1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:04/08/12 22:04 ID:A0r1Mdcb
○名無しさんへお願い3カ条
一、スレの栄枯衰退の鍵は名無しさんが握るということ
過度の職人依存をしない。名無しさんが楽しく雑談していればスレが活性化する。
逆に職人を叩いたり、投下物をスルーしたりすればスレが衰退することを認識すべし。
一、派閥争いせざること
ネタ論争歓迎。ただし引き際を心得たること。○○派と派閥名乗らざること。
○○好きと名乗るべし。
一、荒らしはスルーすべきこと
職人叩きやコピペ荒らしなど、いずれはこのスレにも荒らしが来る可能性がある。
荒らしには「かまわず、きれず、レスつけず」を守るべし。
|ω・`)チラッ
(σ・∀・)σ3Gets!
>>1乙。( ・∀・)っ旦~オチャドゾー
そして4ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
|ω・`)チラッ様、乙です。
6 :
名無しさん@ピンキー:04/08/12 22:49 ID:3FiRMJtB
6
・夢幻戦士ヴァリス(1986~)
日本テレネットの誇る元祖ギャルゲー。
ゲームとしては様々な評価がある…らしい。
でも、優子タンがビキニ鎧で駆け回ることこそ最重要。
パンチラスライディングに、2でのストリップ、着せ換えなど、
非18禁の限界を極めた表現は秀逸。18禁版がほしいと思った人も多いだろう。
ここのスレタイであり、筆頭タイトル。熱きヴァリスファンよ集え!
・幻夢戦記レダ(1985)
いのまたむつみのキャラデザによる初期OVAの秀作。
ヒロイックファンタジーの祖であり、ビキニ鎧を世間一般に知らしめた迷作。
OVA向けの簡素なシナリオと少ないキャストには様々な評価がある…らしい。
でも、陽子タンがビキニ鎧で走り回ることこそ最重要。
その魅惑的なフトモモといのまた独特のライン、横ポニテに撃沈された人数多し。
2ではもっと過激にエッチな表現を!とか思っていた人も多いだろう。会社潰れちゃったけど…。
一般にはヴァリスと区別がつかない人も少なくない。ということで熱きレダファンよ集え!
・ドリームハンター麗夢(1985~)
最初がアダルトアニメで、後に一般作化した初期OVAの珍作。
一般作化した後も高いテンションで面白い作品を続け、一時休止後も新作が復活した。
アダルト版の○△×ビームには…な評価がある!
でも、麗夢タンがビキニ鎧で走り回ることこそ最重要。レオタードもいいけど。
独特の猟奇的な世界観に、やたらピンチに陥る麗夢。ヒロピンファンの萌死多数。
もう一回アダルト版を(○△×ビーム抜きで)と思った人も多いだろう。
麗夢タンを触手でグチュグチュしたかった麗夢ファンよ集え!
・極黒の翼バルキサス & レジェンド オブ レムネア(うるし原智志) (1989~)
剣と魔法が織り成すカナンの地。レムネアの村は、バルキサスの魔王・バロールの命により戦士狩りを行う
魔道士ガーディによって焼き払われ、青銅の騎士メッシュもさらわれてしまう。このとき、両親を殺されたレムネア
は伝説の銀の勇者として、バルキサスの魔王に戦いを挑む (コミック版もお勧め)
またキャラクターデザイナーとして「ラングリッサーシリーズ」にも参加。完結編である「ラングリッサーV」まで継続。
・魔物ハンター妖子(1990~)
ビキニ鎧世代とセーラームーン以降を結ぶミッシングリンクOVAシリーズ。
一作目から下がり続けるアダルト度には厳しい評価も多い…らしい。
でも、チャイナドレスの中で揺れる「ツンと尖った宮尾乳」こそ最重要。
少年漫画風の健康的な肢体に溢れるエロスに魅惑された者多し。
アダルト版とは言わないが、せめて一作目…と思った人は多いだろう。
妖子タンのチャイナの胸を横に切り裂きたい妖子ファンよ集え!
レムネアの専用スレってあったのね、今気づいた(^^;
すいましぇん _| ̄|○
>>12 あそこはラングリッサーとグロウランサーのゲームスレであって、うるし原智志スレではないよ
・プライムローズ(1983)
どうも日本初ビキニ鎧…らしい。故手塚治虫氏の漫画。
本当か嘘か、ビキニ鎧はアメリカのヘビィメタルが大元なのだそうな。
人の作品に対する嫉妬をエナジーに作品を描く漫画王の面目躍如。
その漫画王がビキニ鎧を日本に知らしめたことこそ最重要。
ヴァリス、レダ、麗夢…と続くビキニ鎧の元祖として、敬意を込めてその名をとどめる。
この作品が無ければ、多くの若者を惑わすビキニ鎧はなかったかも。
ということでビキニ鎧ファンよ集え!
>>13サソヘ
OKOK~♪ そういうことでしたか。
このスレの近くにラングリッサーとグロウランサーのスレがあったから「げっ!Σ(゚∀゚;)やっちまったかも(笑)」
と思ったざんすよ。
・ミュウの伝説(1984~)
野部利雄によるビキニ鎧ありヒロイックファンタジー。ちょちマイナー。
ボクシング漫画はいいから、こういうの描け!っていう評価もある…らしい。
でも、正義のヒロインをエロ悶絶死させようとする敵の女怪物こそ最重要。
一般作だが終盤は触手ありの本番ありで、幾多の若者が道をあやまる。
電車やバスで読んでいて、エロ漫画じゃん…とドキドキした人もいるだろう。
コレ読んでBOOKOFF行こうと思ったアナタ。ビキニ鎧について語れ!
…期待はずれでも責任はとれんけどねw。
・SF超次元伝説ラル
昼の地(ミュウ)と夜の地(シャドル)を持つ小さな星、ラル王国。三年前、伝説の女王キャロンが、邪悪な宇宙
の支配者ラモー・ルーからラルを守った。だが、平和なラルに暗雲がただよい始める。はたして魔王ラモー・ルー
の復讐なのか?
ついに悪の牙はキャロンにむかう……。広大な宇宙でくり広げる美少女スペースファンタジー。
「美少女剣士」でも昔からあった作品なので好きでしたw
>1
スレ立て有難うございました~~。
只今より、「クロスオーバー・ヴァリス&レダ」第ニ部の上演を開始いたします。
なお、当初、本作は、三つの章で完結させる事を予定しておりましたが、
いざ書き始めてみると、それではいささかボリューム不足と感じられるようになりました。
従いまして、本作は、四章構成に変更させて頂く事にいたします。
これにより、これから発表いたします第1章は、
事前予告では、優子と陽子のカラミまで描写するとしておりましたが、
その冒頭の部分で一旦区切って、「本番」の部分は第2章(9月下旬発表予定)に回す事にいたしました。
それでは、お楽しみくださいませ~~~。
(1)
アシャンティ。森林地帯。沼地の中にたたずむ遺跡の中。
「・・・・はぁうっ・・・・んんっ・・・・くっ・・・・ううっ・・・・うくぅっ・・・・あふぅううっ・・・・!」
崩れかけたドーム屋根の梁の下、逆さ吊りにされた少女の身体が弱々しく震えている。
側頭部で結わえた艶やかな赤いポニーテールを揺らしながら、
全身を襲う激しい痒みに悲鳴を漏らし、右に左に身をよじる少女――――「レダの戦士」・朝霧陽子。
数ヶ月前のガルバ城での戦いにおいて、「ヴァリスの戦士」たる麻生優子、桐島麗子の両名を助け、
混乱を極める暗黒界を掌中に収めんと目論んだ独裁者ゼルの野望を打ち砕いた彼女は、
手痛い敗北の後、しばらく鳴りを潜めていたゼル一派に蠢動の兆しあり、との情報を受け、
再度、単身アシャンティへと潜入していた。
(2)
(・・・・くぅっ。な、何なの、この樹液っ・・・・!?
・・・・んんっ・・・・か、痒いっ・・・・触れたところが・・・・ムズムズするぅっ・・・・!
・・・・ひあぁっ・・・・だめぇっ・・・・我慢・・・・出来ないよぉっ・・・・!)
少し華奢な印象はあるものの、成長期の乙女に特有の若々しさに溢れたバネのある体は、
健康的な肌の色に良く調和する、「レダの鎧」によって引き締められ、かつ、引き立てられて、
凛々しさと可憐さを兼ね備えた青い果実の魅力に満ち溢れている・・・・筈なのだが。
今、その肉体は、アシャンティのこの一帯に生息する巨大な食虫植物の触手に絡め取られて自由を奪われ、
その表面を覆う無数のイボイボから分泌される、妙に甘ったるい匂いのする粘液によって穢されていた。
――――全ては、雪辱に燃えるゼルと側近ダリスによって仕組まれた巧妙なワナである。
だが、陥穽に落ち、こうして情けない格好で悲鳴を上げ続けるしかない状況に陥ってなお、
陽子は、これが慎重に張り巡らされた計略の一部だとは気付いておらず、
巨大な食虫植物の襲撃という単なる偶発的なアクシデントに過ぎない、としか認識していなかった。
彼女にそのように思い込ませるように仕向けたダリスの狡猾さを割り引いて考えたとしても、
それを見抜けず麗子への救援要請が遅れた点は、やはり判断ミスであると言う他無い。
(3)
「・・・・あああっ・・・・どうして・・・・何故、防御フィールドが発動しないのぉ!?
・・・・いやあぁぁっ・・・・たすけて・・・・痒いっ・・・・痒いよぉっ・・・・!!」
間断なく襲って来る執拗な痒みに、肌理の細かい肌を醜く粟立たせながら、情けない声を漏らす陽子。
だが、「レダの鎧」の防御システムは、多少皮膚には有害ではあっても、
本質的に生命や身体の機能に対する脅威とまでは言えないこの種の状況に対しては、
攻撃又は重大な危険とは認識せず、防御フィールドを発動させる事はない。
ゼルの智嚢たる宦官ダリスは、前の戦いの折、「レダの鎧」を徹底的な分析にかけて、
その全てとはまで言えないものの、いくつかの重要な機能の解析には成功している。
その成果は今回の復讐計画の中に十分に活かされ、今まさに実を結ぼうとしているのだった。
(4)
「くううっ・・・・せめて・・・・両手が自由になれば・・・・!
はぐうっ・・・・こ、このままじゃ・・・・気が変になっちゃう・・・・ああああっ・・・・!」
既に全身の露出部分をくまなく覆い尽くした樹液の「威力」に悲痛な声が上がる。
唯一の武器である「レダの剣」は、食虫植物の奇襲を受けた際に弾き飛ばされて、
陽子の吊り下げられている場所からはずっと離れたぬかるみの中に沈みかけている。
全身の力を振り絞って、ツタ状の触手を振り払おうにも、
逆さ吊りにされた不安定な姿勢では普段の半分の力も出せず、
縛めから逃れる事はおろか、間断なく襲い来る堪え難い痒みを鎮める事すらままならない。
ネバネバした黄色い粘液によって侵蝕されるがままの柔肌をビクビクと打ち震わせながら、
必死に手足をばたつかせるものの、何の効果も無く、体力と気力を無駄に浪費するばかりだった。
「・・・・あうぅぅっ・・・・た、助けて・・・・お願い・・・・誰か来てぇっ・・・・!
ひぃあぁっ・・・・このままじゃ、わたし、本当に・・・・ああっ・・・・おかしくなるうぅっ・・・・!!」
(5)
「・・・・フフ、ヨーコめ。余程この責めを気に入ったと見えるな」
修復工事の続く浮遊要塞ガルバ城。一室。
ダリスを脇に従え、スクリーンに大映しにされた「レダの戦士」の苦悶の表情に唇の端を歪めるゼル。
「ふぇっふぇっふぇっ。誠にごもっとも。仰るとおりにございます、総統閣下。
ご覧なされませ、小娘めのあの情けない顔を・・・・
「ヴェカンタの炎」に炙られ、ヒィヒィよがっていたあの折と、何ら変わらぬブザマさにござりまする」
主人の傍らに侍り、大仰な身振りを交えつつ合いの手を入れる宦官ダリスは、
目も鼻も口も曲面だけで構成されたカエルのような顔に、
どの角度から見ても「下品」という形容詞が真っ先に思いつくような笑いを浮かべていた。
(6)
「ヴァリスの戦士」の前に手痛い敗北を喫してから数ヶ月、
動力系統を破壊されアシャンティの大地に墜落した浮遊城は、
飽くなきゼルの野望と共に再び天空へと飛翔を果たし、彼の王国の睥睨を再開していた。
側近ダリスの指揮の下、城塞機能の修復は急ピッチで進み、昔日の威容を取り戻す日も間近い。
だが、傷付いたゼルのプライドは、このままアシャンティの支配者として君臨し続け、
あるいは、混乱の続くヴェカンティに進軍して征服者となるだけでは、もはや到底癒し難かった。
これまでの生涯で最悪の敗北を味わわせ、破滅の一歩手前まで追い詰めた
――――実際、それまでの徹底的な粛清と恐怖政治によって、
アシャンティ内の反抗勢力を文字通り根絶しにしていなければ、権力の維持は不可能だっただろう――――
あの三人の少女を、捕らえ、嬲り、犯し抜いて、足下に這いつくばらせる事、
復活を遂げたゼルの関心は、いまやその一点にのみ集約されていると言っても過言ではない。
(7)
「クックックッ、どうやら、ヴァニティから救援が来たようにござりますぞ。
・・・・フムフム、この反応は、おそらく・・・・麗子じゃな・・・・予想した通りじゃ・・・・。
ヒッヒッヒッ、久しぶりじゃのう・・・・麗子。
この前はお主の力を見くびり過ぎて思わぬ不覚をとったが、今回はそうはいかぬぞ・・・・」
別の次元からアシャンティの存在する時空間に転移してくる者の存在をキャッチしたダリスが、
手元の端末から吐き出された解析結果に舌なめずりをしながら、主の顔を見上げる。
待ちに待った復讐の時を前に、普段は滅多に感情の起伏を顕わにしないアシャンティの支配者も、
高揚感を禁じ得ないのか、まるでダリスの芝居がかった所作が伝染したかのような身振りで許可を与える。
「さぁ、行け!!・・・・阿修羅!メディアス!今こそ、お前達の出番じゃ!!
あの糞忌々しい小娘共にお前達の力を見せてやれ・・・・ククク、このわしが与えたその力をっ!!」
(8)
――――――――たあぁぁっ!!!!
裂帛の気合を込めて、磨き上げられた黒曜石のような輝きを放つ漆黒の剣が振り下ろされ、
切っ先からほとばしったエネルギーが光の刃と化して、陽子を拘束する触手を天井の梁ごと一刀両断にする。
きゃあっ!と悲鳴を上げて石床に落下する「レダの戦士」の上に、
支えを失って崩壊を始めた遺跡の石積みが飛礫となって降り注いだものの、
これは「レダの鎧」によって危険物と認知され、発動した防御フィールドによって簡単に弾かれた。
建物が完全に倒壊しきり、濛々と立ちこめた砂塵が収まるのを待って近付いて来た少女の姿に、
安堵のため息を漏らした陽子は、しかし、思わず口を尖らせずにいられなかった。
「・・・・麗子。助けてくれるのは有難いんだけど、出来たら、次からはもっと優しくして貰えない?」
(9)
「あら、ご挨拶ね・・・・まったく、口だけは一人前なんだから」
苦笑を浮かべながらも、麗子は、頭から土埃をかぶった陽子に手を貸して立ち上がらせる。
腰に帯びた愛剣と同じ漆黒の光沢を纏う鎧に身を包んだ外見は、ほとんど変わらないにも関わらず、
落ち着いた物腰と無駄の無い動きは、陽子よりも遥かに成熟した印象を漂わせている。
さすがに少しばつの悪そうな顔で、「ヴァリスの戦士」を見上げた「レダの戦士」。
・・・・と、次の瞬間、ぶり返してきた全身の痒みが、再度その表情を歪めさせた。
「ちょっと、いくらなんでも気を緩め過ぎよ。もっと、しゃんとしたらどうなの?」
「・・・・そ、そんな事、言われても・・・・」
麗子に注意され、しゅんとする陽子。
さりとて、執拗な痒みが収まる訳でもなく、傍目にも集中力を欠いている状態にあるのは明らかだった。
(嫌な感じね・・・・偶然にしては出来すぎている・・・・もしかしたら・・・・)
・・・・麗子の胸中をよぎった不吉な予感は、ほどなく的中する事になる。
そして、その戦いの結果は、彼女の予想すら上回って、状況を最悪の方向へと展開させていくのだった。
(10)
――――夢幻界。ヴァニティ城。
王女の命により、完全に人の出入りが止められた大理石の回廊。
幾重にも連なる白亜の円柱とアーチの間を、一対の足音が足早に通り過ぎていく。
必死に自制を働かせつつも、じりじりと高まる焦燥を反映してか、リズムの乱れを隠しきれない長靴の音と、
不安に慄く内面を表面に出すまいと、懸命に平静を装い続けている衣擦れの音・・・・。
最も信頼する友であり同志である麗子の危機を知り、ヴァニティ城に駆けつけた優子と、
リアリティから召喚した彼女に、ひと通り状況を説明しつつ、陽子の許へと案内するヴァルナのそれである。
(・・・・麗子。・・・・今、一体、何処にいるの・・・・?まさか・・・・)
ヴァルナの手前、上辺は冷静な態度を取り繕ってはいるものの、
胸の中はザワザワとさざ波立ち、とても落ち着いて何かを考えていられる状況ではない。
目的地に近付くにつれ、その傾向は更に強まり、ともすれば、悪い方向にばかり考えが向かいがちとなって、
時折、遠慮がちな視線をやり取りする他は、めっきりと言葉少なになっていた。
(11)
「麗子捕わる」の凶報は、ヴァニティ全体を震撼させて余りあるものだった。
ヴェカンティの事情に最も精通した者として、暗黒界に対する諜報活動の中核にあった麗子は、
先帝ヴァリアの死後、ヴェカンティの脅威への備えを十分に確立出来ていない中にあって、
極めて重要な、攻守の要とでも言うべき位置を占めていた。
ヴェカンティ情報の収集も分析も、陽子をはじめとする幾人かの「戦士」を用いた実力行使も、
彼女の豊富な知識と的確な判断力を抜きにしては事実上不可能と言っても過言ではない。
その麗子が捕囚の身となった影響は、数ヶ月前、陽子が囚われた時の比ではなかった。
ただちに、王女ヴァルナは、ヴァニティの有する最強の切り札たる「ヴァリスの戦士」優子を召喚し、
麗子の文字通り身を挺した闘いによって、辛くも虎口を逃れた陽子の回復を待ち、
共に麗子奪還の任にあたらせることを決定したのだった。
・・・・全ての状況は、ゼルとダリスの二人が企図した通りに運んでいた。
(12)
(・・・・っ・・・・んくっ・・・・麗子・・・・んはっ・・・・麗子っ・・・・うっ・・・・ううっ・・・・)
灯りを消した病室の中。ベッドの上に蹲り、頭から毛布を被って震えながら、弱々しくすすり泣く陽子。
真っ赤に泣き腫らした目元はどんよりと曇って輝きを失い、
半分解けかけてグシャグシャになったポニーテールが、涙に濡れそぼった頬に貼り付いている。
つい先刻まで身に着けていた「レダの鎧」は、その大半が脱ぎ捨てられ、周囲の床に散らばっている。
(・・・・ううっ・・・・あ・・・・あたしの・・・・せいだわ・・・・。
・・・・んんっ・・・・うっ・・・・あたしが・・・・不甲斐ないばかりに・・・・麗子が・・・・)
ヒックヒックとしゃくり上げながら、震える指先を薄い恥毛に覆われた陰阜へと伸ばす。
既にじっとりと蜜を滴らせている鮮紅色の陰唇粘膜を、
ちゅくっ、ちゅくっ、といやらしい音を立てながら愛撫すると、
Mの字型に割り開かれた太腿の内側を、ビクビクッ、と敏感な反応が走り抜ける。
んはぁっ、という切迫した喘ぎ声と共に、上体が大きく仰け反り、頤が突き上げられた。
(13)
「・・・・あっ・・・・あふぁぁっ・・・・麗子・・・・ううぅ・・・・麗子・・・・麗子ぉ・・・・っ・・・・!!」
――――無論、陽子とて、今はこんな事をしている場合ではない、という事は百も承知である。
一刻も早く、戦いで受けた傷を癒し疲労を回復させて再戦を挑まねば、と固く決心し、
ヴァルナの前で、必ず彼女を救い出す、と涙ながらに誓ってもいた。
・・・・だが、その決意とは裏腹に、ヴァルナの前を退出して一人きりになると、陽子の胸の中は、
単なる親友や同志の域を遥かに超越した、深い紐帯で結ばれていた筈の麗子を、
自らの未熟と慢心の結果、目の前で為す術も無く奪い去られた上、
彼女を置き去りにして自分一人だけ逃げおおせてしまった事への後ろめたさで一杯になっていた。
心に重くのしかかる痛恨の想いは、僅かな時間のうちに、自分自身への激しい怒りと嫌悪感に変じて、
消耗しきった心を責め苛み、自らを罰し貶める事を声高に要求し始めていた。
・・・・その、自分自身の弱さを検察官席から厳しく指弾するもう一人の自分の声の前には、
決意も誓いも、麗子が自ら望んで自分を逃がすための囮となった事実でさえも、恥ずべき言い逃れでしかなかった。
(14)
「・・・・んんっ・・・・はっ・・・・あくっ・・・・ああ・・・・んぁうぅっ!・・・・ふあっ・・・・ふぁはぁぁっ・・・・!」
ほんのりとピンク色に上気した体をガクガクと揺らしながら、クチュクチュと両手を動かし続ける陽子。
最初のうちは、少し音程を外している程度の、せわしない呼吸音の連続に過ぎなかった喘ぎ声も、
湿り気と熱っぽさが加わって、官能の響きに満ちたよがり声と化していく。
泣き腫らした眼尻からは、未だ涙の滴が頬を伝っていたものの、
瞳の中には、先程までとは明らかに異なる、自虐と綯い交ぜになった喜悦の輝きが瞬いていた。
「・・・・あひぃぃっ・・・・ひぐぅぅっ・・・・だ、だめぇ・・・・こんな事してちゃあ・・・・んあぁっ!
・・・・あふぁああっ・・・・こんな事してちゃ・・・・だめなのにっ・・・・だめなのにぃぃっ!」
汗ばんだ柔肌から鼻腔をくすぐる発情臭が立ち上り、切なげな吐息にも蜜が滴るような粘り気が混じる。
女芯の奥に生じたむず痒い圧迫感が絶え間なく疼いて、欲望の解放を迫り続ける。
わずかに残った羞恥心に頬を赤く染め、弱々しくかぶりを振りながらも、
陽子は、取り去った胸当ての跡がうっすらと残る乳房に左手を添えてやわやわと揉みしだき、
残る右手を股間に伸ばすと、ぱっくりと割れた秘裂に沿って、すす~~っ、と指を這わせていく。
(15)
「・・・・んあぁっ・・・・いやぁ・・・・だ、だめぇ・・・・止まらない・・・・指が・・・・止まらないよぉっ・・・・!!
・・・・あたしの・・・・あたしのせいで・・・・麗子はあんな事になったのに・・・・、
・・・・最低・・・・最低よ・・・・あたしなんて・・・・あたしなんてぇぇっ・・・・ああっ、嫌ぁあああっ・・・・!!」
自分自身を激しく罵る言葉と共に、汗に濡れた白い乳房を、ぎゅううっ、と絞り上げる。
やや小ぶりだが、程よい弾力に富んだ二つの胸丘が悲鳴を上げ、
指の間から不恰好に飛び出した乳輪の先端が、見る間に充血してコリコリに強ばっていく。
ツン、と尖りきったそれを容赦なく摘み上げて引き捻ると、今にも千切れ飛んでしまいそうな激痛が迸り、
感極まった叫び声を張り上げる陽子の目の前で、無数の星屑が炸裂した。
左手の指の間で弾ける乳肉の感触と、右手の指に吸い付いてくるような陰唇の濡れ具合とが、
罪悪感と共に一層の興奮を煽り立て、少女の意識を快楽の頂きへと容赦なく追い上げていった。
(16)
「・・・・陽子!?」「・・・・泣いているの・・・・!?」
病室の中の異様な雰囲気に気付き、顔を見合わせる二人。
入り口の前で足を止めたヴァルナが、扉越しに漏れてくる激しい喘ぎ声に表情を歪めて衝撃を露わにする。
「・・・・よ、陽子・・・・一体、どうしたというの!?
つい先刻、様子を見に来た時は落ち着いていたのに・・・・どうしてこんな・・・・!?」
一方、優子の方は、真っ青になっている夢幻界の王女とは対照的に、
口元を引き結んで押し黙ったまま、病室の扉をじっと目つめて何事かを考え込んでいた。
(・・・・そう・・・・苦しくて堪らないのね・・・・陽子・・・・自分を責め立てずにはいられないほどに・・・・)
(17)
(・・・・わたしも・・・・同じだったわ・・・・)
脳裏にフラッシュバックする苦い記憶。
最後の瞬間に理解し合えたとはいえ、結局、ログレスの魔手に操られた麗子を救い出す事は叶わず、
自らの腕の中で物言わぬ躯となっていく様子を、茫然と見つめているしかなかったあの時・・・・。
優子もまた、失われたものが戻ってくる訳ではないと分かっていて、
それでもなお、激しい後悔と自責の念に囚われ、無力な自分への憎悪をたぎらせずにはいられなかった。
傍目には吹っ切れているように見えても、その実、心の中はすさみきり、
世界で一番大切だった人間を救う事が出来なかった自分に対する怒りと不信とが荒れ狂っていた。
人前では辛うじて保たれている自制心も、周囲の人波が途切れて独りきりになればたちまち弾け飛び、
濁流と化した感情に押し流されるまま、自分自身を傷つけ、罰し、侮蔑するためだけに、
自慰に没入してあさましい行為に溺れる日々が、一体どれだけ続いた事だろう・・・・?
(・・・・陽子・・・・あなたも、そうなのね・・・・)
今、陽子を支配しているのは、在りし日の自分と同じ鬱屈した負の感情の連鎖に他ならないと直感して、
深い同情を覚えると同時に、心のどこかで、複雑なものを感じずにはいられない優子。
だが、「ヴァリスの戦士」は、敢えてわだかまりには目を瞑ると、逡巡を断ち切るように小さくかぶりを振り、
・・・・そして、おろおろと慌てふためくヴァルナに、この場は自分に任せて欲しいと頼み込んだのだった。
(18)
――――――――キィィィ・・・・・・・・。
かすかに軋んだ音を立て、病室の扉が押し開かれる。
だが、入り口の方向に背中を向けたまま、自慰に没頭し続けている陽子には全く気付いた様子がない。
(・・・・・・・・)
小さく苦笑した優子は、敢えて言葉を発する事無く、薄暗い部屋の中へとすべり込んだ。
一歩近付くたび、陽子の身体にまとわりつく牝臭は、ねっとりと密度を増していくように感じられ、
よどんだ空気の中を伝わる喘ぎ声と相まって、優子の心に微妙なさざ波を立たせていく。
薄暗がりの中、いつ終わるともしれない自虐のダンスを踊っている少女の白い背中は、
不規則な痙攣に覆われて、じっとりと濡れそぼり、煮えたぎった鉛のような陰鬱な熱気に覆われていた。
(19)
「・・・・陽子・・・・」
荒々しく肩を上下させながら指を動かし続ける陽子の背後から、そっと声をかける優子。
ビクッ、と肩先を震わせて後ろを振り返った少女の、想像以上にやつれた表情に驚きながらも、
すぐに穏やかな微笑みを浮かべてそれを打ち消し、汗でベトベトに濡れた身体を優しく抱擁する。
「・・・・あっ・・・・あああっ!?・・・・ゆ・・・・優子・・・・さん・・・・!?
・・・・ご、ごめんなさい・・・・!・・・・あたし・・・・取り返しのつかない事を・・・・本当に、ごめんなさい!!」
突然現れた優子の姿に動転し、泣き腫らした目を大きく見開くと、謝罪の言葉を並べ立てる陽子。
じっとりとした火照りに覆われ、ビクビクと波打つ少女の裸身を抱きしめながら、
優子は、あくまで柔らかい、むずかる赤子をあやす慈母のような口調で語りかけた。
「・・・・何も言わなくていいわ。陽子・・・・あなたが悪い訳じゃない。
あなたは、精一杯頑張ったんだから・・・・だから、もう自分を責めるのはやめて」
(20)
「・・・・うっ・・・・ううっ・・・・ゆ・・・・優子・・・・さん・・・・!
・・・・んっ・・・・グスッ・・・・で、でも・・・・んんんっ・・・・麗子は・・・・麗子は、あたしのせいで・・・・!」
優子の言葉に喉を詰まらせながら、激しくかぶりを振る陽子。
その肌に宿った異様な熱気とむせ返るほど濃厚な体臭に、内心たじろぎかけた優子だったが、
今はとにかく陽子を落ち着かせる事だけを考えて、その身体をより強くしっかりと抱き寄せる。
・・・・だが、この行為が予想外の事態を招く事になる。
「・・・・優子さん・・・・!!あたし・・・・あたし・・・・アアアッ・・・・優子さんッッ・・・・!!!!」
激しい嗚咽と共に、陽子の頤が跳ね上がる。
次の瞬間、衝動に我を忘れた陽子は、目の前で微笑む優子の口元に己れの唇を重ね合わせた。
「・・・・んんんっ!?うっぐぐっ・・・・んんっ・・・・!?うっ・・・・ううぅん・・・・んふぅん・・・・!!」
無我夢中でなめらかな口腔粘膜の感触を堪能する陽子。
唇を激しく吸い立てながら、歯並びを押し割って強引に捻じ入れられた舌先が、
ピチャピチャといやらしい水音を立てながら、生温かい口腔内を縦横無尽に這い回る。
口唇愛撫と言うには荒々しすぎる、むしろ、ほとんど暴力的とも言うべき接吻の前に、
驚きのあまり、半ば呆然としていた優子も、その意味するところを理解しない訳にはいかなかった。
(21)
「・・・・はぁっはぁっはぁっ、・・・・あああ・・・・ご・・・・ごめんなさい・・・・優子・・・・さん・・・・。
・・・・優子さんに・・・・こんな事するなんて・・・・あ、あたし・・・・本当に・・・・どうかしてる・・・・。
――――あああ・・・・で、でも・・・・お願い・・・・どうか・・・・今は・・・・今だけは・・・・このまま・・・・」
燃え盛る愛欲の炎を瞳に宿し、必死の形相で哀願の叫びを繰り返す陽子。
落ち着かせるつもりが逆に火に油を注ぐ形となってしまい、困惑を隠しきれない優子だったが、
だからと言って、今更、陽子を突き放す訳にもいかなかった。
(・・・・い、一体・・・・どうすればいいの!?・・・・陽子を傷付けないためには、どうしたら・・・・!?)
激しい動揺の中、それでも、優子は、麗子ではなく自分に向けられた叫びを心の中で反芻してみる。
どう考えても、いま現在の陽子の心理は、一時的な狂躁状態に陥っているとしか思えない。
それは、対処方法を誤れば、取り返しのつかない精神的外傷を与えかねない事を意味している
・・・・かつて、自分が直面したような。
――――そこに考えが及んだ時、優子の前に残された選択肢はただ一つしかあり得なかった。
(22)
――――ごめんね、麗子・・・・。
心の奥底で麗子に詫びつつ、今この瞬間だけ、陽子の求愛を受け入れる事を選択する優子。
黄金の胸当てに覆われた胸の奥で、押し付けられた裸体のわななきに伝染したかのように、
心臓の音がドクドクと激しい律動を刻み、体の隅々まで大量のアドレナリンを送り出す。
鋭い刺激が背筋をゾクゾクと走り抜け、腰の奥まで染み通って愛液の湧出を促すと、
まるで、じわじわと小出しに尿を漏らしているかのような感触が、ショーツの中に広がっていく。
「・・・・ゆ、優子さ・・・・ううんっ・・・・優子・・・・そう呼んでもいいでしょ・・・・ねぇ、優子ッ!?」
クシャクシャになった顔を優子の胸元に埋めながら、感情を爆発させる陽子。
勢いに流されるまま、優子の身体は寝台の上へと崩れ落ちる。
間髪入れず覆い被さった「レダの戦士」が、歓喜に湧き立つ五体を密着させてキスの雨を降らせると、
「ヴァリスの戦士」もまた、甘い芳香を漂わせる唾液をたっぷりと含んだ唇の感触に、
我知らず腰を浮かせてつつ、切迫した喘ぎ声を漏らし始めた。
「・・・・ふあぁっ!!・・・・陽子・・・・そうよ・・・・「優子さん」・・・・なんて言うのはやめて・・・・!!
・・・・はふぁあっ・・・・お願い・・・・陽子・・・・「優子」・・・・って呼んで・・・・んあっ!!ああああっ!!!!」
――――――――TO BE CONTINUED
以上、第1章をお送りいたしました~~。
楽しんで頂けましたら幸いに存じます~。
なお、第2章は、第1章の続き(陽子×優子のレズプレイ)と、
メディアスと麗子の闘い(注:エロ描写は控えめです)、
敗北した麗子に対しての阿修羅による陵辱を主な内容としてお送りする予定です。
体位やエロ技等、リクエストがございましたら、お気軽にお寄せくださいませ。
それでは本日はこの辺にて~~~。
43 :
247:04/08/13 01:25 ID:0BwTdpd6
>1さま スレ建てお疲れ様です
&
>ARCHDUKEさま お疲れ様です
これからじっくりと読ませていただきます♪
>13
こんなこともあろうかと思って…用意してたり(笑)。
え?ラングリッサーは別にスレあるの?
…まあいいや。結構住人の重複もありそうだし出しちゃえ。
ttp://nhkgfile.s4.x-beat.com/cgi-bin/source3/Yellow_0981.zip pass:sinsureome
鳴らない携帯さまの「上から3番目の娘」とのリクにて(笑)
ラングリッサーよりクラレット。…のはず。
いつもの注意。他へ転載しない。続き期待しない。
…ラングなのでラングスレからここへの誘導ぐらいならいいっす。
ラングスレの鎧娘好きの皆さんも楽しくやりましょう。
44 :
247:04/08/14 01:04 ID:s2DTpovK
>ARCHDUKEさま
読み終えました!なんというか、陽子が陽子らしいですね~。
内股で戦ったり、他のヒロインと比べると仕草や性格が女の子らしいのが陽子の特徴だと思うのですが、
それが新米剣士的な役柄に合っている気がします。
開き直ると強いあたりも再現されるのでしょうか?
2作目ですので世界観も補完されて明確になっていきますね。
今後敵の様子が明らかになっていくでしょうけど、どんな敵なのか楽しみです。
エッチ関連のリクはありませんが、
個人的にはピンチシーンへ期待を抱かせる展開とかが好きです。
例えば先に相手の罠や切り札がわかっていると、
主人公たちが追い込まれていく過程が、緊迫感と期待感を持って読めるので好きだったりします。
今回の罠をほのめかす表現も結構ドキドキしました。
では次作もがんばってください~
>247さま
画像頂きました~~。
「Lang~」は守備範囲外なのですが(実は一度もプレイした事がありません)、
漆原作品は全般的に結構好きな部類に入っています
(出てくるキャラが全員美形ばかりというのは、ある意味で怖いものがありますが・・・・)。
ピンチシーンの件、了解いたしました~~。
第2章の麗子とメディアスの戦いにご期待ください。
現在、参考資料を眺めながら、戦闘場面の描写を考えています
(勿論、血が飛び散ったり、骨が折れたり、内臓が潰れたりといった系統ではなく、
疲労が蓄積し、集中力が乱れ、精神的に追い詰められていく形のヒロピンです)。
|ω・`)チラッ
>>ARCHサソへ
クロスオーバー久しぶりですので読み応えありました。(*´д`*)ハァハァ
第一章ということで陽子をメインにしてvs食虫植物のカラミや優子との百合などかなり燃えたっす
病室のベッドで優子が押し倒され陽子が攻めているシーンなどは格別ですたよ。(゚∀゚*)ニパッ♪
第一章完成お疲れ様でしたm(__ __)m
第2章はいよいよvs 敵キャラとですか(・∀・) ARCHさんと同じく私もああいうグロみたいな系統は駄目っす。
ほんと体力&精神的にジワジワとやられてヒロインが追い詰められていく展開が私としても大好きなので思う存分
ARCHサソの随筆で我々読者も追い詰めていく感じでやってくらさいな(笑)
ARCH DUKEさん、お疲れ様です。
(某掲示板の麗子様も・・・(謎))
いつも、作品を楽しませて頂いております。
さて、ここはエロパロ板なので、若干場違いな気もするのですが、
15日付けでヴァリス原作者ページの原版小説が追記されていました。
ココの住人で、どれくらい需要があるか不明ですが一応報告。
遅まきながら新スレおめでとうございます。
ARCH DUKEさん、新作拝読させていただきました。
次回の本番も期待しております。
247さん、作品拝見いたしました。
いつもながらレベルの高さには感心しきりです。
職人さん方、これからもこのスレをよろしくお願いいたします。
せっかく紹介されてるし、魔物ハンター妖子やミュウの伝説も読みたいな~、
とか思ってしまいます。
>ALL
ご感想、ご声援有難うございます~~。
夏コミの収穫は、今の所、「ヴァリス」関係の同人誌2冊と画像CD1点です
(いつものように転売屋経由で入手のため、いずれもまだ手許には届いていませんが)。
>49
「ミュウの伝説」には、大変お世話になりました。
これまでに、古本屋で購入→飽きて古本屋に売却→2、3年後にまた読み返したくなり、古本屋で購入
・・・・というパターンを3回ほど繰り返しています(苦笑)。
「妖子」は・・・・たしかに好きな作品で、昔、何冊か同人誌を持っていた記憶もあるのですが、
(自分でもよく分からないのですが)何故かエロSSを書きたいという気分にまではなれない作品です。
私としても、書き手さんの登場を期待しています。
51 :
247:04/08/21 01:51 ID:i2BsmOUv
>50
夏コミのヴァリス同人というと、いつもヴァリスの同人を作っているサークルさんですね。
通販してほしいですね。地方の人間はつらいです。
ヴァリスは高騰しちゃうので、オクでもなかなか手が出ないです。
ヴァリスCG集もあったのですね。それは気がつきませんでした。
私は今回、お手伝いで妖子&陽子CG描きました。それなりに売れたらしいです。
ミュウの伝説は私も売った買ったしてますね(笑)1回ですけど。
たまに思い出したように読みたくなる漫画ですよね~。エロパロにするには元がエロすぎる気もしますが。
妖子は…こんなこともあろうかと思って既に用意しているのですが(笑)
もうちょっと待ってくださいね。
>>51 妖子のツンツンおっぱい大好きなんで期待してまつ!
おおう、妖子降臨ですか!?
激しく期待します。
ミュウの伝説も希望します。
確かに元からエロいけど、7巻の
敵女幹部とフェアリィの絡みを克明に描写したりとかでも充分。
54 :
886:04/08/23 03:35 ID:3Zg/7SrA
・・・すっかり新スレ移行の事実を忘れていました。大丈夫かな、私の頭・・・
>ARCH DUKE様
新作お疲れ様です!レダとのクロスオーバー、待ってましたという感じです。
冒頭から怪植物に束縛されて粘液責めされる陽子、興奮ものです。
もう少し陽子の責められる様を観てみたい気もしましたがどうも植物の淫毒
にあてられてみたいで今後が楽しみです。
ふと、思ったのですがARCHDUKE様の描写する優子はその名の通り「優しい」
ですよね。なんか妙に感心してしまいました。
>247様
おっ、妖子ですか。OVA未見ですがスレンダーなチャイナ姿がなかなか色っぽい
キャラですね。楽しみに待たせて頂きます。
と、いうわけで(?)支援&レダSS遅れてゴメンをかねて残暑見舞い。
ホントは暑中見舞いのつもりだったんだけど(汗
ttp://tool-ya.ddo.jp/2ch/trash-box/contents.jsp?file=20040823031502118.jpg
>886様
新スレ登場おめでとうございます。
絵を見た感想は「おお!」です。
絵がうまいということはすばらしいですね。
関心してしまいます。
今後ともARCH DUKE様とともにがんばってください。
おお、ついに妖子!
とりあえずコスチュームと胸、この2点にはこだわってほしい所です。
57 :
247:04/08/25 01:08 ID:bpOM8dw4
>54
新作投入おつかれさまです~オリンピックな雰囲気がこの時期にマッチしてていいですね(笑)
>52~
妖子もの、以前投入できなかったヤツなので、既に物はあるんですよ。
ただいま他の参加者やファイルのUP職人さんたちと連絡を取っている最中です。
皆忙しいようなので、もうしばらくお待ちのほどを。
…初めて友人の支援でコミケ向けにCGを描いたのですが、
早速コピー品らしき品がヤフオクで高値で出品されて凹んでます。
妖子やレダファンの方々、お気をつけください。
>53
本日、古本屋に出かけて「ミュウの伝説」買ってきました
(これで通算5回目です・・・・)。
何度読み返しても、7巻のカミュラ×フェアリィのレズシーンは最高です。
59 :
247:04/08/26 00:33 ID:6zbDZlI7
チャイナ服がよいですなあ。
>>59 毎度お疲れ様です。
有り難く頂戴しました。
|ω・`)チラッ
(SP2の相性でここ数日マシンの再インスコと忙しかったなり(泣)
>>247サソ 886サンへ
お二方とも陽子・妖子ともに作品ありがとです。
陽子の方はギリシャの神殿を背景に今開催されているオリンピックと関連付けられ陽子・ヨニとも
綺麗に描かれているのでうまいっすよ。
また妖子の方もチャイナドレスから映し出されているボディラインがなんとも艶っぽいので全裸版
共に萌えるっすね(*´д`*)ハァハァ
ttp://ch.minidns.net/bbs/src/1093527027826.png 記念にフォーセットアムールのコルク嬢を(ノーマル版っすw) ( ゚∀゚)ノシ[壁]ペタペタ
>59
妖子絵頂戴いたしました。有難うございます~~。
久川綾の声でヒィヒィ喘ぐのを想像して、思わず生唾が湧いてきました。
>63
コルクたん良いですね~。
ただ、惜しむらくは、あの鎧は水着鎧というには露出度が不足しているかな・・・・と
(鎧の下も、素肌ではなくレオタードですし)。
>54
レスするのを失念していましたが、暑中見舞い有難うございます~~。
執筆の合間に、「優子攻め×麗子又は陽子受け」というシチュエーションも想像してみるのですが、
やっぱり、優子は(私の意識の中では)「優しい」というよりも、
これ以上無いぐらいに「受け」属性に偏っているキャラなので、どうも上手くイメージできません
(あるいは、最初はイニチアシブを取っていても、すぐに逆転されてしまうとか・・・・)。
妖子のツンツンおっぱいエロSSも読みたいな~
67 :
247:04/08/27 23:15 ID:2aHRqKZB
ミュウの伝説再読中~服のデザインとか、ナウシカとかも入っているんですかね?
色々詰め込んでいて漫画らしくていいっす。勿論エッチ度も高くて良いですね~
妖子、まあまあの評価のようでなによりっす。
妖子ファンの方々、熱い応援サンクスです。やっぱり応援多いとそのネタ描きたくなります~。
>63さま
SP2、はやまってしまいましたね(笑)。人柱おつかれさまです。
>ARCHDUKEさま
第一弾は最初と言うことでグラビア風の明るいイメージですが、これからヒイヒイ言わせる予定です。
お楽しみに。
久川さんの声…その想像が現実になると良いですね(謎)
みなさんお疲れ様です。
妖子企画の支援で代理うpさせていただきます。
49uper 10M 6601.zip お借りします。
パスワード:魔物ハンター
うpろだが解らない方は「49uper」でググッてみてください。
感謝のレスは職人さんの方にお願いします。
>>68 職人さん乙。
やっぱ妖子は、服が破けてなんぼです。
>>68様
名無しの分際で、横から頂かせてもらいました。
すばらしい!! 激乙です。
ネ甲職人の降臨に心からの感謝を。
71 :
名無しさん@ピンキー:04/08/29 20:04 ID:F+aOMkgA
|ω・`)チラッ
>68サソヘ
妖子の動画なかなかいいっすね。私も堪能させてもらいました(*´д`*)ハァハァ
目の保養にもなりましたし 職人さんの方ありがとございました。
スレの支援絵を上げるのに、良いうpローダないですか?
73 :
72:04/08/30 00:22 ID:cpkXFg65
密かにROMっている者です。スレの応援絵を上げさせて頂きます。
ttp://akm.cx/2d2/img/2308.jpg 秋耳さんの所をお借りしました。
自分的には、やはり陽子が一番という所です。
(他板で暫く絵を描かないと言ったのですが、
どうしても一枚描きたかったので描きました。)
ではでは、失礼します。
|ω・`)チラッ
>>72サソヘ
キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)#・ж・)=゚ω゚)´ ー ` ●)━!!
ノーマル版でも大歓迎ですよ~。緑の草原を背景に陽子、ヨニ、リンガム共に綺麗に描けており素晴らしいです。
他の板でも職人として色々活動されてる感じのようですが 72サンまたお暇な時で描く機会がありましたらこのスレ
にでもコソーリと投稿してくらさいな。
私がメインとして使っているウプロダとしては画像クラスだと主に
ttp://ch.minidns.net/ ココを使っています。
ひとまず作品ありがとございました。
68さんのもう流れてしまったようですね…
よろしければ再アップお願いできませんでしょうか?
76 :
247:04/08/30 21:06 ID:mmBi62hw
>73
レダ絵描きキター!!!
もうレダファンの絵描きさんが来られただけでも嬉しいのに、イラストも素晴らしくてうれしさ100倍です~
メカやキャラの身長差を克服してまとまりの良い構図がすばらしい!
やわらかな背景の色遣い、明るく濁りのない発色が映える美しいイラストですね~
ノーマルでも良いので、是非またいらしてください~
オレもこういう明るい雰囲気のイラストカキタイヨ。がんばって修行しよう…
>68
頂きました・・・・でも、パスワードが分からないため、
未だにファイルを開けないでいます(色々と試してはみたんですが・・・・)。
>73
頂きました。有難うございます~~。
触手や白濁液にまみれて快楽にのたうつ陽子もイイですが、
こんなキャピキャピギャル(死語)な陽子(とヨニ、リンガム)も、非常に魅力的ですね~。
>>77 だぶん「魔物ハンター」をコピー(Ctrl + C)&ペースト(Ctrl + V)だと思いますよ。
>>79 再アップしていただき、ありがとうございます。
本編が実に楽しみであります。
このスレにはコピペも使いこなせない香具師しかいないのか?
82 :
247:04/08/31 21:01 ID:o++Jy+BZ
>79
今度はファイル開けました~~。
やっぱり、動画は迫力が違いますね~。
>82
頂きました~~。いつも有難うございます~。
陽子×妖子・・・・素晴らしい!!
ssの中では、敢えて「陽子」とは明示せず、
「女の子」とだけ表現している所も良いです。
84 :
886:04/09/01 01:31 ID:H/YQs6L5
|ω・`)チラッ
>>247サソ&886サソへ
(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
妖子と陽子互いに名前は同じでも(・∀・)お二方の作品は両方とも十分インパクトありました
うーん、これほどエロエロな作品続けて眺めているとARCHさんの第2章もどのような展開に
なるか私としても気になります^^; 楽しみにしていますのでARCHさんじっくりと仕上げてください。
>85
ご声援有難うございます~~。
エロパロ第2章は、現在進捗率30%といった所です。
状況的には、第1章の続き(病室での陽子×優子の絡み)が終わって、
場面一転、ガルバ城内の闘技場で、
メディアスが圧倒的な戦闘能力で麗子をボコボコにしている真っ最中です。
メディアス:「ホラホラ、お嬢ちゃん。さっきまでの元気はどうしたんだい?もう息が上がってるじゃないか!」
麗子:(ううっ・・・・こいつ、単純に強いだけじゃない・・・・。私の闘い方を観察して、確実にフィードバックしてる・・・・)
メディアス:「フフッ、どうしたんだい?動きが鈍ってきてるじゃないか」
麗子:(だ・・・・だめ・・・・、こいつ、どんどん動きが良くなってる。もう、死角なんて何処にも無いわ・・・・!!)
完成・発表は9月下旬の予定です。
もうしばらく、お待ちくださいませ~~。
88 :
名無しさん@ピンキー:04/09/04 12:24 ID:Vnv+g6No
>87
妖子頂きました~。有難うございます。
最初の一匹に貫かれて、弱々しく喘ぎながら助けを求める声が素晴らしいです。
|ω・`)チラッ
887サソヘ
私も妖子頂きますた~。1フレームにおけるコマ数の作成や音声部分の編集など
大変だったろうと思われます。 その分妖子や魔物とのやりとりは萌えるっすよ(笑)
職人の方々ありがとございます~ ヽ(・∀・)ノ
91 :
247:04/09/06 21:14 ID:5TBMJR8j
>>91 GJ!
続き激しくキボンヌゥゥ!!(;´Д`)ハァハァ
おいしゅうございました。
ビデオを見るたびに類似シーンを妄想しましたハアハア
>91
頂きました~。鎖の色合い(重量感と無機質さ)が良い味出してますね~。
それにしても、クラスメイトの名前が「優子&麗子」とは・・・・
思わず、洗脳&発情状態での妖子とのレズ3Pを想像してしまいました。
|ω・`)チラッ
>>91さんへ
私も拝見しました~。 妖子の処女喪失のシーンは私も(*´д`*)ハァハァしたっす。
CGの方もチャイナドレスも胸や脇腹が切り裂かれ肌が露出している箇所や太股
を伝わる僅かに赤く染まった淫液など妖子中心に綺麗に描かれています。
作品ありがとございました~
記憶が確かならば、妖子のチャイナはダメージを受ける度に
裾が短くなっていくというボツ設定があったような
97 :
247:04/09/10 00:40 ID:T802vHfX
みなさんご支援ありがとうございました~
おかげさまで無事合同企画終了できました。
今後の予定など全くありませんが、私については日和見なのでそのうち、
スレで話題になることが多かったキャラクターなんかを描くと思います~。
>ARCHDUKEさま
ギクリ。鎖はどこかで拾ったイラストの一部を使い回してるんですよ(笑)
妖子の鎖も優子の鎖も、陽子の鎖も元は全部同じだったりします。
鎖って描くの面倒なもので…あと妖子の胸のマークも使い回ししてます。
>96
ムック本の小説ではそうなってますね~。アニメではならなかったような。
その辺の設定のアバウトさも妖子シリーズの特徴だと思います(笑)
進捗状況報告~~。
現在進捗率約70パーセント。
状況的には、陽子×優子のレズプレイが一段落したところで場面が変わり、
ガルバ城内の闘技場にて、メディアスと数時間に渡る激闘を続けた麗子が
(ただし、麗子の反撃は全て失敗に終わり、一方的にメディアスの攻撃を浴び続ける展開)、
セックスに耐え得るよう、最低限の治療を施されただけの、
肉体的にも精神的にも限界ギリギリの状態で、阿修羅の待つ拷問室に担ぎ込まれたところ。
(やはり、と言うべきか)アクションシーンを文章で表現するのは、思っていた以上に困難でした。
肉体の動き(視点の移動や手足の動作)と内面の変化(感覚や感情の動き)をテンポよくリンクさせて、
しかも、ほんのりと艶っぽさの漂う描写を盛り込めたら、と思っていたのですが、
実際に書いてみると、まだまだこれから研究が必要な点が山盛りでした・・・・。
3Dでヴァリスか…年とったのを実感させられる
|ω・`)チラッ
ARCHサソ 第2章の製作お疲れさまです。
今回は麗子が散々やられちゃうようで楽しみっす。
その3D版ヴァリスなかなかいいっすね。音声部分が無いようで残念なんですが
色々と難しいところがあったのだろうと思いますね。。。
(うむむ!?リンク先たどってみますとここのスレ登録されているじゃないですかw(*´д`*)ハァハァ)
102 :
247:04/09/16 22:29:42 ID:xtBM586F
>98
お疲れ様です。70%ですか~来週ぐらいですかね?楽しみです♪
戦闘描写って文章化難しそうですね。
楽屋で格闘の描写するのが非常に上手い方がおられるのですが、
その方の文章を読むと、体の動きを追う感じで戦闘が展開していました。
勢いを殺さずに位置関係や動きを文章で表現するのは凄いことだと思います。
私にはとても無理です~
麗子の戦闘描写、期待しております!
3D作品買いました~
3Dというと無表情なイメージがあるのですが、全然そんなことないですね!
むしろ微妙な表情の変化が売りといえるほどで驚きました!
2Dの絵でも難しいのに、ちょっぴり高かったけど、クオリティ的に満足できました♪
続きもあるそうですので、今から楽しみですね。
進捗状況報告~~。
現在進捗率約90パーセント。
一応完成はしましたが、まだまだ発表できる水準には達していませんので、
現在、 文章を削ったり書き足したりしている最中です。
発表日時ですが、一応9月29日(火)の夜を予定しています
(予定外の仕事が入る等した場合には、もう少し時間がかかるかもしれませんが、
遅くとも来週末には発表したいと考えています)。
もうしばらく、お待ちくださいませ~~。
ARCH DUKEさん、期待していまーす。
ROM奴めにはこれくらいしかできない…
そもそも、たいへんな職人さん揃いのこのスレに
自分など居ていいものだろうか… コソコソ
>104
ご声援&ご愛読、有難うございます~~。
(ROMの方々を含めた)読者の皆様あってのスレですので、
どうぞ自分なりの楽しみ方でお寛ぎ下さいませ~。
>>ARCHサソヘ
才オオォォ(゚∀゚)ォォオオ才
もう完成間近ですね。
麗子の悶える様が今にもなんか浮かびそうですね・・・私としても楽しみにしております。
107 :
247:04/09/25 21:25:19 ID:xVh02zlQ
>ARCHDUKEさんへ
発表楽しみにしています。
>247
また美しい画像感謝です。
私は影ながら応援しています。|・`)ノガンガレ
は!さんつけるの忘れてた
・・・247様、すみません・・・OTL
ぐっじょーぶっ!
頂きました。
|ω・`)チラッ
247サソ UPありがとです~ 優子・陽子共に綺麗に描けています。
2作品お疲れさまでした。
Readmeに書かれていた1リクエストですが私からの希望を1つあげるとしたら~
素っ裸のまま拘束具で全身雁字搦(がんじがら)めにされ、天井から伸びた鎖で繋がれたまま
宙に浮いた状態でアソコやお尻の部分に攻め具を突っ込まれて悶えている優子があったら見
たいです(オパーイの部分も拘束具でムニュっと強調♪)
個人としてのリクエストですので他の方のリクを参考に比較しながら 駄目でしたら「採用ボツ!!」
でもOKですので。(゚∀゚*)ニパッ♪
>247さま
頂きました~~。いつも素晴らしい作品を有難うございます~。
「mizugi」の方は全身の曲線がたまりません。
敢えてビキニでなくワンピースにした効果が良く出ていると思います。
「redavari」のモチーフは、第一章の病室シーンでしょうか?
まるで二人の息遣いや体の火照りが伝わってくるような臨場感が感じられます。
私のssとは、攻めと受けが逆転している所も面白く感じました。
ちなみに、今回作では、第一章後半のレズプレイのシーンが、
主に優子の視点から場面を描写したのに対して、
今度は、主な視点を陽子の位置に切り替えて描写しています。
優子に受け入れられた事によって、陽子の心理状態も少し好転して、
完全ではないものの元気を取り戻した状況からの再開になりますので、
全体の雰囲気自体も第一章の落ち込みぶりとは少し違ったものとなっています。
ご期待くださいませ~~。
皆様、お待たせいたしました~~。
只今より、「クロスオーバー・第二部」第2章の発表を開始いたします。
お楽しみくださいませ~。
(1)
「・・・・ッ・・・・はあっ、はぁっ・・・・くっ・・・・ふはぁ・・・・んっ・・・・うくっ・・・・んむうぅん・・・・」
薄暗い病室の中、簡素な寝台の上で、お互いを求め合う二人の少女。
側頭部で結わえた赤いポニーテールを情熱的に揺らす、「レダの戦士」陽子。
腰の上まで伸ばした豊かな蒼髪を、白いシーツの上に広げて荒く息を注ぐ、「ヴァリスの戦士」優子。
自らの想いを優子に受け容れて貰えた安堵感ゆえに、陽子の動きは徐々に快活さを取り戻し、
既に「レダの鎧」をあらかた脱ぎ去り、ほぼ生まれたままの姿となっている。
一方、優子の方は、陽子の変化自体は歓迎しつつ、まだ何処かに釈然としない感情が残っているのか、
下半身を覆う飾り帯とスカート、そして、蒸れ上がった果実を覆う薄いショーツは、身に着けたままだった。
「・・・・はふぅっ・・・・ずるいわよ・・・・優子・・・・んむっ・・・・ちゃんと裸になるって・・・・言ったじゃない!?」
身体の下に組み敷かれて、大きく息を弾ませている先輩戦士に向かって、口を尖らせてみせる陽子。
ポニーテールの先端から滴り落ちた汗の滴が、
ほんのりと甘酸っぱい匂いを漂わせながら、ピンク色に上気した優子の顔をくすぐる。
微細な感触に、優子の口元から、んんっ、というくぐもった声が漏れると、
瞼の裏に溜め込まれていた涙滴が勢い良く溢れ出し、
つい先程、陽子の汗の粒が流れていった跡をなぞるように柔肌の上をすべり落ちていく。
(2)
「・・・・ハァハァ・・・・だ、だって・・・・陽子・・・・やっぱり・・・・その・・・・ぁんっ・・・・はずかしいし・・・・ううっ・・・・」
羞恥心で目元を紅潮させつつ、弱々しく反論を試みる優子。
だが、見上げた視線の先で、無数の汗がキラキラと光る形の良い乳房が扇情的に揺れ動く様子に、
我知らず、呼吸が乱れて、胸の奥の鼓動がどんどん速さを増していく。
「もう~っ、優子ったら、今になって、そんな事言い出すなんてっ!?」
少し拗ねたような目で頬をふくらませる陽子。
その仏頂面が、一瞬、麗子のそれと重なって見えた優子は、
半ば反射的に、きゅっ、と目を瞑り、「ごめんなさい」と謝罪の言葉を口にした。
「ダメダメダ~メ!謝ったって、許してあげないっ!」
ふくれっ面のまま、しかし、口元には悪戯っぽい微笑を浮かべて、
陽子は、細い指先を、「ヴァリス・スーツ」の飾り帯へと伸ばし、
深紅の宝玉とそれを囲む流麗な象嵌細工をあしらった帯止めの裏へと潜り込ませる。
カチャッ、という音がして、止め金具が外れるのと同時に、
有無を言わせず抜き取られたベルトの下から、やや縦長の浅い臍穴と程良くくびれた下腹部とが露わになる。
(3)
「・・・・あぁんっ・・・・い、いやぁ・・・・か、返してよ・・・・くううっ・・・・」
未だスカートは身に着けているものの、ベルトによる締め付けを失った下半身は、
妙に頼りなく、フワフワした感覚に包まれているように感じられて、
優子は、抑え切れない羞恥心に身体を熱くしながら、うるうると瞳を潤ませる。
だが、陽子は、駄々をこねる幼児を連想させるその表情に、却って意地悪な感情を催したらしく、
手にした飾り帯を放り投げると、今度は、純白の布地で出来たスカートの中へと指先を潜り込ませた。
「・・・・あらら、優子ったら、直接触れた訳でもないのに、もうこんなにビショビショにしちゃってる!
やだぁ、これじゃもう、下着穿いている意味なんて、ぜ~んぜん無いじゃないの!」
つい先刻まで、完全に自信を喪失して、自慰に慰めを見出していたのが嘘のような積極さで、
上体を倒し、優子の身体に肌を密着させる陽子。
スカートの奥に忍び込ませた方の手をゆっくりと動かし、
ぴっちりと張り付いたショーツの上から、薄い恥毛に覆われた恥丘をそっと撫でる。
もう一方の手で、快楽に蕩けかけてヒクヒクと痙攣している横頬を、つう~~っ、となぞり上げると、
優子は、堪らず、あぁんっ、と甘い声を上げながら、ふるふると唇を震わせた。
(4)
(うふふッ、あたしってば、麗子からいつもされてる事、優子にしちゃってる・・・・。
・・・・こんな風にしてるなんて、何だか、とっても変な気分だわ・・・・)
すかさず、その口元をキスで覆い、優子の唇の感触をたっぷりと味わった後、
陽子は、更に口腔に舌先を突き入れ、柔らかい粘膜を貪欲に舐めしゃぶっていく。
ピチャピチャと音を立てながら優子と舌を絡め合うと、
まるで麗子に扮した自分が優子の唇を奪っているように感じられて、妙な可笑しさが込み上げてくる。
(・・・・優子は、どう思ってるのかしら・・・・?
今、こんな風にトロトロの目で見上げてるのは、あたしのカオ・・・・?それとも・・・・?)
その事を想像するのは、本来的には、とても情けない事である筈なのだが、
今の陽子には、反対に、とても嬉しく、ある意味で誇らしい事でさえあるかのように感じられた。
十中八九間違いなく、優子の瞳に映っているのは、自分ではなく、自分の中にある麗子の面影なのだろうが、
この時、陽子にとっては、優子が、自分の中に麗子の姿を見出している事は、
ある種のほろ苦さを感じこそすれ、必ずしも苦痛という訳では無かったのである。
――――――――少なくとも、まだ、この時は・・・・。
(5)
「・・・・はぁんっ・・・・うぁっ・・・・だ・・・・だめぇ・・・・んんっ・・・・うっ・・・・うぅんっ・・・・!
・・・・あぁうっ・・・・そ、そこ・・・・そんなに・・・・ひぃっ・・・・いじっちゃ・・・・ふあぁぁっ・・・・!!」
下着越しでさえそれと分かるぐらい、充血して硬く勃起した優子の陰核を、
愛液で濡れそぼったショーツの薄い布地もろとも、親指の腹で軽く押さえつけながら、
陽子は人差し指と中指とを器用に使って、肉莢の中に戻したり剥き上げたりを繰り返す。
弱々しくかすれかけた涙声の合間に、甘いよがり声の混じるようになった優子は、
不規則な間隔で痙攣し続ける太腿の間から、半透明な液体を間断なくジュクジュクと湧き立たせ悶え続けた。
「・・・・うふふっ・・・・優子のココ、こんなにベトベトになって、いやらしくヒクついてるぅ
・・・・優子ったら、責められてるのが、嬉しくて嬉しくてたまらないんだ・・・・!?
フフッ、だったら、もっともっと、た~くさん、感じさせてあげなくちゃあねっ!!」
陽子の体の下で、右に左に大きく身体をよじりながら、快感に喉を震わせる優子。
陽子の指に触れられた場所がじっとりと熱を帯び、耐え難いむず痒さに包まれていくのに合わせて、
ビクンビクンと敏感な上下運動を続けていた腰が、ぐぐっと浮き上がって弓なりに反り返っていく。
(6)
「ああっ・・・・あああっ!?だっ、だめえっ・・・・そこ・・・・いじっちゃ、だめぇぇっ!!
ひあぁぁっ!!だめぇっ!!き、気持ち良いっ・・・・凄く気持ち良いよぉっ!!」
陽子のそれよりも少しだけボリューム感に恵まれた胸のふくらみの頂きでは、
一片の色素沈着とてない桜色の乳頭部が、罪深い性の衝動に煽り立てられて高々と屹立している。
あまりに大量の愛液を吸い続けたため、ほとんど透き通りかけて、
女性の最も恥ずかしい部分を覆い隠すという最低限の機能さえ果たせなくなったショーツの真ん中でも、
散々に弄り回された陰核が、元の肉莢に戻る事を断固拒否してぷっくりと膨らんでいた。
「・・・・うふふっ、優子って、本当に何処でも感じちゃうのね。
乳首も、あそこも、もう限界って感じで、こんなにピクピクしちゃってるぅ。
・・・・ん~~と、一回目は、どこでイカせてあげようかなぁ~~?」
一旦手を止めた陽子が、興味津々といった表情で、見事な三日月型のアーチを形作った優子の体を眺め回す。
発情しきった肉体を、好奇心満々な視線で見つめられた優子は、恥ずかしさに全身を一層固くしながら、
今にも泣き出しそうな表情で、ハァハァと息を弾ませた。
既に頭の中は真っ白で、陽子の次の一手によってもたらされる筈のエクスタシーの事しか考えられなかった。
(7)
「ふあぁっ!!・・・・あぁぁっ!!ひいっ・・・・あくぅっ・・・・ふはあぁっ!!」
迷った末、陽子は、ビショビショに濡れそぼったショーツをめくり上げると、
指先を突き入れて、ヌルヌル液に浸かった恥毛の房を、ギターを爪弾くように丹念に撫で付けながら、
肉莢を押し退けて突出しているピンク色の肉真珠の方向へと、ジワリジワリと肉薄を開始する。
麗子の性のテクニックを見よう見まねで倣い覚えた指技は、まだまだ円熟の域に程遠いものだったが、
絶頂寸前にまで昂ぶらされた状態の優子が相手であれば、それでも十分合格点と言って良かった。
陽子の指が勃起陰核に触れる直前、その気配が伝わった瞬間に、僅かに残っていた優子の忍耐力は限界に達し、
辛うじて押しとどめられていた性感は、快楽の頂点に向かって一気に上り詰めていく。
そして、指の先が充血した肉の宝石に到達した後は、もはや何者もそれを遮る事は不可能だった。
(8)
(・・・・うわぁ・・・・すごい・・・・何・・・・何なの、これ・・・・?
