【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ナオミタン】page.2
月と粧裕タンのエロいからみが見たい(*´Д`*)ハァハァ・・・・
デスノートで操られた犯罪者の慰み者になるナオミタン(*´Д`*)ハァハァ・・・・
月に婚約者を寝取られるレイ(*´Д`*)ハァハァ・・・・
_、_____
_,.- '" ` < ̄´"' 、
. / / / :. ヽ− - 、ヽ
/ /. / /|::: 〈 ̄```ヽ
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. / / /.::/ /! ll|:::. 三ニ‐'"彡
/:// /!::/:.:/::l l|'、:::.. :i__,三=''ノ|!i
/::i i::!l j/lト、!l:| ヽヽ:::::.. ::::lーニニ‐'' j}!
l::::! !::/!⌒! | |! '´ ̄_`ヽ:::::::::j=<二ノイ|
!::: !::f f'マミ;、 チ?ミ;、i:::::/iミ、=、ニ//!j 粧裕はお兄ちゃん大好きだよ
ヽ:i::::! i、'ソ L_刈 !:/! j'゙r1 }ン/!l! あたしではぁはぁしていいよお兄ちゃん。
i:!::::i ` ̄ j/// j// /ノj! キラのせいでパパが帰ってこれないの
l:ト、::, 、 ノ _/ /://| ヒドイことするよね。
l| ヽ:、 、_ ___, /::/ /::/,':/! お兄ちゃん早く刑事になって捕まえてよ。
リ ヾ:.、 Y ソ / !/ i::/ ':/ |
/ハliヽ、`ニ´ ,.ィ" __,{ i j// /:/:!
〃 l| ! } >‐_,.−''" ̄ _,j、v,ィ´/.:/jノ
/'rー="'"´ _,, `ヾ、ノ/'
ヽ _,.- '"_,.ィ7´ / \
/ ,.ィ´〉´ j/ !
ヽ,_/ /! l // i
/ /?|' / l
ノ l__j?/ ____ `ヽl
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル32)
少女が初めて体験したのは、いつのことだったのだろうか。
あまりにも多くのオトコたちが、自分のカラダを通り過ぎていった
ので、はっきりとは覚えていない。
(・・・小学四年生の頃には、もう犯られていたっけ・・・)
その少女、惣流明日香は思う。
子供の頃からヌード撮影会と称して、いろんなところを弄繰り回され
てきた。大手のロリコン雑誌には出ていなかったが、会員制でメンバー
を募り、マニアの間ではかなり有名らしい。
大きなランドセルをハダカで背負う感触や、ニコニコと笑うおじさん
たち、そしてカメラの冷たいシャッター音が、彼女の原風景である。
いつも怖かった母親は、そのときだけは優しく微笑んでくれた。
それが嬉しくて、撮影会の日が待ち遠しかった。
カメラを持ったおじさんたちも、なにかとちやほやしてくれた。
アメ玉やアイスクリームを買って貰い、撮影会のあとみんなで食べた。
父親のいない彼女にとって、それもまた嬉しかった。
だから幼稚園の友達に、そのことを話した。
何日かして鬼のような顔をした母親に、顔面を何度も殴りつけられた。
赤みを帯びた自分の髪は好きになれない。
父親の遺伝なのかもしれないが、定かではない。
ヌード撮影会では写真撮影だけではなく、そのうちカラダの
あちこちを触られるようになった。
みんながみんな弄れるわけではなく、母親に新たにお金を払った人
だけができた。それでかなりの札束が舞い込んできたようだったが、
家はあいかわらずの貧乏だった。
小学校に入ってからは、客を取らされた。
たいていのオトコたちは、アソコに入れることができず、悔し紛れ
なのか、白い精液を性器に擦りつけて出て行った。
そのうちオトコたちに組み敷かれ、よがる自分の姿があった。
学校に行くのが好きだった。
だから勉強も運動も一番になった。
なのに、あいかわらず母親はまったくの無関心だ。
一度、馴染みの客がこう言った。
「キミのママは昔、すごく綺麗だったんだよ。
なんでも一番だったから、明日香ちゃんはママに似ているんだね」
酒びたりで、いつも理由なく殴る母親でも、惣流は彼女のことが
とても好きだったし、心から愛していた。
だからその言葉が誇らしかった。
惣流は小学校では人気者だった。
クラスのムードメーカーであり、ときには大人顔負けのリーダー
シップを発揮し、情に厚く面倒見もいいので、友達がたくさんいた。
先生たちからは、勉強ができるので将来は医者か弁護士、または
一流企業に入れると期待されていたし、学校の部活動も運動神経が
良かったので、3つのサークルを掛け持ちで所属していた。
クラスメイトたちには、芸能人になれそうな人NO.1と
羨ましがられた。
周囲の期待を裏切るまいと、彼女自身もただ才能に溺れることなく、
一生懸命に自分を磨く努力をした。
そんな自分が、ヌード写真で金を稼いでいることも、売春婦として
働いていることも秘密だった。
絶対に知られてはいけない、ナイショの話。
それは少女にとって、夢の世界の話なのだ。
少女アリスが迷い込んだ、不思議の国のようなものだ。
あれは現実の世界ではない。
夢のお話なのだ、と。
「義務教育が終わったら、働いてもらうからね」
ろれつが回らない口調で母親が言った。
「知り合いのところで、あんたは働くんだからさ」
酒臭い息でそう言われた。
不思議の国は、学校生活の方だった・・・
「小学校で一番だからって、なんだっていうんだよぉ!?」
せめて高校までは行かせてほしい、と土下座をしながら頼み
込んでいた惣流の頭をかすめ、酒瓶が飛んできた。
当たっていたら、ただでは済まなかったかもしれない。
視線を外すのが怖くて、上目遣いで再び頼み込む。
「中学校でも必ず、トップの成績をとりますから・・・」
「ダメだって言ってんだろうがっ!!」
腹を思い切り蹴られた。
胃液を吐きながら、絶対トップを維持してやろうと誓う。
だが中学校では、惣流はトップをとれなかった。
勉強はおろか、スポーツも、音楽も、美術もすべて2番だった。
学年トップは、長い黒髪を持つ美しい少女のものだった。
前髪を眉毛のところで切りそろえ、白い肌と赤い唇が、まるで
人形のような印象を惣流に与えた。
(あの子が・・・南空ナオミ・・・さん・・・?)
美しいが、どこか陰気な少女はクラスで浮いていた。
誰が始めたのか、ちょっとしたイジメが密かに流行っていく。
リスクの高いイジメは誰もやらない。
無抵抗な相手への、安全なイジメだからこそ、楽しい。
そして共犯意識から連帯感も生まれてくる。
それは個が集団としてやっていくための必要悪だった。
ナオミをゴミ扱いすることで、クラスがまとまっていった。
だが惣流明日香は、この共同作業には無関心を貫く。
母親との拙い絆を繋ぐために必死だった。
母親は言ったのだ。
「あんたなによ、一番じゃないじゃない!あんた、バカなの?」
「次のテストでは、必ず・・・」
「バカじゃ高校なんて行かせられないねぇ・・・!
一番じゃなきゃ、行く意味ないんだよ!一番じゃなきゃあ!!」
「じゃあ、トッ、トップをとったら・・・!」
「・・・ふんっ!まあっ、考えておいてあげてもいいわよ・・・」
ただの気紛れだろうし、なんの保証もない言葉だった。
しかし母親が、自分のことを見てくれた初めての出来事だった。
そこに夢と希望が待っているのかもしれない。
自分の存在を問われている気がして、寝る間を惜しんで努力する。
休み時間のわずかな合間でも、参考書と辞書を広げて勉強をした。
もともと惣流は人気者だったから、それでも彼女の周りに自然と
人が集まってくる。
器用な惣流は、辞書を引きながら会話を上手に盛り上げ、嫌味に
ならないよう控えめに、参考書のページをスッとめくる。
「でもよく休み時間中に、勉強する気になれるわね?」
「ふふふ・・・こっちにもいろいろと事情があるのよ」
「あっ、でもねぇ・・・明日香でもこの学校で一番は、無理だと思うわ」
「・・・えっ?」
「職員室で聞いた話だけど、あの南空の奴、IQが200以上あるんだって」
惣流の顔が真っ青になる。
「IQって、160ぐらいが最高じゃなかったっけ?」
「200ってなによ、200ってw」
「記憶力がコンピューター並みで、生まれてからの記憶が、ずっと
あるかもしれないんだってさ」
「げぇええっ!マジでバケモノじゃん、あいつw」
「記憶が薄れないなんて、反則技だよねぇ・・・ムカつくぅ〜w」
震える手のせいで、シャーペンの芯が折れる。
(なんでそんな子が、この学校に・・・)
未来が閉じていくかのように、目の前が闇に覆われた。
全国統一学力テストの結果は、やはり2位だった。
自分の未来を潰した、あのオンナが憎い。
顔を見るだけで憎しみが湧いてくる。
クラスのイジメをより陰湿に、激しくしてやった。
無表情だった人形が、一年も経つ頃にはオドオドと怯え、顔を歪めて
泣きだすのを見ると、心の中のストレスが消えていく。
それを思い出し笑いする自分の顔を鏡で見る。
母親と同じ顔つきだった。
(・・・そっか、わたしがママの人生を台無しにしたのね。
わたしは、生まれてきてはいけない人間だったんだ・・・)
家に来ていた暴力団員みたいな中年男を、母親から紹介される。
春から働く風俗店のオーナーは、惣流を見て厭らしそうに笑う。
母親との約束を守れなかった代償だった。
お金がなくても奨学金制度で高校へ行ける、と学校側から
説得されたが、惣流はそれを丁重に断り、高校進学を諦めた。
お金の問題ではなかったからだ。
ただ表向きは、高校に受かり進学することにしてもらった。
こんな現実世界なんていらない。
こんな運命なんて欲しくない。
母親との絆を切れない少女は、死ぬことを選択する。
死んで自由になることで、この歪んだ世界に勝つことができる、
と思ったのだ。
この世界と袂を分かつ前に、やらなければならないことがあった。
南空ナオミを自分と同じ立場に堕とすことだ。
実のところナオミを憎む気持ちは、以前より薄れていた。
むしろ親近感のほうが、強くなってきたといってもいい。
あれだけイジメられても成績が変わらないということは、ナオミが
そうしなければならない、なにか特別なものを背負っているのだろう
ということを、聡明な惣流はとっくに見抜いていた。
それはおそらく肉親に対する愛情にちがいない。
薄幸で孤独な子供は、みんなそうやって心の飢えを凌いでいるのだ。
(お互い親には苦労するわね・・・)
惣流明日香は思う。
(・・・人の死は、みんなから忘れられた瞬間に訪れる。
だからわたしのことをずっと忘れないでいてくれる人がいたら、
たとえわたしが死んでも、その人の中で、生き続けることが
できるのかもしれない・・・)
誰に自分のことを覚えていてもらいたいのか。
思い浮かぶのは、寂しげに佇む南空ナオミの姿だった。
あの子を汚して、その憎しみの力でわたしは生き続けたい。
母親譲りの歪んだ愛情に気がつき、渇いた笑い声を漏らす。
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル33)
幼い蕾は花びらを無理やりに散らされた。
グロテスクな太い蛇が、ゆっくりと柔らかな肉の壺に入ってくる。
秀麗な面差しを歪め、ナオミはのしかかる鬼塚の頭を鷲掴みにした。
「ぐっ・・・ぐぐぐ・・・っ・・・痛いっ!」
カラダを反りかえしながら、肉棒から逃れようとするが、動けば
逆に痛みが増すばかりだった。
「・・・うわぁ、痛そう・・・」
碇真嗣は、手で両目を塞ぐ。
「とかなんとか言っちゃって、実は興奮してるんじゃない?」
渚薫は顔をやや赤らめて言った。
「家に帰ってこれをネタに、オナニーとかしたりしてさ。
ボクって最低だな、とか自己嫌悪になったりしながら・・・」
いつもの渚とちがい、きわどい下品なジョークを口にする。
それにカッとなったのか、図星だったのか、碇は席を立った。
「・・・もう付き合いきれないよ。・・・ボクは、帰る」
どこか脱力感のある碇の言葉に、渚は普段の冷静さをかなぐり捨て、
動揺したように碇の手を捕まえた。
そんな自分にショックを受けたのか、残った片手で顔を覆い、渚は
床に視線を落としながら言った。
「いいから・・・真嗣クンは、ここに座ってて・・・!」
強い口調の中に、震えるような心の弱さを感じる。
顔を覆ったまま俯く渚が、泣いているように見える碇だった。
「・・・痛っ!・・・たたっ!・・・ったぁ〜〜いっ!!」
鬼塚のペニスが大きいのか、ナオミは大声を出して身を捩った。
実際には無茶なピストン運動などではなく、ただゆっくりと挿入
しているだけなのだが、異物感と恐怖心でカラダを動かしてしまう
ので、痛みが激しくなってしまう。
それに焦ったのか、鬼塚は腰に手を添え、揺らさないように工夫するが、
ナオミの涙は止まらない。
くくくっ、と震える笑いを漏らしながら、惣流明日香は叫んだ。
「ミジメねぇ・・・初体験をみんなに見られるって、どんな気分?
くやしいのかしら?それとも逆に、興奮してたりするのかな?
もう病みつきになっちゃって、まともなセックスなんてできない
かもしれないわねぇ!アッハハハ・・・!」
その笑い声に呼応するかのように、うああっー、とよがり声を上げ
ながら、ナオミはカラダを大きく捻り、自分の髪の毛を掻き毟った。
その乱れようにビックリしながらも、鬼塚は軽口を叩く余裕を見せた。
「おっ、なんだ惣流。言葉攻めか?センセ、そういうの好きだなぁ。
思わず、興奮しちまうぜぇ・・・ハハハ・・・」
ようやく亀頭が柔らかい肉の中に埋まったものの、きつくてペニスが
全部入りきらない。
一気に押し込みたい誘惑に耐えながら、辛抱強く穴を広げていく。
鬼塚の意外な気遣いに、惣流は苛立ったように言う。
「ほら、センセ!モタモタしてると南空さん、痛がるばかりで、
いつまでたってもオンナになれませんよ?」
「・・・おっ、おうっ!ハハハ・・・」
だがそうは言うものの、あいかわらずミリ単位での挿入速度だった。
惣流はツカツカと、ふたりのところにやって来る。
ほとんど進んでいないペニスを覗き込み、彼女は言った。
「なによ、コレ!センセ、ヘタなの?」
むしろ逆である。
オトコによる乱暴な挿入が当たり前になっていた惣流は、カラダを
震わせながら激怒した。
「ああっ、もうっ!じれったいわねぇ!!
とっとと入れちゃって、くださ〜い!」
「そんなこといってもなあ、おまえ・・・」
「なにいまさらいい人ぶってるんですかぁ?・・・あらっ!?
センセったら、ひょっとして本気で南空さんのことを・・・」
「バッ、バカな!・・・おれぁ、生涯イチ外道だぜ?・・・なぁ?」
入り口のところに立っている山口久美子に、鬼塚は言い訳のような
言葉を吐くが、見透かされるような視線を直視することはできなかった。
「だったら、早く入れろよ・・・」
そう冷たく呟くと、惣流は鬼塚の尻に足をつき、押し込もうとする。
「バカッ!なにやってんだ、てめっ!」
「・・・お手伝い、でぇ〜す!」
明るい声に反して、冷え切った眼で抱き合っているふたりを見ている。
もちろん尻を踏みつけられても、ペニスがいきなり奥まで届くわけ
ではないが、グイグイと自分の尻を揺さぶられる感覚に、鬼塚は
不愉快になる。
「ほらほら・・・早くしろよぉ・・・w」
「・・・いいかげんにしねぇと、キレんぞ、てめぇ・・・」
だが、そんな言葉もどこか空々しかった。
苦りきった表情の鬼塚は、ふとナオミが自分をじっと見ていることに
気がついた。
「・・・・・・」
ニコリッと涙ぐむ眼で微笑むと、ナオミは鬼塚の腰に自らの手を添え、
股を恥ずかしげもなく大胆に絡み付ける。
そしてグイッとカラダをくっつけた。
ミチチチッ…と肉の襞を引きちぎりながら、ペニスは導かれていく。
「くっ・・・!」
苦しそうに顔を歪めて、だがもう泣くことをしないナオミである。
「アハッ、ハハハッ!・・・処女喪失?・・・やっちゃった?
・・・ねぇ、処女がなくなっちゃったの?・・・マジで?
ふふふっ・・・アハハハッ・・・この馬鹿センコー相手に、処女を
なくしてやがんのっ!あひゃひゃひゃ・・・マジかよ・・・アハハハッ・・・
ひひひっ・・・南空さん、おめでとぉ〜〜〜w」
ヒステリックな笑い声を出しながら、惣流は狂った。
目をグッと閉じるナオミを見ながら、鬼塚の心に明るい声が響く。
『しぇんしぇ〜〜、って〜ウチのクラスだったんでしゅねぇ〜〜っ!』
にこやかに笑う少女の面影。
(ちっ・・・!)
歯がギリリッ・・・と鳴った。
背後でけたたましく笑う惣流が鬱陶しくなって、ドンッと足で
払いのける。
「はあっ・・・はあっ・・・これで南空も子供から大人に成長したわけだな」
強がる鬼塚を、ナオミは澄んだ瞳で見つめてくる。
その視線に耐えられないかのように、顔を背けた。
『この外道がっ!!』
かつての親友の声が、胸に響く。
(くっ、龍二ぃ〜〜〜!!)
冷や汗が吹き出る背中越しに、惣流がよろめきながら来る。
「ほらっ!この外道に抱かれている、いまの気分はどうなの?
南空ナオミさん?アハハハ・・・」
「・・・るっせぇぞ、てめぇ!!」
今度は容赦のない蹴りが、惣流の腹に決まる。
「・・・げぇっ!?」
背後の戸棚にガシャンッとぶつかり、中のアンティークの小物が
床に飛び散る。
発作的に蹴ったため、鬼塚のペニスが肉襞からすっぽ抜けてしまった。
再び挿入を試みる彼は、今度は無慈悲に一気に入れた。
「・・・うっ!」
ナオミは歯を食いしばると、鬼塚の分厚い背中に手を回し、しがみつく。
床にひっくり返った惣流は、お腹を押さえながら苦しそうに這い
つくばり、今度はベッドの反対側に向かった。
「ゴホッ!ゲホッ!・・・はあっ・・・はあっ・・・み・・・南空・・・さん・・・」
そんな惣流に目もくれず、鬼塚は野獣のようにひたすら腰を振った。
荒い息遣いが空気に混じりこみ、部屋の中は変質していく。
「〜〜〜っ!〜〜〜っ!〜〜〜っ!〜〜〜っ!」
声なき叫びを上げながら、ナオミはカラダを引き裂かれるような
苦痛に耐える。
惣流は、ナオミの顔を覗き込みながら叫んだ。
「ハハハッ・・・!痛そう♪痛そう♪痛そう♪痛そう♪
・・・真っ赤な血が、ホラッ、こんなに!うわっ、気持ち悪いっ!
まるでオオカミに喰い殺されている、赤頭巾ちゃんみたいねぇ!!
きっともう、お嫁さんなんかにはなれないわよ!
あなたみたいな汚れきったオンナを、誰がお嫁さんにもらって
くれるの!?そ知らぬ顔をして、純白のウエディングドレスでも
着るつもり!?あひゃひゃひゃ・・・!」
「・・・うっ!・・・うっ!・・・うっ!・・・うっ!・・・」
ナオミの脳細胞に、呪いの言葉が刻まれていく。
惣流明日香は、なおも叫ぶ。
「あんたは一生、この体験を背負って生きていくんだよ!
あひゃひゃひゃっ・・・!ざまあみろ!いい気味だ!!
汚れろ!あなたも、汚れて堕ちてしまえばいいのよ!!」
目を閉じている南空ナオミの目蓋を、強引にこじ開ける。
「さあ、見て!見るのよ!見ろって言ってるんだよ、この野郎!
あんたの上には、いつもこのあたしがいるのよ!!
あたしがっ!いつもっ!ずっとあんたを見ているのよっ!
だからあんたもっ!あたしをっ!見てぇぇぇぇ!!」
ガクガク震えるナオミの網膜に、惣流の顔が焼き付いていく。
碇真嗣は、この異様な光景に唖然としていた。
傍らの渚薫は、彼の手を握ったまま無言で俯いている。
(・・・山口先生!)
助けを求めるかのように、ドアの入り口に立っている山口久美子を
見るが、彼女はただじっと、刺すような視線を鬼塚英吉と南空ナオミに
投げつけていた。
(・・・みんな・・・みんな、おかしいよ!どうしちゃったんだよ!?)
野獣の雄叫びが部屋の中に響き渡り、ナオミのカラダがブルルッと
痙攣して果てた。
惣流が楽しそうに笑っているのが見える。
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「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル34)
ベッドの上でぼんやりしている南空ナオミに、タオルが投げられた。
「これを使いな」
山口久美子が無表情で言った。
「そしてここには、もう来るんじゃないよ。判ったね・・・?」
聞いているのかいないのか、ぼうっとしているナオミは、床にへたり
込んでいる惣流明日香と眼が合った。
疲れきった惣流は、寂しそうな微笑を浮かべながら呟いた。
「・・・がんばってね、南空さん」
身勝手な言葉を送る彼女は、もう生きていく目的など存在せず、
あとは腐ったこの世界をみんなナオミに押し付けて、消えていく
ことに開放感と寂しさで胸が一杯だった。
鬼塚英吉は苛立ちながら服を身につけている。
「ねぇ・・・もう8時過ぎよ?どうするつもり?」
「・・・・・・」
山口になにも返答せず、鬼塚はシャツに腕を通した。
「卒業式のお別れ会の準備で遅くなったって、家に電話して
おこうか?校長とも口裏合わせておいたほうがいいかもね」
「・・・・・・」
鬼塚はなにも答えず、ひとりでイライラしていた。
暗い廊下を進む6人の男女。
彼らの足取りは重く、口を開くものは誰もいない。
渚薫も相変わらず、ずっと黙り込んだままだ。
碇真嗣はそんな渚をどう扱っていいのか判らず、困り果てていた。
ふいに山口の鋭い声が響く。
「・・・誰だ!?」
ライトの光に浮かび上がる人影。
「・・・日香里!?」
惣流は洞木日香里の姿を見て、眼を見開いた。
「・・・待ってて・・・くれたの?」
「・・・うん・・・明日香、一緒に帰ろう・・・」
涙を思い切り流しながら、惣流は洞木に抱きついた。
「・・・ゴメンね!・・・ゴメンね!」
「・・・あたしのほうこそ、ごめんなさい・・・」
泣きながら抱き合っている少女たちを見ながら、ナオミは顔面蒼白
になり、その眼は震えている。
そんなナオミを痛々しそうに見る鬼塚。
そしてそれを憎々しげに見つめる山口。
碇はなにも見たくないかのように眼を背け、渚は無言を貫いた。
「あの女の子が、いつもナオミが言っていた惣流さんだね?」
ベンツを運転するナオミの父親は、上機嫌で言った。
「とても礼儀正しくて、いい子じゃないか?
ああいう友達ができるんだから、やはり私立じゃなくて公立の
中学校を選んで正解だったな」
「・・・帰りが遅くなって、申し訳ありません」
「気にすることはないよ、ナオミ。
卒業式のパーティーの打ち合わせだったんだろ?
ナオミはいつも真面目だったから、むしろ心配だったんだ。
たまには友達とハメを外した方がいい。
世の中、勉強だけじゃないからな。
人間関係を学ぶのも、ときには大切なことだ。
もちろん勉強もスポーツも、それ以上に大切だがな」
「・・・・・・」
「食事はどうする?
ママと一緒に、これからレストランにでも行くか?」
「・・・いえ、もう済ませました」
「そうか。じゃあお風呂にはいってゆっくり疲れを取りなさい」
「・・・はい」
広くて清潔感のある浴室で、全裸のナオミは立ちすくんでいる。
股間に異物感があるような気がして、お腹をギュッと押さえた。
急に吐き気を催し、タイルに座り込む。
ビチャビチャビチャッ・・・・・・
吐瀉物が真っ白なタイルの上に広がっていく。
「・・・きっ、汚い・・・汚い汚い汚い汚い・・・」
呪文のように呟き続け、シャワーで何度もカラダを擦りつける。
鬼塚が自分の中に吐き出した精液を思い出す。
「・・・あっ、赤ちゃんが・・・いやっ・・・やだあぁぁ・・・」
涙ぐみながら、シャワーのお湯を膣の中に流し込む。
『ミジメねぇ・・・初体験をみんなに見られるって、どんな気分?』
『これで南空も子供から大人に成長したわけだな』
『あんたは一生、この体験を背負って生きていくんだよ』
はあっ、はあっ、と息遣いが荒くなる。
別れ際に鬼塚が言った言葉を思い出す。
『明日もここに来いよな』
「ひっ、ひいいいっ・・・!!」
ナオミは狂ったように、シャワーでカラダを洗い流し続けた。
真っ暗な部屋の中で、ナオミは膝を抱え、じっと闇を見据えていた。
父親との約束が守れず、それが無念でしかたがない。
(・・・お父様、申し訳ありません・・・)
絶対的な存在に捨てられる恐怖心から、歯がカチカチと鳴る。
泣きながら抱き合う少女たち。
(・・・どうしてそうなるの・・・被害者は、わたしなのに・・・)
暗く小さな炎が、胸の中で瞬いた。
夜が明けたら、またあの悪夢のようなことが始まる。
(・・・どうしよう・・・どうしよう・・・)
『殺しちゃえば、いいんじゃない?』
ふいにそんな声が聞こえたような気がした。
(・・・誰?)
暗闇に、かつて憧れた少女の面影があるモノがいた。
『あなたの処女を奪った、あの男を殺すのよ!』
(・・・ダメよ・・・お父様が、そんなこと許さないわ・・・)
『大丈夫よ。お父様はなにがあっても、あなたの味方に
決まってるじゃない!』
(・・・で、でも・・・)
『じゃあ、あの男と一緒になるつもりなの?』
改めてそう問われると、不思議なことに拒絶する気持ちが
薄らいでいる自分に気がつく。
鬼塚は、思っていたほど嫌な人間ではなかった。
悪ぶってはいるが、根が善人のように感じた。
父親とはちがう種類のやさしさを持ったオトコ。
(あのヒト、わたしのことを愛してくれているのかな・・・)
素朴な疑問だった。
ナオミは両親に我がままを言ったことがない。
物欲が乏しいということもあるが、それ以上に彼らに嫌われるのが
怖かったのだ。
学校での居場所がない彼女は、ココしか逃げ場がない。
広い世界を知らずに生きてきた籠の中の鳥。
愛されてはいるが、それが本当の愛なのか、いつも不安だった。
とくに自分が他の人間とちがうらしいという事実に、強烈な
劣等感を持っている。
(鬼塚先生なら、我がままを言っても大丈夫なような気がする・・・)
愛を確かめるために無茶苦茶な要求をしても、きちんと逃げずに
接してくれるかもしれない。
そういう甘え方を、一度でもいいからしてみたい。
ナオミの胸が温かくなってる。
『・・・あなた正気?お父様を裏切るつもりなの!?』
再び声が聞こえた。
(そっ、そんなこと・・・!)
『じゃあ殺しなさい。お父様が気がつく前に、殺すしかないのよ。
ほらっ、これを持ってきたわ。これで邪魔者は、みんな消すのよ!』
机の上に、台所にあるはずの柳刃包丁が置いてあった。
「なっ、なんでこんなものが・・・!」
思わず、声が出た。
『・・・さあ、これであのオトコを殺しなさい!
そうすれば、あなたはもう自由なのよ!』
ナオミは囁き続ける少女に向かっていく。
「・・・あっ、あなたは・・・誰なの!?」
震えながら、ナオミはその少女を見た。
鏡に映る自分がいた。
鏡の世界のナオミは、凶悪な笑顔を浮かべて言った。
「あいつらを殺せば、わたしは自由になれる!
もうわたしは、誰にも縛られない!」
純粋な精神を持つナオミは、その思考法もオンとオフしかない。
白か黒か。
殺すべきか、愛するべきか。
曖昧な生き方ができない、孤独で不器用な少女は呟いた。
「・・・殺すべきか・・・愛するべきか・・・」
無表情になったナオミは、月明かりに照らされ輝く包丁を見つめ
ながら、いつまでも考え込んでいた。
(3〜4日後に続く)
いやあ、前スレを食い潰しちゃった。
それはともかく、前スレが荒れてしまっているので、
ちょっと長いのですが、書き込みます。
呼びかけに答えないというレスが見受けられますが、以前、雑談は
やめたほうがいいという忠告をもらったので、ss以外の書き込みは
一切しないほうが無難なのかな、と判断しました。
雑談と呼びかけはちがうのでしょうが、議論をしても水掛け論に
なりそうで、スレの空気がさらに悪化するのをなによりも恐れました。
私は議論が好きな方ですが、ここでそれをやるのは相応しくないと
考えているため、これまで控えてきたのです。
他のところに書け、という意見には納得いきません。
私がピンクちゃんねるのエロパロ板に来たのは、これが初めてです。
一応、ざっとではありますが、ローカルルールに目を通し、
その結果とくに問題はないと思い、書き込みをしました。
当初、このスレはかなり過疎化していたので、長い話を書いても
大丈夫かな、と気軽に考えていました。
それでも原作の人気に比べ、作品を書く人が少なかったので、私が
原因なのかと思い、中断したりしました。
あの時点では、まだ諦めがつく範疇だったので、このまま終了しても
惜しくはない、とかそんな感じでした。
(女体化ss議論が始まり、作品投下がないので再開しましたが)
追い出される形で、話を終了する気持ちはないです。
まだ話が5分の1程度という件ですが。
適当に数字を出したのですが、まあ、長い目で見れば、今の部分は
けっして長いわけではない、ということを言いたかったのです。
上のほうにも書いてありますが、話の流れとしては
レイ編→自パロ編→ロリータ苛め編→捜査/推理編
→ロリータレイプ編→vs.キラ編→痴漢電車編→本編
となります。
本編とありますが、これは元になった妄想がコレであって、言葉
どおりの意味ではありませんし、またコレ以降も細かい章に分かれ、
そして続きます。
ネタバレの要素があるので、内容は発表しません。
ストーリーは頭の中ですでに完成しているので、ネタ切れとか
そういうのはないです。
ただ妄想を現実の形として作る上で、どうしても設定とか背景、
今後の伏線などを練りこまなければならないので、不本意ながら
予定よりも長くなってしまうという状況は、当方も十分に
認識しております。
いま書いている部分は、原作から大きく逸脱しているのではないか、
という意見も、とても耳の痛いものです。
言い訳するのもなんですので、そのぶん投下量を多くしています。
このまま週2投下3話連続ペースを維持できれば、2週間後には
原作世界に戻れるかと思います。(あくまで予定)
それ以降は、少しペースダウンするかもしれません。
私は社会人なので、どうしても一日の書く量が決まってしまうのです。
睡眠時間をこれ以上削るのは不可能なので、カンベンしてください。
他の作品のキャラがなんで出ているのか、という話ですが。
クロスオーバーとか言うんですか?
そういうのはよくは知らないんですが・・・
以前、他の作品のキャラが出てくる理由を、オタク文法を生かした
お遊び、とか書きましたが、それはちょっと照れやぼかして書いた
わけで、そうする理由が3つほどあります。
自分で解説するのはかっこ悪いし、またいろいろあるので
それは作品を読んで(くれる方がいるならば)、自分で判断して
もらいたいかと思います。
これ以上は言えません。
お察しください。
ただ「vs.キラ編」以降も、他キャラが出てくるので、そういう世界
なんだ、ということで適当に流していただければ幸いです。
まあ、さすがにコレだけ長いと、すこし矛盾しているところや
原作のストーリー展開などで、いろいろ細かい修正箇所なんかも
出てきていますが、そこら辺はアドリブでうまく補正して、なんとか
やっていこうかと思うわけで。
私は自サイトを持っていません。
そこに引きこもり、せっせと作品を作るのは、もう少し歳をとって
からでいいや、とか考えています。
私がここで作品を書くのは一言で言って、ねらーだからです。
ここはピンクちゃんねるですが、まあ、2chの延長線上にあるものだ、
と受け取っています。
2chでは瞬間芸をしたり、凝った芸をしたり、議論したり、祭で
騒いだり、笑ったり、怒ったり、手伝ったり、オフで朝まで飲んだりと、
その場その場にあった、いろいろな楽しみ方で遊んでいます。
2chが好きなんですね。
だからなにかあると、ここで遊んでいるんですよ。
それ以外に深い意味はないっす。
原作でリュークが「なにガンバッちゃってるの?」という、冷め切った
死神界の風潮を嘆いていますが、彼はそんな世界がイヤで人間界に来て、
理解者の少ないひとり遊びをしていますよね?
そういうのって、わりと自分と重なるところがあるわけです。
マジで遊ぶのは、けっこう楽しいです。
長くなってしまいました。
自分語りも多少は入っていますが、まあ、そんな感じです。
人それぞれの好みがありますので、私に対する批判、その他は
当然あってもいいかと思います。
厳しいご意見もちゃんと全部、読んでいます。
もちろん私も人間ですから、反応がないようでも、へコんだり、
ショックを受けたり、アタマを抱えたり、当然していますよ、ええ。
私の個人的な感情はともかく、せっかくss職人が増えてきている
ので、その空気を消さないよう、ほどほどに手加減をお願いしますねw。
では今後、ssを投下するのみで話すこともないかと思いますが、
またなにかありましたら、出てくるかもしれないってことで。
追伸
次のスレを立てる人は、もし
>>2のフォーマットを使うならば、
「参考スレ」という箇所を、「参考hp」に直しておいてください。
さらに追伸
携帯で読んでいる、そこのキミ。
たしかに小さい画面から、好きでもないオレの文章が
大量に目に入るのは、苦痛だろうね。
スマンな。
謝ることぐらいしかできんが。
30 :
名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:50 ID:OBXiNZxX
>>前スレ808
>>竜崎はそういうと、粧裕の手をとり、そっとその甲に唇を押し当てた
そっとその甲に唇を押し当てた
激 し く 萌 え ですよ
なんつーかもう・・・・
せっかく神が素敵なSSをUP(L京子職人さま乙。)してくれたというのに・・・・。
一人のせいで台無しだ・・・・。
か、悲しくなってきた・・・・。
1さん、乙。
真仙さんが立てたんデス代ね。
う、むにょむにょ?全国統一学力テスト? ま、まさか… 伏線なんてことは…
かちゅで見てるから何が起きたのかよくわからんかったんだが
要は真仙がひとりでスレ食いつぶして
>3-29まで長文投下していったのか…。
NGに入れてるから流れが掴めんくて焦った。
ここまで嫌われてるスレで長文投下し続ける意図がよくわからんが
まじでうざいしきもいな真仙。
もう消えて欲しい。
携帯の人は
http://imona.net/ がオススメ
真仙さんの名前が新撰組と誠の旗からきた事にやっと気がつきました
ごった煮スレには来てもらえないんですね
あそこは過疎化の一途を辿っているのでそのうち余力ができたらご考慮お願いします
前スレを食いつぶしたことについて謝罪の気持ちは欠片もないのか・・・・。
(負担かけすぎだろ。)
スレを独占する勢いだな。
しかも投下ペースあげるって?勘弁してほしい・・・・。
どうやったらこの人を追い出せるんだ・・・・。
他の職人さまは本当に乙です。
>2chでは瞬間芸をしたり、凝った芸をしたり、議論したり、祭で
騒いだり、笑ったり、怒ったり、手伝ったり、オフで朝まで飲んだりと、
その場その場にあった、いろいろな楽しみ方で遊んでいます。
暇なやつだな
こいのぼりを外そうとして、9階からダイブして欲しい。
板のルールに反してなくても、これだけスレ住人が嫌がってるんだから消えろよ。
そろそろミサたんも・・・
>それ以降は、少しペースダウンするかもしれません。
私は社会人なので、どうしても一日の書く量が決まってしまうのです。
睡眠時間をこれ以上削るのは不可能なので、カンベンしてください
誰もペースを落とすな、もっと書けなんて頼んでないから。
ぐっすり寝ていいよ。つかもう投下しないでくれよ・・・。
せめてスレに負担をかけるのをやめれ・・・。
投下量を増やすとかいっているけど・・・・。
頼むから他作品のキャラの
性格や過去を捏造するのは止めてくれ。
というか投下するな
41 :
名無しさん@ピンキー:04/06/13 15:01 ID:OBXiNZxX
投下量が半端じゃないな・・・
2ちゃんねるする→小説書く→2ちゃんねるする
という生活でもしているのだろうか(´A`;)
既に嫌がらせとしか思えん。
自分がスレの雰囲気を悪くしている事に気がついてほしい。
前スレ
>>761の小悪魔女王さま粧裕タン萌え!!
足舐めエロー。
そして月粧裕職人さまも乙。
Lがいい感じ。
真仙さん、ちょっとこれだけは答えてください。
ルールというのは、この板の住人を不快にさせないためにある、って事わかりますか??
それは逆に言えば、
この板の住人を不快にさせたらルール違反、ってこと何ですよ。
今一度よく考えて下さい。
住み場を間違えないでください。
一応貼っときます。
ゴッタ煮なSS投下スレ
http://c.2ch.net/z/-/WG/9OmtD/i
おお、新スレ出来てたんですね。1さん乙。
あやうく前スレに投下するところでした。
こっちに投下していいんですかね?
「…舐めて?」
頑なに閉じているその唇に親指を押し当てる。するとLは顔を背け言った。
「何故私がこんなことをしなければならないんですか」
憮然とした声を聞いて、笑い出したくなるのを抑える。
この男に屈辱を与えているという事実に、少なからず粧裕は興奮した。
ツ、とLの顎を爪先で持ち上げて、その真っ黒な瞳をのぞき込むように見る。
「流河さんが悪いんだよ?」
お兄ちゃん盗るような真似するから。
「……あなたの言っている事が理解できない」
「だからー、流河さんは私の言うこと聞いてればいいの」
そうすれば自分が間違ってた事に気づくよ、きっと。
「話になりませんね」
Lは困ったように声を吐き出す。そして、粧裕の顔を見据えていった。
「そんな子供のような事ばかりしていると、今にお兄さんに呆れられますよ」
パシ。
足の甲で頬を叩かれてLはバランスを崩し倒れる。長い髪がバサリと顔にかかって表情を隠した。
「流河さんに何がわかるっていうの」
「そんなに私の言葉が気に障りましたか」
「あたしは子供じゃない」
如実に表れた怒りに、ふとLは思う。
これは上手くいけば逆に手玉に取ることができるのではないか。子供だと挑発すればおそらくは。
「子供ですよ。そうやってムキになるところなんて特に」
そう冷たい声を出せば、Lの思惑通り粧裕は言い返した。
「子供じゃないって教えてあげる。後悔しても知らないから」
「…面白いかもしれませんね。試してみましょうか?」
肘をついて起きあがる。Lの口元が弧を描き、粧裕の爪先に軽くキスを落とした。
卑猥に湿った音が粧裕を聴覚から犯していく。Lは薄くオレンジ色に装飾された爪を舌でなぞった。
親指を口に含んで甘く噛む。ザラリとした舌先が粧裕を刺激して背が震えた。
「……んっ」
思わず出してしまいそうになった声をすんでの所で止めて、口に腕をやる。そうすれば、足指を口に含んだままのLが見上げてにんまりと笑った。
しまったと平静を装う。こんなことで感じていてはだめだ。
粧裕の様子をジッと見つめしばらくすると、Lは目を伏せて再び舐める事に専念しはじめた。
指一本一本、その股の部分まで丁寧に舐めあげる。時折軽く噛んでは吸い上げる行為を繰り返した。
ぴちゃ、という水音に混じって、どこからか電子音が流れ出す。
聞いたことのあるメロディーのそれに、粧裕は脇に置いてあったバッグをたぐり寄せて携帯電話を取り出した。
画面を確認してLをちらりと見ると、通話ボタンを押して携帯を耳にあてる。
「…もしもし?何?…うん、…うん。まだ家じゃないよ」
受話器の向こうから、少女特有の高い声が微かに聞こえてくる。
粧裕はLに足を舐めさせたまま話を続けた。自由な方の足を組んで居住まいを直す。
息が上がらないように粧裕は唇を指で押さえた。
「ほんと?それ受けるんだけど…。…っあ。ん、なんでもない。…明日詳しく聞かせてよ」
話をしながら、Lは粧裕を刺激し続ける。視線を落として訴えても、ニヤリと笑むだけで行為をやめようとはしない。
それでもなんとか粧裕は友人との会話を続けた。
『ところでさー、粧裕今何してんの?』
「……え、私?」
一瞬言い淀んだが、思いついたように薄く笑ってLを見下ろす。
「なんかね、犬がいたから遊んであげてるとこ。…そう、結構可愛いの」
瞬間Lの動きが止まる。親指の先を歯で噛んだまま、ジロリと粧裕を見た。
「…電話してたら機嫌悪くなっちゃったみたい。もう切るね。うん、ばいばーい」
そう言うと粧裕は電源を落とした。
得意げな顔で不機嫌そうなLを見遣る。
「…犬ですか。言いますね」
「んー。事実じゃない?」
「それじゃ、犬らしくしますか?」
言うなりLは踝に噛みついて、ついた歯形をベロリと舐めた。
「は…っ」
Lの舌が粧裕の足を侵していく。
しばらくそのまま好きにさせておくと、唐突に唇が甲へ移動して、ちゅ、と口付けられた。
「息があがっているようですけれど」
そう言うLの口元が唾液で淫らに光っていて、粧裕は顔を赤らめる。
「……そ、そんなことないもん」
「そうですか」
粧裕の焦った声が面白くて、さらに突っ込んだ質問をする。
「あなた処女でしょう」
すると、粧裕はLを睨み付けた。
「何を根拠にそんな……やっ!」
言い終わらないうちにLの舌がふくらはぎを舐って、つい粧裕は声を出してしまった。慌てて口を押さえるがもう遅い。
「可愛い反応ですね。全く、処女がこんな風に男を挑発してはいけません」
悔しさに血が上る。
(処女処女って、うるさいのよ!あたしがどんな気持ちで、毎日毎日お兄ちゃんを想ってきたかも知らないくせに!)
「おや、機嫌を損ねてしまいましたか?」
わざとらしく首を傾げる目の前の男が無性に腹立たしい。粧裕はLの顔にもう片方の足をぐいぐいと押しつけた。
怒りに力が籠る。痛かったのだろうか、Lは眉を寄せた。
「やめてください。はしたない」
するりと粧裕の攻撃をかわして粧裕の太股の間から頭を出す。両腿がLの肩に担がれた形になって、二人の顔が接近した。
その行動の素早さに、粧裕は少し慌てる。
「な、なに?」
「あー、下着が見えてしまいました。まぁそれはどうでもいいんですが…」
「そろそろあなたが子供じゃないっていう事を教えて頂きたいんですけど」
すみません、終わるとか言って終わってませんorz
今日はここまでです。
なんか758さんの期待に添えなくてごめんなさい。
ぜんぜんLが辱めを受けてない。
うろたえる粧裕タンが可愛いっ!!
下克上萌えっ!!
そして紳士に鬼畜なLもいい。
個人的に男が辱めを受けても・・・・と思ってしまうので、この流れで大マンセーです。
761さん乙です(*´Д`*)ハァハァ
続き楽しみで死にそうです…
Lを犬と呼ぶサユたん萌え。
犬と呼ばれるLも萌え。
…幸せ(*´Д`*)ハァハァ
52 :
その20:04/06/14 00:49 ID:XAIWhXgC
月、面白くない。
「TVが?」
違う!!
「じゃあ何?」
何もかも、だ。
「もっと具体的に言ってくれないと対処の仕様がないよ、リューク。」
ベッドの上でTVを見ながら、不機嫌そうな声を上げる死神に、ぞんざいな言葉を返す。
机上のPCを何やら熱心に操作している月は、死神の方を振り向きもしなかった。
そのそっけない対応に、死神はむっとした様に身を起こした。
その巨体に似合わぬ身軽さで宙を移動すると、月の顔を上から逆さに覗きこむ。
不意に頭上から降ってきた死神に、月はようやく視線を動かした。
喰らいつかんばかりに真上から自分を見下ろす死神を、月は静かに見上げる。
しばし二人はそのまま微動だにせずに互いの目を見詰め合っていたが、やがて月は諦めたように、キーボードから手を離した。
「あまり見ていて楽しい顔ではないね。リュークの逆さまのドアップは。」
溜息と同時に暴言を吐く。月は腕組みをしながら死神を見上げ、再び問うた。
「で、何が不満なんだ?リューク。」
お前は本当に、一生妹の目から俺を隠せると思っているのか?
「ああ、その事か。」
俺はもう、お前の妹と鉢合わせないように身を縮こまらせるのはうんざりだ。
不機嫌そうな死神の声に、月は笑いを噛み殺す。
死神はデスノートの所持者のそばに常にいなければならない。
動き回れる範囲は、およそ半径100m程だという。
この数日、その移動範囲を最大限に利用して、死神は粧裕の目から隠れていた。
当然、声もいつ聞かれるのか判らないので、粧裕が自宅にいる時はろくに月と喋る事もできない。
根っからのお喋りな死神には、かなり辛い数日だったに違いない。
「勿論、粧裕にずっとリュークの事を隠せるとは思っていないよ。」
53 :
その21:04/06/14 00:52 ID:XAIWhXgC
・・・・・じゃあ、何故俺は身を隠さなければならないんだ?
「ちょっと最近色々と忙しかったから、少し時間が欲しかったんだ。」
その、『れぽーと』とやらの事か?
死神は、その死んだ魚のような新円の目を、ギョロリとパソコンの方へ動かす。
つられて月も首を傾げたまま、視線だけ机上のパソコンに向けた。
「・・・まあ、これも含まれているかもね。」
・・・月、一つだけ聞く。一体、いつまで続くんだ?このかくれんぼは。
「もうすぐだ。じきに隠れなくてよくなるよ、リューク。」
それならいいが・・・ん!?・・。
「どうした?リューク・・・。」
不意に死神は視線を窓の外に移す。その鋭い聴覚で何か聞き取ったらしい。
月は返事を待たずに窓辺に身を乗り出し、そこから見える景色を見下ろした。
夕暮れ時という事もあって、辺りは既に橙色にそまっている。
覗き込んだその視線の先に、非常に見覚えのあるリムジンの姿を認め、月は微かに眉間に皴を寄せた。月にならい、死神も窓から身を乗り出す。
ん?あれは・・・アイツの車じゃないか。・・・月に何か用でもあるのかな。
「・・・学校で散々あっているんだから、正直家にまで来て欲しくないね・・・。」
車から出てきた男は、中にいる誰かに手を貸して車外へエスコートしている。
その様子を用心深く眺めていた月は、その中の人物が車外に降り立った瞬間、驚きに目を見張った。
制服のスカートがゆれる。中から出てきた少女は男に丁寧に一礼した。
二人はしばらく話し合っていたが、別れ際、男はふいに少女の手を取り、その甲に接吻した。
そのまま何か少女の耳に囁くと、さっさと踵を返して車に乗り込んだ。
離れていくリムジンを、呆然と少女が見送る。
その様子を不快気に見下ろす月の顔を、ニヤニヤと愉快そうに死神は覗きこんできた。
・・・いいじゃないか、減るもんじゃあるまいし。
「・・・・・・減る。」
じゅ、純愛の予感…(;´Д`)
(*´Д`*)ハァハァ
続き楽しみにしてます…!
わーい!続き楽しみにしてます(*´Д`*)
面白いんだけど、これ本当にエロまで行くんかな・・・・・。
むしろエロまで行かないほうが萌えかもしれないと
思う今日この頃だ…
59 :
758:04/06/14 23:19 ID:K8lwEPMs
>761さん
乙です!Lが辱めw受けてなくても、
女王様ぶった粧裕タンに萌え(*´Д`*)ハァハァ・・・・
私のつたない文を補完してくださってありがd
>59
お前もうコテで出てくんな
悪いこと言わんから名無しで潜んどけ…
>>49の言葉に答えての事だからいいんじゃないの?
まあ、あまり続くとアレかもしれんが・・・・。
そういやミサSSを投下すると言っていた職人さんはまだこないのかー。
>>61 とりあえず原作でアボーンしてしまう前には書いて欲しいw
ね、白馬の王子様って信じる?アタシは絶対いるって昔から信じてるの。
いつかきっとアタシはその人と出会って…すっごい恋に落ちるの。
そう、例えば世界を巻き込んじゃうぐらい、すごい恋。
やっと見つけた。
アタシの王子様。
「ん…っ、あ、あ、」
自身の胸をまさぐりながら、ミサは華奢な身体を捩る。
人差し指でプクリと勃ちあがった乳首を刺激する。
「ひゃ、あん!」
ふるふると頭を振ると、ブリーチで少し痛んだ金髪がパサ、と音を立てた。
「や、ああ…」
「よくあきないなー、毎日毎日」
頭上から振ってくる呆れたような声に目を向けると、異形の者がため息をついて見下ろしていた。
つい先日から同居するようになった、死神。
「またあいつの事考えてるの?」
ミサは左手を下着に差し込みながら答える。
「…ん、そうだよ。…ぅ、あ」
「顔もわからないヤツなのに」
「ふ……、あ、ん、んん!」
「…全く」
死神の声はもう半分聞こえていない。ミサの意識はほぼ、下着の中の右手に集中する。
そこはもうぬるりと濡れて、黒いレースが湿り気を帯びていた。
濡れたそこをそろそろとなぞる。まるで焦らすような動きで。
「あ、…あ。キ、ラ…あっ」
名を呼んぶと、身体がビクリと震えて、その拍子に目からポロリと涙が落ちた。
寿命の半分と引き替えに手に入れた瞳。
アタシの王子様を手に入れるためだもん。命の半分なんて惜しくないよ。
なんの躊躇もなかった。それくらいキラに焦がれていた。
「や、ぁ、…きゃ…!」
両足を恥ずかしいぐらいに開いて、誘うように腰を動かす。
『…やらしいな、ミサは』
想像の中でキラはミサを辱める。
その想像に、今まで関係してきたどの男のセックスよりも興奮した。
自ら陰核を甘くつまんでクリクリと刺激する。甘い痺れが背中を走って、思わず俯せて顔を枕に埋めた。
「やだ…もっ、がまんできないよぉ」
ヒク、としゃくり上げて、掠れた声で強請る。頭の中のキラに。
『欲しいって言えるだろ?』
ミサはベッドの端の追いやられていた性玩具を手探りで手にとって、スイッチを入れた。
は、と息があがる。ブーンという機械音に、知らず期待が高まった。
「あ…あ!」
そろそろと入り口にあてがうと、玩具の動きに声があがってしまう。
『…欲しいって言ってみろよ』
「あ、あ、ほし…ほしい…の!や、あ」
涙と喘ぎ声は枕の中に吸い込まれていく。唾液を飲み込む暇もなくて、口元にだらしなく涎が垂れた。
バイブの動きに合わせて腰を淫らに動かして快感を追う。
「あ、あああっ、きもちい、ん、あ。き、らぁ…きゃぅ!」
深く秘所に差し入れると、背筋を反らせてミサは絶頂を迎えた。
「…きもち、よかった…ぁ」
はぁはぁと肩で息をしながら呟く。
余韻に浸るように目をつぶると、水を差すように死神が笑った。
「…キラは女かもよ?それともオヤジかも」
その言葉に、勢いよく起きあがり反論する。
「ぜーったい、そんな事ないもん!だってアタシの王子様なんだから!!」
頬を膨らませる。
まったく、しらけちゃったじゃん。ミサは胸の上にたくし上げられたままだった黒いTシャツをおろした。
何気なくテレビをつける。時間は丁度七時でニュースが放送されている。
「大変なことになりました…」
「?」
キャスターの焦った声がミサの注意を引いた。
『キラです』
…やったぁ。思わずミサは声をあげていた。
ほら、やっぱりアタシ達は運命で結ばれてるんだって。
とりあえず、今はテレビのブラウン管がラブレター代わりってとこ。
「問題は何て応えるかだな〜〜〜」
そうだよ。キラはアタシの王子様なんだから。
乙女の感って言うのかな、初めてキラの事を知った時ピンときたの。
きっと二人は出会って、世界を巻き込むぐらいの恋に落ちるんだから。
遅くなってすみません
これでミサが男とかだったら立ち直れないな。
ミサタンかわゆい…(´Д`;)ハァハァ GJ!
>>67
IDがスレの活性化を予言している。
ミサたん馬鹿可愛い〜。乙です!!
しかし月、粧裕たんの王子様かと思えばミサたんの王子様でもあったか。
羨ましいやつ。
死神の前でも堂々とやっちゃうミサたんモ(*´Д`)エ
昨日このスレ見つけました。住みつかせてくだちい(*´Д`)ハァハァ
ミサたんかわぇぇ…
>71
まだ落ちていないから、今のうちに前スレ覗いておくことをお勧め。
L京子の傑作とかいま連載中の月粧裕とか粧裕L(逆?)とかもおいてあるから。
なんか6/13から書き込みないなーと思ってずっと
向こうのスレを見ていてしまった…。バカすぎる…。
あーもう萌えまくりです神達乙!
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル35)
(なにもかもうまくいかねぇ・・・)
机に座りながら、天窓から零れ落ちる星空をぼんやりと眺める。
タバコの煙が眼に沁みた。
鬼塚英吉は、かつて有名な暴走族のリーダーとして名を馳せていた。
(・・・あの頃は、楽しかったな)
相棒の弾間龍二と肩を並べ、仲間と一緒に湘南の海岸線ルート134を
朝まで走り回っていた。
今日がクソみたいな日でも、素晴らしい未来に胸を高鳴らせ、爆走し
続けたあの懐かしき日々。
早く童貞を捨てたいと思っていても、周りに集まってくるのは
落ちこぼれのヤンキーたちばかりで、それでも毎日ケンカやバカ話で
盛り上がっていた。
そんな彼もいまでは童貞どころか、学校の処女を喰いまくっている。
(・・・なんでオレは、学校のセンコーになったんだっけ・・・)
五流大学卒業間近、職が見つからず焦っていたときに、ひょんな
ことから知り合った女子高生。
彼女は学校の教師と付き合っていた。
教師になれば、好きなだけ若いオンナと付き合えるかもしれない。
不純な動機ではあるが、それが教職への道を歩んだきっかけだった。
(・・・まあ、初心貫徹はしているがなぁ・・・)
ぷはぁ〜と煙を吐き出す。
教育実習のときに出会った少女がいた。
「しぇんしぇ〜〜、って〜ウチのクラスだったんでしゅねぇ〜〜っ!」
妙な赤ちゃん言葉の明るい少女は、家庭の事情で悩んでいた。
言葉遣いとは裏腹に心が荒れすさんでいた彼女は、クラスのヤンキー
どもを舎弟にした鬼塚のアパートに転がり込んできた。
毎日のように通ってくる少女に戸惑う鬼塚。
同じ教育実習生仲間から「後悔チンポ立たず」という助言をもらい、
欲望のままに犯っちまえ!などとノリで考えてしまった。
そして実行に移す。
すき焼きを作っていた彼女の後ろから、ガムテープで口を塞ぎ、
無理やりレイプしてしまう。
その少女自身、最初は抵抗したが、すぐに大人しくなった。
(イヤよ、イヤよも、好きのうち、ってのは本当だったんだ!)
