少女漫画・少女小説全般スレ 3

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470名無しさん@ピンキー
「あー、今日も暑いですねー……」
 Tシャツのかかったハンガーを物干し竿にかけたヒッポは、雲ひとつない青空
を見上げながらそう呟いた。
 身体の小さなヒッポにとっては、水に濡れた服やタオルを運ぶだけでも大変な
重労働である。まだ洗濯干しを始めたばかりだというのに、ヒッポは早くも息を
荒げていた。
 身長50センチほどのペンギンが服を着て、洗濯物を干して、さらに人間の言
葉を喋っている姿は、よく考えると非常に奇妙だった。こんな光景を誰かに見ら
れたら、すぐにテレビ局を呼ばれたり、インターネットに書かれたりするに違い
ない。そう考えると、家の中に閉じこもっていた方が良さそうなものだが、それ
はできなかった。
 にこらが家にいるときは、彼女が家事をすることになっている。しかし、彼女
が家を留守にしている間は、ヒッポが代わりを務めるのが決まりとなっているの
だ。理不尽な決まりとはいえ、王族の決めたことには黙って従うしかなかった。
 まだ昼前だというのに、太陽は容赦なく照りつけ、気温も既に30度を超えて
いた。洗濯物の入った籠を持ちながら、家と庭とを何度も往復するヒッポは、汗
でびっしょりになっていた。
「やれやれ。こんな時に人間の姿になれたら楽なんですけどねえ」
 額に浮かんだ汗を拭いながら、ヒッポは独り言を呟いた。人間の姿になれば、
身体が大きくなる。そうすれば自然と行動範囲も広がるから、仕事も随分と楽に
なるはずなのだが、それは出来なかった。彼らの種族は、長いこと人間の姿でい
ると、身体が乾いて元の姿に戻れなくなってしまう。そうならないために、でき
るだけ水棲動物の姿でいる必要があるのだ。
471名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:18:10 ID:5GXtlpqq
 真っ白なシーツを物干し竿にかけると、籠の中の洗濯物は一つもなくなった。
ようやく一仕事終えたヒッポは、大きく息を吐いて、家の中に戻ろうとした。
 と、そのとき。
「ただいま〜……」
 か細く弱々しい声が、玄関から聞こえてきた。
(あれ? こんな時間に誰でしょう?)
 玄関に走ったヒッポは、そこに一人の少女がいるのを見つけた。マリンブルー
の髪の毛が美しい、活発そうな感じの少女が。少女は顔を赤らめて、苦しそうに
胸に手をあてていた。
「あれ、波音さん? どうしてこんな所にいるんですか?」
「ちょっと、気分が悪くなってね……先生に言って、早退させてもらったのよ。
ヒッポ、あたしの部屋は片付いてる? 少し休みたいから、ベッドを用意してよ」
「分かりました。さあ波音さん、私の手につかまって下さい」
「大丈夫よ、そこまで悪くないから。それより……」
 波音はカバンの中に手を入れ、一本のペットボトルを取り出した。なぜかラベ
ルは貼られておらず、中には飴色の液体が入っていた。
472名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:19:01 ID:5GXtlpqq
「さっき道を歩いてたら、これをもらったの。あたしはいらないから、あんたに
あげるわ」
「えっ、いいんですか? ちょうど喉が渇いていたところなんです。それじゃ、
さっそくいただきますね」
 ヒッポはペットボトルの蓋を開き、中の液体を口へ流し込んだ。家事労働で喉
が渇いていたせいか、ボトルいっぱいに入っていた液体は、あっという間に空っ
ぽになった。ヒッポはボトルを口から放すと、プハーッと満足そうに息を吐いた。
 と。
「あ……あれ……?」
 急に目眩を感じ、ヒッポは身体をぐらつかせた。
 猛烈な眠気が頭を襲い、立っていられなくなる。目の前の景色が万華鏡のよう
にグルグルと回転し、ヒッポは両膝を床に付けた。頭の奥に鉛を入れられたかの
ような、重く苦しい感覚が身体を襲った。
473名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:19:42 ID:5GXtlpqq
(まさか……いま飲んだジュースに、何かが……?)