・・・・ふあぁっ・・・・変だよ・・・・優子の声、聞いてるだけなのに・・・・どうしてこんなに感じちゃうのぉ・・・・!?)
続けざまに襲い来る快感の大波に溺れ、全身をガクガクと揺らし続ける優子。
その痴態を眺め下ろしつつ、陽子自身もまた、今にも達してしまいそうなくらいの陶酔感を感じていた。
・・・・蕩けきった優子の表情、激しく痙攣する優子の手足、苦悶と喜悦とが無秩序に捩り合わさった優子の悲鳴・・・・
目に映るもの耳に響くもの全てが、まるで目に見えない官能の茨と化したかのように五感に絡み付いてきて、
体の芯がじんじんと熱せられ、激しく疼いてどうにも我慢出来なくなる。
(・・・・ああああ・・・・何なの・・・・この感じ・・・・すっごく気持ちいい!!
・・・・ひっ、ひぃんっ・・・・ダ、ダメ・・・・気持ち良すぎて、もう何も考えらんないィィ・・・・!!)
激しく揺れる優子の乳房の躍動に感化されてか、陽子の胸までもが早鐘のように心音を打ち鳴らし、
やや小ぶりな双乳の上でも、小さな乳首が精一杯背伸びをして、ツン、と先端を尖らせている。
一方、まだあどけない雰囲気すら残る上半身に比べて、明らかに発育の度合いが勝った感のある下半身は、
陰唇粘膜から分泌される半透明な愛液でベトベトに濡れ、卑猥なリズムで痙攣を繰り返していた。
子宮の奥から溢れ出した蜜によって、念入りにデコレーションを施されたサーモンピンクの秘唇は、
あたかもそれ自体が意志を持った一体の生物であるかの如く、
欲望を剥き出しにして、目の前にあるもう一つの肉の果実へと飛びかかり、喰らい尽くそうと試みる。
信じ難いほどの快感に揉み苦茶にされつつ、陽子は心の中に浮かんだ恋人の顔に向かって、叫び声を張り上げた。
(・・・・麗子っ!!あああ、麗子、麗子、麗子ぉ・・・・!!
・・・・ご・・・・ごめんねぇ・・・・麗子・・・・あたし・・・・今・・・・すっごく気持ちいいっ・・・・!!
・・・・だから・・・・だから・・・・ちょっとだけ・・・・麗子の事・・・・忘れちゃうねぇ・・・・!!・・・・許して、麗子ぉっ!!)
(9)
――――――――アシャンティ。ガルバ城内。
「・・・・うっ・・・・ううっ・・・・んっ・・・・うくっ・・・・うむうぅ・・・・っ・・・・」
地平線に没する直前の太陽に似た微弱な照明の中に、傷付き疲れ果てた体を横たえている麗子。
両手両脚を大きく割り開かれた格好で、手術台を連想させる黒革張りの寝台の上に縛り付けられている。
照射される光の中に含まれる微量のヴェカンタに反応して、時折、低い呻き声を漏らしつつ、
手首と足首に嵌められた合金製の枷と寝台とを繋いでいる鉄鎖をジャラジャラと揺らすものの、
疲労の極に達した肉体は鉛のように重く、頭の中はぼうっとして濃い灰色の靄に包まれているようだった。
「フフフ・・・・いいわぁ、その力の抜けたカオ・・・・ホント、ゾクゾクしてきちゃう。
まさしく身も心もズタボロの状態ねぇ・・・・迂闊に触れちゃったら、呆気なく壊れちゃいそう。
ウフフ、さすがはメディアス、毎回毎回よくココまで徹底的に搾り取れるものねぇ・・・・感心しちゃう」
拘束台の縁に腰を下ろした六本腕の男が、気色の悪いオカマ口調で一人悦に入りながら、
半ば意識朦朧となっている麗子の表情に、ねっとりとした眼差しを這わせていく。
本能的な嫌悪感ゆえにか、重く閉じた瞼がピクリと反応し、僅かに持ち上がりはしたものの、
その下から姿を現した双眸は、輝きも力強さも失って、どんよりと濁りきっていた。
(10)
(・・・・ううう・・・・また・・・・また・・・・負けたの・・・・あの女に・・・・。
・・・・んうっ・・・・ダメ・・・・力が・・・・入らない・・・・ぐっ・・・・くぅっ・・・・)
六つの手から生えた三十本の指が、肌の上からこびりついた泥土をこそぎ落としながら性感帯の位置を確認する。
なけなしの力を振り絞って身体をよじる麗子だが、無論、逃れられよう筈も無く、
反対に、抵抗力を喪失した惨めな姿が、阿修羅、と名乗るこのオカマ男の嗜虐の昂奮を倍増させたらしく、
不快感に引き攣る麗子の顔に下卑た視線を這わせながら、耳たぶに生温かい息を吹きかけてきた。
(・・・・ハァハァ・・・・や、やめろ・・・・気持ち・・・・悪いっ・・・・!
・・・・ああっ・・・・ダメ・・・・それ以上・・・・触らないで・・・・くっ・・・・うううっ!!)
ひょろっとした痩せぎすの体と青白く不健康な肌。
金銀宝石を散りばめた、けばけばしい衣装の袖口には、神経質そうに常に動き続けている、左右三対の腕。
それなりに整った目鼻立ちの顔も、塗りたくられた白粉と口紅によって台無しになっている。
にもかかわらず、阿修羅が、自己の姿を中性美の極致と捉えて陶酔しきっている事は、
必要以上に女性的な部分を強調した悪趣味な仕草と口調からも明らかだった。
(11)
「フフフ、どうしたの?今日は、やけに大人しいじゃない。
・・・・さては、アタシの良さがだんだんと分かってきたのね?どう、図星でしょう?」
麗子の感情など一切お構いなく、はしゃいだ声を発する六本腕の変態男。
鎖骨の窪みに指を這わせてすくい取った汗の滴を、目の前でペロペロとしゃぶってみせたかと思えば、
腋の下に鼻先を突っ込んで、甘酸っぱい体臭を、くんくん、とこれ見よがしに嗅ぎ求める。
羞恥心の高まりと共に激しさを増した呼吸動作、分けても、剥き出しの腹部の発するわななきに熱い視線を注ぎ、
可愛らしいアーモンド形をした臍穴のひくつきに感嘆の声を漏らす。
ついには、立ち位置を変えて、大きく開脚を強いられたしなやかな二本の太腿の間に屈み込むと、
薄い黒地のショーツに包まれた女性器を食い入るように見つめながら、自らの一物を扱き立てさえした。
(・・・・うう・・・・まただ・・・・また・・・・負けてしまう・・・・。
・・・・ろくに抵抗も出来ず・・・・弄ばれ・・・・踏み躙られて・・・・ちくしょう・・・・こんなの・・・・惨め過ぎる・・・・)
屈辱的な扱いに、きつく眉根を寄せ、ぎりっ、と奥歯を噛み締めて堪え続ける麗子。
だが、これより以前、メディアスと名乗った女闘奴との闘いによって消耗しきった肉体にとっては、
未だ前戯という水準にも達しない、悪ふざけのような行為ですら重い苦役に他ならなかった。
すぐに息が切れ、目の前が霞んで、視界の中のものが抽象絵画のようにグニャグニャと混じり合っていく。
混濁していく意識の中、麗子は、目の前の変態男の姿がぼやけて、もう一人の敵の姿へと変じ、
柔肌に触れる卑猥な指先の動作が、容赦なく繰り出される打撃へと置き換えられていく錯覚に陥って、
締め付けられるような恐怖感に、全身を激しく震え慄かせるのだった・・・・・・・・。
(12)
――――――――数時間前。ガルバ城内。メディアスの闘技場。
古代の円形闘技場を模して作られたのだろう、浮遊城内のこの施設は、他の区画とは異なり、
金属とセラミックの構造材がむき出しになった、鉄の牢獄のような無機質空間ではなく、
本物の石材と土とを用いて、ある程度まで、地上に似せた作りとなっていた。
「・・・・だらしないねぇ。アンタ、一応は「ヴァリスの戦士」って奴なんだろ?
それが、この程度の事でへばって、もう手も足も出ないってのは、一体全体どういう訳なんだい?」
南洋の密林に生息する極彩色の鳥類を連想させる、明るい緑色を基調とした甲冑に身を包んだ大柄な女が、
腰の先まで伸ばした、豪奢な、だが、あまり手入れの行き届いていないブロンドを揺らしながら、
起き上がる事すら出来ない麗子の頬に、金属製のブーツの爪先を乗せ、体重をかける。
うぐぅぅっ、と呻き声を上げて、苦痛と、それに数倍する屈辱感に表情を歪める麗子。
その姿を傲然と見下ろしながら、女闘奴は、薄笑いを浮かべて、泥土まみれの靴底を容赦なく押し付けた。
(13)
「ハーッハッハッハッ、どうしたんだい?てんで弱っちぃじゃないか?
・・・・もしかして、「ヴァリスの戦士」ってのは、その程度のモノなのかい?」
踏みつけられる麗子の横顔が、たちまちのうちに泥にまみれ、痣だらけになる。
肩口で刈りそろえた赤銅色のショートヘアが土埃で黄土色に染まり、唇の端が切れて血が滲んだ。
頭上から投げ付けられた冷やかな女の声に、辛うじて視線を上げて怒気を示しはするものの、
膝から下は完全に力を失い、萎え凋んでしまったかのように頼りない感覚に覆い尽くされて立つ事も出来ない。
目もくらむような屈辱感と無力な自分への怒りによって、「戦士」のプライドがズタズタに切り裂かれていく。
「つまんないねぇ、ホラ、少しは抵抗してみせてよ。
それとも、もしかして、今日はアレの日なのかい、お嬢ちゃん?」
頭に足を乗せたまま、ボロボロに傷付いた麗子の姿を冷ややかに見下ろすメディアス。
顔色は土気色に変じて、活力の欠片も感じられず、
息をしているのかどうかも危ぶまれるほどの疲労に覆われた肉体は、どの筋肉も棒の様に硬直しきっていた。
至る所に痣と打撲の痕が痛々しく刻み付けられた肌は、薄墨を流したかのようにくすんで見え、
高度な魔力を付与され、多少の疵であれば、ひとりでに修復してしまう筈の漆黒の鎧さえもが、
心なしか磨耗したかのように表面の光沢を減じ、所々、細かいひび割れや浅い窪みが散見できる状態である。
(14)
――――――――囚われの身となって数日。
麗子は、メディアスという名のこの女闘奴と、もう一人の六本腕の男によって、交互に慰み者にされていた。
一日の半分は、この闘技場で、メディアスを相手に死力を尽くした格闘を強要され、
もう半分は、隣接する区画にある拷問室で、精力絶倫の阿修羅から強姦されるという過酷な捕虜生活は、
麗子の強靭な精神力を以ってしても、次第に耐え忍ぶ事は困難となりつつある。
日々繰り返される、「格闘」とは名ばかりのほとんど一方的な暴行と、
痛めつけられ疲労困憊した肉体を、徹底的に嬲り尽くす執拗な陵辱。
「戦士」としての麗子と、一人の少女としての麗子・・・・その二つを同時に傷付け、穢し、叩き潰す試みは、
ゆっくりと、しかし、着実に成果を上げつつあった。
無論、彼らの意図に気付いた麗子は、この悪魔的な罠を掻い潜ろうと死に物狂いで逃げ道を探していた。
だが、ヴァニティへの復讐に燃えるゼルとダリスが、持てる知識の全てを動員して生み出した二つの人工生命は、
身体能力の強大さは勿論、知力にも優れ、思慮にも富み、とりわけ、各種の経験からの学習能力は並外れていた。
一日一日、着実に熟練を積み、技術を会得し、腕前に磨きをかけていく彼らの姿を目の当たりにし続けるうち、
最初の驚愕は、戦慄に、次いで、焦りに取って代わられ、やがて、閉塞感へと変わっていく。
毎日、少しずつ真綿で首を絞められていくようなプレッシャーが心の中に重く圧し掛かって、
今では逃げ道を探すどころか、逆に、抵抗の意志が萎え縮んでいくのを押し留める事すら難しくなりつつあった。
(15)
「・・・・フフフッ、まだだよ、麗子。まだ休みはやらない。
・・・・ほぅら、美味しいご馳走の用意が出来た。クックックッ、これで、またヤル気が出てくるわよ」
ようやく足を退けたメディアスが、陰険な笑みを浮かべつつ、麗子の傍らに屈み込み、
無残に踏み躙られてグシャグシャに乱れた髪の毛を鷲掴みにする。
地べたに這いつくばったまま、弱々しく身体を震わせる少女の体を力任せに引っ張り上げ、
地面から引きずり起こすと、その目の前で、手にした小さな物体をこれ見よがしにかざしてみせた。
半死半生の状態で、しばらくの間ぼんやりとそれを眺めていた麗子は、
やがて、放出され始めた邪悪な気配からその正体に気付くなり、恐怖のあまり、表情を凍りつかせた。
「・・・・ひっ・・・・ぐぅっ・・・・いやぁっ・・・・!!あああっ・・・・や・・・・やめて・・・・も、もう・・・・!」
怯えすくんだ瞳に映る、赤黒い焔のような瘴気を噴き上げる小さな多面体の輝石・・・・
特殊な技術を用いて物質化させた、「ヴェカンタの炎」に他ならない。
極大の危険を感知した、漆黒の「ヴァリスの鎧」が、防御フィールドを展開しようとするものの、
途端に、闘技場全体に張り巡らされた特殊な力場が活性化して、その力を押さえ込む。
力を封じられた「鎧」を難なく透過した、「ヴェカンタの炎」の生温かい舌先が、
小刻みに震える麗子の肌を、まるで味見でもするかのように、チロチロとくすぐっていく・・・・。
(16)
「・・・・むああっ・・・・や、やめて・・・・おねがい・・・・来ないで・・・・あああっ・・・・いやああぁっ・・・・!!
・・・・あうう・・・・ヴェ、ヴェカンタが・・・・流れてくる・・・・だめぇっ・・・・抵抗・・・・できないィっ!!」
凝固した血のような色合いの結晶体から溢れ出した負の力に、悲痛な叫びを上げる麗子。
ヴァニティの住人となる以前、「ヴェカンタの黒き戦士」として、
暗黒王ログレスその人から、魔に属する諸力の特性と制御法を教え込まれた麗子ではあったが、
いまメディアスの手の中の宝玉から放射されているヴェカンタの魔力は、
その知識を以ってしても、手に余る程の強大なエネルギーに満ちていた。
元より、強力ではあるものの、恐ろしく不安定なヴェカンタの力は、
慎重の上にも慎重な取扱いによって制御下に置かない限り、
遅かれ早かれ使用者の身に破滅的な結果をもたらしかねない剣呑な代物である。
その実例を、幾度と無く目の当たりにしていた麗子は、こうして強制的に「ヴェカンタの炎」を注ぎ込まれる度、
足元にぽっかりと大きな口を開けて待ち構えている奈落への入り口を覗き込む思いで、
到底冷静でいる事は叶わず、全身をがくがくと打ち揺らさずにはいられなかった。
(17)
「ウフフッ、いつもながら往生際が悪いわよ、お嬢ちゃん。
どのみち、最後には我慢出来なくなっちまうんだから、とっとと諦めて素直になったらどうなの?」
恐怖に身をよじり、全身に纏わりつく赤黒い瘴気から逃れようともがく麗子を、
碧の鎧を纏った人間兵器が、さも面白そうに眺めやり、豊かな金髪を揺らしながら嘲笑する。
冗談ではない、と必死にかぶりを振る麗子だったが、
その一方で、彼女の指摘通り、たしかにその肉体は戦闘で失ったエネルギーの補充を渇望してもいた。
(・・・・あああ・・・・だ、だめ・・・・入って来る・・・・ふああっ・・・・滲み込んで来るぅっ・・・・!
・・・・ひいぃっっ・・・・いや・・・・いやよ・・・・こんな力・・・・いらない・・・・いらないのにィッ!!
・・・・ひあぁっ・・・・だめぇっ・・・・入って来ちゃう・・・・と、止まらないよぉッッ!!)
あたかも、砂漠を彷徨う旅人が、蜃気楼となって現れるオアシスを無視出来ずに、
幻と知りつつ、その方向に足を向けざるを得ないのと同じ理屈で、
理性の制止を振り切った麗子の肉体は、禁断の力へとむしゃぶりつき、思う存分身体の奥へと流し込んでいく。
ましてや、「ヴェカンタの炎」が与えるのは、砂漠の蜃気楼などでは決してなく、
破滅と隣り合わせの均衡の上に成り立つ危険極まりない性質のものとは言え、
紛れも無く、今の麗子が欲してやまないエネルギーそのものである。
・・・・麗子が、どれだけ気力を振り絞り、自制心を取り戻そうと躍起になろうが、
少しでも多くの活力、すなわち、生き抜くための生命の糧を得たい、という本能に抗う事は不可能だった。
(・・・・だ・・・・だめぇ・・・・止まらない・・・・止められない・・・・よぉ・・・・。
・・・・くぅぅっ・・・・い、一体・・・・どうすれば・・・・どうすればいいの・・・・!?)
(18)
――――――――ハアッ、ハアッ、ハァッ、ハァッ・・・・・・・・。
闘技場の地面に突っ伏した麗子の肩が、荒々しく上下する。
「ヴェカンタの炎」のもたらすエネルギーを吸収して体力を回復した彼女の肉体は、
今度は、溜め込んだその力を、目の前で挑戦的なポーズを示す金髪の女に向けて叩き付ける事を要求する。
高熱にうなされる熱病患者のようにブルブルと痙攣する手足を必死に押し留めようとする麗子だが、
ヴェカンタによって、力と共にその体にもたらされた、闘争と破壊への衝動の前には儚い抵抗でしかない。
(・・・・ううっ・・・・くっ・・・・くそッ・・・・ダメ・・・・やっぱり、止められない・・・・!!)
・・・・・・・・だぁんっ!!!!
理性の箍が弾けた瞬間、地を蹴って跳躍した麗子の影が、勢いよく空中を舞い、
腕組みしたままニヤニヤと薄ら笑いを浮かべていた金髪女の顔面に、必殺必中を期した飛び蹴りを食らわせる。
だが、メディアスは、ひょいっと無造作に首を曲げただけで、それを難なくかわすと、
その姿勢のまま、全く無駄のない動きで後ろに飛び退き、間合いをとった。
着地した麗子が、無念そうな唸り声を上げつつ、素早く次の攻撃動作に移る構えを取ると、
女闘奴もまた、体の重心を落として身構えはしたものの、依然口元には余裕の笑みが浮かんだままである。
怒気に包まれた麗子の肩先がわななき、握り締めた拳がワナワナと震える。
(19)
「・・・・っ・・・・ヤアアァァッッッ!!」
甲高い喊声を放ちながら、突進する麗子。
一気に間合いを詰めて女闘奴の懐に肉薄すると、獲物に飛びかかる猛禽のような勢いで手刀の連撃を放つ。
再びかわされはしたものの、今度はそれを予期して攻撃を組み立てていた麗子は、
メディアスの動作の中に出来た僅かな死角を衝いて足払いをかけ、バランスを崩す事に成功すると、
その右腕を掴んで、肘関節に強烈な捻りを加えつつ、渾身の力を込めて投げ飛ばそうとした。
(・・・・もらったっ・・・・!!)
金髪女の長身が空中を泳ぐ。・・・・だが。
「甘いねぇ・・・・そんな手を二度も食うほど、あたしは物覚えが悪くは無いわよ」
空中で身体の位置を入れ替えたメディアスが、着地間際、驚く麗子の脇腹に強烈な蹴りを叩き込む。
鈍い音がして、しなやかなウェストラインが醜く凹み、次いで、少女の体が力を失った。
大きく見開いた目に、計算し尽くした筈の攻撃をいとも容易く見破られてしまった衝撃をありありと浮かべつつ、
麗子は、くの字型に大きく身体を折り、地面へと崩れ落ちていく。
(20)
(・・・・な、なんて奴なの・・・・っ・・・・!?)
地べたに倒れ伏し、激痛に呻きながら、改めてメディアスの学習能力の優秀さを思い知らされる麗子。
前にこの技を使ったときは、投げ飛ばすところまでは上手くいかなかったものの、
関節の破壊には成功し、腕を一本、一時的に使用不能にする事が出来たのだが・・・・。
(・・・・たった一度使っただけなのに・・・・しかも・・・・こんな短期間で・・・・)
胃液と共に、底知れぬ恐怖がこみ上げて来る。
自分の動作が全て捕捉され、データとして蓄積されているのは分かっていたが、
その事と、実際に技に反応して、これをかわし、反撃まで出来る事とはあくまで別の話である。
いくら情報が正確かつ豊富であっても、それを理解して自分の動きの中に取り入れるのは、
どれほど柔軟な反応力と優れた反射神経の持ち主であっても、決して簡単な事ではない筈なのだが・・・・。
(21)
(・・・・む、無理だわ・・・・歯が立たない・・・・こんな奴相手に・・・・どう戦えばいいの・・・・!?)
「ヴェカンタの炎」によって高められていた戦闘意欲が急速にしぼんでいく。
一旦、恐怖や消沈を感じてしまうと、ヴェカンタは、一転してこちらの感情を増幅させるようになり、
同時に、肉体を燃え立たせ、活力を注ぎ込むのもやめてしまう。
(・・・・やっぱり・・・・やっぱり・・・・こいつには勝てない・・・・勝てっこない・・・・)
痛む脇腹を押さえて蹲ったまま、絶望の呟きを漏らす麗子。
体力的な面だけを考えれば、今しばらくの間、攻勢を続ける事も出来る筈だが、
既に気力の方は潰滅状態で、どう考えても勝ち目の無い闘いに集中し続けるのは不可能だった。
それどころか、恥も外聞もかなぐり捨てて、メディアスの前に身を投げ出し、情けを請いたい、
というあさましい衝動が、何度否定しても、繰り返し執拗に頭をもたげてくる始末だった。
(22)
「フフンッ、どうしたんだい、さっきまでの威勢の良さは?
ハッ、だらしないねぇ。この程度じゃあ、こっちは準備運動にもならないってのに」
壁際に追い詰めた鼠にとどめの一撃を与える前に、小さな傷を幾つも与えて嬲り回し、
恐怖に怯える様を眺めて楽しむ性悪猫のように、麗子の体をねめつける女闘奴。
抵抗の意志を失った相手に向かって、わざとらしく大げさな身振りで、降伏を認める意思の無い事を示す。
「ダメだよ・・・・ダメダメ、そんなカオをしたって、まだまだ許してはやらないよ。
もっともっと痛めつけて、お前の力なんてたかが知れたものだと理解させてやれってのが命令だし、
大体、このまま終わりにしたんじゃあ、あたし自身がちっとも面白くないからねぇ」
おどけた口調で、酷薄きわまる宣言を行うや否や、メディアスは麗子に向かって突進を開始する。
痛む体を引き摺るようにして、横っ跳びに体を投げ出し身をかわそうと試みる麗子。
何とか間に合ったと思ったその瞬間、麗子の背中に向かって、
あらかじめその動きを予期してタイミングを合わせていた、強烈な蹴りが放たれた。
避ける術とて無く、直撃を受けた麗子の身体が、地面に叩きつけられ、
まるで空気の抜けかかったゴム鞠のように、二度三度と、低くバウンドしながら転がっていく。
(23)
「アーッハッハッハッ!!どうだい、苦しいだろ!?痛いだろ!?惨めだろ!?
・・・・クククッ、でも、まだだよ、まだまだ許してはやらないッ!!
麗子、お前の心が完全にブッ壊れて、二度と元に戻らなくなるまで許す気はないからねッ!!
徹底的に嬲り尽くして、ヴェカンタの力で回復させて、また嬲り尽くす・・・・
お前の心から光が消えちまうまで、何十回でも何百回でも繰り返してやるから、覚悟しときなッッ!!!!」
豪奢な黄金の髪を揺らしながら、高らかな勝利の勝ち鬨を轟かせるメディアスの声が、
土埃にまみれて地面に身を横たえる麗子の耳朶を激しく打ち据える。
背骨がバラバラに砕けたかのような衝撃のせいで、満足に呼吸する事もおぼつかず、
激痛と敗北感とで蒼白に変じたその顔は、凛々しさも知性も完全に消え失せ、醜く歪みきっていた。
「・・・・あがっ・・・・ああ・・・・い、いや・・・・ぐぐぅ・・・・もう・・・・ううう・・・・いやぁ・・・・。
・・・・あふっ・・・・ぐぐっ・・・・や、やめて・・・・おねがい・・・・もう・・・・ゆるして・・・・うううっ・・・・」
ひとしきり哄笑した後、再び冷酷な表情に戻ったメディアスが大股歩きで近付いてくる。
必死に逃げ出そうとするものの、背中に受けた痛打のせいで、起き上がる事すら出来ない麗子。
あっという間にすぐそばまでやってきた金髪女は、その痛々しい姿を冷ややかに眺めつつ、
再度あの宝玉を取り出すと、身動き一つ出来ない少女の体に「ヴェカンタの炎」を注ぎ込んでいく。
(24)
「・・・・い、いや・・・・あああ・・・・いやよ・・・・もう・・・・いやぁっ・・・・!!
・・・・ひいぃっ・・・・ゆるして・・・・おねがい・・・・もう、だめぇっ・・・・あああっ・・・・たすけてぇっ・・・・!!」
がくがくと震えながら、傷ついた肉体の中で再び存在を増していく灼熱感に対して狼狽の声を漏らす麗子だが、
打ちのめされ無力感に喘ぐその心には、もはやその誘惑に抗しうるだけの力は残されてはいない。
息を吹き返した激情が、火口から噴出した燃え盛る溶岩流のような勢いで、
「ヴァリスの戦士」としての使命感も誇りも意地も何もかも、全てを呑み込んで焼き尽くしていく。
「・・・・たすけて・・・・たすけてぇっ!!ひぎぃっ・・・・カラダが熱いっ・・・・熱いよォっ!!
・・・・あああ・・・・燃える・・・・何もかも・・・・燃え尽きていくぅッ・・・・うああぁぁっ!!」
連続して起こった衝撃が、何度も何度も麗子の体を激しく揺さぶる。
もはや、自分の身に何が起きているのかすら把握出来なくなった少女には、
絶望に駆られて、闇雲に悲鳴を上げ続けながら、
ただひたすら、この悪夢のような時間が一秒でも早く過ぎ去る事を咽び泣きながら祈るのが精一杯だった・・・・。
(25)
・・・・・・・・ピチュッ!ピチュピチュッ!!ピチャッ!ピチョピチョピチョッ!!
湿った水音と巧緻を極める口唇愛撫とが、麗子の意識を現実へと引き戻す。
耐え難い疼痛感に覆われた頭を弱々しく揺らしながらも、
ともかく悪夢から目覚める事が出来た事に安堵のため息をつくが、それも長くは続かない。
今度は、肉体ではなく、五感と理性とを激しく責め立てる陰湿な悪意が、弱りきった自我を蝕んでいく。
(・・・・くうぅっ・・・・ダ、ダメ・・・・我慢・・・・しなきゃ・・・・はうっ・・・・ううぅっ・・・・)
必死に堪える麗子だったが、柔らかい唇のしわを一本一本引き伸ばすかのように執拗に舐めしゃぶられるうちに、
むず痒さと熱っぽさとがじわじわと蓄積していき、固く閉じ合わされていた口元が少しずつ緩み始める。
それを確認した上で、今度は、鼻筋へと指を伸ばし、鼻腔を押さえて気道を塞いでしまう阿修羅。
悪辣なやり口に怒りの視線を発した麗子も、こうなってしまってはもはや口を開く以外に道はない。
なるべく開口部の面積を狭くして、邪悪な舌先の侵入を阻もうとはするものの、
白く輝く清潔な歯並びと滑らかなピンク色の粘膜に覆われた歯茎の上を這い回る、少しざらついた舌の感触は、
綻びを生じつつあった少女の守りをあっさりと打ち破るのに十分なだけの卑猥さを帯びていた。
単に呼吸不足によって引き起こされただけのものではあり得ない、猛烈な息苦しさが麗子を追い詰めていく。
(26)
「・・・・んっ・・・・ぅっ・・・・ぐっ・・・・うう・・・・はっ・・・・はぅぅ・・・・あ・・・・かはぁっ・・・・!!」
苦悶に満ちた喘鳴と共に屈辱の呻きを吐き出しながら、大きく口蓋を開け放つ麗子。
間髪入れず、グネグネと蛇のようにのたくる長い舌を捻じ込んだ阿修羅の顔が、勝利の笑みに包まれる一方、
口の中を我が物顔で蹂躙していく舌先の感触に、改めて敗北を実感した麗子の目から涙が零れ落ちる。
だが、一旦、喉の奥から気管にまで達する人間離れした長大なサイズの舌に触れられると、
その刺激に、口腔粘膜はざわざわと敏感な反応を示し、生温い唾液がジュルジュルと湧き出してくる。
「・・・・っ・・・・あぁっ・・・・!!・・・・っくぅ・・・・くっ・・・・くはぁ・・・・くはぁぁぁっ・・・・!!!!」
とめどなく分泌される甘い唾液が口の中を一杯に満たし、力の抜けた唇の端から、とろ~り、と垂れ落ちる。
巧みに誘い出されたピンク色の可憐な舌先に、とても同じ器官とは思えないグロテスクな青紫色の舌が絡み付き、
激しく、しかも、十分に計算された動きで、貪欲にしゃぶり尽くしていく。
高度な技術に裏打ちされた濃厚で執拗な愛撫の前に、性愛の達人としての自負を打ち砕かれた麗子の中で、
抵抗の意志が音を立てて崩れ、代わりに、ゾクゾクするような被虐感と淫らなメスの欲望が存在を増していった。
(27)
(・・・・だ・・・・だめぇ・・・・止まらない・・・・止められないよぅ・・・・!!
・・・・あああ・・・・堕ちる・・・・堕ちていくのが分かる・・・・!!もう、だめぇっ・・・・おかしくなるぅっ!!)
ピチャピチャと大きく水音を立てながら舌を絡める一方で、
阿修羅は六本の腕を伸ばし、身動きできない麗子の身体を思いのままにまさぐり回る。
二本の腕と十本の指だけでは決して味わう事の出来ない快感の多重奏に弄ばれる麗子は、
ひぃひぃと泣きじゃくりながら、ひたすら悶絶し続けるだけだった。
(・・・・ああ・・・・もう・・・・やめて・・・・ゆるしてぇっ!!
・・・・おねがい・・・・も、もう、ダメ・・・・気が変になる・・・・あああっ・・・・もう・・・・もうっ・・・・!!)
噴き出した汗の粒でヌルヌルし始めたみぞおちに滑り込んだ一対の手指が、
各々、毀たれ薄汚れて光沢を失った漆黒の胸当ての中に潜り込み、
蒸れてマシュマロのように柔らかくなった乳房をやわやわと揉みしだきながら、
さらには、刺激に対して敏感に反応してむっくりと身を起こした乳首を捉まえて、コリコリと擦り立てていく。
上へ上へとせり上がっていく剥き出しの腹部を撫で回していた手が、
その真ん中にある臍穴へと伸びたかと思うと、小指の先を突っ込みグリグリとほじくり返す。
残る三本の手は、拘束された体に許された限界ギリギリまで浮き上がった腰の前後から、
一斉にスカートの中へと侵入し、黒いショーツをビリビリと引き裂くと、
そそり立つ陰核を摘んで扱き立てつつ、秘裂と肛門を強引にこじ開け、容赦なく指先を突き入れた。
(28)
「・・・・ああ・・・・あああ・・・・いや・・・・もう、いやぁ・・・・!!
こ、壊れる・・・・壊れちゃう・・・・!!・・・・うあああ・・・・死んじゃうぅぅっ・・・・!!」
時には乱暴に、時には優しく、時には焦らしながら、快感のツボを完璧に押さえた阿修羅の責めは、
強すぎず弱すぎず、烈し過ぎず緩過ぎず、標的の状態を常時確認しつつ、着実に性への欲求を煽り立てていく。
その点は、優子や陽子を存分によがらせ、忘我の境地へと誘う麗子の手管と基本的には同じなのだが、
阿修羅の性技には、あたかも標本用の死体を切り刻む解剖医の如く、労りも情愛も無く、
むしろ、徹底的に相手を貶め、嘲弄して、絶望へと追い込もうとする陰険な意図が滲んでいる点が決定的に異なっていた。
「・・・・あが・・・・あああっ!!・・・・もう・・・・もう・・・・だめ・・・・だめえぇぇっッッ!!!!」
その事に気付きつつ、それでもなお、あさましい肉の悦びに震える自分自身を止めることの出来ない無力感は、
メディアスの圧倒的な身体能力と戦闘技術によって叩きのめされるのとは、また違った意味で、
麗子の自尊心を深く抉り、心の中に重く垂れ込める、途方も無い自己嫌悪を生じさせていた。
その心理的陥穽に陥った者は、やがて、心の中に、自分自身への深刻な不信を抱くようになり、
阿修羅の、そして、彼を生み出したゼルとダリスの、真の狙いである、
自らの心を自らの言葉によって、縛り、穢し、傷付ける、逃げ道の無い無間地獄を出現させてしまう事になる。
そして、その先に待っているのは・・・・・・・・。
――――――――TO BE CONTINUED.
乙!
堪能させてもらいました。
・・・・以上、第2章をお送りいたしました~~。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます~。
次の第3章は、11月中旬の発表を予定しています。
内容的には、阿修羅によるレイプの続きと次第に調教に順応していく麗子、
アシャンティに潜入した陽子&優子の戦い(戦士としての陽子の成長)、そして、
二人の感情の深化(第2章よりも更に進んだ関係への発展、勿論Hもアリ)までを盛り込みたいと考えています。
ご期待下さいませ~~。
144 :
247:04/10/01 01:15:48 ID:TEAIQdOL
続き拝見しました!今回も濃い内容でとても楽しめました♪
期待していた戦闘描写も泥や埃が舞うような雰囲気が出ていて、しかも勢いがあって迫力を感じました。
緻密な表現と勢いのある文章の両立はかなり難しいと思うのですが、毎度凄いと思います~。
でも、予定より長くなっているのは一場面あたりの描写が多くなっているからでしょうか?
今回は2場面でしたが、以前のようなテンポの良い場面切り替えも結構好きです。
メディアスいいですね。阿修羅目立たないほど。ゼルもダリスも出ませんでしたが、
その分、今後どのように活躍するのか、期待を持たしてくれます。
今回の出番だけ見ると、阿修羅はBADEND以外あまり出番なさそう…。
以前の小説でもそうでしたけど、片方が酷い目にあっているとき、
片方でイチャついているのが明暗があって面白いです。これ、後で知ったら酷い目にあっていた方は
凄く怒るでしょうね(笑)。
レズ表現は私は苦手(描いたり想像するのが)なのですが、台詞がキャラクターらしくて、
とても雰囲気が出ていたと思います~。段々キャラが出来てきますね。
このまま大河ドラマ化とか…ちょっと期待してしまいます。
大作どうもお疲れ様でした!
redavari、優子が語りかけるぐらいのシーンをイメージしたんですよ。
でも表情が色っぽいのと手の位置が絶妙なので既に責めている風に見えたりして(笑)
|ω・`)チラッ
ARCHサソ 第2章大変お疲れさまでした。
序盤の優子と陽子の激しくも熱いレズプレイは特に優子が受けに回ってからが最高潮でした。^o^
場のムードや2人の互いの濃密なやりとりなどあらゆる場面がこと繊細に表現されており1読者
の私としても存分に楽しめましたよ。
そしていよいよ中盤から最後に至るまでのガルバ城内の麗子のシーンは本当に物凄かったです。
麗子の意思を屈服させる為にメディアスとの戦闘シーンで敗北に待ち受けるヴァリス戦士としての
イヤラシくも屈辱的な仕打ち&ヴェカンタの炎による徹底的な「拷問」 この2つのダブルパンチで
麗子を肉体・精神・心情的にトコトン追い詰めて追い詰めて苦しませるシーンが凄い良かったです(・∀・)
またヴァリスⅢにも出演していた阿修羅・・・懐かしいキャラです(笑)またこのオカマキャラを見事に
変態かつエロっぽく演じられており、読んでましても麗子に対し言葉攻めや6本腕によるイヤラシイ
攻め方など結構インパクトありましたよ(*´д`*)ハァハァ
ラストの部分で麗子の肉体的限界に達した壮絶な叫び、メディアス・阿修羅・セル・ダリスらの
それぞれの思惑、そして絶望感に浸り地獄を味わっている麗子に今後待ち受ける更なる地獄とは・・・
ARCHサソ第2章はホント素晴らしかったです私としても十分堪能できました。 心からありがとございました
>ALL
ご愛読&ご声援、誠に有難うございます~~。
>247さま
>メディアスいいですね。阿修羅目立たないほど。ゼルもダリスも出ませんでしたが、
>その分、今後どのように活躍するのか、期待を持たしてくれます。
最初は、メディアスも交えて3Pにしようかとも思ったのですが、
それは後半のために取っておく事にしました。
阿修羅は、登場シーンが2分割されてしまったのと、挿入シーンを次章に持ち越したため、
ちょっと印象が薄くなってしまったかもしれません
(今書いている第3章の冒頭部分では、麗子の弱点の肛門を集中攻撃してよがり狂わせてます)。
ゼルとダリスの出番は、(全体の構成と文章量の関係で)今後もやや少なめとなる予定です
(直接、優子達の陵辱に加わるシーンは第4章の後半までありません)。
>以前の小説でもそうでしたけど、片方が酷い目にあっているとき、
>片方でイチャついているのが明暗があって面白いです。
有難うございます~。
陽子×優子のラブラブ・シーンと阿修羅/メディアス×麗子のレイプ・シーンを対比させるために、
第一章から第三章までは、セックスのシーンがニ章に跨るような構成としています。
ですので、第三章は、前半がレイプ、(間に戦闘を挟んで)後半がラブラブとなります
(ちなみに、第四章は、戦闘、レイプ!、レイプ!!、レイプ!!!です(笑))。
>145
>序盤の優子と陽子の激しくも熱いレズプレイは特に優子が受けに回ってからが最高潮でした。^o^
>場のムードや2人の互いの濃密なやりとりなどあらゆる場面がこと繊細に表現されており1読者
>の私としても存分に楽しめましたよ。
有難うございます~。
お気付きかもしれませんが、第二章の段階では、
陽子と優子の恋愛感情は、(多少ぐらつきはあるものの)依然として、主に麗子に向けられたままです。
次章では、これが少し変化していきます(本当の意味での三角関係に近付く訳です)。
昨年の「クロスオーバー」第一部(ハッピーエンドの方)は、
優子と麗子の絆の深さの前に、陽子が自ら身を引く形で終わらせましたが、
今回は、違う展開となるかもしれません。
陽子:「やったね、優子っ!」
優子:「うん、陽子のお陰だわ」
麗子:(あううっ・・・・な、何・・・・この雰囲気。あああ・・・・だめぇ・・・・二人とも、そんなに見つめ合っちゃあ・・・・)
(笑。さすがにここまで極端な事にはならないでしょうけれども)
|ω・`)チラッ
第三章のストーリーでは3人が恋愛で互いに熱くもつれ込んでいきそうですね。
レズシーンは大歓迎ですので2章の優子と陽子のように熱い濃密なシーンお待ちしております。
ストーリー構成などSS制作上色々大変なところがあるかもしれませんがARCHサソの小説毎月
楽しみにしていますので応援してますよ。またこれから寒くなってくる季節でもありなるべく体調
にも気をつけて下さい
>148
ご声援有難うございます~~。
今月中の発表はちょっと無理ですが、執筆の方は着実に進んでいます。
現在の進捗率は約30パーセント。
状況的には、アナル責めによって絶頂に達し失神した麗子タンを、
叩き起こした阿修羅が、6本の手と30本の指を使って徹底的に陵辱しつつ、
さらに、被虐の快感を教え込み始めたところまで。
麗子タンは未知の感覚に震え慄きながらも、次第にその虜になっていきます。
この後は場面が切り替わって、アシャンティに潜入した優子と陽子が触手植物の襲撃を受け、
協力して何とかピンチを脱した後、ラブラブな展開に突入していく予定です。
発表可能な状態になるまで、あと一ヶ月程度必要と思われますので、
もうしばらくの間お待ち下さいませ~~。
150 :
247:04/10/15 00:18:18 ID:cYB/lG4t
30%で来月ですか。待ち遠しいです~。
個人的には触手ピンチに期待大です。いいですよねピンチって言葉の響きからしてw。
あと一ヶ月、先は長いっすね。体に気をつけてがんばってください。
hosyu
一応保守。
ご感想&保守、有難うございます~。
現在、進捗率は約50%。
麗子陵辱・調教シーンが終わって、優子と陽子のちょっとラブラブな会話の後、
お待ちかねの触手生物の襲撃シーンに取り掛かっています。
主に犯られてるのは優子で、陽子は苦戦しながらも、
第1部での失敗の経験を生かしてピンチを切り抜け、触手生物から優子を取り戻し、
その後は、切り裂かれた触手から滴る謎の液体に性感を煽られ、青カン突入です。
発表できる状態になるまで、あと3~4週間といったところです。
今しばらく、お待ちくださいませ~~。
ぬおっ、凄く楽しみ。
155 :
触手萌え:04/10/24 00:45:08 ID:Nhlg5Da4
触手に犯られる優子タン萌えー!ネチっこく徹底的に犯ってください。
ARCHサソSS頑張って下さい。
触手モノは大好きなので完成楽しみにしています
hosyu
158 :
名無しさん@ピンキー:04/10/25 21:29:45 ID:LyDPveaC
ハイパースーツってのーぱんでしたっけ……とまれgj
ω・`)チラッ
>>158 優子のハイパースーツ版はイラストでもなかなか見る機会がないので貴重です。
GoodJob!!
機会がありましたらまた貼ってってくらさいな。
>158
GJ!!光沢感がたまらなくイイ!!です。
黒の下着がチラッと覗いている所もGOOD!!
>>158 これはいいものを!
ありがたくいただきました!
>158
りりしい表情になびく髪の毛も美しい!GJ!
進行状況~~。
現在進捗率約70パーセント。
状況的には、無事、優子を触手責めから解放する事に成功した陽子が、
「好きなの、優子!もう放さないわ~!」と、優子に熱烈告白。
優子はとまどいながらも、陽子の真っ直ぐな心情に打たれて、キスを受け入れたところ。
この後は、「戦士」としての使命は勿論、麗子の事すら(一時的に)頭の中から追い出して、
互いの肉体を求め合い、愛情を確かめ合います。
発表可能な状態に仕上がるまで、もう2~3週間といったところです。
あとしばらく、お待ちくださいませ~~。
166 :
247:04/11/01 23:34:10 ID:WDEmUEXr
>>166 乙です。
相変わらず良いセンスですね。
>247さま
有難うございました~~。
本絵は、パソコン版「Ⅱ」の1面終了後のビジュアルシーンですね。
いつもながら、色彩やエフェクトの使い方が素晴らしいの一言に尽きます。
>なんだか優子にとっては責め手が触手から陽子に変わっただけのような(笑)
一応、触手の責めは強姦として、陽子の責めは和姦として描いています。
技術的にはきっと触手の方が上の筈ですが(笑)、
陽子にはそれを補って余りある愛と熱意がありますので、
たぶん優子も陽子とのセックスの方が燃え上がるんではないでしょうか?
170 :
247:04/11/04 00:24:07 ID:TsbZcU5m
>168
以前教えていただいたサイトの「セーラー服と…」を参考にさせていただきました。
この間ご紹介の3Dヴァリスの動画第二弾も完成したようで、まもなくDL販売開始とか。
ネット上のヴァリスものは層が厚くていいですね~
優子が拷問に遭うSSが読みたいが何処かにないかな?
触手ものじゃなくて魔女狩り風な肉体的拷問。
>171
肉体的拷問ですか・・・・。
快楽ではなく苦痛がメインの優子のSSは生憎目にした事がありません。
私のエロパロの中でも、時には結構酷い目に遭ったりしているのですが、
基本的には、『被虐の快感』という方向性を志向していますので、
快感の描写以上に苦痛の描写を強調する事はありません。
>>171 そう云えば見た事無いな。
黒く変色した血痕が染み付いた石壁が四方を囲む牢獄に一人
ヴァリスの戦士~麻生優子は四肢を頑丈な鉄鎖に結えられて囚われていた。
ヴァリススーツを初めとした装飾具は全て剥ぎ取られ、美麗な肌の所々に
鞭痕や切傷が見え、虜囚の後の様が如実に想像出来る有様である。
苦痛のせいか、呼吸すら満足に出来ぬ様子で抗うそぶりも見せない。
「うう・・・」
こんな出だしだろうな。あるとしたら。
女戦士が捕らえられて拷問とかのシチュは結構受けそうなんだが
何故か優子は触手一本だね。
個人的に
「ひぎぃ」
系は苦手だなぁ
原作者さんの真っ当な小説ぐらいしかしらんです。
昔はNightActiveの小説、甲冑娘陵辱倶楽部のイラスト添付SSもあったけど。
みなさん色々な考えをお持ちで
俺としてはハードなレズ責めが好きです
進行状況報告~~。
現在の進捗率、約90パーセント。
一応完成の状態で、現在、細かい部分の修正を行っています。
普段よりも長くお待たせしてしまいましたが、
今週末か、遅くとも来週中には完全な状態に仕上げる事が可能と思いますので、
発表までもうしばらくお待ち下さいませ~~。
いつまでもお待ちしておりますヽ(´ー`)ノ
皆様、大変長らくお待たせいたしました~~。
只今より、「クロスオーバー・ヴァリス&レダ・第2部」第3章の発表を開始いたします。
今回は、第2章のラストの麗子への阿修羅による陵辱調教の続きから始まり、
優子と陽子のラブラブモードな会話、触手生物による優子襲撃と陽子の反撃、
そして、優子と陽子の絆の深まり、という流れで次章に向かって展開していきます。
それでは、しばしの間、お楽しみ下さいませ~~。
180 :
ARCH DUKE:04/11/17 00:23:53 ID:Ad9eSWip
(1)
――――――――アシャンティ。ガルバ城内。拷問牢。
六本腕の魔人、阿修羅による麗子への責めは倦む事無く続いていた。
狡知を極める性技の前に、疲労困憊した少女の肉体は満足な抵抗も出来ず、
オカマ口調でまくしたてる変態男の欲望の赴くままに、快楽と苦痛の中で悶えている。
メディアスとは異なり、阿修羅が麗子に与える「ヴェカンタ」の力は限定されており、
辛うじて意識を維持するのが精一杯で、本格的に気力・体力を回復させる事は不可能だった。
勿論、ヴェカンタの力に依存し続ける危険性を考えれば、
メディアスの闘技場にいるよりはマシな状況と言えない事も無い。
だが、一方で、それは、阿修羅の責めに敏感に反応して、淫らな感情を催し続けている責任を、
ヴェカンタの催淫作用に帰さしめる訳にはいかないという事でもある。
汗ばんだ乳房を揉み回されて悩ましげな吐息を漏らし、勃起した乳首を舐めしゃぶられて悲鳴を上げるのも、
剥き上げられた陰核を散々に弄り回された挙句、決壊した尿道口から噴水のように潮を噴き上げるのも、
狭い膣道の中を丹念にまさぐられて快楽の中枢を探り当てられ、気の狂うような快感の中で絶頂に達するのも、全てヴェカンタの作用ではなく、自分自身の脆弱さによるものと認識せざるを得ない。
その事実は、時間の経過と共に、麗子の心を着実に蝕んでいき、
たとえ身体は汚されようとも魂までは失うまいとする最後の抗いすら無力なものに変えていく・・・・。
(2)
「・・・・ふぁうっ・・・・ぁあぁっ!!くはっ・・・・ううっ・・・・んぐ・・・・はぁうぅんっ・・・・!!」
汗でべとべとになった赤いショートヘアを打ち揺らしながら、激しくかぶりを振る麗子。
深くよじれた眉間の皺をつたって、額から滲み出る脂汗の滴がひっきりなしに流れ下っていく。
ようやく拷問台から解放されたのも束の間、少女の疲れ切った体は、今度は頭上高く万歳をするような格好で、
天井から伸びた枷付きの鎖に繋ぎ止められ、辛うじて床に爪先が着く高さに吊り下げられていた。
「・・・・あああっ・・・・や・・・・やめて・・・・んん・・・・やめてぇ・・・・っ・・・・!!
・・・・ぅくっ・・・・ううう・・・・やっ・・・・ふはぁっ・・・・むふぁああんっ・・・・!!」
阿修羅の青白い手指が、剥ぎ取られた胸当ての下から現れた、
両手の中に丁度収まるぐらいの大きさの胸のふくらみを、やわやわと揉みしだく。
白く輝く汗に覆われた乳房の頂きで、ツンツンと先端を尖らせている乳首にはわざと触れず、
時折、薄いピンク色をした乳輪の周りを、爪の先でくすぐったり軽く引っ掻いたりして焦らし続ける。
糸を引く半透明な粘液にたっぷりと濡れそぼっていた花弁の方も、
指技を小出しにしながら、充血して厚みを増した秘裂の粘膜をもてあそぶ他は、
せいぜい小陰唇に触れるか触れないかという辺りを、ちゅくっ、ちゅくっ、と浅く弄り回すに留めていた。
(3)
「・・・・ハァハァ・・・・んっ・・・・ううっ・・・・!!・・・・ひっ・・・・いひぃっ・・・・ぐっ・・・・ひぃあぁあっ・・・・!!」
歯を食いしばって快感に抵抗しようとするものの、阿修羅の指で絶頂に上り詰めさせられる以前と比べて、
肉の悦びを刻み込まれた後の心と体には、気の抜けたような緩慢な愛撫では到底不足だった。
引き攣った両頬の筋肉がプルプルと痙攣するのをどうしても止める事が出来ない。
わずかに残った理性のカケラが必死に警報を打ち鳴らすのも空しく、
だらしなく開いた口元からは、たっぷりと湿り気を含んだ生温かい吐息が漏れ、
とろとろに蕩けた双眸は涙滴を一杯に浮かべて、全身の疼きに悶え続けていた。
「ウフフ、なかなか良いカオをするようになってきたじゃないか、お嬢ちゃん。
隠そうたってムダだよ・・・・だって、身体中、もうこんなに火照って熱くなってるんだからねぇ。
フフッ、でも、いいのかなぁ?正義の味方の「ヴァリスの戦士」が、悪の誘惑なんか屈しちゃって・・・・?」
スレンダーな肢体を背後から抱きかかえるようにして、耳元で嘲弄の言葉を囁くオカマ男。
「ヴァリスの戦士」という単語に、ピクン、と反応した麗子は、
次の瞬間、その言葉の響きと自分の置かれた惨めな現状との落差に愕然となって、激しく表情を歪ませる。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべつつ、阿修羅は、さらに鋭く言葉の鞭を振り上げた。
(4)
「フフフ、どう、図星でしょう?もう欲しくて欲しくて堪らないんでしょう?
アンタのココ、こんなにいやらしくベトベトになってひくついてるわよ?
クックックッ・・・・口ではどんなに強がっていても、やっぱりカラダは正直なものよねぇ」
真っ赤に充血してひくついている耳たぶに舌を這わせながら、執拗に言葉責めを続ける阿修羅。
同時に、そそり立った肉棒を、スカート越しに尻の谷間に押し付け、キュッキュッと上下に動かしてみせる。
反射的に、鎖をガチャガチャと鳴らしつつ、懸命に身体をよじった麗子だが、
なけなしの体力を無駄に消費しただけで、オカマ男の六本の腕からは逃れられよう筈も無い。
「あらあら、往生際が悪いコト。おとなしく観念したらどうなの?
大丈夫よ、痛くはしないから・・・・大事な大事なお人形さんなんだから、優しく優しくしてあげるわ。
ウフフフ、・・・・そう、特に、この辺りを念入りにねぇ・・・・」
ねっとりとした声音で囁きかけた阿修羅の目がすっと細くなり、
柔肌に隠された性感のツボを、煽り立て、焦らし抜いていた指の動きが、より一層滑らかさを増した。
既にじっとりと蒸れ上がっている尻丘に擦り付けている勃起も、いよいよ硬さを増していく。
節くれ立った指が、少女の下半身を覆う黒いスカートへと伸びると、
絹を引き裂くような叫び声に続いて、悩ましい煩悶の喘ぎが牢の石壁に響き渡った。
(5)
「・・・・あっ!?はひぃっ・・・・ううう・・・・そ、そこは・・・・ふぐぁっ・・・・ああああっ・・・・!!」
拘束された身体に許された限界ギリギリまで首をねじり、
おぞましさと怯えとを一杯に湛えた目で、背後でほくそ笑む変態男の顔を振り返る麗子。
ニヤニヤといやらしく笑いながら、その視線を受け止めた阿修羅は、
既にショーツを剥ぎ取られて無防備な姿を晒していた丸尻を、つるり、と撫で上げてみせた。
「ひあぁっ・・・・!!くひぃっ・・・・あああっ・・・・だ、だめぇぇっ・・・・!!
・・・・あうう・・・・お、おねがい・・・・そこ・・・・触っちゃ・・・・はひっ・・・・ひいいいっ!!」
節くれだった青白い指に触れられ、麗子の表情が凍りつく。
白桃色の柔肉が、ひきつけでも起こしたかのように、ギクギクッ、と痙攣し、
粟立ちが、ザワザワザワッ、と瞬く間に背中全体を覆いつくす。
敏感すぎる反応に、ホホ~~ッ、と感嘆の声を漏らした阿修羅は、
興味深げに鳥肌立った背筋を眺めつつ、もう一度、今度は尻丘の間を走る谷間に沿って指を滑らせた。
(6)
「うあああっ!?いっ・・・・ぎひぃっ・・・・いあっ・・・・ひぃぁあああっ!!!!」
ほとばしる悲鳴に、股間と欲情とを膨らませて舌なめずりする阿修羅。
目の前では、尻たぶから発した嫌悪感の大波が、
背中は言うに及ばず、頭頂部から爪先まで五体の内をくまなく駆け巡り、粟立ちと悪寒をぶち撒けていた。
「ウフフッ・・・・ココが弱点だと分かってはいたけど、まさか、これ程とはねぇ。
ちょっと触れただけでこんなになっちゃうなんて、クククッ、よっぽどココがお気に入りのようねぇ」
変態男の嘲弄ももはや耳には届かず、麗子は、鎖に繋がれた上半身を激しくよじらせつつ、
まるで真冬の戸外に素っ裸で放り出されたかのように、全身をガクガクと震え慄かせる。
ならばこうだ、とばかりに、阿修羅は、いやらしい音を立てながら、少女の秘裂から蜜をすくい取ると、
その指を口腔にねじ込んで、中の唾液と混ぜ合わせながら、柔らかい粘膜に擦り付ける。
口の中に広がる、自らの肉体から溢れ出した体液の淫らな味と臭いとに、
麗子は、溜まった涎でむせ返りつつ、ヒィヒィとよがりながら嗚咽を漏らした。
(7)
「ふぁぁっ・・・・はぐぅっ・・・・も、もうダメぇっ・・・・!!
・・・・んぁあっ・・・・いやっ・・・・こんな・・・・こんなの・・・・も・・・・もう・・・・ふあぁあんっ!!」
荒い吐息と共に、ピンと反り返ったしなやかな身体がビチビチと跳ね回り、
乙女の割れ目はドロドロに煮え立って、卑猥に這い回る指に熱い蜜を浴びせかける。
未だ最も敏感な場所が本格的に触れられている訳ではないにも関わらず、
淫らな音を立てて蠢く30本の指先は、戦士の精神をボロボロに切り裂き、少女の心をグズグズに溶かしていく。
いつしか麗子は、涙と涎と粘液とでネチョネチョになった口元を大きく開け放つと、
ふやけきった瞳を潤ませながら、阿修羅の指から滴る自らの恥蜜に激しく舌を絡めていた。
「ひゃはぁっ・・・・き、気持ち良いっ・・・・良すぎるぅぅっ!!
・・・・ひぁあううっ・・・・だ、だめぇぇっ・・・・感じるっ・・・・あぁっ・・・・うひゃあぁぁぁっ!!!!」
六本の手と三十本の指から奏でられる徹底的な羞恥責めに翻弄され、
こみ上げてくる嬌声を止める事が出来ない麗子。
首を左右に振ってなんとか淫らな感覚を打ち消そうと、いや、認めまいと足掻いても、
もはやめくるめく快感に支配された肉体は、理性の指示など聞き入れる素振りすら見せない。
心の堤防が脆くも崩れていく様を呆然と見つめるしかない無力な少女の頬を幾筋もの涙が伝っていく。
そして・・・・。
(8)
「・・・・フィニッシュは、やっぱりお尻の穴がいいかしら?それとも、一番のお楽しみは次にとっておく・・・・?
フフフ、今回は特別に選ばせてあげるから、どっちがいいのか、さっさとお返事しなさい」
満面に嘲笑の笑みを浮かべつつ、卑猥な質問を発する阿修羅。
同時に、人指し指を一本、尻の谷間ですぼまっている排泄器官の上へと伸ばし、
麗子の最大のウィークポイントの入り口を指の腹でやんわりと押し広げる。
瞬く間に、菊座から発した刺激が電流となって脊髄を駆け上がり、脳天を直撃した。
「ひはあぁっ!?がっ・・・・はがぁっ・・・・!!
・・・・んぁっ・・・・だ、だめっ・・・・いひっ・・・・そこ・・・・拡げないで・・・・あひぃぃぃっ!!」
両目を見開き、頬を引き攣らせ、口元から熱い吐息と涎の糸を垂れ流しながら、
麗子は、喉の奥からあられもない嬌声を絞り出し、全身をガクガクと打ち揺らす。
指先でほんの少し触れられただけでも、今すぐに達してしまいそうなくらいの快感が湧き上がり、
憎んで余りある敵の手で好き放題に弄ばれているにも関わらず、酩酊したような陶酔感が五感を浸していく。
その様子にますます欲情を増大させた変態男は、二つの手で尻たぶに掴みかかると、
力任せに、ぐいっ、と大きく割り開き、充血してピンク色に染まった肛門に血走った視線を走らせた。
(9)
「オーホホホホッッッ!!やっぱり、もう我慢出来ないようねぇ!!
いいわ、お望みどおり、お尻の穴でイカせてあげる!!・・・・そぅら、いくわよぉっ!!」
阿修羅の股間でいきり勃つ、太く長い肉棒が、ビュクンビュクンと逞しく脈動し、
先端部分に透明な先走り液をうっすらと滲ませながら少女の白い躰に近付いていく。
素股の要領で、じゅくじゅくとだらしなく愛液を溢れさせている秘裂に押し当て、
濃厚な匂いを漂わせる恥蜜を、潤滑剤代わりに表面にたっぷりとまといつかせると、
本番前の試し斬りという訳か、汗の粒で白く輝く尻丘の曲線に沿って、ゆっくりと上下に擦り上げてみる。
「・・・・ふぁ・・・・あぁ・・・・やめて・・・・もう・・・・もう・・・・やめてぇ・・・・ううう・・・・」
押し付けられた肉凶器の感触に、怯えきった声を漏らす麗子。
快感に蕩けかけている尻穴に恐るべき侵略者が押し入ってくる事を想像するだけで、
みぞおちから冷たい汗が噴き出し、恐怖と、絶望と、そして、密やかな期待感とで頭の芯が痺れていく。
それは、鋭い角度で反り返り、脈動し続ける肉の槍が、
必死の懇願を無視して、ヒクヒクと淫靡にひくついている肛門を蹂躙すべく侵攻を開始した事で頂点に達した。
(10)
「・・・・ひぎぃいいいっ・・・・いや・・・・いやぁあああっ・・・・!!
やめてぇ・・・・来ないでぇっ・・・・!!あああ・・・・いやぁっ・・・・あががぁっ・・・・いひゃあァァッ!!!!」
熱く滾る野太い一物が、芳しい匂いに包まれた排泄器官にあてがわれる。
一気に突き入れるのではなく、すぼまりの周りの括約筋を解きほぐすかのように肉棒でなぞりあげると、
快感に耐えきれなくなった秘裂がパックリと口を開いて、内側に溜まっていた蜜を盛大にぶち撒けた。
充血した割れ目の上では、小さな肉の宝石が自然に反転した包皮の中から身を乗り出し、
のた打ち回る双乳の頂上でも、ツンツンに尖った乳首が、今にも破裂しそうなくらいに疼いている。
「ふぁああっ!!はひっ・・・・いっ・・・・いひぃいいっ・・・・!!
・・・・も、もう、だめぇっ!!・・・・もう・・・・が・・・・我慢・・・・出来ない・・・・でぇぎぃなぁひいいっっっ!!!!」
押し寄せる快楽に、涙を流してかぶりを振る麗子。
阿修羅の6本の腕と30本の指が、乳房や秘裂は勿論の事、
うなじも、耳たぶも、口蓋も、首筋も、鎖骨の窪みも、腋の下も、手指の股も、臍穴も、脇腹も、太股も、
全身の性感帯を、くまなく探り当て、まさぐり、煽り立てながら弄び続ける。
だが、阿修羅は、肝心の尻穴だけは、何度も何度も執拗に周りをなぞりあげるだけで、突入の断を下さない。
括約筋の守りがグジュグジュに崩れ、直腸内から漏れ出した腸液がえも言われぬ芳香を漂わせるに至っても、
まだ何か足らない、とでも言いたげに、徹底的に焦らし抜く姿勢を変えようとはしなかった。
・・・・目の前の獲物に残されたプライドの、最後のひとかけらまで完全に打ち砕くために。
(11)
「あああ・・・・あが・・・・うあ・・・・ああ・・・・ひぐああ・・・・んあ・・・・ひああ・・・・ああああ・・・・」
敏感な耳に小指の先を突っ込み、ぐにゅぐにゅと穿り回しながら性感を昂ぶらせる。
執拗なくすぐり攻撃を受け続けていたアーモンド形の臍穴から、ゾクゾク感が溢れ出す。
まろびでた乳房を醜く歪ませつつ揉み上げながら、コリコリにしこった乳首を、クニュッと押し潰す。
節くれだった指が卑猥な音を立てて陰唇粘膜を割り広げ、
爪の先で肉芽の包皮を器用に剥がしながら、綺麗なピンク色をした真珠玉を弄ぶ。
ぐちゅぐちゅになった秘裂から、まるで麗子の理性と誇りが熔けだしたように溢れ返る熱い蜜をすくい取り、
呆けたようにブツブツと意味不明な呟きを繰り返している口元へとなすりつける。
「・・・・あ・・・・あが・・・・んっ・・・・はぁっ・・・・ううう・・・・あ・・・・ふはぁっ・・・・。
・・・・ん・・・・んんんっ・・・・ぐっ・・・・うぐ・・・・くうっ・・・・ふあ・・・・あぁん・・・・」
絶頂に達する手前でお預けを喰らい、激しく疼く媚肉に責め苛まれ続ける麗子。
だらしなく歪んだ唇の間から舌先を突き出し、涎を滝のように垂れ流しながら、
ヒィヒィと喘ぐその表情は、まさしくさかりのついた牝犬のそれに他ならない。
待ちきれなくなった美尻が、ぐぐっ、と後ろに突き出され、
淫らな欲情に突き動かされるまま、クイッ、クイッ、とあさましく求愛のダンスを踊った。
グジュグジュに崩れたすぼまりの隙間から、芳しい腸液の匂いが漂い始める。
(12)
「・・・・ああっ・・・・熱い・・・・お尻・・・・お尻の穴・・・・もう・・・・だめぇ・・・・!!
あああっ・・・・熱くて・・・・もう・・・・我慢、出来ない・・・・お尻の穴・・・・・とろけそうぅぅっ!!」
涙で曇った視界は、薄ぼんやりとした乳白色の靄に覆われて何一つ映らず、
漏れ出す吐息には、快楽への期待とそれを与えられない事への苛立ちが如実に現われている。
とうの昔に絶頂に達していてもおかしくないだけの快感に包まれる中、
麗子は、しかし、自らの欲望が本当の意味での満足を得るためには、
阿修羅のおぞましい肉棒によって不浄な排泄器官を犯されるしかない事を本能的に確信していた。
「・・・・も・・・・もう・・・・だめぇっ・・・・!・・・・これ以上は・・・・もう・・・・うぁあああっ・・・・!!
