついつい変な妄想が頭の中をよぎる。
「どーしたの?」
朔美の様子を変に思って、幸子が朔美の顔を覗き込む。
「な、何でもないよ。それより、勉強しようよ。」
朔美は慌てて部屋に入る。
「と、ところで、ユリさんは、まだ来てないの?」
「えっ、ユリっぺ? もうすぐ来るんじゃないかな。」
「そ、そう。」
それを聞いて少しホッとする朔美だった。
そして、いつものように勉強会が始まった。
ごく普通の雰囲気で始まった勉強会だが、昨日のアレを見てしまったせいか、
朔美は内心ずっとドキドキしていた。
そうこうしているうちに、1時間が経過した。
(ヤダ・・・また、トイレに行きたくなっちゃった。どうしよう。)
トイレに行くのを一瞬とまどう朔美だったが、このまま我慢しているわけにもいけなかった。
「さ、さっちゃん。ちょっと、ト、トイレ借りるね。」
朔美はそう言うと、そそくさと部屋を出て行った。
(早く、部屋に戻ろう。)
朔美は、そう思い、早足でトイレに向かった。

そして、朔美がトイレを出て部屋に戻ると・・・・・・
やはり二人は姿を消していた。
6夏の終わりに(4):04/09/23 17:47:43 ID:ijMfp1F/
(ええーーっ!!!、できるだけ早くトイレから出てきたのに・・・)
朔美は慌てて、隣の部屋の扉を見る。
扉は、少し隙間が開いていた。
(ええーーっ、ま、またなの!?)
朔美はそう思いつつ、恐る恐る隣の部屋に近づく。
そして、扉の前に辿り着くと、そっと部屋の中を覗きこむ。
が、中には誰もいなかった。
(あれ?、じゃあ、二人はどこに行ったんだろう?)
誰もいない部屋の中を覗きながら、不思議に思う朔美。とその時・・・
「やっぱり、気づいてたんだ。」
「わっ!!!」
突然、背後から抱きつかれて驚く朔美。
背後から抱きついてきたのは、山咲 幸子だった。
「さ、さっちゃん・・・」
「中山ちゃん、一緒に遊ぼうよ。」
幸子はそう言うと、朔美を部屋の中まで抱きかかえて連れて行く。
「は、放して・・・」
朔美は抵抗するが、体格が違いすぎた。
朔美は、幸子によって、部屋の中のベッドの上に押し倒されてしまった。
ベッドに倒れこんだ朔美の足元には、いつの間にか吉田みゆきが座っていた。
「フフフ、中山さん、一緒に遊びましょ。」
「それーっ!!!」
幸子は声をあげると同時に、幸子は朔美のスカートを思いっきりめくった。
「ヤ、ヤダーー!!!」
朔美は抵抗するが、両足は幸子によってがっちりと押さえられてしまい、どうすることもできない。
「キャー!!!、かわいいパンティね。」
吉田みゆきは朔美の下着を見てそう言うと、朔美の下着に手をかけた。
スルスルスル・・・
朔美の足は固定されていたので、脱がせるのは容易だった。
あっという間に、朔美はパンティを脱がされてしまった。
7夏の終わりに(5):04/09/23 17:52:03 ID:ijMfp1F/
幸子とみゆきは朔美の着ているものを、一枚ずつゆっくりと脱がせていった。
朔美はなおも抵抗するが、二人がかりで、しかも幸子に押さえ込まれてしまってはどうしようもなかった。
こうして、朔美は着ているもの全てを、二人によって脱がされてしまった。
「さっちゃん、みゆきちゃん、やめてーー!!!」
目に涙を浮かべて訴えかける朔美の様子を見て、少したじろぐ幸子。
「すべては中山さんのためなんだよ。」
吉田みゆきが朔美に向かって、笑顔で話し掛ける。
「えっ、私の?」
「そ、そうだよ。中山ちゃん、胸大きくなりたいだろ?」
「えっ、そ、それは・・・、大きくなってほしいけど・・・」
朔美のその言葉を聞いて、ニンマリする幸子。
「胸大きくするにはどうしたらいいか知ってる?」
幸子の質問に朔美は黙って首を横に振る。
「こうすると、大きくなるんだよ。」
そう言いながら、朔美の両胸を手で揉みだした。
「ヤ、ヤダ・・・やめて・・・」
「大丈夫だって、私達を信じてよ。
中山ちゃんかわいいんだし、胸がもっと大きくなったら、林田センパイだってイチコロだって。」
幸子の言葉で林田の顔が頭の中をよぎる。
(林田先輩も、やっぱり胸の大きい人の方が好きなのかな?)
次に朔美の頭の中に桃里の顔が頭をよぎり、慌てて首を横に振る朔美。
「どしたの、中山ちゃん。気持ちよくなるのはまだ早いよ。」
幸子はそう言うと、朔美の乳輪に舌を這わせる。
「やぁ・・・あん・・・」
思わず朔美が声をあげる。
「おっ、中山ちゃん、気持ちよかった?」
「ち、違うってば・・・」
慌てて否定する朔美を見て、幸子の顔に笑みが浮かぶ。
「いいって、いいって、女は大事なトコ触られたら、誰だって気持ちいいんだから。」
「さっちゃん・・・」
幸子の言葉に、みゆきは少しひいていた。
8前スレ64:04/09/23 17:58:51 ID:ijMfp1F/
今日はここまで、というかこの話、まだここまでしか出来てません。
実はこの先どういう展開にしようか悩んでたりします。
というわけで、この話の続きを書くのは、結構先になるかもしれません。
できれば、その間に他の職人さんのお話を読みたいところです。
91:04/09/23 20:59:38 ID:UXpBjoBw
自分も容量いっぱいになってたのに気づかずに、前スレで「わざと見せて3Pに持ち込む作戦の予感!」と支援入れようとしてました。
新スレの切り込み隊長乙です。
10名無しさん@ピンキー:04/09/23 22:50:58 ID:rcUAu2rA
前スレの438です。またいい考えが浮かんだので書いて
みようかとも思いますが、ダメかなと思ったら途中で
断念もあるかもしれません(汗  とにかく、今原案を
考慮中なのでよろしくお願いします。
11名無しさん@ピンキー:04/09/24 00:25:24 ID:hjCgSstb
いいねいいねえ。キャラも生かせてるしGJ!
4Pになったりするのかな?
12名無しさん@ピンキー:04/09/24 11:01:02 ID:Yx/A0vMX
即死回避
13名無しさん@ピンキー:04/09/25 04:26:25 ID:ncdRzo7A
言われてみれば確かに即死圏内。
なので協力してみるてすと。
14名無しさん@ピンキー:04/09/25 07:56:20 ID:JKdglhU+
とりあえず捕手
15名無しさん@ピンキー:04/09/25 20:50:53 ID:YgQynQ9Q
つられて保守
16名無しさん@ピンキー:04/09/25 22:21:48 ID:5g4j0/b2
>>15
sageたら保守の意味ねーだろーがw
17名無しさん@ピンキー:04/09/25 22:56:35 ID:YgQynQ9Q
>>16
即死の仕組みも知らないらしいw
18名無しさん@ピンキー:04/09/26 00:31:48 ID:A5oEJp6g
お前ら喧嘩腰なレスは控えろよ!!(・J・)
19名無しさん@ピンキー:04/09/26 02:27:42 ID:k7wFckJO
                   ,、、 、,,_
                ,、-'"~: : : : : : : ":'':-:、
              /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
             /: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            ,' : :/: : :,、: : :,、イ: : : : : : : : : : : : :.ヽ 
           i: : :/: : //: //: /l: : : : : : : : : : : : :}   仲
           l: : i //'''/、'--/ / l: :/ :ハ: : : : : : : :l   よ
           l: : Y .''ソ'''y、 i/  .l:/ノ、. i : i : : : : :i    く
           !: : |  、'--゙     、、、,''i: i : i: : : i     し
           /:/: l    ̄      i:::::ii:>Y /: : : /     て
            /: :/ :,     ,、    ヾ';;;,; /: : : : /     ね
         /:/イ: : i\          /i: : : ノ
         i/ .i: : :/l :ハ.、 o     .,.、.'´: i: :/
             {: /"|/ i: :ヽ , , ,‐ィ '" : :/ : i /
          /ソ::::リソ : : : : : l:/ハ: ノi ://
       ,、:':~::::::::::::ト '   : : :  l. i/ i :/
    ,、<\:::::::::::::::::丶       Y:::::::i/、 _
   /`ヽ、\丶:::::::::::::::ヽ       ノ:::::::/ >、
  / ヽ  \:::ヽ ヽ:::::::::::::ヽ-    -イ::://::/、
  i   ヽ    >、:ヽヽ:::::::::::ヽ___ _ ___ /'"./::/  、
20名無しさん@ピンキー:04/09/26 21:07:10 ID:W036WfRh
保守
21名無しさん@ピンキー:04/09/27 01:03:19 ID:NRVgJu17
ほしゅ。


中身男前バージョンの皮村ものも見たい。
ほのぼので。


わたしだけ?
22名無しさん@ピンキー:04/09/27 07:03:11 ID:lihiCUjW
保守だョ
23名無しさん@ピンキー:04/09/27 17:17:56 ID:gixwnmId
>>21
女?
ってか女もこういうところを見にくんのか?
24名無しさん@ピンキー:04/09/27 23:48:28 ID:NRVgJu17
>23

え?結構いるんじゃないの?
25名無しさん@ピンキー:04/09/28 00:08:44 ID:O1udGSCx
>>24
そ、そうなのか。
26名無しさん@ピンキー:04/09/28 23:44:30 ID:u5d/tsk8
>>25
漏れ女ー
27名無しさん@ピンキー:04/09/29 00:31:33 ID:gF8nQpHj
ほしゅってどこまで?


最近は同人で男女モノやってる人も多いし、書き手さんにも女性いるよ。この板にいるかはわからないけど。
2ちゃんは女性でも男性的な一人称使う人が多いからわからないよね。
28名無しさん@ピンキー:04/09/29 00:38:35 ID:gF8nQpHj
あうー文章不十分。
「エロSSの書き手さんにも女性はいる」ということです。

男性より、設定とか心情とかの描写が細かい人が多い気がします。
大多数がどちらだかわからないので、あくまで「気」ですけど。
29名無しさん@ピンキー:04/09/30 00:51:56 ID:V4hHdme9
危ない!
30名無しさん@ピンキー:04/09/30 22:55:18 ID:BinGQKJ+
たまには女性の書いたSSも読んでみたい。
ちなみに64氏や438氏は男ですよね?
と書きつつ、実は保守がしたかっただけです。
31名無しさん@ピンキー:04/10/02 14:00:03 ID:Og8jF54b
保守だョ
32名無しさん@ピンキー:04/10/02 23:37:19 ID:CD5kEjfp
保守でつ。
33前スレ64:04/10/03 14:49:18 ID:2PSVR2KV
最近忙しくてあまり書く暇がないので、とりあえずできた所まで続きを載せます。
ストーリーはもう決まってるので、あとは書くだけなのですが・・・。

>>10
前スレのベリ子とミウミウの話、とっても楽しく読ませてもらったので、
とても楽しみです。
今度は、桃ちゃんか朔美ちゃんあたりですかね。
楽しみに待ってます。
34夏の終わりに(6):04/10/03 14:51:56 ID:2PSVR2KV
「じゃあ、そろそろ真面目にすっかな。」
「そうだね。」
幸子とみゆきはそう言うと、朔美の体に本格的な愛撫を開始し始めた。
幸子は朔美の両胸を手で揉みながら、口に乳首を含んで舌で丹念に愛撫する。
一方、みゆきは朔美の足を舌で愛撫していた。
みゆきの舌は朔美の太ももをなぞりながら、徐々に秘所へと近づいていく。
「ちょ、ちょっと、二人とも、やめて!!」
朔美はなおも抵抗するが、二人に体をがっちりと固定されてしまい、抵抗もままならない。
二人の愛撫はなおも続く。
「ダ、ダメ・・・だって・・・ばああっ・・・」
朔美の呼吸がだんだん荒くなってくる。
みゆきの舌は太ももを何度もなぞる。
幸子は、朔美の両胸を寄せると、舌で両胸の乳首を交互に丹念に愛撫していく。
「はぁ・・・ああっ・・・やっ・・・」
朔美の口から、甘い声が漏れる。
そのいつもとあまりにも違う自分の声に、朔美は驚き、そして激しい羞恥で体温がさらにあがる。
しかし、羞恥にかられている暇は、ほんの一瞬しかなかった。
二人の愛撫によって、朔美の体に今まで味わったことのない官能的な刺激が走り抜ける。
その刺激が走るたびに、朔美の口から甘い声がこぼれる。
(ヤ、ヤダ・・・こ、こんなの・・・ダメ・・・)
しかし、朔美の気持ちとは裏腹に、朔美の体はどんどん熱くなっていく。
幸子の舌が、みゆきの舌が蠢くたびに、朔美は声をあげ続けた。
「中山さんのここ、かわいい。」
みゆきが笑顔を浮かべながら、朔美の秘所を指で触る。
「はぁっ・・・う・・・あっ・・・いやぁっ・・・」
「中山ちゃん、気持ちいい?」
「やっ・・・こ、こんなの・・・気持ちよくなんか・・・ないよ・・・」
幸子の言葉に、朔美はあわてて否定する。
「またまた、ずっと、いい感じで喘いでたじゃんか。それに・・・」
幸子はそう言いながら、朔美の秘所に手を伸ばした。
35夏の終わりに(7):04/10/03 14:54:24 ID:2PSVR2KV
「あんっ・・・やっ・・・あっ・・・ああっ・・・」
幸子の指が、朔美の秘所をなぞると、朔美の口からより大きな声がこぼれる。
「中山ちゃん、ここ、こんなに濡らしといて、気持ちよくないわけないだろ。」
幸子の指の動きが一層激しくなる。
「うああーーっ・・・ああーーっ!」
「さっちゃん、そこは私が先でしょ。ジャンケンで私が勝ったんだから。」
みゆきが朔美の秘所を弄ぶ幸子に話しかける。
そう、実は朔美が来る前に、あらかじめジャンケンをして、誰がどこを愛撫するかを決めていたのだ。
ジャンケンで勝ったみゆきは、朔美の下半身を、負けた幸子が上半身を愛撫することになっていた。
「わーった、わーったよ。でも、中山ちゃんが一回イッたら、次は私の番だからね。」
そう言いながら、朔美の秘所を愛撫していた手を引っ込める。
ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・
一方、朔美は二人の会話に耳を傾ける余裕などなかった。
初めての激しい快感に、呼吸は乱れ、肩で大きく呼吸をしながら、ぐったりと横たわっていた。
朔美の顔はすっかり上気し、額には汗が浮いている。
「中山ちゃんも、おとなしくなったことだし、今のうちに私達も服脱いどくか。」
「うん、そうだね。」
そう言うと、幸子とみゆきは着ている服を脱ぎ始めた。
「いけね、中山ちゃん愛撫してて、気づかなかったけど、いつの間にか私も濡れてるわ。」
濡れたパンティを脱ぎながら、サバサバと話す幸子。
「さっちゃん、私も、濡れてたみたい。」
みゆきも、パンティを脱ぎながら、幸子に話す。
「じゃあ、続きやろっか。」
「ウン、そうだね。」
そう言うと、二人は再び朔美の体に触れ始める。
幸子は、朔美の首筋を舌でなぞりながら、手で両胸を揉みはじめた。
「キャー、中山さんのココって、綺麗なピンク色だね。ヒクヒクしてるよ。」
みゆきは朔美の秘所を指で開き、中を覗きこむ。
「やっ・・・あぁっ・・・はぁん・・・」
朔美の口から再び甘い声がこぼれ出す。
36夏の終わりに(8):04/10/03 14:57:33 ID:2PSVR2KV
「フフフ・・・中山さん、カワイイ。」
みゆきは目に涙を浮かべながら、悶えている朔美の顔を見て微笑むと、朔美の秘所に顔を埋めた。
ピチャピチャ・・・
「んっ・・・ああっ・・・あ、あううっ・・・」
みゆきの舌が奏でる卑猥な音と共に、朔美の口から漏れる声が大きくなる。
「じゃあ、私も・・・」
幸子も、再び朔美に愛撫を始めた。
左の乳房は、指で乳輪をなぞりながら頂点まで届かせ、既に硬くなった乳首をころころと転がす。
右は乳輪ごと口に含み、舌先を尖らせて乳首を押しつぶすように愛撫した。
「あ、ああ・・・だめ・・・あっ・・・うっ、うんっ・・・あっ・・・」
「そう、中山ちゃん、もっと、もっと、登りつめて・・・」
幸子が少し興奮した口調で朔美に話し掛ける。
しかし、朔美に幸子の言葉は届いていなかった。
二人から休むことなく与え続けられる快感に、ただただ声をあげ続けるしかなかった。
さらに朔美を責め続ける幸子とみゆき。
「ああ・・・や、は・・・はう・・・んんっ・・・あ・・・」
朔美の様子が、先程と少し変わっているのに幸子は気づいた。
「うあ・・・ああっ・・・んっ・・・んはあっ・・・あう、あううっ・・・」
あれほど嫌がっていたのに、今は抗う声がほとんど聞こえない。
それどころか、朔美は、みゆきが秘所を責めやすいように、無意識のうちに腰を浮かせていた。
幸子が愛撫している乳首も堅く尖っていた。
明らかに朔美の体は、二人の愛撫に反応していた。
幸子は、そんな朔美の様子を見て笑みを浮かべると、再び舌を尖らせて乳首を刺激し始めた。
みゆきは舌をうねらせながら、媚肉をねじ込むように舐め、肉芽を音がするほどに吸い始めた。
「・・・んっあ・・・あっ・・・んっあ・・・ああ・・・んああっ・・・あ、あはあっ・・・」
体中を絶え間なく責め立てられ、全身に脂汗を浮かべて裸身を悶えさせる朔美。
そして、みゆきが舌で肉芽を激しく弾くと、

「う、うああっ・・・ああっ・・・あああああっ・・・」
朔美はたまらず背を仰け反らせて、ピクンッと腰を震わせると、くたりと脱力した。
ついに朔美は絶頂に達した。
37夏の終わりに(9):04/10/03 15:03:02 ID:2PSVR2KV
「あーあ、中山ちゃん、イッちゃった・・・」
幸子が朔美の様子を見て、ポツリとつぶやく。
「どう、中山さん、気持ちよかった?」
みゆきが笑顔で朔美の顔を覗き込む。
しかし、今まで自慰すらしたことのない体で、生まれて初めて味わった絶頂に、
朔美はまだその余韻でぐったりと横たわっていた。
「まあ、無理もないか。中山ちゃん、多分初めてだろうし・・・」
幸子がみゆきに話し掛ける。
「じゃあ、私達だけで、続きやろうよ。中山さん見てたら、私も体が火照ってきて・・・。」
「次は私の番だったのに・・・チェッ、しゃーねーな。じゃあ、続きは吉田とやるか。」
幸子とみゆきはそう言うと、横たわってる朔美の横で、抱き合い始めた。

とその時、部屋の扉が開いた。
「やっぱり、ここにいたのね。」
部屋の入口に立っていたのは、奥野有里だった。
「ゲッ、ユ、ユリッペ・・・」
有里の姿を見て、幸子の表情が変わる。
「アンタ達、あれほど中山さんには手を出すなって言ったのに・・・」
「ま・・・待て、ユリッペ、話せばわかる・・・」
「どうせ、アンタが言い出しっぺでしょ。」
有里はそう言うと、みゆきをどかして、ベッドに横たわっている幸子の体の上に座った。
「問答無用!!!どうやら、おしおきが必要のようね。」
有里はそう言うと、幸子の胸を力強く掴んだ。
「い、痛い。」
「何が痛いだ。こんなに乳首尖らせてて、こうして欲しいんでしょ?」
有里はそう言うと、幸子の乳首をつまんでコリコリと刺激し始めた。
「ひゃあっ・・・ユ・・・ユリッペ・・・はぁっ・・・んああっ・・・」
幸子の表情が変わり、口から甘い声が漏れ出す。
有里は幸子の乳首を舌で転がした後、乳首を軽く甘噛みして幸子を責め立てる。
「んはあっ!・・んくくくくぅっ・・・ぃやぁ・・・あっ・・・はあぁぁぁぁ!!」
激しい有里の責めに、幸子の官能に激しく火がついていた。
38夏の終わりに(10):04/10/03 15:07:52 ID:2PSVR2KV
有里は舌で幸子の乳首を愛撫しながら、右手を幸子の秘所にやる。
「ひぁっ!」
「んんーー?におうなぁ」
有里はそう言うと、幸子の秘所を覗き込む。幸子の秘所は、既にビショビショだった。
「アンタのここ、大洪水よ。本当はこうやって責め立てられるのが大好きなくせに。
ほれっ、どうして欲しいんだ。言ってみなよ。」
「ユ、ユリッペ・・・私のアソコを触って・・・あああっ・・・」
幸子の言葉を遮るように、有里が幸子の乳首を甘噛みする。
「アソコじゃわからないでしょ。ちゃんと答えなさいよ。ちゃんと」
「は、はい。私のオマンコを・・・触ってください。」
「そう、今度から言葉に気をつけるんだぞ。」
有里は幸子の秘所に手をやると、指で秘所を激しく掻き回し始めた。
「んくっ、はっ・・はあぁぁぁ・・・ダ、ダメ・・・そんなに・・・激しく・・・」
しかし、有里は構わず、今度は指で秘所を掻き分けて、中の肉芽を舌で激しく責め立てる。
「あっ、ダメ・・・あっ、あっ、ひあぁぁぁ・・・イッちゃう・・・イッちゃうよ・・・」
「激しくされるのが大好きなくせに・・・。ホラホラ、我慢しないでイッちゃいなさいよ。」
有里は幸子の肉芽を激しく責め続ける。と幸子の体に電流のような激しい快感が走る。
「はっ!はぁっ・・あぁぁ・・ぃや・・・あっ、あっ・・・ひゃぁぁぁあああ・・・・・!」
体を捩(よじ)るようにして幸子は身悶えた。
「アンタ、もうイッちゃったの。相変わらず早いな。」
肩で大きく息をしながら横たわっている幸子を見て、有里はヤレヤレという表情で呟いた。

みゆきと、そしてようやく絶頂の余韻から冷めた朔美は、有里と幸子の絡みを呆然と眺めていた。
(あ、あの二人って、こういう関係だったんだ。いつもの二人からは想像できないよ。)
驚きの表情で、朔美はポカンと二人を眺めていた。
熱くなっていた有里も、二人の視線に気がつき、ようやく我に返る。
「わ、私としたことが、つい熱くなってしまったようね。」
その時、朔美が部屋から出て行こうとしているのに気がつく。
「どこに行くの?中山さん。」 みゆきが朔美に話し掛ける。
「あ、あの、私、またトイレに行きたくなったから、行ってくるね。」
その朔美の言葉を聞いた有里の眼鏡が怪しく光った。
39前スレ64:04/10/03 15:11:11 ID:2PSVR2KV
今日はここまでにします。
この話、あともう少しだけ続きます。(多分、次で終わります。)
また少し先になるかも知れませんが、とりあえず、気長にお待ちください。
40名無しさん@ピンキー:04/10/03 23:39:14 ID:MUrcgv70
うおー激しくGJ!
眼鏡っ子攻めか〜
41438:04/10/04 00:36:19 ID:YZ9QNk0e
>>64
本家キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
相変わらずいい仕事されてますね。今度は
桃ちゃん(+朔美タン)で描こうと思っております。
駄文になりそうですが。
42名無しさん@ピンキー:04/10/05 01:07:07 ID:Stsxj+6V
保守age
43名無しさん@ピンキー:04/10/06 19:49:55 ID:4Obgd3HV
今週の話たまらん。
誰か、今週の話をネタにSSを書いてくれ。
44名無しさん@ピンキー:04/10/08 08:10:49 ID:XYWYO0bK
保守だョ
45名無しさん@ピンキー:04/10/11 21:38:10 ID:PejqnP9H
hoshu
46名無しさん@ピンキー:04/10/13 11:19:44 ID:PAxudodM
何か誰も書かないみたいだから、俺が書いてもいい?
ちょっとレイプに近い、というかレイプになっちゃうかも
しれないけど。苦情来るならやめますけど。どうっすかね?
47名無しさん@ピンキー:04/10/13 11:44:47 ID:KqhI5jDX
このさいグロじゃないんならいい気がする
48名無しさん@ピンキー:04/10/13 21:36:01 ID:nG6rzB9n
みんな、レイプが大好きなんですね。
49名無しさん@ピンキー:04/10/14 12:28:54 ID:w4DWGcLu
スレタイ見えないの?あんた。
50名無しさん@ピンキー:04/10/14 14:41:50 ID:Ob05Oy4V
あれだろう?ほのぼのレイプ
51名無しさん@ピンキー:04/10/14 15:00:01 ID:dsnGkLKE
>>50
それ何回も聞いてるけど、なぜか笑えないんだよな・・・。
52グルメ:04/10/14 15:26:04 ID:duhOa5Ky
グロは、このスレ的にはOKだよ。
53名無しさん@ピンキー:04/10/14 15:57:57 ID:dsnGkLKE
>>グルメ

だから、お前は帰れって。
54名無しさん@ピンキー:04/10/15 02:53:16 ID:3Sc0KGtu
ほのぼのエロパロとあるからなぁ。
55名無しさん@ピンキー:04/10/16 08:35:53 ID:fXz2sbDu
>>46
書いてくれ
56名無しさん@ピンキー:04/10/16 21:40:20 ID:++PSCGwH
保守age
57名無しさん@ピンキー:04/10/16 22:49:17 ID:b11BKIpc
エロければ、ほのぼのに限定しなくてもいいんでね?
グロとか強姦の場合は事前に注意書きをつけるってことでさ。
切ない感じのエロだっていいじゃないか。
58名無しさん@ピンキー:04/10/17 00:34:07 ID:0JsImLum
ほのぼのは書くのムズイから他のも出してかないとスレが寂しくなっちゃうと思う
でもやっぱ基本ほのぼのでいきたいからレイプ等は小出しでっていうのはどうだい?
でもグロは板違いだからやめたほうがいい気がする
59名無しさん@ピンキー:04/10/17 01:14:51 ID:eVQ6BoF/
何を書くかは書き手が決めればいいと思う。
こっち(読み手)があーだこーだ制限するのがおかしい。
60名無しさん@ピンキー:04/10/18 12:06:49 ID:Gzxdey0k
だが、グロは論外。禁止。
61名無しさん@ピンキー:04/10/18 23:22:33 ID:i4Zf22Gq
事前注意があればいいよ。
前スレがよっぽどトラウマになった奴がいるみたいだな。
62名無しさん@ピンキー:04/10/18 23:40:16 ID:cKtcfw+Z
保守あげ。前スレでグロ書いたやつなんかいたっけ?
63名無しさん@ピンキー:04/10/19 01:06:41 ID:+s42eG9V
>>62
グルメって奴が書いてた。
64前スレ438:04/10/19 12:19:27 ID:v00ZQKHJ
お待たせしました。だいぶ書きあがってきたんで、
今日か明日の夜くらいからボチボチ載せていこうかと。
前回に引き続いてほのぼのですが。
65名無しさん@ピンキー:04/10/19 22:42:05 ID:+s42eG9V
>>64
期待して待ってました。
楽しみにしています。
66名無しさん@ピンキー:04/10/20 18:39:38 ID:C2XBfywk
「な、何やってるの。。。朔美ちゃん。。。」

「私のあそこは大雨洪水注意報が出ています。。。ハァハァ。。。」

「さ、朔美ちゃん?」

「森先輩のこと考えると、あたしもう。。。森先輩、見て。。。」

「あぁ、朔美ちゃん、こんなにビショビショ。」

「あっ!。。。 もっと、私のここさわってください。。。」

「あたしのこと考えてこんなに濡れちゃうなんて、なんていやらしい娘なの。。。んんっ」

(ぬちゅっ  ちゅぱっ)

「も、森先輩、んん。。。もっと、ハァハァ、もっとキスして。。。ください。。。ん〜っ」

「朔美ちゃん、ハァハァ。。。舌を、舌を出して。。。ハァハァ」

「あっあっ。。。いっぱい吸って。。。あーんんっ」

(れろれろ  ちゅぱっちゅぱっ )

「んぐっ、んぐんぐっ。。。」




                        。。。つづく?
67名無しさん@ピンキー:04/10/20 20:33:34 ID:lpPfxQO1
>>66
おいおい・・・これから誰か書くっていってんだから、
フライングしてやんなよ。
68僕だけの夏(1):04/10/21 00:01:58 ID:QPfQo3dV
大変申し訳ないです・・・。調子にのって話長くしたら本番まで少し
長くなってしまいました。相変わらずの駄文ですが、見苦しい部分など
ありましたら、アドバイスよろしくお願いします。今回は、林田たちが
見事学外合宿を勝ち取ったという設定です。一応。前半は中山朔美が中心
みたいな感じとなります。後半は林田ー桃里が中心となります。ではでは・・・。

69僕だけの夏(1):04/10/21 00:03:48 ID:QPfQo3dV
「あーくっそ、暑ぃー!何でこんなとこまでこないといけないんだよ!
大体ここどこだよ・・。」精根尽き果てそうな少年の声が晩夏の陽射しの
下で力なく響く。林田亀太郎。れっきとした伊手高柔道部の主将である。
学校からやや離れた海の近くに合宿所を見つけたと連絡を受けたのだが・・。
「おーい!林田く〜ん。こっちこっち!!」そう叫んだのは、マネージャー
であり、晴れて女子選手にもなった森桃里だ。「あっ!!森さん!!」暑さの
中で重い荷物を抱えてヘトヘトだった林田はたちまち表情と姿勢を凛々しくすると
何事もなかったかのように脱兎のごとく少女のもとへ駆け寄った。
「ふぅ。やっと着いたねー林田君!ここなら海もけっこう近いし、便利だよね!!」
「え・・は・・はい。で、でも、一体なぜ海の近くなんかに・・・」
「お〜い林田〜!!」「部長、おまた〜〜〜!!」
毎日聞きなれた、それでいてむずむずと嫌な意味で体を刺激する声が遠くから近付いてくる。
親友(?)の皮村薫と藤原虎呂助である。ちなみに三浦単一と桃里の親友である
綾川苺はミスターこと友寄のベンツで既に到着していた。
「おう悪りぃ林田!!呼んでおきながら待たせたな!」
「部長ごめんなさいね〜。お肌の手入れに時間がかかっちゃってね〜。」
「それはどういうつもりだ藤原!?ま、それはともかく、この近くに
合宿所がちゃんとあるんだろうな?!大体、俺が委員会活動で忙しいからと
お前らに手続きを任しておいたのがそもそもの不安事項なんだが・・・。」
林田は念を押しながらも嫌な予感が背筋を通ることに気付いていた。
皮村は罰が悪そうな表情を見せて藤原と向き合うと、はにかむように切り出した。
「あ、あぁ。その合宿所さ・・・実は、ここなんだ・・・。」
「なにぃぃぃぃぃ!!」早くも嫌な予感が現実となりそうで、林田の心は悲壮感で
いっぱいになった。
70僕だけの夏(2):04/10/21 00:22:06 ID:QPfQo3dV
彼らの性格及び所業の数々を考えると、林田にとって事の運びを捉えるのは
難しいことではなかった。林田は皮村の襟と藤原の肉を掴んで耳元で優しく囁いた。
「そうか。ん?どうせお前ら老師をなんらかの方法で手なずけて海水浴のために
合宿という名目でこの宿を貸切にしたんだな?そうなんだな?バカに宿泊代掛かるな
と思ったらそういう手はずだったのかよ?」
優しい響きで、しかしその声調はいつもの林田らしく静かに高ぶっていた。
「痛い・・・痛いわ!肉を掴まないで!デリケートな肌なのよ!それに、
ちゃんと練習だってできるんだから!!」ちなみに藤原は日焼け止めを
たっぷり塗ってきていたのだった。「え?どういうことだ?」
「実はさ・・・知り合いがここの旅館経営してんだよ、知り合いって言っても
俺が海の家でバイトさせてもらってた時の店長なんだけど。んでさ、まあ
偶然にも柔道に縁があって、この近くに武道場があるっつーわけよ。俺たちだって
たまにはお前のために人肌脱ごうと思ってやったんだぜ!」
「まっマジでか!?でかしたぞ皮村!お前らしくない、いい仕事したぞ!!」
「人聞き悪いこと言うなよ・・・。」といつもの他愛のない会話の後、一向は旅館に入った。
「ふーん。しかし、言っちゃ悪いが、予想してたものと随分違うな。」
たしかに、シーサイドスポットの旅館にしては、天井はやや錆びれ、柱も皮が
所々剥げ落ちている所はある。しかし、いかにも老舗の旅館らしいという雰囲気は
所々に醸し出されていた。
「んなこというなって!今、シーズン真っ最中で忙しいのに、わざわざ俺たちの
ために部屋わざわざ開けてくれたんだぜ!しかも格安で!逆に感謝してほしいね。」
「ふーん、でも古き良き日本の心をリマインドさせてくれてるみたいでいいじゃないの。」
「そうだよぉ!それにあたちはこういうの結構ワクワクするョ!」
「だよねぇ、私はこういうの慣れっこだけど、ベリ子はこんな所来れないもんね、なかなか。」
目に入るもののほとんどが斬新なものであることで、ベリ子の心は好奇心に包まれていた。
「ミウミウ!!夜は一緒に寝てみよーネー!!」「だー!!ダメダメそれはダメ!!」(一同)
「アー、ウー。」ミウラさんはみやげ物のお菓子のコーナーに夢中だった。
71僕だけの夏(3):04/10/21 00:37:11 ID:QPfQo3dV
「いやっほう!!」夏の日差しの下で、少年達の声が勇ましく鳴り響く。
旅館の側にある武道場で練習するはずであった林田達一行は、当然(?)の如く
海にやって来ていた。
「絶対こうなると思ったんだよ!!」林田の言葉は一人むなしく海岸に響く。
「いいじゃん。せっかくここまで来たんだしよ。練習は夕飯までの腹ごなしにしとけば
いいじゃん。」皮村は人事のように林田を説得しようとしている。
「泳ぐだけで十分疲れるじゃねーかよ!!ていうか藤原!お前はチョメジがいるから
泳げねーんじゃねーのか?!」林田はネジの切れたロボットのように激しくツッコミまくる。
「あら、何も海に来たからって泳ぐばかりとは限らないわよ。ある程度の日光浴は
健康にいいんだし。もちろんUVケアーはちゃんとしとかないとね。」「・・・・・。」
付き合ってられっか。冗談じゃない。そう思った林田がせめて自主トレーニングだけでも
と武道場へ向きかけたその時・・・何気ない皮村の一声が脳裏をぶすりと勢いよく刺激した。
「あ、そうそう。森さんも泳ごうかなっていってたぜ。水着も持ってきてるんだってよー。」
途端に林田は猛ダッシュで戻ってくると、皮村の髪を思い切り掴んだ。
「お、お、お前が泳ごうってけしかけたんか?!」その目は真っ赤に充血していた。
「え、いやそれは森さんが自分で・・・」その言葉を遮って、澄み渡る声が風にたなびいた。
「ごめーん、お待たせ!」表れたのは桃里だった。しかもビキニ姿で。
「ブフォォウ!も、森さんそのかっこ・・」林田の衣服はみるみる真っ赤に染まった。
「あんたまた・・・しょうもないわね。それよりモリモリ、それちょっとはでじゃない?」
藤原が冷静で鋭いツッコミを桃里に向けてはなった。
「うーん・・。私こういうのいまいちよくわかんないからさ。友達に選んでもらったんだけど
・・・。や、やっぱだめかな。林田君どう?」
林田は気分錯乱状態で心の整理がついていなかった。ただの水着姿だけなのにもかかわらず。
「さ・・・最高!森さん!世界一似合ってる!!スーパーセクシー!!夏のアイドル!!」
と最後はわけのわからない言葉まで飛び出す始末で、林田は最高度の賛辞を並べた。
72僕だけの夏(4):04/10/21 00:53:02 ID:QPfQo3dV
「えー、べ、別にいいよ。そこまで気を使ってくれなくても。」桃里は困惑した表情で
林田の言葉を受け入れた。
「あれっ・・。」予想外の返事に林田の心は余計に動揺した。なぜ?喜ばせようとしたのに。
もはや自分の目から見える情景が右か左かも分からなくなるほど、林田は混乱した。
すると、皮村と藤原が林田を桃里から少し引き離した後、両方の耳に顔を近づけて、
大声を出して、林田を我に返らせた。
「ホントばっかじゃないの!?あんた!!いい加減何で乙女心がわかんないのよ!!」
「そうだぜ!!普通に『似合ってる』ですませときゃ良かったんだろうがよ!!」
そ・・・そうか・・・。林田は自戒した。桃里を思うあまりの種々の発言。行き過ぎた言葉が
逆に桃里を困惑させることになろうとは・・。この場面だけじゃない。今までにも何回そんな
発言があったろう。今までの自分が余計に恥ずかしくなった。そして、自分の愚かさを
気付かせてくれた2人に感謝したくなった。林田は2人に礼を言おうと切り出した。
「お前ら、ありが・・・」
「ホントいい加減にしてほしいもんだわね!!このハゲチャピン!!(古い・・・)」
「せっかくこんな暑いのに、また頭皮が寒くなることばっかしてんじゃねーよボケナス!!」


それからしばらくして、林田は海パンに着替えて(実は密かに用意していた)、
桃里のもとに戻ってきた。
「あっうれしー!林田君も泳ぐことにしたんだね!!」
「えっ・・まあ。その・・・森さん一人だけじゃ心配ですから。ご心配なく!!森さんは
ちゃんと僕が責任を持ってお守りします!!」
「あ、ありがとう・・。でも、後の2人は?どうせならみんなと一緒に泳ぎたいな。」
「ああ・・あいつらなら、ちょっと向こうで日光浴してくるそうですから。」
数メートル離れた海辺で、皮村と藤原は仲良く静かに打ちのめされていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は一応ここまでです。続きは明日以降で・・・。
73名無しさん@ピンキー:04/10/21 10:21:03 ID:PL9zVEpz
おおー、なかなからしいですな。
続きにも期待だね。
74名無しさん@ピンキー:04/10/21 12:23:17 ID:1LNZ7p1Q
こっちは半角板と違ってなかなか職人さんが現れなくて
寂しいですからね。頑張ってくださいね。
75ほおる:04/10/21 12:38:00 ID:mtTHl08W
迷走しっぱなしの作者に見せてあげたくなる
シナリオだな 
すんばらしいです 後半期待してます
76名無しさん@ピンキー:04/10/21 22:47:19 ID:92kvQud3
>>68
グーーーッド、ジョブ!!!
新スレの64は君だ。
77僕だけの夏(5):04/10/22 00:06:45 ID:Dhp2eX7P
「ったくいいのかな、こんなことで・・。」林田はまだ吹っ切れず、もやもやとした
感はまだ否めなかった。
「いいのよ。どうせ来年の夏は受験戦争真っ只中なんだし、限られた自由な時間を
過ごすのは、この夏しかないでしょ!」
「まっそれもそうだな。よし、ちゃんと練習もするんだったら遊んでいいぞお前ら!」
「やったぁ!!」一同は歓声をあげた。
「ところで・・・1年生には悪いことをしちゃったな。何か連絡とかある?」
「あっそのことについてなんだけどね。朔美ちゃんなら友達と一緒に旅行行くって行ってたよ。」
「そっか、それでよしお君の方は?何か知ってるかお前ら?」
すると皮村と藤原ははにかんだように作り笑いを見せた。林田には見抜けなかったが。
「あっそうそう。よっしーもどこか出かけてるみたいよ。」「どっか温泉旅行らしいぜ。」
2人は都合のよい理由をつけて説明したが、実はよしおの家も意外と裕福で、ベリ子程では
ないが、海外に少しの間滞在していて、エアメールが出発の前日に届いていたのだ。しかも
写真つきで。臆病な癖して彼の自慢げな性格からして、手紙の内容は想像がつくであろう。
不愉快さのあまり、2人は手紙を握りつぶし、林田に見せないようにしておいたのだ。
「そうか。まあ仕方がないな。んじゃ、ビーチに繰り出すか!」
「わーい!」一同は一斉に勢いよく走り出し、あっという間にビーチに到着した。
「あ!」林田は感づいたが遅かった。身を守るものが水着1枚だけのこの場にあって、
皮村を放置しておくことは、トラに羽をつけて野に放すようなものだった。
「キャー!!」突然甲高い女性の叫び声が響き渡った。林田は暑さも手伝って足元が
くらくらしてきた。例によって皮村が女性のブラジャーをひったくってきたのだ。
「へへーんだ。部分日焼けだか何だかしんねーけど、上半身ノーガードで装備そっちのけ
にしておくのが悪いんだぜ!!ああ俺の至宝よ!!トレジャーブラジャー!なんて・・。」
「死ね。」林田の、北斗の〇四郎もびっくりの百列パンチが皮村に次々ヒットした。
「ホントお前いつ檻に入ってもおかしくねえんだからな!次こんなことしたらぶち込むぞ!」
※ちなみにブラジャーは、桃ちゃんが多大なる謝罪とともに返しにいってくれました。

78僕だけの夏(6):04/10/22 00:27:02 ID:Dhp2eX7P
海岸は相変わらず人で溢れかえっている。林田たちは集団で遊ぶことができる海辺を
探しているが、なかなか開いているスペースは少ない。
「んー、こりゃしょうがないな。当分水の中には入れねえな。」
「えー、んだよ。海に来たってのに水に入れねえんじゃ意味ねえよ。」
「少し待ってみよう。そうしたら開くところもあるかもしれねえからな。」
やがてしばらく時が経過し、本当にスペースが開いた。しかし、一気に人ごみが減った
気がするようなのが気のせいでなさそうなことが、一同には気になった。
「あ!部長あれ!」藤原が指差した方向は異様なほどの肌色と水着の集団でごった返していた。
しかも、そのほとんどが、というか全員女性だ。
「いやー、すごいなありゃ。でもま、この近くに有名人なんていないわけ・・・」そこまで
考え込んだ瞬間、またも林田の思考回路に槍のような刺激が突き刺さった。ただ、これは
他のメンバーも同様だった。「・・まさかとは思うけど、チョメジ、あんた見てきなさい。
あたしたちじゃ太刀打ちできないから。」と、藤原はチョメジを発動した。
「うむ、わかった。暫く待たれよ。」そういってチョメジは集団の中へ忍び込んだ。
そして、帰ってくるなり深く溜息をついて静かに語りだした。「まさかとは思ったが、やはり
菊千代殿であった。」「・・・・。」一同はまた黙り込んだ。とにかく、一にも二にも
東を救出しなければならない。「どうすんのよ?この前みたいにチョメジ使って替え玉作戦しよう
かしら?」「いや、それは無理っぽいぜ。ここ隠れるとこねえしな。林田に頑張って
もらうしかねえよ。」「結局また俺かよ!?」こうして、やはり林田が人肌脱ぐことになった。
「いいか・・・絶対上手くやれよ!でねえと一生恨むからな!」
「わかってるわよー。まかしてちょうだいって。」そういうと、藤原は集団に近付いた。
「菊!聞こえる!?あれを見なさい!」東は集団の中からこちらを振り向いた。
「・・・うよし技寝ずまあ。・・・うよし」(※前回とは違い、誘惑系。)
砂浜に手足を縛られて仰向けになっている林田のそのかすかな声に、敏感に反応するアイドル
が、その海岸には居た。
フオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・東は飛び上がったが、またも腐女子集団に
キャッチされた。
79僕だけの夏(7):04/10/22 00:48:02 ID:Dhp2eX7P
「くそっやっぱダメか!どうすれば・・」と林田がはぎしりをしようとしたその瞬間、
皮村が「森さん!!あれっ!」とあらぬ方を指差した。「えっ何々!?」と桃里が
その方向を見たとたん・・・!ズ  ル  ッ  ・  ・  ・
皮村は林田のパンツを脱がしてしまった。三浦は慌ててベリ子をうちわよりもでかい手で
覆い隠した。あとほんのコンマ何秒遅ければ、ベリ子は錯乱していたかもしれない。
フォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
突然東の神が黄金色ににたなびき、体から波動がほとばしり、集団を空へ飛ばしてしまった。
「おおっ!これぞまさに〇イヤ人!」と皮村が感慨にふけるひまもなく、東がものすごい
スピードでこちらへ近付いていく。まともに止めることはできない。「甘いわよ、菊!」
なんと砂の中から罠が飛び出し、東は引っかかった。東が砂浜に勢いよく倒れたのと同時に
皮村と藤原がジャンプし、東を押さえつけた。「・・・・・・・・・・・・。」
髪の毛も元の色に戻り、体から染み出していた波動も消え、東は動かなくなった。
「終わったわ・・・。」「いや、林田がまだ・・・。」林田は恐怖で震えていた。

「それにしても菊、あんたなんでまたこの海岸に来たのよ?」
「うん、ジャケットの撮影でね、ホントは海外でする予定だったんだけどさー、
現地が今スコールの連続で・・・仕方なくこの海岸でごまかそうってことになってねー。」
「でもさ、他の人とかは?一緒にやらなくていいのかよ?」
「みんなそれぞれ忙しいからね。それにジャケットとかは各自撮影されたものを合成してる
だけのやつも多々あるしね。」
「うわー、リアル芸能界を垣間見たって感じだわ・・・。」
「ねっねっ東君、漫才芸人さんのサイン貰ってきた!?」
「あー・・・ごめんね。実際、あんま他の芸能人の人とか会わないんだ、ホント。」
「なんだー、がっくり・・・。」
林田はこんな他愛のない会話にも参加できず、恐怖に囚われたままで、一人遅れをとった。
哀しいデコの海岸物語であった。
80僕だけの夏(8):04/10/22 01:05:49 ID:Dhp2eX7P
「おーい、中山ちゃーん。」「中山さーん。」
再び活気を取り戻した海岸沿いで、山咲幸子たちは人探しをしていた。
彼女達と一緒に行動をともにしていた中山朔美が見当たらない。途中ではぐれて
しまったことは確実なのだが・・・。
「どうすんのよ幸子ー。あんたが林田先輩を振り向かせるために中山さんの女の魅力を
鍛えるとかいって連れてきたんだからさー。何とかしなさいよ。」
そういったのは、3人の中でも一際知性を醸し出している奥野有里だ。
「うーん、んなこといっても想像以上の人だし・・・。弱ったなぁ。どうしよう。」
と、2人が戸惑いの表情を見せていたとき、吉田みゆきが遠くを指差して力の限り叫んだ。
「あっあれっ・・!中山さんが・・・!」「え・・・ああっ!」
なんと中山朔美が、見たところ4,50ほどの男性とともに歩いているではないか。しかも、
手を握られて。これは、ただ事ではない。下手をすれば取り返しの付かない一大事になる。
顔から血の気の引いた3人は、急いで走り出した。特に山咲幸子の豊満な胸が豪快に
ゆれるたびに、側にいる男達の下半身を高ぶらせたのは、想像に難くない。
「お、おじさんダメーーー!!」「その子を離して!捕まっちゃいますから!!」
やっと追いつくと、3人はおじさんを突き飛ばし、中山朔美を抱きかかえた。
「だっ大丈夫!?中山ちゃん!!」「あ・・さっちゃん・・く、苦しい・・・。」
豊満な乳房に頭を挟まれた中山朔美は、軽く幸子の背中を叩いた。
「おー痛た・・。な、なんだね失敬な!!だいたい、きみたちか保護者は!?
困るなあ、小さい子から目を離しちゃ!!その子が迷子だというから、一緒に
探してあげたんだよ!!」三人は、別の意味でまた顔から血の気がひいた。
「あのー・・お、おじさん、この子・・同級生なんです。私達と同じ高校生ですよ。」
おじさんも黙り込んで一瞬言葉を出すのをためらった後、「は、はは、こりゃすまなんだ。」
と何事もなかったかのようにそそくさと立ち去ってしまった。
その後、3人がまた小学生に間違われてしまった中山朔美を代わる代わる励ましあったのは
いうまでもない。
81438:04/10/22 01:10:48 ID:Dhp2eX7P
今日はここで終了です。なかなか時間がとれず、申し訳ないです。
これから週末なので、たくさん載せたいと思います。後、半角板の
絵師さんから桃ちゃんの水着画像もらったのでうpしておきます。
だいたいこんな感じと思ってくれればいいです(絵師さんには感謝です)
82438:04/10/22 01:12:35 ID:Dhp2eX7P
肝心のURL忘れてました。・゚・(ノД`)・゚・。

ttp://u.skr.jp/l/files/383.jpg
83僕だけの夏(9):04/10/22 22:59:03 ID:6+OaYoxX
「やっぱり・・私女としての魅力0なんですよね・・。だから林田先輩も
振り返ってくれないん・・です・・よね・・・。」中山朔美の声はどんどんしぼんでいく。
「大丈夫だよ中山ちゃん!中山ちゃんには私たちにないキュートさがあるじゃない!
それを武器にしていけばいいと思う!」山咲幸子が懸命にフォローする。
「でもなー、やっぱ甘いと思うぞ。涙と体は女の武器だし。」「ユリッペ・・」
ところが次の瞬間、山咲幸子をめがけてなにかが突進してきた。「きゃー!何々!?」
「その胸ゲーーーッツーーー!!」「死ねーーー!!」後ろから大ジャンプした男が前の男を
思い切り蹴飛ばした。勢い余ってその男は中山朔美の目の前に着地した。
「おーーーっとととと・・。ご、ごめんなさ・・・って中山!?」「は・・・林田先輩。」
「何だ中山もここに来てたのか。こりゃ奇遇だな。どうせならみんなで一緒に遊ばないか?」
「あ・・・は、はい・・・。」中山朔美はモジモジしながらも、承諾した。
だいぶ人手もすいてきたが、それでもこの大人数で遊ぶまでには至らなかった。そこで藤原が
「しょうがないわね。じゃあ二手に分かれましょ。最初に女性人が遊んで、後は野郎供が
海に入るって寸法ね。交代交代よ。」と画期的な提案を行った。
「ま、御仁方々不満もあろうが、致し方なかろう。拙者と虎呂助はここで待っているから、
存分に自分の時間を楽しまれよ。」「はーい!!」ちょんまげの監督の下安心して海水浴を
行う高校生達が、そのビーチには(たくさん)居た。
「あ、すいません。林田先輩、お時間いいですか?」と山咲幸子が声をかけた。
「あ、ああ・・。別にいいけど、どうした?」「いえ、ちょっと・・。」
「じゃあ林田君。私たちは先に行ってるね。」「あ、はい!!」
こうして3人組と中山朔美と林田を残して、皆は海へ走っていった。
「ちょ・・ちょっと、さっちゃん何する気なの?」
「ふふーん、実はさ、中山ちゃんの代わりに私が林田先輩誘惑してみようと思って。」
「えぇ!?」「だって中山ちゃんもどかしいんだもん。素直にアタックすればいいのにさ。
まっ見てなって!女の魅力ってもんを教えたげる!」
そういって山咲幸子は少し遠くへ走った。
84名無しさん@ピンキー:04/10/22 23:16:49 ID:kD2Nsu+X
横から悪いんだがエロ画像スレまた落ちてないかい?
85僕だけの夏(10):04/10/22 23:55:10 ID:6+OaYoxX
「んと・・とりあえずここでいいのかな・・・。」戸惑いの表情を見せながらも、
林田は待ち合わせ場所にやってきた。そこは、人手からはやや離れた所だ。ちかくには
岩陰があり、そこから奥野・吉田そして中山朔美の3人がのぞきこんでいる。
そして、山咲幸子が満を持して登場した。「あ、ど、どうも・・・・。」
相変わらず見知らぬ人にあった様なバカ正直に丁寧な態度で、林田は幸子を迎える。
山咲幸子は、こちらにウインクを送ると、パラソルの下、敷物に腰を下ろした。
「なんか今日は特に暑いですよねー。」「は、はは・・そうですね。」
「もー、『いいとも』じゃないんですから!そんなに気を使ってくれなくていいですよ先輩。
陽射しもきついし、お肌の手入れしなくっちゃ〜。」と幸子は微笑んで後ろを振り向くと、
後ろに手をかけ、ブラジャーを脱いだ。豊満な乳房がタプンと弾み、胸元に零れ落ちた。
あっけにとられた林田の鼻からは無意識にうっすら鼻血がそそり落ちている。そして、幸子は
そのまま寝そべると、顔だけこちらを振り向いた。
「林田先輩、背中にオイル塗ってくれませんか?」「・・・・!!」当然林田は固まった。
「あちゃ〜、あいつも大胆なんだから。」奥野がしまったという表情でおでこに手をあてる。
「な、中山さんどうするの・・?」吉田があわてふためいて中山朔美を見る。
(さっちゃん・・)中山朔美は顔を赤くしながらも、ずっと2人の動向を見つめていた。
「あ・・・え・・えっと・・」林田はしどろもどろで口元もおぼつかない。
しかし、オイルを手につけてもみほぐし、背中に塗り始めた。優しく、ほどよい感触で
背中を中心にゆっくり広げていく。幸子は、さらに林田を挑発する。
「ん・・・ああん・・」そのあえぎ声に、思わず体中の反射神経を駆使して林田は上を向いた。
ゴ  ク  ン  ・  ・  ・ これは、鼻血を飲み込んだ音である。あまりの情景に
岩陰の3人も何も言えなくなった。林田の手は氷点下に放り出されたようにガタガタ震えて
いる。おしりの方までくると、幸子はさらにいたずらに声を大きくする。「はぁ・・ん・・」
(ま、まずいっ・・・このままでは。)林田は瀬戸際に立たされた。
もはや、自分を見失う。そう思った瞬間、林田の目の前に一筋の光がさした。
86438:04/10/22 23:56:20 ID:6+OaYoxX
87僕だけの夏(11):04/10/23 00:18:46 ID:+j1nmmem
「もっ森さん・・・!!」目の前に現れたのは桃里だ。事の一部始終を見ていたのか、不機嫌
そうな顔をしている。
「いやー、林田君サイッテー・・。林田君も結局そういうことする人だったんだね。」
「も、森さん!これは違うんです、その・・・。」
「あ〜あ、魔がさしたってやつだねー。こんな奴どうでもいいよ。いこっか、森さん。」
なんと桃里の横にいるのは皮村だった。しかも、いつの間にか腕を組んでいる。
「か、皮村・・・?お前どさくさにまぎれて何してんだよ?」
「何してるってお前、俺達付き合うことにしたんだよ、ねーっ森さん。」
「!!!!!???????」林田の脳の思考回路は正常に機能しなくなった。
「ねー。どうせ同じようなことするんだったら、皮村君の方が堂々としてかっこいいわ。
林田君みたいに人に隠れてコソコソする人って大っ嫌い!さ、いこっ★」
そして、2人は遠くへ行ってしまった。林田は塩をかけられたなめくじのようにくしゃくしゃ
になった。「主よ、われをあるべき世界へ導きたまえ・・・。」目の前は真っ暗になった。
その瞬間、林田は目覚めた。例によって、ネガティブ妄想に沈んでいた。
「林田先輩?」山咲幸子の声に、林田は慌てて塗りだした。
「無心になるんだ・・無心に・・・」林田は心を空っぽにして手だけに全神経を集中した。
こうしてオイルを塗り終わり、林田は手を洗って海へ走っていった。
「あー、途中から林田先輩慣れちゃったのかなー。上手くいくと思ったんだけどなー。」
中山朔美は、少し安堵したような表情を見せた。その後、一行は海辺で合流した。
「まずは海に来たんだし、とりあえず泳がなくっちゃな!!」
「あ、あの・・・」「おー、なんだ中山?泳ぐのか?」
「あ、は、はい。わ、私泳ぐの得意です!!」「そうか、じゃ、一緒に泳いでみるか?」
「・・・・!!は、はい!!い、行きましょう先輩!!」
「あー、待て待て。気合十分なのはいいけど、十分ストレッチをしとかないと怪我するぞ。」
「・・・・・(赤)す、すみません・・。」
中山朔美、まさにフライング「アタック」だった。
88僕だけの夏(12):04/10/23 00:49:51 ID:+j1nmmem
「あれ?中山ちゃんやけに積極的じゃん!」中山朔美の友達である3人は、海へ
入る様子はなく密かに囁きあっている。
「きっとあれだよ。さっちゃんの誘惑アタックに中山さんも刺激されたんだよ。」
「そうそう、あの子ああ見えて芯の強い子だし、やる時はやるよね。」
と3人の立ち話が終わらない間に、一行は海へ入っていった。
桃里とベリ子は海辺で水掛をして楽しんでいるが、中山朔美は沖の方へ進んでいく。
「おーい、中山!あんま進むと波にさらわれるぞ!無茶すんなよー。」
「あ、だ、大丈夫です!(ここで少しでも先輩の気をひかなきゃ!)」
中山朔美の脳裏には、深いところを見事に泳ぎきって自分を褒めちぎってくれる
林田の姿が思い浮かばれていた。
ところが、やや高い波が岸へ押し寄せたかと思うと、中山朔美の姿は消えていた。
最初は気にしなかった一行であったが、林田には徐々に不安の波が押し寄せた。
「な・・中山は?お前ら知らねーか?」「さ、さぁ・・・。」さらに不安が募っていく。
「まさか・・・。」林田は一目散に海へ駆け出した。
「部長!!危ないわよ!!」「大丈夫、すぐ戻るから!!あいつ、まさか沖に・・」
林田が沖へ進んでいくと、海の中から手が見えた。中山朔美が溺れていたのだ。
中山朔美はかろうじて手を差し出していたが、ほとんど意識はなかった。
「中山!!おいしっかりしろ!!中山!!」林田は急いで岸へ連れ戻した。
「部長!!」「林田!!」「大変だ・・・どうしよう!今からレスキュー呼んでも・・
時間かかっちまう。どうすりゃいいんだ。あの時止めときゃよかったんだ・・。」
林田の顔は自責の念で引きつっている。そんな林田を横目に、藤原は朔美の口に耳を当てた。
「かろうじて息はあるわ。どうやら水をちょっと飲んでるようね。とりあえず、気道を確保
するのよ!首を斜め後方に持ち上げて、楽な姿勢にさせてちょうだい!!」
極めて冷静に行動する藤原に、普段にも増して一同は藤原がいっそう頼りに思えた。
「んで・・・誰がやるんだ?人工呼吸・・・」
それからしばらくして、この林田の一言に、スムーズだった救助の流れがピタリと止まった。
全員は一斉に顔を見合わせた。
89僕だけの夏(13):04/10/23 21:55:16 ID:XES3wxA+
「ん、んなこと言ったってどうすんだよ!やんないわけにもいかねーだろが!!」
皮村はうずうずしながら、努めて冷静に振舞おうとする。が、下心は誰の目にも明らかだ。
「いっとくけどお前は絶対なしな。どうするもんかな・・・。」
「とりあえず男子の方が肺活力あるんだから、あんたたちの誰かがやんないと、困るわね。」
藤原の提案に一行は頭を抱えるが、事態は一刻を争う。林田に名案が浮かんだ。
「よし!東!お前に人工呼吸頼む!」林田は東の肩を押した。
「えー、僕はどうせやるならぶ・・」「何もいうな」と有無を言わせず林田は押し出そうとする。
「そうだ!林田!お前やれよ!」と、ふいに皮村が叫んだ。
「えぇ?何でだよ?」林田は疑念の表情を隠せない。一命がかかってはいるが、気はひける。
「だってさ・・東は興味なさそうだし(そんな問題か?)、ミウラさんだと逆に肺が壊れちゃう
し(ていうか勢い余って食べちゃいそう)、俺はダメなんだから、お前しかいねーよ!」
「わかったよ・・・。でも、変な気はねーんだからな!人命救助なんだから、写真とかとって
変な噂言いふらしたりすんなよ!」「わかってんよ。」
こうして、林田の人工呼吸が始まった。中山朔美の胸を軽く2,3回押しながら、その口に自らの
口をあてがい、ゆっくり息をいれていく。極度の集中のため汗が滴り落ち、時々桃里にタオル
を借りながら懸命の人工呼吸を続けた。。「中山!しっかり!」「朔美ちゃん、頑張って!」
皮村は、3人の姿を見て苦虫を噛み潰すような思いがした。その心中とても複雑だった。
皮村は朔美を見つめると、自分に語りかけるように呟きだした。
(ごめんな。どうせ報われることのない恋なんだとわかってると・・つれえんだ。だったら
・・せめていい思いさせてやりたいと思ってな。いい・・思い出になるといいな。)
そう皮村が呟き終わるか終わらぬかの間に、レスキュー隊が到着した。
命に別状はないということで、軽い治療の後、旅館で休ませることにした。
林田たちは朔美の容態を確認すると安心し、練習に専念すべく武道場へ向かっていった。
それから、近くの商店街で買い物をしていた山咲幸子たちが、この事を聞きつけて
慌てて旅館に飛び込んできたのは、それからまもなくのことだった。
90僕だけの夏(14):04/10/23 22:32:11 ID:XES3wxA+
中山朔美は暗闇の中にいた。何もない、真っ暗だ。ただひとりぼっち。朔美は恐怖に
おびえていた。「誰か、誰かいませんか〜」その時、うっすらと光がさし、男性が
目の前に現れた。「はっ林田先輩!」「中山・・俺、お前のことが好きだったんだ。」
「う、嘘・・・先輩。」「一人にさせてごめんな。もう二度と離さないよ。」
「先輩・・う、うれしい・・。」目が涙でにじんで、周りがよく見えない。しかし、
林田の姿が次第にぼやけ、遠のいていく。「まって!先輩!行かないで・・」
中  山  ち  ゃ  ん  !  !   大きい声で、目がさめた。
「あ・・・さ、さっちゃん(聞こえちゃったかな・・)」「ごめんね!中山ちゃん!
こんなことになるなんて思ってなかったんだ。ホントごめんね!!許してくれる?」
「あ・・いいよ。大丈夫だよ。」
「もー、無茶はしちゃダメだよ中山ちゃん!ホント心配したんだから!」
「ごめんなさい・・。」
「でも、中山ちゃんよかったね!林田先輩にキスしてもらったんだって!」「え・・嘘・・」
「ホントだよ!!写真見せたら、たしかにこの人がキスしてたって!はは・・何ていうかさ、
こんな言い方もなんだけど、災い転じて福と成すってやつかな・・て、中山ちゃん?」
中山朔美の顔はみるみる真っ赤に染まった。胸に手を当てて、なんとか気を落ち着けようと
する。山咲幸子はそんな彼女を微笑ましく見つめ、林田たちの荷物を取り出した。
「でもさ・・中山ちゃんて、ホントかわいいよね・・。私が男だったらさ、中山ちゃんを
自分の彼女にしたいと思うな。」そう、シミジミ語りだした。「え・・さっちゃん・・」
「何ていうかさ、大きいものの小さいものに対する支配欲っていうのかな?中山ちゃんを
私のものにしたいな・・って、ずっと思ってたんだ。」「さっちゃん・・・」
そして、山咲幸子はかばんの中からパンツのようなものを取り出した。その水分を含んだ
特有の照り返しを放つパンツは、すぐに海パンであるとわかった。だが、一体・・?
「中山ちゃん・・・、これ、誰の水着だと思う?」「だ、誰って・・。」
「ふふ、実はね・・・林田先輩の海パンなんだよ!先輩これ今日着けてたしね。」と言って、
その海パンを中山朔美に手渡した。朔美は、震える指先を伸ばし、海パンを手に取った。
91僕だけの夏(15):04/10/23 23:09:38 ID:XES3wxA+
中山朔美は震える指先で、その海パンをそっと握る。同時に、手のひらの中で
温かい水が染み出すのがわかった。同時に、下腹部がギュンと熱くなるのも
わかった。理性と逆行し、息が次第に荒くなっていく。「先輩の・・・」
当然海パンといってもスクール水着のようなものではなく、市販の、トランクスと
見た目はそう変わらないそれぞれの体にフィットするようひもで調節していく
タイプのものである。勇気を出して、パンツを胸に近付いていく。そして、パンツを
胸に当てた時、思わず苦痛で顔がゆがんだ。「ん・・ああ・・ん・」涙目になって
見下ろすと、布地を押し上げて乳首が勃っていた。思わず目をそむける。
「どんなに頭で否定しようとしたって、体は正直なんだよ、中山ちゃん。」
そう言って幸子は、朔美の乳首に指をつきたてた。そしてその指先でコリコリと
軽く撫で回した。途端に痛みに近い、かつ快感のような刺激が走った。
「ひっ・・!ああ・・はぁ・ん・・」力が抜けていく。風船の空気が抜けるように。
そして、無意識にすり合わせた股間がぬるりと滑った。「!?」一瞬血の気がひく。
「やだ・・もらしちゃった・・?」しかし、明らかにそれとは違う感覚であった。
「もー、中山ちゃんてば、ホント自分に正直なんだから。」そうやって幸子は
下腹部に手を這わせた。股間のあたりがまぎれもなくグッショリ濡れていることが
わかった。幸子は燦然と濡れた部分を指でまさぐっていく。そして、包皮に守られた
「芽」を探り当て、コリコリと転がした。「んあああん・・!!」背中が張り、
足が痙攣する。そして幸子は、もう片方の手で自分の股間もまさぐり始めた。
「私も濡れて来ちゃったんだよ・・中山ちゃん。」そういって幸子は中山朔美の
股間をさらに激しく筋にそって指でなぞっていく。そして、また中心付近を
探る。この繰り返しの後、幸子は股間部分を一気に攻め始めた。
「待って・・さっちゃん待って!一気に触らないで!私どうにかしちゃう!」
「理性なんて案外つまらないもんだよ、中山ちゃん。」
そういって幸子は洪水状態の局部に追い討ちをかけるように指を這わせた。
92僕だけの夏(16):04/10/23 23:39:06 ID:XES3wxA+
中山朔美は、山咲幸子の攻めに耐えようとしている。しかし、何度も何度も自分を
押し上げるような快感の波が押し寄せてくる。明らかに理性を脅かすような快感が
脳髄を突き上げる。そして乳首がぴったり肌に密着したスクール水着と擦れることに
よって、さらに快感が倍増される。
「あん!あん!あっあっあっ・・」ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ
幸子は、今度は自らの顔を股間にあがめ、水着をおしよけて花園を直接目の前にし、
狂った人形のように舐めまくった。
「ダメだよ・・・さっちゃん・・私もうもらしちゃうよ!!」
「あたしもイクよ!中山ちゃん!」幸子は割れ目に舌をうずめ、ラストスパートを
かける。「うっ・・んっんっんっんんんんん・・・・・・・あ  あ  っ  !  !」
今までとは比べ物にならない電流が体中をほとばしる。そして、少しの痙攣の後、
背中がそりかえり、朔美はそこに力尽きた。幸子も安心したようにその場に仰向けに
なった。幸子の局部からも、白濁とした液が滲み出していた。
ちょうどその頃、二人で自動販売機でジュースを買い、雑談をしていた2人が
帰ってきた。部屋に入るなり吉田は思わず悲鳴をあげた。
「きゃ!!さっちゃん・・・中山さん・・・」「どうしました!?」
従業員の人が遠くから近付こうとするが、奥野有里が必死にその場をつくろった。
「大丈夫です!何でもないですから!」そういうと、奥野はティッシュを何枚か
取り出し、畳の上についたシミを拭き出した。
「やれやれ、しょうがないな・・。あんたも手伝って。幸子のやつ、とうとう
発散しちゃってさ。」と、苦笑いをしながら荷物を片付け始めた。
「あ、でも」と吉田が2人の顔を見渡しながら、「なんか2人とも幸せそうだよ。」
2人は満足げな顔をしていた。ちなみに、林田のパンツは2人のシミがかかって
しまっていたため、旅館に帰った林田が皮村にこっぴどくからかわれたのはいうまでもない。
93438:04/10/23 23:40:21 ID:XES3wxA+
とりあえず、前半はここで終了です。後半も最後まで書き通したい
と思うので、どうぞよろしくお願いしますです、はい。
94名無しさん@ピンキー:04/10/24 14:47:28 ID:HvYC5Gsx
おつです。後半もガンガレ。
95名無しさん@ピンキー:04/10/24 18:48:38 ID:3VV37vtx
SS続きキテル━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(   )━(。  )━(A。 )━(。A。)━━!!!!

