1 :
名無しさん@ピンキー:
まったりいきましょう
2 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 12:57:39 ID:k7f1yEFd
■濱中アイ
中学生の家庭教師のバイトをする女子大生
男性と付き合ったことのないオクテで、
大学の先輩に吹き込まれて破綻気味・・だったが
最近はただただ、やさしい先生ハマナカ。
ちなみに大食漢
■小久保マサヒコ
濱中の受け持つ生徒(中二) 現代っ子的な流されやすい性格で
周囲に現れたボケキャラ陣に翻弄されていたが
最近はつっこみ役も増えたので落ち着いている
ちなみにED疑惑アリ
■中村リョーコ
濱中の一つ上の先輩で同じく家庭教師
いろいろと経験豊富らしく 実質的に全ての下ネタの元凶である
ちなみにヘビースモーカー
■天野ミサキ
マサヒコの幼なじみで同級生 一年時のクラス委員長
密かにマサヒコのことを思っているらしいが打ち明けられずにいる
初期は濱中を危険人物視していたが最近は仲良くやっている
ちなみに家庭科が苦手だが他の成績は優良
■的山リンコ
中村担当の教え子でマサヒコたちのクラスメイト めがねっコ
重度の天然ボケで中村受け売りの下ネタをとばすが
意味はわかっていない様子
ちなみに初経を迎えたのは中一の冬
■若田部アヤナ
二年からのマサヒコたちのクラスメイトで現クラス委員長
学年トップレベルの成績優秀者で
同じく成績優秀者のミサキのことをライバル視している
ちなみに家は金持ちだがお嬢様キャラじゃない?
5 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 19:37:25 ID:i+jecFpT
とりあえず上げてみたり
6 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 20:40:01 ID:7mA4+Zaf
期待上げ
7 :
名無しさん@ピンキー:04/09/20 22:16:10 ID:Hw4C3HGn
age
8 :
名無しさん@ピンキー:04/09/21 02:23:11 ID:8oWww5w6
きたい
9 :
名無しさん@ピンキー:04/09/21 11:45:31 ID:TqRctchP
age
10 :
名無しさん@ピンキー:04/09/21 13:15:57 ID:YoOyFsAg
やはりマサヒコ×ミサキタンをキボンヌ
じっさいにヤッちまった時点で、それはあの漫画の
アイデンティティーの崩壊を意味すると思うんだが・・・。
やはり0721か?
∧_∧
( ;´∀`) 果たして、ちんこ勃つのだろうか
ミサキは危機感が無いので、マサヒコはアイに奪われる。
>>11 エロネタだが、実際のセクース展開とは相容れないような雰囲気だしなぁ……。
というか、作品中ほぼ唯一の男性であるマサヒコが、
EDと揶揄されるほどの反応薄なのが致命的な気がする(:´Д`)
リンコ & ミサキ =百合
アヤナ & 中村 =中村次第で百合へ
濱中 & マサヒコ =濱中がショタに目覚める
17 :
名無しさん@ピンキー:04/09/22 09:11:48 ID:al8Qlgoh
(・∀・)ニヤニヤ
「ほら、ミサキちゃん。そう、そうやって足を広げて‥‥そうだよ、えらいね。染みがよーく見えてるよ。その向こう側もうっすら」
「いやぁ‥‥見ないでぇ」
そこで
マサヒコ「ただのしみ抜きで紛らわしい会話をせんでください。」
中村「えー。」
とこないと濱中アイにならんと思う。
つくづくエロりにくいまんがだ。
作者のミサキへの愛が感じられないこの頃
21 :
名無しさん@ピンキー:04/09/22 20:49:35 ID:gokp4p6G
(´・д・`)エロパロマダー?
原作未見なんでアレだが、中村&濱中の目はない?
23 :
名無しさん@ピンキー:04/09/23 12:09:22 ID:a3mm1j1c
あげ
乳首がデカイ(乳輪はちっちゃい)ミサキは萌える
…もうダメポ…
メップル発見
(う、うぅん‥‥もう朝?)
伸びをしながら、ぼんやりとした頭の中で呟いてみる。
(‥‥ここ何処‥だっけ?)
見慣れぬ部屋の天井――
そう。そうだった。マサちゃんと温泉にきてたんだ。
(代官プレイを、もう1度したいって・・・・)
28 :
名無しさん@ピンキー:04/09/24 18:32:01 ID:76ixkVe3
期待あげ
(二人っきり・・・・・‥‥でも、嬉しい・・・・・)
ミサキを夏休みの間、ほったらかしだったお詫びにと、マサヒコが混浴温泉旅行に誘ってくれたのだ。
代官プレイに期待してます。がんばってください。
即死回避になればと私も即興で出だしだけ書いてみました。
“ガチャッ”
ノックもなしにいきなりマサヒコの部屋のドアが開けられる。
「オ〜〜ス、マサヒコ て、あれリンコは?」
勝手知ったる人の部屋、中村は慣れた感じでバッグを肩から降ろすと、マサヒコにまず入ってすぐ思った疑問をぶつけてきた。
「はぁ なんだか家の事情で早退してましたから、今日は来ないんじゃないですか?」
「あれまぁ アイも補習で今日は来れないよ」
そうすると、今日マサヒコは中村に教わることになるんだろうか?
いつの間にかこの部屋で合同勉強会が当たり前になっていたが、中村はあくまでリンコの家庭教師、マサヒコに教える義務はない。
「ふぅ〜〜ん まぁ、たまには相手を変えるのも悪くないわね」
ただ、中村はこれで以外に義理堅い。
「それにスワップみた……」
「さぁ 授業始めましょう 中村先生」
これさえなければ、非常に大人な女性だと思う。
「ちぇッ マサ切り替えすの早ぇよ ちゃんと最後までイカせてくんなきゃ」
「ハイハイ わかりましたから、始めましょ」
「ノリ悪りぃ〜〜」
言葉だけ聞いてれば、中村はブ〜たれてるように思える。でもマサヒコはそのとき参考書しか見てなかった。
だから気づかない。その目が笑ってるのに……。
(さてと・・・せっかく温泉来たんだし、マサちゃんが寝てるうちにお風呂入ってこようかな)
。.. .* ☆ +★。. + .* ☆+★....*★..°
☆。:.+::.. ☆:.°+ .. :
1人で入浴してると、誰かが入ってきた。 しかし、湯煙で顔は良く見えなかった。
゛混浴温泉゛だった事を思いだし不安になったミサキは、「 誰 ?」と問いかけてみた。
>>31の続き
“カリカリ……カリ……カリ……”
中村の授業は予想外にごくごく普通だった。初めのうちは……
「あの……先生」
「だから、この文法はコッチに掛かってんだよ」
中村は身体をグッと乗り出して、参考書の上に指先を滑らせる。
「いや、そうじゃなくて」
「まぁ日本のテキスト英語なんて攻略法がわかりゃどうって事ないから」
二人の距離はいま、限りなくゼロに近い。
最初は自然な距離で座っていたのだが、いつの間にか二人は寄り添うような形になって肩をくっつけあっていた。
「せん……中村先生」
「ん? なんだね」
中村はマサヒコを覗き込むように顔を近づけてくる。
「あ……」
甘い匂いがする吐息が唇に掛かって、童貞少年をドキリとさせた。
それに香水だろうか?
ブランドまで中学生のマサヒコにはわからないが、微かな体臭と混じり合って普段は感じない大人の女性を意識してしまう。
それこそ、ほぼ毎日顔を合わせる相手だが、マサヒコは急に気恥ずかしくなって目を逸らした。
「マサ……」
頬にそっと、細くて長いキレイな指が添えられる。
「人と話しをするときは……目を見ろって教わらなかった」
たしかに人と話すとき、特に目上に対して失礼ではあるが、なんだかさっきよりも吐息が近い。
「マサ……」
かすれたような声で名を呼ばれるだけで、思春期の心臓が早鐘を打つ。
「マ・サ・ヒ・コ」
もう三度目だ。仕方なくマサヒコが目を向けると、うっすらとリップを塗った唇が迫っていた。
「んンッ!!」
突然、唇を奪われたマサヒコは、驚きのあまり目をいっぱいに見開いたままどうすることもできない。
その初々しい反応に目の端でニッと笑うと、中村は白い歯並びを押し割ってマサヒコの口内に舌を挿し入れる。
「んむッ……ふぅ……んンッ……んぅ……」
捕食者の前の小動物のように縮こまっているマサヒコの舌を、中村の舌は貪欲に絡め取り吸い上げた。
中村は左手でマサヒコの肩を抱き寄せると、上から覆いかぶさるように、さらに強く深く唇を押しつける。
完全に押し倒す体勢になると、ようやく中村は唇を離した。
二人の間を銀色の糸が繋ぎ、プツリッと切れる。
「ねぇ……マサ」
肩口から零れる長い黒髪が、頬にサラサラと当たってくすぐったい。
「今日の授業は下にお母さんもいないみたいだし、特別科目にしようと思うんだけど……どうかな……」
股間の辺りをずっしりと、いやムッチリとした柔らかく心地よい感触が圧迫する。
ユルユルッと、その気持ちいいものは前後に揺れていた。
「い、いいと思います」
とりあえずここまで。即死回避はどのくらいなんですかね。
35 :
名無しさん@ピンキー:04/09/25 18:42:13 ID:ncOOnTKn
. _ ∧∧ ( (
┌─┴┴─(つ,,゚д゚) )ノ
│ 保 守 |ヽ つ━
└─┬┬─┘( ノ〜
││ `(ノ)
作品が出てきて、
∧_∧
( ・∀・)イイヨイイヨー
oノ∧つ⊂)
( ・∀・) 続きマダー?
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) ハラハラドキドキ
oノ∧つ⊂)
( ( -∀-) オネガイダカラノッカラナイデ……。
∪( ∪ ∪
と__)__)
「えっ・・・私の事 ? エーコよ」
ショートカットの活発そうな女の子が答えた。
同じ年頃の女の子で、ホッとしたミサキも
「私はミサキって言うの よろしくね !!」
ミサキとエーコは他愛も無い話をしながら打ち解けていった。
>>34の続き
「よろしい、んじゃ授業を始めようか」
馬乗りになっていた中村は上体を起こすと、キスだけでハァハァと息を弾ませているマサヒコの手を取り自分の胸へと宛がう。
“にゅむん……”
「あ!?」
ED疑惑があるマサヒコだって思春期真っ只中だ。オッパイの柔らかさってどんなだろう?と考えたことだって無論ある。
(こんな感じなんだなぁ……なんか……コレ……スゴい……)
なにがどうスゴいのかはマサヒコ本人にもよくわからないが、大げさではなく憧れの感触に感動していた。
「マサヒコ……もっと強く触ってみ」
中村は乳房に添えられたまま、ピクリッともしないビギナー丸出しのマサヒコの手に自分の手を重ねると、軽く円を描くようにしながら
さらに強くふくらみに押し付ける。
“ぐにゅうッ……”
下から見上げている所為もあるが、いつもより大きく見える乳房がマサヒコの手のひらであっさりとつぶれた。
「ねぇマサヒコ、私のオッパイ……どんな感じ……」
「ど、どんなって」
毎度おなじみの、中学生をからかっているエロトークだということはわかっているのだが、『ハイハイ』と流せるような状況じゃない。
マサヒコが答えに窮していると、
「ふむ? 服の上からじゃよくわからないか」
どう考えても故意にセリフを曲解すると、中村は腕をクロスさせてTシャツを豪快に脱いだ。
「このブラ似合ってる? けっこう高いのよ」
シャツを頭から抜いたときに乱れた髪を直しながら、中村は黒いブラジャーに包まれた胸を誇らしげにマサヒコに晒す。
プロポーションには自信があるのか、思春期のガッツいた視線にも臆するところはない。
「あの、その……」
マサヒコの喉はカラカラに渇いていた。
ここで場慣れした男であれば気の利いたセリフの一つも出てくるのかもしれないが、マサヒコにそれを求めるのは無茶である。
もっとも、中村がマサヒコに期待してるのはそんなセリフではなく、いかにも初心な童貞君の反応だ。
ドギマギとした表情を見せられる度に、中村の背筋をゾクッとしたものが走ったりして、ここまでのマサヒコは文句なく合格点である。
(いやぁ、まいったねこれは……以外に私はショタコンだったのね)
心中密かに鼻息を荒くする中村は背中に手を廻すと、慣れた手つきでブラのホックを外した。
カチッという音が静かな部屋の中、やたらと大きく聞こえる。
ゆっくりと焦らすように、中村は熱いくらいの視線を意識しながらブラを脱ぐと、マサヒコの顔の両脇に手をついてお願いした。
「ねぇマサヒコ……触って…………私のオッパイ」
真下に組み敷いた相手に上目づかいをするという器用なことをしながら、中村はじっとマサヒコがアクションを起こすのを待つ。
誘ったのは自分だが、ここからはマサヒコに自分で決めてほしかった。
中村は最後までイクきバリバリだが、ムリヤリの逆レイプみたいなのはしたくない。拒否するのであれば大人しく引き下がるつもりだ。
いまならまだそれが出来る。
(でもまぁ……オナニー覚えたてのサカッテル時期にこんな美人のお姉さまが誘ってるんだし……断れるわきゃないけどね)
真剣な、それも涙を潤ませるオマケつきでマサヒコを見つめながら、中村はずいぶんと勝手なことを考えていた。
即死回避の為にチマチマと連投しましたが、書いてらっしゃる方、割り込みみたいな形になってたら申し訳ありませんでした。
(・∀・)イイヨイイヨー
って、ココをチェックしてる人、どれくらいいるんだ?
とりあえず一人目
ノシ
二人目
ノシ
三トス
ノシ
四人目と・・・
ノシ
( ´ー`)
( )
∪∪
5人目です
本スレの消費が進んでる割にゃココは少ないのな……。
書き職人はがんがってくだされ。
/| / | / | /ヽ `、\
/ート|ー' | / -ト/、 \、. `、、、
/ / / \`、 i `
| 、 |
ーーー ー、 | \|
`ヽ |
|
何事も無かったかのように次の卑猥へ i
__,--⌒> |
∠--' ̄ ,-'´
_,-'r、
_,,-------` '))|\
/ /// |\
>-、 /// | \
_,,-'´ \ /// |
遅レスだけど自分もチェックしてる
ノシ
けっこう人数いるね。どのくらいで多いのかの平均がわかんないけど
ノシ
ノシ
ノシ
ノシ 10
53 :
名無しさん@ピンキー:04/09/27 21:27:05 ID:nElj6Nlc
ノシ
ノシ
ノシ
ノシ
ノシ
>>39の続き
そして、いくらもしないうちにその読みは的中する。
しばらくは時が止まったように身じろぎしなかった二人だが、中村の目の端ではそろそろとマサヒコの手がリハビリ患者のように
握って開いてをくり返していた。
それは如実に少年の迷いを表している。もっとも……
(よっしゃいただき!!)
思春期の天秤がどっちに振れるかなどは、自称隣のキレイなお姉さまにはわかりきっていた。
まだまだ通院が必要なぷるぷると震える手が、魅惑のふくらみへと伸ばされる。
“ふにゅんッ……”
「……あッ」
パンチドランカーさながらな加減の出来ない童貞の指先が、ずっしりと重くて柔らかな乳房にめり込む。
マサヒコは『しまった』と顔をしかめたが、意に反して中村の唇からは色っぽい鼻に掛かった声が漏れる。
「もっと……もっと強くていいから……」
「は、はひ」
コミカルな裏声で返事をしながら、マサヒコは憑かれたように指先を動かし続けた。
「そう……んッ……いい………あんッ……感じ……」
中村の言葉に偽りはなく、すぐにムックリと身を起こした乳首が下から手のひらを突き上げてくる。
見ると触れてもいないほうの乳首もふるふると震えながら起立していた。そのままマサヒコの口元へとスゥッと寄せられる。
頭の中がくらりっとなると、花の匂いに誘われる蝶のように、マサヒコは赤ん坊以来十数年ぶりに乳首を口に含んだ。
“ちゅむ…”
「あんッ!」
中村の唇からは艶かしくも歓迎するような声が漏れる。
その反応に勇気づけられたのか、マサヒコは舌先でくすぐったり歯を立ててみたりと、愛撫と呼ぶにはまだ稚拙ながらも積極的に
舌と指先を蠢かせた。
「んぅッ……そ……そう…んぁッ……くぅッ……あ………ウマい…よ……ンんッ……」
(これは……マサヒコ……ほんとにスジがいいぞ……掘り出しもんだわ、いやぁ将来が楽しみだね)
中村としては童貞少年を傷つけないように、ある程度の『気持ちがってる演技もしなくては』と思っていたが必要はなさそうである。
ここまでのスーパールーキーぶりならば、デビュー戦でも手加減はいらないだろう。
マサヒコにバレないように、こっそりモジモジとお尻を振ってしまう火照った身体でそう結論付けると、中村はパッと身体を起こした。
“ちゅぽん……”
音が鳴るくらい強く吸っていたマサヒコは、離れていく乳首に未練がましく舌を伸ばす。
残念ながらマサヒコの舌の長さは人類平均なので当然届かず、自分の唾で濡れた乳首を物欲しそうに見つめていた。
「ぼく、まだオッパイ欲しいでちゅか?」
からかうように〔実際からかってるのだが〕中村が声を掛けると、ハッとなったマサヒコは口を尖らせながら慌ててそっぽを向く。
その顔は耳まで真っ赤である。
「あっはは ごめんごめん」
「………………………」
マサヒコはむっつりと口を閉ざしたまま、中村の方を見ようともしない。ヘソを曲げてしまったようだ。
ただ中村にはマサヒコの考えていることが手に取るようにわかる。
まぁ、まだ手に取ってはいないのだが、お尻の下に敷いているマサヒコの勃起が、ドクンドクンッと可愛くなるくらい素直に
そして力強く欲望を訴えてくる。
「機嫌直してよ、お詫びに、いいことしてあげるから」
そう言って中村は立ち上がると、手をマサヒコに差し出す。
現金なもので、マサヒコは『いいことしてあげる』の言葉にあっさりと手を握って立ち上がった。
「そこに座って」
中村が目で指し示すのは机の上だ。
「なんで?」
「なんでも、いい子にしないとヤメるよ」
(あれ? 俺、押し倒されたんじゃなかったっけ?)
マサヒコの頭の上にはクエスチョンマークが浮かんだが、たしかにこんなところでヤメられては、抑えの利かない思春期の身体の
構造上大いに困る。
釈然とはしないが、大人しく机の上に座った。
「もっと男らしく、ガバ〜〜ッと足開きなさいよ」
ゼスチャー付きで説明する中村を見ながら、なんとなくマサヒコにも『お詫び』の正体がわかってきた。
(やっぱ……アレ……かな)
マサヒコの開いた足の間に身体を入れると、中村はペロッと唇を舌で舐めてズボンのチャックに手を掛ける。
“ジ〜〜〜ッィ”
ぽっかりと開いた穴からは、ヤリたい盛りの元気な勃起がパンツから飛び出さんばかりにこんもりと膨らんで顔を覗かせていた。
「こんなんじゃ苦しいでしょ」
マサヒコのように指先が震えることはないが、柔らかく包むように取り出した勃起を見つめる中村の目は爛々と輝いており、
熱い吐息が吹きかかるほど顔を寄せている。
「えらいえらい、ちゃんとムケてるね」
(それに……ちょっとだけするオシッコの臭い……変態っぽいけど嫌いじゃないんだよね)
ただこの残尿臭というものは、誰のものでもいいというわけじゃないから不思議だ。
同じ香水でもイヤなヤツが使っていれば、それはイヤな臭いになるのである。マサヒコの匂いは……嫌いじゃない。
「てか、むしろ好きかな」
「うッ!」
マサヒコが身をよじる。ただでさえ敏感な器官のうえに、マサヒコのはこの姿になってからまだ日が浅いのだ。
中村がしゃべるだけでも息が掛かって、少しピリッとした痛みが走る。
「おっと、ごめんごめん」
“はむッ”
口を大きく開けると、中村は勃起をいきなり根元まで丸呑みにした。
「あぅッ!」
女の子みたいな声を上げて、マサヒコが身体を仰け反らせる。
“ぬむむむッ”
今度はゆっくりと頭を引いて亀頭ぎりぎりまで後退すると、また勃起に唇を滑らせて喉の奥まで呑み込んでいく。
それを中村は二、三度くり返して口内に馴染ませると、先っちょの鈴口に舌を挿し込んでくすぐったり、シャフトの裏を根元から
先端まで舐め上げたり、小さな円を描くようにこねまわしたりと、多彩な技の冴えをみせて亀頭をなめしゃぶる。
そのしつこいぐらい丁寧で技巧を凝らした亀頭愛撫に、マサヒコが耐えられる訳がなかった。
「ちょ、せ、先生、俺もうダメ……んぅッ……で、出そう」
マサヒコは童貞にしてはよくもってるほうだろう。
しかし、中村はマサヒコのギブアップ宣言を聞いて眼鏡のレンズをを光らせると、再び喉の奥まで呑み込んで頭の振りを速くした。
「ほ、ほんと、出ちゃうって……ああッ」
中村を引き剥がそうと、マサヒコは黒髪を振り乱してる頭を掴んだがどこか力がない。
建前は『口の中を汚してしまう』などと繕おうとするが、本音では『思いっきりぶちまけたい』という隠れた願望があるからだろう。
「あッ す、すいませんッ!!」
亀頭が口内でぶわっと一回りも大きく膨らみ、爆ぜた。
“びゅくん・びゅ・びゅるる……”
暴発した蒼い精を、中村は慌てず騒がずにいったん舌で受け止める。
“ぶちゅ・びゅる・びゅッ……”
よっぽどタマッていたのか、マサヒコの射精は中々終わらない。
(それにスゴく濃い)
この後はなにを食べても青臭くなりそうだ。そうは思いながらも、中村は躊躇うことなくマサヒコの精液を飲み下していく。
勃起をひくつかせながら、マサヒコはぼ〜〜っと中村の白い喉がコクンコクンッと嚥下するのを見ていた。
“じゅちゅるる……”
「はぁうぁッ!!」
口の端から零れそうになる精液を中村がすすり上げるたびに、口内がきゅぅッと収縮して亀頭が強く圧迫される。
最後の一滴まで口の中に収めると、ガクガクと腰を震わせているマサヒコの勃起からようやく唇を離した。
“チョイチョイ”
顔を伏せた中村が手招きする。『なんだろう』と普段よりもかなり警戒心の無くなっているマサヒコが顔を近づけると、
「んンッ!?」
また、いきなり唇を重ねられた。だが今度侵入してきたのは舌ではなく、
「うぅ!? うぇええ!!」
マサヒコは中村を突き飛ばすと、口元を抑えながらすごい勢いで部屋を出ていった。
「まったく男ってヤツは……女には飲ませたがるくせに自分はイヤなんだから」
部屋に一人取り残された中村は、男の身勝手さを糾弾しながらふっと窓を見る。今更だがカーテンも引いてなかったことに気づいた。
「これはいくら私でもオープンすぎたかな」
カーテンを閉めに、上半身裸のままで窓に近づくが、
「!?」
素早く身を伏せる。知り合いがいた。急いで服を身に着ける
階段を下りると、洗面所辺りから水の流れる音が聞こえるが、マサヒコに事情を説明している余裕はない。
「二時間目はバレない浮気の誤魔化し方実践編よ、がんばってねマサヒコ」
聞こえてないのはわかっているが、一応マサヒコにそう言うと、浮気相手の家庭教師は本妻が来る前に脱兎の如く小久保家を後にした。
ついでにこの問題の難易度はかなり高い。マサヒコの部屋には、黒いブラが残されたままだった。
終わり
ノシ
GJ!!
中村の特別授業キタ−。・:*:・°',。・:*:・°'(*´∀`*)。・:*:・°',。・:*:・°−'!!
65 :
名無しさん@ピンキー:04/09/29 13:04:51 ID:r4N6GxFD
GJ!!!!!
コメントくださった方、ありがとうございます。
「お――い 委員長、花持ってきたぞ」
「ああ ありがとう 綺麗、百合の花ね」
「へー そうなんだ」
「緑化委員でしょ それくらい覚えときなさい」
こんなどこかでしたような会話をしてマサヒコは教卓の上に花を置くと、近くにあったイスを引いて腰を下ろす。
ポンポンッと黒板消しを窓際で叩いていたアヤナが振り向いた。
「あら? もしかして小久保くん、今日ヒマ?」
「……うん、よくわかんないけど、急にヒマになった」」
本当なら今日は家庭教師の日のはずなのだが、大人の都ご……もとい事情により急遽オフになっている。
どんな事情かを問いただそうかとも思ったのだが、ガンを飛ばされたのでマサヒコは怖くて聞けなかった。
「なら、今日ちょっと付き合ってもらえる」
「ああ、べつにいいけど」
普通はこの年頃の男子が女の子からこう言われれば、『それってデートじゃ?』と勘違いしてもよさそうなものだが、男女の機微に
疎いマサヒコは、照れるそぶりすら見せずにあっさり了承した。
もっとも、誘ったアヤナの方は十分意識しているのか、
「一応言っておくけど、夜店で貰った金魚のエサとかその他諸々買った荷物持ちよ、誤解しな……ゴホゴホッ」
黒板消しを盛大に叩きながら、取って付けた様な説明口調で捲くし立てる。
後ろにいるマサヒコからは、アヤナがチョークの白い煙幕に包まれて見えなくなった。
「それはいいけどさ、もっと軽く叩けば?」
そんなことはアヤナだってわざわざ言われなくてもわかってる。
でもそうしないと、いくら鈍いマサヒコにもバレてしまうような気がするのだ。頬がうっすらと赤く染まってるのに……。
勢いで出だしだけ書いてみました。続きは週明け。
キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
最高!!超期待してまつ
週明けまで保守
>>66の続き
“ガタンッゴトンッ ガタンッゴトンッ……”
「わざとじゃ……ないよ……」
「……ええ……わかってるわ」
お互い小声で話しているのだが、はっきりと聞こえる。
二人の身長はさほど変わらないので、マサヒコが口を開くたびに、アヤナの耳元には息が掛かってくすぐったそうだ。
なんでこんな意味深な雰囲気で、二人が会話をしているかといえば……。
乗ったときはまだガラガラだった電車内も、一駅、二駅と通過する内に人でごった返してくる。
マサヒコも頼りないとはいえ男の子、アヤナを周りの乗客から守ろうと強引に壁際に移動させたのだが、それがどういうわけだか
後ろから抱きつくような形になってしまい、二人はぴとりっと身体をくっつけ合っていた。
朴念仁のマサヒコも流石にこの体勢はマズいと思ったのか、なんとかしようと壁に手をついて身体を離そうと試みてはいるのだが、
“グググッ……グゥッ……ググッ………カクンッ………”
フィジカルの弱さを露呈するように、圧力に負けて虚しい腕立てをくり返す。
それでも珍しく根性を見せて何度もトライして、その数だけマサヒコは現実の壁を味あわされていた。
まぁもっとも、マサヒコが味わっているのは無力感だけではない。
身長が変わらないということは、腰の位置もほとんど同じな訳で、結果的にマサヒコは何度も何度もアヤナのお尻の谷間に股間を
擦り付けていた。
そして身体は生涯で男女問わず一番敏感な時期だろう。本人の意志とは関わりなく、恐ろしい速さで血液をある一点に集めてしまった。
(げッ!? ヤバい……収まれ収まれ……ほんと収まれ……)
いくらマサヒコが必死に念じても、この部位だけは従ってはくれない。
意識すればするほど股間の体積は増していき、マサヒコの願いも虚しく完全に勃起してしまった。
(……どうしたら……いいんだ?)
このまま腕立てを続けるべきか、それとも動かずに股間が大人しくなるのを待つべきか? マサヒコが思案してると、
“ぴくんッ……”
アヤナのお尻が微かに揺れる。
当たり前だが、アヤナもこの事態には気づいていた。と、ようやくここで冒頭の会話になる訳である。
「あの、すぐ、その、大人しくさせるから」
「……うん」
アヤナが小さくコクンッと頷く。年齢よりも大人びた顔は耳まで真っ赤で、普段よりも大分幼い印象を与えていた。
そんなアヤナをガラス越しに眺めながら、マサヒコは待ちの構えに入る。
これ以上アクションを起こしても無駄なのは、腕立て伏せでイヤというほど思い知らされた。
(まぁ果報は寝て待て、なんて濱中先生も言ってたしな)
腕の中にすっぽりとアヤナを抱きかかえながら、心の中ではアイを思い浮かべる。‥‥考えてみればマサヒコはずいぶんと失礼だ。
アヤナの柳眉が僅かに跳ねる。こういったときの女の子の勘は、男であるマサヒコが思ってるよりもずっと鋭い。
心の中ではムクムクと対抗心……を装ったなにかが鎌首をもたげていた。
(どういう了見かしらねぇ、小久保くん……私を無視しようなんて……どんな女か知らないけど、こっちを……私を見なさい!!)
人はそれを嫉妬というのだが、とにかくカァッとなったアヤナは大胆な行動にでる。
マサヒコの股間の勃起を中心に、円を描くようにゆっくりと少しずつ、アヤナはお尻を蠢かせた。
「え!?」
ガラスに映るマサヒコが驚いた顔でアヤナを見る。その視線から逃げるようにアヤナは顔をうつむかせた。
これ以上は赤くならないと思っていた顔には、さらに羞恥の色が上塗りされる。
勢いとはいえ中学生の女の子がこんな“ハレンチ”なことをするのは、それこそ顔から火が出るくらいに恥ずかしいはずだ。
それが心憎からず想っている相手ならばなおさらである。
「ちょ、い、委員長!?なに……」
「いいよ……」
小さな、それでもすでに覚悟を終了させている声が、マサヒコの言葉を遮った。
「はい?」
「……お、大きくしても……い、いいから……」
アヤナは声を上ずらせながら、マサヒコの勃起をお尻でこねまわす。それでマサヒコには、ようやくアヤナの言葉の意味が呑みこめた。
(大きくしていい……って、そ、それはつまり、まぁその……いやでも……でもなぁ……)
「……小久保くん」
煮え切らない思考の堂々巡りをくり返すマサヒコは、切なそうな声に呼ばれてハッと顔を上げる。ガラスのアヤナと目が合った。
「お願いだから……おっきくして……」
“プツンッ……”
そんな音が聞こえるわけはない。でも、確かにマサヒコは自分の中で、なにかが切れる音を聴いた。
「あ……」
アヤナの腰をつかむと、マサヒコは強引に勃起へと引き寄せる。
自分で誘っておきながらなんだが、アヤナは初めて見るマサヒコのワイルドな一面に、怯えたように身体を震わせた。
そして、そんなオドオドしたアヤナを見たのはマサヒコも初めてで、牡を意識したばかりの少年の蒼い劣情を激しく煽る。
荒い息遣いでアヤナのうなじに顔を埋めた。
「んふぅッ……」
“すぅ――ッ”
息を一杯に吸い込むと、ふわりと髪から漂う仄かなシャンプーの匂いが、微かにする少女の体臭と混ざって少年の鼻孔をくすぐる。
熱い吐息を後れ毛に感じて、アヤナは可愛らしく首を捻ると、指を噛みながら鼻に掛かったうめきを漏らした。
マサヒコは肩口から窓ガラスに映るアヤナを覗き込む。
なにかを堪えるかのような同級生の少女に、ゾクリとしたものを感じたとき、
“ぐにゅんッ……”
「んぁッ!」
制服の胸元を待ち上げる中学生にしては発育の良すぎる双球を、マサヒコは両の手でわしづかみにしていた。
反射的にアヤナはその手をつかむが、抵抗は形だけのもので振り払おうとはしない。
乳房は童貞少年に、好き放題に弄り回されていた。
未成熟の乳房は強く掴まれるとまだ痛みが走るのだが、マサヒコの好奇心を満たすかのような触り方にアヤナは喜びも覚えている。
(小久保くん……女の子に全然慣れてない……私が初めてだったら……嬉しい…………かな……)
そうやって乙女チックなことを考えながらも、アヤナのお尻はくねくねと右に左に揺れて、まるでマサヒコの益々昂ぶる勃起を
焦らしているかのようだ。
中村がこの場にいたなら『将来有望』と褒めてくれるかもしれない。
うなじに掛かるマサヒコの荒く熱い息遣いと、アヤナのお尻を執拗に追い回す勃起の硬さもそれを証明していた。
ただ、いくらアヤナの身体が魅力的でも、電車内ではマサヒコはこれ以上の刺激は得られそうもない。
(気持ちいいんだけど……これじゃ…これだけじゃダメだ)
これでは生殺しである。そんなマサヒコを神が哀れに……は思ってないだろうが目の前のドアが開いた。
「わぁ!?」
「きゃ!?」ッ
二人は前のめりに倒れそうになりながら、もつれ合って外に出る。
その様子は周りの人達からは、微笑ましい中学生のカップルに見えただろう。
「委員長、ここで降りよ」
「あ!? ちょ、小久保くん!?」
この駅の近辺にはペットショップはないかもしれない。それでも……マサヒコはアヤナの手を握って引っ張るように歩き出す。
「早く……早く二人っきりになりたい」
「あ……」
これがいまのマサヒコの、偽らざる気持ちだった。
とりあえずここまで。
週明けて言いましたが、どう考えても終わりまでは書けそうもないんで、途中ですが投下させてもらいます。あやふやで申し訳ない。
今回は電車内っていうのが書きたかったんで本番は次です。
アヤナエロイヨ
74 :
名無しさん@ピンキー :04/10/04 04:18:13 ID:2aSq06d2
age
……もしや人気ないのか(;´д`)
最近本誌でも後ろの方だし…というか中○生だからか……?
76 :
名無しさん@ピンキー:04/10/05 22:10:25 ID:lPeaUJAo
SSツマランからだろ。
>>75 とりあえず
>>40-57あたりを見れw
SSは投下途中、なら様子見してる人が多いんじゃないかと言ってみる。
つうか、レス間隔がこれより長いスレなんて、
この板にはいくらでもあると思うんだが。
委員長エロいよ委員長
>>77 レス感覚長い=ちょっとマイナーだという認知もできますね。
まぁ、そんなこたどうでもいいですね。
>>75氏も続き待ってみましょう。
あの教え子の女の子達に
「毎晩オナニーすればきれいになる」とか吹き込みてえ。
とりあえず今週の萌え所はお兄ちゃんじゃなくて泣き顔だ。
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
ミサキとマサヒコの話は需要あるのだろうか、と無意味にネタを振ってみる。
とりあえず投下してくれ
84 :
82:04/10/08 20:08:54 ID:txp2XdwK
長め(17〜18レス分?)になったのですが、まとめて投下していいですかね?
あと、続けてる人の間に割り込む形にもなるけど……。
バッチコーイ
アヤナSS書いてる者ですが、いいですよ。
まだ投下できそうにないですから、気にせずにどうぞ。期待してます。
じゃ、投下します。
来年の夏休みあたりが舞台で。
長いのがダメな人には堪忍きぼん。
ミーンミンミン、ミーンミンミン―――。
せわしないセミの鳴き声が、少しずつ日が傾き始めた窓の外に響く。
―――夏の空気が漂う中で、小久保マサヒコは天野ミサキの部屋にいる。
先ほどまで協力して進めていた夏休みの課題も一段落し、
互いに何か積極的にするという風でもなく、ただ床に座ってくつろいでいた。
ひとしきり続いた、テレビや学校に関する話のタネもつき始めた頃。
「昔に比べると、小久保君がココに来る事も増えたよね」
少し、以前の事を思い返すようにして、少女は話題を転じた。
その言葉に、マサヒコは「そうかなぁ?」と聞き返す。
ミサキと顔を合わす事が当たり前のようになっている今、
ミサキが言っている『変化』を意識した事もなかった。
「増えてるわよ、ウン……前よりずっと。
それ以上に、私のほうが小久保君の家に行くことのほうが多くなってるけど」
「確かに……お前がウチに来る事は多くなったよな。
ま、だいたいがあの2人の先生のドタバタに巻き込まれるような感じだけどさ」
「そうそう。お裁縫の事で行ったり、代打家庭教師で呼びつけられたり……。
あっ、ゴメンね。お邪魔してるんだから、謝らなきゃいけないトコロかな」
そう言いながらクスクスと笑うミサキにつられて、マサヒコも苦笑が混じった表情で返す。
彼自身も今更、という感じなので、ミサキが来る事自体、特に面倒な事とも思っていない。
「でも、ちっちゃい頃は、もっと毎日のように二人の家を行き来していた気がする―――」
どこか遠い目をしてミサキが言った。そうして、おもむろにマサヒコの顔を見る。
「ね、小久保君、憶えてる? 昔、ここで二人っきりになった時に約束した事」
「昔……約束…………?」
漠然とした質問に首をひねる。そのキーワードだけでは、うずもれた記憶の中から、
当てはまりそうな答えを見つけることは出来そうになかった。
「忘れててもしょうがないかな。でも、私は憶えてるんだ」
そう語るミサキの頬は、いつのまにか心なしか赤みを帯びている。
部屋には、数瞬前とは全く違った、どこかぎこちない空気が漂い始めていた。
「あの時、約束したの。その時にいた人のお嫁さんになるって」
その人って誰―――そう聞き返そうとしたマサヒコは言葉を飲み込んだ。
2人だけしかいない時、ならばその相手とは……。
「オレ、の?」
戸惑った声に対し、少女は静かに首を縦に揺らす。
互いの間に流れる数秒の間―――沈黙を破ったのは少年の方だった。
照れ隠しも兼ねて、発する声のトーンを少し大きくする。
「まぁ、おままごととか、家族ごっことかもやってただろうしさ。
そんな約束があってもイイんじゃねーの」
「うん、でも……」
しかし、そんな雰囲気を変えようとするマサヒコの意図には乗らず、
静かな、そして恥ずかしそうな口調で、ミサキは更に言葉を連ねた。
「……でも、私が今も、その約束が叶う事を願っているとしたら、
小久保君はどう思う?」
「えっ……」
今度こそ、マサヒコは言葉に詰まった。
ふと気づけば、ミサキはマサヒコの近いところに座りなおしている。
彼女の視線は、不安げながらも彼の顔に一心に向けられていた。
ミーンミンミン、ミーンミンミン―――。
互いに言うべき言葉が見つからず、沈黙が支配した部屋の中を、
セミの鳴き声ばかりが流れていく。
「ふーっ」
沈黙に耐えられなくなったのか、マサヒコは小さく息を吐き、強張っていた肩の力を抜いた。
「なんて言うか……その…………」
曖昧な語句を口に出し、視線を空に泳がせる。
彼自身、自分の中の気持ちを整理しかねていた。
「あの、さ……ちょっと、何か飲み物もらえないか? さっきから喉がカラカラで……」
「えっ? あ、う、うん」
思考の迷路を何度も往復した末、マサヒコはほとんど強引に会話の流れを変えた。
虚を突かれたミサキは、戸惑いながらも立ち上がり、
台所に向かおうとした。が、その瞬間、
「あっ!」
心身ともに平静な状態でなかったのか―――膝を立てた瞬間にバランスを崩し、
目の前であぐらをかくように座っていたマサヒコの胸の中に倒れこんでしまった。
「うわっ!?」
「ご、ごめんっ!」
寄りかかる姿勢で預けられた体を、座ったまま何とか受け止めたマサヒコ。
それほど勢いもなかったせいか、ケガなどするわけでなく、
むしろ、飛び込んできた少女の体の柔らかさに、妙に感心めいた気持ちすら覚える。
……一方、ミサキの方は何故かそのまま離れようとしない。
倒れてくる際に、どこか打ち所が悪かったのか……流石に不安になって、少年は呼びかけた。
「天野?」
「ウン、ごめん。大丈夫……でも、もう少しこのままで……」
マサヒコの腕と胸の間に、すっぽりと入り込むような格好で、
ミサキは身じろぎもしないでいた。
いや、いつの間にか片手を彼の胸に沿え、もう片方の手は脇の下から背中へと回されており、
どちらかというと小さくまとまった顔を、マサヒコのTシャツに押し付けている。
「あー……」
不慮の事で抱きつかれた側は、相手の体の重みを感じたまま、
顔を天井に向け意味もなく呟いた。
そして、もう一度顔を下げると、手持ち無沙汰だった両手を、
ゆっくりとミサキの背中へと回し、おそるおそる抱き寄せるようにした。
「…………っ!」
その仕草に、ミサキは軽く息を呑む。それでも拒絶はせずに、身をゆだねていた。
動かさぬ身体の外面とは正反対に、心拍数を急激にヒートアップさせながら。
「あのさ。俺も、お前の事なんとも思ってないんじゃなくて」
わざとぶっきらぼうな口調でマサヒコは言う。
「んー、まぁその……今はお前が側にいるのが当たり前っつーか、
むしろ、離れて欲しくないっつーか……」
「小久保君……」
ミサキの呟きに呼応させるように、マサヒコは抱えている両の腕に少し力をこめる。
「えぇと、こういうシチュエーションも、全然嫌じゃなくって。
それどころか―――」
言い留まった先はもう言葉にせず、ただ少女の暖かさを離すまいとして、
相手を受け止めた姿勢を保っていた。
片や、ミサキはマサヒコの言葉が夢の囁きのように聞こえていた。
ゆっくりと顔を上に向けると、目の前には見慣れた、
それでいて、ややはにかんだ顔がすぐ近くにある。
夢なんかじゃない―――どこか安心し、ミサキは静かに目を閉じた。
と、同時に少し口先を突き出し、マサヒコの次なる行動をいざなおうとする。
数秒を置いて、もう一つの熱っぽい唇が重ねられた。
フッ、ハァッ。
短いキスの後、二人は小さく息を吐く。
「ね、もう一度……」
「ん……」
乞われるままに今一度顔を合わせ、口を交差させる。
遠慮がちに開かれた少女の口から、熱い舌先が伸びると、
マサヒコの舌が優しく絡めとった。
始めはゆっくりと吸い合う口腔の動きが、次第に貪欲さを増し激しくなっていく。
「きゃあっ」
不意に、ミサキが口を離し金切り声を上げる。
「こ、こ、小久保君っ……!」
「え、あ?」
プルプルと身体を震わせる彼女の様子を怪訝そうに伺う。
よく見ると身体全体、というより腰の部分を中心にくねらせているようだった。
その先にあるのは―――自分の手。
抱き寄せようとしている間に、自分でも気づかないうちに背中、脇の下、腰へと片方の手が流れ、
今や、太ももを外から抱えて、指先は内股に触れようかというほどだった。
慌てて手を引っ込めようとした矢先に、「……ばか」とのミサキの言葉が重なる。
「や、やっぱり、こーゆー事になったら、男の人はそんなトコロまで期待しちゃうの?」
「いや、そんなつもりじゃ……」
マサヒコはバツの悪そうな表情を浮かべて応える。
自分としては幼馴染とキスを交わしただけで、そちらの意識に集中していた―――。
が、無意識にも自らの手が女性の大切な部分に伸びようとしていたのは、
抑えきれない欲情に支配されつつあった結果かもしれない。
言い繕うと努力しても、どうにも上手く釈明できる自信は無かった。
口ごもる様子を見ながら、ミサキはもごもごと呟いていたが、
意を決したようにマサヒコを見上げると、小さいがハッキリとした口調で言った。
呼称も、苗字のものから、昔の……子供の時のあだ名に変化しさせて。
「…でも………いいよ、私は。マサちゃんだったら」
「―――?」
「もう……だから……」
そんな事まで私に言わせるの? と続けて、ミサキは顔を真っ赤にする。
促される男女間の行為……流石に考えが至ったマサヒコも同じく赤面した。
「お、俺も別にそこまではっ」
慌てるマサヒコに対し、却ってミサキ語気を強めた。
「ううん! 大丈夫。私は大丈夫だからっ……ね」
もともと、やや思い込みが強い性格のミサキ。
自らの敏感な反応で相手を必要以上に拒否してしまった、
そんな罪悪感にも似た思いに駆られてしまう。
マサヒコとしても、ここまで尽くすように言われると、より強く欲情を意識させられていた。
それでも何とか残った理性をかき集め、腕の中の少女に声をかける。
「いいのか? 本当に」
……コクン。
「お前も…………初めてなんだろ? 相手は俺なんだぞ?」
……コクン。
「優しくできないかも、それでもか?」
……コクン。
三度の質問に、三度の頷きで返され、マサヒコは興奮と緊張の入り混じった息を吐いた。
もう一度、ギュっと抱きしめたあと、おもむろに身体を離し、
ゆっくりとミサキの服に手をかけていく。
夏ゆえの薄着の彼女に対し、それほど苦労する事も無く、
シャツ、スカートと脱がせて行く中、おずおずと下着に触ろうとした瞬間、ミサキの身体が揺れた。
何となく、互いの身体の動きが止まった次の瞬間、ミサキはおずおずと口を開いた。
「あの……最後は自分で脱いでいいかな?」
「あ、あぁ」
マサヒコから了承を得ると、ミサキは中腰で立ち上がり、一糸まとわぬ姿になった。
日焼けから免れた身体の中心部は、想像していたものより白く、
目の前に現れた姿にマサヒコは思わず見とれてしまう。
「あ、あんまりジロジロ見ないで……」
「わ、悪ぃ」
はにかみながら身を預けてきた彼女に―――別に悪い事をしたわけでもないのだが――― 一度謝り、
今度はためらいもなく、時間をかけてキスを交わす。
「ん、うん……ぅ」
片手は相手の背中に回すように抱きかかえ、もう片方の手は身体のラインを降り、
ミサキの内股へと伸びていった。
まだ中心部には至っていないというのに、ミサキの脚の付け根に近い部分は熱く上気しきっている。
そして指先が、薄く生え始めた茂みの淵に触れた時、「あぁっ」と彼女の口から、
溜息とも、声とも区別がつかないモノが漏れた。
腕の中の身体は、汗で少しずつ湿り気を帯び、素肌は桃色にそまりつつある。
変化する女体に欲情を煽られたマサヒコは、指先に意識を集中させ、
慣れない手つきながら、秘裂に沿って指を前後に走らせる。
「んっ……んうっ……!」
押し寄せる感覚に必死に耐えようとしているミサキだったが、
次第に息は荒く、身体のくねりも激しくなっていく。
「マサちゃん、マサちゃぁん……」
必死に少年の身体にしがみつきながら、相手の名前をうわ言のように繰り返す。
その間にも、少年の愛撫の前に秘所からは愛液が流れ出し、
股間で踊る指先から、指の腹まで、粘着質な水分で湿らせていった。
自分の腕の中で悦び悶える幼馴染。今まで想像もしなかった蠱惑的な情景に、
マサヒコの脳裏には血が上り、相手の乱れる姿をより強く望むようになっている。
「ねっ、もうっダメ、ねぇったらっ…………お願……んぁう!!」
こねるような軌跡を描く指が、明らかに膨らんだ肉芽に触れた。
瞬間、鋭く小さい嬌声を上げて、ミサキの身体は軽く跳ねた。
途端に、トロンとした表情となり「あ、うんぅ……」と、不明瞭な声を発する彼女を見て
ようやくマサヒコは我に返る。
「え、わ、天野っ?」
「マサ、ちゃん……?」
苗字を呼ばれた事にすら明確な反応を見せず、潤ませた目で目の前の少年を見据えるだけのミサキ。
たっぷりと三十を数えるほど時が過ぎてから、
自分の身体を快感が走り抜けたことを自覚し、改めて顔を熱くする。
「や、やだ、私。私ったら」
「何ともない、よな?」
悪い方向へ異常が無かった事を、疑問の形で確認すると、マサヒコも申し訳なさそうに頭を下げた。
「ビックリしたぞ。あと、ゴメン。オレもよくわかんなくって……」
そんな侘びの言葉に、少女はフルフルと首を横に振った。
「私もビックリ…………でも、これで終わりじゃないんだよ、ね……」
一呼吸置いたミサキの顔には、八割の期待と二割の畏れがミックスされた色が映し出されている。
言葉には応えず、相手の身体を床に横たえると、マサヒコは自分の下腹部に目を落とした。
そこには、角度をつけて天を向いた男性器が、
トランクスの内側から多角錐の盛り上がりを描き出している。
他人に誇るほど大きくも無いが、医学的にはそこまで小さくも無いそれが示すものは、
思春期の男性として―――裸の女性を見れば―――ごく当たり前の反応だった。
「大丈夫かな」
初めてだから? 身体の内に打ち込まれるから? 逆に相手の事を思いやって?
しごく曖昧に表現したミサキの呼びかけに、「たぶん」と短く断ってから、
マサヒコは自分の分身をあらわにした。
硬くなったものに片手を沿え、ゆっくりと少女の秘裂に近づける。
軽くソノ部分をなぞり、まだ潤いが保たれている事に安堵し、
最後にもう一回だけ確認する。
「いいのか?」
「……いいよ」
そう言って目を閉じたミサキの前で、フッと空気を頬張ると、
意識的に速度を落として、マサヒコは腰を前に進めた。
くちくちくち……。
大きな音も無く、だが二人だけには聞こえる音を刻みながら、
堅く張り詰めた一物は、汚れ知らぬ柔肉をかき分けていく。
「つっ、痛ぁっ!」
挿入を奥深いものにしようとした時、悲鳴にも似た声に思わずマサヒコは動きを止めた。
受け止める側のミサキは、ぎゅうっと目をつぶり、
目じりには押し潰し出された涙が、うっすらと浮かんでいる。
「だ、大丈夫かよっ?」
まず間違いなく、自分が与えている刺激。
それに連鎖する反応に狼狽し、少年は気遣いを投げかける。
「ったっ、痛いよぉ……で、でも。止めちゃイヤ。そんなの、ダメなんだ……から……」
拒否だけはしないよう、恋する相手を全て受け止められるよう、
全身で努力している姿が、この上なく健気に感じられた。
ミサキだって『いいよ』と言ってくれたんじゃないか―――自分を納得させたマサヒコは、
再び腰を揺らし始めた。
ゆったりと前後に加えられる振動。
マサヒコの男根はキツく、熱く締め付けられ、むず痒さを伴った快さが腰から背中に走り、
意味も無く呻いてしまうような感覚を持ち主に与え続ける。
一方のミサキは、マサヒコの腰が動く度「んっ、うっ」と、小さな息遣いを口の間から走らせる。
そこには、傍目から見てもすぐわかるほどの、苦痛のニュアンスが混じっていた。
「あっ、あはっ、うんっ、くうぅ……」
「うっ……何か……天野の中、すご……熱い……」
夏の夕暮れが彩る部屋の中は、二人の熱い息吹がこだましている。
繋がった場所から、クチュ、クチュンとわずかな湿音が漏れる中、
しばしの時間が過ぎるうちに、ミサキの方に変化が訪れ始めた。
「んんっ、くふぅ、はぁ、あぁぁ……」
唇から流れる声には鼻にかかるような甘みが増し、
表情も、ただ苦痛に晒されるものではなく、
身体の内から湧き出る快さに震える色合いが混じってきている。
「わ、私、あふ……私がいるトコロ、夢の中じゃない……んっ、よね?
ちゃんと……あうっ、ぁん……マサちゃんと、いるよねっ!?」
「あぁ、あぁ。俺もいるよ。天野の中に、っく、いるってば」
「うん……ぅ、うんっ! 私っ、嬉し……はぁん!」
そう言うと、ミサキは一つ身体を大きく揺らした。
痛みと快感……そして充足。三つの波に翻弄されながら、
マサヒコの動きを受け止める。
最初は為すがままだった腰まわりは、次第にうねり出し、
相手の動きと少しでもシンクロさせようと、無意識の努力を重ねるようになっていた。
今、目の前で、女性としての側面を開花させていく少女に、
少年は言い表せないほどの高揚感を覚えた。
「天野、天野ッ……!」
「マサちゃぁん……くふん、あはぁっ」
じっとりと汗ばんだ肌を交互にこすり合わせ、自らの想いのたけを相手にぶつけていく。
蜜壷は肉茎を絞り上げ、片や肉茎は蜜壷をそぎ開ける。
飽くことのない反復運動は、この時、この瞬間の世界を2人だけのモノにしていった。
が、それにも終わりは訪れるもの。
少年の後背に一筋の電流が走り、腰の部分に鋭い速さで収束していく。
新たな―――だが、自慰行為でよく知った―――感覚の襲来に、
マサヒコの動きは急に緩やかなものとなった。いや、そうせざるを得なかった。
そんな相手の動きの変化に、ミサキは敏感に反応する。
「マ、マサちゃん?」
「ご、ゴメ……オレ、もうっ……」
ただ一言だけで全てを悟ったミサキは、熱っぽい声で応じた。
「あ……まだ、私達ぃっ、ぃん……中には……」
「わ、わかってる……って」
最後に細かく腰を動かし、過度の刺激をあたえないようにして、
にゅるんっ、と自分自身を引き抜く。
少女の愛液で濡れきったモノは、二拍、三拍の呼吸の後に、
先端から白濁とした液体を放った。
ビクンビクンと竿を揺らしながら、次々に流れ出る精子が、
眼下で横たわるミサキの太ももや下腹部に、白い文様を作っていく。
「はぅ、んん……」
全てが終わった事を認識したミサキは脱力し、
痛みと快さの余韻に身体の感覚を委ねた。
少年が、今度は自分から相手を起こし―――不慣れなリードを取りつつ唇を重ねたのは、
互いに息を整えてからだった。
しばらくして互いに身を離し、とりあえず下着をつけ直して、
言いようも無いけだるさの中、床に座り込む。
「……ばか」
二人にとって、初めてである行為の後、最初に発せられた言葉は、
ミサキからの悪態だった。
けれど、含まれる感情にトゲトゲしいものはなく、
むしろ恥ずかしさと甘えを隠しているように、マサヒコには感じられた。
「ん……」
「『優しくできないかも』って、そういうのにも程があるわよ。
私、けっこう痛かったんだから……」
「あー……ゴメン」
曖昧な返事をするマサヒコに、『気持ちがこもってない』と言いたげに軽く睨むと、
改めて自らの胸のあたりに手を添えた。
「何だか、不思議。小久保君と本当にこういう風になるなんて」
「後悔……とか、してるのか?」
ううん、と顔を左右に振ると、穏やかに応える。
「言ったじゃない。小久保君だから、いいんだよって。
ね。もうここまできたら、最後まで付き合ってくれないとね」
そう言うと、恥ずかしさの中にも満たされた思いを表し、笑顔でマサヒコに呼びかけた。
彼女の笑顔は、幼馴染としてのマサヒコにとっても、初めて見る類のものだった。
ややあって、マサヒコの顔にも、自然に笑みが浮かぶ。
「この先、付き合いは長くなりそうだなぁ」
そのような呟きを伴って。
数日後―――。
二人が学校からの帰路を談笑しながら歩いていると、
前の方向からよく見知った三人組が近づいてきた。
中村、濱中、リンコ。
家庭教師の関係で、数え切れないほど顔を合わせている女性陣である。
「あれー? 小久保君たちは、今帰り?」
既に一度帰宅したらしい、私服姿のリンコが疑問を口にする。
「あ、うん。クラスの係の仕事で、俺がちょっと先生に呼び出されて時間かかってさ。
で、こいつが待っててくれてたから、そのまま……」
その答えに、濱中とリンコは「ふーん」と納得した顔で頷く。
「でも……濱中先生、今日は家庭教師の授業の日じゃないですよね?」
「さっき先輩と歩いてたら、リンコちゃんと出くわしちゃってね。
ちょっと本屋に寄ってから、ブラブラしてどこか行こーかなー、って言ってたトコ。
ね、先輩?」
濱中は同意を求める……が、1人。中村だけは、
先ほどから何か探るような目つきで、マサヒコとミサキを見比べている。
二人だけの下校―――今までからすると、特に珍しくも無い組み合わせの中にも、
以前と違った雰囲気を掴んだのか。
数秒後、頭上にピカンッ☆と豆電球を点灯させ、ウンウン頷いた。
「な〜るほど、な〜るほど」
小悪魔的な微笑を浮かべ、得心した呟きを口にする。
次にマサヒコの肩に手をやり、からかう口調で言った。
「ミサキちゃんはともかく、アンタはもっとオク手だと思ってたけどねぇ。
意外に早熟だったってコトかー」
「な、な、な、何を言ってるんですか……」
唇の端をひきつらせながら、何とか平常を保とうとするマサヒコ。
しかし、(いろんな意味で)人生経験豊富な中村の前には、
純朴な少年の反応はあまりに無策だった。
「あらあら。その様子を見ると、図星だったみたいねー」
全てを察したらしい中村から目を逸らし、傍らのミサキを見やると、
こちらも「あ゛……う゛……」と、過ぎた恥ずかしさから顔を真っ赤にし、まともに言い返せないでいる。
「あのぉ…………先輩、どうしたんですか?」
一連の不可解なやり取りを目にし、イマイチ事情が掴めていない濱中が問いかける。
彼女の横では、リンコもキョトンとしたまま、両の瞳で疑問の信号を送っていた。
「あぁえーと……その、ね。二人は大人の階段を昇り始めちゃったってコト。
つまりはもうセッ」
「「うわあああぁぁぁっ!」」
中村が言わんとするダイレクトな表現を、
ワタワタとしつつ、ほぼ同時に大声でかき消すミサキとマサヒコ。
が、流石に前フリでピーンときた濱中が、
「? どういう……」と改めて聞き直そうとしたリンコに、ゴニョゴニョ耳打ちする。
……そして一分後には、当事者以外の三人全てが、
少年と少女の関係にどんな変化が起こったか、完全に理解してしまっていた。
先輩風を吹かせて肩を組み、さらに露骨な会話で、マサヒコを弄ぶ中村。
一方、彼女とは別に、濱中とリンコは上目遣いでミサキに近づいてきた。
「ねぇねぇ、ミサキちゃん」
「な、何ですか、二人とも……」
その妙な雰囲気に、気圧される様な表情でミサキが応対する。
「えーとね、どうだった?」
「はぇ?」
「ほら、最初は痛いとか、男の人に触られるとどう反応すればいいかとか、
女の子もちゃんと最後までイクことが出来るかとか、
今後のために、身近な経験者に聞いておこうと思って……」
「し、し、知りません、そんな事っ! 私に聞かないでくださいっっ!!」
実年齢とは別の意味で、二人の先輩となってしまったミサキは、今度こそ頭から大量の湯気を発する。
それでも付きまとおうとする処女コンビに彼女が慌てる時間は、
夕方の路上でしばしの間続くのだった。
〜〜〜END〜〜〜
こんな感じで。
以上、長文失礼しますた。
107 :
名無しさん@ピンキー:04/10/09 03:02:15 ID:lU8nSiOY
GJ
ブラヴォー!
すごく「らしい」よ。
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!
GJ!!GJ!!
なんか違和感があると思ったら、
夏休みとか言っといて、数日後のは学校の帰り道の場面になってた_| ̄|○
恥を偲んで、9月初旬ごとの休みだったってコトで補完して頂けるとあり難い。
…………見直し甘過ぎだ、自分('A`)
いや、GJ!GJですyo!こんなの激しく読みたかった!
神降臨!萌え〜はぁはぁ (*´д`*)ミサキたん…
112 :
名無しさん@ピンキー:04/10/10 12:28:40 ID:ODnGqW8o
ほしゅ
113 :
名無しさん@ピンキー:04/10/10 13:07:37 ID:PgUsyE+9
マサヒコ×アヤナきぼん
むしろアヤナ×ミサキで。
職人さんGJ
思春期の登場キャラと女子大生2人が織り成す漫画なだけに、
凄い臨場感あるSSで、激しく萌えました。
>>114 中村お姉サマに色々教わるアヤナでお願いします。
アヤナ総受け百合モノ、激しく読みたいです
>>66 (・∀・)イイ!
男子と一緒に旅行するのに抵抗があったり、
「男に汚される事になるとは・・・」とか
潔癖症っぽかったアヤナが、恋心いだいて
大人の階段を上がっていく様子がたまりません。
てゆうか厨房で筆おろしとは、羨ましいぞ。相手も一杯で・・・
アヤナ委員長の続きマダー?(AA略
>>119 主要な男性キャラが、ほぼマサヒコ1人である以上
百合にでもしない限り、集中爆撃状態になるのは自然と言うか仕方ないんだろうなぁ。
マサヒコ可愛いくてイイ!マサヒコ受け萌え
早売り読んだが、燃料の悪寒。
百合で無問題。カモーン
124 :
名無しさん@ピンキー:04/10/12 23:17:35 ID:maP8NSrr
マサヒコハーレムきぼんage
ミサキとアヤナの百合
マサヒコミサキ更にもう一歩前進!大人の階段登る君はまだシンデレラさ伝説で!ハアハア
今年もまた暑い夏がやってきた。
ぎらぎらと容赦なく照りつける太陽の下で運動部の連中が必死で汗を流している。
オレにはとてもできないことなので、正直言って尊敬する。本当にえらい。
日陰でなんとなくそんなことを考えていると、聞きなれた高い声が聞こえてきた。
「小久保く〜ん」
振り返れば色素の薄い少女が右手を振って駆け寄ってきていた。
髪の毛が陽の光を反射してきらきらと光っている。きれいだった。
「天野」
「もうっ、二人っきりのときはその呼び方やめてって言ってるでしょ」
そうだった、とオレは苦笑した。
どうも未だに慣れない。なんだか照れくさいのだ。
友達には二人の関係はずっと内緒にしている。どんな風にからかわれるかわかったもんじゃない。
「ごめん、今日は委員会の仕事で遅くなるの。先に帰っておいてね」
「ああ、オレも言おうと思ってたんだ。今日は用事があるから一緒に帰れないって」
「じゃあ私の家にも来れないの?」
「ごめん」
頭を少し下げると彼女は笑って許してくれた。少しだけ寂しそうに。
この少女――天野ミサキはオレのお隣さんで幼馴染みで――恋人だ。
つい半年前まではオレ達がこうなるなんて考えたこともなかった。
半年前のあの日、彼女が涙を流しながら告白してくるまでは。
今オレ達はクラスもばらばらになってしまったが、去年が同じクラスで本当に良かったと思う。
もし順番が逆ならそのまま疎遠になってしまったかもしれない。
家に向かって歩いている間にオレは中学に入ってからの2年半余りに起こったことを思い出していた。
元はといえば俺の成績が悪くて家庭教師を雇うことになったことが始まりだったっけ。
なんだかんだであの先生にも感謝しないといけないな。心情的には嫌だけど。
しばらくして目当ての家に到着した。辺りを見回してからインターホンを鳴らす。
「オレだけど」
「入って」
簡素な会話だった。もう何度も繰り返しているから当然だけど。
うちよりもずっと立派なその家のドアを開くと、彼女は立っていた。
シャツを一枚羽織っているだけの服装は、彼女のスタイルを浮き立たせていた。
よ、とだけ言うと靴を脱いで彼女に歩み寄る。
いつものように彼女はオレに抱きついて甘い声を出した。
「遅かったじゃない」
「ごめん」
少しの間オレの胸に頬を擦り付け、お互いの体温を味わう。もうおなじみのパターンだ。
風呂上がりなのか長い髪は光沢を弾いて甘いシャンプーの匂いをまき散らしている。
シャツの襟からは二つのふくらみがはっきりと目視できる。服越しにもその感触は伝わってきた。
「ね……お願い」
オレの腕の中で彼女は肢体をくねらせ唇を求めてきた。もちろん拒否するわけがない。
舌を絡ませあい濃厚なキスを味わった。と同時にオレはシャツの中に手を滑らせ彼女の体を撫でた。
最初はへその辺りから、徐々に上に。
最初は軽く、徐々に強く。
彼女は小さくあえぎ声を漏らし唇を離した。
「委員長、その下何も着けていないんだ」
「もう、二人っきりのときはその呼び方やめてって言ってるじゃない」
オレはまた苦笑した。やっぱりこの二人は良く似ている。
「ごめんアヤナ。それより早く部屋に入ろう」
「待って、その前に……」
彼女は俺のズボンのファスナーに手をかけすっと降ろした。
トランクスをいじると、そこからオレのペニスが開放されてブルンッ、と上下に跳ねた。
自分で言うのもなんだが、オレの物は大きいと思う。
彼女は細い指先で肉棒をしっかりと握り締めると嬉しそうに頬を染めて、硬い男根にほお擦りする。
彼女が膝をついて赤く細い舌を懸命に突き出して、それを舐め上げるのを見下ろしながら
オレは自分が幸せ者であることをを実感した。
ちゅぱちゅぱと音がして甘くしびれるような感触が広がってくる。
「ああ、いいよ、すごく気持ちいいよ」
そういうと彼女はますます嬉しそうにペースを上げてきた。
上目遣いにこちらをのぞきこんでくる。ゾクッとするほど卑猥な光景だった。
もう耐えられそうにない。オレは彼女の肩を掴んで力を込めた。
「出すよ……っ」
ペニスが弾ける。思わず体が反り返るほどの快感だった。
情けないあえぎ声を漏らして精液を飛ばす。彼女はそれをほとんど飲み込んでしまった。
「コホコホ、……今日はいつもより多かったかも……」
「あ……ごめん」
彼女はけらけらと笑って立ち上がった。
「なに謝ってんのよ。さ、行きましょ」
そういうと2階にある自分の部屋へとオレを招き入れた。
部屋の中は相変わらず良く片付いていて清潔だった。ベットに目を向けると布団は新しい物に変わっている。
どうせこれから汚れるのに、と言うと彼女は軽くオレの頭を小突いた。
背伸びをした後裸になった彼女はベットに寝転がってこちらを見上げてきた。
「来て」
その2文字で充分だった。オレは着ている服をすべて脱ぎ捨て彼女の上に覆いかぶさった。
まずはキスから。これはいつも彼女が望んでいることだった。
オレの精液の味が混ざっているが気にしない。舌を絡ませながらオレは右手を彼女の股に伸ばした。
そこはすでに洪水で、しかも熱かった。柔らかい部分に触れると彼女は身をよじらせて反応した。
「可愛いよアヤナ」
「……バカ……あンっ」
オレは五本の指を総動員して彼女の秘所を愛撫した。
それだけでは飽き足らずオレの舌はゆっくりと胸に移動して乳首をなめ上げた。
それからさらに彼女の体のいろんな部分をなめた。
お互いの両足を絡ませた。
彼女はいつも以上にオレを激しく求めてきていた。
そうである以上オレも全力でそれに答えなきゃいけない。自然と気合が入った。
「アンッ、も……もうダメ……ね……ちょうだい」
もうダメなのは俺も一緒だ。正直これ以上は我慢できそうになかった。
上半身を起こして軽く深呼吸する。コンドームを着ける動作も最近は自然だ。
肉棒の根元を握り締めて、彼女の無防備な両足の間に差し込んだ。
一気に。強く。全身を駆け巡る快感を感じて歯を食いしばった。いくらなんでも、もう出してしまうのはマズイ。
一息入れて、彼女ににっこりと微笑む。彼女も何か言いたそうにこちらを見ている。
大丈夫。わかってる。そろそろ動くから。
腹筋に力を込めて腰を振り始めた。こいつの膣の感触はあいつとは少し違う。
ひたすらに強く締め付けるんじゃなく、無数のヒダがそれぞれ意思を持っているかのように絡み付いてくる。
正気を保つことさえ困難な刺激の中でオレは速度をさらに速めていく。
ヤバイ。もたない。もう、出る。押さえないと、また、早漏って。
ヤバイ。無理だ。気持ち、よす、ぎる、もう、出る!