・・・・ああ・・・・お願い・・・・早く・・・・お尻の穴・・・・ふああっ・・・・入れて・・・・お願い・・・・犯してぇェェッ!!!!」
気も狂わんばかりの激烈な疼きに、恥も外聞も無く、あさましい哀願の言葉を喚き散らしながら、
麗子は突き出した尻肉をビュクンビュクンと踊らせて、硬く勃起した肉槍に擦り付ける。
頃合いは良し、と判断した阿修羅は、邪悪な笑みを浮かべ、小刻みに震え慄く耳元に口を寄せると、
低い声で、一言、「なら、ちゃんと口に出して言ってごらん」と囁きかけた。
同時に、びっしりと汗の粒に覆われた白い尻肉に擦り付けていた下半身をゆっくりと動かし、
逞しい肉の凶器で尻穴の周囲を円を描くようになぞり上げて、完全屈服への決断を強く促す。
(13)
「さぁ、言ってごらん。
『阿修羅様のモノが欲しいです。私の中に突き入れてグチヤグチャに掻き回してください』って。
ちゃんと言えたら、ご褒美をあげる・・・・ウフフッ、そうよ、最後までイカせてあげるわ」
うう、と、か細い呻き声を発しつつ、最後の自制心を振り絞り、首を横に振ろうとする麗子。
だが、芯までトロトロに蕩けきった肉体は、もはや頑としてそれに応じようとはしなかった。
もはや清楚で勇敢な「戦士」の姿も、凛々しく可憐な「乙女」の面影もそこには無い。
やがて、うなだれたように頭を垂れ、足元の石床に力尽きた視線を這わせた麗子は、
もそもそと唇を動かして、阿修羅の要求した通りに屈服の言葉を漏らし始めた。
「・・・・あ・・・・あ・・・・阿修羅・・・・さま・・・・の・・・・モノが・・・・んんっ・・・・ほしい・・・・です・・・・っ・・・・!
わ・・・・わたしの・・・・中に・・・・うくっ・・・・突き入れて・・・・んあぁっ・・・・グ・・・・グチャグチャに・・・・・!!
・・・・くふぁっ・・・・掻き回して・・・・ふぁうっ・・・・くだ・・・・さぁ・・・・い・・・・ひっくううう・・・・!!」
言い終えた途端、プツン、と糸が切れたかのように全身の力が抜け、目の前がス~~ッと暗くなる。
だが、嘲笑を浮かべた阿修羅の手が、麗子の体を容赦なく責め嬲ると、
無明の闇に向かって落ち込もうとしていた意識も、すんでの所で引き戻されてしまう。
力尽き矢折れて抵抗の意志すら喪失した麗子は、もはや失神すら許されず、
間もなく降りかかる筈の、想像を絶する苦痛と快楽に思いを馳せながら、全身を震わせる事しか出来なかった・・・・。
(14)
――――――――ガルバ城内。ゼルの居室。
「そうか、とうとう来たのか!間違いなく、奴なのだな!?」
待ちに待った報告を携えて現れた側近の宦官の前で、高揚感に包まれる独裁者。
常日頃は滅多に内に秘めた感情を表に出そうとはしないゼルだったが、今日だけは違っていた。
美しく整った怜悧な面貌に歓喜を露わにし、押さえ切れぬ昂ぶりに身を任せる。
豪奢な白絹の装束が大きく波打つたび、色とりどりの宝石が燦然と輝きを発して、
アシャンティを支配する青年の、時ならぬはしゃぎようを強調してみせた。
「100パーセント、いや、200パーセント、間違いござりませぬですじゃ。
・・・・まずは論より証拠、これをご覧じませ。総統閣下。
次元の狭間を抜けてこの世界に跳躍して来る際に生じる空間の歪みをパターン化したものでございまするが、
こちらが、前回、彼奴らが侵入した折の波形、そして、こっちが、つい今しがた現れたものにござりまする・・・・」
恭しく説明するダリスの声も、心なしか弾んでいるように感じられる。
主君の前に記録を差し出す手も興奮に震え、喜びに湧き立つ内心を如実に物語っていた。
何枚かの紙片に、素早く目を走らせたゼルが、大きくうなずきつつ、いよいよだな、と独りごちると、
ハハッ、と意気込んで応じた腹心の部下のカエルのように飛び出した大きな眼も、異様な熱気を帯びる。
(15)
多元宇宙に存在する無数の世界は、本来、各々が閉じられた空間であり、
これらを行き来する事は、不可能ではないにせよ、非常に大きな困難を伴っている。
一つ一つの世界は、その森羅万象を生み出し、律している根源的な法則からして異なっており、
別の世界の者が迷い込んだとしても、たちどころにその存在を消去されるか、
あるいは、入り込んだ世界の法則に従って再構成されるかのどちらかである場合が普通だった。
勿論、僅かではあるが例外も存在している。
たとえば、このアシャンティと陽子の住む世界――――アシャンティ人の言う「異世界ノア」、のように、
ごくごく限定されたものであるにせよ、二つの世界に何らかの相関関係が存在しているケースも無い事はない。
だが、それはあくまで特殊な例であって、多くの世界には、それ以外の世界との交わりは存在しない。
たとえば、陽子の住む世界と優子の住む世界とは、一見、非常に良く似通っているように感じられるが、
その本質において、全く別の世界であり、直接行き来する手段も皆無である。
ただ一つ、否、二つだけ、多元宇宙に存在する全ての世界とつながりを有している時空間、
それが、夢幻界ヴァニティであり、暗黒界ヴェカンティだった。
ゆえに、この二つの世界で起こった出来事は、全ての世界に対して大なり小なり影響を与える力を持つ。
ヴァニティの勢力がヴェカンティのそれに比して強大なものとなれば、世界は収束と安定へと向かい、
逆にヴェカンティの力がヴァニティを凌駕すれば、分裂と混沌とを志向するようになる。
これこそが、遥かなるの太古の昔、多元宇宙の始原の時より現在に至り、そして、終局に至るまで続く、
数多の世界の誕生と終焉、繁栄と衰亡とを規律する、絶対不変の真理だった。
(16)
現時点では、ヴァニティとヴェカンティの勢力はほぼ拮抗している。
暗黒王ログレス亡き後、残忍王メガスによって幻想王女ヴァリアが不帰の人となった事を受け、
ヴァニティの支配者となったヴァルナは、偉大なる先代に比べて、あらゆる面で未熟さが目立ち、
一方のヴェカンティも、メガスが「ヴァリスの戦士」優子の手にかかり、壮絶な最期を遂げた後、
次代の支配者の座を巡る有力諸侯同士の衝突が繰り返される、血で血を洗う抗争の只中にあった。
全体としては、ヴァニティの側が若干有利な状況ではあったが、
ヴェカンティに、ログレスやメガスに比肩するような強力な指導者が出現し、
諸侯を切り従えて、全ての権力を手中に収めたならば、ヴァルナでは到底対抗できないだろう。
その可能性のある人物の筆頭格が、残忍王の懐刀であったダリスを軍師に迎え入れた事で、
恐ろしく不安定ながら強大無比な暗黒界の諸力「ヴェカンタ」を、かなりの水準まで制御する術を入手した、
ここアシャンティの支配者・総統ゼルに他ならない。
元々、緩やかな衰亡の道を辿りつつあった自らの世界に見切りをつけ、
「異世界ノア」への侵攻に活路を見出そうとしていたゼルにしてみれば、それこそ、渡りに舟だった。
ダリスも、メガスの治世の下、気まぐれで危険な主人の下で生き長らえるために行った数々の所業によって、
ヴェカンティ内に多くの敵を作っており、再び故郷の土を踏むためには、
ゼルのような外来の者を、支配者として迎え入れさせる以外の方法は存在しないと言っても過言ではない。
利害の一致が、自己陶酔癖のある青年独裁者と、陰険姑息な宦官とを結び付け、
その後の、ヴァニティの「戦士」達との戦いと敗北、再起の日々が、その関係をより一層強固なものとしていた。
・・・・そして、今、二人の前では、憎んでも余りある宿敵に対する雪辱という、
何物にも代え難い程重要で、甘美な響きを帯びる大事業が、現実となる瞬間を迎えようとしているのである。
(17)
「すでに迎撃の準備は整ってござります。
彼奴等の動きは全て我らの監視下、総統閣下のご下命あり次第、
阿修羅とメディアスに命じて二人を捕らえ、御前に引き据える事が可能にござりまする」
揉み手をしながら、主人の命令を待つ宦官ダリス。
細い顎に手をやり、形ばかり思案に耽るポーズを示したゼルは、
しかし、こみ上げて来る熱い感情に衝き動かされて、形式ばった行為には早々に見切りをつけた。
「よかろう、出撃だ。必ず生かしたままで、ここに連れて来い。良いな、決して殺してはならん。
牢の中の戦士・・・・レーコと言ったか、あれと一緒に並べて、じっくりと嬲り抜いてやる。・・・・行けッ!」
その言葉が余程嬉しかったのか、ははっ、と一声発しただけで、
辞去の礼も忘れてその場を退出する側近の姿を、別に見咎める風でもなく見送りながら、
浮遊城の主は、水晶を彫り込んだかような美しい双眸に妖艶な微笑みを浮かべ、想像力を湧き立たせる。
自由を奪われ、囚われの身となった三人の少女が、無残な、しかし、この上なく美しいその姿を自分の前に晒し、
屈辱と無力感に喘ぎながら、押さえ切れぬ快楽の虜となって堕ちていく、その光景を・・・・。
(18)
――――――――アシャンティ。ガルバ城に程近い森林地帯。
木漏れ日の降り注ぐ中、疲れた体を休める二人の少女。
次元の狭間を渡っての移動は、夢幻界最強の「ヴァリスの戦士」たる優子にとっても決して楽なものではない。
まして、「レダの戦士」である陽子の消耗は激しく、傍目にも休息を必要としているのは明らかだった。
「・・・・ねぇ、優子。優子が暮らしてる世界・・・・リアリティ、っていったっけ・・・・どんな所なの?
あたしが住んでるトコロとそんなに変わらない世界みたいだけど、学校とかお店とか全く同じなの?」
病室での一件以来、優子、と名前だけで呼ぶようになった陽子が、
興味津々な表情で発した質問に、少し考え込むような顔になる優子。
ここ数日、ずっと親密さを増した二人の間では、以前よりもずっと気さくに話をする機会も増え、
興味の対象も、ヴァニティやヴェカンティの事、すなわち、「戦士」としての立場に関係する話題から、
生まれ育った世界は違えど、同年代の少女としての、
友達や家族、勉強や遊びなど、お互いの日常についての話へと移りつつあった。
(19)
「・・・・そうね。多分、陽子の世界にある学校やお店と、ほとんど変わらないと思うわ。
地球という惑星の上に、日本という国があって、東京という大きな街があって・・・・。
学校の名前とか、一人一人の街の人たちは違っているかもしれないけど、
学校の教科書に載っている事や、お店に並んでいる品物の形や機能は、きっと一緒じゃないかしら?」
柔らかい下草の上に腰を下ろし、ポプラに良く似た背の高い樹木の根元に背中を預けた優子と陽子。
ヴァニティから陽子が持ってきた、甘いお菓子と紅茶に似た香りの飲み物を口にするその姿は、
身に帯びた、黄金の「ヴァリス・スーツ」とラピス・ブルーの「レダの鎧」を除けば、
何処から見ても普通の女子高生のそれにしか見えないだろう。
「ふ~~ん。・・・・何だか、ちょっとつまんないわね。
別世界っていうと、魔法とか使えたり、ロボットや怪獣が町を襲ってきたりする世界が頭に浮かぶんだけど」
能天気な口調で、ひどく物騒な感想を口にする陽子に、クスクスと笑いながら、
「それじゃあ、こっちにいるのと変わらないじゃない」と返す優子。
陽子は、まるで悪戯がばれた小児のような表情を浮かべ、ペロッと舌を出した。
完全に元気を回復したポニーテールの少女は、思春期の少女らしく時々ナイーブな一面も覗かせるものの、
基本的には、明るく快活な、思った事をそのまま口に出す積極的な性格を取り戻したように見える。
(20)
「・・・・じゃあ、優子、「スケバンGメン」ってテレビ番組、そっちでも放送してる?
あたしの住んでる所だと、最初、佐藤由貴ってアイドルを主役にして人気が出たんで、
今は北野陽子ってコが二代目になって続編やってるんだ。今度、映画にもなるんだって・・・・」
本来ならば、次元間の移動によって体力を消耗した身体を休めるための休憩時間だった筈だが、
いつの間にか、年頃の女の子同士の取り留めのないおしゃべりタイムと化している。
一度、優子が遠慮がちに注意を喚起したものの、結局うやむやになってしまい、
その後は優子もついつい会話に引き込まれて、結局、既に小一時間ばかりも話し込む羽目になっていた。
「・・・・え~と、「スケバンGメン」じゃなくて「スケバン探偵」って名前の番組ならあるわよ。
斉藤由紀子ってアイドルが主役で、続編の方は・・・・たしか、吉沢春絵って人だったと思うわ」
優子と話す時は、大抵、陽子の方から話題を切り出した後、
優子が返した答えに対して陽子が感想を述べ、さらに質問や次の話題を提示するというパターンが多い。
麗子と違って、やや直情的で、隠し事や遠まわしな言い方が苦手なせいだろう、
陽子の言葉は、時に乱暴な方向に向かう事もあるものの、いつも歯切れがよく誠実な響きに満ちていた。
話に夢中になるあまり、時間の経つのを忘れてしまいがちなのが欠点といえば欠点なのだが、
優子もまた、溌剌とした陽子の話しぶりが微笑ましく、ついつい水を差すのを躊躇ってしまう事が多かった。
(21)
「・・・・あ~~っ、もう太陽がこんなに傾いてる。ごめんなさい、すっかり話し込んじゃった・・・・」
陽子がようやく話を切り上げたのは、辺りがオレンジ色に染まり始めた頃だった。
さすがにばつの悪そうな表情で軽く頭を下げる「レダの戦士」に、
「お互いさまね」と答えた優子は、少し横になって休むように促した。
ありがたく好意に甘えさせて貰う事にした陽子は、
片膝を抱きかかえた格好で、上半身を大木の幹に預けると、すぐに眠りに落ちていく。
(本当に可愛らしい寝顔ね。・・・・一体、どんな夢を見てるのかしら)
スースーと健康的な寝息を立てる陽子を見守りながら、穏やかな微笑を浮かべる優子。
少しあどけなさの残る寝顔は幸せそうな表情に包まれ、
時折、形の良い桜色の唇から、ムニャムニャと幼児のように寝言を漏らしている。
夕暮れ時の静けさの中、安らぎに満ちたその表情を眺めるうちに優子の緊張も解きほぐれて、
いつしか、ウトウトと浅いまどろみの中へと引き込まれていった・・・。
(22)
(・・・・ん・・・・っ・・・・?)
何かが頬に触れたような気がして、目を覚まし、きょろきょろと周囲を見回す陽子。
既に太陽は沈み、雲間から覗く三日月が、暗い森の中におぼろげな青白い光を投げかけていた。
まだ眠気の残る頭を、二、三度、軽く振りながら、五感を働かせると、
優子の姿はなく、やや離れた潅木の繁みの中で、ガサゴソと何かが蠢く物音が聞こえてくる。
「・・・・優子、どこにいるの・・・・ふぁっ!?」
不吉な予感がして、パートナーの名を呼びつつ、急いで立ち上がろうとした陽子は、
次の瞬間、何かに躓いてバランスを崩し、派手な音を立てて転倒した。
暗くてよく分からないが、何か太いツタのようなものが足元の地面で蠢いている。
一瞬、陽子の脳裏に、沼の中の遺跡での記憶がフラッシュバックし、
恐怖と生理的嫌悪感とが、体の中に残っていた睡魔の残滓を叩き出す。
凍りつくような悲鳴を上げた陽子は、無我夢中で「レダの剣」を掻き寄せると、
実体化した剣を無茶苦茶に振り回して、周囲の地面を徹底的に薙ぎ払った。
(23)
「・・・・優子っ、優子ぉ!!何処にいるの、返事をしてっ!!」
強い焦燥に駆られて、声を上擦らせながら、前方の繁みに向かって走り出す陽子。
「レダの剣」の刀身から発せられる白い輝きを頼りに優子の姿を探し回る。
胸の奥に広がる恐ろしい予感に、心臓は激しく動悸を刻み、喉はからからに干上がって、
直線にしてわずか十数歩の距離が、果てしなく続く長く険しい隘路のように感じられた。
「・・・・優子、お願い・・・・返事を・・・・返事をしてっ!!・・・・優子ォっ!!」
ようやくの思いで問題の場所に辿り着くと、無我夢中で茂みを掻き分け、優子の姿を捜し求める陽子。
案の定、潅木の根元には、以前沼地で目にした植物のそれと酷似した不気味な触手が、
何とも言えない甘ったるい匂いのする樹液を分泌しながら、グニョグニョと蠢いていた。
こみ上げてくる嘔吐感をこらえながら、なおも繁みの奥へと踏み込んでいく少女の耳朶に、
多数の触手が絡み合う、ビチュッビチュッビチュッというぬめり気を帯びた音が容赦なく飛び込み、
樹木の枝に絡み付いた、粘汁まみれのブニョブニョした器官が、
まるで味見でもするかのように、うっすらと汗の滲んだ陽子の柔肌へと食指を伸ばしてくる。
(24)
「・・・・ゆ・・・・優・・・・子っ・・・・!!あああ・・・・こんな・・・・こんな事って!!」
――――――――やはり、不吉な予感は的中していた。
目の前に現れた酸鼻な光景に言葉を失い、表情を凍りつかせる陽子。
「レダの剣」の発する光の円の中に照らし出された優子の身体は、グロテスクな触手に覆い尽くされていた。
腕よりも太い、体表にニシキヘビを思わせる不気味な斑紋のある触手が、両手両足に巻き付いて動きを封じ、
それより細い、ウナギのようなヌメリに覆われた触手は、清らかな乙女の肌をむごたらしく穢すだけに留まらず、
あろう事か、「ヴァリスの鎧」の中にすら潜り込んで、ねちょねちょと卑猥な音を立てつつ這いずり回っている。
(・・・・うそ・・・・こんなの・・・・嘘よ・・・・)
本能的に触手からの逃げ場を求めようとしたのだろう、頭上高く限界まで突き上げられた所で、
追いかけてきた触手に捕えられ、幾重にも絡め取られてしまった両手がビクビクと痙攣を続け、
左右に大きく拡げられた二本の美脚も、赤黒い色の触手が蠢く度に敏感にひくついている。
愛らしい口元を割り広げて口腔内に侵入した何本もの触手に喉を犯され、呼吸困難に陥っているせいだろう、
顔色はもはや土気色に近く、意識は朦朧として、表情にも視線にもまるで生気が感じられない。
唇の端からは、不気味な粘液が混った唾液が、長く糸を引きながら垂れ落ち、
襟首に巻いた赤いスカーフの上に、汚らわしい染みを作っている。
(25)
「・・・・いやぁああぁっっっ!!!!」
森の中に響き渡る悲痛な声が、樹木の幹や枝に反響して、わぁんわぁん、と木霊する。
目の前の惨状に打ちのめされ、今にも泣き出しそうな表情で後じさる陽子。
力の失せた指の間からスルリと滑り落ちた「レダの剣」が、
地面に落ちると同時に、不可思議な光の粒子と化して実体を失い、円形の柄だけになってしまう。
パニックに陥った陽子は、その場に、ガクリと膝をつくと、腰砕けになってへたり込んでしまった。
(・・・・い・・・・いやぁ・・・・こんなの・・・・こんなの、見たくないっ・・・・。
・・・・優子が・・・・あたしの優子が・・・・あああ・・・・こんなの嘘よ・・・・嘘よ・・・・)
呆けたようにぼんやりとした眼差しを前方へと向ける陽子。
視線の先では、自由を奪われ意識すら混濁しかけた優子が、どろりと濁った目で宵闇の奥を見つめながら、
全身を這いずり回る触手の群れによって、美しい肢体を嬲られ続けている。
蛇のようにのたくるおぞましい触手は、黄金の鎧によって護られていない、
清潔な腋下にも、程よくくびれた脇腹にも、やや縦長の浅い臍穴にも、容赦なく喰らい付いているばかりか、
ふくよかな胸の谷間や、太腿の間の大切な所にさえ侵入し、身の毛もよだつような感触を送り続けていた。
(26)
(・・・・ああ・・・・こんな・・・・こんな事って・・・・。
・・・・お願い・・・・夢なら醒めて・・・・優子が・・・・こんな事になるなんて・・・・)
・・・・だが、陽子にとって最も衝撃的だったのは、優子の体が示した隠しようの無い悦楽の反応だった。
汗でベトベトに濡れた髪の毛が張り付いた両頬は、上気してピンク色に染まり上がり、
野太い触手を咥え込まされ、喉の奥まで汚辱され続けている口元には、ねっとりとした笑みが浮かんでいる。
触手の群れが蠢く太腿は、時折、ビクビクビクッ、と卑猥なリズムに乗って悶え狂い、
乙女の大切なところから流れ出した蜜液をベットリと付着させて、淫靡な光沢を放っていた。
(・・・・優子・・・・もしかして・・・・もしかして、本当に、気持ち良いの・・・・?
・・・・ダメ・・・・そんなモノを口の中で舐め回しちゃあ・・・・あああっ・・・・そんな蕩けた目をしないでぇ・・・・)
大きく開脚を強いられた両脚の付け根から漏れる、クチュッ、クチュッ、という淫靡な水音に、
我知らず頬を紅潮させながら、優子の一番恥ずかしい場所に魅入られたような視線を注ぐ陽子。
優子の身体が、ビュクッ、ビュクッ、と艶かしく打ち震えるたび、
灼熱感を伴った性衝動が、視神経を焼き、脳髄を貫き、頭蓋骨の内側に激しい火花を飛び散らせる。
鼻腔粘膜を冒す樹液の濃厚な薫香が、熱く湧き立った血液に乗って全身に運ばれていくと、
陽子の心は、火照った体を甘く蕩かしていく快感に悲鳴を上げ、戦慄すら覚えつつ、
同時に、抗い難い魔力によって、吸い込まれるように強く激しく惹きつけられていく・・・・。
(27)
(・・・・だ・・・・だめよ・・・・陽子っ・・・・しっかり・・・・しなくちゃ・・・・・。
・・・・こ、このままじゃ・・・・この前と同じ事に・・・・あたしのせいで・・・・今度は・・・・ゆ・・・・優子が・・・・)
クラクラするような甘ったるい感覚に包まれながらも、気力を振り絞り、抵抗を試みる陽子。
今にも昏倒してしまいそうなくらいの心地よさを、必死の思いで振り払うと、
必死の思いで、足元に落ちている「レダの剣」へと手を伸ばす。
眩い閃光と共に再び刀身を実体化させた愛剣が、手の中にいつもと変わらぬ感触を作り出すのを確認した陽子は、
心底からの安堵を覚えつつ、地面に突き立てた剣を杖代わりに、どうに再び立ち上がる事に成功した。
(・・・・待ってて・・・・優子・・・・今・・・・自由に・・・・してあげるから・・・・)
異変を察知した一部の触手が、威嚇するかのように身を起こし、
不気味な粘液にまみれたグロテスクな体をうねらせながら、シュルシュルと地面を這い進んで来る。
まだ足元のふらついてる状態ではあったが、かろうじてバランスを崩す事無く、「レダの剣」を構え直した陽子は、
その切っ先を、鎌首をもたげた毒蛇のような赤黒い触手の群れにではなく、その下の地面へと向けた。
(28)
(・・・・あいつらを、一本ずつ相手にしていたら、キリが無いわ・・・・
いずれ対応出来なくなって、動きを封じられてしまう・・・・まして、こんな状態じゃあ・・・・)
半ば無意識のうちに、前回の戦いの経緯を反芻しつつ、
陽子は、足首に絡み付こうとした触手を横にステップを踏んでかわし、
同時に、目測で、優子の体の下の土の中にある筈の触手生物の本体までの距離を計算する。
いくら触手を切り裂こうが本体には殆ど影響がないという事実を、苦い経験を通じて学んでいた陽子は、
剣先に集束させたエネルギーを、土の中に隠れた本体目がけて叩きつける事に、唯一の勝機を見出していた。
(・・・・大丈夫、この距離だったら、いける・・・・!
万が一、衝撃波が優子を巻き込んだとしても、「ヴァリスの鎧」が護ってくれる筈!)
「レダの剣」から放たれた閃光が、一直線に宵闇を切り裂いて、周囲を真昼のように煌々と照らし出す。
手足の自由を失った優子の脇をかすめるようにして、目標地点に着弾した白銀の飛礫は、
あやまたず、地面の中に隠れ潜んでいた触手生物の本体――――グロテスクな形をした巨大な地下茎を捉えた。
大音響と共に炸裂した白い清浄な光が、地面から飛び出したその醜い姿を覆い尽くした瞬間、
全ての触手が、狂ったように痙攣を発し、体表から色とりどりの樹液をほとばしらせる。
(29)
(・・・・ッ・・・・ングッ・・・・ハァハァ・・・・や、やっつけた・・・・の・・・・?)
息を切らせながら、暗闇の中に目を凝らす「レダの戦士」。
渾身の力を込めて振り下ろしたせいで、地面を深く抉った愛剣を引き抜くのに時間がかかり、
あたふたと狼狽した表情を見せたものの、どうやらとどめを刺す必要は無さそうだった。
陽子に向かって伸びてきたものも、優子の体に巻き付いていたものも分け隔てなく、
目の前の触手全てが、まるで最後の精を放出し終えた陰茎のように、次々に萎れて力尽きていく。
執拗なまでに優子の口腔を犯し続けていた、あの野太い触手さえもが、
ずるり、と口元から抜け落ちて、惨めに痩せ細った体を、優子の胸元に横たえる頃には、
もはや五体満足な触手は皆無となって、死臭を思わせる生臭い匂いがあたりに漂い始めていた。
「・・・・ゆ・・・・優子ッッッ!!!!」
湧き上がって来る安堵感と勝利の歓喜に足をもつれさせながら、愛する人の傍に駆け寄る陽子。
ヌルヌルとした樹液が全身を汚すのも気にかけず、優子の身体から触手の残骸を引き剥がすと、
むっとするような熱気と気色の悪い粘液に覆われたその胸を、力一杯抱き締める。
改めて間近で確認した優子の惨状は、遠目に見たときよりもずっと酷く、
つい数時間前まで、柔和な微笑を絶やさず陽子の長話に付き合っていた表情は、
見る影も無くやつれ果て、焦点の合わない瞳から発せられる虚ろな視線だけが空中を彷徨い歩いている。
一目見るなり、恐慌に駆られたポニーテールの少女は、半狂乱になって優子の身体にとりすがり、
自分が名を知る全ての神仏に向かって、優子を助けて、と祈り続けた。
(30)
「・・・・・・・・っ・・・・んっ・・・・よ・・・・・・・・陽・・・・子・・・・っ・・・・・・・・?」
必死の祈りが天に通じたのか、ダークブルーの瞳の中に僅かな輝きが戻り、
執拗に汚し尽くされた唇からも、容易には聞き取れない程たどたどしくはあったが、呟きが漏れる。
無我夢中で優子の顔を掻き寄せ、口元に耳を押し当てる陽子。
あまりにも小さくかすれかかった声だったため、最初のうちは何を言っているのか見当もつかなかったものの、
やがて判別できるようになったその言葉は、一瞬にして、陽子の心を湧き立たせた。
「・・・・泣かないで・・・・陽子・・・・わたしは・・・・大丈夫だから・・・・。
・・・・ちょっと・・・・疲れただけ・・・・ごめんなさい・・・・心配かけちゃって・・・・」
うっ、うっ、と声を詰まらせる陽子。
喜びのあまり、頭の中が真っ白になって、言葉が思い浮かばない。
こんな状態になってまで、まだ自分を気遣い、安心させようとする優子の優しさが身にしみるようで、
感極まった陽子は、優子の体にすがりつくと、大声を上げて泣きじゃくり始めた。
先刻までの激しい陵辱によって、疲労の極に達していた身体にとって、
その抱擁は、強すぎると言うより、むしろ、暴力的ですらあったのだが、
優子は、敢えて何も言わず、陽子の真っ直ぐな感情を、真正面からしっかりと受け止めた。
(31)
「優子っ、もう離さないっ!!もう二度と、あんな辛い想いはさせないっ!!
だから・・・・だから、お願いっ!!優子、ずっと・・・・ずっと、あたしと一緒に居てっ!!」
感情に身を任せて大声を上げ、抱き締めた優子の体をがくがくと揺さぶる陽子。
口元に穏やかな微笑を湛えたまま、優子はむずかる子供をあやすかのように、
汗ばんだ体を両腕で優しく包み込み、ゆっくりと撫で回す。
もっとも、陽子は、落ち着くどころか、いよいよ燃え盛る激情の虜となって、
もはや引き返す事が出来ない所にまで上り詰めてしまったのだが。
「・・・・優子!!好き・・・・好きなの、あああっ、優子・・・・あなたが好きっ!!
世界中の誰より・・・・そう、麗子よりも、ずっと、ずっと、あなたの方が好きっ!!
もう・・・・あたし、もう・・・・我慢、出来ないっ!!お願い、優子・・・・好きだと言ってっ!!ねぇ、お願いッ!!」
泣き腫らして真っ赤に充血した陽子の目元に、熱にうなされるような光が浮かび上がる。
激情に駆られてのものとはいえ、その表情も言葉も真剣そのものだった。
これまで長い時間をかけて心の中に堆積してきた優子への想いの一切合財が、
最後の一線を踏み越えて、何の誇張も修飾も無い、ストレートな告白の言葉となって溢れ出す。
・・・・その瞳から放たれる真摯な光に気圧されて、優子は、はじめて言葉を失った。
(32)
(・・・・そんな・・・・陽子・・・・急に・・・・どうしちゃったの・・・・?)
強い困惑を覚えつつ、だが同時に、優子は、体の奥が、じぃん、と熱せられていくのを感じていた。
食い入るように自分の瞳を捉えて離さない、陽子の剥きだしの眼差しに感情が激しく衝き動かされ、
気付けば、胸腔の中の心臓が、高く激しいビートを刻んでいる。
密着した陽子の手足が異様に熱く、緩み始めた汗腺から生温かい汗が滲み出す。
泣き腫らした陽子の目元でキラキラと輝く真珠の涙が、優子の動揺に一層拍車をかける。
(・・・・そもそも・・・・わたし・・・・陽子の事を、どう思ってるの・・・・?
「戦士」とか、仲間とかじゃなくて・・・・友達?恋人?それとも、それ以上の・・・・何か?)
陽子の求愛をかわす方法を考えていた筈の思考が、いつの間にか、自分の真意をはかる方向に向かっていた。
あるいは、それは、優子自身、心の何処かで、陽子の事を、
単なる友人や同志といった枠では括れない存在としてとらえていた面があったからだろうか?
麻痺しかかった思考の中、幾つもの言葉と記号が、浮かんでは消え、また浮かび上がる。
・・・・今の陽子が一種の狂躁状態に陥り、精神の平衡を欠いているのは分かり過ぎる程に分かっているのだが、
優子自身の中の何かが、それだけの理由で陽子の告白を退ける事を断固として拒んでいた。
(33)
――――――――どうしよう。分からない。一体どうすれば・・・・!?
千々に乱れ切った感情と思索の中、肉体の疼きだけが着実に存在感を増し、意識の大部分を支配下に収めていく。
多少は鎮まったとはいえ、無数の触手に責め嬲られ、催淫効果のある樹液を全身に塗りたくられて、
刺激に対して極めて敏感な状態に置かれていた優子の感覚は、
逡巡を繰り返すばかりの思考に比べて、ずっと決断が早く、そして、正直だった。
ほんのりとピンク色に染まっていた肌理の細かい色白の肌が、
甘く心地よい芳香を発散しながら、ゆっくりと上気の度合いを増していく。
(・・・・ああっ・・・・感じるっ・・・・感じるよ!!
優子の胸の鼓動・・・・肌のぬくもり・・・・凄い・・・・どんどん高まってるぅっ!!)
無論、触手植物の置き土産たる樹液の効果は、優子だけではなく陽子の体にも作用している。
だが、今の陽子は、鼻腔をくすぐる濃厚な薫香に含まれる成分によって欲情するまでもなく、
重なり合った肌を通じて伝わってくる優子の肉体の昂ぶりの前に、十分過ぎる程の興奮に包まれていた。
逡巡を続ける優子の口からは依然として何も発せられていない事に、一抹の不安はあったものの、
全身を覆った熱い血の滾りは、陽子の心を、ひたすら前へ前へと衝き動かしていく。
(34)
「・・・・お願いよ、優子・・・・受け取って・・・・あたしの気持ち。
・・・・あたし・・・・あなたが、好き・・・・あなたが、欲しい・・・・あなたの、何もかも全てを・・・・」
「・・・・・・・・!」赤裸々な告白の言葉に、困惑を超えて、恐怖すら覚える優子。
だが、陽子は、絡めた手足に力を込めて優子の退路を封じると、
決断を促すかのように、ゆっくりとした動作で形の良い唇を優子の口元へと近付けた。
強い決意の宿った美しい瞳は、真っ向から優子の目を見据えて逃げ出す事を許さず、
同時に、その心の水面に浮かび上がる葛藤の全てを見逃すまいと、神経を研ぎ澄まして待ち構えていた。
(・・・・ううっ・・・・陽子・・・・そこまで・・・・わたしの事を・・・・?)
熱を帯びた視線に射すくめられ、優子は小さく呻きながら必死に思考を紡いでいく。
時間の経過と共に、陽子の言動に対する恐怖は薄らいでいき、
反対に、こんなにも真剣に自分の存在が求められている事への、不思議な感動が湧き上がってくる。
陽子の瞳に宿る切ないまでの純粋な想いが、一陣の清涼な風となって胸の中に吹き込むように感じられ、
迷走を続ける思考に振り回されて、無秩序に攪拌されるばかりだった感情も、
少しずつ落ち着きを取り戻して、まとまっていく気配を見せ始めた。
(35)
(・・・・わたし・・・・陽子の事、本当はどう思ってるんだろう・・・・)
脳裏に去来する、出会いから今に至るまでの記憶の数々。
最初に出会った頃は、「ヴァリスの戦士」と「レダの戦士」としてしか、意識していなかった筈だ。
三界最強の「戦士」たる自分を目映げに仰ぎ見る、憧憬の視線が印象的だったのが忘れられない。
・・・・それとも、あれは、戦いの中で垣間見えた、麗子との深い絆に対する羨望の眼差しだったのだろうか?
いずれにせよ、あの頃は、陽子も自分も、無論、無意識のうちにではあるものの、
麗子を介してのみ、相手とつながりを持ち、麗子との比較によってのみ、相手の人格を把握していた筈だった。
(・・・・だけど・・・・今、わたしたちの間に、麗子はいない・・・・)
独りごちながら、やや上目遣いに、熱っぽい光に支配された陽子の表情を窺い見る優子。
その瞳がとらえて放さないのが、麗子ではなく、自分自身である事を再確認し、小さく息を吐く。
ほんの二、三日前、薄暗い病室の中で肌を重ねた時には、
陽子の瞳に映っていたのは自分でも、陽子の心が見ていたのは自分の中の麗子だった。
それが、今では、本当に自分の姿しか映っていない・・・・陽子の瞳にも、陽子の心にも。
そして、優子自身もまた、麗子の代用物としての陽子ではなく、陽子自身としての陽子から、
麗子の代用物としての優子ではなく、優子自身としての優子に対して、
こうして激しく告白され結合を求められている事を、心地よく感じ始めているのに気付いていた。
長かった逡巡がようやく終わりの時を迎える――――そこから先は、もはや思索など不要だった。
(36)
(・・・・陽子・・・・私も・・・・貴女が・・・・好き・・・・。
世界中で一番かどうかは・・・・正直言って、自分でも分からないけれど・・・・。
・・・・でも・・・・麗子にも負けないぐらい・・・・陽子の事・・・・好きになれそうな気がする・・・・)
優子の唇が、陽子の口元に向かって静かに動き、微かに震えている桜色の花弁にそっと触れる。
重なり合う二つのクチビル・・・・蕩けるようなキスの感触が、少女たちの性感を一気に燃え上がらせる。
口の中一杯に湧き出した甘酸っぱい唾液を流し込みながら、貪欲に優子の唇を求め続ける陽子と、
小さな喘ぎ声を漏らしながら、情熱的な口付けと、それに続く口唇愛撫を満喫する優子。
ピチャピチャと大きな音を立てながら、唾液をたっぷりと含んだ二つの舌先が複雑な動きで絡み合う。
(・・・・ああっ・・・・よ、陽子っ!!・・・・そうよ・・・・もっと・・・・もっと強く抱いてっ・・・・!!キスしてっ・・・・!!)
喜びに湧き立つ優子の肉体。
心の底からこみ上げて来る幸福感が、えも言われぬ快美感となって全身を駆け巡った。
恍惚のあまり、指先の感覚が妙にふわふわと頼りなく感じられて、
陽子の身体がまるで雲か霞のように消え失せてしまうのではないかという錯覚に囚われ、
細かい汗の粒に覆われたその背中を、ありったけの力を込めて抱き寄せる。
びっくりして目を見開いた陽子は、しかし、自分でも驚くほどの落ち着きでそれを受け止めると、
唾液まみれになって半ば痺れかかっていた優子の舌を咥え込み、
前歯と舌を器用に使って、やんわりと甘噛みしながら、ざらつきのある表面を前歯で軽くこそいでみせる。
(37)
「ふわあああっ・・・・!!うふっ・・・・はぁふああっ・・・・!!」
舌先から発した快感の衝撃波が、たちまち頭頂まで突き上げ、そこから一気に全身へと広がっていく。
下顎が、かくん、と、だらしなく落ちて、口元から溢れ出した涎が銀色の糸となって垂れ流れると、
陽子の華奢な体を抱き締めていた両腕の筋肉も力を失い、ふにゃふにゃに弛緩してしまう。
なおも容赦なく、口腔粘膜を舐めしゃぶられると、
興奮のあまり呼吸も出来なくなくなった優子は、弱々しくかぶりを振り、涙目になった。
(すごい・・・・優子。本当に気持ち良さそう。もう、キスだけでもイッちゃいそう、ってカオしてる。
・・・・いいわよ、優子、イカせてあげる。何度でも好きなだけ・・・・キスだけじゃなく、他にも一杯っ!!)
わずかにだが意地悪そうにも見える笑みを浮かべつつ、乱暴なくらいに強く唇を吸い続ける陽子。
優子の身体が、ビュクン、とひときわ大きく跳ね上がって、激しい痙攣に包まれていく。
背中に食い込んだ優子の爪がもたらす熱い痛みに、表情を引き攣らせつつも、
陽子は、なおも貪欲に、優子と舌を絡め合い、唾液を交換し続けた――――――――。
(38)
――――――――――――闇の中。
「・・・・フン、何をやってのるかと思えば・・・・。
・・・・どうする、阿修羅。今なら簡単にやれるが・・・・?」
先行させた偵察ポッドから転送される映像が受像機に映し出されるなり、呆れた声を発するメディアス。
一応、パートナーの意思を確認しようとしたものの、
画面の中で絡み合う二つの女体に好色な視線を注いでいた阿修羅は振り返ろうともしない。
事前に予想した通りの反応に、豪奢な金髪が揺れて、チッ、という舌打ちの音が漏れると、
六本腕のオカマはモニターを注視したまま、わずらわしそうに6つある手の中の一つを振ってみせる。
「・・・・こんなご馳走を目の前にしてかい?
フフッ、そんなにがっつかなくても、あのお嬢ちゃんたちは何処へも逃げたりはしないって。
メディアス。アンタ、もうちょっと、ゆとりってモノを持った方が良いわよ」
「もういい」と、吐き捨てるように言うと、苛立たしげに席を立つメディアス。
フン、と軽く鼻を鳴らした阿修羅をその場に残して、戦闘ユニットの一団を引き連れ森の中に消えていく。
チラリ、とその後ろ姿に視線を走らせたオカマ男は、
すぐにモニターの中の少女たちに関心を戻しつつ、口の中で小さく毒を吐いた。
(・・・・でないと、思わぬ所で墓穴を掘る事にもなりかねないわよ・・・・)
――――――――――――TO BE CONTINUED.
以上、第3章をお送りいたしました~~。
お楽しみ頂けましたならば幸いに存じます~。
次章(第4章)は、第2部の最終章で、
メディアスとの戦闘~ガルバ城での戦いとピンチ、逆転劇までを扱います。
エンディング・パートは、第4章に含めようとすると文章量が長くなりすぎるため、
第4章から独立した小編として発表したいと考えています。
なお、第4章は、早ければ年末、遅くとも1月中旬には発表したいと考えています。
リクエスト等ございましたら、お気軽にお寄せ下さいませ。
それでは、本日はこの辺で~~。
GJ!
220 :
247:04/11/17 23:45:40 ID:kebz3KDr
完成お疲れ様です~
今ざっと流し読みだけいたしました。今回も大作ですね!
じっくりと読ませていただきます。
素晴らしい作品いつもありがとうございます。
>>171 そういうの大好きなんだが誰か書かないか
>ALL
ご感想ご声援有難うございます~~。
>222
もし読みたいという方が多くいらっしゃれば、私が書いても良いですよ。
ただ、今まで一度も書いた事が無いシチュエーションなので、
上手く仕上げる事が出来るかどうか、正直分かりませんが・・・・。
拷問SSなら「拷問部屋」参考にするとよろし。
後、原書房の図説死刑全書や拷問全書もいいね。
NightActiveってどこに移転したの?
226 :
247:04/11/20 02:03:54 ID:d+PVlhd9
再読了~いつもながらしっかりとした世界観と設定が、エロ小説とは思えないしっかりとした舞台を作っていて凄いと思います。
以前も書きましたけど、ここの発表形態やエロにとらわれない自由に書かれた小説も読んでみたいです~。
今回は麗子がかなり追いつめられていますけど、やはり助けの寸前で堕ちてしまうのでしょうか?
ここの描写の持ち越しが次を期待させてくれます♪
触手にはもう少しがんばって欲しかったですが、今後のハードなレイプがあるとのことなので期待。
陽子さんはとても積極的で、原作の内気さを考えるとナカナカ面白いです。
原作の後の陽子はこんな子になったのかもしれませんね。
次作もがんばってください。お疲れ様でした!
|ω・`) チラッ
お久しぶりです~
ARCHさんへ
クロスオーバーSSありがとございます。 最初の麗子とアシュラとの凄惨なレイプは結構良かったです。
麗子自身拘束されさながらも阿修羅によって快感・苦痛・恥辱と体中に吹き荒れ心から堕ちてしまう一歩
手前まで貶める微妙な加減や濃厚な2人のやりとりに燃えました。
また後半からの優子と陽子の百合もなかなか読み応えありました。(私もレズモノ好きなのでマンセー
と言ったところです(笑)) 優子の触手に捕まってしまった経緯や陽子にハケーンされるまでの触手とのエッチ
なプレイも見たかったのですが陽子が攻めて優子が受身になるストーリーは大変満足しています。
次回は捕らわれている麗子や救出に向かう優子・陽子ともどもどうなってしまうのか非常に気になります。
次章は来年の1月の中頃ということですが私としてもゆっくり待ちたいと思います。
ARCHサソ SS改めてお疲れ様でした~
>>223 ARCH DUKE氏
自分も優子が苦痛系拷問される話読みたいので頼みます。
何事も初チャレンジは大変でしょうが貴方の文才なら大丈夫でしょ。
ご感想有難うございます~~。
>247さん
陽子の性格のアレンジについては、実は、私も、ちょっとこれはどうかな、と感じている部分はあるのですが、
原作そのままの内気な性格だと、優子との差が無くなってしまいますので、敢えてこの性格にしています。
もっとも、原作中にも、「こんな格好でバイク飛ばしてるなんて・・・・人生観、変わっちゃいそう」とか、
結構過激なセリフを平気で口にしているシーンもある訳ですが。
>227
実は、麗子はすでに落ちる所まで堕ちています。
第4章では、ゼルとダリスによって(これまでの出番の無かったウップンを晴らすべく)、
徹底的に陵辱されて、快楽無しには生きていけないカラダにされてしまう予定です。
エンディング・パートでは、(今の所)その身も心もボロボロになった麗子を、
優子と陽子が懸命に力づけ、励まし、再起に導く様子を描こうと思っています。
>228
了解しました。
それでは、クロスオーバーをエンディング・パートまで書き終えた後、
(おおよその目安で)来年の2月から3月頃にかけて書いてみようと思います。
ARCH DUKEさん優子の苦痛系楽しみにしています。
種々の拷問で苦しみ喘ぐ優子はさぞ、美しいでしょうね。
232 :
名無しさん@ピンキー:04/11/28 23:32:13 ID:g7NqyJQB
これからどうなっちゃうのか、どきどきです!
4章を! 4章を! 4章を!
執筆状況~~。
現在の進捗率約25パーセント。
状況的には、ラブラブ全開で互いの恥ずかしい所を舐め合うのに没頭していた優子と陽子が、
メディアスの奇襲を受けて、ロクに抵抗も出来ず相次いで倒されたところ。
この後、メディアスは、ガルバ城に連れ帰る前に優子を「味見」しようとしているところを、
意識を取り戻した陽子に背後から刺されてしまう予定。
陽子:「おんどれ、このアマ、ワシの優子に何さらすんじゃ!!」
メディアス:「ぎゃああああっ!!」
陽子:「オラオラ、とっとと死にさらせボケェ!!」
阿修羅:「・・・・あーあ、こりゃもうダメだね。これだけ徹底的にやられたんじゃ再生も出来ないわ」
234 :
247:04/12/06 20:18:18 ID:Y0iq+u/H
lω・`)ちらっ
>>ARCHさんへ
SSの製作お疲れ様です。序盤から濃厚なレズシーンの絡みでなかなか美味しいっす。
なるほろ~次章ではメディアスが亡くなりますか・・・ うむむ、今章までなかなかのプレイで麗子も
散々に獄中で肉体を陵辱され呻いていましたのにその功績に勲章授けたいくらいです(笑) 合掌(-人-)
ストーリも徐々に佳境入ってきているようで待ち遠しいです。 Archさん年末につれ何かと大変だと思います
体には十分気をつけて製作頑張って下さい。 来年の発表楽しみにしています。
>>247サソヘ
GoodJob!!
ヴァリスソードやアーマーなど細かく描かれています。一目見た感じでも優子の体から流れ出る鮮血が大地
の糧へと成り果てるようなイメージが絵から読み取れ良い作品です。
もう一枚の方はお約束の脱がされちゃうシーンですね。(・∀・)ニヤ
両作品とも綺麗に描かれておりとても満足しています。
247サソありがとですー
>247さま
いつも有難うございます~~。
今回は、パソコン版「Ⅱ」の4面の失神寸前優子タンに、5面のセミヌード優子タンですね。
ビジュアル・シーンと同じ構図、同じポーズであるにも関わらず、
色合いや効果の違いのためか、微妙に印象が違って見えます。
ちなみに、第4章の少し前に書いていた部分では、
セミヌード優子タンが、恥じらいの表情を浮かべながらも、
「ヴァリスの剣」を手に(当然、胸は隠す事無く)、メディアスと対峙し、敗北・昏倒しています。
(人間兵器とはいえ、女性が相手ですので)全裸でも良いかな~、とも思ったのですが、
やっぱり、優子は、裸よりもスカートだけ身に着けている方が色気が増しますから
(・・・・ちなみに、その後のシーンで、メディアスを斬殺する陽子の方はほぼ全裸状態にしました(笑))。
触手に凌辱される優子→定番パターンですけど一番ハァハァしますね。ウ゛ァリススーツに細工されて泣きながらイカされまくる優子とか、おま〇こに寄生虫仕込まれてアンアン悶えまくる優子とか…優子(ウ゛ァリススーツ)て本ト、妄想犯られキャラですよね!
進行状況報告~~。
現在の進捗率約50パーセント。
状況的には、最後の力を振り絞ってメディアスを倒したものの、
そこで力尽きた陽子&既に失神している優子が阿修羅に捕えられたところ。
その頃ガルバ城では、(やっと出番が回ってきた)ゼルとダリスが、
地上からの報告を待つ間、麗子を陵辱してその調教の仕上がりを確認中(注:アナル拡張描写有り)。
やはり、師走に入ると色々用事が重なって、年内の完成はちょっと難しい状況になって参りました。
大変申し訳ございませんが、発表時期の方、1月中旬に延期させて頂きたく存じますので、どうかご了承くださいませ。
241 :
247:04/12/18 22:23:01 ID:lPEjepb2
>ARCHDUKEさま
小説次作楽しみにしております。
お忙しいようですが、お体に気を付けてがんばってください。
ようやく優子&陽子もお持ち帰りのようで…今後の展開に期待しております!
ヴァリスCG楽しみですね。
今回私は麗夢モノを手伝っているので、微妙なすれ違いを感じますw
>leda886さん
メリー・Xマス!
素晴らしいプレゼント画像有難うございます~~!!
フトモモからお尻にかけてのラインがたまらなくエロいですね~。
迫り来る陵辱者を見上げている陽子タンの切迫した表情もグッと来ます。
これからど~なってしまうのだろう、と様々に妄想が膨らむ構図ですね~。
>244
キャンドル・サービスですね~。
蝋燭の根元をよく見ると、アーマー・ショーツのその部分に穴が穿たれている訳ではなく、
鎧も一緒に肛門内に押し込まれている状況であるのが、何とも豪快に感じられます
(こんな状態になるまで、陽子タンのアナルは一体どんなモノを咥え込んできたんでしょ~か・・・・?)。
|ω・`) チラッ
886サソ 陽子CGありがとです。
(゚*゚)アナルーになかなか太い蝋燭を生地ごと突っ込まれて悶えているシーンは格別ですよ。
そして蝋燭が燃え続け蝋が減っていく毎にその熱がジワジワとお尻の中でくすぶり続けるのですから
クリちゃんにピアスされてる快感とダブルパンチでなかなかいいざんす。
(今年最後の)進捗状況報告~~。
現在、「第四章」の進捗率は約90%。
一応完成して、気になる部分を修正している段階です。
現在までのところ、完成は(これまでの予告通り)1月中旬になりそうです。
(まだ少し早いですが)今年も一年、私のエロパロSSをご愛読頂き、誠に有難うございました。
引き続き来年も、「夢幻戦士ヴァリス」を中心に、
80年代ビキニ系鎧美少女戦士たちのエロパロを発表していく所存ですので、
登場キャラやシチュに関してのリクエストがございましたら、どうぞご遠慮なくお寄せ下さいませ。
それでは皆様、良いお年を・・・・。
|ω・`) チラッ
謹賀新年
今年もヴァリスファンの一員として今後とも皆様よろしくお願いします。
ARCHサン、ヴァリスのSSの製作大変ありがとございます。 毎月の製作1名無しとして感謝しております。
ストーリーも佳境へと突入しており第4章では3人の身にどんなエッチなプレイが待ち受けているか楽しみです。
(とくに麗子の調教が燃えるので(・∀・)ニヤッ とお待ちしております。)
スレの皆様今年も宜しくです~
>>240 虎穴で確保したんですが、水上広樹さんのところでヴァリスの新刊出てたみたいですね。
以下続刊っぽいですが。
>ALL
明けましておめでとうございます。
引き続き、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
>249
私は(いつもと同じく)ヤフオクにて落札したため、
手元に届くまでにもう少し時間がかかりそうです
(地元の虎穴には入荷しない可能性を考えての事だったのですが、
見事に予想が外れてしまいました(苦笑))。
以下続刊、という事はシリーズ化なのでしょうか?
HESHI氏のヴァリス本が去年の夏コミに出た4冊目で打ち止めになり、
寂しく感じていたのですが、まさに捨てる神あれば拾う神ありですね~。
252 :
247:05/01/06 01:10:54 ID:qjuAaGy2
>247様、ARCH DUKE様
あけましておめでとうございます。
こちらこそ観覧メインですが宜しくお願い致します。
>ヴァリス同人誌
そうなんですかあ。結構レトロなので入手困難と思ってましたが
これは再ブームの予感がします。
>新年の贈り物
これはこれは新年にふさわしいすばらしき贈り物ありがとうございます。
それで質問なのですが暇な時に再うpする件はあの3部作で終了なのでしょうか。
ReadMeで今後、他の作品も再アップすると聞きまっていましたが、あれからずっと再うpがなかったです。
最初の再うpしていただいてから3ヶ月間以上たちましたが、
もし再うpできる作品がまだあるのなら、暇な時でかまいませんので残りの作品を再うp宜しくお願い致します。
(本当はもっと前に言うべきでしたが失礼だと思い言いそびれてました。すみませんでした。)
|ω・`) チラッ
>>247サソヘ
新年の贈り物拝見しました。 UPおつかれさまです。
麗子と優子のレズはやっぱいいっすね。麗子がタチで優子がネコな感じで堪能しました。
むむっ、皆様のカキコからヴァリスの同人誌色んな種類のが出ているようですね。
乗り遅れないようチェックしておかねば・・・φ(..)メモメモ
>247さん
頂きました~~。
新年最初の力作、有難うございます~。
やっぱり、麗子×優子は「ヴァリス」のベストカップリングですね。
最近の私のSSの中では、麗子がすっかり善人化してしまって、
優子とのレズプレイも和姦中心になってますので、読了後、少し新鮮な気分がしました。
久しぶりに(最初の頃のような)鬼畜麗子を書いてみるのも良いかな~、と。
256 :
247:05/01/09 03:50:10 ID:5deJ0A6/
ARCHDUKEさま
歪んだ愛情で優子を我がものにしようと企む麗子。
利害関係の一致した魔王ログレスすら道具と考え、優子の乱れた姿を追い求める…
こんなシチュがいいんじゃないかと、ちょっと話題になりまして(笑)
確かに原点かもしれないですね~
ARCHDUKEさまの語られる麗子の暗い愛の世界、見てみたい気がします。
>253さま
忘れてた訳ではないのですが、新作を優先させるべきだと思っておりました。
実際、今見ても見劣りしないものは沢山ないです。強いてあげればこのぐらい…
前回妖子祭りの予備だった未公開(多分)CGも入れております。
ttp://nhkgfile.s4.x-beat.com/cgi-bin/source3/Yellow_1408.zip pass:varisforever
新年早々、CGを描いていくテンションを根こそぎ奪うような事件に接しております…
申し訳ありませんが、しばらくお休みさせていただきます。
m(_ _)m
>247さん
事情は了解いたしました。
今回の件に関して、247さんが活動を中止する必要はないと思います。
違法コピーを売った事について責任を取らねばならないのは、
悪質な出品者の方であって、製作者は全く無関係でしょう。
こんなつまらない事で、247さんの素晴らしい作品を拝見する事が出来なくなるのは、
我々ファンにとって大変な痛手であり、残念な事です。
もし宜しければ、(今すぐに、とまでは申しませんが)気持ちの整理がつき次第、
製作活動を再開して頂ければ幸いに存じます。
どうか止めないで下さい。お願いします。
初めて書き込みます、皆さんはじめまして(ぺこり)
毎度ROMのみでしたが楽しく皆さんのレスや絵や小説を楽しく拝見させて貰ってました
今回の事は全責任は出品者にあり、247さんはただの被害者ですよね?
無論、心の傷は私たちの思う以上のものがあると思いますが、
247さんの作品に、ここに参加してる方や、
それこそコピー品を閲覧して楽しんだ方だって応援してるんじゃないかなって思います
出来れば、またここで作品を拝見できたら嬉しいなと思います
(もちろん心の休養は必要でしょうけれどね・・・)
復活をじっくりと待ってます・・・これからも頑張って下さい(ぺこり)
259 :
253:05/01/09 17:38:06 ID:zKZQu7CC
>247様
再うpしていただきまことにありがとうございます。
>新作を優先させるべきだと思っておりました。
そうでしたか。なにも知らず再うpたのんでしまいすみませんでした。
>今回の件
そのような事件が起きていたとはわかりませんでした。
それなのにお願いをしてしまい申し訳ありません。
世の中には悪いことをする人が多く大変だと思います。
今はゆっくり休養をとっていただきまた再開できると
いいなと思っています。今後ともがんばってください。
ROMメインながらも心から応援致します。
|ω・`) チラッ
Archサソへ 4章完成との事でお疲れさまです。
上記のリンク先行ったのですが私がまだ知らなかった作品が少しあり、今のようなPCが普及する以前の
昔の作品となっては入手困難という状況で即見たくても無念ですね。
ですがリンク先の掲示板も今後出品される作品情報で色々と参考にななります。
では第4章のSS楽しみにしています。
皆様、大変お待たせしました~~。
只今より、「クロスオーバー・ヴァリス&レダ・第2部」第4章の発表を開始いたします~。
2005年最初の作品を、どうぞお楽しみくださいませ~。
(1)
アシャンティ。森林地帯。潅木の林の中。
青白い月の光が、背の低い樹木の群生を幻想的に浮かび上がらせる。
地面に横たわった巨大な食虫植物の骸の陰で、一心不乱に互いの肉体を求め合う二人の少女。
絡み合う乙女の柔肌から発散される甘酸っぱい汗の香りと、
熱く蕩けた媚肉から流れ出す愛汁の牝臭とが混じり合って周囲に漂い、淫靡な雰囲気を醸し出していた。
長く伸ばした美しい濃紺の髪を地面の上に大きく広げて、
官能の大波が襲い来るたびに敏感なよがり声を上げているのが、「ヴァリスの戦士」麻生優子。
その身体の上に跨ってしなやかな太腿を両腕で抱え込み、充血して厚みを増した花弁に舌を這わせながら、
頭の横で結わえた赤色のポニーテールを打ち揺らしているのが、「レダの戦士」朝霧陽子。
傍らの地面に突き刺さった各々の愛剣が見守る中、少女達の愛の営みは最高潮に達していた。
(2)
「・・・・んっ・・・・あぁん・・・・くっ・・・・ふぁっ・・・・ああっ・・・・んむっ・・・・くむぅうっ・・・・!!」
陽子の小さな舌が、濡れそぼった蜜壷を丹念にしゃぶり上げる。
羞恥心で顔を真っ赤に火照らせつつ、小指を噛んで懸命に喘ぎ声を堪えようとする優子だが、
既に五感は快感に蕩け、思考は麻痺して、性愛への欲求を食い止める事など到底不可能だった。
細かい汗の粒にびっしりと覆われた身体からは、黄金作りの胸当ても肩当ても取り去られた上、
膝まである白いブーツも、片方は陽子の手で外されて無造作に放り捨てられ、
残るもう片方も、激しい身悶えによって自然に脱げかけて、柔らかいふくらはぎが露わになっている。
「・・・・うむっ・・・・くっ・・・・んんっ・・・・あふぅっ!!・・・・ふはぁっ・・・・ああ・・・・ふぁっ・・・・んあああっ・・・・!!」
麗子直伝の緻密な技術に、自分なりのアレンジを掛け合わせて編み出した陽子の舌技に、
優子の膣襞はグジュグジュに蕩け、沸騰した愛液をとめどなく噴出し続ける。
薄い恥毛に覆われた隆起の上では、包皮の中から顔を覗かせたピンク色の真珠玉が、
今にも破裂しそうなくらいに膨らみきってピクンピクンと敏感な反応を示し、
アーマー・ショーツを脱ぎ捨てた陽子の丸尻の下でも、搗き立ての餅のような乳房が軽快なダンスを踊っていた。
もう絶頂が間近いのだろう、陽子の体の重みなど、まるで感じていないかのような力強さで、
優子の背筋が、グググッ、と持ち上がり、見事なアーチを形作っていく。
(3)
「あっ!!ああっ・・・・!!ひああっ・・・・ひぃうあぁああっっっ!!!!」
白い喉を露わにし、尖った頤を夜空に向かって突き上げる優子。
ぱっくりと口を開けた膣口から濃厚な牝臭を帯びた熱い飛沫が噴出して、陽子の顔面をビショビショに濡らす。
しかし、陽子は嫌がる素振りなど露ほども見せず、それどころか、優子の敏感な反応に口元をほころばせると、
グチュグチュに熟しきった肉の果実にかぶりつき、芳醇な果汁を美味しそうに飲み干していった。
「・・・・あっ・・・・ああ・・・・うはぁっ・・・・ハァハァ・・・・ふはぁっ・・・・んううっ・・・・くふぅん・・・・」
頂上まで上り詰め、陶然とした表情を浮かべて恍惚感に浸る優子だが、
快感の大波は留まる所を知らず、次々と打ち寄せてきては、弛緩した身体に新たな欲情を注ぎ込む。
絶え間なく、ビクンッ、ビクンッ、と悶え続ける少女の顔の上では、
陽子の美尻が力強く弧を描きながら舞い踊り、太腿の内側から幾筋もの愛蜜を滴らせていた。
休む間も与えられず責め立てられながら、トロトロに蕩けた視線でその動きを追っていた優子は、
やがて、引き込まれるように白桃色の柔肉に顔を近付け、うっすらと汗の滲んだ谷間へと唇を押し付ける。
(4)
「・・・・ひゃうんっ!?ゆ、優子っ・・・・そ、そこはっ・・・・んふぁっ・・・・!!」
菊門に触れた柔らかい唇の感触に、少女の腰が、ギクギクッ、と鋭く震え、急停止する。
想定外の出来事に、思わず顔を上げた陽子だが、
口をついて出てきたのは、隠しようの無い興奮を秘めたよがり声に他ならない。
すぼまりの表面に軽く唇を押し当てたまま、やや上目遣いに陽子の反応を窺っていた優子は、
そこに嫌悪の感情が存在しない事を確かめると、唾液で湿らせた舌先をうねらせつつ、
細かい皺の一本一本を引き延ばすかのように、丹念に舐り始めた。
「あぁううっ!!あひっ・・・・ひぃうっ!!ひゃっ・・・・ああっ・・・・ああああっ!!!!」
攻守入れ替わって、今度は、陽子の方が受け手に回り、優子の身体の上で悶絶する。
ややざらついた感触を帯びた優子の舌が、恥ずかしい排泄器官の入り口に触れるたび、
下半身全体を何万もの蟻の大群が這いずり回るようなゾクゾク感が湧き上がり、毛穴という毛穴が逆立っていく。
舐めしゃぶられる肛門が異様に熱く感じられて、半ば本能的に尻穴をすぼめようと試みるものの、
その部分の筋肉がゴムに変じてしまったかのようにグニャグニャとなり、まるで力が入らない。
やがて、充分にほぐれた尻穴から、優子の舌先が直腸内への侵入を果たすに至って、
陽子の抵抗は完全に潰えて、めくるめく官能の火照りに焙られながら、肛門愛撫の虜と化していった・・・・。
(5)
――――――――森の中。
「ゴ命令ノ通リニ、配置ヲ完了イタシマシタ。現在、目標ハ、完全ニ我ガ部隊ノ包囲下ニアリマス」
対「戦士」用にチューンナップを施されたロボット兵士が、耳障りな合成音声でメディアスに状況を告げる。
フン、と、つまらなそうに鼻を鳴らした金髪の女闘奴は、
手元の情報端末に目を落とし、二つの「目標」と配下の戦闘ユニットとの位置関係を再確認した。
油断を誘うために放ったものとも知らず、触手生物との戦闘の勝利に安堵して警戒を怠った「目標」共が、
我を忘れて乳繰り合っている間に、森の中に敷いた包囲網は完璧だった。
無論、戦闘ユニットだけではヴァニティの「戦士」二人に太刀打ち出来る筈もないが、囮の役には立つ。
優子と陽子の注意を引き付け、可能な限り連携を乱した上で自分が出て行き、まず確実に一人を仕留めるのだ。
(・・・・一対一の戦いならば、たとえ相手が「ヴァリスの戦士」であろうと敵ではない。
実際に、麗子はアタシが仕留めたのだからな・・・・)
声を立てずに笑いながら、前の戦いの経過を反芻するメディアス。
今回も、前回と同じく、まず補助戦力である陽子を無力化した後に、本命である優子と相対するつもりだった。
触手生物との戦いぶりを見る限り、陽子の能力は、前の戦いよりは向上しているように見受けられるが、
まだまだ熟練の域に達したというには程遠い状態であり、問題なく片付けられる筈だ。
(6)
(・・・・問題なのは、優子・・・・!!
多元宇宙に存在する無数の世界を見渡しても、これに勝る戦士を見出すのは甚だしく困難であろう最強の「戦士」。
――――――――だが、その不敗の伝説も今夜で終わりだ!)
確信のこもった目で端末画面を睨みつけ、短く、作戦開始を命令するメディアス。
戦闘ユニットを示すモニター内の光点が、中央にある二つの赤い光点に向かって一斉に動き出す。
戦いを目前にした生体兵器の体内でも、アドレナリンの分泌量が勢いを増し、
プログラムに従い、順次、薬物を注入されていく筋肉や内臓が、細胞レベルで機能を活性化させていく。
(阿修羅の助けなど不要だっ!!
アタシのこの手で最強の「戦士」を倒し、ガルバ城に連れ帰る!!)
上空を浮遊する偵察ポッドのカメラアイを通じて地上の戦況を眺めつつ、
高見の見物を決め込んでいる筈の怠惰な同僚の顔を思い浮かべながら、拳を固く握り締める女闘奴。
戦闘用の筋肉増強剤の効果で、普段の倍近くまで膨張した両腕の表面では何本もの太い血管がドクドクと脈打ち、
筋力のみならず、感覚も思考も鋭敏さを増し、高揚感に包まれた全身がゾクゾクと湧き立っている。
すでにコンディションは完璧な状態で、いつでも戦場に飛び出す事が可能だった。
(7)
――――――――数分間の後。
(・・・・ううう・・・・なんて迂闊だったの・・・・!!