続き期待してます。
96438:04/10/26 00:01:02 ID:W/+Zce0j
後半を書き溜めているとこなので、もうしばらくお待ちください。
2,3日後には載せられると思います。
97名無しさん@ピンキー:04/10/27 21:10:34 ID:MLb8MkkS
保守だョ。
98僕だけの夏(17):04/10/28 01:03:10 ID:MAssJSsh
「ったくよぉ、欲求不満だからって、んなとこでシコルこともねえじゃねえかよ!」
「うっうるせえ!!だから違うっつてんだろうがよ!」
水平線から太陽が日没を惜しむように顔を出し、陽射しをさしむけている。
しかし、その西日がまぶしくすがすがしい情景の中で、皮村のいびりはまだ続いていた。
ふだん林田のストレス発散の受け口を務めていることもあって、怒涛の攻めを見せている。
「もっ森さぁん・・!!ハァハァ・・・うっ・・!!ドピュドュなんてなーw」
「てめぇもうそれ以上喋るとその舌引っこ抜くぞ!」
そこにタオルを首にまいてほとんど全裸状態の藤原がだるそうな状態で出てきた。
「も〜!!うっさいわね、あんたたちは!!こっちは死にそうなのよ!!静かに
しといてほしいわね。部長も男なんだから自慰くらい別にどうってことないじゃないの!」
「藤原ー!!なんつーかそれフォローになってないから!」
話をそらすように皮村が腹をおさえながら何気なく語りだした。
「そういえば腹減ったな。もうすぐ夕食じゃねーか?食いにいこーぜ!」
「賛成!!せっかく夕食費込みで払ってんだもんね。食べなきゃ損よ!!」
「たしかに、今日は昼もあんま食べてなかったしな。そろそろ準備もできてる
だろうから行くか!!」「イェーイ!!」

柔道部員たちは夕食の会場へと向かった。会場は大勢の客でにぎわっていた。
「おー、すげぇ。いろいろ揃ってんな。すごくおいしそうだぞ。」
林田たちはいろいろ料理を取った後、予約しておいた席に着いた。
しかし、林田は三浦を見ると、罰が悪そうに切り出した。
「こんな時にこんなこというのも何だが、ミウラさん・・・大丈夫なのか?
絶対足りねーだろこれじゃ。」
「あぁ、大丈夫よ。部長の経費から出しといたから。」「藤原ぁぁ!!」
藤原はふっと鼻であざわらうと満を持したように
「嘘よ。お嬢の金から出しといてもらったわ。あれを見なさい。ミウミウ特別コースよ。」
たしかに、奥のテーブルに山のような食材がおいてあった。林田たちは納得した。
99僕だけの夏(18):04/10/28 01:19:12 ID:MAssJSsh
「さぁせっかくだから、ドンドン食べるわよ!!従業員の人を困らせるくらい
食い尽くしてくれるわ!!」
「おいー!また迷惑かける気かよ!」と林田がつっこみを入れようとしたところ
「望むところだ!料理はたくさん用意してあるから、どんどん食べてくれよ!」
ふいに後ろから若い男の声がした。見ると、柔道部員達とさほど変わらない年頃の
男がたくさんの料理を持ちながら立っていた。
「あのー・・。」林田が身元を尋ねるべく声をかけようとしたところ、
「あ!店長!お久しぶりっす。」
「お、皮村くん。この間は世話になったね。しかし、君の言うとおりホント個性的な
メンバーばかりだなぁ。」
・・・・。2人の会話も耳に入らず、一行は呆気にとられていた。
「店長って・・・あの人がか?一体いくつなんだよ。」林田がそっと皮村に耳打ちした。
「んー、まだ若えよ。たしか24だっと思う。」「若っ!」
相変わらず、わかりきったようなべたなつっこみである。
「はは・・お恥ずかしいね。これでも大学生の端くれだったんだけど、気が進まなく
なって辞めちゃってね。くさい言い方だけど、やっぱり俺には海の潮風が一番似合う
と思ってさ。親父の経営するこの旅館を手伝いながら、夏休みは海の家を開いてんだ
よ。皮村君にも少し手伝いに来てもらってね。」
顔だけ見ればまったく別の世界を歩んでいそうな縁もゆかりもない2人の接点が、やっと
分かった。
「へぇー、そうなんですか・・(皮村のやつ、絶対水着のお姉さんが目当てだな)。」
林田にはさすがに、と言っても当然のことではあるが、皮村の下心が手に取るように読めた。
「君が部長の林田くんだね?藤堂といいます。よろしく!!」と、男は手を差し伸べてきた。
「あ、どうも・・・。」林田もおもわず手を差し出して、お互いに握手をした。
「柔道か・・・なつかしいね。」そういうと、藤堂はしみじみと語りだした。
100僕だけの夏(19):04/10/28 01:45:35 ID:lTGxrJCH
「実は俺も昔はバリバリの柔道バカだったんだよね。小さい頃、よくあの武道場に
稽古に行ってたもんさ。だけど、君くらいの時に足を故障しちゃってね・・・。
選手生命は諦めたんだ。だから、君を見てると昔の自分を見てるようですごく応援
したくなるんだ。」男は淡い青春を懐かしむように静かに語った。
想像はつこうが、人一倍人情に熱い林田がこの話に燃えないわけがなかった。
そのつぶらな瞳は、炎を燃え滾らせて爛々と光っていた。
林田は秘めた思いを打ち明けようとせんばかりにすっと立ち上がって店長の手を
握り返した。「店長・・・!!俺、店長の分まで頑張ります!!必ず、この
伊手高校柔道部を日本一にしてみせます!!」「うん、頑張れ!目標は高く、だな!」
「あ〜あ、また始まったわ。いつまでスポ根漫画の熱血ヒーロー目指してんのかしら。
子どもじゃあるまいし。バッカみたい。」「だよな。めんどくせー。」
しかし、藤原たちの意に反するように、藤堂はこちらを向いて微笑んで語りかけた。
「そうだ!君たち柔道熱心なんなら、俺が練習相手になったげるよ。明日は外で
遊ばれるお客さんが多いし、暇も貰ってるしさ。練習相手くらいなら大丈夫だよ。」
そう言って、藤堂は藤原たちに握手を求めた。藤原は青ざめた顔で林田にまくしたてた。
「ちょっと何!?部長、あんたあたしたちが柔道熱心とか変なことしゃべったわけ!?
何余計なことしてんの!このハゲー!」
林田はキレかかったが、こらえて、ざまあみろと言わんばかりの勝ち誇った表情を見せた。
しかし、皮村が藤原の肩を引き寄せ、なだめるように語り掛けた。
「くくく・・・こんなこともあろうかと思ってな、お返しの対策は練ってあるんだぜ。」
「何よそれ?」しかし、種明かしはあっという間に行われた。
「あ、そうそう、林田くん。」藤堂は、ポケットから薬用製品のようなものを取り出し、
林田にそっと手渡した。
「あまり無理するとストレスが溜まっちゃうからね。君のことは皮村くんから聞いてるよ。
これ・・化粧品売り場で一緒に売ってるんだけど、直接買うのは気がひけるだろうから、
ここであげるよ。」毛生え薬だった。
101438:04/10/28 01:46:58 ID:lTGxrJCH
いつのまにか100まで行ってしまいましたね。最後まで
責任を持って書きますんで、よろしくお願いします。
102名無しさん@ピンキー:04/10/29 20:11:13 ID:V5i8Sobl
保守
103僕だけの夏(20):04/10/31 00:25:37 ID:W223Qw0K
「あ、えっと・・。この育毛剤はね、すごく毛根に優しいんだ。だから・・林田君?」
赤の他人に知られたくない事を知られてしまった屈辱。林田には何より耐えがたかった。
林田は二人を会場の外へ連れ出し、思う存分しばき倒して会場に戻った。
「何で俺らだけ・・。」「世の中は理不尽なことばかりよ、皮村・・・。」ガ ク ッ 
二人は世俗から離れたように笑い溜息をつくと、果てた。
林田がテーブルに着こうとした時、やっと女性人が戻ってきた。
「ブチョー、お待たせー!」「ごめんね、林田くん。」
「ていうか、ベリちゃんデザートばっかじゃん。あれ・・森さん、大丈夫?
ダイエットはいいの?」
「うん、いつもは自重しちゃうんだけど、今日くらいはいいかなって思って。
それに、前にも林田くんが言ってくれたんだけど、やっぱ好きなものを食べて
笑顔でいられるのが私らしいと思ってさ。林田くん、ありがとう。」
「いやぁ、俺は別に何も・・(ニヘニヘ)」締りの無い顔になったため、林田は
うつむき加減で話した。これが林田の男を磨けない理由ではあるが。
「あぁ森さん、相変わらず素敵だ・・。この胸のざわなりは、食事も喉を通らない
ほど、俺を苦しくしめつける・・・っていつのまにか料理なくなってるしー!
ミウラさん俺の分まで食べないでー!」「ゴメーン」ミウラは皿の上に山ほど
乗っていた食事をあっという間にたいらげていた。
「お客様、お皿の方よろしいでしょうか?」
「あ、はい・・(まだあんま食べてないのに〜)ってあれ?藤堂さん?」
藤堂は桃里に夢中になっていた。ボーっと桃里を見ていた藤堂は慌てて皿を片付けたが、
しばらくしてまたやってきた。
「えっと・・君も柔道部の人かな?さっきはいなかったけど。」
「あ、えっと・・森桃里です。よろしくお願いします。」
(なぜだ〜!俺の時の部にはこんなかわいい娘はいなかったのに・・)
藤堂は少し悔しがった。
104僕だけの夏(21):04/10/31 00:54:43 ID:W223Qw0K
「いやー、まさか君のような素敵な人が柔道部にいるなんて思わなかったなー。」
「えー、そんな・・。」「よかったら部のこととかいろいろ話してくれないかな?」
「え、いいんですか?」「もちろん。どんなことでもOKだよ!」
部内のほんわかしたネタを話そうとすると、例によって桃里は声がはずむ。
それを林田はまたも勘違いしていた。
(あれあれ・・・、なんだかいい雰囲気になってないか?この2人。)
林田は料理を食べようとしてそのまま固まってしまった。相変わらずミウラが林田の
皿に手をのばしている。藤堂は部の話が終わると様々な話題で桃里の気をひこうと
している。
「へ〜、お笑い芸人が好きなんだねぇ。俺東京行ったことあるからいろんな人を見たよ。」
「え、ホントですか!?」「うん、大学が東京だったからね。」「へぇ〜。」
(くっ・・・この人もつたない話から森さんを引きこもうという魂胆か!?」
しかし、最初は強気でいた林田も、しだいに精気が薄れていった。藤堂と違い、林田には
桃里と長時間話ができるだけの話題がないのだ。いつも柔道や身近な話題に終始して
しまうことが多い。林田は欝になった。
(なんだかんだいってあいつらは個性があるし、森さんは森さんでモテルんだよな・・。
けど俺は地味だし、ろくに世間話もできないや。俺ってやっぱダメなのかなぁ・・。)
「おい藤原・・。」その頃、とっくに目が覚め食事にありついていた皮村と藤原は
この様子に気がついていた。「わかってるわよ。一応様子見ましょ。」
------------------------------------------------------------------------------
楽しかった夕食時も終わり、各自はそれぞれの部屋につく・・・はずだったが予算の
関係上個室がとれず、男子女子それぞれの合同部屋となってしまった。
「なんで夏休みにおまえらといっしょに寝にゃいけんのだ・・・(涙)」
「へん!そりゃこっちのセリフだぜ!こちとらろくにオナニーもできやしねー!」
「ブ・・ブチョーと寝・・・フ・・・フォ・・・・」
「あ、いっとくけどあたしと皮村が菊を挟む形になるから。」シューーーーーン・・・
東はまた萎えてしまった。
105僕だけの夏(22):04/10/31 01:22:18 ID:W223Qw0K
はぁ・・・。林田はまだ落ち込んでいた。横では部員達が部屋のテレビで楽しんでいる。
「ちょっと〜、まだ落ち込んでんの!?部屋が辛気臭くなるじゃないの!」
「そうだぜ!なんかおもしれーもんでも見ようぜ。」「いや、俺はいいよ・・・。」
林田はそう言って部屋を出て、近くの休憩所で一人座り込んだ。
「どうすんだよあいつ。」「いいのよ。いろいろ悩めばいいじゃない。悩むからこそ
発見できることもあるわ。」林田は、悩んでいた。
「俺は・・・森さんをホントに好きになる資格が・・あるんだろうか。自分の都合の
いいふうにしか周りが見えてなくて・・不安になった時にどうすることもできない・・
俺はどうすればいいんだろ・・。」このようにして林田は2時間悩んだが、結論は出なかった。
「部長ー!」ふいにポンと肩に手がかかった。「うわぁ!!」思わず林田は飛び上がった。
何しろ2時間ぶりに聞く人の声であったから、いやに新鮮味があった。
「そんなに悩んでちゃ健康に悪いわよ。そろそろお風呂の時間だから一緒にどうかしら?
天然のお湯だから気持ちいいわよー!」「そうだよ!一緒に女子風呂覗きにいこーぜ!」
「覗くかーーー!!!」こうして林田は何とか元気を取り戻した。

「はぁ〜・・。やっぱ露天風呂じゃねーからなー、覗きは無理だったなー・・」
「無理に決まってるだろ!ていうかやるな!」
「でもいいお湯だったわねー。久しぶりにストレス解消だわ。あ、女子連中も来たようね。」
「おーいみんなー。」声の主は桃里ではなくベリ子だった。林田は少しがっかりだった。
「他人と一緒にお風呂入るなんて久しぶりだったからドキドキしたョー。ねっサクチン!」
「は、はぁ・・。」「バストアップの方法も教えたんだョ!」「き、きゃあ先輩!(赤)」
林田は少しよろけたが、理性を駆使してふみとどまった。しかし追い討ちをかけるように、
「ベリちゃーん。森さんの胸どうだった?」と皮村が林田にやらしい上目遣いで尋ねた。
「て・・てめーは!!」「うーん、桃ちゃんの胸プニプニしてて気持ちよかったョ!」
「ドバビブボベ!!」ついに我慢できず、林田は堕ちた。藤原はあらかじめ予想できた
事態だったのか、手元から雑巾を取り出して静かに辺りの血を拭いていた。

106僕だけの夏(23):04/10/31 01:51:34 ID:W223Qw0K
「あれ?そういや森さんは?」本来は真っ先に林田が尋ねるべき質問を皮村が代行した。
「そういや桃ちゃんいないねー。」「あの・・」朔美が遠慮がちに答えた。
「も、森先輩なら帰りがけに外の風にあたるってはぐれちゃいましたけど・・」
・・・・・・・・・・・・・!一同に嫌な予感が走った。林田は懸命に立ち直ると
財布を取った後その手荷物を藤原に預けて、決意を込めた表情で切り出した。
「は、はは・・・。俺、コーラ買いに行くついでに、ちょっくら様子見てくるよ。」
そういって林田は全力で走り出した。「バカね、無理しなくてもいいのに・・・。」
「でもどうすんだよ・・森さんマジで心配だな。」「あたしたちも行きましょ!
皮村、これ付けるのよ!」例のスーザン・鼻デカプリオセットだった。
林田は全力で廊下を駆け抜け、玄関に飛び出した。誰もいないように見えたが、
側の駐車場から少し離れた茂みのところで声が聞こえているような気がした。
ただ、一人は桃里の声だとわかった。それは、彼女に対する気持ちがそうさせたのだろう。
「も、森さん・・・・。ああ、まさか、まさか・・・・。」
「きゃあ!や、やめてください!」「ハァハァ、もう我慢できねー!やらせろ!」
「いゃあああ!!やめてぇぇぇぇぇ!!」「うううっ出すぞっ・・・・・うっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!気が付くと服の真ん中から
下あたりまで真っ赤に染まっていた。また妄想をしでかしてしまった。最悪な男である。
しかし、話し声自体は静かなものであった。
「・・・・・そんな・・・急にそんなこと言われても・・困ります。」
「・・・別に結婚してくれとかそういうこと言ってんじゃないんだ。ただ、もっと
君にここにいてほしいんだ。夏休みの間だけでもいいんだ。」
「でも、私なんてそんな・・・」(ああ、なんか前にもこういう展開が・・・)
林田がほろりと涙腺を潤ませようとした瞬間、
「俺・・・君のことが好きになっちまったんだよ!」
(やっぱ告白キタ━━━━━━。・゚・(ノД`)・゚・。━━━━━━ !!!!!)
林田はタメを作らず、一気に悲哀度を爆発させた。
107僕だけの夏(24):04/10/31 02:17:18 ID:W223Qw0K
ちょうどそのころ皮村たちも別の所の影に隠れた。告白自体は聞かなかったものの、
2人にはどういう雰囲気かすぐに読み込めた。
「あららー、やっちゃったわね。」「店長少し前遠距離恋愛の彼女にふられちまった
からなー。いろいろ期することもあったんだろうぜ。」「そんなことより部長が・・」
林田は前にもこのような場面に遭遇したため、今度はじっくりと落ち着いて場の行く末を
見守ろうとした。(森さん・・)林田には、桃里が遠い存在になるように思えた。
「気持ちは嬉しいですけど・・やっぱごめんなさい・・・」
「・・・そうか。君には好きな人が他にいるんだな・・・。もしかして、林田君の
ことかい?」「え・・・それは・・その。」(!!!)林田はまた目の前が旋回した。
「なんとなくわかってたよ・・。君たちに初めて出会ったときから、林田君は君に
遠慮がちにしていたし・・。君のことを凄く意識しているのが手に取るようにわかった
よ。君はそっけない感じだったけど、それは僕に気をつかうためだったのかい?・・。」
「え・・その・・(あ〜どうしよ、ここで違うとか言っちゃったらまた面倒なことに
なりそーだしなー、ええい、思い切って言っちゃえっ!どうせ誰もいないわけだし。)
そう心に決めると、桃里は鼻で少し空気を吸った後、そっけなく言い放った。
「そっそうです!私、林田君のことが好きなんです!」
「うぇぇぇぇぇうっそぉぉぉぉぉ!」「バカね、その場しのぎに決まってんじゃない。」
茂みの奥で今にもばれそうな会話の一方で、林田は唖然呆然としていた。
「その・・えっと・・・私も、すごく林田君とここにくるの楽しみにしてて・・・
んっと・・申し訳ないですけど、私・・林田君がダイスキなんです!」
「そうか・・・それじゃ仕方な・・」ド   サ   ッ  
「きゃぁぁぁぁ林田く・・」「林田君!?まさか・・聞いてたのか・・・?」
「うぉぉぉぉぉぃ!!林田のやつ聞いちゃってたよー!!」「まずいわ!!」
そういって藤原は茂みから脱兎のごとく飛び出すと、MDプレーヤーのイヤホンを抜いて
音楽を流した。ソ イ ソ ー ス カ ケ ー ゴ ハ ー ン ♪
ZZZZZZZZZZZZZZZZ・・・・・一同はその場に突っ伏して眠ってしまった。 
108僕だけの夏(25):04/10/31 02:43:05 ID:W223Qw0K
「ハクション!う〜・・藤原!冷えちまったじゃねーかよー!」
「ごめんなさいね〜。もしも寝れないときのために持ってきといたのが正解だったわ・・」
なにしろ夏とはいえ夜に2時間も外で寝ていたため、少し体が冷えたのである。
「まあいいや・・。とにかく、明日に備えて寝るぞ、お前ら!!明日は実践練習すっから。」
「ええぇぇぇ、つまんないわぁ。明日も遊びましょうよー。」
「ダメだっつーの!昨日も十二分に練習できたわけでもないんだから。」
そう言って林田は部屋に帰り、皆で手分けして布団をしくと、就寝した。
ちなみにミウラは3人分の布団を追加で用意してもらっていた。後、東がこっそり変な
行動を起こさないように、約束どおり皮村と藤原のツイン打法で寝場所を取った。
---------------------------------------ガバッ!---------------------------
ふいに林田は目覚めた。起きたばかりで体は熱いが、やはり肌寒さが抜けきっていなかった。
幸いまだお風呂は開いている時間帯なので、こっそり仕度をしてお風呂へ向かった。なにしろ
もしものときのために替えの下着を5着も用意していたのである。用意のいいものである。
「ふぁーー・・・ねむ・・。ん?皮村のやついない?トイレにでも行ったのか?」
そういって林田は眠気眼で浴場へ向かった。着替え場に着くと、誰かがあがったような
感じだった。「ふぁぁぁ・・こんな夜にだれだろ?物好きだな・・・」
そういって林田は威勢良くガラリとドアを開けた。
「キャアアアアアアアア、ちょっと、林田く・・」声の正体は桃里だった。まだ風呂から
出たばかりで、真っ裸の状態だった。桃里も同じく肌寒さを感じてもう一度風呂に入ろう
としたのだが、皮村が着替え場に潜んでいたのをまたも直感で感じたため、仕方なく男湯に
きたのだった。桃里は慌ててそこに落ちてあったタオルで前を隠したが、林田は寝ぼけて
「おー皮村、んなとこにいたのかよ・・・早く起きるンだぞー・・・」と、独り言を
呟きながら眠気眼で桃里の前で衣服を脱いで裸になり、お風呂に入っていってしまった。
ドキドキドキドキ・・・・桃里は大きな鼓動を感じながら、着替えて部屋に戻った。
不幸(?)にも、林田の意識は再び眠りから覚めるまで戻ることはなかった。
109438:04/10/31 02:45:45 ID:W223Qw0K
今日はここまでです。
どうも更新が滞ってすみません。猛烈に追い込みをかけてますので、
明日には全部載せられるかと思います。林田ー桃里は非常に
難しいですが、頑張ろうと思います。
110名無しさん@ピンキー:04/10/31 03:20:05 ID:Z+aDXm7b
続きキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(  )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!

それにしても、林田はつくづく不幸な男だな。
あと、朔美ちゃんはあのあとどうなったんだろうか?
続き楽しみにしてます。
111僕だけの夏(26):04/10/31 22:32:32 ID:6JCP5j55
「ふぁぁぁぁあううう・・・」何度もおおあくびをしているのは、皮村だった。
「皮村よ・・ゆうべ一晩中女子浴場の着替え室に潜んで寝過ごしただ?ふざけてん
じゃねえよこのヴォケが!!」「うるせー・・・おめえも森さんの着替えならみてえだろーが・・
しかもやっとターゲット発見だと思ったらばばあだったしよ・・もう最悪の極みだぜ」
「そういう問題じゃねえだろうが!!話すりかえんな!」
「おっはよー。まあ部長そんなに責めることもないじゃない。なかなか体験できない思い出
だったし、モリモリもあんま寝てないのよねー。ねっモリモリw」「あ、うん・・・。」
桃里はまだ顔が紅潮していた。「森さん・・大丈夫?熱でもあんの?」林田の問いかけな
だけに、余計桃里は気を使った。「ううん!!ぜ、全然違うっすよ〜。」
「それにしても、昨日お前シャワー浴びて出てたんじゃねーのか?ずっと潜んでたのか?」
「あん?決まってんじゃん。誰かあがるのをみたって?俺じゃねーよ。もしかして
森さんだったりしてなー。」「ぐっ・・ばっバカいってんじゃねーよこの・・・」
と林田は皮村に十字固めをしかけたが、桃里の顔はこわばっていた。
「おーい!!」後ろから人の走ってくる音がする。振り返ると、店長の藤堂がいた。
「昨日はごめんよ、空気悪くしちゃったみたいで申し訳ない。お詫びと言っちゃ
なんだけど、この近くに島があるんだけど、その中に小さな神社があってだね、
そこにお参りするカップルが幸せになることで有名なんだ。君たちの幸せを祈ってる
から、どうだい?」「あらいいわね!部長いきましょ!ついでに頭のこともお願いしたら?」
「てめえは・・あ、どうもありがとうございます。せっかくのご好意だし、行ってみようぜ!」
「でもどうすんのよ。あの島でしょ?けっこうあるわよ。泳いでいくわけにもいかないし」
「向こうにゴム製のボートがあるぞ。あれに乗っていけば・・って、でもありゃ有料だな。
時間かかるからけっこう絞り取られるな。どうするもんかな・・・。」
「それなら、あたちに任せて!おーい、ミスター!」ベリ子は電話をかけた。
112僕だけの夏(27):04/10/31 22:37:05 ID:6JCP5j55
すると、海の向こうから波を蹴散らして豪華なボートらしきものが走ってくる。そして、
波打ち際で止まった。「うおっ!!!!」「お待たせいたしました、お嬢様。」
「・・・ベリちゃん、相変わらずすごいね・・・」林田たちは寒気がするほど関心した。
「それにしても、昨日一日だけでいろんなことあったわねー。」
「ホントに大変だったな。こんな経験二度とできねーぞ、思い出ついでにおめえも覗いときゃ
良かったのによー。」「だからてめえは檻にぶち込まれるっつーの!」
ふうと溜息をつくと、林田はちらりと桃里を見た。桃里も昨日一日だけでいろんな
ことを経験し、相当参ってるようだった。
「いやいや・・ホントいろいろあったね。林田君。」「は・・はは、そうですね。」
「何かいろいろ誤解与えちゃったみたいで・・。とっさのその場しのぎに林田君を惑わせる
ようなことしちゃったね・・。ごめんね、林田君。」
「は、はい・・・(うう・・本心ならいいけど、それは虫がいいよなぁ・・)」
「でもね・・・」と呟くと、少し顔を赤らめて押し黙った後、にこりと林田に微笑んだ。
「でもね、楽しみにしてたのは、ホントだよ!」ホアアア・・・林田は萌え死にそうになった。
「けっ!んだよいい雰囲気醸し出しやがってよ!」皮村は部屋の隅っこで愚痴をこぼした。
「まあいいじゃないの。こういうのがあたしたちの居場所なんだし。部長とモリモリに
こういう雰囲気にしてもらわないと部の空間が成り立たないんだし。」「たしかにな。」
「お待たせしました。到着でございます。」おおお・・・思わず一同は声を出した。
いわゆる都会とはかけ離れた、多くの森林におおわれた自然色豊かな景色であった。
「すごいな・・・こんな所に・・こんな素敵な場所があったんだな・・・。」
「また来てみてーよな。」「だわね。ここで食べるものはおいしーでしょーね。」
自然味あふれる情景を楽しみながら、一同は神社に到着した。
昔から伝わる格式高い空気を醸し出す神社であった。林田たちは願いごとをした。
113僕だけの夏(28):04/10/31 23:40:54 ID:RJ0IAhMh
『・・・よって○○地域では夕立のおそれがあり、警戒が必要です・・・。』
「まずいな、林田君たち大丈夫かな?早く戻ってくれるといいんだけど・・・」
偶然天気情報を見ていた藤堂は林田たちの身を按じた。しかし、自体は予測しえない
方へ向かっていた。
「えー?マジかよ藤原?」「だからさ、あの二人の仲を高めるためにあたしたちだけ
先に失礼しちゃって2人だけ残そうってこと。部長がどう出るか見ものだわ。」
「それは、あの林田にしてもまずくないか?」「大丈夫、あのへたれのことだもん、
何もなしで終わるかもよ?」「それはそれで笑えるけどな。ハハハハハッ」
「部長。」藤原は林田に声をかけた。「あたしたち先に帰っちゃうけどいいかしら?」
「え、もう帰んのかよ。もっとゆっくりしてけばいいだろ。空気がきれいだぜ。」
「いやー、なんかお腹もすいちゃったし・・。また後で迎えに来るわ。いいでしょ?」
「しょうがねえなぁ。逃げ帰ったりすんなよ。」「わかったわw(誰がじゃハゲ!!)」
こうして藤原たちはベリ子をなんとか説得して、帰ってしまった。林田は集合場所に
誰もいないのを見て、やっと図られたことを悟った。
「くそーやられた!!(で、でもこれってチャンスってことだよな・・。これって、
まさかあいつら・・)」
「うーん、やられちゃったなー。ちょっとそこらへんでも歩いてようよ、林田君。」
「え、ええ、森さん。」こうして2人は森の中を散歩することとなった。
普通は絶好のチャンスなのだが、ほとんどたあいもない話でお茶を濁すにとどまった。
しかし、林田は林田で昨日の浴場での出来事が忘れられないでいた。
(も、もし・・・あれが森さんだったら・・やべ血が・・ゴクッ)
桃里も、林田の姿を忘れられないでいた。
(は、林田君のアレ・・・大っきかったな・・。お父さんのしか見たことなかったし・・)
林田のナニは、寝起きともあっていきり勃っていた。とくに桃里に関するエロい夢を
見ていた途中だったので、なおさらであった。
114僕だけの夏(29):04/11/01 00:36:18 ID:3Sis9Vsm
ポツッ・・・ふいに林田は頭皮から雨の匂いを感じ取った。センシティブな林田の頭皮は
すぐに雨の到来を直感できた。「まずいっ!雨だ・・・。森さん、行こう!」
「えっ行くってどこへ・・?」「どこでもいいんですよ、とにかく休憩所へ!!」
しかし、雨は次第にきつくなり、バケツの水をひっくり返したような大降りになった。
おまけに、風も出てきた。「きゃあああ・・」「森さん、しっかり!!」
林田は懸命に桃里の手をひいて走った。目印となる休憩所を目指すべく、走った。
「なんだって!?島に置いてきた?大変だ・・・この様子じゃ波も高くなるぞ!船は
当然出せない。林田君たちが無事に休憩所にいればいいんだが・・・」
「ふ、藤原・・・」「・・予想外のことになったわ・・・(部長、無事でいて!)」
「桃ちゃんーー!!今助けにいくョーー!!」「綾川先輩、危ないですから!」
「お嬢様、どうかお気をたしかに!」「グスン・・・桃ちゃん・・・。」
「ぶちょー・・・僕は待ってる。いつでも待ってる!!」「アーー・・ウー・・」
その頃、やっと小屋を見つけた林田は慌てて転がり込んだ。しかし、二人ともずぶぬれで
もはやそれは服としての機能を果たしていなかった。桃里の下着が透けて見えるのだが、
そんなことも気にせず林田は服を脱ぎ、絞った。しかし桃里は脱げるはずもなく、そのまま
じっとしてた。夏とはいえ海の上であり、辺りは冷えだした。「うっ寒い・・・。」
林田は上半身裸になったが、桃里は服を脱がずじっとしている。桃里は震えだした。
幸運にも、テーブルの上にシーツがかぶせてあった。林田は慌ててそれを桃里にかけた。
「ごめんね・・林田君。」「いえ、俺のせいです。もっとしっかりしてればこんなことには・・」
林田は待ったが、雨は止んでくれる様子もない。「林田君・・寒いね。」
ドキン・・こんな時になに考えてんだ俺は。そう重いながら、林田は振り向いた。
桃里は実に冷たそうだ。桃のように薄赤い頬も仰向けになった魚のように白くなっている
気がする。そう感じた林田は、決心して桃里の側に寄り添った。
「林田君・・・。」「何があっても、側を離れないです・・森さん・・・」
小屋に打ち付ける雨が二人をあざわらうかのように降り続ける。
115僕だけの夏(30):04/11/01 00:37:55 ID:3Sis9Vsm
しばらく時間がたった。桃里は目を閉じている。林田は冷静になり、やっと自分の
おかれている状況を理解した。「ぶへぇ!何をやってるんだ俺は、どさくさに紛れて・・
サイテーだな。」そして、ちらりと桃里の胸元に視線を寄せた。白色のブラジャーが
透けて豊満な胸を映し出している。林田はつばを飲み込んだ。さらに深く寄り添った
林田は、何気なく独り言に走った。「は・・はは、皮村だったら肌で暖めてください。
とか言っちゃったりしてな・・なはは・・。」「え・・」!!!!???
桃里は起きていた。またも肌寒さで目が覚めていたのだ。「林田君・・脱いで・・ほしいの?」
どうやら、「皮村が」のくだりの部分は聞こえていなかったようだ。
「ええええっ!!あうあ・・・あ・・qwsでrftgyふじk」
「・・・・・・でも・・・いいよ。」「・・・・・?」「林田君になら・・いいよ。」
そういうと、桃里は立ち上がって後ろを向いた。そして、ずぶぬれになった服を剥ぎ取り、
同じくずぶぬれのブラジャーも外した。そして、先端だけを手で隠してこちらを振り向いた。
それでも林田には十分だった。
ボ ー イ ズ ・ ビ ー ・ マ ン ビ シ ャ ス !  
林田は頚動脈を切られたかのように天井まで血を吹き出した。桃里は林田に寄り添って、
肌をすり合わせた。ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン・・
肌を通して直接鼓動が聞こえてきそうだった。林田はシーツに桃里と一緒にくるまった。
「林田君の肌・・・あったかい。」「も・・森さんも、です・・・。」
大量の血を吹き出したこともあって、林田は睡魔に捕らわれてしまった。
------------------------------------------------------------------------------
「いたいた!いたわ!」それからさらに数時間たって、藤原たちは再び島に到着した。
「おー林田!!生きてたか!!よく頑張ったな!!」「桃ちゃーーん」
「あらもー、やーねー、一緒に包まっちゃって、お似合いなんだか・・・・・」
あああああああああああああああああああああああああ  藤原は我を忘れて叫んだ。
「どうした藤・・・ぎええええええええええええええええ」シーツを覗き込んだ2人は
絶句した。空を翔る虹があざ笑うかのように空にたなびいていた。
116僕だけの夏(31):04/11/01 01:03:39 ID:3Sis9Vsm
「ぶ・・部長、あんた・・・」「林田・・・」2人は銅像のように固まっていた。
「どうちたの?2人ともー。」ベリ子が小屋に入ろうとしている。
「やばっ!!お嬢が見たら錯乱しちゃうわ・・ミウミウ!!悪いけど、お嬢をどっか
連れてって!!」「ハ、ハーイ・・・」ミウラはベリ子をむんずと掴むと、
遠くへ連れて行った。「何でー!?桃ちゃんに会いたいョー!ミウミウ離してョー!」
ベリ子は連れられていった。「ごめんねお嬢・・到底見せるわけにはいかないわ。」
こうして服を着せた後、一同は再び船で旅館へ戻った。以来、林田と桃里は気まずそうな
空気をつくっている。その後の武道場の練習でも、2人はお互いに顔を合わせようとは
しなかった。
「おい藤原・・・どうすんだよ。あいつら話そうとしねーぜ・・・」
「部長は何にもしてなかったというけど・・ま、それはあの男のことだからホントの
ことなんでしょうけど、あの2人、柔道部の雰囲気を壊したって思ってるんじゃないか
しら・・とにかく、このままじゃあたしたちの居場所までなくなっちゃいそうだから、
何とかしなくちゃね。」そう言うと、藤原はチョメジを呼び出して話をした。
休憩時間、林田は武道場の縁側で休んでいた。桃里に対する責の念でいっぱいだった。
それは桃里の方も同じであったが。そこに、チョメジが現れた。
「亀太郎。」「・・・チョメジか・・。」「なぁ亀太郎。そう気を落とすな。人間
誰しも自分で抑えきれぬ衝動というのはつきもの。お前がどのような行動を桃里殿に
とったのかは知らぬが、逃げていても過去は戻ってこない。現実と向き合うのだ。
前へ進んでほしい。せっしゃが言うことは、それだけだ。」そういうと、チョメジは
引き下がった。沈んでいた林田は、ゆっくり上を向いた。
(男林田、こんなとこで逃げてちゃダメだ!男として、森さんと話をしなきゃ・・。
ケジメをつけなきゃ!!)チョメジは桃里の方にも出向き、説得していた。ベリ子に
慰められていた(ベリ子は事の事情は知らないが)桃里も、この事を承諾した。
すべては、この合宿最後の夜にかかっていた。
117僕だけの夏(32):04/11/01 01:04:29 ID:3Sis9Vsm
夕食の時間が過ぎ、入浴後、林田と桃里を除いた一同は男子部屋に集まった。
「何なの虎呂助ー?」「コロスケ!桃ちゃんがどうかしたの?」「・・・・。」
藤原は静かに切り出した。
「いい?よく聞きなさい。あたしたちはいま岐路に立たされてんのよ。この部が
これから上手くいくか、全て部長とモリモリの行動にかかってんのよ。事によっては
部が存続できなくなることもあるから、覚悟なさい。」
「そっそんな・・!」「いやだョ!!」「とにかくあたしたちは見守るしかないわ。」
「でも虎呂助、どうやってぶちょーたちを見るの?」「これよ。」藤原はテレビを
つけた。しかし、番組ではなく明らかに旅館の部屋らしきものが映っている。
「これ、あたちたちの部屋だョ!」「そうよ、今晩部長とモリモリとで、ここで
ゆっくり話をしてもらうことにしたの。これからの柔道部にも響くわ。ここでケジメを
つけてもらわなきゃね。今晩が山よ。」「・・」「・・・」「・・・・」「・・ZZZZZ」
一人だけ空気を読めない男がいたが、それは仕方が無いとして、藤原たちはテレビの画面に
見入った。ちなみにタネはというと、皮村のビデオカメラを部屋に仕掛けただけの話だった。
盗撮のようだが、いた仕方ない。もしもの時は総出でフォローにいくつもりだ。結果的に
それで壊れるのならば仕方が無い。そう藤原は腹に決めていた。
「おい、きたぞ・・・。」「ええ・・・(部長!しっかり!男を決めるのよ!)」

「・・・・・。」「・・・・・・。」林田と桃里は気まずい空気だった。お互いに自分たち
の行為を悔やみ、なかなか切り出せないでいた。しかし、林田は勇気を振り絞って話始めた。
「森さん・・。」「林田君・・・。」「ごめんね森さん。ああいうことになっちゃって。
俺・・・そんなつもり全然なかったんだ。でも、結局あんなことになっちゃって・・・
あいつらになんて言ったらいいか・・。」「い、いいよ。もともと私がやらしいかっこして
誘ったような感じだったし、ベリ子も気にしてないから。」「・・・・・。」
また会話が止まった。こうして話して止んでの繰り返しで時間は過ぎていく。
林田は溢れる思いを抑えきることはできなかった。
118僕だけの夏(33):04/11/01 01:06:27 ID:3Sis9Vsm
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン・・・両者の胸の高鳴りが交差する。
林田の顔には大量の汗が滲む。もちろん桃里にも。林田は勇気を振り絞った。
「初めて森さんに出会ったときから・・なんていうんだろ・・。僕の中で
自分でも抑えきれない感情が湧き上がって・・。ずっと森さんのことしか
考えられなくて・・それを無理やり押し付けようとする自分がまた情けなくて・・」
林田は涙を流して告白した。「森さん・・。俺、森さんのことが好きです!ずっと好きでした・・。」
「林田君・・・。」桃里は口に手をあてて涙を流した。
「うれしい・・。こんなの初めてだよ、こんな形で人に愛されてもらったなんて・・
初めてだよ。」「えー、桃ちゃん!あたちも桃ちゃん好きだョ!!」
ベリ子が通じない叫びをあげる。「バカねぇ、モリモリがいってる愛はそういう愛じゃない
のよ!!家族や友人の愛とは違うんだから!!」皮村はひたすら黙っていた。
「私も・・・林田君のこと好きだよ・・林田君は・・たしかに地味かもしれないけど、
優しくて芯が強くて、みんなをまとめられて明るくて・・憧れだったんだ。林田君みたいな
人。私も好きだよ、林田君。」「森さん・・・。」2人は接近した。
「あっ!!」藤原は慌てて後方を振り返ったが三浦は寝ている。ベリ子を阻止する手段がない。
桃里は、林田の男臭い匂いにクラクラした。これをアドレナリンというのだろうか。そして、
桃里からもフェロモンがただよっていた。林田の息遣いに酔いしれた瞬間、あまりにも
意外で唐突な林田の唇が桃里の唇を襲った。
「は・・・んん!!」林田の舌はしなやかな動きで桃里の口に進行し、桃里の怯える舌を
優しく揉みほぐすように辛め取る。ぬめついた吸引力によって舌をすいあげ、歯茎を愛撫
しながら、歯の裏にまで舌を這わせる。気が付くと、桃里の両腕は林田の左腕1本によって
拘束されていた。さすが男というのか、見境つかなくなったときは凄い力である。その右
腕は、桃里の頭からうなじをやさしく沿っている。舌を吸われ、口内を舐め取られていくうちに、
桃里は下半身が熱くなるのを感じた。同時に、林田の下半身も最高度の勃起を見せた。
林田はどうしようもなく男だった。桃里も、どうしようもなく女だった。
119僕だけの夏(34):04/11/01 01:16:25 ID:3Sis9Vsm
画面を見つめるベリ子の顔は震えていた。これが自分の知っている森桃里なのか。ベリ子
は今自分で見ている桃里が別人のように思えた。「うそだョ・・桃ちゃん・・?」
「お嬢、聞いて。モリモリも女なのよ。これは人間である限り、いえ、生き物である限り
不可避の行為なのよ。お嬢も今にわかるときがくるわ。きっとね。」
「桃ちゃん・・・。」ベリ子は食い入るように画面を見つめていた。
桃里の小さく可憐な唇から、ようやく林田は口を放した。桃里の震える唇から、うっすら
光る唾液の糸がツー・・と音をたてて伸びていく。何よりも林田のそのまっすぐな視線に
桃里はひかれていた。そして、本能をいよいよ抑えきれなくなった林田は、桃里にまたがり、
ゆっくると衣服をぬがしていく。ブラジャーに手を回すが、外し方がわからない。桃里は
来るべき時を思い、自分でブラを外した。カーテンから差し込むわずかな光が、桃里の
たわわにはずむ乳房をそっと映し出している。林田は、桃里の首筋に軽くキスをした後、
その指で乳房をつかみ、ゆっくり刺激を作り出していく。「はぁん・・・・」
(えっ)自分で自分の卑猥な声に驚いてしまう。桃里は自分の声に驚嘆した。こんな
いやらしい声が出るのか。林田のリズミカルな指の動きにあわせて、そのはしたない声の
ボリュームは上がっていく。
「桃ちゃん・・苦しそうだョ。」「いいえ、神秘的だわ。動物は交尾するときは叫び声を
あげないわ。声を出すのは人間だけよ。ホントに人間の力を感じるわ。」
林田の口の香りが、まだ口の中に充満している。桃里の乳首も限界を見せていた。
みるみる先端の突起物が精気をましていく。それを見た林田は、手をしまい、顔を
うずめると桃里の乳房を全体的に舐めまわした。そのいやらしい舌使いによって、みるみる
乳房は汗ばんでいく。チュパチュパチュパチュパチュッチュパチュパチュッ
「うあっあんあんああっ」桃里は顔を斜め上に傾けながら古時計のように首を動かし、
林田の欲望を受け入れていく。お腹の奥底から湧いてくる感覚に耐え、布団のシーツを
握りながら、桃里は耐えていた。林田は動きを止めて静かに尋ねた。
「森さんの乳首・・とてもきれいです。・・・なめ・・たいです。」
「林田君・・・・・・・・・・・・・・・いいよ。」桃里は、全てを受け入れるつもりだ。
120僕だけの夏(35):04/11/01 01:18:19 ID:3Sis9Vsm
林田は意を決すると、桃里の右の乳房の乳首に顔を這わせた。「ああん!!」
同時に左の乳房の乳首を、左手で優しく刺激する。乳首を吸い寄せられる快感
と、もう片方を手で蹂躙される桃里の心は、正常な機能を失っていた。激しく
体を揺らしたせいで一方の手が自由になったが、その手は抵抗する気力も失って
いた。林田は乳房から首筋を舐めあげ、また唇をせめていく。あまりの快感に
思わず涙腺が熱くなる。もはや、自分ではどうすることもできなかった。
「あうっんん、あん、あん・・」蹂躙に耐えようとする桃里を林田は攻め続ける。
動けなくなった桃里を見計らったかのように、林田はゆっくりと桃里のパンツを
ぬがしていく、パンツをすべてぬがし、何からも守られなくなった性器があらわに
なる。「あ・・・林田君、ダメだよ・・。」しかし、もうその声は林田には届かない。
林田は暗闇の中で桃里の秘部を探り当てると、暖かい舌を突き入れた。熱く湿った
ジャングルの中の楽園に欲望という名の舌がうずまいていく。
「んんんんんんんっそんなとこ・・・ああっ・・」経験したことのない快感が、
電流となって桃里を襲う。「だめぇ!んぅ・・・ダメだよ!」体が反り返り、
足は硬直する。身をよじりながら快感をごまかそうとするが、体は正直だ。
許してくれない。林田の舌使いはみるみる鋭さをましていく。
「だめぇぇぇ林田君・・・何か出ちゃうよ!!・・・・・・ンンッ!」
びくっびくっ・・・桃里の体は、数回陸に打ち上げられた魚のように痙攣した。
初めて「イッテ」しまった。桃里はあまりのショックに体をあげることもままならない。
もはや体でしか反応のしようがない桃里を夢中にさせるものが、林田の下半身から湧き
あがってきた。あの浴場前の着替え室でも見た、林田のモノだった。
「森さん・・・も・・もう・・我慢できないです。」林田は顔を震わせながら
自身の武器を、桃里に突き出す。桃里はしばらく見つめた後、ゆっくり手にとって
上下にしごき出した。
121僕だけの夏(36):04/11/01 01:19:06 ID:3Sis9Vsm
下半身を裸にしていきりたった林田のモノに、桃里は口を近づけていく。桃里は
一瞬ためらったが、無理もなかった。だが、しだいに口を近づけ、やさしく加えた。
ペロッ チゥゥゥ・・・チュパッチュパッ
桃里は頭自体を上下に動かして、手と一緒にリズミカルに運動させた。
もはや何も言えなくなったベリ子は、パチンコ球をぶちまけることもできなくなっていた。
「ゴッゴホッ」亀頭が喉の奥にあたり、桃里は口を離した。
「もっ森さん・・・!大丈夫・・・!?」「んーん、ごめんね、林田君。」
そういうと、桃里はまた林田自身をくわえはじめた。
「・・・・・。よくやるわね、ホント。」藤原は2人の様子を画面で見つめ、溜息を
もらした。「ねぇ皮村、珍しいわね。なんか解説の一つでもするのかと思ったらあんた
さっきから喋ってな・・・。」藤原はぎょっとした。皮村は真剣に画面を見詰めて
いる。あの顔にして真剣な顔をされると思わず笑いがこみあげてきそうなものであるが、
とても笑う気にはなれなかった。そして、ズボンの辺りまで大量の涙であふれかえっていた。
月光にそまった涙の色が、よけいに皮村の悲哀さを鮮明に浮き上がらせていた。
しかし、自分の写真を林田のナニを見て興奮した東の上にかぶせており、きっちり役割は
果たしていた。一方、中山朔美も食い入るように画面を見つめていた。
「林田・・・先輩・・・。」中山朔美も顔を赤くし顔を横にそむけながらも、画面を
見つめている。思わず涙腺が熱くなり、こぼれでる涙をしっかり拭きながら、画面を
見つめる。(林田先輩、幸せそう・・・。でも、私は・・。)朔美は頭の中が旋回し、混乱
していた。
最高度に勃起した林田のモノは、もはやくわえられなくなるほど高潮していた。
林田は桃里の頭をやさしくなでると、口先から自身をひきはなした。そして、
遠慮するように、独り言のように静かにつぶやいた。
「森さんの・・中に・・・入りたいです・・・。森さん・・・。」
「林田君・・・。」場の緊張度が最高度に達した。
122僕だけの夏(37):04/11/01 01:52:28 ID:3Sis9Vsm
「あ・・林田君、待って・・。」桃里は押し倒されそうになる前に、林田を止めた。
「何か・・・林田君ばかり攻めちゃって・・ずるいよ。今度は、わ、私が上になり
たいな。ねっお願い・・。」「え・・・でも、上って・・・。」そう、それはすなわち
騎乗位を示すのである。当然桃里は体感したこともない。無論林田自身も。
「・・・。」静寂が場を包んだ後、「でも・・・やってみよ。」そういって桃里は
腰をあげた。林田は仰向けに寝転がって、自身を突き立てた。桃里の視点は、林田の
ソレ1点にそそがれていた。桃里は自分の秘口を林田自身にあてがうと、一気に
つらぬこうとした。「あ・・・っ」思わず電流が貫き、桃里は引き抜いた。
「大丈夫ですよ森さん・・・。焦らないで・・いいですから。」「ごめんね、林田君。」
気を取り直して、もう一度桃里は腰をあてがい、ゆっくり腰を下ろしていく。
濡れていた桃里の秘口は、スンナリと林田を受け入れた。「う・・。」思わず林田は
動こうとしたが、「あ・・ん・・」桃里は思わず林田のお腹をちからいっぱい押した。
「だめだよ・・動いちゃ・・。恐い・・恐いよ。林田君は絶対動かしちゃダメだからね。
私が・・私のペースでやるんだから。」「あ・・・ごめんなさい・・・。」
そういうと、桃里は少し上下に体を動かした。抽象的な表現しかできないが、クネクネ
したものが腹の中をうごめいている感じである。その微妙な感覚を味わいながら、桃里は
次第に腰を左右にも動かし、ひねりもくわえて完全に気をやる体勢に没頭している。
「あ・・ああう・・うう!」今度は、林田の方が悲鳴をあげる。自分のモノがしめつけられ
ていく感覚。苦痛と快感を両立させながら、林田は穴の中へすいこまれいく感覚になった。
もはや理性などどこか遠くへ飛ばしてしまった桃里は、体を前方にかがめ林田の顔と
交差する形になった。そして、林田の顔に自らの顔を近づけ、再び口付けした。
「んん・・・・ん・・・」チュパチュパチュパ・・上としたと、両方の口が優しく
林田を包み込んでいる。腰を激しくグラインドさせながら、濃厚な口づけを交わしていく。
「好き・・好きだよ、林田君。」口を離すと、桃里は林田の首下に顔をうずめ、さらに
激しく腰をグラインドさせた。
123僕だけの夏(38):04/11/01 01:53:12 ID:3Sis9Vsm
「あぁ・・なんかわかんないけど、・・・・すごくいいよ。」桃里は自分でも
理解できないほど、本能のみの言葉を発していた。自分の口から放つ言葉を、
自分で制御できない。「あぁ・・・森さん・・・そんなに動かしたら・・
で、出ちゃいますよ。」「いいの。一緒におかしくなろ、ね、林田君。」
「ちょっとだめよ〜〜!!」藤原は全ての計算が狂った様にたちあがった。
「モリモリ何考えてんの!!ダメよ!あんた保健の時間寝てたわけ!?そんなこと
したらどうなるかわかってんでしょうねー!」届くはずのない声を、ひっしに絞り
あげる。「うっうっ桃ちゃん・・。」ベリ子はハンカチを噛みながら涙を流して
いる。恋愛ドラマでも見るかのように。そうしているうちに、林田の忍耐力が
限界を超えた。「森さん・・・もう駄目です・・・イキそうです・・。」
「じゃ・・じゃぁ・・2人で・・一緒にいこうよ。ねっ・・・ああ〜〜〜〜〜!!!」
「うあう・・・・!!」2人の結合部から、ささいな液がつーと垂れ落ちた。
桃里はふるえる腰を離し、激しい呼吸のままねっころがった。「は・・林田君、
気持ちよかった?」「あ・・・えっと・・その・・・」「え・・・?」
「その・・・少ししか出なくって・・・やっぱ自分のペースじゃないとだめみたい
です・・・。」「・・・・・・・。じゃあ今度は林田君が攻める番だねw」
「もう知らないわ!!あたしホント知らないから!!」藤原は投げやりだ。
「桃ちゃん〜〜・・。あたしの桃ちゃんはどこ?どこなノ?」ベリ子は涙と鼻水が
口元をぬらし卑猥な言葉つきになっている。藤原は、ベリ子の前に座った。
「違うわ、お嬢。部長もモリモリも生き物の運命に従ってるだけ。どんなことがあっても
モリモリは今までのモリモリと変わらないわ。もちろん、お嬢の知ってるモリモリよ。」
「ホント・・?桃ちゃんどこにもいかない?」「いかない!だから信じてあげて。」
「・・・わかったョコロスケ。ごめんね。」「いいのよ、無理もないわ。」
そんなことよりも、皮村の涙が止まらない。藤原は皮村の姿を見て、不覚にも目頭が
熱くなった。「何て不憫な子なのかしら・・。」カーテンがあざ笑うかのようにざわめく。
124僕だけの夏(39):04/11/01 01:55:48 ID:3Sis9Vsm
「い・・いきますよ、森さん。」桃里を壁に座らせ、足を開かせた林田は、
ゆっくり腰をあてがっていく。「うん・・・きて・・。」ぶるぶると震えながらも、
もはや抗えない状況を察し、桃里は目をつぶりながら林田の挿入を待っている。
林田は一息つくと、一気に体を前方へ押した。「ん・・!!」腰がずんと動き、
桃里は顔を上へ向けた。桃里の肉体は、自然と林田自身を、砂漠をただようものを
オアシスへと導くように受け入れていく。ゆっくりとリズミカルに林田は腰を動かして
いった。最初はやさしく、だんだん強く。皮村に教えられていたどうでもよかったはずの
知識が、まさかこんなところで活かされようとは、思いもしなかった。月光に照らされて
重なり合う2人の肢体は、ニチュニチュと卑猥な水音に包まれていく。
「うあっあっんっあっあっ痛い・・痛・・」時節結合部からううすら血もにじんでいる。
しかし、それを乗り越える快感の方を、桃里の脳は選択していた。桃里は林田の
首の後ろに両手を回し、駅弁チックな体勢で没頭した。
「藤原・・・オレ・・。」やっと皮村が口を開いた。藤原はくちびるを噛むと、一目も
はばからず叫び散らした。「何よ・・・あんたが悪いんじゃないの!!同情でも誘おう
ってわけ?二度もチャンスを逃して・・・バカみたい!自業自得よ!!」
しかし、皮村は反論しようとはしなかった。「オレはバカだ。それでもいい。だから、
そんな自分と向き合いてぇんだ・・。逃げねえよオレは。」「皮村・・・。」
「藤原・・オレ・・・もう我慢できねえんだ。」そういうと、皮村はティッシュを
取り出し、ズボンを下ろした。藤原は事情を飲み込み、女子に見えないよう皮村の
横に座った。「いいわ、ほら、かくしておいてあげるから、やんなさい。」
「恩にきる、藤原・・・。」そうして、皮村はしごきだした。ベリ子には皮村が何を
しているのか理解しかねたが、朔美にはわかった。「皮村先輩・・・。」
そうつぶやくと、朔美も自分の乳首を自分でいじり始めた。そしてもう一方の手で
急所を刺激し、桃里の姿を自分の姿と照らし合わせた。「ああ・・林田先輩・・」
小さな部屋に、それぞれの思いが響いていた。一人夢心地の幸せ者を除いて。
125僕だけの夏(40):04/11/01 02:06:34 ID:3Sis9Vsm
麻薬が体になじむように、苦痛もしだいに失せていく。今となっては、もう快楽
しか神経は受け入れてくれない。桃里は頭の奥に響くような快感を感じていた。
「うあっ あっ ああっ ああんっ うああっ あうっ あうんっ あうう…」
林田も桃里を直視できず、顔を上へあげたままだったが、しだいに桃里の目を
見ながら体を動かした。桃里も、林田の顔を見つめてさまざまな感情に耐えようと
している。
「あっうぐ・・・あっ・・あん・・もうだめぇ・・へんになっちゃう。」
「お・・・オレも・・いきそうです。」林田のピストン運動が2次関数のように
速度をましていく。
「森さん!!!」グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ
林田のピストンのリズムに合わせて、桃里は呼吸をするしかなった。
「もう・・・イキ・・・ますっ!!」林田の声が高ぶる。ズンズンズンと突かれる
衝撃に背筋はそりあがり、しびれる快感に脳髄・脊髄は正常な感覚が麻痺していく。
「もうだめ・・・すっご・・・あぁ・・・きもちい・・・・・・あっあっ」
桃里が、壊れていく。
「はぁぁっんんんんあああああん!!・・・」「森さん・・・あああああああ!!」
それぞれが、朽ち果てた。林田は自身を引き抜くと、ねじがとまった人形のように
止まった。桃里の秘部からは愛液がつーと垂れ、水溜りを形成していった。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・終わったね・・・林田君。」「森さん・・はぁ・・はぁ・」
ちょうどそのころ、別室でも皮村は頂点を迎えていた。白濁とした液が、画面の前まで
おもいきり飛び散った。しかし、涙で目が濡れているベリ子には見えなかった。
「おつかれ。」藤原がごしごし飛び散った液を拭くのを手伝いながら、皮村に声を
かけた。皮村も「あぁ。」と返答すると、手元のハンカチで涙を拭いた。
「んっ・・・!!」男子にはばれなかったが、部屋の奥で朔美も果てていた。
「あらっ?皮村後ろの方にも液が飛び散ってるわよ。やーねぇ。」「違ーよ!」
少しづつ、「柔道部」の雰囲気がもどってきていた。
126僕だけの夏(41):04/11/01 02:07:41 ID:3Sis9Vsm
「おい藤原、このまま黙ってひきさがるわけにはいかねえよな、俺たち。」
「え?どういう意味よ。」「決まってんだろ。おしかけんだよ!!」
「えー、何でよ。気まずいじゃない。」「だってあいつらのために何もかも
おれたちが気をつかってやることねえじゃん。まあ一足先の『成人』パーティってことで
いいじゃん?」「ふっそれもそうね。そうしようかしら。じゃあ、みんな
部長たちのとこにいくわよ!!」「おーー!!」
こうして肉でつって三浦を起こした後、一同はそーっと女子部屋のドアへ忍び寄った。
「静かに入るわけにはいかねえよな?」「当然。あたしたちは伊手高柔道部よ!!
あたしたちらしい入り方があるわ!!」そういって、藤原は東をドアの前に立たせた。
そして、東の顔にはりついている皮村の写真を、思いっきりひっぺがえした。
「 目 覚 め ! ! 悪 魔 よ ! ! 」「フォーーーーーーーーーーーー!!!」
東は思い切りドアをぶち破り中に入った。「それー!菊に続くのよ!!」一同も続いた。
「わぁぁぁぁぁぁl、おっお前ら・・・・!!」「ベリ子!!!!」
「林田ー!!童貞脱出おめでとさん!今日はランチキパーティだな!!」皮村は笑顔に戻った。
「桃ちゃん!!おめでとー!!あたちたちより先に大人になったネ!!」涙を拭き、ベリ子は微笑んだ。
「お嬢、ちょいとそれはまたニュアンスが違うわよ。」
「林田先輩、おめでとうございます。幸せに・・・なってください。応援してます。」
「中山・・・。」いつもの雰囲気がもどった。
重かった部屋の空気も、みちがえるように明るくなった。夜の間、その部屋の歓喜は
消えることはなかった。それぞれが歌い踊り、憎悪悲哀を除く感情を全て出し切った。
林田と桃里はわらってお互いに顔を見合わせた。桃里は再び涙を流し笑顔につつまれた。
「これからも・・・どうぞよろしくお願いします!林田君!」「こちらこそっ!森さん!」
「いえーーーーーーい!!亀太郎!!今日は祭りだ!!存分に楽しめい!!」
「こらーチョメジ!酔っ払ってるぞ!藤原に影響はないのか?」「大丈夫よ、別物だから。」
ちなみに壊れたドアの修理代は当然ベリ子が払ってくれた。
127僕だけの夏(42):04/11/01 02:09:41 ID:3Sis9Vsm
さまざまな思いを胸に、林田たちは旅館を後にした。
「さよーならー!!とても楽しかったよ!!来年もまたきてくれー!!」
海の家の店主である藤堂が見送った。「また来ます!!さよーならー!!」
「そんな経費はたしてあんのかしらね?」「そういうなよー!!ここは
ドラマティックにまたくるっていうとこじゃねーかよー!!」
こうして一同は近くのバス停まで向かった。「桃ちゃん大丈夫?」ベリ子が桃里に尋ねた。
桃里は少しよろけていた。「いや、その・・なんというか、林田君とっても激しかった
から・・・」「・・・・・・(赤)。」「あらあら、はりきってたのね。若いわねー。」
「へっ!んだよ!!気持ちよくって上手く動けネーってか!?言っとくがな、
オレはちっとも羨ましくなんかねーぞ!!」「はいはい。」しかし、皮村には期する思い
があった。「悪い。オレ、ちょっとそこらへん歩いてくるわ。まだ時間あるだろ?」
「あら青春イングでもするつもり?青の時代ねー。」「うるせぇ!オレは行くからな!」
そういって皮村は一同を後にした。皮村は海の側に来て、ポケットから昨日のビデオの
フィルムを取り出した。これを複製して売ればぼろもうけだ。そんな考えがあった。
しかし、皮村は自問した。「オレは・・・・・」佐藤ちえの顔が浮かんだ。しかし、
すぐに消した。「オレも・・・頑張らねーとな!」そういって皮村は勢いをつけて
フィルムを海へ投げ捨てた。水平線にかかる雲が心地よかった。
皮村薫。彼が後にプラトニックな愛とSEXのせつない物語を描き、AV業界に
大革命をもたらし、「高橋がなり2世」の異名をとるようになるのは、まだ少し
先の話である。



-------------------------THE END----------------------------------------
128438:04/11/01 02:12:41 ID:3Sis9Vsm
さんざん長かったですが、僕からは以上です。更新停止してた日を
埋めるべく、最後の方連投で申し訳ありませんでした。最後まで
この駄文をご愛読いただいた方には、感謝申し上げます。
129名無しさん@ピンキー:04/11/01 21:54:06 ID:f3iCw0B3
面白かったですよ。 お疲れ様です。
130名無しさん@ピンキー:04/11/02 12:17:05 ID:iDmIUPYM
>>438
GJ!!激しくおつかれ。
131名無しさん@ピンキー:04/11/04 04:07:30 ID:KO9sLIdB
>>438
乙!
楽しく読ませてもらいました
132名無しさん@ピンキー:04/11/05 00:11:50 ID:Vyy1lB2c
保守age
133名無しさん@ピンキー:04/11/08 22:31:05 ID:VPx43m1F
保守だョ。
134438:04/11/10 00:14:19 ID:5Vx6OjrZ
みなさま感想ありがとうございます。自分で自分の作品
読むのもなんですが、ちょっと最後は強引だったかなと
いう感じがしました。後、朔美タンを林田と絡めること
ができなかったのも反省です。もし改善すべきところ、
アドバイスなどあればご意見をお寄せください。今後の
参考にしたいと考えております。
135名無しさん@ピンキー:04/11/11 18:49:18 ID:K/+GG6IC
>134
キャラクターの特徴も出ているし、
きっちりエロだし大変楽しく読めました。

アドバイスというか、読んでて思ったのですが、
改行とかに気を使うともっと読みやすくなると思います。

例えば↓
「んんんんんんんっそんなとこ・・・ああっ・・」経験したことのない快感が、
電流となって桃里を襲う。「だめぇ!んぅ・・・ダメだよ!」体が反り返り、
足は硬直する。身をよじりながら快感をごまかそうとするが、体は正直だ。

を、こう改行するとか。
「んんんんんんんっそんなとこ・・・ああっ・・」
経験したことのない快感が、電流となって桃里を襲う。
「だめぇ!んぅ・・・ダメだよ!」
体が反り返り、足は硬直する。
身をよじりながら快感をごまかそうとするが、体は正直だ。

勝手に文章使っちゃってすいません。
これからも頑張ってください。待ってます。
136438:04/11/12 00:19:53 ID:udCObxta
>>135
うおおおおお、ありがとうございます。細部まで目を通して
いただけたのですね。感激です。わかりました。今後の参考に
したいと思います。感謝です!
137名無しさん@ピンキー:04/11/13 20:00:22 ID:DCiTblml
 
138名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:51:03 ID:2imbtrGt
>>136
俺も改行ぐらいかな。注文つけるとしたら。
キャラに関しては、文句なしです。
あとは、朔美タンの出番をもう少し増やして欲しい。
最近、朔美タンが不憫で仕方がないから、朔美タンが幸せになるような
話も、できれば書いてください。
139438:04/11/14 22:36:09 ID:FLI3QIvA
>>138
またまた感想キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
感謝です。朔美タンの扱いは難しいですが、頑張って
みようと思います。とりあえず、他氏の作品も
いろいろ参考にしたいですね。まだ見習いの身程度だと思うので、
いろいろ吸収させていただきたいです。
140名無しさん@ピンキー:04/11/16 19:34:30 ID:9Z0bad5F
沢近愛理・工具楽我聞・藤原虎呂助が答える
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1100599046/l50
141名無しさん@ピンキー:04/11/19 23:44:43 ID:MzBj7rxu
保守だョ
142438:04/11/23 00:10:42 ID:bG4WYBkj
またSSが思い浮かんだので、近いうちにまた載せようと思います。
ベリ子ー桃里と来たので、今度は、朔美タンにスポットを当てようと
思います。改行にも注意したいと思いますので、駄作ではありますが、
また頑張りたいと思います。
143名無しさん@ピンキー:04/11/24 20:17:19 ID:6Mob7kRT
>>438
期待してます。
144前スレ64:04/11/27 09:31:20 ID:zWtR7w75
SSの方、ずいぶんほったらかしにしていてすみません。
(半角板の方に貼られていた絵を見て思い出しました。)
ここしばらく、なかなか文章が書けなかったのですが、
最近少し復調してきたので、続きを書こうかなと思ってます。
今日、明日と旅行に出かけるので無理ですが、
来週ぐらいには続き(と言ってもそれほど長くありませんが)を
載せられると思います。
本当に長いこと待たせてしまって、申し訳ないです。