エロ週刊誌に書いてあった通りだ、などと思いながら、無事童貞を
捨てられたものの、彼女が処女だったことに気まずさを感じる。
「あ〜〜っ、水樹・・・あのよぉ・・・」
「・・・気にしないでいいよ・・・どうせ最初っから、期待なんかして
なかったから・・・センコーなんかに・・・」
そう言ってアパートを出て行った少女は、そのまま駅のホームから
飛び降りて、自殺してしまった。
なぜ自分のアパートに、毎日のように通ってきていたのか。
自分のことが好きだったからではないのか。
なにか相談したいことでもあったのだろうか。
考えれば考えるほど、落ち込んでくる。
自分の中にあった、大切なものが壊れてしまった気分だった。
しかしこのまま教師になるのを止めるのは、逃げるようで嫌だった。
運良く彼のことを気に入ってくれた、女性理事長の口添えもあり、
私立の名門学苑に潜り込むことができた。
自殺した教え子のことに胸を痛めつつも、偉大な教師になろうと
決意を新たにする。
だがそれもつかの間だった。
学校に寝泊りするという条件のため、校内をうろつき回っている最中、
イジメに遭いロッカーに閉じ込められていた男子生徒を見つける。
興奮気味の彼は屋上から飛び降りようとし、それを止めようとした
鬼塚は、逆に突き飛ばしてしまう。
死亡した生徒は鬼塚のズボンを穿いていたため、真っ先に警察に
疑われるが、頑として殺人の容疑を否定する。
証拠不十分でなんとか釈放されるが、またひとつ、大切ななにかを
失っていく鬼塚であった。
生徒の自殺騒動の件で、名門学宛での就職はなかったことになった。
なにか別の仕事でも探そうかとも思う。
とはいえ、五流大学ではそうそう、まともな職などはない。
茶髪でピアスをしたヤンキーなど、世間は目もくれなかった。
短いながらも二度の教師生活のおかげで、学校の教師に性犯罪者が
多いことに気がついた彼は、それを利用することを考えつく。
学校の上層部の弱みを握り、教職にありつこうとした。
もともと大学に入ったのも、替え玉受験によるものであったし、
そういう犯罪行為には慣れていた。
学校の教師たちは、溜まるストレスを不道徳な刺激で紛らわせるか、
カルト的な運動にのめり込むか、まったくのサラリーマン商売として
やり過ごすかのどれかであって、尊敬できるような人間は皆無だった。
生徒たちもみんな無気力で、ひ弱で、陰湿で、壊れやすかった。
(どいつもこいつもくだらねぇ・・・)
だったらこっちも、好き勝手にやって面白おかしく生きてやる。
しだいに鬼塚は、そう思うようになる。
その心のうちに、自殺した2名の教え子たちの面影を宿して。
開き直る鬼塚は、まるでなにかから逃げ出すように、メチャクチャな
行動を繰り返し、自分なりの学校に変えていく。
女子生徒たちの処女を喰いまくるようになったのも、この頃だった。
口封じのためと称してビデオや写真を撮り、それを裏業界に流した。
イジメや受験勉強で疲れている生徒たちに麻薬を売り、その金で
教育委員会の連中や警察幹部らと豪遊する。
まるで転げ落ちるかのように悪事を重ね、エスカレートしていく。
バレそうになるとすぐに逃げ、また別の学校で同じことを繰り返した。
「この外道がっ!!」
なにが原因だったか忘れたが、親友の弾間龍二に殴られた。
あれ以来、唯一の拠り所だった想い出も忘れた。
(なにもかもうまくいかねぇ・・・)
苛立つ鬼塚の前に現れたのが、山口久美子だった。
好き放題に暴れる鬼塚に、敢然と立ち向かっていく女豹。
何度も返り討ちにし、だがそれでも闘志を失うことがなかった。
いつの頃からか、彼女を愛するようになっていた。
(あいつは・・・オレと同じ匂いがする・・・)
すがりつくように、彼女のカラダを抱きしめた。
山口の実家でもある黒田組の連中は、気のいい奴らばかりだった。
とくに若頭の大島京太郎とはウマが合った。
小指がない手でドスを握り締め暴れまくる大島に、鬼塚は熱い心を
激しく揺さぶられた。
ふたりでコンビを組むのが面白かった。
まるで昔に戻ったような開放感があった。
ここでなら薄汚い自分を見せてもいいような気がした。
強気で脆弱な自分を理解してくれる愛すべきオンナ。
破天荒な自分を笑って受け入れてくれるバカな仲間たち。
最初から教師などやめて、素直にヤクザになっていればよかった。
ふたりだけの秘密基地で、互いの傷を舐め合うように夜を過ごした。
白いシーツに身を包んだ山口から、学校を辞めて一緒にならないかと
逆プロポーズされる。
素直にうれしかった。
春になったら、共にこの人生を歩んでいこう・・・
誰にも理解されなくてもいい。
自分を受け入れてくれる愛すべきオンナとともにあるのならば、
それは素晴らしいことではないか。
たとえ世界中が敵になろうと、この温かさは信頼に値する、
たしかなものだったのだ。
真仙さん…とりあえず連載を中断してスレ住人と話し合ってください…
互いの意見を全く無視した形になっている。これでは無駄にスレを消費しているだけだ
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル36)
「・・・ホント、なにもかもうまくいかねぇぜ・・・」
震える指先を見ながら、鬼塚英吉は呟いた。
数週間前から、かすかな吐き気やめまいが頻繁に起こり、鼻血や
口の中の血が止まらなくなった。
こっそり病院で検査すると、医者から多発性脳動脈瘤だと言われた。
脳内の血管の一部がコブのように膨らみ、それが破裂したら
よくても半身不随、もしくは植物人間になる危険性があった。
さらに硬膜下血腫も併発しているという。
打たれ強い肉体が災いして、ダメージが蓄積しすぎてしまったのだ。
「もう一度、頭部に強い衝撃を受けたら、死んでもおかしくは
ないんです!すぐに緊急入院すべきです!このままでは・・・!!」
「手術をすれば、オレは助かるのか?」
「・・・可能性は、ゼロではありません」
「ふ〜〜ん・・・あっそ・・・」
タバコを咥えながら、鬼塚は病院を後にした。
(・・・へっ・・・さんざんバカやったあげくが、こんなオチかよ・・・
ついてねぇぜ・・・なにもかもうまくいかねぇや・・・)
黒田組で、笑いながら朝までドンチャン騒ぎをしていたあの日々が、
まるで夢のような気がする。
微笑みながら、彼にもたれかかってきた山口久美子の心地よい温もりは、
はたして幻だったのだろうか。
タバコの煙が眼に沁みる。
自分が、いまのままの自分でいられなくなるということを知ったら、
山口はどう思うだろうか。
彼女は彼の元を去っていくのかもしれない。
ミジメに捨てられるのかもしれない。
それは考えるだけで、恐ろしいことだった。
そうなる前に、逃げ出したい気持ちに駆られる。
人から傷つけられる前に、人を傷つける。
思えばそんなことばかりを繰り返し、人生をずっとごまかしてきた
ような気がする。
(こんな半端なまま、終わりたくねぇなあ・・・)
人形のような南空ナオミの顔が、鬼塚の心を過ぎった。
(いつも寂しそうにしてやがんのな、あいつ・・・)
本当ならば、ああいう追い詰められている生徒を、救ってやるのが
教師の役目ではないのか。
大人は子供を守るのが、務めではないのか。
だが鬼塚が、その幼い美貌にのめり込んでしまったのも事実だ。
しょせん自分は聖職者やまともな大人ではなかったのだ、とも思う。
いまさらなにを言っても、ただの愚痴にしかならない。
いっそのこと、またいつものようになにもかも放り投げて、
逃げ出す方がいいのかもしれない。
(ヘヘヘ・・・南空と駆け落ちでもしてみたりしてな・・・)
北に行こうか、南に行こうか。
そう思うと、少しだけ気分が晴れてくる。
(そうだ、沖縄に行こう!ずっと続く一本道を、ZUで全力疾走
してさ!南空の奴、そんな経験したことないだろうから、きっと
喜ぶだろうな・・・)
憧れの男に貰った愛車に跨り、朝焼けに煙る道をどこまでも
どこまでも駆け抜けていく。
自由な空気に身を委ね、なにも考えずに、ただひたすらに・・・
ふいに後ろの席で自分にしがみついているナオミが、山口の
楽しそうな笑顔と重なる。
(・・・久美子・・・)
あれほど愛していたオンナの笑顔が、いまは重く感じる。
死ぬのが怖い。
やっと自分の居場所が見つかったのに、このまま死ぬが怖かった。
(・・・オレは・・・オレは・・・これからどうしたら・・・)
そのとき扉が、ギギギッと開いた。
「・・・くみ・・・」
振り向いた鬼塚は、眼を見開いた。
「・・・南空・・・おまえ・・・ホントに来たのか・・・」
人形のように青白い少女が、月明かりに導かれるように立っていた。
「・・・みっ・・・南空・・・!!」
いきなり席を立つと、鬼塚はそのか細い脚にしがみついた。
どうしようもないドロ沼のような悪循環に、鬼塚は心底震えている。
選ぶべき大切な場面で、いつもハズレを引いてしまう。
そんな自分がミジメで、無性に悔しかった。
「・・・オレは・・・オレは・・・」
鬼塚は、なぜこんな幼い少女に助けを求めているのかが不思議だった。
ナオミが、そっとやさしく鬼塚の頭を撫でる。
山口を想うあまり臆病になっている鬼塚だが、ナオミには容赦なく
オトコのエゴが吐き出せる、と本能が囁いていた。
この少女は、この世界から外れた存在。
オトコにとって都合のいい、無垢なる人形。
なにも見返りを求めず、ただ黙って受け入れてくれる器。
プレッシャーを与えない、ナオミの無機質さがありがたかった。
偶像崇拝の悩める信者のように、彼はひたすら足元にしがみつく。
ドタッという音とともに、鬼塚とナオミは床に倒れこんだ。
鬼塚は強引に唇を奪い、ナオミも今度は嫌がることなく、そっと
重ね合わせた。
交わす言葉もなく、ただビチャビチャ・・・という唾液と肉の絡み合う
淫靡な音が、静かにそして大胆に響き合っていく。
服を脱ぐのももどかしい。
上半身裸になると、まだ服を脱いでいるナオミに覆いかぶさる。
ナオミの息遣いもかすかに荒い。
つい昨日まで処女だったはずの幼い少女が、自分を性欲の対象に
しているらしいことに気がつき、興奮する鬼塚である。
再びピンク色の唇に、貪るように吸い付いた。
舌と舌を絡みつかせ、口腔の中に溢れ出る唾液を啜り合う。
形がいい小さな胸を舌で舐め回し、熟れた蒼い果実に齧りつく。
赤黒いペニスは、たまらず粘っこい液を垂れ流している。
それをじっと見ていたナオミは、震える小さな舌で舐め取った。
「・・・・・・!」
ナオミは恐れることもなく汁を舌の上に丁寧に乗せ、口に含むと、
今度はペニスを咥える。
ジュプッという空気の漏れる下品な音がした。
温かい唾液に満たされた口の中では、舌が亀頭を探るようにチロチロと
舐め回している。
それはぎこちない動きではあったが、口を頬張りながら見つめる
幼い眼差しは、気持ちいいですか?と問いかけているようでもあった。
それが健気で、愛しい気持ちで満たされる。
上気した顔で一生懸命咥える少女が、鬼塚の心を癒していく。
我慢ができなくなり、ナオミのか細いカラダにむしゃぶりつく。
まだ小さく狭い秘華に、熱く硬い肉棒を遠慮なく埋めていった。
ズブブブッ〜〜〜〜!!
「・・・ふっ・・・!!」
ナオミのカラダが固くなった。
さすがに昨日まで処女だっただけに、蜜に溢れた花びらは、まだ
オトコを向かい入れるほど、柔らかく解されてはいないようだった。
わずかに血が滲んではいるが、それは大量の愛液と交じり合い、
快楽の泉へと成り果てていった。
ジュプッ・・・!ジュプッ・・・!ジュプッ・・・!ジュプッ・・・!
本能に衝き動かされるままに、腰を上下に突き上げ、そして回転
させて、リズムよくペニスを使い、肉襞を引き裂いていく。
ピンッと突き出たクリトリスが、鬼塚のカラダで押しつぶされ、
それがまたなんとも切ない刺激を、ナオミに提供した。
太い首筋にか細い手を絡め、ふたりは何度も唇を交わす。
大胆に両足をオトコの腰に絡めた少女は、この快楽を一滴残らず
搾り取ろうと、貪欲にしがみついているように見えた。
無理やり肉を抉り出される痛みと、カラダが蕩けるような悦びに、
ナオミは涎を垂らしながら、激しく哭き悶えた。
野獣は熱を孕んだ白い塊を、幼い子宮に向け吐き出しても、なおも
萎えることなく、肉棒を振るい続けた。
逃れられない死の恐怖と、やっと掴んだ居場所を失うことへの
焦燥感・孤独感・虚脱感が、オトコの性欲を昂進させていく。
ナオミを四つん這いにさせ、後ろから責め立てた。
獣のように目合うふたりの息は熱い。
ナオミの脳裏に、あの夏の忌まわしいイジメの光景が過ぎった。
後ろから尻を叩かれる、屈辱的で、しかしなぜか甘美な刺激。
それが少女を倒錯的な快楽に溺れさせていく。
「・・・あぁ〜〜〜ん♥」
親指を噛み締めながら、潤んだ瞳で媚びた哭き声をあげる。
(死にたくねぇ・・・死にたくねぇ・・・死にたくねぇ・・・死にたくねぇ・・・)
オトコの震える無念さが、虚空を彷徨い流れ去る。
(気持ちいい・・・気持ちいい・・・気持ちいい・・・気持ちいい・・・)
少女の無垢な悦びの唄が、夜空に煌き揺蕩っていく。
狂おしい情念の迸りが、肉体と精神とを輝かしく彩り、熱く切ない
男女の隔たりは、永劫の闇を超え、やがては生命の賛歌へと奏でて
至るであろう。
人はなぜ生まれ、そして死んでいくのか。
人が人である限り、その答えを求め続けなければならない。
無限に広がる人の生きた証にこそ、人が運命に縛られず、神をも超える
存在へと昇華する答えが、隠されているはずなのだ。
きっと・・・
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル37)
「・・・・・・」
南空ナオミは無言で、服を身につけている。
じっとなにかを考え続けているようで、秀麗な面持ちは暗く深く、
霧深い泉の底に沈み込んでいた。
(・・・流されているのかも、わたし・・・)
鬼塚英吉とのセックスは、孤独な人生を歩んできた少女には、
魅力的で刺激的だった。
(・・・わたしを愛してくれているのかな、あのヒト・・・)
愛してくれさえすれば、他のものはなにもいらない。
それだけで十分なのだ。
愛情という契約を結んでくれれば、自分のすべてを差し出しても
惜しくはない。
少なくとも父親は、自分に愛情を示してくれている。
それを失うことは、孤独なナオミの逃げ場がなくなることを
意味していた。
だからこそ愛なき交わりは、消去しなくてはならなかった。
(・・・殺すべきか・・・愛するべきか・・・)
純粋な精神の持ち主だからこそ、極端な考え方に走ってしまう。
そうせざるを得ないほど、彼女の世界は孤独で狭すぎたのだ。
カバンの中にある包丁は、学校に来る途中にある公園に隠していた。
ヘタに学校に持ってきたら、バレる可能性が高かったからだ。
カバンの中のものをよく盗られる、彼女なりの知恵だ。
放課後、公園の茂みからタオルで包んだ包丁を取り出しながら、
そしてここに来る間も、彼女はずっと考え込んでいた。
鬼塚を殺すべきなのか、愛するべきなのか。
その葛藤があまりにも深く、おかげでこの部屋に来た頃には、すっかり
あたりが暗くなってしまった。
もういないかもしれない、と思っていた彼女がドアを開けると、鬼塚は
泣きながら自分にすがりついてきた。
あいかわらず予測のつかない行動をする男だった。
(先生って、バカなのかな・・・)
でも悪い気はしない。
子供のように泣きじゃくる鬼塚の頭を撫でる、自分の胸が温かかった。
少女は迷い続ける。
自分で決めることができない、冷たい機械のようだった。
ずっと父親に逆らうことなく、彼を世界の中心として位置づけてきた
弊害なのかもしれない。
なにかのきっかけが、欲しかった。
>>73 自分もさっきこっちに気づいた。
長編人あぼんしてるからまったく気づかなかったよ。
誘導くらい残して置いてくれ。
鬼塚は迷っていた。
この少女と駆け落ちして、すべてから逃げ出すべきなのか。
それとも愛すべきオンナに、すべてを打ち明けるべきなのか。
「・・・・・・」
なにか言いたそうに口を開いては、すぐに閉じる。
(なにをやっているんだ、オレは!まるでガキじゃないか!?
・・・ビビるな!・・・言え!とっとと言っちまえ!!)
一緒に駆け落ちする。
たとえ断られても、強引に連れて行く覚悟もある。
だが一方で、山口の笑顔が頭から離れられない。
口を開いては、閉じる。
鬼塚は迷っていた。
「・・・?」
それを不思議そうに見ながら、少女も迷い続ける。
胸元のリボンを何度も結び直しながら、答えが出ない数式を
弄繰り回す、思考の堂々巡りをしていた。
そのときである。
ぴんと張り詰める均衡を打ち破るかのように、誰かが廊下を
歩いてくる足音が聞こえた。
ギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・
静寂をかき消す、迷いのないリズムで、それは近づいてきた。
「・・・・・・」
互いに顔を見合わせ、ドアに視線を送るふたり。
ギッ・・・ギギギッ・・・
ドアの開く音が、静まり返った部屋に響き渡った。
「・・・くっ・・・久美子・・・」
鬼塚が震える声を出した。
ドアを開いた人間は、冷め切った表情の山口久美子だった。
彼女は、南空ナオミを睨みつける。
「・・・ここには来るなと・・・言ったはずよ・・・」
「・・・くっ・・・久美子・・・」
同じ言葉を繰り返すが、鬼塚にはなにもできなかった。
「・・・この部屋は、アタシと英吉さんだけの世界。
なのになんで、あんたがそこへ割り込んでくるの?」
鬼塚を無視して、なんの感情を込めず、抑揚のない声で話し続ける。
「・・・アタシの前から・・・消えろ・・・」
ためらいもなく、スッと腰からトカレフを出す。
PAM!と乾いた音が鳴り、ナオミの頬をかすめて、ガラス細工の小物が
はじけ飛んだ。
「・・・バッ!?・・・バカ!!なにやってんだ、久美子!?」
鬼塚は山口に飛びつき、銃を奪い取ろうとする。
「・・・は、離して!あなたを盗られるぐらいなら、こいつを殺して
アタシも死んでやる!!」
「おっ、落ち着け!誤解だ!!」
誤解でもなんでもないのだが、鬼塚は必死だった。
「離せぇぇぇ・・・!!・・・離せよぉ、この野郎ぉ!!」
狂気に満ちた眼が大きく開かれる。
家に届いた小包。
血に染まりながら倒れる義兄弟。
差し出された小指。
絶望が、オンナのココロを狂わせていく。
「うわああぁぁっ!!おまえをっ!おまえを見ていると、アタシが
どれだけミジメで無力で薄汚いか、思い知らされるんだよぉ!!
消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろおおお!!!」
「・・・くっ・・・くみ・・・」
揉み合う恋人同士。
PAM!と暴発した銃が、鬼塚の腹部に当たった。
「・・・いっ、痛てぇ!?」
「・・・英吉さん!?」
はっと正気に戻った山口の背後から、鋭い痛みが刺し貫く。
腰に少女のカラダがぶつかった。
ズブブッ・・・
ナオミは包丁を無機質に回転させる。
「・・・・・・うっ・・・・・・」
闇に包まれそうになる意識を、再び燃え上がらせる山口。
「・・・ててえええぇぇぇめめめえええぇぇぇ・・・!!」
絶叫しながら、だが振り返ると、そこには誰もいない。
視界の隅から、青白く光る包丁が見えた。
スパッと柔らかい喉もとを斬られる。
口の中に広がる、鉄の味。
ギュルルッ・・・という、泡交じりの空気とともに、紅い鮮血が迸り、
山口が丹念に作り上げてきた世界を血に染めていく。
(・・・アタシは・・・どこで、まちがえたのかな・・・)
『ヤンクミ!』
生徒たちの愛らしい笑顔。
『お嬢!』
組員たちの頼もしい笑顔。
『久美子・・・』
愛するオトコが照れくさそうに笑う。
(・・・英吉さん・・・愛し・・・て・・・)
山口の首が、グイッと引っ張られた。
もっと血を出せ、とでも言うかのように。
ブシュウウゥゥ・・・
愛するオンナが作り出す、血の虹を唖然と見ている鬼塚。
「・・・くっ・・・久美子・・・」
山口の首を掴み、狂気のオブジェを生み出している少女。
ナオミは笑いながら、血で遊んでいた。
またこのスレもそのうち容量オーバーで途中で誘導もなしにスレストップの末路を辿りそうだな、この調子じゃ。
血が出なくなった山口の死体を放置し、紅く濡らつく柳刃包丁を
月明かりに晒し、恍惚の表情で眺めているナオミ。
ウットリと、そして悩ましげな視線で、じっと見つめている。
ふいに、床にへたり込んでいる鬼塚に顔を向けた。
凶悪な笑顔を浮かべ、眼が紅く輝く。
(・・・オレは・・・ここで死ぬ・・・)
脳内に異常があろうと、銃で腹を撃たれようと、どこかで
不死身の肉体に頼る自分がいた。
だが鬼塚は、生まれて初めて、絶対的な死を意識したのだ。
血に飢えたナオミは、次の獲物へと足を進める。
鬼塚はポケットから愛用のタバコを取り出した。
ラッキーストライクを一本咥え、火をつける。
煙を弱々しく吐き出しながら思う。
(・・・すまねぇ、龍二・・・鬼爆は、マジでおしまいだ・・・
・・・てめぇとはもう一度・・・走りたかった・・・)
渚薫の生意気そうな笑顔が懐かしい。
(・・・卒業前に・・・決着をつけるとか、言ってたけど・・・
・・・もう、無理だな・・・おまえは・・・少しでも長く・・・生き続けろ・・・
・・・運命に・・・負けるんじゃ・・・ねぇ・・・ぞ・・・)
焦点の合わない視線を、床に倒れこんでいる山口に送る。
「・・・くっ・・・久美子・・・!!」
なぜ最初から彼女のことを信じてやれなかったのか。
たとえ自分が半身不随になろうが、きっと山口なら変わらぬ愛を
貫き通したはずである。
たとえ自分が死に逝く運命であろうが、きっと山口の愛は不変
だったはずである。
選ぶべきは、最初から山口の方だった。
なにを迷うことがあったのだろうか。
(・・・なにもかも・・・うまく・・・いかねぇや・・・ヘヘヘ・・・)
自分が信じられない人間は、他人を信じることができない。
それがなによりも悲しい。
「・・・はっ・・・春になったら・・・」
花香る風を身に受けて、傍らの愛しいオンナとともに、新しい
世界へと歩んでいくふたり。
社会からはみ出された者たちが、雄々しく集う華やかな場所で
新しい人生を歩んでいく自分の姿が誇らしい。
『4代目!』
男惚れする笑顔の大島京太郎を先頭に、黒田組の子分たちが頭を
垂れて、迎え入れてくれる。
それは幻ではない。
夢と希望に満ち溢れた、あるべき世界。
無垢な微笑を浮かべる鬼塚の前に、血の匂いのする魔女が来る。
血と肉のこびりついた包丁が、容赦なく振り下ろされた。
ウウッーーー!ウウッーーー!
狂ったようなサイレンを鳴らす消防車が、ナオミの横を次々と
通り過ぎていく。
旧校舎は炎に包まれていた。
発動機のガソリンを抜き出し、鬼塚の使っていたライターで火を
点けたのだ。
想い出がたくさん詰まった小物や家具が燃え上がり、床に倒れた
悲恋の恋人たちを包み込んでいく。
彼らを情け容赦なく殺したナオミは、衣服に血が付かないように
気をつけていたものの、わずかに血飛沫が付着してしまった。
だから血の匂いのする制服は、さりげなくコートで隠されていた。
血まみれの床に付いた足跡を用心深く消し、指紋を始めとする
部屋に残されたナオミの痕跡も、すべて始末した。
あとは血に濡れた上履きと凶器を捨てるだけだった。
自分の身元がバレないように、うまく捨てる方法を考えながら、
ナオミは呟く。
「・・・思ったよりも簡単だった」
99 :
71:04/06/16 22:20 ID:Um2rW8TE
>72
教えてくれてありがd。今から見に行ってきまつ。(〃・∀・)ワクワク
しかし…ハァ。
人を殺した瞬間、いままで抑圧してきたモノが悶え悦んだ。
暴力とセックス。
あれらは、なんと素晴らしき開放感を自分に与えてくれるのか。
ずっと我慢、いや気づかぬフリをして大人しく過ごしてきた自分が、
馬鹿みたいだった。
あらためて思い返してみると、封印してきた記憶が甦る。
生まれ出たときに見た、看護婦の引きつった顔。
窓辺から恨めしそうに覗き込む、かつて人間だったモノたち。
バラバラにした虫の死骸や人形の腹から引きずり出した綿に、
興奮していた自分の姿。
『ナオミちゃんは怖い』
怯える園児たちの言葉は、忌まわしい想い出などではなく、誇るべき
勲章であったはずなのだ。
温かい血の詰まった肉の袋こそ、自分以外の人間たちを表す記号。
かつて世界は、自分を中心に回っていた。
「・・・そう、それがわたしだった・・・」
だが愛すべき父親から、それを禁じられ、想うあまりに彼の望む通りの、
ちがう自分を演じてきた。
それもまた、いいだろう。
ナオミは父親を愛していたからだ。
自分の本性を隠しながら、これからも父親を愛し、愛されたい。
悶える肉の悦びを想像し、心が震えた。
快楽殺人者。
ヒトを殺すことに無上の喜びを持つ、異常な人間たち。
そのようなものが、たまに社会に混じっている。
なぜ殺すのか。
理由などない。
あえて言うならば、それが楽しいからだ。
だが彼らは人間として、あまりにも歪んでいると言わざるを得ない。
そもそも彼らは、本当に人間なのだろうか?
こうした反社会的行動を研究する学者によると、どうやらそこには
存在してはならないはずの遺伝子が、密接に関係しているという。
その禁断の遺伝子の命じる本能が、モラルから逸脱した殺人衝動に、
彼らを激しく駆り立てているのだ。
ヒトを殺すことで、世界との絆を深めていく。
南空ナオミもまた、そうした種類の怪物なのであろう。
「・・・待っててね、お父様♥
もう誰にも、ジャマはさせませんから・・・♪」
自分の正体に気がついた少女が、世界に解き放たれようとしていた。
(3〜4日後に続く)
ここまでやられるといっそ清々しい。
約1名をのぞくスレ住人たちよ、今すぐ専ブラ入れて
NGワード登録すべし。
自分もそうしたよー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…誤爆スマソ orz
>>63-65 遅レスだがGJ!
顔もわからないけど、存分に満足しました。
最近、粧裕やミサに押され気味なので
ここでナオミさん物キボンヌと言ってみる。
前スレで月を翻弄してるナオミさんは良かった。
>>真仙さん、ゴッタ煮の方に投下したほうが良くないですか?
他の作品のキャラクター壊して使う位ならまだオリジナルであっさりと話進めてくれたほうが。
>>107ナオミさん物って…
何レスか前から思いくそ始まっとるがな(w
めっちゃワロタ。
提案なんだけどさ、ナオミハァハァスレと、ナオミ以外の女キャラハァハァスレで分けない?
>>110 ・・・・・たいていの人はアレをナオミ(っていうかデスノ)認定していないんだと思うが・・・。
っていうかこんな女キャラ少ないジャンルでスレ乱立ってどうなのか。
板に迷惑なるべくかけないようにしようよ。
真仙さんは半ばヤケになっていると思う・・・
すみません…ちょっと粧裕Lの話が進まなくてまだ書き上がりません。
あと少し時間を下さい。必ず終わりまで書くので。
気休めに軽いミサ話を書いたので投下してみます。
エロでもなんでもないのですが…。
しかも、松田ミサとかって接点もないものですが…。
114 :
40:04/06/16 23:51 ID:7+yeEyUH
前スレが容量オーバーなのにガチできづかなんだ・・・・
また書きますね
たぶん
115 :
松田ミサ:04/06/16 23:51 ID:wsXnao4o
電車のドアが開いて、人の流れに押し出されるようにしてホームに立った。
東京は思っていた以上に忙しい街だった。とにかく人が多い上に歩くのも皆早い。
厚底の靴で階段を降りるのは割と労力が必要だった。ましてこんな混雑している駅ならなおさらだ。
バランスをとって一歩一歩進む。その脇を、数人のサラリーマンが迷惑そうに早足で抜かしていった。
(東京って結構疲れるかも…)
ため息を吐く。
ミサが東京で一人暮らしを始めてから、まだ一週間も経っていない。
新居はまだ実家から送った段ボールが積まれているだけの状態で、寒々しい殺風景な部屋だった。
ようやく階段を最後まで降りて改札を出る。
JR新宿駅東口。
すぐにバッグから雑誌の切り抜きを取り出して、小さく書かれた簡略地図を確認する。
「今日は何しに来たんだ?お前人間が沢山いる場所が好きなんだな」
すぐ右上から囁かれる言葉に振り向かないまま答えた。
「別に好きな訳じゃないんだけどねー。今日は部屋に置くもの買いにきたの。あと服」
呟きは街の雑音にかき消され、端から見れば独り言を言っているように見えるだろうミサを怪しむものはいない。
それに無関心なのだ。いい意味でも、悪い意味でも。
そういうところはミサにとっては都合がよかった。
「んー、新宿ってわかりにくいなぁ」
困っている様をただ見ているだけの死神に唇を尖らせ訴えた。
「ねぇ、ちょっとは協力してよ」
「協力するって?」
上目使いに見上げて言う。
「例えばさ、その目でこの店がどこにあるか霊視するとか」
「それは無理だ」
間髪入れずに答えれば、「なんだー。使えない」と怒ったように言って、再び切り抜きに目を落とした。
俯くと頬に掛かる金色の髪がうざったくて、何度も頭を振った。
死神はといえば、使えないなどと言われながら別段気にした様子もなくミサの頭上に漂っている。
「どうしよう…」
ミサは何気なく、ロータリーに目を泳がせた。
平日の昼間だというのに溢れかえる人混みに眩暈がした。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
ミサたんミサたんミサたん
117 :
松田ミサ:04/06/16 23:52 ID:wsXnao4o
ミサが上京したのは、キラのためだ。ただ一人、顔もわからない殺人犯、キラのため。
テレビでキラの存在を知った時から、一度はキラを見たい、いや、会いたい。会って話がしたいと焦がれていた。
まるで恋のそれに似た感情。毎日キラを想った。
そして、舞い降りてきた死神。
運命だと思った。自分がまさかキラと同じ、それ以上の能力を手に入れられるなんて。
東京に来ることに迷いはなかった。
「きゃっ」
すれ違い様に肩をぶつけられ、我に返る。ぶつかった拍子にバッグも落としてしまっていた。
「もー。ぶつかったら謝れっての」
ブツブツと文句を言いながらバッグを拾いあげる。
「ん?」
その時一人の男が目についた。
たった今、東口に出る階段を上ってきた男。
背広を片手に持って、Yシャツを肘までたくし上げて、暑そうに空を見上げて顔を顰めている。
どこにでも居そうな、平凡な男。
髪の毛は無造作に伸びて耳まで覆い隠していたが、むさ苦しい感じではない。
どちらかと言えば、初で気弱な空気を纏っていた。
118 :
松田ミサ:04/06/16 23:53 ID:wsXnao4o
ミサは、その平凡な男に無性に声を掛けたくなった。
ただ道を聞くだけでいい。聞くならあの人がいい。
日陰を選んで南口方面に歩き出した背を慌てて追う。
「ちょっとすみませーん」
「はい?」
そう言えば、男は素直に振り向き、そしてミサの全身をジロジロと眺めた。
まるで珍しい生き物を見るような目つきだ。たまらずミサは吹き出した。こういう事は慣れているが、この男の表情がいちいち楽しくて堪らない。
「そんなに珍しいかなぁ…この格好」
笑いながら言うと、はっとした顔をして謝ってくる。
「す、すみません。別にそういう訳じゃ…」
…可愛いじゃん。
頭に手をやりながら申し訳なさそうにするその表情。
結構…タイプかも。
知らないうちに言葉に出していた。
感情のまま生きる。思い立ったが吉日。これがモットーなのだ。
何人もの男を落としてきた笑顔でいう。
「ね、私としようよ」
119 :
松田ミサ:04/06/16 23:53 ID:wsXnao4o
次の瞬間、ミサは叱りつけられていた。ありったけの声で。
「君はそんなことして、自分が大事じゃないのか!?」
周りを歩く人たちが、なんだろうと横目でこちらを伺ってくる。若い女を男が怒鳴りつけているのだから人の視線を引かないはずがない。
大半が興味本位の視線だったが、それでも男は気にせず言葉を続ける。
「そういう事をしてたら、きっと後悔するときがくるよ」
顔を真っ赤にして言う男が今にも泣き出しそうな顔をするから、思わずミサは男の頭に手を伸ばして撫でた。
その手首を掴まれ下ろされる。
温かい手だ。そう思った。
「君がどうしてこんな事するのか僕にはわからないけど…」
目をじっと見つめられる。澄んだ黒い瞳をしていた。ミサも男の目を見た。
「本当に好きな人が出来た時を考えなさい」
怒鳴ったりしてごめんね。そう言って男はそっとミサの腕を解放した。
いままでミサが誘って落ちなかった男はいなかったのだ。ましてや叱るなんて。
「…っびっくりした…」
そのまま小さくなっていく背を見ていた。
彼の手の温度が掴まれたところから消えていくのが寂しくて、ミサは腕を撫でた。
その日は結局目当ての店に行く気も無くなってしまって、そのまま家に帰った。
少ないよなぁ女キャラ…
粧裕
ミサ
ナオミ
京子
ユリ
気づいたが、ミサの死神萌えと言うのも悪くはないのでは?
121 :
松田ミサ:04/06/16 23:56 ID:wsXnao4o
「……君は、」
東南口のエスカレーターを降りたすぐそこで、男は目を丸くしてミサを見た。
「やっと会えた」
ミサはあの日から毎日同じ時間に新宿で彼を待った。
馬鹿馬鹿しい。そう死神は笑った。もしかしたら二度とここには来ないかも知れないじゃないか。
馬鹿馬鹿しいなんてわかってる。でも、馬鹿な私はこうするしか思いつかないんだもん。
そう呟けば、死神は哀れんだようにミサを見た。
日の照りつける駅前に座り込んでは、出てくる人間を一人一人チェックした。
あまりの暑さに倒れそうにもなったが、そんな事は気にしていられなかった。
あの人にもう一度、会いたい。もう一度、あの目で私を見て。
「…会いたかった」
山手線を降りたホームで、遠くに彼の姿を見つけて必死で追った。
人混みを掻き分けて、彼を見失わないように。
南口改札に出る階段を二段抜かしで駆け上って、転んだ。それでも走った。
「一回だけでいい。一回だけでいいから」
…松田さん。
122 :
松田ミサ:04/06/16 23:57 ID:wsXnao4o
彼の名は声に出せない。
ミサの目には彼の名前と寿命が、今もはっきり見える。
「お願い」
腕にしがみついて懇願すれば、彼は一瞬悲しい顔をした。
「僕が言ったこと、わかってくれなかった…?」
「………」
違う。そう言いたいのに、声が喉に張り付いて言葉が出ない。
好きだから。松田さんが好きなんだもん。
言葉は飲み込まれて、「あ…」と意味を成さない声しか出なかった。
目が合う。
ああ、あの時の目だ。見つめると、彼は何かに気づいたように一瞬目を見張って、それからミサの手を握った。
握った手を口元に運ぶ。
そして言った。
「応えられなくてごめんね」
123 :
松田ミサ:04/06/16 23:57 ID:wsXnao4o
ミサは一人立っている。
道行く人が、その様子を怪訝に眺めていった。
ミサはただ静かに立っていた。
「…絶対捕まえるから」
呟いて、浮かんでくる涙を、ぐい、と腕で拭う。腕についた水滴が風に吹かれてそこだけ冷たかった。
「やだっ、美白しなくちゃ!」
連日太陽の下で待ってたから、これ日焼けしてるよぉ。
突然元気になったミサに、死神は言った。
「お前、振られたのにずいぶん元気だなー」
じろりと死神を睨みつける。
「なに言ってんの?追う恋の方が楽しいに決まってるじゃん!」
がんばるぞー!と拳を振り上げるのを見て、脱帽する。
……こいつの人生、楽しそうだなぁ。
そう思うと同時に、これからこの乙女にまとわりつかれる男に同情してため息をついた。
エロが無くてすみません
あー、たしかに女キャラ少ないですよね。
来週の展開次第では美味しい設定も出てきそうですが。
それではまた。
やっぱりあなた最高です(;´Д`)セツネェ
松田がすごく松田だ
一番板に迷惑かけてるのは真仙だとオモ。
セラムンとかなんか主要キャラ一人ずつに一スレあるくらいだから
ダメな気があんまりしないんだけどなぁ。>ナオミ単独スレ
割り込んでスミマセン。
そしてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
能天気なミサがいい味出してますね。
>「なに言ってんの?追う恋の方が楽しいに決まってるじゃん!」
>がんばるぞー!と拳を振り上げるのを見て、脱帽する。
>……こいつの人生、楽しそうだなぁ。
>そう思うと同時に、これからこの乙女にまとわりつかれる男に同情してため息をついた。
そしてやはり女死神萌え。淡々としてるのが(・∀・)イイ!!
>松田がすごく松田だ
ワロタ。ドゥーイ。エロがないのに(*´Д`)ハァハァしますた。
>126
削除対象の重複スレ立ててもね、元も子もないよ
いやもうはっきり言おう
真仙はスレ違い。別のスレに投下してくれ。
というかレスを削除依頼出してもいいんじゃ無いかと思うぐらいスレ違いだ
>>126 そうなんだけどさ、だからといって俺らが厨な行動をしていいという理屈にはならんだろ。
それに、ナオミスレ作ったって、真仙がそっちへ移動するという保障もないしな。
っていうかせめてスレの食いつぶしは勘弁してほしい。
>松田ミサ
乙です。相変わらず、上手い。
月粧裕職人さんは週末まで待たないと駄目かな?
あっちも続き楽しみにしているのだが。
>>77-86 ゴンザレスとイボンヌの心が離れていく姿に(;´Д`)ハァハァしました。
特に
>>86の
>イボンヌの奏でるトロンボーンをゴンザレスはうっとうしそうに聞いた。
>(夏にゃトライアングルだろ。暑苦しくてしかたねぇこの売女が)という腹積もりがある。
>ビーム! ビーム! ビーム! 隣人のジョンがゴンザレスを宥めるが
>しかしゴンザレスはコーヒーカップを叩きつけるようにテーブルに置いた。
>1913年12月。第一次世界大戦の足音が迫っている夏の事であった。
の下りが秀逸です。12月なのに夏って事は舞台はオーストラリアなんですね。
ダメSSスレから遺体香具師をヲチしに来ますた。
早 /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ 駄
.く /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::', 目
な. /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::! だ
ん ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l
と /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l 真
か !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li| 仙
し j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l ! :
な l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ :
い !ハト:{:!:i:トN{ (:;;)ゝ、i >、{ イ (:;;) 》\::l::!:ト!!:l::l!ノ :
と ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\ `" ̄"´ |::!:l::! j:ll:!
: !::、::::i l u |:::/lj/l:!リ
: ヾト、:!u j!/ j|:::リ
ヾ! ヽ ‐ u /イ´lハ/
}ト.、 -、ー-- 、__ /' !:://
リl::l゛、 `二¨´ / |/:/
rー''"´ト!::i{\ / / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ _,,、'´ / j/
松田ミサ職人さんほんとに乙。
松田好きなんではげしく嬉しかったよ・・・・・
ミサ俺嫌いだったんだけど、職人さんのSSで一気に好きになりました。
粧裕たん関連職人さん方も愛してます。
俺も新スレたったなんて気づかなくてずっと悶々してたから、荒らし問題ほんとケリつけてほしいなぁ。
真仙さん、できればで良いですから答えて下さい。
真仙さんは、このスレの住人に自分の書く小説を読んで欲しくて投下しているんですか?
読み手があまりいない状態で投下を続けていても真仙さんにメリットがあるようには思えません。
保管庫もあることですし、スレを移動してそのまま続きを投下しても何の問題もなくはないですか?
>>29で書いてあるように、ここの人達の意見に真仙さんがヘコんだりショックを受けたりしているのならば、その負担を出来るだけ軽くしたいのならば、ここで小説を投下する事は真仙さんにとってマイナスにしかならないと思うのです。
せっかくここまで頑張って話を進められているのですから、その大事な小説を透明あぼーんされるより、新しいスレでたくさんの人に読んでもらったり、感想をもらったりしたくはありませんか?
感情的にならず落ち着いて考えてみてください。
>前スレ761様
ミサ可愛いよ、ミサ
雰囲気がいいですね。
139 :
名無しさん@ピンキー:04/06/17 19:31 ID:XgcWrxSr
>全スレ40様
続きお待ちしてまそ。
141 :
nana:04/06/17 22:20 ID:BgBuN0LK
(16禁?)
「いいかい粧裕 よく聞くんだ これから僕のする事に声を上げたり騒いだりしてはいけないよ。
僕に従うんだ。わかったね。」
「なあにお兄ちゃん。」
ライトは粧裕に息がかかる程顔を近づけキスをした。
粧裕は一瞬体をこわばらせたがライトは構わず続け、やわらかい唇から舌を押し込み粧裕を驚かした。
「やめてお兄ちゃん。」
「僕の事が嫌いなのか?」
「嫌いじゃないけど・・・嫌いじゃないけど・・あっ うん」
ライトは粧裕の制服のボタンをはずし首からまだ男を知らぬ胸へとキスを這わしていった。
142 :
nana:04/06/17 22:31 ID:BgBuN0LK
スカートの中に手を入れ下着を脱がそうとすると
「・・・やめて怖い。」
「大丈夫だ。粧裕、さぁ肩の力を抜いてごらん。そぉ何も怖くない。」
そう諭すと自分自身の熱くなったモノを粧裕におしあてていった。
暖かいものに包み込まれる感覚が粧裕を傷つけた。
「あっ痛い・・・」
少量の血が流れでた。
初めて女になった瞬間である。
粧裕に快楽を与えられていない事にライトは気づいていたが欲望を抑えることは出来なかった。
「粧裕 愛しているんだ」
ライトは粧裕をやさしくかかえ込み自らがはてるまで抱いた。
祝い 初投稿作品 広い気持ちでよんでね!!
もう少しで粧裕タンの誕生日ですか?
今の過去編さえ耐えればデスノ話に戻ると思ってしまう自分は負け組なのか。
キャラ設定がヌッ壊れてるから舞台が現在に戻ってもどうしようもない気がする・・・
って思ってるのは俺だけでしょうか?
あとnanaさん今後も期待してます!
デスノ話に戻っても正直イラネと思う
透明アボーン対象に設定したからどうでもいいんだが…
ごった煮スレでもスレ違いな希ガス。
だって、エヴァとGTOのキャラとは名前が一緒ってだけじゃん。
最近読んでないが、読んだ範囲ではキャラの造形はオリジナルみたいなものだったしょや。
もうね、あきらめて、即死回避人くらいにおもっておけば?
耳を貸さない以上何を言っても無駄だと思うけど
デスノに女キャラが少ないからとか嘆いてる貴兄!
武装錬金はもっと少ないのに5代目だぞ!
こっちも負けずにギュンギュンまわすんだ!
(まあ向こうは扱いが主役級だからなあ…)
まあ、真仙の投下もたった4レスで容量オーバーになってたからな。
>>44でも書いてるように、あの投下がなかったら、前スレ761さんが代わりに”食いつぶして”たんだろうけど。
あそこまで容量が逼迫していながら次スレの話題も出してなかった我々住人も迂闊だったわけだが。
微エロってのはダメかな?
なんつうか、松サユを考えてるんだけど松田じゃエロにならん・・・・
粧裕たん→松田ってのもアレだし・・・・
ちなみに話的には、総一郎が松田をよく家に飯食べさせに来るようになり、粧裕もすぐ「松田のお兄ちゃん」とかいって
なついてしまって、松田も粧裕を妹のように可愛がるってかんじ?んで、月がイライラ、総一郎は松田を自分の、もう
一人の息子のように思い粧裕を松田のヨメにすれば・・・・とか考え出す(エエエ)
ネタ元は松田スレから。
うーんどうやってエロにつなげるか・・・・
松田と粧裕の仲良しぶりにキレた月が粧裕を・・・でもいいけどね
全然いいと思う。
このスレは微エロとか純愛とかそういうの多いし。
逆にそういうのがエロティックな感じもする。
…つーか見せてください…(´д`;)
見せておくれよ…お前の魂
が・・がんがってみまつ!!前スレみてたらもうキュンキュンしてきた
神すげーな・・・。
>>150 それだって度重なる真仙の連続長編投稿がたまりにたまった結果だろ。
そのうえ投下量増やすとか言っているし、このままじゃこのスレだってまた途中で潰れる結果になりかねん。
真仙のレス、何とか削除人さんにあぼーんしてもらえないかなぁ。
「住民に不快感を与える連続投稿」みたいな削除基準なかったっけ?
そうやっていつまでも進歩のないつつきばっかりてやってたら、真仙さんはよりいっそうムキになると思うんですけど。
かと言って、現段階で真仙さんからの応答がない限り話し合いの場すら持てない状況だけどね…
小説を投下する時についでに語っていくんじゃなくて、普段レス見てるなら今意見を言って下さい。
>>155 1000到達前に容量オーバーってのはSS投下系のスレじゃむしろ勲章だよ。
”食い潰す”なんてネガティブに捉えてるのはここだけ。
そして容量を常にチェックして、デッドラインに近付いたら警告を出して次スレの話し合い、
そういうのは読み手側で行ってるよ。
>>156 無理だ。
スクランスレで、こわしや我聞とのクロスSSが延々投下されて削除依頼も出されたけど、明確なコピペ以外はスルーされた。
削除は無理か…orz
1000逝く前に容量オーバー、いいSSイパーイでなるんなら誰も食い潰すなんて感じねぇとオモ。
真仙の大量の長文のせいだからだよ。
真仙本人は筋を通しているつもりで更に長文書き込みしてるけど、
読んでみると、単に我侭を通す事しか考えてない、というのが良く分かるな。
これだけ皆が気をきかせて誘導してるんだから、
追い出されるという被害意識を持つのも大人気ない。
本当に続きを読みたいと思う人なら、板を移動しようがどうしようが
ついていくと思うが。
…と苛つき気味の所に761さんの萌えキターーーー!
ありがとう、続き待ってる!
>>29を意訳すると、「批判は出ても聞く気はないぜ」となるよな
もしくはssは投下するけど議論を交わす気は無い。だね(同じか?)
あと
>>151氏期待してます!イライラ月ワラタ
163 :
松サユ月:04/06/18 16:47 ID:qsMGT43C
「松田、もうあがりだろ?今日つきあわないか?」
特別捜査本部。ひととおりの仕事を終わらせ机につっぷしてため息をつく松田に、相沢が声をかけた。
「あ、相沢さん。つきあうって・・・・・もしかしてあそこですか〜?」
「ここんところずっと缶詰だっただろ。明日は休みだし、少しは気を抜かないとな。」
相沢はニンマリと笑いながらポンっと松田の肩をたたく。
「なんか不謹慎ですよ相沢さん・・それに僕、ああいう場所ってどうも苦手で・・・・」
「何いってるんだ、そんなんだからお前はいつまでたっても青いんだよ!」
「え、あ、・・・すみません」
「・・・・・・うーん。ま、いいか。お前も疲れてるみたいだしな。まぁまた付き合えよ。」
「は、はい・・・どうもすみません。お疲れ様です」
ペコリ、と頭をさげる松田に相沢はヤレヤレ、と笑いながら部屋を出て行く。
「はぁ〜・・・・・相沢さんも元気だな〜」
また机につっぷして頬杖をつく。
「なんだ、相沢は帰ったのか」
「局長!」
振り向くと、総一郎が帰り支度をしていた。
「なんだか浮かれていたな、相沢のやつは」
「ああ、ハイ、なんかキャバクラにいくとかで・・・・あっ」
しまった、とあわてて口を押さえて総一郎の顔をうかがう。
「仕方ない奴だな。・・・・まぁ、そういう息抜きも必要なのかもしれんが」
聞かなかったことにしてやるよ、と苦笑する総一郎に、松田はほっと胸をなでおろす。
「お前は相沢についていかなかったのか」
「いやぁ・・・僕、ああいう所はちょっと・・・」
そう頭をかきながら、以前、相沢について初めてキャバクラというものに行った時のことを思い出す。
露出度の高い服に、濃い化粧、派手に巻いた髪のキャバ嬢に囲まれ、相沢に飲まされ、もう
何がなんだか、というかんじだった。どうやって店を出たのかも覚えていない。
相沢の話によると、酔った松田はキャバ嬢相手にお説教をしていた、ということだった。
164 :
松サユ月:04/06/18 16:50 ID:qsMGT43C
「ああいう所にいる女の人ってどうも苦手で・・・」
「なんだ、お前ちゃっかりいい人でもいるのか」
「い、いえ、そんなんじゃないんですけど」
顔を赤らめながら、僕なんて・・。と弱弱しく笑う松田に、総一郎も苦笑する。
(今時珍しい、純粋な奴だ。)
だからだろうか、総一郎はどの部下よりも松田を可愛がっていた。
ドジで、バカ正直で、女性に関してもウブな松田だが、捜査に対する熱い思いは他の誰にも負けていない。
松田のそんな性格は、総一郎にだけでなく、他の誰からも好かれるものだった。
しかしそんな性格ゆえ、なかなか彼女をつくることができずにいるのだろう。
女性捜査員や受付譲からは「顔はいいのにねぇ・・」という声も多い。
けっしてモテないわけでもないが、致命的なのは本人が鈍感すぎるということだろうか。
「松田」
「は、はい!」
「どうだ、よかったら久しぶりにうちで飯でも食っていかないか。今日は息子もいるだろうし」
今まで何度か松田や相沢達を招いたことはあったが、月とは顔をあわせたことがなかったのだ。
「息子さんと会うのは初めてですね。粧裕ちゃんとも久しぶりだなぁ・・」
「粧裕も、お前になついているからな、ずいぶん会いたがっていたし喜ぶだろう」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
そうして二人は捜査本部をあとにした。
165 :
松サユ月:04/06/18 16:55 ID:qsMGT43C
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ピンポーン」
玄関のチャイムを鳴らすと、ドアごしからドタドタドタと言う足音。
「おかえりなさーい!お父さん!」
明るい声とともに勢いよくドアがあく。
「ただいま、粧裕。」
「あーっ松田のお兄ちゃん、いらっしゃい!!!」
「こんばんは、粧裕ちゃん、久しぶりだね」
松田は粧裕に目線を合わせにっこりと笑う。
「どうぞどうぞ、あがって!」
粧裕はせかすように松田の腕をひっぱる。
「わわ、お、お邪魔します」
「松田お兄ちゃんおなかすいたでしょ?すぐできるから座ってて!あ、上着お預かりしまーす!」
粧裕はそういって松田の上着を脱がせる。
「ありがとう粧裕ちゃん、気が利くね〜」
「いえいえ♪あ・・・・・・」
粧裕はふいに手に取った松田の上着を見つめる。
「・・・?どうかした?」
「あ、いや、ううん。・・・・あのさ、松田のお兄ちゃんって、香水つけてる?」
「ああ、少し、ね。ほら、本部ってみんなタバコ吸うんだよ。僕吸わないからどうも気になって・・」
「そう・・・・」
「粧裕ちゃん?」
「なんでもない!これ向こうにかけとくねっ」
粧裕は隣の和室へ上着を持っていく。丁寧にハンガーにかけると、くんくん、と鼻をきかせた。
「これ・・・・」
(・・・・・・お兄ちゃんと同じ匂いだ。)
タバコの匂いと混じっているが、特徴のある甘い香りは、月のものと同じだった。
166 :
松サユ月:04/06/18 16:58 ID:qsMGT43C
「おーい粧裕、ビール出してくれ」
「あっ!はいはーい」
ハッと我に返り、粧裕はあわててリビングに戻ると、冷蔵庫からビール瓶とグラスを出す。
「ギンギンにひえてますよ〜!お仕事おつかれさまでした!」
「ああ、ありがとう。松田にもついでやってくれ」
「あ、じゃあちょっとだけ・・・僕弱いんで・・・」
「ちょっとなんていわずに♪」
粧裕は松田のグラスにビールをそそぐ。
「・・・そういえば粧裕、月はまだ帰ってないのか」
「えっ」
総一郎の言葉に、粧裕は一瞬止まる。
「わわわ、粧裕ちゃん!」
「ぎゃっ!!」
グラスから並々と泡がこぼれおちる。
「ごごめんなさいっ・・・おっとと・・」
粧裕はあわててこぼれおちる泡をグイっと飲んだ。
「こら、粧裕!」
「ぷは〜!仕事のあとはやっぱコレだねっ」
「うっわ、半分も飲んじゃって。あ、ほら、ヒゲになってるよ」
松田がハンカチを取り出し、粧裕の口元を優しくぬぐう。
「あ、ありがとう。。」
「20歳未満なんだから、ダメだよ?しかも僕達警察の前で・・」
にっこり諭すように微笑んで松田は粧裕の頭をなでる。
「・・・まったくだ。それで、月は帰ってくるのか?」
「あ、うん。たぶん・・・もう少ししたら帰ってくると思うよ。」
「そうか。」
意味ありげにため息をついて粧裕を見る。
「あなた、お食事の準備できましたよ。さぁ、松田さんもどうぞ」
いつのまにか、ダイニングには豪勢な料理が並んでいた。
167 :
松サユ月:04/06/18 17:08 ID:qsMGT43C
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
午後9時半。食事も終わり、松田と粧裕はテレビゲームに熱中していた。
『ピンポーン』
チャイムが鳴る。
「あら、やっと帰ってきたのね。粧裕、あけてあげて」
「あ、うん。」
パタパタ、と廊下を駆け、ドアをあける。
「ただいま、粧裕」
「おかえり・・・お兄ちゃん。」
いつものように、月は粧裕の頭をやさしくなでる。
粧裕は月の手をとり、ぎゅうっと握る。
「・・・どうした?寂しかったのか?」
「うん・・」
囁くように、小さな声で。
月も、粧裕の手をきゅっと握り返す。
「月、遅かったな」
突然、廊下のほうから声がして、あわてて二人はつないだ手を離す。
「ああ、父さん。ちょっと友達と話し込んでてさ。・・・・・・誰か来てるの?」
「ああ、捜査本部の松田が・・」
総一郎が言いおわる前に、ひょっこりと松田が顔をだし挨拶をする。
「あっ、お邪魔してます。はじめまして月くん」
「ああ、どうも・・・」
月は作り笑顔を浮かべながらまじまじと松田を観察する。
(この人もキラ捜査本部の一人か・・・やっぱりたいしたことなさそうだけど)
総一郎から話は嫌というほど聞かされていた。
いつも「松田が、松田が」とまるで自分の息子のように嬉しそうに話すのだ。
168 :
松サユ月:04/06/18 17:11 ID:qsMGT43C
(父さんはやけにこの人のこと気にいってるみたいだな・・思ったとおりの優男か。
とても頭がキレるようには思えないな。)
松田はそんな月の心中も知らず、ニコニコとしている。
「飯はまだなんだろう。用意してあるから着替えてきなさい」
「ああ、はい。松田さん、どうぞごゆっくり」
ライトはそういっていそいそと階段をあがった。
「いやー想像以上だなーさすが局長の息子さんだ。なんかもう、僕なんかとはオーラが違うっていうか」
「まぁ、親が言うのも何だが、月は完璧すぎて何も口出しする所がないのが寂しいところだがな、お前と違って」
「局長〜それはないですよ〜」
「はは」
泣きそうな顔をする松田をたしなめるようにポンポン肩を叩きながら総一郎は、さぁ飲み直しだ、とリビングへと向かう。
(お父さんは、松田のお兄ちゃんといると本当に楽しそうだなぁ・・・)
粧裕はそんな様子をほほえましく見守っている。
「粧裕ちゃん、ゲームの続きやろうやろう!」
「あっうん!やろう!」
松田は早く早く、と言った様子ではしゃいでみせる。
(ほんと、お兄ちゃんとは正反対だなぁ。)
子供の自分に合わせてくれているというよりも、もはやこれが素なんだろうな、と粧裕は思った。
169 :
松サユ月:04/06/18 17:14 ID:qsMGT43C
◆◆◆◆◆◆◆
『いい奴そうじゃないか、あの男』
リュークは部屋に入るなり月に話しかける。
『俺あいつ結構好きだぞ』
「まぁね。・・・・父さんもずいぶん気に入ってるみたいだし」
月は荷物をおくとジャケット脱ぎをバサっと放り投げた。
『お前の妹もあいつのこと気に入ってるようだな』
「・・・・・・・・・・」
ピタ、着替える手をとめてじっとリュークを見る。
『なんだ、不満なのか』
「何が言いたいんだよリューク」
『別に。なんでもない。それより、ジャケット、シワになるぞ?かけないでいいのか?いつもは・・・』
「うるさいな、あとでやるよ!」
月はリュークを睨みつけるとそのまま部屋を出て行く。
(ムカムカするな、クソ・・・・)
『・・・・・ククク』
リュークは意味ありげに笑うと、階段をおりる月を追った。
リビングでは、ゲームに飽きたのか粧裕と松田が楽しそうに話をしていた。
「たぬき?たぬきってあたし本物みたことないよ!」
「僕の田舎じゃあね、たぬきなんて普通に横をあるいてるんだよ」
こんな顔してるんだ、と松田は自分の目をパチクリさせてたぬきのモノマネをする。
「ぎゃっそれおかしいって松田お兄ちゃん!全然可愛くないよ〜」
キャハハ、と粧裕が笑い転げる。
「ほんとだよ、ポン太はこんな顔してるんだから。」
「ポン太?」
「うん、僕がつけたんだ。僕んちによく遊びにくるよ」
170 :
松サユ月:04/06/18 17:16 ID:qsMGT43C
(なんて低レベルな会話なんだよ)
月は夕飯を食べながらリビングの方を眺めていた。
(恐ろしいくらいに粧裕とレベルが同じだな)
自分には真似できない、といった様子でチラリと松田を一瞥する。
リュークも松田と粧裕の話に興味深々のようだ。
『タヌキってなんだ?タヌキもリンゴ食うのか?』
さっきからそんなことばかり聞いてくる。
『なぁなぁ、あいつに聞いてくれよ、ポン太もリンゴ食うのかって』
(・・・・僕がそんなこと聞けるわけないだろ)
ため息をついてリュークに静かにしてろ、と目線を送る。
「イノシシもいるよ。おばあちゃんの畑にいたずらしにやってきてさぁ〜」
「そのイノシシはどんな顔してるの?」
「二匹いるんだけど、こーんなのと・・・・こーんな・・」
松田は鼻をふくらませ、思いっきり変な顔をしてみせる。
「やだ〜っもうお腹イタイって笑わさないでってば〜」
ヒイヒイいいながら粧裕は腹をおさえる。
「本当にあの二人は仲良しねぇ」
幸子が顔を緩ませながら呟く。
「ほんと、松田さんなら粧裕を預けてもいいわね」
(な、何いってるんだよ母さん!)
