【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ナオミタン】page.2
>>915 どっちに感想書けばいいのか
わからなかったのでとりあえずこっち
激しくGJ!!
明日も楽しみにしてまつ。
>917
あ、そうだね。そっちっぽい・・・。
個人的にユリちゃん好きなんで勝手に期待してしまった・・・。
松サユ月とL粧裕の続きを読みたいなあ。
神々の降臨をお待ちしております。
とりあえず今の松田が糞なのでここの松サユ月を読んで喉を潤したいところだ…
そだねー
>891
イイヨイイヨーGJ
921 :
名無しさん@ピンキー:04/10/14 22:37:46 ID:wbU/+j+/
ヴォッキアゲ
922 :
11:04/10/15 23:29:55 ID:3BnCpH/H
竜崎が去った後、だだっ広い寝室にはミサと気を失った月だけが残された。
その二人っきりという現実を、ミサはしみじみと噛み締める。
常に月の傍に引っ付いていたあの不愉快な男はもういない。ミサ自身も煩わしい監視を今は解かれている。束の間のプライバシーの復活にミサは思わず心の中で快哉をあげた。人権の尊重は矢張り大切な事だ。
あ、いけない・・・・つい浸ってしまったわ・・・。
小さくガッツポーズを取っていた自分に気がつき、ミサははっと我に帰った。
時間は限られているのだ。有効に過ごさねば。
まずは・・・手足の拘束をとかなくちゃね・・・・。
ミサはベッドの上に横座りすると、竜崎に手渡された鍵を取り出す。
先に月を起こすべきか迷ったが、拘束された手足が痛々しいのでまずは手錠の解除を優先させる事にした。
月の足首を縛っている手錠の鍵穴に入れると、カチャリと小さな音をたててロックは解除される。外れた手錠は鍵ごとそのままベッドの床に投げ捨てた。
今度は両手首の拘束を解かんと、ミサは身を乗り出した。
その反動で、微かにベッドが軋み、月の体がシーツの上で揺れる。ミサはベッドに顔を近づけると、月の顔を覗きこんだ。
生傷だらけ、痣だらけの状態で、月はベッドの上に転がっている。
そのボロボロな姿に、ミサは改めて怒りを覚えた。竜崎の方も傷を負っていたが、月の方がいたましく見えるのは、恋ゆえの身贔屓か、それとも負けたと知っている故の憐れみだろうか。
特に唇の端が切れているのが何とも痛々しくて、ミサは思わず涙ぐむ。
待っててね、月。今取ってあげるから・・・・。
両手首は後ろ手に、月の腰の辺りで拘束されている。仰向けに寝ている月の体を、ミサはそっと横向きに反転させた。フカフカのシーツに、月の顔が埋まる。
ミサが手錠に手を伸ばした瞬間、んん、という声が静かな室内に響いた。
月から発されたであろう声に、思わずミサは伸ばした手を引っ込める。
咄嗟に体を捩って顔を覗きこむと、月は微かに眉を顰め、瞼を震わせた。
それまで死んだように身動ぎ一つしなかた月の体が小さく揺れる。
あ、起きる、とミサが思ったのと、月の瞳がうっすらと開いたのは、ほぼ同時だった。
923 :
12:04/10/15 23:30:27 ID:3BnCpH/H
キングサイズのベッドの上。両手を拘束された月と、そんな月を見下ろすミサ。
こ、これじゃまるで私が月を襲っているみたいじゃない・・・・。
寝込みを襲うもよし、と確かに竜崎は言っていたがミサの方にそんな気はない。
動揺のあまりそのまま固まるミサを、月はぼんやりと見上げている。
どうもまだ意識がはっきりしていないらしい。目の焦点が合っていない。
「・・・・ら・・・月・・・・。」
「ん・・・・。」
視線を宙に彷徨わせたまま、ミサの声に上の空で返事をした月だが、声を出した事で少し我に帰ったらしい。
次第に目の焦点が定まり、トロンと半開きだった瞳が大きく見開かれる。
本来居るはずのないミサの姿を認識した月は、慌てて上体を起こそうと試みたが、バランスを失って再びベッドのシーツに体を沈めた。
その振動でベッドがきしみ、ミサの上体もつられて揺れる。
