ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part11.5
3
■お約束詳細
・sage推奨→メール欄に半角文字で「sage」を入れる。
・常識的マナーの範囲で、萌え話・作品発表・雑談などご自由に。
・無用な議論を避けるため、萌えないカップリング話であっても
それを批判するなどの妄想意欲に水を差す発言は控えましょう。
・荒らしは徹底無視をお願いします。
・議論が長期化しそうな場合は、避難所(
>>2参照)へ誘導して下さい。
・SS職人さんだけでなく、原点に戻ってみんなで妄想を書き込みましょう。
■作品掲載について
・カップリングは基本的に原作通りをキボン。
・苦手な方もいるので、激しい性的内容を含むものはその旨タイトルに明記を。
・連載の場合は巻頭に通しナンバーを書き、「>○○」という形で前作への
リンクを貼ってもらえると助かります。
・また、「今日はここまでです」等との発言があると、書き込みのタイミングを迷う人の助けになります。
「っくふぅ」
唇を離すと、蘭世からかすかな吐息が漏れた。
頬を染めて半ば放心状態の顔。初めて見た蘭世のその色っぽい表情に、
俊は興奮を抑えられない。
二人の唾液できらきら光っている蘭世の唇。少しだけ開いているそこに
再びくちづけ、舌を差し込む。
「んんっ」
ぴくっと震えて、俊の舌を受け入れる蘭世。歯列を、舌を探りながら、
俊はそのつややかな黒髪に指を差し入れた。さらさらとこぼれる髪が音を立てる。
蘭世が少しだけ伸ばした舌を自らの舌で絡めとる。
俊はうれしかった。いままで俊にされるままだった蘭世が、自分から
舌を伸ばしたことが。
唾液の絡まる音が二人の間に響く。
蘭世の口の中は、かすかに甘い。いや、髪も、体も、すべてが甘いにおいがする。
それらすべてが俊をひきつける。
じゅん、と音を立てて、蘭世の体の中を何かが走っていく。それは、熱いような、
寒いような、今まで感じたことがないもの。
でも、ずっと知っている感じがするもの。
思わず足をすり合わせる。体の中心から震える。心臓がバクバクする。
『な・・にか・・へん』
キスに蕩ける思考の中で、どこか一点だけが熱を持ったように、それだけを
感じていた。
俊はもちろんそんな蘭世に気づいていた。かっと体が熱くなる。
思わず蘭世を抱く腕に力がこもる。息が荒くなる。
二人の吐息で車のウィンドウはすべて真っ白に曇っていた。
久しぶりに休みが取れた俊は、蘭世をドライブに誘い、夕日がきれいなこの岬に
来ていた。平日のせいか、駐車場には彼らの車だけ。灯台が光るのを見たいと
蘭世が言い、食事を済ませた後、すっかり日が落ちたこの場所に戻ってきていた。
岬のはずれに立つ白い灯台が投げかける光を見ながら、助手席の蘭世が頭を
俊の肩にもたれかけた。最初のキスはいつものとおり、触れるだけのもの。
恥ずかしがってうつむいてしまった蘭世のあごを持ち上げて、2度目のキスを落とす。
何度目かのキスのとき、俊は思い切って蘭世の口に舌を差し込んだ。
『いつまでもネンネのこいつは、ディープキスなんて言葉知っているだろうか?』
自分がやることを拒否する蘭世ではないことは知っているが、やはりはじめてのことは
怖い。自分が緊張していることを極力悟らせないようにしながら、俊は蘭世の口の
中をまさぐった。
「っん」
声にならない声を上げて、蘭世は身を硬くした。
いつもと違うキス、自分の口をこじ開けて入ってくる生暖かい俊の舌。
苦しくなる呼吸。
蘭世は思わず俊の胸においていた手に力をこめた。
その手を俊が握る。唇が離れた。
彼の黒い瞳に吸い込まれそうに、蘭世は彼を見た。
「いやか?」
ふるふると首を振る。
『イヤじゃないなんていえない・・はずかしい』
心の声が俊に届く。
俊は今度は遠慮なく蘭世の唇をこじ開けた。
蘭世の変化に気づいた俊は、彼女の細い腰に手を伸ばした。
抱き寄せ、硬くなった自分自身を押し付ける。
『な・・に?あつい・・』
夢中の俊は反対の手で、首筋から鎖骨をたどり、胸へと伸ばした。
蘭世の体がはねて、唇が離れる。
弱々しい力で押し返してくる蘭世。パニックになっている思考はうまく読み取れない。
『行き過ぎたか?』
蘭世の目に涙がたまっているのを見て、俊は思いっきり後悔したが、暴走する体は
止められない。
そのまま思い切り抱きしめる。
8 :
1:04/06/03 10:22 ID:Pg1fjN4f
はじめてのスレたて、しますた。
テンプレはPart11をそのまま借りますた。
不備があったらスマソ。
即死防止も兼ねてPart9から俊×蘭世のコピペをしますた。
作者さん、無断でスマソ。
続き、禿しくщ(゚д゚щ)カモーン
では、名無しに戻ります。
乙!!!!!!今度こそ落ちませんように
続きもカモーンカモーン
乙鰈です〜〜また死んじゃったんですね…
今度こそ落ちないように保守します!
保守保守
あれだけあれば大丈夫だと思ったのに。。。乙&保守
前スレ、28レス目までしかわからないけど、
レス数も微妙だし、容量は全然足りていなかったと思う。
乙とか保守ばっかりでなくて、
神がくるまで雑談しましょうよ。
ネタがつきたらこのさいエロでなくてもいいじゃないですか。
SSにしてもテンプレにエロなしオッケーになってるし。
短い期間で何度も即死してると、荒らされる可能性もありますから。
ジャンとランジェはたぶんお互い人目惚れなんだろうけど、
「他の事が目にはいらないほど」
ジャンはランジェとばっかり会っていて、
会っていない時は、城で何をしていたのかと
会ってたときはナニばっかりだったのかしら…
野外プレイが趣味なのか…
[\10.000]⌒ヾ(`・ω・´ )エーイ!パパコンドハフンパツシチャウゾ
>>1 乙!
>>14 >野外プレイが趣味なのか…
ネタになりそうですね。(・∀・)
>>14 お城にいるときは女中相手にテクのお勉強(対ランジェ用) イヤー(TдT)
>>14 確かにあの状況だと野外オンリーかもw
まぁ魔力があるから、その気になればなんとでもなるのかな?
例えば雲の上でHとか(・∀・)
関係ないけど番外編で、卓と蘭世が雲の上に乗ってることに疑問を感じなかった消防の頃…
池の畔で野外プレイ・・
ハッ!
2000年前の画家に野外プレイ目撃されてる可能性があるかも??
池の畔で会ってた絵も描かれてたし
どうも。前スレで「Part10をちゃんと続けたかった」うんぬんカキコした者です。
なんと、また落ちてたのかー!!
オイラかなりあせったよ…たどり着けてよかった…
でも「11.5」ってまた微妙だね…
>1
それでもやっぱり乙!
なんだかんだ言ってもここのスレが好きなんだぁ〜
ジャン&ランジェ
湖畔といえば、そりゃあもうやはり水の中でハァハァ…
ほしゅほしゅ
>19
春画が描かれているヨカーン
そのうえ弟に覗かれているヨカーン
ハァハァしちゃったもんだからアレンはランジェが欲しかったのかもしれん。
ho
保守
ペックの交尾きぼん
もうちょい頑張らないと、また落ちるぞ。
>>20 野外プレイ&湖の中。
絵をよく見ると、生まれたままの姿の二人が水中で絡み合ってる
ように見える頭がちょこっと描かれていたり。
妄想だけが拡がってしまいそうw
ジャンとランジェ、天上界でもハァハァ?
天上界に来たカルロ様も、次第にランジェに気持ちが向かったりはしないかな
もいっちょ保守
最近、文庫買って通しで読んだ
1部はリアルで読んでたが、こんなんなってたのね。
愛良を幼稚園に迎えにきた真壁くんのダッコがたまらない…。
真壁くん、やっぱりカコイイ
おお11.5のスレが立っていますね!!
今度こ死なずに頑張って欲しいものです。
>1
乙です!!GJ!!
ジャンとランジェの天上界ハァハァも見たい気もするけれど、
やっぱり真壁くんと蘭世のハァハァも激しくキボンヌ。
あのリレー小説どうなるのかな・・・。
こっそり期待
ほしゅしゅ
保守保守。
だれか新作かいて〜(>_<)
そのとき俊はランゼのスカートの中のことしか考えていなかった。
私にはこれで精一杯です。作家さんたちはすごいなぁ
どの時なのよww
ワラタ
リンゼとスカートめくったときだ。
保守
新作が出てこないから久しぶりに二次創作サイト巡りしてきました
ときめきトゥナイト、小説でググっても意外と出てこなくて苦労したよ
何でググれば一番出てくるかアドバイスあったらよろ
私のしるかぎりでは、未だ更新があるサイトは15(そのうち2つはカルロメイン)
えぇぇ15もあるのか。でも最近また増えたよね。
好きだったサイトさんが最近違う方向に行ってしまってるのが淋しい。
お話好きだったのになぁ。
お話があるところだから、イラストメインのとことかもっとあるんじゃないかな。
42さんのすっごくわかる〜〜〜。
嗚呼、新作キボンヌ。
今日暇だったので文庫版8巻の「鏡の国のランゼ」を読んで…
アッチの世界の真壁くんが蘭世に強引(?)にキスしよーとするのをみて
夜の人気のナイ港に車とめてカーセックスでもするつもりだったん
だろうかと妄想してしまった…w
アッチの世界の真壁くんと蘭世はもうヤってそうな感じw
う〜ん自分に文才力があればそのネタで1本書きたいんだが(つД`)
誰かかいて〜w
>>44 めちゃめちゃ素敵なネタフリですね!!
ちょっと読みたいかもw
鏡の国のまきゃべくん、腕っぷし弱いよ、もしやあっちも弱い?!
あのー、鏡の国のネタじゃないんですが、ちょっと書いてみたんですが、
投下しても宜しいでしょうか?
卓とココに出来ちゃったことを知って取り乱す王子の話なのでつが…。
しかもエロなし…。
>>47 キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
むっちゃ読みたい!
47です。
では、お言葉に甘えて、お目汚しをば…。
俊は右手に半ば丸めた雑誌を持ち、左腕はソファーの背に肘をつき、
げんこつにした手をこめかみにあてて体重を預けている。
秋の午後の日差しが、レースのカーテンの柄通りに床に影絵を落とす。
つけっ放しのテレビの音だけを耳の端にかすらせながら足を組み替えた。
しかしその実、一番の関心は雑誌でもテレビでもなく、
ニコニコと笑みを浮かべながらコーヒーを煎れる愛妻を眺める事に注がれていた。
蘭世は見るからにご機嫌で、鼻歌が出そうなくらい。
テレビは一昨日の愛良と開陸の活躍による危機脱出を伝え続けていたが、
すでに目新しい動きがなくなって来たらしく、同じ事実を違う言葉に焼直し伝えるだけだった。
アロンは明日、一斉に人間の記憶を修正すると伝えてきていた。
アロンは別にこのままでも良いじゃーん、と言っていたが、
皇太后である母ターナが人間界で暮らす真壁一家や江藤一家のことを配慮し、嗜めてくれたらしい。
子供たち、特に愛良のこれからの事を考えれば、そうしてくれるのがありがたい。
今は友好的に扱ってくれているマスコミも、いつ自分達に牙を剥いてくるか分からない。
苦すぎる経験が、俊を用心深くさせていた。
弟であるアロンが王位についた今、俊は出来るだけ魔界の方針に口を出さないでいる。
それが魔力では明らかに兄より劣っていることを自覚しているアロンが魔界を治めていく上で必要なことであり、
長い間母を独り占めし、自らも想い続けてきた女性の心をも手に入れた兄に対し、
「王位を継げよ」と心から言ってくれた弟に対する俊の配慮でもあった。
とはいえ、わだかまりの解けた今、アロンは何かと兄に相談を持ちかけ、素直に頼ってくる。
兄弟、ましてや双子だなどと成長してから言われても到底馴染めないと思っていたが、今はお互い違和感なく受け容れている。
(時ってヤツはすごいな…)
俊はそんなことをつらつら考えながら、ぼんやり蘭世の動きを追い、そして無意識のうちに彼女の心を読んでいた。
が、飛び込んできた蘭世の心の中の言葉は俊のしみじみムードを一瞬にして破壊した。
(うふふ。卓ったら、一体いつ赤ちゃんの事、教えてくれるのかしら)
雑誌は俊の手を離れ、膝を滑り派手な音を立てて床に着地した。
「きゃっ!やだ、あなたったら。…どうしたの?」
蘭世が驚いて俊を見ると、俊は石のように固まって蘭世を見つめていた。
「おい…。おまえ今…、なんて…?」
俊は自分の耳、いや心が読み取った言葉を信じられなかった。
声をしぼりだすのもやっとだ。
蘭世は気付いたようだ。
「あはは、聞こえちゃった?そうなのよ〜!
私も言われたわけじゃないんだけど、間違いないわ!…うふふ」
「…うふふって、お前。何考えてんだ?!アイツはまだ学生だぞ?!卒業までまだまだ…。あのバカ…!!」
「そ、そりゃまだあの子は学生だけど。でも一緒に住んでるし、順番が逆なんて今、結構あるじゃない?
二人は愛し合っているんだし!おめでたいことじゃない………ってあなた、そんなに睨まないでよ〜。」
みるみる沸き上がってくる俊の怒りのオーラはコーヒーカップの水面を波立たせていた。
蘭世は、あちゃー、と鼻の頭を掻く。
失敗〜!卓、ゴメン。
俊の握り締めた拳がワナワナと震えている。
俊の目線は落ち着きなく彷徨い、表情はあれこれ移りゆき、顔色は赤くなったり青くなったり。
蘭世はそんな俊を上目遣いに見ながら蘭世は、私に思考を読む能力がなくて良かった、恐すぎる…と思うのだった。
俊はひとり息子・卓の醜態に動揺しきっていた。
いつの間に…あのマセガキ!
学生の分際で子供作って、どうするつもりなんだ!
どうやって食わせていくんだよ!オメーの学費は俺がまだ払ってんだぞ!?
どうしても一人暮らしをしたいと言いだした時にココを連れ込むことはすぐ分かったが、クソッ!
甘やかしすぎたか。バカ息子が!
みっともねーしくじりしやがって…!!
俺は…。俺は結局江藤の親父さんたちの手前、結婚まで耐え続けたんだぞ!
そ、そりゃ気持ちは分かるが…、バカヤロウ!
お、俺はアロンに、どっどんな顔で会えばいいんだ!!
俊は、あまりの羞恥に、目眩を起こして倒れそうだった。
蘭世はハラハラと焦り、取り敢えずテレビを消した。が、すぐに後悔した。
この張り詰めた沈黙に、蘭世は気が気でなく、しかしもうテレビを付けるわけにもいかず、オロオロするばかり。
「…おい。」
俊が沈黙を破る。
「はっ、ハイ!!」
蘭世の背筋がビクッと伸びる。
「…卓を呼べ。」
蘭世はゴクリと唾を飲み込む。
どどどどうしよう…!
「どうしようもこうしようもない!早く呼べ!」
「あっ!また読んだわね!ヒドーイ、あなたやめてって言って……すぐ電話しま〜す」
俊に一瞥されて蘭世は電話に飛んでゆく。
受話器を上げ、卓の携帯番号を押しかけた蘭世は、ふと顔を上げ、
「…ねえ、卓だけ?…ココちゃんも?」
「…卓だけでいい。」
俊は、何故か不機嫌な顔ながら少し赤面した。
結局、卓は今日は都合が悪い為、明日来ると言う。
その夜、いつもとそう変わらない時間に、デートから居候ヒーロー開陸と一緒に帰ってきた愛良を、俊は遅い!と一喝した。
愛良は父親が何をそんなに怒ってるのか分からず、
何あれ〜!とふくれ面で蘭世に聞いた。
開陸は動物園の熊のようにイライラと居間を歩き回る俊を遠巻きに眺めていたが、
そろりとそろりと二階に避難していった。
逃げる開陸の後ろ姿を見咎め、
今日の愛良とのデートでマチガイが起こらなかったか、素早く記憶を読み取ることを忘れない俊だった。
愛良は母親から事情を聞きた。
「あらら〜。でもさ〜、いつか言わなきゃいけないし…。
多分お兄ちゃん、自分からお父さんに言いだすまで
向かい合ってから何時間もかかるからね、きっと。
良かったんじゃないの〜?」
と、愛良。
蘭世の横に立ち、唐揚げをひとつポイッと口へ投げ入れる。
「こら!つまみ喰いしないの!…確かに。照れ屋って遺伝するのね…。」
カルロ様より俊に似たのね…とちらりと考える蘭世。
「お父さんとお兄ちゃんって、無言で直接会話するからイヤだよね。」
「そうね。あの能力って、周りは迷惑よね〜」
「この間お兄ちゃんとココお姉ちゃん来たとき、
なんでお父さん気付かなかったのかな?何でも分かるくせに。」
ニブイからよ…とはさすがに口に出さない蘭世。
「卓はお父さんが居るときは思考を閉ざすのよ。
お父さんもね。警戒するみたい、お互いに。
ココちゃんのはさすがに遠慮して読まないのよ、きっと。」
読んだら痴漢だわ、と口に出さずに蘭世。
「ふーん。あたしもお父さんには読まれたことないと思うんだけど。少なくとも最近は。
お兄ちゃんには小さい頃よく読まれたけど。」
読むのが恐いからよ、とやっぱり口には出さない蘭世なのであった。
蘭世が寝室に入ると、俊は頭の後ろに腕を組み、仰向けに寝ていた。
だが、眠ってはいない。
蘭世は、俊のベッドの端に腰掛け、夫のパジャマの膝あたりにそっと触れた。
俊は微動だにせず、天井を見つめている。
「…ねえ、あなた」
蘭世は静かに話し掛けた。
「…なんだ。」
天井から目をそらさずに俊は返事をし、それからゆっくりと妻に視線を落とした。
「…開陸くんの部屋を透視してるんじゃないわよね?」
思いがけない蘭世のセリフに、俊はブッと吹き出した。
そしてクックックッと横を向き笑いだした。
蘭世も少し遅れて笑った。
「それは思いつかなかったぜ…」
「だって〜、何かやりかねないんだもん」
「あれ位のトシの男のベッドは透視しちゃ悪いな。色々あるだろうからな…。」
「?」
蘭世はよく理解していないらしい。
しかしそのオカズになっているのは十中八九、愛良だ…と思うとまた一瞬頭に血が上る。
…ったく、どいつもこいつもサカリつきやがって!
自分の同じ頃は棚に上げてイライラを募らせていると、蘭世が突然言った。
「ねえ、昔、あなたが私の家に住んでた時ね…」
「うっ!えっっ?…何だよ?!」
頭の中に、江藤家に暮らしていた当時、毎晩蘭世の事を想像しながら没頭していた自分が蘇り、慌てて振り払う。
蘭世に読めるわけはないのに、ギクリとする。
「隣で大好きな真壁くんが寝てるかと思うと、ドキドキして眠れなかったよー!」
「……そうか?その割りにはお前の部屋から、でかいイビキが聞こえてきてたけどな。
俺はそれが煩くてよく眠れなかったぜ?」
「エエーッ?!う、うそー!」
赤面して俊を見つめる蘭世。
「嘘。」
俊がペロリと舌を出す。
「イヤーン、ばかばかばか〜!」
蘭世がポカポカ殴ってくる。
俊は笑いながら、その両手首をつかみ、蘭世を胸に引き寄せる。
「もう〜っ!意地悪なんだから!全然あの頃と変わってない!!」
俊の胸に抱えられた蘭世の顔は膨れているが、本気で怒ってるわけではない。
そのまましばらく静かに抱き合う二人。
俊はまた最近ストレートに戻した蘭世の髪を撫でる。
「…あのね、あなた」
蘭世が俊の胸に俯せたまま言う。
蘭世の耳にはやや早いが規則正しい俊の心臓の音が優しい。
「ん?」
「卓がどうして医学部に入ったか知ってる?」
「…俺たちと違って、頭の出来が良いからだろ?」
「…またそれを言う。そうじゃなくて。
…あの子は、ほとんどあなたと同じ種類の魔力を持っているじゃない?
でも、傷を治す力はないのよね。あの子はずっとそれを気にしていたみたいなの。
四界伝説に没頭していた頃、あの子、メヴィウスさんに聞きに行ったらしいの。
今からでも身につけることが出来るかって。
でも、あの子の期待した答えじゃなかったみたい。その能力って、結構、稀な魔力なんですって。
それからよ、あの子がムキになって勉強しだしたの。
あの子、あなたに憧れて…いつか超えたくて…なんでしょうね。」
…初耳だった。
卓は小さい頃、野球選手になると言っていた。
パイロットになりたいと言っていた時期もあった。
しかし、祖父である望里から貰った四界伝説が読める歳になった頃からは、確かに何も言わなくなっていた。
魔界に住む母ターナと人間界の医療の話をしているのを見かけたことがあったが、その辺がきっかけかと漠然と思っていた…。
卓の魔力は生まれたときから非常に強かった。
俊はそれが誇らしくもあり、心配でもあった。
卓は子供の頃、叱っても叱っても魔力を使いたがった。
大人になるにつれ、その力は父親である自分と同程度か、力の種類によっては自分を凌ぐ程になったが、卓はきちんと抑制をするようになった。
卓は魔界でも頂点に近い魔力を持ちながら、自分が持たない種類の力にこだわり、それを人間界の医学で補う事を考えたのだ。
望めば努力しなくても魔界で優雅に暮らせる身分でありながら、
あいつは人間界で、自分の力で生きていく事を決めたのだ…。
「あの子はちゃんと自分と愛する人の未来を考えているわ。だから、あなた、お願い。今回のことは許してあげて。」
蘭世が顔を起こし、自分の顔を覗き込む。
「…ああ。」
俊は呟いた。
蘭世は心のなかで
(ありがとう!あなた…!)
と俊に伝えてきた。
自分が蘭世に結婚まで手を出せなかったのは、自分がボクシングで喰わせて行ける自信が無かったからだ。
卓は、自信があるのだろう。どんなことをしてでも人間界で生きていける自信が。
自分に似て、不器用で素直じゃない所はあるが、かつての自分には似ず、愛する女性を長く不安にさらさなかった。
いつの間にか…卓は大人になっていたのだ。
俊は頼もしいような、淋しいような…何とも言えない気持ちを噛みしめた。
しかし…、蘭世の背筋に指を這わせだしながら、でもなぁ、と俊は思う。
単にスケベなだけかな、俺に似て。
俊はそれ以上考えるのはやめた。
そしてプライバシーを尊重し、透視ではなく耳を澄まして愛良・開陸の寝息を確かめ、蘭世のネグリジェの裾を引き上げ始めた。
蘭世は太股の後ろを滑る布の感触に少し身を震わせて、昔も今も変わらない、愛する俊の体温に、体を預けた。
おしまい、です。
結構スレ消費してしまいました。
即死防止ということでご勘弁を♪
携帯からうPしたので、改行がマズイかも…スマソ。
新参者の『ゆら』と申します。どうぞ宜しくm(__)m
機会があれば、その後の卓と俊のテレパシー合戦を書きたいと思っております。
が、しかし、もっと軽くてニヤニヤ系を書こうかな〜とも思案中です。
>>60 朝から乙!イイヨイイヨー
思考を読む力を乱用するスケーベ真壁くんにニヤニヤ
続編も軽いのも両方お待ちしております
>>47あらため『ゆら』タソ
朝からめちゃ素敵な作品キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
真壁くん能力使いまくりですなw
テレパシー合戦&ニヤニヤ系激しく期待してお待ちしています
ニヤニヤ系激しいキボンヌ!!!
いいよいいよ〜.。゚+.(・∀・)゚+.゚
ニヤニヤきぼんぬ!
>ゆらタソ
乙&GJ!!
すんばらしい新人さまの登場ですな(w
ニヤニヤ系も激しく期待しておりまつ!!
新作キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>ゆらタン
GJ!!
オイシクいただきますた。
ニヤニヤ系もお待ちしておりまつ。
67 :
ゆら:04/06/09 02:25 ID:kONnizvG
おおおっ!
新人のワタクシにこんなにレスを頂けるとは!
ありがたやありがたや〜。
ニヤニヤ系が待たれているヨカーソ
なのにゴメンちゃい、ニヤニヤ系書き始めたはずなのに…
出来上がりは、うーん、言うなれば…
たそがれ王子純情派?w
結婚直前の王子の一人称で書いてみますた
投下可?
可!щ(゚Д゚щ)カモォォォン
(*´Д`)ハァハァ
激しく投下キボンヌ
久々に来てみたらすんばらしい作品が!!!ゆらさま、GJです〜〜♪
ぜひ卓×王子の続編希望!!
そしてニヤニヤ系も激しく希望!!!投下お願いしま〜すщ(゚Д゚щ)カモーン
71 :
ゆら:04/06/09 12:28 ID:kONnizvG
さっぱり投下しなくてスマソ。
ラストをちと手直し中でつφ(.. )
今日深夜にコソーリうPしますんでお待ちくださいませ…(;-_-+
楽しみ〜〜〜♪
寝ないでがんばります(^_^)v
救世主 ゆら様 GJ☆
73 :
ゆら:04/06/10 00:05 ID:C8/ruqJN
結婚秒読み王子、投下開始します。
自分的には、ちょいニヤに仕上がりますた。
「…これでよしっ!」
ガムテープで封をしたばかりの段ボールをポンと叩いた江藤は、俺を見てニッコリ笑った。
もう3月も終わるってーのに、夜になると息が白くなるくらい寒い日だった。
俺はジムからアパートへ急ぎながら、ろくな暖房もない部屋の中でかじかむ指に息を吐いて暖め俺の帰りを待つこいつを思い描いていた。
帰ったらまず、
「お帰り、真壁くん!寒かったでしょ?」
「…お前のほうが寒かっただろ。」
で、ギュ。
よし、これだ。
…イメージトレーニングは万全だったが、帰り着いて見ると、俺のセーターが俺の代わりにこいつを暖めていた。
長い髪を後ろでまとめ、上気した顔で、腕まくりまでしていた。
…ま、いいけどな。
タイミングを失ったこの部屋の主である俺は、適当に座ってて!と言われて流し台の足元に座り、こいつの代わりに片膝を抱いて、作業終了を待っていたと言うわけだ。
いや、いいけど。
朝から一日中俺の部屋で荷造りをしていたこいつは、満足気に部屋を見渡し、胸を張って俺に向き直る。
読むまでもなく、こいつからは
(ね?ね?すごいでしょ?頑張ったでしょ?真壁くん、褒めて褒めて!)
と心の声がはみ出まくっている。
目をキラキラさせて俺の反応を待っている。
「ああ。サンキュー。」
俺は、ニヤけないように細心の注意を払いながら、短く言った。
俺のその一言で、こいつの笑顔はますます得意げに輝いた。
く…っ!畜生、可愛いじゃねーか。
すっかりご機嫌のお嬢さんはフンフン歌いながらヤカンを火にかけた。
俺とこいつは来月の初め、結婚する。
実家で暮らしているこいつは式の直前に引っ越してくるが、俺はこいつが『家賃が勿体ないわ!』と主張した為、月末近い明日一足先に新居に越すことになった。
正直、昔に比べて金はある訳で、別に急いで移る必要は俺には無かったが、“賢い奥さん気分”に酔っ払っているこいつが余りにも嬉しそうなので、乗ってやることにした。
もともと俺に大した持ち物は無かったが、それでも4年近く住んだアパートを出る時にはそれなりの荷物になった。
これはひとえにお節介虫を常駐させているこいつがあれこれ持ち込んだ結果だが、荷造りをするのも、そしてきっと荷解きをするのもこいつなので、俺は何も言うことがない。
ガランとした薄暗い部屋を眺めると、初めてこの部屋に来たときの事を嫌でも思い出す。
あの時の俺は江藤を諦める決心をしていたが、苦しさで胸が潰れそうだった。
部屋の状態は似ていても、今、幸せ炸裂でラリラリと浮かれて茶を入れるこいつがいるこの部屋は、あの時とは別室のようだ。
こいつも長い間待ったと思っているだろうが、俺だって長いことお預けを食った。
冷めるだの別れるだのの心配は正直この数年なかったが、いつ結婚出来るかは俺の稼ぎ次第だった訳で、そりゃあプレッシャーだった。
タイトルを取るまでの俺のハングリーさは、腹よりもむしろこいつから来ていた。
メシは寄ってこないが、こいつは寄ってくる。
特に高校を卒業してからは、化粧とかしやがって益々いい女になりやがった。
女の形をして、真壁くん大スキとか言いやがって、キスをせがんでこいつだけ幸せ満腹になって帰っていく。
勘弁してくれよ…と思いながら、こいつに会えない日は我ながら機嫌が悪い。
エブリデー生殺し状態で、俺はつくづく憔悴しちまった。
もういっそ喰っちまったほーが、早くチャンプになれんじゃねーの?と考えることすらあった。
だから初タイトルを取った瞬間、腕を引き上げられながらも頭ん中は、次に控えるこいつとの一戦でいっぱいだった。
江藤家でお祝いをしてもらった時も、おやじさんとおふくろさんが割ったくす玉の文字が“祝!解禁!”に見えて、目をこすった位だった。
俺はその時までは、結婚まで待つつもりはなかった。
タイトル取って、プロポーズして、いただきます、の筈だった。
なのに…!クソッ!
俺の計画が大きく狂ったのは、アロンとの他愛ない冷やかし合いが原因だった。
タイトルを取った日は控え室に戻って婚約指輪を渡し、それから朝まで祝勝会、次の日は取材だなんだで一日潰れ、夕方から江藤んちでパーティー、そしてその足で江藤を連れて魔界へ行った。
おふくろとアロンに、タイトル獲得と結婚する事を報告した。
おふくろは感極まって泣き、江藤もつられて泣きまくっていた。
二人が俺の赤ん坊の頃の話しなんかをシミジミ始めたので、アロンと二人でこっそり抜け出し親父の墓に行った。
城からたいした距離じゃないので、テレポートせずに二人で話しながら歩いて行った。
夜の魔界は新緑に包まれ、何だか緑茶の様な香りがした。
その道々、アロンはおめでとう、俊のやせ我慢もあと少しだな〜!と笑った。
クーッ、ついに蘭世ちゃんは身も心も俊のものかぁ、畜生!この幸せもの!!と小突いて来た。
俺は弛む口元を隠しながら、何度か咳払いした。
アロンがその格好じゃ寒いだろ、と魔力でマント出し、ふわりと掛けてくれた。
バーカ!うるせーよお前、とか言いながら俺はハタと気付いた。
…何で俺らがまだやってないと分かる?
俺は死ぬほど嫌だったが、アロンに疑問をぶつけた。
するとアロンは、先日蘭世ちゃんが魔界に来たときに彼女を見かけた吸血鬼が処女だと言っていたからね、俺はお前を尊敬するよ、と言う。
俺は絶句した。
聞けば何と吸血鬼や狼男は処女を一目で見分けるという。
吸血鬼…江藤のおやじ。
狼男…鈴世じゃねぇか…。
…何なんだよッ!一体!!
すると何か?
俺達がやっちまった後に江藤んちに二人で寄るとするだろ?
通い慣れた、一時は居候までさせてもらった家のドアを開けると、
やぁ真壁くんいらっしゃい、と笑顔で出迎えてくれたおやじさんは途端にハッと顔色を変えて江藤と俺を交互に見て、フッと淋しげな顔を浮かべ、ゆっくりして行きなさい…とか言いながら背中を丸めて書斎に引っ込んで、
鈴世はお兄ちゃんいらっしゃい!と駈け寄ってきた途端、あ!!と叫んで俺たちをジーッと目を見開いて見つめ、それから、何でもないよ、何でもないよ、と作り笑いを浮かべてバイバイしながらバックして、
やがてクルッと向きを変えて走り去る間際、ペックと遂にしちゃったんだねー!ランゼモヤットオンナニナッタカーとか喋っているのが聞こえ………だああぁぁーーッ!!
俺の妄想はとことんリアルに浮かびあがった。
出来ねぇーーッ!!
俺には耐えられねぇーーッ!!
そりゃあ、婚約してりゃあ咎められるこたー無いだろうが…。
ガックリとうなだれる俺の肩を、アロンは気の毒そうに無言でポン…と叩いた。
読んだのか…、それとも顔に出ていたか…。
親父の墓に向かい俺は、ここまで耐えてきたんだ、後5ヵ月…頑張ろう…。
と痛すぎる覚悟を決めた。
それから、クリスマス・正月・バレンタインデーと江藤が盛り上がるようなイベントが続き、江藤の天然度100%のラブラブな罠に俺は翻弄され、
また俺は偶然を装った接触の際に手のひらが瞬間的に形状を記憶した江藤の胸のカーブを夜な夜な再現して日々を乗り越えてきた。
あと一週間。一週間だ。
江藤、待ってろよ。
既に新居に運び込まれているはずの真新しいでけぇベッドに、俺は江藤の手首を捕まえて、素早く押し倒す。
片手でガッチリ抱き締めて、髪を束ねたリボンをするりと解く。
ゆるいウェーブの長い髪が俺の頬にさわる。
『あ、あの、真壁くん……んっ』
俺は江藤の唇を塞ぐ。
微かに震える江藤の柔らかい唇が、俺の唇に体温を伝える。
身じろぎしていた江藤も、やがて俺の腕の中で動きを緩める。
そして俺は、江藤が着ている俺のセーターを引き上げる。
相当大きい様で、スルリと楽に脱がせられた。
江藤は中に、なぜかもう1枚自分のセーターを着ていたので、それとその下の何だか分かんねーシャツみたいなヤツを一度に脱がす。
初めて生で見る、淡い水色のブラジャーに守られた胸の谷間は、俺の予想より3割り増しのサイズを表している。
江藤は顔を真っ赤にさせて、何か言いたそうにしている。
ゴクリと俺は生唾を飲み込み、心の中で頂きまーすと手を合わせ細い腰に腕を回し…。
『ちょ!タイム!真壁くん、待って!!』
江藤は突然、身を引いて立ち上がり、脱がせた服を引っ掴んで、走っていってしまった…。
「おい!待てよ!」
自分の声にハッとして目が覚めた。
アパートの台所に転がっている俺の上には、見覚えのあるピンク色のコートが掛けられていた。
俺の顔のそばには、すっかり冷めた湯呑みが置かれていた。
「……?寝てたのか…。」
いつの間に…寝たんだ?
俺はゆるゆると体を起こし、頭を掻いた。
あぐらをかいて座ると、正直者があぐらの中央で頑張ってやがる…。
すると、部屋の奥でゴソゴソと音がした。
驚いて見ると、江藤がこちらに背を向けて慌ててセーターを着込んでいる。
一瞬見えた白い背中には、淡い水色の…。
………!
「…江藤!!」
「はっ、はい!!あっ、まっ真壁くん、起きた?!」
呼ばれてこいつは真っ赤な顔でムリヤリ笑顔を作り、すっ飛んで来た。
「つっ、疲れてたみたいね!ぐっすり寝てたね〜!」
こいつの肩は、長いウェーブの髪に被われていた。
…俺は全てを悟った。
「…おい、お前、頭のリボンどうした?」
「…あ!やだ!真壁くんの夢に忘れてきちゃった〜!…あッ!」
こいつはパッと両手で口を押さえる。
こっこいつ…!やっぱり!!
「バカヤロウ!!また俺の夢に入りやがったな!!お前は何度怒られれば気が済むんだ!!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!だって真壁くん、すっかり寝ちゃってヒマだったんだもの〜!」
「暇つぶしに人の夢で遊ぶな!!」
「ごめんなさい、もうしません!」
こいつはぶんっと頭を下げる。
こいつ…!どの辺から見てやがったんだ?!
最後のラブシーンは間違いなく居たわけだが…、クソッ!
俺は混乱する頭で必死に夢を反芻する。
…いや、こいつの記憶を読んだほうが早い!
と、振り返るなり、こいつはギュッと抱きついて来た。
「…ごめんなさい…。」
…腹の辺りに丸い物がふたつあたる。
思わず下っ腹に力が入る。
……畜生。
…仕方ねえな…、許してやっか。
ニヤけそうになる口元を左手で押さえて、右手でこいつの頭に軽くゲンコツをくれてやる。
「…真壁くん。」
声が直接俺の胸に伝わってくる。
「…なんだよ。」
俺の胸に張りつきながら、フタコブラクダが言う。
「今度私も大王様のお墓に連れて行ってね。」
「ああ。…………!お、お前そんな最初から…!!」
…俺は結婚した後、江藤家に行くのが心底、憂欝になった。
きっとこいつは、にやにやしながらジーッと俺の反応を見続けるに違いない。
グッタリと疲れた俺に、こいつの心の大声が響く。
(やーん、もう、真壁くんったら!!…キャーッ!!)
こいつの心のなかはキャーッ!で埋まっている。
…俺は深いため息をついた。
見てろよ、江藤。
夢の続き…、絶対後悔させてやるからな!
と、俺はこいつの背中に回した腕にグッと力をこめる。
すると、こいつはますます体を押しつけてくる。
う……ッ。
……あと一週間、あと一週間…。
頑張れ…、俺。
終了〜でつ。
絶対後悔させてやるとか言ってる王子、チェリーだしw
投下元、ゆらですた。
お疲れ様ですた。
リアルで読めて感激でつ。
私の心も「キャーーーーー」で埋め尽くされますた。
>ゆらタソ
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
「幸せ炸裂でラリラリと浮かれて茶を入れるこいつ」とか、「エブリデー生殺し状態」とか、
細かい表現が激萌え!!
あと、望里パパ&鈴世のことを妄想してるまきゃべくんサイコー!!
いやぁ〜ほんとにええもん見せてもらったよぉ!
これからも期待しておりまつ(*´д`*)ハァハァハァアハァ…
>>85 乙かれ〜!
すごいおもしろかったっす(´∀`*)
また何か投下ヨロ!期待してます☆
ふびんなまきゃべくんにワロタ
ギャグなまきゃべくんにワロタ
また笑わせて下さい。
あーはらいてえ
乙です〜
ギャグちっくな表現に腹かかえて笑っちゃいますた(藁
本当、王子ふびんね〜
こうなったらぜひ後日談で王子の本望遂げさせてやってください!
>>ゆらタソ
GJ!!!
朝からええもんみせてもらいますた。
いやー激しく(・∀・)ニヤニヤさせてもらいました。
蘭世パパ&リンゼの反応を思うシーンがまたイイ!
不憫な王子を是非男にしてやってくだせえ。
また(*´Д`)ハァハァさせてください
すごいおもしろかったや!
へたしたらおっさんギャグな真壁くんマンセー!
エブリディ生殺しサイコー!
93 :
夏生:04/06/11 02:40 ID:RYnjBEVd
ここはちょっとだけ軽いレイプっぽいものは不可でしょうか?
94 :
ゆら:04/06/11 03:06 ID:DfRpDBaq
patienceにレス下さった皆さん、ありがとうございまつ(≧∇≦)
レス、マジ嬉しっす。
めっちゃ参考アンド励みになりまつ。
恐る恐るPCで見たら、ひでぇ改行…。
逝って来まつ…。
王子一人称は書いててサイコーに楽しい。
イメージ壊したらスマソ
リクにお答えして満願成就編を書こうかなぁと…でもやっぱりいぢめてしまいそうなヨカーソ
書きたいネタはイパーイあるのに、書き出すと…違うんだよなぁ(泣
頑張れ…、漏れ。
>>93投下キボンヌ、軽めなら無問題かと
95 :
夏生:04/06/11 03:12 ID:RYnjBEVd
週明けには投下します・・・
ゆらさん面白かったです。
満願成就させてやってください(笑)
王子カワイソ・・
>>85 乙です!
おもしろかった〜腹痛くなりましたw
満願成就編もお待ちしてます〜
>>93 投下キボンヌ!!!
>胸の谷間は、俺の予想より3割り増し
王子よ・・・そんなに期待してなかったのかい・・・(哀
ゆらタソ最高〜
めっさ笑かしてもらいまつたw
満願成就編、首を長くしてお待ちしてまつ。
嗚呼、とっても素敵。反動で野獣化してる王子もみたいです。
ゆらタソの活躍に期待。
>胸の谷間は、俺の予想より3割り増し
でも蘭世ちゃんって胸ないってイメージ…某情報では78センチとか(藁
Aカップ…ですかね…
じゃあ
真っ平ら→ちょいあり
に格上げ?
101 :
ゆら:04/06/14 01:19 ID:vYJ20Rny
レス下さる皆様ありがd
雑談に加わってイイでつか?
蘭世の胸のサイズはトップが78だったとしても(←知らなかった)
アンダーが細そうなので65としてBカプ位ではないかと…。
番外編のサマー・ドリーム・アイランドの扉絵蘭世はわりとしっかりオパーイある。
着痩せするタイプに一票。
この時はまだ王子の手が付いてないとして、
解禁になった王子はそりゃぁ積年の欲望を晴らすだろうから
蘭世ちゃんのオパーイはまだまだ育つと思われ。
ワタクシの脳内では、王子は明らかにムツーリ(藁
ましてや結婚後すぐに卓仕込み完了な為、オパーイは見事に王子を満足させるのではないか?
「…関係ねーよッ。」
とか言いながら、寝るときは必ず蘭世のパジャマの中に手が入ってしっかり掴まってそう。
「…悪いか!」
と逆ギレ。プゲラ。
なんかさぁ、ついこの間まで「人大杉」だったから、「ギコナビ」を導入したんだけど、
スレの表示がおかしくって…レスの数が全然合わなくなってきたから、久しぶりに直で
見にきたよ。
とりあえず、乙華麗!>ゆらタソ
オイラもあんたのセンスにのっくだうーん
105 :
ゆら:04/06/15 14:33 ID:k7NfPjnb
満願成就編やテレパシー合戦を書こうと思いつつ、
すんげー下らないオパーイ話書いちまった…
読むと確実にIQ下がると思うけど
読みたいヒト……居る?
>>105 読みたいっす。
どうせネコなみのIQなので下がっても問題なし!
読みたーい!
お待ちしてまーす!
ゆらタソ大好きよ!
下がりまくりたい。。。
ぜひ投下キボンヌ。
それにしてもIQ下がる話って…(藁
110 :
ゆら:04/06/15 23:19 ID:k7NfPjnb
……。
では、汚染…もとい、投下開始しまつ。
よい子はスルー推奨でつ、
親心で。
細かい装飾の施された重厚な扉を開けると、
広い部屋の中には光が溢れていた。
廊下の薄暗さから思わず目を細めたが、
間もなく明るさに慣れた俺の目には
再び目を細めたくなるような甘い光景が映った。
蘭世が卓に乳をやっている。
光の中で聖母のような落ち着いた笑みを浮かべながら赤ん坊を見つめる姿は、
わが妻ながら、一瞬息をのむような神々しさに包まれていて、
俺は一瞬時間が止まったような感覚に襲われる。
「…あら、あなた。」
蘭世は俺に気付いてこっちを見、ニコリとする。
我に帰った俺は、平静を装い二人のそばに歩み寄る。
「…どうだ?」
「よく飲むの。」
蘭世はちょっと照れたように俺に微笑み、
また卓に視線を落とした。
その眼差しは慈しみにあふれ、
大切な宝物をうっとりと眺めるようだ。
「あなたに似てるわ、とても。」
「…そうかな。」
俺は思わず人差し指で頬を掻く。
妊娠が分かり、江藤家や王家の面々に祝福されまくった時は、
身に覚えが充分すぎる位あったのもあって、相当照れ臭かったが、
実際に生まれた自分の子供をみると、
その愛らしさ、いとおしさに胸を掴まれる。
金色に日に透ける卓の睫毛を見ていると、
奇跡も信じられる気がしてくる。
小さな口を懸命に動かして、必死に乳を吸っている。
赤ん坊のくせに時々、ゴクン、としっかりした音を立てて飲み下す様に
思わず小さく笑ってしまう。
これが…幸せってヤツかな…。
俺は柄にもなくしみじみと実感する。
思いがけず人間界を追われる羽目になり、
切ない思いで魔界に身を寄せた面々にとって、
卓は、希望だった。
自分と蘭世は城の一室で暮らし、
アロンの強い勧めを辞退した鈴世を含む江藤家の人々は、
お義父さんの実家である吸血鬼村村長宅に身を寄せた。
お義父さんとお義母さんは度々蘭世の様子を見に城を訪れたが、
鈴世は与えられた自室に引き籠もり、
夜になると切ない遠吠えを繰り返していた。
しかし、卓が生まれてから鈴世は頻繁に城に現われ、
初めての甥っ子を珍しそうに眺め、
明るい笑顔を取り戻していった。
卓が生まれて約1月が経ち、
様々な式典も慌ただしい来客も一段落付いた今、
心なしか卓までもホッとしたかのように見える。
卓の口元を見つめながら徒然にそんな事を考えていると
蘭世は可笑しそうに言った。
「…うふふ。あなたが飲むわけじゃないでしょ。」
何の他意もなく言った一言だろうが、
思いがけないその言葉に背を押され、
俺の目線は卓から、柔らかい艶を湛えた白い盛り上がりに移る。
「…まあな。」
と答えながら、
無意識に俺は卓の口元から見え隠れする、
つい先日まで俺が独占していた
ピンク色の花びらに釘づけになる。
花びらは卓の口の動きに従って身をよじり、
まるで悩ましげに喘いでいるようにも見えた。
…おい…卓。
もう少し優しく吸えよ。
それ…俺んだぞ。
もうちょっと遠慮しろよ…
って何考えてんだ、俺。
自分の発想にバツが悪くなって前髪をかき上げ
蘭世を見やると、相変わらずとろけそうな表情で卓を眺めている。
……。
まるで……感じてるみてえじゃねぇか…。
……。
い、いや…、違う。
そんな筈はない。
俺はギュッと目をつぶり、自分の邪推を振り払おうとした。
しかし、気になりだした俺の考えは止まらない。
そして…俺は重大な事を思い出す。
こいつ…、卓はカルロの生まれ変わりかも知れないんだ……!
…いや、間違いない。
かも知れない、ではない。
俺は初めてこいつに会ったときに直感した。
俺は自分の直感に自信がある。
蘭世を思いながら、非業の死を遂げたカルロ。
自分達夫婦の息子として生まれ変わったのを知ったとき、
俺は運命の悪戯を不思議と穏やかな気持ちで自然に受け入れた。
…だが、それとこれとは別だぜ、カルロ…!
俺はぐっと目を開き、卓を見た。
殺気を感じたのか、卓は蘭世の乳首をちゅぱっと離し、
火が点いたように泣きだした。
おっ、見えた!と一瞬思ったら蘭世はすっとガウンの前を合わせた。
くっ、おっ…惜しい。
「どうしたの?卓ちゃん、急に…。よしよし。」
蘭世の声にハッと正気に戻った俺は、
赤ん坊相手に何やってるんだ、
俺の一人息子じゃないか…と額に拳をあてる。
だが…、俺に取り憑いた疑惑は一向に離れて行ってはくれない。
まさか…。
カルロとしての記憶があるんじゃないか…?
俺の脳裏に、
ランゼ…!と囁きながら俺の蘭世の白い乳房に
むしゃぶりつくカルロが浮かび、
握り締めた拳に汗が滲んでくる。
ゆっ…許さねえ!!
俺の心では、父親としての慈愛と、
恋敵としての怒りが激しく責めぎ合っていた。
そして…俺は、冷静な選択肢を選んだ。
俺はゴクリと生唾を飲み、
蘭世に抱かれ、しゃくり上げながらあやされている卓の………
心を読んだ。
すると…!
