金色のガッシュ!!で…part5

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623名無しさん@ピンキー
しとしとと雨が街を濡らす、金曜日の薄暗い放課後。
 校庭のイチョウの葉もすっかり散り、もう、世間は冬である。
 今年の冬は、ちょっと寒い。
 滑りやすくなってる廊下を、俺は、転ばないように注意しながら小走りに進んでいた。
 手には、とうに返却期限のすぎた図書室の本を持っている。
 ありがたくも、今日までに返却されなかった場合は反省文を書かせると
 国語科の悶々先生に宣告されたものだ。
 昨日まで散らかった部屋の中を探し続け、そして、ついさっき帰りしなに
 ロッカーの中にあったのを発見したのである。
 すでに、図書室は閉まっている時間だ。
 物好きな図書委員が、図書室のカギを預かって残っているかもしれないが、可能性は低い。
 が、その可能性に賭けるべく、俺は、管理棟の最上階にある図書室へと急いでいた。
 今日中に、図書室内の返却コーナーに置いておけば、つまらない文章を書かされることはない。
 図書室に着いた俺は、祈るような気持ちで、ドアに手をかけた。
 けど、神さまは無情だ。ドアは、開かない。
「あーあ」
 俺は、小さく溜息をついた。
 と、ここで思い出した。図書室にはもう一つ出入り口がある。
 司書室に続くドアだ。もし、司書室に入ることができれば、図書室にも入れる。
 すでに、司書の先生が帰宅してしまっているのは知っている。
 そうでなければ、わざわざ図書室に返そうとはしない。
 そして司書室のカギは、先生が閉めてしまったはずだ。
 だけど、司書室のカギは、きちんと閉まらないのだ。
 中のスプリングがどうにかなってしまったのか、何度かがちゃがちゃさせると
 カギを開けることができるのである。そのことを、俺は思い出したわけだ。
 俺は、司書室のドアに手をかけた。
 がく、と奇妙な感触がある。カギはかかってるけど、やっぱり、かかりきってない感じ。
「よし……」
 あまり大きな音をたてないように、がっちゃ、がっちゃと、ドアノブをひねる。
 かしっ、と小さな手応えがあった。スプリングの力で、甘かったカギが外れた音だ。
「やった♪」
 俺は、思わず小さな声でそう言って、ドアを開いた。
624623:04/10/22 16:42:33 ID:CstE90nG
「!」
「!」
 びっくりした。
 だって、誰もいないはずの司書室に、同級生の水野鈴芽がしゃがみこんでいたから。
 水野は、驚いたリスみたいな顔で、俺の方を見つめている。
 黒目がちの目に、通った鼻筋と、小さな口。黒い柔らかそうな猫っ毛を、青いヘアバンドでまとめている。
 ちょっと地味な感じだけど、まぁ可愛い方だとは思う。
 なんて、見慣れてるはずの水野の顔をまじまじと鑑賞してしまったのは
 彼女が、とても奇妙な表情を浮かべていたからである。
 驚いているのとは別に、目元がぽおっとピンク色に染まり、くちびるは半開き。
 瞳が、なんだか潤んでいるように見える。
 その顔はまだ幼げなのに、何だか、妙に色っぽい。
 そんな邪念を、俺はあわてて追い払い、表情に出さないようにする。
「水野、お前こんな時間にここで何やって――」
 とにかく、何か声をかけようと思ったとき、水野は、しっ――と人差し指を唇に当てた。
 そして、こいこい、と右手で手招きする。
「……?」
 まるで飼い猫でも呼んでるようなその手つきに、俺はつい近付いてしまう。
 水野は、上気した顔に真剣な眼差しで、しゃがみこんでる自分の目の前のドアを、無言で指差した。
 スライド式のドアは、遠目には気付かれないくらい、細く開かれている。
 俺は、水野の肩越しに、ドアの隙間をのぞいた。
「――っ」
 俺は、息を飲んだ。
 俺を絶句させたのは、そこで繰り広げられていることの、あまりの淫らさだった。
 全てを、すぐに把握できたわけではない。けど、一瞬の印象だけで、俺を黙らせるには充分だったわけだ。
 図書室に、同級生の山中浩と仲村マリ子が、いる。
 そして、マリ子の方は、その制服の下を脱いでいた。
 マリ子はポニーテールにまとめた栗色の髪をいリボンで結んだ、丸顔の可愛らしい感じの女の子だ。
 そのマリ子が、制服のスカートだけを脱いで、白い脚を剥き出しにしている。
 さらに、マリ子は、上半身を赤い縄で縛られていた。
 胸の膨らみの上下を、水平に縄がけされている。
