1 :
名無しさん@ピンキー:
週刊少年ジャンプ連載『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のエロパロスレです。
■推奨■
・投稿時には名前欄に「カプ名@作者名」 (名無し作家さんは作者名不要)
・最初(or名前欄)にSSの傾向提示。鬼畜、陵辱、SM等は苦手な人もいるので特に。
・sage進行(メール欄に半角小文字でsageと入力)
・475KB以降のSS投下禁止。480KB付近で新スレを立て移動。
・エロなしSSはしたらばのエロなしスレに投下すべし。
■ワンピースエロパロお絵描き掲示板■
http://www9.oekakibbs.com/bbs/nanamaruni/oekakibbs.cgi ■ワンピースエロ『なし』パロスレ@したらば■
http://jbbs.shitaraba.com/comic/985/ 「フッフッフ!!―――やがて始まるぞ 急げ!! 急いで準備を整えろ!!
本物のエロパロだけが生き残れるスレがやってくる!!!
萌えのねェ奴ァ逃げ出しな!!!
手に追えねェ(;´Д`)ハァハァと共に豪傑共の……!!
"エロ新時代"がやって来るのさ!! フフフフフフ!!!」
3 :
名無しさん@ピンキー:04/07/06 02:42 ID:KduJQGii
新スレ、おめー!!
>1
スレたて、乙でした!
4 :
名無しさん@ピンキー:04/07/06 05:22 ID:iZ4s5zXV
オッツ。
>1
乙!!
神々の降臨を願って。
>1様
乙です!!!
というわけで、新スレ記念に、短いですがエーナミを投下します。
出来上がり済みカップルです。
嫌いな方はスルーでお願いします。
**********************
好き(エース×ナミ)
そばかすだらけの男。
やたらと筋肉質な男。
眠たそうな目の男。
昔っからあたしの嫌いな男のタイプは上の通り。
なのに変ね……それに全部当てはまるっていうのに、エースのことは好きなんだもの。
「ナミ、こっち向けよ」
エースの声に振り返ると、頑丈な腕があたしの返答を待たずに抱きしめてくる。
「抱いてやるよ」
「……もう抱いてるじゃない」
ぎゅ、っと抱きしめられる。ごつごつした筋肉質の身体。
一分の隙もなく鍛え上げられたエースの身体。
ゾロも相当筋肉質だと思ったけど、エースの方がもっと逞しい。
そしてその身体には、汗と血と、お酒の臭いが染み付いていて……。
決して心地良くない筈なのに、エースに抱きしめられると、
とても気持ちがいいのはどうして?
「お酒臭い……エース、また飲んだでしょ?」
「あぁ? 酒がどうしたって?」
「飲み過ぎだって言ってるのよ、お酒の匂いがぷんぷんして頭痛いわ」
「うるせえな、ったく……口を開けば次から次へと文句たらたらと……ほっといてくれよ、
俺には俺のやり方があるんだから」
ほら、呂律が回ってないじゃない。
昼間だってのに、どれだけ飲んだらこんなになるのよ。
「うるさくて結構よ、口から生まれてきたんだからあたしは」
「……そんなうるさい口は、こうしてやるんだ……ッ」
「ん、……ッ」
顔を上に向かされ、キスで口を塞がれた。
そしたらもう、完全に主導権はエースのもの。
当てにならないものね。
好みのタイプなんて。
だって好きになったのは、寧ろ嫌いなタイプの男だったんだもの。
「ん、……ッ」
「ナミ、……声、もっと出せよ」
「……ぁあ……ん、エース、……そこ、いい……」
野太い指は、あたしの一番いい場所を良く知っていて、
そこを徹底的に責めてくる。
「ここ? もっと、欲しいか?」
焦らすのが得意なエースの指は、入り口の辺りでじれったく行ったり来たりを繰り返す。
「欲しい……もっと、頂戴……ッ」
「どのくらい? どのくらい欲しい?」
「あ・……も、……一杯……一杯、欲しいっ……!!」
やだ、何てはしたないんだろうあたし……こんなに腰振って……。
こんな声、出して……。
「エース……来て、ッ……!」
自然と開く脚。
「………いいぜ」
にや、っと笑って……エースが、あたしの腰を抱え込む。
こんな時のエースの顔は、たまらなくカッコよく見える。
眠そうな目も、頬に沢山散ったそばかすも、
いいんじゃないかと思えるから不思議。
筋肉質の身体はしがみ付くと凄く安心するし、
男らしいなって思えるんだもの………。
「早く……っ、」
あてがわれ、ゆっくりと入り込んでくる熱に。
……翻弄され、堕ちていく。
コトが終わった後は、エースの腕枕で眠った。
ぐうぐう眠るエースの寝顔は、さっきまでのカッコよさは何処へやら。
ほんとに子供。
エースはあたしの中に出すなり、後始末もそこそこに眠りに入ってしまった。
女の子としては、ピロートークの1つも欲しいんだけどね……。
「―――変よね、本当に」
好きなタイプなんて、絶対あてにならない。
少なくともあたしに関しては。
「ま、いっか……」
恋人同士になって早いもので半年。
何のかんの言って、結構巧く行ってるし。
そういえばエースも言ってたっけ。
"俺、生意気な女と金に細かい女と、口数の多い女は嫌いなんだよ。
でも変だよな、全部当てはまるのに、ナミのことは好きなんだよな"って。
―――なぁんだ、お互い様じゃない。
*************************
以上です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
皆様よろしこですノシノシ
ではー。
Bさんキテタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
ごちになりました!微妙な二人でも、繋がってるところは繋がってる。
ナミ誕も無事に過ぎて、本格的な夏ですね。
続きがきになる関係の二人。
金に細かい〜がすごく好きです。いや、エースならこういうだろうなって。
そんで、新スレおまでとうございます。保守がわりに投下いきます( ゚▽゚)y─┛~~
シャンロビ、ダメなかたはスルーで。
NGワードはKINOでよろしくです。
◆キャラメルミルク◆
「そういや、もうじきクリスマスだな。今年は趣向変えて南のほうでバカンスとしけこむか?」
カキ氷片手にシャンクスがにししと笑う。
赤いシロップが白を染めて、ところどころから果実が顔を出す豪勢な一品。
その脇を少女が山ほどのシャツが入った籠を抱えて走り抜ける。
この船でただ一人の女。ニコ・ロビン。
少し日に焼けた肌と黒髪はイーストブルーの人間の特徴だ。
「それ賛成〜。サウスの肉は旨いからな」
大きな腹を揺らしながらルゥがにやにやと笑う。
その腹にパンチを入れながらシャンクスも同じように笑った。
航路的にもこのまま南に向かえば十分クリスマスには間に合う。
サザンクロスが見え隠れするこの場所からならば。
「ロビン!!!たまには南の島で夏のクリスマスなんか面白いとおもわねぇか?」
空になった籠を抱きながらロビンが振り向く。
「面白そう!!でも……」
「でも?」
「私……雪を見たことが無いの」
イーストブルーとサウスブルーの中間で産まれた少女は、雪を見たことがないという。
ホワイトクリスマスは本の中でしか知らない、まさに絵空事だった。
「……お前等!!北に向かえ!!!ホワイトクリスマスを捕まえるぞ〜〜〜〜っっ!!!」
シャンクスの叫び声にクルーたちも同じように拳を突き上げて叫ぶ。
少女はこの船の男たち全員に愛されてるのだ。
赤髪の船は針路反転、北へと向かう。
少女の夢を、叶えるために。
補給のために立ち寄った港町でシャンクスは一人で姿を消した。
大抵の場合はロビンを連れて歩いては彼女と買い物に興じることが多いのだが、声も掛けずに埃の舞う雑踏の
中へと麦わらを被って消えていったのだ。
「ベック、シャンクスが居ないの」
「あー……昔の友人に会いに行くとか言ってたな」
口篭りながら煙草を燻らせる長身の男はこの船の副船長。
副船長という名の雑用係だと本人は笑う。
「シャンクスのお友達ってみんな面白そうね」
「そうだな」
くしゃくしゃと頭をなでながらベックマンはロビンの目線に背を合わせる。
「たまには俺と出かけるか?古書の店に行くんだが」
「行く!!私も見たいものがあったの!!」
きらきらと鷲色の瞳を輝かせて、ロビンはベックマンに抱きつく。
(やれやれ、困ったお頭だ。計画性も何もあったもんじゃねぇ)
イベントは派手に、楽しく、大盤振る舞いがこの船のルールだ。
そのための苦労は厭わない男、それが赤髪のシャンクス。
「雪、見れるといいな」
「サンタクロースに頼むんだな、それは」
男は少女の手を引いて街の中へと足を踏み出す。
(まぁ、サンタクロースってのは普通は白髪に白髭なんだが……)
煙草の煙がゆらめいては消えていく。
(たまには毛色の変わったのもいるだろうな。世界は広いんだ)
この二人は基本的な好みが似ている。
書物と歴史への傾倒。頭脳労働。冷静。
加えて、キレた時の恐ろしさ。
同じイーストブルーの出身のせいか、見ようによっては兄妹にも見える。
何処にいても目立つのはシャンクスと同じ。
ただ、そうならないのはシャンクスが目立ちすぎるからなのだ。
目当ての本を手に入れて、二人は船に戻ってそれぞれに時間を過ごしていた。
読みふけっているうちに日は傾きかけて、夕暮れの匂い。
(シャンクス、まだ帰ってこないのね。珍しい……)
何処にいても夕食の時間までには必ず帰って来るのがシャンクスだ。
この船のコックの腕は四海を探し回ったってそうはいないと自慢げに笑う。
「たっだいまぁ〜〜〜〜っ!!お、ロビン。飯だぞ?」
「お帰りなさい。何処に行って来たの?」
「ちょっとな。顔馴染みのじーさんのところに」
ぱちりと小さなウインク。
「ロビンは何処行って来たんだ?」
「ベックと古書のお店に。これを見つけたの」
嬉しそうにかざすのは表紙が古ぼけた本。
読み進めたところまでの話を彼女は男に嬉しそうに語る。
はぐらかしのうまさも天下一品。
本来の目的を忘れさせてシャンクスは笑う。
秘密と蜜を絡ませて、夢は見るもの。
綺麗な夢を見るためには下準備が必要だ。
そのために掛かる手間は、惜しまない。掛けた分だけ楽しみは倍増するのだ。
「順調に行けば、ホワイトクリスマスだ」
「ごめんなさい。ワガママ言って」
「ワガママくらいいくらでも言え。今のうちだぞ。わがまま聞いてもらえるなんてさ。大人になったら我慢することが……」
「そうだな。我慢は必要だな。お頭、航路決めるから来てもらうぞ」
ヤソップに肩をつかまれ、シャンクスは振り返りながら呟いた。
「な、今だけでもわがまま言っとけ!!」
カレンダーの枚数も残りはわずか。
コートに身を包んでも寒さは身体を刺すようだ。
「やっぱ寒いな。クリスマスだもんな」
フィギュアヘッドにちょこんと座ってシャンクスは地平線に目を向けた。
一年を通して唯一変わることの無い海原の先にあるライン。
小さな雪を引き連れて表情は変えるものの、その標は変わることなく永久にそこにあるから。
「ロビン、寝たかな?」
「さっきまで皆と飲んでたからな」
煙草の煙がゆらりと消えていく。
「サンタクロースの出勤準備タイム。行きますか?」
「ついでにこっちもだろう?」
ベックマンは大きな袋をシャンクスに手渡す。
サンタクロースは公平に。神を恐れぬ海賊が、一年に一度だけ神に祈るこの日。
本物の神様なんてものはおそらく慈悲深くなんてない。
抽象的なものよりも、この手の中の一枚の金貨の用が余程救ってくれる。
それが、海賊。
クルー全員の部屋に小さな包みを配り終えて、二人は首を鳴らす。
「ほれ、これはお前の。一年お疲れさん。来年も俺らの面倒見てくれや」
「……あんたにしちゃあ、気が利くな」
「仕上げに掛かるか。じゃあ、良いクリスマスを」
ひらひらと手を振って、シャンクスは最後の一室へと消えて聞く。
その姿を見送りながら、手渡され年代ものワインを彼は愛しげに見つけた。
(ぐ〜〜っすり寝てますねぇ……良かった)
口煩いほどに、靴下をつるしておけ!といったのが功を奏したのか、ロビンのベッドにはしっかりと靴下が
吊るされていた。白と赤の少女めいた可愛らしい品だ。
懐から、小さな包みを取り出してそっとその中に入れる。
包装紙とリボンで着飾ったそれは、彼女が起きるのを待っているかのようで。
眠るロビンの額に小さなキス。
(クリスマスくらい、本物のサンタにならせてくれ)
親が、子供に送るような祈りの接吻。
目まぐるしかったこの一年、彼女が父母のことを口にした日はなかった。
それでも、せめてこの日だけは。
神に縋ることが出来て、その願いを聞き入れてくれるというこの日だけは。
悪魔の実の能力者でもなく、手配中の賞金首でもなく、赤髪海賊団の一員でもなく。
ニコ・ロビンという一人の少女に還してやりたかったのだ。
「メリークリスマス……ロビン。良い夢を……」
ぱたん。扉の閉じる小さな音。
薄れる目で見たサンタクロースは、赤い髪を揺らして酒瓶片手の後姿。
うふふ、と笑って再び目を閉じる。
小さな小さな魔法はせいあるもの全てに均等に降り注ぐ光の粉のようで。
それは分け隔てることなくこの船にもささやかな幸福をもたらす。
「……なんだ、帰ってきたのか」
「なーんかね。ああも幸せな顔で寝てられると手出しできませんよ。良心が痛んで」
よっ、と自分の席とばかりにフィギュアヘッドに腰掛けて彼は苦笑いを浮かべる。
「クリスマスくらい、普通の少女にしてやりてぇんだ」
「そうだな」
鼻先にボトルを突きつけると、シャンクはそれを受け取って直接口をつける。
喉を潤すのは甘い酒。
たまにはこんな夜があってもいいはずだ。
「中身は……朝起きたら驚くだろうな」
「まぁねぇ。気合入れて選んだからさ」
薄紫の硝子の林檎。その中に入った甘い甘い、恋の匂い。
「あれ、ロリータ・レンピカってんだ。見た目で選んだんだけど」
「淑女の休息(ヴドワール)にするんじゃなかったのか?」
「まだまだ淑女には遠いでしょ。ウチのお子様は」
げらげらと笑いながら見上げる夜空。
しんしんと降り行く真白の雪は血に濡れたこの腕までも綺麗にしてくれるような錯覚を覚えさせる。
そんな幻に浸れるのも、きっとクリスマスという言葉の持つ魔力なのだろう。
「別にさ、あいつが来るまでは十二月二十五日なんて俺にとっちゃ年末の一日に変わりなかったのよ。ただ、
こじつけにイベントが出来て、酒が飲める。そんな感じでさ」
赤と対を成す白。
「今まで女なんてこの船に乗せたことなかったし、ンなことはないんだろうって思ってた。この一年……いや、
あいつがきてからこの船、変わったよな」
「そうだな。一層賑やかになった」
二本目に火をつけて同じように空を仰ぐ。
「だから、格好付けてみたかった。いいだろ?たまには父親になったって」
「ああ。まだ甘えたい年頃なのに、良くやってくれてるからな……」
「将来、いい女になったら……出世払いで回収させた貰うからさ」
笑う顔は彼もほんの少しだけ違っていた。
彼女と同じように、残り少ないこの夜。
男も手配書の賞金首ではなく、シャンクスという陽気な人間に戻るのだ。
いや、この船が。クルーが。世界中の人が。
魔法の言葉にわざと引っかかって本来のあるべき姿に戻れる夜。
「メリークリスマス、海の女神!!」
残っていたワインを波間に注いで、シャンクスは力一杯ボトルを投げる。
綺麗な放物線を描いてそれは消えていった。
この夜に、雪に、祈りに。
それぞれの思いを重ねて。
「ぼちぼち始めるぞ〜〜〜!!!カウントダウン!!!」
時計を見ながらシャンクスが叫ぶ。
祭り好きのこの船の乗組員がこの瞬間を逃すわけはなく、応えるように大歓声が沸き起こった。
カップに果実酒を入れてロビンも同じようにそれを頭上に。
「5,4,3,2,1、ハッピーニューイヤーーーーーーッッッ!!!!」
そちらこちらで交わされるグラスの挨拶音。
派手にシャンパンやビールを掛け合うものも居れば一人静かにグラスを開ける者も。
それぞれが、それぞれに楽しむのがこの船の特色だった。
その騒ぎの輪の中心に居るのがシャンクスだった。
「お姫さん、しんねんおめでとう」
頬に派手な傷のある料理長が彼女に差し出したのはクリームの乗ったキャラメルミルクのプディング。
「ありがとう。嬉しい」
「来年は上のカラメルがちょっとだけ苦くなる予定だ。お姫さんの成長に合わせて」
それは、今よりもずっと大人になっているだろうという彼の小さな予言。
「それでも、甘いほうが好きなときは言いな。あの人は二十歳越しても甘いものに目がないからな」
指の先には頭からビールを掛けられて騒ぐシャンクスの姿。
「あはは。シャンクスらしい」
年の始まりは盛大に騒いで好運を招き寄せる。
正確には「好運を無理やり掴みとる」なのだが。
どっちでもいいことだとシャンクスは大きな声で笑う。
結果に変わりは無いのだからと。
東の空が紫と淡いピンクが混ざり合う頃、ロビンはぼんやりとそれを見上げていた。
「ロビン」
にこにこと笑う顔。
おいで、と手を取られて連れられた先は彼のお気に入りの場所だった。
「座って」
そこは、浅き日が一番綺麗に見える特別な場所。
促されて座ると、すい、と目の前で指が重なって枠のような形を取る。
「プレゼント。綺麗だろ?世界で一番綺麗な絵だ」
普段はおどけたシャンクスの声が少しだけ違って聞こえた。
「うん……綺麗……」
「ここは俺の特等席。だけども、お前なら……座ってもいいって思ったんだ」
いつもは自分と同じような年代の少年のような青年。
それでも、今ここに居るのは紛れもなく自分より十歳上の青年だった。
幾多の戦闘を潜り抜け、傷を負いながらも進んできた男。
手配書の写真ですら大口を開けて笑っている。
恐れを知らぬことは無謀。
けれども、克服した恐怖は強さに変わる。
そうやってシャンクスは前だけを見つめて進んできたのだ。
「今年も、色んなところに行こうな」
頬に触れる指先。
重なった唇はほんの少しだけ乾いた感触だった。
触れるだけの甘いキス。
「……色んなところに、連れて行ってね……」
離れて、もう一度。
さっきよりも深く、深く。
「……っん……」
ぎゅっと男の頭を抱いて、肩口に顔を埋める。
「……ん?何の匂いだ……?」
「サンタさんからのプレゼントなの。甘いでしょ?」
うふふ、と笑ってロビンはシャンクスの頬に唇を当てる。
「サンタさんってね、赤い髪してるのよ。知ってた?」
「……そりゃあ、初耳だ」
ロビンを抱き上げて甲板の上を軽やかにシャンクスは歩く。
「あはは。自分で歩けるよぉ」
「たまにゃ俺だってお姫様だっこしてみたいからさ」
一年に一度だけの大切な日を。
一番大事な君と過ごそう。
一緒に夜を越えて、朝を捕まえる。
「大好き」
「お〜〜〜?俺も好きだぞ」
「嘘っぽ〜〜い!!!」
「嘘かどうか確かめてみるか?」
そのまま船長室のドアを蹴り上げて。
甘い匂いに負けないような甘いキスを繰り返した。
好きだということ、それは君がここに居てくれること。
その気持ちに嘘はない。
どんな傍迷惑な恋でも。
「キスよりも簡単なことってある?」
「それが一番難しいんじゃねぇか。お前も本の読みすぎだ。身体だけおっきなってもダメなんだぞ」
ビスチェの前を開けて滑り込む手。
「きゃ!!」
「ちょっとは成長したな。もうちょっとでかくなりゃ文句なし」
柔らかさはいつも心を何処かに飛ばしてしまう。
その幸せに酔えるのは陸に上がったときだけだと錯覚していた。
「あ……やだぁ……」
そのまま先端を摘んで、耳朶を噛む。
指が触れるだけで熱くなって行く肌。太陽よりも、ずっとずっとこの身体を刺激するもの。
「海の女神様は、今頃違う神様のところで遊んでるだろうから」
もどかしげに動く腰を撫でて、そのまま手を下げていく。
「だから、俺がここですることだって見逃してくれるさ」
「……バカ……」
南風、吹くままにどこまでも、どこまでも。
白と青が作る世界の地図を、探しに行こう。
END
規制かかったりとなんだりと、しましたがとりあえず。
これとは別物でシャンロビもってまた来ます。
前スレでも言いましたが諸事情でトリップ変更になりました。
大変なことがいっぱい在るみたいですが、エロ事件巻き起こしながら
逝きましょうヽ(゚▽゚*)
>見習Bさま
キライなタイプを覆してしまうほどの本質に惹かれあったのであろう、
なんかニヤけてしまうエーナミでした。
ふたりのやりとりが楽しかったです。
>KINOさま
ロリンちゃんが、甘くて可愛くて
シャンクスでなくともお姫様抱っこしたくなってしまった。
甘々デザートごちでした。
早速 投下してくださった、神々に感謝です。
新スレ(゚ー゚)ノ~▼~▽~▼~▽~▼~ヽ(゚ー゚)ノ゙おめでと!
>1
スレたて乙ですゞ
そして、すでに投下が2作品!乙です!(*´Д`)ハァハァ
新スレの更なる発展を祈って゚・*:.。..。.:*・゜シャランラー゚・*:.。..。.:*・゚
>1
ドエロミンゴ乙でした!
見習Bさん、KINOさん、早速のSS投下乙です!
心地良い甘さが染み渡りました
新スレおめです!
>Bさん
エーナミごちそうさまです。
お互い様の惹かれ合う男女。
カッコいいエースと、可愛いナミをありがとうございます。
>KINOさん
困ったお頭、可愛いお姫様にめろめろです。
KINOさんのシャンロビはロビンが幸せで大好きです。
甘く綺麗な物語をありがとうございます。
さて、保守になればいいんですが。
以前、即興で書いたルフィ×ナミを一本投下します。
ナミ視点→ルフィ視点→三人称という3つのパートに分かれてます。
短く、エロ度も軽いです。
このカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「Mix Fruit」
〜Mellow Orange Blossom〜 ナミside
「ん…んっ…んんっ」
私の唇に吸いつくように赤い唇が重なった。
口の中に入り込んだ舌が、私の舌に絡みついて音をたてる。
溶けるような舌触りは、あまりにも官能的で。
夢中で啜って、さらに絡ませ、溢れる唾液を頬張るの。
触れて、離れて、ついばむように、赤い果実が降りそそぐ。
愛しくて、何度も何度もキスを感じる。
抵抗する気はさらさらないし、そんな気があったとしても取り払われる。
熱く口を塞がれたまま、伸びてきた手に半身が踊る。
スカートの中、動く手に、嫌だと身体を捩らせる。
フェイクだって知られているから、手の動きを止めてくれない。
最後の布もずらされて、指が入り込んでくる。
そんなところ、触らないでよ。
蠢く指に、強い刺激に、私の身体は跳ね上がる。
触られた場所が疼くようで、私の息が荒くなる。
何にも知らないような顔して、いつも私を攻めたてる。
にこにこと邪気なく笑うくせして、スカートをたくし上げている。
「どんくらい感じた? 見せろよ」
「やだ、やめてよ。恥ずかしいから…」
口だけで拒んでみて、ショーツを降ろす手には従って。
片方の足首にショーツが引っかかった状態のまま。
膝を立てられ、脚を広げられた私。
蜜が溢れる恥ずかしいところ、じろじろ見られて、くらくらしてくる。
「ナミのここ、ピンクで、エロい」
「まじまじ見ないでよ、バカ…」
隠そうと両手をかざすと、優しい手が払いのける。
太腿を押さえられて、指でゆっくり蜜を吐き出す場所を広げられる。
「どんどん溢れてくるぞ…俺に見られてんのがイイか?」
火照った頬を手で覆い隠して首を振る。
「やっだあ…見ないでよ…」
指がまた入り込んできて、中の襞を弄くってくる。
「あ…や…ルフィ…」
無意識に力が入って、魚のようにびくびくと跳ねる身体。
ぞくっとする快感という感覚が、身体の中を駆け巡る。
「あ…あ…はぁぁ…」
こうなると頭の中はぼんやりとして、何も考えられなくなる。
もうひとつの手が、今度は胸を包み込んだ。
軽く揉みほぐされて、唇は耳に触れる。
尖っていく胸の先端を、ルフィが撫でて、摘んで愛おしむ。
優しい触られ方が、なんだかひどく気持ちよくて、声が上がる。
「や…ルフィ…」
「気持ちいいか?」
淡々とした問いかけと一緒に、赤い唇は、首筋に移動する。
「あっ…」
「イイ声だよな」
なぞるように唇が触れ、私の声は止まらなくなる。
「ふあぁっ…」
「やっぱりいいな。うん。ナミは可愛いぞ」
楽しそうに触れるルフィに、また唇を奪われる。
揉みしだかれる胸と、蕩ける甘いキスに頭の中はもう真っ白。
考えることができない、ただ与えられる甘さに浸るだけ。
小気味いい音が、身体中にルフィの印を刻んでいく。
印が付くたび、ぞくぞくしておかしくなってくる。
ひっきりなしに蜜が溢れてしまって、湿った音が響き渡る。
「すげぇ。さっきより、ぐしょぐしょだ…」
にんまり笑って、私を見ながら、胸の先を指で摘みあげて刺激する。
「やあ…あっ…」
「声あげると皆に聞こえるぞ」
耳元で囁きながら、指を引き抜き開いて見せる。
いやらしい蜜が指の間で糸を引いている。
ひとつ年下の少年の表情は、こんな時、大人びた色気のあるものになる。
私が好きな男の顔。私が好きなルフィの顔。
甘くて気持ちいいデザートメニュー。
あんたと一緒に食べてあげる。
炎のような赤い幹から、そっとミルクを出してあげるわ。
〜Ripe Red Stem〜 ルフィside
すげぇ可愛いピンクの唇。
ちょっと開いてつやつやしてて、俺を誘ってるみてぇなんだ。
口を合わせて、そのまんま舌でナミの唇舐めて。
あったけぇ口の中に舌入れて、甘い味のするそこに、舌をめちゃくちゃに動かした。
「んっ…んんっ」
いつも、目、でっかくするナミが、可愛んだ。
ちゅうしながら、服の上からナミの胸を揉みほぐす。
てっぺんを親指で触っていたら、服の上からでも尖ってくんのがわかる。
首を舐めたらくねくねするから嬉しくなって、ぺろぺろ舐める。
ナミの肌は食いてぇくらいに柔らかくて、痕つけんのがもったいねぇほど綺麗なんだ。
服をまくって、ブラジャー外した。でっけぇ胸がたぷんて揺れる。
すげぇ可愛いピンクの乳首が、ふたつ、ちゃんとついてることに安心した。
「立ってんぞ」
つんと突き出たそこを、摘むようにくりくりと指で挟んで、弾く。
膨らんだ飴玉みてえなひとつをしゃぶる。
ナミから甘い息が漏れる。
「ねえ…ルフィ。これ…ルフィのミルク飲ませてちょうだい」
ナミはエッチい声で、取り出した俺のを口に咥える。
「いやだっつっても、やるじゃねぇかよ」
そう言うと、ナミは嬉しそうに俺のを口から出し入れする。
小さな舌が先っぽをちろちろ舐めて、気持ちいい。
そのうち先から零れた雫を、吸うように舐めしゃぶる。
すげぇ、イイ。
しゃぶってしばらく経ったら、我慢できずに、タマってたモンを、ナミの口に吐き出した。
美味そうに飲み干して、俺のを綺麗に舐めてくれる。
最後にぺろんて、自分の唇を舐めた。
「うん…美味し…」
イタズラっぽく、俺を見て笑う顔。やべぇ。可愛い。
俺はもう一回、ナミの口を吸って、そのまま下半身に手を伸ばす。
下着に手を入れて割れ目の奥に指を入れる。
待ちきれねぇんだ…ぬれぬれしてる。
すぐに挿れてぇけど、もっと可愛いナミも見たい。
指を濡れてるとこに擦りつけて、ゆっくりと出し入れする。
おお! なかなかの締めつけだ。そんで、こうすりゃ、もっと可愛い声が出る。
指、挿れたまんま、赤くなってるぷくんとしたクリを親指で軽く触る。
熟れきったナミのそこに顔近づけて、膨らんでるクリに舌を這わした。
「はあ…いい…」
悦ぶ声が嬉しくなる。
ぺろぺろとそこを何度も何度も舐めると、ナミの身体がぴくぴくと反応する。
俺を引き離そうと頭に手をやるくせに、全然力が入らねぇんだ。
「ひゃあん!」
クリに口寄せて吸ったら、ナミの身体が跳ねた。
とろとろと透明な汁が溢れてくる。
ナミが感じてるって、俺に教えてくれている。
中に挿れた指にねちょっとした粘液が絡みついて、誘ってるみてぇだ。
「ん…ルフィ…」
もう限界っぽいナミの声に、俺も我慢できなくなってくる。
溢れる汁をすすって、味わって、飲み込んだ。
肉より美味くて、菓子より甘ぇ。
みかんの花みてぇな香りの女の中、ぐっちゃぐちゃにかき混ぜてぇ。
〜Mix Sweet Fruit〜 ふたり一緒に
ごろん、とルフィを床に倒して、その上にナミが跨る。
ナミが自分の脚の間にルフィのペニスを挟む。
手を鍛えられた腹筋の上に軽くおいて、顔を見合わせ、にっと笑う。
感じやすいところに当たるよう、腰を動かし滑らせ始めた。
秘処は、既にスタンバイの状態で、ナミがその気になっているとわかる。
しとどに濡れる愛液が、ナミの動きでルフィに塗りたくられていく。
「ルフィ…」
桃色に染まった身体が倒れこみ、赤とピンクの唇が重なる。
ルフィはナミがもっと感じるようにと、指で花びらを開いてやる。
棹に割れ目が食い込むように入り込み、ナミは身体を仰け反らせて悦びの声を上げる。
「ああん…すごい…気持ちいい」
快楽を得ようと一心不乱に腰を動かすせいで、ルフィのペニスはどんどん硬さを増した。
たまらなくなり、ナミの腰を持って熱い塊を押しつける。
「あっ…ルフィ…」
恍惚の表情になる愛しい少女に、そっと唇を合わせて笑う。
添えたペニスを、そのまま中に挿れていく。
淫らに温んだ花びらは、ずぶずぶとルフィを呑み込んでいく。
「ああ…すご…すごくいい…感じちゃ…」
ルフィは腰を思う様に動かして、膣内を擦るように出し挿れさせる。
ナミも腰を使って、自らの快感を貪った。
「あ…あっ…ああっ…」
奥に当たるように動きを激しくすると、ナミは涙を流して悦びはじめる。
「ん…ナミ…気持ちいいぞ」
そのたび、締まる内襞に、ルフィも声を上げる。
「…ちょっとそろそろ俺、ヤバい…」
そう言うと抽挿を繰り返しながら、ナミの肉芽を少し強めに指で擦る。
「はぁっ…ああっ…ムリよっ! そんなぁ…」
びくんびくんと、電気が走ったようにナミの身体が跳ね上がる。
膣内がさらに収縮し、ルフィも愛撫を続けながら、気持ちよさを堪能していく。
「んんっ…んんっ!」
「早く…イっちまえよっ!」
ナミが腰を動かしながら、ルフィを感じるようにその身体を抱きしめる。
ルフィの胸板の感触と、ルフィ自身の匂いと、荒い息を感じる。
「もうっ…限界っ!」
「俺も…出るっ!」
ほとんど同時にふたりの身体は痙攣するように跳ねた。
「んー、やっぱ甘ぇ」
抱き合いながら、ルフィがナミの頬をぺろりと舐める。
「ん…?」
「ナミの身体は全部美味くて、甘ぇ」
しししっ、と笑うルフィにナミの頬が赤くなる。
「…あんただって甘いわよ」
「バカだなー、お前。俺はゴムだぞ、甘くねぇよ」
「ゴムの味じゃないわ。ちゃんとルフィの味がする」
ちゅっ、とキスを落として笑うナミの身体をさらに抱き寄せる。
「ナミはみかんの花みてぇな匂いがすんだ」
きょとんとした顔でナミはルフィを見つめた。
「へえ…私がね。あんた、みかんの花言葉知ってるの? 『花嫁の喜び』って言うのよ」
「花嫁?」
「そう。だから、私は結婚する時、ブーケはみかんの花で作るって決めてるんだ」
「相手は俺だろ?」
ナミはにいっ、と笑って首を振る。
「何でだ!」
さすがにショックだったか、ルフィは大口を開けて、抗議する。
「海賊王になった男とがいいわ」
「ん…ああ、そうか。なら、いいや」
また、ししっと笑ってナミの頭をくしゃっとかき撫でた。
「ずいぶんと簡単ね」
「だってよ、ラフテルまで俺と航海してくれんだろ、航海士?」
「当たり前。私以外に、誰があんたを導けるのよ」
「おめぇだけだよ。わかってるさ」
「それまで死ぬ気で守んなさいよ? ねえ、キャプテン…」
ルフィの首に腕を絡めて、睨むように、じっと見つめる。
「ああ! いつだって!」
きゅっと細い身体を抱きしめ誓う。再度重なるふたつの唇。
「おかわり! いいよな?」
「召し上がれ」
材料は、赤い果実とオレンジの花。
かき混ぜ、重ねて、夜毎に作るスイートデザート。
色とりどりの蕩けるようなミックスフルーツ。
詳しい作り方と、作る現場は、取材拒否。
秘密のレシピを覗き見たのは、輝く月と、甘い夜。
━終━
以上です。
ルフィは何考えてるか謎の男なので難しいですね。
それでは、これからもワンピスレの発展を願って。
読んでくださった方、ありがとうございました。
エーナミに感想下さった皆様、
有り難うございますノシ
今度は…また何か書けたら持ち込みますノシ
本格的に夏です。
暑さも吹っ飛ぶくらい賑わうことを願ってやみません
>KINOさん
シャンロビキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
カッコイイ男前のシャンクスに、可愛いロビンちゃんがたまりませんハァハァ
この二人の組み合わせ、好きです!
いつもながら言葉の選び方がとても素敵です……。ごちでした!
>苺屋さん
ルナミキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
エロですよ…ハァハァ
ルフィに、ナミに、それぞれ感情移入して読むことが出来ました
素敵です!! 甘い二人を、ご馳走様でした!!!
>苺屋さん
GJ!乙でした。
楽しませていただきました。ありがとうございます!
流れるような言葉使いにニヤリとさせられました。
最後の一文が上手いのはさすがですね!
携帯からの投下ってアリですかね?;
>42
問題ないとオモ。
ただ、いちいち書き込み欄にSS直接打って投下だと、
とんでもなく時間かかるから。携帯なら、
メールで「本文」にSSを打って、一旦保存しといて、
それをコピー&貼り付けで投下したらいいかとオモ。
パソコンでも書き込み欄に直接打つんじゃなくて、メモ帳とか
なんとかパッド(ワードパッドか?)に全部、とか、
連載ならきりのいいトコまで書いて、
それをコピベするのが普通だからその要領で。
42氏の投下待ってます!
44 :
42:04/07/09 00:47 ID:IHPpz8Pl
>>43さんアドバイスありがとうごさいます。
後は一件500文字しか打ち込めないウチの携帯に皆様がイライラしないかどうかですね。;
ちゃんと読める文章になるように頑張ります。
>42さんへ。
家にパソコンのない友達がやってた方法。
43さんと同じように、まず携帯メールにSSを打ちます。
インターネットカフェとかで、ヤフーかどっかで、捨てアド取ります。
その捨てアドに、携帯からSSを打ったメールを送信。で、コピーアンドペーストで投下。
携帯で打ったSSを捨てアドに送信して、暇な時にネットカフェとか編集したりするみたいです。
たまに俺ん家でも「パソコン使うよー」とかいって編集して投下してるよ。
46 :
42:04/07/09 20:30 ID:IHPpz8Pl
>>45さん適切アドバイスありがとうございます!!
おお!!なんだかここは賢者達が集うスレですね。
でも今ちょうどマンキから帰ってきてここ見たりして。
じゃあホットメールにでも送信して編集しますわ〜。
ちなみにワニ×ロビンを投下予定です。
新スレおめ〜
遅くなりましたが、新スレおめです!
新作はオフの都合で中々書けてませんが、いずれ!!
皆さん、そして漏れ!がんばりましょう!!
トリップミスった・・・w
51 :
名無しさん@ピンキー:04/07/12 18:22 ID:8SlY1bYH
おめ〜
新スレおめ
新スレになっても動かない
夏だからな
職人さん達も忙しいんだろう
保守っとくぜノシ
暑い盛りだ、皆身体には気をつけてハァハァに備えるんだ!
56 :
名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:44 ID:GjothH1O
おう!
ワンピースのSS保管庫って職人さん別のHPしかないんですか?
お目当てのカプールのものだけ、読みたいのですが。
今のところないんだよね。しかも、職人さん全員が保管庫を持っている訳でもないし。
エロパロ板の保管庫の管理人さんに収録をお願いしてみるのはどうかな?
過去ログも多いから、全部のSSを読むのも収録するのも大変だけど。
でもここのSSは自分が好きなカップリング以外も面白いのが多いから、より好みせず読んでみるといいよ。
自分の好きなカプにしか興味ないからカプ別は有り難いな
60 :
名無しさん@ピンキー:04/07/23 19:48 ID:kpeXMyN1
♪サッチャンハネ、コウツウジコデ、ハネラレタ、ダカラ、カオガトレテ、
ドッカトオクヘ、トンデチャッタ♪悲しいね、さっちゃん♪
さっちゃんは即死で死んじゃったの。このレスを見た人は…
さっちゃんが0時に行ってあなたの首をかまで切り取っちゃうよ♪
いやなら、さっちゃんが行くまでに、9回違うスレにレスを送ってね♪
あ、さちゃんの顔は、こんな顔だから、
http://www2.strangeworld.org/uedakana/sahra0002.jpg 探してくれるのもイイよ♪オネガイネ…。
これマジだよ!!信じなかった私の友達は首を狩られて死んじゃったし
>>57 根本的な解決にはならんかもしれんが、過去スレに限りSSまとめを利用するのも手じゃないか
ここはスレの最後にそのスレ内に投下されたSSを順にまとめてくれるから
それを見て好みのを辿っていくようにしてる
容量オーバーしたら新スレのあたまに入ることもあるけどな
カプ名だけじゃなくSSの傾向や職人さんの名前もまとめに入ってる
んでアンカーも分けてくれてるからかなり簡単に読み返せる・・・と思う
お早うございます…じゃない、こんにちわ。
見習Bですノシ
ゾロ×たしぎを投下させて下さい。悲恋モノ、嫌いな方はスルーでお願いします。
*****************
ゾロ×たしぎ『罪と雨』
ふと自分の位置を確認したくなるのは、最後に確かな言葉を得たいから。
「……ロロノア、聞いてもいいですか」
「何だ」
固い安宿のベッドは、二人が背中合わせで眠るには、ほんの少しだけ狭かった。
「私がもしも、あなたの幼馴染に似ていなかったら、あなたは私を気にも留めず、
通り過ぎてしまったでしょうか」
窓の外は、ほんの半時間ほど前から雨が降っている。
「そうだな……通り過ぎて、気にも留めなかったかもしれねぇな」
「…………そうですか」
包み隠さない性格のロロノアは、時に残酷な言葉を口にする。
予感はしていたけれど、明確な言葉は当たり前のことだけれど心に突き刺さる。
「きっかけは確かにお前が俺の死んだ親友に似ていたからだ。
だからお前が気になった。けどな……」
布の擦れる音がし、ロロノアが寝返りを打って、そして……。
「あ、」
力強い腕が、後ろから私を抱きしめる。
「……そこから先は、お前の領分だ。いくら顔が似ていても、アイツとお前は他人だ。
"お前"だから、俺はお前を、抱いた」
「…………」
「例えばくいなが今生きていたとしても、俺は絶対アイツとこんなことはしなかった。
それは、断言していい」
「ロロノア、」
「お前だから、……こうしている。分かるか」
耳元で、ロロノアは力強く言った。
私に言い聞かせるように、そして同時に、自分自身に言い聞かせるように。
「分かります……すみません、変なことを聞いてしまって」
回された腕の力強さと、背中に押し当てられた前半身の熱さは、
ロロノアの気持ちに一分も嘘がないことを物語っていて……。
これからロロノアに嘘をつこうとしている、自分の狡猾さが嫌になる。
「……んぁ……ッ」
脚の間に滑り込んでくる、熱いロロノアの左手。
「ロロノア、ッ」
まだ先程の余韻の残るそこへ、無遠慮に割り込んで、残っている熱を引き出してゆく。
「まだ欲しいだろ?……、」
熱い吐息が、私の聴覚を犯す。
ロロノアの左手は、私の敏感な部分を弄り、右手は私の貧しい胸を、思うが侭にこね回す。
「足りないだろ、たしぎ、……ッ」
「ロロノア、だ、……ぅッ」
駄目、といってどの程度の抵抗になるというのだろう。
言葉を飲み込み、ロロノアのなすがままに、流されるままに流されてしまう。
今夜が、最後なのだから……。
今夜限りで私はロロノアともう会わないと決めた。
最初から、いつまでも続く関係ではないと、互いに分かってはいたけれど。
終わりは意外な形で訪れた。
『……たしぎ。お前、結婚する気は無いか?』
1ヶ月前のある朝、スモーカーさんが一枚の写真を持ってきた。
『えっ、け…結婚、ですか?』
突然のことに面食らったのは、いうまでもないことだった。
海兵として、まだまだ下っ端の私の頭の中に、そのようなことは全く考えに無かったのだから。
『一昨日、上から呼ばれてな。お前にどうかと言ってきたんだが……勿論、嫌なら断っていい』
『……はぁ……』
手渡されたのは、真面目そうなある将校の写真だった。
『士官学校を主席で卒業、将来をかなり嘱望されているらしい。
俺も何度か会ったことがある……口数は少ないが、真面目で裏表の無い、いいヤツだ。
ああいうヤツが出世して軍の中枢を担うなら、海軍の未来も明るいだろうよ』
『…………』
『とはいえ、……最終的にはお前の気持ち次第だがな』
ロロノアとの関係をいつまでも続けるわけにも行かず。
かといって別れの言葉など口に出来る筈も無く。
海兵として、女として。
狭間で揺れ続けていた私にとって、それは大きなきっかけだった。
『……スモーカーさん、……あの、私……この方とお会いしたいのですが』
『……あ?』
『ですから、あの、……このお話、お受けしようかと……』
『本気か? たしぎ』
『はい、……』
スモーカーさんは、私が断るとばかり思っていたらく、とても驚いていた。
そして、写真の人と私は会った。
スモーカーさんの言葉どおりの、朴訥だけれどとても真面目な人だった。
"いつまでも、ロロノアとの関係を続けるわけには行かない。
私は海兵で……彼は海賊で……"
揺れ続け、それでも思いのままに流されていた私は、
ふと現れた岸辺に手を伸ばした。
彼と会ったその日に、私は全てを決意した。
"この人と、結婚しよう"
"ロロノアとは、次に会う日を最後に、もう会わない。"
組み敷かれ、熱い舌と手が、全身を余すところ無く愛撫していく。
「ぁあ、……ロロ、…ノ、」
興奮に尖った胸の先端に吸い付かれると、頭の中が混乱してしまう。
ちゅぅ、と音を立てられると、羞恥に背筋がぞくぞくする。
「んぁ、も、…っと…」
はしたなく腰をくねらせ、ロロノアの愛撫をもっと求める。ロロノアの手は私の中を、
粘った音と共にかき回していく。
「すげぇな……たしぎ、締め付けて離れねぇ……」
「ぃ・あぁ…ッ!……」
ロロノアに抱かれるのは、今夜が最後なのだ。
勿論、ロロノアはそのことを知らない。私は何もロロノアに告げていない。
口にすればきっと引き止められるだろう。そして決意は、揺らいでしまうだろう……。
別れを頭ではわかっていても、身体は素直で……名残を惜しみ、
離れたくないとばかりに、私の内部はロロノアの手を締め付ける。
快楽に翻弄されれば、無意識にはしたない言葉を口にする。
「ロロ…ッ、ぁあ…もっと、もっと…し、て……ぇ…ッ!」
「たしぎ、…」
求めに応じ、ロロノアはより強く私の胸に吸い付き、中を一層大きくかき混ぜる。
私の意識そのものをこの体から引き出そうとするほど……。
「……ッ、たしぎ……!!!」
「あ・アアア―――っ……!!!」
乱れる私の姿に、ロロノアの我慢も限界を超えた。
絶頂に達しようとしたそのとき、ロロノアは自身を私の内部に突き立てた。
熱い熱い、焔の様な彼自身を。
「たしぎ、たしぎ、た、しぎ……ッ!」
眉根をよせ、狂ったように私の名を呼びながら、ロロノアは突き上げを繰りかえす。
手とはまるで比べ物にならないその熱さと激しさに、一度醒めかけた意識は、
今度こそ本当に頂点へと引き上げられる。
「ぁああ……、ロロノア、ロ、……ゾロ、ゾロ、ゾ、ロ………ッ!!!!!」
―――愛しい人の名を呼びながら、私は果てた。
次の瞬間、ロロノアが私の中に欲望の全てを放出した。
けだるさの残る身体を起こし、隣で寝息を立てるロロノアを起こさないように、そっとベッドを降りた。
眠りに落ちる前、腕枕の中、次もまた会うことを約束したけれど……。
『また、会えるよな? 次の港に着くのは二ヵ月後だ』
『ええ、……また、次の港で……』
……もう、私はロロノアとは会わない。
次の港にロロノアの船が着く頃、私はロロノアではない人の、妻となっているのだから。
ロークダウンから遠く離れたノースの、小さいけれど活気のある島で新しい生活を始めているはず。
「さようなら……ロロノア」
面と向かって別れの言葉を言えない私は、なんて狡くて弱虫なんだろう。
「……航海の無事を……願っています。どうか、世界一の剣豪に……」
頬にキスをした。最後のキスを。
そしてロロノアの名残の残る身体を引き摺り、宿を出た。
外へ出ると、雨は相変わらず降っていた。
「……雨……」
傘は持っていなかったけれど、今更買いに寄る時間の余裕なんて無い。
朝一番に東の港から出る、ロークダウン行きの船に間に合わなくてはいけない。
大通りを急ぐ私を、雨は容赦なく濡らした。
『ああ、……あの日もこんな風に雨が降っていたっけ』
ロロノアと、初めて会った日も。
ふと、胸が痛んだ。
締め付けられるように痛くて、……それが辛さだと気づいた。
辛いことだけ全て雨が流してくれるだなんて、歌ったのは誰だったか。
―――流してなんかくれない。この辛さは、私の罪。それはいつまでもいつまでも、
私を責め続けることだろう。
何も告げずに、ロロノアの前から去った私を。
(END)
***********************
以上です。ここまでよんでくださった方、有り難うございます。
ゾロたしでエロは初めて書いたので、色々と突っ込みどころがあるかとは思いますが。
また何か書けたら持ち込みますノシ
というわけで。
暑い毎日が続きますが、皆様ご自愛ください。
71 :
ぽん:04/07/24 12:53 ID:kHd1rLMx
おおーB様!!ゾロかっこいい!!
ええもん読ませてもらいました!!!
悲恋でHは際立ってイイ感じです…アハァ
72 :
ぽん:04/07/24 12:57 ID:kHd1rLMx
実は新スレになったことでイッコ持ってまいりました。
サンロビです。
ロビンが氷になった日の夜の話です。
73 :
ぽん:04/07/24 12:58 ID:kHd1rLMx
********
サンジ×ロビン 氷が溶けて
「やっぱり…ここにいたの。」
氷結状態からなんとか元に戻ったんだから、きちんとあたたかくして休んでないと…。
そう言いかけたものの、やめた。
ここに来ているだろう予測はついていたから。
月のない今夜は、海はただただ黒く、空には微かに星が瞬くだけ。
一度に色々なことがあって、他のクルーはぐっすり眠っちまってる。
オレは冷静でいたつもりだったが、なかなか眠れないのは冷静じゃなかった証拠だろう。
「迷惑をかけたわね…。」
ロビンちゃんが遠くを見つめながら呟く。
「迷惑なんてことはないさ。無事でよかった。それだけのことだよ。」
「そうかしら…。」
「あのときはこんな静かな夜が来るなんて思いもよらなかったけど、現実に今があるわけだし。」
そう、あのときはこの身体さえ二度と抱き締められないかも知れない状態だった。
肩に触れると、まだひんやりとしている。
「温かい…。」
肩に置いたオレの手に彼女の手が重なる。
「部屋に戻った方がいいよ。まだこんなに冷たいんだから…」
オレはジャケットをロビンちゃんに着せて、船内へと促す。
彼女は何か空虚を見つめているような感じで、やっと歩き出す。
74 :
ぽん:04/07/24 12:59 ID:kHd1rLMx
みんなを起さないように、ロビンちゃんを連れて女部屋へと移動する。
卓上のランプを灯すと、ゆらりと影が揺れた。
ソファにいくつかケットを出して、ロビンちゃんをそこに座らせる。
とにかく温かくしないと風邪ひいちまう。
ふと触れた腕や手までもがひんやりと冷たくて、オレは思わずロビンちゃんを抱き締める。
「こんなに冷たいなんて…許せねェ…。」
「私…、冷静でいられなかったわ…。」
抱き締めた腕を緩め、軽く唇を重ねる。
氷にしたあのヤロウが許せなくて、それでも今こうして腕に抱くことができて。
「ロビンちゃん…」
すべすべした肌は前のままだが、首も背中も足もひんやり冷たい。
「…暖めて……。」
聞こえないくらい小さな声が、本能を刺激する。
狭いソファにふたりで重なり、互いの服を脱がせていく。
一枚剥がされる毎に身体は温かくなって、漸くぴたりと肌が合わさった。
まだ、氷を抱いているように冷たい彼女の躯。
ゆっくりと抱き締めると、安心したような吐息が耳にかかる。
絡ませた脚も、背中に回された腕も、オレの体温を吸い取ってしまいそうなまでに冷たい。
しばらくすると、少しずつ体温が移って温かくなってくるのが分かる。
オレは柔らかい肌に手を這わせ、冷たい躯をほぐしていく。
そのうちにロビンちゃんが手の動きに合わせて反応してきた。
「…や…ぁん……」
臀部から膝に掛けてするすると撫でると、内腿がぽっと温かくなってきた。
75 :
ぽん:04/07/24 12:59 ID:kHd1rLMx
「ロビンちゃん…いい?」
その声に答えるように、髪を撫でられ頭を抱え込まれ、オレは胸に顔を押し付けるような体勢になった。
いつしか甘い香りがする程温かくなった胸が、柔らかくオレを圧迫する。
頭が一瞬真っ白になって、身体はただただ快楽を求めて動き出す。
揺れる乳房に吸い付き、指を熱を帯びはじめた茂みにそっと侵入させる。
何度か指でそこを撫でると、奥の一点から熱いものがとろとろと指を濡らす。
「…ぁ……ッ!」
ガクンと身体の力が抜けたところで、オレは屹立したものを押し当てる。
もう腰も脚も…吐息までもが温かく湿り、冷たかった身体が柔らかく吸い付いてくる。
にちゃ…。
粘るもの同士がぶつかる音がして、オレは更に奥へ腰をすすめる。
強い摩擦を拒むように熱い液体が溢れだし、抽送する動きに合わせて卑猥な水音を響かせる。
くちゅ、びちゃぴちゃ…
オレから移っていった体温ではなく、彼女自身の身体全体が自ら熱くなりつつあった。
ほんのりと紅かった頬も、喘ぎ声を重ねるうちに濃くなっている。
深々と貫いたそれで、狭い内部をかき回す。
逃げるように引く腰を両手で強く抱え込んでいく。
ふたりで狭いソファに無理をいわせているために、小刻みにギシギシと軋む音がする。
その音が響くたびにロビンちゃんは髪を振り乱して、声を抑えるために唇を噛み締める。
76 :
ぽん:04/07/24 12:59 ID:kHd1rLMx
こちらも油断すると一気に上ってしまうくらいの快感が全身に広がって来ている。
貪るようなキスの後に顎を捉えると、噛み締めることができないまま、彼女の嬌声が上がる。
「あぁ…ッ…っん……ぁ……い…やぁ……そん…な…ぁっ…あっ………あぁぁんッ!!」
「ウっ……!!」
それまで細かく痙攣してはほどかれていたものが、急激に締め付けられ、絶頂手前でとどめていた
快感が一気に弾け、引き抜く間もなく白濁した精を彼女の奥に注ぎ込んだ。
「……ッ!!」
はぁ、はぁ……
ふたりの荒い息遣いが狭い部屋に重なって響く。
無言のまま、オレは火照った身体を絡ませる。
意識を失ったように脱力したロビンちゃんを抱き締めながら、そのまま何枚ものケットに包まった。
もう大丈夫…。
すっかり温かくなったロビンちゃんと狭いソファに重なって、オレはいつしか深い眠りに落ちていった。
end
77 :
ぽん:04/07/24 13:02 ID:kHd1rLMx
以上です。
一気に書いたので何が何やら…
あの一件後、セクシー衣装で登場したロビンの今後が気になりますね。
またお邪魔するかも知れません。
どうぞよろしくm(_ _)m
ぬれぬれしちゃいました。乙
79 :
名無し:04/07/26 18:26 ID:z1S1+qHX
濡れ
それでロビンちゃんは元気になったンすね!!
何ゲに誘い込むサンジハアハア
ここへ来るとたまにサンロビが読めてイイ!
職人さんモツカレー!
遅くなりましたが、ルナミに感想をくれた皆様。
ありがとうございました。
精進して、いつかもっと良いルナミが書きたいな、と思っております。
>Bさん
ゾロたし、いいです! ゾロたしには悲恋が似合いますね。
たしぎが真面目であるがゆえに。
そして、それゆえにエロが似合う女の子ですね、彼女は。
激しい想いと、切ない想いが交錯して、じんと来ました。
>ぽんさん
初めまして。サンロビご馳走様でした。
甘々で、それでいて官能を引き出されるような文章ですね。
とても美味しくいただきました。
次回作も期待しています。
自分も一本投下させていただきます。
ロビン視点で、ゾロ×ロビンです。
ロビン×ゾロ風味にしようとして、結局ゾロロビです。
アニメに影響されて、ゾロ緊縛です。緊縛ほとんど意味ないですが。
甘いですが、エロ率は低いです。なのに、長いです。毎度、すみません。
このカプと苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「だからあなたと夢を見る」
退屈な夜の見張り番。他のクルーは、船内で就寝中だろう。
それでも例外が私以外にただひとり。
今日も今日とて、船尾で寝る彼は、夢から覚めることがないまま、いまだに寝続けている。
彼の両揃えの足と、背中でやはり両揃えにされた手は、緊縛されている。
寝ている彼自身はそれを知らない。
ちょっとした、おふざけの緊縛ではあるのだけれど。
「まったく…このサボテンは、呼吸と光合成と寝ることしかしないな」
夕飯の後、すぐに眠る剣士さんに向かって、コックさんが呆れたように呟いた。
「俺は明日のパン種の仕込みをしたいのに、この緑が視界に入ると、どうもやる気が出ない」
キッチンに立ったら隠れている片目からは見えないのではないだろうか。
しかし、コックさんが頬を歪めて笑いながら言う訳は、そういうことではないのだろう。
苦笑して、お伺いをたてた。
「…彼を、どこへ運べばいいのかしら、コックさん?」
「ああ、ロビンちゃんの御手を煩わすことはできません! 労働はウソップに任せればいいんです!」
「おい!」
冗談とも本気ともつかない彼の言葉に、横にいた長鼻くんがびしっと突っ込んだ。
「構わないわよ。空島でも運んだことがあったし…男部屋でいいのかしら?」
「えー、男部屋で今からウソップたちと枕投げするんだよ、ゾロ邪魔」
船長であるルフィはずばっと、酷いことを言う。どう反応すればいいのかしら。
「いいんじゃない。まだ皆が寝るには早いでしょ。甲板にでも転がしとけば?」
「おお、ナミさん! なんと素晴らしき提案!」
手を叩いて、ルフィに次いで酷いことを言う航海士さんを絶賛するコックさん。
「風邪ひくかもしれないじゃないか」
眠りから覚めることのない剣士さんを気遣うのは、小さな船医さんだけだった。
「気候も安定してるし、平気よ。それにゾロが風邪ひくと思う?」
「それもそうだな」
けれど、もっともな科白を続けられ、納得してしまっている。
窓から射し込む西日は、だんだんと明るさを失っていった。
ほの赤く照らされる彼の顔には、議論の対象となっている自覚など見えるはずもなく。
「では、甲板ね?」
静かな寝息をたてている彼に近づきながら、誰にとはなしに聞いた。
「おう、じゃあロビン、よろしくな! ウソップ、チョッパー、枕投げだあ!」
騒ぎながら、この船の年少組が、船長の号令と共にラウンジを飛び出していった。
ラウンジの明かりと西日が、彼の顔に陰影をつける。
私は、視線をいつも私のことを食む彼の唇へと落としながら、彼の身体に手を触れる。
「ロビンちゃん、なぜ、そいつに触るんですかぁ」
「足で運ぼうと思うんだけど、一度、椅子から下ろさなくては…」
叫ぶコックさんに目を向けたら、剣士さんが私の胸に倒れこんできた。
いつも私に触れる熱を帯びた弾力のある唇が、シャツの上から肌に押しつけられる。
「む…」
胸の上で、もぞりと頭を動かす剣士さんが可愛かった。
「寝ていれば何でも許されると思ったら大間違いだ、このエロマリモ!」
コックさんが怒りながら剣士さんの身体を床に引き倒した。なぜ、それでも起きないのかしら。
「ああ、ロビンちゃん、安心してください。この不埒な野郎は、簀巻にして海に捨ててきます」
にかっと笑うコックさんは、口を挟む間もなく、剣士さんの手足を縄で縛りあげていく。
「…そのまま落ちたら、いくら剣士さんでも死ぬと思うわ」
「大丈夫でしょ、ゾロだし」
「ですよねえ?」
紅茶を啜りながら、興味なさげにのたまう航海士さんに、でれっとした顔で微笑むコックさん。
「私に免じて、海へ捨てるのだけは勘弁してあげてくれないかしら?」
「お優しいなあ、ロビンちゃん。それでは、甲板に捨てておきます」
結局、なんだかんだでコックさんが、縛りつけられてもなお眠る男を担ぎ上げた。
「ナミさん、しばしのお別れです」
キスを投げるコックさんに、目もくれず、日誌を書き続ける航海士さん。
つれないナミさんも素敵だあ、と謳いながら、ラウンジを出て行った。
「彼はいつもストレートね。愛情をあれだけ素直に、口に出せるのは一種の特技だわ。羨ましいわね」
「…冗談でしょ? 毎日、あれよ? たまに鬱陶しいわ」
僅かに顔をひそめる彼女は、軽い溜め息をついた。
「愛されてると、いつでも認識できるんじゃない? 嬉しくないの?」
「…ロビンの口から、そんな言葉を聞くとは思わなかったわ」
日誌を閉じると、航海士さんは私に顔を向けて、彼女らしい笑みを浮かべた。
「今夜、見張りでしょ。頑張ってね」
まだ長くはない付き合いなのに、どうやら考えていることを読まれたようだ。
「ありがとう」
くすりと笑い、立ち上がった彼女は手を振って、ラウンジを出ていった。
結局、彼はこの船のクルーに愛されているのだ。
今日の昼、水が足らなくなったと言う航海士さんの命令で、彼が水を汲んでいた。
水汲みあげマシーンとクルーが呼ぶ自転車に似た機械を、延々とこぎ続けていた。
変わりましょうか、と言えば、鍛錬の一環だと断られ、かなりの量の海水をひとりで汲み上げた。
この船にはろ過装置もついているので、蒸留する必要のない生活水には充分に事足りただろう。
飲み水や調理に使う水とするために、蒸留させるのはコックさんの仕事だ。
それでも昼間は鍛錬か寝ているかの剣士さんが、狭い階段下に篭っているのは珍しい。
だからこそ、ゆっくり寝かせてあげようという気遣い。
大声を出しても、多少の痛みでも目の覚めない剣士さんではあるが、アルコールの匂いには敏感だ。
パン種の仕込みには、アルコールの匂いがつきまとう。
勿論、コックさんが彼を見たくないのも、ルフィが彼を邪魔だと言うのも本音ではあるのだろうが。
そういった若い彼らの、素直で、それでいて素直でない心配りが、少し羨ましい。
「ナミさん、ただいま〜って、あれ?」
「航海士さんなら、出て行ったわよ」
「残念。おやすみの挨拶してないのになあ…ロビンちゃんは今日、見張りでしたよね?」
くるくると表情の変わる人だと思う。しょぼんとした次には、明るい笑顔で聞いてくる。
「ええ」
「夜食、作って冷蔵庫に入れておきますね。ふたりぶん。酒も一本か、二本までなら平気。
食べられなかったら残してください。どうせ明日、ルフィが食うから」
「ふたりぶん…ね?」
「ロビンちゃんは、いらなかったですか?」
新しい煙草に火を点けて、笑いかけてくる。悪くない生活。
「普段ちっとも働かねえからサービスするのも癪なんだけど。ロビンちゃんが見張りだから、特別に」
苦笑して、そろそろ仕事に行くわと言うと、寝る前にコーヒー持ってきますよ、と返してくる。
海賊船なのに、他のクルーを思い遣ることのできる仲間たち。
苦痛を感じたことなど一度もない、とてもいい船だ。
温かいコーヒーを舌に滑らす。とても美味しい、濃い目のマンデリンブラック。
“コーヒー豆を半日、水につけておくのが一番旨いんですよ”
いつだったかコックさんが話してくれた。
自分の専門外の知識を楽しんで聞けるようになったのも、そういえばこの船に乗ってからだ。
ひとりひとりの好みを熟知していて、ひとりで飲む時には必ず私好みのコーヒーを淹れてくれる。
“貴女の美しさに見合うものを用意しなければ”
気取ったような、コックさんの言葉を思い出す。
愛を謳うコックさんの言葉は、聞いていて心地よいけれど、それほどの感慨を呼ばない。
私への言葉は本気ではあるだろうが、そこに実の篭った意はないからだろう。
コックさんの普段の言葉は、女を良い気分にさせるためのスパイスだ。
本当に愛した女性とふたりの時には、もっと真摯な、それでいて愛情溢れる言葉を囁くのだろう。
同い年だと聞いたけれど、まったく彼とは正反対の性質の男だ。
剣士さんは、何も言わない。
恐らく恋人同士なら大半の者が言う科白を、なぜ言わなければならないのか、と思っているに違いない。
唇が触れ合う時、身体を重ね合う時に、今まで知らなかった甘やかなものを確かに感じているのに。
件の彼を見下ろしながら、溜め息をついた。よくもまあ、あれだけ寝られるものだ。
彼はどんな夢を見ているのだろう。楽しい夢か、それとも夢の中でも鍛錬しているのか。
私は未だ、過去の夢を見る。忘れたくても忘れられない、忘れるなと言わんばかりに、執拗に。
彼と共に過ごす夜くらい、甘えて忘れることができればいいのだけれど。
そんなことを考えていたら、壁に寄りかかっていた剣士さんの身体が、身じろいで床に転がった。
コックさんは、ふざけて彼の手足を戒めたのだろうが、海に落ちたらどうするのだろうか。
甲板にいるのは剣士さんと私だけ。私は海へ飛び込めない。
とりあえず起こして、戒めを解いておこうか。幸い、海は穏やかだ。
緑色の髪をした剣士に近づいて、肩を揺すった。
それでも起きないのに気をよくして、指先で頬に触れる。
すす、と輪郭をなぞって、次第に掌全体で彼の顔の形を確かめる。
彼がどういう経緯を辿って、この船に乗るに至ったのかを私は知らない。
私も彼もお互いのことは、あまり聞かず、自分のことは話さない。
一緒に航海している剣士さんと、こんな関係になったのはつい最近だ。
まったく信用もしてくれなかった当初は、とりつく島もないほど警戒されていた。
でもいくつか言葉を交わすうちに、冷たい態度とは裏腹に、とても優しい人だと知ってしまった。
いつの間にか、興味を持っていた。
彼が見張りの時に、冗談混じりに迫ったら、少し考え込んで「試しにやるか」などと言い出した。
そして勢いで私たちは、抱き合った。
それ以降、夜に他のクルーたちの目を盗みながら、逢瀬は続いている。
剣士さんは、私の顔が気に入ってるとか、身体の相性がいいとは口に出す。
けれどなかなかそれ以上の言葉は言ってくれない。
セックスだけではなくて、彼自身に好意を持っているのは私だけのように思える時がある。
いつかは、身体と顔だけではない私のこともいいと思ってもらおう。
それを彼の口から聞くまでは、私も何も言わずにいようと考えた。
しかし、ここまで頑として言わないのは、やはり好意など存在しないのかもという疑問が何度も浮かぶ。
平然とした顔で、いつも私を求めてくる彼に、静かに口づけた。
いきなり空気の気配が変わった。彼が起きたのだとわかった。
「ふふ。おはよう、剣士さん」
「お、朝…じゃねえな」
「そうね。夜中だわ」
寝ぼけているような剣士さんは、目を擦ろうとしたのか、ようやっと自分のおかれた状況に気づく。
「あ? 何だ、こりゃ?」
「じっとしててね」
そう言って彼の両足を縛りつける縄を解いていく。なぜ、こんなに頑丈に縛っているのかしら。
「…なぁ」
「なあに?」
「何かの罰ゲームか?」
彼は動じず、怪訝そうに私の顔を覗きこむ。
「いいえ。コックさんの優しい心遣いよ。私が見張りだから、特別サービスですって」
「…お前が頼んだのか?」
「どうかしらね」
「ま、どうでもいいけどな」
本気を出したら、こんな拘束なんて彼にとってはものの数にはならないのだろうけれど。
抵抗もせずに、私が解いてくのをじっと見ている。
足の拘束を取り去ると、動きを確かめるように曲げたり伸ばしたりを繰り返した。
「痺れてない?」
「少しな。だが、これくらいなら問題ない」
後ろ手で器用に上体を起こして、あぐらをかく。
「では、次は手ね。それにしても海賊狩りの名が泣くわよ。いい様ね」
きっ、と睨んでくるので、悪戯心が湧いた。
手の出ない剣士さんのあぐらの上に座りこみ、抱きつくように背中に腕を回した。
縛られている両手に手を添えて、首筋をぺろりと舐める。
「お前…こんな状況で何してんだ?」
「目の前にあったから、つい。ふふ…せっかくだから、楽しませて」
温かな手に別れを告げて、手は胸板に、唇は頬に這わせる。
うっとりとして、広い胸に手を滑らせながら、唇を合わせて、舌を滑り込ませる。
彼とのキスは、すごく気持ちがいい。舌を深く絡めると、体温がどんどん高くなってくる。
「…お前なあ、これ縛ったまんまかよ」
呆れたような声で言ってくるくせに、舌と歯を使って私のシャツを脱がしにかかる。
「たまには、こういうのもいいんじゃないかと思って」
「趣味悪ぃな」
にやりと笑って器用に私の服の前をはだけさせる。
それでも、さすがにその下のブラジャーまでは、口だけでは外せないらしく渋い顔をする。
「てめえで脱げよ」
「難儀なコ…」
そこが可愛いんだけど、と囁くと、心外だというように眉根が寄せられる。
ブラを取って、ぎゅっと抱きしめて、また唇を重ねる。
合わさった胸で、ふたりの心臓が高鳴っているのがわかる。
彼のシャツをそっと脱がすと、キスに夢中になっていた彼がぴくん、と動いた。
露わになった素肌の上で、傷痕を触れるか触れないかの距離で辿る。
「くっ、ロビンッ」
焦って私の胸を頭で押し返そうとする彼の声に、ぞくりとした。
「なあに、剣士さん?」
鋭い眼が、不満そうに細められ、彼の顔が私の肩に埋められる。
鎖骨からするすると舌を下ろして、乳首をくいっと薄い唇で挟まれた。
「んっ」
「…お前の、汗の味がするな」
「え、そんなに汗かいているかしら? 嫌だわ」
「いや、いい味だ」
大げさに舌なめずりまでする姿が可愛くて、こめかみに口づけた。
私の胸で、彼は舌先を遊ばせている。手の戒めは、もう気にならないらしい。
息がかかるだけでも震えてしまいそうなのに、焦れったいだけの緩慢な動き。
直接的な刺激が欲しくて、彼の唇にもどかしい部分を押しつける。
「擦りつけんなよ、素直に言えばいくらでも舐めてやるぜ」
「ん、馬鹿…」
「歯で軽く噛んでほしいか? お前、吸われんのも好きだしな」
欲しい刺激を与えてくれず、言葉で嬲る男に抱きついた。
あなただからいいのに、と真っ直ぐに言えるだけの若さもない。
言葉を探しあぐねていると、耳朶を食んでくるので、身体を離して私たちは見つめあった。
すると、剣士さんはじっと動かずに、私のリアクションを待っている。
彼は特に整った顔というわけではない。不器量ではないけれど。
いつも顰められている眉と、笑うときには片側だけを歪める唇。
全体的には精悍な男前といったところかしら。
短く刈り込まれた深緑の髪に、左耳の三連ピアスが、不釣合いなようで、ひどく似合っている。
そして彼の何に惹かれるかというと、眼だ。
鋭い光を湛える、濃い茶緑色の眼には、何か特別性の磁力でも備わっているようだ。
視線が合えば、外すことなどできず、見つめられれば身体が熱くなってしまう。
「おい、続けねえのか?」
溜め息交じりの催促だった。
拘束を解かない私と、解けと言わないあなた、ずるいのはどちらかしら?