俺が読み取ったのは、言葉でも、感情でも無く……。
映像だった。
卓の小さな頭にいっぱいに広がるのは…、
…蘭世のおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい………。
………しかも超どアップ。
……………。
俺は今の鮮烈な映像に硬直した。
…鼻血は出ていないだろうか…と口元に震える手をやる…。
…そうか、卓。
俺が悪かった。
お前は…腹が減っているんだな…。
余りの衝撃にあてられた俺は、
「後でな…。」
と辛うじて言い、フラフラと扉へ向かう迎う。
足元の床が心なしか回る。
…そうか…。
言葉の無い赤ん坊は映像で考えるのか…。
…………。
…………。
…イイものを見てしまった。
…また見よう。
俺は扉にもたれるように部屋を出た。
申し訳ない…。
オパーイの雑談書いている内に、自動書記で書いちまいますた。
逝って来まつ…。
投下責任者、ゆらですた。
117 :
名無しさん@ピンキー:04/06/16 00:35 ID:N27hOXA/
もうちょいエロ濃いのもキボンヌ
スミマソ
>>116 GJです!禿しく笑わせてもらいました(・・・王子w)
もしよかったらまた投下ヨロ〜(*´Д`*)
>>ゆらタソ(・∀・)GJ!!
前回の話も良かったのですが、今回のパイオツなのもナイス。
しかし王子・・不憫よのう(禿藁
新作も楽しみに待っていまつ
>116
おつです。
実は授乳しながらこのスレを読んでたんだけど、
こんな話に出会えるとは思わなかったYO!
そういえば夏生タソの投下はどうなったの?
123 :
ゆら:04/06/17 09:51 ID:SgaisqUR
しょーもない話にレス、痛みいりまつ。
毎度感謝しております。
夏生さんのレイープ話、待ってまーすo(^-^)oワクワク
夏生さん、愛のあるレイープ待っていまつ
125 :
夏生:04/06/18 00:44 ID:ky9/ZKAU
仕事でちょっと遅れました。
おれ、男なんでちょっと内容が濃い、というか表現が直球かもしれないので、
激しいのがだめな子は避けちゃってください。
かなりSはいったまきゃべくんのお話です。
>>125 エロパロ板なんで、読む方も自己責任で大丈夫かと思います。
個人的には、根底に愛があれば多少濃くても平気。
投下キボンヌ。
中学の同窓会だった。
同窓会は、懐かしい日曜日の中学の教室で行われた。
懐かしい教室、そして懐かしい面々。
あれから5年、同窓は皆20歳になり、ずいぶん様変わりした。
女は化粧をするようになったし、野郎は背が伸び、社会人をやってるやつだっている。
でも、いちばん様変わりしたのは・・
ふと横でかつてのクラスメイトと談笑している江藤を見る。
先春、高校卒業をしてから薄く化粧をするようになった。
長い髪はゆるくウエーブがかかり、白い肌にグロスが薄くひかる唇。
どこをとっても美しい。
つい先日まで、可愛らしいという言葉が似合っていたのに。
目線が気になり、振り向くと元クラスメイトの男どもの江藤への視線とかちあった。
おれの視線に気付き、あわてて目をそらす。
「なんだよ・・」
多少むっとしながらも、その気持ちはわからないでもなかったので気にしないことにした。
「どうしたの?」
おれの独り言に気付き、江藤が振り向いた。
「なんでもない」
「なんでもなくないよ、なんか怒ってる」
微妙に不安になってきたのか、江藤がまゆをうっすらとしかめておれをみた。
めちゃくちゃ可愛い。
思わず見惚れそうになり、それをあわてて静止した。
そんなことを思ってるなんてこいつに気付かれたくはない。
それに・・なんだか腹がたったのも事実だ。
自分の放つその可愛らしさ、男どもの目線、まったく気付かず、
ただへらへらふにゃふにゃと。
理不尽な嫉妬、なのはわかってるけども。
そんなことで何も悪いことをしていない江藤に苛立つおれが悪いとわかってるけども・・
「まだ、怒ってる」
遠くで電車の音が聞こえる。日も暮れ、あたりは闇に覆われた路地。
江藤がぼそりとつぶやいた。
「べつに怒ってませんよ」
「なんで敬語なのよ、もぅ!」
おれの背中をべしべしと叩く。
カンカンカン、と階段を登る音。
「なんだよ。今日はまっすぐ家に帰れ。もう遅いし」
おれにくっついてアパートの階段を上る江藤を制した。
こんな日に一緒にいたって、ろくに話しだってできやしない。
それに・・いつもなら気にせず一緒に過ごせるのだが、
今日はわずかなりとも酒が入っている。おまけに江藤は薄着で化粧。
我慢できるだろうか。いや、ムリ。超ムリ。ありえない。
心の中で即答して振り返り、もう一度言った。
「帰れよ」
「やだ!」
「今日は帰れ。機嫌悪いんだ。なにされるかわかんねえぞ」
江藤の顔を見た。
泣いていた。
「お、おい。ちょ、なんだよ」
「もう、わっかんないよー!意味わかんない!
いきなり機嫌が悪くなっちゃって、ひとりで帰れとか!
っく。私、なにか言った?・・っく」
確かにそのとおりだとおれも思う。
でも・・
男の視線を気にしないその服とか・・誰にでも天真爛漫で愛らしいその態度とか・・
それに、妙に色気が出始めておれ自身制御できるかわからないし・・
それに、酒も入って気が高揚してるし、それにすごく、ものすごく江藤は可愛いし・・
それに・・それに、それに。
「入ってもいいけど、なにがあってもしらねえからな」
江藤がおれを驚いた目で見た。
家の、ドアが閉まり、鍵の音。
おれは、きっかけとなる理由がほしかっただけなのかもしれない。
くちゃ、くちゃ・・
耳をしゃぶる音。
「い、いやぁ」
ぼろぼろと涙をこぼしながら羞恥に耐える江藤が、声をもらした。
足をM字に開き、おれはその上にのしかかり、首筋も耳も、
あらわになりかけた胸元もしゃぶった。
パンツをひきさげる。
江藤のあそこから離れたパンツへと、糸がひいているのが見えた。
「・・いやらしい」
江藤に囁いた。
「なんだこれ。耳をいじられただけでこんなになったのか?」
くちゃくちゃとあそこを指でかきまわしながら。
おそらく本人ですら触ったことがないのだろう、薄桃色のそこは、
太ももにしずくがたれるほどに濡れていた。
「ち、ちが・・」
足を挙げられ、自分の股間のそれを見せつけられ、目をそむける江藤。
中指と薬指の2本をくちゃくちゃと出し入れし、人差し指でクリトリスの皮をむく。
「ひっ」
皮をむいてクリトリスを触られ、江藤の身体がびくんと跳ねた。
「泣くなよ・・・言ったろ。今日は歯止めがきかないって」
耳をしゃぶりながら、吐息とともに聞かせた。
吐息が耳にかかって、それが気持ちいいのか悪いのか、ごそ、と身をよじる。
「ちが・・うわ・・はぁ、こうなるのはわかってたもの・・」
涙目でおれを見ながら、荒い吐息をもらしながら江藤が言った。
「ただ・・・」
「ただ?」
お互いの、荒い息が耳に触る。
「声が、出ちゃう・・・っ、から、あ、」
おれは、抑制のきかなくなった股間のものを江藤のあそこに押し付けた。
先走りが洩れ出し、おれの手を汚す。
ぬる、と江藤の腰の下の畳にまで糸をひいた。
人のこと言えた立場じゃねえなあ・・・
ぐっと腰に力を入れる。
先端は、抵抗なく入り込んだ。3分の1を過ぎたあたりから江藤の顔がゆがむ。
涙がぼろぼろとあふれて止まらない。
「痛いのか?」
江藤が無言で頷く。
唇にむしゃぶりつき、深くキスをして、おれはなおも腰をすすめた。
ごめん・・優しくしてやれなくて。
可愛い。可愛すぎる。
ぎゅっと江藤と強く抱きしめたまま、腰をガンガンと動かした。
「ぁ、っあ・・っっ」
結局いちどもまだ拝んでいない乳房を、服を無理にはがして出し、もみしだく。
「えと・ぅ・・・一度、出すぞ・・・」
と言われてもなにがなんだかわからない江藤は、太ももをガクガクとゆさぶられ、
おれは、
頭が真っ白になりながら、江藤の尻に出した。
「っはあ・・はあ・・・」
肩で息をしながら、おれは半分気絶しているかのような江藤をひっくりかえし、
バックから突き入れる。
「ひっ」
バックからの衝撃が強すぎたのか、ちいさく江藤が悲鳴をあげた。
それはおれのサディズムを刺激したのか、
背筋が震えるようなひどい快感を覚え、おれはひざを浮かせ、さらに突き上げた。
尻にかけた白濁液が結合部へたれ落ちてくる。
パン、パン、パンとリズムの整った淫靡な音が暗い部屋に響く。
「お、音が・・」
「え?」
「音が・・いやらしいの・・・」
「音・・・」
耳をすます。
股間同士がぶつかりあう、パンパンという音。
離れる瞬間の、くちゅくちゅという音。
時折洩れ聞こえる、江藤とおれの、吐息。ちいさくよがる声。
「これって、セックス、なんだよね?」
くち、くちゅ。
江藤の言葉が、精液がこすれあう音と同時に混じり、聞こえた。
「わたし、真壁くんとセックス、してるんだ・・・」
自分に言い聞かせるように、言う。
だめだ・・外に出す余裕ねえかも。
こんな「間際」にすっげえいやらしいことを言いやがって。
それでもこいつは、自分がそんなにまでいやらしい言葉を発したなんて
思ってやしねえんだろう。しぐさも、言葉も、表情も、服も、そのすべてが。
そのすべてが男の下半身に響きかかるなんて思いもしねえで。
「っぁあああああああああ!あっ!あっ!あっ!」
えぐるように、激しく突き入れた。何度も、何度も。
「はじめてのくせに、そんな声出しやがって・・・」
「ちが・・まか・・べくん、だめ・・はずかし、ぎて、頭が・・」
可愛い、可愛い、可愛すぎる、ああ、
「えと・・かわいい・・」
ご、ご、と何度か奥の奥まで腰を突き当て、中で放出した。
隙間から、白濁液が洩れ噴き出す。
江藤の股間の毛にからみつくようにしずくとなり、畳に落ちる。
うっすらと、血が混ざっていた。
吐き出すものを吐き出しつくしたからか、
はっと我にかえる。
「ご、ごめん」
処女の江藤を、こんなに乱暴にし、
挙句に中出し・・・自分のことながら自分のしたことが信じられない。
「ん、ううん、大丈夫よ。私、すごく幸せ」
「え」
「ほんとの真壁くん、見れた気がするの。
感情が激しくて、荒々しくて・・・それに、最後に、かわいいって」
あれは、頭の中でいっぱいになったその言葉が、
洩れ出てしまっただけなのだが。
あらためてその行為や自分の発した言葉を思い出し、真っ赤になった。
「・・・・・・」
照れで、言葉も出ない。
「かわいいって、言ってもらえて幸せなの。
同窓会で、真壁くん、たくさんの女の子たちに見られてたの見て、
私すっごく不安だったの。だから・・・急に黙り込まれて・・・私・・」
なんだよ・・おれと同じこと・・・
おれは、おまえ以外の女になんか、
と思ったところでふと気がつく。
江藤もきっとそうなんだろう。
おれ以外の男になんて、きっと。
「・・・・ごめん」
「なんで謝るの・・?」
きゅ、とおれにしがみつく。
「・・・次は、布団でするか」
「え?ええええええ????」
おれは江藤を抱えあげ、3Rに突入することにした。
次は、かわいい、を2回くらいは言ってやろうと思ってる。
135 :
夏生:04/06/18 02:28 ID:ky9/ZKAU
オワリ。
即興で
>>125のレスのあとにあわてて書いたので
誤字脱字お見苦しい点があるかもしれませんが、すべて幻覚ってことで処理してください。
136 :
ゆら:04/06/18 04:43 ID:padasyjH
キャアアアァァァァー!!!(≧∇≦)
夏生タソ、GJですぅ!
強引な真壁くんマンセー!!
いや〜、ゾクゾクしたっす。
ナマでしましたね?!
中に出しましたね?!
く〜!王子、オメデトウ!!
確かに蘭世、エチー中に天然でヤラシーイ事言って、
王子の持ちを悪くしそう〜!!
夏生タソ、ぜひまた待ってまーす(*´Д`)ハァハァハァハァハァ
夏生タソ、GJです〜
ごーいんぐまいうぇいな真壁くん、いいです〜〜〜
健気な蘭世ちゃんもとても素敵!!
即興で書いたとは思えない作品でした。
またお待ちしてます
おつです!
4でいきなりパンツ脱がされてるとこがワロタ
真壁くん我慢ならなかったのね
エロいよー真壁くん
おぱい抜きで一足飛びだもんね(笑) 男の人の書く小説はさすがにエロいでつ。 素晴らしくお上手ですし次回にも期待大〜
朝から(*´Д`)ハァハァ しますた。
夏生タソ GJです〜!!
強引王子イイ!!中出しってとこも…(・∀・)ニヤニヤ
また投下お待ちしてます〜
いや〜ん!!
次は鬼畜カルロさまもお願いです!!
ほんとだ〜かなりストレート(w
これが男の視点と女の視点の差なんでつね、としみじみ。
夏生タソ 素敵(>_<)
次回作 期待大!!!男の人視点のエロキボン
ストレートだけどイヤラシすぎないでつね〜
次回作にも期待!!!
なんだか王子が等身大のオトコノコで新鮮〜
夏生タソ グッジョブ!
146 :
名無しさん@ピンキー:04/06/21 10:27 ID:KPllraLI
たまにはあげないと落ちちゃうよー
147 :
名無しさん@ピンキー:04/06/21 23:56 ID:yAAGpyZ9
みなさんスバラシー!!
原作のイメージを損ねることなく見事にエチーになってる。
わたすも何か出来ればいいんですが・・・(´�ω�`)ショボーン
これからもがんがって下さい!!
sage
149 :
夏生:04/06/22 20:14 ID:NIxRiYis
どうもありがとうです。
機会があればまた是非。
素敵な作品で乙。
ぜひ機会をつくってくださいまし(懇願)
夏生さま、乙鰈でした〜
またぜひ投下してくださいね(願
保守
夏生さま、ほんとお待ちしてますです(祈
ゆら様の再登場もキボンヌ
そうです、ゆらサマの満願成就編も見たいでつ〜
お待ちしてます(願
とても面白かったです。
(*´Д`)ハァハァ
157 :
名無しさん@ピンキー:04/06/28 00:24 ID:KlWct23O
真壁君の妄想たくましいところが素敵。
作家様の光臨急募<(_ _)>
さげ
エロネタ欲
ほしゅー
保守
ほっしゅ
ほっす
エチー作品募集
最近静かですねぇ
ほーっしゅ
168 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 17:54 ID:KSwFHBNf
初心者ですが…
もし何か不備がありましたらやんわりとご指導くださいませ。
なにせ2ちゃんはロム専門ですので…
169 :
ゆりたん☆:04/07/11 18:19 ID:5k6vLeHk
保守
173 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 23:35 ID:abH+beTT
初めてこのスレ詠みますたが、何の抵抗もなく自然にするりと読めますた。
まるで本当に原作のヤツみたい。
神!神様がここにいた━━━━
(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ━━━━!!
静かだYO!!神は現れないのか…
ジャン×ランジェって書かれたことあったっけ?
一度読んでみたい…
>>175 昔に書かれなかったっけ?>ジャン×ランジェ
まとめサイトにいけばあると思うよ。
>174
神はみんな自分のサイトで蘭世ちゃん誕生日祭りの準備中さ…
>175
そういうことは全て「T.T.S.S.」に逝けばわかる。
何人かの神がいろんなパターン書いてるよ。
もうすぐ蘭世ちゃんの誕生日かぁ・・・誰か投下するかな?(大いに期待)
179 :
ゆら:04/07/26 04:36 ID:ADCsI21O
お久でつ、ゆらっす。
最近オリジナル書いてて、とんとご無沙汰でございました。
蘭世ちゃんの前祝いにミニSS一本投下します。
あんまエロくないけどご勘弁ね。
「…んっ…うん…」
う…ん…ねむ…。
いま…何時かな…。
………。
台所の音…しない…まだ早いんだ。
おかあさんも寝てるってコトだもんね…。
あったかい…気持ちイイ…もっかい寝ちゃおっと…。
う…ん…真壁く…んの夢…見ますように…真…壁くん…大…好き…。
…抱っこ…して…ぎゅーって…うふ…ふ…。
…早…く…結婚したい…な…結婚…真壁くん…結婚…結婚?
結婚。
…したよね?
した!!
いきなり目が覚めちゃった!
私、真壁くんと結婚したじゃない!
やだもう!おバカな蘭世。
もう1か月近くも経つじゃないの!
だって真壁くんならほらココに……っひゃあぁぁぁーーーッ!
アアアッーープッ!!
ちっちっ近い〜っ!
わっ私ったら、真壁くんのホッペに張りついて寝てたのね〜!
キャァーーーー!
なっなんてコト〜!
こんなシアワセが…許されていいの〜っ?!
あっいけないっ真壁くんが起きちゃうっ!
動揺でスプリングが揺れちゃった!
……真壁くん…ちょっと動いたけど…寝てるみたい。
真壁くんの寝息がくすぐったい。
疲れてるんだからちゃんと寝せてあげなくっちゃっ!
ツ・マ・と・し・て。
……ッキャアアァァァー!
妻だって妻だって妻だって〜!
いやぁぁ〜ん!
幸せすぎて死んじゃう〜!……!
おおっと!イケない、起きちゃう起きちゃう。
……。
…寝てる…。
真壁くん…。
私をだっこして寝てる…。
ああっ…感動〜!
あっーと、いかんいかん、静か、に。
…深い、呼吸…。
良く、寝てる…。
…意外と…まつ毛…長いんだよね。
お肌…ツルツル…。
綺麗……。
そう言えば…雑誌で書かれてたな…。
そりゃ…こんだけ格好よければ…さ。
分かるけど。
ちょっとヤだけど。
でもちょっと嬉しいけど。
…だって!チャンピオン真壁俊はわ・た・し!の旦那様なんだもーん!
く〜!たまらんッ!
真壁くんの腕の中で毎晩眠れるのは私だけ!
ホッペにおでこくっつけて眠れるのは私だけ!
妻の特権だも〜ん!
いつでも触れるし!
……。
触りたいな…ダメかな…起きちゃうかな…。
ちょっとなら…イイよね…?
ちょっとだけ…。
そーっとそーっと。
えい。
うふふ、あったかい…。
…き〜もちい〜い。
ほらっ…ほっぺだけじゃなくて肩も…胸も…すべすべ〜。
…あれっ…?
真壁くんパジャマは?
何で裸なの?
あれ…昨夜って…。
どうしたっけ?
確か……。
……。
まさか…私も…!
やだっ!着てない!パジャマ!
やん!パンツも穿いてない〜!
やだ〜んっ!
真壁くんが起きる前に着なきゃ!
どこ?どこ〜?!
ないよ〜!
「探しモンはこれか?」
「ひゃあっっ!まっ真壁くん!起きたの?!」
真壁くんはいつの間にか私の方を向いて片手には……!
「きゃぁぁぁ!やだっ!返してっ!」
「やだね」
真壁くんは私のパンツをわざと高く掲げる。
ニヤニヤして!もうっ!バカッ!
「いやぁっ!やめてっ返して〜!」
「何でヤなんだよ」
「だ…っ!それっ…穿いたヤツ…!」
きゃあっ…!
言わなきゃ良かったッ!
尚更恥ずかしい〜っ!
「ロクに穿いてねぇだろ?風呂あがって穿いてすぐ脱いだじゃねえか」
「…ばかっ!そーゆーコト言わないでッ」
う…思い出した。
昨夜お風呂あがっってココにきたらすぐ真壁くんに捕まって…。
それから…。
明日休みだからいいだろって…うわぁっ…。
「そうそう。思い出したろ?」
「…!読まないでっ!」
ばかばかっ…考えちゃダメっ!
こんないやらしいこと…思い出しちゃダメ〜!
真壁くんっその薄笑いっ、やめて〜っ!
「…どうだった?良かったか?」
「なッ!」
うわぁっ、かっ顔が熱い〜っ!
真壁くんのばかぁ〜っ!
なっ何てこと聞くのよ〜!
ニヤニヤして…そんな目で見ちゃやだ〜っ!
「いいから!それ返してっ!」
伸び上がっても…、届かない〜!
そっそんなっヒラヒラしないで〜!
「…いい眺めだ」
「…え?」
ぎゃあぁぁっ!
私ったらパンツ奪い返すのに夢中で、裸でシーツから出ちゃってる〜ッ!
「見ちゃダメ〜ッ!」
あわててシーツに戻ろうとしたら真壁くんがシーツ引っ張って入れてくれない〜っ!
「いいだろ?特権だよ。旦那の」
「…特権って…。ちょっ狸寝入りしてたの?!…いつから聞いてたの〜!」
「…おかあさんが朝ご飯作ってくれなくて残念だな」
「…ひっどーい!ずっと聞いてたのねー!
真壁くんの意地悪!ばかー!エッチー!」
「お前の寝相があんまり悪いから目が覚めたんだよ。
アテテ…殴るな」
うー、胸を隠してるから片腕じゃやっぱり攻撃が弱いっ。
「こら、やめろよ、オイ」
失敗!あっという間に両腕を捕まれちゃった!
あっ、いやっ腕、開かないで〜!
キャ〜!
「…それに…エッチなのは…お互い様だろ…?
昨夜…お前…」
……!
真壁くんがすぐ耳元で囁く。
ぞくっとしちゃう。
うっ腕に…ちっ力が…入らなく…。
「何言って…っ!はぁ…っ!!」
やぁっ!耳は…だっだめ…っ!
「…な?これ要らないだろ…?」
真壁くんの視線の先には…私のパンツ…。
……。
あ〜ぁ…。
またもや、お休みの日の朝のお決まりパターン。
…お休みの日に二人でお出かけが出来る日って…来るのかな…?
…あ!…あぁんッ!
なっ何かもう…考えられなく…。
あっ真壁くんっ、そこはっ…ダメぇ…。
あっあっ…あぁ…ぅん…。
ども、投下犯、ゆらでつ。
蘭世ちゃん、まだ慣らされはじめ、すごく恥ずかしいのに感じちゃうっ
みたいなのが書きたくて書いてしまいました。
蘭世一人称だと「彼の熱いものが私の中をかきまぜて云々」
なんて絶対に頭ン中で考えなそうで…。
たぶん、思考停止だろーなってコトで。
期待した方、ごめんね。
そーゆーのは三人称で書きますね。
ゆらタン最高!思わず、頬が赤くなってしまいました…ポ
新作期待しとります!
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
ユラタソ、ありがとう!
新参者ですが・・・
エロくないですが・・・・
よろしいでしょうか?
亀レスだけど
>>175 emergenceでググってみれ?
190さま、親切なお言葉ありがとうございます。
では、お言葉に甘えまして・・・。
ホントにエロというよりサイドストーリー的で恐縮ですが・・・。
8分割くらいになるかと思います。
193 :
No1:04/07/26 19:12 ID:omfKrxci
まだ朝も早い魔界の城―
そこに王アロンにより呼び寄せられた者達。
メヴィウス、サンド、そしてジョルジュにサリ。
「そんな訳で、僕とフィラ、それに母上はこれから出かけるんだが、
二人から皆にくれぐれも宜しくと言うことだったから。また改めて挨拶には来るそうだ」
そう、今日は俊と蘭世の結婚式なのだ。
魔界から来られない皆への伝言は蘭世のたっての希望だった。
「では、行ってくる。メヴィウス、サンド、留守を頼んだぞ」
「ははっ」かしづくサンド。頷くメヴィウス。
こうして王家一同は人間界へと出かけていった。
留守番をするでもないジョルジュとサリは、これでお役御免だ。
城への呼び出しの理由を知らされていなかった二人は万が一を思い一日予定を入れなかった。
「ま〜ったく蘭世も律儀よねえ。改まっちゃってサ。何だか一日持て余しちゃうわね。」
サリがこぼす。それを横で聞くともなしに聞いていたジョルジュ。
「ちょっと・・・どんなもんか覗いてみないか?」
「あっ!それいいわねえ」
含み笑いで目と目をあわせて、二人は死神トンネルへと消えた。
194 :
No2:04/07/26 19:14 ID:omfKrxci
「どうやら、あそこみたいよ」サリが指をさした先は教会だ。
「えっ!?教会??望里さん大丈夫なのかよ!いくら人間界長いったってさ〜。」
ジョルジュは心配しつつもついつい笑ってしまう。
「どうやら、式はまだみたいね。あれは控え室かしら・・・まあ、蘭世キレ〜イ」
サリがため息をこぼす。確かにそこは控え室のようだ。
ウエディングドレス姿の蘭世を、江藤家一同が取り囲んでいる。
丁度アロン一家も顔を出したところだ。
程なく式は始まった。少々辛そうな望里を除けば、皆幸せ一杯の暖かい雰囲気だ。
いつにもまして泣き虫な蘭世、その涙を優しく拭う俊・・・。
「そうだよなあ、ホントに色々な事があって、やっと今日をむかえたんだ。
万感の思いってやつかな。今日ばっかりは蘭世の泣き虫も責めらんねえよな。」
しみじみとジョルジュ。サリもそれに頷く。
そして改めてジョルジュが口を開く。
「さて・・・と。無事見届けた事だし、俺たちも祝杯といかないか?」
「そうね。でもまだ時間も早いし、盛り場は開いてないんじゃない?」
「ああ、俺んちが此処から近いんだ。俺んちでよければ」
「じゃ、お言葉に甘えて、お邪魔しようかしら。」
195 :
No3:04/07/26 19:15 ID:omfKrxci
「俊と蘭世に乾杯!!」二人はグラスをかかげた。
ジョルジュの部屋をぐるりと見渡し、サリが言う。
「明るくて、ステキなお部屋ね。」
それを聞いたジョルジュが、くすっと笑う。
「あら、私何かおかしなこと言ったかしら。」怪訝そうなサリに対してジョルジュが返す。
「違う違う!蘭世が始めてこの部屋みて同じ様な事を言ったんだよ。”死神さんの家にしては
明るすぎない?”って・・・そいつを思い出したもんだから、悪い。」
「まあ、そうだったの。ウフフ、あのコの言いそうなことね〜。」
二人して笑った。
『ところで―・・・』二人の声が重なった。顔を見合わせる二人。
「なんだ?そっちから言えよ。レディファーストだ」
「あらそう、じゃあ・・・」サリが口火をきった。
「私、一緒に戦いの場に居たりしながら、よく考えたら
そもそも何でジョルジュと蘭世たちが知り合ったのか知らないのよね。」
196 :
No4:04/07/26 19:17 ID:omfKrxci
「ああ、俺か?俺はだな〜そもそもは鈴世のGFが縁なんだ。」
「鈴世のGF?」サリの眉間に皺が寄る。まだ結びつかないようだ。
「そう、今日も覗いた時、鈴世の隣に居たろ?あのコさ。あのコは元々、心臓が悪くて6歳で死ぬと
死神リストに載っていたんだ。それを”鈴世の初めての友達だから助けて!”って姉弟で詰め寄って
きたのさ。で、ついついヤツらのペースに乗せられ、死神の掟を破ってしまったって訳さ。」
「何だかジョルジュらしいエピソードね。でも、そんな事して大変だったでしょう?」
「おおよ!減俸はされるし散々だったさ。」「うふふ、そうでしょうね」「でも・・・」「何?」
「俺はムキになってやったってのに、蘭世のヤツ”優しい死神さんありがとう”ときたもんだ。
まったく・・・アイツのペースにはかなわんぜ。」ジョルジュはぽりぽりと頭をかいた。
「で、次が俊だった訳よ。」「ああ、あの王子探しの件の頃ね」
「あの時は俊の名前がリストに載ってて、鈴世が先に俺んとこにかけこんできたんだ。
その話を聞いた蘭世ときたら真っ青な顔して・・・ま、結局俊のやつが王子で赤ん坊に戻っちまったから
俺はなす術が、なかったんだがな。でも、そこまで来たら俺もとことん共犯になろうと言うことでね。」
「なるほどね〜、だからあの時、王子はなかなか見つからなかったのね。」
「まあな。・・・でも、あの時の蘭世は強かったよ。本当なら倒れてしまいそうな所を、俊を守る一心で。」
197 :
No5:04/07/26 19:18 ID:omfKrxci
お酒と共に話もはずむ。
「で、サリの方はどうなのさ?」グラスを傾けつつジョルジュが問う。
「な〜んか、ジョルジュのエピソードの後じゃ言い辛くなっちゃったわね。」
「いいじゃないか、済んだ話だし、今あの二人は幸せなんだし、俺らもヤツらとはいい関係なんだし・・・」
「そうよね、まあ色々な意味で時効ってことで聞いてね。」
ジョルジュの言葉に後押しされたこともあり、グラスを一気に空け、サリは語り始めた。
「蘭世と知り合ったのはジョルジュより前ね。アロン王子がまだ蘭世におネツであの手この手を使ってて・・・」
「そーいやそんな時期もあったなあ」ジョルジュが片手を髪の間に指を差し入れ、テーブルにその腕をつき呟く。
「知ってる・・の?」サリが遠慮がちに問う。「多少はな」サリの遠慮を意に介さずジョルジュは続ける。
「俺、王家の側近のサンドとは知り合いだから。詳細は知らんがアロン様が蘭世に夢中ってのは有名だったな。
まあ蘭世自身が珍しい異種族間の子供ってんで元々注目されてたのもあるんだけどな。」
「そうだったの・・・。で、私もその刺客の一人で、アロン様の命を受け、俊くんに近づいたの。」
「私、夢魔でしょ?俊くんを操って私を好きだって思わせて、蘭世を失恋させようっていう・・・。」
「はは・・・アロン様の考えそうなこった。」ジョルジュがグラスを口にはこびながら呟く。
「でも、途中で蘭世にばれちゃって、結局作戦は失敗。で、私の正体を理解した蘭世は、蘭世が俊くんと
うまくいくシナリオを書いたの。でも、ルルに食べさせる前に破いちゃって・・・。
”真壁くんの気持ちをあやつることだけはできません”って。」
で、命令とは言え私は散々蘭世を悲しませたのに、あのコったら”今度会う時はお友達よ”って。」
198 :
No6:04/07/26 19:19 ID:omfKrxci
「これまた蘭世らしい話じゃないか」サリのグラスに酒を注ぎながらジョルジュは言う。
「ほんっとよね〜、あのコったら底抜けのお人よしで、一途で・・・」
絨毯に両手をつき、天井を仰ぎながらサリも言う。
「アイツのお人よしって・・・うつるよな」「うん、わかるきがする〜。」二人して笑う。
「俺なんてさ、鈴世にまで”死神さんて、メチャお人よしだと思うんだ”って言われたんだぜー。
誰のせいだと思ってんだよ・・・ったく!」
「あははは。」サリがさっきの姿勢の儘、足をぱたぱたさせて笑う。
「俊はどうして、あんなに蘭世の傍にいて、うつらないんだ?」ジョルジュは心底不思議そうだ。
「そうよね、うつるどころか2千年前のジャン王子より全然つれなくて、蘭世をいっぱい泣かせてねえ」
「ほんとだな。まあ今日はめでたい日だし、十歩譲ってシャイだからって事で許してやるか。乾杯だ!」
また二人でグラスをあわせる。
『ところで・・・』また二人の声が重なる。
「今度はジョルジュからよ」サリがジョルジュに視線を戻し、言った。
199 :
No7:04/07/26 19:20 ID:omfKrxci
「お前、俊のこと・・・・」最後まで言いあぐねてジョルジュはまた頭をぽりぽりかいた。
「ジョルジュこそ、蘭世のこと・・・」サリも言い切れない。
どうやら二人は、お互いに対して共通の疑問を抱いていたようだ。
先に切り出したのはジョルジュだった。
「そりゃ、蘭世の事は好きさ。お人よしも貰ったさ。でも、何て言うか、蘭世を自分のものにしたいとかじゃないんだ。
俊と幸せになって欲しいし・・・え〜と・・・」うまい言葉が見つからない。
「ジョルジュ、私も同じよ。俊くんが好きだけど蘭世も好き。二人には本当に幸せになって欲しいし、
二人の今日この日をとても待ちわびていたし、嬉しいもの。こんな美味しいお酒は久し振りよ。」
「・・・そうだな、その通りだ。」ジョルジュはサリに向き直り、今日何度目かわからない乾杯をした。
「だけどな・・・」ジョルジュが真剣な面持ちでサリに言う。「な・なに?」ジョルジュの真剣さに困惑するサリ。
「お前、傷ついてるっつーか、わだかまってるだろう。他でもない蘭世が許してるんだから、
その気持ちは今日で最後だ。それで二人を心から祝福すればいい、違うか?」
200 :
No8:04/07/26 19:21 ID:omfKrxci
サリは驚いた。ジョルジュが其処に気付いて、ここまで思い遣ってくれていた事に。
確かにジョルジュの言うとおりだった。
サリは命令だったとは言え、蘭世を悲しませる様な事をした自分をずっと心のどこかで責めていたのだ。
蘭世が許してくれたと言っても、彼女は無類のお人よしだ。それ故に何処かわだかまっていたのだ。
「ジョルジュ・・・・」はらはらと涙がこぼれる。
実はかなり狼狽していたジョルジュだが、サリに言った台詞の手前、一緒にうろたえる訳にもいかない。
テーブルを挟んで向き合う姿勢から一旦立ち上がり、サリの隣の絨毯へ腰を下ろす。
「泣いて全部流しちまいな。その代わり、絶対今日で最後だ・・・な?」
ジョルジュはサリを抱き寄せた。
ゆったりとした死神装束が彼女を包み、ふんわりとしたジョルジュの髪が彼女に触れる。
「ジョルジュ・・・ありがとう」サリはジョルジュの暖かさに包まれた。
ひとしきり涙を流した後、サリは涙の残る顔を上げ、微笑んでジョルジュを見つめた。
「貴方の優しさ、人のよさは決してうつったものなんかじゃない。最初から貴方のものよ。」
照れるジョルジュの唇にチュッとくちづけ、両腕をジョルジュの首の後にまわし抱きつく。
ジョルジュは彼女の背中に片腕をまわし、片手でぽんぽんとサリの頭を優しくたたいた。
「さあ、本当の盛り場が賑わう頃合になった。俺たちもとことん呑もうぜ!
きっと魔界中お祭りムードさ!なっ?」「そうね、行きましょ!」
二人は腕を絡ませジョルジュの家をあとにした。
以上でございます。
どうもお粗末様でしたm(_)m
うれしい。。。(さめざめ)
2作品も読めて。ゆらタソ、193タソ乙。いいもの見せてもらいました♪
202さま
ありがたいお言葉、恐縮です。
ゆらさまには及びもつかない私ですが、また書けたら書きたいです。
エロの勉強が足りなくて申し訳ございません。
ゆらタソ、誕生日ネタのご予定はないのでせうか?
205 :
ゆら:04/07/27 23:21 ID:P17V5ADy
蘭世さん…お誕生日ですね…。
ずーっと昔からあなたが大スキです。
…人妻でもスキです。
…子持ちでもスキです。
でも…あなたの旦那さん、あなたのコトになると
見境無くてマジ恐いので勇気が出ません…。
命が惜しいので…、これからも想像で耐えることにします…。
書く分には、あなたの旦那さんも私の言うなりなので…。
ヒ ャ ッ ホ ウ ☆彡
蘭世ちゃんお誕生日おめでとう!!
って事で、お誕生日ネタでは無いのですが、
書きかけて止まってた満願成就編を落とそうと狙っておりました。
が、長くなってきてしまってまだ書き上がっておりません。スマソ。
悔しまぎれに記念カキコに来ました。
レス下さった方、ありがd。
>>193タソ、GJ!
ジョル×サリってさり気なく美男美女だよなぁ…。
206 :
193:04/07/28 00:40 ID:3ehW1r3z
ゆらさまレスありがとうございます。
ありがたくて恐縮です。
ときまきキャラはいっぱい好きですが、ジョルッジュはその中でもお気にです。
激しくエロなのは余り書けなくて、どうしても原作に近いほんわかと言うか、
サイドストーリー的になっちゃうのですが、それでも皆様が許して下さるのなら、
また書かせて頂きたいです。ジョルジュ重点で^^;
お人好しで優しくて、何気に男前な死神さんスキ。
207 :
193:04/07/28 00:46 ID:3ehW1r3z
×→ときまき
○→ときめき
アンポンタンでスマソ
208 :
193:04/07/28 13:56 ID:3ehW1r3z
どうも、一休です。
また余りエロくなくて、またジョルxサリですがよかったら読んでやって下さい。
7分割ほどで投下します。
では↓
209 :
装束1:04/07/28 13:56 ID:3ehW1r3z
「サリの夢魔の装束って、なんか神秘的な感じでいいよなあ」
何とはなしにジョルジュが呟く。
「あら、ジョルジュだって黒が似合ってるじゃない」ちょっと照れながらサリが返す。
「う〜ん・・・でもなあ。この稼業だから仕方ないんだが”いかにも”って感じだろ?」
「それは確かにあるわね。そう言えばジョルジュって、その装束以外の格好はしたことあるの?」
ジョルジュは複雑な表情を浮かべ腕組みをする。
「”した”と言うか、例の王子探しで捜査員スタイルを”させられた”って位かな。
あと望里さんに”組”を結成とか訳わかんない理由で召集されて妙なモンも着せられた事もあったな。
何にせよ、好んでした訳じゃないしなあ。そう言うサリは?」
サリも顎に人差し指をあて、考える。
「私も似た様なものね。指令で俊くんに近づいた時、蘭世の学校の制服を着たとかそんなもんよ。
お互い望まずして違う格好をしてたのね〜。」
二人して力なく笑う。すると突然サリが何かを思いついた様にジョルジュの顔を見た。真剣だ。
「ねえ、蘭世のとこ行かない?洋服のこと、色々聞いてみましょうよ!」
「真剣な顔で何を言い出すかと思えば・・・」
拍子抜けしたのと、それでいてやや想像できた発言にジョルジュの右肩がかっくり下がる。
「サリは蘭世がいるからともかく、俺はどうなるのさ?俊じゃちょっと・・・」
「俊くんには期待してないわよ。何より合宿で居ない筈よ。旦那様がふだん無頓着な分、
蘭世も張り切ってくれると思うの。」
(その”張り切る”ってのが怖いんですが)と言う言葉を飲み込んだジョルジュだった。
210 :
装束2:04/07/28 13:59 ID:3ehW1r3z
「こんにちは〜」サリが明るく声をかけ真壁家にお邪魔した二人。
案の定、俊は合宿中で留守のようだ。
「あら〜、サリ!それにジョルジュも!!いらっしゃい、久し振りね。」
「うん、久し振り、蘭世も元気そうじゃない。」
「ええ、お陰さまで何とか。なかなか挨拶にも行けなくてごめんなさいね〜。
なにしろ俊が見ての通りこの調子だから、なかなか二人でって訳にいかなくって。」
「うんうん、そんなとこだろうと思ってたから気にしないで。」
女同士既に会話がはずんでいる。そこへジョルジュがちゃちゃを入れる。
「そ〜だよな〜、新婚さんだもんな。旦那のたまの休み位二人っきりがいいよな〜。」
「んもう!ジョルジュったら!」蘭世はふくれるが頬は赤い。
更にジョルジュは続ける。
「赤くなるってことは、あながち間違いじゃないってことだな。」
「も〜うジョルジュったら!取り敢えず二人ともソファにどうぞ。ちょっと待ってて。」
蘭世は更に赤くなりながら、飲み物を出す為キッチンへと逃げる様に走り去った。
211 :
装束3:04/07/28 14:00 ID:3ehW1r3z
「ところで今日は、二人揃って、何か用事でもあって来たの?」
コーヒーを出しながら蘭世が問う。
「そうそう!そうなのよ!!実はね、洋服の事なんだけど・・・・
私たちってほら、この装束ばかりじゃない?で、蘭世なら人間界も長いしと思って。」
サリは出されたコーヒーに手をつける間もない勢いでまくしたてる。
一方のジョルジュはそれを横目で不安そうに見つめながらコーヒーをすすっている。
蘭世は床の絨毯に体育座りをして二人を交互に見る。
「確かにそうよね。ずっと魔界で稼業の衣装だものね。アロンとフィラがこっちに来てた時なんかは、
フィラが私の服を着ることも多かったけど、何ていうかサリって、私とはイメージが違うじゃない?」
それはジョルジュも思っていた。どちらかと言うと可愛い系の蘭世より、サリは精悍な感じではないかと。
初めてジョルジュがこの話題に入って口を開く。
「まして俊は・・・ってとこだろ?」コーヒーカップを置きながら蘭世の方を見る。
「そうなのよおお〜仕事は服装なんておかまいなしで行けちゃうし、休日もラフな服装が多いし、
仕事の関係で公の場に出るためのフォーマルはあるけど、それじゃまた黒だしねえ・・・」
「う〜ん・・・・・」皆で唸ってしまう。すると蘭世が突然何かを思いつき、立ち上がる。
「そうだわ!ちょっと待っててくれる?丁度いい人がいるの!」
そう言って小走りで消えてゆく。どうやら電話をかけに行ったようだ。
(丁度いい人って・・・・???)二人は顔を見合わせた。
212 :
装束4:04/07/28 14:01 ID:3ehW1r3z
程なくして、玄関のチャイムが鳴る。「あっ、来たみたい。」
蘭世は迎えに出てゆく。二人には誰が来るんだか、さっぱりわからない。
・・・・リビングに通されてきたのは曜子だった。「あっ!!!」二人は思わず声をあげる。
数々の戦いの場で色々なモノに変身し、時に大活躍した曜子だが、それは曜子自身の知る処でない。
「何か?」曜子は不思議そうに言う。「い、いえ何でも・・・」二人は慌てて驚きを打ち消す。
「でね、神谷さん、こちらがさっき話した二人なの」
蘭世は電話であらかた事情を説明をしておいたらしい。
「なるほどね。こりゃ確かにイケてないわ。まあ、私と力に任せときなさいよ。
どびっきりに仕上げてみせるわ!それにしても蘭世の友達って変わったのが多いわね〜。」
「え、ええ、まあ・・・」ひきつった笑顔の蘭世。
一方二人は今何が起こっているのか、この後何が起こるのか想像がつかず、ぽかんとしている。
「ところでさ、蘭世。俊って確か今日帰ってくるのよね?」不敵な笑みを浮かべ語る曜子。
「うん、そうだけど・・・それがなにか?」蘭世は曜子の笑みの意味をまだ理解できない。
「せっかくアンタの友達あずかってドレスアップすんだからさ、
たまにはアンタ達夫婦もめかしこんで、三組でディナーとしゃれこまない?
どーせアンタも俊のせいで、二人でお洒落して外出なんて儘ならないんでしょ?
この曜子様の誘いで、アンタ達の友達もいるとなれば、俊だって腰をあげるわよ。ね、どう?」
「神谷さん・・・。」蘭世の表情がぱああ・・・と明るくなる。曜子の言うとおりなのだ。
「ま、お膳立ては私と力に任しといて。○○ホテルのロビーに7時ね。
じゃ、この二人、借りてくわよ!」
「さ、じゃあいきましょ!」車のキーを指でくるくる回しながら曜子は二人を促す。
ジョルジュとサリ抜きでとんとんと話が進んで行く。
蘭世を残し、まだぽかんとした儘曜子に連れられ、二人は真壁家を後にした。
213 :
装束5:04/07/28 14:02 ID:3ehW1r3z
「そう言えば、まだ名前も聞いてなかったわね。私は神谷曜子。あなた達は?」
曜子は颯爽と車を操りながら、ミラー越しに後部座席の二人に尋ねる。
「・・・・俺がジョルジュで、彼女がサリだ。」ジョルジュが応える。
「へ〜変わった名前ねえ。日本人離れしてるとは思ってたけど・・・。そう言えば!