これだけの大部隊が近くまで来ていたのに気付かなかったなんて・・・・!!)
ロボット兵士達の襲撃は、まさに不意打ちだった。
熱烈な情交の真っ最中に、その襲撃を受けた優子は、鎧を纏う余裕も無く、
性交の間も脱がずにいた丈の短いスカートを除いて、ほぼ全裸に近い格好で戦わざるを得なくなっていた。
そんな状態でも、鎧の防御フィールドはかろうじて機能を維持していたのだが、
攻め寄せてきたゼルの兵士たちは、火力・装甲共に従来のタイプとは比べ物にならない程強力で、
樹木の密生する夜の森という悪条件も重なって、防戦一方に追い込まれている。
(・・・・そして、この女戦士・・・・!!。
不意を衝かれたとは言え、陽子を、たったの一撃で気絶させるなんて、なんて力なの・・・・)
ちらり、と背後に向かって心配気な視線を送る優子。
必死の防戦の最中、目の前の敵の動きに気を取られて、パートナーとの連携にわずかな乱れが生じたその瞬間、
横合いからの強烈な殴打を浴びて薙ぎ倒された陽子が、草むらの上に失神した身体をぐったりと横たえている。
むき出しのままの胸元が微かに上下して、今の所、生命には別状ない事を知らせてくれてはいたものの、
伏せられた瞼はピクリとも動かず、意識が戻る気配は全く感じられない。
(8)
・・・・ハァ・・・・ハァハァッ・・・・ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・!!
荒々しい呼吸を繰り返すたび、プルプルと揺れ動く両の乳房を、左手で覆い隠しつつ、
右手で「ヴァリスの剣」を構えた優子は、目の前に姿を現した強敵を、厳しい表情で睨みつける。
臆する事無く、その眼差しを受け止めた長身の金髪女は、
細腕の陰からのぞく白いふくらみに薄い笑みを漏らしつつ、
何を思ったのか、突然、自分の胸元を覆う緑色の胸甲に手をかけ、無造作にむしり取った。
(・・・・えっ!?なっ、何ッ!?どういうつもりなのっ!?)
「ヴァリスの戦士」の顔に浮かぶ驚きと当惑。
フフン、と小馬鹿にするように鼻を鳴らしたメディアスは、
自らの手で露わにした胸元を傲然と反らし、剥ぎ取った胸当てをこれ見よがしに放り投げると、
もう一度、挑発的な目つきで、目の前の少女の未発達な乳房を覗き込む。
「・・・・くぅっ・・・・!!」
見事な曲線と質感に満ち溢れたはちきれんばかりの双乳が、威圧するかの如くその存在を見せ付ける。
迫力満点のその様子に、「戦士」としてではなく一人の女性として、ショックを受けた優子は、
無意識のうちに身体を固くしながら、胸のふくらみを覆い隠す腕に力を込めた。
勝ち誇ったように高らかな笑い声を上げるメディアスに向かって、必死に言い返そうとするものの、
どう足掻いても太刀打ちできそうにない巨乳を前にしては、悔しげに口元を歪めるのが精一杯である。
(9)
(フフッ、かかったね・・・・お嬢ちゃん)
目の前の少女の動揺を敏感に感じ取り、密かにほくそえむ金髪女。
最強の「戦士」といえども、その女性としての内面は未だ熟しきってはおらず、
意識するしないに関わらず、成熟した「大人の女性」の前ではどうしても気後れを感じてしまう微妙な心理を、
メディアスは、ここ数日の麗子の言動から分析し、探り当てていた。
どんな優秀な人間でも、平常心を失えば、100パーセントの実力を出し切る事など出来はしない。
殊に、一瞬の判断の遅れが敗北に直結する闘争の中にあってはそれは致命的な事だった。
(・・・・この勝負、貰った!!戦いを前にして心を乱した、優子、貴様の負けだ!!
フフフッ、優子、貴様の運命は、すでにこのアタシの手中にあるのよっ・・・・!!)
心理戦の勝利に手ごたえを感じつつ、じりじりと間合いを詰めていくメディアス。
その動きにハッとした優子は、依然として目の前の成熟した肉体に上目遣いな視線を送りつつも、
意を決したかのように、乳房を覆っていた左手を外して、「ヴァリスの剣」の握りへと移動させた。
すると今度は、手のひらで押さえ付けていた乳首が夜気にあたってジワジワと固さを増していくその感触が、
つい先刻まで全身を覆っていた甘い火照りの残滓を呼び起こしたらしく、
集中力が回復するどころか、却って、いつになく多くの雑念が湧き上がってくる羽目に陥ってしまう。
(10)
「あらあら、ひょっとして、興奮しちゃったのかい?・・・・フフッ、可愛いねぇ。
まったく、こんな甘ちゃんな小娘の何処が、三界最強の「戦士」なんだろうねぇ?」
手入れの悪い金髪を揺らしつつ発せられた女闘奴の嘲弄の言葉が、優子の懊悩に拍車をかける。
無論、優子とて、これが自分を動揺させようとする策略である事は承知しているのだが、
憎むべき敵とはいえ、自分と同じ女性に、無遠慮な眼差しで全身をくまなく眺め回されると、
罠だと分かっていながらも、心の中はさざ波立ち、劣等感が湧き出してくる。
(ダメよ・・・・優子ッ!!あいつの策に乗せられてはダメッ!!
落ち着くのよ・・・・落ち着いて、今は陽子を守る事だけを考えなくてはッ・・・・!!!!)
内心の動揺を打ち消そうと、近付いてくる敵を必要以上の厳しさを込めた視線で睨み据えた優子は、
相手を牽制して前進を食い止め、同時に有利な攻撃の機会を作り出す事を狙って、
左右に小刻みなステップを踏みつつ、積極的なフェイントを繰り出し始めた。
だが、動けない陽子を抱えて後退の許されないこの状況下では、確かに有効な策かもしれないこの戦術も、
本来の効果を発揮するためには、相手の出方を読み、その上を行く、冷静な計算が不可欠である。
それが備わっていない以上、どれだけ変幻自在にフェイントを繰り出してみたところで、
最初から成功の可能性はほとんど無く、破綻は不可避だったと言っても過言ではなかった。
(11)
「・・・・ホラホラ、動きが鈍いよっ、お嬢ちゃん!!
ハンッ、そんな動きじゃ、一晩かかったって、このアタシを出し抜く事なんて出来やしないよッ!!」
実際、メディアスは、フェイントに幻惑されて動きを鈍らせるどころか、
逆に、驚異的な反応速度でその動きをトレースし、時には先回りさえして、
優子を翻弄し、その心身に重圧と焦りと疲労を蓄積させていった。
危機感を募らせる優子だが、陽子を庇わなければならない以上、選択の余地は限られている。
一方、メディアスの視点に立てば、その場所で闘った場合に陽子に被害が及ぶ可能性のある地点に関しては、
最初からフェイントと分かりきっている分、どれだけ優子が知恵を絞った所で動きを予想するのは容易だった。
(・・・・フフフ、とことん甘い性格だねぇ、お嬢ちゃん。
ま、一瞬で終わらせたんじゃあ、面白味ってものが無いから、もうしばらくは付き合ってあげるけどさ・・・・)
独りごちながら、にんまりと余裕の笑いを浮かべるメディアス。
すでに勝負の行方は明らかであり、優子がどの位置からどんな攻撃を繰り出してきたとしても、
ほぼ確実にこれをかわし、返す刀で致命的な打撃を与える事が可能だろう。
否、その気になりさえすれば、こちらから一気に間合いを詰めて攻勢を浴びせる事も困難ではないし、
その場合でも、優子が最初の一撃を完全にかわしきれる可能性は限りなく低い筈だ。
・・・・だが、そこまでの自信を持ちながらもなお、女闘奴は、冷酷な笑みをたたえたまま、
相手の動きを封殺し、ジリジリと追い詰めていく基本戦略を変えようとはしなかった。
(12)
(・・・・だ、駄目だわ・・・・全然、隙が無い・・・・隙を作る方法も、思い付かない・・・・)
一方、優子は、今や、それがほとんど意味の無いものである事に薄々気付きながらも、
現状で他に取りうる手段も無く、フェイント動作を続けるしかない苦境に陥っていた。
すでに疲労は全身を覆い尽くし、手足の動きも徐々にキレを失って大味なものとなりつつある。
(・・・・どうしよう・・・・このままじゃ、いずれ・・・・。
・・・・でも、一体、どうすればいいの・・・・?一か八かの勝負に賭けるしかないの!?
・・・・ダメよ・・・・危険すぎるわ、その程度の事はとうに見透かされてる筈だもの・・・・)
迂闊に踏み込んだら最後、最初の一撃は、まず確実に見切られて空を切らされ、
体勢を立て直して次の攻撃動作に移るまでの僅かな間隙に、狙い澄ました逆撃が返ってくるだろう。
それを避け損なえば、逆転のチャンスは永遠に失われ、
後は、戦闘不能に陥るまで一方的に叩きのめされて、陽子共々囚われの身となるだけの筈だ。
精神的な重圧が喉元を圧迫して、ひと呼吸毎に息をするのがひどく苦しく感じられる。
焦ってはならない、落ち着かなければ、と、必死に自分に言い聞かせるものの、
全く打開策の見当たらない現状を前にしては、単なる繰り言でしかない。
「ヴァリスの剣」を構えた両肘が鉛と化したかのように重く感じられ、
まるで地面から強烈な磁力で引っ張られているかのように、切っ先の位置がどんどん下がっていく・・・・。
――――――――破局の瞬間が訪れたのは、丁度その時だった。
(13)
・・・・・・・・ン・・・・ん・・・・ぅん・・・・・・・・。
倒れ伏していた陽子の身体が微かに動き、かすかにではあるが、呻き声も漏れる。
優子がその異変に気付いたのは、大きくサイドステップを踏んだ、その瞬間の事だった。
・・・・実際の所、注意が逸れたのは、ほんの一瞬、否、半瞬に過ぎなかったのだが、
タイミングとしてはほぼ最悪で、空中でバランスを崩した身体の重心は、
その僅かな時間のうちに、回復不可能なまでに傾いてしまう。
(そこまでかい、お嬢ちゃんッ!!!!)
反射的に地を蹴って前方に飛び出したメディアスが、肉食獣の笑いを浮かべつつ、強烈な突きを繰り出してくる。
かろうじて身体を捻り、直撃だけは免れたものの、そこまでが限界だった。
着地に失敗して転倒した優子の背中が、地面に叩きつけられ低くバウンドする間に、
驚異的な切り返し速度で体を半回転させたメディアスの身体は再び宙を舞い、
そして、回避はおろか、受け身すら取れない状態の哀れな獲物を完璧に仕留めたのだった。
(14)
「・・・・ぐっ・・・・!!・・・・あっ・・・・あがぁあっ・・・・!!!!」
充分に体重を乗せた人間兵器の膝が、「ヴァリスの戦士」の贅肉一つ無い引き締まった腹部を捕捉し、
防御フィールドによっても吸収し切れない衝撃波が、腹腔を貫通して背中へと抜ける。
直後にほとばしった悲痛な叫び声は、すぐさま苦悶の呻きに取って代わられ、
さらに、ダメージを負った内臓から逆流してきた大量の血反吐によって掻き消されてしまう。
凄まじい激痛に、優子の全身は狂ったような痙攣を発し、視界全体が無数の火花で覆い尽くされた。
(・・・・あああ・・・・だ・・・・だめっ・・・・!!よ、陽子を・・・・守らなくちゃ・・・・ううっ・・・・陽子を・・・・っ・・・・!!)
気力を振り絞り、意識を保とうとする努力も空しく、
見開かれた瞳孔が拡散を始めると、閃ゆい光に満たされていた筈の視界が、一転して闇に閉ざされていく。
必ず生かしたまま捕えよ、というゼルの厳命に従って、生命には別状の無いように手加減していたものの、
そうでなければ、確実に優子の命を奪っていたであろう、文字通り、必殺の一撃である。
元より抵抗など不可能であり、むしろ、僅かな時間とはいえ、意識を保っていられた事の方が不思議なくらいだった。
(15)
(・・・・ごめん・・・・陽子・・・・約束・・・・守れそうにないよ・・・・。
ずっと一緒にいるって・・・・どんな時でも・・・・・守ってあげるって・・・・約束・・・・したのに・・・・)
夜空を仰ぎ、高らかな勝利の笑いを響き渡らせるメディアスの姿がグニャリと歪み、
目の前の世界全てが、渦を巻きながらグチャグチャに溶け合い、混じり合っていく。
視力を失った双眸から、じわっ、と涙が滲み出し、血の気の失せた頬を流れ落ちていった。
意識が完全に混濁して、何も感じなくなるまでの最後の数秒間、
優子は、すぐそばの陽子に向かい、血を吐くような悔悟の言葉を連ねて赦しを請い続けていた。
「・・・・フフ、フフフッ!・・・・フハハハッ!!ハーッハッハッハッ!!!!」
「ヴァリスの戦士」の身体が、ガクリ、と力尽き、昏倒するのを確認して、
有頂天になったメディアスは、感覚の失せた優子の右手に向かって手を伸ばし、
強ばった指を割り開いて、意識を失ってなお、放そうとはしなかった「ヴァリスの剣」を強引に引き剥がした。
――――――――ザクッッッ!!
白目を剥いて気絶している少女の傍らに、まるで彼女の墓標であるかの如く突き立られたその刀身に、
青白い月の光が降り注いで、力尽き倒れた主の白い肢体を幻想的に映し出す。
(16)
(・・・・・・・・・・・・!?)
高らかな哄笑を迸らせながら、勝利の喜びに酔い痴れるメディアス。
不意に、その背中がビクンと揺れ、強烈な性的昂奮が、電流となって脊髄の間を駆け上っていく。
抗し難い衝動に駆られて、仰向けに倒れている優子の上に屈み込み、改めてその身体に視線を走らせた女闘奴は、
つい今しがたまで、嘲弄と軽蔑の対象に過ぎなかった筈の未成熟な果実が、
間近で見ると、不思議と、まんざら馬鹿にしたものでも無いように思える事に気付いて、思わずニヤリとした。
(・・・・フフ、一体、どうしたというんだろうな?
こんな小娘に欲情を感じるなんて、私らしくもない・・・・フフフ・・・・)
苦笑気味に独りごちたメディアスだが、無論、阿修羅ほど極端ではないものの、
自分もまた、性的な欲望と無縁な存在ではありえない事は理解している。
殊に、戦闘の直後には、身体の各所に残る激闘の余韻が、気分を高揚させ、感覚を鋭敏にして、
全身の血液を熱く滾らせ、ズクンズクンと本能を疼かせる事も多々あるという事も、
そして、そういった場合にはどう行動すれば、欲求を鎮め、沈着冷静な自分を取り戻す事が出来るのか?も・・・・。
ギラギラと欲情した眼差しが、意識を失った少女の肉体をねぶるように行き来して、戦利品の価値を吟味する。
・・・・ひどくゆっくりとした心臓の鼓動に併せて、弱々しく震え慄いている胸のふくらみは、
メディアスのそれには及ぶべくも無い大きさではあるが、見た目にも柔らかく揉み心地が良さそうだった。
・・・・内出血によって青黒く変色している腹部の上には、純白のミニ・スカートが捲り上がり、
薄い恥毛に覆われたデルタ地帯の中心を走る、貝の様にぴったりと閉じ合わさった秘裂が露わになっている。
・・・・そして、戦いの間、重圧と苦痛によって醜く引き攣っていた「戦士」の顔は、
全ての意志と感情を失った今、すっきりと整った目鼻立ちと可愛らしい口元が印象的な少女のそれに戻っていた。
(17)
(・・・・ウフフフ、大したことないって思ってたけど、こうして見ると、意外にいいカラダしてるじゃない・・・・)
にやけた笑みを浮かべつつ、メディアスは優子の顔に手を伸ばし、
血の気を失った頬にかかった、長い青髪を払いのける。
目の前の少女の体を包んでいる、自分の内には存在しない無垢な雰囲気に対して、
無意識のうちにではあるが、嫉妬、もしくは、羨望にも似た感情を覚えたのも手伝って、
収まりの悪い金髪を掻き上げた女闘奴は、優子の顔を覗き込みながら、
半分土気色に変色しかけたその口元に、たっぷりと唾液を含んだ唇をそっと近付けた。
(・・・・ホントに可愛い顔だな・・・・麗子があれほどご執心だったのも無理もない。
・・・・フフッ、もっとも、城に連れ帰れば、もう二度とこんな表情は拝めなくなるだろうがな・・・・)
復讐心に凝り固まったゼルとダリス、そして、変態性欲のかたまりの阿修羅の顔を思い浮かべ、
目の前の、まだあどけなささえ残る少女の末路に、僅かにだが憐憫の感情を催す女闘奴。
あの麗子ですら、城を出る直前に目にした時には、
昼夜を分かたず続けられた陵辱と調教に完全に屈服して、被虐の喜びに溺れきっていたのだ。
この清純そのものな少女とて、せいぜい数日もすれば、「戦士」の誇りも少女の純潔もかなぐり捨てて、
与えられる苦痛と快楽に淫汁を垂れ流し、自ら尻を振り立て肉の悦びに悶える牝犬と化すだろう。
(・・・・そうなる前に、この場で頂いておくのも悪くは無いな。
生かしたまま連れ帰れとは命令されているが、手を触れるなと言われた覚えはないのだから・・・・)
(18)
――――――――だが、メディアスの唇が優子の口元に触れようとした、その刹那。
ドスン、と何か重く硬い物が、女闘奴の背中、丁度背骨と肩甲骨の中間辺りにぶつかって、鈍い音を立てた。
何事か、と、背後を振り返ろうとしたメディアスだが、何故か身体が言う事を聞こうとしない。
不思議に思う間もなく、今度はゾッとするような冷たさが背中を走り抜け、その後を激痛が追いかけてくる。
「・・・・・・・・ぎゃああああああああっ!!!!」
狂ったように悲鳴を上げ、優子の体を放り出したメディアスは、
そこだけ鎧を剥ぎ取って露わにした己の乳房が、
ざっくりと断ち割られて、鋭い輝きを放つ白刃が突き出しているのに気付いて愕然となる。
大きく開いた傷口から噴出した大量の血しぶきが、自慢の胸元を深紅に染め上げるのと前後して、
喉の奥からこみ上げてくる気泡まじりの濁った血液が、口腔内をなまぐさい臭いで一杯にした上、
さらに、口蓋を突き破らんばかりの勢いで外へと溢れ出していく。
(19)
「・・・・ハァッ、ハァッ・・・・優子を、放せ・・・・ハァッ、ハァッ・・・・この、化け物っ・・・・!!」
胸元から剣を生やした女に向かって、怒りと憎悪に満ちた言葉を突き立てる陽子。
ラピス・ブルーの鎧をあらかた脱ぎ去って、僅かな装身具を身に着けただけのその身体には、
目の前の女から受けた打撃が青黒い痣となって残り、引き攣った頬にはまだ血の気が無い。
足元はフラフラとおぼつかなく、口元からはひっきりなしに激しい喘鳴が漏れ続けていた。
完全に油断した状態だったとは言え、最強の人間兵器相手に一太刀浴びせる事が出来たのが不思議なくらい、
その体力は消耗しきり、それどころか、いつ倒れてもおかしくないようにすら見える。
(・・・・許さない・・・・こいつ・・・・麗子だけじゃなく・・・・優子にまで・・・・!!
・・・・絶対に・・・・絶対に・・・・許さないんだからァァァッ・・・・!!!!)
・・・・だが、両目に宿った意志の光は、死の淵から生還したばかりの人間のそれではありえなかった。
赤い瞳を憤怒の炎で燃え上がらせつつ、足元に落ちていたもう一本の剣を拾い上げる陽子。
メディアスの目が驚きに見開かれ、血泡で一杯の口元が「ありえない」という形に変化する。
しかし、「ヴァリスの剣」を構えた陽子が、その切っ先を女闘奴の血染めの胸元へと向けると、
金髪女の目の前で、刀身に幾つもの白い輝光が現れて、剣の先端部へと集まっていき、
ゆっくりとではあるが、途方も無く強大なエネルギーを秘めた光の砲弾を形成し始める。
つい先刻まで三界最強を自認していた女は言葉を失い、傷の痛みすら忘れてその場に立ち尽くした。
(20)
(・・・・バ、バカな・・・・こいつ・・・・まさか・・・・「ヴァリスの剣」を・・・・使えるというのか・・・・!?
・・・・そ、そんな・・・・バカな・・・・そんな事・・・・デ、データには・・・・何も・・・・!!)
こめかみから冷たい汗が噴き出したメディアスの顔が、
おそらくはこの世に生み出されて以来、初めて感じた筈の死への恐怖によって、醜く凍る。
あらゆる予測を超えた事態に、遺伝子のレベルで刻み込まれたプログラムが次々と破綻を来たし、
無敵の筈の人間兵器は、恐慌に駆られて全身を震え慄かせながら、喉の奥から無数の血泡を吐き続けた。
「・・・・絶対に・・・・絶対に、お前だけは・・・・許さないィィィッッ!!!!」
咆哮と共に、「ヴァリスの剣」から放たれた聖なる輝きが光の飛礫となって襲いかかり、
断末魔の悲鳴を上げるメディアスの身体を包み込むと、圧倒的なエネルギーで破砕していく。
「・・・・・・・・こんな、バカなぁぁあああっっっ!!!!」
全身を覆った頑丈な緑色の鎧が、飴細工のように一瞬にして砕け散った。
強化組織と生体部品によって極限まで強靭さを高められている筈の、皮膚が、筋肉が、骨格が、
次々に、こそぎ取られ、断ち切られ、へし折られた挙句、シュウシュウと耳障りな音を立てながら蒸発していく。
・・・・最期の数秒間、女闘奴は、白い光の渦の中で、その様子を茫然と眺めている事しか出来なかった・・・・。
(21)
(・・・・やった・・・・わ・・・・優・・・・子・・・・)
――――カラン、と乾いた音を立てて、「ヴァリスの剣」が陽子の手の中から滑り落ちる。
直後、ガクッ、と地面に膝をついた「レダの戦士」の身体が、そのまま力を失って倒れていく。
精根尽き果てた少女は、もはや、ピクリ、とも動けないまま、
かすむ双眸を凝らして、前方の焼け焦げの向こうに横たわる最愛の人の安否を確かめようと試みた。
(・・・・良かった・・・・優子・・・・無事・・・・だったの・・・・・ね・・・・)
焦点がぼやけ、色彩が失われて全てが灰色の帳に覆われる寸前、
かろうじて瞳に映った優子の胸は、弱々しくはあるものの規則正しい律動を刻んでいた。
それを確認した陽子は、最後に安堵しきった微笑みを浮かべ、深い眠りの底へと落ちていく・・・・。
(・・・・ごめん・・・・優子・・・・ちょっとだけ・・・・眠っちゃう・・・・ね・・・・。
・・・・目が・・・・覚めたら・・・・ちゃんと・・・・麗子を助け・・・・に・・・・行く・・・・から・・・・――――)
(22)
「・・・・あらま、大変!メディアスったら、ホントに災難だったわねぇ。
クククッ、まぁ、お陰でアタシは楽が出来るってもんだけど・・・・ホーホッホッホッ!!」
足元に転がっている炭化した骨のカケラをつまみあげ、相も変らず気色の悪いオカマ口調で独りごちる阿修羅。
さすがに酷く驚いてはいるものの、特段慌てている風でもないのは、
アシャンティにおける魔道科学の粋を結集したガルバ城の研究室ならば、
文字通り骨の一片でも残っている限り、再生は可能と知っているからである。
・・・・もっとも、ここまで破壊された状態からでは、さすがに完全に元通りという訳には行かないだろうし、
再生が完了するまでに膨大な時間と労力が必要となるのも明らかだろうが。
「・・・・それにしても、このコにあんな力があったなんてねぇ・・・・。
フフ、それとも、これが、「愛の力」というヤツかしら・・・・?」
興味深げな眼差しを浮かべて、地面に倒れ伏した紅髪の少女をじっと観察するオカマ魔人。
優子の危機を救うために持てる全ての、否、それ以上の力を使い果たした陽子は、
再び訪れた危機に気付く事すら出来ないまま、無防備な姿を晒している。
「レダの剣」もまた、意識を失った主に倣って、刀身を消失させ、
ある種の甲殻生物を思わせる円形の柄の部分だけとなって、焼け土の中央に転がっていた。
そこから少し離れた場所では、彼女と同様、全く抵抗の叶わない状態の蒼髪の少女が、
均整の取れた美しい肢体を青白い月明かりの中に浮かび上がらせ、微かな寝息を立てている。
(23)
「・・・・どっこらせっ、と・・・・ウフフ、これは大漁だわねぇ。
ゼル様とダリス様の喜びようが目に浮かぶようだわ・・・・クックックッ・・・・」
意識を失った優子と陽子の体を小脇に抱え込んだ阿修羅は、
「ヴァリスの剣」と「レダの剣」、それについ先刻までメディアスだったものの残滓を手中に収め、
残った六つ目の手で携帯用の通信端末を操作して、ガルバ城に向けて「任務完了」の報告を送る。
もっとも、その時すでに、変態男の関心は、帰還後にゼルとダリスから与えられる筈の賞賛や褒賞などではなく、
両脇に抱えた少女達の発散する、女性としての成熟を迎える手前の時期に特有の甘酸っぱい薫香へと移っていた。
鼻腔をくすぐる瑞々しい汗の匂いと、両手に感じるなめらかな柔肌の感触とに、
自然と表情を緩ませたオカマ男は、意識を無くしたままの二人に向かって、いらやしい目つきで笑いかける。
「・・・・麗子の調教は、もう完璧な状態に達してるから、明日からは早速アンタ達の番よ。
フフフッ、心配なんて無用無用・・・・屈従と被虐の快感を、たぁっぷりと教え込んであげるんだから。
立派に牝奴隷になった後は、ゼル様とダリス様が死ぬまで可愛がって下さるわ・・・・麗子のようにねぇ!!!!」
(24)
――――――――ガルバ城内。拷問牢。
「むふぅあぁああぁっっ・・・・!!!!」
冷たい石床の上に両手両脚をつき、機械兵の両脚の間に顔を押し付けた麗子の口から、くぐもった悲鳴が上がる。
背後から忍び寄ってきたロボットが、金属製のアームを軋ませながら少女の尻たぶを割り開き、
すでに何度と無く犯されて真っ赤に腫れ上がっていた肛門の様子を、
赤外線カメラを用いて冷酷に観察し、データの羅列として人工頭脳に流し込んでいった。
「・・・・ピピッ・・・・解析完了・・・・現在ノ目標ノ肛門拡張率117パーセント・・・・。
・・・・ピッ・・・・前回計測時ヨリ3ポイントノ増加・・・・ピピピッ・・・・擬似男根ヲ『タイプB』ニ換装シマス・・・・」
ガルバ城の中にごまんといる、衛視ロボットたちとほとんど変わりない外見のこの機械たちには、
ただ一箇所、両脚の付け根部分に、各々微妙に異なる形状の突起物が付け加えられている。
今、麗子の背後に立っているロボット兵のそれには、工事用のドリルを思わせる螺旋状の溝が付けられており、
「目標」の状態に応じて、長さや太さを自在に変更できる仕様になっていた。
それを防ぐべき漆黒の鎧は、未だ辛うじて原型を留めてはいるものの、見るも無残にひび割れや変形を生じ、
もはやいかなる防御力も伴わず、少女の肌を多少なりとも覆い隠しているだけの代物に成り下がっていた。
・・・・否、覆い隠している、というのは正確な表現ではないだろう。
今となっては、むしろ、度重なる暴行と調教の結果、理性も自制心も完全に失くして性欲の虜となり、
あさましい声を上げながら快楽地獄の中でのた打ち回る事しか出来なくなった麗子の体に、
より扇情的な彩りを添えて、見る者の目を愉しませる装飾物と言った方が適切かもしれなかった。
(25)
「・・・・ひっひっひっ、さすがは阿修羅、見事なまでの仕上がりじゃて。
あの小生意気な麗子の、かくもブザマな姿を拝めようとは。
・・・・ククッ、これまで待った甲斐がござりましたなぁ、総統閣下?」
目も口も全て曲線で構成されたカエルのような顔をにやつかせながら、隣に立った主を見上げる宦官ダリス。
白皙の面に酷薄な微笑を湛えたアシャンティの絶対君主は、
側近の言葉に首肯して、紅を点した唇の端を吊り上げてみせる。
頭上に頂いたターバンにあしらわれた巨大な紅玉、そして、中性的な美貌を漂わせる切れ長の双眸が、
共に嗜虐の炎を燃え盛らせながら、目の前で機械兵に犯される「ヴァリスの戦士」を、じっと愛でている。
白絹の布地をたっぷりと使った豪奢な衣服の下では、煮えたぎる牡の欲望が股間の逸物へと集まり、
今にもはちきれんばかりに、硬く、熱く、充血を促し続けていた。
「そぅれ、麗子の尻をもっと持ち上げて、総統閣下に、よくよくご覧頂くのじゃ。
・・・・違う違う、もっと高く・・・・そうじゃ、そのまま、尻の穴をこっちに向けるのじゃ・・・・」
主の期待に応えるべく、矢継ぎ早に発せられるダリスの指示を、少女を取り囲む機械兵が黙々と実行していくと、
欲情した視線の見つめる前で、ピンク色の花弁がおずおずと開き、
縮れた草叢に覆われた恥かしい場所が、半透明な露に濡れそぼっていく。
目ざとくそれを見付けたダリスが命令を下すと、進み出てきた新たな機械兵が、
無造作に摘み上げた大陰唇を、グニュ~ッ、と割り拡げた上、膣道の入り口を水銀灯で明るく照らし出した。
(26)
「・・・・んぶっ!?・・・・んんんっ・・・・んむぅううううっ・・・・!!!!」
色惚けしきった中にも、自分がどんな状況に置かれているのか把握できる程度の知性と、
そして、それを恥辱と感じる事が可能な程度の羞恥心は残されているのか、
麗子は屈辱に顔を赤らめ、大粒の涙をポロポロ流しながら、左右に激しくかぶりを振る。
だが、阿修羅の手で、陵辱に対する「奴隷の作法」を徹底的に教え込まれたその肉体は、
その行為に、怒りよりも恐怖よりも嫌悪よりもずっと強烈な快感を覚え、打ち震えずにはいられなかった。
「・・・・ふむぅ・・・・聞きしに勝る仕上がりだな・・・・」
感嘆の呟きを漏らしつつ、腰を屈め、目を凝らして、淫らにひくつく肉襞を覗き込む総統ゼル。
尻肉にかかる生温かい吐息の感触に、麗子の背中が、ビクン、と跳ね上がったかと思うと、
子宮の奥から溢れ出したヌルヌル液が尿道口を突き破り、勢い良く、シャシャシャ~~ッ、と迸る。
周囲に立ち込めた淫靡な牝臭を胸一杯に吸い込み、満足そうな笑みを浮かべたゼルは、
更なる好奇心の対象を、細かい汗の粒にびっしりと覆われた白い尻肉に求めつつ、忠実な側近を招き寄せた。
(27)
「ここはどうなっているのだ?たしか、レーコの一番の泣き所だった筈だが?」
興味津々な視線の先では、入念な調教の成果を物語る腫れ上がった菊門が、ひくんひくんと息づいている。
傍らのダリスが、パチン、と指を鳴らすと、
機械兵のロボット・アームが、無数の小皺が集中したすぼまりへと伸びていき、
固く食いしばった括約筋をものともせずに、直腸の通路を強引に割り開いた。
「・・・・うぶっ・・・・うぐぐっ・・・・!?・・・・んむぅんっ・・・・んぐっ・・・・むぐぁううっ・・・・!?」
口に含んだ鋼鉄製の一物を力一杯噛み締めながら、額に大粒の脂汗を浮かべる麗子。
冷たい金属の指先によって容赦なく拡げられた少女の排泄器官が、
ミチィッ、ミチィッ、と不気味な音を立てながら、引き延ばされていく。
ある程度まで拡張が進んだのを確認すると、ダリスは再び合図を送って機械兵の動きを止め、
元の大きさの倍近くまで開いた尻穴に、太い指を一本ずつ順番に沈め始めた。
(28)
「・・・・ふぇっふえっふぇっ、ど~したのじゃ、麗子?少しは抵抗してみたらどうじゃ?
ひひひッ、このまま降参では「ヴァリスの戦士」の名が泣こうというものじゃて・・・・
ホ~レホレ、遠慮はいらぬぞ・・・・思うておる事を、好きなだけ口に出すが良いわ・・・・」
嘲りの言葉と共に、人差し指が難なく滑り込んだ後、さほど苦労することも無く、中指がそれに続き、
さらに、かなり窮屈さは増したものの、薬指までもが根元まで飲み込まれてしまう。
合図と共に正面の機械兵が麗子の顎を振りほどき、しゃぶらせていた股間の金属突起を強引に引き抜くと、
擬似男根に舌を絡める事で、辛うじて判別可能な言葉とならずに済んでいた煩悶の呻きが、
淫らな熱に冒された荒い吐息と共に、拷問牢の石壁に響き渡った。
「・・・・ひぃぁあっ・・・・き、気持ちいいっ・・・・気持ちいいよぉっ・・・・!!
あひぃいいっ・・・・お、お尻・・・・お尻の穴っ・・・・熱くて・・・・あああっ・・・・もう駄目ぇっ・・・・!!」
もはや麗子の目元は完全に蕩け、表情は力を失って、だらしなく崩れきってしまっている。
運動量に呼吸が追いつかないのか、空気を求めて口元をパクパク動かすたび、
肛門の肉襞がピクピクと不規則な痙攣を発して、ダリスの指先に絡み付いてきた。
その表面から滲み出した腸液の、愛液とは微妙に異なる触感を堪能しつつ、
ヴェカンティの宦官はさらに奥深くへと指先を突き入れ、肉襞の表面を執拗に嬲り続ける。
(29)
「ひぐぅううっ!!オジリ・・・・オジリのあながぁっ・・・・ぎ・・・・ぎもぢいいっ・・・・!!
あが・・・・あびぁああっ!!もっど・・・・もっど、がぎまわじでぇっ!!オジリのあな・・・・もっどぉっ・・・・!!」
脳内に溢れ返る快楽物質が言語中枢を惑乱させ、
麗子の声帯は、ビブラートのかかったような震え声しか出せなくなる。
ダリスの指が直腸の内壁をこねくり回すたび、脊髄を駆け上る快感の電流は、
頭頂部に達した瞬間にバァンと弾けて、脳細胞をグチャグチャに攪拌しつつ、
巨大な衝撃波へと変換されて、神経索を伝い、全身の隅々にまで伝播していく。
「いびぃぃっ!!いび・・・・いびぃよぉっ・・・・!!
びぎぃいいっ・・・・だ・・・・だずげで!!オジリのあなぁぁっ・・・・ぼうだべぇぇぇっ・・・・!!」
汗と涙と唾液と鼻汁とで牢の床をベトベトに汚しながら泣き叫ぶ麗子。
繰り返された調教によって、本来の内径を遥かに超える拡張を施されているとはいえ、
常人よりも二回りは太いダリスの指を三本も呑み込まされ、思い切り掻き回されては堪らない。
真っ赤に充血した肛門は、たちまちのうちに今にも張り裂けんばかりの有様となり、
ミチィッ、ミチィッ、と鈍い悲鳴を上げながら、鋭い痙攣に包まれていった。
(30)
「びぎぎぃいいっ・・・・!!イッ・・・・イグゥッ・・・・もう、イグゥッッッ!!
・・・・びあああっ・・・・オジリで・・・・オジリのあなで、イッぢゃうよぅッッ・・・・!!!!」
野太い指が狭い肉襞の間で蠢くたび、ビキビキッ、ミシミシッ、と軋みを上げる尻肉から、
突き刺すような鋭い痛みが湧き上がり、快感の後を追うように頭の芯を串刺しにする。
示し合わせているかのように、入れ替わり立ち替り、交互に襲ってきては、
頭の中を引っ掻き回し、滅茶苦茶にしていく強烈な快感と激痛・・・・
そのハーモニーの前に、麗子の精神はもはや抵抗する術とてなく、絶頂に向かって追い上げられていくしかない。
近付きつつあるその気配に、ダリスとゼルの視線が熱気を増し、残忍な喜びに満たされていく・・・・。
「オオッ!!危ない危ない・・・・何という締め付けじゃ。危うく指を食い千切られるところじゃったわい。
さすがは麗子、こんな状況でも反撃の機会を狙っておるようじゃな・・・・まっこと、油断なりませんぞ、総統閣下」
ひときわ甲高い絶叫をほとばしらせた直後、今日最初の絶頂を迎えた麗子を見下ろしつつ、
冗談めかした口調で揶揄の言葉を口にする宦官ダリス。
もっとも、達した瞬間に、肛門の収縮を司る括約筋が信じ難いほどの力を発揮したのは事実らしく、
ダリスの指には、赤い噛み跡が、くっきりと残っている。
だが、アシャンティを支配する青年独裁者は、からからと高い笑い声を発すると、
自信たっぷりに丈の長い上衣の前をはだけ、突入の準備を整えて号令を待つばかりとなった男根を披露した。
(31)
「・・・・はぁっ・・・・はぁっ・・・・ふはぁっ・・・・だ・・・・だめぇ・・・・もう・・・・だめぇっ・・・・。
・・・・あああ・・・・おしりの・・・・あな・・・・いじめないで・・・・はふぅ・・・・もう・・・・いじらないでぇ・・・・」
頂点を極めた快楽の余韻が生々しく残る体を揺らしつつ、弱々しくかすれた声で哀願を繰り返す麗子。
絶頂に達した事で一時的に性欲が充足され、意識を覆い尽くしていた狂熱も少しは弱まったのか、
僅かにではあるが、麻痺していた理性がその働きを取り戻す気配を見せ始めていた。
だがその一方で、肉体も感覚も、つい先程まで燃え盛っていた甘美な興奮を忘れ去っている訳では決して無く、
疲れきり、弛緩しきっている筈の手足の各所に、ピクン、ピクン、という不規則な痙攣が生じるたび、
麗子のカラダの中で性への欲望がマグマとなって蓄積していき、再噴火のエネルギーを溜め込んでいく。
「・・・・フフ、そう邪険にするものではない。
ダリスの指も良かっただろうが、わたしの男根は、もっと丈夫で深くまで貫けるぞ。
まずは、一度、味わってみるがいい・・・・きっとお気に召すと思うのだがなァ・・・・クックックッ」
ダリスと位置を交代すると、背後から麗子の腰を抱きかかえる総統ゼル。
女性と見紛うばかりの流麗な外見からは想像し難い事ではあるが、
ゆったりとした白い衣服の下のゼルの肉体は、さながら磨き上げられた鋼鉄の彫像のようで、
無駄な贅肉一つ無い、見事なまでに鍛え上げられた筋肉の鎧に覆われている。
その肉体の中心に聳え立つ固い勃起した肉棒を、ぐじゅぐじゅになったすぼまりの上にあてがうと、
案の定、この上なく逞しい感触に、少女は、はぁふうっ、と悩ましげな吐息を漏らし、尻肉を大きくよじらせた。
フフッ、と冷やかな笑いを漏らした青年は、そのままゆっくりと腰を振りかぶると、
トロトロに蕩けたアナルに狙いを定めた肉の大槍を突進させ、一気に奥まで押し込んでいった。
(32)
――――――――アアッ、アガァアァァッッッ・・・・!!!!
続けざまに発せられた、悲鳴とも嬌声ともつかない金切り声が、陰鬱な石牢の壁に反響して共鳴し合う。
見事な半月形に反り返った背筋の内側を、ダリスの指に抉られた時と同じ、否、それ以上の電撃が走り抜け、
爆発的に広がった抵抗不可能なゾクゾク感が、全身の毛穴を総毛立たせる。
ずちゅっ、ずちゅっ、と、湿った音を立てながら、ゼルの陰茎が麗子の尻の中に出入りするたび、
肩口で切り揃えた赤い髪が切なげに乱れ散り、憂悶の声は更に響きを増して木霊し続ける。
「むううっ、こ、これは!?・・・・フフフッ、ダリスよ、どうやら体を張った甲斐はあったようだな。
きつ過ぎず緩過ぎず、実に具合が良く仕上がっている・・・・まるで膣を犯しているような感覚だぞ!!」
男根を包み込む生温かい粘膜の感触にある種の感動すら覚えつつ、傍らに立つダリスに声をかけるゼル。
やや口惜しそうな顔を見せつつも、「それは良うござりました」と愛想笑いを浮かべる側近を軽くいなしながら、
より一層の密着感を求めて、麗子の両腕を掴み取り、そのまま自分の身体を後ろに倒していく。
後背位から突き下ろしていた肉の大槍が、今度は背面座位で斜め下から突き上げる格好になり、
麗子の肛門は、自分自身の体重も手伝って、巨大な凶器を根元まで完全に飲み込んだ状態に陥ってしまった。
(33)
「・・・・かっ・・・・ああっ!?・・・・はっ・・・・ぐぅっ・・・・あぐうぅぅっっっ!!!!」
白い頤をほぼ垂直に近い角度にまで仰け反らせつつ、断末魔の喘ぎに口元を震わせる麗子。
必死に体をよじり尻穴を抉る切っ先から逃れようとするものの、
ゼルは、薄笑いを浮かべたまま、屈強な両腕で少女の体にがっちりと閂をかけ、それを許さない。
逃げ場を無くした哀れな生贄の下腹部の中で、一層興奮して怒張を増した肉塊が存在感を倍加させると、
極限に達した激痛が鋭利な刃となって、体内の臓腑をズタズタに切り裂き、引き千切っていく。
「ああ・・・・あああ・・・・い・・・・いやぁ・・・・抜いて・・・・お願い・・・・抜いてぇっ・・・・!!
・・・・ひぃぃっ・・・・痛い・・・・痛いよぉ・・・・お、お尻が・・・・裂ける・・・・ああっ・・・・破れるうぅっ・・・・!!」
火の付いたように泣き叫ぶ麗子の哀願など一顧だにせず、肛門を貫いた肉の凶器は動き続ける。
尻肉の間を、はらわたを叩き延ばすかのような激しさが往復するたび、
腸壁の粘膜が、じゅちゅっ、じゅちゅっ、と重く湿った音を立て、引き攣った悲鳴が天井に向かって迸る。
それでも、時間が経つにつれ、あまりの激痛の連続に痛覚が鈍磨したのか、痛み自体はあまり感じなくなり
代わって、ヒリヒリと灼け付くように熱い不可思議な感覚が尻穴の中に充満し始めた。
(34)
「・・・・んふぁああっ!!・・・・あ・・・・熱いよぉっ!!・・・・お尻の穴が・・・・も、燃えるぅっ・・・・!!
んんっ・・・・だめぇっ!!・・・・お尻・・・・お尻が熱くて・・・・・むぁああっ・・・・力が・・・・入らないィっ・・・・!!」
ゼルの腕の中に抱きかかえられた姿勢のまま、壊れかけの自動人形のようにガクガクと体を揺らす麗子。
無論、尻肉の間の排泄器官を貫かれ陵辱され続けている事が、その震えの原因である事に変わりはないのだが、
時と共に、少女のスレンダーな体を覆う痙攣は、痛みや恐怖に対する肉体の拒絶反応というよりも、
そこから派生した各種の被虐の感情が、肉体に作用して顕れた変化としての要素の方が強くなっていく。
やがて、充血しきったすぼまりが悪寒にも似たゾクゾク感の巣窟と化すに及んで、
抑え難い衝動に突き動かされた麗子の腰は、ゼルの下半身の動きに合わせてリズミカルなうねりを発し始めた。
「・・・・ふぇっふぇっふぇっ、何ともまぁ、節操のない小娘じゃて。
さっきまであれほど嫌がっていたというに、自分から腰を振り乱すとは・・・・麗子、お主も大した牝犬じゃのう」
あさましい欲望の虜となり果てた乙女の痴態を、侮蔑の感情も露わにジロジロと見つめるダリス。
心の奥底にへばり付くようにして残っていた最後の羞恥心が刺激され、必死に顔を背けようと試みた麗子だが、
肛門を抉るゼルの巨根の猛威はそのささやかな抵抗さえ見逃そうとはしなかった。
あられもないよがり声と共に、改めて、大きく割り開かれた秘裂の間から濃厚な淫汁を噴出させる少女に向かい、
けたたましい笑い声と共に、速射砲のような嘲弄の連撃を浴びせかける宦官の目の前で、
牝犬の劣情に浸りきった鮮紅色の粘膜がヒクヒクと悶え、後ろの穴と同様、トロトロに蕩け解れていく。
(35)
「クックックッ・・・・どうじゃ、悔しいじゃろう?惨めじゃろう?無力な自分が憐れじゃろう?
そうじゃ、その顔じゃ・・・・!!屈辱に歪み、恥辱に悶えるその顔じゃ・・・・!!
ひひひっ、悔しがれ・・・・もっと悔しがれ・・・・そして、もっともっと拝ませてくれ・・・・お主の惨めな顔を!!」
なおも続く言葉責めに反応し、かろうじて莢の中に踏み止まっていた陰核が、覆いを撥ね退け、まろび出る。
先程肛門で痛い目に遭いかけた仕返しという訳か、性感の集中するその突起へと伸びたダリスの指が、
ツン、と身を尖らせた真珠玉を、根元から、キュッ、キュッ、と扱き上げると、
麗子の全身が、ビクン、と大きく跳ねて、肉棒を呑み込んだままの腹腔が狂ったようにのたうち回る。
躍動する腸壁粘膜を通じて、その興奮を感じ取ったゼルからも、むくぅっ、という小さな呻きが漏れ、
込み上げてくる射精欲求が、屈強な下半身を無数の鳥肌で埋め尽くした。
「ヒャーハッハッハッ、そうじゃ、このまま昇天してしまうがよいわっ・・・・!!
ホレホレ、もっと良い声で啼けっ!!溢れ返る淫汁で股をズブ濡れにしろっ!!
泣け!!喚け!!もがけ!!イキまくれ!!そして、もっともっと、苦しむ顔を見せるのじゃあっ・・・・!!」
悪鬼のような形相を浮かべつつ、ひたすら麗子の媚肉を嬲り続けるダリス。
陰核だけでなく、恥丘にも、陰唇にも、膣道にも、容赦なく陵辱の魔手が降り注ぐと、
再度の、より巨大な絶頂に向かって急き立てられていた少女の肉体が、うねりを生じて捩れ上がる。
ゼルもまた、さすがに今までのように余裕綽々という訳にはいかなくなったものの、
きつさを増し続ける肛門の締め付けにも動じる事無く、下半身のストロークを徐々に高めていく。
粘膜に舐られ扱かれて限界まで怒張した陰茎内に、沸騰した精液がドクドクと流れ込むのを感じつつ。
(36)
「あひィィィッ!!・・・・ふほぉイィィッ・・・・ふほぉひいオォォォッ・・・・!!!!
ああっ・・・・うあああっ・・・・はあへぇふうぅっ・・・・!!ひぃっ・・・・はあへぇひゃウゥゥッッ!!!!」
直腸の中で誕生した極限大の激痛と極限すら超越した快感とが、全身の血液を煮え滾らせる。
張り裂けんばかりに大きく広げられた口元から発したよがり声からは、子音のほとんどが消え失せて、
麗子の身体を走り抜ける衝撃の巨大さを雄弁に物語っていた。
僅か数秒の間に、呼吸が止まり、心拍が限界を超え、身体中の筋肉が弾けて無秩序な壊走を開始するのを、
絶大なショックに失神さえ叶わなくなった意識の中で、麗子は、もはや為す術も無く受け止めているしかない。
「ひぃあァアアッッッ!!・・・・ひふぅうっ・・・・ひんひゃうゥッ・・・・!!!!
はひゃあああっ・・・・ひんひゃう・・・・あはぁひぃ・・・・ほぉ・・・・はぁへえエェェェッッッ!!!!」
全身の感覚が熱暴走し、思考も感情もグジュグジュに溶け崩れて、煮えたぎる悦楽が全てを支配したその瞬間、
麗子の肉体はゼルの肉槍に貫かれたまま、凍りついたように硬直して動かなくなった。
そのまま数秒間が過ぎた後、ようやく、張り裂けんばかりに開ききった口元がわなわなと震え、
もはや如何なる手段を以ってしても聞き分ける事が不可能となった言葉の残骸を幾つか吐き出される。
視界全体を埋め尽くした星屑が燦然と輝きを発しつつ押し寄せてくる中、
力尽きたその腰は、今まさに波間に消えようとする船の如く、大きく斜め後ろに傾いてゆっくりと沈んでいった。
直後、ゼルの一物もまた限界に達し、大きく脈打つ筒先から白濁した液体をぶち撒けて、
絶頂地獄の中で喘鳴を漏らし続ける少女の腹腔内に、熱いヌルヌルを幾重にも塗り重ねていく・・・・。
(37)
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
狭い監視窓の向こうで繰り広げられる酸鼻な光景に、重苦しい沈黙の和音が共鳴しあう。
生理的嫌悪感を伴った恐怖によってガラガラになった口腔からは、まともな声は発する事が叶わず、
優子も陽子も、時折、・・・・うぐッ、・・・・はぐッ、と苦しげな呼吸音を漏らす事しか出来ないでいる。
両手両脚を重く冷たい金属の枷で拘束されたその身体の上では、
意識を失っている間に、わざわざ再度着せられたのであろう、各々の鎧が空虚な輝きを放っている。
無論、剣は取り上げられて、ヴェカンタを利用した特殊な密閉容器の中に封印されており、
鎧にも何か細工が施されたらしく、多くの機能を失って、実質、単なる飾りと変わらない状態に置かれていた。
(38)
「・・・・ウフフフ、よぉく見ておくのよ。
いずれ、アンタ達も、ああやって、あのお二人に下僕としてお仕えする事になるんだからねぇ」
ゼルとダリスによって犯され続ける麗子の姿を横目で見やりながら、
阿修羅は、囚われの身となった二人に向かって、虫唾が走るような笑みを浮かべてみせた。
壁一枚を隔てた場所で陵辱されている友の姿を、無力に傍観しているしかない「戦士」たちは、
怒りと嫌悪に表情を歪めつつ、重い械によって縛められた両手の拳をきつく握り、震わせ続けている。
フフン、と冷やかに鼻を鳴らしたオカマ男は、頬杖をつきながら腕を組み、
今後、どのようにこの二人を馴らし込んでいくべきか、具体的なやり方の検討に取り掛かった。
(・・・・メディアスの再生には、どう考えたって、かなり時間が必要よねぇ。
そうなると、麗子のような短期間での調教は難しいかしら・・・・?)
優子と陽子には聞こえないよう、口の中で小さく舌打ちを漏らす六本腕のオカマ魔人。
内心では、戦闘しか能がない体力バカ、と軽蔑していた同僚だったが、
麗子を調教していく過程において、メディアスの果たした役割は、決して小さくはない。
情け容赦ない暴力によって、「戦士」の誇りを粉々に打ち砕く事無くしては、
これほどの短時日のうちに、麗子の精神をあの体たらくにまで失墜させる事は不可能だった筈である。
その彼女が不在の今、調教作業を二人で分担して実行しなければならないもどかしさこそ無くなったものの
阿修羅の前には、時間の制約という、より厄介な障害が立ち塞がっていた。
(39)
(・・・・勿論、時間をかけて、じ~っくり、責め続けるという手もあるにはあるケド・・・・。
・・・・でも・・・・いや・・・・やっぱり・・・・それはちょっとマズイわよねぇ・・・・あの二人の性格を考えれば・・・・)
微量の苛立ちを含んだ視線が、監視窓の内側と外側とを往き来する。
隣の牢で淫行に耽る、自らの主人であり創造主である二人の男は、
今の所、調教を終えて引き渡した麗子に夢中になり、優子と陽子については無関心なようだが、
あと何日かすればそれにも飽き、新しい玩具が欲しいと言い出すに違いない。
しばらくは引き延ばせるにせよ、二人を牝奴隷に仕上げるのに手間取っていれば、
あの主従の性格から考えて、自分たち自身の手で調教を行おうとする可能性は充分にあった。
そうなれば、メディアスが消えたお陰で、めでたく独り占め出来る運びとなった最高の「素材」を、
みすみす手放さねばならない羽目に陥るのは目に見えている・・・・。
(・・・・う~~ん・・・・そ~なる前に何とかするとなると・・・・やっぱ、あの手しかないかしら?
誰にでも使える訳じゃないケド・・・・ま、このコたちなら、まず大丈夫でしょ・・・・)
ブツブツ言いながら、拘束された身体を寄せ合い、挫けそうになる心を精一杯励まし合っている少女たちの上に、
解剖台に送られる直前の実験動物を眺める科学者のような眼差しを投げかける変態男。
この二人の間の信頼と情愛、それらを上手く利用する事が出来れば、
一人ずつ別々に屈服させる手間が省けるばかりか、相乗効果により調教自体の効率化も図れる筈だった。
二人の間の心の絆が強ければ強いほど、大きな効果を期待する事が出来る。
そう、心から信頼し合い、単なる友情や同志愛を超えた感情すら抱き合っている相手が、
犯され、痛めつけられ、穢されていく姿を目の前にすれば、
そして、陵辱者あるいは陵辱行為そのものに対する、歪んだ欲望に囚われていく様子を目に焼き付けたなら・・・・・・・・。
(40)
「・・・・ムフッ、フフフッ、きっと、いや、間違いなく、面白い事になるハズだわよねぇ・・・・。
・・・・いいわ・・・・他に良い方法も無さそうだし、それにき~~めよ、っと・・・・!!」
調教の成功した瞬間を脳裏に思い浮かべながら、思わず、この場にはおよそ不似合いな陽気な声を発する阿修羅。
出来の悪い道化役者のようなオーバーなセリフに嫌悪感を露わにしつつも、
自分の言葉に耳をそばだて、必死にその意図を探ろうと試みる二人の囚人を眺めやり、
邪悪な知性と歪み切った性癖に満ち溢れた双眸に、嗜虐の炎を燃え立たせる。
(・・・・お前の言いなりになんてなるものか!!優子と麗子を連れて、絶対にここから脱け出してやるッ!! )
キッ、と、烈しい視線で阿修羅を睨み返した陽子の双眸は、まだまだ負けん気の強さを残している。
現在は囚われの身にあるとはいえ、メディアスを倒した事が自信につながっているのか、
隙を見付けて窮地を脱し、あわよくば一矢報いてやろうとすら考えている様子がありありと浮かんでいた。
(・・・・私たち、これからどうなってしまうの・・・・?
・・・・まさか、みんな麗子と同じように・・・・!?ああっ、ダメよ、優子ッ・・・・そんな事、考えちゃダメ・・・・!!)
一方、優子の方は、明らかに動揺の度合いが大きく、麗子の痴態を目にした落ち込みも激しいように見える。
陽子を守り切れなかった自責の念と、麗子の悲惨な現状に陽子の未来を重ね合わせての絶望、
二つのマイナスの感情が心の中に重く垂れ込めて、陽子に比べると表情も言動も明らかに生彩を欠いていた。
(・・・・さぁて、陽子と優子、先に堕ちるのはどっちかしら・・・・ウフフ、楽しみだわ~~)
――――――――――――TO BE CONTINUED.
以上、第4章をお送りいたしました~~。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます~。
次回は、いよいよ第2部のエンディング・パートです。
早ければ2月末、遅くとも3月中旬までには完成させたいと考えていますので、
それまで、どうかお待ち下さいませ~。
それでは、本日はこの辺にて。ご愛読有難うございました~~。
ω・`) チラッ
>ARCHさんへ
早速第4章拝見させていただきました。
前半の優子と陽子の百合シーンは互いに深く交わりながらも今章では(゚*゚)アナルーまで思いっきり発展させ
たのが良かったです。(序盤は優子が受身からでしたので嬉しかったです(笑)) それにメディアスとの
格闘シーンでは優子自身胸を露出しながらもメディアスのグラマナスな超ナイスバディに一時自分の胸と
比較しコンプレックスを味わい劣等感に陥った優子、このシーンは特に読んでても好きな箇所でした。
気絶している優子にメディアス欲情に満ちたキスシーン成就しなかったのが残念でしたが・・・(・∀・)ニヤニヤ
ですがラストシーンの麗子に対して尻の拡張攻め、ゼルの本番プレイに体の奥底から湧き出て全身の肉体
を震わせる苦痛と快楽、それに徹底的に麗子を精神・肉体両面から追い詰めて崩壊するような魂を震わせる
喘ぎ声などトコトン麗子を屈服させるシーンは凄かったです。今回の第4章も大変読み応えありました。
陽子・優子とも捕らわれ3人ともゼルの手中に収まり段々と盛り上がってきたのですが次章では麗子は失神し
優子・陽子の2人の身にどのようなイヤラシイ事が待ち構えているのか楽しみです。
ARCHさん新年迎えての第4章ありがとございます。お疲れ様でした。
いつもながらの大作お疲れ様でした。
相変わらずの濃厚描写が素晴らしいですね!
戦闘描写も包囲するあたり緊張感があってヨカッタです。
一度裸になっていた2人にまた衣装を着せる所、素晴らしいです(笑)
懐アニ板にあった妖子のツンツンおっぱいスレが落ちてしまったな・・・。
前に宣言された優子の拷問SSはその後どうなっていますか?
>307
現在、アイデアをまとめたり、資料を集めたりしている段階です。
実際に書き始めるのは、エンディング・パートを書き上げてからですので、
発表時期は、概ね3月末~4月になりそうです。
今の所は、一話読みきり、原稿用紙に換算して50枚前後の文章量、
登場人物は優子と拷問にあたる魔物の二人だけ、という比較的シンプルな作品にしようと考えています。
拷問SS楽しみにしています
進行状況~~。
エンディング・パートは、現在の進捗率約30%、
状況的には、優子と陽子を二人並べて責め立てる阿修羅の調教に屈した陽子が、
強制失禁で優子の顔面に黄金水をぶっかけながら達したところ。
優子は多大なショックを受けつつも、まだ堪え続けてますが、
陽子が肉奴隷の喜悦を受け入れてしまった今となっては、時間の問題でしょう。
一応、エンディングはハッピーエンドにする方針で書いているのですが、
正直、このままバッドエンドで終わらせても良いかな~、という気もしてきた所です~~。
311 :
名無しさん@ピンキー:05/01/28 21:02:20 ID:AD8eAHVA
lω・`) チラッ
Archサソ最終章の製作お疲れさまです。
ストーリーの方も汚される2人が強烈でなかなか楽しめそうです。
自身はハッピーエンドも楽しんでみたいのですがここはバッドエンドに清き一票を(笑)
まぁ、ARCHさんストーリー構成に関してはおまかせしますので色々描いてください。
ありゃ、ブラウザで書いてしまったのでageてしまいますた失礼を
...orz
ハッピーエンドでお願い
バッドエンドは正直きつい・・・
むしろ両方…
俺もバッドが読みたい ノシ
よし、こうなったら両方混ざり合ったバッピエンドでお願いします。
エンディングについてのご意見、有難うございます~~。
結末につきましては、皆様のご意見を参考にして、
ややバッドテイストなハッピーエンドに仕上げる事にいたします。
発表までもう暫くの間(約1ヶ月程度)お待ちくださいませ~。
ハッピーテイストなバッドエンドも期待でしたが残念
阿修羅の調教に堕ちた陽子&優子&麗子の3人をハシタナイ姿で見せしめとしてガルバ城正面
の壁に磔として飾りこれからの若い人生を絶望と屈辱に満ち溢れた姿で生き続けてもらいたい。
簡単に処刑するより、むしろ「生かされる」刑の方がいいかもね
其の点では
>>319の意見は妥当かも。
↑良案だね。また別の視点からだと
「敗北」の重さを処刑せず「生かすこと」により
代償をその身で味わすのもいいね
磔きぼんぬ
いや、バットテイストなハッピーだから
貼り付けいいね
進捗状況報告~~。
現在、エンディングパートの進捗率約60パーセント。
陽子が屈服した後も、調教に屈しようとしない優子。
タイムリミットを前にして焦った阿修羅は、調教の未完成を隠蔽するため、
薬物の力を借り、強引に優子の肉体を支配下に置いた後、ゼルとダリスに差し出し、
二人の力を(それと知らせず)利用しつつ、優子の調教を完成させようとします。
ゼルの巨根で背後から犯されながら、阿修羅にアナルを貫かれて泣き叫ぶ麗子と、
ダリスの作ったスケベ椅子の上で強制失禁の快楽に浸る陽子の姿を見せ付けられ、
最後まで残っていた優子の抵抗の意志も潰えようとしています・・・・。
>磔
ご希望の方が多いようですので、次回作(「拷問編」)にて挑戦してみようと思います。
ただ、エロSSとして文章化するとなると、身体の動きが大幅に制限されてしまう分、
苦痛や恐怖を描写する手段が幾分限られてくる
(=表情やセリフだけで表現しなくてはならなくなる)のが難点ではありますが・・・・。
私生活でのエロSSもきぼん。
>326
了解しました~~。
拷問SSの次に、昨年発表した「優子in体育倉庫」の第2章を予定しています
(本当は、拷問SSのリクエストが入らなければ、クロスオーバーの次にはこちらを書く予定だったのですが)。
ちなみに、今度のお相手は、優子タンの通う女子高のOGで新体操部のコーチを務める「お姉さま」で、
新体操部の助っ人を頼まれた優子タンを「個人レッスン」と称して自宅に招き、
レオタードに身を包んだ優子タンに、別の意味での「手ほどき」をたっぷりと施そうと目論んでいます。
発表時期は、多分、6月から7月頃になると思いますので、しばらくお待ち下さいませ~。
lω・`) チラッ
ARCHサソ SS製作お疲れさまです。
「私性活」ネタは久々の登場でしかも綺麗なお姉さんに色んなHなことされるストーリのようで楽しみです。
夏ごろですか、その時期までまだ長いですが発表までゆっくりとお待ちしています。
私生活でのエロSS その② -キャラは誰でもOK-
通学路の満員電車の中で同級生やオジサンらに
執拗に痴漢されイッてしまうSSもきぼんぬ
俺は妊娠モノが見たい
進捗状況~~。
現在、エンディング・パートの進捗率約90%、最終調整段階に入っています。
今月中の発表はちょっと無理ですが、
来週か再来週には発表出来る目途が立ちましたので、ご期待下さいませ~。
>痴漢電車
痴漢モノは、たしかに日常生活の中でのHとしては外せませんね~。
以前から一度挑戦してみたいシチュではありましたので、近いうちに試してみようと思います。
>妊娠モノ
以前、「クロスオーバー・第一部」のバッド・エンディング編の中で描いている筈です。
過去ログをご覧下さいませ~~。
・・・ヴァリススーツそのものが陵辱具になるような方法ってないのかなあ・・・
333 :
名無しさん@ピンキー:05/03/03 15:15:19 ID:IG1sMeBC
age
lω・`) チラッ
ArchさんSS制作お疲れです。いよいよ最終章へとエンディング迎えそうですね。
優子・陽子・麗子、そしてゼルとダリスとどのように交わっていくか楽しみです。
お待たせしました~~。
只今より、「クロスオーバー・ヴァリス&レダ第2部」エンディング・パートを発表いたします。
第1部のエンディングが優子と麗子の恋愛感情メインの内容でしたので、
今回は、陽子と麗子の恋愛感情とすれ違い(?)を中心として、一応ハッピーエンドでまとめてみました
(・・・・優子のファンの方には申し訳ないのですが、
その分だけ、第1部のエンディングと比べて優子の出番は減っています・・・・)。
・・・・ともあれ、お楽しみ頂ければ幸いに存じます~~。
(1)
――――――――ガルバ城内。拷問牢。
「・・・・ハァッハァッ・・・・や、やめて・・・・ううっ・・・・陽子・・・・そんなに、動かないでぇ・・・・」
張形に深々と秘裂を貫かれた優子から、弱々しい呻き声が漏れる。
肌理の細かい色白の肌の上では、幾重にも覆う脂汗の層が淀んだ光沢を放ち、
無残に毀たれ変形した「ヴァリスの鎧」が、これまでの間に繰り返された凄惨な陵辱を雄弁に物語っていた。
絶え間無く続いた調教と絶頂により、限界を超えて酷使された手足は、
本来のしなやかさを失って鉛のように重く沈み、時折、不規則な痙攣を発してビクビクと波打っている。
「・・・・んぁあっ!!ゆ、優子こそ・・・・そんなに・・・・体、揺すったら・・・・あああッ・・・・!!」
ギクギクッ、と、エビのように背中を仰け反らせた陽子の唇からも、鋭い悲鳴がほとばしる。
ラピス・ブルーのアーマー・ショーツを穿ち抜いて肛門に突き刺さった張形が卑猥にうねると、
恥ずかしい排泄器官の中を異物感と鈍い痛みとが駆け回る。
亀頭のエラにあたる部分がニガウリのような無数の突起で覆われた、その張形は、
根元の部分で、優子を犯す金属製の責め具へと繋ぎ合わされ、
湧き出すゾクゾク感に耐え切れず、陽子の丸尻が切なげにひくつくたび、
あるいは、張形の圧迫感に屈して、優子の腰が激しく捏ね回されるたび
その動きが互いの張形に伝わって敏感な粘膜が擦り上げられる、という悪辣な仕組みとなっていた。
(2)
「アアッ!!い、いやぁっ!!もう、ダメッ・・・・漏れちゃうッ!!」
二人の少女を苛んでいるのは張形による責めだけではない。
陽子は、利尿効果のある成分がたっぷりと含まれた阿修羅特製のスペシャル・ドリンクを与えられた上、
内部にモーターが組み込まれた小さな球形の責め具によって、尿道の周りをさかんに揉み解されていた。
キュルキュル、と小動物の鳴き声に似た音を発して、下腹部が尿意を溜め込んでいくにつれ、
責め立てられるとば口がザワザワと粟立ち、魚の嘴のような形へと変化していく。
「・・・・が、我慢して・・・・陽子っ・・・・ううっ・・・・ま、負けちゃ、ダメ・・・・あくぅっ・・・・」
固く食いしばった口元から荒々しい吐息を漏らしながら、必死にパートナーを励ます優子。
だが、その言葉は、同時に、自分自身に向けたものでもある。
陽子の尿道口に貼り付けられているのと同じの責め具は、優子の陰核と左右の乳首にも取り付けられ、
これら三つの突起を刺激し続けて限界まで肥大させていた。
殊に、陰核の膨張ぶりは異様なほどで、ほとんど親指の頭ほどの大きさにまで腫れ上がり、
ビクン、ビクン、と、心臓のように脈打ちながら、蕩けるような甘い波動を全身に向かって送り出している。
(3)
「・・・・ヒィイイイッッ!!も、もう・・・・もう、ダメぇェェッッッ!!!!」
水圧に堪え切れず、引き攣った悲鳴と共に決壊した陽子の堤防から、
鮮やかな黄色に染まった液体が鉄砲水のように噴出し、石床の上に飛び散って濛々と湯気を立てる。
羞恥心と無力感とで幼児のように泣きじゃくる赤毛の少女の姿に、
優子は、思わず表情を凍りつかせ、左右にブルブルとかぶりを振った。
無論、その間にも、絶望に包まれた陽子の身体のわななきは、
張形を通じて優子の秘裂に注ぎ込まれ、苦痛と快楽の斬撃と化して少女の心を切り刻み続けている。
「・・・・んぁあっ!!・・・・わ、わたしも・・・・もうッ・・・・!!