やはり欲しがっているのは私だけなのだと、突きつけられているように感じて。
意地の悪い顔で見上げる男を、つい軽く睨んでしまう。
すっと指先で彼の頬をくすぐるように触れると、剣士さんの眼が官能を湛えて細まる。
二度、三度と誘うように優しく撫でて、彼のほうからせがんでくるのを待つ。
「おい、お前から誘ってきたんだろ。早くしろよ」
それでも、にやりとした笑みを浮かべながら言う彼の身体を再び抱きしめた。
首筋を今度はじっくりと舐め上げ、彼の胸に顔を埋める。
「素直にしていれば可愛いのに…剣士さんの汗もいい味ね」
「どこがだ…」
抱きついた胸板からは、少しだけ日向の匂いがした。
嗅いだだけで、私はぞくりと背筋を震わせてしまう。
彼の手は解いてやらない。彼が見ている目の前で、自分から一糸纏わぬ姿になった。
露わになった素肌のあちこちに彼の視線が這う。
あぐらをかく彼の前に立ち、秘処を開いて見せつける。
「…ねえ、もっと味見して?」
彼の上体が傾いて、遠慮なくむしゃぶりつかれた。
ねっとりとした舌の感触が私を狂わそうとする。
常ならば、刀を支える強靭な顎の筋肉が、私を乱れさせるためだけに可動する。
「ああっ…上手よ、剣士さっ…素敵…んっ」
「お前、本当に感じやすいのな」
余裕たっぷりに、愛撫の間にも平気でからかいの言葉をかける男。
食むように上下する唇と、舐りつくすような舌に、身体をくねらせる。
いつも私が冷静でいられなくなるパターン。もっと彼を惑わせたい。
子供が飴を舐っているように私を味わう剣士さんの頭を離して、そろそろとしゃがみこんだ。
彼の腹巻をすぽんと抜いて、ズボンのジッパーに手をかける。
半勃ちになっていた彼のものに、口づけた。
「私を舐めただけで、こんなに勃たせてるなんて、いけないコ」
「…っ」
ぴん、と軽く指で弾くと、彼は小さく呻いて、仰け反った。
くちゅ、と卑らしい音をさせながら、昂った陰茎を両手で握る。
先端で溢れている雫を全体にまぶすように指を動かす。
優しく触れるだけの動きをすると、焦れたように彼が腰を揺らした。
「剣士さん…腰、動いてるわよ?」
「あ? 嘘つくなよ」
「強情ね。イきたいなら、イってもいいから」
高まりきったものを口中へ運び入れ、深く咥えると、彼の顔が蕩けるように歪められた。
熱い彼のものを口内へ迎え入れただけで、跳ねる様子が愛しい。
雫が溢れて、ぬめる彼の陰茎に私の舌を絡ませる。
「うっ」
カリ首の周りを弄くる舌の動きと、扱く両手の動きで陰茎がどんどん膨らんでくる。
その刺激に身体を震わせる彼に欲望の芽が生えてくる。
唇を外して彼に顔を向け、にこりと笑みを浮かべた。
陶然としていた彼の表情が、目が合った途端に挑むようなものに変わる。
それがおかしくて、いとおしそうに陰茎に頬ずりし、亀頭の裏側に舌を這わせた。
くぐもった声を鼻から漏らす彼の顔を見上げて、舌の動きを速める。
髪が落ちてくるのをかき上げて、頬を窄めながらしゃぶり続けると、欲情のうねりが高まってくるのがわかる。
「だ…めだっ」
突然びくっと陰茎が脈打ち震え、鈴口から精液が迸り、口中にどろりとした精液が流れ込んだ。
はぁと息を整えている剣士さんのべっとりとした精液を飲み下す。
「まだ、平気よね?」
舐めあげれば問題ないというように、ぴくんと震えて再び首をもたげる。
咥え直すと、口の中でぐぐっと大きくなるので、あやすように舐め回した。
「おい…俺も続き、舐めてやるから、尻、こっちに向けろよ」
気持ちよさそうな声で、そう言って後ろ向きに倒れる彼。
「一緒に? 腕、痛くない?」
「ん…」
咥えたまま喋ると、呻くような返事。彼の顔を跨いで、温む秘処を眼前に晒した。
「お前の、もの欲しそうだな。赤くなってひくひくしてるぜ」
「それを見た途端に、はち切れそうになっているのは、どこのどなた?」
意地悪しか言わない口より、よほど正直な欲を零す鈴口に舌を押しつける。
震えるような吐息が、私の脚の間の湿地にかかった。
少ししか身体に触られていないのに、充分なほど潤っている。
「…手、使えねえんだ。もっと腰落とせよ、届かねえだろ」
彼だけを気持ちよくさせようと思ったのに。
言うとおりに腰を落としていくと、彼の舌が中に潜りこんできた。
「やっ…」
くちゅりと粘質の音が響く。蕩けている中をかき回されて、散々に舐められる。
くちくちと音をたてて、かき回されると、蕩けるようにあわいから蜜が零れ落ちてくるのがわかる。
「あっ…」
官能を湛えた小さな溜め息が漏れ出る。
「卑らしい身体だよな、お前。俺の舌締めつけて、奥へ引きずりこもうとするんだ、知ってたか?」
「んっ、そんなの…知らないっ…」
嘘、知っている。きっと私の肉襞は彼を誘うようにひくりと動いているだろう。
おかしくなりそうなほど感じているのは、私だけなんだろうか。
すべてを曝け出しているのは、私だけなんだろうか。
私がもの欲しそうだと言うのなら、こんな身体にさせたのはあなたなのに。
ぷくりと勃ち上がる小さな突起を舌先で、ついと軽く舐め上げられた。
「ひんっ! ふっ…剣士さぁ…」
小刻みに舌を振動させられて、それに呼応するように身体が跳ね上がってしまう。
電流のように走る快感が、四肢から力を奪っていく。
「やぁ…ん…あ、いい…っ」
肉芽を吸い上げられ、口に含まれ、舌で嬲られると、太腿で彼の頭を締めつけるしかできなくなる。
「あっ…も…んんっ」
「お前が咥えてるのを、挿れてほしくてたまらねえんだろ?」
舌で開いてる場所をさらに濡らして開かせられる。
快感で咥えることもできなくなっているのに。悔しいから、ぎゅっと目の前の欲望を握りしめた。
手を縛られているから、舌だけで攻められているのに、なぜ劣勢になるのだろう。
「おまっ…おい、ちょっとこっち向けよ」
剣士さんの顔を跨いでいた脚を外すと、彼は起き上がって、私と向き合う。
睨むように視線を投げかけると、にっと微笑を浮かべる。
「来いよ」
その声で言われたら逆らうことができなくなる。
あぐらの上にそのまま跨って、ぴったりと胸を合わせて彼を感じる。
とても嬉しそうに、私の髪に口づけてくる。
「お前、その顔で俺を煽ってるだろ?」
口を開く間もなく、唇を塞がれて、宥めるように何度も柔らかくキスされる。
こういう時だけは優しい彼。愛されているようだと勘違いしてしまう。
いっそのこと痛くしてくれれば、まだ抱かれている確かな実感を得られるのだろうか。
「んんっ…」
徐々に深くなるキスに、また身体が熱くなる。ふたりの間で反り返った彼のものがぴくりと動く。
「硬いのね…あなただって、挿れたいんでしょ? 人にばかり言わせていては駄目よ」
「はっ」
「言えないの? 私は挿れてほしくてうずうずしてるわ。でも、何もしなくてもいいかしら?」
じろっと睨まれた後に、頬に何回もキスされる。
「ロビン…お前の好きにしろ」
また、いつもの声でごまかされてしまう。頑として言わないのは、何か信念でもあるのだろうか。
わざとらしく溜め息をついて、騙されることにした。
「ね、このまま挿れていい?」
「いいぜ。早くしろよ」
落ち着いた声を出す彼の熱く滾ったものを掴んで、私の濡れている場所へ誘導する。
「あ、ふっ…」
少しずつ沈めていくと、彼の頬にも微かに赤みが差してくる。
その興奮したような表情だけを後押しに、私は徐々に体重を落としていく。
「お前の中、熱いな…いい」
笑いかけてくるから、ぎゅっと抱きついた。思考が徐々に痺れていく。
彼が少しでも私と抱き合いたいと思っているのなら、もうそれでいいのかもしれない。
「ああっ」
下からずくっと腰を入れられて、さらに結合が深くなった。
私の中は、熱い剣士さんで一杯に埋まっている。
「お前も気持ちいいか?」
「あ、うん…んっ」
“お前も”? 自分に都合のいい幻聴かしら。
ゆっくりと下から突き上げを始められ、揺らされるたびに強い刺激を感じる。
「あ、あっ、そこっ…」
「ここ、いいだろ?」
「ん、ああっ」
容赦なく弱みを抉ってくる彼に、私は恥ずかしい声を出しながら、彼自身を締めつける。
勝手に腰が動いてしまう。しゃくるように、前後に。
私の中で剣士さんが、あちこちに擦れて、気持ちよくてしかたない。
ふたりが繋がっているところから卑らしい音が聞こえる。
「ねえ…剣士さん…見て…」
太い首に絡ませていた手を外して床につき、上体を後ろにゆっくりと倒していく。
結合部分を、見せつけるようにゆっくりと抽挿する。
「あなたと私…こんなふうに繋がってる…全部入ってるのよ…」
「よく呑み込めるよな」
かなり思い切って恥ずかしい行動に出たのに、動じてくれない。
そのままの姿勢で、身体をくねらせれば、ぴくんと動く彼に感じてしまう。
「んっ…あん…すごく…気持ちいいっ」
中でどくどくと脈打つ剣士さんを、思いきり締めつける。
「…すげ…きついぞ、お前」
ゆっくりと奥まで腰を落とすと、彼の顔が苦しそうに歪む。
ぐいっと何回も深い場所を抉るように動かすと、涙が出そうになる。
「くそっ…その顔で煽んな、イきそうだ…」
「まだ駄目よ」
達することは許してあげない。震える彼の根元を、咲かせた手で強く握って射精を止める。
「…っ!」
「まだ…私がイって…ないでしょ? 一緒じゃないと嫌…」
手が使えないあなたには酷かもしれないけれど、我侭を今日だけ許して。
眼を瞠り、苦しそうな声を漏らす彼に申し訳ないと思いつつも、腰を振って悦を求めてしまう。
「もうちょっと我慢してぇ…」
抱きついて密着しながら揺れる。彼の胸板を、こするように乳房を往復させる。
その感覚に追い詰められ、頭の中が快感で支配される。
こんなにも私から求めてしまうなんて、昔の私からは考えられない。
ボキャブラリーが欠けていく。言葉にならない音だけが漏れ出てきて、名前も呼べない。
「んっ…んっ…ん」
辛そうに顔をしかめる彼の上で踊りながら、私も崩れ落ちるように上りつめていく。
抱きしめる手に力を入れて、繋がっているところを軸にめちゃくちゃに揺さぶる。
「あああっ!」
「くっ」
絶頂が訪れる。彼の欲望も一緒に解放させる。
天を見上げたままの姿勢で身体が硬直する彼とその身に身体を預ける私。
精を送り出す器官と、それを受け止める器官だけが、意思を持っているように蠢く。
その快感を、その心地よさを失いたくなかった。
ずっとこのまま繋がっていたかった。
「ロビン?」
「うん、ごめんなさい」
身体中の力が抜けてしまって、動くのが億劫になる。やはり、離れがたい。
のろのろと彼の分身を抜き取ると、離れた私を追うように彼の唇が触れてきた。
優しいキスに、頭がふわふわとする。事後に寂しさを感じなくなったのも彼のおかげだ。
「手、外すわね」
彼の後ろに回り、手の縄を解いていく。ずっと縛って無理な動きをさせたから、赤くなっている。
痛々しくて、悲しくなった。馬鹿なことを思わずに、外していればよかった。
「ごめんなさい、痛かったわよね」
いつも私のことを支えてくれる腕をそっと撫でる。
この人に出会えたことが、奇跡とさえ思えてしまう。
彼の拘束をすべて解くと、向き合って抱きしめてくれた。そして、キス。
「別に謝らなくていい。それより、初めてお前の本音が聞けたようで…その、嬉しかった」
顔を見上げる前に、強く抱かれる。
「お前、いっつも淡々としてるからよ、抱きてえのは俺だけなのかと」
信じられない言葉を囁かれている気がする。夢を見ているのかもしれない。
「剣士さんも、不安だったの?」
「ん、ああ…お前もか? いつでも、仕掛けんのは俺からだったじゃねえか」
真っ向から顔を見据えられて、真剣な眼差しに責められた。
どうせ、逃げ場はないのだ。言いたいことを、この際言ってしまおう。
「最初に誘ったのは私だったから。あなたはいつも余裕そうだったし、何も言ってくれなかったわ」
眼を逸らそうとする彼の顔を固定する。あなたも逃がしてあげない。
「私自身に好意を持ってはいないのかと、不安だったわ」
「そんなの、わかるだろうが」
「わからないわよ。コックさんは、毎日好きだと言ってくれるしね」
「コックみてえに、ふざけて言えってのか?」
「別にふざけてなんて言ってないでしょ。彼は彼で結構本気よ?」
「だったら、これからもコックに言ってもらえばいいだろうが」
「好きな人に言われなきゃ、意味ないでしょう? あなたじゃなきゃ駄目なの」
子供みたいに言い合っていたら、私がそう言った瞬間に、彼が固まった。
口をぽかんと開いて、心なしか頬が赤い。
その薄い唇を見つめていたら、キスの感触を思い出す。
身体の奥のほうに、小さな火が灯ったように感じた。
そっと口づけて、もう一度確かな言葉で告げる。
「あなたが、好きよ」
再び唇を押しつける。温かくて、その温かさが恐い。離して、また彼を見る。
しばらくぼうっとしていて、ようやく頷きながら口を開いた。
「俺も、好きだよ…畜生、二度と言わねえぞ」
「あら残念。最初で、最後なの?」
抱きついて、せがんでみる。
照れくさげに眼を細めた彼の表情は、初めて見るので、どきどきして俯きたくなった。
「だから、わかるだろ。わかれよ」
「言ってくれなければわからないわ」
「ゆっくり話してりゃ、その隙に拒まれるかもしれねえだろ」
「拒まないわよ。そんなのわかるでしょう?」
「言われなけりゃわからねえよ」
ぎこちなく笑い合った。いつも通りではない、温かい雰囲気が流れている。
「私たち、言葉が少なすぎるのね」
「性に合わねえんだ…まあ、だが…これからは努力してみる」
ぼそぼそと呟く彼に、落ち着かない奇妙な空気。これを幸せというのだろうか。
慣れていないからわからない。それでも。
「嬉しいわ」
ふたりで過ごす夜を、これからは怖れない。誰よりも愛しい人と過ごす夜。
「お腹空かない? 夜食があるそうよ、お酒も。あなたのぶんもコックさんが作ってくれたわ」
「あ? なんで俺のぶんまであるんだ」
「コックさんが優しいからよ。あなた、果報者だわ」
衝動的になってしまった今夜の私を、コックさんは端から予想していたのだろうか。
私は、自分の言動すらも予測できないというのに。
「他の男、褒めんな」
ラウンジへ行こうと立ち上がると、後ろから抱きすくめられ、耳元で囁かれた。
ああ、一番予測不可能なのはこの男だ。でも、それは甘い混沌。
しばらく無言で抱き合いながら、広がる夜空の下で、ふたりの時間を楽しんだ。
次の日も、海は穏やかで、空は晴れ渡っていた。気持ちのいい風が吹く。
ふと、その風に乗ってきた香りを辿って、煙草をくゆらせる男に話しかけた。
「お夜食、美味しかったわ。ありがとう、コックさん」
「気に入って頂けたなら何よりですよ、レディ? 昨日の夜より良い笑顔ですね、ロビンちゃん」
にっと煙草を咥えながら笑うコックさんが、私の顔を覗き込む。
「あなたのおかげかしら。ありがとう」
「魔獣にゃ勿体ねえ、女神の笑顔さ。それが見られるだけ、俺は幸せですよ」
ふいに肩に私より高い体温が触れる。振り返れば彼が居た。
背中に彼の感触。肩を抱かれていると感じ、鼓動が速くなる。
「昨日、見張りで寝てねえんだ。こいつ、休ませるぞ」
そのままコックさんとは反対方向へ引きずられるように歩かされる。
どうしたんだろう、彼は。
「おいおい、乱暴だな。レディはもっと優しく扱え。愛しい女性なら尚更だ」
投げかけるコックさんの声と顔は優しい。というより困った子供をあやすような口ぶりだ。
「剣士さん?」
「そんな顔、他の奴に見せるな。特にあのエロコックには」
真剣に言うので、噴き出しそうになった。見れば耳が赤い。
「可愛い」
「馬鹿にしてんじゃねえよ。いいから、後甲板ででも寝てろ。昼寝も悪くねえ」
これが、きっと彼の言う努力なのだろう。
素直に従って、甲板へと歩みを進めていると、航海士さんに会った。
「ああ…やっと認識できた?」
「知ってたの?」
「サンジ君に向ける敵意で気づきそうなもんだけどね。ロビン、あんた鈍くて幸せ者だわ」
航海士さんは、眼を細め、風を受けて、空を仰いだ。
「今日は順調だから寝てていいわよ。今日だけね。荒れたら、叩き起こすけど」
じゃあ、ごゆっくり、とくすくす笑って手を振った。
後甲板へ着くと、眉をしかめて彼は聞いてきた。
「何の話だ?」
「あなたに愛されてるという認識。コックさんと航海士さんは、とうに気づいていたみたい」
「はっ。だから、お前は鈍いんだ」
「あなたもね」
言い返そうとする彼の口を手で塞いで、そのままの気持ちを告げる。
「でも幸せ者だわ」
ぴん、っと額を軽く弾かれる。そのまま壁にもたれて座り込んだ彼は腕を広げる。
向き合ってしゃがみこむと、逆を向かされ、後ろから大きな腕に包まれる。
「俺も寝る」
こんな体勢で耳元で囁かれ、寝られるわけがないのに。
それでも背中から伝わる鼓動は、私と同じくらいに速い。それに気づけてよかった。
何分も経たないうちに、規則的な寝息が聞こえてきた。
昼寝なんてしたことがないからできないだけなのかしら。目を瞑れば、眠れるだろうか。
温かい体温と、気持ちのいい風に包まれて、目を閉じれば眠気が襲ってきた。
しばらくすれば陽は高くなり、陽射しが眠気を遮るだろう。
それとも、その前に気の利く長鼻君あたりが、パラソルでもかざしてくれるだろうか。
他のクルーはこの光景を見て、どう思うのだろう。
その表情が見られないことが残念だと、そう思うくらいに眠くなってきた。
毎日ではないけれど、たまにはこういう日があってもいいだろう。
楽しい生活と、大好きな人に包まれている幸せ。夢見もいいに違いない。
ああ、なんだか、とても眠いわ。
いつもは彼ひとりが寝ている甲板で、ふたりで同じ夢を見る。
心地のいい長い夢。
━終━
以上です。
本誌のロビンの状況が動く前に書けてよかったです。
どうも最近甘いゾロロビしか書けなくなっているようです。
エロも、頑張ります。精進します。
読んでくださった方、ありがとうございました。
発情しますよ?
オールオッケーィ!
>B様
海軍であるたしぎの心情、わかる気がします。
そしてこの後のゾロの気持ちを想像するとまた辛い。
でもきっとそれをわかっているからこそ、たしぎはこの別れを罪だと感じるんだろうと思いました。
切なくて、でも素敵な話でした。お疲れ様でした!
>ぽん様
投下お疲れ様です!
甘くてエロいサンロビですね。
声を抑えるロビンを想像して萌えました。
静かなのに温度を感じる文章で、とても引き込まれます。
また読みたいです。次回作も激しくお待ちしています!
>苺屋様
縛られたゾロを合意の上で攻めるというのがなんか新鮮でした。
駆け引き上手で口下手な二人の関係にニヤリとしてしまいました。
そしてふたりを取り巻くクルーがいい味出してますね。
苺屋様のゾロロビはいつもエロくて、しかもロビンが幸せそうなのでとても好きです。
甘いゾロロビお疲れ様でした!
苺屋さんのゾロロビだ
読んでて長いかと思いましたが、エロくてにやにやしました
「全部入ってる」って女がやるとエロいですね
苺屋さんのロビンはいつも可愛い
あとサンジがかっこよかったです
これからも頑張ってください
投下乙
昨日は規制喰らってました。こんばんわ。
公開串がどうのという……。
遅くなりましたが、ゾロたし感想ありがとうございます。
ついついたしぎちゃんは泣かせてしまいます。
>ぽん様
初投下乙&GJ!!ですノシ サンジの優しさと、エロティックさの加減がいいです!
二人だけのルールというか、暗黙の了解というのでしょうか。
そういうのが感じられて、とても素敵でした。
またの投下をお待ちしていますノシ
その後のロビンちゃん、ホント気になります。
>苺屋さん
ゾロビ乙でした!
ニコゾロ的なゾロビ、1つで二つ美味しかったです!!
かなり……ドキドキでした。
セックスってのは身体だけのつながりではないんだなと言うのを再認識しました。
GJでした!!!
今までずっとROMっていた者です。最近ここのスレを見つけて1からずっ
と見さして頂きました。いいスレですね。私も勇気がわいたら投下しようと
思います。
保守
>>110さん
私もずっとロムってますが本当いいスレです。
投下がんばって下さい。
前回のゾロロビに感想をくれた皆様、ありがとうございます。
甘いと、このふたりの魅力が半減するような気もしますが。
しかし、さらに甘いゾロ×ロビンを一本投下させていただきます。
ゾロ視点で、バカップルです。
連投申し訳ありません。が、時期ネタなので、この辺で。
このふたりにバカップル要素を求めていない方、並びに馬鹿ゾロと、乙女ロビンが嫌いな方。
そしてこのカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「溺愛ロジック」
「でっけー湖だー!」
新しい島で探検に出かけたルフィが湖を見つけたそうだ。
泳げねえくせに、皆で泳ごう、という船長命令が施行され、俺も眠い目を擦りながら水着に着替える。
なかでも一番はしゃいでんのは、カナヅチふたり組、ルフィとチョッパーだ。
「湖なら泳げるかな? 俺、楽しみだ!」
チョッパーが、にこにことした顔で話しを振る。
「でも、俺も川なんかでも泳げた試しねぇからな、どうだろうなぁ」
そうは言いながらも、チョッパーと変わらぬ笑顔で楽しそうに話すルフィ。
「うっしゃ! 行こうぜ、チョッパー!」
着替え終わったルフィは、男部屋の入り口を撥ね開けて飛び出していった。
チョッパーも、待てよ、といいながらちょこちょこと着いていく。
「おいおい、お前ら、せめて俺様特製のフロート持っていけ! 溺れても一度にふたりは助けられないぞ」
わたわたと着替えを終えたウソップも、手に浮き輪やらエアマットやら抱えて後に続いた。
呑気な奴らだと思いながらも、淡水で泳ぐのも久しぶりだったので、俺も心ならず笑んでいたらしい。
「ナミさんの水着姿が楽しみだ〜!」
この色ボケコックほどじゃないがな。
既に目をハートにして、まだ見ぬナミの水着姿に思いを馳せているらしい。
「人数分のドリンクも持っていかないとな。あ、お前はマリモだから湖の水で充分だよな?」
どうしてこうも、この男は絡んでくるのか、小競り合いをしながらもルフィたちを追いかける。
先に来ていた3人は、既に水浴びやら泳いだりしていた。
「やっぱり泳げねぇ、でも海水みたく力抜けねぇから、足つくところなら平気だな!」
けたけた笑いながら、はしゃぎまわっている。
しかしまあ、えらく透明度の高い湖だな。青く澄んでいて、底が見える。
色鮮やかな魚がちらちらと目に入る。澄みきった水を気持ちよさそうに泳いでいる。
湖の周りに生い茂る緑の木々を揺らして、涼しい風が降りてくる。
いい場所だ。足先を水につけると、水温も冷たすぎず、泳ぎやすい。
ルフィたちに近寄っていくと、後ろでコックの叫び声が聞こえた。
「ああ! ナミさん、ロビンちゃん! なんて素敵なんだぁ〜!」
振り向くと、まずナミが目に入る。コック大喜びの、相変わらず露出の激しい水着だ。
しかし、その後ろ。露出度では、ナミに負けず劣らずのビキニなんか着てやがる、あの女。
「おふたりの美しさには、太陽さえも自らの輝きを恥じ、この透明な水も眩しすぎると目をくらませ…」
延々とふざけた口上を並べ立てる耳障りなコックの声にうんざりする。
「許されるのであれば、その白魚のような指に触れ、たおやかな手をエスコートすることを…」
でれでれと鼻の下を伸ばしてロビンに手を伸ばそうとするコックに、いきり立って湖を飛び出していた。
「おい!」
ロビンとコックの間に手を伸ばし、コックを睨む。
「ちっ、余計なのが来やがった…」
丸聞こえだ、馬鹿野郎。とりあえず、ロビンを背中に隠してコックの目から遠ざける。
コックと睨み合う膠着状態がしばらく続くと、ナミが、あほらしい、と呟いてさっさと湖に入る。
「ナミ! ゴムボートで探検行こうぜ!」
ルフィが、無邪気にナミを誘う声がして、コックが今度はナミの尻を追いかける。
「お前がナミさんを誘うなど、10年早いぞ、こら!」
大慌てで、ルフィとナミが乗るボートに泳いでたどり着き、乗り込んでは、ルフィと喧嘩している。
あいつらはあいつらで勝手にやっててもらうとして。
ロビンを振り返ると、困ったようにくすくすと笑われた。
「…お前のか、それ?」
「ええ。前の島で航海士さんが新調すると言うから、付き合いで私も…似合わない?」
一歩下がって、全身を俺に見せるようにして、どう、と聞いてくる。
手を後ろで組み、身体のラインを強調するようにポーズをとられて、その無防備さに唖然とした。
「泳げねえのに、そんな肌ばっかり出してるんじゃねえよ」
顔も雰囲気も落ち着いているくせに、服の趣味はそれに反しているのが、悩みどころだ。
大胆なワインレッドのビキニに身を包むロビンを、直視するのがためらわれ、横目で見る。
胸の膨らみは三角のブラの布地から零れんばかりに詰まっている。
しなやかにくびれたウエストと、それに続くまろやかな腰と尻のライン。
形のいいへそのある腹も、すらりとした長い脚も、陽に焼けない白い肌からはゆらゆらと色気が立ち上る。
「年甲斐もなく、張り切りすぎたかしら? 剣士さんに見てもらいたかったんだけど」
その言葉に思わずにやけそうになる。口許を隠しながら、似合う、とぼそっと言った。
「ありがとう。せっかくだから、入りましょう?」
手を引かれて、ウソップたちがはしゃいでいる方へと歩く。
他の奴に、この姿を見せるのも癪だが、こいつが楽しんでいるならいいか。
「ロビーン! 楽しいぞ!」
チョッパーが浮き輪を使って泳ぎながら、ロビンに手を振る。
浮き輪を押したり引っぱったりと、ウソップがチョッパーの遊び相手になっている。
ルフィたちはと目をやると、ルフィとコックが張り合って漕ぎ、ボートにはあるまじきスピードで離れていった。
「どこ行く気だ、ナミたちは…逃げたのか? まったく、このふたりと一緒にいるのが嫌だからって…」
「ん?」
ぶつぶつと呟くウソップに近づいて聞くと、何でもねえ、と慌てて首を振る。
きゃっきゃっと笑うチョッパーに、水をかけたりしていたら、ロビンの視線がかかる。
見れば、湖岸に腰かけて、膝から下だけ水につけ、かき混ぜるように動かしているだけだ。
「つまらねえか?」
泳いで近寄ると首を振る。
「見ているだけで楽しいのよ。それに…泳げないし」
「足つくから、入るだけ入ってみろよ」
水の中に誘うと、おそるおそるといった様子で、身体を水に沈めていく。
胸の下くらいまでの深さだと気づいて安心したのか、にこりと笑顔を向けてくる。
不意に水をかけられて、くすくす笑うのでかけ返してやった。
むきになって、ばしゃばしゃとかけてくる手を捕まえて、髪の毛をくしゃりと撫でる。
後ろから小さな溜め息が聞こえた。ウソップが疲れた声で話しかけてきた。
「浮き輪はひとつしかないけどよ、エアマットあるから、ロビンも泳いだらどうだ?」
いつの間にか膨らませた小さなエアマットを投げて寄越してくる。
どうするかロビンに目で訊ねると、頷いた。
「俺、この辺で釣りしながらチョッパーと遊んでるからさ、ふたりで楽しんでこいよ。
船の上だと、サンジとかがうるさくてふたりきりになれないだろ?」
「ありがとな」
素直に好意に甘えることにする。確かに、邪魔が入らないのはありがたい。
せっかくだから泳がないとな、と理由づけをする。
ゴムボートが進んでいったのとは逆方向に、水の中を歩いて進む。
「…これ以上、目の前でイチャつかれたら、たまんないしな」
その言葉は聞かなかったことにしてやろう。
ロビンは、エアマットに両手で掴まって、上体を乗せる。
身体全部が乗るほどの大きさではないので、へそのあたりまで乗せて、足をばたつかせている。
「全然、進んでねえよ」
やけに進みがのろい。必死になって進もうとする様が、妙にいじらしくて、笑みが零れる。
「さっきの船医さんみたいに、引っぱって?」
豊かな胸が、ボールのようにマットの上で押し潰されて、口を尖らせている。
手を取り、引っぱりながら進むと、おもしろいのかやけにご機嫌に笑う。
見てるだけで、心が浮き立つようで、俺も楽しくてしかたがない。
こいつの笑顔と、ふたりで一緒にいる時間が、とても大事だと思えた。
引っぱったり、並んで泳いだりしていると、湖岸の景色が徐々に鬱蒼としたものに変わっていく。
「どこまで行っても、綺麗な水だな」
「石灰岩が、水の汚れを取り除いてるのよ…でも、この辺り、底が深いわ」
マットの下を、そうっと覗き込みながら、怖いのか身を振るわせる。
「もう少し、岸の近くに寄るか」
マットに手をかけて引き寄せようとした瞬間、ロビンの体勢が崩れて、マットから滑り落ちた。
「あっ…!」
沈みそうになるロビンの身体を急いで抱きかかえる。
小さくパニックになってしまったようで、手足をじたばたとさせ、俺に夢中でしがみつく。
柔らかい身体が腕やら背中やらに押しつけられ、身動きが取りにくい。
溺れる人間にしがみつかれたら、一緒に溺れるだけだが、突き放すわけにはいかない。
「ロビン! 信じろ!」
怒鳴ると見開かれた眼が、細まり、ロビンの身体から力が抜けていく。
左腕で抱えて、足のつくところまで泳いで、背中を撫でてやった。
微かに震えるロビンを岩場に腰かけさせ、マットを取りに行ってから話しかけた。
「大丈夫か?」
「ええ…ごめんなさい」
普段、焦る顔などまったく見せないこいつが、あれほど醜態を晒すのも珍しい。
ここから振り返ると、ウソップたちが居るところは、もう見えなくなっていた。
先ほどの怒鳴り声も聞こえていないだろう。隣に座り、再度背中を撫でる。
「悪かったな、水とか飲んでないか?」
「平気よ…やっぱり20年以上も、泳げないとね…水は怖いわ」
笑いかけるロビンの表情にどきりとした。
白い肌に流れる雫が眩しくて、触れられた先ほどの感触を思い出す。
ただの岩場に座っているだけなのに、一枚の絵のように見えて、溜め息が零れそうになる。
たわわな胸と、滑らかな肌、そして長い脚。いい女だ。
くいっと髪を纏め絞るとなよやかな首筋が露わになり、たまらず抱きついた。
「あんっ…ちょっと、剣士さん」
「その気になった。エロい水着着てるお前が悪い」
眉根を寄せる女の顔は、少し涙目で、それすらも俺をその気にさせる材料だ。
ふふっと笑って、回した腕に手を添えられる。
「しかたない人…」
向き合って唇を交わし始める。次第に、濃厚に。首に回された手が、冷たくて気持ちがいい。
くちゅくちゅと互いの舌を絡ませ、唾液を啜り合う。
髪を流すように梳く。そのままうなじを優しく撫でると、飛び上がるように仰け反った。
その反応に、目を細めて喜んでしまう。こんなところが感じるなんて知ってるのは俺だけだろう。
掌をそのままロビンの肌に滑らせ、濡れた水着の上から胸をまさぐる。
はぁ、と応えるように息を吐き、俺の盛り上がる股間に、細い指を這わせた。
何だよ。お前も、その気になってんじゃねえか。
「…ね、でも誰か来たら見られちゃう」
「ああ? つってもな…水の中なら、近づかれなきゃ平気だろ」
水に再びつかって、ロビンに手を差し延べる。
湧き上がる恐怖を抑えきれないのだろうか、躊躇している。
「この辺は足がつくから平気だろ、来いよ」
ちょうど胸の半ばくらいまでの深さに俺はいる。
かなりの間考え込んで、少し震えてはいたものの、ロビンは手を取った。
無条件に信頼されているようで、僅かに面映い。
そろそろと近づくロビンを、ぐっと後ろ向きに抱き寄せ、背後から身体を弄ぶ。
ふたりの動きに静かな湖面が波を生じ、歪んで見える水着の脇から手を滑り込ませた。
柔らかい乳房に指を食い込ませ、捏ねるように揉むと、頼りない水着は次第にずれてくる。
脇から白い乳房がはみ出し、ベージュピンクの乳輪が波の狭間に見え隠れする。
頬を紅潮させて振り返ったロビンの眼からは、いつもの生真面目さが消えていた。
淫蕩に潤んでいて、さらに劣情を誘う。
その顔にぞくりとして、固くなった中心の彩りをくい、と捻ると大きく仰け反る。
「は…んっ」
膝ががくがくとし出すロビンに耳元で囁く。
「ちゃんと立ってねえと溺れるぜ?」
言いながらも、手は既に露わな肌を這い回していて、ロビンの手は掴むところなく水面を漂う。
海パンをずらして、そそり立った陰茎をロビンの股間の下、秘裂をなぞるように沿わせる。
ためらいながらも、ロビンの手が亀頭に触れて、撫で回してくる。
気持ちよさに声が漏れて、ごまかすように撫でる掌に力を込める。
右手で乳房を捏ね回し、左手で水着の股布をぐいと引っぱり上げた。
秘裂に食い込んで、あられもなく肉土手がはみ出す。はっきり見えねえのが残念だ。
「ああん! はっ…やあ!」
悲鳴を上げて抵抗するものの、水とは違うとろりとした粘液の感触が俺の欲望に触れる。
指を絡ませるように、亀頭を弄る手にきゅっと力が入った。
「こんなの…好きなのかよ?」
首筋に舌を這わせながら、意地悪そうに聞く。
ふるふると首を横に振るわせるから、仕置きにと食んだ耳朶は、焼けるように熱を持っていた。
「…あ…もう、乱暴にしちゃ…やぁっ…ん」
「気持ちいいんだろ?」
ぐいぐいと動かせば、嬌声が上がる。胸を揉む手に触れてきた手を掴んで、指を絡める。
「気持ちいいよな?」
「ええ…い…いいっ!」
言い聞かせるように問えば、素直な返事と喜悦に歪む顔。
満足して食い込んだ水着を脇にずらし、蕩けた花弁を水に浸す。
肉芽をくいっと摘み、指をとろとろの花びらの奥へと踏み込ませると、声がいっそう艶を帯びたものになる。
「はぁ…んん…やぁ」
激しく指を出入りさせ、透明な水と愛液を混ぜ合わせるようにかき混ぜる。
くねる腰を抱え上げ、亀頭が花弁を押し広げる。
びくんと震える肢体に、押し入るのを止め、入り口辺りをさまよわせるとロビンは咽び啼いた。
「あぁ…ねぇんっ…は、やく挿れてぇっ…」
切先をねだるように腰を回して、ロビンがせがむ。
「挿れてやるよ」
呼応して、細いロビンの身体に一気に刺し入れた。
どろどろにぬかるんだ狭い秘処は、ほとんど抵抗なく俺の欲望を呑み込んだ。
「あぁっ…ぅん」
たゆらに揺れる恥毛を撫で回し、芽を剥き上げながら、腰を動かしていく。
くねくねと捩るロビンの肩に舌を這わせ、始めはじっくりとした抽挿で内襞をかき回す。
やがて脈打つ陰茎を、蹂躙するように胎内で激しく暴れさせた。
動かすほどに蜜はひっきりなしに溢れ出し、より抽挿を手助けする。
色めくロビンの身体は既に足は湖底から浮いて、俺に抱えられるだけになっている。
水の抵抗はかかるが、いつもより締めつけられる感触に魅せられて動きを早くしていく。
下腹部から沸き起こる甘美な刺激に、何も考えられなくなっていきそうだ。
「あぁっ…そんなに…激しくしな…でぇ」
抵抗する言葉も、甘い嬌声にしか聞こえない。
白いふたつの乳房は、それを隠すための用をなさなくなった水着から零れ落ちるように揺れる。
その揺れが水面に当たる水音が不思議と卑猥に聞こえ、腰を振りたてた。
「やっ! 壊れ…ふぅっ…あん、あぁんっ!」
もう応えずに本能のまま、欲をねじ込んで、胎内をかき回し、ロビンを貪り尽くす。
「…もう駄目ぇ…奥…にちょうだぁ…いっ!」
呆けたように蕩けるロビンの顔が限界を伝える。
目の前の仰け反る白い首筋に、軽く歯をたてて紅い痕をつける。
激しく揺さぶっていた腰を引き寄せ、ロビンの一番悦いところを強く穿つ。
「あっ! けん…しさっ!」
「ロビンッ!」
互いを呼び合い、熱い粘液を胎内に吐き出すと、ロビンも歓喜の声を上げて登りつめた。
痙攣する身体と、ちかちかする目の前。引き絞られる感触が心地よく、身体が軽くなる。
「…気持ち…いい」
果てたものを抜いて、腕の力を弱めると、ロビンの身体が水中に沈みそうになり、慌てて抱き起こす。
「もう…駄目、力入らないわ…」
水着の乱れを直すロビンは上気した顔で見上げてくる。こんな顔を見るのも俺だけだ。
「ああ、悪かったよ…無理させたな」
岩場にロビンを抱き上げて、横に並んで座りこむ。
「エッチよね、あなた」
ことんと、俺の肩に頭を乗せて、小さな声で非難された。
「だからエロいのはお前の水着だ」
「…でも、そこも好き」
ちゅっ、と頬に口づけられる。単純な言葉が心に響く。
「また溺れたら助けてね?」
俺の腕に絡みつく濡れた肌が、まるで沿って作られたかのように、ぴたりと重なる。
寄り添っている、ただそれだけのことで、嬉しいと。
「信じてるから。剣士さんのこと、いつでも」
そんなふうにすべてを委ねるように微笑む女を、抱きしめる以外に何ができる。
俺の胸の中で身体を預けるその重みが、至福の確かな手応えだと思えた。
唇に唇を擦りつける。
お前が好きだと、言葉ではなく、触れることで告げようとした。
舌を吸い、頭を撫でると、俺の背にも回される腕。
視線を交わせば、痺れるほどに、眩く、真白い光のような笑顔。
それでいて、とろとろとした熱い蜜のように、俺のすべてを絡め取られる気がする。
身動ぎもできないほどに、深く容易く。
とろける蜜は心を縛り、溢れるほどの想いを実感させられる。
どれだけ抱いても飽くことがなく。誰の目にも触れさせたくない。
その視線の中に映るものも、その呼吸すらも俺だけのもの。
重ねた肌から伝わる温もりも、離れてしまえば冷たくなり、常に抱いていたくなる。
激しく揺さぶっている間も、夢ではないかと不安になる。
いっそのこと、胸の中で抱き潰しちまえば、もう誰のものにもならねえなんてな。
そんなくだらねえ考えすら頭をよぎる。
頬を撫でれば、眉根を寄せたので、汚ねえ俺の感情に気づかれたかと、ぎくりとした。
けれど理解していると言いたげに胸板を唇でなぞられる。
「好きよ」
言葉と共に全身で囁いてくれた女を、壊れるほどにぐっと抱きしめる。
お前の笑顔に、肌に、言葉に、すべてに。溺れていく。救いようもないほどに。
溺れるこの女を助けるのは俺だけでいい。
お前に溺れる俺を助けるのも、やはりお前だけに違いない。
そして呆れるほどに溺れる俺のこの行為を、人は、溺愛と呼ぶのだろう。
━終━
以上です。
本誌がえらい状況なのに、何をしているんでしょうか。
ちょっと原点に戻って、シリアス別カプでも書こうかと思ってたりもします。
思ってるだけなので、次もゾロロビかもしれません。
読んでくださった方、ありがとうございました。
ありえない。
信じろ!とかありえない。
んなこといわれりゃ腰も砕けるますよ?
いつもいつも貴方は・・・素敵だ!素敵なステッキだ!(混乱中)
あ〜・・・いいもの見た・・・
なんか苺屋様のSSは愛が溢れます。
今夜はゆっくり眠れそう。素敵な夜をありがとうございます。
お疲れ様でした!
>苺屋さん
ゾロビキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
乙!乙でした!
甘い…甘いですよ、本当に!
苺屋さんの書くこの二人、本当に素敵です。
溺れる、という言葉を本当に上手く使ってらっしゃいますよね。
素敵な夏のSSをありがとうございました!
GJ!
鼻血ー!!
一人の晩に読むんじゃなかったゼ畜生!!
苺屋さん乙でした!
>苺屋さん
甘くて、素敵過ぎます・・・
体温がいっきに3℃ぐらい上昇しました。
こんなSSをタダで読んでいいのか・・・
お疲れ様でした!
129 :
名無しさん@ピンキー:04/08/11 01:25 ID:cxjqGb8a
前スレが上がってるのでage
苺屋さんGJ!
苺屋さんの書くロビンはカワイイな…萌え
別カプも読みたいけどゾロロビも好きなんで待ってます!
GJです。
ゾロかっこよすぎ。ロビンもかわいいし。
シチュも素敵です。
苺屋さん、乙です!
湖で戯れる二人は涼しげでいて実は灼熱に求め合って・・・
真夏の題材に湖とは新鮮でした。
焼きもちを焼くゾロや気遣い上手のウソップ、和みましたw
タイトルの溺愛ロジックって堂本剛の歌にありますよね?
個人的に好きな歌なので尚更ドキドキしながら読ませていただきました。
132 :
名無しさん@ピンキー:04/08/12 23:01 ID:9UHJu7Le
また前スレ上がってる。
暑い夏を乗り切るくらいのエロをもっと(屮゚Д゚)屮 カモーン
133 :
名無しさん@ピンキー:04/08/14 18:42 ID:M35oKVdy
保守あげ
ひょっとして廃れてきた?
ルフィとウソップの衝突で、原作は久しぶりに盛り上がってるけどね。
お盆で帰省中なんだよ。
それに立続けに投下があったばかりじゃアないか。
書けない……。
136 :
名無しさん@ピンキー:04/08/15 19:10 ID:mKHIeT/X
サンナミ希望。
ニコ・ロビンに禿しく萌え!!
ロビンスレには行ったか?
ゾロロビ、サンロビ、ここ来るとロビンがすごいいい。
職人さんガンガレ!
139 :
ロビ姉:04/08/17 02:12 ID:lZp8vm8K
そのロビスレってどこにあるのでe?どこでeΣ(゚Δ゚;三(。>Δ<)。?みたいd└|∵|┐
週少漫にあるよ。
ジャンプヒロイン投票で1位を取った実績あり。
ロビンスレは独特のノリで住人も多い良スレ。
ナミスレも健全化してから、かなり良スレになったね。
141 :
名無しさん@ピンキー:04/08/17 21:46 ID:YKV4iYBa
コミケ参加した人、どうだった?
ここの神も何人か参加されたようだが。
test
その部分のシチュエーションやエピソードならあるけど
いざ書こうと思うと途端に筆が止まる、の繰り返し。
職人さんって、凄いや。
145 :
バカ王子ペルシャ:04/08/24 03:17 ID:QHcfXX3w
ggggg
>>144 がんがれ、応援するぞ。
確かにここの職人さんは凄いなー。
147 :
名無しさん@ピンキー:04/08/30 02:20 ID:irxBajby
保守age
今日の見張りは航海士さん。女部屋はわたし一人。
コンコンコン、
彼らしい几帳面なノックがこれから起こりうることへの緊張感と期待でわたしの胸を高まらせてくれる。
「どうぞ」
「ロビンちゃん、青キジ野郎に何を言おうと思ったの?」
事の発端はこの一言。ウォーターセブンに着く前のこと。
「ほら、私はもう・・って、言っていたじゃない?」
すっかり体が落ちついて、心地よい仲間たちの中で過ごす日常に戻っていた。
「うふふ。内緒よ。」
「あー、ひどいなーロビンちゃん。でも、よかった。ロビンちゃんが生きていてくれて。」
ずきん、と私の胸がいたくなる。本当にそう思ってくれているのかしら?
「わたしがいるから政府に余計危険視されるのではなくって?」
「誰がそんなこと思っている?みんなは今のロビンちゃんを仲間としてみているから助けたんだよ。」
本当にこの一味は居心地がいい。
「仲間として・・、ねぇ。」
自然と私の口から笑みがこぼれる。心の底から笑うって、何時以来のことかしら。
「でも」
神妙な顔でコックさんは話を続ける。
「オレから言わせると、一人の女性として失いたくないのが貴女です」
「今、何を?」
「何度も言わせないで下さい。ロビンちゃん。」
ぎゅっと私の手を、コックさんの細身ながら力強い手が握ってくる。えぇ。知っているわ。わたしがこういったら、貴方はそう反応してくることを。
「わたしは、本当の女の悦びを知らないわ。」
初めて会った時、単なる少数海賊の一員。顔すら覚えていなかった。そして、私がこの少
数海賊の一員となったとき、なんて自分の感情に素直な人かしら、と思った。私と正反
対の男。よく見てみると、人の為に真っ先に自分を投げ出すし、自分のことを棚に上げ
て人のことばかり考える。その本位に興味を持ったわ。そうこう話しているうちに今夜
のこと約束してしまったの。
「本当にいいのですか?」
あくまで彼は、礼儀正しく聞いてくる?
「コックさんこそいいの?わたしで。」
彼は気づいているのかしら?本当に傷つくのは貴方かもしれないのよ。
「ロビンちゃん・・」
彼は、そう言うとわたしの唇をそっと奪っていく。一瞬だけの優しいキス。そして、何度
もついばむように、そして激しくなってくる。煙草の味がわたしの口内を満たしていく。
わたしも彼の整った歯列を舐めていく。長い長いキス。じわりとわたしの子宮が疼いてく
る。今まで味わったこともなく、嫌悪感のないキス。わたしは彼の背中に手を回す、と
同時に彼のしなやかな指が隙間からわたしの胸に入ってくる。周りからあくまで優しく。
彼の指が円を描きながらやがてわたしの紅い突起に触れてくる。
「・・はぁん」
「もう、感じちゃったんだ」
「こんな体にされてしまったから。」
「ごめん」
貴方が謝る事じゃない。わたしは、多数の男によって開発され尽くされた。
昼間のやり取りが頭をよぎる。
「いったことは?」
「ええ。ありすぎるくらい。心がついていかなくてもある程度経験すると、体だけでもい
ってしまうのよ」
愛のある愛撫なんて受けたことがなかった。あったとしても、わたしが全く興味を感じな
い男で。常にどちらかの一方通行。感度と愛情なんて関係ない。何度も体を重ねていけば
勝手に私の体が反応するだけ。
彼はわたしの乳首に触れながら、耳、首筋、背中とすーっと舐めてくる。
「ん・・っ、あっ・・」
何時の間にか、わたしもコックさんも生まれたままの格好になってベッドの上になだれ込
んでいる。
「ロビンちゃん。本当に魅力的だよ。」
ああ、今までこんなに優しい愛撫と言うものを受けたことがあるだろうか。何でこの人は
こんなに人に優しくできるの?こんなこといわれたことなんて。なくはないけど、私が全
く興味のない男たちだけ。
わたしも自然とこの人がいとおしくなって、彼の下腹部に手を廻す。ベッドから手を咲か
せて彼の中心を攻め立てる。彼の表情が硬くなる。
「ロビンちゃん、これは駄目。やっぱり、ロビンちゃんの本当の手でオレも気持ち良くな
りたい」
「わかったわ。ごめんなさいね」
彼は今までの男とは違う。今までの男はこれで満足していた。彼も本当の愛情が欲しいの
ね。
そっと彼の唇がわたしの乳首にまで降りてきた。甘噛みしたり、優しく吸ったり。
「う、あぁん、イクーーー!」
彼はびっくりしたようにわたしの顔を見る。そうね。こんなにすぐにいく女なんかなかな
か居ないわ。
すぐに彼は愛撫を再開させる。そして、わたしの茂みを掻き分け一番敏感なところを優し
く撫でる。その間数回わたしは頂きを迎える。
「コック・・さん・・」
「サンジ」
「まだ・・あぁん、呼べないわ。」
じゅくじゅくといやらしい音をさせながら、わたしの秘部に舌を入れる。
「ぁあん、そこは・・イヤぁん」
「本当にイヤなの?」
「イヤじゃない・・いいわ。」
何?この感じ。こんなこと、今までされたことない。わたしの理性が飛びそうになる。
「きゃぁああ!!」
「ロビンちゃん、すごいよ。」
「ちょっと、待って。」
自分でも恥ずかしい声が出る。今までイッテいたのは何?
シーツまで濡れているのが自分でも分かる。
「わ・・、わたし・・もぁん、コックさん・・に・・」
「いいの。今日はロビンちゃんへのサービスですから」
自分から奉仕しようと思ったのも初めて。与えられるだけって、なんだかフェアじゃない
気がする。
「な・・め、させ・・て」
「ノン、マドモアゼル。今言ったでしょ?」
酷い人だわ。
「入れても、いいかな?」
わたしはこくりとうなずく。まるで少女のように。言葉を発することなんか恥ずかしくて
できなかった。わたしの秘部がひくついているのが分かったから。きっと、コックさんも
気がついている。
「んーー、ぁはぁあ」
彼の若い雷がわたしの体を突き抜ける。とろとろになったわたしの蜜壷はすんなりと彼を
受け入れた。
「ロビン・・ちゃん・、熱い・・」
きゅっとわたしの蕾が締まるのが自分でも分かる。
「気持ち・・いいよ」
じっとわたしは目をつぶって暫く快感の波に身をゆだねる。
「そう。今は何も考えないで、オレだけを感じていて。」
その付きが徐々に深く激しくなっていく。その間何度も絶頂を迎える。
「ロビンちゃん・・。好きだ・・んはぁ」
「好き?」
まだわたしの子宮が締まる。
「信じて・・い・・い・・の・・?」
この9も年下の青年にわたしは少女のような問いを投げかける。
「うん・・。本当に・・好き・だ」
彼のアイスブルーの目は、わたしに真剣に訴えかけてくる。
「あ・・違う・・、いつもとは・・」
「一緒にいこう・・」
ずんずんと突き抜けられるわたし。そして、今までに感じたことのない言葉には言い表せ
ない快感が全身を襲った。
「んんん…ああああああ!!!サンジ!!来てぇえーー!!」
ぴゅるぴゅると、わたしのお腹に勢いよく白濁物がぶちまけられる。意識が・・飛びそう
だった。
「やっと名前で呼んでくれたね。」
わたしは彼の腕に抱かれていた。
「そうね。」
まだ頭がぼおっとする。
「コックさん、さっきのこと・・」
「本当のことだよ。」
わたしもサンジさんのことが好きだわ。でも、あなたには・・。これ以上彼にはまっては
いけないと思い口にする。
「あなた、航海士さんのこと・・今ならわたしは忘れられるわ。」
彼はばつが悪そうに下を向く。
「知っていたのですね。ゴムに取られちゃいましたよ。ロビンちゃんへの気持ちを自覚し
たとき、なんてオレって節操ないと思ったのですが。言い訳にならないですよね。」
わたしは慣れている。身代わりとして抱かれることも。だから、今晩のことは夢で終わら
せよう。
「でも、信じてもらえないかもしれないですけど、ロビンちゃんのこと、何時の間にいと
おしくなって。ごめんなさい。今はロビンちゃんが本当に好きです。俺のこと忘れるなんて哀しいこと言わないで。」
じっと下を向いたまま彼は動かない。本当なの?私は思いきって言ってみる。嘘でもない。
好奇心だけではなかったのが分かる。
「サンジ・・さん。わたしはあなたのことが好きだわ。そして、あなたのことも信じる。」
ぱぁっと、彼の表情が明るくなる。
「本当にこんなオレでいいのですか?」
「ええ。」
暫くお互い向かい合ってどちらかともなくぷぷっと笑う。
「ねぇ、サンジさん、わたし、愛のあるセックスって初めてなの。本当のイクってこうい
うことなのね。」
涙が頬を伝う。ありがとう。本当にありがとう。
「これからも・・ロビンちゃんと、いいのですか?」
「さっき言ったわ。」
時はもう真夜中。真夜中の夢ということにしようと思ったのに。この人の優しさの秘密、
何となくわかったような気がする。
「じゃあ、オレから提案。ロビンちゃんの本当の初体験はオレってことで。」
まあ、なんて図々しい。でも、悪くはないかもね。
「ありがとう。そういうことにしておくわ」
「で、青キジには?」
「うふふ。忘れたわ。」
わたしの本当の初体験。それは、わたしを嫌う海の女神の上。海賊となったわたしには一
番相応しい場所かしら。
以上です。原作で早くロビン様の復帰を待っております。
乙
サンロビ乙でした!
ロビンちゃんカワ(・∀・)イイ!
次も期待していますノシ
投下乙
だが、悪いけど全体的に下手
口調含めてキャラに違和感があって読むのがしんどかった
」の前の句点あるなし、改行とか、文自体も読みづらい
投下前に自分で見直したほうがいい
あと日本語をもっと勉強してくれないだろうか
>彼の若い雷がわたしの体を突き抜ける。
>ずんずんと突き抜けられるわたし。
とか、ギャグでもありえない
このスレの職人さんはレベルの高い人が多いから過去スレから読んで参考にするといいと思う
きついこと言ったけどシチュはよかった
少し時間を置いてもっといい作品を作れるようガンガレ
159 :
148:04/09/02 19:03 ID:sT4y8LP+
忌憚なきご意見ありがとうございます。
ここでしか、こういう意見聞けないので非常に参考になります。
もっと精進してから再投下致します。
148さん乙です。前向きな148に期待!応援します。
がんばれーい!!
自分は読み専だが、たいていの職人は書けば書くほどうまくなっていくよな。
つうことでガンガレ
読みましたー!
148様!お疲れ様です!