高校時代に一時期マカイ国の王子と姫だかってのがいたわね、そこの国の人?」
そう言う設定になっていたのかと、ジョルジュが笑いをこらえ何とか「ああ」と返す。
「短期間しかいなかったけど、あの頼りなさそうだったアロンって奴、ちゃんとやれてるのかしら?」
今度はサリが笑いをこらえつつ返す。
「ええ、無事王位継承もご成婚もなさって、今では随分貫禄もでてきましたのよ。」
「それは何よりね、戻ったら宜しく伝えて頂戴。」「ええ」
「さあ、もうすぐ着くわ。そこで私のカレと落ち合うことになってるから。」
二人とも(何処に着くんだろう???)と言う気持ちで一杯だ。
「ここよ」と曜子はとある建物に車を前づけする。
―其処は、力の行きつけのブティックだった。メンズとレディスが隣同士になっている。
中から力が出てきた。これまた曜子により事情は通じている様だった。
車を降りたジョルジュに近づき右手を差し出す。力のペースの儘、握手を交わす。
「始めまして。俺は風間力。曜子のフィアンセだ。話は曜子から聞いているよ。さあ、中へ。
曜子、そちらの彼女はまかせたよ。」
「ええ、まっかせといて!どびきりステキに仕上げてみせるわ。」
其処で男女それぞれのブティックに入り、ドレスアップ後、また中央で落ち合うことになった。
別々になり、不安が増す二人。でも、ちょっと楽しみにもなってきた。
(お互い、どんな風に変わって出て来るんだろう・・・)
214 :
装束6:04/07/28 14:04 ID:3ehW1r3z
―女性のブティックにて
「サリは、頭がキレる、颯爽としたキャリアウーマンて感じよね。」
流石は曜子。サリの雰囲気をしっかりつかんでいる。
「そ、そうですか?」何だか照れてしまうサリ。
「でも、ドレスアップだから、キャリアっぽいスーツってのもね〜。」
「そうだ!これなんてどう?いいと思うけどなあ」「こ・・・これですか?」
「うん、絶対いいと思う。後は色よね。この淡いグリーンのなんてどう?」
「あ、私も今その色いいなって・・・。」
「じゃ、話は早いわね。試着、試着♪」
サリは言われた服を手に試着室へ消えた。その間に曜子が小物をチョイスしてくれるそうだ。
―男性のブティックにて
「とにかく、ずーっとその格好をしてるって訳だよな?」
力がジョルジュを上から下まで眺めて言う。
「はい、そうですね。」ジョルジュは力なく答える。
「じゃ、話は早い。黒が嫌なら白だ!」「ええっ?!そんな発想でいいんですか?」
「だって、そうだろ?正反対だ。気分も変わるぜ〜。さし色で黒をもってきたりとか、
今日はそれも無しだ!」すっかり力のペースのジョルジュ。口を挟む隙もない。
「じゃあ・・・コレとコレと・・・取り敢えずこんだけ持って試着に行きな。」「ハ、ハイ・・・」
―その頃、真壁家にて
「・・・そんな訳で、7時に集合なのよ。大丈夫、俊の服は用意しておいたから。
で、私はこれを着ていこうかな〜と思ってるんだけど、どうかしら〜♪」
嬉々として話す妻に言葉する気も失せている俊。
「ま、神谷の折角のお膳立てだし、ジョルジュたちにもご無沙汰ばかりだし・・・
こんな旦那の呟きなど聞こえない程浮かれている妻もいることだし。行かない訳にはいかねえな。」
215 :
装束7:04/07/28 14:05 ID:3ehW1r3z
―ブティック中央
「どう?なかなかだと思うんだけど?」曜子は満足気にサリに視線を移す。
サリは、淡いグリーンの、それでいて刺繍等に手がこんだチャイナドレス
に身を包んでいた。深めに入ったスリットから覗く足元は、曜子がドレスに合わせ、
選んだピンヒールだ。髪には、ドレスを縁取るのと同じ色・素材の髪留めを
耳の上にあしらっている。ビーズの細工が美しいパーティーバックも忘れない。
「へえ、いいじゃないか。流石は曜子。じゃ、こっちも見てやってくれるか?」
力に促され、ジョルジュがやって来た。
ジョルジュは当初の力の発案通り、本当に全身白だ。
白のダブルのスーツに白いシャツ。タイとポケットチーフがえんじ色なのを除けば、
帽子と靴まで白だ。髪は後で緩く三つ編みに束ねられている。
「あら〜、白が似合うじゃないの!流石は力ね。ほら〜二人とももっとこっち来て!」
曜子の言葉に近づいてお互いをまじまじと見つめあう二人。
ステキだと思いつつも、いつもとの余りの違いに、言葉が見つからない。
「何だか、二人揃うと香港マフィアみたいね。」曜子と力が笑う。
曜子達もいつの間にやら着替えを済ませていた。
力は渋い紫色のスーツ、曜子はそれに合わせる様な淡い紫のドレス。
大きめにあいた首まわりには、豪華でありながら繊細な細工のされたダイヤのネックレス。
「さ、そろそろ行きましょ。蘭世も俊もびっくりするわよ〜」曜子がウィンクしながら言った。
216 :
装束8:04/07/28 14:06 ID:3ehW1r3z
約束のホテルのロビー。真壁夫妻は先に到着していた。
俊は予定通り?ブラックフォーマル、蘭世は桜色のドレス。襟の白いレースが
一層蘭世らしさを際立たせる。パールのネックレスと袖口のパール風の釦も清楚な感じだ。
ロビーのふかふかのソファに腰掛けて4人の到着を待つ。そこへ後から曜子の声。
「待たせちゃったかしら?ごめんなさいね。」そう言われて振り返ると、そこには・・・。
ドレスアップした曜子と力、そして恥ずかしそうにしている二人の姿があった。
「きゃ〜サリ!ステキじゃない!凄く似合ってるわよ!」
蘭世は立ち上がりサリに駆け寄って、サリの手を取りぴょんぴょん跳ねる。
「そ、そう?ありがとう。なんか自分じゃよくわからなくて・・・」サリは照れて赤くなる。
「うん、凄くいい!流石は神谷さんね。」蘭世は曜子の方を見る。
「言ったでしょ?任しときなさいって」曜子はまた不敵に微笑む。
そして蘭世は今度はジョルジュに視線を移す。「ジョルジュが白い〜!」思わず口をついた。
「ああ、いつも黒だって言うから、思い切って白尽くしにしたのさ、悪くねえだろ?」
力が豪快に笑う。「うん、初めて見たけど白も似合うのね。カッコいいよ、ねえ、俊」
蘭世が俊に振る。「ああ、ホントに。カルロのファミリーに居ても違和感なさそうだな」
ジョルジュのを全身を眺めて俊が言う。それを聞いて曜子はすかさず
「そうなのよ。二人だと香港マフィアみたいってさっきも言ってたの。」と返すので皆で笑う。
―「さて・・と。そろそろディナーとまいりますか」力が言う。
このホテルはなかなかの評判の所で、レストランも平服では入れない。勿論値段も・・・。
「え・・でも、神谷さん・・」遠慮がちに蘭世が問う。すると曜子は事もなげに言う。
「お膳立ては任せてっていったでしょ?ここはうちの組の関係で、私も力も顔がきくのよ。
だから心配ご無用。最後まで私と力に任せときなさいって!」
皆素直にそのお言葉に甘えることとなった。
217 :
装束9:04/07/28 14:07 ID:3ehW1r3z
レストランで楽しく、美味しく食事をいただいたあと、
3組はホテルのバーでのんびりお酒を楽しんでいた。
はじめは緊張しっぱなしだったジョルジュとサリも、この頃にはやっとくつろげていた。
そして、お互いのいつもと違う服装に対して、ようやく考える余裕も出てきた。
(ジョルジュってば、ホント白も似合うわ。それに束ねた髪もステキ・・・)
サリはジョルジュを横目で見ながらカクテルグラスを口に運び、そんな事を考えていた。
(サリのヤツ、洋服の見立てがばっちりはまって、凄いいいよな。だいたいサリって
元々いい女だよなあ。それにこの服の・・・なんだっけ、スリットって言うんだっけ?
そこから覗く脚がまた・・・よくよく考えたら、夢魔の装束はパンツだから、スカートなんて
見たことないんだよな。で、初めて見るスカート姿がこれじゃ、参るよなあ・・・)
ジョルジュはジョルジュで横目でサリを見つつ、ロックグラスを傾け内心どぎまぎしていた。
そんな中、曜子がふいに「じゃ、これは私と力から二組さんへのプレゼントね。」
と言いながら何かをテーブルの上に差し出し、すす・・・とそれぞれの前へすすめた。
それはこのホテルの部屋のキーだった。「神谷さ・・」流石に俊と蘭世も声をあげる。
「最後まで私と力に任せときなさいって言ったでしょ?それに先に言っておいた様に、
此処は顔がきくの。遠慮は無用よ、ね?」曜子はあの笑みでウィンクする。
「そうか・・・悪いな神谷」俊がキーを受け取りつつ呟く。
「だからいいってことよ!その代わり、タイトル取った時のパーティーには是非使ってね。」
曜子は笑い「じゃ、そろそろ私たちは・・・」と力と共に席を立つ。曜子達も宿泊する様だ。
218 :
装束10:04/07/28 14:08 ID:3ehW1r3z
蘭世達も各々バーを出た。ジョルジュはホテルの利用法についてあらかた俊に説明を聞き、
サリと共に部屋へと向かった。部屋に入ると、窓からの夜景が素晴らしい。
曜子は随分気を利かせて、いい部屋をあてがってくれたようだ。(勿論俊たちにも)
「わあ・・・キレイね〜、ねジョルジュ」窓際でサリが感嘆の声をあげる。「ああ、凄いな」
ジョルジュはそう言ってサリの隣に並ぶ。「でも・・・」「でも・・何?」「今日のサリの方が・・・」
帽子を目深に被りなおすが、耳まで赤いのがサリにもわかる。
「ジョルジュったら・・・」サリも気恥ずかしくなる。「ジョルジュだってステキよ」
そう言ってジョルジュの肩にもたれかかる。
ジョルジュはそんなサリの両肩を掴み、一度自分から離して距離を置いた。
「ジョルジュ・・・?」その行動の意図が掴めず、ちょっとためらうサリ。
「いや、その・・・こうして暫く眺めていたいんだ。今日のサリが余りにもステキだから・・・
あ、今日だけって訳じゃなく、いつもイイ女だと思ってるよ。俺の目に狂いはなかったんだなって・・・。」
「ジョルジュったら・・・」ますます照れながら話すジョルジュにサリも恥じらいが倍増して
ジョルジュの方を見られない。しかし体をひねれば、深めのスリットから脚とピンヒールが覗く。
どうやら眺めているだけは、早々に終了の予感だ。結局またサリの傍へ戻る。
美しい体のラインに沿ったドレスの腰に腕をまわし、優しく引き寄せ、抱き締める。
「ジョルジュ・・・」サリは全てを委ねるかのように、ジョルジュの胸の中で幸せそうに目を閉じている。
サリの髪や頬にやさしく触れながら、ジョルジュは不謹慎にも考えていた。
(今日の格好の方が、いつもの装束より脱がせ易そうでいいと思ったのは、誰にも言うまい。)
219 :
193:04/07/28 14:10 ID:3ehW1r3z
以上でございます。
字数の関係で予定より長くなり、申し訳ありません。
また、本編とちょっと時間軸がずれてしまっている事、お許し下さい。
>193タン
ステーキ話、オツですv
ジョルジュ・サリは好きなので、二人の話はうれしいです。
それにしても、それぞれのカップルのその後が気になる〜!!
想像力をかき立てられるお話で、読んだ後もお代わりしたくなっちゃいます!!
221 :
193:04/07/28 17:41 ID:3ehW1r3z
220さま、ありがとうございます。
そうおっしゃって頂けると私も嬉しいです。
私は余りエチー描写は得意でなく、どうしてもサイドストーリーになってしまってすみませんです。
よろしければどなたか部屋に消えていったカップルのその後を書いて下さいまし。
222 :
193:04/07/31 21:19 ID:pkdNlh1o
どうも、一休です。
余りエロくないのに連投でスミマセン
そしてまたジョルxサリでスミマセン・・・・
今回は短いです。
良かったら読んで下さいまし。
では↓
どうもジョルジュは知らず知らずのうちにかなり、
”死神”という職業と、それに伴う黒装束にコンプレックスを抱いていたようだ。
―それを打ち消してくれたのは、他でもないサリだ。
「このゆったりした装束で抱きしめられると、すべてを包んでくれてるみたいで、
凄く安らぐし、安心出来るの。で、たまにふわって触る柔らかい髪もダーイスキ」
今もその言葉通りに、ジョルジュの腕の中で幸せそうに目を閉じているサリ。
ジョルジュの家でお茶を飲んでいると、たいていこんな風にサリが巻きついてくる。
普段はどちらかと言うと精悍な感じで、特に蘭世といるときなんかは、
すっかりサリがお姉さんと言う風体だ。
けれど、ジョルジュの胸に頬をあて、片手でジョルジュの髪をもてあそぶ姿は・・・
まさに仔猫のようだ。可愛らしくて仕方が無い。
ジョルジュにだけ見せるその姿・・仕草・・・。
愛おしくて愛おしくて、髪をもてあそぶ手をつかまえて、その手に接吻をする。
「ジョルジュ・・・」顔を上げ、うっとりとした上目遣いで見つめるサリ。
つかまえた手をその儘握り、今度は唇に接吻を落とすジョルジュ。
「装束の儘の俺でないと・・・駄目か?」唇を離してジョルジュが問う。
「んもう・・・ばか」サリは恥ずかしそうに俯き、またジョルジュの髪に触れる。
ベッドへとサリをいざない、くちづけをしながらサリの衣装に手をかけ、
巧みにサリを一糸纏わぬ姿にしてゆく。そしてジョルジュ自身も。
ジョルジュは、普段はゆったりした装束のため余りわからないが、、
胸板も厚く、無駄の無い、とても逞しい体つきをしている。
キスは唇から徐々に降りてゆく。首筋、鎖骨、そして・・・・。
ジョルジュのひとつひとつの行為に敏感に反応するサリの体。
こんな頃には『仔猫』はもういない。
悩ましい声をあげ、美しく体をしならせる様は『女豹』とでも言うべきだろうか。
体の隅々まで愛し、文字通りジョルジュがサリの”全てを包んでいる”
ただ、最後に”包まれる”のはジョルジュの方になるのだが・・・。
暫くの後―
サリはまたジョルジュの胸に頬をあて、ジョルジュの髪を指に絡ませていた。
ただ、今度はジョルジュの体温を直接感じながら。
「ジョルジュ・・・あったか〜い」サリはまた幸せそうに呟く。
こうしていると、サリはまた仔猫のようだ。
「サリだって、暖かいし、柔らかいし・・・・・・可愛いよ」
片腕でサリを抱き寄せたまま、やや照れてジョルジュも呟く。
「ほんと?嬉しい!」抱き寄せているジョルジュの腕にチュッとキスをする。
”だからそう言うトコが仔猫みたいで可愛いんだよなあ”と思わず
「ただ・・・」と言いかけた。そしてはっと我にかえる。
「ただ・・なに?」「い・・いや、何でもない」「なによう」サリは拗ねてみせる。
そんなサリの頭を優しく撫でながら、ジョルジュは飲み込んだ言葉を心で思う。
”いつまでも、俺だけの可愛い仔猫ちゃんでいてくれよな。
ましてや、他のヤツの前で女豹になったりしないでくれよな。”
そう思うと同時に、根本的な事に気付き、ふと考える。
”そもそも女って「仔猫みたい」って言われて嬉しいんだろうか?
もし嬉しいなら、別に隠す事ないもんな。どうなんだろう・・・”
226 :
193:04/07/31 21:23 ID:pkdNlh1o
以上でございます
どうもお粗末さまでした・・・m(_)m
227 :
193:04/08/01 22:40 ID:K0TNTuRa
どうも、一休です。
最近連投でスミマセン
しかも余りエロでないんで・・・
やっぱりエロじゃないとだめっすか?
蘭世x俊はじめてかいてみたのですが
やはり余りエロでなくて・・・サイドストーリーで・・・
エロでないと!と言う方が多ければ
投下は控えようと思うのですが、どうですか?
193様、楽しく読ませて頂きました!
ごちそう様でした。
私はエロ無しでも全然オッケーです!
ぜひ蘭世&俊で作品を書いて下さい!
楽しみに待ってまーす!
229 :
193:04/08/02 00:19 ID:OejdV4Nw
どうも、一休です。
228さま、優しいお言葉ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて、蘭世x俊投下させて頂きます。
少し遅くなっちゃったケド、蘭世ちゃんのお誕生日に寄せて。
―「なあ」俊のアパートで突然俊が口を開く。
「なあに?真壁くん」台所にいた蘭世は振り向きながら答える。
「お前、誕生日何が欲しい?」「え?え?ええええー?!」
余りに急の質問に、鍋の蓋を落としそうになる。だって、まさか覚えててくれたなんて・・・。
俊の誕生日は蘭世、いやどちらかと言うと曜子のお陰で、
盛大かつ大変なイベントになるのが常だが、俊が蘭世の誕生日に、
まさかそんな事を言い出そうとは・・・・。きっとカルロも天上界で驚いていることだろう。
「そんな・・・私、真壁くんが私の誕生日を覚えててくれただけで幸せ。
だからその気持ちだけで充分よ。ありがとう。」蘭世は涙ぐんでいる。
「そうか、要らないのか。折角用意したんだが、要らないんじゃな・・・」
俊はイタズラっぽく皮肉る。
”何が欲しい”と訊ねながらも、既に用意をしている矛盾に気付く余裕は蘭世にはない。
「え?え?ええええーーーー?!用意してくれたの?私のために?
うっうっ嬉しいよ〜!!ホントに?夢じゃなくて?戴きます戴きますっ!!!」
手に持っていたおたまを落っことし、蘭世の瞳はもう涙がこぼれんばかりだ。
「わかったから、まあ落ち着け。ホラ。」
そう言って俊は小さな紙袋を無造作に蘭世に手渡す。
「嬉しいな、何だろう」ニコニコしながら蘭世は紙袋のシールを剥がす。
そこにあったのは・・・所謂ジュエリーケースだ。
蘭世は驚きを隠せない。震える手でケースの蓋を開けると、そこには・・・。
『水の石』さながらの指輪が収められていた。”水の石”にふさわしく、
石は深い深い蒼のラピスラズリが使われている。
「真壁くん・・・これ・・・」「あ、ああ・・・ダイヤモンドはもう少し待ってくれよな」
「ありがとう・・・真壁くんありがとう。大切にするね。ホントにありがとう」
”ダイヤ云々・・・”と実は既にかなりプロポーズ的発言をしている俊だったが、
これまた蘭世は目の前の事で精一杯だ。遂に蘭世の瞳から涙が溢れる。
「本当にこれ・・・貰っていいの?」「ああ、くれるってモンは貰っときな」
「ホント・・・?だって今迄に王家のお守りをくれて、いなくなっちゃったり
したじゃない。私は今度こそこの指輪を貰って、ダイヤの指輪が貰える日を
信じて待ってていいの?」蘭世の涙の理由が複雑になってゆく。
「ああ、そうだ。俺も前に自分をごまかすのはおしまいだって言ったろ?
ただ、待たせてしまうだろうし、その間にもお前には苦労かけるかもしれないが・・・」
「真壁くん、ありがとう・・・嬉しい。」胸にケースを抱きしめる蘭世。
そうしている蘭世を、今度は俊がその儘抱き寄せる。
「でも、どうして”水の石”なの?5つの石はもう存在しないのよね?」
俊のたたんで丸めた布団をソファがわりに、俊に肩を抱かれ蘭世は聞く。
「”水の石”の力は今やお前自身のもので、お前の”無償の愛”が
あの時の魔界を救ったと言っても過言じゃない」「そ、そんなことないよ・・・」
「水の石の根本は”愛情”だったろ?・・・だから、それはお前に贈ったと言うか、
俺自身の・・確認や戒めの意味でもあるんだ」「・・・どういうこと?」
蘭世は俊の顔を覗き込み問いかける。
肩にまわした俊の手の上を、蘭世の黒髪がすべり落ちる。
「だから・・・その、俺がお前の気持ちにどれだけ応えられるのかって言う・・」
とぎれとぎれながら、俊にしては頑張って喋っている方だ。蘭世はそれも嬉しい。
「俺は・・・今迄お前を沢山泣かせてきた。でも、俺がどんな状況下にあっても、
お前は俺に愛情を向けてくれた。時には身を呈してくれさえした。
俺は・・・そんなお前の”無償の愛”に何処まで応えられるのか、いや、
俺がお前から、それほどの気持ちを受けるにふさわしいのかすら、
疑問になったり、不安になったりするんだ。
江藤―・・・お前は本当に俺でいいのか?俺はお前の・・・”無償の愛”を
受けるに値するのか?」蘭世は驚いた。俊が”不安”を覚える事があるなど、
考えもしていなかったのだ。蘭世自身が不安になることはあっても。
「私は真壁くんじゃなきゃ、だめなの。真壁くんだから・・・真壁くんの為だったら
何でもできるし、強くなれるし、怖くないの。」
蘭世はきゅ、と俊に抱きつく。触れた頬同士から、蘭世の涙を感じる俊。
「知ってる?水の石の根本の”愛情”は、真壁くんを想うことで、
真壁くんを信じることで、力を発揮するんだよ。」
蘭世は俊の空いた片手を、指をからませ握りしめる。
「だから、疑問とか、不安とか、そんな事言わないで。真壁くんが好きよ。
私は真壁くんじゃなきゃ、だめなの。」蘭世は貰った指輪を右の薬指にはめる。
そして嬉しそうに、愛おしそうに眺めた後、俊の顔の前に左手の甲をかざし、
「こっちは、ちゃんと空けておくからね」とまだ涙の残る顔で微笑む。
「・・・サンキュー」俊は呟く。ちょっと照れているようだ。
「どうして?プレゼント貰ったのは私なのよ。お礼を言うのは私の方だわ。」
「そういやそうだ」二人で笑う。
俊は再び蘭世を抱き寄せ、くちづける。やさしく、それでいて深く。
「じゃ、もうひとつプレゼントだ」俊はやさしく蘭世の体を横たえる。
「え?え?ええええーーーー?」
蘭世は驚きと恥じらいで赤くなりながらも、ふたたび俊のくちづけを受け入れる。
(ま、真壁くん自身がプレゼントってこと?きゃーーーーー!!あ、でも以前に
神谷さんが真壁くんの誕生日に同じ様なこと・・・)「アイツと一緒にすんじゃねえ!」
俊は蘭世を小突く。「あ、また読んだわね!も〜・・・あっ、あん・・・」
結局、二つのプレゼントを貰い、幸せいっぱいの蘭世だった。
234 :
193:04/08/02 00:24 ID:OejdV4Nw
以上でございます。
読んで下さった方、ありがとうございました。
>>234 乙!!イイ!
つ、続きがぁあああああーーーーーーーーキニナル!!
236 :
193:04/08/02 05:34 ID:OejdV4Nw
235さま、ありがとうございます。
続きはめいっぱい想像してやって下さい(w
どなたか書いて戴いてもかまわないのですが・・・
蘭世ちゃんキタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
235タソ、ありがとうです!
238 :
237:04/08/02 15:36 ID:AD9MOwqL
234タソの間違いでした、スマソ
239 :
193:04/08/02 18:25 ID:OejdV4Nw
どうも、一休です。
感想を下さった皆様、ありがとうございますm(_)m
とても嬉しく、励みになります。
これからもぼちぼち投下できればと思っておりますので
今後とも宜しくお願い致します。
240 :
193:04/08/03 13:54 ID:eZ1lgRsN
どうも、一休です。
一発モンのショート・ショートですが
お読みいただけると嬉しいです。↓
241 :
編み込み:04/08/03 13:55 ID:eZ1lgRsN
―俊のアパート、何となくテレビを見ているとふいに俊が蘭世を見る。
「なあ、お前ってたまにこう、頭の上の方から髪を結ってるよな。」
どうやら俊は、編み込みのことを言っているようだ。
「アレって、自分で結ってるのか?」「そうよ」「へーすげーな、器用だな」
「そんな事ないよ。慣れると結構カンタンなのよ」「一体自分でどうやるんだ?」
「う〜ん説明してもきっとわかんないよね。やってる所見た方が早いかな?」
蘭世は鞄からコームと折りたたみ式の鏡を取り出す。
「まずね、この辺の髪をとって、3つにわけるでしょ・・・」
そう言って蘭世は頭頂部辺りへ両腕をあげ、毛束をすくう。すると・・・・
「きゃっ!!」腕を上げてガードが甘くなった脇へと、
俊が後から両腕をまわしてきたのだ。蘭世は抱え込まれもう編み込みどころではない。
「んも〜最初っからそれがやりたかったのね〜?!ばかばかっ!!」
「何だよ、続きを教えてくれよ」俊は後から蘭世を抱え込んだ儘楽しそうに言う。
「これじゃ出来るわけないでしょ!もう絶対教えないんだからっ!!」
「そうか、それなら仕方ない」俊は後ろから蘭世の耳へ首筋へと甘い息を吹きかける。
「やん・・・もう・・・意地悪・・・」俊の吐息に体を震わす蘭世。
―本当に編み込みは何処へやら。
>>241乙鰈。
う〜ん、ナイスなバカップル。
真壁くん、平和になってよかったね。
続きが気になりまーす!
どうかお願いしまーす!
244 :
名無しさん@ピンキー:04/08/05 01:27 ID:sgm8xvmZ
おちそうなのであげます
あ
あ
っ
俊は何考えてるかを読み取れるってのが
結構エロいかも…
イッタふりはできないね
「もっと、こうしてくれたらいいのに...」
「もっと、こっちをさわってほしい...」
な〜んて、蘭世ちゃんが思ってても、すぐ読み取れるわけで、
イッタふりなんてしなくても、毎回必ず、いかせられてしまうのでわ?
毎回かならずイカせられる蘭世ちゃん幸せモノ♪
252 :
名無しさん:04/08/09 15:14 ID:D9/Mdk2D
そういう映画昔ありましたね。プレイボーイの男の人がある日突然感電ショックで
女性の思ってることが聞こえてしまうようになるやつ・・・
当然相手の思ってることが筒抜けなので、あちら方面でもかなりお役に立って
いましたが・・・
書けない・・・
何かやっと書けた・・・
一休です。
またエロでなくSSなのですがよろしいでしょうか
―新婚さんの真壁邸―
「ねえ、今度の花火大会、絶対いこうね!ねっ?」蘭世は嬉々として話す。
「ああ、そうだな、わかったよ。」抑揚に乏しい俊の返事。
「わあい、今年は浴衣新調したんだ、ソレ着ていこ♪」
抑揚があろうがなかろうがOKはOKなので、蘭世はウキウキだ。
にこにこしながらアイスコーヒーを俊に出す。
本当のところ、俊は花火などどちらでもいいのである。
第一、花火は家からも見える。わざわざ行く必要が何処にあるのか・・・と。
しかし、蘭世の浴衣姿をおがむのも、喜ぶ蘭世を見るのも悪くない。
ソファに座り、頭のうしろで手を組んだ儘、俊はそんなことをぼんやり考えていた。
するとそんな俊に、蘭世はくるりと向きなおって言う。
「そうそう、今年は俊の浴衣もちゃ〜んとあるのよ♪」「え?は??・・ごほっ・・」
意表をつかれ、俊は丁度口にしたアイスコーヒーが気管に入り、むせてしまう。
「私の浴衣新調したって言ったじゃない。お母さんが作ってくれたのよ。
で、”俊くんの分も”ってお母さんが。」・・・俊にとって余り好ましくない展開だが、
そういうイキサツでは、ムゲに断る訳にも行かなくなってしまった。
(そう言えばお義母さんは、コイツのドレスを縫ったり、器用なんだよな。
て事は、これからもこんな事が起こったりするかもしれない訳だ・・・)
残りのコーヒーを飲みながら、複雑な心もちの俊だった。
「ね?どう?似合う?ヘンじゃないかな?」
浴衣を纏った蘭世は、色々な角度から鏡を見つつ俊に問う。
紺色の地の何箇所かに、数種の花や草が白くぬかれた、
派手さはないけれど、そこがまた蘭世らしい浴衣だ。
椎羅が作っただけあって、流石、蘭世にぴったりのイメージだ。
赤い帯に合わせて、結い上げた髪には赤の簪。「ああ、いいんじゃないか」
”これで俺の分が無ければ、更に言う事ないんだが・・”
と言う言葉を何とか飲み込んだ俊だが、まだ自分は着替えず、
何ともいえない顔をしている。それを汲んだ蘭世は、
「大丈夫よ〜、男性は着付けもカンタンだし、色目もそんな派手じゃないし、
そんな顔しなくていいよ、ほら。」
蘭世に後押しと手伝いをされて、俊もやっとのことで着替え終了。
「わあ・・・似合うよ。俊ってばなに着てもカッコいい・・・」
ほれぼれした妻の視線に照れ戸惑う俊。俊の浴衣は柄は入っていないが、
それでいて上質な生地であることが良くわかる。色も渋い鶯色だ。
「じゃ、行こう♪」蘭世に言われ家を出る。
もう花火はあがりはじめていて、行く道すがらに音と色彩に迎えられる。
「キレイだね〜」「ああ、でも上ばっか見てて転ぶんじゃないぞ」
「大丈夫だも〜ん」そういって蘭世は俊の手を取る。
最初こそとても抵抗があった俊だが、こうして二人、
浴衣姿で手を取り合い歩くのも悪くないなと思いはじめていた。
それもひとえに、隣で可愛く、嬉しそうにはしゃぐ妻のお陰だ。
出店も並びだし、人気も多い場所になってきた。
「おい、はぐれるんじゃないぞ」「大丈夫だも〜ん」
と相変わらず俊の手を握り締め微笑む蘭世。・・・ところが!
「あっ!俊!私あれだけは絶対やりたいの!」蘭世はそう言って、
俊の手を離し、出店で賑わう中へダッシュで消えた。
「お、おいちょっと・・・」と蘭世の行き先を目線で追い、俊は脱力する。
「まったく・・・、花火じゃなかったのかよ・・」確かにそっちのけである。
蘭世が向かった先は・・・『金魚すくい』。
・・・結果は言うまでもない。俊が辿り着いた時には蘭世はもう半泣きだ。
「ふえ〜ん・・アナタ。一匹もすくえないのよ〜。なんで〜?」
子供に混じって奮闘した跡は見て取れた。
しかしどの周りの子供も蘭世よりはマシである。
それが証拠に蘭世は店主ならまだしも周りの子供にまでダメ出しを受けている。
「このおねえちゃんさっきから凄い頑張ってるんだけど、あれじゃダメだよ〜」
と、俊に報告をしてくれる子もいる。きっと蘭世にもレクチャーしてくれたのだろう。
結果には全く結びついていなかったけれど。(やれやれコイツはもう・・・)
俊は、笑いつつも、どちらかと言うと呆れてしまった。
「お前、なんでって、自分のドン臭さを考えてもみろよ。当然の結果だ。」
「ひど〜いアナタまでそんな事言うのー?」
「仕方ないだろ、ホントの事なんだから。」ぽんぽんと蘭世の頭をたたく。
すると店主が「あんたら新婚さんかい?睦まじいねえ。どうだい、
嫁さんのリベンジにアンちゃんもやってくか。」と笑う。
「いえ、俺がやると全部すくえちゃうから、おじさんの為に止めておきますよ。」
と笑い返し、未練たらたらの蘭世を店から引き剥がした。
帰り道、二人はまた手を取り合って歩いていた。
俊とつないでいないもう片方の手には、金魚すくいのおじさんから
『参加賞&努力賞』で貰った2匹の金魚の入った透明なビニール袋。
堤防沿いを歩く。楽しかったけれどやはり祭りのあとは何処かもの哀しい。
すると今度は俊が「ちょっと待ってろ」と手をほどき、堤防の方へ行った。
戻って来た手に何かを持っている。ススキだった。それを見て蘭世は呟く。
「暑い暑いと思ってたけど、立秋も過ぎてるし、もう秋は来てるのね。
・・・ところでそれ、どうするの?」
確かに、花器に挿すには短すぎるし、何より一本だけだ。俊は、
「こうするのさ」と蘭世の結い上げた髪に挿した。
「ススキの簪・・・ってね。」俊は妻を眺め満足気に呟く。
まだ穂も開いていないススキだが、髪に挿せばそれ自身の重みで
蘭世の赤い簪の下に丁度良いバランスで垂れる。
「なあ、家着いたらこの儘の格好でちょっと呑まないか?」
俊にしては大変珍しい風流な申し出に、蘭世はふたつ返事だ。
―この時俊の頭のなかで流れていた曲に蘭世は気付いただろうか。
そして、お酒の種類と結末は歌とちょっと違うかもしれない事を・・・。
260 :
193:04/08/09 21:07 ID:ogdF7DZN
以上、一休でした。
読んで下さった方、ありがとうございましたm(_)m
>252
「ハートオブウーマン」ですな。結構面白かった。
>193
GJ!!
262 :
193:04/08/09 21:24 ID:ogdF7DZN
>261さま、早々にありがとうございますm(_)m
一休様、素敵な作品テンキューです!
お子チャマな蘭世かわぃぃーです。
家に帰ってからの展開を期待してしまうわっっっ!
264 :
193:04/08/10 14:01 ID:l63wlaCG
>263さま 感想ありがとうございますm(_)m
蘭世って、料理もお裁縫も上手だけど、こーゆーのは弱い気がして思わず書いちゃいました(w
蘭世ちゃんごめんね
265 :
名無しさん:04/08/11 10:38 ID:hjIh0mJP
>毎回かならずイカせられる蘭世ちゃん幸せモノ♪
だからいくつになっても夫婦円満なのね♪
266 :
sage:04/08/13 21:44 ID:2P/Oi5VD
どなたか卓ココ書いて下され・・・
あいつとのケンカのきっかけは、皮肉にも俺のボクシングリーグ戦優勝だった。
決勝戦は相当苦戦を強いられたが、なんとか勝利を得て、
受賞式やらパーティやらなんやらで
あいつと一緒に会場を出たのは真夜中近く。
あいつもくたくただったはずだが、俺以上に俺の優勝を喜び、はしゃいでいた。
ここまでは良かった。
上機嫌のあいつと2人で夜道を帰ろうとしていたところ、『敵』がやってきたのだ。
思い返せば、いくら疲れ果てていたとは言え、こんなに近づいてくるまで
『敵』の気配に気付かなかったとは、俺としたことがなんという不覚だろう。
しかし、気付いた時には、『敵』は俺たちのすぐ側までやってきていた。
「!」
とっさにあいつを俺の後ろにかばった瞬間、『敵』は暗闇の中、
まっすぐに俺に向かって走ってきた。
あいつをかばうことしか頭になかった俺は、
自分自身に対してはすっかり無防備になってしまっていた。
その時、『敵』が叫んだ。
「俊様!大ファンです!」
『敵』は俺に抱きつき、俺の口に唇を押し付けてきた。
一瞬頭が真っ白になってしまったものの、俺が無理やりその女を引き離すまで5秒はかからなかったと思う。
その女は、どんなに長い間俺のファンだったかとか、どれほど俺が好きかとかを
延々とまくし立てた後、俺に手紙(ファンレターらしい)を押し付けて去っていった。
何がなんだか分からんが、とりあえず、あいつが無事で良かった。
そう思って振り返ると…般若の面に噛み付いたのかと思うほどの形相の蘭世が
俺を睨みつけていた。
その後の俺の対応も悪かったといえば悪かったのかもしれない。
子犬のようにキャンキャンと文句を言う蘭世は、いつもならかわいいと思うのだが、
この時は疲れていたせいもあったのか、わずらわしく感じてしまった。
だいたい、今のは明らかに不可抗力だろう!?むしろ俺は被害者じゃないか!
そして俺は言ってしまった。
「キスくらい大したことじゃないだろう!」
静寂が訪れた。俺の言葉が何かの合図だったかのように。
それ以来、もう3日間も蘭世は俺に何も話そうとしない。
ただ、それでも3度の食事はきちんと用意してくれるし、その他の家事もバッチリだ。
その辺りはさすが俺の妻。怒っていても、俺に何の迷惑も不自由もかけないように
しようとしてくれているのがよく分かる。
だが、1点、俺が非常に不自由でいるのにあいつは気付いているのだろうか。
ご丁寧に寝室まで別にしやがって。
そう、あれ以来、蘭世は俺たちの寝室には来ようとせず、来客者用の寝室で
眠るようになってしまったのだ。
蘭世の気持ちも尊重しようと2日までは我慢したが、これ以上は俺のムスコが、いやいや
俺の気持ちが我慢できない。
今夜、あいつの眠る寝室に侵入してやる。
271 :
ゆめこ:04/08/15 19:07 ID:KGe26T+M
突然の初投稿です。よろしくお願いします。
なんだか導入部分が長くなってしまいましたが(しかもエロくない;)
ここからエロくなっていく・・・といいなあ(おいおい)
レイープまがいなこととかソフトSMとかでもOKですか??
といっても、真壁くんのことだから、蘭世が本気で嫌がるようなことは
できないと思いますがw
ゆめこさま、投稿ありがとうございます!
レイプまがいなことも、愛があればOKだと思います。
あまりハードなのはどうかと思いますが( ̄▽ ̄;A
後半も期待してます♪
決心したものの、蘭世の眠る寝室のドアの前に立ったまま、
俺はノックする勇気さえなかった。
まさか、あいつ、本気で俺のことを嫌いになったわけじゃないよな?
一抹の不安が頭をよぎる。
もし、あいつが俺のことを嫌いになったりしたら、俺はどうすればいいんだろう。
もし、あいつが俺の元を去って、他の男と一緒になったりしたら…。
俺の脳内に、黒い男の影が蘭世をさらっていく場面が映し出された。
だめだ!そんなことはさせない!
俺はノックもせずに、ドアを勢いよく開けた。…開けたつもりだった。
「…鍵がかかってる?」
なんと、俺の妻は寝室を別にするだけでなく、自分の寝室に鍵までかけていたのか!
さっきの不安から一転し、俺はふつふつと怒りが込みあがってくるのを感じていた。
俺は魔法で瞬時に鍵を開け、寝室に入った。
蘭世は…どうやら眠っているらしい。
俺は足音を消して熟睡している蘭世のベッドに近づいた。
ほう。よく眠っているじゃないか。俺はこの2日間眠れぬ日々を
過ごしていたというのに。
俺にこんな思いをさせておいて、ただで済むとは思っていないよな?
「ん……。なぁに……?真壁くん……?」
こいつ、まだ寝ぼけてるな。自分も「真壁」だろうが。
蘭世は眠そうにゆっくりと目を開いて俺を認め、次の瞬間、
驚いた表情で目を見開いた。
「あなた!どうしてここに!?」
「夫が妻のベッドにいて何がおかしい?」
「…出て行って」
蘭世はフイと顔をそむけて言った。
「私はもう寝るの。あなたも自分のベッドに戻ったら?」
「そうか。じゃあ、俺も寝ようかな」
そう言って俺は蘭世のあごを持ち上げて俺の方を向かせた。
「おまえと一緒にな」
「やめて…!」
蘭世は俺の手を振りほどこうとしたようだ。そして、自分の手が動かないことに
ようやく気付いた。
「……!?」
蘭世は驚いた顔で俺を見た。そう、蘭世の両手は頭の上でベッドの柵に
くくりつけられている。
跡が残るほど強くは縛っていないが、それでも蘭世の力ではほどくことはできないはずだ。
もちろんこいつが怖がるようなことは何もする気はなかった。
蘭世にはちょっと冷静になってもらい、きちんと話し合うのが第一の目的だ。
…もっとも、話し合って仲直りした後、久方ぶりの夫婦の営みなんてものを
始められたら、もっといいのだが。
「いや…。放してよ! どういうつもり!?」
「こういうつもり」
俺は蘭世に優しくキスをした。少しは抵抗するかと思ったが、
体は硬くしているものの、抵抗する気は全くないらしく、俺の舌も素直に受け入れた。
だが、いつもなら、おずおずとでも自分の舌を絡ませてくるのに、
今日はそんなそぶりを見せない。
「…どうした? 抵抗しないのか」
蘭世の果実のような唇から自分の唇をはなし、俺は尋ねた。
実はこいつはもうそんなに怒ってないんじゃないのか。
俺はそんな甘い考えを抱いていた。
すると蘭世が答えた。
「だって、キスは大したことじゃないんでしょ?」
そう言って蘭世は俺から視線をそらした。
「私も他の男の人と平気でキスできるようになるの」
突然、俺の頭に、蘭世をさらっていく男の影が再び描かれた。
頭がカッと熱くなったのが自分でも分かった。
「他のヤツとなんてさせるか…!」
俺は再び蘭世の唇を奪った。さっきの優しいキスとは違い、
息もできないような強く乱暴なキス。
「……んっ! や…真壁くん、苦しいよ…」
俺の唇の下から、苦しげな蘭世の声が聞こえた。
「真壁くん」。夫婦となってからは聞くことの少なくなってしまった呼び方。
しかしとても聞き慣れた呼び方、懐かしく、耳に心地いい呼び方が
俺をさらに熱くさせた。
俺はネグリジェの上から、蘭世のやわらかな胸を乱暴にまさぐった。
「いや…やめて…」
両手の自由を奪われている蘭世は、身をよじって抵抗の意を表そうとした。
だが、身をよじるその姿はとても官能的で、むしろ俺を誘っているかのようだった。
俺は蘭世の胸から下へと下り、ネグリジェの裾から手を差し入れてみた。
俺の手が蘭世の細い脚に触れると、蘭世はビクッと体を硬くした。
蘭世の両足は硬く閉じられていた。
俺の手が蘭世の両足の間に割り込もうとすると、さらに両足に力をこめて抵抗する。
だが、俺は蘭世の抵抗を許さず、無理やり右手を蘭世の太ももの間に割り込ませた。
「いや…お願いだからやめて…」
懇願する蘭世を無視し、俺は下着の上から蘭世の大切な部分に触れようとして
蘭世のそこがすでにぐっしょりと濡れているのに気付いた。
「なんだ…しっかり濡れてるじゃないか」
「っ! 言わないで!」
蘭世の顔が火がついたように真っ赤になった。その表情がとてもかわいかった。
277 :
ゆめこ:04/08/15 23:40 ID:KGe26T+M
本日はここまでということで…。
一応ラストまで出来上がっているのですが、
1回分ずつに分けるのが意外と難しいことに
初めて気付きました…(^^;)
>272様、レスどうもありがとうございます!
えーと、ハードすぎ?ということはないと思うのですが
いかがでしょうか(^^;)
終盤はマターリ&ラブラブになるはずですので…ハイ。
ゆめこ様
ドキドキしながら読ませて頂きました!
続きが楽しみです!
279 :
193:04/08/16 14:41 ID:nt/GKXOs
ゆめこさまGJ
続き楽しみにしております。
わたくし一休はどちらかと言うとSS派なので、
エチーのが書ける方は尊敬でございます。
わたくしもまたSSを一発用意できましたので、
ゆめこさまのストーリーが終わったらまた
投下させて頂こうかと思っております。
こうなるともう止まらない。
俺は蘭世のネグリジェのボタンを全部はずし、下着もすべて剥ぎ取って、
蘭世にキスをしまくった。
蘭世の濡れた唇に、やさしい頬に、美しい額に、やわらかな耳に、細い首すじに、
大きくはないが形のいい二つの胸に、スラリとした手や脚に、
優しく、時に強くキスをした。
両手を縛られたままの蘭世も、もう抵抗するそぶりは見せず、
真っ赤になったままだが、俺のキスに身を任せていた。
時々、ビクッと体を反応させる様子がかわいい。
「…ああ…っ!」
俺の手と唇が、蘭世の最も敏感な場所に触れた時、蘭世が小さく叫んだ。
蘭世の泉はもう充分すぎるほどうるおっていたが、
おれはそこに一番時間をかけて丁寧にキスをし、愛撫した。
「ああ…っ!真壁くん…っ!あなた…来て」
俺はそそり立ったものを蘭世の中に入れようとした。
「…ああ…っ!待って、あなたお願い、手を…自由にして…っ」
パチッと音がして蘭世の両手を縛っていた縄がほどけた。魔力でほどいたのだ。
「蘭世…っ」
「あぁぁぁぁ…!」
悲鳴のような声を上げ、蘭世は自由になった両手を俺の背中に回し、
俺を抱きしめた。
「…蘭世」
手を縛ったまま、したりしてごめんな。
そう言おうとして、俺に背を向けて横たわっている蘭世に声をかけた。
「眠っているのか?」
いや、起きているようだ。なんだ、まだすねているのか?
俺は蘭世の肩を倒し、顔を俺の方に向けさせた。
「蘭世……!?」
蘭世の顔を見て俺は驚いた。泣いているのだ。俺はあせった。
「お、おい、手が痛かったのか?怖い思いをさせてしまったか?」
蘭世は首を横に振りながらも、涙を流し続ける。
「ごめん!もうこんな真似はしない!俺はただ…」
「違うの」
蘭世は泣きじゃくりながら、俺の言葉を遮った。
「私…私はあなたのことが、こんなにも大好きなのに…」
「え?」
「私にとってあなたのキスは特別なのに…。あなたにとってキスは
たいしたことじゃないのね。大した意味もなく私にキスしていたのね」
そう言うなり蘭世は声を上げて泣き始めた。
「お、おい!」
ちょっと待て!たいした意味もなくキスしていた?おまえはそんなことを
考えていたのか?
俺は蘭世をぎゅっと抱きしめた。俺の腕の中で、子どものように泣きじゃくる蘭世が
とても愛しかった。
「ばーか。あの時のは、避けようのない事故みたいなもんだったし、
おまえが気にかけるような価値すらないっていう意味で言ったんだよ」
蘭世はまだ涙が止まらないのかうつむいたままだ。
「おまえへのキスは全部意味があるに決まってるだろ。さっき、俺がおまえにした
何十回、何百回のキスだって、ひとつひとつにちゃんと意味があるんだよ」
我ながら似合わないキザなセリフを口にし、今度は俺の顔が赤くなるのを感じた。
蘭世はやっと顔を上げ、涙をためた瞳で俺を見つめた。
「…じゃあ、どんな意味があるの?」
「そ、それは…」
おい、俺にそこまで言わせる気かよ。自分の顔がさらに赤くなったのが分かった。
「ねーねーどんな意味があるのー?教えてくれなきゃ分かんなーい」
…こいつ、分かって言ってやがるな。
なんだよ、瞳をキラキラさせやがって。さっきまでピーピー泣いてたくせに。
そっちがその気なら…。さて、もう一度泣かせてやるとするか。
「おまえ、本当に分からないのか?」
「うん!分かんない。なになにー?」
「じゃあ、今からしっかりと教えてやるよ。……おまえの体にな」
きゃああああ、と蘭世が悲鳴をあげるのにも構わず、俺は蘭世を再び組み敷いた。
283 :
ゆめこ:04/08/16 21:26 ID:oGVNqbGs
長々と駄作を載せてしまい、大変失礼致しました。
お見苦しいところが多かったと思いますが、読んで頂いた方には本当に感謝します。
説明不足なところ、言葉足らずなところは
皆様の豊かな想像力にお任せしたいと思いますw
278様、優しいお言葉をどうもありがとうございました!
278様のお言葉を励みに、最後まで投稿させて頂きました。
279様(一休様)もありがとうございます。
せっかく新しい作品を作られたのに、私の作品が終わるまで待って頂き、恐縮です。
ここらで名無しに戻りつつ、
一休様の作品楽しみにしております。
移転されたのきずかなかった…
そしてその間に2作も!GJ!!
285 :
193:04/08/16 22:32 ID:nt/GKXOs
ゆめこさま乙そしてGJ
ゆめこさまのような方の後にエチーがほぼないSSなんて投下していいのかしら・・・。
しかも鈴なる・・・・皆様お許しを!
8分割位の予定です。では↓
ある日の真壁家。
ダンナ様は合宿、子供たちは「たまには一人でのんびりなさい」
と言うじーさんばーさん(望里と椎羅)のはからいで江藤家へ。
蘭世は文字通り一人羽をのばしていた。
「さあ、夕飯はどうしようかしら。とは言え一人だものね〜。」
思案しているところへ、玄関のチャイムが鳴った。
「誰かしら?神谷さんなら電話してから来るだろうし、何か荷物かしら?」
念の為ハンコを持って玄関に向かうと、意外な人物が其処にいた。
「あら〜鈴世じゃない。どうしたの突然?」「うん、久し振りに寄ろうかなと思って・・」
「やっとスーツ姿も板についてきたって感じね〜」「そ、そうかな?」
鈴世も勤め人となり、確かに真壁家訪問は久し振りである。しかし、
唯の顔出しだけでなく、鈴世が何か言いたげであると見て取った蘭世。
俊も子供達もいない、蘭世一人だと解った上で訪ねて来ているのだ。
「とにかく上がって上がって!夕飯は?」「いや、まだ・・」
「じゃ丁度いいわ、私もこれからだから一緒に食べましょ。」
「悪いね姉さん。折角の骨休めを。何か手伝おうか?」
「いいわよ、座ってなさい。料理は食べてくれる人が居た方がいいのよ」
蘭世はキッチンから振り返り、鈴世をリビングに促しウィンクする。
(それにしても、鈴世ったら一体どうしたのかしら・・・)
普段は鈍い蘭世でも、ずっと仲の良い弟の事に関しては、
流石に小さな変化も感じ取れる。相談事があるのは明らかだ。
しかしその内容にまで考えが至らないところがまた蘭世である。
「今夜ウチに来ること、おとうさん達には言ってないんでしょ?」
「うん・・・ごめんよ折角・・・」そんな鈴世の言葉を蘭世が遮る。
「だからそれはいいのよ。それに姉弟水入らずってのもたまには・・・ね?
さあ、支度も出来た事だし、食べましょ食べましょ♪」
鈴世と二人、こうして食事など久し振りだ。と言うか今迄にあったろうか。
食事は楽しくすすむが、鈴世はやはり何かを言い出せないでいる様だ。
―結局食事は楽しく終わり、二人でコーヒーを飲んでいた。
(ここらあたりで・・・)と、蘭世はやんわりと切り出した。
「鈴世・・・今日は何か言いたい事があるから来たんでしょ、どうしたの?」
蘭世に水を向けられて鈴世はようやく本題を口にする。
「実は・・・なるみの事なんだけど・・・」「喧嘩でもしたの?」
「いや、そうじゃないんだ。彼女・・・ほら、手術してるから傷痕があるだろ?