 バタリという音を立てて、ヒッポは床の上に倒れ込んだ。うつ伏せの姿勢で寝
転んだヒッポは、スースーと静かな寝息を立てていた。
 それを見た波音は、ニヤリと口元を歪め、小さな声で呟いた。
「ふっふっふ。第一段階は成功、と……」


「う、う〜ん……」
 数時間の後、ヒッポは深い眠りから目を覚ました。
 目を開けた瞬間、奇妙な気だるさがヒッポの全身を襲った。窓の外を見ると、
太陽が南から西へと傾き始めている。どうやら、かなり長いこと眠り込んでいた
ようだ。
「やれやれ、ひどい目にあいました……ん?」
 上半身を起こしたヒッポは何かに気付き、自分の身体を見つめた。、
 いつの間にかヒッポは、少年の姿に変身していた。しばらく水につかっていな
かったせいで、ペンギンから人間の姿に変わってしまったようだ。
474名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:20:38 ID:5GXtlpqq
(仕方ない、またお風呂にでも入りますか)
「グッドモ〜ニ〜ング、ヒッポ。よく眠れた?」
 突然、甘ったれた子猫のような声が聞こえてきて、ヒッポは怖気を奮った。
 振り返ると、そこには波音がいた。椅子に腰掛け、肘掛に腕を乗せる波音の顔
には、妖しげな笑みが浮かんでいた。
「波音さん……何やってるんですか? 体調が悪いなら、寝てなきゃダメですよ」
「ああ、あれ? あれはウソよ。あんなの、学校を早退するための仮病よ」
「な、何ですって? それってサボリじゃないですか! プリンセスともあろう
お方が、そんなことをして良いと思ってるんですか? あと、あのジュースはいっ
たい何だったんですか?」
「さっきのジュースのこと? ごく普通のジュースよ。ただし、ほんのちょっと
だけ、睡眠薬を入れさせてもらったけどね」
「睡眠薬って……波音さん、あなたいったい何を考えてるんですか! 今日の波
音さん、何だかおかしいですよ! 何の目的で学校をサボったり、変なジュース
を飲ませたりしたんですか! さあ説明して下さい、波音さ……!」
 突然、ヒッポの怒声が止まった。椅子から立ち上がった波音が、ベッドの上に
乗ってヒッポの方へ身体を寄せてきたからだ。
 可愛らしい、でもその奥で何かを企んでいるような波音の表情に、ヒッポは思
わずたじろいだ。
475名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:21:22 ID:5GXtlpqq
「な……なんですか、波音さん? 何の真似ですか?」
「やっぱり可愛いわ、ヒッポ。まるで天使みたい……」
「えっ……?」
「あたしが初めてこの姿のヒッポを見たのは、夜の海岸を歩いていた時だったわ
よね。あの時からずっと思っていたのよ。ヒッポに抱かれたい、ヒッポと一つに
なりたいって……お願いヒッポ、あたしを抱いて。あたしの初めての人になって」
「い、いきなり何を言い出すんですか! そんなの許されるわけないでしょう!
大体、波音さんは海月先生のことが好きなんじゃないんですか!」
「もちろん太郎ちゃんは大好きよ。でも、太郎ちゃんって大人の男性でしょ?