最近エロ書いてないABCです。よろしく。(ウザイトカイウナ)
んっと。人を批評できる立場ではないですが。
感想してみます。ちょっとまじめに。
オイラは好きです。全体的に読みづらいとの指摘は・・・賛同ですけども。
でも。
好きな言い回しとかもいっぱいあります。ABC個人的にですが。
特に閉めの2行。大好き。
158様がおっしゃるようにこのスレの職人は神ぞろいです。はんぱじゃねぇ。
勉強になるよぉ。どうなってんだ。やつらの脳細胞は。えぇ?(キレンナ)
是非。前提になっているルナミを!是非!見たいです。てか書け?(オイ)
次作を激しく期待しています!一緒に神の神殿に住めるまでがんばりましょうねw
・・・うっさい!自分のことは棚に上げるのが批評するヤツの特権なんだ!(ホントカヨ)
書いても進歩がない書き手ですみません。
前回のゾロロビに感想をくれた皆様、ありがとうございます。
タイトルは困ると曲名からつけます。今回もまた。
シャンクス×ロビン・エース×ロビンを一本投下させていただきます。
ロビン視点です。シャンロビからエーロビの流れです。
苺屋のくせに苺をテーマにしてます。ごめんなさい。
エロ度が低い上に、長いのも毎度です。
これらのカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「Strawberry Fields Forever」
「ニーコ」
そばかす顔の年下の男が、私をふざけた口調で呼んでいる。
普段の眼つきはふてぶてしい印象を与えるが、私に向ける笑顔はとても子供っぽい。
19歳の彼と27歳の私。
とある島で偶然に出会って、一晩だけのチープな関係で終わるはずだった。
でも、目的地が途中まで一緒だったため、旅は道連れ、と何日かを共に過ごした。
男の名は、ポートガス・D・エース。
ポートガスは、何かの任務があったらしく、所属の白ひげ海賊団本隊に合流するために海路を進む途中。
私は、資金集めに奔走していたビリオンズたちの報告を聞くために、他の島へ行く途中。
立ち寄った酒場で出会って、強引に一晩だけと誘われ、男女の仲になり、今に至る。
この島で別れることになるのだけれど。
ログが溜まるまでの間、最後にふたりでとせがまれて、ゆったりとした時間を過ごしている。
子供のようにはしゃぐポートガスは、私の手を引き、私すらも幼い子供に戻そうとする。
木に登って木の実を採って、遠慮なく口に放り込む。
行儀が悪いと注意をすれば、共犯になれ、と口移しで食べさせられる。
太陽の下で可笑しそうに笑うふたりが、海賊と犯罪会社の副社長には見えないだろうと苦笑する。
森の散策を気ままに楽しんで、目的もなく歩いていると、人の手が入った畑が目の前に広がった。
「おお。こりゃあ凄いな」
広大な、まるで果てなく続くようにも見える苺畑。
実を傷つけないように敷きつめられた枯れ枝に、等間隔で並ぶ緑の葉。
緑の合間に見える、赤く色づく果実は、ちょうど食べごろのように熟れている。
「美味そうだな、食おうぜ、ニコ」
ためらいもなく、いくつかをもいで、私に投げて寄越してくる。
しゃがみこんで、ぱくぱくと頬張る男に倣って、ひとつを口へ入れる。
へたを取って、果実を噛むと、口の中に広がる甘味。
どこか懐かしい味だと思えた。
なぜだろうと、苺を目の前にぶら下げて見ると、ひとつ理由に思い当たって、笑いが喉から込み上げた。
「どうしたよ?」
「思い出したの。昔、会った男のこと」
「オトコォ?」
悪い眼つきをさらに鋭くして、ポートガスが睨む。
「何? 忘れられねえの、その男のこと?」
「…そうね。忘れようと思ってもなかなか忘れられないわ」
出会いはありきたりのようで、鮮烈だった。
「一晩どころか、数時間一緒に過ごしただけなのだけれど」
「どんな男だった?」
「昔話は、あまり得意ではないわ」
「…ひっでえの。俺のこと放っといて、そいつのこと考えてたくせに」
声のトーンが低くなり、唇を尖らせる。相当、機嫌を損ねてしまったようだ。
「苺のように赤い髪をしていたのよ。だから思い出しただけ」
「赤髪ぃ…?」
余計に低くなった声に戸惑いながら、たった数時間の出会いを思い出す。
あれはまだ私が15の頃。
夢をがむしゃらに追いかけて、それでいてなかなか思い通りにならずに、厭世的な気分になっていた頃だ。
乙女であることはとうに諦めて、事実乙女などではいられなかった。
居場所を変え続けては、結局自分はひとりであることを自覚し続けなければならなかった。
打算ばかりの人間関係に、少しばかりの代償を払い、薄っぺらい契約を結びながら。
私は掴めないものに必死で喰らいつこうとしていた。
そんな時に、求めたポーネグリフではないけれど、立ち寄った島に小さな祭場があると聞いた。
既に失われた古代の宗教の名残だそうだ。
当時、契約していた海賊船の船長に、時間をもらって調査へと出かけた。
大がかりなものではなく、小さな祭場に、神を祀るためだったのだろう小さな祭壇。
地質や、柱に彫られた彫刻、石碑の文字などを調べていくうちに陽が傾いていた。
あとひとつの石碑を調べれば、それで終わりだ。
船へ戻って、調べ物をしようと、最後の石碑の表に回ると、それにもたれて眠りこける男を見つけた。
赤い男。夕焼けに染められて、身体も服も赤かった。
だが、よく見ればその髪の色は、元々赤いのだと気づく。
右手は麦わら帽子を持ったまま、お腹の上に。左手には酒瓶を持って、ただ寝ている。
私が近づいても起きない緊張感の無さといい、これも夕焼けではなくアルコールの所為だろう赤ら顔。
ただの酔っぱらいにしか見えないが、左眼に走る3本の傷が、とても異質に見えた。
しかし、こんな無造作に石碑に寄りかかられては調査ができない。
それに、祭場で酔っぱらって寝るなんて行為は、冒涜だ。
祭壇が祀っていた神への冒涜ではない。
その神がいると信じ、祀っていた過去の人々への冒涜なのだ。
神がいるかなんて、私にはわからない。けれど、この神を信じ、祭場を作った人たちは確かに存在していたのだから。
「…そこの赤髪さん、起きていただけるかしら?」
声をかけても起きる気配がない。幸せそうな顔で寝ている。
少し、むっとして、肩を揺すろうと手を伸ばした。
瞬間、伸ばした手を掴まれる。呑気な寝顔が一瞬にして険しいものに変わる。
凄みのある眼に睨まれて、思わず咲かせた腕で太い腕を払った。
赤髪の男は少しだけ眼を瞠り、低い声で言った。
「どっかの海賊狩りかな? おもしろい能力者のお嬢ちゃん」
不敵な笑みを浮かべて、穏やかな口調と言葉の中にも凄みを孕ませて、私を睨み続ける。
その声に怯まずに、睨み返した。
「海賊? あなた、その風体で海賊なの? どうでもいいけど邪魔なので、そこから退いてくれないかしら?」
また、ぎゅっと腕を握られ、引っぱられる。苛っとして、今度は遠慮なく数本の腕で男を引き剥がす。
ついでに石碑からも退かして、代わりにその前に跪いて、調査を始める。
神の名と、その神託を受ける神官の絵と、神話の一部が異民族の文字で刻まれている。
先ほど調べた部分と合わせて、手帳に内容を書き込んでいると、後ろから声がかかった。
「それが見たかっただけ?」
「当たり前でしょう。あなた自身に興味はないわ。海賊だろうが、何だろうが」
そっけなく返す。わかったなら、さっさとどこかへ行ってほしい。
「お嬢ちゃん、こんな字、読めるんだ? 若いのに、学者か何かかい?」
「まだ邪魔するの?」
視界の端をちらちらよぎる赤髪に、苛々して溜め息をつく。
「よく見たら可愛い顔してるな、お嬢ちゃん。海賊狩りなんて言って悪かった」
「……」
「なあ、この島の者じゃないだろ。これから、どうするんだ? 俺の船に乗らないか?」
無視していたら、頬を両手で挟みこまれ、顔を向き合わされて、そんな言葉を吐く。
>162
もう少しテンション下げてから書き込んでくれ
「邪魔をしないで」
「邪魔してる? 見たところ、終わったようだけど」
その通りだった。この男なりにタイミングを計っていたのだろうか。
「私のような得体の知れない女が乗り込んでは、船員たちはいい顔をしないでしょう」
「ああ、大丈夫。俺、船長だから」
何の冗談かと思った。この、いい加減そうな男が船長だなんて。
「あなたのような人が、海賊船の船長? 船員たちも可哀相ね」
「細かいことは全部、頭の切れる副船長がやってくれるのさ。自分で言うのもなんだが、良い船だよ」
子供のように笑う。副船長はよほど、しっかりした人なんだろう。
「東の海を中心に、ゆっくりと各地を回りながら航海してるんだけど。どうだい?」
「私、急いでいるのよ。交渉決裂ね」
頬にかかる手を振り払った。
「残念だな。こんなに可愛くて、おもしろい能力持ってるから、あいつらも喜ぶと思ったんだがなあ」
その言葉にカッとなって手を振り上げると、それをまた掴まれ、止められる。
「私は見せ物でも、愛玩動物でもないのだけれど?」
怒りを言葉にあからさまに込めて眼を見据えれば、麦わら帽子をかぶって、へらへらと笑う。
「誰もそんなこと言ってないよ。どうせ一緒に旅するなら、可愛い女の子やおもしろい奴のほうが楽しいだろ」
違うかい、とからかうように問われる。どちらにせよ、私には縁のないことだ。
「そんなしかめっ面じゃ、夢も宝も素通りしてくぜ。楽しいんだろ、そういうの調べるの」
「…あなたに何がわかるというの?」
「褪せた石碑や壊れかけの祭壇を調べて回るくらいなら、うちの船でもできる。今よりも楽しい顔で」
両手を広げた歓迎のポーズ。嫌だ、本気なのかしら。
「楽しさなんて要らないわ。少しの我慢さえすれば、どこの船でもそれなりの生活はできるもの」
「悲しいこと言うね。何も犠牲にしなくても、生きることはできるのに」
今になって思う。なぜ、私はこの男と会話をしていたんだろう。
剥がれ落ちていく子供の頃の想いと、付着していくどろどろとした現実への猜疑。
それを壊してくれると期待してしまっていたのだろうか。
諦めようとしているのに、なぜこの男は、戯れにかき乱そうとするのか。
「この石碑にも、神の加護を受けるための代価として、自らの血を神官が捧げているとあるわ。代償は何にでも必要よ」
可笑しそうに笑い、膝を叩いて、首を傾げた。
「違うだろ。お嬢ちゃんは、何も信じていないじゃないか」
手を引かれ、膝に抱えられた。馴染むように、すっぽりとその腕に収まってしまった。
「共に行動する人間も、自分自身も、持っている夢さえも、何も信じてないんだろう」
「何で…」
「何でわかるかって? 夢を諦めた人間の眼は何度も見たことがある。その若さで我慢を覚えた女たちも」
男の掌が私の腕をなぞる。まるで私を宥めるように、触れて、離れて、また触れて。
「急いでるってんなら無理強いはしないけどな。そんな眼のまま過ごしてりゃ、再会するチャンスもなさそうだし?」
「また会ってどうすると?」
「一緒に航海したいんだ。俺はガキでね、気に入ったものは全部手元に置いておきたいんだよ」
ひとりで進み続けることに、限界がきていたのかもしれない。
この男の軽口とも呼べる物言いが、心の奥底に沈んでいたきらきら光る宝物を拾い上げてくれたと感じた。
「代償も何もない楽しい世界があると、信じて、理解してほしいんだ。俺の元で」
私の身体の前で男の右腕と左腕が交差する。つまり、抱きしめられていた。
「会ったばかりで、なぜそこまで?」
「お嬢ちゃんが、あまりに可愛すぎるから。これだけじゃ、理由にならないのかな?」
「馬鹿みたいだわ」
そう言うと軽くへこんだのか、ちぇ、と呟き、私の肩に顎を乗せた。
でも、そういう馬鹿は嫌いじゃないわ。本当に、この男の船に乗れたら。
考えて、やはり乗ることはできないと気づく。私が楽しく生きるためには、夢を追うことが不可欠だから。
「寄り道をしている暇はないのよ」
「ああ。次に会った時には、俺の全部を賭けて口説いてあげるよ」
戯言に聞こえる本音の言葉。控えめに、けれど強引に、私の心に入り込む。
気がつくのが遅かった。何もわからぬこの男に、私は心惹かれている。
「では、何か私に、あなたと出会った証を残して」
「物を残せば、過去の思い出として満足しちまうんだろ、学者のお嬢ちゃん?」
問いに、そうねと頷いた。まったく難儀な職業病だ。
「なら、残らないものを。恋をしたことは? セックスは好き?」
首を振る。赤髪の男の次の言葉に期待をしている。同時に不安を。
「じゃあ、お嬢ちゃんにとっては初めての、楽しくて気持ちのいいセックスを」
そんなものは存在するのだろうか。今までのやり取りが、ただ女を抱きたいための茶番劇という可能性もある。
「私のためという言い方はずるいとは思わない?」
それでも期待はしてしまう。この不思議な空気を持った赤髪の男に。
本当は離してほしくないと願っているのだ。離したくないと男が訴えているのにもかかわらず。
「そうだな。お嬢ちゃんが可愛いから、俺が抱きたいんだ」
「その方が、わかりやすくていいわ」
片眉を歪めて、くくっ、と笑う。飾りもすべて取っ払って、ただの男になればいい。
男自身も、男がくれるものも。好ましいものか、厭うものか、終わってから見極めてあげる。
祭場から少し離れた草むらに、ただの男と女がふたりきり。
過去が息づく場所でするのは、僅かな背徳が付き纏うからと、私が頼んだ。
万歳の体勢をとらされ、キャミソールを脱がされる。馬乗りになって、私を見下ろして薄い笑みを浮かべた。
身体の強張る私に、首を傾げて、合点がいったように頷いた。
「安心して。気持ちいいことしかしないから。俺は見かけと違って約束は守る男だよ」
そう呟くと彼は麦わら帽子を外し、顔を寄せてきた。キスされる、そう思い顔を背けた。
やはりこの行為自体、いつまで経っても慣れることがない。無意識の嫌悪。
けれど、感触は唇の上ではなく、耳の辺りにやってきた。私は首を振り、彼の唇から逃れようとした。
「落ち着いてよ。俺、巧いから」
やけに甘ったるい声が耳をくすぐる。耳たぶをぺろりと舐められ、ぞくぞくした。
開いたシャツの胸元が目の前にあった。
アルコールのせいか、はたまた欲望のためか、肌は赤くなり、潮の香りが生々しく迫ってくる。
両手がゆっくりと鎖骨、胸、お腹と下り、また上がり、ブラジャーを外された。身体が強張ってくる。
触れるか触れないかという感触に総毛立った。くすぐったいような、むず痒いような感覚に、顔が熱くなる。
「肌、綺麗だな。肉付きもいいし、触り心地もいい」
「あっ!」
指で胸の小さな突起を擦られ、私は声を上げた。恥ずかしくなり、唇を噛む。
「ん…あ…」
それでも、何度も指を動かされ、またすぐに声が出た。なぜ、こんなにも無防備に感じてしまうのだろう。
「何だ、こんなふうに触られたことないのか? 自分で触ったことは?」
嘲笑うかのような声に、睨む。当たり前だ、犯すだけが目的の男たちは、いつも力任せだった。
睨んでいると、赤い部分に舌を這わせられた。円を描くように舐められ、尖らせた先端でつつかれる。
がくがくと腰が揺れた。
「あ、あ…あっ…」
さっきよりも大きな刺激に、声が大きくなり、下半身も熱くなる。
「意外に感度いいな」
「うるさ…やめ…」
「やめない。お嬢ちゃん、本気で嫌がってない。感じてるんだろ? 楽しんでよ、俺も楽しむから」
彼は低く笑うと、身体を起こした。自分の両脚で私の腿を固定する。
ゆっくりとパンツのジッパーを下ろされた。パンツを完全に脱がされ、小さく息を吐いた。
太い指が、下着の上からやわやわと触れてくる。
「…っ…く…」
なぞられて、粘着質の液が染みる。彼にもわかったらしい。
「この程度で濡れるのか…しょうがないな、濡れて気持ち悪いだろ?」
ゆっくり指を動かしながら、低い声で囁かれる。
下着をするすると脱がされた。脚の間をじっと眺めている。観察するように。
「なかなか綺麗じゃないか」
「あっ…」
触れられて、強烈な快感が湧き上がる。私はまた、じんわりと感じていく。
「俺のも、見せるよ」
彼はシャツを着たまま、上機嫌にズボンのジッパーを下ろした。
中から出てきたものを見て、思わず目を逸らす。
「くっつけてみようか」
そう言うと、彼は自分のものを、私の濡れているところに沿わせる。
「やっ…」
硬さと熱さを、感じる。味わったことのない感覚がして、身体が震えた。
彼の腰がゆっくりと動く。私の泉と彼の手に挟まれた欲望が、ぬるりと蠢く。
「う…んっ…ああっ…」
情けなさと恥ずかしさで、涙が出そうになった。こんな男に、暴かれてしまう。築いてきた自分が。
男なんて、皆同じことしか考えていないと。セックスなんて、全部同じものだと思っていたのに。
「…悔しいんだろう?」
胸の内が聞こえたかのように、彼が訊ねる。
「悔しい、恥ずかしい、こんな男なんかにいい様にされて。そういう顔してる」
細目を開けて見上げた彼の顔は、美しい悪魔のようだった。赤い髪の優しい悪魔。
「でも、気持ちいいんだ、今までのどんなセックスより何倍も」
「ああっ…ああ…」
苛めるように腰を動かされ、濡れた音に刺激され、私は甘ったるい声を上げた。
切ないほどの愉悦に仰け反る。
「や、めて…」
「やめる? ここは気持ちいいって泣いてるのに? 嘘つきだな」
「…ちがっ」
追い立てられ、息が上がる。逃げたい気持ちより、この男に触れられていたいという気持ちが勝っていく。
離れられなくなる。囚われる。そして、囚われたままでいたいと思う。
「無理しないで、楽しんだほうがいい」
「あ、ああっ…」
思い切り強く擦られ、達してしまった。挿入もなしに、このような形で達したのは初めてだった。
少しして、彼も達する。目を薄く開ける。息を切らしている彼の顔が見えた。
幼い頃の記憶が蘇る。泣けば、叩かれ、声を上げることも許されなかった。
抵抗すれば、また殴られる。身体だけ女にされて、気持ち悪い行為を繰り返さなければ生きられなかった頃。
力を最大限に使えなかった頃、自分より強い力に平伏するしかなかった頃。
こんなものはただの排泄行為だと、割り切って、どうでもいいことだと思っていたはずなのに。
信じられない。こんないい加減な男に、翻弄されて達したなんて。
おまけに、凄く感じたなんて。
でも、もっと信じられなかったのは、次の言葉だった。
「恋をして、もっとイイ女になってくれ。そそって、抱きたくてしかたないくらいの女に」
お腹の上の、彼が吐き出したものを手拭いで拭きながら、彼はそう言った。
「…最後までしないの?」
「またのお楽しみに。次に会った時には、もっといいことしてやるから」
「遠慮するわ…」
彼はにやりと笑い、ちゅっと口づけて、立ち上がった。
「次に会う時まで、ポーカーフェイスを覚えておいで。表情に心が出すぎだ」
請い願っていたことを、見透かされていた。
ガキと自称する子供のような男の前で、何も持たない赤ん坊にさせられた。
「つまらない男なんて手玉に取れるくらいの余裕を持って。自分が飛び切りのイイ女だと自覚して」
淀みない口調で、私を諭すように言い聞かせる。
「今の私は、抱く価値もない?」
「抱きたいよ。俺は男だからね。でも挿れなくても、気持ちよかっただろ?」
反射的に頷けば、麦わら帽子をかぶって笑った。
「またな」
名前も知らない赤髪の男は、その言葉だけを言い残して、私から離れていった。
見極められたのは、私。驚きと、存在感だけをまざまざと刻みつけて、忘れることも許さないで。
確かな生きる手応えを与えてくれた人だった。
「それだけよ?」
この記憶が入った宝箱を開けるのは久々だった。時折、どうしても辛くなった時に思い出す。
思い出すその度に、色も香りも風景も鮮やかに蘇り、大切にその記憶を楽しんだ。
「…それだけって…ああ、くっそ!」
がりがりと頭を掻いて、ポートガスは唇を尖らせて私を見つめた。
「どうして、あいつは俺の大事な人間の心にでっかく居座ってるんだかね」
「あら、知り合い?」
ぶすっとした顔でふわりと私の身体を抱きしめる。苺の香りと太陽の匂いがした。
「俺の弟は麦わら帽子を預けられた。それ以来、ずっとそいつを目標としてる」
「それは、お兄さんとしては悔しいわね」
「すげえ好みの女に出会ったと思ったら、10年以上も前に会ったそいつを忘れられないと来たもんだ」
そっと口づけられる。いつもは、抱擁もキスも、もっと激しいものをくれるのに。
「それでも、恋することを彼が教えてくれなければ、私はあなたと、ここに居ないわ」
一瞬、とても寂しそうに眉を寄せ、ふいに真面目な顔になって訊ねた。
「俺のことも、そんなふうに何年経っても思い出してくれるのか? この島で別れて、それで終わり?」
その顔に、思わず抱きしめ返してしまった。
普段は歳よりも大人びて見えるのに、今のポートガスは迷子になった子供のようだった。
「けっこう気に入ってるんだけど、あなたのこと。わかってもらえなかったのかしら?」
「あんなに幸せそうな顔で苺を食べられちゃあね…」
拗ねるポートガスが、なんだか可愛くて、噴き出してしまった。
「妬いてるの? 今、ここに居るのはあなたなのに」
きつく抱きしめられた。元々、ふたりを並べ立てて、比較したりはしていない。
あれから、いくつかの恋をして、少しはイイ女になれたのかしら。
ポーカーフェイスを、心に余裕を。目の前の男はどうやらそれが気に食わないようだけれど。
「…あいつは、ふざけた大人の見本だ。ダメな男の集大成だ」
「知ってるわ」
「でも、すげえ奴なんだ」
きょとんとしてしまった。背中に回る腕が不安そうに震えていた。
ひょっとして、傷つけてしまったのだろうか。ポートガスの男としてのプライドを。
「それも知ってる…けれど、あなたと彼は違う人間よ。私はあなたを忘れないわ」
背中を優しく撫でると、うん、と小さく頷いた気配がした。
能力を体現した炎のような男を、忘れられるはずもない。その熱に恋をした。
「…なあ、ニコ、抱いていい? 俺は、あんたが好きだから抱きたい」
「了解を取らなくてもいいのに…宿へ戻る?」
こつん、と額を重ね合わされた。と、思ったら抱きかかえられ、苺畑の真ん中へ連れて行かれる。
気がつけば、辺りはあの日のような夕暮れの赤に染められていた。
「ここで抱きたい」
素っ気ない言い方だけど、私の目をじっと見つめるのは、柔らかな眼差し。
地面に降ろされて、苺を唇に押しつけられる。食べて、と言われ、かじりつけば口に広がる甘い味。
「これから苺を食べる時は、あいつと一緒に俺も思い出してよ。俺があんたを攫いに来るまで」
同時に囁かれた苺より甘い囁きに、頬が熱くなった。
数日だけの年下の恋人は、どうしてこんなに可愛いのだろうか。
「忘れられないくらいに抱いて」
肩口にひとつキスを落として、汚れないよう、着ていたコートを足下に広げた。
「ニコ…」
広い胸に抱きしめられ、もつれるようにコートの上に倒れた。
唇が軽く私の唇に触れ、何度も優しく啄ばまれる。でも、それはすぐに激しいものに変わった。
入ってきた舌が歯列をなぞり、私の舌に痛いほど絡む。唾液が溢れ、甘い痺れが広がった。
それはただのキスではなくて、まるでセックスそのもののような。
飛び切りに猥褻に、羞恥なんて吹き飛ばして。目で促せば、ポートガスの息が荒くなる。
両手が服の上をせわしげに這い回る。興奮ぶりがわかって、私も身体の中心が熱くなった。
唇が離れた、と思っている間にシャツを捲り上げられ、抜き取られた。
ポートガスは薄く笑って、パンツと下着を一気に脱がされる。
自身も着ているものを脱ぎ捨てて、全裸になる。全身を目の当たりにすると、改めて驚いた。
私にのしかかる男は、引き締まった筋肉がついた身体を持っていた。
この若く瑞々しい身体を晒されると、申し訳ない気持ちになってくる。
「誰も来ないから、声出して」
早口でそう言うと、ポートガスは私の乳首に歯を立てた。指が残った突起を摘む。
「あっ!」
乳首を攻めながら、同時に、空いている手が私の脚の間に入り込む。
今日のポートガスには余裕が全然ない。乱暴に揉みしだかれて、震えが走った。
「ちょっ…と…そんなにっ…」
強烈な快感が生まれ、思わず仰け反る。
「ああっ…」
ポートガスはすべての動きを止めた。
私は肩で息をしながら、薄目を開ける。身体をずらして、私の股間に顔を埋めるポートガスが目に入った。
「ううんっ!」
いきなり、私のそこに舌を這わせる。口の中を蹂躙したような激しさで舌を動かす。
温かくぬるつき、動きもざらつきも、気持ちよすぎる。
「あっ、ポートガスッ、そんな…の…あっ」
何より、私を欲しくてたまらないという感情が伝わってきて、私を歓喜の渦に引きずり込む。
「あっ、そこ…駄目えっ!」
私はあっけなく達してしまった。全身で余韻を味わう。
ポートガスは手の甲で、唇についた液体を拭っている。
そっと私の鼻にキスを落として、薄明かりの下、濡れているところへ指を滑らせてくる。
ぬるついていた舌とは違う、何とも言えない感触。
でも入り口に近い、ある場所を刺激され、耐え難いほどの快楽が生まれる。
「あっ…」
先ほどの愛撫の感覚にも似ているが、違う。もっとダイレクトな感じだ。
甘酸っぱいものが湧きあがって、震えてたまらなくなるのだ。
「んんっ…」
奥から、絶え間なく愛液が溢れ出る。
「ここだろ?」
強く押されて、私はがくがくと頷いた。でも、ポートガスはそこへの愛撫はあまりしてくれなかった。
指を増やして抜き差しを繰り返すばかり。じれったくなってきた。首を左右に振って、見上げる。
ポートガスは頷くと、指を抜いた。
両脚を逞しい肩の上まで抱え上げられ、硬いものが押しつけられる。背中が震える。
「ああ!」
捩じ込むように、硬いものが入ってきて、私は声を上げた。ポートガスの顔が、すぐ傍にある。
「…全部、入った」
言わなくても、入り口が疼いて、お腹の中がいっぱいに詰まっている感じがある。
ポートガスの額から、汗が落ちる。
「う…ん」
頷くと、ポートガスは静かに動き始めた。ゆっくりと、感じやすい場所を擦ってくれているのがわかった。
時々リズムを変えながら、でも執拗に腰をグラインドさせて、硬く尖ったもので同じ場所を愛撫される。
声が抑えられない。
「ちょっ…と、ああっ…あっ」
「ニコ…締めるなよ」
全身に、熱と甘いものが広がる。身を捩り、土を掻いて、与えられる圧倒的な愉悦に夢中になる。
閉じていた目を開けると、ポートガスの切なげな眼差しがあった。
「なあ、ニコ…俺、いい?」
そんな仔犬のような眼で伺わないで。乾いた唇を舐めて頷いた。
「ええ、いいわ…最高…」
よかった、というポートガスの言葉と共に、また目を閉じると、動きを激しくしてきた。
その抜き挿しの速さに、耐え切れない劣情を感じてしまう。
「ああ…駄目、私…あっ、ああっ!」
引き抜かれ、思い切り奥まで突かれ、腰が揺れる。感じすぎて、何もかもわからなくなりそうだ。
イきたい、すべて解放してしまいたい。もう、それしか頭になかった。
「っ、も…ああ、イくっ、ポートガスッ」
「う…俺も…」
弾けるような感覚が襲いかかる。
脳天まで突き抜けるような悦楽に負け、痙攣する内側から駆け登る甘美を味わう。
ポートガスの身体も震え、同時に達したのがわかった。
ぐったりと覆いかぶさってくる重みが心地よかった。背中に腕を回す。
汗ばんだ肌と肌が馴染み、熱とは違う温かさが広がる。
「やっぱ、ニコは『イく』って言う時の声が可愛い。顔も、一番可愛いかも」
「バカね」
ポートガスはくすくす笑いながら、私の首筋にキスをする。くすぐったくて、気持ちがいい。
笑っている振動が伝わってきて、その感じも気持ちよかった。目の前にあったポートガスの耳たぶを、そっと噛んだ。
「うっ…」
ポートガスの背中がびくっと揺れた。
「何すんだよ」
赤い顔で、ポートガスは私を睨む。あら、可愛い。
「ふふ、そこが弱いのね」
「そんなんじゃねえよ…あ」
私の中に入ったままのポートガスのものが、力を取り戻した。呆然とした眼で見てくる。
「感じてしまった?」
私は意地悪く訊ねる。開き直ったのか、ポートガスはいつもの顔に戻っている。
「愛してるんだから、当然だろ?」
ぐいっと引き寄せられる。可笑しくなって、くすくすと笑った。
「では、私も遺憾なく愛されてあげるわ」
太い首に腕を回せば、苺味のキスをされて、また私の中で暴れ出す波に押し流され、溺れていった。
さて、これは何の因果だろうか。今、私はルフィの船に乗っている。
空への冒険。見つけた夢への想い。若くて楽しい仲間たち。
ああ、なんと楽しい日々なのだろう。
目の前には、先の島でコックさんが見つけた野苺を、ふんだんに使ったストロベリー・ミルフィーユ。
さくっと固めのパイ生地に甘く蕩けるストロベリーソース。
今頃、あのふたりはどこで何をしているのだろうと考えつつ、空を見上げながら紅茶と一緒に味わっていた。
「おい」
ふいに話しかけてきたのは、緑色の剣士。この船でただひとり、私を迎え入れない男。
「やる。甘いもんは、好きじゃねえ」
テーブルに差し出されたお皿には、手つかずの今日のデザート。
「なぜ私に? ルフィにあげれば喜ぶでしょうに」
「苺、好きだろ? 幸せそうな顔で、食ってるじゃねえか」
大きな掌を頭にあてて、ぶっきらぼうにそう告げる。
そんなにわかりやすく食べていたのかと、頬に熱が灯った。
「思い出していただけよ…私のことを、ルフィより先に救ってくれた海賊のこと」
今も、思い出すだけで、じわじわと体温が上がっていくように感じる。
「ためらいなく私を認めてくれたのは、ルフィが3人目なの。
いつか出会うかもしれないわ。その時には、力づくで攫われてしまうかも」
剣士の眉間の皺が数本増えて、深く息を吐きながら、首を左右に振られた。
「だから、お前は気に食わねえんだ」
視線を合わせば、睨まれる。無言で、目で問えば、また息を吐く。
「仲間にしろっつったのはお前だろうが。この船のこと、ちったあ理解しろ」
瞬きをすると、船首に座るルフィを指さした。
「あいつが、容易く仲間を諦めると思うか? 早く、お前ごと巻き込まれちまえ」
どうやら怒らせてしまったらしい。壁に寄りかかって、いつもの寝る体勢に入ってしまう。
フォークに刺した苺をかじって、この楽しい船に乗り続けることを、私自身が望んでいるのだと気がついた。
「ありがとう、剣士さん。とても甘くて、美味しいわ」
剣士からの返事はない。代わりに、ルフィたちの笑い声が風に乗って聞こえてくる。
赤髪の男のものだった麦わら帽子をかぶり、ポートガスと同じ眼をした船長、モンキー・D・ルフィ。
ルフィと話す度に、思い出すふたりの男。
いつか、私を仲間にと言った赤髪。いつか、私を攫うと言った炎の男。
いくつ抱え切れないほどの宝箱を私にくれるのだろうか、あのふたりは。
この船の船長は、ふたりにいろいろ託されたに違いない。
魅力的な男に仕立てあげて、負けないくらい、魅力的な仲間がついてくるような男になれと。
こんな楽しい船から、降ろすつもり? 攫うつもり?
きっと、ここのクルーたちは、こんな私ですら、あなたたちから庇うように守ってくれるわ。
笑顔など見せてくれたことのない仏頂面の剣士さえ。
あなたたちは、どうするのかしら。私に判断を任せてくれるだろうか。
私は、どうするのだろうか。ああ、その時になってみないとわからないわ。
再会が、とても楽しくなった。居場所に迷うなんて贅沢な悩みが、いつか訪れるのかもしれない。
先のことなどわからないから、この船を降りることになるかもしれない。
あのふたりにも、二度と会うことはないのかもしれない。
けれど、私は苺を見るたびに、あのふたりと、この船のクルーを思い出すのだろう。
思い返すその度に、私は笑顔でいられるのだろう。
楽しい時間を過ごしていたことを、忘れることなどできないのだろう。
それは、きっと永遠に。
━終━
以上です。
シャンクスは、相変わらず難しい男です。
それぞれのシャンクス像とかけ離れていたら申し訳ないです。
また何か書けたらお邪魔します。
読んでくださった方、ありがとうございました。
>>苺屋サマ
いつも楽しく読ませてもらってます&投下乙でしたゞ
アナタのゾロビンにいつもウットリしてますよ
今回のシャンクスもエースもカコイイし、愛が溢れてるなぁ…
そしてなんでこんなにカワイイロビンが描けるのでしょうか?
今後の作品も心待ちにしてます
どんどん苺屋さんのエロが甘くなっていく様が面白いなぁ。
グッジョブですた!!
投下お疲れさまでした。
シャンクスの子供っぽさが残ってるのに余裕のあるところ。
エースの年下で余裕がないところ。
ロビンの経験による二人に対する違いとか。
ストーリーもキャラも描写もさすがです。
次も楽しみに待ってます。
>苺屋さん
投下乙でした!
シャンクスもエースもとてもカッコイイです。
でも、タイプの違ったカッコよさなんですよね。
その違いをとてもうまく書かれていて、流石だと思いました。
そして、ロビンちゃん!
15歳のロビンちゃんと27歳のロビンちゃん、どちらも可愛いです。
突っ張ってる15歳のロビンちゃんと、大人の女になった27歳のロビンちゃんの
違いも素敵でした。
これからを暗示するかのようなラストもため息です。
次の投下を楽しみにお待ちしています! お疲れ様でした!
甘いなぁ。
いいなぁ…
苺屋さん、堪能させていただきました!
昔のロビンも、今のロビンにも、
改めて惚れ惚れしますねぇ。
次回も楽しみに待たせていただきます(゚∀゚)=3
投下お疲れ様です。
苺屋さんのロビンはとにかくいつもかわいいです。
シャンクスとの出会いは思わず頷いてしまうようなシチュエーション。
ほんの僅かな時間で、頑なだった少女を恋を知る女に変えるというのは、いかにもシャンクスらしいと思いました。
大人になったロビンがエースと過ごす甘くて幸せな時間もすごく良かったです。
今、ルフィの船にいるロビンが、その二人のことを思い出すのもそりゃ当然だろうと。
甘くて素敵な話をどうもありがとうございました!
191 :
よむこ:04/09/05 20:23 ID:H9ZoEViD
SS初投下です。
サン×ナミ→ゾロ(ゾロビン前提)で。
ナミ視点。というより、全くもってモノローグ。微妙に後ろ向きな、ヘタレなナミです。
おまけに超極微エロ。
「そんなナミさんは、キライだぁ〜」といわれる方は、どうかスルーでお願いします。
『魔女の条件』
あいつを諦める。
そんな事できる? でも、もう限界だ。
女なんて眼中に無い奴だと思っていた。夢だけを見据えていると思っていた。
だから私の嫉妬の対象は、あいつの手元にいつもある三振りの刀だけだったのに。
無造作に掴む鞘が私の手なら、強く銜えられる柄が私の唇なら、眠る時抱えられるのが私自身なら、と
どれほど願ったか。
どんなにあいつを追いかけても、女である私が関心を惹くことはない。
それでも恋というものに縁遠いあいつの日常に、一番近い異性であることを慰めとしていた。
なのに……。
嵐は突然訪れた。
いきなり乗り込んできた、物静かで謎めいた彼女。
私がずっと望んでいたものを、彼女はほんの数日で手に入れた。
さらさらとした漆黒の髪を持つおとなの女。
あいつが魅入られていくのがわかったからといって、一体何が出来るというのか。
私は毎夜、彼女の往く先を恐れ、心を砕き、祈るしかなかった。
彼女が静かな笑顔を見せた朝を、私は忘れない。
初めてみせたその柔らかな面持ちに 皆が騒ぐなか、あいつだけは素知らぬふりをした。
興味なさげに眼をそらすその唇の端が、そんなことはとうに知ってるとばかりに緩むのを
私は見逃さなかった。
僅かな希望が砕け散ったことを悟る。
夢も仲間も捨てられない。遣り切れないのは、彼女のことを嫌えないということ。
だからこそ、いっそこの身を、想いを、切り捨てて欲しいと願う。
――もうヤだ――
蜜柑の木陰に蹲った私は小さくひとつ、溜息をつく。
隣になった朝食の席で、あいつから微かに漂った彼女の香り。
無表情だった彼女は、柔らかな微笑みを浮かべるようになり、時折 声をあげて笑う。
あいつは何事も無かったかのように、今も眠りを貪っている。
私はどう変わっているのか、変われずにいるのか。
気づいたらあいつを探してる……そんなのは、もう沢山。
忘れる。わすれる。アキラメル。
瞳を伏せて繰り返す呪文は、その姿を捉えては脆く崩れる。
掠れたあいつの声に反応し、私の名を紡ぎはしないかとこの期に及んで猶も期待する。
誰か助けて。囚われたこの想いが、彼女を羨んで澱みきってしまう前に。
……コツン。
足元にゆらゆらと転がる蜜柑。
顔をあげると、いくつか蜜柑の入った籠を抱えたサンジくん。
「悪ぃ、ナミさん。拾って?」
とびっきりの笑顔をむけて言う。気づかれたかしら。
拾った蜜柑を籠に入れながら、チラリと碧い瞳を探ってみたけれど。
「おやつ、期待してて。それともなんかリクエストでも? 何でもお望みのものをご用意しますよ」
特別にね、と彼はウインクする。
「あら、優しいのね、サンジくん」
「レディーには、いつだって親切ですよ、俺は。とくにナミさんの為だったら……」
「あぁ、はいはい」
黙って聞いていたら、いつまでだって終わりそうもないくらい流暢な言葉。
片手をひらひらと振って遮りながら、私の心は叫んでる。
「好きなモノ」はあいつ。「欲しいモノ」もあいつ。
ああ、でも。
行き詰まった私を変えてくれるのは、この人かもしれない。
鼻歌を歌いながら籠の中を愛しそうに眺める彼に、曖昧な笑顔を返しながら、ぼんやりと考える。
「物憂げなナミさんも素敵だぁー」
ハートの紫煙を2つ、3つと器用に残して、くるくると扉に向かう彼の背中越しに、
小さく覗いた緑色の髪が グラリ、と揺れたように思った。
静かに夜はやってくる。恋人たちの時間の始まり。
逃げ込んだラウンジで、私はひとり、航海日誌をつけていた。
彼女がどこへ行こうと、誰を部屋に招こうと私の知ったことじゃない。
出来ればこのまま、ここで寝てしまいたいくらい。
ここに居れば、何も知らなくて済む。
筆が止まっていることに気づいては、ノロノロと書き進め、また溜息を吐く。
……コトッ。
甘い香りとともに置かれたものは、ココア。
「一息いれたら? ナミさん」
「ありがと。サンジくん」
ペンを置き、包むように両の手でカップを持って、こくんと一口。
暖かいモノが甘く、喉から胸へと流れてゆく。
ああ、そうだ。この人は私が落ち込んでるときに、必ずココアをいれてくれる……。
今更のように気がついた。
「……どうしてわかっちゃうのかな……」
「え?」
ココアを口にするのを見届けた彼は、煙草に火を灯し、そのまま往き過ぎようとしていた。
反射的に彼のシャツに手を伸ばし、握り締める。
バランスを崩しそうになった彼を引き寄せて コツン、と胸に顔を埋めたら涙が滲んで。
「ナミさん? ど、どした…の?」
少しうろたえた声。そんなの答えられるわけない。
俯いたままの私の背におずおずと添えられた手が、トントンと優しく跳ねた。
彼の指が触れた処から、さらさらと崩れてゆきそうになる。どこか懐かしい香りが私を包む。
こんなときにも手放さないでいる煙草が、あたしを傷つけないよう 気にしてるのがわかる。
この人に甘えて縋ってしまえば、楽になれるのだろうか。
「サンジくんって……私のこと、ほんとはどう思ってるの」
顔を伏せたままの唐突な問い。でも、なによりも訊いてみたいこと。
「ナミさんは最高」
「茶化さないで。真面目に訊いてるの」
ぎりり、と煙草の火を揉み消した彼は、ふっと一息ついて真顔になった。
「俺はいつも本気です。誰よりも愛してる。信じてもらえなくても、かまわない。何度でも言うよ」
シャツにしがみついたままのくしゃくしゃの私の髪に、遠慮がちに触られた手。
耳元で囁かれた低い声。
私の内でリフレインする彼の想い。
そして私は、決意した。
立ち上がって彼の首に手をまわし、ほんの少し、触れるだけのキスを仕掛けた。
「ねぇ、抱いて…」
戸惑いを含んだ瞳が、私を覗き込んだ。
「私も本気よ」
「どうしたの、なにかあった?」
小さくかぶりを振る。
「サンジくんじゃないと、きっと駄目なの」
「…………」
「何度も言いたくない」
私の目から視線を逸らさずにいる、問い掛けるような深い蒼い眼差し。
そのまま私を絡めとって。捕らえて、瞳の底まで引きずり込んでよ。
「抱いて。お願い」
彼の耳朶を甘く噛み、もう一度囁く。迷いも未練も断ち切ってほしい。
剣を持たないこの人にそれを望むのは無理なことなのだろうか。
「ナミさん……」
何も言えずにいる彼の瞼に、頬に、標すように口づけてゆく。
一瞬絡んだ瞳が揺れて、
「本当に……」
いいのと続くであろう彼の言葉を、強く唇で塞いだ。
躊躇いはいらない。変化が欲しいの。
彼を求めてねっとりと舌を絡ませる。
腰にまわされた手が熱を帯び、ぐいっと強く引き寄せられた。
片手で私を捕らえたまま、キャミをたくし上げる。
首筋に小さなキスを落としながら、
プチンとブラのホックを外されると、開放された乳房がプルンと零れでた。
包み込むように手のひらが当てられ、やわやわと揉みしだかれる。
指の間で刺激を受け、感じた突起が変化する。
かりっと軽く歯を当てられ、胸から項にむかって、つッ……と舌を這わせて舐め上げられる。
触れてきた指はとてもしなやかで、望んでいた節くれだつものではなくて。
胸を這う動きはとても優しくて、期待した荒さは微塵もなくて。
目を閉じていても、あいつじゃないことを感じとってしまう。
それでも私は彼を望んでいる。
感じたいと願う躰は正直だ。
下着を取り払われ、差し込まれた指に、舌に、蜜壷はひくり、と反応する。
とろり、と流れ出る愛液を音を立てて吸い上げられ、
ちろちろと震わせた舌に、花芯を責め立てられ、
私の両腕は、しがみつくものを求めて、彼へと伸ばされる。
彼の頭を捕らえ、髪を絡ませる。
肩を、腕を、捕らえて引き寄せる。
じわじわと私を責めたてる手を掴み、爪を立て、押し殺した声を刻みつける。
「んっ……っくぅっ…あっ、んはぁ……」
流されてしまいたい。もっともっと、あなたを刻み付けて。私を追い詰めて。
他の事を考えられなくなる位に。
「もっと声、聴かせて…」
「ぃやっん…んんっ!」
イヤよ。聞こえちゃうじゃない。
首を振るも、腰が踊るのを止められない。
「聴きたいんだ」
聴きたいの? 聞かせたいの?
吐息に紛らわせ飲み込んだ声を引きだすように、ぐちぐちと襞をわけて入り込んだ塊は、
膣内を刺激し、抽挿をくりかえし、少しずつ奥へと招かれる。
仰け反り震える胸元に、降り注がれる熱い息遣い。
小刻みに揺れる彼の動きと押し寄せる波に、抑えられなくなってゆく声。
立ち上る汗ばんだ香り。
「あぁっ、あっ、ん…くぅっ」
意味なく溢れてくる嬌声とともに、無駄な想いも流れてしまえばいい。
「サンジくんッ! んんッ、くっッ サン…ジ…っ…んっ!」
彼を銜えこんだ秘所の熱を心に映しこみたくて、幾度も彼の名を叫ぶ。
突き上げられた肉茎が子宮に響き、痺れるような快感と微かな痛みを感じる。
ぷくっと膨れ、敏感に濡れそぼった芽に、彼の指が触れる。
愛液を塗りつけ、強く擦られて、
びくぅっ、と大きく身体が跳ねた。
「ゃあぁっ!」
烈しくなっていく彼の欲棒を逃すまいと絡みつき、締めつける。
「ああぅっ、もっ、だ…あ、あ、ぅあっっ、ひっ イクっ! イっちゃぅっ!!」
彼を取り込んだ躰の芯が震え、お互いの熱がひろがってゆく。
「俺もっ……限っ…界っ…」
「お、ね…がっ…ぜっ、んぶっ、ちょう、だ……いぃぃっっ!ああぁ―――っっ…」
――――ゾ ロ っ っ !!――――
しがみつき痙攣する私の奥に放たれたものを 全て受け入れながら、
瞬間浮かんだあいつの横顔が、白い閃光のむこうに散っていった。
「……ナミさん?」
ゆっくりと目を開け、ぼやけていた焦点があう。
私をじっと覗き込むサンジくんがいた。
申しわけなさそうな顔が可笑しくて、思わずクスッと笑ってしまう。
「馬鹿ね、なんて顔してんのよ」
彼の頬に手を伸ばす。さらり、と髪が流れて手を包む。
「……夢じゃないよな」
「え?」
「俺、大事にするよ。ナミさんのこと」
私の髪を撫で、額に口づけた彼は、そっと私を抱き寄せた。
私は彼の胸に凭れ掛かり、耳を寄せてその鼓動を感じながら、
人肌の温もりの心地好さに包まれていた。
彼はなにも訊かない。私もなにも言わない。あいつの影は、まだ残る。
『やっぱ魔女だな。仲間を利用するのかよ。大嘘つきじゃねぇか』
どこからか声が聴こえた気がした。
あいつを振り向かせる魔法も知らないのに、私を魔女と呼ぶのね。
上等だわ。彼を、あいつを、私自身を騙し続けよう。
いつか真実に変わるまで。今はまだみえない「愛してる」を彼に伝えられるまで。
「サンジくん、好きよ……」
ゆっくりと、自分に呪文をかける。
呟きは闇に溶けてゆき、守られるように抱かれた腕の中で、私はそっと目を閉じた。
― End ―
201 :
よむこ:04/09/05 20:34 ID:H9ZoEViD
以上です。
こんなところが精一杯です。
やっぱ、職人さまは凄いんだと改めて実感。
読んでくださった方、どうもありがとうございました。
魔女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
よむこさん、乙でした!
ナミの苦しい想い、切なくてよかったっす。
ゆっくり変わっていく心だってあるやね。ホントに。
よむこさん初投下乙です!
ナミがかわええ・・・こんな魔女になら利用されてもイイ!!
>よむこさん
初投下、乙でした!
個人的に、お待ちしておりました。
読ませる文章力、言葉の選び方は流石だなと思いました。
切ないナミさんの心情と、変わっていこうとする気持ちとか、表現が上手い。
次回作も激しく期待してしまいますよ。
いい物語をありがとうございました!
苺屋さんのシャンロビエースが凄すぎて、停滞中ですw
いや、本当に凄いとしかいえない。
好きです、ケコーンしてくださいと。読ませる文章も、ロビンちゃんの可愛さも何もかもがツボでした。
いいものをありがとうございますミ゚∀゚*彡
やっぱり苺屋さんのSS,好きだぁ……
>よむこさん、初投下には思えないほどのSS,凄いです。
素直に頭が下がります。魔女だって、恋をする女なんですよね(゚▽゚*)
この続きとかもあるのかな?すげぇ気になります。
次回も激しく期待しながらお待ちしてます!
そして自分は相変わらずシャンロビやってます。上がったら持ち込ませてください(゚▽゚*)ノシ
>よむこさん
初投下乙です!…見事な出来栄えです!
ナミの気持ちが痛いほど伝わってきました。
ゾロへの伝えきれない想いも、ロビンを嫌えない気持ちも、凄く頷けました。
そしてサンジがとても男らしくて素敵です!
これからを期待させる終わりも、とても好きです。
お疲れ様でした!次回を激しくお待ちしていますゞ へそ!
ワンピース、あんまり好きじゃなかったけど、来て見て良かった。
このスレの神は超一流揃いだな。
活気もあるし、羨ましい限りだ。
そして、こっそりと投下させていただきます。
シャンロビ、昔話をいれたものです。
NGワードKINOで。
ダメな方はスルーでおねがいします。
◆ベビデビ◆
「久しぶりだな、元気だったか?」
猥雑な酒場でも、彼の声だけは不思議と耳に入った。
「元気よ……あなたも相変わらずみたいね」
隅のテーブル。投げ出された足。酔っているのか染まった顔。
何よりも目立つのはその赤髪。
「座れよ。たまにゃいいだろ?」
「そうね」
男の真向かいに座って女はくすくすと笑う。
「シャンクス、やっぱり髭……似合わないわ」
「威厳が出ると思ったんだけど……みんなそう言うんだよな。ガキが髭付けてどーすんだって」
麦藁帽子を被り直して、シャンクスも笑う。
「ロビン、また危ねぇことに顔突っ込んでだろ?」
彼女と離れてからもなんだかんだと噂は耳に入ってくる。
今はバロックワークスというところに居るらしいと。
「ポーネグリフってそんなに大事なもんなのか?」
「あなたにとってのワインくらいはね」
グラスに入ったのはこの街名産の果実酒。甘い香りと反した度数が喉を焼く。
玻璃の縁をロビンの指が、ゆっくりとなぞった。
「赤いワインよりも、あの海辺よりも…………」
まるで何かを懐かしむような目線。
彼女を通り越して、彼は遠くを見ていた。
「俺は、お前のほうが大事だったけどな」
「……ウソばっかり……」
「いや、こんなに大事なことはそうはなかった、ロビン」
男が名前を呼ぶだけで、こぼれそうになる涙。
唇をぎゅっと噛んで、必死にこらえる。
舟を降りてから何でも自分でやってきた。
甘えもあったかもしれないが、それでも荒波をしなやかに潜り抜けてきた。
一度も涙をこぼしたことなど、なかったのに。
男の声は、たった一言で彼女の心を溶かしてしまう。
「飲もうぜ、せっかくなんだから」
彼の髪の毛と同じように、甘い赤の果実酒。
「そうね、シャンクス」
甲板を走るのは二人分のサンダルの音。
「シャンクス、待って!」
細い手首を掴んで走るのはこの船の船長。
目下、海軍泣かせの男の異名を持つ。
手を引かれる少女は幼くして賞金首になった曰く付き。
「いいから行くぞ、ロビン!」
まるで兄と妹のようにも見えるこの二人。
年はちょうど十離れているにもかかわらず、二人とも同じくらいの年端のようにも見える。
「お頭!!何するつもりなんだぁっ!?」
銃の手入れをしながら、見張り台からヤソップが顔を出す。
絶好の空。ラムネをぶちまけたような碧。
ロビンを膝抱きにしてシャンクスは頭上のヤソップに叫ぶ。
「ちょっとな!海に飛び込む!!」
「あぁ!?何だってぇ!?」
悪魔の実の能力者は、その力と引き換えに海の女神から忌まれる存在となる。
ロビンも例外なく、海に浸かれば浮くことの出来ない身体だ。
発端は夏の彼女の小さな一言。
その願いを叶えたいとシャンクスは行動に出たのだ。
「海の中から見る太陽って、どんな感じ?」
ぱたん、と本を閉じてロビンはそんなことをつぶやく。
物心付いたときから悪魔の実の能力ゆえに、彼女は海に入ることは出来なかった。
御伽噺でたびたび出てくる人魚。
人魚姫の見た青よりも青い海。
水中に差す光の美しさは、想像すら出来なかった。
「そうだな……泡がさ、きらきらしててダイヤ砕いてぶちまけたような感じかな」
「綺麗なのね。私も見てみたいな……」
顎の下で指を組んで、小さく笑う。
それは、決して見ることの出来ない光景だからだ。
もしも、それが叶うならば。
それはこの命が終わりを迎えるとき。
願うならば海賊として海に戻りたいと彼女は思っていた。
「たしかに、綺麗だな。こぼれる光は何にも変えられねぇ」
「一度でいいから、見てみたいな」
ベッドに寝転ぶシャンクスの隣に、ロビンは静かに腰を下ろした。
船長室にしては殺風景なこの部屋は、彼女が着てからはずいぶんと変わったような気がする。
何気ない小物や、書物。
そして、模造品ではあるが一輪花が。
「悪魔の実ってのは厄介だな。俺の友達もそれくって泳げなくなってさ、俺が助けたんだ。
あいつ元気かなぁ……海賊やってんだろうけど」
手を伸ばして、その柔らかい頬に触れる。
女を海賊船に乗せることは、本来好まれることではない。
海の女神に愛される男の船に女を乗せれば、嫉妬に駆られた女神がその船を海中に引きずり込んで
しまうとされているからだ。
「いつか天国に行くとき、見れるかな……」
まだ見ぬ夢のような光景。
少しだけ寂しげな表情。その願いをかなえてやりたいという気持ち。
「…………………」
身体を起こして、ちゅ…と唇を重ねる。
最初は触れるだけ。舐めるように重ねて、次第に深く。
小さな頭を抱え込んで、何度も何度も。
「そんなこと考えんな。天国じゃなくたって、いくらでも見れる」
この命は仲間の命の犠牲の上に成り立っている。
簡単に『死』を意味する言葉を彼女の口からは聞きたくなかった。
それが他に意味を持たないと知っていても。
彼女だからこそ、その言葉を使って欲しくはなかったのだ。
「そうだ、動くなよ」
引き出しの中から取り出したのは小さな宝石箱。
その蓋を指先で開ければ、中からは立体型の王冠の指輪。
周りを小さなダイヤが飾り、中央にはガーネット。
「可愛い……」
「珍しく山分けのときに俺が一番勝ちしてさ。だから最初にこれをとったんだ」
右手を取って、中指に通す。
きらら…と輝くそれはまるで笑っているかのよう。
「左手じゃないの?」
小首を傾げて、彼女は悪戯気に笑う。
「左手には、こんなちゃちなもんじゃなくて、もっとちゃんとしたものじゃなきゃ釣り合いが
取れないだろ?これはガキのおもちゃみたいなもんだ」
三本傷の男は、時折意味深な言葉を使う。
十年の差の重みを見せ付けられた気持ちにさえなってしまうほどに。
「期待しようかな……あはは」
「すっげぇの、やるからさ」
左手を取って、その甲に触れる唇。
御伽噺のお姫様は王子のキスで幸せになれた。
過酷な現実に王子を求めることなどはないけれども、小さな魔法は意外なところから降ってくる。
その証拠に、キス一つで甘い気持ちになれてしまうのだから。
「きゃ……っ!」
そのまま倒されて、猫のような目でじっと見つめてくる。
「誰だって一生に一度くらいはお姫様になるんだろ?」
「え…………」
「お前が読んでた本に書いてあった」
鼻先に触れる唇。伏せられた睫にも、柔らかい頬にも。
甘いキスをくれるのは、王子だけではなくて。
ビスチェを脱がせれば、少し焼けた肌。
細い鎖骨に触れる唇。くすぐったそうに少女は身を捻った。
舌先がその下の小さな傷をつ…と舐め上げる。
「あ!」
両手で丸い乳房を掴むように揉んで、その先端をちゅ…と舐めあげていく。
少女の胸の谷間に顔を埋めて、舌先で乳房の輪郭を確かめる。
左右を交互に舐めて、舌先でその小さな乳首を転がす。
その度にもどかしげに揺れる腰と、こぼれる嬌声。
「……ん…っ……」
誰いもいえないような、秘密のキスを繰り返して。
男の頭を抱いて、夏の真ん中で溶けてしまいそうな熱さを感じて。
海賊船に乗る人間の身体には、傷がある。
生きるために、進むために出来た傷。
「……増えたな……傷……」
それはロビンにも例外ではなく、この船に乗ってからの傷は数え切れないほどだった。
真新しい傷に触れる唇。
「あ……ぅん!」
大きすぎず張りのある乳房は上を向いて、『おいで』と男を誘うよう。
両手でやんわりと揉みながらその先端を甘くかむ。
舌先が、ぺろ…と舐めあげるたびにきゅっと瞑られる瞳。
濡れた睫の柔らかい黒は、どこか南の国を思わせた。
乳房の下に走る刀傷も、少しだけ浮いた肋骨に出来た痣も。
この船に乗らなければ出来なかったものなのかもしれない。
「ロビン、こっち向いて」
開かせた唇に入り込む舌は、まるで別の生き物のように動く。
その手が、唇が、瞳が、運命を狂わせてしまうから。
「きゃ……やぁ……っ!!」
足首を取って、その細い踝に降るキス。
指の一つ一つを確かめるように触れる唇。
「指も全部ある。儲けもんだ」
五体不満足な海賊なんて、山のように居る。
身体の一部をなくしても、船を降りるものはほとんど居ない。
そのまま膝を開かせて、震える入り口に舌を這わせる。
「!!」
びくん、と仰け反る喉もとの白さ。
襞をなぞる様に舌先は動いて、まだ少し幼い突起を小突く。
びりびりと痺れるような甘い感覚は一瞬で理性を犯して、少女を女に変えていく。
「あぁんっ!!あ…や…っ…!!」
ぴちゃ…くちゅ…舌が、唇が動くたびにこぼれる音に小さく振られる首。
舐めあげて、時折きつく吸われて何度も何度も高いところへと放り出される。
「……何が……嫌?俺にはそんな風に見えないけど?」
唇が離れると、それを嫌がるようにぬる…と糸が伝う。
それを指で断ち切って、濡れた秘所に息を吹きかけた。
「んんっ!!」
ただ、それだけで反応してしまうほど、身体は快楽に従順で。
悲しくなるほど『女』であることを証明してしまう。
入り込む指をくわえ込んで締め付けるのは女の性。
「気持ちいいことは、好きだろ?ロビン……」
耳朶を噛まれて、濡れた唇が頬に触れて耳元で囁かれて。
「……うん……」
手を伸ばして男の背中を抱きしめる。
傷だらけのその少し薄い背中は、何度も自分を庇ってくれた。
この船に乗らなければ、きっとこんな感情を持ち得ることもなっただろう。
「俺も……好きだよ……」
頬に触れる左手が、愛しくて。いつも、泣きそうになる。
「たまには……上になってみるか?」
「え……?」
ひょい、と抱き上げられて身体を跨がされる。
反り勃ったそれが内腿に当たって、ロビンは耳まで真っ赤に染まった。
それでも、おずおずと手を掛けて濡れたそこに先端を当てる。
ゆっくりと沈んでいく腰と、それを促すように回される男の手。
「そう……焦んなくていいから。ゆっくり……」
肉壁を擦る感触に、びくつく肢体。
ぬるぬると男を飲み込みながら、腰を深く沈めていく。
「あぁァん!!」
ずく!と強く引きよせられて、奥まで一気に繋がってしまう。
隙間なく埋め込まれた男の熱さに、ただ喘ぐことしか出来ない。
腹筋に手をついて、浅い上下を繰り返して。
そのたびに零れる愛液が腿を濡らしていく。
「!!」
ふるふると揺れる乳房を掴む手。
ぎゅ…と揉み抱かれて上がる嬌声。
「……シャ…ク…ス…っ…!!」
走る三本の傷にキスをして、噛み付くように唇に吸い付いて、眩暈のするような接吻を。
「……もうちっと……力抜け……」
下から見上げるロビンの顔は、いつもよりもずっと妖艶で。
それでいてちらつく幼さが、心の奥のほの暗い欲望を満たしていく。
「ああっっ!!!やんっ!!ダメ…ぇ…ッッ!!」
一度引き抜いて、片足を取って再度繋ぎなおす。
シーツに触れるのは、肩口だけ。
「ああんっっ!!シャンクスっ!!!や!!やぁんっぅ!!」
「落ちないように、掴まっとけよ」
顎先から落ちる汗が、尖った乳首に落ちる。
「ひゃ…ぅん!!あ!!ああっッ!!」
それだけで、この身体は感じてしまうのだ。
恋愛感情を伴ったセックスは、何物にも代えられないほどの甘さ。
まるで麻薬のように瞬時に廃人に変えてしまう。
「ああっっ!!あ…もぉ……やぁ……っ!!」
「……俺も……ッ……」
ぐ…と強く突き上げられて、奥のほうで何かが弾ける。
「きゃ…ぁん!!!シャンクスッ!!シャンクス……っ!!」
抱きしめてくる腕の温かさと、頬に触れる赤い髪の柔らかさ。
この感情に名前をつけるなら、きっとそれが『幸福』というものなのだろう。
「悪ぃ……ちょっと飛ばしすぎた……」
横に振られる首。
確かめるように、重ねた唇は少し乾いていて、それでいて甘い味がした。
「3・2・1でダッシュで行くぞ」
小脇にロビンを抱えて、シャンクスは海面へ向けて甲板を失踪する。
サンダルを鳴らして勢い良く蒼すぎる水面に飛び込む。
シャツを握って、離れないようにぎゅっと抱きついて。
促がされて見上げたのは、夢にまで見た水中に降る光だった。
(あぁ……こんなにも綺麗なものがあるのね……)
生み出された泡はまるで宝石を砕いたようで、そこに降る光は昔見た聖書のよう。
生きて、この光景を見れるとは思ってもみなかったのだ。
絵画でみた神の姿は、穏やかな青年だった。
けれども、自分が知り得る神は三本の刀傷のある顔で笑って、真っ赤な髪を持つ。
そう、まるで太陽のように。
(ロビン……)
顎を取られて、吸い付くようなキス。
呼吸を分け合って、抱きしめあう。
光を浴びながら、海に抱かれて交わす口付けは。
まるで、天からの祝福を受けているような気分にさせてくれた。
「あのキスが、一番印象的だったわ」
ワイングラスに触れる唇。
流れてくる音にロビンは耳を傾けた。
「ねぇ、どうして左腕を亡くしたの?シャンに取っては一番大事なものじゃない」
利き腕を亡くしても、シャンクスの名が落ちることは無かった。
隻腕でも赤髪は健在だと、海軍を恐れさせる。
「海の神様がさー、嫉妬して持ってった。俺がいい男過ぎるから」
「シャン!!」
「友達を守った。腕一本くらい安いもんだ」
だらりと伸びたシャツの袖は、風にそよいでそこに何も無いことを歌う。
「それに、片腕でもお前一人守れるぜ」
そこに、左腕があって欲しい理由は別にあった。
いつか、この先の未来が交差することがあるのならば。
その第四指に、揃えた指輪を飾りたかった。
互いの心を繋ぐ小さな証として。
「私もシャンクスを守れるわ」
「ウソつけ。今だって変なとこにいるくせに」
右手が頬に触れる。
その手に零れた小さな涙。
「俺はお前が好きだ。今も、昔も」
「……ウソツキ……っ……」
「こんな大事な言葉に、ウソなんかつかねぇよ……」
どれだけ時間が流れても、変わらないものもある。
そして、たった一秒後でも激変してしまうものも。
ポーネグリフに刻まれてはいないが、人の真実としてずっと受け継がれてきたもの、
それがきっと『恋』なのだから。
「場所変えて、飲み直さねぇか?」
「そうね……」
涙を拭うことは、右手でも出来るから。
その手に、触れるだけのキスをした。
「お前よりも大事なものは、そうそうないよ」
「ウソツキ。片眉上がってるわよ、シャンクス」
「んなこと無いだろ?ロビン」
肩を抱くことも、何かも守ることも、腕一本あれば大丈夫だと男は笑う。
「マイスゥィーツベビデビってやつか?」
「胡散臭い言葉」
誰にもいえないような秘密のキスをして。
そっと、あの日の続きを描くことにした。
「可愛くてしょーがないってことさ」
「騙されてあげる。今夜は」
君が大好き、あの海辺よりも、あの宝石よりも。
今夜は君だけのために魔法をかけるから―――――。
以上です。苺屋さんやよむこさんの後の投下なので緊張しました(゚▽゚*)
遅筆ですが、まだ書きたいものは色々あるんでよろしくおねがいします。
何か聞きながら読んでいただけるなら岡村靖幸氏の「だいすき」だと、KINOが嬉しいです。
KINOさんのバックを取ってすいません。ななまるにーです。
「先生、ななまるにーくんがまだ夏休みの宿題を提出してませーん」
「なにー!ななまるにー!一体どういうことだ!」
「やったんですけどー、台風で飛ばされてー、今日持ってきましたー」
そんな感じでおひさしぶりです。久しぶりに投下です。久しぶりすぎてなんかいろいろ忘れてます。
そしてやっぱりサンナミバカップルです。懲りません。
じゃ、お好みで召し上がってください。
『怪談から転落』
「おっはよー、ナミさん、今日もお美しい♪貴女のための今朝の卵は?」
「スクランブル」
「承りました、マドモアゼル」
朝一番の時間帯、サンジくんはラウンジの外からの足音で、誰がやってくるのか正確に把握して、声をかける。大概、私よりも先に
ルフィ、ウソップ、チョッパーがテーブルで朝ごはんにありついていて、今日もその通り。…ここまではいつものこと。正しい朝の
風景だわ。思わずため息をつくと、口いっぱいにバターたっぷりの超厚切りトーストを頬張ったルフィが顔を上げた。
「ぷぉーひばまぴ、ばほびもまぴぃぽ」
「いや、何言ってるかわかんねぇから」
「んー…なんか夢見が悪くてね」
「わかんのかよ!」
「わかんないから気持ち悪いのよ」
ウソップが一人置いてけぼり状態で、あっちとこっちにやった指をこんがらせていたのが横目に見えたけど、説明するのも面倒くさい。
…大体、夢の話なんて、本人は面白くても、聞いてるほうは面白くもなんともないじゃない。よほど愉快な夢ならともかく。
「お待ちどうさま……ってどうしたのナミさん。深刻な顔しちゃって、そんなに嫌な夢だったのかい?」
ふわふわ半熟スクランブルエッグにカリカリベーコン、アスパラガスとトマトの、コントラストも目に鮮やかなサラダを添えたプレート、
それからこれは毎朝定番のチーズトーストが目の前に置かれる。熱いコーヒーをサーブしながら、サンジくんは
「カウンセリングしようか?」
なんてへらへら笑ってきた。
「本当に深刻だったら本職に頼むわよ。ねぇチョッパー?」
声をかけると、マグカップから目だけをきょとんと上げて、チョッパーは首をかしげた。
「うん?でも、なるべく具体的に説明してくれないとだめだぞ」
「うっ…やっぱ良いわ」
「そうか?」
具体的に……ね。説明できないこともない。それくらい、しんどい夢だったのよ、いろんな意味で。でも、こいつにそれ聞かせるのは
ちょっと、エゲツないって言うか。かなり際どい夢でもあったし。私はその話は打ち切って、卵を口に運んだ。それとほぼ同時に、
ラウンジのドアが開いて、ロビンが顔を覗かせる。
「島が見えたわ。上陸するんでしょう?航海士さん」
「ん?…思ったより早かったわね。みんな、手の空いた順に着岸準備よ。ロビン、なんか変わったところのある島だった?」
「いいえ、無人島のようだわ」
「なんだ、じゃああまり期待できないわね。キャンプの準備をしたほうが良いかしら」
それを聞いて、三バカは目を輝かせ、慌ただしく食事を済ませると、ラウンジを飛び出していった。ったく、どうしてこう男って、
キャンプとか好きなのかしらね。聞こえは良いかもしれないけど、単に野宿じゃない。ため息をつくと、対面にロビンが腰掛けて、
コーヒーを飲みながら「無人島といっても」と続ける。
「人が住んでいた形跡があったわ。建物の傷み方から見て十年ってところかしら」
「へぇ?」
「略奪か…内乱かしらね。自然現象のせいではなさそうよ」
「ちょっと、なんだか物騒じゃない。白骨死体がゴロゴロなんてやぁよ、私」
「そ?」
……ロビンはまったく平気よね。それどころか、調査する気満々だわ。ああ、でも私だって、地図が残ってなければ測量しないと…。
思わず暗い気分に陥っていると、ようやく一仕事終えたサンジくんが、煙草に火をつけながら自分のマグカップを片手に隣へ腰掛ける。
「測量だったら付き合うよ。夏島みたいだから食糧はあまり期待できないかもしれないけど、果物の類があればラッキーだな。あとは
釣り組にまかせる」
「ん、そうしてもらえると助かるわ」
…そう、気候的には夏島なのよね。だけど、なんだろう。ラウンジにいても分かる、この空気の澱んだ感じ。窓から見える空は雲ひとつ
ない快晴なのにどうしてだろう。…やめやめ。不快な夢の残像を振り切るように、私は大きく息をつく。と、それをまったく気にしない
ような口調で、ロビンが言った。
「そう言えば、この辺りだったかしら、島ひとつ滅びるような惨殺事件があっていう…」
「ぜぇっっっっったいイヤ!そんなコワい事件のあった島なんてイヤよ!上陸しない!」
「ナミさん、そうは言っても記録はとらないとだめだろ?それに地図も」
「イヤよ。サンジくん、古いのでも良いから、この島の地図探してきてよ」
「それで済むなら良いけど…十年も経ってたら、地形だって正確じゃないだろう?」
……そりゃそうよ。それはすっごく、正しいんだけど!でも、さっきのロビンの話と………それに。
「や。ヤなもんは、イヤなの!」
ラウンジの前の柵にしがみついたまま、首を振ってると、頭上でサンジくんのため息。ちらりと横目でみると、
困ったように頬を指先で掻いていた。自分でだってわかってる、こんなのらしくない。……でも。
「…なぁ、それって、今朝見た夢と関係があるのかい?」
「…………」
「ナミさん、せめてどんな夢だったか教えてくれよ」
「……話したところでどうにかなるっていうの」
「気休めの言葉をかけられるよ?」
しれっと言うのが憎たらしいわ。でも。気休めだってわかってても良いから、そんなの心配ないって、笑い飛ばして欲しい。
そうして、目の前の恋人は、それを真剣にやってくれるって、私は知ってる。何の根拠がなくても、真心を込めて気休めを
言えるって、ある種の才能だと思うけど。そう、根拠もなしに、彼は必ず、こう締めくくる。
「俺がついてるから大丈夫だよ」
その一言を欲しいから、ただそれだけで、私は、肩を抱いてくる手の力に甘えるように、不安な夢も打ち明けてしまう。情けない、
と思いつつも。
「…殺される夢かぁ。………しかも俺に」
「だから。サンジくんだってはっきりしてるわけじゃないのよ?ただ、……かも、って思っただけで。それに、普段と夢の
見方が違ってて」
「普段と違う?」
「うん、あのね。私、現実に見てる光景と同じ形で夢を見るの。だから、鏡なんかを見ない限りは、私自身の姿は見えないのね?