それを凄く気にしてるんだ。姉さんとことウチでレジャーに行っても、
海やプールだと彼女余り来ないだろ?そういう事なんだ。」
そこで鈴世は溜め息とも取れるひと呼吸をおく。
蘭世は柔和な中にも複雑な表情を入り混じらせる。
「そうだったの・・・、確かに女の子だから、部位を問わず
傷は出来れば無いほうがいいものね。それに対して鈴世はどう思ってるの?」
「もし傷痕がなくなる事で・・彼女の気持ちが少しでも楽になるなら・・、
兄さん・・・俊兄さんなら傷を消す事も出来るだろうからお願いしようかと・・・」
蘭世は複雑な表情だ。確かに俊ならば、傷を治する能力がある訳だから、
傷痕を消すなんて朝飯前だろう。
「どちらが、彼女のためなのかしらね。傷痕を気にする女の子としての
なるみちゃんの気持ちは、とても良く解るわ。でも・・・」
蘭世は頬に片手をあてて考え、言葉に詰まる。
「僕も姉さんと同じ気持ちだよ。第一僕は、
気にしないってずっと言ってるんだ。それにね・・・」
そこまで言うと鈴世は真剣な顔つきで蘭世を見る。
まるで狼に変身する時のような鋭い眼光だ。
その表情から紡がれた言葉に、蘭世は涙を一筋溢す。
「私もその意見に賛成よ。その言葉、そのまま彼女に言ってあげなさい。
きっと彼女も解ってくれて、鈴世と同じ様に思ってくれる筈よ。
それでももし、俊の能力が必要なら、今度は二人でいらっしゃい」
「ありがとう、姉さん」鈴世は笑顔で真壁家を後にした。
鈴世が真壁家を訪ねて暫く後、鈴世はなるみと夜を共ににていた。
部屋の照明は最低限に落とし、窓から切り取られた夜空の方が明るい位だ。
月と星が柔らかく、二人を映し出す。照明を落とすのはなるみの希望からだ。
理由は、言うまでもない。鈴世もそれを察し、ずっと応じていたのだ。
くちづけを交わし、それがだんだん深くなる。
そして、鈴世の唇が、なるみの唇から首筋、鎖骨へとおりてゆく。
鈴世の唇はやさしく、二人を照らす明かりも淡い。
それでも、なるみの胸の辺りをかばう仕草はもう習慣になってしまっている。
鈴世は胸をかばうなるみの腕をやさしく掴み、横へと退ける。
「そんなに・・・嫌かい?僕は気にしないってずっと言ってるだろ?」
鈴世はなるみの耳元で問う。「うん。で、でも・・・・」
鈴世はなるみの腕を掴んだ儘、上体を起こし、真剣な目でなるみを見つめる。
「いいかい、なるみ。良く聞いて」「リ・ン・ゼくん・・・?」
「確かに傷痕があるって、女の子にとっては、凄く嫌なことだと思う。
だけど、ずっと言っている様に僕には関係ないし、気にしない。
それにね、なるみも自分で言ってたことあるだろ?
”私はあの手術の時死んでたかも知れない”って。
だからその傷痕は、手術をしたお医者さんとなるみが頑張った証なんだ。
そのお陰で今、僕の傍になるみが居るんだ。僕も感謝しなきゃいけない。
その傷痕は、素晴らしい勲章なんだよ、そうだろ?」
なるみの瞳からみるみる涙が溢れる。鈴世は狼狽する。
「ごめん!泣かすつもりじゃ・・・」「違うの!!鈴世くんの言う通りなの!」
なるみはシーツに涙をしみ込ませながら続ける。
「私、大切なこと忘れてた。そうよ、先生が一所懸命手術して下さって、
そのお陰で生きられて、今こうして鈴世くんと一緒にいられるのに・・・。
私ってば、自分の事ばっかりで・・・凄く恥ずかしい!ごめんなさい!」
なるみも上体も起こし、鈴世の背中に腕をわまして抱きつき、泣きじゃくる。
「いいんだよ、もう泣かないで」鈴世はなるみの腕をほどいて下ろし、
両頬に掌をあてて彼女の顔を上げ、指でやさしく涙を拭うと、また唇へとキスを落とす。
下ろされたなるみの腕は、もう傷痕をかばう事はしなかった。
「ありがとう、鈴世くん」やさしい鈴世の胸に抱かれて、なるみは呟く。
「ありがとうって・・・何が?」聞き返す眼差しもやさしい。
「私、幸せ過ぎて贅沢になってた。本当に・・あの手術の時に生きられたのは、
鈴世くんに出逢って、鈴世くんが励ましてくれたお陰って思ってたのに、
いつも鈴世くんがやさしいから、だんだん当たり前みたいに思って・・・。
だから、気付かせてくれてありがとう。」鈴世はこの際だから聞いてみようと思った。
「本当はね・・」「なあに?鈴世くん」「さっきは言わなかったけど、
傷痕を消す方法はいくらでもあるんだ。だけど、僕は気にしないし、
なるみならあの話も解ってくれると思ったから。
でも、やっぱり女の子だから傷はない方が勿論いい訳で、
もし傷痕がなくなる事でなるみの気持ちが少しでも軽くなるんなら・・・
って思ってたんだよ。これを聞いて、傷痕を消したいと思うかい?」
なるみは首を横に振り、鈴世の手を取り、自分の傷跡へと導いた。
「これは今日から、鈴世くんと出逢った記念で、大切な宝物よ」
鈴世はなるみを抱きしめた。ふたり思うことは同じ。―出逢えてよかった―
293 :
193:04/08/16 22:40 ID:nt/GKXOs
一休からは以上でございます。
7分割の間違いでした。スミマセンm(_)m
読んで下さった方、ありがとうございます。
鈴世くん、やっぱり優しい♪素敵杉。
一休様、GJ!
295 :
193:04/08/16 23:59 ID:nt/GKXOs
>294さま、感想ありがとうございます。
鈴世くんはやさしいし、正直なので、書いててこっちがハズカシー様な事もキザったらしくならなくていいですね。
池野先生が「俊が書くのに一番気を遣う、鈴世は俊なら絶対言わない事や着ない服等着せれていい」
みたいな事をコミックスの1/4スペースに書いてらしたのを思い出しましたし、それが凄〜く解る気がします。
きゃ〜〜〜!!!
ケンカの続きがアップされてる〜!
やきもちを焼く蘭世ちゃんがとってもカワイくて、王子じゃなくてもいじめちゃいたく
なりますよね(笑)
そして久々に鈴×なるも見れてうれしいです♪
そうそう、鈴世はキザなセリフも似合うから自由に動かせる(?)んですよね。
素敵です〜
ゆめこさま、一休さま、ごちそうさまでした♪
297 :
193:04/08/17 06:46 ID:XChNzt/t
>296さま 感想ありがとうございますm(_)m
確かにこれだけキザーな事が許されるのは鈴世くんだけです。
俊じゃ背中がかゆくなりそうですよね(w
だから俊だとイジワルーとか気持ちとは裏腹な展開になっちゃうんですよね。
それもそれでまたイイんですけど・・・。
298 :
193:04/08/17 23:24 ID:XChNzt/t
度々すみません一休です。
エロ書けないのに連投で本当にスミマセン
また性懲りも無くくだらないモノを書いてしまいました。
ショート・ショート2編です。お読み戴けたら嬉しいです。
それでは↓
299 :
再び:04/08/17 23:25 ID:XChNzt/t
「しゅ、俊ーー!こっち!早く早く!!!」アロンは俊を城の一室へ招き入れる。
急に魔界に呼び出されて来てみれば、アロンは大変慌てふためいている。
「アロン・・・一体何があったっていうんだ?!」俊にはさっぱりわからない。
入った部屋の重厚な扉に内側から更に施錠をし、周りの気配を窺うアロン。
「だからアロン、一体・・・」「しっ!声が大きいよ」アロンは警戒しきりだ。
そしてようやく、俊に顔を寄せ、小声で話しはじめる。
「”禁断の剣”ってあったろ?」「ああ、あのゾーンを斬った時壊れちまったアレか」
「で、その剣の事は”禁断の書”に書かれてたろ?」「ああ、そうだったな」
「あれにまだ続きがあったんだよおぉー!」「何ッ?!あの時も確かそんな展開で・・・」
「そう、あの頁の次に、また判り難い様に台紙が重なってて・・・」「で、何て?」
「”再びこの書を手に取りて、この頁を見るべき事態がありし時、更に次に進むが良い”って」
「て事は、もう1頁めくると、また剣か何かが出てくるって事か?」
「どうやらそう言う事らしいんだよおぉぉ〜」アロンはビビリまくっている。
俊もちょっと背筋に冷たいものを感じた。「お互い、カミサンには言わない方が良さそうだな」
「勿論だよ!!僕と俊だけの話にしといてくれよ!なっ!!」「ああ、わかったよ」
俊は蘭世以外にも血の気の多い王族の顔ぶれを思い、また悪寒を感じた。
俊には警戒して話したアロンだが、どうやらその事実を知った時のリアクションは大きかった様だ。
丁度時を同じくして、フィラが蘭世のもとを訪ねていることなど知る由もなかった。
「こんにちは、蘭世さん」「あら〜フィラさん!いらっしゃい。お久し振り、どうぞどうぞ」
蘭世はフィラと紅茶を飲みながら談笑する。そしてふと気付く。
「そう言えば今、俊がアロンに呼ばれて魔界に行ってる筈だけど・・・・」
「その事なんですけどね、蘭世さん、実は・・・」フィラは目撃したアロンの一部始終を語る。
「ええっ?!あの”禁断の書”がまだ?!」「どうやら、そうらしいんですの。
次は剣なのかはわかりませんけど、続きがあった事は間違いないですわ」
「それで、私達には内緒にしておこうって事なのね!随分ね〜」蘭世は別に、
俊を殺ろうと思う事なんて今もこれからも勿論ないだろうが、隠されれば面白くない。
「ホント、失礼しちゃいますでしょ?これではまるでわたくしたちが知ったら、
何かすると思われてるみたいじゃありませんこと?」フィラも同様の不満である。
「でも、アロン様はわたくしが何も知らないと思ってますのよ・・ふふ」
「俊も今のところはそう思ってるでしょうけど、彼は心が読めちゃうからね〜ズルイのよ」
「では、こうしませんこと?そろそろ俊様もお戻りになるでしょうから、
どうせ後で読まれてしまうのなら、わたくしと蘭世さんで、先ずは笑顔で
”おかえりなさい”とお迎えいたしましょ。」
「それはいいわね。まさかフィラさんが来てるとは思ってないでしょうから。」
―暫くの後、俊は二人の思惑に出迎えられ、魔界に居た時よりも背筋が寒くなったとか。
301 :
193:04/08/17 23:28 ID:XChNzt/t
以上でございます
大変失礼しました
読んで下さった方、ありがとうございますm(_)m
一休さん乙鰈です!
フィラさん好きなので良かったっス〜o(^-^o)(o^-^)o
書いてくれるのは本当にありがたいんだけど。
エロパロ板なんだから濃くなくても
エロ要素があったほうがいいんじゃない?
304 :
名無しさん@ピンキー:04/08/19 13:59 ID:uWyVwxjh
でも
>>1にエロ無しOKって書いてるし。
まぁエロあってこそのエロパロ板っちゅうのもわかる。
ごめんsage忘れた。
慣れんことするもんじゃないわ
306 :
193:04/08/19 18:48 ID:RbE2qAIs
>303さま
おっしゃる通りです。で、>1のお言葉に甘んじていた訳で・・・。
私の技量と思考では、どうもエロ色を濃くするのは難しく、どうしても原作寄りというか、
とにかくエロ色を強く出来なかった訳で・・・。
それでもときめきという作品が大好きなので書かせて戴いておりました。
多くの方が面白くないと思っていらっしゃるのも何となく感じておりました。
もしここの板の色にふさわしい?物が書けましたらまた読んで戴こうとおもいます。
それでは、ロム専に戻らせて戴きます。
今迄読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
あーあ、貴重な作家さん追い出しちゃったよ
神はみんな自サイト作ってるしね
このスレも終わりかなぁ
>>303タソ,304タソ
お二人さんとも、このスレがエロパロに出来た経緯って知ってる?
説明し出すとめちゃくちゃ長くなるので、T.T.S.S.の過去ログ読んでもらえると
嬉しいんだけど、ここは昔から「できればエロ推奨だけど、ときめきへの
愛さえあれば、エロなしもOK」っていうスタンスで来てる(はず)なので、
193タソのSSは問題ないと思われ。
ちなみにオイラはこのスレPart5くらいからずっと住人やってます。
もちろん、その時に過去ログ全部読み返した(ヒマ人でスマソ)ので、
Part1からの神々のお名前や内容はたいてい覚えてると思う。
ほとんどの神は
>>307タソの言ったとおり、自サイト作ってそっちで書いて
おられるけど、未だにここをROMってる人も絶対にいるはずだから、
どうにかして、たまにはここに帰って来てもらえんかなぁ…?
つーわけで、193タソ!!オイラはあなたの文章、可愛らしくて好きでつよ。
感想つけてないから「面白くない」と思ってるわけでは決してないので、
これからも是非がんがって投下して下され。
309 :
193:04/08/19 22:17 ID:RbE2qAIs
>308さま、ありがとうございます。
確かにまとめサイト「T.T.S.S.」を私も読ませて戴いてますが、
その中にも、ふんわりした作風の物もありますよね。
だから、エロ色が強いものは、そう言うジャンルが得意な方にお任せして、
私は原作に近い雰囲気で、SS的なものでもいいのかな・・・と思っていた訳でして。
ただ、エロパロ板ですから、エロがない(又は薄い)作品に対し、
不満を感じられる方がいらっしゃる事も当然だと思います。
>308さま、暖かいご意見本当にありがとうございます。
310 :
308:04/08/19 23:57 ID:LWZVUhgJ
>>193タソ
いやいや、とんでもない。
確かにここはエロパロ板なので、エロがあるに越したことはないんだけど、
(実際オイラもエロは大好きさw)絶対にエロがないとダメ、という
お約束はこのスレにはないので、エロが書けないことをそんなに
否定しなくてもいいよ、って思ったので、つい偉そうなことを言って
しまいまつた。
>>303タソ、304タソにもスマソ。お二人が193タソを追い出すつもりでカキコした、
なんてことは全くもって思ってません。
>>307タソだって、その発言はこのスレへの愛ゆえと信じたいww
そう、みんなときめきが大好きなんだ〜!!文句あっか〜!?
実際、最近特にここのスレはパワーがなくなってきてる気がする…
10・11が連続即死した時には、さすがにもーあかん!とオモタヨ。
だから、今ここで書いてくれてる193タソには、一人のROMラーとして感謝
してるのよ、オイラ。自分は絶対文章は書けないので。
それにしても、ゆらタソとか、夏生タソとか、どーしたのかねぇ…
ここから羽ばたいて行った神々の皆様は、かーなーりーお元気に
がんがってる方が多いけどね。
あ
投下時に「エロなし」って言ってるから
エロを期待している人をがっかりさせているわけでなし、
世間にうんざりするほど健全SSサイト(もちろんときめきのね)が
あるわけでもなし、
いいじゃないのさ。
個人的にオリキャラにレイプとかはヤだけど
なかには萌える人もいるかもしれないし、
投下前にシチュとかかいといてくれればいいんじゃない?
ついでじゃないけど、
アロンは王子で、フィラは王家の婚約者だから、
そういう教育する係がいたのかなあなんて思った。
314 :
193:04/08/21 07:12 ID:AuOsBGuY
色々な意見を本当にありがとうございます。
波風立てるつもりはなかったのに申し訳ございません。
でも、受け入れて下さってる方も居て下さるんだと思うと、
嬉しいですし、感謝です。
作風は余り変わらないかと思いますが、
今後もしお話が書けたらまた読んで戴きたいと思います。
本当にありがとうございますm(_)m
一休さん、私はあなたの作品が大好きです。
ずっと書き続けて欲しいです。
次回も楽しみに待ってますよ!
アロ×フィラ
俊が魔界へいく直前の頃のはなし。
「魔界を守るのは
───アロン、お前だ」
お見舞いの花をアロンに放り投げ、俊は振り向かずに城を出ていった。
その背中と、一瞬だけ振り返った蘭世の顔が、アロンの心に残った。
死ぬかもしれないのに、魔界のために冥界へ行ってしまうあいつ。
ずっと焦がれていた母上をひとりじめにし、
初めて好きになった蘭世ちゃんの心をもあいつは手に入れて……。
魔界すらも手に入れられるのに。
「アロン様、お休みになって下さい」
フィラの気遣いにアロンはベッドに身体を倒したが、
幾重にも重なる感情に落ち着くことは出来なかった。
欲の心に付け込まれて冥王にあやつられ、魔界を危うくさせてしまった王子の子孫。
時代が変わってもそれは同じで、僕は、だめ王子なんだ。
あいつ、冥界へ行くなんて偉そうに
───死ぬかもしれないのに。
なぜそんな事が出来るんだろう。
───僕はこの魔界の王子なのに。
アロンが目を覚ますと既に明かりが必要のない時間になっていた。
「フィラ、支度をさせて」
ベッドから起き上がる気になったアロンは、フィラを通して係へそのことを伝えさせた。
「フィラ、君はずっとここにいたの?」
「はい。ずっとアロン様のお傍にいます」
過去も未来も、どうにでも取れる言葉の意味。
どんなときもアロンを見つめていた眼差しが、優しく微笑む。
アロンは着替えをすますと、フィラとともに王妃の元へ向かった。
「母上、あいつは……」
「そういう子なのです。私達には私達のしなければならないことがあります」
魔界に残る『私達』、アロンは自分が一人ではない事を感じた。
俊からアロンに託された魔界。2000年前と同じように冥王と戦う王子と、
結果として魔界を守っていく王子。
わかっていても戦いに向かうことが出来る俊。
アロンには出来ないことを俊はやろうとしている。
「僕に出来ること、僕がやらなければいけないこと……」
ずっと一人だと思っていたのに、
魔界の危機を中心に、たくさんの人の思いがアロンのまわりを渦巻いている。
城の修復に、操られていた魔界人のケア、本物の魂の供給、
やらなければならないことは後から後から増えてくる。
王子なのに今までなにをやっていたんだろう。
冥界へ赴く日が決まったと城へ連絡が届いた。
「アロン様、今日もお疲れになったでしょう。フィラはまた明日の朝参ります」
フィラはアロンを部屋の前まで送り、挨拶をして立ち去ろうとした。
「フィラは、ずっと僕の傍にいてくれるんだよね?」
「はい。もちろんです」
アロンの意図が分からず、フィラはいつものように微笑んで答えた。
「なのに、帰っちゃうの?」
アロンの表情にはいつもの寂しさと、
いつもとは違う寂しさが混ざっているのを感じてフィラは言葉の意味を悟った。
「い、いえ。寝着の支度をして参ります」
珍しくフィラは羞恥に慌ててアロンから目をそらし、靴を鳴らして走り去った。
フィラは小さな声をかけ、部屋に入った。
王家の名の元に正式な婚約者だと名乗ってはいたものの
ずっとその相手には認めてもらえぬまま、
いつか心を開いてもらえる日を待ち望むだけだった。
そのときが、今、目の前にやって来ている。
「フィラ、僕、やっとわかったんだ」
なにを?と言うようにフィラは頭を傾けた。
「ひとりぼっちじゃなくなったって事を」
アロンは広げた両腕の中にフィラを囲み入れると、その腕を狭くしながら言った。
「ありがとう」
その言葉にフィラは声を我慢しながら涙を流した。
アロンはその頭に頬を寄せてじっと時が経つのを待った。
今までに感じたことのない幸福感を感じていた。
「泣きやんだ?」
ちょっとだけやんちゃなアロンの声にフィラは顔をあげた。
はい、と言う返事はアロンの唇に吸い込まれて聞こえなかった。
フィラはゆっくりと目を閉じ、幸せに酔いしれた。
触れあっているだけの唇から、何かが流れ込んでくるように胸が熱くなっていく。
その熱はしだいに体中を支配しはじめ、アロンに体重を預けざるをえなかった。
触れている場所からフィラの熱がアロンにも伝わり、
それをまた唇からフィラへと注ぎ込んで、
長い長いくちづけが今までのかたくななものを全てとかしていった。
「かわいい」
ぽつりとアロンは言うとフィラをベッドへよこたえさせた。
自分もベッドへあがり、フィラの上にそっと覆いかぶさった。
ウエストに結ばれている紐をほどくと、合わさっていた寝着が
フィラの柔らかそうな肌を滑り落ちた。
アロンはそのてっぺんにくちづけた。
いたずらっ子のように水音をたてながらフィラの胸に唇を這わせていく。
「あ、アロン様…はぁぁ…っ」
恥ずかしいので、とでも言いたかったのだろうが、アロンはその言葉も塞ぐことに成功した。
何もつけていなかった太股の奥に指を差し込んで、そこでも水音をたてる。
アロンに両膝を立てさせられてフィラは両手で顔を覆った。
自分のいやらしいところをアロンが見ていると思うと逃げたい気持ちだったが、
そういうわけにもいかず、羞恥とぴりぴりとやってくる快感の片鱗に翻弄されながら
時々大きく息をはいてやり過ごした。
「ここ、ぬるぬるしてるんだね」
「───っ」
アロンの息が指でいたぶられている場所にかかる。暖かいような冷たいような息。
指で何度もなぞる。急に感触が変わってフィラは身体をかたくした。
「はぁぁ…っ」
すべりのよくなった敏感な場所に強い刺激がくるのに耐えきれず、
フィラは背筋をそらせ、胸を付き出した。
口のまわりを濡らしたアロンが顔をあげてフィラに言った。
「僕のフィラ、これで本当に僕のものだよ」
アロンはさっきまで自分が口を付けていた場所に自身を押しあてた。
それはゆっくりと姿を消していき、最後にはアロンとフィラは太股を密着させた。
「フィラ、すごく暖かいよ」
アロンの心も身体も包み込んでいるフィラ。
「わたし、胸がいっぱいです」
体中を密着させてふたりは囁きあった。
「ずっと僕の傍に…」
「嫌だと言われても離れません」
フィラはまた涙をながした。
アロンはフィラを抱き締めたまま快楽を導こうと腰を動かした。
「あ、はぁ…、ぁ、ぁ、」
フィラは声とともにシーツを掴んだ。
「フィラ、フィラ、すごいよ」
「アロン様っ…っ」
アロンはフィラに愛情を注ぎ込み、小さなキスをした。
「フィラ」
アロンはフィラの髪をなでながら目を閉じた。
この温かさが朝には消えてしまわないようにとフィラを腕に抱いたまま。
以上で。
ときめきでこゆいエロは書きにくいので、ぬるいけど。
>>316ー320
乙です!フィラたん(;´Д`)ハァハァ
きゃああああ!素敵です!!
従順で可憐なフィラに萌え。
エロだけど感動しました…。GJ!!!
>>316 己で訂正しておく
魔界じゃなくて冥界だね。行ったのは。
ごめんよ。
326 :
193:04/08/24 22:06 ID:Y4bBOrZm
こんばんは、前の作者さま乙です。
私もまた書かせて戴いてよろしいでしょうか・・・?
他の作者さまが書いて下さって、投下しやすくなった反面、
相変わらずエロはなく恐縮なのですが・・・。
新婚俊x蘭世です。お互いの回顧録とでも申しましょうか。
蘭世2、俊2の4分割の予定です。
エロもなくて、どちらかと言うと「甘口」なので、
苦手な方はスルーでお願い致します。では↓
夜中にふと、目が覚める。片肘を支えに斜めに半身を起こす。
長い髪が肌を滑り落ちる感触から、何も身に纏っていない事に気付く。
・・・そうだ、寝る前に愛し合ったから・・・・
胸に視線を下ろすと、彼のつけた紅い愛の印・・・
夢じゃないんだ、と思うと同時にちょっと気恥ずかしくなる。
更に視線を斜めに下ろせば、寝息をたてる愛しいひと。
整った顔立ちに、長い睫毛。
これからも、この寝顔を眺める事が出来る。
彼からの特別な愛情を、私だけが受ける事が出来る。
私は彼の”妻”になったんだ
もう、彼が何処かへ行ってしまう事はなく、私の傍にずっと居てくれるんだ。
そして私は、これからもずっと一番近くで彼を愛し続ける事ができるんだ。
こうして彼に抱かれて、心も体も包まれて眠る事ができるんだ。
・・・なんて、なんて幸せなんだろう・・・・
「どうした?寒いのか?」愛しいひとの優しい声にはっとする。
「あ、うんん、違うよ。起こしちゃってごめん。何でもな・・い・・・・」
言い終わるか終わらないかで、涙が零れる。
「何だ、何泣いてんだ。怖い夢でも見たのか?」
「ううん、違う。凄く幸せなの。幸せで・・胸がいっぱい・・・」
辛い涙も沢山流してきたけど、幸せでも、涙はでるんだね。
「・・・??ヘンなヤツだな、ほら、いつまでも肩だしてっと、ホントに風邪ひくぞ」
私の肩を抱き寄せ、その逞しい胸の上へと導く。
彼の温もり、心臓の音・・・・。
この先もずっと、ずっと、これを感じる事が出来るのね。
・・・「好き」「大好き」「愛してる」・・・・
どのコトバでも伝えきれない、いまの幸せ。
愛する人が、傍に居る幸せ。愛する人に、抱かれて眠る幸せ。
「俺だって、お前の何倍もそう思ってるさ」
眠りにおちる際に、そんな声を聞いた気がした。
夜中にふと、目が覚める。自分の左側に温もりを感じる。
其処に視線を移せば、俺の腕に抱かれて小さな寝息をたてている女。
俺の愛しい愛しい女・・・蘭世。
・・・今迄、何度泣かせたろう。悲しく、辛い思いをさせただろう。
それでも、どんな時でも、俺を信じ、愛情を注いでくれた。
突き放しても、遠ざかっても、コイツの気持ちは真っ直ぐに俺の心に飛び込んできた。
解っていながら、応えてやれない自分がもどかしかった。
明かりの灯らない部屋へ一人帰るのは、虚しいばかりだった。
温もりのない部屋で、あいつの心を思うと、胸が締め付けられるようだった。
けれど、そんな事はもう終わったんだ。
俺は自分の気持ちをごまかすのは止めにしたんだ。
俺は誓ったんだ、コイツを幸せにすると。
それが今、現実となって此処にあるのだ。
温もりが、それが夢ではない事を伝えてくる。
もう離さない、離れない。愛しいコイツを悲しませる事など、するものか。
そっと髪を撫で、瞼にやさしくくちづける。
これからはずっと、傍に居ておまえを守ってゆくから・・・。
「ん・・・どうしたの?」うっすらと瞳を開き俺を見る。
起こしてしまったと言う程でもないか、半分夢の中の様な顔だ。
「何でもないさ。まだまだ夜中だ、寝てな。」今度は唇に軽くキスをする。
すると幸せそうに俺を見つめ、安心したかのように、また眠りに落ちる。
コイツの幸せそうな顔を見ていると、俺まで嬉しくなる。
こうして抱き寄せて眠る事で、安心するのは俺の方なのかも知れない。
コイツの幸せが、俺の幸せでもあるんだ。
そして、その幸せを守ってゆくのが、俺の使命。
おまえが望む様な俺になれるかは、わからないけれど、
無骨で不器用な性格は多分その儘で、おまえは不満かも知れないけれど、
それでも俺は精一杯、おまえを守ってゆくから。
おまえがいつも、笑顔でいられるよう、幸せでいられるよう・・・。
おまえの幸せが、おれの幸せでもあるのだから。
331 :
193:04/08/24 22:12 ID:Y4bBOrZm
以上でございます。読んで下さった方ありがとうございます。m(_)m
今後もこんな感じだとおもいますが、宜しくお願い致します。
193さん復帰オメ!これからも楽しみにしてますよ〜V
333 :
193:04/08/24 23:07 ID:Y4bBOrZm
>332さま、どうもありがとうございますm(_)m
一休様、乙でつ。
充分エロ…いやいやセクシーでイイじゃないですか!
ぜひ、この路線で頑張って下さい。
335 :
193:04/08/25 02:06 ID:NtXaviG0
>334さま、ありがとうございますm(_)m
ちょっと甘口俊ですが、現役読者時代、真壁くんがつれないと、
「あ〜もう真壁くんてば、ホントは蘭世が好きなくせに!」
とやきもきしていました。だからたまに見せるやさしさや、
心の中は蘭世のこと考えてたりすると「きゃーっ」って思ったし、
めっちゃ思うツボに蘭世に感情移入していました。
だから?”こんなやさしい真壁くんもたまにはいいじゃないか”
の会所属って感じなんです(w
これからも宜しくお願い致します。
336 :
ゆら:04/08/25 13:49 ID:1sNWpRKu
不規則出没のゆらです。
アロ×フィラタソ、193タソ、GJです。
美味しく頂きますた。
私はアロンが結構バカ可愛くて好きなのですヨ。
あの二人、いつの間に?と思う原作の空白を埋める作品ナイスでした。
あーんど193タソ、私は「原作読み込んでんな〜」と感心してます。
そして短くまとめられる才能にも…。
だって長いんだもん、自分(^o^;
私も貴女の作風スキですよ。
色々な作風、色々な意見があっていいんじゃないかな…反論も含めて。
私も近々うPしますんで宜しくお願いしますo(^-^)o
337 :
193:04/08/25 15:25 ID:NtXaviG0
ゆらさま〜どうもどうもこんにちはです^^
そしてありがたいお言葉恐縮です。
私は読み込んでるといいますか、原作の世界を大切にしたいなあ
って思うんです。原作のどこかに挿入されててもいい様な雰囲気
をと心がけているんです。
話の長い短いは内容によりますね。エロ色を出せないから余計に短めに
しようと思うというか、読んでる方が嫌にならないか怖いんです。
ゆらさまの様に、読み手を引き込む表現力があれば長くても全然OKですよ。
次作品のうP楽しみにお待ちしております。
エロがなかろうと、長かろうと
作品に愛があればいい。
でも、コテの馴れ合いだけは勘弁して欲しい
最近の書き手の人って、2ch慣れしてない感じがすごくするから
気をつけた方がいいよ。
ここはまだ優しい方だけど、どこも同じだと思ってると傷つけられるよ。
馴れ合いうんぬんとはちょっと違うかもしれないけど、
作品に対する感想や賛辞の言葉はいいとしても、
その都度、一つ一つに律儀にレスつけて
解説を聞かせて頂かなくても、と思ったり。
叩かれるの覚悟で書くと、
作品はいいけど、正直、解説は(゚听)イラネ
コテハンの方の作品自体は、もちろん大歓迎です。
ってか、
>>338タソ自身とても優しいよねw
あと、話題を蒸し返して悪いけど。
個人的にはエロなし作品もいいとは思うよ。
ただ、「エロないけどいいですか〜?」を免罪符に
次々に投下されるのはどうかなと。
といっても、ここ最近?は、描写自体は激エロでなくても
情景を想像すると萌えるものが多いので、
こういう作品なら、
「エロくないけど・・」とか言わず、むしろ堂々と投下して欲しい。
だんだん「最初しかかけてないけど投下してもいいかな?」
「あんまり面白くないけどうpっても?」
とか言い出すよ。
呼び掛けられないとでてこないとかさ
逆に作品かかずにレスってばっかりとかさ
最初からコテで出てくる人もなんだかなーと思うけど、
それ以上にコテマンセーなレスが多いと
自演かと思っちゃうよ。
このスレ他と比べて2chぽくなさすぎるかも
>>338 >>339 >>341 あらら。
馴れ合うつもりは全然ないけど。
仰ることはよく分かりますわ。不愉快にさせたんならスマソ。
自分語りや全レスは気を付けますけどね、ありがdのまとめレス位は勘弁してちょ。
投下した後、名無しに化けようにも携帯うPだから
一定時間はIDでバレバレなんで、常にコテにしてるんですわ。
トリップ付けとこ…。
おそらく、いくつかは私に対する意見ですよね。
>エロがなかろうと、長かろうと
>作品に愛があればいい。
私は常にその気持ちで書かせて戴いてます。
ときめきと言う作品が大好きですから。
>このスレ他と比べて・・・
故に、他スレがどうであるかは私には余り関係ないことです。
他スレはロムる事はあっても書き込みはしないと思いますので・・・。
>免罪符に・・・
そんなつもりは毛頭なかったのえすが、そうお感じになっていたなら
不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
エロパロ板ですから、その前置きは必要と考えていました。
実際エロ要素があった方がいいと言う意見もございましたし・・・。
確かに連投した時期はありますが、スレが落ちてしまうのが嫌だという
気持ちからです。唯、何でもかんでも載せていた訳ではないのです。
書く時も、書いてからも、載せるか否かは考えますから。
・・・万人に満足又は納得して戴くことなど不可能です。
ですから、感想を下さった方にはお礼を述べたいと思うだけです。
ただ、それだけです。
コテハンなのも、たまたま最初の作品を載せた時の数字なだけで、
感想を下さる方も何か名前があった方が判り易いかなと思っているだけです。
>自演かと・・・
トリップつけていなかったし、そう思われても仕方が無いのかも知れません。
ただ、書いた作品をアップするかどうかでも悩む小心者ですので、
自分を持ち上げるなど、とてもとても出来ません。
――本当に、色々なご意見がありますよね。
気弱な私はどうしたものかと悩んでしまいます。
不快な思いをさせてしまった方々、本当に申し訳ございません。
また暫く頭を冷やそうとおもいます。
>342だれもゆら様のことは言ってないと思われ
一休さんタソさあ
全レスはやめなよ。はっきり言ってウザイ
ゆら様がトリップ付けたのは、雲行きが怪しくなってきてるところに
コメント書くのに、なりすましされないようにでしょ?
常にコテハンなのは
携帯で名無しのふりして雑談に入っても
○○=ゆらとか書かれるからでしょ?
問題が別々じゃん。
トリップつけてなかったから自演と思わても仕方ないとか
そーゆー間違いが素人って言われるんだよ。
ゆら様がトリップつけたらまねしてトリップつけたり
真似ばっかりするから、ゆら様まで一緒に見られるんだよ〜
ゆら様に迷惑だよ
ゆら様は2ちゃん慣れしてない感じはしないし
私的にはゆら様は神
一休タソは空気嫁って感じ。
きつくてごめん
344、あなたは何?
自治厨?
別に193を不快に感じた事なかったけどなぁ。そこまで叩く事?
作品がつまらなかったりすれば批判すればいいし。別に全レス返しは暇人ってことでスルーできないかな。
>193タソ
原作に対する思い入れとかは人それぞれだと思うから、それを懇々語られるのは正直萎える。
必要以上に低姿勢になることもないと思うし。
投下前のアナウンス(エロなしなので嫌な人はスルーを等)を簡単に入れて、
投下後ある程度感想がついてからレスつけるくらいでいいと思う。
自虐的なのは読み手としてもツライし、書き手の性格みたいなものが
見えちゃうと素直に読めなくなるんだよね。
楽しんでいる住人がいるのだから、自信持って投下すれば良いんじゃないかな。
偉そうにスマソ。
藻前ら、まあおちつけ
∧_∧
(´・∀・`)
( つ旦O ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬
と_)_), 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦
>347タソ
ごめん!
これだけ言わせて。
>346タソがいい事言った!
一言一句、禿胴。
>>347 ちゃ、もらいました。
うまい日本茶ですた。
>>344 >>ゆら様に迷惑だよ
あなたもそれに一役かっていますよ?
他人を糾弾する前に自分の言動を考えた方がいいのでは。
193タソに、ちと思うところがあるので付け加えさせてほしい。
193タソの気遣いと、2ちゃんで受け入れられる気遣いは
ちょっと違うように思うんだ。それって何も気遣ってないのと同じだよ。
私もよそでは書き手に回るので言わせてもらうと、
SS書きの姿勢(?)についていろんな所から学ぶのは大事なんじゃないかと思う。
(そういうの語るスレもあるし、他の書き手さんを見習ったり、反面教師にしたり)
読み手の人たちはいわば、自分の妄想に付き合ってくれてる訳だから、
たとえらしくなかろうと、ここが2ちゃんである以上
なるべく不快にさせない為の気遣いを考えるのは必要だと思うよ。
何より、不必要に叩かれたりスレが荒れたりすることも防げるだろうし。
いつまでも話蒸返してスマソ。。。
今度こそもう来ませんから、どうか蒸し返していつまでもやるのは止めて下さい。
他の作家さん達によって、いいスレでありつづけて欲しいと思います。
どうもすみませんでした。
ひどいスレだ。
似たような事が起こる度、こういう流れは毎回あるんだし、
年中行事のような気がしてる(w
でも、トリップ付けられるのに
2ch慣れしてないなんてうさん臭い。
トリップ持ってたって、ジエンマンセーは出来るんだから
何のためについているんだかわからないよ。
そのうえトリップで「もうきません」と言っているヤツは
他のスレでは書き込みしないっていってる
二度と使わないトリップなんでつけてるんだろ
ここのほとんどの住人は、「もう来るな!」と思っているわけじゃなくて、
「書いてくれるのは嬉しいけど、
(作品以外の点で)直すべきところを直してくれたら
もっと嬉しい」と
思っていただけと思うんだけど。
(一部そうでもなさそうなのもいますが)
で、そのことを素直に受け止めてくれれば
一番嬉しかったんだけど。
343は「申し訳ございません」といいつつ言い訳ばかりだし。
その後も理解してもらえなかったようなのが残念。
なあ、もういいだろ?やめようぜ
こんな空気じゃ作家さんたち落とせないだろ
俺たちはなんでここにいるんだ?
ときめきのSS読みたいからだろ?
このスレは叩き出せるほど作家さんを豊富に持っていたか?ねえだろ?
ゆらタソも近々落とすって話だったし(頼むから消えないでくれ)
それまで雑談しようぜ!!
よし、俺がネタをふる。
神谷力・曜子夫妻の夜はかなり激しそうだ。
・・・萌えんな。スマソ
>356がいいこと言った!!!
ここらでスレ流れを変えてみる。
ゆらタソでも神谷夫妻でもないけど。
日曜日の朝、妻が「遊園地に行きたい」などと言い出した。
「……。今からか?」
「うん!」
冗談だろう?このくそ暑い中?
大体、夏休み最後の日曜日なんて、とんでもなく混んでるんじゃないのか?
…そもそもおまえ、なんでそんなに元気なんだ?
昨夜だってほとんど寝かせてやれなかったというのに。
「ダメ……?」
蘭世が悲しそうな表情で上目遣いに俺を見る。
「…まあ、いいけどな」
最近、毎晩眠れない夜を過ごさせてしまっている罪悪感も手伝い、
俺は渋々うなずいた。
「ホント!?わーい!」
子どものようにバンザイして喜びを表す蘭世。
まあ、妻の喜ぶ顔を見られるなら、遊園地くらい連れて行ってやるか。
というわけで、俺たちはこのくそ暑い中、快速電車で1時間ほどかかる郊外の遊園地へ
行ってきた。
蘭世は、遊園地に着く前から上機嫌で大はしゃぎだったが、
遊園地に着くと、さらにそれが2.5倍パワーアップした(当社比)。
予想通り、遊園地の混雑はものすごかったが、妻には混雑も暑さも全く苦にならないようで、
俺は広い園内中、端から端まで引きずりまわされる羽目になった。
帰りの電車の混雑も相当なものだった。
遊園地は、この路線の終点にあるため、帰りは始発駅だから座って帰れるだろうと
思っていたが、それは甘かった。
切符を買うのに30分待ち、座るどころか快速電車に乗りこむだけでも、
何台かの電車を見送らなければならなかった。
やっとのことで乗り込んだ俺たちは、座るのは早々とあきらめ、
電車のドアの端っこを陣取ることにした。
こちら側のドアは、発車後しばらく開かない。蘭世もドアにもたれていれば、
立ったままでも多少は楽だろう。
蘭世をドア側に寄せ、俺は蘭世を車内の混雑からかばうようにして立った。
すぐに人が押し寄せてきて、俺たちは身体を密着させることになった。
電車が発車した。蘭世はドアにもたれ、俺を見上げてニコニコしている。
「楽しかったねー。また来ようね!」
蘭世はニコニコしながら、今日の遊園地周遊の感想を話し続けていた。
「そうそう、それにあのおばけ屋敷のドラキュラ!お父さんよりかっこ良かったよね。
あと、それから…」
「おまえ…元気だな」
「え?だって楽しいんだもん」
「昨日ほとんど寝てないくせに」
突然蘭世の頬が赤くそまった。
「や、やめてよ、こんな人がいっぱいのところでそんな話」
蘭世は声をひそめてそう言った。
「寝てないとしか言ってないぞ。何を恥ずかしがってるんだよ」
俺も蘭世に合わせて声を小さくした。
だが、実は、俺の力で俺と蘭世は周りから完全にシャットアウトされている。
つまり、俺たちの姿は回りから見えず、当然俺たちの声も聞こえない状態になっているのだ。
「だって…」
「…それとも昨日のコト、思い出したのか?」
俺は顔を近づけ、蘭世の耳元でそう言ってみた。
「思い出してなんかないもん!もう!いじわる!」
蘭世はぷーとふくれて、俺に背を向けて、窓の方を向いてしまった。
暑いから、と言ってアップにしていた髪から流れる後れ毛が
ふわりと揺れて、ドキッとする。
おまえ、実は俺を誘っているんじゃないのか?
もう、真壁くんたらっ!こんな満員電車の中でそんなこと言ったりして。
俊に背を向けた蘭世は、人込みの中そんなことを言う俊の無神経さに腹を立てつつ、
車窓から流れる風景を眺めていた。その時、ジーンズのヒップの辺りに
さわさわとした感触を感じた。
「……?」
最初は、誰かの服かカバンでも当たっているのかと思っていたが、
突然ジーンズの上からぎゅっとヒップをつかまれた。
「きゃっ」
思わず小さな悲鳴をあげてしまい、慌てて手で口を押さえる。
「犯人」は分かりきっている。蘭世のすぐ後ろにいる男、すなわち自分の夫だ。
「もう!こんなところで何するのよ!」
蘭世は顔だけ俊の方を振り向き、声をひそめて言った。
「ほら、ちゃんと前を向いてないと、周りの人に怪しまれるぜ」
俊は蘭世のヒップから手を離し、小さな声で答えた。
もちろん、俊のバリアお陰で、周りの人が二人に気付くはずはないのだが、
そんなことを知らない蘭世は俊の手が離れたことで安心し、大人しく前を向いた。
だが、今度は俊の両腕は、後ろから蘭世のウエストを抱きしめた。
それから両手は少しずつ上へ向かい、Tシャツの上から蘭世の胸をわしづかみにした。
「や…っ」
蘭世が再び慌てて両手で口を押さえるのを幸いとばかりに、
俊の両手は蘭世のTシャツの裾から入り込んだ。
暑さのため、蘭世のTシャツの下はブラジャーのみだった。
俊は蘭世の肌を味わうようにゆっくりと愛撫した。
そして俊の両手は蘭世の背中に回り、ブラのホックをはずした。
「ちょ、ちょっと…!お願い、こんなところでやめて…」
抵抗しようにも、こんな満員電車の中では動くと他の人に当たってしまう。
蘭世にできることは、ささやくような小声で哀願することだけだった。
俊は答えず、蘭世の右の乳首を指でつまんでみた。
「ああ…っ!」
俊はそのまま指をこすり合わせた。
「あ…だめ…っ」
「だめ?こんなに勃っているのにか?……ほら、こっちも」
俊はもう一つの手で蘭世の反対側の乳首もつまんだ。
「ああ…っん…」
周囲に声が漏れないように、蘭世は自ら口を押さえる。
俊の左手は蘭世の乳首を弄び続けていたが、右手は下へと向っていった。
俊は蘭世のジーンズのジッパーを降ろして右手を進入させ、蘭世の下着の上から
蘭世のもっとも敏感な部分を指でゆっくりとなぞった。
「あ…っ…だめ…誰かに気付かれる…」
「声を出さず大人しくしてれば、誰も気付かないさ」
俊はしれっとそんなことをいい、指で軽くマッサージするかのように、
蘭世の下着の上から敏感な部分をなで続ける。
蘭世のそこは、下着の上からでもはっきりと分かるほど濡れていた。
「それ以上は…だめ…やめて…お願い…」
「やめていいのか?こんなに濡れているのに?」
「いやっ」
蘭世が真っ赤になる。俊の手はついに下着の中にまで侵入してきた。
俊は湧き出てくる泉を探し出し、その泉に指を差し入れた。
「ああっ!」
声をひそめることも忘れ、頭をそらせてのけぞる蘭世の表情を見て、
俊は自分の理性の糸が切れたのを感じた。
蘭世のジーンズと下着を膝まで下ろしてから、自分も同じ姿となり、
蘭世のヒップを両手で掴んで自分のモノで貫いた。
「あああああ…っ!」
悲鳴のような蘭世の声が聞こえた。
電車から降りた帰り道。
「もう〜っ!ひどいんだから!」
俊より数メートル先をスタスタと歩きながら、蘭世はまだご立腹だ。
「だから、ちゃんと回りには気付かれないようにしておいたって言ってるだろう」
「そういう問題じゃないでしょう!?」
蘭世は振り向いて俺を睨みつけた。
「でも、昨日の夜のこと、思い出しただろ?」
「…………うん」
顔を真っ赤にしながらも素直にうなずく蘭世。その様子がまたかわいい。
決めた。今夜も眠らせないぞ
以上でつ。
夏休み最後の日曜日には、まだ一日早いけど。
ゆらタソGJ!!!
満員電車エチ−(;´Д`)ハァハァ
>>367タソ、誤解でつ、オイラではありません。
名無しタソの偉業です。
>>358タソ、ウルトラGJ
>>358タン
乙です〜♪
やっぱ、俊とランゼのエロはいいねv
370 :
367:04/08/28 13:21 ID:rr1rPewm
大変の間違いをしてしまいますた。
ゆらタソも358タンもゴメソ。
電車のドアに挟まれ逝ってきまつ…
それは大変危険なので
次の駅で乗り換えて戻ってくるように(w
ホシュ
補修
ほちゅ
保守ばかりでもアレなので妄想投下
蘭世が未来に行って卓に会う回で
未来の蘭世と間違えてエロいことしちゃう真壁くん、なんて見てみたいな
>>375 さすがに、明るいところではばれるだろうから、
「暗闇、後姿」くらいなら、間違える可能性もあるかも
後ろから、オパーイモミモミ、蘭世「キャ――――――!!」w
いつもと違う反応に不信感を抱き
思考を読んで過去から来た蘭世だと気づいた俊。
「って事は、コイツはまだ処女だ」
俊のいたずら心に火が付いた!
誰か続き書いて〜(逃)
378 :
夏生:04/09/09 03:48 ID:/Xc7CJhK
おや、久々に来たらもりあがっておりますですね。
379 :
名無しさん@ピンキー:04/09/10 15:39:11 ID:FjGWLsph
ときめきトゥナイトのエロパロがある!蘭世たんハァハァ・・・・ハァ・・
良スレはアゲとくか。
ほしゅ
ほしゅほしゅ
ほしゅしゅしゅ
しばらく来てなかったら
ハァハァするSSがこんなに!
コテさん名無しタソGJ!
このスレももう終わりかな…。
盛り上がってると、必ずケチをつける人が現れるからね。 誰も書こうと思わなくなるよ。
ほしゅっても
「ほしゅ」だけだし、別に落ちても痛くはなさそうだなーと感じる。
雑談ネタ振ってもだめだし、
なんせもとネタが20年ぐらい前じゃない?
>384
なんであげてるの?
まった〜り。まったり。
懐かし漫画のスレは割と需要あるのにね。
やはり神がサイトを持ってるからだな…。
コネタでいいので、神キボン
389 :
たまねぎ:04/09/20 00:44:29 ID:kATG3Ixl
ホントに小ネタですが…
ほしゅの代わりとゆーことでw
「ここって、ここ…?」
「ここ。」
言って、蘭世の頭を抱き寄せる。
…。
照れる。
ひっこみがつかない。
けれども。
(ちきしょー、ここじゃあんなコトやそんなコトができねえじゃねえか!)
傍らの長い髪からは、何とも言えない良い香りがする。
蘭世の思考は読むまでもない。きっと今なら、ナニされても夢うつつだろう、たぶん。
けれども。
(見てない聞いてない見てない聞いてない…)
他3人の思考が俊の頭の中で合唱中である。
(赤ん坊も二千年前の王子もたくさんだ!頼むからおれと江藤のラブな時間を返してくれー!!)
心の叫びは誰にも届かず、鈴世の場違いな一言が出るまで、悶々とし続ける俊であった。
おしまい。
>>390 おおおお!神乙です!
結婚後や聖ポーリア入学後の話が多いなか、その頃のネタはとても嬉しいっす
>390 激しくGJ!
思わずワロタ
>>390タソ
乙でつ!