>>438
遅くなりましたが、SS楽しく読ませてもらいました。
438氏の作品は本当にほのぼのとしてて、読後感がいいです。
次は朔美ちゃんですか。
どういう話になるか、楽しみにしてます。
145名無しさん@ピンキー:04/11/28 22:51:11 ID:dGgA7EeJ
>>144
期待してます。
146438:04/11/29 00:05:43 ID:HHQ+18Co
64氏お久しぶりでございます。
ネタはある程度できあがったんですが、下書きはあんま
進んでないんです・・・(欝 64氏の素晴らしい作で
食いつないで頂きたいっす。期待してます。
147名無しさん@ピンキー:04/12/01 00:42:16 ID:9bAErNfX
楽しみにして待っています
148前スレ64:04/12/04 15:34:11 ID:YcDi0l3J
今週じゅうに書くと言っておきながら、随分と遅れてしまいました。
遅れに遅れて季節はもう冬ですが、とりあえず「夏の終わりに」の続きを
載せていこうと思います。
149夏の終わりに(11):04/12/04 15:37:27 ID:YcDi0l3J
「あっ、中山さん、ちょっと待って。」
奥野有里がトイレに行こうとする朔美に声をかける。
「えっ、何、ユリさん。」
「トイレに行きたいって言ってたけど、大と小のどっち?」
「ええっ!!?」
有里の質問に驚く朔美。
「ま、まさか、ユリッペ・・・いくら何でもスカトロはまずいよ。」
横たわっていた幸子が、起き上がって驚いた口調で有里に話し掛ける。
「さ、さっちゃん・・・」
幸子の言葉を聞いて、またしても少し引き気味の吉田みゆき。
「アンタは黙ってな。話がややこしくなるから。
で、どうなの、中山さん。大と小のどっちなの?」
冷静な口調で奥野有里が朔美に話し掛ける。
3人の会話を不安そうに聞いていた朔美だったが、有里の迫力に恐る恐る答えた。
「えっ、しょ、小の方だけど・・・」
それを聞いた奥野有里のメガネがキラリと光った。
「そう、小、小なのね。」
「う、うん・・・」
その様子を見ていた幸子が何かを思い出す。
「もしかしてユリッペ、あれをやるつもり?」
「そうよ、準備するから、アンタも早く起きて。」
「わかった。」
幸子は返事すると、意味深な笑みを浮かべて朔美の方を見つめた。
奥野有里も、メガネをキラリと光らせて、朔美の方を見つめていた。
「何だかわからないけど、面白そう。」
2人の様子を見て、興奮するみゆき。
一方、
(えっ、何、これから一体何が始まるんだろう?)
朔美だけが、2人の意味深な表情を見つめながら、トイレに行くのも忘れて立ち尽くしていた。
150夏の終わりに(12):04/12/04 15:41:42 ID:YcDi0l3J
そして・・・

「ヤダ、こんな格好。さっちゃん、離して、離して・・・」
朔美の体は幸子に抱えられていた。
幸子は、子供におしっこをさせるかのように両足を持った格好で、朔美を抱えていた。
そのため、朔美の大事な部分は前から丸見えになっていた。
「大丈夫だよ。中山ちゃん。今日は私達以外は家にいないから。」
「いや、そういうことじゃなくて・・・」
幸子と言い争う朔美。
「中山さんのアソコ、綺麗な色してるね。それにまだ幼いって感じがしてかわいいし。」
「でしょー。私も中山さんのアソコ見て、同じこと思った。」
そんな二人をよそに、奥野有里と吉田みゆきの二人は、朔美の秘所の話で盛り上がっていた。
その二人の話が聞こえてきて、耳まで真っ赤になる朔美。
そうこうしている内に、4人は浴室にたどり着いた。
幸子の体が大きいためか、普通より少し広い浴室だったが、さすがに4人で入ると少しせまく感じた。
浴槽にはお湯が張られていた。
「アンタ、お風呂沸いてるわよ。」
「イヤ、ホラ、終わった後で、みんなで風呂に入ろうと思って用意してたんだ。」
幸子は笑顔で有里に話す。
「全く、こんなことは用意周到なんだから。」
浴槽に張られたお湯を見つめながら、有里は少し呆れていた。
「あの・・・話の途中で悪いんだけど・・・」
朔美が有里に小さい声で話し掛ける。
「どうしたの、中山さん。」
「私、トイレに行きたいんだけど。」
「ああ、おしっこがしたいって言ってたわね。」
そういうと、有里は幸子に合図を送った。
それを見た幸子は、朔美の足をより高く持ち上げた。
「さあ、おしっこならここでしてもいいわよ。」
有里が怪しい笑みを浮かべながら朔美に話し掛ける。
「ええっ、こ、ここで?」
朔美は有里の言っていることが一瞬よくわからなかった。
151夏の終わりに(13):04/12/04 15:45:55 ID:YcDi0l3J
「ダ、ダメ、ちゃんとトイレにいかせてよ。」
「大丈夫だって。湯船にさえおしっこ入れなきゃ、流せば済むから」
「さっちゃん・・・」
「いいわよ、中山さん。早く済ませちゃって。」
そう言うと、朔美を抱えている幸子の前でかがんで、有里とみゆきは朔美の秘所をじっと眺め始めた。
「イヤ、ダ、ダメ・・・」
もうかなり来ている尿意に耐えながら、必死で訴えかける朔美。
「二人とも、ズルイよ。これじゃ、私何にも見えないじゃんか。」
楽しそうに覗き込んでいる二人を見て、不満を漏らす幸子。
「まあまあ、アンタにはトリを務めさせてあげるからさ。」
「ホント?約束だよ、ユリッペ。」
二人の楽しそうな会話を、朔美は懸命に尿意に耐えながら聞いていた。
「中山さんのアソコ、ヒクヒクしてる。」
じっと観察していた吉田みゆきが、みんなに聞こえるように話す。
「ヤ、ヤダ、そんなこと言わないで。」
「あら、中山さん。おしっこじゃなくて、別のものが出てきてるわよ。
私達に観察されて興奮してるのかな。」
「ち・・・違っ・・・」
「中山さんが早くおしっこ出せるように、私も手伝ってあげるからね。」
有里はそう言うと、朔美の秘所に手を伸ばして、弄び始めた。
「やっ・・・ダ・・・ダメッ・・・ああん・・・」
有里の指の動きに、朔美の口から思わず声が漏れる。
「じゃあ、私も手伝ってあげるね。」
吉田みゆきは、朔美の乳首を指で刺激し始めた。
「はぁっ・・・ああっ・・・あん・・・あっ・・・」
「ホラホラ、我慢しないで、出しちゃいなさいよ。」
有里の指の動きが激しくなる。
「やあ・・・ああっ・・・んっ・・・んはあっ・・・あう、あううっ・・・」
激しい快感に朔美の顔は歪み、口からは喘ぎ声が漏れていた。
「中山ちゃん、本当にカワイイよ。」
そして、朔美の体を抱えていた幸子も、朔美の悶える様子を見て興奮していた。
152夏の終わりに(14):04/12/04 15:49:02 ID:YcDi0l3J
有里とみゆきの愛撫はますます激しくなっていった。
「ダ・・・ダメ・・・それ・・・以上は・・・あああっ・・・」
「我慢しなくてもいいのよ。中山さん。」
朔美の耳元でやさしく話し掛ける有里。
「そう、中山さん。我慢しなくてもいいのよ。」
もう片方の耳元で、吉田みゆきがやさしく話し掛ける。
二人にやさしい言葉を耳元で囁かれて、朔美の緊張が一瞬緩んだ。
その瞬間を奥野有里は見逃さなかった。
キラリと怪しく眼鏡を光らせると、朔美の秘所に今まで以上の刺激を一気に与え始めた。
「ああああっ・・・・ダメ・・・出る・・・・出ちゃう・・・よ・・・・」
「いいよ、思い切り出して。」
そう言うと、尿道を指で刺激を与えた。
「ダメ・・・出ちゃう・・・・出・・・ちゃう・・・ああああっ・・・・」
朔美の秘所がヒクヒクしだすと同時に、朔美の秘所から黄金水が放物線を描いて飛び出した。
シャアアアアアア
「あああっ・・・・ああっ・・・・」
体を脱力させて、声をあげながら、朔美はしばらくの間、放尿し続けた。
両足は幸子にがっちりと抱えられているため、朔美の放尿は2人からは丸見えだった。
「中山さん、気持ちよさそう。」
朔美の表情を見つめて、ポツリとつぶやくみゆき。
長い間耐えて来た尿意から、ようやく解放された安堵から来る表情を朔美は浮かべていた。
よほど耐えていたのか。随分長く放尿は続いたが、しばらくすると放尿も止まった。
「やっと、止まったわね。」
そう言いながら、朔美の秘所を見つめていた有里があることに気づく。
「中山さん、どうやらさっきのでイッちゃったみたいね。」
よく見ると放尿の後半に出ていた液体には、おしっこ以外のものも多分に含まれていた。
朔美はグッタリとなっており、朔美の体を抱えている幸子の体にもたれかかっていた。
その時、朔美を抱えていた幸子の秘所からシャアアアアという音が聞こえてきた。
「ちょっと、ちょっと、何で、アンタまでここで漏らすのよ。」
有里が幸子に話し掛けたが、幸子の表情を見て全て悟った。
そう、朔美を抱えていた幸子も興奮して絶頂していたのだ。
153夏の終わりに(15):04/12/04 15:52:15 ID:YcDi0l3J
「・・・・・・ったく、なんてアンタがイッちゃってるのよ。」
有里が呆れた口調で幸子に話し掛ける。
「あうっ・・・だ、だって、中山ちゃんが・・・」
「さっちゃん、中山さんが悶えてるの見て、興奮しちゃったんだ。」
みゆきが笑顔で幸子に話し掛ける。
「ウ・・・ウン。」
「まあいいわ。それより、ここの後かたずけしましょ。」
「ええっ!!!」
「で、もうめんどくさいから、このままみんなでお風呂に入っちゃいましょ。」
有里が2人に話し掛ける。
「でも、この浴室、今かなりにおうんだけど・・・」
みゆきが有里に話し掛ける。
「ったく、アンタが漏らすからだよ。」
「そ、そんな、私だけのせい?それに私、まだ中山ちゃんと・・・」
「アンタ、こんなになってる中山さんをこれ以上責め立てる気?」
「う・・・それは・・・」
「心配しなくても、中山さんとはこれからもチャンスがあるから、今日はここまでにしましょ。」
「う・・・わかったよ。」
3人は意識を失ってる朔美を浴室の外に出してそっと横にした後、浴室の中を掃除し始めた。

そして,1時間後・・・

「もう、みんなひどいよ。」
朔美は湯船に浸かりながら、3人に話し掛ける。
「中山さん、最初に計画を立てたのはコイツだから。」
有里はそう言いながら、幸子の背中を思いっきり叩く。
「ちょっと、痛いって。」
背中を叩かれた幸子が、涙目で有里に訴えかける。
「でも、ユリさんのアレが一番きつかったよ。」
朔美が少し怒った表情で、有里の方を見て話す。
「えっ、そ、そう?」
朔美の表情をチラッと見た有里は、朔美の視線をそらしながら、ごまかすように体を洗い始めた。
154夏の終わりに(16):04/12/04 15:56:31 ID:YcDi0l3J
「でも、中山さん、すごく気持ちよさそうだったよ。」
一緒に湯船につかっていた吉田みゆきが、朔美に話し掛ける。
「やっ、そそそ・・・そんなことは・・・」
みゆきの言葉に、真っ赤になりながら慌てて否定する。
「またまた、中山ちゃん、アンアン言って悶えてたじゃんか。」
幸子が朔美に話しながら、湯船に足を入れる。
「そ、そんなこと・・・」
「オイ、そんなことより・・・」
朔美の言葉を遮るように、有里が幸子に話し掛ける。
「何、ユリッペ。」
「既に2人お湯に浸かってて、ただでさえそこ狭いのに、これ以上入ってどうするよ。
アンタが入ったら、絶対にお湯溢れるぞ。」
「だって、私だけ中山ちゃんと楽しめなかったんだよ。せめてお湯の中でいちゃいちゃするくらい・・・」
そう言うと、勢いよく、朔美に抱きつく格好で、湯に浸かった。
「きゃー、ちょ、ちょっと、さっちゃん・・・」
「さっちゃん、お湯がこぼれてるって。」
「あーあ、言わんこっちゃない。」
幸子が飛び込んだことで、お風呂の湯が溢れ、浴室の方へ流れ出していた。
「まあ、いっか。」
浴室で戯れる幸子と朔美の2人を、有里は少し笑みを浮かべながら眺めていた。

「ねえ、中山ちゃん」
「な、何、さっちゃん。」
「柔道部にさ、結構きれいな女の先輩いるじゃんか。」
「えっ、もしかして森先輩のこと?」
「そう、今度は、その森先輩も仲間に誘ってみよっか。」
笑顔で語る幸子を見て、逆に青ざめる朔美。
「ちょ、ちょっと、さっちゃん、森先輩までこんなことに巻き込まないでよ。」
「そうだよ、さっちゃん。こんなこと林田先輩にバレたら、中山さんだって困るでしょ。」
桃里を仲間に入れようと考えた幸子だったが、朔美とみゆきに反論されては、渋々引き下がるしかなかった。
155夏の終わりに(17):04/12/04 16:01:50 ID:YcDi0l3J
そして、夏休み最後の夜・・・

「ヤダ・・・本当に胸おっきくなってる・・・」
朔美は自分の胸が少し大きくなっていることに驚いていた。
「林田先輩もやっぱり胸が大きい方がいいんだろうなあ。」
自分の胸を手で触ってみる。
林田のことを思ってるせいか、体が熱い。
「ああっ・・・林田・・・先輩・・・」
その夜、朔美は、衝動を押さえきれずに、林田のことを思いながら、
熱くなった自分の体を自分の手で慰め続けた。

そして、2学期最初の日・・・

「わかった、胸が大きくなった。」
「ち、違います。」
皮村の質問を、慌てて否定する朔美。
2人の会話を聞いたベリ子が、朔美を連れて部室の外に出て行く。
「サクチン、胸ちょっと大きくなってるョ。」
「そ、そうですか。」
「どうやって、大きくしたの?」
「えっ・・・いやっ・・・別に何も・・・」
ベリ子の追求に、朔美は下を俯きながら答える。
もちろん、本当のことなど言えるわけがない。
「サクチン、あたち達の間で隠し事はなしだョ。」
「い、いえっ、本当に何もしてないですってば・・・。」
朔美は、ベリ子の追求を必死でかわし続けた。
もちろん、ベリ子が納得するわけはなかったが、朔美の口が思った以上に堅いので、
ここは渋々引き下がるしかなかった。
(こ、こんなこと、絶対に言えないよ・・・。林田先輩に知られたら大変だし・・・。)
朔美はこのことは絶対に誰にも言わないでおこうと、あらためて堅く心に誓うのであった。
そんな朔美を、ベリ子がジト目でしばらく睨み続けるのであった。
                                       (END)
156前スレ64:04/12/04 16:10:19 ID:YcDi0l3J
というわけで、3ヶ月以上待たせていた話は、これで終わりです。
読んでくださった方には激しく感謝します。
今週半ばから、風邪をこじらせてボーっとした頭で書いたので、文が多少変なところが
あるかもしれませんが、大目に見てやってください。
(まあ、絶好調の時でも変な文書いてますけど。)

実は、最近復調したせいか、次の話を書きたいなんて考えていたりします。
まだどういうネタを書くか決めてませんが、できるだけ、近いうちに書こうと思いますので、
その時にはまたよろしくお願いします。
とりあえず、今日は薬飲んで寝ます。
157名無しさん@ピンキー:04/12/04 18:59:17 ID:OTzt3aQL
GJですた。責任を持って終わらせる、それが大人ってもんよ!と自分自身に言い聞かせてみたり。
158438:04/12/06 00:54:56 ID:kcGVe5PF
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
お待ちしておりましたよ、64氏。さすがの一言です。
64氏には及ばぬかと思いますが、僕もぼちぼち載せていきたい
と思ってます。明日以降載せられるかと思います。

今回の話は、今年本編で取り上げられなかった体育祭に焦点を当てたい
と思っています。前にも言いましたが、朔美にスポットを当てたいと
思っています。またダラダラしたものになりますが、なんとか完成
させたいと思いますので、よろしくお願いします。

あらすじ:伊手高体育祭。一足早く前日の準備を終えて部室に入った
皮村は、藤原が所持していたあるモノを目撃する。それは、特に皮村
のような人間が手にしてはいけない恐るべきものだった。
159body and soul(1):04/12/06 23:03:41 ID:GR4H/BUd
晩夏の陽射しと秋を迎える涼しい風が交差する中、伊手高校は今年も体育祭を
迎えようとしていた。本日はいよいよ前日となり、柔道部員も大忙しであった。
「ああ〜疲れちまった。」
そういってタオルを首に巻き、廊下を歩いているのは皮村だった。
「体育祭つったってだりいだけであんまいい思い出ねえよな〜。どうせ、
体力あったり上手いやつだけがいい思いすんじゃん?やってらんねー。」
かく言う皮村も、実は足も速く機敏で運動神経は抜群なのだが、単に面倒なだけだった。
部室に入ろうと廊下の角を曲がった時、ひそひそ話が聞こえた。皮村は耳を傾けた。
「林田先輩!!わ、私・・・先輩のことが、す、す、す・・・・・・・。」
「だぁ〜〜!!もう!!なんでそこから先が言えないんだよ中山ちゃん!」
「そうだよ!スパって言っちゃえば、中山さんも私みたいにうまくいくよ!」
「無理です・・。私、吉田さんみたいに魅力ないし。」
「大体さー、あんたが言っても説得力ないんだよ。あんたは彼の方から声
かけられたんでしょ?立場が違うからなんともいえないじゃん。」
ひときわ厳しいツッコミをきかせていたのは奥野有里だった。
「とにかく!明日は体育祭で先輩と触れ合える最後のチャンスだと思っておいた方が
いいよ。3年生になったら先輩達忙しくなって相手にしてくれないだろうし。」
「そんなぁ・・・。」
「ユリッペ!またそうやってきつく言うんだから!」
中山朔美の最大の理解者である山咲幸子が必死にフォローする。
皮村はそんなてんやわんやの情景を見てひっそり笑って部屋に入った。
(中山か・・・。)
そうつぶやきながら部屋に入ると、何やら叫び声が聞こえてきた。
「チョメジ!しっかり抑えといて!!」
「虎呂助・・・早く・・・・苦しい・・!!」
「何だ何だ!?」
そう叫んだとたん、ドスンと机の倒れるような音がした。
中にいたのは、藤原とミウラだった。
160body and soul(2):04/12/06 23:16:50 ID:GR4H/BUd
皮村は慌てて部室に駆け込んだ。
「藤原!どうしたんだよ!」
「ああ、皮村じゃないの。今ね、チョメジとふざけてたらミウミウ起こしちゃって・・。
ミウミウそれでなくてもお腹空いてて機嫌悪いみたいだったから、なだめるのに
苦労したわぁ・・・。」
と、藤原は大相撲のテレビ中継で上位力士を負かしてインタビューを受ける関取のように、
息も途切れ途切れに汗を拭きながら話している。
「ふーん、それで他のみんなはどうした?」
「さぁ・・・全然来てないわ。まだ準備終わってないんじゃないの。」
そういうと、藤原はどこかへ行ってしまった。
「んだよ・・つまんねえの。」
そうつぶやくと、皮村は部屋の隅に寝転んでいつものようにヌル天を読み始めた。
やがて、寝返りを繰り返していた矢先に、偶然にも藤原のバッグに当たってしまった。
(そういや、藤原っていつも何持ち歩いてんだ?何か気になんな・・。)
皮村はついつい好奇心に買われ、罪悪感に囚われながらも、藤原の鞄の中を覗き込んだ。
藤原の鞄の中には、とても高校生が持ち歩くとは思えないような怪しげなグッズが
たくさんつまっていた。たくさんの薬品に、難しそうな書物、怪しげな本も入っていた。
「こんなのどこで手に入れてんだよ!・・っていうか、あいつ高校生かどうかも疑わしいな。」
皮村はいくらか荷物をまさぐるうちに、ある本を見つけた。
(ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!こっこれはああああああああああああ!!)
皮村は思わず大声を上げそうになったが、寸前でとめることが出来た。
『5分でマスターできる催眠術入門』
(・・・・・・・・・!!)
皮村は、邪心にかられながらも本を恐る恐るめくってみた。
本の中には、台風の時に使用されたろうそくから、5円玉、それに秘孔突きによるものまで、
ありとあらゆる催眠術に関する手引きが載っていた。
皮村は、他のものをしまうと、何食わぬ顔をしてヌル天に重ね合わせて本を読み始めた。
帰ってきた藤原は、不覚にもそれに気付かなかった。
161名無しさん@ピンキー:04/12/06 23:31:50 ID:rHkSslpt
  ┏┓  ┏━━┓               ┏┓┏┓┏┓┏┓   
┏┛┗┓┃ ■ ┃┏━━━━━━━━┓┃┃┃┃┃┃┃┃  ./≡≡≡≡≡≡≡≡≡|
┣-  -┫┃┏┓┃┗巛うヽ 巛と \.━━┛┃┃┃┃┃┃┃┃  |┌─────┐ J |||
┗┓┏┛┗┛┃┃  ._ヽ_ \ ̄ヽ \    ┣┫┣┫┣┫┣┫  | |         | ◎ |||
  ┗┛    .┗┛  (。A 。 ) )_ゝ ノ__.┗┛┗┛┗┛┗┛__ | |         |    |||
//  //      ∨ ̄∨ ⌒   /  /⌒ヽ         /|.| |         | ||||||| |||
/  // /       \     イ ./ 人 \       // |└─────┘||||||| ||
  // /   //     |二ヽ     Y  /二\ \ノ⌒i二ニ|/||  ̄| | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄||
// /   //  //   | ■ヽ ヽ    ノ■■■ヽ /■■ ||||| ......|_|.::::::::::::::::::::::::::::::::|_|::::::
162body and soul(3):04/12/06 23:38:48 ID:GR4H/BUd
帰ってきた藤原は、なんとなく皮村の行動に不信感を覚えたが、気にしないでおいた。
しかし、皮村の脳内では恐るべき計画が着実に進められていた。
「ふっふっふ・・。いいこと思いついたぜ。」
そうつぶやくと、皮村は白い歯をこぼしながらどこかへ去った。
そして、しばらくして何かを持って戻ってきた。手には大量のカツサンドがあった。
「藤原ー、今日はお疲れだったな!ほんの少しの気持ちだけどよ、差し入れだぜ!」
「あら!!何それ!!皮村、あんたもバカだけどたまには気がきくじゃないの!!」
そう喜ぶと、藤原は皮村の手からカツサンドをむしりとると、パクパク食べ始めた。
藤原の食がだいぶ進んだところで、皮村はうやうやしく話しはじめた。
「藤原ぁ・・・実はさ、さっきオレ、これ見ちゃったんだよね・・。」
そういうと、皮村は手元から先程の本を取り出した。
「あっ!!それは・・・・!?・・・・・ウグッ!!!」突然、藤原は崩れ落ちた。
「か、皮村・・・あんた、一体・・!?」
ぶつぶつと鳥肌が肌に滲み出る。藤原は青くなりながら懸命に声を絞り出した。
「悪いな藤原。それ最近売店に入ったチキンカツなんだ。しかも、特性ピリ辛ソースが
入ってっから、しばらく痺れて満足に動けねーかもな。明日の夕方までは無理っぽいぜ。」
「!!・・・あんた・・・何を・・」

ガクッ

藤原は一言二言残し、果てた。
「キヒヒヒ・・・楽しい体育祭になりそうだぜ。」
皮村は不気味に微笑むと、携帯を取り出して、親しきものに電話をかけ始めた。
「・・・・・・・そうそう、そうゆうこと。教室に集合って言っといてくれ。じゃあな。
頼んだわ。」
電話をかけ終えると、皮村は教室に向かった。
やがて夕方の5時になり、皮村のクラスに人が集まり始めた。
163body and soul(4):04/12/06 23:57:13 ID:VPmIDlJx
「みんなお疲れのとこ、ご苦労さん!それではこれから伊手高体育祭特別実行委員会を
開きたいと思います!!」
放課後の教室。そこには、皮村属する伊手高7大巨乳選定委員の他、数々のエロ仲間
もたくさん集まっていた。委員長は、もちろん皮村だった。
「何なんだよ皮村、こんな忙しい時に集めやがって。」
「くだらねー計画ならさっさと抜けさせてもらうぜ。」
「まあそうゆうなって、これから計画の全貌を説明すっから。」
そういって皮村は、文字がびっしり詰まったレポート用紙を取り出した。
皮村はそれを読みながら、後ろの黒板も使って、具体的な中身を説明した。
「ほっホントにやんのか!?そんなこと・・お前正気か?」
「ったりめーだろ。マジでなきゃやんねえよ。」
「んなこといったって・・・。賛成するけど、実際にできるわけねえだろ。」
「いや、おめーらはやるしかねえんだよ。」
「どういうこったよ、それ。」
すると、皮村は手元から紐にくくりつけた5円玉を取り出した。
「これを見ればわかるよ。」
「んな5円玉がどうしたっつうんだよ。」
「よーく見てみな・・・。」皮村は軽く呪文を唱えると、絶妙の手つきで5円玉を振った。
男達の視線はそれぞれあらぬ方向に流れた後、同じような目つきになった。
「・・・・・・・・わかったぜ!!その計画ノッた!」少々の沈黙の後、仲間達は目を光らせた。
「わかりゃいいんだ。」と皮村はしめたように相槌を打った。
こうして、皮村は一同を中ほどにあつめ、それぞれ何かを持たせた後、解散した。
本に書いてあった手引きを利用して、自分の持ってるものと同じ催眠セットを手渡した
のである。これを仲間達にも手渡し、催眠を広がらせるのだ。
「ふふふ・・・これでねずみ算式に増えていけば・・・。明日が楽しみだぜ。
おっと、その前にもう一つだけやり残したことがあったな。」
そういうと、皮村は職員室に向かった。
--------------------------------------------------------------------------------
今日は、ひとまずここで終了です。続きは明日以降で。
164名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:10:51 ID:yFCl22GB
m9(^Д^)プギャー
165body and soul(5):04/12/09 00:52:36 ID:0g4UCBiO
「というわけでー、先生方と保護者の方々の参加はご遠慮願いたいんすよー。
ここは一つ、生徒の自主性に任せるということで、ね?いいじゃないっすか。」
西日の射す職員室で、皮村はおどおどしながらある男に話しかけていた。
その男の名は、鬼藤勇次。体育顧問で、今度の体育祭の責任者でもあった。
「ふーん・・・んで、それがてめえの言い分か?」やくざ張りの低音が威厳を大きくする。
「は・・・はい♪」パーーーーーーーーーーーーン 乾いた音が無人の室内に響き渡った。
「でぇぇぇぇぇぇっっ!!」例によって、鬼藤所有の竹刀で殴られたのだ。
「バカもほどほどにしとけ・・・。いいか、別にてめぇらを信用しねえわけじゃねえけど
な、何かあったらオレの責任になるんだぞ。」面倒なことになったらどうしてくれるっつーん

だ・・。」
「そこを何とかお願いします!先生の力に免じて!」
「できねえつってんだろーが・・・。」
「どうしてもだめっすか・・・じゃあこれで!!」
皮村は例の5円玉を取り出し、鬼藤の目の前で振った。
「うご!!何す・・・この・・や・・・野郎・・・が・・・・」
-----------------------------------------------------------------------
「というわけで明日の体育祭、我々教員、及び保護者各位の不参加を決定しましたんで・・。


そういう鬼藤の横には、放課後HRで生徒に渡すはずだった保護者宛の体育祭の案内が
積まれていたままだった。
「本当ですか!?鬼藤先生!!」教員ほぼ全員が声をあげた。
「いくら何でも・・・生徒達にそこまで信頼を寄せていいんですかね?」
「まあよいじゃありませんか。教育の基本は信頼です。生徒たちに任せましょう。
PTAの方にも私の方から話をつけておきましたんでな。」
「校長先生がおっしゃるなら、仕方ありませんね。我々もたまにはのんびりしますか!」
「そうですな!!ここんとこ生徒も頑張ってますし・・・。まあ大丈夫でしょう。」
ちなみに、皮村はちゃっかり校長にも暗示をかけていた。
職員会議の様子を聞くと、皮村は安心したように立ち去った。
166body and soul(6):04/12/09 01:11:06 ID:0g4UCBiO
やがて部室は、先に到着していた皮村の他、部員達でにぎわっていた。
「あー、つかれた!!明日本番だってのに、こんなに疲れてどうすんだろなー。」
「明日が楽しみだね、林田君!!」
「そ・・・そうですね、森さん(赤)。」
林田としては、無念の境地だった。去年は桃里のブルマー姿を拝めたはずにもかかわらず、
東に連れ去られて目に入れることができなかったのだ。それに、そもそも
この体育祭を通じて、さらに関係を深めようという下心もみえみえだった。
「そういえば、今日はやけにテンション上がらない(怒らない)と思ったら、藤原がいないな


皮村、藤原はまだこねえのか?あいつ今日も部活あるって思ってるのかなー。」
ギクッ!!  皮村はびびったが、何食わぬ顔で返答した。
「さ・・・さぁ。明日に備えて寝てるんじゃねーの。」
「おかしいなぁ・・・」と林田が考え込む暇もなく、1年生部員が突如駆け込んできた。
「林田先輩!!こんなとこで何ボンヤリ道草くってるっすか!!みんな大騒ぎっすよ!」
後輩部員の愚地よしおである。相変わらず側にいるだけで腹の立つ存在ではあったが、
林田はそこは抑えて受け答えした。
「どうしたんだよ、よっしー。そんなに慌てて(イライラ」
「どうしたもこうしたも・・明日の体育祭、先生と保護者みんなこないんすよ!」
「はぁ!?嘘だろ・・・。そんなことありえるのか!?」
「えー、それ本当!?よっしー。」桃里も信じられないといった表情である。
皮村は表情を悟られないよう、何食わぬ姿でぬるぬる天国を読みふけっていた。
廊下に出てみると、たしかに皆それぞれがひそひそ話をしていた。
明日の体育祭に関する話である。林田は一抹の不安を感じながらも、明日に備えて
解散命令を出した。


ちなみに藤原はどうしたのかといえば、皮村によって倉庫に隠されていた。
167body and soul(7):04/12/09 01:34:44 ID:0g4UCBiO
「はぁ・・・。」
中山朔美は、溜息をつきながら一人帰路を急いでいた。
「確かに・・・先輩たち来年は忙しくなるし、チャンスっていったら今年しか
ないよね・・。でも・・もしダメだったらどうしようかな。ああ〜、また悪い
方に考えるから余計ダメになっちゃうよ〜・・・。」
どんどん最悪のケースに流れていきそうな自分を引きとめながら、朔美は途中
商店街に立ち寄り、夕飯のためのおかずを買った。両親が都合で家を空けるため、
明日は一人で過ごすからである。朔美にとっては、初めて一人で過ごす夜である。
「どうしよ・・・。もし先輩とか家に来ちゃったら・・・。二人だけで・・。
キスとかするのかな・・・(赤)あ〜、変なこと考えちゃって、私最低だな〜・・。」
「ちょっとお譲ちゃん!お金払い忘れてるよ!」
ふいに思考回路を遮って、野太い声が朔美の耳をつんざいた。
「ごっごめんなさい!」朔美は慌ててお金を取り出した。
キスのその先まで考えないのは、なんとも愛らしい純情さである。
朔美は家へ帰って、荷物を置いて、勉強に励んだが、あまり集中できなかった。
夕飯を食べ、お風呂に入りながら、明日の事を思い浮かべた。
山咲幸子たちから受けた様々なアドバイスだ。もっとも、ほぼ筒ぬけ状態ではあったが。
そして、風呂から上がった後、ベリ子から渡されていたバストアップに効くという
例の薬を一粒口に入れ、水で流し込んだ。
美も年頃の女とあり、その辺りは表に出さずとも本能が意識していた。
風呂から上がり、ベッドへ入る前に、朔美はバッグから様々なグッズを取り出した。
「明日・・・いいことがありますように。」
そうつぶやいて、朔美は財布にお守りらしきものを入れ、、ミサンガのようなものを手首に巻いて
眠りについた。それらは、通販で買った、恋愛運上昇のためのアイテムとされているものだった。
朔美が眠りについた時、読んでいる途中に寝てそのまま枕もとに置いてあった本が寝返りを打った拍子に、
床に落ちた。見開いたページには、朔美が見忘れていた項目が、一つだけあった。
「明日のあなたのキーワード・・・・初めての〇〇」

168名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:21:23 ID:yFCl22GB
ヒールな皮村に期待age
169body and soul(8):04/12/11 01:19:36 ID:A+3Fl9Ul
体育祭当日。彼らに最高の環境を与えようとすべく、初秋の陽射しがとても
まぶしいグラウンドのもと、生徒達は体操服にきがえ、整列していた。
生徒達はぎこちないながらも行進を終えて台の前に整列しているが、
その異様な光景にざわめきは収まらなかった。
教職員・保護者・来賓が誰一人としていないのだ。
ふだんはうざったいと皆が思うはずの「大人」の集団は影をひそめ、逆に心持を不安にさせる。
当然校長の開会宣言も宣誓もなく、みなが戸惑っていた。
そこで、前年に引き続き生徒会長を務める松井賢太郎が壇にあがることとなった。
「えー、校長先生も来られていらっしゃらないようなので、代わりに僕が軽くでは
ありますが、開会宣言並びに式辞の方を・・・。」
「ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
不意に甲高い声が空気を切り裂いてスピーチをさえぎった。
エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ
見ると、皮村が御輿のように何人もの仲間からいすごと持ち上げられ、ふんぞりかえって
校舎の方からゆっくりグラウンドへやってくる。林田は血管が顔の外へ飛び出そうになった。
「皮村ーーーーー!!!!!!!!!またおまえかーーーーーーーーー!!!!!」
「んだよ、林田。せっかくの記念すべき日に切れるのはよしとこうぜ。またハゲちまうだろ。」
「何だとぉぉぉl!!?」
「はーーーいはい、松ちゃんご苦労さんご苦労さん。」
そういうと、皮村は松井を押しやって壇の上に立った。
溜め込んでいたものを吐き出すように、皮村は吼えた。
「それではー!!ただいまより、『血湧き、肉踊る!!』炎の伊手高ぬるぬるパラダイス
in体育祭の開会を宣言しまっすー!』
全校生徒は、みなあっけらかんとしていた。皆はまだこの恐るべき計画を飲み込めていなかった。
所々に散らばっている皮村の仲間達を除いて。
170body and soul(9):04/12/11 01:50:54 ID:A+3Fl9Ul
「皮村ーーー!!どういうこったーーー!!」
林田がキレのある大きな声で皮村に問いかける。
「どうしたもこうしたも・・・。決まっちまったものはしょうがねえしよ。このまま
普通に体育祭やったとこで盛り上がんねえだろ?だったらもう一工夫こらしてみようって
思ってさ。最初から最後までエロ満載、男女のくんずほぐれつオンパレードの一生忘れられない
メモリアルな日にしようと思ってなー。」
林田は、頭の中が真っ白になってつっこむ言葉すらろくに思い浮かべられなくなった。
「許スかーーーーーーーーーー!!!!このボケカス!!!!!!!!!」
不意に、群衆の中の一人の女子が叫びだした。
「あ!あいつ皮村よ!去年生徒会長になった!ブルマー復活とか分けわかんない校則
通そうとしてた最低なやつよ!!」
「そりゃ本当か!?バカやろう!!ひっこめーーーー!!」
観衆から大ブーイングが起きた。それを諌めるように、松井は話し出した。
「皮村前会長・・・いえ、皮村君。これはどういうことです?横暴は許しませんよ。
全て僕と生徒会の裁量によってイベントは進められるんです。勝手な真似は慎んでもらいたい!」
そう松井は堂々と言い切って見せた。
「いいぞ!!いいぞ!!会長!!」
群集から拍手が沸き起こる。皮村はそれでも何なしという余裕の表情を見せた。
林田には、あの皮村の表情が気になって仕方なかった。
「ふーん、相変わらず固いね、松ちゃん。でもな、あの時のへたれだけだったオレとは
違うぜ!どうせ皆オレのいうことを聞かなきゃいけなくなるんだからよ。」
「何だって!?」
皮村はもったいぶったように息を吸い込むと、全力で叫んだ。
「行けーーー!!皮村特攻隊たちよ!!!みなさんを夢の世界へ引きずり込んでやりなさい!」
すると、所々に散らばっていた皮村の仲間達が、いっせいに5円玉を当たり一面に向かって
振りはじめた。
「ワーーーーーーーーー!!」「キャーーーーーーーーーーー!!」
そこは、地獄絵図と化した。
171body and soul(10):04/12/11 01:53:42 ID:A+3Fl9Ul
生徒達は、皮村の仲間達から逃げ惑っている。
しかし、催眠にかかった生徒達はその場に突っ伏してしまった。
「森さん!大丈夫ですか!」
林田は急いで桃里の所にかけよったが、桃里は人ごみのなかに紛れて無事だった。
「あ!林田君・・・どうしよ、何人かはやられちゃったみたい・・・」
「くそ・・あのバカ、ただじゃおかねえからな!・・・でも、かかってないやつも
いるみたいだな。」
たしかに、何人かの生徒は術にかかっている生徒を戻そうと、ゆすったり叩いたり
必死に努めている。皮村も気がかりになり、手元の手引きを読み返した。
『・・・・ただし、個人差により、かかりやすい人とかからない人がいるので注意!』
「なるほど・・・、でもま、大人数はかかったみたいだし、上手くいっただろ。」
そういうと、皮村は再びマイクを手に取った。
「よーし!んじゃ早速始めっぞ!まず最初は100M走だけど・・・んー、どうしよっか
な・・・。ただ100M走るだけじゃつまんねーしなぁ・・。」
そういうと、皮村はうやうやしく壇の上を歩き始めた。しかししばらくして、ポンと
手を打ち再びマイクを持って絶叫した。
「よっしゃ決めたぜ!『脱衣100M走!』これだな!野郎どもが裸で走るのは目に
耐えねーから、負けたやつが裸になるってのはどうだ!?もちろん、女子もだぜ!」
「キャーーーーーーーーー!いやーーーーーーーーー!」
「サイッテイ!!ホント死んじゃえ!」
まともな状態の何人かの女子が悲鳴をあげたが、多勢に無勢。情勢は結していた。
「うおおおおおおおおお!!!やるぞおおおおおおおおおおお!!」
大多数の男子が、もちろん術にかかった女子も、一斉に地響きするような唸り声を上げた。
「みんな!しっかりしろ!元に戻ってくれ!」
林田の声も、もはや術にかかったものたちの耳には、届かない。
「くっそ、こんな時に藤原がいれ・・・!!・・・まさか・・・藤原の催眠術か!」
時既に、遅し。
172body and soul(11):04/12/11 01:56:23 ID:A+3Fl9Ul
「あいつ・・・まさか・・・藤原の催眠術を会得しやがったってのか!!」
林田は、いろいろ考えを必死にめぐらせた。藤原があの皮村に親切に口頭で
術を説明するはずもない。教えたらどうなるかは当然理解できるであろう賢い男が。
「くそ、なんとかしてあいつの暴走を止めないと。どっかに何かタネがあるはずだ・・・」
そう注意深く皮村を見ていると、皮村の右のポケットがやけに膨らんでいた。
あの手引書である。皮村は右ポケットに入れていた。薄っぺらいコンパクトなもの
だったので、表紙の上半分は見えるものの、なんとかポケットに収まっていた。
林田は人ごみをかぎわけて壇に近付くと、いきなり躍り上がった。
「皮村、覚悟!!!」
「甘いぜ林田!!そうはいかねえよ!!」
側に控えていた数人の生徒が、林田を一斉に取り押さえた。
「くっそーーーーー!!うまくいったと思ったのに・・・・!!」
林田は地団太を踏んで悔しがった。皮村はそんな林田をみて、急に白い歯を見せた。
「はーやしーだくん。君にはいろいろと痛い思いさせてもらってるからねぇ・・。
そろそろお返しもいいかなー、なんて思ってなw」
「そっそりゃどういうことだ!!」
すると、皮村は桃里を指差しながら叫んだ。
「ルール変更でーす!今から5人くらいに一斉に走ってもらって、1着になった人が
あそこにいる森桃里嬢を脱がすことが出来る権利を獲得できまーーーーす!!」
「ぬううううううううわにいいいいいいいいいいい!!くぁwせdrftgyふj」
林田は舌をかんで、まともに日本語を発音することもできなかった。
「殺す!!!!殺す殺す殺す殺す!!!」
林田は暴れるが、取り巻き数人によって身動きできぬよう取り押さえられた。
「ちょ・・・ちょっと!!皮村君冗談はよしてよね!!」
桃里もすごいダッシュで皮村のもとにやってきた。
173body and soul(12):04/12/11 01:57:06 ID:A+3Fl9Ul
「どうにもこうにも・・・事実なんだから仕方ないっしょ、森さん。」
「そ、そんなぁ・・・」
桃里は顔を赤らめ拒否しようとするが、多くの男子生徒はすっかり盛り上がっている。
「うおおおおおおおおおおおお!!!おれがやる!!」
「いやおれだ!!」
「おれだ!!バカ野郎!!」
「まあ、というわけだ。森さーん、お笑いたるもの、人の前で恥ずかしがっちゃマズイ
よねー。たまには違う自分を出してハッスルしなきゃなー。」
「で・・・でも、そんなこといったって・・・」
「あらら?もしかしてそんなぬるいノリで人を引き込めるとでも思ってるわけ?
だめだなー、今こそ皆に顔を覚えてもらうチャンスだよ。いいふうにとればいいんだって!」
皮村の巧みな話術に、桃里は引き込まれていく。
「う、んー。ちょっとだけなら・・・い、いいかな・・・。」
よっしゃあああああああああああああああああああああああああああああ
男子生徒はほぼ興奮状態と化した。
「森さあああああん!!騙されちゃだめだーーーー!!!」
林田の悲痛な叫びに、皮村はさらにひらめいた。
「よおおおし。じゃあ、林田にも走ってもらおうかね。ただし、残りの走者はこちらで
決めさせてもらうから。勝ったやつは好きにしていいっつうことだから、林田が勝ったら
脱衣はオジャンってことだな。ただし、1回ごとの勝負だぜ。少なくとも5回くらいは
はしらねえとなw」
「よおおおおおおおおおおし!やってやろうじゃねーか!!!」
あっさりと承諾した林田に、皮村は本気で同情した。
「何だかんだいって、お前も後先考えない熱血バカなんだな・・・可哀想に。」
こうして皮村は、林田以外の4人を指名した。それは、陸上・野球・サッカー・ラグビーの
伊手高四天王と呼ばれる強者たちだった。
174名無しさん@ピンキー:04/12/11 19:26:12 ID:l8oJ6K5w
m9(^Д^)プギャー
175名無しさん@ピンキー:04/12/11 19:33:21 ID:D2CJtWmR
 
176body and soul(13):04/12/12 01:13:33 ID:mbzpLKC/
「林田君!」桃里は壇の上に立たされながら、ラインに立っている林田に声をかけた。
「だ・・・大丈夫です森さん!なんとかやりますから!」
林田は気合を入れてスタートラインに立ったが、勝敗は明らかだった。
「よーーーーい・・・・・」パン!!ピストルが鳴った。
スタートと同時に、陸上部の男がどんどんと加速し、他を引き離してゴールインした。
林田は最下位だった。もっとも、他の4人もほぼグル状態のため、後のレースに力を
とっておいたのだ。
「よーーーし、森さん約束だぜ!!脱衣スターーート!!」
いやらしい音楽をかけながら、皮村は会場を盛り上げる。
「桃里ー!しっかりー!」術にかかっている桃里の知人たちもはやしたてる。
桃里は意を決して体操着を脱いだ。体操着の舌にはシャツを着ていた。
ハブァ!!!!林田は走った後のこともあって、血気盛んに鼻血を出した。
まだ上着を一枚脱いだだけにもかかわらず。
「まだ興奮するのは早いぜ!林田!これからが本番なんだからな!」
またスタート台に立ち、号砲が鳴った。今度は野球部の男がゴールインした。
桃里は、シャツを脱いで上はとうとうブラジャーだけになった。桃里は顔を赤らめている
が、観衆にだいぶウケていることで、少し快感も味わっていた。
「次こそは・・・!!」
林田は3回目のレースを走ったが、今度はサッカー部の男が1着だった。
もう足もふるえ、呼吸する際にも変な音が肺から聞こえてくる。
桃里はブラジャーも脱ぎ、上半身裸になった。林田はあらかじめ鼻にティッシュを詰めて
いたので、無事だった。桃里は乳首を手で隠しているが、皮村はさすがにそこまでは
催促しなかった。どうせ全裸になるのだから、何も隠す必要はなくなる。そんな青写真を
描いていたからだ。
4回目のレース。ラグビー部の男が1位になり、桃里は短パンも脱ぎ、とうとう残すは
下着の1着のみとなった。
177body and soul(14):04/12/12 01:22:44 ID:mbzpLKC/
「林田君・・・大丈夫!?」
桃里は声をかけるが、林田は今にも死にそうな表情だ。
100Mを4本も全力疾走している。普通の人間だったら立つこともままならない。
「森・・・ハァハァ・・・さん・・・・ハァ・・・これで・・・ハァハァ・・・
負けたら・・・ヒィヒィ・・・ハァ・・・僕は・・・死にます!ただし皮村道連れで・・」
林田は、喋れる体力も使い切った。
「いい覚悟だぜ。じゃあ最終レースだな。みんなしっかり見ておくがいい!女神がここに
降臨するぜ!!」
皮村は、最後のピストルをいきおいよく鳴らした。
4人は一斉に加速度を適度にあげたが、桃里の裸ばかりを連想して、油断していた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオガオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
「何!? 」「何だと!?」「そんな・・・」「バカな! 」
後ろから林田がものすごいスピードで追いかけてくる。この世のものとは思えぬ顔つきで。
最後は壮絶なデッドヒートの末、林田はなんと競り勝ってしまった。まさに奇跡だった。
桃里のストリップショーは回避された。しかし、林田はうずくまって動かなくなった。
「くっそおおおおおおおおおおおお林田のやつやりやがったあああああああああああ!!!」
皮村は悔しがった。約束したことだったので、仕方がない。ここで無理やり催眠術で桃里を
脱がすことも出来たが、日常のさりげないほのぼのした雰囲気を思い出し、桃里にはそんな
卑怯な真似をすれば男がすたると、あえて自尊心を全面に打ち出した。
「しゃあねぇ。この勝負、林田の勝ちだ!誰か林田を保健室に連れていってやれ!」
しかし、まともな人間はほぼ術にかかってしまい、残った人間は林田に関係のない人間
ばかりだ。皮村は対処に困った。すると、かすかな声が風に乗って壇上に届いた。
「わ・・・私がいきます!!」
見ると、中山朔美だった。
「お・・・中山じゃん!お前、術にかかってなかったのか!」
皮村は驚いた。
178body and soul(15):04/12/12 01:28:48 ID:mbzpLKC/
(ちっ・・・中山のやつ、催眠術にかからないとは意外だったな。ついでなら、
せっかく純情少女の処女からの船出をオレがサポートでもしてやろうと思ったのによぉ・・・。)
そう残念そうにつぶやくと、皮村は朔美に声をかけた。
「よーし、いってくれっか。じゃ、お願いすっぜ。」
「は・・・はい、わかりました。」
そううなずくと、朔美は林田を一生懸命肩にかけて、誰もいない保健室へ連れて行った。
ちなみに、学校の部屋の鍵は全部皮村が掌握していたので、簡単に鍵を渡すことができた。
朔美がここまで強気になったのには理由がある。先程生徒のほとんどが催眠術をかけられ、
朔美も当然かけられそうになったが、寸前のところで山咲幸子たちに守られたのだった。
--------------------------------------------------------------
「なっ中山ちゃん!!危ない!!」
「きゃっ!!」
その時、山咲幸子は、中山朔美を一生懸命抱きしめたまま、催眠術にかかって動かなくなった。
「さ・・・さっちゃん・・・?」
朔美は、おそるおそる後ろをふりかえってみた。しかし、そこにはいつもの幸子はいなかった。
「よーーーし!お姉さん、今日はいつも以上にハッスルしちゃうぞー!!」
「きゃーーー!!さっちゃんしっかりして!!」
「中山ちゃんももっと盛り上がろうよ!!」
そういって、幸子は朔美の肩に手をかける。朔美は思わず逃げ出してしまった。
--------------------------------------------------------------------------------
もう誰も守ってくれる人はいない。だからこそ、今日は自分が一人で頑張るしかない。
そう心に誓い、朔美は今日の日を過ごす事を決めた。
朔美は、保健室の鍵を開けて林田を連れて入り、ベッドに寝かせた。
そして、そのままグラウンドに帰ろうとしたが、林田の寝顔をもう少し見ていたくなり、
そのまま保健室に残ることにした。
すやすやと深い眠りにつく林田の顔が、いっそういとおしく見えた。
179body and soul(16):04/12/12 01:35:59 ID:mbzpLKC/
林田先輩・・・。」

いつの間にか朔美はベッドに上がり、より近くで林田の顔を見ようとしていた。
汗をかいている肌は、男臭さをただよわせている。いい表現をすればアドレナリンが
がんがん表出されている、というべきだろうか。窓の硝子越しに部屋に差し込む日光が、
汗を反射して余計鮮やかに林田を映し出す。朔美はしばらく林田の顔を覗き込んだ後、
周りを少し見渡して、誰もいないことを確認した。

「だれも見てないし・・・ちょ・・ちょっとくらいなら・・いい・・・ですよね。
林田先輩・・・ごめんなさい!」

そういうと、朔美はさらに身を乗り出し、林田の顔の数センチ手前まで顔を近づけた。
ほんの少し、唇の先が触れれば、それで十分であり、すぐにグラウンドへ出る予定だった。
しかし、その瞬間、頭の後ろに林田の手がまわり、強引に自らの口を、朔美の小さな唇に
あてがった。

「んむ・・!!ん・・・!!へんはい(先輩)・・・!?」
「・・・もひはああん(森さ〜〜ん)」

林田は、夢の中で桃里とキスしているつもりだった。生死をかけて挑んだ勝負に見事
勝利し、桃里がごほうびのキスを恵むという相変わらず都合のいい夢だった。しかし、
どうせ夢ならと、ほっぺにキスでは飽き足らず、直接口付けしてやろうと腹に決めて
いたのだ。林田は、ゆっくりと朔美の口内に舌先を這わせていく。急がず、ゆっくりと
時間をかけて丁寧に朔美の舌先、歯、そして歯茎をなめあげていく。

「んぅ・・・!!あ・・・へ・・・へんはい・・・!!」

卑猥な水音が、熱狂的なグラウンドとは対照的な、静かな保健室の中にじわっと充満していく。
180名無しさん@ピンキー:04/12/12 19:54:46 ID:7xsuEqnW
保守
181body and soul(17):04/12/13 01:16:24 ID:ak84Dxyz
「んっ・・!!むぐ・・!!だめでふ・・へんはい!!」

お互いの口が触れ合う中で、朔美は不自由な舌先を懸命に動かして、林田の目を
覚まさせようとする。だが、林田の意識は、まだ戻らない。

ニチャ・・・クチュ・・・チュルル・・・

口の中で、お互いの舌が共鳴し合う。朔美は、気持ちよさと息苦しさで頭が混乱
してきた。懸命に体を動かすが、林田はすごい力で朔美をおさえつけている。
必死に顔を動かすが、林田は吸盤のように吸い付いて、離れようとしない。
そうこうするうちに、朔美は、思い切り林田の髪をむんずと掴んでしまった。
「いったあああああああああああああああああああい!!!」
思わず林田は、自分から朔美の手を振り解いて、自分からベッドから転がり落ちた。
その拍子に、林田はようやく目覚めた。
「いっててて・・・。あれ?ここ・・保健室か?中山、お前何してんだ?」
「あっ・・・いえ・・そ・・・その。」
「そうか・・おれ、気を失ってたのか・・。中山、お前がここまで運んできてくれたのか?
ありがとな、すごく感謝するよ。」
「あ・・・はい!!」
キスをされたことなどふっとび、朔美はまたも顔を赤らめた。
「ところで・・・お前どうした?すごいよだれ出てんぞ。ちゃんと拭いとけよ。ほら。」
そういって、林田は中山にハンカチを渡した。朔美は、改めて濃厚なキスを受けていた事を
再認識した。

「あ・・・いえっ・・その・・これは・・。」
しかし、そこから先は、口にすることはできなかった。
182body and soul(18):04/12/13 01:28:41 ID:ak84Dxyz
グラウンドでは、相変わらず競技が白熱の展開を迎えていた。
男子たちは全速力で100メートルを走り、1着になったものが、
自分のペアの女子を脱がせることができるというものだった。
普段の走りと違い、皆鬼神のような形相で走り、好記録がぞくぞく生まれた。
中には、11秒台をマークしたものもいた。
そして、男子の部が終わり、次に女子の部となった。
皮村は、先程桃里を含め、男子とペアになった女子を除いた女子選手の処遇について考えていた。

「ふむぅ・・・どうすっかね。自分で走って、びりだったら脱ぐっていうのはちょっと酷かねぇ
・・・。ふふ〜ん。なら、予定変更だわ。最初から、皆裸で走って。そうすりゃお相子じゃん。」
「よっしゃああああああああああああああああああ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
男子生徒が、さらにヒートアップする。中には、手拍子するものたちまで出始めた。
「いやーーーー!!!もう、どうしよーーーー!!!」
「こんなんじゃ死んだ方がましよ!!!」
術にかかってない女子生徒は必死の抵抗を見せるが、体が痺れて言う事を聞かない。
「まあいいじゃねえの。良くても悪くても、一生の思い出になるんだしねぇ?じゃあ
いってみよーか!!まずは第1レースだ!!」
そういうと、皮村は、前日からあらかじめリストアップしていた女子の名簿を眺め始めた。
選ばれるべきものも、走る順番も、全て皮村によって決められるのだ。
皮村は名前を呼ぶと、自らスタートラインに立った。
「よっしゃーーーいくかっ!!」気合を入れているのは、山咲幸子だった。
ボーイッシュでいつも元気バリバリの幸子は、単純で術にかかりやすかった。
幸子は、服に手をかけると、上下両方の服を思い切り空に放り投げた。
幸子の身を守るものは何もなくなり、豊満な胸とふくよかにしまった下半身が男子生徒の目を
釘付けにした。
「どぅおああああああああ!!!!熱い展開だーーーーー!!!」
「やべ・・・おれ、これだけでイクかも!!」
男子生徒たちは、もはや狂気の沙汰だ。
183body and soul(19):04/12/13 01:33:51 ID:ak84Dxyz
「さっちゃん・・・大丈夫かなぁ・・。」
「まあ、あいつ単純だから、仕方ないよな・・・。」
熱狂する生徒達に混じって、奥野と吉田は山咲幸子を影から見守っていた。
奥野は、皮村の仲間達がいない場所を求め、混乱する群衆の中をかぎわけ、吉田を
連れて上手く逃げ回っていたため、2人は術にかからずにすんだ。しかし、幸子を
助けてやることは出来なかった。
「でも・・・ああやっていつも楽しそうにふるまってるあいつは、少し羨ましいね。
きっと毎日が楽しくてしかたないんだろうな。」
奥野は、テンションの高い幸子を見つめやりながら、ふっともらした。
吉田も、言葉には出さなかったが、同様の思いを感じていた。
しかし、2人は幸子に気をとられ、朔美のことを完全に忘れていた。
そうこうしてるうちに、全ての選手が揃った。
「さぁー!!幸子嬢だけじゃないぞー!!第2レーンには、伊手高7大巨乳の核弾頭、
菊池梓嬢(B95)だー!!
会場は皮村の発する言葉のたびに、グラウンドに声援を送る。
「くっそー・・。て、手足がいうことを・・。あんた、許さない!一生恨んでやるから!!」
梓は言葉による抵抗を見せたが、手足は勝手に衣服を脱ぎ捨ててしまった。
「ふふふ、言葉攻めっすか。先輩。いやー、言葉も体もたまりません。育ってますなー。」
そういうと、皮村はしげしげと梓の体を見つめながら、選手の紹介を続ける。
「続きましてー!!第3レーン、水泳部、水沢あかね嬢!!」
「いやー・・恥ずかしいです・・・。」
そういいながらも、しっかり胸をかつぎあげてセールスポイントをしっかりとアピールしている。
「第4レーン!在野の将ことさおり嬢!!」
「おーー、皮チンおっひさーw」
気兼ねなく、さおりは皮村に声をかける。小麦色のに光った肌は余計存在感を際立たせる。
「もっちろん!!オレも自慢の息子も元気元気!(またすべったー!!)」
「ていうか、顔がおもしろーい。そんじゃ早く走ろーよー。」
「よっしゃ!!」皮村はピストルを鳴らした。
184body and soul(20):04/12/13 01:35:16 ID:ak84Dxyz
選手達は勢いよく走る。乳が上下に激しく揺れ、男たちの下半身の熱気をそそぐ。
もっとも積極的に走った幸子が、1着でゴールインした。
「勝ったぞーーー!!」
幸子はガッツポーズしたが、男たちは大きく膨らんだ分身の処分に努めていた。
「さぁさぁ、次のレースいってみよーかー!」
皮村が予め通知しておいた選手たちを並ばせる。
「おーい、桃ちゃーーん!次あたちだョー!!」
「げっベリ子!!」
体操服に着替えていた桃里は、ベリ子の登場に驚いた。
皮村は、オタク層のために、しっかりとショータイムを用意していた。
「綾川さーーーーーん!!頑張ってくださーーーい!!」
何人かで固まっているオタク層の、見るからに怪しい男達がカメラを持って声援を預ける。
「おい綾川苺!!」
観衆の声援をかぎわけて、甲高く鋭い声がベリ子を呼んだ。見ると、三橋麻彩だった。
「いいか、ミウラ君は絶対あたしのものになるんだからな!お前よりあたしの方が胸大きく
描かれてるし、なによりあたしの方が女の子としてずっと魅力的なんだからな!」
「何だョ!愛の力に胸の大きさは関係ないョ!それに、ミウミウはあたちといる時すごく
楽しそうだョ!」
「ミウラ君はいつもあんな顔だろ!それに、あたちとかだョとかキモイんだよ!うっとーしー
から止めろ!ホントの覚悟ってものを見せてやるから!」
そういうと、麻彩は空に向かって、服を脱ぎ捨てた。
「うおおおおおおおおすげぇぇぇぇぇ!なんか、リカちゃん人形の着せ替えみたいですごく
かわいいぞ!!」
観衆からも声援があがる。いわゆる『萌え』の感情だ。
「負けないョ!」ベリ子も服を脱ぎ捨てた。
「ドゥハアアアアアアアアアアアア!!かっわいいいいいいい!!割れ目もあんなにくっきり
見えて・・・。もう俺たち死んでもいいぜ!!」
男たちの中には涙を流すものもいる。オタクたちは、カメラを持ち、フラッシュを叩き出した。
185名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:21:14 ID:we0u5zG3
しばらく見てないうちに続編キテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ベリ子と麻彩の女の対決期待あげ
186body and soul(21):04/12/15 01:01:39 ID:0bbHZGYG
ゴールの向こうには、二人の目標としてミウラが立っていた。それも、皮村の演出だった。
他にも萌え系の女子を並べたレースだったが、注目はほぼこの2人に注がれていた。
ピストルの音と同時に、二人は飛び出した。魅力ある体格とはいえないものの、二人の
バトルは見ごたえあるものだった。麻彩は隣のレーンを走るベリ子の横に走りながら
近付くと、思い切り体当たりをした。ベリ子は思い切り転んだ。
「うわっ!何するんだョ!」
「はははは。ばかめぇ!勝利のためにはなんでもありなんだよ!」
麻彩はそのままゴールしようと再び走り出した。しかし、石ころが麻彩の尻を直撃した。
バチイイイイイン
「いったああああああああい!」
麻彩もはずみで転んでしまった。ベリ子はパチンコを隠し持っていて、石ころを球がわりにしていた。
「い、いつのまに持ってたんだよそれ!」
「漫画だから何でもありなんだョ。さっきのお返しだョ!」
「くっそーーー!!」
2人は再び並んで走り出した。そして、見事ゴールし、同時に三浦の懐に飛び込んだ。
「ねっミウラ君!女の子としてどっちが魅力あるか、君の意見を聞きたいの!お願い、教えて!」
しかし、ミウラは、ずっと突っ立っていたことによる眠気で動かなくなっていた。
「ちょっと、ねぇミウラくん聞いてるの!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「ミウラ君てばぁ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「起きろっつってんだろ!!」 メ  キ  ッ
麻彩は、三浦の鼻をおもいきり蹴っ飛ばした。
アンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「きゃああああああああああ!!!」  ド   ン
三浦は思い切り麻彩をふっとばし、暴れまくった。
「わぁぁぁぁぁぁ!あの怪物野郎が暴れやがったぞ!誰か止めろー!」
「ベリちゃん頼む!!」
皮村は、催眠術で止めるよりもベリ子が止める方が妥当だと判断した。
「あーい。もう、ひどいことするョー。ミウミウ、ドードー!!」
ベリ子は三浦に飛び乗ってささやき、耳元に息を吹きかけた。三浦は止まった。
187body and soul(22):04/12/15 01:02:57 ID:0bbHZGYG
グラウンドに戻っていた林田は、あまりの光景に我を忘れた。
しかし、改めて気を取り直し、いつものように吼えた。
「皮村ーーー!!どこまでやりゃ気が済むんだてめぇはーーー!!この鬼畜が!」
「おーおー、これは命がけの勝負に勝った若ハゲ王子どの。いいところへ。
今最高に盛り上がってるから、君たちも参加したら?」
「な・・・何がハゲ王子だこの野郎!!」
林田は、鼻にガーゼを詰めていたため、鼻血を防ぐことができた。
「おー、そうだ。最後の組1人たりねーとこだったんだ。何なら中山に走ってもらうか!」
「え・・・そ・・・そんな・・。そんなこと言われても・・・困ります・・。」
「というわけでー!!人数合わせのために最後のレーンはこの中山朔美嬢に走ってもらいます!」
「ダメだ中山!!絶対にあのエロじじいの言うことは聞いちゃダメだ!!」
「誰がじじいだ!ま、この雰囲気を裏切れる度胸があるんなら別にいいけどね。」
「さっくっみ!!さっくっみ!!」
観衆は一斉にはやし立てる。この雰囲気を裏切ることは、さすがに難しかった。
朔美は、スタートラインに立った。自分では脱げなかったので、隣のレーンの生徒に脱がせて
もらったが、恥ずかしくて体を隠すばかりで、なかなかスタートすることができない。
「うーん、弱ったな・・・。術をかけて無理やりさすのも可哀想かな・・・。」
「早くしろーーー!!!」
観衆は苛立っている。林田も、この雰囲気を敵に回すことはできなかった。意を決して、
林田は朔美の服を持ってゴールラインへ走った。そして、朔美に向かって叫んだ。
「中山!!オレがついてる!安心しろ!ここまで全力で走って来い!」
「先輩・・・。」
朔美は、おそるおそる手をどけた。男子生徒たちの分身はまたも躍起しはじめた。
「よおおおおおおい・・・・」パ   ン
朔美は全力で走った。最後尾ではあったが、見事ゴールし、林田の胸に飛び込んだ。
「先輩・・・!」
「よく頑張ったぞ、中山!偉いぞ!」
観衆からもおもわず拍手の渦が巻き起こった。
188body and soul(23):04/12/15 01:03:41 ID:0bbHZGYG
皮村の暴挙は続いた。男女裸による障害物競走、二人三脚、棒高跳びなど、
完全に自己満足のためだけの大会だった。しかし、時間が進むに連れて、
術の効果もだんだん薄くなり、生徒たちもやや正気に戻り始めていた。
「皮村・・・そろそろ限界みたいだぞ。」
「マジかよ!?ちっしゃーねーな。そろそろお開きと行くか。」
皮村は少し舌打ちを打ったが、個人的には満足したので、群衆の真ん中に再び立った。
「おーし!皆さんお疲れさんしたぁ!最後に素敵なショーを、といったらなんですが、
本日みなさまの前で愛の力を発揮した林田亀太郎ー中山朔美嬢コンビに大きな拍手を!」
そういって、皮村は林田と朔美を連れてこさせた。林田は相次ぐ競技の出演によって
疲労が重なり、抵抗する気力もあまり残っていなかった。
「殿。本日のメインイベントですぞw」
「く・・・どういうつもりだてめぇは・・・。」
皮村は、いきなり大声をはりあげた。
「よーし、そんじゃぁこの林田と中山朔美嬢に愛の証を示してもらいまっしょー!
まずはキス、そして林田が朔美嬢の処女からの船出をサポートしてやるのです!
みなさん、ぜひご注目ください!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
グラウンドは今日一番の盛り上がりを見せた。
「キース!キース!キース!」
「セッ〇ス!セッ〇クス!」
様々な声援が交差する。
「そ・・・そんな・・・中山・・・。」
「先輩・・・。」
二人は困惑した表情のまま、大観衆の目にさらされている。
「は・・・林田くん・・・。」
客席の中で、桃里が心配そうな表情で林田を見つめる。
189body and soul(24):04/12/15 01:04:22 ID:0bbHZGYG
「く・・皮村、そんなふざけたことができると思ってんのか?大金積まれたって
おれはやんねーからな!そんなこと!」
林田は皮村の中間たちに取り押さえられながらも、しっかりと心意気では抵抗の意思を示した。
しかし、皮村はそんな林田をあざ笑うかのように本をとりだし、ページをめくり始めた。
「まあねぇ・・。君がウンていうはずないもんねぇ・・。じゃあ、どうしよっかなー。
よーしっこれにしよう!」
皮村が開いたページには、「効果Max」と書かれた呪文があった。この本の中でもっとも術に
かかる者が多い呪文だ。しかも、レベルが示すように絶大な効果をほこる。
「おい、しっかり取り押さえとけよ!」
そういうと、皮村は本を読みながら林田の顔に手を当て、両目の横のくぼんだ所に中指と親指を
強く当て、顔をゆっくり回していきながら、林田に念じかけた。

「は〜い・・ゆっくり聞いてね。いいかい、君はあそこにいる中山朔美嬢を襲いたくなるよぉ。
彼女がいとおしくてたまらないんだ。わかるね?君の全てをぶつけるんだ・・・はい、いいねぇ?」

「林田くん!!いやぁぁぁぁ!!」
客席から桃里が叫ぶ。押しかけようとするが、人ごみで抜け出すことが出来ない。
皮村の朔美に対する心遣いが、これほどまでの悲劇を生むとは、なんとも皮肉なものだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
林田はあらぬ方向に視線を向け、動かない。
「は・・・林田先輩・・・。」
朔美は腰を抜かしたように地面に座り込んでいる。
皮村が呪文の最後の節を唱えようとしていたとき、