あくまで主観で見てるっていう…わかる?」
「うーん、なんとなく」
「それが…昨日見た夢は、映画かなにかを見るみたいに、広い視界の中に、私自身が見えてたのよ」
「ああ、じゃあ俺はナミさんと同じタイプだな。自分は見えない。……んで、その夢の中で、ナミさんは俺らしき男に殺された、と。
で、得物はナイフ?銃?それとも首でも絞めたかな」
「……それ」
なんだか申し訳ないような気がして、私は肩を縮こまらせた。サンジくんは「夢の中とはいえ、なにしてくれてんだ、俺」とぼやき
ながら頭をかく。そうして、測量器具を肩に担ぎなおしながら、困ったような顔で笑った。
「でも、だからって俺が怖いわけじゃないんだろ?」
「…ん」
だって、知ってるもの。サンジくんが私を手にかけるなんて、天と地がひっくり返ったってありえない。自惚れてるかも
しれないけど、ありえない。息継ぎを忘れてしまうくらい、甘いキスをするとしても、本当に私を窒息させるような真似は、しない。
からかうように小さく持ち上げられた唇の端を横目で見ながら、心の芯が窪むのを感じる。ふたりきり、鬱蒼と草木の茂る
山道を歩きながら、私は随分はしたない。突然ふてくされてしまった私の顔を覗きこんで、彼は、やっぱり期待通りの言葉を言った。
「ナミさん、俺がついてるから大丈夫だって。絶対、君を殺したりなんかしないしさ」
同時にこめかみのあたりに唇が触れる。調子に乗ってるわ。彼は、私がなにかを怖がってるときに、つけ込むのが好きみたい。
ちょっとやらしい。でも、…お互い様かも。
「…歩きにくい」
「ごーめんって。でもさ、ナミさん。さっきロビンちゃんから聞いた話では、男が狂って、思い人の村を襲うっていうの
だったろ?」
「そうよ?」
「だったらやっぱり俺は違うよ。とっくに君に狂ってて、この有様だから♪」
言うなり、私の顔を覗きこんで、今度こそ唇にキス。おまけに、「安心した?」なんて笑って。…んもう、絶対調子に乗ってる。
ぎゅっと鼻をつまんでやると、また唇尖らせて、せまってくるんだから、手に負えない。
「んっ…ちょっと、まじめに歩いてよ」
「ナミさんこそ、足ふわついてるんじゃねぇ?」
「…バカ!」
言い返したけど、その通りかもしれない。キスひとつで気持ちがまぎれちゃうなんて、私も大概どうかしてると思うけど…。
「ねぇ、サンジくん」
「ん?」
「あの、今夜………」
「うわっ?!」
私が言いかけたところで、ゴロッ、と足元で音がして、サンジくんは体勢を崩した。驚いて下を見てみると、彼の足元に、白い……
「骨っ……!」
「ナ、ナミさん、獣の骨だよ。気にしない気にしない。で、なんだって?」
「嘘よ!人の頭蓋骨だったわよ!」
「見ない見ない。ナミさん、で、なんだって?」
「頭蓋骨!」
いやぁ!信じられない。やっぱり白骨死体ゴロゴロの島なんじゃないの?!サンジくんが何か言いながら腕をつかんでくるけど、それどこ
ろじゃない。ゴロンと転がった頭蓋骨の、目があった箇所の二つの空洞が……
「こっち見たーーー!!」
「ナミさん、落ち着いて!走れるか?」
「や、やだ、腰、腰が」
「抜けたか!あー…揺れるけど我慢してくれ!」
「きゃ…!」
ぐっと抱え上げられて、足元が浮いた。横抱きにされて、私はサンジくんの首にしがみつく。途端に、ダッシュで山道を駆け上がり始めた
のがわかった。情けないわ、でも、怖いものは怖いのよ!彼の胸に抱えられて、私は本気で泣きそうになってた。あんな夢を見てしまった
ことも、この現状も、納得できない。悔しいったら、もう!
「……降ってきたな」
耳元で彼の舌打ちが聞こえて、次に腕や首筋に雨粒が落ちてきた。嘘、さっきまでいい天気だったのに。
それにしても、随分な距離を走っているような気がするけれど、サンジくんは足を止めない。私は怖くて周りを見回せなかった。
「ね、ねぇ?」
「ん?」
「そんなに、そんななの?」
「何が?」
「そんなに、ほ、骨とか、ゴロゴロなの?って」
「…………いいや?」
「じゃあなんで走ってるのよ!」
「あだっ!」
頭を叩くと、やっと止まった。睨み付けると、ちっとも気にせずに「立てる?」と一言聞いて、頷くとふわりと下ろされる。…うう、
なんか言わないと叩いたの、悪いみたい。だけど。
「…雨が強くなってきた」
私が口を開くより前に、サンジくんが呟くのに、私は言葉を飲み込んでしまった。彼の言葉どおりに、雨は次第に強くなって、木々の隙間
を押し分け、頭上から叩きつけるような勢いになる。遠くから雷の音が聞こえて、同時に頭からジャケットを被せられた。
「サンジく…」
「走ろう、ナミさん。どこか避難できる場所を探さないと」
山の落雷は海よりむしろ厄介だ。私たちは山道から外れて、斜めに下りながら隠れる場所を探して走った……。
逃げ込んだ小屋は今にも崩れそうな木造で、雨風がしのげるだけマシ、っつう代物だった。すでに日は落ちかけていて、ナミさんは全身
ずぶぬれで、ガタガタと体を震わせている。何はなくともここは火だろう。ラッキーなことに囲炉裏があった。床板をはがして薪の代わり
にする。少し湿ってはいたが、根気良く炙っていると、やがてパチパチと音を立てて炎が上がった。
「ナミさん、濡れたもの脱いだほうが良いよ。風邪ひくぜ」
俺もシャツを脱ぎながら声をかけると、頷いてTシャツに手をかける。…と、俺の視線に気がついて、眉をしかめた。
「…見ないでよ。こんなところでサカる気?」
「あー……場合によっては?」
「バカ!」
脱いだTシャツをびしゃっと投げつけてきて、俺も「冗談だよォ」なんて答えたが。その、なんだ。個人的にはこう、盛り上がっちまってる
感じなんだよな。大雨に遭遇して、山小屋に逃げ込んで、びしょぬれで二人きり…なんてよ。完璧、夏のドキドキ・シチュエーションだろ。
盛り上がらないほうがどうかしてる、っつうか、ここはビシッと頼りがいのある男っぷりを披露して、なおかつアモーレな展開に持ち込みた
いじゃねぇの。そうだな、まずは囲炉裏端で「寒いだろ、こっちにおいでよ」なんていう……
「サンジくん」
「はい?」
「鼻の下伸びてる。脳みそダダ洩れよ」
う、いかん、バレバレか。…って。見ればナミさんはとっくに囲炉裏端に座っていて、おまけにどこから見つけてきたのか、古い毛布を肩
から被っている。
「ナミさん、毛布なんてどこにあったのさ?」
「そこの納戸に入ってたのよ。キレイなもんじゃないだろうけど、裸でいるよりマシでしょ」
むっ。つうことはあの下は既に…と辺りを見回すと、これまたどこから見つけてきたのか、窓の格子に渡したロープに、脱いだ服が干して
ある。…仕事早すぎるよ、ナミさん。俺やることない……
「………っきし!」
「いやだ、風邪じゃないでしょうね」
「うーん?時間の問題かもな。…ねぇ、ナミさん」
「な、なによ」
「入らせて」
「なっ!!」
「え?」
…俺、変なこと言ったか?毛布の胸元かき寄せたまま、顔赤くしてるナミさんの顔をややしばらく見て。……。
「あぁ、なるほど。いや違う、今のは毛布にってことで、ナミさんの中はまたあとで」
「エッチ!」
たちまち顔面に薪が飛んできた。ったく、さっきまで散々怖いとか言ってたのになぁ。すっかりいつもの調子だ。四つんばいのまま近寄っ
て、顔覗きこむと、うぅう、と小さく威嚇する。ナミさん、そんな可愛い顔じゃ効果ないよん。俺はぱちんと両手を合わせた。
「お願いナミさん、寒くて死にそーです。毛布に入れてください。ほらほら、鳥肌立ってるし」
「…誰も入れないなんて言ってないでしょ」
ふわ、と毛布に隙間が開いて、やらかそうな体がチラリと覗く。そこへするっと滑り込んで、抱きしめると、髪から肌から、雨の匂いが
した。思わず強く鼻を押し当てて、吸い込んでしまう。甘くて、少し埃っぽいような、冷たさと温もりが同居した匂いが鼻腔に満ちる。
背中の柔らかさが手のひらに心地良い。さすりながら抱いていると、ナミさんは抗議の声を上げた。
「ちょ、ちょっと、パンツ脱いでよ。濡れてるじゃない」
「え。……えぇー?」
「なによ。都合悪いの」
「…………すごく」
「ちょっとぉ!時と場合を考えてよ!」
「…自重します」
言いながらさっさとパンツを脱いだが……あまり自信はない。ぎゅっと胸を合わせて抱きなおすと、間でつぶれたナミさんのおっぱいの
感触にたちまち理性がトびそうになるし。…いかんいかん、まずは彼女を安心させねば。怖いのを隠して攻撃的な態度になってるけど、
こういう時のナミさんは、実は一番助けを必要としてるんだ。股間で頑張っている相棒にゃ悪いが、少々我慢していただこう。……ねぇ、
でもさ。でもだよ。
「あのさ、キスくらいはしようよ」
濡れた髪を指でもてあそびながら、額をくっつけると、ナミさんは上目遣いで睨んでくる。なんでそんなことわざわざ言うの?とでも言い
たげな表情。そりゃまぁ、普段なら不意打ちやら、たっぷりムード作ってやら、まぁ概ね俺から…だけどよ。わざわざ聞くんだから察して
欲しいな。
「たまには、ナミさんからして欲しいなって。ダメ?」
言った途端に、ぱっと頬が赤くなる。こういう呼吸、実は気に入ってんだ。馴れ合いなんてないし、毎回新鮮な気分になるね。その度に
「好きだ」って思う、この感覚。できれば今すぐにでもキスしたい、だけど俺は堪えるんだ。だって、彼女からしてくれるキスは、とても……
「んっ……」
触れ合わせるだけの、恥ずかしげなキス。やらかい唇が、ふわふわ彷徨う感触を愉しみながら、俺は背中に沿わせた手に、そっと力を込める。
あくまで主導権はナミさんに。
「ふ……」
やがておずおずと流れ込んでくる舌の感触は、上等のハチミツがかかったように甘くとろりとしていて、その頼りなさとは裏腹に、脳の芯に
ビリビリくるほど官能的だ。思わず舌を差し出してエスコートすると、ちゅ、と先っぽを吸ってくる。蕩けたような視線が絡まって、
細い腕が首の後ろに回された。左右に角度を変えながら口づけを深くしていけば、二人の間で雨とは別の湿度が生まれ、やがて雫に変わる。
お互いの唾液を溶け合わせるように、吸ってつついて、くすぐって…。
「……なぁ、ナミさん。このまま朝までキスしてる?」
唇が離れた隙に訊ねると、上気した頬に一筋、髪が張り付いていた。指先でそれを耳の後ろへどけながら、ん?と首を傾げると、困った
ような顔。そりゃあそうだろう、俺は「そうして
欲しい」と言われたら、その通りにする男だからさ。けど。
「セックスするかい?気分転換に」
「気分転換って……バカ言わないでよ」
「俺は本気だよ。それともやっぱりイヤ?…今朝、見た夢の中で」
じっと目を見つめて聞く。だってさっき、曖昧にぼやかしたのは…
「…セックスの最中に、俺に首を絞められたから」
「!…どうして……」
目を見開いて、見上げてくるナミさんの頬を撫でて、俺は笑って見せた。
「ロビンちゃんが言ってたろ、彼女が読んだ記事では、犯人の男は島中の人間を殺し、最後に思い人の家に火を放って、そこで彼女を犯し
ながら死んだ」
「う、うん」
「だけど、どうしてそんな話が伝わっていると思う?本当に島中の人間が殺されたんなら、内情まではわからないはずだ。逃げ延びたヤツ
がいるんだよ。それで記事になった。ナミさんは、以前にそれを本か新聞か、噂話か、あるいは……」
言葉を切って、顔を覗きこむと、ナミさんは小さく呻いた。そして。
「…ロビンに聞いたのよ。少し前に」
小さく告白すると、いやいやをしながら両手で顔を覆った。
「だって!ロビンったら、『そういえばこんな話聞いたことある?』なんて、淡々と話すんだもの!余計怖いのよ!もー、夜中にふっと
思い出したりして…!」
おっと、逆ギレされても。胸を叩いてくるナミさんをぎゅっと抱きしめて、耳に唇をよせる。
「えーっと、それとだけど。ナミさんさ」
「な、何よ」
「もうひとつ誤魔化したろう」
「……何を」
「普段どおり、自分視点で夢を見たんだろ?つまり、君の首を絞めながら、君を犯す俺を、夢で目の前に見たんだ」
「違…」
「そのせいで、ナミさんの心は罪悪感でいっぱいに」
「やめてよ、もう!」
あ。…いじめすぎた?
コツンと額あわせて見つめると、泣きそうな表情で睨んでくる。さすがに可哀想だったかな。背中をよしよしすると、くすんと鼻をならして
、肩にもたれてきた。
「だって、だって……あんなの、違うもの…」
「あんな、って?」
「もう悔いはないみたいな、全部諦めたみたいな顔で…私を…」
「…俺、そんな酷い顔してたんだ?」
「……ブッサイクだった!」
吐き捨てるみたいに言うくせに、肩先で、ぐすぐす涙声。俺はたちまち彼女が愛しくなっちまって、思わず抱く手に力をこめた。むっちり
とした体が密着してきて、たまらない気分になる。と同時に、思い人を犯しながら殺しちまったクソ野郎を哀れに思う。愛しいレディを
抱きながら、死ぬことしか考えなかったなんてよ。寂しい話だ。
俺は絶対、そうはならない。お互いの体がある限り、抱きしめてキスをして、溶けて交じり合って、だけど「ふたりだ」って何度も確認
したい。そしてまた抱き合いたい。そのほうがよっぽど良いって知ってるからさ。
「ナミさん」
「…?」
「しようよ。俺、欲情してる」
「…私の話、聞いてた?」
「聞いてたから、したい。確かめてくれよ。現実の俺のほうがずっと好いぜ?」
指先でオレンジの髪をかきあげるようにして、手のひらを頬へ這わせると、涙ぐんだままの睫毛が、ぱちぱちと瞬く。そうして、ふ、と
肩で息をつくと、俺を睨みつけた。
「自信過剰」
「過剰かどうかも、確かめて♪」
ぱたりと後ろへひっくり返ると、毛布の合わせ目がはだけて、俺の上で四つんばいになったナミさんの裸が露になった。ぱちりと視線が
合うと頬が赤く染まって、慌てたように俺の胸に体を伏せる。首の後ろをぎゅっと抱き寄せると、肩先にかぷっ、と噛み付いてきて。
ヒップからするりと撫で下ろし、指先で探ったソコは…。
「あっ…、ダメっ…」
「…トロけてる」
「知らない…ん、ぁっ…」
俺の肩に伏せたまま、くちくちイジられてるナミさんは、だんだん熱くなってきて、きゅう、と小さく鼻声を上げる。
腰の上で足を大きく
開いて膝をついて、胸をぎゅっとつぶした姿勢になった。腰はどんどん浮いてきて、糸を引いて溢れるジュースは指の股を
伝って手首まで滴り、ふっくらと花びらが量感を増して…。
「ぅン、………んっ…!」
「もっと上に来て…」
「…ん…」
太腿の下から胸のほうへ両手で抱き寄せると、ナミさんは膝をにじらせた。たぷん、とボリュームたっぷりのおっぱいの先が、
俺の顎に柔らかく掠る。それだけで感じてしまったのか、薄く唇を開いて、ぴくりと肩を竦めると、ナミさんは濡れた視線を
落としてきた。それを見上げながら、ちゅっ、とベビーピンクの乳首にキスをして、トロトロのスリットに再び指を這わせた。
ちろちろ、舌と指先をシンクロさせると、悩ましげな甘い甘い泣き声。
「…可愛い、ナミさん…」
「バカ…ぁ、んっ……んーっ…」
はふぅ、と俺のつむじの辺りでため息ついて、ぴくぴく肩を震わせながら、ナミさんはもっと、とねだるように胸を押し付けてくる。
…これじゃ俺が窒息しそうだ。ぽっちり立ち上がった小さな突起を、やわらかく食みながら舌先で転がすと、指を這わせた内腿がきゅっ、
と緊張する。ぽおっと薔薇色に染まった頬に口付けると、囁くような声で俺の名前を呼んだ。
「どうした?」
「…ん、ん…な、んか、すご…く」
「すごく?」
「…ぁっ……切な、い…みた、い……」
そう言った途端に、引き絞られた目尻から、するりと透明の涙が零れる。…切ない、か。それを聞いて、親指で彼女のスイッチを押し
つぶすと、ひぁん!と可愛い悲鳴を上げた。きゅきゅ、と抉るように擦ると、入り口が熱いとろみを溢れさせながらヒクついているのが
わかる。招かれるままにその中心へ指を進めていくと、くぷん、と音を立てて飲み込んでしまった。内側はもうぐちゅぐちゅで、やがて
押し入ってくるだろう俺を待っている……
「ナミさん、…ねぇ、俺、もう入りたい」
「っは、ぁ……っん…待、って…私………自分で…」
「…えっ」
俺の肩先で、ふ、と息をつくと、ナミさんは体を起こした。霧を吹いたようにしっとりと濡れて、ふわりと桜色に上気した裸体が俺の上
で露になる。そうして彼女は、すんなりと伸びた首を僅かに仰け反らせながら、細い指先でそろりとスリットを開いた。ジェリーピンク
の濡れた花弁が、蜜を滴らせながら寛げられてゆく。俺がその光景に感動している間に、腰はゆったりと下ろされ、花びらはたちまちに
相棒を飲み込んで……
「あ……、…あぁ…」
「んっ…」
彼女の内側へ、俺はすんなりと迎え入れられ、やがて奥深くまでたどり着いた。相棒に絡みつく肉襞がひくひくと妖しく蠢いて、ちゅく、
ちゅっとぬめった水音を立てながら、熱いジュースを溢れさせる。
「…驚いた」
「……?」
「大胆だな、と思って」
「バ、カ…」
非難しながらも、俺の全てを飲み込んだ唇、その合わせ目のラズベリー色の可愛らしい粒を、ナミさんは自分の人差し指と薬指で挟んで、
剥き出しにして見せた。小さく顔を覗かせたその、一番敏感な箇所を、震える中指が撫でる。と、同時に蜜壷が相棒を、きゅぃ、と締め
上げて快感を伝えた。さらに、密着した腰を僅かに揺すりながら、小さな声で「イイ?」と聞く。
「すげぇイイ…ナミさん、どうしたの」
「うんっ……だって、サンジくんが…気持ち、好い、ほうが、いィっ…」
「…うわっ?」
言いながら突然、ぐん!と押し付けてくるから驚いた。ぢゅっ、ぢゅっ、と音を立てながら、上下してくる腰の動きに合わせて、俺も
相棒を突き上げる。気持ち好くしたいのはこっちも一緒さ。されっぱなしは性じゃないんでね。
「ナミさんも好くなって」
「んっ…あっ、ヤぁ…だ」
体を起こして、浅く抜き差ししながらお互いの足が交差する姿勢に変えていくと、ナミさんは自然と後ろ手をつく格好になり、つながった
箇所から顔までが眺められるようになった。交合の深さに身を捩ると、ますます艶かしい声を上げて。
「ぁん、やっ…恥ず、かし…ィ」
「…見える?」
「んっ、んっ…ぅ、ん…スゴ、い…ィ、ッ…ちゃっ……ア!ァッ!」
呼吸をスタッカートさせながら、ナミさんは最初の頂点を堪えている。俺はそれをわざと促すように、三度、強く揺すり上げた。膣壁を
複雑に擦りながら突くと、きゅきゅっ、と膣口が窄まり、短い痙攣の後、弛緩する。上体を支えていた肘ががくりと折れて、ナミさんは
後ろへ崩れた。背中へ腕を回してそれを支えると、恨めしそうな上目遣い。荒い息遣いで、抗議の声を上げた。
「…もォ…なんでェ…?」
「ん?確認できない?」
「…な、にを?」
「現実の俺のほうが、確実にナミさんを天国へトばせられるってさ♪」
へらっ、と笑って見せると、彼女は一瞬あっけに取られて俺を見上げていた。…と。
「……それはお互い様、でしょ」
言い様に、きゅいっ!と締め付けてくる。うわはは、それはおっしゃる通り。返事代わりに、甘いキス。首の後ろへ両手が回った頃合に
ゆっくり押し倒すと、俺はナミさんの右足を肩へ担ぎ上げ、腰を進めた。ぬじゅぅ、と奥まで進入させれば、途端に響くイヤらしい音。
ナミさんは高い声で鳴きながら、くなくなと腰を揺らす。
「アッ、ぁ、…深ァ…ぃ!」
「ん…すげ、ナミさん…吸い付いてくる…」
「や、言っちゃ…ん、ん、んっ」
雨のほかには、お互いの声と呼吸と、混ざり合うその音しか聞こえない。浅く深く緩急つけて揺すぶれば、焼けるほど熱い蜜壷はますます
ジュースを滴らせて、俺を奥へと誘い込む。入り口が、きゅぅんと窄まって、キついくらいだ。たぷんたぷんと大きなおっぱいを揺らし
ながら、ナミさんは濡れた唇を喘がせて、俺の名前を切れ切れに呼んで…
「んぅ、あ、ねっ、ねェ、一緒にっ……」
「オッケ、…一緒に」
きゅ、と片手を握り合うと、ナミさんは苦しそうな息の下で本当に嬉しそうに目を細める。ああ、クソ可愛い。たまんねぇ。担いでいた
右足を、折りたたむようにして体を密着させると、俺は突き上げる速度を上げた。途端に、ぬろぬろの内側が奥から、きゅわぁっと締め
付けてきて、ザラついた天井に先っちょがあたって…
「あ、はぁっ…好きっ、サンジく…すご、ぃ……あ!あっ」
「っ……ナミ、さん……ぃこ…」
「んっ!ぅん、あ………イ……く…ん、ん――――!!!」
最後に奥底まで、めェイッパイ突き下ろすと、ガクガクと震えるナミさんの内側へ、俺は全てを注ぎ込んだ……。
翌日。
船をつけた岸に戻ると、「職場放棄バカップルが帰ってきたぞー」と、キャンプを張っていた面々に睨まれた。
「いや、悪ィ。昨日、メシはどうした?」
「適当に済ませたわ、安心して」とロビンちゃん。
「それよりどうしたんだよ。ナミと一緒にいて迷ったなんて、さてはわざとか?」とウソップ。
「違う!雷雨に遭って避難してたんだ」
「そうよ。みんなは大丈夫だったの?」
俺とナミさんが聞くと、全員妙な顔をする。……なんだってんだ、一体?
「何言ってんだお前ら。カミナリなんか鳴ってないぞ?」
ルフィがきょとんとした顔で言う。その傍でこくこくとチョッパーが頷いた。
「この島についてからずーっといい天気だっただろ。俺たちいろいろ探検したんだぞ?」
「もう少しマシな言い訳考えろ」とはマリモヘッド。
「いや、すげぇゴロピカ鳴っただろう。雨も土砂降りで、俺たち…なぁ?ナミさん」
「そ、そうよ」
いくら言っても、全員首を傾げるばかりだ。……そんなにでかい島でもないのに、局地的雷雨ってあるか?じゃあ、あれはなんだ?全員
で俺たち二人、担ぐにしたって、ルフィやチョッパーがマジ顔っぽいのは…。
俺とナミさんが顔を見合わせたところで、ロビンちゃんがポツリと言った。
「そういえば、例の事件が起こったのは雷雨の夜だったらしいわ…」
End.
************************************************************
久しぶりすぎて(ry すいません。
えー、夏だからホラーをやろうと思ったんです。
そんで書き始めてから気がついたんですけど、自分はホラー小説なるものを読んだことがなかったんです。
読んだこともないようなもんを書こうとする自分が恐ろしいと思います。
リアルタイムで読みました!!
なまななまるにー様キタ━━━━!!!!
でももう正直眠いから感想はまた明日です…グッジョブですた!!
な な ま る に ー さ ま !!
キテタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
おかえりなさい!!眠る前に覗いてよかった!!
コミケの方にもお伺いしましたが、ここで見られるのもすごくうれしいです。
ナミの心情描写がこまやかで、すんなり読めて目に浮かぶようです。
ゴチソウサマでした。そして、本当におかえりなさい!
ななまるにー様!!
サンナミ最高…!!!
KINOさんとにーさま、ダブルでキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
>KINOさん
ベビデビ、ロビンちゃんの可愛さと、シャンクスの男前さが際立っていてとても良かったです!
言葉の一つ一つが素敵でした。
KINOさんのシャンクスはとてもカッコイイです。ロビンちゃんもキュートです。
シャンクスの前で見せるロビンちゃんの乙女なところに、二人の繋がりの深さを感じられて、
とても萌えました。
ごちですた!
>にー様
おかえりなさいませ、と割烹着を着て玄関先で三つ指を突いておりますが、何か?
サンナミでホラーでエッチ、ごちそう様でした!
夏といえばホラーですよね。にー様のサンナミバカップル、好きです!
流れるような文章、いつもため息です。
そしてサンジ、お前ってヤツは…( ´∀`)σ)゜ДW)プニ
あー、今日はいい日だ……素敵な夢が見られそうです(もう寝るのかw)
遅レスながら、シャンロビ・エーロビに感想をくれた皆様ありがとうございました。
次あたりに痛いの書くかもしれないので、甘くなくても許してあげてください。
>KINOさん
シャンロビ素敵でした。 さすがシャンロビスト! さすがシャンロビ第一人者!
シャンクスが、カッコよかったです。
ロビンの想いと、ふたりのやり取りに切なく読ませていただきました。
言葉の選び方に、いつも楽しませていただいています。
いい物語を読ませていただきました。ご馳走様です。
>ななまるにーさま
お帰りなさいませ! そして、ご馳走様でした!
最高に萌えましたー!
何ですか、この素敵なサンナミバカップルは。夏ですよ、正しく。
隙のない読ませる文章、生きているキャラ、愛のあるエロ。
にーさまの文章からは、本当に愛を感じます。
素敵な物語をありがとうございました!
凄いことになっています!まさに神々の光臨!!
お帰りなさいませ。にー様。愛の溢れる文章!
KINO様、相変わらず美しい文体!
こんな時間に興奮してきた
245 :
よむこ:04/09/10 17:25:52 ID:uc+d6x8q
畳み掛けるように訪れた神々のSS、もう大変です!!
>KINOさま
シャンロビ、ご馳走さまでした。
無邪気なロビンちゃんが、愛しいです。
そして、見守るように包み込むシャンクスが、とても素敵。
浮かんでくる情景が、美しいところも素晴らしい。
溜息ものです。ありがとうございました!
>ななまるにーさま
にーさまだ、にーさまだ! サンナミだぁー!
お帰りなさいませー!! お待ちしてました!
ああ もう、流石です。幸せです。
自分のなんか、穴掘って埋めちゃいたい…。
流れるような文、きっちり情景がうかんできて、
饒舌なサンジくんとキュートなナミさんが楽しくって。ホラーなのに……w
バカップル、最高でした!! ありがとうございました!
そして……
苺屋さま、KINOさま、にーさまと連なる峰の狭間となった
峡谷のような拙いあたしのSSに、
優しい感想と勿体無いお言葉をくださったみなさま、
本当にありがとうございました。
偶々、なんとか形に出来たものなので、正直次がくるかどうかわかりません。
オリンピック周期か、某球団優勝周期か、はたまたハレー彗星周期となるのか…w
身の丈にあった感じで、やってゆきたいです。そんなとこです。
246 :
名無しさん@ピンキー:04/09/11 13:58:30 ID:76hsmMf8
ななまるにーさま
貴方の書く文って凄ぇグルーブ感あって好きです。
言葉のチョイスからタイトルからいちいち好きです。w
イーー(・∀・)ーーネッ♪
お疲れ様でした。そしてお疲れ様でした。
>KINO様
お待ちしてました!投下お疲れ様です!
言葉も文章もあいかわらず綺麗で引き込まれました。
なんというかロビンがかわいくて、シャンクスじゃなくても守ってやりたいような気になります。
少し大人になって再会したときも、シャンクスの前ではやっぱり少女のままのロビンで、
でもあのときのままではいられないのもわかってて・・・
ロマンチックで切なくてとても素敵な話をどうもありがとうございました!
>ななまるにー様
まずはとにかくおかえりなさいませ!
にー様のSSはいつ読んでもすごいです。情景が浮かんでくるもんなあ。
しかもまるで原作から飛び出してきたみたいに、まったく違和感のないキャラ。
サンジに感情移入してしまうのは自分だけじゃないはずだ!
ストーリー展開もいかにもワンピースらしいのに、ちょっとホラーでエロくておもしろくて最高です!
ありがとうございました。お疲れ様でした!
スモたし読みたい
ここ、SSと感想以外書き込んだらダメなのか?
どうゆう事?
意見とか要望とか?
別にいいんじゃないの?
>248
ノシ 次スレ手前あたりに持ってきます(゚▽゚*)
>249
このキャラのここがエロイと思うなんて話や妄想ネタならとっても嬉しいぞ、自分は
今週のナミたんはどうもいかがわしい妄想を喚起させるな。
群集にフクロ→衆人環視の中リンカーンという発想に言ったのは漏れだけじゃないはず。
ロビナミ読みたい
料理人とおねいさまとに夜毎仕込み合いされるナミ。
>251
248じゃないけど、期待!待っとります!
今週のナミにはエロ妄想掻き立てられたなー >253
しかし最近秘書萌えも激しい…
秘書は服がセクハラしやすそうでいいねー
ナミロビも読みたいぞ
10歳年下の子猫ちゃんに翻弄されるお姉さまハァハァ
259 :
名無しさん@ピンキー:04/09/24 11:47:33 ID:85RR8eEi
260 :
海軍婦人会:04/09/25 04:31:37 ID:u09x4oVh
初めまして。
始めてSS書いてみたのですが、あんまり初心者なんで、顔真っ赤です。
お目汚しとは思いますが、投下してみますね。
前、ここでゾロ縛っちゃったの読んだので、
今度はロビンちゃんを縛ってみました。
街での嬌声が、こんな外れた桟橋まで聞こえてくる。
日が落ちて、風が急に寒く感じ、ゾロは目を開いた。
「剣士さん。風邪ひくわ」
ロビンが、ブランケットを持って立っていた。
「けっ、オレはそんなヤワじゃねぇ」
「それは失礼。
コックさんが、お夕食を用意して行ったけど、美味しそうなお魚のマリネなのに、わたし一人でワイ
ンを開けるのは勿体ないの。本も読んでしまいたいから、飲み過ぎたくはないし。
つきあってくれるかしら」
「ああ、そういや腹へった。
みんなはまだ戻ってこないのか」
ゾロがキャビンに入ると、グラスと皿が二つずつ並べられている。
「年中お祭りみたいな街ですもの。航海士さんもいつもより多めにお小遣いを支給してたから、みん
な楽しんでいるみたいだったわ。飲みたいワイン、選んでくれない?」
「一人だけ早く帰ったんだな。」
「ええ、わたしもお小遣いを頂いたので、古本屋さんを覗いてみたの。素敵な本を見つけたから、早
く読んでしまいたくて」
ワイン棚から適当に一本抜いて、テーブルに置く。その傍らに置かれた本の表紙には、ゾロの知らな
い文字が踊っていた。ゾロは本をテーブルの端に移動させた。
ロビンは、冷蔵庫から出してきたマリネを、空いたその場所に並べた。そして、軽く焼いた薄切りパ
ンを入れたバスケットをその横に置いた。
262 :
名無しさん@ピンキー:04/09/25 04:40:11 ID:u09x4oVh
ゾロは、ワインのコルクを抜くと、まずロビンのグラスに注ぐ。
「街は、どんなだった」
ロビンとの話の接点が見つからず、ゾロは聞きたくもない話題を口にするしかなかった。
「そうねぇ。貿易の盛んな街だけあって、レストランの種類も豊富で、
船長さんが街に入って早々、みんなを引き連れて入ったの。いつも通りの豪快なお食事だったわ。
そして、ここには航海士さんお気に入りのブランドの直営店があって、
大喜びでコックさんを引っ張って入っていった。あそこのタイトなTシャツは、航海士さんによくお似合いよね。
それから、わたしはお医者さんと本屋さんを何軒か梯子したのだけれど、
古い本の匂いがたまらなく好きで、休憩に入ったティーサロンでお医者さんと
その話で盛り上がったのだけど。。。」
ロビンは、ゾロの気持ちの中を見透かして、食事の最中、
普段の控えめな彼女とは思えないほど、一人でよくしゃべった。
ゾロは、二本目を取り、コークスクリューを回した。
「そう云えば、あまり酔いたくないって云ってたよな。
もう一杯、いくか?」
「そうね。前言撤回するわ。今夜は剣士さんと飲むほうが楽しいかもしれない。」
ゾロはまた、ロビンのグラスにワインを注いだ。
「あら、今度は赤なのね。お皿も空だわ。チーズでも切ってきましょうか」
奔放なナミとは違い、ロビンは自然と女らしく振る舞う事ができる。
ロビンが親の躾でなく、このように振る舞えるとしたら、それは、
ロビン自身が女としての世渡りを余儀なくされたからに違いなかった。クロコダイルの女になる前に、
一人で世間を生きるとしたら。
ゾロは、自分の思索が妙な方向に向かいつつある事に気づき、何気なくロビンの本を手に取った。
「どんな本なんだ。」
「究極の恋愛小説。」
ロビンは、笑みを浮かべて答えた。
オリーブオイルに濡れた唇に、ランプの灯が揺らめいて反射する。
「らしくない本だな。」
「そうかしら。わたしにとっては、どんな本も素敵な事を物語ってくれる恋人だわ。」
「でも、暖めちゃくれないだろ。」
そう口にして、ゾロはしまった、と思った。
みんなが居る席のつもりで口から出た言葉だった。女と二人で飲む事には、全く馴れてない。
「あら、それじゃ剣士さんが暖めてくれるのかしら」
「今のは冗談だ。その、忘れてくれ」
「別にいいのよ、今更、夢見る乙女じゃないんだから。
生きるためにいろいろな事をしてきたの。
それとも、まだわたしが油断ならない女だと思っているの?」
黒い瞳が、ゾロを見つめていた。
ゾロは思わず息を飲んだ。
「女にここまで云わせたら、逃げるのは無しよ」
ロビンは席を立ち、背中からゾロの首に手を回した。
背中に当たる胸の感触。鼻をくすぐる石鹸と、女の甘い匂い。
手を伸ばせばすぐそこにある快楽が頭の中を駆けめぐる。妖艶な声と息づかいに誘われ、
細く伸びた腕に絡みつかれて、ゾロはしばらく動けなかった。
ロビンがゾロに口づける。
ゾロは女を受け止めて、二人で床の上に崩れた。
「何を考えてる」
「さあ、何でしょう?」
ロビンは自然に身体を開いた。彼の愛撫の彷徨う先に、いつでも求める場所がある。
あるいは、男の官能を、告げられるより先に察して刺激する。
奉仕する為の性に馴らされた身体だった。
悦楽を引き出されながら、ゾロの頭の中は冷えていく。
「ロビン、もういい。」
ゾロは、ロビンの肢体から離れた。
「おまえのやり方は。。。切なすぎる。。。」
「わたしが、気に食わなかった?」
「そうじゃない。」
ゾロは、部屋の隅に落ちていたロープの切れ端で、ロビンの両手首を縛った。
「お前は何もしなくていい。」
ロビンは、その言葉とともに、激しい波に飲み込まれるのを感じた。
はだけた胸に、男の息づかいを感じる。胸の先を吸われ、同時に秘所の最も感じる場所を、
ロビン自身の官能の蜜の絡んだ指でまさぐられると、思わず口元から甘い声が漏れた。
触られた場所が熱く、蜜壷の奥が震えるのを感じた。
背中に口づけられ、舌で愛撫されると、全身が激しくたぎる。
「あ、嫌。どうして、ああ。。」
縛られている故の倒錯じみた快楽なのか?
こんな場面、これまでも何度も経験している。
でも、こんな風に全身が乱れてしまう感覚は無かった。
蜜壷に指が入れられ、さらなる刺激を受けると、身体が自然に動いてしまう。
「あ、やめて、剣士さん、こんなの、わたしじゃない」
ゾロの熱い肌に、冷たい滴がこぼれた。
「わたし、泣いているの?
いや、ああ、こんなの、わたしじゃない」
「女は、男の道具じゃない。感じろよ。本当のお前を晒せよ。」
ゾロは容赦なく、ロビンの感情のプロテクトを外してしまった。
そして、縛ったロープを外し、手のひらに余る細い手首を握ったまま、
濡れそぼった場所に自らを埋め、そしてロビンに口づけした。頬の涙を、自分の頬をすり寄せて拭った。
「こんな事したら、仲間じゃいられない。。。」
「自分から誘っておいて、云うじゃないか」
あ い し て し ま う と口にしながら、ロビンのそれは言葉にはならなかった。
ゾロの胸板の厚さに、息苦しいと思った。
もっと、口づけと、そして、彼を感じたかった。
ゾロの動きが激しさを増し、彼がロビンの中に在ることを嬉しいと思った。
このまま、時が止まればいい。。。
本当に、月並みな恋愛小説の主人公になっている自分に気づき、思わず口元がほころぶ。
そして次に最も大きな波に絡め取られていく。
全身が戦慄き、そして気が遠くなるようだった。
船を洗う小さな波の音が聞こえた。
船が波に揺られているのか、官能の余韻に揺られているのか。
女の身体から、快く熱が引いていく。
「ロビン、悪ぃ」
ゾロがつぶやいた。
「本当に、悪い人。あなたは、優しすぎる。」
ロビンは、もう一度男の胸に顔を埋めた。
「あたたかい。」
女の口元から、幸せの笑みがこぼれた。
街の喧噪もいくぶん落ち着いて、月が海面に揺れていた。
「ロビ〜ン、昨日買った本、もう読んじゃった?」
船出して間もなく、チョッパーはデッキで本を広げるロビンに駆け寄ってきた。
「まだ半分てところかしら。昨日、帰りついたら、どうしても眠くなっちゃってね。
やっぱり一日街を歩き回ると疲れるわね。」
「そうなんだ〜。読み終わったら貸してね。戦争論って、興味あるから」
下で昼寝を決め込んでいたゾロは、思わず聞き耳立てた。
(究極の恋愛小説って、云ってなかったか?)
「愛とは、戦いである。なんてね。」
言い訳なのか、本気なのか、そんな事はもう構わない。
抜けるような青空だった。
雲ひとつない。
266 :
海軍婦人会:04/09/25 04:59:19 ID:u09x4oVh
投下完了。
あ〜、穴があったら入りたい。。。。
>>266さん
前より良くなりましたね。
ってマジで初めてだったらどーしよー。w
乙です。
乙です。
描写はあっさりめだけど
言葉の選び方が好きです。
次作も楽しみです。
>267
まじ初めてです。
3年ぐらい前に銀英ネタで1作書いて、これは人前に晒さなかったんですが、
人前に晒すの初めて。
0時頃から書き始めて、途中野暮用あったりして、本当はもっと練ったら良かったんだけど。
それにしても、12時間後にジョン・シルバーの成り損ないが
東シナ海の荒波を乗り越えて3ヶ月ぶりに帰ってくるってのに、
私は何をしているんでしょ。
という事で、ちょっと忙しくなるので、遅レスになるかもですが、コメントなどいただけたら嬉しいです。
270 :
海軍婦人会:04/09/25 05:30:24 ID:u09x4oVh
>268
ありがとうございます。
そう云っていただけると、嬉しいです。
次作は。。。エロ無しSSも年1回くらいしか書けないので。。。
でも、衝動に駆られたら書いちゃうかもしれません。
271 :
名無しさん@ピンキー:04/09/26 23:16:54 ID:bM2XsIvs
>221
KINO様
遅レスですが、お疲れ様です。
岡村の歌詞の引用とか最初の赤いワインのトコで、すぐ分かりました。
岡村ファンの自分としてはこんなトコで、岡村の歌詞が出てて、びっくりでした。
サナゾ読みたい。
>海軍婦人会様
投下乙でした。
>女は、男の道具じゃない。感じろよ。本当のお前を晒せよ
いいですね、この台詞。どうかまた投下して下さいませ。
お待ちしています!
えーっと、シャン×ロビン×エースの3P(?)を投下します。
例によって嫌いな方はスルーでお願いします。
************************
シャンXロビXエース「Beginning」
"海賊になりたい"
ガキの頃から温め続けていた夢をかなえる為、リュック1つで島を出たのは、17の春だった。
島の外に出ることさえ初めてだった、当時まだガキの俺には、島の外は見るもの聞くもの全てが新鮮だった。
海賊になりたいといったって、どうやればなれるのかも知らないまま……見切り発車もいいところだった。
それでも、大きな港町に行きさえすれば何とかなるだろうと考え、自分で作った船を漕ぎ出した。
「ぶえっくしょいっっ!!!!!!!!!!!!!」
特大のくしゃみをすると、俺を取り囲む座から笑いが起こった。
「今日は大漁だぁ、ええ? エース、なぁ」
文字通り濡れ鼠の俺の頭をぽんぽん叩くのは、よもやこんなところで会うとは思わなかった赤髪の男。
「……うるせえな……っ、くしょいっ!!」
「7年ぶりにしちゃあ、ご挨拶だぜエース?」
俺の前にしゃがみこみ、豪快に赤髪の男・シャンクスは笑った。
船を漕ぎ出して10日目、予想外の天候の変化。荒波に飲まれ船はあっけなく大破。
溺れてた俺を助けてくれたのは、見覚えのある船……そう、赤髪のシャンクスの船だった。
7年ぶりの再会は、実に意外な形で訪れた。
「エース、そんなに俺に会いたかったかぁ、うーん、そうかぁ」
「誰、がっ、……へーーっくしょいっ!!!」
「はは、照れなくてもいいんだぜ?」
歯を見せ、俺の頭をぐしゃぐしゃにする。
俺が十の時、故郷の島に初めて上陸した海賊、それが赤髪海賊団だった。
当時ガキだったルフィと俺はそんなシャンクスに憧れ、懐いていた。
その上ルフィにとっちゃあ命の恩人だ……俺にとっても恩人になっちまった訳だが。
「海賊っつったって、どの船に乗るんだ? あてはあるのか、エース」
「…ねぇけど」
「なんならうちの船に乗るか?」
「ぜってー、乗らねぇっ!」
懐かしさと照れくささと、年頃独特の反抗心の入り混じった複雑さは、
あの頃のようにシャンクスに素直に甘えることを俺に許さなかった。
「ははは……そういうと思った。とりあえず一番奥の部屋、空いてるから使え。着替えもあるから。
次の港まで乗せてってやらぁ。港に行きゃぁ何とかなるだろ」
「あぁ、……ありがと、」
ようやく出た感謝の言葉は小声で……。素直じゃないな、俺も……。
軽く頭を下げ、言われたとおりに船室へと向かった。
まだ身体は冷たくてだるい。一眠りして、回復しねぇとな……。
「……兄弟揃ってシャンクスに恩が出来ちまったなァ……」
長い廊下を歩きながら呟いた。
……なかなか返せないぞ、この恩。
シャンクスの船のクルーは、あの頃より増えこそすれど減ってはいなかった。
それはこの船の船員の強さとともに、シャンクスの人望の厚さをも示していて……やっぱ、すげぇな。
背は俺のほうがでかくなったのに、シャンクスのほうがよっぽどでっかく見えた。
ガキの頃には分からなかったシャンクスの凄さを、今改めて認識する。
「……ん?」
後ろで物音がし、ふと振り返った。
「あら、お客様?」
小さな船室のドアが半分開ていて、そこから女……とびきり美しい黒髪の女が、顔を覗かせていた。
黒曜石の瞳とエキゾチックな顔立ちの、俺より少し年上の女だった。
「……あ?」
……女? 海賊船に、女?
呆気にとられている俺に、女は優しく笑いかける。
「よろしくね、お客様。ふふ」
扉の向こうに女の顔は消え、同時に扉も閉じられた。
「なんだありゃ……?」
……溺れた衝撃で幻でも見てんのか? 俺……。
海賊船に女なんて、あまり聞いたことのない話だ。
良くわかんねえまま、シャンクスに言われた一番奥の部屋に入る。小さな船室には、テーブルとベッドだけ。
ぼすん、と勢い良くベッドにダイビング。
「あー……布団で寝るの久しぶりだぁーー……」
搾り出すようなため息をついて……疲れがどっと出た。身体が石みたいに重たくなった。
次の港まで連れてってくれるっつったんだよな。
じゃあ次の港でつてを探すか。……この際だからシャンクスに聞いてみよう。
っていうか、さっきのあの女……誰だ? 一体。
起きたらシャンクスに聞いてみるか……。
ンなことを考えていたら、睡魔が一気に襲ってきた。
「あ゛ー…………」
吸い込まれるようにとはまさにこのこと……俺はあっちゅう間に、眠りに落ちた。
……暫くたって目が覚めた。
どのくらい寝たんだろう。時間の経過がイマイチわかんねえな。
起き上がると小さな小窓の外は薄暗くて、俺がこの船に拾われたのは朝だから……もう夕方ってことかよ。
「……寝すぎたか……」
それでも一人小船を漕いでた十日間は睡眠も分割だったし、ゆっくり眠れたのは久しぶりだった。
頭をぶんぶん振って、サイドテーブルにいつの間にか置かれたロールパンを口に放り込む。
「…………?」
木の壁一枚向こうから、声がする。
シャンクスの声だ。
シャンクスと……もう一人……この声は……女?
「女??」
女? 海賊船に女?
もしかして、さっきの……。
気になって、そぉっと壁に耳を押し当てた。
聞こえてくるのは確かに、シャンクスと女の声だった。
『駄目よ、シャン。そういうことは、夕食の後に……折角のスープが冷めてしまうわ』
『固ぇこと言うなよロビン〜……ホラ、もう俺のセガレ、こんなになってんの!』
「……あ?」
―――俺のセガレって何だよ。
そういうことってどういうことだよ。
っていうかこの声は……さっきの、女の声だ。
『ロビンのオッパイがオードブルなんだよ、俺にとっちゃぁ』
『もぅ、……本当に……』
衣ずれの音。ベッドの軋む音。
ちゅ、って音。
「お……」
お…オッ…って、おい。
――おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!
田舎出のガキのいる隣の部屋でナニやってんだ!
これってもしかしなくてももしかする……よな?? そういうことだよな??
何せそういうことには一番敏感な17歳のお年頃だ。
聞いちゃいけないと分かっていながら、耳はダンボ状態。
やべ……心臓がドキドキしてきた。
『お頭ぁーっ、飯ですよぉーっ!』
厨房の方から大声でコックが叫んだ。
『ホラね、シャン。やっぱりあとにしましょう』
女は笑って言った。
『あーもーいいトコだったのにッ!……分かったよ、そうするよ、ロビン』
『ふふ、……』
――ちぇ。ホント、いいトコだったのに……。
「エース、飯だぞ」
ベックが俺を呼びにきた。
「……何やってんだ、お前」
壁に耳をくっつけている俺を見て、ベックは首をかしげた。
「いや、……ちょっとな……はは」
船の食堂は、どこもそんなに広くないと教えてくれたのはシャンクスだった。
ここもその例に漏れず狭く、船員と料理と熱気で溢れかえっていた。
「エース、お前も座って食え」
副船長のべックに勧められ、シャンクスのすぐ隣に座った。
「おう、エース! もう身体はいいのか?」
シャンクスは早くも2本目のビールを空けていた。
「あ、ああ……なんとか」
辺りを見渡したが、女の姿は無かった。
女はもしかしたら雑用係か料理人だろうか。
勧められるままに大ぶりの肉の塊に噛み付き、酒で流し込んだ。
「エース、当てがないなら俺の知ってる海賊船の船長に紹介状を書いてやるけど……どうだ?」
「そりゃありがたいけど……アンタの知ってる船長って、どんなんだよ」
「お頭の知ってる海賊船の船長だぜ、まともなのを期待しちゃいけねぇぜ」
ベックが脅し、シャンクスが「ひでえな、ベック」と口を尖らした。
べックはこの天衣無縫な船長に苦労させられているのか、髪はすっかり白くなっていた。
「……マジでスゲエぜ? もういいジジイだがな、海賊王に最も近いのはあの男さ」
「それマジ?」
「ああ、マジで本気だ。何せあの海賊王・ロジャーと互角に戦った男だ……白ひげってみんな呼んでる」
「お頭、……白ひげにエースを紹介するのか?」
ベックが眉をひそめた。
「エースなら大丈夫だ。俺が保障する。並みのヤツなら三日と持たないだろうが、エースなら白ひげの親父の下、
立派に出世するだろうよ」
「けどなァ、お頭……」
「丁度近くの海域に来ているはずなんだ」
……なんかスゲエヤツだったことは、それとなく分かってきた。
ロジャーといやぁ、泣く子も黙る海賊王だ。
ソイツと互角に戦ったなんて……そんなヤツが実際にいんのか……。
「まぁ、どうせ海賊やるならスゲエ方がいいだろ?」
シャンクスは楽しそうに片目を瞑った。
「……そりゃそうだけど」
その発想がいかにもシャンクスらしいっていえばシャンクスらしいんだけどな……。
「そうとなりゃ白ひげの親父に一筆書いてやらぁ。エース、年は今…じゅー…なな、だったな?」
「ん、ああ…17だけど」
「ベック、便箋何処だ」
「お頭は性急だな…後で持って行きますよ」
「上等のヤツな、それと酒もいいヤツを用意しといてくれ。あのオヤジに酒抜きで頼み事は成立しねえんだ」
……海賊王に最も近い男、か……。
どんなヤツなんだろう。俺の胸は、さっきとはまた別の意味でドキドキしていた。
「なぁ、シャンクス」
「んー?」
ベックが酒を取りに席を立ったとき、気になっていたことを思い切って聞いてみた。
「この船さ、女が乗ってんの?」
「………あ?」
シャンクスは返事をせず、ビール瓶に口をつけたまま、俺の方をじっと見た。
「ロビン、とかいう女」
「………さぁね」
「なぁ、乗ってんのか?」
「………」
「シャンクスッ!」
「……飯の後で、お前の寝てた部屋の隣の部屋に来い」
「あぁ?」
俺の寝てた部屋の隣の部屋って……さっき、シャンクスと女……ロビンって呼ばれてた女の声がした部屋か?
「どういうことだよ? シャンクス」
「そういうことだよ、エース」
「あ?」
「大人の事情だよ」
……何が大人の事情だよ。
訳分かんなくて首かしげてると、丁度ベックが戻ってきた。
「お頭、エース、ホレ」
どん、と目の前に高級酒の瓶が10本近く置かれる。
「おっ、イイやつ取ってきたな! ベック!」
「エース、海賊は酒が飲めてナンボだぜ、ホラ飲め飲め! お前が海賊になった記念だ!」
「ええっ…俺、さっき一杯飲んだぜ?」
「何言ってんだエース! あんなの飲んだうちにはいりゃしねえ! 船長命令だ、これ全部飲め!」
おいおい……マジかよ……。
「お頭の言うとおりだ、エース」
「エース、付き合いが悪いとこの先何処の海賊船でもやっていけねえぜ?」
近くの席に座ってたヤソップやルゥがぞろぞろと立ち上がり絡んでくる。
うえ…酒臭ぇ…。
「オラ、飲め飲め! 下戸の海賊なんざ海の女神に守られねえって伝説があるんだぜ!」
「海に溺れても酒にゃ溺れねえのが海賊だ!」
「ちょ、ちょっと待ってくれっ!」
……ささやかな抵抗も空しく。
お祝いの名の下、タチの悪い大人連中に、俺はイヤと言うほど飲まされた……。
「うえ…気分悪ぃ…」
結果は勿論、洗面所で蒼い顔して洗面台にしがみつくハメになったわけで。
「なんだぁエースゥ、あん位で酔ってちゃ海賊になれねえぞぉ?」
便所に入る船員たちがからかいの言葉を投げてくる。
……海賊の世界が厳しいってのは聞いてたけど……こういうのもその中に入るのかよ……。
「おう、エース。まだ吐いてんのか。お頭が部屋に来いって呼んでたぜ」
ヤソップに言われ、俺はハッとした。
「……あ、そうだ。俺、シャンクスに呼ばれてたんだ……」
まだボーっとする頭とふらつく脚で、俺はシャンクスに言われた部屋に向かった。
「……シャンクス、いるか?」
ノックを二度したが反応はなく、それでも呼ばれたのだからとドアを開け、僅かな隙間から中に潜り込んだ。
「おう、エース。遅いぞ」
妙に明るい部屋の、壁際のベッドの上でシャンクスは胡坐をかいていた。
その隣には、黒髪の女……さっき、廊下で会った女が、寄り添うように横座りをしていた。
その女と、目があった。吸い込まれそうなほど綺麗な瞳だった。
「さっきはどうも」
「ど、どうも……」
女の方は余裕たっぷりなのに、挨拶した俺の声は上ずっていた。
「エース、コイツはロビンな」
「……あ、ああ」
「ロビン、あれがエースだ。……って言ってもさっき会ったんだよな」
「ええ、少しだけね」
……おい、俺はあれかよ。
「よろしくね、エース」
「よ、よろしく……」
俺よりは年上って感じか。女の物腰は柔らかで、かしこさが言わずともにじみでていた。
へその見えるキャミソールとカプリなんて着てる女、俺の育った島にはいなかった。
「エース、お前が海賊になった、そのお祝いをしてやろうと思ってな」
「お祝い?……さっき散々やったじゃねえか……」
―――俺に無理やり酒飲ませて……。
「あれはあれ、これはこれだ……エース、お前……童貞だろ?」
「いいっ……!?」
「童貞か? エース」
「なっ、ど、ど、どーてい?」
「そう、童貞か非童貞か聞いてるんだ。どっちだ、エース?」
(いきなり何聞いて来るんだこのオッサン!)
「あ・え、え、えええっ??」
「ははっ、その様子じゃぁ童貞決定だな、うん」
「……あっ、当たり前だろうが! あの寂れた島で童貞なんか捨てられねえっつの!!」
一瞬にして顔が真っ赤になり、しどろもどろの回答しか出来なかった俺を見て、
シャンクスは大口を開けて笑った。
「はっはっはっ!! そういうと思った、エース!」
傍らのロビンはくすくすとおかしそうに笑ってる。
……くそっ……こんな美人の前で恥かかせる気かよ!
「……でな、エース。海賊にはな、ちょっとした言い伝えがあってな」
「言い伝え?」
「そう、これがあながち馬鹿に出来ない言い伝えでな。海賊になって、最初に寝た女のよしあしが、
ソイツが海賊として大成するかどうかに関わってくるっていう言い伝えなんだよ」
「…………なんじゃそりゃ……」
そんなの言い伝えって言うのかよ……。口からでまかせ言ってんじゃねえか?
「そこで、……このロビンだ」
「あ?」
「……いい女だろ?」
「え? ……あ、ああ」
「美人だろ?」
「そりゃ……美人だと思うけど」
「有り難う、エース」
ロビンが小さく頭を下げた。
「だろ? 俺の自慢だ」
「自慢って、ロビンはアンタの何なんだよ」
「……ナニって……ま、大人には色々あるんだよ。それはおいといて」
―――なんだよそりゃ……。
「ロビンが、今夜のお前の相手って訳だ」
「へぇ、相手か……ん?相手…相手…相手――――?!!」
……シャンクス曰く。
据え膳食わぬは男の恥、なんだそうな。
いきなりのことに驚き、辞退を申し出た俺にシャンクスは上のような内容で延々説教を垂れ、
結果として俺は……童貞を捨てる羽目になった。
幾ら美人とはいえ、今さっき会ったばかりの女といきなりセックスって、言われたって……。
「エース、ブルってチンポ勃たねえとか無しだからな」
「……わーってるよ……うっせえな」
それも、シャンクスを交えた、いわゆる3Pで。
けれど俺たちの見ている前で裸になったロビンの身体は、そんな不安をたやすく吹き飛ばした。
ロビンの身体は本当に綺麗だった。
……無駄なところなんか少しもなくて、二つの尖りがつんと上を向いた胸は大きく、
すらりと伸びた脚もくびれた腰も、どこもかしこも……。
生まれて初めて生で見る……エロい本とかじゃなくて……女の裸。思わず息を呑んだ。
甘い匂いが、お世辞でなく漂ってきた。
デルタゾーンの繁みは薄く、その奥を俺は早く知りたかった。
小さなベッドの上に、3人はちょっと狭い。
シャンクスが後ろから片腕を伸ばしてくる。
ロビンの大きな右胸がシャンクスの手で柔らかく潰れた。その手はピンク色の尖りを摘んだ。
「あ、ッ……」
零れた声。僅かにゆがめた表情は色っぽくて、心底ドキドキした。
俺は前から……クソ、顔がモロ見えるからすっげー照れる……。
何処から触れていいのか分からずに戸惑っている俺に、ロビンは優しく言った。
「エース、キス…しましょう」
女にしては少し低めの声に誘われ、俺は生まれてはじめての……キスを、した。
ロビンの柔らかな唇。ワインの味がする。
ロビンが舌を絡ませてきた。わけも分からずにそれに舌で応じる。
頭の中が、本当にとろけていった……。
「――…ん……はぁ……ッ」
ロビンが唇を離して喘いだ。
見ればシャンクスの手が……閉じたロビンの脚の間、薄い繁みの奥へと潜り込んでいた。
「ロビン、エースに見せてやれよ……」
潜り込ませた手を動かしながら、ロビンの耳元でシャンクスが意地悪く囁く。
ロビンは少し考えて、……頷いた。
「エース、見てくれる……?」
「何を?」
「私の、とても……大事なところよ」
少し恥かしがりながらも、ロビンは閉じた脚をゆっくりと開いていく。
「よく見てやってくれよ、エース……いい眺めだぜ?」
シャンクスの手が、ロビンの脚を更に広げた。
「…………ね、………こんなになってるのよ、もう」
「―――……」
生まれてはじめて現物を見るそこは、……薄い繁みに護られ、まるで別の生き物のように蠢いていた。
ああ、……さっきの匂いはここから漂っていたのか、と気づいた。
透明な体液が、そこが収縮するたびに吐き出され、シーツを汚していた。
そのたびに甘い匂いがする。
「……触っていいか? ロビン」
尋ねると、ロビンはうなずいた。
蠢きながら体液を吐き出すその淫口に、恐る恐る触れる。……柔らかくて温かい。
軽く押すと、指はあっさりとその中に飲み込まれた。
「あ・は……ッ」
ロビンが喘ぐ。
「動かしていい?」
尋ねて、今度はロビンの答えを待たずに、飲み込まれた指を動かす。
ぬめって柔らかく、俺の指を包み込むロビンの胎内……心臓がドキドキしているのもいつしか慣れた。
「……んぁ……、あッ……エースッ」
ねちゃ、と音がすると、ロビンが消えそうな声を上げる。もっと深く指を入れて、もっと大胆に動かす。
その上にある、赤く小さな実を親指の腹で弄ると、ロビンの声は更にいやらしくなった。
「ああー…ッ、エース、いい……!」
シャンクスも、ロビンの胸をさっきと同じように揉みしだいていく。
「……いいだろ、ロビン? いい男二人に責められるってなぁ……?」
「……いいわ……もっと、ッ」
恍惚とした表情を浮かべ、ロビンが仰け反る。
俺の指を包み込むロビンの内部。包み込みは次第に締め付けへと変わっていく。
シャンクスの指がロビンの乳頭を摘み、転がす。
「シャンクス、……エースぅ……ッ、ひぁ……ッ」
交互に名を呼び、ロビンは自分から腰を動かし、俺の指を欲しがった。
空いている胸を自分の手でシャンクスがするのと同じように苛め、俺にキスをねだる。
再び唇を絡ませ、貪りあうと、さっきから固くなっていた俺の下半身に一気に血液が集まっていった。
……ああ、マジで興奮する……。
「もう……欲しいの……エース、シャンクス…」
泣きそうな声で、ロビンが言った。
ロビンの後ろで、シャンクスが不敵な笑みを浮かべた。
……シャンクスの言ってた言い伝え、あながち眉唾じゃねーかもな……って、ちょっと思い始めた。
胡坐をかいたシャンクス。そのシャンクスの一物を、ロビンは四つんばいになって懸命に口で奉仕している。
俺は後ろからロビンに押し入って、抜き挿しを繰り返す。
最初、ぐちぐちと粘っていた音はジュブ、ズブ、とどんどん大胆になっていった。
幾らでも引き込まれていくロビンの胎内……俺にとっては初めての、女の内部。
こんなに気持ちいいのかよ……女の身体ってのは……。
シャンクスにとってロビンってのはどんな女なのか、本気であとで問い詰めてやろうと思った。
こんないい女……何処で見つけてきたんだよ。
綺麗なラインを描くロビンの腰を抱え、最奥まで突き、ギリギリまで抜くと、シャンクスの一物を咥えたまま
ロビンは甘く喘ぐ。
「んふぅ……ッ、い、いいッ、……んああ…!」
「ロビン、口がお留守だぜ?」
「あ、ごめんなさ…い、……いいッ…」
「いい? ロビン、いいのか?」
俺にも少しは余裕が出来、ロビンに尋ねる。ロビンの、唾液で塗れた口からいい、と褒め言葉が出る。
中は……滅茶苦茶締め付けて……いいのはこっちも同じだった。
「あ、ふ、……ん……ッ」
「ロビンのフェラチオ、相変わらずうまいな」
シャンクスの手が汗で顔に張り付いたロビンの髪をかきあげる。
「フェラしてる顔も可愛いな、ロビンは」
「あ、が、……ん、」
「こっちも舐めてくれよ、ロビン」
シャンクスに言われて、ロビンは更に深く顔を埋める。
前から脚の間に手を入れると、さっき弄ってた赤い実は切ないくらい固くなっていて、
太股までぐっしょりと濡れていた。実に触れると、ロビンの体がビクンと軽く跳ねた。
「気持ちいい? ロビン」
「いい……エース、もっとして……もっとよ、もっと……!」
シャンクスの脚の間に顔を深く埋めたまま、ロビンがねだる。
「エース、ロビンは淫乱だからな。いっくらでもしてやってくれ」
シャンクスがおどけて言い、俺は頷いた。
「そんならお言葉に甘えて……シャンクス、年なんだからちょっと休んでてくれよ?」
言って、一旦ロビンから抜いて上体を抱え上げ、シャンクスから引き離した。
「おい、エース」
「……いくらでもしていいんだろ?」
口を尖らすシャンクスの揚げ足を取ると、シャンクスは頭をかいた。
「……ったく……若ぇヤツぁ………勝手にしろ」
独り占めしたロビンを仰向けにし、両脚を大きく開いて肩に抱え上げて。
「あ、あ――――ッ」
今度は正面から押し入った。
泣きそうな顔も、真正面だから滅茶苦茶よく見える。
ジュブって音をわざとさせるようにストロークを大きくして、突き上げた。
揺れる大きな胸を鷲掴みにし、乳頭を親指の腹で捏ねて。
「エース、あ、ああッ、……!」
「ロビン、俺今すっげー気持ちいい……」
体位が体位だから、俺のがロビンの中に入っている部分がばっちり見えた。
少しだけ色づいた桃色の襞は、俺自身をしっかりと咥え込んでた。
「私も、エース……あっ……はぁあ……ッ、んあぁッ、気持ちいいわ……」
「どこがいい?」
「どこもよ……全部、……気持ちいい……もっと、もっと突いて……ぇ」
ロビンの腰が弧を描く。美しい顔が、快感に歪む。
二人してたった一つの結果を求める、……これがセックスなんだって……わかる……。
望みどおりにもっと大胆に、深く、深く突き挿して。
………でももう、俺限界だ……。
「ロビン、も、俺……ッ」
打ちつけがどんどん早くなっていく。求めている結果は、すぐそこまで来てる……。
「エース……エースッ……私も、……私もぉ……ッ、いく……い、…ぁ……ッ!!」
「ロビンッ……!」
―――殆ど二人同時に。
狭いベッドの上、拗ねてるシャンクスそっちのけで、絶頂に達した。
……俺の、初めてのセックス。
……その後のことはよく覚えてない。
猛烈な疲労感と睡魔に襲われて眠った俺の側で、「んじゃー次、俺の番な」っていう
シャンクスの声が聞こえたような聞こえなかったような……。
ただ、目が覚めたら次の日の朝。すっかり高くなった太陽。
そしてロビンは、いなかった。
俺はシャンクスに蹴り起こされた。
「お前ら俺そっちのけで随分と盛り上がりやがって、このヤロー!」
シャンクスは俺を起こすなり、ごん、と歯磨き用の琺瑯のコップで俺の頭殴りやがった。
「痛ぇッ……シャンクスがしろっつったんだろ?」
「加減ってモンがあるだろが。2対1だ、バランスっつうもんを考えろバカヤロウ。
あれじゃお前がメインで俺ぁ食後のデザートだろうが!」
「悪かったよ……それより、ロビンは?」
「ああ、もう行っちまったよ」
「……行った? 何処に?」
小さな丸い窓の向こうを眺めながら、シャンクスはため息をついた。
「さァ、今度は何処だろうな……」
「何だよ、今度はって」
シャンクスの顔は、ちょっとだけ悲しそうだった。
「あいつなぁ、……実はほんのガキの頃からこの海のお尋ね者なんだよ」
「ロビンが?」
「ああ、……俺とは5年くらい前に港で知り合って、それから1年位かな。この船にいたんだよ……」
「へぇ……ロビンがこの船に……」
「俺もよくわかんねえけど、ロビンには一生かかっても探し出したい"物"があるらしくてな。
……なんでも古いモンらしいんだ。それを探して、あちこちの海賊や組織を渡り歩いているらしい……。
ロビンはこの船の皆に愛されて可愛がられて、俺だって好きだったさ。ずーっとこの船に居て欲しいって
言ったんだが、……探してる"物"を諦めることは出来ないって、出ていっちまったよ……」
「………探し物、か……」
「アイツがこの船に居た時ぁ、ロビンは俺の恋人だったんだぜ?」
「……遊ばれてたんじゃねーの? シャンクスの方が」
「シッケイだな!……でまぁ、今でも時々、昨日みたいにこの船にひょっこり現れるんだ……
今なにしてるんだって聞いたんだが、……相変わらずちゃんとした組織の名だとか、
何処にいるとかは教えてくれねえんだ、アイツ」
「へぇ……秘密主義だな」
「まぁな、……悪いことしてなきゃいいんだが……」
お尋ね者……あのロビンが?