「イッ、イクよっ、アヤナっ!」
「き、来て…、イクッ、いくぅ…」
その瞬間視界は真っ白になった。意識がどこか遠くに行きかけかろうじて現実に帰還する。
か細いウエストを両手で抱え込みながら、オレは大量の精液を噴射した。
結局その日は3回戦ぐらいまではやったと思う。
気がつけば外は真っ暗で月が闇夜を照らしていた。
ベットでぐったりとしている彼女を横目に見ながら服を着て身だしなみを整える。
よし、少なくとも見た目は完璧だ。
「それじゃあオレ帰るから」
「明日来れる?」
彼女は体を起こしいたずらっぽい笑みでそう尋ねてきた。多分答えは知っているはずだ。
「ごめん、明日は無理だ」
「うん知ってる。聞いてみただけ。天野さんとデートだもんね」
オレはハハハと笑って頭をかいた。どんな言葉を返そうか。
「どうせなら二人でうちに来ればいいのに。歓迎するわよ」
「遠慮しとくよ。一度に二人も相手にしたら俺の体がもたねえもん」
「うそばっかり。こないだのアレはなんだったのよ」
「忘れてくれよ〜」
確かに二人どころか三人を相手にしたこともある。あの時はさすがに体力が限界を超えてしまった。
あれ以来セックスは1対1に限ると誓ったのだ。
「バイバイ」
オレは彼女に別れのキスをして帰路に着いた。
明日は早い。速く寝ないと朝がきつそうだ。
あいつああ見えてメチャクチャ激しいからなあ……おっと、こんなこと本人に言ったらまた殴られる。
満月に近くなってきた月を見上げてオレは笑った。
これで終わりです。多分続きません。
自分で書いててマサヒコを斬りたくなった俺は馬鹿ですか?
終わるだなんて…続けてホスィ…(´・ω・`)
なんか全然エロっぽくなくなっちゃいますが・・・投下。
「なんなの…なんなのよッ!」
若田部アヤナは、苛立っていた。中学3年になってから、
あの3人とは別のクラスになってしまい、今のクラスでも引き続き委員長になりつつも、
クラス内では一人微妙に浮いている自分に嫌でも気づかざるをえないことが
苛立ちの原因のひとつである。
元々才色兼備を地でいくアヤナ。プライドもそれ相応に高い。
そんな彼女の存在は、クラスの他の女子にしてみれば、
やや煙たい存在であるのは無理からぬところだろう。
2年の頃のように、ただダベりあう友人―リンやミサキ、そしてマサヒコ―
がいない、ということは本人は意地でも認めようとせぬものの、
少女の心に小さな傷を作っていた。
そして、アヤナの心に更なる傷を作ったのが、
その、マサヒコとミサキの2人である。夏休みが終わってしばらくした頃、
―2人が恋人として付き合うようになった、
とリンから聞かされたアヤナは、顔に出さぬよう無理に抑えたものの、
激しい動揺を覚えたのだった。
「ふん、あの程度の男。顔は確かに良いかもしれないけど、
天野さんも、幼馴染とはいえ、妥協したものよね」
と、リンの前でこそ強がって見せたものの、
アヤナ自身は、自分では予期せぬほどの喪失感と嫉妬心を感じていたのだった。
(…だって、2人で買い物に行ったことだって…遊びに行ったことだって
…何より、あのとき、私だけに金魚をプレゼントしてくれたのは…)
本人は意識していないが、マサヒコはアヤナにとって「異性」として初めて気になる存在だった。
年の離れた兄―。
アヤナと似た整った顔立ちと優れた学力、そしてここだけはアヤナと異なり、
少々軽薄な性格の持ち主。中学生の頃から女の出入りが激しく、それを目の当たりにしていたアヤナ。
そして大会社のエリート社員として、毎日夜遅くまで働き、
休日となれば接待ゴルフに明け暮れ、家庭を顧みることのない父。
そんな2人の肉親の存在は、思春期特有の潔癖さを(その性格上特に強く)
持っていたアヤナに、男性に対しての嫌悪感を抱かせるに十分だった。
さらに、中学生になってから、急速に女性としての発育をはじめたアヤナの体に、
露骨に欲望の眼差しを送る同級生男子の存在は、それを助長してきたのだった。
だがマサヒコは(ただ単に鈍いだけ、というのもあるのだが)
他の男子と違い、アヤナに対してもいつも自然体であり、
純粋に友人の一人としてアヤナを受け入れてくれていた。
アヤナにしても、最初の頃こそ、ミサキの隣にいる平凡な男、
という印象しか持っていなかったが、いつしか友人として認めるようになり、
海水浴のときのトラブルも、結果として2人の距離を縮めていった。
そして友人としての好意はほのかな恋へと変化しつつあった。
3年生になってからは、身長も成績も伸び、日に日に男っぽくなってゆくマサヒコ。
学校で擦れ違うたび、
「よっす」
と、お互いに軽く挨拶をかわす瞬間、少女の心には、今まで感じたことのない、
小さな充足感が満ちてゆく。ミサキやリンとはまた違う意味で純情なアヤナは、
生まれて初めて抱いた感情に戸惑いを覚えるだけで、自ら行動など起こせるはずもない。
ちょっと目を離した隙に、怒涛の神二連発キテタ―――!
>>127氏、確かにマサヒコむかつくがGJ!
>>135氏、懐かしい感じのラヴコメっぽくてイイ!描写がリアル!続きキボンヌ!
一気に職人さん二人キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!
>>127氏、
>>135氏、共にGJです!!!続きお願いしますm(_ _)m
多分本日最後の投下。しかし我ながら前フリがやたら長いですなあ…。
そんな秋の頃。中学校では文化祭の季節。
2学期から、生徒会の役員になったアヤナは、胸を躍らせていた。
文化祭委員のメンバーの中に、マサヒコの名前があったのだ。
(今日…久しぶりに小久保君ときちんと話せるかも…)
自分の中に芽生える感情に少しときめき、少し苛立つアヤナ。
なるべく意識しないようにしてはいたものの、委員会の間、
何度もマサヒコの横顔を見てしまう。
(2年の頃より…やっぱり背、高くなったナ…。あ、今アクビ
我慢した…情けなさそうな顔…)
議題が進むのにも構わず、少し潤んだ目で意中の人のことばかり
眺めてしまうアヤナ。普段ならば、役員としてサクサク議題を
進めるよう、積極的に発言をするはず。
しかし、今日に限っては様子がおかしい。生徒会の役員たちも
少し不思議に思いながら、文化祭委員会は終わったのだった。
「えーと、それじゃあ、各クラスの委員は出し物について、
執行委員の若田部さんから用紙を受け取って、次回までにクラスで
決定してきて下さい。その他詳しいことは若田部さんに聞いて下さい」
自分の名前が呼ばれ、ハッと我に帰るアヤナ。
その後、自分の席の前に並ぶ、何人目かの委員に、彼が―いた。
「じゃあ、俺ンとこの分。あ、あとさー、
ちょっと聞いときたいことがあるんだけど…」
「え、ええ、じゃあ、悪いんだけど、後で残ってくれない?
まだ他の人の分もあるし…」
「え?うん、あ、じゃあ後で」
半ば強引に生徒会室にマサヒコを残るように指示するアヤナ。
その声が、いつもの彼女の声より幾分高めで、うわずっていたことに、
生徒会のメンバーも、そして勿論マサヒコも全く気づいていない。
続き!待ってます〜!楽しみ〜!
ワクワク
145 :
名無しさん@ピンキー:04/10/17 04:02:43 ID:NpyjAo8g
ドキドキ
waqwaq
委員会終了後、マサヒコと文化祭のことについて話すアヤナ。
アヤナにしてみれば、もどかしくも短く感じられる時間だが、
実際は結構な時間が過ぎていたのだろう、
いつの間にか生徒会室には二人しか残っていない。
実質的な打ち合わせも終わり、アヤナの方から、雑談をふる。
そこにはマサヒコに、早く帰って欲しくない、
という意図が実はミエミエなのだが、相変わらず鈍いマサヒコは、
(あー、そういや、今日は先生も来ない日だし…ミサキもなんか
用事があるって言ってたし…久しぶりに若田部とも話しとくか…)
と、気楽に考えていた。目の前にいる少女の、
実は必死な眼差しにも全く気づかずに。
話題も尽きかけ、短い沈黙が二人の間におりる。
手持ち無沙汰になったアヤナが、
「全く…役員のみんな、ぜんっぜん後片付けしていかないんだから…
小久保君も、悪いんだけど、手伝ってくれない?」
と、生徒会室の黒板を消し始めながら言い、
「ああ、別にいいけど」
マサヒコも、さして気にかけるようでもなく、
逆方向から、黒板を消すのを手伝う。
(こういう…なんだか自然に優しいところが…)
好き、とは意地でも言えないアヤナ。
心の中では嬉しさと悔しさが複雑に交錯していた。
「しかし、若田部は変わんねーな…」
「な、何がよッ!」
不意をつかれ、少し怒ったような声で答えてしまうアヤナ。
一方、マサヒコはそんなアヤナの口調にも慣れっこになったのか、
クスクスと小さく笑いながら、
「いや、気張って余計なもんまでしょいこんじまうっつーか、
責任感がつえーっつーか…。」
「よ、余計なお世話よッ!」
心中は嬉しさで一杯になりつつも、
今度は思いっきり怒り口調で答えてしまうアヤナ。
少女の頬が赤く染まっているのを、本気で怒ったのと取り違えたマサヒコは、
「ああ、悪い悪い」
と、素直に謝る。しばし気まずい沈黙が続いた後、
今度はマサヒコの方から場の雰囲気を変えようと、
「ところでさ、若田部はやっぱり聖光女学院狙いなわけ?」
と、アヤナに進路の話題をふる。
(こんな風に…気軽な口調で進路のことを聞いてくるのは…
やっぱり男子では小久保君ぐらいしか…いない)
マサヒコの気分を害してしまったのではないか、
と実は少しビクビクしていたアヤナだったが、
心の中では自分の恋心に嫌でも気づかざるをえない。
「当然でしょ。中村お姉さまの母校でもあるし。
…で、小久保君は、どこ狙いなのよ?」
願わくば、近場の高校であって欲しい―そんな都合の良いことを考えつつ、
あくまで強気に尋ねるアヤナ。しかし、マサヒコの口から発せられたのは、
少女にとってあまりに残酷すぎる言葉だった。
で、2発ほど投下してみました。
この後エロ方面へ持ってったもんでしょうか?
そりとも純情中学生日記路線へ持ってったもんでしょうか?
嫁さんに読ませながら書いてみたんですが、
(アヤナの心理描写についてはほとんど嫁さんのアドバイス)
こっからは読ませられんかも…。
乙です。
個人的には純情路線だが、、、、ぶちゃっけ両方読みたいですw
乙です!アヤナ可愛ええ!
なんとか細君殿も巻き込んでエロに持っていけないもんでしょうか?
リアリティあるアヤナ視点、ここがたまらん!
乙ディス
アヤナの心理描写がサイコーです、まさか嫁さんに読ませているとは・・
とにかく続きお願いしまつ(*´д`)ハァハァ
「あー、多分、A高受けるつもり。的山も一緒みたいだな。
聖光ならさ、ミサキも受けるみたいだし。ま、よろしく頼むわ」
恋人であり、アヤナにとっても友人である(と、思っている)
天野ミサキのことを、少し照れながら話すマサヒコ。
しかし、その言葉は、目の前にいる少女の心の傷を、
確実に抉り取っていた…。
(今、ミサキって、名前で…。よろしく頼むって…。
どういう意味よッ!何が、よろしくなのよッ!)
もはや動揺を隠せなくなったアヤナ。
その双眸からは、大粒の涙が次々と頬を伝い、流れていった。
「!!?うわっ、若田部、どうした!?」
突然の出来事に、驚き、慌ててアヤナの傍に駆け寄るマサヒコ。
一方、アヤナは自分でも予想外のことに、
しばらくただ呆然と涙を流し続けるのだった。
「な、何でも、ないの。何でもないから…」
かろうじてそう呟きながらも、自分ではコントロールできない
感情の激流に戸惑うアヤナ。
(そう言えば…若田部、3年になってから、クラスの連中と、
うまくいってないみたいだってミサキや的山が…。
今日もなんか変な雰囲気だったし…。相当参ってんのかな?)
事ここに至っても、本質に気づくことの無いマサヒコ。
「とにかく、涙ふけよ、ホラ。…ってあっちゃー、ゴメン、
ハンカチ、クシャクシャだ。きったねー」
ポケットから、ハンカチを出そうとするが
(このあたりは普通の中学生らしいのだが)、
それがシワだらけなのに気づき、尚更慌ててしまう。
(だから…だから…優しくしないでよ…)
アヤナは今やっと、自分が涙を流している理由について正確に把握していた。
(あなたのことが…好きだから…悔しくて…泣いてるんじゃない…)
目の前でアタフタするマサヒコ―その姿を見ながら、アヤナは思わず、
自らの頭を―その人の肩に、静かに、預けた。
「え?ええ??」
ただでさえ、慌てているところに、予想外の行動を取られて、
自分でも収拾のつかなくなったマサヒコ。
「だ…大丈夫…か?」
「…」
アヤナからの、返答は、無い。
だが、次の瞬間、軽く身を任せる程度だったアヤナが、
マサヒコの腰に手を回し、はっきりと抱きつく体勢になった。
(マズイ…いくらなんでも…これはヤバすぎる…)
泣いている女の子に、抱きつかれている図。こんな姿を他人に見られたら…。
最悪、リンやミサキに見つかってしまったら…。
「あのさ、マジで、若田部、なんかあったの?」
再び問いかけるマサヒコ。しかし、やはり、返答は無い。
いや、今回は、1分ほどの間をおいて、少しカスれたような、
アヤナの呟きが聞こえてきた。
「好き…」
「え?」(まさか…いや、ちょっと、それは、マジで…)
「小久保君のことが、好きなの。ずっと前から…」
覚悟を決めたように、顔を上げ、しっかりとマサヒコを見据えるアヤナ。
常日頃、同級生から、気取っている、などと陰口を叩かれている
原因ともなった端整な顔立ちは、今やその強気な表情を取り外し、
少女らしく可憐な表情を浮かべながら、赤く上気していた。
(…キレイだな…)正直に、そう思うマサヒコ。
「あの…でも、俺、今、天野と…その…」
「わかってるの…。でも、好きなのッ!」
既に体は触れ合っている状態にもかかわらず、更に強く、
マサヒコを抱きしめるアヤナ。
マサヒコは、その相手の、柔らかな体の感触を、
嫌でも感じぜるをえなかった…。
ぐああああ、ダラダラ長文を連ねてんのに、
キスまでもいかねえええええ!!!
書いても書いても、
「こんぐらいの年頃の女の子にてってねえ、キスってのはねえ」
ってダメ出し&説教くらう29歳。なんだかなー。
明日から仕事なんで、続きは土曜ぐらいに。
マジで長文、スマソ。
(*゜∀゜)=3
名作の予感…ハアハア
いいなあ、奥さんにダメ出し喰らいながら、執筆…。続き楽しみにしております〜。
すでに水曜よりこっちの方が楽しみだったりする自分w
>159
同じく、自分も。
アヤナSS書いてる方、割り込みみたいな形になったら申し訳ありません。
>72
「ねぇ、小久保くんどこかに……どこか行くあてはあるの?」
「……うん……まぁ……」
息を弾ませながらそう聞いてくるアヤナに、マサヒコはなんとも頼りない返事を返した。
二人が電車を降りてからそろそろ三十分は経ってるが、この辺りに土地勘のないマサヒコにそんなものがあるわけがない。
駅の周辺をひたすらウロウロするのがそれを証明していた。
「ふぅ〜 小久保くん、ちょっと一息入れない?」
握られている手にキュッと力を入れるとアヤナは足を止める。洒落たセンス、を僅かに外してしまった喫茶店の前だ。
そのとき『これぞ天啓』というものか、喫茶店を見るマサヒコの頭の中には画期的な(実際は穴だらけな)プランが浮かぶ。
「うん、清潔そうな店だし、これならいいよな」
「? よくわからないけど、じゃあ入りましょう」
アヤナの中ではもうとうに、思春期特有の過剰なまでの性欲は去っていた。
こうやって男の子と手をつないで歩き、喫茶店でお茶をする。PTAが推奨するような、清く正しい男女交際だけで充分満足している。
マサヒコの中ではというと、全然まったく満足していなかった。それは心の中が見えずとも、股間を見ればわかる。
そこはズボンの布地を突き破りそうなほど元気に膨らんでいた。
過程を楽しめる女性と、そんな余裕のない男性の差が、中学生の時点ですでにはっきりと出ている。
“カララ〜〜ン”
軽やかな音をさせて喫茶店の扉を開けると、ウエイトレスのおばさんが中学生のカップルを営業スマイルで出迎えた。
「いらっしゃいませ」
「二人で……」
「こちらのお席へどうぞ」
通された席に着くなり、マサヒコは自分の注文をすると席を立つ。
「ちょっとトイレ見てくる」
「あ、うん」
手持ち無沙汰でアヤナが一人取り残されるが、すぐにマサヒコは戻ってきた。
「来て……」
「え、ちょ、なに!?」
アヤナの手を取ると、マサヒコは店の奥へとズンズン歩いていく。
“カチャッ……”
扉を開けてアヤナを押し込むように先に入れると、マサヒコは後ろ手に鍵を掛けた。
「小久保くん?」
「ごめん……こんなとこしか思いつかなかった」
振り向かせたアヤナを抱きしめると、熱に浮かされたような声で耳元に囁きながら、股間の勃起をスカートの上から、恥丘にグリグリと
擦り付けてくる。
「さっきの……続き……」
「え?………あ……」
気づいたときには、もうアヤナの唇は奪われていた。
“カツッ……”
歯と歯が当たって無粋な音を立てる。唇を重ねる二人はぴくりっとも動かない。
アヤナの目が驚愕に大きく見開かれる。
「……あ」
マサヒコがすぐに唇を離すと、アヤナの口唇は呆けたように半開きになった。紅い舌がチロリッと覗くと、
「んンッ!?」
開かれたアヤナの唇に、マサヒコは誘われるように再び唇を重ねる。
「ン……む……ん―……」
マサヒコはさっきよりも強く唇を押し付けると、アダルトビデオやエロ本、そして家庭教師から教えられた怪しげな知識を一つ一つ
思い出しながらアヤナの白い歯を押し割ると、経験ゼロの舌を口中に侵入させた。
「んむッ……ふぅ……んンッ……んぅ……」
不器用な口づけを続けていると、やがてアヤナの舌もオズオズとマサヒコの舌に絡めてくる。
嫌がられているわけじゃないとわかり、マサヒコはちょっとホッした。
アヤナはぶるぶると身体を震わせながら、指先が白くなるくらいにマサヒコの制服のシャツを握り締めている。
ただ、震えているのはアヤナだけではなく、
(ど、どうやって息継ぎしたらいいんだ!? )
こんなことなら中村の相手をもっとしてやるんだったと、マサヒコはちょっぴり後悔した。
とりあえず、少し顔を傾けてみる。
「んむぅッ!?」
アヤナが鼻に掛かった息を漏らす。
マサヒコのささやかな努力は返って唇の密着度を高めることになり、より深く舌を誘い入れてしまった。
(く、苦しい……)
もうお互いあきらかに恥じらいや感動ではなく、呼吸困難で身体を震わせている。
『だったら離れればいいじゃん』とは思うのだが、なにか相手よりも先に離れると愛が薄いような気がして、二人の間では
思春期にはありがちな、微笑ましくも馬鹿馬鹿しい我慢比べが始まった。
「ううッ……むぅ………んッ………んぅッ……ぐぅッ………」
顔を真っ赤にさせながらも二人は舌を動かす。どちらかといえば、いまはもうアヤナの舌の方が積極的に動いていた。
(こ、これは勝負よ……小久保くんでも負けられない)
攻守はすでに逆転していて、マサヒコの舌は二人の口内を行ったり来たり逃げ回っている。
アヤナの背中に廻されているマサヒコの手が、タップ寸前、結んで開いてをくり返していた。そして、
「…………ぶはぁッ!!」
弾かれたようにマサヒコが唇を離す。アヤナの見事な一本勝ちだ。
(……勝った)
こんなもで勝ち負けを争ってしょうがないのだが、荒い息遣いでアヤナは満足したように便器に腰を降ろす。
マサヒコも壁にもたれて、ずるずると床に腰を降ろした。
「はぁはぁ……はぁはぁ……はぁはぁ……はぁはぁ」
しばらくは二人の荒い息遣いだけが音のすべてになる。
「ふぅ……!?」
マサヒコが何気なく顔を上げると、アヤナの膝小僧が目の前だ。その奥には……
「委員長……やっぱり勝負に負けたらバツゲームだよね」
「え?……あ、ああ……ええ」
素に戻ったのか、いまさら気恥ずかしそうに目を逸らすアヤナの膝小僧に、マサヒコはそっと手を置いた。
久しぶりに投下させてもらって随分と中途半端ですが、とりあえずここまで。
はぁはぁ (*´Д`*)はぁはぁ
喫茶店のトイレに連れ込むアフォなマサヒコワロス
アヤナエロイヨアヤナ
>>162-165 うまいッ!
中学生日記路線のアヤナSSを書いてる者です。
エロって書くの、ほんとに難しいですよね。
長文をダラダラ書いても、全然エロにたどりつかないし。
嫁&ガキ持ちなのになーにやってんだか…。
細かいワープロミスも結構あるし…。
しっかしなんか、最近賑わってきてイイ感じですね。
>>162-165 乙です!続き禿げしくキボン!
エロいですな〜!!
お二神とも、マターリと作品投下お待ちしています。
タイトルかコテハンをつけていただけると、解りやすいかも‥
アヤナ神達に感謝(;´Д`)ハァハァ
>>162-165氏
乙です!!
喫茶店のトイレで…(;´Д`)ハァハァ 、
なんか中学生らしい暴走もイイ!!
続き期待してますよ!
>>167氏
週末楽しみにしてます!
171 :
ドミンゴ:04/10/19 18:51:40 ID:WXntlr6c
テレビを見たら投げていたのでコテはこれでいきます。
コメントくださった方、ありがとうございます。続きはなるべく早く投下させてもらいます。
>>167氏
》細かいワープロミスも結構あるし…。
わかりますw 何度もチェックしたはずなのに、なぜか投下した後にミスに気づいたりするのはなんででしょうね(;´Д`)
私のSSとは違う丁寧なアヤナの心理描写、中学生日記の続き、期待してお待ちしてます。
>>171 おお、電車アヤナの神ですね!続き楽しみにしております。
ひとまずば、ツッコミを…ドミンゴてあーた!(´∀(○=(・∀・)パーン
173 :
名無しさん@ピンキー:04/10/20 06:30:31 ID:WGNYRkUo
kitai
まだ〜?
hosyu
176 :
郭泰源:04/10/24 00:16:20 ID:yxpaGHar
小久保マサヒコは、迷っていた。
思春期の、普通のオサルさん状態の男子中学生ならば、今この瞬間は、
それこそ願ってもない据膳食わぬは、の状態なのだが。
元々男女のコトについては人一倍鈍いうえ、純情でもある彼にとり、
この危機的状況(と、本人は一応認識している)を乗り切るには、
絶対的な経験値がはなはだしく不足していると言わざるをえない。
(若田部の体…やらけーな…って、今はそういうことを考えてる場合
じゃなくて…だから…えっとその…)
2年の頃、同じクラスとなり、ひょんなきっかけから知りあい、
それ以来友人として、異性としてはほとんど意識することなく過ごしてきた
若田部アヤナの(マサヒコにとっては)突然すぎる涙と告白。
しかし、彼はこの夏の終わりに、幼馴染である天野ミサキから告白を受け、
恋人として幸福な日々を過ごしていた真っ最中でもあった。
(…とにかく、こーゆーことになっちゃった以上、)
再びマサヒコの胸の中に顔を埋め、ぴったりと体を押し付けているアヤナ。
マサヒコにとっても大事な友人であり、傷つけたくは無い女性のひとり、
なのだ。そう、少年は思い、少女に何を言うべきかを、決めた。
秋の夕陽が少女のやわらかな髪に映え、金色に染まっていた。
幾度か、迷った末、マサヒコは自らの右手を、アヤナの頭頂部に軽く置き、
少女の髪を、―確かに、ぎこちなくではあるが―、自分のできる限り、
そっと、優しく、撫でた。
177 :
郭泰源:04/10/24 00:18:52 ID:mpiUP3f/
「あ…」
思いを告げてから、その人によって始めてなされる行為に敏感に反応するアヤナ。
思わず軽く、それでいて湿り気を多く含んだ吐息をマサヒコの胸に吹きかける。
マサヒコは、少女のその吐息を甘ったるくも、くすぐったく感じていた。
「ふーっ」
と、一息を入れてから、自分の想いを正直に告げた。
「あのさ、若田部。俺、今までお前のこと、ホント、いい友達っつーか、
仲間だと思ってて…。若田部ってさ、多分自分が思ってるより、ずっと
いいやつだし、しっかりしてるし、賢いし、それにその、美人だし…
多分、2年の頃に、中村先生のこととか無かったら、全然、俺なんかとは、
…なんつーか、んーと、一緒にいることもなかったんだろーな、
なんて、思ってたんだ」
時々つっかえながらも、そう一気に言い、アヤナの反応を待つ。
そしてアヤナは、ゆっくりと顔を上げ、思うその人の顔に目を向けた。
交じり合う2人の視線。思いもかけず、強い力を宿している少女の眼差しに、
思わず赤面してしまうマサヒコ。
「ええと、それで…さっきも言ったけど、俺、今、天野と付き合ってて…
若田部が、俺なんかのことを、好きだって言ってくれるのは、マジで嬉しいんだけど…
でも、天野のことは裏切れないし、でも若田部も、俺にとっては大事な人で…
だから…今日のことは、大切に思うけど…」
「好きなの」
目を逸らさず、はっきりと、そう繰返すアヤナ。
「ねぇ、あたし、もう3回も…小久保君のことが、好きだっていったんだよ…
もう一回、言わなきゃ、ダメ?」
そう言った後、少女は、マサヒコの腰に回していた両手を首へと動かす。
そして、頭の角度を上げ、薄く整った形をした唇を、軽く噛んだ後、
マサヒコの唇へと押し付けた…。
178 :
郭泰源:04/10/24 00:19:46 ID:yxpaGHar
やっと投下。何とかキスまで行きまふたけど。
こんぐらいでキレイに終わっとくかな?
思案中。しかしダラダラ長い…。
乙ディス。
最後までいっちゃってくれると嬉しいです。
むしろミサキにバレるまで…
乙!同じく気まずい△関係までキボン
しかし泰源とはw ニャンコのミスターコントロールといえば豊田よりこっちだよなぁ
キター!('∀`)/神乙でぃす!
ああー…漏れの中学時代も、こんな甘酸っぱい青春があったらなぁ(´Д⊂ヽ
ノシ三角関係希望です!
郭泰源氏のマサヒコはなんかいいヤツで嫉妬しません。むしろがんがれ。
乙です!!
是非三角関係までお願いします!
ところで
>>176-177以降は奥様には内緒ですよね?
183 :
郭泰源:04/10/25 01:08:31 ID:JQEAbtKz
(!??)
一瞬の出来事に、頭の中が真っ白になるマサヒコ。
一方、アヤナは軽く目を閉じ、更に強くマサヒコの方へと体を押し出す。
マサヒコにとってはミサキと何度も交わしたことのある行為だが、
アヤナにとっては生まれて初めての行為である。
年頃の女の子らしく、漫画やドラマでのキス・シーンを見て、
漠然とした憧れを抱いてもいた。だが、実際の場面では、
力まかせに相手に唇を重ねることしかできなかった。
(う…だから、ちょっと…若田部…マジで…。重い…。
つーか、あの、体、押し付けすぎ…)
もはやマサヒコにとってはいろんな意味で限界が近づいていた。
(…でも…ここで俺が後ろに引いたら…俺が逃げたと思って…
若田部、傷つくかも…)
もっと別なところに気を回すべきなのだが、
ここでも相変わらずズレた優しさを発揮してしまうマサヒコ。
アヤナのうなじに右手をそえる。すると、今までマサヒコ目がけて
一直線だったアヤナの力点が、マサヒコの一瞬の行為に
虚をつかれ、間が生まれた。その隙を逃さず、マサヒコは、
(何故かは、マサヒコ自身でもよくわかっていなかったのだが)
唇を離さぬまま、少し体勢をずらし、今度はアヤナの肩に手を置くと、
抱きかかえた状態のまま、わずかに力を加え、ゆっくりと膝を折り、
その場に座りこんだ。
なされるがまま、相手のリードに身を任せ、
ぺたん、とその場に同じく座りこむアヤナ。
184 :
郭泰源:04/10/25 01:12:21 ID:JQEAbtKz
(ふーッ、やっと、少し楽な体勢に…って、そうじゃねーだろ!!!)
若手芸人のように、自らの行為にツッコミを入れてしまうマサヒコ。
今まではアヤナの方からばかり力がかかっていたが、
現在の状態ではほぼ両者五分五分の体勢である。
更に彼にとっては具合が悪いと言うべきか、良いと言うべきか、
それまでは密着しすぎていたが故に、一個の肉体としてしか
感じることのできなかった少女の肉体が、
二人の間に適度な隙間と角度ができたが故に、
今度は特に一箇所に集中して少年には感じられていた。
アヤナの、女性として既に豊かすぎるほどに実った乳房が、マサヒコの
胸下から、腹部にかけてふわりと押し付けられていたのだ。
(ヤバイ…さっきとは別の意味で…ヤバイ…)
普通の男子中学生ならば、とっくの昔になっていてもおかしくはない状態。
ED疑惑も一時期ささやかれていたくらい、性的方面でも鈍いマサヒコ。
しかし、事ここに至っては、彼のその、鈍い下半身もゆっくりと反応を始めていた。
(だから…マズイって…落ち着け、俺、頼むから)
本来なら、今のこの状態を人に見られることこそ、心配しなければならないのだが。
あまりにもいっぺんにいくつもの予想外の出来事が起こってしまったからだろう、
マサヒコは軽いパニック状態になってしまっていた。
連投支援
イイヨー!
187 :
郭泰源:04/10/25 01:19:00 ID:JQEAbtKz
一方、アヤナは。
(小久保君…。この体勢って??)
マサヒコの真意を測りかね、とりあえずは唇を重ねあわせつつも、
頭の中には疑問符を浮かべていた。
(でも…拒絶はしていないよね…一応、あたしのこと、
受け入れてくれてるんだよね…)
そう、思いを強くする。と、マサヒコは、ふっ、と力を一回抜いた後に、
緩やかにアヤナの唇を吸い始めた。
「!?」
攻守逆転。
しかし、アヤナはうっとりとマサヒコの行為に身を委ねる。
(よし…今なら多分若田部はキスの方に集中してるはず…。
とにかく、下半身のことがバレないように…)
マサヒコ本人にとっては苦し紛れに打った手。
下半身はとてもではないが、収まってくれそうな気配すらない。
(ええと、うわ、もう、何も思いつかねー)
すると、突然、アヤナの方から、唇を離した。
"ちゅぽん"
と、小さな音と共に離れる二人の距離。
マサヒコは、それまでの体勢の関係上、ひとり口を突き出している、
非常にマヌケな表情のまま固まっていた。
188 :
郭泰源:04/10/25 01:21:59 ID:JQEAbtKz
「クスッ…」
マサヒコの情けなさそうな顔を見て、思わず笑顔を作ってしまうアヤナ。
「な、何だよ」
そう、慌てて返しつつも、何とか危険すぎる状態から脱したことに
少し安心するマサヒコ。
「き・ょ・う・は・ん・し・ゃ」
「へ?」
悪戯っぽく笑みを浮かべるアヤナ。そこには、いつもの生意気で、
大人びた表情が戻ってきていた。
「天野さんと、付き合ってるのは、悔しいけど。あたし、諦めないからね」
「…」
「小久保君、あたしのこと結構好きみたいだし。なら、まだ、
頑張りようがあるってコトだよね」
「いや、だから、それは…」
「じゃなきゃ、そっちから、やり返してこないもんね。今日のことは、
共犯だからね」
「う…」
何も言い返せないマサヒコ。
すっく、と立ち上がり、パンパン、と軽く膝小僧を払い、
ピン、と背筋を伸ばす。キリッとした表情をした、いつもの、若田部アヤナだ。
コキコキ、と首を左右に振った後、言った。
「うーん、これが、ファースト・キスかあ!」
「お、おい、声、デケェって」
慌ててその声を遮ろうとするマサヒコ。
189 :
郭泰源:04/10/25 01:25:19 ID:JQEAbtKz
「そっちの声の方が、デ・ケ・ェって」
マサヒコの口調を真似た後、再びクスクスと笑うアヤナ。
いまだ呆然としたままのマサヒコを後に、スタスタと生徒会室の
ドアへと歩いてゆき、取手に手をかけようとする。
しかし、ふと気づいたようにまだ半膝状態で座っている
マサヒコの方へ顔を向けた。
「ねえ、小久保君、去年の夏合宿のとき、金魚をプレゼントしてくれたの、
覚えてる?」
「…うん」
「あの赤と黒の二匹、まだ元気なのよね。でさ、あたし、その2匹に、
なんて名前付けたと思う?」
「…わからん」
「早いよ。まぁ、でも、いいか。赤くて、可愛いのがアヤナ。
黒くて、ちょっとマヌケな顔してるのがマサヒコ。二匹とも、仲良くしてるわよ」
「…って、おい」
力なくツッコミを返すマサヒコ。
「それだけ。じゃー、ま・た・ね」
ニヤリ、と笑うと、ドアを開け、生徒会室を出てゆくアヤナ。
マサヒコは、夕暮れの中、ひとりとり残されるのだった。
(…えらいことに、なったなあ…)
そう、呟きつつ。
END
190 :
郭泰源:04/10/25 01:26:50 ID:JQEAbtKz
>182氏。
鋭い。突然マサヒコの視点に変わったのは、嫁さんに見せられなくなって
私の視点で書かざるをえなくなったからです。コメントくださった皆様、
長文&駄文にお付合いいただき、ありがとうございました!
次はリンコネタ、書いてみたいな〜。エロっぽく。
って懲りねーな、自分。
乙カレー
甘酸っぱい恋物語いいっすね。
咥えていると落ち着くリンコは、
将来が楽しみでもある。
>>190 郭泰源氏GJ!欲を言えばせっかくのシュチュ、エチーな事して欲しかったぁ!
でもひょっとこ顔のマサヒコにワロタ。コーヒー吹いたw
オチは無問題。リンコネタ楽しみにしてます!
かーっ畜生!
こんな青春味わって見たかった!
男子校だったもんなぁ俺……(´・ω・`)
>>190 郭泰源氏乙です!
良かったですよ!
三角関係の続きも見てみたいすね
気長に待ってます。
リンコネタも期待してます
196 :
名無しさん@ピンキー:04/10/25 18:38:47 ID:4Hwk7Qgc
,-――――――-.
/
/
/
l"ジェンキン寿司
lー-―――――‐--、
/:::::::::/
//|、:| (゚ ) ( 。)
ノ ‖|:| 天野氏ね!
||\┌ ⊂⊃ ┐
ノ _,-、
丶、 く )
丶,ニ ̄ _--
丶 |、
,<: 丶>
/::/━━━・ ̄
アヤナ総受け百合SSまだーーー!?
アイだけがまだないのか・・・
連載1話めではアイ×マサヒコを期待した
俺もひそかに期待している
おれのショタコン魂がうずうずしてきました
ノマカプ以外もそろそろほすぃなぁと
マサヒコ×リンコが読みたい
205 :
郭泰源:04/10/27 20:54:24 ID:OSw7fiGE
(えぇと、確か、あそこのコンビニを右に曲がるんだよな)
小久保マサヒコは、地図を片手に夕暮れの町を歩いていた。
(しっかし母さんも、受験生に見舞いに行けなんて言うかなー、フツー)
マサヒコが向かっているのは、彼の家庭教師である濱中アイが一人暮らしをするアパート。
今週に入り、2回連続で病気を理由に授業を休んでしまったアイ。
それを心配したマサヒコの母親が、学校帰りにアイを見舞うよう、彼に命じたのだ。
「女の子の一人暮らしってのは、アンタが思う以上にずっと心細いんだからね。
あの子は授業参観とか、時間外もアンタの面倒を見てくれてるんだから、
アンタにもそれをお返しする義務があるんだからねッ!」
(…でも、あの授業参観は確か、母さんが病気で…てことは母さんのせいじゃ…)
とは思ったものの、怖くて口には出せなかったマサヒコ。
結局、母親の言うがまま、アイの部屋へと向かったのだった。
(えぇと、あ、ココだ)
20分ほども迷っただろうか。既に初冬の町の風は結構冷たく、
ウロウロと歩き回っているうちにすっかり彼の体も冷え切っていた。
(んっとに…こっちが風邪引きそうだよ)
やっと目当てのアイのアパートに着いたマサヒコ。
"ポ〜ン…"
呼び鈴を鳴らすが、しばらくしても反応は無い。
(あれ?留守?)
再びボタンを押そうと、指を突き出したマサヒコの耳に、
「はぁぁぁぁ……い」
と、普段のアイの声の面影をとどめつつも、かなり重低音の効いた声が響いた。
「あのー、先生、小久保ですけど…」
「え?マサヒコ君!?ち、ちょっと待って」
扉の裏でひとしきりドタバタとアイの慌てる物音が聞こえた。
(・∀・)!
207 :
郭泰源:04/10/27 20:57:10 ID:MUJZFIZN
5分ほど間が空いただろうか。ガチャッ、とチェーンの外される音がして、
ゆっくりと扉が開けられる。そして、何故かそーっと顔を出してくるアイ。
「あ…本当に…マサヒコ君だ…」
「本当もなんも、俺以外の何者でもないッスよ。それより大丈夫ですか?」
「う、うん、大丈夫、かな?」
(いや…とても、大丈夫そうには…)
クシャクシャの髪、トロンと潤んだ目、赤く染まった頬。
どっからどう見ても、立派な病人の姿である。
「あのー、俺、一応、お見舞いに…」
「え…あ、ありがとう。じゃ、どうぞ」
「お邪魔しまーす」
女子大生の一人暮らしにしては、ガランと広いだけの部屋。
病気のせいか、確かにいくらか雑然としてはいるが、
散らかっているというほどはないことに何故か安心するマサヒコ。
「お見舞い買ってきました。…これがレトルトのオカユ、パックの梅干、
これがバナナ、あと粉ポカリ」
「あの、マサヒコ君、他のは分かるケド、粉ポカリって?」
「あ、先生、知らないんスか。風邪とかで食欲ないとき、ホットポーにして
飲むと、とりあえず栄養補給になるし、体もあったまるんですよ。
ちょうどいいや。お湯、あります?作って飲みましょうよ」
「あー…今、切らしてるかも」
「じゃ、ヤカン貸してください。俺、お湯沸かしますよ」
「あ…そんなの、あたしが…」
「いいから、今日はゆっくり休んでくださいよ、先生」
そう言って、アイを遮り、台所へ向かうマサヒコ。
(台所も、結構ガランとしてんな…生活感、あんま無い部屋だな)
一方、アイはベッドの前のソファに胡坐をかくようにして座り、ボーっとしていた。
208 :
郭泰源:04/10/27 20:58:33 ID:OSw7fiGE
懲りずにアイで書いて見ました。今度はエロっぽく、できたら
最後まで書けるかなあ…。リンコネタすっとばしちゃったよ。
早くかければ週末ぐらいに続きを投下しまふ。
乙です。是非最後までイっちゃってください!
>>207 郭泰源氏キテル━━━ヽ('A`*)/━━━!!!イエーイ
乙です!相変わらず導入部とかウマー!!読みやすいし…
病気の姐さんの部屋に二人きりとは、またオイシイシチュエーション。
続き待ってるぽー!
>>207 再び郭泰源氏キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!
乙です!!
212 :
郭泰源:04/10/28 23:37:11 ID:EZkFl9RC
週末仕事が入ったんで…今日が今週最後の投下。
災害関係の仕事やりつつ書いてる自分に苦笑。
213 :
郭泰源:04/10/28 23:38:21 ID:EZkFl9RC
ヤカンを火にかけ、アイの座っている部屋へと戻るマサヒコ。
「あの…先生、つらいようでしたら、ベッドで寝てもらっていても全然構わないですよ」
「ううん、ずっと寝たままだったから…少し起きて、体勢変えた方が楽みたい。
寝疲れしちゃった」
「にしても中村先生、来てないんですか?俺、的山に伝言頼んでたんですけど。
中村先生に濱中先生のところへお見舞いに行って下さい、って」
「あー…先輩、サークルの卒業合宿だって…」
「…あんの人だきゃあ…」
顔を見合わせ、苦笑いをするふたり。
(…でも…他の人が来た気配、ないな。先生って、実は中村先生以外に、
あんま親しい人っていないのかな?)
"ピーッッッ"
マサヒコの思案は、台所から聞こえる鋭い音によって中断された。
「あ、沸いたみたいですね。ちょっと待っててください」
台所に行き、あらかじめ粉を入れておいたカップにお湯を注ぎ、持ってくるマサヒコ。
「はい、先生。熱いから気をつけてくださいね」
「ありがとう、マサヒコ君」
マサヒコからカップを手渡され、ホットポーをすするアイ。
「…美味しい」
「でしょ。ちょっと濃いめぐらいにつくるのがコツですよ。
ハチミツをちょっと入れても美味しいですよ」
少し得意げに言うマサヒコ。
「やだ、本当に美味しい…ありがとう、マサヒコ君」
(こうして見ると、先生って結構可愛いんだよな)
夢中になってホットポーをすするアイ。
その姿は、普段マサヒコが姉のように感じているよりも、随分と幼い印象を彼に与えていた。
(先生って、それなりに美人だし、優しいし、マジメだし、スタイルもいいし…
何でオトコの気配ゼロなんだろ?)
この夏から天野ミサキと付き合うようになってから、
鈍いなりに女性を冷静に眺めることができるようになってきたマサヒコ。
こうしてふたりでいてあらためてアイの魅力に気づきはじめていた。
214 :
郭泰源:04/10/28 23:39:00 ID:aX8i82n1
そう言えば、リンコ&中村コンビの登場、
というか乱入以来、二人っきりになって話すのは実は久しぶりである。
なんとなくくすぐったいような気分にマサヒコは今なっていた。
「あの、先生。就職試験の準備とか、今結構大変なんじゃないですか?
俺のこととか、あんまり無理しなくてもいいんですよ」
「…マサヒコ君、もしかして、あたしの授業、つまんない?」
「い、いや、そういう意味じゃなくて…」
"クスッ…"
慌てるマサヒコを見て、小さく笑うアイ。
「大丈夫だって。きちんと風邪は治すから。ここまで一緒に頑張ってきたんだもん。
志望校合格まで、付き合わせてよ」
「ハイ…頑張ります」
素直に頷くマサヒコ。
「あんまりこういうこと話したことなかったですけど…、
先生ってやっぱり教師志望なんですか?」
「うん。そのつもり。じゃなかったら塾講師とか。人を教える仕事に、携わっていたいの」
「…先生は、スゴイなあ」
思わず感嘆の声をあげてしまうマサヒコ。
「そ、そんな。すごくなんてないよ」
「いや、やっぱりすごいですよ。自分の目標がしっかりしてるっていうか。
やりたいことがあるっていうか…。俺なんて、ただ何となく流されてるだけですもん」
「そんなことないよ。中学生の頃なんて、みんなそうだって。
マサヒコ君だって、そのうちやりたいことができるから…」
「そうだといいんですけどね。俺っていつも受け身だからな…」
「…ねえ、マサヒコ君、最近少し元気なかったよね?なんだか授業にもあんまり
集中できてないみたいだし…もしかして、何か、あった?」
「え…」
痛いところをつかれて思わず黙り込むマサヒコ。
(ミサキのこととか…若田部のこととか…そういや最近少し…アレだったかも。
なんかボーッとしてるようで、ときどき鋭いんだよな、先生)
考えようによっては、目の前にいるアイに対して結構失礼なことを思っているマサヒコ。
215 :
郭泰源:04/10/28 23:41:41 ID:aX8i82n1
「あー、もしかして、ミサキちゃんとうまくいってないとか?」
少しからかい気味にそう言うアイ。しかし、マサヒコにとってはモロに図星である。
何も言い返せず、思わず真っ赤な顔になってしまう。
「…れ?あれれ?ゴメン、当たっちゃった?」
ふたりの間に、しばし気まずい空気が流れる。
「よし、わかった。お姉さんに何でも相談してみなさい。誰かに話すことで、
少しは気が楽になることだってあるよ」
(確かにそうかもしれないけど…でも今日は確か俺、お見舞いにきてるはずなんですけど)
そう思いつつも、マサヒコは少し迷っていた。
(中村先生に相談しようもんなら、どうせすぐ3Pとかスワップとか言い出すに
決まってるし。的山だと、ミサキや若田部にバレないとも限らないし、
だいたい相談にならんだろうし。このさい、先生に相談するのが一番いいのかも…)
「大丈夫、あたし結構、口固いよ?今日のお見舞いのお礼だよ」
迷った末、結局アイに相談することに決めたマサヒコ。
「あの…実は俺、今、ちょっと困ってて…」
マサヒコは、2ヶ月ほど前にアヤナに告白を受けたこと、そして最近ミサキが
どうもそれに感づき始めているらしいこと、などを手短に話した。
だが、生徒会室でアヤナに無理矢理唇を奪われたことまでは怖くて言えなかった。
またネ申が…!
乙ディス
前作と繋がっていたとは…
漏れも続き物とは思わなかったw
楽しみにしてます。
>>213p('A`)q
神キタ!乙!や〜ホント面白い。巧いし。
郭泰源氏はもしかして、
>>89の「約束成就の始まり」書かれた方ですか?
違ってたらすみません。
それにしてもマサヒコ、羨ましすぎ!!続き待ってますー。
今後の展開が楽しみー
レズ
>>220 思ったんだが、レズものはおまいが書いてみたらどうだろうか?
災害対策もがんばってくださいねぇ〜
マサヒコにフェラするアヤナ
中田氏されるミサキ
マサヒコのママと・・・
226 :
郭泰源:04/10/31 19:53:33 ID:r1bOaBbX
>>218氏
すいません、「約束成就…」は別の方の作品です。でもあの作品は良作でしたねぇ。
あれ読んで、自分も書いてみようと思ったんですけど、なかなかエロくならないんです。
水曜ぐらいまでには投下できそうなんで、も少しお待ちを。
今んとこ何とかマサヒコがアイとなりそうな感じ。
ところで、リンコネタってなんかイイ導入部、思いつきません?
なかなか彼女って書きにくいんですよお。
227 :
218:04/10/31 20:07:11 ID:Nfy6pgbm
郭泰源氏、レスすみません。別の神だったですか Σ(´ д`lll)スミマセン
マサヒコとミサキがつきあってる前提だからと、勝手に憶測を・・・(´ д`lll)スミマセン
次投下楽しみにしてます〜!
災害関係のお仕事されてて、奥さん子供いらっさってて、その上良質SSが書ける氏はスゲエ・・応援してます!
リンコネタ・・難題ですな・・
アヤナとミサキのスカトロ
229 :
郭泰源:04/10/31 23:59:59 ID:r1bOaBbX
>>218氏。
いえいえ。応援、ありがとうございます。「約束成就…」は、いい作品だったうえ、
そのまま設定が使えそうだったんで、勝手に流用してるってのが実情なんです。
断りもなく、使っちゃってごめんなさい、
>>89氏。
(今更でしたね、ホントにすいません)
なんで、ココではマサヒコとミサキは中3の夏休みに初体験を終えて
付き合ってる、ってことで読んで頂ければ。
時間ができたんで、2発ほど水曜に先駆けて投下。
230 :
郭泰源:04/11/01 00:01:02 ID:eCSAKb97
「それで、文化祭の準備とかで、しばらく若田部と一緒にいる時間が
結構長い時期が続いてて。そういうとき、若田部、周りから見てても
露骨なぐらい、俺の側にいることが多かったりして。そうすると、
また変な噂になったり…。それに最近、ミサキに対しても変に挑発的な態度だし…」
「ふ〜ん、モテる男はつらいねえ」
「からかわんでくださいよ」
「ふふっ、ゴメンゴメン。冗談よ。でね、マサヒコ君は、どうしたいの?」
「俺は…2人が、前みたいに、普通に友達でいてくれればっつーか」
「うーん、残念だけど、それは、無理ね」
「え…」
「ミサキちゃんは、多分ずっと前からだし、アヤナちゃんにしても、去年くらいから
君のことを好きっぽかったよ。気づいてなかったの?」
「いや、俺は、若田部はまたミサキに張り合ってるだけかと」
「相変わらず、鈍いなあ、マサヒコ君は。でも、ま、それが君の良いところでもあるんだよね」
そう言って、微笑みながらじっとマサヒコを見つめてくるアイ。
その笑顔の可愛さに、もう一回マサヒコは赤くなってしまう。
「ねえ、マサヒコ君、ミサキちゃんのこと、本当に好き?大事にしてる?」
「も、もちろんですよ」
実は最近、ミサキに少し疲れ始めていたマサヒコ。
自分の心の中をアイに見透かされたようで、途中で言葉につまってしまった。
231 :
郭泰源:04/11/01 00:02:43 ID:n9DP0Qwm
「じゃ、意地悪な聞き方かもしれないけど、アヤナちゃんが、もし、
ミサキちゃんより先に君に告ってたら、どうしてたかな?」
「う…それは…」
「でしょ?なんだか、マサヒコ君ってミサキちゃんにも少し距離があるんだよね」
「…鋭いですね、先生」
「それに、ミサキちゃんって、結構嫉妬深い感じだしさ。初めの頃なんて、
あたしのこともすごく警戒してたよね」
「…そのとおり、なんですよ。最近特に束縛がキツくて」
最初の頃こそ、幼馴染同士ということもあり、ほのぼのと幸せな付き合いだったが、
アヤナの件があってからというもの、ミサキはちょっとしたマサヒコの行動にも
疑いの目をむけるようになり、マサヒコは少しウンザリし始めていた。
「それに…その…こんなコトまで言っていいのか、わからないんですけど…」
さらに顔を赤くして少し言いよどむマサヒコ。
「なに?ここまで言ったんだから、全部言っちゃったほうがいいよ」
「あの…ミサキの奴、そういうときに限って、キスとか…、その、
セ、セックスとかをものすごくせがんでくるんです」
聞きながら、アイも思わず顔を赤くした。
「俺は、2人で一緒にいて、手をつないでるくらいでも十分なんです。けど、アイツ、
どこで情報仕入れてきてんのか、こんぐらいの年の男はいっぺんそういうこと覚えたら
サル状態で、女の子を求めてこないほうが変なんだとか、俺がこんなふうなのは、
ミサキとのアレがあんまり良くなかったからだとか…とにかく、そう思いこんでて。
だから、いくら言っても聞いてくれなくて…」
232 :
名無しさん@ピンキー:04/11/01 00:41:02 ID:J4idISw1
このヘタレがーっ
神降臨
すごいよ〜、あんたホンモノだよ〜。
おお!郭泰源氏今日のうちに降臨なされてた!!
神GJ!なんかやたらリアルで、マサヒコに嫉妬するー!
ミサキにアヤナにアイ…贅沢だぞ(;ω;)
郭泰源氏乙ディス!GJ!!
すごくイイ!!かなりらしさがでてますね!
災害関係のお仕事で大変でしょうが
続き宜しくですm(__)m
最後の方、ワラタ
sorosoro
239 :
郭泰源:04/11/02 21:59:44 ID:oLfmA6Af
水曜に先行して投下。てか水曜は無理っぽかったので…。
次も来週の火曜投下になりそう。移動ばっか多いので、
電車中&車中でメモ書きできて、結構サクサク書けるけど
清書が…少し雑気味な展開でスイマセン!
240 :
郭泰源:04/11/02 22:00:43 ID:C1VhyOTS
(あ…それって、多分、ミサキちゃんあのとき先輩の言ったことを…)
そう言えば以前、かなり遠回しながら、アイは中村とミサキと3人でいたときに、
ミサキにマサヒコとの仲を相談されたことをおぼろげながら思い出していた。
経験の全く無いアイは興味深く話を聞いているだけだったが、中村はいつものごとく、
「そんなのヤッてヤッてヤリまくることよ。
男なんてみんなアフォだから、女の体の味を覚えたら、もうサルだって」
と、豪快に笑い飛ばしていたのだった。
(にしても…マサヒコ君って思ってた以上に…)
言うべきことを言い終わり、顔を真っ赤にして下をむいているマサヒコ。
普段弟のように接している、目の前の少年の赤裸々な告白。
アイは、少年の純情さに愛おしさを抱きつつも、
なんとなく、ずっと大事にしてきたものを他人に奪われたような―
そんな、複雑な気分になっていた…。
「ねぇ…マサヒコ君、ズバリ、君はミサキちゃんとアヤナちゃんのどっちが好きなのかな?」
「え…それは…でも…」
「でも、じゃないの。一番大事なのは、君が本当に好きなコは誰かってことだと思う」
(俺が…ホントに好きな人?)
マサヒコは、アイの言葉を反芻していた。
(ミサキも…若田部も…確かにカワイイと思うし…いいんだけど…でも、俺が…
本当に好きな人って…もしかして…イヤ、そんなはずは…)
241 :
郭泰源:04/11/02 22:01:42 ID:C1VhyOTS
黙り込み、下をむいたまま考え込んでいるマサヒコ。それを、マサヒコが怒ったのと
勘違いしたアイは、少し慌てて言った。
「ああ、ゴメンゴメン。ちょっと言い方がキツかったかな?」
「え…あ、いや、そんなことは…」
「ホントにゴメン、あたしったら大して経験も無いクセに偉そうに…」
短い沈黙。しかしこのとき、少年は自分の心の中の混乱に戸惑っていた。
「あの…先生、今日はありがとうございました。とりあえず、その、
大丈夫みたいだし…俺、帰ります。お大事に」
混乱した自分に収拾をつけようと、そう言って席を立とうとするマサヒコ。
「え?ああ、今日はありがとう、マサヒコ君」
突然立ち上がったマサヒコにつられ、彼を見送ろうと少し遅れて
その場から立ち上がろうとしたアイ。しかし、元々病みあがりのうえ、
ずっと座りっぱなしだったためか、一瞬、バランスを崩してしまう。
「キャッ」
「あ、先生、大丈夫!?」
すばやくアイの肩を抱き、アイの体を支えるマサヒコ。アイの体は、
マサヒコの両腕に完全に預けられている状態になった。
「ゴメン…マサヒコ君」
「…」
242 :
郭泰源:04/11/02 22:02:24 ID:oLfmA6Af
何故かお互いに体を離そうとしないふたり。
言葉も交わそうとしないまま、しばらくその場に立ち尽くしていた。
"クスッ"
沈黙を破ったのは、アイの小さな笑い声だった。
「な、何です?」
「ねえ、マサヒコ君、今、身長、どのくらいになった?」
「え?…ああ、多分、168cmくらいじゃないかな…」
「ふふっ。2年前、初めて会ったときは、あたしより10cmくらいも低かったのにね」
「…悪かったっスね、チビで」
「ううん、そういう意味じゃなくて。勝手に弟みたいに思ってたけど、いつの間にか
あたしより背も高くなって、男っぽくなって、女の子にも…何か、悔しいな。
あたしの知らない、マサヒコ君になっていくのが」
「そ、そんなことないっスよ」
「今、あたしをこんな風に支えていてくれてるし。どんどん、
イイ男になっていくのかな、マサヒコ君は」
そう言って、にっこりと笑うアイ。
その笑顔を見たとき、マサヒコはさっきアイに言われてからずっと心の中に
わだかまっていた自分の迷いを、今、振り払えると思った。
243 :
郭泰源:04/11/02 22:03:17 ID:C1VhyOTS
「先生…さっきの答え、ココで言います。俺が、一番好きなのは、濱中アイさんです」
「え…」
「俺が好きなのは、先生なんです」
マサヒコは、アイの体を強く抱き寄せ、唇を重ねた。
アイは…抵抗を示そうと、マサヒコの胸に手を押し付け、はねのけようとする。
が、病みあがりのためか、その力は弱い。しばらくするうち、あきらめたように
ぐったりと両腕をたらした。しかし、再び抵抗しようと、唇を離すアイ。
「ダメだよ…マサヒコ君、ミサキちゃんが…」
「俺は、先生のことが、好きなんです」
再び強引に唇を奪うマサヒコ。その予想外の力の強さに、アイはなすすべもなかった。
「先生、俺…」
アイの体を、ベッドへ押し倒すマサヒコ。
「ダメ…それだけは…マサヒコ君、あたし…」
「好きだ、先生」
そう言うと、マサヒコはアイのワイシャツのボタンに手をかけた。
「マサヒコ君…あたし、昨日からオフロ入ってないし…お願いだから…」
なおも言葉を続けようとするアイの唇を自らの唇でふさいだあと、
マサヒコはゆっくりとアイの首筋へと舌を這わせた。
GJです!続き期待します。
雰囲気に流される男マサヒコ
このまま、実はアヤナが…、むしろリンコが…
いや、ひょっとしたら母さんが…とステップアップしていくのかw
246 :
郭泰源:04/11/02 23:20:28 ID:oLfmA6Af
>>245氏
マサヒコママネタは、無理ですよぉ〜(笑)。
実は現在のアイネタ書く前に試しにリンコネタ書いてみたら、
じぇんじぇんエロくならんかったんでやめたんですけどね。
今回のSSと上手い具合につなげられてまとめられたら、
そのうち投下するかも。あ、でも、ひっでー失敗作なんで
あんまアテにしないでください(苦笑)。
個人的な意見だがエロくなくてもおもしろきゃぜんぜんオッケー
郭泰源氏降臨!GJ!いつも幸せをありがたうござます!
(;´Д`)ハァハァ/ ヽァ/ ヽァ ノ \ ア ノ \ ア / \ ア / \ ア
と、ときめく―――――!ゆけ!ゆくんだマサヒコ!
郭泰源氏いつも乙です!!
暴走するマサヒコ(;´Д`)ハァハァ
暴走するミサキ
251 :
郭泰源:04/11/03 22:28:08 ID:PASfA93K
>>247氏
じゃ、これ終わり次第、投下しときます。
高校入学後のその後のリンコ・ミサキ・アヤナ・マサヒコになりそう。
(ネタばらしですかぁ〜?)全然エロではないですけどね。
夫婦共用パソにデータ入れといたら、嫁さんにめっかっちゃった。
「あんたの文章…全体的に、古い。昔のラブコメなんだよね。それと、
あんたってつくづくエロ書けない人だよねぇ」
なんて言われてます。…だから今年で30なんだってばよ。
投下できるだけしときます。金曜あたりから現地行くので…。
252 :
郭泰源:04/11/03 22:30:11 ID:X5BTBk8Z
「くぅんッ」
敏感な声を上げ、体を反らせ、マサヒコの愛撫に反応してしまうアイ。
「可愛い声…それに、すっごくイイ匂いがしますよ、先生」
「やだ…嘘…汗臭いよ、あたし」
「先生の、匂いだ」
そう言い、再びボタンに手をかけ、ひとつひとつ、ゆっくりとボタンを外す。
マサヒコの目には白いブラと、それに負けないくらい白く盛りあがった谷間が飛び込んできた。
"ちゅっ"
汗のためか、軽く湿った谷間に口をつけ、軽く吸うマサヒコ。
「ん…んん」
今まで聞いたこともない、子供のように甘えた声を放つアイ。そのアイの様子に
更に興奮したマサヒコは、素早くアイの背に手を回し、ブラのホックを外した。
"ぷるんっ"
(わゎ…すご…)
露になった、アイのふたつの乳房。それの予想以上の豊かさに驚きつつも、
(…てか、多分…ブラのサイズ、絶対合ってないよ、先生)
と、いつもながら変なところでだけ冷静なマサヒコだった。
しかし、行動はとても冷静でいられるはずもない。
舌を伸ばし、ゆっくりと小粒な乳首を舐め上げる。
「あァ…んっく…」
くすぐったさと、甘やかな快楽に我を忘れかけたアイ。
しかし、ハッと我に帰ると、マサヒコの頭に手をかけ、それを突き放そうとした。
253 :
郭泰源:04/11/03 22:44:10 ID:PASfA93K
「イヤ…ねぇ、マサヒコ君、今なら…ね、やめようよ…
ダメだよ、こんなの…あたし、誰にも言わないから…」
「…」
しばらく、黙ったままアイを見つめるマサヒコ。と、突然自分の着ていた学生服を、
ワイシャツを、そしてTシャツを脱ぐと、呆然とそれを見守っていた
アイの手をとり、自分の裸の左胸に触れさせた。
「すっごくドキドキしてるでしょ」
コクン、と小さく頷くアイ。
「先生のことが、好きなんです。だから、こんなに…。
俺は、先生に、触りたい。俺の肌で、先生の肌を、感じたい」
そう言うと、再び頭を潜らせ、乳首を口に含むマサヒコ。
そして、左手は、もう片方の乳房をゆっくりと愛撫していた。
「あぁ…」
諦めたように、溜息にも似た声を上げるアイ。
右手をスカートの中へと滑り込ませ、ゆっくりと下着越しにアイの恥丘を
なぞるマサヒコ。と、勢いをつけてパンティの中へとその手を入れた。
「う…うん…は…ん」
風邪による発汗と、興奮のためか、既にその中はしっとりと湿っていた。
「先生…すっごく、熱い」
「汗だよ…馬鹿…」
が、マサヒコの指は、明らかに汗以外の少しヌメリを帯びた液体の存在を
アイの裂け目から感じ取っていた。
(先生…感じてくれているのかな…)
ここで続きですか?!郭泰源氏のイケズ〜!
ブラのサイズがあってない生々しいアイ萌え…ハアハア
奥さんのツッコミはアレですね、「夫の秘密文書を見てしまった事への照れ」ですな!萌え。
('A`)>スチャ!独身者の自分には裏山であります!次回投下お待ちしてるであります!