ああいう人と付き合い続けていると、たまに子供っぽい男の子と付き合いたくな
るのよ。それでヒッポ、あんたに白羽の矢を立てたというわけよ」
「そんな、無茶苦茶ですよ! そんなこと私には……!」
 できません、という言葉を、ヒッポはハッと飲み込んだ。
 いつの間にか、波音がヒッポの右手首を握り締め、自分の左胸に押し当ててい
た。見た目以上に豊かで柔らかな感触が、ヒッポの掌から伝わってきた。
476名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:22:00 ID:5GXtlpqq
「分かる、ヒッポ? あたしの心臓、とってもドキトキしているのよ。あなたに
抱かれたらって考えるだけで、あたしは身体が疼いて、火照ってくるの……」
「は、波音さん……!」
「お願いヒッポ、あたしを抱いて。あなたの力で、この火照りを静めて……」
 さらに身体を摺り寄せてくる波音の迫力に圧され、ヒッポはベッドの上に倒れ
込んだ。波音はその上に覆いかぶさり、ヒッポが逃げ出せないよう、両脇に腕を
伸ばしてベッドの上に置いた。
 波音はヒッポの目を真っ直ぐに見つめていた。その瞳は、今まで見たことのな
い、不思議な魅惑に満ちている。見ているだけで吸い込まれてしまいそうな奇妙
な感覚が、ヒッポを包み込んでいく……
「………っ!」
 ヒッポの頭の中で、何かが弾けたような音がした。
 ヒッポはいきなり波音の両肩を掴むと、その手に渾身の力を入れた。何? と
驚く波音の身体を回転させ、ベッドの上に倒れさせる。ヒッポの上に波音が乗っ
かっている、という両者の体勢が、瞬時に入れ替わった。
477名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:22:51 ID:5GXtlpqq
 一瞬、波音は呆然とした表情を浮かべたが、すぐにクスリと笑った。
「うふふっ。やっとその気になってくれたみたいね」
「言っておきますけど、何かあった時の責任は波音さんが取って下さいよ。私は
波音さんに脅されて、無理矢理こんなことをさせられているんです。そういうこ
とにして下さいね」
「もちろんいいわよ。全責任はあたしが負ってあげるわ」
「……分かりました」
 ヒッポは波音の顔に自分の顔を近付け、唇を重ね合わせた。
 触れ合った瞬間、お互いの温もりが二人の身体に伝わった。緊張と興奮のため
か、ヒッポの息はすでに乱れている。そのか細い背中に両腕を回した波音は、ヒッ
ポの身体が細かく震えているのを感じ取った。ヒッポの肩が、背中が、腕が、ピ
クピクと震えていた。
(怖がっているのね、ヒッポ。ふふっ、可愛いんだから……)
 波音は唇を開き、舌先をヒッポの唇の上に這わせた。ギクリと肩を震わすヒッ
ポの唇をこじ開けた波音は、柔らかな舌を巧みに動かし、ヒッポの舌と絡み合わ
せる。波音の舌が動くごとに、ピチャピチャという音を立てながら二人の唾液が
交わりあっていった。
478名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:23:36 ID:5GXtlpqq
「ヒッポ……あなたも、舌を動かして……」
 その声にヒッポは無言でうなずき、ぎこちなく舌を動かし始めた。決して上手
ではないが、優しくて温かい動き。その気持ちを確かめるかのように、波音はじっ
くりと時間をかけて、舌を絡め合わせた。そうしているうちに、ヒッポの身体か
ら固さが消え、震えも収まっていった。
 波音は、ヒッポの首筋にあてていた両腕を解き、自分の着ているブラウスの合
わせ目に指を置いた。もどかしげな仕草でボタンをはずし、ブラウスを左右に広
げると、真っ白な波音の肢体が露わになった。着やせする体質なのか、波音の胸
の膨らみは、服の上で見るよりもずっと豊かだった。見ているだけで虜になりそ
うな美しい双丘の頂では、薄茶色の果実が細かく震えていた。
「……触って、ヒッポ」