自由にならない両手に驚き、月は慌てて身を捩って自身の背中を覗き込む。
どうやら自分の両手が後ろ手に拘束されている事を認識すると、月は目を見開いて絶句した。
「月、落ち着いて・・・。」
「なっ・・・ミサ・・・?これは・・・。」
「えっと月が気を失っちゃったから、竜崎さんが寝室に月を運んだの。その、一応月はまだ容疑者だから・・取り合えず拘束しておかなきゃって事で・・・。」
「僕が・・気を・・・失った・・・?」
説明しながらミサ自身混乱してきて口ごもった。当然である。ミサ自身、竜崎の行動原理が理解できていないのだ。ここまでする必要が、果たしてあるのかとミサだって思う。
一方の月は、ミサの言葉を反芻する内に記憶が戻ってきたらしい。
何故自分がベッドに転がっているのか、どうして気を失ったかに思い至ったようだ。呆然とした表情が、みるみる険しいそれに変わっていく。
「ようするに・・・僕は・・負けたのか・・・。」
924 :
13:04/10/15 23:31:00 ID:3BnCpH/H
それってそんなに重要なことかなあ・・・問題はソコじゃないと思うんだけど・・・。
悔しくて仕方ない、といった面持ちで憮然と呟く月の顔を、ミサは呆れたように眺めた。竜崎と月を見ていると、どんなに賢くとも、男というのは本当に子供っぽい生き物なのだとつくづくミサは実感する。
しばらく唇を噛み締めていた月は、ふと何かに気が付いた様に顔をあげた。
「・・・・そういえば・・・竜崎は?手錠がはずれているんだけど・・・。」
「えっ?ああ・・・・・。」
「それにどうしてミサがここに・・・・。」
「・・・・・竜崎さんに呼ばれて・・・・。」
「竜崎が?・・・・あっ・・・・。」
不意に月は言葉を止めた。竜崎がミサを呼び出した理由に思い当たったようだ。
急に頬を染めて口ごもる月に、ミサは少し驚いた。
考えもしなかったが、もしかして、月は竜崎とミサの「賭け」の事を知っているのだろうか?竜崎は月の方にも同じ賭けを持ちかけていたのだろうか?
だとしたら、その賭けにまんまと乗ったミサの事を、月はどう思うだろうか。
はしたない、と軽蔑するだろうか。それともミサらしいと呆れるだろうか。
心中密かに青ざめるミサをよそに、月は竜崎め、と呻く様にはき捨てると、おもむろにミサの方に体を向けた。軽くベッドがきしみ、二人の体が揺れる。
ベッドの上で正座をし、姿勢を正すと、月は厳しい顔でミサに語りかけた。
「ミサは・・どうしてここに呼ばれたか・・竜崎から・・・聞いている・・・?」
「・・まあ・・・・。」
「やっぱり・・・。その・・・ごめん・・・。」
「あ、あたしは別に・・・・。」
「そういう理由で呼び出すなんて・・凄く・・・失礼だよね・・・。」
「え、いや・・・その・・・・。」
「不愉快な思いをさせたらすまない。その・・・竜崎は少し・・いやだいぶこう常識離れしていて・・・外国暮らしが長かったからかな、日本人が美徳とする、恥じらいとか奥ゆかしさとかその・・・遠慮とかを持ち合わせていないんだ・・・。」
月もだいぶ混乱しているようだ。言葉の選択がどこかおかしい。
恥らう竜崎とか奥ゆかしい竜崎ってどんなよ、と一瞬突っ込みたい衝撃に駆られたが、結局ミサは何も言わずに頷いておいた。
925 :
14:04/10/15 23:32:49 ID:3BnCpH/H
「竜崎は別に女性を蔑視しているわけではないんだ・・・単にそれが一番理に適っていると思っているらしくて、むしろ気を使ってくれているらしいんだが・・。
僕達の様な普通の人間はそう合理的に割り切れないって事がどうにも竜崎にはわからないらしくて・・・。実は今回の喧嘩の理由もそれが原因なんだ・・・。
まあ、勝負はどうやら僕的に不本意な形で終わったみたいけど・・・。」
こうなった経緯を説明しつつ、竜崎の異常さ非常識さを非難しつつ、非難しつつもさり気なく庇い、庇いながらもそんな竜崎と自分が違うという事は強く主張しつつ、
なおかつ喧嘩で負けた事には未だ悔しさを滲ませる・・・と忙しい事この上ない月の主張に耳を傾けながら、ミサはそっとため息をついた。