王子の切実な心の叫びにワロタ。
ホス
「もしも真壁君が王子でもなく死ななかったら」のお話が読んでみたいよ。
星のペンダント貰った後の学校でのリアクションとか、その後の展開とか。
夢の中で真壁君はキス+ハグしてくれたけど、夢の中だから大胆だったんだろうな〜と思う。
そんで、そのまま「ウチ来いよ。コーヒーでも飲んであったまっていけ。」
なんて言って自宅へGO!華江さんは夜勤なので夕飯を蘭世が作り
二人仲良く頂いた後、エチーへなだれ込む・・・キャッ!
なるほど、そういうIFはありだな。
ミッドも合わせて、真壁くんが能力を封印されずに
人間界にながされたIFパロネタ考えてたけど、
大風呂敷が畳めなくなってしまい、放置(w
397タソ、私は待ってますよ!
鬼畜筒井くんのらんぜレイプものとかあり・・・ですか?
up前に注意書きをして下さい。
嫌な人は読まずにスルー
好きな人は読んで、感想があればドゾー
筒井くん、お待ちしてまーす。
402 :
朔:04/10/04 00:02:45 ID:kVPxIjcR
ちょと強制わいせつ気味な「筒井×らんぜ」なので、
以下嫌いな方はスルーしてくださいね(;´Д`)
「やめて・・・筒井くん・・・」
彼女の大きな瞳から涙が零れ落ちる。
その華奢な腕を床に押し付けながら、僕の頭の中はもうぐちゃぐちゃだった。
くちびるを首筋に這わせると、彼女の口から吐息が漏れる。
流れるような細い髪も、キレイな首筋も、僕の理性を剥ぎ取るには十分だった。
どんなに願っても僕のものにはならない彼女。
濡れた彼女のくちびるが、あいつの名前を呼ぶたびに、余計に滅茶苦茶にしてしまいたい
衝動にかられる。
もう優しくする余裕なんてなかった。
荒い手つきで彼女の胸のふくらみをまさぐり、服をはだける。
声にならない彼女の声を聞きながら、その先端にくちづけると、彼女の体がわずかにはね
た。
舌でころがすたびに、彼女の息が荒くなっていく。
高潮した頬が、僕のせいであることがたまらなく嬉しかった。
舌で乳房を弄りながら、手をスカートに差し入れると、細い腰が反らされた。
じらすように太ももに指をはわせ、下着の股の部分に指が触れると、彼女の口から小さな声が漏れた。
「あ・・・や・・・」
抵抗するように力なく首を振っている。
だけど、そこは熱を持っていて、湿った感触が指に伝わってきた。
そっと指でなぞると、逆に彼女がしがみついてくる格好になった。
やさしくこすったそのぬるぬるした感触だけで、僕はもうイってしまいそうになる。
彼女の意に反していても、そこは僕を迎え入れようとしてくれているのだ。
手に入れられるのは体だけ。
分かっていても、もう僕は僕を止めることはできなかった。
彼女の下着をはぎとりながら、彼女のくちびるにくちづけをした。
特殊な能力を持つ彼女に噛み付かれたら、僕はどうすることもできなくなる。
だからキスをするのは避けていたのだけれど。
もう、そんな気力もなかったのだろうか。
キスをしながら、彼女の熱くなった場所を指でたどる。
布越しに触るよりも、もっと熱くてもっと潤っていた。
優しく指を差し入れると、彼女の眉間にしわがよって、吐息が漏れた。
僕は夢中で舌をからめながら、指を抜き差しする。
彼女の吐息が小さな声に変わる。
左手で彼女の胸をさぐって、その先端を弄りながら、右手は彼女の中で彼女を蹂躙する。
僕の手の中であえぐ彼女はとても美しくて。
僕は自分の熱くなったものを取り出し、透明な液が滴る彼女のそこに先端をあてた。
荒い息の下で、彼女が小さくつぶやいた。
「つ・・・つい・・・くん・・・」
そっとその中に腰を押し進める。
柔らかく暖かいものがまとわりついて、僕の頭も朦朧としてくる。
「・・・あ・・ああっ・・・」
彼女の細い声が僕の耳元で聞こえるので、理性とは関係なく腰が動いてしまう。
優しくしたいのに、その物理的な快楽に溺れて・・・。
肌を合わせる音と、なまめかしい液体の音が響く。
彼女のくちびる、のけぞる首筋、やわらかい肩を吸いながら。
激しく腰を彼女の裸体に何度も押し付け。
やがてくる絶頂の波を耐えながら。
何度目かの波に飲まれるように、僕は彼女の中へ果てた・・・。
彼女は相変わらず大粒の涙を流しながら、僕にしがみついたまま。
・・・・・・
彼女が呼んだ僕の名前。
そして噛み付かず、普通の人間として僕に接してくれたことは。
聖母のような彼女の免罪符だったのだろうか・・・。
407 :
朔:04/10/04 00:06:19 ID:kVPxIjcR
以上でつ^^;
>>404 (2)に直すの忘れてしまいました・・・_| ̄|○
切ないよぉ〜筒井く〜ん!
でも、内容がキレイなのでとっても良かったです。
キューンってきました。
ごちそう様でした!
>>402〜407
GJ!イイヨ、イイヨ〜!!
なぜ、そういう状況になったか、激しく気になる。
たぶん読めないなと思ったが思わず読んでしまった…
いやGJでつよ!!
筒井君せつない…(´д⊂)
私もなぜそーいう状況になったか気になりまつ…
411 :
朔:04/10/05 09:42:01 ID:gC/zQxbc
感想ありがとうございます^^
「筒井君とらんぜの話で書きたいなー」と思いつくままに書いたものです。
前後やどのあたりの話になるかはまったく考えていなかったのですが、
ありえるとしたら、真壁君が赤ちゃんになってる頃・・・かな?
また何か思いついたら投下させてください
ありがとうございました♪
ちゃんと愛があって良かったです。
最初は「レイプかよ」とちょっとひいたんですが、
皆さんの感想を読んでから、読みました。
GJ!
保守
保守
真壁くん、一晩に何回くらいできるの?
魔力で精力UP。傷を直す要領で。
腰使うの疲れたら魔力で動けばいいし
蘭世が疲れたら魔力で体力回復。
バリアーで蘭世がいくら大声だしても近所迷惑にならない。
中出ししても瞬間移動でゴミ箱へ。
417 :
名無しさん@ピンキー:04/10/16 02:08:39 ID:btXFKuQv
何を参考にセクースのやり方を覚えたんだろう?
練習とかしてたのかなぁ。
座布団まるめて「江藤・・・いいか?」なんつって。
>>418 日野君がAVをボクシングかなんかのビデオだと偽ってプレゼント
そしてそれを「日野の野郎・・・(怒)」とかいいつつ最後まで見る真壁君
>>420 真壁君のボロアパートにビデオがあるとは思えない。
そもそもテレビはあったっけ??
というわけで、座布団まるめて練習したに一票w
>>418 日野君あたりの思考をちらりと覗き見するだけで、知識など得られるのではw
だめか・・・ゆりえさんばっかり見えちゃうかも_| ̄|○
真壁君ほどの能力なら、自分のオーラで蘭世そっくりな人形なんて作れないかな
じ、自作、ダッチワイフ!?
指輪の入った王家のお守りを使えば
AVの中に入ることも可能。
もうネ申は現れないのか…
ホシュ
今はサイト持ちが集まって祭り開催中だから、こっちが閑散とするのも仕方ないのかな
雑談しながらマターリ保守していきましょ
サイト持ってる人はかなりの確率で
ここには投下しないと思う。
このスレから巣立っていった人に限っては
マターリ雑談
真壁くん、筒井くん、日野くん、カルロ様、アロン。
日替わりで喰っちゃう蘭世ちゃんに萌萌萌ーw
ごめん、喰われちゃうだったよ。
蘭世ちゃんは拒否できなそうな感じがする。
>>432 うむ、拒否できずに日替わりで(時には1日に複数に)喰われちゃう蘭世ちゃんはありそうだ。
で、そのたびに逝っちゃう。
>>432 少なくとも筒井くんと日野くんは「かじっ」で逃げて欲スィ
真壁くん、カルロ様、アロンは魔力があるから喰うことも可能かとも思う
日野くんの場合は真壁くんを焚き付けるために
蘭世にちょっかい出しそうなかんじぐらいで。
なんだかんだいって嫉妬深い真壁くん萌え
日野「江藤、ちょっくらつきあってくれや」
視線は俊へ。意味ありげに。
蘭世「いいよ。どうしたの?」
日野「それがさー・・・・・・・」
俊へニヤリと笑みを向けつつ、蘭世の背中を押して部室から出る。
俊 「・・・・・・・・・・・」
蘭世に気安く触られて硬直しつつ、俊の全神経は部室の外。
みたいな?
>436
(・∀・)イイ!
帰宅後、嫉妬に狂った真壁君にお仕置きされる蘭世ちゃんに萌えー!
蘭世を動けなくしといて、目の前で
>>423のニセ蘭世とイチャつくわけだな。
蘭世、自分のコピーをたくさん出して反撃!
うああああ。
おじさんとあそぼう、を思い出しちゃったyo!
屋不億の鈴世テレカ、萌えー!
抱いて抱いて抱いて、アーン!
443 :
名無しさん@ピンキー:04/11/23 21:59:33 ID:6Gk1OxWW
もうすぐカルロ様の誕生日ですね。
こないだ初めてときめきトゥナイト読んだぞー。
ヒロインが世代交代してる漫画だって初めて知ったぞー。
ランゼって作品上のポジションが承太郎みたいなのね。
445 :
名無しさん@ピンキー:04/11/24 10:53:22 ID:g9eLeG7K
江藤鈴世×市橋なるみバージョンとか、江藤蘭世×真壁俊バージョンのスレ希望
カルロ様の誕生日話希望。
>445
無理。
447 :
名無しさん@ピンキー:04/11/24 15:44:54 ID:g9eLeG7K
神谷組の娘(曜子)と風間組のどら息子のスレ希望
449 :
sage:04/11/25 00:28:23 ID:mYFR35EZ
モーリとシーラも何気に読んでみたい
>444
このスレで承太郎の名前を見るとは思わなかったw
蘭世がもてまくるのを見て思った事を大王様のお言葉にしてみた。
大王「いかに初心に見えようとも、あの蘭世という娘も吸血鬼だからな。
『異性を惹きつける』というのは持って生まれた性であろうよ。
経験のない俊やアロンではひとたまりもあるまい」
サンド「俊様にぞっこんな今では心配ないでしょうが、
もし『男を弄ぶ』楽しみにでも目覚めたら恐ろしい事になりそうですなあ」
大王「うむ、江藤家……エトゥールの一族にカミーラという女がいたが、
これもまた毒であると分かっていても妾にしたくなった程の良い女でな……」
王妃「あ・な・た?」
らんぜとなるみってロストバージンしたの推定何歳くらいのとき?
作中では描写ないし、大学生1年生くらいじゃないかな。
455 :
名無しさん@ピンキー:04/11/26 14:38:12 ID:v3PBM5MW
冥王ゾーン×魔界の王妃ターナのスレ希望
鈴世の手が早そうだから、なるみはもしや、中学生、もしくは高校生1年
くらいには、やってたんではないでしょうか?推定15歳で。
蘭世は・・・1.作中すでにやっていた
2.1部終了後結婚までの間
3.結婚式の夜
4.じつは、なるみちゃん事件で急遽、ヨーロッパから
帰ってきたときは、まだいたしてなかった為
その後自宅で。
それぞれのシチュで妄想がひろがるので、決められません。
たしかに。
蘭世にかぎってはいろんなパターン妄想ができますな。
個人的に1.2あたり妄想W
番外編で江藤家が風邪をひいてしまう話があったけど
あれって連載だといつ頃の話?
番外編で普通にデートして更に真壁家にも平気でお邪魔してたよね。
既にカップルな雰囲気があるから、キスくらいあっもいい感じ。
蘭世はエロ知識にうとい子のかそれとも真壁くんのことを想って毎晩一人でむにゃむにゃしてる子なのか
キャラに清潔感があるから、逆にいかようにも妄想出来るんだよね〜
全キャラで一番エロイのはなるみ。2位はフィラ。
鈴世のことを想って毎晩一人でむにゃむにゃしてる子なるみ。
デキて少したった頃その事を鈴世の前でうっかり漏らしてしまっていぢめられる子なるみ。
鈴世に無理やり四つんばいにされてお尻の穴いじられて嫌なのに気持ちよくてよがりまくる子なるみ。
なるみのイメージってそんななのか…
なるみはえろいからな
でも萌えね
スーパーマント×T.Eきぼん
ジョルジュきぼん
卓×幼女ココ
自分的には 大人ココ×中学生卓 が萌える
ジョルジュ×サリ
なんとなくくっついたって感じがひしひし伝わってくるやつ
久々に来た。寂れてるなぁw
読み手しかいないのかね(;´ー`)
「エロネタを語る」スレ、なんだから、なにも小説じゃなくても、
みんなで、マターリと、エロネタ語ってたら、いんじゃない?
そうこうしてるうちに、きっとまた書き手が現れるyo
このスレのおかげで、久しぶりにときめきを全巻読み返したけど、
どこで、2人が一線を越えたか、非常に気になるです。
14巻、「離れられない」あたりかなぁ・・・。
真壁くんの男一匹硬派童貞美学には目を見張るものがあるしね。
永遠の命の魔界人なのに、お互い一人としかエチーしないなんてある意味すごいよ
だからときめきなのよ。
一人としかエチーしないけど
エチーの内容は禿しく濃いと思われ・・・
でも真壁君はコソーリ浮気してるかもぉ〜キャッ!
真壁くんて浮気できそうなうつわじやなさそう…あんなだしw
何百年も生きれば、いかに真壁君でも女あしらいを覚えるかもw
何百年もかかるんだw
ランゼのママは何百年かの間処女だったのかなあ
484 :
名無しさん@ピンキー:04/12/20 11:04:06 ID:PfWKudl1
シーラママは多分いいとこのお嬢さんで、厳しくしつけられてて、
200年近くずっと処女だったと思っている。
でも魔界では別に珍しくもなくて、そんなもんかもね、と思ったりする。
過去にこのスレに投下されてた二次小説を読むと、モーリとの駆け落ち前は
シーラはコチコチの処女だったりして、そこがカワイイ。
逆にモーリはけっこう経験を積んでそうで。
ヴァンパイアだからね〜、血を吸うためにおにゃのこトロけさせねばならぬからな。
昔のパパカコイイよなぁ〜〜〜
普段はママさんの尻にしかれてるけど、夜だけはママさんを愛と性の奴隷にしてるパパさん。
>484
漏れもそのイメージができあがってる。
やっぱパパさんは百戦錬磨な感じがイメージにピッタリv
つかじーさんがそうだったんだよね
しかもいまだ現役
489 :
名無しさん@ピンキー:04/12/21 21:32:38 ID:kBNYLrMs
おお、ベッドの上では立場が逆転しちゃうパパとママ!
ケンカはしててもラブラブ夫婦、な秘訣はここらへんにある?
かつては百戦錬磨を誇ってても、結婚してからは奥さんオンリーラブな
イメージなんだよなあ、望里パパ。
そもそも椎羅の怒りが怖くて浮気できないってのもあるだろうけど。
ターナにハート目andよだれ(笑)垂らしてただけで半殺し。
カルロには迫ったりしてたのにねぇ>シーラ
蘭世の中学の面談で、シーラを紹介されたかえでちゃんが
「らんぜのお母さんって美人ねー」とコソコソ話してて
「ええ、よく言われますの」
「ぶっ。誰に」
「おとうさん」と言ってるコマのシーラがなんかかわいい。
492 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 02:14:33 ID:PYZ64sbR
あげ
そしてSSきぼんぬ
493 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 02:19:25 ID:hjds4+EX
494 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 15:35:25 ID:ADiMaOn/
蘭世と真壁くんは2千年前からの恋人の生まれ変わり。
じゃあ今も天上界にいるあの人らはなんやねん
あけおめ( ゚∀゚)ノ
498 :
名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:59:04 ID:YYfSlGEY
あけおめ。シャイな真壁あげ
499 :
名無しさん@ピンキー:05/01/06 00:02:21 ID:eGZAgo1L
14巻で
ゾーンと戦いの時、霊魂が抜け出ただけで死んではいない例があるではないか。
500。ついでに鈴なるキボン。
俊蘭キボン。
俊×蘭の微エロとか落としていいですか?
さっきこのスレ初めてたどり着いて、>193さんの続きを一人妄想しております。
ハゲしくキボン
どぞー
505 :
うさぎ。:05/01/09 20:38:53 ID:bvYpg8Ol
妄想は激しく突っ走ってるんですが、まだ途中までしか文章に出来ていません。
言葉にするのって難しいですね。
一応出来ている部分まで読んでみてください。
506 :
うさぎ。:05/01/09 20:39:59 ID:bvYpg8Ol
「ふはぁ・・・。ちょっと飲みすぎちゃったかなあ・・・。」
蘭世は熱くなった頬を両手で押さえた。
俊と二人で花火を見に行った後、自宅に戻った二人は浴衣のままで中庭にデッキチェアと小さな
テーブルを出して盛り上がっていた。
「無理すると明日起きられないぞ。」
赤い顔をしている蘭世とは対照的に、すでに倍量を飲んでいる俊は顔色がまったく変わって
いない。手酌で自分の杯に冷酒を継ぎ足し、また一口あおった。
「はーい。でもいいのー。明日は真壁くんもお休みだからー。」
「『俊。』」
「あ、はい。しゅ・・・俊も、でした。」
まだ言い馴れない呼び方を指摘され、蘭世は少し照れながら言い直した。
結婚してもうすぐ半年になろうかというのに、いまだに名前で呼ぶことに慣れない。
俊の方はだいぶ前から名前で呼んでくれているのに、どうしても照れてしまう。
えへへーと笑いながら、蘭世はまた自分の杯を手に取った。
見上げると中庭の切り取られた空に、星が一杯に広がっている。
月と星明かりだけだというのに、やけに明るく感じた。
さわさわと流れる風が熱くなった頬にひんやりと心地よい。
デッキチェアに深くもたれながら、蘭世はちらりと隣りに座る俊を見た。
507 :
うさぎ。:05/01/09 20:41:34 ID:bvYpg8Ol
ああ、何度見てもかっこいいなあ、真壁くん。
さらさらの髪も、深い黒い瞳も、低い声も、何もかもがかっこいい。
ふいに浴衣の合わせ部分から、鍛えられた胸元が見え、蘭世は心の中できゃーきゃー言った。
すてき、すてき!胸も腕もたくましいんだよねー、真壁くんは。
今日なんて浴衣が似合いすぎちゃって。
女の子が何人振り返ったか、わかんないよ。
でもでも、真壁くんは私のモノなんだぞー!あの腕にぎゅってして貰えるのは私だけなんだから!
ぎゅって・・・そう、ぎゅって・・・夕べだってほんとに・・・。
「・・・・・・・おい。」
夕べの甘いひと時を反芻していた蘭世は、声をかけられて思わず大声で「はっ、はい!?」と
背筋を伸ばした。
えっちなことを考えていたせいで、熱くなった頬がさらに熱い。
「・・・何を考えている。」
「なにって、――――え、あっ。」
右手で顔を隠した俊の頬がほんのりと赤く染まっている。
「・・・・・・あーっ!よよよ読んだのー!ひどい!読まないでっていつも」
「お前が大声で考え事するからだ、バカ!」
「大声って、私は別にっ、あっ、」
508 :
うさぎ。:05/01/09 20:43:15 ID:bvYpg8Ol
心を見透かされ動揺した蘭世は、手に持っていた杯を取り落とした。
「きゃっ、」
「バカ、何やってる!」
落下しかけた杯を受け止めようとして伸ばした手がテーブルに当たり、盆の上に載ったガラスの
お銚子ごとひっくり返り芝生の上でカシャンと音を立てて砕けた。
「お、落ちちゃ・・・」
さらにひっくり返りかけたテーブルを受け止めようなんてしたために、蘭世はデッキチェア
から転がり落ちそうになった。
割れたお銚子の上に蘭世の身体が落ちそうになった瞬間、俊の手が伸びてその身体を受け止めた。
「・・・・暴れるから・・・」
片手で蘭世を抱いた俊が、口を開いた瞬間斜めになったテーブルの上のデキャンタが
ガシャンと音を立ててひっくり返った。
ばしゃばしゃと音を立てて、蘭世の頭から氷水が降り注ぐ。
「やーんっ、つめたーい!」
「・・・・・・・・・・バカ・・・。」
芝生の上に降ろされた蘭世は、びしょ濡れのまま落っこちたお銚子の方に駆け寄った。
「あーん、私の江戸切子ー!これ気に入ってたのにー!」
深いブルーで出来た江戸切子の杯は、お銚子とぐい飲みとデキャンタのセットで買った物だ。
粉々になったお銚子のかけらの前にぺたんとしゃがみ込む。
509 :
うさぎ。:05/01/09 20:45:22 ID:bvYpg8Ol
「・・・怪我は?」
「ううう・・・ないけど・・・。」
蘭世の背中から手を伸ばし、俊はかけらを一つずつ拾った。一緒に拾おうと手を伸ばした
蘭世の手を掴む。
「いいから。」
この上手を切ったりなんてされたら、大騒ぎになる。
「でも、」
「いいから。――――――で?」
「え?」
あらかた破片を集め、盆の上に載せてから俊は逃げられないように蘭世の背中から腕を回し、
胸の前でゆるく手を組んだ。
「何を考えてた?」
意地悪そうに笑いながら、俊はきれいに結い上げられた蘭世のうなじにそっと唇をつけた。
「ひあっ、ななななにって、あのっ、」
アクシデントがあったおかげで上手く誤魔化せたつもりになっていた蘭世は、腕の囲いの中で
また騒ぎ始めた。
「なにって、別になんにもっ、」
「『真壁くんは私のモノなんだぞー!』」
「きゃーっ!!」
「『あの腕にぎゅってして貰えるのは私だけなんだから!』」
「いやーっ!やめてー!!」
「えーとそれから?『夕べだって、ずっと抱っこしてて貰ったんだぞ』と?」
「わーっ、わーっ、わーっ!!」
両手で自分の耳をふさぎ、大声を出す。今更なんの意味もない。
「『それに、えっちな事だっていっぱい、いっぱい』」
510 :
うさぎ。:05/01/09 20:47:39 ID:bvYpg8Ol
「あーっ、もーっ、真壁くん!」
「『俊』」
「あ、えーと、俊、・・・じゃなくてっ、・・・もうっ、・・・・・・・」
ふえーんと両手で顔を覆って泣き出した蘭世を、改めて後ろから抱きしめた。
「悪い、悪い。」
くっくっと笑いながら、俊は濡れてびしゃびしゃになった水滴を舐め取るように
うなじから首筋に向かって唇を滑らせた。
「ふっ・・・・ん・・・。」
アルコールが入って桜色になった蘭世は、いつもより少しだけ色っぽい。
「読むつもりがなくてもな・・・。あんな大声で考え事されたら、聞こえてくるんだよ・・・。」
背中から抱いたまま腕の輪を縮めると、蘭世は小さく喘ぎながらしっかりと彼の腕にぎゅっと
しがみついた。
「大声って・・・だって・・・ふぁっ、」
心を読まれて恥ずかしいやら、首元を滑る唇が気持ち良いやらで、蘭世の動悸は
高まりっぱなしだった。
浴衣の合わせ目から滑り込んできた俊の手が、火照った身体に冷たく心地いい。
「かなり大声だったぞ。聞いてるこっちの方が恥ずかしくなる・・。」
耳元で囁かれる声は低く、直接頭に響くように聞こえる。
「んんっ・・・ま・・かべくん、・・・そんな、喋んないっ・・で・・・。」
「『俊』」
「んあっ、」
敏感な首筋や耳元を舐めながら喋られると、全身が震えてくる。
天井のない場所にいるせいか、しっかり掴まっているのに、なんだか流されそうな、
不安な気持ちになる。
511 :
うさぎ。:05/01/09 20:49:42 ID:bvYpg8Ol
_| ̄|○ナガイヨ・・・
ちょっと続けるのが申し訳なくなってきた。
取り敢えずここまで・・・。
女の子のエロ妄想の産物って感じの文章がエロくていいね。
うおーーーー!久しぶりに神キターーーーー!!
うさぎ。タソ乙!!激しく続きキボン!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!
続き待ってますよ〜
キター!!ヽ(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)ノ
うさぎタソ乙!
517 :
うさぎ。:05/01/10 14:27:36 ID:rxZpjYyJ
夕べステキサイトさんを回ってもだえ苦しんでおりました。
ごめんなさい、まだ書き終わってないんですが、いや、あとちょっとなんで付き合ってください。
518 :
うさぎ。:05/01/10 14:28:32 ID:rxZpjYyJ
「・・・しゅ、俊・・・・、」
「おう。」
「・・・こ、こんな外で、人が見てたら、」
「誰が?」
ふーっと耳に息を吹きかけられ、蘭世はまたぎゅっと俊の腕に掴まる手に力を込めた。
自由な方の俊の大きな手は、すでに胸元より深く差し入れられ、ゆったりとウエストから胸まで
を何度も往復している。
「んっ・・・でもっ・・・。」
中庭の四方は自宅の壁に囲まれているので、誰かが覗く心配はない。
覗こうと思ったら、家の中の窓からか屋根の上からしかない。
しかし、もし他人が敷地内に入り込んできたとしても、俊には気配で分かる。
だから誰に見られる心配もない、蘭世もそれは十分に知っていた。
知ってはいたが・・・。
「『でも』、何だ?」
「はっ・・・恥ずかしい・・・よお・・・。やめよ・・・よぉ・・・。」」
しかし心を閉じていても俊の心に大音量で流れ込んで来る蘭世の声は、恥ずかしくて逃げ
出したくて、でももっと抱いていて欲しいと言っていた。
519 :
うさぎ。:05/01/10 14:31:06 ID:rxZpjYyJ
背中で結ばれた帯を器用に片手で緩め、俊の手はさらに下にも伸びた。
ずれた浴衣から少しだけ肩があらわになり、蘭世は夜気に身を震わせた。
やばい・・・私、本当に飲みすぎたかも・・・。
下着の中に潜り込んで来る指に喘ぎながら、蘭世は思った。
どうしよう、どうしよう。
・・・・お手洗い、行きたい・・・・・。
「あっ・・・・だ・・・駄目っ、まか・・べくっ、駄目っ、」
「『俊』」
「・・・・・・・・・・・!!!そんなのっ、どうでもっ、」
「よくない。」
俊は急にじたばた暴れだした蘭世をしっかりと抱きなおし、下着に潜り込ませた指の動きを早めた。
「んんっ、・・・・やっ、」
敏感な突起の上を俊の指が往復するたびに快感と同時に、押し寄せる波。
身をよじってみせるが、俊の指は構わず蘭世の潤った部分に指を進入させた。
静かな夜闇の中で、蘭世の中を出入りする俊の指がぴちゃぴちゃと音を立てる。
あ・・・気持ちいい・・・よぉ・・・でも、でも、このままじゃ・・・、このままじゃ真壁くんの手、汚しちゃう、
駄目、そんなの駄目ーっ、恥ずかしいよ、絶対駄目だよー!!
でもトイレに行きたいなんて、そんな事言えないし、・・・・ああんっ、どうしたらいいの!?
520 :
うさぎ。:05/01/10 14:34:44 ID:rxZpjYyJ
行きたいと言わなければ、確実にもっと恥ずかしい思いをすることになるのに蘭世はその
一言を口に出すのをためらった。
そんな事を考えている間にも、俊の指は的確に蘭世の気持ちいい部分を刺激する。
意識すればするほど、我慢が出来なくなってくる。
「ああっ・・・も・・・まかっ、べく・・・」
「『俊』」
それどころじゃないーっ!
気持ちいいけど、すごく気持ちいいけど、このまま流されたら大変な事になるよお!
このまま愛撫が続けば確実に訪れるその瞬間を想像して、蘭世は短く息を継ぎながらなんとか
俊の手から逃れようともがいた。
「らーんぜ。」
耳をくすぐる俊のからかうような静かな低い声さえ、強く蘭世を刺激する。
登りつめる寸前の快楽と、失禁への不安で蘭世の頭は真っ白になってきた。
「ん・・ああっ、やっ・・・・離・・・してっ、」
「やだね。」
すで蘭世の浴衣は前部分は完全にはだけ、帯は腰にゆるく巻きついているだけになっている。
こんなに暴れているのに、蘭世をつかまえる俊の腕は少しも動かない。
顔が見えないせいで、背中の俊がどんな表情をしているのか分からない。
その事がいっそう蘭世を不安にさせた。
521 :
うさぎ。:05/01/10 14:36:41 ID:rxZpjYyJ
くらくらするような快感の中、蘭世がしっかりしがみついている方の俊の手がふいに胸元に
潜り込んできて、やわやわとそこを撫でさすった。
「ひゃっ、ああんっ、」
下を攻める反対の手は益々水音を増し、頂上が近い事を告げていた。
意識を手放してしまいたくなるくらいの、強烈な快感。
「真壁くん、んあっ・・・駄目っ、私、ほんっと・・にっ・・・。」
「だから、『俊』」
「も、駄目だってばっ、・・・・・ふあっ・・・、」
「・・・・駄目って・・・何が?」
問い掛けられ、蘭世はかーっと身体中が熱くなった。
何が、と聞かれてもそんなこと、恥ずかしくて答えられない。
いじわるしないでよ、真壁くんのばかー!!
聞こえてるんでしょ?聞こえてるんでしょ?分かってるんだよね?
口からはもう言葉が出てこない。
必死にテレパシーを送るつもりで心の中で訴える。
「・・・・・・・聞こえないなあ。」
「―――――!!」
顔が見えなくても、今俊が笑っているのが分かった。しれっとした口調に腹が立ったが、
身体の方はもう言う事を聞きそうになかった。
Σ(゚Д゚;≡;゚Д゚) つ 続きは?
分かった さては隠してるんだな?
どこだ? どこに隠したーーーーーーーー!!!
うさぎさん乙です。
失禁寸前の蘭世(;´Д`)…ハァハァ
>522
もちつけw すぐそこにあるぞ(嘘
524 :
うさぎ。:05/01/11 22:08:06 ID:/Guo2IUj
いじわる!いじわる!いじわる!!
蘭世は心の中で叫んだ。
「・・浴衣っ・・・濡れ・・ちゃうからっ・・・。」
『お願い、離して、』と心で付け加える。
「・・・・もうさっき濡らしただろ。」
しかし先ほどかぶったデキャンタの水は、髪の毛は湿らせていたものの浴衣にこぼれた
方はほぼ乾きつつあった。
「ああっ・・・・ふ・・・・、」
くちゅり、と蘭世の中に入れられた指が弧を描き、彼女は身をすくませた。
俊と結婚してから、何度も夜をともにしたがこんな風に抱かれた事はない。
焦らされたり、意地悪されたりなんて初めてだった。
「くッ・・・んっ・・・・ああっ・・・、やっ、もぉっ・・・・、」
蘭世の終わりが近い事を察し、中に入った指の動きが少しだけ早くなった。
月明かりだけの中庭に、自分の息遣いと水音だけがやけに大きく聞こえる。
やああっ、もう駄目っ、もう知らないからっ、真壁くんのばかっ、ばかばかっ、
525 :
うさぎ。:05/01/11 22:09:37 ID:/Guo2IUj
「きゃっ・・・・んんっ・・・・、ああーっ、やああっ、ぅあああああんっ・・・」
蘭世が俊の腕にぎゅっとしがみつき登りつめると同時に、シャッと言う小さな擦過音が響いた。
俊の手に、たぱたぱと蘭世が漏らした雫がこぼれる。
「ああっ・・・やっ、やだっ・・・こんなっの・・・、」
身体をがくがくと震わせ、俊の手を汚しながら、蘭世はぎゅっと目を閉じた。
駄目、止められないっ、恥ずかしいよ、でも・・・でもっ、気持ちいいよおっ。
「ふああんっ、あっ、も、もうっ、」
俊の指を締め付ける蘭世の壁が、少し和らいだのを感じ彼はまた彼女の内側を刺激した。
登りつめた直後の身体が敏感に反応する。
「えっ、やっ・・・ああっ、」
一度目の波が引く前に、二度目の波に乗せられ、蘭世は再び俊の腕にしがみついて身を
震わせた。
なんで、なんで!?終わったと思ったのに、なんで、またっ・・・あっ、またっ・・・。
自分が失禁している事すら忘れ、何度も来る絶頂感に蘭世は気を失いそうになった。
ふいに中で暴れていた指が抜かれ、ふわりと身体が持ち上がり俊は蘭世の身体を
自分の方に向け、向かい合わせに座らせた。
「あ・・・あ・・・、」
ぼんやりと意識を手放そうとした瞬間、俊の隆起した硬いものが蘭世を入り口に触れた。
俊は愛しそうに蘭世の上体を抱きしめ、ゆっくりと腰を沈めさせた。
526 :
うさぎ。:05/01/11 22:10:43 ID:/Guo2IUj
「んあっ、いっ・・・ああっ・・、あああああぁ、」
何度迎えたか分からない絶頂で潤ったそこは、何の抵抗もなく俊を迎え入れた。
そして、動き始めた俊の刺激が再び蘭世を高みに追い上げる。
「やっ、こんなのっ、・・・は・・・ずかし・・・よっ・・おっ・・」
気づけば俊は芝生の上に横になり、自分が上に座っている。
上になることでいつもより深く奥まで俊を感じる。
気を失いそうになるたびに下から突き上げられ、現実に引き戻される。
「あっ・・・あっ・・・いやっ・・・、」
ふと結合部分が熱く、自分がまだ俊を汚し続けている事に気づいた蘭世は半泣きに
なりながら首を振った。
恥ずかしくて死ぬほどいやなのに、気持ちよくてやめて欲しくない。
いつまでも続いて欲しいけど、息苦しくてもうガマンできない。
いままでに感じた事のない快感に、恐怖さえ感じる。
「まか・・・べくっ・・・やっ、こわ・・・こわいよっ、」
掴まるものを求めて差し出された蘭世の両手を、自分の両肩に置き俊は一層激しく
突き上げた。
「ふあっ、あっ、あっ、・・・んあっ、あっ、・・・あっ、やああーっ、」
527 :
うさぎ。:05/01/11 22:12:41 ID:/Guo2IUj
「・・・い・・・いたたた・・・・。」
蘭世が目を覚ました時、自分は毛布の中にいた。
ベッドルームには燦燦と日が差し込んでいる。
「・・・・あれ・・・私・・・。」
起き上がるとひどい頭痛がした。
そうだ、夕べお酒を飲んだんだっけ・・・。二日酔いかあ・・・、うう、気持ちわる・・・。
でも私どうやってここまで戻ったんだっけ?
全然覚えてないんだけど・・・。 どうしたんだっけ、確か・・・・
記憶を手繰るうちに、夕べの自分の醜態を思い出し、かあっと頭に血が上った。
頭痛と吐き気をこらえつつ、ベッドに起き上がる。
そ、そうだ、夕べあのまま中庭でっ・・・、やだやだやだっ、私何も着てないじゃない!!
真壁くんは?シャワー中?
俊はいつも朝ランニングの後にシャワーを浴びる。
もしシャワー中なら・・・・。
い、今のうちに浴衣、洗わなくちゃ、汚れたものなんか見られたくないっ!
「きゃっ!」
大急ぎでベッドから降りようとして、転がり落ちた。
「いった・・・・あ・・・。もう、バカ、ドジ、急がないといけないのにっ、・・・・あれ?」
立ち上がろうとして気が付いた。
足に力が入らない。
ベッドに掴まって立ち上がろうとするが、腰から下がまるで言う事をきかない。
「な・・なんで?なんで?なんで??」
ぐらぐらする手で必死にシーツを掴む。
528 :
うさぎ。:05/01/11 22:14:37 ID:/Guo2IUj
ふえーん、なんで立てないのおー。
「何をやってる。」
「きゃあっ!」
ハダカのままベッドのよじ登ろうとしている蘭世の後ろに、いつの間にか俊が立っていた。
やはりシャワーを浴びていたらしい。ガウンを着て頭からぽたぽたと水滴を落としながら、
怪訝そうに見下ろす。
「なにって、なにって・・・いや、あのっ、」
夕べのことと、今の状況、両方に赤面し蘭世は両手をバタバタさせた。
「・・・・・・・そうか、立てないか・・・。」
俊は右手で顔を覆って呟いた。心なしか蘭世と同じく顔を赤くしているように見える。
「へ・・?」
「・・・いや、なんでもない。」
しゃがみこんでいる蘭世をひょい、と抱え上げベッドに戻す。
529 :
うさぎ。:05/01/11 22:15:56 ID:/Guo2IUj
なんだろう、そう言えば身体中痛い・・・、足はがくがくするし・・・。
はっ、いやいやいや、こんな事してる場合じゃないのよ、すぐに浴衣洗わなくちゃ、浴衣まだ
中庭に投げてあるのかしらっ、ああ、急がなくちゃっ、
「・・・・ああ、浴衣なら洗濯籠に入れておいたぞ。」
「あ、そうなの。ありが・・・・あーっ!今また読んだでしょおっ!」
「なんのことだ。」
「なんのことじゃないー!昨日だって、」
「昨日・・・ああ、『真壁くんとえっちなこと出来るのは、私だけなのよー』ってやつか?」
「きゃーっ!!」
「他にもあったな。確か・・・」
「いやーっ!やめてー!!」
大声を出す蘭世の口を自分の唇で塞いで、静かにさせた後俊は言った。
「午後から買い物に行くだろ?」
「買い物?」
「昨日割ったやつ。」
「・・・・・・・・・・うんっ。」
嬉しそうに返事をする蘭世は、その後二日、筋肉痛に悩まされることになるのだった・・・。
530 :
うさぎ。:05/01/11 22:21:48 ID:/Guo2IUj
うさぎ。です・・・・。
スレ消費しすぎです・・・。
文才がないので、まとめることと端折ることが出来んとです・・・。
おかげで中途半端な朝チュンです・・・。
うさぎ。です・・・・。
頭の中でどうやって娘をいじめてやろうかと思っていたら、洗い物途中に気に入りの江戸切子を割ってしまったとです・・・。
これは蘭世ののろいですか・・・。
うさぎ。です・・・・。
夕べ張り切って書き込もうとして、間違って全然違うスレに誤爆投下してしまったとです・・・。
大急ぎでパソコン閉じて、なかったことにしようと思いましたが、今朝見てみたら大変な騒ぎになっていたとです・・。
産まれてはじめての誤爆が、よりによってこんなエロです・・・。
もうあのスレにはいけません・・・。
うさぎ。です・・・・うさぎ。です・・・・・・・うさぎ。です・・・・・・。
○がジャマです・・・・・。
うさぎ。です・・・・・・。
うさぎさん乙カレーさまでした。
激しく萌えさせてもらいましたよ(*´Д`)ハァハァ
そして誤爆御愁傷様でした。
どこに誤爆したのか気になる…w
うさぎ。様(・∀・)GJ!
エロスレらしい内容で楽しませてもらいました。
またの投下をお待ちしておりやす。
うさぎ。さんGJ!
うさぎたんを蘭世だと思ってエロいことしたいです。
535 :
うさぎ。:05/01/13 15:43:24 ID:nUH+iUY7
じゃリクエストにお答えして。
534「この指か?ほのぼの他スレに誤爆したのは・・・え、この手でやったのか?」
うさぎ。「あっ・・・やめっ・・・言わないでっ・・・。」
534「自分で言ってみろよ。ほら、『私がやりました』って言ってみろ。」
うさぎ。「や・・・やだっ・・・やめてっ、もう・・・もう・・・・」
忘れさせてください_| ̄|○
ていうか、ここ男性もいらっしゃるんですね。そりゃそうか。エロスレだ。
このスレを見てから検索かけてときめき関係のHPが想像以上にたくさんあるのを知って、驚いていまつ。
そして散々出尽くした話題ではありますが、真壁くんは初めてだったのかとかそんな事を考えry
名無しに戻ります・・・
うさぎたん激ラヴですw
そのノリの良さといい、ネタといい、もうラヴーーです(><)
これからも頑張って下さい!影ながら応援させてくださいね♪
うさぎ。さま、お疲れ様です!
お酒で桜色で浴衣で失禁我慢する蘭世ちゃんに萌え萌え〜♪
これからも頑張って投入してくださいませ!
いきなりですが、蘭世×俊を…;
似たようなシチュがあったらゴメンナサイ。ではどぞ
・・・蘭×俊・・・1
「ん…っ、駄目よぉ。。子供達が起きちゃう」
「大丈夫、ぐっすり寝てるさ…蘭世…」
薄明かりの中、美しい肢体を悩ましくくねらせながら蘭世は愛しい旦那様の求めを断れずにいた。無駄が無く、引き締まった体に整った顔。それに何よりも愛しい人が自分を求めていると思っただけで蘭世の体には火が灯ってしまっている。
「もう…っ、ちょっとだけ、だからね…?」
「ちょっとじゃすまないクセに…」
卓も愛良も大きくなってきている。聞こえたらどうしよう、と言う母親の思考も女としての快楽の波に埋もれていった…。。。
・・・蘭×俊・・・2
「卓〜!愛良〜っ!早く起きなさ〜い!」
今日も一日、私のこの声で始まる。間もなくして上からドタドタと愛良と卓が先を争うようにして降りてきた。もう。全然余裕が無いんだから…;
「あ〜ん、お母さんっ今日あたし日直だったのぉ!もう行くねっ」
「えっ、愛良?」
「俺もサッカーの朝練!!」
「卓も!?」
「「行ってきま〜す!!」」
「朝ご飯ぐらい…って…行っちゃった…」
あっと言う間に大きな音を立てて嵐は過ぎ去り、残るは私…と。
「相変わらずお前そっくり…」
笑いを堪えてソファーに埋もれる俊だけ。卓のぶっきらぼうさはあなたそっくりなクセに。。もう!
「ゴメンごめんっ」
私の思考を読んだのか更に苦しそうに笑いを堪えて私を俊の隣に抱き寄せる。
「また思考読んだでしょっ!あなたのエッチ!」
そう言うと俊は私の頬にキスをして仕事に出掛けていった。
・・・蘭×俊・・・3
「さてと」
家族が出掛け、家に蘭世一人になるとパパッと家事を済ませて、昼過ぎに蘭世は実家…望里と椎羅達の家へと向かった。
「こーんにちわっ」
ドアを叩くとなるみが笑顔で出迎えてくれた。
「あら、おねえさんいらっしゃい」
「ごめんねー突然。…お父さんとお母さんいる?」
「えっ、お二人は今朝ジャルパックの扉でモナコに行っちゃいました…け、ど…?」
「そう…」
困ったような顔でなるみが答えると蘭世はらしからぬ(?)不敵な笑みを浮かべてそそくさと魔界の扉の前へと向かっていった。
いきなりの行動になるみが慌てて蘭世の後へと付いていく。
「どうしたんですかおねえさん!?」
不審に思ったなるみが訊ねると、いきなり蘭世がしがみついてきた。
「…なるみちゃんお願いします!私がここに来たこと黙ってて!」
「へっ?」
「お願い!お願い!お願ーい!」
「はっはい!」
あまりの剣幕に思わず返事をしてしまうと、蘭世は扉の向こう側へと手を振りながら歩いていった。
「…何だったのかしらおねえさん…」
・・・蘭×俊・・・4
「良かったわーなるみちゃんだけで♪」
立ちこめる霧の中、鼻歌混じりに歩きながら蘭世は東の森へと進んでいった。
目的地の家に着くと、トントンと、扉をノックしながら家の主の名を呼んだ。
「メビィウスさーん」
が、返事が無い。何度かノックしても反応なしである。いないのかなぁ…と呟いてると背後から主がいきなり表れた。
「呼んだかぇ?」
「わぁあっメビィウスさん!?」
「何じゃ人をばけもんみたいに‥ブツブツ」
あわてて叫んだ蘭世に気を害したのかメビィウスは年甲斐もなく拗ねている。しかし、そんなことよりも…と言わんばかりに蘭世は先を急いでいた。
「いきなり表れたら誰でもびっくりします!ところで‥例のアレ出来てます‥?」
「ヒョッヒョッヒョ‥そう慌てんでも出来とるよ‥まぁお入りなされ」
メビィウスと蘭世はよからぬ事を企んでいそうな顔をして、家の中へと消えていった。。。
すいません拙い文章で…;
また明日続きうpします。
ちゃんと蘭世×俊になるかしら…滝汗
◆UgyagcgfLsさん続きまってます〜
しかし蘭世×俊て蘭世攻めって事でつか?
>しかし蘭世×俊て蘭世攻めって事でつか?
い、今までにないパターンですなw わくわく。
・・・蘭×俊・・・5
メビィウスは蘭世を中に迎えてくれると、ゴソゴソっと棚を漁りはじめた。目当ての物が見つかると蘭世の目の前の机に慎重に置いた。
「これじゃ」
透明の小瓶に紫色の液体が入っていた。なんだかキラキラしている様な気もする。
「綺麗‥ですね。こ、これが‥?‥その、…俊を‥」
「俊殿を蘭世殿が思うままに出来る薬。。そなたはそう申したじゃろう?」
ゴクリ、と蘭世の喉が鳴る。かねてからの願望を、そのまま他人から口にされるのはかなりの恥ずかしさがあったが、今はめくるめく妄想に必死だった。
‥これで俊を‥キャー!!キャー!!
「‥―蘭世殿!涎が出ておる」
「はっ!すいません」
慌てて涎を拭うと、忘れない内にとメビィウスに頼まれていたお礼の品を渡した。
「はい、韓流スターの写真集♪」
「おぉ!!コレは魔界では手に入らないレア物!蘭世殿、噂に優る良き殿方ばかりじゃの〜」
先程までの蘭世と同じようにメビィウスも写真集をかぶりつく様に眺めている。夢中になりすぎて、蘭世の存在を忘れかけてさえいるようだ。しかし、念押しだけはしておかなければ。
「メビィウスさん、この事はどうか内緒に‥」
「無論じゃ。蘭世殿も他言は無用とわかっておるであろう」
「ハイ!!失礼します」
小瓶を受け取ると、蘭世はメビィウスの家を後にした。
・・・蘭×俊・・・6
魔界を後にして、江藤家に戻るともうなるみの姿も無かった。
きっと緋生を幼稚園まで迎えに行ったのであろう。
長居は無用と言わんばかりに蘭世は家へと舞い戻った。
「はぁ‥ついに手に入っちゃったのかぁ」
居間のソファーに腰を降ろすと、ポケットから取り出した小瓶を眺めて呟いた。
「まさか現実に‥」
そう、現実になるとは思いもよらなかった。
別に俊に不満がある訳ではない。寧ろ優しく、丁寧に、大事に抱いてくれる。
しかし、それでもたまにはこちらが優位に立ちたい。
それを知ってだろう。
俊は蘭世にたまには襲ってみろよとけしかけるものの、襲ったところで途中で反撃され、しまいにはいつもこちらが腰砕けな状態だった。
しかしある日、魔界の城にお茶をしに行った帰り久々にメビィウスと会い、ついつい愚痴をぶちまけてしまったのだ。
恥ずかしい願望と共に。呆れられるであろうと予想していたが、何故かこの時ばかりはメビィウスは話を聞いてくれて、望みを叶える薬を作ってくれた。
「ただし、韓流スターの写真集と引き替えに、だけど」
そう笑うと蘭世はキッチンの調味料の棚に小瓶を置き、家族の帰りを迎える準備をするのでした。
・・・蘭×俊・・・7
(とは言っても‥子供達がいたらダメよねやっぱ‥)
キッチンで夕食の準備をしながら小瓶の事を気にしつつ、やはり子供達に聞かれてしまったら‥と思うとどうも踏みきるのは当分先かな‥と考えていた。
そんな蘭世の思考を切るように電話がなった。
プルルル‥プルルルルル‥
「あっ‥電話‥」
プル‥
「はい、真壁です」
『あっお母さん?いきなりなんだけど、あたし、今日夢々ちゃんちで夢々ちゃんとユカちゃんとでお泊まり会したいんだけど‥ダメ?』
「愛良?ダメよそんな‥いきなりお泊まり会だなんて神谷さんに迷惑だわ」
『それが夢々ちゃんが離してくれなくってさぁ;曜子おばちゃんも良かったら泊まって行きなさいよだって』
‥光景が目に浮かぶようね;まぁ、神谷さんも良いって言ってくれるなら‥。
「わかったわ。明日は学校もお休みですものね‥神谷さんたちによろしくね」
『うんありがとう。じゃーねー』
後で改めて神谷さんに電話しなきゃ‥と電話を切った瞬間、卓が学校から帰ってきた。
「ただいまー」
「あら、卓早かったわね部活はどうしたの?」
階段を上がっていく卓を追いかけるように訊ねると、卓は急いでるようだった。
「それがさ、明日から三連休だろ?それ利用して合宿あるの忘れててさー」
「ええっ?どうするの」
「大丈夫、今から急いで準備するって言ったら待ってくれるってさ。ゴメン母さん、だからちょっと今日から出掛けるよ」
「今からって‥」
「じゃあ向こうに着いたら電話するから」
呆気に取られる蘭世を尻目に、さっさと準備して卓は再び出掛けてしまった。
>>◆UgyagcgfLs 様
わくわくしています。
ランゼ頑張れ!!