255 :
ドミンゴ:04/11/05 02:13:14 ID:YF91PXTH
郭さんペース速いですねぇ。流石ローテーションピッチャー、剛速球バンバン投げられて羨ましい。
私も中継ぎワンポイントリリーフで久しぶりに投げさせていただきます。
>>165の続き
「それじゃ……何したらいい?」
マサヒコの手は膝小僧をすりすりしながら、少しずつその範囲を広げていく。
指先はスカートの中に出たり入ったりと、アヤナがバツゲームを決めるのを“早く早く”と急かしているようだ。
どんなバツゲームをマサヒコが望んでいるのかは、漠然とだがアヤナもわかってはいる。でも、それだとなんだか釈然としない。
(勝ったのは私よね?決めるのも私)
それが勝者と敗者、最も古い秩序が帰結する当然の権利。
「ねぇ、委員長」
マサヒコの手のひらは、“膝”と呼称するには難しい部位にまで侵入している。手首まですっぽりとスカートの中に消えていた。
もうそこは、世間一般では“太股”と言う。
マサヒコの手は太股のなめらかさを味わいながら、女の子の大事な部位を窺っていた。
じりじりと進んでくるマサヒコの手でスカートは捲れあがり、あと少しで下着が見えそうである。
無意識だろうが余った手は、大きくふくらんだ股間を抑えていた。
そのなんとも情けないマサヒコの姿に、アヤナの中でバツゲームのアイデアが浮かび上がる。
「……立って」
「え?」
「バツゲーム決めたから……立って」
「だってもう勃っ……あ!?、ああ、うん、わ、わかった」
マサヒコは慌てて立ち上がった。気をつけてはいたのだが、かなり大人な二人に毒されているのを、こんなときだが実感する。
ちょうど股間のふくらみは、アヤナの目線の高さだ。
256 :
ドミンゴ:04/11/05 02:14:43 ID:YF91PXTH
「……見せて」
「へ?」
自己反省するようにうつむいていたマサヒコは、大きくはないが無視できない力が込められているアヤナの声に顔を上げる。
アヤナの目線はマサヒコの顔ではなく、べつの部分に向けられていた。
「……小久保くんの……それ………見せて……」
「それ?」
熱っぽいアヤナの視線を追わなくとも、まぁ、『それ』の正体はわかってはいるのだが、
「これ?」
その好奇の視線の行き着く先、ズボンをふくらませている『それ』を見下ろしながら、マサヒコはマヌケな返事を返す。
「……うん」
自分の言葉がどれだけはしたないかは、真っ赤な顔のアヤナも重々承知しているが、目はマサヒコの股間のふくらみに釘付けだ。
出してしまった言葉を引っ込める事は出来ない。
ならば恥ずかしさの分だけイケるところまでイカないと損だと、アヤナは開き直りの境地になっていた。
「小久保くん、勝負に勝ったのは?」
「……委員長」
「バツゲームを言い出したのは?」
「……オレ」
「さぁ」
理論立ててマサヒコに詰め寄るアヤナ。この『さぁ』は、早く脱いで見せてくれという事だろう。
「……うぅ」
「さぁ」
元々アヤナとこういう事をする為に連れ込んだトイレなのだが、マサヒコの目論んでいた展開とは大分違くなっていた。
上目遣いでマサヒコを窺っているアヤナは、とても許してくれそうもない。実際アヤナは、
(困っている小久保くんの顔……カワイイかも……ゴメンね……)
などと思っているので、バツゲームが撤回される事はない。
「くッ!」
(よ、よし! オレも男だ!! やったろうじゃん!!)
マサヒコは意を決すると、侠気の無駄遣いをしているような気もするが、勢いよくチャックを下ろした。
パンツの前開きに手を掛ける。思わずアヤナは、身体をグッと乗り出してしまった。
257 :
ドミンゴ:04/11/05 02:16:10 ID:YF91PXTH
(そんなに期待されてもなぁ……)
食い入るように見つめるアヤナには悪いが、特別人様に自慢できるような立派なブツではない。
今更、『ごめん、さっきのナシね』と言える雰囲気ではとうになくなっている。
「はぁ〜〜」
評価を受ける前から少しヘコんでいる思春期の心など“我関せず”といった感じで、こちらも思春期らしさ爆発の元気いっぱいの
勃起を取り出した。
マサヒコの勃起は、大きさも形も中学生平均で、特別悲観するほどのブツではないのだが、この年頃のこの部位の会話は、
たとえ男同士であっても国家機密クラスのトップシークレットである。
他人とは比べるチャンスがない。だからマサヒコは初めて他人に、それも女の子に査定してもらう事になる。
もっともマサヒコは“女の子”というより、アヤナの評価が男として気になった。
「き、き、……」
「ききっ?」
アヤナは勃起を震える指先で指しながら、マサヒコが『これは胸張ってもいい反応なのかな?』などと考えた瞬間、
「キャアアアアアア〜〜〜〜〜〜!!」
店中に轟けとばかりの悲鳴を上げる。
「いいっ!?」
「モガッ!!」
マサヒコは慌ててアヤナの口元を抑えた。
“ドンッドンッ……”
「どうしましたお客さん!!」
すぐにウェイトレスのおばさんだろう、ドアを叩いてくる。
「い、いえ、なんでも、あ、そうだ、ウオシュレット、ウオシュレットに驚いちゃって」
「ああ、なんだもう、びっくりさせないでくださいよ」
「すいません」
悲鳴は女の子なのに、こうして受け答えしているのが男の子でも気にしない、非常にアバウトな店で助かった。
“コツン・コツン・コツン・コツン・コツン………”
じっと息を殺しながら、おばさんの足音が去るのを待って、アヤナの口元から手を離す。
「び、びっびったぁ〜〜」
マサヒコの額からはドッと汗が流れていた。
258 :
ドミンゴ:04/11/05 02:17:37 ID:YF91PXTH
「ご、ごめんなさい」
謝るアヤナの、だがその視線は、マサヒコの股間の勃起に釘付けである。どうやらマサヒコの男の面子は守られたようだ。
(なにこれ?なにこれ?なにこれ?オ…チン…チン……なの? え!?でも小さい頃見たお父さんのと全然違う!!)
一時のパニック状態が去ると、今度はアヤナは好奇心いっぱいでジロジロと、マサヒコが気恥ずかしくなるくらいに顔を近づけてくる。
ここを“亀頭”などと評するのはアヤナも知っている。中々一言で的を得た巧い表現だ。
グロテスクなのに、どこかしら愛嬌があるというのも両者は一致している。
すっかり熱心な観察者になったアヤナは、さら勃起に顔を近づけた。もうファーストコンタクトの恐怖心はどこかに吹き飛んだようだ。
「はぁ〜〜」
勃起を見つめるアヤナは、至近距離で感心したような吐息を洩らす。なにに感心しているのかは、マサヒコには窺い知れないが、
(い、息がかかって……くすぐったい)
アヤナにはそんな意図はないだろうが、男にとってこの熱心すぎる観察はヘビの生殺し状態、ソフトな焦らしプレイになっていた。
「こ、小久保くん な、なにか出てきた」
「え?」
見れば亀頭の鈴口に、ポッチリと先走りの液が透明な玉を作っている。
「なに……これ?……精液……じゃないよね?」
アヤナも中学生だ。保健体育の授業は受けているので、当然知識はある。しかし百の知識も一の経験に敵わない。
尿道から出てくるものは、オシッコでなければアヤナには精液以外は考えられなかったが、これは白ではなく透明だ。
マサヒコは病気では?と心配になる。
アヤナの表情から、それはマサヒコにも読み取れた。その心配りを無下にも出来ず、マサヒコは仕方なくしたくもない説明をする。
「いや、これはその……気持ち……よくて……その……」
「え? 気持ちいいの……え?、なんで?」
なにかしたわけでもないのに、なぜマサヒコが気持ちいいなどと言うのかアヤナにはわからない。
「息が、その、息が当たって……」
「息が当たると……気持ちいいの?」
マサヒコはこれは生殺し状態から抜け出すチャンスだと思った。
259 :
ドミンゴ:04/11/05 02:19:13 ID:YF91PXTH
「え〜〜っと、その、あの……」
でもそれを、自分から言い出せないのがマサヒコである。
「もっと……気持ちいい事あるの?」
「アア……ええ……………………………うん」
「言って……言ってくれたら………私するよ……なんでも……」
“プツンッ……”
本日二度目。マサヒコの中でいい音が聞こえた。
「さ、触ってみて」
「え?」
「これ……触ってみて」
「……うん」
恐る恐るといった緊張した面持ちで、マサヒコの勃起にアヤナは手を伸ばす。
細く白い指先が、縦割れの唇にできた透明な玉に触れた。
勃起に一瞬“ピリッ”とした感覚が走ったが、マサヒコはアヤナを怖がらせないように微動だにしない。
しばらくするとアヤナの指先が、ぬるぬると透明な雫の玉を、ゆっくりと亀頭に塗り広げるように蠢きだしていた。
とりあえずここまで。
ト
ドミンゴ氏乙!GJ!
ああ、また、こんなところで寸止めハァハァ
国家機密クラスのトップシークレットにワロタ・・・
アヤナハァハァ
ドミンゴ氏登板乙!ナイスピッチング!!
しかし両職人さん共にSSがいいところで…ハァハァ
焦らしプレイですかぁ?
263 :
名無しさん@ピンキー:04/11/06 17:01:07 ID:nb23R9ah
期待あげ
264 :
郭泰源:04/11/06 19:18:27 ID:w1Dq2Gb+
やっとこさ全部書きあげました。
移動時間多いから、結構集中して書けたのが良かったのかな。
濡れ場が少し雑なのは勘弁してください。
でもコレ、嫁さんには見せられないっすよぉ〜。
SS同様、最近のセックスが雑で手抜きだとか言われそう…。
>>ドミンゴ氏。
いや、このコテ思いついたときはデビュー直後の、オリエンタル・エキスプレスとか言われてた、
球速いだけの、まだ荒々しい頃の泰源をイメージしてたんですけど(笑)
相変わらず焦らしが上手い。エロっぽいのってねえ、ほんと難しいっス。
今回実は自分、初エロです。まあ何とか書き上げられて安心。では、投下。
265 :
郭泰源:04/11/06 19:21:09 ID:w1Dq2Gb+
マサヒコは、できる限り優しく、ゆっくりとアイの裂け目をなぞり、円を描くようにして周りを撫でた。
「ふ…ふゥ―ッ」
愛撫を何度か繰返すうち、アイの反応にわずかずつだが変化が見え始めた。
元々風邪のためうっすらと染まっていた頬は更に赤みを増し、吐く息も荒いものへと変わっていった。
ミサキの、少女的な、硬いそれとは異なる、「女」としての反応をじっくりと眺めるマサヒコ。
愛撫を続けながら、乳首から口を離すと、乳房全体をゆっくりと確認するように舌を這わす。
たっぷりとした乳房の裏にもぬかりなく舌を這わすと、
汗によって湿ったそこを一回、マサヒコは口に軽く含んだ。
「う…うぅン、くすぐったい…」
そう言いながら軽く身をよじるアイ。
マサヒコはそのまま、アイの腹から臍へと舌を移動させながら、スカート脇のジッパーを降ろした。
「あ…ダメ…汚い…」
アイがそう言い、マサヒコの頭を押さえようとするが、
マサヒコは力を込めてアイの手首を握ると、そのまま下降し、素早くパンティを降ろした。
指で愛撫を加えていたときから気付いていたが、アイの陰部は結構な密林地帯だった。
ミサキの薄めのそれとは違う風景に、
(オトナの…女の人だ…)
と、マサヒコは気持ちを昂ぶらせる。そして、顔を近づけると、マサヒコはそこから、
匂い以外の何か―牝の持つ、それ、とでも言えるもの―が、ムワッと香りたつのを感じていた。
"はむ…"
軽く、アイの茂みを口に含むマサヒコ。
「う…んん…ぅ」
アイの快楽に溺れたかのような声に、勢いづけられたマサヒコは、そのままアイの裂け目へと舌を滑らせた。
266 :
郭泰源:04/11/06 19:22:40 ID:GXRZVWB5
"びくんッ"
釣り上げられた直後の魚のように、体全体で激しい反応を返すアイ。
「ん…ぐぅ…ぐぐうん…」
ミサキや、AVで見てきた、可愛らしいだけのそれとは違う、生々しい反応に、
我を忘れて裂け目の上から下へと何度もゆっくりと舌をスライドさせる。
微かに―しかし、汗のもつ辛さのない、塩っぽさを舌先で感じるマサヒコ。
「ぅん…マサヒコ君…恥ずかしいよぉ…」
そう言いながら、腰をうねらせるアイ。
だが、その動きはマサヒコの更なる興奮を誘うだけだった。スライド運動をいくどか繰返した後、
マサヒコはアイの小振りな左右の唇を今度は味わうように吸い上げた。
「きゃ!?!う…ううぅん」
こみあげてくる快感と、罪悪感とが心の中でいまだ戦い続けているアイ。
何とか抵抗を示そうと、マサヒコの頭に手をかけ、足を閉じようとするが、
全てマサヒコの両手のブロックの前に防がれてしまっている。
(マサヒコ君…君のことは…好きだけど…でも…)
弟のように思っていた少年の荒々しい告白に驚き、
その後の予想外に優しく、巧みな愛撫に抵抗しつつも身を任せてしまっているアイ。
頭の中は混乱しつつも、どこかで裏腹な嬉しさを感じていたのも事実だ。
(こんなに…夢中になって…)
アイの陰部に顔を埋め、愛撫を繰返しているマサヒコ。
その姿に、罪の意識と同じくらい愛おしさを感じ初めている自分の心に、アイは戸惑っていた。
267 :
郭泰源:04/11/06 19:24:03 ID:w1Dq2Gb+
「う…はぅん…」
両手はマサヒコの頭においたままだが、力は込めず、諦めたようにマサヒコの口技に身を任せるアイ。
と、マサヒコは今度は裂け目の上部にある小さな肉の芽に舌を這わした。
「ひ!…ぁ…、はぅあ…」
過敏な反応を示したアイの声を確認すると、そのまま裂け目のなかへと舌を入れ、
吸い上げながら激しく舌先を動かした。
「あああ…」
アイのそこからは、明らかにマサヒコの唾液とは異なる、
ヌメリ気をもった液体がじっとりと溢れ出してきていた。ヒクついてるそこからいったん口を離し、
愛撫を中断すると、マサヒコはゆっくりと自分の顔をアイの顔の近くへ移動させる。
先ほどからの愛撫のおかげか、既に上気しきった頬。
それにこみあげてくる感情に、軽く泣き出してしまっていたアイの恥ずかしげな、
そして何かに耐えているかのような表情を見て取ると、マサヒコはアイの体をひとたび、
強く抱きしめた後、アイの両手に自分の両手を置き、絡めるようにして握った。
「…ごめんね、先生」
「え…」
「まず、最初に、手、握ってあげないと…」
そう言って、手に少し力を加えるマサヒコ。アイの目の下に伝う涙の跡に軽くキスした後、
再び、優しくアイと唇を重ねた。
「ん…」
もはや抵抗は示さず、マサヒコの行動に身を委ねるアイ。マサヒコは、アイから手を離すと、
ベルトを緩め、学生服を下ろし、トランクスの中から既に勃起しきっていたペニスを取り出した。
268 :
郭泰源:04/11/06 19:25:23 ID:GXRZVWB5
「先生…俺に、つかまって」
「…うん」
恐る恐る、といった感じでマサヒコの背中に手を回すアイ。
一方、マサヒコはアイとの距離を縮め、更に体を密着させると、
取り出したペニスをアイの裂け目に接触させ、撫でるように上下させた。
そして狙いを定めると、アイの肩を両手で押さえ、ゆっくりと、少しずつアイの中へと
侵入を開始する。頭の部分が入った時点で、アイは泣きそうな
―いや、実際に泣きながら、声を上げていた。
「う…ぐぅうん…痛…痛いよぉ…マサヒコ君」
はやる気持ちを抑えながら、少しずつ侵入していくマサヒコ。
硬く閉じられた肉の壁をおしのけてゆくと、
マサヒコのペニスは完全にアイの中で包まれている状態になった。
「いタ…痛い…」
目に涙を浮かべ、頭を左右に振り、マサヒコに訴えるアイ。
マサヒコは、ギュッとアイの体を抱きしめると、しばらくそのまま動かずにいた。
―3分ほど時間がすぎただろうか、マサヒコは、ペニスをアイの奥へと埋め込んだまま、
アイの頬を伝う涙を舐めあげると、アイの口をキスでふさいだ。そして、
耳、顎、額、首へと次々にキスを繰返すと、アイの両肩を、交互に甘く、噛んだ。
何度も反復されるマサヒコの愛撫。
苦痛で歪んでいたアイの表情が、徐々に和らぎ、うっとりとしたものに変わる。
再びアイの表情が赤く染まってきたのを確認したマサヒコは、ゆっくりとピストン運動を開始した。
269 :
郭泰源:04/11/06 19:28:51 ID:GXRZVWB5
「う…痛…う。あ…あぁア…」
当然ながら、まだ痛みはとれたわけではないアイ。しかし、さきほどの強い異物感は薄くなっていた。
アイの体を気遣いながら、ゆっくりと、ゆっくりと腰を動かすマサヒコ。
「う…くうぅぅ」
それを繰返すうち、もう痛みにも慣れたのか、アイの口からは痛みを訴える言葉は出てこなくなった。
代わって、声にもならない、密やかな呻き声を上げ始めるアイ。
(先生の中…すっげえ…やらけぇ…包まれてるみたい…)
ミサキとのセックスは、彼女の体がいまだ発育途上にあるためか、
常になにか壊れ物を扱うようだったことを思い出していたマサヒコ。
中に入っていったときも、つながっている、というよりも、肉圧に挟まれてる、という感覚に近かった。
アイとのそれは、むしろ何か暖かいものに優しく守られているような…
大海原をプカプカと浮いているような…そんな感覚だった。
「すぅん…うん…っあ…いうッ」
アイの反応も、次第に明らかに快感を含んだそれへと変化しつつあった。
その反応を確認し、徐々に腰の動きを早め、アイの中を泳ぎ続けマサヒコ。
何度も何度もピストン運動を繰返し、そのたびにアイの口からは呻き声がこぼれる。
すると今度はアイの方からマサヒコの腰へと足を絡め、体をより密着させようとしてきていた。
ふたりの動きは、徐々に同調していく。やがてマサヒコは腰の裏あたりに、
鋭く蠢く、最後のときを迎える予兆を感じた。
「先生…俺…先生…好き…」
そう、単語のみを連ねながら言い、アイの中からペニスを抜きだすと、
真っ白な精液を思いっきりアイの腹へとぶちまけた。
270 :
郭泰源:04/11/06 19:31:12 ID:GXRZVWB5
しばらく何も言わないまま、体を重ね、お互いの顔を見続けるふたり。
先に我に帰ったのは、マサヒコだった。ハッと気付き、アイの体からガバッと身を離すと、
「ゴメン…先生…重かったよね?」
そう言い、テーブルの上に置いてあるティッシュを取ると、アイの腹の上に放出された、
自分の精液を、次に自らのペニスを拭った。
そして、ティッシュを取ってアイの陰部にも手を伸ばそうとするが、アイは慌ててそれを制止すると、
「あ、ああ…いいよ。自分で、やるから…」
そう言ってティッシュをマサヒコから奪い、
(な…なんだか…妙に…明るいんですけど。君)
そんなことを考えながら自分のそこを拭った。
ふと目を落とすと、シーツはわずかだが鮮血に染まっていた。
(うわぁー、出血しちゃってる…)
改めて、処女を失ったという事実を確認したアイ。
と、突然マサヒコが顔を近づけてきて、アイの唇を奪った。
「ん…」
が、アイは唇を離すと、
「マサヒコ君…なんで…ミサキちゃんもいるのに…本気じゃないのに…こんなことを…」
少し恨みがましくマサヒコに言った。
マサヒコは、怒ったような表情になると、突然立ち上がり、下着を、ワイシャツを、
そして学生服を着込み、つかつかと玄関の方へと向かった。
「ねぇ…誰にも、言わないでいてあげるから…忘れようよ。ね?
明日からは、また、普通に、いれるよね、あたしたち」
シーツで体をくるんだまま、懇願するようにマサヒコの後姿に言葉を投げかけるアイ。
しかし、マサヒコは玄関のドアに手をかけながら―顔を、アイには向けずに、言った。
271 :
郭泰源:04/11/06 19:36:43 ID:GXRZVWB5
「忘れませんよ」
「…」
「俺が本当に好きなのは…先生なんです。ミサキには悪いと思うけど、それは今日、
はっきりわかりました…。それと、先生。俺、一つ、目標みたいなもんが、できました」
「な…何?」
「先生に見合うような…つりあうような…男になります。だから、待っててください」
そう早口で一気に言うと、玄関のドアを開け、走るようにして出て行った。
部屋にひとり残されたアイ。しばし呆然としていたが、のろのろと立ち上がり、
玄関の鍵をかけ、部屋の灯りを消すと、再びベッドの上にへたりこんだ。
(バカ…マサヒコ君も、あたしも…バカ)
しばらくそのままでいたが、突然、熱が下がっているような感覚を覚えると、
へなへなとした動きのまま体温計を取り出し、熱を計る。
(36度8分…やっぱり、下がってる…もしかして、マサヒコ君に…
うつしちゃったかも…あたしって…やっぱり…ダメな先生だ…)
ふと目線を下へ落とす。まだ股間の間には何かが挟まっているような、そんな感触が残っていた。
(明日から、どんな顔して…先輩や、ミサキちゃんと…話せばいいのよぉ…)
そう思いながら、顔を上げると、窓の外から微かな明かりがカーテン越しに入ってきているのに気づいた。
思い切ってカーテンを開けると、夜の空には少し欠けた月が出ていた。
(マサヒコ君…迷わないで、帰れてるかな…)
月を見ながら、何故かアイは、そんなことを思っていた。
END
はぁはぁ(;´Д`)アイ━━━━━━━ッ!!
郭泰源氏乙GJ!
す、すごかった…とにかくなんかすごかった…ハァハァ
海原!大海原!笹船で逝きたい!はぁはぁ
凄いです!また次回作に期待します。
275 :
名無しさん@ピンキー:04/11/07 16:22:24 ID:qx68o07g
277 :
ドミンゴ:04/11/07 21:17:27 ID:frkNRCXh
レスくださった方、ありがとうございます。今回は肩が早く作れました。
郭さん、スピードだけじゃなくてしっかりコース突いてますよ。エロもそうですが、話のシメ方がすごくウマいと感じました。
昔のラブコメと奥様に言われたとの事ですがわかります。良い意味で、なんか読んでて小っ恥ずかしい部分とか好きです。
>>259の続き
くるくると描かれる円が少しずつ大きくなり、やがて亀頭が妖しく濡れ光ると、アヤナはそっと勃起に優しく指を絡める。
「……くぅッ」
マサヒコの背筋をゾクッとしたものが走り、洩れそうになる声を、奥歯を噛みながら必死に喉で殺した。
肛門を締めて、いくらなんでも〔童貞でも〕早すぎる暴発を堪える。
「あ……」
なんとか早撃ちをしないですんだマサヒコは、勃起を両手で包んだまま、上目遣いでこちらを窺うアヤナと目が合った。
「あの………ここから……どうしたらいいの?」
アヤナがしゃべる。それだけでマサヒコの背筋にはゾクゾクが何度も走った。
桜色の唇に向かって、本能のまま思いっきり腰を突き出したい欲求をグッと抑えて、マサヒコはアヤナにお願いする。
「え〜〜〜っと あ〜〜〜っと その…………………………………口…………つけて」
「え!?」
煮え切らないマサヒコのセリフを要約すると『フェラチオしてほしい』ということだ。
この種の保存をまるっきり無視した快感のみを求める行為は、全国ン千万人の童貞少年が選ぶ『女の子にしてもらいたい事ランキング』
などというものがあれば、間違いなく上位にランクインするだろう。
ただこれが……全国ン千万人の純潔少女が選ぶ『女の子がしたくない事ランキング』でも上位にランクインしてしまうのがネックだ。
当然まっさらの純潔少女であるアヤナは逡巡する。
マサヒコの起っての願いなので聞いて上げたいのは山々なのだが、それは他人の排泄器官に口をつけろという事だ。
これは正直、モラルとか貞操観念とかそういった事を抜きにしても、中学生の女の子には生理的にキツい。
278 :
ドミンゴ:04/11/07 21:18:33 ID:frkNRCXh
(……どうしよう)
勃起とにらめっこするアヤナに、
「やっぱりイヤだよな……ごめん、言った事忘れて」
この世の終わりというくらいのマサヒコの沈んだ声。これにて切腹とまではいかないが、顔には『残念!!』と出ていた。
“キュン……”
年頃の女の子が、モラル、貞操観念、そして生理的嫌悪などの壁を乗り越えるのは、実は簡単である。
好きという気持ちが乙女チックな心を満たせば、あっさりと大胆な行動が取れた。
“チュッ……”
迷いのない動きで先端の鈴口にキスをする。
「うッ!」
アヤナは目を閉じて、眉間に皺を寄せながら、舌先から感じる味を確認するように口をモゴモゴさせた。
(なんだか……ヘンな味)
口の中にしょっぱいような苦いような不思議な味、でもマズくはない。
これならと思い、アヤナはチロッと舌を出すと、急角度でそそり立つ静脈の浮いた裏筋にそっと押し当てる。
“ちろちろ……”
その行為は舐めるというには慎重で控えめなものだ。事実、勃起に接触している面積は、舌よりも唇のほうが大きい。
小鳥が啄ばむように甲斐甲斐しく、根元から亀頭のでっぱりに唾液を塗りたくる様に何度も行き来する。
「い、委員長」
マサヒコの手が生意気に、どこで覚えてきたのか〔そりゃ言うまでもない事だが〕アヤナの髪の毛を撫で付けた。
一応はマサヒコなりに格好つけたポーズだったのだが、
「ごめんなさい」
「へ?」
いきなり謝られて面食らう。童貞少年はアドリブに弱いのだ。
「こういうの……やり方がよくわからなくて……」
「あ、ああ そういう事か」
「あの……こうしてほしいとか思ったら……言って……私……ちゃんとするから」
“プツン……”
三本目。明日は脳外科に行ったほうがいい。
279 :
ドミンゴ:04/11/07 21:20:48 ID:frkNRCXh
「く、咥えてみ……うぁ!」
マサヒコの言葉は、温かくねっとりとした感触に遮られた。
躊躇わず、アヤナは口をいっぱいに開き、亀頭をすっぽり丸呑みしている。マサヒコは大きく背を反らせた。
そのの反応に気をよくしたのか、アヤナも更に勃起を深く吸い込もうとするが…
「んッ!? カハァッ ゴホッゴホッ」
喉の奥に当たったのか、アヤナは咳き込んでしまう。
「無理しなくていいから」
アヤナを気づかうマサヒコだが、咳き込む姿に内心密かに感動もしていた。
「コフッ…エフッ……んンッ………ふぅ……」
やむなくアヤナは頭部を後退させる。
口から少しずつ姿を現す勃起は唾液でヌラヌラと濡れ光っていて、見下ろすマサヒコからは堪らなく卑猥な光景だった。
アヤナは今ので懲りたのか勃起を口から吐き出すと、今度は先っちょの鈴口に舌を挿し込んでくすぐってから、
裏筋を“ツ―――ッ”と滑り降りる。
舌先はそのまま袋にまで降りてきて、その中にある玉をパクリッと頬張ると、一つ一つ丁寧にコロコロと転がした。
「はぅッ!」
これには自分の身体のウィークポイントを、毎夜の一人エッチで知り尽くしていると思っていたマサヒコにも、全く未知の快感である。
マサヒコの中では『ここまでさせるのはやりすぎだよなぁ?』と、この年頃特有の潔癖さが頭をもたげてはいるのだが、
「んン……くぅん………うう……」
一方で、やはりこの年頃特有の蒼い性欲を持て余しているマサヒコが断るには、ジワジワとせり上がってくるような玉しゃぶりの
快感はとても新鮮で魅力的すぎた。
その上、マサヒコに輪を掛けて潔癖症気味のアヤナがしてくれてるんだと思うと、牡の征服欲も刺激されて快感に増々拍車を掛ける。
それを証明するように鈴口から透明な液が零れ、勃起を伝って袋に流れ落ち、モゴモゴしているアヤナの唇に触れた。
“ヌロ〜〜〜〜”
気づいたアヤナは玉から口を離すと、先走りの液を舌で舐め取りながら亀頭へと戻ってくると、
280 :
ドミンゴ:04/11/07 21:22:01 ID:frkNRCXh
“はむ……”
再度チャレンジで頬張る。
さっきはいきなり奥まで呑み込んで痛い目にあったので、今度は勃起の大きさを測るように慎重に口内に収めていった。
「ふぅッ…んむッ……」
ギリギリまで含んだところで一度呼吸を整え、進んだのと同じようにゆっくりと頭を引いていく。
それを二、三度くり返すと、もうコツを掴んだのか、多少ぎこちない動きながらも、アヤナの唇は徐々に往復を始めた。
“ちゅぷ…ちゃぷ……ちゅるる……にゅちゅ……”
口の端から零れそうになる唾液をアヤナがすすり上げる度に、口内が“きゅぅッ”と収縮して、亀頭が強く圧迫される。
「ふぁッ!」
マサヒコは女の子のような声を出して仰け反ってしまったが、そんな事を恥じてる余裕はすでに、いやとっくにない。
いちいちマサヒコの反応を窺っているのか、アヤナはそれを見て頭の振りを激しくする。
マサヒコの両手はカリカリとトイレのドアを引っ掻き、膝はガクガクと震えて限界が迫っている事は明白だった。
「んッ、んンッ、んッ……むぁッ……ふぅ…んンッ……じゅるる………」
アヤナもなにかを感じ取ったのか、更に勃起をしごく速度を上げる。マサヒコの腰の辺りがじ〜〜んと痺れてきた。
(ヤバイ!!)
マサヒコが思ったときには、笠を広げて亀頭がふくらみ、内側から爆ぜる。
「んンッ!?」
口唇愛撫初体験のアヤナは、これには驚いて慌てて勃起を吐き出した。結果的にはそれがマズかったのか、
281 :
ドミンゴ:04/11/07 21:23:02 ID:frkNRCXh
“びゅッ・びちゅッ!”
避けようのない至近距離から、アヤナの顔に青臭い精液が容赦なく浴びせられる。
“びゅッ・びゅぐぅんッ!……”
(……なんでだろう)
しつこいくらいに放たれるマサヒコの精液に、アヤナは顔を白く汚されながら戸惑った。
ひどい事をされているはずなのに、ドキドキと胸が高鳴り、身体が熱く火照る。
(……小久保くん……だから……)
唇から口内に流れ込んできた精液を、アヤナはコクンッと喉を鳴らして飲み込んだ。
今回はここまで。
乙っす!!
あなた方は神です!!(>_<。)
ドミンゴ氏フエラーリ描写、超エローイ!
アヤナごち!(*'A`)ノシGJ!!
神キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ
両職人さん乙です!!GJ!!
285 :
名無しさん@ピンキー:04/11/08 04:48:20 ID:X06fBWQR
↑昔ブラクラ踏んでから、画像恐くて踏めません。教えてエロい人。
>286
相川京の歌謡曲全集
ちんかす太郎まんかす花子
(CHINKASUTARO MANKASUHANAKO)
ちんかす出る出るやってくる
亀頭の先からやってくる
ちんかす出てくるやってくる
亀頭の付け根にたまってる
まんかす出る出るやってくる
ヴァギナの中からやってくる
まんかす出る出るやってくる
小陰唇にたまってる
ちんかす君とまんかすちゃん
二人のかすはあか太郎
丸めてこねて魂吹き込み
ちんかす太郎にまんかす花子
Lyrics & music were written by Kei Aikawa since 9 June 1999
dクスコ。
ひでー歌だなぁ・・・wよく放送コードにひっかからないもんだ・・・
ほしゅ
290 :
名無しさん@ピンキー:04/11/10 17:45:19 ID:qpNuXeaI
>289
ホンキで保守するつもりならageのよな
保守【ほしゅ】[名・他スル]
スレッドの「dat落ち」を阻止する目的で書き込むこと。
長期間書き込みがなかったスレッドでも、何らかの理由でそのスレッドを掲示板上に残しておきたい場合になされる。
書き込みたい内容が特にない場合は、「保守」と書き込まれる。age書きされる場合(保守age)と、
sage書きされる場合(保守sage)の両方がある。
後者の場合、メール欄だけでなく、本文も「sage」とだけ書かれることがある。
なお、「dat落ち」か否かの判定は、最終書きこみ日付にもとづいているので、保守だけが目的ならばageる必要はない。
このスレの住人、初心者にも優しくてダイスケだー
いい職人さんがいていい住人がいる。マターリしてるが良スレだ……
ふわーり(再)
ミサキタン('A`*)ハアハア
ミサキの百合
296 :
郭泰源:04/11/11 20:37:46 ID:i9B6xkj9
>>ドミンゴ氏
さすがにエロ描写、感心します。説明文とか、
ところどころでボケツッコミがあるのも面白いし。
自分の文章、青臭くてこっ恥ずかしいのは嫁さんにも言われました(苦笑)。
全然エロくならなかったんでちょっとボツり気味だったSSです。
なんとか修正したけど、最後のミサキSSはやっぱり粗いですよぉ。
アイネタだけ、まだ未完成。しかし最初はリンコネタだったはずが、
リンコが一番短いってどーゆーことよ…。
では、投下。
「お〜い、小久保く〜ん」
駅のホームでボーッと電車待ちをしていた小久保マサヒコは、妙に間延びをした声に呼ばれて我に返った。
「あはは、ものすごく、不意をつかれたようなカオ」
声の主は、的山リンコ。同じ中学校から、一緒の高校に入学した、数少ない同級生だ。
「ああ、的山か」
「今日はさすがにバイト、入れてないんだ」
「ま、一応試験期間だからな」
「余裕だねえ。高校入学して初めての中間試験の最終日だってのに」
「んー、でも、ま、今日の感じだとそんなにひどくはないって程度だったからな」
中学時代ずっと同じクラスだったうえ、受けていた家庭教師が同じ大学の先輩後輩だったこともあって
何かと一緒にいる時間が長かったこいつとは、男とか女とかを意識しないでつきあえる、いい仲間のままだ。
電車が来た。俺も的山も別にそれ以上は何も言わずに、一緒に乗った。
"カタンカタン…カタン"
そう言えば、こんな風に的山と話すのは入試以来かもしれない。
いつもはなんだかんだで周りに人がいて、二人だけで話す時間なんてあんまりなかったような気がする。
"カタンカタン…カタン"
世間話も尽きて、しばらく車窓から外の風景を眺める。いくつめかの駅を通り過ぎると、
昔、何度か降りたことのあるあの駅の風景が−嫌でも俺の目に入ってきた。
(…見なきゃいいんだよ。もし会ったって、何を話すんだ…二度と、会わないって
言われたのに…それぐらいは、俺だって、わかってるんだ)
そう思いつつ、この駅のホームに、もしかしたらあの人がいるかも、
って未練がましい気分で毎日姿を探している俺が…本当に…嫌いだ。
「こ・く・ぼ・く・んっ」
突然、耳元で的山が俺の名を呼んだ。
「わっ…なんだよ、的山」
「さっきから何話しかけても全然ウワノソラなんだもん…。最近さ、小久保君、良くワープしてるよね」
「へ?ワープ?」
「うん。なんか心だけ、どっか飛んでっちゃってる感じ」
「…的山らしい表現だな」
確かに、最近の俺はちょっとそんな感じかもしれない。
「ねぇ、小久保君。今日、これから少し、時間ある?」
「ん?ああ。今日は、家に帰るだけだけど」
「じゃあさ、駅前のモスでいいから、ちょっとつきあってくんないかな」
「ああ、別にいいけど…でも、お前だけだよな?他のやつは、いないよな?」
「そうだよ。なんでそんなに警戒してんの?」
(…警戒、するわい。悪いけど)
そう思いながら、駅に着くと、的山と駅前のモスに入った。
「たんとーにゅーちょくに聞くけど…小久保君、今、付き合ってるひと、いるの?」
ポテトをはむはむ、と頬張りながら、的山が言った。
「それを言うなら、単刀直入だろう…だから、その手の話題は勘弁してくれよ」
「だからね、小久保君。ミサキちゃん、まだ小久保君のことが忘れられないって」はむはむ。
「…あいつもイイ加減他の男見つけりゃいいのに」
「そういうコトじゃ、ないんだと思うよ」はむはむ。
やれやれ、という気分で俺は頭を左右に二回振った。
家のお向かいさん同士で、幼なじみの天野ミサキとは、中学3年の夏の終わりから、
冬までの短い期間だけ付き合っていたことがある。それまで一緒に過ごした時間に比べれば、
確かに短い付き合いだった。俺が薄情だと、みんなに思われても仕方がない。
事実、別れ話を切り出したときは散々ミサキに泣かれた。
「それにね、アヤちゃんもまだ…」
「げ。若田部もかよ…あいつら、二人とも普通に可愛いし聖女なんだから、その気になりゃモテるだろうに…」
「げ、って何よ。酷いなあ」はむはむ。
「あ、わりい。俺はそんなつもりで言ったんじゃ…」
「それに、その美少女二人をふったのは、どこの男なのよ」はむはむ。
「…なあ、いつになく、キツくないか?的山」
「二人に会うたびに、小久保君のことを聞かれるあたしの立場を、考えたことある?」はむはむ。
「…だから、お前には本当に悪いことしてるとは…あのさ、俺に説教してくれるのはありがたいんだけど、
ポテト食いながら説教すんの、やめてくんない?調子狂うんだよね」
「あ…ごめん」
お互いに気まずくなってしばらく黙り込む。俺はしばらく店の天井を眺めていた。
少ししょんぼりしながら、とっくにカラになったコップの中に突っ込んだストローをくわえたままの的山。
考えてみればこいつはとばっちりを食っているだけだ。なんとなく可哀相になった俺は、言った。
「いや…誤解しないで欲しいんだけど、的山には俺、すんげえ感謝してんだ。
なんだかんだ言って、あれだけ最低男扱いされて、みんなにひでえこと言われてた俺と、
いまだに普通に友達でいてくれてんの、お前ぐらいだもんな」
「え…あたし、別に、そんなこと…」
「扱いじゃなくて、実際最低男か。ハハハハ…」
「ねぇ…小久保君、高校入ってからしばらく、結構荒れてたよね。あの二人のこと以外にも、何か、あったの?」
「荒れてたって…ま、そうかもな」
確かに、周りから見れば、そうだったのだろう。
今になってみればミサキと別れたことや、若田部とややこしいことになっていたことよりも
−アイ先生を失った、ってことの方がどれだけ俺に喪失感を与えていたのか良くわかるけど。
何とか普通にふるまえるようになったのはやっと最近だ。
「でも…お前もホントに、お人好しっつーかさ。あいつらと、まだ会ったりしてんだな」
「うん…。ねぇ、二人とも、本当に小久保君のこと、好きだよ。
また、中学生の頃みたいに、みんなで遊んだりできないのかな…」
「無理だろ。二人が、俺を許すとかじゃなくさ」
「あたし…部活とか、やってなかったし…あんな風に、仲良くしてた友達って、今までに、いなかったんだよね…」
「悪かったよ、それぶち壊しにしたの俺だもんな」
そうだ。俺が、ミサキとあんなことにならなかったら…友達のままでいられたら…。
初めから、俺は、アイ先生のことが、一番好きだったと気づいていたら…。
だが、今となっては全て手遅れの話だ。
「ううん…ねぇ、もう、本当に、無理なのかな…」
「悪かったな、的山」
俺は、ただバカみたいに的山に謝り続けていた。
モスを出ると、すっかり夜になっていた。
駅の駐輪場に自転車を取りに行くのに、的山もつきあってくれて、
俺たちはふたり、しばらく駅前の商店街をとぼとぼと歩いた。
なぜだか、帰りの道が別れるまでずっと無言のままだった。
「今日は、悪かったね、遅くまで。小久保君」
「ん…いや、本当に悪いのは、こっちって気もするけどな」
「うん…はぁ、小久保君の言うように、あの二人にも早く好きな人ができるといいんだけど」
「できるだろ。離れて分かるけど、どっちもマジで可愛いと思うもん。って俺が言っても説得力ないけどな」
「ほんと、もったいないことしてるよねえ、小久保君は」
「あぁ、そうかもな」
的山と顔を見合わせて苦笑いをする。やっぱりこいつと話しているのが一番気楽だ。
「じゃ、また明日ね」
「ああ…気をつけてな」
俺はそう言うと、自転車にまたがり、勢い良くペダルをこいだ。
しばらくして、ふっと見上げると、少し欠けた月が出ていた。
(…そう言えば…アイ先生のアパートに初めて行った日も、こんな月の夜だった…)
そんなことを考えながら、俺は家へと急いだ。別に慌てる必要もなかったけど、
今日はなんだか体中の力をペダルに叩きつけたい気分だった。
END
…小久保君、少し、元気になったかな。
勢い良く、自転車をこいでいく後ろ姿を見ながら、的山リンコはそう思った。
結局今日も本当に言いたいことは全然言えなかったけど、それでも、彼が元気になっただけまあいいか。
…でも…ミサキちゃんや、アヤちゃんに会ったら、また多分…。
そう思うと、結構気が重い。3年の夏休み明けから、彼とミサキちゃんが付き合うようになったときは、
胸の奥に、少し悔しさはあったけれど、それでもあのふたりは、なんとなく付き合う雰囲気にあったから、
素直に祝福してあげる気持ちになったもの。それが意外なほどの早さで別れてしまって…。
おまけに今度はアヤちゃんまで小久保君に告白してたことがバレて…。
あの頃、あたしたちは最悪だった。受験生だというのに。人間関係的に。
それでも、みんな志望校には合格したわけだから、たいしたものかも。
と、ゆーより、中村先生と、濱中先生のおかげか。
小久保君がなぜミサキちゃんと別れてしまったのかはわからない。
小久保君はただずっと謝り続け、ミサキちゃんは泣き続けていた。
あたしは−もしかしたら、小久保君、アヤちゃんに、乗り換えたのかな…、
だったらひどいな…っては思ってたけど。
結局アヤちゃんも振られてた、って知ったときはなぜだか少し安心したものだ。
でも…あたしは…一緒の学校行けるように、勉強、頑張ったのにな…。本当は、初恋だったのにな…。
今では、向こうもそう思っているだろうけど、一番良い友達のポジション。
女の子としては全然見られていない。
あのふたりのことを、小久保君が−まあ罪の意識もあるんだろうけど−可愛い、とか言うたびに、
少し胸がちくり、と痛んでいることを、絶対に彼は気づいていないし、気づかせてもいけない。
それって、実は結構つらい。
そんなことを考えながら、とぼとぼと歩いていると、実際のかかった時間よりも、
ずっと早く家についたように感じるから不思議だ。
「ただいまー」
家に帰り、部屋に入ると、あたしは、勉強机の前に座って、写真立てをのぞきこんだ。
中2の夏休み、みんなで合宿とかいって、海に行ったときの写真だ。
中村先生も、濱中先生も、アヤちゃんも、ミサキちゃんも、小久保君も、もちろんあたしも、
みんな笑顔だ。小久保君の顔が少し腫れてるのは、アヤちゃんとミサキちゃんに殴られた跡らしい。
あの頃はいつもそんな感じだった。あたしが少し青い顔をしてるのは…
浮き輪に乗ったまま海で泳いで(?)いて酔ってしまったからだ。
なんだか少し切なくなって、電気を消して、机の上に、顔を伏せた。
初恋が実らなかったのは、確かに悲しいけれど、それ以上に、悲しいのは、失われた時間と関係だ。
部屋の中が、なんだか思ったよりも明るくて、思わず窓の外を見ると、少し欠けた月が出ていた。
(でも…言うだけ言って、ダメだったふたりの方が、全然大丈夫だよ。あたしなんて、まだ、
小久保君のことが、好きとも言えないままなんだもん…)
そんなことを思いながら、少し泣いた。
END
(ふぅ…今回も…ハズレだったわね)
合コン会場であるレストランのトイレで、軽く化粧を直しながら若田部アヤナはそう思った。
兄の用意してくれた、大学生たちと、あたしのクラスの女子とでの何度目かの合コン。
5対5の男女のうち、表面上は、2組ほどがなんとかなりそうな、
でも、裏では男女とも、それなりの駆け引きが行われている、どこの合コンにもありそうな、そんな風景だ。
あたしは…ま、贔屓目抜きで見ても、ルックス・スタイル共に一番ってとこなんだけど、
どの男にも、うわべだけ愛想良くふるまっている程度なんで、決して男受けが良いわけではない。
それでも、そのうち一人は露骨にあたし狙いでなんとか話をつけようとしている。
(にしても聖女ってブランド、大学生には食いつきがいいこと…バッカみたい)
一応は幹事役って立場にもかかわらず、そう思ってふと目の前の鏡を見ると、
いかにもつまんなさそうな顔をした、あたしの顔があった。
(あはは…こりゃ、モテないよね)
思わずあたしは苦笑した。本当は、わかっている。どの男の顔を見ても、話をしていても、
どこかに、小久保君の面影を探している自分を。
高校に入学して、あのふたり−天野さんと、小久保君が−別れたって聞いたときは、天野さんには悪いけど、
あたしの想いが通じたのかと、胸が躍った。さっそく、家に帰る途中の小久保君を呼び止めて、
近所の公園で話を聞いたのだけれど−彼の反応は、淡々としたものだった。
「俺が、天野と別れたのは、若田部のためじゃない…。そうじゃないんだ」
しばらく会わないうちに大人っぽく、というよりも諦念感を漂わせた、哲学者のような…。
そんな彼の雰囲気の変化に、あたしはフラれたことに対する悲しみや怒りよりも、驚いていた。
「でも…ねぇ、もしかして、ほかに…好きな人が…」
「ああ、いたよ」
あっさりと、そう認める彼。
「え…でも、『いた』ってのは…」
「フラれちゃったんだ」
少しはにかんだような表情をする小久保君。
その顔を見ながら−やっぱり、小久保君のことが好きなんだ、って再確認してた。
「でも…今は小久保君、フリーってことだよね。だったら…」
あたしは自分自身に少しビックリしていた。今までのあたしなら、絶対にこんな未練たらしいことは言わない。
「そういうことじゃない」
はっきりと、小久保君は、そう言い切った。
「俺は、しばらく、誰とも付き合う気はない。天野や、若田部や、…いろんな人を、振り回してきた自分が、
つくづく嫌になったんだ。もっとちゃんとして、自信を持てるようになるまで、そういうのは、やめにしたんだ」
少し怒ったように、そう早口に一気に話すと、小久保君は、ベンチから立ち上がり、
呆然としたままのあたしを残して去っていった。けど、しばらく歩いた後−くるり、と振り返って、言った。
「若田部」
「…」
「ありがとな」
「え…」
「俺…若田部や、みんなといられて、本当に…楽しかった」
そう言って、少し恥ずかしそうに顔を下に向けると、そのまま歩いていって、もう二度と振り返ることはなかった…。
席に戻ると、ふたり、既に席にいなかった。
(あらあら、早くもお持ち帰りモードですか)
そう思いながら席について、あたしはまた苦笑した。白々しい気分のまま、合コンは終わり、
「えーっと、じゃあ2次会は…」
って男側の幹事役が言うのを聞くと、あたしはソッコーで、
「スイマセーン、今日はあたし、ちょっと…」
って断りを入れた。さっきの男があからさまに失望の表情を浮かべ、他の女子は、表面上は残念そうな
−まあ、腹の中では"よっしゃ"とでも思ってるんだろうけど−表情を浮かべる。
送っていく、ってしつこく言い寄る男を適当にかわすと、あたしはバッグを肩にかけて、夜の街に出た。
(小久保君…あたし、モテないわけじゃ、ないんだよ)
さっきの男の様子を思い出しながら、あたしは少し微笑んだ。
(小久保君なんて…メじゃないくらいの…あたしに相応しい、とびっきりの男を…
見つけてやるって思ってたけど…ダメだね、やっぱり、小久保君は、小久保君なんだ…)
そう思いながら、ふと顔を上げると、夜空にはぽっかりと、少し欠けた月が浮かんでいた。
その月を見ながら、両頬を、なまあたたかいものが伝って落ちていくのをあたしは感じていた。
(あたしは…負けたわけじゃない…あたしは…かわいそうなんかじゃない…けど…)
道行く人が、あたしを見て少し驚いて、その後少し迷惑そうな
−そんな顔をするのにも構わず、あたしは、歩くのを早めた。
(ばいばい、小久保君)
そう、呟きながら。
END
(帰ってきた…)
向かいの家の、あの部屋に灯りがつくのを、
いつものように切ない思いで天野ミサキは見つめていた。
他人から見れば…ストーカーみたいなことだって…それぐらいは…あたしだって…
わかってるけど…それでもマサちゃんの姿を…見つめずには…。
(マサちゃん)
あたしは、ちっちゃい声で呟いた。
どうして…あたしの…何が…悪かったの?あたしは、まだ、こんなに好きなのに…。
もう、何度も繰り返した、自問自答だけど、まだ、あたしは決着がつけられないままでいた。
去年の冬、受験に専念したいから、お互いのためにも、しばらく付き合うのを止そう、って
マサちゃんから提案されたときは、確かにショックだったけれど、若田部さんのこととかで、
ちょっと束縛しすぎてたかもって反省も少しあったから、一応納得したフリをしてた。
それでもクリスマスにはプレゼント交換もしたし、チョコ嫌いなのにバレンタインデーだって…。
恋人同士らしいイベントはそれなりにこなしてくれていた。
それが、お互いに志望校に合格したのに、1週間たっても…2週間たっても…。
彼からのリアクションが無いことに我慢できなくなったあたしが、
彼を部屋に呼んで、確認したときだった。
「悪い…俺…もう、天野とは…ダメなんだ…。別れてくれないか」
その言葉を聞いたときに、あたしは、目の前が、突然揺れ動いて、
心臓が締め付けられるような感じに襲われた。
なぜ、どうして。あたしはひたすら泣きながら、マサちゃんに理由を聞いた。けど、彼はうなだれ、
「天野は…何も、悪くない、俺が…全部、悪い」
と、繰り返すだけだった。
「せめて…理由を聞かせてよ…もしかして、若田部さんと…」
「それは、違う。俺は、天野とも、若田部とも、付き合う気はない」
マサちゃんは、そこだけはやけにはっきりと言い切っていた。
それからしばらく、どれくらいの時間が過ぎたかわからない。
ただ泣き続けるあたしと、うなだれたままのマサちゃん。
気がつくと、あたしは、彼の胸の中に飛び込んでいた。
「ねぇ…あたしの悪いところ、全部、直すから。マサちゃんの、言うことなら…
なんでも、きくから。あたしは、マサちゃんのことしか…だから…」
「悪いけど、もう、ダメなんだ。俺、天野には本当にすまないって…」
「そんな言葉なんて、ほしくない。謝ってなんか、ほしくない」
だけど、マサちゃんは、ゆっくりとあたしから体を離すと、
「本当に、悪かったと思ってる。だけど、サヨナラだ、天野」
そう言って、呆然とするあたしを残して出て行った。
そのシーンは、今でもたまに悪夢みたいにあたしの頭の中でフラッシュバックを繰り返している。
それからのひと月ぐらいのことは、ほとんど覚えていない。
食べ物が喉をとおらなくなり、夜眠れなくなった。今は少し体調も戻りつつあるけど、
一時期は体重も40kgを切るぐらいになった。
それからだ。あたしがマサちゃんの部屋をじっと眺めるようになったのは。
(だって…あたしは…将来、マサちゃんの、お嫁さんに…なるって)
ずっと小さい頃にした約束。それは、あたしにとって、今でも…絶対に…。
(マサちゃん…)
あたしは、また、彼の部屋を見た。
(終わるの…やだよぉ…)
そう呟きながら、あたしは右の乳首をつまんだ。パンティの中に手を入れて、
あそこの間からとがったところに向かって下から上へとゆっくりと何回もこする。
奥のほうが熱くなってくると、左手の中指を入れて、折り曲げる。
(んッ…んん…こんなことしてって…なんにも…なら…ない)
それがわかっていても、あたしは、彼の部屋の灯りを…見ながら…毎日のように。
(こんな…ふうに…したのは…こんなに…したのは)
頭の中で、いつも思い描くのは優しく抱きしめてくれたマサちゃんの姿。
(んっ…マサちゃん…マサちゃあん…)
びくんっ、と腰が動き、暖かいものが流れ出してきて、あたしは頭の中が真っ白になった。
しばらく、また何もできないぐらいだるい気持ちのまま、また窓の外を眺めた。
夜の空には、欠けた月が出ていた。
(このまま…終わっちゃうの、やだよ…そんなの…あたしの…初恋)
あたしは、また、涙が流れるのを感じていた。
(涙が…枯れることって…あるのかな…いつ、なのかな…)
そう思いながら。
END
郭泰源氏、本当に良かったです。恋愛物の小説1本読んだような気分です。
氏の話を読んでいると、ミヤベミユキを連想します。文体が似てるとかではなく、登場人物の心象風景に引き込まれるあたりが。
どのキャラにも感情移入してしまう程、語りが巧い。こんな名無しが言うのも何でしょうが、ほんとにその辺り才能持ってらっしゃる。
青臭さを感じる人がいれば、それは生々しがあるからと思います。
マジ語りの長レスすみません。GJ!
エロゲーのバッドエンド集キターーーーー
やれやれもっとやれアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ
名作キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
郭泰源氏乙ーです!!GJ!!
神光臨!!!
GJです。また書いてください!
感動しました…郭泰源氏乙です!
また書いてください、待ってます
kitai
みんな、それぞれ違う想いを胸に
同じ月を見ているのか。
切ないじゃないですか。
神よ、ありがとうございます
あなたたちの作品を胸に、私は今後どんな困難にも立ち向かっていけるでしょう。
318 :
名無しさん@ピンキー:04/11/15 07:19:20 ID:+XUeEqkd
ぬるぽ
ガッ
なぜか、ノエルを思い出す
hosyu
hooosyu
まぁ〜
ほす
職人様降臨を待つ間に雑談でもしよう
ミサキたんが一番タイプだがエロスはアヤナたんに感じます
正直、マサヒコママ派です
斬新だなそれ。でも読みたくなってきた!
329 :
名無しさん@ピンキー:04/11/21 21:24:53 ID:n9IlnfvJ
アヤナハァハァ
郭泰源氏のおかげでアイ萌えにも目覚めました。
「私はマサヒコ君の少年の日の幻影。永遠のファムファタール」
い◯ご100%のようなハーレムが好み!!(もち本番ありで)
漏れと330氏以外にアイ萌えな人いない?
漏れはアヤナ党アイ派です。
この二人の会話って本編で全然ないのが寂しい。
俺もアイ萌え。
原作で全く色気のない展開にしかならない
マサヒコとアイに萌えてるさ。
335 :
郭泰源:04/11/23 12:40:40 ID:JdhKsL0C
やっとアイ編カンパケ。応援してくださった皆様、ありがとうございました!
しっかしコレ、最初はリンコのSSだったんすよ。前も書いたけど。
本編のリンコ、最近可愛いですね。でも、個人的に彼女とリョーコって書きにくいんですよ。
今は少し書ききっちゃった感あるんでしばらくお休みします。次は何書けるかなあ〜?(懲りてない…)
>>309氏 あ、宮部さんは一時期確かに結構読んでましたね。影響ももしかしたら受けてるかもです(笑)
でも、リンコ編書き上げたあと、マサヒコ編書いて、自分で読んでたらなんか石田衣良くさいなあ、
なんて思ったりしてたんです、実は。
>>310氏 バッドエンド集(笑)確かに(笑)。でも、実は俺、ギャルゲーとかエロゲーってやったこと
ないんです。お恥ずかしい話。なにせ昭和世代のおっさんなもので。
>>330氏 あー、個人的にはアイとアヤナが一番書きやすいかもです。思い入れとか別にして。
ミサキチはなんか「約束成就…」っていう傑作があるせいか、パターンがあんま無さそうだし。
では、投下。
「せんせー、今日も居残りぃ?」
「あはは、そうなんだ。要領悪いんだよね、あたしって」
授業後、クラスの生徒にからかわれたあと、濱中アイは教育実習生にあてがわれた、
会議室の中で今日の授業のレポート書きと明日の授業の予習をはじめていた。
早いもので、母校での実習もあと残りわずかだ。
女子高ということもあって、すぐに馴染むことができたし、
仲良くなってプライベートの相談をしてくる子も何人かいる。
ただ、恋愛関係の話はどうも苦手だ。中には結構ヘビーな話題をふってくるコもいるし。
(…でも…結局大学4年間で、イロコイ沙汰っぽいのって、マサヒコ君とのアレだけだったんだよね、あたし)
あたしは、かつての教え子の顔を思い浮かべた。
(そして、君は、あたしのヴァージンを奪った幸せなオトコでもあるんだぞ、マサヒコ君)
そう思って、ふふっと少し思い出し笑いをする。
一時期は深刻に悩んだこともあったけど、今となっては、もう、ひとつの思い出だ。
君が、志望校に本当に受かったら、一緒にお祝いの旅行に行こう、って提案したのはあたしのほうだ。
その頃、マサヒコ君が少し元気がなかったっていうのと
―実際のところは、ミサキちゃんと別れているような、そうでないような、微妙な状態でいたかららしいけど―
ふたりの関係に、けじめをつけるならここしかない、ってあたしが思ったのが、本当のところだ。
あたしの励ましがきいたのか、彼が見事合格して、約束どおり、ふたりで温泉に泊まった、
あの日のことはいまだに思い出すと顔が赤くなる。
あたしとマサヒコ君は、あの夜、なんべんもなんべんも体を重ね、
まだ肌寒いというのに、お互いの汗でべとべとになりながら求め合った。
あのとき、あたしたちはどろどろになっていっこのチョコレートになったような気分だった。
ふたりのみるもの、さわるものがすべておなじになってしまうような―
ふたりの体がお互いを包みあい、とけあってしまうような― そんな感覚に。
どれだけのキスをして、どれだけの時間がすぎたのかわからない。
気がつくと、ふたりは荒い息を吐きながら、からだを投げ出していた。
月明かりに彼の横顔が照らされて輪郭をはっきりと映し出していた。
「マサヒコ君…」
あたしは、彼のつるんとした胸板のうえに手をおいて、彼のあごさきに軽くキスをして、言った。
「これで、終わりにしよう」
「…イヤです」
「ダメ。もう、終わりにしなくちゃいけないんだよ。本当は、君にだってわかっていたはずだよ」
「俺は、先生が―先生だけが、好きなんです」
「あたしも、君のことは、好きだよ」
「なら、なんで…」
「えいっ」
あたしは、かけ声をあげると、腹筋をするみたいにして、上半身を起こした。
少しあっけにとられたみたいになっている彼を見つめながら言った。
「ダメ」
「…先生、俺は」
「明日、この宿を出て、一緒に帰って、駅で別れたら、もう二度と君とは会わない。あたし、決めたの」
「そんな…」
「マサヒコ君、好き」
あたしは、そう言うと、彼をぎゅっと抱きしめた。
あたしのおっぱいに、彼の息がふきかかってきて、少しくすぐったかった。
「俺も…本当に、好きです。なら、どうして」
そうだ、なんであたしはこんなに、いとおしくてたいせつなひとと会えなくなろうとしているんだろう。
でもそれは、あたしとマサヒコ君が出会ってしまったときから、
あたしとマサヒコ君が生まれたときから、決まっていたことだ。
そう思うと、あたしはまた切なくなってきて、もいっかいぎゅっとマサヒコ君を抱きしめた。
そのままマサヒコ君はなにも言わなかった。いつか、ふたりは深い眠りに落ちていった。
朝、あたしが目覚めると、マサヒコ君はあたしを抱きしめたまま、もう起きていた。
「おはよ、先生」
そう言って、にっこりと微笑む彼。
「ふわぁ。おはよう、マサヒコ君」
あたしが起きたのを確認すると、ひとさしゆびであたしのほっぺを軽くつつきながら、彼が言った。
「なんか寝顔、ゆるみきってましたよ…そんなに満足したの?」
「…バカ」
あたしはそう言って、力まかせに枕を叩きつけた。
「顔、真っ赤ですよ。図星ってトコかな?」
あたしがばんばん枕を叩きつけるのにもかまわず、彼はニヤニヤしていた。
ひととおりじゃれあうのをやめると、彼は自分だけ布団を抜け出して、突然、
「ほいっ」
というかけ声とともに掛け布団を剥ぎとった。
昨日の夜のまま、胸やふとももがむきだし状態のあたしが朝日にさらされた。
「ち、ちょっと、マサヒコ君」
あたしが慌てて浴衣を着込もうとするのにもかまわず、マサヒコ君は、右手をあたしの首に、
左手をあたしの腰に回すと、
「んっしょ」
と声をあげてあたしを抱き起こした。
「???」
一瞬、頭の中が真っ白になるあたし。
「お・ひ・め・さ・ま・だっ・こ」
「…って、良くそんなこと、知ってたね、君」
「いっぺんやってみたかったんですよね、コレ。ちなみに、俺、先に起きたんで、
お風呂沸かしといたんです。このまま運んでいきますから、一緒に入りましょう」
「…えっち」
あたしたちは、そのままお風呂に入って、また何度も何度も交わった。
「んっく…ねぇ…マサヒコ君…もう、隣の部屋の人…起きちゃってるかもだし…
ああ…だから…声…聞こえちゃうよォ…恥ずかしいから…そんなに…」
泡だらけになって、うしろから突かれながら、あたしがそう言っても、
「別にかまいませんよ…こんな…可愛い声なら…思いっきり聞かせてやりたいくらいだ」
マサヒコ君は、あたしの胸をつかむ力を強め、もっと激しくあたしの中に入ってきた。
昨夜から、何回あたしのからだをにぶい電流みたいなものがかけめぐったのかわからない。
ふたりとも、ゆびさきがまっしろにふやけてしまうまで、あたしたちはお風呂の中にいた。
お風呂から上がり、朝食をとり、身支度を整えると、あたしたちは宿を出た。
ふたりで並んで歩いていると、なんとなく手をつなぎたくなって、マサヒコ君の手をとった。
彼はぎゅっとあたしの手を握ってくると、くすくすと笑った。
「?なに?」
あたしがそう聞くと、彼はあたしの耳元に顔を近づけて、言った。
「腰いってー。先生、激しすぎ」
「…バカ」
ふくれっつらを作って、手をふりほどこうとしたけれど、彼は逆に手を握る力をもっと強めた。
その会話を最後に、ずっと黙ったまま、ふたりはお互いのからだを離さないようにして歩いた。
駅について、帰りの電車に乗っても、そのままだった。
ひと駅、またひと駅。あたしのアパートの最寄り駅が近づく。
その時間が刻々と近づいてくるのがわかっているのに、それが永遠に来ないことを願っているような―
いや、もしかしたら、本当にそのときが来ないかもしれないと思いながら―
ふたりは、なにも話さないままだった。
でも、間違いなく。そのときは、来てしまう。あの駅に、電車が着いた。
あたしは、マサヒコ君から体を離すと、電車を降りた。
彼も、当たり前のように、あたしのあとから、電車を降りた。
お昼前の、駅のホームは、人もまばらで、少し寂しいくらいだった。
「マサヒコ君…さよならだね」
「はい…」
「イイ男に、なるんだよ、マサヒコ君。今よりも、ずっとね」
「はい…先生、俺」
「なに?」
「俺、先生のこと…忘れませんから」
「あたしも、忘れない」
もっと、たくさん言うべきことがあったのかもしれない。でも、これがあたしとマサヒコ君が交わした、
最後の言葉だ。今から思えば悲しくなってしまうくらい、平凡で、ありふれたお別れだったけれど。
あたしたちは、それ以上、なにも言う必要がないことを知っていた。
あたしが肩の高さまでてのひらをあげて手をふる。と、マサヒコ君は少し恥ずかしがるような、
―そう言えば、あたしは彼の、あの表情が一番好きだった―
そんな顔をした後、おんなじようにして手をふりかえしてくれた。
あたしは、次の電車が来るのを待たずに、彼に背を向けると、マサヒコ君の視線を感じたまま、
駅のホームを歩いていった。空が気持ち悪いくらいに青かったのをなぜか今でも覚えている。
「…濱中さん?まだ残っていたの?」
「あぁ、やっと今、終わったところなんです」
「本当に、もう。昔っから、夢中になると、まわりが見えなくなるのよね、あなたって」
あたしは心の中で苦笑した。昔の担任だったこの人にしてみれば、あたしなんてまだまだ子供のままだ。
もし―この人に、あたしが生まれて初めて結ばれた男のひとが、教え子だったと言ったら、なんて言うだろう。
(もう…まったく、バカなコト考えちゃって…)
そう思うと、慌ててあたしはぶんぶんと頭を振り回した。
「濱中さん…?」
いぶかしげに、あたしの顔を見る先生。
「あはは…すいません。なんでも、ないんです」
そう言って、ふっと窓の外に目をやると、夜空には少し欠けた月が出ていた。
(―――――――――――――――――)
あたしは、彼のあの、恥ずかしげな笑顔を思い出して、言葉を失った。
しばらく、そのまま、なにも聞こえず、なにも見えない―そんな空間にあたしは迷い込んだみたいになった。
気がつくと、先生が今度は本当に心配そうにあたしの顔をのぞきこんでいた。
「濱中さんっ!濱中さんッ!大丈夫なの?ねえ!」
「だ…大丈夫です」
かろうじて、それだけ言うあたし。でも、まだ、先生は心配そうな表情のままだ。
「本当に、大丈夫なんです…あの、先生」
「はい」
「あたし…頑張ります。後悔しちゃ、いけないことって、あるんですよね」
「???」
顔中に、疑問符と、気遣わしげな表情を浮かべたまま―それでも、あたしの言葉をなんとか額面どおりに
受け取ってくれたのか、とりあえずは笑顔をつくってくれて、言った。
「ええ…そうね、頑張んなさい。あなたは、きっと良い先生になるわ」
あたしは、泣きたくなるのをこらえたまま、にっこりと微笑んだ。
END
>>366 郭泰源氏キタ━━━━━━━━!!!!!!