何だか、この一連の出来事の本当の流れがようやく見えてきた様な気がする。
コトの流れは要するにこうだ。
何を思ったか竜崎は、長期間禁欲生活を強いられている月の性欲処理の相手と
してミサを電話で呼び出し、その事でおそらく激昂した月と大乱闘になった。
そして喧嘩に負けて伸びた月をベッドに運んだ後、ノコノコやってきたミサに、試しに賭けを持ちかけてみた・・・・・と、そんな所だろう。
なるほどねぇ・・・。
ミサは心中呻いた。竜崎の持ち出してきた賭けには、悪乗りとか暇つぶしというだけでは済ませない何かを感じたが、その真意が少し解った気がする。
自分の親切心から出た提案に、喜ぶ所か怒り狂って鉄拳とともに拒否してきた月への、嫌がらせが多分に含まれていたのではないだろうか。
賭けに勝ってミサが月をモノにすれば、「散々綺麗事をいっても所詮はやりたかったんじゃないですか。」と月をへこませる事が出来る。
そして、仮にミサが賭けに負けた場合は、鬱陶しいミサの月へのラブコールを封じる事ができる。
どっちに転んでも、竜崎にとってはそれなりに美味しい結果になるという訳だ。
・・・・何か・・・・悔しい・・・・・。
ミサは今更ながら、竜崎の傍若無人さに腹が立ってきた。そして、気がつけばそんな竜崎の思惑通りに動いている自分にもやりきれないものを感じる。
「・・・ミサ、聞いている?」
いつのまにか考え事に没頭していたミサは、不審気な月の問いに慌てて頷いた。
926 :
15:04/10/15 23:35:58 ID:3BnCpH/H
「え?ああ聞いているわよ。」
「ならいいけど・・・・僕はその・・・・・竜崎とは違うから。」
「え?」
「だから・・僕は性欲処理の対象として、女性を扱ったりはしないって事だよ。」
頬を微かに紅潮させながらも、月はそうキッパリと言い放つ。
その青臭くて潔癖な、いかにも月らしいお堅い発言にミサは心中呻いた。
そうよ・・月はこういう男だったわ・・・。まずはこの難関をどうにかしないと・・。
今は竜崎に怒っている場合ではない。それは後回しだ。問題は、目の前の月だ。
月は真面目でストイックで、以前からミサのモーションにみじんも靡かない。
そのつれなさは、言いたくは無いが、ホモかインポかと疑いたくなる程だ。
色々あって危うく忘れかけていたが、その月をおとす事こそが、ミサの今回の最優先ミッションなのだ。
ミサは一瞬目を閉じて深呼吸をした。落ち着かねば。失敗は許されない。
ミサはもう賭けに乗ってしまった。今更後戻りは出来ない。今回月をモノにできなかったら、ミサは月を諦めなければならないのだ。
覚悟を決めると、ミサは閉じた瞳をゆっくり開き、まっすぐ月の目を見つめた。
小細工や駆け引きは苦手だし、月に通じるとも思えない。だから勝負は直球だ。
「別にいいよ、私は。」
「え?」
「ミサは、相手が月なら全然構わないよ・・・月にとっては性欲処理でも。」
「ばっ・・・な、何を言って・・・・。」
「・・・月はミサの事嫌い?ミサ全然魅力ない?」
「僕が言っているのはそういう事じゃなくて・・・・・」
「もし嫌いじゃないなら・・・ちょっとでも好きと思ってくれているのなら・・。」
月の言葉を遮る様に、ミサは声を荒げた。緊張のあまり語尾が震える。
涙ぐみながら睨む様にミサは月を見上げ、月はミサを驚いた様に見下ろす。
二人が無言で見詰め合う中、時計のコチコチという音だけが静寂な寝室内を支配している。 既に竜崎が部屋から去ってから40分が経過していた。
「愛してとはいわないから、ミサを抱いてよ・・・・・。」
間が開いてすみません。エロに今回も入れなくてすみません。
全部書き終わってから投下しようと思ったのですが、やはりちょっとづつ投下していく事になりそうです。
>>927 リアルタイムで読ませていただきました。
凄いね…読んでて楽しいし、続きが楽しみになるミサの台詞…。
気がつけば、物語に惹きつけられてる漏れがいました。
氏のペースで投下でいいですよ。
お疲れ様でした。
職人さんキタ―――――――――――!!!