・・・蘭×俊・・・8
(う〜ん‥バタバタするのは私に似たのかもなぁ‥;)
玄関で卓を見送ったまま呆然としていると、入れ替わるようにして俊が帰ってきた。
「ただいま。今、卓が慌てて出てったけど‥?」
「あなた!お帰りなさい。それが今日から合宿らしいのよ。愛良も神谷さんちにお泊まり会ですって」
2人でリビングへと戻りながら経緯を話すと俊は少し含みのある言葉を返してきた。
「へぇ…じゃあ今日は2人っきりだな」
「……あ」
思わず頬を染める妻を満足そうに見ると、俊は先に風呂入ってくる、と言って浴室へと行ってしまった。
(どどどうしよう‥そっか今日は2人っきりなんだ、蘭世のばかーもっと早く気づかなきゃぁ)
まさか2人きりの状況がそう簡単に来るなど予想だにしていなかった。悔やんでも仕方ない。ここは先手必勝だ、俊がいつ仕掛けてくるかわからない。
幸い俊はお風呂だし、小瓶はキッチンの棚にある。
「時間的に早いけど、、、実行あるのみだよね‥」
そう言うと蘭世は冷蔵庫からスポーツドリンクのペットボトルを取り出し、グラスに注ぎ込んだ。
―小瓶の中身も一緒に‥。
・・・蘭×俊・・・9
カチャ
俊が風呂から出てリビングへと戻るといつものようにスポーツドリンクが用意されてあった。
「仕事の後の風呂って最高に気持ちいいな」
「しっかり暖まったみたいね、ハイ、いつもの」
夕食の支度をしていた蘭世が俊に気づいて振り返る。しかし、さっきの言葉で未だに動揺してるのだろう、あまり目を合わさずに蘭世はスポーツドリンクを渡してくれた。
「サンキュー」
ゴク‥ゴク‥と鳴らして美味しそうに飲みほした。キンキンに冷えて喉に心地よい。と、途端に視界がグラリと傾いた。
「あなた!!」
倒れかけた俊に慌てて駆け寄る蘭世の手を取る。
「すまない‥のぼせたみたいだ」
「まぁ、、、取りあえずソファーで少し休んだ方がいいわ」
蘭世の言われるがままに俊はソファーに倒れ込むようにして横になった。
「のぼせるだなんてね‥どんな感じ?」
「どんな感じって‥」
俊の顔をのぞき込む蘭世と目があった瞬間、体に電流が走った。まるでこれじゃあ一目惚れにでも落ちた感じだ。
それよりもさっきから身体が熱い。今までに無いほどの熱さだ。それにすごく気だるさ感がある。
しかし、一番は妻の愛らしく美しい顔が‥何だか淫らに妖しく見えてくる。
(変だな‥のぼせた割にはあまりにも身体が言うこと気かなさすぎる…)
居たたまれなくなったのか、身じろぎをしようとすると身体が全く動かなくなってしまった。
「身体が‥動かない?」
・・・蘭×俊・・・10
俊の驚愕を尻目に妻は無邪気に寄り添ってきた。
「‥身体が動かないの?大、丈夫‥じゃないわね」
「あぁ…」
(勘弁してくれ、何が起こったんだ。。)
俊は何故か身体が言うことをきかなくなり、何故か‥もの凄く妻に欲情していた。
その証拠に俊自身が自分の意志とは無関係に主張をし始めている。
(まさか…蘭世?)
疑いたくは無いが、スポーツドリンクを飲むまではなんの異常もなかったのだ。
身体まで動かなくなると流石に焦りを感じてくる。しかし、思考を読もうとしても何も頭に入ってこないのだ。力を使って身体を動かそうとしても変わらないままだった。
「クソ…っ」
思わず悪態をつく俊に蘭世は全てを悟った。薬の効果が完全に効いたのだ。
「あなた‥。ごめんなさい」
そう呟くと、蘭世は俊に深い口付けをした。
ぁあやっとエロかよ、みたいな;
すいません携帯からなんで…泣
明日完結するかな?めちゃくちゃ蘭世が乱れるかもなのでイメージ壊したくない方はスルーでお願いしますm(_ _)m
続きを楽しみにしてます〜〜〜。
…て、携帯からですか。お疲れさまです。
携帯から乙です!
楽しみに待ってますので、焦らずゆっくりドゾー
ちゃんとシチュ考えられてて前置きなんかがある方が
好きなので、気にせずやっちゃって下さい.
ただし、続きは書くようにw
・・・蘭×俊・・・11
「んんっ‥、ん‥蘭、世…」
「あ‥なた‥」
突然のこと過ぎて俊は蘭世の口づけで感じはじめていた。
いや、それだけではない。いつもなら自ら舌を絡めて反撃に出るのだが、今は何故か蘭世にされるがままなのだ。
「ハァ‥っん、ふぅ」
(ダメだ‥すごく……感じる‥やばい‥)
唇を甘噛みされたり、舌を絡ませられて気持ちよくないはずがない。
しかし自分からことを進める事が出来ないこの状況が俊にとっては何とも焦れったく感じる。
「蘭世‥」
「気持ちいい?…もっと気持ちよくしてあげる‥」
俊の少し火照った顔を見下ろすと、蘭世は俊の上に覆い被さりながらシャツのボタンをはだけるさせ、俊の胸に自分の顔を押しつけた。
「……!」
「身体‥熱くなってるね…?心臓もドキドキ言ってる‥」
蘭世も興奮してるのだろう、声が上擦ってきている。猫がじゃれるように俊の首や胸に舌を這わして、舐めていく。
ピチュ…
「ふぅぅっ、はぁっ」
クチュチュっ‥
「んんっあ…ふっ」
(声を止めるのが…精一杯‥)
もう俊は身も心もされるがままだった。次から次へとくる、いつもと違うような快感に応えるのが必死だった。
「ハァ‥はぁっ、ふ」
「あなた‥気持ちよさそうな顔してる…」
「なっ!蘭世こそ…顔が火照ってきたぞ」
ふいに恥ずかしい事を言われて我に帰ってしまった。思わず反撃すると、いつもは明かりを消して感じてる顔さえも恥ずかしがるクセに、妻は涼しい顔だ。
「だって…俊がこんなに感じてるんだもの‥」
そう言うと蘭世は可愛がるように俊の下半身を撫でた。
・・・蘭×俊・・・12
「ひっ…あぁっらんっ」「こんなに大きくして‥ズボンの上からでも良くわかっちゃうよ…?」
キュッと握られただけでも声が出る。
「苦しそうだから‥ズボン脱がしてあげるね」
熱に浮かされた声で言いながら、蘭世は俊のズボンを脱がすと、俊の大きく起立したものがあらわれる。
「……すごい‥」
そうまじまじと明るい下で見られるとかなり恥ずかしいのだが‥。抗議の声を出す前に蘭世は俊のものを無言で含みだした。
「ら、蘭!!あぁっ、はぁっ」
「…きもひいい?」
口に含んだまま喋られると振動が伝わって余計に感じてしまう。
「はっ、はっん、ダメ…だって!」
俊が感じてるのを確認すると、わざと音を立てながら舌を這わして、吸い込む。
ジュル…っジュルル‥クチュチュゥっ
「あぁあっ、はぁっ、あぅはぁぁっ」
あまりの快感に目を詰むって耐えるしかない。もう声を我慢するのはとうの昔に諦めていた。しかし、蘭世はそれを許さない。
「ダメぇ‥私の目を見へ‥」
含んだまま喋って、更に含みきれないところは手で優しく擦る。
涙目になりながらも一生懸命に俊を感じさせようとする蘭世の目を見た瞬間、俊は果ててしまった。
「ヤメっ蘭、ぜっ…………っつぁあ!!」
・・・蘭×俊・・・13
ドクッ…ドクッドクッドクドク
「ん…‥」
ゴクッゴクッ
俊が果てて溢れてくるものを蘭世は残さず飲み干してしまった。少し苦みは感じられるものの、愛しい人のものだと思うと簡単に飲んでしまったのだ。
「美味しい…」
ハァハァ‥と肩で息をしている俊の頬を舐めると、蘭世はおもむろに着ている服を全て脱ぎだした。
初めて明るいところで見る妻の裸はとても艶めかしすぎるものである。
可愛らしい胸の突起は、触ってと言わんばかりにピンと上を向いて、身体全体も興奮のあまり、薄桜色に染まっている。
(綺麗…だな‥)
しかしそれよりも俊の目を引いたのは、蘭世の太股に糸を引く、透明な液体であった。
(…感じてる‥のか)
「蘭世…」
「私も気持ちよくなりたいの‥」
そう言うと一度果てたはずなのに、未だ大きい俊の下半身に手を添えた。
・・・蘭×俊・・・14
クチュ…ニュル
蘭世の秘所に俊のものがあてがわれる。愛液が絡んで滴り落ちてくる。
「…っう、蘭世‥」
気持ち良さそうに目を瞑る俊の顔を満足そうに見ると、挿入はせずに、そのまま滑らせ擦りつけるだけ、を繰り返す。
クチュ…クチュ…
「ぁあ‥ふぅはぁっ」
「あんっ俊‥ぁっはっ、んん」
…クチュ‥ックニュ
「ハァハァ‥はぁぁっ蘭世っ」
いつまでも入れようとしない蘭世に、痺れを切らした俊が切ない声で名を呼ぶ。
しかし、蘭世は黙ったまま行為を繰り返す。「蘭世‥ぇ」
更に懇願するように蘭世の名を呼ぶと、蘭世は甘い声でたしなめる。
「んっ…はぁ、入れたいの…?お願い、は?」
カァっと血がさかのぼる。誰にもそんなこと言わされたことはない。
しかし、このはちきれんばかりの欲望はもう収まりそうにもない。この快楽を一緒に突き詰める事が出来るのは…蘭世だけだ。
(もう‥この際ヤケだ…薬のせいにしてとことん楽しんでやる!!)
「……願い」
「なぁに?」
蘭世の顔が快楽のために艶めかしく歪んでいる。
「ハァ‥お願い、します…」
「何を…?」
クチュリ‥とわざと音を立てて腰を動かす。俊の言葉を引き出すために。
「蘭世、の‥中にっ入れた…い」
俊が全部を言い切るか言い切らない内に、蘭世は馬乗りになっていた腰を深くまで落とした。
・・・蘭×俊・・・15
グチュっニュルルジュプッジュプ
「はぁぁあハァっ、……つぅ」
「ぁあぁあっ俊、あっ」2人の声が交錯する。一番奥まで入ったのを確認すると、蘭世は前後に激しく腰を動かしはじめた。
「はっはっ、ハァはっぁぁあっ」
「んぁあっ気持ちいい…気持ちいいよぉお」
ズチュズチュジュポッジュルルルッ
美しく激しく乱れる、見たこともない妻の姿は強烈だった。さっきも果てたばかりなのに早くもまた果てそうである。
「蘭世…ヤバっい…出ちまう‥‥はっ」
「だっ…だめぇっ」
俊が果てそうなのに気づくと、蘭世は俊の根本をとっさに掴んだ。「むっ…ふ…」
「一緒に…一緒にイこぉよぉ…」
そう言うと蘭世は膝を立て、足をMの字に開いて上下に抜き差しし始めた。
「………蘭…っ」
俊が言葉を失いそうになるのも無理はない。この体勢は俊から見て蘭世の秘所が丸見えなのだ。
「ぁああんっ、ハァァアっあんっぁあ」
ジュッジュッジュクッグニュグニュ…ジュポッジュプッニュルル‥ニュル
気持ちよすぎるのか、蘭世の口元には液体が糸を引いている。それだけではない。
小さな秘所には愛液がたっぷりと溢れて、自分のものに絡みついてく。
紅く妖しく色づいたそこは、嬉しそうに自分のものをひくつかせてくわえこんでいる。
あまりにも豹変した妻の痴態を目の前にしてもう本当に限界だった。
「……っ蘭世…頼むから‥」
「はっふぅんぁあっ、わ、私も…」
・・・蘭×俊・・・16
蘭世が根本から手を離した瞬間、俊は下から思う存分突き上げた。
ガシュッ…ガシュッグチュ‥チュルルゥクニュル…グシュグジュッ
「ぁあああぁあぁあ!ぁあイ……クっ」
「あぁああんっ!だめぇっ!いっちゃぅう」
どちらが先に果てたのか。本当にわからない程同時に果てた。
蘭世の中から白いものが溢れて垂れてくる。
「んん…」
蘭世の身じろぐ声が聞こえた後真っ白になった。
そのまま2人共、軽く失神していたようだ。先に気がついたのは俊だった。
「ん…」
(あれ?身体が動く?やっぱり媚薬か何か飲まされたんだな…とりあえずこの状況をなんとかしないと)
「蘭世、大丈夫か?」
俊に覆い被さるように倒れ込んだまま蘭世は動かない。一瞬本気で大丈夫なのか心配しかけたが眠ってるだけのようだった。
「俊…」
そう言った後に寝息が聞こえてきた。
「仕方ないな…」
(あんなに自ら乱れ狂う蘭世を見れたんだ。今度はたーーーっぷり仕返しをしてやろう)そう微笑むと、俊は蘭世を抱えて寝室へと運んでいったのでした。
━━━END━━━
◆UgyagcgfLs さん乙ですーーー!!(><)
もう、とっても楽しく読ませて頂きましたっ!!
ぜひ!今度は俊の(たーーーーっぷりの仕返し)を見せて下さいw
よろしくお願いしますw
激しく乙です!
で、続きの「たーーーーーーっぷりの仕返し」はいつですか?w
たーーーーーーーーーry
韓流スターに熱を上げるメヴィウスにちょこっと萌えたw
GJ!
Σ( ̄◇ ̄;ノ)ノはぅ!みなさんレスありがとうございます。
たーーー(ryはどなたかが降臨してしてくれれば制作意欲が‥ボソw
久しぶりに来てみたら、懐かしくなって投下しまつ。
エロ少なめ、なのに10レス使用します。。
570 :
1:05/01/22 11:13:48 ID:bR0mUW4a
1
女は身体が教えてくれるんだ。母親になるってことを。生理的に。
男の俺はそうはいかない。
日に日に大きくなっていく腹を愛しそうに撫で、母性が増していく横顔を正直焦って見ている。
「ねえ、あなたvv今日ね買ってきたのvかわいいでしょ?」
とベビー服をごそごそ紙袋から出す。
返事に戸惑いながらも、愛しい女には違いない。俺は優しい表情ではあったが、江藤が赤ん坊の靴を目の前に突きつけられても、笑顔にはならなかった。
「…ごめんなさ…」
俺の思考を読む能力は持ってない江藤。なのに『目は口ほどに…』なんとかで、整理できずにいる俺の気持ちを読み透かした。
「な、何がだよ」
引きつった笑いが全てを物語る。気まずい空気が、新婚のはずの俺たちを包む。
「…俺こそ、ごめん」
謝ってしまったら認めた実感が出る。俺はまだ父親になることに戸惑っていると。
571 :
2:05/01/22 11:14:34 ID:bR0mUW4a
静かな居間に堪えきれない泣きじゃっくり。江藤は気付かれないように泣いていた。
はしゃいだベビー服を素早く袋に戻して、足早に二階へ登っていった。
追いかけてまた謝るべきだ。
俺の足は自然に動いていたが、準備する言葉は何もない。
本当なんだ。
俺は父親がいない家庭で育った。おふくろも働きづめで留守がちの家で孤独と上手に付き合ってきたんだ。
おまえと出会い、人を愛することを覚え結ばれた。正直俺はそれだけで満足だったんだ。
結婚の副産物がなんたるかももちろん知ってはいた。江藤は望んだ。俺は、…おまえだけで幸せをかんじるだけで精一杯だったんだ。
灯りのない寝室で江藤は窓から夜の闇を見ていた。
俺の気配を感じ、一瞬肩が強張った。
「…まだ、早かった…。家族になるのが」涙声ではないそれは俺の心を強烈に締め付けた。
572 :
3:05/01/22 11:16:54 ID:bR0mUW4a
結婚自体早急だったなんて思わないでくれ。俺はやっとのことおまえを手に入れたばかりなんだ。
無我夢中で毎晩おまえを求めた。求めることのできる幸せに狂ったほどのめりこんだ。
そしておまえは俺に違う顔を見せるようになった。そう、その顔はすでに母の顔だった。
「自信がないんだ。俺が、…ち、父親って…」
同じく暗闇のベッドに腰をかけた。
背を合わせて、顔を見られない安心に俺は独白を試みる。
「…どんな風に赤ん坊を愛せばいいか、わからない。おまえが喜びを感じるほど、俺は不安になって…。
おまえが望む父親に俺はなれるのか…」
それが出来なかったら、おまえに失望されるのだろうか。
おまえに愛されなくなるのだろうか。
さすがに言葉にできなかった不安の本質。答えを聞くように、俺の手は江藤の肩に触れていた。
573 :
4:05/01/22 11:17:47 ID:bR0mUW4a
江藤はゆっくりと俺に振り返った。
「真壁くん…。今のままでいいよ。無理しないで。…わたしだって不安もあるよ。
でもね、幸せよ。なぜかわかるでしょう?」
一筋月明かりが、顔の輪郭を浮き出した。江藤は穏やかな笑顔だった。
自然と俺は江藤の頬を撫でていた。
「…なぜだ…?」
この女はこうも美しく微笑むのか。こうも優しく俺を包むのか。
俺の情けなく江藤に見惚れる表情に、江藤はすでに俺を許していた。
「あなたを愛しているからよ…」
まるで諭すようにそう呟いて、江藤は俺のくちびるに自分のそれを重ねた。
574 :
5:05/01/22 11:18:54 ID:bR0mUW4a
(わたしの幸せなんて、真壁くんにはわからないよ。
わたしに圧倒されて当たり前!わたしは心の底深く愛した人と結婚して、その人の赤ちゃんまで宿しているんだから。
夢のような幸せが怖いくらいなの)
江藤。おまえはそう思うけど、俺だっておまえに負けない。
くちづけで許しを請いながら、俺は江藤を優しく押し倒した。
もう止まりそうもない。
妊娠が発覚してから、一度も行為をしていない。第一に身体を気遣ってのことだったが、触れるのが怖かったせいもある。
もう神聖な身体のような気がして。汚してはいけないような気がして。
江藤もくちづけを返しながら、徐々に息が上がっていく。派手なキスの音が部屋に響いて、互いの媚薬になっていく。
「…、だ、大丈夫なのか?…腹大きいのに…」
「あ、…うん。もう安定期だから…」
合意を確かめたのなら、もう遠慮はしない。
575 :
6:05/01/22 11:19:37 ID:bR0mUW4a
俺の鼻息の荒さに江藤はくちづけの合間に俺を制する。
「優しくして…」
滅多に聞かない、いや初めて聞く誘いの文句に聞こえる。
「ああ…」
返事はしたものの、膨らんだ腹をみなきゃ自信が吹き飛びそうだ。でも、優しくするよ。江藤、心からおまえを愛しているから。
「……あんまり見ないで。は、恥ずかしい…」
一枚一枚服をはがしていく。江藤が恥らう腹も、外気に触れた。俺はその腹にくちづけを落とす。
「しばらくそこで我慢しろよ。ママをいじめるわけじゃないから…」
腹に説教をして、くちづけに戻る。江藤はすこし驚いた顔をして、すぐに微笑んだ。
「そうよ…。愛してもらうだけだよ…」
目尻に零れた一筋の道。やっぱり神聖で、でも欲しいと願う。愛しい女ただ一人を。
576 :
7:05/01/22 11:20:22 ID:bR0mUW4a
二周りほど手に余るようになった胸を揉みしだく。
「あ…」
母性を消して女に帰る。息遣いも、腰つきも、手の動作も、俺を見つめる表情も。なにもかも俺だけにみせるもの。
隆起した突起を甘く噛んで、俺の願いを叶えるべく腰を密着させた。
「痛っ…!」小さな声だったが、江藤の顔をのぞくとその言葉と同じ意味の表情をしている。
俺は瞬時に腰を浮かせた。江藤はその俺を抱きしめ、また二人繋がる。
「無理すんな…」
「ちが…」
(久しぶりだから、少し痛かっただけ。すぐに…)
眉間に浅く残るしわにも、違う意味がある。江藤はその先にある快感を知っているから、それを求めていた。
「すぐに?」
軽く噴出した俺。ああ、わかっているさ。すぐによくしてやるから。
577 :
8:05/01/22 11:22:39 ID:bR0mUW4a
今までこんなに慎重にしたかと思えるほど、スローな情事。
それでも俺も江藤も、恐ろしいほどの快感を感じていた。
守るべき腹につい手をあてがう江藤。その態勢だと胸が隠れる。それに今の状態での限界深くに入れない。
俺は両手を優しく掴み二人の頭上で手を組む。
「だって…」
(恥ずかしい…。太っていると同じだもの…)
くちづけしながら、響いてくる幸せのと表裏一体の羞恥。
「綺麗だよ…」
くちづけの距離で言うよ。江藤の瞳に写る俺はすぐにぼやける。
何度でも言うよ。おまえを悲しませた罰でも謝罪でもない、本心だよ。
「綺麗だよ、…蘭世」
578 :
9:05/01/22 11:23:36 ID:bR0mUW4a
涙に濡れる江藤を優しく抱きしめ、最後の砦に向かう。
やはり今の状況、どこまでが無理なのか限度がわからない。腹をいたわるのも優先して、俺のプライドはそんな強固でもない。
「あ…んっっ!も…ぅ、…真壁く…っんっっ!!」
腹に力がこもってしまう。それ以上はできやしない。
俺は浅く小刻みにピストンを変え、頂上を駆け上った。そしてゴールは抱きしめてあって、遠慮なく江藤の中で迎えた。
579 :
10:05/01/22 11:24:23 ID:bR0mUW4a
「大丈夫か?腹…」
「うん。ありがとう」
余韻が残るベッドの中で、ピロトークも久しぶり。照れくさいのはまるで初めてのときを思い出す。
でもなぜか江藤を見ていたかった。
自信が出てきたとは言えないが、俺も現金なやつだな。江藤が笑えばなんとかなるって思った。
こいつほど誰かを愛せるとは思えないけど、実際に自分の子供を見るとその考えもなくなってしまうかもしれない。
「…俺こそ、ありがとう」
俺の子供を願ってくれて。おまえの中に宿してくれて。
心からそう思うよ。
終わり
久しぶりで緊張したでつ。苦手な人はスルーよろ。
神の降臨待ってまつ。
>>569様
GJでございまつ。
安定期だからってしたらアカンがな!!
と思いつついいお話ですた。
またの投下お待ち申し上げておりまつ。
よいおはなしでした
我慢できない真壁くんハァハァ
また書いてね。書いてね。おながいします
俊の日記
○月××日 晴れ
今日、風が強かったせいで蘭世のスカートがまくれた。
ピンクのパンツキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
これで今日は何回も抜ける・・・
俊の日記
○月□□日 曇りのち晴れ
今日、制服からチラッと蘭世の胸元が見えた。
まったく、あいつは無防備だから困る。
胸はまだ小ぶりだが、
そのうち俺が大きくしてやるから待ってろ・・・
早くあんなことやこんなことで大きく(ry
( ゚o゚)ハッ
アロンや筒井に先を越されないようにしなければ・・・
俊の日記
○月○×日 雨
今日はたまたま早く学校に着いたんだが、
その後で急に雨が降りやがった。
蘭世は傘を持ってこなかったらしく、全身水浸し。
ペッタリと体にセーラー服がはりつき、
中の青のレースのブラが透けて透けてdrftgyふじこlp;
いかんいかん、他の奴等には見せられない。
あの格好だとまずいので、俺のジャージを貸してやった。
「ありがとう、真壁くん・・・」
(きゃ〜、真壁くんのジャージ、真壁くんのジャージ♪どーしよー)
あいつはお気楽だからうらやましい。
俺はパンパンで苦しいのに。
夜、何とかしないとどうにかなりそうだ。
586 :
うさぎ。:05/01/24 01:46:22 ID:Q3qyQbfL
>◆UgyagcgfLs
うおおおっ、ホンマに蘭×俊でビックリです!あんまりないパターンが見られて嬉しい!>俊×蘭の書き間違いかと思ってた。
ぜひ、ぜひたーーーーーーーーーーryを!!
>570−579
なんかほのぼのしたよ。お腹が大きい時は確か松葉崩しのような体位がry
>583−585
>夜、何とかしないとどうにかなりそうだ。
何をするのか楽しみです。
_| ̄|○ナマエノコッテルシ・・・コッチミントイテ・・・
さあ、うさぎ。こっちへおいで。
まずは自分でスカートをめくって見せるんだ。
皆様コンバワー(・∀・)人(・∀・)♪
とある教授にハァ/ヽァした為に創作意欲がわきましたw(*´Д`*)
ので、たーーー(ryをうpさせていただきます。何回かにまたわけるでしょうが何とぞよしなに。
・・・優しき旦那様・・・1
ふわふわしてる雲に浮かんでるみたい…気持ちいい‥。
「ったく…しょうがないな‥うちの奥さんは」
誰‥?
張りのある素敵な、優しさに溢れた声。いつも聞いてる、大切な人の声。
夢なのか、現実なのか。その曖昧な心地よい狭間で、蘭世は声の主を愛おしそうに呼ぶ。
「…あ、なた‥」
「呼んだか?」
意外にも返事は即答だった。驚いて目を開くと、暗闇の中でもわかるぐらいすぐ真上に俊の顔があった。
「きゃっ、あ、あ、あなたっ」
「暴れるな落っことすぞ」
「え?」
見ると俊は上半身裸で下はズボン、蘭世は身に何も纏わず、かろうじて俊がかけてくれたシャツ姿のまま俊に抱き抱えられて寝室のベッドに乗せかけられていた。
「私…。。」
「思い出したか?」
俊が蘭世を優しくベッドの上に降ろすと、からかう様にして言った。
「あ、あの…、、、私」(やだ‥私。。意識失う程狂って‥俊のこと滅茶苦茶に‥顔から火が出そう)
怒られるかな、呆れられるかな、ううんそれよりもきちんと謝らなくちゃ、と起きあがろうとすると、俊は優しくたしなめた。
「疲れたろ?幸い明日は休日で俺も仕事もないから少しは何か手伝えるし、子供達もいない。ゆっくり休め」
そう言うと、風呂入り直しててくる、と俊は寝室を後にした。
・・・優しき旦那様・・・2
「……へ?」
(な、何で怒らないの?呆れるとか、からかうとか、もっと何かこう反応ってか…)
一人寝室に取り残された蘭世は呆然としていた。
それもそうだろう、あれだけの事をしたのにも関わらず、俊はその事に軽く触れただけで行ってしまった。
(怒ってもくれない程嫌気が刺したのかも…)
それでも俊は優しくしてくれた。ここまで運んでくれたし、休めとも言ってくれた。
(申し分けなさすぎる…ちゃんとしなきゃ!蘭世)
ベッドサイドのミニライトを点けると、壁の時計が目に入った。
時刻は夜の9:00を迎えようとしている。
「お腹きっと空いてるよね‥」
俊が帰ってきたのは3時間ほど前である。何も食べてないのではフラフラだろう。
蘭世は夕飯用に作ったカレーを温めようと着替えて下へと降りていった。
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
続きをまつ。
・・・優しき旦那様・・・3
パタパタとリビングへと行くと、蘭世が脱ぎ散らかした衣類などはなかった。恐らく俊が脱衣所へと持っていってくれたのだろう。
(だめだなー、私。欲望のままに俊を滅茶苦茶にして、‥挙げ句に散らかした後始末までしてもらっちゃった)
普段は良き母であり、良き妻である蘭世もやはり女である。己の願望を叶えると囁きかけられたらもう後は何も考えられなくなっていた。その後の結果がこの様である。
「‥今は落ち込んでる場合じゃないわよね」
キッチンに立つと手早く食事の準備をした。
俊が風呂から出るとリビングから物音がしてきた。ドアを開けると蘭世がカレーを用意してくれていた。どうやら席について待っててくれたようだ。
「起きてきたのか」
「お腹空いてるかなって思って‥カレー…食べれそう?」
照れくさそうに蘭世が頷いて席を勧める。
「あぁ貰うよ」
俊が着席するとホッとした顔で蘭世がカレーをよそってくれた。
(ちゃんと謝ろう‥)
「‥あの…さっきはごめんなさい」
「あぁ…気にするな、夫婦なんだし」
俊はあっさり頷いて蘭世を慰める。
「…怒ってないの?」
「まぁ、びっくりしたけどな。でも別に…」
確かに怒ってるような気配もなく、呆れてる感もない。しかし何だか俊の様子が変だ。
(嫌われ、ちゃった…?)
ジッとカレーを食べる俊を見つめて心の声で呼びかけても反応はない。
(はしたない女とかって思ったよね‥。当たり前だね…。)
そう胸の中で呟くと俊が優しく蘭世の頭を撫でる。
「バカだな…。今日は疲れてるだけだって。お前も早く寝ろ」
ごちそうさま、と言って俊は出て行ってしまった。
「あなた‥、、、」
・・・優しき旦那様・・・4
二人の間にわだかまりが残ったまま、その晩はおやすみ、と挨拶を交わすだけで大人しく早々二人共床についた。
(私のせいで…)
蘭世はそれでもなかなか眠れそうにもなかった。
:
:
「ん‥」
喉の乾きを感じて俊は目覚めてしまった。暗闇の中、時計に目をやるとまだ深夜3時。
(今からまだ走りに行くのにも早いしな…)
ふと目をやると隣で寝ているはずの蘭世がいない。
「……!!」
蘭世が寝ていた所に手をやると体温のぬくもりは感じられない。しばらく前に部屋を出て行ったのだろう。
慌てて階段を駆け降り、玄関を見ると靴はあった。出掛けた形跡もない。ホッと一息ついて少し冷静になるとシャワーの音が聞こえてきた。
(蘭世…)
風呂場へと行くと電気が点いていない。訝しげにスリガラスのドアを開けると、心ここにあらずと言った風情で、蘭世がシャワーにうたれて棒のように立っていた。
「蘭世!!大丈夫か?」
飛び込んできた俊にびっくりして蘭世は狼狽える。
「あっ…う、うるさかった?深夜だものね、ごめんなさい」
どうやらずっとシャワーを浴びていたらしい。目にはうっすら涙まで浮かべている。
(くそ…イジメすぎたな)
「うるさくなんかない。その…怒ってなんかないから‥な」
「ぇ…?」
訳がわからないと言った目でこちらをみつめてくる。
(…こいつはこんな所で鈍感なんだよな…)
「だからその、…別にさっきの事本気で怒ってなんかないから。お前に素っ気なくしたのはちょっとした意地悪心で…」
そこまで言うと蘭世はへたりこんでしまった。
・・・優しき旦那様・・・5
「大丈夫か!?」
「…良かった、、、あんな事したから本気で嫌われたのかっ‥て」
そう言いながら蘭世はポロポロと涙をこぼしている。
「バカっ!……お前のこと…本気で嫌う訳ないだろ‥っ。あんだけ感じさせられちまったから…恥ずかしいだろ‥?…お仕置きのつもりだったんだよ」
途切れ途切れに、真っ赤になりながら俊は本心を伝えた。
「なぁ〜んだ…ばらしちゃったら意味ないじゃない…」
涙を拭いつつ蘭世は顔をあげて俊に微笑みかけた。
いつも見ているはずの顔、だがいつもドキリとさせられる。
「そうか?」
「う、うん?」
不思議そうに俊を見つめる蘭世の頬に軽いキスをすると、俊は不敵に微笑んだ。
「まぁ…お仕置きってのはこれだけじゃないからな」
(な、なんか嫌な予感がする‥)
こんな俊の微笑みはなんだか良からぬことを考えていることが多かったりする。
「嫌な予感‥そんなことないぜ」
そう言うと今度は蘭世の唇に先ほどまでとは日にならないような深く、激しい口づけを落としてくる。
・・・優しき旦那様・・・6
「!?‥うっふぅ‥ふ…ん‥」
荒々しい俊の口づけ。先ほどの立場は全く入れ違ってしまっていた。低く掠れた声で囁きかけながら蘭世の耳朶を甘く噛み、バスルームの床へと押し倒す。
「自分の夫に怪しいもの飲ませて犯すだなんてやらしいな‥」
「やぁ‥違っ、だめよ…こんなところで…」
意地悪そうな俊の言葉に羞恥に染まりながら抵抗するも、蘭世は力が抜けてしまっている。先程激しく身体を求め合ったと言うのに、蘭世はもう快楽へと身を投げ出そうとしていた。
「さっきまで俺の上に乗って腰振ってよがってたじゃん‥」
「い‥やぁ、言わないでっ‥恥ずか…し、いっっ」
恥ずかしい言葉で蘭世を攻め、舌を胸元へと滑らせながらシャワーホースを蘭世の手首に絡ませる。万歳のポーズをした様な形であっと言う間に縛られてしまった。
「いやぁ‥はぁ…うっんだめぇ」
「だめって言う割には気持ちよさそうな顔して…」
俊が胸に舌を這わせつつ、もう片方の胸の先端を手で摘んでやると気持ちよさそうに蘭世は声をあげる。
「はっ、はぁん…ぁんっぁぁあぁあっぁあっ…っ」
少し強く胸の先端を吸うと、身体をビクつかせて蘭世はイってしまったようだった。
597 :
名無しさん@ピンキー:05/01/26 19:48:57 ID:WTWYzdxg
このスレまだあったのか。がんがれ。
>>248 究極同意。シンクロ率高杉。
というか「言わなくても分かって欲しい」という女性の願望がストレートすぎ。
>>◆UgyagcgfLs 様
俊の逆襲、待っていました。
この後の展開も期待です。
(゚Д゚;≡;゚Д゚) 続きは?続きはー??
2005年でらんぜは何歳?
36?37か?
大変遅くなりましたが続きをかかせてください…m(_ _)m
俊×蘭〜優しい旦那様〜
・・・優しき旦那様・・・7
ハァ…ハァ…
「は…ぁ…っふ…あなた…っ」
蘭世が肩で息をつきながら俊を呼んでも、俊は返事をしない。蘭世に覆い被さったまま、へその辺りから太股を丹念に舐め取っている。
「あんっ…はぁ‥くぅっ」
まだ絶頂の波も収まってないと言うのに、俊は一心不乱に蘭世の太股や秘所の周りを責め立てる。
(あ、なた‥ダメ…ヤメて‥)
心の声で呼びかけるとようやく俊は顔を上げた。
「ダメって‥?これだけ濡れてるのに?」
意地悪そうにかすれた声で言うと、いままで触れていなかった蘭世の秘所へと指を這わす。いじられていないのに、もうそこは蜜が溢れていて、軽く指を動かしただけでピチュリと卑猥な音がした。
(……!…ヤダ、私‥)
「あな‥た、今日はすごいイジワル…」
自分が感じてしまっているという事実に、顔を赤らめ、消え入りそうな声で訴えても、俊は平然としていた。
「そうかな…言ったろ?お仕置きだって」
いつもよりももっとイジワルな俊の態度。怒るなり、泣くなり出来そうなのだが…なんだかそんな彼に魅入られて身体が疼いてしまう。
「それにすごく物欲しそうにヒクついてる‥」
あまりに直接的な俊の言葉に蘭世は今にも顔が沸騰しそうな勢いだったが、それをものともせずに、俊は指を蜜壺の中へと沈めていく。
「ひ‥あああっ、ダメっ‥」
・・・優しき旦那様・・・8
くちゅ‥くちゅと卑猥な音が浴室にこだまする。それが自分から出ている音だと思うと、蘭世の羞恥心を更に煽る結果になってしまった。
「はぁぁん‥っふ‥」
(恥ずかしい‥…っ)
蘭世の態度はさっきの情事の時とはかなりの変わりようだった。
先程までは飢えた人妻だったのに、今は貞淑な妻らしく、恥ずかしそうに身悶えている。見られたくないのか、身体を隠そうとするも手は縛られていて、身を捩るのが精一杯、そんな姿も実に艶めかしすぎる。
そんな蘭世の姿に、俊の方も興奮を隠せないでいた。さっきから下に熱が溜まってしまって苦しくなってきた。
素速く自らの着ていたパジャマを脱いで蘭世の腕に絡んでいたシャワーホースを外してやると、バスタブの縁に腰掛けて蘭世を後ろから抱き寄せた。
「あ…っ」
「もう…いいか?」
そう耳元で囁くと俊は自分のモノを蘭世の中へと奥深く沈めていった。
「あっあぁあ…はぁ‥あなたっ、あ…ぁ…」
一気に杭を打たれた衝撃に蘭世はうち振るえていた。凄まじいほどの快楽…。そんな蘭世を熱に浮かれた声で俊は呼ぶ。
「蘭世…前を見てみろよ…」
俊の言葉のままに目をやると、鏡の中の自分と目があってしまった。
「あっ…わ、たし…ダメ‥っ」
慌てて目を逸らすも俊はそれを許さない。蘭世の顎を優しく掴んで前に向ける。
「お仕置き‥だって言ったろ?」
そう言うと下から激しく突き上げて、蘭世の身体を揺さぶる。
「あっ‥ぁああ…っだめっ、俊っ、ダメっはぁあっ」
声にならない声で叫ぶも、蘭世はなぜか鏡に写った自分の痴態から目を離せないでいた。
俊の手はもう顎を離れているのに。固まったように視線は自分を追っている。
「あっあぁ…はぁ…あんっふっ、ふっあ」
(私…感じている‥自分の姿で感じている‥?)
良いッ!!!
・・・優しき旦那様・・・9
「ん‥はぁあ‥あなたっ…あぁあ」
蘭世が自分自身の痴態から目を離せずにいるのを確認すると、俊は蘭世の両膝の裏に手をいれ、抱え上げた。この状態では突かれている部分が鏡越しに丸見えになってしまう。
「イっぁ…いやっやめてっあなたっ、はぁ…ん」
流石に蘭世もこれには耐え難くなったのか逃げようとするが、鍛え上げた俊にあらがえる訳もない。それにイヤと言いつつも蘭世の蜜は更に溢れ出してきているようだった。
「…すごく気持ちよさそうな顔して‥」
鏡越しに見る蘭世の痴態は俊にも想像以上の刺激を与える。
身体は桜色に上気し、蘭世の目はトロンと溶けている。太股を伝い、蜜が溢れ、その蜜壺は陵辱されているはずなのにヒクヒクと俊に絡みついて離そうとはしない。
(‥ダメだ…気持ちよすぎる…蘭世)
そんなものを見せつけられてはこっちの身が保ちそうにもない。俊は蘭世の良いところを攻めるべく腰を速く打ちつけた。
・・・優しき旦那様・・・10
「…あぁあっ、あなたっ、あはぁっあ」
急激に速くなった抽送に蘭世は身体が崩れ落ちそうになりながらも何とか耐えていた。
(ダメ…!!もう私…!)
イきそうなのを何とか堪えているが、それも時間の問題だ。
「あなたっ、私…私…イき‥たっあぁっ、はぁ」
「蘭‥世っ、俺も…っ」
涙目で懇願するのを聞くと俊は一番奥深くに杭を沈めた。
「はぁっ…あぁあっ…‥あぁあっふぅ‥あぁ‥」
「‥………!!」
どちらが先にイったのだろうか。蘭世の太股には白いものが伝いはじめていた。
:
:
「たっだいまー」
次の日の昼前。愛良が神谷家から帰ってきたようだった。
「お帰りなさい。神谷家さんに迷惑かけたりしなかった?」
いつも通りの母親の顔をした蘭世。昨日の淫らなメスの顔とは大違いだ。
「大丈夫!夢々ちゃんってばさー、ずーっとお兄ちゃんのことについて喋ってんの〜!…ってあれ?お母さん」
愛良が不思議そうな顔してこちらを見てくる。
(私キスマークなんかついてなかったし…)
別に悪い事はしてないのだが、なんだか居心地が悪い。居たたまれなくなってこちらから愛良の言葉を促す。
「なんかいつもより顔がツヤツヤしてるよ?良いことでもあったの〜?」
ねえねえ…としがみついてくる愛良の言葉に、昨日の事を思い出してにやけないようにしながら、蘭世はきっぱりと言い放つ。
「おほほ…や〜ねぇ。お母さんはいつも綺麗でお肌ツヤツヤよ♪」
その効能は、未だ寝室に籠もって寝ている俊の賜物だとは誰も知らない…。。。
━━━━END━━━━
・・・その後・・・
「…ってな訳でリビングやお風呂、その後も寝室で‥俊たらっ…きゃっ」
嵐のような一日を終えた数日後、蘭世は報告(というかノロケ)をしにメビィウス宅まで遊びに来ていた。
××歳とは思えぬノロケっぷりの蘭世も蘭世だが、メビィウスもメビィウスで魔界の韓流スターチャンネルに夢中であまり話を聞いていない。
「メビィウスさ〜〜ん聞いてます??」
「おぉ…すまぬ、すまぬ。しかしその‥ワシの作った秘薬は、ひとつしか願いを叶えないはずなのにのう‥」
我に返ったメビィウスがふと蘭世の話の中に疑問を見つけると、蘭世はとろけるような笑顔でうなづいた。
「わかってます。最初は優位に立ちたい、って思ってたんですけど、いっぱい愛し合いたいって願えば‥ね」
確信犯に近いながらも無邪気に話す蘭世に、メビィウスは曖昧に相槌をうっておいた。
(…俊殿も大変じゃのう‥)
そう心の中でメビィウスが呟いた瞬間、人間会の元(?)王子様は盛大なくしゃみを放ったのは言うまでもない。
+*+-+*+シリーズおわり+*+-+*+-
終わりです。。
読み返せば誤字や脱字変な言い回しとか沢山ありますね。
素人とは言え人様の目に晒すのにはあまりにひどい…orz
ロムって修行します。読んでくれた皆さんありがとござました。ネ申降臨きぼーん…
禿しくGJ!
あなたが神ですから〜〜!最高!!
すすすすばらし過ぎっすーーー(><)
ありがとうございまする〜〜〜♪♪♪
ぬるぽ!!
ガッ
ホッシュ
だーくかるろは1955年生まれ
おじいちゃんだね
若かりし頃のカルロ様×蘭世ちゃんで
どなたか書いて下さらんかのぉ
カ(ランゼ、アイシテイル
蘭(もう片思いは嫌、、、カルロ様なら真壁君の事忘れさせてくれるかも、、、
そしてルーマニアで二人の生活が始まる。
んなワケないか・・・
そういうサイトあるよね。カ×蘭の。あれはあれで萌える・・・w
>617だけ読んで
力(りき)←曜子の旦那×蘭世だと思っちまった漏れ・・・
カルロ×蘭世だよな。
逝ってきまつ。
>618
漏れもそう思ったよ
今からそのサイトを探しに行くところだった…orz
個人的に漏れは俊×蘭しか読めない。
保守
保守がわりに卓ココ希望とか言ってみる
ああ、いいねえ、卓ココ。ココってどんな感じの性格だったっけ・・・。
ちょっとコミクス探してこよう。
久しぶりに覗いたけど神降臨してたのね。
遅レスですが◆UgyagcgfLsタソGJ!!!
感想くれた皆さんありがとうですノシ
私も卓ココ読みたい…|ω・)じー…
|)彡サッ
すいません。なんか読みたいと思ったら頭の中妄想で膨らんでしまったので書かせてください…汗
卓ココ
・・・My princess・・・
卓とキスをしてから一週間。操られてた私を助けてくれて、卓ははっきり好きだって言ってくれたし、私の気持ちもちゃんと伝えたのに…。
何だか卓はあまり態度が前と変わる訳でもなく、そっけない気がする。
(付き合う、とかそういう気は無いのかしら…)
思わずハァっと溜め息を付くと、ベッドで横になりながら雑誌を読んでいた愛良に不思議そうな顔をされてしまった。
卓ココ
・・・My princess・・・2
「どーしたの?おねえちゃん」
床に座ってベッドにもたれていたココの横に座りなおして、溜め息の理由を訊いてくる。
「え…?うん…」
何かを思い詰めたようなココの表情に、愛良は思わず兄の事を思ってしまった。
「お兄ちゃんのことでしょ」
「う…。…バレバレかぁ…」
あっさりと愛良に見透かされて、持っていたクッションに顔をうずめながらココは呟いた。
「両思いになれて幸せだと思ったのよ…。だけど…なんだか卓がそっけなくて」
「メビィウスさんに感謝してたぐらいだものねー」
からかい気味に愛良が言うと、困った顔しながらココは先を続ける。
「でも付き合うとかそんな感じじゃなくって…。本当に両思いなのかしら私たち」
「お兄ちゃんってあんまり恋愛とか不器用そうだからなぁ…」
うーんと愛良が唸ると、ココは苦笑していた。
「そうよね。卓が好きだなんて言ってくれたこと自体が奇跡に近いもの…焦らずゆっくり気持ちを確かめて行ければいいわ」
そう言うとココは愛良の部屋を出ていった。
卓ココ
・・・My princess・・・3
うつむきながら愛良の部屋のドアを閉めて、ふと顔をあげるとココの想い人…―部活に行っているはずの卓の姿があった。
思わず驚いて、後ずさりながら問いつめてしまう。
「たっ、た、卓!?部活はっ?」
「なんでって、今週はテスト前だから早上がり。早く帰ってきちゃ悪いのかよ」
先程まで愛良に話していた時のようなしおらしさは何処へやら、卓を目の前にすると上がってしまって調子が狂ってしまう。
そんなココの様子を知ってか知らずか、卓は相変わらずぶっきらぼうだ。
顔を真っ赤にしながらココは平静を取り繕っている。
「ふ、ふーん…」
「……なぁ」
「何よ?」
卓が少し視線を外して何か言いたそうにしている。
「明日…ちょっと出掛けてみねぇ?」
「え?」
「…明日暇だし。あんたの行きたい所とか無いの?…別に嫌ならいいけど」
言いながら恥ずかしくなってきたのか、じゃあなと頬を染めながら自室に戻ろうとする卓の袖を、ココは逃すまいと慌てて引っ張った。
「待って!私、ピクニックに行きたい!」
「……お、おう」
思わず叫んでしまったが、卓は了承したみたいだった。明日の朝2人で出掛ける約束を取り交わすと、卓は自室へ、ココは夕食の手伝いと下へ降りていった。
卓ココ
・・・My princess・・・4
「ポテト、今の聞いた?」
ドアにべったりと耳をつけて、事の次第を盗み聞き…もとい、聞いてしまった愛良はにやけるのを我慢しながら隣にいた親友に声をかける。
「うん!なんだかんだ言って卓くんとココちゃん上手くいってるみたいだね!」
「聞いてるこっちが恥ずかしいよね〜。良かった〜」
2人が手を取り合うようにして小躍りしてると、「ご飯よー」と蘭世の声が聞こえてきた為、慌てて下へ向かうこととなった。
:
:
次の日の朝―…。
どうやらココは5時起きでお弁当を作っていたようだ。本を観ながらも完成はなかなか満足の行ったものみたいだが、約束の時間ギリギリになってしまいココは急いで玄関へと向かっていった。
卓ココ
・・・My princess・・・5
「お待たせ!」
同じ家に住んでいるのに待ち合わせと言うのも何だかおかしいのだが、それさえもココにはくすぐったくて嬉しいものなのだ。大きなバスケットを携えて門の前にたたずむ卓の隣へと駆け寄った。
「…重そうだな」
「そうよ、力作なんだから!」
期待してなさいよ、と言わんばかりの顔で微笑むと、卓は無言でひょいとバスケットを持った。
「で、どこ行くんだ?」
さりげなく荷物を持ってくれつつ、卓はココに行き先を訊ねた。昨日、行きたい所は明日まで秘密だとココが言ったのだ。
「まぁ、まかせて☆」
そう言うと2人はココの言う通りに歩きだした。
630 :
名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:59:37 ID:Z3HaOMva
保守
つ、続きは〜〜〜!!!?