625623:04/10/22 16:47:10 ID:hSqhS8GA
 そのせいで、服の上からでも胸が強調されていて
 淫らなのを通り越して無残なくらいだ。
 縄は、さらにマリ子の腕を後手に縛っているらしい。
 そして、山中の方は、縛った相手を抱き締め、キスを、していた。
 キスって言うより、舌と唇で、相手の口を陵辱しているような、そんな口付け。
 山中と仲村の関係がここまで進んでいたとは…。
 普段の簡素な二人の会話からは想像もつかない。
「たっ、高嶺君…マリ子ちゃんと山中君…何やってるんだろう…」
 水野が、俺に、そうささやいた。
「ナニって…お前…」
 俺は、あいまいに言葉を濁らせた。
 きっとこの水野のことだ。保健体育で学んだ知識を受け入れられずに
 未だに子供はコウノトリが運んでくるとか思ってるのかもしれない。
「これってイジメなのかな…。もしそうだったら、私、中田先生に言ってこなきゃ…」
 水野は、なんだか深刻な声で、そんなふうなことを言う。
「あのな…水野…。これはイジメじゃなくて…」
 俺は説明しようとしたが、どんなうまく言っても
 水野は受け入れてくれないような気がしたのでやめておいた。
 山中が、服の上から、マリ子の体を、慣れた手つきでまさぐっている。
 キスで唇をふさがれたまま、マリ子は、切なそうに身をよじらせていた。
 縄で縛られていると言うのに、マリ子のそぶりは、ぜんぜん嫌がっているように見えない。
 むしろ、抵抗できない状態で体に触れられていることに、余計に興奮しているようだ。
 山中が、マリ子から体を離した。
 そして、マリ子を後向きにして、机の上に、その上体を倒す。
 マリ子は、机の上に上半身を預けながら、ちら、と背後の山中の方を、向いた。
 ポニーテールの似合う童顔には不釣合いな、ぞくぞくするような流し目。
 んく、と水野が唾を飲みこむ音が、聞こえた。
 山中は、マリ子の白いパンティに手をかけ、焦らすようにゆっくりとずり下げた。
 丸い、マリ子のお尻が、むき出しになる。
626623:04/10/22 16:51:08 ID:hSqhS8GA
 距離も遠いし、角度も横からなので、マリ子のその部分が見えるわけではない。
 けど、上半身を縛られた女性が、お尻まであらわにされた
 というそのことだけで、頭に血が昇ってしまうくらいに興奮してしまう。
 と、山中が、憎らしくなるくらい落ち着いた態度で、制服のスラックスの前をくつろげた。
「きゃっ」
 水野が、俺のすぐそばで、悲鳴をあげる。
 ちら、と見ると、両手で口元を覆ってるけど、ぜんぜん目をそらそうとはしていない。
 目を戻すと、山中は、反りかえった自分のその部分に手を添え、角度を調節していた。
 ひどく凶暴に見えるその赤黒い器官は、さすが山中といった感じで、大きい。
 それにしても臨戦状態の人様のものをおがむなんてのは、初めてだ。
 心拍数は勝手に跳ね上がり、手の平には、じっとりと汗がにじんでしまう。
 山中が、腰を前に動かし、先端を、マリ子のその部分に触れさせた。
 その様子は、きちんと見えるわけではない。
 それどころか、山中のワイシャツのすそで見え隠れしているくらいだ。
 けど、ちらちらと見えるだけのその場面に、俺も、水野も、尋常でないほど興奮してしまっている。
 山中が、腰を、ゆるくゆすった。
 アレに添えた右手も、動かしているらしい。
 山中が、ペニスの先で、マリ子のそこをかき回しているのだ。
 どこに入れていいか分からない、ってわけじゃないだろう。
 その証拠に、山中の口元には、淡い笑みが浮かんでいる。
 その目が、どんな表情を浮かべているのかは、髪に隠れて、横からだとよく分からない。
 マリ子が、山中を、恨みっぽい目でにらむ。
 そのマリ子の目つきは、傍で見ているこっちがどうにかなってしまいそうなほど、色っぽい。
 マリ子のくちびるが、動いた。
 マリ子が、こちらに聞こえないような声で、おねだりをしているのだ。
 無論、何をねだっているのかは、俺たちにも、分かりすぎるほど分かる。
 けど、山中は、その口元に、腹が立つような笑みを浮かべたままだ。
 焦れたように、マリ子が腰を後に突き出す。
 と、その腰を、ペニスから手を離した山中が、両手でしっかりと固定した。
627623:04/10/22 16:52:08 ID:hSqhS8GA
「や、山中くんっ」
 マリ子が、こっちが驚くくらいの声をあげる。
「お、おねがい、もう……」
 続けて言おうとするマリ子の言葉をさえぎろうとするかのように、山中は、一気に腰を進ませた。