突拍子もない母の言葉に月は動揺してつかんでいたエビフライを落とす。
「おいおいおい、先走りすぎだろう、粧裕はまだ15になったばかりだぞ」
総一郎はそういいながらも、満更でもないという表情だ。
「二人とも何いってるんだよ、そんなこと、松田さんに失礼だろ。粧裕はまだ子供なんだし」
出来る限りの平静さを装い月は口をはさむ。
171 :
松サユ月:04/06/18 17:19 ID:qsMGT43C
「うふふ、そうね。・・・あ、そういえば」
幸子は食器を片付けながら電話のほうに向かい、貼ってあったメモを取る。
「今日、夕方ごろユリちゃんって子から電話あったわよ」
「え・・・・・」
「なんか、月の携帯につながらなかったからって、心配してたわよ」
「あ・・・・そう。」
(自宅にはかけてくるなっていったのに・・)
月は不機嫌そうに箸を置く。
「なんだ、お前ちゃっかり彼女いるのか」
総一郎はそういってビールをぐいっと飲み干す。
「そんなんじゃないって・・・・・。てゆうか飲みすぎだよ父さん。」
「粧裕もそろそろ兄離れしないといけないな?なぁ、粧裕」
いつの間にかこちらの話を聞いていた粧裕に総一郎はわざとらしく問いかける。
粧裕は顔を曇らせて月のほうをチラリと見やった。
(彼女なんて、いらないって言ってたくせに・・・・)
粧裕は、キュッっと唇をかみしめると松田のほうへと行ってしまった。
「松田のお兄ちゃんのお話、もっと聞かせてほしいなー」
粧裕は月にあてつけるように、松田に甘えた声ですりよった。
(粧裕、違うよ)
月は心の中で叫ぶ。
(あいつは・・・利用してるだけで・・。彼女なんかじゃなくて。)
そう思って、月はハッっと我にかえる。
(・・・・別に粧裕に誤解されようと、構わないじゃないか。粧裕は妹なんだし。
・・・何を焦っているんだ?僕は・・・。どうかしてるぞ・・?)
そう言い聞かせながらも、楽しそうにじゃれあう松田と粧裕を見て月はギリ、と歯をくいしばる。
「・・・・・・さぁーて、ユリに電話してこなくちゃな!ごちそうさま!」
わざとらしく、大きな声でそう言うと月は二階へとあがっていった。
172 :
151:04/06/18 17:30 ID:qsMGT43C
>151です。今のとこエロがなくて申し訳ありません・・。お言葉に甘えさせていただきました。
松田は田舎から出てきてそうなのでそれ臭いことしてしまいました。
このあと松田か月かどっちと絡ませるかわかりませんがタブン微エロ展開でいきます!ムッハー
今のところ松田+粧裕→←月でしょうか。ちなみに総一郎は兄妹の微妙な関係に気づいています
長くなってごめんなさいです;
今日は粧裕タンの誕生日ですね!!!
/ ̄ ̄ ̄ ̄
/
__ ,...、-‐--.、、l お
ノ、_ヾ/:::::::::::::::::::::::::i お 粧
. | r''_rァy'::::::::::::::::::::::::::::::::i め
、ヽ、l ヽ,':::::::::::::::::::::::::::::∠ 誕 裕
\` i. i::::::::::::、:、::::从`"i:::i で
l. l:::::::::r仝ヽ`tヾ-ハ::l 生 ち
,|. i:::::ヾ、・ ・ i i! と
,.:イ廴.ッ、:::゙、 i 日 ゃ
l`k、.....-'i:::ヽ ___ '' 人 う
|:.l:. :. :. :.l.ヾミヽ ー''' //ッヽ、 ん
l:..リ:. :. :. i :. :.i`:.`iー'ニ-'´ i:. :. :iヽ.、 ___ ,
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>1
粧裕ちゃん受け取ってくださいw
>>151 乙!
エロなしでも十分楽しめたよ
皆に好かれる松田、それに嫉妬?してる月
この2人の絡みが楽しみだ
粧裕は自分の部屋に帰ると、鞄を放り出した。
学校帰りに寄った本屋の紙袋をいそいそと開ける。
中に入っているのは三冊の音楽雑誌。
すべて本日発売のもので、どれも同じ青年が表紙を飾っている。
「ふふっ」
粧裕は弾んだ声で笑って雑誌を見つめた。
着替えもせずにベッドに転がって目当てのページを探す。
他の記事には興味はない。
用があるのは旱樹だけ。
どの雑誌も同じようなインタビュー内容で、ほとんどが知っていることだ。
目新しいのは新曲の話だけ。
けれども、すべての写真が欲しかったし、綴じ込みのポスターがついているものもある。
「旱樹…」
うっとりした表情で粧裕は雑誌をめくる。
頭の中で、記事が旱樹の声に変換される。
ラジオも毎週聴いているし、テレビに出ると必ず録画している。
言葉を切るタイミングも、息をつく瞬間も完全に分かっているつもりだ。
三冊あわせても数ページしかない記事をたっぷり時間をかけて読み終えた。
粧裕は目を閉じると彼が自分の名を呼ぶところを考えてみた。
『粧裕ちゃん』
胸の奥が、キュンとうずいた
粧裕は起き上がると、部屋の鍵をかけに行った。
「しわになるといけないもんね」
言い訳するようにスカートを脱いでハンガーにかける。
再びベッドに転がり、目を閉じた。
制服の上着をまくりあげて、ブラジャーのホックをはずし、それも上に押し上げる。
成長途中のふくらみを小さな手がなでる。
「やだ、恥ずかしいよぅ…」
想像上の旱樹は、テレビでは見たこともないような優しい顔で粧裕を見ている。
『すごく可愛いよ、粧裕ちゃん』
そう言って、さらに指を這わせてくるのだ。
立ち上がりかけていた淡い色の蕾に軽く指で触れる。
「ひゃんっ」
その刺激だけで固くなってしまった部分を人差し指と親指ではさんで転がす。
空いたほうの手の指を唾液でぬらして、もう一方の先端を擦る。
「んっ…旱樹ぃ……」
胸だけでは物足りなくなって腰を揺らすと、
『粧裕ちゃんはエッチだね』
「ち、違うよぉ…」
そう言いながらもやはり優しい表情で下半身に触れてくれる。
下着の上からそこに触れると、染みた愛液ですでに湿っているのがわかる。
割れ目に沿って指を動かすと充血した突起に指があたり、身体がはねる。
「あっ…」
今までより強い快感が背中をかける。
そして、執拗に同じ部分を弄り続ける。
甘い吐息がだんだん荒い息遣いに変わり、抑えていた声が漏れはじめる。
「んあっ…はぁっ……」
下着越しではじれったくなってきて、パンティから片足だけを抜く。
直接触れると痛みにも似た快感に襲われる。
「やぁん……旱樹っ…」
これまで固く閉じていた瞳を開くと、壁に貼っているポスターと目が合う。
「きゃっ…やだ、見ないでぇ…」
言葉とは裏腹に、そちらに向けて脚を開く。
指の動きも激しくなる。
「ひゃっ…駄目っ……旱樹っ、ヒデキ…!」
幼さを残す身体が大きく震える。
はあはあと全身で息をしている。
しばらく同じ体勢のままで粧裕は絶頂の余韻に浸っていた。
呼吸が落ち着いてくるとともに、頭の中も冷静になってくる。
そうすると確かに充足感はあるものの、
もっと大きな感情として虚しさや罪悪感などがこみあげてくる。
ポスターからの視線(とはいえないだろうが)が痛い。
「う〜、…でも旱樹が悪いんだからね」
バツの悪さを隠すように頬を膨らませて粧裕は言った。
自分自身の今の姿をあらためて見てみる。
「ぎゃっ、べちゃべちゃじゃん」
垂れた液体で太股の辺りまで汚れている。
「これだったらシャワー浴びたほうが早いよね」
適当に着衣を整えた後、軽やかに彼女は階下に向かった。
****
粧裕タンお誕生日記念に書いてみますた。
内容は全然誕生日と関係ないけど。
Lが月の家に来て
粧裕「お兄ちゃんが友達連れてくるなんてめずらしいねーっ(それにしても不気味な人…)」
L「どうも。流河です」
粧裕「えっ?」
月「お前が好きなあのアイドルと同姓同名なんだよ」
粧裕「っ!これがっ!?私の旱樹とは似ても似つかない爬虫類じゃない!」
L「失礼ですね…」
粧裕「ごっごめんなさい、思っている事をつい…」
L「…尚更酷い事を言いますね…」
月「ははっ!しかたないさ流河、確かに君は爬虫類顔だ」
こんなやり取りが頭に浮かんだw
>>151氏乙です
粧裕と月の気持ちも知らず一人素の松田。いいですねw
181 :
nana:04/06/19 10:59 ID:AZxbPG+z
遅くなりましたが
>>145番さんありがとう。私エロ用語とかあまりしらないしね。
がんばってまた書けるかな?まぁこれから書いてもNANAの書くものはこの程度と
思って許してね。
>>151番さん つづきは つづきは どうなるの?
>>176番さん 粧裕も一人でこんな事するんですね。
>>179番さん 誰かLの目の下のクマけしてー
ウザい
>181は本当に21歳以上の打つ文章か?
下3つのレスからは電波さえ感じるのだが…。
しかしチュウヤ○竹崎には遠く及ばない罠。
>>183 漏れもそう思った。
しかし、せっかく神がSS書きにきてくれたんだからと思って黙ってたんだが…。
でもどう見ても21歳以上には思えないが、それをあえて狙ってるのか…?
俺には携帯から書いてるように見えるが・・・
どう見ても釣りw
「未成年ぽい」携帯書き込みの人は、普段やってるメールと同じ感覚なんだろな、とは感じる。
最近はどこのスレでもこういうタイプの人は増えてるし、
「気にしない」ことにすればいいと何とか自分に言い聞かせてる。
携帯はどうでもいいが、
コテハン、age、馴れ合い、の三コンボはちょっと辛い・・・・。
190 :
nana:04/06/19 21:56 ID:ar0nKHH1
ごめん
もうしゃべりません。
嫌われたからね。
釣りヤメロ。
こうしてこのスレから職人の卵が一人姿を消した・・・
____,....
,. ‐';ニ"´ニイ:i!:、ヽ:.:`ヽ、_
/.:///:.イ:.|:|:|i:.:ヽ:.、ヽ:、ヽ、
:.:/:/./://:|:.:|:!:|:|i:.:.:゙,:.:.:.リ:.ヽ\
./:.:/:/:.:.//ハ:.:i:.:l:.:.i:.:.:i:.ヽ`:|:!:.:ヽヽ
:.:/.:/:.:./:.l!::.:.ハ:.V:.;、:i:.:.|:.:.ヽ|:.i:.i:.:.',:.゙:,
/l!:/.:.:/|!.|:.:./ハ:',:|:ヽ:、|!:.:.:.ハ:.||:.',:.i:、:',
!|l,:!:.:.:.:|.| |レ/∧:l:メ!:.ヽ:.:|:.|/:.i:.リ:、',:|:.i:.i
|!.:|:.//¬i:.{‐、.:|.ト、:l:|、:.!:.:.i:ヽ|:.|:| :|_!:.|:i.:
| |:.:.|l:.:.l/| ━━ ━━ !:.|:i.:N:.|
l!:l、.:.:l、:l ,--、 ,--、 .|::!||:.メ:リ|
l!.N、:い!:| ( ●) ( ●)||:.:|/:/
、.i!リ ヽ!/ `ー'' `ー'' ,/|:ノ:/i_
|:iN , (● ●)ヽ `i
:|ハ / (ヽ ソ|/l
小| ,,ノ _,,,,--ー、 ,-‐-、_
:トヽ`i ∠ ̄ _____ノ
N|` ヽ、 (  ̄ ̄ ̄ `ヽ、 駄目だこりゃ・・・・
``'''‐- ヽ_\ ヽ、
、_ ``''‐N ヽ、_______,,ノ
`ヽ、 i
、 `ヽ、
、`ヽ、 \ |
\ \ ヽ.|ヽ
前スレ落ちた
このスレから真仙氏が出ていかないと言いはるのであれば、
新たに 「小 畑 健 作品スレ」 かなんか立てて
我々が出ていくんじゃだめか?
(デスノのみのスレにすると削除対象かと思うから)
>>195 デスノ限定で立てたほうが無難と思う・・・
他にスレ立てて、俺らが出ていくってのは賛成。
スレが落ちてようやく引っ越しに気がつきました(ワラ
他にスレ立てるのはどうかと思う。
NGワード入れるだけじゃ駄目なのか?
女キャラもそんなにいないから分けたら寂れそうだ…。
400KB超えたら次スレを立てると言うのは?
残り100KBもあれば、例えば、
1レス平均1.5KBで大体30レス前後投下されても
食い潰されるのは約45KBで、50KB以上は残って
次スレを立てたり、誘導レスを入れる余裕はなんとかできる。
450KBのが一般的だし、普通の良識ある職人ならば
残り50KBでは大量投下も控えるから安心だけど
前スレを見る分には、その認識も通じそうにないし。
しかし、本当に何か妙案はないものか。
ちなみに、他のスレ立てたとしても、
来 ら れ た ら そ れ で 終 わ り
だから、その辺りは考えておいたほうがいい。
>>200 とりあえず真仙問題は別として、
容量の確認などは他スレ同様に読み手側がやろうぜ。
200の言うように400KB辺り越えたら警告して、職人さんには長文投下を避けてもらう。
その間に誘導、新スレ立てなどを行う。
でもアレだ。
決して投下を肯定する意味ではないが、
真仙はこの板で投下する事自体、今回が初めてみたいに書いてなかったか?
だから容量問題の事を知らないで投下してオーバーさせたんだろ。
多分、ちゃんと警告すれば前スレのようにはもうならないだろ。
だったら、400より450KB警告でもいいと思うが…。
取り敢えずこのスレで様子見しようか。
>>200 今回の容量オーバーに関しては住人全てに責任があるだろう。
たかだか4レスで一杯になったことから考えても、他の書き手が投下していたとしても同様に一杯になっていたはず。
それ以前に、書き込みがなかったらdat落ちしているレベルまで達していた。
そこまで行く前に警告し、新スレを立てるのは住人全てが負うべき責務だよ。
エロパロってのは長文投下の性質上、レス数が目安にしかならないってことを常に頭に置いておかないとな。
デスノっていうから白雪かと思ったw
>>202 たかだか4レスっていうけど、
それだってそれまでの真仙の長編連続投稿が原因だろ。
最後に誰が書き込んだかじゃなくて。
問題はその長編連載が、ほとんどデスノのエロパロとは呼べないモノだから皆怒っているのだと思うが。
何でそんなもんにスレを潰されなきゃなんねーんだと思うよそりゃ。
(容量オーバーに気がつかなかった、っていう点は住人にも落ち度がないとは言わんが。)
>それ以前に、書き込みがなかったらdat落ちしているレベルまで達していた
そんな事ないよ。スレの300を越える頃から、真仙以外の職人も増えて、dat落ちの心配はなくなっていたはず。
もうそろそろ来るんだろうなぁ… orz
ここまでクソミソにいわれて投下できる精神が
気持ち悪くて仕方がない。
しかし、
元ネタが少年ジャンプなだけあって住人の年齢層が低いよなあ。
気に入らないものには噛み付いて叩き潰さないと気が済まないって、本当に21才以上か?
いい加減にスルーってことを覚えてくれよ。
気に入らなければ見なければいい。
ほんの少し前まで、見たくもない広告の絨毯爆撃をスルーできてたんだろ?同じことだ。
禿同>スルー推奨
このままじゃ他の職人が投下しにくくなる一方な気がする。
スレ他に立てるとかは混乱招く元だから辞めた方がいいと思う。
見たくない人は透明あぼんすれば見なくて済むんだし。
なんだか投下しにくいのは確かです・・・
不具合がちょっとでもあったらいけないような雰囲気ですね。
私はのんびりまったり神の降臨を待つとします。
>不具合がちょっとでもあったらいけないような雰囲気ですね。
なんでそう思うの?
誰もそんな事言っていないと思うが。
ホントにここの住人全員21歳越えてるのか疑いたくなる。
年齢制限板なんだって事を自覚して欲しいもんだ。
…(´・ω・`)
誰もそんなことを言ってなくても
それぐらい雰囲気悪いよってことでしょ。
こんだけピリピリしてんだもん。
真仙さん、見てるなら出てきて。
お願いしまつ。
見たくなきゃ透明あぼん、とりあえず他の神も投下し難くなるだけだからまたーりいこうや。
スレを早めに立てて落ちないように維持してオーバーしたら移っても良いじゃん
ギスギスして神がいなくなったら本末転倒ですよ…
>>210 212さんが言ってくれた通りです。
ギスギスしてるというか・・・
住人全員が一切の不快感を感じることのない作品しか
投下できない雰囲気だなと。
投下しにくいなら「しなくていいから、
真仙をわざわざ召還するのは頼むからやめてくれよ。
きたらスルーするけど、あえて呼び出すな。
真仙以外の神にはみんなマンセーレスしてるじゃん。
真仙は荒らしみたいなもんだから叩かれたって当たり前。
嫌な椰子は、真仙って単語をNGワードにすればいいんじゃない?
真仙叩きもまとめてあぼーんできるから。
今週読んだが、ミサ可愛いなぁ
死に神を自分に惚れさせようと画策する
ミサたんの話が読みたいです神様
この板の寿命を縮める死神真仙…(w
にしてもミサたそ可愛すぎ…眼に惚れたw
ミサたん可愛いですね。粧裕たんから浮気してしまいそうですw
この前SS投下させていただいたものですが、いちばん適した投下量(読みやすい)は
だいたい一回に何レスくらい消費がいいでしょうか。
一気に投下しては皆さん驚かれると思いますので・・
気になるので教えていただければありがたいです。初心者ですみません。
んー 個人的には10レスくらい。
ミサは初登場とのギャップが良い。
あんな地味な顔とは…
素朴で純情な田舎娘ってことですかい?
ここ読んでさっき見に行ったけど、ほんとだ…
ミサタソ…イイネ!(・∀・)
田舎娘とまではいかないが、粧裕タソと同じ位の年代っぽいな。
仕事が立て込んでて、ようやく今日、投下しようと思ったのですが、
さて、どうしたものか。
スレを壊すのはたしかに本意ではないのですが、
ここに投下するのは違反ではないと思うのですよ。
雑談は避けたいので、どっかこの話ができるとこ
ないっすかね。
今日は、定期的に覗いているので、
話ができる場所があったら、教えてくれ。
224 :
名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:35 ID:rXBZBSE+
お前は存在自体が違反。
>223と>226には何が書いてあるんだ
>>227 仕事が立て込んでて、ようやく今日、投下しようと思ったのですが、
さて、どうしたものか。
スレを壊すのはたしかに本意ではないのですが、
ここに投下するのは違反ではないと思うのですよ。
雑談は避けたいので、どっかこの話ができるとこ
ないっすかね。
今日は、定期的に覗いているので、
話ができる場所があったら、教えてくれ。
ちょっとスレを立ててみた。
【長い】真仙、いいかげんにしてください【ウザイ】
http://tmp3.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1087908801/ このスレで私の話をするのは、スレの消耗を早めるし、
生産的ではないので、こちらに移動しましょう。
文句がある人は、ちょっと話しませんか?
私も今日はそこを見ているので、できたら来て
いただきたいですね。
言いたいこと、たくさんあるんでしょ?
と、書いてある。
真仙=独身ハゲの寂しい親父って事で。
さー次の神はまだ〜?
真仙、ここのスレ
落 書 き ノ ー ト
呼ばわりだからなww
>>231 言われても仕方ないくらいの厨っぷりだからなw
スルーって言葉も知らない堪え性のない奴ばっかだし。
↑惜しい
あと少しでIDがあぼーんだった
真仙(35)独身は、
(改行無しの句読点極少な長文のスタイル格好良い。)
(落書き小説スレに、個性的な漏れの文章が理解出来るかな?)
(出来なくても仕方無いか、この低レベルな読み手では。)
と自分に酔ってるんだよ。
しいて言うなら、同年代には虐められるが、幼稚園生の中では安心して威張っていられる小学生のようなもの。
>>234 おいおい、自分で幼稚園レベルって認めてどうするよw
こらっ
おまいの発言だと
真仙=小学生
他書き手=幼稚園
ということになっとるぞww
237 :
234:04/06/23 01:23 ID:hVUiO/QW
>235
幼稚園生=低レベルとは言ってないよ。
どっちにしろこのスレはもう終りだ
orz
ミサたんの髪のふさふさを引っ張ってみたい人ー(・∀・)ノ!!
むしろさ(ry
そして誰もいなくなった
真仙さんの小説の内容の是非はともかくとして、
ここまで他人の意見を無視し続けているというのは、悪意があってやってる可能性が高いと思う。
というかもう嫌がらせのためにやってる確率95%越えてるように見えるんですが。
(違ったらごめんなさい、でも、話し合う機会もないのでそちらがどういうつもりでやってるのかわからないので。)
というわけなので・・・
荒らしとして削除もしくはアク禁掛けられれば一番いいと思うんだけど、そういうのは無理なのかな。
(°Д°)ポカーン
ごめんなさい。最悪板のスレを見逃してました。最悪板初体験・・・・
さゆたんミサたんどっちも好きだー
この二人が仲良くなるSSとか書いてみたいなー
>244
良いからおまいはバレスレのみに住み着いてろよ
>>238 まだだ!
俺が書くから待ってろ!!
(とは言ってもSS自体書くの初めてだからできるのすごく遅いし、
文も稚拙で読むに絶えないかもしれないけど・・・てか書いてもいいすか?)
私も今書いてます。でも時間がなくてなかなかエロシーンが思い浮かばず…
しかも微エロなのですが。
前スレ、Lサユ職人さん月サユ職人さん
続き楽しみにしてますのでどうかよろしくお願いします
こんにちは。以前松サユ月を投下させていただいたものです。
なんとなく顔だしにくくコソーリのぞいておりました;
お詫びなんですが、相沢と松田の関係がなんかおかしかったと思われます;
ジャンプはたまにしか読んでなかったので、相沢が松田の上司だと思っていました。
冒頭の相沢はだれか他の上司キャラに脳内変換よろしくお願いします。
よければどなたか捜査本部内の人間関係を教えてください。うろ覚えのまま書いてすみませんでした;
続きを投下させていただきます。
251 :
松サユ月:04/06/23 16:29 ID:TBOySrcb
(何よ、お兄ちゃんのバカバカバカ!)
粧裕は不機嫌極まりないといったようすでクッションをぎゅうっとにぎりしめる。
「粧裕ちゃん、どうしたの?」
豹変した粧裕の態度に、松田はオロオロしながら声をかける。
(ユリっていうひと・・・美人なんだろうなぁ・・・)
「粧裕ちゃん〜」
(あーもう、ムカツクムカツクムカツク〜っ))
粧裕はにぎっていたクッションを横になげつける。
「いてっ!!」
「あ・・・」
はっと気がつくと、粧裕が投げたクッションは見事に松田に顔面にヒットしていた。
「まっ・・松田お兄ちゃん!」
ごめんなさい、とあわてて松田に駆け寄る。
「大丈夫・・・?」
驚いて派手にこけた松田をおこしながら問いかける。
「・・・・粧裕ちゃん・・どうしたの?」
「え・・・・?」
「僕、なにか気にさわるようなこと言っちゃったかな・・?」
鼻をさすりながら起き上がった松田は申し訳なさそうに粧裕をみつめた。
まるで捨てられた子犬のように、漆黒の瞳をうるませている。
「・・・・・・ぁ・・」
上目づかいで自分を見つめる松田に、粧裕は思わず顔を赤らめる。
(なんか・・可愛い・・・)
自分よりも10歳くらいも年上の男性に、失礼とは思いながらも粧裕はそう感じてしまった。
さっきまでの苛立ちはすっかり消えていた。粧裕は優しく微笑むと松田の頭をくしゃっとなでる。
252 :
松サユ月:04/06/23 16:50 ID:TBOySrcb
「ごめんね、松田お兄ちゃん・・・お兄ちゃんのせいじゃないよ」
「ほんと?怒ってない?もしかして僕がさっきゲームに勝っちゃったから・・・」
「違うって違うって!ほんと、もうなんでもないの!」
粧裕はニッコリと笑う。松田もやっと安心したのか、パッっと顔を輝かせる。
「そっか・・・よかった。」
大げさに大きく息をつくと松田はいつものようにニコニコと微笑んだ。
松田の笑顔を見ていると、こっちまで嬉しくなってしまう気がした。
総一郎は二人のそんなやりとりをダイニングからこっそり観察していた。
自然と顔が緩んでしまう。
別に、松田と粧裕をつき合わそうと考えているわけではない。
粧裕が他の男に興味を持ってくれることが嬉しかったのだ。
他の男であれば、たとえ10歳以上離れた男でもいい。
(・・・・粧裕が、ライト以外の男に興味を持ってくれさえすれば。)
総一郎は、深くため息をついた。
あの日、総一郎は、見てしまったのだ。
捜査のため仕掛けた監視カメラに映し出された、真実を。
『お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・・・・!!』
そう何度も連呼しながら、自身を慰めている粧裕の姿。
はっきりいって娘が自慰を覚えていることにもショックを受けた。
しかし何よりも、実の兄の名を囁きながら身悶える娘の姿は、見るに耐えられなかった。
(粧裕・・・・・・!お前は!!!)
253 :
松サユ月:04/06/23 19:42 ID:TBOySrcb
総一郎は、愕然としてその場に突っ伏した。
昔から、仲のいい兄妹だと評判だった。
総一郎にとっても、それが自慢だった。
しかし、粧裕の月に対する想いは、普通の兄妹愛のそれとは
まったく違うものだったのだ。
「ふむ・・・・・」
気がつくと、後からLがのぞきこんでいた。
「なっ!!竜崎!!!」
あわてて、モニタを隠すが、粧裕のあえぎ声はLに筒抜けである。
「・・・・・・なるほど。」
Lは一人で勝手に納得したようにうなずく。
「りゅ・・・竜崎」
「心配しなくてもいいと思われます。兄への恋愛感情つまり特有の近親相姦愛というのは思春期の少女が
抱くこと多いと言われていますし。」
そんなことを言われても、総一郎にとって何の慰めにもならなかった。
「しかし、早めにお兄さん離れさせてあげなければいけませんね。
けして報われる想いではありませんし、こうして娘さんが息子さんを性の対象として見ている以上、
間違いがおこらないとはいいきれません。
それに一度そうなればズルズルと関係を持ってしまうことになる例はきわめて多いです。」
Lはそういうと総一郎を押しのけ、モニタを凝視した。
自らの指で昇りつめた粧裕のあられもない姿が映し出されていた。
「娘さんについては、もう少し調査の必要がありそうです」
総一郎は声も出なかった。
254 :
松サユ月:04/06/23 21:03 ID:TBOySrcb
◆◆◆◆◆
それからというもの、総一郎は粧裕と月の関係を探るようになった。
Lからの忠告を思い出す。
『もし、娘さんの気持ちがお兄さんに伝わってしまい、お兄さんがそれを激しく拒絶するような
言動をとったりしたら危険です。カール・グスタフ・ユングの妹ヘリーのように、思いつめ、発狂し、衰弱の中
早世するかもしれない。それに娘さんからお兄さんを無理に引き離すようなこともやめたほうがいいですね。
思春期の少女の心はもろくとても傷つきやすい。』
Lの話は大げさだとは思いながらも、総一郎は決して気づかれないように二人の様子をうかがった。
よく考えれば、これだけ仲の良い兄妹も珍しい。
粧裕はもちろん月にベッタリだが、月も粧裕に対して過剰に心配性なところがあるようだった。
粧裕が出かけるときはいつも、どこへ行くのか、何時に帰ってくるのかと問い、自分が暇なときはいつも迎えにでたりしていた。
(まさか、月も・・・・・?)
監視カメラからは月にあやしいところは見られなかった。しかし総一郎は不安でならなかった。
そして、しばらくして、その不安が的中することとなる。
月が大学の飲み会があるといい出かけた日のことだった。「遅くなるから」といって出て行った
月を、粧裕はリビングでずっと待ち続けていた。
「粧裕、もう寝なさい」
12時をまわってもリビングに居座っている娘を見て総一郎は呆れ顔で声をかける。
「ん〜!明日テストだし、部屋じゃ寝ちゃいそうだから、ここで勉強してるよ。
お父さん明日も早いでしょ?おやすみなさい」
粧裕はそういってニッコリ微笑む。
明らかに月の帰りを待つための口実のように思えた。
それにテスト勉強にしても、玄関で物音がするたんびにそちらのほうへ意識をむけるのでは
勉強に集中もできないだろう。
総一郎はやれやれとため息をつき、先に休むことにしたのだった。
255 :
松サユ月:04/06/23 21:05 ID:TBOySrcb
午前3時をまわり、玄関をあける音で総一郎は目を覚ました。
(月が帰ってきたのか。)
総一郎はなんとなく階段を降り、リビングへと向かう。
「粧裕・・?」
リビングに入った月はソファで寝ている粧裕を目にする。
「こんなところで寝て・・・お?勉強してたのか。」
月はテーブルにある粧裕のノート取った。
「なんだ全然解いてないじゃないか・・・・・・まったく。」
独り言を続ける月に、なんとなく声をかけず総一郎はそのまま廊下から覗いていた。
月は酔っているのか、顔が少し赤かった。
「粧裕、起きろ。風邪ひくぞ」
そういって粧裕の顔をのぞきこむ。
しかし粧裕は寝息をたてたままだ。
「可愛いだろ?」
「・・・あはは、きっと僕を待ってたんだよ」
月はまるで誰かと喋っているかのように独り言を続ける。
(一体、誰と会話してるんだ?)
総一郎は不思議で仕方なかったが、月が酔っているということで自分を納得させた。
月は総一郎に覗かれていることもしらずに粧裕の寝顔を観察し続ける。
いとおしそうに優しく微笑み、粧裕の髪をなでた。
「粧裕・・・・・・・・」
そう呟くと、月は粧裕の唇にそっと口付けをした。
「愛してるよ、粧裕。」
月は粧裕を抱くようにしてそのまま寝息をたてはじめたのだった。
松粧裕月キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
総一郎…また心労が増えるな
妹の思いの兄ってなんか微笑ましくてイイ!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
も…、萌えだ…。
259 :
松サユ月:04/06/23 23:12 ID:TBOySrcb
◆◆◆◆◆
「・・・・なた、あなた!!」
「あ・・・」
総一郎は幸子の声で我にかえった。
随分と長いこと思いふけっていたようだ。幸子が心配そうに総一郎を覗き込む。
「疲れているようね。今日はもうお休みになったら?」
「あ、ああ・・・・うむ。」
胃が、痛い。
あの時の月の行動は、総一郎を絶望へとおいやった。
結局、月も粧裕のことを恋愛対象としてみていたということか。
(いや、あの時の月は酔っていた。しかし・・・。)
・・・・今日のように玄関で手をつないだり、しかも自分が来たときに離したり。
(どう考えても普通の兄妹の関係ではないことはわかるじゃないか・・・・)
考えれば考えるほど、キリキリと胃が痛む。
「あはははは」
明るい笑い声がして、思わずそちらに目をやると、松田と粧裕はまだ話し込んでいた。
粧裕と松田の距離は、さっきよりもかなり近づいている。
時折、粧裕は甘えるように松田の腕に絡みついたりしていた。
そのたびに松田は顔を赤らめながら、さりげなく腕をほどく。
「ねぇ、松田のお兄ちゃんってカノジョとかいるの?」
ぐいぐいと迫るような様子で粧裕が松田に問いかける。
「はは、僕にいると思う?」
「えー、超いそうだよ〜松田お兄ちゃんかっこいいし」
「わっそんなこと、初めて言われたよ!」
心底驚いたように目をまるくする松田。
実際職場では松田に目をつけている女性も多いのだが、本人はまったく気づいていないというのが現状である。
(まったく、松田らしい。)
総一郎は目を細めて微笑んだ。
260 :
松サユ月:04/06/23 23:17 ID:TBOySrcb
「ねえ、ほんとにいないの?」
「いないよ。ほんとだよ。」
あはは、と弱弱しく笑う松田に、嬉しそうに粧裕が問いかける。
「じゃあさ、じゃあさ、粧裕をお嫁さんにしてくれる?」
「えっ・・・ええっ!?」
松田は突然の粧裕の申し出に、またもやソファから落ちそうになった。
「なな、何言ってるの・・粧裕ちゃんまだ中学生でしょ!?」
「だから、粧裕が大人になるまで待っててよ!」
「は、はぁ・・・・」
ハイッ、約束!と言って粧裕が小指をさしだす。松田はつられるように小指を差し出した。
小指を絡めあい、ゆーびきーーりげーんまーん、と歌いだす粧裕を見て、
総一郎は心が救われるような気がした。思いっきり顔緩ませて二人を見つめる。
(それでいいんだ、粧裕)
「あ、あなた・・・?」
さっきまで眉間に皺を寄せていた総一郎の変わり様を、幸子は怪訝そうにうかがっていた。
「ゆびきった!♪」
粧裕は約束だよ〜?と松田を上目づかいで見上げる。
(あ・・・・。)
以前会ったときよりも、グンと大人っぽくなっていた粧裕に、今更松田は気づいた。
しばらく合ってない間に、化粧を覚えたのか、粧裕の唇はグロスで艶めいている。
思わず顔を赤くして目線をそらす。
(・・・・どうかしてる・・。)
相手は中学生だぞ?松田は自分にそう言い聞かせるが、胸の高鳴りは抑えられない。
(・・・ほんとに、待っちゃうよ?)
松田は、実家の母から勧められた見合いを断らなきゃな、そんなことを考えていた。
松田が何か可愛い…(ノ´∀`*)
262 :
松サユ月:04/06/23 23:56 ID:TBOySrcb
(くそ、不愉快だ。)
月は扉をしめていても聞こえてくる粧裕と松田の楽しそうな笑い声にイラついていた。
『おっ・・・おい、ライト!』
リュークがあわてて声をかける。
「なんだよ・・・うるさいな」
『ライト、あいつ殺すのかよ』
「は?」
気がつくと、デスノートを広げていた。
今にも誰かの名前を書いてしまいそうな勢いで、ペンをにぎって。
「あ・・・」
ライトは、自分が恐ろしいと思った。
『あ、そういえば、ユリって女に電話しなくていいのか?』
リュークは必死に月の意識をそらそうとしているようだった。
「・・・・・・・大丈夫だよ、リューク」
月は自分が松田を殺そうとしていたことを恥ずかしく、そして恐ろしく思った。
(そんなにくやしかったのか?僕は)
自嘲気味に笑う。
(粧裕が他の男と話しているだけで、殺してしまいそうになるなんて・・・)
「あいつは殺さないよ」
『そ、そうか。・・・・まぁ、妹が悲しむもんな?』
「・・・・・・・」
・・・もし、今松田を殺したら。
粧裕はどうなるだろうか。
泣き叫び、悲しみ、心を壊してしまうかもしれない。
(そんな粧裕、見たくない・・・)
月の胸がキリ、と痛んだ。
真仙はいなくなったが、本スレにはちゃんと職人さんが来てるよ。
やっぱり真仙のおかげで投下しづらかったんだろうなあ・・・
おもいっきり誤爆・・・・・・OTL
松サユ月書いてる者です。反応してくださった方ありがとうございました。本気で涙がちょちょぎれました。(嬉しい・・)
長くなってすみません。もう少しだけお付き合いください。
>264
ドンマイっすw
>>263 馬鹿はっけん!
真仙より、それを追い出そうと騒ぎ立てるお前ら住人の方にこそ罪が多いと自覚しろよ。
真仙が投下していた間は他の、他の書き手はSSを投下してなかったとでも言うのか?
書き手がいなくなったのは、お前ら追い出し厨が騒ぎ出してからだろうが。
そういえば、前スレで月奈瀬のクロスを書いてた書き手も追い出してたよな。
これだけクロスが叩かれてたらもう二度と投下できないだろうなあ。
職人ども、どんどんSSを投下しろ。
俺様がどんどん叩いてやっからよお(藁
>>263みたいな追い出し厨に、
>>265みたいな労りのレスを返せる神経が理解できないな。
つまりは追い出しに共感してるってことなんだろうな
しかも同じ書き手だっつーからまたビックリ。
共感じゃなくて誤爆に対するリアクションでしょ?
一体何を求めてらっしゃるかよくわからない読み手&ROM多すぎ
書き手にもそういう考えをもつ奴もいるってことだ、個人的には大歓迎
他漫画キャラ登場、超長文のウザい作品は追い出されて当然
逆に言えば、見てられない程ウザくなければ誰も叩きゃしない
>>268,269見て去ったりしないでね、松サユ月の作者さん
なんとまあ…
こんな荒れた雰囲気の中で投下できるなんて、ずいぶん肝が据わってると思ってたんだけど。
要するに張本人なわけか。自分で望んで作り出した流れなら、何ら遠慮も気後れも無いよなあ。
明日は我が身とは思ったりしないんだろうなあ
おい…最悪で言葉を濁して特定したのに…しょうがない奴らだヤレヤレ
しかしまぁどうでもいい事だな。
SSが読めれば問題なしと思ってるROMもいるだろう。
俺もその1人だガンガレ応援してるよ。SSのみな
>>270 誤爆に対するリアクションかもしれないけど、
あんな厨丸出しな中身のレスに返事するのがイタタタでしょ。
本人に含みがあるかどうか知らんが、
「含みがある」と受け止められても仕方ないんでない?
それにしても「反応ありがとう」ってのは、
「真仙叩き・追い出しに乗ってくれてありがとう」って意味だったのかな?
つーか、書き手が他の書き手を叩くようなレスに返事なんて出来ないよな普通。
………ということは、
>>265は書き手を陥れようと、書き手を騙っただけ?
真仙叩きウザい
>>275 騙りだったら、騙られた本人がすぐに否定するでしょう?
そらもう必死な勢いで。
そして他に誰もいなくなった
予言
これからこのスレは、次第に雑談すらなくなり、三日に一回保守ageされるだけの
超過疎スレになるであろう。
それはない。自演成分にまみれたこのスレだが声無きROMが立ち上がる。
たぶん…今回、俺に協力してくれた彼ら達も出てくると思う。
もういい加減にしろ。
確かに松サユ神の誤爆に対する反応は、今のスレの雰囲気からして軽率だったかも知れない。
しかしこんな状況だからこそ場を明るくしようと投下してくれた神に対する反応がお前らそれか。
何かにつけて噛み付いて場の雰囲気を更に悪くしているのは誰だ?
反応してくれてありがとうという神の発言は明らかに投下中に小説の感想を書いてくれた読み手に対するものだろ。
これ以上こんな状況が続くなら本当にスレがなくなってしまうぞ。
そうだな…軽率だった。スレのことはスレ住民で解決する問題だったな。
じゃあ、かげながら応援してるよ。
ここは2ちゃんなんだし、ある程度は書き手も覚悟しといた方がいいと。
マンセーレスだけがほしいなら、投下するには不向きな所だと思うよ。
といいつつL粧裕と月粧裕の続き待ち。
しかし残った職人さんも大変だな、これから。
これまでは「真仙以外」というだけで、反射的なマンセーがついてたけど。
まあ、ガンバれ。
>これまでは「真仙以外」というだけで、反射的なマンセーがついてたけど。
何故にマンセーレスを勝手にそういう理由からだと判断するのか。
レスした人と職人の両方に失礼な意見だな・・・・。
松サユもL粧裕も月粧裕もハァハァ・・・。
創作を投下してくれる人は神です。
今日初めてこのスレに来てみたら、すでにこんな状態orz
もうこの話題はいいよ…ループしまくりなことはわかってるんだから。
真仙のことについて語りたいなら最悪行ってくれ。
漏れは純粋に職人さんたちの書いたデスノの小説読んでハァハァしたいんだよ。
議論議論言ってるけど、ここでやるなら邪魔なだけで結局もまいさんたちのウザがってるヤツと同類だ。
議論だけでレス数消化するなよ。更新してSS来たかと思うじゃねーか。
捜査本部にしているホテル部屋のエアコンが壊れた。
まぁ壊れたと言っても、相沢が暇つぶしのジャイアントスイングをかけた
総一郎が突き刺さっただけで、大した事はない。
剥き出しになった配線から白煙やら火花やらがバシュウバシュウと
小気味の良い音を立てているから、電気は通っているらしい。
そこに首を突っ込む形になっている総一郎も、「老いてますます健在さ!」とばかりに
手足をブルンブルンと不規則に痙攣させているから、多分大丈夫だろう。
「さて、黒電話頭のせいでやけに蒸し暑いわけですが、どうしたものでしょうね」
Lがボリボリと背中を掻きながら呟く。黒電話頭とは相沢のコトを指しているらしい。
そして思いっきり重そうなガラスの灰皿を総一郎に投げつける。みぞおちに当たった。
「ゲーハッハッハッハ!」
模木が笑った。確かに髪の部分がダイヤル式の黒電話の受話器に見えなくもない。
それとは無関係に、手にしている百科事典が面白いらしく、思いっきり総一郎に投げつけた。
「ハ! だからチョークスリープで決めろつったろうがよォォォ〜ッ! モミアゲはコードだろテメぇはー」
松田が相沢に詰め寄りながら、次々とイスやらソファーやらワタリやらを総一郎に投げつける。
ワタリもその勢いを殺さずに、見事なドロップキックを総一郎にお見舞いだ!
ゴキっ! ゴキゴキっ! 肋骨が砕ける爽快な音が響き、ワタリと松田は拳を突き合わせた。
総一郎の動きが、糸の切れた操り人形のように止まったのは、その13秒後のコトだ。
「ワーォ! 局長が死ーにましたー!」
大学時代に留学していたオーストラリア仕込みの訛りで、相沢が肩をすくめる。
「どうせキラが暇つぶしにやってるだけでしょう。それよりムヒだ。ムヒ買ってこい黒電話頭。
蒸し暑くて体が痒いんだよ。こちとら痒くて痒くて痒くて痒くて痒くて狂いそうなんだよぉ〜〜〜っ! ハゲ!」
「そうだムヒ買いやがれスットコドッコイ! 買ってこなきゃ二度とこの家の敷居はまたがせねーからな!」
Lとワタリに詰め寄られ、相沢は暴君ハバネロを買いに夜の繁華街へと走っていった。
「ゲーハッハッハッハ!」
模木の哄笑が響きわたる。
2004年、初夏。
彼らの長い旅も、いよいよ終着に近づいていた……
誤爆スマソ
>290
誤爆じゃないだろう(w
不意打ちでワラタよ。乙。スレ違いだけど
ワラタ
誤爆かよw
なんかこのパワフルさは往年のトル×ブラ萌えスレを思い出すな…
こういうの好きだw
294 :
松サユ月:04/06/25 11:46 ID:lqHdrfRx
わわ・・・すみません!!!まったく何も考えずにレスしてしまいました。
誤爆されたことだけにドンマイ、といっただけでして・・。
真山氏のスレあとで見て、ほんとに驚きました。こんなことになっているなんて・・。
なんというか・・ほんとにすみません。少し流れを変えられたらな、と思い投下していただけで、
自分の作品に「キター!」とやられたのが初めてだったので、純粋に嬉しかったのです。
ああ、言葉が足りません。混乱させてすみませんでした・・。
あれ・・!?表示されない・・
>295
(すみません。専ブラでみたら294表示されてないですがIEだと見れました)
”真仙”をNGワード指定しているわけか
言葉よりも行動が何よりも雄弁に語ってますなw
なるほど。<NGワード
姉と一緒に使用してるので姉が設定したのかもしれません。聞いてみます
しかし今まで見れてたのですが・・!?
とりあえず、もう少し考えて投稿するように気をつけます。すみませんでした。
>297
まて、>294は真"山"だ
名前を間違えたまま登録してあったのです。
そして私自身も真仙氏、ではなく真山氏と表記してしまったため表示されていなかったようです。
…_| ̄|○
あんだけ書き手保護論を立ち上げてた人格者の皆さんが
アンチ真仙と分かれば書き手であろうと叩くわけですか
おめでてーなw
結局アンチアンチなだけじゃねえかお前ら
いや、フォローしようとしたら、自爆してしまわれたので
ちょっと……_| ̄|○セツナカッタノ…
>>303 めでたいのはあんたのおつむだ。
書き込んでるのが全部同一人物だと思ってんのか?
私ゃ駄目なSSスレから流れてきたけど、真仙より他の住人のほうが余程イタく見えるぞ。
あ、確かにレスアンカー間違えてた。スマソ
>>303 >>305 何だか
>>303って書き手保護論を立ち上げてるのと、
アンチ真仙を叩いてるのを同一人物扱いしてるように見えるからさ。
>306
だから>302だろってw
読み手が糞だからな。
書く気も起きん。
なあもうこういうこと書き込むのはやめないか?
書き込むのは小説と感想とせいぜいリクぐらいにしようや
こんな議論はただのスレ荒らしだろ
海砂萌えSS投下していいの?この流れは?
>310
オッケーどんどん濃いよミサたん!(;´Д`)
>>309 その小説を一番多く書いていた作者をスルーも出来ずに追い出した上に、
ご丁寧に別スレに晒したのが、他ならぬこのスレの住人なのだが。
多いのは字数だけだけどな
蒸し返すなよう(;´д`)
>>310 〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) ζ
`ヽ_っ⌒/⌒c旦 マッテルヨ…
⌒ ⌒
しかしなー…。”真山”って入れてNGにしてたってことは、
”真仙”はNGワードじゃないんだから、見えてたってことだよなあ…。
あの作者って、こっちにも来たけど思い切りわざとらしいね。
いるかいないか分からん姉のせいにして、
妙な言い訳抜かすなんざ、真仙よりも腹黒いかもしれない。
しまった、誤爆った。……何やってんだ俺……_| ̄|○
>>310 SS待ってるよ……トホホ……。
>>317 ここは「ドンマイっすw」と慰めておくべきか
来週の見所は粧裕タンと松田だな
>>317 ま、本人はNGワード設定してるから見えないだろ。
暗い部屋の中、寝台の上で姫は一人泣いていた。
「お姫様、可愛らしいお姫様。何を泣いているのですか?」
振り返ると、一匹の蛙が、チョコンと座り込んで粧裕を見上げている。
姫はそっと小さな手の甲で涙を拭うと、悲しそうに蛙に語りかけた。
「とても悲しいからよ。どうして悲しいかは言えないわ。」
「お姫様、私は一介の蛙ですよ。安心して下さい。誰にも何も言いやしません。どうか私を信用して、貴女の悲しみの理由を教えてください。」
「・・・・今日、この城ではパーティーが開かれているの。」
蛙はチラリと視線を扉に走らせた。なるほど、扉の外から華やかな宮廷の音楽と、人々の楽しそうな談笑が聞こえてくる。
「ああ、この国の王子の花嫁探しのパーティーですね。めでたい事です。」
「ええ、めでたい事ね。でも、私にとっては悲しい事だわ。」
「何故ですか?王子様が嫌いなのですか?」
「嫌い?いいえ逆よ。好きよ。好きなの。・・・でも、私は・・・私だけは絶対花嫁になれないわ。だからとても悲しいのよ。」
姫の大きな目から涙が再びあふれ、頬を伝った。
その姫の深い悲しみの様子に、蛙は首を傾げる。
「何故そう思うのですか?貴女は大変可憐で愛らしい。」
「ありがとう、でも本当に絶対無理なの。・・・私は王子の実の妹だから・・。」
「妹・・・・。貴女がこの国の王女様でいらっしゃいましたか。」
「ええ、この国でお兄様と決して結ばれることのない唯一の女性が私なの。
この国中の、どんな村娘にもどんな灰かぶりにも与えられているチャンスが、私にだけは絶対に与えられないのよ。」
姫はそういうと、再び寝台につっぷし、声を押し殺して泣き始めた。
「ああお姫様、お願いです。どうか泣かないでください。」
「泣かずにはいられないわ。だって今夜、お兄様の花嫁が決まるのよ。
今まで私のものだったお兄様は、その人のものになってしまうのよ。」
「・・・・姫、いずれ貴女に相応しい相手が現れます。」
「いらないわ、そんなの。お兄様がいいの。お兄様じゃなきゃ嫌なのよ。」
「王子は確かに、女性を惹きつける魅力にあふれた方です。
けれど、王子程の美貌や身分を持ち合わせていないかもしれませんが、姫を心から愛してくれる、姫だけの騎士が今にきっと現れますよ。」
「・・・判っていないのね。蛙さん。私はお兄様の顔や身分が好きなのではないわ。
お兄様自身が好きなのよ。例えお兄様が王子じゃなくても、醜い容姿でも構わないの。・・・いいえ、いっそそうだったらいいのにとさえ思うわ。そうしたら、私だけのお兄様として、独占する事ができるもの・・・・。」
泣きじゃくる姫を持て余したのか、蛙はしばし無言だったが、しばらくして不意に声を掛けてきた。
「・・・・顔を上げてください、姫。」
その心配そうな声音に、姫をしゃくりあげながら振り返った。
しかし、そこに先程までの蛙の姿はなかった。代わりに、白いローブをまとった猫背の青年が、姫を無表情に見下ろしている。
「あ、あなたは・・・。」
「一介の、通りすがりの蛙です。」
「蛙って・・・・で、でも・・・。」
「この国の姫を探していたのですが貴女だったのですね。手間が省けました。」
確かに、青年のやや離れた両目と大きな口はどこか蛙を思わせた。
驚きのあまり目を見開いて固まっている姫にむかって、青年は抑揚のない声で淡々とつげる。
「貴女に助けて頂きたい思っていたのですが、どうも思っていたより難しそうだ。」
「助ける?私があなたを?・・・・何から?」
「勿論、邪悪な魔王からです。」
「魔王・・・・。」
「ええ。姫様はきいた事がありませんか?今この国を騒がせている魔王の噂を。」
「聞いたことはあります・・・・。不思議な魔術で人を殺めるという・・・。」
「そうです。しかも誰もその魔王の正体を知らない。謎に包まれた存在です。」
「我が父王も、その者を捕らえようと力を尽くしているとききます。」
「私は魔王を追うものです。」
「・・・魔王は悪魔の化身だとか。人の身で追い詰める事など可能でしょうか。」
「魔王は悪魔ではありません。悪魔と契約を交わし、禍々しい力を得てはいても、所詮は人間です。どこかで何食わぬ顔で生活しているに違いないのです。」
そう言う青年のほうこそ、姫にはとてもではないが人間には見えなかった。
大体蛙から人間に姿を変えるこの青年は、一体何者なのだろう?