・・・・くふぁっ・・・・イ、イク・・・・ふああっ・・・・ま、また・・・・イッちゃうぅぅッッッ!!!!」
悲痛な叫び声と共に、今度は、優子の下半身が大きく飛び跳ねる。
半透明な愛汁に覆われた肉襞が、呑み込んだ極太の張形を噛み切らんばかりに食い締め、
屹立した陰核や乳首も、唸りを上げるローターの動きが伝染したかのような脈動に包まれている。
気が遠くなりそうな快感によって頭の中をグチャグチャに掻き回された優子は、
やがて子宮の一番奥から発生する全身を焼き尽くすような灼熱感以外には何も感じられなくなっていく。
(4)
(・・・・ふあああ・・・・お、おしっこ・・・・漏らしちゃったよぉ・・・・ゆ、優子が・・・・見てる前で・・・・)
(・・・・ううう・・・・ダ、ダメ・・・・体が動いちゃう・・・・ごめんなさい・・・・陽子・・・・我慢出来ないの・・・・)
二人の調教を任されてより三昼夜、阿修羅の目論見は順調に成果を上げつつあった。
特に陽子にはその成果が顕著に現れ、いまや脱出を試みるどころか、
次々に繰り出される変態男の責めの前に完全屈服の寸前にまで追い込まれている。
逆に、調教前は陽子よりもずっと精神的に不安定な状態に映った優子の方が、意外によく持ち堪えており、
言動の端々には、未だ陽子に対する励ましや気遣いの感情が見え隠れさえしていた。
「・・・・フフフ、"必ず逃げ出してやる"とか、"絶対に思い通りにはならない"とか、
殊更に気を張った所が無かった分だけ、優子の方が精神の均衡を保ててるって訳ね・・・・」
狡猾な笑いを浮かべつつ、阿修羅は、眼光鋭く二人の様子に目を走らせる。
予想に違わず、ゼルとダリスの麗子に対する関心は日を追う毎に逓減していき、
それに反比例して、優子と陽子への調教の進み具合を訊ねて来る回数が急増していた。
その都度、適当に耳障りの良い言葉を並べてしのいではいるものの、それももうじき限界に達するだろう。
だが、作業がこのまま順調にはかどれば、ゼルとダリスが完全にしびれを切らす前に、
優子はともかく、陽子の方は完全な牝奴隷化が完了する筈だ、という手ごたえを感じている。
(5)
(・・・・いいや、何としてでも、この二人は、ゼッタイにアタシのこの手で堕としてみせるわッッ!!)
弱気を打ち払いつつ、握り締めた拳に、グッ、と力を込めるオカマ魔人。
実際、目の前の二人は、麗子を別にすれば、これまで自分が扱ってきた中で最高の素質を持った、"素材"だった。
縄打たれ、家畜のように四つん這いにさせられて、口汚い罵声を浴びた時の反発・・・・。
両脚を大きく割り開かれて、身体中で最も恥ずかしい場所を露わにされた時の狼狽・・・・。
そして、全身の快感のツボを徹底的に責め立てられて、絶頂を迎えた時の歓喜と絶望・・・・。
(・・・・ああッ、素敵よ、そのカオ・・・・肉欲に溺れる間際の、必死に堪えようと足掻くその表情・・・・!!
・・・・こうして様子を見てるだけで、もう鳥肌がこ~んなに一杯ッ・・・・!!)
ゴクリ、と大きな音を立てて生唾を飲み込んだ変態男は、
上気した手足をくねらせ、淫靡な舞いを踊る少女達の動きをうっとりと眺め続ける。
未だ"完成品"には程遠い状態とはいえ、すでに二人の動作には匂い立つような妖艶さが垣間見え、
全ての馴致が完了した暁にはどれほどの痴態を見せてくれるやら、皆目見当もつかなかった。
手に入れた最高の原石に驚嘆し、これを思いのままに磨き上げる事の出来る喜びを噛み締めながら、
阿修羅は股間の一物を熱くいきり立たせつつ、改めて調教の完遂を心に誓うのだった・・・・。
(6)
「・・・・あああ・・・・いやぁ・・・・もう・・・・もう、いやぁっ・・・・」
力無く垂れたポニーテールをゆっくりと揺らしながら、弱々しいすすり泣きを漏らす陽子。
最初の頃の威勢の良さはかき消えたように四散して、いまやその表情からは力が失せ、
瞳には、死にかけの魚のようなドロリとした光が浮かんでいる。
旺盛な反抗心を打ち砕き、気力を萎え縮ませるため、阿修羅が用いた徹底的な羞恥責め、
とりわけ、優子の目の前での、尿道・肛門への集中攻撃は、今や少女の理性を完全に蝕んでいた。
「・・・・お・・・・お願い・・・・ト・・・・トイレに・・・・行かせて・・・・ううう・・・・お願い・・・・しま・・・・す・・・・」
半ばうわ言のように懇願の言葉を繰り返す、「レダの戦士」の足元は、
垂れ流された汚物で足の踏み場も無く、濃厚なアンモニア臭が立ち込めて不潔極まりない。
思春期真っ只中の多感な少女にとっては、それだけでも十分耐え難い恥辱であるのだが、
その上、執拗な責めに屈して失禁や脱糞を繰り返すあさましい姿を、
優子の目の前に晒し続けている事実は悪夢以外の何物でも無かった。
執拗な排泄欲求に苛まれた陽子は、せめて惨めな姿を優子の視界から遠ざけようと、
思い付く限りの手段を試みたのだが、奸智に長けた阿修羅の前ではいたずらに失敗を重ねるだけで、
最愛の少女の前で最低の行為に耽る姿を曝け出さねばならない苦痛から逃れる事は出来なかった。
(7)
「・・・・よ、陽子!?だ、駄目よ・・・・やめてっ、そんな事、言っては駄目っ!!
・・・・あああっ・・・・お願いっ・・・・お願いだから・・・・こんなヤツに、頭なんて下げないでッ!!」
懸命に引き止めようとする優子の声も、もはや耳には届かない。
否、声は届いているのだが、絶望に打ちのめされた陽子の思考は完全に麻痺してしまい、
優子の声を意味のある言葉として受け止める事は、すでに不可能な状態にまで陥っていた。
陽子に理解出来たのは、悲痛な眼差しを浮かべた優子が盛んに何かを叫んでいる事だけ・・・・
普段の陽子ならば決してありえない事だったが、度重なる衝撃ですっかり脆くなってしまった少女の心は、
それを、あまりにも惨めな姿をさらす自分への、非難と嫌悪であると曲解してしまう。
(・・・・ああ・・・・そんな・・・・優子にまで・・・・軽蔑されちゃうなんて・・・・。
・・・・で、でも・・・・仕方ないよね・・・・あたし・・・・弱虫だもん・・・・負け犬だもん・・・・。
・・・・こんな酷い事されても・・・・何も抵抗出来なくて・・・・おしっこやうんちまで垂れ流してるんだもん・・・・)
滲み出した大粒の涙が目元から溢れ、憔悴しきった頬を伝って流れ落ちていく中、
全ての希望と共に、最後の自我の支えをも失ってしまった陽子の精神が加速度的に崩壊を始め、
同時に、理性の縛めから解き放たれた被虐の悦びが、悪寒となって全身を覆い尽くしていった。
これまで吐き気を催すようなものとしてしか捉えられなかった筈の阿修羅の責めが、
病み衰えた心の中で化学変化を生じて、耐え難いまでのゾクゾク感へと変質していく。
生まれて初めて味わう、圧倒的な隷従の快感にとまどいつつも、
疲れ切った「戦士」の中では、ようやく安らぎの場を得られたという安堵の想いの方が大勢を占め、
いつしか、陽子は、弱々しく喘ぎながら、トロトロに蕩けた視線を空中に彷徨わせるまでになっていた。
(8)
(・・・・あああッ・・・・こ、この・・・・き、気持ちは・・・・一体、何ッ・・・・!?
・・・・どうして・・・・なんで・・・・こんな酷い事されてるのに、こんなに気持ち良いの・・・・どうして・・・・!?)
尿道を責め苛むローターの動きがさらに加速し、荒々しいものに変化していくにつれ、
真っ赤に腫れたとば口から、黄金色に輝く液体が、ピュッ、ピュッ、と飛び散り始める。
前後して、上気した裸身が小刻みな痙攣を始め、呼吸のリズムもどんどん過激になっていく。
ニヤリ、と口元を歪めたオカマ魔人は、部屋の隅に控えていたロボット兵士を招き入れると、
抵抗もままならない陽子の体を持ち上げさせて、優子の顔の真ッ正面へと移動させた。
「・・・・クックックッ・・・・さぁ、陽子、我慢は身体に毒よ・・・・一気に放出して、楽になっちゃいなさいな。
・・・・ホラホラ、手伝ってあげるから、さっさと出しちゃいなさい・・・・ウフフフ・・・・」
あまりのおぞましさに言葉を発する事も忘れ、両目を大きく見開いて陽子の会陰部を凝視する優子の目の前で、
変態男は、六本の腕を巧みに操り、コリコリに硬くなった少女の排泄器官の周囲を円を描くようになぞり上げる。
ただでさえ、身体の内側からは利尿剤に、外側からは責め具の震動に、徹底的に嬲り抜かれていた膀胱である。
その上、節くれ立った指先まで責め手に加わってはひとたまりもなく、
瞬く間に突き破られた堤防の切れ目から、美しいアーチ型の放物弾道を描く黄金色の液体が溢れ出してしまった。
・・・・恐怖に凍りつき、醜く引き攣った優子の顔面に向かって・・・・。
(9)
「・・・・いっ・・・・いやぁあぁぁッッッ・・・・!!!!
・・・・や、やめて・・・・陽子ッッ!!・・・・あああっ・・・・お願い・・・・やめてェッッッ!!!!」
猛烈な勢いで噴き出した聖水が、悲痛な叫び声を上げる優子の顔面を直撃し、
白い湯気を立ち上らせながら、前後左右に無数の飛沫を飛び散らせる。
口蓋の中に流れ込む塩味の効いた生温かい液体に喉を冒されて、ゲフッ、ゴフッ、と、盛大に咽せ返った少女は、
唾液と尿液が入り混じった名状し難い濁り液を吐き続けながら、火のついたように泣き叫んだ。
「・・・・ああ・・・・あああっ・・・・ホ、ホントだぁ・・・・すごく・・・・き・・・・気持ち・・・・良いっ・・・・。
・・・・おしっこ・・・・出る所・・・・じんじんして・・・・すっごく・・・・気持ち良い・・・・ふはぁああっ・・・・!!」
体の中の水分を一滴残らず搾り出すかのような失禁を続けながら、
自らが放出する黄金水が大切なパートナーの身体を穢していく様子を、茫然自失の態で眺めやる陽子。
激しい衝動に駆り立てられつつ、気泡混じりの水流が尿管の中を通り抜け、
幾度と無く続いた失禁のため、充血しきった排泄器官へと抜けていくたび、
下半身全体がじんわりと熱せられて、何とも言えない心地よさに包まれる。
かなり長い時間をかけて、放物線の描く弧が徐々に小さくなっていき、
最後に、ちょろちょろっ、と尿道口を濡らして、ようやく止まる頃には、
少女の股間は軽い絶頂へと押し上げられ、小刻みなひくつきに覆い尽くされていた。
(10)
「・・・・ホホホ、初めてにしては上出来よ、陽子。
・・・・ウフフ、どう、アタシが言った事、本当だったでしょ・・・・?」
ロボット兵士の腕の中にぐったりと体を沈み込ませた陽子に、背後からしなだれかかる阿修羅。
真っ赤に染まり上がった耳たぶに唇を寄せ、低い声で囁きかけると、
耳穴をねぶるねっとりとした吐息の感触に、ピクン、と敏感な震えを発した「レダの戦士」は、
続いて、完全に力の抜けきった表情で、コクン、と小さく頷いた。
「・・・・ううっ・・・・よ・・・・陽子・・・・ダメよ・・・・あ・・・・諦めちゃ・・・・ダメ・・・・。
・・・・お願い・・・・だから・・・・くっ・・・・我慢・・・・して・・・・踏み止まっ・・・・て・・・・」
必死に声を絞り出し、翻意を求める優子。
・・・・だが、すでに正気を失って妖しい快楽の虜と成り果てた陽子は力なくかぶりを振るばかりで、
やがて、最後の忍耐力まで使い果たしたのか、甘えるような視線をオカマ魔人へと向けてしまった。
どうだ、と言わんばかりに、勝ち誇った笑みを浮かべる阿修羅が見下ろす中、
衝撃に打ちのめされ、力を失った優子の身体が、陽子の尿で出来た黄色い水溜りの中に崩れ落ちていく。
・・・・その姿を無表情に眺めつつ、赤毛の少女は、暗黒に閉ざされた心の隅で力無い呟きを漏らした。
(・・・・ごめんね・・・・優子・・・・でも・・・・そろそろ・・・・終わりにしようよ・・・・?
・・・・あたし達・・・・もう充分・・・・戦ったんだから・・・・もう・・・・いいじゃない・・・・ね、優子・・・・?)
(11)
――――――――ガルバ城。ゼルの居室。
「・・・・そうか、ついにユーコも屈したのか・・・・」
満足げな、それでいて、少し残念そうな表情を浮かべるアシャンティの支配者。
足元の床の上では、引き据えられた麗子と陽子が、じゃれ合う子犬のように乳繰り合いながら、
時折、豪奢な白絹の装束の下に隠された逞しい肉体を、上目遣いにチラチラと見上げている。
「良くやった。・・・・では、早速、味見と行こうか」
言葉とは裏腹に、青年独裁者の声にはあまり嬉しそうな響きは無い。
主の傍らでは、ダリスの目が、「気の利かぬ奴め」とばかりに冷やかな光を放っているが、
六本腕のオカマ魔人は、こちらにも気付かないフリをしたまま、
口の中に広がった苦い感情を噛み殺し、主たちの前から一時退出した。
(12)
(・・・・チッ、優子め、存外だらしないヤツじゃ。
阿修羅の責めにここまで抵抗してきたのじゃから、
もう一日、いや、半日くらいは大丈夫、と踏んでおったものを・・・・まったく!!)
甘ったるいよがり声を発し続ける二人の少女を煩そうに睨みつけると、
ヴェカンティの宦官は苦虫を噛み潰したような表情で、控えの間へと通じる扉へと理不尽な怒りの視線を注ぐ。
今回のこの報告でも、優子の調教が完了した旨の返事が得られなかったならば、
阿修羅から彼女を取り上げて、自分たち自身の手で最後の馴致を施す決意を固めていたのだが、
目の前に畏まる人間兵器の口から語られたのは、その密やかな期待をあっさりと裏切る知らせだった。
(・・・・ええい、糞忌々しいっ!!
この上は、麗子と陽子共々、心も身体も砕け散るまで、徹底的に嬲り抜いてやるっ!!
そうでもせねば、わしのこの気持ちが収まらんわい!!)
誤算を引き起こした自分への腹立ちを、半ば強引に、不甲斐ない「戦士」への怒りに置き換えて、
ねじくれた心の中に暗い情念の炎を燃え上がらせるダリス。
その横で、側近の心情に思いを馳せて、やや苦笑気味に唇の端を吊り上げたゼルもまた、
つい数ヶ月前、敗北という名の苦杯を舐めさせた少女への憎悪を再確認し、
彼女に対する復讐の完遂を改めて心に誓っている点ではお気に入りの宦官と変わらない。
肉奴隷と化した優子の姿を想像しただけで、ザワザワと騒ぎ出した全身の血流は、
ゆったりとした衣服の下に隠された屈強な下半身へと集まって、その中心部を硬く勃起させていくのである。
(13)
――――――――控えの間。ゼルの居室へと続く回廊に面した大扉のそば。
「・・・・さぁてと、お嬢ちゃん。随分と手こずらせてくれたけど、どうやらこれでフィニッシュのようね。
・・・・ま、最後は時間が無かったから、ちょっとばかり、強引な手を使っちゃったけどさ」
薄暗い部屋の中、人形のように黙りこくった優子に向かい、ねっとりとした口調で囁きかける阿修羅。
生気の無い頬を、グイッ、と引き寄せると、長い舌を伸ばし、血色の悪い唇の表面をチロリとなぞる。
ピクリ、と小さく反応して、弱々しい嫌悪の感情を示した優子だったが、
直前に投与された薬物の影響で、手足はひどく緩慢にしか動かず、抵抗など到底不可能な状態である。
(・・・・まったく、一体、何処まで強情なんだろうね・・・・。
こんな状態になってもまだ反抗し続けるなんて・・・・少しは麗子や陽子を見習って欲しいもんだよ)
内心、本気で呆れ返りながら、懐から半透明な薬液の入ったアンプルを取り出す変態男。
本心では、薬の力などに頼らず、己の持つ知識と技術だけで調教を完成させたかったのだが、
気まぐれな主人達の横槍で予定より早く期限切れを迎えてしまった今、贅沢を言っていられる余裕は存在しない。
どうせ嫌な事ならさっさと済ませてしまえ、とでも思ったのか、ガラス容器を無造作に握り潰した阿修羅は、
安っぽい香水の匂いを何十倍にも濃くしたような品の悪い臭気に顔を歪めつつ、
射精の後かなり時間が経った精液を思わせるどろりとした液体を、優子の口元へと滴らせた。
(14)
「・・・・うっ・・・・んくっ・・・・はくぅっ・・・・んうう・・・・うくぅ・・・・っ・・・・」
断続的に漏れ出すくぐもった呻きが、優子の喉をビクビクと震わせる。
流れ出した幾筋もの唾液が、黄金の胸当てを奪い取られたため、むき出しの状態の胸元へと垂れ落ちていき、
狂おしい動悸を刻む二つの乳房の間で攪拌されて、淡い銀色の輝きを放出した。
最初に投与された、自我を抑制する薬物によって、思考と感情のほとんどを失っていた優子だが、
新たに与えられた薬剤の方が強力なためか、全身をとろ火で焙られるような灼熱感に包まれている。
「ウフフ、どう、新しいお薬は・・・・?
ちょっと効き目が鈍いのが欠点だけど、クスリの力を借りてるって事がバレると色々面倒だしねぇ。
・・・・ま、そういう事で、しばらくの間はこれで我慢して貰うから・・・・クックックッ・・・・」
優子の憂悶の表情を見下ろしつつ、意味ありげに笑いを含ませる阿修羅。
新たに投与された催淫剤には性感を高める効能こそあれ、それを快楽へと昇華させる成分は含まれていない。
普通であれば、性感の昂ぶりは快感の増大と同義であるケースがほとんどなのだが、
今の優子は、投与されたもう一つの薬物の影響で、自我の働きを阻害されている状態にあった。
つまり、少女の肉体がどれだけ堪え難い疼きに苛まれて悶絶しようとも、
その精神は何ら快楽を覚える事無く、どんよりとした淀みの中に沈んだまま、決して浮上する事は無いのである。
(15)
「・・・・んあぁっ・・・・ぅくっ・・・・はぁふっ・・・・んぐぅううっ・・・・!!」
口をついて飛び出してくる呻き声のトーンが強まるのに比例して、
行き場を失った性感が、快楽という名の出口を求めて悲鳴とも怒号ともつかない喊声を上げ始める。
優子の自我を制圧できず、薬の力に頼るしかなかった失態を隠蔽する目的で追加投与された「催淫剤」だったが、
少女に与えている苦しみの強さから言えば、むしろ、精神を支配する薬物以上に凶悪なものかもしれなかった。
「・・・・クックックッ、解毒剤が欲しいんでしょ?
そりゃ、欲しいわよねぇ・・・・だって、このままじゃ、イキたくてもイケない生殺し状態なんだもん。
フフフ・・・・でも、あげない。ここまで手こずらせてくれた罰よ、しばらくはそのまま我慢してなさい」
酷薄極まりない宣告に、くぅぅっ、と、下唇を強く噛み締める優子。
熱く燃え盛る全身から大粒の汗が噴出し、むっとするような牝臭が湧き上がって来る。
だが、その心の中は、依然として空虚なまま、凍りついたように硬直しきっていた。
冷え切ったその心を溶かすべく、薬の力を借りて勢威を増した性の波動が、何度も炎を浴びせかけるのだが、
その度に、まるで見えない障壁によって弾かれるかのように押し返されてしまう・・・・。
(16)
「・・・・さあてと、仕込みはこれで完了、いよいよお披露目の時間よ。
ゼル様とダリス様が首を長くしてお待ちかねだわ・・・・せいぜい可愛がって貰う事ね、お嬢ちゃんッ!」
冷たく笑いながら、悶え苦しむ優子に背を向けた阿修羅は、
ゼルの居室へと続く両開きの大扉に手をかけると、勿体ぶった動作で開け放った。
差し込んできた照明の光が牢獄生活で弱っていた目に突き刺さり、ううっ、と呻いて、顔を逸らした途端、
六本腕の一つが素早く動いて、少女の首に小さな鈴の付いた皮製の首輪を巻き付ける。
「さぁ・・・・行くわよ」
抗う間もなく、手馴れた動作で留め金が固定され、
ジャラジャラという耳障りな金属音を立てる鉄の鎖が繋ぎ合わされた。
阿修羅の手が、鎖を、グイッ、と引っ張ると、
柔らかい喉の皮膚に首輪が食い込み、銀色の鈴が、チリリン、と、場違いな程に澄んだ音色を響かせる。
あまりにも悲惨な己の姿に、羞恥を通り越して恐怖に近い感情を覚えた優子は、
何とかしてその場に踏み止まろうとしたものの、薬物に冒された手足には力など微塵も入らない。
無念そうに顔を歪める少女に追い討ちをかけるように、
六本腕の変態男は、薄汚れて襤褸布のようになったスカートを捲り上げ、
すでに幾つもの醜い痣を生じている尻肉を目がけて、容赦ない平手打ちを炸裂させた。
(17)
「いい加減観念したらどうだい?・・・・それとも、まだ痛い目を見たいっていうのかい?」
ドスを効かせた低い囁き声と共に、阿修羅は汗ばんだ尻肉を、ギュウウッ、と掴み上げ、
無数の皺がよじり合わさったすぼまりの表面に尖った爪の先端を押し当てて、その感触を思い出させる。
その効果は覿面で、少女は、半ば反射的に、背中を、ギクギクッ、と三日月形に反り返らせ、
汗でベトベトに濡れた蒼髪を弱々しく揺らして屈服の動作を示すのだった。
(・・・・ううう・・・・だ・・・・だめぇ・・・・体が・・・・動いちゃう・・・・!!
・・・・ああ・・・・どうして・・・・イヤなのに・・・・ダメなのに・・・・何故・・・・コイツの命令に・・・・逆らえないの・・・・!?)
もはや大部分が麻痺してしまった思考の片隅で、理性の欠片が悲痛な叫びをほとばしらせる。
だが、薬物の力によって、大方の反抗心を消し去られてしまった少女は、
鋭利な刃物と化した指先が、肛門を突き破り、直腸を抉り抜く光景を想像しただけで、
全身が恐怖にすくみ、冷や汗が止まらなくなる状況にまで、追い詰められていた。
未だ完全ではないとはいえ、執拗に繰り返された調教の成果は、意識の中に確実に刻み込まれており、
実際に痛みを感じるまでもなく、その気配を悟っただけでも、
条件反射の摂理によって、抵抗の意志は砕け散り、萎え縮んでしまうのである。
くたびれ果てた体を引き摺りながら、四つん這いの姿勢のまま、一歩、また一歩、と回廊を這い進む優子。
もはや、自発的に何かを感じ取ったり、何かを考えようとする気力など失くしてしまった少女の中では、
二つの薬物によってもたらされた、気だるい無気力感と快楽に結び付かない性感とが無秩序に入り混じりつつ、際限なく増幅していく不気味な膨張感だけが、唯一感じ取る事の出来る感覚と成り果てていた・・・・。
(18)
――――――――再びゼルの居室。
「・・・・くふうううっ!!・・・・うふああぁっ!!・・・・んあっ・・・・ぐっ・・・・んうああああっ!!!!」
背後から優子の上に覆い被さったゼルが、憎々しげな眼差しを少女の横顔に突き立てつつ、
汗でヌルヌルの乳房を揉みしだき、愛液でドロドロに蕩けた子宮を抉り立てる。
グチュッ、グチュッ、という粘ついた抽送音が響き渡るたび、悩ましい喘ぎ声が響き渡り、
憎むべき宿敵の手で激しく犯され好き放題に弄ばれる事への屈辱感が痺れと化して背筋を駆け巡って、
薬の力で押さえ付けられている筈の感情すら、激しく煮え立たせる。
「・・・・あがぁっ!!・・・・いっ・・・・いぎぃぃいッッッ・・・・!!あぐぅぅぅっ・・・・!!
・・・・うううっ・・・・がはぁっ・・・・ぐっ・・・・うぐああッッッ・・・・!!!!」
・・・・だが、それでも、快感の境地は得られない。
逞しい剛直が粘膜を掻き回すたび、優子の下半身には発狂しそうな程の巨大な性感が生まれるのだが、
それは、ただ衝動の嵐と化して少女の身体の中を暴れ回るだけで、決して性の悦びには変わらないのである。
勿論、エクスタシーを感じないからと言っても、陵辱を受け続ける肉体は敏感な反応を返してしまうし、
体液の分泌もとどまる所を知らず、目に見える部分での違いはそれほど顕著なものではない。
ゼルもダリスも、多少の違和感は感じたにせよ、大きな疑惑を抱くまでには至らないらしく、
結果として、(阿修羅の思惑通り)優子の隷属が薬物の働きに依存している事は上手く隠し通されていた。
(19)
(・・・・あああっ・・・・く、苦しいっ・・・・!!・・・・身体が・・・・熱くて・・・・ちぎれそうっ・・・・!!!!)
一人、優子だけが、性感地獄の中でのた打ち回っていた。
結局の所、責める側の牡にしてみれば、相手が本当に感じているかどうかは重要な問題ではないのだが、
責め立てられる側の牝にとっては、決して快楽に結び付く事の無い性行為の強要は苦痛でしかない。
しかも、単なる冷感症という訳ではなく、性の刺激そのものは明瞭に感じ取れるという事になれば、
それは、単なる苦痛を超えた、まさに生き地獄と言っても過言ではないだろう。
(・・・・ううう・・・・く、苦しい・・・・もう・・・・もう・・・・ダメッ・・・・ダメェエエエッッ・・・・!!!!
・・・・お、お願い・・・・助けて・・・・麗子・・・・陽子・・・・誰でも良いから・・・・あああ・・・・助けてぇッッッ!!!!)
脂汗にまみれ、激しい痙攣に包まれている柔肌とは裏腹に、
憂悶と懊悩とがどんよりと厚い雲のように垂れ込めた心の片隅では、
クスリで弱められ封じ込められた優子の自我が断末魔の悲鳴を上げ続けている。
だが、救いを求められた麗子と陽子も、各々、阿修羅とダリスの手で責め立てられている真っ最中で、
優子の心の叫びに耳を傾けるどころか、苦痛と快楽の織り成す官能の渦の中でのた打ち回っていたのだった。
(20)
(ククク・・・・、さすがのお嬢ちゃんも、相当参ってきたようねぇ・・・・。
ウフフ、いいわぁ、そのカオ・・・・だらしなく開いた口元に、飢餓感で発狂しそうな瞳の色・・・・
アンバランスな感じが最高だわ~・・・・フフッ、これじゃあ、アタシの方が先にイッちゃいそうよ・・・・)
優子の表情に好色な視線を走らせながら、床の上に胡坐をかいたオカマ魔人は、
背面座位の体位で抱きすくめた麗子の身体に、六本の手から生えた三十本の指を駆使した愛撫を見舞っている。
麗子を抱くのは数日ぶりの事だったが、その間、ゼルとダリスによって徹底的に嬲り抜かれていた少女は、
あれほど頑強に調教を拒み続けていたのが嘘のように、従順な奴隷と成り果てていた。
それは、三日前に引き渡した陽子についても同様で、
麗子に比べれば、未だ動きや表情にぎこちない部分も存在するものの、こちらも熟成ぶりは予想以上である。
「・・・・あああっ・・・・も、もうダメ・・・・お・・・・お願い・・・・ですぅっ・・・・!!
く・・・・下さいっ・・・・阿修羅・・・・さまの・・・・コレを・・・・麗子の・・・・ココにィッ!!」
三十箇所同時の性感帯責めに耐え切れなくなったのか、ろれつの怪しくなった口調で哀願の言葉を漏らす麗子。
ピンク色に上気しきった細身の身体に、へばりつくようにして残っている黒い鎧の残骸が、
キラキラと輝きを放つ無数の汗粒の間で、波間に漂う木の葉のように頼りなく揺れ動いている。
快楽にふやけきった瞳には、かつてのような怜悧な知性は微塵も感じられず、
まるで酒精に憑り付かれたかのように、とろりとした熱気を孕んだ妖しい光が漂っていた。
ニヤリ、と笑った変態男は、愛玩人形と化した麗子を抱きかかえたまま、
その姿が優子の視界に収まるよう体の向きを修正し、それから、わざと大きな声で呼ばわった。
「アタシのコレってのは、なぁに?アンタのココってのは、どこの事だい?
ちゃんと分るように言ってごらんよ・・・・そこのお嬢ちゃんにも聞こえるようにハッキリとッ!!」
(21)
「・・・・れ、麗子の・・・・お尻に・・・・グジュグジュのケツ穴にぃっ・・・・!!
・・・・あ、阿修羅・・・・さまの・・・・硬くて・・・・熱い・・・・オチンチンを・・・・!!
・・・・あああっ・・・・早くっ・・・・挿入れて・・・・突き上げて・・・・掻き回してぇっ・・・・!!!!」
一秒にも満たない沈黙の後、まともな神経の持ち主なら、耳にするだけでも汚らわしいと感じる質問に対して、
麗子は何の躊躇も無く、卑猥な単語を散りばめた答えを返した。
それを耳にした優子の衝撃は、未だ薬液の力で精神を拘束されているにも関わらず、表情を凍りつかせた程で、
もし薬の効き目がなかったならば、卒倒しかねい程のショックを受けていた事は想像に難くない。
「・・・・フフフ、"ケツ穴"なんて下品な言葉、一体誰に教わったのかしら?
しかも、こんなにお尻をヒクヒクさせてるなんて・・・・全く大した「戦士」サマだねぇッ!!」
優子の心を覆った絶望の深さに思いを馳せ、勝ち誇った笑みを満面に湛えたオカマ魔人は、
麗子の腰を高々と持ち上げると、脈打つ勃起の上へとあてがい、ズブズブと沈めていく。
到底正視していられず、必死の努力を払って顔を背けようとする蒼髪の少女だが、
悲鳴と嬌声は容赦なく耳朶に突き刺さり、空気の揺らぎはまるで悪意を持っているかのように柔肌を掻きむしる。
・・・・深い絶望にとらわれ、フラフラとかぶりを振り続ける優子は、しかし、一つ重要な事を見落としていた。
尻肉の間の排泄器官を執拗に嬲られ、肉悦の頂きへと追い上げられながらも、
麗子の瞳の中には、時折、何かを探し求めて自分の表情を窺う、真剣な眼差しが存在するという事を・・・・。
(22)
「むふぁああっ・・・・んっ・・・・ぁあんっ・・・・!!くふぅっ・・・・あううっ・・・・んはぁあああっ・・・・!!」
一方、陽子もまた、肘掛けと背もたれの付いた黒い金属製の椅子に座らされ、
丈夫な皮製のベルトで首と両手両脚を固定されて身動きを封じられていた。
身体の各所には、背後の不気味な装置から伸びた、電極付きのニクロム線が取り付けられ、
微弱な電流を送り込まれた乙女の柔肌が、絶えず、ピクッピクッ、と震え続けている。
「・・・・はぁん・・・・んんっ・・・・ひはぁあっ・・・・!!・・・・んぁああ・・・・うくぅっ・・・・んふぅうううっ・・・・!!」
それだけならばまだしも、椅子の下には、男根の形を模した硬質ゴムの突起を配した車輪が取り付けられ、
低く唸るようなモーター音と共に、ゆっくりと回転を続けている。
太腿を割り開かれた恥ずかしい格好で腰掛けさせられている座台には、車輪と同じ幅の溝が穿たれており、
アーマー・ショーツのクロッチ部分も無残に切り取られて、車輪上に並んだ擬似男根の亀頭部分が、
尾?骨の真下から尿道口を抜け会陰部に至る、いわゆる"蟻の門渡り"と呼ばれるラインに沿って、
順番に、少女の恥ずかしい場所を揉み解していく様子が一目で分るようになっていた。
唯一の救いは、今の所、会陰部より先の秘裂の中心部と陰核とは、
露出こそはしているものの、擬似男根の届く範囲からは辛うじて外れているという事だけだったが、
それとて、車輪の位置を少し変えれば、たちまち攻撃可能となるのは明らかである。
(23)
「ひっひっひっ、特製スペシャル電気椅子の座り心地はどうじゃ?
んん~、どうしたんじゃ?そんなに股の間をムズムズさせて、さてはまたお漏らしか・・・・?」
電気ショックと回転ペニスの協奏曲に喘ぎ悶える陽子を眺め、ニヤニヤと好色な笑いを浮かべるダリス。
蛙のように飛び出した目から発せられる粘ついた視線が、アーマー・ショーツの破孔へと絡み付き、
尾?骨に押し当てられた擬似男根の先が、尿道口をこそいでゆっくり通り過ぎるたび、
拘束された少女の身体が発する隠し切れない歓喜のわななきに、うんうんと満足そうに何度も頷いている。
優子の前で強制的に放出させられて以来、これまでに幾度と無く責め立てられた少女の排泄口は、
失禁時のゾクゾク感が病みつきになったらしく、最近ではそれだけで絶頂に達する事さえ珍しくなかった。
「・・・・んああっ・・・・くっ・・・・んんっ・・・あくぅっ・・・・!!な、何なの・・・・これぇっ・・・・!?
・・・・あああ・・・・だっ・・・・だめぇっ・・・・気持ちいいっ・・・・!!お・・・・おしっこ・・・・漏れちゃうぅぅっ!!」
ダリス特製のスケベ椅子に拘束された身体を切なそうによじりつつ、さかんに尿意を訴える陽子。
時々、体の各所に取り付けられた電極から青白い火花が飛び散ると、
子宮の奥で波長の異なる二つの痙攣が重なって、下半身全体を包み込む快美感となって共鳴し合い、
擬似男根に圧迫された尿道が、じぃんじぃん、と、疼きを増していく。
僅かに残っている理性のためか、それとも、そうする事で失禁時の快感をより大きくする事を狙う本能の故か、
下腹にググッと力を込めて、擬似男根の圧迫感が通り過ぎるのをひたすら耐えようとする陽子だが、
車輪の回転が停止しない以上、その努力は無駄な足掻きでしかなく、決壊は時間の問題と言う他無い。
(24)
――――――――プシャァアアアッッッ!!!!
鈍い光沢を帯びたゴムの塊が十回ばかり擦れたところで、限界に達した尿道口から黄金色の噴水が迸った。
勢い良く跳び散った飛沫が、電極の火花と触れ合って白い湯気の花を咲かせ、
むっちりとした太腿が、丈夫な革製の拘束具を引きちぎらんばかりに跳ね上がる。
ダリスの期待に違わず、強制放尿の快感と羞恥によってしたたかに打ちのめされた少女は、
そのまま絶頂へと突き上げられ、表情を引き攣らせたまま、口元をパクパクと動かして呼吸を弾ませた。
「・・・・あ・・・・ああ・・・・んっ・・・・んふっ・・・・あうう・・・・んくぅ・・・・」
溢れ出る尿液が異様に熱く感じられ、下半身を伝って流れ落ちていく感触が譬え様も無く心地良い。
失禁の水流が途切れた後も、絶頂の余韻は延々と持続し、
白い汗の粒に覆われて妖しくヌメる柔肌は、ピクピクと不規則な痙攣に覆われ続けていたのだが、
それが、体外の拷問装置から流し込まれる電流によるものなのか、
それとも、陽子自身の体内で作り出される電気信号によるものなのか、到底判じかねる状態だった。
緩みきった唇の端から涎の糸を垂らしつつ、焦点を失った赤い瞳でぼんやりと空中を見上げた陽子は、
やがて、半ば無意識のうちに、座台の鉄板に尻たぶを擦り付ける、ゆっくりと前後に動かし始めた。
(25)
「ふぇっふえっふぇっ、そうじゃろう、そうじゃろう。
どんなに耐えようとしたところで、この椅子に座った女は必ずそうなるのじゃからのう。ひッひッひッ」
愉快そうに笑いながら、拷問装置を操作する宦官ダリス。
車輪の位置が、数センチ分上にせり上がると共に、回転スピードも向上して、
ゴム製の肉槍が、より深く、かつ、よりテンポ良く、少女の股間を抉る事が可能になる。
「ふああっ・・・・!?ひあっ・・・・ひぎぃいいいっ!!!!あぐっ・・・・ひぐあぁあああっ!!!!」
その事自体も恐るべき脅威には違いないのだが、やはり、最も致命的だったのは、
これによって今まで擬似男根の攻撃範囲を外れていた場所にも亀頭の先端が届くようになる事だろう。
回転する擬似男根は、強制的に失禁に導かれた直後の尿道口を容赦なくまさぐり押し潰した上、
さらに会陰部から裂け目の中に侵入して、割り拡げた肉襞を散々捏ね回し、
あまつさえ、陰核を収めた肉莢を亀頭の先で弾く事までやってのけた後、やっと通り過ぎる。
だが、その頃には、次の肉棒が汗に濡れそぼった尻たぶの下へと迫っており、
文字通り、息つく暇もなく、同じ責めを味わわねばならないのだった。
(26)
(・・・・むああっ・・・・れ、麗子ッ・・・・まだなの・・・・まだ、耐えなきゃならないの・・・・!?
・・・・このままじゃ・・・・あ、あたし・・・・んふあっ・・・・また・・・・また・・・・おかしくなっちゃうよぉッ・・・・!!)
休む間もない連続攻撃に、少女の股間は、為す術も無く揉み解され掻き乱されて、
再び尿管を膨れ上がらせると共に、粘膜の間から生温かい半透明な液汁を滲ませていく。
・・・・だが、優子と一緒に阿修羅からの調教を受けていた頃と異なり、
今の陽子は、それによって、全てを諦め、投げ出そうとはしなかった。
(・・・・ううう・・・・そうよ・・・・陽子・・・・もう少しだけ・・・・頑張るのよ・・・・。
・・・・わ、私が・・・・必ず・・・・チャンスを見つけるから・・・・んううっ・・・・だからッ・・・・)
阿修羅の腕の中で、全身がバラバラになりそうな程の激痛と快感に苛まれつつ、
陽子に向かって必死に励ましの目線を送り、挫けかけた心に喝を入れる麗子。
拘束された体をガクガクと揺らしながらではあったが、陽子の目も懸命に頷き返す。
・・・・ゼルとダリスの横槍によって、阿修羅、そして、優子の傍から引き剥がされた事は、
陽子に関する限り、プラスの方向に作用していた。
あのまま、阿修羅の監視の下で調教を受け続け、次第に飼い慣らされ、
また、飼い慣らされる事自体に快楽を覚えるようになっていく姿を優子の前に晒し続けたならば、
陽子の精神は、立ち直るどころか、とうに砕け散っていた事だろう。
皮肉な事に、陽子に立ち直りのきっかけを与えたのは、
不屈の精神で抵抗を続ける優子の姿ではなく、同じく調教に屈した麗子の惨めな有様だった。
陽子は、そこに、優子の傍にいた時には感じる事の無かった、ある種の連帯感を感じ取ったのである。
(27)
(・・・・あああっ・・・・うそ・・・・嘘よ・・・・こんな・・・・こんな事・・・・!!
・・・・ううう・・・・私には・・・・もう・・・・どうする事も出来ないの・・・・!?
麗子も・・・・陽子も・・・・誰一人・・・・守れずに・・・・このまま・・・・堕ちていくしかないの・・・・!?)
だが、未だ二人の真意に気付く事の無い優子は、わずか数歩を隔てた場所で繰り広げられる麗子と陽子の痴態を、心臓が締め付けられるような悲痛な感覚にとらわれたまま、見つめているしかなかった
ヴァニティの「戦士」として共に戦ってきた同志であり、同じ年頃の乙女として語り合った親友であり、
そして、互いに恋愛とほぼ等価な感情を共有していると認め合っていた筈の二人の少女が、
目の前で嬲られ辱められているのを指一本動かせず見守るしかないのも無論ショックな事だったが、
何より大きな苦痛は、彼女達自身が、自発的に淫虐な責めに体を開き、歓喜の声を上げているという事実だった。
(・・・・信じてたのに・・・・たとえ体は汚されても、心までは奪われていない、って・・・・いる筈がないって・・・・!!
・・・・なのに・・・・どうして・・・・!?・・・・麗子も・・・・陽子も・・・・一体、どうして・・・・!?)
二人への詰問は、同時に、あまりにも惨めな自分を罵倒し、弾劾し、呪詛する言葉でもある。
魂がちぎれ飛びそうなくらいの無力感、屈辱感、敗北感・・・・
二人の表情の底にあるものを理解していたならば、感じる必要など無かった筈の深い絶望が、
優子の心を鷲掴みにし、暗黒に染め上げていく。
全ての光と熱が掻き消え、五感も思考も意識そのものも渾然一体となって無秩序に交じり合う中、
尻穴を貫かれた麗子と尿道を捏ね回される陽子の苦悶に満ちたよがり声が頭の中一杯に響き渡っていた。
全ての事象が混沌と混じり合った世界の中で、唯一、確かな感覚として認識出来るのは、
もはや、背中越しに感じる荒い牡の息遣いと子宮の奥壁に叩き付けられる男根のリズムとなっていた。
(28)
(・・・・もう・・・・ダメ・・・・なのかな・・・・?
・・・・わたしたち・・・・このまま・・・・闇に堕ちていくしか・・・・ないのかな・・・・?)
いつの間にか、あれほど抵抗を試みても揺らぎもしなかったクスリの縛鎖が弱まり始めていた。
・・・・あるいは、優子の心を覆った深い闇の力が、魔薬の効き目をも上回ったためなのか・・・・?
薬物によって抑え付けられていた筈の官能がゆっくりと息を吹き返していく。
優子の変化を知ってか知らずか、ゼルの腰使いも荒々しさを増していき、
絶望に打ちひしがれ、疲労の極に達した優子の心身を、これでもか、とばかりに責め苛む。
――――傷付き弱りきった少女の心の中で、何かが乾いた音を立てて砕け散った。
その瞬間、意識の中に沈殿していた夥しい量の性感が一斉に火を噴き、
自らを燃料として、立て続けに大爆発を引き起こし、赤黒い炎で出来たエクスタシーの火柱を立ち昇らせる。
太陽の中心に叩き落されたような灼熱感に全身の神経を焼き尽くされ優子は、
汗で白くヌメった柔肌をガクガクと震わせながら、肺腑の奥から意味不明な絶叫を迸らせた。
(29)
・・・・・・・・幾本かの視線が交錯する。
最初に動いたのは、阿修羅だった。
絶頂の余韻に浸る麗子の体を床に放り出し、猛ダッシュで優子の傍に駆けつける。
――――その原因が何であれ、こんなにも早く薬の効果が途切れるとは全くの予想外で、
速やかに次の手を講じねば、これまでの苦労が水泡に帰すおそれすら充分にある。
(・・・・こうなったら、余計な事を喋られないうちに一旦正気を失わせるしかないわね・・・・。
問題はどうやってそれを実現するか?って事なんだけど・・・・)
反り返った胸を激しく上下させる優子に目を走らせ、素早く状況を確認する変態男。
・・・・だが、一瞬の黙考の後、顔を上げたオカマ魔人は、余程の妙案が浮かんだらしく、
解読不能とされていた古代の碑文を読み解くことに成功した考古学者の如き至福の笑みをこぼしていた。
早速、思い付いたばかりのその姦計を実行する事にした阿修羅は、
息も絶え絶えな有様の優子に向かって六本の人差し指を一斉に突き付けると、
傍らで見ているダリスも斯くやと思わんばかりに芝居がかった口調で、言葉の鞭を振りかざした。
(30)
「お嬢ちゃん、アンタは・・・・アンタだけは、麗子とも陽子とも違ってたんだねぇ!!
麗子は「戦士」としての自分をグチャグチャにされて堕ちて行ったし、
陽子は清純な娘としての自分を穢される事に耐え切れなかった・・・・でも、アンタはそのどっちでもないッ!!」
弾指を受け、嘲弄と侮蔑の視線に晒されて低く呻く優子。
汗まみれの柔肌はビクビクと震え、吐息は悩ましげに弾んでいる。
阿修羅の位置からはくびれた脇腹と臀部のふくよかな曲線こそ良く把握出来るものの、
その下にある、充血してトロトロに蕩けきっている筈の肉の果実を直接目にする事は難しい。
だが、そこから滴る大量の愛液の発する、えも言われぬような馥郁たるフェロモンは、
少女のその場所が、一時的な発情などではない、明確な自律意志により燃え立っている事を雄弁に物語っていた。
「・・・・優子、アンタは、最初から調教の必要なんか無い、正真正銘のマゾ女だったんだ!!
そう、辱められ、痛めつけられ、穢し尽くされる事に快感を覚える変態女、そいつがアンタの正体さッ!!」
双眸に異様な気迫を漲らせた変態男は、悪鬼の如き形相で目の前の少女を糾弾し続ける。
その狙いは、激しい口調と身振り、そして、その裏に隠された巧みな心理誘導により、
優子の意識を、一時的に催眠状態に置き、自分は根っから奴隷根性の持ち主だと思い込ませる事。
薬物の影響をかろうじて脱したばかりで未だ混乱しきった状態にある今ならば、簡単に引っかかるだろうし、
何より、今この場で実行可能な手段の中では、ゼルやダリスに気取られるリスクが最も少ないやり方だろう。
――――窮余の策にしては上出来のハズよね、と、内心、誇らしげな感情さえ抱きつつ、
なおも、激しく、かつ、慎重に、阿修羅は優子の心を打ち据え続けるのだった。
(31)
「・・・・ハハッ、理由さえ分かれば、何の事ァないじゃないかッ!?
アンタは、アタシの調教に抵抗してた訳じゃあ無く、ただただ、責められる事に病みつきで、
より激しく責められる事を求め続けてただけだったんだッ・・・・今の、こいつらのようにねッ!!」
指弾の視線が、ぐるり、と部屋の中を一周する。
拷問椅子の上で失禁を繰り返している陽子も、投げ出された床の上で自ら恥裂を捏ね回していた麗子も、
一瞬、みぞおちの辺りに冷たいものを感じたものの、阿修羅は特に何かに気付いた様子も無く、
すぐに、全身を覆った火照りに恍惚とした表情を浮かべている優子へと注意を戻した。
「・・・・勿論、アンタ自身は、自分がそんな変態性癖の持ち主だなんて夢にも思った事ないんだろうけどねぇ。
でも、アンタの意識の奥底には、間違いなく、そういう歪んだ欲望がとぐろを巻いていやがるんだよッ!!
・・・・どうだいッ、反論出来るモンならしてみなよッ!!どスケベなお嬢ちゃんッッッ!!!! 」
――――それは違う、自分はそんな人間ではない、という言葉が浮かんだものの、
未だ痺れの残った舌と声帯では、反論する事は叶わなかった。
・・・・否、阿修羅の卓越した言葉責めと、その中に巧妙に刷り込まれた心理的圧迫によって、
再び昏迷の底へと引き戻された優子は、再び正常な判断が出来ない状態に陥る中、
否定の意思を失い、代わりに、「そうなのかもしれない」という自己への猜疑を膨らませていく。
(32)
(・・・・そうかもしれない・・・・いいえ、きっとそうなんだわ・・・・。
・・・・いやらしい事されて・・・・汚い言葉を浴びて・・・・恥ずかしくて、怖くて・・・・嫌で嫌で堪らないのに・・・・、
・・・・わたし・・・・わたし・・・・胸の奥で・・・・もっと虐めて、もっと酷い事して、って・・・・あぁああッ!!)
少女の心の中で、先程と同じように、何かが砕け散る乾いた音が響き渡った。
だが、今度のそれは、優子の意識に、めくるめくエクスタシーの嵐ではなく、
風邪薬の量を間違って服用したときのようなドロリとした粘性を帯びた不快感をもたらし、
感覚も感情も思考も一緒くたに飲み込んで、腐臭を放つ真っ暗な胃袋の中へと放り込んでいく。
(・・・・わたし・・・・やっぱり・・・・ダメなんだわ・・・・。
・・・・麗子・・・・陽子・・・・ごめんね・・・・ヒドイ事言ったりして・・・・。
・・・・本当は・・・・わたしが・・・・一番・・・・最低・・・・なのよ・・・・わたし・・・・が・・・・)
へなへなと力を失った優子の身体が、変態男の足元に崩れ落ちる。
心の奥底で汗を拭ったオカマ魔人は、擬似的な催眠状態に陥って意識を無くした少女の頬に、
ペッ、と唾を吐きかけると、成り行きを見守っていたゼルとダリスに、初めて視線を向け、破顔してみせた。
束の間、訝しげに顔を見合わせる主従だったが、結局、その演技に気付く事は無かったらしく、
阿修羅はようやく事無きを得て胸を撫で下ろす事が出来たのだった。
――――――――だが・・・・。
(33)
「・・・・それが、なんだっていうの・・・・?」
・・・・突然、背後から突き刺さる女の声。
研ぎ澄まされたナイフの刃先を思わせる冷酷な響きが、阿修羅の体温を一瞬にして吹き冷まし、
ほっと一息ついたばかりの意識をしたたかに張り飛ばす。
今度は一体何事だ、と、頭に血を上らせながら振り返ったオカマ魔人は、
しかし、声の主を一目見た途端、ぎょっとして大きく両目を見開いた。
「・・・・もし仮に、お前の考えが全部正しかったとしても、それでも、優子は優子よ。
私も陽子も、優子を・・・・良い点も悪い点も全部ひっくるめた・・・・ありのままの優子を信じてるの。
お前がどう言おうが、お前の言ってる事が正しかろうが間違っていようが、そんな事は関係ない。
私達は優子を信じ続ける・・・・そして、優子を傷つける者は許さない・・・・!!」
(バ、バカな・・・・)
信じ難い光景に、我が目を疑う変態男。
目の前にいたのは、つい先刻、阿修羅自身の一物で尻穴を穿ち抜かれ、淫欲に悶え狂っていた筈の麗子。
だが、今はまるで別人のようで、そんな気配など微塵も感じさせない怜悧な微笑みを湛え、佇んでいる。
漆黒の鎧の残骸がへばりつく痩躯には陵辱の痕が先程までと何ら変わらぬ惨状を呈し、
汗と精液とでベトベトに汚れた赤い乱れ髪も、疲労の極に達して青白く憔悴しきった顔色も、
外見上は何一つ変化していないように見えるのだが、
その一方で、全身には異様なまでの精気が漲り、表情には力強い輝きが戻っている。
(34)
(・・・・なっ、何なのよ、これはッ!?一体・・・・何がどうなってるっていうのッ!?)
恐慌に陥りかけた阿修羅の前で薄く笑った麗子は、無言のまま右腕をかざした。
途端に、少女の周囲の空気が、というより、空間そのものが、ミシッミシッと不気味に軋んで、
頭上にかざされた白い手の平を中心に不可視の渦巻きを形成する。
ほぼ同時に、三人の中では一番早く何が起きたかを悟ったダリスの口から、狼狽しきった声が迸った。
「・・・・ま、まさか・・・・麗子、お主ッ・・・・操っているのか・・・・"ヴェカンタ"をッ!?
・・・・そ、そんな、馬鹿な・・・・一体、いつの間に・・・・!?
・・・・い、いや、そんな事はどうでも良い・・・・ッ!!今すぐ、馬鹿な真似は止めろッ!!
・・・・そんな状態で"ヴェカンタ"を扱ったら・・・・お主とて、ただでは済まんぞッッ・・・・!!!!」
「馬鹿なのはお前の方よ・・・・こんな状態になるまで気付かないなんて、迂闊にも程があるわ。
ここがヴェカンタリアだったら、とっくにその首と胴が離れていたぐらいのね」
真っ青な表情のヴェカンティの宦官を、チラリ、と一瞥した麗子が、煩わしそうに右手を振ると、
集まっていた負のエネルギーが、不可視の拳となって小太りな体に掴みかかった。
見えざる力によって摘み上げられたダリスは、空中で、二、三度、玩具のように振り回された後、
部屋の隅へと弾き飛ばされ、隔壁に衝突して派手な音を立てて動かなくなる。
まるでそれを合図にしたかの如く、天井の照明灯が、バァン、バァン、と連続して破裂し、
室内を包んだ薄暗がりの中、麗子の体を禍々しく覆う、赤黒い瘴気の炎が浮かび上がった。
(35)
「・・・・ま、まさか・・・・レ、レーコ・・・・本当に・・・・狂ってるのか・・・・!?
・・・・いくら貴様が"ヴェカンタ"を扱えるとはいえ、一時にこれだけの量を用いれば・・・・うがぁああっ!!」
衝撃のあまり、優子の膣から引き抜いた男根を元に戻す事すら忘れて、
情けない格好でその場に立ち竦んでいたゼルもまた、側近の後を追い、吹き飛ばされていく。
その頃には、すでに、空間のひずみは部屋の外にも漏れ広がり、
ガルバ城のあちらこちらで、アシャンティの世界を律している諸々の法則が変容し始めていた。
「・・・・狂ってる?フフ、そうかもしれないわね・・・・けれども、きっとアンタ達よりはマシな筈よ。
"ヴェカンタ"を操るうちに、"ヴェカンタ"に魅入られ、逆に操られるようになっていったアンタ達よりは、ね」
どこか自嘲気味な呟きを漏らしながら、浮遊城の上げる断末魔の悲鳴に耳を澄ませる麗子。
あらゆる敵の攻撃を予想して、その全てに耐えうるよう建造された難攻不落の城塞も、
構造材が分子レベルで変質し、運動エネルギーが物理法則を無視して暴走する事態までは想定外だった。
まるで、城全体が、白昼夢の世界に引き摺り込まれていくかの如く、
ガルバ城は、一秒毎に、より醜悪な、おぞましい存在へと、その姿を変化させていく。
(36)
「・・・・うあッ・・・・ああああッ・・・・!!・・・・ア、アタシの・・・・アタシの体がぁッ・・・・!!」
悲鳴の漏れた方を見ると、周囲を歪曲した空間によって包囲された阿修羅の身体が、
プスプスと白い煙を噴き上げながら、得体の知れない有機物の塊へと変化を始めていた。
アシャンティの物理法則が及ぶ範囲内では無敵だった筈の肉体も、
まるで癌に冒された細胞が、他の正常な細胞を食い荒らしつつ、次々とこれを同化していくかのように、
猛烈な勢いで別の物質へと置き換えられ、文字通りの化け物へと変成されていく。
『次元・・・・移動・・・・エネルギー・・・・発動・・・・』
『"ヴェカンタ"・・・・パワー・・・・全開・・・・』
薄れゆく意識の中、耳慣れない合成音声の単語が、辛うじて残っていた鼓膜から入ってきたが、
すでに大部分の機能を停止して腐り果てていた脳細胞では、その意味は判らなかった。
やがて、その声も聞こえなくなると、阿修羅の体は本格的に崩れ始め、
ブクブクという気味の悪い水音を幾度か響かせた後、
最後は、骨も筋肉も内臓もまるで見分けがつかない、ブヨブヨの肉塊へと変わってしまった。
(37)
――――――――ガッシャーンッッ!!!!
・・・・まるで、製作者の偏執的な性格が乗り移ったかのように、
この期に及んでも作動を停止しようとしないスケベ椅子を、渾身の力を込めて蹴り倒す麗子。
割れ鐘のような大音響を発して、バラバラに砕け散った邪悪な拷問機械は、
ショートした電線からバチバチと線香花火のような火花を発した後、ようやくその動きを止める。
「・・・・ああ・・・・麗子・・・・夢じゃないのね・・・・あたし・・・・助かったのね・・・・」
拘束を解かれ、意識を取り戻すなり、
救出された安堵感に涙ぐみながら、麗子の体に抱きつこうとする陽子。
・・・・だが、少女の予想に反して、その身体はやんわりと押し返され、
続いて、噛んで含めるような、優しい、だが、有無を言わせぬ響きを帯びた言葉が発せられる。
「・・・・時間が無いわ。陽子。すぐに優子を連れて、ここを脱出して。
もう、「ヴァリスの剣」は扱えるわね?"ヴェカンタ"による封印は解除してるから、すぐに召喚して。
ヴァニティ城に緊急連絡を送って、次元転送を要請するのよ・・・・分かったわね」
(38)
「・・・・う、うん・・・・分かったわ・・・・やってみる。・・・・でも・・・・麗子はどうするの・・・・?」
冷たい、という訳では無いものの、やや素っ気無い態度に違和感を覚え、怪訝そうに訊ね返す陽子。
麗子は、慎重に言葉を選びながら、努めて冷静な口調で説明を加える。
パートナーの真意が明らかになっていくにつれ、「レダの戦士」の違和感は不吉な予感へと変わっていき、
やがて、それは、ある確信を伴った、戦慄へと昂じていった。
他に方法が無かったとはいえ、"ヴェカンタ"の制御システムを一時的に乗っ取り、その上、暴走させた事。、
ガルバ城をこのままにしておけば、アシャンティ全体に甚大な被害を及ぼしかねない事。
それを避けるためには、城をアシャティの存在する時空から切り離し、別の次元に移動させるしかない事。
次元移動システムの稼動を維持するため、誰かがこの場に留まらねばならない事・・・・。
(・・・・う、うそ・・・・うそ・・・・なんでしょ・・・・麗子・・・・?
・・・・イ、イヤよ・・・・麗子・・・・お願いだから・・・・うそだと言って・・・・!!)
淡々と語られる麗子の説明に、表情を歪ませ、肩を震わせる陽子。
だが、麗子自身が否定するまでもなく、次元移動システムの稼動開始を城内に知らせる合成音声の自動警報は、
今聞かされている話が真実であると理解させるに充分な効果を持っていた。
(39)
「・・・・い、いやよ・・・・麗子・・・・そんな事・・・・麗子と別れるだなんて・・・・そんな・・・・!!
・・・・第一、麗子がいなくなったら・・・・誰がヴァルナ様を補佐するの・・・・!?
ううん、ヴァルナ様だけじゃなく、他のみんなも・・・・優子だって・・・・麗子じゃないと、駄目なんだからッ!!」
涙を浮かべ、ガクガクと全身を揺らしながら、さかんにかぶりを振る陽子。
麗子から、これが今生の別れという訳ではなく、次の転生まで会えなくなるだけだ、と告げられても、
別離を拒む感情の方が優って、取り乱した言葉が飛び出すのを止める事は出来なかった。
麗子の言う通り、ヴァルナの力を借りれば、三度目の生を手にする事はおそらく可能なのだろうが、
だが、たとえどんな正当な理由からでも、あるいは、それがどんなに短い期間に過ぎないとしても、
最愛の少女が死地に赴こうとするのを黙って見送る事など、陽子には到底不可能な事だった。
『次元・・・・座標軸・・・・確認・・・・誤差修正・・・・』
・・・・遠くの区画から重々しい崩落音が響き渡り、前後して、地鳴りのような震動が床や壁を伝ってやってくる。
浮遊城の外壁――――アシャンティの大地を睥睨するゼルの力の象徴たる居城部分――――が剥がれ落ち、
仮面の下に隠された真の面貌、次元の狭間を移動する悪魔の乗騎としての姿が露わになっていく音である。
その主たる二人の男・・・・部屋の隅に転がって泡を吹いていた筈のゼルとダリスは、
何とか意識を取り戻すなり、恐慌に陥り意味不明な事を喚きながら、這うような足取りで逃げ出していった。
咄嗟に追いかけようとした陽子だが、麗子の声は、やや苦笑まじりにそれを制止する。
(40)
「・・・・放っとけばいいわ。たとえ逃げおおせたとしても、この城が無ければあの二人も終わりよ。
少なくとも、アシャンティ以外の世界にとっての脅威は完全に排除できる。
・・・・その後の事は、この世界に住む人々の判断に任せておけば良いの」
出来の悪い生徒を指導する教師のような口調で、陽子を諭す麗子。
その冷静さが無性に腹立たしく感じられて、赤いポニーテールをひるがえして向き直った「レダの戦士」は、
食ってかかるような目で先輩戦士を睨みつけながら、大きな声を張り上げた。
「・・・・だから、麗子ッ!!・・・・あたしには、こんな時どうしたら良いのかなんて、全然分かんないのよッ・・・・!!
・・・・あたしには、麗子の代わりなんて、どだい無理な話なのッ・・・・!!・・・・だからッ・・・・ッ・・・・!!!!」
――――行かないで、という末尾の言葉は、
激昂した感情に誘発されて再び込み上がってきた嗚咽によって掻き消されてしまい、
麗子の耳には届かなかったのだが、勿論、麗子は陽子の言いたかった事など、手に取るように理解していた。
自暴自棄に近い響きを帯びた怒鳴り声から一転、激しくえずきながら泣きじゃくり始めた陽子を見つめつつ、
しばらくの間、愛おしさと課せられた義務感との間で逡巡を続ける麗子
・・・・だが、取り縋る陽子の腕を振り解いた少女は、半分自分に言い聞かせるように、ひどく低い声で言い放った。
「・・・・ごめんね、陽子。辛い役目、押し付けちゃって。
・・・・この次、会った時には、必ず埋め合わせするわ・・・・約束よ」
(41)
「・・・・麗子・・・・っ・・・・」
断続的に走り抜ける震動により、内装が剥がれて金属の地金が剥き出した床に突っ伏したまま、
立ち上がる事はおろか、顔を上げる事すら出来ず、幼児のようにひたすら泣きじゃくる陽子。
だが、麗子が、悲しげな表情を浮かべつつも、無言のままその場を後にしようとすると、
心の中に残っていた最後の衝動に背中を押されて、声を嗄らしながら問いを発した。
「・・・・このまま、行っちゃう気なの!?優子に・・・・何も言わずにっ・・・・!?」
問い質すと言うよりは、詰るという言い方が正確に思えるような口調。
声自体は弱々しいが、その奥に込められた想いは烈しく、そして、苦痛に満ちている。
事実、陽子は、麗子を責め立てる以上に、自分自身に対する激しい怒りを覚えていた。
・・・・この期に及んで、麗子を引き留めようとする、情けない自分。
・・・・しかも、自力でそれが叶わないと知るや、優子を持ち出してまで目的を達しようとする、あさましい自分。
・・・・結局、自分では何も出来ず、最後の最後には麗子や優子に頼ってしまう、無力な自分・・・・。
――――心底からの悲しみ、怒り、絶望・・・・だが、それでも、陽子は自分を抑える事が出来なかった。
(42)
「優子に引き止められたら、決断が鈍るから!?だから、このまま行っちゃうのねっ!!