「そこまでよ、皮村!!」

不意に甲高い声が、最後の呪文を遮った。
190body and soul(25):04/12/15 23:53:11 ID:PRVTz1hm
「藤原!てめぇ目覚めやがったのか!」
皮村もしまったといった表情で林田から離れた。興奮して、すっかり藤原の事を計算から外していた。
「どうやらあたしのいない間に好き勝手にやってくれたじゃないの・・・。その代償は重いわよ?
あんたでも分かるでしょ?」
藤原は、皮村を睨みつけながら今度は、低く重みのある声でゆっくり話していく。
皮村は、蛇に睨まれたカエルのように、しばらく立ち尽くしていた。しかし、開き直ったように
「ふふ・・・これからなんだぜ、藤原。これからメインイベントが始まるんだ。その邪魔は
させねえよ。かかれお前ら!」
皮村は仲間たちに指示した。仲間たちは藤原に踊りかかったが、あっというまに束になって跳ね返された。
「ふぅ・・・久しぶりに憂さ晴らしができた。感謝するぞ、虎呂助。」
やはり、チョメジだった。圧倒的な強さだ。藤原はつかつかとゆっくり皮村に歩み寄る。
「いやー、ははは・・。悪かったと思ってるよ、なぁ?藤原。俺たち友達じゃねえか。だろ?だから・・
そんな恐い顔をするなっ!」
いろいろ呟きながら、皮村は藤原に向けて5円玉を振った。
「甘いわよ・・・皮村!」
すると、藤原は手鏡を取り出し、かざした。皮村は、自分の目ではっきりと5円玉をとらえた。
皮村は自分の術にかかって動かなくなった。藤原はゆっくり皮村の手元から5円玉と本を取り出した。

「・・・・・・よかった、藤原。元気だったのか。」
すると、林田が目を覚ました。術をかけられたこともあって足元はおぼつかなかったが、それでも何とか
立ち上がった。
「あら。あんた術にかかってなかったのね。皮村のやつつめが甘かったのかしら。まあいいわ。
これから大変だけど、ちょっと手伝ってね。モリモリや1年にも伝えて。あと、これを渡しときなさいな。」
そういって、藤原は耳栓を渡した。そして、思い切り音楽をならした。
フ イ フ イ フ イ 〜 ♪ マ ヨ マ ヨ マ 〜 ヨ 〜 ♪
林田たちを除く全校生徒は倒れた。藤原は、林田たちと協力して生徒達の記憶をしらみつぶしに消していった

191body and soul(26):04/12/15 23:55:22 ID:PRVTz1hm
「ふぅ・・・。まったく、いろいろ派手にやってくれたもんだわね。後できつ〜いお灸据えとくから、
安心してちょうだい。」
放課後の部室で、藤原はゆっくり切り出した。
「でも・・・本当の意味での体育祭つぶれちまって、残念だな・・・。」
「それなら大丈夫。先生たちにも明日もう1回術かけとくから。明日こそ本物の体育祭決行よ!」
「やったぁ!!」
「よ〜し、じゃあ明日ホントの体育祭のために、みんな解散だ!しっかり元気蓄えとけよ!」
柔道部は解散した。皮村はボーっとした状態のまま、家に帰っていった。
自転車置き場で、朔美は溜息をついた。
「はぁ・・。なんかいろんなことがあって覚えてないや。でも・・ちょっと残念だったかも・・。
林田先輩と・・・キスくらいはしたかったなぁ・・。」
様々な思いを交錯させながら、朔美は自転車を漕ぎ出した。しかし、少しこいだところで
自転車が鈍い音を立てだし、前に進まなくなった。
「やだ・・もしかしてパンク?どうしよー、家までそんな近いわけでもないし・・・。」
そこへ、林田が自転車に乗ってやってきた。
「おっ、どうした中山?もしかして帰れないのか?」
「あ、林田先輩・・。その・・パンクしちゃったみたいで・・。」
「はは、だめだなぁ。タイヤの点検はまめにやっとかねえとな。仕方が無いな。送ってってやるよ。」
「え・・・・・・・、あ、はい、お・・・お願いします(赤)」
こうして朔美は家までの道のりを教え、林田の自転車で送ってもらうことになった。
二人乗りをしながら、朔美は林田のお腹に腕を回し、少しきつくだきついた。
(林田先輩の背中・・・あったかい・・・。このまま時間が止まってほしいなぁ・・。)
朔美は目を閉じたまま、こころゆくまでその瞬間(とき)を楽しんでいた。

「ちくしょー!覚えてろ綾川苺!」
校外のとある木の上までふっとばされた麻彩は、一人吼えていた。
「ミウラ君はまーやのものだからー!ていうか、降りられないよー!どうしよー(泣)」
192body and soul(27):04/12/15 23:57:07 ID:PRVTz1hm
「はは、森さんの家に行ったことは何度かあるけど、中山の家に来るのはこれが初めてだなぁ。
お邪魔しま〜す。」
そういって、林田は靴を丁寧にそろえて玄関に上がった。
「あ・・・その・・・実は、今日両親が2人とも都合で出かけてまして・・・。今日、家にいるの
私一人なんです・・。」
朔美は、モジモジしながら切り出した。
「なんだ、そーなのか。じゃあ気兼ねなくいられるな・・!!・・・そういえば偶然だな。今日、うちも
家空いてんだ。明日香は明日香で友達の家に行ってるか、ケンジとデートでもしてんだろ。ったく、
羨ましいもんだ・・。いつも俺一人だけ、さえねーよな・・。はは・・。」
そういって、林田は苦笑いした。
「えっ・・・。」
朔美は、一人赤くなった。鈍感な林田は、その表情を掴みきれなかった。
「あの・・先輩、今日、夕食はどうされるんですか?」
「え?んー、そだなー。コンビニの弁当で一応すませとこっかな、って感じだけど。」
「あの・・・じゃ、じゃあ私何か作ってもいいですか?先輩のために人肌脱ぎたいんです!」
「おお、そうか!じゃあちょいと御馳走させてもらおっかな。いつかお前に作ってもらった
ロールキャベツ、すごく上手かったよ、ありがとう中山!」
「あ・・・は・・・はい(赤)」
朔美は、冷蔵庫に残った食材を使って、林田のためにいろいろ料理を振舞った。
林田の好きな料理がカレーライスということを聞いて、カレーにサラダやスープなど、
さまざまな品々をテーブルの上にのせた。
「うぉぉ!すごくうまそうだな!いっただきます〜!」
「あ・・あの、、食べ終わったら気軽にくつろいでおいてください。なんなら私の部屋にいて
もらってもかまわないんで。」
朔美は勇気を出して、切り出した。
「いやぁ・・はは、まいったな、そこまで気をつかってもらわなくても。まあ適当にいさせてもらうよ。」
林田は手をふりながら苦笑いで答えた。
193body and soul(28):04/12/15 23:59:19 ID:PRVTz1hm
朔美は、林田に部屋を案内した。
「へぇ・・ここが中山の部屋か・・。やっぱかわいい部屋だな。」
「いっいえ、そんなことないですから(汗)」
かわいいという言葉に朔美は反応してしまったが、努めて冷静に振舞った。
「じゃあちょっと休憩させてもらおうかな。」
林田は朔美の部屋のカーペットに寝転がって明日の想像をした。
ここ一番の勝負に勝って、桃里に告白。そんな都合のいいイメージは相変わらずだ。
しかし、いつのまにか疲れがどっと噴き出し、眠りについてしまった。
それを見届けた朔美は、にこっと微笑むと、シーツをそっと林田にかぶせてお風呂に入った。
「はぁ・・・どうしよ、もし先輩このまま帰らなかったリとかしたら・・。」
朔美は、シャワーを浴びながらさまざまなことを思い巡らせていた。
いま、自分の部屋にあこがれの先輩がいる。それだけでも、自分でも心臓の鼓動がわかるくらい
ドキドキする。その中で、朔美は数日前の皮村とのやり取りを思い出していた。
---------------------------------------------------------------------------
「え・・・?好きな人に告白する方法?」
「あ・・・はい。皮村先輩なら何かわかるかなと思って。唐突な質問でごめんなさい。」
「ホント唐突だな。他に誰か尋ねるやついねーのかよ?」
「えっと・・・さっちゃんたちには、私が成功するイメージのことしか見えないみたいで・・。
森先輩は魅力的ですけど、なぜか彼氏いないみたいですし・・。綾川先輩は三浦先輩と熱々で
すし・・。藤原先輩にはきついこと言われそうですし・・。東先輩は・・よくわからないです。」
「いや、それは分からなくていいから。ふぅーん・・・で、何で林田にはたずねないのかなぁ?」
皮村は、ひやかしのつもりでちゃかしてみた。
「あっ!えっと・・それはそのう、えっと・・・。」
朔美が泣きそうな表情になるのを見て、皮村は慌ててフォローした。
「ああああ、はいはいはいはい。林田はそういうの疎いもんねえ、尋ねても仕方ないもんなw」
「あっ・・えっと・・・は、はい・・。」
朔美が安堵した表情になったのを見て、皮村はまた溜息をついた。
194body and soul(29):04/12/16 00:40:03 ID:A/3IIfQI
「はは、んなの簡単じゃん。普通に『好きです』って堂々と言えばいいのよ。」
「そ、そんなの唐突すぎて、はや・・い、いや、相手の人ひいちゃいますよぉ!」
一瞬しゃべりかけたが、朔美は慌てて口をつぐんだ。皮村は、しらんぷりをしておいた。
「要は気持ちだよ!熱意が伝わりゃいいの!下手な小細工よりよほどいいぜw んで、(林田)が
『中山・・おれもだ。』とだきかかえる!そして、濃厚なキスの後、そっと(林田)が中山の
スカートに手を入れ、陵辱プレイ!そんでベッドイン!そして2人は本能の赴くままに・・・w」
「やー!どうしていきなりそうなっちゃうんですかぁ!まじめに考えてくださいよぉ!」
「ふぅ・・冗談はさておき、おれみたいなブサイクスケベキャラ(by森さん)なんかでホントに
いいのかよ?恋愛のことはよく分かってるつもりだけど・・力にはなれねえかもな。」
「あ、その・・ど、どんなことでもいいんです!」
「気持ちが大事ってのはホントだぜ・・。百万回でも『好きです』っていってやりゃあいいさ・・。
そうすりゃ思いだけでも十分に届くさ。ふられることを気にしちゃ彼氏どころか何もできやしねえよ。
つらい思いをするのは、オレだけで十分さ・・・。」
「え・・?先輩、何かあったんですか?」
「ああ、いやいや、こっちのこと。まあ臭いことばっか教えてもいけねえから実践テクだ!簡単に男を
オトス方法教えてやっよ!いいか、男を家に呼び込んでだな、まずは料理をいろいろ振舞う!
んで、男が家にもう少しいるようなら長居させろ!もしかしたら夜まで寝ることもありうる。
んで、風呂から出てだな、バスタブのまま本人の前に立つ!そしてタオルを剥ぎ取って、『先輩!
好きです!私の思い受け取ってください!』これで完璧!ま、頑張れ!」
やはりこの男には男臭さのかけらもない。どこまでも最低なやつだ。
-------------------------------------------------------------------------------------
「・・・絶対に騙されてるですぅ・・(泣)」
朔美は憮然とした表情でシャワーを浴びていた。もっとも、途中までは偶然にも事がそう運んでいるが。
部屋では、林田がようやく目を覚ました。
「う〜ん・・。中山に黙って帰るのも悪いな・・。上がってくるまで待とう。」
その後に迎える急展開を、まだ、誰も知らない。
195body and soul(30):04/12/16 00:41:25 ID:A/3IIfQI
朔美は、意を決してタオル1枚のまま、部屋に乗り込んだ。
柔道着の下には何も着ないという勝手な風習を信じ込んでしまった朔美には、無理もなかった。
「おー、なかや・・・ぶふぉゥエ!!何してんだ中山!そんなんじゃ風邪ひくだろ!」
そういって、林田は逆にシーツを朔美に羽織った。
「せんぱ・・・」
しかし、その先が出てこなかった。やはり、自分には、無理だった。
「こんなに暗くなっちまった・・。鍵はおれが持ってるから、明日香のやつ怒るかもしんねーな。」
「あ・・・。」
林田が帰ってしまう。しかし、朔美には引き止める勇気はなかった。しかし・・!!
「ん?なんだこれ?お、占いの本じゃないか。何だ、中山、占いに興味あるのか?意外だなー、
ちょっと見せてくれるか。」
それは、昨日見た本だった。林田は、自分の運勢を占おうと本を手に取ったが、本の中には林田の
名がいっぱい書き込みされてあった。ぱっと開くだけでも、目に当たる可能性は高い。
「あー!!や、だ、だめですぅー!!」
「なんだよ、ちょっとくらいいいだろ?見せてくれても。」
「だめ、だめですよぉー!」
「お、おい、そんなに動くなって!!」
ハ  ラ  リ ・・・・
朔美を唯一守っていたタオルが、シーツもろともはぎ落ちた。

「きゃああああああああああああああああ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ド  サ  ッ
生まれたままの姿の朔美を目の当たりにした林田は、ベッドに崩れ落ちた。
「せ・・せんぱ・・い?」
タオルを適当に身にくるめながら、朔美は恐る恐る声をかけた。
目を覚ました林田は、明らかに何か違っていた。
196body and soul(31):04/12/16 00:47:34 ID:A/3IIfQI
「中山・・・。」
ゆらりと林田は朔美に近付くと、全身で朔美を抱擁した。
「中山・・・こんなにオレのこと・・好きだったんだな・・。」
林田の名前がたくさん書き込まれているページが、開かれたままカーペットに落ちている。
「・・・!!先輩・・・!?」
朔美は何がなんだかわからず混乱した。しかし、自分の思いを林田が受け取ってくれたことを確信した。

「先輩・・・ごめんなさい・・。今まで黙ってて・・。わたし・・初めて中学の時にお会いしてから
・・・先輩のことが・・・ずっと・・好きでした!!」
知らず知らずのうちに、涙がとめどなくあふれてくる。
林田は、そんな朔美の涙を直接指で拭き、頭をゆっくりなでた。
「バカだな・・そんな・・・おれのために剣道や柔道を・・無理してやることもないじゃないか・・」
「無理なんかじゃ・・・ないです。先輩のためなら・・・私何でもできます!」
「中山・・・。オレもお前が好きだよ。」
下半身からそそり立つ肉棒を抑えながら、林田はうっすらと苦笑いを浮かべた。それが何を意味するか、
朔美にもなんとなくは理解できた。

「ごめんな・・。こんなはしたないもの見させちまって・・。すぐに・・。」
林田は部屋を出ようとしたが、林田の腕を小さな腕がそっと握り締めた。
「・・・・・・・中山・・・・・・・・・・・・」
「せん・・・ぱい・・・私の・・私の思い・・全部受け取ってくれま・・せんか・・。」
朔美は震えた声のまま、皮村が教えてくれたあの一言を、言ってしまった。

か細い声で大胆な発言を口にした少女の意図を把握した林田は、一時唖然としたものの、次の瞬間、
自分の欲望によって、理性が駆逐されていくのを感じた。自分より首一つ背の低い少女を
すっと抱き寄せ、やや不器用に、しかしゆっくり唇を重ねた。
朔美も、緊張した表情を浮かべながらも、全てを林田に任せるという意志を示すがごとく、
林田の背中に腕をまわし、目を閉じた。

「お前を・・・全部感じたい。中山・・・」
「先輩・・・私も・・・」
197body and soul(32):04/12/16 00:49:03 ID:A/3IIfQI
いくらか昼間にかわした以上の濃厚な口づけを行った後、林田は朔美を抱きかかえて
ベッドに連れて行った。少女の、小さくしなやかでたわわな肉体が横たわり、
スリムだが、しっかり鍛えられている年頃の少年が、ゆっくりと覆いかぶさっていく。

「・・・・あ・・!!」

抱き合った時から勃起してきた、胸に突出している2粒のまめが、林田に交互に指で動かされ、
舌で舐め取られる。朔美も、自分の淫乱さを、理屈ではなく、肌で感じ取っていた。

「んぁ・・・・ああ・・!!」

幼い乳首が少年の舌になぶられるたび、朔美は快感に近いような悲鳴をあげる。
キスもしたことのない少女には、いいようもない感触だった。
もっとも、それは林田も同様であったが。
ランドセルを背負っている小学生と間違われそうな自分の、小さく脆弱な乳を、
あこがれの人が舐め取ってくれている・・・
朔美は、それだけでもいいようのない嬉しさと気持ちよさを感じていた。
頭の中に描いていた普段の雰囲気が、桃里が、ベリ子が、みんなが消えていく。
目の前にも頭の中にも、林田のことしか思い浮かべることしかできなかった。

「先輩・・・あ、あ、気持ち・・・いいで・・す・・」

朔美の率直な気持ちを肌で感じ取り安心した林田は、より大胆な行為を始めた。

乳首を舐め続けていた舌先がみぞおちに滑り落ち、くびれをなめながらゆっくり
へその方向に流れはじめた。
林田の舌先とその舌使いを、朔美は肌で感じ取る。

「ああんっ!!」

体が、熱いものに触った時の反射神経のように波打つ。
198body and soul(33):04/12/16 01:10:20 ID:A/3IIfQI

だが、林田はそんな朔美の声も耳に留めることもなく、くるったように舐め続ける。
へそを通り過ぎ、その下の、ジャングルのない秘密の花園へと舌が到達した時、
全神経を使って、朔美は体を震わせた。

「うあん!いや・・・」

本能に従って、林田はゆっくり朔美の脚を広げさせていく。
関節を痛めないように、すぅっと。
ピタリと閉じられていた朔美の秘唇が、ゆっくりその全貌を現していく。
あまり色づいてない薄いピンク色の大陰唇が口を開け、まだ小陰唇の発達があまり見られない、
性器とは一途に呼べない形状の秘裂が、しかし色っぽく余すところなく目の前に現れた。

「やだ・・・そんな・・恥ずかしい・・・です」

大きく広げられた股の間に、林田はゆっくり顔をうずめた。
まだ複雑な形状になってない肉粒の秘宝を、自身の舌先で、林田はゆっくりもてあそび始めた。

「あ!!あん、ふぁぁ・・!!やん・・」

自分で触ったこともないクリトリスの感触を、朔美は楽しむ暇もなかった。
全身を震わせ、目を閉じて林田の行為に身をまかせている。
むしろここまで覚悟ができているのかということに、林田の方が驚いた。

「ふぅ・・ん!!ひ・・あん!!」

あえぎ声を発し続ける朔美は、辞書でしか見たことのなかった「官能」の世界に引きずりこまれていく。
199body and soul(34):04/12/16 01:13:07 ID:A/3IIfQI
敏感な肉芽をしゃぶられ、未熟なスリットを左右交互に舐められ、
朔美は自分の体がとろけていくような不思議な気分を感じ取っていた。
林田は、クリトリスをいたぶっている舌先が濡れている事をじかに感じた。
朔美の感性がいっきに高まろうとしているのだ。

「いくぞ・・中山。」

顔を近づけた林田の鼻先に、尿とはまた違う、異臭の、いや、朔美の場合はそんな低次元な
世界などではない。
朔美の放つフェロモンの成分を感じた林田はさらに興奮し、思わずクリトリスの肉芯をここぞ
とばかり思い切り舐めあげた。

「ひ、あん、あっ、ああん、あっ・・・・!!!」

舌で敏感な突起物を弄ばれた朔美は、全身をダイナミックに震わせ、
今までとは違う最高の高鳴りの叫び声を発した。

「ごめんな・・・中山・・・大丈夫か?」
「いえ・・こ・・これくらい・・・大丈夫・・です。」
「・・・・中山・・・。」
「・・・・・?」

不意に、林田の舌が秘部から離れた。
自ら衣服を脱いで裸になり、勃起した肉棒をうらめしそうに見つめている。
それは、欲望よりもこれから自分が行うことへの罪悪感だった。

朔美は、林田の思いを、なんとなくではあるが感じ取った。
200body and soul(35):04/12/16 01:17:41 ID:A/3IIfQI
「・・・・・・・」
保健の授業中に、なんとなく聞かされていた性体験の話し。
自分には縁のないものと思っていた。関係のないものだと思っていた。
しかし、現実に目の前で行われようとしている。
朔美は、さまざまな考えを巡らせていた。

「中山・・・ごめんな。これがどういうことか・・・分かるか?」
「は・・・はい、何となくは。」
「・・・・・いれても・・・・いいか・・」
「・・・・で、でも無理です。先輩のそんな大きいの・・・入らないです。」
「いや、大丈夫だ。そんなに濡れてるんだ。あまり抵抗もなく入るさ。」
「先輩・・・」
「さ・・・中山、おいで。」

朔美は、震える体で林田の元に歩み寄った。
胡坐をかいた林田は、少女の両脇を抱え、塗れぼそった少女の秘唇に、自分の肉棒をあてがった。

「あ・・・いや・・・あたってる。先輩の・・・。」

朔美は、また目を閉じて、上を向いた。

「はは・・おれのために・・・こんなに濡れるなんて・・悪い子だな、中山。」
「わ・・・私、悪い子です・・。だから・・もっと・・私にいろんなこと
・・教えて・・ください・・

朔美は、涙をためながら林田に抱きよった。

林田は、朔美の気持ちの整理がつかないうちに、照準を定めた後、
一気に腕だけで朔美の脇を抱きかかえ、肉棒の上に朔美の体を一気に降ろし、自身を貫いた。
201body and soul(36):04/12/16 01:20:20 ID:A/3IIfQI
「ふっ・・・ああああん、あああん!!」

ほとんど抵抗なく挿入がなされた瞬間、朔美は背中を反らせ、林田の肉棒を受け止めた。
全開になった朔美の秘唇が林田の肉棒と密着し、卑猥な水音をたてている。

「痛いか?中山・・・ごめんな・・」
「大丈夫・・です。す・・少しだけ・・ですから。」

クチャックチャッズリュッズリュッ・・・

愛欲にいきり立った少年の肉棒が、幼い秘唇に激しく出入りを続けていく。

「あん、ん、あぁ・・・はぁ・・ん・・・」

ゆっくりとしたピストン運動が続けられていく。
初めての経験ならば、当然少女には痛みと苦しみの方が勝っていた。
しかし、少女の中には一方で林田の愛を全身で受け止め、一つになっていることへの喜びもあった。
まだ得ていないヴァギナ感覚を、これから少し少しづつ身に付けていく・・・。
少女は、自分でも信じられないような快感を、全身で感じ取っていた。
これが、セックス。経験したものにしかわからない、快感。
朔美は様々な思いを交錯させていたが、それらも脳裏の片隅に消えていった。

「あ、あつい・・・・なんか・・・とけちゃいそうです・・せん・・・ぱ・・・い」
「おれも・・・すごく気持ちいいぞ・・中山・・・」
林田も目を閉じたまま、朔美とつながった世界を楽しんでいる。

「いい子だ・・・いい子だ、中山・・・」
林田は朔美の髪の毛をやさしくかきあげ、口づけをかわしながら腰を上下に動かしていく。
202body and soul(37):04/12/16 01:25:06 ID:A/3IIfQI
「ど・・どうしよ・・・先輩・・・気持ち・・・いいです」
お互いに口づけをかわし、離し、また口づけをし、しかし接合部のピストン運動だけは
変わりなく続けながら、2人は悦楽の瞬間を楽しんでいた。

ジュルッジュルッグチュッヌッヌッヌッ

「んぅっふぅぅん・・・!!」
朔美の柔らかい声と同時に、接合部の林田の肉棒からつぅと小さな液が染み出てくる。
それは、アドレナリンを高め、林田のピストン運動を最終段階へと導かせるに至った。
林田は組んでいた脚をのばし、気をやる体勢に没頭した。

「ふあっ、あっ、んっ、は・・ああん・・・」

朔美は、騎乗位の体勢で下から突き上げられる。
林田は足と胴を90度に折り曲げながら、朔美の顔を見つめたまま腰を動かしている。

「好きです・・・好きです・・・・・先輩っ!」
朔美も、自らも快感に浸るため、少しずつからだが動いてきた。
膣はよじれ、襞にお互いの愛液が少しずつ混ざり合い、子宮は少年の欲望を最奥で受け入れている。

「うぉ・・あ・・し、シマってきたぞ・・中山!!」
「あ・・・出して・・・出してください先輩っ!一緒にっ・・一緒に・・・っ!!」
最後は、林田と一緒に朔美も全力で動き出し、お互いの腰の動きがクロスした。

「はぁぁぁぁぁんっああああああん!!」
「中山っ・・・・うああああぁぁ!!!・・・・・・・・・・」

ビュルッリュッビュッドクッドクッドクツ

極限の中で、2人は、同時に果てた。
203body and soul(38):04/12/16 01:31:30 ID:A/3IIfQI
朔美の中に、熱い液体が放出された。
朔美は、全てをさらけだしたかのように安心すると、林田にもたれかかり動かなくなった。
林田は、肉棒を引き抜こうとしたが、少し間をおいて止めた。
「まだ・・・この時を楽しんでいたい・・・。」
林田は、気を失った朔美に再び口づけをした。
そして、つながったまま、眠りについた。
----------------------------------------------------------------------
翌日。体育祭を目の前に、部員たちは部室に集まっていた。
ガチャ  「・・・・・・・・・・・・・オハヨ」
「うわぁ!?どうしたんだ皮村!!前にやせ薬を飲んでたときよりひでぇ!!」
「昨日ね、夢を見るときだけ皮村を部長の姿にして菊に襲わせるって設定だったの。
夢の中のオレは林田だって連呼させたのよ。一晩中菊の夢を見たからこたえたでしょうね。」
「・・・・・・・・・(この男だけは未来永劫敵に回したくない)・・・」
全員が、同時に間違いなくそう思っていたはずである。
「そういえばどうしたの?林田くん、股間なんかおさえちゃって。トイレに行きたいの?」
「いや・・・どうもヒリヒリするんですよ。おかしいなぁ、病気かな・・・。」
「・・・・・・・・・。」
朔美は、林田の様子を伺っていた。林田は、本当に昨日の事をはぐらかしているだけなのか、
それとも本当に忘れているのか、朔美には分からなかった。
「そういえばさ、昨日あんたがこの子と一緒に帰るのを見たって人がいるわよ。
よっこの色男、この子の家で上手いことやったんじゃないの!?」
「何いってんだ馬鹿!皮村じゃあるまいし。たしかに中山の家にはいたよ・・・。夜帰ったけどな。
ちょっとウト寝しちまってたのかなぁ。おかげで明日香にはこっぴどく怒られたし最悪だよ・・・。」
「まあ冗談は抜きにして、昨日最後に皮村が唱えた呪文て、よく調べたらあまり
術にかからない人もよくかかるすごいやつだったらしいのよ。だから、部長みたいな単純な
人間には体の中に浸透しちゃったんでしょうね。もっとも、なんらかの強い外的ショックで効果が
遅れて出ることもあるってことだけど、ま、この男のことだから大丈夫でしょ。」
「ほっとけ!!」
ともかく林田の豹変の謎は解けたが、朔美には気が付かなかった。
204body and soul(39):04/12/16 01:36:44 ID:A/3IIfQI
いよいよ体育祭の開会式が始まり、生徒たちは校庭へ飛び出した。
朔美はグラウンドに行く前に、皮村にそっと耳打ちした。
(あ、あの・・・皮村先輩、あ・・・ありがとうございます。)
「・・・・・・・・・・ヘ、ソ、ソリャドウモ・・・」
皮村は、普段自分から謝るようなことはたくさんしていても、なぜ感謝されるのかは
分からなかった。もっとも、神経はかなり衰弱しており、それどころではなかった。
今日一日足をひっぱりまくり、林田たちに叱られるのは自明のことであった。
朔美は、林田を見ながら時節赤くなった。
(先輩・・・私と先輩、2人だけの秘密ですよw)
「おーい、中山ちゃーん!!」
「あ、さっちゃん!」
山咲幸子たちがかけてきた。朔美も、彼女達のもとに向かうべく走り出した。
しかし、腰がうずき、思わず腰をおさえた。
まだ体の中に何かが挟まってるような感触が、うっすらと残っていた。
「どうしたの?中山ちゃん、どっか痛いの?」
「い、いや、何でもないよ・・いこいこっ♪」
(ふぇ〜ん、今日一日上手く動けないかも・・・どうしよ〜)
秋風が、ちょっぴり身にしみるそんな日々の中のできごとだった。



----------------------THE END-----------------------------------------------
205438:04/12/16 01:39:43 ID:A/3IIfQI
僕からは、以上です。最後は、何日かに分けてうpするのが
まどろっこしかったので、一気に載せることにしました。
おさらいをすると、前回リクエストのあった朔美メインにしました。
これでヒロイン3人描ききったわけですが、3者3様難しかったです・・。
後、今回は改行にも気をつけて書いたので、前よりかは上手くできてる
のかな、とも感じます。最後まで読んでいただいた方には、
ご愛読感謝致します。またアドバイスなどあればよろしくお願いします。
206名無しさん@ピンキー:04/12/16 13:15:43 ID:MZschOh2
GJ!私は女ですが楽しめました(´∀`)b中山さん可愛いですね(*´д`)
207名無しさん@ピンキー:04/12/16 23:01:27 ID:lCjnQRHk
GJ!!!
中田氏がよかった。
208名無しさん@ピンキー:04/12/17 17:08:59 ID:nJy5c2vi
狂った運動会のシーンがなかなかよかった。
なんか、女子キャラ総出演って感じもいい。
209名無しさん@ピンキー:04/12/18 09:42:50 ID:F4EDmQOZ
>>438
GJ!!!!!!!!!!!!!!
朔美タンがかわいかったよ。
皮村は・・・・・・。
でも、面白かったよ。
次も期待してます。
210438:04/12/18 19:51:14 ID:c0Vxat2F
いろいろ感想キテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

どうもありがとうございます。女性の方もここ見てらっしゃる
んですねぇ。いやいや、いろんな方に見ていただけるのはガチで
うれしいですね。中田氏については、ちょっと酷かなという気も
しましたが・・・まあ、愛があれば大丈夫だろうということで(汗
朔美タンの心理描写は大変でしたが、なるべく原作から飛躍しすぎ
ないよう丁寧に描きました。まだまだ感想・アドバイス等お待ちして
おります。あと、他氏の作品も待ってます。
211名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:14:19 ID:KOXLM2sv
桃ちゃん、大好きだ。
212名無しさん@ピンキー:04/12/26 23:59:34 ID:3CoTa2Au
hoshu
213名無しさん@ピンキー:04/12/29 00:18:43 ID:mGqWbOYW
ホッシュ
214名無しさん@ピンキー:04/12/29 06:29:40 ID:GOmp76c2
GJ!!!!!
丁寧さが文体からひしひしと伝わってきました!
またお願いします!(´∇`)
215名無しさん@ピンキー:04/12/29 17:20:40 ID:KT4Oi05n
        「チョメジは滅びぬ、何度でも甦るさ!!」


                                /                    |
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                     || |   ___      |__  ̄ ̄―______-/
    Λ_Λ             ( ̄ ̄ ̄(Ξ (|| ||      |   _______|__
   ( ´∀`)              ̄ ̄ (Ξ  (|| ||  ___|―― _________|_
   (    )                 (Ξ  (|| ||≪| _―― ̄ ̄              |
   | | |                   | ̄― ̄/ ̄  ____―――――――――
   (__)_)                ( ̄(0_/ ̄ ̄ ̄
                         ( ̄ ̄/
                         ――⌒――ヽ
                        /        ヽ
   
216名無しさん@ピンキー:04/12/30 02:04:32 ID:1eGw+Rji
期待age
217名無しさん@ピンキー:04/12/30 02:05:21 ID:1eGw+Rji
次回昨期待age











連投スマソ
218名無しさん@ピンキー:04/12/30 21:16:50 ID:9DL+9jBC
桃ちゃん、大好きだー!!!
たまらなく好きだー!!!
219名無しさん@ピンキー:05/01/01 02:26:53 ID:8ONo4koc
あけおめこと
よろ
220名無しさん@ピンキー:05/01/02 01:37:58 ID:GIsnBeUl
あけましておめでとうございます。
今年も職人さん達のSSに期待しています。
221名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:08:43 ID:cYtOuKIV
保守
222名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:10:40 ID:KqiibRp5
保守だョ
223グルメ:05/01/09 17:36:24 ID:S1F1J9DK
どれ、誰も書かないようだから、俺が書くとするか。
今度のも、改変コピペだけど、結構いい出来になったと思ってるから、じっくりと読んで楽しんでくれな。
224グルメ:05/01/09 17:41:57 ID:S1F1J9DK
 三浦単一の切なる思いを聞いた藤原達は、三浦の望みをかなえてやろうと、結束すると、
その日のうちにべり子を拘束した。
当然ベリ子は暴れたが、騒げないように口を縫い付けて、体を折り曲げた状態で拘束すると、
さしものベリ子もおとなしくなった。
 藤原達が食事にいっている間に失禁でもしたのか、ベリ子の腹の上に黄色い液体が溜まっている。
男達はベリ子の両足首を固定していた金具を外すと、再び最初のように大の字になるように固定し直した。
既に諦めたのか、それとも体力が尽きたのか−−身体を折り曲げた態勢で長時間放置されると、
驚くほど急速に体力を消耗するものである−−ベリ子の抵抗はない。
更に男達はベリ子の太ももと二の腕の辺りも金属の輪で固定した。
 布で腹の上に溜まった小水を拭き取ると、藤原が右手の刃物をベリ子の胸の谷間の辺りへと押し当てた。
そのまますぅっと腰の辺りまで一気に引く。
新たに走った痛みに、くぐもった悲鳴を上げてベリ子が身体をのけ反らせた。
一直線に走った傷から血が溢れ出す。
 傷の始点に再び藤原が刃物を当てた。
左手でベリ子の胸を押さえながら、胸の膨らみや肋骨に沿うように刃物を走らせる。
同じように傷の終点から腰の横の辺りまで藤原は切り込みを入れた。
 びくんびくんと悲鳴を上げながらベリ子が身体を震わせるが、固定された上に男達が
押さえ付けているので身体の自由はないに等しい。
悲鳴も、本来は絶叫なのだろうが、口を縫い合わされていては単なるくぐもった呻き声だ。
225グルメ:05/01/09 17:44:07 ID:S1F1J9DK
 台の反対側に回ると、藤原は同様に傷の始点と終点から身体の横までの切れ目を入れた。
その後で無造作に身体の中心を走る傷へと手を差し込み、べりっと皮と肉を剥がす。
湯気の上がりそうな内臓が藤原の目に飛び込んできた。
驚くことに内臓自体には刃物の傷が付いていない。
腹の部分の皮膚と肉を扉のように左右に開かれ、ベリ子の内臓が露出している。
それでも、内臓自体には傷が付いていないから、致命傷にはならない。
苦悶の呻きを上げてベリ子が身体を震わせている。

「むむーー! むぐぅー! んんむぅーー!!」

 台の上に刃物を置くと、藤原が両手を内臓へと突っ込んだ。
一際大きく呻いてベリ子の首ががっくりと折れる。どうやらあまりの激痛に意識を失ったらしい。
それに構わずに藤原は一息に内臓を引きずり出した。
唇の端から血の泡を吹いてベリ子が覚醒する。
 だらんと体外に引きずり出されたベリ子の内臓を、藤原が切り離した。
ビクビクと痙攣するようにベリ子が身体を震わせる。
内臓を取り出されてぽっかりと開いた穴へと藤原が手を突っ込み、
どくん、どくんと脈打っている心臓をゆっくりと掴み出した。
血管は付いたままで、その鼓動は徐々に弱まっているもののまだ確かである。
226グルメ:05/01/09 17:46:10 ID:S1F1J9DK
 その様子を、三浦単一はよだれを垂らしながら見つめていた。
そして、藤原がベリ子の内臓を引きずり出すのを見ると、三浦は藤原の元に駆け寄っていった。
「じゃあ、これ、あなたにあげるわね。」
藤原はそう言うと、三浦にベリ子の内臓を渡した。
ベリ子の内臓を受け取った三浦は、そのままそこで生のまま貪り食べ始めた。

クチャクチャクチャクチャ

 しばらくの間、生肉を貪る音だけが部屋に響き渡っていた。
「アンタ、生でもいけるからいいわね。アタシはさすがに生は食べられないわ。
じゃあ、アタシは報酬として右足をもらっていくわよ。今晩、ステーキにしていただくわ。」
藤原はそう言うと、既に冷たくなったベリ子の体から、右足を切り取ると、そのまま家に帰っていった。
内臓を食い尽くした三浦は、今度はベリ子の体に手を出した。
内臓を引きずり出された体には、血が溜まっていた。
 三浦はベリ子の体を持ち上げると、逆さにして、溜まった血を自分の口へと入れた。
血を飲んで喉を潤した三浦は、今度はベリ子の肉体を貪り始めた。
笑顔でベリ子の体を食べる三浦の顔は、ベリ子の血で真っ赤に染まっていた。
「ミウラさん、幸せそーだね。」
そんな三浦の様子を、桃里達が温かい笑顔で見ていた。
227名無しさん@ピンキー:05/01/09 18:58:39 ID:I5qNmGje
ガチで報告しとくので、覚悟しといてください。
228名無しさん@ピンキー:05/01/09 19:10:30 ID:pgU/BQFg
>>227
コピペとかじゃないから通報しても削除されないのでは?
それより、そうやった応答をすると余計調子付かせるから
基本的に無視。グロ板に誘導だけすればいい。それでも
言う事を聞かないならなんらかの対応を取るべき。
229名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:30:14 ID:1HnljPoi
過剰反応したらあかんべよ
230名無しさん@ピンキー:05/01/10 03:51:56 ID:ApcNRYpC
こっちのスレもよろしく。

いでじゅうの女性キャラに萌えるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1105279769/l50
231名無しさん@ピンキー:05/01/11 23:34:23 ID:ecC6epYm
hoshu
232名無しさん@ピンキー:05/01/13 10:56:30 ID:t3rCOrNe
本編の桃里、ちょっと……な性格になっちゃったからなあ。
あのままひっぱるんかな。
VS中山とか、そういう風になるのかな。
233名無しさん@ピンキー:05/01/14 00:55:46 ID:nRSyY+46
ъ( ゚ー^)
234前スレ64:05/01/15 01:28:24 ID:GEewpO0m
最近のいでは目が離せない展開ですね。
毎週サンデーの発売日が待ち遠しかったりします。
とりあえず短いSS書いたので載せようと思います。
(激しく走り書きって感じですが・・・)
235アツイキモチ(1):05/01/15 01:32:15 ID:GEewpO0m
森 桃里の頭の中に林田の言葉が幾つも駆け巡っていた。
「ずっと、好きでした。」
「やっぱ、オレ、そう簡単にあきらめられそうにないや。もう少しがんばってみてもいいかな・・・?」

林田に告白された桃里は、ここ数日、ずっと家に閉じこもりっきりだった。
「私は、林田君のこと、どう思ってるんだろ?」
林田にあきらめるって言われた時の、自分の中に起こったあの動揺は一体何だったのだろうか?
桃里はずっとそのことばかり考えていた。

そして、元旦・・・。

やはり、年が変わっても、桃里はベッドの上に横になって、ずっと林田のことを考えていた。
(私・・・これから一体どうしたらいいんだろ?)
いろんなことを考えても、結局、最後に桃里が最後にたどり着くのは、そこであった。
いつまで経っても先へ進まない。
とその時、桃里はふと思った。
(そうだ、林田君は、いつ私のことを好きになったのかな?)
今まで一緒に過ごしてきた柔道部の思い出の中に、そのきっかけがあるに違いない。
もし、それがわかれば、自分も先に進めるかもしれない。
そんな気がした桃里は、入部してからの様々な出来事を思い出してみることにした。

(最初、いきなりミウラさんに追いかけられて、そこを藤原君に助けられて、
ベリ子が勝手に入部届出したおかげで、柔道部に入ることになったんだっけ。
で、次の日、部室で初めて林田君と会ったんだよね。)
桃里は初めて柔道部に訪れた時のことを思い出していた。
(この時はまだ私と知り合ったばかりだし、さすがにこの時点で好きになったってことはないだろうなぁ。)
桃里はそう考えると、続けて入部してからの出来事を思い出してみることにした。
桃里は知らなかった。
林田は、桃里が入部する前から、桃里に好意を寄せていたことに・・・。
236アツイキモチ(2):05/01/15 01:36:37 ID:GEewpO0m
桃里は今までの柔道部の出来事を思い出して、林田の気持ちの変化を辿ろうと考えていた。
しかし、それらを思い出しているうちに、本来の目的であった林田のことをすっかり忘れてしまっていた。
(そういえば、こんなこともあったな。)
一つ一つ懐かしい出来事を思い出すたび、桃里の顔に自然と笑みが浮かぶ。
柔道部で起こった出来事は、どれも桃里にとってはかけがいのない思い出だった。
最近、いつまでも柔道部で楽しく過ごしていられればいいのにと思うことがよくある。
でも、実際はそうはいかない。桃里も今年は3年生。部活を引退する年を迎えた。
本当に楽しかった柔道部も、あと少しで終わってしまう。
(そういえば、今年で柔道部も引退なんだ・・・)
今までの楽しかった思い出があまりにも眩しすぎて、迫るその現実を思うと、桃里の胸は激しく痛んだ。
そのことを考えると、あまりにもつらいので、あまり考えないようにと、他のことに考えを動かす。
そして、そこで桃里はようやく林田のことを思い出した。
(そ、そうだ、林田君のこと忘れてた・・・。)
そう思い、しばらくしてからあることにふと気づく桃里。
自分が今、思い出していた楽しい思い出。
少し思い出しただけでも、楽しい柔道部の思い出がいくつも浮かんでくる。
その楽しい柔道部をまとめていたのは、他でもない林田であった。
(そうだ、林田君が柔道部をまとめてくれたから、私は楽しい部活を過ごすことができたんだ。)
林田のおかげで、桃里は自分でも気づかないうちに、たくさんの眩しすぎるくらい楽しい思い出を手に入れていた。
そんなことを考えると、林田への感謝で、思わず目に熱いものがこみあげてくる。
「林田君・・・ありがと・・・」
桃里の脳裏に林田の笑顔が自然と浮かんでくる。
いつも自分のことを気遣ってくれているあの笑顔。
その笑顔が頭に浮かんで、桃里の胸がキュンとなる。
気がつくと桃里は、手を胸に当てていた。
さっきから、胸のドキドキがなかなかおさまらない。
(えっ・・・、私、一体どうしたんだろ?)
どんどん胸の高鳴りが激しくなっていく。
237アツイキモチ(3):05/01/15 01:40:22 ID:GEewpO0m
桃里は手で胸を激しく押さえつける。
「あっ・・・・んんっ・・・な、何・・・この・・・感じ・・・」
気がつくと、いつの間にか桃里の手が、服の中に潜り込んでいた。
「えっ・・・私・・・一体何を・・・?」
自分の取ってる行動に驚く桃里。
(私、林田君のことを考えてただけなのに・・・)
その時、桃里の頭に林田の笑顔が浮かんだ。
「やっ・・・ああっ・・・」
その時、桃里の乳首が突起し、ブラジャーに擦れて、その刺激で、思わず声をあげてしまう。
さっきから体が熱い。
(わ、私の体、どうしちゃったの・・・?)
とりあえず、さっきからブラジャーが乳首を圧迫して刺激しているため、
桃里は上の服を脱ぎ、ブラジャーをはずした。
桃里の乳首は堅くツンと立っていた。それを見て驚く桃里。
いつもと違う、ツンと立っている乳首を、桃里は手で触ってみた。
とその時電流のような快感が体じゅうに走った。
「やあっ・・・あんっ・・・」
思わず声をあげる桃里。
その自分の挙げた声の、いつもと違う甘い声に驚き、顔を真っ赤にする桃里。
一方、先程の刺激で、桃里の体に官能のスイッチが入ってしまった。
さらなる刺激を求めて桃里の指が、指で堅く尖った乳首に刺激を与え始める。
「あっ・・・だめっ・・・もう、やめ・・・ないと・・・はぁん・・・」
しかし、桃里の意思に反して、桃里の手は動きを止めてくれない。
桃里の体がどんどん熱くなっていく。
「はっ・・・あああっ・・・だめぇぇ・・・」
上半身裸のまま、しばらく桃里は自分の胸を愛撫し続けた。
そして、桃里の指がさらに強く、乳首をつまんで刺激を与えると、
「やあっ・・・はあ・・・ああああっ・・・」
桃里は激しく体を痙攣させながら、ベッドの上に脱力した。
238アツイキモチ(4):05/01/15 01:43:12 ID:GEewpO0m
「ハァ・・・ハァ・・・わ、私・・・一体・・・?」
今までに起こったことのない体の異変と、今、自分のしていることに戸惑う桃里。
と、その時、桃里は自分の体のもう一箇所の部分に違和感を感じていた。
(えっ・・・もしかして、私・・・)
桃里は慌ててスカートを脱ぐと、その下に履いていた下着も脱ぎ捨てた。
「やっぱり・・・」
桃里の秘所はグッショリと濡れていた。
「えっ、私、もしかしてさっきので漏らしちゃったの?」
慌てる桃里。でも、よく見ると、漏らしたのとはまた違う感じだった。
桃里は濡れている自分の秘所をそっと指で触ってみた。
その時、桃里の身体中に激しい、しかし甘美な刺激が駆け巡った。
「ああっ!・・・や・・・あっ・・」
桃里の指が、今度は秘所に伸びていく。
桃里は自分のしていることがいけないことだと思いつつも、
もはや自分の意志で指の動きを止めることができなくなっていた。
(ダメッ・・・何だか・・・気持ち・・・いい・・・)
指が激しく秘所を刺激しだすと、桃里は甘い声をあげ続けた。

グチュッ、グチュッ

「ああ・・・やっ・・・は・・・はう・・・んんっ・・・あ・・・」

桃里の指が、桃里の秘所を刺激するたび、最奥から熱い蜜がどんどん出てくる。
指が動くたびに、桃里の体に強い快感が体中に走る。
「あ・・・・はっ・・・・ああっ・・」
桃里は、ベッドの上で全裸で両足を思いっきり広げた格好で、目を閉じたまま声をあげ続けた。
239アツイキモチ(5):05/01/15 01:45:11 ID:GEewpO0m
気がつくと、桃里は右手で自分の秘所を、左手で乳首を触っていた。
その刺激でどんどん昂ぶっていく桃里。
「あっ・・・また・・・やっ・・・あああっ・・・」
絶頂が近いせいか、桃里の指の動きがさらに速くなる。
桃里の秘所は、おびただしい量の愛液でグッショリと濡れていた。
指を動かすたびにグチュッ、グチュッと淫靡な音が響き渡る。
「ああっ!・・・ダメッ・・・わ・・・私・・・もう・・・」
さらに指を激しく動かす。だんだんと登りつめていく桃里。
そして、中の肉芽を指で激しく弾くと、
「や、あっ・・・ああっ・・・あああああっ・・・」
桃里は激しく腰をビクンと痙攣させると、頭の中が真っ白になった。
桃里にとってその刺激はあまりにも激しすぎたせいか、終わった後、
桃里はしばらくグッタリと横たわったまま動けなかった。

そして・・・
「私、何てこんなことしたんだろ?」
初めての自慰に、桃里は戸惑いを見せていた。
自慰のおかげで、先程までの熱は体から消えていた。
しかし、自分がなぜこんなことをしてしまったのか、桃里にとってもう一つ悩み事が増えてしまった。
(林田君のこと考えるようになってから、何か私、変だ・・・)
服を着ながら、桃里はそんなことを考えていた。

そして、3学期・・・
「森さん、おはよう。」
背後からの林田の声を聞いて、心臓が止まりそうになるくらい驚く桃里。
「ははは林田くん・・・」
動揺を隠せない桃里。
林田は、一見すると告白前とほとんど変わらない様子であった。
しかし、桃里はこの間の出来事も相まって、しばらく林田のことを過剰に意識する日々が続くのであった。
                                           (完)
240前スレ64:05/01/15 01:49:08 ID:GEewpO0m
以上、最近の話を読んでの走り書きSSでした。
今週、桃ちゃんが赤ちゃんに胸触られて敏感になっていたのは、
林田のことを思ってドキドキして、乳首が勃ってしまったからに違いない。
と密かに思ってたりします。
241名無しさん@ピンキー:05/01/15 02:10:29 ID:20RJdPSJ
>>240
どっひゃキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
64氏ご無沙汰でございますー!!僕もぼちぼち作品が
進んできたので、ついでにうpさせていただきます。
64氏には及びませぬが、なんとか頑張りたいと思います。
年は明けましたが、書き始めたのが去年の暮れだったので、
年末の話になっちゃいますが、どうかみなさまお許しを・・・。

242千の欲望(1):05/01/15 02:12:18 ID:20RJdPSJ
冷たい風が本格的な冬を告げる中、伊手高校も終業式を迎えようとしていた。
そんな中、だるそうな表情をしながら皮村はいつものように部室のドアを開けた。
一足先にHRが終わったとあって、他の部員はまだ誰も来ていなかった。
中でも林田がいないことを確認した皮村は、安心してヌル天を取り出した。
「あー、やっと2学期終わりかよ・・・。だるかったな、相変わらず。
ま、家帰っても何もすることねえし、ちょいと休憩すっかな。」
そうやってヌルヌル天国を読みながら寝転がっていた皮村だったが、
ふいに武道場の方から声がするのに気付いた。
「はおおおお・・・・・ふおおおお・・・・!!!」
「愚地君、頑張って!!」
必死に声を張り上げている一年生の声が耳に入ってきた。
(何だ何だ!?あいつら何やってんだ?これは、もしかして、もしかしますかもよ?)
と、変な期待を抱きながら、皮村は慌てて武道場に駆け込んだ。
そこにいたのは、声のした通り、よしおと朔美だった。
今日も練習日だったので、先に武道場に来た二人は、自主トレーニングを行っていた。
よしおは必死に腕立て伏せを試みているが、恐ろしく非力なため、
ただの1回でさえも腕がおぼつかなかった。
朔美は、自分は腕立て伏せをせず、いつのまにか必死によしおのサポート役に回っていた。
「ぐぬぬぬぬぬ・・・ふぎぃぃぃぃ!!!」
よしおの顔は、みるみる真っ赤に染まっていく。
危険を感じた皮村は、慌ててその場に割って入った。
「はーい、ストップストップ!よっしー、無理しなくていいからさ、少し休憩したら?」
「あ、皮村先輩、お疲れさまっす!」
「皮村先輩、こんにちは。」
周りに2人しかいないことを確認した皮村は、にやりと不気味な笑みを浮かべて、
よしおを耳元に呼んだ。
-----------------------------------------------------------------------------------
あ、名乗り忘れましたが前スレ438です。
243千の欲望(2):05/01/15 02:14:07 ID:20RJdPSJ
「よっしーさぁ、そうやって何もかもすぐ身に付けようとするからダメなんだよ。
できることからこつこつ始めていかなきゃ。な?だから、ちょいと頼みあるんだ。
お金渡すからさ、ジュース買ってきてくんない?先輩の言う事に従うのも立派な
練習だぜ。後で林田たちも来るだろうから、なるべく多く買ってきて欲しいんだわ。」
「そうっすか・・・わかりましたっす!すぐ買ってくるっす!!」
今一の表情を浮かべながらも、よしおは納得したようで、お金を持つと武道場を後にした。
「さあてと・・・まだ誰もこねえみたいだし、困るだろ?中山。」
皮村は、うやうやしく朔美に話しかけた。
「え・・・はい、そうですけど・・・。みなさんが揃うまで、私待ってます。」
「いやいや、無理に待つこともないじゃない。このおぢさんがいろいろ手取り足取り基礎を
教えるからさ、少しでも上手くなってみんなに褒められたいだろ?」
林田に褒められる姿を想像した朔美は、顔を赤らめてうなずいた。
その姿に余計に欲を刺激された皮村は、冷静さを失わずも自らを高めながら
朔美を畳へと連れて行った。

それからまもなく、満を持したかのようにほとんどのメンバーが揃い、道場に集結した。
「ん?なんか道場の方からかなり怪しいオーラが漂ってくるな・・・。」
普段から慣れている非常に苦々しい空気を、林田は敏感に感じ取っていた。
慌てて道場に駆け込むと、皮村が朔美に寝技の四方固めをさせていた。
四方固めは、下側に抑えつけられている者の顔が、技をかけているものの股間の辺りに
位置する技である。
皮村は、非常に幸せそうな表情で、朔美の「匂い」を楽しんでいた。
朔美は嫌がっていたが、皮村が朔美の帯を掴んで離さなかったため、逃げられなかった。
「皮村ああああああああああ!!!!!!!!!!」
林田は特大のジャンプから強烈なエルボーを皮村の腹にくらわした。
244千の欲望(3):05/01/15 02:15:39 ID:20RJdPSJ
「皮村てめぇ!!せっかく身に付けた柔道の知識をそんなことに役立てるんじゃねえ!」
激しく咳き込みながらも、皮村は愛敬をふりまいた。
「グオッホ・・・ゲェッホ・・・・冗談、冗談w」
「何が冗談だ!!何が!!お前自分のやってることに相変わらず自覚ねぇな!!」
桃里は慌てて朔美に駆け寄って、抱きしめた。
「朔美ちゃん、大丈夫?」
「いえ・・・大丈夫です、ホントに大丈夫ですから。」
「はぁ・・・相変わらずしょうもないわね。これだけ救われない人間を見るのも辛いわ。
自分のやってることに自覚のない人間は、脱出することの出来ないスパイラル
にはまってる証拠よ。地獄にでも落ちないと反省できないわ。」
藤原は、冷静に言葉を並べるが、どれも心臓を槍で突き刺すような重みのある言葉だった。
「おいおい、そりゃ困るぜ。おれだって自覚あんだからよ。ただ、自分のやりたい事を
本能に従ってやってるまでだから仕方ない面もあんだよ。」
「だから、何でそういう風になっちまうんだよ!ただでさえこんな物騒な世の中だし、
お前絶対新聞の小見出しに載るみたいなことになっちまうぞ!」
「皮村君・・ホント、やばいと思うよ。面白いとか通り越してひいちゃうしさ・・・。
そういうこともう少し少なくしたらやさしくておもしろい皮村君になるのに・・・。」
桃里も、皮村に正気を取り戻してもらおうと、必死に言葉を並べる。
しかし、皮村には、自分の好きな事を否定されているようで、また自分の存在を
否定されてるようでしかたなかった。
「ふん!そうかい・・・てめぇら、オレの気持ちも知らねぇくせに!何が起きても知らねえからな!」
皮村は、大声を上げて出て行ってしまった。ただでさえも最近ストレスがたまっていたので、
頭に血が上ると、冷静に物事を考えられなくなっていた。
「おい、皮村!」
「ほっときなさい、どうせすぐ戻ってくるわよ。今日は菊も来るし、何かと大変だから、
あいつのことにそんなにかまってられないわ。まあ大丈夫でしょ。」
「そうだな、よし、練習始めるか!」
皮村を残し、部員たちは本格的に練習を開始した。
245千の欲望(4):05/01/15 02:17:15 ID:20RJdPSJ
なりふりかわまず全力で廊下を走り抜けた皮村は、疲れて階段で休んでいた。
ふと手前を見ると、東のポスターが貼ってあった。
芸能活動をしてからますます充実感溢れる東の顔に、皮村は羨ましさを覚えた。
「ぐ・・・ちょっとでいい、ちょっとでいいからあいつの身長と顔がほしい。
そうすりゃ女なんか寄り放題で、あんなこともこんなこともできるのによ・・・。」
落胆した皮村だったが、その呟きを遮るように、後ろの方から男女の声が聞こえた。
(なんだありゃ・・・・理科室からだ。鍵閉め忘れてたんだな。)
そう自分に言い聞かせながら、皮村は少し戸を空けて中を覗き込んだ。
「ん・・・あ・・・・!!純、いいよ・・・いいよぉ!!」
「おい、あんま大きい声出すなよ、もしかしたら近くに人いるかもしれねぇし。」
「大丈夫だよ・・・こんな離れに人くるわけないし。」
(う・・・うわ!なんだあいつら!こんなとこでヤッテるぞ!!)
そこには、女子生徒が掃除用具入れに両腕を預ける形で、、立ちバックの姿勢で営みを行っている
男女がいた。学年でも有名なアツアツカップルだった。
「・・・や・・・や・・ぁ・・!!立って・・・られないよぉ・!!」
「う・・・!!やっべ、オレいきそうだわ・・!中に出していいか?」
「だ、ダメ!!服に出していいから外でお願い!!」
「ち・・・わ、わかったよ。しゃあねぇな。」
そんな会話が交わされた後、男は自分の分身を引き抜いて、女子生徒の背中に欲望を放出した。
女子生徒は制服を脱いだ後、簡単にティッシュで拭いた後上着を鞄に入れて、代えの服に
着替えた。
「気持ちよかったよ、純、ありがと!!」
「おう、来年もよろしくな涼子!!」
カップルは、お互いに去っていった。
皮村は、どうしようもない絶望感を覚えた。
しかし、手はしっかりとあどけない息子を握っていた。
それがまた、むなしかった。
246438:05/01/15 02:38:51 ID:20RJdPSJ
今日は以上です。続きは明日以降に・・・。
247千の欲望(5):05/01/15 11:26:56 ID:uWZoM7o6
(はぁ・・・何なんだよ・・・あんあんうるせぇ!警察に突き出すぞ!
言っとくけど俺は全然羨ましくなんかねえからな!)
様々な思いを交錯させながら、皮村は廊下を歩いていた。
しかし、深く考え込めば込むほど、自分が虚しくてしかたなかった。
(おれ・・・このままずっとこんな状態なのかな・・生きてて何になるのっつう感じだな。)
しまいにはそんなヒステリックな状態に陥り、皮村から威勢の良さが消えた。
そうするうちに、また男女の声が聞こえてきた。音楽室からだった。
(けっ!またかよ!今日はこんなの多いな。終業式だからか?
やることだけやって今年を終わらせようって魂胆かよ。腐ってやがんぜ。
そのめでたい面おがんでやるか。)
そう言いながら、皮村はそっと覗き込んだ。しかし、次の瞬間心臓が飛び出すほど驚いた。
女のほうは、かつて自分に恋した佐藤ちえだった。男のほうは、当然山田だった。
「やだ・・・山田君、誰か見てるかもしれないよ・・・。」
「わかってるよ、佐藤さん・・・。でも、もう来年まで会えないんだ。だから、
後少しでもいいから君の顔を見たいんだ。」
「山田君・・・。」
そう甘くせつない言葉を交わしながら、二人は口付けに及んだ。
長身の山田は佐藤ちえに合わせるようにゆっくり腰をかがめながら、濃厚な口づけを交わしていく。
山田の手が佐藤ちえの腰に回った瞬間、皮村は思わずその場から走り去った。
もしかしたらその足音が二人に聞こえたかもしれないが、そんなことはこの際どうでもよかった。
皮村の目は真っ赤に滲んでいた。
(は・・・はは・・・笑っちまうよな・・・本当ならオレがああなるはずだったのに・・。
も・・・もうオレマジで駄目かも。このままドキュメンタリードラマなら自殺とかしちゃったり。)
そう呟きながらも、自殺ができるはずもなく、皮村は気をまぎらわすために、人通りの
多い場所へ出向いた。
248千の欲望(6):05/01/15 11:32:55 ID:uWZoM7o6
(もういい・・・短パンでも何でもいいや、スカートめくっちゃる!ブス以外だけど。
パンツ・・・パンツ・・・パンツ・・・)
しかし、終業式の後以外にも学校を後にする生徒も多く、女子生徒も見つからなかった。
皮村は力のない足取りでよろめきながら、階段を上がっていった。
すると、目の前に無地の白のパンツが飛び込んできた。しかも、3枚も。
「どっひゃーーーー!!!パンツキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「おー、皮チンじゃん。おっひさだねー。」
「あ!いつぞやの在野の将とその取り巻きたち!!これは偶然ですな!!」
いつか柔道部を見学に来ていたギャル風の女子高生3人組だった。
ただでさえだいぶ短いスカートなのに、3人とも階段で足を開いて座るという格好だった
ので、下からすればパンツは丸見えの状態だった。
もっとも、誰も通らないだろうと見越してそうしていたのかもしれないが。
「ねー、皮チンさぁ?今日東君くるぅ?サイン欲しいんだよねー。今年最後だし。
ていうかさぁ、何泣いてんのぉ?」
「男なのにかっこ悪いよねー。」
「いやいやっこれには深いわけがありまして・・・。」
皮村は、自分の見た通りのことを話した。
そして、そこから話が広がるうちに次第に3人とも打ち解けてきた。
エロい話をすると普通の女子生徒ならばひく所だが、3人は興味深々で話しにのってくれた。
度のきつい下ネタをふってもみな気軽に笑ってくれたことで、皮村はつい先程まで持っていた
様々な負の感情を、もう少しで消し去れる所だった。
しかし、在野の将ことさおりが次に発した言葉で、皮村はまたどん底に叩き落された。
「ところでさー、皮チンてまだ経験ないの?」
「え・・・まあ・・・そうだけどさ・・。」
「だっさー。男で童貞が許されるのは中学生までだよねー。」
「うんうん、今時ここまでヤッテないやつってサイテーだとおもーう。」
一言一言が、皮村に重くのしかかる。
249千の欲望(7):05/01/15 11:46:02 ID:uWZoM7o6
「なっ・・・何だ、てめーら。林田だってまだヤッテねーし、それに東だって・・」
そこまで言いかけて、皮村は口をつぐんだ。
東は別の形で既に少年使用済みを果たしているが、いくらこの3人でも真実を語るには
忍びないと思い、あえて黙っておいた。
「んー。でも興味ないんだったら仕方ないんじゃない?無理やりするもんでもないしさ。
でも、皮チンみたいにそんなにH関心ある人がやってないのはつっらいよねー。」
「みんな・・・やったことあんの?」
「もち!最初は痛いけど、もう天国みたいにきもちよかったー!Hマジさいこー!」
「東君なんか普通に経験済みだよー。皮チンと比べたらつらいってw」
「て・・・てめーら言いたい放題言いやがって・・・。」
そのとき、さおりの携帯がうるさい音を辺り一面に撒き散らした。
「あー、ごめーん。じゃあ、皮チンまったねー。」
そういうと、3人はどこかへ行ってしまった。
残された皮村は、いよいよ谷底へ突き落とされた気分になった。
「くっそ・・・いっそホントに死んじまったりしてな。」
皮村は屋上に上がった。強く吹きぬける風に背筋が凍った。
下を見下ろすだけで体が縮こまる。
「や・・・やっぱやめとこ。でも、このままじゃ男がすたるなぁ・・・。
じゃ、じゃあ怪我しても死なない程度に・・・。」
そういうと、皮村は2階に降り、2階のの窓から身をのりだした。
(これで怪我でもすりゃ、みんなオレを心配してくれるだろ。い、行くか・・・。」
皮村は気がひけたが、勇気を振り絞って窓から半分身を乗り出した。
(ふ、ふん!こうなったのもあいつらが悪いんだ!誰も止めるなよ!自分で決めたんだ!)
しかし、誰も止めるものはいなかった。
皮村は、勇気を振り絞って身を空中に任せた。
そのとき下側から多数の女子の叫び声が聞こえてきた。
「いっ!?」
多数の女子生徒の群衆の中心にいたのは、東だった。
250千の欲望(8):05/01/15 12:01:53 ID:uWZoM7o6
「うわああああああ!!!東!!!」
皮村は身をよじろうとするが、もう遅い。
ゴッツウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
皮村はちょうど東と頭の天辺同士が正面衝突する形でぶつかり、地面に崩れ落ちた。
東も、その場に静かに崩れ落ちた後動かなくなった。
「きゃあああああああああああああ!!!!あずまくううううううん!!!!」
「何すんのよ!!!!このバカー!!!どっか行ってよ!!!」
女子生徒たちは、皮村を一斉に放り投げた。