「でも、どうやって……?」
「あなたの好きなようにすればいいのよ。あたし、ヒッポになら何をされても構
わないから」
「………」
 ヒッポはおそるおそる手を伸ばし、波音の左胸に掌を添えた。波音の温もりと
柔らかさが、手のひらを通じて直に伝わってくる。その奥で激しく波打つ心臓の
鼓動まで、聞こえてくるかのようだった。
479名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:24:19 ID:5GXtlpqq
 ヒッポは五本の指を動かし、波音の胸に食い込ませた。波音の胸はマシュマロ
のように柔らかく、ヒッポが指を動かすごとに、その形を変えた。ヒッポは我を
忘れたかのように、夢中で波音の胸を弄び続けた。
「あっ、ん……その調子よ、ヒッポ……」
 波音の声は、少し乱れていた。ヒッポの愛撫の心地よさと、愛する人に抱かれ
ているという悦びに、心を震わせているからだろう。
 ヒッポは波音の左胸に添えている手の動きを止めた。そして、開いている右胸
に自分の口を近付け、乳首に舌を這わせた。そこは既に固くなっていて、中に芯
が入っているみたいだった。ヒッポが口付けしたり、指でつまんだりしているう
ちに、少しずつ大きくなっていくような気がした。
「ああっ……気持ちいい……!」
 全身が痺れるような感覚に、波音は全身をわななかせた。胸を触られて、舌で
なぞられているだけなのに、その感覚が身体の隅々にまで伝わってくる。全身が
燃え出しそうな快感に、波音は悶え、喘ぎ声を発した。
 ヒッポは我を忘れて波音の乳房に指を食い込ませ、舌を這わせた。波音は、そ
んなヒッポの顎に二本の指をあてて、その面を上げさせた。
「ヒッポ。下の方も、お願い。」
「下って……?」
「バカね。そんなの、女の子の口から言わせるもんじゃないわよ」
 波音は頬を膨らませ、ヒッポを睨み付けた。
480名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:25:06 ID:5GXtlpqq
 波音はヒッポの片手首をつかむと、自分の身体の下の方へと動かした。すでに
裸となっている上半身と異なり、下半身はまだスカートも下着も着けたままだっ
た。波音はスカートの裾をたくし上げ、ヒッポの手をその奥へと導いた。
「………! 波音さん、ダメですよ、そんなことしたら!」
「何よ。ここまで来て、途中でやめるつもりなの?」
「だけど……従者にすぎない私が、プリンセスにそこまでするなんて……」
「構わないって言ってるでしょ。何度も言うけど、あたしはヒッポになら何をさ
れてもいいの。あたしの気持ちを無駄にしないで」
「は……はい」
 ヒッポは覚悟を決め、スカートのファスナーを下ろした。薄青の布を引っ張る
と、清潔感ある真っ白な下着が姿を現した。
 それを見た波音は、かすかに腰を浮かせた。ヒッポは大きく息を吸ってから、
最後の一枚を取り去った。
 何も着けてない、生まれたままの姿の波音が、ヒッポの目の前に横たわった。
 一糸まとわぬ姿になって、さすがに羞恥心が生まれたのか、波音は胸元と陰部
に手を回して顔を赤らめた。全てを晒け出す覚悟はできていたはずなのに、いざ
となると、やっぱり恥ずかしかった。
481名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:25:42 ID:5GXtlpqq
「えっと……どうかな、あたしの身体は?」
「キレイです……すごく」
「ほんと? 嬉しいわ、ヒッポにそんなことを言ってもらえるなんて。さあヒッ
ポ、続けてちょうだい」
「分かりました」
 ヒッポは波音の腕を両脇にどかすと、自分の両手を波音の腰にあて、その股間
に顔を近付けた。
 露わになったその部分は、薄い毛に覆われている。そして奥からは、すでに蜜
が滲み出ていた。蜜は波音の陰部を濡らし、窓から差し込む陽光を浴びて、妖し
げな光を発していた。