「ああぁぁっ…!!」
 きゅうっ、とマリ子の緊縛された上半身が反りかえる。
 と、山中は、上半身を前に倒し、左手でマリ子の口元をふさいだ。
「ンううううううっ」
 マリ子の嬌声が、くぐもった悲鳴のようになる。
 そして、山中は、右腕でマリ子の体を抱えるようにして、本格的に腰を使い出した。
「はぁ――」
 吐息が、びっくりするほど近くで聞こえた。
 水野が、声を、あげてしまったのだ。
「はわゎゎ……」
 泣きそうな声で言いながら、ぎゅっ、と胸元でこぶしを握っている。
 確かに、すごい。
 山中は、どこか慣れた腰付きで、背後からマリ子を犯している。
 無論、合意の上でのことなんだろうけど、その動きは、“犯している”としか表現しようがなかった。
 だって、身動きできないようにした相手を、着衣のまま、学校の図書室で抱いているのだ。
 例えば、“エッチする”なんていう気の抜けた言葉とは程遠い、淫らで、ほの暗い、背徳的な行為。
 それを目の当たりにして、俺は、脳みそに直接お湯を注がれたような興奮を覚えていた。
 俺とて、けしてこっち方面の知識が無いわけではないけど――
 何ていうか、二人のセックスは、俺のそういうコトに関する受け皿を簡単に溢れさせてしまっている。
 前かがみになった俺のスラックスの中では、アレが、痛いくらいに固くなってしまっていた。
 気配だけで、隣にいる水野にばれてしまうんではないかと思われるような、そんな状態である。
 もちろん、水野は、俺のその当然といえば当然すぎる生理現象に気付く様子もない。
 完全に、こののぞき行為に没頭しているのだ。
 はぁ、はぁ、と小さく喘ぎながら、またたきすることすらも惜しむように
 二人のすることに見入っているのが、分かる。
628623:04/10/22 16:54:08 ID:hSqhS8GA
 山中は、後からマリ子を抱きすくめながら、腰を動かし続けていた。
 山中の腕の中で、マリ子が、縛られた体を切なげによじっている。
 そのたびに、白い冬服の上で赤い縄がよじれ、食いこんで
 マリ子の体のラインを淫らに強調した。
 ぎちぎちと縄のきしむ音さえ聞こえてきそうである。
 激怒にも似た興奮が、俺の脳を沸騰させ、股間を灼熱させた。
 もし、隣に水野がいなかったら、俺は、たまらず自慰行為を始めてしまったかもしれない。
 実際、ここまで熱くたぎってしまったペニスに触れないでいるということは、拷問に近かった。
 必死に歯を食いしばっていないと、あらぬことをわめいてしまいそうである。
 山中が、マリ子の耳元に、その口を寄せ、何か言った。
 それは、愛のささやきなのか、辱めの言葉なのか――
 マリ子が、切なそうに眉を八の字に寄せ、その体をふるわせた。
 山中の腰の動きは、休まない。
 時に緩く、時に激しく、後からマリ子の白いお尻を責めたてている。
 ぐちゅぐちゅといういやらしい水音が聞こえてきそうな感じ。
 と、山中が、少し、体を硬直させた。
 マリ子が、口元を覆っている山中の左手の指を、はぐっ、と噛んだのだ。
 多分、声をあげまいとして、無意識にしたことだろう。
 こっちで見ていても心配になるくらい強く、山中の指に歯を立てている。
 山中は、苦笑いのような笑みを、口元に浮かべた。
 そして、左手を動かし、人差し指と中指を、マリ子の小さな口に出入りさせる。
「うゎ――」
 それが、予想外の行為だったのか、水野は、ひどくびっくりしたような声をあげた。
 山中が、左手の指で、マリ子の口を陵辱する。
 服に隠れて見えない下半身の結合部の様子を連想させるためだろうか。
 ただ、指をなめさせているだけなのに、それは、すごく淫らな行為に見えた。
 マリ子は、どこかうっとりとした表情で、山中の指をなめしゃぶっている。
 ピンク色の唇で、今まさに自分を犯している相手の指を
 ちゅうちゅうと吸い上げているその様は、すさまじく扇情的だ。
629623:04/10/22 16:55:51 ID:hSqhS8GA
 マリ子は、目を閉じて、嬉しそうに、美味しそうに、山中の指をしゃぶっている。
 その口元から唾液が糸をひき、机の上に滴っているのにも、気がつかない様子だ。
 山中は、指でマリ子の口を犯しながらも、腰を動かし続けている。
 そして、右腕でマリ子の体を抱きとめながら
 上下から縄にはさまれ突き出た乳房を右手でまさぐっていた。
 赤い縄がかけられた白いセーラー服は、もう、しわくちゃになっている。