「むぐ・・・・・」
皮村はまもなくめを覚ました。しかし、普段と違う自分に気付くのにそれほど時間は要しなかった。
何か、自分の手足が普段の感覚とは違うような気がするのだ。
「あ!!東君が目を覚ましたよー!!東君大丈夫!?」
「大丈夫!?東君、何ともないですか?」
口々に、女子生徒たちが声をかけてくる。
(えっ・・・東?何言ってやがるんだこいつら?東なら向こうに倒れてるだろ。)
皮村は、ひどい頭痛でまだ自分を認識する余裕がなかった。
(しかしあれだな・・・。みんな意外とオレのこと心配してくれてんじゃん。)
皮村はすぐに立ち上がろうとするが、頭がまだズキズキする。
「だめよー、東君、まだ立っちゃ。痛みが治ってからでないとダメだよ!」
「わ、私お薬取って来ます!!待っててくださいね。」
「私も!!」「私が先よ!!」
その普段の相手方の反応の違いで、いよいよ皮村は今の状態を認識できた。
皮村は、おそるおそる自分の頭を触ってみた。
普段の自分の髪と違い、後ろで束ねられている。しかも、サラサラだ。
そして、胸元にかけてあるネックレスで、皮村はやっと自分の状態を理解できた。
(ま・・・・まさか・・・・・・東と入れ替わっちまった・・?さっきの衝撃で・・・?)
251千の欲望(9):05/01/16 02:55:56 ID:3OhOekVM
皮村は、勇気を振り絞って後ろを振り返ってみた。
ぽつんと見放されているはずの自分がいた。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!)
皮村はショックで言葉も出なかった。
(や・・・やべ・・・どうしよ・・・。まさかこんなことになるなんて・・・。
おれ、このままこんななのか?もし自分の体に戻れなくなったりとかしたら・・・どうすんだ?)
様々な思いが脳内を過るが、じっとしている暇はなかった。
(と・・・とにかく、にげよっ!)
女子生徒たちが目を離した瞬間に、皮村は走り出した。
「あっ東君、待って!!まだ治療が終わってないわ!!」
(お、かわいいな。電話番号でも聞いておけばよかったか。)
「東せんぱーーーーい!!待ってくださ〜〜〜〜い!!!」
(かわいいなぁ・・・。東のやつ羨ましすぎんぜ。)
「あずまきゅ〜〜〜〜〜ん!!あたしだけをみて〜〜〜〜んw」
(オエッ・・・なんだあのデブ。あんなのに抱きしめられたら圧迫死しちまう。
東もいろいろ苦労してるんだな・・・。)
体は違えど運動神経を駆使して、皮村はとにかく人目のつかない所に逃げ込んだ。
「ふー、ここなら人もこねえし、大丈夫だろ・・・」
「あら菊じゃない?お疲れ。上手く逃げてきたのね、ここまで。」
ギクウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!
振り返ると、ちょうどそこは武道場の横の庭だった。
林田以下柔道部員たちの目に晒されてしまった。
「何だよ藤原かよ・・・・!!びびらせんなって・・・!!」
「あら?菊、ずいぶん言葉遣い荒っぽくなったわね。だめよー、人前でそんな風に話しちゃ。」
「あああ・・・・いやいや、何でもない!!!」
皮村は、いっぱい走った汗に冷や汗も手伝って、背中がべっとり濡れている。
252千の欲望(10):05/01/16 03:01:24 ID:3OhOekVM
「じ、じつは藤・・・いや、虎呂助、さっき向こうで
皮村とぶつかっちゃって・・・。幸い何ともなくてよかった。」
「あらホント!?皮村のやついったい何考えてんのかしら。人に
当り散らすなんていよいよ救われないと来たわね。」
「そ、それが、あいつかなり発狂してたみたいで・・・万が一起きちゃったら
大変なことになるかもしれない。だから、なるべく起きないようにしてほしいんだ。」
「わかったわ。しっかりやっとくから。あんたも捕まんないようにしっかりやりなさいよ。」
どうやら、まったくばれていないらしい。皮村は安堵の表情で胸をなでおろした。
藤原は、林田と一緒に皮村の体を借りてまだ眠っている東を連れてきた。
そして、縄で縛った後、倉庫に閉じ込めてしまった。
「ふぅ。しばらくここで反省するがいいわ。酔いが冷めたらまた助けましょ。」
「お、おおサンキュー(東、わりいな。おめーの体、しっかり利用させてもらうぜ)。」
皮村は誰にも気付かれないようににんまりと微笑んだ。
「おい東。どこ行くんだ?練習しないのか?」
こっそりと場を抜け出そうとした皮村の手を、林田が掴んだ。
「い、いや、その、ちょっとトイレに・・・。」
「すぐ戻ってこいよ。今日は寝技の練習しねえけど、気を落とさずに練習しろよ。」
「は、はいはい、わかりましたよ(こんなチャンス逃して誰が寝技の練習なんかすっか!)」
皮村はそそくさと武道場を後にした。
「あら・・・変ねぇ。いつもの菊ならもっとがっくりした表情隠せないもんなのに。」
「ま、東もいろいろ忙しいし、ストレスたまってんだろ。」
「そ、そうかしら(そういう時だからこそ、この男が発散の対象となるでしょうに・・・)」
藤原の心中に宿る疑念は消えなかったが、そんなことはどうでもよくなり、
藤原はいやいや練習に参加することとなった。
皮村は、人通りがまだ残っている廊下をためしに歩いてみた。
253千の欲望(11):05/01/16 03:05:04 ID:3OhOekVM
「キャーーーー東くんよぉ!!」
「やだ、残っといてよかった!!こっちよ!!こっちこっち!!」
たくさんの女子生徒たちがはやしたてる。一部の男子生徒はうざったい表情でこちらを
睨みつけていたが、皮村にとってはあまり気にならなかった。
(ふーん。人の視線を常に浴び続けるっつうのも何か違和感はあるが、悪い気分ではねえな。)
皮村はまんざらでもないといった表情だった。
そうこうするうちに、何人かが皮村の元にやってきた。
そこは、みるみるうちに人でごったがえした。
「わっ・・・ちょっちょっとそんなにくんなって。あぶなあぶなあぶな・・・!!」
キャーーーーキャーーーーキャーーー
皮村は、あっというまに女生徒たちの間に埋もれてしまった。
そうこうするうちに、皮村は一人の生徒の胸を思い切りむんずと掴んでしまった。
(あっ!!!しっしまった!!!またも天誅コーーーース!!)
皮村は林田からの暴行が身に染み付いてしまっているので、さっと腕を顔の前で組んだ。
しかし、自分が予想していたものとはかけ離れた反応が返ってきた。
「あっ・・・。いやーーーん、東君のエッチィw」
(は・・・な、何なんだ?オレの時はスケベだの死ねだの返り討ちにするくせによ。)
皮村は不信感に囚われたが、それどころではなかった。
「東くーーん、あたしもさわって!!」
「私も!!!現役アイドルに触れられるのって一生の思い出よ!!」
(ふん、どうせてめえら握手でもして、この手一生洗わなーいとか言っておきながら、
次の日には何気なく普通に洗ってるって魂胆なんだろうが。何かムカつくぜ。)
そう思いながらも、結局は本能に逆らいきれず、皮村は数人の生徒の体を触ってしまった。
ただ、ぶさいくなファンについては、手だけで握手した(その後、手を入念に洗った)。
皮村は、どさぐさにまぎれて数人の生徒のパンツも触っていた。
手に残った感触を、人知れずそっと嗅いだ。
その匂いは、何ともいえぬ芳香な香りが、漂ったような気がして、良い気分だった。
254千の欲望(12):05/01/16 03:07:35 ID:3OhOekVM
皮村は、手に残った感触を確かめながら、フラフラと廊下をさ迷っていた。
すると、向こうから2人の女性の声がしてきた。皮村は思わず柱の影に隠れた。
「はーい、ほんじゃね、なつきー。校門辺りで待ってるから。」
(あ、あの声はいつぞやのえみちゃんとさくらちゃん!)
皮村は懐かしさをかみしめると同時に、「再戦」への想いを強くした。
(散々あいつらには足蹴にされまくってたからな・・・。ようし、見てやがれ!)
そう呟くと、皮村は満を持して二人の前に登場した。
「あっ東君!!」
「きゃっやだーーー!!こんな間近で見れるなんてあたしたちついてない?」
皮村は、つい表情を曇らせてしまった。
自分の正体がばれるのではないかという思いも完全には捨て切れなかったので、
ぎこちない表情になった。
「ふっ2人とも何の約束してんのかな?(やべっ何でこんなよそよそしい話し方なんだよ!)」
「えー、3人で買い物ですよ、今年ももうちょっとですし、いろんな物買っときたいなーって。
東君は、なにか予定とかあるんですか?」
「あ、えーっと・・・はは・・・まあコンサートとかいろいろあるし、忙しいんだ・・・。」
「えっ!?ホント?どこでやるんですか?あたしたちも行きたいです!!東京とかですか?」
「年末に東君のライブに行けるのってホント感激だよねーー!なつきにも伝えなきゃ!」
皮村は困り果てた。東なら当然脳内に予定は織り込み済みだろうが、全くそういう活動に
縁のない身としては、詳しい予定など知る由もない。
「そ・・・それが、いろいろスケジュールが埋まってて、今すぐにはわかんないんだ・・・。」
「へー、やっぱ大変だね東君。」
「そりゃそうだよー。あたしたちとは住んでる世界が違うもん。」
(ふん。その言葉、こちとら散々浴びせられて耐えてきたんだ!てめえらにそっくり返すぜ!)
皮村は内心ムッときたが、そこはあえて黙っておいた。
確かに、東と自分を事あるごとに比べられるのは、全くの不合理であり、野暮というものだった。
255千の欲望(13):05/01/16 14:24:05 ID:gWwsTrDA
「それじゃー、東君、あたしたちもうそろそろ行かないといけないんで・・。」
「また予定とかわかったら教えてくださいねー。」
2人は、その場を立ち去ろうとする。
皮村は、慌てて2人の前を遮った。
「あ・・!!ま、待って!!も、もうちょっとだけ話していかない?どうせ暇なんでしょ?」
「え・・・うーん、暇っていっても人待たせてるし・・。なつきに悪いなあ・・。」
「だーいじょうぶだって!!なっちゃんにはオレの方からいろいろ言っとくから!」
そういうと、皮村は2人を鍵の開いていたままだった空き教室へ招き入れた。
(ふ・・・今までためてきた恨み、まとめてはらすぜ!!)
皮村の理性が、いままさに切れようとしていた。
皮村は、えみの服に手を這わせた。
「やっ・・・ちょ、ちょっと・・・東君・・・」
「たっぷりお互いの体同士、全身で話し合いたいな・・・。ねえ・・・えみちゃん。」
「あ・・・東君・・・これって・・・夢・・・夢だよね?」
「え・・・・えみずるいよ!!」
隣で、さくらが声を震わせる。
「まあ待ってなって、さくらちゃん。オレは2人もいねえんだ。平等にいかねえとな。
それまで自分を高めて待ってな。」
そういうと、皮村は手を離して、えみに命令した。
「うーん、無理やり脱がせるもなんだか興奮しないなぁ・・・。自分で服を脱いでくれるかな?
えみちゃん。」
「う・・・うん、わかったよ、東君。」
悟ったかのように、えみは自分で服を脱ぎ始める。
靴を脱ぎ、横にきれいに置く。かいがいしくも、清楚な育ちの良さが伺われた。
えみは、まずスカートの止め具を外し、制服を足元に落とす。
ピンク色の下着から、すらりとした白いナマ足が生えている。
えみの顔は、みるみる赤く染まってきた。
256千の欲望(14):05/01/16 14:33:47 ID:gWwsTrDA
えみは、上着を脱ぎ、これも床へ音を立てずに、静かに落とした。
ピンク色の下と合わせた小ぶりのブラジャーが、意外な胸の膨らみを強調している。
「あ・・・東くん・・・これで・・・いい?」
えみは、下を向いたまま、皮村に問いかけた。
「それで終わり・・・?えみちゃん。」
ゆっくりと低い重みのある声で、皮村は話しかけた。
「え・・・で・・・でも、これ以上は・・・・。」
「それじゃあ・・・互いの一線を越えられねえよ・・・。全て出し切ってもらわないとな!」
皮村は、えみのブラジャーを下にずり降ろした。
乳房がおもむろに露出され、胸がプルンと震えた。
「ほほう・・・。綺麗なピンク色だ。こちらはそれほど弄ばれてはいないようですな。」
皮村は、手先でえみの乳首を、やさしくさわさわとなでた。
「あんっ・・!!」
えみは、小鳥がさえずるような甲高い声で、ビクンと震える。
(ふん、知ったような羞恥心いっちょまえにつけやがって・・・。えらい違いだぜ!)
パンツに手をかけ、東に内蔵されているしなる弾力で、一気にパンツをずり下げた。
「きゃっ!」
えみは、思わず顔を隠した。
しかし、一生懸命顔を隠すのとは同時に、無防備な股間が辺りに晒された。
うっすらとした産毛の中に、割れ目が少しではあるが見える。
(うおお・・・こ、これが・・・・。エロ本じゃ何度も見てっけど、生で見たのは
初めてだぜ!)
皮村は、興奮を抑えきれない。
「あ・・東くん・・・な、何するつもりなの・・・?」
(へっまだ自分たちの立場を理解してねえようだな・・・。てめえらはもはや、
オレの肉奴隷と化すんだよ!!)
口に出してこそ言わなかったが、皮村の心は徐々に火照っていった。
257千の欲望(15):05/01/16 14:43:27 ID:gWwsTrDA
えみは、皮村の思うがままに揉みしだかれ、弄ばれるだけの存在となっていた。
えみは、両手を縛られて頭より上へ押しやられていた。
乳首を弄繰り回され、背中に指を這わせられ、耳に息を吹きかけられるような感触に
耐えるのは困難であった。
「あっ・・・んっ・・・ふう・・・東くん・・・やめて・・・・」
びくびくと体を震わせながら懇願するが、皮村は脇の下からへその辺りまで、
すぅーと舌を這わせた。
「は・・・ああっ!!!」
もはや、えみの理性は限界に近付いていた。
皮村は、舌をしまって体をおこすと、えみの股間に指を這わせた。
「そこは・・・・・・・・・・・・・ああああああん!!!」
皮村は、人差し指と中指の2本で、えみの性器に指をつきたてた。
そして、ゆっくりかき混ぜ始めた。
えみは顔がますます赤くなり、涙がにじんできた。
「やめて・・・はああんぁぁぁ・・・!!あずま・・・く・・・」
透き通るような声ながらも、上手く声を出せなかった。
かろうして正気を保っていた皮村の中で、何かが弾け飛んだ。
皮村はえみの乳房にしゃぶりつき、乳首を嘗め回した。
「やっ     あああああああっ!!!!!」
えみの素肌は汗ばんでいて、しょっぱい味がした。」
(すげぇ。ホントに勃起してやがるぜこの乳首。こんなに突き立つもんなのかよ。)
クチュクチュ  チュルチュル
いやらしい卑猥な水音が、皮村の理性を削いでいく。
「東君・・・あたし・・・もう我慢できない!!!」
振り返ると、さくらは既に自分から服を脱いでおり、上と下それぞれの自らの性器を
自らの手でかき回していた。
258千の欲望(16):05/01/16 14:44:13 ID:gWwsTrDA
「へっ・・・さくらちゃん。話が早いじゃねえか。」
そう笑顔でつぶやくと、皮村はさくらの股間に顔をうずめた。
(まあ経験は既に2人とも済ませてんだろうがよ・・。でも、彼氏はここまで
してくれっかな?)
「あ・・・・・あぁは・・・・・・・・ン」
さくらは、声にならない悲鳴をあげる。
「さくらちゃん、今の気持ちは?素直に言ってよ。」
皮村は、ゆっくりとさくらに問いかけた。
「う・・・・・・き、気持ち・・・・いい・・・・東くん。」
羞恥心に囚われながらも、さくらは小さく返事をした。
「それでいいんだ、それで。」
皮村はうなずくと、再び舌を這わせ始めた。
少女たちは、自分たちが不思議な感情に支配されている事に気が付いた。
命令に従ってしまいたい気持ちが、なぜか湧き出してくるのだ。
皮村は舌先をさくらの股間に這わせながら、再び指でえみの股間をまさぐり始めた。
(おらっ!気持ちいいかよっメス豚どもがっ!!)
今まで受けてきた屈辱を倍返しするような気持ちで、皮村は力を入れた。
二人のこしつきが、だんだん落ち着きを失くし始めた。
「へっ・・・いい反応だな。おら、もっと舐めて貰いたいのかよ?」
「な・・・舐めて・・・もっと舐めて東くん!!」
自分の頭の中で考えてることと、喋る言葉が乖離してしまう。
2人は、自分のいった言葉でさえも自覚を持てなくなっていた。
皮村は、もったいぶった時にけりをつけるかのように、さくらを突き放すと、
まずはえみに全力を注いだ。
ヌルヌルとした温かい舌が、性器の周辺を嘗め回し、穴に入れたり抜いたりを繰り返す。
「ふはぁぁぁぁぁっっ・・・・ああっ!!!」
えみは、頭の中まで赤くなるような気がした。
259名無しさん@ピンキー:05/01/16 16:55:46 ID:/QL3dEI0
  ┏┓  ┏━━┓               ┏┓┏┓┏┓┏┓   
┏┛┗┓┃ ■ ┃┏━━━━━━━━┓┃┃┃┃┃┃┃┃  ./≡≡≡≡≡≡≡≡≡|
┣-  -┫┃┏┓┃┗巛うヽ 巛と \.━━┛┃┃┃┃┃┃┃┃  |┌─────┐ J |||
┗┓┏┛┗┛┃┃  ._ヽ_ \ ̄ヽ \    ┣┫┣┫┣┫┣┫  | |         | ◎ |||
  ┗┛    .┗┛  (。A 。 ) )_ゝ ノ__.┗┛┗┛┗┛┗┛__ | |         |    |||
//  //      ∨ ̄∨ ⌒   /  /⌒ヽ         /|.| |         | ||||||| |||
/  // /       \     イ ./ 人 \       // |└─────┘||||||| ||
  // /   //     |二ヽ     Y  /二\ \ノ⌒i二ニ|/||  ̄| | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄||
// /   //  //   | ■ヽ ヽ    ノ■■■ヽ /■■ ||||| ......|_|.::::::::::::::::::::::::::::::::|_|::::::
260千の欲望(17):05/01/17 01:15:06 ID:R7gZ+S4o
チュ、チュという音が、ねばねばとした感覚を音で表現してくる。
(かなり敏感になってやがる・・・こりゃもう少しでいくな・・・。
気持ちよさそうにしやがって淫乱娘が・・・。)
皮村は下からえみの顔を伺いながら、舌の勢いを速めた。
「ああっ・・・!!!あっ・・・・!!!!」
少女は、ついに焦点の合ってない瞳で、激しく背筋を震わせた。
「あーーーーーーーーーーーっ!!!!」
背中を反らせ胸を震わせて、少女はエクスタシーを露にした。
「へっ・・・いっちまいやがった。さてと、もう一人っと・・・。」
皮村は、自らの手で性器を弄ぶさくらの手をほどき、舌を入れた。
さくらは、もはた甘い官能を受け入れるしかなかった。
チュルチュルと唾液が充満していく膣内は舌の動きに耐えようとするが、
もはや文字通り「なされるがまま」であった。
皮村が舌を抜こうとすると、さくらはうつろな瞳で皮村に訴えかける。
「やめないで・・・・」そう聞こえる。
さくらは目を閉じて足を広げ、官能のなすがままになっていた。
乳首をこりこりと舐められ、性器を舐め尽されている。
小刻みに腰を動かし胸を震わせ、自ら官能を求める。
「メス豚が・・・。」
皮村は、急激に舌の動きを早めた。
(おらっ!!おらっ!!イキやがれっ・・!!!)
そう脳内でつぶやき、皮村は舌先に全神経を集中させた。
「ん んんっ んんんん・・・・・・・・・!!!」
その顔先に、少しではあるが、ぬるぬるした液体がかかった。
えみと違い、さくらはまだそれ程の経験はないようだ。
皮村は、ティッシュで自分の顔を拭いた後、立ち上がった。
その顔には、達成感と同時に、何かやるせなさが漂っていた。
261千の欲望(18):05/01/17 01:16:18 ID:R7gZ+S4o
「はあ・・・はあ・・・東君、もっと・・・・。」
「もっといろんなことして!・・・東くん・・・。」
2人は途切れ途切れの声で皮村に訴えかける。
しかし、皮村にはある種のむなしさに包まれていた。
(・・・・・。虚しい・・・。何なんだよ、この虚しさは・・・。今は絶好のチャンス
じゃねえか・・・。なのに、やる気が湧いてこねぇ・・。)
皮村は、またゆっくりと徘徊し始めた。
「あう・・・・ま・・・待って・・・・東君・・・・」
2人の声も、皮村には届かなかった。皮村は、その場を離れた。
皮村は、ぽっかりと胸に穴が空いたような気分だった。
これが自分が望んでいたことなのだろうか。
いや、何か自分が求めているものとは違う。
しかしだからといって、何を求めているのか、自分でもわからなかった。
皮村は、それからは何をしでかしたのか自分でもよく覚えていない。
ただ、何となくすれ違いざまに自分の気に入った女を陵辱すること。
これだけは、脳の片隅から自分をかろうじて捕らえていた。
ただ、自分を止める事はできなかった。
多くの女性が自分の舌や指使いの前にひれ伏せ、さらなる行為をねだる。
ただ、そこから先は、どうしても一線を越すことはできなかった。
「・・・・・・。おれ・・・・いったいどうしちまったんだろな。
セックスって・・・何なんだろな。へっ何か悟り開いちまってるよ。」
そうぐだぐだ呟きながらも、言葉では表現し得ない不思議な感覚に囚われた。
軽々しく性行為に及ぼうとする自分が、どうしても納得できなかった。
「おれがしたいセックスは・・・こんなんじゃねぇ・・・。」
廊下に多数の女子生徒たちを失神させ、皮村はひたひたと廊下を歩いていた。
262千の欲望(19):05/01/17 01:17:31 ID:R7gZ+S4o
ちょうどその頃練習に熱が入っていた林田は、一旦練習を止めることとした。
皮村と東がいないおかげで余計標的にされた藤原は、チョメジを酷使されたことで
衰弱しきっていた。
「あぅ・・・・・へぁ・・・・も・・・・もう死・・・・死ぬわ・・・・・」
藤原は今にも死にそうな声を絞り出す。その声もどんどん小さくなっていく。
「もう・・・。わかったって!!すまねえな。ちょっといつもより余計に気合
入れちまった。今日まだ売店は開いてたな。すぐカツサンド買ってくっから!!」
林田は、一握りの小銭を持って武道場を飛び出した。
「よ、よーし。今日こそは絶対に見逃さないぞ・・・。」
桃里は、いつのまにかビデオを持って藤原の横に座っていた。
藤原が変化する瞬間を、ばっちりテープに抑えようという目論見だった。
藤原の顔がだいぶやせこけてきたので、桃里はビデオを構えた。
ハ  ッ  ク  シ  ョ  ー  ー  ー  ー  ン  !!!
べり子と壁にもたれかかって寝ていた三浦が、激しいくしゃみをした。
そのおかげでビデオは飛び、スカートは激しくめくれた。
今日は終業式だったこともあり、短パンを履いてきていなかった。
「きゃあ!!!」
桃里は慌ててスカートを抑えた。そして、ビデオを拾って手に取り直した。
そのとき、桃里は何か物足りなさを感じた。。
「そっか・・・。いつもだったらここで皮村君がカメラで私のこと撮って、
林田君の人知を超えたつっこみを受けるとこなんだ・・・。皮村君が
いないとつまらないこともあるのかなって・・・今さらだけどそう思う。」
そういろいろ思い悩んだ挙句に、桃里は藤原のことを思い出し、慌ててビデオを構えた。
しかし、時既に遅く、藤原は美形化をすませていた。
「あーーー!!!!しまったぁぁぁぁぁ!!!またまた変わる瞬間見逃したぁ!!」
桃里は文字通り地団太を踏んで悔しがった。
263千の欲望(20):05/01/17 01:18:03 ID:R7gZ+S4o
林田は、カツサンドを買うため階段を登っていった。
どこかへ消え去った東(実際は皮村)、眠らせたままの皮村(東)、
そして終業式の時からずっと眠りこけている三浦さんのおかげで、
なかなか練習に集中できなかったが、チョメジのおかげでなんとか
くいつなぐことができた。
「くっそ・・・。皮村のやつ、起きたらただじゃおかねーからな!」
そう呟きながら、林田が売店へいこうと階段を登っていた時、
林田は倒れている女子を目撃した。
林田は慌てて駆け寄った。
「おーーーい!!!大丈夫ですかぁぁぁ!!誰にやられたんですか・・しっかりして!」
林田は一生懸命揺り動かすが、女子生徒は上の空でつぶやいている。
「あ・・・あじゅまく・・・・ん・・・もっと・・・・」
「あ・・・東が・・・どうかしたんですか?」
しかし、女子生徒はそれ以上なにも言わなくなった。
ふと先を見ると、他にも何人もの生徒が倒れている。
とにかく、一人だけではどうしようもないため、林田はカツサンドを買って帰った。
そして、事情をみんなに説明した。
「ふーん。ただごとじゃないわね。とにかく、菊がなんか知ってるかもしれないから
菊を探しましょ。皮村にはもうしばらく我慢してもらうしかないわ。
とりあえず、部長は1棟の方から探してちょうだい。モリモリは3棟からね。
あたしは体育館から探すわ。」
そういうと、部員たちは各方面に散らばった。
(あぁぁ・・・・結局最後まで見逃しちゃったよ・・・。)
桃里は、ムダに終わったビデオをしまい、がっかりしながら道場を後にした。
264千の欲望(21):05/01/17 01:42:48 ID:R7gZ+S4o
皮村は、当てもなくふらついていた。
自分はどういう気持ちに抑えられているのか。自分はどこへ向かおうとしているのか。
それさえも、知る由もなかった。ただ、その2本の足が動く方へ、なんとなく
歩いているという感じだった。
「あーーーー東君だーーーーー。」
ふいに、夕陽の澄み渡る学校の中の物静かな雰囲気を一掃するかのような明るい
声が、構内に響き渡った。
(あ・・・なっちゃん・・・)
通りがかったのは、学校帰りの中村奈月だった。
「東くーん、えみちゃんとさくらちゃん見なかった?おかしいなー、
せっかく約束してるのにー。どうしたんだろ。」
いつもは同じほどの視線から眺めている奈月を、人より頭一つ抜け出ている東から
眺めるのはとても心地よかった。
奈月のしぐさの一つ一つが、皮村にはいとおしく思えた。
皮村は、かつて奈月から「無理」の烙印を押されたことがある。
皮村は、そのリベンジを果たすつもりだった。
(おれが「無理」かどうか、全身全霊をかけて確かめてもらおうじゃねーか!)
皮村は、すぅと大きく深呼吸すると、さりげなく切り出した。
「な、なっちゃん・・・おれ・・・いや、僕と一緒に来て欲しいんだ。」
そういうと、いったん気まずい空気を気にした後、皮村は再び切り出した。
「だ、だめかな・・・?」
奈月は首を傾けて不思議そうな表情を浮かべた後、にっこり微笑んだ。
「いいよー。じゃあ2人がくるまでちょっと時間つぶしだね。」
奈月はなんの疑いも抱かずけなげについてくる。
皮村は、そんな奈月をいとおしく思うと同時に、むらむらと腹の底から
湧いてくる感情に、うすうす気付き始めていた。
265千の欲望(22):05/01/17 01:43:31 ID:R7gZ+S4o
皮村は先程の空き教室を使おうとしたが、鍵は教師の誰かによって閉められていた。
先生はもう誰もいないようで、職員室前にも誰一人いなかった。
皮村は、奈月を連れてどこか適当な場所を探していた。
「おーーーーい、東ぁぁぁぁぁぁ。」
不意に、遠くから林田の声が聞こえてきた。
「あっ林田君だぁ。ねえねえ東君。林田君が呼んでるよ?」
(やべっ!!林田だ!!見つかったら最後のチャンス逃しちまう!!)
「なっなっちゃんこっちこっち!!」
皮村は、急いで奈月の手をひいて、どこへとも当てもなく逃げた。
そして、いつのまにか武道場へ来てしまった。
先程まで武道場で寝ていた三浦とべり子は、もういなくなっていた。
年末のパーティを、両方の家族そろって行うための準備をするためだ。
皮村は誰もいないことを確認すると、部室に入った。
そして、こっそり林田の制服から拝借していた鍵を使い、ドアを閉めた。
「あれー。東くんどうしたのー。鍵なんか閉めちゃって。」
奈月は怪訝そうな表情で皮村をみつめる。しかし、不安そうな表情はない。
皮村は、冷や汗をつうとたらした後、ぽつぽつと話しはじめた。
「な・・・なっちゃん・・・いつでも逃げられたはずなのに・・・。
どうしてここまでついてこれるんだよ。年頃の男とこういう密室に閉じこもって
どうなるかはわかってるだろ。なんでそういうことに無頓着なんだよ・・・。」
皮村は、ゆっくりと声を震わせながら、恐る恐る奈月に尋ねた。
「んー。」
奈月は困惑の表情を浮かべた後、笑顔で語りだした。
「大丈夫だよ。よくわかんないけど、東君は変なことする人じゃないし。どんなに
普段あえなくても東君は私の大事な友達だもん。もちろん林田君もね☆」
冷静に考えると、別に皮村にとって嬉しいことでもなんでもないが、今はそれはどうでもよかった。
皮村は自分の中でこみ上げてくる感情を我慢できなかった。
266千の欲望(23):05/01/17 01:44:09 ID:R7gZ+S4o
「うぅ・・・なっちゃん・・・かわいい!・・・もう我慢できねぇ・・・!!」
皮村はすっと奈月に寄り添うと、そのまま背中に手を回し、一気に抱きかかえた。
「きゃ・・・東君、だめだよぉ・・・。東君の恋人は・・・林田君でしょ?」
奈月は、抱きかかえられたままながら、何とか声を絞り出す。
皮村は、自分が東の体を借りている事を思わず忘れていたので、あわてて
突拍子もない理由でその場を切り抜けようとした。
「あぁ・・・いや、これはその・・・ほら、林田の・・・部長との恋の成就のための・・・その、
あれだよ。シミュレーションみたいなものだよ。だから・・・。」
奈月は、くすっと笑った後耳元で皮村に微笑みかけた。
「わかった。私にできることなら何でも言って。ちょっとだけでもいいから、東君の
力になりたいな。東君は私の大事な友達だもん☆」
奈月は皮村の瞳を見返した。東を本気で心配している奈月の目は、心なしか潤んでいる。
皮村が今までにためてきたテクニックが、いよいよその本領を発揮する時が来た。

皮村は、そのまま奈月の背中を撫で続けたり、背中を服の上からやさしく触ったりした。
こうして長くゆっくりお互いの体を触れ合わせることで、お互いの緊張がほぐれるからだ。
皮村は、奈月の耳にかかっているおさげをそっと撫で、指にからめたりした。
奈月の体から発せられる匂いとその息遣いに、皮村は虜となった。
「少し楽にしてあげるよ、なっちゃん。」
皮村は、奈月を膝の上に座らせ、椅子にもたれるような感じの楽な格好にさせた。
そして、ゆっくり制服のボタンを外していった。
皮村は、一つずつ自分に言い聞かせるように、慎重に作業を進めていく。
何か、自分が求めていた答えが、少しずつ現れてきているような気がした。
「やっ・・・」
吐息が漏れる。薄いピンク色の下着がちらりと覗いた。
身体的な拘束を少しずつ解くほぐし、後は、精神的にも楽な状態にすること。
皮村に、あせりはなかった。
267千の欲望(24):05/01/17 01:44:45 ID:R7gZ+S4o
皮村は、また奈月の背中をなで、腕を回してお尻もやさしくさすった。
「いやん・・・・ダメ・・・・」
「もうちょっと楽になろ、なっちゃん。苦しいでしょ?」
皮村は奈月の制服を下半身にかぶせ、その下からゆっくりとスカートのファスナーを
下ろしていった。
「あっ・・・ヤーン、東君のエッチィ・・・」
目の前にはパンツと、白くほどよい太さの健康的な太ももが見えている。
これで、奈月はいつのまにか下着だけとなった。
「どう?なっちゃん。気持ちいい?少しは楽になれた?」
皮村は、耳に息をふきかけ、そっと囁いた。
「んっ・・・」
奈月は、目を閉じてわずかながらに息を乱している。
そんな奈月を見ると皮村はまたたまらなくなり、耳を少し舐めた。
「あっ んぅ・・・」
奈月はたまらず、敏感な声を出す。ここぞとばかりに、皮村は攻めに転じた。
左耳を弄びながら、自らの指で奈月の髪をかき、あごをさする。
たまらなさそうに眉をしかめ、東をみつめる奈月の表情にも、皮村は満足感を
感じることはなかった。
最初は軽く、奈月の唇にチュッと口づけをした。
そして二度目は、ねっとりと舌を絡めた。
歯の裏側や歯茎の感触を楽しみ、舌を絡める。
舌先をとがらせて内側から頬をなぞり、奈月の舌を吸った。奈月の唾液は甘かった。
「これも・・・ふぅ・・・れ、練習の一環だと思って・・・ごめんね、なっちゃん。」
「ん・・・だ、大丈夫だよ。東君。」
奈月は、わらってこたえる。その笑顔を見て、皮村は安心したように再び行為に走った。
268千の欲望(25):05/01/17 01:46:41 ID:R7gZ+S4o
皮村はかがんで奈月のふくらはぎに舌を這わせ、膝の裏をペロっと舐めとった。
「ん…ッ!」
奈月は、自分に正直な声しか出せなくなっていた。
皮村は、そのまま太ももを撫でながら、おへそより下のお腹の中心線を舐め上げた。
「ああっ!」
快感に、奈月は身をうねらせる。いつのまにか、パンツは濡れ細っている。
彼女はもう無意識に「スタンバイ状態」になっていた。
ちょっと趣味が変わっているとはいえ、彼女も立派な年頃の女性だった。
皮村は、ごくりと部室内に響くような音で、唾を飲み込んだ。
(ダメだ・・・楽しみはもうちっとだけ後に・・・とっとかねえとな・・・。)
そう思いながらも、ややあせっている様子の若者の両腕が、少女のウエストに延び、
乱暴気味に自分の方に引き寄せた。
開いた両脚の中に取りこむ様に引き寄せた肉体が、僅か数センチの距離をおいて
若者の目の前で息づいていた。
あまり膨らみの無い、小さいが形のくっきり浮きでた乳首が貼りついている胸が、少女の呼吸に
連れて穏やかに収縮しているのを見た瞬間、どんなに普段自分の嗜好に沿った行動をしていでも
決して失われる事の無かった理性が、この時若者の「意識」から姿を消した。
皮村の唇が、奈月の乳首を捉えた時、少女は思わず大人顔負けの吐息を漏した。
先程までと違い、皮村は自分の仕草一つ一つに充実感を味わっていた。
皮村の手が少女の両脚の内側に当てがわれ、単純な形状のデルタ・ゾーンに
沿って指を這わせ始めた。薄い茂みが生える中にある性器の形状を、
皮村はじっくりと味わう様に撫で続けた。
「んん・・・林田君、ずるいなぁ・・・。いつもこういう風にして、東君にやさしく
包まれてるのかなぁ・・・。いいなぁ・・・。」
本当に心底東を信頼しているのか、奈月は安心しきった表情で、そう呟いた。
その言葉から、皮村は奈月に対する好奇心が、グッと以前よりも膨らんだ。
奈月のけなげな態度が、皮村に単なる性欲以上の感情を芽生えさせた。
269千の欲望(26):05/01/17 01:47:20 ID:R7gZ+S4o
先程まで乳首を味わっていた皮村の唇が、少女の唇に重ねられた。
(なっちゃん・・!!なっちゃん・・・!!)
奈月個人に対する興味と、奈月を抱いているという好奇心が皮村の中で
融合し、それはより強い思いへと昇華しつつあった。
「ん・・・ふぅ・・・」
奈月の舌と唇をたっぷり味わった皮村は、ようやく口を放し、奈月の頬から首筋へと、
舌を這わせた。
細い肩口からさ骨へと舌を這わせ、愛しそうに両の乳首にキスをしたあと、皮村は上体
を起こし、奈月の閉じた脚にとりついた。
皮村は、股関節を痛めないように、ゆっくりと奈月の両足を開かせた。
大きく開脚した太ももの付け根がへこみ、そのへこみを貫くように「すじ」が小さく
盛り上がっている。その両側に、まだ小さい形状でしかない秘部が、わずかではあるが
口を開けていた。
皮村の差し指が、敏感で脆弱な少女の秘芽を、指先で転がす様に弄び始めた。
淫猥で心地好いその感触を、皮村はゆっくりと愉しみ続けた。
「あ、あ、ああ…」
目をトロンとさせて小さくも色気づいたあえぎ声を出し、苦しそうな表情をしながらも、
その快感ゆえ、奈月は脚を閉じる事はできなかった。
込み上げる性感に必死に耐え、相手の欲求を余す所無く受け容れようとしている少女の健気さに、
皮村は自分でも信じられない程の充実した気分を味わっていた。
こんな素晴らしい女の子と出会う事が出来た事を、皮村は心から感謝する気持ちになった。
(なっちゃん・・・ホントいい子だ・・!!)
顔を近づけた皮村の鼻坑に、尿とはまるで異なる臭い…というより芳香が漂って来た。
奈月が放つフェロモンの成分を感じた様な気がした皮村は、思わず開かれた秘裂に口づけ
し、クリトリスの肉芯を舌先でしゃぶりあげた。
「ひっ・・・!!あ、あ、んーー!!」
奈月の今までとは違う声の発し方に、皮村は最後まで「進む」ことを決めた。
270千の欲望(27):05/01/17 01:48:08 ID:R7gZ+S4o
一方、そのころ林田たちはえみとさくらを見つけていた。
一番先に二人を発見していた藤原は、林田に鼻にティッシュをつめておくよう指示した。
二人は、痛々しい姿で発見された。
「・・・・ひへぇ(ひでぇ)・・・・。」
「あんた、そんな顔で言ってもあまりかっこつかないわよ。」
「そんな問題じゃないよ!だ、大丈夫ですかぁ!?」
桃里は2人を交互にゆすった。2人は、涙を流しながらうわごとを述べた。
「うあう・・・東君・・・ひどい・・・最後まで・・・してよぉ・・・」
「東君・・・・はぅ・・・」
「やっぱり東君が何か・・・藤原君!!」
桃里は、助けを求めようと藤原を見た。一番冷静な藤原に頼るしか、局面を打開する
見込みがなさそうなことあっての頼みだったが、林田は自分の頼りなさを改めて実感した。
「・・・そういえば、やけに菊のやつ男言葉で喋ってたわね。なんか怪しいそうだったし、
部長にも無関心だったし・・・。まさか・・・と、とにかく道場に戻るわよ!!」
「よし、皮村を起こして事情を聞いてみよう!!」
3人は慌てて武道場へ走り出した。

皮村は、自らの肉棒(この場合は東のものだが)を突っ立てていた。
東の肉棒は膨張度を高めており、血液の鼓動が体の中にまで響いていた。
あまり使い込まれていない肉棒だが、林田のために使われていようとは・・。
こんな状況だというのに、皮村は涙が出ていた。
(今まで間違った使われ方をして・・・可哀想に・・・。オレが正当に使ってやっからな。)
「なっちゃん・・・いくよ。こ、これも練習のうちだからさ、我慢してね。」
皮村は、おそるおそる性器の先を、奈月の性器の先にあてがった。
(い、いよいよか・・・。お、オレの長く辛かった人生に、今ピリオードが・・・。)
皮村は大きく深呼吸した後、肉棒を一気に挿入させた。
271千の欲望(28):05/01/17 01:49:14 ID:R7gZ+S4o
「あん・・・・・んんんんんんん!!!」
奈月は一番甲高い声をあげた。
思った以上に締め付けが強く、肉棒の周りをねっとりした肉襞が覆った。
(うおおおおおおおおおおおおお・・・・こ、これが・・・・・)
温かい肉に自身が包まれている事を、皮村は実感した。
ゾクゾクと背中に迫ってくる快感に耐えながら、皮村はまた奥まで突き立てようとした。
「いたい!!いたぁぁぁぁぁい!!!」
奈月は全身をばたつかせて、激しい痛みを訴えた。
自ら体内でこしらえた液によって痛みは軽減されてはいたが、収縮している膣壁の括約筋が
押し広げられる痛みは避けようがなかった。
「うわああああん、いたいよぉ!!!!」
少女の悲鳴が、周囲にこだました。
「わ、な、なっちゃん!!そんなに声出すと聞こえちゃうよ・・・・。」
皮村は、仕方なく少しでも痛みを与えないよう、奈月の中でじっとしていた。
しばらくすると悲鳴も下火になり、奈月の表情も次第に落ち着きを取り戻した。
「ご・・・ごめんね、なっちゃん。ま、まだ痛い?」
涙でくしゃくしゃになった顔を皮村に向けながら、奈月は小さく頷いた。
その仕草に、抑えていた本能がぶちきれた。
皮村は、自らを押さえつける肉襞を振り払うかのように、自身を前後に動かした。
「あんっ あんっ あっ あっあっあっ だめ かはっ ああ あー」
奈月は苦しそうに刺激に耐えて、悩ましげに背中を反らせている。
挿入したペニスに繋がったカラダの中心線がひしゃげ、伸びて、
カラダの中の快感を外に逃そうとする。
「東君・・・こわいよ・・・私・・・どうしよう・・!!」
感じたことのない快感に奈月は恐怖を感じている。
ピストンをするたびにクチュクチュという卑猥な水音の中で、
奈月はボロボロ涙を流していた。

272千の欲望(29):05/01/17 02:06:36 ID:R7gZ+S4o
「な・・・なっちゃん・・・き・・・気持ちいい・・・・!?」
皮村は息も途切れ途切れに言葉を搾り出したが、自分でも何を言っているのかよくわからなかった。
「あっ ああっ あっ 何かくるよっ あっ あーっ!」
何かがゾクっときたようで、奈月のカラダが痙攣を起こしはじめた。
皮村は、奈月が最初はどうしたのかわからなかったが、彼女がイキつつあるということを理解した。
(うわっ・・・やっやべっ!!・・・・オレもいっちまう・・・やべえよおお!!!・・・・)
中に出すのはまずいと思ったが、肉棒を引き抜けない。
「な・・なっちゃん!!もっと力を抜いてって!!」
しかし奈月は自らの膣に力をいれすぎているため、半抜きの状態のまま引き抜く事はできなかった。
「来ちゃう・・・・!!!来ちゃう・・・!!!!」
「うわぁぁぁぁぁなっちゃん・・・!!!」
2人に、至福の時が訪れた。
「ああああああああああああああああああああああんっ」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・」
ビクン・・・・・・・ビュリュッ ドプッ  グププッ
皮村は朦朧とした意識の中で、放出の鼓動を感じていた。
脳下部から脊髄までビクっとするような信号が走り、背中を通り腰から前立腺に溜まる。
(や・・・やっちまった・・・・。)
奈月の腰から力が抜けた事を確認して、皮村は肉棒を引き抜いた。
最高のセックスだった。死んでもよかったくらいの。
ただ、皮村は改めていろいろ思いなおした。
「今度は・・・俺自身の体で・・・・こんな素晴らしいセックスができるんだ。
オレだっていつかは・・・・」
皮村は、そう心に誓った。

さて、ここで終わりかといえば、そうは問屋が降ろさない。
「おい!!!東!!!そこにいるのか、開けろぉ!!!」
ドアの向こうから林田の声が聞こえた。
273千の欲望(30):05/01/17 02:07:15 ID:R7gZ+S4o
「ゲッ!!!!!!!林田!!!!!!」
林田たちが武道場に戻ってきていた。
藤原と桃里は東を起こしに倉庫へ言っており、林田が皮村を見るはずだった。
しかし、鍵は閉めている。
(や・・・やべ・・・こ、このままあけるわけにもいかねえよなぁ・・・)
皮村は、そこらじゅうに飛び散った白濁液を拭いていた。

一方、肉体を変えられた東は倉庫の中で起きていたが、体を縛られていた。
「皮村!!」「皮村君!!」
藤原と桃里は倉庫に入り、縄を解いた。
東は、目に涙を溜めていた。
「うーーーー・・・・虎呂助ぇ!!ひどいよぉ!!僕が何したっていうのぉ!!」
東は、藤原の姿を見ると安心したように抱きついた。
「どわわっ!!ちょいとやめなさいよ気色悪い!モリモリにでも抱きつきなさいな!!」
「藤原!!ダメだ!!中から鍵が・・・!あっ皮村、起きたのか!!てめぇがいない
間にいろいろ大変なんだぞ!!」
「あっぶちょー☆」
「しぎゃああああああぶっとばすぞてめぇぇぇぇぇ」
林田は、東を拒んだ。体が違うから当然だ。
「そんな・・・部長まで・・・みんなどうしたの?・・・ひどいよ・・・」
「おい、こいつマジで泣いてるみたいだぞ。」
「とにかく後よ。まずは部室を開けるわ。ミウミウがいないから力では無理ね。チョメジ!!」
藤原はチョメジを呼び出した。
「よし・・・ひさびさにためしてみるか!!名刀、藤原の守猪命次の切れ味を!!」
そういうと、チョメジはドアの前に立った後、刀を構えて集中した。
「・・・・・・・・・・・・・・・斬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドアは真っ二つに割れた。
274千の欲望(31):05/01/17 02:07:57 ID:R7gZ+S4o
「ふっ・・・またつまらぬものを斬ってしまった。」
チョメジはそうつぶやき、刀を納めた。
「うあう・・・ドアの修理代がぁぁ・・・また鬼藤先生にぶん殴られるよ・・・」
「とにかく中に・・・・・菊!!!!!」
「東君!!!」
「東!!お前何やってんだ!!・・・・それに、中村さん!!!」
(やっやべ・・・・)
皮村は、しどろもどろの口調で、いいわけを喋りだした。
「いやぁ・・・これはその成り行きで・・・・」
「こ、虎呂助ぇ、なっちゃん死んでるの?」
東が震える声で藤原に話しかけた。
「・・・・・・・皮村・・・・・・・・あんたまさか。」
藤原は桃里の手をひき皮村の体の東の前に連れて行き、いきなりスカートをめくった。
「きゃっ!!ち、ちょっと藤原君!! 」
「さっき、痩せてる時にあんたが短パン履いてきてないのが見えたのよ。
これではっきりするわ!!」
東は、当然無反応だった。桃里は完璧に無反応の皮村が恐ろしく思えたほどだった。
「や・・・やっぱりおかしいよ!ね、林田君。・・・!!」
林田は思わず上を向いていた。ただ、鼻血はそれでも垂れていたが。
「あんた・・・菊ね!!体が入れ替わっちゃったのね・・・!!」
「そんな・・・虎呂助・・・どうしよう・・・もう・・・戻れないのかな・・・。」
皮村は、東の姿を見て可哀想にも思ったが、開き直った。
「ど、どうせ仲良く体を入れ替えて元に戻すっつう展開になるんだろ・・。
い、いやだぜ。おれはまだまだ楽しみてえんだよ!!」
皮村は逃げ出そうとした。
「皮村ぁぁぁ!!!そうとわかりゃ容赦しねえぞ!!!」
林田が立ちふさがる。
275千の欲望(32):05/01/17 02:08:32 ID:R7gZ+S4o
「ちっ・・・!!!」
皮村は、捕まるのだけはなんとしても避けたかった。
しかし、頭の回りが速い皮村は、いい案を思いついた。
「フォーーーーーーーー!!!!」
そう叫び、林田に踊りかかりる仕草を見せた。
「わっ!!!!!」
思わず林田はよけてしまった。ぽっかり空いたスペースから、皮村は外へ逃げ出した。
「しまった!!つい、いつものくせで・・・!!」
「部長!!こっちはホントに発狂しようとしてるわよ!!」
見ると、皮村の姿をした東の目が凛々と燃えている。
ただでさえ芸能活動に忙しく林田と接触する機会のなかった東は、長時間の拘束により
限界を通り越していたのだ。
「フォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「うあああああああああその姿だから2倍やだあああああああああああ!!!!!」
林田は部室を出て逃げまくった。しかし、東にあっという間に追いつかれ、壁に追い詰められた。
東は、勢いよく林田に突進していく。
「もうだめだぁぁぁぁぁ!!!」
皮村はこっそり道場から逃げようとしたが、藤原が髪を伸ばして捕まえた。
「いちかばちかね・・・・・・・メリャーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
藤原は思いっきり皮村を掴んで2人の間に放り投げた。
ちょうど東の唇と皮村の唇が接近し、熱い口づけを交わした。
ブチュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
思わずお互いの舌がお互いの口に入るほどの強烈なものだった。
「・・・・うぜぇ・・・・・ド、ドラゴン○ールか・・・・よ・・・・・」
2人はそのまま倒れて動かなくなった。
「皮村!!!」「皮村君!!!」
2人は皮村にかけよった。藤原は東の状態を見る事にした。
276千の欲望(33):05/01/17 02:09:18 ID:R7gZ+S4o
皮村は、うっすらと目を覚ました。
「・・・・・・よ・・・よかった・・・・オレ・・・・戻れたんだな。」
「皮村!!!」「皮村君!!!」
皮村は、ゆっくりと語り始めた。
「おれ・・・自分の好きなように生きて・・・自分のやりたいことやれれば・・・それで
幸せかなって思ってたんだ・・・。だけど・・・間違った形で・・・それを表現しちまった・・」
ゴフッ!!
皮村は口から血を流した。
「皮村ぁ!!そ・・・それ以上喋るな!!」「皮村君!!」
「林田・・・森さんを、柔道部をよろしく頼んだぜ・・・。」
皮村はそういい残すと目をつぶった。
「皮村君!!いやぁぁぁぁぁ・・・・・」
桃里は皮村を思わず抱きしめた。林田は涙ながらも、皮村を少しうらやましいと思った。
「いっいやぁぁぁ!!」
思わず桃里があえぎ声を出した。皮村は、桃里の胸元に自分の顔をうずめて動かしていた。
「やっら〜〜〜!!!森さんとの初パフパフ成功ら〜〜!!!」
皮村は桃里の胸にうずもれたまま、ピースサインを出した。
「やっぱお前、死んでいいよ。」
林田は皮村をつかみあげた。
「んだよ!!!てめえのやったことと同じじゃねえかぁ!!これでイーブンだろ!!」
そういって皮村は、林田の髪を掴んだ。
「これで終わりだz・・・」
「ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダァァァァァァァっ!!!」
髪をつかまれたにもかかわらず、林田は雨あられのパンチを皮村に浴びせた。
「あ・・・また林田君人知を超えちゃってるよ。」
桃里は、またも冷静に迷走キャラならではのつっこみを入れた。
277千の欲望(34):05/01/17 02:10:00 ID:R7gZ+S4o
「ムダムダムダムダムダ・・・・・・・・」
林田のマシンガンパンチは続いていく。それでも皮村がひるまないのを確認すると、
林田は最後の一発で皮村を高く打ち上げた。
「ザ・ワールド!!!!!!!!!!!〜時よとまれ〜」
皮村は空中でピタリと止まった。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!??????」
桃里がべたなさけびごえをあげる中、林田は数十本のナイフを、皮村に投げて、突き立てた。
「・・・・・・・・・そして時は動き出す・・・・・・・・・・・・」
そうつぶやくと、皮村は再び動き、ナイフがささったままマットに倒れた。
「あ〜〜〜〜林田君、人知を超えすぎて宇宙人になっちゃったよ。」
「あんたねー。そうやって他社の人気漫画ぶり返すようなことしなさんな。
小学館から苦情来ちゃうわよ。」
藤原は元の雰囲気が戻ってきた事を肌で感じ、ふっと笑いながら話した。
「東君〜〜〜〜。」
振り向くと、道場の前にたくさんの生徒たちが押しかけていた。
皮村が乗り移っていた時の施しを受けた生徒たちだった。
「あの時の続きお願い〜〜〜!!!」「あたしにも!!あたしにも〜〜!!」
「あたしが先よ!!!」「何よ!!私が先よこの豚!!」「言ったな〜アバズレ!!」
「うわああああん、一体何々〜〜!?ぶちょ〜〜〜!!!!」
東は慌てて外へ逃げ出していった。たくさんの群衆が東を追いかけていった。
その様子を、にっこり笑いながら見つめている奈月がいた。

-------------------------------------------------------------(完)----------------
278438:05/01/17 02:13:19 ID:R7gZ+S4o
例によってまた最後まで載せてしまいました。
毎度ながらつたない文章申し訳ないっす_| ̄|○
でも、また書くことができて良かったかなと思ってます。
ちょっと個人的に忙しくなってきたので、しばらく投下できない
かもしれませんが、もし暇を見つけたらまた投稿しようかなとも
思います。最後まで読んでいただいた方、ご愛読感謝致します。
ありがとうございます。
279名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:55:25 ID:sl/8ZGJL
桃ちゃん、大好きだ。
280名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:52:55 ID:xVgUAyLT
>>64
>>438
GJ!!!
281名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:49:37 ID:mU0HoS7d
もうこのスレ終わりだな。
282名無しさん@ピンキー:05/01/27 12:44:31 ID:ZKokb2E4
□□□■■■■■□■□□□■□■■■■□□■■■■□■□□□■□■■■■□□□□
□□□□□■□□□■□□□■□■□□□□□■□□□□■■□□■□■□□□■□□□
□□□□□■□□□■■■■■□■■■■□□■■■■□■□■□■□■□□□■□□□
□□□□□■□□□■□□□■□■□□□□□■□□□□■□□■■□■□□□■□□□
□□□□□■□□□■□□□■□■■■■□□■■■■□■□□□■□■■■■□□□□
283名無しさん@ピンキー:05/01/29 11:35:44 ID:nCzruDtL
あまりの寂れようにちょっと書いて見ようと奮起。
まだ書いて無いし初めてなのでどうなるか分からんが、
とりあえず林田とモリモリの純愛もので

「ヤキチさんが?」

という出だしだけ決まってます。
どうでしょうか?
284名無しさん@ピンキー:05/01/29 11:55:21 ID:nCzruDtL
出だしだけ書いたので。

エロSSどころか何か書き物をするのも初めてなので誤字などあると思いますが、そこはまぁ。。。
あと、ももぢのところのラーメン屋の名前って笑笑亭でやかったっけ?あと缶詰さん?
完成次第一気に投下します






「ヤキチさんが?」

桃理の心配そうな声が笑笑亭に響く。

「ああ、まぁ全治1カ月だからそんなに心配じゃ無いと思うが」
ももじはそう答えた。
実は ヤキチさんが出前の途中で交通事故にあってしまったのだ。
幸い軽傷で済んだが腕が骨折。全治一カ月のケガとなった。
だが、それよりもヤキチさんがいないのは笑笑亭にとっては大きすぎる損害だった。

「それでな、アルバイトを雇おうと思うんだが・・・」

思うのだが、今まで缶詰さんとヤキチさん、そして桃理だけでやって来たのだ。アルバイトなどを雇うのも初めてでかなり不安があった。

「でな、桃理。その、柔道部の人達になお願いできんかな」

娘の知り合いなら大丈夫だろうというももじの提案で、アルバイトの話は柔道部に回って来たのだった。
285名無しさん@ピンキー:05/01/30 08:29:37 ID:tDSSkaMv
>>283
GJ!!!

と言いたいところだが、桃里の名前間違えてますから!!!残念!!!
286名無しさん@ピンキー:05/01/30 17:06:55 ID:QUXdAGZm
ぐはぁ。。。
もう登録しておこう。桃里。
しかもラーメン屋の名前は笑福亭。
寛爪さんもこんな漢字だった。
287名無しさん@ピンキー:05/02/13 21:29:10 ID:f9U853kd
保守。
誰かSS書いてくれよ。・゚・(つД`)・゚・
288名無しさん@ピンキー:05/02/15 00:14:45 ID:IP7KVSuC
まったくだ。
289名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:53:41 ID:I4zLB8e/
付き合い始めちゃったねぇ。
290名無しさん@ピンキー:05/02/18 18:21:41 ID:Ptob8/wK
氷山一角化しなきゃよいが
291名無しさん@ピンキー:05/02/19 09:14:39 ID:j4KQQDNO
何でもいいからSSキボンヌ。
292名無しさん@ピンキー:05/02/27 20:24:30 ID:Pc86jkGp
何でもいいからSSキボンヌ
293名無しさん@ピンキー:05/03/06 14:22:48 ID:E0pI8XRy
・゚・(つД`)・゚・
294名無しさん@ピンキー:05/03/14 23:17:04 ID:LywDcUpj
age
295名無しさん@ピンキー:05/03/19 13:24:47 ID:x5pSiPWg
age
296名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 14:38:57 ID:06aZybV3
ぐうあああああ!!!!こんなスレがあったなんて…
書くよ!!書きたいよ!!ちょっとまっってー

hosyu
297名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 16:45:50 ID:aub/IOWf
 今日も二人で帰宅するふたり・・・・

林田「も、もももも森さん・・・・」
 付き合い始めた頃のように不自然でぎこちない様子で林田が話しかける。
 桃里も只事でないことを察しつつも
桃里「はっはい」
林田「あ、あの今度の日曜お、おお俺の家に遊びに来ませんか?」
桃里「えっ!?う、うん」
林田「ち、ちなみに両親は用事でいなくて明日香もデートでいないんで・・・・・」
桃里「えっ・・・・・・・・・・・・」
 暫く無言の気まずい静寂の間が続き林田は例のごとく
 桃里にいやらしいと思われ嫌われる妄想を抱き、取り消そうとすると
林田「あ、いや」
 といいかけた時に桃里が
桃里「・・・うん」
 と俯きながら返事をしたのだった、頬は確実に紅い。
 そのまま無言で分かれ道まで来てしまった二人は
林田「じゃあ、メールでまた連絡するから・・・」
桃里「うん・・・・またね。」
 と互いに照れつつ帰路についたのだった。
298名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 21:55:04 ID:MSl+vLHy
  ┏┓  ┏━━┓               ┏┓┏┓┏┓┏┓   
┏┛┗┓┃ ■ ┃┏━━━━━━━━┓┃┃┃┃┃┃┃┃  ./≡≡≡≡≡≡≡≡≡|
┣-  -┫┃┏┓┃┗巛うヽ 巛と \.━━┛┃┃┃┃┃┃┃┃  |┌─────┐ J |||
┗┓┏┛┗┛┃┃  ._ヽ_ \ ̄ヽ \    ┣┫┣┫┣┫┣┫  | |         | ◎ |||
  ┗┛    .┗┛  (。A 。 ) )_ゝ ノ__.┗┛┗┛┗┛┗┛__ | |         |    |||
//  //      ∨ ̄∨ ⌒   /  /⌒ヽ         /|.| |         | ||||||| |||
/  // /       \     イ ./ 人 \       // |└─────┘||||||| ||
  // /   //     |二ヽ     Y  /二\ \ノ⌒i二ニ|/||  ̄| | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄||
// /   //  //   | ■ヽ ヽ    ノ■■■ヽ /■■ ||||| ......|_|.::::::::::::::::::::::::::::::::|_|::::::
299名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 22:59:55 ID:5tMHPUgP
このスレはもう終わったのでつか
300名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 06:55:42 ID:7vWnTBqs
297さんのは続くのかな?
301ハル:2005/04/03(日) 20:56:46 ID:oIgwZUni
age
302名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 22:51:55 ID:Kd5ebDAu
 その夜林田は興奮が抑えきれない様子で筋トレに励んでいた。
林田「つ、遂に森さんと・・・(妄想)ふんっ!ふんっ!ふんっ!・・・・・(腕立て)」
 
 同じくその頃、笑福軒の2階、桃里の部屋では桃里がベッドの上で考え事をしていた。
 林田に誘われた桃里はドキドキしている反面少し不安でもあった。
 といっても決して嫌がってるのではなく、お笑いと同様外さないかどうかだが・・・
 皮村の
「極彩色のパンツなんてうんざりなんだよ!やっぱ白が一番なんだよ!」
 という台詞を思い出し、翌日、皮村を呼び出して尋ねてみた。

皮村「え!?いきなり何を・・・・・?」
桃里「いや、だからそのー・・・男の子はどそういうのどうなのかなーっとか思って・・・・」
皮村「まあ、別に俺は思ったとおりの事を・・・(ピキーン)」
 皮村の目が怪しく光る。
皮村「・・・男になるのか林田・・・ツー(涙)」
桃里「え!!いや、そんなんじゃなくて、女同士でそういう話題がでたから・・・」
 桃里が紅潮しながら必死にごまかそうとするが、皮村は全てお見通しのようだった。
 付け髭と○眼鏡をかけた皮村はこう切り出した。
皮村「ふむ、好みは人にもよると思うがオジさんが考える所、林田君にはオーソドッグスな純白が良いだろう。」
桃里「そ、そうなんですか・・・。」
皮村「下手に大人びた色気のあるやつもいかん!だからといってロリロリの可愛過ぎるのもいかんぞう!高校生らしいのが一番だ!」
桃里「そ、そんなもんなの。」
皮村「ところでそのお友達とオジさんも一緒にチョメチョメしたいな!」
 桃里の胸を指でつつこうとするが、あっさり回避される。
桃里「あ、ありがとう。皮村君」
 というと桃里は小走りで去っていった。
皮村「・・・・・・うまくやれよ林田・・・・・・・・・」
 とつぶやくと軽いため息をついた。
 
303名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:27:15 ID:Kd5ebDAu
 同日の別時刻やはり林田に呼び出された皮村
皮村「なんだよ。こん所に呼び出しやがって。」
林田「いや、な、なに!あはははははは!・・・その、あの・・・」
皮村「用がねーなら俺は戻るぞ。」
林田「ま、待て、その・・・」
皮村「なんだよ、早く言えよ。」
林田「ビデオ貸してくない。・・・・だからそのお前の好きな類の・・・」
皮村「あん!俺に頼まなくても、オメーも親父名義でレンタル店から自分でこっそり借りたりしてんだろ!」
 ギクリとしつつ林田は
林田「いやだから、その筆卸しっていうか、初体験ものっていうか、そういった部類の行き付けの店に少なくて・・・」
皮村「・・・・・・・・ ちょっと待ってろよ。・・・・・ほらよ。」
 といいつつ真意を察した皮村は鞄からとある本を林田に渡す。それは男女共の初体験に贈るHOW TO SEX系統の本だった。
林田「な!?ちょっと待て俺は(実はこういうのが欲しかった)」
皮村「例え戦場に出たことがなかろうと、武器や具足は揃えて置く、武士のいや、大和男児の嗜みだぜ。」
 といううとコンドームも渡し皮村は去っていった。


304名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 19:33:56 ID:UhuUCr9R
いいね
305名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 22:20:42 ID:Q8QG789m
皮村…(つД`)
306名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 21:19:57 ID:z4i8aZoi
新キャラキタ━━(゚∀゚)━━!!
307名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 01:39:17 ID:3xEIe+K3
期待age
308名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 01:37:07 ID:NHJ6ZyrK
 ピンポーン
 林田の家の呼び鈴がなる。
林田「森さんだぁ(ほわぁ)・・・って明日香、お前出かけるんじゃなかったのか?(早く行けよ)」
明日香「何よ、もう少し時間があるの!ってお客さんじゃないの?」
林田「そ、そうだった いらっしゃい!」ガラガラ
桃里「ど、どうも・・・」
明日香「あーーお兄ちゃんの彼女だぁ!」
桃里「え!?」
林田「あ、あはははは、(赤面)と、とりあえずあがって、」
桃里「うん、お邪魔しまーす(赤面)」
明日香「お兄ちゃん、もしかしてぇ」
林田「違うよ。柔道部の連中とあつまるんだよ」
 林田の意図を組んだ桃里もフォローする
桃里「藤原くんとか少し遅れるって。」
明日香「え、藤原さんもくるの?」
 と明日香の目が輝く



309名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 01:40:12 ID:NHJ6ZyrK
林田「(いかん、逆効果だ。このまま残られて邪魔されてたまるか)」
林田「ああ、藤原なら今日は体調悪いから休むって。」
 とあえて明日香ではなく桃里に話しかけるようにしてうまくごまかした。
明日香「なーんだ。」
 と残念そうな明日香
 
 その場をうまくごまかした林田は緊張しつつ
 桃里を自分の部屋へ通し、明日香が出かける迄雑談したりして適当に過していた
 ・・・・・・・・・・
 明日香がドアごしに声をかける
明日香「お兄ちゃん 留守番よろしくねぇ!」
林田「ああ、気をつけろよ。」
 明日香が階段を下る足音が聞こえ
明日香「じゃあ、いってきまーす」
 ピシャッ

林田「・・・・・・・」
桃里「・・・・・・・」
 赤面した二人の間に恥ずかしさと気まずさの空気が流れた。
310名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:56:16 ID:h0hLKRXz
林田「あははは まあ遠慮せずにくつろいでよ」
桃里「う、うん」
 とりあえず桃里は林田に勧められてベッドに気楽に腰かけた。
 ちょっと硬い空気の中、桃里は部屋を見回すと林田の机に目がいった。他の雑誌が
  重ねて置いてあるが、その中に『男女共の初体験に贈るHOW TO SEX』があった。
桃里「あ、あれって」
 と桃里は重ねてある本の中からそれを取り出すと
林田「!!・・・・・・・・・・いや、・・・・」
桃里「・・・・これあたしも読んできたよ・・・」
 と恥ずかしげに返す。
林田「え!?」
桃里「えへへへ、買うの恥ずかしかったけど・・・」
林田「ははは・・・」
 と微笑み会うと気まずさは解消された気がした。
 と林田は桃里を見ると
林田「も、森さん。(ゴクン)パンツ見えてる。」
 桃里は本を手にとりながらこじんまりと体育座りをしていたのだが、
 緊張のあまり気が回らなかったようだ。


311名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 23:13:29 ID:h0hLKRXz
桃里「あ、やだ」
 というと桃里はすぐに隠した。
 体育すわりパンチラで林田の男は今にもあふれ出しそうだったが心の紳士(ジェントルマン)
 が彼を叱った。
紳士(林田の脳内)「かーーーーつ!!あせるな若人よ!!その時迄あくまで理性を保つのじゃぁ!!」
林田「はっ!!(思わず襲いかかる所だった)」
 桃里は照れ恥じらいながら
桃里「見られちゃったね・・・・ でも・・・・興奮した?」
林田「うん、・・・とても興奮したよ。」
 不思議に素直にに返すと徐々にに距離を互いに詰めていた。
桃里「林田くんのエッチ。」 
 とからかい半分でいうと
林田「森さん」
桃里「林田くん」
 二人は互いに抱擁しあい見つめ合うと自然に唇を重ねた。
312名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 08:32:01 ID:6sEAB5V/
続きまだ?
313名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 02:43:26 ID:c6hBMKuD
  唇を離すと林田は優しく桃里を布団の上へ体を敷くように体勢をうまく誘導させた。
 桃里も林田を見つめながら無言で流れに逆らわずに仰向けの状態になった。今日はそれなりに
 決めてきた服装だ。ミニを履くのもちょっと照れがあったが積極的になってる自分が嫌いではなかった。
林田「森さん…きれいです…」
 ただただ緊張で見つめ合うしかできなかったが確実に前進していた
桃里「(カァ)ありがと」
 林田が押しかぶさるようにして再び唇を重ねた。
桃里「!!……」
 手を繋ぐのと同時に林田が舌を入れてきたのに桃里は少し戸惑ったが、桃里もまた受け入れて自ら舌を這わせた。
「んん、はぁ〜」
 少し息苦しそうにぎこちなくキスを終えると、繋いでいた手を離して桃里の衣服を脱がせに入った。
桃里「やん、なんだかくすぐったい」
 体を被う物は上下の下着一枚になった桃里を林田は無言で見回していた・・・
林田「ハァ〜…ハァ〜」
桃里「林田君…も、もう少し落ち着こうよ…」
314名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 03:09:09 ID:c6hBMKuD
 もう林田の下半身の暴れん坊天狗の鼻は血管ぎちぎちで天を突き指して
「あべしっ!!」
「ひでぶっ!!」
 と弾けんばかりであった、その衝動が林田の顔や呼吸に諸に表れていたのだ。
林田「うん、ごめん…」
桃里「うん」
 というと桃里は林田を抱き寄せて胸板にしがみついた。
桃里「うん、…あ」
 林田は桃里の首筋をキスや舌で愛撫しながら桃里の胸を揉み解していった。
 耳を唇で軽く挟むように噛みつつ、耳の裏まで舐めると
桃里「んん!!」
 と体をビクンっと振るわせた。
 それが林田の興奮を徐々に高めていく…
林田「んんん〜」
 首筋からゆっくりと下へと愛撫していく過程で桃里の胸もとへと顔が移動しきた
 林田はじっくりと桃里の胸へ顔をうずめて擦り付けた。
 そのまま腹や臍へと桃里を可愛がる…
桃里「ふぁ! あう」
 と今までに味わったことのない感触にどうしようもなく林田のなすがままにされる桃里。
 股間付近は触ってもわざと触れずに太もも膝へと撫で回して桃里は不意を疲れた。
桃里「ひゃん!!」ビクンッ
 今までの硬直とは違い明らかに腰が浮いた。
 一回だけだが林田は下着の上から股間をなぞっただけだったが、桃里には大分ショックだったようだ。
315名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 03:27:47 ID:c6hBMKuD
 林田も驚いた感じで
林田「ごめん、だ、大丈夫?」
 と不安気に心配すると
桃里「ううん。ちょっと変になりそうな感じがしちゃって、大丈夫だよ」
 林田はホッとすると下着姿を堪能したこともあり桃里のブラジャーへ手をかけたが
林田「………(ど、どうすれば)」 
 外し方が解らない。
 桃里も背中を浮かして林田の手が入りやすくしているのだが外れない。
 「HOW TO本」にも書いてあったのだが、そんなことはもう頭にない。
 林田は焦燥感に駆られて必死にブラジャーを外そうとする。
 めくり上げるという手を忘れてしまうぐらいに・・・
桃里「(あ、そうか。男の人ってつけてる訳じゃないからわからないんだ)」
 