激しくgoodjob!!長編お疲れ様でした。アイはぁはぁ (;´Д`)
マサヒコではないが、どうして別れなくちゃいけないだアイ!!とSSの中心で叫んでしまいました。
今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る…さらばアイ、さらば家庭教師濱中アイ(重複)
切なかったです。次回作激しくマターリお待ちしてます!!
激しくレスアンカーまで間違ってしまいました。
>366×
>>336○
マジレスで、アイがマサヒコの表情思い出すところがすごく良かったです。
郭泰源さんGJ!
バッドエンドでしたが(´Д`)ハアハアさせていただきました。
郭泰源さんgj
アイ萌えの私も、切ない話ですけど満足しました
郭泰源氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
乙です。感動しました(。´Д⊂)
次回作は是非リンコ長編でお願いします(笑)
hosyu
この板は23Hでは落ちないよ。何か書き込んで保守ってくれー。
保守
最近のマサヒコはえらくかわいいな
今週5Pの一コマ目とか
浣腸まだ
本誌でミサキが何となくマサヒコの事を意識するようになってるのはわかるが、
それでも(最後のコマ)家庭教師授業中に押しかけててもいいもんなのか……(;´∀`)?
五教科以外の事教えてそうで不安なんでしょw
保健
アヤナがいないとミサキが実力行使に出てくれない
>>352 そういやどうなんだろね。マサヒコママが許してくれたらOKなのかな?
あれ、でもこういうときって授業料とかどうなるんだろ……
直接アイに聞かなくても授業内容は耳に入ってくるし;
この場合、文句を言う可能性があるのは3人。
アイ・・・そう言えばこれってタダ働き?まいっか、マサヒコ君の幼なじみだし何か今更だし。
ママ・・・先生いいコだしミサキちゃんだしね。別にうちが二人分払ってんじゃないし。
マサ・・・ま、誰も何も言わないし。
まあ中村があまり公言すんなくらいの助言はしてそうだ。
>>356 結局、責任の所在の問題じゃないかな
マサヒコの成績に対して、アイは責任がある
授業も自然、マサヒコに合わせた物になるし
ミサキに関しては何の責任も無いので、
その成績がどうなろうと知ったこっちゃない
少なくとも、年長者としての助言以上のことはしない、と
ただし、授業を変わりにやらせた前科がこんな建前すべてを有耶無耶にするがw
ミサキとアイを責めるマサヒコ父
360 :
名無し@ピンキー:04/11/28 18:43:51 ID:mzyOkyHM
age
>>357 一番気にするのは、みさきちの親だと思うけど…
>>361 みさきちの親。みさきち。…………?
こんな名前の男キャラどっかででてきたっけ……
とか思ったがなんだみさきん家の親かorz
みさきちってエンジェリックレイヤーのあれと違うのか…('A`)
ところで「約束成就…」の職人様はまた書いてくださらないのだろうか…
カムバックプリーズ!!
しかしあれだけの登場人物の数でよく保たせれるよね。じっしつ七人じゃない?
6人じゃね?ママンと豊きょんはレギュラーじゃなかろう。
家庭教師二人にマサヒコ、アヤナ、あと同級生の女の子二人、あとはママンで七人だと思ってた・・。あとは誰?
最近増えた男性教師で8人か
アヤナ>リョーコ>アイ>ミサキ>リンコ
おとな2人より胸の大きい巨乳なアヤナにハァハァ(;´Д`)
リョーコ、ミサキ、アイ、アヤナ、リンコ
みんなはどの順番に好き?俺はアヤナ=アイ>ミサキ=リョーコ>リンコ かな。
アヤナ>アイ>ミサキ>ママソ>リョーコ=リンコ
眼鏡がダメなんで・・・。にしても今週はえがった(;´Д`)
ミサキ>リンコ>アイ=アヤナ>リョーコ=ママン
ミサキチが一番好みだが、他のキャラについてはあまり差が無い程度に好きだ。
ミサキ>アヤナ=アイ>リンコ>リョーコ>ママ
俺もこんな感じで
起点はリンコです。
ミサキとリンの百合が基本
中村の乳房攻撃萌え
アヤナ=ママ>リンコ>アイ=リョーコ=ミサキ
こうだな。
マサはどうしたら若田部邸へ行けますか?
378 :
名無しさん@ピンキー:04/12/02 01:01:43 ID:8y84Ct8R
胸パッドの製作を阻止しにいく。
hosyuu
弱みを握りアイを脅迫するマサヒコ
>>381 さらみ無理矢理イマラチオするマサヒコに(ry
ホシュ
384 :
82:04/12/05 07:58:32 ID:i7F80iXC
スレをブラブラ渡っていた。
まさかプリーズされているとは思わなかった。
ついカッとなって書いた。
今は完成している。
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
またかという感じの、長めのミサキ中心ネタで良ければ、
近いうちに一つupしてみたいと言ってみます。
>>384 >>82『約束成就の始まり』の職人さん!?
キ━━━。゜・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゜。タ━━━━━!!!
やった!激しくお待ちしております!
すごい、このスレ。超文才のある職人さんが3人以上揃いぶみ。
久しぶりに
>>89-105『約束成就の始まり』さんキターー!!
是非投下きぼん!お待ちしてますm(__)m
顔面放尿でホシュ。
直接飲尿でホス
アイの尻責めで干す
390 :
82:04/12/06 19:38:39 ID:dKJv4GNY
投下の前に、また長くなっている事を了承してもらいたく。
分割しておくのもあまり本意ではないので、
まとめてupしておきます。
基本的に「約束〜」から続いて、10月過ぎになった時点の感じで。
では。
「美味し〜い♪」
アイの歓声が台所に響き渡る。
とある秋の休日。小久保家の台所では、三人の女性が料理の時間に興じていた。
アイの率直な褒め言葉に、製作者のマサヒコの母はまんざらでもない様子で応える。
「ウフフ……そんなに喜ばれると、却って恥ずかしいわね」
「……でも、お世辞抜きで美味しいですよ、コレ」
傍らのミサキも、小皿をつつきながらアイに同意した。
「作るトコ見てると、簡単そうに見えるんですけど……、
出来上がったものは立派な味ですよねぇ」
羨望の意味を込めて溜息をつくミサキに、
マサヒコの母はちょっと得意げな顔になる。
「まーねー。伊達にウチの旦那とあのコに三食作ってきたわけでもないし。
そのへんはもう、経験からくるもじゃないかしら」
「私のお母さんも、同じぐらいの年月と経験を重ねているはずなんですけど、
おばさんと比べるとだいぶ負けちゃうかなぁ。
どこで差がついちゃってるんだろ…………。
やっぱり家事が苦手ってのが響いてるんでしょうか……」
ミサキの母があまり料理が得意でない事は、
向かいに住み、付き合いもあるマサヒコの母も知るところ。
それ故に、ミサキの愚痴に対しても、ただ静かに苦笑を浮かべるのみにとどめる。
「さっきのもそうですけど、コレの作り方もちゃんとモノにしたいですねー。
お母さん。もう一回、簡単に教えてもらえますか?」
料理習得―――というより、『美味しいもの』を自分でバシバシ作りたい、
という情熱に瞳を輝かせ、アイがマサヒコの母にお願いする。
ミサキも料理が苦手という汚名を返上しようとの意気込みからか、
一緒になってウンウンと頷いている。
が、マサヒコの母はやや申し訳なさそうな声で答えた。
「うーん、私も教えたいのは山々なんだけど……」
そう言うと、壁にかけられた時計の方をチラリと見やる。
「もう少ししたら、出かけなきゃならないのよね。
カラ……町内会のお母さん達と集まる予定が入っちゃってて……。
悪いけど、また今度の機会という事にしておかない?」
「そうですか……でも、料理の方は今じゃなくてもダイジョブですもんね。
じゃあ、また都合のいい時にでもお願いします」
残念がる様子を完全には隠せないまま、
それでも納得したように、二人は了解の意を伝えた。
出かけるための準備をせんと、いそいそと椅子から立ち上がるマサヒコの母に対し、
アイが台所の一角を指差しながら、別の許しを請おうとする。
「あの……あそこの棚にある、料理の本とか少し読ませて貰っててもいいですか?」
「あぁ、えぇ。それぐらいなら別に構わないわよ。
……あんまり最近の本はないだろうけど、読んで参考になればいいわね」
さっきの料理の食器とかは、テキトーに流しに置いてて―――と言伝を残し、
アイとミサキを置いたまま、カラオケ好きの主婦は台所をあとにした。
本棚からめぼしい冊子を選びながら、アイはミサキにも呼びかける。
「どう? ミサキちゃんもちょっと読んでみる?」
「あ、ハイ」
料理仲間の言葉に気分良さげに頷くと、アイは別の冊子も取ってやる。
ほどなく、再び椅子に座った二人は、熱心に料理の本に目を通し始めた。
―――その頃のマサヒコ家二階。
四人の男女が、一つのブラウン管に向かって悲喜こもごものやりとりを交錯させていた。
「勝った、勝ったー♪」
「あぁん、もぉ! また負けちゃったじゃない!」
無邪気に歓声を挙げるリンコと、
憤懣やるかたない、という調子で文句を口にしているアヤナ。
彼女らの横では、勝ち誇って胸を張る中村、そしてどこか気遣うようなマサヒコと、
四者四様の表情を浮かべて結果を受け入れている。
……家庭教師でもない日に、誰が言い出したのでもなく、集まることとなったいつもの面々。
アイとミサキが料理講習会に参加している間、残りの4人が遊んでいたのは、
マサヒコ所有のゲーム機による、対戦機能がついたゴルフゲーム。
勉学、生活と万事そつなくこなすアヤナも、
ゲーム機の所有者、
毎週の情報チェックしているほどのゲーム愛好者、
アヤナ以上に『遊び』に関してはカンと経験が豊かな女子大生、
―――が相手では、一歩も二歩も、遅れを取るのは当たり前だった。
その結果―――本人も健闘はしたものの―――敗者としての地位に甘んじている。
「ま、これもいい経験でしょ。たまには学校の勉強以外のことも『勉強』しなきゃダメって事よ」
あっはっは、とワザとらしい勝ち鬨の声を上げた中村は、一つ伸びをすると話を転じる。
「さて、と。ゲームはこのへんにしておいて……ちょっと出かけてくるわね」
腰を上げようとした中村に、リンコがそれについて聞く。
「先生、どこか行くんですか?」
「ん、ヤボ用が入っててね。まぁ、長いことかかるものでもないんだけど……。
そうだ、ヒマならあんた達も来てみる?」
ぶっきらぼうに提案した中村に対し、アヤナはお姉様の誘いならばと、
リンコは特に断ることも無いと、それぞれがついていく意向を示した。
結局、ゆっくりしたかったマサヒコ一人が残ることになり、
女性三人がしばしの間出かける事になった。
去り際に、アヤナがビシイッとマサヒコに人差し指を突き立てる。
「今度こそ負けないからね! 覚悟してなさい!」
ハイハイ、と適当に返事をしたマサヒコの後で、中村が小声でツッコミを挟む。
「……何だか、安っぽい悪役の捨てゼリフに聞こえるわね」
「お、お姉様はチャチャを入れないで下さいよぉ」
途端にうろたえるアヤナと、やり取りを見てこらえ切れずに笑い出すリンコ。
彼女達を伴って親分格の女子大生は部屋をあとにした。
姦しい女性陣が揃って姿を消し、部屋の主は緩んだ気持ちになると、
与えられた自分の時間をどうやって過ごそうか、思いを巡らし始める―――。
「……で。何でお前がココにいるわけ?」
中村たちが出かけてから十数分ほどが経ったマサヒコの部屋。
本来なら、一人しかいないはずのこの場所で、彼の視線の先には、
ちょこんと座るもう一人の人物……ミサキの姿があった。
「えーと…………どうしてだろ?」
彼の疑問に対し、困ったような、戸惑うような表情を浮かべると、
ミサキは軽く首をかしげた。
彼女の話によると、マサヒコの母が出かけた後、
ミサキは先ほどまで、台所でアイと料理の本を読んでいた。
その最中、中村が台所に入ってきて、アイと二、三の言葉を交わしたかと思うと、
連れ添って出て行き、そのまま戻ってこなかったらしい。
アイがいつまでも戻らない事を不思議に思ったミサキが、
てっきり二階に行ったものだと足を運んでみると、
部屋にいたのはマサヒコだけ。
……二人の話を総合すると、結局、アイもこっそりと中村達と一緒に外に行ってしまい、
マサヒコとミサキだけを家に置いていった、との結論に達した。
「ったく…………」
マサヒコは軽く舌打ちする。
(気の利かせすぎなんだよ、あの人達はっ……!)
ここまでくると、女子大生’sの思惑は透けて見えてくる。
―――つまりは、中村が用事で出かける事にかこつけて、
マサヒコとミサキを二人きりにしてあげる―――。
少年と少女の―――既に一線を越えた関係を知っている中村とアイが、
気を利かせたつもりなのだろうが、こういうカタチで面倒を見られると、
マサヒコなどにとっては大きなお世話としか言いようが無い。
「あの、お邪魔だったら帰ろうか?」
への字に口を結んだマサヒコを見て、ミサキが控えめに言った。
「いや……いいよ。別にお前がいて悪い事があるわけじゃなし」
実際、中村とアイの意図がミエミエな事から複雑な気分になったのであって、
ミサキがいること自体は、嫌なわけではない。
むしろ、今から帰す方が、逆に追い返すみたいで気分もよくないものになるだろう。
そんな意図を持って応えたマサヒコに対し、
彼女の方は「よかったぁ」と安堵の色を浮かべた。
幼馴染の嬉しがる素振りを見て、マサヒコは無意識のうちに、
人差し指でポリポリと頬をかいた。
(ま、いいか……)
自分の判断が、そう悪い物ではない事は間違いないようだった。
「中学生生活も、もうすぐ終わりだよね」
いくつかの会話の後、改めてそう切り出したのはミサキの方だった。
その言葉を受けて、マサヒコは腕を組む。
「年が明けてしばらくしたら、もう受験も近くなってくるよなぁ」
「私は○○高校行くつもりなんだけど……えっと、小久保君も同じトコ志望だっけ?」
「あぁ、一応は。前はちょっとムリっぽかったけど、
今なら合格範囲内には入ってる……まだ油断しちゃダメって事はわかってるけどさ」
一つ言葉を切って、鹿爪らしい表情に変えて話題を続ける。
「こうしてみると、何のかんの言って、濱中先生達にはお世話になったって事だよな。
2年生の前半までは、成績ボロボロだったから……」
確かに、マサヒコの成績は2年生の春の時点で低空飛行を続けていた。
あの頃のままだったら、受験の際には、ワンランク下の高校を狙わなければいけなかっただろう。
当時からのマサヒコの成績の変遷を知る幼馴染は、
それらの事を思い出して、可笑しそうにクスクスと声を漏らした。
「あぁもう、笑うなって…………一応、あの時も成績悪いのは気にしてたんだからさ」
そう言ってマサヒコも苦笑する。
「ゴメンゴメン。……でも、リンコちゃんも成績伸びたし、
今のままだと揃って同じ高校に行けるんじゃないかな」
「ま、高校まではそうか。その後は……別々の道を行くことになるんだろうけど……」
大学だろ、専門学校だろ、あとは就職とかか?―――簡単に思いつく進路先を挙げながら、
マサヒコは指を一つ一つ折っていく。
そんな様子を見ながら、やや寂しげにミサキは呟く。
「いつまでもみんな一緒、ってわけにはいかないか……」
「そのあたりはしょうがないよ。まだ高校の三年間があるわけで……。
ま、別に大人になっても、全然会えなくなるってわけでもないだろう?」
「そ、そうよね。……私達なんかは家も近いんだし、お互い忘れちゃう事なんて……」
「忘れる、って、あのな…………お前、だいたい―――」
一瞬、あきれたように言葉を詰まらせると、不意にプイッと横に顔をそむける。
「―――だ、だいたい、あんな事しておいて、忘れるとか会わなくなるとか、
簡単にそんな風にはならないだろ、オレ達の場合は……」
心なしか、横を向くマサヒコの頬は赤くなっている。
あんな事―――身体を重ねた事実に思い至り、ミサキの方もボンッと顔が沸騰した。
「だ、だ、だって……あのっ、えっと……いきなりこういう話にしないでよっ!
バカ! 小久保君のエッチ!!」
「……お前も当事者の一人なんだろーが」
錯乱気味に騒ぐ少女に対し、少年は的確にツッコミを入れる。
そのまま、頭のてっぺんから湯気をホカホカ上げながら、
二人はどちらともなく黙り込んでしまった。
少しの間をおき、やや心が静まってきた頃になって、ミサキは細い声で呟いた。
「けど、あんな事がきっかけだったとしても、
一緒にいてくれるようになるのは正直嬉しいかも……私」
と、膝立ちの状態でズリズリ近づき、マサヒコの頭を両手で挟むと、
彼の顔をお腹の辺りで両手と一緒に包み込むように抱く。
「お、おい。天n……んっふ……!?」
予期せぬ彼女の行動に驚く間もなく、
マサヒコはミサキの両腕とお腹の間で、こもった声を出す。
吐いた息の代わりに空気を吸おうとすると、
彼女の柔らかい匂いが、鼻の中を通り過ぎていく。
「こういう事をしておけば、もっと離れたくなくなるかな……。
忘れたくても忘れられなくなるかな……」
「…………」
ミサキの呟きに、何も言葉を発しないマサヒコ。
身動きもせず、彼女のなすがままにされている。
「お願いだからね、マサちゃん。私を放って置いていっちゃイヤだよ……?」
「ほ、ほんなに、ほれはひんようなひのか?」
ミサキの服に顔を押し付けられたまま、不明瞭な発言でマサヒコが抗議した。
「根拠は無いけど……私も時々不安になることがあるんだもん。
マサちゃんはあんまりリアクションしてくれないし……」
そう口を尖らせるミサキ。
非難、というほどトゲのある口調ではないが、
不満げな色合いが多少含まれている。
顔を動かし、「ぷはぁっ」っと、ようやく少し息継ぎを自由にしたマサヒコは、
しょうがないな、という感じで口を開く。
「悪いとは思うよ……オレもあんまり器用じゃないし、
お前の望んでいるようには振舞えない事も……あるんじゃないかな。
……でも、できるなら天野と一緒にいたいってのはあるし、
ましてや会いたくなくなるなんて思えないって」
「ホントに?」
「ホントに」
「うん、うん……」
マサヒコの答えに対し、少女はどこか安心したように頷くと、
彼の顔を抱えたままスリスリと身体を震わせた。
「でさ……そろそろ離して欲しいわけだけど……」
そう提言したマサヒコ。だが、ミサキの手は緩められない。
「……ヤダ」
「『ヤダ』って……」
「こういう時じゃないと、こんなに近くにいられないもん」
「ム……」
口ごもったマサヒコにも心当たりはある。
単なる幼馴染以上の関係になったとは言え、学校での振る舞いは意識して変えずにいた。
そんな日々は、ミサキにとっては、やや物足りなかったのだろう。
ようやく手の力を緩めると、ミサキは腰を降ろした。
それでも、二人が向き合う距離は、互いの息遣いがハッキリとわかるほどの近さ。
「こんな時でも、リアクションしてくれないの……かな?」
視線をそらさずに、ミサキはやんわり問いかける。
「……あんな風に抱かれた後じゃ、
またこの間みたいに、止められなくなるかもしれないだろ……」
「わかってる、それぐらい」
わかってて、お願いしてるんだから―――ミサキの言葉は、そう紡がれる。
二人のシルエットが重なったのは、そのやり取りのすぐ後だった。
たっぷりと互いの唇を味わった後、向かいあった姿勢のまま、
マサヒコの右手がスカートの中に潜り、彼女の太ももを遡っていく。
ジュ…………。
「え?」
その手がショーツに触れた時、マサヒコは思わず驚きの声を上げた。
下着は既に中心部から湿っぽくなっていて、
その感覚は触れた指先で十分に確認できるほどだったから。
「お前、もう……?」
「だ、だって……」
皆は言われなくとも、ミサキは恥ずかしげに目を伏せる。
想像力が豊かなミサキにとっては、このようなシチュエーションになった時点で、
ココロの昂ぶりが身体の反応に現れてしまっていた。
もうそれ以上は気にする様子も見せず、マサヒコはショーツの上部から、内部に指を走らせ、
直にミサキの秘所を触り始めた。
その手つきは、初めての時よりは幾分か滑らかなもの。
「ん、やぁっ、そこは……んん」
「ここが、イイのか?」
「ン、んっ!」
既に愛液が漏れ始めていた部分は、彼の動きをダイレクトに受け入れる。
秘裂を前後にさすったり、少し中に埋めて指先を曲げてみたり、
その一方で、首筋や耳たぶを甘く噛んでみたり……。
マサヒコも経験の少ない身ながら、単純な愛撫とならないよう努力を重ねている。
そんな稚拙だが、細かな蠢きの前に、ミサキの理性は抗えない。
「はぁっ、ちょっ、ん、はっ、ハッ、あうっ」
上気した吐息は短い間隔で喉から送り出され、
その悩ましげな音は、マサヒコの聴覚を次々と刺激した。
目の前の彼女の高まりとともに、股間のモノが硬さを増してゆく。
「はぁぁ、はぁっ……もう、ダメ……力入んな……ぃ」
ガクガクと内股を震わせたかと思うと、自らの体重を支えきれずに、
ミサキはマサヒコへ身体を預けてきた。
彼の首から肩に腕を絡ませながら抱きつく姿を見て、
マサヒコはゆっくりと手をショーツの中から引き抜いた。
もはやその部分は、これ以上ないほど潤っている。
「これぐらいで……いいよな……」
「う、うん…………というか、もうおかしくなりそう、私……」
媚を含んだ声―――いつもの15歳の少女の声とはかけ離れた艶やかさ。
既に泣き出しそうなほどに瞳を緩ませ、
各所が性感帯となった身体を小刻みに震えさせている。
震える四肢を通して、衣服を脱がされる段階になった時、
不意にミサキは抗いの意思を示した。
「あ、マサちゃん……ちょっと待って……」
「ん、うん?」
「あの……その……今日は全部脱がせないで欲しいな……」
「? あぁ……それは別に……構わないけど……?」
「うん、もし……誰かが急に帰ってきちゃったら……、
服とか着てないと……えっと、言い訳も何も……できないから……」
言われてみれば確かにそうだった。
ここはマサヒコの家。そしてマサヒコの母も、アイ達も、一時出かけたに過ぎない。
何かの拍子に途中で帰ってきたりした時、何も着ていないままだと身繕いに相当時間が掛かる。
「ん……わかったよ」
「ありがと」
礼を述べて、今度こそ完全にマサヒコに身を委ねる。
マサヒコの方は、彼女の望み通りに―――服はそのままして、ショーツだけを足から抜いた。
そのまま彼女の狭間に座すと、覆いかぶさるように自分を沈めていく。
「っん…………あぁ……んっ!」
マサヒコのものが先に進む度、ミサキの口からくぐもった呻きが漏れる。
だがそこには、この間のような痛々しい雰囲気は伝わってこない。
表情も強張ったものではなく、瞳こそつぶられているものの、
適度に力を抜いた感じにうつる。
「…………今日は、平気か?」
「う、うん……あんま、り……我慢とかしなくても……ダイジョブみたい……。
というより、何だか……」
やや躊躇する風に口ごもると、うっすらとまぶたを上げて、
すぐ目の前にあるマサヒコを見据える。
「もう、入っちゃってる……よね」
「あ、うん」
押し進められた男根は、大部分がミサキの柔肌に包まれている。
なんとはなしに動きを止めたマサヒコに対し、ミサキはしっかりと抱きついて、
彼の耳の側で熱っぽく囁く。
「じゃあ……ア、ふ……ね、少しだけ、このままでいても……ん、いいかな……?」
「ん? ん―――」
身体を寄せた状態で上となった少年、下となった少女は、一時の間、流れる動きを停止させる。
はぁぁ……と、ゆるゆる息を吐き出し、ミサキは途切れ途切れに言葉を並べていく。
「痛いとかより何だか、何だかね? こうしていると……安心―――してくる、ん、ふっ……。
マサちゃんのが、すごく、あったかくって…………一緒になってるって、思えて……。
わかるよ……マサちゃんが私の中にいるの……よくわかる……」
そこで語句を切ると、かすかな笑みを頬に浮かばせた。
「ウン、二人でこんな感じ知っちゃったら、んっく……簡単に忘れるなんて、できっこないよ……」
「……だろ?」
肉壁の蠢きから与えられる刺激に耐えつつ、マサヒコは先の指摘を確認させる。
その促しに、ミサキは一つ首を縦に振った。
彼女の仕草を機に、マサヒコは改めて腰を動かし始めた。
「ん、やぁっ……う、ふん、ぁん……あぁ…………」
ズッ、ズッ―――と、こもった音を響かせながら、二人の体が蠢動する。
マサヒコが前に動くと、ミサキがガクンと揺れ、
少年の腰が後ろに引かれると、それを追いかけようと、少女の身体が僅かながら持ち上がる。
服を着たまま、そして、重なり合った体勢だけに派手なアクションこそ無いが、
じっくりと互いとの繋がりを味わいあう中、交わる悦びが部屋を満たす。
「あ、天野……」
「ひあっ、やぁん、マサちゃんの、マサちゃんのが……ぁっ」
悶える顔と声は、確かに快楽を知った女性のモノ。
だが、着衣したミサキの外見はあくまで普段の格好。
そのギャップを見下ろすマサヒコは、思わずゴクリと息を呑んだ。
脳裏に『いつもの幼馴染みを手の内にしている』との、妖しい錯覚が閃き、
無意識に前後する動作が強いものとなる
「やだっ、そんなに、強く……動かっ、な、い……あうっ、あふぅっっ!!」
「わ、悪い、でもオレも……!」
ミサキの声も、マサヒコの動作を制止できない。
むしろ、艶っぽく発せられる声は、少年の意識をさらに高みに引き上げる。
断続的に与えられる甘いスパークの前に、ミサキは次々に理性の壁を突き崩される。
もはや痛みを通り過ぎた感覚は、うねる快楽を嬉々として享受するようになっていた。
「バカ、ばかぁっ……うぁっ!? おかしく、なっちゃう!
ソコは、そんな……熱っ、んっ、ダメ、イイのっ!!」
緩められた唇から生まれるものは、否定と肯定の相反するもの。
濡れた息が重なるごとに、二人の繋がった場所は愛蜜でまみれていった。
―――と、それまで上に乗っかっていたマサヒコは、ミサキの腰と背中に手を回すと、
自分が起きるのと同時に彼女の身体も抱き起こす。
そのままあぐらをかくように座りなおし、ミサキをストンと足の間に降ろす体勢をとった。
自然と、肉茎を支点として、ミサキの身体は自らの体重で重心が下がっていく。
それに伴って、マサヒコのものが、彼女の中に容赦なく打ち込まれる。
「え、あ? あああぁぁぁっ!?」
一つ、大き目の声を上げると、奥深く彼自身を迎え入れたまま、
少女はガクガクと身体を震わせた。
自重の力による挿入は加減を与えず、彼女自身の性感を荒々しく刺激する。
「ダ、ダメェ……こんな……のって…………わたし、わた……し」
力が入らない身体を支えようと、脚を彼の両わき腹に絡ませる事でようやく姿勢を安定させた。
息も絶え絶えの状態になった幼馴染を見て、さすがに申し訳なく思ったのか。
マサヒコはようやく理性を引き戻して呼びかけた。
「あー……こういうカッコだと、マズいか?」
「もぉ、わかんない、よ……このままヘンになっちゃいそうで……」
視線は揺れ、ほとんど相手の顔のみしかロックできていない―――。
少女が、そんなコントロールできていない自分の感覚を訴える。
それでも何とか息を整えると、クッと身体を寄せた。
「で、でも、ヘンになっちゃいたい。私、いっぱいヘンになりたい……」
「……やっぱり、お前もエッチだろ」
ミサキのうわ言に近いセリフを耳にして、マサヒコは呟く。
「こんな事させてる……マ、マサちゃんほどじゃ……ん、フ……ないもん……」
じゃあ、どっちもどっち、かな?―――いたずらっぽく笑うと、
ミサキの腰から尻のあたり、スカートごと持って
―――あまり激しくなり過ぎないように―――彼女の身体を、上下に動かしていった。
「は、ひっ、ふぁっ、んくっ……マサちゃん、はっ、あぁぁ…………イイよぉ……」
既に限界が近かったミサキは、必死にマサヒコの身体にしがみつき、
彼と幾度とキスを交わす事で、何とか気を紛らわせようとする。
だがそのような抵抗の時間も僅かなものだった。
重なる挿入感が、目の前の世界を銀色に染め上げる。
「ひぁっ、はぁっ、は、すご………あ、あ、ああぁーーーっ!」
ミサキは弓なりに背中をのけぞらせると、
一つ二つ、大きく身体を震わせ、途端に脱力した。
すぐに前の―――マサヒコの胸にもたれかかり、繋がったまま動けなくなる。
小刻みに続いていた呼吸が、やや落ち着いたのを見計らって、
マサヒコは彼女の身体をゆっくり持ち上げ、繋がりを解放した。
「え、あ、やだ……マサちゃん……まだ…………」
トロンとした目でされるがままになっていたミサキは、急に驚いた表情に変える。
自分から引き抜かれた肉茎が、まだ角度をついて上向いているのが、
視界の端に写ったからだった。
「……その、なんだ。お前の方がイッちゃったみたいだし、
あのまま続けて…………な? 天野の中に出しちゃうと流石にヤバイし……」
ちょっと照れた風な顔を見せるマサヒコの一方、未だシビれの残る手足に力を込め、
ミサキは自らの愛液で濡れた一物に手を伸ばす。
「私だけじゃ……私ばっかり良くなったままなんて、そんなのイヤ……」
「お、おい……やめ……んっ」
ボーっとした赤い頬のまま顔を近づけ、唇を交差させる事で相手の言葉を遮る。
同時に右手をマサヒコのものになぞらせ、それをさすり出し、彼の放出を促し始めた。
最初こそ抗うそぶりを見せたマサヒコも、積極的に舌を絡める動き、
ぎこちないながらも、精一杯奉仕する手先の動きの双方に、間もなく白旗を揚げた。
慣れぬ事に迷いを持ちながらも、ミサキは手の動きを休めない。
「こ、こんな感じでいいのかな……?」
「あ、あぁ……けど、こんな風にされたら、オレ……」
既にミサキの中でずいぶんと刺激を受けていた男根。
それだけに、直に触れて弄ばれると、急速に意識がそこに集中していく。
固く張り詰めたモノは再び熱く煮え立ち、ピクピクと痙攣するように脈打つ。
「くっ、天野、もう、出……んう……っ!!」
低く呻いて、無意識に腰を揺らした瞬間、先端から精が解き放たれた。
「や、うわ……」
添えた指先に、次々と降りかかる白液を目にし、
少女はやや驚いた表情を見せる。
が、嫌がる様子もなく、手は彼のモノに添えたまま。
はぁー、はぁー、ふぅー……いくつか深い呼吸を繰り返し、息を整え、
マサヒコは傍らのティッシュ箱をゆっくり引き寄せると、それで拭くように相手に促す。
「いくらなんでも、最後は離してくれて良かったのに……。
……男(ひと)のものなんて、汚いだろ……?」
「……汚くなんかないよ。これだって、マサちゃんのなんだもの」
どこか名残惜しげに指、手の甲と付着した粘液をふき取ると、
今一度、ミサキはマサヒコと口付けた。
いつだって、お互いが忘れられなくなる事を願って。
彼女が口を離す頃には、昂ぶった身体も少しずつ落ち着いてきていた。
衣服は着たままの中で、情後の快い脱力感が二人の間に漂う。
そうなってからマサヒコは小さく肩を落とす。
「どうしたの?」
「イヤ、なんて言うか―――結局、
なし崩し的に、またやっちゃったなぁ、って。
……こういうのってだらしなく見えないか?」
頭を少し傾けると、照れたようにミサキが応える。
「どうだろ……でも、そういうのも私とマサちゃんらしいんじゃないかな。
どっちかが、あんまりカッコつけ過ぎてリードしたりなんかすると、
それはそれでヘンに思えちゃうかも」
「何だよ、それ」
ふざけて拳を掲げたマサヒコだったが、振り下ろすような事はせず、
ただコツンと軽く相手の頭を小突いた。
「ァん、痛いってば」
「大げさだよ、お前」
小突かれた場所に手をやるミサキに、
マサヒコは可笑しさを噛み殺してうそぶいた。
互いに身繕いをしてから、改めて汗を流すためにミサキがシャワーを浴び終えた時刻。
二人だけになってから1時間強はたった頃だろうか。
ちょうど図ったように、中村に率いられた御一行が小久保家に帰ってきた。
「「ただいまー」」
玄関に重なる声を聞きつけ、マサヒコとミサキは中村達を出迎える。
「もう。濱中先生も出かけるんならちゃんと言ってくださいよ。
いつの間にか姿が見えなくなってて、ちょっと心配したんですから」
一行が居間に移動するなり、不満げに口を開くミサキに対し、「ゴメンゴメン」と返事をすると、
アイはさりげなくマサヒコに近づき、小声で問いかけた。
「どう? あまり長くなかったけど、二人で水入らずの話とか出来たんじゃない?」
「…………やっぱりアンタ達の差し金かよ……」
諦めた風に溜息をつくマサヒコを見て、アイは首をかしげる。
「あれ、随分と迷惑そうじゃない」
「実際、迷惑ですよ。まったく、気の使いすぎにも程がありますって」
その一方、中村はミサキの方に絡み始めていた。
深くシワが刻まれた服や、湿っぽさが残った髪の毛の様子を見て、
ノンビリとした口調で、しかし容赦のない追求を課す。
「ふーん……真昼間から、しかも他人の家でシャワーを浴びるなんて、
私らがいない間にいろいろあったみたいねぇ、ん?
よっぽど汗をかくような事でもしたのかしら??」
「な、中村先生……!」
首筋まで真っ赤になったミサキを面白そうに眺め、
―――アイと違い、ほぼ全てを理解した彼女は、含み笑いを漏らす。
「んっふっふ。……ま、ヨロシクやってくれれば、
私らも親切のし甲斐があったって事よ。それにしても―――」
視線をずらし、ミサキから、アイ、リンコ、アヤナという、男っ気のない面子を見やる。
「―――それにしても、アンタらはミサキちゃんとは差がつく一方ねぇ」
急に話題を振られて、「?」という顔をするアイとリンコ。
しかし、もう一人のアヤナだけはその言葉に敏感に反応した。
「……そのセリフ。お姉様の言葉とは言え、聞き捨てならないわね。
私が天野さんに大きく負けているとでも言いたいんですか?」
途端に競争心をあらわにして詰め寄るアヤナを見て、
中村はからかい気味に言う―――わざと肝心な部分をぼかし、必要以上に彼女を煽りながら。
「んー。私から見るとそうねー。この手の知識、実践、どちらもアヤナが劣っていると思うけど?」
その煽り文句に完全にひっかかったアヤナは、ぷうっと頬を膨らませた。
「知識も、実践も……って、私も大抵の事なら追いつける自信がありますっ。
現に、学校では同じような成績じゃないですか!」
どうも、勉学に関係することと勘違いしたらしいアヤナ。
そんな彼女を軽くいなしておいて、中村はもったいぶるように首を振る。
「こればっかりはねぇ。一人じゃ限界があるだろうし、
アヤナだけで頑張っても追いつけないんじゃない?
ミサキちゃんもマサヒコに協力もらって上達してるわけで……」
そう評価された少女の視線は、マサヒコの方に鋭く向けられた。
思わず、傍らのミサキが彼の服の袖を握り締めた次の瞬間、
ニッコリとした笑顔でアヤナは呼びかける。
「小久保君、今度、私にも少し協力してもらえるかしら?」
表面の笑顔と、背後にチラつく炎のオーラを伴って、少女は少年に向かって一歩踏み出す。
慌てて弁明しようとしたマサヒコ。だが、
「イヤッ」
彼より先に、彼の幼馴染が袖を引っ張ったまま、代わって拒否の声を上げた。
「…………何で、ここで天野さんが答えるのよ?」
余計にライバル心を刺激されたアヤナが、瞳から火花を出しつつ口を尖らせる。
しかし、ミサキも我を張って首を左右に振った。
まるで、手にした大事なモノを取り上げられたくないという風に。
「と、とにかくダメ! ダメなんだからダメなの!!」
その言葉を受け、頭からどっかーんとハデに噴煙を巻き上げると、
アヤナも負けじと、反対側のマサヒコの袖を引っ張り始めた。
「何よ、ズルイじゃない。天野さんだけ手伝ってもらって……!」
「ダメーーーッ!!」
「おい、お前ら、やめろってばっ!?」
二人の少女に左右から引きずられ、少年は困惑した声を上げる。
そんな、修羅場になり始めた状況で何もしないどころか、
ニヤニヤ&ニコニコと―――見物を決め込んでいる残り三人へ助けを求める。
「黙って見てないで、この二人をどうにかしてくれーっ!」
「…………ミサキちゃんとの事、アンタがアヤナにイチから説明してやれば、
すぐにでも解決するんじゃないの?」
「ホイホイ口に出せるか、そんなのっ!」
提案が即座に却下された中村は、やれやれと呟くと、アヤナをひきはがす。
更に……マサヒコ達が止める暇もあればこそ。
耳元に口を近づけると、ゴショゴショ何かしら囁き始めた。
「…………だからね、もうあの二人は○○で××だから△△になって、それから……」
敬愛する師のセリフが鼓膜を刺激していくうちに、段々と頬を赤らめていくアヤナ。
そして―――、
「ふ、ふ、ふ……」
「『ふ』?」
「風紀が乱れてるわああぁぁぁぁっ!!!」
―――少女の叫びが小久保家に響いた瞬間、また一人、
一組の幼馴染の関係を知る者が増える事になったのだった。
412 :
82:04/12/06 20:21:46 ID:dKJv4GNY
以上で。
氏家的(・∀・)ニヤニヤ雰囲気を盛り込むのはホントに難しい……。
多少は、そういう要素があるように感じてもらえれば嬉しいですが。
>>363 基本的に、一つところに常駐せずに、
ネタが思いついたら、それが該当するところに投げ出してる感じなので……。
他の職人のように連発などできなくて申し訳なし。
その代わり、投下する際はそれなりのカタチとなるようにはしているので、
そのへんで許してください。
キタ────(゚∀゚)───────!!
神が降臨なすったぁぁぁぁぁぁ!!
激しく萌えますた。GJ!!!!
>>82氏 G J !!
リアルタイムで美味しく頂かせてもらいました!!
キタ━━( ゚Д゚) ´∀`)T∀T)・ω・)'A`)’ー’)´c_,` )・ ε ・)丶・ω・>━━!!
>>391-411 (*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
キタ━━━━━━━━!!!!!82氏ベリーGJ!!面白かったです!
ミサキタン・゜゜・*:.。..。.:*・゜(゜∀゜)゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*萌えー!
本当に原作っぽい間の取り方とセリフまわしで、絵つきで想像できました!
スレ常駐が無理との事ですが、またお話ができましたら是非是非投下お願いします。
長い目で待っております!
キタ━(*゚∀゚)━ミサキとマサヒコのHAPPY END━( ;´д`)むっはー!
神キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━━━ !!!!!
82氏乙です!!ありがとうございます!!
凄く『氏家的(・∀・)ニヤニヤ雰囲気』でてましたヨ(*´Д`)ハァハァ
まったり次回作待ってます
マサヒコが女子生徒を次々と襲うレイプ物が読みたいような・・・・
中村とアヤナの百合物語。
>>420 中村センセがあれで処女だったら萌えるな。
今回のミサキとマサヒコはタイムリーだった
一番耳年増なのはアイというオチか・・。
今回のネタでSSきぼん
中出しキボンヌ
426 :
名無しさん@ピンキー:04/12/09 04:42:31 ID:0SfPlCmE
hosyu
sage
アヤナとミサキを監禁するマサヒコをキボンヌ
俺は
>>31-62みたいな中村によるマサ陵辱に萌えた。
超亀レスだけど作者さんGJ!
中田氏ホシュ
セイジを襲う中村
432 :
名無しさん@ピンキー:04/12/10 22:17:42 ID:SBs2HGie
アゲておく
明日発売
434 :
名無しさん@ピンキー:04/12/12 09:47:56 ID:/goGxuGw
捕手
アイがレイプされる
中村に催眠術をかけられたマサヒコが次々と・・・。
なんて誰か書いてくれんかな?
妹は不可
中村に催眠術をかけられたセイジが次々と・・・。
∧∧
/⌒ヽ) 捕手するのに疲れたので旅に出ます
i三 ∪
〜三 |
(/~∪
三三
三三
三三
いつでも帰ってこいよ。待ってる。
神もなかなか光臨しないし俺達でリレー式に書いていかないか?
>>441 空気嫁ない香具師が居ると空中分解するあれか?
>>442 神がこない以上しかたあるまい。
や ら な い か ?
ウホッ!
じゃあリレー一発目こんな感じ?続けてくれよ。
アヤナには誰にも言えない秘密があった。
マサヒコとミサキの関係を知らされてからというもの、二人がどんな事をしているのか想像しながら、毎夜自慰をしてしまうのだ。
(ああ…ッ…こんなえっちな事ダメ……っ、しちゃダメなのにィ……!止まんないよぉ……っ)
リョーコ達と知りあってからやたらと増した、膨大な性知識ともあいまって、勉強をしながらもつい股間に手が伸びてしまう。
シャープペンシルの柄で下着の上から擦っていただけの物が、だんだんエスカレートし、ついには椅子の上で膝を立て、直に指で恥部を刺激する。
「……ふあァっ……ハァハァッ……あぁぁ!…いいよぉっ……おまんこ気持ちイイんっ…!おチンポ欲しいよぉ……!」
愛液がぐっしょりしたたる淫猥なヴァギナを指で激しく追い立てながら、アヤナが想像するのはマサヒコの勃起したペニスだった。
しだいに出し入れする指は三本に増え、指の奥の先にあって届かない、アヤナの一番感じる性感帯が激しくうずく。
「………ひああぁぁっ……!……欲しいよぉっ!!………誰でもいいからっ…アヤナのエロマンコにおチンポ入れてぇ……っ!…突いてぇっ…!!………アアあああっ!……ふあぁ!!」
ごめん。アヤナエロすぎて三時間考えたがかけん。しばらく待ってくれ
考えつく限りの卑猥な言葉を叫けぶアヤナの指が、突然ピタリと止まった。
いくら自分の心を淫らに煽っても、これ以上は先へは進めないのを知っているから……。
「小久保くんの……所為だからね………こんなイヤらしい気持ちにさせたのは………小久保くん……なんだからね……」
涙が出そうになる。もう気のないふりをして、二人を眺めているのに堪えられそうもない。
でも二人の心の結びつきをいつも真近で見せつけられているだけに、とてつもなく強いのをアヤナはよくわかっていた。
「そうだわ……お姉さまが以前言ってた……」
またしても目頭の熱くなったアヤナの頭に、天啓のように中村の言葉が蘇る。『エッチから始まる恋愛も世の中にはあるのよ』
このときアヤナの心は決まった。
「恋愛するのに手順なんてどうでもいい……」
アヤナ初っ端から飛ばしすぎw このままイッてエンディングになりそうな勢いなんで場面転換させてもらいました。
つうかさ、リレーやると作家さんが投入できなくね?
ほら空中分散
('∀`)リレーは過疎化中は場繋ぎ更新たりうる手段
('A`)だが暇ができた職人さんが投下できない諸刃の剣
('Д`)シロウトニハオススメデキナイ……
2巻発売記念っつう事で、
職人さんが現れてくれる事を願おう。
亀レスだけどアヤナに写生最高っす。
別にいつ中断しても飛んでも方向に展開してもいいんでない?
所詮リレーだし。書けなかくてもパスでいいし。
ママンがエロかった>二巻
続きキボンhosyu
454 :
名無しさん@ピンキー:04/12/19 20:32:42 ID:8ocvv9EG
あげてみる
エロっつーか、勇ましかったっす>ママン
マサヒコ×アイで書いてみました。
初めてですので、多少の間違いはご勘弁ください。
「ここ・・・・どこ・・・・」
目が覚めたとき、アイはすぐにそう思った。いま仰向けに寝ている自分の瞳に入っている
のは、マンションの見慣れた自室の部屋のそれではない。しかし、なんだか何度も見ている
ような気がする。
「ひょっとして・・・ここって・・・」
そう思い、寝ていたベッドから体を起こそうとしたときであった。
「う・・・頭・・・痛い・・・それに・・・・気持ち悪い・・・・・」
そう思うもアイはベッドの上で、なんとか上体を起こした。体を起こしたせいで掛けていた毛
布が肩からずれ落ちるが、気にするようなこともなく、頭に手をやると長い溜息をついた。
「・・・・・・・ん・・・・」
「・・・・・・?」
ベッドに座っているアイの腰の辺りで何やら微かな声がし、寝ぼけて、半ばぼうっとした頭
をそちらに向けた。
「・・・????!!!!」
その目に映ったのは、まだ寝起きで覚醒しきっていない頭を一瞬にして呼び起こさせるに
は十分すぎる刺激のものであった。
「マサヒコ・・・・・くん・・・・・・・」
アイのすぐ横には、ジーンズは履いているものの、なぜか上半身裸のマサヒコが微かな寝
息をたてていた。
「・・・・な・・・んで・・・・」
ことが呑み込めず更なる頭痛がアイを襲い、頭を抱えてうつむく。すると・・・・
「・・・・・・・・・・・・え」
なぜか自分は今、下着姿ではないか。
上半身裸の男と下着姿の女。若い男女が同じベッドの上で裸で寝ている・・・・・
それが意味するものを考えると、アイの顔から血の気が引いていった。
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
キタ━( ゚∀゚ )っ ━( ゚∀゚ )っ━( ゚∀゚ )っ ━( ゚∀゚ )っ━!!!!
(つ / (つ / (つ / (つ /
| (⌒) | (⌒) | (⌒) | (⌒)
.し⌒ ̄ .し⌒ ̄ . し⌒ ̄ .し⌒
∧ ∧ ∩
(゜∀゜)彡 続き!
続き! ⊂彡
│ │
し⌒J
∧ ∧
(∩・∀・)支援sage
( ⊂) ♪
ヽ/ )♪
(‐) J
妹は思春期の書き下ろし漫画見たけど、アキちゃんでけえな。
そりゃ勝手にキレられるわ。
hosyu
462 :
郭泰源:04/12/21 21:02:42 ID:UkinrFic
アイ×マサヒコで書かれてる方、割り込みみたいになってすいません、ちょっと肩があったまったので投下します。
復帰第一作、ミサキネタで前編です。先に
>>82氏こと、「約束成就…」の職人様が同じくミサキネタで書かれていたので、
ちょっと躊躇してたんですが、そこはそれで。82氏ほど、上手くはありませんが、こんな展開もありかな?と。
読み比べると、その筆力の差は歴然ですが、まあご容赦を。
設定としては、マサヒコがアヤナに告られてからしばらく、ってことで11月ぐらいで。
私が書くと、ミサキが若干サイコかかった女の子になっちゃうのは、なんだかな。
リクエストのあったリンコネタも後半終わり次第書くつもりなので、も少しお待ちを。アヤナリレーも参加したかった…。では。
463 :
郭泰源:04/12/21 21:03:19 ID:UkinrFic
(怒ってる…絶対…マジで…怒ってる)
小久保マサヒコは、学校からの帰り道を恋人である天野ミサキと一緒に帰りながら、内心ビクビクしていた。
(だから…若田部とはなにもねーって…いきなり言い出すのも絶対ドツボだし…)
例の文化祭委員会での告白以来、何かとマサヒコのまわりをつきまとうようになった若田部アヤナ。
マサヒコは、彼女を傷つけないよう、極力「友人」として接しているつもりであったが、アヤナの積極的な態度を見て、
思春期まっただ中の周囲の同級生たちが噂し合うようになるのも無理からぬところであろう。
そして、その噂がミサキの耳に入るのも、時間の問題であった。
「ねぇ、小久保君、今日は一緒に帰れるよね?」
その日の放課後、ミサキがにっこりと微笑みながら、そう、マサヒコに告げたとき、
マサヒコは最終宣告を受けたガン患者のような気分になったのだった。
(お前…口元でだけ笑ってるけど…目、笑ってないし…それに…闘気が…)
しかし、ここで断ってしまえば、更なる事態の悪化は避けられないところである。
「あ…あぁ。そ、そだな」
震える声で、そう答えるマサヒコ。そんな彼の心中を知って知らずか、再び微笑むミサキ。
(へ…蛇に…にらまれた…カエルって…こんな気分なのかい)
思わず自問自答してしまうマサヒコ。帰路、並んで歩きつつも、会話は皆無のまま。
下を向き、何を言うでもないミサキ。そして話しかける機会をうかがいつつも何も出来ないままのマサヒコ。
その場の空気の氷点下のような冷たさは、確実にマサヒコの精神を追いつめていた。
(き…今日は、家庭教師の日じゃないけど…頼むから…誰か…ひょっこり顔を出して…アイ先生…
いや、最悪、的山か中村でもイイから…いつもみたいに現れて…。誰か…俺を助けてくれ…お願いだ…。)
心の中で叫ぶマサヒコ。しかし、そんな願いも空しく、こんなときに限って誰に会うこともなく、
時間だけがいたずらに過ぎてゆく。それでも、ゴール地点である我が家がやっと見えてきたときに、
彼の極度の緊張はゆっくりと解かれようとしていた。
(つ…着いた…こ、これで…やっと…)
フルマラソンを完走したランナーのように、自らの力走に拍手を送りたい気分になっていたマサヒコ。
しかし、次の瞬間、そんな彼の希望はあっさりと打ち砕かれたのだった。
464 :
郭泰源:04/12/21 21:03:44 ID:UkinrFic
「ねぇ、マサちゃん、今日はアイ先生、来ない日だよね…なら、久しぶりに一緒に勉強しよっか?」
またも、笑顔ながら、有無を言わせぬ口調でマサヒコに提案するミサキ。
(!?う…ちょ、ちょい待って…なんで…こんな日に限って…)
不意打ちに、一瞬逡巡してしまうマサヒコ。
「ねぇ…どうしたの?何か都合の悪いことでも、あるの?」
マサヒコの気持ちを見通すかのように、上目遣いで彼をのぞきこんで言うミサキ。
「いやっ…無いですッ…ありませんっ」
何故か敬語で答えてしまう、その態度で都合の悪いことがある、と雄弁に語っているはずだが、
そんなマサヒコのことなどお構いなしにミサキはただニコニコとしているだけである。
マサヒコは、正に針のムシロ状態で我が家の玄関ドアに手をかけたのだった。
"ガチャ…"
(あれ?開かない…)
"ガチャ、ガチャ"
いつものカラオ…もとい、町内会なのか、どうやら母親は家を空けているようだ。
「あれー…留守みたいだね…」
(もしかしたら…これで…諦めて…)
「合鍵、持ってないの?なら、あたしん家でやろっか?」
(いや…それは…さらにマズい…)
「いや…いつもの鍵置き場に、あると思う…」
がっくりと、刑を執行される罪人のような気分で、いつもの場所から鍵を取り出し、玄関の扉を開けるマサヒコ。
「おじゃましまーす」
さっきから変わらず、声だけは明るいミサキ。
「じゃ…じゃあ、先に俺の部屋に行っててくれる?俺、お茶淹れるからさ」
「え?そんなの、悪いよ…あたしが…」
「い、いいから。ミサキは、お客さんなんだからさ」
マサヒコは強引にそう言ってミサキを二階の自分の部屋へと上げ、台所に逃げ込むのだった。
465 :
郭泰源:04/12/21 21:04:08 ID:UkinrFic
お湯を沸かしつつ、自らの気持ちを落ち着けようとするマサヒコ。
(良く考えてみれば…俺がビクつく理由なんて、ひとつもないぞ。だいたい、生徒会室で若田部にキスされたのだって、
無理矢理だったし、バレてるはずないんだし。俺は悪くない、悪くないぞ。よし。大丈夫だ。堂々としてればいいんだよ)
自分に言い聞かせるようとするマサヒコ。お茶を淹れ、お菓子を用意する頃には、開き直ったような気持ちになっていた。
(堂々と、堂々と。男らしくだ。)
呪文のように唱えながら、ひとつひとつ、階段を上ってゆく。自分の部屋の扉の前に来ると、
「ミサキ…お茶だ」
と、出来るだけ威厳を持って…しかし、よく考えてみるとセリフと状況は限りなく情けないのだが…声をかけ、部屋に入った。
(あれ?)
部屋の中は、マサヒコの予想に反して、誰もいなかった。
(ミサキの奴…トイレ?)
そう、思いながら部屋に入り、テーブルにお茶のお盆を置く。
すると、後ろからなにか暖かく、柔らいものがマサヒコを抱きすくめた。
「!?え?」
「マサちゃん…」
「ミ、ミサキ!?」
「こっち向かないで。答えて」
「…」
確かにミサキの声。しかし、その声は、それまでに彼が聞いたことのない冷たさと射すくめるような鋭さを伴っていた。
「な…なに?」
「マサちゃん、あなたの一番好きな人はだれ?」
「そ、そりゃ、もちろん…その、ミサキだよ」
「…若田部さんは?何番目?」
「!それは…」
「答えられないの?」
「…ミサキ、あのさ。何を誤解してるのか、わからないけど…あいつと俺とはなんもないって」
「嘘。あたし、聞いたんだから。…若田部さん…マサちゃんのことが好きだって」
「!*?」
(ってことは…若田部の奴…ミサキに…言ったってこと?)
466 :
郭泰源:04/12/21 21:04:59 ID:UkinrFic
改めて現時点の危機を実感するマサヒコ。
(ど…どこまで…、あ。まさか…おい、やべーって。まさかあのことまで…ここは…でも、なんもねーって言っとかないと)
「いや…だ、大丈夫だよ。俺、その、ミサキと付き合ってるから…若田部とは…無理だって言っといたし…」
(こ…これはホントだぞ。俺は、間違いなく、そう言ったぞ)
「それだけ?」
「それだけって…いや、だから、若田部とは、付き合えないって…」
「…優しいよね。マサちゃんはさ」
「へ?」
思わずマヌケな声をあげてしまうマサヒコ。
「でもさ。結局、あたしでも、若田部さんでも、どっちでも良かったってことなんじゃない?」
「いや、そんなことは…」
「でもいいんだ。あたしはマサちゃんだけが好きなんだし。それだけは、若田部さんには絶対勝ってるし」
(それって…勝ち負けの問題?)
何故かここでも妙なところで冷静なマサヒコ。
(えええい。どっちでもいいけど、このままでは、なんもできん)
意を決し、抱きすくめているミサキの手を強引にほどき、くるり、と向き合うと―
少女は、一糸まとわぬ、全裸だった。
「!※?☆??お、おい、ミサキ?」
思いっきり動転し、声が裏返るマサヒコ。その姿を見ながら、ミサキはゆっくりと口を開く。
「そして、あたしのこんな姿をお母さんやお父さん以外に見たことがあるのも、マサちゃんだけ…」
頬を赤く染め、そう言うと、少女は少年の胸に飛び込んだ。
「あ…あのさ、ミサキ、その…なんで…あの…」
「わかってるんだ」
「な?何がだよ」
「若田部さんのほうが、おっぱいおっきいし、お料理や裁縫だって上手だし、美人だし。
おんなじ女の子のあたしから見ても、女らしいし。悔しいけど、マサちゃんが惹かれちゃうのも、わかるんだ。
でもね…マサちゃんにこういうこと、していいのも、されていいのも、あたしだけなんだよ」
そう言うと、少女は少年の唇を、自らの唇で塞いだ。
467 :
郭泰源:04/12/21 21:10:20 ID:UkinrFic
「むぐ…」
唇を塞がれ、なす術も無いままのマサヒコ。
(だ…だからあ、そんなんじゃないって…)
恋人であるミサキの突然の暴走。しかしその責任は間違いなく自分にあることも十分に自覚はしている。
マサヒコは、意を決すると、いったん唇を離した。
「マサちゃん…」
見つめあう二人。ミサキの顔を良く見てみると、その目は一度泣き腫らしたかのように赤みが残っていた。
目の前の少女のことを、改めて大切にしなければ、という思いに駆られたマサヒコは、ゆっくりと口を開いた。
「なあ…お前がどう思ってんのか、本当のとこは俺、良くわかってねーのかもしれないけど。
俺が、一番大切なひとは、ミサキだけなんだ。それだけは、わかってくれないか」
我ながら、似合わないセリフだな、と思いつつマサヒコは続ける。
「で…お前は気に入らないのかもしれないけど、変な意味じゃなく、若田部のことも…俺は…友達だって
思ってるし。俺のせいでお前らが気まずくなんのも嫌だったから…その、なかなか言い出せなかったってゆーか。
だから…あぁ、もう、なんて言っていいのかわかんねーけど、とにかく、俺はミサキが好きだから…心配すんな」
そう言うと、少し荒々しくミサキの体を抱き寄せるマサヒコ。元々能弁ではない彼が、しかし、
それでも必死に自分の思いを伝えようとしている―
ミサキは、マサヒコの正直な気持ちを聞いて、また泣きそうになる気持ちを懸命にこらえていた。
「マサちゃん…あたしのこと、嫌な女だと思ってるよね…」
「思ってない。ミサキは…ちょっと早とちりだけど、可愛いよ」
「うぅん、あたしね、マサちゃんが思っている以上にヤキモチ焼きだし、短気だし…マサちゃんがね、
他の女の子と話してるのを見るだけで、胸が痛くなるんだ…嫌な女だよ…」
「んなことねーって。なあ…俺が好きなんだから、あんま自分のこと悪く言うなよ。…それ以上言うと、怒るぞ」
「マサちゃん…あのね、胸が痛くなるって…たとえとかじゃなくて…本当に、痛いんだよ…」
468 :
郭泰源:04/12/21 21:12:40 ID:UkinrFic
そう言うと、ミサキはこらえきれずに泣き出してしまった。マサヒコは、ただ黙って少女のことを抱き締めているほかなかった。
(しかし…裸で泣いている女の子を抱き締めている、この図って…他人に見つかったら間違いなく誤解される…)
そう思い、なんとかミサキを落ち着かせようと、マサヒコは言った。
「あのさ…ミサキ、お前が俺にしてほしいこととかを言ってくれよ。俺、無神経だし、鈍いかもしれないけど。
できるだけ、お前のことをその…大切にしたいと思ってるし…今更、こんなになっちゃって言うのも白々しいけど、
できるなら悲しませたくないって思ってるし…だからさ、言ってくれよ」
「マサちゃん…」
マサヒコにしがみつき、泣きじゃくるミサキ。マサヒコの胸に頭を預けながら、小さな声で言った。
「抱いて…お願い…」
「…あのさ、ミサキ。俺たち、まだ中学生なんだし。その…そればっかりってのはさ、ちょっと…」
「しるしが、欲しいの。マサちゃんが、確かにあたしのことを好きなんだっていう…。それに、ねえ、あたしたちは…いけないことをしてるの?」
そう言って、顔をあげ、再びマサヒコの唇を塞ぐミサキ。
「んっぐ…」
呻き声しかあげることのできないマサヒコ。と、ミサキはマサヒコの股間へと手を伸ばした。
「?お、おい?」
「お願い、だから…」
ゆっくりと、学生服の上からマサヒコのそれを撫でるミサキの手。マサヒコのそれは、しかし、硬さを示さぬままである。
「ち…ちょっと待ってくれよ」
マサヒコはそう言って体を離し、ミサキの動きを制止する。ミサキは再び目尻に大粒の涙をため、何かを訴えようと口を開こうとしたが―
「いや…ミサキ、違うんだ。その…俺も、するなら、きちんとしたいっつーか。その、男の側のマナーっつーか…」
「???」
マサヒコの発言の意味がわからず、一瞬呆然とするミサキ。一方、マサヒコは顔を赤くし、頭をボリボリとかくと、
ベッドの下に手をつっこみ、小さな包みを取り出してミサキに見せた。
469 :
郭泰源:04/12/21 21:13:28 ID:UkinrFic
「?マサちゃん、コレって、なに?」
「あの…その…コ・コンドームだよ」
「!?マサちゃん、いつの間に?」
「いや…ほら、初めてのときは、その…突然だったし、ふたりとも夢中だったから、あんな風だったけど。その…もし、
今後そういうことになったらさ。男としての、せ、責任っつーか。避妊とかは、やっとかないとだろ?だから…」
横を向き、耳たぶまで赤くしながら目の前のモノを購入した理由を訥々と述べるマサヒコ。
その姿を見ながら、ミサキは、恋人であるマサヒコへの愛おしさと同時に、可笑しさが胸に満ちていくのを感じていた。
「ねえ…じゃ、これ、どこで買ってきたの?」
「ん?ああ、近所だと恥ずかしいし、ヤバイかと思ったんで、その…夜中に隣駅の近所のコンビニで…」
横を向いたまま、恥ずかしそうに入手経緯までを事細かに話すマサヒコ。
ミサキは、マサヒコが目の前のモノを入手しようと緊張しながら深夜のコンビニのレジに並ぶ姿を想像し、思わず吹き出していた。
「な…なんだよ。俺は、お前とのコトを真面目に考えて…」
「あははは…ゴメン、マサちゃん。でもぉ」
さっきまではぐしゃぐしゃになって泣いていたミサキ、涙の跡は残ったままだが、やっと笑顔になってくれた。
マサヒコは、自分のとった行動が笑われているのには釈然としないものが残っていたが、彼女がやっと笑ってくれたことに、安堵感を覚えていた。
ひとしきり笑うのをやめ、マサヒコをじっと見つめるミサキ。涙を拭うと、再びマサヒコに抱きつき、言った。
「ありがとう、マサちゃん…大好き」
「う…うん」
「でも…マサちゃん、コレって、付け方、知ってる?」
「あ…そういや、保健の授業でも、習ったことねーな」
マサヒコが既に装着法まで知っていたとしたらそれはそれでオオゴトなのだが。とにかくビギナー同士のふたりである。
特に元々そちら方面での向学心も旺盛なミサキは、興味津々といった面持ちでそれを眺めている。
「ねぇ…マサちゃん、あたしにコレ、付けさせてくれない?」
「!?いや、そーゆーもんなのか?」
「知らないけど…ふたりで協力したほうが、上手くいくんじゃない?」
今イチ話が噛み合っていないのだが、ふたりとも経験がないので、いたしかたのないところであろう。
470 :
郭泰源:04/12/21 21:15:31 ID:UkinrFic
(しかし…違うような気がする…)
ふたりでベッドへと移動したが、心の中ではそう思うマサヒコ。ミサキに指示されるまま、学生服を脱ぎ、シャツを脱ぎ、トランクスを脱ぐ。
その横では、ミサキが箱の裏面にある説明を熱心に読んでいた。裸になったのはいいが、放置状態で所在無さげに―
と、言おうか、ベッドの上であぐらを組んだ状態で座り、股間を両手で隠している、その姿は―かなり情けないものである。
(なんか…アホらしくなってきた…)
そう思っているマサヒコの気持ちなど意に介さぬままのミサキは、包みを破ると、実物を取り出し、仔細に眺めたあと、言った。
「マサちゃん、これ、輪っかみたいな形してるね」
「ああ…そだな」
非常に素朴な感想である。マサヒコとしても、こう答えるしかないところであろう。
「じゃあ、マサちゃん、手、どけて」
「あ…ああ、そだな」
ほぼ同じセリフを繰返すマサヒコ。心の中では、
(なにかが…絶対に違う、ような気がする…)
と、思いつつ、さきほどまでのこともあり、彼女の機嫌を損ねないよう、おとなしくミサキに従っている。
「マサちゃん…縮んじゃってる?」
「あ…ちょっと…そうかもな…」
男としては、かなり傷つく種類の言葉の一つなのだが。このあたりも、経験の少ない者同士であるためか、
さして気にするわけでもなく、あっさりと事実を認めるマサヒコ。実際、この場は妙な雰囲気となっていた。
ミサキは、改めてマサヒコのペニスをじっくりと眺めた。考えてみれば、初体験こそ済ませたものの、男性性器を
じっくりと観察する機会はなかった。耳年間のわりに、ヴィジュアル面での知識には乏しい彼女にとって、
目の前の物体はかなり研究意欲をかきたてられる素材であるようだ。
「あのさ…ミサキ、その…ジロジロ見られると、恥ずかしいんだけど…」
「あ…ゴメン」
そう言うと、ミサキは、おずおずとした手つきながら、マサヒコのペニスを両手で包み込むようにして触れた。
471 :
郭泰源:04/12/21 21:16:30 ID:UkinrFic
「!?お、おい、ミサキ?」
慌てるマサヒコに、少し恥ずかしそうに微笑むと…ミサキは、
「おっきくなあれ、おっきくなあれ…」
と、呟きながらマサヒコのペニスを優しくマッサージするようにして、揉んだ。
「う…」
ED疑惑を持たれたマサヒコとて、思春期の少年である。オナニーも(平均をはるかに下回る回数だが)
それなりにこなしてきた。だが、自らの手で行うそれと、少女の柔らかで暖かい手でされるのとでは、訳が違う。
先ほどまでの鈍い反応が嘘のようにムクムクと上を向くマサヒコのペニス。
それを見てとると、ミサキはゆっくりと顔をそれに近づけ、ピクピクと蠢くその先端に、唇をつけた。
"ちゅッ"
「ち…ちょっと、オイ…」
そう言って、わずかに抵抗を示そうとするマサヒコ。が、ミサキは一度目を閉じると、今度は舌先をペニスの先端に這わせた。
"ちゅるんっ…"
「きゃううううぅっ?」
女の子のようにカン高い声を出して反応してしまうマサヒコ。その様子を見ながら、
(マサちゃん…感じてるんだ…なんか、可愛い…)
初体験のときは完全に「受け」の立場だったミサキ。しかし、この場は攻守逆転である。
マサヒコの敏感な反応を見ながら、ミサキは、前回とは違う種類の興奮を自分が味わっていることを感じていた。
舌先で、マサヒコのピンク色の亀頭を転がすようにして夢中で舐め続けるミサキ。
中村ならば、彼女の奮闘ぶりを大いに褒め称えるところであろうが、当事者であるマサヒコにはそのような余裕も
あろうはずがない。目を閉じた状態で、両手で拳をつくり、必死で快感に耐えようとしている。
"かぷんっ"
ミサキは、その小ぶりな口の中に、マサヒコのペニスを含んだ。
「お…おい、そこまでは…ミサキ、マジで、汚いって…うぁ…」
だが、ミサキは口の中でそれを含んだまま、舌を絡めるようにしてマサヒコの亀頭に愛撫を繰返していた。
「ぐ…だ、だから…ミサキ…」
472 :
郭泰源:04/12/21 21:18:04 ID:UkinrFic
もっと経験があれば、頭を動かすことで強弱をつけるといった行為も可能だったのかもしれないが。
耳年増とはいえ、そこまでの知識はないミサキ。だが、愛おしそうに両手を添え、マサヒコのペニスを咥えている
彼女のその姿は、既に十分すぎるほどマサヒコの興奮を誘っていた。
「ミ…ミサキ…頼む…俺…もうダメ…出ちゃうって…そんぐらいで…」
"ちゅぽん"
ミサキは、マサヒコのそれから口を離した。しかし、その視線は名残惜しそうな…それでいて、愛しそうな…そんな、少し複雑なものだった。
「ねぇ…マサちゃん、もう、付けても大丈夫だよね?」
「あ…ああ、多分」
そう言うと、モノの表裏を確認して、中に指を入れるミサキ。
「ねぇ、中になにかひんやりしたものが入ってる…これが説明書の『ゼリー』なのかな?」
「あ…ん、そう?」
先ほどで既に爆発寸前だったマサヒコ。この妙な会話の間のおかげで、少しそれは収まりつつあった。
じっくりと観察したあと、ミサキはマサヒコのペニスに手を沿えると―コンドームをマサヒコのペニスに、装着していった。
妙なくすぐったさに、思わず笑いが漏れそうになるマサヒコ。
「ねぇ、マサちゃん…うまく、入んないよ…もうちょっと力抜いて…」
「そ、そんなこと言ったって…」
ゆっくりとずらしながら、それをペニスにはめてゆくミサキ。目は真剣そのものなのだが、
その行為とのあまりのギャップに、今度はマサヒコの頭の中に奇妙な可笑しさがわいてきていたのだった。
(っつーか、何だコレ?何だこの状態?)