凄い綺麗で、賢そうで。全然そんな風には見えなかったのに……。
「そうだ、これ、ロビンからお前に……プレゼントだとよ」
「あ?」
ベッドの下から、シャンクスが取り出したのは、パイナップルに似て、でもそれより小ぶな不思議な色の実。
「……何これ」
「悪魔の実だよ」
「悪魔の……って、あのルフィが食ったのと同じヤツか?」
「ああ、そうだ。売れば一億ベリーは下らない代物だ」
「……プレゼントって……」
「そりゃお前、喰えってことだろうな。ロビンも因みに、能力者だぜ」
「………マジ?」
目の前の、不思議な色の実をしげしげと眺める。
「……けどよ、泳げなくなるんだろ? それって海賊にとっちゃ致命的じゃねえの?」
「ルフィが言ってたろ、海に落ちなきゃいいんだって……でも実際、ひとかどの海賊になるんなら、
能力者のほうが断然有利だな」
「……そりゃそうかもしれねえけどよ……」
「海で名を上げてるやつの多くは能力者だぜ?」
「……ふぅん」
どうするもんかと、その実を手に取った。
「"エース、この海でまた会いましょう"って、ロビンからの伝言だよ」
「………」
……ロビン。
たった一晩だけの、女。生まれて初めてキスして、抱いた女。
その名と、その身体は……きっと、忘れられない。
「この海でまた、か……」
今度会うときは、……シャンクスが紹介してくれるという白ひげの親爺の下、
大海賊と呼ばれるくらいにはなっていたい。ロビンが何処にいてもその名が聞こえるくらいの、大物に。
そしてもっともっと、ロビンのことを知りたい。
早い話が、……惚れたって訳だ。
「そうだな、……じゃ、俺コレ貰うよ、シャンクス」
「マジ? 喰うか?」
「喰ってやるよ」
「根性あるな、エース。若いねぇ」
「シャンクス、年寄りの感想だな、それ」
「一言余計だ、お前。……それよりもエース、ロビン程の女と寝たんだぞ? 絶対一人前になるよな?」
「ああ、……勿論だよ。なってやらぁ……」
その夜、俺は不思議な形の実を口にした。
そして泳げる身体と引き換えに、焔を自在に操ることのできる身体を手に入れた。
火拳のエースと二つ名をくれたのは、シャンクスだった。
それから二日後、船は港に着き、俺は白ひげのオヤジの船に乗ることになった。
(END)
**********************
以上です。長くてスミマセン_| ̄|○
また書けたら持ち込みます。
10月になりましたね。めっきり涼しくなってちょっと肌寒いかも。
人肌恋しい季節はエロを書いて過します。ではまたノシ
いやあぁ…よかったです!
3P苦手ですけど、これには引き込まれました。
途中で終わってしまった最初のと、「次」のシャンロビも読みたい…!
やっぱロビン、憧れるなぁ…。
>海軍婦人会さん
遅レスですが、良かったです!
淡々と語られる描写と、 ゾロとロビンの言葉にじん、ときました。
甘さと、切なさが同居している感じのゾロ×ロビンがいいですね。
またの投下も楽しみにしております。
>Bさん
3Pですか…それなのに甘いのですね。
エースの切なさ加減にくらくらしております。
拗ねてるシャンクスの絵面も浮かんできますよ。のの字書いてるんだろうな。
いいお話をありがとうございます。
IDに3P出てもうた。
Bさん、何かの暗示ですか、これ?
バカな発言をしましたが、ゾロ×ロビンで一本投下します。
ゾロ視点で、臆病になってしまうゾロの感じで。
短くまとめてみましたが、それゆえに言葉足らずかも。
このカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「後ろから抱き締める」
俺が女に興味をそそられたのは、厚顔無恥にも仲間にしてと言った後の、この船での佇まいだ。
冷徹に見えた敵だった頃と比べて、あまりにもひっそりと息づく、たおやかな華。
華やかであるのに、どこか控えめな、この船には似つかわしくないその姿に。
その胸の奥で、及ばぬ知識を抱える頭で、何を思っているかなどは、理解の範疇外だ。
だが、次第にその見事なまでの白皙を乱したいという誘惑に駆られていた。
透明に澄んだ湖面のように、静かに穏やかに、ただそこにあるかのような美貌。
それに石を投じ、どんな形の波紋ができるのかを確かめたい。
子供染みた興味の持ち方だと、自らに眉を顰めながらも、視線は女を向くばかりだった。
一旦、すると決めたことは、何が起こっても必ずやり抜いてきた。
今回のように、興味の対象が人間だったのは初めてではあるが。
特に膳立ても必要なく、たまたまふたりになった夜に、その身体を抱きしめただけだった。
俺の腕に身体を絡め取られた女は、抵抗もせず、その白い肌を俺に披露した。
やはり何かを企んでいるのかと疑ったが、俺に乱されるがままの女の嬌態に、どうでもよくなった。
脳裏に浮かぶのは、もっと抱きたい。それしかなかった。それだけしか。
最近になって、胸がざわりと気分悪く疼くのは、女が行為の際に抵抗の言葉を投げるようになったからか。
いつものように背後から抱え込むように並んで座り、女の服を脱がしていく。
最後の一枚を投げやって、華奢な身体を引き寄せた。
隠すものもない無防備な裸体を、余すところなく後ろから抱きしめる。
滑らかな髪にさらりと指を入れ、きめ細やかな肌を掌で撫でる。
それだけの触れ合いにも敏感に反応する、感度のいい身体が身動いだ。
官能を期待してか、白い肌はほんのりと薄桃色に染まっている。
その歳にしては随分と初心な反応に、最初に感じたほど、すれてはいないのだろうと感じた。
男慣れしている商売女を何度も抱いたことはあるが、これは男を昂らせるための演技とはまるで違う。
握り潰せるほど細い顎に指を滑らせると、びくりと肩を竦ませた。
そのまま輪郭を確かめるように、顔の表面をさすっていく。
不意に女が振り返り、潤む黒い眼が俺を正面から捉えた。すべてを包み込むような深い闇色。
その眼を見ては駄目だ。
俺に眠るすべての感情を、女に抱く暗いものをも引きずり出す視線。
抱かれ、喘ぎ、悦がるのは、この女であるにも拘らず。
求めているのが俺だけだと突きつけられてしまうようだった。
理由もない恐れを、その眼に感じてしまい、女の顔を再び前へと向ける。
居たたまれない気分になる。
単なる興味本位で抱きたかったなら、一度だけで終わるはずだった。だが、こんな夜は何度も続いて。
何せ、抱く前に想像していた以上の好い身体と、真っ白な肌に痕をつける快感を覚えた後だ。
この女の感覚を忘れることなど、なかったことになど、できる訳がなかった。
抱くたびに、女との間にあるのが不確かな繋がりだと思えた。
そして、こんなふうに自分を落ち着かなくさせる女を、憎らしいとさえ。
正面から抱けば、恐らく淫らに喘ぎ、俺にしがみついてくるのだろう。
それが真実であれば、女をより求めてしまうだろう自分を恐れる。
想像と違えば、女が俺に抱いていることの思い違いに落胆するだろう自分を恐れる。
ためらいは、最後にいつも壁となり、後ろから戯れのように抱くことしかできなくさせていた。
服を脱がす間も抵抗などはせず、女の肌を弄っている俺の腕に指を這わせてくる。
細い白い身体に伸しかかるように、腕に力を込めた。
触れる豊かな胸は、呼吸するたびに上下して、その存在を感じる自らの腕が強張って。
ごまかすように髪をかき上げ、耳の裏側を撫でさする。
「やっ…さ…触らないで」
耳、弱いもんな。はむ、と耳朶を柔らかく噛んで、首筋に顔を埋め、唇を這わせる。
「あっ」
肌を吸い上げれば、肩を揺らして艶かしい声。その声がもっと聞きたい。
自分の声でかき消されるのがもったいなく思えて、いつも俺は何も言えなくなる。
平素は、物静かで一歩退いている女だけに、裸体を晒しながら身を任せ、喘ぐ姿とのギャップがそそる。
この女の持つすべての表情と声を知りたくなった。すべてを暴いて、自分のものとしたい。
すべてを見せるのは、俺の前でだけ。それを想像するだけでぞくぞくとしてくる。
たぷりと揺れる乳房に触れ、指先に当たる尖りをくいっと捻った。
「っ、やめ…」
ぴくんと震える身体は、止めるなと言っている。
首を前に倒したので、さらさらと黒髪が流れて首から落ちていく。
露わになった項にちゅっ、と吸いつき、そのまま小さな蕾をくにくにと弄る。
「んんっ…あ、あっ」
堪えきれない声が、漏れ聞こえる。官能をそそられる声だ。
乳房を揺すりながら、さらに乳首を摘み擦り上げ、背中に吸いついた。
「いや、あ…ああ」
こいつの弱いところは全部知っている。白い背中を、骨に沿ってぺろりと舐め上げる。
淫らに突き出て膨らんだ乳首を、くいっと執拗に弄る。
「んん…んっ!」
顎を仰け反らせて、髪を振り乱し、悦がった。こんなことが、好きでたまらないらしい。
まさぐる俺の指を掴み、愛撫を止めろというように、かぶりを振った。
「…剣士さん…」
手を止めた俺にほっとしたように、熱い吐息で俺を呼ぶ。
それが不満で、閉じ合わされていた太腿の間に手を滑り込ませる。
「…あっ!」
膝裏を抱え、両足を立てて開かせる。身を捩ろうとするのは、悪いが無視だ。
我を忘れて乱れる様を見たい。細い身体を弄り尽くしたい。白い肌に自分の証を刻みつけたい。
卑しい情欲だけに後押しされて、心が昂っていく。
脚の付け根から、土手をさすっていく。指を進めると、湿った感触にたどり着いた。
「ああっ…あ」
頭を左右に振り、喘ぐ。振り乱した髪が俺の頬に当たる。
表面を掠めるように上下に擦れば、息を荒げて、俺の腕を掴む指に力を込めるんだ。
とろりと蕩ける蜜を指に絡めながら、淫靡な花の形を辿るようになぞっていく。
やわらかい花唇に触れながら、押し広げていき、そのまま中指と薬指を蕩けたあわいに潜らせる。
「あ…」
するりと抵抗なく蜜壷に侵入した指に、女の身体がぶるりと震える。
逃れようとする腰を押さえつけて、柔襞に指を擦りつけていく。
欲情に湿った吐息をぽろぽろと零しながら、従順に俺の指を咥え続ける。
熱い蜜が止め処なく指を伝い、滑らかに締めつける花びらに心地よさを覚える。
びっしょりと濡れそぼり、糸を引くぬかるみが卑らしい。
艶っぽく汗ばむ肌に、俺が与えた愛撫に感じる女を、可愛いなどと思ってしまう。
男としては満足でもあり、ましてこの女を乱れさせているということに、喜び勇む自分がいる。
膨れ上がった芽を親指の腹で撫で上げる。
「あ、あっ…や、やめて…あ」
くにゅ、と敏感な部分を強めに押し潰し、揺らすように弄ぶ。
「あああっ」
女の喘ぎが甲高くなる。指を咥えた内襞は波打ち、快感を湛えているのがわかった。
ひくひくと動く入り口を見たくて、抗えずに指を抜いて、女の身体を俯せに前倒していく。
腰だけ上げさせて、俺の目の前にひくりと蠢く花びらを露わにさせる。
そのまま舌を伸ばして、溢れる蜜を舐め掬った。すげえ熱い。女の味がする。
「け、剣士さん、そんなところやめ…あ…はっ」
気持ちよくなっている時の、悦がる声。
こんな行為をしたいと思うことが初めてだった。勿論、するのも。
女は買うのが当然で、相手を悦くさせてやろうという必要がなかったからだ。
この女には、ただ、したい、という衝動に駆られ、気がつけば舐めている。
「いや、あっ、あっ」
ぬるりと花びらをなぞり、芽を強く吸う。
「あああ…いや、いやっ!」
刺激が強すぎたのか、女は妄りに腰を蠢かしながら、抵抗の言葉を零す。
さらに溢れ出す愛液を、思うさま貪りながら、形のいい尻を捏ねた。
「ん…うっ」
触れた途端、ぴくりと跳ねる腰を、すり、と撫でて、愛液の溢れる穴に、舌先を捩じ込んだ。
「あああ、あっ」
女が刺激に喘いでいるのを見計らい、また指を襞の隙間に抉るように入れた。
「いやっ!」
逃れようとして、上体を起こそうとする。
ぐいっと容赦なく芽を摘めば、苦しげな悲鳴を上げて、床に顔を擦りつけた。
全身から力を抜き、諦めたように俺のなすがままになる。
何が嫌なんだ、俺にこうされていることか。それとも、俺自身がか。
きっと今の俺は、ひどい顔をしているんだろう。どす黒い感情の渦に、頭の中を支配される。
狭い膣内を無理やり押し広げて、指を付け根まで突っ込んだ。
「ああああ…い、痛っ…ん!」
喘いでいた口が、痛みを訴える。痛くさせたかったわけじゃない。
焦る気持ちを堪えて、潜らせた指をじわじわと抜き挿しする。
段々と、火照って汗が浮く背中をじっと見つめながら。
「ああ、あああぁ」
身悶える身体を、再び抱き起こし、胸をまさぐり、乳首を弾いて嬲る。
「んん…んぅっ」
女の全身に浮いた汗が、月明かりに妖しく光る。
指を抜き取ると、女はぐったりと身体を俺にもたれかけさせて、荒い呼吸を繰り返した。
もっと時間をかけて、丁寧な愛撫を施したいとも、女が心行くまで乱れる様を楽しみたいとも。
そう思っていても、いつも余裕がなくなる。
一刻も早く、女の中に己を突き入れたい。その欲望だけが強く湧き起こり、歯止めが利かなくなる。
散々に、弄くった秘処に、昂りっぱなしの欲望を押し当てた。
「…あ…」
それを感じて、頼りない声を上げる女の中に、ゆっくりと押し入っていた。
一気に突き上げたかったが、先ほど痛がらせたのが気になった。
だが、徐々に進んで行くにつれ、そんな気遣いは吹っ飛びそうになる。
女の中はぐしょりと濡れて、それでいて燃えるように熱く、この上なく気持ちがいい。
たまに痛いほど締まるが、それも最高だと思えるほどだ。
半ばまでは我慢して、少しずつ進んだが、そこから先は一息に押し込んだ。
「いやっ! あああぁ!」
すげ、きつい。挿れただけで、イっちまいそうになる。
仰け反る女の細身を抱きしめて、熱を感じながら首筋に唇を落とした。
根元まで押し込んだ腰を、ほんの少し動かすだけでも女は声を詰まらせて、啼く。
ゆっくりと動いてやろうか。
女を苦しめているかもしれないのは、俺であるのだろうに。
この行為を、止めたくはない。納得するまで満足したい。こいつを、知りたい。
理性と本能と、俺に似合わぬ感情とが、入り混じってエゴとなる。
俺の全部でこいつを抱きたい。
そのまま女の身体をかき抱いた。じわじわと腰を引き、ゆっくりと抽挿を始める。
「あああっ、あぁ…」
腰を振るたびに、快感が襲い、啼き声が降る。
その度、益々のめりこんでいく自分に気づいているくせに。
捕らえどころのない女を、どうしようもなく抱きしめて、愛しいなどと感じてしまう。
「…もう…も…許し…」
「まだだ」
耳朶に唇を押しつけて、囁く。
つい口を出た言葉は、今夜、初めて発した言葉ではなかったか。
耐えきれずに吐き出すように、浅ましくも。
ひくひくと震える結合部も、力なく崩れそうになる身体も、離したくはない。
できる限り優しい抜き挿しを続けていると、女の息遣いは荒いながらも、悦に入った喘ぎに変わる。
素肌と素肌が触れ合う間を、生温い汗が伝って落ちていく。
汗はすぐに冷えるくせ、熱は失われることはないようだ。
身体の中心に疼く甘い痛みを意識して、動揺し、尖る乳首を捻って忘れようとする。
「んっ…い…剣士さ…」
どんなに嫌がろうとも、必ず情交の途中で、俺を受け入れる言葉を。
その事実が、また次も、と俺をどんどん貪欲にさせる。
俺に身を任せて、もっととねだる女を恥知らずとは思えなかった。
ただ嬉しくもあり、同時に傷つく。
これが抱いて抱かれるだけの行為なのではないかと。性感さえ得られれば、それでいいのかと。
抱かれている間は、熱の篭った喘ぎが、俺を呼ぶ声が、俺に情を感じていると思わずにはいられない。
それなのに激しい情交が終わった後では、何事もなかったように冷めた視線を向けられる。
初めてそれをされた時、想像以上に痛手を被った。はっきりと自分の欲に気づかされた。
思い出すだけで胸がむかつき、頭がくらくらする。
下半身の感覚だけに頼るように、腰を闇雲に動かした。
「剣士さん…いい…は…ん」
ああ、まただ。その言葉だけで、こんなにも人間は幸せだと思えるものなのか。
声を、もっと聞かせてくれ。後で、突き落とされても構わない。だから、もっと、と。
それでも顔が見られないのは。もし、見てその瞳に、何の感情もなかった時が怖いのだと。
「剣士さんっ…ん…はぁ、ああっ!」
ぞくぞくするほど色気のある声に、それだけで蕩けそうな心地になっていく。
息を弾ませて、俺の腕の中で、ただの淫らな女になり、締めつけて離そうとせずに。
全身に走る震えが、心に何かを湧き上がらせては、退いていく。
灼けつく熱のような感触。熱くぬめって、みっちりと隙間なく締め上げる柔襞を押し開く。
奥深くまで貫いて、意識ごと飛ばすほどに、すべてを放った。
後ろから抱きしめたまま、柔らかい髪を撫でる。
それだけで満たされた気持ちになり、無言でその行為を続ける。
また不意に女は振り返って、俺の目を見据え、口を開いた。
「好きだから…こういうことするのよね?」
この感情を、それと認めていいものかと逡巡する。
好きだから? 女が? セックスが? ただ、抱きしめることが? 或いは、そのすべてが?
いや、答えはもう出ている。
気重な溜め息をつき、逃げられないことを悟る。
顔を近づけて、ゆっくりと口づけられた。答えようと開いた唇から、柔らかい舌が入り込んでくる。
しばしの旨みを味わい、離れると、女の眼は冷めた輝きに光っていた。
その眼と見つめ合う資格は、俺にはない。
いつものように女を正面に向け、背中からすべてをくるむように抱きしめる。
「好き…なんだろう、俺は」
俺は。お前が、どうなのかとは聞けない。その返事も期待していない。
いつものように女は自分に楽なように座り直し、俺の腕に白い細い掌を乗せる。
黙り、何も言わずに、何がしたいのかも告げない女に。本気で、好きだと告げてよかったのだろうか。
頬をすり寄せ、軽く唇を寄せた。
痛々しいほどの静寂は、また俺をじわじわと苛んでいく。
この触れ合いに、どうか示しを。俺の望みは静けさに溶けていく。
左耳のピアスがぶつかる音に、俺ひとりが身体を竦ませ、時が流れる。
俺に興味がないような女の表情を見ないように。
欲しくて、いとおしくて、堪えきれない感情が表れる俺の顔を見せないように。
何より、腕の中に女のすべてを抱え込めるように。
明日もまた、俺は女を。後ろから抱きしめる。
―終―
以上です。
しばらく、ゾロ×ロビンでしかお邪魔できないかもしれません。
同カプばかりで申し訳ありません。
また何か書けたらお邪魔します。
読んでくださった方、ありがとうございました。
ここでゾロナミあまり見ないな・・・
誰か自信作投下してくれ
310 :
名無しさん@ピンキー:04/10/04 00:43:51 ID:P4SwgMYN
ごちでした。
なに考えてるかわかんないロビンに踊らされてんのがゾロだと思ってます。
苦くて甘くておいしかったですよ。
はじめてこのスレというか、ピンクにきました。ワンピの検索で。
エロ、同人は苦手だと思っていたんですが、
単に、食わず嫌いだったと…
本当に感動しました。皆さんキャラ特性をつかみきっているというか。
脳内フル回転させなくても、絵が自然と浮かんでくるようで。
ごちそうさまでしたーまた見に来させて下させて下さいませませ。
>>311 >来させて下させて下さいませませ。
ワロタw
ふと覗いたらこんなに良いものが。
ずっとゾロロビ読みたかった!ヤター!
初めて好みのゾロロビエロが読めた!!
苺屋神に感謝!
>苺屋サマ
乙です
苺屋さんの書くゾロロビ大好きです
次回の降臨をお待ちしとります
先日はご馳走様でした。w
頭がテンパってしまい、訳分からないレスをした事に後で気が付きました。
あれから、自分も書きたくなってきて、勢いで書いてしまいました。
長文を書くのは読書感想文以来なので、読みにくかったらスルーでお願いします。
設定は、ルフィが海賊王になってから6年後、今から約8〜9年後ってとこです。
エースの扉絵で出てきたモーダちゃんとサンジの話。モーダちゃんの年は誤差あります。
エロ少な目、でもレイプ系苦手な方は見ないで下さい。
とにっっっっかく、長くなったので、うざくなったら怒って下さいませませ。
【オールブルーを持つ男】
学校からの帰り道。私は全速力で走っていた。田園地帯を抜け、村のはずれにある小さな牧場。
そこは母亡き後、ひとりでやっている私の牧場だ。正確にはひとりと居候とで。
そしてそのまたはずれの岬には、居候の小さなレストランがある。
「エロサンジ!!」勢いあまって扉を開けたら、お菓子より甘いあいつの声が聞こえてきた。
「それはお困りでしょう、マダァ〜ム。この小汚い小屋でよければいつまででも…」
女の前に跪き、手をとって、いつものように空ざむい台詞をはいている。私は無視か。
「サンジ!!こっちに女を連れ込まないでってあれほど…」
声を荒げると、女が振り返った。
「おかえりなさい、モーダ。ごめん、しばらく置いてくれない?」
「?!ゴルチェねーさん!」
数年前に結婚した年の離れたいとこだった。あまり親交は無かった筈だけど…
「ちょっと喧嘩しちゃてさ、ブチの奴また浮気よ!今度こそ別れてやるんだから!」
「そぉーゆー訳だ、モーダ。すぐに客間のシーツを取り替えて差し上げろ。
オレはマダムの為に超スペシャルなディナーをっっっ!」
「あら、私はシェフの離れでもかまわないわよ?」
「ンああああ〜あん!ぬわーーんて甘いお誘いぃ!」
完全に私抜きで、話が進んでる。むっちゃむちゃ腹立ってきた。
「エロエロサンジっ!!ゴルチェねーさんに手出したら、殺されるよっ!
ブチさんはもと海賊の上に、島レス大会の3年連続チャンピオンなんだから!」
それでもやっぱり聞いてない。くそー腰に手まわして、メロリン状態に入ってる。
「そういえば、シェフの名前はじめて聞いたわ。サンジくんって呼んでもイイ?」
“サンジくん”って言われて、一瞬、サンジの手が腰から離れたように見えた。
「できたらシェフと……オレの心はすでにマダムゴルチェの下僕ですからぁっっっ!!」
「やっだー!!シェフったらぁ!」 きゃっきゃっとした笑い声がダイニングに消えていった。
なんなのよ!今日はせっかくサンジの為にクリームシチューを仕込んどいたのに!!
楽しい(私はぜんっぜん!)ディナーが終わり、後片付けをしているとサンジがやってきた。
「手伝うよ」「いらない。後片付けは私の役割だから。さっさと帰ったら?」
「なんだァ?機嫌悪イなー…あ、生理か」
ボカッ!一発かます。なんでサラッとそーゆーこと言うかなー!この男は!顔熱くなってきた。
「ただの居候の癖に、仕切らないでよ!!学校だってサンジが行けって言うから行ってるだけで
ほんとはサンジがいなくったって、牧場やってけるんだからっ!!」
「・・・・・・・・ぷっ」
こっちは真剣なのに、吹きだしちゃってる!このクソジジィ・・・・許さん
「あっはっはははーーー!クソチビがよく言うぜー。牛牛2号にひきずられてたの誰だっけ?」
「〜〜〜 カ!エ!レ!!クソじじぃ!!」「はいはいはい」
へらへら笑いながら出て行こうとしたサンジは、隅にあるなべの前で足を止めた。
「あ!それはっ!」慌てて手を伸ばしたけど、蓋を取る手のほうが早かった。
「なんだ、晩メシ作ってくれてたんだ。」〜う〜バツ悪い・・私はもごもごしながら、
「昨日さ、サンジ元気なかったから…んで、町の人に聞いたら、やっぱりまたフラれちゃってた
って…」
「・・・・・ちょうど小腹が減ってたんだ。もらうぜ?」
サンジは大事そうに鍋をもつと、コンロを弱火にしてコトッと置いた。小皿にとり少し味見をし
「上手くなったもんだな、シチューだけは絶品だ」微笑みながら、小声で言った。
私は聞いてないふりをして、後片付けをまたはじめた。あの日の事を思い出しながら。
5年前、私が12歳の時、島は未曾有の飢饉に見舞われていた。天災が重なり、島の物は枯れ、
家畜は死に絶え、海に出ることすら出来なかった。懇意にしていた海軍に助けを求めたが、連絡
はこなかった。
噂によると、ワンピースを手に入れる為、水や火や雷などを操る能力者が戦っているからとのこ
とだった。その後、海賊王が現れ天変地異はなくなったが、その余波はまだ続いていた。
私と母も衰弱し、ただ横になって死を待つより他は無かった。それでも海草でもあるかと体を引
きずりながら、嵐の中海岸にでた。その時、嵐の海の向こうから小さな小船がやってきた。
中には、か細い男がひとり乗っていた。
その男は傷だらけで、自身も飢えていたようだった。力ない目で見おろす私に気が付くと
「・・なんだ、腹減ってんのか、お前・・・・」
胸ポケットから、大事そうに干からびたみかんを取り出し、差し出した。私が首を振ると
「いいから、食っとけ」そう言って、硬くなった皮をむき、ひときれ口に押し付けた。
「クソうまいぞ?」優しい瞳に促され、ひとくち、またひとくちと貪る様に半分食べた。
甘かった。
「これ、おかあさんにあげてもいい?」「・・・・おい、もしかしてこの島も?」
「…食べ物、ないの…全部枯れてしまって、、ワンピースの戦いのせいだって、みんなが…」
涙がとめどなくあふれてくるのは、さっきのみかんの果汁のせいだったのだろうか。
「お前ンち、あそこか。それ、もってってやれよ?」そう言うと、また嵐の海に出て行った。
半日ほど経っただろうか。ドアにあの男が立っていた。
手に持った葉っぱの上には魚の切り身がのっていて、なんともいえない香りがただよってきた。
そして私は、半分のみかんを握り締めたままだった。
「お、、かぁさん、、、死んじゃった、、、、、」
もう涙も出てこない私を、その男は静かに抱きしめて、頭をなで続けてくれた。
何かが焦げた匂いと血の匂いが鼻についたが、何故だかとても落ち着いた。
雨が上がった浜には、見たこともない巨大な海王類が横たわっていた。
それは島の人間が一週間食べても余りある程の食料で。不思議がる町の人に
「落っこってたのさ。神のご加護ってヤツかな?」
その男は煙草に火をつけてニカッと笑うと、崩れるように倒れこんだ。気を失っていた。
その後飢饉が収まり、レストランを開きたいというその男に、町の人はうちの離れを改装してプ
レゼントした。
その男がサンジだった。
「みんな、まさかこんなエロジジイとは思わなかったろうなぁ…」
最後のお皿をおいて、エプロンをはずしながらつぶやいた。
「んぁ?シェフって呼べよ、いいかげん。」
「いいかげんって言いたいのはこっちだよ。何人口説いたら気が済むのかなぁ、んとにもう。」
おもいっきり口を尖らせて、抗議。サンジはそれを見て、くすくす笑いながら、
「そりゃ、たったひとりのアモーレを見つけるまでさ。」
「私にしといたらいいのに…」
からーーーーん・・・・ スプーンを落とした音が響いた。
思わず口をついた言葉に、自分で驚いて、慌てて口をふさいだ…けど…遅い!!
きっと真っ赤だ、私!ど、ど、ど、どうしよう〜〜!!!
次の瞬間!!
「ぶわーーーーはっはっはっはっはっは!!!!」・・・・・・爆笑してる・・・・・
「ごっそさん、旨かったよ。洗い物ふやしてごめんな?」
顔半分が赤と青になってる私の頭をくしゃくしゃと撫でて、あの男は出て行った。
・・・・・・・いつか、殺すかもしんない。
その夜、月明かりの中、離れに向かうゴルチェ姉さんを見てしまった。
そっとカーテンを閉め、ベットに頭から潜りこむ。
町に出ると、サンジに抱かれたい、いや、抱かれた、という女達は山ほどいた。でも、少なくと
もサンジはココでそれをした事はないように思う。
だから、噂は噂として自分を納得させていた。
めろりんなエロサンジだけど、女を生々しく抱くサンジは想像できなかった。きっとゴルチェ姉
さんにだって、話を聞いて、頭をなでてあげ、愛の賛歌をプレゼントして、優しく送り出すのだ
ろうと思った。そうに違いないと。
私は、そっと部屋を出て行った。
「声、だしていいよ・・・ここは波が荒いから・・・」
聞いた事がない低い男の声に、思わずビクッとからだが引いた。
白いしっくいの壁の向こうはサンジのベットだ。
「ん・・・あ、ンん・・・・あ、ちょ・・待って、そこは・・ん・んンん!」
搾り出すような女の声が、焦げ茶色の木に縁取られた窓のから漏れてくる。
「大丈夫、恥ずかしがらないで。綺麗だから、、、すごく」
サンジの声だ。でも、サンジじゃないみたいで。足の力が抜けてへたりこんだ。
「ほら、蕾が少しずつ染まっていってるよ?ここと、、ここ、、わかるかい?」
「・・・ずいぶん饒舌なのね、いつもこう?」
「貴女を悦ばせたいからね、、、もっと、、そう、ちから抜いて・・・」
「ひ・・ひぁ!あ・あぁ・・」
どん!壁がすこし揺れた。きゅっと私の膣が縮こまるのがわかる。
「ここ、責められると弱いんだ、、、なら、後ろ向いて?」
覗く事なんてできない。壁を通して、ねっとりとした熱い吐息が伝わってきた。
「、、、気持ちいい?」「あ・・そ・イィ・・・あぁ、あ!あ!あ!」
ギシ、ギシ、と、きしむ音が波間にかすかに響いてくる。規則的に揺らぐ波と、岩にぶつかる激
しい波に呼応するように、私の中の蕩けるように熱いモノが、ズクズクと波打ってきた。
「まって、シェフ・・あたし、もう・・」
「まだだよ、もっと抱かせて、、、?貴女を欲しがってる」
低く響く声は私の腰にまとわりついて、さらに開けたことの無い壷をめがけて滑り込んでくる。
私はその声を払いのけるように、這うようにして離れを後にした。
次の日は学校はお休みで、朝から搾乳機の点検をする筈だった。
でも、昨夜は寝られる筈も無く、うとうととしたのは明け方だったろうか。
がしゃーーーん!!何かが割れる音がして飛び起きたのは、9時もまわった頃だった。
慌てて着替えて、下に降りるとブチさんが姉さんの肩をだいて入ってきた。
「邪魔したな。コイツは連れて帰るから」「ごめんね、モーダ」
荷物をとってくるからと、ブチさんに先に行くよう促して、姉さんは手招きした。
「あのシェフはやめといた方がいいわよ」「??!」「好きなんでしょ?」
悪びれる事も無くそう言う姉さんに、腹が立ってきた。
「ゴルチェ姉さんだって昨日!」
「ぷ・・見てたんだ、やっぱり。アイツ、体は最高よ。今まで味わった事がないくらいにね。
でも、ダメだなぁ。絶対こっちを愛してくれない男だもの。」
「なんで、わかるのよ?」「・・・キスしてごらん。女なら分かる筈だよ。」
そう言い残して、姉さん達は帰っていった。
ふと嫌な予感がして離れに走ると、そこにはボコボコにされたサンジが転がっていた。
「・・・・だから、言ったのに…」
薄暗い床に大の字になって、呑気に煙草の煙をくゆらせている。私は煙草をつまみ上げた。
「アンタ当て馬にされたんだよ?弱いくせに、何かっこつけてんのよ!」
「当て馬なんて言葉使うの、10年早えーんだよ。クソチビ、煙草返しな。」
煙草を持つ左手首をつかまれて、その手の冷たさに昨夜の光景が目に浮かんだ。
どんなキスをしたんだろう?薄い唇から目が離せなくなって、そっと自分と重ねてみた。
サンジはちょっと目を丸くしたが、すぐにいつもの半開きの不遜な目に戻ると、
「なにしてんの?それ」
「なにって・・・キス」
しゃべると唇が触れて、ちょっと恥ずかしくなってきた。
「友達にでも何か吹き込まれたのか?まぁーーったく、近頃のガキは。」
「・・ガキじゃないよ。もう17だし。」
「ガキだよっ!クソちび! とっとと、仕事にかかりやがれ!」
「ガキじゃないよっ!!サンジがしたいんだったら、Hだって・・!」
こうなったらやけくそよ!言ってやるわ!サンジの残った右手を胸にあてて、
「・・・・・抱いてよ!」
少し間をおいて、サンジはのっそりと起き上がってきた。
その顔はあきらかに不機嫌そうで、私は早くも後悔し始めていた。
煙草をくわえなおし、私の首の後ろを大きな手で包み込んだ。
「きぃぁっ」
冷たい床に押し倒され、痛くはないが驚いて声を上げる。
おそるおそる片目を目を開けると、きれいな金髪が目の前でなびいていた。
こんなに近くでサンジを見たのはずいぶん久しぶりだ。
昔はたまに一緒に寝てくれていた。
サンジが離れに寝泊りするようになったのはいつ頃からだろう?
そんな事を考えていると、お腹から背中に、背中から胸へと手が這い出していた。
器用に下着のフックをはずすと、Tシャツをいっきに捲り上げられた。
重力に反して上をむく小さなピンク色
の突起が吸い上げられていく。腕がTシャツに絡め取られて身動きが出来ない。
なされるがままの自分がひどく恥ずかしくなってくる。
ふと上を向いたサンジと目が合う。
眉間に皺を寄せ、苦々しい物の様に、私の突起を食んでいた。
恥ずかしさだけがつのり、とても気持ちいいとは思えない。サンジは終始無言だった。
そのうちスカートの中に手が入ると、ふとももをグッと握られた。
慌てて足を戻そうとしたが、ビクともしない。もう一方の足はひざで押さえつけられている。
苛つくように乱暴な手が、ショーツを引きちぎる様に中に入ってきた。
「い・・いやぁ!」
まるでその叫びを待っていたかのようにサンジの手は止まった。
目の端から涙がつたってくる。
サンジは手早く私に服を着せなおし、両手で顔をつかんで引き寄せた。
怖い。こんなサンジの目は初めてだ。
「・・・・男を、なめるもんじゃねぇぜ?」
今夜は町に泊まるから、と言い残して、サンジは出て行った。
私は子供みたいに泣きじゃくったが、頭を撫でてくれる人は、もういなかった。
どれくらい時間が経っただろう。あたりの騒がしさに、朦朧とした頭を起き上がらせる。
ドアの外から、見慣れない男達が覗き込んでいた。
「女だ。こっちにも女がいるぜ!」
下卑た笑いをたたえながら、こっちににじり寄って来る。
足ががくがくと震えだしたが、なんとかして裏口に向かって走り出した。
「おぉーーっと、せっかくのお宝だ。にがしゃしネェぜ〜」
裏口を開けたら、そこも男達が取り囲んでいた。後ろには不気味な海賊旗がはためいていた。
悪夢のようだった。
私の抵抗は奴らにとって蚊ほどでもなく、あっという間に海賊船に担ぎこまれた。
船室に連れられていくと、奥の方でひとりの女に男が群がっていた。
「いやぁぁ!あ・・あ・あぁ!!」
「・・・・ゴルチェねえさんっ!?」私の声に数人の男が振り返った。あとずさりすると、何か
が足に当たった。ピクリとも動かないブチさんだった。
血の気が引く音をはじめて聞いたような気がした。
「お頭、この女ならどうでしょうか?」
お頭と呼ばれたその男は、嘗め回すように私を眺め、満足そうに椅子から立った。
「こいつはいい、すれた女には飽き飽きしてたからな」
お頭はそびえるような大男で、そのあまりに恐ろしい風体に震える事すらできなかった。
「んふっ!」大男は中指を突きたて、いきなり秘所を貫いてきた。
「・・うぐぅ!!」妙な声がでて、体が丸くなった。ショーツがみるみる赤く染まる。
「こいつは、拾い物だな。」でろんと中指を舌でぬぐうと、
「おめえら、外でとけ!たまには変わった楽しみ方をするのもいいだろう?色々とな」
手下どもが外に出て、二人きりになると、お頭は好色なひかりを放った目を向けてきた。
ショーツをはぎ、片足を椅子の肘置きに絡ませてさかさまに足を開かせると、
両手の親指を突っ込んできて、花びらを一枚一枚こじあけていった。
抵抗する力なんてとうになくなっていたが、
「や、、、やめ、、、、、て下さい、、」
絞るように声をあげると、ますます煽られたように面白そうに弄び始めた。
「何処を触ったら、汁が出てくるんだ?、、ここか?、、、、それとも、、、」
ぐちゅぐちゅと淫らな音が聞こえてくる。
大男の乾燥してささくれ立った指が入ってくるのがわかる。
壷の両側と後ろ側はこすれると痛かったが、
前方だけはぬるぬると大男の指を湿らせ、滑らかにしていった。
大男はその指でそこになっている実を、ぐりぐりぐりと転がし始めた。
「やっぱりここだな」ツンと摘ままれる。
「・・・・・あンッ!・・・・」
自分の口から出た声とは思えなかった。大男は手を止め、口の端を歪めて哂った。
「こりゃ、、、いい玩具を手にいれたもんだ、、」
ドアの外が騒がしかったが、もう何も考えれなくなっていた。
どがっっっ!!!
急にドアが割れ、もうもうと立ち込めるほこりの中に見慣れた細いシルエットが浮かび上がった
。ドアの破片が、金髪にパラパラと降り注ぐ。私は椅子からどさっと体が落ちた。
「誰だ?てめぇは・・おいっ!誰かいねぇのか?!」
船は異様に静まり返っていた。黙ってつかつかと歩み寄り、大男の前に立つ男から、
見える筈の無い青黒いオーラが立ち上るを感じる。大男の額に汗の粒が浮かんできた。
ぐぉっっっばーーーーーーーーーーん!!!
大男のみぞおちめがけて繰り出された足が床に戻った時には、大男は後ろの壁ごと、
文字通り吹っ飛んでいった。
「サン・・・」言いかけて止める。
さっきの声を聞かれたのだろうか、怒られるだろうか、呆れられるだろうか、
それともあの時みたいに静かに抱きしめてくれるだろうか。
「、、、生きてる、よな、、良かった、、、、」
予想外だった。サンジは私を確かめるように強く、骨が折れそうなくらい抱きしめた。
本当に肩の付け根が痛かったので、身じろぎしてみたが、離してはくれなかった。
「サンジ・・私、あの海賊に指を・・」
「・・・怖かったんだな、つらかったろうな」私がこくんと頷くと
「けどな、それがなんだってんだ。変わっちゃいネェよ」
ここが海賊船だということを忘れそうになる。目を閉じて金の髪に頬をうずめた。
血と焦げた何かの、あのときと同じ臭いがした。
どおーーーーん!!どおーーーーん!! その時、大音響と共に船が揺れた。
「くそ、大砲撃ってきやがった。」
サンジは自分のシャツとジャケットで私をぐるぐる巻きにすると、肩に乗せて甲板に向かった。
両脇にはありえない数の海賊が累々と横たわっていた。
「あ、待ってサンジ!ゴルチェ姉さんとブチさんが」
サンジが目を閉じ悲しそうに首を横に振った。その時、外からスピーカーからのような大きな声
が聞こえてきた。
「海賊どもに告ぐー!貴様の船は海軍第23部隊によって包囲されたー!
おとなしく出てこーい!!」
「良かった。サンジ、海軍だよ」「よかねーよ」
バン!サンジはドア蹴破って「おっっせーーーんだよ!!このクソ海軍!!」
ひぃぃぃー!海軍に向かってなんて事を!!
「おぉーう?誰だァ?きさま、この鉄拳のフルボディ様の部隊がわざわざ・・・・・・・」
ああああぁ〜やっぱり・・・・・・・・・・あれ?急に静かに・・・???
「海賊どもは、そこらに転がってるから、あと、頼んだぜ。」
「き・・・貴様・・麦わら・・いや、海賊王の暴力コック・・!!!」
あきらかにガクブルしているのは、海軍の方だった。・・・?海賊王?何のこと?サンジが?
「人違いじゃねぇのか?」かちっ。私を抱えたまま、器用に煙草に火をつけたようだった。
「えぇ?海軍さんよ・・・・!!!」
顔は見えない。でも海軍一同の様子は、その表情を想像させるのに十分だった。
今にも逃げ出しそうな一同の間を縫い、サンジは悠然と船を下りた。背後から声がきこえる。
「はいっ!人違いのようでありますっ!ご協力ありがとうございましたっっ!!」
私の部屋に入ると、そっとベットに降ろしてくれた。さっきの事が嘘のように静かだった。
黙って出て行こうとするサンジの背中に、思い切って話しかけた。
「…聞いた事ある。ワンピースを手に入れた、海賊王と9人の仲間の事。」
びくっと、サンジは足を止めた。
「伝説のコック。片足の海賊に育てられて、海賊王と共にオールブルーを見つけた男。」
サンジは振り返らない。足元にポトリと煙草が落ち、震える声で言った。
「・・・すまなかったな、この島を飢えさせちまった。…この島だけじゃない。
どんだけのグランドラインの島々が・・・よりによってこのオレが飢えさしちまったんだ。
…お前の、母親だって・・・・・・・オレが飢え死にさせたようなもんだ。」
泣いているのだろうか。
いつもの余裕ぶっこいている、まるで手が届かない大人の男の姿はそこには無かった。
急に愛しくなって、胸が張り裂けそうに切なくなって、夢中で背中を抱きしめた。
「・・・・私は、生きてるよ?」
「!!」
その場でサンジはうずくまった。覗き込んだその顔は、声を殺して泣く子供そのものだった。
「ありがとう…ずっとひとりで頑張ってきたんだね。」
両手でほっぺたをはさんで、やさしく何度もキスをした。おでこに。まぶたに。鼻に。眉に。
それから、ゆっくり唇を重ねた。滔滔と溢れる涙の奥には綺麗な青い瞳があった。
「・・・オレもヤキが回ったかな、、、クソチビが女神に見えやがる、、、」
「でも私は“サンジくん”って呼ばないよ?」
ぱっと体を離したサンジの目は、心底驚いているようだった。
「・・・・エロサンジ。」
ヒヒっといたずらっ子のように笑ってやると、照れくさそうに困ったように微笑み返した。
両手で私の頭を挟んで少し離し、小首を傾げてじっと見てくる。前みたいに怖くない。
青く澄んだ瞳は、見たことが無いはずのオールブルーを髣髴とさせた。
吸い込まれそうな瞳だった。
「・・・クソチビ」
小さくつぶやくと、美味しそうなケーキを頬張るように口を押しあててきた。
温めたカマンベールチーズのようなものが、舌に絡み付いてくる。
私は目を閉じて、オールブルーに身を委ねた。
おしまい
以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
途中アク禁になって焦りました。また、改行下手くそでごめんなさい。
実は自分、ゾロスキーなんですが、苺屋さんのゾロロビでお腹いっぱいになりまして、
呆けた顔でもしようもんなら、口からダダ漏れになるくらいなんで、とても書けませんでした。
サンジみたいな甘々アモーレはちょっと苦手なんですが、数年後の麦わら一味を想像した時、
彼は何らかの理由で真っ先に抜けているように思えて、切なくなりました。
んで、このお話をつくったんですが、
サンジファン、モーダファンの方には不愉快だったかもしれません。
改めて、お詫び申し上げると共に、どうかお許し下さいませませませ。
GJ!
新たな神の誕生に乾杯、だ。
あのハイテンションなレスから、これだけのものが生まれるとは。
凄いよ。
文章の破綻の無さに加えて、ストーリーの完成度が非常に高い。
いいもん読ませてもらった。ありがとう。
>>334 ありがとうございます。お褒め頂いて本当に嬉しいです。
調子に乗って、もう一本書いてみましたが、エロ極少な目なので、
したらばにお邪魔しようと思ったのですが、スレに迷ってしまいました。
板違いでしたら、ご指摘、ご指導お願いします。
設定は前回とほぼ同じ時期、カヤとウソップ再会物語です。
それでは、お目汚しお許し下さいませ。
【帰ってきたウソップ】
「カァヤァーーーーー!!!」
町から屋敷へと続く並木道を、俺は思いっきり手を振りながら走っていた。
「ウソップさんっ!」
懐かしい道の懐かしい建物の前で、これまた懐かしい2人の姿が見えてきた。
「元気そうだなぁ!おいっ!お前、体はもう大丈夫なのか?」
華奢な腕を両手で掴むと、踊るようにくるくる回っていた。
「はい!今はもう治す方なんですよ!」
あれだけ青白かった顔は、ずいぶんと血色良くなっていて、
それでも雪のように真っ白な顔を赤らめながら、嬉しそうに笑った。
ずっとずっと見たかった顔だ!夢にまで見たピッカピカの笑顔だ!!
「ウソップさんも随分ご立派になられて・・お噂はかねがね。」
ハンカチを目に当てながら、メリーも嬉しそうだった。
「おう!メリーも頑張ってこのお屋敷守ってくれてたんだな!
でもこれからは、俺様がいるから安心していいぞ!」
少し老けちまったメリーの背中をたたきながらそう言うと、
カヤがうっと声を詰まらせた。
カヤの目から堰を切ったように、次から次へと涙があふれてくる。
「お、おい!聞いてくれよカヤ!!すんげえ冒険してきたんだぜ!俺!」
手足をバタバタさせながら、俺も涙と鼻水を止めることができなかった。
その日は町中で、俺様の歓迎会となった。
海軍の奴らの手違いで、最後まで手配書に載らなかったのが幸いして、
おおっぴらに表に出ることができた。俺の親父のせいもあって、
もともと海賊に対して正しい認識を持っている島ではあったんだが。
なんてったって、海賊王の一味だぜ!!俺は上機嫌だった。
懐かしの我が家は、2人が手入れしてくれてたが、その夜はお屋敷に泊まる事にした。
トマトやら町の人やらに囲まれて、カヤとろくに話も出来なかったもんな〜
「ロロノアさんとロビンさんも、泊まってくれたら良かったのに」
「2人のほうがいいってさ。しっかしあれだね、ゾロの奴、
ロビンの遺跡探索にずーとついてくるとは思わなかったゼ。
あれじゃまるで、金魚のフンだ!頭、ミドリだしな〜」
カヤが声を上げて笑った。そうそうこれ!この顔が俺を幸せにさせるんだよなぁ。
「ルフィさんとナミさんは、また冒険に行ってしまわれたんですよね。」
窓から星空を見ながら、じみじみと言うカヤは、これまた綺麗だった。
「みんなバラバラになっちゃったなー。サンジなんて行方すらわかんねーし。
いや、チョッパーって奴は、途中まで一緒だったんだけどよ・・・」
トントン ノックがしてメリーが今日は友人の家で泊まる旨を伝えてきた。
「メリーの奴、お屋敷空けたら危ねぇじゃないか。よくあんのか?」
「・・・・・・・・たぶん、気を利かせてくれたんだと思います。」
カヤの顔がみるみる真っ赤になっていった。
事の次第を飲み込めた俺は、ごくっと生唾を飲んだ。
「で、でもカヤお前・・」
「いいんです、、、ずっと、待ってましたから。
でも、初めでわからないんで、その、、色々教えてください。」
ほっぺに両手をあてて、湯気が出そうな顔で小さく言った。
「いや、俺だって!!!」
はじめてだっ!と、言おうとして口を閉じた。やっべ!やっべーよ、俺!
「この年になってって、、、やっぱり気持ち悪いですか?」
がーーーーん!!やっぱ気持ち悪いんだ、俺。世間一般的には。
けど、グランドラインにだって、カヤよりイイと思った女いなかったしなぁ。
気を取り直して、思いっきり声を低くした。…目、あわせらンなかったケド。
「いや、嬉しいよ。大丈夫、俺にまかせなさい。」
「じゃ、シャワー浴びてきますね。」
一人になった俺は、部屋をうろうろ歩き回っていた。
そんなん考えてなかったから、ゴムだって持ってない。カヤにそんな危険なまねさせられるか!
いや、それ以前に・・・どーーーすりゃいいんだよぉ!!
「ウソップさんは、どうしますか?」
戻ってきたカヤを見て、考えてた言い訳がぜんぶ飛んでいった。
バスタオルにくるまれた白い肌は、ほんのりと上気していて、
髪から落ちる雫が筋となって、柔らかそうな谷間に流れていっていた。
「いや、、、俺は」
言葉がでなかった。震える手で肩を抱き、唇を近づけていった。
ミョイン!
「、、、、ウソップさん、、鼻、、」
妙な音がして、俺の鼻がバネのように揺れていた。
「あ、あー 悪イなカヤ!」
慌てて右に、どかしたが、ミョインってまた戻ってくる。
上にも下にも、ついでに潰してみたけど、駄目だった。
「あの、、、今までは、どうやって、、?」
俺は、とほほな顔になり、覚悟を決めて告白した。
「・・・・・俺も、したことねぇんだ・・・・・・」
キョトンとしたカヤの顔を見て、ますます情けなくなってきた。
床にめり込みそうなくらい張り付いて、俺は落ち込んだ。
もうダメだ。俺は、一生きもいマンと後ろ指さされる人生を送るんだ。
「勉強しましょうっ!!」
カヤのきっぱりとした声に、鼻水涙でぐしょぐしょになった顔をあげた。
「何事も、やればできるんですっ!2人で一から勉強しましょう!」
握りこぶしをつくり、仁王立ちしているカヤは異様にたくましかった。
「・・・・・勉強?」
「そうですよ!医学なんて何も知らない私だって、頑張れば医者になれました。
ましてや、今度の勉強はウソップさんと一緒ですもの!」
「・・・・・俺なんかで・・いいのかよ?・・」
「ウソップさんとじゃなきゃ、ぜぇっったい、嫌ですっ!!・・・それに」
肩をすぼめて、こっちを向き、可愛らしい舌をだして
「ちょっと・・・ホッとしました。海賊の・・その、、、セックスって、
アブノーマルで恐ろしいモノなのかもって、思ってましたから」
「お、俺はそんな、カヤが怖がるようなこと!」
「やっぱりウソップさんで良かったです。」
顔を見合わせて、ププッと笑った。
「・・で、ウソップさん、これって。」
「おう!手っ取り早く、他人のテクニックを盗みに行こうじゃないか。」
ほっかむりをして、カヤの手を取り、屋敷の外に出た。
「それって、覗きなんじゃぁ・・」
「いやいや、ウソップ怪盗団と言ってくれ。
作戦名はエロ強奪!目指せエロテクニシャン!!」
クスクス笑いながら、カヤがついて来る。
「どこに盗みに入りましょうか?」
「ん〜それが問題なんだよなーおっそうだ!ゾロんとこ行ってみようぜ!
町に宿とってたろ?♪そーれいっけっ!エーロエロ怪盗ーだーん♪」
変な歌を歌う俺を見て、カヤは楽しそうだった。
「言っとくけど、これは一回きりだからな。やっぱヤベーだろうし。」
「ふふ、残念。こうやってウソップさんとお散歩するのも素敵なのにナ♪」
・・・・・・・・か、か、かわいい。あぁ、ちくしょう!なんとかして、、、
その時、イイ事ひらめいた。さすがは俺様。
「ウソップさん!何をっ?危ないですよ!」
俺は、木に飛び乗ると、枝に足をひっかけてグルンと回った。
ちゅっ
ちょうどカヤの目の前に顔がくるように計算していたのさ。
逆さまだったら、ほーら、ひっかからない。
「びっくりしたけど・・・すごい、ウソップさん!」
「ふふふ、不可能を可能にする男と言ってくれ。」
嬉しくなった俺は、カヤの顔中にキスをした。
カヤの柔らかいほっぺが愛しかった。やっぱ世界中で一番好きだと思った。
枝から降りると、カヤを思いっきりギュ〜ッて抱きしめて、抱き上げた。
「ちょ、ちょっとウソップさん、降ろしてください」
「ん〜〜でも困ったことに離したくないんだよなぁ〜
困った困った。あ〜困った」
それから俺は、また変な歌を歌いながら、
カヤを抱きしめたまま、並木道を走っていった。
追記:・・・・・・・・ゾロとロビンは凄すぎて参考にならなかった。
勉強会の報告はまた今度 おしまい
以上です。本当は勉強会のエロメインにしようと思ったのですが、
いかんせん実力不足のため、エピソードだけで長くなってしまいました。
読んで下さった方、いらっしゃいましたら、お礼申しあげます。
自分の文章が嫌いな方、すみませんでした。何卒お許し下さいませ。
345 :
ませませ:04/10/07 21:30:21 ID:j6Vz4h9u
うっわぁぁっぁ!!!すみません。
名前欄のカプ名を変えるのを忘れていました。
サンモーダではなくて、ウソカヤです。
本当にごめんなさい。・・・・逝ってきます。
ませませさん!!
GJ!!!!
てゆうか愛してる!!
あー何かええ話読みました。
新たな神の降臨で一人ワショーイですよ!!
ありがとう。
そしてこれからもよろしく!!
GJ!!
エロなしは避難所へ
ゾロロビ多いな チョットアキタ
ジャンプで萌えたのでルナミが読みたい
ほんとゾロロビばっかだ
ゾロはゾロナミ以外アリエナイ
苺屋とかウザいしヘタクソだから消えてくれ
確かに。ゾロロビ飽きた。何かワンパターンだし
ここの人書くのうまいんだから、もっとひねった今までないようなカップリングを書いてほしい
>350
あんた勇気あるね。
あの人をバカにするって事はかなりの作品を書ける人なんだろう。
待ってるから書いてくれ。かけないなら消えるのはあんただ。
>>350、
そんなあんたの無神経な一言があんたの好きなゾロナミを投下しにくくさせる一因になりそう。
書き手の好き嫌いはあるだろうがヘタとか言うならあんたがゾロナミ書けばいいんじゃない?
普通に同じ奴がID変えて書き込んでるだけじゃないのか
あまり釣られないでスルーすべし。
>352=>353ということか?
ウソカヤ好きにはたまりませんでした。
ませませさん、GJ! 続きも期待してますw
>350はともかく >351は一つの意見だと思う。
まあ確かにゾロロビ多いけど、つまりそれがなくなっちゃったら
このスレは動かないということで……
せっかくの書き手さんに文句ばかり言っちゃダメだよな。
確かに一つの意見だとは思う。
ゾロビが決して嫌いというのではないが、ゾロビは多いなと思う。
SSを書いてみようと思う香具師はどんどん投下汁。
358 :
353:04/10/08 13:33:54 ID:u10izZfF
ん?
>>355さん、
私は352さんではないですよ。
念のため。
意見というからにはもうちょっと配慮を込めるべき
飽きた、つまらんではなくて「○○もいいが△△も負けずに投下してほしい」
等、否定文からではなく他人を傷つけない言い方はあろうにと。
ここ来てるのはいい大人のはずだからその位の気配りを、そっと。
このスレの最初から。
ゾロロビ=4本
シャンロビ、シャンロビエース、サンロビ、サンナミ=2本
エーナミ、ルナミ、ゾロたし、サンモーダ、ウソカヤ=1本
この数を多いと思うかは人によるんだろうね。
毎日投下してるわけでもないんだし書き手が書きたいものを書いてほしい。
飽きた人がいてもスレの総意じゃない。待ってる人もいる。
読み手が文句と要望ばかり言ってると書き手が離れていくだけだ。
嫌なもの、自分に合わないものはスルーが鉄則。大人なんだから。
361 :
ませませ:04/10/08 14:58:40 ID:AUApbhTu
お世話になってます。おだてられ、みたびノコノコやってきました。
皆さん大人な意見を筋道立ててお話しされていて、勉強になります。
>>346さん、愛してくれてありがとうです。w
もしかして=
>>334さんですか?
どちらにしても、とってもとっても嬉しいです。
>>356さん、ウソカヤ好きの方に、そう言って頂けて新人冥利につきます。
ありがとうございました。
て、ことで、第三弾投下させて頂きます。
設定は、青雉戦後。エロはそれなりに。
ルナミファンの方に叩かれるの覚悟で行きます!!
宜しくお願い致します!!オスッ!!
【ナミの苛々】
目の前に横たわる男の子は凍っていた。
言葉を失うとか震えてるってんじゃなく、文字通り凍っていたのだ。
うちの優秀な船医の指導の下、男3人かがりで海に付け込んでなんとか解凍状態まではなった。
「じゃ、ナミ、あとは頼んだぞ!俺はゾロとサンジの手当てしてくるから!」
「待ってよ、ウソップ私ひとりじゃ!」
「暖めといたらいいんじゃねーか?チョッパーはロビンについてるし、頼むぞ!」
暖めるって・・・え、え〜っと、毛布かな?2枚くらい重ねてっと・・
うわぁ、服びちょびちょだなぁ、脱がせたほうがいいよね?こいつの裸は見慣れてるけど、
さすがに、下はないからなぁ・・・ま、いいや、脱がしちゃえ。
なるべく見ないように顔を横に向けて、服をぜんぶズリおろし、毛布でまぁるく包んでやった。
「うぅう・・さ・・・さびぃ・・・」
「ルフィ!?あんた気がついた?ルフィ!ルフィってば!!」
ほっぺをペチペチと叩く。うわごとか・・真っ青な顔を見ながらため息をつく。
まったく・・この子の何処にあんなチカラがあるんだか。
しっかし、冷たいな・・・・・う〜ん・・・・・・・うん。
私はなぜか頷いて、服を全部脱ぎ捨てた。
するっと、毛布に滑り込みおずおずルフィを引き寄せる。なるべく優しく、優しく。
片方の腕を谷間に入れて、足を絡ませ、密着させる。私の身体が少し上気する。
細いけど、本当に筋肉質なのね。二の腕なんて意外とゴツイ。…けど、本当に冷たい。
私の身体でできるだけ包んであげよう。この、何処へ行くかわからない船長を。
・・・?なにかがひっかかった。何処へ行くかわからない・・・・・?
そうだっっ!!!こいつっっ!!!
「ルゥ〜フィィィィィ〜〜!ちょっとアンタ、目ぇ覚ましなさいよっ!!」
ゴムみたいな耳をガジガジ噛んでひっぱりながら、耳元で叫んだ。
「・・ん?・・あ、ああ、なんだ、ナミか・・・」
「なんだじゃないでしょ?!なによ、アレ、デービーバックファイト!!
なんだって、あんな勝負受けてたったのよ?!?」
「い、いやだって、竹馬のおっさんが・・・て、うぁわ、ナミ!なにしてんだよ!」
目だけを動かして、自分の置かれた状況に気づいたルフィはアワアワし始めた。
「いいのよ、これは! アンタ凍ってんだから!
それより、勝負に負けてたらどうするつもりだったのよ!!」
「い・・いや、絶対負けねぇって思ってたし、それより、ナミ、これ・・・」
まだ動かせない体を小刻みに揺らしながら、冷や汗をダラダラ流してる。
「アンタ、私がとられてたら、どうしてくれるつもりだったのよ!」
あ〜くやしいっ!涙がでてきた。ルフィは横目でそれを見て
「す・・・・すびばせん・・もう、しません・・・」
目を細め、口を尖らせて謝った。…こいつ、口先だけだ。絶対わかってない。
「ね〜ぇルフィ?空島で言った事覚えてる?」
「ん?・・・・え〜と、あ、あれか?・・って、なんだっけ?」
私は怒りの血管を額に浮き上がらせながら、思いっきり睨みつけた。
やっぱりそうだったのね?!全然通じてなかったんだわ!!!
「言ったでしょうっ?私の命をアンタに預けるって!!!」
毛布をはぎとり、ルフィのおなかに馬乗りになって叫んだ。
「あ、あれか!おう、言った言った」
「アンタ、よしって、答えてくれたじゃない?あれってどうなのよっ!!」
「・・・・・ど、どうって?・・・え〜っと」
「私のこと、好きってことじゃなかったの?!」
「ええええええ?!そ、そうなのか?!」
思いっきり、目ぇ飛び出してる。ええ、そうよ!アンタそーゆー男よね!
「あったりまえでしょう?!なんで、わかんないのよっ!?
・・・それなのに、あんな勝負受けちゃって・・わたし・・・」
こらえきれずに、どっと涙があふれてくる。
「ナ、ナミ・・・・」
眉をハの字にして、ルフィはホントに困り果てているようだった。
「・・・決めたわ、ルフィ。アンタを私のものにする。」
私はギラリと目を光らせると、何のことかわからない顔をしているルフィにキスをした。
目を見開いて、ジタバタしているのはわかったが、凍った身体はまだ動けなかった。
芯まで冷えているような舌にめいっぱい絡ませて、歯茎も頬の裏側も喉の奥までルフィの口を犯してやった。
一度、口を閉じようとしてきたけど、ほっぺを抑えて逃がさなかった。
ほんの少し、舌が動き、口がほんわり温かくなってきた時には、ルフィも目を閉じていた。
「・・・ナ・・ナミィ?・・・」
ようやく解放してあげたら、ルフィの目は、ぼぉぉ〜とうつろになっていた。
「少し、首は動くようになったみたいね・・」
そう囁いて、耳から首筋に向かって、舌を動かしながら唇を這わす。
見慣れているはずの胸の突起が、誘うように盛り上がってきてゾクゾクする。
少し噛んだら、ぷくっと動いた。そのまま舌で弄んでみる。
ぴくっとして腕が動き始めたので、邪魔させないように左右の腕を伸ばし指を絡めた。
胸も少し温かくなって、心臓の鼓動もはっきりとしてきたので、
腰をおなかの上から太ももあたりにずらして、自分の間にルフィのを挟むようにした。
まだ、冷たくてチカラないそれを、両手でふんわり包んで手からはみ出た先っぽを
尖らせた舌で押してみる。
「・・っう!」
ルフィが唸って、顔をしかめた。やさしく揉む様に両手を動かしながら先を舐め続ける。
じっとりと手の中が汗ばんできて、少しずつ硬くなってきた。
右手を下にずらして柔らかいモノを揉みながら、左手に持ったモノの裏に舌を這わせる。
さらに硬さを増し、ふたまわりも大きくなってきたそれは、熱を発し始めた。
口に頬張ると、ごりっとして、脈打っているのがわかる。絞るように上下させる。
入りきらないくらいになってきたので、先のくびれをあま噛みした。
「・・・・・・・くぅっ」
上半身を何とか起こし、それを見ていたルフィが切なそうに歯を食いしばった。
「・・・どう?少しは感覚が戻ってきた?」
覗き込むように言うと、ルフィは肩と胸で大きく息をしながら
「ナミ・・お前、どこでこんな・・」
真剣な顔で問いかけてきたもんだから、少し視線をはずして答えた。
「・・・・ん?・・まぁ、色々とね・・」
嫉妬? いや、こいつに限ってそんなこと。・・・ふと、怖ろしい考えが浮かんだ。
・・・・・・・・・汚れた女だと、思われたんだろうか?
恐る恐るルフィに顔を向ける。ルフィは、睨みつけるようにまっすぐ私を見ていた。
どうしよう、私は、、取り返しのつかない事をしてしまったんじゃないだろうか?
私はかぶりをブンッと振って、その考えを除こうとした。視線が怖い。
誤魔化すように、あはは・・と笑って、
「とにかく、感覚戻って良かったじゃない?後はルフィ、じっとしてくれてたらいいから。
世の中には、騎上位って便利なもんもあって・・・・」
もういちど掴もうと、手を伸ばしたら、パシッと甲でなぎ払われた。
やばいっっ!!もう、おしまいだ!!
私は手足を縮こませ、傍にあった毛布を被り、ルフィの審判を待った。震えが止まらない。
ルフィはパキパキとした音を出しながら、ゆっくりと起き上がった。
右に左に肩を回し、首をぐるっと一回りさせ、膝に手を当て屈伸した。
「・・・よしっ!」
ふんっと鼻息をして、くるっと私に向き直る。
来るっ!・・・・・・・怖い、神様っ!!!
「俺が抱くっっ!!!!!」
??????一瞬、何を言われたのかわからなかった。
唖然としている私に向かって、ズンズンズンと歩いてくると、
毛布の上から腰を引き寄せ、後ろに回したもう片方の手でしっかりと頭を握って
押し付けるように唇を重ねてきた。
さっきと違って、自由になった奴の舌は、私の中で暴れ放題暴れた。
「・・・・・ん!・・」
苦しくなって、離れようとしてもビクともしない。そんな私を薄目を開けて見ている。
・・・男の子なんかじゃない。これは男の目だ。自分の脈が早くなってくるのがわかる。
顔を傾けて、執拗に舌を絡ませてくる。溶け合った唾液が、口の端を伝う。
チカラが抜けて、気を失いそうになっていると、フッと毛布ごと抱えあげられた。
ルフィは私を、部屋の簡易ベッドに降ろすと、毛布を左右に勢いよく開けた。
「じっとしとくのは、お前のほうだ!