 と、山中が、マリ子の口元から、左手を抜いた。
 指先と、マリ子の唇の間を、一瞬、唾液の糸がつなぐ。
 マリ子は、自分の唾液に濡れてぬるぬるになった山中の指を
 なんだか不思議そうな顔で見つめていた。
 山中が、その左手を、前の方からマリ子の股間にもぐりこませた。
「あぁあぁあああああっっ……!」
 びくん! と体を激しくのけぞらせ、マリ子が短く悲鳴をあげる。
 そして、自分の悲鳴に驚いたように、ぎゅっと口をつぐんだ。
 山中は、構わず、左手でマリ子のあの部分をまさぐっている。
 おそらく、一番ビンカンな部分を、指先でいじっているんだろう。
 声をだすのをこらえるマリ子の表情は、今までで一番つらそうだ。
 マリ子は、まるで何かから逃れようとするかのように、赤い縄で戒められた体をよじらせた。
 一方、山中は、右腕でその体を抱き締め、逃すまいとする。
 見ると、山中の口元から、笑みが消えていた。
 髪に隠れて目元が見えないので、よくわからないけど、小さく喘いでいるように見える。
 今までずっと余裕のある顔つきをしていたあいつが
 こんなふうになってるんだから、かなり、キモチイイ状態になってるんだろう。
 クリトリスを刺激され、マリ子のあの中が、どんな動きをしているのか――
 山中は、それがもたらす快感に対抗するかのように、ものすごく激しく腰を動かした。
「っっっっッッッッッ!」
 たまらず声をあげそうになるマリ子の口に、今度は右手の指を差し込む。
 ぎっ、とマリ子が、山中の右手の指を噛んだ。
 きりきりと歯を立てられるその痛みも、山中は気にならない様子である。
 ただ、見ているほうが圧倒されるくらい激しい動きを、マリ子の中に送り込んでいる。
630623:04/10/22 16:57:15 ID:hSqhS8GA
「はゎ、あ、あわゎゎゎゎ……」
 俺の隣で水野が、どうしていいかわからない、といった感じの声をあげつづけている。
 こっちだって、声をあげて、そして
 自分でも呆れるほど固く勃起したアレを思いきりしごきたてたい気分だ。
 山中が、マリ子の背中に額を押し付けるような姿勢になる。
 絶頂が、近いのだろう。
 その表情は、よく分からないけど、必死になって射精をこらえていることだけは分かった。
 その時、びくうッ! とマリ子の体が反りかえり、震えた。
 どうやら、一足先に絶頂に追い込まれたらしい。
 びくん! びくん! びくん! とマリ子の体が痙攣する。
「――くッ」
 山中が、ずるうっ、とアレをマリ子の中から引き抜く。
「ひぁ――」
 粘液にまみれ、挿入したときよりも膨張したように見えるそれがショックだったのか、水野が息を飲む。
 そして、その先端から、すごい勢いで、白いものがほとばしった。
 水野が、絶句する。
 何度も何度もペニスから放たれる白濁液が、むきだしのマリ子のお尻に浴びせられた。
 ぴしゃっ、ぴしゃっ、という音が、聞こえてきそうなほど、激しい勢い。
 マリ子の小ぶりなお尻は無残に汚され、どろどろになってしまった。
 その液体が、糸をひいて滴り、膝のあたりにずりさげられたマリ子のパンティに落ちる。
 マリ子は、体を机の上につっぷしたまま、はぁはぁと肩で息をしている。
 自分の下着がかなり悲惨な状態になってることには、ぜんぜん気付いていない様子だ。
 山中は、ようやく射精を終えたソレを、マリ子のお尻になすりつけるようにしてから、ようやく、腰を引いた。
「……」
 そして、無言で呼吸を整え、ポケットティッシュでその先端をぬぐい、スラックスの中にしまう。
 それから、山中は、傍らの机の上においていたバッグから、ウェットティッシュの容器を取り出した。
 マリ子を、きれいにしてあげるつもりなんだろうか。何て言うか、すごく用意がいい。
 と、その動きが止まる。
631623:04/10/22 16:58:11 ID:hSqhS8GA
「――」
 山中は、その目に鋭い光を浮かべ――こっちを見た。
「誰か、いるのか?」
 俺と水野は、まるで弾かれたように、ドアから離れた。
「たっ、高嶺君、にっ、逃げ…」
「あ――」
 俺が返事をする前に、水野は既に5メートル先の廊下を走っていた。
「お、おい…水野っ!」
 俺は、情けなくも前かがみの姿勢で、水野に続き、慌てて廊下を走り出す。
 俺は、なんとなく共犯意識みたいなものを抱きながら、水野を追いかけるのだった。

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