「私は独自の調査で、魔王の正体に見当をつけた。その正体は、意外といえば意外、あり得るといえばこれ以上あり得る者もいない、と思われる人物でした。
しかし、それを立証するに事は大変難しい。なぜなら、その人物には、悪魔的な能力だけではない、強力な後ろ盾があるからです。」
「強力な・・・・後ろ盾・・・・。」
「そうです。絶世の美貌、類まれな頭脳、この国でも五指に入ると評判の剣技。
莫大な富と、誰もがひれ伏す高い身分。忌々しいことに、非常に神の恩恵に恵まれた、厄介な相手です。」
「・・・・・・・・・・何が言いたいのです。」
「彼を護る、その強固な堤防を中から揺るがせられたら、と思いましてね。協力者を探していたのですよ。」
「・・・・私に、裏切り者になれというのですが。」
姫はあまりの怒りと恐怖に、唇を戦慄かせて叫んだ。
青年は明言を避けながらも、姫に恐ろしい推理を提示している。
「確かに私は、この国の姫に協力を仰ぐことが出来たら、と思ったのですが・・。どうも、それどころではないご様子。また出直してまいります。」
「・・・・信じません、そんな事っ!!」
「貴女は賢い。そして勇気もある。いずれ、事実を受け入れられるはずです。」
「出て行きなさい。人を呼びますよ。」
「彼を裏切るのではなく、救うと考えてください。このまま罪を重ねさせる事が、果たして本当に彼の為でしょうか。」
絶句する姫に、青年は深々と一礼をすると窓を開け、素早く飛び降りた。
驚いて姫は窓から身を乗り出したが、そこにはもう人の姿はなく、ただ木々が鬱蒼と闇に溶け込んでいた。
面白い…。
いいな、こういう話も。
続きあるんでしたら楽しみに待ってます。
面白!
続き、続きを!
やばい面白い
サユタンかわいすぎL謎すぎ
話として純粋に続きが気になります
気が向いたらまた書いてください
とか冷静を繕ってみたけど駄目だ抑えられん!
頼むから続きを書いてくれ!!!(;´Д`)
ヤブァイ…
粧裕タソの姫コスを想像して萌…
神様…はやく続きを…
松サユ神も続きを…ハァハァ
え、Lサユ神も続きを…ハァハァ
ずっと待ってますよーー!!(;´Д`)
蛙L!!すごいすごいよ萌えだ・・・・・・。続きが気になるよぅ・・。
完結してない神々、ぜひご降臨を・・・・!もう我慢できないよママン・・
蛙Lかっこよすぎ。そして早く可愛い松田きゅん拝みたいです松サユ月神待ってます。
>>322-324 蛙Lにお姫様粧裕たん、王子様月・・・激しく萌え。
文章書くの上手すぎ!!引き込まれますた。
続き楽しみにしてます。
(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
感想…8個か。
どうしようかな?書こうか書くまいか考え中。
うんっ続きがあるとおもうから(決めつけ)今度書くことにしよう。
今回はパスしますゴメンなさい。
>333
そこまで書いたなら書きなよ・・・。
っていうか何を書こうと思って、何でそれを書くまいと思ったのかがさっぱりわからん。
書かないなら無言でスルーしてください。
気になってしょうがない・・・・。
月ミサ小説が読みたくてしょうがなくなりますた。
めっさ面白いカプールになると思うんだが。
ミサタン(;´Д`)ハァハァ
カLわらたw
>>334 たぶん作者ではないが続きを書こうか迷ってるヒト
月ミサ…じゃなくてミサ月(たぶん)書いたんですが、投下してよいでしょうか?
まだ完結してないのですが(しかもまだエロに入ってませんが)長くなりそうなので。
ネタばれ含んでますので、それなら待ってくれという方がいたら、また今度にします。
>>338 ヤター ミサ月クル━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
明日の午前0時以降ならバレ桶ーのはずなんで、その時に投下ヨロ!
もうあと12時間も無いですよ。
ナオミたん読みたい…例の糞ゴッチャ駄文以外で。
>>334 >何を書こうと思って
感想。
>何でそれを書くまいと思った
言い尽くされてて芸がないと思ったから。
>無言でスルー
でも、9人目もいますよと点呼気分でアピールしたつもり。
続き読みたいし。
混乱させてスマソ。
>>338 ヨロ。
独り言は書き込まなくていいんですよ?
ミサタンSSカモーン!!!(;´Д`)ハァハァ
346 :
338:04/06/28 00:01 ID:QtCJV52R
ネタばれ解禁になったので今から投下します。
ミサ月と言っていましたが、なんかどっちなのか分からなくなってきたので、
月ミサ、ということにしておきます。
初めて書いたので、あまり期待はしないで下さい…。
347 :
月ミサ:04/06/28 00:03 ID:QtCJV52R
「あの」
今日の講義も終わり、帰ろうと大学の門から出たとき、見慣れない女がいた。
僕に声をかけたのだと気付き、思いがけないことに僕は一瞬眉をひそめた。
なんだこの女は?
見るからに色を抜き過ぎの金髪。白のブラウスはまだいいとしても、明らかに短すぎるスカートに黒の網タイツは見るに耐えない。
その上、あちこちに鎖をモチーフとした装飾品に、逆十字のチョーカーとピアス。大きなオパールの嵌まった髑髏の指輪は僕にはとても理解出来ない代物だ。
それから、不自然な程白い頬。真っ黒な目元(流河じゃあるまいし…)に毒々しい紅い唇。そして、そんなに近くでもないのに匂ってくる甘ったるい香水。
とてもじゃないがこんな場所は場違いの、女。
どう見ても、今まで付き合ったこともない、そんなことを考えたくもない人種の類いだ。
「…夜神、つき、さん?」
名前を呼ばれて初めて目を合わせた。
348 :
月ミサ:04/06/28 00:07 ID:QtCJV52R
驚くことに、女は僕を待っていたらしい。
女は月を、「ライト」ではなく、「つき」と読んだ。ということは、知り合いから僕を聞いたわけではなく、なんらかの方法で僕の名を文字から得たということだ。
まぁ、自分でいうのもあれだが、僕はこんな顔をしているし、これまでにも全く知らない女から声をかけられることは度々あったから、これもいつものことなのだが。
…しかし、こんな女が、この僕を?
何かの間違いでは、と一瞬思った。
しかし、僕の姿を見て名前を呼ばれた以上、彼女の目的は僕だろう。
そして、僕が彼女の目的である以上、紳士な優等生である僕は、彼女をぞんざいに扱うことは出来ない。
僕は目の前の女を勘繰る気持ちを素早く押さえ、さりげなく顔を微笑ませた。
「うん、確かに僕が夜神だよ。君、僕に何か?」
いつもの笑顔を貼付けて彼女に言葉を返す。
女も僕に釣られて、にっこりと笑った。笑顔は案外無邪気で、笑った彼女はかなり幼く見えた。
349 :
月ミサ:04/06/28 00:07 ID:QtCJV52R
「うん。この間約束破っちゃったから。」
何を言ってるんだ?今日初めて会ったのに。
「約束?君とは確か初めて会ったと思うけど。」
女はマスカラで増毛された睫毛を軽く伏せながら上目使いで僕を見つめた。
「青山で会う約束、してたでしょ?」
瞬間、笑顔が吹き飛んでしまったのが、自分でも分かった。
……偽キラ……!
350 :
月ミサ:04/06/28 00:10 ID:QtCJV52R
まさか…。何故偽キラが僕を知っているのだ?
予想外の衝撃に凍り付きそうな頭を働かせ必死に考える。
この間BLUE NOTEにはデスノートを持った人物は現れなかった。いや、それらしい人物さえいなかった。もちろんこんな女も。
そう、あの日、偽キラとキラは接触に失敗したんだ。そのはずだ。偽キラだけがキラを知るなど、あってはならないことだったはずだ。
いや、問題はそこじゃない。
問題は、…彼女だけに名を知られたこと…!
読みは間違っているものの、デスノートには漢字で記入する。読み間違えた者は死を免れるかどうかなど、試したことがない。
…つまり今の状況では、僕はこの女に、下手に逆らえない…。
「あは、どうしたの?怖い顔しちゃって。綺麗な顔が台無しだよ?」
明るい声で笑い、僕を下から覗きこむ。
「私、ミサ。ねぇ、立ち話もなんだから、どこか行こうよ。二人きりに、なれる場所に」
351 :
月ミサ:04/06/28 00:11 ID:QtCJV52R
女は手を差し延べた。
「来るよ、ね?」
僕は凍っていた筋肉に今更気付いた。
彼女の言葉を聞き、にっこりとはいかないがなんとか余裕を見せるように、顔を笑顔の形に歪ませて、一言僕は、言い放った。
「…もちろん」
そのまま、延ばされた彼女の手を素通りして、僕は前に出た。
彼女が後から、ついてくる。
断ることは、出来ない。
しかし了解したのは、そんな理由じゃない。
了解したのは、こいつの本名を知る為。
このままでは、キラは、もう今までのようなキラではいられない。
キラが誰かに弱みを握られることなど、決してあってはならない。
どうにかして彼女の名前を知れば。それさえすれば。
そうだ。それさえすれば、その後はこいつを利用すればいい。
Lに会わせて、本当の名前を知り、捜査本部を潰す。それが全て終わればこいつを捨てるだけだ。
そう、これは危機ではなく、チャンス。
キラが新世界の神になる為の、大きなチャンスなのだ。
やってやる。必ず本名を暴いてやるよ、ミサ…。
353 :
月ミサ:04/06/28 00:15 ID:QtCJV52R
彼女は大きなベッドにばすんと腰掛けた。
「ね〜え、なんでこんなとこなのぉ?」
「ん?」
扉を締め振り向いた僕を見て、彼女は上機嫌そうに足をぱたぱた動かして笑った。
まあ、これまであんなに逢いたがっていたキラが今まさに自分の目の前にいるのだから、こんなに嬉しそうなのも無理もないかもしれない。
「こんなとこって?」
僕がそう返すと、くすくすと笑いながら彼女は疑問を声に乗せた。
「ラ・ブ・ホ。ねぇなんで?」
354 :
月ミサ:04/06/28 00:16 ID:QtCJV52R
「なんでって…。ここなら確実に誰にも邪魔されずに二人きりになれるだろ?」
僕は説明するように右手を横に振り、彼女に近づいた。
「会話を聞き取られにくい喫茶店とかも知ってるけど…。僕と君の会話は万が一にも他人に聞かれてはならないから。」
君が女の子で良かったよ、はは、と僕は笑った。
その言葉を聞いて、彼女はまた笑う。まるで二人で隠した小犬を育てる秘密を共有した小さい子供のように。
それでも彼女の笑顔は、無邪気というよりどこか、艶っぽい。
「なんてったって、あの世間を騒がせてるキラと偽キラだもんね〜。…でもさ、いいの?
こういうとこ、たまに隠しカメラとか盗聴機とかついてるって話、あるじゃない?」
そうやって彼女は、いかにも冗談っぽく笑みを浮かべる。
355 :
月ミサ:04/06/28 00:17 ID:QtCJV52R
「あぁ、たまに聞くねそういう話。でもこの部屋は大丈夫さ。前に来たとき僕の死神に探させといたから。」
あの時はユリと来たんだっけ。そういう話を聞いて、なんとなくの気まぐれにリュークに探させてみた。
もちろんそのときはそんなものはなくて、そのまま僕たちは事に及んだ。
リュークの奴あの後林檎三つも欲しいなんて言ってたっけ…。
「前にも、来たんだ…」
気が付くと、彼女の笑顔には陰が宿っていた。
356 :
338:04/06/28 00:19 ID:QtCJV52R
今回はここまでで。
続きは完成したらアップします。
本編が進むまでに完成させなきゃ…。
月ミサキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ってゆうか、話の前半部分は原作でもありそう(w
普通に展開が面白い
ラ・ブ・ホなミサタン萌え(;´Д`)ハァハァ
続き楽しみにしてます!
イイ!!(゚∀゚)
漏れもラ・ブ・ホなミサタソに萌た。
神マジでGJ
続き楽しみにしてまつ。
イイヨイイヨーミサたん可愛いなぁ…でもミサ月っていうぐらいだから鬼畜なのかね(;´Д`)ハァハァ
後レムとリュークはどこ行ったw
362 :
名無しさん@ピンキー:04/06/28 20:46 ID:ee9dekop
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月ミサキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
面白れぇぇぇ━━━━!! GJ!
やはりミサたんは月のストライクゾーンから外れていたか。ww
この先どうなるのか気になって仕方がないです。
続きを楽しみに待っとります。
今週号は久々に登場の粧裕タンに萌えるべきだ! _ト ̄|○
うむ。コマが少ないが萌えられたな。
海砂さまのおかげで、
朝っぱらからハァハァ(;´Д`)ハァハァしちゃってやばかったよ!!
電車ん中で立って読んでたもんだからメッチャ危険だよ!!
テ□リストか何かに間違われるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ!!
あの「みっけ☆キィィ」って目だけでズキューンっときた!!
正直ミサさまにノートで脅されながらHな命令されたいとオモタ!!
ちゅうわけで、だれかこんなのつくってタモ〜レ。
☆
海砂さまが月(つき)くんの家まで偵察にくると、
ちょうど粧裕タンが鍵を開けて、家の中へ!!
キュピーンと反応する海砂さま!! (粧裕タン逃げて〜!!)
粧裕タン:「この女(ひと)がお兄ちゃんの恋人…ガーン(;_;」
海砂さま: 「ふ〜ん、月くん彼女いるんだ」
…!?
粧裕タン机の中から見つけた物的証拠を使って兄ちゃんへの想いを吐かせる海砂さま!!
☆
兄(おまけとはいえ父までも)を人質に取られたので
言われたとおりにしようとする粧裕タン
でも、純情な粧裕タンは、まったく思うように体を動かせません。
…。
粧裕タンのベットの上で、浴室で、おトイレで、
散々もて遊ぶ海砂さま、粧裕タンはもう何度、果てたかわかりません。
☆
ある日、月くんをオトすように命令されてしまう粧裕タン、
夜になり、健気にも命令どおりの行動に移る粧裕タン、
ハダカにパジャマ(上だけ、ボタンしてない)だけで月くんの部屋へ、
小さなノック、湯上りのシャンプーの香り、
恥らいと、ほてりで思うように動いてくれない細身の体、
必死な眼差し、でもでもすぐに目をそらす粧裕タン。
月くんを押し込むように部屋に入って電気を消す粧裕タン。
…。
海砂さまに付けてもらったピアスに触れ何か決心する粧裕タン。
…。
粧裕タン、なんとキジョウイです。
…。
そして、マタ-リと月くんの部屋で朝を迎えてしまう二人。
☆
粧裕タンは海砂さまに調教される毎日。
…。
そして、お兄ちゃんと同じくらい海砂さまをスキになってしまいます。
☆
粧裕タンと月くんの前に海砂さま登場
海砂さまの命令で、粧裕タンにゴニョゴニョ♂される月くん、
粧裕タンと一緒に海砂さまにご奉仕したりする月くん。
海砂さまにゴニョゴニョされる月くん。
そして海砂さまが、粧裕タンを、粧裕タンを!!
…。
そして末永く、3人で仲良く暮らしましたとさ。
ってなヤツをタノム!
こんなんじゃなくてちゃんとしたヤツをな、タノムよ、マジデ!!
チンチン(AA略)
創ってくれたらもう死神?
オレが認定するよ、Death Note の運転免許を出したいくらいに認定する!!
まだ見ぬ職人様ただし、これだけはジュウヨウなんだ。
パジャマの上、それのみonlyだけ着てて、
さらにボタンをしてないってことがだよ。
オレ的にな
しかしカラーページの部分は微妙だった。ちょっと萎えた。
ムダな補足なんだけど、
物的証拠は粧裕タンのちょっぴりHな日記かな。
371 :
368:04/06/29 03:12 ID:pT4czzX/
>>369 ありがとう、
作文で頭から否定されなかったのは生まれて初めてです。
でも、オレの文ではダメです。
もっと、こう、アレです。萌えるヤツじゃないと。。
あと、あと、海砂さまは月くんの部屋でも
粧裕タンを楽器のように扱ってしまうとオモウ。
☆
月くんのマクラの根元(?)に顔を押し付けられ、
おしりを高くあげさせられて、
ハズかしいところをやさしく奏でられてしまう粧裕タン。
ガマンする粧裕タン。
しかし、海砂さまは「粧裕タンの月くんへの想い」をカスタムした
優しくもはげしい口撃を開始。
ダメーと思いつつも、ウラハラに徐々にちょっとずつ反応し始めてしまう粧裕タン
結局、そのあたりを見破られた上、激しく奏でられてしまう粧裕タン。
またまた、なにかとあばかれてしまった粧裕タン
涙をこらえようとするんだけどこらえきれずに、
一滴をシーツの上へ落とす粧裕タン
粧裕タンの恐れることなったその指で涙の後をなぞり上げる海砂さま、
唇で涙をなめとる海砂さま。
粧裕タン:「お兄ちゃん…」
海砂さま:「フフ、お兄ちゃんをスキになるなんて、、」
つづく
ってなぁカンジの雰囲気で、、
373 :
粧裕L:04/06/29 11:01 ID:+h2plWfc
ジジジ…とジッパーをゆっくりと下げる。手が震えないようにすることに粧裕は精一杯だった。
大丈夫、雑誌で男の人はどこが感じるのか読んだことあるし。
お兄ちゃんといつそんなことになってもいいように、どうすればいいかは練習したもん…バナナで。
アレの写真だって…み、見たことあるし、エッチなビデオも友達の家で見たことあるし…。
でも、私が今から舐めるの!?あれを?…だ、大丈夫。こいつは練習台よ。落ち着いてすれば大丈夫。それに最後までは…しないもん。
頭の中で色々な想いが駆けめぐり、思わずジッパーを下ろす手が止まった。
「焦らしてます?あまり焦らされるのは好きではないのですが」
その言葉にLを睨み付けると、飄々とした声で言葉を続けた。
「あ、無理しなくてもいいんですよ」
その表情からはこの男がどんな感情を抱いているのかは読みとれない。しかしなんとなく馬鹿にされている気がして粧裕は一気にジッパーをおろした。
ついでに下着も勢いづけて引きずり下ろす。
「……」
ごくりと唾液を飲み込んだまま粧裕は固まった。
初めて見る男性のそれ。まだ勃っていないのが唯一の救いだったが、それでも、粧裕は凝視したまま瞬きも忘れていた。
「どうかしました?」
怖じ気づきましたか?
その声に背を押されるかのように、粧裕は目をギュッと閉じて舌を這わせた。
374 :
粧裕L:04/06/29 11:02 ID:+h2plWfc
「…手を縛られているというのは割とやっかいですね」
「ん……」
「手が自由なら、あなたにもっとイタズラ出来るんですけど」
「……」
「っ、…ちょっと、歯を立てるのはやめて下さい」
「だったら!…黙ってて」
粧裕はLの性器から口を離して唇を舐めた。独特の苦みに眉をひそめる。
下唇に手の甲を当てて、何かに耐えるように目を閉じ呼吸を整えた。
そして再びLの性器に口づけを落とす。
目を頑なに瞑って、舌を使って下から上へ舐めあげると、そこをピクリと震わせLが息を僅かに乱した。
そのまま先端部分をくわえ込む。
(お兄ちゃん……)
粧裕は頭の中で必死に反芻する。これはお兄ちゃんだ、これはお兄ちゃんのなんだ。
あたしが、おにいちゃんのを、くちであいしてあげてるの。
そう考えると、今口の中にあるLのものすらも愛しく思えてきて粧裕はそれを吸い上げた。
両手を添えて、頭を動かして愛撫する。時折舌先を窄めて裏筋の部分を刺激した。
「、あ」
小さく掠れた声が上から降ってくる。
銜えたままで見上げると、彼はとっさに目を反らせた。青白かった頬が上気して、薄く赤に染まっている。
無駄口を叩いていた先ほどに比べて、だいぶ余裕を失っているようだった。
は、と息を吐いて眉間に皺を寄せている。
375 :
粧裕L:04/06/29 11:03 ID:+h2plWfc
粧裕はゾクリと背を震わせた。自分の欲望に、体が熱くなるのを抑えられない。
粧裕の目が欲に濡れたのを見たのかLは慌てて腰を引こうとしたが、それを許さないとでも言うように粧裕の腕が胴に巻き付いてきた。
Lの黒い髪がパサ、と音を立てる。
粧裕はふと愛撫するのを止めた。
顔を離して、濡れた唇を手で拭うとLをじっと見つめる。
お互いいつの間にか息が上がっていて、静かな室内に、乱れた呼吸音だけが響いた。
先に口を開いたのは粧裕だった。
「初めての振りなんて簡単だよね…」
粧裕は言うと立ち上がって下着をそろそろとおろした。脱ぎ捨てられた下着に、粧裕の愛液が染みを作っている。
スカートのホックに手を掛けた所で、粧裕は何かに躊躇するように手を止めた。
きっと初めての振りなんて簡単だよ。お兄ちゃんには天然でエッチが上手いって思わせたいもん。
それに…あたし、もう我慢できない…。
Lのそれに目をやる。粧裕の唾液に濡れ張りつめているそこを見ただけで、トロリと自分の奥が熱く溶けるのがわかった。
「簡単ですよ。…初めての振りなんて」
ポツリと呟かれた、熱を含んだその声に誘われるように、スカートのホックを外した。
すみません。ちょっと忙しくて少しずつしか進められません。
気長に待っていて下さい。
最後まで必ず書きます。
キタキタキタキタ――――(;゚∀゚)―――――――――
たたたたまらんw
続きいつまでも待ちます!!
どうぞゆっくり仕上げてくださいw
じっ・・焦らしておいてこのこのっ(*´∀`)σ)Д`)
うわぁ我慢できんよ(*´д`*)ハァハァ
379 :
338:04/06/29 19:28 ID:Bbyy9QOO
粧裕たん!L!
もう堪らないですよ(;´Д`)ハァハァ
神が満足のいくようじっくり書き上げてくれれば…俺は待ち続けます!!
↑興奮して名前欄消去するの忘れた…
皆さんスルーして下さい…
さささ粧裕たん(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
きたよコレハァハァ
>「初めての振りなんて簡単だよね…」
た、たまらん!!!萌え………。
ぱたり
今からセブン行ってくるお
何買えばいいかお
ジャンプとティッシュ
385 :
40:04/06/30 22:11 ID:raUq4ruw
松サユ月書いてる人続き書いて〜
ついでにお願いしたいんだけど嫉妬月とサユのエチ書いて頼む
松サユもいいけどとりあえずこっち読みたい・・
とにかく待ってるよ
212 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:00 ID:xtTcbLOd
PCを見ながら
ミサ「月ってかいてライトって読むのか
なんか素敵
それにしてもすごいな夜神月
中学2,3年とテニスの全国大会で優勝
今年は東応大学の入学式で新入生代表の挨拶
写真はないけどこんな名前他にいるわけないし」
ミサ(まさかキラがあんなかっこいいなんて
なにもかもが想像以上
でもちょっと真面目そうかな?ハハ)
ミサ「中学の名前が分かれば平気で名簿売ってる場所あるし世の中狂ってるね
住所もわかったよ、夜神月さん
ここからなら大学もきっと自宅からね」
217 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:09 ID:xtTcbLOd
5月25日
捜査員「22日、24日、今のところ、何も起きた形跡なし
もうこの日記に書かれた残りは30日のドームしか…」
月(青山にノートを持った不審者は現れなかった
まさか本当にドームで…
しかしどう死神を見せ合うか
それともこちらから会う方法を示すのを待っているのか?)
L(日記に他の暗号が隠されてるとは思えない
しかし「検問する」と報道してあるドームも考えにくい
キラの方から会う方法を言ってくるのを待っているのか?あるいは…)
通信ワタリ「竜崎、さくらTV宛てに第二のキラからメッセージが来ました
消印は22日です」
乳「またか」
ワタリ通信「とりあえずまたパソコンを通して先に映像を送ります」
パソコン「キラを見つけることが出来ました
テレビ局の皆さん、警察の皆さん、ありがとうございました」
月(!?…まさかどこで?青山?
相手の死神がリュークを見つけて教えたのか?
いや誰に憑いてるかは判断できないはず
尾行にも細心の注意を払った)
L(もしこれが本当で日記に関係しているなら
23日に投函されている事から該当するのは青山
この本部から青山へ行ったのは松田と夜神月のみ…
レイが調べていた者の中にキラがいたという線で辿れば夜神月だけに絞られたことになる
しかし青山という確証はない)
221 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:16 ID:xtTcbLOd
捜査員「『見つけた』って、まずいぞ!」
乳「うむ、キラとキラが手を組むことに」
L「まだ手を組んだとは言い切れません
今回第二のキラは今まで会うという言葉を使っていたのに見つけたといってます
キラを見つけただけで接触はまだかもしれない
いや、少なくとも投函した23日の時点では接触していません
すでにしていればキラが『見つけた』などと言わせるとは思えない」
月(そのとおりだ
接触したとしてもそれをばらさない方が警察に対して有利になる
そんなことも分からないのか?
それにこれではあの日、青山に行った者の中にキラがいると言っているようなもの…
本当に偽キラはキラに協力する気があるのか?)
L「ここまできてしまったら第二のキラに今度は警察が呼びかけてみるしかありませんね」
捜査員「呼びかける?」
L「はい
第二のキラに警察側から好条件を出し、キラが誰なのか教えるよう呼びかけるんです
もしキラの方に第二のキラが誰なのかまだ分かっていなければより応じる可能性があります」
月(まずいな
相手があの偽キラだけにどう動くか
しかし呼びかけを止める手立てもない)
225 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:20 ID:xtTcbLOd
L「朝日さん
キラの情報を教えれば第二のキラの罪は問わない
という司法取引は無理でしょうか?」
乳「分かっているだけで罪もない者を6人…
無理だ」
L「ではその辺を曖昧にしキラの情報を教えればいかにも罪が軽くなる
世界の英雄となり追わないと聞こえるような呼びかけを考えます
できるだけ早い方がいい
今午後7時25分
8時55分の各局のスポットで流せるよう準備します」
乳「分かった」
ホテル出口
死「ライト、最悪の展開じゃないか?ククク」
月(あれがニュースで流れたら偽キラは警察に僕を売るかもしれない
それどころかいつ殺されるかも分からない状況だ…クソ!)
227 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:23 ID:xtTcbLOd
家
TV「もしまだあなたが誰なのかキラにわかってないなら間に合います
興味本位でキラに近づいてはいけない
キラに接触すればあなたは殺されます
利用されるだけです
キラは大量殺人犯です
絶対に手を貸してはいけません
今あなたにできることは人の命の尊さを考え、キラの情報を我々に教えることで罪を償い
キラの恐怖から世界を救う〜」
玄関を出るミサ
レム「どこへ行くんだ?」
ミサ「名乗り出る」
230 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:26 ID:xtTcbLOd
ミサ、月の家の前へ
レム「あ、こっちか」
ピンポーン
妹「はーい」
ミサ「こんばんは、あまねみさと申します
月さんが大学に忘れた大事なノートを届けに…」
妹「え、あ、ちょっと待って下さい
お兄ちゃーん、お友達が忘れたノート届けに来てくれたよー」
月(ノート?まさか!)
ご対面
ミサ「はじめまして
あまねみさです
テレビ見てたら心配してるんじゃないかと思ってどうしても我慢できなくなって
このノートを」
月(デスノート?…)
触る
240 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:30 ID:xtTcbLOd
死神(レム)を見る月
月(死神!偽キラだ…)
月「あがっていけよ」
ミサ「え、部屋に入れてくれるの?
嬉しい」
月「母さん
わざわざ届けに来てくれたんだ
お茶か何か」
母「え、あ、そうね
いらっしゃい」
妹「あの人がお兄ちゃんの彼女?
パンツ見えちゃってるし」
母「まさか、冗談止めてよさゆ」
月「座って」
ミサ「あ、ありがとう」
月(こいつが偽キラであることも僕をキラと分かっていることも間違いない
警察の呼びかけはついさっき
警察と取引してきたはずもない
しかし何故いきなり家に…
やる事為す事無茶すぎる
とても利用できる器とは思えないが名前も知られてしまってる
とりあえず観察してみるか)
250 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:35 ID:xtTcbLOd
月「なぜ分かった?」
ミサ「あ、やっぱり目の取引はしてないんですね?
死神の目を持つと人間の寿命と名前を見ることが出来る
でもノートを持ってる人間の寿命だけは知ることが出来ないんです」
リュークを睨む月
死「いやそこまで詳しく知らなかったし俺」
レム「この娘の言ってることは嘘じゃない
でなきゃ青山ですれ違っただけでキラと分かるはずはないだろう?
それどころか私は
本名はキラに教えない方がいい
と止めたのに…
どうもお前には嘘はつきたくないみたいだ」
月「…それは分かったが君がもし警察に捕まってたらキラの秘密がばれていた」
ミサ「大丈夫…
私は捕まってないしこれからはあなたの言うとおりに動けば捕まらない
そうでしょう?
そして私がLの名前を見る
私はあなたの目になる
だから…」
月「だから?」
ミサ「彼女にして下さい」
257 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:40 ID:xtTcbLOd
月(…こいつを下手にあしらうと殺される可能性がある
しかし…)
月「無理だ
大体あの日、青山はいつもの3倍の量のカメラが付いていた
あの日青山へ行ったなら必ず君はどこかに映ってる
僕もだ
その二人が今後接近したら
今ここでこうしてることすらまずいことなんだ
それくらい分かってくれ」
ミサ「…これ」
月「?」
ミサ「青山へ行った時の私の写真です
化粧は全く違うしカツラも着けてます
監視カメラに映ってたとしても写真の私から私は結び付けられない」
死「これなら確かに分からないな」
月「じゃあ指紋は?
君がテレビ局に送った物には全て君の指紋が付いている
君の指紋が警察にとられるようなことがあれば
第二のキラと決定される」
ミサ「あれは私の指紋じゃない
私だって考えて行動してます」
268 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:45 ID:xtTcbLOd
ミサ「少し前まで私は関西にいてオカルト好きな友達がいたんです
私はインチキな心霊写真を作ってその子に見せ…
そのビデオをいろんなテレビ番組に送ろうって持ちかけたら彼女は乗ってきた
ビデオテープ10本にダビングさせ撮影した状況などを書く便箋と切手を貼った封筒10枚も用意させた
私の指紋が付かない様、あのビデオテープの上からあのキラの映像を重ね取りして音を入れたんです」
月「その友だちは今どうしてる?」
ミサ「あなたが殺せというなら今すぐ殺します」
お互い顔を合わせ閉口する死神二人
ミサ「どうしても信じられないならこのノート、あなたが預かって下さい
預かるだけなら所有権は私にあるから目の能力は持続する
そうよね?レム」
レム「確かにそれならミサのノートの隠し場所が夜神月って事にしかならないが…」
ミサ「これなら私はあなたを殺せないしあなたからしか警察はノートを奪えない
そして私が不要になったら殺せばいい」
月(なんでこいつここまで…)
275 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:51 ID:xtTcbLOd
月「しかしもうこのノートの切れ端を隠し持ってるかもしれないじゃないか」
ガタッ
ミサ「そんな使い方私は思いついてもないしノートが切れてるかくらいあなたにも分かるでしょ?
なんでそこまで疑うの?
それにこのノート、殺す人以外の名前書いても意味がないんでしょ?」
月「ああ例えば
『夜神月、あまねミサを好きになって〜』と書いても僕の方は『あまねミサを好きになって』という部分は
適応されずその後に記された死に方をする
君の方は単に40秒後心臓麻痺
大体デスノートで人の一生は操れない
死の前の行動として操れるのはノートに記すその日から23日後までだ
そして『キラに愛され〜』などと書いても『キラ』、『L』といった呼び名はなんの意味も持たない」
ミサ「…
私はあなたに利用されるだけでもいいの
信じて」
月「…何故そこまで言えるんだ?」
283 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 08:58 ID:xtTcbLOd
ミサ「私の両親はちょうど一年前、私の目の前で強盗に殺された
絶対に許せなかった
殺したいとも考えた
でもそれはいけない事
私はどうしたらいいか分からなかった
裁判は長引き、そのうち冤罪の見方まで…
そんな時その犯人を裁いてくれたのはキラ
私にとってキラは絶対的な存在…」
月「しかし…
君は罪のない警官達を殺した
それは君の両親を殺した人間と同じじゃないのか?」
ミサ「そんなこと…あなたに言われたくない
あなただって悪を裁いていくには犠牲は出る
そう考えてやってきたはず
私も同じ考え
私にはああするしか思いつかなかった
私の存在をあなたに知ってもらう方法が…
お礼を言う方法が…」
どうしてもあなたに会いたかった!
月(今までの無茶なやり方はキラに会いたいという一心ゆえ…
一応、監視カメラ、指紋の対策は出来ている
思っていたより馬鹿ではない
それにこれからは僕に従うといっている…)
バッ
ミサに抱きつく月
296 名前: 5ch ◆UvGJoaFDw6 [sage] 投稿日: 04/07/01 09:04 ID:xtTcbLOd
月「わかった…
彼氏にはなれないが振りはしてあげられる
僕に会うため僕の力になるために
残りの寿命を半分にした君の目は武器になる」
ミサ「ありがとう…好きになってもらえるよう頑張る」
ニヤッと月
ククっとリューク
ポカーンのレム
次号、月とミサ、二人の間に!?「爆弾」
「昨日打ち合わせで無趣味なので趣味を持とうという話をしていたら何故か理想の部屋の話をしてました」(つぐみ)
お・・・いきなりバレが・・・。
来週すごいねぇ・・・ミサ月オフィかよ〜!神よ降臨頼む。
あ、俺も松サユ月待ってます・・・・神忙しいのかな?
個人的に神の松田ツボだから早く続きみたひ・・
ネタバレ貼ってるのは嫌がらせか?俺は既に知ってたからいいけど
そうじゃない人もいるんだからそこらへん考えてくれよ
上のはバレなのか・・・
普通にSSかと思った。
あーあ…楽しみが無くなった・・・
バレスレ以外でバレすんなよ
私はバレスレに張り付いているからいいが
・゚・(ノД`)・゚・ウワアアァァン
406 :
暇人:04/07/02 12:06 ID:xnYCr1VF
夜神月はまいったな、と心の中でため息をついた。あまり遅くなると母親や妹が心配するんだがな。
彼女を駅の近くまで、送っていく。そのように言って家を出た。もちろん本心からで
なんら下心があったわけでも、何かをたくらんでいたというわけでもない。まあ、
家族に芝居を打っていたのだから、そのような言い方をすると語弊があるかもしれないが。
送っていく、という言葉は芝居などではなくごくごく自然に出てきた。もしかしたら無意識に自分ですらも
騙しているのかもしれない。月はふいにそんなことを考える。
駅へ行く途中の夜の公園だった。空は曇り空で、辺りを照らしているのはまばらにたっている
街灯だけ。その青白い街灯に、彼女の白い裸体は浮かんでいた。彼女の名前は「ミサ」と言った。
公園の茂みに誘いこまれたとき、月は彼女がどのようなつもりなのか、すぐに分かった。
予想通り、彼女は耳元で「抱いて欲しいの、お願い」と囁いてきた。月は何も言わず、しかし
拒絶はしなかった。拒む理由はないし、断ったら断ったで彼女が逆上しないとも限らない。
黙って彼女が服を脱いでいくのを見ていた。上着を脱ぎ、スカートのホックをはずし、上のブラジャーもはずした。
白い、それこそ病的なまでに白い体が、露になる。しかし、黒いパンティははいたままで、
その色が白い肌の上でより際立って見える。やや小ぶりだが、形のよい胸。胴から腰にかけてのラインが、
妙になまめかしく月は思わず息を呑んだ。
いや、と月は思う。この女の体、並以上であることは認めるが、所詮、並だ。そのはずなのに、なぜ自分は
ここまで昂ぶっている? そういえば外でやるのは初めてだったように思う。それのせいだろうか。
407 :
暇人:04/07/02 12:07 ID:xnYCr1VF
ミサは月の肩を両手で抱くと、そのまま仰向けに倒れこんだ。自然、月が押し倒したような形になる。
月はそのままの体勢で、ミサの唇にキスを落とした。んっ、と彼女は目をつぶってそれを受け入れる。
唇の次は、首筋。そこが弱いのか、先程よりもやや大きな声で、んんっ、と身をよじる。頬が、体が、先程よりも上気して
ピンク色の染まっていくのがわかる。それを見て、さらに昂ぶる月がいた。下半身もそれに比例する。ズボンに収まりきれず痛いくらいだ。
それを目ざとく見つけたミサは上半身を起こし、悪魔的な微笑を浮かべ、月のズボンを下ろしてくる。そしてされるがままに、
トランクスも取り払われる。月のモノが外気にさらされ、よりいっそうの存在感を見せ付ける。
「ねえ、フェラしたげよっか」
月のモノを擦りながら、ミサはそう囁く。月はこのとき初めて発言した。
「いや、いい」
「そお? 残念。私結構テクニシャンなのに」
あてが外れたようにミサはそう言ってモノを擦るのをやめた。そして、体位をさっきまでとは逆に、
今度はミサが押し倒すような形にする。
「まあ、ここまで立ってれば要らない、か」
ミサはパンティを脱ぎ、無造作に放り投げる。それはすでに彼女の愛液でぐしょぐしょに濡れていた。
そしておそらく、彼女の秘所も同じように性欲に犯されていることだろう。
「ん、んんっ。いいっ。すごく感じるっ」
408 :
暇人:04/07/02 12:07 ID:xnYCr1VF
十分に潤ったそこを月のモノと交え、たまらなそうに身をよじりながら、ミサは抑えた声でそう言った。
激しく自らの腰を動かし、喘ぎ声を上げるさまは、とても妖艶で、それだけで射精感が湧き上がってくる。
彼女は、快感を得るための手段を心得ているようだった。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……
淫らな水音が辺りを支配している。もしかしたら近くを通りかかった誰かに聞かれたかもしれない。
「あっ、あっ、う、んんっ」
抑えた嬌声。月は、もっと激しくこの女を啼かせてみたい、と思った。それは本能から来るものか、衝動としか言いようの無い
感情だった。モノを抜き、再び体位を入れ替える。いまだ快感の虜のミサは、はあはあと肩で息をしながら月に促されると
そのまま地面に崩れ落ちる。
「やだぁ、ぬいちゃぁ……。まだ、まだなのぉ」
腰をくねらせ、足りない、まだ足りないとアピールする。月はそれに応じ、いまだ衰えぬソレをミサの秘所に突っ込んだ。
焦らされた分、欲求不満になっていたミサは自制を忘れて大声で啼く。
「ああああっ、いいっ、すごくいいっ。もっと、奥。もっとおくぅ、にぃっ」
言われるままに、彼女を何度も何度も突き上げる。そのたびにミサは右に左にと体をよじり一際大きい嬌声を上げる。
雲が水分をためきらなくなり、雨を降らすように、じわじわと射精感が近づいてくる。
月はラストスパートと、動きをスピードアップさせる。
「もうだめぇ、くる、くるっ、いっちゃうぅぅっ」
だらしなく開かれた口。ろれつも回っていない。意識があるのかどうか怪しいところだ。
409 :
暇人:04/07/02 12:08 ID:xnYCr1VF
「ひんじゃうっ、あたしぃ、ひんじゃうぅぅうっ」
ビクン、とミサの体が一度大きくはね、その後に三度小刻みに震えた。果ててしまったようだ。
月はいまだいきり立ったままで反り返っている自分の物を取り出し、彼女めがけて一気に射精した。
精液にまみれたミサはしばらくの間、仰向けになったまま肩で息をしていたが、ふいに上体を立ち上げ四つんばいのようになって月の股間に顔をうずめた。
「きれいにしてあげる」
月は拒まずモノを口に含むミサをぼんやりと見ていた。淫乱女。そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
精液をなめとり、ミサは上目遣いに月を見ながら舌なめずりした。彼女の顔や体だけでなく、その長い金髪にも
精液は飛び散っていた。その姿は、淫らで――それ以外の何者でもなかった。
たった今知り合ったばかりの赤の他人である男と女が信頼関係を築くには、セックスをするのが一番手っ取り早い。しかしそれは時がたてば必ず壊れるまやかしの関係。割れやすいガラス、傷のつきやすいCD-ROM。
構わないさ、そんなに多くの時間をかけるつもりは無いからね。脱ぎ捨ててあった服を身にまとおうとしている
ミサを見ながら、月はひそかにそう呟いたのだった。
410 :
暇人:04/07/02 12:09 ID:xnYCr1VF
ネタばれのミサが結構かわいかったので書いてみた。これ自体はネタばれに含まないよね?
その発言がネタバレのような気もするけど
小説はとてもGJだ
ミサタソいやらすぃ(*´д`*)ハァハァ
しかも文章上手でウマー
来る者拒まず去る者追わず、なんの感慨も無く
抱いてるっぽい所がいかにもライトっぽくて良いです。
ミサたんは可愛いし、激しくGJです。
414 :
暇人:04/07/03 00:21 ID:nXfnVTmj
>>411 なるほど、墓穴を掘ったか。ネタばれ見てなかった人、スマン。
今まで投下された小説を読み返して改めて(*´Д`*)ハァハァ
大勢の神に感謝。
これからも頑張って下さい
>>322 かなり面白い。個人的にはツボに来る。正直に続きが読みたいと素直に言える。
エロは欲しいが。
以下、住人スルー耐性強化リトマス試験紙レス。
前にも言ったが文体、改行、ストーリーの流れ等を変えないと粘着は何処までも追いかけてくる。
毎回、擁護するのもさすがに疲れる。ガンガレ!!応援してるんだからさ、俺は昔からね。
まだまだ暴れ足りないって輩が居るみたいですねえ…
このスレが立ち直るのはまだ先ですかねえ
しょうがないさ、ネタバレを貼り付けるような馬鹿を含めてリア厨がウヨウヨいるんだから。
某スレは一年くらいか?あの書き手が現れると荒れるな(藁
このスレの場合は、読み手住人の馬鹿さ加減が突き抜けてるからな。
住人側で立て直そうって気が無いから
相乗効果か。まぁ半年かかるな、まともになるのは(藁
住人側で立て直す・・・ねえ・・・・。
ネタバレは思いっきり悪意あるよな。いきなりコピペだもんな。
このスレに恨みのある人がいるんだろうね。
まあ俺はSS読めりゃいいや。
最近は本誌の方でミサや粧裕の出番が多くて嬉しい。
未刊のSS職人様方の続きがUPされるのをおとなしくまっているよ。
もうすぐ夏休みか・・・
いやな予感。
いまどき (藁 て
このいい加減さが2chって感じで大好きだ
↑ネタバレ画像含んでるから注意!
>426 最後のコマがエロリぃ。
ページが縦に並んでて読みやすかった。
変にリアルだな
この違和感の皆無さが恐ろしい…
閑散…
>426
すげー。面白かった
うまいな
433 :
名無しさん@ピンキー:04/07/05 18:56 ID:5U1dAZfL
単行本2巻記念あげ
漏れFBIの辺りは本誌で読んでなかったから、やっと話繋がったよ…
遅ればせながらナオミタソ(*´Д`)ハァハァ
後、今週のミサタソのふとももに(*´Д`*)ハァハァ
なんか今週エロいな
ミサタソ…ハァハァ(*´Д`*)ハァハァ
ミサ(゚听)イラネ
ナオミタソ出せ(゚Д゚ )ゴルァ!!
部屋でセックルをはじめた月とミサを見て、なんとなく気まずくなるリュークとレム
>436
死神同士のやり取りがおもしろそうだ
来週は抱き合ってるところを見られるところから。
「ライト、お茶が入りましたよ」 ギクッ!! ガチャーン!
「ぎゃ!どうしたの!? お母さん… ひゃあ!」ステーン ごちん☆「ぎゃ!」
「ち、違うんだ! あ!? 」 すぽーん
「きゃあ!心の準備が!?」ぷりりーん!
苺じゃなくてエイケンかよ
>>437 マリオゴルフで対戦して暇潰してるよ
よくよく考えたら「隠れて会っているという演出」をするためには
なるたけエロエロしいシーンを家族に見せつけたほうが得策だな。
来週はエロパロと並ぶよ。たぶん、ジャンプは回収だね。
レムはミサがトイレ入ってるときも一緒なのかな?
未完の職人さんへ
気が向いたときでいいので戻ってきてください。待ってます。
出来上がったら無言でいいから落としてくれるとうれしいす
俺も諦めきれずにずっと待っているよ・・・。
未完の職人さんって何人いる?
粧裕タン、今こそ月部屋に突入する時だ。来週は頼んますぜ。
>446
・前スレ761氏のL粧裕(これはでも最後まで書くと言ってくれているのである意味安心。)
・月粧裕の職人さん
・蛙Lと粧裕姫の職人さん
・松粧裕月の職人さん
こんなところかな?
「大丈夫…私は捕まってないし、これからはあなたの言う通りに動けば捕まらない。そうでしょう?そして私がLの名前を見る。私はあなたの目になる。だから…」
「?だから…?」
「エッチしてください」
(ここで下手なのかがばれると失望して殺される可能性がある…しかし…)
「無理だ僕には将来性があるし、もし君が妊娠してしまったら…まずいんだ。それくらい分かってくれ」
「これ…」 「?」
「コンドームか。これなら確かに安全だな。クク…」
「じゃあ経験は?」
450 :
名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:48 ID:xvgww219
粧裕タン、パジャマでミサたんのお迎えだよ
同一人物もいるがな
今日も終電ギリギリだ。
いつにもまして車内は込み合っている。
(今日は金曜日か・・・・)
明日が休みなのをいいことに、おもいっきり飲んできました、というサラリーマンで、車内は
うめつくされている。
(いいよな〜土日しっかり休める人は。)
はぁ〜っと大きなため息をつく。車内にただよう酒の匂いに閉口しながら、長身の体を縮こまらせる。
(あ〜、早く帰って風呂入って寝たい・・。あっでも・・・ユーロ2004は見ないと。)
酔っ払いの中年男性の波にもまれながら、警察庁特別捜査本部員の松田はそんなことばかり考えていた。
(僕もすぐ、こーんなオジサンになっちゃうんだろうなぁ)
あーあ、と大きいため息をもうひとつ。
車内は相変わらず混み合ったままだ。うしろから前からギュウギュウと圧力がかかる。
「・・・・イ・・・」
「・・・・?」
かすかに、後ろで呟く声がした。
それと同時に、松田は自分の腰に誰かが手をまわしていることに気づいた。
(・・・・・なっなんだ!?)
振り向いて確認しようにも、人におされて振り返ることさえむずかしい。
あたりを見回しても、酔っ払いのサラリーマンだらけ。
(酔ってるのかな・・・)
人につかまらなきゃ立てないくらいに飲んで帰るなよ・・・・そんなことを思いながらも、あえて回された腕を
ほどくこともなくそのまま立っていた。
しかし、回されたうでは、だんだんと松田の下半身へとのばされていった。
(・・・・っ!!!)
松田はおもわず身震いをする。
(おいおい・・・・痴漢かよ・・刑事相手にいい度胸だな)
回された手は、確実に松田の下半身をまさぐっていた。
(・・・・っ!!!)
松田はおもわず身震いをする。
(おいおい・・・・痴漢かよ・・刑事相手にいい度胸だな)
回された手は、確実に松田の下半身をまさぐっていた。
(酔っ払いのオジサンにこんなことされてもなぁ・・・・・
この前も新宿で変なオジサンに声かけられたし・・僕ってそんなにゲイ受けいいのかな)
半分情けなさで泣きそうになりながらも、松田はこの痴漢をどうやって捕まえようか考えていた。
(うーん・・・次の駅でひきずりおろすか・・・。)
考えながら、しばらくされるがままにしていた松田だったが、ある異変に気づいた。
背中からときおり、すすり泣くような声がするのだ。
(・・・・・女?)
後ろは振り返れないが、そういえばなんとなく甘い香りがする。
女と気づいた瞬間、松田は体が熱くなるのをかんじた。
女に、自分の股間をもてあそばれている。
背後から伸びている手は、巧みに松田の下半身を撫で回していた。
(や・・・やばい・・)
松田は自分が感じていることに気づき、顔を赤らめた。
どうしたらいいだろう、女に痴漢されているなんて回りに気づかれたくない。
でも、これは犯罪だ。なんとか注意してあげなきゃ・・・・
すっかり硬くなってしまったじぶんのモノをいじられながら、松田は必死に理性を保とうとしていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
(どうして、死んだの?どうしてあなたが殺されなければいけなかったの・・・・?)
そんなことばかり考え続けていて、もう頭がおかしくなりそうだった。
金曜日の終電。
ナオミは自分の婚約者の死の原因をつきとめるべく、今日もあちこち駆け回っていた。
酒くさいサラリーマンの波にもまれながら、考えるのは死んだレイのことばかり。
うわごとのように彼の名前をくりかえしていたのに気づいたのは、周りにいる乗客が自分のことを白い目でジロジロみていたからだった。
なんとなく、いづらくなって、人の波をかきわけドア側に移動する。
一日中都内を駆け回っていたのと、心労と、酒の匂い。
ナオミはもうその場に座り込みたいくらいだった。
その時、ふと、さわやかな香りが鼻をよぎった。
(この香り・・・・・・・)
懐かしい香り、というのにはまだ早すぎるだろう。
その香りは、愛するレイと同じ香水の香りだった。
「レイ・・・・・なの?」
かすれた声で彼の名を呼ぶ。当然、その香りの主は振り返らない。
レイと同じくらいの長身で、ときおりため息をついているのだろうか、広い背中が揺れていた。
「レイ・・・・」
何も考えずに、背後から抱きしめる。ナオミには、この背中がレイにしか見えなかった。
抱きしめると、彼の匂いがした。
(この間まで、この香りに抱かれていたのに。)
ポロポロポロと、涙が落ちる。
彼に抱かれながら寝起きしていたのが、昨日のことのようによみがえった。
(もう一度、私を抱いてよ・・・・レイ・・・)
ナオミたんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
(*´Д`)ハァハァハァハァ
誰ともしらない男の背中に顔をうずめながら、ナオミはいつもレイにしていたように、男の下半身に手を這わせた。
徐々に、その感触は硬いものへとなっていくのを感じる。
(気持ちいいのね・・・?レイ・・?)
焦らすように、股をまさぐりながら。
レイの感じるところを、涙を流しながら責め立てた。
(ねぇ・・・どうして死んだのよ)
ナオミは、おもいっきり嗚咽をもらしながら、男の体を力いっぱい抱きしめたのだった。
◆◆◆◆◆◆
様子がおかしい。
松田は焦っていた。痴漢の女は、周りがジロジロ見るくらい、思いっきり泣いている。
しかも、自分に抱きついたまま。
(まいったなー・・・・・)
とりあえず、人目が気になる。
痴漢行為をされていたことは誰も気づいていなかったが、この状況ではまるで自分が悪者みたいだ。
「あの」
後ろを振り返らずに、回されている手をとる。
「降りましょうか」
ちょうど、ドアが開いた。自分の駅からはまだまだ遠いものの、松田は女の手をとって下車した。
降りてみて、女の顔を確認しようとして、松田は驚いた。
まるでモデルのような端整な顔立ちに、長い美しい髪。抜群のスタイル。
こんな美人は今まで見たことがなかった。
(こんなキレイな人が僕の・・・・・・)
さきほどされていたことを思い出し、松田は顔を真っ赤にした。
「ごめんなさい」
女は、崩れるようにホームにへたりこんだ。
「ごめんなさい・・・・・」
嗚咽を漏らしながら、何度も繰り返す。松田は女のそんな姿を目にして、事情を聞かずにはいられなかった。
「・・・・とりあえず、座りましょう」
松田はへたりこんで泣いているナオミの顔をのぞきこんだ。
ナオミは初めて、男の顔を確認した。
(レイじゃ・・・ない)
わかってはいたが、その男は自分の愛する人ではなかった。
月明かりで照らされた松田の顔を凝視する。
少しくせ毛で、童顔で。優しそうな目が、自分をみつめていた。
◆◆◆◆◆
「落ち着きましたか?」
松田は買ってきた缶コーヒーを手渡すと、ナオミの隣に座った。
「ごめんなさい・・・・・・」
「何度目ですか、それ」
もういいですよ、と松田は苦笑する。
「あなたが、彼に見えたの」
「彼・・・・・?」
ぼんやりと遠くをみつめながら、ナオミが口を開く。
「婚約者がいたんです」
「そうなんですか」
そう相槌をうって、松田はナオミの左手をみつめる。薬指には、指輪がはめられていた。
「死にました」
「え・・・・・・」
飲んでいた缶コーヒーを置き、松田はナオミを見た。
「どうして・・・」
「わかりません」
ナオミは空を仰ぐ。
「・・・・・・。死因がわからない、と?」
松田の声のトーンが、急に変わったのに気づき、ナオミは松田の顔をみた。
「あ・・・いえ・・・・その・・病死、です。」
松田の目を見て、とっさにそう答えた。
一般人を、巻き込むわけにはいかない。キラに殺された、なんてこの男に言うべきではない・・・。
何かを探ろうとしている松田の目に気づき、ナオミは直感的にそう思った。
「信じられないんですよ・・・彼が・・死んだなんて」
再び空を仰いだ。
「・・・・・・・」
「信じられなくて・・・」
うっうっっと・・嗚咽が漏れる。
「どうしていいか・・・わからなくて・・・どこかで、彼が生きている気がして」
胸のおくから、一語一語、吐き出す。
「・・・・・・・・。」
松田は無言でナオミを抱きしめた。
ふわり、とレイの香りがナオミを包み込む。
「あ・・・・」
「・・・・・・・悲しいときは、心臓の音を聞くと落ち着くそうです」
そういって松田は自分の胸にナオミを寄せる。
トクントクントクン・・・穏やかなリズムが伝わってくる。
(ああ、生きている・・・。このひとは、生きてる。)
ナオミは目をとじて、その鼓動にひたすら耳をかたむけた。
レイは、このリズムが止まってしまったんだ。キラに、止められてしまったのだ。
ナオミは再び、嗚咽をもらした。
(気の毒に・・・・・)
松田は心底この女を不憫に思った。そして、この女が心配でならなかった。
(大切な人を失って、自殺をはかるケースは多い・・・・)
過去担当した事件の、痛ましい記憶がよみがえる。
(とりあえず、感情が高ぶってる。危険だ・・・このまま帰すわけにはいかないなぁ)
「あの・・・・。家まで送りますよ」
松田はナオミを胸に抱いたまま、さりげなくそう呟いた。
とりあえず、二巻のナオミ様にやられました・・。
エロがたりなくてすみません。もう少し続きます〜。
>457
まさか起きてる人がいるとは思いませんでした、アリガトウ
二巻みたけど月がキラじゃなかったら、
一か月もあればナオミたん落とせたな
キラじゃなかったら月あんなにがんばんなかったけど
ナオミたんキタ!(*´Д`)なの…?