昔のことなんて、忘れちまえっ!!!」
「!!」
魂が抜けたような私を、ルフィがまっすぐ見据えてくる。
…さっきとは違う涙で、顔が見えなくなる。
「・・・ルフィ、、、、キスして、、?」
小さな声でつぶやくと、今度は静かに唇を落としてくれた。
かわりにふとももにまわした手が、貝をこじ開けるように入ってくる。
ゆっくり、ゆっくり、撫でるように、うねるように、私の中を探索する。
「・・・はぁぅん・・」
貝の付け根にある、桃色の真珠を撫でられて、思わず声が漏れてしまった。
「・・・・ナミ・・?」
朦朧として定まらない焦点を、なんとかルフィに合わせる。
「お前って、可愛かったんだな・・」
にこっと笑うその顔は、いつものシシシ笑いの少年とは別人のようだった。
きっと、私の顔は間抜けなほど、真っ赤になっていることだろう。
ちょっと悔しくなって、お姉さま調の気取った声をつくり、
「ゴムの着け方、わかるのかしら?」
「もう着けた。枕の下にあったから。誰ンだろうな〜、ま、いーや」
顔を見合わせ、ぷぷっと笑うと、もう一度、深いキスをした。
視線を絡ませ、唇をそっと離すと、私はゆっくり目を閉じた。
開いた両足の間に、ルフィが割り入ってくる。
十分潤っている筈なのに、さらに溢れてくるのを感じてしまう。
抜き挿しを繰り返されて、秘所が熱を持って上へ奥へと白くさせる。
「ル・・ルフィ・!」
夢中で両手を伸ばし、背中に手を回し、舌を絡ませる。
繋がりがギュゥと締め上げらて、どうにかなりそうになる。
そのままルフィが腰を動かすと、桃色から紅に変わった真珠が悲鳴を上げる。
「あ・・あぁ・・あ、はぁはぁ・・・・・・・・アッ!・イああぁ!!」
「う!くぅっ・・・!!」
私達は汗びっしょりでハァハァ言いながら、私はルフィを、ルフィは私を抱きしめて、
そのまま、身体の火照りが引くのを待った。
「いいからっ!誰が来ても凍ったフリをしときなさいよ!」
「え〜〜いいじゃん、別にぃ」
ぶーぶー文句を垂れているルフィは、男の子に戻っていた。
さっきの事が、嘘みたいだ。だんだん不安になってくる。
「ね、ルフィ?私のコト好き?」
「おうっ!好きだぞっ!大好きだっ!ししししっ!!」
・・・ダァメだ、こりゃ。とほほ顔で部屋を出て行こうとすると、呼び止められた。
「なぁナミ・・俺、決めてることがあるんだ。」
「?・・・海賊王になる事でしょ?」
「もちろんそれはそうだけど、旅の途中からもいっこ増えちまった。」
「・・・・・・何?」
「お前らを絶対死なせない。どんな形であろうとも、絶対生き残らせるってな。」
真剣に遠くを見つめる、男の子は、誰よりも頼もしく見えた。
「・・・あたりまえよ?アンタ、船長でしょ?」
傍らに腰を落として、おでこにチュッとキスをした。・・・すると、
毛布の下から、ミヨヨヨーーーーンと腕が伸びてきて、そのまま頭を固定された。
もう一度、深い深いキスをしてくる。
「ちょっ!!ルフィ!!」
バッと上体を起こして、赤くなりながら威嚇すると、
「しししししっ!可愛かったぞ!お前!」
「〜〜ア・・・アンタねぇ〜〜!!」
「一緒に行こうな!ワンピース見つけにっ!!」
ニィーーッ!と笑うその顔は、私を幸せにするのに十分だった。
おしまい
373 :
ませませ:04/10/08 15:12:14 ID:AUApbhTu
以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
自分の頭が、こんなにワンピとエロで溢れていたのかと
驚いてしまう今日この頃です。
ウソップの続きもチョッパーも後々やってみたいと思ってます。
お一人でも、読みたい方がいらしたら、ですが・・・
とはいえ、そろそろ仕事を真面目にしなくては・・・・
それでは、また。お目汚しお許し下さいませ。
度々、すみません。皆さんにとっては微々たる間違いですが、
写し損ねて、自分では重要なところが抜けていました。
ので、
>>366と
>>367の間に下記の2行を加えて考えて頂けたら、幸いです。
[ しばらくぶりの感覚に、忘れかけていた嫌な事が脳裏をかすめる。]
[ 違う。これはルフィのだ。私が好きな・・・・自分に言い聞かせる]
それと、個人的には苺屋さんのゾロロビ好きです。
ホントに感動して、自分は書き始めたんです。
また是非、お願いします。
ルロビガヨミタイ、ト コッソリ アピール
ルナミキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
イイ!GJ!
毛布から腕が出てくる辺りワラタw
>>374 んー、満足。
SS読んだ!って感じですね。気負いなく読めました。
GJだなぁ。
>ウソップの続きもチョッパーも後々やってみたいと思ってます
無理しない程度におながいします。
>>308 同カプを突き詰めていけば、匠のSSが完成するかもしれませんしね。
ちなみに、漏れのロビン萌えの目覚めは苺屋氏の影響があったと書いておきます。
頑張って下さいね。GJです。
チョッパーの獣姦エロがあるなら是非見たい
相手は誰でもいいや
>ませませ氏
序盤のなんか怒ってるナミと訳もわからず焦りまくってるルフィにヤラレタ。
初にも関わらずあっちの方まで肝据わっちゃってる話をよく目にしてたけど
頭ん中が疑問符だらけになってエロどころじゃない事が多かったから
今回は心の底から萌えさせて頂きました。
アンタは勇者だ。ぐっじょぶ
ぶっちゃけGM号に乗ってる女はルフィの器を尊敬して乗ってるわけで
ビビとかも例外じゃないんですねぇ。
女はみんな船長のもうわなにをする亜qswでfrgtyhじゅきぉ;p
381 :
名無しさん@ピンキー:04/10/09 10:29:53 ID:1thw4AGr
このスレ的に「ふらすぴ」のナミはどうなの?神?
>381
すんませんが、「ふらすぴ」って何ぞや?
エロアニメサイトの人だよね。
ナミがクチで奉仕、ロビンは胸で。
いまいちかな。
384 :
382:04/10/09 23:03:40 ID:bUdPDuXx
>383 dくす。個人的にあんまり興味ないですね。
見習いB様、苺屋様、
コメント、有り難うございます。
で、いい気になって、ゾロナミ一本書きましたんで、
深夜というか、早朝というか、またこっそり投下させていただきます。
「嵐のあとに」
どうにか嵐をやり過ごす事が出来たが、まだ時化の残る海面で、
ゴーイングメリー号は揺られ続けていた。
「ナミさ〜ん、こっちは、5個ダメになってま〜す。」
「ありがとう、サンジくん。ウソップ、そっちはどう?」
「完全に割れてるのが3個、でも、残りも替えてやったほうがいいかな。」
ナミは、壊れた滑車をウソップから受け取ると、テーブルの上に置いた。
「こりゃーひでーな。こんなだったら、もう帆張れないな〜。次の島で修理だな〜。」
ルフィが云った。
「そうね。今度の嵐では確かに少し無理をさせたみたい。
まさか海軍艦隊に追っかけられるなんて思わなかったもの。」
「三千万ベリーの賞金首だからな〜、オレたち。
でも、よくあんな嵐乗り切ったよな。まさか海軍も、
あんなひどい嵐を無事乗り切ったなんて、思わないぜ。」
ウソップは、とりあえず、破損した滑車を集めて、使える部品を選り分けはじめた。
「難破したと思ってくれると有り難いわね。ウソップ、応急処置よろしくね。」
「出来るだけ頑張ってみるけど、カヤの執事も海賊船に使われるとは思ってなかっただろうから、
全体的に部品の強度がイマイチだな。
いや、普通に航海をするのなら、定期的に部品を替えていけば充分なんだけど、
今度みたいに追っかけられたり、これで何があるかわからないグランドラインに入るのはどうかと思う」
「そうね。とりあえず、船を直すのが先決。夕刻前には港に入れると思うから、早速部品の調達ってことね」
「それにしても、ナミ、よく怖くなかったな〜。オレ、へろへろになっちまったよ〜」
「ルフィ、おまえでも怖いことあるんだな」
「当たり前だよ、ウソップ。だって、海に落ちたら、泳げないんだよ、オレ」
ナミは、一同を残して、黙ってデッキから船内に入った。
扉を閉めたとたん、深いため息が出た。
「修理、かかりそうなのか」
「あら、何やってんの、ゾロ。みんなで修理に取り掛かろうって時に。あんたも行って手伝いなさいよ。」
刺々しくそう云うと、ナミは自室に入って行った。
港に入ると、どうにか港外れの個人の貸しドッグを見つけて、そこで修理をする事になった。
船大工はもちろん居ない。
「部品ね〜、このランク以上のは、この島には無いね。
あんたが航海士?
よくあの嵐を乗り切ったのは褒めてやるけれども、天気の読み方知ってる?
女には航海士なんてしょせん無理だよ」
船用具専門店の主人が云った。
「何よ。女だったら、どうだっていうのよ。」
間に合わせでもいいから、とにかく部品が揃えばと思って立ち寄ったのに、そんな事を云われてナ
ミは怒りをあらわにした。
「もういい。いらないわ」
ナミは店を後にした。
「酷い云われようだな」
ゾロが店の前で待っていた。
「いいの。馴れてるわ。女だてらに、女だから、女なんか、女なんて。。。
あ〜、もうたくさん」
町中を抜け、港を一望できる一角にきた。
「男だったら、もう少し楽に生きられるのかしら。」
ゾロのなかで、古い記憶がよみがえる。
女だから、それに苦悩する少女の姿。
ゾロは言葉を探した。
その時だった。
「うそ、あの船・・・」
ナミは思わず前に走り出た。
「ラッキー、あれ、エイビス号よ。なんで此処で会えるかな。
ゾロ、部品、何とかなるかもしれない。」
嵐の前以来、初めて聞くいつも通りの元気なナミの声だ。
「急ぐわよ」
そう云った時には、もう港に向かって走り出していた。
エイビス号という船は、荷積みの最中だった。
「すいませーん、キャプテンは?」
ナミは荷役中の男たちに声をかける。
「おう、ナミか? ずいぶん久しぶりだな。
ついでに乳もだいぶでかくなったじゃないか」
船上から、中年の男が見下ろしている。
「キャプテン・グレイこそ、すっかり本物のグレイ頭になっちゃって。」
「暇なら、上がってつきあえ〜」
男はボトルを振った。
キャプテン・グレイ。彼は、海図の作成の為に乗船を求めてきたナミを次席航海士として雇い、
半年ほどエイビス号に乗船させた。
それまで、本を頼りに航海術を勉強してきたナミに、本当の航海術を教えた男であった。
「あの嵐が乗り切れたか。そうか、頑張った、頑張った。」
男は、ナミの頭をなでた。
「波に揺られながら、情けない格好で海を漂う海賊船をみたが、アレがおまえ達の船だったんだな。
9メートルはうねりがあったと思ったが、ナミが乗り切れたんなら、6メートルぐらいだったんだろうな」
「もう〜、本当にいつまでも子供扱いするんだから。まったく。
ところで、キャプテン、相談なんだけど」
ナミは、船の部品の調達の件を切り出した。
「オレの船は、自慢だが、全部グランドラインから取り寄せた部品を使っている。
もちろん、ナミの頼みだから、船に在庫があれば、分けてやりたいところだが、
あいにく、部品の数が多すぎるな。
そうだ。積み込みが終わったら、この船はクレールに向けて出港する。
あそこのドッグにはこの船の予備の部品を預けてあるが、一緒に行くか。
夜出港して、明日の朝には到着する。そして、また積んで折り返し帰ってくる予定だから、
荷の積み下ろしの間に取ってくればいい。
もちろん、部品の代金は色をつけてくれよ」
「ありがとう。お願いするわ。さっそく、うちの仲間に報告してくるから」
「積み込み終わったらすぐ出る。もちろん遅れたら置いていくぞ」
出港してからすぐ夕食となり、ナミはキャプテン・グレイとの再会をなつかしみ、
勧められるままにグラスを空け、いつもよりだいぶ酔っていた。
「なんか、無理してねぇか、ナミ」
ナミが小用に立った隙に、キャプテン・グレイがゾロに耳打ちした。
「あいつは強がりだから、本当はビビってるときでも、表に出さない。強気な振りをしやがる。
ま、航海士はそうでないとやっていけないが、あまりキリキリ踏ん張ると、折れやすくなるからなあ。
その程度のこと、仲間なら判ってくれているとは思うが、適当に、力の抜きどころを作ってやってくれ」
アルコールに濁った目の奥に、どこかしら、娘を見守る父親のような温もりがあった。
「チョッサー、オレはもう当直ダメだわ。サードに当直は任せると伝えてくれ。」
伝声管に向かってそう云うと、その場の長イスに倒れてしまった。
ゾロは船員に案内されて、貨物室の一角にしつらえられた荷主用の客室にナミを運び込んだ。
ナミの足下もおぼつかず、そして、貨物船の細い階段がまだるっこしく、
お姫様抱っこする事になったのは止むを得ずというものだ。
「部屋の中のものは、どうぞご自由に使ってください。」
ドアだけ開けて、船員は足早に持ち場に向かった。
「ねぇ、ゾロ。あんたも女なんかって思ってる口でしょ」
「思ってねぇよ。本当に酒癖悪ぃ女だな。」
室内に入り、ナミをベッドに寝かせようとした。
「本当の事云いなさいよ、女なんて、誰でもメイドと同じぐらいに考えているんじゃない?」
絡んでくるナミを、ゾロは適当にあしらって、さっさと部屋を出ようとした。
「酔っぱらいの戯言なんて、聞きたかねぇ。」
「どんなに頑張ったって、女なんか、絶対あんたに勝てないと思ってるでしょ。」
その一言が、ゾロの胸の奥に痛みとなって突き刺さった。
「思ってねぇよ。」
ゾロの口から、痛みは言葉として転げ落ちた。
ナミは、ベッドの上に座っていた。その瞳は、思ったほど酔ってはいない。
酔ったふりをしていたのだと、ゾロは悟った。
「疲れてるんだろう。少しゆっくり休め。」
出て行こうとするゾロの背中。
「ねえ、ゾロ。あなたにとっても、わたしは只の女の子でしかないのかな。」
ゾロは振り返った。
「お前は、馬鹿か?」
「オレたちは、そんな馬鹿を、命がけであの魚人から奪ってきつもりはねぇ。
いきなりナミに口づけ、黙らせた。そしてじっと抱きしめた。
「ごちゃごちゃ抜かすな。おまえを只の女にしてやる。」
云うが早いか、ベッドの上にナミを抱え上げ、ナミの服を脱がせはじめた。
「あ、嫌。止めてよ」
口ほどには抵抗していない。
型どおりの手順で、ナミの身体を愛撫しながら、ゾロは冷静に考えた。
こいつに今必要な事。
ナミは、いったい、ゾロに何を望んで、絡んできたのだろうか。
船が揺れ、きしむ。ぎぃーっ、ぎいぃーっ。
規則的な揺れと音。
聞き慣れていながら、すこし違う揺れと音。
波頭を蹴る舳先の感触。
秘所に指を這わせる。
・・・全く潤いのない、堅い蕾み。
無理に、指をねじ込んだ。
「いや、痛い。」
ゾロは止めない。むしろ、もっと痛みを誘うようにした。
「止めて、痛い、痛い、すごく痛い」
ナミは、膝を閉じて逃げようとした。
「やめて・・・痛いの・・・、ホントに、あん」
閉じられた瞳から、涙がこぼれた。
「痛いときは、素直に泣けよ。」
「嫌だ、ゾロの意地悪、本当に、痛いんだから、痛いんだから。。。」
ナミの言葉は嗚咽に変わり、全身を震わせて泣いていた。
ゾロは両手で細い身体を包み、ナミの頭を胸に押し当てた。
「泣きたかったら、泣けよ。女の特権じゃないか。」
「ゾロの意地悪、あたし、もう立てなくなるじゃない。
泣いたりなんかしたら、本当に、もう自信、なくなっちゃうじゃない」
「そんなもので、なくなっちまう自信なら、修行が足んねぇのを自分が認めたって事じゃねぇか。
違うか?」
ナミの震えはおさまっていた。
「迷うな。おまえが迷ったら、方向音痴のオレはどうなるんだ。
泣いてもいいから、絶対に迷うな。おまえさえ迷わなきゃ、オレたちで何とかなる」
ゾロはナミに口づけした。
ナミのなかのイライラを、すべて舌で絡め取り、吸い取って、飲み込んでしまおうとするように。
ナミは息ができなくなって、クラクラした。全身に張りつめていた堅いものが、
ふわんと溶けてしまったようだった。
そして、胸に口づけた。片方の乳首の先を口に含んで、もう片方をいじっている。
余った手は、閉じかけた膝を強引に割り、たった今、痛みを与えた場所に滑り降りる。
今度は、ゆっくりと、ゆっくりと指を這わせた。
その場所に顔を寄せ、たっぷり唾液で湿らせた舌で、痛みを与えた場所をなぞり、
感じやすい花びらの稜線に舌を這わせた。
「あん、ゾロの意地悪・・・」
とろとろとした声だった。
とろとろと、ナミの花も開いてゆく。
両手を使って、内側の花を押し開き、その先にある突起を吸い、
舌先で転がすと、ナミの膝の付け根が僅かに震えた。
「ゾロ・・・あん、、、いい・・」
官能に酔う、いい声だった。
ナミの手が、ゾロのものを探り当て、そして温かい口腔に含まれた。
ぎしぎしぎし・・・ガラガラガラ・・・
船底の振動が伝わってくる。
歯車がきしみ、鎖が巻き上げられる。
船橋で舵輪が回される音。
「面舵、20度、旋回」
ナミがつぶやいた。
「職業病だな。」
ゾロがつぶやいた。
ナミは騎乗位となり、みずからゾロのものを自分のなかに導いた。
「あん、ゾロ」
ナミは激しく自分から動いた。自分で気持ちのいい場所を求め、そして見つけたその場所を、
しばらく目を閉じて感じていた。
ゾロはナミをそのまま抱えて起きあがり、今度は自分からナミを突きあげた。
乳首を吸い、揉みしだくと、ナミの顔が僅かに歪む。
相手の反応に、ゾロの動きも果てを求めて激しくなる。ナミのなかがきつく締まる。
「いい、ゾロ、いくっ」
可愛い声だった。その声を合図に、ゾロも果てた。
ゾロの胸に、少し甘えた顔で揺られながら、ナミは云った。
「わたしね、可笑しいんだけど、この船に最初に乗った時、この船の音が耳について眠れなかったわ。
でも、今は、揺れてないと眠れないの。困った事ね。」
「ああ、オレも、今はそうかもな」
「でも、今度の事は、自分でもちょっと弱気になってた。反省するわ。
今度の嵐の最中、さすがにこんな大荒れの中を航海するのは初めてでね、本当は膝もガクガクで、
イライラしているふりでもしないと、声がふるえてきちゃうの。
男だったら、大丈夫なんだろうか、もし、女の弱いところを見られて、
みんなが航海士としてのわたしに不信感を持っちゃったら、もうついてきてくれないんじゃないか、
せっかく仲間にしてくれたルフィの期待を裏切るんじゃないだろうか、
考えはじめたら、あたしなんかっておもって・・・」
ナミの声が止んだ。
「おい、マリモ頭さん・・・嫌だ、熟睡してる。」
波に揺られて、思いの向こうに運ばれないものかとゾロはおもう。
もう一太刀だけでいい。その激しく精錬な音が聞きたい。
−−おわり−−
出来立てで、投下してしまうのは恥ずかしいですが、
推敲しすぎると、つまんなくなってしまうのかなと思って投下しました。
船の音そのものが好きなので、ちょっとこだわってみました。
でも、帆船の音はよくわからないから、想像ですね。
でも、今の船の心臓の鼓動のようなエンジン音はいいですよね。
酔いやすい体質じゃなかったら、もっと船旅楽しむのに。
ってことで、現代の船員用語、ちょっと入ってます。
チョッサーは、チーフオフィサーの略で、一等航海士の事です。
サードは三等航海士の事です。
設定としては、二人当直船。たぶん、乗員は十人程度でしょう。
ネタ元はあります。男女が入れ替わっただけ。。。。。
エイビス号も、本当は日本名で現実にあったりするし。。。
GJゾロナミいいねー
船の専門用語とか知識が織り込まれていて読ませる
女という単語でゾロとナミを結び付けるとこも流石
次回作もヨロ!
待ってましたゾロナミ!!
今度はナミから押しまくるエロも読んでみたいっす。
>ませませさん
サンモーダ、ウソカヤ、ルナミ。どれも素晴らしかったです。
読みやすくて、キャラが生きていて。自分的にヒットでした。
しかも筆が早い。感服です。
文章も上手いし、続けてハイレベルな作品を読めたことが嬉しいです。
いい物語をありがとうございました。今後もお待ちしております。
>海軍婦人会さん
ゾロナミGJでした!
海軍婦人会さんのセリフがとても好きです。
ゾロのセリフもナミのセリフも違和感がなくて、楽しみながら読めました。
専門用語などがしっかりしてると物語に深みが出るなと感心しました。
いい物語が読めて幸せです。ありがとうございました。
前回のゾロロビに感想をくれた方、ありがとうございます。
今後も精進していきたいと思っております。
そして、不快になったすべての方、誠に申し訳ありませんでした。
書くペースが遅いので、次回がいつになるかはわかりませんが。
今後は、スルーいただけたら幸いです。
ゾロナミ読みたいと思ってたので嬉しかったです
海軍婦人会さんありがとございます
399 :
ませませ:04/10/12 09:38:37 ID:P7LdKThb
お世話になってます。またまたやって参りました。
>>376さん
>>377さん
>>379さん、読んで下さった方、ありがとうございました。
皆さん、お褒めの言葉がお上手で、すっかり舞い上がってしまっております。
楽しんで頂けて、幸福至極!!嬉しいですっっ!!
>海軍婦人会さん、素敵なお話ですね。
ゾロナミも良いもんだ、って頷きながら読ませていただきました。
専門知識があると、リアルになるんだなぁとまたまた勉強になりました。
これからも宜しくお願いします。GJ!!
>苺屋さん 書くきっかけになった方から、褒めていただけて、
嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・・・・・うれしーーーっっっす!!
今回はウソカヤの続編です。
後ほど投下予定のモノの箸休め的に楽しんで作りました。
さらっといってみて下さい。
おちゃらけエロがお嫌いな方はスルーでお願いします。
【ウソップとカヤの勉強会】
♪キ〜ンコ〜ン♪カ〜ンカ〜ンコ〜ン・・・
「なんですか、それ?ウソップさん」
夜の9時、小さな我が家で鳴った目覚まし時計の音に、カヤが目を見張る。
「改造したんだ!いいだろ〜〜これ。らしくって」
得意げな俺を見て、カヤはクスクスと笑う。・・・よしっ!掴みはオケー!!
「屋敷に引越ししてくれても、良かったのに」
「いや、ケジメはちゃんと付けとかないとナ。あそこに行くのは、あの屋敷にふさわしくなってからだ。」
カヤんトコに入り婿するのは、周知の事実となっていた。
でもホイホイと行くのは、なんだか男気がないように思えて、
俺は、3ヵ月後の市長選挙で当選してからと決めていた。
「でも、あんまり無理はしないで下さいね?」
「いや、無理も何もけっこう面白いんだ、これがっ!市政を勉強すればするほど、
見直す点が出てきてよ・・・・って、こらこらそこ!無駄口は慎むよぉ〜に!」
「はーい」
えへっとカヤは笑って、ベットの端にちょこんと座り、両手を膝にピッとのせた。
あまりの可愛らしさににやける頬をキッと締めて、仰々しく右手を挙げた。
「それではぁ、勉強会をはじめま〜す。前回の“エロいキスを体得しよう”に引き続きまして、
本日の課題は“エロいボディタッチをしてみよう”です。」
「はいっ」
「んでは、誓いの言葉いきまーす。
ひとぉつ!痛い時は痛い、気持ちイイ時は気持ちイイと伝えることぉ
ふたぁつ!試してみたいことは遠慮せずにしてみることぉ
みぃっつ!あ、コレ一番大事ね。恥ずかしがらないことぉ、以上誓えますか?」
「はいっ!誓います!」
「よろしい、では、誓いのキスを・・・・」
顔を大きく傾けて、唇を重ねる。こうしたら、鼻なんて問題じゃない。
俺とカヤの勉強の成果さ。ふふふ
舌を入れ、絡ませながら薄目を開ける。ほわぁーんとしたカヤがいる。幸せだなぁ・・・
いやいや、コレで満足してはエロテクニシャンにはなれない。ベットにそっと倒しこむ。
スカートん中に手を匍匐全身させる。ピクッとお腹がへこんだが、そのまま侵攻させた。
「あの…ウソップさん、ソコではなくて、胸からなんじゃ、、、?」
「俺たちにセオリーは無用だ。心の声に耳を傾けようじゃないか。
・・・・・・・・・・俺はこっちんがイイ。カヤは?」
「はい、OKです、、、、どうぞ。」
真っ赤になって、俯く。か・・・可愛い!可愛すぎる!!見とれながら内腿をさすさすする。
ここも気持ちいいいぃ。やわらけぇ。スベスベしてる。ほお擦りしたいくらいだ・・・・しよ♪
ゴソゴソとスカートの中に入るのを見て、少し慌てたみたいだった。
「あ、、あの!せ・・・狭いですよ!そこ!!」
「・・・んじゃ、ちょっと足立ててくれる?」
「こうでしょうか?・・・・・・きゃっ!」
俺はお邪魔しマースと膝の間に入り、フトモモ枕を楽しんだ。すりすりすりすり…・・・イイッ!!
「くすぐったいですよ〜なんだか、恥ずかしいです。」
「こらこら、誓いを忘れたのか?」
そう言いながら上を向いたら、ツンッ て、鼻先が中心をつついてしまった。
「アンッ!」
・・・・・・今の声、カヤか?スカートをまくり、顔を出すと両手で口を塞ぐカヤがいた。
「カヤ、、、色っぺぇーな!今の、おい!」
「もう、からかわないで…」
「邪魔だとばっかり思ってた鼻も、意外な利用法があるもんだな。」
新たな発見に、調子に乗っちまった俺は、つんつくつん、とつつき始めた。
カヤは両手を顔いっぱいに覆い、やんやんって顔を赤くして首を振った。
ホントに嫌なのかな?止めとこか。・・・そん時、ショーツがじんわり濡れて薄く透けてきた。
俺は、ゴクッと生唾を飲み、そうっと筋に沿って指を這わした。
「…ん、ンン …」
よじるような声に、少しずつ指の強さと速さを増しながら、カヤの顔を確かめに行く。
目をきゅっと瞑り、下唇をンッてしながら上気している。その愛しい顔の耳元に口を寄せて
「、、、、気持ち、イイ?」
て、囁いたら、カヤは切なそうに薄目を開けた。艶かしい唇が何かを言おうとしたが音にならない。
まともに見てたら、俺の心臓がどうにかなっちまいそうだ。
代わりに出てくる湯気のような吐息に促され、手はさらに深く布を押しのけ進んでいく。
「…ア! …・・・ンン、アア・・」
カヤは露のような汗を浮かべ、深紅に艶めく唇から喘ぎを漏らす。震える舌に吸い寄せられる。
世界中で、こんなカヤを知ってるのは俺だけだ。
ぞくぞくっとカラダに痺れが走った。もっと・・もっと、カヤを乱れさせてみてぇ・・・
ヌッとした感触と共に中指を落とし込む。腰がクンと跳ね上がる。
中を探るように撫でていく。滑る様にひだがある。そうか、こんなんなんだ。生き物みたいだ。
桃色に染まった太腿に手を添えて、溢れそうな蜜を舐めてみる。
「ヤ…なんか、、ヘン・・・・なか、熱くて…」
俺の鼻は栗色の茂みに潜っていく。全部舐め尽くすつもりで、ジュゥと吸い付く。
「アアン!・・ハァ…ァアア・・」
カヤの声は魅惑的で、それだけでイッちまいそうだった。
慌てて用意していたまっさらなゴムを着け、呆けてるカヤを抱きすくめキスをする。
「、、、カヤ?いい?」
「…はい」
膝裏を持ち、近づけていく。入り口をノックすると、ぬるんと招き入れてくれた。
その先は狭くて、押し戻すように締め上げられる。
誰が戻るもんか。こんなキモチイイところ。ググッと押し引きが始まる。
そのざらついた反復は刺激的で、俺は中でさらに膨らんだように思えた。
「・・・ウソ・…さん、私、もう」
太腿がわなないていた。手を伸ばすカヤを引き寄せ腰はさらにグンッと抱き寄せる。
「いああ!」
「カヤ!好きだ!好きだ好きだ好きだ好きだ!」
大好きなカヤとひとつになれて、泣きそうなくらい嬉しかった。
「痛かったか?ちょっと悪りかったかナ?」
カヤの足をつたう紅色を拭いながら、俺は覗き込んだ。
「…ちょっと、、、、でも平気です。」
まだ火照る頬をくにゅってゆらして微笑んだ。ああっ!!幸せすぎて死ぬんじゃなかろうか?
そこで俺は、ハッともの凄い事に気がついた。
「うっああああああ!!!!!!!胸さわってねぇぇぇぇ!!!
服だってぬがしてねっぇぇぇぇ!!まんまヤッちまったー!!!」
頭を抱え、天を仰いだ。でっかい岩が落ちてくるのがわかる。涙がちょちょ切れて来た。
「・・・・・・・・・・・カヤ、ごめんな。初めてだったのに…」
カヤは、びっくりしていたが、グスッとしている俺を見て、すぐにクスクス笑いだした。
「いいですよ。まだ、次があるんですし…その…キモチよかったデスし…」
最後の台詞は小声で言った。またしても頬がポアッと上気する。…俺死ぬ、間違いない。
「・・・そうだな。俺らは俺らのペースで行きゃいいんだもんな。
目指せ!!エロテクニシャン!!進め!!エロの高みへ!!!・・・・だよな?」
「っです!」
にこっと目をあわせ、思いっきりギュ〜って抱きしめた。
「ありがとう、カヤ。俺、幸せすぎて死ぬかと思った。」
「…それは、困ります。」
ランプの炎に照らされた影は離れがたく、いつまでもくっついていた。
おしまい
407 :
ませませ:04/10/12 09:46:18 ID:P7LdKThb
以上でウソカヤ終わります。呼んでくださった方、ありがとうございました。
それでは、お目汚しお許し下さいませませ。
ませませうざい。
下手
ドウーイ ませませカエレ
410 :
ませませ:04/10/12 15:20:09 ID:WTPeaybc
はい、うざいのきました。
>>408さん
>>409さんごめんなさい
実は今凹んでました。
先程、同人サイトを初めてクグッてみたんです。
そのSSの膨大な量と高いレベルに、己の未熟さを恥じ入って
投下をやめようと思ってました。
でも、上の方には申し訳ないのですが、これを見て
叩かれついでにラスト一本叩かれて消えようと考えました。
>>408さん
>>409さん、そのほか自分のSS嫌いな方、
長いので、あぼーん設定お願いします。
設定はワンピの冒険後、約一年経ったくらい。ウソカヤの前です。
チョッパーとはっちゃん扉絵に出てきた人魚のケイニー物語。
しばらくお目汚しお許し下さいませ。
【グランドラインのチョッパーくん♪この頃すこーし変よ?】
「ケイニー!!ケイニー!!!」
ドガッ!ドガッ!オレは海岸沿いを蹄で駆けていた。後ろから、ゾロ、ウソップ、ロビンが追ってくる。
ズザァァー!!後足からロビンの手が生え、もんどりうってコケてしまう。
ちいさな姿に戻ったオレは、手が消えた一瞬の隙をついて、また走り出す。
そのまま、海に向かって突進する。あのコの名前を、叫びながら。
「やめろっ!!チョッパー!溺れっちまうだろうがっ!!!」
追いついたゾロが、海水に腰までつかりながら羽交い絞めにする。
「離せっ!!オレ、止めなきゃ!!ゾロ離っ・・・・・う、うがぁぁぁっっ!!!」
ヒト型に変身したオレは、ゾロをはじき飛ばして、海に飛び込んだ。
間に合ってくれっ!!チカラがどんどん抜けていくのがわかったが、構わず手を掻く。
オレは漆黒の海底に向かって、ひたすら進もうと、もがいていた。
−三日前−
「・・・・・そうして、人魚姫は海の泡となって消えてしまいました。はい、おしまい。」
宿の一室でロビンは絵本を静かに閉じ、オレの方に目を移した。オレは号泣していた。
「う…うぅう…ビズッ!そ、その王子バカだ!ズズッ・・結婚相手間違えるなんてっ!・・うぅぅ」
そこは、Eブルーの中でも比較的大きな島で、遺跡目当てに立ち寄った場所だった。
Eブルーの探索をしたいと言うロビンとゾロ、故郷に帰るウソップ、そして
Gライン以外の海を見たかったオレの、計4人でののんびりとした船旅だった。
「けど、結婚てのは勢いもあるからなー。デキチャッタ婚なんてその典型的なパターンで・・」
「ウソップ、なんだそれ?デキチャッタ婚って?」
「ん〜まぁ、子供がデキチャッタから結果的に結婚するっつーモンなんだが、
チョッパーには、ちょっとまだ、分かんない事情がソコにはあってだな・・・」
「・・・・・・・・・それなら、したぞオレ。」
「「「「えっ?!?」」」
静まり返ったその部屋で、視線がオレに集中する。
「え・・と、それは、いつのことかしら?船医さん?」
「今日だよ!ほら、遺跡探索の時、オレ、山に遊びに行っただろ?トナカイの群れに会ったんだ。
遠くから眺めてたら、群れから雌トナカイが一匹擦り寄ってきてさ、
そんなこと初めてだったから、嬉しくなって遊んでるうちに交尾しちゃったんだっ。」
「・・・・へぇ、やるじゃねぇか。男だな、チョッパー」
ニッと笑いながら、珍しくゾロが褒めてくれたので、思わず踊ってしまっていた。
「男らしいなんて、そんなんじゃねーよ!ばかやろがぁ!(パパン・スイー)
なんかいい匂いして、ピコピコした尻尾見てたらそうなっちゃっただけなんでぃ!(パパン)」
「…確かに、ここは今、秋から冬の変わり目ね。トナカイの発情期だわ。」
ロビンは妙に納得している。ウソップは明らかにガーーンという大文字を背負いながら、
「それは…おめでとうっ! チョッパー君。これで君も立派な男、いや、パパだ。」
引きつりながらも笑顔を浮かべ、オレの両肩を、ポンポンと叩いてくれた。
「パパかぁ…うん、不思議なんだけどちゃんと子供が出来たってわかったんだ。
そうかぁ…オレ、パパになったんだぁ…」
その夜は、まだ見ぬ子供に思いを馳せながら、幸せ気分で床に就いた。
「んじゃ、行ってくるからっ!」
「おーおー、はりきっちゃって・・・w」
次の日、オレは日の出と共に山に出発した。途中お花を見つけたので、口にくわえ走って行った。
あのトナカイだ!草場の奥の岩陰に座っている。駆け寄るオレは、一撃で跳飛ばされた
???訳がわからず、花と共に地べたに投げ出される。ふと見ると、そこかしこに角が落ちていた。
雄の角だ。雄は発情期後、雌は出産前に角が抜け落ちる。オレの角はビクともしていなかった。
「あの…?赤ちゃんできて、気が立ってるのは分かるけど、オレはただ・・・」
言葉がうまく続かない。あのトナカイだけじゃなく、他のトナカイもオレを睨み付けている。
「だ…駄目なのか?やっぱりオレじゃ・・・・」
ドドドドドッ!!草場を抜け、林を抜け、崖を一気に下り降りる。
転がるように海岸に辿り着くと、元の姿に戻って、岩場の影で突っ伏して泣いた。
泣いて泣いて、目が痛くなってきたその時、岩の向こうから歌声が聞こえてきた。
「♪うっばっえるモンなら、奪いたいぃぃぃあなったっ!!そのまま・・・♪」
初めて聞く曲だった。決して上手いといえるものでなく、やたらドスがきいていた。
そっと覗くと、肩で揃えた薄ピンクの髪を振り乱して歌う女の子の、うしろ姿が見えた。
左の拳を腰におき、右手の拳を勢いよく振り下ろしているその様は、
頼もしくもあり、ぜんまい仕掛けの玩具のようでもあり、とにかく面白かった。
「ちゃらっちゃ♪ちゃらっちゃ♪ちゃッちゃー♪ちゃ・・・」
間奏まで歌うそのコのせいで、いつの間にか涙が乾き、逆に笑いを堪えるのに苦労していた。
「ジャンッッ♪♪ご静聴ありがとうございましたー!オゲッッ!!」
誰もいない海に向かって叫んでいる。溜まりかねたオレは、吹き出した。
「誰っ!?」「ご、ごめん、驚かせるつもりはなかったんだケド・・」
振り向いたそのコの顔を見て、驚いたのはオレの方だった。
泣いていたのだ。
目と鼻を真っ赤にし、頬には幾筋もの涙の跡がくっきり見えた。
しかも、白いTシャツからのぞくその下半身は、どう見ても魚そのものだった。
「ンガッッ!!(目、口、歯、おもいっきり飛び出して)に、人魚姫だぁーーーっ!?!!」
その人魚は、またワイルドにTシャツで顔を拭うと、口をへの字に曲げ
「違うよ。ただの人魚だよーだ!残念でしたっ!」
そういうと、バシャンと海に入り、沖に向かって泳ぎ始めた。
「ま、、待ってよ!人魚さんっ!歌、良かったよ!ありがとうーっっ!!!」
オレの精一杯の大っきな声に、その人魚は水面でピタッと止まった。
「・・・・アンタ、耳悪いんじゃない?」
「違うよ!そりゃ、上手くはなかったけど、オレ、凄く元気になったんだよ!
オレ、キミの歌、好きだっ!ホントはもっと聞きたかったんだよっ!!」
「・・・変なの。あんなの、やけくそだったのに。」
口はへの字のままだったけど、照れているのか頬がピンクに染まっていた。
「なにかあったのか?ずいぶん泣いてたみたいだったけど・・・」
人魚はくるーりと旋回しながら
「元カノが現れたら、あいつってば、出てっちゃったんだ。
あーあ、やっぱセックスできない女はつまんないのかなー。」
そのコにそぐわない言葉に、ちょっと驚きながら、恐る恐る聞いてみた。
「人魚って・・・・その、しないの?」
「うん。基本的にあたしら魚でしょ?卵産んでかけたらおしまい。
・・・・たまに、中途半端なこの身体が嫌んなるよ・・・・
色気ないんだよねーこれが。あはははは!」
おっきな目に涙を溜めて無理に笑うそのコを見てたら、急に胸が苦しくなってきた。
だから、ふんっっと息を吸って、ヒト型に変身してみせた。人魚は目を丸くした。
「オレ、ヒトヒトの実でヒト型になった中途半端なトナカイなんだ。
そのせいで、、、、、、・・・オレも、さっきフラれてきちゃったんだけどなっっ!!」
オレと人魚は目を合わせて吹き出した。お互い、乾いたはずの涙がまた溢れてきたけど、
「ハンパもんじゃん!」「オマエモナー」って言い合いながら、ひたすら笑いあった。
その人魚はケイニーと名乗った。
「いってきまーす♪」
「フフ、船医さんたら嬉しそうだこと。」
昨日の事は、みんなには話していない。なんとなく、秘密にしたかったのだ。
「ケイニー!ケイニー!」
約束した岩場で声を掛ける。あたりを見渡したが、姿が見当たらない。不安になったその時、
バッシャーーーン!!!
「あっはっはっはっはーーー!!」
ケイニーが後ろから飛び掛って、オレは海に落っこちていた。無邪気な笑い声が響く。
うごーー!!うごごごごっ!!オレは目を白黒させて、海の中でもがいていた。
「チョッパーくん?・・・・やだ!どうしたの?チョッパーくん!!」
ぐったりした小さなオレを抱え上げ、ケイニーが慌てていた。
「ゲホッ!!何すんだよっ!悪魔の実の能力者は泳げないんだぞっ!!死ぬかと思ったゾっ!」
「ご、、、ごめん。知らなくて・・」
ケイニーがくしゅんとすると、ひどい目にあったにもかかわらず慰めたくなるのが不思議だ。
「ケイニー!これ見てっ!!キレイだろ?」
岩場に置いておいた野草の花束を、鼻先でくすぐった。
「うっわぁぁ!きれいっ!これ、あたしに?」
素直に喜ぶケイニーに、オレも嬉しくなって、うんうん、って頷いた。
「そうだ!あたしもチョッパーくんにプレゼント!はいっ!」
どこからか、ピンクのモワモワした岩のような物を出してきた。
「お気に入りの珊瑚のかけらだよ。きれいでしょ?」
胸がじーんと熱くなって、気がついたらヒト型になってケイニーを抱きかかえて回っていた。
アレ?ホントは踊るつもりだったんだけど、変だな?オレ。
「きゃーー!!チョッパーくん、ちっからもちーー!」
「ばかやろがっ!ケイニー!!嬉しくなんかないぞっ、オレ!・・へへへっ!!」
クルクルしてたら、急にケイニーが苦しそうに咳き込んだ。
「ケホッ…ごめん、海にいれてくれる?しっぽ乾いたら、ケホッ苦しいんだ。」
「ああ、ごめん、そっか、人魚だもんな。」
海に入れると、またしても海に引きずりこまれた。ごぼぼぼぼ・・!!!がぼぼっ!!
「ゴボガッ!!何すんだよっ!!」
「へっへーン!仕返しだよーン!!」
オレ達は、日が暮れるまで、歌ったり、踊ったり、時にはマジで死にそうになりながら遊んだ。
「もう帰らなきゃ、珊瑚、忘れないようにしないとナ。」
海辺に置いておいた所に駆け寄ると、それは無残に変わり果てていた。
「花束、枯れちゃってる…塩水に漬かったからなのかな?」
「たぶん…せっかくの珊瑚も色抜けちゃったね。真っ白だ…せっかく取って来てくれたのに…
あ!!でも、大事にするよ!お花は、また摘んできてあげるから!!じゃ、またっ!!」
声は元気だけど、肩を落として歩き出したオレをケイニーが呼び戻した。
「忘れ物だよっ!」
水面からピチョンッと飛び上がって、ほっぺに柔らかい唇をツンっとくっつけてきた。
「人魚だって、キスくらいできるんです〜っ♪」
「び、、びっくりしたじゃねぇか!コノヤロメガッ!!嬉しくなんかねぇぞ!バカヤロガッ!!」
踊りながら帰るオレの後姿を、ケイニーはニコニコ笑いながら見送ってくれた。
「船医さんはこの島に残る?トナカイの子供が気になるんでしょ?」
「いや、いいんだそれは。…出発は明日か。・・・・そうか。」
「どうしたんだ、チョッパー?食わねぇのか?」
食欲がないので、先に部屋で休むことにした。変だな、オレ。
サイドテーブルに珊瑚を置くと、パラッと白い粉が落ちた。無性に悲しくなった。
さっきまでの嬉しい気分が嘘みたいだ。胸が痛い。狭心症にでもなったのかな?
そのくせ身体の芯が熱っぽく、窓から見える満月に吼えたい衝動にかられる。トナカイなのにナ?
変だ、オレ。やっぱり変だ。
窓から抜け出したオレは、無我夢中で海岸に向かって駆け出していた。
月明かりの中、目を細めると岩場の突端に白い影が見えた。ヨロヨロしながら渡って行く。
「ケッ!ケイニーー!!!ケイニーだよね?」
振り向いたその姿は、さざ波の不規則な反射光に照らされて、息を呑むほど綺麗だった。
変だ、オレ。・・・やっぱり変だ!!
「チョッパーくんも眠れなかったんだ?こっちおいでよ。キレイだよ。まんまるお月様。」
隣に座ろうとすると、ケイニーに脇の下を抱えられお膝に乗せられてしまった。
・・・・なんだかこれって、不愉快だ。
「こっちの姿もかわいいね。ぬいぐるみみたい。ふかふか〜」
ギウッと抱きしめられる。ますます、不愉快だ。オレはふんっとヒト型になってやった。
「もうっ!急に変身しないでよ!」
ぷくっと頬を膨らませる。潮の香りに、もぎたての桃のような甘い香りが見え隠れする。
変だ、オレ。ぜぇったい変だっっ!!
吸い寄せられるように、ケイニーにキスをした。唇に。それでも足りなくて、舌を絡ませる。
「ん!ん!−−−ンパッ!!・・・ど、どうしたの?チョッパーくん!変だよ!!」
真っ赤になって、両腕で口を覆いながら非難するケイニー。
オレは岩に膝をつけて両足の間にケイニーを挟んだ状態のまま、その手を掴んで左右に開く。
「そうだよ・・・変だよっ!!離したくないんだ!・・・文句あるかっっ!!!」
もう一度、押し付けるように口を塞ぐ。まだ足りない。舌の裏まで全部舐めとってやるっ
執拗に絡ませると、こわばっていたケイニーの舌が、柔らかくなっていくのが分かった。
ケイニーの拳の結びが徐々にほどけていき、自由になったオレの手の平はTシャツの下に滑り込む。
ふわぁとしてすべらかな腹部を通り、硬い胸当てを上に押し上げる。
手の中に柔らかい圧力が満ちてくる。ほよんとしたそれを、こねる様に揉みしだく。
「…ア、、、」
ケイニーが小さく声を上げて、顎を引く。オレはそのまま、唇から首、谷間からおへそと、
中心に筋を付けていった。まるで、マーキングするかのように。
腰から下りていくと、何かコリッとした、小さなしこりに当たった。
それのへこんだ真ん中を、尖らせた舌でつついてみる。ビクッと腰がとび跳ねた。
「やめ、、、、、…其処は卵が出てくるだけで、、その、できるとこじゃなくて…」
怖がってる?やめてあげなきゃ・・・という冷静な頭の中とは裏腹に
うろこから出る粘液のヌルリとした感触と甘さを増す桃の香りが…身体を煽り立てていた。
穴の周りを、円く舌先でなぞる。くぅ・・という声が頭上で漏れる。……止まらない。
むさぼる様にそこに吸い付き、弧を描くように舌を差し入れていく。うねる様に奥へ弄った。
「アッ・・・・イヤッ!」
びたんっと尾が跳ね、海に逃れようとする。握り締めていたTシャツがするりと捲れて脱げた。
カラーン、カラカラカラ…貝のような胸当てが岩肌を転がっていく。
バシャンッ!!
ケイニーの腕を掴んだオレは、岩から滑り落ち腰まで漬かってしまう。とたんにチカラが抜ける。
それでも残った力でケイニーを引き寄せて後ろから抱きかかえる。絶対、離したくなかった。
「・・・ごめん。驚かせちゃって・・・。嫌だった?」
ケイニーの体は、周りの海水が湧き上がりそうなくらい熱かった。俯いたまま、小さな声で
「…なんか、、おかしくなりそうだった…」
ポツンと言った。そっと、薄い肩に頬を乗せると、まるい二つの膨らみが目に入る。
先が桜の花びらのように揺れていた。
「オレなんか・・・・とっくにおかしくなってるよ。」
ザバァッと、海から上がり、ケイニーを平らな岩に引き上げる。
桜の花びらは、月明かりを受けて真珠のような光をたたえていた。綺麗で頭がクラクラした。
もう、自分で何がしたいのか、分からなくなっていた。その桜貝を口に含み舌で転がす。
控えめに漏れてくるケイニーの喘ぎ声に、頭の芯が痺れて思考が飛んでいく。
オレの指はさっきのしこりを這い求め、見つけ出すと歓喜のおたけびをあげて、分け入っていく。
「あ!・・・い、痛い、、チョ…ッパ、、ンン」
鱗から染み出す粘液の量は増え、香りがきつく立ち上っていく。ゆっくりと引き抜いて
今度はオレを差し入れていく。深く深く。内側をらせん状に嘗め尽くす。
逃さぬように抱え込んだ腰がちいさく震えだし、ケイニーの指先がオレの肩に食い込んでいく。
壊さぬようにゆっくりと。受け入れる準備がないその中は、波打ちながら締め付けていく。
「…ハァ、、、アアン、、」
ケイニーの声が、甘く艶かしくなっていく。その声は媚薬のように身体を痺れさせる。
月の光に狂わされているとしか思えなかった。
狂喜の光の下、人魚と半獣は絶えることなく混ざり合った。
「明日、この島を出るんだ。・・・ケイニーについて来てほしい欲しい。離れたくないんだ。」
「・・・いいの? 人魚だよ?」
「船にプール作るよ。それまではバスタブになっちゃうけど。一緒に世界中回ろうよ!」
ケイニーはじっと海を眺めている。祈るような気持ちで返事を待った。
「・・・お願い、しちゃおうかな・・・」
照れくさそうに、オレの顔に視線を移す。花火が頭ン中でボンボンボンと打ち上がった。
「ぃやったっっーーーーーー!!!ホントだな?約束だぞ!!絶対だぞっ!!
オレ、オレ、仲間を呼んでくるっ!!みんなに紹介するよっっ!!!!」
喜び勇んで、飛び跳ねながら宿に向かう。
ケイニーはその後姿が見えなくなるまで見送ると、意を決したように頷いて海に姿を消した。
「…それは構わないけど、トナカイの方はどうするの?」
事の次第を話すと、ひとり冷静なロビンが聞いてきた。ゾロは黙り込み、ウソップは白目を剥いていた。
「いいんだ。トナカイ達には、思いっきり嫌われちゃってるし、
確かにオレの子供だけど、子育てはもともと雌がするもんだから。」
それからオレはいそいそと、三人を海岸の岩場まで案内した。
・・・・????ケイニーがいない??
あたりを見回すと、貝か何かで岩を傷付けて書いたものを見つけた。
『 海底の魔女に薬をモラッテきます。
2本足になって戻ってくるからね 』
何のことだ?訳が分からずオロオロするオレに、ロビンが鋭い声で言った。
「これは、、まずいんじゃないかしら?この島に伝わる人魚姫の話が本当なら、
王子が別の人と結婚してしまったとたんに、足を貰った人魚姫は泡となって消えてしまうわ。」
「・・・・・・・・・王子?」
キョトンとしていると、ゾロが、苦々しく言い放った。
「お前ぇの事だよ。この既婚者がっ。」
・・・?つまり、オレはデキチャッタ婚を既にしてしまっているから、
オレの為に足を貰いに行ったケイニーは、薬を飲んだらそのまま泡になるって事なのか?
「ケイニー!!ケイニー!!!」
ドガッ!ドガッ!オレは海岸沿いを蹄で駆けていた。後ろから、ゾロ、ウソップ、ロビンが追ってくる。
ズザァァー!!後足からロビンの手が生えてもんどりうつが、構わず走り続ける。
水面に向かうオレを止めようとしたゾロを、弾き飛ばして海に潜る。
間に合ってくれ!!薬なんて飲まないでくれ!!泡になんてなっちゃイヤだ!!!
オレはキミが欲しかったけど、ずっと傍にいたかったけど、離れたくなかったけど、
もう、そんなのどうでもいい。生きててくれたら、それでいいからっ!
お願いだから、泡なんかになって消えたりしないでくれよっ!!お願いだからっっ!!
“ 人魚姫が泡にならないたった一つの方法。それは、王子の喉を突いて殺すこと。”
薄れていく意識の中で、あの絵本を思い出していた。
・・・そうだ!なにかないか?突ける物・・・角!!!そうだ!角だ!!
オレはヒビが入っている左の角を力いっぱい折り断つと、喉元に思いっきり振り下ろした。
じわりと辺りが赤く染まる。でも、やっぱりチカラが足りなくて、オレを殺せない。
何度も何度も突き立てる。早く、早く、ケイニーが薬を飲んでしまわないうちに、早く早く……
「・・・・・ッパー!チョッパー!!目ぇ覚めたか?」
ぼんやりとした頭の中で、ウソップの声が響く。何処だ?ここ。…あぁ、オレ達の船か。
・・・・・・・ッ!!!! 起き上がろうとするが、包帯が巻かれた首が動かない。
「ケイニーはっ?!オレ、死んでないじゃないかっ!!ケイニーはどうなったんだよっ!!
答えてくれよっウソップ!!ケイニーは?ケイニーは泡になっちゃったのか?!」
ウソップが黙って静かに部屋を出て行く。ダメだったのか・・・吼えるように泣き叫んだ。
「・・・・・・・・なっ♪かっ♪ないぃぃいでぇぇ〜♪」
部屋の隅から声がした。ドスの利いた下手クソな歌だ。そろそろと身体を傾けるとバスタブが見えた。
「・・・・魔女のヤツってば、換わりに声をくれって言うんだもん。
歌えなくなるのは困るもんネ・・・チョッパーくん、私の歌好きなんでしょ?」
しっぽで水をぴちゃぴちゃ弾きながら、桜色の髪を揺らして笑っている女の子がいた。
なんでだろう?オレの大切なもんは、必ずその色に染まっているみたいだ。
「オレがこの島に残ってその薬作ってあげるよ。…知ってた?オレ、実は医者だったんだよ。」
そうして、オレの心に新たな海賊旗がはためいた。
おしまい
429 :
ませませ:04/10/12 15:39:32 ID:WTPeaybc
以上です。
今までお付き合いして頂いた上に、嬉しいお言葉をかけて下さった方々に
心から、感謝致します。
自分は、大変楽しませてもらいました。ありがとうございました。
正直チョッパー×ケイニーものはどうかな?と思っていましたが、
物語としては巧くまとまってるし、かなり面白かったです。
2chにはいろいろな人がいますから、レスに左右される事なく
これからも創作活動頑張って下さいね。
かげながら応援しています。
お疲れ様でした。
あんまエロくないけど普通にいい話で面白かった>チョッパーケイニー
キャラが原作と似てる
何かなぁ。
スレタイ通りエロ新時代キターと思ったら
あっと言う間に行ってしまったな。
まぁ色々思う事はあるがお疲れさま。
そしてGJ。
人魚ってケイミーじゃなかったっけ。思い違いだったらスマン
そこを突っ込まないのが通
そういやそうだった。
人魚の名前が出た時「がんばれスイミー」思い出したもんな。
なんかこのスレはエロくてよかったのにゾロロビ消えそうなのが惜しい。
今まで同スレ内で組み合わせがずーっとかぶってたことなんか何度もあったし
いい話なら何やっても大半の住人はありがたく拝受するよ
職人さん戻ってきてくれ。
俺もゾロナミまた読んでみたい
自分はませませ氏のウソカヤかなり好き。
438 :
ませませ:04/10/12 22:13:43 ID:KSz2Ug24
こんばんは。先程はこのスレの良い雰囲気を、かき回してしまってすみませんでした。
読み返すと、自分が、タチの悪い躁鬱系荒らしのようで、情けなくなりました。
考えてみれば、書き出して1、2週間の自分が、下手糞で未熟なのは当たり前。
空気も読まず、投下していたら、ウザくて当然。
奢った自分は、大きな勘違いをしていました。
このスレを、時間をかけて作り上げた住人の皆様に、大変ご迷惑おかけしました。
本当に申し訳ありません。
率直に、不快感を示してくれた方を含め、皆さんありがとうございました。
2chの基本精神−転んでも泣かない−を心して、落ち着いたら、またお邪魔させて下さいませ。
人魚の名前、間違えてすみません。
これからも、皆様の作品を、楽しみにしています。
439 :
海軍婦人会:04/10/12 22:52:44 ID:afzOSLkg
>438
ませませ様
あなたの作品には、ワンピースの世界を愛してやまない情熱が溢れています。
書き出して1、2週間といいますが、
この早さ、文章の破綻の無さ、感情の発露、やはり自分なりの世界観を形成できていなければ、
とても書き抜けるものではありません。
心からほとばしる情熱に突き動かされて書かれる作品は、
馴れてしまった筆にはとても及ばない、美しいものがある。
だからこそ、玉石混交のこの時期に、多くのものを書いて下さい。
ワンピース以外に書きたいものがあればそれを。
そういうものがなく、ワンピースの世界観に埋没したければそのように。
興味さえ持てば、専門知識など、いくらでもあとからついてくる。
あなたのウソカヤの純粋さは、あなた自身の純粋さの投影なのでしょう。
未熟さは、ハンディではありません。
成長する希望をたくさん持っている。
未熟である事を失わないように。
次回の投下をお待ちしています。
てゆうか
ヘタだカエレのみの思考停止否定カキコに
そこまで過敏に反応しなくていいんじゃないんですか?
ただの頭の悪いクレーマーだろ?吠えてんのは。
441 :
海軍婦人会:04/10/12 23:19:51 ID:afzOSLkg
遅レスになりました。
しばらく法事などがありまして、長旅に出ている間、
皆さんに好意的に迎えられている様子で、ひとまずホッと致しました。
方向音痴と旅に出ると、ほんとうに、思いがけない景色を見、
いろいろな場所に行けて、それは楽しい旅でございました。
これで、一度も船を座礁させず、港と航路を間違わず、
2年間もキャプテンできたのは一重にGPSのお陰と感謝せずには。。。
ま、いいや。
さて、ゾロナミにGJくださった方々、有り難うございます。
私としては、まことに過ぎたる賛辞。
冷静に読み返してみると「?」なところもたくさんあるし、
カッコも一個落ちてるし、あと、船倉の匂いの描写もしたかったのに、
忘れてるし、あ〜やだやだ。
>苺屋様。
過分なお褒めの言葉です。
以前は云いたい事を全て書いてしまい、会話が変になっていたので、
今は全ての会話の3割ぐらいを心がけて会話させています。
だから、みんな寡黙になっちゃうかもしれませんね。
私が最初ゾロロビ書いてしまったきっかけが、あなた様の作品でございました。
わたしの中でもゾロロビのカプリングがとても自然なのですよ。
ということで、ただ今ロビンちゃんもの執筆中。
今夜中にできたら、投下しますね。待っててね〜
あ、茶碗から洗わないと。。。
ませませのへたれな点
・全体的に文章が下手
→【オールブルーを持つ男】の「どおーーーーん!!どおーーーーん!!」とか思わず笑ったw
「ひぃぃぃー」とか「、、、、、、」とか。ギャグですか?
・一人称か三人称かはっきり汁!
・一人称の時の描写の稚拙さ
・!や?の乱発
・ストーリーもつまらない
など。文章のテンションをもう少し下げてくれ。
推敲はちゃんとして。
もう来なくていいから。
ませませさんのウソカヤ好きだよ
ほのぼのエロでがんばってよ
で、dutuvZTQ は今まで何を書いたの?
これからは、何を書いてくれるのかな?
その文才生かして、なんか凄いの書いてよ。
期待してるから。
最近はいろんなカップリング読めてうれしい
(ワンピは女キャラ少ないから偏るのは仕方がないのかも、ですが)
特にウソカヤは貴重。
ウソカヤが読めるのは2chだけ!!
>>442さんへ。
へたれな点を指摘したり推敲とか配慮の言葉があるのなら
何故早くからそれを言わない?
全否定する前にそれを言ってしまったらあなたはただのクレーマーだとしか思えないです。
嫌いならスルーとか書き手も色々配慮してんだから
読み手も不満があるならそれなりの配慮をして示せばいいだけだと思いますけど。
後は自分が読まなきゃいいだけだ。
447 :
446:04/10/13 00:24:51 ID:jCXK+I9l
間違った。
配慮する前に全否定しちゃいくないよ。
といいたかった…。
出来ました。
投下していいですか?
濡れ場はないのにヌレヌレな話です。
電波女嫌な人、スルーでお願いします。
「性悪女」
思えば、まだ18才になるか成らないかの頃だったと思う。
あるクチュリエールで、求められてモデルとしてワンシーズン限定の仕事をした。
メイクで、素顔を判らなくする事を条件にその仕事を受けたのは、本当に気まぐれからだったのか、
少女らしいの虚栄心がまだ心の片隅に残っていたからなのかはわからない。
ただ、その時のショーの打ち上げで、
バックステージの搬入係の若い男に云われた言葉が妙に心に残っている。
ゾロという男の胸に揺られていると、その言葉を思い出し、ちょっとした後悔の念にかられてしまう
のはどういう事だろう。
自分でも可笑しいと思う。
そして、どうして、この男の腕のなかにいつも絡め取られてしまうのだろう。
すり抜けようとして、出来ない事ではないはずなのに、心の隅の一点が、その腕を待っている。
嫌な男。
私の魂を守るためにようやく完成させた、高い城壁をやすやすと越えて来る。
いっそ、船を降りてしまおうかと思う。
只の女になるのが怖い。
今更、夢に憧れを抱く少女のように口元がゆるむのが怖い。
どうかしている。
彼も只の男。
特別なわけじゃない。
好むと好まざるとに関わらず、私の肌を過ぎていった男たちの一人。
いずれ、きっと、またいなくなる。
去るのが私のほうなのか、彼の方なのかは大した問題ではない。
私たちはお互いに海賊で、そしておたずね者。
気持ちを残して離れるにしろ、思いが変わって終わりを告げるにしろ、
引き潮にさらわれて、波間に揺れながら消えていく木っ端のようなものだから。
そう、それが私の来た道だった。
船のデッキで、本を広げていながら、気が付けば、
あなたの声が聞こえるのを待っている私がいる。
文字なんか、もう見えない。
例えば、私の椅子のすぐそばで、仲間と話すあなたの声を聞く。
ただそれだけなのに、あなたの声は、私の背中を愛撫し、
私の唇は、あなたの口づけが欲しいとばかりに乾きを覚える。
声だけで、ゾクゾクとして、多分立っては居られないほど。
呼吸をすれば、息が弾んでしまいそうで、
ゆっくりと、ゆっくりと静かに息をするしかない。
あなたの匂いがする程に近づけば、
あなたの汗と息づかいが、記憶のむこうから押し寄せてきて、
本で顔を隠して、眠たいふりをするしかない。
どうして、私はこんなにも、あなたが欲しいのだろう。
その道の達人と呼ばれた男たちとも情を交わした女だと云うのに、
快楽と悦楽の果てを見て、美と醜悪の狭間の血と死臭のする恋愛ゴッコを見聞きし、
そして己もその中にあったというのに。
あなたの唇の触れた場所。
耳たぶ、首筋、背中、腰、胸、乳房、臍、
順番に、順番に、意識で辿る。
熱と、ざわめき。全身にまといつく。
今、あなたの腕に抱かれたら、そのまま溶けてしまうかもしれない。
あなたの手が、膝を割り、滑り込む。
私は膝の中程まで、愛液でぐっしょりしているのに気づき、
恥ずかしさで気が動転し、膝を閉じようと思うのに、
身体の方はあなたを求め、開かれたくてしょうがない。
私のなかを、あなたで満たし、一杯に、一杯に膨れ上がった思いが、
はじける一瞬を夢見てしまう。
これが恋というものなのか、愛欲なのか。
それは神様だけ知っていればいいのかもしれない。
「あのね、まだ若いとき、ある男の子が私に云ったのよ。
女の人は煙草を吸うものじゃない。子供を産まないといけない身体だから、なんてね。
他の年上のモデルたちの真似なんか似合わないって。
その時はもう、わたし、お尋ね者よ。どうやって引き返せばいいっていうんだろうって思って、
思わず笑い転げてしまったわ。」
「酷い女だ。おまえの事が好きだったかもしれないのにな。さぞ傷ついただろうよ。」
「今は、悪い事をしたなって、思う。
きっと、あの時はまだ引き返せていたのかもしれない」
あなたとの会話さえ、鬱陶しい。
今なら、まだ引き返せるのかもしれない。
失うことが、痛みとなる前に、あなたの前から消える事ができる。
私は逃げ込む闇を持っている。
でも、その理性の声を無視してしまう自分がいる。
まっすぐで、不器用なあなたの腕の中を求めている。
熱くたぎるばかりの厚く堅い胸。
太くて強い腕。
愛おしくて、しょうがない。
今夜は、どんな色の口紅で、汚してあげましょうか。
−−おわり−−
453 :
海軍婦人会:04/10/13 00:48:00 ID:WCYVRzBd
おわりです。
妄想はいったロビンちゃん。
クールなロビンが好きな方は、嫌かもしれませんが、
恋に狂いはじめた女の頭のなかっていうのは、
こんなもんじゃないかと思いました。
また、何か書けたら投下しますね。
それでは、お目汚しで失礼しました。
>ませませ氏
ウソカヤ、テンポが非常に良かったです。話の流れも自然だし。
なんかノリのいいカヤに激しく萌えまくっておりました。ツボが近そうな予感
スピード感ある話を書ける人ってそうはいないと思います。
クレーマー一匹ごときの意見でへこまないで欲しかった、正直
あの辺の意見は創文板でも聞けそうなものですから。
(2chノリに付いていける性格かどうか、判断する必要があったとは云え)
…ここでの批判に耐えられなくても、サイトで公開するとか
手段は幾らでも存在します。
本当は戻ってきてくれるのが一番嬉しいんだけど…がんがれ
>441 横レス失礼
>だから、みんな寡黙になっちゃうかもしれませんね。
多くを語らないオトナ同士の話だから、寧ろカコイイと思います
何時でもクールでいられるとは限らないのも人間
455 :
名無しさん@ピンキー:04/10/13 09:34:17 ID:W2C17jZU
>ませませ
設定→ありえない
構成→つまらない
文章→うざい
来なくていいよマジで
>海軍婦人会さん
GJ ロビンが日記でも書いていたらこんなのかもしれないね
>455
ませませ氏のルナミとウソカヤで萌えて
チョッパーで少し泣きそうになりましたが、なにか?