・・・・そうなんでしょっ!?ねぇっ!!麗子、答えなさいよッ!!」
・・・・そう叫んだ瞬間、ピクン、と震え上がった麗子の背中に、陽子の心も跳ね上がる。
時が、凍りついた。
『・・・・次元・・・・座標軸・・・・混乱・・・・』
スピーカーから流れる無機質な合成音声。
次第に大きくなる足元の揺れ。
大きな爆発音が轟き、天井から何かの破片が降り注ぐ。
・・・・麗子がこちらを振り向く・・・・いたたまれない表情を浮かべながら。
・・・・自分に走り寄り、抱きつき、号泣しながら詫びる。
・・・・やっぱり、アシャンティなんてどうなってもいい・・・・一緒に逃げよう、と・・・・。
(・・・・やめてッ、麗子ッ!!・・・・振り向かないでッ!!)
――――――――咄嗟に、そう、思った。否、想ってしまった。
(43)
再び、時が、流れ出す。
「・・・・ずるいわよっ、麗子っ!!・・・・あたしには・・・・あたしにだけは・・・・こんな思いさせてっ・・・・!!
あたしだけ・・・・こんなに、泣いたり、怒ったり・・・・まるで、馬鹿みたいじゃないのッ・・・・!!!!」
目の前には、立ち止まりはしたものの、背中を向けたまま、声一つ漏らそうともしない麗子。
唯一、グシャグシャに乱れた、赤いショートヘアの先が、微かに揺らいで見えはしたものの、
陽子の泣き腫らした双眸の位置からは、俯いた頬を伝う涙の軌跡をとらえる事は出来なかった。
泣き疲れた陽子の目の前に、白い光の粒子が集まり、次第に「剣」の形へと変じていく。
半ばヤケクソじみた表情で、完全に物質化を終えていない「ヴァリスの剣」を掴み取った陽子は、
もう一方の腕を伸ばして、未だ意識を失ったままの優子の身体を手繰り寄せると、
麗子の背中を睨みつけ、あらん限りの気力を総動員して声を振り絞った。
「いいわよッ、そんなに行きたいなら、何処へでも行っちゃえばいいんだわッ!!
・・・・でも、これだけは覚えときなさいよッ!!
今度会った時は、あたしの言う事、何でも聞くんだからねッ!!
あたしが「ヴァリスの戦士」で麗子が「レダの戦士」・・・・毎日雑用にコキ使ってやるから、覚悟しといてよねッ!!」
(44)
(・・・・陽子・・・・!!)
「・・・・約束破ったら・・・・ただじゃ済まさないんだからッ・・・・!!!!」
堪えきれずに振り返ろうとした瞬間、陽子の手の中で「ヴァリスの剣」が眩い閃光を発し、
燦然たる輝きが二人の姿を呑み込んで、涙で曇った麗子の視界から奪い去る。
溢れ返る光の中で、麗子の名を叫ぶ陽子の声だけが何度も何度も響き渡るが、姿は見えない。
・・・・そして、唐突に、途切れた。
(・・・・陽子・・・・)
ゆっくりと目を開けた麗子の前には、すでに二人の姿は無い。
仕方無く目を瞑り直した少女は、
瞼の裏側に僅かに焼き付いた残像に向かって、小さな呟きを漏らした。
(・・・・ありがとう・・・・陽子・・・・)
<<第二部・完>>
・・・・以上、エンディング・パートをお送りいたしました~~。
お楽しみ頂けたならば、幸いに存じます~。
(冒頭でも申し上げましたが)今回、優子の出番は思い切って削っています。
本当は、麗子と別れてヴァニティ城に帰還した後、
優子と陽子が(ベッドの中で抱き合いながら)語り合うシーンも入れる予定だったのですが、
あまりにも文章量が長くなり過ぎ、話の焦点がぼやける恐れがあるため、カットしました。
また、ラストシーンで優子にも何か一言ぐらい喋らせようかな~、とも考えたのですが、
良いセリフを思い付けなかったため、結局、最後まで気絶したままという事にいたしました。
正直、私自身、この辺りはちょっと消化不良だったかな~、という感情を否めずにいます。
・・・・という訳で、また来年、構想を練り直して、「クロスオーバー」の第三部を書いてみたいと思ってます
(ただ、第三部は、アシャンティではなく、何処か別の世界にする予定ですが)。
リクエスト等ございましたら、どしどしお寄せくださいませ~~。
lω・`)ちらっ
Archさん毎月各章楽しみに読ませて戴いております。
この度の最終章も創作(序章)から数ヶ月間年を越し長らく待ち続けた完結に至り大変お疲れ様でした。
優子の演出も削っているとの事でしたが阿修羅の言葉責めでクスリから覚めつつある優子を堕とし
意識を失った顔にツバまで吐いたんですもの~優子にとっては屈辱的な汚され方で旨みのあるシーン
でしたよ。この後の麗子と陽子の二人のクライマックスへ展開させていくにもここで優子には区切りを
つける形でいいと思いますよ。 なるほど~このストーリーの後は二人ベッドの中で抱き合いながら
お互いの心情を語っていくパートだったんですね・・・原稿上惜しくも載せられなかった「幻のシーン」として
留めておきます (・∀・)
最終章も陽子・優子・麗子3人とも凄い淫らな堕ち方でした。しかも阿修羅やゼルによって肉体に打ちつけ
られる苦痛と快楽が疼めき合い叫び声がストレートに伝わってきますので私としても燃え萌えでしたよ。
陽子・優子・麗子やゼルのそれぞれの心情や血なまぐさい拷問室の的確な描写など繊細に綴られていま
すので読みやすかったです。
改めてArchさんありがとございました。
お疲れさまでした。m(__ __)m
lω・`)ちらっ
上の方で皆様リクエストしているので私もひとつ・・・
優子の通っている高校が魔界からの侵略者によって占拠され、中にいる全生徒が洗脳されてしまい優子
は為す術もなく生徒に捕らわれてしまいます。そして身ぐるみごと全裸に引き裂かれ集まった上級生や下
級生の男女(年上年下レズも含め)壮絶なレイプ受けてしまうんですよ。そして散々犯され身も心も降伏し
奴隷としての烙印を焼かれる寸前に麗子や妖子が助けに現れ体や心の傷を癒されハッピーエントって形で。
ストーリーが昔の18斤アニメの作品を彷彿させる感じですが(笑)いかがでしょうか?
ボツでもOKですので参考になりましたら幸いです~
>381
ご感想有難うございます~~。
ちなみに、カットした優子と陽子のベッドシーンですが、
麗子の前では(ラストシーンのように)強がって見せたものの、
昂った感情が収まるにつれ、少しずつ気弱になっていく陽子を優子が慰める、という、
第一章の後半から第二章の前半にかけてと、展開自体はほぼ同じ内容にする予定でした。
ただし、麗子が優子が失神している間に陽子にだけ別離の言葉を交わした事実に対して、
優子は、「麗子は自分よりも陽子の方が好きなのかも?」という漠然とした不安感を抱き、
陽子は、「自分はまだまだ優子には敵わない」という意識を再確認する事により、
各々の心の奥に微妙な感情のすれ違いが残る結果に終わる、という結末にする方針でした
(・・・・さすがにそこまで描き込もうとすると、原稿用紙に換算して200枚近い文章量となり、
執筆と仕上げのため、最低でも更に1か月程度必要だと考えたため、取りやめにしましたが・・・・)。
来年予定の「第三部」では、その辺りの二人の葛藤と、
その二人の想いに対して麗子が出した答えを軸に、ストーリーを展開していくつもりでいます。
>382
リクエスト有難うございます~~。
優子が通っている高校は(どの機種でも)私立の女子高となっていますので、
男子生徒を登場させるとなると、(ゲームの設定を無視して)男女共学という事にするか、
あるいは、(何らかの理由で)優子が転校する、という設定を新たに作り出す必要があります。
・・・・いっその事、優子や麗子だけでなく、陽子や妖子も通っているという設定で、
オリジナルの学校を作り出すのも手かも知れませんが・・・・。
lω・`)ちらっ
ぐはっ、おっしゃる通り女子高でした・・・私としたことが肝心な箇所でのミスでした...orz(笑)
重要なメインの舞台は「女子高」にして 陽子や妖子も追加増員しスケールの幅を大きくしながら
Hなストーリーに展開させるのが面白いかもしれませんね。女子高ということで色んな遊具
がありますから過去スレで話題になっていました磔ネタを採用するのもいいですし、私みた
いに陵辱ネタで責めたりと色々応用出来ますね。
他の方のリクエストもちょっと聞きたい所ですし、私以上に燃え萌えなネタが出てくるかもしれない
ので今の所は少し静観してみる事に致します。
おおっ、第三部も続編として制作されるのですね!? 私自身2部で一度区切られて第三部は
別の新ストーリーが展開されると思っていました。ですがあの「後記」に書かれた構想を第三部
に展開させるんですね。 公開が来年とは・・・ウムムム(笑) ですが他の作品の折り合いや順番
もあるので2006年公開まで楽しみに待ち続けます。
>ARCHDUKEさま
新作お疲れ様です!
まだ流し読みですが、濃い描写がすごいですね!
色々と刺激されます~
次作も既に構想中とのこと。
新しい展開やシチュに期待しております。
ありがとうございました。
>>ARCHDUKE氏
GJ!!
>388
乙~
>388
どうもです~。
皆様、ご感想・ご支援有難うございます~~。
現在、リクエストのあった、優子拷問SSを執筆中です。
何分、これまで書いた事の無いジャンルですので、
試行錯誤を繰り返しているのが現状なのですが、
おそらく、GW前には何とか発表できるだろうと考えています。
そこで、ご意見を伺いたいのですが、
拷問SSのラスト、優子の死亡シーンは書いた方が良いでしょうか?
それとも、書かない方が良いでしょうか?
なお、現時点では、(死亡シーンを入れるかどうかは別として)
拷問の末に優子は命を落とす、という結末にしようと考えています。
Good!!
優子の死亡シーンは生々しく書いて欲しい。
>>391 そうか。まあ自分は読まないことにする。
>>391 リクですが
「ヴァリスⅣ」でガルギアとその配下の軍勢がレナとアム捕らえ
ヴァルナの前で陵辱の刑に処されるのをキボン
個人的にはどんな形でアレ死んじゃうのはヤだなぁ・・・・
|ω・`)チラッ
247サソ 制作お疲れさまです。
結構萌えました。
私は苦痛系はちょい苦手なのですがリクエストにお応えする形でArchさん頑張っていますので
側から応援しています。Archさんの思うがまま書いてくらさいな。
それとうたまろ氏が新たな同人CG集出すようです。要チェックです。
同人誌といえば先日コミケが開催されてましたが、今年の夏コミはヴァリスなどまた出てくるか
気になる所です。
おお!247さんが戻ってきて下さった!(-人-)ナムナム
美麗なイラストありがとうございます。
あのようなことが再び起きませんように、祈っております。
ARCH DUKE様、247様
両方とも読ませていただきました、とても良かったです。
皆様のように上手に感想を述べられず、申し訳ありませんが
応援&続きを楽しみにしておりますので、頑張ってください。
そう言えば、Dlsite.comがライブドアに買収された影響か、
3Dヴァリス裏さんの「ゲームオーバーの後」シリーズが削除されてしまいましたね…
登録待ち中の、うたまろ先生のCG集は大丈夫なのでしょうか…心配です…
えーとその、スパークうたまろさんのCG集がDLサイトで販売されるって
いうのは初耳だったんですけど、20日に登録されたってことはですね、
私の経験でいくとだいたい今月の28日から31日あたりに販売開始です。
販売の開始はされると思うんですけど、今のところ、そのあといつ削除されるか
わからない状況なんで、欲しい方は直ぐ買っちゃったほうがいいと思いますよ。
>247さん
規制に巻き込まれていたため、今まで書き込めませんでしたが、
陽子触手絵頂いております。有難うございました~。
麗子タンにつきましては、責め手への起用を一度は考えたのですが、
(仰るとおり)今回のSSの主題は「SM」ではなく、「拷問」である事から見送る事にいたしました
(私は、麗子タンが優子タンを虐めるのは、心の奥底にある優子タンへの羨望の裏返しであり、
歪んだ愛情表現である、という風に解釈していますので、
敗北感や屈辱感を与える事はあっても、本気で命を奪おうとはしないだろう、と思っています)。
>397
スパークうたまろ先生のサイトは、ここ半年ばかりノーチェックの状態が続いていましたが、
優子タンや陽子タンのイラストも発見できて、今夜は大収穫でした。
触手CG集も楽しみです。
テキトーなこと書いてすいません。
スパークうたまろさんのCG集、今日発売になってます。
>>403 先ほど入手いたしました。
やはりうたまろ先生の絵は(・∀・)イイ!!ですね。
わざわざ報せてくれて、ありがとうございました。
既に購入者がいるとは出遅れた
後で購入せねば
CG集ゲットしました~~!!
無論、エロいです・・・・が、それ以上に、美しいです。
絵の事はあまり詳しくないのですが、それでも、構図の取り方や優子のポーズ、触手の表現など、
綿密なデッサンに基づいて、より美しく、見た目にも新鮮に映る効果を狙っているのが窺え、
この作品に対する思い入れの強さがひしひしと伝わって来るのを感じました。
保守
ヴァリス3のビデオget
あの熱血ビデオか。
せっかく247さんが戻ってきてくれたのに、活気ないね…(´・ω・`)
>>410 相済みませんです~~。
実は、今回、職場で配置換えがあり、
仕事の内容も勤務時間も大幅に変わってしまって、
目下の所、かなりテンパった状態にあります。
拷問SSの方、現在、約70%まで書き進んでいますが、
ここに来て、執筆のスピードが少し遅れ気味になっています。
なるべく早く発表に漕ぎつけたいとは思っているのですが、
場合によっては、発表時期がGW明けにずれ込むかもしれません。
大変申し訳ないのですが、その場合には、何卒ご容赦の程お願い申し上げます~。
412 :
410:2005/04/07(木) 21:02:27 ID:w9vffhqn
えー、ただの独り言ですので、気にしないでくださいw
お仕事に余裕ができたらで結構ですので、どうかご無理をなさらずに。
いつまででも、お待ちしておりますので。
今だ、無敵スライディィィィングッ!!
しまった、
勧誘みたいになっちまった!!
今号は「女戦士」特集だって。
>>414 おお、実に素晴らしいッ!!!!
二次マガもついにビキニ鎧の良さを認めましたか~~。
かつてvol.5(ZOL先生のレダ風コミックが載った号)が出た時のセールス・コピーは、
『未だに「夢幻戦士ヴァリス」の優子が最高!なんて言ってるロートル・エロ野郎はコイツを買え!』
といった感じの文章で、このスレでも憤慨発言が続出していたのを思うと、非常に感慨深いものがあります~~!!
あれ(レダ風コミック)はよかったですね
優子っぽいキャラで、またやってくれないかなぁ
(まだ発売日前ですが)本日FGしました~~!!
私のオススメは、巨道空二先生のノベル「魔界剣士ありさ」と
みたくるみ先生のコミック「DISPELLWERING!」でしょうか
(ちなみに、「魔界剣士ありさ」におけるビキニ鎧のパーツ名称は、
『胸アーマー』と『下腹部の装甲』+『スカート』でした)。
カラーページには表紙の女戦士が触手に弄ばれるイラストとSSがありますが、
1ページだけというのがちょっと残念でした。
特集記事の「彼女がビキニ鎧にきがえたら」は、
陽子や麗夢についての記述が一行もない代わりに、
「奴隷戦士マヤ」の記述にかなり文章量を割いている点など、
このスレの住人の感覚とはややズレている所も見受けられましたが、
全体としては非常に意欲的な評論に仕上がっており、一読する価値は十分にあるでしょう。
明日が楽しみですなあw
>>420 仰るとおり、ここ最近、数日おきに作品が発表されているような感じですね。
(ブームとまで言えるかどうかは別として)
「ヴァリス」に興味を持つ方が着実に増えているのは間違いないでしょう。
CG集の方、早速DLしてみましたが、
コンシューマ版ではなく、PC版の「Ⅰ」の方に、
出来る限り忠実に作ってあるのには驚きました
優子の瞳の色など、細かい点で気になる所もありますが、
全体としてはかなり良い出来に仕上がっていると思います。
製作状況~~。
「優子拷問SS」は現在の進捗率約90パーセント。
今週末か遅くとも来週中には発表できる予定です。
なお、(いつもと異なり)今回の作品には、拷問による苦痛と消耗のシーンはありますが、
セックス・シーンは全く存在しません。
折れた骨が肉を破って飛び出したり、割かれた腹部から内臓が溢れ出したりといった所までは、
さすがに描写していませんが、鮮血が飛び散ったり、皮膚が引き裂かれたりしているシーンはありますので、
そういった描写に嫌悪感をお持ちの方は、読み飛ばしてくださいませ~。
>>422 そういうのわりと好きなので楽しみにしています。
>>423 レムネアのCG見てふと思った。まさかヴァリスも和姦ではないだろうな…
425 :
名無し:2005/04/25(月) 23:51:31 ID:+B3lwXmc
>>422 そういう苦痛系のSS好きだったけどあんまりなかったので、期待してます!
>>422 楽しみにしてます。
いつまでも待ちますので、ゆっくり頑張ってください
お待たせしました~~。
只今より、「優子拷問SS」の発表を開始いたします。
なお、繰り返しになりますが、今回の作品の主題は「拷問」であり、
普段のエロパロ作品と異なり、セックス・シーンは皆無です。
流血シーンや(性的快楽を伴わない)肉体的・精神的苦痛の描写に対して抵抗感をお持ちの方には
オススメできない内容となっていますので、くれぐれもご注意くださいませ~。
(1)
ヴェカンタリア。地下牢獄。
「・・・・ううっ・・・・くっ・・・・ぐううっ・・・・」
黴臭い空気の中に漏れる、くぐもった呻き声。
戦いによる消耗を回復出来ないまま、手首と足首を鉄製の枷によって拘束された「戦士」は、
変色した血痕が点々とこびりついた磔柱にかけられ、傷の痛みに苦吟し続けている。
きつく縛められ血流を阻害された手足は、すでに血の気を失って青白く透き通り、
このままでは、壊死を起こして根元から腐り落ちるのを待つばかりだろう。
――――暗黒王ログレスとの戦いに敗れた、「ヴァリスの戦士」・優子。
「戦士」としての力の源泉たる「ヴァリスの剣」を奪われた彼女は、
城の地下牢へと投げ込まれ、処刑の時を待っていた。
主が「戦士」としての力の全てを封じられた今、その身を覆う黄金の鎧もまた輝きを失い、
防御力も何もかも無くして、少女の体にへばりつくだけの単なる金属製のオブジェと化してしまっている。
(2)
「・・・・んうぅっ・・・・くっ・・・・あああ・・・・だ、だめ・・・・外れない・・・・!!」
必死に両腕を動かし、邪悪な縛めを振り解こうとする優子だが、
無論、その程度の事では、重く冷たい鉄の輪は微動だにせず、
拘束金具と磔刑台との間を繋ぐ赤茶けた鎖が、ガチャガチャと騒々しく鳴り響いただけだった。
やがて、少女の細腕に残ったなけなしの筋力さえ底を尽くと、
哀れな女囚は脱力した体を前のめりに傾け、弱々しい啜り泣きを漏らし始めた。
(・・・・もう・・・・もう・・・・ダメなの・・・・?
・・・・この場所で・・・・このまま・・・・朽ち果てていくのを・・・・待つしかないの・・・・?)
初めて実感する"死"の恐怖が、凍てつくような指先で心臓を鷲掴みにする。
夢の中で聞いた声――――夢幻界の幻想王女ヴァリア――――に導かれるまま、
与えられた一振りの剣だけを頼りに、ヴァニティの「戦士」として、
襲い来るヴェカンティの怪物達との過酷な戦いを勝ち抜いてきたのが遠い過去の出来事のように感じられる。
・・・・麗子との再会と死闘・・・・束の間の和解と悲しい別れ・・・・
物言わぬ骸と化した親友の前で泣きながら誓った、暗黒王ログレスへの復仇・・・・
だが、卑劣な罠に落ちて虜囚の身となり、緩慢な死の気配に怯え慄く今となっては、
記憶も誓約も、これまでの戦いの全てと同じく、無意味で無価値な事でしかないのかもしれない・・・・。
(3)
(・・・・いや・・・・いやよ・・・・死にたくない・・・・まだ・・・・死ぬ訳には・・・・。
・・・・わたしには・・・・まだ・・・・やり遂げねばならない事が・・・・守らなければならない約束が・・・・)
表情を歪め、悔し涙を滲ませながら、下唇をギュッと噛み締める優子。
萎えていた心臓がドクンと強く鼓動を刻み、
こわばりかけた拳の内側に、何とかもう一度、熱い血潮を通わせようと試みる。
(・・・・そうだわ。まだ、諦める訳にはいかない。
必ずここを逃げ出して・・・・麗子との約束を果たさなければ・・・・!!)
――――――――だが。
「・・・・残念だが・・・・そいつは・・・・無理な相談だなァ・・・・」
突然、闇の中から発せられたしわがれ声が、少女の思考を断ち切り、現実へと引き戻す。
薄暗い地下の石牢の中で目を凝らす優子の許へと近付いてくる、足音と息遣い、
そして、腐乱しかけた死体のそれを連想させる不快な体臭。
・・・・案の定、目の前に現れたのは、
かろうじて人の形をした――――否、人の形に似せられた――――だけの、暗黒界の怪物だった。
(4)
「・・・・今まで・・・・ここから・・・・逃げた奴・・・・いない・・・・」
老婆のようにひどく曲がった背中とねじくれて節くれだった手足のせいで、随分と小柄に見える体つき。
くすんだ灰色の皮膚は、色も見てくれも長い間風雨にさらされて劣化したゴムに酷似している。
身に着けているのは、何か得体の知れない動物の皮で出来た腰巻だけで、
垢と塵芥が幾層にも渡ってこびりついた身体からは、ひどい悪臭が漂っていた。
「・・・・ぜ~んぶ・・・・ここで・・・・死んだから・・・・」
本来、人間の言葉を発するには不向きな発声器官から、無理矢理人語を絞り出しているのだろう、
怪物の発する声は、おそらしく聞き取りづらく、濁りきった響きに包まれていた。
何か喋っているかどうかには関係なく、半開きの唇の間からは絶えずシュウシュウと呼気が漏れ出し、
不潔な黄色に染まった牙の列とドロドロの唾液に濡れそぼった真っ赤な舌が覗いている。
顔の造作は妙にのっぺりとして凹凸に乏しく、
一応、目も鼻も耳も揃ってはいるものの、お互いにバランスを欠いて、
まるで、捏ね上げた粘土の上に顔のパーツを適当に並べただけの塑像のような印象を受ける。
(5)
「・・・・俺が・・・・ヘヘヘッ・・・・殺したんだ・・・・ぜ~んぶ・・・・俺が・・・・」
おそらくバランスを欠いているのは、顔だけではなく、精神の方もなのだろう、
恐るべき事実を事も無げに告げた怪物は、軽薄そうにヘラヘラと笑いながら優子の顔を覗き込み、
恐怖と嫌悪とで青ざめたその表情に何度も頷いてみせる。
そして、傍らの台の上に置かれた、一抱えもある薄汚れたタライのような容器を持ち上げると、
おもむろに、その中身を磔刑台にかけられた少女の前にかざすのだった。
「・・・・ッ・・・・ヒィィッ・・・・!!!!」
眼前に突き出された"それ"を一目見るなり、
かろうじて保たれていた優子の抵抗心は呆気なく四散し、情けない声を漏らしてしまう。
金属製の標本容器の中に所狭しと並んでいたのは、
醜怪な蒐集家にふさわしい、夥しい量のコレクションの数々だった。
・・・・抉り抜かれた眼球、引き千切られた耳、もぎ取られた鼻、剥がされた生爪、等々・・・・
厳重に防腐処置を施されているのだろう、吐き気を催すような陳列物は、
一つの例外とてなく、つい今しがた、哀れな犠牲者から剥ぎ取られたばかりのような生々しさを保っており、
これまで幾度となく、この場所で行われてきた死の儀式の惨状を雄弁に物語っている。
(6)
(・・・・ああッ・・・・嘘・・・・嘘よッ・・・・!!
・・・・こんな・・・・こんな事って・・・・あああ・・・・お願い・・・・嘘だと言ってッ・・・・!!)
激しい動悸に襲われた心臓が狂ったように収縮運動を繰り返す。
凍えきった舌からはもはや悲鳴を上げる力も消え失せ、
血の気の引いた唇の間から、恐怖に震え慄く呟きを紡ぎ出すのが精一杯だった。
反対に、酷使されて、すっかり萎えきっていた筈の両腕には、
さながら熱病に冒された患者の末期症状のような激しい痙攣が湧き起こり、
手首を繋いだ忌まわしい鎖の輪から、耳障りなガチャガチャ音を連発させる。
「・・・・嘘・・・・?・・・・違う違う違う・・・・ぜ~んぶ・・・・ホンモノ。
・・・・俺が・・・・ぜ~んぶ・・・・集めた・・・・前に・・・・ココに来た連中から・・・・」
どうやら、この怪物には、優子が頭の中に思い浮かべた事を造作もなく読み取る能力があるらしい。
それを示唆するかの如く、彼は、陳列物の中でひときわ優子の目を引き、その心胆を寒からしめた一品
――――細長い神経索がへばりついたままの抉り取られた眼球――――を、大事そうにつまみ上げると、
蒼白になった優子の前で、唾液にまみれた赤い舌を伸ばし、
恍惚とした表情を浮かべつつ、透明な防腐膜に覆われたその表面を舐め回し始めた。
(7)
――――――――ピチャピチャ・・・・クチャクチャ・・・・。
執拗な水音が、塞ぐ事の出来ない耳朶の中に響き渡るたび、
磔刑台に繋がれた少女は、(窒息の危険を避けるため)唯一拘束されていない首を左右に振り動かし、
既に深い苦痛に覆われて見る影も無く憔悴したその貌に、新たな皺を刻み付ける。
無茶苦茶に振り回した手首の皮膚は醜く破れ、出血して、ひどい痛みとヌルヌル感に覆われていた
(・・・・ひぐ・・・・うぅっ・・・・ダ、ダメ・・・・もう・・・・わたし・・・・耐えられない・・・・)
絶望に浸る優子には御構い無く、刳り抜いた目玉を何度も何度もしゃぶり上げた怪物は、
まだ飽き足らないのか、キズを付けないよう細心の注意を払いながら、
口の中に含んだ眼球を膨らませた両頬の間でキャッチボールするという離れ業まで演じて見せる。
おぞましいショーにより、徹底的に打ちのめされた少女は、逆流して来る胃液に食道を灼かれながら、
真っ黒いカビに覆われた牢の壁面に、半ば放心したかのような視線を彷徨わせる事しか出来なかった。
(8)
(・・・・く・・・・狂ってる・・・・コイツ・・・・完全に・・・・)
ついこの間まで、ヴァニティやヴェカンティの存在など知る由も無く、
一介の女子高生として退屈ながらも平穏な日々を過ごしてきた優子がそう思ったのも無理はない。
いくら彼女が、心の中の陽と陰の要素を、
最もバランス良く――――「戦士」として選ばれるまでに――――調和させている者だと言っても、
ヴェカンティに生れ落ち、闇と穢れを糧として育った者の価値基準を理解する事など不可能事であり、
目の前の怪物の行為には狂気以外の何物も感じ取る事は出来なかった。
(・・・・わたし・・・・こんなヤツに・・・・殺されちゃうの・・・・?
・・・・死んだ後も・・・・こんな風にバラバラにされて・・・・酷い事され続けるの・・・・!?)
「ヴァリスの剣」を振るい、ログレスの軍団と死闘を演じていた時は、文字通りの無我夢中で、
ために、却って、"殺される"という実感を明瞭に感じ取る暇すら無かった優子だったが、
こうして囚われの身となり、死体愛好家の胸の悪くなるような言動を見せ付けられると、
好むと好まざるとに関わらず、目の前に迫りつつある自分の死について考え込まざるを得なくなる。
・・・・自分はどんな風に殺されるのだろう・・・・?
・・・・死ぬ瞬間はどんな感じなのだろう・・・・?
・・・・死んだ後はどうなるのだろう・・・・?
――――――――それは、優子が、正常な精神状態の下で行った、人生最後の思索だった・・・・。
(9)
「・・・・いぎぃぃぃっ・・・・!!ひぃがああっ・・・・あぎぃいいいっ・・・・!!」
引き攣った悲鳴が、地下牢の石壁に反響し、幾重にも木霊する。
先端部がギザギザ状になった鋳鉄製のペンチが、
防御力を失ったスカートの布地もろとも、柔らかい太腿の肉を咥え込んでいる。
自分の身体の一部が今にも捻じ切られようとしている事に対する恐怖のあまり、
狂ったように泣き叫びながら全身を打ち揺らす優子だが、
手足を拘束する鉄枷はビクともせず、熟練した拷問吏の手元が狂う事も無かった。
「ぎぃあああああッッッ!!!!」
拷問器具の冷酷な刃先に抗しきれなくなった皮膚が断ち切れ、柔肉が喰い千切られた。
ひときわ鋭い絶叫が響き渡り、無残に開いた傷口から真っ赤な血が溢れ出す。
みるみるうちに、飛び散った鮮血で深紅に染まっていくスカートの下で、
ぶじゅじゅうっ、という情けない音を立てつつ、少女の排泄器官が決壊した。
ジュジュジュウ~~、という、まるで詰まりかけの排水溝の発する濁った水音のような異音と共に、
優子の下半身を流れ下った尿液は、捲れ上がった傷口にも容赦なく押し寄せ、その痛みを倍増させる。
(10)
「・・・・あがぁっ・・・・うぐぅうう・・・・あぁ・・・・ぐぐっ・・・・ぁぐああぁっ・・・・!!」
傷の痛みと失禁の恥辱感とが大嵐となって意識の中を暴れ回り、沸騰した脳漿をグジュグジュに掻き回す。
出血が原因の、一時的なショック状態に陥ったためだろう、ひどい耳鳴りと視野狭窄に襲われた優子は、
ヒタヒタとにじり寄ってくる死の影に怯えつつ、ぼうっとなった頭をフラフラと揺らした。
(・・・・嫌ッ・・・・嫌よッ!!・・・・死ぬなんて・・・・このまま死んじゃうなんて・・・・絶対に嫌ッ・・・・!!)
その様子を眺めやり、灰色の頬をたるませながら、声を立てずに笑う拷問吏。
元より、そう簡単に優子を死に至らしめるつもりはなく、
太腿から肉を削ぎ取るにあたっても、動静脈以下主要な血管の位置を把握した上で、
万が一にも、致命的なダメージを与える事の無いよう、細心の注意を払っている。
看守長にして死刑執行人たる彼が、ヴェカンティの絶対者たる暗黒の王から命じられているのは、
地下牢に送られて来る虜囚たちに対して、入念かつ徹底的に苦痛と恐怖を与え、
その意志を跡形も無く粉々にした上で処刑する事であり、簡単に死なせるなど論外だった。
・・・・もっとも、今回に限っては、必ずしもそれだけが理由という訳ではなかったのだが。
(11)
「・・・・くけけっ・・・柔らけぇ・・・・お前の肉・・・・今までで一番・・・・柔らかくて・・・・うめぇ・・・・」
ペンチの先にへばり付いている潰れた肉片にむしゃぶりついた拷問吏は、
つい先刻まで優子の肉体の一部だったそれを、先程の眼球と同じく、舌の上で丹念に転がしながら、
口の中に広がる血の味と生温い感触とを満喫し、感嘆の声を上げる。
あまりのおぞましさに全身の皮膚を粟立たせた優子は、
真っ青な顔で震え慄き啜り泣く以外に為す術を知らなかった。
「・・・・ひっ・・・・ひぃぃっ・・・・い、いや・・・・もう・・・・やめて・・・・。
・・・・ううう・・・・こんな酷い事・・・・お願い・・・・もう・・・・もうっ・・・・」
血の気が引いた唇を必死に動かし、哀訴の言葉を絞り出す優子。
クチャッ、クチャッ、というガムを噛むような咀嚼音が耳朶を打つたび、
涙でベトベトに濡れた表情を醜く引き攣らせ、苦悶に満ちた喘ぎに喉を詰まらせる。
拷問吏の計算通り、太腿からの出血は次第に量を減じていき、
その後を追うようにして、ショックの症状も和らいでいったのだが、
肉体以上に深々と抉られた心の傷口からは、留まる事を知らぬ血涙がどくどくと流れ出し、
恐怖と絶望をはじめとする負の感情の養分となって、これらを育み続けていた。
(12)
(・・・・ヘヘッ・・・・あと・・・・もう一押し・・・・いいや・・・・二押しってところかぁ・・・・?)
ようやく堪能し終わったか、口の中の肉片を、ゴクリ、と呑み込んだ拷問吏は、
最後に、食道の奥へと消え沈んで行く柔肉の感触を堪能した後、
怯えきった優子の視線を背中に感じつつ、拷問道具の物色を再開する。
・・・・先端がドリル状になった千枚通し、刃先が波打っている不気味な短剣、
無数の棘の生えた長い鞭に得体の知れない生物の鱗の生えた皮をなめして作った拘束衣・・・・、
ひとつ、またひとつ、と、恐ろしげな器具が目の前に並べられていくたび、
磔にされた少女はかすれた嗚咽を漏らしながら細い喉を震わせるのだった。
「・・・・ああ・・・・あああっ・・・・!!やめてッ・・・・お願い・・・・お願いだから・・・・もう・・・・!!」
やがて、作業を終えた怪物は、磔柱の上で震える哀れな囚人を一瞥を送ると、
曲がった背中をギシギシ言わせながら、胸元を覆う黄金の胸当てに手を伸ばし、ぐぐっ、と力を込める。
「戦士」の力が健在ならばこの程度は何でもない筈の胸甲が、無残に圧壊する様子を茫然と眺めた優子は、
露わにされた胸の谷間と深い皺を刻んだ額から冷たい汗を噴き出しつつ、
蜘蛛の巣に掛かった蝶の様にもがきつつ、ふるふるとかぶりを振り続けるしかなかった。
(13)
――――――――ブスッッッ!!!!
先端を鋭く尖らせた鉄串が、むき出しになった白桃色のふくらみに突き立てられる。
その瞬間、取り立てて大きいという程ではないものの、申し分なく美しく整った少女の乳房は、
衝撃のあまり、ビクンッ、と大きく飛び上がり、上下左右に弾みながら妖艶な演舞を舞い踊った。
・・・・だが、目の前の怪物にとっては、
美麗を通り越して卑猥にすら感じられるその動きも、さして興味を惹くものでは無かったらしく、
無造作に、としか言い様の無い、素っ気ない手つきで、まだ無傷な方の果実を掴み取ると、
暴れる優子をものともせずに、再度、狙い澄ました鉄串の一撃を繰り出すのだった。
「・・・・ひぎぃッ・・・・ひぎゃあああッッッ!!!!」
耳をつんざくような絶叫を上げ、狂ったように両腕の拘束具を打ち鳴らす優子。
先程の太腿の傷と比べれば、出血は殆ど無いに等しかったものの、
乳腺を貫き、乳腔の奥にまで達した刺し傷の深さは比較にならない。
その上、鋭く尖った串の先が、柔肉の奥にズブズブと沈み込んでいくにつれ、
今度は、体内で蠢く針先が醸し出す異物感が、激痛以上の苛烈さで少女の意識を責め立てるのだった。
(14)
「・・・・がぁっ・・・・あがぁあっ!!・・・・ぐはぁっ・・・・はぁぐううっ・・・・ぐがはぁううぅっ・・・・!!」
異物に貫かれた白い乳房が、ブルンブルン、と大きく揺れる。
二本の兇器が充分奥まで突き刺さり、少しぐらい乱暴に扱っても抜ける心配が無くなったのを確認すると、
暗黒界の怪物はますます大胆となり、二つの鉄串の握り部分を交差させ、打楽器のように打ち合わせた。
ビィィィン、というビブラートのかかった音と共に、鉄串の中を微細な震動が走り抜け、
・・・・そして、胸乳の中の責め具が生き物のように蠢く、想像を絶する不快感が襲ってくる。
(・・・・あああッ・・・・う、動いてる・・・・く、串がッ・・・・胸の中でェッ・・・・!!
ヒイィッ・・・・・い、嫌ぁあッ・・・・気持ち悪い・・・・あうッ・・・・うぐぅうううッ・・・・!!)
何度となく気を失いかける優子だが、その都度、読心能力を持つ拷問吏は先回りして、
緩急を交え、強弱を加減し、針先の動きが単調に陥らないよう工夫を重ねつつ、
執拗に鉄串を打ち合い、新たな共鳴波動を生み出して、それを許そうとはしない。
失神という形での休息すら叶わなくなった優子は、口元から青白い胃液の糸を垂れ流しつつ、
いつ終わるとも知れぬ地獄の責め苦に悶絶し続ける事しか出来なかった。
(15)
(・・・・うう・・・・も、もう・・・・ダメ・・・・。
・・・・苦しい・・・・息が・・・・出来ない・・・・あああ・・・・ダメ・・・・ダメェ・・・・)
涙で曇った視界には灰色の靄が厚く垂れ込め、耳朶の奥では耳鳴りが激しさを増していく。
脳内の酸素が不足してきたためだろう、頭の芯がズクンズクンと激しい疼痛に包まれ、
重度の乗り物酔いに見舞われた時のように、平衡感覚が失われて意識が混濁し始める。
次第に鈍くなっていく五感の中、心臓の音だけが異様に大きく響き渡り、少女の不安を掻き立てた。
(・・・・これが・・・・この感覚が・・・・"死ぬ"って・・・・事なの・・・・?
・・・・あああ・・・・嫌・・・・このまま・・・・死ぬなんて・・・・絶対に・・・・ぜったい・・・・に・・・・)
――――実際には、優子が陥りかけていたのは一時的な意識障害に過ぎず、
"死"からすれば、ずっと手前の状態に過ぎないのだが、
そんな事など知る由も無い彼女が、そう誤解してしまったのも無理はない。
だが同時に、それ――――"自分は死んでしまう"という強烈な思い込み――――は、
今の彼女の精神状態の下では、ある意味、単なる意識障害などよりずっと厄介で危険な代物だった。
(16)
「・・・・ううう・・・・た・・・・たすけて・・・・お願い・・・・生命だけは・・・・」
口をついてこぼれ出す、屈辱的な命乞いの言葉。
意識の隅に僅かに残っていた「戦士」の矜持が悲痛な叫び声を上げるものの、
弱りきった優子の心は、圧倒的な恐怖と絶望によって覆い尽くされていた。
「戦士」としてのプライドも「乙女」としての潔癖さもかなぐり捨てて、
少女は、かすれかかった涙声を搾り出し、必死に助命を願い続ける。
「・・・・んんっ・・・・お願い・・・・たすけて・・・・たすけて・・・・ください・・・・。
・・・・ひうう・・・・お・・・・お願い・・・・します・・・・ど、どうか・・・・生命だけは・・・・」
無論、そんな事で、目の前の怪物に憐憫の情を催させる事など期待出来る筈も無い。
むしろ、優子の意図とは裏腹に、その屈従の態度は拷問吏を有頂天にし、
こみ上げる歓喜に両眼をギラギラと輝かせつつ、加虐への欲求を最高潮に漲らせただけに終わった。
嬉々として新たな拷問道具の選定に取りかかる獄吏の姿に、ようやく我に返った優子は、
冷静さを欠いた己れの行為が招き寄せた事態を前に茫然となり、愚かな自分を呪うしかなかった。
(17)
「・・・・ヒャッヒャッヒャッ・・・・どうしたんだ・・・・命乞いは・・・・もうお終いかぁ・・・・?
・・・・ブフフフッ・・・・それとも・・・・もう・・・・ひと思いに・・・・殺して欲しくなったのかぁ・・・・?」
欲情にまみれた笑いを満面に湛えつつ、拷問吏が手を伸ばしたのは、
汗と塵埃に加え、ちびり出した尿液までもがベットリと染みを作って、
本来の清楚な雰囲気など微塵も感じられなくなったスカートだった。
主の敗北により、「鎧」としての防御力を喪失して、いまや単なる布切れと成り果てたそれを、
薄い下着もろとも、ビリビリィッ!!と勢い良く引き千切ると、
恐怖に震え慄いている陰阜のふくらみをを引っ掴み、野太い指に下草の群生を絡め取っていく。
――――――――その、次の瞬間。
「・・・・ッ・・・・ぐッ・・・・!?ヒィッ・・・・ヒギィイイッッッ・・・・!!!!」
連続した破断音と共に、秘部の表面を薄く覆った恥毛が、一本残らず引き抜かれる、
下半身から脳天へと駆け上がった衝撃波が、優子の頭の中を真っ白に変えた直後、
ほぼ垂直に仰け反った喉首から断末魔の叫び声が噴き上がり、
即座に失神しなかったのが不思議なくらいの凄まじい激痛が意識を打ちのめした。
一瞬にして、見るも無残な姿へと変貌を遂げた恥丘の表面で、
毛穴からポツポツと滲み上がってきた無数の血の粒が寄り集まった紅い小川が誕生し、
凍りついた花弁の縁を伝って、ピクピクと痙攣を発する太腿へと流れ落ちていく。
(18)
「・・・・げひゃっひゃっひゃっ・・・・!!いいぞぉ・・・・もっと泣け・・・・喚けェ・・・・!!
・・・・綺麗な顔を・・・・苦痛によじらせて・・・・ひひひ・・・・悲鳴を上げろォ・・・・!!!!」
だらしなく半開きになった口元から発情した牡犬のように長い舌を垂らして、
ハァッ、ハァッ、と、熱い吐息を漏らすヴェカンティの怪物。
野良犬のように鼻をひくつかせ、むしり取った藍色の縮れ毛の匂いを胸一杯に吸い込みながら、
目の前の哀れな犠牲者の姿がもたらすグロテスクな興奮に浸り、
邪悪な知性と精神とが紡ぎ出す、加虐のエクスタシーに全身を熱く湧き立たせる。
「・・・・や、やめて・・・・もう・・・・やめて・・・・アアッ・・・・やめてぇッッッ・・・・!!!!」
心身に負った深手によって、思考が完全に動きを止め、
自分が何を言っているのかさえ、判別出来ない状態へと陥った優子の口から漏れるのは、
壊れかけのテープレコーダーのように、「やめて」という言葉だけ。
さらに意識の混濁が深まると、かろうじて感じ取る事が出来るのは、
絶え間なく振るわれ続ける暴力に耐え切れず、破壊されていく自分の体が発する喘鳴のみとなる。
やがて、嗜虐の快感に全身を引き攣らせつつ哄笑する拷問吏の向こうに、
全ての生命を刈り取る大鎌を手にした死神の姿が、ぼうっ、と浮かび上がるのが見えたかと思うと、
弱りきった少女の精神は、そのまま、意識の底に黒々と穿たれた深淵へと吸い込まれていった・・・・。
(19)
「・・・・あが・・・・あああ・・・・ふぐっ・・・・んっ・・・・ふぐあ・・・・ふぁぐううう・・・・」
もはや顔を上げる気力とてなく、上体を力なく前に傾けたまま喘ぐだけの優子。
ベットリと汗に覆われた身体が、磔刑台の上で弱々しく痙攣するたび、
振り乱した蒼髪の中から僅かに覗くその表情は、血の気も無く、どんよりと澱みきっていた。
死んだ魚のようなドロリと濁った瞳からは、全ての意志も感情も掻き消え、
半ば土気色に変色した唇の端から、得体の知れない液状の物体が糸を引きながら流れ落ちている。
「・・・・ふひぃ・・・・ひやよぉ・・・・ほぉう・・・・ひゃめてぇ・・・・」
時折、かすれた呟きが、血泡と共に吐き出されてはいるものの、
もはや、それは「言葉」と言うよりも、単に「鳴き声」と言い表す方がふさわしい代物へと成り果てていた。
・・・・執拗に繰り返された拷問と絶え間無い苦痛と恐怖の連続の果て、
優子の心は噛み砕かれ、今まさに無明の闇へと呑み込まれようとしていた。
徹底的に痛めつけられ嬲り回された肉体は、それよりも一足早く破壊し尽くされてしまい、
酸鼻を極めた拷問の影響も、堪え難い虚脱感を除いては、何一つ感じ取る事が出来なくなっている。
――――もっとも、未来と共に、一切の希望が潰え去った今、
その事は、優子にとって、むしろ、望外の僥倖と言った方が適切なのかもしれないのだが・・・・。
(20)
「・・・・・・・・・・・・」
対照的に、拷問吏の方は、死に瀕した優子の姿をじっと睨みつけつつ、
血走った目玉の底に、未だ妄執に満ちた狂熱を宿し続けていた。
断末魔の苦しみに喘ぐ優子の姿ならば、すでに十分すぎる程、堪能しているにも関わらず、
なおも、その頭蓋骨の内側では、ねじくれた知性と欲望とが、
永遠の安息の地から少女の魂を引き戻し、今一度、おぞましい饗宴を再開する術は無いものか、と、
持てる全ての知識と経験を総動員して、必死に思考を展開し続けている。
・・・・・・・・かなりの時間、考え抜いた末、ようやく、それが不可能である事を認めた後も、
灰色のゴムのような瞼の奥で異様な輝きを放っている双眸は、
なおも未練がましく、生ける屍と化した少女の上に留まり、飽くなき逡巡を続けていた。
この後は、今までの数多の犠牲者に対して行ってきたのと同じく、
五体をバラバラにし、皮を剥がし、血を抜き取り、内臓を掻き出した上で、
気に入った部分だけを選り分けて防腐処置を施すだけなのだが、
何処をどう切り分け、蒐集品の列に加えるのがベストなのか?未だ判断がつきかねていたためである。
・・・・暗闇と屍臭に閉ざされた暗渠の中、身じろぎ一つせず、妄想に耽る異形の怪物。
果つる事無き魂の飢餓を満たさんと足掻き続ける陰鬱な姿が、優子の目に映った最後の情景だった・・・・。
<<完>>
以上、「優子拷問SS」をお送りいたしました~~。
何分にも、このジャンルのSSを書いたのは初めてだったため、
頭の中に浮かんだイメージを上手く文章化できなかった等、
必ずしも満足のいく出来とは言えない部分が残ってしまいました。
至らない点につきましては、どうかご容赦の程お願い申し上げます。
なお、次回は、「優子in体育倉庫」の続編となる、
「レオタード優子~新体操コーチの罠~」(仮題)を予定しております。
発表時期は、おおよその目安で、6月後半から7月前半になると考えています。
どうかご期待下さいませ~~。
今年にこのスレ見つけた新参者です
SS乙かれです
儂はどのようなジャンルも無問題なので結構楽しめました
また続けてエロイSSお願いします
おにゃのこがゲロ吐くのに萌える自分に気づいた
|ω・`)チラッ
お久しぶりです、久々のカキコなり~。
上の方のカキコで最近また色々と同人誌出たようですね。
まだ見ていない作品が数点あり私も後で購入して追いつきますので(笑)
>>ARCHさんへ
SSお疲れさまです。エロの路線から外れてもなかなかのストーリー構成で特に情景や
個々のキャラ(優子と怪物)の心情描写が的確に再現されている所が良かったです。1読者の
私としてもストレートに伝わってきますので異色作品ながらもArchさんの随筆には大変満足
しています。 拷問という苦痛系も読んでみますとなじむもんで私もあっさり染まっちゃいました(笑)
(昔、知人に勧められたカニバリズム系やスティーブンキングなど色々読んでましたので)
次回作は学校内のSSということで(・∀・)ニヤニヤしながら楽しみにしています。
>>451の職人さんへ
優子のイラストGoodJob!です。夢でしょうかArchさんの次回作の優子を見ているようです。(・∀・)
レオタード姿の優子もすんごい綺麗ですし、横から差し込む光線が作品全体を明るくほのかに包んでる
ような感触で上手いっす。
453 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 21:54:57 ID:p/bjfipY
test
>ALL
ご感想有難うございます~~。
>451
頂きました~。
レオタード姿の優子、大変参考になります
(肩口から、さりげなくアンダーの肩紐が覗いているところとか)。
有難うございました~~。
次回作紹介~~。
次回作「美人新体操コーチ×レオタード優子」は、全5章の予定。
まず第一章を6月後半から7月前半にかけて発表し、
それ以降の各章は、大体1か月半から2か月おきを目途に発表していく方針です。
シチュエーション、体位、各種性技等、
リクエストは随時受け付けておりますので、お気軽にお寄せ下さい。
なお、これまで寄せられた中で、特にご要望の多かった「痴漢プレイ」は、
第2章の中に盛り込む予定ですので、どうぞご期待くださいませ~。
|ω・`) チラッ
ARCHサソこんばんわ~
こんな時間ながらもボーッ眠気が漂いながら幾つか考えてます
シチュとしては一部ですが日頃優子の事を快く思っていない上級生(先輩)や下級生との屈辱的な組み合わせや
コーチとのレズプレイもあり。
道具としてはこの他にも体操用のバトンの先端をアソコに挿入したり、新体操の演技する時のリボンで
優子の体を雁字搦めに縛って逃れることの出来ないまま犯られちゃったりと。この他にもレオタード着な
がら体育館の中でアソコに極太バイブが入ったまま全員の視線が注ぐなかイヤラシク踊られるのもいい
ですね。
この様子を魔界などから水晶玉を写して覗いてしているレイ、グラメス&ログレスなども出現し嘲笑してる
オマケも思いつきました。(ゲームなどの「史実や時系列」この際は無視してちょ^^;)
痴漢プレイはいいですねー、電車の中や駅のホームと場所は色々決められますし登場人物の幅にも余裕が
あって色々ストーリーライン作れそうな予感します。
後は女子校とあって優子に心から思いを馳せている特定の女の子とのラブラブ*エロエロストーリーもいかがでしょうか。
睡魔&ボーッとしながら沢山書き込みしましたがここまでの長文誤字・脱字段落ミスがあったらすいましぇん^^;
もし他の方も何か良いあいであございますたらどじょ~
|ω・`)ノシ チラッ
私もヴァリスの同人誌ある程度購入しました。少しはみんなに追いつけたかな・・・
まだ未入手の物もございますが、最近ヴァリス関連の同人誌も見る機会が多くなりいい傾向ですね。
ここでの「日記帳」ですが、私もこの前上の方に書いてありました2次元のドリームマガジン購入し表紙に
載っているビキニの女の子の特集気にしていたのですが、表紙の子の連載も一緒にスタートするのか!?と
思いマスタがちょっと期待が外れて残念ですた。
(今までマガジンで連載されノベルズの方は気に入った綺麗なヒロインものとかは毎回購入して読んでます。)
ああ、こんな時間だ・・・そろそろ寝ます。
|彡サッ
458 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 20:49:43 ID:iaASF5MO
保守
製作状況~~。
現在、「レオタード優子」第1章の進捗状況は約50パーセント。
状況的には、柔軟な身のこなしを買われて、新体操部の助っ人選手に選ばれた優子が、
臨時コーチの『お姉さま』のカリスマに、思わずクラクラッときて、
心の中に尊敬と憧憬の感情が芽生え始めたところ。
なお、第1章には、優子のレオタード姿はありますが、エロ行為はありません。
現在までのところ、第2章は電車内での痴漢、第3章は『お姉さま』の自宅でのトイレと着替え(の盗撮)、
第4章と第5章はレオタード姿でのレズプレイ&エロ新体操、を、それぞれメインに据えたいと考えています。
勿論、これら以外にも、こうして欲しい、こんなのはどうか、というご意見ご要望があれば、
柔軟に対応していきたいと考えておりますので、どしどしお寄せ下さいませ~。
レゲーヴァリススレよりコピペ
> 61 名前:NAME OVER 投稿日:2005/05/18(水) 12:36:05 ID:blFxxug9
> Vアプリに夢幻戦士ヴァリス
> キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!
>
> 62 名前:NAME OVER 投稿日:2005/05/18(水) 12:39:58 ID:???
> ソース
>
http://www.bandai-net.com/corporation/release/release.php?id=332 > なんか萌え絵になってるな…
ARCH DUKE様
レオタード優子期待して待ってます。是非「柔軟性を審査するため」と称して片足を
上げたままの優子にいたずらするとか、「他者に魅せるための競技なのだから、
レオタード姿を恥ずかしがっては駄目」と称して乳首が透けるようなレオタードを
着せるSなコーチと、なすがままの優子を希望します。
胸やアソコが見える「スケスケレオタード」で新体操踊らされる恥ずかしいシーンを。
にょ、女体盛りを・・・
レオタードなら「破れたタイツ」と「着たままずらして挿入」は押さえておいてくだされ。
ニーソ優子もなかなかいいね
皆様、ご意見有難うございます~~。
携帯版「ヴァリス」プレイしてみましたが、
思うように指が動かず、何度やっても1面がクリア出来ません。
他板の情報によると、全6面で、コスチュームは(今の所)5種類だそーです
(・・・・誰か画像うpしてくれないかな・・・・(汗))。
「レオタード優子」ですが、皆様、タイツ着用とナマ脚はどちらがお好みでしょうか?
私は、どちらかと言えば、後者の方が好きで、
今書いている文章(第一稿)もナマ脚にしているのですが、
タイツの方が好きだという方が多いようであれば、書き直したいと思いますので~。
激しくタイツ希望です。
練習中はタイツ着用、競技会当日はナマ脚で2倍おいしいとか(w
なんおい、しなやかに人気勃ですよ
ナマ脚版希望です
ナマ脚ナマ脚ナマ脚!!!
レースクイーンがはいてるみたいな光系ストッキング希望!
タイツ、タイツ!
どっちもよいけどレオタードなら、白タイツだなあ。
ピンクレオタに白タイツは萌える。
少し路線外れるが
競泳水着まとったまま校内のプールの中で同姓からイヤラスィ悪戯されちゃう優子を!!
>ALL
ご意見有難うございます~~。
タイツ着用希望の方が多いようですが、ナマ脚を希望の方もいらっしゃいますので、
新体操部での練習(第1章)はナマ脚、
コーチ宅での個人レッスン(第3章~第5章)はタイツ着用、という事で描き分けたいと思います。
>473
うーむ、白タイツですか・・・・。
実は、優子のレオタードを白(パール・ホワイト)にしようと思っているため、
白レオタードに白タイツではちょっと見た目が悪くなりそうなんですが・・・・。
もう一度、皆様のご意見を伺う事にいたします。
ピンクのレオタードに白タイツと白のレオタードに肌色タイツでは、どちらが良いでしょうか?
ご意見をお願いいたします~。
>474
競泳水着・・・・水中レズ・・・・うう~、良いですね~
(さすがに今年の夏は「レオタード優子」で手一杯ですので、来年のエロSS候補に加えておきましょう)。
競泳水着だと他の水着よりカッコイイね
俺も来年のSS候補の1作品として期待してます
白レオタードにストッキングみたいな光沢の入った肌色タイツでひとつ(w
競泳水着もいいですね。極限まで無駄を省いた結果生まれたハイレグデザインと
薄い素材、水に濡れて肌に張り付いた質感等々。
白のレオタードと肌色タイツに一票
実はレオタードはすり替えられていた
時間が経つごとに布地が汗で溶けてどんどん薄くなっていき、やがてぷつんと裂け目が……
某アルティメットガールに毒されすぎですかそうですか
私もおひとつ....
とある一日、町中でタンクトップに短パンのセクシーな優子を酔っぱらってる痴漢のオヂサンに襲われたり
同姓で同じ学校のたむろしている「ガングロ」の不良生徒達にばったり出会って虐められるシーンを
>>481 GoodJob!!
オパーイやジーンズから覗かせているふとみょみょがエロイです。
>>481 お主、中々やりおるの~!
つーわけで、横から頂きます。
>>481 頂きました~。有難うございます~。
よくよく考えてみると、パンツ・ルックの優子タンって珍しいですね
(ズボンの類を着用した優子と言えば、パジャマ姿ぐらいしか思い当たりません)。
ビキニ鎧も制服もスカートなので、私服姿を想像して描く場合も、
無意識のうちにスカートをイメージしてしまうのかもしれませんね~。
すまんが、
むらっと茶って
また、閉鎖になったのか?
やっぱり、優子の痴漢シーンといえば、やっぱり変身前のセーラー服で攻められるシーンが見たいです。
普通だと抵抗されてうまくいかないと思うので、なにか弱みを突かれて抵抗できないっていう状況
が必要でしょうか。自分が抵抗すると友達が大変なことに..。
それを守るため、自分が我慢。ってのは?
487 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:47:53 ID:gjxfXs70
保守
楽しみに待っております
保守
進行状況報告~~。
「優子inレオタード」第1章の進捗状況は、現在約95パーセント。
最終チェックを残すだけの状態です。
今週中のなるべく早い時期に発表できると思いますので、もうしばらくお待ち下さいませ~。
>レオタ&タイツ
白レオタードと肌色タイツの組み合わせをご希望の方が多いようですので、
申し訳ありませんが、今回は、桃レオタードと白タイツのリクエストにはお応え出来ません
(別の機会に、レオタード物を書く事があれば、
この組み合わせに挑戦してみようと思いますので、どうかご容赦下さいませ~)。
>セーラー服in痴漢電車
勿論、そのつもりですよ~。
・・・・というか、実は、約3年間、優子のエロパロを書いてきて、
未だ一度もセーラー服でのHを描いた事が無かったのが、自分でも気になっていた所ですので。
学園内で日頃優子のことを好ましく思っていない先輩や後輩らにお昼休み無人の保健室に押し込まれ
そこのベットに縛り付けられて色んな器具でエッチなことされちゃう優子を・・・
(もし優子以外でしたら妖子で)
486です。
ARCH DUKEさん、レスありがとうございます。
そうですよね!セーラー。期待しております。
いや、まずは第1章からですね。待ち遠しいです!
(・∀・)イイ!!
待ってます
大変お待たせしました~~。
只今より、「優子inレオタード~新体操コーチの甘い罠」第1章を発表いたします。
なお、SSの文章中、新体操について触れた部分がありますが、
参考にした資料が、80年代の終わり頃に出版されたものである関係上、
一部、現在行われている新体操競技のルールとは異なっている可能性があります。
どうか、御了承の上でお読み下さいませ~。
それでは、開演です~~。
(1)
ヴェカンティ。巨大な廃墟と化した王城。
主を失って久しい玉座へと通じる回廊に立ち並ぶ黒大理石の柱の列に、
血の色のように赤く濁った月の光が降り注ぐ陰鬱な夜。
(・・・・やはり、一筋縄ではいかぬか・・・・まぁ・・・・十分に予想出来た事態ではあるが・・・・)
(・・・・当然だろう・・・・何しろ、相手はリアリティにいるのだからな・・・・)
(・・・・直接、手を下すのは・・・・我らとて不可能に近い・・・・厄介な話だ・・・・)
互いに自分の居場所を悟られまいと、
黒ずんだ墓標を思わせる石柱の陰に身を隠し、絶え間なく位置を変えながら、
最低限の言葉だけしか交わそうとしない、<彼ら>。
それでいて、ある程度は会話らしきものが成立しているのは、
この場にいる全員が、あたかもゲームか何かのように、自分の発する言葉への相手の反応を確かめつつ、
その手の内を読み取ろうとしているからに他ならない。
(・・・・然り・・・・)(・・・・同意する・・・・)(・・・・何とも、もどかしい限りよ・・・・)
いずれも抑揚に乏しい低い声が、ゆっくりと尾を引きながら廃墟の中で反響し合う。
その声の主たる<彼ら>、すなわち、<暗黒界の後継者たち>・・・・
ログレス、メガス亡き後のヴェカンティの覇権を巡り、角突き合わせる仲の<彼ら>の望みはただ一つ。
この場にいる誰よりも先に、「ヴァリスの戦士」たるリアリティの少女を葬り去り、
己の力量が、暗黒界を統べる帝王としてふさわしいものだと証明する事である――――。
(2)
(・・・・その上・・・・あの娘はヴァニティの庇護の下にある・・・・)
(・・・・麗子・・・・あの、糞忌々しい裏切り者の事か・・・・?)
(・・・・そうだ・・・・我らの枢機にも精通した・・・・「ヴェカンタの黒き戦士」・・・・)
その名を口にする時に限っては、<彼ら>の口調からも、お互いに対する不信感が影を潜め、
ヴェカンティに生を享けた者としてのストレートな感情が表に出る。
かつて、彼らの上に君臨し、絶対的権力を欲しいままとしていた、暗黒王ログレスその人に見出され、
ヴェカンティの"戦士"として、望むもの全てを与えられながら、
あろう事か、「ヴァリスの戦士」に誑かされてヴァニティに走った、唾棄すべき裏切り者・・・・。
加えて、<彼ら>の目には、自らの手の内を知り尽くした彼女の存在は、
ある意味、「ヴァリスの戦士」以上に、危険で厄介なものに映るのである。
(・・・・彼奴の介入を阻止する事・・・・それなくして、「ヴァリスの戦士」を葬り去るのは不可能だ・・・・)
(・・・・然り・・・・何としてでも、あの娘が手出し出来ない状況を作り上げねばならぬ・・・・)
(・・・・どうする・・・・?どうすれば・・・・「ヴァリスの戦士」から、あの女を遠ざけられるのだ・・・・?)