 ヒッポは軽く口付けしてから、亀裂にそっと舌を這わせた。その瞬間、波音の
背筋に電気のようなものが走り、全身をびくっと震わせた。それに合わせるかの
ように、亀裂の奥から蜜が溢れ出し、ヒッポの唇と舌を濡らした。
 ヒッポは舌の動きをいったん止め、二本の指で秘部の亀裂を広げてみた。波音
にとっていちばん敏感な部分であるそこは、赤く充血していて、奥の方で小さな
豆がヒクヒクと震えていた。指先でそっと触れると、波音は身体を硬直させてビ
クンと波うたせた。そこが性感帯なのか、今までよりも大きな喘ぎ声が、波音の
口から発せられた。
482名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:26:35 ID:5GXtlpqq
「ああっ、あたし……どうにかなりそう……!」
 波音は、シーツをギューッと握り締め、息を荒げた。ヒッポが指を動かして、
舌を弄ばせるたびに、その刺激が何倍にもなって身体に広がっていく。それは快
感という大きなうねりとなって、波音を覆っていった。
 ヒッポは何も考えず、波音の亀裂に舌を這わせ、指を挿れ続けた。波音はただ
されるがままだったが、いきなり両手でヒッポの頭を掴むと、その顔を上げさせ
た。
「ヒッポ……あたしも、あなたのを……」
 その言葉に、ヒッポは無言で頷いた。腰を浮かしながら身体の向きを180度
回転させ、自分の股間を波音の目の前に差し出した。半ズボンの薄い布に覆われ
たそこは、大きくなったもので膨れ上がっていた。
 波音は息を荒げながら、ヒッポのズボンを下ろした。そして下着を脱がせて、
ヒッポの下半身を露出させた。すでに固くなっているヒッポの分身を握り締めた
波音は、目を細めて恍惚の表情を浮かべた。
「ああ……ステキよ、ヒッポ。女の子みたいな顔をしているくせに、ここだけこ
んなに立派だなんて……」
 波音はヒッポの分身の先端に、舌先を這わせた。二度、三度と舐めてから、波
音はそれを口にくわえた。全体の半分ほどを口の中に埋めさせながら、波音は何
度も舌を絡めた。
483名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:28:38 ID:5GXtlpqq
「くっ……波音さん……」
 最も敏感な部分を刺激され、ヒッポは顔を歪めた。今まで経験したことのない
愉悦がヒッポを襲った。
「ヒッポ……すごく、美味しい……!」
 波音はヒッポの分身をくわえたまま、せわしなく舌を動かした。ヒッポも波音
の股間に顔を付けた体勢で、亀裂に舌を這わせ続ける。液が溢れ出る音と、二人
の喘ぎ声とが、部屋中に響き渡った。秘所に刺激を与える快感と、秘所をなじら
れる快感とで、二人の理性は麻痺してしまいそうだった。
 波音は口を開き、ヒッポの分身を離した。ヒッポもすぐに、舌でなぞるのを止
めた。
「ヒッポ……あなたのを、ちょうだい」
「……いいんですね、本当に?」
「ええ。もう、何がどうなってもいい……ヒッポが、欲しいの」
 ヒッポは再び身体の向きを変え、自分のものを波音の陰部にあてがった。そこ
はもう、溢れ出る蜜でぐしょ濡れになっていた。
 ヒッポは、少しずつゆっくりと、自分の先端を波音の亀裂に埋めていった。半
分ほど入ったところで、波音が拒絶していないことを確かめると、一気に力を入
れて、最後まで押し込んだ。
484名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:29:16 ID:5GXtlpqq
「あ、ああーっ……!」
 二人の身体がぴったりと重なった瞬間、波音は悲鳴のような声を上げた。
 一つに繋がった部分から、一筋の赤い液体が流れ出る。それは、波音がこれま
で守り通してきた純潔が破られたことの証だった。
 痛みのせいか、波音の額には汗が浮かび、顔には苦痛の表情が浮かんでいる。
それでも波音は構わず、ヒッポの首に両腕を絡ませた。
「動いて、ヒッポ」