投稿する人はエロなしは避難所へ
エロ有りはエロパロで
このルールだけは最低限守ってもらわんと
エロけりゃ何でもいいべ
>海軍婦人会氏
うん。漏れのイメージに結構近いかな?>ロビンの心情。
エロはなくても淫靡な雰囲気は十分伝わってくる。
GJだな。
>>457 そういうな。
がんじがらめに考えても何もいい事はない。
柔軟な姿勢でいこう。
何のために避難所作ったと思ってる。
エロパロでエロ無しを投稿されることに意義があったからだ。
>>1も読まないで投稿する奴を許容してどうする。
クレーマーや特定カプに文句つけるスルーもできない読み手と、
スレごとのルールも守れない書き手は同列だ。
>>460 2行目、意義じゃない。異議だな。
吊ってくる。
散々根拠も無しにつまらんつまらんほざいてた奴が
云うべき台詞とはとても思わないね。
文句に事欠いて風紀厨かよ。
ただ単に追い出したい意図が見え透いてて片腹痛いわヴォケ。
全ての行動が行き当たりばったりな上に動機が屑だ。氏ね
>>460=つまらんと言ってた奴…なのか…?
とにかくエロなしはどこか同人か避難所か好きなとこでやってくれ
また揉めるし馴れ合いでグダグダになってくるから勘弁ね
464 :
460:04/10/14 20:05:46 ID:rFH4SIR8
釣られて戻ってきた。
つまらんと思うものはスルーしてる、21以上なら当たり前だろ。
過去スレ読んでもわからないから言っとく。
前スレでエロ無し投稿が続いてて、エロ無しSSどうするかと難民で話しあいがあった。
避難所ができたのは、マジメに1週間以上、コテも名無しも参加して、多数決で決まったことだ。
エロ無しをここで許すってことは、その話しあいが意味なかったものになる。
ルール守るのもスルーできるのも、大人板の条件だと思うんだが。
まぁまぁ… まとめると
エロなしSSができたらしたらばの避難所に投下し、
後でレス番号とかをここに伝えて、読みたい人に読んでもらう
と、以前結論が出たので職人さんたち宜しくおながいしまつって事ですね
そうしましょう
460の言うこともわかる、というか もっともだと思った
書き手様方
悪意の部分だけ受け取らないでください。
468 :
459:04/10/15 02:50:12 ID:gtE92ETL
そんなの誰でも知ってるだろ。
自分で言うのもなんだが、457の意見に食いついたのは失敗した。
正直、悪かったな。
半年ROMるよ。
やんわりと、次はしたらばでお願いしますね、でいいのに。
>469
>347
>470 ?
さっきこのスレ読み通してたんだけど
>>45の人は漫画喫茶からの投下のやり方はわかったんだろうか。
てゆーかあのカップリングのSSが読みたい…。
474 :
ナミ:04/10/19 23:59:51 ID:K5hOy2sR
嵐の後は波が静かね…。
475 :
32:04/10/20 07:00:12 ID:Y5koM/gh
冷静なナミすわんも素敵だぁ!
476 :
名無しさん@ピンキー:04/10/20 12:49:43 ID:Sk+sU+eT
うむ
ここって、ワンピ史上最高の巨乳&露出狂美女であるハニークィーンの
ネタが無いのはナ〜ゼ?
誰だそれ?
↑映画(ねじまき)にでてたやつでしょ
あー…ごめん。
アニメ見ない人だったからさ…。
↑おそらく全ジャンル通して1番のデカ乳の持ち主
本編では美尻も披露
苺屋さんサイトあるのに ここに書いてくれてたんだ
知らんかった
484 :
海軍婦人会:04/10/23 14:50:45 ID:1XZKNG5m
すっかり遅レスになってしまってすみません。
私の認識違いのために、ちょっと荒らしてしまいましたね。
どうも失礼しました。
あのあと、PCがちょっとした事情で、要修理となってしまい、
しばらくネットできなかったのです。
ロビンちゃん妄想編に好意的なレスをくださいました方々、
有り難うございました。
誠に場違いな振る舞いを致しまして、
いまさら入る穴を掘っても恥の上塗り。
以後、気をつけますね。
ところで、懲りずにエロ無し出来たので、
したらばに投下させていただきました。
優等生である事に悩むたしぎちゃんです。
海王丸追悼ということで、エロのほうにもっていく事ができませんでした。
ところで、2歳児は危険です。
まさか、ノートのキーボードを全部剥がしちゃうなんて。。。
細かい部品がみんな見つかって良かった。
485 :
ませませ:04/10/24 00:51:29 ID:yfxl7Lkz
>苺屋さん、よむこさん
突然で申し訳ないのですが、またお二方に失礼なことをしてしまいました。
先程、したらばで指摘してもらったのですが、
お二方に了解なしでお絵かきしてしまいました。
SS読んで想像した時、一番絵的に好きだったのをつい夢中でしてしまって…
お二方の削除希望がありましたら、コメントでお知らせ下さい。
毎晩、見るようにします。
重ね重ね、ごめんなさい。
>>482 この方は、当時多くの小学生を目覚めさせた功績ははかりしれない
したらばネタはしたらばでお願いします。
見てきましたオエビ!
ませませ氏GJ!
490 :
ませませ:04/10/24 21:19:34 ID:FzTH0jcO
>487
すみませんでした
>488
ありがとうございます。
ただ、ルール違反をしていたので、削除してきました。
>よむこさん
お返事待たずに勝手をしてすみませんでした。
ませませさん。削除しなくてもよかったのでは?
あと、>489みたいなのはスルーしましょうね。
>491
半年ロムってろの初心者と会話を続けるなよ
>>483 逆だろ。ここで持ち上げられて調子に乗ってサイト開いた一人にすぎない
書き手が降臨しにくい雰囲気だなー。
降臨ギボン!
書き手みんな半年ロムるつもりでしょ?
じゃあ書き手が降臨するまでエロネタで雑談でもしますか?
ナミ28歳看護婦の仕事を始めてはや3年目になります、
今まで秘密にしてたんですけど耐え切れなくなってる自分の気持ちを聞いてほしいんです。
彼と別れてもう3年…その時はまだノ−マルの気持ちよさしか味わった事なかったんです。
でもその彼が少しS気のある人で、一瞬のうちに私はSMの虜になってしまったんです…目隠しをされたりべッドの角に縛りつけられてされるがままな状態で興奮したり色々な事をされました。
でも自分自身本当は淫乱かもしれない!って…気づき始めたんです。少し想像しただけで濡れてきたり。。。
それ以来こういう不規則な仕事なんで、もちろんSEXは数年してない日々です。
自分自身の性欲心がもう耐えられないんです!
我慢できなくてノ−パン、ノ−ブラで院内をうろついたりしちゃうんです。
自分でも…たまにおかしいなって思ったりするんです。素直に言います。
私とSEXしてもらえませんか?
お時間場所などはお任せします。
この切実な気持ち理解していただけませんか。
というのを、この前海軍要塞でカクレンボしてたナース姿のナミが、
素性を怪しまれた時に乳を揉みながら要塞司令官に云ったりするのはどうですか。
>>499 なんか出会い系のサクラみたいな文だな・・・コピペか?
萌えるキーワードをとにかく出してみるみるとかどうよ?
大きめYシャツでメガネの寝ぼけマナコとか?
たしぎタンがスモーカーのジャケットで寝ぼけてたりとか?
・・・自分で言ってて(*´Д`)ハァハァ
今の気分だと民衆の前で我慢出来ずおもらしして聖水をまき散らす王女ビビ
まんこにバイブ入れてアナルにはローター付きしっぽで
任務遂行(汚い小太りのおっさんのチンポを銜えて接待)のロビンとか萌えるなぁ
ハァハァ
戦闘中にミスダブルフィンガーの針治療で快楽のツボを刺されて戦えないナミ、とか。
506 :
504:04/10/28 00:21:24 ID:fqUIyy3E
針で動きを押さえた後針治療で快楽のツボをぷっすりされて
どうにも動けず身悶えするナミ。
まさにダブルフィンガーがナミのあそこに入っていく。とか。
動けないところをマワされる便所ナミも捨てがたい
ロビンにSM調教されるナミもすてがたいぞ
509 :
名無しさん@ピンキー:04/10/29 17:40:59 ID:D47F3Jur
ルナミの純愛ものマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
510 :
ルナミ:04/10/29 23:20:44 ID:qCVYbCR+
ギリギリかもしれませんが・・・。
511 :
ルナミ:04/10/29 23:21:56 ID:qCVYbCR+
のどかな島に着いた。気候は温暖だった。
「なーんだ、冒険のニオイがしねぇな。」
ルフィはちょっと口を尖らせて言う。
「たまには、ゆっくり散歩もどう?」
「冒険のネタあったらいいな。」
しし、と笑いながらルフィは答える。
ルフィとゆっくり歩くなんて、本当に久しぶりだ。ナミは、その時を楽しんでいた。
「ねぇ、ルフィ。」
「なんだ?」
「ここで休まない?」
そこには見事なみかんの段段畑。緑とオレンジのコントラストが見事に輝いている。
奥に見えた小屋から老婆がやってきた。
「この島はみかんが名産なんじゃ。好きにすればいい。」
「へー、船のみかん食べられねぇしな。」
目をキラキラさせてルフィが答える。
ルフィは、本当によく食べた。ナミも、懐かしい味をゆっくりと頬張っていた。
「船のみかんほどじゃないけどおいしいぞ。」
「あら、アンタに、味覚なんてあったの?」
「オレだって、サンジの飯は特別だって分かるぞ。」
「はいはい。」
適当にナミがあしらう。
心地よい風、暖かい日差し。ナミはあの幸せだった幼い日を思い出していた。
いまとどっちが幸せかと聞かれても答えることはできない。
512 :
ルナミ:04/10/29 23:23:24 ID:qCVYbCR+
「ココヤシ村みたいだな。」
先にルフィが答えた。
「うん。懐かしい感じがする。」
グランドラインでこんな島を見つけられるなんてナミは夢にも思っていなかった。
「サンジからきいたんだけど、ココヤシ村で、養母、風車のオッサン、ノジコって
やつに囲まれて幸せに生きていたんだな。」
「うん。わたしがアーロン一味に入ったときもみんな信じてくれていたの。」
「オレもナミを幸せにしたい。」
そう言うとルフィはナミの口内に舌を入れ、強烈に絡ませてきた。
「いや・・。こんな、真昼間に。」
ナミは抵抗するが、ルフィの力に到底かなわない。
「オレも、ナミを幸せにしたヤツの中に入りたいんだ。嫌か?」
ナミには否定する理由などなかった。
体を弄られているうちに時間なんてどうでもよくなってしまった。
「好きだから幸せにしたい。」
ナミはルフィの言葉に頬を赤らめてしまう。
ルフィは、耳朶を舐めながらナミの胸を舐めまわす。そして、手をそっと女陰
にやる。ナミのショーツは、ぐちゃぐちゃだった。
513 :
ルナミ:04/10/29 23:23:50 ID:qCVYbCR+
「ん・・。はぁ・・」
「相変わらずナミは敏感だな。」
ここで一気にナミのタンクトップとショーツを脱がす。
「こんなところで、恥ずかしいよ・・。」
「そう感じなくしてやるから。」
その指は二本、三本と増えていき、動くことをやめなかった。
「あぁん、ルフィ!!もう、イク!!」
ナミの体は弓なりに反り、絶叫を発した。
「もういくなんてずるいぞ。」
ルフィの長い舌が膣の中に入る。ナミの蜜壷から溢れ出すものがルフィの顔を汚す。
「今度は、私の番ね。」
ナミは、ぷるぷるとした乳房を揺らしながらルフィの男根を貪った。
ゆっくり、じっとりと愛情を込めて。
「これ以上すると、オレ、やべぇ。」
ナミの健気な姿にルフィの我慢は限界だった。
「入れるぞ。」
ナミは無言で頷いた。
上下運動をしながらルフィはナミの締め付けを感じていた。ナミが高揚するときゅー
っとナミ自身がきつくなり、襞が男根に纏わりつく。ちゃりちゃりとノジコからも
らったブレスレットが音を立てる。ルフィは、放出をこらえながら
ナミの胸を鷲づかみにする。
みかんのにおい。平和な風景。それがナミを更に無防備にする。
「わたし、もう…イク・・!」
「オレも・・。」
二人はほぼ同時に絶頂を迎えた。
514 :
ルナミ:04/10/29 23:24:11 ID:qCVYbCR+
ナミは快楽の後の気だるい余韻に浸りながらぼーっとみかん畑を見ていた。
「みかん畑の思い出が、もう一つ増えたわね。」
「うん、オレ、ナミの昔あまりよく知らないから、思い出に入りたくなったんだ。」
「わたしは、今幸せよ。ありがとうね、ルフィ。」
「こんなことで幸せ感じちゃだめだ。お前には海賊王の横で笑っている幸せが
待っているんだから。」
ナミは、年下の恋人に頼もしさを見つけた。
「そうね、アンタならきっとその夢叶えられるよ!」
ナミはそういうと優しくルフィにキスをした。
「わたしの本当の宝はみかん畑かしら。」
515 :
ルナミ:04/10/29 23:25:45 ID:qCVYbCR+
以上です。性描写って、難しいですね。
正直なご意見お待ちしております。
516 :
ルナミ:04/10/29 23:26:26 ID:qCVYbCR+
すみません。さげるの忘れておりました。
ひさしぶりの投下だわい 乙!!
乙。
でも描写と展開が直接的で強引気がするので読みにくいなぁ…。
このごろ投下ないねぇ。
なんか書いてみよかな。
自分も書くのでみんなも書こうよ。
ほめられたいと思うと書きづらいけど
なんとでも言ってくれの精神でがんばろうよ
520 :
511:04/11/01 19:53:13 ID:18pMCPo/
>>518さん
どうもありがとうございます。参考にさせていただきます。
自分のサイトではこういった意見が聞けないのでありがたいお言葉です。
また、修行したら投下に来ます。(次こそガンガルぞー)
521 :
海軍婦人会:04/11/03 11:20:35 ID:to3sK+wa
毎度お目汚しです。
サンジ×謎のエキゾチック美女、投下したいと思います。
サンジ君がなかなか書けなくて、
つい時間かかっちゃいました。
純情ものがお好きな方、ドラッグ嫌な方、スルーで。
どっちかっていうと、腐女子受けしそうな中身ですな。
522 :
海軍婦人会:04/11/03 11:21:52 ID:to3sK+wa
「幻惑の月」
青い月が、石畳を照らしていた。
口の中が切れた血の味と、その冷たさを覚えている。
ちょっとした油断だった。
銃声がした。
普通の鉛玉ならよかったが、薬物が仕込まれていた。
おかげで、撃たれた痛みは大した事もなかったが、その後の記憶が曖昧だ。
船に揺られているのは、連れ込まれた時からわかっていた。
オレは何をしてるんだ?
判っているが、オレがオレじゃない。
陥れられている。
判っているが、オレがオレの中に閉じこめられて、
オレは、オレの意志に関係なく、ボーっとへたり込んでいる。
いや、オレの身体自体は、ソファーみたいなものに寝かされているらしい。
女達がいる。
男が見て楽しむ為の服を着てる。
ちょっと動くと、服の隙間から、いろんな部分が見えてしまう。
普段なら、ちょっとドキドキで、嬉しくてしょうがないはずなのに、
当然の警戒心からか、気分がついていかねぇ。
いったい何処なんだ、ここは。。。
523 :
海軍婦人会:04/11/03 11:22:46 ID:to3sK+wa
口が寂しくて、懐をまさぐるが、オレの気に入りの上着がねぇ。
「煙草。。。」
間抜けな声がした。オレの声じゃねえか。
しゃべっている感覚がない。
首に、嫌に細い腕が絡みついて、オレにキスをしてきた。
待て、この小さい背中の感触は。
おまえ、一体、幾つだよ。二桁いってんのか、このガキ。。。
頭の中でオレが云うのに、オレは、オレは何やってる。
意識と、身体と、心とが全てバラバラで、オレにはとても制御しきれねぇ。
「おい、煙草だ、煙草」
少女というか、童女というか、そいつは渋々身体を離した。
「待っててねぇ〜」
あどけないように聞こえる言葉の端っこに、老女のような枯れた計算高さを感じ、
背筋に恐怖を覚える。
<マジやばいんでないの?>
陶然とさせる甘い匂いが充満しているのに気づく。
ふと遠くに視線をやると、立っているメイドが、大事なところ丸見えのドレスのその場所を、
向こう側から弄んでいるごつい指が覗く。
あちこちに灯された間接照明を受けて、ヌメヌメといやらしく潤って光っている。
ここが伝説の桃源郷でなければ、間違いなく地獄の門の向こう側って感じだ。
「煙草が欲しいの?」
甘ったるい女の声がした。
「これでも、どう?」
手巻きの、匂いがぜんぜん違う煙草が、口に差し込まれた。
深く、吸い込む。
味が、違う。
ここに充満する臭いの正体は、コレなのか。
なんで、こんなところに居るんだ、オレ。
524 :
海軍婦人会:04/11/03 11:23:18 ID:to3sK+wa
夢も現実も、判然としない頭で思い出す。
確か、買い出しに来たんだよな、オレ。
バティの野郎が、ついでにイイとこ連れてってやるってんで、
ノコノコと付いていって、見事にはぐれちまった。
初めての街なんで、土地勘はないし、
グルグル歩き回っているうちに、暗黒街に足を踏み入れていた。
この辺は無法地帯だから注意しろと、カルネにも釘を刺されていたし、
危険を省みない年頃とはいえ、無謀を知らないほど子供でもない。
しかし、この状況に陥ったのは、早い話、慢心というやつだ。
少しばかり足技に長けているつもりで、余裕かまして見物と決め込んだらこの有様。
クソオヤジの嘲り声が聞こえてきやがる。
<いい気になるな、チビナス>
ああ、オレはまだまだチビナスだよ。
「場違いな子ね、あなた」
煙草を差し出した女が、耳元で囁いた。
黒髪で、エキゾチックな顔立ち。
その辺にゴロゴロしている逝ってしまったような顔つきの女たちとは明らかに違う、
知性的な目をしていた。
「手違いで連れて来られたのね。
運が悪かったとあきらめることね。」
周りに聞こえないように注意しながら、彼女は云った。
「オレは帰らなきゃなんなぇんだ。一体、何処なんだよ、ここは」
「そうね、魑魅魍魎の巣といったところかしら。」
彼女は、オレの右手に触れた。
「あら、こんな所にタコがあるわ。職人さんなの?」
「コックだ」
525 :
海軍婦人会:04/11/03 11:23:53 ID:to3sK+wa
「だったら、ここの主人に売り込んであげましょうか。
ここは一旦入ってしまったら、死体か廃人にならなければ、外には出られないの。
コックさんは貴重だわ。腕が良ければ商品扱いされる事はない。
命が永らえられるわ。」
「商品?」
「そう、商品よ。
此処にいる女子供、みんな商品。生きているオモチャ。」
「でも、オレは男だし」
「馬鹿ね。15、6才の男の子は、いい値がつく商品なのよ。
世の中、変態さんが多くてね。
売られたり、さらわれたりしてきた男の子や女、子供を、薬漬けにしてね、
薬欲しさに、自ら客を取るように仕向けるの。
壊れてしまうまで、こき使われるわね。」
「それは困る。オレは、帰らなきゃならねぇんだ。
オレの命は、オレだけの命じゃねぇ。
この命のために、ある人は命を掛けてくれた。
オレは、まだその恩をかえしちゃいねぇし、オレには、まだ見たいものがある」
女の表情が、わずかに緩んだ。
その緩んだ一瞬の表情は、微笑みなのか、悲しみなのか、
読みとれぬうちに、戻ってしまった。
彼女は、立ち上がると、バーカウンターの側に立つタキシード姿の男に何やら語りかけた。
そして戻ってきた。
「ねぇ、コックさん。一回だけ我慢してね。何とかしてあげる。」
彼女は、オレの唇をキスで塞ぎながら、また囁いた。
「ニキータ、こいつを運ぶのかい?」
「そうよ。例の部屋へ、よろしくね。」
筋肉自慢の屈強な男が現れ、オレをひょいと抱え上げる。
待て、もしかして、オレ、そういう、いや、趣味は、
いや、そういう問題じゃね〜。
526 :
海軍婦人会:04/11/03 11:24:25 ID:to3sK+wa
別室に移され、ベッドの上に放り投げられた。
男は、出て行った。
オレは一応ホッとして、暗いその部屋の天井を見上げた。
ガラスの天窓があり、その上に船の帆が見える。
その向こうに、青い月。
フッと部屋の灯りがついた。必要以上に明るい。
そのせいで、ガラスの天窓の向こうが見えなくなった。
さっきの女が、ガウンを羽織って立っていた。
彼女だけは、薬をやっていないように見える。
その怜悧な瞳は、微塵の曇りもない。
しかし、女の纏う退廃的な雰囲気のせいなのだろうか、
顔立ちよりも遥かに大人びて見える。
「どうなるんだ、オレ。」
「ショーが始まるの。変態さんたちを喜ばせるためのね。
命は預かるわ。その代わり、確実に、あなたの戻るべき場所に返してあげる。
ここは絶望の住む場所。
コックさん、少なくともあなたの居場所じゃない。」
「ニキータってのは、キミの名か?」
「黙って。
私が何をしても、私を信頼して、私のするとおりに合わせてね。」
オレの問いかけを無視すると、彼女は持ってきたワイングラスの中の液体を口に含み、
オレに口づけて、それを流しこんだ。
「飲んで。」
オレは、甘ったるいそれを嚥下する。
527 :
海軍婦人会:04/11/03 11:25:26 ID:to3sK+wa
そして、彼女は、オレにキスを繰り返す。
大胆に舌を絡めながら、誰かに見せつけるように。
天窓の向こうに人の気配がある。
彼女は、オレの服に手を掛けた。
さっき飲まされた甘ったるい液体が、胃の中で熱くなっているのを感じる。
体中の血液が駆けめぐるのを感じる。
こんな不審な状況の中、激しい欲望が芽吹いてくる。
彼女の手が、解けかけたネクタイを外し、シャツのボタンを外し、
オレの身体を剥く頃には、オレは激しい乾きをおぼえ、彼女のガウンの胸元から覗く、
丸い乳房に吸い付きたくて仕方がない。
シャツから両手が抜けると、ガウンの胸元を広げ、オレは彼女の乳輪を嘗め回していた。
頭の中は、イヤらしい感情で一杯になる。
脈打ち始めた股間の熱さが堪えきれない。
冷たい手が、ベルトを外し、その熱を冷ますように包み込む。
「ゴメンナサイね、効き過ぎたわね」
その手に暫くさすられると、猛った欲望が堰を切って放たれた。
しかし、それでもそそり立つものは、少しも静まりをしらない。
彼女の口に含まれて、また脈動を感じはじめる。
オレの手を取って、彼女は自分のガウンの中に差し入れた。
折り重なる秘部の奥のヌメッとした感触に、オレは自分の欲望の求める先を知った。
彼女は、ベッドの上に横たわり、ガウンをはだけて大胆に足をを広げた。
そして、その場所を天窓に見せつけた。
桃色のきれいな色をしている。
528 :
海軍婦人会:04/11/03 11:25:59 ID:to3sK+wa
「嘗めて、コックさん」
背筋にゾクリとくるような、そそる声だった。
オレは、いつの間にか、彼女が演じる快楽の空間に没頭していた。
彼女の広げられたその場所を嘗め回し、溢れてくる汁を激しい音を立てて啜っていた。
イヤだ、オレは、こんなのイヤだ。
頭の奥で、檻に閉じこめられたオレが叫ぶ。
彼女の口元にもっと嬲られたくなり、その脈動する場所を差し出すと、
彼女も音を立てて嘗めはじめた。
頬をすぼめイヤらしく動く彼女の口は、竿以外の場所も嘗め回す。
スルリと、肛門に指が差入れられたのを感じた。
オレは、彼女の潤った場所に、激しく滾る欲望を差入れ、突き上げた。
周囲の情景は消し飛んで、代わりにいろんな色彩の形のあるような、
ないような図形がぐるぐる回転している。
花の形になったかと思うと、今度は蛇がとぐろを巻いているような形になる。
そして激しい射精感があった。何度も、何度も襲ってくる。
快楽と、法悦と、そして、地獄を垣間見たのだと思った。
そして、突然、意識が飛んだ。
「薬が効きすぎたわ。
もうダメよ。死んじゃうわ、この人。。。」
そんな声を最後に聞いた。
529 :
海軍婦人会:04/11/03 11:26:27 ID:to3sK+wa
残月が、石畳の上の青く澄んだ空に、白く浮かんでいた。
早朝の冷たさが背中に痛かったのをおぼえている。
バティに抱き起こされた。
肩に鋭い痛みを感じ、重たい頭を振る。
「喧嘩でもしたのか?まあ、よかった。命があって。
怪我してるな。手当はしてあるみたいだが、もう一応、医者に行ったほうがいいかもな。」
まだ若いサンジをはぐれさせ、怪我までしてしまった事について、
バティは年上として責任を感じている様だった。
胸元に手をやると、そこに自分の煙草があった。
どうして、突然、そんな昔の記憶が蘇ってきたのかわからない。
早朝の冷たい風が、ゴーイングメリー号の帆を膨らませ、波の上を滑らせていく。
夢とも、現実ともわからない、あの不思議な夜。
煙草を口にくわえた。
突然、キスが欲しくなった。
あの、甘ったるい味のキスが。
「早いのね、コックさん」
昨夜の見張りに立っていたロビンちゃんが降りてきた。
どこかで見た顔だと思い、思い出せずにいた。
まさか?
あれは夢だ。。。
そうだ、現実であっちゃいけない。
「おはようございます、ロビンちゃ〜ん。
ただ今、熱いカフェオーレでもお持ちしますね〜」
気を取り直して、厨房に入る。
少なくとも、ニコ・ロビンは、あんな絶望した顔をしていない。
−−おわり−−
530 :
海軍婦人会:04/11/03 11:31:43 ID:to3sK+wa
以上です。
なんか、このところ、奇をてらったものばかり書いてます。
ウザいと思われた方、どうかご容赦を。
個人的に表現の手段をいろいろと実験中なので。
男視点でエロ書くのは、けっこう難しかったです。
表現が?なところは、どうか許して下さいね。よく判らないの。
次回は素直な恋愛ものが書けたらいいな。
ゾナミの続きとか。
それでは、失礼しました。
ふじょし(←漢字で書くと何かが出そうな感じがするのでね)ではないが
楽しく読めたよ。乙です。
文体やら、エロ表現模索中の時は楽しいよね。
避難所のSSも読んでる。感想は避難所に逝きたくないので(これも問題発言か?)
書かなかったけど、個人的には応援してる。
このレスには毒が含んであるような見方も出来るかもしれないが
穿った見方をしないで大きな気持ちでスルーして貰いたい。
やっぱ思った通りに感想は書きたいんでね。
532 :
よむこ:04/11/04 01:20:11 ID:QUEkcjb/
11月になりました。
もうすぐゾロ誕だから、というわけではないのですが、
ゾロ×ナミをひとつ……。
海軍婦人会さまのとタイトルイメージが似てるので、ちょっと躊躇したんですが、
すぐに変えられるほど器用じゃないので、そのままで失礼いたします。
ナミ視点。前回の魔女ナミの流れで、サンナミ→ゾロビン前提で。エロ度低いです。
進歩のないヘタレナミさんがお嫌な方、あたしの未熟な文が許せない方は
どうかスルーで、お願いいたします。
『月影に惑いて』
その鉢植えの花を持ち込んだのは、ロビンだった。
「熱帯の花で、一年に一度しか咲かないそうよ」
今にも開きそうな、ふっくらとした蕾が垂れ下がっている鉢をテーブルの上に置きながら、
彼女は言った。
「へーぇ。なんかもったいつけてんなぁ」
ウソップがつんつんと蕾を突く。
「新月か満月の夜中に咲くのですって」
「夜中だってさ。おこちゃまなお前は、寝ちまって見られねぇかもなァ」
サンジくんがチョッパーの頭を小突いてからかうと
「オっオレっ、ちゃんと起きてっからなっ」
チョッパーがむきになって応じる。
「どんな花が咲くのか、ちょっと楽しみよね」
「次の満月って、いつだ?」
「なぁー、それ食えるのか?」
「おまえ、食うつもりなのかよっ」ビシィ!
ウソップの突っ込みがはいったところで、
月下の美人と名をもつその花が開くのは、おそらく今夜だろうとロビンが言い、
皆で見ることにしたのは、昼間のこと。
ただ、じっと咲くのを待つような奴らじゃない。
「よーし、今夜は宴会だぁー!」
ルフィの号令の下、宵の口から少しずつ開いていくその花を肴にして、当然のように大騒ぎとなった。
夜半、真っ白な花が開ききった瞬間には、もう絶好調で。
「満開だぁ!」と騒ぎつつも、もう花そっちのけで、みんな浴びるように飲んでいた。
当夜見張り番の私は、悔しいけれど少しセーブしていて、
その結果、一番に転がっていたチョッパーを避難させるべく抱き上げつつ、
べろんベろんになったルフィとウソップのお尻を叩き、男部屋へと追い立てる役を担う羽目となった。
私が戻ってきたときに、ラウンジに残っていたのはゾロひとり。
珍しいことにあの酒豪が壁に凭れ、しゃがんだ姿で大鼾をかいていた。
すぐ傍には暑さの所為か、シャツが乱暴に脱ぎ捨てられていた。
相変わらず行儀悪い。
あれ、サンジくんとロビンは……と見渡すと、テーブルの上に「お先に」のメモ。
こちらはそつがないわね、と顔を上げると
その向こう、キッチンの床に、転がる黄色い頭がみえた。
「あーもう。こんなとこで転がってちゃだめよ。あの馬鹿と違って、サンジくんは繊細なんだから」
おだてすかしながら引っ張り起こして、男部屋へと移動させる。
「ナ〜ミさぁ〜ん、愛してますぅ〜」と呆けて抱きついてくるのを
「わかった、わ〜かったから。ほら、風邪ひかないでよ」
往なしながら床につかせ、毛布の上をぽふぽふと叩いて、部屋から退散した。
再びラウンジに戻ってきても、毬藻頭は相変わらずだった。
つん、と突いてみたが、びくともしない。
サンジくんと違って、コイツは動きそうにないなぁ……と溜息をつく。
ロビンならこいつを運べるのだろうけれど……。
彼女に助けを求めようかとも思ったが、しばらくほおっておくことにした。
大丈夫よね。こいつってば、頑丈だし。
テーブルの上に残された酒をグラスに注ぐ。それを手にして、隣に座り込んだ。
ほら、残すと勿体ないし、ひとりで飲むのも侘しいし……。
勝手な言い訳をしながら、甘い匂いを発散させている、白い花に乾杯。
隣を少し意識しつつ、杯を重ねる。
「んがっ!」
不意に響いた鼾に驚いて思わず覗き込んだ。
大口あけた寝顔があまりに無防備に思えて、しばらく釘付けになる。
そういえば、こんなふうにじっくりとこいつの顔、見たことなかったな、と思い入る。
いつも気づかれないようにそっと窺うだけだった。
それすらも……。
部屋中に漂う強い香りに少し酔いながら、最後の一杯をぐいっと飲み干す。
そろそろ見張り台にいかなきゃ……と思ったその時、ぐらり、と男が倒れ掛かってきた。
ずっしりとした重みを肩に感じて、動けなくなる。
洩れかかる寝息と、じんわりと伝わってくる体温。
これってちょっと不味い。
……とにかく退かなくちゃ。
こいつを壁に戻すのと床に転がすのと、どっちがいいのかと迷い、後者に決める。
このまま私が退けばよい。今、こいつの肌に触れたくなかった。
なるたけそっと、と身をずらす。
とすっ、と背後に倒れた音を確かめ、ほっと一息して腰を上げようとしたら、
いきなり手首を掴まれ、低い声が響いた。
「行くな」
ぐいっと引き戻されて、床に思い切り頭を打ちつける。
「…っ痛ぁ、なにすんの…」
振り向いて睨もうとしたら、あいつの腕の中に収まっていた。
「えっ」
抗う間も与えられずに口づけられる。
私の唇をなぞるように、舌を辿らせ、声をあげようと開きかけた隙間を縫って、忍び込ませてくる。
湿り気を帯びた私の唇には少し荒れた唇が押し付けられ、
口内では私に絡み 吸いつこうとする舌が、執拗に動く。
声もだせず、拒むこともできない。
押し戻そうとする両腕に、少しも力がはいらない。
そんな形だけの抵抗などお見通しとばかりに、私の躰に指を這わせて、あいつは耳元で低く囁いた。
「ここに居ろ」
耳朶を甘噛みされ、項に唇を落とされ、なによりその言葉が、声が、背中を駆け抜けた。
「俺を無視するな」
無視なんてどうして出来ると言うの。あんたが重荷だと感じとれるくらい、一挙一動見続けてきたのに。
苦い想いも、絡みつく気配も、時折投げつけた悪意混じりの視線も、
あんたに向かう全てのものに、蓋をしたのはついこの間のこと。
それを再びあんたは開こうというの?
スカートの裾から忍び込んだ手が、ショーツ越しに私を弄る。
「やっ」
押しのけようとした私の両手を空いた手で軽々と捕らえ、指の動きは止めてくれない。
触れられた箇所に意識が集まり、どうしたらよいのかわからなくなる。
布越しの感覚に飽き足りない指が、隙間から忍び込み恥丘を撫でる。
少しずつその位置をずらしつつも、襞を分け入ることなく、くるくると周りを窺うだけの動きに
焦らされた私の腰は、触れて欲しいとうねってしまう。
すっと蜜壷に指が落とされ、くるりと一掻きしたあと、引き抜かれた。
「あうっっ……」
「ちゃんと感じてんじゃねえか」
あいつは愛液でてかった指を、ぺろり、と舐め にやっと笑った。
「やめてよっ」
かっとなって顔を背けた私に構わず、一気に服を引き剥がしにかかる。
露わになった胸元に手をあてがい、口づけ、食む。
揺れる乳房を余すところ無く舐めまわし、
恥ずかしげもなく立ちあがった突起を、強弱込めて唇で挟み、震わせる。
「あっ…だ…めぇ……」
拒絶の言葉と裏腹に、ざわざわと湧き上がる官能を期待する感情。
目の前の男に伸ばされた両手は、宙を彷徨いどこか戸惑いを隠せない。
それがなんなのか、霧の中の記憶を窺い辿る最中にも、
「お前はどうしてぇんだ?」
残酷な言葉を掛けられ、躰が熱くなる。
求めているのは、こいつなのか私なのか。
混沌とした思いの中、感じることしかできなくなってゆく。
「脚たてろ」
よくしてやるよ、とあいつは囁く。
余計な言葉も必要な言い訳も与えられないまま、
一言下された命に、私を求めて蠢いている指先に、ただ身を任せ従ってしまう。
私を抱く理由も訊けずに。
おずおずと立ち上げた脚。私はなにを期待しているんだろう。
隠しているものを全て引き出そうとするかのように
大きく太腿を開かれて、あいつの前に秘所が晒される。
割れ目を拡げられ、男の暖かい吐息がそこに吹きかかる。
陰唇にぴったりと張り付いた唇の柔らかさと、時折吸い上げられる力強さ。
先程は私の口内を弄っていた舌が、同じ熱を持ったまま味わうように粘膜を舐めあげる。
その先端を硬く尖らせて、肉襞をなぞり、蕩けきった秘壷へと差し入れられる。
「あ、あぁ…んっ…くっ」
滲みでる愛液をこそげるように抉り、肉芽へと移動する柔らかな舌。
より敏感になってゆく淫靡な箇所は、それではもう足りないと戦慄いている。
脚をさらに割り開き、躰を捩じ込んできたあいつは、
私の濡れそぼった陰唇に自身を押しつけてきた。
滴り落ちる蜜をその先端に纏わらせて、ぬるぬると入り口を嬲る。
襞がそれを捕らえようと蠢き、ひくついているのがわかる。
「やらしいな」
絡みながら少しずつ塊を飲み込んでゆく一点を凝視し、あいつが息を呑む。
「言わないで…」
「いいぜ…。感じろよ……」
繋がったまま私を抱き起こし、腰を引き寄せて根元まで埋め切ってしまう。
「ひっ、ぁんっ…」
ねえ、私感じてもいいの? あんたにこうやって抱きついてていいの……?
泣きそうな想いを抱えて、私は喘ぎ、すすり啼く。
この声は、こいつにはどう届いてるんだろう……。
私の中の具合が好いと囁いて、男は抽挿を繰り返す。
胎内の肉壁を擦る幹はより一層硬くなり、私を責めたてる。
あいつの熱を一身に受け止め、まだ足りないと猶も求め、しがみつく。
「んっ、あぁっ、だ…めぇっっ、ゾロッ、ゾロぉ……」
がくがくと揺れる躰。
蜜壷は、より深みへとあいつを誘い込み、離したくないと締めつけている。
絶頂へと駆け上ってゆく最中「愛している」と唇を吸われ、
「わ、たし…もっ…」
愛してる、といいかけたそのとき、耳元で囁かれた名前に凍りつき
―――目が覚めた―――
手首を掴まれたまま二人、床に転がっていた。
倒れたときに打ちつけた後頭部が、ずきずきとその痛みを主張していた。
力なく添えられた手を外し、そっと起き上がる。
夢の中でさえも、結局私を受け入れてはくれない。
小さく溜息をついて、投げ捨てられていたシャツを拾い上げた。
ぱんぱんと広げ あいつの上に掛けようとして、胸の傷痕に眼がとまる。
引き寄せられるように、胸を渡る斜めの傷に頬を寄せ、そっと口づけた。
背に受けることを拒んだ潔さ。その翳に潜む敗北感。
痛々しくともこの痕は、誇りの証し。
指を伸ばし、そっと傷痕に触れる。
ずっと、こうしたかったんだ……。
今更のように気づいた己の欲望に、嘲笑ってしまう。
つつっ、と上から下へとその痕を辿ると、鍛えられた胸元がぴくり、と動いた。
思わずその手が止まり、固まる。
お願いだから、眼を開けないで。
起きてても、気づかない振りをして。
顔を上げて、祈るような想いで男の息遣いを確かめる。
なんの変化もないことに安堵し、
二本だけ揃えた指で、固く結ばれたその口元にそっと触れてみた。
返す指を己の唇に当ててみる。もうそれが精一杯だった。
これだけ。
これでもう充分……。
嘘や裏切りなど何度もやってきたはずなのに、
後ろ髪引かれる思いを感じたのはどうしてなんだろう。
ごめんね、ロビン。ごめんねゾロ。
ごめんなさい、サンジくん。
胸の中で繰り返し詫びながら、ずっと愛しく想っていた人の寝顔を眺め続けた。
その胸に紅い花を散らしたい衝動を辛うじて抑える。
大切なものを失うことを怖れながら、なおも捨てきれずにいる臆病で薄暗いこの想いは、
どこまでも私に纏わりつく。
それでも夜が明ければ、知らぬ顔で日常を過ごしてゆくのだろう。
ロビンとゾロがさり気ない言葉を交わすその横で、
私はサンジくんの大げさな愛情表現を、当然のように受け止めているのだろう。
自分勝手な小さな秘密を抱えながら、微かな光を手放せずに縋っているのだ。
向い合うこともできずに記された傷と裏切りを隠して、彼に笑いかけるのだ。
後ろめたさを身に纏い、そしてそれが故に、私は彼に優しくできる。
ふと顔を上げると、窓ごしの月明かりに照らされ、
可憐に咲いた白い花は、少しずつ萎みはじめていた。
月影の下、妖しく咲き誇っていたこの花は、彼女を思い起こさせる。
けれども彼女の想いは、一夜限りのものでなく。
ひっそりと咲き散ってゆく、密やかな一時のこの行為は、
この花に似つかわしいのは私かもしれないと思わせる。
「別名を『Moonlight Cinderella』というのよ」
彼女の言葉を思い返す。
冷たい月の光に魅せられた一夜の儚い夢は、夜明けと共に消えてゆく。
誰にも知られることなく。
二度と花咲くことはない。
今宵、私の想いは枯れてゆき、実を結ぶことはない。
そして秘密の棘となる。
― End ―
542 :
よむこ:04/11/04 01:37:41 ID:QUEkcjb/
以上です。
蛇足ですが、月下美人の花、食べられるらしいです。
そしてその実は赤く、簡単には結実しないそうです。
周期が…といいつつ、思いのほか早く次がやってきたので、自分でもびっくりです。
ゾロ誕にむけての露払いにでもなれれば幸いです。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
うわぁ、エロエロ。
でも美しくて、切ないね。綺麗。
月下美人のスパイス効いててグッジョブ。
>>542 お疲れ様です。楽しく読めました。
544
個人的理由だからな。正確には逝きたくないじゃなくて足跡を残したくないだな。
電波文だから食いつくな。
誰か前に社長のクリスマスみたいなのがあったと思ったのですが
ご存知ありませんか?
突然読みたくなったけれどここで見たと思ったんだけど見つけられない・・・。
547 :
海軍婦人会:04/11/05 12:13:06 ID:NtuJtFy+
>>よむこさん
苦悩するナミさんが素敵ですね。。。
昔、月下美人の花をお酒に漬けたのを思い出しました。
半透明になって、妖精の羽のようで、とても綺麗でしたよ。
勿体なくて、ついに飲むことはありませんでしたが。。。
>>531 読んでいただけて、うれしいです。
そのご感想に添うべく、今後とも精進します。
SSというのは、特にエロSSというのは、
原作のキャラの性格を壊さず、ストーリーとして破綻させず、
短い行数と限られた情景の中で
どう自然にエロに持ち込むかという命題があり、
それに取り組むのは、文章という表現手段を選んだ者にとっては、
とても効果的な練習の場だと思っています。
それをこのような場で他の人の目に公開して(しかも匿名で)、
マンセーばかりでない率直な意見が頂けることは、
誠に有り難いことなので、皆さんの、泥足でけ飛ばすような、
本音の批評を書いていただきたいです。
もっと、虐めてね〜(ちょっとマゾはいってるかも・・・)。
一杯キテル━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
こんばんわ、セクハラです。規制解除されたので、ガンガン行きたいですノシ
>511さん
乙です!
ナミの心情描写がもっとあると、より良くなるかなと思いました。
ナミの一人称でも良いかもです。またの投下、お待ちしていますノシ
>海軍婦人会さん
今までにないタイプのお話ですね、ごちですた!
一つだけ思ったのは、SSでは「。。。」より、
「……(三点リーダ)」の方が読みやすいかな、ということで。
次回の投下、お待ちしていますノシ
>546さん
http://makimo.to/2ch/etc_nanmin/1070/1070351019.html の、私立〜バロックワークス保育園 「保育園のクリスマスの巻」のことかと。
せばすタン作・>586-589ですね。こっちの過去スレでなく、難民の雑談スレです。
>よむこさん
乙ですた!
月下美人と絡めたお話、とてもよかったです。
切なくて綺麗で、そしてエロティックなお話に、ドキドキでした。
余韻を残したラスト、次回を期待して宜しいでしょうか?
そんな自分は次はペルビビかルロビで行きたいです。
抜けるエロをかける職人キボンヌ
>>547 SSを書く上でのテクニック等はこの際おいといて
(影響を受けた作家等に左右されるからね)
正直書くと、氏が最初に注意書きしていたように
女性向SSですよね。(萌え度重視ってことなのかな〜?)
濡らせる事は出来ても、抜かせる事は難しいんじゃないかな?
読んで貰いたいターゲット層が女性なら満足するかもね。
こんな感想でいいのかな?
ちなみに漏れは勃ちもしなかったし、濡れもしませんでした。
お話としては面白かったです。
容量的には少し早いのですが、次スレの
>>1案、テンプレ等考えてみましたので、
投下させてください。
今までの経緯も含めまして、自分なりに考えてみました。
過去スレと同じく、名台詞にちなんだ台詞も入れてみました。1巻のシャンクスの台詞です。
皆様ご意見宜しくお願いします。
ここは、週刊少年ジャンプ連載『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のエロパロスレです。
■推奨■ ・投稿時には名前欄に「カプ名@作者名」
(名無し作家さんは作者名不要)を書きましょう。
・最初(or名前欄)にSSの傾向提示。鬼畜、陵辱、SM等は苦手な人もいるので特
に必要です。
・sage進行(メール欄に半角小文字でsageと入力)でいきましょう。
・475KB以降のSS投下禁止。480KB付近で新スレを立て移動しましょう。
・新スレ>>1案については、このスレで投票を行いましょう。
■ワンピースエロパロお絵描き掲示板■
http://www9.oekakibbs.com/bbs/nanamaruni/oekakibbs.cgi ■ワンピースエロ『なし』パロスレ@したらば■
http://jbbs.shitaraba.com/comic/985/ 「いいか山賊…俺は愛液や乳汁を頭からぶっかけられようがつばを吐き掛けられようが
たいていのことは笑って見過ごしてやる
……だがな!! どんな理由があろうと!! 俺は俺の萌えを傷つけるヤツは許さない!!!!」
・エロ無しSSはしたらばへ、エロありSSはこちらへ投下しましょう。
・エロあり雑談はこちらで、エロなし雑談はしたらばへ、
エロなしのワンピ雑談は週少板かしたらばへいきましょう。
・荒らし・煽りは徹底スルーです。レスする貴方も荒らしですよ。
・SSはメモ帳かワードパッドにまとめて書いてコピベで投下しましょう。
直打ちはメッです。
・とりあえず過去スレ一度は読みましょうね。
・興味がないと思ったらその作品はスルーすればよいのです。
此処はあなただけの場所ではありません。
・ここは21歳以上の紳士・淑女の集う場所ですよ。
■よくある質問〜教えてエロい人〜■
「エロありとエロなしの線引きってどうなの?教えてエロい人!」
「全ては書き手の判断に委ねられます。とりあえずは、直接的な性描写→エロあ
りでこちら、朝チュン程度→したらば ということを一つのラインとしておきま
す」
「連載は駄目ですか? 教えてエロい人!」
「よろしいですよ。ただ、「今日はここまで」の区切りをはっきりとさせてくだ
さいね。上の直打ちと同じく、他の人の投下や書き込みを妨げることになりかね
ません」
「したらばってどうして出来たんですか? 教えてエロい人!」
「かつてこのエロパロ板でエロ無しSSを投稿されることに異議があったからです
。したらばができたのは、当時ここの住人の皆さんが話し合った結果です」
「ここの134番から330番くらいまでで白熱の議論が交わされています。先人の知
恵を無駄にしてはいけません」
http://makimo.to/2ch/etc_nanmin/1074/1074496050.html 「何人たりとも、他人の投下や萌えを妨げてはなりません…人のエロは終わらな
いのです」
その他、分からないことがあればエロい人が答えてくれるようです。
エロい人は、良識ある住人全員です。
あ、コピベじゃなくてコピペでした。すみません。
>552
乙です。とてもイイと思います
教えてエロい人特集、特にイイ!!ワロタヨ w
>>552 GJ!です。
自分は「教えてエロい人」の所は頭にQ&Aがあれば尚良いと思います。
↓
Q「エロありとエロなしの線引きってどうなの?教えてエロい人!」
A「全ては書き手の判断に委ねられます。
とりあえずは、直接的な性描写→エロありでこちら、
朝チュン程度→したらば ということを一つのラインとしておきます」
って事です。
560 :
511:04/11/07 18:13:53 ID:5Bk1N9+5
>548見習B様
あ、それです!どうも有難う御座います。
そう言えば難民スレなんていうのもありましたね。今見ると懐かしいw
>552
乙!すごくいいと思います。
散々ガイシュツですけどウソカヤ純愛再会初Hモノ書いてもいいですか?
562 :
:04/11/08 11:47:04 ID:eRtlIdg+
>561
書くがよい。
>>552 乙
ここでエロあり雑談可にするのか?
>>498-508このスレの流れ的にどうよ?
ハイレベルな書き手が揃う貴重なこのスレで非常に陳腐なエロ雑談をされると萎えるし
基本的にSS投下スレでの雑談はウザい。
>552さん
乙です!
>>1案も出たことだし、ではスレタイ案なんかを自分は考えたいと思います。コミクスひっくり返してみますノシ
>561さん
お待ちしています!
>563さん
過去ログを読んでいただければ分かると思うのですが、
このスレではSS投下がスレの中で結構な部分を占めてはいるけれども、
基本的にはそれだけじゃない、何でもありなマターリしたスレだと思うのですが。
過去をさかのぼってみても、エロありエロなし含めて雑談はたくさんありました。
で、難民板に雑談スレが立ったわけで。
エロくても雑談が許されないスレなんてのは、正直息苦しいんではないかと自分は思います。
自分だけじゃなくて、他の人もそう思うんじゃないかと思うのですが。
エロければなんでもありっていうのが、このスレの基本では?
自分に合わないものは、>552さんのテンプレにもあるようにスルーすれば良いだけの話ですし。
以上、ナミスレpart2の後半から居る者として、思ったことを。
ここはどちらかというとSS投下スレではなくてエロ総合スレだが?
被った、失礼。
しかも見習Bさんの方が丁寧だ。
自分は、エロ雑談読むのもけっこうエロ楽しい
>>552さん乙!
自分もエロい雑談はOKだと思ってる。
むしろこのスレの問題は
>>563みたいにスレの空気悪くする奴の方だと思う。
>>552 乙!
自分は、スレ違いじゃなければ、SSでも雑談でも何でも来い!
嫌なものはスルーが鉄則。
>>554の
「何人たりとも、他人の投下や萌えを妨げてはなりません…人のエロは終わらな
いのです」
これ、名言だな。
SSでも、雑談でも、人の萌えを指差してウザいだの陳腐だのはやめてもらいたい。
楽しんでる人もいるんだからさあ。
ご飯を食べながら最新刊の35巻を捲りつつスレタイ案を考えてました。行儀悪っ。
【ンマー!!!】ワンピース7【エロエロだな】 アイスバーグの台詞
【やっぱお前ら…】ワンピース7【今イっとくか】 青キジの台詞
とか、あと丁度7スレ目なので
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】
なんてのもどうでしょ。
他にもスレタイ案を考えた方は、どうぞ書き込んでくりょほー
で、結局3つとも35巻じゃなくて34巻から取ったという。
>552さん
乙です。凄く親切でわかりやすい。
改行だけ、読みやすくしてください。おながいします。
エロ雑談に関しては、見習Bさん以下の意見に同意。
563さんの気持ちは解らぬでもないが「エロ萌え」を語っているのなら構わないと思う。
合わないと思えば、スルー。これ基本。マターリいきましょう。
573 :
572:04/11/08 20:03:38 ID:vapxZ71U
うわっ!
ぐずぐずしてたら、見習Bさんのスレタイ案が!!
乙です。いい仕事してますぜ、旦那。
誰のまんこにブチこみたい?
映画のトロトロ女
ミス・オールサンデー
ロビン様に。 つーか、負け犬でごめんなさい。 切腹! はやくネット復帰したいなぁ…
>570
【ンマー!!!】ワンピース7【エロエロだな】
これ、自分的にカナーリつぼです w
スレタイ案参加しようと思ってたけど、こちらに一票入れさせて〜
こそこそとレスしながら潜んでました。|∀・`)ノ
SS復帰させてもらってもいいんでしょうか?スモヒナです。
>577 41さんキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)*▽・)゜∈゜)´_ゝ`)*^ー゚)━━━!!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
復帰激しくお待ちしてます!!そりゃもう、いつまでもいつまでも
41さんのロビンちゃん、激しくお待ちしてます!!!
>579ませませ氏、次スレのことで話あってるので、
それに参加してみませんか?
もうじきゾロ誕で、それにあわせてゾロものを控えてる作家さんも居ると思うのれすよ。
好きな作品のスレをどうやって守るか、作るか。
わしも、次スレの保守位にはなるといいのですが現在スモたし、ルナミやってます。
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】 KINO,これに一票。
七スレ目でおめでたいヽ(゚▽゚*)ノ
現在419KB.投下されるSSのKB(通常考察で)考えると、テンプレ次ぎスレ、
今回も来てくれるかはわかんないけどもSS纏め人さま(いつも乙です)
それ考えると、自分も含めて、投下はちょっと待った!になるような気がするのれす。
このスレも色々あったねー。次スレも楽しく過ごせるといいね。
SSも、エロ語りも、萌え話も、いっぱいしたいねー。
ちょっと今回だけ自治厨になってみる。
次スレに、幸せと萌とエロ、持ち込もう。
スレが船なら、ROMも書き手もみんな合わせてのクルー。
みんなで船、動かそうぜー。動かすにはそれぞれの持ち場や約束もある。
自分も含めて、ちょっと待ってみるヽ(゚▽゚*)ノ
うお、忘れてた。
>よむこさん
相変わらず良い話を作りますねー。見習いたいけど、無理っぽいのでKINOなりにやってみます〆(゚▽゚*)
みんなゾロ祭りに合わせて控えてるのかな。
ゾロものが上手に書ける人が羨ましい。
>552さん
1案、お疲れ様でした。素晴らしい。
自分も、エロ雑談はOKだと思います。
ゾロ誕なんですが用意してまして、いつものごとく長い35KBです。
残り50KB〜60KBくらいですか。他にゾロ誕用意してる人いらっしゃったら申し訳ない。
容量的に厳しいですかね。
エロ雑談をこらえて苺屋さんのゾロ誕待ちです。
容量残さなくちゃ。うあー楽しみだな〜
KINOさんありがとうです。自分もゾロ読みたい季節なんで、ゾロSSはすっごく楽しみです。
次スレタイ考えながらゾロ待ちします。KINOさんのカキコミ、どれもホント元気でますね!
見習いBさんGJです。【ンマー!!!】ワンピース7【エロエロだな】 がとっても好きです。
【エロの都】も捨てがたいけど。自分も頑張ってみますが、これ以上の考えるのは至難の技かも…
SSにハァハァうっとり、エロ談義にほのぼのと楽しませてもらってます。
>510さん、可愛くって面白かったです。次回も楽しみにしてます。
海軍婦人会さんのSS、しっとりとした文体が好きです。大人〜ですね。
よむこさんのSS、なんというか、SSが色彩的に凄く綺麗ですね。エロ美しいです。
>552さん乙です。コピペして録ってます。エロイ人コーナー分かりやすいです。
ロビンスレ41さん、苺屋さん、真剣楽しみに待ってます。(=´ω`)ワクワク♪ワクワク
゚+.HAPPYBIRTHDAY゚+.゚
587 :
海軍婦人会:04/11/09 10:30:39 ID:Q2pJxo3C
さいたマン氏のゾロ誕ネタキボン
>>552 乙!
>>570見習B
乙!
アイスバーグも捨てがたいが
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】 にイピョーウ!!
>>553-556のテンプレいいと思う。特にエロい人最高!
でもさ、「職人は自分語りはしない」かせめて「極力控える」をお約束に入れるってのはどうだろう。
なんつーか、最近の新しい職人、自分語り多い希ガス・・・・
エロ雑談でも萌え語りでもないこと書いてあるの見ると、どんないいSS書いてても('A`) ウヘァ
もったいねーなーって思うんだ。んなこと書かなきゃいいのにって。
しかもスレが荒れる原因になることもあるしな。
スルーが原則なのはわかってるけど、似たようなこと思ってるヤシ他にもいないか?
>>589 後半、非常に同意。
藻前さんの日常になんか興味ねーよ、って思う。
作品語りはまだ許せるが(それすらしない方がカコイイと思うが)、関係ないことを
書かれると、正直うんざりする。
>>589,590
テンプレのお約束事項は、
>>552さんの書かれた位で丁度良いのではないでしょうか。
あまりこまごまとあれ駄目これ駄目、と、2ちゃん内でデフォなことをテンプレに書くよりも、
テンプレ案にあるように、皆が「エロい人」になって、
自分語りをしたりローカルルールを守ってない人には、
そっと諭してあげるのがこのスレにはふさわしいのではないでしょうか。
雑談と自分語り、割と線引きはあいまいで、語ってる方も自分語りと気づかない場合が殆どなので。
雑談入れるときは、自分語りになってにゃあかな?と、客観的に見てから書き込みましょうや。>ALL
一時期職人同士の馴れ合い会話が凄かったからな
無くなって良かったよ
>>589 後半禿しく同意。
>なんつーか、最近の新しい職人、自分語り多い希ガス・・・・
本当にうんざりだよ。とくにませませとか。
>>593 特定の個人を攻撃すんな。
ませませ氏は確かに初心者臭がぷんぷんするが、素直に謝ってて可愛いじゃないか。
漏れは中の人に萌えそうだよw
中の人になんか萌えないな。SSのみ萌える。
ませませイラネ。迷惑してんのいいかげん気付けよ。w
>>552の言うことが全く活かされてスレはここか?
エロについて萌えるスレで個人叩きが一番イラネ。
現在425KBヽ(゚▽゚*)ノ
テンプレ投票もよろしくです。
明日はゾロ祭りですよ、皆の衆。ちょっと待とうじゃないですか。
投下予告もでてることですし
【エロパロセブン】が【エロテ$カセブン】だと素敵スレタイだなーと思ったが
アリか?どうなんだ?色々と…。
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】
キボンヌ
予告どおりゾロ誕投下します。ゾロ×ロビンです。
ゾロ視点で出来上がっているふたり。終始イチャエロ。
最初にサンジがちょこっと出る以外、全篇ゾロとロビンのふたりだけ。
このカプと苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「Dicey Beauty」
穏やかな風が吹く。涼しげで、気持ちがいい。
昨日、島を出たばかりで、気候はまだ安定しているのか、航海は順調だ。
鍛錬の合間に休憩をと、後甲板のラウンジの外壁にもたれるように腰を降ろして、空を見上げる。
白い綿を刷毛で散らしたようなうろこ雲が、天の高みに流れることなく居座っていた。
明日は雨か。いや、グランドラインには今までの天気の常識は通用しない。
天候のことは、あの有能な航海士に任せておけば問題はない。
どうせ、雨だろうが、雪だろうが、明日も鍛錬はするのだから。
涼しい風に乗って、甘い匂いが運ばれてきた。どこか懐かしい、あの女の匂い。
かつかつと小気味良い靴音と共に、黒髪をなびかせて女が俺に近づいてきた。
ふわりと微笑む女の雰囲気にいつも感じる、郷愁にも似たこの気持ちは何だろうか。
「お疲れ様。休憩中ね?」
「ああ」
目の前で屈み、俺の耳元で囁く。懐かしい匂いが、鼻をくすぐる。
「今夜、見張りなの。待ってるから、誰にも言わずに会いにきてくれる?」
怪訝そうな顔で見上げると、くすりと笑う。夜の誘いに事前の約束など、今までしたことはない。
紅い唇が俺の頬に柔らかく触れる。汗臭えだろうに、気にもしていない。
柔らかい手を胸板から腹に滑らせてくる。真昼間から何してんだ、こいつは。
夜まで我慢できないほど、溜まってんのか。
腹巻の中に手を突っ込まれ、思わず女の背中に手を回し、抱きしめようとした。
腕に力を込めようとした途端に、女の手は身体と一緒にするりと離れていく。
「それ、あげるわ。また後で」
抱え込むような俺の腕の形を気にも留めずに、背を向けて去っていく。
気を殺がれて、腕を下ろし、息を吐いた。
ふっと、その場に女の匂いを感じた。香りだけ残して、何をあげるって?
身動ぐと、腹に違和感。腹巻をまさぐれば、指先に当たる硬いもの。
掴み出すと、手の中には小さなサイコロがひとつ。
さて、どういう意味だ。また、あいつお得意の謎かけか?