そう思いながら、ミサキのされるがままになっているマサヒコ。
「できたァ…ねぇ、これで、いいんだよね?」
やっとのことでそれを装着したミサキが、嬉しそうな声をあげた。その状態を確認したマサヒコは―
「あ、ああ、できたね。ありがとう、ミサキ」
訳のわからぬまま、とりあえず彼女にお礼の言葉を言っていた。
「じゃ、マサちゃん…」
「ああ…」
473 :
郭泰源:04/12/21 21:18:54 ID:UkinrFic
とりあえずここまで。ひさしぶりに長文、すんませんでした…。
郭泰源さんキタ━━━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━━━!!!
瀕死寸前のこのスレに光明が。やっぱり連敗ストッパーはオリエンタル超特急ですね。
GJ!
純愛路線ッスネ(^▽^ )
>>462-473 <>○<>ネ申!!
//ヽ\郭泰源殿下!
/∧=ネヽキタ━━━━━━━━!!!!!!
/ ミ ゚Д゚ミヽ激しくGJ!!
|ヽ\Y ノ )ミサキたんハァハァ
ヽ____ノキタ━━━━━━━━!!!!!!
お待ちしておりました!やっぱり面白い!郭泰源氏のマサヒコは、本当におもろく泥くさく、サッパリといい奴で好きです。ガンの最終宣告や敬語になるのに激ワロタw
リレーを書いてみましたが、やっぱり本当に才能のある人の文章は全然違う。また書いてくださいネ申よ!!続き待ってます!
∧_∧
( ;´Д`) ああぁっぁぁああぁあっ
人 Y /
( ヽωつ いっいいところで;
(_)_) 焦らしでつか
GJ!
焦らされてる焦らされてるよ オレ
ティッシュを用意していた漏れはどうすれば・・・
神キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!
この勢いで
>>457職人さんもアヤナリレー職人さんも続きカモン!!
481 :
郭泰源:04/12/22 21:33:47 ID:0HZ4nZHJ
で、後編です。あの、そんな、焦らすつもりは無かったんですよ(笑)。ただ単に、分量の問題で。
後半一読後、「なんかさ、エロシーン、パターン化してない?」って奥さんのツッコミがありました。
…微妙。当たってる?かな?だって実生活で…ごにょごにょ。
今号のリンコ、最高に可愛いっスねえ。いや、マジで。今号のネタで書けないか検討中。
自分のガキはまだ1歳なんでクリスマスなんて意味もわかってないですけど。
リンコみたいな可愛い娘に育って欲しいなー(親バカですんません)。
では、投下。
482 :
郭泰源:04/12/22 21:34:54 ID:0HZ4nZHJ
お互いにそれ以上は語らず、ゆっくりと唇を重ねる。マサヒコは、舌をミサキの口内へと伸ばした。
ミサキは、うっとりとした表情でそれを受ける。
"ちゅぷ…ちゅぷん…"
絡みつく舌と舌。しばらくその状態を楽しんだ後、マサヒコは唇を離し、ミサキの首筋へと舌を這わせた。
「んっ…」
軽く反応を示すミサキ。そのまま、マサヒコは下の方へと舌を這わせ、ミサキの小ぶりな乳房を吸った。
「んっ…ねぇ…マサちゃん、ゴメンね…」
「うん?…何がだよ?」
「あの…ゴメンね、おっぱい、ちっちゃくて。うちさ、お母さんもちっちゃいから、多分あたしもちっちゃいままだと思うんだ。だから…ゴメンね」
「…」
マサヒコは無言のまま、今度はミサキの乳首を、乳房を…少し、荒々しく舐め、吸い、揉み、愛撫を加え続けた。
「きゃん…ン…ちょっと、ねえ、マサちゃん…」
「それ以上言うな…言うと、怒るぞ」
「だって…」
「俺は、ミサキのおっぱい、大好きだぞ」
「え…」
「可愛いし、柔らかいし…それにさ…これの味、知ってんの、俺だけだし…大好きだぞ」
そう言って、ミサキのあるかないかの小さな胸の谷間に顔を強くうずめるマサヒコ。
ミサキは、マサヒコのその言葉に何故か、また、涙が出そうになっていた。
と、マサヒコはミサキの股間へと手を伸ばした。
「う…うン」
優しく恥丘を撫でられ、思わず声をあげるミサキ。彼女のそこは、既にしっとりと濡れはじめていた。
「ミサキ…指、入れるよ…力抜いて…」
「はい…」
目を閉じ、なされるがままのミサキ。
「くうッ…」
マサヒコは、人差し指と中指をミサキの中にゆっくりと入れ、軽く折り曲げると、くすぐるようにして中をかき混ぜた。
483 :
郭泰源:04/12/22 21:36:01 ID:0HZ4nZHJ
「大丈夫?ミサキ…痛くない?」
「うん…き、気持ちいいかも…」
「じゃ…続けるよ…」
"ぷちゅん…くちゅん…"
ミサキの股間から、少し湿った音が漏れていた。頬を赤く染め、その快感に溺れるミサキ。
マサヒコは、ミサキの恍惚の表情を見て取ると、指をそこから離し、ミサキの下半身へと頭を移動させた。
「あン…マサちゃん…それは…」
そう言って両手でそこを隠そうとするミサキ。が、マサヒコは少し強引にその手をどかすと、
「さっきのお返しだ」
そう言って悪戯っぽく笑うと、マサヒコはミサキの裂け目にキスをした。
"ちゅッ…"
「ふッ!はぁん…」
ミサキの声に勢いを得たマサヒコは、そのまま舌先をミサキの裂け目の中へと入れ、中で回転させるように動かした。
"ぴちゃ…ぷちゃ…"
ミサキのそこからは、既に十分すぎるほどに湿っていたにもかかわらず、多量の愛液が流れ出していた。
「ミサキ…感じてる?」
「はあ…バカ…そんなこと…言わせないで…」
「だって、すっげえ溢れてるよ…ミサキの中…」
「バカ…うゥん…あ…ダメ…気持ちいいよぉ…」
"コポ…コポ…"
更に激しく溢れるミサキの愛液。
「ん…ねぇ…マサちゃん…あたし…もうダメ…」
「ミサキ、可愛いよ」
そう言うと、今度は溢れ出ている愛液をマサヒコは吸いだした。
"ジュル…チュル…"
「くぁん…」
体を弓なりにのけぞらせマサヒコの愛撫に応えるミサキ。マサヒコは、そこから顔を離すと、ミサキの耳元で囁いた。
484 :
郭泰源:04/12/22 21:38:18 ID:0HZ4nZHJ
「ミサキ…この前は、痛かったんだよな?」
「う…うん」
「今日は…俺も、精一杯優しくするから…」
マサヒコはそう言ったあと、彼女の耳の中を舐めあげた。
「あァ…んっ…」
くすぐったさと、快楽に襲われるミサキ。マサヒコは、そのまま耳穴に舌を入れ、
両手をミサキのふとももに添えると、一気にミサキの足を広げさせ、ゆっくりとペニスを挿入した。
"ヌチュ…ズヌ…"
十分すぎるほどに濡れていたミサキのそれは、前回よりも遥かにスムーズにマサヒコのペニスを呑みこんだ。
「ひゃんッ…」
自らの中に入ってきたマサヒコのペニスの感触に、思わず声をあげてしまうミサキ。
「あ…ゴメン、やっぱまだ痛い?」
「う…ううん、違うの…前より…冷たくて…でも…大丈夫」
「なあ…ホントに、大丈夫なのか?」
「ウン…だ、大丈夫だから…」
「じゃ…いくよ…」
マサヒコは、ゆっくりとミサキの奥のほうへとペニスを沈めていった。
(やっぱり…きついな、ミサキの中。コンドームしてるせいか?…この前より…な、なんか、強く挟まれてる感じ…)
"ヌリュ…ニュ…"
「…全部…ミサキの中に入ったよ…今日は、ゆっくり…するから」
初体験のときの反省をふまえ、できるだけ優しく―激しい動きを抑えながら―ピストン運動を開始するマサヒコ。
"ヌルッ…ヌ…クチュ…"
ゆっくりと…ゆっくりと動くマサヒコ。しかし、その動きは、前回とは違う感触をミサキに与えていた。
「はぁ…はッ…んっ…んぁ…」
緩やかなマサヒコの動きに身を委ね、痛痒いような、くすぐったいような―そんな、強い快感を得ながらも…。
(んうん…き、気持ちいいけど…で、でもぉ…違う…違うよぉ…)
しばらくすると、しかし、微妙な違和感をミサキは感じはじめていた。
485 :
郭泰源:04/12/22 21:40:11 ID:0HZ4nZHJ
「う…ううン…ねぇ…マサちゃん…あたしなら…大丈夫だから…もう少し…強くても」
「い…いいのか?だってさ、ミサキ…痛く、ないのか?」
「うん…お願いだか…ら…もっとぉ…」
(あ…だめだよ…あたし…そんな…はしたない…)
自分の口から思わず漏れた言葉のあまりの露骨さに、両手で口を隠し、照れてしまうミサキ。
だが、マサヒコはそんな彼女の微妙な心理に気付くこともできないほど、ミサキの中の温かさに興奮していた。
「じゃ…ミサキ、俺、もう少し…強く、動くよ…」
"ズ…ズシャアッ"
「ひ…ひあっ」
声をあげるミサキ。しかし、今回はマサヒコはもう、彼女の体調を尋ねようとはしなかった。
(コンドームのおかげかな…それとも、2回目だからかな…?今日は、もちそうだぞ…少し、試してみるか…)
そう思い、腰を動かしながら、ミサキの頬に舌先を這わせると、
「可愛い声だけどさ、ミサキ…声、おっきいよ…そんなに、気持ちいい?」
と、悪戯っぽく囁く。
「や…やぁ…そんなこと、言わせないでよぉ…」
顔を左右に振り、イヤイヤをするようにして照れ隠しをするミサキ。
だが、彼女が十分な快楽を得ていることは、マサヒコもその表情から既に理解していた。
「ミサキ…どうすれば、一番、気持ちいいか、俺に教えて…まずは、コレ?」
"ぶしゃッ…"
「きゃあっ」
正面から強く奥を突くと、鋭い声をあげ、それに応えるミサキ。
「次は…コレ」
"ぐしゅッ…ぐしゅっ"
「あ…ああン」
腰をやや回転させるようにして、中の周辺部をかき混ぜるようにして突くと、今度は忍ぶような声をあげるミサキ。
「それから…コレ」
そう言った後、いったんペニスを引き抜き、ミサキの体を軽く横に倒すと…両手で後ろから、抱きつくようにして、
再びペニスをミサキの中へと勢いよく押し入れ、動かした。
486 :
郭泰源:04/12/22 21:41:42 ID:0HZ4nZHJ
"ずっ…ぬちゅう…じゅっ"
「え?きゃッ…う…ああ…」
今までのなかで、一番大きな声で反応してしまうミサキ。
「ミサキ…コレが、いいの?」
「う…うゥん…マサちゃん、…あのね…」
「な…何?」
「さっきね、何かが、あたしの中で…あたってるみたいな感じだったの。すごいの…怖いくらいなの…」
マサヒコは片手でミサキの髪をかきあげ、露になったミサキのうなじに舌を沿わせながら…。
「じ、じゃあ、このあたりなのかな?」
と、ミサキの中の一箇所に狙いを定めてピストン運動を再開する。
"ぶっしゅ…ぐちゅう…"
「かぁッ…あッ…す…すごい…の…あぁん…」
(すごいよぉ…あ…あたしの中で…マサちゃんのが…擦れてるみたい…)
ミサキは、今までにない強い快楽の中に翻弄されていた。
マサヒコは、後ろからミサキの乳房を強くつかみながら、幾度もその運動を繰返す。
が―しばらくすると、マサヒコは、そろそろ、自分が限界に到達しようとしていることを感じた。
「ゴ…ゴメン、ミサキ。俺…もう…」
「くん…んんっく。あ…あたしも…もう…」
「じゃ…最後だし…つ・強く、するぞ…」
"ぐしゅッ…ぐしゅっ…"
最後の、しかし、思いのこもったマサヒコの動きに、先に限界点に達したのはミサキのほうだった。
「あ…ああ…ダメ…もう…」
ミサキがそう言って果ててから、少しした後―
「ミサキ…」
と、相手の名を呟くように言うと、―コンドームを装着しているという、安心感からか―ミサキの中にペニスを納めたまま、
マサヒコは、同じく、果てた。
ミサキを後ろから抱き締め、温かなミサキの中に既に萎んだペニスを納めた体勢のまま―しばし、呆然とするマサヒコ。ミサキも、
(…なにも…なにも…考えられないよお…)
と、前回を遥かに越える快楽に、しばし浮き上がってこれない状態が続いていた。
487 :
郭泰源:04/12/22 21:43:40 ID:0HZ4nZHJ
「…」
「…」
沈黙が支配するマサヒコの部屋。
"ずっ…"
が、マサヒコは、ペニスをやっと…ミサキの中から引き抜くと、彼女のうなじに手をかけ、自分のほうを向かせると、優しくキスをした。
「あのさ…ミサキ…わかってくれたか?俺が…好きなのは、ミサキだけだって…」
「うん…」
「あのさ…俺ら、上手く…その。お互いの思いを伝えらんねー、不器用同士かもしれねーけど。
でもさ、あの。つながってるんだよな、確かに。あのときのことだけじゃなくて…なんて言えばいいのかわかんねーけど、
このまま、そんな感じで、一緒にいられたらって…思うんだ」
「マサちゃん…」
確かに、上手い表現ではない。だが、マサヒコの言いたいことは…今、すっとミサキの心の中に響いた。
それと同時に、またも涙が溢れてとまらなくなるミサキ。
「お、おい、だから…俺は…お前を泣かそうなんて…なんか、今日は、泣いてばっかだぞ、ミサキ」
「違うの…ねえ、マサちゃん…」
「ん?なに?」
「こんな風に…気持ちよくなっちゃうのって…いけないことなのかなあ…体でつながってしか…マサちゃんの気持ちが
確かめられない…あたしって…ダメなのかなあ…」
「ミサキ…」
ただ強く、ミサキを抱き締めることしかできないマサヒコ。
「あたし…早く大人になりたい」
「な?なんで?突然」
「早く…マサちゃんの、お嫁さんになれば…毎日、こういうことしても…こんな気持ちにならなくてすむもん」
(…でも毎日は、つらいなあ…)
マサヒコは、いつもながら、妙なところだけ冷静に、そう思いながら泣き続けるミサキを抱いていた…。
END
GJ!(;´Д`)ハァハァ
>>481-487 (*´Д`)/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
キタ……!!!ネ申グッジョブ!郭泰源氏クリスマスプレゼント有難う!!
初々しくもエロー!な二人萌え!
今年は打倒カップル&突撃サンタ狩りを我慢できそうです。有難う郭泰源氏!!また書いてください。メリクリ!!
GJ!
幸せだーーー いい物読ませていただきました
勃起します
フルヘッヘンドします
ティッシュ置いときますね
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
\ \`_',..-i
\|_,. -┘
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ シュッ
( ・ω・)
Σ⊂彡_,,..i'"':
|\`、: i'、
\\`_',..-i
\|_,..-┘
<⌒/ヽ-、___ モゾモゾ
/<_/____/
495 :
郭泰源:04/12/24 00:52:50 ID:xzdvKKwJ
調子に乗って今号のノリでSS。でも明日から地獄の決算残業なので、続くかは実は微妙(笑)。
結局リンコは書けねーのな、自分…。んで、投下。
496 :
郭泰源:04/12/24 00:53:37 ID:xzdvKKwJ
「しかし…ここまで上手くいくとは思わなかったわね…」
「そうですね、お姉様。正直、物足りないくらいです」
そう言葉を交わす2人の女の前には―ヘベレケに酔い潰れ、完全にダウンした状態の男女が4人、横たわっていた。
「アヤナ…あんたの気持ちは動かないんだよね?あとは…」
「勿論です、お姉様。では、小久保君をあたしの部屋に…」
クリスマス兼忘年会の場をアヤナ邸にすると強引に中村が決める少し前のこと。
実は中村は、アヤナから、マサヒコへの想いを打ち明けられていたのだった。
「ふーん…やっぱりねえ…」
「や、やっぱりって…お姉様、気付いてたんですか?」
「うーん、てゆーか…最初はさ、いつもどーり、ミサキちゃんへのライバル心かなー、なんてあたしも思ってたんだけど…。
なんか、最近特に、あんたがマサを見る視線がねっとりしてきたっつーか…」
「ね?ねっとりって…お・お姉様!」
「あははは…ゴメン。でもね、恋する乙女のソレっぽくなってたのは、ホントだよ」
「恋する乙女って…それも…あの、お姉様、さっきから言ってることが微妙にオッサンっぽいんですけど…」
「コラ、人の表現にケチをつけない。でもさ、アヤナ、コレってもしかして、あんたにとって、初恋だったりするわけ?」
顔を真っ赤にして、しばらくうつむいたあと―コクン、と大きくうなずくアヤナ。
(おーおー、体は立派に育って大人でも…中身は子供だわねぇ…)
そう思いつつ、自分をこんな風に慕ってくる少女のことを、可愛く思わないではない中村。
「う〜ん、しかしミサキちゃんには、幼馴染という強力なオプションがあるからねえ」
「そうなんですけど…あの二人…つきあってたり、するんですか?」
「そこがまた、微妙なトコでさ…ミサキちゃんは、完全にマサヒコラブ状態だと思うんだけど…。
マサがどう思ってるかってゆーとねえ…。ま、正直、憎からず思ってるのだけは確かだと思うけど…」
「でも…あたしにも…優しくしてくれたり…プレゼントしてくれたり…と、とにかく、あたしのことも、そんな嫌いじゃないはずですッ!」
497 :
郭泰源:04/12/24 00:55:15 ID:xzdvKKwJ
(ってゆーか…その、夏祭りんときに、あたしが「女として意識してないだろ?」って聞いたのに、
あっさり「ええ」つってたじゃん…。アイツは、そーゆー奴なんだって…)
そう思いつつも、中村の頭の中には既に今回の計画の絵図が浮かびつつあった。
基本的にこういう他人の色恋沙汰ぎが嫌いではない―と、言うよりも他人のモメゴトが積極的に大好きな中村。
アヤナのこの恋心を利用して面白いモノが見れるかもしれない…そういう期待でゾクゾクしている自分のことを、
(しっかし―悪いオンナだねえ、あたしも…)
と、思いつつも全く反省などしていないのであった。
「アヤナ…マサのことが好き、それは、真剣に、なんだね?」
「ハイ…お姉様」
「よろしい。確かに、敵である天野ミサキは君の一歩先を行っているかもしれない…でも、それを逆転する手が、無いではない…」
「そ…それは、何ですか?」
「知れたことよ。既成事実を作ってしまえばイイのよ!」
「き、既成事実?」
「そう…若田部アヤナと―小久保マサヒコが…引くに引けない関係になってしまえばイイのよ!」
中村の計画を聞かされ…驚き、顔を赤くし、しかし最後は意を決したように何度もうなずくアヤナ。
「わかりました、お姉様…幸い、クリスマスイヴの日は、兄はどうせ合コンで帰ってきませんし、父は出張、
母はお友達と外国へ旅行中です。クラスメイトやお姉様と女性ばかりのクリスマスパーティーをすると言えば、
家族は誰も怪しむはずもありません」
「そうね、まさに好都合。ミサキちゃんとリンのお子ちゃまコンビはまず真っ先に―アイはどーせ酒に弱いから、食うだけ食って
撃沈するはず。あとはじっくりとマサを料理するがいいわ!」
アヤナを指差し、決めのポーズを作る中村。
「あの…お姉様、料理って…」
「もとい、マサを味わうが…」
「同じです、お姉様」
冷静にツッコミを入れるアヤナ。このあと、師弟は、じっくりと計画の細部をつめていくのだった―。
498 :
郭泰源:04/12/24 00:57:56 ID:xzdvKKwJ
「それじゃ、そろそろ、ゲームいこうか?」
宴席も佳境に入り、中村がさりげなく提案する。だが、その瞬間、中村のメガネの奥が、
とてつもなく妖しい光を放っていることに気付き、マサヒコは何か嫌な予感が背中に走るのを感じていた。
「ゲーム?何をやるんですかぁ?」
ゲーム好きのリンコが無邪気に中村に尋ねる。
「そうねぇ…じゃ、お勉強も兼ねて、古今東西戦国武将対決ってことで。間違えたら…そうね、そのシャンパンを、
グラス一杯ずつ飲み干すってことでどう?」
(それって…確か、去年の温泉行ったときにミサキちゃんと中村先生が…)
マサヒコ以外の3人は、そう思っていたのだが、中村に仕切らせたらもはや誰も止めることはできず、したがって、
黙って従うのが最上の良策だということも十分承知している。マサヒコは、予想よりは悪い内容ではないことに少し安堵しつつも、
「あの…先生、俺ら中学生は、基本的に酒飲んじゃいけないと思うんですが…」
と、勇敢にも(まあ恐る恐るではあるが)反論を試みる。が、
「ホンットに…マサ、あんたってバカ。シャンパンってのはねえ、クリスマスの日なら、どんなガキでも飲んでいいって
昔っから決められてんの…文句ある?」
「お姉様の言うとおりよ。小久保君も、話の流れってものを考えないと…」
師弟の完璧なコンビネーションプレーにあっさりと却下されるマサヒコ。
アイ・リンコ・ミサキのトリオは中村の理不尽大王ぶりにももう慣れっこになったのか、のんびりとそのやりとりを眺めている。
「いいから、オラ、行くよ。せーの、武田信玄」
「小山田信茂」
「氏家卜全」
「安藤守就…」
―ゲームが進むにつれ、中村の予想通り、先ずはリンコが…次にミサキが…アイが…次々に脱落していく中、
二人の予想以上に健闘したマサヒコが、最後にゆっくりと撃沈したあと―計画を無事遂行した二人は、
お互いを見つめあったあと、ほぼ同じタイミングでにやり、と笑みを交わすのだった…。
勿論、元々酒豪の中村はともかく、アヤナ以外の人間のシャンパンの中身に、細工が施されていたのは、
もはやここで言うまでもないことであろう。こうして、冒頭の会話へと戻るのである。
499 :
郭泰源:04/12/24 00:59:27 ID:xzdvKKwJ
「しかし…他の三人はともかく、マサの奴、案外イケル口なんだね」
「そうですね…ココまで粘るってことは、相当強いんですね」
「ウン…こりゃあ、将来が楽しみだわ」
一瞬だが、獲物を狙う肉食動物の目になってマサヒコの寝姿を眺める中村。一方、アヤナは、やっと無遠慮に
思う人の顔をじっくりと眺めることができるということに乙女チックな喜びを感じていた。
「ねえ、お姉様…今更ですけど…」
「ン?どうした、アヤナ?」
「小久保君って…女の子みたいにキレイな顔してますよね…」
「あー、確かに。ヒゲもほとんど無いし、肌もキレイだし…華奢で、細いし…小柄なとこも…オッサンのゲイに可愛がられそうな感じ」
「げ…ゲイって…」
「あはは、冗談だよ。ま、お母さんも若くて美人だしね。こりゃ、遺伝かな?」
「…小久保君のお母様って…美人なんですか…」
「あ、アヤナは会った事ないんだっけ?ウン、美人だし、サバけててイイ人だし…それに、あたしと同じ聖光卒らしいよ?」
さりげなく、「あたしと同じ」という箇所に力点を置いて語る中村。が、アヤナは、
「非の打ち所が無いじゃないですか…」
(小久保君…やっぱり、あたしに相応しいのは…あなたよ)
と、自分の思いを強くしていた。
「んーと、そうね、でも、それを全然鼻にかけてないってゆーか…。マサもさ、結構美形で、モテてても、無頓着じゃん?
なんてゆーのかな、そのあたりは確かに、親子で似てるかもね」
「小久保君、そんなに―あたし以外にも、モテるんですか?」
その言葉に素早く反応し、キッと中村を鋭く問い詰めるアヤナ。
「…アンタ、今更何言ってんの?ミサキちゃんに、アンタ、それにアイだって弟みたいに可愛がってるし…。リンとも結構、
仲いいし…フツーのサル状態の中坊男子ならさ、幸せすぎるハーレム状態じゃん」
「そ…そんな!小久保君は、あたしだけのッ!…」
「シーッ、アヤナ。みんなが起きちゃうって」
「あ…すいません、お姉様」
「とにかく、計画通りに、マサをアンタの部屋に…」
「ハイ、お姉様…」
500 :
郭泰源:04/12/24 01:00:52 ID:xzdvKKwJ
アヤナが先導し、中村がマサヒコを背負ってその後ろに続く。
「お姉様、ココがあたしの部屋です」
「ん、わかった」
アヤナがドアを開け、電気を灯ける。優に十五畳はあろうかという広々としたアヤナの部屋の、
奥に配置されたベッドに、中村はマサヒコを降ろした。
「じゃ、アヤナ。あとは…」
「はい…お姉様、本当に今日は、ありがとうございました」
「イイってことよ。会場も提供してもらったしね。…じゃ、頑張んな」
そう言って、中村はアヤナの頭をポンポンと軽く叩くと、ニヤリと笑ってアヤナの部屋を後にした。
出て行った中村に軽く頭を下げ、見送ったあと―アヤナは、部屋の鍵を、かちゃり、とかけた。
(小久保君…今日こそは…あなたは、あたしのもの…)
そう、アヤナが思ったとき…。
「ん…」
と、寝言を漏らし、寝返りを打つマサヒコ。
「…」
無言で…しかし、愛おしそうに、マサヒコの寝顔を飽かずに眺め続けるアヤナ。実は、中村との計画はここまでで、
翌朝、マサヒコが目覚めると、アヤナのベッドでふたりは一緒に寝ており、それに気付いたアヤナが、
「今度こそ…責任…取ってくれるんでしょうね…」
と、泣きながらマサヒコを問い詰めるというストーリーだったのだが…。
(今日の…あたしは…止まらないんだから…)
中村が今回の計画で見逃していたのは、アヤナがこの時点で既に十分すぎるほど酔っ払っていたという点と―。
彼女の理性が、先ほどから、ゆっくりと暴走を始めようとしていたという点であった。
"ファサ…"
上着を、スカートを、…そして、靴下を…静かに、絨毯敷きの床に脱ぎ捨てると、それをたたんでソファの上に片付けるアヤナ。
下着だけの姿になり、マサヒコの隣に、その体を横たえた。
501 :
郭泰源:04/12/24 01:02:40 ID:xzdvKKwJ
と、ここまで。結果ですけど、また焦らしプレイになってる自分が少し嫌。偶然なんですよぉ〜。
502 :
名無しさん@ピンキー:04/12/24 01:11:53 ID:xOInl1pw
聖夜に投下、乙です。
>>495-501 リアルタイムで投下に遭遇して感激。クリスマス守護神郭泰源氏乙です!
中村とアヤナのかけあい漫才に笑いました。言い直しても下品な中村w
(´-`).。oO(本当うまいなぁ、こういうところ)続き楽しみにしてます!
確かアヤナがマサに馬乗りになった時に、マサ母とは会っていましたよね。
マサ母曰く、凛々しい顔の綺麗な子って事だったし。
っという無粋なツッコミは兎も角、GJ!
アヤナとリョーコの掛け合いが、可愛らしいっす。
続きが楽しみだ。
アヤナの初夜キター!
エロ可愛いのキボン
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
焦らしもまた良し!GJ!!!!!
淫らなアヤナですね
─- 、::::;;;;;;;;;`゛゛''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !| オラも仲間に入れてくれよう
. : : : : : : `゛'ヽ、:::゛ヾ´::::::::::::::::::::::`゛゛゛'''‐'、. l|
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ! ,、- 、
.ヽ:゛ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゛::: rー-:'、 / }¬、
. \::゛、: : : :./::::::::::::::;、-''":::::::::: ,...,:::,::., :::':、 _,,/,, ,、.,/ }
ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゛''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゛,i';;;;ツ
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゛''yr-ヽ / ゛゛'ヽ、, ,.' j゛,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゛、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. /
l;、-'゛: ,/ ゞ=‐'"~゛゛') ./. \ / '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
,、‐゛ ヽ:::::..,.r'゛ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
,、‐'゛ ン;"::::::. "´ '゛ ´ / ゛、 ,' /
焦らされてハァハァ
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流石、読者焦らしは郭泰源のお家芸だな!!
/| / | / | /ヽ `、\
/ート|ー' | / -ト/、 \、. `、、、
/ / / \`、 i `
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ーーー ー、 | \|
`ヽ |
| 乙
i
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∠--' ̄ ,-'´
_,-'r、
_,,-------` '))|\
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_,,-'´ \ /// |
(・∀・)ミサキイイヨイイヨー
ホシュ
保守
.>>457のマサヒコ×アイ続き気になるなぁ
/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
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| | | ● ● ::::::::::::::| いよいよ明日は
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| | | (__人__丿 .....:::::::::::::::::::/ 郭泰源の投稿日ですな
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ローテーションピッチャーの谷間に登板。
横槍みたいな形で申し訳ない。
例えるならば一瞬の静寂、と言った所だろうか?
想像してもらいたい。
たとえば友人との何気ない、けれど楽しげな会話の最中。
或いは部活動で限界まで肉体を行使している最中。
そんな中、不意に、自分を第三者の立場から眺める一瞬。
自分を傍観、客観視する一瞬。
楽しんでるんだなぁと。
苦しい思いしてるなぁと。
大して意味も無く、気に留めることなく、次の瞬間にはまた目の前の現実へと引き戻されるのだが。
そんな一瞬がマサヒコにも訪れた。
けして逞しいとも貧弱とも言えない(若干願望込)自分の体の下には家庭教師の女性が。
裸を。
甘い声を。
せつなげな表情を。
しているわけで。
いや自分がさせているわけで。
ああ、この人と自分は今繋がってるんだなぁと。
ぶっちゃければ、その…エッチな事をしてるんだなぁと(あんまぶっちゃけて無いか?)改めて認識する。
正直、めっちゃ気持ちいい。
頭の芯がぼおっとして何も考えられなくなる。
だから、なにも考えない。
ただひたすらに、欲望のままに体を動かす事にした。
問題ない。
そうした所で喜ばれる事こそあれ、非難されることなどないはずだ。
ほら、事実、
「あらあら、初めてとは思えない激しさね。それとも初めてだからかしら?」
「……」
なぜか喜んだのは第三者だった。
第三者、中村の言葉にマサヒコは事に至った経緯を漠然と思い浮かべていた。
(そう、確かきっかけは……)
「○ジテレビ」
「心を読むな!」
きっかけはたぶん母の言葉なのだろうと思う。
「ってなわけで、しばらく一人でがんばんなさい」
「何を頑張れと?」
「…ああ、言ってなかったっけ?」
曰く、父が勤続ウン十年の記念に会社がちょいと長めの有給と旅行先を提供してくれるのだと言う。
「まっ、そんなわけだから。洗濯は溜めといてくれればいいし、掃除もしなくていいから」
「メシは?」
「お金置いてくからテキトーになんとかなさい」
そう言って母は北海道へと旅立っていってしまった。
「………と、言うわけなんですよ」
「ふ〜ん」
いつもの様にやってきた家庭教師二人に親不在の理由を説明する。
ちなみに的山リンコは病欠だ。
だったらなぜ中村が?簡単だ。どうせ暇だったのだろう。
わかっているからあえてその事を突っ込まないマサヒコ。触らぬ神になんとやら、だ。
「ならちょうどいいわ」
触らぬ神改め中村が立ちあがる。
「先輩?」
「今日はここで飲みましょう」
「「はぁ??」」
「今月金欠で飲み屋に行くほど余裕が無いのよ」
「いや、そーじゃなくて。だったら私か先輩の家で…」
「新鮮味が無いからいや」
「そ、そんな理由で」
「つーか俺の意見は」
「さあ買出しに行くわよ」
そう言ってアイの手を取り部屋からでていってしまう。
一人残されたマサヒコ。
「…あれ?自主学習?」
残念ながらその通り。
その後は…なんというか。
ありがたいことに(?)家庭教師二人はマサヒコの夕食も作ってくれた。
まあ酒の肴を作るついでではあるのだが。
夕食の後は宴。しかも何故かマサヒコの部屋で。
早々につぶれたアイ。
「おーい。つぶれんの早いぞー」
中村がペしペしと頬を叩くが起きる気配は無い。
「だめだこりゃ。しょうがない、ベットに運びましょう。マサヒコ、足持って」
「あ、はい」
「この子スカートだから。さり気なく覗くチャンスよ」
「しません」
中村の悪魔の囁きを一刀両断。
ぶーたれる中村と協力しアイをベットに横たえる。
「大丈夫ですかね濱中先生?」
「ぐっすり眠れば大丈夫よ」
「…今日泊まりですか?」
「当たり前じゃない」
堂々と言い放たれ返す言葉も無い。
「それよりマサヒコ」
「はい?」
「あんたも飲みなさい」
ずいっと発泡酒の缶を突き出す。
ビールでない辺りほんとに金欠だったのだろう。
「いえ、俺未成年ですから」
「なーにいい子ぶってんのよ。アイだって19のころから飲んでたわよ」
「19ならまだいいじゃないですか。俺14ですよ」
「14なら充分!私はその頃とうに純潔を散らせてたわよ!」
「…ふ〜ん」
「リアクションうっす〜」
「つーか俺にどんな反応を返せと?」
「…まあ飲みなさい」
「むがぁ!?」
強引に発泡酒を流し込まれた。
ちなみにマサヒコ、なかなか酒に強いことが判明。
14にしてそんなこと判明してもまったく嬉しくないが。
それでも直に酩酊状態に陥り意識は暗転。
最後に憶えているは楽しげに酒をあおる中村の姿だった。
マサヒコが意識を取り戻した時に最初に目にしたのもこれまた楽しげな中村。
「ってなにやってんですかー!!?」
みょーに下半身がスース―すると思ったらズボンを脱がされていた。
「あら、起きた?」
「だー!質問に答えろっての!」
「小さい事は気にするな!」
そう言いつつ下着に手をかけて来る。
「ま、まった!流石にそれはシャレに……」
中村を制しようとするが、
「あれ?手が…」
「ベットに縛ってあるから動かないわよ」
「なにぃ!」
言われてみれば手首の辺りにタオル生地の感触。
動かそうと試みるがびくともしない。ベットがギシギシと軋む音がするのみ。
「くっ!この!」
「無理よ。へびぃに縛ってあるもの」
「な、なんでこんな事するんですか!?」
「…暇つぶし?」
「なんで疑問形!?」
「小さい事は気にするな!」
「それはさっきも聞いた」
中村、聞く耳持たず。
マサヒコのトランクスをずりおろす。
寝起きのためそこは臨戦体勢。ばっちこーい!!ってなもんだ。
「あら。小さい事気にするわりにこっちの方は♪」
「まじまじ見るなぁ!」
「中学生にしてはなかなか♪剥けてるし」
「聞けよ人の話を!」
「…マサヒコ」
「な、なんスか?」
「酔っ払いに正論を言っても無駄なのよ」
いっただきま〜すと言わんばかりにマサヒコのブツを咥える。
「っ!!?」
今までに経験した事のない生暖かな感触。
柔らかな唇の感触。
ぞくりと背筋に電気が走るかのような快感。
下半身が熱くなり、血が集まる。
「あらあら、咥えただけでこんなにして…若いわねぇ」
中村の減らず口に答える余裕もない。
「なら、こんなのはどうかしら?」
根元まで口に含み、唇で竿に刺激を与えつつ頬をすぼめて先端を喉の奥まで飲み込み顔を前後に動かす。
「くぁ!もう……」
暴発寸前のところで不意に解放される。
僅かばかりの安堵と、それをはるかに上回る快感への未練。
そんな精神状態でジレンマなんて高尚な感情なんて湧くわけがない。
望むのは快楽。
マサヒコが未練がましい目で中村を見ると、彼女は別の物を見ていた。
彼女の視線の先に目をやり、マサヒコは青くなる。
ベットから置きあがったアイが眠たげに目を擦っているではないか。
一大事だ!緊急事態だ!!エマージェンシーだ!!!コンディションデルタ!!!!
彼女が気づく前に事態を収拾する必要性大!最優先事項!事は急を要する!!
けれど手を縛られているマサヒコに為す術はない。
「あら起きた?」
「あ、先輩」
唯一事態を把握し、それを打開する術を持つ人物は愉快犯と来たもんだ。
マサヒコ、齢14にして人生最大のピーンチ。
「あれ?私どうしたんでしたっけ?」
「あっとゆ〜まにつぶれたのよ」
「あ〜そっかぁ〜…あれ?マサ――」
おそらく「マサヒコくんは?」とでも言いたかったのだろうが、本人と目があい、絶句する。
そりゃ股間丸出しの教え子を目の当たりにしたら誰だって言葉に詰まるだろう。
しかも縛られてるし。
先輩が股間の銃器を握ってるし。
「な、なな、ななな!」
「なにやってる?って?」
「(こくこく)」
「まあなんと言うか…課外授業?」
「だからなんで疑問形」
「それとも加害授業?」
「性質わるっ!!」
こんな時にも突っ込んでしまうマサヒコ。
「だ、だからってこんな…こんな…」
アイは手で顔を覆っているが、指の隙間からしっかりとマサヒコのブツを拝見している。
実は興味津津。なにせ男性経験がゼロなのだ。
「アイ」
「は、はい!?」
「教師と教え子…いえ。二人以上の人間が協力して一つの事を成し遂げようとする時に
一番大事な事ってなにかわかる?」
「…信頼関係ですか?」
「そう、信頼関係よ。相手を信じ、まかせる事。すなわち相手の事を信じて体をまかせる事!」
「ごーいんだなぁ」
呆れた様子のマサヒコだが、
「なるほど!そーいうことですか!」
「えぇ!?納得するの!?」
何故か中村の言うことを信じこみやすいアイは大いに納得。
「でも先輩」
「なによ?」
「先輩とマサヒコ君が信頼関係を結んでもあまり意味を為さないような気がするんですけど?
マサヒコ君の家庭教師は私なんですし」
なるほど一理あるアイの言葉。しかし、
「………じゃあ交代ね。あんたやったげなさい」
「はい!」
「おーい!」
あっさり中村の口車に乗せられ、勢いよく服を、下着を脱ぎさる。
「せ、先生!?」
「大丈夫よマサヒコ君。先生に全部任せて」
そう言って、マサヒコのブツに手をかける。
それは先ほどまでの中村の行為+今のアイのあられもない姿でかつて無いほど熱く脈打っている。
「うわ…熱い。それに固くて、脈打って…」
「お願いですから一々解説しないでください。いや、マジで」
「ごめん」
ぺこりと頭を下げ、アイは大きく息をつく。
そして、
「じゃあ…早速イクわよ!」
「「なにぃ!!?」」
いきなりマサヒコのブツを挿入させようとする。
慌てたのはマサヒコと傍観していた中村だ。
「ちょっ!まちなさいアイ!」
「先生タンマ!」
止める言葉も聞かずアイは一気の腰をおろす。
が、その刹那の前に、
「うおぉぉぉ!!」
マサヒコが渾身の力で腰を半回転させる。
そのせいで挿入には至らず、アイの秘所を擦るに留まる。
「あん…だめじゃないマサヒコ君、動いちゃ」
「アホかー!」
「きゃっ!?」
中村がベットへとアイを投げ飛ばす。
「な、何するんですか先輩!?」
「いきなり挿入だなんてそんなウルトラC難度な技をトーシロのあんたがしようなんて100年早い」
「そ、そーなんですか!?」
「そんな事したらあんたもマサヒコ君も激痛で向こう三軒まで聞こえるほど絶叫するわよ」
「そんなに!?じゃ、じゃあ私はどうしたら」
「あーもう。いいからあんたはそこで寝てなさい」
やれやれと呆れつつマサヒコの元に歩み寄る。
「マサ…グッジョブ!」
「なんスかそれ?」
「あそこであのまま入れてたらまさに両者惨状よ。よく回避したわね」
「…なんとなく危険な感じがしたんで咄嗟に」
まさに一瞬の判断が最悪の事態を防いだわけだ。
「まあアイはあんなだからね。マサ、うまい事リードしたげなさい」
「リードって…続けなきゃいけないんですか?」
マサヒコの良心的言葉。
反論するかに思われた中村だが意外な事に、
「別に嫌ならいいわよ。やめても」
「え?」
「さっきまではともかく、今は無理強いするつもりはないもの」
そう言ってマサヒコを拘束していたタオルを解いてやる。
「こっからは進むも引くもあんた次第よ。私の事じゃないんだから」
「なんとまあ無責任な」
とはいえ。ありがたい話でもある。
ようやく主導権が自分の元にやってきたのだ。
ベットの上にいるアイ。彼女に言えばいい。
信頼関係を築くのに肉体関係など必要ないと。
そもそもあんた中学生を相手にする気かと。
理路整然と正論を言えばいい。
勝てる。勝訴確実。
なのだが。
「マサヒコ君?」
ベットの上で、全裸で、年上なのにかわいらしく小首を傾げ、不思議そうに自分を見る彼女。
やれEDだなんだと言われるマサヒコだが、言っても思春期真っ只中。
そーいうことに興味がないと言えば大嘘になる。
無言でベットに登る。
(…堕ちたわね)
マサヒコの目が雄の、獣のそれへと変化するのを見て中村は確信する。
(ま、いかにマサヒコでもここまで色々やられちゃあね)
短時間とはいえ自分の口淫、そしてアイが裸で誘惑(?)
これで行為に及ばなきゃ本当にED確定だ。
幸いな事(?)にマサヒコはEDではなかった様子でアイの目をじっと見る。
(さあ、宴の始まりね)
獣へと変貌した童貞のマサヒコによる処女のアイの蹂躙。
どうなってしまうのか考えるだけで(不謹慎ではあるが)ワクワクしてしまう。
「先生…」
そして、マサヒコが行動を開始……するのだが、
「痛かったりしたら言ってくださいね」
「なんでやねん!?」
思わず関西弁で突っ込んでしまった中村。
「なんで相手を気遣う余裕があるわけ?あんたやりたい盛りの思春期真っ只中なんでしょ!?」
「いや、そんなこと言われても」
恐るべきは小久保マサヒコ。
並外れた精神力の持ち主か、はたまたこの年にして性欲が薄いのか。
或いはアイへの愛情が為せる技なのか、アイにそこまでの魅力がないのか。
「つーか、あんた観察してるわけ?」
「…いざという時アドバイスするためよ。またアイが凶行に走ったりしたら大変でしょ?」
「とってつけたような理由だなぁ」
そう言うマサヒコの言葉には大きな誤りがある。
とってつけたような理由、ではなく。とってつけた理由なのだ。
「まあ気にしないで。とっととはじめなさい」
「なんだかなぁ」
首を捻るマサヒコではあるが、実はそれほど余裕はない。ので。
早速、アイの胸に軽く触れる。
「ん…」
「うわっ…柔らか……」
男の体にはない柔らかさに感嘆する。
力を込めれば指は柔肉にどこまでも埋まっていく。
「んっ!マサヒコ君痛い…」
「わっ!す、すいません!」
「うん。もう少し優しくしてね」
「はい」
神妙な面持ちで頷き、再び胸に手を這わせつつ、アイへと顔を近づける。
「…先生美人ですね」
「へっ!?」
「いや、かわいい顔してるなぁ…と。思ったわけで」
「……」
かわいいと言われ顔を真っ赤にするアイ。
異性からそんなこと言われたのは初めてなのだ。
「えっ…と。キスとかしてもいいですか?」
「…(こくり)」
了承を確認し、マサヒコは唇を合わせる。
ぷにぷにと柔らかな感触が心地よい。
軽く舌を出してみるとアイもそれに応じ、舌を絡めてくる。
室内にピチャピチャと怪しい水音が響く。
舌を絡めている間もマサヒコの手は胸を愛撫しつづける。
ただし。意識してかしないでか、胸の頂点には極力触れない愛撫。
「マサヒコ…君…」
焦れた様子で呼びかけられる。
「はい?」
「もっと…触って……」
「…はい」
マサヒコにじらすつもりは毛頭ない。
手の動きを早め、意識して乳首にも触れる。
指の腹で擦り、はさみ、つまむ。
そのたびに響くアイの甘い声にマサヒコのテンションはどんどん上がる。
同年代の少年ならばとうにレッドゾーン、臨界突破のメルトダウンでチャイナシンドロームを起こしているところだ。
しかしマサヒコ。なかなかに我慢強い。
先ほどまで貪っていた唇から目標を耳、うなじへと変え、攻め上げる。
「っ!だめそこっ!!…………やあぁ!!」
どうやらうなじの辺りが弱いらしく、一層高い声で鳴くアイ。
マサヒコは胸を攻めていた手を下半身へと這わせる。
アイのそこはすでに熱く濡れ、今か今かと侵入を待ち望んでいる様子。
指を一本入れる。
「ひぁぁっ!!」
それだけでアイは体を反らせ、激しい反応を見せる。
おそらくアイはかなり敏感な部類の人間なのだろう。
しかし、マサヒコはそんな事を見分けるだけの経験も知識もない。
指をもう一本挿し入れてみるがアイのそこは容易く指を飲み込む。
「先生、もう…いいですか?」
問いかけにアイは頷き、マサヒコの体に手を回して来るべき物に備える。
その手が震えていることに気づきマサヒコは若干不安になる。
ひょっとしたらやめるべきなのでは?そんな考えが頭を過る。
そんなマサヒコの思考を読んだか、あるいは惑う心が顔に表れていたか。
「マサヒコ君」
アイが頷く。
「…はい」
両者腹をくくる。
マサヒコはゆっくりと腰を押し進める。
「っ!!!??」
それはどちらの苦痛のうめきであったのだろう。
初めての挿入の痛みに、アイの指がマサヒコの背の皮膚を貫く。
ゆっくりゆっくりとマサヒコは腰を動かし、ついに根元まで挿入される。
アイの中は熱く、マサヒコを処女特有の強さで強烈に締めつける。
そんな中、マサヒコが考えていた事は。
「いてえなこのアマ」でもなく、「チョー気持ちいい!」でもなく。
「爪割れたりしないかなぁ」だった辺りやはり規格外であることを窺わせる。
「先生…大丈夫ですか?」
ブンブンと勢いよく首を左右に振られる。
「…ここは嘘でも大丈夫って言って欲しかった」
「ご…めんね……でも…いた……い……」
いきも絶え絶えといった様子のアイ。
流石に心配になるマサヒコ。
「えっと…抜きます?」
そう言うと先ほど以上に激しく首を振られる。
「だめ!やっと入ったんだから……」
「じゃあ、しばらく動かないでいますね」
「ん……ごめんね」
涙目で謝るアイの目にマサヒコは唇を落とす。
目の次にはおでこに、頬に、鼻に、胸元に、そして…唇に。
キスの雨を降らせる。
少しでも痛みが和らぐ様に、気が紛れる様に、と。
アイの顔から苦痛の表情が消えたところでマサヒコはゆっくりと腰を動かす。
始めは苦痛のうめきを上げていたアイだが徐々に艶の混じったものへと変化。
甘い喘ぎ声を上げ始める。
マサヒコが腰をつき入れるたび、今まで感じた事のない快感がアイの体を貫いていく。
快感で自分のどうにかなってしまうのではと不安になりマサヒコの体にしがみつく。
「マサヒコ君…マサヒコ君!」
マサヒコもまたアイにしがみつく。
お互いの感触を、体温を、匂いを強く感じる。
「先生っ、お、俺、もう…!」
「ウン…いいよ」
より一層激しく動かされる腰。
もはや両者共に限界だった。
マサヒコはグイッと突き入れ、一番奥深くで爆発させる。
子宮に流れ込む熱いモノを感じ、アイもまた絶頂を迎えた。
はあはあと荒い息の二人。
「どうだった?」
「すっごく気持ちよか――って先輩!?ずっと見てたんですか!?」
今更ながら中村の存在に気づきアイは顔を真っ赤にする。
「60点ってとこね、マサ」
「なにが?」
「まあ童貞のわりに頑張ったわね。アイも感じてたみたいだし」
そう言って立ちあがる。
「先輩?」
「ちょっと煙草買ってくるわ。まあ…3時間はかかるでしょうね」
そう言って部屋から出ていく。
「3時間かかるって…どこまで買いに行くつもりだよ」
「…ひょっとして」
「ひょっとして?」
「先輩、私達に気を使ってくれたんじゃ?」
「んなバカな」
苦笑するマサヒコだが視線を感じ、アイを見る。
もじもじしてた。
妙に潤んだ目だった。
頬が赤く染まっていた。
上目使いでこちらの様子を窺う。
それらが何を意味するか、考えるより早くマサヒコはアイを押し倒す。
それが2回戦はじまりのゴングとなった。
「…若いわね」
ドアの向こうからドスンと音が聞こえたのを確認し、中村はドアの前を離れる。
「にしてもあの二人、信頼関係どーのこーのはもう忘れてるんでしょうね。
ま、いいか。どうせとってつけた理由だし」
不適な笑みを浮かべた中村の手にはデジカメ。
「いい画も撮れたことだしね」
END
終了。
誤字、脱字、表現間違いなどは気になさらぬよう。
お目汚しでした。
GJ!よいお年を!
GJ!!!!
>>519-536 おーもーしーろーいー!!!
ギャグセンスがずば抜けて素晴らしいw一番ウケたのが勝訴確実。
会話のテンポも個性的でオサレ。Good Job!!!
また大物職人登場の予感。是非また書いてください!
GJ!マサヒコがらしくていい。
ミサキチに目撃されるお約束の展開はなしですか?
GJ!エロいんだけどワロタ 各キャラもちゃんと掴めていてイイ!!
GJ!!!
ここらでシンジ×アキいぼんぬ
重低音のリズムと煙草の煙が渦巻く週末のクラブ。
リョーコは暗い瞳で、ぼんやりとフロアで盛り上がる男女を眺めていた。
無邪気にはしゃぐ少女、暗い店内でもサングラスを外さない気取った男、その男
に絡みつくケバイ化粧の女が嬌声を上げた。
「えーっ、マジ17歳!私とタメね〜」
リョーコは目を凝らし、化粧女を興味深げに観察した。
塗りすぎの口紅に、センスの無いアイライン、細かく編んだ髪の下からのぞく
うなじは妙に幼い。男の目は誤魔化せても、同性の目は誤魔化せない。
(ふっ、私と同じ歳ぐらいね)
自分と同じ14歳前後だとリョーコは鑑定した。
(背伸びしたい年頃か)
彼女はシニカルな笑いを浮かべ、ジャケットからメンソールを取り出して火を付
けた。煙をゆっくり吸い込み、天井へ向けて静かに吐き出し、目を閉じた。
背にした壁から伝わる冷気が心地良かった。
中村リョーコ、14歳の秋。
中学校での成績はトップクラス。ロングの髪に、清楚な眼鏡姿。
周囲の大人たちからの評判は総じて良い。そんな優等生タイプの彼女であったが、
夏休み以降、彼女は夜の街に繰り出すようになった。原因は多々あるが、決定的
だったのは両親の別居だった。母の浮気をなじり、出ていってしまった父。その
父に会いにいけば、聞かされるのは母親への悪口ばかり。一方、浮気相手を娘に
紹介しようとする母。誰も彼女自身を気遣ってくれない。全てが疎ましかった。
「なあ、リョーコ。今夜はオール?」
目を開くと店の常連客の男が立っていた。自称K大二回生、イケメン。以前にも
何度か会話をしたことがあるが、彼の軽薄さがリョーコには気に入らなかった。
「なんだよ、タバコの火消えてるじゃん。そんなのをいつまでも咥えていないで、
オレのを咥えてくれよ」
(サイテー)
リョーコは火の消えたメンソールを灰皿に投げ込むと、彼に背を向けた。
処女作を投下してみました。中村センセの過去編ということで、
体育会系の先生との絡みや、音楽教師ゲロ事件、視聴覚室
での出来事までを繋げてみようと書き出したのですが、
イントロだけで力尽きそう。難しーわ。
ダダイズムなリョーコ新しいな。イイヨイイヨ続けてください〜。
ここいらで保管庫キボンヌ
「悪い、私帰る」
背後のイケメン軽薄男にそう告げると、リョーコはクラブのドアを抜けた。
(予定狂ったなー、どこで時間つぶすかな)
帰宅するつもりが無い彼女は、そんなことを考えつつ表通りへと続く狭い
階段を上っていた。そのとき、不意に背後から腕を掴まれた。
「待てよ、逃げんなヨー」
先ほどの軽薄男が追ってきたのだった。不意を突かれた彼女は階段を踏み外
して後に倒れ、男に背後から抱きすくめられる形になった。
(マズッ)
「いやっ、離して」
「つれなくすんなよ、ナ」
「離さないと、大声出すわよ」
大声を出しても、誰も気付かないことは彼女も承知していた。
人目の無い薄暗い階段、周囲にはクラブから漏れる重低音が響いていた。
「誰もコネーヨ」
男は、リョーコのジャケットを背中にずり下げて、彼女の両腕の自由を奪い、
ブラウスのボタンを外しにかかった。リョーコも必死の抵抗を試みるが、
14歳の少女の筋力ではどうにもならなかった。
男の手がブラの下に滑り込む。
「リョーコ、おまえガキのくせしてチチでかいな」
「…」
怒りに震えて、何も言い返せなかった。彼女はセックスどころかキスの経験
さえなかった。当然、男性から体を愛撫されたこともない。連夜のクラブ通
いも、彼女の男性経験値を上げることは無かった。彼女は様々な男女をただ
観察し分析していた。リョーコはクラブの中でも孤高を保った存在だった。
男の指が、彼女の乳首に達した。反射的にリョーコは激しく身を捻ったため、
乳首を強くねじられる結果となった。全身に激痛が走り、体が激しく震えた。
「バカ。暴れるから痛い目にあうんだ、おとなしくしてろ。気持ち良くしてやるよ」
「…」
リョーコの頭の中は、屈辱と怒りが渦巻いていた。強く噛んだ唇から血が滲む。
やがて、男の愛撫に反応して乳首が硬くなっていくことに気付いた時、彼女は
自分の体にも裏切られたと感じた。リョーコの周囲から音と灯りが消え、体が
地の底へ沈み込んでいく、深い、冷たい、闇の中へ。絶望感に身を委ねた彼女
の体から力が抜けていった。
(TO BE CONTINUE)
∧_∧
( ;´Д`) なああぁっぁぁああぁあっ
人 Y / またいいトコで
( ヽωつ じっ焦らさんといてー
(_)_)
ぐはー、頑張ったけど話がちっとも進まない。
ここに書いてるSS職人、マジに尊敬する。
今夜は、絶望感に身を委ねて寝ます。続きはそのうち投下します。
ホントにいいところで……っ(;´Д`)
続き待ってますよ〜
>>519-536 乙です!!
次の登板も期待してます!!
>>541-547 凄く雰囲気出てますよハァハァ
是非続きを!!
最近投手陣が豊富になっていい感じですね(゚∀゚)
職人さん方がんがってくださいm(__)m
ところでドミンゴ氏の再降臨はないだろうか?
>>281の続きが気になる(;´Д`)ハァハァ 、
>>541-542,546-547
暗い階段。立ったままで、男に後ろから抱かれて胸を愛撫されるリョーコ。
彼女が抵抗を止めて力を抜いたのを確認した男は、彼女の体を階段の踊り場
まで運び、ゆっくりと床に横たえた。
前のボタンを胸の下で留めたまま、背中まで下ろされたジャケットが彼女の
両腕を拘束していた。ジャケットの下のブラウスは前を大きくはだけられ、
細い肩と少女らしいシンプルなブラが晒された。
「最初から、こうしておとなしくしてればいいんだヨ。」
ブラの肩紐に男の両手がかかり、ゆっくりと肘まで下ろされる。それにつれ
て、ブラに隠されていた張りのある乳房がゆっくりと男の目の前に晒された。
「ヒュー、すげーな」
両脇と下側からジャケットやブラウスで寄せ上げられたリョーコの乳房は、
正面に向けて大きく盛り上がっていた。その先端にある乳輪は強く収縮し、
乳首がチェス盤上のビショップのように突き立っていた。男の舌が乳首の
先端に触れた。
リョーコの乳房に、男は夢中で舌を這わせていた。巨乳ではないが、張りの
ある形の良い乳房。両手で強く揉むと、皮膚の下の静脈が鮮やかに浮かび
あがった。
「どうだ、リョーコ。感じるだろ」
「…」
無言の返事を、肯定と解釈した男は、再び乳首に吸い付いた。
まったく感じていなかった。先ほどまでの屈辱も怒りも消えていた。
リョーコの精神は、肉体と切り離されて周囲を漂っているかのようだった。
(これって、幽体離脱?)
眼下に、半裸の姿で横たわり男に弄ばれている自身の肉体があった。その姿を
リョーコは他人を見るように無感動に観察していた。男の手が乳房から離れて、
レザースカートの中に伸びていった。
(お気に入りのパンツなのに。ダメにされたら嫌だな)
自身の純潔の危機よりも、パンツの方が気になった。
男の手がパンツの中で蠢いていた。
指がリョーコのクリを擦った。残りの指が陰唇を掻き分けて、奥へ入っていく。
しかし、湿りの足らない内部の感触に、男は舌打ちをして指を引き抜いた。
「まずはフェラで抜いてくれナ」
男はそう宣言すると、ベルトを緩めて半立ちのペニスを引き出した。
(フーン、これが男のアレか)
初めて見る実物を、興味深く観察した。
男は、リョーコの口元にペニスの先を近づけた。
(ママも今頃、あいつのアレを咥えている)
母親と浮気相手の行為を想像し、自らの境遇とダブらせたとき、リョーコの中
に怒りの火が灯り、彼女の精神と肉体が再び結合した。
男がペニスの先を唇に押し当ててくる。嫌悪感から彼女は首を横に振ってペニス
をよけた。戸惑った男が少し腰を浮かせた。
「ちゃんと、おしゃぶりしてくれヨー」
(私は、アンタの玩具じゃない!)
両腕は拘束をうけて自由に動かせないが、脚の方は自由だ。
両足を高く振り上げ、一気に振り下ろす。
その反動で上体を跳ね起こし、男の股間に頭突きを加えた。
男は飛び退いて、中腰の姿勢で強烈な股間の痛みに耐えていた。
リョーコは、立ち上がって後退すると、背中を階段の壁に押し当てて体を沈めた。
ジャケットがずり上がり両腕の拘束が解かれた。
「私は、あんたのような屑に抱かれる女じゃないわ」
今までうけた屈辱を晴らすために、リョーコはそう言い放った。
そのまま一目散に階段を駆け上がるべきだった。だが、リョーコは現場から脱出
することより、ブラの肩紐やブラウスのボタンを付け直すことを優先した。この
一瞬の状況判断ミスが致命的だった。
「舐めてんじゃねーぞ、このアマ!」
男の張り手がリョーコの左頬に炸裂した。目につけていたカラーコンタクトが
弾け飛んだ。周囲で世界が半回転して、体が床に叩きつけられた。ブラウスの
襟を掴まれ上半身を引起されると、さらに左右の頬に一発づつ。アップに留め
た髪がほどけて顔にかかる。夜遊び用の仮面が剥がれ、素顔に戻ったリョーコ
は、物理的な暴力に怯えて震えていた。
>>541-542,546-547 の続きで
>>552-555 を投下しました。
お、終わらねー。エロ足らんし、ギャグないし。_| ̄|○
イントロでさらっと話を流すつもりだったのに、リョーコ虐めが楽しくて伸びてしまいました。
明日、あと1つエピローグをつけて、このSSは終わりにする予定です。
557 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 11:03:05 ID:pvw5Oy4k
あげ
レイプ物キボンヌ
例えば誰?
漏れアヤナがイイ
マサヒコにレイプされるミサキ→アヤナ→ アイの連続レイプ事件。
561 :
郭泰源:04/12/31 15:43:42 ID:P7kcNfWB
別職人さんの途中での投下、誠に失礼。
嫁さんの実家に来ているもので。隙をみはからっての投下。
562 :
郭泰源:04/12/31 15:45:05 ID:P7kcNfWB
(…間近で見ると…ホント、小久保君って、キレイ…)
マサヒコの寝顔を、改めてじっくりと見入るアヤナ。そう言えば、以前中村とアイがふざけて眠っているマサヒコの顔に
化粧を施したところ、そのあまりの美少女ぶり(?)に逆に引いてしまった、という話を思い出していた。
彼女の家族とて、その一員であるアヤナを見てもわかるとおり、なかなかの美形揃いであり、
その結果として彼女は、いわゆるイケメン好きと言おうか、結構な面食いになってしまったのだが。
目の前の少年の整った顔立ちは、十分に彼女のメガネにかなうものであるらしい。
(みんなは…豊田先生とか言ってるけど…あたしは全然、小久保君の方が…
それに、小久保君って他の男子と違って…ギラってないし、男臭くないし…)
そう思いながら、少女はマサヒコの上着へと手を伸ばした。
(そう言えば、小久保君っていっつも薄着よね…でもそのおかげで助かったんだけど)
「んっ…ん」
Tシャツを腕から抜くときは、さすがにマサヒコも少し反応を示し、アヤナも少しヒヤッとしたのだが。
結局、目を覚まさぬまま、マサヒコは服を脱がされ、上半身を裸にされたのだった。
(暖房は高めに設定してあるから大丈夫よね…わァ…小久保君、裸にしても、キレイ…)
筋肉質、というほどでもないのだが。贅肉らしい贅肉もなく、また、ムダ毛ひとつない、
つるんとしたマサヒコの上半身に、思わずうっとりと見とれてしまうアヤナ。
(じゃ…次は、こ・ここよね…)
と、多少躊躇しつつも、今度はマサヒコの下半身へと手を伸ばす…、と。
「う…ちょ…やめてよ」
(!気づいた?)
