TS・性転換・女性化小説(非強制) Part4

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586太夜叉 ◆7CmIpr51nY
腕を綾野の後頭部に回し、自分の胸の中に抱く。飯島のふくよかな胸が綾野を落ち着かせる。
「安心しなさい。女の先輩が色々教えてあげるから」
何を思ったか綾野は真っ赤になる。
「何考えてるんだ?綾野」
相原に突っ込まれて、綾野は飯島の胸から顔を離した。
「いや、なんにも」
照れる綾野を見て、相原は思う。
(心配……無いな)
「2時限目から出られそうか?」
「は、はい」
「クラスの連中、心配してたからな。何かと聞かれることがあると思うが、適当に流しておけ」
「わかりました」
「特に西山と荒井屋の二人が、五月蝿く聞いてきそうだから気を付けて接しろよ」
西山と荒井屋というのは、綾野のクラスメイトで友人だ。
「あいつ等勘鋭いからな」
二人の顔を思い浮かべると、苦笑いした。
「ほら」
ベッドから下りる綾野に、相原が手を貸す。相原の手を掴んだ綾野の脳内に、倒れる瞬間に見たイメージがフラッシュバックする。
新妻の自分。
夫の相原。
行ってきますのキス。
「うわっ!」
相原を手を弾くように跳ね飛ばした。
「な、なんだ?」
「あっ……………………すみません」
行ってきますのキス。
……………………何これ?