(3)
リアリティ。私立聖心学園高等部。体育館。
先日のボヤ騒ぎによる混乱もようやく一段落し、
火事に巻き込まれ、大量の煙を吸って長期入院を余儀なくされた不運な数学教師の話が、
関係者の間で話題となる事もめっきりと少なくなった頃。
出火場所の――――結局、火事の原因は警察や消防の実地検分でも不明のままだった――――体育用具室が、
安全上の観点から別の場所へと移転させられたため、以前に比べて、幾分広さが増した体育館内では、
今、新体操部の部員達が、翌月に迫った地区大会に向け、練習に汗を流している。
(4)
「・・・・麻生さんの身体、すごく柔らかいのね。ホントに新体操は初めてなの?」
光沢感のある空色のレオタードを身に着けた部員の一人が感嘆の言葉を漏らす。
視線の先では、白を基調としたシンプルな図柄のレオタードを纏った少女が、
ブリッジの姿勢から誰の助けも借りずに背筋の力だけで立ち上がり、周囲を驚かせていた。
「ええ、本当よ。体育の授業で少し習った事があるだけ」
目を輝かせる質問者に、少し気恥ずかしそうな微笑を浮かべながら受け答えする少女――――麻生優子。
運動の邪魔にならないよう、紐で括ってポニーテールに束ねた豊かな蒼髪がサラサラとなびき、
微かに甘酸っぱい、健康的な汗の匂いが広がっていく。
目立って長身という訳でも、胸や腰の発育が進んでいる訳でもない優子だったが、
すらりとした脚線美の下半身と適度な充実感を帯びた上半身とが絶妙なバランスを保っているせいだろう、
パール・ホワイトと呼ばれる、光沢感のある白いレオタードが実によく似合っていた。
――――本来、新体操部の所属ではない優子が、部員達に混じって練習に参加しているのは、
地区大会を目前にして、団体種目に参加する2チーム12人の選手のうち、5人までもが、
各自の事情によって、出場できなくなってしまったためだった。
生じた欠員のうち、4人までは部員達の中から補充する事が出来たものの、
残る一人については、どうしても新体操部内で適格の人物を見付ける事が出来ず、
やむなく、(部外者という一点を除けば)要求される選手の条件に最も近いと判断された彼女に、
助っ人を依頼する、という、異例の事態が生じていたのである。
(5)
新体操(Rhythmic Gymnastics)における団体種目は、通常、総合競技と決勝競技の二つに大別される。
6名の選手によって編成された1つのチームが、
1試合につき2回、各々2分から2分30秒の持ち時間内で演技を行い、得点を競うのが総合競技であり、
その上位8チームのみが参加資格を得て、最後にもう1回演技を行い、
総合競技のポイントとの合計により、最終的な順位を決定するのが決勝競技である。
個人・団体種目共に、演技の場となるのは、幅5センチのラインで区切られた12メートル四方の床面であるが、
団体種目の場合は、50センチまでのライン・オーバーは減点の対象にはならない。
ワールドカップなどの国際大会では、総合競技の2回の演技は異なる床面で行われる事になっているが、
それほど規模の大きくない国内大会の場合、2回とも同じ場所を使う事が多い。
選手達は、ロープ、ボール、フープ、クラブ、リボン、の5種類の中から、試合毎に選定される手具を用いて、
隊形の変化や手具の交換といった要素を織り交ぜた複雑な演技を、制限時間内に演じ切らねばならない。
たとえば、ボールを用いた演技においては、「つき」「転がし」「投げ」の三つの要素が必須とされ、
これらのうち一つでも欠けていれば、減点の対象となってしまう。
この他に、「回し」「振り」「手で保持しながらの動き」等の動作を取り入れ、一連の演技を組み立てる訳であるが、
それらに関しても、得点の付け方が詳細に定められており、
高得点を狙うならば、必然的に、難度が高く、高度な技術が必要とされる動きが要求される事になる。
(6)
一般的に、新体操選手にとって最も重要な能力は、柔軟性だと言われているが、
それ以外にも、身体の重心を常にコントロールし続けるバランス感覚や、
5種類の手具を素早く正確に扱う手先の器用さ、演技内容に合わせてテンポ良く体を動かすリズム感など、
必要とされるものは多く、それら全てを兼ね備えた選手はほとんどいないと言っても過言ではないだろう。
まして、団体競技においては、他の集団スポーツと同様に、選手間の呼吸の統一が重要とされるのは勿論、
それ以前の問題として、選手達の体格や運動能力がある程度均等化されていなければ、まず成功はおぼつかない。
すなわち、チームに必要なのは、突出した能力を持ったソロ・プレイヤーではなく、
あくまでも、安定した能力を持つ6人の選手であるという訳だった。
これは、同時に、あまりにも欲張り過ぎて、選手の能力を大幅に超える演技を要求すれば、
失敗のリスクは格段に大きくなるという事をも意味している。
各々の選手の能力の範囲内で、なるべく高い得点を狙える演技を実現出来る組み合わせが望ましいのだが、
これは、選手達にとっても、彼女達を指導する監督やコーチ達にとっても、実に悩ましい問題であり、
とりわけ、予定していたメンバーが、出場出来なくなるケースでは、
入れ替わりで入ってくる選手に合わせて、折角時間をかけて練習してきた演技内容を変更したり、
場合によっては、出場選手の顔触れを一から考え直さねばならなくなる事すら起こり得る。
――――今回の聖心学園新体操部のケースもその例外ではなかった・・・・。
(7)
「・・・・ッ!?・・・・ああッ・・・・み、見て、あそこッ・・・・!!」
「・・・・エッ!?・・・・あ、あれって・・・・白影先輩じゃないッ!?」
「・・・・うわぁ・・・・臨時コーチを引き受けるって話、本当だったんだぁ・・・・!!」
突如として、新体操部員達の間を大きなどよめきが走り抜ける。
体育館の入り口、開け放たれた両開きドアの向こうに姿を現した一人の女性・・・・
彼女に向かって、先程、初心者とは思えない優子の身のこなしに対して発せられたのとは明らかに異なる、
憧憬と羨望、更には、畏怖までもが綯い交ぜとなった視線が集中する。
そして、その女性が館内に足を踏み入れるやいなや、優子を取り囲んでいた人垣はあっという間に崩れ去り、
次の瞬間には、部長を先頭に、練習用のフロアー・マットの前に出迎えの列が出来上がったのだった。
(・・・・あの人が・・・・白影麻美・・・・?綺麗な人ね・・・・しかも、すごい威厳を感じるわ・・・・)
半分呆気にとられつつも、おっとり刀で部員達の列の端に加わる優子。
白影麻美。聖心学園高等部の卒業生で、新体操部の元キャプテン。
現在は天神大学の新体操部に所属、幾つもの大会で優秀な成績を収め、
次のオリンピックでは日本代表の一人に選ばれるのでは?とまで噂される才媛である。
今回、出場予定選手の半数近くが欠場するというアクシデントに見舞われた新体操部が、
かろうじて地区大会への出場自体をキャンセルせずに済んだのも、
古巣からのSOSに応えて母校を訪れ、右往左往するばかりだった教師やコーチ達に、
プロの立場から的確な助言を与えて立ち直りのキッカケを与えた彼女の存在が大きかった、と言われている。
(8)
「・・・・・・・・」
列の前まで歩いてきた麻美は、しばし無言で、後輩にあたる新体操部員達と対峙する。
取り立てて厳しさを感じさせる訳ではないが、その視線に、じっ、と見つめられると、
微かな威圧感と共に、心の奥底まで見透かされているような感覚が湧き上がってくる。
傍らには、顧問の教師や専任のコーチもいるのだが、
彼女と比較すれば、その存在感はまるで空気か何かのように希薄なものにしか感じられなかった。
(・・・・この感じ・・・・少しだけど・・・・前世の麗子に似てるかな・・・・?)
ふと、懐かしい感覚に包まれて、そっと目線を上げる優子。
明るい灰色のトレーニング・ウェアに包まれた長身の体躯は180センチ近くもあるだろうか、
日本新体操界の新星と噂されるのにふさわしく、美しく伸びた手足が印象的である。
よく引き締まった健康的な顔立ちには威厳が溢れ、淡いラベンダー色の瞳には強い意志が輝いている一方、
水晶の塊を彫り抜いたかような繊細な目鼻立ちと柔和な微笑みを湛えた形の良い唇とが緩衝地帯となって、
ともすればきつくなりがちなその表情に、一定の歯止めを与えていた。
(9)
(・・・・凄いな・・・・まるで、スクリーンの中の女優さんみたい・・・・)
思わずため息が漏れる程、麻美の姿は美しく、そして、眩しかった。
新体操の選手にしては珍しく、腰に届くほど長く伸ばしたブラウンの髪は、
薄いピンク色のリボンでポニーテールにまとめられ、
窓から差し込む午後の陽光を浴びて、柔かい赤銅色の光を放っている。
手入れの行き届いた色白な肌は肌理が細かく、しっとりとした美しさに満ち溢れ、
トレーニング・ウェアの表面には、皺や汚れは勿論、塵一つ見当たらなかった。
ジャージの下には、レオタードを着込んでいるのだろう、
開いた襟元から、落ち着いた光沢を帯びたパープルの薄い布地が見え隠れしている。
正確なプロポーションは、服の上から見ただけでは判別出来なかったが、
何の変哲も無い練習着を身に着けていてさえ、見る者の視線をこれだけ釘付けにするのだから、
衣服を脱ぎ去ってレオタード姿になれば、その美しさは神々しいばかりのものに違いない。
(10)
「はじめまして。白影麻美です。
本日、先生方から、正式に臨時コーチのお話を頂きました。
地区大会に向け、微力を尽くさせて頂く所存ですので、皆さん、どうか宜しくお願いいたします・・・・」
よく通る声が体育館の中に響き渡った。
物腰はあくまで丁寧だが、口元から発する単語の一つ一つに明瞭な意志の力が宿り、
堂々とした態度と相まって、有無を言わさぬ気迫が伝わってくる。
彼女の言葉に耳を傾けるうち、『麗子に似ている』という第一印象の誤りに気付いた優子は、
ほっとしたような、それでいて、少し残念なような複雑な感情が湧き上がるのを感じるのだった。
(・・・・よく分からないけど・・・・こういうのが、『体育会系』っていうのかしら・・・・?)
確かに、口ぶりや態度は、かつての麗子のそれと似ていなくも無いのだが、
前世の彼女と決定的に違うのは、それが、自分の価値に対する揺ぎ無い自信に起因している点だった。
自らの内実が、(周囲の人間が思っている程には)堅固でも安定的でもない事に焦り、絶望し、
何より、その事を他人に気付かれる事を恐れて、必要以上に虚勢を張り続けていた麗子とは異なり、
麻美の自信は、天賦の才能と弛まぬ練習の積み重ねによって明瞭に裏打ちされ、
しかも、強い自己抑制の働きによって、不遜な態度となって外に顕れるような事は一切無かった。
(11)
「・・・・では、最初に、バーを用いた練習から始めましょう。
バー・レッスンには、演技の基礎となる立ち姿勢や跳躍時のポーズを整える以外にも、
新体操に必要な筋力や持久力を効果的に鍛える、という重要な目的があります・・・・」
練習メニューについて話す内容も、簡潔明瞭で非常に理解し易い。
どうやら、麻美は、新体操のプレイヤーとして第一級であると同時に、
その指導者としても、並々ならぬ才能の持ち主であるようだった。
レクチャーが終わると同時に、自分達のすべき事を正確に把握した少女達は一斉に動き出し、
身長別に3つの組に分かれて、それぞれ腰の高さに調整された台座付きのバーを並べ始める。
(・・・・きっと、何にどう取り組めば良いのか分かったせいね、動きが見違える程良くなってる。
こんな短い時間で、みんなのヤル気を引き出すなんて、まるで魔法みたい・・・・)
麻美の指導能力に舌を巻いた優子も、2番目に高いバーの組に入り、
静かに呼吸を整えながら、整然と並んだ新体操部員達の列に視線を伸ばす。
色とりどりのレオタードに身を包んだ部員達は、
自分達より僅かに2、3歳年上なだけの、まだ少女の面影さえ残る臨時コーチに対して、
顧問の教師や専任のコーチに対する以上の敬意を示し、次の指示を心待ちにしているようだった。
中には、新体操部の生ける伝説たる大先輩から、直に指導を受ける事が出来る喜びに涙ぐんだり、
緊張のあまり、身体中がガチガチに固まって、膝頭の震えを止める事が出来ない者まで見受けられる。
(12)
「・・・・まずは、右脚を前に蹴り上げ、そのまま静止させて下さい。
支えが必要な人もそうでない人も、左手はバーの上に置いて。・・・・では、始めッ!!」
号令を合図に、少女達の細長い左腕が一斉に木製のバーへと伸び、
一呼吸置いて、レオタードの股ぐりから健康的に伸びた、およそ三十本の右脚が、ググッ、と持ち上げられる。
中には右腕を添えなければならなかった者もいたものの、
大半の部員は、バーに置いた左腕と左脚とでバランスを保ったまま、Y字型の開脚ポーズを作る事に成功し、
伸縮性に富んだ滑らかな布地に包まれた肢体を、降り注ぐ陽の光でキラキラと輝かせながら、
新任のコーチに自分の魅力を訴えるべく、めいめいのやり方で精一杯の自己主張を試みる。
「・・・・次は、左脚。今度は、もっと長い時間頑張って」
きっかり1分後、再び麻美の声が響き渡ると、
新体操部員達は急いで身体の向きを反転させ、今度は右手をバーの上に置いて左脚を上へと持ち上げた。
再び出来上がる美しいY字脚のアーチ・・・・だが、今度は、1分を過ぎても、一向に麻美の声は発せられなかった。
10秒20秒と時間が過ぎゆくにつれ、少女達の表情からは笑いが消え、疲労と困惑の色合いが増していった。
三列縦隊のあちこちで体の重心がぐらつき始める者が現われ始め、
ついには開脚姿勢を保てなくなって、脚を下ろしたり床に座り込んだりしてしまう者が続出する。
かろうじて堪え続けている部員達の中にも、股関節への負担に息を切らし、
顔面を紅潮させて、額に汗を滲ませている者が多かった。
(13)
(・・・・まずいわね。予想した以上に、基礎体力が出来てないわ。
筋力トレーニングを軽視して、小手先の技術だけに頼る演技をしてきたせいね)
表情こそ変わらないものの、その惨状を眺める麻美の視線は苦々かった。
一般に、新体操の競技においては1つのフォームに費やされる時間は最長でも20秒から30秒程度であり、
それ以上の時間、同じ姿勢や動きを取り続ける事はまずあり得ないと言って良い。
従って、練習に際しては、1つの動作を長く保つ事より、
連続した複数の動作をスムーズに展開していく事の方に重きを置かれる傾向がある。
勿論、それはそれで、新体操の演技には欠かせない要素ではあるのだが、
そこには、持久力をはじめとする基礎体力の鍛錬がおざなりになり易いという落とし穴が存在していた。
(筋力の基礎が出来ていないから、動きに力を必要とする演技が苦手になり、
それを技術でカバーしようとして、ますます体力が落ちていく。
誰でも一度くらいは経験する事だけど、手遅れになる前にどうにかしないと大変な事になるわね・・・・)
口の中で苦虫を噛み潰しながら、麻美は、なおも無表情を保ったまま、
両脚を交互に持ち上げて静止させる、という、単純な、だが、それ故に誤魔化しの効かない動作を通じて、
目の前に居並ぶ新体操部員一人一人の身体能力をチェックしていく。
対する少女達は、時間の経過と共に容赦なく体力を奪われていき、
だらしなく開けた口元を金魚のようにパクパクさせながら、弱々しい悲鳴を漏らすようになり、
中には、先程までの熱烈な歓迎ぶりは何処へやら、麻美に対して露骨な反感を示す者まで現れる始末だった。
・・・・と、その時、一人の少女の姿が麻美の目に止まった。
(14)
(・・・・この子は・・・・たしか・・・・?)
じっと見つめる視線の先では、パール・ホワイトのレオタードに身を包んだ蒼髪の少女が、
周囲とは明らかに異なる見事なバランス感覚で、開脚姿勢を保持していた。
さすがに、涼しい顔で、とまではいかず、額には白く輝く汗の粒が浮かんでいるものの、
若鹿のようなしなやかな右脚はピンと伸び、爪先はピタリと静止して微動だにしない。
何より、他の少女達と違って、息切れもなく、表情にも仕草にも険しさは殆ど見当たらない。
(・・・・正中線がしっかりと通って、全身の重心がほとんどブレてないわね。
新体操は体育の授業で習っただけという話だけど・・・・ひょっとして、何か武道でも嗜んでるのかしら?)
どちらかと言えば、ほっそりとした、華奢な体つきなのだが、線が細いという印象は受けない。
かと言って、スポーツや武道で鍛え上げられた肉体とも違って、
光沢のある純白のレオタードから覗く色白な手足には、
しなやかさと共に、適度なふくよかさや柔らかさも同居している。
小首を傾げつつ注視を続ける麻美の姿に、周囲の部員達も、何事か、とざわつき始めた。
(15)
(いずれにせよ、逸材には違いないわね。
・・・・まったく、こんな子が、今まで一度も本格的に新体操を習った事が無かっただなんて・・・・)
嘆息を交えつつ優子を観察するうち、麻美の好奇心は驚きへと変わり、
ほどなく、これは掘り出し物だ、という確信へと至った。
柔軟さと力強さがバランスよく同居する身体に、抜群の平衡感覚。
プレッシャーに打ち負かされる事無く、自分の演技に集中できる強い意志の力。
いつしか、麻美の意識は、まるで磁石に吸い寄せられる砂鉄の如く、優子へと惹き付けられ、
気が付いた時には、彼女のすぐそばまでやって来てしまっていた。
「・・・・あ、あの・・・・コーチ・・・・ええと・・・・私の格好、何か変でしょうか・・・・?」
麻美自身の驚きも大きかったが、優子のそれは彼女以上だったらしく、
慌てて演技を中断し、手足を下ろすと、緊張しきった眼差しでおそるおそる麻美を見上げる。
あるいは、憧れの先輩から直接指導を受ける事になるかもしれない、と、一応の予想はしていたものの、
さすがに、彼女が、部長や上級生のレギュラー選手達を素っ飛ばして、
真っ先に自分の所にやってくるなど想定外であり、心の準備など何処にも無い。
むしろ、しどろもどろとはいえ、一応の受け答えが出来ただけでも上出来と言って良く、
ロング・スリーブのレオタードに包まれた細い肩は小刻みに震え、
Vネックの襟穴から垣間見える小さな鎖骨の窪みも、ヒクヒクと不安げに収縮を繰り返していた。
(16)
「・・・・そんなに固くならなくていいわよ。
もう一度、脚を上げてみせてくれないかしら?・・・・出来れば、バーから手を離して」
動揺していたのは同じでも、様々な経験を積んでいる分、感情の切り替えは麻美の方が素早かった。
対する優子は、緊張のため、何を言われたのかも理解出来ず、きょとんとした表情を浮かべ続けていたものの、
周囲の視線が一斉に自分に集まった事で、かろうじて、何か演技をするよう指示された事だけは理解出来た。
・・・・その後は、もう無我夢中で、体の何処をどう動かしたのかすらも分からなかったが、
気付いた時には、右足を、猛烈な勢いで、天井めがけて放り上げていたのだった。
(・・・・な、なんて事なのッ・・・・この子、もしかしたら、本物の天才かもしれないわッ・・・・!?)
急激な動作に伴う反動を一気に受けて、大きく後ろに仰け反ってしまう少女の上体。
常人ならば、そのままバランスを崩して転倒している筈だったが、
丈夫でしなやかな優子の背筋はそれを見事に食い止め、全ての衝撃を見事に吸収しきって、
さらに、あろう事か、彼女の身体を、その姿勢のまま、静止させてしまっている。
・・・・否、それだけではない。
一見、優子の体を支えているのは、床の上に残った左脚一本のみに見えるが、
麻美の鋭い眼力は、白い化繊の布地の下、やや控え目な大きさながら申し分なく愛らしい柔尻の付け根で、
括約筋と腰椎とが絶妙な均衡を保ち、背後に倒れ込もうとする力とそれに反発する復元力とを巧みに相殺させて、
プロ顔負けの美しい開脚フォームを維持し続けている事を見抜いていた。
(17)
(・・・・凄いッ・・・・こんな事が現実に起こり得るなんてッ・・・・!!)
目の前の少女の身体能力に身震いすら覚えた麻美は、もはや驚きを隠す事なく、優子に駆け寄り、
美しいアーチを形作るしなやかな身体に手を触れて、その状態を確認し始める。
これだけの事を、誰からも教わらず、天性のカンと体のバネだけでやってのける人間が存在する事実に、
もはや、驚きを取り越して、嫉妬に近い感情すら覚えずにはいられなかった。
と、その時だった。
(・・・・・・・・んッ?・・・・何かしら・・・・これは・・・・!?)
薄い布地越しに優子の背中に触れた指先に伝わる、微かなひくつき・・・・
筋肉ではなく、皮膚から――――より正確には、その中を走る交感神経から――――発する微弱な電気信号。
常人の目にはまず映らない、映ったとしても窮屈な姿勢への反発としか理解出来ない筈の、その小さな震動は、
しかし、麻美にとって、ある意味、優子の身体能力に対して感じた以上の驚愕をもたらすものだった。
(18)
(・・・・この子・・・・もしかして・・・・!?)
ラベンダー色の瞳の奥で、小さな稲妻が閃光を発し、鋭い雷鳴が轟き渡る。
思考が追いつくよりもずっと早く動き出した麻美の手は、
優子自身は勿論、周囲で息を詰めて見守っている部員達にも決してその真意を気取られないよう、
細心の注意を払って指先のわななきを隠しつつ、レオタードの表面をなぞっていく。
毛玉もささくれも無く、滑るような、という形容詞がぴったり当てはまる合繊製の布地
・・・・その薄膜の下に隠された瑞々しい柔肌の弾力が伝わって来るたび、
麻美の心はさざ波立ち、えもいわれぬ興奮と期待感とが、着実に潮位を増していく。
――――――――ピクッ!!ピクピクッ!!
・・・・案の定、返ってきたのは、先程よりもずっと明瞭な手応えだった。
我が意を得たり、とばかり、心の中で大きく頷いた麻美は、
唇の端をそっと吊り上げ、密やかな期待を込めて、目の前の少女に視線を這わせる。
だが、こちらの予想は完全に外れで、優子の顔には特段の変化が現れている様子はなく、
どの角度からも、美しく反り返った姿勢の保持に全神経を傾注し続ける真剣な表情以外は窺えなかった。
(19)
(・・・・フッ・・・・成る程、そういう事・・・・。
・・・・要は新体操と同じ・・・・素質は充分、経験はまだまだ、って訳ね・・・・)
すっ、と細められ薄紫色の瞳孔の奥で、秘められた欲望が赤黒い焔を灯して燃え上がった。
先刻までとは、全く別の意味において、鋭さを増した眼差しが、
軽く突き上げられた頤から、透き通るように白い喉元を薙いで、
浅いVネックの襟元で規則正しい収縮を繰り返している鎖骨の窪みへと滑り降りる。
湧き上がってくる生唾を、何度となく、音を立てぬよう細心の注意を払って嚥下しながら、
麻美は、まるで何かに取り憑かれたかのように、純白のレオタードに包まれた少女の肢体を凝視し続けた。
(20)
ぴっちりと肌を覆った布地によって締め付けられ、本来よりもずっと体積を減少させているにも関わらず、
なおもふっくらと盛り上がったバストは、充分に魅力的な曲線を描いて自己主張している。
ニプレスの下に隠れて、直接目にする事は出来ないが、
可愛らしい乳首が桜色に色付いている姿が目に浮かぶようだった。
ウェスト周りはよく引き締まって、余分な脂肪は一片とて見当たらない一方、
愛らしい丸尻と、その根元から伸びる一対の太ももは、
反対に、非常に力強く充実した感触に包まれ、これと好対照を成している。
・・・・そして、それらに囲まれた三角形の囲僥地。
学校指定のクラブ活動用のレオタードである以上、やむを得ない事とはいえ、
極めて控え目なカーブを描くクロッチと、その下のアンダーによって厳重に覆い隠された禁断の花園は、
高々と持ち上げられた右脚が、ガラス窓から差し込む陽光を遮り、影を落としている関係で、
一面、白い輝きに覆われたカンヴァスの中で、唯一、そこだけが、ややくすんだ色合いを帯びている。
だが、その翳り具合が、却ってこの場所の淫靡さを醸し出しているように感じられて、
麻美の中では、何としてでもその秘密を暴き出し露わにしたい、という堪え難い欲情が、熱い火照りと化して、
禁欲的なジャージの下に隠された熟れた肉体を妖しく包み込んでいくのだった。
(21)
(・・・・ふふッ、こんな可愛いカオしてるのに、カラダの方は随分と敏感なのね・・・・。
誰だか分からないけど、仕込んだのは、きっと相当なテクニックの持ち主ね・・・・
コツコツと時間をかけて、少しずつ馴らしていって、ここまで仕上げたのに違いないわ)
その部分だけ、燻した純銀を連想させる複雑な光彩に包まれた、股布の盛り上がりを眺めながら、
唇の端を小さく吊り上げ、声を立てずに笑みを漏らす麻美。
若々しい面貌にはおよそ似つかわしくない、ある種の老獪ささえ内包した表情を浮かべつつ、
傍目には少女の姿勢を確認する意図で行った行為としか映らない筈の、何気ない動作の中に紛れ込ませて、
ピン、と張り詰めた太腿筋に沿い、人差し指の先を、つつぅ~~っ、と滑らせていく。
「・・・・あッ!?・・・・ふぁああッ・・・・!?」
無論、優子は、全ての注意力を演技に集中し、完全に無防備な状態だった。
全く予想もしないタイミングで、快感のツボを的確に刺激されてはひとたまりもなく、
全身を走り抜けた甘い痺れの前に呆気なくバランスを崩すと、フロアー・マットの上に大きな尻餅をつく。
それを助け起こすフリをしながら、誰にも見付からないよう、もう一度だけ、その肉体を満喫した麻美は、
最後に小さく頷き、そして、熱い滾りに支配された胸の奥で決意を固めた。
――――――――この娘が欲しい。どんな事をしてでも手に入れてみせる。
と。
(22)
「・・・・なかなかスジが良いわね、麻生さん。これなら、今すぐ入部しても立派に通用するわ。
いいえ、もう少し練習を積めば、控え選手どころか、レギュラーの座だって充分に狙えるわよ」
瞳の奥で燃え盛る欲情の炎を気取られないよう、努めて冷静な口調で話しかける麻美。
まだ太腿の裏側に残っている、妙にねばついた指先の感触に微かな違和感を覚えて、
一瞬、怪訝そうな表情を浮かべかけた優子だったが、
直後、(麻美の計算通り)周囲を取り囲む新体操部員達から湧き上がった盛大な拍手と歓声とによって、
折角芽生えた警戒の感情をたちまちのうちに掻き消されてしまう。
「・・・・もし良ければ、今度の週末、私の家にいらっしゃい。
色々話したい事もあるし、貴方の意見を聞きたい事もあるんだけど、今日はもう時間がないから。
住所と道順は、後で部長に言託けておくわ」
続けざまに発せられた麻美の言葉に、周囲の興奮は更に過熱する。
意図的に作り出され、煽り立てられた周囲の熱狂は、
優子の心から、彼女の一連の行為に宿る不自然さを冷静に感じ取る余裕を失わせただけでなく、
たとえ週末に何か予定があったとしても、彼女の誘いを拒む事を事実上不可能にしていた。
と同時に、優子自身もまた、母校の誇る立派な先輩であり、
その美しさと内に秘めた強さとに強く惹き付けられたアスリートと、膝を交えて語らい合う機会を、
漠然とした不安感だけを理由に、フイにする事など到底不可能な事だった。
(23)
「ハ、ハイ。喜んで伺わせていただきます、白影先輩」
嬉しさと感動と気恥ずかしさとで、両頬を熱く紅潮させながら、深々とお辞儀をする優子。
爽やかな笑顔で応えた麻美は、だが、口の中にねっとりとした笑みを忍ばせている。
と同時に、彼女は、部員達の中の幾人か――――主に、3年生を中心としたベテラン選手達――――が、
新たな"スター"の誕生に熱狂する1、2年生達の輪の外に佇み、
チラチラと優子の方を窺いながら、仲間同士、意味ありげに視線をやり取りしている事にも勘付いていた。
・・・・目の前の少女に、その事に気付いた様子が全くない事にも。
(・・・・ッ・・・・!!・・・・くッ・・・・んんッ・・・・うううッ・・・・!!)
胸の奥で息づく密やかな興奮が一気に勢いを増して、
トレーニング・ウェアの下の火照った肢体を舐め尽していく。
紫色のレオタードの下で、じゅん、という、湿り気を帯びた小さな音がしたかと思うと、
いやらしい体液の滴が、アンダーを着けていないため直に素肌に接している薄布の繊維に染み広がり、
ただでさえ幅が狭くタイトなクロッチ部分が締め付けを増して、大陰唇に容赦なく食い込んでいく。
喉元までこみ上げてきた喘ぎ声だけは、かろうじて押し戻したものの、
さしもの麻美にも、これ以上この場所に留まって練習を続ける事は不可能だった。
(24)
「・・・・そ、それでは・・・・今日はこの辺で失礼させて頂きます。
みんな、練習の後はしっかりと体をほぐして、疲れを残さないように・・・・分かったわね?」
「お疲れ様でしたッ!!」
部員達と互礼を交わし、白いレオタードに身を包んだ蒼髪の少女に向かって微笑みかけた後、
玄関まで見送ろうとする部長と顧問の教師の申し出を礼儀正しく謝絶し、
やや西に傾きかけた太陽を仰ぎ見ながら、校舎の中を、一人、足早に歩いていく臨時コーチ。
一歩進む毎に、クレヴァスの間から生温かい液体が滲み出し、
濡れそぼったレオタードに押し包まれた花弁の狭間で、熱く固い秘芯がもぞもぞと蠢く。
・・・・と、唐突に、その歩みが止まった。
(・・・・私は、一体、何をしているの・・・・?これは、本当に、私が望んでいる事なの・・・・?)
胸の中に湧き上がってくる、漠然とした疑念と違和感、
・・・・そして、何か、とても大切な事を忘れているのではないか、という途轍もなく巨大な空白感・・・・。
((・・・・案ずるな。汝は己の欲するがままにせよ。全ては上手くいく・・・・))
頭の中に聴こえて来たのは、空耳か、あるいは、幻聴か?
・・・・だが、その囁きには、彼女の心を衝き動かす、抵抗し難い力が込められている。
夢遊病患者のような、ぼうっとした眼差しを浮かべつつ、再び歩き出した麻美の姿は、
やがて、黄昏色に染まりゆく風景の中に呑み込まれ、消え失せるようにその中へと溶け込んでいった・・・・。
――――――――――――TO BE CONTINUED.
以上、第1章をお送りいたしました~。
お楽しみ頂けましたならば幸いに存じます~~。
なお、レオタード姿の優子タンを弄ぶ、現役女子大生レズ・コーチの名前は、
「くりぃむれもん」シリーズの「ホワイト・シャドウ」からそのまま持って来たものですが、
実は、その容姿については、別のエロアニメの主人公のそれを拝借しています。
・・・・さて、お分かりになったでしょうか?
(ヒント:ビキニ鎧では無いという一点を除けば、このスレに登場させても全く違和感を感じない筈のキャラです)
次回(第2章・痴漢電車編)は、8月中旬の発表を目標に、執筆準備を続けています。
しばらくの間、お待ち下さいませ~~。
486です。
んー、ドキドキのプロローグ堪能いたしました。
あれもこれも今後の伏線になっているのかと考えると期待してしまします。
ちなみに第2章はコーチに痴漢されちゃうんでしょうか。
個人的な希望を言わせてもらうと、知らない男性にいじめられるってのが
読んでみたいと思ってます。
それでは次回作、期待してお待ちしております。
>>521 ご感想有難うございます~~。
第2章に登場予定の電車痴漢は、普通の痴漢(男性)で、
コーチのおねえさまの出番は、第3章からとなります。
なお、コーチの容姿設定の元ネタは・・・・『淫獣聖戦』シリーズの双子姉妹の姉の方です
(・・・・最初は、名前もそのままで登場させようかとも思ったのですが、
『朝霧陽子』や『真野妖子』ならばともかく、いきなり『天津亜衣』では、
少し違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれないと思い、こういう形にしました)。
>ARCHDUKEさま
まだ導入部だというのに、レオタード姿の優子の姿が綺麗かつエロく描写されていて素晴らしいです。
汗の臭いまで想像できそうな描写がすごいですね。
これから本番ですが、楽しみにしております。
続きもがんばってください。
>>523 ご感想有難うございます~~。
今回はレオタード着用でのレズ・プレイがメインですので、
普段のビキニ鎧&ミニスカートとは少し違った角度から、
汗ばんだ皮膚や張り詰めた筋肉の状態を表現出来れば、と思います。
ちなみに、第1章は、部活での練習という事で、優子にはアンダーを着用させていますが、
本番(コーチ宅での『個人レッスン』)では、アンダー無しでの描写を考えています~。
むらっと茶のサイト分かる方います?
期待ほしゅ
保守
じゅぽん
人イナス(´・ω・`)
進行状況報告~~。
「優子inレオタード」第2章~痴漢電車編~は進捗率約20パーセント。
ここ最近、公私共に多忙が重なって、執筆が少し遅れ気味です。
何とか遅れを取り戻せるよう、全力を尽くしていますが、
発表時期の方は、(予定していた7月末から)8月にずれ込む事が確実な状況です。
誠に申し訳ございませんが、どうかご容赦の程お願い申し上げます。
期待してます
しかし
>>530みたいのは
「場所がここ」
「発言者が長編神のARCH DUKE氏」
でなければ叩かれるんだろうな。マタリスレっていいねえ
マタリというより過疎ってるだけの気がする
ちと寂しい(´・ω・`)
ホシュ
まったりと待ってます
保守します
hoshu
進行状況報告~~。
現在の進捗率約60パーセント、この一週間程で、かなり遅れを取り戻せました
(それでも、やはり7月中の完成は困難な状況ですが・・・・)。
状況的には、優子のお尻にタッチした痴漢(男、40代半ば、失業&妻子と別居中)が、
無視されて(正確には、無視された、と思い込んで)逆ギレし、衆人環視の下でのファックを決意した所。
前作の「優子in体育倉庫」でもそうでしたが、
基本的に、優子は、現実世界で(他の人間から)自分に向けられる敵意に対しては、
ごく普通の女子高生としての対処法しか、知らない(=とれない)ものとして描いています。
ヴェカンティの怪物たちに対しては、『ヴァリスの戦士』として、気丈に立ち向かう優子も、
自分と同じリアリティの人間(変態教師や電車痴漢など)に対しては、
戦う事など思いもよらず、恐怖に打ち震えつつ、ひたすら逃げ回る事しか出来ません。
その点、普段書いているSSとは少し趣きの異なった仕上がりとなっていますので、ご注意下さいませ~。
期待で 萌え死にしそう… ARCHDUKE様頑張って下さい!
私もとあるスレでヘタレな作品を投下してますが、作品の出来は
ARCHDUKE様の足元にも及びません。
>>537 エロパロ板の設定が変更され、1レスに全角2048文字、60行まで書き込めるようになりました。
1レスに詰められるだけ詰めてしまえば、連投規制に引っ掛かりにくくなりますよ。
8月が楽しみです
>>539 情報提供、有難うございます~~。
私の場合、現在、1レスあたりの文字数は、概ね「1200字・24行」以内を目安にしています
(以前は600字以内としていたのですが、レスの消費量が増えてきたため、このように変更しました)。
連投規制には時々引っ掛かっていますが、大抵の場合、10分から20分も経てば、
また書き込めるようになるため、実害という程の事は無い訳ですが。
・・・・ですので、特に1レスあたりの文章量を増やして欲しいというご意見がなければ、
文字数はこれまで通り据え置きたいと考えています
(1レスあたりの文字数を増やしすぎると、今度は、逆に容量不足に陥り易くなりますし・・・・)。
捕手
DLキーワードが解りませーんorz
>>543 頂きました~。有難うございます~。
察するに、戦いに敗れて囚われの身となり、徹底的に拷問された上、火刑台に括り付けられて、
足元から這い上がってくる炎を絶望の視線で見下ろす優子、といったところでしょうか。
迫り来る紅蓮の炎で赤く染まった甲冑といい、恐怖と絶望に震える表情といい、
陰惨な雰囲気が実に良く表現された力作ですね~~。
進行状況報告~。
「優子inレオタード」第2章~痴漢電車編~は、現在の進捗率85パーセント。
一応完成はしたものの、この辺りもう少し書き足した方が良いな~、と感じる箇所が幾つかあり、
目下、修正作業を行っている最中です。
順調に行けば、今月の中頃までには完成し発表できると思いますので、
それまで、もうしばらくお待ち下さいませ~~。
>>547 間違ってはいないがそれだけだと絶対に間違うと思うぞ。
ヴァリスでは無いのですか?
Valis
Varis
varis
valis
どれも通らない。
夢幻戦士の英訳しっている方います?
>543
すげー GJです。拷問後磔のまま、とどめも刺されずに放置されて
生殺し状態なのか、とか色々妄想できますね。
> ARCH DUKE 様
レオタード編続き期待して待っております。
>>550様
おかげでゲット出来ました。本当に有難う御座いました。
>543
GJ!絵画的な雰囲気が良いですな♪
>>543 俺も見たけど貴方凄いですよ! GOOD JOB!!
磔として火刑に処される中、舞い散る火の粉の中心で豊満な胸を晒したままアソコから体液を流し
優子は何を思っているのだろうか・・・女としての若い人生が敗北したヴァリスの戦士として火あぶり
にされ絶たれてしまう描写が素晴らしいです。
挿絵に対するショートストーリーがあればこの作品をもっと面白く出来そうなのですが
誰かが色づけしてくれると嬉しいです。(アッシは全く駄目ですw)
また機会がありましたら描いてくらさい。ありがとです
なんだか上手く落とせないですね。
なんでだろ(´・ω・`)
ああ、早く読みたい。
あれ?
>>543にアクセス出来なくなってる…。
昨日は飛べたのに、何でだろ…。
待つのみ
今行って来たけど>556のパスで拾えたよ。
うpしてくれた方サンクス!
お盆までには読めるかな?
564 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 17:25:56 ID:ZJ1PS30e
保守しないと
ああ、早く読みたい。
拾えなかったorz
再うpキボンヌ
暑い
皆様、大変長らくお待たせいたしました~。
只今より、「優子inレオタード」第2章~痴漢電車編~を発表いたします。
本章では、セーラー服姿の優子タンが、
満員電車の衆人環視の下で、変態リストラ中年の執拗な指責めによって、
昇天させられてしまうという仕立てでお送りします。
セーラー服の優子を登場させるのは、実は、今回が初めての試みで、
上手く描写出来たかどうか、やや不安も感じているのですが、
皆様のお眼鏡に適いましたら、幸いに存じます。
それでは、お楽しみ下さいませ~~。
(1)
夢幻界。ヴァニティ城。ヴァルナ居室。
「・・・・では、優子を助ける事は出来ない、と・・・・ヴァルナ様は、そう仰るのですねッ!?」
いつになく刺々しい口調で、目の前に佇む少女に詰め寄る赤髪の「戦士」。
我知らず鋭利さを増した眼光が、
自分が補佐する主君であり、同時に友でもある彼女・・・・幻想王女ヴァルナに突き刺さる。
普段の冷静な物腰とは打って変わった、鋭い怒気に縮み上がった夢幻界の統治者は、
それでも、必死に勇気を振り絞って、説得を試みた。
「麗子。貴方の気持ちは分かります。
けれども、背後にヴェカンティに連なる者達の動きが存在しているというだけでは、
リアリティに対して、こちらから介入する事は出来ません・・・・」
「・・・・ヴァルナ様ッ・・・・!!」
さすがに気が咎めたのか、口調こそ改めはしたものの、
依然して厳しい表情を浮かべたまま食い下がる麗子。
他の事ならいざ知らず、優子に関わる事だけは、断固引き下がる訳にはいかなかった。
勿論、ヴァルナの困惑しきった表情を目の当たりにするのは心苦しかったが、
何としてでもリアリティに赴き、優子を護衛しなければ、という想いには及ぶべくもない。
(2)
・・・・・・・・だが、ヴァルナの言葉が正論である事は、麗子とて重々承知の上だった。
ヴァニティとヴェカンティは、リアリティの名で総称される無数の平行世界の覇権を巡り、
三界の開闢以来、気の遠くなるような時間を戦いに費やしてきたのだが、
その一方で、個々の世界に対して、直接的な介入を行った例は稀だった。
リアリティに対して直接的な影響力を及ぼすために膨大なエネルギーが必要であり、
三界の覇権を巡る闘争への影響は避け難かったためである。
言うまでも無い事だが、間断なく続くヴァニティとヴェカンティの戦いの結果は、
あらゆる次元のあらゆる世界に生きる全ての者の精神に影響を与え続けている。
すなわち、たとえ、直接介入により、一つの世界で望ましい結果を得たとしても、
残りの世界全てにおいて自らの支配が危機に瀕する、という本末転倒な事態が生じかねないのだった。
唯一の例外は、リアリティの住人を「戦士」として選び、力を与える場合だけだが、
その力を互いの「戦士」同士を争わせる以外の目的で行使させようとするならば、結果は同じである。
つまり、余程特殊な事情でもない限り、ヴァニティ側もヴェカンティ側も、
リアリティへの直接的な影響力の行使には慎重であるのが通例なのである。
ログレス、メガス亡き後のヴェカンティの玉座を巡って相争う、<暗黒界の後継者>達とて、
『「ヴァリスの戦士」を倒した者を次代の支配者とする』という取り決めさえなければ、
リアリティの住人である優子の許に刺客を差し向けたりはしないだろう。
ましてや、ヴァニティの場合には、優子に同情する者は多かったとはいえ、
直接介入して優子を守るべき、とまで主張したのは、事実上麗子一人に過ぎなかったのである。
(3)
『・・・・<彼ら>が、ヴェカンティの者をリアリティに送って、優子を襲わせているのならばともかく、
そうではない以上、麗子をリアリティに送る事は、三界を律する法則に反するのではないか・・・・?』
『・・・・たとえ、「ヴァリスの戦士」を救う為とはいえ、リアリティに直接介入するのなら、
我々もヴェカンティ側と同じ、という事になってしまうのでは・・・・?』
慎重論を唱える圧倒的多数の声の前には、
ヴァニティの頂点に立つヴァルナといえども、無力な存在に過ぎなかった。
個人的には、側近中の側近であり、君臣の隔たりを超えて心通わせ合う仲の麗子を支持していたのだが、
女王である限り、重要な決定に私情を差し挟む事など許されはしないという事も十分に理解していた。
――――やはり、無理だったようね。
これ以上食い下がっても、ヴァルナを苦しませるだけ・・・・事態の打開にはつながらない、か。
胸の奥で、小さくため息をつく麗子。
元より、自らに課せられた責務と個人的な感情との板挟みで憂悶し続けるヴァルナを前にして、
いつまでも我を張り通す事が出来る程、無分別な思慮の持ち主では無い。
そして、どうあってもヴァルナの裁可が得られる見込みが無いとなれば、
急いで次善の策を講じなければならず、無為に議論を長引かせている余裕は何処にも無かった。
(・・・・待ってて、優子。・・・・今は無理だけど、かならず助けに行くわ。
・・・・だから、もう少し・・・・ほんのちょっとの間だけ、我慢して・・・・いいわね、優子?)
(4)
リアリティ。東京。新宿駅。
(まったく、今日に限って渋滞に巻き込まれるなんて、ツイてないわね・・・・)
中央線のホーム、列車の発着時刻を記したプラスティック製のボードの前でため息をつく蒼髪の女子高生。
身に着けている半袖のセーラー服とごく標準的な裾丈の群青色のスカートは、
昨晩、夜遅くまでかけて、入念に汚れを落とし、アイロン掛けまでしたものだったが、
ここまで来る途中、満員状態で交通渋滞に巻き込まれた路線バスの中で、
一時間以上もの間、乗客の呼気と体温とに晒され続けたせいだろう、ややくたびれた感じを漂わせていた。
(・・・・こんな事になるのなら、思い切ってタクシー使えば良かったかしら?
どのみち、渋滞には巻き込まれてるけど・・・・少なくとも、こんな格好にはならずに済んだ筈だわ・・・・)
梅雨明け空の陽射しを浴び、額に滲み出る汗の粒を、
バスの中で何度も使用して、大きな皺が出来てしまったハンカチで不快そうに拭い取る。
時間が許せば、着ている物はともかく、せめてこれだけでも買い直したかったのだが、
かなり早目に自宅を出たにも関わらず、
渋滞のお陰で、コーチとの約束の刻限までギリギリの状況に陥ってしまっては、それも無理だった。
(5)
(・・・・・・・・はぁっ・・・・)
ホームに滑り込んできた快速列車を眺めた優子の口元から、再度のため息が漏れる。
折悪く、車輌の中は、沿線のレジャー施設に向かう行楽客たちで、
平日の通勤時間帯もかくやという程の混雑ぶりで、
座席に座る事はおろか、他の乗客の体に接触せずに立っている事さえ困難な様子だった。
だが、この後の時刻表は、しばらくの間、普通列車ばかりが続いており、
約束の時刻までに麻美の自宅に到着したいならば、この電車に乗車するしか無さそうである。
(ホント、今日はどうしちゃったんだろ?ついてない事ばかりだわ・・・・)
疲れきった声でぼやきながらも、バッグを抱え上げ、満員状態の電車の中へと分け入っていく優子。
せめて中に入れたレオタードとアンダーだけは揉み苦茶にされまいと、
混雑する車内をもがきながら、座席の上の網棚を目指したのだが、
そこもまた、先客達の荷物によって隙間なく埋め尽くされているのを目にしては、諦めるしか無かった。
(立っていられる場所だけね。どうにか確保出来たのは・・・・)
そう呟く優子の視線の先には、混雑の中で、奇跡的に一つだけ空いていた吊革と、
その真下の、立っているだけがやっとという、人込みの中の小さな隙間。
勿論、両脇はおろか、前後左右を人垣に囲まれて、身動きすら困難な状況ではあるのだが、
座席は勿論、吊革も手すりも無しに、人波に揉まれ続ける事を思えば、ずっとマシに思えた。
・・・・だが、この電車の、この位置に身を置いたという事自体が、
その日一日続いた不運な巡り合わせの、まさに始まりを告げる出来事だったのである・・・・。
(6)
(・・・・うう・・・・お願いだから・・・・早く・・・・早く駅に着いて・・・・)
電車が揺れるたび、周囲の人波に押し潰されそうになりながらも、
右手に握り締めた吊革に縋り付き、かろうじて身体を支えている優子。
新体操部の部員達を唸らせた天性のバランス感覚も、さすがにこの状況では何の役にも立たず、
吹き荒れる強風にさらされる草花のように、前後左右に体を揺らし続けるしかない。
しかも、車内は、空調の能力を遥かに超えた、人間の体から発する体温で、蒸し風呂のようである。
それだけならまだしも、時折、ムワッ、とした熱気の塊が吹き付けては、身動きできない少女を包み込み、
他人の体臭、それも、数十人もの年齢も性別もまちまちな人間の群れから発する、
汗や腋臭、化粧品や整髪料や養毛剤の匂いまでが混じり合った、酷い臭いの気体を撒き散らすのである。
一たび「ヴァリスの剣」を握り、黄金の鎧に身を固めれば、
三界に敵う者とてない最強の「ヴァリスの戦士」である優子といえども、
今この瞬間は、半べそを掻きながら苦痛からの解放を待ちわびる、無力な女子高生に過ぎない。
出来る事なら、呼吸などせずにずっと息を止めていたいくらいだったが、
そういう訳にもいかぬ以上、頭痛を感じるほどの異臭に表情を歪めながらも、
新宿を発した快速列車が目的地の吉祥寺に着くまでの数十分間を、
生温く濁った空気を、我慢して肺腑の中に啜り込み続けるしかない。
(7)
(――――ん?・・・・女子高生、か・・・・?)
電車が中野に近付いた頃。
優子の背後、人ごみの中で、写真週刊誌のページを器用にめくりながら、
扇情的な風俗記事に目を落としていた、四十代半ばのサラリーマン風の男が、何気なく目を上げると、
目の前で、髪を腰近くまで伸ばしたセーラー服の少女が、
人波の圧力をもろにかぶりながら、散り際の木の葉のように揺れ動いていた。
本多という名の、その中年男は、数日前まで、水道橋に本社のある中堅の商社に勤めていた。
営業成績も比較的良く、上司の受けも悪くは無かったのだが、
長引く不況のせいで減り続ける収入に焦り、つい、会社の金に手をつけてしまったのが運の尽きだった。
世間体を重んじる商社の体質が幸いして、警察に突き出される事だけは無かったものの、
社宅からは叩き出され、激怒した妻は子供を連れて実家に戻り、
ここ何日間かは、都内を行くあても無く彷徨う、ホームレス同然の毎日を余儀なくされている。
(何処の学校の生徒だ?土曜日のこんな時間に制服で・・・・部活か何かにでも行く所か?)
右手で身体のバランスを保つ唯一の手段である吊革に必死に縋り付き、
左手で足元のスポーツバッグの紐を関節が白く浮き出るほど固く握り締めている華奢な女子高生。
縁に二本のラインの走る紺色のカラーと、その下の深紅のスカーフが大きく捲れ上がって、
豊かな蒼髪と薄い半袖のプラウスの向こうに、じっとりと汗ばんだ色白な背中が透けて見える。
細い肩から尖った肩甲骨の下へと伸びているのは、ごく標準的な形状のブラの肩紐、
おそらくは過剰な装飾も色柄も付いていない、シンプルなデザインの筈である。
(8)
・・・・・・・・ゴクッ。
いつの間にか口の中一杯に広がっていた生唾を、喉を鳴らしながら飲み干す本多。
目の前の少女の背中を見つめ続けているうちに、
ここ何日間かの惨めなホームレス暮らしの中で忘れかけていた、
男としての感情――――否、欲望が、胸の中にフツフツと湧き上がってくるのが感じられる。
・・・・ハァッ・・・・ハァハァッ・・・・。
手にした写真週刊誌――――無論、買ったのではなく、拾ったものだったが――――で、顔を覆い隠すと、
荒く息を注ぎながら、じりっ、じりっ、と、少しずつ前に出ていく。
社宅から追い出されて以来穿きっ放しで、クタクタになったズボンの中では、
何日も洗わずにいたせいで、蒸れて異臭を放つまでになっている陰茎が、
熱い血の滾りにいきり立ち、ムクムクと体を起こして、高々とテントを張ろうとしていた。
まだ理性の全てが失われた訳ではなかったものの、
目の前の少女の姿は、どん底生活でささくれ立った感情を押しとどめるには、
あまりに無防備で、そして、あまりにも魅力的だった。
(9)
(・・・・なかなか上玉みたいじゃないか・・・・。
ククッ、さすが中央線は当たりが多いな・・・・山の手線や半蔵門線とは比べ物にならん)
よれよれのスラックスの袖がゆっくりと動いて、
垢にまみれてベトベトになった右手が、目の前で揺れる紺色の布地へと伸びる。
真っ黒い爪垢の詰まった指先が微かに震えているのは、
もはや躊躇いや良心の呵責のためではなく、禁忌を冒す事への烈しい興奮ゆえのものに他ならなかった。
本多が、電車内でこの種の行為に及ぶのはこれが初めてではない。
毎朝のラッシュ時、若い女性と隣り合わせでもすれば、
人波に押されたフリをして、尻や太腿を撫でたり胸を触ったりする事など日常茶飯事だった。
・・・・否、来る日も来る日も、職場と自宅を行き来するだけの無味乾燥なサラリーマン生活の中、
通勤電車の中で痴漢行為に耽る事は、彼にとっては殆ど唯一の、スリルと興奮に満ちた『ゲーム』であり、
それだけは、仕事も家庭も失った今になっても、何ら変わってはいなかったのである。
(10)
(・・・・ッ・・・・くううっ・・・・!!)
織り目正しいプリーツの感触が、指の先から伝わってきた瞬間、
本多の心臓は大きく跳ね上がり、全身の血液が沸点に達したのように熱く煮えたぎる。
大量のアドレナリンとエンドルフィンとが脳細胞の中に溢れ出し、
一瞬、視界全体がピンク色の靄に覆われて、何も見えなくなった。
(・・・・うおぉっ・・・・な、なんて・・・・柔かい尻だ・・・・!!
・・・・女房の尻なんかとは違う・・・・いや、ここ連日触ってきた、どの女の尻よりも具合の良い・・・・!!
・・・・うっ・・・・くはぁあっ・・・・た、たまらねぇ触り心地だぁッ・・・・!!)
やや小振りではあるが、固過ぎず柔らか過ぎず、適度な弾力と張りとを兼ね備えた桃尻の感触。
スカートの上から撫でただけで、痴漢中年は、まるで童貞の頃に戻ったかのような感激に包まれ、
写真週刊誌の後ろで、生え際が大分後退した顔面を真っ赤に紅潮させつつ、感涙に咽ぶ。
途端に、テントを張ったドブネズミ色のズボンが、ブルブルッ、と大きくわなないたかと思うと、
ぷじゅじゅッ、と情けない音がして、イカ臭い匂いと共に真っ黒い染みが股間の真ん中に広がっていった。
(11)
(・・・・な、何ぃッ・・・・もう、出ちまっただとぉッ!?)
堪え性もなく放出してしまった事に、少なからぬ衝撃を受ける本多。
・・・・だが、その劣情は、一度精を放ったぐらいでは、到底収まりはしなかった。
1分も経たないうちに、濡れたブリーフの中で、一度は小さく縮こまりかけていた男根が息を吹き返し、
思わぬ早漏ぶりを露呈させた事で、やや傷付いたプライドを取り戻そうとでもするが如く、
先刻にも増して、高々と天幕の頂きを屹立させる。
(・・・・ハ、ハハハ・・・・ど、どうだッ・・・・まだまだ行けるぞッ!!
・・・・お、俺だって、その気になれば、まだまだやれるんだ・・・・ハハッ、ワハハハッ!!)
まるで自分で自分に催眠術をかけているかのように、何度も『まだやれる』と繰り返す中年男。
サラリーマン時代ならば、射精まで達すればそれだけで十分に満足で、
それ以上危ない橋を渡ろうなどとは決して思わなかったのだが、
今や、電車内での痴漢行為は、彼にとり、最後に残った心の拠り所だった。
これまで営々と汗を流して築き上げてきた生活基盤の全てを失い、
同時に、男としての自尊心も人間としての誇りも、何もかも無くしてしまった今、
痴漢行為だけが、自分にもまだ何らかの価値が残っているという事を、
誰よりもまず自分自身に対して証明する事の出来る唯一の手段だと、本多は本気でそう思っていたのである。
(12)
(・・・・フフフ、見れば見るほど、いい娘だな・・・・本当に、今日びの女子高生は侮れねぇ。
・・・・いいや、違うな・・・・こいつは、その中でも輝きが違う・・・・言わば、特別な存在って訳だ・・・・)
一度射精まで達したせいで、余計な感情が淘汰され、集中力が増したためだろう、
本多には、優子自身の背中越しに、車窓のガラスに映ったその表情を観察するだけの余裕が生まれていた。
元より、上玉という意識はあったものの、落ち着いて眺めると、
窓ガラスに映り込んだ鏡像というのを感じさせない程、その美しさと若々しさは際立っている。
細く、すっきりとした顔の輪郭、すらりと通った目鼻立ち、色白だが申し分なく健康的な美しい肌・・・・。
前髪の一部が、ほんの少し収まり悪く跳ね上がっている、という一点を除けば
茶髪にも染めておらず、目の周囲に悪趣味な顔料を塗りたくっている訳でもない、
今時、まずにお目にかかれない、清楚で落ち着きのある大和撫子の顔だった。
同年代の若者達の目には、大人し過ぎて退屈だ、と映っているのかもしれないが、
均整の取れた、何より、汚れを知らぬ清らかなその容貌は、
これまで本多が毒牙にかけた獲物たちの中の誰よりも光り輝いて見える。
・・・・だが、その事実は、本多の心を和ませるどころか、
却って、常日頃から、心の奥底に燻り続けていた劣等感に火を付け、
理不尽な憎しみとなって、炎を燃え立たせるという結果を招いただけだった。
40を過ぎた男性ならば、若者に対する嫉妬や敵愾心は、誰もが多少は抱くようになる感情だが、
彼の場合は、それが特に顕著で、『若さ』を含め、自分が使い果たしたモノを幾つも持っている女子学生は、
同じ世界に存在する事自体が許せない、まさしく不倶戴天の敵だ、とすら思っていたのである。
(13)
(イカせてやるッ!!こいつら全員の前でッ!!
ヒィヒィよがり泣きながら、達する様子を見せつけてやるッ!!)
加虐の愉悦に、歪んだ怒りまでもが加わって、痴漢中年の形相は凄まじいものへと変化していた。
正面の座席に腰を下ろして競馬新聞を広げていた老人達がびっくりしたように首をすくめ、
同時に、面倒事に関わる意志は無い、と示すかの如く、新聞紙の後ろで身体を小さくする。
他の乗客達の反応も似たり寄ったりで、中にはすでに本多の痴漢行為に気付いていた者もいたものの、
彼の行動を制止したり、あるいは、優子に注意を促したりする者はついに現れなかった。
(・・・・クックックッ・・・・それじゃあ、そろそろ攻撃再開といこうか・・・・。
まずは・・・・そうだな・・・・もう一度、その極上の尻を味わわせて貰うぜッ・・・・!!)
今度は顔を隠す素振りさえ見せず、堂々と優子のスカートに手を伸ばす本多。
途端に、人込みのあちらこちらで、遠慮がちにではあるが、ゴクリ、と生唾を飲み込む者や、
羨望に満ちた眼差しで、チラチラとその様子を窺う者が現れ始めた。
車輌内にひしめき合う数十人もの乗客の中の、わずか数人に過ぎなかったものの、
注目を浴びた事で、ホームレス男の歪んだプライドは確実に高揚し、
同時に、『観客』の期待を裏切るような中途半端な真似は出来ない、という妙なサービス意識も湧いてくる。
(14)
(・・・・ううっ・・・・ま、また!?いったい、いつまで続ける気なの・・・・!?
・・・・くっ・・・・ああ・・・・お、お願い・・・・もう・・・・いい加減にしてッ・・・・!!)
スカート越しにもぞもぞと尻丘を撫で回してくる指先の感触に、思わず、眉間にシワを寄せる優子。
一瞬、その足を踏みつけてやりたい衝動に駆られたものの、
次の瞬間には我に返り、鳥肌が立つそうになるのを懸命に堪えながら、
触られている事に一向に気付いていない演技を続行する。
騒ぎになれば、駅員や警官から説明を求められ、コーチとの約束の刻限に間に合わなくなるかもしれない、
という危惧の念が彼女の行動を縛り、断固とした態度を取る事を躊躇わせていた。
(・・・・んんんっ・・・・口惜しいけれど、今はとにかく我慢し続けるしかないわ。
いつまで経っても反応が無ければ、きっと諦めてくれるハズ・・・・それまでの辛抱よ)
本多の内面を知る者が聞いたならば、失笑するしかない程の甘い認識だったが、
優子にしても、電車内でこの種の行為に遭遇するのは、今日が初めてという訳では無かった。
電車で通学している関係もあって、これまでに何度か被害に遭った経験もあり、
同じように電車で学校に通っている級友たちから相談を持ちかけられた事もある。
それらの経験を踏まえて、自分なりに考え出した対処法がこれだったのだから、
優子ばかりを責めるのは酷というものだろう。
友人達の中には、大声を上げるとか、向う脛を踵で蹴り上げるとか、
過激な手段で痴漢撃退に成功した者もいたのだが、優子は、そこまでしなくてもいい、と考えている。
人ごみの中で大声を出すのは、痴漢行為という卑劣な犯罪被害を避けるためとはいえ、恥ずかしかったし、
暴力を伴う行為には、相手が卑劣な犯罪者と分かっていても、やはり抵抗があった。
実際、これまで優子が遭遇した痴漢達は、ちょっとした出来心で手を出してきたという者が多く、
長くても1分程度、気付かないフリをしていれば、諦めて退散するケースが殆どを占めていたのである。
(15)
(・・・・んんっ・・・・う、嘘・・・・どうなってるの・・・・!?一体、いつまで触り続ける気なのッ!?)
――――だが、それ故に、男が、一向に体を触るのをやめようとしない事は大きなショックだった。
優に数分を過ぎてもなお、執拗に尻を求めてくるその神経は、優子の理解を越えたものであり、
もしかしたら単なる痴漢ではなく、精神に何らかの異常をきたしている人なのではないか?等々、
恐ろしい推測が次々に浮かび上がってきては、心の中の温度を急速に下げていく。
助けを求めようと必死に周囲を見回しても、
車内の人々は、皆、関わり合いになるのを恐れて、気付かないフリをしたままで、
その事もまた、優子の判断を混乱させる一因となっていた。
(・・・・そんな・・・・一体、何がどうなってるのッ!?
・・・・誰も助けてくれないなんて・・・・この男の人は一体・・・・!?)
今や恐慌状態に陥りかけた優子には、先程までの冷静さは微塵も無く、
尻丘の曲線をなぞるホームレス男の指の感触に、両脚をガクガク震わせながら全身を固くしている。
もはや、トラブルになってコーチとの約束を守れない結果となる事への恐れではなく、
トラブルになればどんな恐ろしい事をされるか分からない、という、より実際的な恐怖によって、
少女の身体からは力が失せ、悲鳴を上げる気力さえ萎え縮んでいた。
本多は、と言えば、獲物がストレートな反応を示すようになった事に満足し、
より大胆な感情に駆られたのか、スカートの裾を捲り上げると、人目も憚らず右手を潜り込ませていく。
(16)
「・・・・ひあっ!んんッ・・・・くっ・・・・あ・・・・あううっ!」
僅かな厚みしかないショーツ越しに、痴漢男の指先が瑞々しい柔肌をなぞり上げる。
恥ずかしさに耐え切れず、か細い悲鳴を漏らしてしまった優子は、
懸命に身をよじって、節くれだった中年男の指先から逃れようとするものの、
満員電車の中に身を置く限り、最初から逃げ場などあろう筈も無かった。
心臓が、狂ったようにビクビクと跳ね上がり、沸騰した血液を全身に向けて送り出する一方で、
顔面からは血の気がサアアアッと引いて、目の前が妙に不安定な具合に感じられる。
・・・・だが、その後に襲ってきたものに比べれば、それぐらいは序の口だった。
――――――――スリッ、スリッ・・・・スルリ・・・・。スリッ、スリッ・・・・スルリ・・・・。
さすがに場数を踏んできただけの事はあって、本多の指使いは堂に入っていた。
最初のうちは嫌悪感と恐怖だけが先に立ち、その事に気付く余裕とて無かった優子だが、
逃げ場を失い、否応無く、愛撫を受け続けてしばらく経つと、
痴漢男の指の動きが、単に欲望に任せた、行き当たりばったりのものではなく、
敏感な場所を割り出そうという意図の下、計画的に繰り出されている事が理解出来るようになる。
ただ乱暴なだけの動きであれば、ある程度までは我慢し続ける事も可能だったかもしれないが、
緩急を使い分け、単調にならないよう変化を織り込んだ指遣いが相手では、
麗子の手で徐々に開発されつつあるとは言え、未だ性の経験に乏しい優子では太刀打ちなど出来はしない。
本多の指先が触れる度、あるいは、触れると感じただけでも、ムズムズとした疼きが湧き上がり、
まして、その場所が外部からの刺激に対して特に敏感に反応するポイントであれば、
愛らしい丸尻全体が、甘い痺れに耐え切れず、プルプルッ、と烈しい震えを発してしまうのだった。
(17)
(・・・・あううっ・・・・こんな・・・・こんな事って・・・・!!
・・・・ああ・・・・いや・・・・いやよ・・・・こんなの・・・・私じゃないッ・・・・!!)
無論、痴漢の愛撫に感じてしまう事は堪え難い屈辱に他ならない。
優子は、残された精神力の全てを投入して防戦を試み、必死に快感を否定し続けた。
・・・・だが、尻丘の稜線をあらかた調べ尽くした本多の指が、
更に奥の方――――じっとりと汗ばんだ二本の太腿に挟まれた禁断の谷間に侵入を果たすと、
これまでとは桁違いの総毛立つような快感が湧き上がってきて、少女の心を丸呑みにしてしまう。
(・・・・ひぃぃっ・・・・だ、だめぇっ・・・・身体が動く・・・・声が出ちゃうッ!!
・・・・だめ・・・・だめよ・・・・それだけは・・・・こんな大勢の人達の前で・・・・そんな事ッ!!)
無垢な少女の思いとは裏腹に、その肉体は、もはや理性による制御を受け付けず、
男の指先に敏感な反応を返し続けている。
もはや、止める術とてないゾクゾク感は下半身全体を覆い尽くし、
ピーン、としなった背筋を駆け上って、端正な顔立ちを、醜く、だが、艶っぽく歪ませるまでに至っている。
それでも、優子は、周囲の乗客の視線が気になって、声を出す事はおろか、身動き一つ出来なかった。
・・・・否、周囲の人間を意識すればするほど、
『見られている』『気付かれている』という羞恥心が増大して、何一つ考えられなくなっていくのである。
(18)
(・・・・あああ・・・・ダメ・・・・ダメよぉ・・・・ッ・・・・!!
・・・・くっ・・・・うううっ・・・・ダメ・・・・なのに・・・・んッ・・・・か、感じちゃう・・・・ふあああッ・・・・!!)
微細な振動を加えながら、薄い下着越しに優子の一番恥ずかしい場所を這い回る人差し指。
中指が加わり、やや間を置いて薬指までもが参戦する頃には、準備は完全に整っていた。
全身を引き絞られた弓のようにしならせ、爪先立ちになった少女は、
人目を気にしつつ、だが、もはや、どう足掻いても隠し立てなど叶わないまま、
荒々しく肩で呼吸し、しなやかな手足を、ビクンビクン、と大きく痙攣させるだけ。
スカートの中に突き入れられた本多の右手が生き物のように蠢く度に誕生する新たな快感は、
理性の檻を今にも突き破らんばかりにミシミシと軋ませ続けていた。
――――――――ジュワアアア・・・・!!!!
秘芯が潤ってきたのが、自分でも分かった。
今穿いているのは、股布の部分にも十分な余裕があるタイプの、柔かいコットン素材のショーツであり、
安物のビキニ・ショーツと違い、簡単に食い込んだりはしないのだが、
痴漢男はすぐにその特性を見抜き、指先というよりも布そのものを敏感な粘膜に擦りつけるやり方で、
くすぐったいとすら感じられるような、ごく微細な触感を作り出し、巧妙に責め立ててくる。
直接触れられるのとはまた異なる、あくまでもソフトなそのタッチは、
だが、性行為に不慣れで、ちょっとした刺激に対しても過敏とすら思える反応を返してしまう優子には、
強すぎず弱すぎず、一番感じ易く、それ故に、抵抗する事の困難な責めであると言えた。
(19)
(・・・・ああ・・・・何て事なの・・・・!?・・・・こ、こんなの、嘘よ・・・・嘘に決まってる・・・・・!!)
否定の呟きとは裏腹に、鳥肌立つような快美感は、暴走する高圧電流の如く優子の体内を駆け巡っている。
もはや、体の中心に生まれたゾクゾク感を押し止める事は完全に不可能だった。
いつしか、血が滲むほど強く噛み締めていた筈の口元からも力が抜け、
切迫した呼吸音に混じって、甘い響きの喘ぎ声さえ洩れ出すという始末である。
「・・・・フフフ・・・・どうだぁ、気持ちイイかぁ・・・・?