一瞬、血の気が引くアヤナ。
「お願いだから…授業を…先生…」
どうやら夢の中でも授業が脱線しているらしい。ご苦労なことである。が、それを聞いたアヤナは、
(なんだ、寝言か…でも、先生って…どうせ、濱中先生のことなんでしょうけど…夢の中にまで出てきてるってこと?)
マサヒコが起きたわけではなくてほっとしたものの、勝手なもので今度は自分の名前が呼ばれなかったことに対して
ふつふつと怒りがわいてきたのだった。
(今あなたの目の前にいるのは…あたしなの!学級委員長で、学年一の才女、若田部アヤナなのッ!
どうせみるなら、あたしの夢をみなさいッ!小久保君ッ!)
563 :
郭泰源:04/12/31 15:46:02 ID:P7kcNfWB
夢の中身まで要求するのは酷な話なのだが…酔ったアヤナは、思考もかなり支離滅裂なものになっているようだ。
しかし頭に血の上ったアヤナは、大胆な行動をとる。
“パチン…ぷるっ”
ブラのホックを外し、豊かな乳房を露わにすると…マサヒコの右手をつかみ、自らのそれへと引き寄せたのだ。
(あたしに触るのッ!触りなさい、小久保君!)
実は自分の胸が大きいことには軽くコンプレックスさえ抱いていたはずのアヤナだったが…ことここに至っては、
その肉体を武器とすることもいとわないらしい。
“ムニュ…”
何か柔らかいものに触れたため、条件反射のようにアヤナの乳房を握るマサヒコの手。
(んっ…そうよ、それでいいのよ…小久保君)
好きな人に触られている…そんな気持ちの昂ぶりに包まれるアヤナ。が、眠っているのだから当然なのだが…
マサヒコは、それ以上アヤナの乳房を握り返すこともなく、ずるずると手を放した。
(な、なによ…あたしの胸じゃ、不満だって言うの?的山さんや天野さんみたいな、
洗濯板みたいな胸のほうが良いって言うの?そうなのッ!小久保君!)
誰もそんなことは言っていない。完全な、彼女の思いこみである。だが、完全に逆上したアヤナは、
(なら…こうしてやるんだからッ!)
そう思うが早いか、アヤナはマサヒコの下半身へと手を伸ばした。
(んっん…やっぱり脱がしにくい…)
多少手間取りながらも、なんとかジーパンを脱がすと…トランクス一枚になった、マサヒコの下半身へと目をやる。
(!…小久保君たら…スネ毛もほとんどないじゃない…)
実は結構自分が毛深いことを意識しているアヤナ。目の前の少年のジャニタレばりの無毛ぶりに、
(なによ…なんなのよッ!小久保君…もう、こうしてやるんだから!)
と、逆ギレ状態になり、今度は躊躇することなく、勢い良くマサヒコのトランクスを脱がした。
(…こ、これが、男の子の…)
泥酔状態を経験されたことのある男子諸氏ならお分かりであろうが。今現在、完璧なその状態にある、
マサヒコのペニスはほとんど勢いのない形状に―言い換えれば、非常にだらしない姿をアヤナの前に晒しているのであった。
564 :
郭泰源:04/12/31 15:47:40 ID:P7kcNfWB
(…こんなだったかしら?お兄ちゃんや、お父さんのとは、少し形が…違うような気もするけど…)
エリートサラリーマンであり、多忙を極める父や、歳の離れた兄と一緒にお風呂に入った期間は非常に短かったアヤナ。
過去の記憶を必死で手繰り寄せ、男性性器のかたちを思い出そうとするが―どうにもうまく像を結ばないままらしい。
(小久保君のが…ちょっと形が違うとか?そういうコトなのかしら?)
マサヒコのペニスは色・形・大きさの全てにおいて非常に標準形である。勝手に失礼なことを思っているアヤナ。
(…あれ?でも、あたし、こっからどうすれば…)
興奮した勢いで脱がしたはいいが、アヤナはここからどうすれば良いかしばし途方に暮れてしまっていた。
このあたりは中学2年生の女子として当然のことであろう。
(とにかく…す、少し、触ってみればいいのかな?)
恐る恐る、という感じで目の前のマサヒコのペニスにアヤナは手を伸ばした。
「んっ…」
アヤナの手の感触に、少し反応を示すマサヒコ。だが、依然アヤナの指先にあるそれは、ダランとしたままである。
(確か…男の人って、こ、ここを触ると、気持ちよくなって…お、大きくなるはずなのよね?)
中村からの受け売りの知識ながら、アヤナがなかなか的確なことを考え、行動しているのは確かだが―。
あくまで触れている、という程度のアヤナのタッチでは、ただでさえアルコールが入って鈍くなっているマサヒコの性感は
全く反応を示さぬままである。2・3分ほどその行為を繰り返しても、マサヒコのペニスはなんの反応を示さぬままであった。
(…どうしよう…小久保君…どうしたらいいのよぉ…)
自身もアルコールが入っているためか、今度は急激に悲しい思いに駆られてきたアヤナ。しかし先ほどから忙しい限りである。
(!…あ、そう言えば…お兄ちゃんの部屋にあったエッチなビデオに…)
実は1年ほど前に兄の部屋から偶然発見したAVを一回だけ興味本位で見たことがあったのを思い出していたアヤナ。
そのときは当然のことであるが、純情な少女には嫌悪感のほうが強く残っていたのだが―。
565 :
郭泰源:04/12/31 15:50:37 ID:P7kcNfWB
決定的なキーワードを記憶から呼び起こしたものの、しかし、その行為に彼女が及ぶには、彼女の中のプライドやモロモロな感情が
ガッチリとプロテクトをかけていた。しばし、アヤナはマサヒコのペニスを手で触れたまま戸惑いの表情を浮かべるしかなかった。
(だって…そんなの…できないよぉ…)
と、彼女がほとんど諦めの境地に達しかけていたその瞬間―
「ん…だららあ、違うんらって…天野…お前ってほんろ、耳年増…」
(!?!い・今…天野さんの名前を…)
この瞬間、マサヒコがある意味完璧なタイミングで、今アヤナの耳に最も入れてはいけないNGワードを呟いたことにより、
再びおかしな方向へとアヤナの闘争心に火がついたのだった。
(なに?濱中先生ならまだ許せるけど…天野さんの名前を…今、あたしの前で言うって、どういうことなのよッ!小久保君!)
恐らくマサヒコが今見ている夢はいつもながらアイの授業が脱線してミサキが誤解する、
というお約束パターンの日常そのままの夢であるはずなのだが…。既に完全に頭に血の上ったアヤナは、
(も、もう許せない!小久保君!みくびらないでよ!あたしだって…できるんだから!)
そう、意を決すると、一気にマサヒコのペニスを口に含んだ。
“ぱくっ”
あまりに勢いよくその行為に及んだため、『咥える』というより『食べる』といった感じになってしまったアヤナ。
(アレ?思ったより…ヘンな味じゃない…匂いも、全然しないし…)
口に含んだのは良いが、しかしアヤナはそれ以上どうすればいいのかまではわからず、少し固まってしまっていた。
(た、確か…ビデオでは…こうしていたはずよね…)
なんだかんだ言って、やはりアヤナもお年頃の女の子である。そのあたりはバッチリ記憶していたのであった。
マサヒコのペニスの根元に手を添え、口に含んだまま頭を動かし、それを上下に振り動かすアヤナ。
“くちゅっ…くちゅ…”
行為によって生じる、濡れた音が、誰も言葉を発せぬアヤナの部屋にやけにはっきりと響いていた。
その音のいやらしさは、―自分が、淫らな行為をしている―という思いをアヤナの頭に植えつけ、
更に興奮した彼女は荒い息をマサヒコの下半身に吹きかけていた。
566 :
郭泰源:04/12/31 15:52:42 ID:P7kcNfWB
すると、ここまでは無風地帯であったマサヒコのペニスも…徐々に、徐々に大きく、天を衝く方向へと立ち上がり始めていた。
(んっ…んっ…こう、なのよね…うわァ、でも、小久保君の、すっごくおっきくなってる…)
勢いづきはじめたマサヒコのペニスに、感動を覚えながら、気持ちを昂ぶらせるアヤナ。
マサヒコのペニスを口に含みつつもその周辺に舌を絡ませ、更なる刺激を与え続けた。
“ちゅる…ちゅるん…ぷちゅっ”
「んっ…ん?ん…」
熟睡状態にあるはずのマサヒコも、アヤナの愛撫に頬をわずかに赤く染め、反応を強めつつあった。
(えっと…あと、ビデオでは、唾を…垂らしたり…む、胸で…こすってあげたり…してたよね…)
流石に学年一の才女、と自称するだけあって抜群の記憶力である。既に口でその行為に及んでしまった結果、
彼女の中ではそれらの行為は逡巡する種類のものではなくなってしまったのだろう。いったん口からマサヒコのペニスを離すと…。
今度はためらうことなく、口の中に唾をため、ゆっくりとペニスへとそれを垂らした。
“トロ〜〜〜〜〜”
垂らしたそれは、まっすぐにマサヒコのモノへと命中した。その感触に、
「!?んっつ…」
と寝言を漏らすと同時に思わず体ごとびくんっ、と反応するマサヒコ。
(うわ…こんな風になるんだ…なんか、面白い…)
興に乗ったアヤナは、2度3度とその行為を繰り返し、そのたびにマサヒコの体は小さく震えた。
(小久保君…感じてるんだ…)
目の前の愛しい人の過敏な反応に、さらに愛情を深めるアヤナ。
(じゃ、じゃあ…あたしのここで…はさんでみたりしたら…ど、どうなるのかな?)
期待と不安が入り混じった思いで、アヤナは中学生にしては豊かすぎるほどたわわに実った自らの乳房の脇に手を添えると―
マサヒコのペニスを、それではさんだ。
“ふにゅ…”
先ほどからの刺激により、もう既に元気すぎるほど勃起しきったマサヒコのペニスは、アヤナの胸ではさんでも、
亀頭の先端部分がその中に収まりきらぬほどの大きさになっていた。
(うわあ…なんか…すっごく…い、イヤラシイことしているみたい…)
567 :
郭泰源:04/12/31 15:54:39 ID:P7kcNfWB
いや、実際に中学生としては十二分以上にイヤラシイことをしているのだが…。それはさておき、
アヤナの乳房の中に埋もれたマサヒコのペニスは、アヤナの口戯による唾液で濡れ、てらてらとした光を放ちながら、
ちょうどアヤナの眼前にその姿を現す状態となった。
(小久保君の…真っピンク…すごい…キレイかも…)
イヤラシイ、とかいう観念よりも、その物体のオブジェとしての美しさになぜか思わず感動を覚えてしまっているアヤナ。
(ん…でも、なんか…さっきから、少しだけど…動いてる…こ、こうすれば…いいんだよね?)
再び記憶をフル動員し、マサヒコのペニスを胸にはさんだまま、ゆっくりと、ゆっくりと動かすアヤナ。
泥酔して眠っているマサヒコは、知らぬうちに与えられている新たな刺激に
「ん?ん?ん?」
と疑問符型の寝言を繰り返しつつも…起きることはなかった。
(わぁ…すごいよぉ、小久保君…どんどん…赤っぽくなって…ピクピク…動いてる…)
目の前で擦れ、刺激を受け、敏感に反応するマサヒコのペニスに再び感動するアヤナ。
先ほどからの唾液による愛撫が、潤滑油の役割を果たしてくれていたおかげで、スムーズにその行為を行える状態になっていた。
(さ…さきっぽも、舐めてあげた方が、き、気持ちいいんだよね?)
自らの胸を動かしながら…アヤナは、マサヒコのペニスの先端に、舌を伸ばして這わせた。
“ちゅろッ…”
「!?んんん?んっ?」
アルコールによって性感の鈍くなっていたマサヒコではあったが、このときばかりは激しい反応を示し、思わず体を反らしてしまっていた。
(こ…これが、気持ちいいのよね?そういうことなのよね?)
マサヒコのこの日一番の反応に勢いを得たアヤナは、乳房の中にそれを収めたまま、舌先による愛撫を工夫しながら加え続けた。
“ちゅ…ちゅる…ねろ〜〜…ちゅぽんっ…”
マサヒコの先端に、舌先をつけ…離してはまたつけて舐め上げ…周囲を円を描くように這わせ…唇でキスをして…。
初めての体験にしては素晴らしい業師ぶりである。中村がこの場にいたならば、彼女の口戯に免許皆伝を与えたところであろう。
こちらの道でもなかなかに優等生なアヤナであった。
568 :
郭泰源:04/12/31 15:56:08 ID:P7kcNfWB
(ン?あれ?こ、小久保君の先から…なにか…粘っこいのが…)
精液とは違う、透明な液体が彼の先端から微量だが流れ出していたことに気づき、少し驚いて行為を思わず中断してしまうアヤナ。
(えっと…ほ、保健の授業で出てきた、精液じゃないのよね?あ、アレは白いんだよね?
それに、小久保君の…まだ、ぜんぜんおっきいままだし…)
肝心のところの知識は不足しているアヤナ。とりあえず、射精が終わると男性性器は小さくなる、
という程度の知識はあるため、今現在のマサヒコのペニスの状態から判断し、再び愛撫を開始した。
“ちゅ…ちゅる、ちゅ…”
「う…わか…若田部…」
(!?小久保君?気づいたの?)
マサヒコの呟きを聞き、驚いて口を離し、行為を中断してしまうアヤナ。
「ほんろうに…いつもごめんな…若田部…ならむらの…わがままにつきあわせれ…」
泥酔状態のため、イマイチロレツの回らぬままだが…。どうやら今度は夢の中で、アヤナに今回クリスマスパーティーにかこつけて
自宅に押しかけたことを謝っているらしい。義理堅い少年である。
が、それを聞いたアヤナは…。
(…小久保君、あなたってホントに…)
目を潤ませ、マサヒコの頬に軽くキスをした後、マサヒコのペニスを―再び、しかし今回は思い入れたっぷりに、
丁寧に乳房ではさみ、舌を這わせた。
(可愛い…もう、大好きなんだから…)
“ちゅる…ちゅっ…ちゅろ…”
(ん…小久保君…お願い…大好きだから…あたしで…あたしの中で…気持ちよくなって…お願い)
アヤナのような美少女にこのようなことを思われるのは、男冥利に尽きるというべきなのだが。
本人であるマサヒコは、熟睡状態であり、何も気付かぬまま、気持ち良さそうに頬を赤く染め、アヤナの口戯に身を任せていた。
が、そろそろ少年のそれも限界に近づきつつあった。
「ん…うん…れ…出る…」
思わず、そう呟いてしまうマサヒコ。
(いいよ…小久保君…いいから…お願い…)
夢中になって愛撫を加えていたアヤナは、マサヒコのその声を聞き、乳房の中からマサヒコのペニスを開放すると―。
今度は、それを口の中に含んだ。
569 :
郭泰源:04/12/31 15:57:39 ID:P7kcNfWB
(お願い…小久保君…)
“ぬろ〜ちゅっ…ぬずっ”
口に含んだまま、舌をペニスに絡ませては繰り返されるアヤナの舌戯。マサヒコのペニスは、それに何回か耐え忍んだものの…。
とうとう、最後のときを迎えたのだった。
「う…うぅッ…ああ…」
諦めにも似たため息をついて、マサヒコがびくんっ、と体を弓なりに反らした後…。
アヤナの口内で、マサヒコのペニスが幾度も幾度も爆ぜ、精液が暴発したように発射されたのだった。
“びゅっ…びゅくっ…びゅるっ…”
(んく…んん…んっく…ああああ…ダメ。もうだめ…)
健気にも、アヤナは愛しい人のそれを全て受け止め、飲み干そうとしたのだが…。
マサヒコの爆発のあまりの元気さに、途中で思わず口を離してしまっていた。
「けほ…ん…んほん…」
軽く咳き込んでしまうアヤナ。
(でも…そんなに、不味くない…確かに…美味しいワケでもないけど…なんか、謎の味…)
咳き込みつつも、喉を鳴らしながらマサヒコのそれを飲み込み、味を確かめるアヤナ。このあたりは冷静である。
“びゅ…びゅ…”
よほど溜まっていたのか、マサヒコのペニスはまだ射精を終わろうとせず、少量の精液を吐き出していた。
咳き込むのを落ち着かせ、マサヒコのそれがぴくん、ぴくんと脈打っているのを見て取ると…
アヤナは、再び愛おしそうにマサヒコのペニスへと舌を這わせ、先端から周りへと付着した精液を舐め上げた。
“ぺろ…ぷちゃ…ちゅん…”
(小久保君…もう、あなたは…あたしのものなんだから…天野さんや…濱中先生なんかには…絶対に…渡さないんだから…)
そう思いながら、マサヒコのペニスをキレイにすると…ベッドの近くに置いてあったティッシュを取り出し、
少し名残惜しげにマサヒコのペニスを拭き取った。
(ちょっともったいない気もするけど…でも、歯は磨かないと…)
そう思い、いったん部屋をでて、歯を磨き、口内をゆすいで、再び室内に戻るアヤナ。
(んふ。じゃあ…ダーリン、おやすみ…)
少年に毛布と掛け布団をかけ、そのままそこへ一緒に入ると―彼の手を握ったまま、眠りに落ちたのだった。
570 :
郭泰源:04/12/31 15:58:13 ID:P7kcNfWB
「ふわーあ、なんか昨日は妙な夢を…うわ、あったま痛ェ…って、なんじゃコレァァァァァァァァァ!?」
往年の刑事ドラマの殉職シーンを再現したかのように絶叫してしまうマサヒコ。その声を聞いて…。
「…あ、ふ。おはよ、小久保君」
と、上半身裸のままのアヤナも目を覚ます。
「わか、わか、わかっかかか…若田部、お前、そ、そのカッコ…って、それより何で俺お前と一緒に寝てんだ?
って俺も!俺も!素っ裸!なななな、なんで?ンげ、頭痛ェ…」
目の前の現状を認識したものの、冷静に判断できるはずもなく、慌てふためくマサヒコ。その様子を見ながら―。
(小久保君、慌ててる…なんかちょっと、可愛いな…えへ、悪戯しちゃえ…)
と、思い、彼女のあられもない姿を見ないように…と、言うより猛烈な宿酔いによる頭痛のため…その場に顔を伏せ、
うずくまっているマサヒコの背中に手を回すと、そのまま後ろから抱きつき、自分の裸の乳房を思いっきり押し付けた。
“ふにゅ…”
背中からの柔らかな感触に、しかし、飛び上がらんばかりに驚くマサヒコ。
「…え?お、おい、若田部、いったい何を…だから、いや、昨日何が…」
「いいの。黙っててあげる。ダーリン」
「!☆?!だ、だ、ダーリンってお前!」
「そのかわり、裏切ったりしたら承知しないんだから」
「!?いや、だから、若田部…」
「で・も。今度するときはお酒抜きでお願いね」
そう言って、そのままマサヒコのうなじに頬擦りをするアヤナ。
(…んな、アホな…)
マサヒコは完全な思考停止状態に陥り、呆然とするしかなかった。
“コンコン”
(!?*?@?)
今度はノックの音がドアの向こうから…心臓が思いっきり飛び上がるマサヒコ。
「アヤナちゃーん、朝ごはんの用意、できたよー」
「あ、濱中先生ですか?今開けますね」
(!!今、開けるなァー!!!!)
571 :
郭泰源:04/12/31 15:59:37 ID:P7kcNfWB
パンティ一枚のまま、ベッドから飛び出し、ドアへ向かおうとするアヤナを、マサヒコは必死の形相で追いかけ、
後ろから彼女の腕を固め、口を塞いだ。格闘技ファンらしい、見事な流れ技である。
「ムグ…」
(って固めたはいいけど…ど、どうすりゃイイんだ、俺?)
とっさに行動をとったはいいが、その後のことまでは全く考えられないマサヒコ。
「あー、大丈夫よ、そんな慌てなくても、アヤナちゃん。あたし以外はまだみんな寝てるし…。向こうで待ってるね」
どうやらドアの向こうでドタバタと音がしているのを、アイはアヤナが寝ぼけて慌てているのと勘違いしているようだ。
が、そのアイの言葉を聞いたマサヒコは、
(た…助かった…)
と、アヤナを固めた手をほどき、その場に素っ裸の状態のままへなへなとへたりこむのだった。
「ンッ、もう。小久保君、あんまり乱暴にしないでよお…」
そう言って、しゃがみこんだままのマサヒコに膨れっ面をつくって抗議するアヤナ。
(そ、そんなこと言ったって…)
腰が抜けたようにその場から動けなくなっているマサヒコ。
「まァ、でも…たまにはそういうのも、アリかな?さ、朝ごはん食べにいこーよ、ダーリン」
「…若田部、頼むからみんなの前でソレは…」
「やだァ、照れてるの?可愛い」
「…ってゆうかさ、マジで、俺、昨日ナニを…」
「んー、言っちゃってイイの?そ・れ・と・も。小久保君、もしかして、朝ごはん食べにいく前にもう一回…」
「…勘弁してくれ」
その日のマサヒコの朝食は、恐ろしく味気ないものであったことは言うまでもないだろう。
END
572 :
郭泰源:04/12/31 16:01:31 ID:P7kcNfWB
で、後半です。エロパロなのにあんまりエロくないのに平謝り。…引っ張っといてこれかい、俺(土下座)。
>>504氏
あー、そう言えばそんな回、ありましたね!そんときだけだけど、マサママとアヤナは遭遇してるんですね!
勢いで書いたのが思いっきりバレる(苦笑)。あんまエロくならなかったのもほとんど内容練らないまま書いたからか…。
そっち方面で期待されてた方にはマジで申し訳ないッ!!氏家的なギリギリな感じのままエロってホントに難しいですな…。
なんか結局ドミンゴ氏のパクリSSっぽいシチュエーションになっちゃったし(反省)。
>>517氏
登板予想を裏切って申し訳なし。今現在嫁さんの実家にいるもんでなかなかその、書き込めないわけです。すんません!
しばらく目を離してたら新しい職人様も登場!スレがにぎわって嬉しい限りです。このスレ、のんびりしてて書きやすいんですよね…。
∧_∧
( ;´Д`) ああぁっぁぁああぁあっ
人 Y /
( ヽωつ 昼間っから抜いたのに
(_)_) 収まりません!!
とにかくGJ!!!!
よっしゃぁ〜
>>561 おー、尊敬する職人さん新作キターーーーーー
マサヒコの寝言プレー、着眼点サイコーです。
アヤナの(歯は磨かないと)には爆笑です。
郭泰源氏は氏家的なツボをしっかり入れてきてスゴイです。
>>541-542,546-547,552-555
〜エピローグ
「中村さん。学校の先生がみえたわよ」
付き添いの婦警からそう告げられて目を上げると、戸口に生活指導の関根の姿があった。
リョーコは学校では優等生を続けていた。夜遊びするリョーコは別人格といっても
差し支えないほどだ。関根は、彼女の昼と夜の両方の顔を知る最初の大人となった。
「中村、本当にお前なのか」
関根の問いに、コクリと頷くリョーコ。
関根はにわかには信じられない面持ちで、リョーコに近づき顔を覗き込んだ。
関根を見返すリョーコの瞳は虚ろだった。
「一体何が…」
リョーコに向けた質問を婦警が途中で遮って、手にした日誌を関根に渡した。
金曜深夜、A町2丁目8号、クラブK入り口付近で、暴行事件発生。
被害者の女性(未成年)は、両腕および腹部に打撲傷。顔面に内出血、擦傷あり。
全治一週間。犯人が同女に暴力を加えている現場を、店の客が見つけて警察に通報。
犯人は逃走中。同女の証言によれば、犯人は5分間にわたって殴る蹴るの暴行を加え、
強姦に及ぼうとしたが、未遂におわった模様。
>>576 「婦警さん、中村のご両親とお話をしたいのですが」
「それが、ご家族の方はまだこちらには…」
「来ていない?」
「はい…連絡はとれたのですが、別居中で顔を合わせたくないとかで」
関根は、リョーコに向き直るとこういった。
「中村、辛いことや困ったことがあったら何でも先生に相談しろ」
「先生に相談してもどうにもならない」
「ああ、そうかもしれん。だかな、中村。先生はおまえを見捨てない」
虚ろだったリョーコの瞳の奥で何かが揺れた。
「本当に?」
「ああ、本当だ。信じろ、中村」
「私を見捨てない?」
リョーコは、ゆっくりと近づくと関根の胸に顔を埋めた。彼女は込み上げてくる
感情を必死に抑えようとした。できなかった。その夜、初めて大声を上げて泣いた。
頬を伝う涙が擦り傷に沁みた。
(END)
以上、全弾投下完了です。お目汚し失礼しました。
エロ少なく、ギャグなしで申し訳ない。最後は師弟愛ものになってしまうし。
これで中村リョーコと関根先生の接点ができたので、次は二人が堕ちていく話(暗い〜)
乙です!!GJ!!
∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ってきた。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
>>572 乙です!コーフンした(・∀・)!!
パパ続編の貫通式も期待しちゃうぞ〜
582 :
最新作:05/01/01 23:54:56 ID:y6mdw7SZ
♪愛液ーを甘いという香具師はー童貞決定残念賞
♪愛液ーを酸っぱいという香具師はー技術が不足残念賞
♪愛液ーをしょっぱいという香具師はー女を知ってる優秀賞
そう、それは!
最初の愛液はph値が酢並にあるので酸っぱく感じる。
絶頂を迎えると愛液の中に塩分が含まれてくるからしょっぱく感じる。
いい勉強になったねー。
583 :
ドミンゴ:05/01/02 00:29:34 ID:1q0zljL4
まだ懲りずに書いてますの報告で久しぶりに登板。ローテーション守れる人は偉いなぁ。
>>281の続き
目をつぶりながら、まるで見せつけるようにゆっくりと、アヤナは舌を伸ばして唇についているマサヒコの精液を舐め取っていくと、
「ん……ふぅ……んン……んぅ…………」
口をモゴモゴさせて唾と塗しながら、粘つく白濁液を少しずつ嚥下していた。
おそらく、アヤナにとっては無意識の行為だったとは思う。
しかしそれは視覚的にマサヒコの快楽中枢を刺激して、若いというべきか呆れるというべきか、荒い息を吐きながらも勃起は急激に
力を取り戻し、出したばかりなのに萎える気配は微塵もなかった。
「……委員長」
マサヒコはアヤナを欲望の対象としてだけ見ているわけではない……のだが、
「!?」
目を開けたアヤナの視界に、そそり立つ勃起の姿が飛び込んできた。思わずビクッと身体を仰け反らせてしまう。
「……立って」
さっきアヤナが言ったセリフを、今度はマサヒコがそっくりそのまま口にした。続きは大分違うが…………。
「立って後ろ向いて」
アヤナの手を取ってそっと立たせると、トイレの蓋を閉める。
「ここに手をついて……」
耳元で囁かれてアヤナは身体を一瞬だけ堅くしたが大人しく両手をついた。必然的にお尻をマサヒコに向けて高く掲げる格好になる。
視線を感じるのか、それとも次の言葉を予期してのものか、アヤナは身体をプルプルと捕食される前の小動物の様に震わせていた。
「動いちゃダメだよ」
マサヒコはしゃがみ込み、スカートの裾を掴むと腰まで一気に捲り上げてしまう。
584 :
ドミンゴ:05/01/02 00:30:38 ID:1q0zljL4
「!?」
アヤナは咄嗟にスカートを捲くる手を払いそうになったが、マサヒコの言葉が脳裏に蘇ると、健気にその衝動を意志の力で抑え込んだ。
「動いちゃダメだよ」
もう一度マサヒコは同じセリフを言うと、アヤナの羞恥心を煽るように(そんな意図は多分ないだろうが)ゆっくりと薄皮を剥くように
水色の縞々ショーツをずり下ろす。
熱すぎる視線と外気を感じているのか、アヤナは白いお尻をプルプルと震わせて、情欲に潤んでいるマサヒコの目を愉しませた。
「足、もっと開いて……」
優しく、というよりも恐る恐るといった感じでマサヒコはお願いする。
この格好を取らされたときから、マサヒコが恥ずかしいお願いをするだろうことはアヤナも薄々わかってはいた。わかってはいたが、
「うぅッ……」
足は中々開こうとはしない。わかるのと出来るのは、まったくの別問題である。
アヤナも出来るならマサヒコのお願いに応えてあげたいが、女の子の羞恥心とはそれこそ中々どうして簡単に消えるものではない。
そしてこんなときにモノを言うのは、
「……アヤナ」
“ドキンッ”
ファーストネームを呼ばれただけで心臓が、というよりもハートが跳ね上がる。
背中に覆い被さるようにアヤナの耳元に唇を寄せると、
「お願い……」
本人の意志とは関わりなくオートで発動するマサヒコのスペシャルウェポン、“乙女の本能くすぐり攻撃”が炸裂した。
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
荒い息遣いの中でゆっくりと、天岩戸のようにアヤナの足が開いていく。
「ありがとう」
「んぅ……」
囁かれマサヒコの声が熱い。アヤナはくすぐったそうに首を傾げる。
「動いちゃ……ダメだよ」
猛る勃起をアヤナの生肌のお尻に押し付けるように密着させながら、マサヒコは前に手を廻してスカートの奥へと差し入れた。
585 :
ドミンゴ:05/01/02 00:32:14 ID:1q0zljL4
“ぬちゅ……”
「あッ!?」
二人の声がキレイにハモる。ただ、二人が声を出した理由はまったく異質のものだった。一方は驚愕の為、もう一方は羞恥の為。
どちらが前者でどちらが後者かは言うまでもなく、そして前者の気持ちが歓喜にクラスチェンジするのに時間はいらなかった。
(ぬ、濡れて……る? オ、オレが濡らしてる……んだよな………オレが委員長を…………)
たしかにアヤナのそこはもう、湿っているなどという段階をとうに過ぎている。
「ううッ………くぅんッ……んンッ………ん………んぅッ!!」
マサヒコはフンフンッと鼻息も荒く、掌で女性の神秘の部位の形を確認する様にゆるゆると上下に揺すりながらチヨットずつ、
淡い恥毛に塗り込むように、アヤナの羞恥心を煽るように、透明なぬめりを広げていく。
愛撫とも呼べない僅かそれだけの動きに、これが愛の成せる業か、アヤナの唇からはあきらかな喘ぎ声が零れた。
それがまた新たな快楽のエッセンスになって、盛っている童貞少年のマサヒコがいきなり中指を粘膜の狭間に沈み込ませても、
“ぬちゅッ”
「うぁッ!?」
不躾な侵入者を歓迎するような艶やかな声を洩らしてしまう。
すぐに秘唇からはクチャクチャとガムを噛むような音が立ち、膣内に溜まっていた愛液が入れられた中指を伝って外へと溢れ出すと、
中途半端に降ろされているショーツにハシタないシミを幾つも作った。
童貞少年の好奇心を満たそうとするような、自分でするときよりもずっと激しい抽送にアヤナの性感は急速に高められていく。
「はひッ…ひッ……あッ……はぁッ……ン……んふぁ…………あふぁッ!」
ぬかるみを不器用に弄る指先にヒダヒダが纏わりつき、アヤナの誰も踏み入ったことのない秘唇はオトコの指を貪欲に銜え込んでいた。
最初は“異物の侵入を拒んでいるのでは?”と思わせるほどのキツさだったが、いったん指が入ってしまうと今度はそれを逃すまいと
キュッキュッと締めつけてくる。
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ひぁッ!!」
そして熱心に、というよりも厭きずに指先を蠢かせていたマサヒコは、もちろん偶然のビギナーズラックだが、女の子の弱点の一つを
的確に探り当て擦り上げた。
586 :
ドミンゴ:05/01/02 00:34:13 ID:1q0zljL4
一際甲高い嬌声をトイレで響かせるアヤナの頭の中に、パチパチと白い閃光が無数に走る。
いくら鈍いマサヒコでも、ここが女の子のウィークポイントだと気づいたのか、硬くなっている突起を指の腹で転がして連続的に
アヤナに快楽のパルスを送り込んでいた。
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
そして初めて触れる女の子の粘膜の不思議な柔らかさに夢中になっているマサヒコにしても、アヤナのお尻が右に左に揺れて勃起を
刺激してくるから堪らない。
牡の本能の底に潜む獣性が疼いて、どうしても指戯が乱暴になってしまう。
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ぅああッ……あ!?……ああッ………ふぁッ!!」
爪先が女の子の真珠を引っかいた。
同時にアヤナには白いフラッシュが瞬いて、ガクガクと笑っていた膝がカクンッと折れる。
マサヒコに支えられながらその腕の中で、感電でもしたかのようにアヤナはビクンビクンッと身体を震わせた。
そんなグッタリと自分に身を預けてくるアヤナに愛しさを募らせながらも、マサヒコの瞳からは光が、勃起からは力強さがまったく
失われていない。
「委員長…………まだ……だいじょうぶ……かな?………」
久しぶりでも中途半端な切り方は直ってません。申し訳ない。が今回はここまで。
正月早々ネ申ラッシュで素晴らしい━━━━━!!
>>561-572 郭泰源氏待ってました乙です!泥酔ちんこさらされるマサヒコに禿藁。なんじゃこりゃァァにも世代が同じなんでツボでしたw
アヤナ編もうちょっとみたいです!
>>575-578 リョーコ14歳、カッコよかったです。関根先生との絡みに期待。
>>583-586 ドミンゴ氏キタ━(゜∀゜)━━!!またエロいイイところで続きなのがイケズな!!いでよ貫通式!待ってます!GJ!
うほっ良スレ…
キタ━(*゚∀゚)━⊂( 。__。)⊃━⊂( )⊃━( )━⊂( )つ━(*゚∀゚)━━(*゚∀゚)━!!!
神々のいるスレはココですか?
アイ
簡単なのでよかったら保管庫作りましょうか
, -─ -──- 、
/ ; ; ; ;ヽ,ヽ
// / / / | l |l l,ヽ, ヽヽ
// ,/ // / l. l |l | ヽ ヽヽ
/ / // /⌒''|.| |l l⌒ l lヽヽ丶
レ/. ノγ / リ l/. |l .リ
リ彡 . l / __ __ l
γ.⌒. l/ |
ヾ ζ __ |
/;;ゞ__ ι l ノ /
//// .ゝ.. し ' /
/ /;// '丶┐ ┌--─ '
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次は、ミサキて゛!!! |
|________|
∧∧ ||
( ゚д゚)||
/ づΦ
ドミンゴ氏は、他のスレで長期連載SSを止めてらっしゃったりするでしょうか。
まんま同じ表現がいくつも出てくるのです。
そういえばここで妹関連のSSは見たことないけど
やはりタブーなのかな?
読んでない漏れとしては正直どうでもいい。
>>597 別にいいんじゃない? SS以外にもネタ話してもいいだろうし。
もしや、中田氏は禁止してる
601 :
ドミンゴ:05/01/03 11:56:08 ID:rxmu/PAD
>>596さん当たりです。どうも申し訳ない。
書くのが遅いのにスレを二股、三股、その上ボキャブラリーが少ないので表現を使い回ししてしまいました。
煮詰まったら他のSSを書いてるという状態ですが、どっちもちゃんと終わらせようとは思ってます。
おお、あの人か。ファンです。
こっちも、某・人たちの方の続きも期待してる。がんがれ。超がんがれ。
新年早々物凄い伸びですな・・・職人さん方GJ!
小宮山×シンジきぼん。
あぼーん
アイの食欲は無敵やで
6P
608 :
名無しさん@ピンキー:05/01/05 13:00:10 ID:99NkqnkJ
age
レイプお待ちしてます♪
今週号の続きで6P
611 :
郭泰源:05/01/05 17:19:17 ID:dOulKR9U
あ、もし倉庫作られるのでしたら、実は抜けてるとこもあるんで(アイの初体験)
(つながり悪いのはそのせいです)、送らせてもらってもいいですか?
誤字は仕方がないとして。是非是非。
事件から五日後の深夜、自宅で療養中だったリョーコはうなされて目を覚ました。
寝汗でパジャマが湿って気持ち悪い。数分間迷っていたが、起き上がるとバスルームに向った。
衣服を脱ぎ捨て、シャワーの温度を調整する。
(週明けから、また学校か)
事件のことは級友には伏せられ、何事も無かったように学校に復帰できるはずだが、
どんな顔をして教室に入っていけば良いかわからず、気が重かった。
彼女はその気分を洗い流すように、シャワーの水圧を上げた。
不快な気分を洗い流し、さっぱりとした気分でバスルームを出ると、バスタオルを身体に巻き、
洗面台の前に立った。髪にドライヤーの熱風を当てながら、彼女は鏡に映った顔を見つめた。
(男から見て、襲いたくなるほど魅力的なのかしら)
リョーコは、男になったつもりで鏡の中の少女を凝視した。バスタオルを解いて形の良い
乳房を鏡に映す。胸元におずおずと手を伸ばし、軽く乳首をつまんだ。ジーンとした感覚が
上がってくる。続いて乳輪の周囲を円を描くように指を這わせた。くすぐったい感覚は次第
に快感に変わる。手の動きが次第に大胆になり、やわらかな乳房が掌の中で潰れる。
「う、はあぁ、、、」
思わず声が漏れる。まずい、家族に見つかったら。。。
(いいわ、パパを裏切って浮気したママの娘は、こんなに淫乱なのよ。そういってやる)
羞恥心を振り捨てたリョーコは、さらに大胆になってゆく。
「ふぅ、ふぅぅう、んくっ」
左手で乳房を揉み、右手で陰核を擦り、伝わってくる感覚を味わう。
(イイ、今までで一番、、イイ)
リョーコはこれまでの自慰では感じたことがない、痺れるような快感に酔っていた。
右手の指遣いが激しくなる。増した刺激に耐え切れず、顎が前に突き出る。そして鏡の中
の自分と目が合った。快感に溺れ、洗面台の前でいやらしく身をよじる少女。
(これが私、エッチな私。。。)
自分の姿に興奮した彼女は、中指を自分の中に深く突き入れ、掻き回す。
「くっ、ア、あっ」
内部からあふれた愛液が、右手の甲を伝って床に垂れてゆく。
鏡の中の少女が、淫らな表情を浮かべてお願いをする。
「まだよ、もっと、いっぱいして、、」
それに応え、右手を激しく動かして攻める。
(イイ、すごい、すごい、すご、、、)
もうなにがなんだか分からない、混濁した意識の中で、リョーコは絶頂を迎えた。
脳裏に、なぜか関根先生の顔が浮かんだ。
「あぁッ、んーー」
小さく叫ぶと、がっくりと腰を落として果てた。その後も絶頂感は長く続き、
リョーコはその感覚に浸って、呆然としていた。
(END)
あけおめ、前回(
>>541-542,546-547,552-555,576-577)の続編です。
今回(
>>612-613)は、短くまとめてみました。
エロ30%UP(当社比)を目指しましたが、文章が硬い〜
書き溜めたら、また投下します。
保管庫収録OKです。というか是非。
私がこのスレへ投稿した文書については、著作権の行使を放棄します。好きにして〜。
616 :
592:05/01/06 01:50:52 ID:0fiuvW0l
もともと、自分用にHTML化していたものなんですが、とりあえずうpしてみました。
作品が増えてきたら変えていかないと行けないとは思いますが暫定版ってことで。
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka/ ここまでで完結している作品は全部掲載してあると思います。
不都合等ありましたらお知らせください。
作家さんの名前とか作品名とかこっちで勝手につけてしまってるのもあるのですが
変更希望随時受け付けます。
>>616 携帯で見れるとこが嬉しいね。ネ申GJ!
>>614 関根先生との絡みがますます楽しみです!
>>616 素晴らしいぃぃ〜〜〜!ありがとうございます!これでいつでもどこでも神々の軌跡が読めますな!
中六日での登板。
今回は的山さんちの娘さんです。
彼女がどんな少女か?
そう聞かれたらクラスメイトは必ずこう答えることだろう。
即ち「天然」と。
それと。男子はこうも付け加えることだろう。
「けっこうかわいい」とも。
そんな少女――的山リンコはその日、自宅で家庭教師である中村の授業を受けていた。
ただ、その日はいつもと様子が違っていた。
「…リン。聞いてるの?」
「……」
「……リン!」
「ふぇ?」
大きな声を出され、ようやくリンコは呼ばれている事に気づく。
「どうしたの?あんたがボケボケしてるのは知ってるつもりだけど今日はいつにもまして酷いわよ?」
結構酷い言い様だ。
だがリンコは特に気にした様子もなく、
「…先生」
逆に中村に質問を返す。
「どうしたら私も先生みたいな大人になれますか?」
「はぁ?」
「ほら、私こないだ初潮来たじゃないですか?これって大人になったって事ですよね?」
「まあ…そうね」
「じゃあどうして中村先生達みたいにおっぱい大きくならないんですか?」
「……」
「先生、どうしたら大人の女になれますか?」
さてどう説明したものかと一瞬真面目に考えた中村だが。
次の瞬間には心の中の悪魔が彼女に囁く。
そして彼女はその囁きを忠実に実行に移すのだ。
「それはねリン」
「それは?」
「男と寝れば大人の女になれるのよ」
「そ〜なんですかぁ」
どうにも気のない返事のリン。
「あ!じゃあお父さんと一緒に寝れば!」
「父親以外の男とよ」
「?? お父さんだとだめなんですか?」
「だめよ。ある意味ありかもしれないけど」
さらりと危険な発言を繰り出す中村。
「でも男の人と一緒に寝る機会なんてないから…」
「ふむ。じゃあ――」
中村はカバンを漁り目的の物を取り出す。
「これあげるわ。いい?これはね――」
リンコは中村の言葉を真剣に聞き、覚える。
それが悪魔の囁きとは思いも、気づきもせずに。
職員会議で半ドン。いわゆる午前授業。
学生諸君にとってこれほど嬉しいことはない。
責任者である教師がいないため部活も無し。
だったらいち早く家に帰るのみ。
そのため日直であるマサヒコが諸雑務を終えて下駄箱まで来た頃は既にあたりは閑散としていた。
自分もとっとと帰ってゲームでもやろうと靴を履き替えているとパタパタと軽い足音。
「あ〜!小久保く〜ん!」
「ん?」
振りかえるとすぐそこにリンコの姿。
「今帰り?途中まで一緒してもいいかな?」
「ああ」
「ありがと。じゃあいこっか!」
「待て待て。靴を履き替えろって」
「わあ!」
危うく上履きで帰るところだったリンコ。
大慌てで履き替える。
「ご、ごめんね待たせちゃって」
「いや別に。じゃ行こうか」
「うん」
帰路につく二人。
その道中。
「ところで小久保君ってさ、ゲーム詳しかったりする?」
「まあものによるかな」
「じゃあ――!」
そういってリンコが口にしたのはつい先日発売の某大作RPG。
マサヒコもそのソフトは発売日に購入済。
「私ダンジョンで詰まっちゃったんだけど」
「ああ、大体想像はつくよ。あのダンジョン厄介なんだよな」
「ダンジョンクリアしたんだ!」
「一応。雑誌見ながらだったし」
「じゃあじゃあ!良かったら攻略法教えてくれないかな?」
マサヒコは戸惑う。
その様子をどう捉えたのか、リンコが悲しそうな顔をする。
「だめ?」
「いや、だめじゃないんだけど…口で言うのは難しいんだよ」
「あ、そっか。それに聞いても私忘れちゃいそうだし」
ありえる話にマサヒコは苦笑する。
「そうだ!小久保君このあと暇?」
「まあ特に用は無いけど」
「じゃあ私んち来ておしえてくれないかな?」
「え!?」
リンコの申し出にマサヒコは驚く。
女の子の家にお呼ばれするなどかなり久しぶりのことだ。
まあ家庭教師が絡んだ時は別だが。
「だめ?」
「いや、だめじゃないんだけど…って、さっきもこんな会話しなかったか?」
「そうだっけ?でも「だめじゃない」ってことはOKなんだよね!?」
「ああ」
「わ〜い!それじゃあ早くいこ!ほらほら!」
「わっ!」
腕を引っ張られマサヒコは驚きの声を上げるが、
「ほらほら早く早く!」
「わかった!わかったから引っ張るな!それにそんなに急ぐと――」
「わぁ!!」
「……転ぶぞ」
一足遅かった。
「ううう…いたいよ〜」
「わかったから泣くなって」
ぐずるリンコの手を引いて的山家へとやってきたマサヒコ。
「ほら、着いたぞ」
「うん…」
ぐしぐしと鼻を鳴らしつつカバンから鍵を取り出しドアを開ける。
「ただいま〜!小久保君上がって」
「ああ」
おじゃましま〜す、と一言言ってお邪魔するマサヒコ。
「……」
「どうしたの小久保君?」
「いや…妙に静かだな、おまえんち」
「うん。今日うちに誰もいないから」
女性の口から「今日うちに誰もいないから」発言!
これが一般的男女ならばドッキドキな展開も期待されるのだが。
だが、ED疑惑なマサヒコと天然なリンコの二人。
「へ〜。買い物かなんか?」
「うん」
まあ…ドッキドキな展開とは程遠いわけで。
そのまま二階のリンコの部屋へ。
「そのへんに座ってて。今ゲーム機の準備するから」
「ああ」
言われるまま腰をおろすマサヒコ。
年頃の女の子の部屋だが、マサヒコの性格と以前に訪れたという事実のためそれほどの緊張はない。
学生服を脱いでいる間にリンコがゲームの電源を入れる。
「ここなんだけど」
「あ〜やっぱここか。ここ隠し通路があるんだよ」
「そうなの!?」
「ホントは前の街で隠し通路の情報が貰えるはずなのに手順間違えると情報貰えないって。
雑誌に書いてあった。ある種のバグなんだってさ」
「へ〜…」
隠し通路を進み、イベントが起こる地点までキャラを移動させリンコにパッドを渡す。
「ここまで来れば後は大丈夫だろ?」
「うん。ありがとう小久保君」
パッドを受け取ったリンコは早速ゲームを進める。
マサヒコは……はてどうしたものか?と考える。
ここさえクリアしてしまえば自分は用済みだから帰るべきだろう。
そう思いリンコに声をかけるのだが、
「お〜い、的山〜」
「へ〜…こーいう展開なんだ〜…」
「お〜い…」
勉強のときには見せない集中力を発揮してしまっているリンコ。
いくらなんでもなにも言わずに帰るのはまずいだろう。
まあ、ゲームは見てるだけでもそれなりに楽しいし。
暇になれば宿題でもやってればいいし。
結局その場に居続けることにした。
「わ〜い、イベントクリア〜」
しばらくしてイベントを終わらせたリンコがバンザイする。
「よかったな」
「わぁ!こ、小久保君!?」
「…その様子だと完全に俺の存在を忘れていたな」
「ご、ごめんなさい…」
予想以上にしゅんとした様子のリンコにマサヒコは慌てる。
「あ、いや。別に責めるつもりは無いんだ。集中できるってのはいいことだし」
「でも私お茶も出さないで…今用意してくるから」
「いや、別にそんな気ぃ使ってもらわなくても」
「ゲームでもやって待っててね!」
「あ、おい…って行っちゃったよ」
止める暇も無くリンコは茶の用意に行ってしまう。
マイペースなリンコの様子にマサヒコは苦笑しながらゲームパッドを手に取る。
周りを見まわしてみて目に付くところにゲームソフトはない。
テレビ台の下を開けて見たがそこにも無い。
他にゲームのありそうな場所は何箇所か目星は着くが、勝手に開けるのもどうか?
仮にも女の子の部屋だ。
サプライズな事があるのは避けたい。
しょうがなくゲーム機本体に入りっぱなしのRPGをプレイする。
先ほどまでリンコがやっていたセーブデータをロードする。
「俺のよりレベル高いんだよな〜…よっぽどあそこで詰まってたんだな」
雑魚敵は全て一撃。
この先はさくさく進められる事だろう。
「……データコピーしてもらおうかな?」
なかなかに姑息な事を考えるマサヒコ。
10分ほどゲームをプレイしていると不意に尿意を覚える。
トイレはおそらく一階。
リンコも一階に居るだろうからトイレの場所を聞きに一階へと向かう。
リビングだろう場所のドアを開けるたマサヒコ。
リンコの姿を奥のキッチンに見つけ、慌てる。
彼女はトレイにティーカップとお菓子の盛られた器を乗せ、ふらふらした足取りで運んでいたのだ。
見ていて非常に危なっかしい。
案の定、キッチンとリビングの僅かな段差に躓きぐらりと体勢が崩れる。
が、この事をある程度予測していたマサヒコが素早く駆け寄り、右手でトレイをキャッチ。
左腕でリンコを抱きとめる。
多少バランスを崩したものの事無きをえた。
「ふ〜…間一髪だったな」
「??」
状況がよくわかっていないのかリンコはきょとんとした表情でマサヒコを見上げる。
「あ〜…特に問題がないなら自分の足で立って欲しいんだけど」
「え?…わぁ!」
ようやく自分がマサヒコに抱きとめられていることに気づき大慌てで離れる。
「大丈夫か?」
「え、え?あ、あ、うん!大丈夫!」
「そりゃなによりだ」
そう言ってトレイを両手で持つ。
「これは俺が運ぶよ」
「あ、ありがとう。ごめんねお客様にそんなことさせて」
「いいって」
そう言って階段をリンコより先に上がる。
だからリンコが赤い顔で自分の背をボ〜っと眺めていることに気づかなかった。
リンコの部屋のテーブルにトレイを置いたマサヒコは自分が一階に降りた理由を思い出す。
「あ、そうだ。的山、トイレどこ?」
「階段降りた左だよ」
「そっか。借りるぞ」
「うん…」
部屋からマサヒコが出ていくのを確認し、リンコは呟く。
「小久保君…結構逞しいんだ」
先ほど抱きとめられた時そう思った。
まあ抱かれた経験など父と母、それに親類程度しかないのだからマサヒコが逞しいのか
貧弱なのかなんてことほ判断できないだろうけれど。
戯れに抱きついたり抱きつかれたりするクラスの少女達とは決定的に違ったことだけは確かで。
ただ妙にマサヒコの腕の中が安心できたのは間違いない事実。
転ばなくて安心した、とかその類のものではなく。
もっとこう別な……。
「う〜……」
唸ってみてもしょうがないのだが。
ちょうどいい言葉が出て来ないのだ。
そう。
こんな時リンコは自分が子供だなあと強く思う。
身体的なことだけでなく。
思っている事、考えている事をうまく言葉にできなかったり。
その場の状況を的確に判断できなかったり。
そんな時、早く大人になりたいと思う。
男の人と寝れば大人の女になれるというが相手はいないし――
「あっ!そうだ!!」
リンコはある事を思い出し机の引出しを開ける。
そこには中村から貰った小さなビン。
「これを使えば……」
それは破滅の序曲を奏でる甘い、蠱惑のアイテムだということを彼女は知らない。
トイレを済ませ戻ってきたマサヒコだが。
リンコの落ち着かない様子に眉をひそめる。
「どした的山?」
「な、なにが!?」
「なんか…挙動不審だぞ」
「そ、そんなことないよ〜」
そう言ってアワアワと激しく動揺する。
何ゆえ動揺するかまったく理由がわからないマサヒコは首を傾げながらティーカップを手に取る。
「(じー……)」
「…なぜ凝視する」
「え?え!?」
「いや、じっと見られてると飲みにくいんだけど」
「そ、そんなこと言わずに。ささぐいっと」
勧められるまま紅茶を一口二口。
「ど、どう!?」
「どうって…うまいよ」
「…それだけ?」
「他に何を言えと言うんだ」
「そっか…」
がっかりした様子のリンコの様子にマサヒコは再び眉をひそめる。
他になにか言うべき事でもあっただろうか?と考えてみるが特になにも思い浮かばないし。
などと考えていると、リンコは気を取り直した様子で、
「ま、いっか。小久保君ゲームやろゲーム!どれがいい?」
ベットの下からソフトが大量に入った箱を出す。
そんなとこにあったのか…そう思いながらマサヒコはゲームを物色。
その中から格闘ゲームをチョイス、リンコと対戦をする。
両者熱中していたのだが…マサヒコが自分の体の異常に気づく。
「悪い的山、ちょっとタイム」
ゲームを中断、汗をかいてきた為上着を脱ぐ事にする。
カッターシャツを脱ぎ、Tシャツ一枚になるがそのTシャツも汗でべっとり。
今日こんなに暑かったっけ?と思いながら手で扇ぐ。
異常はそれだけでない。
妙に早い心拍、それにのぼせてしまったかのように頭がぼーっとする。
(風邪か?いやいや、いきなりすぎだろ)
自分で振って自分でツッコむマサヒコ。
とにかく体調がおかしい事は確かなわけで。
帰宅した方がよさそうだと判断。
「的山――」
話しかけて、絶句する。
リンコは真っ赤な顔で、目を潤ませ、息が荒い。
「ま、的山!?大丈夫か?」
駆け寄り…激しく後悔する。
色気がない色気がないと言われるリンコだが、それでも二次性徴の兆しもある女の子なのだ。
リンコから漂う女の香りを感じた瞬間、マサヒコの中の何かが蠢く。
(っ!!?な、んだこれ…)
今まで感じた事のない未知の感覚に戦慄する。
「こ、くぼ、くん…こくぼくん」
「おい、的山!」
「こくぼくぅ〜ん」
「おい!」
妙に鼻にかかった言葉のリンコ。
(おかしい、ぜったいにおかしい)
冷静な部分が激しく警鐘を鳴らす。
しかし、マサヒコの体は何者かに操られているかのようにリンコの体に触れる。
「!!?」
触れたのは頬。
触れただけでリンコは体をビクリと反応させる。
(そりゃいきなり触られりゃ誰でも驚くよな)
そう思いながらも体は動きを止めない。
触れた頬を摩る様に。
頤まで流れる。
「や……ぁ…」
「っ!!?」
リンコの声に、靄のかかったようなマサヒコの頭が僅かに晴れ、体に自由が戻る。
「的山…お前、なんかしたか?」
二人ほぼ同時に様子がおかしくなり、自分に心当たりがないのなら原因はもう一方だと思うのは自明の理。
そしてその予想通りの言葉がリンコから返る。
「え…っと、あのね…私、大人に……なりたい、の」
「うん」
「そうしたら…中村先生が……「男の人と寝ればなれる」って……」
「あのメガネは…」
テキトーな事をのたまう年上の家庭教師に呆れと怒りを覚える。
「それで…私は、「男の人と寝る機会がない」って言ったの」
「そりゃそうだ」
「そしたら先生が…これくれたの…」
そう言って空の小ビンを見せる。
「…男の人と……二人っきりにね、なったときに…これを飲ませれば、飲めば…寝られるって…」
「おい!まさかそれ!」
「うん…紅茶に入れたよ……」
「おいおいおいおい!!」
マサヒコは小ビンを奪い取りラベルの文字を読む。
聞いた事の無い薬品名が書かれていた。
「あのメガネのことだ。多分媚薬か興奮薬か…まさか向精神薬ってことは無いだろうし」
仮に向精神薬だとしたら姉さん、こいつは事件です。
麻薬及び向精神薬取締法にひっかかっちゃいます。
などど、マサヒコが居もしない姉に報告しているとリンコが体を摺り寄せてくる。
「小久保君…」
「落ち着け的山!ここで事に及んでしまえばメガネの思うままだ!」
「中村先生は…大人になれるって…」
「いや、確かにある意味大人の仲間入りだが……だがこれはまずいって!」
「わたし、おとなになりたいよ…」
そう言ってリンコはマサヒコを見る。
潤んだ目は薬のせいか、或いは……
「小久保君や、皆と一緒にいるとき……私だけ取り残されるような…すっごく寂しい気持ちになる時があるの。
そんなの嫌だから。だから、わたし、おとなになりたいの」
「それは…わかるけど……」
子供の思い。
大人への憧憬。
子供は知らない。
大人は子供の頃を懐かしく思い、戻りたいと願う事があることを。
子供を羨ましく思う事を。
いや、大人がそう思っていると知ったとしても。
子供はやはり大人に憧れる。
未知の物は常に好奇心をかき立てる。
そして子供は好奇心が強いのだ。
それはマサヒコとて例外ではない。
擦り寄って来るリンコの体は柔らかく、良い匂いがする。
それに触れたなら、味わったならばと思うと酷く興奮を覚えるけれど。
けれど。
「それはわかるけど、だめだ」
「こくぼ、くん?」
強引にリンコの体を引き剥がす。
「こんなのはだめだ。こんなのは…違う」
「違う…って?」
「俺は、的山のことは、いい友達だと思ってて、それで、その…ああ!なんて言えばいいか!」
考えがまとまらず頭をかきむしる。
「とにかく!こんなのはだめだ!」
「どうして?」
「どうしてって…だから!」
「私は小久保君のこと好きだよ」
「!?」
リンコの言葉に、まとまりかけていた考えが吹っ飛ぶ。
「うん、好き。他の男の子と、二人っきりになっても…先生のくれたもの…使わなかったと思う…」
「……」
酷く、口の中が渇いた。
マサヒコは唾を飲み込み、それでも、この一言だけは口にしたかった。
「なんで、俺を?」
「だって……小久保君、やさしいもん」
にっこり微笑まれて、
「小久保君は、私のこと…嫌い?」
不安げに、上目使いに問われ、
「もし、嫌いじゃなかったら」
縋る様に、願う様に、
「私を…大人にして」
決定的な一言。
マサヒコを止めるものはなにもなかった。
一人の少女が自分のことを好きだと言ってくれているのだ。
それに答えるのに倫理も、道徳も、世間体も何も関係無かった。
「的山!」
「んっ!!?」
無我夢中で唇を合わせる。
前歯があたりコツンと音がしたが関係ない。
貪る。
唇を割って舌を挿し入れ、絡めとる。
さらに胸に手を這わせる。
残念ながらリンコには揉む程の胸の質量が無い。
しかしそれでもまったいらで乳首がぽつんとあるだけ…というほどでもない。
僅かに柔らかさを感じさせる。
その程度でも薬で野獣と化した今のマサヒコには充分だった。
リンコもまたそう。
マサヒコの拙い愛撫にまだまだ幼い体が激しく反応。
切なげな、甘い官能の声を押さえられない。
その声にマサヒコは興奮を覚え、激しく愛撫。
そしてリンコが……と無限の連鎖。
童貞と処女の二人が高みに昇り詰めるのに時間はかからない。
待ちきれない様子で二人、服も下着も全て脱ぎ去りベットにその身を横たえる。
マサヒコは幼いながらも女性としての性徴の兆しを見せているリンコの体に目を奪われる。
リンコもまた女性の様に丸みを帯びず、筋肉質なマサヒコの体、特にその存在を強く主張する下半身に目が釘付け。
しばらくお互いの体に見惚れておいたが、目が合うと、またキスをする。
拙いながらも濃厚な口付け。
それだけで十分だった。
マサヒコが何をしたいか、何をしなけらばならないか。
リンコが何を望んでいるか、何を受け入れねばならないか。
お互いにわかっていた。
その手のことに詳しい知識を持っていたわけではない。
媚薬を飲み、お互いの本能が刺激されることで直感的に悟ったことだった。
「的山…」
「小久保君……」
確認の意は、お互いの名を呼ぶこと。
それだけだった。
それだけで十分だった。
マサヒコがリンコの中を貫く。
初めてながらリンコが上げたのは苦痛のうめきでなく、歓喜の叫び。
容易くマサヒコを受け止め、マサヒコを喜ばせる。
初めて故にすぐに果てるマサヒコとリンコ。
しかし、それで終わらない。
止まらない。
まだまだ全然足りていない。
二人は時を忘れてお互いを貪りつづける。
絡みつき、纏わりつき。
お互いの肌の感触を、体温を、匂いを感じながら何度も何度も昇り詰める。
やがて。
欲望が満たされる前に体力の限界がきた二人は眠りへと落ちていった。
「ん…あれ」
マサヒコが気づいたのはすでに日が沈みかけた時間。
「寝てたのか俺…って寝てた?なんで?」
少々混乱気味のマサヒコ。
落ち着いて記憶を掘り返す。
「たしか的山んちに行って…それで……うお!?」
その後のリンコとの濃厚な一時のことを思い出しがばっと起き上がる。
当然の様に自分は裸で。
隣には同じく裸のリンコがこちらを見ていた。
「ま、的山!」
「おはよう、小久保君」
にこにこと笑顔で返され、マサヒコは落ち着かない気分になる。
「どうしたの?」
「どうしたのって、お前…あんなことがあったんだぞ」
「うん。これで私も大人の女の仲間入りだね。小久保君のおかげだよ。ありがとう」
「ありがとうって…」
「あの時もいったけど、小久保君だから私したんだよ。それだけは忘れないで欲しいの」
リンコの言葉にマサヒコは真っ赤になる。
「…小久保君照れてる?」
「当たり前だ」
真っ赤な顔のまま服を着る。
「じゃあ俺帰るから」
「うん、また学校でね」
無言でマサヒコは部屋から出ていく。
無愛想な、冷たい感じもするが耳まで真っ赤で。
ようするに照れまくっているわけで。
マサヒコの様子にリンコはクスクスと笑みを零すのだった。
そして翌日。
「おはよ〜」
「おはよう的山さん」
いつものと変わらない朝。
だったのだが、
「あら?」
「どうしたのアヤナちゃん?」
「なんか…的山さん雰囲気変わってない?」
「言われてみれば…」
アヤナの言葉にミサキも同意する。
「うん!私大人になったの!」
嬉しそうに言うリンコに、アヤナとミサキは顔を見合わせる。
「大人になった?」
「どーいうこと?」
「男の人と寝たから」
「「…はぁ!?」」
ギョッとする二人だが、すぐに落ち着きを取り戻す。
リンコの言葉に驚かされるのは今に始まった事ではないのだ。
今回もなにか壮絶に勘違いしてるに違いないと思ったのだが、
「小久保君に協力してもらったんだよ」
「「小久保君!?」」
身近な人物の登場に再び驚かされ、さらに、
「でも初めてだったけど言われるほど痛くなかったし」
「「!!!!???」」
この頃にはクラス全員の注目を浴びており、リンコの言葉に教室内が静まり返る。
すると、
「おはよ〜っす」
「あ、小久保君おはよ〜」
件のマサヒコがなにも知らず、暢気に教室に入ってくる。
が、1歩足を踏み入れ流石に異常に気づく。
「な、なんだよ?」
クラスメイト達の刺すような視線にたじろぐ。
「小久保君」
「ああ、天野おは――」
挨拶しようとして、できなかった。
闘気。
いやさ…殺気?
不可視のプレッシャーを発する幼馴染にマサヒコは戦慄する。
「ど、どーした?」
「何があったの?」
「は?」
「的山さんと、何があったの!?」
「!!?」
真っ青になって絶句し、リンコを見る。
彼女はにこにこと笑顔で手を振っている。
「こ・く・ぼ・く・ん!!」
「は、はははっ…」
引きつった笑いを浮かべ、マサヒコは…脱兎の如く逃げた。
今日はマサヒコのジャッジメントデイ。
逃げれば天国つかまりゃ地獄。
追って来るのは眉を吊り上げたミサキとクラスメイト達。
多分…捕まっちゃうんだろ〜な〜。
などと思いながらとりあえず。
マサヒコは万人を納得させられるだけの言い訳を考えることにした。
END
終了。
前回と同じく誤字、脱字、表現間違いなどは気になさらぬよう。
エロが淡白だとかいわないように。
当人が一番理解しとります。
次回以降どうしたものか……
とりあえず保管庫万歳。
なにこのエロ神さま。
初潮、クリスマスときわどいネタはあったのに、このスレではリンコ(エロ)初めてかなあ。
640 :
名無しさん@ピンキー:05/01/06 19:25:58 ID:DO5Q6lMr
>>612-613 「リョーコ14歳」氏乙!GJ!!
若き日のリョーコハァハァ(;´Д`)
>>616 592氏保管庫完成キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!
乙です!!
>>620-638 初リンコネタキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
乙!!オチワロタ!!
ところで
>>518-533の職人様ですよね?
できれば名前orトリップをおながいしますm(__)m
>>638 、_/ ̄ ̄ ̄ 7
〉 初 〈
| 体 >
,. -−‐ 、 」 験 〈
/ /ハヽ l ヽヽ | !! /
イ /X V⊥ lハ| | |
'l l > <lノnl _> /
l r‐¬ ゚ 'り′ ´ ̄\/ ̄
_ノゝ⊥__ノ イlハ\
r‐'、/L_ノヽ リ ノヾ'
〉 /トミl/彡(⌒l.