「でも、痛くないんですか?」
「うん、ちょっと……でも大丈夫よ。相手がヒッポなら、あたしは平気。どんな
ことでも、耐えてみせるわ」
「波音さん……!」
 ヒッポは胸が熱くなるのを感じた。ただの従者にすぎない、しかも他国のプリ
ンセスの従者でしかない自分のために、ここまで尽くしてくれるなんて……その
思いに応えるかのように、ヒッポはゆっくりと腰を動かし始めた。
 初めての行為であるせいか、波音は身体じゅうに力を込め、硬直させていた。
そのためヒッポは、いきなり激しく動くことはせず、ゆっくりと小さく動き始め
た。それと同時に、波音の身体をほぐすため、胸や腰に手を当てて、揉みしだい
た。
485名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:30:02 ID:5GXtlpqq
 波音はまだ、苦痛の色を顔に浮かべていた。その表情は、思わずドキリとする
ほど艶っぽかった。苦しんでる姿を見てキレイと思うのは不謹慎かもしれないが、
今の波音の姿は、普段のお転婆な彼女からは想像もできないほど、美しかった。
 少し経つと、波音の身体から固さが消えてきた。ヒッポの愛撫が功を奏したの
か、表情にも柔らかさが浮かんできているようだった。そこでヒッポは、腰に力
を込めて、その動きを速めた。
 その行為に波音はすぐに反応し、喉を震わせた。ヒッポの背中に回された腕に
力が込められ、指先の爪が白い肌に食い込んだ。
「ああっ、すごいわ、ヒッポ……身体が溶けちゃいそうよ……!」
「私もです……波音さんの中、すごく気持ちいい……!」
「ヒッポ……もっと、もっと激しく動いて……!」
 ヒッポは動きをさらに速くした。結合した部分から蜜が溢れ出し、二人の動き
をさらに激しいものにしていく。ベッドが揺れ、波音の豊かな胸のふくらみが大
きく震えた。
 ヒッポが一突きするたびに、ベッドの上で波音の裸体が跳ね、耽美な喘ぎ声が
響いた。全身に汗を浮かべる波音の体内で、少しずつ締め付けが強くなっていく。
もう限界が近いのか、二人は瞼を閉ざして歯を食いしばっていた。
「波音さん……これ以上は……!」
「あたしも、もうダメ……一緒にいって、ヒッポ……!」
「う、くうっ……!」
「ヒッポ……あ、あああーっ!」
 波音が叫ぶと同時に、二人の肢体がベッドの上でピーンと張り詰めた。
 波音の身体の中で、ヒッポの分身が激しい脈を打ち、先端から情熱の証がほと
ばしる。それは波音の秘部の肉壁に、勢いよく飛び散った。ドクン、ドクンと鼓
動を打つごとに、温かいものが発せられ、波音の身体を汚した。
486名無しさん@ピンキー:04/10/30 05:30:40 ID:5GXtlpqq
 全身の力が抜け落ちたかのように、ヒッポはその場に倒れこみ、波音の身体の
上に覆いかぶさった。波音もぐったりとした状態になり、虚ろな目で天井を見つ
める。胸焦がす激情が去った後の虚脱感にひたりながら、二人は無言でその場に
寝転んだ。
 それから数分後。ようやく我に返った波音は、ヒッポの頬を撫でながら、優し
く微笑んだ。
「ありがとう、ヒッポ。あたしの願いを叶えてくれて」
「そんな、お礼を言うのはこっちです。波音さん、すごくステキでした」
「あなたもステキだったわよ、ヒッポ……分かってると思うけど、今日のこと、
るちあやリナには内緒よ。もちろん、にこらさんやタキさんにもね。あの人たち
にバレたら、きっと大変なことになるわ。だから絶対、誰にも喋ったらダメよ」
「分かってます、誰にも言いません。変なトラブルは起こしたくないですからね。
従者の私がこんなことを言ったらいけないかもしれませんけど……波音さん。私
は、あなたを愛してます」
「あたしも……愛してるわ、ヒッポ……」
 二人は、どちらからともなく顔を近付けて、唇を重ね合わせた。
 愛情のこもった、優しく温かい口付け。
 互いの温もりを確かめ合うかのように、二人はいつまでも身体を触れ合わせて
いた。