今週ネタバレされたから話しても良いよね?
月、ミサたんのこと弥海砂って漢字で呼んでたけど
あれでもう月は名前を漢字で書けるってことなの?
違うよね?ノートだってミサたんすり替えて渡してて
最後のコマ実はミサもニヤリだってありえるし
今週はなんか腑に落ちない…
強盗に目の前で両親を殺されたってことは、
ミサはその後その強盗に強姦コースか。
という作品がどっかであったような気がする。
ミサタソには従順な性奴としての活躍を期待しております。
>464です。
>ナオミたんキタ!(*´Д`)なの…?
NGワードに全角のナオミを入れていたので
>457の
>ナオミたんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
>(*´Д`)ハァハァハァハァ
の言っているssが見つからなかったので
不思議な一文を打ってしまいました…スミマセン
>>464 オレの予想では、
月の胸の上に指先で「弥海砂」って
書いた後の話だから書けるってとこかな。
>>464 ・「あまね」って音で聞いて、「弥」って字を思い浮かべたのかもしれん。
・月に触らせてレムが見えたノートなんだから本物のノートかと。
・最後の、実はミサもニヤリ説は否定はしない。可能性はある。
つか
>>464の質問って別にエロパロで聞き必要ないなよく考えりゃ。
>>469 なるほどw
>>470 すみません。デスノネタばれスレには怖くていけませんでした。
もしや次回のが流出してもう来てて
ログ読むと分かってしまうかもしれないので…
>・「あまね」って音で聞いて、「弥」って字を思い浮かべたのかもしれん。
海砂の方はさすがに無理が…
読者のための親切設計ということで友人はFAでした。
>・月に触らせてレムが見えたノートなんだから本物のノートかと。
二冊あって部屋に入った後、鞄から取り出したのは
偽造ということは可能ですよね?
実は例の不完全投下している者でして
(邪道なものを書いた者です)
続きの参考にするため質問させていただきました。
回答ありがとうございました。
海砂がリュークを誘惑して死神殺害法を実践つー展開は無しかな
偽造してもすぐにバレると思う
474 :
名無しさん@ピンキー:04/07/07 02:45 ID:ipOqFHcm
単行本の2巻に
同一人物を思い浮かべて、4回書き間違えると
その人物にデスノートは効かなくなる。
と書いてあるんだが、ライトはこれを知らないのか?
もし知っているならライトにデスノートは効かないと思うんだが・・・
すまんsageます・・・
あれageてる・・
どういうこと?
ライトの名前を書く人間はミサのことだよね。
ミサは今までライトの名前を書いてないし、
現時点で顔、名前(漢字で)を知っている。
ごめん、どういうことかわからない…
>>478 ライトは自分の名前を
わざと4回間違えて書けばいいと思うんだが・・・
>>479 ああ…そういう意味かー。
自分かミサに書かせるのね。
多分突っ込みいれたら
一度ノートに触れたものは
触れたものの名前を間違えて書いても4回云々は適用されないって
大場的後付けルールが入るだろうね…
ところで今ミサはリューク見えないんだよね。すっかり忘れてた…
ho
482 :
月粧裕:04/07/07 04:03 ID:pRVbp6mw
「お兄ちゃん、さっきの人、この前言ってたカノジョ?」
粧裕は、月の部屋に入るなりそう聞いた。まだ部屋にはミサの付けていた香水の匂いが僅かに漂っている。
月は『そう聞いてくると思ってた』といった顔で振り向いた。ドアに凭れ掛かる粧裕の表情は、怒っている様にも、戸惑っている様にも見える。
「…そうだよ、って言ったらどうするんだ?」
わざと、粧裕の気に触るような事を言ってみた。途端に粧裕の顔が赤く上気する。
「べ、別にっっ!ただ、お兄ちゃんの好みっぽくないな、って思っただけだよ!」
慌てた様な笑顔が、無理矢理に作られた表情だとすぐに判った。そう言う健気な明るさが、粧裕の良い所だ、と月は思う。だが反面、素直に感情をぶつけてくれてもいいのに、とも思う。
粧裕は、優しすぎる。
そんな粧裕を世間から守ってやれるのは自分だけだと、月は幼い頃から思っていた。母の「月はお兄ちゃんなんだから、粧裕のこと守ってあげなくちゃいけないのよ」という教育の賜物かもしれない。
「お兄ちゃんが、あの人のこと、す…好きだ、って言うんなら、別に、私の口出しする事じゃ…」
視線を彷徨わせながら言う。そんな粧裕の様子に月はハハ、と笑みを零した。
「違うよ」
「…え…?」
その短い言葉に、粧裕はきょとんとした顔で月を見返した。だから、諭すように優しく言う。
「あの子とは、粧裕が想像してる様な関係じゃないよ。ただの知り合いだ。」
「…ウソばっかり…」
月から、フイッと視線を逸らしてそっぽを向いた。
こういう粧裕は珍しい。いつもならちょっとからかっても、すぐに機嫌を直して甘えてくるのに。
「何だよ、疑ってるのか?」
いつもと違う粧裕に、少し首を傾げながら月は言う。
「だって…!」
粧裕は泣き出しそうになるのを堪えるように、月にしがみついてきた。反動で、粧裕を抱いたまま月はベッドに腰掛ける。粧裕の艶やかな黒髪を撫でながら、月はいつもと違う粧裕に少し戸惑っていた。
「どうしたんだよ、一体…」
「…あの人も、こういう風に抱きしめたの?」
いつもの明るい声とは全く違う、硬い声だった。
「…粧裕?」
驚いて月が下を向くと、見上げる粧裕と目が合う。真っ直ぐに月を見つめるその瞳は、切なげな色を湛えていた。
「あの人の香水の匂い、移ってるよ…?」
「…」
483 :
月粧裕:04/07/07 04:04 ID:pRVbp6mw
ほんの少し前、確かにこの部屋で月はミサを抱いていた。だがあれはミサに対する儀式の様なもので、今こうして優しい気持ちで粧裕を抱いているのとは全く違う。
「…そんな事で、心配してたのか?」
耳元で、囁く様に言う。粧裕は何も言わずに、月の胸に顔を埋めて心臓の音を聞いていた。
「バカだな…あの子からは悩み事の相談を聞いてやってただけだよ。ちょっと興奮しちゃってたから、落ち着くまで肩を抱いてただけだ。やましい事は、何もしてないよ。」
「…ホントに?」
粧裕が、縋るような瞳で見上げる。月はそんな妹を、素直に可愛いと思った。
「ああ、本当だ。僕が粧裕に嘘ついたことなんてあったか?」
「…ない…と、思う…」
「だろ?さ、これですっきりしただろうから、今日はもう寝るんだ。明日起きれなくなっても知らないぞ?」
月は立ち上がろうと、細い身体を促した。だが粧裕は、しがみついたまま離れない。
「粧裕…」
「今日はお兄ちゃんと一緒に寝る」
溜め息混じりに呟いた月の言葉が終わるのを待たずに、粧裕は強い決意のこもった声で言い放った。しがみつく腕に、力が入る。
「…もう粧裕も子供じゃないんだから、そういう我が侭を言うんじゃない。」
わざと強い口調で告げた。月自身の動揺を悟られない様に。
「…私だってもう子供じゃないから、言ってるんだよ…」
声が少し震えているのが判った。鼓動が大きくなる。それでも月は、冷静さを取り繕おうとしていた。
「判ってるのか、僕達は兄妹なんだ。そんな事したら、父さんも母さんも哀しませる事になるんだぞ…」
「でも、私は…お兄ちゃんが、好き」
消え入りそうな声で…だがはっきりと告げる。堪らなくなって、月は粧裕の細い身体を強く抱いた。
「…本当に、いいのか?」
耳元で、最後通告を囁く。粧裕は少しくすぐったそうに身を捩りながら、小さく頷いた。
来週の予告の「三角関係」に萌えあがった勢いで。
こんなトコまで書いといて何ですが、エロが上手く書けません…エロクナラナインダヨ…orz
誰か続きをエロエロで書いてください…
わーーーい!
職人さんいらっしゃい 萌えましたv
上手くなくてもいいからエロ読んでみたいです
エロじゃなくてもエロの時の会話だけでもいいですので(むしろそっちがハァハァ
ご検討よろしくおねがいします
は…はやく続きを…(;´Д`)ハァハァ
神様ー
月粧裕小説萌えますたー(ノ;´Д`)ノ イェア
神乙です・・・
続きドキドキ
扉越しに、まだ外で行われている喧騒が伝わってくる。
宴は夜通し行われ、今夜この城は不夜城となるだろう。
お兄様は今、何をなさっているのかしら・・・・。
既に灯りの消えた部屋の中、姫は寝台の上で寝返りを打ちながら、愛しい兄の事をぼんやりと考えた。
今頃兄は、どこぞの美しい姫君と楽しく踊っているのだろうか。それとも親密にバルコニーで愛でも語らっているのだろうか。
今夜城に集まった国中の娘達の中から、意中の女性をもう見つけたのだろうか。
今までパーティーが開かれると、兄はいつもどの貴婦人よりも先に、一番に姫にダンスを申し込んだ。姫も兄と踊るまで、誰の申し出も受けなかった
だが、これからは違う。兄の隣には常にどこかの美しい貴婦人が座るのだ。
兄はこれからその貴婦人を一番に扱うのだ。
今後はパーティーがあっても、姫より先に、その貴婦人と踊るのだろう。
それは当たり前の事だ。どこの世界に、妻よりも妹を優先する男がいるだろう?
姫はそっと瞼を閉じた。涙が頬を伝って枕を濡らす。
自分の兄への想いは、所詮適わぬ禁断の恋。いずれこういう日がくるのはわかっていたはずなのに、その日がいざくると、こんなにも動揺する自分がいる。
ああ、眠るのが・・・いいえ朝になるのが怖い・・・。
兄の花嫁は今夜決まる。明日どの女性を選んだのか正式な発表があるだろう。
自分は妹として、笑顔で祝福しなければなるまい。できるだろうか?
「・・・・・!?」
ふいに窓の方から気配を感じ、姫は涙をぬぐって寝台から身を起こした。
慌てて薄物の上着を羽織り、身を乗り出す。
見ると月明かりのカーテン越し、鳥のようなのシルエットが浮き上がっていた。
窓の外で、必死に羽をばたつかせる音が静かな室内に響く。
・・・・もしかして。
咄嗟に先ほどの不思議な青年が姫の脳裏によぎった。
あの青年が、また何か姫に言いに来たのだろうか。
蛙から人に姿を変えられるのなら、他の動物に身を転じる事も可能だろう。
姫はしばらく迷ったが、やがて起き上がると窓辺に近づいた。
兄王子が魔王だ、などという青年の言葉は、あまりにも馬鹿馬鹿しくて信じる気にはなれないが、彼自身にはどこか人の警戒心をとかせるものがあった。
実際最愛の兄に不愉快な仮説を立てた人物だというのに、不思議と姫は青年に悪意を持てなかった。
姫がそっと窓を開けると、小さな突風とともに一匹の蝙蝠が部屋に入ってきた。
素早く、勢いよく飛び込んできたその小さな蝙蝠は、姫の目の前で止まる。
ソレはしばらくせわしなく羽ばたいていたが、やがてゆっくりと羽を伸ばし、クルリと身を反転させた。動きの残像がそのまま燐光になる。
蝙蝠はみるみるうちにその姿を溶かし、やがて一つの生き物に形をとり始めた。
鍔のついた大きな帽子。あどけない顔立ちに、大人びた化粧。金色に輝くツインテール。黒いマントに、肩の出た黒いミニドレスと黒いロングブーツ。
あの蛙さんじゃない・・・。
全身黒尽くめのその人物は、先ほどの青年とは似ても似つかない美少女だった。
蛙男に次ぐ蝙蝠娘の訪問に、姫は思わず目を瞬かせた。
軽くショックを受ける姫に、先ほどまで蝙蝠だった少女は、悪戯っぽく微笑む。
「こんばんは、お姫様。部屋に入れてくれてありがとう。」
「あ・・・貴女は・・・?」
「私は魔女。名前は秘密です。命取りになりますから。」
「魔女・・・・。」
思わず言葉を反芻させ、先ほどの青年との会話を思い出す。
世間で噂される『魔王』の正体は、このようなまだあどけなさの残る少女だったのだろうか。姫は驚きのあまり目の前の少女を凝視した。
「言っておきますが、世間で言うところの魔王は私ではありませんわ。」
少女はからかうようにそう言うと、真っ赤な唇をほころばせる。
その反応に自分の心が読まれている様に思えて、姫は思わず顔を強張らせた。
姫のその表情の変化に、少女は軽やかな笑い声を上げた。
「姫様は非常に判り易い。きっとお心が綺麗なのですね。」
「・・な・・・何をしに来たのですか・・・・。」
姫は内心の怯えを懸命に隠しながら、少女を見据えて気丈に問い詰めた。
少女はその問いに、右手を耳に当てて姫の方に乗り出すと小首を傾げた。
「呼ばれたから来ましたのよ、私。」
「呼ばれた?」
「ええ、そうですわ、姫様がお呼びになったのです。」
「私は貴女を呼んだ覚えはありません。」
「・・・啜り泣きの声が聞こえましたわ。・・・・深い絶望の声が。」
「なっ・・・・。」
「『辛い、苦しい、誰か助けて・・・。』私は声無き悲鳴をききつけて、こちらまで飛んで参りました。」
見る見る青ざめる姫の顔を哀れむ様に覗きこみながら、歌う様に少女は続ける。
「姫様は心中、どうしようもない現実に絶望してらっしゃいました。心当たり、おありでしょう?」
「・・・こ、心当たりなど・・・・。」
「『ああ今夜私のお兄様が花嫁を選んでしまうどうしましょう』」
「・・・・・・や・・やめて・・・。」
「『今まで私だけのお兄様だったのにああどうして兄妹なのかしら私達お兄様が好きなの大好きなのお兄様じゃなきゃ嫌なのお兄様が誰かのものになるなんて祝福なんてできないわ一生その女性と義姉としてつきあっていかなきゃいけないなんて耐えられないわだって私は・・・・』」
「やめてっ・・・。お願いもうやめて・・・・。」
自分の声音をそっくり真似て壊れた蓄音機の音楽の様に喋りだす少女の言葉の数々に、姫は悲鳴をあげた。その場に両耳を押さえてヘナヘナと座り込む。
「・・・申し訳ありません、姫様。でも私は姫様を苦しめたくてこちらに伺ったわけではありません。」
少女は自らもしゃがみこむと、震える姫の肩を優しく抱きしめ、耳元にそっと優しい口調でそう囁いた。
「私は常に恋する乙女の味方。姫様を助けるためにこちらまで参りましたの。」
「助ける・・・?私を?この状況から・・・?」
「ええ。姫様の願いを、私なら叶えてさし上げることが出来ます。」
「代償は私の魂?」
「そんなものはいりません。失礼ながら姫様の魂など、私には何の役にも立ちませんもの。」
少女はクスクスと忍び笑いを漏らすと、悪戯っ子の様な表情で姫を覗き込む。
「率直に言わせて頂きますと、私が欲しいのは姫様の声です。」
「・・・声?」
「ええ。姫様はとても美しい声をしてらっしゃいますもの。」
「・・・貴女の声の方が綺麗だと思うわ・・・。」
「まあ嬉しいことを。でも私は姫様の声が欲しいのです。」
「・・・この声をあげたら、貴女は私を救ってくださるの?この苦しさから・・。」
「私に声さえ下されば、姫様が愛しい王子様と必ずや添遂げられる事をお約束いたしますわ。」
「お、お兄様と・・・。」
自分の声さえこの魔女に差し出せば、実の兄に焦がれるという罪悪感から、兄に近づく女性達への嫉妬と羨望から、叶う事のない恋への絶望から、そしてそんな自分への自己嫌悪から・・・本当に救ってくれるというのだろうか。
もしそれが本当なら、自分の声など代償としては安いものではないか?
そこまで考えてから、自分がまんまと魔女の誘惑に乗り掛かっている事に気がつき姫は我にかえった。
魔性の者は、人の最も弱い所を目ざとく見つけ出し、巧みに誘惑するという。
今の自分はまさにそうだ。いつのまにか魔女の術中にはまっている。
「・・・やっぱり駄目よ。出来ないわ。」
「・・・何故ですの、姫様。」
「神は魔女と契約してまで、自分の願いを叶えようとする行為をお許しにならないわ。・・・それは、神の教えに反する事よ。恐ろしい。」
「まあ姫様ったら、面白い事を。
それでは実の兄に焦がれる事は、神の教えに反する事ではないとでも?
姫様はとっくにもう、神の恩恵には預かれぬ身なんですのよ。」
楽しげに語る少女の、そのあからさまな揶揄の言葉に、姫は言葉を失った。
「あ・・・。そんな・・・わ、私は・・・・。」
「姫さまの様な不道徳な人間を、神はもうとっくに見捨ていていますのよ。
神は姫様の苦しみを欠片も救ってはくれません。姫様を今救うことが出来るのは私だけです。」
「ああ・・・・。」
「姫様がどうしても嫌だとおっしゃるのなら私はこの場を去りますわ。でもいいんですか?このままいつも通りの朝を向かえて、後悔はしませんか?」
「・・・後悔・・・?」
「ええ。今夜王子が選んだ女性が、明日には王子の選んだ花嫁として披露されるでしょう。姫様は妹姫として、それを受け入れなければなりません。」
「・・・わかっているわ・・・。」
「王子と花嫁の仲睦まじい様を、ずっと傍で見て生きて行く事ができますか?
嫉妬と独占欲と絶望を抱えながら、それを隠してずっと笑って付き合っていかなればならないのですよ?一生ですよ。耐えられますか?」
「・・・耐えられないわ・・・・。」
「その女性はもしかして、姫様程王子を愛してないかもしれないのに。王子の身分や美貌にのぼせているだけかもしれないのに、血が繋がっていないというだけで、花嫁に選ばれたその女性を義姉と呼ぶ事が姫様にはできますか?」
「出来ないわ・・・・出来ないわそんな事っ!!」
姫は耐え切れず、大粒の涙を流すとその場に突っ伏した。
ゆっくりと、いたぶる様に姫の髪を撫でながら、少女は猫なで声で話しかける。
「お可哀相な姫様。こんなに一人で苦しんで・・・・。」
「・・・・もう嫌よ、苦しいの。楽になりたいわ、お願い、助けて・・・。」
「ええ勿論。私はその為にこちらに参ったのですもの。」
「声でも何でもあげるわ。だから・・・私を助けて・・・。」
「助けて差し上げますわ、姫様。どうか顔を上げてください。」
姫は涙に濡れた面をあげた。姫は泣き腫らした赤い目と額にはりついた髪の毛に、少女は一瞬哀れむような視線をむけたが、すぐにニッコリと笑った。
「目を閉じてください、姫様。今、助けて差し上げます。」
言われたとおり瞳を閉じた姫の小さな顔に、少女はそっと自分の顔を重ねる。
小さな唇をゆっくりと吸い上げながら、少女はそのまま姫の胸に手を伸ばし、薄布の上からそっと優しく揉み解した。
少女は姫君から顔を離すと、ふう、と大きなため息をついた。
意識を失った姫君の体は支えを失い、そのまま少女の上半身に倒れこむ。
姫の体をそっと床上に横たると、少女はやれやれという様に大きな伸びをした。
「疲れちゃったわ、レム。」
少女が後ろの虚空に向かって話しかけると、薄暗い部屋の中、ぬぅっと白い巨体が浮き上がる。
ヌルヌルとした半透明の髪。異様に長く、以上に大きな腕。骨がむき出しの身体は、動くだびにガシャガシャと不気味な音をさせる。
『ご苦労様』
「敬語でずっと喋るのもしんどかったわー。普段使わないから」
『私も聞いていてヒヤヒヤした。』
「ふふ、でも演技は中々のものだったでしょ?」
『・・・感心したよ。よくもまあ、あそこまでスラスラと嘘が出てくるもんだ。』
「人聞きの悪い事言わないでよ。細かい部分はとにかく、根本の部分は嘘じゃないでしょ。」
少女は胸を張る。レムと呼ばれた異形の者は、複雑そうに少女を見下ろした。
『・・・それにしても、アイツも酷な事を頼んでくるな。』
「あの方の事を悪く言わないで、レム。」
『だって、お前にとってその娘は恋敵じゃないか。無神経だ。』
「あら、そんな事、私はちっとも構わないわ。それだけあの方が私を信用してくれているってことだもの・・・。」
『・・・・恋は盲目とは、よくいったものだ・・・。』
「元々あの方を独占できるなんて思っていないもの。それにこの娘も色々と辛そうで可哀想じゃない?私同様、あの方に救ってもらえばいいのよ。」
「・・・・確かに、その娘は可哀想だな。」
「そうよ。この娘は妹である限り、王子の花嫁には決してなれない。でも・・。」
『契約さえすれば、確かに花嫁になれるな。・・・・最も魔王の花嫁にだが。』
「王子だろうが魔王だろうが同じ事じゃない。恋焦がれている相手には変わりないのだから。」
少女はそういうと、姫君の額に親愛の情をこめて優しく接吻した。
ファンタジーモノの続きキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
続きが気になります…GJ!!!
キキキキキキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
神様再光臨お疲れ様GJです。
粧裕タンと海砂タンの絡みが絶妙(*´Д`)
ストーリーも文句なしめちゃ(゚д゚)ウマー
続きをいつまでも待ってまつ…
続きキタ━━━+*・゜゚・*:.。..。.:*・''゜"・ヽ(゚∀゚)ノ"゚・*:.。. .。.:*・゜゚・**☆━━!!
話に引き込まれました。
続き楽しみにしてます(;´Д`)
ウホ
魔女っ子ミサたん萌え。
百合プレイ萌え。
しかし面白いけど・・・これデスノ?って気も。
来週のミサ可愛い…(;´Д`)
月でもLでも松田でも総一郎でもいいから目茶苦茶にしてやってくれ(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
>>500の発言のミサと総一郎にワロタw
という事で神様↑キボンヌ(;´Д`)ハァハァハァハァ
いそいそと服を脱ぎ始める粧裕。他人の目を気にしていない粧裕の濡ぎっぷりは健康的だった。
晴天ではなかったが今は昼間。夜神家のバスルームは採光が良く、明るい外光が粧裕の産毛を光らせていた。
すべてを脱ぎ去ると、粧裕はお風呂人形とベビーローションを手にした。
「夜神さん、あのベビーローションは必須アイテムのようですね」
その言葉に、総一郎が思い詰めた目で うなる。
「L、…L、キサマは…」
総一郎の声は、まるで地獄の底からでも響いてくるようだった。
Lは、ひょいと携帯電話をつまみ上げ、モニターを見ながら夜神家に電話をかけた。
モニターの中、粧裕は振り向き、近くで着信している子機に手を伸ばす。
もちろん夜神家には、玄関、窓、電話機近辺などには、特にカメラの数が多く設置されていた。
電話をとった粧裕の裸体が、上下左右からのアングルで、十個以上のモニターに映し出される。
「はい、夜神です」
「申し訳ありません。わたくし夜神局長の部下で竜崎と申しますが、いまからそちらへ書類を取りに伺わせていただきますので。
ええ、ええ、局長の言いつけでして、よろしくお願いいたします。
ただですね、車を停める場所が…ちょっと… ええ、特殊な車両なもので。
停める場所さえ見つかれば、5分以内にお伺いできますが、すぐに見つけられなければ、30〜40分ほど掛かるかもしれませんでして。
いえ、そちらの合い鍵はすでに預かっております、はい大丈夫です。はい、では、また」
電話を切ると、Lは総一郎に説明した。
「合い鍵を持った人間が、いつ訪ねてくるか来るかもしれないというのに、のんびり風呂には入ってはいられないでしょう。
若い娘さんならば、なおさらです」
Lの読み通りだった。粧裕は不満げに服を身につけはじめた。笑顔になった総一郎がLの背中を勢いよく叩く。
「なーんだ! やれば出来るじゃないかっ、さすが竜ちゃん!」
背中を叩かれた勢いで、Lは膝を抱えたままイスの縁に つま先立ちになった。
が、落ちずにそのまま振り子のように元に戻った。イスに収まると総一郎に答えた。
「……どーも」
ピンポ〜ン 夜神家の呼び鈴が鳴った。
「息子さんが帰ってきたようです」
503 :
502:04/07/10 10:06 ID:C+A1FTIu
いつ訪ねてくるかもしれない
の間違いでしたね。スマソ
>>53の月粧裕の職人さん来ないかな・・・・(´・ω・`)
待つべし
いそいそと服を脱ぎ始める粧裕。
他人の目を気にしていない奔放さが健康美を演出していた。
といた髪は艶やかで、昼間の外光が粧裕の産毛をも輝かせていた。
すべてを脱ぎ去った粧裕は、お風呂人形とベビーローションを手にする。
「どうやら夜神さん、あのベビーローションは必須アイテムです」
その言葉に、総一郎が思い詰めた目で うなりだす。
「L、…L、キサマは…」
総一郎の声は、まるで地獄の底からでも響いてくるようだった。
Lは、ひょいと携帯電話をつまみ上げ、モニターを見ながら夜神家に電話をかけた。
モニターの中の粧裕は振り向き、近くで着信している子機に手を伸ばす。
もちろん夜神家には、玄関、窓、電話機近辺には、特に多くのカメラが設置されていた。
受話器を持つ粧裕の裸体が上下左右からのアングルで、十台以上のモニターに映し出される。
「はい、夜神です」
「申し訳ありません。わたくし夜神局長の部下で竜崎と申しますが、いまからそちらへ書類を取りに伺わせていただこうと思いまして、ご連絡させていただいた次第です。
ええ、ええ、局長の言いつけでして、よろしくお願いいたします。
ただですね、車を停める場所が…ちょっと… ええ、特殊な車両なもので。
停める場所さえ見つかれば、5分以内にお伺いできますが、すぐに見つけられなければ、30〜40分ほど掛かるかもしれませんので、
いえ、そちらの合い鍵はすでに預かっております、大丈夫です。はい、では、また」
電話を切ると、Lは総一郎に説明した。
「合い鍵を持った人間が、いつ訪ねてくるかもしれない状況で、のんびり風呂に入ってはいられないでしょう。
若い娘さんならば、なおさらです」
Lの読み通りだった。粧裕は不満げながらも服を身につけはじめた。
「おおー! なかなかやるじゃないかっ! さすが竜ちゃん!」
笑顔の総一郎が、Lの背中を勢いよく叩く。
背中を叩かれた勢いで、Lは膝を抱えたままイスの上で つま先立ちにまでなったが、そのまま振り子のように元には収まった。
「……どーも、夜神さん」
そのとき夜神家の呼び鈴が鳴った。
「息子さんが帰ってきましたね」
「あ、おにいちゃん!」
「なんだ粧裕、いたのか。鍵が閉まっていたぞ」
「こわかった!」
粧裕が月にしがみついた。
「どうした?」
「いまね、変質者みたいなのから電話があったの。これから家に来るって…こわかった」
粧裕の腕にチカラが入る。
Lの様子を懐疑的な目でうかがいはじめる総一郎。
「L…」
「夜神さん、いまです! 息子さんに電話を掛けてみてください。携帯にですよ。
くれぐれも、帰宅したドンピシャのタイミングなのに家に掛けてはなりませんよ」
「分かっている! む、…うぬ? だめだっ、電源が切られているっ」
「やはり切られてましたか」
「どういうことだ? 竜崎」
「私にはねですね、夜神さん。 息子さんは、『家の中を探るなら、自分と妹との行為まで見ることになるぞ』と云っているように見えるんですよ」
「そんなわけが… もういい! いまから私は家に戻る。出来の悪い部下が迷子になったからと言っておく。それでいいな!?」
総一郎がドアから出ようとした時だった。
モニターを見てたLが、突然、「あっ」と声をあげた。
走って戻ってきた総一郎。
「どうしたんだっ!? 今の『あっ』は、なんだ!?」
モニターをのぞきこんだ総一郎の目に映ったものは、月をうしろから抱きしめている粧裕だった。
そしてライトは、粧裕の手をふりほどこうともしない。
粧裕はライトの背中に顔をうずめたまま、次第にうっとりとした表情になっていくのだった。
「だめだー、ライトォぉおおお! 正気を失わないでくれーー!」
「…いよいよですね。(さぁ、夜神月。お前は本当に妹を抱くつもりなのか、
それとも捜査を攪乱するための芝居なのか、この私が見極めてやる! 勝負だ!)」
*
恍惚の表情を浮かべて粧裕は言った。
「おにいちゃんの背中…つめたいね…こんなに…」
「粧裕……」
「おにいちゃん、今ね、お風呂…わいてるよ……」
おまいら選挙ですよ。
ハイペロ族?w
どこから来たのか、ごくろうさんね
はーいペローン
どーこへ行くのか、おつかれさんね
ハーイペローー
513 :
名無しさん@ピンキー:04/07/12 20:54 ID:7I9VTcat
見事に過疎スレになった記念あげ
リレーなんて言わないであなたが仕上げてくださいな。
今週ので粧裕がミサタソを い い 意 味 で 狙ってるってことが分かりました(*´Д`*)
516 :
名無しさん@ピンキー:04/07/13 01:43 ID:YAdKuWWg
負けじとパジャマのまま、月の部屋へ入っていく粧裕タン
>513
毎年夏休みはスゴイらしいじゃないですか。
それでも過疎でいられたなら本物の過疎。
↓が凄いSS書くらしい
|
| ≡ ∧_∧
|≡ (・∀・ ) ひゃっ!
| ≡ / つ_つ
|≡ 人 Y
| ≡し'ー(_)
↓
|
| ≡ ∧_∧
|≡ (・∀・ ) ひゃっ!
| ≡ / つ_つ
|≡ 人 Y
| ≡し'ー(_)
↓
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└────┐
↓
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≡ ∧|_∧
≡ (・|・ )
≡ / |つ_つ
≡ 人 |Y
≡し'ー(|_)
|
↓
│ _、_
│ ヽ( ,_ノ`)ノ 残念、私のおいなりさんだ。
│ へノ /
└→ ω ノ
>
ワラタ。
何も知らない粧裕にミサが手取り足取り教えるですか
>>526 いや、むしろ粧裕がミサに手取り足取り教えるとか
保管庫の管理人さま、「2-502様: 月粧裕」は、「リレーSS: 粧裕SS」の続きに
あたるものなので、そちらに納めていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
うだる様な暑さの中、私は八神宅の玄関前に来ていた。
やはりボンテージのコルセットを着て来たのは失敗だっただろうか。
暑くてたまらない。汗が止めど無く噴き出して来る。
手の甲で額の汗を拭い、ゆっくりと呼び鈴を押した。
「あ……はーい!」
可愛らしい声と共に、家の中から駆けて来る音が聞こえる。
汗で頬に絡み付く金糸を払ったのと、ドアが開いたのは同時だった。
ドアの先には、何度か見た事のある女の子が立っていた。
クセの無い黒髪に、くりっとした丸い瞳。全体に小柄だが、その小さな身体の中に、
元気が一杯に詰まってる感じがする。
呼び鈴を聞いて慌てて出て来たのか、服の裾にはポテトチップスの粉が付いている。
可愛いのにどこか抜けている、月さんの妹さんだ。
「こんにちは。」
「こっ、こんにちわ!」
私は軽く会釈をして微笑んだ。
何度か合っているのにまだ慣れないのか、物珍しそうに私を見まわす彼女。
私は苦笑しながらも続けた。
「月さんいますか?」
「えっ……!?あ、お兄ちゃん?ちょっと今、出掛けてますけど……。」
彼女――確か名前は粧裕だったはず――の言葉に、私は軽く肩をすぼめた。
(せっかく炎天下の中来たのに、いないとは残念ね……。)
「そう、じゃあまた来ます。」
そう言って体を反転させた私を、粧裕は慌てて腕を掴み引き留めた。
「……!?」
「あの……中で待ってませんか?多分、お兄ちゃんもう少ししたら帰って来ると思いますし……。」
粧裕の提案に、私は内心ほっとした。
この暑さの中を歩いて帰るのは、全身黒尽くめの私にとって、自殺行為に等しかった。
「え……じゃあ、お邪魔しようかな?」
「ホント!?やったっ!」
私は粧裕に手を引かれて、彼女の部屋に連れて行かれた。
彼女の後ろにいた私は、その時の彼女の表情に気付きもしなかった。
死神より冷たい氷の微笑を……。
粧裕たん責めキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
>531 マターリと待ってまつ。
∧_∧
( ・∀・) ドキドキ
( ∪ ∪
と__)__)
部屋に通された私は、彼女のベッドに腰掛けた。
「何か飲み物持ってきますね〜。何がいいですかぁ?」
「あ、お構いなく。」
私の言葉もそこそこに、粧裕は階下に降りて行った。
月さんの部屋とは違い、いかにも女の子の部屋という感じだ。
私は暫く辺りを見回し、勉強机の上で目を止めた。
そこには、奇妙な物が置いてあった。
それは黒塗りの長い棒状の物体で、悠々と勃起した男性器を模してある。
(これってもしかして……!?)
胸の高鳴りを憶えつつ、私は頭を振り視線を逸らした。
(粧裕ちゃんの部屋にあるって事は……やっぱり彼女が……そんなっ……!)
どんなに振り払っても、あのグロテスクな玩具で自慰行為をする、
粧裕の姿が浮かんでしまう。
恍惚の表情で涎を垂らしながら、粧裕は何度もあの玩具を出し入れするのだろう。
時には何かを口走るのかもしれない。
薄い壁でしか隔たれていないこの部屋は、その行為を雄弁に他の部屋にも伝えるだろう。
隣の部屋の月さんは、それに気付いているのだろうか?
「お待たせぇ〜!」
私の憂いをよそに、粧裕は明るい声でドアを開けた。
粧裕は私の左側に座り、持って来た白色の飲み物を私に手渡した。
「カル○スしか無かったんですよ〜。」
「あ……ありがとう。」
「どういたしまして。そういえば……。」
粧裕は喉を潤しながら、取り留めの無い話を始めた。
最近のTVの話や、好きなアイドルの話、学校の話などだった。
あんな物を見た後では彼女の顔がまともに見れる筈も無く、私はじっとグラスに視線を這わせていた。
しかし、無意識の内に視線はチラチラと机上の玩具に行き、
彼女の話も上の空で適当に相槌を打っていた。
「ミサさんって……エッチ大好きなんですか?」
私はその言葉に驚愕し、軽くむせてしまった。
口に含んでいた白色の液体が、ゆっくりと口の端を伝った。
「あっ……。」
喉に沿って鎖骨の窪みに溜まった白液に、粧裕が口を付けた。
卑猥な音を立て、貪り吸う粧裕。彼女はそのまま首筋に下を這わせた。
私の口から、思わず声が洩れる。
「んっ……あんっ……。」
鎖骨から首筋、そして唇へと粧裕は貪り続ける。
彼女の舌が私の舌を絡め取り、快楽への入り口に導いた。
それは今まで感じた事の無い、甘美な世界だった。
私の頭から理性は消え失せ、どちらのものとも知れない涎を、私は無我夢中で嚥下した。
それでも涎は溢れ続け、嚥下しきれなくなると、口外へと垂れて行った。
「どう?上手いでしょ?」
口を離した粧裕は、得意気に言った。彼女の唇は、私のリップグロスが移り、テカテカと光っていた。
濡れた様に輝く両唇を、一筋の白濁した糸が繋いでいる。
「もっと気持ち良い事しない?」
粧裕はそう言うと舌なめずりをした。その仕種はとても高校生とは思えなかった。
成熟した女性でもこんな淫靡な舌なめずりは出来ないだろう。
「バイブ、使ってみたいんでしょ?」
私の頭は、ぼんやりと霞がかかっていて何も考えられず、粧裕の言葉にただ頷くだけだった。
537 :
531:04/07/16 01:00 ID:RlyBkvvi
ミサを辱めたく思い付きで書き出したSSです。
稚拙で読みにくい文ですいません。
また続きが書けたら乗せさせて下さい。
>>537 イイヨー!いいよー!
続きを愉しみに待ってます。
犯っちまえ粧裕タン!(*´Д`*)ハアハア
稚拙?いやいや大変すばらしいじゃあないか
(;´Д`)ハァハァ
ミサの火照った体に呼応するかの様に、部屋中に甘い香りが広がった。
首筋から発せられるその香りは、私の鼻腔をくすぐり、脳を軽く揺さぶる。
この甘い淫靡な誘惑の前では、どんな男でも正気を保つのは難しいだろう。
(この香水でお兄ちゃんを堕とそうとしたのね……。)
私は覆い被さる様にして、ベッドにミサを押し倒した。
両手首を頭の上で掴むと、彼女の白い脇が露出する。
それは産まれてから一度も太陽の光に当たった事が無いほど綺麗な白い脇だった。
彼女の脇に顔を近付けると、制汗剤に混じって仄かに鼻を刺激する臭いがした。
「ミサさん汗臭〜い!更衣室みたいな臭いがするよぉ〜!」
「いやっ……そんな事言わないでっ……!」
私の言葉に羞恥心が刺激されたのか、ミサは顔を真っ赤にさせた。
彼女の脇には産毛の一本も生えていなかった。
もともと体毛が薄いのか、処理しているのかは知らないが。
私は脇の窪みを舐め上げる様に、ゆっくりと舌を這わせた。
舌先にピリッと刺激が走り、口内に汗の味が広がる。
「ぎゃっ!すっごいしょっぱいじゃん!ちゃんと身体洗ってる〜?」
「んっ……ちゃんと……洗っ……あっ……!」
私は彼女の両手首を自由にし、肩紐に指をかける。
黒紐が白いなだらかな肩を通り、二の腕まで降りた。
胸の部分を引き降ろすと、見事な双丘がぷるんと揺れた。
この炎天下の中をボンテージ姿で歩いて来たのだ、蒸れて身体中から汗の臭いが沸き立っている。
私は鼻をひくつかせながら、汗が染み込んだボンテージの臭いを嗅いだ。
「ん〜!ホントすっごい臭い!こんなに臭いともう犯罪だよ?
お父さんに言って捕まえてもらおうかなっ?」
私の恥辱にも、ミサはもう何も答えなかった。ただ目をぎゅっと閉じ、シーツを掴んでいるだけだった。
ただ、彼女の乳首は見てて痛いくらいに勃起し、私よりも大きな双丘がふるふると震えている。
(私の言葉で感じちゃってる……ミサさんってMなんだ……。)
私はその直立している両乳首を摘み、指先で軽く転がした。
「はあっ……うっ……んふっ……。」
私の指先に合わせて、ミサは透き通った声で鳴いた。
乳首に口付けて舌先で舐め回すと、指の時とは違った声で鳴く様だ。
指先で責めると、「はあっ」や「んふっ」など溜め息の様に声を出し、
舌先で責めると、「ああっ」や「ん〜!」と頭の上の方から声が出る。
そして、乳首を軽く噛むと、息を吸い込みながら「ひぃっ」と、一際高い声で鳴いた。
どんな楽器でも奏でる事の出来ない淫猥な幻想曲を、私はミサで奏で続けた。
二楽章ほど奏でた後、私はミサのガーターベルトを外し、
黒のパンツを足首まで引き下ろした。
ミサの秘部は、溢れ出ている愛液でヌメヌメと鈍い光を放っている。
大陰唇に沿って指でなぞると、更に流れ出て来た。
「ミサさん、今まで何人位とエッチしたんですか?」
私が充血したクリトリスを指先で弄びながら聞くと、ミサは悶えながら、身をよじらせ答えた。
「ひゃあ!?まだ……誰と……も、あぁ……!」
「初めて!?うっそ〜!お兄ちゃんともしてないの!?」
私の問いにミサを小さく頷き、背を反らしながら喘いだ。
「そっか。じゃあ、初めてはお兄ちゃんに取っておかなきゃね。」
そう言って、私は指の動きを早めた。シーツを掴むミサの手に力がこもる。
彼女の顔が見る見る朱に染まり、眉間に皺が寄った。
「いやっ……!……おか……しく……なっちゃうぅぅ……!」
その時私の耳は、ミサの声に阻まれながらも、玄関で物音がするのを捕えていた。
耐えられる筈の無い快楽の渦に揉まれ、その音に気付いていないミサは、
ツインテールを振り乱しながら切なく喘ぎ、やがてそれは咆哮に変わった。
「ああっ……何……!?あ……頭……いやっ……アァァァァァァア!!」
私の部屋のドアが開くのと、ミサが絶叫したのはほぼ同時だった。
ドアを開けて部屋に入って来た人物を見取り、
意識が朦朧としているミサにも聞こえる様に、はっきりと声を掛けた。
「おかえり、お兄ちゃん。」
すげー続きが気になる展開だ
(;´Д`)ハァハァ
(´Å`)エロスギ…ハァハァ
(;´Д`)ハァハァハァハァ
玄関を開けると、そこに並んでいた見慣れぬ靴が、僕の視界に飛び込んで来た。
革製の黒い厚底のロングブーツだ。
(この靴は……確か……。)
僕は振り向かずに、背後にいる死神に声を掛けた。
「これから面白い物を見せてあげるよ。」
『何だ?面白い物って?』
「それは見てからのお楽しみだよ、リューク。」
そう言って僕は耳をすませた。
五月蝿く鳴き続ける蝉の声や、やかましく走り抜ける車の走行音の他に、
日曜の午後には不釣合いな嬌声が聞こえる。
僕は靴を脱ぎ向きを揃えると、二階へ通じる階段を昇った。
この階段は僕にとっては天国への階段だが、彼女にとっては地獄への階段になる事だろう。
もっとも、昇り階段なのだが。
階段を一段一段昇り、粧裕の部屋に近付くに連れて、嬌声がはっきりと聞こえて来た。
薄いドア越しに、ミサの喘ぎ声と粧裕のいたぶる声が聞こえる。
僕はドアノブに手を掛け、背後にいるリュークを横目で見た。
焦点の合っていない大きな瞳と、耳まで裂けた口を持つ死神は、
早く中が見たいのか、頻りに僕を急かした。
『なぁ早く開けろよ、ライト。』
急かすリュークを目で制し、僕はドアノブをゆっくりと下げ、ドアを手前に引いた。
「ああっ……何……!?あ……頭……いやっ……アァァァァァァア!!」
僕がドアを開けると同時に、耳を劈く絶叫が迸った。
ベッドの上には、涎を垂らしながら秘部を露わにしているミサと、
それを楽しそうに眺めている粧裕がいた。
僕はリュークと供に部屋に入り、後ろ手でドアを閉めた。
『なるほど。これが面白い物か。』
部屋に一歩入った瞬間、部屋中の空気がピンク色に染まっている錯覚を覚えた。
それは、この部屋の匂いにあった。
エアコンの為に密閉されたこの部屋は、甘い香水の匂いと、汗の臭いと、発情した雌の臭いが、
行き場を無くして漂っている。
「おかえり、お兄ちゃん。」
粧裕は僕を見取ると、無駄に大きくはっきりと声を掛けた。
半ば意識を失い欠けていたミサはその声で飛び起き、
僕の姿を目視すると大きく目を見開きながら、自分で自分を抱く様に身体を縮こませた。
「い……いやっ……見ないで……お願い……。」
それは懇願では無く、哀願だった。
ミサの黒い双眸からは、二筋の銀糸がこぼれている。
「あ〜あ…お兄ちゃん泣かせちゃった……。酷いなぁ〜。」
「僕が何をした?それに散々鳴かしてたのは粧裕の方だろ?」
僕の反論に粧裕は、舌を出し肩をすくめただけだった。
僕は頭を振り、ベッドに腰を下ろした。その反動で、隣にいるミサが軽く弾む。
「さて、どこまで進んだんだ?ただ脱がせただけじゃあ無いだろ?」
「えっと〜……ディープキスして、脇舐めて、乳首も舐めて……
それからパンツ下ろしてクリを責めただけかな。」
僕は宿題の進み具合を聞くかの様に、ミサの凌辱具合を粧裕に尋ねた。
粧裕の答えによると、まだまだ始まったばかりらしい。
(もう少し嬲ってから、ミサには天国に行ってもらおう。いや、地獄だったな。)
「よし。」
僕は膝を掌で叩き勢い良く立ち上がると、粧裕の机の引き出しから、
革製の手錠を取り出した。
パンクスが付けている様なリストバンドが、頑丈な鎖で繋がっている。
これで拘束されたら、何をされても抗う事は出来ないだろう。
それは見るなりミサは、急に怯え切った表情になり、ジリジリとベッドの隅へと後退した。
「そ……それで何するの……!?や、やめてよ……。普通にしよっ!?ねっ!?」
僕は彼女の声にも耳を貸さず、手錠を持ったままミサににじり寄った。
後退し続けていたミサだったが、頭が壁にぶつかり、逃げ場を失ってしまった。
「君が僕の彼女にしてくれと言ったんだろ?何を今更嫌がっているんだ?
君もこれを望んでいたんだろ?」
ミサの瞳に映った僕の顔は、自分でも怖くなるほど狂喜染みていた。
(;´Д`)ハァハァ
リアルタイムでみれた嬉しい!
さゅたんも調教済みか
ミサは多少の抵抗はしたが、か細い腕で僕に勝てる訳もなく、呆気無く後ろ手に手錠がはまった。
胸の下まで降ろしたボンテージとパンツ無しのガーター姿が、
その恐怖に彩られた瞳が、小動物の様に小さく震える両肩が、
僕の嗜虐心を大いにくすぐる。
心の奥から沸き起こる破壊的衝動を、僕はもう止められそうに無い。
ミサのツインテールの片方を掴み、荒々しくベッドの中央に引っ張った。
「痛いッ!」
突然の事でバランスを崩したミサは、引き摺られる様な形でベッドに突っ伏した。
僕の手の中に数本の金糸が残り、エアコンの風を受けてゆらゆらと揺られている。
僕はそれを手を振って落とし、ズボンのファスナーを開いた。
パンツの隙間を縫って外に出たペニスは、凶悪なまでに怒張し、今にも張ち切れそうだ。
うつ伏せのミサの顎を掴み引き起こすと、無理やり口を開けさせた。
こうすると、口内の様子がよく分かる。
ミサは綺麗な歯並びをしている。虫歯も無く、舌も歯茎も健康的な色だ。
喉の奥には口蓋垂──通称、のどちんこ──が、これから受ける理不尽な暴力の事も知らず、
力無く垂れ下がっている。
「噛むなよ。噛んだらどうなるか分かっているよな?」
僕はその口蓋垂を目掛けて、怒張したペニスをミサの口内に挿入した。
ミサの口内は驚くほど熱く、彼女の頭を掴み無理矢理動かすと、
ざらついた舌が僕の裏筋を刺激する。
「おごっ……うっ……お……おえっ……。」
ペニスの先端が口蓋垂に当たる度、ミサは喉の奥を鳴らし、大粒の涙を溢した。
口内一杯に異物が進入した為、唾液が次から次へと溢れ出す。
ミサは喉を塞がれそれを飲み込めず、その結果、潤滑油としての機能を果たし、
僕の動きを助ける事となった。
「ううっ……おげぇ……。」
「ああ……気持ちいいよ……ミサ……。」
奥まで挿すと尿道口に口蓋垂が触れ、微電流の様な快感が僕のペニスを駆け巡る。
呼吸をするのも困難な様で、ミサは唇を振るわせながら目を白黒させた。
「んー!あがっ……うぐっ……おぉぉぉお!」
いつのまにか粧裕が、僕とミサの間に横から割って入り、ミサの淫部に舌を這わせていた。
それに応じて、ミサが喉の奥で喘ぎ声を上げる。
ミサが声を上げると声帯が震え、僕のペニスに心地よい振動を与えた。
流れ続ける涙に濡れて、ミサのマスカラが落ち始めている。
マスカラの混じった黒い涙は、彼女の瞳から溢れた絶望の色の様に感じた。
「うっ……そろそろ出そうだ……。」
ペニスの付け根に熱いものを感じ、僕は括約筋を締め、
喉を突き破る位に激しくミサの頭を揺さぶった。
耐え難い吐き気の為にか、ミサは目をきつく閉じている。
「で、出るッ!あぁぁぁあ!!」
「んんー!?んぐぅ……!!」
尿道を快感が駆け昇り、胃に直接流し込む様に深くペニスを挿し込んだ。
ペニスの先端から熱い欲望の塊が迸る。
精液を喉の奥に注がれる衝撃に、ミサは目を見開いた。
身体を捻って逃れようとするミサを、僕はしっかりと捕まえている。
最後の一滴まで流し込むと、僕はペニスを彼女の口から引き抜いた。
「ごほっ、ごほっ……おえっ……うげぇ……。」
僕の手から解き放たれたミサは、前屈みになって激しく咳込んだ。
時折、苦しそうに身を悶えている。精液が気管にでも入ったのだろう。
彼女の薄い唇から、精液と涎が垂れ流れた。
一頻り咳込んで楽になったのか、ミサはそのまま横になり、力無い瞳を僕に向けた。
「どうして……?どうしてこんな……酷い事……するの……?
私……何か悪い事……した……?あなたに……迷惑……かけ……た……?」
嗚咽交じりに問うミサを一瞥し、僕は優しい声で答えた。
「大丈夫、安心しなよ。…………酷い事はこれからさ。」
リュ〜クンは〜?
リューくんはオナニー中?と海砂たんの死苦味はどこに?
>553.>554
リュークは行為を見ながら、
「それにしても、ライトってチンポ大ッ!」
って言ってるのが、今書いてるリュークの章であります。
レムは、ミサに家の外で待っててと言われた。って事にしてあります。
彼がいると、話の進行に支障をきたす上、陵辱系だとライトが殺される恐れがあるので。
それに、ミサも今日はライトとHするつもりで来たので、
レムには居て欲しくないって事で勘弁して下さい。
確かにレムがいたら月も粧裕も殺されているだろうな・・・。
レムの章は放置プレイで始まるとか?
サユたんハァハァ
>>557 それいいですね。
何とかレムを入れても、上手くまとまりそうなアイデアが出来ました。
560 :
その22:04/07/19 22:47 ID:b852A7h8
部活から帰ると、家の中は不気味に静まり返っていた。
出迎える声の不在は、母の外出を物語っている。
玄関にスニーカーが丁寧に揃えられている所を見ると、月は帰ってきているようだ。おそらく自室にこもっているのだろう。
誰にとも無く小声で「ただいま。」と言うと、粧裕は居間の扉を肩で開け、電気をつけた。
鞄をソファの上に投げ出し、食卓を覗き込む。
テーブルの上には、サランラップで包まれた食事とメモがあった。
読むと、「粧裕へ 父さんに着替えを届けてきます。先に食べておいて下さい。」と簡潔に書いてある。母の字だった。
用意された食事は一人分だった。月の分はない。
粧裕一人の分しか作っていない、という事実に粧裕は思わず首を傾げた。
お兄ちゃんはどっかで食べてきたのかな・・。その事をお母さんは知っていた?
それとも、逆だろうか。母が不在だという事を知っていたからこそ、月は外食で済ませたのかもしれない。
粧裕は鞄から携帯を取り出した。友人からの、特に内容の無いメールが入っているだけで、家族からのメールは届いていない。
変なの・・・・。
変といえば、わざわざこんな夕食時に父に着替えを届けにいくというのも何やらおかしな話である。その不自然さに、粧裕は微かに眉を顰めた。
最近、こういう、奇妙な事が多い様な気がする。
自分を取り巻く世界が、ゆっくりと、だが確実に変わってゆく。
しかも月も父も母も竜崎も、何かをしっているのに、粧裕に教えようとしない。
粧裕が月への恋心を自覚した途端、まるでそれを待っていたかのように、今までの日常とは違う何かを展開している様に思える。
奇妙な化け物の夢。兄のきまぐれな口付け。突然現れた、謎の男竜崎。
一連の出来事に何かつながりがあるのだとしたら、それは兄の月の存在だ。
月を中心に何かが動いていて、粧裕はその流れに巻き込まれているのだろうか。
それとも、月もまた、何かに巻き込まれ翻弄されているのだろうか。
粧裕はぼんやりとそんな事を考えながら、窓の外を眺める。
日はとうに暮れていて、電信柱と、庭の木々が暗い影を落としている。
四月ももうじき終わろうとしている。桜はすでに散り、新緑が木々の枝を覆っていた。
お兄ちゃん・・・か・・・・。
561 :
その23:04/07/19 22:48 ID:b852A7h8
粧裕は月の姿を思い浮かべる。月が何かに翻弄されている姿、というのは想像できない。月はいつだって華やかな笑みを浮かべ、余裕たっぷりに周囲を見下ろしている、そんな印象だ。
彼が周囲を翻弄させる事こそあれど、何かに翻弄されるなどとあるだろうか。
もしあるのだとしたら、それは何だろう。
ありとあらゆる才能に恵まれ、望めば大抵の事は出来てしまう月を、夢中にさせる物があるとしたら、それはなんだろう。
まあ・・・・私じゃないのは確かだなあ・・・。
粧裕は心中そう呟いた後、微かに赤面した。何を馬鹿な事を言っているのだろうか自分は。
粧裕は頭を振ると、食事をレンジで暖め、麦茶を冷蔵庫から出した。
一人の食卓はなんとなく寂しく思え、リモコンでTVをつける。
TVではニュースがやっていた。相変わらずキラ事件について報道している。
・・・・そっか今六時か・・・。この時間って、ニュースばっかりなんだよね。
粧裕はため息をついた。粧裕は月の様にキラ事件に興味などない。それどころか父や兄を巻き込んでいるキラ事件など見るのも嫌だった。
しかし、TVを消すのは沈黙が怖い。
七時台になれば、ドラマや歌番組が始まる。それまで、粧裕は仕方なくニュースを見るとはなしに見ることにした。
アナウンサーが、キラに殺されたと思われる犯罪者の名前と罪暦を読み上げる。
連続通り魔殺人、保険金大量毒殺殺人、無差別放火魔、犠牲者達はいずれも、社会的なニュースにさして興味の無い粧裕でも知っている様な凶悪犯人だった。
ニュースは更に、キラをどう思うか、と街角でのインタビューに場面を変えた。
キラは正しいと思う、警察は無能だ、冤罪の場合は取り返しがつかないから、やはり死刑はまずい、等無責任かつ素直な意見が飛び交う。
キラに対しての人々の意見は賛否両論だが、警察への意見は不甲斐ない、とほぼ世間の見解は一致しているようだ。その事実に粧裕は思わず目を伏せた。
確かに、キラに裁かれている犠牲者達ははっきりって、死んだ方がいいような人間ばかりだと粧裕も思う。
「粧裕、どんな犯罪者でも、その罪を裁くのは法でなければならない。神であらざる人が、人を自分の独断で裁いてはならないんだよ。」
それでもそう言った父を、父の言葉を、粧裕は信じていたし誇りに思っていた。
562 :
その24:04/07/19 22:50 ID:b852A7h8
ニュースは再度場面が変わり、今度は各方面の識者にインタビューをしている。
通りすがりの一般人ではない分、ものの言い方は比較的慎重だったが、言っている内容はさして変わらない。
粧裕はうんざりとしながらも、味噌汁をすすった。
結局、答えなど出ないのだ。
事態は進展していないのだから、どの番組もいつも同じ様な内容である。
アナウンサーの難しい問題ですね、と当たり障りの無いコメントで特集は締められていた。最後に、もう一度今日の犠牲者達の顔と名前が画面に映る。
・・・・あれ・・・・?