 最も皮村は童貞なのにフロントホックだろうがどんな下着だろうがバッチリなのだが・・・
 貞操帯ですらエロ根性でピッキング犯、鍵師顔負けで開けてしまうだろう。

桃里「林田君」
 といい林田を制止すると、自らブラをとる桃里
桃里「はい」
 と下着が外れ、溢れんばかりの胸がこぼれだした。
 顔を赤らめ少しかくしつつも乳首はしっかり見えている。
林田「うん(嬉しそうに涙目)…(俺の人生にはなかった感動がここにはある!)」
 
316名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 04:14:03 ID:c6hBMKuD
 憧れの生ちちの拝んだ林田は更に刺激をあげていった。さっきまでの愛撫とは変わり
 揉み解しながら乳首をしゃぶるのは勿論。指ではさんでしごいたり、優しく歯でつまんだりと、
 かつての心の妄想を叶えていた。
 まだ下こそ脱がしていないが積極的に股間を指でなぞりまわす。
桃里「……あっ …はぅ ハァハァ ん! んんんんん〜 ひぁ!!」
 と言葉にならない音を発していた。
桃里「(恥ずかしいけど気持ちいい…なんか変…)」
 林田も攻めているにも関らず桃里の感じる様を見て
 パンパンに張ったパンツのテントがすこし擦れるだけで気持ちよかった。
 体をくねらせたりと恥じらいつつもまだ少し防御本能が残っていた桃里も気がつくと徐々に受け入れ始めてきている。
 最初は内股に膝を曲げていたのだが林田の愛撫に合わせるように、体を反応させていた。
桃里「あ!…」
 純白の下着姿を楽しんだ林田は自然に桃里のショーツに手をかけていた。
桃里「……」
 顔を被い瞳を閉じて腰を浮かして脱がせやすいようにすると
 林田はゆっくりと脱がしていく。
林田「(おおおお〜)」
 感動と興奮が林田の心に染みていく。それは夢にまで見た未知なる世界が広がっていた。
桃里「恥ずかしいよ。あんまり見ないでよ…」
 というと
桃里「私ばっかりずるいよ。…林田君も…脱いでよ」
 というとパンツ一丁の林田のテントの支柱をぎこちなく握った。
林田「はぅ!!」
 と不意打ちな感触に負けそうだったがなんとか堪えた。
317名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 04:24:06 ID:c6hBMKuD
桃里「あ、大丈夫?」
 林田「ちょっと 気持ちよくなっちゃって…じゃあ脱ぐよ」
 といい林田が脱ぐと二人は互いに生まれたままの姿を晒し合った。
林田「森さん、俺、もう…」
 ここまでくると林田は堪えきれずに理性が跳んで桃里に襲い掛かるように抱きついてむしゃぶりついた。
桃里「や、ああん」
 と突然の変貌に驚きつつも、むしゃぶりつかれる感触に応じていた。
 露になったとき下半身から濡れていた桃里の下半身に林田の手が入る。
 快感に呆けつつもその手の温もりと動きを感じ取る桃里。
桃里「ん、気持ちいい…んん…気持ちいいよ 林田君」
 自分の股間を桃里の尻へ押し当てつつ林田の手は優しく撫でる。
 桃里の愛液を弄ぶように・・・
 林田が優しく撫でていた股間の手が離れ、
桃里「!!…ちょっ!あ!だめ!」
 恍惚によいしれている隙に桃里の股間には林田の顔面が挟まれていた。
 本能の赴くがままに、雌を悦ばそうとするままに林田はキスをしたり嘗め回したりする。

 ぴちゃ くちゃ
 
桃里「あ!ああ!?ああん!?」
 やめさせようとする桃里の動きが止まる、
 今までの経験にはない未知なる感触が彼女を支配していく。
 桃里の茂みを掻き分けて林田は溢れる液を更に舐めすすり丹念に舐める。
桃里「ぅあ! あ! ううん (これ以上は…本当におかしくなっちゃう)」
 と快感に不安になりながらも、気がつくと桃里の女の本能もまた覚醒し林田の舌に合わせて
 桃里は喘いでいた。
桃里「あっ!あっ!ふにゅ ふわ!林田君 林田君 ん、 んんーーーーーーーーーーー」
 ビクン!! 
 激しく腰がのめり、体全体でうねった。
318名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 02:40:34 ID:Wr4EMXK/
林田「森さん?…」
 桃里は遠い目で虚ろな表情をしていたが、絶頂を迎えた余韻を残しながら正気を取り戻してきた。
 息も絶え絶えで疲労気味に見えたがどこか満足した表情だった。
桃里「なんかねおかしくなっちゃって、頭が真っ白になっちゃって…これがイクってやつかな?…えへへ」
林田「……」
 林田は心配そうに桃里を眺めているだけだった。
桃里「林田君…」
 無言の林田を桃里は自分から抱き寄せて軽めのフレンチキスをした。
 それが愛しく感じた林田は桃里の抱擁に呼応するように抱きしめるのだった。
 互いに無言で体をすり合わせて聞こえるのは呼吸音だけだったが、林田は万感の思いだった。
林田「(森さん、森さ〜ん)」
 少し後、桃里が口を開いた
桃里「…私だけ気持ちいいんじゃずるいよね。」
林田「えっ!?」 
 抱擁し合いながら押し当てる林田の熱く硬い者を桃里は敏感に感じ取っていた。
319名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 02:56:13 ID:Wr4EMXK/
 そう言ったかと思うと桃里は林田の突きそそる物を両手で柔らかに包み込んだ。
林田「あっ!」 
桃里「よく解らないけど、やってみるね。」
 不慣れな手つきで握っているものを上下させる桃里、もう片方の手で震えるような感じで
 根元の袋の裏を撫でる。
林田「あっ!あっ!森さん」
 自分の手以外の物でいじられる感触に林田はもうどうしようもなかった。
桃里「だ、大丈夫?」
林田「うん、あんまり気持ちいいから…」
桃里「…じゃあ、さっきのお返しだよ」
 というと顔を林田の股間へ寄せていき、ぎこちなく咥えたりとし始めた。
 桃里は桃里なりに本で見たように舐めたり、接吻したりと、しごきながら桃里なりに精一杯
 尽くしていた。
林田「うう…森さん…俺もう…!」
 たまたま桃里が咥えた状態から接吻しようと口を離した時、勢いよく林田は昇天した。
林田「……俺もいっちゃいました。」
 「くすり」と笑うと桃里は林田の腹部から腿に渡るまでかかった精液を桃里はやさしくティッシュで拭き取った。
320名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 03:14:43 ID:Wr4EMXK/
 とりあえず抱擁し合うしかないなかった二人だが、林田が悪戯するように腰や胸を撫で回したりすると
桃里「やだぁ」
 といって軽く体を捻る、がそれは拒絶の仕草では当然なかった。
桃里「裸で抱き合うのって気持ちいいね。」
 と微笑むと
林田「森さ〜ん」
 と甘えるような声を出して子猫のように桃里とじゃれ合う。
 濃厚な愛撫でこそなかったが、乳首や股間などに触れ合ううちに 
 桃里の反応が性的なものになっていった。それに伴い林田もまた復活していた。
桃里「ん、あん…」
 一度絶頂を迎えた体は先ほどの不安は殆どなく、林田の愛撫に素直に反応している。
 林田も緊張が解け互いに経験がないなりに自然な感じに楽しんでいた。
林田「森さん。いきますよ。」 
桃里「うん」
 と掛け合うと林田は自分の股間を桃里の割れ目にこすり付けようにしていった。
桃里「…ん」
 やがてゆっくりと桃里と一体化していく。 
 
 ズズ、ズ

桃里「!」今までの快感とは異なる痛み、自分の体内に異物が押し分けて入ってくる痛みが走る。
林田「痛い、やめようか?」
桃里「やめないで、少しずつでもいいから」
林田「…はい…」

321名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 03:30:39 ID:Wr4EMXK/
 途中止めたりしながらなんとか全部入った状態で二人は見詰め合っていた。
 というよりは林田が桃里に気を遣っているといった方が正しいだろう。
桃里「林田君、動いてもいいよ。」
林田「ほんとに大丈夫?あんまり痛かったらやめるよ。」
桃里「痛くてもいいから、ちゃんと最後までしたいの。」
林田「うん じゃあゆっくり…」
 というと林田もぎこちなくピストン運動を開始した。
林田「(俺、遂に森さんと…)」
  
 ヌチャ メチャ ズチュ ・・・・・・

桃里「ぅうん くぅ」
 時間がどれ程経ったのだろうか、実際にたいした時間は経ってないが桃里にも僅かながら
 快感が感じ始めてきた。
林田「ん、ん…」
桃里「ん、…はっ」
桃里「ねえ 林田君…気持ちいい?…」
林田「…うん とても気持ちいいよ…森さんは?」
桃里「よかったぁ、私も何だか少しずつ気持ちよくなってきたよ。」
 そう確認しあうと桃里も林田の動きに精一杯ながら合わせようとする。
桃里「ん、ん」
 林田もわずかだがスピードを上がった。

 
ヌチャ メチャ ズチュ ヌチャ メチャ ズチュ ・・・・・・

まだ激しい運動ではなかったが今の二人にはそれだけでも十分だった・・・

 
322名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 03:43:39 ID:Wr4EMXK/
林田「森さん 俺、もう……」
桃里「っは、ん 林田君」
 林田は絶頂に達し桃里の上へ崩れかかって来た。
 それを抱きとめる桃里。暫くの間その状態で結合部はそのままの状態で抱き合っていた。
桃里「林田君 涙で顔がぐしゃぐしゃだよ。」
 というと
林田「そういう森さんだって…」
 と答える
桃里「ふふふ…」
林田「ははは…」
 二人は軽く笑いあった。そして熱い口づけを交わして互いに向き合って自然に眠った。
 
 1時間後ぐらいで目覚めると
 林田の呼びかけに対して桃里が抱きつくことで応えた
桃里「にゅ〜ん(ゴロゴロゴロ…)」
林田「ちょっと森さん」
 林田の肩にから胸に渡る所に甘えるように顔を頬すりする。林田は幸福をかみ締めながら
 腕枕にもっていった・・・
323名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:03:35 ID:Wr4EMXK/
 ・・・・・・・・・
 林田は桃里を家まで見送ることにした、
 桃里が少し歩きずらそうであった。
林田「本当に大丈夫?」
桃里「大丈夫だって」
 と明るく笑顔で返す。
 林田が手を繋ごうとすると桃里は
桃里「たまには…」 ギュッ
 腕を絡ませて体に密着させて頭を寄りかけてきた。
林田「(ほわぁ〜この時間が永遠に続けばいいのに…)」
 もう日が暮れて薄暗く人気はなかったがそれすらも幸せに感じる・・・
 二人は笑福軒まで脚を進めた・・・

 店の前までくると
桃里「じゃあ また明日学校で。」
林田「うん じゃあね。」
 と挨拶を交わし桃里は店へ向かおうとした
 が踵を返して再び林田の傍へ来て・・・
桃里「じゃあね。」
 と軽くキスをして照れくさそうに小走りで笑福軒へ入っていった。
林田「うん(ジ〜ン 感涙)」
 林田は天にも昇るような心地で帰路についた。
 が、あることを思い出した。
林田「やべ!家族が帰る前に布団のシーツ替えて、森さんの血の着いたシーツ洗わなければ…」
 桃里は洗って帰るといったが余韻を壊したくない林田は「いいよ」と断っていちゃついていた。
 以前から寝鼻血したこともあるのだが、流石に親も破瓜の血と鼻血の違いは気づくだろう・・・
 林田は笑顔でほころびつつも足をちょっとだけ早めて急いだ。
324名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:29:45 ID:Wr4EMXK/

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−翌日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  

  放課後に今日も授業が終わり部活動の時間だ。東は今日、芸能活動で学校を休んでいる。
  同じクラスの3年はみんなで部活へと向かう。

 林田、桃里から後方を歩く皮村が小声で藤原に話しかける。
皮村「なあ、あの二人今までとは明らかに違うよな。」
藤原「あたしも今それを言おうとしてたのよ。自然になったというか、でもちょっとギクシャクしてるといか…」
 チョメジが人目を気にしてばれないように少しだけ身を乗り出す。
チョメジ「拙者も同感だ!なにかあの二人に今までにない深い絆を感じる!」
 
 部室へ着くと下級生はまだ来ていない。
皮村「丁度いいし、チャンスだな。」
チョメジ「うむ、確かめるんだ虎呂助!」
藤原「ちょっと、あなたたち」
林田、桃里「えっ!?何?」
藤原「したでしょ…」
林田、桃里「なっ!?」
 二人は驚きつつ紅潮して戸惑う。
チョメジ「契りを交わしたかと聞いておるのだ!」
325名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:32:39 ID:Wr4EMXK/
皮村「答えを聞かずとも…」
藤原「その反応が答えになってるわね。」
林田、桃里「………(どーー  冷や汗)」
チョメジ「これで元服の儀を済ませたか亀太郎(うんうん)」
皮村「男になったな林田(ツー… 涙)」
藤原「じゃあ、二人が結ばれた記念に何か食べにいきましょ!当然二人のおごりで!」
林田「ってちょっと待てーーー練習だ」!練習!お前らとっとと着替えろ!」
藤原「まぁ 照れちゃって可愛い!」
 流石に今の林田に説得力はない。
皮村「所で森さん、林田君との初行為はもう済んだんだから、ちぃとばかりおじさんが触るくらい問題ないよね(ハァハァ)」
 と髭眼鏡をかけいやらしい手つきで迫る
桃里「ええーっ!ちょっと!!」
 ゲシッ!!ゲシ!!ッゲシッ!!
 林田の鉄拳がすかさず飛ぶ!
 今日もいつもの日々が始まる。武道場の玄関の音が聞こえ下級生もきたようだ。
よしお「チワッすッ」 
中山「どうもです。」
春迫「ウぃス!」
やがて新入部員の二人もやってきた
 繰り広げられるいつもの楽しい光景を桃里は笑顔でを眺めていた。
326名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:49:31 ID:Wr4EMXK/

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−後日談−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

桃里「♪〜♪」
 桃里が上機嫌に鼻歌を歌いながら料理に励んでいる
 それを怪訝な表情で見つめる父・桃児の姿があった。
桃里「!あっ! もう少しで夕飯できるからちょっと待ってよ。あっ洗濯機鳴ってる!」
 と気がつくとそこに立っていた父に驚きつつ、料理の片手間に逃げるように洗濯機へ向かっていった。
桃児「…………(汗)」


桃児
  最近桃里の様子が変だ…
 いや変というよりもなんといか、新婚時代の里子を見ているような…
 林田君と付き合い出した頃とはまた違った感じだ。
 単に充実しているといか、そんなんじゃなくてもっとこう女っぽいというか…
 我が娘ながら色っぽいというか…大人っぽくなった感じだ…
 フェロモン!?
 !!!
 雌だ!!雌の匂いがする!!
 まさか桃里、女に…女になったのか!?
 
 
・・・・・桃児の苦悩は続く・・・・・

                         


                           おわり
327名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 12:36:55 ID:K9Z6CZoC
すげー。GJです。
328名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:48:55 ID:1jOaboN7
 登校途中たまたま出くわした林田と桃里は一緒に登校していた。
林田「明日香さぁ 最近ケンジと自然消滅したらしくて、藤原の事やたらと聞いてくるんだよ」
桃里「ええ、で林田君はどうなの」
林田「もういっそのこと正体ばらそうかとも思うんだけど、それもショックが大きいだろうからなぁ…
   浮気もあってかもともと藤原と出会ってから気持ちも藤原に傾いていってたようだし…」
 などと会話しながら学校へ向かうのだった。

 ちなみにこの二人初体験を終え、この後ノーマルな事をはじめ部活のない日に部室で柔道着プレイ(寝技込み)や文化祭できた
 看護婦・ウェイトレスプレイ、制服のままプレイ、一緒に風呂で洗いっこプレイ、体育祭で履いたブルマプレイ、藤原のサンバ服
 を来たコスプレプレイなどで愛と快楽を高めつつ絆を深めていくが
 それはまた別のお話。
 
  ちなみにその際藤原は
「最近あたしのサンバコスチュームからなんか変な臭いがするのよ。」
 と不思議がって二人を慌てさせたらしいが・・・・・・

329名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:05:27 ID:1jOaboN7
 柔道部内で練習の合間

林田「なぁ藤原、最近明日香がお前のことをやたらと気にかけてる、もし痩せた姿で会ったら
   いもしない彼女話でもして間接的に振れ。」
藤原「あたしにもそんな気はないから頼みはともかく、最後の語尾が命令形なのが気になるわぁ」
林田「うるさいっ!とにかくオメーも気がないんなら振ってやれ!」
藤原「イタイ!イタイ!わっかったから肉を掴まないで!!」


−−翌日−−
 
 明日香が明日香が高校の帰宅途中、前に見えるカップルの姿があった
ケンジ「あっ!!」
明日香「……(怒)」
ケンジ「これは違う…高校の友達…」
 
  ベチーーーーーン!!

明日香「バカッ!これで決定的ね さよなら」
    ダッ
ケンジ「明日香待って、違…」

 二人は別々の高校に進学したのだが互いに忙しくなんとなく合わなくなっていた。 
 それでも一応付き合ってる限り明日香は義理を通していたのだが、それももう今のをみて吹っ切れてしまった。
明日香「……」
 だからといってまっすぐ帰宅する気にもならずに適当に歩きまわる。
明日香「…藤原さん…」 
 泣きながら自然と口に出る言葉にふと我に返った
明日香「なんでこんな時に藤原さんの事が…でも藤原さんだったら弱いのにうっとおしい男から助けてくれたし、あんなことしないと思う。」

330名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:20:54 ID:1jOaboN7
 気がつくと強い雨が降り始めていた、最初はポツポツといった程度で気にしていなかったが、もう傘を注さずにはいられないくらいだ。
「あれ!?ブチョーの妹じゃない」
 と声をかけてきたのは紛れもなく痩せた状態の藤原虎呂助本人だった。
藤原「どうしたんだよ?こんなところでずぶ濡れになって?」
明日香「…藤原さん…?」
 明日香の目から涙が溢れ出てこぼれ落ちる
藤原「…何か間が悪かったかな?」
 と困惑してる藤原の胸に明日香が飛びついてきた
明日香「びぃぇぇえええーーん(泣)藤原さーーーん」
藤原「うわっ!?一体どうしたの?と、とりあえず落ち着いて。ここはなんだから、ねっ」

 
331名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:44:58 ID:1jOaboN7
−−藤原の家−−

藤原「そうか…大変だったね…」
明日香「ありがとう。口に出したら大分楽になりました。」
藤原「ココアおかわりするかい?」
明日香「あ、もういいです。それより藤原さん家にまで上がり込んじゃってすいません。」
藤原「ああ、構わないよ。今日は家族もいないし、暇だったし」
明日香「でも藤原さんの彼女にこんなところ見られたら誤解されちゃうかも…」
藤原「あっはっは彼女なんていないからそんな心配はないよ。」
明日香「えっ!?(ドキッ)」
 と思いながら濡れた髪を拭く明日香

 少し無言の時間が流れたが、明日香は勇気を振り絞って切り出した

明日香「でも私も人のことばかりいえないと思う。」
藤原「ん?どういうこと?」
明日香「私いつもケンジと付き合いながらも心の奥に藤原さんの姿を追ってから…」
藤原「…!!」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日香「別に付き合ってほしいとかそんなんじゃないんです。同情でもなんでもいいんです。」
 というと道端で出会った時とは違い激しく藤原に抱きついた
332名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 01:52:48 ID:1jOaboN7
明日香「だから今だけ今だけでもただ、こうしていたいんです。」
藤原「……(こんな状態で無下にするわけにもいかないしなぁ)」
 藤原は痩せると言動がまともになるように少しセンスもまともになるらしい
藤原「(可哀想だし、可愛いしなぁ)」
明日香「…………」
藤原「俺は君が思ってるような男じゃないよ。誰だって利己的な考えを持ってるし、俺もなんら変わらないし…」
明日香「解ってる でも今だけ…」
藤原「辛くてもどうしうもなるわけでもないんだし、どんなことでもうけとめなくちゃ…」
明日香「私、藤原さんのことなら何でも受け止めたい…」
藤原「……」
明日香「だから私のことを今だけ受け止めてほしい…」
藤原「本当にいいのかい?君はまだ俺の事を知らないんだよ。」
明日香「じゃあ、教えてください…」
 とい呟くと何か言おうとする藤原の口を自分の口で塞いだ。
明日香「んん」
 と舌を絡めてるうちに気がつくと藤原も明日香を強く抱きしめていた。
 長いキスを終えると
藤原「今日だけだから、一回だけだから俺のことも俺の正体もこの時間だけで忘れるんだよ。」
明日「…はい…」
 明日香は藤原のベッドに寝かされて目隠しをされた。
藤原「ずっと目をつぶってれば、気がついたら、終ってるからね。」
明日香「うん…」
333名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 02:14:28 ID:1jOaboN7
 ムシャムシャ ゴクン ムシャムシャ ごきゅごきゅ・・・・・

明日香「えっ!?なんか食べているような音が?…」
 モゾモゾ・・・
明日香「あっ!」
 明日香の服に何かが這いずり回り少しずつ服を脱がせていく
明日香「(なに?これ?)」 
 にゅる にゅるにゅる
 明日香の体を何かが滑るように這いずり回る。
明日香「藤原さん…なんだかこわい」
藤原「大丈夫よ 時期に気持ちよくなるわ!」
明日香「(お、女言葉?でも確かに藤原さんの声)」
 にゅるにゅる
明日香「ひぁ! ん!」
 明日香の体を這いずり回る何かは敏感に明日香の性感帯を感じ取ることができるかの如く繊細に
 大胆に攻める。
明日香「(なに!?これ )はぁ(気持ちいい)」
 目隠しをして何も見えずに不安だった明日香の緊張がとき滑らかに滑る何かによって解れていく
 にゅるにゅるにゅる ぞぞぞ 胸に巻きついたりやさしく乳首を刺激する
明日香「あっあうっ(変?確実に人の手じゃない でも…オナニーなんかより、人の手なんかよりずっと気持ちいい)」
 人間には絶対にできない技に明日香は驚きながらあまりの快感になすがままにされていた。
 いや、気がつくと自分からなすがままにされる様に脱力しきっていいたのだ。
藤原「まあ、すごいカッコ!いやらしい。」
 藤原のお姉言葉などもう気にならない状態だったがこの言葉攻めも効いた
明日香「そ、そんな…意地悪」
 目隠しをされている分返って自分で自分を淫らに想像し余計に感じてしまう。
334名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 02:36:01 ID:1jOaboN7
明日香「あん、ああん 藤原さん 藤原さん」
 その謎の物体は体全体を包むように巻きついて明日香の脚の付け根と来た
明日香「ん!」 びくん
明日香「藤原さんならいいよ… だからちゃんと藤原さんを…」
   ヌルヌル 
藤原「(やだっ!この娘 なにげに生娘なの!)」
明日香「ケンジがいつも…あっ! 抱きついて…あん!手を入れてくるんだけど…どうしてもそれ以上は許せなくて…ヒャッ!」
藤原「(流石に慰める為とはいえ本人がいいと言っても、これだけはね…まさか丁髷が初体験てのもショックだと思うし、困ったわ)」
 藤原は路線を変更してとりあえずイカすことにした。
 丁髷(チョメジ不発)が明日香の股間の後方から前方に股をすり抜ける
 にゅるにゅるにゅる
明日香「や、ああん」
藤原「とりあえず何も考えないで楽にしなさい。」
明日香「…はい」
 体全体に巻きついた状態であらゆる部分を丁髷が滑りよく摩擦で刺激する
明日香「ああ、だめぇ〜 んん 藤原さん 」
 にゅる にゅる くちょ ぴちょ
明日香「はぁ にゅ〜ん」
 股間をする感触が明日香の体内より溢れる液によって鬢付け油に加えた潤滑油となり快感をさらに増す

335名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 02:41:11 ID:Tql32lvB
支援+期待sage
GWだからか神降臨多いね。
336名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 02:51:39 ID:1jOaboN7
明日香「あ!ああ!イク いっちゃう! 藤原さん、藤原さん」
 と声を荒げると藤原もすかさず明日香の手を握る
藤原「いいのよ!イキなさい!」
明日香「藤原さん!藤原さーーーーーん 」
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 ピクン ビクン
 明日香のいった後も体は火照ったままで少し痙攣していた
明日香「ふぅふぅ…はぁはぁ…」
 と暫く余韻に耽っていた。もう体に巻きつく何かの感触はない

藤原「あなたはあたしのことを教えてくれっていったわね、真実を知る時よ」
明日香「…はい」
藤原「アイマスクをとってごらんなさい」
 明日香はアイマスクをとった・・・
明日香「えっ!!…藤原さんは?」
 見回しても見える人間は太った丁髷の男だけだった・・・
明日香「ちょ、ちょんまげ番長!?(もう一人のお兄ちゃんと同じ部活の人?)」
明日香「あの、藤原さんは?」
藤原「あたしよ」
 太った男の口から発せられる声はまさしく藤原の声だった。
明日香「ええええーーーーーーーーーーーー!!!!!」
337名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 03:03:16 ID:1jOaboN7
藤原「証拠を見せてあげるわ!」
 と言うと藤原は丁髷でバーベルを掴み筋トレ(?)を始めた
 明日香は呆然と黙って見てるしかなかった
 見る見るうちに藤原は窶れ、やがて丁髷が力尽きたバーベルを離した頃には明日香の知る藤原の姿になっていた。
藤原「…これでわかっただろ…」
明日香「……藤原さん」
藤原「さあ、帰るんだ。この事は約束通り忘れるんだよ。」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 無言の一時が流れた、藤原はその時間を気まずく、何よりも長く感じた・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日香「……待って、ちょっとびっくりしちゃったけど、ちゃんと全部聞かせてよ……」
藤原「えっ!?」
明日香「だから聞かせてよ!ちゃんと聞かないと帰らんないから!」
藤原「あ、うん(さすが部長の妹 一線を越えると変にタフになるなぁ)」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



338名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 03:29:35 ID:1jOaboN7
 −−−−−−−その後−−−−−−−

今日も井手高の武道場で柔道部の練習(?)が行われていた
明日香「藤原さーーーん♪」
皮村「あれ!?林田の妹じゃねぇか?」
 林田は突然の妹の訪問に驚いたがそれ以上にもっと驚いたのは明日香が藤原(デブ)の方へ駆け寄っていったことだった。
明日香「はい、お弁当♪」
藤原「あら悪いわね、ありがたく戴くわ。」
その他の部員「え!?」
林田「おいっ!おいっ!おいっ!ちょっと待て!」
藤原「まあ色々あってね 大丈夫!ブチョーが心配するような関係じゃないわ。ただ善意であたしのお腹を満たしてくれるみたいなの。」
林田「大丈夫じゃねーーよ!!何がどうした!?ちゃんと一から全部詳しく説明しろ!!!」
藤原「イタイ!イタイ!わかったから肉を掴まないで!!(今はちゃんと柔道着を着てるのに…泣)」
明日香「ちょっとお兄ちゃん。私の彼氏になにすんのよ!」
林田「彼氏ぃ?」
藤原「えっ!?(ちょっとなにそれ、聞いてないわよ?)」
明日香「あの時は太っててもいいけど、普段は痩せててほしぃな」
 明日香は丁髷プレイの虜になり、かつプレイ後驚きつつも雛が孵った状態になっていたのだ。
 さらに美形状態もあるというこで一安心しただ。
明日香「でも太ってたら他の女の子も近づかないしぃ♪ 私の前だけで痩せればいいかな♪」
  
339名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 03:46:33 ID:1jOaboN7
林田は脂汗を顔中に浮かべなんとも形容しがたい顔つきでまま動かなかった
林田「…………」
桃里「林田君…おーい(汗)」
林田「はっ!!許さん!!許さんぞ!!絶対に認めん!!」
明日香「なによーー!私が誰と付き合おうと私の勝手でしょ!」
林田「駄目だ!駄目だ!駄目だ!駄目だ!駄目だ!駄目だ!駄目!駄目だ!駄目だーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
明日香「そんなこというんならお兄ちゃんがまず別れればいいじゃない!」
林田「な、な!!そういう問題じゃない!!とにかく駄目なものは駄目だーーーー!!」
 
 兄妹の言い合いをを傍観していた他の部員はボソりと 
朔美「えらい嫌われようですね…(汗)」
皮村「だろうな…」
藤原「流石にあそこまでいわれると少しムカつくわ…」

林田「ふ、藤原オメーも傍観者面してるんじゃねぇーー!!」
藤原「何よ 私だってなにがなんだが…(肉掴まないで!)」
明日香「もう藤原さんたら…あんなことまでしといてぇ(紅潮) もうとにかく決めたから!」
藤原「ちょっと一回きりって…すべて忘れるっていったでしょ!!」
 林田が一瞬無言になり
林田「一回きりぃ…(ピクッ)全て忘れるぅ…(ピキッ)」
藤原「ひぃぃ…(まだあたしは死にたくはないわ)」
明日香「とにかくお兄ちゃんには関係ないから!解った!」
林田「解ってたまるか!」
 と再び言い合いを始めると・・・
340名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 03:57:28 ID:1jOaboN7
桃里「皮村くん!!」
藤原・林田「!!うん?」
 と声のほうを振り向くと・・・
皮村「おげぇえぇえぇ…」
 口に指を突っ込んで胃の内容物を吐こうとしていた。
藤原「な、なにしてるのよ?」
 とチョメジを出して両腕を押さえる
明日香「あ、チョメジぃ♪」
 昨夜のことで全て理解しているようだ
皮村「やっぱり、痩せればきっと俺も…林田や藤原に続いて…」
林田「だから お前は太ってないってば!(涙)」
林田「今はとにかくチョメジ…お前にも後で話があるからな!」
チョメジ「しょ、承知…(ひぃ いつにない殺気を感じる)」
藤原「あんただって偉そうな事言って昨日モリモリとしたことを認め…」
林田「何いってんだーー!!ばかーーー!!(みんなの前で…焦り)」

 

    今日も柔道部のゴタゴタは今日も続くのであった・・・・

    
             おしまい

 
341名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 04:01:21 ID:1jOaboN7
以上で
林田・桃里編
藤原・明日香編
は終了です。あんまり考えずに勢いだけで書いてしまったので内容の練りこみが不十分で
簡単なタイプミスや誤字脱字もあって恥ずかしいです。
   
また何かネタが浮かべば書きたいと思います。それでは・・・・
342名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 04:33:48 ID:1jOaboN7
といわけで保守
343名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 08:07:38 ID:qBSqD0Zk
GJ!
ちょんまげプレイとはこりゃまた
なかなか斬新な発想ですな。

ただ台詞の上に名前をつけるのは、読む側からすればちと読みづらい。
ちゃんと台詞が各々のキャラクターらしく書けているので、特にいらないんでは?
344名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:59:34 ID:RORxQfkQ
原作通りのキャラですんなり読めました!
345名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:37:48 ID:bv31Fe9Z
感想やご指摘ありがとうございます
明日香編はもっとちょんまげをいやらしく書きたかったのですが
一気に書いてしまったのでそこまで気が回りませんでした。

他の方のSSを期待します
346名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 17:39:45 ID:3ci0WDWd
保守だョ。
347名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 06:51:32 ID:xtF54sPU
保守
348このパカ:2005/05/19(木) 21:11:57 ID:lMUqIKIM
保守?
349名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 22:56:14 ID:Lxc00xkJ
・・・ 最高 ・・・  b
350名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 00:33:39 ID:gAETYl1R
ほっしゅ
351このパカ:2005/05/27(金) 21:19:36 ID:Kh8h1bH0
ほっしゅ
352ショート:林田と桃里?(前半)@携帯:2005/06/01(水) 00:51:56 ID:VQLt9q5M
_林田亀太郎は困惑していた。彼が手に握っている携帯電話のディスプレイには、森桃里の半裸画像が
表示されている。彼女からメールでおくられてきたものだ。セーラ服の上着の前を開け、ブラを下に
ずり下げピンク色の乳首を露出させている。本文には「おっぱいメール(ハートマーク×2)」とある。
_二人はいつもこの時間帯にメールのやりとりをしているが、こんな内容のメールが来たのは始めてだ。
彼はなんと返事をしたらいいかしばらく悩んだが、「森さんどうしたの(?_?)」と、今日の学校からの
帰りに機種変更してきたばかりの携帯電話に打ち込んだ。
_頭に血が回らないでモヤがかかっていて、しかし下半身は血が充血している状態で待つこと数分、
彼女から返信がきた。今度のメールには、なにも身に付けていない下半身をM字型に開いている画像が
添付されている。この返信を皮切りに次々と淫らな画像付きのメールが送られてくる。
_バイブレーターをうっとりした顔で舐めている森さん、挑発的な顔で腕を首の後ろに周し豊かな胸を
付きだしている森さん、自分の胸を鷲掴みにしている森さん、舌を出しおどけた表情で尻向けている森さん
353名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:16:26 ID:W1lZ5RJY
  ┏┓  ┏━━┓               ┏┓┏┓┏┓┏┓   
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// /   //  //   | ■ヽ ヽ    ノ■■■ヽ /■■ ||||| ......|_|.::::::::::::::::::::::::::::::::|_|::::::
354あぼーん:あぼーん
あぼーん
355名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 17:28:24 ID:gZCSU+hH
ホッ酒
356名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 01:52:27 ID:LKSQ8PPu
>>352氏は続きを書かないのか?

残念にも突然の最終回だしなんか書こうかな
357名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:43:16 ID:6ev2k7Uz
明日は最終回だぞ保守

ネ申の投稿待つ!
358名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:55:21 ID:agoEnPJ0
はぁ最終回してしまったー

番外編とかやりそうだね
359297 =398:2005/06/24(金) 00:17:00 ID:OSI3htRY
終わっちまったか
じゃあなんか書くか
以後↓
360297 =398:2005/06/24(金) 00:23:47 ID:OSI3htRY

 林田一同柔道部も無事に引退し、気がつくと時は流れもう卒業間近になっていた・・・
 
 皆ある程度進路も決まり最後の練習や打ち上げなどでしきりにあ顔を合わせてはいたのだが
 今日、ふと気がつくと林田と桃里は学校へ足を運んでいた。
 というより桃里が
「よく判らないけど、なんか淋しくて」
 と林田を誘って見慣れた場所へ来たのだった。
 
 
361名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 17:54:04 ID:aDD/gfx0
>>360
続き、期待してます。
362名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 03:04:19 ID:heKoE1wA
 何気なく校舎を歩き回る二人
 それぞれの場所で各部活が練習に励んでいる。

 校内も散歩するように回り終え教室に戻ってきた。
「ねえ、武道場に行かない」
 と桃里が林田に言うと
「うん、俺も同じことを考えてた・・・」
「なんとなくあの場所へ向いちゃうんだよね」
「今は人も少ないし手ぇつないでいいかな?一回学校で繋いで見たかったんだ。」
 と林田は照れくさそうに尋ねると
「うん。見られたらちょっと恥ずかしいけど・・・(赤面)」

 
 二人はいつもの慣れた通路から柔道部室へと向かった。
363名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 05:43:00 ID:xBQ1XjAs
 柔道場にて遠くを見つめる桃里。
「(私服姿の森さんも可愛いが制服もいいなぁ、もう見られなくなるんだよな)」
 などと感慨に耽りながら桃里を見つめる林田。
 とか思いつつもやはり高校時代一番の思い出として桃里と両想いになれ付き合えたのはつくづく幸運
 だと微笑む林田。
 
「もう少しで終わりなんだね・・・」
 と桃里が俯きながら悲しげに声を発して林田の服を引っ張ると
「うん・・・」 
 と返すことしかできなかった。

 部室へときた二人は藤原の拾ってきたコタツのつけて座った、林田の位置は背後が寄りかかれる
 ようになっていた。
「私も背もたれがほしいな。」
 と言うと立ち上がり林田の所まで来ると・・・
「ちょっと、ごめんね。」
「!?」
 桃里は林田の前に入り込むように座り込んで背後の林田にもたれかかった。
 林田は少し緊張しつつも桃里が腹部に置いている手を上から抱くように握り締めた。
「……」
「……」
 

 

 
 
364名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 00:11:28 ID:/oaG4PK4
おぉ、新作きてますね
亀×桃、楽しみにしてます
365360:2005/07/06(水) 01:12:55 ID:WOIAdfTZ
ありがとうございます。
一応>>297以降の延長ってことで・・・
う〜む、ネタが・・・
考察中。
仕事が忙しくないときに書き込みます。
366名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 20:04:22 ID:LofFxm4K
中山ちゃんと皮村の話なんか載っけたら漏れは殺されますか?
367名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 21:28:46 ID:9aFkGlSg
>>366

他のみんなは知りませんが、自分は感謝します
368名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 03:00:11 ID:GyM+L6r5
>>366
激しくミタス。
しかも純愛系で。
369名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 04:19:57 ID:hO7WPy9B
 >>366さん>>368さんと同意見です

>>363の続き

 桃里が先に口を開いた。
「……照れくさい けどなんかちょっぴりエッチな感じがする…」
 ずばり本心を突かれた林田は一瞬怯んだが、開き直って
「う、うん。まあ半分は…」
 初体験以降何回かは文化祭の寝技の練習や衣装など私服以外でもしてきたが、制服ではまだやったことがない。
「森さん!」
「あっ!」
 
 ギュッ
 
林田が強く抱擁する
「……」
 自然と頬摺りしてキスまでいってチョコンと座していたが
「…林田くん…(なんだかにやけてきちゃうなぁ)」
 桃里は喜び困っていた。
 桃里にこそ見ないが林田は既にニヤけていた。
「(最高)」
 といい空気を楽しんでいると・・・
「やっ!あん」
 林田の両手は桃里の豊満な胸部を揉み解し始めていた。
「ちょっと、林田くん、こんな所じゃ…」
 といいつつ抵抗もあまりしない、
 桃里は胸をもまれる前から、腰から臀部の背後に硬く熱い林田の男を感じていたのだが、返って林田の前から
 抜けるに抜けなくなっていたのだった。
 
370名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 20:34:28 ID:JkNAPGG2
「ん、…」
 感じながらも林田の体から離れようとするとコタツの上に這い出した
 四つん這いのポーズになってしまった。
 林田の顔面の前に晒された臀部はスカートの奥が見え、林田の興奮を更に加速した。
「森さん、俺もう、もう、むしゃぶりついちゃいます。」
 林田がショーツ越しに臀部に顔をうずめ摺りつける
「ダメだって…あっ ちょっと、お願い…あ、コラ!」
 顔をうずめているため、腿から脚の付け根にかけて暖かい息がかかり
 微妙に秘所の窪み部分に林田の鼻があたる。
「ひゃっ!」
「ムグムグ (森さ〜ん)」
 林田は臀部から顔を離し、桃里はほっとしたがそれは束の間
 今度は覆いかぶさるようにしてやさしく愛撫を始めた。
「ちょっと!」
 林田がからかい半分でいちゃついてきたかと思っていた桃里は、これで終わりだと思っていたため
 本気の林田の愛撫にすっかり不意を衝かれてしまった。
「……(はぁはぁ)」
 林田の息遣いが耳元に聞こえる
 片手で胸を揉まれ腰をほぐされ、もう片方で下半身を撫で回す。
「だ、ダメ」
 下半身をまさぐる手が少しづつ秘所へと近づくがまた遠ざかる
「ん…(気持ちいい…でもこんな場所じゃ……でも…)」
 と焦らされ続けた
371名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 20:38:11 ID:JkNAPGG2
「林田くん、ホントに…ダメだって…」
 感じつつも理性を保つが、その瞬間、巧みに股間をなぞられ、
 「!!」
 声も出せずに「ビクッ」と体が一瞬硬直した。
 決してイッたわけではない、確かに待ち続けていた刺激だが、焦らされ方が絶妙だったので思わず 
 激しく悶えてしまったのであった。
 林田の指先があることに気づく
「湿ってるよ 森さん」
 ショーツの股間の部分が明らかに別の色に、湿った色になっている
「…ん、んん…林田くんんが そんなことするからだよぉ あっ…」
 それでもやめようとせず、じっくりと丹念に攻める林田
 徐々に着衣している制服が乱れていく・・・
 桃里の抵抗も少なくなっているどころか、林田の手のリズムに合わせて体を反らせていく・・・
「森さん…」
「えっ」
「好きです」
 と耳たぶを口で挟む
「…ずるいよ。こんな時に…」



372名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 04:03:44 ID:M3B78lQz
「ん…」
 林田が優しく撫でながら下着をずらしていく、しかし制服を脱がす気はないようだ。
「森さん かわいいです。」
「……」
 四つん這いになっていた桃里も両腕を枕にうつ伏せ尻を突き上げる体勢になっていた
「今脱がしたばかりなのに…森さんのアソコ、もうこんなに…」
「…うぅん…(いけないと思うと余計に感じちゃう…)林田くんが、そんなことするからだよ…」
 落ちるように再び林田にもたれる桃里
「森さん」
 再び林田が背後より攻め、片手は股間へと移行する・・・
「あっ んん」
 ぴちゃ くちゃ
「ハァ…」
 桃里がぐったりと頭を上げる
「森さん、この体位はこの前やったから違うのをやってみる?」
「…うん…」
 桃里は林田と向き合うように座り直すと、互いに相手の秘所へと手を伸ばして愛しあった
 シコシコ
 ヌチャクチュ
「……」
 互いに吐息以外には無言になり、69へ体勢になっていく・・・
373名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 04:20:27 ID:M3B78lQz
 以前に初チャレンジした時は見真似で下に回った林田だったが、上の桃里には負担らしく
 互いに寝転び楽な姿勢をとり、指と口で舐め合う二人。
 「…はぁはぁ…」
 桃里の頬は赤く染まり目は虚ろな様子で無我夢中になる。
「じゃあ…林田くん…」
「…はい?…」
「あのね……今回は…わたしが上に乗ってみるね…」 
「うん」
 仰向けの林田の上に跨る桃里は林田のを掴み、ゆっくりといれゆく・・・
 ズズズ・・ズズ
「じゃあ、そろそろ動いて大丈夫?」
「ちょっとまって…私から先に動くから…」
 というと手を握り合う
「わたしも林田くんのこと好きだよ…」
「……森さん……」
「ちょっと恥ずかしいけど えへへ…」
 今更なのだが先程、林田に言われて互いに告白されてから言葉では言ってないことに気付き
 ちょっと照れくさかったが嬉しかった。
 と同時に言葉攻めで結構来てしまったのた。
 「うん…」
 桃里がゆっくりと腰を振り始める
374名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 04:35:20 ID:M3B78lQz
・・・・
 徐々に動きが増してくる
「気持ちいいよ。森さん」
「わたしも気持ち良いよ…ん…」
 桃里は自分で動きを調整していく
 繋いだ手を林田は離し、桃里の乳房を揉む
「…や…ん…」
 乳首を摘まれ、腹部を撫でら下半身の感触を高めていく
 桃里は無意識のうちにもっと揉んでくれいわんばかりに胸を突き出し、腰の動きが加速する
「あっ…あっ!(なに!これ?下半身が別に意思を持ってるみたい…)」
「森さん、ああ、森さん、あっ」
 林田もたまらずにリズムに乗せて腰を動かす

ずっちゅずっちゅ ずちゅ ずちゅ・・・・

「…林田くん…はっ…」

ずっちゅずっちゅ ずちゅ ずちゅ・・・・

「やぁ(なに?なんか変?このままじゃ…おかしく…)」
 林田は勢いと快感にまかせて腰を振る・・・
 桃里はゆっくりと前のめりに倒れていく・・・
「あっ!やだっ!………ひぅ!」
 もう二人は悶えるしかできなくなっている



375名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 04:50:45 ID:M3B78lQz
「ううんっ!!」
 桃里は林田の上に倒れこみ、首に手を回し抱きつくと林田も背へと手を回す。
「んぁっ!!」
 

 パッチュン パッチュン 

 体勢は抱き合えど野性の任せるがままに腰だけが激しく波打つ
 ビクンッ ビクッ ピクン、ピクン
 桃里が絶頂へ行くと林田も追うように達した
 林田の舌でこそイッたことはあったが、行為そのもので達したのは桃里には初めてだった。
 結合部からは体液が垂れ流れ、暫く余韻を味わっていた・・・

 ・・・・・・
「林田くん…わたしね、イッちゃった。」
「え!?本当?」
「うん、なんか弾けたよな…すごく気持ちよかったよ…」
「やっぱり男の人って制服とかにこだわりでもあるの?」
「ま、まあ、森さんと初めて会ったのも制服だったし…」
「もう。林田くん!」
 と軽く唇を重ねる


 どこか桃里の髪を撫でる林田の表情は少し嬉しそうであった。

376名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 20:46:20 ID:Zt6NW8vw
続きは?
377名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 05:57:50 ID:A0tgh4N8
 林田との行為自体はそれなりに好きだったが、桃里は行為後の安堵感の中で幸せを噛み締めながら
 感じているのが好きであり、
 それは林田が喜びの中で満足感を味わう様子とは違いゆったりとそれ自体を寛ぐようなものだった。
「…う〜ん…」
 と欠伸のように音を発して虚ろな瞳で林田の胸元に抱きつく
 どちらかといえば行為の前は林田が甘えるのだが後は桃里が体を絡めてくるような感じである。
 卒業前の少し肌寒い季節は言え人肌で抱き合うにはちょうどよい感じだ。
「(最高)」
 制服の匂いと桃里の香りがほんのりと鼻に伝わり林田もニヤけている。
 「(以前に髪を結ったときのうなじもたまらなかったなぁ)」

「!!」
 ガサゴソ
「ちょっと!?」
 脱ぎきっていないとはいえ中途半端になっていた制服や下着をを林田が脱がし始めた。
「もっと森さんをかんじていたいだ」
「…やだ…もう…」
 と少し困ったように微笑みながら息を吐く
「ふふふ…」
「ははは…」
 と結局全裸で抱きっていた・・・
「…あっ!」
「……」
 亀太郎の亀は見事に復活していた
「やだぁ…」
 自肌でそれを感じ取った桃里は苦笑するしかなかった・・・
 
378名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 06:16:29 ID:A0tgh4N8
「森さん…」 
 林田の指が再び動き、舌がが乳首から腹部へとねっとりと舐め上げられる
「あっ…ああ…あっ…んんん」
 今までのプレイで開発された性感帯に桃里は感じつつ、新しい性感帯が開拓されていく
「…ふぅ…むぐ…」
 林田は呼吸音だけを響かせる
 体を重ねていくうちに桃里も自分から身を流すように体をくねらせる・・・

 その日は二回戦目を迎えた・・・

 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 手を繋いで部室からでてくると二人を待っていたのは!?・・・
379名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 06:44:39 ID:A0tgh4N8
「あら!ブチョー、それにモリモリまで」
「おう!林田、奇遇だな」

林田・桃里「!!………」
 東もいたが何故か柔道場の端で倒れている
 同様に三浦とベリ子は無言で気まずそうに道場の端でちょこんとしていた
林田「お、おうお前らも来てたのか…(汗 一応部室には鍵掛けてたけど…」
桃里「ど、どうも…(汗」
     二人とも赤面で焦りつつ応答する
 「あたしたちも今来たトコだけど、ブチョーたちも?」
「あ、ああ」
「やっぱりよぉ、なんとなくここに来ちまうんだよな」
「まぁ、ねぇ…その、やっぱりみんなもここに足が向いちゃうんだよね…あはは…」
「偶然にも全員揃ったし、どうせだから皮村と話してて思いついた
       あたしたちの即興漫才をみてよ!モリモリにも是非評価してほしいわぁ!」
桃里「え!?あっうん!いいのぉ?わたしの採点は厳しいよ!」
 と桃里はホッと一安心しながら流れにのる

皮村「それじゃ!!テイク1!!『青春の群像』」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
川村「森さん…」
藤原「えっ」
皮村「好きです」
藤原「…ずるいよ。こんな時に…」

林田・桃里「!!!!!」

380名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:36:00 ID:wHxzcNlc
林田と桃里は紅潮しつつ脂汗をかいていた
林田「お前ら…」
桃里「……」

「休日で部活もないのに学校へ向かうブチョーたちの姿が見えたから、こっちも着てみたらって訳なのよ」
「そしたらみんなと合流してな…やるね林田君オジさんは(ハァハァ)」
「部室に入ろうとしたら鍵かかってるし、まぁあんたたちは夢中でドアノブの音が聞こえてなかったようだけど…」
 股間を膨らませた皮村が続ける
「それでね♪オジさんが耳を澄ませるといい感じで聞こえたんで聞かせてもらったよ。」
「青春ね♪若いって羨ましいわ!」
林田も桃里ももう赤面して閉口するしかなかった・・・
ベリ子も突っ込む
「あんな場所で桃ちゃん不潔だよ。でもあんなに悶え声出てたヨ!気持ちよかったの?」
「……(カァ〜)」
 東には愛しの林田が女性と愛し合うのが耐え切れなくて一気にクールダウンして倒れてしまったらしい
「お、お前らちょっとそれはいくら、なんでも、その…」
「あら、部室はそういうことをする場所ではないわ!あたし何か間違ったことを言ってるかしら?」
「しかも鍵をかけるとは!確信犯ですな!許してほしけりゃオジさんんも人モミ…」
381名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:44:21 ID:wHxzcNlc
 殴られた皮村が本気で怒る
「馬鹿ヤロー!!元はといえば部室で見境なく猿のようにするから俺の股間が…」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

二人はからかわれつつも、それから少し楽しいときを過ごし楽しんだ卒業前の3年一同。
「じゃあ、そろそろお開きにするかしら?」
「ついでに飯食いにいこうぜ」
 とか声が飛ぶ
「いくヨ!ミウミウ」

「森さん」
「うん、行こっか」


全員で帰路に着く時に集団最後尾にいた二人の手はしっかり繋がれていたのであった



               おわり
382名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 08:07:19 ID:NeJ6VOA8
乙、GJ!
383名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 14:56:27 ID:amRoyWzH
GJ!!
384名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 07:40:18 ID:TtGr4s6+
 皮村薫 
――――最も異性に縁なき男――――
――――最も愛が足りない男――――
――――最も恋に不憫な男――――


「ふっ、俺には世間一般のいう幸福などありえない」
 そう心に何度も言い聞かせて納得している……筈だった…
 だから嫌われてでも、気味悪がられてでも覗きなどの行為を遠慮なくやってきたのだった。
「好きな娘の視線の先に輝くイケメンな男=おれとは別世界の住人」
 何度、これを経験しただろうが……
 なんだかんだで林田と森さんもくっついて微笑ましい。
 反面、林田の妹たちのカップルが別々の高校に進学して気持ちよかった。
 中山も何とか吹っ切れていい感じだ、彼女はああ見えても芯は強い、それなりに可愛いし、いい恋をするだろう…
 
 …中山…
 ・・・中山・・・・・
 

 「中山朔美」

 
 何故か頭から離れない…
 もともと林田に惚れてたんだ…何をアホな…
 理屈じゃ解りきっているんだが……俺は……う〜ん
 ……中山……
 
385名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 07:25:31 ID:aB2Hrh3W
続き〜!
386名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 09:02:16 ID:I9ggMf6A
おっと再開してたか
今日いでじゅう外伝よんできた
カレカノの喧嘩シーンにそっくり・・・あれ?
387名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 23:08:17 ID:myd6OkCi
 自分の感情が恋である事に皮村は気がついていた…
 後輩に同情して励まそうとしてるだけだと必死にごまかそうとしても、もう無理であった・・・
 
「お早うございます。」
 登校途中で中山に会い挨拶をされて戸惑う皮村。
「お、おう!!」
「どうかしおましたか?」
「いや、ちょっと考え事をしててな…うん。びびった。」
「先輩。またエッチな事でも考えてたんじゃないんですか?」
 と明るくからかってくる。
「ああ、俺の頭にはそういう事しか興味がないんだよ!」
「もう、実行だけはしないで下さいね。つかまっちゃいますよ。」
「中山が受け止めてくれたら、それでもいいんだけどなぁ〜」
「そんな事言って、仮に私が先輩の犠牲になっても私一人で、満足するとは思えないですよ。」
「まあ、そうだろう。」
「どっちなんですか・もぅ(笑」
 とちょっとよさげな会話をした。
 
 ――授業中――
 皮村に礼を言って来て以来、皮村の気遣いしてくれた事から信用も深まり少し親しい感じなった
「(まっ それでもどんなに良くても『いい人』でそれ以上は眼中にはねぇんだろうな)」
 照れながら感謝してくれた朔美は可愛かった。
 それが自分に向けられたので、それはそれで幸せだった。
「(あの時の中山は……マジで…)ドキドキ ドキ」
 避けずに膝枕してくれた時を思い出すと余計に思いが大きくなる。
388名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 13:21:38 ID:vjizyx0Z
か、皮村ー!
皮村の中の人もドキドキしてんだろうなw
389名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 02:37:11 ID:b6uWKBI0
最近皮村先輩の様子が少し変だ…

 柔道部の練習を通して朔美はそう感じとっていた
 探りを入れようと話しかけたりしても皮村らしくセクハラでかわされる。
 カマをかけようにも、そこは流石に自分の気持ちに唯一気付いた皮村である、敏感に察っせられて
 やっぱりうまく誤魔化されてしまう……
 「(先輩、なにかあったのかな?…)」
 
「(ふう、同じ学園の教室じゃなんともないのに、中山が目の前だとやっぱり態度に出ちまうようだな…)」
 
 皮村は叶わぬ想いとして今まで通りに接してるつもりだった。
 桃里が林田と付き合う前に考えていた
 「同じ部活の仲間たちののこの関係を崩したくない」
 「変わっていくのが怖い」
 とは違うのだ。
 結果論か言えば桃里の踏み出した先には幸福があった、桃里も林田が好きだった、
 特に失うものはなく、全てがうまくいった。
390名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 02:56:52 ID:b6uWKBI0
 だが皮村はそうはなれなかった
 第一に桃里たちとは状況も違う上に、皮村の悲しき今までの人生が否が応でも悲惨な結末しか描かせない。
 朔美が林田に惚れていたという現実がそれを加速させる。
 
  「今だってこうして仲良く話せてんだから…それでいいじゃねぇか」
 
 告白したところで振られるに決まっている。
 いや、告白といわずまでも何かにかこつけて二人ででかけるよう誘っても困った顔をするだろう…
 さすがに中山は今までの女とは違い
 「キモい」「ウザい」「鏡見ろ」
 などのの酷い言葉で罵って吐き捨てるような扱いは絶対にしないだろうが…
 しかし今まで通りとはいかなくなり、気まずくなるのは目に見えてる。
 今のままでも地獄かもしれないが、振られてその後に内心、厄介がられるよりはマシだ
 自分に対しては珍しく、好意的に向けられた目を失いたくはない………

  そう思っていた

 
 「ほら、食えよ」
 
 今日も帰宅途中、屋台でおでんを買い余りを猫に与えるのだった。
391名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 03:18:05 ID:b6uWKBI0
 朔美は馴染みの友達同士で集まって仲良く談笑していた
「朔ちゃん、最近部活の調子はどうよ?」
 と山崎幸子が胸を張り出しながら尋ねる
「うん。別にいつも通りだよ」
「大丈夫?皮村先輩とかに変な事されてない?(笑」
 奥野有里もなにげに口を挟む
「う〜ん されてないといえばされてないし、されてるといえばされてるかな。」
「先輩はあれが自然体だから…」
「あはははは」
 吉田みゆきも笑う
 
 ふと皮村の顔が浮かび少し心不安になる……
 気付いているのは朔美だけである、皮村もいつものメンバーの前では普通に過ごしているのだから…
 「(先輩、何事もなければいいけど…)」
 
 
392名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 12:12:36 ID:hkCk/cQO
大期待age!
393名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:56:31 ID:ThEkWpIB
「最近皮村があんまりいやらしくないわね」
 と突然聞かれて林田も最近の様子を思い出しつつ
「ん、いわれてみればそんなような…」
「えっ!?ああ、なんだ……俺だってTPOを弁えてるし、四六時中そんな事をしてるわけじゃねぇんだよ」
「でも、そういう事するよりはしないほうがいいと思うよ。ちょっと皮村君らしくないけど…」
「いやぁ〜でも、向うから来るなら俺はいつでもOKだよ。だから森さんのオッパイを……」
  いやらしい手つきをして桃里に接触しようとした即直後、林田の鉄建制裁をあびる皮村
 その後も教室ではいつも通りのやり取りが行われた。

「(ふ〜危ねぇ〜(汗 最近はあんまりそういう事する気が起きなねぇんだよな。
                          悟られないよう気をつけなないとな…)」
 と警戒心を強め引き締める皮村。
「(でも性欲とは別に…いや、性欲も込みで、抱きしめてぇ 中山ぁ〜)」
 と何かしら最近は朔美に結びつけたりしてしまう・・・いや朔美の事しか考えてない。
 勿論、健康な高校生俺中山が好きだんだよな…
        でも、まぁ 想うだけなら勝手だし、あとはバレないようにしねぇと……)」

―−−今日も部活動があり、そして―――

柔道場に来ていた3年一同に後から来た中山が挨拶する
「どうも」
「……おう」
「今日もがんばりましょう先輩」
 と明るく声をかける
「ナニをがん張るってぇ〜(ニヤリ」
「先輩!!」
 といつものやりとりをして皮村は捌いたつもりだったが・・・
「(やっぱり皮村先輩ちょっと変だ)」
 と皮村の反応がちょっとおかしいと感じるが、朔美はそれが自分に対してだけだと気づいていない。
394名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:54:45 ID:SWmjYjWK
フォォォォォォッシュ
395名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 04:35:01 ID:QpaZ3hTu
 部活動も終わり、日が落ち帰宅時が訪れた
 
 林田と桃里、ベリ子と三浦はそれぞれ決まったかのように帰宅を同じくする。
「ふっ、(仲睦ましいもんだな)」
 特に藤原と対になって帰るわけでもなし、林田が桃里と付き合い始めてからは
 やはり一緒に帰る回数も減った。
 互いにカップルとしてはそれで成り立ち、時々桃里がベリ子と帰る時に皮村が林田と帰ることがあるくらいだ。
 少し心寂しいと感じる時もなくはないが、それは仕方のない事だと割り切っている。
「(オレもたまには中山と仲良く帰ってみてーよ)」
 などと虹色の風景を思い浮かべながら、楽しそうに会話して歩いてゆく林田と桃里の
                       後姿に自分と朔美の影を重ねるのだった
 最近は部活終了直後は別れの挨拶を終えて帰る朔美の後姿ばかりを追っている
「(バレー部の山崎とか、一年の女友達グループと待ち合わせてるんだろうな)」
 林田に失恋したばかりで次の男の心配はないが、朔美は可愛いためいずれは彼氏ができて一緒に帰ることを想像すると
 少し心が痛む。
  哀愁を帯びた不細工な男はやるせないため息を吐き、校門を出ようとするのだった。
「先輩!」
 その聞きなれた声の方に目を向けると、中山朔美が立っていたのだった・・・・・
396名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 20:02:38 ID:LGUTkq3k
保守
397名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:21:02 ID:P2HqQaAE
期待
398名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 07:59:15 ID:c/59fqLH
 偶然を装うのはさすがに不自然だったので朔美は
「たまには一緒にに帰りましょう」
 とだけ声をかけた。
 といっても待っていたとも言わない。
「えっ!?お、オレと…あ、ああ (ドキドキ)」
 とうろたえつつ、喜びと不安で緊張する皮村
「…………」
「…………」
 歩きながら無言の静寂が続く
「あ、あの、先輩。」
「お、おう」
「こういうのも…なんですが…最近あまりいやらしくありませんね」
「えっ!そうか?(みんな同じ事をいうな危ねぇな)」
 とギクリとしつつ
「いやぁ、なんだオジさんはただ黙って視姦しているだけよ。うん。 
         中山のおっぱいもちゃんとチェックしているんだよ。」
 とごまかしたつもりだったが、返って不自然な語りになってしまった。
「……こんな事聞くのもと思うんですが、何かあったんですか?」
「あ、いや〜 ……うん、そう…オジさんの大切なデジカメが壊れちゃってね、そうなんだよ。」
「(絶対に違う!そんな軽いノリじゃない)」
 と既に朔美には見透かされてしまっている事に皮村は気づかない
 皮村はうまく逃げ切りたかったが、朔美は聞き出そうとしていた。
 しかしこのままでは分かれ道に着いてしまう・・・
 思案中の朔美は辺りを見回してみた、すると丁度、帰路の途中にある
                   公園を見つけたので皮村を誘った。
「先輩、ちょっとだけつき合ってください。」
399名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 08:21:29 ID:c/59fqLH
 自販機で買った飲料を飲みながら二人はベンチに腰掛けた
「……(ドキドキドキ)」
「………」
 朔美は俯いてなかなか言葉を発しない・・・
「先輩、最近ちょっと様子が変ですよ、本当にどうしたんですか?」
 と皮村の顔を真正面に見つめて切り出した。
 あまりに堂々と迫ってこられたことに皮村は不意をつかれ、露骨に動揺の色を見せてしまった。
「………」
 真正面から朔美の顔を見る皮村の鼓動は正にピークだった。
「…らしくないな 中山」
「元気もないし、最近私とあまり目を合わせようとしないじゃないですか…」
「気のせいじゃねぇ?…(汗」
 と往生際悪く視線をそらす(本人に気づかれないように練習中はこっそり見つめていたりはする)
「とぼけないで下さい」
 と朔美はあくまで視線をそらさない。
「強気だな…その勢いでちょっとだけでもパンツでも見せてくれないかな?…」
 あくまで抵抗しようとする皮村になぜか朔美は引く気にはなれなかった
「……」
 言葉が出ないのか朔美は黙っているが視線を感じる
「ちょっと落ち着こ……」
 と視線を戻すと皮村はギョッとした。
「なっ、あの」
 涙目になった朔美が何かを訴えるように見つめていた

400名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 08:58:33 ID:c/59fqLH
「(ドキドキ ドキドキ)」
 皮村の表情が強張る
「…先輩にはすごくお世話になったし…感謝してるますし…」
「あ、ありがとう…よ」
 見詰め合ううちに妙な間になってきて朔美の心音も高まっていった。
「…だから…その…」
「…………」
「先輩が様子が変だから…普段はやさしくていい人だから…少しでも力になれればと思って、」
 皮村は苦笑気味に微笑むと
「…心配かけてすまなかったな、すっとぼけて悪かったよ。こっちは大した事ないから…
                    気遣いあんがとな。もう時間もないし、じゃあまたな」
 というと礼を言うと皮村は一足先に去っていった。
 朔美はそれ以上はもう後を追うことはできなかった・・・
 だが朔美はその笑顔の中に一瞬の陰りがあったのを見逃さなかった・・・

 「(やさしくていい人か……拷問だな)」
 改めて永遠に埋まらない距離を感じつつ皮村は帰宅した
 
 「(あの表情はなんだろう?)」
 一瞬垣間見た皮村の寂しげな表情が朔美の脳裏からそれだけが消えなかった。
 四六時中あれが頭から離れない。
「(先輩…)」
401名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:00:59 ID:xp7GSy09
イイヨイイヨー!原作でももうちょっと丁寧に皮村・朔美がみたかったよ。
続き期待してます。
402名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 11:32:27 ID:Z19yzIGN
(;´Д`)ハァハァ
403名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:39:53 ID:8BtegoF0
次号を待ってる気分・・・(早く来週にならないカナ)
404名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 20:45:04 ID:MuZBI6cs
  パンチラをはじめ女性の性的な所をを隠し撮りした皮村のデジカメ。
 そのデータの中には幾つか卑猥ではない写真があった。
  そう、中山朔美である(それでも隠し撮りにはちがいないが・・・)
 いや、隠し撮りというより騙し撮りである、柔道部や朔美の友人たちの写真をとったついでに紛れて
 朔美だけをこっそり撮影し別のデータに即編集した後、皆には集合写真のみを見せてばれないようにしていた。
 林田が桃里の写真を買ったように、学校の写真屋に頼むのはなんだかんだで恥ずかしいし、情報が漏れないとは限らない。
 ただ、流石に朔美一人だけを写真屋みたいに撮るわけにもいかず、かといって隠し撮りの特定のアングルしかにないのいも淋しい。
 そこでこの撮影方を用いたら素直に成功したのであった。
「(我ながらうまくいったぜ)にんまり」
 などとと成功した時には喜んだものである
 今は家でその写真を時々眺め胸を熱くしつつ溜め息をつく皮村の姿があった。
 カメラにむかって明るく微笑んでいる朔美が返って皮村の想いを強くさせてしまう。
「(オレもせめて弟と同じ顔で生まれたかったぜ……そうしたら少しでも希望があったのにな…)ふっ」
 その顔ゆえに独特の価値観を持つ両親に深く愛され、心優しく育った不男の矛盾した悩みである。
 
「薫ーご飯よー」
 母親の呼び声に応じ夕飯を取りに居間へと向かう。

 
 