/ んゝ亦‐<^T、 ヽ.
`ーケ´ \j ∧`
イイヨ、イイヨー
リンコの天然無垢な感じがサイコーです。
アイ、リンコときたら、次はミサキ・アヤナの「恥ずかしい初体験」の話をぜひ。
GJ!!
エロとパロがいい感じに盛り込まれててイイネ!!
リンコかわいいよリンコ
592改め古田です。
すぽるとでゴルフやってたので(ドミンゴ氏のマネです)
リンコキタ━(*´Д`)━!
乙です。
>>640氏の言うとおり
>>518氏ですか?
>>620-638 おもしろいよ〜ママン!(´Д⊂)
やっぱり「姉さんこいつは事件です」にバカウケ!今までリンコネタが少なかったのは天然系の人の思考がわけわからない為のような気がしました。
あと二人のやってるゲームがドラクエの7のよーな…w
ナイスリリーフ投手!!GJです!!
>>644 保官庫の管理人さんは古田氏ですね。乙です!よろしくお願い致します〜。
/| / | / | /ヽ `、\
/ート|ー' | / -ト/、 \、. `、、、
/ / / \`、 i `
| 、 |
ーーー ー、 | \|
`ヽ |
|
i
__,--⌒> |
∠--' ̄ ,-'´
_,-'r、
_,,-------` '))|\
/ /// |\
>-、 /// | \
_,,-'´ \ /// |
古田氏を中田氏と読んだ人は素直に手を挙げろ。
今なら怒らないから。
ノシ
ノシ
避妊を教えなきゃ>アイ
恥ずかしながら・・・ノシ
(#゚Д゚)
653 :
648:05/01/08 01:52:05 ID:eYWohxTR
>>652 今なら怒らないと言ってたじゃないか…orz
ワロタw
ミサキの純潔を保守
妹は思春期のマナカなんだが、
高1なら純潔を捨てる歳じゃないか?
16まで守る、って言ってたんだから…
657 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:27:54 ID:DF1n3Clv
書かれている方、割り込みなってしまってすみません。
457のマサヒコ×アイを書いたものです。
途中までですが、できましたので投下したいと思います。
658 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:29:22 ID:DF1n3Clv
ことが成り行きが呑み込めず、何が起きたのか必死に思い出そうとするが、昨日の夜か
ら、現在に至るまでの記憶がさっぱりといっていいほど、存在しない。
しかたがないので、まだ記憶がしっかりしている昨日の大学での出来事から思い出してい
くことにした。
昨日は大学の講義が終わったあと、先輩であるリョーコに「友人の誕生日」だということで
飲み会に誘われた。自分も居酒屋で数人と一緒に何杯かチューハイやビールを飲み、
気持ちが良くなったことまでは覚えている。それから・・・・場のノリで焼酎を瓶のまま一気
飲みしたことまでは、なんとか思い出せた。
「(それから・・・・どうしたんだっけ・・・・・)」
その記憶が最後であった。
相変わらず頭痛は激しく、何があったか思い出すのを邪魔しているようであった。寧ろ、い
ろいろと考えたのでひどくなっている様な気さえする。
どうしたらいいのか分からず、助けを求めるようにぐっすりと眠るマサヒコの方を見遣ると、
「ん・・・・・・」
彼はもぞもぞと体を動かし、寝返りを打っていた。
「・・・・・」
その様子を何となく見ていたアイの顔に自然と笑みが浮かんだ。自分が一人っ子というこ
ともあり、兄弟がいる友人たちをうらやましく思っていたことから、マサヒコのことを生徒という
よりは、弟という感じで見ていたが、この場合は弟という感じすらしない。まるで幼稚園児か
それくらいの子供のように見える。
何も考えず、何も思わず、ただ彼の寝顔を見つめているだけで、先ほどまでの嫌な感情と
は別の、自分でも良く分からない感情が込み上げてきた。だが、それは悪い気分のもので
はなかった。そのなんともいえないような不思議な感情が自分でもおかしくて、何やら笑い
が込み上げてきた。
こういうのを、母性本能、というのであろうか。心の片隅でそう感じていた。
「ふふ・・・」
自分が今にも泣きそうだったことも忘れて、その笑みは小さな声になった。
659 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:31:31 ID:DF1n3Clv
「う・・・・ん・・・」
その声に気づいたのか、マサヒコは眠たそうに手の甲で目を擦りながらむにゃむにゃと声を
出す。
「あ〜・・・先生・・・・おはようございます・・・・・」
「おはようございます。」
今の状況がわかっていてか、いないのか、何事も無いように挨拶をするマサヒコに少し戸
惑いながらアイは返事を返した。
ゆっくりと上体を起こしたマサヒコは、大きく伸びながら欠伸をすると、なんともいえないような表情でしばらくぼんやりとしていたが、なにか思い出したかのようにアイに聞いてきた。
「あの・・・先生・・・・大丈夫ですか?うちに来たときはかなり酔ってたみたいですけど。」
「頭痛がひどいし・・・・それに気持ち悪いんだけど・・・・」
「やっぱり・・・二日酔い、ですか?」
「多分・・・・ね・・・・・」
その言葉から察するに、どうやらマサヒコはアイと違い、状況をしっかり把握出来ているらし
く、昨夜の事もしっかりと覚えているようで、彼女の身体に気を使い、心配そうに眉をしか
めていた。
「・・・ところで・・・」
いつもの顔に何とか表情を戻すと、マサヒコに切り出した。
「なんで、私はマサヒコくんの家にいるの?」
「中村先生に送られてウチに来たんですよ?覚えてないんですか?」
「そうなんだ・・・で、なんで一緒のベッドで寝てるの?まさかレイプ・・・・」
「いえ、そういうは決してありません。あの・・・言いにくいですけど・・・・その・・・」
言いにくそうに口をどもらせるマサヒコだったが、やがて決心がついたのかその口を開いた。
「先生がオレを押し倒したんですよ。」
その言葉を聴いた途端、アイの顔からそれまでの微笑は消え去った。
「・・・・本当に覚えていないんですか?」
その問に、アイは軽く頷く。
「・・・・ごめん。悪いんだけど・・・・」
アイは昨日何があったのか知るのは怖かったが、思い切って聞いてみた。
660 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:33:42 ID:DF1n3Clv
それは10時ごろのことであった。
「こいつ倒せねーよ・・・・」
両親がいないという事もあり、徹夜でゲームをしようと思っていたが、どうしても倒せないボス
がいた。もう10回以上も挑んでいるのに倒せないし、それに段々イライラしてきたので、もう
諦めてゲームの電源を切ろうとしたときである。
『ピンポーン』
突然、玄関のチャイムが鳴らされた。
こんな時間に誰だ?と一瞬疑ったが、マサヒコは玄関へと向かった。
扉を開け、隙間から覗いてみると・・・・
「よっ」
なぜか中村リョーコが立っていた。
「どうしたんですか・・・こんな時間に・・・・」
知人であることに安心したのか、それまでの恐怖は消え、代わりに、何でこんな時間に尋
ねてくるんだ、という思いのほうが強くなりつつあった。
「いや〜〜〜ちょっと、お願いがあってね。今日、こいつのこと泊めてくれない?」
傍らへと目を移すと、
「先生・・・どうしたんですか?」
「う・・・・・・・・・ん〜〜〜〜〜」
リョーコに肩を支えられ、半分眠っているようなアイがいた。
「ちょっと強い酒を飲ませてみたら、このありさまで・・・・」
「ちょっと!!このありさまってどーいう意味ですか!!!私はぁ〜〜別に大丈夫です
ぅ!!!」
突然、アイは顔を上げリョーコのことを睨んだが、再び眠るように首を垂れてしまう。
「それで、悪いんだけど、今日、アイのこと泊めてくれる?こいつ、マンションの鍵なくしちゃ
ったみたいでさ、帰ろうにも帰れないわけよ。」
「まぁ、いいですけど。」
「じゃあ、よろしくね。邪魔者は早々に消え去るから。避妊はちゃんとするのよ。」
「はい。おやすみなさい。」
いつものような軽口がかけられるが、さらっと無視するとマサヒコはアイの肩を支え、家の中
へと入っていった。
661 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:35:49 ID:DF1n3Clv
酔いが醒めるまで居間のソファに寝かせていても良かったのかもしれないが、さすがにそれは失礼かなと思い直し、マサヒコはアイを自分の部屋へと連れて行った。
「うぅ〜〜〜〜」
「大丈夫ですか?」
アイは、寝言とも唸り声ともいえないような変な声を出していた。そんなアイをマサヒコは、ゆ
っくりとベッドへ座らせる。
「先生、ちょっと待っててください。水・・・・・・・!!!ちょっと先生!!!!」
「暑い〜〜〜〜〜〜〜死んじゃう〜〜〜〜〜」
マサヒコという存在をお構いなしに、アイはセーター、Tシャツ、スカートと着ていた服を脱ぎ
だしていた。
「水持ってきます!!!!」
「こら!!!!待ちなさい!!!!」
どうすればいいのか分からず、速攻で部屋を出て行こうとしたマサヒコだったが、アイに腕を
思い切り引っ張られていた。
「わっ!!!!」
そのままベッドの上に背中から倒れこむ。
「先生の私が脱いでいるのよ!!!生徒のあなたも脱ぐっていうのが礼儀ってモノでし
ょうが!!!」
訳のわからない理屈を叫びながら、馬乗りになるとアイはマサヒコの上着を脱がせていた。
「あの・・・先生・・・・(ダメだ・・・目が据わってる・・・・)」
抵抗するとヤバいことになりそうなので、マサヒコはアイのなすがままにされた。
「ストップストップ!!!!」
アイは、顔を真っ赤にしながらマサヒコの話を止めた。
「あれ、もういいんですか?」
「ああああああぁああ・・・・頭が・・・・・」
この先のことを予想して、またもやアイは頭を抱えた。
これまで真面目一直線に生きてきた彼女にとって、自分のこととは思えないほどの大失
態だ。
662 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:37:59 ID:DF1n3Clv
「まさか・・・酔っていたとはいえ・・・教え子を無理やり・・・・」
俯いたまま、アイは声を絞り出した。
「えっ・・・でも・・・・」
「『でも』、じゃすまないわ!!!これって俗に言う、『逆レイプ』っていうやつでしょ・・・犯罪
じゃない・・・・」
「まぁ・・・仕方ない・・・」
「『仕方ない』、でも済ませられないわ!!!あぁぁぁぁぁあ・・・なんてことを・・・」
そう言いつつ、マサヒコに掴みかかる。
「あの・・・・先生・・・・・(コワイ・・・・・)」
その余りの剣幕に思わずたじろぐマサヒコ。
「そのうえ・・・何にも覚えていないなんて・・・・」
「だったら良いじゃないですか?先生は何にも悪くないんですし。」
「何にも覚えていないから・・・余計に・・・あなたに・・・・悪いと・・・・」
肩を掴んだまま、今にも泣き出しそうな声を出しながら、アイは続けた。
「・・・何にも覚えていないんだ・・・大切なことなのに・・・大切な・・・・」
「・・・・あの・・・・先生・・・・???」
正面に下着姿で座っている彼女を、マサヒコは見つめた。
「・・・・・初めて・・・・のに・・・・たし・・・・・・」
耳を済ませていなければ聞こえないような声でアイは呟いた。
「(・・・・・・・なにか・・・勘違いしてるんじゃないか・・・・)」
アイのその言葉に思いつくものがあり、マサヒコは励ますように明るく言った。
「大丈夫ですよ、いれられただけですから!」
「・・・・・誰が・・・・・?」
「俺が。」
「・・・・・誰に・・・・・?」
「先生に。これは俺の血であって、先生のじゃありません。だから、安心してください。」
そう言いつつ布団をめくると数個、シーツに血痕のような紅いシミがあった。
「・・・・・・・・なにぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!????」
何を想像したのか、またアイは大声を上げていた。
663 :
名無しさん@ピンキー:05/01/08 14:45:29 ID:DF1n3Clv
以上です。お目汚し失礼しました。
何されたのか気になるな
何をどこに入れられたんだ・・・。
マサが幸せそうな理由も気になるとこだ。
保管庫更新しました。
★リンコ×マサヒコ(>>621-
>>637) たぶん
>>518氏だと思うのでそこに
★更新履歴つくりました
※名無しの作家さんの場合、最初のカキコのレス番を名前にしています。
AAも保管しといて
670 :
518:05/01/08 19:30:13 ID:EbIVpDFt
518-533と620-638を書いた人間です。
古田さん申告遅くなって申し訳ないです。
以降は名前欄に518と記入しときます。
>>658 酔っぱらいアイが可愛い…GJ!マサヒコが何されたのかそこんとこ詳しく('A`)ノシ
古田氏更新乙っす!幸せだ〜
・゜゜・*:.。..。.:*・p('A`)q゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*
>>671 想像することに意味があるのですよ・・・
がんがれ
このスレって「妹は思春期」ねたはやっぱスレ違いなんすかね…?
エロパロ板には氏家スレも妹は思春期スレもないもんで。
読んでないので別スレにしてほしい
次スレから氏家総合とかになれば別だが
>>674 676みたいな人もいるから、
一応書く前にタイトルでも告知しておくといいと思う。
676にはそのタイトルをNGワード登録してもらうってことで。
678 :
674:05/01/09 22:58:04 ID:hZs9uDF6
テスト勉強しながらシコシコ書いてるものがあるんで、
もしかしたらうpするかもです。
>>676 スレ立てようとしたけどできなかったんです。次からは
氏家総合にしてほしいなと個人的には思ったりして。
>>677 うpする時に気をつけますね。
シンジXアキちゃんが、一番有力かなあ。
恋愛というより同属の連帯感って感じだけど。
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
中村「テスト勉強しながらシコシココいてるんで、どPするかも・・・か。
なかなか見所ありそうなヤツね」
マサ「・・・授業しようぜ?」
アイ「あら、でもマサヒコ君だって
スッキリさせながら勉強してた頃あったじゃない?」
中村「なんだ、あんたEDじゃないんじゃん」
ミサキチ「 さ っ き か ら う る せ ー ー っ ! ! 」
ごめんなさい。さすがにちょっと反省してます。
ちょっとだけだけど。13歳の女の子にお酒のませたのはマズかったかな……。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
カナミ、矢野ちゃん、エーコ、チカちゃん、そして俺。
どうして城島家には女ばっかり集まるんだろう。
そもそも俺の周りにいる男といったらカズヤを始めとするクラスメート数名だけで。
だから夏休みとかクリスマスとか正月とか、何かしようとしても女しか集まらないわけで。
自分で言うのもおかしいがこんな環境で俺が十数年の間理性を保ってるのは奇蹟だと思う。
でも今回ばかりはそのガンコな理性も崩壊しかねなかった……。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「お兄ちゃん、ちょっと買出し行って来てくれない?」
鍋である。年越しの瞬間をみんなで鍋をつつきながら過ごそうという。
(てゆーか矢野ちゃんとかエーコはともかく、チカちゃんは自分の家に帰らなくて平気なのか?)
正月くらい家族と過ごさなくて大丈夫なんだろうか、と余計な心配をしてしまうが、
「ちゃんとお父さんとお母さんには言ってありますよ」
だそうな。
すまん、重かったんで携帯から多重投稿しちまった。
重いからこそ自重するという考えは浮かばんのか(´д`)
俺は初めて彼女とMMXした。
「もうそろそろiiyama? 君のIODATAを確かめたいんだ。XT」
MITUMIあうと、彼女のMECはALBATRONとしていた。
緊張した俺は焦り彼女のソケット478をAopenしようとした。
「ちょ、ちょっとRADEON!何をSis」もう俺は既にエレコム。
Sound Blasterのホックを外すとはちきれそうなPioneerがBrracuda。
でもBIOSTARは意外と玄人志向だった。
「恥ずかしいわ。あまりミネベア・・・」
SCSIをTORICAるとKEIANをSOLTEKした痕がアルファデータ。
あそこはSUPERMICROだった。OMEGAドライバも少し鼻についた。
しかし、彼女のCREATIVEを刺激しつつ俺のCeleronを
彼女のSerial-ATAからASUSに這わせると、
「もう、ATI。」「COREGA欲しいんだろ?」「早くリテール」
俺は激しくTUKUMO。「インテルはいってるっ!IEEE1394!!」
「あぁバルクっ!」
「DELL!」
・・・・そして、MAXTORに達した俺たちは、USBに浸るのであった。
しかし、横たわっている彼女のSP2を見ると、俺のPentiumは再起動を永遠に繰り返すのであった。
誤爆?
>>686 乙です。
4歳差ってことはチカ×シンジかな?
続き期待してます。
マサヒコとアイ
693 :
674:05/01/10 22:18:23 ID:3IhFLjv3
>>691 どうもです。
当方大学生なんですが、明日から授業が始まるんで
執筆のペースがダウンしそうですけど生暖かく見守っていただけると嬉しいっす。
それにしてもねぎらいの言葉をいただけるとは……。
というわけで鍋である。当然のごとく買出しを頼まれたわけだが、
カナミとエーコと矢野ちゃんは仲良く鍋の仕度である。
そこに折りよく、俺とカナミのやりとりを聞いていたチカちゃんがやってくる。
「シンジさん、私が買出し付き合います!」
「そうだね、お願いしようかな」
「はい!」
今日はなんだかチカちゃんが元気だ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
近所のスーパーに行き、鍋の材料を適当に買い集める。
驚いたことにチカちゃんは料理が得意らしい。……13歳だぞ!?
俺やカナミだって家事はするけどそれだって始めたのは15〜16くらいからだ。
「あ、お肉はこっちのお店のほうが安いですね」
城島家のお財布だから、と細かいとこまで気を使ってくれるチカちゃんに
リードされながら買い物を進めていく。
非常に期待してるけど、もうちょいメモ帳に貯めこんでからのほうがいいのではないかな……
696 :
名無しさん@ピンキー:05/01/11 01:45:25 ID:z81xRby8
>ドミンゴ氏
いつもGJな神様である氏に対して
無理強いするつもりもケチつけるつもりも無いのですが・・・
トイレでロストバージンっていう展開では・・・
アヤナが可哀相な気がします・・・
697 :
696:05/01/11 02:05:01 ID:z81xRby8
アゲちまいました・・・
ほんとにスイマセン・・・orz
/(Θ_Θ)ヽy-~~<大事なのは場所じゃない、相手だよ。byリョーコ
つうか、どういうシチュで書くとかは基本的に書き手の自由でそ。
自分の好み?に合わないなら、それはスルーしておく、
という選択肢が読み手にはあるわけで。
696もケチつける気ないってんだから、ストッピング、マジレス。
アヤナ好きでたまらないチェリーの叫びなんだろう。
701 :
ドミンゴ:05/01/11 18:34:28 ID:S7Oj1kMl
>>696さんへ
童貞や処女のセックスに対する憧れっていうには凄いと思うんですよ。
でも大概の人はそうだと思うんですが、経験してみると想像と結構違ってて、そこが後になって思い出してみると笑えたりする。
格好よくキメるはずだったのがまったく出来ずに、返ってそれがマヌケだったりとか。
だから理想のシチュエーションからはかけ離れたトイレで初体験とかも、二人が大人になって『あのときはガキだったね……』と
笑い合えるイメージで書いています。
これがアヤナにとって可哀想な思い出にならぬよう注意して書きたいと思います。
古田さんへ
保管庫乙です。返事が送れてしまって本当に申し訳ありません。
故障ばっかりで中々マウンドに上がれませんが、これからは古田さんのミット目がけて投げさせてもらいます。
汚したい
703 :
696:05/01/11 21:10:53 ID:z81xRby8
>ドミンゴ氏
わざわざ返答してくださるとは思いませんでした。
生意気言ってしまい、申し訳無いです。
続きを楽しみにしてますので、頑張ってください!!
704 :
518:05/01/11 22:23:35 ID:eMjYtwQg
三度登板。
今回は小ネタってことで笑って許して〜。
705 :
518:05/01/11 22:24:37 ID:eMjYtwQg
「マサ、マサ起きなさい」
「ん…」
優しく揺り動かされ、マサヒコは目を覚ます。
「おはよう、マサ」
「……」
「こら。人がおはようと言ってるんだ。返すのが礼儀だろう。まったく…」
マサヒコを起こしていた中村は苦笑、
「もうご飯できてるから、下に降りてきな」
そう言って部屋から出ていく。
一方のマサヒコは……
「……なんで中村先生が朝からうちに?」
寝起きでぼんやりする頭で考える。
はてさてどゆこと?と首を傾げていたのだが…部屋の中の異常に気づく。
微妙に家具の配置、種類が寝る前と変わっている。
一番わかりやすいのがテレビ。
いつのまにか液晶の20インチのモノに、そしてその下にはビデオだがDVDだかのプレーヤー。
他にも棚の中の漫画や小物が微妙に見知った物と違う。
なにより感じるのが…身体の違和感。
マサヒコはベットから起き、自分の身体を見てみる。
「……」
もはやぐうの音も出なかった。
「一晩で伸びたなぁ…身長」
そう。
いつのまにか170はあろうかという背丈に。
身体もがっちりして、完成された感がある。
「……とりあえず下、いくか」
驚く事には慣れてしまっているマサヒコ。
慌てず、騒がず、落ち着いて行動。
着替えもそこそこに一階へと降りていく。
キッチンに入ると母と中村が食卓を囲み、楽しげに談笑中。
706 :
518:05/01/11 22:26:33 ID:eMjYtwQg
先にマサヒコに気づいたのは母。
「やっと起きてきたわね」
「まあまあお母さん、今日は休日ですし。少しくらい遅くなってもいいじゃないですか」
「まあリョーコちゃんがそう言うのなら」
会話になにか違和感を感じながらもマサヒコは席につく。
母がすぐにご飯をよそって渡してくれる。
「はい。今日はリョーコちゃんの手作りだからよ〜く味わって食べなさい」
「…なんで中村先生が?」
マサヒコからすればごく当たり前の事を言ったつもりだったのだが、二人には違った様で。
「…どしたのマサ?急に中村先生なんて懐かしい呼び方して?」
「へ?」
「中村先生だなんて何そんな他人行儀な言い方するわけ?あんたの奥さんでしょ?」
「…へ!!??お、奥さん!?」
驚きのあまり汁椀を落としかけるが…耐える。
「な、なんで!?」
「何でってあんた…そりゃこっちのセリフよ。高校卒業して、大学入学決まったと思ったら
あんたがリョーコちゃんと結婚するって言ったんでしょ?」
「高校卒業!?大学入学!?あれぇ!?俺今いくつ!!??」
「こないだ19になったんじゃない……あんた、今日はホントにどうしたの?」
心配そうな顔でマサヒコを見ていた母だが、
「…ああ、そっか」
含み笑いを浮かべてマサヒコと中村を交互に見やる。
「昨夜のプレイの後遺症なわけね」
「プレイゆーな!つーかしてねえ!」
「はいはい。わかったから早くご飯食べちゃってね。片付かないんだから」
まったくわかっていない様子の母の様子を恨みがましく思いながらマサヒコはご飯をかき込む。
味はほとんどしなかった。
朝食を食べ終わり、マサヒコはリビングのソファでボーとしていた。
707 :
518:05/01/11 22:27:09 ID:eMjYtwQg
リビングのテレビも大画面プラズマに変わっていた。
その下には…HDDレコーダーだろうか?
カーテンもマサヒコの知っているものではない。
「……ど〜ゆ〜ことだよ」
「なにが?」
「わっ!中村先生!」
後ろから抱きつかれマサヒコは驚きの声を上げる。
一方の中村はどこか嬉しそう。
「ホントにどうしたの一体?中村先生だなんて懐かしい呼びかたして?」
「え、いや…」
なんと言うべきかわからずマサヒコが戸惑っているとそれをどう解釈したのか。
「そうかそうか。つまりマサはおねーさんに甘えたいわけなんだな」
「ち、ちがっ――!」
「照れるな照れるな」
そう言って顔を胸に押し付けられる。
「ふがっ!?」
「どーだ?」
「ふぐふぐっ!」
「すごいはしゃぎ方だな。昔を思い出すよ」
必死なマサヒコとは対照的に中村はとっても楽しげ。
だったのだが。
「…ねえマサ」
「?」
急に声のトーンがくっと下がる。
「あんたにはホントに感謝してるんだよ。前にも言ったけど、うち家庭環境あんまりよくなくってさ。
家族で食事とか、楽しく会話とか、経験した事無かったから。
マサと結婚して、家族の一員になってさ。お義母さんといろんな事話して…毎日、すっごく楽しい」
そう言ってマサヒコの頭を優しく撫でる中村の顔。
マサヒコは今までそんな顔をする中村を…いや、そんな顔をする女性を見た事が無い。
優しく、穏やかな…笑顔。
708 :
518:05/01/11 22:27:54 ID:eMjYtwQg
「ありがとう。私に家族を作ってくれてありがとう。
私を……愛してくれて、ありがとう……」
「……先生」
マサヒコの言葉に中村はちょっと拗ねた様に唇を突き出す。
「その呼び方…やだな」
「え?」
「ねえ…いつもみたいに呼んでよ」
「……」
この時既にマサヒコの頭の中に非日常への疑問など無く。
ただ、中村の期待に沿えるだろう言葉をチョイスするのに忙しく。
そして、選び出された一言。
「…リョーコ」
その一言に中村……リョーコは破顔し、マサヒコに抱きつき、
「ん〜…やっぱそっちの呼びかたの方が好きだな、私は」
キスをしてくる。
さらにそれだけに留まらずごそごそと手を下半身へと向かわせる。
「!!? ちょっ!待った待った!」
「いや〜ごめん。なんかきちゃったわ」
「いやいやいや!昼間だし!キッチンに母さんいるし!」
「声出さない様に我慢するから。マサも頑張ってね」
「うわぁぁああ!!」
絶叫するマサヒコ。
対照的に…リョーコは嬉しそうだった。
「うわぁぁああ!!」
絶叫しながらマサヒコは飛び起きる。
「中村先生ストップストップ――って、あれ?」
べっとり濡れるパジャマ。
荒い心拍。
709 :
518:05/01/11 22:28:44 ID:eMjYtwQg
マサヒコ、改めて現状を把握。
これはアレか?ひょっとして?
「……夢オチ!!??」
ベッタベタな展開にマサヒコはそのまま後ろに倒れこむ。
後ろは布団だ。倒れようとも問題ない。
「そーいや、ご飯の味全然しなかったもんな。アレで気がつけばよかったんだよ」
なっはっはっと笑う。
「さて、起きる――」
ふと何気なくテレビ台の方を見て…絶句する。
そこに置かれているのはブラウン管の古臭いテレビでなく、液晶の物で。
「……」
全身に再び汗が流れ落ちる。
「マサ〜…ってあれ?もう起きてるの?」
「!!??」
夢は……終わらない?
END
710 :
518:05/01/11 22:30:20 ID:eMjYtwQg
終了。
今までと同じく誤字、脱字、表現間違いなどは気になさらぬよう。
今回は中村さんでした。
オチが弱い?エロがない。
まあ小ネタってことで勘弁してください。
おういえー!!
中村先生エロカワイイです!!
>>704-710 GJ!!!、なんかイイ話で良かった。
脳天気な濱中キャラの中で、一人だけダークな物を抱えている中村先生には、
せめてSSの中で幸せになって欲しいよ。
ヤツは自分の中のダークなものをそれはそれで肯定しているから
まあいいと思うが。純真な自分がいたとしても鼻で笑うような
たとえて言うならおつまみラーメンの杉田かおる。
(やばい、言いたい事が全然伝わってない感じが物凄いする)
・・・とにかく職人さんGJ!
>>710 乙。そのライト感がいい!
今週の原作はこことブレンドすると(゚∀゚)アヒャって感じですな。
>>704-710 518氏GJです!!おもしろいな〜育ちネタってベタだと思うんですが、非常におもしろかった。518氏のマサヒコ、なんかシュールでツボです。
アイ、リンコと来てリョーコですね。ミサキとアヤナもお願いしたい…
716 :
271:05/01/12 12:23:55 ID:bMm0qO9D
ミサキとアヤナの性格(というか性癖)は
ここでは固定されてるようで…w
ミサキだってあれくらい束縛しねぇな〜と思いつつ
楽しく見させてもらっています。 駄文でした
出席確認に遅刻した…10人目かな ノソ
今週のは使えそう
電車が止まるような雪の日に、わざわざ買い物なんて行くか!?
会いたかっただけだろ!?
買い物袋はどこにあると言うんだ?
何か口実っぽいのがドミンゴ氏のアヤナとカブって
ハァハァ
722 :
名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:24:29 ID:EbrcM+xo
理由を付けて会いに行く
理由もその気も無しに押し倒される
切ないねぇ、アヤナ
このスレはなんで野球系コテが多いの?
ドミンゴ氏のコテから始まっている又は登場人物の苗字が野球選手だからだと思われ
171 名前:ドミンゴ[sage] 投稿日:04/10/19 18:51:40 ID:WXntlr6c
テレビを見たら投げていたのでコテはこれでいきます。
コメントくださった方、ありがとうございます。続きはなるべく早く投下させてもらいます。
264 名前:郭泰源[sage] 投稿日:04/11/06 19:18:27 ID:w1Dq2Gb+
やっとこさ全部書きあげました。
移動時間多いから、結構集中して書けたのが良かったのかな。
濡れ場が少し雑なのは勘弁してください。
でもコレ、嫁さんには見せられないっすよぉ〜。
SS同様、最近のセックスが雑で手抜きだとか言われそう…。
>>ドミンゴ氏。
いや、このコテ思いついたときはデビュー直後の、オリエンタル・エキスプレスとか言われてた、
球速いだけの、まだ荒々しい頃の泰源をイメージしてたんですけど(笑)
相変わらず焦らしが上手い。エロっぽいのってねえ、ほんと難しいっス。
今回実は自分、初エロです。まあ何とか書き上げられて安心。では、投下。
同人誌より楽しみなスレやね
うん。いつでも携帯でチェックしてる。
アヤナとミサキでマサヒコ取り合い3P
カラオケBOXの怒修羅場版か
「初対面」……じゃねえよな?
保管庫更新しました。
★518氏の第3弾 リョーコ×マサヒコ(
>>705-709)
★ちょっと重かったりするんで画像ファイルの使用をやめました
734 :
518:05/01/15 23:51:40 ID:CZQ6Zbhp
かなり長くなってしもた。
明日日曜だしいいよね?
735 :
518:05/01/15 23:52:13 ID:CZQ6Zbhp
艱難汝を玉にす…なんて言葉もある。
意味は試練は人を成長させるとかなんとか。
じゃあこれも成長するための試練なのだろうか?
マサヒコは思う。
右に幼馴染。
左の委員長。
かわいいと美人。
タイプは違えど、どうやら二人共男子からは人気があるらしい。
その事実をマサヒコは身をもって知る事になってしまっていた。
妬みや嫉みのきっつい視線を感じる。
ちくちくと感じる。
これと言うのも左右に座る少女達が原因なわけで。
もっと具体的に言うと。
何故か二人から告白を受けちゃったわけで。
マサヒコは思う。
「……なぜだ?」
「きっと政治のせいだよ」
「それは違う」
的山なのに的外れなことを言うリンコに鋭いツッコミ。
いかなる状況に置かれてもつっこまずにはいられない小久保マサヒコ、14歳の昼下がりだった。
発端はそう…放課後の教室。
「好き」
「……ぬ?」
勇気を持って、ありったけの想いを込めて言ったミサキの言葉にマサヒコが返したのはよりによって「ぬ?」。
せめて「は?」か「へ?」であったのならば救われただろう…………気がする。
ミサキからすれば「ぬ?」も「は?」も「へ?」も「け?」もいやに決まっている。
欲しいのは「俺も…」的な言葉なのだから。
736 :
518:05/01/15 23:52:52 ID:CZQ6Zbhp
流石にマサヒコも「ぬ?」だけで終わらせるほど非道(?)ではない。
「え…っと…好き?……このカバン?」
「……」
自分の持つカバンを示すマサヒコにミサキは泣きそうな顔で首を振る。
マサヒコ、結構非道だ。
「じゃあ……俺?」
「うん…好き」
「……なんで!?」
「何でって言われても…好きなんだもん。しょうがないよぉ……」
「わわわっ!な、泣くなよ」
「だってぇ…」
ぽろぽろと涙を零し始めたミサキにマサヒコはとりあえずハンカチを差し出す。
ミサキは素直に受け取り、涙を拭う。
その僅かな時間に、マサヒコは混乱する頭を落ち着けようとするのだが、
「小久保君は……私のこと、好き?」
その暇すら与えられないようで。
仕方なく、まとまらないまま考えを言葉に出す。
「えっと…好きって言ってもらえてすっごく嬉しい…と思う。告白されるのって初めてだし」
「じゃあ!」
喜びの表情を見せるミサキを手で制する。
「けど…天野のことが好きかって言われると…正直「うん」とは言えない」
「私のこと…嫌いなの?」
「だから待てって!天野とは幼馴染だし、いい友達だと思ってるし。
いきなり恋愛感情どうこうを言われると…よくわからないんだ」
「よく、わからない?」
「ああ。だから、少し時間をくれないか?」
「そ、そうだよね。急にこんなこと言われても困っちゃうもんね。ごめんね」
「…嫌いじゃないんだ。それだけはわかって欲しい」
「やさしいね。小久保君は」
「いや、そんなことは…」
737 :
518:05/01/15 23:53:53 ID:CZQ6Zbhp
「そんな所も好きなんだよ」
「……」
「照れてる?」
「うっせえ」
耳まで赤くして無愛想に言い放つマサヒコを見てミサキはくすくすと笑う。
「じゃあ私帰るね。返事はいつでもいいから。でも……できれば早いほうがいいかな」
「…善処する」
「うん。じゃあね」
そう言って出ていくミサキを見て、マサヒコはホッと息をつく。
緊張が解けたのと、ミサキに笑顔が戻ったから。
けれど、決して問題が解決されたわけではない。
問題はこれからなのだ。
翌日。
ミサキがマサヒコに告白したことはクラスの女子の間に知れ渡っていた。
どうやら立ち聞きした女生徒が居たらしい。
そしてそれを知る事となった少女がここにも一人。
「天野さんか小久保君に告白!?」
「う、うん」
アヤナに情報を伝えた女生徒Aはアヤナの迫力に気おされる。
「もしも小久保君がOKの返事をすれば天野さんは彼氏持ち…私との差を広げるつもりね!」
「いや、そんな事無いと思うんだけど…」
遠慮がちに愚見を申し上げる女生徒A。
しかし自分の世界に入りこんでいるアヤナにはとどなかい。
「だったら!私も彼氏を作るわ!ふふふ…負けないわよ天野さん!」
そう言ってさらに自分の世界に入りこんでしまうアヤナ。
「…ねえねえ」
「なになに?あたらしい天野さん情報?」
738 :
518:05/01/15 23:54:36 ID:CZQ6Zbhp
「ううん。若田部さんなんだけどさ、結構面白い子よね」
「今ごろ気づいたの?」
女生徒AとBの会話。
つんけんしていて、プライドが高く、敬遠されがちに思われる若田部アヤナ。
その実、クラスの女子からは結構面白がられていちゃったりする。
本人は夢にも思わないだろうが。
「そんなわけで私と付き合いなさい」
「何が「そんなわけ」かわからないが、とにかく落ち着け若田部」
放課後の屋上。
放課後の教室、校舎裏に次ぐ告白のメッカだろう場所にマサヒコとアヤナはいた。
そして会話の内容も基本的に期待に沿うもので。
「あなた天野さんから告白されたんでしょう?」
「なんで知ってるんだよ!?」
「クラス中その話で持ちきりだもの…って!そんな事はどーでもいいの。
とにかく私と付き合いなさい」
アヤナの言葉にマサヒコはため息をつく。
「あ〜、なんとなく話は見えた。天野に彼氏ができるなら私にもって対抗心か」
「そうよ!天野さんにはどんなことであれ負けるわけにはいかないのよ!」
どうやら周りの予想以上にアヤナはミサキに対してライバル心を持っているらしい。
まあそれはとりあえず置いておくことにして。
マサヒコは思ったままを口にする。
「だからって告白の相手まで俺でなくてもいいだろ」
「だって…他にあても無いし」
「いや、そうかもしれないけどさ…」
「それに。あなた意外に優しいし、顔も悪くないし、成績もそこそこのレベルだし……」
そこまで言い、アヤナはふと考える。
確かに、彼氏が欲しいと思ったのはミサキに対する対抗心からだ。
それで真っ先に浮かんだ彼氏候補はマサヒコだったわけで。
739 :
518:05/01/15 23:55:58 ID:CZQ6Zbhp
そのことになんの疑問も、躊躇いも、戸惑いも抱かなかった。
事実、告白までしてしまっているわけだし。
改めて考える。
なぜこうも容易く告白までしてしまった?
普通はもう少し悩むものではないのだろうか?
なぜ?なぜ??
…マサヒコだからか?
マサヒコだったからか?
他の誰でもないマサヒコだったから?
だとしたら。
ミサキへの対抗心などではなく。
否。
ミサキへの対抗心にかこつけて。
大義名分を手に入れて。
それで…告白した?
ひょっとして。
マサヒコのことが…好き?
「っ!!?」
「お、おい!?」
いきなり真っ赤になったアヤナの様子にマサヒコは駆け寄る。
「大丈夫か?いきなり真っ赤になったぞ?」
「だ、だいじょうぶ!」
かなりの裏声でそう言い、マサヒコから距離をとる。
「あの…小久保君」
「なんだ?」
「さっきの…その…ことなんだけどね」
「??」
「その…告白のことなんだけどね」
「ああ」
言われようやく思い至ったのか、マサヒコは苦笑する。
740 :
518:05/01/15 23:56:32 ID:CZQ6Zbhp
「天野に対抗したい気持ちはわかるけど…いや、ほんとはわかんないけど…とにかく。
もうちょっと…なんだ、その…」
うまい言葉が見つからず言いあぐねていると、
「ううん……対抗心じゃない」
「は?」
「私……多分…小久保君ことが、好き…なんだと思う」
「…の?」
マサヒコよ、「ぬ?」の次は「の?」か。
なかなかのボキャブラリーだ。
…まあそれはともかく。
「今気づいたの。対抗心って所も少なからずあったと思うけど、けど小久保君だから告白しちゃったと思うの」
「……」
マサヒコ絶句。
「急にこんなこと言われても困るでしょうから…返事は今度でいいから」
そう言ってドアへと向かいかけ、振りかえる。
「でも、できれば早いほうがいいかな」
そうだけ言ってドアから出ていく。
残されたのはマサヒコ。
自分の置かれた状況を、二人から告白を受けると言う事実を認識し。
とりあえず一言。
「ぎゃふん」
…大したボキャブラリーだ。
お約束と言うかなんと言うか。
屋上での一件も立ち聞きされていたらしく。
アヤナがマサヒコに告白したことは翌日にはやはりクラス中に広まっており…。
冒頭に至る、といった次第だ。
741 :
518:05/01/15 23:57:06 ID:CZQ6Zbhp
「はぁ…」
自分の置かれた立場を改めて認識し、マサヒコはやりきれない思いでため息をつく。
「だめだよ小久保君。ため息つくと幸せが逃げてっちゃうよ」
「逃げた幸せのかわりに平穏がひょっこりやってきたらなぁと心から思うぞ、俺は」
「ん〜…でもやっぱりため息つかないほうがいいよ」
そう言ってにっこり笑うリンコを見て、少しだけマサヒコの心が癒される。
何しろ朝から誰にも声を掛けられなかったのだ。
原因は言うまでも無く自分の両脇に陣取る二人。
休み時間の度に自分の両脇に腰をおろす。
そして話しかけてもこないのだ。
正味怖いっちゅー話だ。
二人を恐れてか仲のよい男子生徒も寄って来ず、それどころか恨みがましい視線を送る。
その上興味深げな女子生徒の好奇に満ちた視線。
多感な思春期真っ只中なマサヒコの心をささくれ立たせるには十二分。
リンコが話しかけてきてくれてほんとに嬉しい。
「なあ的山。長いなぁ、一日って」
「そうかなぁ?私一日なんてあっという間だと思うけど」
「それは的山がのんびりしてるからだと思うぞ」
「あ〜!小久保君ひどい!」
「はははっ、悪い悪い」
和む和む。
両隣の二人がきっつい視線をリンコに向けているが、さすがは的山さん。
まったく気づかないという天然っぷりを発揮してくれている。
「そーいえば今日は家庭教師の授業がある日だね」
「ああ。今回ほど待ち遠しく思った日は無いよ。正直」
「そうなの?」
「そりゃそうだ」
その先の言葉は口には出さない。
(ともかく、人生経験豊富なあの二人にこの事について相談に乗ってもらいたいんだよ)
そう思うマサヒコ。
742 :
518:05/01/15 23:57:46 ID:CZQ6Zbhp
その事からもマサヒコがかなり参っている事は想像に容易い。
常のマサヒコならばアイはともかく中村に相談などという愚は犯さなかっただろう。
そして。
その決定的判断ミスが後の悲劇(喜劇?)を呼ぶ事となるのだが。
マサヒコはその事を知らない……。
憐れなり小久保マサヒコ!
授業も終わり放課後。
部活や委員の仕事のある人間を除いて下校。
その例に漏れないマサヒコとその愉快な仲間たち。
具体的に名を挙げるとマサヒコ、ミサキ、アヤナ、そしてリンコの四人。
向かうは家庭教師二人の待つ小久保家。
その道中、マサヒコの両腕は美少女二人に抱えこまれていて注目の的だったことは言わないでおいてやろう。
マサヒコ泣きそうだし。
「…今日はなんか妙な雰囲気ね」
中村の言葉はある意味必然。
「そうですね。なんかピリピリしてますし…マサヒコ君学校でなにかあった?」
アイの言葉にマサヒコは待ってましたとばかりにちらりとミサキとアヤナを見る。
「今日母さんいないんだ。二人で下行ってお茶の用意してくれないか?」
「うん」
「いいわよ」
「悪いな」
ミサキとアヤナ、両者頷き連れ立って部屋から出ていく。
それを確認し、マサヒコは大きく息をつく。
「マサ、ため息つくと幸せ逃げるわよ」
「逃げた幸せのかわりに平穏が得られますから。いくらでもついてやりますよ」
743 :
518:05/01/15 23:58:13 ID:CZQ6Zbhp
「…ど、どうしたのマサヒコ君!?いつになくヤサグレてるわよ」
「ほれほれ、何があったかお姉さん達に話してみな」
「実は――」
ここ数日の出来事、ミサキとアヤナに告白されたことを素直に話す。
「は〜…そんなことがあったんだ〜…」
「もてもてね、マサ」
「そんな良いもんじゃないスよ。針のむしろって言葉を身を持って体感したんですから」
沈痛な面持ちのマサヒコ。
あまりの表情に中村やリンコすらも口を紡いでしまう。
しばらく沈黙が部屋を支配する。
沈黙を破ったのはマサヒコ。
「それで…どうしたら言いと思います?」
「どうしたらって言われても…」
「あ〜ダメダメ、アイに聞いても。この子そーいった経験皆無だから参考になんかなんないわ」
「先輩酷い!私だって……私にだって……」
「私にだって…なに?」
「いえ…何でもありません」
はらはらと涙するアイ。
どうやらホントに皆無だったらしい。
だとすれば残されたのアドバイザーは中村ただ一人。
「さて、それで、マサ」
「はい」
「どっちが好きなの?ミサキちゃん?アヤナちゃん?」
「いや、それがわかんないから相談してるんじゃないですか」
「……マサ」
中村が真剣な表情になる。
「あんたバカ?」
「…ええ、まあそれなりに」
「あんたが思う以上にあんたバカよ。言うなれば大バカってとこね」
「せ、先輩!」
744 :
518:05/01/15 23:59:10 ID:CZQ6Zbhp
あんまりな言い草にアイが嗜めようとするが、中村の強い視線に気圧される。
「どっちが好きかわからなくて、私達に相談?そんなことに何の意味があるの?
あんたの心、気持ち、考えが私達にわかるわけないじゃない」
「それはそうですけど…」
「それともなに?私がミサキちゃんって言えばミサキちゃんと。
アヤナちゃんって言えばアヤナちゃんと付き合うつもり?違うでしょ?」
「……」
「ちょっとキツイ言い方になっちゃったけど。あんたの気持ちも少しはわからないでもないのよ?」
「え?」
「二人を傷つけたくない。二人の友情に障害ができる事はないかって考えてんでしょ、どうせ」
「…はい」
「言わせてもらうと、それって二人にすっごく失礼よ」
「え?なんで?」
「二人の関係を考えてるのは評価できるけど、じゃあ二人とあんたの関係は?
一番大事なのはそこでしょう?少なくともあの二人にとってはね」
「!!?」
マサヒコは酷くショックを受ける。
「私の言ってる事、わかる?」
「…俺が、二人に気を使ってるつもりの行為は、あの二人に対しての侮辱って事ですか?」
「そうね。言うなれば…優しいフリをして本質から目を背けてるってとこね」
「……」
神妙な面持ちで俯き、ひざの上で拳を握るマサヒコ。
音が聞こえてきそうなほど歯を強く食いしばっているのが傍目にもわかる。
おそらく…自分を責めているのだろう。
「マサヒコ君」
見かねて、アイがマサヒコの手を握る。
「……先生……」
「そんなに自分を責めないで。先輩はああ言ったけど、優しいフリだって言ったけど。
違うよ。君はきっと、ホントに二人の事を思いやってるから。
だから、自分の事なんかどうでもよくなっちゃってただけ。目を背けてたわけじゃないよ」
745 :
518:05/01/15 23:59:44 ID:CZQ6Zbhp
「でも、俺…」
「その事に気づいて自分を責める君の優しさ…そんな所にあの二人は惹かれたんだよ、きっと」
「まあ…そうね。あんたに主体性がないのは今更だしね」
「先輩!」
「別に貶してる訳じゃないわ。事実を言っただけよ」
飄々と言い放つ。
あながち間違っていないだけにアイも言い返せない。
「ま、のんびり考えなさいな。時間が解決してくれるかもしれないし」
「時間が解決?」
「最も簡単な例だと…どっちかが他に好きな人ができるとかね」
「え〜それはないと思いますよ。学校で二人共小久保君にべったりでしたから」
リンコの言葉に中村はやれやれとため息をつく。
「せいぜいじっくり考えなさい。若いんだから時間はいくらでもあるわけだし」
「はあ…そうします」
「でも、ほんとにだめだと思ったら私達に相談してね。いつでも相談に乗るから」
「はい。ありがとうございます」
マサヒコは感謝の意を示すために深深と頭を下げた。
中村の言葉も耳に痛かったが、間違いなく事実。
アイの慰めも嬉しかった。
「…ありがとうございます」
もう一度感謝の言葉を述べる。
「まああれよマサ。いざとなったら二人と付き合っちゃえばいいし〜。二股二股」
「……」
感謝した事をちょっぴり後悔。
さて。
マサヒコが精神的にちょびっと成長した日以降もミサキとアヤナの争いは続いたわけで。
行動は徐々にエスカレート、そしてついにこの日。
事件が起こった。
746 :
518:05/01/16 00:00:21 ID:7VdgNiir
それは美術の時間。
二人一組で人物画をかくことになったのだが、そうなると当然。
「小久保君!ペアになろっ!」
「あら残念ね。小久保君は既に私とペアなのよ」
「そうなの小久保君!?」
マサヒコはブンブンと首を振る。
「嘘つかないでよ若田部さん!さ、いこ小久保君」
そう言ってミサキはマサヒコの右腕を引っ張る。
「まちなさい!だからってあなたとペアになるなんて小久保君は言ってないわよ!」
負けじとアヤナは左腕を引っ張る。
「お、おいおいおい!」
両者に腕を引っ張られるマサヒコは振りほどこうとするが、二人共両腕で抱えこんでいるため無理。
教師を見るが…目を逸らされた。
そりゃないぜと思いながらクラスメイト達を見る。
生暖かい目で見守ってくれてやがった。
「離しなさい!」
「そっちこそ!」
「まてまてまて〜!」
言っても聞くわけがないわけで。
「わ〜…子供を取り合うお母さんたちだ〜」
「大岡裁きはどうでもいいから!」
「先に手を放したほうがお母さんだね!」
暢気なリンコ。
どうやらあぶれた方と組もうとしているようだ。
747 :
518:05/01/16 00:00:58 ID:7VdgNiir
ミサキが引っ張ればアヤナも引っ張り、アヤナが引っ張ればミサキも引っ張る。
勝負は一進一退。
そして、勝負は唐突に終焉を迎える。
コキンッ!
「!!!???」
「「「「「あ……」」」」」
なにかが外れる音が教室に響き…
「おおお〜!!!」
マサヒコの絶叫も響いた。
「…脱臼?」
「はい。全治1週間だそうです」
しゅんとした様子のミサキが校門までリンコを迎えにきていた中村に答える。
補足するとリンコは日直で少々遅れている。
「なんとまあ…マサもとんだ災難だね」
呆れた様子の中村の言葉にミサキとアヤナはさらに落ちこむ。
「やっぱり、嫌われちゃいましたよね…私達」
「大丈夫なんじゃない?」
「でもお姉様、脱臼までさせちゃったんですよ」
「たかが脱臼じゃない。脱臼なんてあれよ、女と一緒だから」
「「は?」」
「ハメればよくなるから」
さらりと下ネタを飛ばし高笑い。
中村さんは今日も絶好調。
「まああれよ。お見舞いにでも行けば許してくれるわよ」
「…そうですね」
「あ、でもそれじゃあなにか持っていった方がいいわね……お姉様何がいいと思います?」
748 :
518:05/01/16 00:01:31 ID:CZQ6Zbhp
アヤナの問いに中村はふと一計を案じる。
うまく行けばマサヒコも喜んでくれることだろう。
「そーいえばあんたらマサヒコ取り合ってるんだったわね」
「「…はい」」
改めて第三者に言われると照れるのか、赤くなって肯定する。
「じゃあお見舞い品は決まりね」
「「??」」
疑問の表情を浮かべる二人に対し、中村は微笑んだ。
それは悪魔の微笑み。
右肩脱臼の怪我を負ったマサヒコは病院に直行。
その後母親と共に帰宅し、今はベットに横になっていた。
とりあえず外れた肩は入れ直してもらったため、鈍痛は残るが右腕は動く。
ホッと一安心。
しかし、それで安心していてはいられない。
またいつこのような怪我を追うハメになるかわからないのだ。
「けど問題は…俺自身なんだよなぁ」
そう言ってため息。
家庭教師二人に色々言われてからずっと考えてはいるのだが…一向に答えは出ない。
これならばよっぽど方程式を解いているほうが楽だ。
「はぁ…」
再びため息。
するとドアがノックされる。
母だと思い「どうぞ〜」と気楽に返事をしたのだが、入ってきた二人を見て絶句する。
「天野!?委員長!?」
「「こ、こんにちは〜…」」
二人ともやや緊張気味。
マサヒコはベットに横になったまま、二人はドアのそばに立ったまま固まってしまう。
749 :
518:05/01/16 00:02:49 ID:7VdgNiir
そうしていると、
「…なにしてんのあんたら?」
母、お茶を持って登場。
「ほら二人とも、こんなとこに立ってないで中入って座って」
「あ、はい」
「お邪魔します」
部屋に入るのにお邪魔しますはどうだろうと思いながら
マサヒコは母がテーブルにお茶を並べていくのを眺めていたのだが、不意に母と目が合う。
「そうそう。マサヒコ、私ちょっと出かけるから」
「ええ!!??」
「父さんが重要書類忘れたらしくってね。夕食までには帰ってくるから」
そう言って部屋からでていってしまう。
マサヒコ大ショック。
これでは有事の際に頼りになるのは己だけではないか!
また怪我をしてしまったらどうしろってんだバッキャロー!!
レスキューは何番だ?118?おいおい、それは海難救助だ。
184?ヘイボーイ、それは非通知通話だぜ。
などなど。
馬鹿げた事を考えていたのだが。
「小久保君…ごめんね」
「え?なにが?」
ミサキの言葉にこっちに帰ってくる。
「何がって…ほら。私達のせいで脱臼しちゃったじゃない」
「…私達のこと…嫌いになった?」
不安そうな二人。
そんな二人を見て。
マサヒコは申し訳ない気持ちで一杯だった。
「それはこっちのセリフだ」
「え?」
750 :
518:05/01/16 00:03:21 ID:7VdgNiir
「元はと言えば俺が優柔不断で、二人への答えを保留してるのが悪いんだから。
悪いのは俺だよ。嫌われる事があっても、嫌いになるようなことはないよ」
「小久保君…」
「二人には…ホントに悪いと思ってるよ。ごめんな、ほんとに」
そう言って頭を下げる。
「そんな」
「怪我させたのは私達なのよ。頭を上げてよ」
「俺のせいで二人の関係もギクシャクさせてる。頭下げたぐらいで許されることじゃないってるけど。
俺、他にどうすることもできないから…ホントごめん」
「「……」」
心底申し訳なさそうなマサヒコの様子に、二人は顔を見合わせ……頷き合う。
「ねえ、小久保君。私達考えたの」
「きっと小久保君は私達二人から告白されてすごく悩んでるだろうって」
「だからね。小久保君がどちらかを選びやすい様にしようと思うの」
選びやすいようにする??一体どういうことだろうと思いマサヒコは眉をひそめる。
それが伝わったのだろう。
ミサキが立ちあがり、服に手をかける。
「お、おい!なにしてんだよ!?」
「だって…脱がなきゃだめだし」
「はぁ!?一体何をするつもりなんだよ!?」
「お姉様がいったの」
そう言うアヤナは既にスカートに手をかけている。
「付き合うのなら体の相性も大切だって」
「!!!」
マサヒコ絶句。
そして思う。
中村、今度合ったらあんたのメガネを指紋塗れにしてやる、と。
マサヒコが中村へのちゃっちい報復を考えている間にミサキ、アヤナ共に一糸纏わぬ姿になる。
「小久保君。小久保君も脱いで」
「それとも脱がせて欲しい?」
751 :
518:05/01/16 00:03:56 ID:7VdgNiir
「待て!落ち着け!話せばわかる!な?OK。二人共落ち着こう!人間冷静さを失っちゃおしまいだ」
「私は十分冷静だよ、マサちゃん」
いつの間にやら呼称が「小久保君」から幼い頃の「マサちゃん」へと変化しているミサキ。
そのことからも決して冷静とは思えない。
まあ異性に裸を晒しているのだ。
冷静でいられる方がどうかしているかもしれない。
「さあ、小久保君…」
「マサちゃん…」
「っ!」
咄嗟に逃げようとしたマサヒコだが。
もとの体勢が悪かった事もあり、あっさり二人に捕まる。
「さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね〜」
「大丈夫。怖くないよ〜」
「ぎゃー!!」
男一人と女二人。
ましてこの年頃はまだ男女間の力の差が微妙な時期。
マサヒコはあっさり脱がされる。
流石にトランクスを脱がす時はミサキとアヤナも躊躇した様だが。
それでも一気に脱がされ、観察される。
「おいおいおい!」
「いいじゃない。小久保くんも私達の事、見ていいんだから。お互い様よ」
「そうかぁ?」
「そうなの!」
「んむっ!」
アヤナはマサヒコに抱きつき、唇を合わせる。
「あぁ!若田部さんずるい!」
「早い者勝ちよ」
そう言って再びマサヒコにキス。
「あー!あー!!あぁー!!!」
「ふふ…そーいえば、小久保君キスの経験は?」
752 :
518:05/01/16 00:04:28 ID:7VdgNiir
「いや、無いけど…あ、いや。今したけどさ」
「そう。小久保君の初めて貰っちゃった♪」
嬉しそうに言うアヤナ。
対照的にミサキは涙を浮かべる。
「う〜!」
「ふふふ、私の勝ちね天野さん」
「だったら私は!」
言うが早いか、ミサキもマサヒコに口付ける。
ただし、それで終わらない。
舌をマサヒコの口内へと挿し入れ、マサヒコの舌を絡め取る。
ミサキの性交渉知識を総動員しての必死の行為。
やがて離れるとマサヒコとミサキの口の間に唾液の橋が掛かる。
「くっ…やるわね天野さん!」
「勉強や、家庭科の実践では負けてもマサちゃんを想う気持ちでは絶対に負けないんだから!」
火花を散らす二人。
そんな二人に流されるままのマサヒコ。
つーか、流れは激流だ。
下手に逆らえば死は免れない。
…まあ逆らわなくても死ぬかも知れんのだが。
言える事はただ一つ。
マサヒコには既にどうする事も出来はしない。
それに、徐々にだが二人に侵食され始めている。
ぶっちゃけ興奮してきました。
マサヒコは睨み合う二人の一方、アヤナの胸を揉む。
「ひんっ!?」
「おお…」
激しく反応するアヤナと、初めての感触に感嘆の声を上げるマサヒコ。
さらに手に力を入れ、マサヒコはアヤナの胸を嬲る。
「や…ぁ……」
「マサちゃ――ひぅ!」
753 :
518:05/01/16 00:05:06 ID:7VdgNiir
さらに空いた手をミサキの股間へ。
うっすらと毛が生えたそこを摩る。
急所を触られ、喘ぐ声にマサヒコのテンションはどんどん上がっていく。
しかし、レッドゾーン到達寸前でふと我に帰る。
(このまま突っ走っていいのか?二人一緒だぞ?まずいだろそれは)
残っていた僅かな良心がマサヒコをとどめる。
しか〜し。
「マサちゃん…やめようとか思ってるでしょ」
「無駄よ小久保君。もし今逃げようとしたりやめようとしたら…悲鳴上げるわよ」
「なっ!?」
「そしたらどうなるかしら?少なくとも天野さんちの親御さんは飛び込んでくるんじゃないかしら?」
「うん。今日お父さんもいるし」
マサヒコ絶句。
退路無し。
ならば。進むしかない。
「…いいんだな?」
「うん」
「ここに来た時から覚悟は決めてるもの」
「…わかった」
ミサキ、アヤナの決意を感じ、マサヒコも覚悟を決める。
こうなった以上、もはや突き進むしかない。
ケ・セラ・セラだ。
早速と言わんばかりにマサヒコは…
「……」
「どうしたの小久保君?」
「いや…どうしたものかと思って。一対二のプレイ法なんて知らないぞ、俺は」
そう。
童貞でいきなり二人を相手にするのはちとレベルが高すぎる。
「とりあえず各個撃破って事で。OK?」
「うん。あ、でも…どっちから?」
754 :
518:05/01/16 00:05:47 ID:7VdgNiir
「…わかった。天野さんに譲るわ」
「え?」
アヤナの意外な申し出にミサキが驚く。
「先に告白したのは天野さんだしね。それに…初めて同士だと痛いって聞くし。
まあ私の為の実験台ってとこね」
そう言って悪ぶって見せるが…顔が赤い。
ミサキが長い事マサヒコの事を想っているのはアヤナも知っている事で。
本当はその事に配慮して先を譲ったのだろうが、意固地な性格がそれを素直に表現させないようだ。
しかし、ミサキにはそんなことお見通しのようで。
「…ありがとう」
「っ!いいから!さっさとやっちゃいなさい!後がつかえてるんだから」
「うん…ありがとう」
そして…改めてミサキとマサヒコは向かい合う。
「えっと…マサちゃん」
「ん?」
「優しくしてね?」
「…保証はできん。何しろ俺も初めてなんだからな」
「そ、そんな不安になるような事いわないでよぉ」
「代わる、天野さん?」
「いやっ!」
アヤナの提案を一蹴。
きっとマサヒコを睨み、気圧されるマサヒコに抱きつき、そのままキス。
それは先ほどと同じ様に舌を絡めるディープなモノ。
驚き目を見開くマサヒコと対照的にミサキは目を強く瞑っている。
ミサキの積極さに驚いたマサヒコだが…気づく
その身体は僅かに震えているわけで。
初めてなのは彼女も一緒で、彼女も酷く緊張しているのだ。
その彼女がここまでしているのだ。
755 :
518:05/01/16 00:06:26 ID:7VdgNiir
ここでびびっていては男が廃る。
マサヒコ、覚悟完了。
矢でも鉄砲でも持って来いモード発動。
ミサキの胸に手を這わせ、柔らかなそれを揉む。
偶然か?或いは才能があるのか?