竜崎の絡めかたが非常に好きです。続き頑張って下さいー
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
キャラをよく読み込んでるなあって感じで好感度大ですよ。
ところでおまいら。月って「つき」で変換してる?
自分はWJ辞書入れたから「らいと」で出るけど……w
マジGJ!!!
雰囲気がいいねーそしてミサ可愛い!!
>>926 ネットリとした濃いのお願いします。
L乱入とか萎える。
萎えとか言わない。すべては職人さん次第。
ところで小声だがキャラサロンのLミサなり茶SSにかなり萌え。
キャラサロンてオリキャラネタ板が改称した板じゃなかったのかと思う漏れはキャラネタ板住民。
キャラサロンてどこ?
つうか数ヶ月前にできた板なのにもう8スレ目とかあるのか……
何処かから飛ばされたスレじゃネーノ。
何より職人さん乙です(;´Д`)楽しみにしてますハァハァ
939 :
935:04/10/17 12:43:09 ID:aymjVP6+
このスレ結構盛り上がっているねー。
数は少ないけど、良作多くて面白いっす。
完結していないのが多いのがちょっと玉に傷だけど・・・。
神々の降臨をお待ちしております。
何で誰もいないの
神が降臨しないからでは・・・・。
もうスレの残量が少ないから神も光臨しにくいのでは?
じゃあ950まで埋めるか。
神々の光臨に期待しつつ埋め。
次スレが楽しみで仕方ない。
光臨…orz
降臨 でした 。
神ならどっちでも間違ってない気が
148
連載中の大量(?)の作品が2スレにまたがってしまうのも嫌じゃない?(職人さん的に)
純粋に今は不作なのではないだろうか…
まさか見捨てられたってことは…ないよな…?
気長に待ってますから職人さん方満足出来るよう頑張って〜〜!
このスレは、元から結構跨いでやってる作品当たり前にあるぞ。
ここの神は放置プレイ大好きなので、いつもマターリ待ってるけどね。
終わってない連載っていくつぐらいあるんだろう・・・。
定期的に投下してくれるのでいつかは完結すると信じているけど。
>>951 携帯からなんで無理ぽ('A`)
誰か頼む。
気が早すぎだ
今の流れなら自動dat落ちする980まで待っても十分に間にあったのに
あと、テンプレにAAは厨臭いから止めて欲しかった
前スレだけじゃなくて初代スレと保管庫のリンクも貼って欲しかった
>>955 980からその話題したら、次スレ何にする?とかで埋まる可能性があるよ
立てる前に(スレが早い時期に)それを言えばいいのに
まあ、文句だけ言うのは簡単だからね…
とりあえずお疲れさま
>>954
ちょいと停滞気味だな
停滞気味なのは本誌の方が糞化してるからって言うのもあるだろ…
>>959 あの展開は、最初から予定してたものだったんだろうか?
人気が上がらなかったとか、PTA辺りから文句が来たとかで路線変更を余儀なくされたのだろうか?
ジャンプお得意の引き伸ばしでだれただけですよ。
打ち切りか無理に引き伸ばすかの二択ですからね。
f25.aaacafe.ne.jp/~only/cgi-bin/source/
He has died.
Do you know where he is now?
Or he had disappeared completly?
If you heard what had happened to him,
please tell us the detail of his vanishment.
穴埋めSSの投下とかないかなー。
次スレに松サユ月キター!!!
(*´Д`)ハアハア
ミサ月まだー?