 
405名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 21:13:00 ID:MuZBI6cs
「(先輩、本当にどうしたんだろう?……)」
 必死にごまかそうとするが、白々しいセクハラで何かを隠す皮村はただ事ではない、そう直感していた。
 皮村がただのスケベ最低男であったならば、最近被害がなくていい程度にしか感じないだろうが……
 自分が気づかないところで気遣いしてくれてたのを知って、はじめて自分の未熟さや皮村の別の一面を
 知ってしまってからは気になってしまう。
「(少しくらいは話してくれても……)」
 朔美は心配してる程度にしか思っていないが、ふと気がつくと中皮村の事ばかり考えている。
「(少しは打ち明けてくれてもいいのに……)」
 とちょっとイラつきながら無性に気になる
 こっちは真面目に尋ねてるのに応答をセクハラでかわされるから腹が立ったり、悲しんだりするんであって
  相手にされてないから悔しいわけじゃないと未だに思っている
   たまらなくて涙目になってしまった理由も本人は気付いていない・・・
    皮村を心配して考えている時に自らの頬を紅く染めている事も・・・・
406名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 21:54:31 ID:Fl1w0xCu
キタ━━━(゚∀゚)━━━━
407名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:54:50 ID:2StMgirD
  週末、部活の最終日に皮村を公園に誘って悩みでも聞き出そうとしたがうまくいかなかった朔美は
 せっかくの休日にも関わらず気分が晴れなかった・・・
「なんだかなぁ〜なんか納得いかないけど…」
 と独り言をつぶやく
「(肯定してるわけじゃないけどセクハラも敬遠な先輩はなんか変だなぁ、意識的に自制してる感じでもないし…元気もないし…)」
 意識してない自然の状態でさり気なく微笑む皮村の顔が浮かぶ。
「(やっぱり人間、自然体が一番いいと思う…)」
 と何もせずにボケッとしている間に日も暮れて夕刻になってしまった。
「お風呂にでも入ろう…」
 ・・・・・・
 シャワーを浴びたりとしている最中もため息を吐きながら、心が曇った状態でただ体を洗う・・・
「(最近皮村先輩の事ばかり考えているような気がする…)」
 が朔美はすぐにハッと我に返る。
「(何考えてんだろ…私………
   セクハラされても嫌だし困るだけだけど…
    …度を過ぎたHな所さえなければ結構やさしくていい人なのに…
      林田先輩と森先輩の事も済んだし相手にされてないのかな……エッチ…)」
 と朔美は自分の胸を見下ろす。
「(でも私の体じゃそんな対象でもなさそうだな…)」
 寂しげに胸に手を当てて改めて大きさを感じる・・・
408名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:32:49 ID:2StMgirD
「…あっ…」
 自分の乳首が硬くなってゆくことを感じる朔美
「…やだ……」 
 一瞬怯むが、手は胸から離れてない、シャワーを離すと空気との温度差を感じて
 乳首は戻るどころか余計に硬くなる・・・
「ん…」
 硬さを確かめるようにまだ片手は胸に重なっていた
 軽い興奮状態になっている。いつもは他の事が頭にあったりするので、そのまま収まる感じだが、精神的に
 緩慢で今は気になることはない、いやむしろ皮村の事を考えている事が返って無意識に雌の本能を引き出し
 体の感覚が敏感になることへ仕向けていた。

  気がつくと乳房を優しく撫でる自分の手、乳首を遊ぶようにつまむ自分の指があった。
「…………」
 とろりと蕩けるような虚ろな瞳でボンヤリと知らず知らずのうちに自分の手の動きに酔っていく
 なんだかわからないけれど決して不愉快ではない、……むしろ気持ちいいと、意思ではなく感覚で感じている・・・
「…ハァ…」
 大きく息が漏れ表情が紅潮してゆく
 悲しいわけでも、嬉しいわけでもないのに涙の感触を朔美は感じている
「(皮村…先輩…)」
 もう片方の手で持っているシャワーを下腹部へと浴びせていく

  シャアアアアアアーーー

「んっんん〜……」
 顔にだけ帯びていた熱が体全体に広がっていく・・・少しずつ股を広げシャワーを近づける
 シャワーによって微妙な感じに蕩けた朔美の秘所は無言で何かを求めている
 胸で遊んでいた手が徐々に腹をつたって下りてくる・・・
 少し怖かったが、朔美は手を戻そうとはしない・・・
 
  両足の間に入った手は疼いている部分をなぞる
「あっ!!」
 思わず声が出てしまった・・・
409名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 18:18:08 ID:28+FHPu+
 だが大きな声でもなく少し音が漏れたような感じであった
「…ふぅ…ん…」
 安堵と悶えが混じった呼吸が漏れ、再び恐る恐る指を伸ばす・・・
 軽く突つくように徐々に刺激を与えていく
「……あ、ん…ん…はぁ…」
 更なる強い刺激を触覚が求める、瞳を閉じて指をゆっくりと脚の付け根の奥にある割れ目に沿ってなぞる
「ふあぁぁ!」
 朔美は徐々に前のめりの姿勢になりながら、もう一方で突起した乳首をコリコリと弄ぶ
 素直に快感を受け入れられず股こそ閉じ気味でもどかしいが、それを楽しんでいる様子でもある
「ハァハァ…」
 もう言葉にできる思考は浮かばない
 強いていうなら「気持ちいい」としかいいようながない・・・
「あっ!…ふ、ふぅん…」
 乳首を刺激しつつ、陰核を撫で回す
「や、ああん…ん…はっ  」
 もうすっかり体液であふれている秘所から、さらに熱い体液が溢れ出る
 
 クチュクチュ・・・ぬちゃ・・・
「(私、こんなに‥・どうかしそう…)」
 と余計に何がなんだか判らない中で興奮してく

 ―――シャアアアアー……‥‥・・・・

 朔美がわずかに発する小さな響きも、股間をいじる淫靡な音もシャワーによって全てがかき消される

「…ああ、ああん…う…ひゃっ…」
 前傾姿勢が深くなっていきイスから膝をついて、自分で起こす刺激に体をくねらせながらただただ悶える
 朱く染まった顔、時たま開く潤んで蕩けた瞳
 少し幼げに見える朔美の普段の姿とは想像もつかないほど淫らに美しかった
「ああ!?んんん〜(なに?)」
 火照った体の芯からなにかが勢いよくこみ上げてくる
「や、はっ…!!! −−−」 ビクンッ!!
  朔美葉は瞬間的に未知の感覚に包まれ無我のような状態に達した・・・・
       ――――――――ビクッビクッ―――――――
「………」
 呼吸は荒く心音も乱れていたが暫く呆けているように無動作だった
 シャワーの音がただ耳から入ってくるだけだった・・・
「……(……どうかしちゃったのかな?私…皮村先輩のこと考えてたら、変な風になっちゃった…)」
410名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 18:44:46 ID:7MIU8sFC
神きてる
411名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 00:50:14 ID:H4m2ZKdO
神GJ!!
412名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 03:08:33 ID:AFJcWqT6
−翌日−
  いつも通りに登校する朔美の姿、いつも違い、上の空な表情であった
「よう、中山。」
「あっ!(ビクりっ)…せ、先輩!!」
「ん?どうかし…」
 と背後より突然皮村に挨拶され、その声に顔を真っ赤に染めつつも振り返り挨拶を返す
「お、お早うございます。」
 昨夜の事を急に思い出し一人焦る朔美であった。
「(やだっ…何意識してんだろ)」
 あれから普通に体を洗い、風呂につかったが我ながらなんか変であると自覚する
 「(あの感触、感覚)」
 と朔美にとっては色々な意味でショッキングであり忘れるどころか、昨日からずっとその事ばかり考えていた。
 皮村の事を考えていたらああなってしまったというのも忘れてはいないし、それがいわゆる
 自慰行為であることも解っている。
「そ、それじゃあ、また」
 下駄箱からそれぞれの学年の階に向かう際に皮村と別れ自分のクラスに向かった
「ん?ちょっと変だったな、何かあったのかな?アイツ…」
 と朔美の後姿を目で追うのだった・・・
 
413名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 19:16:13 ID:e0Eolaml
GJ!!!
414名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 09:52:09 ID:83CESR67
ありがとう。皮×朔Hまで書くつもりたったけど、一旦第1部みたいな感じで終わった方がいいのかな?
415名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 13:36:44 ID:hD2VcH4a
いい流れだしいいんじゃない
他のキャラを出すと内容が濃くなると思う
あとこのあといきなりHになるとストーリーが薄っぺらくなる気がする
(参考程度にどうぞ)
416名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 12:36:25 ID:ZhvthPzc
皮×朔GJ!!
皮村の話が読みたい…とふらふら流れ着いたら想像以上のものが…!
続き期待してます!
417名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 13:29:40 ID:Xf56MjDW
age
418名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 15:02:12 ID:tZTHS94E
あげ
419名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 04:27:58 ID:ieh6gBzb
>>415>>416その他の方々
感想、ご意見ありがとうございます。

>>415

>あとこのあといきなりHになるとストーリーが薄っぺらくなる気がする
ズバリ模索中、一番の悩みです。
どうやってHまで繋げようか思案中です。

「エロパロ」と言うからにはエロがあるのはマナーとか以前の最低限の前提条件なので
常にエロを必ず入れるという事を心がけるようにしております。
420名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:43:32 ID:3EY0q+eg
期待age
421名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 00:35:11 ID:CkcUa3hA
保守
422名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 22:53:06 ID:fecbhlcg
保守
423名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 17:30:45 ID:m48sUITc
保守
424グルメ:2005/10/28(金) 18:49:02 ID:uum/QWI+
久しぶりにグロ書いていい?
425名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 06:54:36 ID:zqzdtzvH
−−授業中−−

 朔美の頭からは昨晩の風呂場での事がどうしても離れない
「(何してたんだろ…わたし…)」
 授業中、黒板へ目を向けつつも内容は耳を素通りしていく
 少し窓の方へ目を向けなんとなく景色を見ていた
「(皮村先輩の事を心配してのに‥スケベが移っちゃったかな)」
 などと行為やその原因となった皮村自体を曖昧にしつつ一人照れくさくなる・・・

          キーンコーン♪カーンコーン♪

 一時限目終了のチャイムが響き、教師も職員室へと戻っていき休み時間へと入る
「中山ちゃ〜ん」
 長身巨乳の幸子が駆け寄って来て、奥野有里や吉田みゆきも集まってくる
「どうしたの?なんかあるみたいだけど?」
「えっ!」
「体調が悪いとか、精神的に辛いとかそういう事でもなさそうな感じみたいだけど…」
「う、うん。まぁ」
 
426名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 07:38:25 ID:lmVwwz6k
をを、待ってました!
427名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 22:25:11 ID:u8sWXSCp
期待しまくりage!
428名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 04:06:47 ID:WDLm7TLO
待ってますた!(;´Д`)
429名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 03:41:20 ID:Z/Cu3Oyr
待ってたよ・・・・
430名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 04:22:51 ID:CaOOXnf5
  いくら皮村が例外的に人一倍無節操でぶっとんでスケベだといっても、
 朔美たち一同もまったくそっちの方の話をしないわけではない。
  いや、むしろ23歳社会人と交際している吉田みゆきがいるのだ。
 無経験の知ったかぶりや、浅い経験だけで見栄を張り全て知ったように語る未熟な者とは吉田みゆきは格が違う。
 下手に自慢する人間より、大人の余裕を思わせるくらいだ。
 そんな吉田みゆきの話を聞いていると
 無理に背伸びして「やった」の「やってない」のだのと騒ぐだけで冷静さを欠く同級生の男女が幼く見える
現にみゆきには他の女子から、その手の相談もある。 
  存在こそ目立つが行動こそ目立たないみゆきは、そういう話の時は4人の中で際立つ
といってもいつもの優しい語り口だが、決して自慢というわけでもないから好感が持てる
 朔美も興味深々で多少の参考になる。

「あんまりここで話すような話題でもないようだね」
 何かは分からないが、とりあえず朔美の様子から判断したみゆきが問うと
「えっ、と…う、うん」
「じゃあ、廊下に…」
「そういう問題じゃないだろ!」
 有里に突っ込まれる幸子は相変わらず鈍感だ
 
 
 

 
431東MAX120%:2005/11/12(土) 01:29:50 ID:yIDdSRF3
 超大手芸能プロ、バニーズ事務所
男性グループのアイドルをメインに売り出し、テレビ界に多大なる影響力を持つ屈指の団体である。
ここまでだとそれだけで終わるが、逆に言えば不都合な事のもみ消しなども万全で圧力をかけずともテレビ業界がバニーズにとって不利益な報道を自主的に自粛するぐらいだ。
警察沙汰にまでなった事件もうまく女子アナに責任転換する報道に成功した。
創始者兼代表のバニー喜多川(♂)、その姉マリー喜多川は芸能プロ、すなわちアイドル本人でもないのに長者番付にも入り名前は有名である。
 バニーズ事務所所属の新人売れっ子グループCOMPASS(コンパス)のメンバーの中に井出高校柔道部の東菊千代も含まれている。
お笑いタレントではなくアイドルのため皮村とはビジュアルが対極に位置する美形達の宝庫でもあり、恋愛事情も皮村とは対極だ。
コンパスメンバー西蓮涼は人生史上初の失恋に深く傷心していた、時を同じくして最近コンパスの仕事がそんなに盛んではないため2重の苦境にあった。
(これは一時的にマスコミ露出を避けてより一層人気を高める事務所の作戦なのだが…)
「ユーたちは一発屋ではなく必ずもっとず売れる!アイドルではなく国民的タレントになれる素質があるの!長期的に考えて今一度基礎を磨きなおすためにレッスンに励むのよ!!」
バニー喜多川をはじめ関係者にはそう言い聞かせられている、適量な仕事をこなしつつレッスンに励んでいた。
おかげで多忙だった頃の倒れそうな疲労もすっかり回復し、東も高校へ通う時間も多くある、
事務所の戦略は見事にあたりコンパスの人気は巷ではうなぎ昇りであり、ファンならずとも待望状態で業界は彼らの限られた出演枠を取り合っていた。
432東MAX120%:2005/11/12(土) 02:02:07 ID:yIDdSRF3
 東京都内のレッスン所に通うの再度通うコンパスメンバー、各々家が遠かったりする場合がレッスン所に比較的近い場所にあるので宿泊所が設けられている。
家が遠いレッスン後のバニーズジュニア(練習生)を始め、売れっ子が忙殺される中スタジオが多い都心に通うには非常にうってつけであり、またスキャンダル防止の目的もあった。
そしてバニー喜多川の性癖を満たす役割も……
 今日はあの東も宿泊している。
「うふふふ、ユーだけはまだノータッチだったわね。うっかりしていたわね。」と怪しい男はほくそえむ。
売れっ子メンバーの一人である東はジュニアとはランクが異なり特別待遇の個室で睡眠を摂っている。
合鍵を使い忍び込んだ男は熟睡している東の布団に潜りこむ。
「ユー!気持ちよくしてあげる。」
ガサゴソと布団の中で脱がされる東。
「うん、う〜ん」
ちゅぱちゅぱ レロレロ 
若男色愛好者バニーのてによって東に尺八が施される
ここでほとんど人間は何事かと起きるのだが、過去にこれを拒んだ者は売り出しメンバーの選考から外されたりと冷遇されてきた事実があり
ジュニアは泣く泣く耐えていたのだ。基本的に売り出される前の立場の弱いジュニアにしか手を出さないがバニーは不覚にも東には手をつけていない
ため前々から狙っていた。
「この世界で生きていたければ、売れていたいのならば黙ってされるままにすればいーのよ」と常にバニーは思っていた。
だが今まで東に手をつけないのは事情があった、同じ匂いを感じるのだ。それだけならむしろ歓迎なのだが、なんというか嫌な予感というか
なにかを感じていた。しかし東も非常にいい男だと勘を振り切って今回の行動に打って出た
次第に膨張していく東のシンボル
「ああ、うぅん」東は目を覚ました
ここでジュニアなら将来のために起きないふりをするのだが東は思い切り起きてしまった
「なっ!なにを!!?」
「しーっ黙っていれば気持ちいいのよ!素直にしていなさい!」
しかし醜い男を見た東のシンボルは逆東MAXで萎えていく
「萎えるなんて不愉快だわ!!ユーはボクと同じ匂いがする、ボクも同じ立場だったらそうなるわ!!でもユーはボクのプライドに火をつけたのよ!!」
433東MAX120%:2005/11/12(土) 02:42:01 ID:yIDdSRF3
「うふふ確かにボクの見た目じゃ萎えちゃうね、だけど本能に訴えたらどう!!」
怪しげに笑うと懐から取り出したローションを指に塗って東の肛門をマッサージし始めた
「やめて、お願い、やめ、ふお!!」懇願する東に異変が!?
「ユー!!同士とはいえボクはユーより年の分上手よ!!」バニーの指は止まらない。
肛門に指を突っ込まれかき回される東は徐々に感じてきている。
「ふおおお〜おお〜」
流石はその道の強者バニー喜多川である、視覚効果がないなら内部より野生を引き出すのだ!
「ふふふユー、気持ちいいでしょ、ユーもここは初めてなようだし、素直になるのよ。」
東MAXゲージが次第に上昇する、経験がないだけに抵抗する術を持たない!
ぶっちん!!!どかーーーーん!!!
東MAXはついに最高潮を迎えた、バニーの指によって潜在しているモノを引き出されたショックでMAXを超えて爆発暴走状態といえる
上着を脱がそうとするバニーに対し東は自ら一瞬で脱衣しバニー喜多川に襲いかかった!!
「フォオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
「やっと目覚めたね。あっ!コラ落ち着きなさい!!これからじっくり、あぅん!!」
「フォーーーーーーーーーーー!!!」
しかし通じない一方的に組み伏せられるバニー
「駄目!駄目よユー!!攻めるのはボク!ボクなの!!」
と喚きつつハイテンション、ハイスピードで東に侵食されるバニーは抵抗しながら悶える
言葉とは裏腹にバニーの肛門はすっかり準備OKだ!そしてバニーに東のシンボルが迫る!!
「やめ、やめるのよ!!駄目!!ボクはSなの!!」
もはや東に言葉は通じない
「ああーーー」しっかりと突っ込まれたバニー、東をくわえ込むバニーの排泄穴!!
「フオッ!フオッ!フオッ!フォーー!!」
パンッパンッパンッパンッ パンッパンッパンッパンッ パンッパンッパンッパンッ 
「駄目ぇー!駄目ぇー いい!ああ!もっとよ!こんなに気持ちいいなんてボクはもう駄目ぇー!!!」
口から吐く『駄目』の意味がかわってくる。
「ああー!!!いくよ!!ボクいくよ!!あああああーーーーーーーーーーーー………!!!!!」
バニー喜多川は激しく昇天した。
434東MAX120%:2005/11/12(土) 03:08:25 ID:yIDdSRF3
 明け方東の部屋を出て行くバニーの顔は赤く満足気であった。
「あんなに攻められてあんなに壊れそうに感じたのは初めて、駄目よ!駄目!駄目!駄目なの!!このままではボクが東の虜になってしまう。危険!非常に危険!!
 でもなんて気持ちいーの!初めて、あれは麻薬みたい!ハマる今後、東は手を出さないことにするよ!!
 ご褒美に東にはイッパイイッパイプッシュして売り出してあげなきゃ。ありがとう東!」
嫌な予感を実体験で理解できたバニーは酷使して痛い尻を抑えながら戻っていった。これで東の将来は安泰だ。
バニーズ事務所に人多しとはいえバニー喜多川を真正面から超えた唯一の男東菊千代、本人には暴走時の情事の記憶がないが確実にバニーに一目置かれた存在になった。

だがバニー喜多川の真の狙いは西蓮涼だったのだ!!
もろに好みでジュニア時代に手をつけたのだがすっかり惚れ込んでしまった、ジュニアでない今でも未練が残っている。
そこでコンパスの露出を抑えるメディア戦略を提唱し実行したのだが、じつは欲望を満たすための言い訳で結果も出ている、まさに一石二鳥なのである。
「もっともっと遊びたかったけど思いの外早く売れてしい忙しくなってしまったの、もっと遊んどくべきだった、もっとデビューを遅らせるべきだったと後悔してるの!
あの時はボクが一方的に可愛がるだけだったけど西蓮への未練を断ち切るため!最後の最後よ!!今度は西蓮とラストまでぶつかり稽古を慣行するね!!
そのための時間を設けたの!!西蓮、ユーを愉しみに待ってるね!!!」
435東MAX120% :2005/11/12(土) 03:58:55 ID:yIDdSRF3
ぞくぞく、ビクっ!
「どうしたの?風邪?」
ぶるりと震える西蓮に向かって同じくコンパスメンバーの南風原剛が尋ねる。
「いや、なぜか嫌な予感が……」
バニー喜多川がやる気満々でギラギラと毒牙を立てて待っているとは予想だにしない。
ジュニア時代、忍び込んできたバニーに対して寝たふりをして、尺八をされ肛門を舐められ乳首吸われるをバニーの不快な愛撫に耐えたのだ。
だから今の自分があると自負している。
「桃里ちゃん……はぁ〜」
と西蓮はため息を吐きながらつぶやく。
女に不自由したことのない西蓮涼であるが、物心つくまえからモテまくり勢いで遊んでいたので性欲の延長上で彼女を作っても素直な恋心というものを抱いたことがなかった。
最初は桃里に対しても田舎の別荘程度にしか考えておらず飽きたらいつも通り喰い捨てるつもりだったのだが、プライドが許さず意地になり本気になるがそれでも失恋してしまった。
皮村にとっては毎度の事であるが、西蓮人生初の真面目な失恋と挫折は大変答えた。いつもは別れる時に女にすがられていた自分が今度は未練タラタラにすがっている。
その分執念も強い。
「クリスマスコンサートを断られただけだし、次はアイドルビームなしに一人の男として真面目にアタックしよう、回りくどいけど東くんを通した知り合いからでもいいからはじめよう」
と密かに決心し少しずつ持ち直していた。
東には林田と桃里が付き合っているのを聞いていないので二人の交際の事は知らない。西蓮はそれなりに自分の価値も知っているし強気に出れる。仮に林田のことを知ったとしても本気になった西蓮は略奪愛をするだろうし、本気
であるのをアピールするには返ってうってつけだ。田舎の男子高校生など敵ではない!!
そうポジティブに思う事で傷心から自信へと繋がっていく。
「今度は本気中の本気だよ桃里ちゃん!これで最後だ!!その気なら遠距離恋愛で新幹線で通ったっていい!!」
恋の炎がメラメラと燃え上がる。
そして時を同じくしてバニー喜多川の恋?の炎も………。
今日は個人レッスンを遅くまで行い明日は地方で仕事だ。バスで長く寝られるといっても早朝から準備しなければいけない。
都心に部屋を借りているとはいえ仕事のため西蓮は宿泊所で一泊する。
「ユー!!深く深く愛し合うね!!!」
という欲望に溢れた偏愛男の心の声を知らずに………
436名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 20:39:31 ID:sbtUTKN9
もし、いでじゅうスレがあったら皮村×サクサクが読みたいな・・・

とか思ってた俺が迷い込みましたよ。
ええ、いつまでも待ち続けますとも!
437名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 14:29:39 ID:xm7DIKG2
ガンバレ
438名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:43:08 ID:FMzRa5yC
 その夜
西蓮の眠る個室に忍び込むバニー喜多川。
「ついについにこの時が来たね!ファーストにしてラスト!!ある意味最高にピュアなワンラブなのよ!!」
ZZZZZZZ
安堵して熟睡する西蓮
「とても可愛いよ!!このままずっと眺めていたい!っでもこの想い添い遂げるの!!!」
純愛にして邪悪たる異形の黒い影はそっと布団の中へと入っていく!!!

「西蓮くん、あれからずっと西蓮くんのことが気になってたの」
「桃里ちゃん」
「好きです!だからもし私なんかでいいならつきあってほしい…!!」
「!!!!………っ喜んで!大歓迎さ!!」
歓喜の涙を瞳に潤ませ懐中に飛び込んでくる桃里を力いっぱい抱きしめる西蓮。
自然に唇を重ね、体をまさぐりあう二人。
「桃里ちゃんて大胆!!田舎の純朴な少女だと思ったけど以外に手馴れてるなぁ」
「西蓮くんに喜んでほしい本を読んで必死に練習したんだよ!」
「嬉しいなあ、ああっうん… 妙に巧くて気持ちいい!」
今まで女から尽くされる立場だったとはいえ、やはり西蓮は攻める側であった。女性側の愛撫をされようとそれは立場的に西蓮が上位にたったものであり
機嫌を損ねないように甘い口ぶりで尺八等をやらせるように誘導していたのであるが、桃里は自分から積極的だ。しかも今までに経験したことないくらい快感で非常に巧い!!
「桃里ちゃん!!ああ、うん 桃里ちゃん!!巧いよ!桃里ちゃん!!」
咥えられているわけでもなくまだまだ前儀戯の手で撫で回されてるだけなのに感じまくる西蓮!!
淫らに光る桃里の唇が愛らしく輝き西蓮の乳首を吸い首筋を舐める。目が合うと唇を重ねる直前までいくが
重ねないじれったい事を何度も繰り返す。
「この僕がこんなにされるなんて!!!」
「はあ、西蓮くん可愛いよ!!」
焦らされながら股間を撫で回され、衣服の上から手を突っ込まれた西蓮は我慢しきれずに桃里の余すところなく唇を吸いまわし舌を絡め涎を垂らし歯茎を舐め合う!
唾液の混じる音が本能に拍車をかける
「君はいろんな意味で最高だよ!!桃里ちゃん!!」
「そんなに焦らないで大丈夫。まだ時間はたっぷりあるよ!!ユー」
439名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:02:35 ID:FMzRa5yC
「ユー!?」
うっとりとした状態から覚めるような言葉を囁かれ我に返る西蓮!!
目の前には見覚えのある醜悪な男が!?大きく目を開け硬直する西蓮にかまわず舌を絡ませるのを止めないバニー喜田川!!
全ては夢であったことを一瞬で悟る西蓮。夢が先なのかバニーのせいであんな夢を見たのか判らないが愛撫の感覚とリンクしていたのは確かだ。
夢が夢だけにすっかり興奮しきっていた体だったが萎える間も与えずバニーは手早く西蓮のモノをしごく!!テクニックだけは一流なだけに意思は
拒絶しても神経が反応して悶える西蓮!!もう萎えるには遅すぎた!
「そんな!?デビュー後は手をつけない筈なのに!!」
バニーに弄ばれながら疑問に思い悲観する
「ユー!遠慮しなくていいのよ!!感じるだけ感じて素直になりなさい!!」
バニーもこれまでの経験上嫌がっているのは解ってるが決して自分の口から
「この先この世界で生きたければ言うとおりにするの!拒んだら……解ってるね!!」
などと脅しの言葉を吐かない。何かあった時にあくまで本人が拒まないから同意だと言い張るだけに……
おきた時には既に肛門にローションを塗られていたため穴の準備もOKな状態の西蓮に指が突っ込まれる
「ぅあっ!!」
「まだまだよ!!ユー!!今日がラストだから濃密な思い出を作るのね!!」
どっちにしろ耐えるしかない西蓮はラストという言葉を信じるしかなかった。


440東MAX120%:2005/11/17(木) 00:49:45 ID:249gXfAU
「うあぁぁぁぁぁ〜」
やさしく混ぜ、徐々に強くしていき激しくこねくり回すバニーの巧みな指捌き!!望んでもいないのに体の奥から無理やり本能を引き出される不愉快な感覚!
せめてもの抵抗としてマグロでいたい!しかし西連は感じてしまう!イクなんてとんでもない!
事前に堂々と攻められたら心の準備ができたが夢の中で桃里に開放してしまったため不利極まりない!!寝ている間の不意打ちで認めたくはないが感じてしまったのだ!
寝ぼけて自分からディープキスをしまったのでダメージも大きい。股間も大きい。
バニーの愛撫は激しさを増し西連はよがる!!以前にされたせいもあって体が感じやすくなっている!!
「ユーの弱点はもうみんな解ってるの!ここ!ここ!ほら!」
「!!っ!!っ!!っ!!」
ポイントを連続できめられ震えがやまない!!もはや西連は蜘蛛の巣でもがく獲物に過ぎなかった。
咥えられ扱かれ指を突っ込まれ、絶頂を迎える直前で止められまた遊ばれる西蓮の肉体。
認めたくはないが絶頂に達したいと思ってしまう!何度もも何度も絶頂前で止められるとバニーとの行為自体は嫌だがイキたくて仕方がない。もう呼吸を我慢してるのともう大差ない
「第一幕の終了よ!!」
と咥えながらいうと西連のものを吸い上げ、西連の体内にある指をクイッと曲げる!!
西連は絶頂を向かえてバニーの口内に勢いよく射精した!!
「ぐはっ!!!」
嫌悪か悔いか歓喜かそれとも全部なのか西連の目に涙が溢れていた……
「これさえ乗り越えれば……今度合いにいくからね!桃里ちゃん!その時はちゃんと告白しなおしていっぱい愛し合おう!そして癒してもらおう!」
胸にある想いを支えに西蓮は覚悟を決めた
「ユー!まだまだよ!!第二幕の始まりね!!」
ヒクつく体をうつ伏せにされ背後から引き寄せられ、四つん這いにされた西蓮は未だに絶頂覚めやらぬ疼く肛門にバニーの象徴を貫通される!!
挿入を待ち望んだ穴はバニーを潤滑に受け入れ、ピストン運動が始まる。こうして西蓮は後ろの処女?(童貞?)を奪われた。
「ユー!!最高よ!!やっと一つになれたよね!!これで最後だけど、それでもボクとユーの絆は永遠なの!!!」
バニー最高の褒め言葉、西蓮にとっては最低の台詞を言いながら腰を振る。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ 
背後から突かれ掻き回され本能で喜びつつ、桃里を想い窓から見える綺麗な満月を抜け殻のようにボーっと眺めていた。
「あっ!うあっ!!僕たち同じ月を見てるんだよね桃里ちゃん!はうっ!!」
441東MAX120%:2005/11/17(木) 01:11:47 ID:249gXfAU
その頃同じ月の下では

ズッコンバッコン!!ズコバコ!ズッコン!!

「森さん!!森さーーん!!」
「ああ、いい!林田くん!好き!好きぃ!!」
ズッコンバッコン!!ズコバコ!ズッコン!!
「イク イッチちゃう!!林田くん!!イクぅーーーーーーー!!!!」

ドクンッ どぴゅっ!!

ビクンッ!!ビクビク……








現実は非常だった………
442東MAX120%:2005/11/17(木) 02:23:36 ID:249gXfAU
うってかわって数日後、藤原に相談する中村奈月の姿があった
「何よ?まわりくどいのも面倒だし、用件は率直に頼むわ。」
「東くんとSEXしよーとすると肝心なトコでいつも萎えちゃうの。どーにかたいと思って…」
「……率直すぎるわね。まああれは仕方ないといえば仕方ないけど……」
「あとはぁ林田くんは森さんとつきあってるか心配ないけど、館くんが強力な恋のライバルなんでどーにかしてほしいの。」
「まぁ一回じゃ効果に期限があるけど定着するまで催眠療法をすればいいわね!男に欲情しなければ館巧の方にも興味はなくなると思うし……」
藤原の催眠療法の報酬として奈月は藤原の商売のために東の生写真を提供することで話はまとまった。

部活動のない日に東を連れてくる奈月、待ち構える藤原。
「東!これをじっと見るのよ!!」
と五円玉と蝋燭を用いて催眠術を開始する。
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
「あなたは男に興味がなくなる、その代わりに中村奈月が愛しくなるわ!そして襲いたくてしかたなくなるのよ!」
と繰り返す。

形相を変え次第に興奮していく東の表情。あっという間に全裸になった東次第に東が奈月に襲い掛かる。
「フォオオオォォぉーーーーーーー」
「あ〜ん♪東く〜ん」
「やっと結ばれるわね!童貞喪失、処女貫通おめでとう!末永く幸せにするがいいわ!お二方」
と涙して部室を出て行く藤原。
「おっと何度も言うけど催眠療法は一度だけじゃ効果に限界があるから、完全に定着するまでは私の元に通うのよ!!」
とその分、裏で売り捌くバニーズ非公認東グッズを要求するつもりだ。目的は金のためだが亜催眠療法に関して嘘はいっていない。
「ありがとう。藤原くん!」
「フォーーーーーーーーー!!!!」
「いやん!もう、東く〜ん」
「あ、そうそうあなただけ楽しんでないで、ケツに指を突っ込んであげたりすると東のハートを更に掴んで効果的よ!!じゃあね!祝福するわ!!」
やがてはハードゲイを卒業するが東の性感帯の一つには変わりない秘秘所刺激を助言して藤原は去っていった。
二人はめくるめく快楽の時間を共にした。
443東MAX120%:2005/11/17(木) 03:06:09 ID:249gXfAU
そして更に数日後
露出を避けて戦略は功を奏し人気は前以上にアップしている男性アイドルユニット、コンパス。
まだ本格的に再始動こそしていないが忙殺されるのは目に見えてわかっている為今はその時に備えた収録がメインである、いわゆるため撮りというやつである。
そんな中まだなんとか余裕のある久しぶりの休日に桃里に再アタックするために災難を乗り越えた西蓮は井手高校近辺に姿を現した。
もちろん向かうは笑福軒!!折角休みを利用してきたのに本人はいないなどというトラブルを避けるため、通常通りに授業が行われ、特に遠出するなどしない事を東に聞いている。
帰宅してなくて不在であれば少し待って時間をつぶし同日中に、また出向けばばよい。
と芸能人であることをばれて人が寄ってこないように目深にかぶった帽子にサングラスといった格好で駅から笑福軒へと歩き出す。
タクシーに乗ろうと思ったが、花を贈りたいので途中でタクシーに乗るつもりで花屋を探しながら歩くことにした。
「見当たらないな。」
などと思いながら歩くうちに気がつくとホテル街へと彷徨い込む。
「ああ、そういえばまた予約しておかなきゃいけないな。素敵な夜景の見える甘い一夜を過ごせる場所を……まぁこの前みたいに焦らずに、今日は友達からでも…ふふ。」
ホテル街を通り抜けようとする数十メートル手前のホテルから事を終えた熱々の若いカップルが出てくる。
「ははは、こんな目的がはっきりしたホテルだとムードもないな。もっとムードを引き出すリッチなホテルでやらなきゃ。」
と感じた次の瞬間!!
「!!!!!!」
若い男と腕を組むその女は間違いなく森桃里その人だった!!!
「桃里ちゃん……えっ!!嘘だろ!!………何!?その僕なんかよりイケてない地味な男は!?」
蒼い顔で訳もわからず硬直する西蓮
「あ、ありえない。な、なに、その眼差しは?その笑顔は?…」
自分が過去につきあった女から向けられたことのある、限られた者にしか向けられない特別な顔、それだけに嫌でも理解できる。それが違う男へと向けられている事が……
今すぐ乱入しようにもそこには隔絶された空間を感じてしまい、足を踏み入れられない。そのままただ呆然と林田と桃里の後姿を見送ることしかできなかった。
二人の姿が見えなくなってようやく我に返り、その場を去るしかなかった。
完璧な初の失恋と挫折に免疫のない西蓮はただ悲しむしかなかった、モテない男の気持ちを少し理解した。




444東MAX120%:2005/11/17(木) 03:35:22 ID:249gXfAU
翌日もたまたま休みだったのですっかり泥酔した西蓮は街を歩く。
「今日はホテルに泊まって明日東京に帰ろう」と予定であった
その悪酔いした姿はとても大人気アイドルとは思えない、いや気づかないといっていいほどの姿である。
「大丈夫?」
と声をかけられる。
そのまま意気投合し飲み歩き、いろいろ話して相手も失恋していて共に慰めあったことだけは覚えていた。
そこまでは覚えている……

朝目覚めると西連はベッドに横たわっていた。頭が痛い、完全な二日酔いだ。
「!!!」
腕がぶつかり他人の感触がする、隣には人が寝ていた……


そう館巧が!!!!
「西蓮くん、昨日は凄かったね。」
「えっ!?き、君は?」
顔面蒼白になり思い出す。
そういえば昨夜はバニー喜田川以来のお尻の悪しき感触が記憶に残る、いや自分から率先して腰をふり楽しんでいたのを思い出す。
バニーによって開発された性感帯は決して消えない、興奮したときには理性で否定していたが、酒によって理性がぶっとんだところに館巧ときてしまったのだ!!
避ける術はない、いやむしろ自然な流れであった。
東に失恋した館はたまたま泥酔していた美少年を介抱し勢いできてしまった!
西連は気まづくなりながらもその場はそのままうまく別れたつもりであった、が携帯の番号を教えあったのか頻繁に電話が来る。
電話を代えようにも無視しようにも運の悪いことにあの東の知人で情報が漏れあったため縁が切れない。
「東くん!ぼくは潔く君をあきらめるよ!!だから今度は本気なんだ!!」
と西蓮の情報を求められたら東も断れない。
西蓮も酔ったとはいえ館と関係を持ってしまった事に大っぴらには出来ない。
万事休す!!
445東MAX120%:2005/11/17(木) 04:05:29 ID:249gXfAU
そしてその後は?………


卒業後に館は
東と西蓮(嫌だが断れない)の紹介でバニーズプロの社員として働くことになる。
バニー喜田川と直接の面談を二人きりで長時間行い、すっかり気に入られた館はバニーの鶴の一声であっさり就職が決定した。
そしてジュニアの世話をバニーと競い合うが、館が美形なためバニー独占時代とは異なりジュニアの中には嫌々ではなく本格的にそっちの道に目覚める者も出てきたという。
また時にはバニーと館が直接薔薇園したるりと充実して忙しい……

またコンパスは押しも押されぬ国民的超大物タレントになる。
挫折を知った西蓮は優しく謙虚で誠実でマスコミ内外にも評判がよく絶好調だ。同性愛者の男性からも支持され女性からの好感度調査でも毎回上位に入る程だ。
館とバニーに挟まれ、時にはダブルアタック(襲われている、でも体が拒めない)のため遊びも少なく女性とのスキャンダルもなく順調だ。
一応、有名女優と結婚に至るが、それなりに年を迎えた頃にカミングアウト(二刀使い)を表明し話題となり、それまでのファッションを捨て去り新たなる方面へと活躍の場を広げる。
しかし結婚生活は円満で妻と化粧品について談笑していると本人は明るく話す。
美川憲一、おすぎ。ピーコ等の再到来といわれ、いや遥かに凌ぐとされその道の第人者一人者として世界的にも有名になる。
バニーズ事務所所属
西蓮涼
彼は栄光?の道を歩む事になる!!!
まだもともである今の彼がこれを知ったらさぞ嫌がることだろうが………



波乱万丈 西蓮伝・完
446名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:09:22 ID:6cyBXf6P
保守age
447名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 22:41:14 ID:Zntfhv6K
保守
448名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 05:31:45 ID:2uLAiuTa
  その翌日、部活もないので四人は奥野有里の家に集まることになった。
 そっちの話題を全くしないこともないのだが何の脈絡もなくいきなり切り出すのはいろいろと躊躇するので朔美はなかなか口に
 出せずに困惑していた。
「まぁいつも通りというか、相変わらずだなコイツは……」
 山崎幸子は美味しそうにスナック菓子を頬張る。
「ふぁってふんほうぶなんだふぁら、ふぃかたないんふぁよ(だって運動部なんだから仕方ないんだよ)」
 苦しそうに口を結びながら話すとジュースを勢いよく喉を通っていく。
「ぷはぁ〜!」
「………」
 朔美はキョトンとしてあまり話そうともしなかった
 吉田みゆきは気を使うように切り出す
「話づらそうだね、なんとなくだけど……多分あっち系の話じゃないのかな?」
「!!……」
「あっ図星!?」
「幸子!!」
「………うん…」
 確信を突かれ一瞬動揺してしまったが、嘘をつく理由もないので恥ずかしそうに認めるしかなかった。
「流れもなく突然切り出すのつらいかもしれないけど……大丈夫だよ。」
 とみゆきはいつもの笑顔で優しく諭す
「中山ちゃんからだなんて、いつもと違ってちょっと緊張するかな」
 と奥野有里もいつもの落ち着きぶりな様子とうって変わって好奇心顕わだ。
「まぁ、ここはいつも通り経験豊富なみゆき主導で……」

 話は進められていく。
449名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 10:19:16 ID:KeFx/uAf
朔美キテター!
GJ!
450名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 12:43:39 ID:djFLbjE2
おかえり
451名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:58:22 ID:oR9gHXAo
バニー喜多川と「ユー!!」にワロタ
個人的には東となっちゃんを本格的に書いてほしかった・・・
452名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 10:30:26 ID:ZowOEi+P
あげ
453名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 04:46:54 ID:ELPHACED
期待age
454名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:48:10 ID:L1ZiTR03
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふ〜ん…朔美ちゃんの口からそんな事が聞けるなんて…意外ってわけじゃないけど、ちょっと予想外」
「まぁ誰しも興味ある事だから普通っていっちゃ普通なんだけどね」
「その点吉田は一人じゃないから、一人より二人のほうが気持ちいいの?」
「幸っちゃん!」
 制しつつみゆきは問う
「先輩のこと考えててそうなったって事は、朔美ちゃんは皮村先輩の事好きなの?」
「……(カァ〜)」
「…なのかな?」
 と聞き返してくる
「なのかなって……いわれても…ねぇ、アレに関しては私もたまにするけど…」
 落ち着きのある有里も返答の仕様がない
「別に恥かしいといえば恥かしいけど…そういう恋心を抱けばそういう気持ちにもなるし…
                          有里ちゃんの言うとおり普通の事だよ。」
「……」
 顔を赤くして無言のままだった

  ボリ ボリ ボリッ
「今度は煎餅かい!」
「ひゃんとひいふぇるはら(ちゃんと聞いてるから) ゴクン!!大丈夫。大丈夫!」
「朔美ちゃん自身まだよく判らないのかも?ちょっとスケベだけど人柄は悪いわけでもないし、いいと思うよ。」
「有里ッぺもどこが感じるのか聞かせてよ。」
「何を言ってるんだか、コイツは(自分でオッパイ揉んでやれ)」
「なんにせよ、とにかく協力するから!」
「みんな…ありがとう」
455名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 07:50:25 ID:V95G833k
うーん、このじれったさがイイ!
期待age!
456名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 17:20:15 ID:xZHaJGR5
焦らし上手だな
457名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:02:43 ID:vLfO1Wqo
うぉおおおGJ!(;´Д`)ハァハァ
朔美ぃぃぃ目覚めろォォォ!
458名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 16:35:27 ID:7KtyOsg8
保守
459名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 07:52:07 ID:HqqIqEd3
  というわけでその後の3人組は例のごとく朔美抜きで話を整理、推進していた。
「朔美ちゃんまだあまり自覚してないようだけどあれはもう確定だと思うよ。」
「そうだろうね。」
「朔ちゃんはオナニーの方が割合が大きくてでそこまでの気が回るにはもう少しかかると思うけど…」
「雨降って地固まるってやつですか?」
「まだ固まってないって…(汗」
「でもせっかくだし今度はちゃんとお膳立てできそうだね。」
「あとは皮村先輩だなぁ…まぁ一見するだけだとスケベだけど、実は意外と優しいし…」
「どうやって気を引きますか……」
 などと朔美のいないところで会議をするのだった・・・・・

  
  同時刻朔美は家の自室で悩んでいた・・・
お気に入りのアーチストのCDを聴きながら特に意識せずに自然と皮村のことを考えてしまう
曲がリピートされてもう何度目になるだろうか。
「あんなことしちゃったのも、元はといえば皮村先輩の事を考えてたからなんだけど……
 やっぱり…好きなのかな?」
 今までそういう対象として見てもいなければ特にカッコよいというわけでもなし、まして好みのタイプでもない分
 混乱に拍車がかかっていた。
「先輩…」
 しかし確かに皮村の事を思う時が多く、何故か落ち着かない
 あの時具体的ではないが皮村に体中を触られることを想像してしまっていた。それが嫌なのではなく、望んでいた・・・
「………」
 顔を朱に染めた朔美はベッドで寝転がりながら少し疲れたような息を吐いた。
「…はぁ〜………やっぱり先輩のこと……」
 最近元気のない様子だった朔美の目には新しい輝きが溢れていた。


460名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 19:07:13 ID:U0a/9R+B
文うめ〜!!
その文才嫉妬
461名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 07:26:45 ID:/d1pNtT6
毎日見に来てまつ!最高!
462名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 00:16:27 ID:bBTKCBUC
  翌日の部活の練習中
「(あんな事があったからか?今日はやけに中山の視線を感じるな)」
 朔美をこっそり見つめたいのだが、逆に朔美からの視線を感じてしまい見る事ができない。
 それを知ってか知らずか朔美は皮村を見る。
「……皮村先輩」
  佐藤ちえ以来皮村に訪れた人生最後ともいえるかも知れない絶好のチャンスなのだが、皮村は公園での事で気まずく
 なってしまったかなと思い込んでいる。
  まして佐藤ちえとは違い、今回は自然な形での相思相愛という恋愛としては望ましく甘美な状態だ。
 練習中に目が合っても互いに不自然に逸らしてしまう・・・
 皮村にとって好機どころか夢を実現したに等しいのだが、皮肉なことに両想いのすれ違いも甚だしい、
  林田への過去の思いを知られている分、朔美の気持ちストレートにいけずにどこか引っ掛かる。
 他人の事に敏感な皮村も悲惨な経験上まさか自分が想われているとは予想できなかった。

「おう、じゃあな」
「おっお疲れ様です。」
 冷汗をかきながら皮村は鼓動を早くしつつ朔美に挨拶すると岐路についた
「……」
 夕空の下、朔美は何もできずに校門で立ったまま小さくなる皮村の後姿をを見つめることしかできなかった・・・
「はぁ…」
 ため息をつく

「中山ちゃ〜ん。顔赤いよ」
「!!」
「満足ってわけじゃないけど、空っぽって感じとは無縁の目だね」
「心ここにあらずって感じかな?」
「なっ!!みんな!!」
 皮村の背を見送っている所に現れた三人組、心を見透かされような突っ込みに大きく動揺する朔美であった。
 
463名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 14:47:16 ID:hoATCEG2
待ってました!
464名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 20:35:21 ID:3VmusXbt
465名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 22:07:59 ID:CbTbAJOW
待ってたよ
466名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 07:00:33 ID:NL2Vo6IC
あげ
467名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 21:47:06 ID:NL2Vo6IC
あげ
468名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 09:15:07 ID:gUd7evPC
  最初はあまり意識していなかった修学旅行の土産の髪止めも、今ではすっかり大事な記念品となっている。
 皮村は皮村でセクハラでもなければ、センスの悪いものを選んだわけでもなく自分なりに満足している。
 というよりかは想いを寄せている分やはり嬉しいのだった。
  最も一番喜んでいるのは以前のように不意に接近し、結ばれた筆のような繊細な髪で体をなぞられ身悶えるチョメジであったが・・・

  
  明るくて巨乳な幸子、朗らかで男女共に癒す容貌のみゆきと来たら、本人たちは意識せずともグループは男子の間では話題になる、
 有里も美人の引き立て役のブスというレベルではなく、姉御肌とは異なるがリーダーの風格を備えるとそれなりに頼もしく見える。
 とくればもともと地味で大人しい目だが可愛い朔美も自然と男子の目に入り実はモテていた。
 それを狙って3年引退後の柔道部に来た輩は、藤原に尿を浴びせられ撃退されたが、やはり影での評価は高い。
 軽い感じでいいよって来る男とかみゆきに本質を見抜かれたり、有里の冷ややかな視線で追い返して成立していた不思議なグループであった。
  そんな面々も皮村には大変苦慮していた。正多少はと思っていたのだが、直予想外であった。
 ただのスケベ野郎なら朔美も惚れないし、最低な男として終わっていたが、
 ちゃんと皮村の事を知るが故に3人組は返って苦戦せざるを得なかった。
 客観的に情報収集しようにも、外見通りの不細工スケベ、生徒会長を下ろされた悪評しか出てこない。
 かといって柔道部の面々に聞くと部員全員に漏れてしまう懼れもある。 
「手強い…」
「う〜ん…」
 作戦は難航していた。

  
「〜♪」
  そんな事も知らず部室で着替えつつ、ちょっとご機嫌に髪止めをつける朔美であった。
 そうこうしてるうちに皮村が柔道場にやってきた。
469名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 23:25:47 ID:3aWTHgVo
SS続きキテル━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(   )━(。  )━(A。 )━(。A。)━━!!!!

続き期待してます。
470名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:03:09 ID:C9nP2bmW
待ってました!一番身につまされるキャラだったから、皮村には幸せになって欲しいものだ。
471名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 22:30:51 ID:/C7gTNWv
あげ
472名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 21:52:34 ID:lJwT6Y3d
期待age
473名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 21:23:03 ID:h2or/QUj
あげ
474名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 13:13:26 ID:sskVOw5U
あげ!
475名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 06:14:17 ID:gUuoOQoX
  皮村の事に悩みつつも
「なんかこの頃、気分いいな♪」
 と朔美は感じていた。
 学校のみならず部活の時間が来るのをさりげなく楽しみにしている。
 一応3年は制度上引退という形になっていたが、よく顔も出している。さすがに進路の事などいろいろあって毎回とはいかないが・・・
 部長となって先輩達も含め指導するのも気を使うが、皮村が顔を出すとやはり嬉しい。
 顔にこそ出さないが心中は少し落ち着かない。
 逆に3年が来てもいないと少しガッカリする。
 ここまでになるともう朔美自身も自覚する、しないとかの問題ではなかった。
  一方の皮村も出来るだけ顔を出すようにしていたというよりも、行こうとか考える前に足が向いてしまう
 純粋に顔を見に行きたいのだ。

  今日はたまたま朔美が柔道場に一番乗りし、二番手は皮村だった
「あっ!どうも…」
「よう!…」
 といつも通り定型的な挨拶を交わすが、やはりどうもぎこちない。
 最近までは普通に交わしてた筈なのだが・・・
「きょ、今日はまだ誰も来てねぇのか?」
「は、はい…」
「……」
「……」

「チャンスだよ!中山ちゃん!!」
 柔道場を三人組が覗いていた。
476名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 09:36:26 ID:K4Vxd6RQ
GREAT GOOD JOB
477名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 10:00:42 ID:V/chp+rb
待ってましたage!
478名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 12:07:22 ID:+1PVKTG3
年末あげ
479名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 13:17:47 ID:LQtJkJjR
皆様、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致しますage
480名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 11:26:10 ID:K9Ay+xo7
あげ
481名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:51:16 ID:wMG/nM5P
  授業も終わり、いつものように自然に解散した後廊下でバッグを持って帰り支度した同士が顔を合わせた。
「あら、ブチョー、モリモリ、今日は帰るの?」
「ああ、なんか今日はあまり調子が良くなくてな。」
「あたしも心配だから、途中まで付き添おうと思って…」
 と二人で出かける事を誤魔化そうとするが、他用事や正式に3年は部活動を引退をしているのもあり、
 二人を含め3年は出ない時もあった。当の藤原自身もそういう理由で出ない事もあったので、藤原は特に気にかけない様子だ。
 ただ今回は純粋に二人ともカップルで遊びに行くのだが・・・・・
「お嬢も三浦さんと一緒に、この前新しくオープンした所のケーキ食べに行くって言ってたわよ。」
「じゃぁ皮村くんも来てないのかな?」
「さっさと帰ったんじゃないの?今頃、街で女を品定めしてるわよ、きっと……じゃあね。お二人さん!」
「ああ、じゃあな」
「またね〜」
 先に藤原は帰宅していった。
「そっか、今日は誰もいかないんだ」
 この先卒業して、今のように会えなくなるのを改めて感じ少し寂しげに桃里はつぶやく
「卒業まで楽しまなくちゃね!」
 と明るく微笑むと林田の顔を見るのだった。
「森さん、じゃあいこうか。」
「うん♪」
  二人は手を繋いで校門を出て、駅前の商店街の方角へ向かった。

  また同時刻、マスクをして辛そうに咳き込みながら、帰路につく春迫乙蔵の姿も山本のり子に確認されていた。
 
「………」
「………」
「遅いな…」
「遅いですね…」
  ・・・気まずい・・・
 互いにそ知らぬ顔こそすれ、鼓動は早かった。
 いつもなら誰かしら来る筈の時間になったが今日は珍しく他に誰も来ない。
 二人とも遅れてくるだろうと思っている。
 
 そうとも知らない三人組のはこのまま誰か来る前にアクションを起こすよう祈っていた。
482名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 02:03:20 ID:LEPa33Jv
おかえり
483名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 07:49:05 ID:Tsup3yVb
お帰り&あけおめ!
484名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 04:48:47 ID:iqUf09K5
あげ
485名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 02:32:44 ID:wdqWYkuF
あげ
486名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:01:11 ID:fht+HIcr
「(さぁ、中山ちゃん!!ここは思い切って!ドーン…と…)」 
  時間が過ぎれば過ぎるほど、二人の間はぎこちなくなってきている
 皮村も朔美、三人組はハラハラしていたのだが・・・
  
  柔道場の戸が開き制服姿の生徒が現れた。
「!?」
 皮村は見たこともない顔に疑問を抱く、同級生では見た事がないのでとりあえず下級生だろうと納得する。
「コラー!!いい所なのに来るんじゃない!!」
 乱入しようといきり立つ山崎を奥野、吉田両人は押さえつけた。
「バカ!!見てたのがバレるじゃないか!!」
「とりあえず、あの人が無事去るのを待つんだ。」
「そうだよ。まだもしかしたらチャンスがあるかもしれないけど、
       私たちが見てるのが知れたら今度こそ終わりだよ!!」
 なだめられた幸子は理解しつつ、勢いを挫かれたやるせない心の狭間で渋々と引き下がった。

「伊東くん?」
「あれ?伊東くんじゃない?伊東くんだよ!」
 興奮冷めやらぬ中、吉田みゆきが指摘する。
「あの中山さん、用があるんだけどちょっといいかな?」
「え!?う、うん。」
「(見た目こそ落ち着いてこそいるが只事じゃねぇな、あれは…)」
 突然の関係者以外の訪問に驚き、普段の状態に戻った皮村の勘が冴える。
「おいおい、せっかく二人きりなのに呼び出すんじゃないよ!」
 道場を出て行く二人を皮村、三人組はつけていく
「なんだろう?」
 朔美もわからずについていく。
487名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:44:35 ID:D+NG80dh
キタ━━━(゚∀゚)━━━━

な・・なんか歯がゆい・・・
488名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 18:38:33 ID:PeEhBJL4
頼む!皮村にも幸せな思いをさせてやってくれ!
489名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:32:11 ID:ybBsuLmo
ごめんなさい…生理的に駄目なんです!
490名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 08:00:40 ID:jkRztWix
あげ
491名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:19:06 ID:LeQzlSox
  放課後の人気のない校舎裏へやって来たのだった
 校庭の方から僅かに運動部員のたちの練習に励む声が聞えてくる、三人組と
 皮村はもかち合う事なく、互いに気づかずに違う場所に潜みその様子を覗いていた。
「(おいおい、この場所といい、シチューエーションといい……)」
 偶然の一致に皮村は林田にバレンタインデイに悪戯した事を思い出した。
「(って事はやっぱりアレか……)」
 おいおい察しながら自分事のように緊張しながら見守るしかなかった。
「(結構いい男だな……)」
 皮村の心が焦燥感で不安に煽られる。

「なんか予定と違う方どころか、ハプニングに流されるままにいっちゃってるね……」
「でも今はどうしようもない…」
「(ドキドキ はぁ〜 はぁ〜 ドキドキ)」
 珍しく幸子はホラー映画でも見ているかのようにのめり込んで見据えている。

「中山さん 好きです!付き合ってください!!」
「!!……」

「(おぉ!!一気にいきやがった!!)」

「ぅおーーー!!中山ちゃーーん」

「………」
「………」
静寂はたいした時間ではなかったが、突然の驚きや答えを返すに急する時は一瞬でも長い、
ただの見物ならそうでもないのだが、集中して覗く者は当事者より長く感じるものである。
朔美はまさか自分がそういう経験をするとは夢にも思わなかったので、動揺して返答のへの字も浮かばない。
「………」
 第三者は黙って見るしかできない・・・
492名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 09:30:09 ID:jSfVMsdN
((((;゚Д゚))))ハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラ
493名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 14:50:19 ID:SN6kdJMo
あげ
494名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 00:17:52 ID:jBo7WV4q
                       キター ゚.ノヽ , /}
                    キター   、-'   `;_' '  キター
  ┏┓  ┏━━┓              (,(~ヽ'~  キター  ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃\        キター  i`'}        /┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━━━━━━━━━━━━┓┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┗━━━━━━━━━━━━━━┛┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃   . キター   /},-'' ,,ノ  キター   --┗┛┗┛
  ┃┃/   ┃┃/,i' _,,...,-‐-、/    i  キター .   \┏┓┏┓
  ┗┛     ┗┛   <,,-==、   ,,-,/           ┗┛┗┛
          キター {~''~>`v-''`ー゙`'~   キター  
              レ_ノ   キター  キター
        キター    キター
495名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 07:59:45 ID:bYAdpsEn
ハラハラドキドキ
496名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 22:31:47 ID:vqAdxM+Z
  返事はまだかと覗く側は食入る
 顔は向いたまま二人のほうを向いたまま、三人組は小声で話す
「伊東くん朔美ちゃんのことが好きだったんだぁ!」
「でも何気に女子から人気あるよね、彼。」
 伊東はそれなりにいい男だったが、極端にカッコいいというわけでもなく、見る人が見れば自然体な普通の男かもしれなかった。
 だがそれが逆に受けていて第一人気というわけではないが、その分影で密かにモテていた。
「……」
 動揺こそ抜けないが、返事に窮したままというわけにもいかず
 とりあえず何かいわなければいわないのでとりあえず声をだそうとするが・・・
「…あ…あの」
「いきなりゴメン…」
 さえぎられてしまう。
「…返事は今すぐってわけじゃなくていいから……また今度聞かせてください…じゃあ…」
 そう告げると伊東は去っていった。
  呆然としている朔美をよそに、我に返った皮村は先回りして急いで柔道場に引き返すのだった・・・
 三人組は場所の都合で朔美が先に去らないと動けない。
・・・・・
  少しした後で朔美は去りようやく覗き見した所から動けたのだったが
「相談されそうだね…」
「一応、知らない振りしないといけないのがもどかしいけど……」
「幸子!絶対にばれるような態度とるなよ!」

  柔道場に戻るとまだ他のメンバーは来ていなかった。
 皮村はいつも通りエロ本を読みながら壁に寄りかかり座っている
「よう、遅かったな?」
 今は他のメンバーに関して遅いとか休みとか感じる余裕もないが、余計に皮村を意識してしまう。
 ただボンヤリ皮村を見るしかなかった。
「!?」
 いつもは張られている皮村の股間のテントが張っていない、自分がどうこうしている間にずっと読んでいるのなら
 テントを張るには十分すぎる時間だった筈だ。よく見ると
「(視点も本に合ってない)」
 朔美は皮村がいかにもここに居たかのような対応をされている事に確信した。
「(……見てたんだ!!!)」
 
497名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 02:26:32 ID:eAQ4mBXQ
キター(小声)
498名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 20:03:57 ID:t0E2T0W+
なんかこのままエロなしでほのぼのと・・・・
499名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:28:22 ID:/zeBhfun
  皮村の話し方も少し変だ、明らかに知らない振りを装おうとしている
「さっき山本が来たけど、山本も含め今日はみな休むらしいぜ」
「……」
 朔美も引き返してくる時に山本のり子に会い、その話を聞いたのだが
 山本は柔道場の方向から来たわけではなかった、柔道場に顔を出したのならば
 柔道場の方から歩いて来る山本と会わなければいけない筈だ。
「他の奴の今日はもう来ねぇだろ、二人しかいてもしゃぁねぇし、着替えてもねぇし、帰るか…
                  …それとも寝技の練習でもするかい?」
「……」
「冗談だよ!そんなに怒るなよ!」
「先輩」
「ん?何だね?」
 紳士面をしながらヌルヌル天国を閉じる
「ちょっと話があるんで来てください!」
 と皮村を見据えて強気で言う。
 返事をする間もなくそのまま朔美は部室へと入っていったので、皮村もついていくしかなかった・・・
「(何かな? ドキドキ ドキドキ)」
 部室の扉を閉めると朔美は窓や鍵を閉めはじめた。
「とりあえず座ろうぜ」
 二人は藤原の拾ってきたコタツテーブル(冬じゃないので布団抜き)に座った。
「話とは何だね?んん?」
 緊張を隠すためにふざけ口調のままでコタツの下から朔美のスカートの奥を覗こうとする
「……」
 朔美は無言のままだがしっかりとガードを固めていた。

「先輩……さっきの見てなしたよね?」
「!!」
 一瞬硬直したが言い直す
「何いってるんだ?さっきのって?」
 しかし朔美にも判るくらいに硬直の反応したの皮村本人にも理解していたが押し通そうとする
 が、言葉遣いが素に戻ったのがいけなかった
「今の態度でバレバレですよ…今更隠さないで下さい…」
「……とりあえず落ち着こう、中山。ジュースでも飲もう、なっ!」
500名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:33:20 ID:/zeBhfun
 藤原が最近拾ってきた飲料専用の箱型の小型冷蔵庫を開ける。
 部員は自分の共同でペットボトルの茶や紙コップを買い、利用していた。
「ん、新しいお茶か?(藤原の奴にはちゃんと名前書いてあるし、三浦サンのやつはここに入らないから共同のやつだよな)」
「中山、お茶しかないけどこれでいーか?」
「あっ、すいません。」
 
 紙コップに茶を入れ飲んでいる中皮村はどうしようか考えをめぐらしていたが
「見たんですよね?」
 一息つく前に先手を取られてしまい
「うぐっ!!」
 喉が詰りつつも覚悟を決めるしかなかった。
「ああ、なかなかいい男だったじゃねぇか」
「……」
「覗いたことは悪かったよ。勘弁してくれよ」
「………どうしましょう…」
「えっ!?どうしましょうって お前、それは…オレの問題じゃないしな…」
 少しチクリとしつつ一般論をいうしかない
「お前がよければ、付き合っていいんじゃないか?」と付け加える所だが、本音は後押ししたくないので言えない。
「……」
「(まだ林田の事が尾を引いてるのか?……)」
 などと思っったが、狙ったタイミングのように
「林田先輩の事は本当にもう吹っ切れたし…ただ……」
「ま、まあ知らない奴だしな。躊躇するよな!そりゃあ…正直顔ぐらいしか知らないんだろ?」
「そうですけど………」
「………」
「そういう事じゃなくて……」
 朔美も言いたい事があるのだがどうしてもこれ以上口が進まない
 柔道場とは違いコタツを挟んで向かい合っているので、さっきより余計に気まずい
 皮村は目が泳ぎ、朔美は俯いて視線があまり噛合わなず、互いに少量ずつ茶を含むしかなかった。
「…先輩はどうなんですか?…」
「お、オレか!?オレは縁がないからスケベな事してるんだよ!」
「…じゃあ……」
 「私と」と続けたいが勇気が出ずに詰まる
 皮村も「相変わらずですね」と続くと思い気に留めていない
 意中の人本人に聞かれて焦りつつも、どうせ振られる思っているので想いを打ち明けようとしない
 正直
「ふっ(あの三人も賛成や応援して、このままカップルになっちゃって、うまくいくんだろうな)」
 伊東と朔美仲良く二人で校門を出て行くのを淋しげに見送る自分の姿が頭に浮かんでいた。
「(そうなるんだと思うと、こうして折角二人きりでいるのも地獄の前のぬか喜びみたいでキツイもんがあるぜ)」
 鼓動が早かったのも少し鬱な気分になる。


  その頃、三人組は予想外の告白に驚いてしまい、朔美の事を忘れファーストフードにより今後の事について
 緊急ミーティングを開いていた。朔美の事を思い出したがあんな事の後だし今日はもう何もないと踏んだので
 話はそのまま進んでいく。


「!?」
  二人は異変に気づいた。
501名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 12:58:51 ID:0rpKakMp
ナイスや!!
502名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 21:43:55 ID:/YX5yhEB
ワクテカ
503名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 06:45:50 ID:sszTndwb
こ、これは!いよいよか!?いよいよなのか!?
504名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 00:50:06 ID:Ei1+RIpB
「ぉぉ(な、なんだ急に?)」
「う、んん(な!なに…?)」
  皮村も朔美も同じ疑問を感じていた。
 呼吸がわずかに乱れ、顔の血色が濃くなる、落ち着こうとするがどこか落ち着かない。
 互いに自分の状況を隠そうとするが、自分以外も同じ症状の事に気づく。
「まさか!…」
  皮村はお茶のペットボトルを冷蔵庫から取り出し見直す。
 朔美も皮村に心当りでもあるのかと思い、皮村を不安気に見る。

 皮村の視界に入った文字は
『アリエヘンクライヨクカンジール ―お茶風味―』
 と記され「お茶」が大きく書かれており、前後の「アリエヘンクライヨクカンジール」と「風味」が小さく書かれていた。
「まさか…これは…例の……」
「例の何ですか…」
 皮村は休み時間に藤原たちの話していたことを思い出した。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ブチョー!モリモリ!今日は素敵なモノを持ってきたわ!!」
「え!?何?何?」
「またロクでもないもんじゃないだろうな?」
「な〜に言ってるのよ。二人にはとってもいいモノよ!!」
「……」
「モリモリ。今あんた、また自分にチョメジが出来る薬でも想像してたでしょ!」
「えっ!あはは(ドキッ)」
「とりあえず、これサンプルよ。二人きりの時にお飲みなさい、大丈夫よ。害はないから」
 小声で林田が絡む
「おい、素直に吐け!なんだこれは?言わないならこんな怪しいの捨てるぞ。」
「もう、何よ!せっかくの好意を!媚薬よ、媚薬。」
 藤原も考慮して他に聞こえないように返す
「!!」
「ねっ!だから二人で楽しみなさい。」
「馬鹿野郎!なんでそんなものを!?」
 桃里は媚薬と聞いて顔を赤らめて黙って下を向くしかなかった。
「ちょっと訳があるんだけど…私が持っててもねぇ…邪魔なだけだし…
   こんなの皮村にあげても悪用しかしないでしょ。だからあなたたちが使いなさい。」
「まぁ確かにいい用い方はしないだろうけど…」

 地獄耳皮村はそれを盗み聞きしながら心中では怒っていた
「(うるせぇよ!馬鹿野郎!余計なお世話だ!)」

「あの…その…」
 桃里は言葉が出ない
「今更隠すような事じゃないでしょ。」
「だからってお前、そう露骨じゃくてもっと考えて…」
「まぁとにかく皮村に絶対渡しては駄目よ!はい、楽しんでね!!」
「……(赤)」
「……(紅)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
505名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 01:58:31 ID:Ei1+RIpB
  ここまでは聞いたのは覚えている。
 皮村が聞いたのがそこまでだったのであって実はまだ続きがあった。

 いつもだったら悪用すること間違いないのだが・・・ 
 ここの所、朔美の事ばかり考えていたため、その時はあまり興味はなかった。
「(媚薬つったて、エロ漫画みたいに都合よく発情するわきゃねぇしな、所詮悪戯のネタだ)」
 ぐらいにしか思ってなかった。
 実際悪用しても、普段から相手にされない女生徒をうまく騙して、飲ませて抱きついてセクハラする程度であろう。
 
  皮村が知らない所ではこのような事があった。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「残りは部室の冷蔵庫に入れとくわ。バレないように持ち帰ってね。」
 藤原は林田、桃里にそう言付けていた。
 林田は昼休みに一人部室に現れ、持参した空のペットボトル(缶サイズ)にアリエヘンクライヨクカンジールを移したのだが、
 入りきらない分はそのままにしてマジックで「林田」と名前を書いて自分の物に
 指定し冷蔵庫に戻しておいた。
「これでまぁ大丈夫だろう。俺は自分用のはいつも直に口だから
   間接キスになるし、俺の名を書いておけば蓋が開いたものを飲む奴はいないだろう。」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  だが林田の記名はペットボトルの表示部の紙がインクを弾いてしまい見づらくなっていた。
 皮村は朔美に覗いていたのがバレてしまい慌てているせいもあり、注意も回らなかった上、
 更に悪いことに冷蔵庫から取り出す時に林田の名の表記箇所を手で持っていたため林田の名前も見逃していた。
「(藤原の名がないから安心しちまった…もとはといえば藤原がペットボトルにジュースみたい入った媚薬なんざを…)」
   
  商品説明を読むとますます以ってとんでもないことが書いてある。
 解決策もなく皮村は黙って朔美に媚薬を渡し、読むよう首で促した。
 顔面蒼白になりつつも皮村の体は薬の効果が現れていく・・・
 もちろん朔美も同様に・・・
 
506名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 07:40:40 ID:G0bhnerR
GJ!皮村いけ〜!
507名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 04:26:53 ID:/048yB7+
   そこのあなた!
   夫婦生活のうまくいってないあなた! 最近元気のないあなた! 想いをよせる異性に相手にされないあなた!
   恋人同士ももうマンネリなあなた! 新しい刺激を求めるあなた! 現役から引退しようと考えてるあなた!
   