マサヒコの手はミサキの弱い所を的確に刺激。
ミサキは甘い喘ぎを上げる。
そんな事とは露知らず、マサヒコは胸の柔らかさに感動しつつさらに手の動きを激しくする。
「ふぁぁ!!」
「…気持ちいいのか?」
「う、ん!……ひああ!!」
右手を下半身へと滑らした瞬間、ミサキがより一層高い声で鳴く。
そこは既に僅かではあるが濡れている。
もっと触れたい。
もっとよく観察したいと思い、下半身へ視線をやろうとするが。
「マサちゃ〜ん…」
ミサキが甘えた声で、口を突き出す。
いわゆるキスをしてくれとのボディランゲージ。
素直にそれに答えるマサヒコだが。
そのせいでどうにも下半身への攻撃が疎かになってしまう。
下手に触って痛がられたりしたらアレだし…との思いがマサヒコにはあるのだ。
だからじっくり観察しながらゆっくり、ソフトに責めたいのだが…。
ミサキが不安で一杯なのはマサヒコも重々承知なわけで。
そしてミサキはキスでその不安を紛らわしているようなので。
できる限りミサキにキスをしてやりたい。
しかしそうすると下半身を濡らすための行為が疎かになって…
と、思っていたのだが。
「ひぁぁぁ!!」
「天野!?」
いきなり甲高い声を上げたミサキに驚く。
756 :
518:05/01/16 00:07:11 ID:7VdgNiir
「やっぱりここは誰でも弱いのね」
「委員長!?」
「こっちは私が濡らしといてあげるから。小久保君は天野さんを落ち着かせてあげて」
そう言ってアヤナはミサキの下半身へと舌を這わせる。
アヤナの舌が動くたび、ミサキが切なげに鳴く。
その声は長い付き合いのあるマサヒコも今まで聞いたものではなく、酷く女を感じさせられる。
そのためか、マサヒコの担当する(?)ミサキの上半身への責めも激しいモノとなる。
「小久保君、そろそろいいみたいよ」
「なにが?」
「何がって…天野さんのほうの準備はもう十分みたいよ」
マサヒコはミサキを見る。
コクリと頷く。
「…いくぞ」
「うん…っ!!」
狭い肉壁を分け入り、なにかを貫通する感触。
その瞬間、ミサキの指がマサヒコの背に激しく食い込む。
マサヒコは痛みに顔をしかめるが…ミサキの感じる痛みはこんなモノではないだろうと、甘んじて受け入れる。
やがて、マサヒコのモノが根元まで埋まる。
「大丈夫、天野さん?」
「っ!……」
アヤナが問うが、ミサキは返事ができない様子で首を振る。
それはマサヒコも同様。
ただし、彼の場合はミサキから受ける心地よい圧迫感のせい。
さらなる快楽を貪るために腰を動かしたい所だが…耐える。
自分の快楽のためにミサキに辛い思いをさせるのはマサヒコにとって本意ではない。
ミサキが痛みに耐えるまでじっくりと待つ。
大分落ち着いたのを確認し、ゆっくりと腰を動かす。
初めこそ苦痛のうめきを上げていたミサキだが、元々敏感な体質なのだろう。
すぐに甘い、艶の混じった物へと変化する。
757 :
518:05/01/16 00:07:43 ID:7VdgNiir
「マ…マサちゃん……わ、わたし…おかしくなっちゃうぅぅ!!」
そう言ってマサヒコに強く抱きつく。
そろそろ限界の近いマサヒコもミサキを強く抱き、腰を激しく動かす。
ミサキもマサヒコの動きに合わせ腰を使う。
そして迎える絶頂。
ミサキにその刺激は強すぎたのか。
マサヒコの出した物を感じながら意識は暗転。気を失ってしまう。
しかしそれはマサヒコも似たようなもので、あまりの気持ちよさに頭が真っ白になる。
その余韻に浸っていたかったのだが、
「小久保君……次は私…ね?」
「…ああ」
後がつかえているわけで。
ミサキをベットの隅に横たえ、アヤナとの行為に備える。
幸いな事に(?)マサヒコの下半身はまだまだ行けるぜと激しく自己主張をしている。
「えっと…天野さんと同じセリフでアレだけど……優しくしてね」
「いちおーそのつもりだ」
そう言ってミサキと違い豊かなアヤナの胸を揉む。
「ん…」
「やっぱ柔らかいな〜…」
率直な感想を述べるとアヤナは顔を真っ赤にする。
「でも…男の子からいやらしい目で見られたり、肩こったりで大変なのよ。大きいと」
ミサキやリンコが聞いたら憤慨しそうな事を言う。
「そっか…大変なんだな」
「…小久保君は」
「??」
「小久保君は、大きい方が…嬉しい?」
「ん〜…やっぱ大きいと揉み応えはあるというかなんと言うか…その……」
マサヒコの言葉にアヤナは笑みを浮かべる。
「やっぱり小久保君…やさしい」
「へ?」
758 :
518:05/01/16 00:08:18 ID:7VdgNiir
「天野さんの事、気遣ってるんでしょ?天野さんあんまり大きくないものね」
あっさり見破られ、マサヒコは何もいえない。
そのかわり胸を今まで以上に責める。
登頂部を指の腹で摩り、擦り、はさみ、吸い付く。
そのたびにアヤナは声を上げる。
胸がふやけそうなほど責めつづけていると、
「こ…くぼくん…」
「ん?」
「その……下も…」
「ああ。わかってる」
別の場所をおねだりされる。
マサヒコは胸を責める手を止めることなく、顔をそこに持っていく。
「へ〜…こーなってるんだ…」
「っ!そんなじっくり見な――ひっ!!」
舌を這わせられ、甲高い声を上げる。
「やっ…ああっ!!」
「……なあ、委員長。実は気になる事があるんだけど」
マサヒコの問いかけにアヤナは首を傾げる。
「なに?」
「さっき天野のここ責める時にさ「やっぱりここは誰でも弱いのね」って言ったよな?」
その時の事を思い出し、アヤナは頷いてから……真っ赤になる。
「赤くなったって事は…俺の想像はあってるって考えていいのかな?」
「ち、ちが――ひんっ!!」
マサヒコは指を軽く突き入れ刺激し、アヤナに違うと言わせない。
「自分でいじった事あるんだな、ここ?」
「そんなこと…無い……んあ!!」
指で広げられ、舌を挿し入れられ激しく悶える。
「…俺、嘘つきは嫌いだな」
「っ!!?」
マサヒコの言葉にアヤナの顔がへにゃっと泣きそうなものになる。
759 :
518:05/01/16 00:08:57 ID:7VdgNiir
「―――る」
「ん?」
「触った事……ある…」
「やっぱりか…」
「っ…」
羞恥にアヤナの顔が赤くなる。
しかし、その後のマサヒコの言葉にアヤナは驚く事となる。
「じゃあ気持ちいい所とかわかるよな?」
「うん…」
「じゃあその場所教えてくれないか?」
「え?」
「いや、やっぱさ。こーいうことするなら気持ちよくなって欲しいし」
「小久保君…」
別にマサヒコはアヤナを言葉責めしたかったわけではなく。
純粋にアヤナに気持ちよくなって欲しかっただけで。
その事実にアヤナは胸が一杯になる。
「ありがとう、小久保君……でもね、小久保君のしたいようにしてくれていいから」
「いや、それだと…なんて言うか…情けない話気持ちよくしてやれる自信がが…」
「あのね…小久保君がしてくれるから、気持ちいいの」
「??」
「テレビとか漫画で無理やりされてても濡れて来ちゃうとかってよくあるけど、そんなこと無いから。
嫌いな人に触られたって全然気持ちよくないと思う。
逆に好きな人に触れてもらうとそれだけで感じちゃったりするの」
「そんなものなのか?」
「ええ。事実今そうだもの」
にっこり笑いかけられ…改めて照れるマサヒコ、
「そ、そろそろいいかな?」
ごまかすようにアヤナに話しかける。
「うん…あ、ちょっと待って」
「ん?」
760 :
518:05/01/16 00:09:33 ID:7VdgNiir
「あの…ね。後ろからしてくれない?」
「へ!?」
突然の提案に驚くマサヒコ。
その間にアヤナは身体を反転させ四つ這いの姿勢になる。
「な、なんでバックで?」
「こっちの方が痛くないって……聞いたから」
どこ情報か問い詰めたい所だ。
まあ答えてくれないだろうけど。
アヤナもなかなかに耳年増のようだ。
そんな事を思いながらマサヒコはともかく挿入する。
「いっ!くぁ!!いっ!…たい…痛い!」
苦悶のうめきを上げ、アヤナはシーツを強く掴む。
「委員長、力抜け」
「だっ……痛いし……」
「力入れるともっと痛いぞ……多分」
「そうは…言っても…」
息も絶え絶えのアヤナ。
少しでも楽になればと思いマサヒコはアヤナの胸を揉むのだが、
「小久保君…重い」
アヤナにのしかかる形になり余計な負担をかけてしまう。
それならば、とマサヒコはアヤナの身体を持ち上げ、座った自分の上にのせる。
いわゆる後背座位。
そしてアヤナをギュッと抱きしめる。
それだけでアヤナは甘いため息をつき、リラックスする。
「大丈夫か?」
「ん…もう少し動かないでいてくれる?」
「ああ」
マサヒコはアヤナを抱いたまま、首に舌を這わせる。
生暖かな感触にアヤナは身を震わせるが…ある事に気づく。
761 :
518:05/01/16 00:10:07 ID:7VdgNiir
「こ、小久保君!」
「ん?」
「あの…その…キ、キスマークはつけないでね。明日体育あるから」
万が一にもキスマークが見つかったらシャレにもならない。
それはマサヒコも重々承知なので、舌を這わせ、甘噛みするにとどめる。
さらに胸を手で責める。
それらの行為で、気持ちよくなってきたのか。
アヤナが僅かに腰を動かし拙いながらも快感を得ようとする。
マサヒコもそれに合わせるように下から突き上げる。
始めは緩やかだった両者の動きは、すぐに激しい物へと代わる。
汗が流れ、互いのその匂いに又興奮する。
「こ、くぼくん…わた、し…もう!」
「もうちょい!俺も、あと少しで…」
より一層二人の身体が激しく踊る。
荒い息。
飛び散る汗。
やがて。
アヤナの身体がびくびくと痙攣する
同時にマサヒコのモノを強く締めつけ、マサヒコを絶頂へと導く。
ばったりとベットに崩れ落ちる。
「ねえ、小久保君」
呼吸を整えていたマサヒコは問われ顔だけ向ける。
「結局、天野さんと私、どっちが相性よかった?」
「どっちって言われても…」
「私よねマサちゃん」
「天野!気づいてたのか?」
「ちょうど今ね。ね、私よねマサちゃん」
「私でしょ小久保君?」
「あ〜……ごめん、よくわかんなかった」
そう言ってマサヒコは頭を下げる。
762 :
518:05/01/16 00:10:38 ID:7VdgNiir
顔を見合わせるミサキとアヤナ。
「じゃあ…」
「もう一回ね」
「ええ!?」
「「え〜い♪」」
「わぁぁあ!」
二人にのしかかられ、マサヒコは悲鳴を上げる。
母親が帰ってくるまでまだまだ時間がありそうだった。
教室には異様な雰囲気が漂っていた。
なぜならば…
「ねえねえ。あの二人昨日まで仲悪かったのに…」
「うん。今日はどうしたのかしら?」
とは女子生徒AとBの会話。
視線の先にはここ最近クラスの話題を独占していたミサキとアヤナの姿。
ピリピリしてた前日までと打って変わって、
「なんか…仲良くなって無い?」
「そうよねぇ。アレは間違いなく小久保君問題で進展があったわね」
「やっぱりそうよね!?なにがあったのかしら?」
教室のあちこちで不思議そうに囁かれている。
だが囁くだけで誰も二人に話しかけようとはしない。
だって…なんか怖い答えが返ってきたらいやだし。
頼みのリンコは日直の仕事で黒板をきれいにしている真っ最中。
「おはよ〜っす」
そんな中、ふらりと教室に入ってきたマサヒコ。
当然のように全員の注目が集まり…全員が絶句する。
やつれてた。
確実に衰弱していた。
ふらふらと自分の席に向かうマサヒコにリンコが話しかける。
763 :
518:05/01/16 00:11:41 ID:7VdgNiir
「おはよ〜小久保君」
「ああ…」
マサヒコが席につくと同時に、
「おはよう小久保君」
「大丈夫マサちゃん?」
「ああ…」
アヤナとミサキがここしばらくのようにマサヒコの両隣に腰を下ろす。
「あれ?二人共仲良くなってる?」
今更!!?と言ったツッコミが聞こえてきそうだ。さすがはリンコ。
「小久保君がやつれててアヤナちゃんとミサキちゃんが仲がよくなってて……」
むうとリンコは眉をひそめる。
「これは…昨夜は3P!!?」
「「「ないない」」」
クラスメイト達のツッコミを聞き、マサヒコは机に突っ伏しながら心の中で一言。
(当たり)
それにしても天然って怖いと思ったマサヒコ大人になった日の翌日の出来事。
END
764 :
518:05/01/16 00:13:42 ID:7VdgNiir
終了。
今までと同じく誤字、脱字、表現間違いなどは気になさらぬよう。
最初ノリノリだったのに書けば書くほどグダグダに…
最後のほうは強引にまとめた事実に反省。
勃った
抜いた
G J
面白かった。
グッジョブ
767 :
名無しさん@ピンキー:05/01/16 01:38:24 ID://ljcFUX
大作乙!!
前半は、そのまま本編のエピソードになってもおかしくない出来でGJ
中村の「ハメればよくなるから」は酒吹いたよ。
リンコの使い方も上手いなぁ。
>>734-764 518氏待ってました!!GJ!!
ギャグ面白すぎ!!的山なのに的外れとか、184?それは非通知通話だぜとか。ぶっちゃけエンタのネ申様より面白い…。何者ですか518氏w
覚悟完了なスレ違い加減も最高。女子全員制覇ですが、また書いて下さい!長編乙でした!
見た 勃った 抜いた 素晴らしい
>518氏
/j^i
./ ;!
/ /__,,..
/ `(_t_,__〕
/ '(_t_,__〕 GoodJob!!!
/ {_i_,__〕
/ ノ {_i__〉
/ _,..-'"
/
518氏
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━━━ !!!!!
相変わらずいい味でてますねー
GJ!!
俺も「ハメればよくなるから」であんまん吹いたw
バトルファイトの勝利者はおまえだ。
518氏GJ!
ぬ、の、に禿ワラタw
518氏またまたGJ (´∀`)b
俺的にはやっぱりリンが萌え萌え
オイッ、あまりにストレートなオタ発言にみんな引いてるぞ!
フヒヒヒ、すいません
「ただ勉強するのもつまらないわよね」
いつものように俺の部屋でいつもの5人
―俺、濱中先生、的山、中村先生、天野―
で勉強していると中村先生がいきなりそんなことを言い出した。
「いやいつも勉強してないじゃ」
「黙れ」
俺の抗議は素早く遮られた。
「ただ漫然と勉強しても実力は身に付かないわ。
勉強は緊張感があってこそ効果があるのよ?」
やな予感がした。この人がまとも臭いことを言うときは何か裏があるのだ。
「と言うわけで・・・」
ほらきた。
「チキチキ、第1回小テスト勝負大会〜!」
…ものすごい笑顔だ。
「先輩、なんですかそれ?」
「いやなに、ちょっとテストをして、一番悪かった者が罰ゲームを受けるってことよ。
ただ勉強するのも(私が)つまらないでしょう?」
「はー、なるほど。だらけがちな普段の勉強に緊張感をもたせるんですね。
さすが先輩!」
「いや、だらける原因はだいたいその先輩の」
「黙れ」
「そうだよ小久保君、おもしろそうじゃない。ね、ミサキちゃん?」
的山が天野に同意を求める。つうか最近天野も自然にいるよな…。
俺たちと一緒に勉強してもあんまり役には立たないだろうに。
「え、う、うん…。」
「あーでも、私たちじゃあきっと勝てないね」
こっちを向いてにこやかに聞く
「悲しいがその通りだな…」
「よしわかった、じゃあハンデをつけよう。
ミサキちゃんは二人の半分の時間で解きなさい。集中力を養う特訓よ。」
「え、ハ、ハイ。」
天野も結構流されやすい性格してんな…。人のことは言えんが
「じゃあ準備して…スタート。ミサキちゃんはちょっと待っててね」
負けられん。ただのテストならともかくあのメガネが罰ゲームを考えるのだとしたら、
これは意地でも負けられない。
どんなことをさせられるかわかったもんじゃない。
「アイ、あんた誰に賭ける?」
「えっ、あの…」
「真面目にやってる生徒を横目に当て馬始めないでください」
答えを考える間にも突っ込まなければ。
「はい、ミサキちゃんスタート」
う、もう半分か…いかんいかん、集中集中。
「わー、ミサキちゃん、速いっ」
「あんたも少しは集中しなさい」
プ、的山ってほんとマイペースな。
「ああほら、マサヒコ君、そこは…」
「口出し禁止。」
え!?そこってどこだ?うわーどこどこどこ
「3…2…1…ハイ終了!」
結局あんまりよく出来なかった…。天野には負けただろうなぁ…。
「結果を発表します。一位、天野さん。あんたらもあっさり負けんじゃないわよ。」
やっぱり…いや、次が真の勝負だ。二位はどっちだ!?
「二位、リンコ。三位がマサ。」
がーーーん負けた…。
「…あんた途中で動揺したね。」
「う。」
「だめだよ小久保君、真剣勝負なんだからちゃんと集中しないと。」
的山に言われた…
「まぁ…負けたものは仕方ないよ、次また頑張ろ。ね?」
「ハイ…」
「さーて罰ゲームだけど…」
ギク。やっぱ忘れてなかったか。
「アミダにしましょう。」
と言って紙にアミダを四本書き、
「ほら、あんたら下に罰ゲーム書いて。一人一本よ。」
と言って渡した。
よかった…それならまだまともなものに当たる可能性もあるよな
・
・
・
中村先生は受け取るとにやりと笑い
「へぇ、なかなかいいじゃない。じゃあ私は…と。」
さらさらっと右端に書いて下部分を折って見えなくする
「さぁ選びなさい」
うう…中村先生の以外で…!
「これだッ…!」
「へ、どれどれ」
「どう?どう?」
「…。」
「あんみだくじ〜あんみだくじ〜♪と」みんな紙の上に頭を集める。
あー、なるべく害のない奴で頼むッ…!
てかこれ先生二人には何のリスクもないじゃん…はめられたか…
「おっ、ここは…」
「予習20P!」
助かったー!なんて普通な罰ゲーム!
たぶん濱中先生だよな、ありがたい!
「あ、違いますよぉ先生。ほらここ、もう一本線が」
「ん?ホントだ。てことは…ツーとずれて…オホ」
明らかに「ツマンネー」とおもってた顔がほころぶ。
「え…?」
「マサ、女装の経験は?」
「あるわけないでしょ」
まさか…
「じゃあ初体験だねあっはっはっはっは。」
最悪だ…
うわー超幸せそうな顔してやがるこいつ
「あっはっは、これ、誰の案?」
えっあんたじゃないの!?
おずおずと手を挙げる・・・
あ、天野…
「いや、ちがうの、その、ほら、小久保君お母さん似だし、似合うんじゃないかなー…と。ね?」
「勘弁してくれ…」
「なにじゃあマサ、私の案の『童貞より先にアナルの処女喪失』が
いいっての?そうか、それなら早速大学のゲイの友人に連絡を…」
「すいません女装させてください。」こいつはホントにやりそうだ…
「じゃあ私かわいい服持ってくるね!」「あ、天野…」
と手を伸ばす間に行ってしまった
「ミサキちゃん生き生きしてるわねー…。」
それにしてもまた勉強が…
「ただいまー!」
「速ッ」
「ほら、いいでしょこのミニスカート。それにね、ウィッグも持ってきたの!」
天野の目がいつもと違うッ…!
「いいねーミサキちゃん。アイ、あんた今化粧品持ってる?」
そうだ。た、助けて濱中先生!
「あ、ハイハイ、ありますよー。」
…だめだ、こっちも生き生きしてる…。
「あのねマサヒコ君、なんだか私、ショタコンじゃなくて…シスコンみたい」
「惜しい!近づいてるけどまだ違う!」
ま、的山…
「ちぇー私の案外れちゃった」
「な、何て書いたの?」
「『フルチンで町内一周』」
ガックリきている俺の横で中村先生が大笑いしている。
「さーてじゃあ着ている物を脱いでもらいましょうか」
「…あ、あの、考え直しません?ほら、今ならまだ間に合いますし」
何に間に合うのかわからないが、一応の抵抗をしてみる。
「えー、小久保君の女装した姿、見たいな…?」
的山が首をかしげてこっちをみつめる。多分こいつはほんとにただみたいんだろうなあ…
ああ、その純真な瞳を向けないでくれ…!
「問答無用。じゃ、みんな手伝ってね。」
女たちがアイコンタクトで連携をとる
「マサ、こういうの、何て言うか知ってる?」
「多勢に無勢?」
「正解。」
言うが早いか全員で脱がしにくる。
「あ、や、止めて、な、ほら、先生?的山?あ、天野はそんなことしないよな?」
無情に伸びる無数の手。
あ、天野の目がいつもと違うッ…
「ああぁーー…ぁ」
・
・
・
「じゃああとは私の化粧テクで…メイクアップshadowミ〜♪」
「何ですかその歌」
「井上陽水の名曲じゃない、知らないの?」
「平成生まれですからそんな昭和の歌知りません。」
と言ったら眼球にアイラインをひかれた。
・
・
・
「これは…」
「わぁ…」
「やっぱり…」
「マサヒコ君…」
「う、そんなにみないでくれ…」
「カワイイっ!」
「へ…?」
「わぁースゴいかわいいよ小久保君!ね、ミサキちゃん!」
「うん…思った通り…かわいい…」
心なしか天野の顔が赤くなっている
「あっ、いや、別にそういう趣味があるとかじゃないからね!?
…でも、今度そのかっこでどこか遊びに行かない?」
「…勘弁してくれ…。」
さっきから中村先生がずっと笑っている。
「あっはっは、いや、こりゃ上玉だわ。そうだ、大学のオカマ友達に…」
「止めてください…」
「マサヒコ君…」
「せ、先生…」
「お姉様、って呼んでくれない?」
うぎゃあ、やっぱりこの人もだめだったか
「…勘弁してください、お姉様。」
「ああっ…!」
天野も先生も変だよ…。
と言って冷静?に写メを撮ってる的山をまともというわけじゃないけど
「ただいまー」
げ、母さん!
「あ、おかえりなさーい。今二階でおもしろいものが見られますよー」
「呼ぶなぁぁぁああ!」
「なになにー?」
トントントン。ガチャ。
無情にも開く扉。目が合った。あ、母さんの目が丸くなってる。
「あ、あの、これは、違う、その、罰ゲームで。」
「…プ」
プ?
「ぎゃっはっはっはっは!なにあんた!超似合う!私の中学生の頃とそっくり!!」
おなかを押さえながら女達に向かって親指を出す。
ああもうこの母親は…!
マサヒコの涙だけが虚しく流れるのであった
―終了―
うはっ予想以上に長くなってしまった。
エロも無い駄文投下すまん。じゃあ名無しに戻るかな…。
じつは
>>784がやりたかっただけだったり(・∀・)
∋oノハヽo∈
ウホッ (^▽^ )
>>787 乙です! GJ!
エロ無しでもOK!
個人的にはこーゆーの好きですよー
>>787 そのままマガジンに載せても通用しそう。
本当に載ったら787は神
近親相姦キボン
先週は本編が凄かったからな
まーまったりと待ちますか・・・。
マターリ
「ああ・・・・・や、やめて天野さん」
「ふふふ、乳首が立ってきたわよ。感じてるの? 若田部さん?」
今週のバストUP体操はなかなか良かったと思う
799 :
518:05/01/22 00:04:58 ID:wcXMKYag
今回のは519-532の続きって設定ですんで。
そこのところお願いします
800 :
518:05/01/22 00:06:18 ID:Qad9lRAi
その日アイは自宅マンションで中村と一緒だった。
と言っても、別に飲んでたわけではない。
二人共家庭教師のアルバイトをしていて。
お互いの教え子が同じ学校どころかクラスまで同じ。
当然、教える事も似通ってくる。
だったら授業準備も二人でやったほうが効率がいいわけで。
こうして二人でかわいい教え子のために頑張ってるわけだ。
「時にアイ。その後どうなのマサヒコは?」
「そーですねえ。苦手の数学の点もじわりじわりと上がってきてますし――」
「ああ。違う違う、勉強のことじゃなくて」
「はい?」
「やっぱヤリまくりなわけ?」
カターンとアイの手からペンが落ちる。
「な、なな、ななな!」
「なにいってる?って?」
「(こくこく)」
真っ赤になって頷くアイ。
はて、前にもこんなやり取りがあったような…とデジャブを感じる中村。
まあそれは置いておいて。先を続ける。
「初回こそいささかごーいんな展開だったけど、その後はどうなの?ん?」
「ど、どうなのって言われても…」
「ほれほれ。恥ずかしがらずにおねーさんに言ってみなさい」
「言うもなにも…なにもありませんよ」
カターンと中村の手からペンが落ちる。
デジャブ再び。
「なにも…ない?」
「はい」
「襲われるようなことも?」
顔を赤らめコクコクと頷くアイ。
801 :
518:05/01/22 00:07:05 ID:wcXMKYag
「襲うようなことも?」
一層顔を赤らめコクコクと頷くアイ。
「…なんで!?」
「なんでって…あ、あれはより強固な信頼関係を築くために必要に迫られてやったわけで」
「そんなとってつけた理由はどーでもいいのよ!」
ぶっちゃけちゃう中村だがパニクってるアイは気づかない。
「やっちゃったのよ?しかも教師と教え子よ?
こんな燃えるシチュエーションであれ以来何にもない?あんたら正気!?」
「なんて言い草…」
「いやいや、ある意味真面目な話よ」
そう言って真剣な表情をする中村。
つられアイも気を引き締める。パニックも大分落ち着いた様だ。
「前にも言ったように相手はヤリたい盛り、思春期真っ只中の男子中学生。
一線を越えちゃったにも関わらずなにもしてこないなんて、これはもう事件よ」
「そうですかぁ?」
「そうなの!」
断言する中村。
ここまできっぱり言われると逆にすがすがしい。
「考えられる理由はいくつかあるわね。まず対象が魅力的でない場合」
そう言ってアイをじっと見る。
「まああんたはいちおーそこそこのランクいってるし、これはないわね」
「そうですか」
ほっとした様子のアイ。それが理由だと流石に凹んでしまう。
「或いは何らかの理由により行為に及べない場合。
でもこれも違うわね。仮にも一度合体してるわけだし」
「うんうん」
素直に頷くアイ。
冷静に考えればここで引っかかるはずなのだ。
802 :
518:05/01/22 00:07:45 ID:Qad9lRAi
行為に及べない理由。
アイが家庭教師をするのは昼である事。
一階には母親。
マサヒコの年齢等の倫理的問題。
ぱっと考えてみるだけでもこれだけ行為に及べない理由はある。
だが、あっさり二人共スルー。
それでいいのか大学生!?これでいいのか日本!?
「最後に…まあおそらくこれが原因でしょうね」
「な、なんなんですか!?」
ぐぐっと身を乗り出すアイ。
「きっかけがないのね」
「きっかけ?」
「そう。あの時は私が背を押した形になったわけだしね。
マサヒコはまわりに流されるって言うか…まわりが促してやらないと行動に移さないタイプでしょ」
「まあ…典型的現代っ子ですよね」
「その通り!だからこそアクションを起こし易いように導いてあげる必要があるのよ」
「なるほど…」
うんうんと真剣な表情で頷くアイ。
それを見て中村の中の悪戯心に火がつく。
「…まあなんだかんだ言ってあんたもアレね、アイ」
「はい?」
「マサヒコと色々したかったわけなのね?」
「なっ!!?」
ボンッと音がしそうな勢いで赤くなる。
「そ、そんなこと!」
「そーいうわりに熱心に私の話聞いてたじゃない」
「それは…その…正直私に魅力ないのかな〜とか思ってたってゆーかなんてゆーか……」
指をもじもじさせながら言う。
「まあよーするに。気持ちよかったからもう1回やってみたいって事でしょ?」
「せっ、先輩!!」
803 :
518:05/01/22 00:09:35 ID:Qad9lRAi
「照れない照れない」
「っ〜!……あ、あたしジュース買ってきます!」
不利を悟りそそくさとその場から離れようとしたアイ。
だが。
「あ」
「へ??」
グキッ!
「はうぁ!!」
鈍い音が部屋に響いた。
「ま、そんなわけでね。今日はマサもあたしが一緒に見てやるから」
「?? 何がそんなわけなんですか先生?」
「ちゃんと理由を話してください」
「え〜?」
学校までリンコとマサヒコを迎えに来た中村。
アイ不在の詳しい説明を求められ抗議の声を上げる。
「めんどくさ〜い」
「…俺んちか的山んちに行くにしても道中時間はありますから」
「しょ〜がないなぁ」
渋々理由を話す中村だった。
やって来たのは結局小久保家。
玄関を開けるとマサヒコの母が出迎えてくれる。
「あら?濱中先生は?」
「転んで手と足挫いたから自宅で療養中だってさ」
「ふ〜ん」
804 :
518:05/01/22 00:10:26 ID:Qad9lRAi
「かわりに私がマサヒコ君を指導しますので御心配なく」
「あ、そうですか。よろしくお願いしますね」
そう言って母は台所に引っ込んだ。
三人はマサヒコの部屋に入ると早速授業開始。
「さて…マサは数学でリンは化学か」
中村は大きなため息をつく。
「やれやれ。よりによって二人共苦手分野か。今日は苦労しそうね」
「「お手数かけます」」
「ま、いいわよ。こっちも仕事だし」
「身も蓋も無いことを」
「はいはい、じゃあこのテストやって。制限時間40分ね」
「「は〜い」」
二人共目の前の紙へと意識を集中させる。のだが。
「それにしてもアイのやつ。あの程度で捻挫だなんて…軟弱者め」
中村がぶつぶつ言うため集中しきれない。
どうにも気になってマサヒコが中村に問いかける。
「あの程度ってどの程度なんです?」
「置いてあったちょっと厚めな本を踏んだのよ。その拍子に足挫いて、倒れた時に左腕も捻挫したのよ」
「それはまた…不注意でしたね。濱中先生」
「まあその本買ってきてそこに置いたのは私だったんだけどね」
「あんたのせいかよ!」
すかさずツッコむマサヒコ。
「まあ正直。ちょ〜っとは私も悪いかな〜と思ってるわよ。
だからこうしてあの子の分もあんたの勉強見てやってるわけだし」
「いちおー責任は感じてるんですね」
「まあね」
やれやれと中村は肩をすくめる。
「それよりあんた手が止まってるわよ。ただでさえ計算遅いのにいいの?」
「うわっと!!」
慌てて難解な演習問題へと向かう。
805 :
518:05/01/22 00:11:12 ID:Qad9lRAi
しかし、
「マサヒコ〜!ちょっと降りてきな〜!」
母親に呼ばれる。
どうしたものかと中村に目をやると無言で顎でしゃくられる。
降りて行けと言うことなのだろう。
素直にマサヒコは一階へと向かう。
「ど〜したの母さん?」
「そこに差し入れ置いてあるから、二階に持ってきな」
母は小忙しそうにそう言ってなにやら準備をしている。
「どっか行くの?」
「ん。町内会の集まりでね。今日はレディースデーで町内会の集まりが半額だからオールナイトなのよ」
「……」
要するにカラオケに行くのかと納得。
「お金ここに置いてくから夕飯はてきとーに済ませといて。お父さんは残業で遅くなるって言うし。
暇なら濱中先生んとこに見舞いに行っとくといいわ。これ持ってね」
そう言ってバナナを持たされる。
「じゃ、後よろしく。行ってきま〜す!」
反論の隙すら与えずに母は行ってしまった。
さてどうしたものかと思うマサヒコだが…
「とりあえず、これ持ってくか」
差し入れのケーキを二階に運ぶ。
ケーキの登場に大はしゃぎのリンコと中村のため勉強は一時中断。
「つーかテスト中じゃあ?」
「臨機応変よ」
「そうだよ!ケーキに足が生えて逃げてっちゃうかもしれないよ!」
「………」
トンでもない理由にツッコミすら忘れるマサヒコ。
806 :
518:05/01/22 00:11:54 ID:Qad9lRAi
「…イチゴいただき」
その隙に中村がマサヒコのイチゴを奪取するのだった。
紆余曲折ありながらも、どうにかその日の授業も終了。
「今日はここまでね。残った問題は次の授業までに予習しときなさい」
「「は〜い」」
「じゃ帰るか。リン、送ってくわ」
「ありがとうございます」
それほど遅い時刻ではないが最近なにかと物騒だからだろう。
教え子を家まで送る心遣いにちょっと感心。
「それじゃあまたね小久保君」
「ああ。またな」
二人を部屋から送り出そうとして、
「あっ!そうだ中村先生」
「なに?」
中村を呼び止める。
「濱中先生の家の住所教えてもらえますか?」
「……夜這い?」
「母親からバナナ持って見舞いに行けっていわれたんで。顔出しとこうかと」
中村の戯言をきっぱり無視。
相手にするとつけあがる。
「放置プレイとは、やるわねマサ!」
「プレイゆーな!」
無視したら無視したで性質の悪い娘だ。
対処のしようがありゃしねぇ。
「えっと…結局教えてもらえるんですか?」
「ああ、そうだったわね」
中村は手帳を一枚破り、さらさらと書き込む。
807 :
518:05/01/22 00:12:40 ID:Qad9lRAi
「はい」
「……」
マサヒコは紙を手に取ると…無言でクシャクシャと丸め捨てる。
「……」
「……」
「??」
無言のマサヒコと中村。
よくわからない様子のリンコ。
沈黙。
沈黙沈黙。
沈黙沈黙沈黙。
「…マサ」
沈黙に屈したのは中村だった。
「なんでわかったの?」
「パターンですから」
おそらく卑猥な言葉でも書いてあるのだろうとのマサヒコの予想は当たったらしい。
「…成長したわね」
「こんな成長したくなかった…」
ふっと自嘲気味な笑みを浮かべる。
そんなマサヒコを中村は暖かな目で見る。
弟子を見る師匠のような…そんな感じで。
「マサ…」
「先生…」
見詰め合う二人。
……なんか芽生えてしまいそうな雰囲気。
だったのだが、
「生徒と教師の甘く淫猥な密会???どーゆう意味?」
はっと目をやればリンコ、何時の間にか先ほどの紙を広げて首を傾げている。
マサヒコは中村を見る。
中村は視線を逸らす。
808 :
518:05/01/22 00:13:27 ID:Qad9lRAi
さらにじっと見つめる。
視線を逸らす。
じっと見つめる。
逸らす。
見つめる。
逸らす。
じ〜〜っと見つめる。
「……(ぽっ)」
「顔を赤らめるな!」
「わ〜、小久保君が先生の事視姦してる〜」
「……」
もう…突っ込む気もうせちゃったマサヒコ。
ふらふらとベットの中にもぐりこむ。
「…マサ?」
「おやすみなさい……」
寝よう。
夢も見ないほど深い眠り。
「ちょっ、マサ!?」
「小久保君おやすみ〜」
ちょっといじめすぎたかと思う中村をよそにリンコはどこまでもゴーイング・マイウェイ。
暢気な娘さんだ。
「えっと…じゃあここに住所書いた紙置いてくから」
「またね〜」
部屋を出ていった。
マサヒコが布団から這い出て来たのはそれから10分ほどしてから。
テーブルの上の紙に目をやる。
アイの住所と共に一言。ハッスル!ハッスル!!と、書かれていた。
「…なにを?」
小川?というツッコミも捨てがたかったか、とりあえずオードソックスにツッコんでみた。
…だからどうってことでもないんだが。
809 :
518:05/01/22 00:14:17 ID:Qad9lRAi
「……行くか」
重い腰をあげた。
あっという間にアイのマンション前に到着。
お見舞いにはバナナとスポーツドリンクを持ってきた。
「…よく考えたら病気じゃないんだからスポーツドリンクは要らなかったんじゃ?」
ちょっと迂闊なマサヒコ。
「ま、いいか。邪魔にはなんないだろうし」
インターフォンを押す。
ドアの向こうから「どうぞ〜」と声が聞こえる。
いいのかよ!?とか、鍵開けっぱなし!?と思いながらもドアを開ける。
「先輩、マサヒコ君どうでし――」
「!!?」
てっきり中村がやって来たと思っていたアイ。
酷くあられもない姿。
バスタオル一枚を身体に巻いて髪を拭いていた。
なるほど風呂上りか、とマサヒコは頭の片隅で冷静に把握する。
残りの大部分はアイの姿に驚き、機能停止。
そしてアイは。
「はわ…はわわ!!」
激しく取り乱しバスルームに駆け込もうとする。が、
ズテッと転倒。
「せ、先生!」
マサヒコは慌ててアイに駆け寄る。もちろん靴は脱いでだ。
「いたたたた…お尻打ったぁ」
「大丈夫ですか?」
「うん。だいじょう――ってマサヒコ君!?なんでここに!?」
「えっと、お見舞いに来てみたんですけど…お邪魔でしたか?」
「ううん!そんなことない!」
ぶんぶんと激しく首を振る。
810 :
518:05/01/22 00:15:03 ID:Qad9lRAi
「すっごく嬉しいよ。ありがとう」
「そう言ってもらえるとありがたいです。けど…」
「?? けど?」
「服着てもらえるともっとありがたいです」
「…はわ〜!!」
今度こそほんとにアイはバスルームに飛びこんだ。
「…ごめんね待たせちゃって」
部屋着だろうキャミを着たアイがバスルームから出てくる。
「でも今日はどうしたの?」
「いや、中村先生から捻挫したって聞いたんで」
「それでわざわざ?」
「母親からも言われましたし。あ、これお見舞いのバナナとジュースです」
「ありがとう…」
嬉しそうに見舞いの品を受け取るアイの様子に、来てよかったと思うマサヒコ。
「それで、捻挫の具合はどうなんですか?」
「大した事無いよ。足の方は歩いたりするとちょっと痛むけど、腕は利き腕じゃないし」
「そりゃなによりです」
「うん。それよりごめんね」
いきなり謝られ、マサヒコは首を傾げる。
「何がですか?」
「しばらく家庭教師出来なくなっちゃって…」
「ああ。気にしないでください。今日は中村先生に見てもらいましたし。
それに捻挫の原因は中村先生なんでしょ?ちょっとは責任を取らせるべきですよ」
「そりゃ…本をあそこに置いたのは先輩だけど、気づかず踏んじゃった私も不注意だったわけだから…」
どうにも弱気と言うか……責任を感じている様子のアイ。
マサヒコはさてどうしたものかと考え、
「あ、じゃあ先生。俺、来ましょうか?」
「え?」
提案する。
811 :
518:05/01/22 00:15:52 ID:Qad9lRAi
「ですから。学校終わってからここまで来ましょうか?そんなに遠くないですし」
「ええ!?でもそれだとマサヒコ君大変じゃない?」
「別に大丈夫ですよ。先生はいつもうちまで来てるわけですし」
「で、でも!私は家庭教師で。家まで行ってこその家庭教師って言うかなんて言うか…」
もごもごと反論するアイ。
すると、
「あ…」
マサヒコはなにかに気づいた様子で。
「そ、そうですよね。すいません。ちょっと無神経でした」
「??」
急に意見を翻したマサヒコの様子にアイは不審に思う。
訪ねるより先にマサヒコの言葉。
「一人暮しの女の人の家に上がりこむのって失礼ですよね、やっぱり」
「ちがっ!そうじゃなくって!」
アイは慌てて反論する。
「たまに授業終わるのが遅くなる事もあるでしょ!?そうなると帰るのも遅くなるし、
ご両親も心配すると思うのよ」
「いや、その辺は大丈夫だと思いますけど。実際今日も父親は残業ですし、
母親はカラオケで遅くなるとか言ってましたし」
「…そうなの?」
「レディースデーだかオールナイトだかって言ってましたから。
ひょっとしたら帰ってこないかもしれないですけどね」
「でも…じゃあ晩御飯は?」
「お金渡されました。たまにあるんですよ、こーいうこと。
そんな親だから帰りが遅くなっても気にしないと思いますよ」
「……」
アイは考える。
確かに中村に頼りきりになるのは申し訳ない。
さりとてマサヒコをわざわざ家までこさせていいものだろうか?
無理にでも自分がマサヒコの家まで行くべきでは?と思い目の前のマサヒコに視線をやる。
812 :
518:05/01/22 00:16:41 ID:Qad9lRAi
じっと見つめてくるマサヒコ。
その熱い(?)視線に赤くなってしまいそうだったが、思考に耽ることで押さえる。
マサヒコはこう見えて……といったらかなり失礼だが、なかなかに優しい所がある。
無理にマサヒコの家に通って怪我を悪化させたりすると自らを責める可能性がなきにしもあらず。
それは避けたい。
だとすると……
「マサヒコ君」
結論が出る。
「はい」
「しばらくの間御苦労おかけします」
「気にしないでくださいよ」
そう言って微笑まれ。
赤くなってしまった。
「先生?顔赤いですけど?」
「な、なんでもないの!それより!じゃあ今日の分の勉強しましょう!」
「え?でも俺教材持ってきてませんよ?」
「大丈夫。うちにも参考書はあるから。でも教科書に沿ってやるのが一番だから
今日のところは簡単に済ませちゃおう。授業準備もしてないしね」
「はい」
こうして、急遽アイによる授業が開始された。
小1時間ほどなかなか密度の濃い授業が行われる。
いやいや、これこそ本来あるべき姿なのだろう。
マサヒコはぐぐっと身体を伸ばす、
「ん〜…久しぶりに勉強したって感じがしますよ」
いつもは中村やらリンコやら中村やら中村やら…まあつまり、大半は中村のせいで脱線するから。
久しぶりに集中できた感じなのだろう。
「ふふ、お疲れ様…っと、もうこんな時間ね。もう帰ったほうがいいんじゃない?」
時計はそろそろ6時を指そうとしている。
813 :
518:05/01/22 00:17:36 ID:Qad9lRAi
「早く帰らないとお母さん心配するんじゃない?」
「いえ、だから今晩母さんいませんし」
「あ、そっか。そうだったね……だったらさ」
思いついた事を提案する。
「うちでご飯食べてく?」
「え?」
「お惣菜じゃ物足りないでしょ?まあ君のお母さんほど料理上手じゃないけど。
とりあえず食べられるものは作れるつもりよ」
「いえ、それは前に作ってもらった時に(*本編第10話参照)わかってる事ですけど」
「ね?そうしなよ」
アイの誘いにマサヒコは考える。
誘いを断った場合。
夕食はコンビニ弁当か、帰り道のスーパーのお惣菜を一人で食べることになるだろう。
誘いを受けた場合。
夕食はアイと共に出来立ての物が食べられる事だろう。
選択肢は以上の2つ。
迷うまでもなかった。
「じゃあ遠慮なくご馳走になります」
「うん。やっぱり一人よりも二人で食べた方がおいしいもんね」
そう言って嬉しそうなアイは足を庇うようにしてキッチンへ向かう。
「それじゃあ何を作ろうかな?マサヒコ君なにか食べたいものある?」
「なんでもいいですよ」
「おっ!何でも食べてくれるんだ。そうだよね。好き嫌いしてたらおっきくなれないもんね」
「…そうですね」
身長が低い事を気にしているマサヒコの少々ぶっきらぼうな返答。
アイはくすくす笑いながら冷蔵庫を開け、
「あぁー!!」
絶叫。
814 :
518:05/01/22 00:18:27 ID:Qad9lRAi
「どうしたんですか!?ゴキブリでも出ましたか!?」
「冷蔵庫空っぽ…」
腰を浮かしかけていたマサヒコ、思わずテーブルにヘッドバット。
ゴツンと鈍い音がしてちょっと痛い。
「そ、そんなことですか」
「でもでも!これじゃなんにも作れないよ」
「買い物行けば……あ」
なるほどとマサヒコは納得。
アイは足を怪我しているのだ。
あまり出歩くのは怪我によろしい事とは思えない。
しかし、考えてみれば簡単な解決法があるじゃないか。
「じゃあ俺買い物行きますよ」
「え?で、でも!お客様を買い物に行かせるなんて」
「気にしないでください。タダでご馳走になるのは心苦しいと思ってたところですし。
ちょうどいいですよ。何買ってくればいいですか?」
「そう?それじゃあね……」
少々強引とも思えるマサヒコにアイは甘える事にする。
アイから言われた買い物をメモし、マサヒコは買い物に向かう。
一人残されたアイは思いを馳せる。
「そーいえば、ここで一人じゃない食事なんて久しぶりだな」
中村はよく来たりするのだが、それは飲む時で食事はあまりしない。
そのため食事は一人で取ることがほとんどで。
まして相手はマサヒコだ。
ついつい張りきって多めの食材を頼んでしまった。
「……はっ!?でもこれってマサヒコ君と二人っきりってこと!?」
今更ながらにその事実に気づくアイ。
「先輩はまたあーゆう関係になるにはきっかけが必要っていっていたし……あーゆう関係…」
自分で言っておいて真っ赤になってしまう純情なアイ。
かわいいじゃないか。
815 :
518:05/01/22 00:19:19 ID:Qad9lRAi
「きっかけ……きっかけ……どーしよ…」
きっかけを作るべきか作らぬべきか。
悩むアイだったが、
「……よし!!」
結構早く結論は出た。
つーか結論は始めから決まっていた。
問題は……
「あの作戦で行こう!」
きっかけの作り方だった。
マサヒコが帰ってくるとすぐにアイは夕食の準備に取りかかる。
マサヒコも手伝おうかとも思ったのだが…アイの手際を見るに下手な手出しは足手まといになると判断。
大人しくテレビを見ている。やがて、
「おまたせ〜♪」
そう言ってテーブルにアイが料理を運んでくる。
なかなかおいしそうだが…
「量すごいスね」
「だってマサヒコ君男の子だし…食べるでしょ?」
「いや、そりゃそうかもしれませんけど…」
テーブルの上に乗っている量は半端でない。
恐るべしアイの胃袋!!と、改めて認識する。
「それじゃあ冷めないうちに食べちゃお」
「はい。いただきます」
食べ始める。
「あ、おいしい」
「ほんと!?」
「はい。おいしいですよ、このきんぴら。こっちの小松菜とアサリの和え物も」
マサヒコの感想にアイは嬉しそう。
816 :
518:05/01/22 00:20:08 ID:Qad9lRAi
「よかった〜。きんぴらは母親直伝でちょっと自信あったんだ」
「俺実はきんぴらってちょっと苦手だったんですけど…これなら食べられますよ。先生料理上手なんですね」
「や、やだな〜…そんなに誉めてもなんにも出ないよ?」
アイ、デレデレ。
その後もマサヒコが料理の感想を言うたびに一喜一喜する。
え?一喜一憂じゃないかだって?
いえいえ。マサヒコ誉めてばっかりですから。
アイ喜びっぱなしですから、一喜一喜でいいんです。
和やかな雰囲気のまま食事は進み、やがてデザートのアイスも食べ終わる。
「ふ〜…ごちそうさまでした」
「はいお粗末さまでした」
そう言ってアイが食器を運ぼうとするが、
「あ、いいですよ。俺やりますから」
マサヒコが止める。
「洗い物なら俺にも出来ますから。先生はゆっくりしててください」
「え!?でも」
「ご馳走になったんですから。これくらいさせてくださいよ」
そう言ってやや強引にアイから食器を受け取り、流しに運び、洗い物を始める。
もちろん。
それがアイの足、並びに腕の捻挫を心配しての行為だと言うことは想像に固くない。
さり気なく優しい男、小久保マサヒコ。
アイは……そんなマサヒコに……少々やられ気味だったりしちゃったりして。
洗い物をするそれほど大きくないマサヒコの背をポ〜っと眺めていた。
「よしっと…」
最後の皿のすすぎを終えたマサヒコはふうと息をつく。
817 :
518:05/01/22 00:21:00 ID:Qad9lRAi
たまに家事を手伝う事があるので洗い物は苦ではなかったが、ちょっと疲れた。
「先生、洗い物……ん?」
「すぅ……すぅ……」
アイは横になり、眠ってしまっていた。
「せんせ〜。食べてすぐ横になると牛になっちゃいますよ〜」
「うう〜ん……」
起こそうと揺すると、嫌がるように身体を動かすアイ。
ごろりと大きく寝返りをうつ。
その際、キャミの肩紐が外れ、胸元があらわになる。
さらに言及するならば。
裾も大胆に捲くれあがり、本来見えてはならない白い物が見えてしまっている。
その様子を眺めていたマサヒコ。
ごくりと唾を飲み込み、そして……行動。
「……これでよし」
ベットの布団をアイにかけてふうと一息。
「鍵は郵便受けにいれとけばいいし、メモ残して帰るか」
「なんでやねん!?」
「うおぅ!!」
いきなり関西弁でツッコまれて飛びあがって驚くマサヒコ。
みればアイが上半身を起こして、涙目でマサヒコを睨んでいる。
「せ、先生起きてたんですか!?」
「そうじゃないでしょ!?」
「は?何がですか?」
「人が恥ずかしい思いしてきっかけ作ってるのにこの仕打ちは酷すぎるじゃない!?」
「………きっかけ?」
「あ…」
自らの失言にアイは口を押さえる。
「きっかけって…なんの?」
「それは……その、なんて言うか…」
真っ赤になって口篭もるアイ。
818 :
518:05/01/22 00:21:50 ID:Qad9lRAi
実はマサヒコ、それがなんの為のきっかけなのか薄々気づいてはいた。
ただ、確認は取りたかったわけで。
そして、アイの態度を見れば自身の予想の正否は簡単に判別できたわけで。
「先生」
「っ!!?」
出せるだろう限界の低い声。
その声にアイはビクリと身体をすくませる。
「先生もだいぶ中村先生に毒されてきたみたいですね」
「ちがっ!これは…その…」
今までに聞いた事のない低い声にアイは酷くうろたえる。
軽蔑されたか、或いは嫌われたか。
そう思うと狼狽が悲しみへとシフトしていく。
「その……違うの……わ、私は…」
なんとか誤解を解こうと…いや、あながち誤解ではないのだが。
ともかく、マサヒコに分かってもらおうと言葉を羅列しようとするが。
言葉が出てこない。
意味をなさない。
それでも必死にどうにかしようとしていると、
「うりゃぁ!」
「きゃっ!」
マサヒコにベットに投げ飛ばされた。
アイはその行為にデジャブを感じる。
確か以前も誰かにベットに投げ飛ばされたような……。
考えている間にマサヒコもベットに上がってくる。
「先生」
「ひゃい!」
「はい」と言うつもりで思わず噛んじゃったり。
「えっと…さっきの俺の言葉聞いてましたか?」
「え?」
「その、「先生もだいぶ中村先生に毒されてきたみたいですね」って」
819 :
518:05/01/22 00:22:41 ID:Qad9lRAi
「あうぅ…その、ごめんね」
へにゃっと、眉をハの字にして謝るアイ。
マサヒコは…大きなため息をつく。
それをどう取ったか、アイが泣きそうな顔になったのを見てマサヒコは苦笑する。
「いや、先生を責めてるんじゃなくてですね。気づきませんか?」
「??」
「俺は先生「も」って言ったんですよ?」
「それって――」
どーゆうこと?と聞きかけ、アイは気づく。
マサヒコの視線。
それはいつか感じたもの。
そう。
激しく求め合ったあったあの夜に感じたもの。
「そのつもりでいてくれるなら、俺も踏み止まりませんからね」
「マサ――んっ!!」
アイにしゃべる間も与えず、マサヒコは唇を押し付ける。
舌を挿し入れると、アイもまた答えてくれる。
やがて離れる頃にはアイの顔は真っ赤に染まってしまっていて。
「先生…いいんですね?」
「……うん」
おずおずと、アイが頷くのを確認しマサヒコはアイの服を脱がす。
と、言っても。
キャミと下着の3点だけなわけで。
あっという間にアイは生まれたままの姿にされる。
恥ずかしそうにアイは身体をくねらせるが、その動きがさらにマサヒコの中の雄の部分を刺激する。
つつつっとうなじに舌を這わせる。
「ひぃん!そこ…はぁ!」
アイが激しく反応する。
やはりうなじは弱いらしい。
しばらくうなじを責めたり耳を食んだりと堪能したマサヒコ、ふと思い立つ。
820 :
518:05/01/22 00:23:33 ID:Qad9lRAi
「先生」
「??」
「怪我した足ってどっちですか?」
「え?左足だけど、それがどうかしたの?」
上気し、ほんのり色づいた顔でかわいらしく小首を傾げるアイ。
その姿にマサヒコはくらりとしつつ。
顔を首筋から、足のほうへと持っていく。
「マサヒコく――ひっ!」
不意に足首に感じた生暖かな感触にアイは悲鳴を上げる。
感触の正体はマサヒコの舌。
怪我をした足首を、マサヒコは舐める。
それは獣が傷を癒すかのように。
元々敏感なアイはそれだけでゾクゾクと体を震わせる。
「マ、マサ…ふぁ!」
「少し熱持ってますね、ここ」
「だ、だって…ひぅ!…捻挫してるんだもん……腫れて炎症起こしてる…んっ!」
「じゃあ冷やした方がいいですよね」
さらに足首をぺろぺろと舐める。
アイは何とかマサヒコの行動を止めようと、
「で、でも!冷やすならシップとか…あるし!」
「気化熱で冷やすのもありですよね?」
言ってみたがあっさりマサヒコに論破される。
その後もじっくり責められ、そのたびにアイは悶える事になり。
ようやくマサヒコが止めた頃には息も絶え絶え。
「大丈夫ですか先生?」
「…いぢわる」
「なにゆえ!?」
身に覚えのない事実にマサヒコ愕然。
アイとしてはマサヒコに前回、今回と責められっぱなしで面白くない。
そこで、
821 :
518:05/01/22 00:24:30 ID:Qad9lRAi
「えい♪」
「うわっ!?」
逆襲。
隙の出来たマサヒコを逆に押し倒し、服を脱がせにかかる。
「もがっ!?」
「あ」
服が首のあたりで引っかかる。
ごーいんに脱がせようとしたためだ。
しかし、アイにとってこれは好奇……もとい好機!
ふがふがとマサヒコが服と格闘している間に下を脱がせる。
ベルトを外し、ズボンと一緒にトランクスもマサヒコからパージ。
出てきた臨戦体勢のマサヒコのモノを一気に飲み込む。
「けほけほっ!」
…飲み込みすぎたらしくむせる。
まったく…お約束のボケをかましてくれる娘だ。
咳き込みが納まった所でアイ、再びトラ〜イ。
改めて慎重に、とりあえず先端だけ咥える。
「うっ!」
それだけでマサヒコは激しく反応する。
ちなみにマサヒコ、いつの間にやら服を脱ぎ終わっている。
「ひもひひひほ?」
コクコクと頷くマサヒコを見て、アイは行為を続ける。
経験はなくても知識だけは豊富なアイ。
カリのまわりを責めてみたり、裏筋に舌を這わせたりとなかなかの物。
まあ…そうは言っても、初めての事。
多少舌使いは拙い。が、
舐められるマサヒコも初めてと言って過言ではない経験。
一気に上り詰めてしまいそうになるが。
「先生ストップ!」
「ふぇ!?」
822 :
518:05/01/22 00:25:15 ID:Qad9lRAi
強引にアイを引き剥がす。
先ほどはアイが荒い息をついていたわけだが、立場は逆転。
「大丈夫マサヒコ君?」
さっきのお返しとばかりに、そう言ってマサヒコをからかうが。
「……」
「んむ!」
キスで口を塞がれる。
そしてキスをしたままアイを改めて押し倒す。
「ん〜!んん〜!!」
何やらアイが言いたげなのでキスをやめる。
「どうしました先生?」
「どうしたって……息できないし…」
なかなかかわいい事を言うアイにマサヒコは笑う。
「笑わない!」
頬を膨らませるアイを見て、マサヒコはさらに笑ってしまう。
「も〜!」
笑い続けるマサヒコに腹を立て、アイはぷいと顔を逸らしてしまう。
「すいません、笑いすぎました……あの、怒っちゃいましたか?」
「……」
「…すいませんでした」
一転、シュンとしてしまうマサヒコの様子に今度はアイが笑みを浮かべる。
「大丈夫だよ。怒ってないから。ね?だからそんな顔しないで」
そう言って微笑みかけると、マサヒコの表情が和らぐ。
「ねえ、マサヒコ君。その……そろそろ、ね?」
何を言いたいのか始め分からなかったマサヒコだが、もじもじと足を擦り合わせているのを見て、意図に気づく。
アイが望んでいる事、それは一つになる事。
頷いて了解の意を示し、モノをアイの中に侵入させる。
以前とは違い、すんなり根元まで入る。
濡れ方が十分だった事も影響するのだろう。
823 :
518:05/01/22 00:26:04 ID:Qad9lRAi
アイにも苦痛の様子も見られないのでマサヒコは動く事にする。
ただし、かなりゆっくりと。
アイを気遣う意味もあるが、何より。
先ほどまでのアイの行為のため激しくするとすぐにでも達してしまいそうなのだ。
ゆっくりと、アイの中を掻き混ぜるような腰の動き。
動くたびにアイは甘い声を上げ、マサヒコにしがみつく。
マサヒコはアイの首筋に顔を埋め、アイの温もりと匂いを感じていたのだが。
なんとなく、目の前にあった耳がおいしそうだったのだパクッといって見た。
その瞬間アイがマサヒコのモノを激しく締めつける。
達してしまいそうになったマサヒコ、唇を噛んでそれを堪えるが。
それほど長く持ちそうにない。
そう判断しそれまでのゆっくりした動きから激しい動きへ。
アイの中を激しく抉り、かき混ぜる。
「だめっ!…はげし――ーああぁ!!」
「くっ!」
マサヒコがアイの中から抜いた瞬間、ほとばしる熱い液体がアイのお腹を汚す。
「うわぁ…熱いね、これ」
「……」
何も言わず。
心地よい疲労を感じながらマサヒコはアイの上に倒れこんだ。
「じゃあ俺帰りますね。ご飯ごちそうさまでした」
「うん」
「シャワーもありがとうございました」
「うん」
「怪我してるんですからあんまり無茶しちゃだめですよ」
「うん」
「それから…え〜っと……」
困った様子でマサヒコは視線をさまよわせる。
824 :
518:05/01/22 00:27:04 ID:Qad9lRAi
結局、思ったままを言うことにする。
「あの…離してくれないと帰れないんですけど」
「…うん」
そう。
アイの手がマサヒコの服の裾を掴み、離してくれない。
「先生」
「…うん」
名残惜しそうに、アイの手が、離れる。
「それじゃあ先生、また明日」
「うん。気をつけて帰るのよ」
「大丈夫ですよ」
そう言って玄関で別れる。
見送っていたアイだが、マサヒコの姿はすぐに見えなくなってしまう。
悲しげにため息をつき、アイは部屋に戻った。
一方のマサヒコ。
マンションから少し離れた所でアイの部屋を見上げる。
ぽりぽりと頬をかき、はあとため息をついた。
「参ったなぁ…」
言葉とは裏腹に。
顔は笑っているマサヒコだった。
END
825 :
518:05/01/22 00:30:47 ID:Qad9lRAi
終了。
毎度のことながら誤字、脱字、表現間違いなどは気になさらぬよう。
今回からしばらくこれの続きの形をとります。
題して濱中先生ラブラブ計画!!
………はい、言ってて寒いです。
ほんとはリンコが書きたいんですけど…書けねえ。
あの娘は難易度高いって。
518殿 良作
キター キター キター
キタ ー キター
キター ♪ ♪ ♪ ♪
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
♪ ∩ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
ヾミ,,゚∀゚彡 ミ,,゚∀゚彡 ミ,,゚∀゚彡 ♪
ヾ ⊂ ヾ ミつ つ ⊂ミ ミつ
O-、 )〜 ミ つ ミO, ミ
U し´ `J
次はアヤナ編もよろ〜〜〜
濱中先生ラブラブ計画キタ――――――――――!!
激しくgj!
ところで野暮かもしれないが捻挫してる人間を投げ飛ばして
大丈夫なのかと思った
乙ー。
このスレは書き手が多くていいなあ…。
>>800-824 518氏長編GOOD JOB!いつも面白い!
一喜一喜は当分マイ流行語。初々しい照れ屋なアイが可愛い。
次回作も楽しみにしてます!
神キテタ━━(゚∀゚)━━!!!
518氏良作GJ!!!!
アヤナとミサキの百合キボンヌ
気がつくと486KB
このスレは1000行く前に容量オーバーの予感
518GJであります!
続きを期待しつつリンコ編も待ってますよ
>>518 グレートGJ!!
初々しい感じがいいです!!
さて、そろそろ次スレが考えられる時期になってきたか……
次スレは検索しやすいのにしようや
案ノシ@【夜の】女子大生家庭教師濱中アイ二時間目【お勉強】
A【保健】女子大生家庭教師濱中アイ二時間目【体育?】
B【相手は】女子大生家庭教師濱中アイ二時間目【女子○生】
スレタイって字数制限とかあるんだっけ?
【濱中】氏家ト全総合【思春期】 とかのがよくない?
>>837 Aの保健体育?に一票。
なんでもありっぽくていい。
検索しやすい事を考えると、濱中アイで行って、1のテンプレに「氏家ト全総合スレです」と入れるのはどうでしょう。
保官庫管理人の古田氏の意見も聞きたい。
立ったばっかのスレを見つけた時は目を疑ったなあ。
好きな漫画だけど絶対すぐに落ちるって!と思ったな。
それが今や保管庫あるし次スレ移行だし。
職人諸氏に古田氏、神々gj。
そろそろ東洋超特急氏の復活待ちの漏れ
そろそろ格の無い新神降臨待ちの漏れ
朝っぱらから保管庫更新
05/01/23
◆「エロなし オチなし 女装あり」 (778氏)追加
◆「アイ×マサヒコ(2)」 (518氏)追加
>>839 妹ネタの作家さんもいらっしゃるので
統合スレとして進めていくのであればどこかしらに
どっちもOKってことが入っていた方がよいですね。
次スレについては
>>839氏の意見に賛成かなぁ
スレタイは保健体育に一票。でもいまぐらい見つかりにくいほうが荒れない鴨。スクランスレなんて見るも無残だしな。
>>842 若手も良いがベテランの熟練投球も見たい。郭氏が以前書かれてたリンコ編の早期投板きぼーん(^o^)
レイプ待ち
次スレから氏家ト全総合スレにしない?
カナミが何処でバイブとか買ってくるのか気になる(*´Д`*)
通販じゃない?
カナミの自慰
518氏、古田氏いつも乙ーです
次スレタイはまとめるとこんな感じでしょーか?
【 保 健 】 家 庭 教 師 濱 中 ア イ + 妹 2 【 体 育 ? 】
空欄を入れると検索に引っかからないから良くないのでは?
>838に1票
板のトップにも
『漫画・小説』 → 『作家別』
とあることですしスレタイも総合スレとしてよいのかなという気もしてきました。
↓こんな感じで
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
でもこうなるとサブタイトルつけづらいですね。
スペース入れるのは荒らし対策なんでしょうけど、わざわざこのスレ検索して
ピンポイントで荒らしにくるようなアンチは存在しない気がするんですけど。
あんまり楽観的になるのはイクナイかな?
古田氏乙!です!ちなみに郭氏の言ってた「ヌケ」部分が気になります。
関係無いけど本スレ最近荒れてる根…。
>>853 「濱」で検索したらすぐ見つかるから、荒らし対策は関係ないような。
妹ネタOKにするなら総合のほうがいいかもしれん。
(・ε・)だんだん訳わからなくなってきました。
古田氏の
>>853の案で大体決まりですかね?
500KB強くらいでいっぱいになるんでしたよね?
埋め
アヤナとミサキのオカズはマサヒコのパンツ
孕め
保管庫消えた?
残ってる
4sama
ume('A`)
百合
梅
ume
;;;;;;;;;;;;;;/;;;ルy;;;;;/;;-‐t7;;;;;t;;;" ;;;; l.|.l,ヽ;;}:::ミ丶ミ\`;;!!;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;i';;;;;;;ィ:::/-‐;;;;; ,r ;;;;;;_ i!" ll.l} ,ハ.、ミミミヽ\;;;;;;ヽ}、;;;;;};;
;;;;;;;;;;;;,!;;l;;;;;彳/'";;;t///イ 丿/' \ミ;;;;litヽ、;;;;;/i;};;;;;l';;;
;;;;;;;;;;;;|;;ソ;;;;/{;彡イ丿/ 人 〃 ヽミ;;!;;ーヽ;;;;;;;;;;;;;`i;;;;
;;;;;;;;;;,i;;;;, ;;-‐ ',;/彡} .{{ ヽ || \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;
;;;;;;;;;|;i;;;!;;リ7;;;,、、| } ゛ ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;|;;i!;{;;;;
;;;;;;;;;}i';;;; ト ;;;;;i'i!ハ,!‐----、、 ,,..-‐−−-、;}、;;;;;;;;;;;゙::!:::};
;;;;;;;;;{;l;;;;;;ヽヾ;;| ,r‐''''=-、゙} |;;;;;;,r‐''''=-、;;;;;;ヽ;;;;;;;;;i、;;;};
;;;;;;;;;`!;;、;;;;;;;;/ト、,/ ィi、。テ>`i==== /,ri、。テ>;;ヽ-="l、;;;|;;;`;/;; ume
;;;;;;;;;;ヽ;ミ;;;;彳|. i. '' ""゙゙ i' 〕i. ""゙ .i' l;;;;|ノ;;、;__゙};
;;;;;;;;;;;;ィノ;;;从'i ヽ、_ _,ノ } ヽ、_ ,,ノ,ノ;;;;|;;'';;;;;、;{;;
;;;;;;;;;;彡'{;;冫;;;',  ̄ };;ヽ  ̄,,,;;;;;;;;;;;;{;;;;”;;;;,|;
;;;;;;;;;;;;;;乂;;く;;;;| ,_ |;;;;;} };;;;;;;;;;;;|;;;;゙;;;;;;/;
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ume
孕め
!´  ̄ ̄ ` ‐ 、 / Z__ _, \
l 、 ` ー- 、l _/ ``ヽ  ̄ ̄ | ヽ
ヽ ` 、_ /ー=、ヽ _\ | ヽ
ヽ /⌒「 ̄ `ヽ/ r'. ク,ヽヽ/ l
\ | │ ll 、 ヽ'l / / |
\ ! !ヽ、 ノ∧ ` ヽ // l l
_L_| ヽ く ハ、 // / ││
/ ` ーヽ `>-`ー=∠、< ̄ヽ ノ l
,L_____ l‐ィ′ |`TT| l |
l l_」 -、 | | j|/ |
|ー-- 、 _ /r´! ,__ィフフ´ │
ト、 | |/ _,.イ ` ! |
l ` ー、 イ/  ̄ ´ `ゝ-、_ ノ l l
ヽ ____,/ヘ ____,ノ-- ─イ ! l
ヽr′ │ │ l
l ヽ | トl !
ヽ ヽ ト ! | l
ヽ ヽ` 、____| | l
ヽ、 `ー 、__,`ニ=‐ 、
ヽ _,. -‐‐ ̄ `ヽ、
| _/´ ヽヽ
ヽ / , -‐‐─ ‐- 、 ヽヽ
ヽ / \ │ | | ume
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/ 乱 風 / 〉 生 〈
〉 れ 紀 〈 /  ̄ `ヽ | め >
│ す が / イ /ハ l ハヽヽ ,. -−‐ 、 」 な 〈
| ぎ 〈 //、リ レ'j⊥l l | / /ハヽ l ヽヽ | ん /
/ よ \ リ エ 'エ/ kl l イ /X V⊥ lハ| | て |
\ !! /⌒丶ハ、r‐┐u/イ / 'l l > <lノnl _> !! /
 ̄ ̄`ヽ/ =≦彡ノ7´/イl川 ヽl r‐¬ ゚ 'り′ ´ ̄\/ ̄
r‐-───「「| |ミ、_ト-j\lハl| _ノゝ⊥__ノ イlハ\
`ー'´ ̄ ̄¬ブ LミV彡ヘ、 r‐'、/L_ノヽ リ ノヾ'
く ∠ノ7^l l_,.イ. 〉 /トミl/彡(⌒l.
__,. -‐'´\_ ∨/ |│ / んゝ亦‐<^T、 ヽ.
ヽ、  ̄「 l l `ーケ´ \j ∧`ー′
7  ̄ ̄ ̄ ̄ \ 、_/ ̄ ̄ 7
/ っ 全 / 〉 〈
〉 て 然 〈 /  ̄ `ヽ | 怠 >
│ な 埋 / イ /ハ l ハヽヽ ,. -−‐ 、 」 慢 〈
| い ま 〈 //、リ レ'j⊥l l | / /ハヽ l ヽヽ | !! /
/ わ \ リ り 'tテ/ kl l イ /X V⊥ lハ| | |
\ !! /⌒丶ハ、r‐┐u/イ / 'l l > <lノnl _> /
 ̄ ̄`ヽ/ =≦彡ノ7´/イl川 ヽl r‐¬ ゚ 'り′ ´ ̄\/ ̄
r‐-───「「| |ミ、_ト-j\lハl| _ノゝ⊥__ノ イlハ\
`ー'´ ̄ ̄¬ブ LミV彡ヘ、 r‐'、/L_ノヽ リ ノヾ'
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産め!
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Hさせてよ…ハァハァ
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