粧裕は目を細める。犠牲者達の名前に、どこか見覚えのある気がした。
確かに最近、どこかで、この名前を・・・この字体を見た記憶がある。
有名な凶悪犯達なのだから、見覚えがあるのも当たり前かもしれない、と思いつつ、粧裕は記憶を辿ってみた。
音で聞いたのではない。字で見たのだ。でも、どこで?
粧裕は新聞を読まない。週刊誌も読まない。
誰かが・・・メモに書いていたような・・・・。ううん、メモじゃなくて・・・。
ノ−トの切れ端だ。
確か丁寧に四つ折されたノートの切れ端に、見覚えのある几帳面な文字で、かこの名前が書かれていたような気がする・・・・・。
それはどこで拾った?それは誰の字だった?
粧裕は箸をおいた。頭がガンガンとする。物凄い勢いで、記憶が交差した。
あれは・・・・・。あの字は・・・・。
粧裕は思わず立ち上がった。その勢いに椅子が後ろに音を立てて倒れる。
確かにあれは月の字だ。だが、あれは夢だ。夢の中の出来事だ。
『所で粧裕さんはお兄さんが好きですか?』
『最近お家で、何か変わった事はありませんでしたか?』
『お兄さんはやめておきなさい。あれは貴女の手に負える男ではありません。』
何故かキラ事件の捜査をしているという、竜崎の言葉が粧裕の頭をよぎった。
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
キタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!
戻ってきてくれて嬉しいです。
続き楽しみにしてます。
サユたんにハァハァして良かった…(*´Д`)
>>564 サユたんがノートの切れ端触ってリュークン見て気絶した例の神小説ですよ。
キタ━━━━(゚Д(○=(*´Д`*)=○)Д゚)━━━━━!!!!
待ってた界があったよハァハァ醤油たんどうなっちゃうの
あぁ〜、そのエロ過ぎる結末が気になる!
乙!って言うには早い?でも
>>562乙であります!!
ぬるぽ
>571
ガッ
昨日、保管庫で真仙誠 ◆S3in8NxDqMさんの作品を夢中で読んだ。
もう書いていない様子だけど、正直、頭、下げて頼むから再開して欲しい。
このスレに投下することに拘っているようだけど、このスレだったら嫌う奴がたくさんいるけど
ここは、追い出す、追い出されたとか、考えないで
読んでいる奴、期待している奴の事は思って、ゴッタ煮なSS投下スレんに移住して欲しい。
読ませて欲しい。本当に頼みますm(_)m。
>>560 もしデスノがノベライズするコトがあったら
あなたに書いて欲しい。
エロ無しでも面白いです。続きを正座して待ってます。
ここって人気無いんですかね?
廃れてる?
まあ廃れてますね。
それでも時々神が降臨するので、油断できません。
やはり神が降臨するには、お供え物が必要なんでしょうか?
定期的に人が集まって無いと、神の士気にも影響がある様な気が……。
(苦しい……息が……出来ない……もう止め……て……。)
私の思いも届かず、月はその熱い肉棒を喉の奥へと押し込み続ける。
何度も拒絶反応を起こした私の胃は、小さく硬くなって痙攣した。
酸っぱい胃液が喉元まで込上がるも、肉棒に阻まれどこにも行けずそこで滞っている。
酸欠の為、意識が朦朧として来たが、幾度も喉を突かれる度に私は現実に戻された。
(!?)
すると突然、感電した様な衝撃が私を襲った。
目だけを下に向けると、粧裕が私の淫部に下を這わせている。
粧裕の柔らかい舌が敏感な核に触れる度、私の喉はくぐもった声を上げた。
ただでさえ息が出来ないのに、声を上げる為に肺から空気が搾り取られ、
私の身体は真空状態寸前だった。
「うっ……そろそろ出そうだ……。」
息を切らせながら言う月の声に、私は光りが射すのを感じた。
この永遠に続くとも思える苦痛に、終わりが見えたのだ。
私は細々に断絶された意識を掻き集め、全ての苦痛から守る様にきつく目を瞑った。
「で、出るッ!あぁぁぁあ!!」
「んんー!?んぐぅ……!!」
灼熱の液体が喉を打つ衝撃に、私は思わず目を見開いてしまった。
その拍子に掻き集めた意識がバラバラになりそうになるのを、
寸でのところで踏み止まった。
食道の上にまで来てると思われる肉棒から、ねっとりとした液体が迸り続ける。
私が飲み干すまでも無く、小さくなった胃に流れ込んだ。
月が腰を痙攣させた為、数滴が誤って気管に入ってしまった。
私は何とか逃れようと身をよじったが、月がそれを許さない。
咽る事も出来ないまま、私は解放されるのを待った。
579 :
名無しさん@ピンキー :04/07/23 12:35 ID:DvT8FKVh
来週の展開で新たなSSが投下されそうな予感(;´Д`)
(´Å`)ハァハァ久しぶりに来てた…。
俺の予想通り寂れたな
マターリしてていいじゃあないか。
どこもパロ板はこんなもんじゃないか?
それより神キテタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
(*´Д`)ハァハァもっとミサタンにイタヅラしちゃって下さい…
>578
GJ!!
キスの瞬間よりむしろその後のポーっとした顔に萌え
今週ジャンプを買いそびれた奴挙手汁→(つД`)ノシ
587 :
名無しさん@ピンキー:04/07/24 09:48 ID:CnZhUMHk
.゚・゚(ノД`)ノシ.゚・
588 :
その25:04/07/24 13:19 ID:rNEejBNl
夢の中で見た月の手書きのメモ。書かれていたのは犯罪者の名前と日付。
そしてメモの中の日付通りに、名前を書かれた犯罪者達はキラに裁かれていた。
この事実は一体何を意味しているのか。
メモはどこから見つかった?そこに書かれているのは誰の文字だった?
それは夢だよ、と粧裕に言ったのは誰?
夢の中で化け物と親しげに話していたのは誰?
・・・お兄ちゃん・・・・。
粧裕はその場にへなへなと座り込んだ。謎の中心に、月がいる。月だけがいる。その恐ろしい事実に、粧裕は打ちのめされた。
でも・・・・あれは・・・あれは夢よ・・・。
しかし、そう思う傍から、次々と疑念は沸き起こる。
あれは夢ではない。夢というにはいささか不自然すぎる。
近い未来に死ぬ犯罪者の名前と日時を、偶然粧裕が夢に見るなどありえない。夢だと思っていた一連の出来事は現実と考えてまず間違いがないだろう。
不思議な力で罪人を裁いているキラ。異形の者と親しく会話をしていた月。
常に操作本部の情報を得ていたというキラ。警察官僚を父親に持つ月。
月は『キラ』なのか?『キラ』の正体は月なのか?
粧裕はすぐに頭を振った。導き出された結論は、あまりに恐ろしい。
月がキラのわけがない。あんなにも優しい月が大量殺人犯などである訳がない。
あんなにも――。
粧裕はその瞬間、ある事に思い至り、息を飲んだ。
ここ数日粧裕はずっと考えていた。月は何故自分に口付けたのか、と。
単なる気紛れなのだろうと思いながらも、心のどこかで、もしかして月もまた自分と同じ想いなのではないか、と淡い期待を抱いていた。
だが、月の真意は気紛れでも御呪いでも、勿論妹への想いでも無かったのだ。
お兄ちゃんは・・・・・。
恐怖よりも深い悲しみに粧裕は突っ伏した。顔を覆う両手から嗚咽が漏れる。
メモから、化け物から私の注意を逸らす為に、それだけの為に私にキスをしたんだ・・・・。
589 :
その26:04/07/24 13:23 ID:rNEejBNl
しばらくそのままな泣き伏していた粧裕は、やがてヨロヨロと立ち上がると、ぼんやりと天井を――二階――を見上げた。
濡れた頬を手の甲で拭い、そのままおぼつかない足取りで歩き始める。
歩きながら、粧裕はとりとめもなく一連の出来事を振り返った。
そもそも粧裕があの一連の出来事をあっさり夢だと信じたのは、化け物などいない、という固定観念があったからだ。
勿論、化け物などいない、というのは至極まっとうな考えだ。
しかし、キラの人の殺し方自体が人間離れしているではないか。
世界中の犯罪者を心臓麻痺で殺すなど、普通の人間には到底不可能だ。
キラの能力に関しては、何か人ならざる者の力が働いている、と考える方がむしろ自然だ。
キラの殺人能力が存在するこの世の中で、化け物などいるわけがない、という理屈は成立しない。
むしろキラの殺人能力は、あの化け物と関係しているのではないか?
粧裕は居間の扉を肩で開けると、足を引きずるようにして廊下を歩く。
長い間座り込んでいたせいで、少し足が痺れており、思うように体が動かない。
それでも粧裕は手すりに掴まりながら、ゆっくりと階段を上り始めた。
そもそも『キラ』とは何者なのだろう。
『人ならざる者』なのか。それとも、『人ならざる力を手に入れた者』なのか。
もし後者なら、その力を『キラ』に与えたのは矢張り『人ならざる者』という事になる。それがあの化け物だ、とは考えられないか?
もしかして月は―――。
粧裕はノロノロと緩慢な足取りで、ようやく階段をのぼりきった。
そのまま奥まで壁に手を着きながら廊下を進み、月の部屋の扉の前で粧裕は立ち止まった。
この中にお兄ちゃんと・・・・あの化け物がいる・・・・。
恐怖と緊張に、粧裕は思わず息を飲む。
不気味なまでの静寂と、月の部屋から微かに漏れる明かりが粧裕を怯ませた。
しばらく扉をじっと見据えていたが、そっと瞳を閉じ、小さく息を吐いた。
粧裕は何かに耐えるように一瞬だけ顔を歪ませると、静かに瞳を開けた。
キラがどうやって人々を裁いているのか粧裕にはわからない。粧裕にわかるのは、それが人智を超えた力だという事で、その能力を月に与えたのは、恐らく例の化け物だという事ぐらいだ。
お兄ちゃんを・・・・アイツから・・・あの化け物から・・・助けなきゃ。
590 :
その27:04/07/24 13:25 ID:rNEejBNl
勇気を出して、粧裕は月の部屋の扉をノックしてみたが、返事はない。
「・・・お兄ちゃん・・・?」
部屋から明かりが漏れている。居ない訳はないのだが、声に出して呼びかけても、矢張り反応はない。
更にノックしようとして、粧裕はある事実に気がついた。
・・・あれ・・・開いている・・・。
珍しい事に、いつもは鍵がかけられている扉が、今日に限って開いている。
粧裕は少し躊躇ったが、意を決してドアノブを勢いよく廻した。
音のない世界で、ガチャリと扉を開ける音は不気味な程よく響いた。
扉越しに粧裕が中を覗くと、月が寝台の上に横たわっている姿が見えた。
寝ているのだろうか。
粧裕は部屋に入ると、身じろぎ一つせずに寝台の上で静かに目を閉じている月の顔を、そっと見下ろした。
月は死んだように動かない。整った顔立ちは、どこか青白かった。
「・・・何のようだ?」
まじまじと覗き込んでいると、ふいに月が目を閉じたまま口を開いた。
月は気だるげに上体を起こすと、驚きのあまり固まる粧裕に視線を向けた。
「あ・・・寝ていたの?」
「・・・起きていたよ。寝たふりをしていただけだ。」
月はさも面倒臭そうにそう答えた。どうやら、粧裕のノックや声は耳に入っていたが、あえて無視していたらしい。
粧裕はその事実以上に、それを粧裕にあっさり打ち明ける月の率直さに驚いた。
「今日は疲れているんだ。よければ明日にしてくれないかな。」
そう言う月の様子は、いつになく物憂げで、確かに元気がなかった。
591 :
その28:04/07/24 13:36 ID:rNEejBNl
粧裕のイメージの中の月は、常に余裕たっぷりで自信に溢れている。
だが、今日の月の、彼らしからぬその覇気の無さに、粧裕は少々戸惑った。
それじゃなくても、こうして現実の月を目の当たりにすると、先ほどまで殆ど確信に近かったキラへの疑惑も、何やら怪しく思えてくる。
視線を床に落としたまま何も言わない粧裕に、幾分月は口調を和らげた。
「どうした。何かあったのか?」
粧裕は首を振った。月の優しい声音に、何だか泣きたくなってきた。
自分は何と馬鹿な事を考えているのだろう。月がキラなどと、ある訳がない。
第一、化け物など何処にもいないではないか。
なんでも無い、と言いかけて粧裕は途中で言葉を止めた。
月の机上、半分齧られた状態の林檎が目に入る。
どうという事はない。只の林檎だ。鋭く抉られたまま、机上に放置されている。
だがその林檎の豪快な齧られ方に、粧裕は訳もわからずゾッとした。
たかが林檎に何をそこまで禍々しさを感じるのか、自分でもわからない。
急に黙り込んだ粧裕の視線の先を、半身を捻って月もまた目で追う。
齧られた林檎に一瞥くれると、月はゆっくりと振り返った。
その時、粧裕の視線と月の視線が交差した。
粧裕の瞳の中に恐怖の色を見て取った月は、次の瞬間目を細めた。
唇が、ゆっくりと笑みの形を作る。
その兄の表情の変化を、粧裕は信じられない思いで見上げた。
「・・・・よくわかったな、粧裕。」
何を、とは月は言わなかったし粧裕も聞かなかった。聞かなくても解っていた。
粧裕が『気がついた』事に、月もまた『気がついてしまった』事を。
「どうする?粧裕。父さんに言うか?」
月は寝台の上に腰を掛けながら、粧裕の目をまっすぐ見つめ、楽しげに問う。
粧裕は月から視線を逸らす事も出来ずに、無言で身を震わせた。
そんな粧裕の様子に月は薄く笑うと、ふいに真剣な表情で熱っぽく語りかけた。
「粧裕、僕をアイツらに売るのか、それとも・・僕をとるのか・・・選ぶんだ。」
キターーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
うわわあああもう楽しみすぎて言葉ががxbvlvbhかsjcがkj」!!!
続き待ってます!!
>592
モチツケw
とかいう自分も続きがぁぁぁぁ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
と言うより
クル━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
やべえすっげえ面白い。
作者さんがんがってください。
めちゃくちゃおもしろい!
もしかして大場つぐみ本人が書き込んでたりして。
前スレのログ持ってる人いますか?
今連載されている小説の前が見たいでつ・・・
ウマイ!うまくて面白い!神流石
チューされてぼーっとなるミサたんや四股かけている月や
高田女史再登場とかネタ色々あるのに廃れているなあ。
職人の皆さんSS投下がんがってください。
粧裕ミサ月と続きもまっているよー。
今週おもろかった。>600にあるように色んなシーンで(゚д゚)ウマー
拍子も笑かして貰ったし。ボーボボの作者って実は結構絵が上手いのか?
しかしリュークの目が気になって月ってばドテーイ?
×拍子 ○表紙_| ̄|○
月はリュークの目など気にせず
自慰もセックルもやってますよ。
だって所詮リュークはペットだし。
ミサたんにいたっては見られていた方が萌えるタイプです。
「ミサ、これを見るんだ」
そう言い放つと、月は徐にジッパーを下げ始めた。
今ミサの目の前には、天に向かってそそり立つ一本の根がある。
「わぁ!ライトのおちんちん!」
「どうだ?俺のマグナムは」
「すっごい、大きいです・・・ねぇ、触ってもいい?」
「好きにするんだ」
(ドクッ・・・どくっ・・・)
「わぁ・・・あつい・・・かたい・・・びくびくしてる・・・」
「ミサ、そのまま手を上下に動かしてくれないか?」
「こう?」
シュッ・・・シュシュシュッ・・・!
「くっ・・・これがミサの手コキか・・・初めてにしては上手いな・・・」
「わぁ!ライトのちんちん、おっきくなってる!!」
「ミサたんの手コキ!ミサたんの手コキ!」
「ちんちん!ちんちん!おちんちん!!」
「はぁ・・・手コキ・・・手コキ・・・!!!」
しゅしゅっ・・・しゅしゅしゅっ・・・・・・・・・
「おちんちん!!びんびん!!ちんちん!!」
「手コキ・・・手コ・・・うっ!!!」
どくどくどくっ・・・・べちょっ・・・
秀逸な手コキでライトは果てた。
丹精な顔立ちのミサは、ライトの精液でまみれている。
その一滴を救うと徐に舐め始めた。
「どうだ?俺の味は?」
「んっ・・・これがライトのファンシーみるく・・・
すごく・・・美味しいです・・・」
「ごほっ、ごほっ……おえっ……うげぇ……。」
解放された私には、味方と呼べるものが何一つなかった。
あれだけ欲していた酸素も私の身体に入っては来ず、ただ冷たく見据えているだけだった。
散々嬲られた口蓋垂は、私の所為だと言わんばかりに、止めど無く吐き気を呼ぶ。
何とか呼吸が出来る様になると、私はそのままベッドに横になった。
頭まで酸素が回ると、自分の置かれている立場に理不尽さを感じる。
「どうして……?どうしてこんな……酷い事……するの……?
私……何か悪い事……した……?あなたに……迷惑……かけ……た……?」
上手く働かない頭で言葉を紡ぐと、月は今までに無く優しい顔をした。
けれど、私にはその仮面の下の冷酷な表情が見て取れた。
この人は、私と同じ人間なんかではない。
レムやそこの床でリンゴを齧っているリュークが属する死神でもない。
それ以上の私の想像の範疇を超えた存在だ。
「大丈夫、安心しなよ。…………酷い事はこれからさ。」
その言葉にも私は何も驚かなかった。もう生きて帰れるとは思っていないから。
「お兄ちゃん。」
私と月とを見比べながら、粧裕は嬉しそうに口を開いた。
まるで、学校のテストで百点を取って、それを見せる時の様な笑顔だ。
「ミサさん処女だよ。お兄ちゃんどうする〜?」
「本当に?何だか面白くなって来たな。」
月はそう言うと、私の足を左右に開いた。抵抗しようにも、力が入らず抗えない。
恥部をまじまじと見られ、私は羞恥心で耳が熱くなった。
「そんなにじっくり見ないでっ!いやっ!」
「今更何を恥ずかしがるんだ?こんなにも濡れているじゃないか。
見られて本当は嬉しいんだろ?」
月の言葉に、呼応する様に私の恥部は熱を帯びた。
熱い汁が流れ出て来る暗穴を、月の指が左右に押し広げる。
私の下口は、月の繊細な指を感じ、更に奥に取り込もうと収縮を始めた。
「うん、処女だな。」
月はそう言うと指を引き抜き、粧裕の机に向った。
机上の黒い物体を掴みスイッチを入れると、何かを確かめる様に見回す。
その黒い物体は耳障りな機械音と共に、男性器を模してある部分が回転した。
「まだ動くみたいだな……。粧裕が大分使ってるから、
壊れてないか心配だったんでね。」
「そんなに簡単に壊れないよ!
それに、まだ買って貰ってから一週間も経ってないじゃん!」
確認を終えた月は、それを手にベッドに戻って来た。
私を四つん這いにし、それを私の下口に宛がうと、未だ溢れ続ける愛液を擦り付始めた。
私の液を塗りたくった黒色のバイブは、グロテスクなほど鈍い光りを放っている。
「それで処女破っちゃうの?」
粧裕の問いにも答えず、月は狂喜を含んだ目で薄ら笑いを浮かべた。
「ひゃあ!?な……何!?」
突然襲ったおぞましい感覚に、私は思わず声を上げてしまった。
粧裕は愛液を掬い取ると、それを私のオシリに馴染ませたのだ。
「いやっ!そこはオシリ…!」
「ミサさん知らないの〜?オシリって気持ちイイんだよ〜。絶対ハマるって!」
「粧裕の言う通りだよ、ミサ。アナルは気持ちが良いんだ。
すぐに君も気に入るよ。」
夜神兄妹は口々に囁き、手を動かし続けた。
粧裕の白く細い指が、私のオシリの穴に捻じ込まれる。
「あんっ……粧裕ちゃん……汚……んっ……いよ……。」
排泄口を同性──しかも年下──の少女に、いい様に弄ばれている屈辱感が、
更に私の潤いを誘った。
そのお陰で、前も後も愛液でみさみさになってしまった。
「そろそろいいだろう。粧裕、もういいよ。」
月の言葉に粧裕は黙って頷き、月に場所を譲った。
私の愛液でドロドロになったバイブを、月はオシリの穴にそっと当てる。
「えっ!?そ、そんなの入らないよ……!」
「いいから力を抜くんだ!粧裕。ミサのマ○コを舐めてやれ。」
変態夜神兄妹…(;´Д`)ハァハァ
ファンシーミルクにワロタ
>前も後も愛液でみさみさ
キューティクルな表現だと思った。
寂れたスレに保守ぽ。
ミサミサなミサタンに(*´Д`)ハァハァ
つーかSな粧裕様がたまらん…
神様GJ〜ごちそうさまです。
>604-605の差に笑ってしまった
hosyu
>604-605
話が繋がってる・・・?
な、何d(ry
早売り読んでしまった……
ぬぉぉぉぉぉぉぉネタバレしてぇっ!!
今週超エロいぞ…………
エロいっていうかさ・・・・。
俺は引いたよ・・・・。
俺も。月ともうちょっと色んな事して欲しかったよ・・・ミサタン・・・
L(むしろワタリか)と色んなことするから大丈夫だw
ミサのエロではなく、ミサ自身が結構好きだったんだと気がついたよ。
だから相手は月がいいなあ。
ミサの馬鹿さ加減が俺的には(・∀・)イイ!
未だに粧裕タソに萌えてる漏れは、時代遅れなんだろうか…_| ̄|○
というか同じ女キャラなのに清楚高田とかの話題全然出ないよな。
主にナオミサユか。
>>622 んな事はない。
ここのSSだって、数では断然粧裕タンが多いじゃないか。
(次いでミサたんかな?)
ていうか月粧裕SSの続きマダー。
俺もさゆ萌えだ 気にスンナ( ゚∀゚)ノシ
妹というポジションは永遠に不滅じゃないですか!
今後消える確立がもっとも少ないのが粧裕たんだ
読んで来たー
少年誌で蝶エロいってどんなだよと思ってたら……
ミサたん・゚・(ノД`)・゚・ 悲し過ぎる……
それでも彼女をほんの少しも気遣わず
自分のことばっかりな月は駄目駄目だな……
しょうがないじゃないか…月も崖っぷちでそれどころじゃないんだよ。
ジョーカノといっても、所詮は偽りのものだしね。
そのうち本当の彼氏彼女になるのを期待してたりするけどさ…_| ̄|○
ああいや、彼女ってのはそういう意味でなく単なる三人称だったんだけど。
そこまでして自分をかばってくれた相手に対し何の感慨も抱かないのはどうよと。
とうの昔にヤシは正義でも何でもねえな
自分の保身ばかり考えている月だけど、
レムから「お前のためにミサは拷問に耐えていた」って聞いて、
少しは心が揺らいだかもしれんよ。
今回ばかりは月を応援するよ。ミサを頼む。
助け出しているうちに、ある種の情が移るといいな。
惚れろとはいわんから・・・。
630 :
sage:04/08/02 21:16 ID:2qKn4maE
(;´Д`)ハァハァ、ミサたん、ミサたん…。
「T」の字がジャマだよミサたん…
トイレとかどうしてるんだろう、、
コマ間が、コマ間が、ミサたん!!
もちつけ
誰か、このスレには南空ナオミ萌えはいないのか!?
拷問するからにはもちろんエロエロな拷問も…(*´Д`)ハァハァ
今気付いたが、コミクソ収録の時って漫画の題名消すよな?
って事はコミクソではミサタソの食い込み股間が!!
暗闇の中、ミサは一人月を思う。
月はミサの好きな人。大切な人。最愛の人。
何日も同じ体勢での拘束に、既に手足の感覚はない。
排泄の汚れは太ももを伝い、乾いてこびり付いている。
視界が封じられたミサには、感触だけが世界との接点であったが、既にどこか麻痺した五感は喉の渇きも汚物の垂れ流しも認識しない。
最初の頃感じていた痛みも疲労も不快感も今はない。
ミサの中にはもう何も無い。空っぽの心で、ただ月のことだけを考える。
月の冷たい美貌を。険しい表情を。優雅な仕草を。甘い口づけを。
ミサは月の姿を反芻する。空っぽのミサの中に月が充満する。
『ミサ。』
ミサを呼ぶ月の低い声を思い出す。ミサは月に名前を呼ばれるのが好きだ。
それはミサにだけ投げかけられた言葉だからだ。
その時だけは、月がミサの事だけを考えている様に思えて心地よい。
月の綺麗な瞳に自分が映ると嬉しい。月の綺麗な手が自分に触れると楽しい。
もっとミサの名前を呼んでほしい。
もっとミサに触れてほしい。
もっとミサを見てほしい。
もっとミサに笑いかけてもっとミサに触ってもっとミサを強く抱いてキスして舐めて噛んでいじって中に挿入れてほしい。
優しくしなくていい。乱暴で構わない。ミサを求めてくれるなら。
月が欲しい。月だけが欲しい。月以外いらない何もいらない。
「・・・ィト・・・・。」
しわがれた声が耳を打つ。ミサは自分が声を出して月の名を呼んだ事に、その時初めて気がついた。
酷い声だった。もはや嚥下する唾液もない。喉はからからだ。
『・・・それはキラの名前か?弥海砂。』
ふいにどこからか声が響く。ミサの嫌いな声だ。
声がミサの世界を壊す。頭が朦朧とし、脳裏に思い描く月の姿がぼやける。
声がミサの中に入ってきて、月を打ち消す。いや、奪い取ろうとする。
あんたなんか嫌い嫌い嫌い嫌い私の月を取らないで盗らないで捕らないで。
声はミサを現実に戻す。ミサの中の月は完全に消えうせ、その声だけがミサの中に居座って存在を主張する。
『・・・もう一度聞く。・・・今呼んだのはキラの名前か?』
ミサは首をふった。声が何をいっているのかわからなかった。
キラって何だろう。聞いたことはある気はするが、よく覚えていない。
ミサはただ、最愛の人の名前を呼んだだけだ。
その時、ガタンと大きな音がした。
「ミサ・・・・。」
その聞き覚えのある声音に、ミサは驚愕した。
ミサが最も聞きたいと焦がれ、でも絶対に無理だと諦めていた声だった。
激しく続きが気になるのですが(;゚Д゚)
うむ。
リューク×粧裕とかどうかね・・・
非情に簡素な部屋だった。必要最低限の家具しかない。
四方の壁には窓が一つもなく、天井の四隅をはじめとする至る所にビデオカメラが堂々と取り付けられている。
月の話によると、盗聴器も取り付けられているらしい。
部屋というより、ここもまた牢屋なのだろう。
体の拘束こそ外されたものの、ミサは今もって自由の身ではないのだ。
あの日、ミサが監禁されている部屋に月が救出にきてから、一週間がたつ。
その辺の記憶は曖昧で、正直ミサはよく覚えていない。気がつくとこの殺風景な部屋のベッドに横たわっていて、隣で月がミサの手を握っていた。
月の話によると、拷問による精神、肉体の衰弱が著しかったミサは、しばらく何処かで治療を受けた後、この部屋に移されたのだそうだ。
意識がなかったのだから、覚えていないのも無理はない、と月は言った。
「お前は間違えられたんだよ、ミサ。」
「・・・誰に?」
「世間を騒がせている偽キラに。」
「・・・偽キラ?」
「ああ、だからあんな異常な方法でミサを捕まえて、拷問まがいの尋問をしたのさ。いくら凶悪犯罪者でも、二十歳そこそこの女の子に普通はあそこまでしないよ。」
「・・・どうして私、間違えられたの・・・?」
「連中がここまでの措置に踏み切ったのは、ミサの部屋から、偽キラの証拠品が大量に見つかったからだそうだ。」
「・・・どうして?私知らない・・・・。」
「・・・たぶん、ミサは誰かに嵌められたんだよ。・・・それに。」
月は一旦言葉を切ると、すぐそばにあるビデオカメラに一瞬視線を走らせた。
「・・・・僕の恋人だから、疑われてししまったんだ。」
「月の恋人だと、どうして疑われるの?」
「・・・アイツは、僕をキラだと疑っているんだよ。」
「アイツって?」
「・・・捜査本部の連中。」
微妙に答えをはぐらかされ、ミサは眉間にしわをよせた。
アイツ、という呼び方は、特定の誰かを想定して言ったはずだ。
「月はキラなの?」
「・・・怖いか?」
月が苦笑する。ミサは首を振った。
キラはミサの両親を殺した犯罪者を裁いてくれた。
その事に、ミサがどれだけ救われたかわからない。
両親の仇を討ってくれただけでなく、犯人への憎しみと、世間や警察への絶望で一杯だったミサの心をキラは救ってくれたのだ。
怖いわけがなかった。
「ちっとも。そうだったら素敵だな、と思っただけよ。」
「・・・益々疑われるような事を言うのはやめろよ・・。」
「ごめん。・・・でも、結局私の疑いはまだ、晴れていないのね・・・。」
「・・・ああ。」
それは部屋を見渡せばわかる事だ。ミサはこの部屋から許可なく出る事を未だ許されていない。一日に数度、月が訪れて必要なものを買ってきてくれたり、病み上がりのミサの世話をしてくれたりする。それだけが外界との接点だった。
「決定的な証拠がないから、犯人とは断定できないが、それでもミサの部屋から出てきた証拠品の数々も無視は出来ない。
・・僕は誰かの罠だと思うのだけれど、それも立証できないしね。」
「だから、この部屋で監視?」
「まあ、ミサは偽キラじゃないんだから、そのうち解放されるよ。それまでの我慢だ。」
「・・・うん。」
その言葉に、ミサは大人しく頷いた。
月は慰めてくれるが、実際ミサ自身は今の環境に特別不満はなかった。
月が頻繁に自分に会いに来てくれる。そして世話をしてくれる。
それだけで、ミサは満足だった。
でも・・・。
ミサは部屋の中のビデオカメラを見渡す。
ビデオの向こうの存在が、それだけがミサにとっては耐え難いことだった。
月はまだ学生であり、家族と一緒に住んでいる身である。だから、毎日やってきてミサの世話をするが、その時間は結局限られている。
月が居ない時を見計らって、時おりビデオから不愉快な声がわけのわからぬ質問をミサにしてくる。
監禁拘束された際にも聞いた、感情の感じられない、あの不愉快な声だ。
恐らくあの声の主が、月のいう『アイツ』なのだろう、と思う。
声はキラの事でも偽キラの事でもなく、月の事ばかり聞いてくる。
ミサはその声の質問には一切答えない。聞こえない振りして無視を決め込む。
本能でわかる。あの声の主は月の敵だ。だからミサの敵だ。
あんな奴に、月の事など何一つ教えたくない。
「・・・月・・・。」
「ん?」
ミサは月の両肩を掴むと、体を床の上に押し倒し、その上に乗っかった。
そのまま口で月のシャツを引っ張る。
見下ろすと、月は呆れたような表情でミサを見上げている。
「・・・猫みたいだな・・・。」
「今日は帰っちゃ嫌。」
「・・無茶言うなよ。」
「嫌。」
ミサは口で月のシャツを器用にめくりあげ、月の腹部に両手を滑り込ませた。
月の素肌はひんやりと心地よい。
下腹部から胸板までなで上げようとすると、月の手がミサの細い手首を掴んだ。
床に押し倒された体勢のまま、険しい表情で顎で室内のビデオカメラを示す。
「止せ。これも全部・・・。」
「わかっている。見られているんでしょ。でも、いいの。」
「いいのって・・・。」
「月に触りたい。ずっとずっとそう思っていたの。」
「・・・・。」
「解放されるまで待てない。今、月に触りたい。」
時事ネタというか捏造100%なので、今週中には終わらせます。
来週号が出る前には・・・・。
ミサタン('д`)ハァハァ
続きが気になるよ。
早く早く!
続き考えてみた
ミサ「れろれろ、べろんべろん」
月「うー・・・はー・・・」
ミサ「わあ、月のおちんちんからピュピュって熱い汁がでたヨ★」
月「ミサ、もぐもぐごっくんするんだ」
ミサ「んっ・・・ライトのファンシーみるく、おいしいです・・・」
つまんね。
すごい廃れっぷりだ。
雑談レスすらない・・・。
さすがに
>>647の「ファンシーみるく」じゃな…。
月の欲望がずぶりと、海砂の身体をつらぬいた。
「あっ……や、ぁっ」
海砂は思わず声を上げる。
月は遠慮もなにもなしに、海砂の体内を深く抉り、激しく責めたててくる。
「あ、あ、あ……!」
揺さぶられ、海砂はあえいだ。
月はいつも、こうして激しく海砂を犯す。
まるで、ダッチワイフかなにかであるかのように。海砂の快楽など、少しも考慮してはくれない。
海砂は手を伸ばし、自ら立ち上がっている肉芽に触れた。
かたくしこっているそこを指先でつまんでこねると、じんわりとしたなにかが身体中に広がっていく気がする。
「淫乱なんだ? 中はもうぐしょぐしょで、僕でいっぱいになってるのに……そんなところまで触って」
月が意地悪くささやいてくる。
海砂はいやいや首を振った。
「やっ……違、う……んっ、ぅっ……!」
「足りてるなら、触る必要はないと思うけど?」
月がくす、と笑う。
そして服の上から、海砂の身長のわりに豊満な乳房を強くもみしだいてくる。
「あ、やっ……そんな、っ、こと、されたら……私……っ」
「イきたかったらイってもいいけど……そしたら、僕もそのまま中で出すかもしれないな」
月はすっかり楽しんでいる様子だ。
海砂は涙目になって、激しく首を振った。
「ダ、メ……らめ……!」
ついつい、口調が舌ったらずになってしまう。
海砂のくちびるを、月が優しく指先でなぞった。
海砂自身は、月に中で出されても特に困ったりはしないと思う。イヤだとは思わない。
けれども、もしもなにかあったら――そう思うと、怖い。自分が月の邪魔になってしまいそうな気がして。
「なら……もう、わかるだろ? 教えたはずだ」
海砂はがくがくとうなずく。
月からはいろいろなことを教えられた。
そういったことにまったく詳しくなかった海砂を、こんなふうにしたのは月だ。
どうすれば月が喜ぶのか。月に愛されたくて、海砂は必死に覚えたのだ。
海砂はややぎこちないながらも、必死に腰を使う。
しばらくして月は小さくうめき、海砂の中から欲望を引き抜く。
「ぁ……」
突然の喪失感に海砂は声を上げた。
だが、月はニヤリと笑って、海砂の愛液と先走りとで濡れたものを、自らの手でこすり上げる。
やがて海砂の上に、月の白濁液が降り注ぐ。
避けもせずに青臭いシャワーを浴びながら、海砂は、いつか月の本当の恋人になれますようにと願った。
月に抱かれているだけでも幸せなのに、そんなことを願うのは強欲かもしれないけれど。
>651-652
転載?
そうなん?
>654
某月ミササイトのSS。
ついさっき読んだから覚えてる。
真剣なミサの表情を、しばらく月は呆れたように見上げていたが、やがて小さく笑った。
「そうだな。・・・・するか。」
月はそう言うと、ゆっくりと立ち上がり、その場に蹲るミサの体を、優しく抱き上げた。
抱き上げられたミサは月の首っ玉にかじりついたまま、体をぎゅうっと強引に押し付ける。
月はベッドまで進むと、丁寧にその上にミサを横たえた。
そのままミサの唇に自分の唇を重ねる。
何度も角度を変えて月はミサの唇を貪り、ミサは月の背中に手を回してその愛撫をおとなしく受け入れた。
口内に侵入してくる月の舌。唾液。息遣い。
自分の中に月が入ってくる、その感覚にミサは恍惚とした。
月の手でミサは服を脱がされる。
囚人であるミサは簡素なワンピースしか身に着けていなかった。下着も白いシンプルなものしか身につけていない。
自分の色気のない装いが少し残念だった。
月は素早くミサを全裸にすると、自分も上着だけ脱ぎ捨てた。
そして横たわるミサの首に、鎖骨に、胸に、次々に唇を落としていく。
「あっ・・・。」
乳首を口に含まれ、ミサは思わず声を漏らす。
月の大きな手がミサの体をまさぐり、月の唇が自分の体に触れている。
その事実にミサに異様な興奮を覚えた。
もっと触って欲しい。全身に触れて欲しい。
ミサは月のものだ。
もっと触って欲しい。
全身に触れて欲しい。
その所有印を体中につけて欲しい。
体中を月で満たして、そのまま月の物にして欲しい。
もっと強く。
もっと深く。
もっともっともっと奥まで。
月が優しい。
目覚めてからずっと月は自分に優しく接してくれる。
今もこうしてなるべくミサの負担にならないように、丁寧にミサを抱いている。
その優しさがミサには嬉しくもあり、何故か不安でもあった。
月は以前からこんなに優しかっただろうか?
誤認逮捕による拷問のせいだろうか。ミサの記憶は所々抜けている。月が自分の恋人であることは覚えているし、彼と交わした言葉や口付けも記憶にあるのだが、どうやって恋人になったのか、どういった過程で口付けしたのか等は記憶にないのだ。
そのせいだろうか、こんなにも不安なのは。
以前の月はこんなに優しくなくて、もっとぞんざいにミサを扱っていたように思う。
優しくないぶん、月の本心は非常にわかりやすかった。
だからミサは月の本心を探ろうと思わなかった。探る必要はなかった。
月はまだミサを愛していないと、その態度で語っていた。
ミサはその事に納得していた。いつか彼が自分を愛してくれればいいと、そう願っていた。
でも今の月は優しい。
まるでミサを愛しているかのように、優しく労わってくれる。
ミサの今の状況に、同情と責任を感じているのだろうか。
月はミサの体にキスの雨を降らし、指と唇で全身を愛撫する。
長い指がミサの恥毛をかきわけ、ゆっくりと秘所に進入していく。
今までの愛撫で既にミサの秘所は濡れていた。
湿ったそこを、月の指がゆっくりとかき回す。辺りにはクチュクチュと卑猥な音が響きわたった。
そのむず痒さにミサは思わず腰をひねらせた。甘い感覚が体を走る。
月の指を秘所で感じて思わず悩ましい吐息が漏れた。
「あっ・・・・。」
「・・・ここか・・・?」
秘所を解す月の指が次第に増えていき、ミサの蕾もまた綻んでいく。
ミサは自分の両足を月の腰に絡みつかせると、誘うように身をうねらせた。
「・・はぁ・・・あっ・・・きて、月・・・・。」
ゆっくりと月は腰を進めてミサの蕾に自身を挿入する。
指とは比べ物にならない圧迫感に、ミサは声も出なかった。
「・・・・っ。はぁ・・・あっ・・・・。」
「・・・まだ少しキツイな・・・・。」
月は苦しそうに呟くと、ミサの耳にそっと顔を近づけた。
「ミサ、力を抜け。」
そう囁き、優しく耳たぶをそっと噛み、そのまま舌でミサの耳の中を一舐めす。
月の吐息と舌を耳で感じて、ミサは思わず全身を震わせた。
瞬間、月の物がズブリと奥に収まった。
「・・あっあっ・・・月・・・イイ・・・あっ・・・。」
「・・・動くぞ・・・。」
「あっ・・・はぁ・・・ああんあんあああん。」
月のモノに貫かれる快感に、ミサはあられもない声をあげて身をのけぞらせた。
「・・・ミサ・・・。」
名前を呼ばれ、朦朧とした意識のまま見上げると、月は美しい顔を苦しそうに顰めてミサを見下ろしている。
その悲しげな顔に、苦しげな声音に、ミサは異様な興奮を覚えた。
ミサの心に素直に反応した秘所は、月のモノをぎゅっと締め付ける。
月の本心はミサにはわからない。
月の優しさをそのまま信じることはできない。
それでも月の真摯な表情の中に、自分への誠実な何かが垣間見れたように思え、ミサは歓喜した。
今、ミサの中に月がいるように、月の中にもミサがいるのだ。
自分たちは絶対断ち切れない何かで繋がっている。
それを壊すことは誰にもできない。例え『アイツ』でも。
ミサは勝ち誇ったようにビデオカメラに向かって微笑を投げかけると、見せ付けるように、自ら腰をふって貪欲に月を貪った。
タイトルのまんま現実逃避の捏造ですみません・・・・。
>現実逃避の捏造 SS
上手いですねー。 乙!
シュチュエーションは捏造かもしれないけど、
ミサのキャラクターはよく掴めていると感心しましたよ。
欲を言えば、もうちょっと続きを書いてラストを締めて欲しいかな。
とにかく乙でした!
モニターの前のL(と乳とその他)はどう思っていたんだろう・・・・w
>661
まぁみんな前屈み気味に無言でモニターしてるんじゃないかな
父は卒倒しているんでは・・・・。
父は改変ネタのエロのイメージしかなくなってしまった……_| ̄|○
ガイドライン板にあったスレに貼ってあった改変ネタって
元は何処でやってたのかなあ
ミサたん人気あるね。
月粧裕ミサも続きまっているよん。
そしてL粧裕も・・・。
変態キター
ミサたん緊縛調教...(;´Д`)ハァハァ
エロすぎる...最高の同人ゲームだよ。
最初のうちは
「人間が人間を飼うなんて狂ってる! 変よ、こんなの変よ!!」
と騒いでいるくせに、調教が進むと
「いや、勝手に腰が動いちゃう。わたし、わたし、これが無いと駄目なの、駄目なのお!」
って絶叫しちゃうし...(;´Д`)ハァハァ
668 :
667:04/08/11 21:23 ID:LeQdAzxX
ミサたん緊縛調教を知らないの...(;´Д`)ハァハァ
勿体無い。こんなに素晴らしいソフトなのに。
はじめてアナル調教をするときなんて
「気持ち悪いよ〜」
って可愛い声で言って来る。この声優さん最高だよ。
「んっ、んっ、んん...」
って我慢するときの声なんて、もう震えが止まらないよ。
669 :
668:04/08/11 21:23 ID:LeQdAzxX
ミサたん緊縛調教...(;´Д`)ハァハァ
調教一週間目の名台詞
ミサたん「ねぇ、あれは無いの」
主人公「あれ?」
ミサたん「言わなくても分かるでしょう。女の子なら月に一度必要になるものよ」
ここで選択肢「要求を聞きますか? Yes,No」
「Yes」のとき、
ミサたん「ありがとう...」
小さな声で呟くミサたんが激可愛い!! 少し顔を傾けて呟く姿はもう最高だよ!!
670 :
669:04/08/11 21:24 ID:LeQdAzxX
ミサたん緊縛調教...(;´Д`)ハァハァ
−−調教度320を越えたミサたん−−
主人公「自慰をしてみろ」
ミサたん「えっ...」
少し顔を赤らめ、唇を噛みしめるミサたん
ミサたん「わかりました...ご、ご主人さま...」
自分のあそこを触り始めるミサたん
ミサたん「いや、私、見られているのに、見られているのに!!」
指が止まらない様子。髪の乱れ具合が妖艶...
主人公「自分の気持ちいい場所は良く分かっているじゃないか」
ミサたん「えっ...?!」
指が止まるミサたん。主人公に気持ちがいい場所がバレてしまったことに気づいて
またまた赤面...(;´Д`)ハァハァ
667はワタリ
なんの話かさっぱりだ…
( ゚д゚)ハァ?
松田しょうゆ月の続きが非常に気になる
さゆたんかわいいよさゆたん
いつもは冷静なのにさゆタソの事になると必死こいてる月もいいな。
>>675禿同。
どーでもいいが、この間本屋でデスノという文字に反応して誤って腐女子の読む本開けてしまった…_| ̄|○
最初絵が結構上手いじゃんと思って次のページめくったらオゲェェェェェェ!!と…
という訳で神様、粧裕タンで漏れを癒してくれ…。
何!腐女子向けの総一郎とワタリのレイプ物だと!?
「ぁ…、っ」
「っ、無理です、この体勢では…」
「い、た…」
「あなた、初めてでしょう…、」
せめて手、解いて下さい。優しくしますから。
少し上擦っているLの声に粧裕は首を横に振る。
いざ入れるとなると、痛さと恐怖に体が震えた。Lの肩に顔を押し当て息をついた。
「粧裕さん」
名を呼ぶ声に顔を向ける。
すると、目を閉じる暇も与えられず唇を押し当てられた。
「ん…!」
舌がぬるりと口腔に入り込む。その感覚に驚いて頭を引くと、バランスを崩して粧裕は後ろ手をついた。
「…ふ、ぁ」
激しい口づけに息をするのもままならない。
苦しさに目をギュッと閉じるが、間近にLの視線を感じて頭に血が上る。
ぴちゃ、と舌が音を立てて粧裕の羞恥を更に煽った。
しかし、同時にその快感に夢中になる。ザラリと上顎を撫でていくその感触。
「んん、ん」
いつの間にかキスに集中し始めた粧裕に、Lは一瞬口角をあげた。
「…ぁ、あ、え?」
隙をついて粧裕にのし掛かって押し倒す。
手を縛られている為、押し倒すというより倒れ込む、といったふうになってはいたが、この際気にしない。
とにかく、急に形勢を逆転されたことに粧裕は焦った。
Lの口づけは止まない。
その背中を叩いて息苦しさを訴える。
「っ…!ちょ、おも…ぁ」
「…、我慢しなさい」
キターーーーーーーーーーーーーー!!!
乙ですっ!!
久々の続編嬉しいです。
サユタンキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
サユタンサユタン(*´Д`)ハァハァ
神様ぁぁ!!マジありがとう。
良かった…これで腐女子漫画の事綺麗さっぱり忘れターヨw
しょうゆLキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
粧裕たんハァハァ
683 :
粧裕房:04/08/20 19:00 ID:HnFpBhmC
粧裕たんハァハァ
赤マルの四コマのミサたんが最高なんですが
白ビキニ可愛かったよね。
686 :
名無しさん@ピンキー:04/08/21 23:13 ID:F1A1kY/+
>684
あれも白だの黒だの言ってたのに引っ掛けてるんだろうね。
白パンティも見たいよミサたん(;´Д`)ハァハァ
クソスレあげんなよ( ゚д゚),ペッ
神降臨期待揚
真仙誠タンマダー?
すいません、801はどちらで語ればいいんですか?
801板
801板のデスノスレが見つからないのですが
ハァ?普通にあるじゃん。
探し方が悪いだけだろ
松しょうゆ月書いてたものデス。覚えていてくださったかた、本当に嬉しかったです。
私事ですがしばらくPCから離れていたため、だいぶ遅くなり今更ですが続きを書かせていただきます。(ペコリ
書いてない間にミサたん登場でだいぶ話もかわってきましたが、一応松サユ月ということで・・。
696 :
松サユ月:04/08/28 08:18 ID:7RvTmuag
内容を覚えてらっしゃらない方が多いと思いますので・・
>163-171
>251-255 >259-262
長いですがよろしくです。
697 :
松サユ月:04/08/28 08:23 ID:7RvTmuag
◆◆◆◆◆◆
「きゃぁーミサさん、いらっしゃいっ!!」
今日もまた、彼女がきた。
突然できた、兄の彼女。
(ユリさんはどこにいったんだろう)
ふと疑問に思う。ユリの名前がでてきたと思ったらこんどはミサだ。
粧裕は複雑だった。
月に彼女なんて絶対許せないと思ってた。
(でも・・・・)
「粧裕ちゃん、こんにちはv」
そう微笑む兄の彼女は、とても憎めなかった。
(こんなに可愛い人、かてっこないよ・・・・・)
粧裕はもう諦めていた。せいいっぱいのチカラをふりしぼり明るく振舞う。
「お兄ちゃん、もう少しで帰ってきますからッ★どーぞミサさんあがってあがって〜!!!」
「ありがとう〜。お邪魔シマースvv」
いつものように短いスカートを抑えることもせずミサが屈んで靴を脱ぐ。
「ぎゃっミサさんパンツパンツ!!!」
「あはっ★ごめーん!ミサってば、はしたないっ」
ペロっと舌を出してスカートを抑えるミサを見て、粧裕もつられて笑う。
(かなわないなぁ・・・)
最初は、正直兄の彼女とはとても思えなかった。
奇抜な格好や、子供っぽい言動がとても兄につりあうとは思えなくて。
でもしばらく様子を見てすぐわかった。
(ミサさんは、本当にお兄ちゃんのことが大好きなんだ。)
・・・・・自分もそうだからこそ、わかる。
698 :
松サユ月:04/08/28 08:27 ID:7RvTmuag
「・・・・それじゃミサさん、ごゆっくり!!」
「えっ粧裕ちゃん?ライトくるまで一緒に・・・・」
「あー・・・・。えっと・・宿題やってなくってっ。すみませんっ!!!」
そういって粧裕はバタバタと二階へ急いだ。
ドアを閉め、ベッドに突っ伏す。ベッドには買いあさった雑誌。どれもミサが載っているものだ。
ぱらぱらとページをめくり、ため息をつく。
「叶うわけないよ・・・」
自分の好きな人は、今では彼女もちの・・・・・、兄。
もともとが、かないっこない思いだったのだ。
(バカだなー・・・あたし。なんでお兄ちゃんなんか好きになっちゃったんだろう)
ポロポロポロと涙が頬を伝う。ミサが現れてからというもの、毎日のように涙をながした。
体重だって、3キロ減った。
(どうしたら忘れられるの・・?どうしたら・・)
「・・・粧裕?」
はっと気がつくと、月が部屋に入っていた。あわてて涙をふく。
「なっおにいちゃ・・・!!!ノックくらい・・」
「・・したさ。呼んでも返事しないから・・・。って・・粧裕?泣いてたのか・・?」
月はドアを閉め、粧裕のベッドのほうに歩み寄る。
(こないでよ・・・・)
「・・・・ミサさん、居間で待ってるよ」
低く、うなるように呟く。
「・・・ああ、知ってる。着替えにあがってきただけ・・」
「だったら早くいきなよ!!!!」
月の言葉をさえぎるように粧裕が声を荒げる。
「さ・・・ゆ・・?」
月は目を丸くし、粧裕を見つめる。妹の、こんな様子を見るのははじめてだった。
699 :
松サユ月:04/08/28 08:34 ID:7RvTmuag
「粧裕・・どうした?なにかあったのか?」
できるだけ優しく声をかけ、粧裕の顔をのぞきこむ。
「最近どうしたんだ・・?食事もあまり食べなくなったし・・痩せてきてるんじゃないか・・?学校で何かあったのか?」
月は粧裕の涙を優しくぬぐう。
(そうやって優しくするから、いつまでたってもあたしは・・・・)
粧裕はギリ、と歯をくいしばりうつむく。
「粧裕・・・・いったいどうしたんだ・・?誰にも言わないから、僕に言ってごらん?」
・・はっきり言えたら、どんなに楽だろう。
(言えるわけないよ)
「さーゆ・・・」
(なんて言えばいいのよ。あたしはお兄ちゃんが好きって言えっての?)
「・・・・・・・・・・・嫌いよ」
「・・ん??」
「おにいちゃんなんか、大ッ嫌い!!!!!!!!」
「さ・・ゆ・・・?」
はぁはぁと息をきらし、涙をながしながら自分を睨む妹の姿に月は愕然とする。
「さゆ・・・何をいってるんだ・・僕は・・」
「ごめん・・出てって・・・宿題しなきゃなんないから・・」
「粧裕」
「出てってってば!!!!!」
「粧裕!!!!!」
月は声を荒げると粧裕の肩をつかみ、ベッドに押しつけた。
「・・・お・・にちや・・」
「どうしてだ・・?」
月は息をあらげながら、怒ったように呟く。声とは反対に、今にも泣き出しそうな顔で粧裕を見つめる。
「どうして、そんなこと言うんだよ・・・・?」
(嫌いだなんて・・・)
「ほんとに、そう思ってるのか・・・・?」
「お兄ちゃん・・・・・・」
700 :
松サユ月:04/08/28 10:03 ID:7RvTmuag
(違うよ。)
本当は、好きで好きでたまらない。粧裕は、肩をおさえられながらも、月の視線からのがれるようにくびをそらした。
「粧裕・・・僕は・・・」
(僕は・・・粧裕を愛してるんだ・・・。)
実の妹を愛しているなんて、認めたくなくて、自分の気持ちに嘘をついていた。
だが、今はっきり認める。自分は粧裕を愛している。
(粧裕に嫌われるくらいなら、死んだほうがマシだよ)
「・・・・お兄ちゃん・・?」
自分の肩を抑える月の手が震えているのに気づき、粧裕は顔をあげ、月を見た。
瞳をうるませながら、切なそうに自分をみつめる月に、粧裕は胸が高鳴る。
「僕は・・・」
粧裕が好きだ、そう言えたらどんなに楽だろうか。月は唇をかみしめ言葉ごと飲み込むように唾を飲む。
そして、粧裕に覆いかぶさるようにしてぽすっとベッドに頭を埋めた。
「・・・・ヒドイこと言うなぁ、粧裕。僕のこと、嫌いだなんて」
「・・・・・・・・。ごめんなさい。受験だしさっ・・イライラしてたの・・・」
「はは・・粧裕も受験のことちゃんと考えてたのか。意外だな」
月が喋るたびに、粧裕の耳元に息がかかる。それだけで、頭がおかしくなりそうだった。
「さゆ・・・」
ゆっくりと、さりげなく月は粧裕の首筋に唇を寄せる。
「く・・くすぐったいよ・・お兄ちゃん」
「僕のこと嫌いだんて言ったから、くすぐりの刑だよ」
「ん・・・はぁ・・だめだって」
首元で優しく、月が囁くと粧裕は甘いため息を漏らして悶えた。
艶っぽい声に、月は理性を失いそうだった。
思わず首筋に唇を這わせようとして、ぐっとこらえる。
キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
放置されるミサタン(*´Д`)ハァハァ
そっちかよw
703 :
松サユ月:04/08/28 10:10 ID:7RvTmuag
「ライトー!!!!!!」
「!!」
その時、ミサが自分を呼びながら階段をあがってくる音が聞こえた。
はっと体をおこしたと同時にドアが開く。
「ライト?さゆちゃん?」
「あははははははは!!!!!!」
とっさに、粧裕の大声が響く。
「なっ何!?」
ミサは目を丸くする。
見ると、月は粧裕をつかまえてわき腹をくすぐっていた。
「なにやってるのライト・・」
「ひぃっーお兄ちゃん、やめてよあはははは」
「ああ、ミサ。粧裕がちっとも勉強してなくて雑誌ばっか読んでたからさ、おしおき。」
「はぁ・・・。」
ぽかんとその様子をしばらく見つめていて、ミサがハッと我に返る。
「だめよー!!粧裕ちゃんいじめないでっ」
そういってミサも粧裕のベッドに飛び込む。
「わっミサ!!」「ぎゃっミサさん!」
「粧裕ちゃんのカタキ!!えいっこちょこちょ〜っ」
そういってミサは月のわき腹をつかむ。
「残念。僕は効かないんだ」
「えーっ!つまんなーい!!そんじゃ粧裕ちゃんにこちょこちょ〜」
「えっミサさん!?意味わかんな・・・ぎゃっやめてお兄ちゃんあはははは!!」
「いいぞミサ、もっとやれ」
「うりゃうりゃ♪」
「ぎゃっははははっは!!!」
704 :
松サユ月:04/08/28 10:20 ID:7RvTmuag
(・・・・もう、どうでもいいや。)
バカ笑いしながら、粧裕の目から涙が落ちる。
こうやって笑っていると、辛いことも吹っ飛んでいきそうだ。
(ミサさんと付き合っていても、お兄ちゃんは私に優しくしてくれる。私はミサさん好きだし、こうやって三人仲良く遊んでるほうが幸せなのかもしれない。
・・・・・それにしても。)
「つーか二人ともいい加減にやめてーーーーっアヒャヒャヒャヒャ」
「ゴルァーっ!あんたたち!うるさいわよーっ」
いつまでもやまぬ大騒ぎに、下の階で幸子が叫んでいた。
◆◆◆◆
>701-702
ワロタですw
さゆたんきたーーーーー
さゆたんに覆い被さる月が糞羨ましいw
職人タソありがとう、そしてガンガレ
松サユ月キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ずっと待ってました・・・
職人さんがんがれ
707 :
松サユ月:04/08/28 20:09 ID:7RvTmuag
◆◆◆◆◆◆
あの日以来、粧裕は月のことを深く考えないようにしてきた。
ミサは頻繁に遊びにくるが、月がいないとわかってても粧裕に会いにきたりするので、ミサとはますます仲が良くなっていた。
それでも、月がミサと部屋で二人っきりでいるときはどうしても気になってしまう。
(あーあ。テレビもおもしろくないし)
ふう、とため息をつき二階のほうを見上げる。
(気になるよなぁ・・・・)
一度考え出すと、とまらない。
(そういえば、ミサさんが家に来だす前にホテルがなんたらっていってたのも、ミサさんと一緒に行ってたってこと・・・!?