マターリ待とう。
続きが気になるよヽ(`Д´)ノウワァァン!!
焦らすなぁ
635 :
名無しさん@ピンキー:05/03/17 22:15:25 ID:8mJSDtla
保守
イイ!
続きまだ?
保守
続きじゃなくてもいいから何か読みたいよ〜!!!
ネタ持ってる人いたら投下キボン
甘噛み
耳舐め
指舐め
足舐め
臍舐め
内股付け根舐め
首筋舐め
鎖骨舐め
舐めまくってんなw
640-647を踏まえた上で、
「ま、真壁くん…わ、私もうっ…んあぁっ」
「どうした?江藤」
「いじわる……あぁああんっ!」
なんていう焦らしまくる俊×蘭世を誰か書いてくれないかなーw
愛良ちゃんがうっかりお母さんの心を覗く
↓
お母さん妄想中
↓
////////////////!!!!!!!!!!!!!!!!
マイPCにたぶんうpしていない(過去ログで見つけきれなかった)
ssが1本あったんですが、うp前のアナウンスをしますので
読んだ記憶がある方は教えてください。
(うp用区切りを入れているのでうpしているかもしれないんです)
俊×蘭世で、設定は現世の普通の人間(蘭世が魔界人とかの記述無し)
妄想が特技の蘭世が転校して来た時から話は始まります。
ライバルとして曜子出演、友達で楓ちゃん出演。
ギャグ風味でちょっと2ch風味の地文(小1時間とか)
蘭世がお金のために援助交際をしていると俊は思っている話です。
タイトルがついていれば「仁義なき戦い」だと思うんですが
出だしはこうです↓
異国の雰囲気を持つ長い黒髪をゆらすその少女に
教室中が空気をゆらした。
用意された一番後ろの席に座る。
「わたし江藤蘭世」
「真壁俊、よっしく」
その瞬間少女は恋に落ちた。
>652
うpよっしく。
うpよっしく
「よっしく!」て言ってた頃の設定の真壁君でエロってないですか?
怖いもの見たさで読んでみたいかも
では仕切り直して。
蘭世が転校してくるところから始まる現代パラレルです。
2ch風味が入っているので少しギャグです。
カップリングは俊×蘭です。
曜子、楓ちゃんがでてきます。
***仁義なき?戦い***
異国の雰囲気を持つ長い黒髪をゆらすその少女に
教室中が空気をゆらした。
用意された一番後ろの席に座る。
「わたし江藤蘭世」
「真壁俊、よっしく」
その瞬間少女は恋に落ちた。
席が隣なのをこれ幸いと
転校したてでわからない事を、俊に聞きまくる蘭世。
「今日、お弁当忘れちゃったの。購買に連れていって。
真壁くんいつも行ってるよね?」
俊の腕に絡み付きながら、なんだかんだ言って口実を作る蘭世であった。
「江藤、どうせ、おふくろさんに弁当作らせてるんだろ」
「そ、そんなことないよ。わたしお料理はけっこう得意なんだゾ。
あ、今度おいしいもの食べさせてあげるね」
そうやってそんなこんなで約束を取り付ける抜け目のない蘭世。
さすがである。俊の腕に胸を押し付けているのは無意識なのか、どうなのか、、、。
「買えたか?じゃあな」
蘭世が無事にパンを買うのを見届けると俊は蘭世をおいていってしまった。
「一緒にご飯食べたかったのに…」
いつもお昼休みにはどこかへ行ってギリギリまで帰ってこない俊の行き先を
蘭世は気にしていた。
「よし、尾行しちゃうゾ」
長い足ですたすた歩く俊の後を蘭世は見失いそうになりながらも
早足で追った。
俊は校舎の裏、蘭世にはたぶん倉庫だと思われるところに入っていった。
「こんなくらいところで…何を?もしかして
『○○(←女の名前)待たせたな』『俊くん会いたかったっ』ひしっ(抱き合う音)
『俺は硬派なワルと言う事になっているから女とつきあっているなんてことが知れたら…』
『わかってる。だからいつもここで会ってるんでしょ』ぶちゅ〜〜〜〜っ」
蘭世の特技は妄想癖だった。しかも陳腐な。
キスの効果音が『ぶちゅ〜〜〜〜っ』である事でお分かりであろうが。
そしてその妄想を現実と混同できるのが特技ゆえである。
「いや〜〜〜〜っ」
叫んで扉をぶち明けるとぽかーんとしている俊と、
「犬?」
蘭世の目の前にあったのは
野良犬にミルクをやっている俊の姿だった。
「で?なにが『いや〜〜〜』なんだ?」
「い、いえ、、、ごにょごにょ、、、」
俊は腹がよじれるほど笑った。
「確かにこいつはメス犬だけどさ。お前面白いな」
真っ赤になって固まる蘭世の前でいつまでも蘭世を指差してまで笑う俊。
「お前欲求不満なんじゃネエの?俺が解消してやろうか?俺も今、女いないしな」
急に真剣な表情で蘭世に近寄ってくる俊。
俊の息が蘭世の髪にかかる。
「ぶわーーーーーーっはっはっっ
やっぱり、思った通りからかいがいがあるぜ、お前」
『キスされるって心臓爆発しそうだったのに!』
蘭世は倉庫から出ていこうとする俊の制服を腹立ちまぎれにひっぱった。
俊はバランスを崩し
蘭世の方に倒れかかった。
転ばないようについ蘭世の肩にしがみつく格好になった俊は
支えようとする蘭世と、、、。
触れあった唇を離す事が出来ずに二人は目をとじた。
「真壁く」
「俊、今日ジムの日でしょ、一緒に帰りましょ」
蘭世の言葉を遮るようにあらわれた少女は、
いとも簡単に俊を連れて去っていった。
蘭世は呆気にとられるしかなかった。
俊に触れる少女の手の自然さと、まなざしの艶っぽさが忘れらそうにない。
「蘭世、真壁くんの事だけど、」
立ち尽くす蘭世にクラスメートの楓が声をかけた。
「だれだれ?今の誰なの?」
半べそで捨てる神あれば拾う神ありの拾ってくれた楓にすがった。
「隣のクラスの神谷曜子さんよ」
楓は俊と曜子のことを話して聞かせた。
神谷曜子は暴力団神谷組組長の一人娘であること。
俊の母親はその組長に囲われてて、
真壁母子は神谷家に住んでいる事、
俊と曜子の関係は暗黙の了解であると言う事
「だから、真壁くんの事は、、、」
『それで、みんな何となくひいてる感じだったんだ。
真壁くんと親し気に話してる人って、、、見た事ないかも。
でも、好きになっちゃったんだもん。事故とは言えキスもしちゃったし。ぐふ。
それに真壁くん彼女いないって言ってたよ?』
蘭世はへこたれなかった。
楓に聞いたボクシングジムへ向かった。
『へーボクシングって、カッコよさそう』
蘭世は俊を見つけてぽ〜っと見つめていた。
すると、視界に入ってきたのはさっきの少女、
神谷曜子だ。
「俊〜お疲れ〜」
タオルをかけてやり、まわりの目も気にせずべたべたしはじめる曜子。
『嫌〜真壁くんくっついちゃ〜』
窓や壁を殴る、蹴るで、一人で暴れている蘭世に気が付いた曜子がジムの外へでてきた。
「あなたね、最近俊にまつわりついているブスは」
ブスと言う言葉には一種異様な力がある。蘭世は頭に血が上った。
「お金にものを言わせる人ってサイテー」
「俊はわたしの婚約者よ」
「真壁くんは彼女いないって言ってたもん」
こうなったらもうぐちゃぐちゃの取っ組み合いである。
気が付いたら医務室に寝かされていた。
「バカか、お前は」
「だって、、、。」
「神谷に目ぇつけられても知らねえぞ」
曜子に目を付けられているあんたはどうなっているのか、
逆に、小1時間問いつめたい。
俊は蘭世を家まで送り届けて家に戻ろうと思った。
「やくざさんの家にすんでるんでしょ?」
「は?」
蘭世は楓に聞いた事を話した。
「世間じゃそういうふうになってるのか、俺」
「違うの?」
「確かに金の面じゃ世話になってるが、家はちゃんとあるし、
囲われてもないし、婚約だってしてないぜ」
「よかった〜」
ぼろぼろと泣く蘭世。女の涙とパンティは飛び道具である。気をつけろ、真壁。
「お前かわってるな、やくざと関係がある俺なんか普通怖がるだろ」
「ううん、恐くなんかない。だって真壁くんの事好きなんだもの。はやく借金かえせるといいね」
無邪気な蘭世に言葉を失う俊。
『好きだって言われてなんで俺、なんにもせずに帰ってきてんだろ、ばかかよ。
変な女だ、あいつ。』
最近の少女漫画なら、既に押し倒しているはずである。
蘭世はアルバイトをする事にした。神谷組に借金を返したら
真壁くん母子が自由になれて、めでたく真壁くんとラブラブになれる妄想を膨らませたのである。
時給がいいから、ラブホテルの清掃のアルバイトをする事にした。
そのホテルは神谷組の系列のものだった。風俗関係がヤクザやさんのものである事はよくある事。
で、曜子に知られるところになるのである。
「ねえ、俊、あの付きまとってた子いたじゃない?」
「江藤か?」
「最近いつもラブホテル街にいるんですって〜いやらしい、援助交際でもしてるのかしらね〜」
「、、、最近のやつは、すげえな」
返す言葉がみつからなくてとりあえずそう答えた。
『江藤が援助交際、そういうタイプには見えなかったけどな』
授業が終わるとすぐ帰宅する蘭世の事が少しは気になっていた俊。
ちょっと援助交際の場面を想像して、ハアハアしそうになった俊だった。
「真壁くん、お茶しよー」
放課後無理矢理俊を連れ出した蘭世はおしゃれな喫茶店、今風に言うならカフェに寄った。
曜子の言葉が気になっていた俊は蘭世を今までとは少し違う見方をしていた。
笑うと口角がきゅっとあがる透明でつやつやなくちびる。
その感触は覚えている。
制服の襟元に見えるほそい鎖骨。シャワーのお湯がたまりそうなくぼみ。
ジュースのストローに絡む指。
短いスカートからのぞくひざこぞう。太ももの奥は、、、。
普通の少年の思考だと言えばそれまでだが。
「あのお店もよりたいの」
携帯電話のショップに立ち寄り、蘭世は真剣に選んでいる。
「ねえ、真壁くん持ってないって言ってたよね?お揃いにしようよ。」
「必要ないから」
「えーメールとかしたいな」
「援助してくれる人とやったらいいだろ」
「?」
「どうせその金もどこかのおじさまに援助してもらってるんじゃないのか?バイトってそういうのだろ」
「どういうこと?」
「しょっちゅうホテル街で目撃されてるって」
「だから、援助交際してるって? 真壁くんがそういう人だなんて思わなかった」
蘭世は俊に財布を押し付けてなきながら店をでた
俊は蘭世を追った。
早歩きでの追いかけっこをしながらの喧嘩。
「そのお金あげるからかえってよ。」
「お前の金だろ」
「どうせ援助交際で、稼いだお金よ。いらないわ。これからバイトだし。まだ稼げるから」
蘭世の怒ってる感じで、俊は自分がひどい事を言ってしまった事を知った。
蘭世はバイト先のホテルの裏口へ向かった。
追い掛ける俊。
「ひとりではいる気かよ」
「ここでベッドメイクのバイトしてるの」
俊愕然
「確かめもしないで、ひどい事言うのね」
「じゃあ、俺が確かめてやるよ」
このホテルで。
腕をつかんで入ると、受付の男が自分を知っているふうだった。
覗き込むと、知っている顔だ。
神谷組のやつか、
知り合いなら話は早い。
「部屋借りるぜ」
バイトの話は嘘ではないだろう。
でももう後には引けない。
ラブホテルでする事は、、、。
「江藤」
ベッドに投げられた蘭世は泣きながらも暴れてはいなかった。
俊はゆっくり覆いかぶさり、蘭世の涙にくちづけた。
「確かめても、いいか?」
疑ってなんていないのに、こんな言い方しか出来ない。
「うん。真壁くんならいいよ」
今、蘭世の妄想は現実になろうとしていた。
ボクシングしか表立ってとりえのない俊、向かい合う女のボタンを外すなんて器用には出来ない。
やっとの事で、上半身をあらわにさせ、自分も肌を出し、触れあわせた。
心臓の動きが、地震のように思えた。
初めて見る女の肌。なけなしの知識を総動員して蘭世を愛撫する。
俊の走り出した列車は止まる事が出来ずに、蘭世の泉に己を突き立てようとした。
「いたっ」
そう、初めては一部の人を除いて、女にとっていたいものなのである。
俊も知ってはいたが、所詮、人の痛み、今、この場ではわかってはあげられない。
どのくらいのものなのか。
「わるい」
「ううん、いいの」
とにかく痛いはずなのに、それでもいいという、蘭世を俊は抱き締めた。
やはり止まれない。
蘭世の様子を見ながらも、いつの間にか俊は加速度をつけて、引き返せないところまで来ていた。
何度も往復を繰り返し、自らの快楽へ走る。
「んんっ」
「信じてくれる?」
「ああ」
初めての証拠を突き詰められて、顔を背けた。
でも、結果良ければで、
蘭世にとって好きな人と初体験できたからいいのだ。
俊にとってはどうなのか、
それは本人のみぞ知る。
曜子に知られてしまうかどうかも、まだ、わからない。
以上で。
ぼぅわーーーーーーーーーーー!
>656
おもろかったw
>668
(゚Д゚;≡;゚Д゚)
エロみじかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
作者タン作者タン!!作者タンってばーーー!!
「ぐふ」ワロタ!!
初期のランゼちゃんて、こーいう感じだったよな〜
672 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 09:11:39 ID:jwfLj/9b
真壁夫婦大好きです。
番外編でも良いので・・・連載してくれないかな?
エロを手抜きすんな。
674 :
sage:2005/04/20(水) 08:01:01 ID:V9oa/X+K
ここはエロパロ
>>673の気持ちもわかるが
投下数も減ってるし、なんでもご馳走になります。
作家の方、頑張ってください。
ごめん、基本的なコト間違えた
回線切って逝ってき(ry
ここはエロなしもオッケーなので
いろいろ思うことがあっても言い方に気をつけた方がいいと思う。
自分が住人になった頃と比べて表向き住人の質がかなり変わったなと思う。
何日も放置しといて住人とは恐れ入った。
良スレアゲ
保守
680 :
ナチスドイツ:2005/04/25(月) 11:48:24 ID:U/AJc0en
冥王ゾーンx江藤蘭世xカルロスの3プレイキボンヌ
681 :
ナチスドイツ:2005/04/25(月) 12:03:51 ID:U/AJc0en
市橋なるみx江藤鈴世のプレイキボンヌ
>>680は放置でよろしい?
だいたいカルロスって誰
なる攻鈴受はありかもしれないが
カルロスww
こないだTVで少女漫画の特集やっててときめき〜もちょっと映った
カラー絵で蘭世2人が背中合わせになって左はいつものランゼ、右はちょっと色っぽいランゼ?
みたいな絵だった コンパクトで分裂した回の話かな〜?ちょっとドキドキした
684 :
ナチスドイツ:2005/04/25(月) 22:36:13 ID:U/AJc0en
680ときめきトゥナイト12巻〜15巻に出てる天上界の人
〜&オメガト(ry だろ
コテハンとカルロスからして、どっかおかしいと思うのだが。。。
ささ次いってみよ〜
688 :
ナチスドイツ:2005/04/27(水) 02:45:16 ID:ZfnzK/V5
蘭世x神谷曜子x真壁俊x鈴世
ナチスドイツをNG登録っと
◆UgyagcgfLs様
卓ココの続きをお願いします!
692 :
ドイツ伯爵:2005/04/29(金) 21:26:05 ID:KVFs7GDQ
女超能力者X鈴世
連休明けにベタな俊蘭でも投下してみますと保守兼ねた宣言ですた
693たんまってまつよ(*´∀`)
695 :
ドイツ伯爵:2005/05/03(火) 15:31:15 ID:Kq8wRVdH
第19巻の表紙絵のSS希望
ドイツ伯爵様へ
クレクレ厨はお帰りください
697 :
693:2005/05/06(金) 21:08:59 ID:eBwRYDDW
俊蘭ベタ甘です。エロ少なめ。
10レス使用します。
お手柔らかに。。
タイトル gateway to love
真壁くんとそんなことになるのは決まって金曜と土曜の夜。毎週ではなく唐突に。
誘い方がまだぎこちない分、わたしの緊張も変な種類になっていく。
今夜もは誘われるのかしら…。
妙に期待している自分を諌め、かといって誘われなかったらそれも寂しいとか。
とにかく複雑な気持ちになるの。
先週の金曜日でちょうど十回目。
「おいしかった?」夕食後、故意的にハイテンションな声。我ながらバカぽい。
期待してるとかそうじゃないとか自分でもよくわからないのに、それを一番知られたくない人に読み透かされている。
だから、逆にわたしが知りたい。
「ん…」いつものように料理を肯定する生半可な返事がとても悲しかった。
暴走するのはいつもわたし。
真壁くんはさぞかし楽よね。こんなわたしに合わせて自分の態度を決めればいいもの。
わたしが望んでいたら、黙って電気を消すのよ。
そうじゃなかったら、「送るよ」って言えばいいのよ。
わたしの考えてること、わたしよりわかってるんでしょ。
待ってるよ。真壁くんの次の行動を。ねえ、わたしは…どうしたい?
「…送る」
台所がきれいになるころ、真壁くんの声が奥の部屋から届いた。
「うん、ありがとう」
今日は真壁くん、その気分じゃなかったのね。わたしが拒んでたのかもね。真相はわからないままなのに、落ち着いているわたし。
どうしてだろう…。きっと曖昧からの解放。
わたしは時間のかからない身支度をした。今日は制服だったし、上着を羽織ればできあがり。
門限には二時間も余裕ある午後八時。後は帰り道の送られデートを楽しむだけね。
「じゃ、お願いします」
テレビで野球を見ている背中に言う。ゆっくり振り返った彼の顔は、どこか不機嫌そうだった。
「おもしろいところなの?どっちが勝ってる?」
膝を真壁くんの隣についた。わたしがテレビを覗くと、急に電源が切れた。
「え?」
真壁くんが能力で消したと気付く。
「…巨人」
疑問は別に野球の勝ち負けじゃないの。どうしてそんな切ない顔をするの。次第に近づくそんな彼の顔に、わたしは吸い込まれるように目を伏せた。
「…期待、させんなよ」
小さく聞こえた。
キスはなかった。
「期待させているのは、真壁くんじゃない…」
履き潰したスニーカーに片足を入れていた真壁くん。聞こえなかった?聞こえないふりでもいいよ。
わたし、泣き出していたから。いつもみたいに無視しちゃっていいよ。
自分でも、涙の理由がわからない。
真壁くんの振り向いた気配がした。肩で自分の顔を彼の視界に隠し、わたしは感情のまま言葉にしてしまう。
「…だってそうじゃない。わたしの心が読めるのよ。いつも真壁くんは優位なところからわたしを見下ろして、気持ちがいいでしょ?
わたしの思い込みとか期待とかバカみたいって笑ってるんでしょう?」
近づく真壁くんの音もしない歩調が怒っている。わかっててもまだわたしは続ける。
「真壁くんは、そんなにわたしを必要としてないってわかってるよ。
わたしばかり好きの気持ちが大きくなって、真壁くん、怖くなったんでしょう?」
情けない。八つ当たりだわ。これじゃ。
好きだけでいいのに、こうやって夕食を作れるだけでいいのに、少し寂しくても彼の側に一番近い存在だって信じてるくせに。
「確かにおまえが怖い…」
もしかして、嫌われた?
わたしは泣き顔も構わずに、真壁くんの顔を見た。
真剣な瞳でわたしを睨んでいる。
「…ご、ごめんなさ…」
両眼からぽたぽた涙が無意識のうちにこぼれて、でも足は自然に動く。この場から消えてなくなりたい!
真壁くんの横を過ぎようとした途端、暖かな感触に包まれる。
待って。よくわからない。ここは地獄、天国?
真壁くんはわたしを嫌いなの、そうじゃないの?
「バッカ。違う意味だよ」
わたしが洗濯をするいつもの洗いざらしのシャツに、涙が吸い込まれる。洗剤の香りが真壁くんの匂いに混じる、わたしが幸せを感じるその中にいる。
「本当の俺を見せると、…おまえが怯えるのが、怖いだけだ」
「怯える?…そんなのない!」
わたしが抗議しても、無駄のよう。
強く抱きしめられた腕の中じゃ、真壁くんの喉しか見えない。男性的な喉のラインが、言葉を紡ぐたび動く。
胸に当たるわたしの耳で、彼の身体を伝う言葉を聞いた。
「…ずるいけど、わかってくれ。…俺は、欲の塊。ただの男だ」
よくわからなかった。真壁くんは感情を表に出さない人だとは知っている。わたしは普段真壁くんが出さずにいる感情がどれほどか、わからない。
隠しているその大きさは、わたしが真壁くんを想うのと比較してどれくらい?
「違うよ。きっと違う。わたしのほうがうんと醜いよ。だって、わたし…、恥ずかしくなるよ。だって…」
キスしたいって思ってる。もっとしたいと思ってる。毎日離れたくないって思ってる。
また心を読んでるなら、わかるでしょ?
「でも、俺の方が極悪」
圧力の弱くなった腕の中で、真壁くんを見上げると、舌をチロッと出して笑った。
まだクエスチョンマークがいっぱい浮かぶわたし。
「…聞けばいいんだな?」
わたしの目を痛いほどみつめながら、真壁くんが言う。
「おまえがほしい」
まさか言葉で誘われるなんて思わなかった。想像すら出来なかったその真壁くんは、今わたしの前にいる。
電気を消して闇の中ではじまるキスでない、恋人同士の夜の入り口。
「帰す気はさらさらねえよ。本当言えば」
毎日、毎晩、どんなときも、離れずに求める。
わたしの気持ちを飛び越して、真壁くんも苦しんでいたのね。
「うん」
もう言葉がなくても、不安にならない。
求め合ってしまう苦しさも分かち合っていたのね。
相変わらずわたしの思考を読む真壁くんでも、逆に怖かったのなら、わたしのほうが優勢?じゃ、お互い様の恋ね。
二人で微笑みあって、くちづけを交わす。
遠慮がない激しい求愛のはじまりだった。
脱がされても勢いに負けて、腰元に残った制服。真壁くんは構わず抱きすくめ、すぐに交わろうとする。
「ちょ…っ!」
「ああ、わりい」と電気を消した。
ソレじゃなくて!紳士的な態度がどこにもないよ。強引過ぎる。いきなりそんなことしても…!
「でも、簡単じゃねえ?」
強気の笑みが闇の中に浮かんで見えそう。まだ目が慣れてない夜の部屋は、いきなりの浅い息遣いが占領する。
真壁くんの言った言葉の意味は、彼の有言実行。わたしはもう、彼を受け入れていた。
「ぁぁ…ん!!」
「…な?」
ようやく慣れ始めた目に映る真壁くんは、今まで見たことのない人のよう。いやらしい目つきで笑う。
でも嫌じゃないの。それよりもなにか感じる。わたしの身体の深いところで。
無理に胸だけはだかせたブラウスの合わせから、真壁くんの舌と手が冒険する。わたしは顔をしかめて、彼のリードの波に従う。
何度も激しく腰を打つたび、わたしは狂っていく。今までしたことがなかった彼の頭を掻き抱いた。
乳首を強く吸われ優しく噛まれる。痺れる感覚は素直に身体にくまなく行き渡る。真壁くんが低くうめいていた。
「おかしくなるっ…!」
拒絶したいほどの愛撫に、わたしは目覚めていく。
「それは俺の台詞だッ」
真壁くんは顔をあげ、両手でわたしの足首を高く持ち上げる。存分に打ち付ける肌のぶつかりあいで、乾いた音が響く。
「この…俺を、…こんなにっ…させやがって!」
「悪い女だ」
憎そうに呟いてくちづけをくれた。言葉とは裏腹な優しい優しいキス。
キスのたびその仕方を忘れるわたしの縮こまる舌を、解きほぐす。優しさの上に卑猥さが加わる。ねっとり絡み合うくちづけは、わたしの何もかも吸い取る。
散らばる髪もいっしょに、わたしをしっかり抱きしめた。くちづけでわたしの喚きを塞ぎ、動きは激しさを増していく。
乾いた肌の音ではなく、粘着性の高い質に変わった愛欲の音。
うめきながらの呼吸の合間に耳に届く。高まりの頂点にいたはずなのに、さらなる稜線を登る自分にまた気付く。
息継ぎも許さない真壁くんのくちづけ。そんな彼も立場は同じ。時折わたしの口中で吐かれる彼の切ないため息。
わたしたちは同じ感覚の中にいる。
もう、何もみえないほど…!
わたしは直前に迫る絶壁から滑り落ちるような、そこから飛び立ったような、真っ白な感覚をみて、力を抜いた。
「やっと起きたか」
真壁くんの腕の中だった。わたしを見下ろして鼻で笑った。
暗い部屋にテレビがついていて、わたしは真壁くんの腕枕の布団の中。しばらく回路がつながらなくて、きょとんとする。
「あ、わたし…あのまま?寝ちゃった?」
「水持ってくるか?」わたしを気遣うのも初めて。こっちが照れちゃうよ。
「ううん!」急いで断ってしまう。
「…まあ、そのうち慣れるよ」含み笑いをするやんちゃな瞳。
真壁くんってこんな人だっけ?
「なんだよ?いつもむすーってヤボな男だと?女なんか興味ねーってただの筋肉バカだと?」
「いえっいいえっっ決してそんな意味では…」
ぶるぶるかぶりを振ってみたけど、それが真壁くんのイメージよね。わたしはまだ布団の中の裸の身体をすくめた。
「おまえの前だとこんな男なんだよっ」
真壁くんはそうはき捨て、布団の中に潜り込んだ。
終わり
作家もそもそも住人も少なくなってきたようで寂しいでつ。
景気付けにはエロ少なめですが、気持ちですw許してくだちぃ
リアルタイムで萌えタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!
久々の俊蘭激しくGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!(*´Д`)ハァハァ
神キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )・*:(` )*・゜(▽` )・*:.。.:(*´▽`)パァァ
698たんGJすぎ!!!!!!
ハァハァハァハァ(*´Д`)
俊蘭いいわぁ
す ご く い い
エロすくなめって言うけど、すごいドッキドキした。
ありがとう、こころからありがとう
gateway to love 作者です。レス付けさせておくんなまし
>>709タソ
リアルで読んでくれたのね。アリガトです
>>710タソ
いやいやネ申のお留守の合間に投下しましただけっす。
回る顔がかわええ〜
>>711タソ
エロ少なくて、投下するのも迷ったくらいですがヨカッター
おいらもありがとうですよ。
ときめきが好きでまだ住人(たまに作家)してます。
最近荒んでいますが、スレ保守しましょう。
ショボーン...保守
保守 捕手 ホシュ
初めて書きました。エロまで遠いのですが投下宜しいですか?なるみ話です。
ダレモイナイ…カクナライマノウチ
「はぁ…」なるみは友人たちに囲まれた鈴世を見つめて大きく溜め息をついた。
ロミオとジュリエットの劇も大成功を収め、学内でも再び公認カップルになったというのに鈴世に対する女生徒の人気は相当なものだ。
見ての通り男子生徒からも好かれる性格に加え大人っぽくなった容姿。ロミオ姿の写真が裏で売りさばかれていると言う噂もある。
もちろん当の鈴世はなるみ以外の女性に興味がないのは心を読むまでもなくわかってはいるが…。
一度「別れた」との噂がたってしまっているため、「江藤先輩と揺るぎない絆で結ばれた憧れのお姉サマ」
と思われていたなるみに対する周囲の目が「あんな女退けてあわよくば私が江藤先輩と…ムフ」に変わってしまっているのである。
プロポーズされたとは言え学生の二人にはそれは「いつか」。
舞い上がるほど嬉しかった気持ちは嘘ではないが、もともと予約済みのなるみである。いつもと変わらない毎日が続く。
「でも…一応鈴世くんの婚約者なのよね、私。どうしたら認めて貰えるのかな…」
ふと、二葉が鈴世の横に立つ。仕事で休んだ間のノートを返しているのだ。
(絵になるなァ…)
夕食後、マナと宿題を始めてもなるみの頭からは二葉と鈴世の姿が離れない。
ヤキモチではなく単純な羨望である。(私があんな風に綺麗ならみんな鈴世くんの彼女として認めてくれるんだろうな…)
「違うね」頬杖をついたマナが呆れた目で見ている。心を読まれたのだ。
「心を読んじゃダメって言ったでしょう!それより勉強に集中…」「してないのはお姉ちゃんでしょ」「うっ」
気づけばマナの方は全て宿題を終えて「りぼん」を読んでいる。
「お姉ちゃんは充分可愛いし綺麗だよ」「やーね、マナったら♪」「でも女としての魅力が足りないからみんなにつけこまれてるんだよ」
ぐっ。(なかなか言ってくれるじゃない…。でも確かに女の魅力、足りないのかな)
「鈴世お兄ちゃんとエッチなこととかしてないでしょ」「マ、マナ!」「足りないのは<色気>だよ。そこからくる迫力。」
真っ赤になるなるみを無視して語るマナを見て気づく。マナは最近色っぽいというか艶っぽいというか…。(まさかチップルとそういうことしてるの…?)
「してないよ」(ホッ)「途中までしか」(!)
「チップルすごくストレートに迫ってくるんだもん。でもすぐにあげちゃうのもなんかこう…もったいぶらないとさ」
(まだ中学生でしょ!なに考えてるのよ〜チップルの馬鹿っ)
「チップルのせいじゃないよ、私がわざと色気だしてるんだもん。そろそろいいと思ってるよあたし。」「マナ…」
語り口こそ軽いけれど真剣な眼差し。なるみはマナになにも言えなかった。
(あれ…?色気<出す>って言ったよね?ど、どうやって…?)
真っ赤になりながら口に出さず質問するなるみを見てニヤリとしながらマナが答える。「普段から自分で<する>の♪」「へっ?!」
(自分で?自分でって…やっ、やだっ!)呆れたようすでマナが言う。「ま、そんな反応だと思ってたケド。今はりぼんだってこんなもんだよ」
そう言ってりぼんと何冊かの雑誌をおいて部屋を出ていった。
なるみは一人でしばらく呆然としたり真っ赤になったりバタバタしていたが
「やっぱりマナが早熟なのよ、うん!」と気分転換にりぼんをめくった。
一時間後、なるみは夕方までとは違う悩みを抱えていた。
(マナの話ほどじゃないにしろ…りぼんは変わったなぁ…)
りぼん以外にマナがおいていったティーンズ誌なんてこぞって恋愛というより性の特集を組んでいる。
(私がおかしいのかなァ?今まで大切にされているんだと思ってたけど…もしかしたら鈴世くんがキス以上のことしないのは私に色気がないから?)
なるみの目にはうっすら涙が浮かんでいた。しかし、本人は気付いていないが過激な記事に下半身も同様に潤んでいたのである。
(落ちつかないよ…鈴世くん…)なるみは自分の心臓をグッと押さえた。
「ん、あっ!」先端にパジャマが当たった瞬間に体に衝撃が走った。
(気持ち…いい?)自分に戸惑いながらなるみはパジャマの上から胸を揉んでみる。
(私に色気があったら鈴世くんはこういうコトするのかな…?)鈴世を思った瞬間下半身が熱くなる。
(これが鈴世くんの手だったら…)
お目汚しスマソ。
また近いうち続き投下いたします。
キタァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
続きキボン!!!!!!!!!!
保守かねてちょこちょこ投下。
一気にいけやゴルァ!というモノならばそうしますので教えてください。
>>716=719の続きです
(鈴世くんだったら…どうしたいのかな)なるみはパジャマの下に手を入れる。
露出度の高い服をあまり着るコトのない肌は、日光や外気によるダメージを受けておらず、しっとりとして滑らかだ。
そのためなのか高ぶっている心のためか、触れる箇所総てから甘い痺れが広がる。
(きっと…すごく優しく触れてくれる…)なるみの指は戸惑いながらも慣れていないが故に純粋に快感を辿る。
触れるか触れないかの微妙な感覚を与えながらゆっくりと下に降りてゆく指。
熱く濡れた場所に到達しても、動き方を知らない指はたどたどしく一枚一枚の花弁の間をなぞる。
「ぁんっ…」花弁に触れるその指が、尖った部分に当たった瞬間出てしまった大きな声に、なるみは思わず部屋の外を気にする。
何の意識も感じない。マナを含め家族は皆深く眠っているようだ。(私ったらなんてヤラシイことしてるんだろ…)
そう思いながらもついさっき知ったばかりの快感を手放すことはできない。
「ん…はっ、ぁああっ」(だめ…っ!こんな大きい声…マナが起きちゃう…)
理性では抑えることができない自分の声をシーツを握り締めていた左手の甲でおさえこむ。
つまり…自分の左手に<キスをした>。
その瞬間からなるみの指は、なるみのものでありながら、なるみの意志を離れてしまった。
「えっ、やっ!あぅ…ん」先程までとはうってかわって滑らかな快感を与える手。驚きながらも自由になる右手でなるみは胸を弄ってしまう。
(体の芯が…熱い…)以前にもこれに似た感覚を感じたことがあった。(あれは…妖精界。鈴世くんとマナとチップルと手を繋いで…。)
左手はついにヌメヌメとしたなるみの内側に侵入する。
「うっ」新しい世界を知る感覚。知らない自分を知る感覚。(こんな所…触ったことないよ…ぅ)
(温かくて…密着してくる…)指が感じる感触と
(あっ…、小刻みにしたらダメ…上を触ると…す、ごくダメぇ…っ)膣で感じる感触と。
(私の指…私の中に入ってる…)繋いでいた鈴世の指を思い出す。(女の子みたいに細くて…長い…でもやっぱり関節は私よりゴツゴツしてて…)
「ふ、ぁっ」往復するなるみの指が、記憶の中の鈴世の指に変化した。
今日はこれだけです…。
携帯からなのでよくわからないのですが改行は長すぎたり短すぎたりしていませんか?
人任せですみません…
携帯からのうp 乙です!!
改行はちょっと長いですが気にしません。
続き待ってます!
GJ!問題は何も無い!
ガンガレ!作家は何よりの保守だ!
723の冒頭部分、
「その瞬間からなるみの左手は」
にしないとわかりづらいですよね。
推敲したつもりでしたがバカバカっ、オイラのバカっ。
という訳で気合い入れ直して改行も短めに参ります。
アドバイスどうもありがとうございました!
>>716-719,
>>722-723の続きです。
今夜で完結です。
「なっ、なんで…っ」鈴世を想って収縮したせいで、より指の変化を感じる。
(鈴世くんの指…さっきまでは届かなかった所まで入ってくる…)
わざとクチュクチュと淫猥な音をたてながら出し入れする中指に合わせ、
人差し指で優しく脚の付け根をなぞり、親指で突起を少しだけ強くつつく。
(や…ぁんっ…鈴世くん…すっごく…や…らしぃよぅ…っ)
なるみは自分の行為が自分によるものだという意識を持てないほど快感に溺れていた。
実際、脚などピンと伸ばしたままで動けないなるみの
一部とは思えないほど左手は気ままに動く。
しかも思考は伝わっているのだからたまらない。
快感に慣れていないなるみはもはや絶頂に昇りつめようとしていた。
(鈴世くん…あぁっ、鈴、鈴世くん…っ!」
いつのまにか声に出しているくらい、鈴世を求めながらなるみは果てた。
(鈴世くん…私…こんなに鈴世くんのこと好きなんだよ…)
なるみはしばらく放心していたが、自分のくしゃみに我にかえった。
(やだ…私ったらなんてことを)
あわてて着衣を直しているとインターホンがなった。
もう日付も変わろうとしている。
「お姉ちゃん…一体なぁに?誰ぇ…?」あわてて玄関に行こうと部屋を出た所で寝ぼけまなこのマナに会う。
(良かった、気づいてない)
「わからないけど…普通じゃないよね」
なるみが答える間もインターホンは鳴り続け、ドアを叩く音も響いている。
お父さんが震える声で「誰だっ」というのと同時に
「江藤鈴世ですっ!なるみ、なるみは無事ですかっ!」と声がした。
「へっ?」
「夜分遅くに本当にすみませんでした…」
鈴世はなるみが苦しそうに自分を強く呼ぶ声が聞こえてあわてて市橋家に来てしまったのだ。
妖精界の一件で鈴世が通常の人間ではないことを市橋一家は知っている。
なるみの<怖い夢を見ていた、夢の中で鈴世を呼んだ>というマヌケな言い訳もみんなは信じてくれた。
「迷惑かけてごめん…でも良かった、なるみが無事で」
そう言って笑顔になる鈴世に罪悪感と羞恥心を感じながらもやっぱりときめいてしまう。
「じゃ、帰るよ…おやすみ」
「うん、ありがとう鈴世くん。ごめんね、おやすみなさい」
『なるみ』(えっ?)
鈴世が心に語りかけてきた。
『可愛いパジャマのせいかな…なるみが色っぽくてちょっとドキドキしちゃった』
(!)
夜でもわかるほど真っ赤な顔をして鈴世は走って行った。
負けず劣らず赤面しながらも喜ぶなるみは…
マナがニンマリとしたことに気づいてはいなかった。
以上です!
お付き合いありがとうございました。
絶対に自分書く側に回ることはないと思っていたのですが
私が書くことで「こんなの書く人いるなら自分も書いてみようかな」と
職人さんが増えることを祈ってます。
>>732 GJでした!!!
続きがあったら読みたいくらい!
これをきっかけにして目覚めたなるみが
鈴世を求めてしまうとか。
今まで断然第一部マンセーでしたが
なるみもいいな、と思えるようになりました
最近のりぼん情勢を小道具にしてるのとマナのマセガキっぷりがいい味出してました。
GJです!
735 :
732:2005/05/30(月) 09:49:07 ID:up8PAqAS
保守兼ねて解説。
レスくださった方ありがとう。
そもそも第1部が多いので第2部で書いてみたくて。
二葉に性の手ほどきをされる話の予定が
マナに性の手ほどきをされる話になり
なぜか最終的に自分でやらせてしまった、という…
初志を曲げまくりな話でした。
この前初めて後日談のコミックス読んだら
マナって全然チップルと会ってないんですね…orz
あと、マナって小学生じゃないですよね?
マンガ持ってないから不安になってきた。
そして今更ですがタイトルは「オクテなお姉ちゃん」でよろしくお願いします。
736 :
グロッキー:2005/06/02(木) 00:25:55 ID:O2+1DFho
鈴世君xなるみちゃん
チップル(小)xマナ
738 :
グロッキー:2005/06/03(金) 00:11:22 ID:JZkJpJJN
なるみx蘭世のレズプレイのSSキボンヌ
卓ココきぼん
740 :
グロッキー:2005/06/03(金) 12:02:26 ID:JZkJpJJN
740ゲット
735さんリボンコミックスのときめきトゥナイトの19巻のp185〜p197見れば分かるよ
741 :
735:2005/06/03(金) 14:03:51 ID:Z6zEoq7T
持ってないのに記憶で書いてたのよ〜
19巻って鈴世となるみが帰ってるとこに
マナがきて「お姉ちゃーん」
「いやぁね大声で恥ずかしいじゃない」…ってやつ?
そこで確か中学生だった気がして書いたけど、
指定バッグみたいなの「しょってた」なぁって不安になったの〜。
マナと鈴世が校門前で初めて会った時のシーンかな。
たしかマナって小5くらいじゃなかったっけ?
743 :
グロッキー:2005/06/04(土) 10:18:12 ID:QZqonffn
なるみ「これね彼からもらったの」「私のお守り。」
マナ「わあ、きれい・・・」「さわってもいい?」
マナが触れようとしたら
なるみ「あっ」
光り輝きだし
なるみ・マナ「きゃっ」
744 :
グロッキー:2005/06/11(土) 15:03:32 ID:wyjNbVwI
ときめきトゥナイトの14巻の中で
蘭世が夢の中でカルロから石の秘密を教えてもらったり忠告を受けるシーンがあったのに感動した。
カルロって蘭世のことずっと見守ってたけど
初夜も見守ってて「まだまだだなシュン……」とか言ってそう
気の毒な俊。・゚・(ノД`)・゚・。
覗かれてるんかい!(ハゲワラ
T.Eが目撃レポートとかはどうよ
749 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 16:42:47 ID:oTNWojf9
ひさしぶりに読み返してみて思ったんだが
俊×ランゼの初体験のタイミングは
1:俊がカルロの替え玉になって帰ってきた時
2:ゾーンに銃で襲われた後
のどっちかだと思った。
誰かそのネタで1本たのむ!
私はゾーン襲撃後だとおもう。
だって替え玉のときやってたらきっともう1度別れようって思わないんじゃない〜?真壁君よー。
替え玉の後、高校入学して真壁君は一躍学園のアイドルになった。
曜子+とりまきが付いたにも関わらず、案外ランゼが落ち着いてるんで
カルロ家から江藤家に俊が帰ってきた日に盛り上がってやったんじゃないか?と。
男一匹硬派童貞王子のまかべくんは1部本編の間はずっと童貞。
理由は違うけど同意。
私が思うにやってたら蘭世がずーっとニマニマムフフだと思う。
それと、あの時代のりぼんですもの。
神谷曜子xゾーンSSキボンヌ
蘭世が未来に行って卓に会う話のときに
「これといって進展がない」みたいなこと言ってたので
一部の間はキス以上は何もなかったんだろうなとか思ってたよ。
コテハンは作家以外カエレ!
コテ=くれ厨=変なカプ これ同一人物じゃないのか?
神谷風って名前は風の石を喰った陽子から生まれたから?
>752,753,755
それは分かってての妄想なんジャマイカ?
ここはエロネタスレですよ?自由に想像した方が楽しいぞ
>757
なるほど!
759 :
俊:2005/06/24(金) 10:04:13 ID:s2wxUo/a
江藤カワイイよ江藤
コミックス2巻で、あんぱん蘭世が神谷曜子に食べられて、
パパ・ママ・おばあちゃんであけぼの中学の制服着て、助けにいくとこ。
「でもおまえ、なかなかかわいいゾ」と妻のコスプレに満足してる望里パパ。
娘の一大事だってのに、それはないだろう。
その制服も、別の用途で使ってそうだなと思ったりして。
つまり夜の生活で。
椎羅さんもバニーガールの衣装とか持ってるようだし・・・。
コスプレ好きな夫婦?
去年の8月から板移動に気づかなかった_| ̄|○
初期のコテなし作家ですが久しぶりに執筆中です。
俊×蘭世 同居時代に初H編です。
ある程度書けたら投下します。
期待age
楽しみ楽しみ(ムフフッ)
途中まで投下します。
期待はずれだったらすみません・・・
あ、私昨日本読みながら寝ちゃったんだ・・・)
蘭世はベッドの上から起き上がった。
(お風呂入らないと・・・)
もう夜中の12時はまわっている。
家族も入浴は済んでいるだろう。
眠い目をこすりながらお風呂場へ向かう。
脱衣所のドアを開け中に入ろうとすると、
「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
蘭世の悲鳴が家中にこだました。
何事かと家族が起きて集まってくる。
「蘭世どうしたの?」
脱衣所の前で腰を抜かしている蘭世に椎羅が声をかけ立ち上がらせると
中には腰にタオルを巻いた俊が、顔を耳まで真っ赤にして立っていた。
「悲鳴をあげるのは俺の方だ!」
どうやら蘭世は見てしまったらしい・・・・
望里は慰めるように無言で俊の肩をたたき、
椎羅と鈴世を促しながら自分たちの部屋に戻って行った。
「風呂、入るんだろ?」
顔を赤くしたまま俊は脱衣所を出て、
すれ違いざまに蘭世を中に促した。
「ご・・・ごめんなさい。」
少し落ち着いた蘭世も真っ赤である。
その後シャワーを浴びている最中も
偶然見てしまった俊の裸が脳裏に焼きついてしまっている。
猫になって一緒にお風呂に入った事はあったが
今はもっとハッキリ見てしまった・・・
(もう!蘭世のバカバカ!エッチ!)
シャワーの熱で余計にのぼせてしまいそうになり、
早々に浴室を出る。
体と髪を拭きながら
(真壁君、怒ってるかな・・・)
さっきの顔も合わせなかった俊の態度が気になった。
(やっぱり怒るよね、ノックもせずにドア開けて・・・)
とたんにシュンとなってしまった。
そう、江藤家の浴室のドアにはカギがなかった。
俊が同居するようになってからは特に、
普段はノックして確認するようにしていた蘭世たちだった。
俊の方はというと、やはり落ち込んでいた。
(よりによって江藤にかよ・・・)
その時ドアをノックする音がして外から蘭世の声が聞こえてきた。
「真壁くん・・・」
なんだかうわずっている。
俊は必死で平静を装う。
「入れよ」
そーっとドアがあいて、マグカップを2つトレイに乗せて
おずおずと蘭世が入ってきた。
「寝る前だからホットミルク作ったんだけど・・・」
「ああ、サンキュ。」
俊はベッドの上に座ったまま手を伸ばしてカップを一つ受け取った。
蘭世はちょこんと床に座ると自分もミルクを少し飲んだ。
「あの・・・さっきはごめんなさい。
ノックもしないで・・・一人で叫んじゃって。」
また顔が真っ赤になる。
「全くだ。不公平だしな。俺だけ見られて。」
「え!?」
俊は蘭世に近寄ってしゃがみ蘭世のカップを取り上げ
自分のカップと一緒に少し離れた床に置いた。
「お前にも見せてもらわないとな。」
ニヤリと笑って蘭世の手首を掴むと蘭世はパニックになった。
「ま・ま・ま・真壁くん・そんな・・・。」
蘭世はズリズリと後ずさると壁にぶつかってしまった。
くっくっく・・・
蘭世は俊の震える肩に気づいた。
「あーーーー!またからかったのね〜〜〜〜〜〜!!」
蘭世はぷーっとほっぺたを膨らませた。
「ガキにそんな気になるかよ。」
俊はおもしろそうに言うと掴んでいた蘭世の手首を離し
蘭世の横に座った。
「もう!すぐガキ扱いするんだから!」
「へえ・・・ガキじゃないか試してみるか?」
またニヤリと笑うと蘭世の首筋に手をかけた。
ビクッと蘭世の体が反応した。
「ほら、ガキがムリする・・・」
言おうとして俊ははっとした。
蘭世のうるんだ目が、幼さを残しながらもひどく色っぽく見えた。
「ガキじゃ・・・ないもん・・・。」
消えるような声で震えながら蘭世が呟く。
「ムリするなって・・・。」
俊は視線をそらしながら蘭世の頭をポンポンと叩く。
蘭世はぷるぷると首を振った。
「ムリ・・・してないよ・・・。」
ポロポロと涙をこぼした。
俊が蘭世の涙を指で拭うと蘭世の感情が流れ込んでくる。
(真壁くん大好き・・・わたしを大人にして。)
いつのまにか俊の心に入り込んでいた蘭世。
でも蘭世の無邪気さに、蘭世を傷つける事を恐れて何もできなかった。
だが、もう止められない。
後は完成したら投下します。
キャー!お待ちしてますー!
dododo童貞が〜!