   諦めるにはまだ早い!!あなたはまだすべての可能性を探っていない!!
   そんなあなたに効果覿面!!
   男は雄♂に!! 女は雌♀に!! 
   恥じ入る事は何もない!それが本来の自然のままの姿なのだから・・・
   野生の蠢きを、本能の叫びを取り戻そう! 花はまだ枯れてはいない!!
   肉体や頭脳の全盛期は越えても子孫繁栄の活動は命ある限り続くのだ!!
   さぁ立ち上がれ!!
   アリエヘンクライヨクカンジールで!!!
   

   ・使用方法及び使用時の注意 
    飲料等を摂取の際に数滴混ぜて同時に摂取して下さい。
    お茶風味がお好みの場合、原液のまま飲まずお湯等で薄めてください。
    悪用等の禁止(効果が強いため使用する際は、摂取する本人の同意なく絶対に使用しないで下さい。)
    
    ※心臓、内臓等に病をお持ちのお方、その他健康上に事情のある方は
     かかりつけの医師と相談された上で用量用法をお守りの上ご利用下さい。

     アリエヘン製薬梶@
     お問い合わせは××―×××−××××まで
508名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 05:19:50 ID:/048yB7+
  朔美も商品説明を読んで黙って立尽すしかなかった・・・
「…数滴どころか…オレたち原液でモロ……」
 コップに目をやったが残りは殆どなく、もはや一口、二口分しか媚薬は残っていない。
 朔美のも同様だ。
  
  トク トク トク・・・じょぼじょぼ・・・・
 
 無駄な抵抗なのは解っていたが、コップの残りも含めペットボトルに残ったのを部室の窓から流し捨てた。
「…なんとかしないと…」
「…そ、そうだな…」
 そんな事をしている間に皮村の股間には既に立派なお城が聳えている。
 考えてる以上に効果が早い、濃度や量が多いせいもあるかは不明であるが・・・
「んん…」
 朔美も寒さに震えて自分を抱きしめるかのように両肩に手を当てて丸くなっている。
「だ、大丈夫か?」
「あっ!…」
 肩に手をかけるとビクリする
「わっ!わりぃ!」
「な、なんとか」
 皮村の問いかけに対して朱に染まった頬と潤んだ瞳で答える。
「そうか…(やべっ!!マジかわいい)」
 それ所ではないのだが、皮村は興奮気味の朔美にドキリとしてしまった
 媚薬が入っていたペットボトルの商品説明に何かヒントはないかともう一度みるが
      ≪★中和剤はあの人の愛液★≫
 などといった実も蓋もない煽り書きくらいしかない。
「……(オレっていつもこんなどうしようもない事ばかりいってるのかな…汗)」
 不意に自分を省みて少し虚しくなりつつも股間はギンギンでますます冴える。
 
  朔美は皮村の感触で鼓動が激しくなっていた、それは薬の効果でではなく精神的なもの方が強い
 ハプニングではあるが心のどこかで喜んでいる、もっとこうしていたいという自分がいた。
「ハァ…ハァ…(ドックン ドックン)」
「今、藤原携帯に連絡してなんとかするからな…もう少し我慢してくれ…」
 皮村はポケットから携帯を取り出そうとする
「ハァ…ハァ…ん(このままじゃ…このままじゃ)」
 朔美はかつて林田に自分の想いを伝えようとしてできなかった事を思い出した。
 今ここで皮村と離れても今後チャンスがない訳ではないが、行動できないまままた同じ事を繰り返すのは嫌だった。
「(このままじゃ…)」
 藤原に連絡が取れたらそのまま解決してしまい、もしかしたら今みたいな好機はもう訪れないかもしれない・・・
 朔美は不安と後悔した悲しみに包まれた。
「(結果はどうあれもうああいう後悔はしたくはない)」
 
 意を決すと朔美はあたふたしながら藤原の番号を探す皮村に声をかけた
「先輩!」
 


 
 
 
 
509名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 07:58:14 ID:/ie3D+Zu
ネ申じゃ!ネ申が降りて来なすった!
510名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 08:16:22 ID:/048yB7+
「ど、どうした…」
「ちょっと…待ってください…」
 告白しようとする照れや緊張も加えその表情はよりいっそう皮村の心を惹きつける。
「え!?あ、ああ(ドキドキドキ)」
「…あの…その……だから………」
「……?……」
 体の反応も激しくなっていき、少しだけ意識がぼやける。朔美の心は崖っぷちから思い切ってジャンプした。
「…………好きなんです……」
「…えっ?…え?…あの…意味が?…」
「私…皮村先輩のことが好きなんです…」
 はっきりと認識できる程度に声を大きくして言い放った。
「えっと…ああ、そうなの…っって!!!!ええっ!!!!!」
 一瞬時が止まったような空気が間に流れ、二人は向かい合ったままだった。
 皮村は取り乱しつつも
「…あのぉ…それは…つまりその…その言葉のまま受け取っていいの、かな?」
「はい!」
 一度言ってしまったらもう引き返せない、開き直りというわけではないがもうどんな結果でも覚悟はできている
 朔美は芯の強さを表すかのように力強く肯定する。
 グズズゥゥ・・
 思わず涙ぐんだ皮村は自分の頬っぺたをつねり、目を擦り、今この時が夢でないことを確認した
「(痛え、マジ痛ぇよ!瞬きしても幻のように消えねぇよ(嬉 )」
 歓喜の涙を拭うと何かを返さなければと思い口を開こうとすると・・
「だから、もし先輩がよければ私と付き合って下さい…」
 朔美を見直すと震えた声で皮村も応じる
「実は…オ、オオ、オレもな、中山のこと…す好きなんだよ…」
「!!」
 皮村にとって予想外の事だったように朔美にとって予想外であった。
「…先輩…」
 恥ずかしそうに微笑む朔美の表情が皮村を幸福感で満たしていく
「(お父さん、お母さん。男 皮村薫 この世に生を受けて今日ほど幸せに思ったことはありません。)」
      
      「わーっ!!」 「わ〜っ!!」 「わーっ!!」
      「わっしょい♪」「わっしょい♪」「わっしょい♪」
  皮村の脳内では、普段はいがみ合う邪心皮村と良心皮村が肩を組み和睦し杯を交わし、
  何人ものミニ皮村が爽やかに狂喜乱舞しながら皮村を胴上げした後、御輿に祀り上げて凱旋行進していた。

「先輩…」
「中山…」
  二人は互いに歩み寄ると見つめ合い手を握った。
 
 皮村が控えめに朔美の頬を撫でると
「う…ぅん(ドキドキ)」
 媚薬の効果なのか、その程度なの事で朔美から淫靡な息がゆっくりと漏れる
 そのまま首まで手を下ろすと
「あ、…」
 朔美自身いつもと違う何か心地よい感触に戸惑っている
511名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:11:14 ID:qU2sfRCH
GJ!GJ!
ミニ皮村ワロタw
512名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 00:19:18 ID:8bkCsbzY
すげー。
まじで神だとしかいえねーハァハァ
513名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 18:37:17 ID:CNDkZNM6
お、俺はいま猛烈に感動している!!
神かリアルタイムで降臨している所に立ち会えるなんて!
514名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 23:21:02 ID:7wZaHSZ2
リアルタイムというには無理ねーかーw
515名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 01:16:44 ID:et8+PzH/
がんばれ皮村!
516名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 18:32:40 ID:WWrrgcfF
  ドキドキしている刹那
 皮村と天使のカッコをした良心皮村、悪魔のカッコをした邪心皮村の三つ巴で
 皮村の心は激しく葛藤していた

皮村「媚薬の効果でオレの体はもう堪らないぜ!両思いならなおさらだ、どうする?」
良心「薬の作用で、中山をこれ以上苦しめるのは見るに耐えない!救ってあげるんだ!」
皮村「お前もそういうか…じゃ、じゃあ…」
邪心「待て!!」
皮村「おいおい止めるなんて、邪心らしくないな…まさか……もて遊んで捨てろなんていうんじゃ…
                             そんな酷い真似はオレにはできないぜ。」
邪心「お前らは佐藤ちえの時の忘れたのか!?
    何も考えず、勢いだけで森さんのパンツを見たいと駄々をこねたら、それを見られてパーだ…
    そして生徒会長の頃は調子こいて放置しておいたら、別の男の下へ去られてしまった…
    この忌まわしき循環をを繰り返すんじゃない!!」

皮村、良心
「ハッ!!!」
邪心「うまくバランスを保つんだ!欲のままに生きてきていい経験一つもなかったじゃねぇか!
    思い出せ!!
    告白した女からの『近寄らないで』『皮村菌』『なんお冗談?』などの罵声や眼中にないような態度を…
    ましてこんなチャンスは滅多にねぇ…学べ!学ぶんだ!!」
良心「…完敗だよ…正論だ。…お前そこまで……」
邪心「光強ければ影もまた濃い、しかしオレたちには初めから光なんぞなかっじゃないか!故に良心のお前ですら
    オレに指摘されちまう程度なんだ…
    いくらオレが邪心だ、だがよぉ、これ以上はひねくれて天邪鬼にはなりたかねぇんだ!!(涙)」
皮村、良心
「……そうだったな形はどうあれおれたちの禍福は共通だ」
邪心「なぁ、薔薇色の青春が送りたいんだろう…
    あの眼差しをうしないたくはないんだろう…
    好きな女に軽蔑の目で見られるのはもう嫌なんだろう…
    付き合っていちゃいちゃして、んでもって
    最終的にはムフフな時間を過ごしたいんだろう…
    だったら尚更だぜ!ここで襲ったらここまでだ!仮にうまくいっても向こうは薬による過ち扱いされちまうぜ…」
皮村「……その通りだ…」
良心「…おれたちには光が無さ過ぎた…
   二度とは無いかもしれない数少ないのチャンスなのに…危ないところだった…」
皮村「二人のオレよ…オレはどうすれば?…」
邪心、良心
「さぁ行くんだ…オレよ!
  何のことは無い…ただ紳士に…普通に振舞うだけでいい
   うまくいけば、お前(オレ)の望むことは得られるだろう…」

  皮村は自分に光明が差し込み、暖かく包まれたような感じになった。
517名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:49:27 ID:WWrrgcfF
  正直皮村も自分を慰めたくて仕方がないのだが、さすがに学校ではできない
 仮にできたとしても、トイレにいくまでにマキシマムに膨張させたまま行かなければ行けない、
 不特定多数に見られたらそれこそ学校生活は終わりだ。
 勃起したままのまま走る姿は変態以外の何者でもない、効果が切れるまで部室に留まるしかない。
「本当に大丈夫か?中山」
 頬から首に下ろした手を止めて、朔美の肩に手をかけてみる
「…はい…なんとか」
 今更隠す必要も無いので、パンッパンに張ったままのだが、それでも晒したまま他人を
 心配している自分を少し間抜けだと感じる皮村であった。
 唯一の救いは朔美も同じ薬を飲んで症状に悩まされているので理解しているということだ。
「…やぁ!」
 朔美は突然ブルりと震えたかと思うと屈みこんでしまった
「んん…はぁはぁ…やだ…」
 片手で胸を抱くように抑えながら、もう一方の手は閉じられている股の間に挟まれた。
 必死に高ぶる何かを抑えようとしている。
 無力なだけならその動作を見ているしかないが、朔美のそんな様子は皮村の興奮をいっそうかきたてていく・・・
「(うお!!うおぉぉぉぉぉ!!自信がねぇ!!!)」
  本来薄めて摂る筈の物を原液で、しかも一回の処方量の倍以上摂取してしまったのだ
 これを乗り越えれば効果が切れるのではなく、むしろこれからが全開である
 互いに一人だったら確実に性欲処理しているのは明白だった。
 朔美の表情は性欲とは別の意味で皮村の情をそそらせる。
「(もう一人のオレが弾けそうだ!!)」
 皮村は不安そうに下半身の4人目の皮村を見る
「とりあえず今すぐ藤原に……」
「先輩」
「!!」
 朔美は皮村の手首を掴む
「ちょっと…はぁはぁ…待って」
「ど、どうした?」
「…もし先輩が…ん…ひゃっ!…望むのなら…嫌でないなら…」
「!!…」
「さ、っきの…先輩の手がとても温かくて…気持ちよくて…心も…」
「………(ドキドキドキドキ)」
「あっ…っと…大丈夫です。勢いとかも少し…あるかもしれないけど…一応…頭は…ちゃんと正常です…心配しないでください…」
 呼吸が荒い中、必死に意志を伝えようと朔美は微笑む
 朱い肌に涙目で見つめられた皮村は、背筋にゾクゾクとした感触を覚えた。
 寒くて震えるというより、怒りで震えるのに近い、だが腹立たしい訳ではなく愛おしい
 しかし衝動的に何かに駆られるようなそんな感じだ。
「…その……それも…言葉通りに……」
「でも…というか…だからといか…抱くのなら…ちゃんと真面目に…愛してください…」
「………はぁはぁ…」
「………ふぅ…ふぅ」
  視線を交わしたまま無言でいるかと思われた次の瞬間
 皮村の性欲より先に慕情が爆発し、堰を切ったように流れ出した。

「中山ぁ!!!中山ぁ〜……」
 力いっぱい朔美を抱きしめると呼応するように
「先輩!!皮村先輩!!うぅん…先輩!先輩ぃ〜」
 目に留まっていた大粒の涙を流しながら皮村に精一杯抱きついた。
518名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:01:13 ID:8mRyddT4
皮村の上の人のマフラーもさすがにさがっているだろうなww
519名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 07:29:04 ID:sli3130L
巧いなぁ…。神がかってるよ。
520名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 20:12:51 ID:LXx6D8oB
  抱き合って互いに体を押し当ててこすり合わせる。
 二人は敏感になっている体に対して正直になってきている・・・
 皮村は股間が擦れるのが気持ちよく、朔美も生足である腿がこすれて気持ちよかった。
「ぅん…あ…」
「う…ん…」
 頭を抱き寄せ頬擦りをする、皮村の頬の温かさが告白するのでイッパイイッパイだった張り詰めていた朔美の心を癒す。
「…中山…」
「…あ…」
 一旦顔を離すと、皮村は朔美の顎をに手を沿え涙を拭くと、ゆっくりと引き寄せていく・・・
 朔美は抵抗せずに小さく頷いて瞳を閉じる
  ・・・・・・・・・・
 互いにファーストキスを済ませると皮村はそのまま再度引き寄せて唇を重ねた。
 上下の唇を唇で優しく挟まれ、顔を動かす
「…!……」
 舌が入ってくることに少し驚きつつもそのまま受け入れる
「ん…ん……んんっ…んはっ…」
 ゆっくりとほぐされていき、朔美もたどたどしく舌を絡めた
「…は…ぁん……」
 歯茎をなめられ唾液がねっとりと絡みとけあい、猶も溢れる唾液は呼吸の際に唇の下を伝って落ちてゆく
 意識が蕩けつつも朔美は下腹部から脚の付け根にかけて確実に熱いものが込み上げって来るのを感じる
「(……何…これ?…なんか変…)」
 そのまま呆ける無防備な朔美の胸に皮村の右手が伸びてまさぐる
「!!」
 ビクッ
 不意打ちを喰らったように軽く震えて反応する
「ん…んん〜…」
 制服の上からなのに胸元を走る皮村の手は朔美の内に官能の炎を燈していく・・・
「はぁ……はぁ」
 濃厚なキスを終え唇を離すと唾液がいやらしく糸を引いて垂れた
「ちょっと待ってろよ」
 皮村は部室の隅に丸められていたマットとコタツ布団を敷き、朔美の肩に手を廻したかと思うと
 そのままかかえあげて布団へと運んでいく
「(ドクン ドクン ドクン ドクン…)」
 皮村に抱えられながら少し不安げに皮村の胸板に手を当てる
 だが皮村に男を感じつつ居心地の良さを味わっていた。
  布団の上に優しく降ろされると朔美の方から皮村の手を握った
「…先輩…」 
 三度目のキスをすると皮村はそのまま頬、首筋と唇や鼻で撫で下ろしていく
「あっ…はぁ」
 首筋にかかる皮村の火照った息で朔美が悶え、こらえるのに脚を内股に閉じる
 皮村の手は胸から腹部、下腹部へと移動していき腿をなぞり徐々に脚を開いていく・・・
521名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:37:56 ID:LXx6D8oB
  確実に皮村の手が秘所に近づいていく
 「あぁん…あ」
 媚薬の効果はますます高まり、同調していく・・・
 皮村の手が震えているのがわかる、皮村も知識だけは豊富なのだが経験がないのだ。
 緊張しているのは朔美だけではない。
 もう手はスカートの中に入っている 
 「ひゃっ!!…」
 秘所でこそないが付け根を指でなぞられ上半身にまで神経の電波が走ってきた
 スカートはめくりあがって上半身もたくし上げられパンツもブラもが顕になる。
「はぁはぁ…」
 興奮冷めやらぬ中で皮村は今一度朔美を見直してみる
 半脱ぎの姿で口からわずかな唾液を垂れ、ほんのりと紅く染まった肌、潤む瞳で何かを訴えるように
 自分を見つめる朔美の姿からは日頃の幼さはもう感じない
 普段の可愛さを残しつつ、それを昇華させた感じでとても淫靡で猥褻だった。
「…じゃあ、脱がすぞ…」
「……はい」
 脱がしやすいように朔美は両腕を上げると、皮村も脱がせていく
 ワイシャツのボタンを一つ一つ外していく時間がもどかしく、楽しい。
 スカートも脱がし上下一枚になった朔美の小ぶりな胸に皮村は顔を埋めると、朔美も大事な人形でもを抱くように
 皮村の頭部を丸み込み甘えるようにに包む
 「先輩ぃ〜…」
 ゾクッ
「ん、」
 いつも以上に敏感な肌は皮村の髪の感触ですら快感に受取ってしまう
「やっ!あ…や…ん…ああん!」
 朔美の胸を舌が這い、ブラがあげられて渦巻状に中心へと舐められ乳首に行き着く。
 唇で挟まれ下で舐められ、深い口づけとなんら変わらない
 もう一方の手も余った方の胸を揉み、乳首を転がしている。
「はぁ…ん、ん(くすぐったくて……気持ちいい…)」
 上半身を刺激されてるのに思わず腰をくねらせてしまう
 交互に舐めながら硬くなった乳首を皮村は可愛がり続け、しゃぶる
 時には強く、時にはチロチロとねちっこく腹部や鎖骨の辺りや脇周辺を触りながら・・・
「…あん…先輩…ふぅん…なんだか赤ん坊みたいです…」
 クスリと笑う朔美に
「赤ちゃんがこういうことするのかな?」
 と返し際に不意打ちを仕掛ける
 さんざん焦らしてきた股間をなぞった
「!!!ひゃっ!!!」
 息をそっと吐くように声を上げていた朔美が衝撃に目が驚くような見開き声が上がり体全体が揺れた
 媚薬によって火照っていた所を焦らされ、ようやく待っていた刺激に体は喜びの反応を示したのだ。
  そのまま何度か指を往復させると 
「あ、ああ、うん…ふぁ」
  朔美は感じてしまう、股間の感覚に戸惑う朔美の隙をついて皮村も上着を脱ぎ始めやがてトランクス一枚になった
「中山…すげぇ可愛いよ…オレもすごく気持ちいい…」
「…私も…気落ちいいです…」 
 どちらともなく熱いキスを重ねつづける
 皮村の片手は朔美の胸をまさぐりながらもう片手は割れ目を往復しつつ大事な一箇所をこねくり回す
 朔美も恐る恐る皮村のモノを握りさする
「んん…はっ…あう!…んはっ…」
 舌が絡み意識がぼやけ、乳首をつままれ、股を触られ朔美はもう何が何だがわからなくなってきていた
 扱いもわからず、自分の快感でそれどころではなく只作業的にに皮村のモノをしごく
 皮村も気持ちいいらしく舌を絡めながら明らかに反応している。 
  ぴちゃ くちゃ ぬちゅ ねちゃ
 
  いつの間にやら互いに下着の中に手をいれて直接撫であっていた
 上も下も粘膜の絡むような音を発している
 自分の快感で他人のを構うどころではなくただ弱弱しく刺激しあっているのだが、それがまた気持ちよかった。
  むしろ朔美の初めてで繊細な秘所には丁度良いくらいかもしれない・・・
 
522名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 22:35:38 ID:tOdWVX/A
キタね。とうとうこの時が
523名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 15:51:07 ID:/SiDeJf+
                       キター ゚.ノヽ , /}
                    キター   、-'   `;_' '  キター
  ┏┓  ┏━━┓              (,(~ヽ'~  キター  ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃\        キター  i`'}        /┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━━━━━━━━━━━━┓┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┗━━━━━━━━━━━━━━┛┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃   . キター   /},-'' ,,ノ  キター   --┗┛┗┛
  ┃┃/   ┃┃/,i' _,,...,-‐-、/    i  キター .   \┏┓┏┓
  ┗┛     ┗┛   <,,-==、   ,,-,/           ┗┛┗┛
          キター {~''~>`v-''`ー゙`'~   キター  
              レ_ノ   キター  キター
        キター    キター
524名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:51:15 ID:iVLbFnK8
(*´д`*)ハァハァ神乙
525名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 17:24:02 ID:2WjJUurD
 舌で遊び、手で遊びじゃれ合っている二人だったが大きな衝動がこみ上げてくる足音を感じていた
 体の快感もさながら、こうしている精神的な昂ぶりの方が歯止めがきかず行為を止める気配を見せずに続ける。
 無我夢中 そんな感じだ。
  いつもは大人しげに見えても芯をはっきり持つ朔美は、今こうして何か流され、身を任せている自分が妙に心地よかった。
 下着に手をいれているのが煩わしくなったのかのか皮村は濃厚なキスを続けつつも朔美のパンツを脱がすと
 自分もまた脱ぎ始めた。 

「(うあ!!!……)」
 
 ビュッ ビュビュッ

 自分の手でこそ文字通り手馴れているが、初めての他人の手から齎される快感に
 皮村は朔美の手の中に勢いよく射精した。
「……(先輩 いっちゃったのかな…)」
 愛撫しあう快感に頭がとろけつつも朔美は手にかかった熱いどろりとする感触から察しっていた
 皮村の動きが一時的に止まり緩慢になりつつも二人向かい合って触れ合うのを続ける。
 今度は朔美の番だった。
 皮村の指が性器そのものの中や、淵ではなく、あまり触れなかった最も敏感な部分を今までの愛撫に交えつつ軽く突付き始めた。
「!!ん!…んん」
 甘い息が漏れるが舌を絡めているので声は出ず口の接点から涎が垂れる。
 陰茎の感触は下着の上からでも十分すぎた刺激をこんど直に喰らい、より感じてしまう。
 試すようにソフトに攻め反応を見て立ち回るように攻める初めての朔美には理想的な愛撫方だった
 朔美に快楽から逃げる術はない
「んん(お風呂の時なんかより…)」
 意識しないうちに皮村の手の動きに合わせるかのように体のうねり、股も大きく開かれている。
「(ああ!…来る!!来ちゃう!!…)」
 少し怯えつつもそんな朔美の意図を無視するかのように皮村の舌や手は卑猥に絡みき侵蝕してゆく
「!!!!」 

・・・ビクッ!!  ぶるぶる・・・・

軽い痙攣が起こり愛液が溢れ、その刹那朔美の意識はなくなっていた

・・・・・・

少しの間そのままの状態で互いに疲れ果てたように寄りかかっていた二人も
ようやく自分を取り戻し始めた。
「先輩…これ…」
 朔美の手にべったりついて乾き始めている精液を不思議そうに眺めると
「お前だって…」
 同じく皮村の手にたっぷりとかかり乾き始めたものを見せる
「…いじわる」
 恥ずかしそうに苦笑すると互いに傍にあるティッシュで拭き始めた

「中山」
「先輩」
 そのまま抱き合うといちゃつき始めるのだった


 
526名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 01:11:03 ID:x3Ar+CkA
「中山ぁ〜」
「きゃっ!」 
 朔美の腿に頭をのせるとあの日の再現で膝枕してもらう皮村だった・・・
「(これだよ、これぇ〜)」
「先輩…」
 朔美の方も嫌がっている様子はなく皮村の頬を撫でる
 願望が叶い性的ではなくただ単にいちゃつきたいという皮村の欲求は止まりようがない。
 ・・・ただ単にいちゃつきたい・・・
 ならそこで終わったが数滴の量をコップの半分以上、水割りなりするのをロックで飲んでしまった二人である
 ここで終れるわけはなかった。
 膝に垂直ではなく、朔美と一直線状になるようにし仰向けになっていた皮村の姿勢からは小ぶりながらも朔美の下乳が見える。
 絶頂を迎えてから時間は然程経過していないが薬の効果で少し軟らかくなりつつも皮村のモノは半勃起状態であった。
 だが今は絶頂の痺れも抜け膝枕されながら朔美の匂いを嗅ぎつつ下乳を眺めると薬の効果も相乗し、再び皮村の蠢き始めた。
「ちょっ!?先輩!」 
「す、すまねぇ…景色もいいし…つい…」
「…それは…私を見て興奮したって事ですよね…」
「…うん、まぁ…そういうこったなぁ…」
 恥ずかしげに聞いてくる朔美はやはり可愛い・・・
「本当にこんなふうになるんですね…」
 身を乗り出して皮村のモノを掴んでみる
「あっ!こら」
 先ほどの相互愛撫とは違った態をなす皮村のシンボルを遊ぶ
「ああ、中山」
「こ、こうですか?」
「はう!!」
  朔美は一度晒したかと思うと隠したりと上下にゆっくり動かしてみた。
 本以外の知識、吉田みゆきの体験談はこういう所で威力を発揮するとは朔美自身も意外だったが、健気に皮村に
 尽くしたい一心が彼女を動かす。 
 タートルネックが頭上まで覆い被さり正体不明だった皮村の上(下半身)の人の顔が、ギチギチに怒りながらタートルネックを
 押し下げていき全開になっていくのが朔美にも判った。
「…中山ぁ…あぅ…」
「またさっきみたいに硬くなって…」
「中山だって…さっき硬かったじゃないか…」
 前のめりになり皮村のモノを珍しげにしごく朔美の乳首を摘みからかう
「うあっ!!急にやるなんて…うん…ずるい…です…」
 朔美にも当然まだ媚薬の効果は残っている。
 双方ともに燻っていたものが再び大きく燃え始める。
 
  我慢できなくなった皮村は体を反転させ朔美の両腿に顔をうずめる
「中山ぁ〜」
 そこまでなら甘える程度で済んだのだが・・・
「あっ!やっ!…」
 朔美が悶えは始める
 内腿を皮村の舌が這い、脚の付根、腰、わき腹、下腹部と舐めあげていく・・・・
「ああ…うん…ううん…」
 そのまま倒れるように仰向けに寝転び再び皮村の愛撫に感じ始める朔美。
 眼が合うとキスを求める
「先輩ぃ」
「ん、んん、…はっ…」
 ぬちゃ くちゃ くちょ 

「ああ!はぁっ!…うぅん…」
 皮村の愛に蹂躙され朔美葉は歓喜の悲鳴を挙げる
 
 
527名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 03:18:17 ID:iWkk9al5
「あん…う…はっ…(とても気持ちいい)」
 胴体主部近辺に留まらずねっとりと足の指までさすりながら舐めあげていく皮村。
 想像外の箇所を攻められ、足の先というもどかしさが返って堪らない
「やぁ…なんでそんなところ…」 
 
 ペロペロ ちゅぱちゅぱ
 
「ああぁ」
 朔美にゾワリと背徳的戦慄が走り身悶えする。
 側面上をなぞるように次第に上へと上がって意気脇まで届くと、そのまま寝返りをうつように
 朔美は体勢を少し変えられ背が露になる。
「…ふぅ…」
 呼吸をつく隙を突くように皮村は朔美の背後に回り込む
 皮村は朔美の背後から胸を揉み首筋から肩、背筋と課軽く接吻していき、
 徐々に口を巧みに使い幾度も繰り返した。
「(暖かい…)」
 後ろから包まれえように愛撫され朔美の心も溶け出していく
  が、皮村の片手が股間へと伸び、それに浸る余裕も与えない。
「…ひゃんっ!…あっ…」
 そのまま体を起こされ皮村に寄りかかるように座する形になった。
 寝転がっていると地についている側はやりづらい
 皮村は遠慮なく左右を可愛がり始めた。
「やっ!!ダメです…やめてくだい…」
 朔美を開脚させようとする皮村の手に抵抗しようとするが、陰核を撫でられ感じた間に開かれてしまう。
「中山すげぇ〜やらしいカッコだな、でも興奮するぜ。」
「…恥ずかしいです…ん…」
 皮村の指の動きは前よりも少し激しくなる。
「…あっ…あっ…ああ…」
 前のめりなったかと思うと背筋を伸ばしたりと下半身の感覚にまるで操られるように朔美はよがる
「…!!…」
・・・・・・・ 
 
 硬直した後にぐったりと皮村に寄りかかる。
528名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 04:17:11 ID:iWkk9al5
「……………………」
 表情がみえないが朔美の激しい呼吸音だけが皮村に聞こえた
「また…イッっちまったのか?」
「…はい…」 
 最初ほどではないが軽く達してしまった朔美は力なさげに答える。
 そのまま無言で皮村はまだ余韻の残る朔美の火照った体を愛撫する。
「ああっああん…」
 効果はまだあるらしく朔美の性感が今一度上昇していく
「(ちゃんとほぐさないとな)」
 皮村は朔美を寝せて股間に顔を埋めた
「あっ…!」
 何をしようとしているか朔美にも解ったが、もう朔美は恥じらいによる抵抗すらする力がなかった
「(してほしい…)」
 とすら望んでおり、覚えたばかりの快感の中で自分の欲を隠す事ができない
 脱力しきった体は皮村に開拓されることを強く願う。
 繊細で柔和な器官同士が擦り合って朔美を深く深く恍惚の海へ沈めていく・・・
 互いを覆う粘膜は潤滑油となってさらに湧き出して溢れていく・・・ 
「ああ…あうっ…くふぅ…先輩…せっ…ぱい…」 
 
 ・・・・・・・・・・・
 
 だが皮村は途中で止め、絶頂へいざなおうとしなかった
「…?」
「中山」
「……えっ!?はい」
「…そろそろいいか?…」
「……はい……」
 二人は軽く口づけをすると、皮村は自分の男根を握り朔美の泉へと導くのだった・・・

  一言も発せずにいた朔美だったが、やはり我慢しているのかたまに表情が歪む 
 それは皮村にもよく理解できた。
「大丈夫か?」
「なんとか」
 その状態を保ちながら少しずつ奥へと入れていき、遂に根元まで達したが
 朔美の苦痛に耐える顔をみると少し可哀想に感じる。
「先輩、ちょっとずつでいいんで…動きましょう」
「あ、ああ」
 躊躇していた皮村の方が意外な言葉に背を押される。
「じゃあ…」
 腰が動くというよりも貧乏ゆすりをするかのようにゆっくりと動きだした。
529名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 06:30:41 ID:iWkk9al5
  時間をかけて腰の運動が大きくなっていく
「お、おおう、うお」
 自分のモノを包む泉に酔いつつも皮村は皮村なりに気を配ろうとする
「んんん…」
 結合部の淵を撫でて優しくクリトリスを愛でる
「はぁ〜…」
 それが功を奏したのか慣れてきたのか区別がつかなかったが、朔美は安堵の息を吐いた。
 ここで痛みを和らげるのに媚薬の効果発揮された。
「あっあっ…なんか…熱い…」
 朔美自身も微々たる物だが腰を振り始める。
「先輩…なんか熱くて気持ちいいです。」
「そ、そうか…オレも気持ちいいよ…」
 前後運動が加速して朔美の中にあるモノが朔美の中をかき回す
「中山ぁ〜…中山ぁ」
「先輩…皮村先輩…せんぱ…」
 明らかに様子が変化していく朔美に皮村の動きも強まっていき、互いが単語にもならない
 意味のない音を獣のように発する。
「おっ…おう…あ」
「…はん…うっ…あっ…」

 パッチュン パッチュン・・・・・
  パッチュン パッチュン・・・・・
   パッチュン パッチュン・・・・・

腰の突く音と液の音が混じり二人きりの部室に漫然と響いていた。
「先輩 また……い…イッちゃう…イキそ…うです…」
「…オレも…もう……」
 それでも衰えず結合部は摩擦をやめようとしない
「…!…先輩…もっ…う…私…っ!」 
「…ハッ、ハッ…な、か…や…ま…」

 パッチュン パッチュン・・・・・
  パッチュン パッチュン・・・・・
   パッチュン パッチュン・・・・・

今までとは違う波が朔美の内から押し寄せる、ただの大波というより全てを飲み込む津波の勢いで・・・

「あっ!あぁ!!……先輩!!せ……っ!!!!!………」
「…うっ!!!」
 皮村が動きが止まり、真逆に朔美は激しく苦痛にでものたうつ様に背筋が伸び痙攣した。

・・・・・・・・・・

  皮村の腕を枕にしがみつくように寄りつく朔美は満足そうに微笑んでいる。
 皮村は一人自分を慰めていた右腕が今は少し重いことが妙に嬉しい。
「先輩…」
「うん?」
「こういう時以外はあまりセクハラしないで下さいね…だから…その…」
「?」
「…そういうのは…二人だけの時に…」
「どうしよっかな〜♪」
 と尻を撫でる
「もう…先輩」
 言葉とは裏腹に満更ではない感じだ
 何も言わずにキスを求められ皮村は有頂天に登りそうな気分で応じるのだった・・・
530名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 09:06:32 ID:9A1WsW5/
おお〜! ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

> 皮村は一人自分を慰めていた右腕が〜

このへんとか上手いな〜。
531名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 12:30:29 ID:hX8U88JC
中朔に中出し…
532名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:22:08 ID:cyHBv8jy
何が言いたい?

皮村×朔美 乙!
533名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:04:44 ID:qxiluVf6
534名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:05:40 ID:qxiluVf6
535名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:06:24 ID:qxiluVf6
536名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:56:53 ID:LQ8PGzpj
  井手高から部活を終えた生徒たちが帰宅していく・・・
 委員や係、その他校舎に残り話に花を咲かせていた者たちももうさすがにいない時間だ

  部室の後方付けを済ませ昇降口で待ち合わせた二人、いつもなら待つことは苦痛なのだが朔美を待つ間
 皮村は何かを楽しみに待っているように満たされていた。
「お待たせしました。」
「おう♪じゃあ帰るか。」
 すっかり日は暮れて残る人影もポツポツとしか見当たらない中、皮村と朔美は一緒に校門を出た。
「先輩」
「うん?」
「腕組んでいいですか?」
「あ、ああ」
「もう暗いから送るよ。」
「えっ…ありがとうございます。」
 ギュッ
 朔美は皮村に頭を寄りかけながら歩く、あまり会話をしなかったがそ二人は幸せに浸りながらゆっくりと歩いていく。

・・・・・・・・・

「じゃあ、またなぁ〜♪」
「また明日。」
  朔美の住んでる団地の前まで来ると二人は挨拶を交わし別れた。
 朔美は皮村の姿が見えなくなるまで見送ったのだった・・・
537名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:18:18 ID:Pz6/5aCS
                  その後

  アリエヘクライヨクカンジールの行方については
 二人は事前に口裏を合わせておき、皮村が悪用しようとしたのに勘付いた朔美が捨てたという事にした。
 その言い訳は疑われることなく通り、事はそれで落ち着いたのだった。
 朔美は伊東からの交際の申し込みを断り、皮村と付き合うことになった、
 ただ二人が付き合っている事は皮村の強い希望も合って内緒だ。

  柔道部部室で女子の更衣中
「(あれ!?やだ!…こんな所にもあるなんて…)」
 同じくアリエヘンクライヨクカンジールを用いて林田に愛された桃里
 自分の体に残る青いキスマークに気づきあわてる。
 ばれてないか恥ずかしそうに周りの女子を見回す。
 他の女子たちは自分が着替えているので全然自分に気づいてないようだ
「(えっ!?あれって…?)」
 ワイシャツを脱いだ朔美に同じ青斑があるのを桃里は確かに見たのた。
「(そんなわけないかっ…きっと、なんかぶつけたんだろうな…)」
 鈍感な桃里は二人の関係に気づくはずもなく、自分なりに解釈するのだった。


「ずるいヨ!また裏切ったネ!!」
「あ、あの…その…」
 ベリ子が朔美を叱責する
「何か秘訣を隠してるでしょ!素直に教えるんだヨ!!」
「(皮村先輩に揉まれたからなんて言えないし…)」 
 心当る事といえばそれぐらいだ。
 そんなことを思い赤面する朔美を見てベリ子は追求する
「やっぱり何かあるんだネ!!」
朔美の胸がまた少し成長したようだ…

 
 朔美から事情を打ち明けられた三人組は驚きつつも祝福してくれた。
そんな経緯もあり、当初皮村は幸子などからよく冷やかされたものであるが・・・

  そんな折部活を終えた朔美と幸子が一緒にシャワーを浴びることになり、用事があって残っていた
 吉田みゆきと奥野有里も帰宅前に付き合うことになった。
「う〜ん気持ちいい!!」
 ぼよよ〜〜ん
「あいかわらずデカい胸だな…」
「何だよ!!好きでこうなったんじゃないんだよ!」
「でもやっぱり男の人は大きいのが好きなのが多いのも事実だからね」
「いいなぁ〜…」
 朔美は羨ましそうに幸子の胸を揉む
「…ひゃっ!!…あ…」
「えっ!?なんか悪い事したかな?…」
「……朔美ちゃん触り方がものすごくヤラしくなってる…」
 思わず乳首を勃ててしまった幸子
「なっなっなにを…」
「朔美ちゃ〜ん」
「ふ〜ん、それが皮村先輩の揉み方かぁ…」
「私も朔美ちゃんに揉んでもらおうかな。」
「えっ、ええ!!そんなぁ…」
 などとからかわれるのであった。

538名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:40:51 ID:Pz6/5aCS
  一方皮村も部活動中
 怒る朔美相手にかわらずセクハラを続けていた、ただ他の女に強くやると少し朔美が本気でムッとする。
「朔美ちゃんも皮村くんのセクハラをうまくかわす様になったね!」
「えっ!そうですか…」
「まるでふたりでいちゃついてるようにも見えるし…」
「そっ、そんな事ないですよ!!」
「セクハラといえば…最近皮村がいやらしくないわね…」
「おめぇら前にも同じこと言ってたよな…」
「じゃなくて、なんか前に話したときとは違ってるんだよね。」
「なんじゃそりゃあ。」
「なんか前は悩み事で性欲減退気味って感じだったけど、最近のは満たされて満足してるというか演出でやってるっていうか…
  こういうのも変だけど爽やかなのよ!脂ぎったオヤジみたいな心底スケベな不快感がしないのよ。」
「いわれてみればそうだよな…」
「えっ(ギクッ!!)気のせいじゃねぇか?」
「あんた変よ!何かあったんじゃないの!?」
 朔美も黙っているが内心ドキドキしていた・・・

   二人の交際はやがて皆にバレてしまうのだが、
 ブルマー復活靴運動等を掲げ、最初で最後で唯一罷免を喰らい最短記録を保持する
 悪名高き生徒会だった皮村薫が、女と付き合うのも難なのに不均等な朔美と付き合った事は
 井手高七不思議の一つ、最大の謎として語り継がれ事になるのだった・・・

 やがて高橋がなり2世と称される社長には
 よき理解者の妻がいたという・・・
  実際の所は皮村がモテないのはなんら変わりなく、AV嬢もやらせてはくれずにいい人どまりで、
 結局会社経営に専念するしかなかった為に二人がうまく言ったというのがというのが本音らしい・・・


  二人で帰宅途中、以前に寄った公園で寄り道をしていて二人でジュースを飲んでいた。
「先輩。今度の土日にでも一緒に遊びにでもいきませんか?」
「ああいいぜ。どこにいく?」
 朔美は皮村を誘うのだった・・・・


                     おわり


539名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 09:11:38 ID:W7Nf4iiz
GJなんて言葉はつかいたくない。
もう…、何て言うか…、


あ り が と う
としか言えないな…。
540名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 23:53:21 ID:1sTKgNVC
皮村に春が来た〜!
好きなキャラだったんで、朔美とラブラブで嬉しいかぎり。
お疲れ様でした!
541名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 01:25:25 ID:J97AhYfA
捕手
542名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 03:24:37 ID:aCl6dFj6
  ホームルームも終わり生徒たちは部活動の準備をしたり、帰路についたり、話に花を咲かせたりと各々の行動をとる。
 本日柔道部はなく、林田たち3年一同柔道部員たちも別れの挨拶を交わし、それぞれ帰路につくのだった。
  皮村、藤原と教室を去っていき、林田、桃里は二人で帰り、同じく東、中村奈月がセットで教室を出る。
「ミウミウ帰ろう!」 
  そして綾川苺は今日もいつものように三浦単一と一緒に帰るのだった。
                                                                                                                        
 そんな暢気なカップルを物陰から野望を秘めた三橋麻綾の視線が二人に標準を定めていた。
「ふっふっふ今日こそあの二人を引き裂いて、三浦を虜にし綾川の野郎に赤っ恥と屈辱の味を教えてやる。」
 そう心に誓い、呟きながら後を付けていくのだった・・・

  三浦単一の下宿先の簡素なアパートに着くとドアを開けて上がりこむ
「なっ!?あの二人…何の遠慮もなく上がりこむような仲なのか!?」
 改めて驚くも次の瞬間には
「(ますます許さんぞ!綾川苺!!私より先に経験しているとは!……だが、そんな熱々の二人を引き裂きがいがあるってもんよ…くっくっく……)」
 前にもまして気合が入る。
 今乱入しようか、それとも合体時に乱入しようかなどと悩みつつも、とりあえず麻綾はベランダ側に回り込み二人を偵察することにしたのだった。

「ミウミウ!バズーカの練習だヨ!」
 ベリ子が単一の口内に入る。
「く、喰われやがった!!」
 その直後、加減気味だが勢いよく単一の口からベリ子が飛び出す。
「今度は吐き出しやがった!!…」
 初めて目にする光景、苺と単一にとっては当たり前日常も麻綾にとっては斬新すぎる衝撃を次々と与える。
 
  そのままベリ子は三浦の口の中に入ったり出たりと繰り返していた・・・
「あ……」
 単一とじゃれ合う時たまにある不思議な感触
「(また…この感じが…)」
 三浦の口内でフトモモに舌が絡まる時・・・それが脚の付け根に近くなる程苺は妙な気持ちになるのだった。
「(アレ?ナカナカ デテコナイナ?)」
 なかなか飛び出して来ない時があったが、その時三浦はいつも不思議に思っていた。
 口内に長く留まれば留まるほど、唾液が増していき、元の鞘に納まらない三浦の舌は居場所を求めてベリ子の脚を這い回る。
「(なんか…変…だ…ヨ)」
 いつもならここらへんで飛び出してくるのだが、今回はその原因を突き止めようとベリ子は決心した。
 したというより、決心しており実行する事にしたというのが正しい、そのための秘密道具も持参済みだ。

「ミウミウ。今からいい物をあげるから、丁寧に舐めるんだヨ!…絶対に噛んじゃダメだヨ!」
「ウン、ワカッタ」
 ベリ子は衣服のポケットから、普段は肌のケアに使うための高級蜂蜜入りのエキスを取り出す。
 食用にもできるのだが、これを薄めてエステ用に使えるのは流石は大金持ちの成せる業であった。
 その液体を取り出すとまるで取り出せば用はなしとばかりに衣服も脱ぎ始める・・・

 ぺっぺっぺっぺっ

 三浦の口から飛び出したのはベリ子ではなく、ベリ子の着ていた服であった。
「ナ、ナニ?コレハ?…コンナモノマデ…」
 吐き出された衣類に下着も混じっているのも見て、紅潮しながら戸惑う三浦。
「大丈夫だヨ!ミウミウいった通りにしてみて!」
「ウ、ウン。ワカッタ」

「(西瓜の種のように服だけ吐き出しやがった…今度こそ!本当に食われたのか?)」
 三橋麻綾は手に汗握り不可解な行動を覗き見していた。
 
  ベリ子は蜂蜜入りエキスをボディソープのように全身に塗りたくると、足のつま先から三浦の舌にすすりつけるのだった。
543名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 06:55:03 ID:aCl6dFj6
「(アマ〜イ!)」
  素直に味わう三浦
 味を覚えた舌が動き、蜜のついた塊を余すところなく丁寧に舐めあげていく
 ベリ子もエキスを少しずつ加えながら三浦の舌を徐々に足の先から、上半身に向かって誘導する。
「はぁ〜…(なんかおかしな気分だヨ)」
 食欲は増進されて唾液が供給され、三浦の舌は更に優しく激しく嘗め回す。
「ひゅぅん…ん…」
「(オイシイ、トッテモオイシイ!)」
「…最高のマッサージだよ…ミウミウ…」
「?」
 訳も解らずに三浦は美味しく舐め続ける。
「…うぅん……にゃっ!…はぁん…」
「ナニ?ナンカ…アソコガ…」
 自分の口の中から漏れてくる女性の卑猥な声に三浦単一の本能が反応しつつあった。
 ベリ子は巧みに体をくねらせて、噛み砕かれないように、飲み込まれないようにベリ子は自分の位置を調整する。

「おい…本当に喰うっちまったのか?…殺人だろ…」

  ベリ子は得体の知れない快適な触感を堪能しつつ、ドキドキしながら謎解きの最後の砦に挑む。
 大きく開脚し、その周辺や真ん中に蜂蜜エキスを大量に投下した。
 糊を広げるように自分の手で伸ばすが、大事な所に撫で回すと、なんともいえない感じにちょくちょく動きがとまる。
「!っ…とても危かった、謎を解くどころかお漏らしそうだったヨ…」
 そんな恐れを抱いた直後に三浦の舌が這いず回る 
 
 ぬるぬるぬる ぴちゃっぴちゅぺちゃ・・・

「やぁっ!!……あふぅ…」

 ぺろぺろ びちゅびちゃ ちゅうちゅぱ

「…きゃん……あ…」
 よがりながらも
 尿意だと勘違いして我慢していたものが、体内より激しく湧き出すのを感じたベリ子は思わず
「やめてっ!!!!」
 と激しく拒絶しようとしたが、三浦は自分に言われた通りにしているだけで何の罪もない。
 その上で乱暴な物言いをしたり、楽しく味わっているのを妨害したら可哀相だと思い耐える事にしたのだった。
 だが心のどこかではそんな大義名分よりもこのまま続けてほしい、もっとこの感触を味わっていたいとベリ子は望んでいた。
「??????」
 三浦は自分の股間が何故膨張しているのか、何故自分が興奮しているのかが判らない・・・
 普段は聞かないベリ子の声が自分に異変を与えているのだけはわかった。
「…ダイジョーブ?」
「大丈夫だっ…から…ん…ふぁんっ!…だからもっと続ける…ん…だヨ…」
 口内にベリ子を入れつつも無理して問いかけると続投の返事が返ってくる。
「ああぁ…(ダメ…もう耐えられないヨ)」
 三浦の舌に嘗め尽くされベリ子は思い切り愛液と快感を開放した。
 絶頂に達したわけではないが、下半身に力を入れることをやめたベリ子の器官はひくついて言葉以上に
 刺激を求めた。
「ふぅふぅ…ちょっと、ストップだヨ…はぁはぁ…」
 勢いよく飛び出してくるいつもの様子とは違ってクタクタになって崩れ落ちるように
 三浦の口から出てくるベリ子、言葉にも元気がなく呼吸が途切れ気味だった。
「??!!! 」
 衣類が飛び出したときに全裸であることは察しがついていたが、いざ全裸となると三浦も混乱に近い状態になる。
 いつもなら鼻血が間欠泉のように吹き出すのだが、今の三浦はなぜか噴出さない。

 警察に通報しよかどうか迷っていた麻綾はただ覗くことしかできなかい
「不味いからなのか?…それとも消化できなかったのか?…」
 吐き出されたと推測しているようだ・・・

544名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 07:08:23 ID:aCl6dFj6
 少しの間ぐったりと倒れこんでいたベリ子は持ち直しオロオロする三浦を見つめる
「ミウミウ…」
 柔道部で最も幼い綾川苺も高校生で生理もある。それなりに体は成長しているのだ。
 徹底的に舌で嬲られた体はベリ子表情に艶を出し、三浦単一の本能を引寄せる。
 それは今までのショック症状の鼻血ではなく、大人の男しての状態を示すものである。
「なんか変だヨ…変なのに…もっとしてほしいんだヨ」
 その言葉でベリ子の身に何が起こっていたのか理解した三浦はベリ子を舌で愛撫する事にした。
「ジャ、ジャア…」
 ベリ子は体を這い、秘所を舐められ時には震え、悶えに悶える
「ああん…あはっ…恥ずかしい………なのに…気持ちいいヨ……ミウミウ…ぅん…」
 普段は見境がつかなくなり暴走したりする三浦、興奮して鼓動が早いには違いないのだが妙に落ち着いた気分だった。
 当の本人自身がそれを自覚しつつもわからないままベリ子を可愛がる。
「ナンカボクモオカシイ…」
 豪快に時には繊細に舐めあげる三浦の大きな舌は休まずに動く

「あっ…くぅ……くぅうん…ミウミウ…変…本当に……変になっちゃうヨっ……ひゅん…」
 
 ちろちろ べろん! ぴちゃぴちゃ ぬちょみちょ・・・・

「あっ!!やぁ…あああああああああっ…ああぁぁーーーーー………」

「…ダイジョーブ?」
 あられもない格好のままくたびれていたベリ子に声をかける。
 意識を取り戻したベリ子はニッコリ微笑んで
「とっても気持ち良かったよ!ミウミウ!」
 脱力気味だがいつもの調子で返すのだった。

「ミウミウも気持ちよくしてあげるヨ!」
 下半身の膨張物にすこし苦しそな単一を見てベリ子も恩返しする事にした。
「アッナニヲ?」
「あたちからのほんのお礼だヨ!」
 戸惑う三浦をよそに、ベルトを外しチャックを開け。ズボンを下ろし、パンツも下げる。
 その動作は思い立ったら即行動のベリ子らしく、あっという間の早業だった。
「これがミウミウの……」
 標準よりはわずかに大きめだが子孫繁栄のためだろうか…頭のなりとは異なりイチモツは一般女性にも十分納まるサイズであった。
 恥ずかしそうに振舞う三浦だったが、お構いなしに触れてみる
「アッ!!」
「わっ!!驚いたな!もう…」
 びくりと元気に震える三浦の象徴にちょっとおどろきつつも、再び触れてみる。
 最初の得体の知れない感覚の正体を確かめる事を忘れ、性教育や友達との話題でしった知識を試そうとするベリ子であった。
545名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 07:43:12 ID:aCl6dFj6
 控えめながら単一の男根を撫でていたベリ子
 途中からいつもの調子が戻り、触る箇所でいろいろ反応するのが面白くなってきていた。
「ミウミウ、気持ちいい?」
「キモチイイ…」
 袋の裏を摩ったり、カリを舐めたりと大忙しだ。
「アア…ボクモヘン…」

「はっ!!な、なんなんだ?奴らは?なんだ今度はやってやがるのか!?」 
 呆然と眺めていた麻綾が我を取り戻す。もう猫を被ることすら忘れ、言葉遣いではなく顔色も地が剥き出しになっている
「…なんて言ってる場合じゃねぇな、今こそ好機!!綾川苺ぉ〜…男を寝取られる悔しさを存分に味わらせてやる!!」
 当初の目的を思い出した三橋麻綾の怨念に火がともる。

「モ、モウ…」
「ミウミウ。血管がドクドクしてはち切れそうだヨ。」
「アア…」

ガラッ
「綾川ぁ〜今までの恨みを…」
 ベランダ側のの戸が開き乱入しようとしたその時・・・

 ズッドーーーーーーーーン びちゃぁっ・・・

「ぎゃああぁぁーーーーーーーーーーーー」

「すごいヨ!今までのバズーカなんか比較にならないヨ!ミウミウも気持ちよくなっちゃったんだネッ!」
「……ウン…」
「あれ?でもさっきなんか聞こえたような…なんでガラス戸が開いてるんだろ?……まっいっか
   ミウミウスーパーバズーカの誕生だよ!!…でもこの技は二人だけの時しか使えないけど……」

「じゃあ、今日はあたちの家でご馳走するよ!爺に部屋も用意してもらうから泊まっていきなヨ!!」
 こうして二人は綾川家へと向かうのだった。
 
 夢精ひとつしたことのない上に溜まりに溜まった三浦単一の精液は爆発したのだが、
 初射精を無事済ませた三浦はこれ以後は普通に射精するようになる
 新必殺技だと思っていたベリ子は少し残念だが…
 二人は初体験こそまだだったもののマイペースで親交を深めていくのだった・・・

「ん?ここは…くせぇーーーなんじゃこりゃぁ〜」
 強烈な水圧砲?でぶっ飛ばされ木に引っかかっていた三橋麻綾が目を覚ました。
 日も落ちかけて辺りも薄暗い。
「んだよ、汚ねぇな!くせぇ上に服がパリパリしてやがる…」
 三浦の精液が乾き最悪の状態だ
「これもすべて綾川苺!奴のせいだ!!今日のところはこのくらいで勘弁してやる。
            だが、いつか必ず奴に敗北をもたらしてやる!!覚えてやがれ!!」
 誰も聞いていない捨て台詞を吐くと、麻綾はイカ臭いまま引き返すのだった。
 彼女が勝利する日は来るのだろうか・・・

 
 おしまい
 
546名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 21:47:34 ID:HIxc8ZMM
乙。
三橋麻綾はやっぱりそういう役どころなのねw
547名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 20:32:12 ID:lz2xoIdQ
ヤバイ・・こんな素晴らしいスレがあったとは・・・!!!!
このスレ見たらいでじゅうが(エロいけど)まだ続いてるみたいでなんかすんげーうれしいです(´・ω・。`)
職人サンほんとに乙です!これからも勝手ながらSS期待してます(*‘ω‘ *)
548名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 22:11:49 ID:q74fKQo5
 とある家のバスルームより邪悪な念が解き放たれている・・・  

「綾川苺ぉ〜」
 精液まみれになった三橋麻綾は風呂からにつかり精液をおとしつつも復讐を諦めていなかった。
「必ず三浦を奪ってやる。学園のロリータアイドルはこのオレ一人で十分なんだよ!
  こうなったら策を練らずに正面突破あるのみ、アイドルの座も三浦も全て失うがいい…はっはっは…」
 タオルを巻き自分の部屋へ戻ると、タオルを外し鏡の前で全裸でエロ可愛いポーズをとり、
 今一度自分のチャームポイントを確認し揺らぎなき自身を固める。
「やっぱり私っていい女………ただ胸だけはもう少し欲しい…」
 表裏の激しい麻綾も落ち着くと、素でも言葉遣いが少し穏やかになる。
「あんな奴なんかよりよっぽど私の方が魅力的なのに…あんな奴より……」
 そのままベッドに寝転ぶ麻綾は復讐もさることながら、あのシーンが脳裏からはなれない。
 三浦単一の綾川苺いけないシーンを見たことで動揺していたのだ。
 股を広き舐めまわされて悶える宿敵綾川苺・・・普段からは見られない顔
「そう…あんな奴なんかより……」
 綾川苺の喘ぐ姿に、敗者が悔しがる姿が重なりざまあみろと思う反面、麻綾どこか羨ましかった。
「苦しそうだったが、そんなに気持ちいいのか?あれは?」
 ためしに自分の秘所をなぞってみる
「うん!…」
 微々に走る感覚にうろたえる麻綾
「こ、これは…?」
 男とするどころか単に男を弄ぶ事しか考えてなかった麻綾はそっちの方向に疎いわけではなかったが、
 必然的にガードが高くなるため踏み台として付き合った経験は豊富でも、性交経験はなかった。
「ああ、……あふぅ…ん…」
 もともと欲の赴くがままに生きている麻綾はこの感覚から逃げられず、快感を求めていく・・・
「……綾川なんかより…はぁんっ!…こんなに魅力的だし……あぅっ!…」
 自分自身の淫らな欲求が止まらない
「…綾川ぁ〜…お前なんかに…お前なんかに……ああ…」
 対抗心でごまかしながら麻綾はイッったのだった・・・
549名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 22:50:34 ID:q74fKQo5
     翌日
  部活動終了の時間が訪れて柔道部員たちも帰路につく
「桃ちゃん、じゃあネ! ミウミウ帰るヨ!」
「ベリ子、またね〜」
 幼女と野獣、そう形容するしかない二人は麻綾に尾行されているしらず三浦の家(一人暮らしのアパート)へと向かう。
麻綾は前と同じくベランダ側へ回り込み様子を伺うのだった・・・
「ミウミウ、お休み!」
「(お休みだとぉ〜いきなりやることやりやがる)」
 ベリ子は軽く昼寝するという意味でいったのだが、麻綾はそれを
 お休み→寝る→SEXと自分脳内で変換したのだった。
 それを裏付けるかのようにベリこは三浦が仰向けに寝転んだところを重なるよう乗ったのだから
 益々誤解を確信と勘違いしてしまう。
「…っと正面突破だったな 正々堂々寝取ってやるぜ!」
 昨日の考えた手段を実行する
  ガラガラ
 ベランダの戸が開き、三橋麻綾が名乗りを挙げる
「綾川ぉ!!この三橋麻綾を忘れたとはいわせねぇ!!」
 寝取るといっても麻綾は三浦なんかと寝る気は毛頭なく、ただ三浦を他の男のように自分の虜にして奪って
 綾川苺に屈辱を味わらせたいだけなのだ。
「なっ何?」
「どきやがれ!」
 ドンッ!!
「ニャアー!!」
 驚き慌てふためくベリ子をニヤけて見下しながら三浦の上から突き飛ばす
 麻綾は三浦の股間をさする
 完全に眠りに入ったわけではないがうとうとと意識朦朧としている三浦はほとんどうごかない
 が、股間は正直でムクムクと大きくなる
「アア?キモチイイ…」
 夢か現か判断のつかない中で三浦のモノだけは麻綾の手によって膨張させられる。
「わからないからとにかく頑張ってやってみてるけど…気持ちいい?麻綾、三浦君に気持ちよくなってほしいの!」
 別の顔でベリ子の方を向く麻綾
「おめぇはそこで黙って彼氏を奪われるのを見てな!ひゃはは…」
「……」
 ムッとしつつもベリ子は、なぞの女生徒がかつて三浦の唇を奪った憎っき敵であることを思い出した
 ベッチーン!!
「ぎゃあ!!」
「ミウミウに手を出すと許さないヨ!!」
 Y字型にゴムが張られたパチンコから発射されたゴム弾が、麻綾に直撃する!思ったより痛い!
 しかし怒ったベリ子は手を休まず懐にしまってあった弾を補充し休まずに打ち続ける・・・
 ベシッ!バシッ!ビシッ!
「痛ぇ!やめろ!」
 一旦背を向け身を竦める麻綾だったが、止まない攻撃に流石に頭にきたのか
「てめぇ!いい加減に……」
 バッチーン!!!
 振り向いたところに、ゴルゴ13並に見事額にクリーンヒットし麻綾は意識を失ったのだった。
550名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:37:28 ID:q74fKQo5
 目を覚ました麻綾は全裸にされて縛られ寝かされてていた
「気がついたようだネ!」
「てめえっ綾川ぁ!何しやがる放しやがれ!!」
「仕返しだヨ」
 一言そういうとベリ子は昨日自分に使用した高級蜂蜜入りのエキスを取り出した。
「なっ!?なっ!?」
 ベリ子は黙ってシャンプーのように掌に一定量をためて少しこねて麻綾の体に塗りはじめた
「!?やめろ!なんだそれは?やめやがれ!」
「ウフフフフフ…内緒だヨ…」
 ベリ子の瞳が怪しく光る
「く…うぅ…」
 隙なく完全に縛られているため抵抗らしい抵抗もできず、ネットリと全身エキスが塗りたくられる
 一通り全身に塗り終えたかのように思えたが不思議にやめる様子がない
「ココかな?」
「あっ!?」
「それともココ?」
「やっ!…やめろ」
 全身に塗られつつベリ子は麻綾の微妙なポイントを手を返し往復して触る
「ココだネ!」
「ああんっ」
 ベリ子の指が麻綾の乳首を摘む
「やめ…ろ…」
「あれ!?なんだが硬くなってきたヨ」
 意地悪にとぼけつつもベリ子の指は麻綾の乳首をこねくり回す
「……」
「どうしたの?元気がなくなったヨ?」
「(…濡れてる……)」
 ベリ子の愛撫にやたらと反応するので不思議と思っていたが、何故か異常に股間が熱い
「…てめぇ……記憶のない間に…何か盛ったな…」
「うん!アリエヘンクライヨクカンジールってやつを飲んでもらったヨ!」
「何!?…それはまさか…?」
「強烈な媚薬だヨ!」
 再度キュッと麻綾の両乳首を摘むベリ子
「あんっ!!…この…あっ!野郎ぅ〜」
「ココもやって欲しいんだヨネ!!」
「コラ!!話を聞…やっ!!…はぁぁん…」
 ベリ子の手が大事なところに滑り込む
「ここもしっかり塗らなくっちゃ!……あれ?…まだ塗っていなのにネチョネチョしてるヨ!」
「!!………(カァ〜)」
 麻綾は感じて塗らしてしまった自分に恥辱で紅潮するしかなかった
「ダイジョーブ!ちゃんと塗りなおしてあげるヨ!」
 ベリ子はエキスを股にまんべんなく塗る
「やめ…て……だ…め…あん…」
「可愛いお豆さんだネ!ココにも…」
「ひぅっ!!やぁ…ああん…」
 強気だった麻綾も涙目になってしまっている
「まだまだこれからが本番ダヨ!」
・・・・・・
 ベリ子の愛撫と言葉攻めで軽くイカされてしまった麻綾
「……ふぅ…」
 くたびれたように息がとぎれて放心している
 ベリ子がただそんな麻綾を見つめていたが、頃合を見計らって声をかける
「……」
「こんだけほぐせば十分だネ!じゃあ、前戯は終わりだヨ!!」
「(えっ!?前戯?)」
551名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 00:19:00 ID:VgBJp2eX
  もう既にエキスは全身に塗られているのだが、今度は手にとらず容器から麻綾の体に直に垂らしていく
 そう・・・まるでケーキの盛り付けでもするように・・・
「なにを……」
 もう麻綾には強気で抵抗する気力もない
「これでよしと…」
 麻綾をすっかり眠っている三浦の口の上に乗せると、ベリ子は三浦の鼻を摘んだ
「やめろ…それだけは…お願いだから…」
 鼻腔を塞がれ息のできない三浦は酸素吸入のために大口を開け、呼吸をする、その影響で麻綾は三浦の口内へすっぽり落下してしまった。
「ミウミウ!おやつだヨ」
 ベリ子はそう言うと鼻から手を離した。
・・・・・・
「’何だ?ここは、あいつの口の中か?)」
 綾川は自分を三浦の餌にすると思い恐怖していたのだが、そうではないようだ。
 ホッとしたのも束の間
 三浦の舌が麻綾に襲い掛かる
 ニュルニュル べろり
「なっ!!やめろ!!」
 ニュルニュル
「ああん」
 縛られているため体を捩る位の些細なガードしかできない、もっともそれは何の効果も発揮しないが・・・
 まして全裸なのだ。
 舌が遠慮なく体中をなめまくる
「…気持ちいい……わけない……」
 先ほどの官能の炎が再び点火されていく、思わずそれを肯定した自分を打ち消すように必死に否定する。
 ペロペロ ぴちゃぬちゃ
 ビクッ…ピクン
「…感じちゃう…こと…なんかない…絶対に…ん…やぁんっ…感じてなんかない…」
 それを知ってか知らずか三浦の舌は狙ったように性感帯を刺激する
「ああ…ひゃぁああん……」
 三浦の舌は止まることなく続ける
 常人の期間とは異なり、股全体、体全体を一気になめあげる感触はこの世にないような例えがたい
 快感を麻綾に生み出し育てていく。
 体をよじるのももはやささやかな抵抗ではなく、悶えている反応そのものになっている
「…あ…あうぅ…いいっ……気持ちいい……気持ちいいよぉ……」
 麻綾は遂に堕ちた
「あぁ〜…ああんっふぅん、はっ…来ちゃう、来ちゃう!……ダメ!…ふああああああぁぁぁ〜……」
 
・・・・・・・・・・・・・
「きょ、今日はこのぐらいで勘弁してやる…」
「ミウミウは絶対に渡さないヨ!」
 吐き出され目を覚ました麻綾はそそくさと着替え捨て台詞を残し引き上げて行った。
「やったネ!!ミウミウ!あたちたちコンビネーションで撃退成功だヨ!!」

  その夜
 麻綾は心身共に屈服してしまった自分が腹立たしくて仕方がなかった
「クソッタレ!……でも……よかった…なっ、何いてんだ!オレは……でも本当に気持ちよ…」
 思い出してムラムラしてくる。
「ああん…」
 ついオナニーをしてしまう麻綾だった。
「…うん(綾川…必ず……それに…三浦……もう一度…)…ああ…」

   それまでは綾川苺を悔しがらせるために三浦を奪う目的だったが、それよりも三浦そのものに目興味が沸く麻綾であった。

  
        おわり
 
552名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:49:13 ID:YpzCEerX
保守
553名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:28:47 ID:xlZr5dEN
誰か新作書いて
554名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 22:09:52 ID:OWpGrW8n
偏差値40台の俺からもおねがい(゚д゚)しますお
555名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 23:46:56 ID:NJTAyiI3
保守だヨ!
556名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 22:02:37 ID:E7sCg2mj
age
557名無しさん@ピンキー
保守