ホテルでミサさんと二人っきりってことは・・・・・・)
「あーっ!!!!やめやめ!!」
粧裕はそう言って立ち上がり、ペチペチと顔を叩く。
「そーいやあの時、お兄ちゃんに言われたっけなー。粧裕もがんばれとかなんとか。」
・・・一体なにをがんばればいいんだか。
ブツブツと文句をいいながら、そばにあったミルキーを三つ、口に放り込む。
いつも常備している、のり塩ポテチョップがないときは粧裕は延々とこれを食べている。
「うーんおいしい。お父さんの言ってた『甘党の上司』さんにお礼いわなきゃね。もうなくなってきたからまたくれないかな〜」
実は、その「甘党の上司」は粧裕が受験生ということと、いつもポテチョップばかり食べているから、ということでミルキーが何袋もつまった箱を
送りつけてきたのだ。
粧裕はさして甘党でもないが、舐めていると頭が冴えそうなので勉強するときなどに食べているうちに、ハマってしまったようである。
「あ、お父さんで思い出した。着替え、届けにいくように言われてたんだ。」
今日は幸子もでかけている。月はミサと取り込み中だし、自分が行くしかない。
「あーあ、めんどいなぁ。お父さん、今行ってもいるのかなぁ・・」
粧裕は携帯を取り出し、総一郎にかける。
708 :
松サユ月:04/08/28 20:12 ID:7RvTmuag
『なんだ、粧裕か。』
「あ、お父さん?あのさ、着替え、持ってくんだけどそっちにいるの?誰かに預けたほうがいい?」
『ああ、すまんな。こっちにはいるが、電車でくるのも面倒だろう、松田があがりだから迎えに行かすよ』
「えっほんとー?やったぁ」
素直に喜ぶ娘の声を聞き総一郎は松田に電話をかわる。
『もしもし粧裕ちゃん?30分くらいしたら迎えに行くから!』
「あっ松田お兄ちゃん!てゆうか松田お兄ちゃん運転できるんだ?」
『もう〜ひどいなぁ粧裕ちゃんってば。安全運転だから安心して〜』
『どーだかなー。お前本部で一番運転荒いくせに』
隣で相沢が茶々をいれる。
『いやだなぁ、それは逃走車を追ってるときだけでしょー普段は安全運転ですよ』
「あの〜松田お兄ちゃん大丈夫なの?」
『あはは大丈夫大丈夫!じゃ、用意しててネ♪』
「はーい!」
そう言って電話を閉じる。
「松田お兄ちゃんかー久しぶりだなぁ。」
以前家に来て以来、会うことはなかったのだがメールや電話はちょくちょくしていた。
松田のメールは微妙に変なのだ。
誰も使わないようなへんてこりんな絵文字を意味なくつかったり、誤字脱字が多かったり。
内容も不思議なものだったりと、本当に刑事なのかと何度も疑問に思ったくらいだ。
とにかく、会うのは一ヶ月ぶりくらいになる。
粧裕は早速二階へと急いだ。
月の部屋は閉まったままだ。ミサの声がかすかに聞こえる。
「お兄ちゃん〜あたし、今から『デート』してくるからー!!!」
わざとらしく強調しながら閉じられた扉に声をかける。
途端、こけるような音がしてあわただしくドアへ向かう足音が響く。
ガチャっと開いた先には月が焦ったような顔をのぞかせている。
709 :
松サユ月:04/08/28 20:16 ID:7RvTmuag
「さゆ!!今なんて言った!?」
「だからぁ、デート」
「ハァ!?」
「えーv素敵〜!おめかししていかなきゃ☆」
必死の形相の月にも気づかず、ミサが無邪気に騒ぎ立てる。
「さゆちゃんさゆちゃん、ミサがメイクしてあげるよ!!」
「いや、ミサお前がやるなって」
ミサの本気モードのメイクを知っている月があわてて止める。
「だいじょーぶだって!ケバくしないから!」
「それなら・・まぁ・・って違う!デートなんて・・誰とだ?」
月があわてて粧裕に詰め寄る。
「もう〜うるさいなぁ・・・松田お兄ちゃんだよ、お父さんの着替え持っていくのに迎えにきてもらうだけよ」
(なっ・・・またアイツか)
アイツは危うい、月はそう直感的に見抜いていた。ああいうタイプが一番なにをしでかすかわからないのだ。
「もうすぐ松田お兄ちゃんくるから、用意しなきゃ」
「さゆ・・・」
「粧裕ちゃん、おめかしおめかし♪そうだ!ミサ今日撮影でいろいろ服使ったの持って来てるからなにかかすよ!!」
「ぎゃっホント〜?みせてみせて♪」
「粧裕!ミサの服なんて似合わないからやめろって・・」
「だいじょーぶよライト、普通のやつもあるからvささ、お着替えお着替え!!」
そういってミサは粧裕が着ていたタンクトップを捲りあげて脱がそうとする。
「わっミサ!!!こんなところで」
「ぎゃー!ミサさん!お、お兄ちゃんの前で・・」
月は顔を真っ赤にしてあわてて後ろを向く。粧裕も恥ずかしそうにめくられた場所を隠した。
「えー兄妹なんだから別にいいじゃん〜。ライト何赤くなってるの!?私のパンツみても動じないくせに・・・」
「・・・お前は常に見せてるようなもんだろ。・・とにかく、さゆ、自分の部屋で着替えろ」
「う、うん」
「ま、いっか!よーしスタイリストミサ頑張っちゃうぞ〜☆
710 :
松サユ月:04/08/28 20:19 ID:7RvTmuag
15分後、粧裕とミサが部屋からでてくる。
「きゃー粧裕ちゃん可愛い〜似合う〜!見てみてライトー!」
「はいはい・・・」
月がやれやれと言ったかんじで腰をあげドアをあける。
「・・・・・。粧裕・・・?」
「お、お兄ちゃん。に、似合うかな?」
恥ずかしそうにミサの後ろから顔を出す粧裕の顔は、どこか大人びていた。
「ナチュラルメークで仕上げてみましたー☆」
(ああ、メイクか・・・どうりで・・)
いつもグロスくらいしかしなかった粧裕がフルメイクをしたのは始めてみた。
だいぶ印象が変わるもんだな、と月は感心した。
「服も可愛いでしょ?」
ミサはそういって後ろに隠れている粧裕をひっぱりだす。
「なっ・・・!ミサ、スカート短すぎるんじゃないか!?」
でてきた粧裕をみておもわず声をあげる。
肩紐をリボン結びするタイプの黒のキャミソールに、ピンクのひらひらしたティアードミニスカート。
「こっ・・こんなに肩も脚も出して・・・」
「やだ、ライト、年寄りみたいだよー。いいじゃんいいじゃん!若いんだしさ!」
ミサがケラケラと笑い飛ばす。
「下いって髪もやってあげるよ〜いこいこ!」
「わーいうれしい!」
月にはおかまいなしといったようすでミサが粧裕の手をひく。
粧裕が階段をおりるたびにヒラヒラとスカートが舞い、そのたびに太ももがチラチラと見える。
(あんな格好で他の男とでかけるなんて・・・。だめだ!絶対にだめだ!)
あわてて二人のあとを追う。洗面所ではミサがコテをつかって粧裕の髪を巻いていた。
711 :
松サユ月:04/08/28 20:25 ID:7RvTmuag
「ちょこっとクセづけするだけだから大丈夫だよー」
「わー、なんかパーマかけたみたいになってる」
「・・・・粧裕!お前本当にそんな格好で行くのか?」
「・・・どうして・・?へん・・?」
不安げに、上目づかいで月の顔をみつめる。
「変なわけないだろ・・むしろとても可愛いよ」
言ってしまって、思わず口をおさえ赤くなる。
いつになく素直にそういわれて、粧裕は戸惑った。
「あ・・・アリガトウ」
「変なライト。ほんっとにシスコンなのね」
「シスコン・・ちが・・」
実際そうなのだが、他人に言われるとなんだか否定したくなる。
『ピンポーン♪』
そうこうしているうちに、玄関のチャイムが鳴った。
「あっ松田お兄ちゃんだ!」
「なっ・・・まずい!」
松田にミサを見られるのはまずい。
「粧裕ちゃんのカレシ、きたの?あたしもご挨拶に・・」
「ばか、彼氏なんかじゃないよ。それにあいつは捜査本部の刑事だ。今出るのはマズイ。ミサは隠れておいてくれ」
月は洗面所にミサを残しドアを閉め、玄関の方へと向かう。
「さーゆちゃん♪迎えにきたよー」
ドアごしから松田の軽い声がする。
「はーい!!今あけるから待って〜」
ガチャ、とドアをひらくと松田がひょっこりと顔を出す。
「粧裕ちゃん、お待たせ・・・って・・・」
そう言って松田は目の前の粧裕を上から下へジロジロと見つめると、あからさまに顔を赤らめた。
「また一段と可愛くなっちゃって・・・・」
「はい?」
松サユ月イイ!!!!
萌えますた
イイヨイイヨ粧裕たーん(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
自己レス乙w
716 :
松サユ月:04/08/28 23:04 ID:7RvTmuag
松田がぽつりと呟いたのが聞き取れなかったのか、粧裕がきょとんと松田を見る。
「ん?いや、可愛いな、って言ったの」
顔を赤らめながらもまるで躊躇することもなく、松田がさらりと言い放つ。
「えっほんと?」
「ほんとほんと。すごーく可愛い。」
「どのくらい可愛い?」
「ん〜もうそこらのアイドルより可愛いよ」
ニッコリと素直に松田が答える。
「ぎゃっホント!?実はねー、お兄ちゃんの彼女の・・・」
「粧裕!!!!!」
月があわてて声をかけると、粧裕はしまったと言った様子で口をおさえ、月を上目遣いで見上げる。
(あ、そうだった。ミサさんのことはナイショだったんだ)
「やぁ、月くん!!」
今気づいたというように松田が月に声をかける。
「どうも・・・」
せいいっぱい無愛想に、挨拶をするも松田はまるで月の態度に気づかない。
「じゃぁ、行って来るね、お兄ちゃん」
「粧裕ちゃん、いってらっしゃーい!!!」
「!!」(あのバカ・・・!)
振り向くとミサが洗面所のドアからタオルで顔を隠すようにしながらのぞいていた。
あわてて月がミサのもとへむかう。
「?あの子は・・・?」
松田がチラリと洗面所へ目をやる。
「ああ、イトコのおねえちゃん!!お風呂あがりみたいでさ!」
それを聞いてあまりジロジロ見るわけにもいかず、松田は外へ出た。
「じゃ、いこうか粧裕ちゃん」
「うん!」
「さゆ!あまり・・・あまり遅くなるんじゃないぞ!?いいな!」
出てこようとするミサを必死におさえながら、月が必死に訴える。
717 :
松サユ月:04/08/28 23:08 ID:7RvTmuag
「はぁ〜い♪」
月の気持ちも知らず軽く返事をして粧裕はでていった。
バタン、とドアがしまると、月は力が抜けたように粧裕が出て行ったほうをぼうっと見つめた。
「なかなかカッコイイお兄さんじゃない!!!!優しそうだしさ・・粧裕ちゃんとも超お似合い!」
ミサが興奮したようすで騒ぎ立てる。
「何言ってるんだよ・・・それよりミサ、母さんももうじき帰ってくる。今後の計画を話し合わないと・・・。」
「はいはーい♪お部屋へレッツゴー!」
月はとりあえず、粧裕のことは考えないことにした。
粧裕のことを考えだすと冷静に物事が判断できなくなるからだ。
◆◆◆◆◆◆
外には、シルバーのスポーツカーが止まっていた。
「どうぞ、粧裕ちゃん」
松田はドアを開け、粧裕を助手席に迎える。
「ぎゃっカッコイイ車〜これ松田お兄ちゃんの車〜?」
「うん、最近買ったのに相沢さんのせいでタバコ臭くなっちゃてるけど・・ゴメンネ?」
「平気平気〜私結構タバコの匂い好きなんだよ。大人〜ってかんじ」
「え、そうなの〜?」
じゃぁ僕も吸おうかな、と言い出しそうになって、あわてて口をひっこめる。
(いくらなんでも単純すぎだぞ、僕)
つい、思ったことをなんでも素直に言ってしまう。松田はそんな性格だった。
松田は上着をぬぎ後部座席に放り込むと、ネクタイを緩めた。
助手席をみると、粧裕がシートベルトをしめていた。
思わず笑みがこぼれる。
「・・・・?どうしたの?松田お兄ちゃん」
「いや、この車の助手席に女の子乗せるの、はじめてだし。てゆうか前の車にも女の子乗せたことなかったけど」
そういって心底嬉しそうにニコニコとハンドルを握る。
「よかたな〜、お前。こんなに可愛い女の子に助手席に乗ってもらえて。」
松田はまるで友達に話すように車に語りかけた。
そんな松田を見て、粧裕は微笑む。
(松田お兄ちゃんの、こういうところが好きなんだよなぁ・・・・)
718 :
名無しさん@ピンキー:04/08/29 11:35 ID:boSseOPC
松田の車はやっぱりマツ(ry
レス下さった方ありがとうございます!とても励みになります。
長くなって申し訳ない・・。エロは必ずや入れたいと思っておりますので・・・!!
(どっちと絡むか未定ですが・・)
もうしばしお付き合いを・・。
神GJ
もだえる粧裕タンに(*´Д`)ハァハァ
>>167 >いつものように、月は粧裕の頭をやさしくなでる。
>粧裕は月の手をとり、ぎゅうっと握る。
>「・・・どうした?寂しかったのか?」
>「うん・・」
>囁くように、小さな声で。
>月も、粧裕の手をきゅっと握り返す。
ここがとても好き
おもしろい!
722 :
松サユ月:04/08/30 11:49 ID:gdqfySgz
自分よりも随分年上のくせに、自分の前ではまるで少年のように振舞うのだ。
「じゃあ、行くねー」
「ハーイ!!」
そういって二人は出発した。
◆◆◆◆
「あっ」
新宿を走っている途中、突然、粧裕が声をあげた。
「ん?どした?」
「電話だ。だれだろ・・・・あ、お父さんだ」
粧裕はバイブ設定にしていた携帯を取り出す。
「もしもし、お父さん?」
『粧裕?松田と一緒か?』
「うん、今車だよ」
『そうか。あのな、着替えだが、持ってこなくてもいいぞ。』
「はっ?なんで?もうちょっとで着くよ?」
『ああ・・・すまん。まだ替えのシャツもあるし、今からちょっと出かけるんだ。』
「えー、せっかく松田お兄ちゃんが迎えにきてくれたのに」
『だから、松田にどこか連れて行ってもらいなさい。松田も暇だといっていたから』
「あっほんと?やったー!じゃぁそうしてもらおっと!・・・うん、うん!わかった!はーい、じゃあね!」
パチンと携帯を閉じると、嬉しそうに松田のほうに向き直る。
「あのね、松田お兄ちゃ・・」
「じゃ、どこに行きましょうか?粧裕お嬢様?」
総一郎との会話を聞いていた松田はそう言ってニッコリと粧裕に微笑む。
「あは、聞こえてたんだ?えーとね、そうだなぁ・・・湘南に行きたいなー!!!」
「はっ!?湘南?」
てっきりディズニーランドとか、遊園地とか言ってくるだろうと予想していた松田は思わず粧裕の顔を見る。
「うん、夜の海がみたいな。」
「そ、そうか・・・」
意外にもませた回答に松田は自分のほうが随分子供っぽいこと考えてたな、と恥ずかしく思った。
723 :
松サユ月:04/08/30 11:51 ID:gdqfySgz
「ここからだど一時間半くらいだけど、大丈夫?」
「うん!わーい海うみ〜♪」
「てっきりさ、買い物とか遊園地とかって言うと思ったんだけど」
苦笑しながら松田がウインカーを出し、新宿出入り口から首都高4号新宿線にのる。
「うーん、ほとんどお兄ちゃんと行ったからなぁ・・・。」
「そうなんだー。他の男の子とデートとかは?」
「ないよぉ〜女友達以外ならお兄ちゃんとしか行ったことないなー」
「・・・・・・。そっかー。」
粧裕が他の男と遊んだりはしないことに安心しながらも、なんだか松田は複雑だった。
(そんなに月くんがいいのかな)
確かに、頭もいいし、ルックスも文句なし、スポーツだってできる、そんな兄は粧裕にとって自慢だろう。
でも、何かひっかかる。
(・・・・ま、いっか。)
深く考えることは苦手だ。松田はアクセルを踏みスピードをあげた。
◆◆◆◆◆◆◆
ミサと、ある程度今後の計画について話を終えた月は、大きくため息をついた。
「どうしたの?ライト〜。なんか心ここにあらずってカンジ。」
「べつに・・・ちょっと考えごとさ。」
「私たちの計画は完璧だし、そんなに心配しなくても」
ねーっ?とミサがレムを見上げる。
レムは黙ってライトを見つめている。
『ククク・・・・』
二人のやりとりを今まで静かに見ていたリュークが突然笑いだした。
「どしたの?リューク」
きょとんと、ミサが目を丸くする。
『クク・・・ライトが心配してるのは、妹のことだろう・・・?』
「・・・・・・・・。」
何もいわず、ギロリと月はリュークを一瞥する。
「まぁねーっ。お兄ちゃんだし、妹の心配をするのは当然だよ〜」
ライトは優しいから、と言って月のほうをうっとりと見つめるミサ。
724 :
松サユ月:04/08/30 11:52 ID:gdqfySgz
突然、月の携帯が鳴る。
「・・・・。父さんからだ。ミサ、だまっててくれ」
「はーい!」
『もしもし、月か。』
「ああ・・。どうしたの、何かあったの?」
『いや・・・今家にいるのか?一人か?』
総一郎の問いかけに、チラリとミサのほうを見た。ミサは両手で息をとめるようなポーズをしている。
(別に、息までとめることないんじゃない)
そういわんばかりにレムがミサを呆れたようにみていた。
「・・・・・ああ、一人でいるよ。母さんも出てるしね。粧裕、そっち行ったみたいだけど、会った?」
『・・いや、着替えを頼んで持ってきてもらうよう言ってたんだがな、私が用で外にでることになったから、断ったんだ。』
「それじゃあ、粧裕はもうすぐ帰ってくるの?」
『そのことだが、せっかくなんで松田に粧裕をどこか遊びにつれていくよう頼んだんだ。』
「なっ・・・・!そんな・・」
『粧裕も母さんに勉強勉強と口うるさく言われて最近遊びに出てなかったろう、息抜きにと思ってな』
「・・・・・そう・・。」
『まぁ、相手は松田だしちゃんと面倒みてくれるだろう、心配ない。』
(何言ってるんだよ・・あいつが粧裕に気があるの、ミエミエだったじゃないか・・何をしでかすか・・)
『ライト、今日はそっちに帰れそうなんだ。久々に二人でメシでも・・』
「えっ?父さん帰ってくるの?」
月が思わず声を上ずらせる。
『・・・なんだ、帰ったら悪いか?』
「い、いや、そんなことは・・・。そうだね、久しぶりに父さんと二人で夕飯食べようか。ハハ・・」
(おかしい、おかしいぞ。今日帰ってくるならどうして粧裕に着替えを頼んだりしたんだ?
しかも松田に迎えにこさせときながら、急に持ってこなくてもいいと言ったり・・。)
『とにかく、今から帰る。うまい寿司屋を見つけたから、そこのを買って帰るよ』
「ああ・・・うん。楽しみにしてるよ・・・じゃあ・・」
725 :
松サユ月:04/08/30 11:54 ID:gdqfySgz
電話をきると、月は顔をしかめた。
「なになに、お父様帰ってきちゃう!?」
「ああ・・・そうみたいだ・・すまないがミサとは会わせるわけにはいかないから、今日のところは・・」
「うん、ミサも夜から撮影だしっ☆ん?ライト誰にかけるの?」
月はまだ携帯をいじっている。
「粧裕だよ。アイツと二人でどっか行ってるみたいだから・・」
「え?お父様のとこに行ってるんじゃないんだ。ほんとにデートになったのね!
キャーっ☆車で二人きり・・やだ、なんかエッチ〜★あのお兄さん、ウブっぽいけどやるときゃヤりそうだs・・」
「ミサ!!」
勝手に妄想して騒ぎたてるミサを制止するように睨む。
それにも構わずミサは妄想の世界へと入っているようで一人うっとりと宙を見上げていた。
(そんなこと、許さないぞ・・・)
そう思いながら粧裕へと電話をかけている。
トゥルルル・・と呼び出し音はすでに10回以上は鳴っている。
(何をしてるんだ、粧裕!早くでろよ・・)
イライラと月は足をゆする。
『もしもしぃ〜?お兄ちゃ・・』
「さっ粧裕か!!!無事か!!!!!」
『えっ?無事って?』
「あ・・・・いや・・なんでもない。それより、粧裕、どこにいる?」
『海にいるよー』
「う、うみ?」
『うん、さっきついたから車から眺めてるの〜夕日がきれいでさー。人も全然いないし・・』
「キャー!夕暮れの海〜しかも車でふたりっきり〜」
いつの間にか月のそばで聞き耳をたてていたミサが発狂しだす。
「うるさいぞっミサ!!」
こうなると、ミサはとまらない。
「やだやだやだ、ミサの粧裕ちゃんがお兄さんに食われちゃう〜っ★」
726 :
松サユ月:04/08/30 12:06 ID:gdqfySgz
『ミッミサさん!?食われるって???』
ミサの甲高い声は粧裕にも松田にもはっきり聞こえる。
ミサが何を興奮してるのかわけのわからない粧裕はポカンとしていた。松田は口を開けて真っ赤になっていた。
「粧裕ちゃんを取られちゃうのはくやしいけど・・でもでも車の中でエッチってのもミサ、アリだと思うから〜っ」
『はぁっ!?』
『ゲフッ』
「何を言ってるんだよミサ!!バカ!!!」
月は思わず拳をあげそうになる。
粧裕もミサの言葉に思わず真っ赤になった。隣の松田は、食べていたものをつまらせたようでむせている。
「さ、さゆ、とにかくだ。父さんは今日帰ってこられるみたいだから早く帰って来いよ?」
『えっお父さん帰ってくるんだ!?じゃあ、もう少し海で遊んでから帰るから』
「いや・・もう帰ってこい。松田さんにも迷惑だろう。せっかくの休みを・・・」
『いやいや、僕は、大丈夫ですよー久々に楽しくすごさせてもらってます』
むせていたせいか息をきらしながらも、松田が能天気に横から口を出す。
(っ!!!このアホ!!!マジでいっぺん死んでこい・・・)
腹の底から沸いてでるような殺意を月は必死に抑えようとしていた。
『とにかく、帰るのは夜になるからーっ』
「お、おい粧裕?海って一体どこの海・・」
月があわてて問い詰めようとすると、ピーッピーッっという音が耳に響いた。
『ぎゃっ!充電がヤバイみたい!!!あたしはねー今・・』
「なっ何だって?きこえな・・・」
ツーツーツー・・・
「くそっ!!!!」
電話を放り投げ、ドカッと腰をおろす。
(・・・どこだ?どこにいるんだ・・さっき着いたって言ってた・・。出かけてから二時間くらいか?
海・・・・。どこの海だよ・・・クソッ!粧裕に手を出したら絶対殺してやる!!!!!)
月は頭を抱え込み、机に伏した。
727 :
松サユ月:04/08/30 12:39 ID:gdqfySgz
「充電きれちゃった・・・・。」
あーあ、と携帯を見つめる粧裕。
「あ、僕の携帯でかけなおす?」
「んー、いいよ、たいした用事もないみたいだし・・」
そういって粧裕は携帯をカバンにしまう。
(・・・ずっと二人っきりだったんだよね、お兄ちゃんとミサさん・・。)
ミサの来るときはたいてい幸子か粧裕がいる。二人っきりというのは初めてだったはずだ。
(なにもないわけ、ないよね・・・・)
はぁっと吐いた大きなため息には、もはやあきらめの色さえうかがえる。
ピピピピ、と今度は松田の携帯が鳴った。
「・・・・あ、相沢さんからだ。」
そう呟いて松田は通話ボタンを押す。
「ハイ、松田です。・・・はい、あ、一緒ですよ」
そういってチラと粧裕のほうを見る。
「あー、ちょっと待ってください・・」
急に真面目な顔つきになり、ドアをあけて外にでる。
(・・・・なんだろ・・仕事のことかな・・?)
粧裕の前ではいつもニコニコと笑顔だったので、外で相沢と話している松田の姿が妙に大人っぽく見えた。
(やっぱ、刑事さんなんだなぁ・・)
今更のように、そう実感した。なんとなく、今の松田は、事件の話をしているときの月と被ってしまって、魅力的に感じる。
月も粧裕と二人のときと、人前での顔が違うのだ。
キラ事件のことを追うようになってからは、外で見せる顔つきは別人のように凛々しい。
「あ、ごめんね、粧裕ちゃん。」
電話を終えたのか、松田が車に戻ってくる。
「何かあったの?」
「ううん、大丈夫だよ」
そういいながらも、松田は座席にすわるなり、じっと前に見える海を眺めた。
何か考えているのか、その姿はさっきまでの松田とは違っていて、粧裕はドキリとした。
(そういえば、ミサさんたら変なこと言ってたなぁ・・・)
ミサの言っていたことを思い出し、ボッっと赤くなる。
(よーく考えれば、雰囲気アリアリだしね・・・。夕暮れの海に、車で二人・・・しかもしかも周りには誰もいないし・・)
728 :
松サユ月:04/08/30 13:46 ID:gdqfySgz
海に着いても、松田とバカな話ばかりしていたせいか、ミサに言われるまでまったく気にしていなかった。
改めて言われると、急に意識してしまう。粧裕はドキドキする自分の胸をおさえる。
(やだ・・何ドキドキしてんだろ・・相手は松田お兄ちゃんなのに)
そう思って松田を見ると、まだ何かを考えているのか、遠くを見つめていた。
その横顔を、粧裕はすいこまれるように見つめる。
「・・・・・どした?」
「あっ・・」
急にこっちをむかれて、粧裕と松田の目が合う。
「いや、な、なんでもないの・・。何考えてるのかなーって・・・」
あわてて目をそらし、赤くなりながら粧裕が答える。
「あっっ、ゴメン」
松田は今気づいたというふうにハッとすると、いつものようにくしゃっと笑った。
「ねぇ、考えてたの、・・・・キラ事件のこと?」
「ん・・・」
粧裕の問いに曖昧に答えると、また、海を見つめた。
しばらくして、ゆっくりと松田が口を開く。
「また、犯罪者が殺されたんだ・・最近では犯罪者だけじゃない、僕の同僚だって・・」
そう言って松田はくやしそうに唇を噛む。潤んだ松田の黒い瞳が、夕日に照らされてきらきら光った。
「松田お兄ちゃん・・・・・」
「・・・・僕は粧裕ちゃんを守るから。」
「え・・・・」
松田はそういうと粧裕を見つめた。
月より低い声で、そう告げる松田に粧裕は初めて「男」を感じた。
「早く、キラをつかまえないとね。粧裕ちゃんが安心して暮らせるように・・・僕の、命にかえても。」
やわらかく微笑むと、松田は粧裕の頭をなでた。
それが、すごく切なくて。
「だめだよ・・・」
「え?」
「松田お兄ちゃんが死んだら、意味ないよ」
「あ・・・」
ポロポロと涙をながす粧裕を見て、松田は申し訳なさそうに笑った。
729 :
松サユ月:04/08/30 14:30 ID:gdqfySgz
「死ぬなんて、絶対、許さないから・・・」
粧裕はそう言うと、ひっくひっくとしゃくりあげだす。
「あ・・・ご、ゴメン!!大丈夫だよ、絶対、死なないから!!」
「・・・・ホント?約束だよ?」
「ホントホント。・・・だって、僕をお婿さんにしてくれるんでしょ?」
だから絶対死にたくないなぁと、いたずらっぽく笑いながら言うと、松田は粧裕の涙を優しく拭った。
なんだかひどく安心して、粧裕はさっき以上に涙をこぼす。
ずっと、不安だった。父や、松田や、月が、いつかキラに殺されるんじゃないかって。
自分を残して死なれるくらいなら、いっそ自分が殺されたほうがいい。
「誰も死なないから。ね?泣かないで。」
そういうと、松田は、粧裕を優しく抱き寄せ、頭をなでる。
死なないなんて保障はないのに、なぜか安心できた。
ふわっと、甘い香りがする。
(この匂い・・・お兄ちゃんの。)
胸が、キュンとして痛い。
ミサも今頃、この匂いにつつまれているだろうか。
兄の匂いは、今はもうミサの香水の匂いと混じってしまっていて。
この、甘い香りが懐かしかった。
もっと感じていたくて、松田の背に腕を回しぎゅうっと抱きしめる。
抱きしめた体は、兄よりももっと広かった。
トクントクンと響く鼓動に耳を澄ます。
松田も、粧裕の華奢な体をすっぽり包むように抱きしめた。
力をいれると折れてしまいそうな気がして、松田は壊れ物のように優しく抱く。
粧裕の髪から、ふわりとせっけんのような香りがこぼれた。
少しだけ、抱きしめる腕に力が入る。
(このまま、ずっとこうしていたい。)
時が、とまってくれたらいいのに。そう松田は願った。
「あのね」
耳元で、松田の低い声がして、粧裕はどきっとした。
「・・・僕、粧裕ちゃんが好きだよ。」
730 :
名無しさん@ピンキー:04/08/30 15:47 ID:JXRtwG22
やべー…すげーキュソキュソしてきた…。
俺も恋したくなるじゃねーか…
なんか松田好きになった。松田ガンガレ
kita---------------------
はぁはぁはぁはぁはぁ!!!続きが気になる
神GJ(・∀・)b
さゆタソと松田がイチャイチャやってる中
誤解され放置され一人で苦悩している月が不憫でならないんだが
おいおい黒いなw
続きが気になる
最後までいかない方が何かいい
エロパロ板なのに。
最後まで行かなくてもいいけど(面白いから)
エロはエロで読んでみたいな。
ここの職人さんの書くのは、エロ無しでも普通に面白い話で萌えるなぁ…
ここは・・・・。
気がつくと、姫は一人寝台に身を横たえていた。
眉を微かに顰め、そっと周囲を見渡す。見慣れた天井、壁、家具。
昨日と何ら変わらない自分の部屋で迎える、いつもと何ら変わらない朝の風景。
だが、この違和感はなんだろう。
姫は何やら不吉な胸騒ぎを感じ、そっと半身を起こした。
・・・・これは・・・・。
姫は驚きのあまり、しげしげと自分の体を見下ろした。薄布の寝具を身に着けていたはずなのに、姫はいつのまにか見たこともないドレスを身に纏っている。
大きく肩のでた漆黒のドレス。紗の黒いヴェール。黒い長手袋。不気味なほど姫は全身黒尽くめだった。
・・・・いつの間に・・・誰が・・・・。
姫は怯えながら周囲をふと見回す。室内は不気味な程静まり返っていた。
いや、室内だけではない。いつも扉の外から聞こえてくる城内の者たちの喧騒も、窓の外で囀っている小鳥の鳴き声も、何も聞こえてこない。
違和感の正体に気がつき、姫は愕然とした。
この城から、生きている者の、一切の物音も気配も途絶えているのだ。
・・・一体・・・どうしたと言うの・・・。
姫は起き上がり、扉に手をかけた。痛いほどの沈黙の中、キィ、という音が不気味に響き渡る。
部屋を出ると、矢張り誰もいなかった。仕方なく姫は異様に長い黒衣の裾をズルズルと引き摺る様な格好で城内の廊下を歩く。
姫は歩きながら周囲を見回す。肖像画も銀の蜀台も壁時計も赤い絨毯も、見覚えのあるはずの物ばかりなのに、不思議と何もかもが不気味に思えた。
これは・・・夢なのかしら・・・。それとも・・・・。
私はあの魔女に騙されたのかしら、と姫は暗澹たる気持ちで心中そっと呟いた。
長い廊下をつきぬけると、大きな扉の前にたどり着いた。王の間である。
いつもなら姫の父王や母后に謁見するために、臣下達がこぞって挨拶の列を作っているはずだが、勿論今は人っ子一人いなかった。
姫は扉を開けようとしたが、頑丈かつ巨大な扉はおしてもビクともしない。
どうすれば・・・と思わず呟いてから。姫は口に手を当てた。
声が・・・・出る・・・・。
ではあの魔女との契約は一体なんだったのだろうか。
あの契約自体、夢なのか。それとも、今現在の状況が夢なのか。あるいはどちらも夢なのだろうか?
もし夢なら、矢張り目が覚めれば王子の婚約披露が待っているのだろうか?
夢であって欲しいのか、夢だと困るのか、自分でもわからない。
混乱のあまり、姫はその場に座り込んだ。
丈の長い漆黒のドレスが黒い薔薇のように床に広がる。
しばらくそうして顔を覆っていると、背後でギィイという物音がした。
驚いて振り返ると、扉が自動的にゆっくりと開き始めた。
両脇の壁に着くまで開くと、そのまま扉は動きを止める。
少し迷ったが、のろのろと起き上がると、姫はそっと王の間に足を踏み入れた。
姫が入室した途端、背後で扉が自動的に閉まったであろう物音がした。
扉から玉座まで続く赤い絨毯。その両脇に飾られた銀の燭台に一斉に火が灯る。
幾つもの小さな炎が、薄暗い室内を微かに明るく照らしだした。
まるで待っていたかのようなその周到な演出に、姫はあたかも自分が罠にかかった獲物のような錯覚を覚えた。
・・・あれは・・・・。
赤い絨毯の先にある豪奢な玉座。
不気味さに思わずその身を抱きしめながら辺りを見廻していたは、その蝋燭が浮かび上がらせたシルエットに一瞬息を止めた。
亜麻色の髪。秀麗な白い顔。黒い甲冑に黒いマント。
玉座の上で長い足を組むその青年は、姫の非常に良く見知った人物だった。
姫の視線に気がついた青年は、玉座で肘をついたまま、楽しそうに微笑む。
「ようこそ。・・・・わが妹にして花嫁よ。」
こんばんは、松サユ月書きです。間があいてしまいすみません。いつもレスしてくださってありがとうございます!
今夜か明日には投下できると思います。
いろいろ妄想しながらチャリこいでたら電柱に激突してしまいました。イタイ・・
体を張ったマジネタです・・orz
>739神
待ってました!!(*´д`*)ハァハァ
神々乙です!
今後の展開次第で松ミサなんかも読めるんだろうか(*´д`)ハァハァ
>>739さん乙です!
黒いドレスのサユたん(*´д`)ハァハァ
描写がとても丁寧で、読んでいて夜の不気味な城の情景が頭の中に浮かんできました
そして展開も…先が激しく気になるであります!!
>>松サユ月書きさん
大丈夫ですかーーーー!(;´Д`)
黒ドレスさゆたんも魔王月も恋に揺れるさゆたんも天然な松田もほのぼのさゆたんもシスコン月もブラコンさゆたんも
みんな好きだ
>>745 つまりお前はさゆたんが好きなんだな。
俺もだ
えーとL白湯きぼんぬ
今週の松田のヘタレっぷりが最高に可愛いw
名前言われなかったり実はミサファンぽいけどおじさん呼ばわりされたり
…今週号ヤバイ _ト ̄|○
今週号は、L月ミサの3Pの前振りだと言ってみるテ(ry
上に同じ
Lに見せ付けるように積極的なミサたん(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
>747
パイタンて誰のことだろうと暫く考えてしまったじゃないか
ミサがサユ調教してんのきぼんぬ
サユがライト調教してんのきぼんぬ…(;´Д`)ハァハァ
パパ大好き。頑張れ
↑よく分からんがIDが凄いぞ
757 :
名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:54 ID:Xq4OyLHZ
ここのサユ読んでサユにハマってしまった!
サユたんかわいい!!
サユたんまだかな
L月ミサの3P 激きぼんぬ!!!!!
原作は先が読めなくなったな。
最近、このスレに来ました!
前スレ761さんの、サユLが大変萌え萌えです〜。
この前の話もぜひ読みたいのですが、もう一度投下していただきたいというのはルール違反でしょうか?
住人の皆様どうでしょうか。
世の中のデスノエロサイトってホモばっかで・・なんでなんだー。
保管所に行けば読めますよ。
また同じ話を投下するのは容量潰しにもなりますし。
というか厳しい事を言うようですがLサユの方は放置しすぎじゃないですか?
エロ途中で止めておくのも書き手としてどうかと思いますが。
>762
もしもし。
書き手の都合も考えずに投稿頻度に口出すのも
読み手としてどうかと思いますが。
自分が休みの少ない仕事に就いてる書き手だったら…とイマジンすれ
>762さん
保管庫ですね、ありがとうございます。
以前行こうとしたら、アダルトバナーばっかりで、間違って入ってしまったのかと・・・。
今日は、保管庫までたどり着けました。
しかも、スレごとじゃなくお話でまとめてあって読みやすいですね。あそこ。
教えていただいて、ありがとうございました。
前スレ761さん、ゆっくりで構いませんので、続き待ってます!
俺も応援してるぞ前スレ761
原作の松田より松サユ月タンの松田が好きだ
原作はただの天然バカに・・・・。いつか活躍してくれると祈ろう。
俺も前スレ761氏待ちだよ。
あと松サユ月と月粧裕とメルヘン月粧裕と・・・・。
そういやサユと月とミサの3Pもまだ終わってないよな。
神々の続編を首を長くして待っているよ。
番外編・レムの人間考察
「レムはここで待っててね。」
呼び鈴を押す前に、ミサは私に小声でそう言った。
「それは出来ない。ここは夜神 月の家だからね。
私が目を離している隙に、ミサを殺そうとするかもしれない。
以前、釘を刺しておいたから大丈夫だとは思うが、念には念をいれないと。」
「ライトはそんな事しないよ。それに、ライトになら殺されてもいいもん。」
無邪気に笑うミサを横目に、私は骨だらけの胸に鈍い痛みを感じた。
以前は何も痛みは無かったが、最近になってミサが夜神 月の名前を口にする度、
私の胸は痛みを訴える様になった。
これは夜神 月に対する嫉妬だろうか?
いや、そんなはずはない。人間に嫉妬する程、私は呆けてもいない。
では、この痛みは何のだろうか。
ジェラスなら私の胸の痛みの原因が分かるのだろうが、生憎、奴は塵芥となって消えた。
ジェラス……もしかしてお前もこの痛みをずっと感じていたのか?
私の危惧も他所にミサは手の甲で汗を拭き、呼び鈴を押した。
「あ……はーい!」
玄関から出て来たのは夜神 月の妹、夜神 粧裕だ。
ミサは粧裕との短いやり取りの後、家の中へと入って行った。
私も後に続こうと思ったが、ミサに目で制され足を止めた。
粧裕の話によると、まだ夜神 月は帰っていないらしい。妹だけなら安全だろう。
私は持て余した時間を潰す為、散歩に出る事にした。
と、言ってもあまりミサから離れる事は出来ない。精々100mと言った所だろうか。
夜神宅から100m以内の所をうろついていると、私は目を引く建物を発見した。
白塗りの高い壁に囲まれた真四角な古ぼけた建物。
無数の窓はどれ一つとして開いていない。
駐車場と思われるガレージへの入り口は、黄色い布の様なもので幕がしてあった。
入り口近くの壁と屋上に『HOTEL TIFFANY'S』と書かれている。
この古ぼけた建物がホテルなのか?まったくホテルには見えないが……。
私は興味を引かれて中に入った。
中は思ってた以上にこざっぱりとしていて、清潔だった。
赤い絨毯が敷き詰められたホールも、ちゃんと掃除が行き届いているようだ。
入り口正面にフロントがあり、その左壁に各部屋の説明が写真付きで掲載している。
私は鍵の掛かっている棚に目を向け、105号室、302号室、305号室が宿泊中だという事を確認した。
宿泊人が誰一人歩いていない通路を抜け、105号室の扉の前に辿り着いた。
私は扉を抜け中に入った。
そこはTVや冷蔵庫、バスルームなど普通のホテルとはなんら変わりがない部屋だった。
ただ一つを除いて…。
部屋の壁が全て鏡張りなのだ。
部屋の真ん中には大きなベッドがあり、そこで全裸の男女が互いを貪り合っている。
その姿が鏡に映り、まるで万華鏡のようだ。
「どうだ、気持ちいいか?ん?ほら、言ってみろよ。」
獣が交わる様な格好で覆いかぶさっている男が、腰を振りながら四つん這いになっている女に問うた。
これが人間の性交なのか。獣と同じなんだな。所詮は人間か……。
「いいっ!気持ちいいのぉ〜!!オ……オマ○コが……!!イ……イクッ!あぁぁぁぁあ!!」
犬の遠吠えにも勝る声で女が鳴いた。
その場に伏せ動かなくなった女の尻を持ち、なおも男は腰を動かし続けている。
やがて一際速く動いたかと思うと、急に動きが止まった。
どうやら果てたようだ。
よし、では次に行くか。
私は天井を2階分抜け、305号室の床から顔を覗かせた。
ここは先ほどの部屋とは違い、鏡張りではなかった。
その代わり、鎖や鞭などの拷問道具と思われる物が床に散らばっている。
入り口正面の壁には貼り付け台が備え付けられており、
そこには目隠しをされた裸体の女が張り付けられていた。
万歳をするような格好で両手首を拘束され、足は80度に開かれている。
その女の傍らに先が無数に分かれた鞭を持つ、これまた全裸の男が立っていた。
私がその男の後ろに立つと、男は女に向かって鞭を振り始めた。
鞭の先々が女の白い肌に食い込み、たちまち肌を朱に染める。
もう何度も振り続けていたのだろう。女の肌は無数のミミズ腫れが出来ていた。
「いやぁあああ!もう……もうやめて……。もう…叩かないで……。」
女は涙で頬を濡らしながら哀願している。
嫌がっているのだ。それもそのはず、拘束され鞭で打たれて喜ぶ訳がない。
この男は何を考えているのだろうか?
「何いってんだよ?嬉しいんだろ?ほら、こんなになってるじゃないか!」
男はそう言うと指を女の性器に挿れた。
そしてゆっくりと引き抜くと、指は何かに濡れて妖しく光を反射していた。
「見ろよ!お前のマ○コ、グチョグチョじゃねぇか!気持ちいいんだろ!?入れて欲しいんだろ?」
「そんなわけ……ない……。誰が貴方なんかと……。」
女のその言葉を聞き、男はみるみる顔色が変わった。
持っていた鞭を投げ捨ていきり立った男根を握ると、女の陰部に挿入した。
「ああっ……んっ……嫌っ…抜い……てんっ!!」
「畜生ッ!お高くとまりやがって!!何が清楚高田だ!
一皮剥けばどこにでもいる、ただの淫乱な牝じゃねぇか!!
締りのない下の口がダラダラ涎を垂らしているしよぉ!」
「やめてッ……!そんな事言わないで!」
女は羞恥心で顔を真っ赤にした。
首を振りながら男の言葉を否定しているその姿は、清楚という言葉を微塵も感じられない。
「女の否定は肯定なんだよな。じゃあ、もっと言って欲しいって事だな。」
男はそう言うと、次々に聞くに耐えない言葉を発した。
女の否定は肯定。
それは私にとって、まったくの新説だった。
そうか、人間の女は否定と肯定を逆に使っているのだな。
男の動きが速くなった。そろそろこの男も果てるのだろうか?
「清楚高田……イクぞ…中で……膣内でたっぷり射精してやるからな……。
イクぞっ!うっ……ぁぁぁぁあ!!」
「い……今井君!?膣内で射精さないでッ!!膣外でッ…………………あぁ……。」
女は膣内で出すなと言ったが、男は膣内で出した。それは女の否定は肯定だからだ。
なるほど。まったくその通りの結果となった。
私は次の部屋へと移動した。
高田キタ━━━(゚∀゚*)━━━━!!!
独りよがり今井もキタ―――(゚∀゚)―――!!
そっか、独りよがり今井かー忘れてた
777 :
名無しさん@ピンキー:04/09/12 23:40:01 ID:oT13tum2
サユたーーん!!!(*´Д`)ハァハァ
そして久々にageる。
今井君ほんとに独りよがり(゚∀゚
独りでよがってるのか
>775
月意外と肉体派だな……w
Lミサってあり?
あり( ´_ゝ`)b!
>775
ぎゃふん!ミツカッチマタ・・・(´д`;)
画力不足で激しくスマソ松サユ月すごい好きなんだよ・・・だからつい・・・orz
絵職人どなたか松サユ月描いてくれないかなー
>781
ゼヒ!
女王ミサに踏まれてハアハアしてるLキボン
むしろ逆をキボン
WLに責められるミサたんギボン(゚∀゚
>>591の月粧裕をいまだに未練がましく待っているのは俺だけか。
>789
ノシ ここにもいますヨ〜
ちょっとLミサを書いてみたいんだけど、今手元に資料が・・・
ミサって今Lの事なんて呼んでたっけ?
・・・超基本的な事で申し訳ない。
>>791 二人称で呼んでたのは先週の
「男同士でキモイよ・・・竜崎さんってこっち系?
大学でもライトと一緒にいたし・・・」
これくらいかな
あと、変態とかもストーカーさんとかがその前。
もっと前は ライトのお友達?って呼んでました。
すまん。今だったね。
今週はとくに二人称では呼んでないと思う。
>>792>>793 早急なレス感謝です。
超田舎住まいなもので水曜日じゃないと確実に今月号が手に入らなくて・・・
とりあえず「竜崎さん」「ストーカーさん」で書いてみます。
今月号→今週号ですね。
釣りながらネタ考えてきます。無駄レス失礼しました
やっぱりミサタンはLと月にやられてるんだろうか…
797 :
名無しさん@ピンキー:04/09/15 22:33:30 ID:n/jmNirn
隣にライトがいる。私はとても幸せ。
はじめて優しく抱きしめられた時、なぜか私はとても救われた気がした。
2人のだけの時間は作れなくても
竜崎さんとライトが手錠でつながっていても(ちょっと嫉妬するけど)
そんな状況を覗き見している人タチがいても
ライトがそばにいる。望めば会う事ができる。私にとっての幸せ。
なんとなくミサ視点で思い付きました。稚拙でごめんなさい。
798 :
797:04/09/15 22:35:24 ID:n/jmNirn
しかもあげてしまいました…orz
本当に申し訳ございません。
>789
私もハゲッシク>591を待っている
なんか文才がスゴいよね
重みがある
ノベライズしたらこの方に書いてほしい
自分ここの松サユ月に萌えてしまって漫画描き始めてしまったよ・・・
>799
すごく・・・・・見たいです!!
サイト持ちさんかなぁ・・。
ナオミたんとタイトルに有る割に一度も出てきてない希ガス
タイトルつけた人がナオミ厨だったから。
やっぱりサユが一番ッ
811 :
その29:04/09/19 14:37:49 ID:3mGcKsVN
キラとして月を捜査本部に突き出すべきか。
それとも黙って月のしていることを見逃すべきか。
どちらかを選べと、月は言う。
自分を静かに見下ろす月のその視線を受け止めることが出来ず、粧裕は逃げる様に目を伏せた。
「・・・・やめる事は出来ないの・・・・?」
「やめる?」
「『キラ』を・・・やめる事は、出来ないの・・・・?」
「・・・・なるほど、それがお前の答えか・・・。」
粧裕らしいな、と小声で呟くと、月は声を立てずに笑った。
「もし僕が今『キラ』を止めたなら、粧裕は今までの『キラ』のしてきた事を全て見逃してくれるって事か?」
「わ、私は・・・。」
「でも僕も遊びで『キラ』をやっている訳じゃない。今更やめる気はないよ。」
「でも・・・。」
「もし僕が『キラ』をやめる時がもし来たとしたら・・・それは、僕が死んだ時だ。」
あるいはLに捕まったときかな、と月はつまらなそうに付け加えた。
粧裕はそっと顔を上げると、改めて月の顔を恐る恐る覗きこむ。
造り物めいた秀麗な顔立ち。色素の薄い瞳に、粧裕の怯えた表情が映る。
弱冠の疲れはみえるものの、その表情は静かで、穏やかですらあった。
とてもではないが、毎日人を殺し続けている人間とは思えない。
だがその澄んだ表情が、粧裕には返って恐ろしく思えた。
そんな粧裕の怯えをみてとり、月は再び苦笑した。
「粧裕は『キラ』をどう思う?」
「どうって・・・・。」
「僕が最初に『この力』を使って裁いたのは・・・・とある通り魔だ。そいつは無差別に六人の命を奪った上、保母と幼児を人質にとって保育園に立て篭もった。もし僕が裁かなかったら、その人質たちはどうなっていただろうね。」
812 :
その30:04/09/19 14:38:45 ID:3mGcKsVN
「キラが現れてから、世界中、特に日本では凶悪犯罪率が激減している。この意味がわかるか?粧裕。」
物分りの悪い小さな子供に言い聞かせるように、月はゆっくりと語る。
「本来起こるはずの犯罪が未然に防がれているんだ。キラによって、助かった人達だって大勢いるんだよ。
メディアはキラに殺された犯罪者達ばかりを放送しているけど、もしキラがいなかったら、被害者としてTVで放送されていたのは、そいつらによって殺されていた哀れな罪もない一般人だったかもしれないのにね。」
月の言葉にどう反論していいかわからず、粧裕はただ青ざめた。
犯罪者なら死んで当然、とは粧裕とて思っていなかったが、犯罪者が死んだ事によって助かっている人がいる、というのは考えた事もない意見だった。
粧裕の沈黙をどう受け止めたか、月は再び言葉を紡ぐ。
「犯罪を犯した当時未成年だった、とか精神が不安定だった、とかそんな理由で、嘘みたいに軽い罪ですぐに釈放される犯罪者が世の中には驚くほど沢山いるんだよ。そういう奴らが、世に出てまた罪もない人を毒牙にかける。
指名手配犯や凶悪犯罪者なんて生かして至って害にしかならないじゃないか。
そうは思わないか?粧裕。」
「・・・・・でも、どんなに悪い人でも、法によって裁かれるべきだって・・・。」
父さんが言っていた、とうわ言の様に粧裕は俯いたまま言葉を返す。
恐ろしさのあまり、語尾が震える。
月の語る言葉以上に、その月の言葉に思わず納得しそうな自分が恐ろしかった。
「父さんらしい・・・そして実に粧裕らしい意見だ。」
粧裕のたどたどしい返事に月は軽く微笑した。
こんな会話を続けている時でも、月の表情はいつもと変わらない。
まるで粧裕が何か冗談を言ったかのように、穏やかに優しげに笑む。
「僕は、そんな父さんが好きだし、そんなお前が好きだ。どんな悪人でも個人の独断によってではなく法によって裁かれなきゃいけないと、僕自身思うよ。」
その言葉の意味がわからず、思わず粧裕はポカンと月の顔を見上げた。
813 :
その31:04/09/19 14:39:57 ID:3mGcKsVN
「どんな罪人を個人の権限で裁いてはならない。罪を裁くのは法でなければならない。本当にその通りだ。」
「そ、そう思うのなら・・・・。」
「粧裕、何故殺人鬼であるキラを支持する人が世の中に大勢いるのだと思う?」
「・・・え?・・・・それは・・・・殺している対象が・・・犯罪者だから・・・?」
「勿論それもある。けど、もしこれが実態のある個人だったらどうだろう。」
「実態のある・・・個人・・・?」
「一部の人々がキラを支持するのも恐れるのも、キラ人智を超えた力を使っているからだよ。同じ人間ではなく、『人ならざる者』だと思うからこそ、彼らはキラを受け入れられるんだ。」
「・・・・それは・・・・。」
「死んでしまえと思うような凶悪犯だって、法を無視した人間に殺されたら確かにそれは問題だ。それは単なるテロリストに過ぎない。でも、天罰としか思えない不思議な力で裁かれたのだとしたら?」
次第に月の口調が熱を帯び、瞳に強い光が灯る。その様子に粧裕は圧倒された。
「キラの存在によって、人々は忘れてしまった『罪への恐れ』を思い出した。
そして日に日に犯罪は減ってきている。素晴らしいと思わないか?粧裕。」
でもそれは一時的なものだ。
「確かに僕はいずれ死ぬ。その時キラの裁きは途絶えるだろう。でも、その頃には犯罪者は殆どいなくなって、人々の心にはキラへの・・・罪への恐れが植え込まれているはずだ。それが礎となってくれればいい。」
罪への恐れがなくなっているのは、世の人々ではなく、月自身ではないのか。
「キラの存在が人の心の戒めになる。例え僕が死んでも、キラは人々の心に永遠に生き続ける。・・・・・神として。」
「神・・・・・。」
粧裕は思わず月の言葉を復唱する。神。
月の狂気をまざまざと突きつけられたように思え、粧裕は呆然とした。
地位も名誉も権力も富も、人々の賞賛すらも月は欲しはしない。
ありとあらゆる長所に恵まれ、その気になれば何でも出来る、何にでも成れるといわれた月が、真に願ったのは神になる事だったのか。
814 :
その32:04/09/19 14:45:22 ID:3mGcKsVN
月は神になりたいと願った。人の心の片隅で戒めとして永遠に生きれば良いと。
だがそれは悲しいぐらい傲慢で、幼稚で、滑稽な夢のように粧裕には思えた。
「・・・・僕には『力』がある。」
「・・・力?・・・・顔を見ただけで人を殺せる力?」
「力を持っているのに使わないなんて、その方が余程罪深いとは思わないか?」
「・・・思わないよ・・・人を殺す力なんでしょう?」
「でも、この力で助けられる人がいる。世の中をいい風に変えられる。それが判っていて力を使わないのは、卑怯じゃないか?」
「お兄ちゃん・・・・。」
「力を使う事で世の中が美しくなるのなら、僕は喜んでこの手を汚すよ。」
月はそう言って自らの両手を開いてみせた。
男にしては白くて細い、その長く美しい指を、粧裕は絶望的な思いで眺める。
一体自分は月の何を見ていたのだろう。月に焦がれながらも、月の事など何もわかっていなかったのだ。
『いつもどこか醒めた表情の、何でもそつ無くこなす礼儀正しい優等生』
粧裕は月の事を常々そう思っていた。それがどうだ。
月の中にこんなにも熱い情熱と強い狂気が潜んでいる事に、どうして今までみじんも気がつかなかったのだろう。こんなに傍にいたというのに。
「・・・じゃあFBIの人達は犯罪者じゃないのにどうして殺したの?」
「彼らに罪はない。だが、僕は捕まるわけにはいかない。仕方なかったんだ。」
「・・・仕方ない?」
「どんな事にでも、多少の犠牲はつきものだよ。世の中を変えるためにはね。」
十二人の罪のない命を、多少の犠牲と言い切る月に、粧裕は眩暈がした。
「・・・お兄ちゃんは・・・・お父さんを見ても、何も思わないの?」
「父さん?」
「キラ事件の為に奔走している父さんを騙している事に、何も思わないの?」
月の色素の薄い瞳が、驚いたように見開かれた。
月は狂っている。病んでいる。月の言葉は正論のようで、どこかおかしい。
いびつに歪んでいる。だが、どこがおかしいのか、粧裕には指摘できない。
815 :
その33:04/09/19 14:46:46 ID:3mGcKsVN
それでもキラ事件に命をかけている父に、そんな父を心配する母や自分に、月が何食わぬ顔で接していたというのが理屈ぬきで粧裕には耐えがたかった。
もっとも身近にいる肉親を、月は平気で欺いていたのだ。
「お兄ちゃん・・・・・。あの化け物はどこ・・・・?」
「化け物・・・?ああ、リュークの事か・・・・。」
「・・・アイツは何なの・・・・悪魔?」
「死神だそうだ。ああ見えて、悪い奴じゃないんだ。結構可愛い所もあるしね。」
「・・・・死神・・・・。」
月は死神に憑かれている。
あの禍々しい姿の死神が、月に能力を与え、大量の人間の命が奪わせている。
その事実は、粧裕にとっては恐ろしくもあり、逆に救いがあるようにも思えた。
月を狂わせているのは死神なのだ。
「お兄ちゃんは・・・あの化け物に騙されているんだよ。」
「僕が騙されている?・・・リュークに?」
「その死神がお兄ちゃんに、『力』を与えたんでしょう?」
「確かに『力』僕に与えたのはアイツだけど、別に僕は騙されちゃいないよ。」
「・・・お願いお兄ちゃん、そんな能力は捨てちゃおう?」
「・・それはできない。」
「気がついていないの?ソイツのせいで・・・その能力のせいで私達も、お兄ちゃんの人生も滅茶苦茶になっているんだよ。」
「滅茶苦茶?」
「そうだよ。お兄ちゃん利用されているんだよ。・・・可哀相なお兄ちゃ・・・。」
粧裕は最後まで言う事ができなかった。ふいに物凄いスピードで腕を引っ張られ、月の寝台の上に押し倒されたのだ。呆然と月を見上げる粧裕の瞳に、月の蒼白な顔が映る。
「粧裕・・・父さんやアイツだけじゃなく、お前まで・・・僕を哀れむのか?」
「お、お兄ちゃん・・・・。」
「僕は自分の意志でこの『力』を使っているんだ・・・。誰にも騙されても利用されてもいない・・・・。僕は不幸なんかじゃない・・・・。」
ちっとも不幸なんかじゃない、と掠れるような声で月は再度呟いた。
もう投下終わったかな…。
リアルタイムでキターーーーーーーー!!