ククッ、我慢したって無駄だ・・・・もう、ここはこんなになって・・・・いやらしく震えてやがるぞ。
・・・・どうだぁ、何か言い返す言葉はあるかぁ・・・・、んん~?」
少女の発情ぶりに、ますます昂ぶりを抑えきれなくなる痴漢男。
ビクビクと小刻みに痙攣する背中に体を密着させると、
ほんのりと甘酸っぱい汗の芳香を胸一杯に吸い込みつつ、ピンク色に色付いた耳元に血色の悪い唇を寄せ、
・・・・そして、優子にだけ聞こえる囁き声で、言葉による責めを開始した。
気が動転した優子は、思わず、背後を振り向こうとしたのだが、
その途端に、本多の指が、これまでとは異なるダイレクトな動きで、
湿り気を増して、薄布の上からでもその形状を容易に見極める事が可能になった陰唇の谷間を捉えると、
たちまちその動きを凍りつかせ、今にも泣き出しそうな顔で、幼児の様にイヤイヤをする。
情け容赦なく嘲笑を浴びせた痴漢中年は、少女の弱々しい拒絶など意に介さず、
すでにその正確な位置を割り出していた、秘裂上端部の豆粒大の大きさの突起物へと指を伸ばし、
包み込んだ包皮もろとも、ムニュムニュと圧迫を加えつつ、弄び始めた。
(20)
(・・・・あう・・・・ううう・・・・やめて・・・・もう・・・・触らないで・・・・。
・・・・あああ・・・・ダメ・・・・もう・・・・そこ・・・・触っちゃあ・・・・んっ・・・・くふううっ・・・・)
膝がガクガクになる程の淫猥な昂ぶりが、優子の口腔を内側から押し開け、
さながら火山の火口から立ち昇る噴煙のような、熱い吐息を噴出させる。
立て続けに、小さな絶頂を何度も迎えた優子の理性は、完全に蕩けきってしまい、
列車が荻窪の駅に到着し、ほんの数メートル先の自動扉が開くのを目にしても、
もはや逃げ出す気力すら無く、身動きさえままならない状態に陥っていた。
(・・・・はぁはぁ・・・・ダメ・・・・ううう・・・・も、もうッ・・・・!!
・・・・あああッ・・・・あそこが・・・・ジンジンする・・・・もう・・・・我慢出来ないッ!!)
吊革にしがみ付いたまま、半泣きになりながら、ぶんぶんと激しくかぶりを振り続ける優子。
衆人環視の中、見ず知らずの男性にスカートの中をまさぐられているだけでも恥辱の極みだというのに、
いつしか、そのおぞましい行為の虜となり、下半身を熱く火照らせている自分が信じられなかった。
だが、どんなに強く否定したところで、痴漢男の指がビショビショに濡れそぼった股間を行き来するたび、
自分の心身が、着実に、最後の性感の頂きへと追い込まれている事実が変わる事などありえない。
(21)
「・・・あはぁ・・・・あああ・・・・いや・・・・ふぁ・・・・いやあぁ・・・・」
はぁっ、はぁぁっ、と、湿り気を帯びた吐息のかたまりを連続して吐き出し、
生温い汗でグショグショになった蒼髪をフラフラと揺らす優子。
じぃん、と痺れた目元には大粒の涙が一杯に溜まり、今にも溢れ出しそうになっている。
しかも、その視界の中は、何処を向いても、
上辺だけは無関心を装いつつ、その実、時ならぬ肉欲ショーに興奮し、
ワクワクしている事が明らかな、ぎらついた男達の目で一杯だった。
無力な少女に同情するどころか、これを嘲り、蔑み、そして、自らも欲情する大人達
・・・・あまりにも無慈悲な現実を前にして立ちすくむ少女を嘲笑うかのように、
痴漢男の指はあくまでも優しく、だが、冷酷に、熟しきった肉の果実を剥き上げていく。
「・・・・んはぁッ・・・・あぁッ・・・・んぁ・・・・ッ・・・・!!
・・・・んグッ・・・・ううッ・・・・んっくッ・・・・くぁッ・・・・うふぁあああッ・・・・!!」
どんな抵抗も通用しない、誰も助けてくれない、という絶望感により、
少女の心はズタズタに切り裂かれ、徹底的に打ち砕かれていた。
更には、自他共に認めていた、汚れを知らぬ清純な乙女であった筈の自分が、
信じ難いほど簡単に理不尽な性の暴力に屈してしまった事が衝撃的で、もう自分自身すら信じられない。
抵抗心の喪失は、間断なく口をついて漏れ出していた喘ぎ声の調子に、明らかな変化となって現れている。
快楽漬けにされ、機能を停止した少女の理性では、それを押し留める事は難しくなっていたのだが、
今では、自分が何を喋っているのか把握する事さえ不可能となっていた。
すでに純白というより半透明と言った方が適切な状態になっているショーツを掴んだ本多の指が、
これをいとも簡単に引きずらして、汗でぬめった桃尻を露出させても、暫くの間は気が付かなかった程で、
臀裂の奥の菊の蕾までもが、ツンツンと刺激を受けるに及んで、ようやく甘い悲鳴を迸らせたぐらいである。
(22)
(・・・・ううう・・・・つ、次の駅・・・・必ず・・・・降りなきゃ・・・・んぅくっ!!
コーチに・・・・し、白影・・・・センパイに・・・・ああっ・・・・叱られちゃう・・・・んぁあっ!!)
それでも、吉祥寺の駅が近付くと、色惚けしきった優子の頭の中にも、かろうじて麻美の顔が浮かび上がり、
列車を降りなければならない、という思いが脳裏をよぎる。
だが、その時すでに、スカートの中を思うがままに蹂躙する痴漢男の指先の感触は、
グルグルととぐろを巻く巨大な火竜となって頭の中を暴れ回っており、
弱りきった自我は、それがもたらす牝の喜悦に、為す術も無く耽溺し続けるしかなくなっていた。
(・・・・んうぁあっ・・・・あああっ・・・・ど、どうしよう・・・・・どうしたらいいのッ・・・・!?
・・・・はひぃッ・・・・こ、これから・・・・先輩に・・・・会わなくちゃいけないのにッ・・・・
・・・・あああっ・・・・なのに・・・・こんな事されて・・・・わたし・・・・どうすればいいのッ!!)
すでに美尻を堪能し尽くした本多の指先は、
捩り合わされた左右の太腿を強引に押し開いて、乙女の一番大事な場所への侵入を成功させていた。
もう片方の手は、無防備な腋の下を通過して、紺色のカラーと赤色のスカーフを押しのけた上、
吸湿性の限界まで汗の滲んだ半袖のセーラー服の胸元を鷲掴みにして揉みしだいている。
もはや、性の頂きに達するのは時間の問題だ、と、自分自身、認めざるを得ない状態で、
いくら心の中で尊敬する先輩の名を呼び、交わした約束を思い出してみても無駄な事でしかなかった。
むしろ、頭の中に思い描く、敬愛するコーチの凛々しく清らかな姿と、
満員電車の中で見ず知らずの中年男相手に醜態を晒し続けている今の自分との壮絶なまでの落差が、
少女の心の傷口を更に押し広げ、真っ赤な血の涙を止め処も無く流出させてしまう・・・・。
(23)
――――こんな目に遭っている事が先輩の耳に入ったら、どんな風に思われちゃうんだろう・・・・?
・・・・そう考えただけで、惨めな自分に対する絶望と嫌悪とで胸が張り裂けそうになり、
全身から、すううっ、と力が抜けて、意識がクラクラと遠退いていく。
手足の感覚も、唯一、業火のように全身を舐め尽す強烈な性感を除いて、殆ど何も感じなくなり、
その性感もまた、まるで大量の砂糖を無理やり食べさせられる拷問のように、
快楽ではなく、不快感とおぞましさを伴った苦痛の方を、より多分にもたらし続けていた。
・・・・・・・・もう、何もかもが限界だった。
涙で曇った視界の中に、妙にチラチラと眩しく輝く、強い乳白色の光が射し込んできたかと思うと、
下腹部の奥から、ドロドロに溶けたマグマのような灼熱感の塊が湧き上がって来る。
心臓は今にも破裂しそうなくらいに激しく収縮を繰り返し、
制御を失った全身の汗腺から、夥しい量の汗と濃密さを増した牝臭が溢れ出す。
痴漢男の巧みな指技の前に完全に屈服し、一方的に感じさせられるだけの状態だった秘唇が、
肉襞の奥深くまで分け入っていたその指を食いちぎらんばかりにきつく締め付けたのが、最初で最後の反撃だったが、
それとて、陵辱者の顔に浮かんだだらしないにやつきを、一瞬だけ消し去ったに過ぎなかった。
(24)
――――だめ・・・・もう、だめぇッ!!!!
目の前で、何百台ものカメラが一斉にストロボを焚いたかのような白光が爆ぜたと感じた瞬間、
全身の感覚が、燃え盛る溶岩流の中に投げ込まれたかのような灼熱感によって焼き尽くされる。
全てが、始原の宇宙のような、圧倒的なエネルギーの奔流によって呑み込まれて行く中、
優子は、一瞬、その純白の輝きの中心に、麻美の姿を垣間見たような錯覚にとらわれた。
・・・・世界の中心に、白く輝く光のレオタードを身に纏って、超然と佇立し、
妖艶な笑みを浮かべながら自分を見つめている、憧れの同性・・・・。
それは、幻だと分かっていても、否、そう分かっているが故に却って、
空恐ろしく感じるほどの存在感に満ち溢れており、
まるで、自分の方が、実体の無い影法師のような存在に感じられる程だった。
内側からの熱によってドロドロに溶かされた自我が形を失い、
グルグルと攪拌されながら、感覚を麻痺させる圧倒的な快楽と融合して変容と再生とを繰り返す。
自分の意識が、心が、魂が、自分のものでなくなっていく過程を自覚しながら、
優子は、目の前の麻美の幻から目を離す事が出来ず、
まるで魅入られてしまったかのように、彼女を凝視続けていた。
(25)
『・・・・ああッ・・・・先輩・・・・ま、麻美・・・・センパイッ・・・・!!
・・・・ダ、ダメ・・・・そんなに、見つめないで・・・・あはぁッ・・・・ふひぃああああぁッ!!!!』
妄想と快感とが渦巻く中、衝動に耐え切れず、そう、絶叫してしまった、と感じた優子だが、
実際には、その言葉は、声となって外界に響き渡る遥か手前の段階で潰え去り、
本多をはじめ、車内で耳を欹てていた人々の聴覚を満足さたりはしなかった。
もっとも、少女が、とうとう性感の頂きに上り詰めてしまった、という事実は、
それ以外の点、とりわけ、激しく歪んだ表情と全身を覆う痙攣を見れば一目瞭然であり、
声を上げたかどうかなどは、全く瑣末な問題に過ぎないのだったが。
(・・・・わたし・・・・イッちゃったのね・・・・こんなに・・・・たくさんの人の前で・・・・
・・・・もう・・・・もう・・・・ダメだわ・・・・きっと・・・・先輩にも・・・・軽蔑されちゃう・・・・)
永遠にも感じられた時間は、だが、実際にはせいぜい数秒間に過ぎなかった。
心身を覆い尽くした狂熱が、ス~~ッ、と引いて行くのと前後して、
最後の最後まで、吊革を握り締めて放さなかった右手の指からもようやく力が抜け落ち、
性の絶頂感がもたらした幻想から解放された少女の身体は、グニャリ、と大きく傾きながら沈み込む。
衆人環視の中で上り詰めてしまった事に対しては勿論だったが、
よりにもよって敬愛する麻美の姿を思い浮かべた上、名前まで呼んでしまった、という錯覚の方に、
優子はより大きな衝撃を受けたらしく、咽び泣く事すら忘れて床に突っ伏していた。
(26)
――――――――ギギギィィィィッッッ!!!!
絞め殺される直前の小動物が放つ断末魔の悲鳴を思わせる、耳障りな制動音と共に、
列車は吉祥寺駅のホームへと滑り込み、停車する。
開いた自動ドアから吐き出された乗客の一団が足早に改札へと向かっていき、
入れ替わりに、ホームに列を作っていたほぼ同じくらいの数の人間が、満員電車の人ごみを補充する。
(・・・・一体・・・・誰、だったんだろう・・・・あの人・・・・)
発車のベルと共に、何事も無かったかのように次の駅に向かって走り出す列車を、
ホームの柱に寄りかかったまま、茫然と眺めやる優子。
電車の床に崩れ落ちた後の事は、記憶が混乱して何がどうなったのやら全く判然としなかったが、
気付いた時には、駅のホームに降りて、小さくなっていく電車の後ろ姿を見送りながら、
もしかしたら、自分は白昼夢でも見ていたのかもしれない、とぼんやりと考え込んでいた。
・・・・無論、満員電車の中での出来事は夢などではない。
だが、敢えて、一連の出来事を白昼の悪夢という言葉で一括りにするのであれば、
この時、彼女は、未だ悪夢の世界から解放されたという訳では全く無かった。
(・・・・わたし・・・・行かなくちゃ・・・・センパイが・・・・待ってる・・・・)
鉛のように重くなった身体を引き摺りながら、それでも、優子は、出口を探して歩き始める。
今はただ、敬愛する先輩との邂逅だけが心の支えであり、
今朝、家を出た時から付き纏っている悪運を振り払う手段だと感じていた。
・・・・・・・・だが。
それが、途轍もない間違いであるという事実を、優子は、ほどなく思い知らされるのだった。
――――――――他ならぬ、白影麻美その人の手によって。
――――――――――――to be continued.
以上、第2章をお送りいたしました~。
気に入って頂けたのならば幸いに存じます~。
第3章「着替え&身体測定」編は、9月末~10月初旬の完成を目指しております。
次章からは、今作のメインである、レオタード(肌色タイツ付き)に着替えた上で、
ヴェカンティの刺客に仕立て上げられたレズ・コーチによる「個人レッスン」が始まります。
すでに痴漢(本多)の手で最初の絶頂に導かれてしまった優子は、
(相変わらず本人は無自覚ですが)性感のスイッチが入ってしまっており、抵抗はまず不可能でしょう。
乞う、ご期待~~。
流石はARCH DUKE神様。GJ!と言う平凡な言葉では
感謝の念は表現しきれませんっ!
おっさんいい味だしてますなあ
日常の中のエロ、っていうのもいいですね。
痴漢の人はこれで出番終わりなのかな?
次はレオタードでエロエロ!ですね、期待してます。
続き見るまで落としてたまるか
皆様、ご感想有難うございます~。
スレの残り容量が気になって調べてみたところ、残り約70KBでした。
この分だと、第3章は、どうにかこのスレに収まりそうなものの、
第4章以降は、次スレに発表するしかなさそうです。
まだ少し気の早い話ではございますが、スレ立ての用意をお願いいたします
(私の方でも、(第3章と並行して)即死防止用に一話読み切りの短編を準備しておきますので~)。
601 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 21:49:43 ID:2peo1A/O
(´∀`∩)↑age↑
ヴァリスでこんな良質スレがあるとは知らなかった。
早速、お気に入りに登録しておこう。
しかし麻生優子のSSなんてパソ通時代以来だ。
保守
>>604 ごっつぁんです!
恥らう姿が色っぽくてイイ!!
できれば麗子の絵も…
>>604 頂きました~~。いつも有難うございます~。
特に気に入ったのは2枚目の絵で、レオタードもタイツも同じく白を基調としたカラーなのに、
微妙な光沢や透け具合の違いで、こんなに異なった印象に見えるものなのか、と正直驚いています。
こうして絵になったのを見ていると、白レオタに白タイツ、という組み合わせも、
それほど変な物では無かったかな~、と、ちょっと後悔しています
(・・・・もっとも、「白レオタと白タイツ」を、文章のみによって効果的に描き分けるとなると、
現在の私の筆力では相当難しいと言わざるを得ないのが現状ですので、
今回は「白レオタに肌色タイツ(=パンスト)」という組み合わせで書かせて頂きたく存じますが)。
ArchさんSSありがとございます。
ヴァリスでエロイ痴漢モノ作品は滅多に出てこないので楽しめました。
今後どのようにストーリーが進行していくか楽しみです
今更ですけどよろしければ「陽子の設定画」って再upお願いできますか?
>>602 >>607 ご感想有難うございます~。
一時期に比べると、執筆速度が落ちている感も否めないのですが、
こうして応援してくださる方がいらっしゃる限り、
優子タンとその仲間達の物語を書き続けていきたいと思っていますので、
スレの方、時々チェックしてみて下さいませ~~。
>>ALL
状況報告~~。
「優子inレオタード」第3章~着替え&盗撮オナニー編~は、現在進捗率50パーセント。
状況的には、吉祥寺駅近くのデパートのトイレの中で、
電車の中でびしょ濡れになったショーツを取り替え、
指の痕を隠すためのパンストを穿いた優子タンが、
レズ・コーチの自宅に招かれ、催淫剤入りのコーヒーを飲まされた上、
言葉巧みに欺かれて、アンダー無しでレオタードを身に着ける事を承諾したところ
(勿論、更衣室には盗撮用の隠しカメラが仕掛けられています)。
発表時期は、9月末から10月初めを予定していますので、もうしばらくお待ち下さいませ~~。
捕手
良スレなので保守
進捗状況~。
「優子inレオタード」第3章~着替え&盗撮オナニー編~は、現在の進捗率約75パーセント。
状況的には、セーラー服とスカートを脱いで下着だけになった優子タンが、
催淫剤の効果と電車内での痴漢行為の記憶に苦しめられながら(?)、
ブラを外し、パンストを脱ぎ終え、いよいよあとはショーツを残すだけとなった所まで。
勿論、一部始終は隠しカメラによって撮影され、
レオタード姿でオナニーに耽るレズ・コーチの許へとリアルタイムで転送されています。
発表まではもうしばらくお待ち下さいませ~~。
保守。楽しみにしてます~。
進捗状況~~。
現在、約90パーセントまで仕上がっています。
ほぼ完成状態で、あとは、セリフや言い回し等、細かい部分の手直しを残すのみ、
おそらく、あと10日から2週間で発表出来ると思います。お楽しみに~~。
進捗状況キター!
upの日を楽しみに待ってます。溜めて溜めて。
hoshu
保守だ
進捗状況~~。
「第3章」につきましては、一両日中に完成の予定です。
・・・・が、次スレの即死防止用に準備している読み切りSSの方が、
実はまだ半分程度しか仕上がっていません。
「第3章」の発表とスレ立てのタイミングについてですが、
とりあえず、来週中に「第3章」を発表した後、読み切りSSが完成次第、
スレ立てをお願いする方が宜しいでしょうか?
それとも、読み切りSSが完成するまで(おおよそ一週間から10日程度)、
「第3章」の発表を延期して、発表と同時にスレ立てをお願いする方が宜しいでしょうか?
どうか御意見をお聞かせ下さいませ~~。
620 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 04:08:55 ID:1328cRZ3
私は前者派ですが、お任せします。頑張ってください。
前者で。お任せと言いたいところですが、待ちきれません。
ご意見有難うございます~。
「第三章」の発表を先に、というご意見が多いようですので、
明日(10/5(水))の夜に「第三章」を発表し、
その後、即死防止SSの準備が出来次第、
改めてその旨アナウンスして、スレ立てをお願いする事にいたします。
それでは、発表まで、あと2日ほどお待ち下さいませ~~。
お待たせしました~~。
只今より、、「優子inレオタード」第3章~着替え&盗撮オナニー編~の発表を開始いたします。
なお、すでにスレの残り容量がギリギリの状況ですので、
途中で容量オーバーが発生し、発表を中断せざるを得ない可能性もございます。
あらかじめ、ご了承の上お読み下さいませ~。
(1)
リアリティ。東京。吉祥寺駅近くのデパート内。女子トイレ。
「・・・・ッ・・・・ふッ・・・・うぅ・・・・んッ・・・・」
人肌に温もった水流の感触が、排尿直後の臀部をじんわりと包み込んでいくにつれ、
太腿の間に残っていた異物感――――満員電車の中で味わった屈辱の残滓――――が、
完全とまでは言えないにせよ、洗い流されていく。
小さく安堵の息を漏らした少女は、しかし、すぐには立ち上がろうとせず、
淡いオレンジ色の照明に照らし出された閉鎖空間の中で、ぼんやりと物思いに耽った。
(・・・・もう、行かないと・・・・。
・・・・いつまでもこうしてたって・・・・何も変わらないんだし・・・・)
そう、頭では理解していたのだが、
腰の奥に、未だ、ずぅん、と重い感覚の残る身体は、簡単には言う事を聞こうとしない。
温水の流れが途切れる都度、今度こそは立ち上がろう、と試みては、
その度に、洗浄装置から湧き上がる清冽な水流の心地良さを思い出して決心を鈍らせ、
気が付けば、またボタンを押し下げてしまっているのだった。
(2)
(・・・・もう少しだけ・・・・こうしていさせて・・・・あと、ちょっとだけ・・・・)
クリーム色の間仕切りによって外界から隔てられた、独りきりの空間。
どうやら、他に利用する者もいないらしく、
売り場の方から聞こえてくる軽音楽の調べと小川のせせらぎにも似た水音以外は、静寂に包まれている。
下半身をゆるゆると洗い清めてくれる水流の、何とも言えない優しさと相まって、
出来る事ならばいつまでもこうしていたい、とさえ、感じてしまう優子だった。
・・・・無理も無かった。
ほんの二、三○分前まで、少女は、何十人もの大人たちの欲情した視線に囲まれる中、
見ず知らずの中年男性の指で、乙女の最も大切な場所を弄り回される屈辱感と、
その巧妙な指技の前に心ならずも屈してしまい、押し寄せる快楽に飲み込まれていく無力感とを、
交互に絶え間なく受け止め続けなければならなかったのである。
それを忘れ去る事は、「ヴァリスの戦士」たる彼女の、強靭な精神力を以ってしても容易な事では無かった。
・・・・否、確かに、優子は、三界に比類無き類稀な精神力の持ち主ではあるのだが、
それは、必ずしも、苦痛や羞恥に対して、人並み外れた免疫を備えているという意味では無く、
辱めを受ければ傷付きもするし、苦痛を感じれば気弱にもなる。
むしろ、彼女もまた、思春期を迎えた多感な少女の一人である以上、
その心には、ガラス細工のように繊細、かつ、傷付き易い一面も確実に存在していたのだった。
(3)
(・・・・・・・・・・・・)
――――それでも、痴漢男の指にまさぐられた場所を念入りに洗い流した後、
ランジェリーの売り場で購入したばかりの真新しいショーツを身に着けると、
優子の精神の、少なくとも表層的な部分にだけは、落ち着きと呼べる状態が戻っていた。
勿論、袋から取り出したばかりのショーツである以上、
穿き慣れたものに比べて、多少の違和感はどうしても感じてしまうのだが、
最早衣服としての用を成さない程、グショグショに濡れそぼった元の下着を穿き続ける訳にも行かない以上、
それぐらいは我慢するしかない。
・・・・それに、もう一つ。
優子の手には、ショーツと同じ売り場で購入した、肌色のストッキングが握られている。
普段、ほとんど身に着ける事の無いパンストを敢えて着用する事にしたのは、
万が一、痴漢男の指の痕が残っていて、それが麻美の目に止まりでもしたら、と考えての事だった。
さらに正確に言えば、麻美の視線から下半身を隠す手段を講じないままでは、
彼女の前でレオタード姿を披露するなど到底不可能だ、と、判断したためでもある。
――――兎に角、敬愛する先輩に不審を抱かれるという最悪の事態だけは回避したい、
その切実な想いの前では、パンストへの抵抗感など物の数では無かった、という訳だった。
(4)
(・・・・で、でも・・・・この感じ・・・・思っていたほど、悪くはないかしら・・・・?)
表面に少し光沢感のある、ストッキングの肌触りを確認しつつ、小首をかしげる優子。
ビニールの包装袋から取り出して実際に手に取るまではそれ程でもなかったのだが、
こうしていざ身に着ける段になると、単に素足を見られずに済むという理由だけでは説明しきれない、
頼もしさが湧き上がってくるから不思議だった。
(・・・・いつもは、全然使ってないせいかしら・・・・?
・・・・ちょっぴりだけど、大人になったような気がするわ・・・・)
独りごちながら、靴下を脱いだ後の爪先にナイロン地のパンストをあてがう。
白く細い足首を中に通した後、しなやかな脹脛からむっちりとした太腿へと、
伸縮性に富んだ薄い布帛を、まるでその感触を味わうかのようにゆっくりと引き上げていくと、
行く先々で、タイトなフィット感が汗ばんだ下半身を包み込み、適度な引き締めを加えていった。
普段は、その感触が窮屈なものに感じられて、あまり好きになれずにいたのだが、
今この瞬間は、苦手だった筈の素肌への圧迫感が、逆に、何物にも増して心強く感じられる。
(5)
・・・・とはいえ、一応の知識だけは持っていたものの、日常ほとんど使用しないため、
実際の所、優子は、デパートの女性下着コーナーに陳列されていたそのパンストが、
本当に自分の身体に合っているのかどうか、完全に理解した上で購入を決めた訳では無い。
彼女がそれを選んだ基準はすこぶる単純で、
下半身の何処かに痴漢男の指の痕が残っていた場合でも目立たないよう、
自分の肌の色より少し濃い色合いのものを求めていたためと、
清楚なパール・ホワイトのレオタードと組み合わせる以上、
派手な色柄やレース飾りの付いた物などは避けねばならないためだったに過ぎない。
・・・・あるいは、意識の表層を占める感覚とは裏腹に、優子の心の奥深く、無意識の領域においては、
本来の肉体を覆い隠し、うわべだけを取り繕う事を是としない気持ちが根強く残っていたのかもしれない。
潔癖症と言い切ってしまえばそれまでだが、そういった点における意外な程の頑なさは、
彼女の性格の中にあって、良い意味でも悪い意味でも大きなウェイトを占める要素の一つであり、
価値観や物事の良し悪しを測る際にも、少なからず影響を与え続けているのだった。
(6)
(・・・・ンッ・・・・あッ・・・・はふぅ・・・・ッ・・・・!?)
最初に右脚を、続いて左脚を通した後、最後にパンティの部分を腰まで引き上げると、
それまで、足、脹脛、膝、太腿など、各部位に分散していた密着感が初めて一体のものとなり、
下半身全体に均等な圧力が加わって、乙女の柔肌をタイトに引き締める。
その感触に、思わず息を弾ませた優子は、
続く数十秒の間、感情の昂ぶりを感じつつ、その表面に指を走らせて、
皺や垂みが出来ていないか、入念に――――殆ど神経質なくらい、入念に――――確かめようと試みた。
(・・・・や、やだ・・・・わたし・・・・何やってるんだろう・・・・!?)
我に返ってそう感じた後も、なおしばらくの間、優子の指先は止まらなかった。
あたかも、突如として腰から下に出現した、『第二の下半身』への疑念に駆られたかの如く、
あるいは、衣服である事を忘れさせるくらい、肌理細かく滑らかな『人工皮膚』に嫉妬を覚えたかの如く、
何かに憑かれたかのような執念深さで、ストッキングの繊維を追いかけ続ける。
それは、密着感に肌がなじみ、締め付け感が遠退いていって、一応は収まったものの、
その後も、優子は、時折、発作的に、下半身の様子が気になっては、
半ば無意識のうちに、指を這わせては布地の感触を確かめる、という動作を繰り返したのだった。
(7)
――――三鷹市内。玉川上水に程近い、住宅地の一角。
「・・・・ここが・・・・先輩のお宅・・・・?
住所は・・・・ええと・・・・確かにここで合ってる・・・・けど・・・・」
住所を記したメモと町辻に掲示された街区表示を頼りに目的の場所を探し当てた優子は、
目の前の光景に呆気に取られて、しばらくの間、その場を動けなかった。
日本新体操界の新星と謳われる、現代の舞姫・白影麻美のイメージから、
その自宅については、重厚な風格を漂わせる古めかしい洋館か、
もしくは、超現代的な機能美に溢れた高級マンションに違いない、と考えていたのだが、
目の前に現れた建物はそのどちらでもなく、本格的な日本庭園まで備えた純和風の木造家屋だったのである。
(・・・・たしかに・・・・普通の『お宅』というよりは、『お屋敷』と呼ぶ方がふさわしいとは思うけれど・・・・)
回遊式、と呼ぶのだろうか、まるで日本史の教科書に載っている平安時代の貴族の邸宅さながらに、
幾つもの池や築山を配した広い庭を囲むような形で3棟の平屋が配置され、奥の方には母屋と離れがある。
それぞれの建物は長い回廊で連結され、瓦葺きの屋根と白い障子戸とが延々と連なっていた。
庭園の一角には、古びた茶室が閑雅な佇まいを見せており、
今にも、何処からか鼓や琴の音が聞こえてきそうな雰囲気に包まれている。
(8)
『・・・・よく来てくれたわね、優子。遠慮しないで上がって頂戴。
ああ、玄関は門を入って右側よ。左に行くと、御社の方に出ちゃうから、間違わないようにね』
何となく入りそびれた優子は、
年代物の杉材を惜しげもなく用いたいかめしい門扉の陰に身体をかがめ、おそるおそる邸内を覗き込む。
途端に、門柱に取り付けられたインターフォンから電子音が響き渡り、
続いて、スピーカーの性能が良くないせいか、微妙に変調をきたした麻美の声が聞こえてくる。
(・・・・ええっと・・・・たしか、オヤシロって聞こえたけど・・・・。
・・・・この場所って神社の境内か何かなのかな?
だとすると、先輩のご実家は、神主さまって事かしら・・・・?)
キョロキョロと周囲を見回すと、
麻美の言った方向に、確かに石造りの鳥居らしきものが立っているのが分かる。
社殿のような建物は見当らないものの、小さな社が幾つか並んでいるのも確認できる。
新体操のトップ・アスリートと神社という意外な取り合わせに首を捻りながら、
優子は、改めてもう一度、目の前の屋敷へと視線を走らせた。
(9)
(・・・・想像していたのとは、かなり違うけど・・・・やっぱり、凄い事には変わりないわね。
こんなに広い敷地なのに、隅々まできちんと手入れが行き届いてるし・・・・)
庭の掃除と草むしりだけで、一体、どれだけの手間がかかるのだろうか?と、
優子は、半ば感動し、半ば呆れ返りながら、玄関へと向かう。
・・・・だが、数歩も進まないうちに、その歩みは鈍ってしまった。
(・・・・どうしてだろう・・・・何故か落ち着かない感じがする・・・・気のせいかしら?)
広壮な邸宅、優美な日本庭園・・・・何もかもが、非現実的なまでに美しく整えられた空間。
目に映る物全てが、古い日本の風情に彩られた光景は、
勿論、美しくはあるのだが、同時に、何処か現実離れした、得体の知れない空気を漂わせてもいる。
まるで、全てが完璧な世界の中で自分だけが異質な存在であるかのような居心地の悪さを感じた優子は、
漠然とした不安感に表情を曇らせ、思わず自分の肩を抱き寄せた。。
・・・・だから、玄関先に、部活の時と同じトレーニング・ウェア姿の麻美が待ち受けているのを見付けた時は、
唯一、日本的でない服装に身を包んだその姿が、途轍もなくリラックス出来る存在に思えたのだった。
(10)
(・・・・ウフフッ、どうやら、この手は、このコにも上手く効いてるみたいね・・・・)
にこやかな笑顔を浮かべて、母校の後輩を迎える麻美。
しかし、そのラベンダー色の瞳の奥には、奸智に満ち溢れた冷たい光が宿っていた。
あの庭を通って、自分の許に辿り着くまでの間、目の前の少女が何を感じたのか、
そして、庭を抜けた先のこの場所に、周囲とは不釣合いな格好で現れる自分の姿がどのように映っているのか?
麻美は、この古い日本家屋で20年以上もの間暮らしてきた経験から、全て知悉し尽くしていたのである。
「驚いたでしょう?・・・・まぁ、無理も無いけど。
初めてうちに来た人は、大抵そんな顔をしてるわ・・・・」
悪戯っぽい笑みの下にどす黒い欲望を隠した麻美に先導され、板敷きの廊下を進んで行く優子。
さすがに江戸時代まで遡る事は無いのだろうが、築数十年を数える日本家屋の中は、
庭園と同じく、ここが東京都の一角である事を忘れてしまいそうになる程の静寂感と、
陰鬱という程ではないが、何処か外界とは一線を画した、独特な空気によって支配されている。
麻美の説明によれば、少し前までは、神前に奉納する巫女舞の稽古場を兼ねていたとの事だったが、
たしかに、この場所の得体の知れない雰囲気には、
単なる風雪の重み以上のものの存在を感じさせる、何かが確実に含まれていた。
(11)
「・・・・でも、今は、私が新体操の練習に使うくらいで、ほとんどの部屋は空っぽ同然よ」
案内されたのは、母屋を挟んで向かいに位置する平屋建ての離れの一つだった。
麻美の言葉通り、新体操の練習場として用いられているらしく、
フロアー・マットが敷かれ、筋力トレーニング用の機器が並べられた、50畳程の板の間を中心に、
ちょっとしたトレーニング・ジム並に、更衣室やシャワールーム、手洗いなどが配置されている。
「・・・・・・・・!!」
その中の一つ、私的な客間を兼ねているらしい休息部屋に招き入れられた優子は、再び瞠目した。
部屋の造作そのものは典型的な和室のそれなのだが、
床にはカーペットが敷かれ、空調や照明は最新式のもの、内装や家具のセンスも極めて現代的である。
床の間には、軸物の代わりに、クリスチャン・ラッセンの幻想的なアクリル画が掛けられ、
これまでに麻美が制覇してきた、国内外の大会のトロフィーや優勝盾が誇らしげに飾られていた。
(12)
「・・・・ちょっと待ってて。すぐお茶を淹れて来るから」
そう言って、一旦、席を外す麻美。
母屋の方に走り去る後姿を見送った優子は、
改めて、ぐるりと客間の中を見回すと、新たな発見に胸を躍らせた。
一見しただけでは分からなかったが、注意して眺めれば、
室内の至る所に、現役の女子大生らしい繊細な置物や可愛らしい小物が飾られているのが目に留まる。
(・・・・良かった・・・・白影先輩もやっぱり女の子だったのね・・・・)
優子の口元に、愛想笑いではない心底からの笑みが浮かんだのは、屋敷の敷居を跨いで以来初めてだった。
何もかもが『古き良き日本の伝統』のイメージの下に厳然と統一された白影邸の中にあっては、
この部屋は異質と言う他無いのだが、(先刻の麻美の服装と同じく)外界からの訪問者である優子には、
その異質さが、却って心地よく、窮屈さを感じずに済むのである。
本来ならば、この部屋も、古色蒼然とした山水画や読解不能な漢文を書き連ねた墨蹟、
あるいは、確かに美しくはあるものの、一女子高生に過ぎない優子が鑑賞するには難解過ぎる、
美術品や骨董品の類によって占領されていなければならない筈である。
だが、麻美は、敢えてそれら全てを取り去り、部屋の造作との調和に目を瞑ってまで、
部屋の中に招じられた者が、心の底からくつろげるようにしてくれていた。
その気遣いがとても有難く、また、嬉しく感じられて、
(彼女の計算どおり)優子の心の中では、麻美への傾倒がますます深まっていったのである。
(13)
白影邸。セキュリティ・ルーム。
――――カチャカチャカチャッ。
キーボードを弾く無機質な音が、壁面に張られた何層もの防音材に吸収され、消えていく。
密室の真ん中に設けられたコンソール・デスクには、
黒革張りのアームチェアに身体を沈め、腕組みをして思考を巡らせる麻美の姿。
時折、超高解像度の液晶画面に映し出される客間の様子に鋭い視線を投げかけては、
前後左右から被写体の動きを自動追尾可能な隠しカメラに向かって、指示を与え続けている。
(・・・・一体、どういう事なの?今日に限ってストッキングだなんて・・・・。
どうやら家からずっと穿いて来たようじゃないようだけど・・・・途中で何かあったのかしら?)
室内に並ぶモニターは一つだけではなく、
壁にも床にも天井にも、大小二十台近い画面がひしめき合っていた。
勿論、そこに映し出されているのは、
自分の身体が、360度あらゆる角度から撮影されているなどとは露ほども思わず、
リラックスしきった表情で客間の調度を眺め回している蒼髪の少女に他ならない。
ここに来るまでの間、電車内で相当揉み苦茶にされたらしいという事は、
セーラー服の様子を一目見ただけで分かったものの、その事とストッキングとの関係が理解できず、
こうして、隠しカメラを用いた、より詳細な分析を試みているのだった。
(14)
客間に設置された隠しカメラの性能は、言うまでも無く、折り紙付きである。
最初に、対象の何が見たいのか?を指定入力するだけで、
内蔵されたAIが何千通りもの撮影パターンの中から被写体の動きに合わせて最適なものを組み合わせ、
迫真映像をリアルタイムで届ける事が出来るのは勿論、赤外線や紫外線を用いた特殊撮影も自由自在である。
客間には、その高性能カメラが、実に8台もセットされていた。
――――否、客間だけではない。
門扉にも、庭園の中にも、玄関にも、廊下にも、白影邸全体に張り巡らされたシステムが、
対象が敷地内に一歩足を踏み入れた瞬間からその一挙一投足を監視し、データを収集し続けている。
家族や使用人には『防犯対策』と説明しており、
実際、空き巣の侵入を感知して捕縛するのに役立った事もあるのだが、勿論、真の目的は別に存在していた。
白影麻美の隠された性癖の一つ・・・・『盗撮』のためである。
(15)
(・・・・ちょっと見た目には分からない程度だけど、
太腿からお尻にかけて長時間圧迫を受けた後が幾つも残ってるわね。
・・・・成る程、ここに来るまでの間に・・・・多分、電車の中ね・・・・痴漢に遭った、という訳か・・・・)
優子が必死に隠そうと努力していた恥辱の痕跡は、あっさり見破られてしまっていた。
所詮、ナイロン製のストッキング程度では、人間の目は誤魔化せても、
高感度カメラのレンズを欺く事など不可能である。
さすがにスカートの奥の様子までは撮影出来ずにいるものの、
同時に行った、サーモグラフィーによる体温分布の測定結果でも、
下腹部から尿道口にかけての広い範囲で体温が異様に上昇している様子がはっきりと看て取れた。
「・・・・可哀相に・・・・きっと、かなりしつこく責められたんでしょうね・・・・。
フフフ、でも、おかげで、こっちのとしては随分やり易くなったわ・・・・」
満員電車の中、身動きもままならず、偏執的な痴漢の指先で弄ばれる後輩の姿を脳裏に思い描きながら、
口元に、にんまり、と粘ついた笑みを浮かべる麻美。
目の前の液晶画面に映し出されている端正な少女の顔が、
羞恥心と恐怖によって惨めに歪みきっている様子を想像しただけで、口の中一杯に生唾が湧き出し、
ライト・グレーのトレーニングウェアに包まれた、しなやかな肢体が、じぃん、と痺れていく。
すでに、太腿の間は、堪え性も無く秘裂の奥から滲み出てくる生温かい液体でじっとりと湿りつつあった。
(16)
(・・・・何だか、すごく興奮してきちゃったわ・・・・。
フフッ、ダメよ、麻美、そんなに焦っては・・・・折角のご馳走なんだから、じっくり味わわなくちゃ・・・・)
ニヤリ、と笑みを漏らした麻美は、一旦、コンソールを離れて、調理場へと向かった。
セットしていたコーヒーメーカーから、ドリップを終えたコーヒーを取り出し、
用意していた白磁のカップへと注いで、銀製のスプーンを添える。
角砂糖は各々3つで、よく見ると、片方にだけブラウン・シュガーが1つ混じっている。
(・・・・すでに優子のカラダの準備が出来上がってるのなら、ここまでする必要は無いのかもしれないけど。
・・・・でも、まぁ、念には念を入れておきましょうか・・・・?)
楽しそうな表情で、麻美は、懐から小さなガラス容器を取り出すと、
慣れた手つきで、ブラウン・シュガーを添えた方のカップの上へとかざし、
中に入っていた少しドロリとした半透明な薬剤を、二、三滴、注入した。
豊かな芳香を漂わせる飲み物の中に注ぎ込まれた無味無臭の溶液は、
熱に反応して、一瞬だけ、漆黒の水面に白っぽい油膜のような固形分を生じたものの、
すぐに拡散を始め、やがて、完全に周囲の液体と同化して見分けが付かなくなってしまう。
それを確認した麻美は、注意深くガラス瓶に蓋をしてポケットの中に戻した後、
おもむろに表情を改め、にやついた笑いを沈着冷静なコーチの顔の裏へと仕舞い込んだ。
(これで、準備よし、と。・・・・クククッ、待ってなさい、優子。
もうすぐ、ここに来る前に味わったのと同じ、いいえ、それ以上の悦びで、貴女をトロトロにしてあげるわッ!!)
(17)
――――暫くの後。
「・・・・ええっ!?・・・・レ、レオタードの下に・・・・何も着けずに、演技するんですか・・・・!?」
素っ頓狂な声を上げて両目を大きく見開く、蒼髪の少女。
驚きのあまり、テーブルの上に置かれた白磁のコーヒーカップを引っくり返しそうになるが、
幸い、中の液体は、すでに胃壁の奥へと吸収されていたため、大事には至らなかった。
愕然とする少女を軽くいなすと、ポニーテールの新体操コーチは、
意地の悪い笑みをとり澄ました表情の裏に隠したまま、何食わぬ顔で用意していた説明を付け加える。
「・・・・そう、アンダーも何も着けずに、よ。
特に、腰から太腿にかけての部分についてだけれど、筋肉の動きをもっと詳しく確認したいの。
恥ずかしいと思う気持ちは分かるけど、凄く大事な事だから、我慢して協力して貰えないかしら?」
「・・・・は・・・・はぁ・・・・そ、そういうこと・・・・なんですか・・・・」
淫らな欲望がとぐろを巻く本心などおくびにも出さず、あくまで冷静な口調を崩さない麻美。
困惑する優子だが、日本新体操界のホープと目される女性に、
新体操のトレーニングのために必要な事だ、と言い切られては、有効な反論など出来よう筈も無かった。
逡巡の末、うっすらと頬を火照らせつつ、応諾の返事を返してきた後輩の姿に、
コーチの胸郭の奥では、心臓の鼓動が、殆ど動悸と言って良いくらいに速度を増していく。
(18)
「・・・・それじゃあ、着替えをお願いするわ。
更衣室は練習場の横よ・・・・鍵は掛けてないから、自由に使って頂戴。
私は、ちょっと用事を片付けてから行くから、着替えた後は適当に柔軟やっといて。・・・・分かったわね?」
・・・・勿論、筋肉の動きを見たい云々は、完全な出鱈目である。
インナーを着用せず、白地のレオタードを素肌に直接纏うとなれば、密着度は倍増し、
場所によっては、薄い布地越しに乙女の柔肌が半ば透けて見えそうになる事も考えられなくはないが、
レオタードと同じかそれ以下の厚みしかない新体操用のインナー・ウエアや、
それよりも更に薄い、ストッキングを取り去ったぐらいの事で、
筋肉や骨格の動きの見え具合が劇的に向上したりする筈が無かった。
「・・・・え・・・・ええっと、その・・・・先輩・・・・やっぱり・・・・それは・・・・あの・・・・」
一方の優子は、不承不承とはいえ、一度は応諾した筈だったものの、
いざ実行となると、やはり、羞恥の感情が勝るのか、退室しようとする麻美を必死に引き留めにかかる。
先程までとは打って変わった狼狽ぶりに、瞳の奥で小さく笑みを漏らした麻美は、
だが、表面上は、あくまでも冷静なスポーツ・インストラクターの顔を装いつつ、
しょうがないわねぇ、と、ため息をついて、更にもう一言、用意していたセリフを言い放った。
「・・・・そこまで言うなら、こうしましょう。
インナーは絶対に認められないけど、特別にそのストッキングだけは穿いてていいわ・・・・これならどう?」
(19)
(・・・・そ、そんな・・・・ストッキングだけだなんて・・・・)
思わず言葉を失ってしまう優子。
厚さ1ミリにも満たない薄布を1枚身に纏ったところで、アンダーの代わりなど到底務まりはしないだろう。
素肌の上に直接レオタードを着けるのと事実上何の違いもない、と言っても決して過言では無い。
だが、その一方で、優子の心の中では、麻美の関心が、
パンスト――――正確にはそれにより直視を免れている下半身――――に向けられた事への危機感が、
より大きく、深刻なショックとなって、警告音を鳴り響かせてもいる。
(・・・・せ、先輩が・・・・先輩が、私の脚を見てるッ!!
・・・・ああっ・・・・だ、だめぇ・・・・脚が震えちゃう・・・・押さえきれないッ・・・・!!
・・・・い、嫌ぁッ・・・・こ、このままじゃ、先輩に、変に思われちゃうよぉッ・・・・!!)
敬愛する先輩の奇異の視線が、下着よりも薄い布切れの上から、
今この時、一番触れて欲しくない場所へと注がれているのだと思うと、
単なる気恥ずかしさや羞恥の感情を飛び越えて、恐怖のあまり、背筋に冷たい汗が噴き出してくる。
元よりこのような事態になるを想定して、パンストを購入し、身に着けていた筈だったが、
実際に麻美の目に見つめられると、普段穿き慣れていない分、どうしても不安感の方が先に立ってしまう。
・・・・そして、その感覚は、今の優子には絶対に耐え難いものだったのである。
(20)
――――再びセキュリティ・ルーム。
「・・・・ンっ!・・・・クッ・・・・うふッ・・・・!」
黒革張りのチェアに深々と体を預け、コンソール・デスクの上に両脚を投げ出して寝転がった麻美。
ライト・グレーのトレーニング・ウェアは、上下とも無造作に脱ぎ捨てられ、
いま、彼女の肢体を包んでいるのは、光沢感のある紫色のレオタードだけだった。
優子と異なり、普段からアンダー無しでレオタードを纏う事に何の抵抗も持たない彼女は、
むしろ、ぴっちりと肌に張り付く化繊の感触を愉しみながら、
ふっくらと隆起した胸丘の脹らみをリズミカルに揉みしだき、
鼻にかかったような切なく甘い喘ぎ声を引っ切り無しに漏らし続けている。
「・・・・・んん・・・・くふッ・・・・んぐぅッ・・・・!!・・・ハァハァ・・・・ンむッ・・・・ふぐぅッ・・・・!!」
隠し部屋の四方に配置された液晶画面を埋め尽くす、更衣室内の盗撮映像。
写し撮られた着替えシーンは、休む間もなく電気信号へと変換され、
LANサーバーを通じて画像処理システムへと転送され続けている。
とりわけ、正面のひときわ巨大なモニターに映し出される、あられもない姿の優子の映像は、
室内に据え付けられた、マジック・ミラーの全身鏡の裏側に隠されたカメラにより、
着替えの為に鏡の前に立った被写体を、真正面から余す所無く撮影しているものだった。
勿論、少女の姿態を追いかけるレンズはそれ1つだけではなく、
更衣室の中にいる限り、360゜どの角度からでも自由自在に盗撮可能なのは言うまでも無い。
(21)
「・・・・んあぁッ・・・・き、綺麗よ・・・・優子ッ・・・・とっても、綺麗ッ・・・・!!
・・・・ううッ・・・・そうよ・・・・くぅッ・・・・もっと、こっちを見てッ・・・・アアアッ・・・・もっと・・・・!!」
激しい欲情に身を焦がし、あられもない言葉を連呼しながら、自慰に没頭する麻美の前では、
自分の姿が盗撮されているなどとは夢想だにしていない優子がパイプ椅子に腰を下ろし、
つい今しがた脱ぎ終わったばかりのスカートを行儀良く折り畳んでいる。
すでにセーラー服は少女の身体を離れて、傍らのロッカーの中へと仕舞い込まれており、
今身に着けている衣服は、ブラジャーとショーツ、そして、パンストを残すのみだった。
(・・・・ハァハァ・・・・こ、今度は・・・・ブラの番かしら・・・・!?
・・・・くふふふ・・・・そうよ・・・・優子・・・・焦らなくたって大丈夫・・・・。
・・・・もっとゆっくりッ・・・・よぉく見せて頂戴・・・・貴方のカラダの、隅々までッ・・・・!!
画面の中で、今しもブラジャーの肩紐に手をやろうとしている優子に向かい、
勝手な要求を並べ立てながら、麻美は、さかんに自分の胸を弄り回している。
ハイレグ・カットのレオタードに包まれた牝の身体が、カアァァッ、と熱く燃え上がり、
心臓は、放っておけば胸郭を突き破って外に飛び出しかねないような勢いでバクバクと飛び跳ねていた。
目蓋の内側で、青白い稲妻が何度となくフラッシュを繰り返す度、
赤熱した衝動の塊が湧き上がってきて、すでに充分脆くなっている理性の城壁を容赦なく打ち崩していく。
(22)
「はぁうううッ!!・・・・み、見てるだけで・・・・どんどんいやらしい気分になっていくぅッ・・・・!!」
C、あるいは、Bプラスといった所だろうか、巨乳と言われる程の大きさではないにせよ、
十分過ぎるほど健康的な張りと色つやに恵まれた乳房が簡素なブラの中から姿を現すと、
欲情に血走った瞳が、たちまちその可憐な果実に吸い寄せられる。
「・・・んふぁああッ・・・・も、もう・・・・止まらないッ・・・・あああッ・・・・ダメ・・・・止められないィッッ・・・・!!」
コーヒーに混ぜた催淫剤の効果が早くも現れ始めているのだろうか、
よく見ると、二つの美乳の中心に位置する淡いピンク色の肉突起は、
初々しい外見とは裏腹に、随分と大人びた隆起ぶりを見せて、ツン、と先を尖らせていた。
コチコチに固くなった己れの乳首を目の当たりにして、
優子自身も、ようやく自分の身に何かが起きつつある事に気付いたらしく、
目の前に現れた変調の兆候に不安と戸惑いの感情を隠せずにいる。
嗜虐性癖の持ち主たる麻美にとっては、その表情もまた格別なものに他ならず、
ゾクゾクするような快感が背筋を駆け巡っては、貪婪なメスの本能を解き放っていくのだった。
(23)
(・・・・い、一体、どうしたというの・・・・?さっきから、カラダが凄く変だわ・・・・!?)
敬愛する白影麻美が、自分の裸を盗み見て自慰に耽っているなどとは思いもしない優子だったが、
猛々しく屹立したばかりでは飽き足らず、あろう事か、小刻みな痙攣を発しさえしている乳首を前にしては、
急速に恐怖を募らせずにはいられなかった。
視線の先では、乙女の柔肌がほんのりと薄く色付き、
全体からすれば、まだ僅かな面積に過ぎないものの、
首周りや鳩尾や腋の下といった汗腺の集中する部位に沿って、生温い汗の粒が滲み出し始めている。
(・・・・も、もしかして・・・わたし・・・・感じてる!?・・・・あの・・・・電車の中・・・・みたいに・・・・!!)
一瞬、脳裏をかすめた、ぞっとするような疑念を、
――――それだけはありえない、否、あってはならない、と、強く否定する優子。
・・・・だが、不吉な予感は、否定しても否定しても次々に浮かんできて、
少女の心を暗澹とした影で覆い尽くそうと、執拗に画策し続ける。
焦燥を感じた優子は、とにかく着替えだけは済ませてしまおう、と考えて、
動揺に震える指先を叱咤しつつ、ゆっくりとパンストを引き下げていく。
・・・・だが、ピッチリとした極薄のナイロン生地の下から姿を現した、しなやかな太腿と脹脛は、
優子の祈るような期待の眼差しを見事に裏切って、白く輝く汗の粒に覆い尽くされていたばかりか、
外気に触れるなり、堪え難いほどのむず痒さを発して、ヒクンヒクンと震え始めたのだった。
(24)
(・・・・ヒィィィッ!!・・・・い、嫌ッ・・・・いやぁあああッ・・・!!!!)
ストッキングの端を握り締めたまま、全身を凍りつかせる優子。
両脚を覆うムズムズ感は、普段は滅多に着用しないパンストに対する一種の神経過敏が主な原因で、
以前にも似たような事はあったのだが、完全に冷静さを失った優子はそんな記憶などすっかり忘れてしまっていた。
・・・・そうなれば、導き出される結論は、性的な要因以外にはありえない。
その結果、自分自身への激しい不信と嫌悪感を生じ、それによって激しく打ちのめされた優子の心は、
為す術も無く、忘れかけていた、否、忘れようと必死に努力していた、あの忌まわしい記憶を、
皮肉にも、自らの手で蘇らせてしまったのだった・・・・。
(・・・・違う・・・・違うわッ!!あの時も、今も・・・・わたし・・・・感じてなんかいないッ・・・・!!
・・・・あああッ・・・・違うのッ・・・・わたし・・・・わたし・・・・気持ち良くなんかッッ・・・・!!)
・・・・だが、気持ちとは裏腹に、電車内で体験した悪夢の記憶は、
ジワリジワリと全身を冒していく催淫剤の効き目との相まって、少女の心を着実に責め立て苛んでいった。
身体の内側からトロ火で焙られていくようなその感覚の前には、否定の言葉など何の役にも立たず、
むしろ、もがけばもがくほど、より深い泥沼に入り込んで、這い出せなくなってしまう。
一方的な敗北の末に、精も根も尽き果ててしまった優子は、
夢遊病患者のように立ち上がると、何かに吸い寄せられるようにして目の前の全身鏡に寄りかかり、
僅かばかりの涼と引き換えに、魔熱に蝕まれた柔肌を擦り付けつつ、ついに咽び泣き始めたのだった・・・・。
(25)
「・・・・はぐぅっ・・・・いっ・・・・いひぃっ・・・・いいわぁッッッ!!
・・・・ゆ、優子・・・・その・・・・表情ッ・・・・!!ひあああっ・・・・凄く・・・・感じるぅッッッ!!!!」
無論、地獄の苦痛に悶絶する優子の姿は、隠し部屋の同性愛者にとっては最高のご馳走に他ならない。
体育の授業、あるいは、学校のクラブ活動で用いられるものとは、デザインからして明らかに異なる、
妖艶な紫色のレオタードに包まれた肉体は、立て続けに激しい喜悦に襲われ続けていた。
すでに、その指先は、胸乳をまさぐるだけでは物足りなく感じるようになり、
ハイレグ・カットのレオタードのタイトなクロッチ部分の上を狂ったように暴れ回っている。
「・・・・あああッ・・・・可哀相な優子ッ・・・・!!・・・・辛いのね!?・・・・苦しいのね!?
フフフッ、そうよ・・・・もっと苦しんで、もがいて・・・・んあッ・・・・そして・・・・最高の表情をッ・・・・!!」
いまや全身に広がった、ねっとりと絡みつくような快美感に屈服しかけ、
端正な顔を無残に歪めて弱々しくかぶりを振る後輩の姿は、ラベンダー色の瞳を釘付けにしていた。
サディスティックな欲情に衝き動かされる白い指が、レオタード越しに敏感な花弁に触れるたび、
子宮の奥が熱く疼いて、薄布の下の括約筋が、ビュクン、ビュクン、と不規則な上下運動を繰り返す。
やがて、キュルキュルッ、という、ある種の小動物の啼き声にも似た奇怪な音が漏れ響いたかと思うと、
熟しきった肉果実から、生温かい愛蜜が、じゅくじゅくと滲み出てきて、
光沢を帯びた紫色の隆起の表面に、ぱっくりと口を開けた秘裂の様子を鮮明に浮かび上がらせた。
(26)
「・・・・あッ・・・・あッあッ・・・・いいッ・・・・さ、最高だわッ・・・・!!
ふはぁああッ・・・・この私を・・・・こんなに・・・・感じさせるなんて・・・・くああああッ!!!!」
黒革張りのソファの上で、一匹の牝獣と化した肉体がガクガクと揺れ始める。
勢い良く跳ね上った爪先が、コンソール上のキーボードを薙ぎ払い、
ガシャン、という派手な音と共に無残なガラクタに変えてしまったが、拾い上げる気にもなれない。
もはや、レオタード越しに触るだけでは飽き足らなくなった麻美は、
ぐじゅぐじゅに濡れそぼった股布部分を捲り上げて、強引に横にずらすと、
猛然と裂け目の間に手指を突き入れて、愛汁にまみれた敏感な粘膜を掻き回し始める。
「・・・・あああッ・・・・優子ッ!!イ・・・・イクッ・・・・!!わたし・・・・もう・・・・イッちゃうッ!!
ひぃあああッ・・・・ダ、ダメぇッ!!優子・・・・わたし・・・・も、もうッッッ・・・・!!」
普段の言動からは想像も出来ない、はしたない大声を上げ、歓喜に咽び泣く麻美。
絶頂の足音が間近に聞こえるようになったのだろう、椅子の上の身体は、
まるでブリッジでもしているかのように高々と反り返っていた。
その頂きからは、ぶじゅッ、ぶじゅじゅッ、という濁った水音が引っ切り無しに上がり、
むき出しになった火口から半透明な溶岩が溢れて、紫色の斜面を流れ下っていく。
それを支える下半身は、関節炎にうなされる中風患者のようにガクガクと震え続け、
今にも大崩落を起こして、奈落の底へと引き込まれていきそうな有様である。
(27)
「・・・・っ・・・・んっ!?・・・・ひぃあっ・・・・あああッ!!」
限界の訪れは急だった。
ひときわ甲高い奇声が空気を震わせ、汗まみれの身体が跳ね上がる。
頭の中で真っ白な閃光が炸裂し、
ほんの一瞬、全ての感覚が粉々に粉砕されて、何も感じ取れなくなった。
――――――――その、次の瞬間。
「ひぃぎああああッッッッッ!!!!!!」
麻美の体の中で新しい太陽が誕生し、
圧倒的な光と熱とが、ちっぽけな意識を一呑みにする。
理性も思考も感情も、何もかもが、凄まじい衝撃によってバラバラにされ、
同時に一緒くたにされて、エクスタシーという名の巨大な溶鉱炉の中へと投げ込まれる。
心臓をはじめとする五臓六腑は、巨大な爆風に煽られて残らず千切れ飛び、
沸点に達した全身の血液は、毛穴という毛穴から蒸気になって噴き出していく。
(28)
――――アッ!!アッ!!・・・・アアッ!!・・・・アアアアッッッッ!!!!
骨格の許容する限界ギリギリまで突き上げた腰を激しく左右に振り乱し、悶絶する麻美。
その頂きでは、あまりの快感に我慢できなくなったのだろう、
充血しきった真珠玉が、自ら包皮を捲り上げると、
溢れ返る愛液によって水浸しになった縮れ毛の林の中から、
綺麗なピンク色をしたその顔を、ニョキッ、と突き出していた。
――――・・・・ひッ・・・・!!いッ・・・・ひぎッ・・・・いぎひぃいいッッッッ!!!!
口をついて飛び出していく喘ぎ声も、ますます荒々しさを増していく。
だが、この期に及んでも、麻美の指先は、まるで別の生き物であるかのように、
充血して倍近くまで厚味を増した膣壁を掻き回し、貪欲に快感を求め続けて止まなかった。
その動きに合わせて、熱い飛沫が、ぴゅるッ、びゅるッ、と間欠泉のように噴き上がり、
ほうき星のように長い銀色の尾を引きながら、濃厚な牝臭と共に飛び去っていく。
めくるめく快楽の嵐の中で、頭の中は真っ白に塗り潰され、意識は完全に混濁しきって、
吹き荒れる圧倒的な衝動に対し、ただひたすら屈従し続ける事しか出来なかった。
輝きを失ったラベンダー色の瞳は、止め処も無く湧きあがって来る涙滴のヴェールによって覆い隠され、
目の前のモニターに映し出される愛しい後輩の姿すら、ほとんど見えなくなってしまっていたのだが、
もはや、快感に麻痺しきった彼女の思考は、それを残念だと思う事すら無くなった挙句、
果てしなく湧き上がる快楽の大波に呑み込まれて、歓喜の叫びを上げ続けるだけだった・・・・。
(29)
(・・・・う・・・・んっ・・・・んんっ・・・・)
汗でグショグショに濡れて、半ば以上解けかけた焦茶色のポニーテールを、一、二度、物憂げに揺らして、
ゆっくりと顔を上げた麻美は、薄目を開けて正面のモニターにぼんやりとした視線を投げかけた。
淫楽に狂い果て、立て続けに何度も昇り詰めた身体は、
えも言われぬ恍惚感と引き換えに体力を蕩尽し尽し、身を起こす事すら容易ではない。
だが、その一方では、腰骨の奥には、未だ燃え尽きていない官能の残り火が燻り続け、
再び火勢を増してレオタードに包まれた心身を焼き尽くす機会を、しぶとく窺い続けている。
(・・・・優子は、何処へ?・・・・もう、更衣室にはいない・・・・ようだけど・・・・)
無人の更衣室を確認して、束の間、:残念な思いにとらわれる麻美。
もしも、蒼髪の少女が、ショックに我を失ったまま、着替えを終える事無く、へたり込んでいたならば、
予定を早めて、有無を言わさず、レズビアンの悦楽を教え込んでやるつもりだったのだが、
どうやら、激しい内面の葛藤の末に、かろうじて勝利を収めたのは、
絶望と無気力ではなく、自分との約束を果たさなければならぬ、という義務感の方であったらしい。
後輩少女の、可愛らしい顔と初心な性感に似つかわしくない、意外にタフな精神に軽い驚きを覚えた彼女は、
しかし、すぐに狡猾な笑みを浮かべると、赤い舌先で唇の表面を、チロリ、と舐め上げた。
(30)
「・・・・フフッ、まぁ、良いわ。
楽しみはなるべく後まで取っておく方が、より状況を楽しめるというものですもの・・・・」
解けかけたポニーテールを二、三度軽く振り、頭の中からもやもやした感覚を叩き出した麻美。
汗まみれの身体を起こし、幾度か深呼吸して、素早く気分を切り替えたのに続いて、
床に落ちて壊れた物の代わりに、予備のキーボードを取り出すとコンソールへと接続し直す。
真新しいキーの上を、生乾きの汗と愛液の混合物を纏わり付かせた指先が走り出すやいなや、
液晶画面の映像が切り替わって、今度は広々とした練習室の様子が映し出された。
(・・・・いた、いた。クククッ、どうやら、言い付け通りに、ちゃんと柔軟やってるようね。
・・・・さぁて、もう一つの言い付けの方はどうかしらねぇ・・・・?)
ほくそえむ麻美の瞳からは、つい今しがたまでどんよりと垂れ込めていた消耗と倦怠の影が消え去り、
狡知と情欲の光を宿した強い眼差しが、以前にも増して異様な輝きを放っていた。
見つめる先では、パール・ホワイトのレオタードに身を包んだ蒼髪の少女が、
一見、表情にも身体の動きにも、特に目立つような変化もなく、
練習用のブルーのマットレスの上で、伸脚や屈伸などの柔軟運動を黙々とこなしている。
・・・・だが、練習場にも配置されている隠しカメラの高感度レンズと、
それを通じて、少女の一挙一投足を冷酷に観察する新体操コーチの目は見逃さなかった。
よくよく注意してその部分を観察しない限り、まず分かりはしない程度ではあるのだが、
少女の股間を包む、浅く切れ込んだクロッチ部分の一部には、本来の清冽な色彩にやや翳りを生じて、
真珠の白、というより、むしろ、銀灰色に近い色合いとなっている場所が、確かに存在しており、
そして、優子の体の動きに合わせて、その面積を少しずつ拡大させている、という事実を・・・・・・・・。
――――――――――――TO BE CONTINUED.
以上、第3章をお送りいたしました~
次の第4章は、いよいよレオタード姿の優子と変態コーチが本格的に絡み合います。
新体操モノではお約束の、
リボンやロープ、バトンといった器具を用いたプレイも予定しておりますので、ご期待下さいませ。
なお、発表は11月の中旬から下旬の予定です。
それでは今夜はこの辺で~~
(なお、確認してみたところ、スレの残り容量は約20KBでした)。
ARCH DUKE神様、今回もGJで御座います。
続き、そして新スレ冒頭の読みきり。心から期待させていただきます!
個人的にはレオタード越しの貝合わせプレイを書いていただきたいです。
お待たせしました~。
即死防止SSが完成いたしましたので、
スレ立ての方、宜しくお願いいたします~~。
盗撮オナという観点は趣向としてありそうで怖いなぁ…
案外、異世界でなくても魔物は棲んでいるというか
なんかもう、『露出系美少女剣士』たちとか全く関係無い世界に突入してないか?
それ以前にこのスレに書き込む以外に、優子である必然性とか全く感じないし・・・
全くもって659に同意。まあヴァリスとか優子に求めていたものが元々違うんだろう。
>>659-660 ご指摘有難うございます。
読者の皆様の中に、そのように考えられている方が多数いらっしゃるのであれば、
今後は、「ヴァリスの戦士」としての優子の戦いの中でのエロに重点を置いて、
作品の発表を続けていきたいと存じます。
>>659&660
言いたいことはわからんでもないが、「あれが嫌」じゃなくて
「俺はこんなのをを読みたい~」とボジティブにカキコしようや。
獣姦キボンヌ
優子(若しくは関連キャラ)ならなんでもOKな漏れガイル
広島のフタバ図書駅前店の古本コーナーでレダの小説が100円で売ってた
666 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:48:21 ID:PQiZM0e+
どなたか優子タンの携帯で見れるエロい画像ありませんか?すいませんクレクレ房で
う
め
た
て
ま
し
ょ
う
!
う
め
た
て
ま
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ょ
う
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う
め
た
て
ま
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ょ
う
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う
め
た
て
ま
し
ょ
う
!
早く埋めないと
優子!優子!!
671 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:21:06 ID:wH8U1oIK
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672 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:21:43 ID:wH8U1oIK
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673 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:23:18 ID:wH8U1oIK
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674 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:24:16 ID:wH8U1oIK
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675 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:25:02 ID:wH8U1oIK
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676 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:25:54 ID:wH8U1oIK
(ヽ、 _ヽ、 )\ ヽヽ
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677 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:26:40 ID:wH8U1oIK
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678 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:27:38 ID:wH8U1oIK
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679 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:28:40 ID:wH8U1oIK
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名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:29:48 ID:wH8U1oIK
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名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:32:07 ID:wH8U1oIK
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