ひとつっきりじゃ、チンチロリンも丁半博打もできやしねえ。きっと、考えても無駄なんだろう。
ただ、そのサイコロにも女の匂いが残っていて、ぴくりと反応する鼻に自嘲して、ポケットに突っ込んだ。
充分に休んだため、また鍛錬をと立ち上がると、女とは違う陽気な靴音が近づいてくる。
「ロッビンちゃ〜ん! 今日のおやつは、貴女にぴったりの…って、お前かよ!」
うるせえのが来たな。
「野郎の分は、ラウンジだ。早く行かねえと、ルフィに取られるぜ?」
「わかった…だがな、よりによって、あの女と俺を間違えるんじゃねえよ」
「ああ? だってなあ…」
眉をしかめて、俺に鼻先を近づける。必死そうにくんくんと、嗅いでいるようだ。
「やっぱりだ。お前の悪臭に混じって、ルマルの香りが残ってる」
「ルマル?」
「“Le Male”だ。ロビンちゃんがつけてるオードトワレ。平たく言やあ香水だ。彼女、ここに居たろ?」
「ああ、さっきまでな」
ヤニ塗れのくせに、よくもまあ嗅ぎ分けられるもんだ。ふうっと、呆れるように息を吐く。
「強いから、わかりやすいんだ。その名の通り、男性用だが、ロビンちゃんには良く似合ってる」
「…あいつは、女の典型だろ」
言うと、可笑しそうに、コックは煙を吐き出しながら笑った。
「まあな。でも中性的な魅力もある。セクシーでミステリアスだ。お前ごときとデキてるのがマイナスだがな」
ぎくりとした。愉快そうに、眉毛が動く。
「気づかないとでも思ってたのか? ルフィですら知ってるぞ」
血の気が引いたような音がした気がする。バレバレかよ、情けねえ。
しかも、このぐる眉に指摘されるとは。
「ひでえ顔してんなよ。まあ、俺だって双方合意なら反対しねえさ。勿体ねえけどな。ただ…」
空のどこかに視線を彷徨わせて、説教くさい口調で言った。
「お前には、ロビンちゃんは荷が重いんじゃないか。彼女は…どうやらファム・ファタルだぜ?」
「ファムファ…? 何だ、そりゃ」
「致命的な女だよ」
不吉な言葉を口にして、鼻歌交じりに立ち去るコックの背中をぼんやりと眺めていた。
今日はやたらと他の奴らが早く部屋に退いた。女は既に見張り台の上に居る。
コックの言葉から、今夜はヤるというのが、どうも他の奴らに見透かされているようで気分が悪い。
このまま約束を蹴って…約束自体、女が一方的にしたものだが、男部屋で寝ようかとも思った。
だが、昼間の女の態度が気になった。初めての誘いと、謎かけのように渡されたサイコロ。
何より、間近で嗅いだ女の匂いに、俺自身が欲情していた。ポケットの中のサイコロを握る。
酒瓶を持ち、ラウンジを出る。見上げた夜空には、もう雲はなかった。
暗闇の中、月と星だけが輝いている。波がさざめくだけで、他には何も聞こえない。
見張り台を見上げても、かがんでいるのか、あの黒髪は見えない。
腹巻に酒瓶を突っ込んで、見張り台に上がるためのロープに手をかけた。
「いらっしゃい」
女は座っていて、にこりと笑いながら俺を迎え入れた。
夜の闇を月光で紡いだような黒髪が、風に揺れる。また、あの懐かしい匂いが立ち込める。
髪よりも、深い闇と強い光を湛えた女の眼に、どこかへ流されそうな感覚。抗うように隣に腰かけた。
「ありがとう、来てくれて。誰かに、何か言われた?」
「いや…」
「そう、よかったわ。最初に言いたかったのよ」
首に腕が絡まり、頬に落ちる唇の感触。
昼間かわされた手を、今どうすればいいのか、無様にもわからなかった。
「お誕生日おめでとう」
「…は?」
「11月11日、誕生日でしょう? ふたりきりで、お祝いしたかったの。駄目かしら?」
「もう…そんな日になったのか」
気にも留めていなかった。女の笑顔に面映い気持ちになり、笑い返そうとしたが上手くいかない。
無意識にポケットに手を入れて、硬い感触に思い出した。
「これをくれたのは、どういう意味だ?」
女の眼の前にサイコロを突きつける。眼の光が、何かを探すように揺れた。
「解釈は好きにしてくれて構わないのよ。私の自己満足だもの」
「そうやって、俺に考えさせようとするな。サイコロなんか賭け事にしか使ったことはねえ」
いつもそうだ。こいつは俺を試すように、何かを問いかける。
答え、腕の中に閉じ込めようとしても、また新たな謎を用意して、掌からするりと抜け出す。
幸福な眩暈を、味わわされ、また願わずにはいられなくさせる。
この女が、やがて淡く儚く消えるものだからこそ、そう感じるのかもしれないなどと、俺に思わせて。
「ええ、だから賭け事よ」
「ひとつきりで何ができる?」
「できることは少ないわね。だからサイコロもダイスも複数形なのよ。単数形の言い方を?」
「サイコロは、賽…か?」
「そう。そして“dice”は単数では“die”ね。死ぬことと同じ綴りなの」
恐ろしい寒気と、女が消えるかもしれないという不安が、ない交ぜになって俺に襲いかかる。
死ぬことを、俺に与えたということは、つまり。
「俺を殺す気か?」
「違うわ。私の死の決定権をあなたにあげたの。あなたに命を賭けているということ」
探し物を見つけたように、光は俺の目に縫いつけられたように定まった。
「今更かとは思うけど、きっちり伝えておきたかったの。だから、自己満足」
寒気と不安が薄れていく。それでも泣きたくなるような必死な感情。
「…そんなものを誕生日に貰ったのは、初めてだな」
「これはこれ。プレゼントは他に用意してるわ。安心して」
横にあった、緑色の巾着袋を手渡される。中身を取り出すと、同じ緑色の陶器のボトル。
「ロイヤルサルート。少なくとも、私が知っている中で、最も祝いの場に相応しいお酒」
飲んだことはないが、名前だけは知っている。それなりに高かった気がする。
にこにこと笑う女の顔に、こっちまでつられそうになり、急いで開封してちびりと嘗めた。
口に広がる華やかな香りと、柔らかい口当たり、旨い。
「お前も飲むか?」
「あなたにあげたものよ」
「なら、飲ませろ」
ボトルの口を向けて渡す。しばらく考え、やがて女は苦笑して気づく。
「仕様がない剣士さんだわ」
酒を含んで、俺に唇を重ねる。注がれる待ちかねた甘露を味わって、舌を女の口の中に侵入させる。
くちくちと水音をさせて互いの舌を舐め合う。
嚥下していない酒の味が、女の口を通しただけで甘く感じられた。
「ん…ふっ…んっ…」
女がこくん、と喉を鳴らして甘い酒と唾液を飲み込む。
唇は離さぬまま、女の身体を引き寄せると、俺の背に腕を回して、しなだれかかる。
舌と舌が離れがたいように絡まるのを解きながら唇を離し、荒い息を吐く。
目の前すぐ近くに、ぬばたまの光。
その黒に、まるで最後の憧憬を託すように、さらりと揺れる髪の毛に唇を滑らせる。
「ぅん…お酒、危ないから…待って」
転がってた巾着袋に、ボトルを包む。てろてろとした袋は意外と丈夫そうだ。
「ベルベットって、柔らかくて触り心地がいいわね。なんだか安心するわ」
口づけの余韻が残った熱っぽい声音に、巾着を撫でると、確かにしっとりと心地いい。だが。
「お前の肌の触り心地に比べたら、大したことはねえな」
口の端を吊り上げて、シャツの裾から手を入れて、腹を撫でる。
滑らかで艶のある肌は、俺の掌を吸いつかせる。上に進ませれば、指先に、ぽよんとした感触。
下着をつけていなかった。そのまま形を確かめるようにさする。
たぷたぷと手に余る重みに逆らわず捏ねれば、眉を悩ましげに顰めるその姿に。
ここに確かに居る女が、消えてしまう予感を拭い去ってほしいと願う。
シャツの上からでも丸わかりの硬くしこった乳首をきゅっと摘むと、女の身体がぴくりと痙攣する。
「やっ…ん」
くにくにと摘みながら、少し強めに引っぱると、女は篭った声を上げ、身体を震わせる。
「んっ…あっ! あんっ…ちょ…っと待っ…」
俺の手の上から自分の手を重ね、動きを止めようとする。
「何だよ、してほしいんだろ?」
俺の傍に。俺の生活に。この女はなくてはならない。だから拒むな。
女は頬を朱く染めて俯いた。その様子に、訝しげに女を見やれば、微かに囁いた。
「…今日は、剣士さんの誕生日だから…ね?」
ふたりの隙間に手を差し入れて、既に勃起していた俺の輪郭をなぞるようにズボンの上から撫でる。
女は、あっけなく反応する俺の前に跪き、俺のズボンに手をかけた。
するりと下着も同時に下ろされて、昂ったものが女の目の前に飛び出した。
ぼんやりと様子を見ていると、俺の陰茎にゆっくりと両手が添えられる。
女は焦らすように指で輪郭を辿るだけで、熱心に触ってこない。
陰茎に女の熱い視線は感じても、感触がないことに、放っておかれた気分になる。
「おい」
焦れた末の文句を遮るように、唐突な愛撫が始まった。
女の口腔に迎え入れられ、舌が唾液を俺の陰茎に擦りつけるように丁寧に舐め上げる。
それだけで耐えられないほどの感覚。
茎の根元を下からぺろりと舐め上げられる。カリ首の裏側にも舌が走り、刺激する。
先端をちろと軽く舐められ、すぐに亀頭全体が柔らかく包み込まれた。
口の中でぬるつく舌が裏筋に沿うように動き、指の腹で根元を撫でられ、くすぐったいような快感が生じる。
久々ということもあって、果てそうになり、くっ、と呻きを漏らした。
女は構わず、啜るように顎を引き、唇と手で扱く。
ぐぷぐぷと卑らしい音に合わせ、黒髪が俺の股間で揺れ動いている。
唾液や、俺の先走りで汚れるのがもったいなく思えて、巾着についていたリボンを取る。
覚束ない手で女の髪を纏めて結ぶと、忙しなく鈴口を舐めていた女が見上げてきた。
眼だけで薄く笑われた気がして、視線が合った途端に、俺のものは硬さを増してしまった。
「もっと感じて」
それだけ言うと、女はまた咥え込んで、強く吸いついて俺に火を灯す。
唇を窄めて激しく上下に揺さぶられ、手も指も妖しげに蠢く。淫靡な水音が絶え間なく響く。
陰茎ごと吸い千切られるかという強い快感に、俺は絶頂へと急かされる。
「くぅっ!」
震える手で女の頭を掴み、強く揺すって喉奥に欲望を突き上げる。
憑かれたように俺は両手で女の頭を動かすことに熱中した。
「駄目だ…出るっ…」
「…んんっ!」
精液が女の喉を直撃した。その量の多さに、女は口を離して眉を寄せた。
俺の傍らで、壁に手をついて咽ながら、口の端から飲みきれない精液を零して喘ぐ。
背中をさすってやると、女は汚れた口もそのままに涙ぐんで俺を見上げた。
「ごめんなさいね…零してしまったわ…」
「んなことで謝んな。口の周り拭けよ」
女はタオルで口許を拭いながら、残念そうに言った。
「…せっかくの誕生日なのに、気を遣わせてしまった?」
「阿呆か、こんなのいくらでも出るだろ」
「いくらでも…って」
俯いて肩を震わせ、笑う。俺、何か変なこと言ったか。
「まさか、これで終わりだってわけじゃないんだろ?」
女の頭にぽんと手を置いて、俺はにやりと笑みを浮かべた。
「ふふ…あなたの好きなだけ」
女は頬を染めて俺の身体に顔を寄せた。口づけようとすると、止められる。
「あなたの、飲みたい?」
「構わねえよ。止めてんじゃねえ」
それでも女は巾着を拾い上げて、ひと口嚥下する。更にひと口、そのまま俺の唇に唇が戻ってくる。
流し込まれる酒は、少しだけ先ほどよりも苦く感じたが、女の舌の裏側に舌を擦りつけると、甘い味が蘇る。
口づけたまま、シャツをはだけさせ、背を撫でてやる。
跳ねる身体に調子づいて、そのまま下も脱がす。汗の匂いに混じって、褪せない懐かしい匂い。
「何つった? この匂い。コックが男用だとかなんとか…」
自分のシャツを脱ぎながら問いかけると、俺の足からズボンを抜いていた女が笑った。
「ああ、ルマル? どうしたの、急に。今まで気にしたことなどなかったじゃない」
俺が広げた両腕の中へ身体を収め、くすくすと笑う。腕の中に閉じ込め、耳朶を食むとびくりと揺れる肢体。
「お前のことで、コックが知っていて俺が知らないことがあるのが気に喰わねえんだよ」
低い声で囁いて、女の顎を掴んで顔を上げさせる。
「あなたに初めて抱かれた次の日に、着いた島で買ったの。それからずっとよ?」
軽く口づけられ、少し顔を離した女は、唇の端で、ふ、と笑った。
「剣士さんに似合う香りはどれかと思って。悩んだけど、これにしたわ」
「何で俺だよ? お前がつけるんだろ」
「あら…だって私たち、もうこんなにも熔け合っているじゃない」
仕返しとばかりに、左耳に舌を這わせられた。ピアスごと舐められて寒気が走る。
そして納得する。なるほど、この匂いが懐かしいのは、俺にこの匂いが染みついているからか。
女だけのものではなく、ふたりのものだからこそ、こんなにも懐かしく。
そうだ。匂いだけではない。女の熱が。女の声が。女の肌触りが。
抱くたびに身体に残る。染みつき離れない。
まるで少しずつ支配されているようで。侵食されているようで。だが、それがなぜか心地よい。
「それでもまだ私が欲しい?」
「ああ?」
「このリボンは、そういう意味じゃないの? 私自身が、あなたへのプレゼント」
俺が結んだリボンの端を掴んで笑う。
着てるものをすべて剥いだから、こいつが身につけてるのは、髪に結んだリボンだけだ。
頬を掌で覆って、唇を舐める。無意識に、その思いがあったのかもしれない。
「くれるのか?」
「私の全部はあげられないわ」
「なら言うな。欲しくなる」
「今日だけなら構わないのよ。ただ、あげてしまったら戻れなくなるでしょう。それが怖いの」
死も、匂いも、熱も、身体も、俺に与えているくせに。
今更、言葉で俺の手に入らないと断言しやがって。理解していたことなのに、期待をさせるな。
「夢はあげられない。あなただって、そうでしょう?」
「そうだな…それでも、戻れないのは今でも同じだ」
欲しいとねだれば、この女がどんな反応を示すのかを知りたくなった。
「賽はとっくに投げられてんだろ? 命だけじゃなくて、もっと賭けてみろよ」
床に転がっていたサイコロを掴んで、女に見せつけるように、また転がした。
「…そう。既に始まっているのね。もう後には退けないの」
「こんなふうになるなんて、最初は考えもしなかったけどな」
「史上の英雄が“賽は投げられた”と言った時に越えた川も、実は小川だったそうだから…」
ああ、そうだ。越えるだけなら簡単。越えたことにも気づかないほど。
けれど、戻れない。戻ってはいけない。俺が、この女を求めているからこそ。
こんなにも日々の生活の中心に女が居ることが当然だと思えるとは。
「…抱くぞ。全部寄越せ」
「剣士さ…」
「名前で呼べと、何度も言ってるだろ」
「…ゾロ」
似合わない言葉を吐く俺と、俺の名を呼ぶ女。
変わったのは、俺かこいつか。ふたり揃わなければ変わることもなかったか。
「ロビン」
常に心の中では呼んでいる名前を、耳元に低く落とすと同時に抱きしめる。
「あ、ゾロ…んっ…」
腕の中から逃さぬように、唇を合わせて熱い舌を潜りこませる。
存分に楽しんだら、すいと唇を移動させて、普段なら隠れている耳の後ろ、髪の生え際に口づける。
掠めるような触れ方に、背を震わせて反応するくせ、眼の光がまた揺れる。
このまま一晩中、獣のように抱き合って過ごせればいいんだろうが。
両腕を白い背に回し、月の光が照らすのを惜しがるように、撫で回す。
舌を首筋に沿って舐め下ろしていき、鎖骨の形をなぞる。
たまに、思いつきで強く吸いついて、白い肌に紅い痕を落としていく。
「いっ…あっ…」
眉根を寄せて、唇から堪えるように吐息が漏れる。波の音に混じって、よく聞こえない。
もっと女が感じている声が聞きたくて、身体をぐいっと引き寄せた。
手首を掴んで、二の腕の辺りを舌先で舐め上げる。汗ばんだ乳房を、やわやわと円を描くように揉みしだく。
「ふ…んんっ」
「もっと聞かせろ」
声を抑えようと動くもう片方の手を取って、再び硬くなっていたものを握らせる。
「お前の声、聞いただけで、またこれだ」
「あ…凄い…」
掌で柔らかく包み込んでさすってくる。たったそれだけで、腰が動いてしまう。
手の動きがだんだんと大きくなり、指先で濡れた先端を絡めるように弄る。
つんと形を主張して震えている乳首を、指の腹でくすぐるように撫で、押し潰すように擦る。
女の顔が戸惑うように俯いて、弱々しい喘ぎだけを漏らし、堪えている。
「声、出せって」
その低く篭った声も嫌いではないが。尖りを軽く爪弾いて、引っ掻くように、ぐいっと摘んだ。
「ああっ!」
聞きたかった声を発して、俺の膝の上で女の身体が跳ねる。
恨めしそうに俺を見つめてきたので、つぐんだ唇に軽く口づけた。
「ずるいと…思うわ」
「お前が本気で嫌がることなら、してねえよ。手、休ませんな」
ぬめる亀頭を軽く扱かれ、熱い昂りが膨れ上がる。
敏感な弱点を重点的に刺激されて、女の掌の内でびくびくと震えている。
黙ったまま柔らかい乳房に顔を埋めて、唇に乳首を含んだ。
「ふぅっ…あ、いい…」
しゃぶりついて、舌先で弄ぶ。伝わる女の動悸が激しくなってくる。
はぁ、と蕩ける溜め息を漏らし、女はしなだれるように身体を預けて、密着してくる。
感じているか確かめたくて、女の湿った叢に手を伸ばす。すげえ、ぬるっとしてる。
閉じられた腿の隙間に指を運ぶと、ぬちゅっと音がするほどの、ぬめりに出迎えられた。
花びらに指を添わせ、柔肉を揉み込んでいくと、ぬかるみが、たぱたぱと俺の脚に落ちてくる。
内側からは、熱い愛液がとめどなく溢れて、途切れることがない。
「あ…」
「脚、閉じるな」
逃れようと捩る女の片腿を、抱き込むようにして開かせる。
ぬめりに塗れて膨らんでいた芽を指で掬い上げるように触れると、女は鼻にかかったような声で悦がった。
「ひいぃんっ…んんっ…」
声だけでなく、感じている仕種も、もっと見せてほしかった。
俺の幹を柔らかく愛撫していた手は動かず、すっかりお預けを喰らったままだしな。
「こっち向けよ」
見上げた女の眼が情欲を募らせている。
俺の唇に、噛みつくように吸いついてきた。唇をぴったりと塞がれ、強引に舌を割り入れられる。
女が普段では考えられないほど求めているということに、充血した陰茎が鈍く疼いた。
「すげえ盛りついて、卑らしい」
唇と唇を繋ぐ糸を舌で絡め取って、そう独りごちると、蕩けるように笑みを浮かべた。
「そのほうが好きでしょう?」
暗闇を背に告げる女が、その闇に溶けて消える予感が襲った。
月明かりに浮かぶ輪郭を頼りに、白い女を抱き寄せる。汗ばむ身体に、ここに居ると安心して。
両脚を開かせて、自身の根元に女の恥部を引きつけて、座らせる。
「好きに動けよ」
焦燥するような表情の女を、面白そうに見つめる。
接吻のごとく吸いつき合って、わななく互いに、同じ望みがあると気づく。
柔肉と襞の間を縫って、寄り添うように昂る俺の屹立が、びくんと興奮のために震える。
敏感な芽にも振動が伝わってるのか、ぬちぬちとした感触が強まっていく。
女の熱につい下を向き、見えた光景はひどく淫らだった。
まだ挿れてもいないのに、女にくるまれているような感覚に、腰を動かしそうになる。
刺激が欲しくて、疼いた先端が熱くひくつくのを感じる。
「ああ…はあっ」
女はやがて俺の腰に両脚を絡めて、堪えようもなく喘ぎ出した。
濡れそぼった裂け目を押しつけ、腰をくねらせ、そそり立つ陰茎に芽を擦りつける。
まだだ。焦れったい。もっと。そう思う自分が浅ましい。だが女も止まらない。だとしたら。俺だけでなく。
「あっ…ゾ、ゾロ…」
悦がって、波打つ乳房に頭をかき抱かれた。
顔を埋めた先にある蕾に吸いついて、尻を撫でてから谷間へと手を割り進め、膣内に指を沈める。
しとどに蜜を潤ませる女の中心が灼けるようだと感じた。
「はぁ…あぁん…やっ、いやぁ…」
乳首に触れる舌の動きと、襞に合わせて抜き挿す指の感触に、女が啼いている。
「ここは全然嫌がってねえよ。それどころか…指咥えて離そうとしねえな」
「いや…駄目…そんなのっ!」
昂ぶる快感が、漏れる声を甘ったるいものにしか聞こえなくさせている。かぶりを振る女の顔は真っ赤だ。
ぬかるみの中で指をきゅんと締めつける肉襞。まさぐれば、ざらつく内壁に到達する。
「あぁ…んっ! そんな…イっちゃ…」
汗を飛ばし、甲高い声で啼く。指の腹で的確に感じるところを押さえつけ、昂らせていく。
俺の動きに呼応するように激しく蠢く女の腰つきが卑らしい。
「ふぅん…ん…や、やっ、んっ…すごいっ…」
上擦った喘ぎは、すすり啼きに近くなってきた。揺れて震える乳房のてっぺんを甘噛みする。
「んん! そこ、いいっ!」
すぐイっちまうな、勿体ねえと、すっと指を抜いた。女の動きが止まる。
しばらく夢でも見ているかのように、女はぼんやりとしていた。
頬に音をたてて口づけると、女の顔が泣きそうになった。
切なそうに眉を歪めて、震える唇を唇に寄せてくる。俺を責めない。
優しく触れるだけの口づけを、繰り返し与えてくれる。愛しくて胸が詰まった。
もっと俺を求めてほしいと願っただけだ。女をいたぶるつもりはなかった。
指で味わった心地いい締めつけを、濡れそぼる最奥を、熱を持つ柔らかさを、俺自身で感じたいと。
ずきんと脈動する欲望のせいで、思い遣れなかった女の身体を強く抱きしめる。
互いが、もう互いでしか登りつめられない熱を抱えている。女の花びらから蜜が零れて、俺の脚に落ちる。
「ここに手、つけよ」
逃げもせずに従う。見張り台の柵に両手をついて、俺に背を向けた。
抱えるように、女の腰をぐいっと浮かせる。
尻を俺の目の前に突き出して、震える脚で、俺を待つ姿。
闇の中晒された、先ほどまで弄っていた花は、とても淫靡でとても綺麗だった。
視姦めいた視線を感じてか、ぱくりと開いた紅色の花からは、熱く蕩けた蜜が湧き出てくる。
女は、甘く切ない声を絞り出して、俺に懇願する。
「ね…ゾロ…来て…」
狂おしいまでに誘う花びらに、俺自身をあてがう。ねっとりとした沼に亀頭をつぷ、と嵌めていく。
「あぁん、ん…あぁっ!」
半ば力任せに強引に襞を分けて、捩じ込み、奥まで突き挿した。待ちかねた充足感。
女の空洞を埋める快感。埋められた女は、俺を締めあげて悦んでいる。
根元まで埋めた陰茎を花びらの淵まで戻し、また沈める。熱く潤む内側を擦ると、女は喘ぎ啼いた。
「はぁ…ああ…もっと…」
乱れる女を思いのまま弄ぶ。ぬぢゅぬぢゅと淫らな水音が続く。
「すげえ音。聞こえてんのか?」
「ええ…ぁあ…あぁん!」
愛液をかき混ぜる音や、腰を打ちつける音より、卑猥な喘ぎ声。
女の豊満な乳房を揉みしだいて、仰け反る背の白さにかぶりつく。何かが足りないことに気づく。
「こんなのなくても、俺のだろ?」
リボンを解いて、乳首を摘むと、自由になった髪を振り乱して汗を飛ばす。
月光に揺らめいて、青白く浮かぶ身体と、輝き流れる黒髪を見るのが好きだ。たまらねえ。
腰を振って、ひたすら求め合って、女が歓喜の声を上げる。
女の中は俺の限界も促すように締まっていく。俺のものは、血が一点に集まって、イきたいと訴えている。
腰を掴んで、突き上げを激しくする。深く最奥まで埋めこんで、抉り、突く。
きつく絡みつく柔肉が容赦なく締めあげる。
出口へ戻ろうとすれば、させまいと、収縮して離してくれない花唇。それどころか奥へ誘い込む。
なんて卑猥な生き物、中で飼ってやがるんだ。
「ん、ふ…はぁあ、んっ! だめ、イっちゃ…あぁ…」
歓喜と快感を漏らす女は、うわ言のように喘ぐだけだ。
上下に揺れる胸を揉み捏ねて、後ろから挿れるのが、そんなに気持ちいいかよ。
抱いているのが、卑らしく、はしたない女だとつくづく悟った。だが、それがいい。
「はっ…イけよっ…ロビンッ」
ふたりの荒く重なり合う息遣いに、肉と肉のぶつかり合う音が響いて混じる。
柔らかい乳房を掴んで、硬い乳首を指先で弄り、舌で肌に流れる汗を舐め取った。
もう一方の手でべとりと濡れた恥毛を撫でて、急きたてるように突き出た突起を擦った。
「ふ…ぁあっ! はん、んっ! あああっ!」
深く捻り込むと、頭の奥がちかちかして、全身に甘い感触が走る。女の背が、弓なりに仰け反る。
一際強い締め上げと痙攣が同時にやってくる。
うねり、俺のものを包み込む圧倒的な感触が、絶頂へと押し上げる。
「…っ」
ひくつき止まらない柔肉の狭間に、弾けるように精を放つ。
解放したのに満たされる感覚に、じっと身を預けた。互いの肌を流れる汗が体熱を奪っていく。
その熱すら失いたくないほど、こいつのすべてがいとおしい。
息を整えて、疲れた身体を休ませるため、並んで壁にもたれかかる。
「…こんなにも女なのにな」
肩を抱き寄せ、頬を撫でながら、つい口を出た。首を傾げる女に弁解のように続ける。
「お前が中性的だと、クソコックが…」
「あなたが、あんなにも男として私を抱いているから、私を女だと思うのでしょう?」
くすり、と宥めるように笑われた。俺に理解できないことを女とコックが共有しているようで、苛立った。
「わからねえよ。何も…知らねえし」
女の生まれた場所も、女の家族も、どう過ごしてきたかという昔のことも。
女へ抱く感情を理解する前から、常に頭の中にあった恐れ。
「コックさんより…この船に居る誰よりも、あなたにはいろんなことを見せていると思うわ」
理解したつもりでいる。こいつの夢も、考えも、俺に対する想いも。
けれど、女という生き物に関しちゃ、人一倍鼻の利くコックと、何も知らずとも気にせず包み込めるルフィ。
俺は、あいつらを見るたびに、考えまいとしても不安に陥る。
「…コックさんは私が女だから、敵だった私を、すぐに仲間として見てくれたわ」
流木だの何だのと言いながら浮かれるコックの姿が思い出される。思い出しただけでムカつく。
「でも、あなたは仲間と認めてくれなかったから、最初から私を、ひとりの女として見ていたでしょう?」
仲間ではない女だから抱けた。抱いたから深みに嵌った。嵌ったから抜け出せなくなった。
少しずつ、信じ始めていることに気づいた時には、女を手放せなくなっていた。
肩を抱く腕に力を込めて、髪を梳き、自らの愚かしさに苦笑する。
「だから致命的…か?」
「致命的?」
「それもコックだ。お前が、致命的な女だと。ファムなんたらとか言っていた」
「致命的な女…ファム・ファタル?」
確かそんな名前だったと頷く。女は困ったように笑った。
「何なんだ、そりゃ?」
「一般的には、悪女、妖婦、魔性の女、男を滅ぼす女…」
上げ連ねていかれる言葉の、縁起の悪さに、口がひん曲がってくのがわかる。
「…まあ、コックさんのことだから、セクシーで魅力的な女くらいの意味合いだったのではないかしら」
「てめえで言うかよ…」
ころころと笑う女の顔に安心して、肩を引き寄せ、腕の中に閉じ込める。
「ファム・ファタルの本来の意味は、男を惚れさせて破滅させずにはおれない女。だから致命的な女」
そして女は、俺の迷いを誘う魔性の笑みになる。揺れる眼の光が、俺を追い込む。
俺の貪欲なまでに女を求める醜さを、嘲笑っているように。
「けれど誰にでもというわけではないの。ある特定の男とだけ惹き寄せ合うのよ。
惚れずにはおれなくて、破滅するしか道はない。それが、ある男にとっては宿命の女」
「宿命? そんなもんがあるわきゃねえだろ」
それは本音だ。宿命なんてものがあるとしたら、何のためにあいつは生まれた?
「勿論、運命論を信じているわけではないわ。でも…」
見張り台の隅に転がっていたサイコロを拾って、眼を瞑り、神聖なものでもあるかのように口づける。
「稀代の天才は“神はサイコロを振らない”と言ったわ。偶然は、存在しないという意味よ」
諦めにも似た物言いに、サイコロを掴む手を払い、顎を掴んで唇に噛みついた。
「ふざけんな。俺が世界一になった時にも、それが宿命だとでもいうつもりか、お前は!」
「そうではないわ、ただ…」
「天才様だか何だか知らねえが、俺がこの船に乗ったのは、偶然と、俺の意思、そしてルフィの意思だ」
女の肩を痛がるほどに掴み、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
この女はいつも、自分や俺より、過去や過去に生きた人間を信じようとしやがる。
「俺がお前に惚れたのも、俺がお前を抱きたいのも、俺がお前と共に生きたいのも…俺だけの意思だ」
女が泣きそうな顔になり、心苦しくなった。それでも。
「宿命なんかじゃねえ」
手の力を抜いて、震える瞼に口づけを落とす。
女が俺を求めてくれること、俺が求めれば応えてくれること。
言葉が少なくても、見交わす視線の中に、確かに含まれている甘い感情や熱。
それらの存在に、幸せを感じていた。不安は途切れなかったとしても。
「今さら、居るかもわからねえ神のせいにしてるんじゃねえよ」
醜い欲情を悟られないように、今度は俺から酒を含んで唇を重ねた。
ふっと眉を上げて、瞼をゆっくりと閉じていく。こくりと喉を動かして、女から吐息が漏れた。
上手く笑えない。女を抱き寄せて、指先で胸のてっぺんに触れる。
硬く尖った頂点を掠めて、乳輪を軽くさする。ぴたりと肩を抱き寄せ、くすぐるように撫でる。
弱いところを避けるように触る俺に、女は焦れて、身を捩らせた。
ふう、と溜め息を吐いて、女はねだるような視線をぶつける。
「怒らないで聞いてね…多少なら、運命も信じていい気がするのよ」
真剣な声で囁かれた。体重をかけてくるので、女を抱いたまま、そっと背中を倒して床に寝そべった。
髪を梳きながら、白い背中を掌で何度も撫でさする。
「私だって、あなたを好きになったことが、宿命だなんて思いたくないわ。ただ…」
「何だ?」
つい声が強張る。手を止めると、女は俺に身体を全部乗っけて、頬をすり寄せてきた。
「こんなに求めてしまうのが、自分だけの意思だなんて、なんだか怖いの」
顔を赤くして、眼を逸らす女に、最初からそう言えばよかったんだと、心の中で悪態をつく。
「ふん…」
声に出して、なじろうと口を開けば、女の唇に封じられた。
舌が絡まって、貪るように口づけられる。濡れた音が夜の闇に響き渡る。
「ふぅ…」
ゆっくりと離された唇と、それより後に別れる舌。
俺が残した首筋の痕が目に入り、肌の色との対比にぞくりとした。
女の表情からは、何を考えているかはわからない。
だが、唾液に塗れた唇と、細まった眼の光が、俺を捕らえているようだった。ひどく惹かれる。
女はそっと喉仏を撫で、ゆっくりと手を下ろしていく。傷を確認するように痕に沿って手を這わせていく。
くすぐったくも心地よくもある優しさで、触られる感覚。
この心地よい感覚に、そのまま包み込まれていたかった。女にすべてを任せる、ある意味で贅沢な時間。
女はするすると身体ごと下に移動していく。
俺の股間にたどり着くと、ふたつの膨らみで陰茎を挟んで揉み出した。
あまつさえ、胸で幹を挟んだまま、亀頭をぺろりと舐め上げた。
「うっ」
声を漏らすと、顔を赤らめた女と目が合った。舌先で、てっぺんを舐め擦られる。
さっきまで、お前の中に入ってたもんだろうが。なに、ためらいなく咥えてるんだよ。
舐め咥えられた刺激より、その貪るような女の行為に恍惚とする。
「臭えだろ、お前のもついてんだ。んなこた、しなくていい」
「あなただって、自分のを口に出した後、私にキスしてくれたでしょう」
それとこれとは違うだろうと告げようとすれば、また先端に吸いついた。
柔らかい感触が幹を上下に揺さぶったまま、小さく窄めた唇に亀頭を覆われ、悦びにびくんと動いた。
女を汚した気分になる。だが、まったく気にせず、ひたすら胸と口とで快感を与える姿に興奮する。
「ぅ…ロビン…」
唸るように名を呼ぶと、束縛を解き自由にされた。くそ、半端にここで止めるのかよ。
「意地悪ぃ女」
「お互い様」
どうやら、さっきのことをしっかり根に持っていたらしい。いじらしいとか思った俺が馬鹿だった。
溜め息をつき、女の身体を抱き上げて、引き寄せる。並んで床に横たわり、すっと髪を撫でた。
額に唇を落とすと、細い指を棹に絡め蠢かせて、激しく扱きたててくる。
聖母のようで悪女のような。恐らくその両方を兼ね備えた女。
俺の顔色を窺って、ちゅっ、と音をたてて口づけられる。
「焦らして、ごめんなさい」
「まあ、いいけどな。お前は?」
股間に手を伸ばした。抵抗するので、もう一方で硬く尖った胸の蕾をこりこりと指で転がした。
「ん…はぁんん」
嬌声に勢いづいて、脚を開かせる。
頭を弱々しく振って、拒む仕種をするが、俺の胸を押し返す腕に力はない。
「ぐにゃぐにゃだな」
「あなたのものでしょ…はっ、ああぁ…」
まあ、溢れてる中に俺のも入ってるんだろうが、そんな啼き声で言われても説得力ってものがねえ。
密やかに充血した芽を、くちゅくちゅと音をたてながら、弄くり撫でる。
「んんん…あっ、あ…あんっ!」
恍惚に潤んだ上ずった声を上げ、腰をぶるぶると震わせている。
「欲しいだろ、来いよ」
「っ…ええ」
悩ましげな声と顔で、両膝を床につき、上体を起き上がらせて、俺の腰に跨る。
ふらつく女の腰を両手で支える。甘えたような眼で見下ろしてきて、そのまま自分の指で花びらを広げた。
もう片方の手で陰茎を掴み、愛液に塗れている花唇に呑み込ませようと、慎重に腰を下ろしてくる。
だが、亀頭まで埋めたところで、俺の手がそこから先への進入を邪魔する。
「あぁ、いや…んっ…」
「お前が何をしたいのか、はっきり言えよ」
満たされたいと。埋め尽くされたいと。俺だけに、お前の意思で言ってくれ。
先端だけが感じる熱さに我慢をしながら、それ以上は進ませない。
「もう、い、挿れたい…ゾロが全部、欲しいのっ…」
震える声で、真っ赤な頬で、潤んだ眼で見つめ、俺に懇願する。
「ん…あぁっ!」
女が腰をくねらせ埋めようとするのを見て、俺が腕の力を抜くと、一気に根元まで呑み込まれた。
咥え込み離そうとしない、たまらない感触に、脳裏に火花が散る。深く息を吐く。
たぷたぷと揺れる乳房を、両手で掴んで捏ね回す。それだけで女は声を上げ、より激しく動こうとする。
身を捩る女の狭まった膣内を抉るように、俺も腰を突き上げる。
泣きそうな声で、卑猥な水音に吐息を荒くしながら、さらにきゅうきゅうと締めつけてくる。
片方の手を、揉みごたえのある尻に移動させると、女が耐え切れず倒れてきた。
構わず、腰を揺さぶると、身悶える女は俺の首にかぶりついて声にならない声で呻く。
「ああ…いやぁ…ゾ…んっ、あぁっ!」
力なく身体をもたれかからせるくせに、蠢くのを止めない腰に、痛快な気分になる。
「お前の顔が見てえんだよ」
「駄目…ねっ、そんなの…イっちゃ…」
一緒に起き上がり、女の身体を支えて、ゆっくり突き上げる。
身体の芯まで痺れるような顔の女を眺め、肉襞を擦る快感を貪る。
声が荒ぶり乱れていく様に、我を忘れて気持ちよさだけに身を委ねたくなってくる。
「好きなだけイきゃいいだろが」
蠢く度に深く咥え込み、絡みつく肉襞は俺を歓迎しているようにしか思えない。
抜き挿しごとに、たらりと蜜を溢れさせ、嬉しそうに根元から俺を味わっている。
「ふぁっ…はあぁっ!」
震える女の手を指を絡めて握ってやると、腰を振りながら首筋に吸いつかれた。
少し強めに最奥を突き上げると、じわじわと締めつけが強まっていく。
「…おい。それ以上動くな」
女の中に突っ込んだまま、優しく、何にも代えられない熱い身体を抱きしめた。
「お前、卑らしすぎ」
「だって…」
ふと、抱きしめた腕の中の女が幸せであればいいと、似合わねえことを思う。
わかっている。それは、ただの増上慢だ。そして俺自身を欺く言葉。
お前が俺を必要としていないなら、俺のことなど気にせず、お前だけが幸せになればいい。
心の中で呟いて、逃げ込みたくない逃げ道を作る。
乱れる髪を弄って、考えを振り払う。腰の動きを止めた女の柔肉だけが灼けつくようにひくついている。
「熱いな、すげえ気持ちいい」
「…もっ、と…して…イかせ、て…」
息遣いだけで囁くので、女を仰向けにそっと倒していく。
両足を肩に担ぎ、抉るように奥まで深く貫いた。
「あああぁっ!」
切なげに身体をくねらせる女の眦から、すうっと涙が伝い、俺の腕を力なく撫でてくる。
女を思う様、感じさせているという事実に、もっと追い立ててやりたいと激しい動きになる。
女の唇からは、歓喜の吐息だけが漏れる。
「あぅ…いい…ふぅん…あぁ」
足が硬直して、背中が仰け反る。女が達しようとするのがわかる。
「あぁ、あっ、あっ…あああぁん!」
叫んで、女の身体がびくんと跳ねて、ふるると痙攣する。
弛緩した後も、包み込む肉襞は、絶え間なくひくついている。
「ふっ…」
肉襞のうねりに負けないよう、堪えて深く突き、抉り挿れると、甘く啼く。
「あっ…んっ、んっ…はぁっ!」
女が床をひっかいて悶えている。その腰を引き、痛いほど最奥に突き上げた。
「んんっ…んんっ、あ、もぅっ…あ…あああぁっ!」
一際高く啼き、髪を振り乱して、しなやかに反り返る。
捩じ込むように打ちこみ続け、堪えていた熱いものを放つ。足を下ろして、女の身体を強く抱きしめた。
繋がったまま、抱き返してくる力ない腕。それでも確かな女との触れ合いに、ふっと口角が上がる。
何よりも満ち足りた時間に、しばらく肌を寄せたままでいた。
上体を起こして、伸ばした脚に女をぺたりと座らせる。呼吸の落ち着いた俺と、くたりとしている女。
自分の身体も支えられないようで、俺に身体ごと預けてくる。
髪を梳き、顔を覗き込むと、紅潮する頬と、眉毛が下がった蕩けた眼で見つめられた。
これのどこが、中性的だってんだ、クソコック。まあ、こんな顔、見せやしないけどな。
首を傾げて弱い力で背中を抱いてきたので、強く抱き返す。口づけると、幸せそうな顔で笑う。
「体力ねえな、お前」
「…あなたの体力と比べられては、困ってしまうわ」
ことん、と肩に頭を乗せてきた。
「…コックさんに、感謝しなくてはね」
頬をすり寄せ、聞き捨てならないことを囁く。むっとして、鋭く見つめれば、笑って続ける。
「あなたに、忠告という名の謎かけを用意して、私を求めようとさせてくれたから」
言われてみれば、そうかもしれない。コックの言葉を聞かなければ、今夜、ここまで迷うことはなかった。
極上の酒を持った、極上の女に酔いすぎるなと。忠告じゃねえ、警告を。
「あなたのために、わざわざ…いい人ね」
「これは、お前のためだろ」
「…どうかしら?」
あの男の考えてることなんか知るか。だが、これを狙っていたのだとしたら。
「…お前が明日、足腰立たなくても、奴も気にしねえよな?」
熱い耳朶をちろりと舐めると、どうしてそうなるのよ、と呆れたように息を吐く。
もともと俺は、この女を目の前にして、後に退くことを考えるほど柔じゃねえはずだ。
逃げ道を用意するのはやめた。やはり女に必要とされたいと、こんなにも願っているから。
いつまでも離したくない、離さない。そう思ってしまうのも。
こんなに何度も抱いているのに、いつも焦れて、不安になるのも。
「愛しているからだ」
「え?」
「あ?」
何、驚いてんだ。そういうことだろ。サイコロを引っ掴んで、薄く笑って口づける。
「俺も、お前に命を賭けているらしいぜ?」
続けて女に口づける。一か八かの命の賭け合いも、こいつとなら悪くない。
「安心するんだな。お前が破滅を招こうとしたら、俺が落とし前をきっちりつけてやる」
「どんな目が出るか、わからないわよ?」
なぜ、こいつは素直に受け入れないのか。しばし考え、思い至った。
至った途端に、女の眼に動く光は、揺れなくなった。
「何が出ようと、全部抱え込んでやれるくらいに、俺に強くなれって言いてえんだろ?」
どうなんだ、それも違うのか。目で問えば、艶然とした顔で。
「愛しているわ、ゾロ」
なんだよ、そりゃあ答えじゃねえだろ。それとも、それが答えなのか。
理解してえんだ、理解したつもりでいるんだ。どうしてこうも煩悶させる。
また祝いの酒を含んで口づけられる。
「改めて、お誕生日おめでとう」
俺の指に挟んだサイコロがころころと転がっていく。
それを目で追うのをやめて、何度目かわからない抱擁を、きついほど女に与える。
まあ、あれだ。どうやら目出度いらしい今夜くらい、出目のことなど気にしてられねえ。
酔って溺れて過ごすことを、見逃してやってくれ。
俺の腕の中で、幸せそうに啼くのは、ちっとも考えてることが読めねえ、極上の女。
俺はこれからも、こいつに翻弄されては、惑い、それでも求め続けてしまうんだろう。
飽きないのは、俺が女を愛しているからだ。
迷わされても構わないのは、俺が女に愛されているからだ。
結局、それ以外に確かな答えはないんだろう。後は、出た目の赴くままだ。
まったく予測できねえ、俺にとってはサイコロみてえな致命的な女。
俺だけの、危なっかしい、いい女。
―終―
以上です。
こんな感じでゾロ誕生日おめでとう。
読んでくださった方、ありがとうございました。
ちなみに自分は【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】に一票。
見習Bさん、乙でした!
苺屋さま、乙!まさに予告通りで感謝
苺屋さん!よかった!ていうかエロッ!なんてエロいんだ。
最高です!!!
寝る前なのに身悶えしてます。ありがとうございました。
>>627 良い夢が見れそうです。
苺屋氏と同じく、【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】に一票入れときましょうか。
ありがとうございました。
お疲れ様でした。
>苺屋さん
ゾロロビ!サイコロでここまで書かれるとはお見事です!大変おいしくいただきました。
ゾロの心理描写が上手くて、萌えました。
次回作も期待しております。
ななまるにー様、また かいてくれないかな〜
もうここには来てないのでしょか
はなまるにーさん、読みたいですね〜
41さん、見習いBさん、ひたすら待ってますーー
苺屋さんの投下だ!ありがとうございます!
なんだか、細かい描写を読んでいるとムズムズしてきました。
ゾロが答えを求めるけれど確信の言葉を投げかけない所からがもう〜たまらん!
いや、ほんとにありがとうございました。
職人のみなさまの投下を首を長くしてお待ちしてます!
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】に1票お願いします。
>633さん
はなまるにーさまじゃなくて、ななまるにーさまですよ。
たしかに、にーさまのSSは、はなまるですけどね(上手いこと言った)
>苺屋さん
ゾロ誕投下乙でした!
散りばめられたキーワードの数々が、作中とても効いていて読み応えがありました。
ロビンちゃんのエロチックさにノックアウトです。
ゾロの最後の一言が、またいい!
ロビンちゃんを思う気持ちとちょっぴりの照れがいいですね。
苺屋さんのゾロとロビンの雰囲気が好きです。
次回作、お待ちしています!
637 :
名無しさん@ピンキー:04/11/12 23:19:31 ID:hyNiv6qJ
レス増えてると思ったら苺屋かよ。
誰もゾロロビなんか待ってないっての。苺屋=糞
ななまるにー氏のゾロナミよみたい。
は?お前が待ってないだけだろ?
いい加減スルー出来るまでしばらくROMれよ。
厨と言うよりよく吠える犬って感じでウザイ。消えろ。
まあ、落ち着こうじゃないか。
ここで、いったん
>>552氏のテンプレ案もう一回貼るぞ。
改行とかQAとか直してみた。
640 :
エロい人:04/11/13 01:28:03 ID:eWDwKiuc
>>637さん
興味がないと思ったらその作品はスルーすればよいのです。
此処はあなただけの場所ではありません。
>>638さん
荒らし・煽りは徹底スルーです。レスする貴方も荒らしですよ。
ここは、週刊少年ジャンプ連載『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のエロパロスレです。
■推奨■
・投稿時には名前欄に「カプ名@作者名」(名無し作家さんは作者名不要)を書きましょう。
・最初(or名前欄)にSSの傾向提示。鬼畜、陵辱、SM等は苦手な人もいるので特に必要です。
・sage進行(メール欄に半角小文字でsageと入力)でいきましょう。
・475KB以降のSS投下禁止。480KB付近で新スレを立て移動しましょう。
・新スレ>>1案については、このスレで投票を行いましょう。
■ワンピースエロパロお絵描き掲示板■
http://www9.oekakibbs.com/bbs/nanamaruni/oekakibbs.cgi ■ワンピースエロ『なし』パロスレ@したらば■
http://jbbs.shitaraba.com/comic/985/ 「いいか山賊…俺は愛液や乳汁を頭からぶっかけられようがつばを吐き掛けられようが
たいていのことは笑って見過ごしてやる
……だがな!! どんな理由があろうと!! 俺は俺の萌えを傷つけるヤツは許さない!!!!」
・エロ無しSSはしたらばへ、エロありSSはこちらへ投下しましょう。
・エロあり雑談はこちらで、エロなし雑談はしたらばへ、
エロなしのワンピ雑談は週少板かしたらばへいきましょう。
・荒らし・煽りは徹底スルーです。レスする貴方も荒らしですよ。
・SSはメモ帳かワードパッドにまとめて書いてコピペで投下しましょう。
直打ちはメッです。
・とりあえず過去スレ一度は読みましょうね。
・興味がないと思ったらその作品はスルーすればよいのです。
此処はあなただけの場所ではありません。
・その他の詳細などは
>>2以降にありますので、ご覧ください。
・ここは21歳以上の紳士・淑女の集う場所ですよ。
■よくある質問〜教えてエロい人〜■
Q「エロありとエロなしの線引きってどうなの?教えてエロい人!」
A「全ては書き手の判断に委ねられます。とりあえずは、直接的な性描写→エロありでこちら、
朝チュン程度→したらば ということを一つのラインとしておきます」
Q「連載は駄目ですか? 教えてエロい人!」
A「よろしいですよ。ただ、「今日はここまで」の区切りをはっきりとさせてくださいね。
上の直打ちと同じく、他の人の投下や書き込みを妨げることになりかねません」
Q「したらばってどうして出来たんですか? 教えてエロい人!」
A「かつてこのエロパロ板でエロ無しSSを投稿されることに異議があったからです。
したらばができたのは、当時ここの住人の皆さんが話し合った結果です」
「ここの134番から330番くらいまでで白熱の議論が交わされています。
先人の知恵を無駄にしてはいけません」
http://makimo.to/2ch/etc_nanmin/1074/1074496050.html 「何人たりとも、他人の投下や萌えを妨げてはなりません…人のエロは終わらないのです」
その他、分からないことがあればエロい人が答えてくれるようです。
エロい人は、良識ある住人全員です。
スレタイ案。今までのところの集計も。
【ンマー!!!】ワンピース7【エロエロだな】 2票
【やっぱお前ら…】ワンピース7【今イっとくか】 票なし
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】 7票
こうしている間にエロい人現れてくれたな。
余計だったかな、スマン。
最近ワンピにはまったのですが
ワンピの男・女カップリングではゾロとロビンが主流なのかな?
ルフィとロビンって少数派?
誰かルロビかいてください・・・
633ですが、ななまるにーさん大変失礼しました。635さんありがとうございます。
644さん、もうちょっと待っててね(-_-;) ネット復帰したら、うpするから… 今携帯です…
遅ればせながら…苺屋さん、ゾロビン素敵でした!
いつにも増して男女の関係や駆け引きの描写が見事ですね。
次回投下も楽しみにしてます。
ただ最近ロビンカプは色々続いてるので、
個人的に次回は是非ナミ関係で読み応えあるのを希望。
ルナミで長編とか是非お願いしたいです…!
苺屋さん、さすがとしかいえませんな。いいものをいただきました。
己の生まれ日の翌日がゾロ誕なので、なんだか嬉しいような気も。
それと、次ぎスレテンプレからKINOサイト、外してください。
方々にご迷惑を掛けてるので、これくらいかできませんが。
よろしくおねがいします(゚▽゚*)
ゾロロビはスキだ いちごやさんの文章もうまいとおもう
でもいちごやさんが ゾロロビしか書かないというところがいけすかない
器の小さな自分に乾杯
↑こいつ何かあまのじゃくでうすらかわいいのだが
このスレを最初から読むことをおすすめする。
プロじゃないんだから職人さんは好きなように書いてくれりゃいい
俺はエロきゃ何でも文句は言わん
苺屋氏ゾロ誕GJ
気にしないでこれからもエロ書いてくれ
652 :
名無しさん@ピンキー:04/11/14 03:14:15 ID:4v9HQTmV
ルナミキボンです!
エロパロ程その人のリビドーが出るモンは無い
色々なスレで云った事があるのだけど
甘々固定カプにハァハァして何が悪いのかよく判らん
それも萌えの一形態だろうに。
しかも本人のレスにも常に注意書きがある以上、
そこで文句を付けるヤシはどのスレだろうが厨房認定。
654 :
まぃまぃ:04/11/14 11:44:16 ID:NpJ0DUzQ
キボンてなに?
┌┤´д` ├┘
└┤´д` ├┐
┌┤´д` ├┘
└┤´д` ├┐
ここのエロパロはすごでつね!?カキ手がすばらしぃ!応援者もやさしいし(*^-^*)
固定カプにハアハアするのは個人の自由だが
それをキモイと言うのも個人の自由
個人サイトなら気にならないけど ここだとウザイと感じる
此処は当たり前の事もわからない奴が多すぎる。
まぁ、その筆頭が俺だがな。
どんなSSでも待ってるよ。感想は書かないかも知れんが。
サンジ「なんでだよロビンちゃん!!待てよッ!!」
ロビン「もう私の名前は呼ばないで…。」
サンジ「何言ってんだよッ…!?あの晩の事まで…総て、総てウソだって言うのかよ!!おかしいだろロビンちゃん!」
ロビン「今まで良くしてくれてありがとう……。お願い…もう何も言わないで…。」
んじゃ。
スレタイ案
【ンマー!!!】ワンピース7【エロエロだな】 2票
【やっぱお前ら…】ワンピース7【今イっとくか】 票なし
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】 7票
このスレも残り間近だ。次スレはマターリ行こう。
ただ今475KB。スレタイ投票締切を480KBにして、速やかに次スレへでどうでしょう?
次スレ1が>641
2が>642
3が>555
4が>556
「何人たりとも、他人の投下や萌えを妨げてはなりません…人のエロは終わらないのです」
みな、忘れずに。
KINOさんのサイトは、なぜ外すんですか?
もうワンピでは投下しないってこと?
>662さん
そういうわけでもないんだけども、頻繁に投下できないから。
1スレに一本落とせるかどうかの生き物なので、無いほうがいいかとも思ったわけ。
すれ立てる人に、任せますわぁ。不必要なら外してくだされ(゚▽゚*)ノシ
>663
読み手としては貼っておいてほしい
そして苺屋さんとこも貼って欲しい
保管庫がないから職人さんのサイトはあってほしい
過去のでも急に読みたくなるのあるし
>>664 テンプレ案に貼られてるよ
ついでに【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】に一票
スレタイの投票はどうなったのだ?
とりあえず自分も【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】にイピョーウ。
皆もカキコついでに投じようぜ。
投票は480KBまでですよ
KINOさんのサイト、皆さんの意見を反映して次スレもテンプレに入れる方向で如何でしょう。
KINOさんさえ良ければ、ぜひお願いしたい
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】にイピョー。
もうすぐこのスレも終わりか、いろいろあったよね。
個人的に職人さんちはなにいわれても気にせずガンガン書いてもらいたい。
住人全員が気にいる話なんて誰も書けないんだし。
でも投下以外でコテで書きこむのはなれ合いになりそうだから控えてもらいたいかな。
職人さんちじゃなくて職人さんたち
【やっぱお前ら…】ワンピース7【今イっとくか】にイピョーウ
現在477KB。14KBくらいのSSですが、埋めに使ってもかまいませんか?
いんじゃないですか?
>672
待て。
14KBくらいといっても、落とすともう少し膨らむかもしれん。
投票の集計結果のあと、纏め人さんの纏めもあるから、
藻前のSSは、次スレの保守用にする方がよい。
埋めたいのであれば、そして読みたいのであれば、
皆の衆、投票するのだ。
>672
次スレ保守におながいしまつ。
余裕を持って移動したいので。
>>1にも書いてある。
・475KB以降のSS投下禁止。
はい、分かりました。
>>1様失礼しました。
次スレタイ投票等の経過を見てから、埋め残りあればと思ってたので了解しました。
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】に一票。
まとめ人さん来てくれるのかな。
スレの流れにあきれて去ったりしてなければいいけど。
書き手さんが来てくれてるから成り立ってんのに。
>677
期待してます。
まとめ人さんではないですが
【エロの都】ワンピース7【エロパロセブン】が投票数が多かったので
このスレタイで
>>659さんがまとめてくれた内容で次ぎスレたててきてもいいですか?
お願いします。早乙です!
KINOさん
KINOさんのサイトをリンクから外して欲しくないとの
意見もありましたし、自分も外して欲しくないと思う一人なので
ご意向に背く形になってしまったかも知れませんが
テンプレに入れさせていただきました。
すみません。
683 :
SSまとめ:04/11/18 20:28:19 ID:GS029U4R
【通し番号】 カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名
(前書き・後書き等)
【01】 エーナミ 『好き』 [出来上がり済みカップル] @見習B ◆x.7imV2WLo
>7>8>9>10
【02】 シャンロビ 『キャラメルミルク』 @KINO ◆v3KINOoNOY
(>12)>13>14>15>16>17>18>19>20>21>22>23>24(>25)
【03】 ルナミ 『Mix Fruit』 [エロ度軽い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>29)>30>31>32>33>34>35>36>37>38(>39)
【04】 ゾロたし 『罪と雨』 [悲恋モノ] @見習B ◆x.7imV2WLo
>62>63>64>65>66>67>68>69(>70)
【05】 サンロビ 『氷が溶けて』[ロビンが氷になった日の夜の話] @ぽん
(>72)>73>74>75>76(>77)
【06】 ゾロロビ 『だからあなたと夢を見る』 [ゾロ緊縛/甘い/エロ率低い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>82)>83>84>85>86>87>88>89>90>91>92>93>94>95>96>97>98>99>100>101>102(>103)
【07】 ゾロロビ 『溺愛ロジック』 [バカップル] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>113)>114>115>116>117>118>119>120>121>122>123(>124)
【08】 サンロビ [ルナミ前提]
>148>149>150>151>152>153>154(>155)
【09】 シャンロビ・エーロビ 『Strawberry Fields Forever』 [エロ度低い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>163)>164>165>166>167>169>170>171>172>173>174>175>176>177>178>179>180>181>182>183(>184)
684 :
SSまとめ:04/11/18 20:28:54 ID:GS029U4R
【10】 サンナミ 『魔女の条件』 [サン×ナミ→ゾロ/ゾロビン前提/超極微エロ] @よむこ
(>191)>192>193>194>195>196>197>198>199>200(>201)
【11】 シャンロビ 『ベビデビ』 @KINO ◆v3KINOoNOY
(>208)>209>210>211>212>213>214>215>216>217>218>219>220(>221)
【12】 サンナミ 『怪談から転落』 [バカップル] @ななまるにー ◆702D8avGH2
(>222)>223>224>225>226>227>228>229>230>231>232>233>234>235>236>237>238
【13】 ゾロロビ @海軍婦人会
(>260)>261>262>263>264>265(>266)
【14】 シャンロビエー 『Beginning』 [3P] @見習B ◆x.7imV2WLo
(>273)>274>275>276>277>278>279>280>281>282>283>284>285>286>287>288>289
>290>291>292>293(>294)
【15】 ゾロロビ 『後ろから抱き締める』 [臆病なゾロ] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>298)>299>300>301>302>303>304>305>306>307(>308)
【16】 サンモーダ 『オールブルーを持つ男』 [エロ少な目/レイプ系] @ませませ
(>315)>316>317>318>319>320>321>322>323>324>325>326>327>328>329>330>331>332(>333)
【17】 ウソカヤ 『帰ってきたウソップ』 [エロ極少な目] @ませませ
(>335)>336>337>338>339>340>341>342>343(>344)
【18】 ルナミ 『ナミの苛々』 [エロはそれなり] @ませませ
(>361)>362>363>364>365>366>367>368>369>370>371>372(>373>374)
【19】 ゾロナミ 『嵐のあとに』 @海軍婦人会
(>385)>386>387>388>389>390>391>392>393(>394)
685 :
SSまとめ:04/11/18 20:29:22 ID:GS029U4R
【20】 ウソカヤ 『ウソップとカヤの勉強会』 [【17】続編/おちゃらけエロ] @ませませ
(>399)>400>401>402>403>404>405>406(>407)
【21】 チョケイミー 『グランドラインのチョッパーくん♪この頃すこーし変よ?』 @ませませ
(>410)>411>412>413>414>415>416>417>418>419>420>421>422>423>424>425>426>427>428(>429)
【22】 ロビン(ゾロ) 『性悪女』 [濡れ場なし] @海軍婦人会
(>448)>449>450>451>452(>453)
【23】 ルナミ
(>510)>511>512>513>514(>515)
【24】 サンジ×謎のエキゾチック美女 『幻惑の月』 @海軍婦人会
(>521)>522>523>524>525>526>527>528>529(>530)
【25】 ゾロナミ 『月影に惑いて』 [【10】続編/サンナミ→ゾロビン前提/エロ度低い] @よむこ
(>532)>533>534>535>536>537>538>539>540>541(>542)
【26】 ゾロロビ 『Dicey Beauty』 [ゾロ誕/終始イチャエロ] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>601)>602>603>604>605>606>607>608>609>610>611>612>613>614>615>616>617>618>619
>620>621>622>623>624>625>626(>627)
********************************
カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名 は作者の表記に準拠。
もし間違いなどありましたら、ご指摘ください。
まとめ人様、本当に乙です。
すごく見易いですね。
677ですが、新スレはおめでたいので是非本職人さんのSSで飾って頂きたいと思ってます。
新スレで、心からお待ちしています。
自分は祭りの後にコソーリと(((=´ω`)フ
>687さん
次スレ保守用にあなたのSSが見込まれていたのでは?
保守の意味を知らないのかもしれないですが、
あなたの仰る本職人さんが都合よくSSを用意してるとは限りません。
待たれているだけでは、次スレが落ちてしまうかもしれませんよ。
是非、投下をお待ちしております。
なるほど。わかりました。
では、行って参ります。(((`・ω・´)ゞ
SSまとめ、お疲れ様です。
ありがとうございました!( `へ´ )ゝ へそ!
このスレでのSS、26本ですかー。
職人さんたち、たくさんの萌えをありがとう!
次スレでもよろしく頼みます!
『Dicey Beauty』でロビンがゴルチェのルマルを纏っていましたね。似合ってました。
香水好きなんで、イメージ香水ちょっと考えてみましたよ。
ナミ…クリニークハッピー・アニックグダールオーダドリアン
ロビン…ルマル・ココシャネル・ランスタントゥゲラン・スピリットオブアユーラ霧香
ビビ…ロクシタンネロリローズ練り香水・ペンハリガンリリーオブザバレー
カヤ…ブルガリオーテブラン・アーデングリーンティ
マキノ…ディオールフォーエバーエバー・ニナリッチプルミエジュール
ヒナ…ディオールプアゾンピュア・YSLべビードール
たしぎ…バーバリーベビータッチ
コニス…ショパールウィッシュ
ラキ…ジェニファーロペススティル
くれは…ラルフローレングラマラス・アナスイスイラブ
カリファ…エルメスイリス・クリツィアタイムウーマン
ハニークイーン…レルムフェローズ
モーダ…クレアチュールアンジ
ケイミー…ランバンエクラドゥアルページュ・アムールドパトゥ
男性陣は主役が思いつかない
ルフィ…???(ローパケンゾー?ヴェリィMC??)
ゾロ…アランドロンサムライ・グッチラッシュメン
ウソップ…バーバリーウィークエンドメン
サンジ…ブルガリブルーノッテ・ポーチュガル4711
チョッパー…消毒薬
シャンクス…シャネルエゴイストプラチナム
エース…ディオールファーレンハイト
クロコダイル…シャネルアリュールオム・カルティエデクラレーション
スモーカー…ダビドフクールウォーター
コーザ…ジルサンダーサンダーフォーメン
ペル…アルマーニマーニアオム
アラバスタ王…ペンハリガンキャッスル・ニナリッチメモワールドム・ルタンスアンブルスリュタン
ワイパー…ディオール ハイヤー
パウリー…マイケルコースフォーメン・フェラガモオム
アイスバーグ…ckエタニティフォーメン・マークジェイコブスメン・ヒューゴボス
鷹の目…ニコスフォーメン
苺屋さん遅ればせながら乙です。
&
>>691さん、私はロビンはジェニファー・ロペスの香水の白バラの匂いのイメージだったので
ルマルは新鮮でした。
おー面白い!
コーザはほんとつけてそうでピッタリぶりに笑ってしまった。
カヤ=お茶なイメージなんですか?似合う。
そしてペルに萌です。いいなー。
主役は確かに浮かばんとです…。潮の香りくらいだなぁ。
男は香水とか興味ねーし知らねーし
じゃあネタ振れよ。
698 :
名無しさん@ピンキー:04/11/21 00:11:51 ID:FC0elL1d
>691>692>693>694>695>696>697
くだらん雑談はしたらば行け
>698
エロじゃない雑談はしたらばへ
の一言でいいじゃないか。
それとsageていただきたい。
SSの感想はここで言って香水話を広げるなら雑談スレへってことだな。
どっちもも少し優しい言い方もあるだろう。
いがみ合ってたらテンプレ作った人にも職人さんたちにも失礼だぞ。
このスレがカップル別に細分化できるくらい賑わえばいいのにな
細分化しないと 1週間で1スレ消化しちゃうよってくらい。
ルナミかきて〜
ルナウソ書いて
704 :
名無しさん@ピンキー:04/11/23 07:34:47 ID:R6KW5Skf
>>701 昔は職人さんがたくさんいたからカプかぶっても気にならなかったんだよね。
他のカプも書いてて1ヶ月くらい間あけて投下してんのに叩かれるのはつらい。
書けるヤシはどんどん投下でいいじゃあないか。
706 :
保守単発投下。ゾロナミ「熱」1:04/11/27 21:01:38 ID:u2xlYSfJ
「・・・ナミ」
静かに呼ばれて、思わず閉じてしまった目を開けると。
薄闇の中で尚光るゾロの切れ長の目。
真っ直ぐに向けられる、情熱の篭るそれに射抜かれるよう。
ゾロの細い頬を伝って落ちた滴は、ナミの艶やかな胸元に。
彼の愛撫によって上気した腕を伸ばして、逞しい首にすがり付く。
「・・・っ。・・・ゾ・・・」
胎内で存在を誇示する彼による、これから起こる衝動は耐えられそうにない。
本番はこれからなのに、限界はすぐそこ。
乱されて、呼吸が上手く出来ない。
自分ですら驚くほどの、甘い声しかでない。
ゾロに抱かれると、いつもこう。
男を既に知っているのに。
今までだってこんなことなかったのに。
自分の中の『女』がここまで反応するなんて。
制御できないくらいに。
ゾロを欲しがる。
上がっていく呼吸。
男に与えられる熱に、融かされる。
深まる快楽に、耐える術を知らない。
「・・・も・・・ゾ、ロ・・・・っ」
結合した部分から走る卑猥な音に反応して、背中をゾクゾクと走る快楽。
促すように白い乳房に吸い付いて、紅の花が散ったような痕を残す。
もっと甘さを増して上がるナミの嬌声。
ゾロの荒々しい呼吸と短い呻き声。
ずるりと出ていく名残惜しい感覚に、ぼんやりした意識が引き戻される。
「・・・ゾロ」
やや空ろさを残す声で呼ぶと、ゾロの優しいキス。
髪を撫で鋤いて強く抱きしめられる。
それだけの事に、幸せとかそんなの感じるなんて。
そうしてくれるのが、ゾロだからこそ。
簡単に、熱に呑み込まれるのも。
『熱に浮かされる』
本当はこういう事を言うのかもしれない。
えー・・・・。
「あらかさまより想像する方がエロい」という信念の下書いてみました。
いつも事後しか書けんヘタレでは、ここで限界だった・・・。
修行してきます。
ゾロナミ(*´∀`*)
YOUもっと書いちゃいなよ!
【通し番号】 カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名
(前書き・後書き等)
【01】 エーナミ 『好き』 [出来上がり済みカップル] @見習B ◆x.7imV2WLo
>7>8>9>10
【02】 シャンロビ 『キャラメルミルク』 @KINO ◆v3KINOoNOY
(>12)>13>14>15>16>17>18>19>20>21>22>23>24(>25)
【03】 ルナミ 『Mix Fruit』 [エロ度軽い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>29)>30>31>32>33>34>35>36>37>38(>39)
【04】 ゾロたし 『罪と雨』 [悲恋モノ] @見習B ◆x.7imV2WLo
>62>63>64>65>66>67>68>69(>70)
【05】 サンロビ 『氷が溶けて』[ロビンが氷になった日の夜の話] @ぽん
(>72)>73>74>75>76(>77)
【06】 ゾロロビ 『だからあなたと夢を見る』 [ゾロ緊縛/甘い/エロ率低い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>82)>83>84>85>86>87>88>89>90>91>92>93>94>95>96>97>98>99>100>101>102(>103)
【07】 ゾロロビ 『溺愛ロジック』 [バカップル] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>113)>114>115>116>117>118>119>120>121>122>123(>124)
【08】 サンロビ [ルナミ前提]
>148>149>150>151>152>153>154(>155)
【09】 シャンロビ・エーロビ 『Strawberry Fields Forever』 [エロ度低い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>163)>164>165>166>167>169>170>171>172>173>174>175>176>177>178>179>180>181>182>183(>184)
【10】 サンナミ 『魔女の条件』 [サン×ナミ→ゾロ/ゾロビン前提/超極微エロ] @よむこ
(>191)>192>193>194>195>196>197>198>199>200(>201)
【11】 シャンロビ 『ベビデビ』 @KINO ◆v3KINOoNOY
(>208)>209>210>211>212>213>214>215>216>217>218>219>220(>221)
【12】 サンナミ 『怪談から転落』 [バカップル] @ななまるにー ◆702D8avGH2
(>222)>223>224>225>226>227>228>229>230>231>232>233>234>235>236>237>238
【13】 ゾロロビ @海軍婦人会
(>260)>261>262>263>264>265(>266)
【14】 シャンロビエー 『Beginning』 [3P] @見習B ◆x.7imV2WLo
(>273)>274>275>276>277>278>279>280>281>282>283>284>285>286>287>288>289
>290>291>292>293(>294)
【15】 ゾロロビ 『後ろから抱き締める』 [臆病なゾロ] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>298)>299>300>301>302>303>304>305>306>307(>308)
【16】 サンモーダ 『オールブルーを持つ男』 [エロ少な目/レイプ系] @ませませ
(>315)>316>317>318>319>320>321>322>323>324>325>326>327>328>329>330>331>332(>333)
【17】 ウソカヤ 『帰ってきたウソップ』 [エロ極少な目] @ませませ
(>335)>336>337>338>339>340>341>342>343(>344)
【18】 ルナミ 『ナミの苛々』 [エロはそれなり] @ませませ
(>361)>362>363>364>365>366>367>368>369>370>371>372(>373>374)
【19】 ゾロナミ 『嵐のあとに』 @海軍婦人会
(>385)>386>387>388>389>390>391>392>393(>394)
【20】 ウソカヤ 『ウソップとカヤの勉強会』 [【17】続編/おちゃらけエロ] @ませませ
(>399)>400>401>402>403>404>405>406(>407)
【21】 チョケイミー 『グランドラインのチョッパーくん♪この頃すこーし変よ?』 @ませませ
(>410)>411>412>413>414>415>416>417>418>419>420>421>422>423>424>425>426>427>428(>429)
【22】 ロビン(ゾロ) 『性悪女』 [濡れ場なし] @海軍婦人会
(>448)>449>450>451>452(>453)
【23】 ルナミ
(>510)>511>512>513>514(>515)
【24】 サンジ×謎のエキゾチック美女 『幻惑の月』 @海軍婦人会
(>521)>522>523>524>525>526>527>528>529(>530)
【25】 ゾロナミ 『月影に惑いて』 [【10】続編/サンナミ→ゾロビン前提/エロ度低い] @よむこ
(>532)>533>534>535>536>537>538>539>540>541(>542)
【26】 ゾロロビ 『Dicey Beauty』 [ゾロ誕/終始イチャエロ] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>601)>602>603>604>605>606>607>608>609>610>611>612>613>614>615>616>617>618>619
>620>621>622>623>624>625>626(>627)
【25】 ゾロナミ 『熱』
>706>707(>708)
********************************
カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名 は作者の表記に準拠。
>708さん
GJです!
ただ、新スレが既に立っておりますので、もし続きがあるなら新スレで。
次回投下をお待ちしております。
>712
SS通し番号が間違っておりました。
正しくは、
【27】 ゾロナミ 『熱』
>706>707(>708)
ですね。
レスアンカーの間違いはないようです、失礼いたしました。