やばい面白い!!自分的理想の月像だこの月!
そんでもって展開もウマーー!気になるーーー!!
神激しくGJ!!GJ!!!
グググググッジョブ!!!!!
つーか激しくがいしゅつだけど
この人本当に上手いわ…まじ神
緊張感があってすげー
がんばってください(*´Д`)
ワショーイワショーイ!
キタ━━━(゚∀゚)━ ゚∀)━( ゚)━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
流石だわ…違和感無く読めるよ…
なんかそのキターおかしくないか?
そうおもうの俺だけか?
確かにエロではないが、本編では絶対に描かれることのない、見たくて見たくてしょうがなかったシーンではあると思う。
この後エロに入るんでないの?
粧裕タン押し倒しているし・・・・・。
そう思っていたのは俺だけか・・・・・。
面白いけど、放置プレイが得意なのが難だよね、この職人さん・・・・。
次はいつだろう。
いろいろ都合があるだろうから仕方ないさ。
マターリ待とうよ。
投下の間が空いちゃった場合、職人さんは前の書き込みにアンカーつけておいた方がいいかもね。
あと、タイトルがあると保管庫で探しやすくて助かる。
(月粧裕とかたくさんあるから・・・・。)
それにしても、二次創作としてもとてもよくできていると思う。
エロに入れるのかが心配になるほどに。(藁
ライトがいいね。
キタ━━━(゚∀゚)━ ゚∀)━( ゚)━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
↑ここと ↑ここだ!
1回転してると思わせておいて半回転。そして戻る
笑ったじゃないか
松サユ月はまだかー。
Lミサはまだかー。
L粧裕は・・・・まだ・・・なのか・・・・。
神々の降臨を待つ。
月サユ松!月サユ松!月サユ松!月サユ松!
835 :
1:04/09/24 01:48:23 ID:Z1L60bRF
その唐突な申し出に、竜崎は思わず振り返った。
飲んでいた紅茶を一旦机におき、手錠ごしに繋がった、今やすっかり容疑者兼助手となった青年の方へ体を向けると、意地悪くもう一度聞き返す。
「今、何といいましたか?もう一度言ってください。月君。」
「・・・・少しの間でいいから・・・手錠を、外して欲しい・・・・・。」
「できません。私だってしたくてしているわけではありません。」
「それは何度も聞いたよ。」
「では何度も言わせないで下さい。手錠は外せません。」
その返事に、月は反論もせずに唇をかみ締めた。
それは半ば予想していた答えであっただろうが、しかしだからと言って矢張りそうかとすんなり諦める事も出来ないようだ。
怒ったような、困ったような、何とも微妙な表情で無言で月は俯いている。
「どうしたんですか?急に。月君らしくありませんね。」
「・・・・僕らしくない?僕はずっとこの手錠を外したくてたまらなかったよ。」
「見込みもないおねだりをしてくる所が月君らしくないという意味です。」
竜崎が思わず不躾に月の顔を覗きこむと、月は居心地悪そうに視線を逸らす。
常に堂々としている月らしからぬその煮え切らない態度に、何やら好奇心を刺激され、竜崎は思わず身を乗り出した。口調が自然尋問調になる。
「何か理由があるのでしょう?」
「・・・お前には言っても無駄だ・・・・。」
「理由によっては考えますよ。言ってみて下さい。」
「いい・・・・・・・・。」
「言えないんですか?」
「・・・・・・。」
「言えない様な理由なんですか?」
竜崎が訝しむようにそう言うと、俯いていた月がむっとしたように顔を上げた。
微かに頬を赤らめ竜崎を睨み付けたまま、憮然とした表情で吐き棄てる。
「・・・・抜きたいんだよ・・・・。」
836 :
2:04/09/24 01:51:22 ID:Z1L60bRF
「・・・それはつまり、自慰がしたいと、そういうことですか?」
「・・・・・。」
「恥ずかしがる事はありません。健康的な18歳男子なら普通です。」
「・・・・じゃあ、手錠を・・・・。」
「ああ、それは駄目です。そんな理由で手錠は外せません。」
「・・・竜崎・・・・。」
「ああ、何も我慢しろとは言いません。私の事は気にせずに処理して下さって結構ですよ。」
「出来るかっ!!」
「・・・・出来ませんか?」
「生憎男に見られながらそういう事をする趣味はないっ!!」
「・・・・月君も結構我侭ですねえ・・・・。」
「・・・我侭、だと・・・・?」
あまりに勝手な竜崎の言い草に、羞恥と怒りのあまり月は言葉も出ない。 絶句する月の顔をみながら、竜崎は首を傾げる。
「だって月君は今までだって散々プライバシーを無視されていたじゃないですか。今更そんな事に恥ずかしがるなんて、何だか不思議です。」
「一応プライバシーを侵害している自覚はあったんだな・・・・。」
「まあ、一般的には盗撮も監視も拘束監禁も、犯罪スレスレの行為ですからね。」
「スレスレじゃなくて犯罪だよ。」
「私だってしたくてしたわけではありません。全てはキラ逮捕の為です。」
「それはわかっているけど・・・・。」
「なのに本部の者には引かれるわ、弥にまで変態と言われるわで散々でした。」
「・・・まあ、そうだろうな。」
「あ、ひどい。月君までそんな事言うんですか?私は自分の趣味でやっているわけでもないというのに、変態呼ばわりは非常に不本意です。・・・あ。」
ふいに竜崎は言葉をとめて瞬きをした。
突然宙を見据えたまま動かなくなった竜崎の顔を、月は訝しげに覗きこむ。
「・・・どうした?竜崎。」
「・・・・妙案を思いつきました。」
「妙案?」
「これなら誰もが満足できる。問題も解決する。まさに妙案です。」
837 :
3:04/09/24 01:53:14 ID:Z1L60bRF
「・・・誰もが・・・?」
月は何やらその言葉から不吉な予感を感じ取り、眉をしかめた。
そんな月の様子などおかまいなしに、竜崎は妙にウキウキと辺りを見渡す。
テーブルの上に目的のものを発見した竜崎は、素早く室内を移動した。
つられて月も手錠ごと引っ張られる。
竜崎は奇妙な手つきで受話器をつかむと、手早く番号を推した。
「もしもし?私です。私たちの部屋まできてください。月君が大変なんです。」
「なっ・・竜崎・・・・。」
「セキュリティは解いておきますから、大至急お願いしますよ。」
竜崎は用件だけ告げると、返事も聞かずに一方的に受話器を置く。
いきなり自分の名前を出された月は、わけもわからず目を瞬かせた。
「・・・今の、松田さん?」
「いえ、弥です。」
「ミサ?ミサを呼んだのか?ここに・・・・。」
月は驚きのあまり、思わず聞き返した。竜崎とミサはお世辞にも相性がいいとは言い難く、いつも顔を合わせる度に子供のような口げんかを繰り広げている。
容疑者という点をさっぴいても、人間的に受け付けないのだろう。
普段から竜崎はミサとは必要最低限の接触しかせず傍目にも露骨に避けていた。
そのミサを、竜崎自ら呼び出したというのだから、月が驚くのも無理はない。
「どうしてまた・・・・。」
「それは勿論、弥がこの計画に必要だからですよ。」
「・・さっきから気になっていたんだが、その妙案とか計画って一体何なんだ?」
「・・・・わかりませんか?月君にしては鈍いですね。」
「買いかぶってくれるのは有難いけど、あいにく僕は常識人なんだ。」
「何やら引っかかる物言いですが、わからないのなら仕方ないです。弥は月君のお相手として呼びました。」
「・・・・・は?」
「月君だって一人で処理するよりも、女性相手に発散する方が良いでしょう?私だってどうせならその方が見ていて楽しいですしね。」
野郎二人の会話ばかりですみません。
次はミサ出てきます・・・・。
神乙〜
みがいがあるってLやっぱり変態じゃねえかw
あと月がミサミサ言ってるとこにワロタ
ミサミサとは言っていないのでは?
あ、スマン
iモナからだとカタカナが全部半角になるんで真ん中の?が見えてなかった。
> 「ミサ?ミサを呼んだのか?ここに・・・・。」
ここですな。
ミサミサ
新作だーー1さん乙ーー
野郎二人の会話も面白かったですよ。ミサ登場に期待!
月ミサか3Pか・・・・。
気になる……
ネ申だ……
続きキボン!!!
847 :
名無しさん@ピンキィ:04/09/25 00:47:13 ID:TxWe+c2N
ミサでこのスレの絵を描くとしたらどんなだ?
月と粧裕に弄ばれているミサとか、
バイブ入れていっちゃってるミサとか、
監視カメラの前で月を押し倒しているミサとかか?
南空ナオミタンのSSきぼんぬ
Lサユが読みたいです。
でもLサユ&月サユの3Pがもっと読みたいです。
ネ申の御光臨に期待。(;´Д`)ハァハァ
852 :
4:04/09/26 23:05:44 ID:A5jfyUBK
全く・・・どうして私があんな奴の呼び出しに応じなきゃいけないのよ。
エレベーターに乗り込みながら、ミサは忌々しげに心中そう吐き捨てた。
ミサは竜崎が嫌いだった。
初対面の時に、「ファンです」などと抜け抜けと名乗っておきながら、結局それが全て芝居だったというのがまず気に食わないし、何といっても分けのわからぬまま拘束監禁された恨みもある。
たまに会えば露骨にミサを邪険にし、ぞんざいに扱うのも許しがたい。
そして最大に不愉快なのは愛しの月を手錠で24時間拘束している事だ。
24時間常に月と一緒に居るのである。当然食事もお風呂も寝るのも一緒。
月と会える時間すら制限されているミサと、何たる違いであろうか。羨ましいやら邪魔で疎ましいやらで何だか泣けてくる。
この世で最も愛しい男性と最も忌々しい男性がセットになっているというシュールな運命を、ミサは呪わずにはいられなかった。
それにしても・・・一体どうしたんだろう・・・。
ミサは竜崎を嫌っているが、竜崎もまたミサを嫌っていた。
竜崎は、時々月目当てで二人の部屋へミサが押しかけたりすると、不快気に顔を顰め、露骨に邪魔者扱いするような大人げのない男である。
その竜崎がミサを誘うだなんて、怪しいとしかいいようがない。
そもそも月に何かあったのなら竜崎はミサではなく捜査本部に連絡するだろう。ミサに連絡をよこすのは最後なはずだ。いや、連絡すらしないかもしれない。
全てが解決された後に、実はこんな事があったんですよ、などとお茶でも飲みながら抜け抜けと語る、というのが一番ありえそうな話である。
どう考えても、竜崎がミサを呼びだすのはおかしい。あの男がミサを当てにするなんて事は決してないはずだ。思わず何か裏があるのでは、と思わずミサが勘繰りたくなるのも無理のない話しである。
しかし、いくら不審かつ不愉快な呼び出し(説明もなければ返事も聞かない一方的な電話だった。)だからといって、月が大変などと言われては、ミサとしても無視するわけにもいかなかった。
・・・ああもう考えてもしょうがない。
エレベーターが月達の部屋の階で止まる。
ミサは深呼吸をすると、覚悟を決めて月と竜崎が暮らす部屋を目指した。
853 :
5:04/09/26 23:07:47 ID:A5jfyUBK
決死の覚悟でインターフォンをおしたというのに、室内からは一向に何の反応もなく、しばらくそのまま待っていても、誰も出てこない。
何なのよ一体・・・・。人を呼び出しておいて・・・・。
内心苛々しながら、仕方なくミサはドアノブに手をかける。
セキュリティは解除しておく、という竜崎の言葉は嘘ではなかったようで、鍵はかかっていなかった。
「お邪魔しま・・・・きゃっ。」
ミサが勢いよく勝手に扉を開けたその瞬間、扉の隙間ごしに誰かと目が合った。
驚きのあまり後方に引っくり返りそうになったミサの手首を、扉の隙間から伸びてきた骨ばった手が掴み、ぐいっと引き寄せる。
「なっ・・・ちょっ・・・・。」
「待ってました。さ、中にどうぞ。」
非常に聞き覚えのある声だった。竜崎の声だ。
ミサがそう認識した瞬間、扉が開き、そのまま強引に中に引き摺りこまれた。
「ちょっと取り込んでおりまして。出迎えが遅れてすみませんでした。」
竜崎はそういうと、ミサの手首を片手でつかんだまま、もう片方の手で中から用心深く扉の鍵を閉めた。
ミサは竜崎の手を振り払うと、掴まれていた手首を押さえる。
その乱暴な扱いに抗議をしようと顔を上げたミサだが、隣の竜崎の姿を見た途端言葉を失った。
な・・・・ど・・・どういう事???
竜崎の姿はボロボロだった。髪は乱れ、服は所々破れ、顔や体のあちこちには痛々しい痣がある。その様子は満身創痍といっていい。
そのうえ、それ以上に驚きなのは、手首に何もしていない事だった。
手錠をしていないのだ。当然、隣に月もいない。
驚くミサに、竜崎はニヤリと笑ってみせた。
854 :
6:04/09/26 23:08:39 ID:A5jfyUBK
「なっ・・・竜崎さん一体・・・どう・・・・ラ、月は?」
「目の前で満身創痍の私より、この場に居ない月君の心配ですか。薄情ですね。」
「・・・月が大変といって呼び出したのはあなたでしょ?」
「失礼。あまりにもミサさんの反応が正直なものでつい。」
竜崎はそう言って肩をすくめる。ミサはそんな竜崎を睨みつけた。
「・・・竜崎さん・・・その格好はもしかして月と・・・・。」
「少々意見の食い違いがありまして・・・。」
「・・・また喧嘩したのね。」
「まあ、見も蓋もない言い方をするとそういう事です。月君は外見に似合わず手が早いというか荒っぽいというか・・・・。」
「・・・月はどこ?」
「・・・心配せずとも奥の部屋でミサさんを待っていますよ。」
「もしかして怪我でもして動けないとか?だから私を呼んだの?」
ミサはため息をついた。月も竜崎も、存外に短気で負けず嫌いな面がある。
殴る蹴るの喧嘩をミサの前でおっぱじめた事も一度や二度ではなかった。
それに、そう考えると全て納得いく。手錠を外しているのもそのせいだろう。
しかし竜崎はミサの問いに、惜しい、と言って首を振って見せた。
「微妙に当たってて微妙に外れてますね。月君は怪我はしてませんが、動けない状態ではあります。それに喧嘩はミサさんに電話した後に起こりました。」
「・・・どういう事?」
「ミサさん、取引をしませんか?」
竜崎は質問に答えず、身を乗り出してミサの顔を覗きこんできた。
急に近づいてきた竜崎の顔に、ミサは恐怖を感じて思わず後退る。その拍子に背中が玄関にあたった。
その時になって初めて、ミサは今自分が、自分の事を快く思っていない、そして目的のためなら女でも容赦しない男と二人きりなのだという事に思い至った。
玄関に手をつき、警戒して身を強張らせるミサを竜崎は静かに見下ろす。
その小馬鹿にした表情が癇に障って、ミサは竦みながらも竜崎を睨み付けた。
壁を背に震えながら虚勢を張るミサの気丈さに、竜崎は思わず笑みを漏らす。
「そう怯えずとも結構です。私は貴女に興味はない。襲ったりはしませんよ。」
855 :
7:04/09/26 23:09:17 ID:A5jfyUBK
「お、怯えてなんか・・・。」
「賭けをしましょう。貴女が今から月君を見事モノにしたら、今だけでなく、この手錠を外してもいい。」
「月を・・・モノにする・・・?」
「貴女にとっても悪い賭けではないでしょう。今の月君なら、一線を越えさえすれば必ず責任をとってくれますよ。」
「な、何でそんな事あんたに・・・。」
「いいんですか?今なら月君と私は手錠がはずれているし、ここなら監視カメラで見られる事もない。こんなチャンスは滅多にないですよ?」
「・・・・・・か、賭けに負けたら・・・・?」
「ほお。意外です。結構自信ないんですね。」
「うるさいわね。とっとと言いなさいよ。」
「態度のでかさが少し癇に障りますが、まあいいでしょう。負けたら、今後月君の事は一切諦めて下さい。デートもなしです。」
「なっ・・・・何よそれ・・・・ちょっと厳しすぎない?」
「賭けなんですから、その位のペナルティがなければ面白くないでしょう?」
「それにしたって・・・・・。」
「どのみちこの条件下でモノに出来ないのなら、見込みはありませんよ。」
「・・・・あんた他人事だと思って・・・・。」
「勿論他人事です。しかし、悪い賭けではないと思いますよ?こう言っては何ですが、月君も禁欲生活が長いですし、たまっているわけです。そこに手錠も監視もない状態で可愛い女性に迫られれば、イチコロだと私は思いますね。」
「・・・何で竜崎さんはそんな賭けをやろうと思うの?メリットないじゃない。」
「ミサさんにしては鋭いですね。」
「またミサを馬鹿にして・・・・。」
「まあ、あえて言うなら単なる退屈凌ぎですよ。最近どうもつまらないんで。」
「・・・・キラ事件の捜査すればいいのに・・・・。」
「その事はいいんですよ。それよりもどうするんですか?」
ミサ思わず目を瞑った。この賭けにのるべきか、のらないべきか。
確かに上手くいけば美味しい話なのは事実である。誘惑に成功すれば、晴れて月とは恋人同士となれるだけでなく、月と竜崎の邪魔な手錠もとれるのだ。
しかし、そんなにあっさりとこの竜崎の話に乗ってしまっていいのだろうか?
だが・・・・実際、これを逃したらこの先こんなチャンスは回ってこないだろう。
「・・・・・わかったわ。その賭け、乗るわ・・・・・。」
おおおお!面白い!!
おおおおおおおおおおお
いよいいよーすごくいいよー(;´Д`)
期待。
859 :
8:04/09/28 02:31:52 ID:sIrHNj41
竜崎にこちらです、と言って通されたリビングルームを見た途端、あまりの惨状にミサは絶句した。
部屋の中は凄まじい有様だった。観賞植物は倒れ、鏡は割られ、床の上にはティーカップの破片が散乱し、テーブルはひっくり返っている。高級そうな絨毯はこぼれた紅茶のせいで変色していた。
「相変わらず・・・・男の子同士の喧嘩って凄い破壊力ね・・・・。」
「月君は全く遠慮がなくて困ります。高かったんですよこの家具一式。」
「・・・・竜崎さんだって遠慮しなかったんでしょう?」
「私はいいんですよ。ここの金を出したのは全部私なんですから。」
ミサはコメントを控えた。そんなミサの反応に、竜崎はおかまいなしだ。
破片に気をつけて下さい、とだけ告げてひょいひょいと大股に奥へ進んでいく。スリッパを履けばいいのに、とミサは竜崎の裸足の足の裏をみながらぼんやりと考えた。
慎重に破片や泥を避けながら、ミサはゆっくりと竜崎の後を追う。
リビングを通り過ぎると、廊下にでる。トイレと浴室の扉が並んでいた。
「月はどこにいるの?」
「この奥にいます。」
竜崎は廊下の奥にある扉を顎で示した。たぶん場所的には寝室だろう。
この先の寝室に月がいる、そう考えた途端、ミサは頬が赤くなるのを自覚した。
「発情するのはまだ早いですよ。」
「は、発情ってあんた人を猫みたいに・・・・。」
「人だって発情はするでしょう。静かにしないと月君が起きてしまいますよ?」
「さっきから気になっていたんだけど・・・・月は・・・どうしているの?」
「気を失ったので私がベッドに運びました。」
「・・・・竜崎さん、月を昏倒させたのね・・・。」
「そう非難がましい目で見ないで下さいよ。勝負とは非情なものなのです。」
「月、喧嘩で負けちゃったのね・・・・可哀想・・・・。」
「月君は確かに強いんですが、武道の試合かなんかと喧嘩を履き違えている節がありますね。正々堂々と戦おうとする青い所がある。それが敗因です。」
「・・・・・ようするに、竜崎さんは卑怯な手で勝ったんだ・・・・。」
「喧嘩にルールはないのです。卑怯も糞もありませんよ。」
860 :
9:04/09/28 02:32:29 ID:sIrHNj41
竜崎とぼそぼそと軽口を叩きながら寝室に一歩足を踏み入れたミサは、リビングの惨状を目の当たりにした時以上の衝撃を受けた。
ショックのあまり、思わずその場にへなへなと座り込む。
広い間取り。高級ホテルのような品良く贅をつくした調度品の中、キングサイズのベッドの上に、無造作に月が寝転がっている。
月の風体も竜崎に負けず劣らず酷いものだった。髪は乱れ、シャツのボタンは吹っ飛び、手足は痣とすり傷だらけだ。切れた口元からは血が滲んでいる。
しかし何よりもミサを仰天させたのは、ベッドの上で気を失っている月の両手首と両足首が、手錠で拘束されている事だった。
竜崎は月の後頭部の辺りを手で触りながら、ああやっぱりと一人頷いている。
「コブができていますね。取っ組み合いになって転がった時、頭をTVにぶつけてましたから。気を失ったのもその時です。」
「りゅ・・・・竜崎さんあなた・・・・・あなたって人は・・・・て、手錠で月を・・・」
「逃げられたり暴れられたりしたら困りますし。一応彼キラ容疑者なわけで。」
「へ・・・変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態っ!!」
「12回も言わないで下さい。私だってしたくてしているわけではありません。」
「嘘っ!!絶っ対嘘っ!!」
「人聞きの悪い事を・・・・。大体これはミサさんの為でもあるのですよ?」
「な、なんで私の為なのよ・・・・。」
「その方がミサさんにとっても有利かなあと思っただけですよ。月君もあれで結構お堅いですからね。手足でも拘束しておかないと中々難しいかと・・・・。」
「ひ、人を強姦魔みたいに言わないでよ。大体竜崎さんのその携帯でメールでもするような気軽さ人を拘束しようとする癖どうにかした方がいいよ絶対。」
「私は携帯でメールはしません。」
「・・・・よくわかったわ。携帯のメール以上に竜崎さんにとって拘束は気軽な感覚なのね。」
「私は今まで自分の趣味で人を拘束した事は一度たりとてありませんよ。」
「趣味かどうかじゃなくて、その抵抗のなさが怖いのよ・・・・。」
「そんなにご不満なら、月君の拘束を解いても別に構いませんよ。・・・はい。」
竜崎はジーンズのポケットから小さな鍵を二つ取り出すと、ミサに手渡した。
861 :
10:04/09/28 02:35:21 ID:sIrHNj41
「手錠の鍵です。使うも使わないもどうぞご自由に。」
「・・・・。」
「結局使わないんでしょう?」
「つ、使うわよ。」
「ではそろそろ始めましょうか?ちなみに制限時間は二時間。それまでに月君をモノに出来たら、ミサさんの勝ちです。」
「ええー。制限時間があるの?」
「当然です。これはゲームなんですよ?」
「わかったわよ・・・。」
「軽い脳震盪ですから、月君も直に目覚めるでしょう。それまで待ってもよし。寝込みを襲うもよし。そこら辺はミサさんの判断におまかせします。」
「・・・・・。」
「では私はこれにて退出しますのでどうぞ頑張ってください。」
そういってニヤリと意味深に笑うと、竜崎は寝室を後にした。
(*゚∀゚)=3
このままエロなしでも面白くなりそうな、素晴らしい物書きさんですね。
次はようやくエロを入れられると思います。
遅くまで起きててよかったよ・・・・・
続きがどうなるのか、アレコレ考える過程が楽しい。
続きまってます。
GJ!!
次の展開が常に気になる展開ですね。
ミサたん結構賢いなw
Lサユの神と1神早く投下してくれーーーー!!
要するにL絡んでる話を超希望
1神って誰?
この展開はドキドキする
期待して待ってます
あー失礼失礼。月とLとミサの話書いてる人のこと。
最初の投稿に1って付いてたから間違えた スマソ
おもろい。
基本的に男キャラが絡んでくるのって好きじゃないんだが、
時間制限付きって原作っぽくていい。
ミサ月になるのかな?女性上位いいねいいね。
ミサ粧裕も書ける人いたら書いてくれー
ミサ月っていいね
楽しみだ
すっごい期待してます。
全部の続きに。
Lサユも楽しみだ。
月とミサの乳繰り合いムッハー(*゚∀゚)=3
GJ!!
12回とか数えてるLにワロタ
新着があるたびにワクワクしてしまう・・・
禿同!!
携帯からこんばんはデス。
またPC故障でして…間あきまくりで申し訳ありません。
書く意志はありますので、復活したらまた投下させてください。
ラストだけは最初から決めてるんですが、ジャンプの進行につれ松田がさら愉快なおじさんwになってきているので
原作とSSの松田がえらい違うくなってしまうかもです…お許しください。。
新たな神々の作品も早くPCで読みたいです…。また復活したらよろしくお願いいたします。
さてはネタバレで感染しましたね?
それはともかく、待ってますよ。
880 :
名無しさん@ピンキー:04/10/02 04:41:32 ID:ZWLy9EGY
ネタバレ?
>>878気長に待っているので、パソコン直すの頑張ってね
878
がんがれ まっているぞ
883 :
名無しさん@ピンキー:04/10/02 15:58:54 ID:ZWLy9EGY
文字バレみた…松田ぁぁぁ…
>>883 構って欲しいのかもしれんがあんたそれまだここで言うことじゃないから。
そうでした…スミマセン。
ウェディー×ミサきぼん
「貴女もLの性欲処理の為に飼われているのね…いいわ、私が教えてあげる…」みたいなのとか
そろそろ神の降臨が欲しいところ
L月ミサの続きが楽しみだー!
ウエディー・ライトがいい。
いっそウエディー×ワタリで。
ウエディー、ワタリに激萌編
「ウエディー、貴方は私の孫と言って良い程の年齢です。冗談は程々になさい」
「そっちこそ、いい年をして、本気と冗談の区別もつかないの?」
ウエディーは形の良い唇を少し尖らせて俯き、サングラスを外してテーブルの上に置いた。
アイスブルーの瞳は猫科のそれのように鋭く、しかしその眼差しの中には子猫の瞳のような
邪気の無い輝きが少なからず混じっている。それを少し意外に思いながらワタリはため息をついた。
「では貴方は本気でそんな理由で、私をこんな風に椅子に縛り付けている訳ですか」
「だってそうしないと貴方はこの部屋から出ていってしまうじゃない」
女の指先が白髪をそっと撫でる。
「私、うんと年上のひとに弱いの。もちろん年上ならそれで良いわけじゃない。
貴方の様に有能で控えめで、気品のある年上のひとが好きなのよ」
つぶやく様に囁いて、そして
なんてな
「え?お客さん、あんたも噂を聞いて駆けつけてきたクチかい?
何だ違うのかい。そういう輩が最近大量に国中から押しかけてきてたもんだから、てっきりあんたもそうなのかと思っちまったよ。
そのお陰でまあうちみたいな城下町の宿屋はだいぶ儲けさせてもらったけどね。
ああ今はだいぶ落ち着いたよ。御触れが出た時なんて凄かったけどね。
あんたみたいな若い男だけじゃなくて、いい歳した小汚いおっさんまで城への行列に並んでたりして可笑しいやら呆れるやら。全く身の程を知れってんだ。
そりゃ条件さえクリアすれば身分も容姿も関係ないけどさ、あんなのが相手じゃいくら命の恩人でも姫様が可哀想さね。
え?その御触れの内容だって?
なんだいあんた本当に何も知らないのかい?国中今その話で持ちきりだってのに?呆れたもんだ。まあ、異国からの旅人なら仕方ないかもねえ。
この国の姫様の事は知ってるかい?我が国の噂といえば、何かと王子に偏りがちだけど、その下にね、三つ下の妹姫がいらっしゃるのさ。
花の盛りの15歳で、可憐で愛らしい、国中の若い衆の憧れの的さね。
その姫様がね、突然病に倒れられたんだよ。
それがどうも普通の病じゃない。ずっと眠ったまま目を覚まされないっていう聞いた事もないような奇病でね・・・。
国王夫妻も国中の医者や学者を呼んだらしいんだけど、それでも姫様の病を治す方法は誰にもわからなかったんだよ。
そこでね、王様は御触れを出したのさ。
姫様の病を治した者に姫様を与えるってのさ。正気じゃないだろう?
あたしに言わせりゃ、もうやけになったとしか言いようがないね。まあ、実際そうなんだろうけど・・・でも姫様の身になって考えてごらんよ。
いきなり目が醒めらたら、どこの誰ともわからない馬の骨のモノになっているなんて、ぞっとするとしか言い様がないさね。
それで国中の男達が城まで駆けつけたってわけさ。全くもって男ってのはどうしようもない生き物だよ。馬鹿みたいだ。
まあ、先だっての王子の花嫁探しのパーティーでは、国中の若い娘達が城へ押しかけたわけだから、女だって似たようなもんだけどさ。
そう、王子も今回の事では大層心を痛めてらっしゃるとか。そうだろうねえ。仲の良い兄妹であらせられたから・・・。
せっかく婚約が決まったのに未だ式を挙げる気配がないのもそのせいだろうね。
王子の婚約者?平民出身だけど、美人で賢いお方らしいよ。何でも王子と同じ学び舎出身の才媛なんだってさ。
あたしゃ女に学問なんて不要だと思うけど、まあ王子がお選びになった女性だし、問題はないんじゃないかね。いつだって王子の判断に間違いはないからね。
おや、あんた今笑ったね。嘘じゃないんだよ。国中の者にきいてごらん。
王子を悪く言う奴なんてこの国にいやしないんだから。
あの方の機転でこの国は何度も危機を救われているんだ。
うちのような小国が近隣の大国の餌食にならず、肩を並べていられるのは国王の人望と王子の外交手腕があってこそさ。
そのうえ一度戦が始まれば、真っ先に先陣をきって最小の犠牲でわが国を勝利に導く勇気と才覚もお持ちでいらっしゃる。
王子が国王を補佐する様になってから、国はより一層豊かで平和になった。
もうわかったからいいって?そうかい、わかればいいんだよ。
姫様の奇病?ああ結局今の所誰も治せずにいるよ。皆威勢のいいのは最初だけ。姫様を我が手にと息巻いていた男衆も、結局手の打ち様がなくて諦めちまった。
ここだけの話だけどね、あれは普通の病気じゃなくて、何かの呪いじゃないかと思うんだ。しっ。声がでかいよ。不吉な事なんだから、声を潜めておくれ。
何を根拠にって?根拠なんてないさ。でもあまりに不思議じゃないか。
永遠に眠り続ける病気なんて、あたしゃ聞いた事もないよ。それに、有名なお医者様でも治せないなんて、そもそも病気じゃないんじゃないかねえ。
最近不思議な力で人の息の根を止める魔王ってのがいるじゃないか。
あれだってどんなカラクリなのかあたしらには解んないだろ?それと同じで、姫様の奇病も何かの魔法じゃないかと思うんだよ。あ、別に魔王が姫様に呪いをかけたって言っているわけじゃないよ。魔王ってのは人殺し専門なんだろ?
あんな呪術使いみたいなのがそうごろごろいたら困るけど、一人いるんだから他にもいるかもしれないさね。何の為にそんな事をするか知らないけどさ。
・・お客さん、何を考え込んでいるんだい?え?城?この先の角を曲がってまっすぐの所だけど・・ってまさか行く気なのかい?ちょ・・ちょっとこんなにいらないよ。そもそもあんた泊まってないんだし・・って情報代?何だいそりゃ。・・・って・・・いっちまったよ・・・・。」
キターーーーー!!
ああ、楽しみに待ってた甲斐があったよ。大好きだ。
>890-891
最高だ。神だ。頑張ってくれ。
ネ申キテター!!おもしろいです。
でもできれば前回投下分にアンカーつけてホスィ…
ネ申キテター!!おもしろいです。
でもできれば前回投下分にアンカーつけてホスィ…
896 :
名無しさん@ピンキー:04/10/10 12:34:06 ID:LJMw8j3z
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,.._,/ /〉___o ○(ぬるぽ)
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キターーーー!!!
待ってて良かった・・・・・!!
L×女体化月なんて駄目ですか…?皆さんの了解が得られれば投下したいんですが…
それに限らず、もう新作は次スレまで待ってから投下したほうがいいのかな
もうそろそろ次スレだよね?まだ大丈夫?
女体化だけは勘弁してくれ
閑話休題SSの話の流れがイマイチよくわからん俺は頭が悪いのだろうか・・・。
結局粧裕タンはどうなっているんだ?
>>902 人気ジャンルなら専用スレを作れといいたい所だが、
デスノの場合やはり共存がいいのかな・・・。
個人的に女体化はどうも801の一種って感じで好きになれないけど、
投下するのならNGワードの指定をするべきかと。
人気ジャンルだろうがなんだろうが、1作品1スレは基本的なルール、
某作品の様な厨の真似をするのは止めよう。
>>905 自分もあの話の内容がワカンネ
キャラの名前が頻繁に出ないとあのナオミSSの悪夢が思い出されるのみだ
好みじゃないSSはスルーしる
悪夢とか言うな
>>905、
>>908 一回
>>901のURLに飛んでまとめて読んでみたら結構分かるかも。
確かに間隔空く作品は久しぶりに更新されてると設定忘れてたりするし。
あの作品はパロのパロだから余計分かりにくいのかもしれないけど。
でも自分は好きです作者さん。
911 :
902:04/10/11 21:50:49 ID:wG4W+a1e
前スレで女体化の小説を見たのでどうかな?と思ったんですが、904さんや905さんの言う通り、
ここでは読み手を制限してしまう幅の狭いジャンルだと分かったので、ここに投下は止めておきます。
気分が悪くなった方はすみませんでした。
(
>>906さん、そっちに投下するかどうかはまだ決めてませんが、ありがとうございます)
>>911 個人的には、神なら誰でも歓迎するので
又何か思い浮かんだら投下して下さい。お待ちしてますので
そうそう閑話休題SSって登場人物の名前があんまり出てこないんだよね。
まあ世界観にあわないからだろうけど。
そこら辺がちょっと読みにくい理由かなあ。
話自体は色んな御伽噺のつめこみみたいで面白いんだけど。
・・・王子の婚約者ってもしかしてユリちゃん?
915 :
911:04/10/12 15:00:18 ID:s5wiHdWq
>>915 どっちに感想書けばいいのか
わからなかったのでとりあえずこっち
激しくGJ!!
明日も楽しみにしてまつ。
>917
あ、そうだね。そっちっぽい・・・。
個人的にユリちゃん好きなんで勝手に期待してしまった・・・。
松サユ月とL粧裕の続きを読みたいなあ。
神々の降臨をお待ちしております。
とりあえず今の松田が糞なのでここの松サユ月を読んで喉を潤したいところだ…
そだねー
>891
イイヨイイヨーGJ
921 :
名無しさん@ピンキー:04/10/14 22:37:46 ID:wbU/+j+/
ヴォッキアゲ
922 :
11:04/10/15 23:29:55 ID:3BnCpH/H
竜崎が去った後、だだっ広い寝室にはミサと気を失った月だけが残された。
その二人っきりという現実を、ミサはしみじみと噛み締める。
常に月の傍に引っ付いていたあの不愉快な男はもういない。ミサ自身も煩わしい監視を今は解かれている。束の間のプライバシーの復活にミサは思わず心の中で快哉をあげた。人権の尊重は矢張り大切な事だ。
あ、いけない・・・・つい浸ってしまったわ・・・。
小さくガッツポーズを取っていた自分に気がつき、ミサははっと我に帰った。
時間は限られているのだ。有効に過ごさねば。
まずは・・・手足の拘束をとかなくちゃね・・・・。
ミサはベッドの上に横座りすると、竜崎に手渡された鍵を取り出す。
先に月を起こすべきか迷ったが、拘束された手足が痛々しいのでまずは手錠の解除を優先させる事にした。
月の足首を縛っている手錠の鍵穴に入れると、カチャリと小さな音をたててロックは解除される。外れた手錠は鍵ごとそのままベッドの床に投げ捨てた。
今度は両手首の拘束を解かんと、ミサは身を乗り出した。
その反動で、微かにベッドが軋み、月の体がシーツの上で揺れる。ミサはベッドに顔を近づけると、月の顔を覗きこんだ。
生傷だらけ、痣だらけの状態で、月はベッドの上に転がっている。
そのボロボロな姿に、ミサは改めて怒りを覚えた。竜崎の方も傷を負っていたが、月の方がいたましく見えるのは、恋ゆえの身贔屓か、それとも負けたと知っている故の憐れみだろうか。
特に唇の端が切れているのが何とも痛々しくて、ミサは思わず涙ぐむ。
待っててね、月。今取ってあげるから・・・・。
両手首は後ろ手に、月の腰の辺りで拘束されている。仰向けに寝ている月の体を、ミサはそっと横向きに反転させた。フカフカのシーツに、月の顔が埋まる。
ミサが手錠に手を伸ばした瞬間、んん、という声が静かな室内に響いた。
月から発されたであろう声に、思わずミサは伸ばした手を引っ込める。
咄嗟に体を捩って顔を覗きこむと、月は微かに眉を顰め、瞼を震わせた。
それまで死んだように身動ぎ一つしなかた月の体が小さく揺れる。
あ、起きる、とミサが思ったのと、月の瞳がうっすらと開いたのは、ほぼ同時だった。
923 :
12:04/10/15 23:30:27 ID:3BnCpH/H
キングサイズのベッドの上。両手を拘束された月と、そんな月を見下ろすミサ。
こ、これじゃまるで私が月を襲っているみたいじゃない・・・・。
寝込みを襲うもよし、と確かに竜崎は言っていたがミサの方にそんな気はない。
動揺のあまりそのまま固まるミサを、月はぼんやりと見上げている。
どうもまだ意識がはっきりしていないらしい。目の焦点が合っていない。
「・・・・ら・・・月・・・・。」
「ん・・・・。」
視線を宙に彷徨わせたまま、ミサの声に上の空で返事をした月だが、声を出した事で少し我に帰ったらしい。
次第に目の焦点が定まり、トロンと半開きだった瞳が大きく見開かれる。
本来居るはずのないミサの姿を認識した月は、慌てて上体を起こそうと試みたが、バランスを失って再びベッドのシーツに体を沈めた。
その振動でベッドがきしみ、ミサの上体もつられて揺れる。
自由にならない両手に驚き、月は慌てて身を捩って自身の背中を覗き込む。
どうやら自分の両手が後ろ手に拘束されている事を認識すると、月は目を見開いて絶句した。
「月、落ち着いて・・・。」
「なっ・・・ミサ・・・?これは・・・。」
「えっと月が気を失っちゃったから、竜崎さんが寝室に月を運んだの。その、一応月はまだ容疑者だから・・取り合えず拘束しておかなきゃって事で・・・。」
「僕が・・気を・・・失った・・・?」
説明しながらミサ自身混乱してきて口ごもった。当然である。ミサ自身、竜崎の行動原理が理解できていないのだ。ここまでする必要が、果たしてあるのかとミサだって思う。
一方の月は、ミサの言葉を反芻する内に記憶が戻ってきたらしい。
何故自分がベッドに転がっているのか、どうして気を失ったかに思い至ったようだ。呆然とした表情が、みるみる険しいそれに変わっていく。
「ようするに・・・僕は・・負けたのか・・・。」
924 :
13:04/10/15 23:31:00 ID:3BnCpH/H
それってそんなに重要なことかなあ・・・問題はソコじゃないと思うんだけど・・・。
悔しくて仕方ない、といった面持ちで憮然と呟く月の顔を、ミサは呆れたように眺めた。竜崎と月を見ていると、どんなに賢くとも、男というのは本当に子供っぽい生き物なのだとつくづくミサは実感する。
しばらく唇を噛み締めていた月は、ふと何かに気が付いた様に顔をあげた。
「・・・・そういえば・・・竜崎は?手錠がはずれているんだけど・・・。」
「えっ?ああ・・・・・。」
「それにどうしてミサがここに・・・・。」
「・・・・・竜崎さんに呼ばれて・・・・。」
「竜崎が?・・・・あっ・・・・。」
不意に月は言葉を止めた。竜崎がミサを呼び出した理由に思い当たったようだ。
急に頬を染めて口ごもる月に、ミサは少し驚いた。
考えもしなかったが、もしかして、月は竜崎とミサの「賭け」の事を知っているのだろうか?竜崎は月の方にも同じ賭けを持ちかけていたのだろうか?
だとしたら、その賭けにまんまと乗ったミサの事を、月はどう思うだろうか。
はしたない、と軽蔑するだろうか。それともミサらしいと呆れるだろうか。
心中密かに青ざめるミサをよそに、月は竜崎め、と呻く様にはき捨てると、おもむろにミサの方に体を向けた。軽くベッドがきしみ、二人の体が揺れる。
ベッドの上で正座をし、姿勢を正すと、月は厳しい顔でミサに語りかけた。
「ミサは・・どうしてここに呼ばれたか・・竜崎から・・・聞いている・・・?」
「・・まあ・・・・。」
「やっぱり・・・。その・・・ごめん・・・。」
「あ、あたしは別に・・・・。」
「そういう理由で呼び出すなんて・・凄く・・・失礼だよね・・・。」
「え、いや・・・その・・・・。」
「不愉快な思いをさせたらすまない。その・・・竜崎は少し・・いやだいぶこう常識離れしていて・・・外国暮らしが長かったからかな、日本人が美徳とする、恥じらいとか奥ゆかしさとかその・・・遠慮とかを持ち合わせていないんだ・・・。」
月もだいぶ混乱しているようだ。言葉の選択がどこかおかしい。
恥らう竜崎とか奥ゆかしい竜崎ってどんなよ、と一瞬突っ込みたい衝撃に駆られたが、結局ミサは何も言わずに頷いておいた。
925 :
14:04/10/15 23:32:49 ID:3BnCpH/H
「竜崎は別に女性を蔑視しているわけではないんだ・・・単にそれが一番理に適っていると思っているらしくて、むしろ気を使ってくれているらしいんだが・・。
僕達の様な普通の人間はそう合理的に割り切れないって事がどうにも竜崎にはわからないらしくて・・・。実は今回の喧嘩の理由もそれが原因なんだ・・・。
まあ、勝負はどうやら僕的に不本意な形で終わったみたいけど・・・。」
こうなった経緯を説明しつつ、竜崎の異常さ非常識さを非難しつつ、非難しつつもさり気なく庇い、庇いながらもそんな竜崎と自分が違うという事は強く主張しつつ、
なおかつ喧嘩で負けた事には未だ悔しさを滲ませる・・・と忙しい事この上ない月の主張に耳を傾けながら、ミサはそっとため息をついた。
何だか、この一連の出来事の本当の流れがようやく見えてきた様な気がする。
コトの流れは要するにこうだ。
何を思ったか竜崎は、長期間禁欲生活を強いられている月の性欲処理の相手と
してミサを電話で呼び出し、その事でおそらく激昂した月と大乱闘になった。
そして喧嘩に負けて伸びた月をベッドに運んだ後、ノコノコやってきたミサに、試しに賭けを持ちかけてみた・・・・・と、そんな所だろう。
なるほどねぇ・・・。
ミサは心中呻いた。竜崎の持ち出してきた賭けには、悪乗りとか暇つぶしというだけでは済ませない何かを感じたが、その真意が少し解った気がする。
自分の親切心から出た提案に、喜ぶ所か怒り狂って鉄拳とともに拒否してきた月への、嫌がらせが多分に含まれていたのではないだろうか。
賭けに勝ってミサが月をモノにすれば、「散々綺麗事をいっても所詮はやりたかったんじゃないですか。」と月をへこませる事が出来る。
そして、仮にミサが賭けに負けた場合は、鬱陶しいミサの月へのラブコールを封じる事ができる。
どっちに転んでも、竜崎にとってはそれなりに美味しい結果になるという訳だ。
・・・・何か・・・・悔しい・・・・・。
ミサは今更ながら、竜崎の傍若無人さに腹が立ってきた。そして、気がつけばそんな竜崎の思惑通りに動いている自分にもやりきれないものを感じる。
「・・・ミサ、聞いている?」
いつのまにか考え事に没頭していたミサは、不審気な月の問いに慌てて頷いた。
926 :
15:04/10/15 23:35:58 ID:3BnCpH/H
「え?ああ聞いているわよ。」
「ならいいけど・・・・僕はその・・・・・竜崎とは違うから。」
「え?」
「だから・・僕は性欲処理の対象として、女性を扱ったりはしないって事だよ。」
頬を微かに紅潮させながらも、月はそうキッパリと言い放つ。
その青臭くて潔癖な、いかにも月らしいお堅い発言にミサは心中呻いた。
そうよ・・月はこういう男だったわ・・・。まずはこの難関をどうにかしないと・・。
今は竜崎に怒っている場合ではない。それは後回しだ。問題は、目の前の月だ。
月は真面目でストイックで、以前からミサのモーションにみじんも靡かない。
そのつれなさは、言いたくは無いが、ホモかインポかと疑いたくなる程だ。
色々あって危うく忘れかけていたが、その月をおとす事こそが、ミサの今回の最優先ミッションなのだ。
ミサは一瞬目を閉じて深呼吸をした。落ち着かねば。失敗は許されない。
ミサはもう賭けに乗ってしまった。今更後戻りは出来ない。今回月をモノにできなかったら、ミサは月を諦めなければならないのだ。
覚悟を決めると、ミサは閉じた瞳をゆっくり開き、まっすぐ月の目を見つめた。
小細工や駆け引きは苦手だし、月に通じるとも思えない。だから勝負は直球だ。
「別にいいよ、私は。」
「え?」
「ミサは、相手が月なら全然構わないよ・・・月にとっては性欲処理でも。」
「ばっ・・・な、何を言って・・・・。」
「・・・月はミサの事嫌い?ミサ全然魅力ない?」
「僕が言っているのはそういう事じゃなくて・・・・・」
「もし嫌いじゃないなら・・・ちょっとでも好きと思ってくれているのなら・・。」
月の言葉を遮る様に、ミサは声を荒げた。緊張のあまり語尾が震える。
涙ぐみながら睨む様にミサは月を見上げ、月はミサを驚いた様に見下ろす。
二人が無言で見詰め合う中、時計のコチコチという音だけが静寂な寝室内を支配している。 既に竜崎が部屋から去ってから40分が経過していた。
「愛してとはいわないから、ミサを抱いてよ・・・・・。」
間が開いてすみません。エロに今回も入れなくてすみません。
全部書き終わってから投下しようと思ったのですが、やはりちょっとづつ投下していく事になりそうです。
>>927 リアルタイムで読ませていただきました。
凄いね…読んでて楽しいし、続きが楽しみになるミサの台詞…。
気がつけば、物語に惹きつけられてる漏れがいました。
氏のペースで投下でいいですよ。
お疲れ様でした。
職人さんキタ―――――――――――!!!
竜崎の絡めかたが非常に好きです。続き頑張って下さいー
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
キャラをよく読み込んでるなあって感じで好感度大ですよ。
ところでおまいら。月って「つき」で変換してる?
自分はWJ辞書入れたから「らいと」で出るけど……w
マジGJ!!!
雰囲気がいいねーそしてミサ可愛い!!
>>926 ネットリとした濃いのお願いします。
L乱入とか萎える。
萎えとか言わない。すべては職人さん次第。
ところで小声だがキャラサロンのLミサなり茶SSにかなり萌え。
キャラサロンてオリキャラネタ板が改称した板じゃなかったのかと思う漏れはキャラネタ板住民。
キャラサロンてどこ?
つうか数ヶ月前にできた板なのにもう8スレ目とかあるのか……
何処かから飛ばされたスレじゃネーノ。
何より職人さん乙です(;´Д`)楽しみにしてますハァハァ
939 :
935:04/10/17 12:43:09 ID:aymjVP6+
このスレ結構盛り上がっているねー。
数は少ないけど、良作多くて面白いっす。
完結していないのが多いのがちょっと玉に傷だけど・・・。
神々の降臨をお待ちしております。
何で誰もいないの
神が降臨しないからでは・・・・。
もうスレの残量が少ないから神も光臨しにくいのでは?
じゃあ950まで埋めるか。
神々の光臨に期待しつつ埋め。
次スレが楽しみで仕方ない。
光臨…orz
降臨 でした 。
神ならどっちでも間違ってない気が
148
連載中の大量(?)の作品が2スレにまたがってしまうのも嫌じゃない?(職人さん的に)
純粋に今は不作なのではないだろうか…
まさか見捨てられたってことは…ないよな…?
気長に待ってますから職人さん方満足出来るよう頑張って〜〜!
このスレは、元から結構跨いでやってる作品当たり前にあるぞ。
ここの神は放置プレイ大好きなので、いつもマターリ待ってるけどね。
終わってない連載っていくつぐらいあるんだろう・・・。
定期的に投下してくれるのでいつかは完結すると信じているけど。
>>951 携帯からなんで無理ぽ('A`)
誰か頼む。
気が早すぎだ
今の流れなら自動dat落ちする980まで待っても十分に間にあったのに
あと、テンプレにAAは厨臭いから止めて欲しかった
前スレだけじゃなくて初代スレと保管庫のリンクも貼って欲しかった
>>955 980からその話題したら、次スレ何にする?とかで埋まる可能性があるよ
立てる前に(スレが早い時期に)それを言えばいいのに
まあ、文句だけ言うのは簡単だからね…
とりあえずお疲れさま
>>954
ちょいと停滞気味だな
停滞気味なのは本誌の方が糞化してるからって言うのもあるだろ…
>>959 あの展開は、最初から予定してたものだったんだろうか?
人気が上がらなかったとか、PTA辺りから文句が来たとかで路線変更を余儀なくされたのだろうか?
ジャンプお得意の引き伸ばしでだれただけですよ。
打ち切りか無理に引き伸ばすかの二択ですからね。
f25.aaacafe.ne.jp/~only/cgi-bin/source/
He has died.
Do you know where he is now?
Or he had disappeared completly?
If you heard what had happened to him,
please tell us the detail of his vanishment.
穴埋めSSの投下とかないかなー。
次スレに松サユ月キター!!!
(*´Д`)ハアハア
ミサ月まだー?