真壁くんの童貞が〜!
続き投下します。
そっと震える唇にくちづけると、それに答えるように開いた隙間から
舌を差し入れる。
「あ・・ふぅ・・・」
蘭世の口から苦しそうだが悩ましげな溜息が漏れる。
耳を刺激するその声と鼻をくすぐるシャンプーの香りで
俊の頭はクラクラする。
口づけたまま蘭世を立ち上がらせ、くちびるを離すと
その体をふわっと抱き上げた。
そしてベッドに横たえ、その上に馬乗りになる。
ネグリジェのボタンをはずし、そっと優しく左右に開いた。
小ぶりだが形のいいふくらみが現れ、蘭世の呼吸に合わせて
大きく上下している。
蘭世は恥ずかしそうに頬を染め、目をつむっている。
俊はそっとそのふくらみに触れてみた。
形を確かめるように手を這わせ、先端を指先で弄ぶ。
だんだんと蘭世の呼吸が荒くなってくる。
俊は右手で胸を撫で、左手で自分の体を支えながら蘭世の上に重なった。
空いている蘭世の右胸を唇と舌で刺激する。
そして唇で感触を楽しみながら右手を離し、ネグリジェの裾をたくし上げる。
ショーツに手が触れると、それを一気に引き下げ足から抜く。
蘭世の両足がきゅっと閉じる。
そうはさせないと言うように、強引に俊の片足がその間に割りいれられる。
膝の辺りから手を滑らせた手が蘭世の中心にたどり着く。
蘭世が足を閉じようとするが、俊の足がそれを阻む。
(恥ずかしくて死んじゃいそう・・・)
俊が中に指を沈めると、驚くほどそこは潤いをたたえていた。
そして見つけた小さな蕾をつまんだ。
「ん!」
蘭世の体がビクンと跳ね上がる。
蘭世の蜜のおかげか、俊の指は自由にそこを動き回る。
「んーーー!」
蘭世の顔を見ると、ぎゅっと目を閉じ、下唇を噛みしめている。
そして、快感と困惑がないまぜになったような
思考が流れ込んでくる。
俊は始めて見る蘭世の反応が嬉しかった。
夢中になって指先で蕾を転がし続ける。
「あ・・・真壁くん、ダ・・・メ・・・。」
空を漂っていた蘭世の手が、俊の手を制するように握った。
でももう止められない。
蘭世の手は俊の指の動きの妨げにはならなかった。
それどころか動きはどんどん早まる。
「ひ・・・ああ〜〜〜!!」
蘭世が高い声を発した瞬間、その体はビクビクと痙攣した。
その間も俊の指は動き続け、蘭世がぐったりとベッドに身を沈めると
やっとその指を離した。
俊は肩で息を続ける蘭世の体を抱きしめた。
「そろそろ・・・入るぞ・・・。」
蘭世は俊の腕の中でこくんと頷いた。
俊は一度蘭世から離れるとパジャマとトランクスを一緒くたに脱ぎ捨てた。
そして蘭世の足の間に割って入り、その中心部に
限界まで硬くなったものをつき立てた。
充分に潤っているとはいえ、蘭世のそこは自分をすぐには受け入れてくれなかった。
少しずつ半分ほど進めると蘭世の上に重なり抱きしめた。
蘭世の顔が苦痛にゆがんでいる。
「つらいか?」
蘭世は少し微笑むと首を横に振った。
本当は大丈夫じゃない事はもちろん俊にはお見通しだ。
俊の欲望を叶える為、そして俊と一つになりたい自分の為の嘘。
そんな蘭世が俊はたまらなく愛おしかった。
「もう少しだ。一気に入れるぞ。」
蘭世を抱きしめながらその肩をがっしりと押さえつけ、
自身を更に深く突き刺した。
「あう!」
痛みに思わず浮かべた涙を俊は優しく唇で掬い取る。
「真壁くん・・・嬉しい・・・。」
ふわりと笑う蘭世を見て、俊もふっと微笑んだ。
「まだまだだぞ・・・動かすから・・・。」
俊は蘭世の中で動き始めた。
想像以上の快感に夢中で蘭世の中を味わう。
蘭世の痛みはまだ続いていたが、
痛みと同時に感じる俊のぬくもりに、
そして俊が見せている今までにない表情に
だんだんとその痛みが薄れていくような気がしていた。
俊はなおも高まっていく快感に、自分の限界が近い事を感じていた。
俊はさらに早く腰を打ちつけ、蘭世の中に自分を放出した。
しばらく蘭世を抱きしめた後自身を引き抜くと、
自分が放出した液体と少量の血液が流れ出た。
「すまなかった。でも大丈夫だ。今日はおまえ安全日みたいだから。」
俊は照れくさそうに笑った。
蘭世は驚いた顔をした後くすっと笑って
「そんな能力もあるの?でも赤ちゃんできたら嬉しかったかも。
真壁くんのお世話で子育ては実践済だし。
あ、でも真壁くんには迷惑かけちゃうね・・・。」
俊は蘭世の頭をコツンと叩いた。
言葉のかわりに優しく深く蘭世に口づけた。
(もう少し待っていてくれ。俺がお前を守れる男になるまで。。。。)
以上です。なんとか終わってよかった・・・
お疲れさまです
とてもよかったです次作期待マチ
俊の能力、ウラヤマシス
作家さま乙ですた。
すごい能力だw
作家さんGJでしたー
780 :
765:2005/06/28(火) 01:03:01 ID:qmmiDsL+
駄作に優しいレスありがとうございますw
最初はコメディーっぽく書きたくて始めたんですけど
途中でやっぱり自分には無理だと悟りました(汗
能力については避妊方法に悩んだ末もう半分ヤケで・・・
ではまたROMに戻ります。
(また名無しでこっそりと投下するかもしれませんが)
皆様の作品投下をお待ちしております
久しぶりに動いている…
∩
⊂⌒( _, ,_) グスン・・・。人コナイヨ
`ヽ_つ ⊂ノ
まかべくんのうえにらんぜがうまのりになって、あへあへつきあげられてる
っていうのが私の中で一番ハァハァ
らんぜちゃん、お誕生日オメデトウ。昨日。
ランゼが変身できるようになったのも、リンゼが二重人格になったのも…
第二次性徴が原因ジャマイカ、と邪推してみる
リンゼが二重人格になったのは
チップルが魔法で月のしずくの効き目を変えたからじゃなかった?
愛のあるSMな話が書きたくてやってしまいました。
いつかお前をもらいに行く
このブローチは…
想像もしてなかった俊からのクリスマスプレゼント。
それは何と、蘭世が未来で見てきた例のブローチだった。
真壁君…蘭世は信じていいのね?
あの未来の光景を。
あの子は…卓君は…。
神谷の家での豪勢なパーティの翌日。
日野が俺のアパートに遊びに来た。
パーティにはジムの奴等も招待されていたから翌日の練習が休みなのは毎度恒例だ。
「なぁ、お前らってどうなんだ?」
日野がテーブルに肩肘ついて聞いてきた。
「なんのことだ?」
「決まってんだろ!もう済ませたのか?江藤が言うからには『他のコと一緒にしないで』らしいけど」
日野はニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んできた。
「うるせえな。俺は責任取れるまでは…っ!」
思わず顔が赤くなってしまった。
こんな話、他人とするもんじゃねぇ。
「へぇ〜意外と真面目なんだねぇ。一匹狼サン♪
一人で妄想してるわけだ?アハハ」」
「お、お前こそ。ゆりえお嬢様、なんだから。手ぇ出せねえんだろ?」
俺はムカっときて、日野のことを聞き出すことにした。
照れると人の心も読めねぇんだからな。情けない魔界人だぜ。
ま、仲間の心を読むなんてそんなことは普段は決してしないがな。
「いや、ゆりえはシテくれるから」
???
「は?」
何をシテくれるっていうんだ?
全く、こいつの言うことは変なことばっかりだ。
「手で抜いてくれんだよ。手で」
ナニ?!
「そろそろ口でもして欲しいんだけどよ。」
「そそそそそ、そんなことやってんのか?!」
日野はちょっとびっくりした顔になり、それからちょっと得意げな顔になった。
俺は焦って珈琲を入れようとカップを持っていたのを落としてしまった。
あ、割れなくてセーフだぜ。
「最初は結婚するまではな〜って思ってたんだけどよ、俺も。
でもな、あと何年あると思う?ゆりえを養っていけるまで。
一応お嬢様だしな、贅沢まではなくともナミ以上の生活をさせてやりたいじゃん」
「…あぁ、そうだな」
「下手なことやって妊娠でもしちまったら、あいつも将来やりたいことあるみたいだし、
俺もまだガキだし責任っつっても貧乏させてもかわいそうじゃん?だからコレ見てて思いついた訳よ」
日野はバッグからある雑誌を取り出し、俺に差し出した。
いわゆるエロ本だ。
し、しかもロリータ?!
「俺らと同じくらいか中学生みたいに見えるだろ?
でも一応これに載ってる女はみんな18歳以上なんだ。
だからやべー本じゃねえ。江藤も結構童顔じゃん?
これは投稿雑誌なんだ。だから全部真実なんだぜ」
ごくり。俺は唾をのみこんだ。
やべ、日野に緊張してるのがばれる。
シタの緊張だけはばれてなるものか。
「この雑誌、やるからよ。
ちょっとお前らも一歩前進してみたらどうだ?
江藤も確信が欲しいんじゃねえか?」
そう言って日野は強引にその雑誌を俺の手に渡して
帰っていった。
まったく何しにきたんだ?珈琲もまだ入れてねぇぞ。
江藤が確信が欲しい?
あいつは…まだガキだぜ。おい。
軽いキスだけで満足してるんじゃないのか?
それどころかキスしたら子供が出来る、くらい思ってるんじゃねぇか?
…日野が完全に帰ったのを確認して、俺はその雑誌を開いた。
裸の写真がドーンと載っている。
うわっ!なんだコレ?!
ガキにしか見えない女なのに、胸は異常に膨らんでる。
しかも、大きく開いた脚の間には…ラムネのビンが…突き刺さっている…?
それもラムネのビンの口がこっちを向いているってことは、
底の方から…
やべぇ、下半身が反応してきた。
次のページを開くと、毛深い男の脚…の付け根の当たりに
さっきの女の頭がある。
後ろ手にされてロープで縛られている。
長い黒髪がまるであいつみたいだな…。
この写真もラムネのビンはささったままだ。
ビンが落ちないようにロープで上手く固定されている。
ガキっぽく小さな口を大きく開け、男のモノをほおばっている。
他にも写真はあった。
女の部分にプラスチックのようなものをあてられ、女はなにやら
苦しそうな顔をしているものや、四つんばいになって後ろから撮影したもの。
またページをめくると、今度は別の女になった。
この女もまた長い黒髪が江藤に似ているな。
ウェーブがかった髪型だが、時々あいつもそんな風にしてるしな。
(って、これは江藤じゃねぇんだぜ)
さっきの女より胸は小さいが、驚いたことにその女は
乳首に洗濯挟みを付けられていた。
…痛くねぇのかよ。
さらに、この女の脚の間には、2本なにやら突き刺さっている。
さすがの俺も想像したことが無かったことが、この写真の中で起こっている。
女の穴と…尻の穴だ…!
こんなとこにも入るのかよ。合成写真か?
煽り文を見ると、『処女にいたずら!』と書いてある。
小さな文字で書いてある文章を読んでみると
いまだ処女のロリ彼女にいたずらしまくり!
バイブを突っ込み、フェラさせまくりだが
まだお○んこには突っ込んだことがない投稿者。
結婚するまでは、と決めているのでそれまでは
超ハードなエッチを堪能しているのだとか。
綺麗に浣腸して、お尻の穴の処女はもう頂いちゃったそう。
処女の彼女はお尻で感じる変態マゾ女になってしまいました。
浣腸もたっぷりそそぐと濡れてくるとか。
痛いことをされても喜びます。
などと書いてある。
し、尻?痛いこと?
俺はよく分からなくなってきた。
俺はとりあえず、ジャージを脱ぎ、トランクスの隙間から
ソレに手を触れた。
既に固くなっている。
何度も江藤を想像し、一人慰めてきた。
これまで江藤の裸を妄想してヌイてたのに、俺はこんな変態な雑誌を見て興奮してしまったのか?
そういえば、SMとかいうよな。
俺、実は江藤をよく泣かせてきたけど
本当はあいつが泣いてる顔って結構好きなんだよな。
前に別れ話をしたときもあいつ、涙を流してて…
別れ際にキスして帰ったが、あの時も帰ってから
興奮しちまって…こんな風に部屋で一人でしたんだっけ。
俺…サドなのか?
シュッシュッ
俺は手でムスコをしごいた。
思った以上に興奮していたらしい。
すぐに果ててしまった。
結構飛んだな…玄関までいっちまった。
靴にかかってないな、よし。
ちょっと寝るとするか。
あー、あいつ今日も来るかな。
ま、それまでに起きて片付ければいいか。
とりあえず序章終了です。
これから過激編になりますがここでやばい様でしたら
投下はしませんので。
イイヨイイヨー
そうか?
正直引いた
>792
同意
投下こそ最強の保守
>ゆりえは
までよんだ
796 :
787:2005/08/11(木) 17:14:00 ID:RESudeSx
んじゃ去りますわ
スレ汚しスマソ
>>787さんの続き、読みたかったな・・(コソーリ・・
798 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 16:57:02 ID:iIQ843I3
続き読みたい人もいるので投下お願いします(;´Д`)
期待ホシュ
初めてカキコします。
「ときめき・・・」の番外編で、
「鏡の国の蘭世」って話なかったっけ?
確か蘭世と鈴世が年齢あべこべになる話。
アレで「俊×蘭」の話を書いてみたいんですけど、
あの鏡の名前とか地下室の構造とか
(確か地下にあって布がかかってたよーな)、
場面の詳細キボンです。
何せ今手元にオリジナルないもんで。
よかったら情報お願いしますです。
>>787さん、期待している人もいるから、
書いたらいいと思います。
>>787の続きですので…って前置きをすれば、
きっと読みたくない人はスルーするよ。
というわけで、情報下さい(鏡の)。
>>800 モーリシーラが若返る鏡があって、それ見たら鈴世が大人に、蘭世が子供になっちゃうやつだよね。
鏡に名前なんてあったっけ…?
んで確か俊と陽子の買い物にくっついていって俊のこと「パパー」とか言ってたのに萌えた気がするw
お役に立ててませんが楽しみにしてますーノシ
>>800 地下に並ぶ一室に鏡が3つある部屋があって、
1つは若返る鏡、1つは年をとる鏡だったはず。この二つの大きさは小さい。
もう1つある大きな鏡(全身が映るぐらいの大きさ)は映っても変化がないけど
触ったら鏡の中の世界(いろいろ反対になってる世界)へ入ってしまう、という
ものだったと記憶してます。
鏡の中の世界から戻る方法は「鏡に触る」だったかと。
ランゼは車のミラーに触って戻ってきました。
鏡自体に名前があったかは覚えてません・・・。
おおっ! さっそく「鏡」情報が!
>>801様、802様、ありがとうございます。
「若返りの鏡」で話が書きたかったので。
ミラーのサイズは小さいんですね。
ナナシの鏡で、
姿を映せばとにかく若返っちゃうのか。
今週末に投下させていただきます。
ありがとでした。
ロマンチック有場無を持ったわたしが来ましたよ。
あ、でも
>>802さんの御指摘どおりですた。
入って右から年をとる鏡、若返る、登場人物が全く違うものです。
800タソ、がんがって下さい〜
800タソ楽しみにまってます
どうも、
>>800です。情報を下さった皆様方、ありがとうございました。
初めての投下ゆえ、お見苦しい点タタあるかと思いますが、ビギナーズラックということでご容赦を。
では、いきまーす!
「うわーっ!! しまった!!」
突然の夫の悲鳴に、真壁蘭世は驚いてはたきの手を止めた。
あの人は今、「3つの鏡」の拭き掃除をしていたはず…。案の定、声のした方から、人影が飛び出してきた。
今日は久々に蘭世の実家へ里帰り。
「最近ウチの地下室も誇りっぽくて、一度手入れをしなきゃ……」
と母・椎羅が電話で嘆いているのを聞いた蘭世は、よし、ここは一念発起、親孝行! とばかりに、地下室の大掃除に繰り出したのである。
二人の子ども・卓と愛良は階上の部屋にいる望理と椎羅に預けている。
「なにも地下掃除なんて、俊さん(王子様)までなさることはないんですのよ」
と恐縮する椎羅に、
「お義母さんたちはこいつらの面倒を見てやっていただけませんか」
といって、俊は我が子を託した。孫の元気な姿を見せてあげることも親孝行だ。
かくて、(ある意味で)謎と危険に満ちた江藤家の地下室を、夫婦二人でせっせと掃除をしていたのだが……。
「あ…っ、あなた!?」
蘭世はおどろいていて鏡の前へと駆け寄った。そこに長年連れ添った夫の姿はなく、青年時代にまで若返ってしまった俊が、決まり悪そうに立っていたからである。
どうやら何かの弾みでゴーグルを落とし、「若返りの鏡」を直接見てしまったらしい。それでも咄嗟に小部屋から飛び出してきたため、高校生くらいの時期で、時間の逆流が止まったのだろう。
「うふふ。坊やの時期まで戻らなくてよかったわねえ、あなた…」
「ちょっと…油断しただけのことだ。隣の鏡ですぐに実年齢に戻ればいい。」
冷静に答える声も、普段の落ち着いた響きが感じられない。その代わり、蘭世の耳には、心なしかいつもより張りがあって澄んだものに聞こえた。
「とにかく隣のの鏡で元の年齢に戻って…」
「…ああ……。」
若くなった夫の所に駆け寄り、その腕を取った瞬間、
(え……)
(あ……)
蘭世と俊は、触れ合った瞬間に、不思議な感覚がそれぞれの体の中を走り抜けるのを感じた。そう、「現在」と「過去」のパラドックスに落ち込んだのだ……。
「お前…。」
といった俊は、どうやら自らの「瞳」というフィルターまでが、若者のそれに代わって
しまったことに気付く。
「あ…あなた…」
と答える妻の声も、自分が知っている蘭世のものではないいかのように感じる。薄く上
品なをルージュを引いた唇から出たその声は、落ち着いてしっとりとした、大人の女性の
それであると知る。
昨日まで同じように時間を重ねてきたはずの妻だが、五感までもが時をさかのぼってしまった彼には、
つややかさを放つ唇、ウエーブのかかった長い髪をゆるく肩に落とした蘭世が、艶然とし
た魅力をたたえた年上の女に映っていた。彼女からほのかに立ち上るコロンの香りが、さ
らに俊の感覚を刺激した。
そんな俊に見つめられ、蘭世の鼓動も早鐘を打っていた。アルバムの写真や追憶の夢の
中でしか会えない懐かしいその姿は、間違いなく、かつてどうしようもないくらい恋焦が
れた青年のものだったからだ。
もちろん今も昔と変わらないくらい、この人を愛している。けれど…蘭世を見据える俊
の瞳からは、大人の男性が宿す穏やかさは消えていた。ゆるぎなく自分を見つめる若者の
瞳はまっすぐで、彼女の胸に、少女時代の甘やかな思い出がこみ上げてきた。
時にとろけるように優しく、時に奪うように激しい恋をしたあの日々。
その想いが、唇からひとりでにほとばしり出た。
「ま…かべ、くん…」
その瞬間、青年の腕は乱暴に彼女の体を抱き寄せていた。
「…あ……」
突然抱きすくめた蘭世の口からもれ出たのは、
少女の悲鳴でも拒絶の叫びでもなく、ひそやかな吐息だった。
俊の若い心と体は、カッと熱くなる。彼の腕の中で、蘭世がしなやかにその身をくねらせた。長年抱きなれてきたはずの妻の身体だが、その感覚はいつもよりもなお柔らかな「女」の体躯を感じさせた。
物も言わずに、何度も何度も、激しく蘭世の体を抱きしめて、白いうなじと耳たぶに口付けをした。その度に立ち上る大人のコロンが、媚薬のように俊の理性をかき乱す。蘭世の唇から漏れ出る吐息は、次第に熱っぽく官能的なものになっていった。
「…誰かが…きたら……」
喘ぎながら、蘭世が言った。
(分かってる。…でも…もう……)
無言のまま、彼は蘭世の体を抱いて、ずるずると地下室の床に倒れこむ。蘭世はあらがう様子も見せず、ゆったりとその身を横たえた。
俊は荒い息をしながら身を起こすと、シャツの胸をはだけた。
そして引きちぎるように妻のブラウスのボタンをはずし、ブラジャーをはぎ取った。暗い地下室で、白い肌がぼんやりと浮かび上がった。
「…あな…た……」
喘ぐようにささやく蘭世の声。若者の目で捉える妻の裸は、少女時代の瑞々しさと引き換えに、より豊満な体つきになっていた。
かつて白い蕾のようだと感じた二つの乳房は、いつの間にか、二人の子どもを育て上げた愛の証が花開いたかのように、豊かな張りをたたえていた。
その谷間に、俊はそっと指を滑らせた。蘭世の体がかすかに震える。地下室の冷気に触れ、陶器のようにひんやりとしていた。
「そんなに見ないで」
蘭世がささやいた。恥ずかしそうに、でもゆったりとした微笑みを湛えて。
「私の目に映るあなた、とても素敵よ。でも、あなたの目から見た私、やっぱり年を取って、変わって見えているのかしら……」
「綺麗だよ……。」
その言葉を自らの引き金とするかのように、青年は、蘭世の上に覆いかぶさった。
「…あ…、……ああ……」
誰もいない地下室に、蘭世の喘ぎ声がひっそりと響く。
それと共鳴するかのように、俊の息遣いは、荒々しいものになっていた。
蘭世の成熟した体も、青年に戻った夫の激しい抱擁と口づけで、次第に反応を起こしていた。
彼女を抱きしめている俊の腕は、いつものように優しい愛撫はしない。その代わり、引き締まった若い肉体に強く抱きしめられると、そのたびに蘭世の体には電流が走った。
地下室の冷気とは裏腹に、俊の力強い指が、蘭世の豊かな乳房をわしづかみにする。そして、さらに熱い舌先が頂点に触れた。
クッという微かな声と同時に、そこはツンと硬く突起した。
俊は蘭世の乳首を、幾度となく口の中で転がし、歯を当てた。
すると、喘ぐような息遣いの中で、蘭世の白い腕がすっと伸び、彼の頭を自らの胸に引き寄せたのだ。
蘭世は、いとおしさを込め、青年の頭を優しく、抱きしめた。
「あなた…愛してる…。」
(…こいつ……)
俊は顔を上げると、妻の顔を見つめた。うっすらと汗を浮かべて、大きく息を吐き出しながらも、上気した蘭世の顔は穏やかに微笑んでいる。大人の女の表情だった。
彼は無言のまま、蘭世のルージュに、自分の唇を押し当てた。強引に舌を入れる。蘭世は拒むことなく、その下を俊の舌に絡ませた。濃密なキス。
「あ……ん……っ」
激しく、熱い俊の舌に、蘭世の体は、大きく悶えて、乳房を上下に揺り動かした。
俊はそっとスカートの中に手を入れ、蘭世の中心に触れた。
すると、彼の指先には、彼女の「蜜」がとろりとまとわりついた。「そこ」は、すでに彼の愛撫を必要としないほど、充分に潤っていた。
「…あっ、…あっ、……」
(こいつ…こんなに感じやすい体になっていたか?)
俊は目を見張った。すると、そんな彼の心を見透かしたかのように、蘭世が言った。
「……私の体、…敏感になった?」
「……」
俊の頬に、白い指先がやさしく触れた。喘ぎながら、蘭世がささやく。
「あなたに…愛されてきたから……。ずっと愛されてきたから…よ……。あなたのことは、いつでも受け入れることができる……。」
愛のこもったその言葉に、俊は目を閉じて思った。
(ああ……そうだった……)
かつて俊の指先が中心に当たるだけで、苦痛に涙をにじませていた娘。それでも必死になって、若い彼の激しい愛の示し方に応えようと、じっと目をつぶって耐えていた。
そんないじらしい欄世をいっそう愛しい存在に想っていた。だから、ほとばしる激情をぶつけるだけでなしに、指先で、舌で、ゆっくりと優しく、彼女の体を開いてきたのだった。
そうして長い時間をかけて、彼女の体は、俊と交わることに悦楽を感じられるようになったのだ。
蘭世の指先が、そっと彼の「もの」に触れた。青年の「それ」は、いつもの夫のものより、さらに猛々しく鼓動を打っていた。
それでもいい……。蘭世もそっと瞳を閉じた。
この人に導かれて、私の体は「女」として愛されることの悦びを知ったから。だから、今の私なら、あなたの若い情熱に身を委ねることができる……。
「…来て……」
妻の声に、若い夫は我に返った。ズボンのジッパーを下ろすと、上半身を浮かせて、ゆっくりと、自らの分身を彼女の中心に沈めた。
「そこ」は、驚くほど素直に彼を深く受け入れ、熱い「蜜」で彼を満たした。俊は激しく彼女を突いた。
「…あ……んっ、ああ……つ」
蘭世の上半身が再び大きくのけぞり始めた。白い肌はほんのりと桜色に熱を帯びている。俊は彼女の耳たぶを吸い、鎖骨と乳房に激しく舌を這わせた。
「あ…なた……んっ…はっ……あ」
蘭世の唇から漏れ出る吐息が、次第に激しくなってきた。その唇を、俊は塞いだ。
必死に身悶えようとする美しい裸体も、強引に抱きすくめた。一緒に昇りつめるまで、二人で一つになっていたかった。
「あ、あ……」
やがて、逃げ場のない蘭世の体は、ついに果てた。
そして、俊の中にも大きな喜びの絶頂がきた。彼は思わず声にならない声をあげた。
それは強いエネルギーに変わり、地下室中の冷気に放出された。冷え冷えとした地下室は、たちまち温室のような熱気に満たされた。
力尽きた俊は、蘭世の体に身を預けた。彼の頬は、彼女の柔らかい谷間に包まれた。
その乳房も、激しい鼓動で上下していた。
「熱いわ……」
かすれた妻の声に、青年の俊はこたえる。
「冷えたビールを一杯やりたいところだ」
「ダメよ、今のあなたは未成年だもの」
にっこり笑って、蘭世は再び、彼の頭を自分の胸に優しく抱き寄せた。
目を閉じた俊の心に、彼女の言葉が流れ込んできた。交わりの中、幾度となく交わされた言葉。彼自身もその想いは変わらないと思った。かつても、今も、そして、これからもずっと……。
(愛してる……)
完
かつて俊の指先が中心に当たるだけで、苦痛に涙をにじませていた娘。
それでも必死になって、若い彼の激しい愛の示し方に応えようと、
じっと目をつぶって耐えていた。
そんないじらしい欄世をいっそう愛しい存在に想っていた。だから、
ほとばしる激情をぶつけるだけでなしに、指先で、舌で、ゆっくりと優しく、
彼女の体を開いてきたのだった。
そうして長い時間をかけて、彼女の体は、俊と交わることに悦楽を感じられるようになったのだ。
蘭世の指先が、そっと彼の「もの」に触れた。青年の「それ」は、いつもの夫のものより、
さらに猛々しく鼓動を打っていた。
それでもいい……。蘭世もそっと瞳を閉じた。
この人に導かれて、私の体は「女」として愛されることの悦びを知ったから。
だから、今の私なら、あなたの若い情熱に身を委ねることができる……。
「…来て……」
妻の声に、若い夫は我に返った。ズボンのジッパーを下ろすと、
上半身を浮かせて、ゆっくりと、自らの分身を彼女の中心に沈めた。
「そこ」は、驚くほど素直に彼を深く受け入れ、熱い「蜜」で彼を満たした。俊は激しく彼女を突いた。
「…あ……んっ、ああ……つ」
蘭世の上半身が再び大きくのけぞり始めた。
白い肌はほんのりと桜色に熱を帯びている。俊は彼女の耳たぶを吸い、
鎖骨と乳房に激しく舌を這わせた。
「あ…なた……んっ…はっ……あ」
蘭世の唇から漏れ出る吐息が、次第に激しくなってきた。その唇を、俊は塞いだ。
必死に身悶えようとする美しい裸体も、強引に抱きすくめた。一緒に昇りつめるまで、
二人で一つになっていたかった。
「あ、あ……」
やがて、逃げ場のない蘭世の体は、ついに果てた。
そして、俊の中にも大きな喜びの絶頂がきた。彼は思わず声にならない声をあげた。それは
強いエネルギーに変わり、地下室中の冷気に放出された。冷え冷えとした地下室は、
たちまち温室のような熱気に満たされた。
力尽きた俊は、蘭世の体に身を預けた。彼の頬は、彼女の柔らかい谷間に包まれた。
その乳房も、激しい鼓動で上下していた。
「熱いわ……」
かすれた妻の声に、青年の俊はこたえる。
「冷えたビールを一杯やりたいところだ」
「ダメよ、今のあなたは未成年だもの」
にっこり笑って、蘭世は再び、彼の頭を自分の胸に優しく抱き寄せた。
目を閉じた俊の心に、彼女の言葉が流れ込んできた。交わりの中、幾度となく交わされた言葉。
彼自身もその想いは変わらないと思った。かつても、今も、そして、これからもずっと……。
(愛してる……)
完
813 :
800:2005/09/03(土) 13:51:36 ID:I97/ZQ86
……。
最終章が二つも投下されている…。
わーっ、すみませーん。
以上です。お目汚し失礼しました。
構想を練るのは楽しかったけど、やっぱり文章にするのって難しいですね。
行間の切り替えもうまくないから、
作品のレベル以前に読みにくいですよね。ホントすいません。
でも、書いてるのは楽しかったです。もう少し文章と投下術のスキルを向上させて、
機会があったらまた何か書貸せていただければ…と思います。
お目汚し失礼しました。
>>813 乙でしたー。ちょっと言葉遣いがもにょったけどエロかったよw
またお待ちしてますノシ
>>813 乙です!
でも「ビギナーズラック」の使い方がおかしいぞw
>>813 GJ!!GJ!!
初投下でエロいw
最高に乙ですた!また読みたいよ〜
817 :
800:2005/09/04(日) 10:13:30 ID:ldeWS7Yp
>>815さん、ナイス突っ込み!!
「ビギナー」でいいのか…。
保守
二つ目の絵、何?
不思議な質問だな。
1枚目はわかるのに2枚目はわからないってこと?
専ブラのプレビューが静止画だったもんだから
ただの床だったんだよ…。スマソ
1枚目が脱衣麻雀っぽいんだが
スレが荒んでサイトもヘ(ry で…と思ってたら…。
>>819 GJ
あげ!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 死神!死神!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
829 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 18:38:03 ID:oyxZ46gI
ほしゅほしゅ
あげ
おお なつかしい
832 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 23:44:35 ID:Ztxc03t8
保守あげついでに
ここってミッドのネタって投下されたことあったっけ?
多分ないと主。
ときめきトゥナイトのエロパロスレだからじゃない?
>>833 やっぱないよね。
自分もトゥナイトの方が読みたいし。
>>834 質問しただけっす。スマソ
ミッドナイトってトゥナイト知らないで好きになった人いるのかな?
なんか昔好きだった人以外に読む人いなそう…
>>836 本スレにはそんなような人がいたと思うよ。
tu-ka、もう人こないのかなココ。
雑談で埋められたら次スレは立つのだろーか(ノД`)シクシク
よし!
なんか囲う!
>>838タソ
うわーい!久しぶりの神だぁー!ワクテカ
ほしゅ
あのさー、ですね。
前世ものってOK?
「アレ×ラン」ってゆーのを思いついたんだけども。
アレンがなぜランジェに固執していたのか、実は彼しか知らない
ストーリーがあった、みたいな。
ずっと前に、
「ジャンとランジェの春画が書かれていて、アレンが目撃していた」
とか話が出てたでしょ?
どうかしら。
オケ。
読みたいであります
なんでも読みたいでありまするぅっ
早く投下するでありまするるるるっっ
ごめん。投下はちょっと先になりそう……。
構想練り始めたばっかりなので (^^;)
お待たせして申し訳ありませんが、しばしご歓談ほしゅをw
わかりましたでありまするう。氏んでも保守してまするぅ〜〜〜。
忘れないで帰って来てくださいです〜
じゃあそれまでヨーコ犬のSSでも…
書かないよ、書かないってば!
tu-ka ヨーコ犬ってもしかして市橋家の初代ワンコ
ルンだっけ?との絡みなの?
おうよ、妊婦(雌?)プレイも有りだよ!
って書かないってば!
擬人化?
擬人化でいくならポテト×まろん読んでみたいwww
え?”まろん”って誰かって?いつかのクリスマス読みきりで出てたワンコだよ
たしかタイトルが「ポテトのメリークリスマス」だったかな・・・・・・・・・冗談ですって!
卓×ココ、克Xゆりえ、幸太×二葉とかのカップル
書いてくれる人いないかな〜…
もうそーゆうの書く人いないのかな
克Xゆりえ読みたい!!
まだ本題に入るのは先になりそうなのに……。
タイトルも未定なのに……。
てか、エロ描写でてこないし。
でも投下しちゃうよっ!
(……悪い、アレン。先約があるんだ……)
(…王位はジャン、お前に譲りたいと思っている……)
兄上。父上。
なぜなんだ……。
悲しみにも似た苛立ちで心が乾く。
アレンはそんな自分自身を鎮めようとしながら、愛馬にまたがり、あてもなく平原を疾走していた。
自分から離れていこうとする兄、そんな兄に父までもがより信頼をおき、
自分の跡を継がせようとしている……。
兄が恋しく、また、妬ましかった。
そんなアレンにとって不思議だったのは、自分から遠ざかっていった兄が、
毎日毎日森の奥で、一体何をしているのかということだった。
いつのころからかアロンを遠ざけ、足繁く森の奥深くへと通うようになった兄・ジャンは、
森から帰ると、えもいわれぬ甘い香りがした。
顔つきも健やかで男らしく、いつも上気していた。そんな彼の姿に、宮廷に使える女官たちも顔を赤らめた。
一体、森の奥でジャンは何をしているのだろう…。
もしや、東の魔女のもとで、密かに王位継承のための修練を積んでいるのだろうか。
この自分を差し置いて? そう思ったアロンは、ある日、ついに辛抱できなくなり、
ジャンが早駆けに出るよりも早く、そっと城を抜け出して、森の奥へと向かうことにした。
身分を悟られぬよう、目深にフードをかぶり、森の隠者のように身なりを変えたアレンは、
草の根にくっきりと残るジャンの愛馬の蹄の跡を頼りに、森の奥深くへと入っていった。
ある場所まで来たとき、アレンはふと足を止めた。
目の前が突然開け、むせ返るような緑の中に、
こんこんと湧き出る清水を湛えた泉が広がっていた。
(ここは思いヶ池じゃないか、兄上はこんなところに来ていたのか!?)
そう思いながら足を進めた時だった。
ガサリ。
不意に思いヶ池のほとりの茂みで、何かが起き上がる気配を感じた。
獣かとあわてた彼は、思わず指先から、その「もの」に向かって、催眠魔法を発射してしまった。
「あっ……」
その「もの」は、細い声を上げると、ガサッとその場に倒れたようだった。
(しまった、今の声は、魔界人のものだ)
アレンは、急いで人が倒れた場所へと足を運んだ。
(あっ……。)
池のほとりで、その「もの」の正体を見つけたアレンは、驚きのあまり目を見張った。
アレンの魔法によって眠りに落ちたのは、見事な金髪を持つ、一人の若い娘だった……。
さーぁ、アレンはこの後,ランジェに何をするんでしょうか。
……。
……。
(とりあえず)つづく。
待ってるよ!
うわっきになるお!
続きまってるお
ひさしぶりの投下!たのしみ!
860 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 13:44:55 ID:6EO34eVF
age
続きはまだかしら
862 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 12:28:27 ID:bcCoZ8gi
ワクテカ
ほしゅ
今日はアニマックスで真壁君ハァハァの日だわ
>864
見た。
原作第1話に忠実な様でいて、
さらに斜め上を行くキャラだった。
「ナハー」は蘭世だろう!とか突っこんじゃったよ。
(立ち去った後わざわざ戻ってきて「ナハー、俺ってキザ」って言ってたから)
リアルタイムで見てたはずなんだけどなあ。
原作のイメージと大分摩り替わってたらしいです。
でも例のEDと、未だに覚えてたOPが嬉しかった。
今月のぱふは特集組まれてるぞ!皆のもの、急げー!!!
867 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 16:33:34 ID:mP6yN1i2
こどもの頃、何かの少女マンガで女の子が飼っているオス猫が交尾って帰って
来たのを頬を赤くしながら恥かしそうに見る1シーンがあったんだが
ときめきトゥナイトにそんな1コマありますか?
868 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 20:20:31 ID:czQ75ttV
ないよ
869 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:22:26 ID:khpHBZQj
>>867 ありがとうございます。
あれ、なんていう漫画だったのか激しくきになる・・・
保守
祭り保守
なんの祭り?乗り遅れたかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
今北産業
というか初めて来た
小さい頃読んでいたときは、アロンが蘭世に惚れ薬飲ませたところと
真壁くん助けたさに蘭世がアロンに顎掴まれて「アロンと結婚します」無理矢理と言わされているところに
幼いながらにエロスを感じてましたw
よく来たなおばさん
「ミッドナイト」で「トゥナイト」と世界が混線する番外編があったそうだが、
トゥナイトの蘭世がミッドナイトのシュンに惚れたりしなかったのか。
ガイシュツだとは思うが
ランジェを眠らせて寝室に連れ込んだアレンのシーン。
既に情事の後だったとしたら?
そしてランジェが身籠った子供が実はアレンの子供だったら?
>>876 4巻に収録されている4ページのオマケマンガの事かな?。
「ミッドナイト」の蘭世の方がメインで、「トゥナイト」の蘭世は最後の4コマだけ。
シュンに「ランゼ」と呼ばれて溶けちゃってます。
880 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:14:27 ID:JnrM+ZxP
age
良かった圧縮あったけどこのスレ無事だった
>>880に感謝
アロン×フィラか鈴世×なるみが見たいな
アロンの子供っぽさとフィラの一途さ萌え
鈴世の優等生でキザな男っぷりとなるみのかわいさ萌え
もちろん
>>856の続きも楽しみ
原作に描写されてない穴を想像して埋めるっての大好き
久々に読み返したら望里パパと椎羅ママに萌えてしまった
小さい頃はこの二人の色気に全く気づかなかったよ
>>856 ランジェ!!ぬおー気になる!!
884 :
880です:2006/01/25(水) 23:59:33 ID:F4zeJ9IN
最近作家さん全然来なくて寂しい(PД`q。)
姉が数巻持ってたのを貰って集め始めたときめきですが、最初にはまったのは2部ですた。ここはひとつなるみ×鈴世・二葉×幸太をキボン
・・・とか言いつつ密かにage
克×ゆりえキボン
原作でその後が書かれなかったから
よけい虹にはすごい興味あるんだけど
ここで読めたら嬉しい
ジョルジュと嫁さん(名前わすれた)
書き手がいないという罠
書きたいけどスレの寿命が心配だす
心配無用。
活気付いていれば、きっと誰かが立ててくれる。
ほのぼの親子ネタになります…
すんませんエロないですが保守代わりに投下。
続きは次スレが立つ頃になるかと
「ねぇ先生、さっき言って事って何?」
ふわふわとした純白の柔らかな服を纏った少女が不気味な老人に話しかける。
「なんじゃ」
こちらは威厳のある無愛想な声。
魔女仲間へのお披露目が済んだその後に、
愛良は素朴な疑問を師であるメヴィウスに問いかけた。
「魔界滅亡の危機をおとうさんとおかあさんが救ったって」
「………それは非常に長くて複雑な話じゃ。
ワシですら全てを知っておるわけではない」
「なんでー?」
「恥ずかしい話じゃが、当時ワシも滅ぼされそうになったからじゃ」
「…えー!?先生が?」
「もし知りたいと言うのなら、望里殿の書いた「四界伝説」を読むが良い。
あれが全てとは言わんが、あの戦いを知る助けくらいにはなろうて」
「文字がいっぱいで難しくて読めない」
メヴィウスはこけた。よっこいしょ、と立ち上がり気を取り直して言葉を続ける。
「お前さんが知るにはまだ早いのじゃな。
ま、読めるくらいになったら大人になったということじゃ」
「せんせーのケチー!」
少女の溌剌とした声があたりに響き渡った。
そして時は流れ、愛良も成長し、祖父の書いた「四界伝説」を読めるまでになった。
それはただ文面を理解するのではなく、文の間を読めるようになったということだ。
若い頃の父親と母親を、祖父の目を通して書かれたそれは
思春期まっさかりの愛良に多大な感銘を与えたのだった。
幾度となく命の危機に見舞われ
数奇な運命に翻弄されながらも恋人を守り、必死で戦い抜いた父親。
そんな父親を愛し、そしてともに戦い、守りぬき、
最後はその無償の愛で魔界を救った母親。
彼らの一人娘の愛良は両親の秘められた様々なエピソードに
少々の照れはあるものの、胸に迫る彼らの愛に素直に感動していた。
「ねぇおかあさん」
「なぁに?」
「人間になる時…どんな気持ちだったの?」
歳をとったといえども、美しい黒髪を一つに束ねた母親は飲んでいたお茶を吹き出した。
「あい…らっ!いきなり何?」
母親のリアクションに吃驚はしたが、まあいつもの事なので言葉を続ける。
「四界伝説読んだの」
「…そう」
複雑な顔を母親は娘に向ける。
それは娘が大人へなりつつあることへの喜びと
若い時の自分への行動を知られた事、それを娘に話すことの照れなど
様々な感情が入り混じったものだった。
いい感じの雰囲気だね。
続き支援。
本スレアボーンorz
マロンに立ってるスレの意味というか存在意義がわからん。
こんなオイラはエロパロスレに住み着いて早3年半…
2ちゃんって未だよくわからんww
保守あげ
美人看護婦華江さんハァハァ
華江さんとは、良い所ついてるね!
>>894 連載中スレのこと?
テンプレにある楽屋裏スレに説明があるよ。
連載中スレはハマると面白くてあれがきっかけで読んだりする。
898 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 09:31:51 ID:I/yhWbkj
ヒソーリですね
もうダメか・・・な?
俊×蘭世で
過去スレの文章とか ネットのhpの作品とか見て回ったけど
年末・年始と
バレンタインと
文化祭と
体育祭と
卒業式と
修学旅行は見つけた。
卒業旅行もあった。
チャンピオンになったとか
夏にプール行ったとか 海行ったとか キャンプ行ったとか
冬にスキー行ったとかのネタもあった。
でも、「成人式」のネタがなかったよ。
そうなると高校3年のもうすぐ卒業とかの時期なのか・・・
エロでぜひ。
どうもー。
魔界の王子として生まれ変わった真壁くんが、変な十字架の出てくる夢に
うなされてた場面で、ひとつ書いてきました。
蘭世が、真壁くんの夢からカルロの夢に移動して、その後のシーンですね。
だからカルロ×蘭世です。
文庫本大人買いして発見した妄想なもんで散漫としとりますが、
枯れ木も山のにぎわいってことでよろしくお願いします。
カルロの寂しげな眼差しが、蘭世の視線を捕らえて離さない。
次第に近づいてくる端整な男の顔をぼうっと見つめながら、蘭世は俊のことを考えていた。
どうして……こんなに似ているの……
真壁くん……
カルロの息が肌をくすぐるほど、二人の唇が接近する。
蘭世はようやくわれに返った。
思いがけず間近にあるエメラルドの双眸に、顔中がぼっと火照る。
蘭世は慌ててうつむいた。
バカッ、蘭世のバカッ…!
けれど長い指に顎をすくいとられ、顔をあお向けさせられた。強い力で強制されたわけでもないのに、何故か抗えない。
あっと思う間もなく唇を重ねられた。
カルロにとっては、蘭世の唇を奪うなど造作のないことなのだろう。
蘭世は軽いパニックを起こして、つかんでいたカルロのシャツを力まかせに押した。
「……やめて……!」
見かけよりずっと厚い胸板は必死な抵抗にもびくともしない。
逆に、開いた唇へ熱い舌が滑り込んできた。じわりと舌をなぞられ、口腔をまさぐられ、意志とは関係なく大好物を口にしたときみたいに唾液が溢れ出す。
それをチュッと音をたてて吸いながら、カルロの唇は限度を知らないかのように深く重なり合ってくる。
不用意に言葉を発してしまったことを、蘭世は頭の隅でかすかに悔いた。
腰からも力が抜けている。
愛撫されているのは唇なのに、下半身からとろりと流れだす熱いものがある。
なにより唇や舌がこんなにも敏感で、快楽に弱いものだとは蘭世は知らなかった。
カルロのわずかな動きにも反応してしまう。
なぞられて気持ちのいいところを差し出してしまっている。
「……ん、んん……っ」
口付けに夢中にさせられている蘭世は気づいていないが、カルロの頬には微かな笑みが浮かんでいた。蘭世のように若くて素直な娘を虜にするのは難しいことではないのだろう。
それに彼は非常に愉しんでいるようだ。
大人の男の余裕とテクニックを駆使しながら、その瞳には少年めいた輝きが宿っている。
命に代えても惜しくない宝物を掌中に収めたかのような。
「――ア!」
蘭世は短い、甘い悲鳴を上げた。
形のよい長い指に、片方の胸をやさしく包み込まれたのだ。
パジャマ越しに指の腹でそっと撫でられた乳首はたちまち固く立ち上がり、じんじんと痺れた。
同時にカルロの悪戯な唇にはうなじや耳たぶを攻められている。
蘭世は口をついて出そうになる喘ぎはなんとかこらえていたが、つかみしめていたシャツにすがりついていた。もうしゃんと座っていられない。それに気づいたのかカルロのもう一方の腕が背中に回されても、振り払うどころかなすすべなく身を委ねてしまった。
そしていつの間にか、二人はキングサイズのベッドの上にいた。
一流ホテルのスイートの寝室にあるような立派なものだ。
蘭世はゆるやかに押し倒されて、遅まきながら、カルロの夢の舞台が変化していたのを知った。
こんな事態でなかったら最高の寝心地だったろう。
カルロの唇が鎖骨を辿る。
「やめて…!」
蘭世は弱々しくあがいた。カルロはいつ蘭世のパジャマのボタンを外したのかも、蘭世に気付かせなかった。
両方の乳首をじかに指と唇とで嬲られる。
カルロの思うままに昂ぶらされて、蘭世はとうとう泣き出した。
「お願い、もう、やめて……ッ」
言葉の通じない相手だというのも失念するくらい動揺している。
「アン…いや……いやよ…、んんっ、……あぁン、ダメ、そんな……あぅ」
その声や、いやいやと首を振る仕草さえひどく艶めいている。
背筋を電光のように何度も駆け上がる痺れのままに、蘭世は全身を火照らせていた。
カルロの股間も、スーツの上からでもはっきりとわかるほど盛り上がっている。
その手がひそやかにパジャマの裾をめくり上げていった。
太腿を撫でられ、蘭世はびくんっとすくんだ。きゅっと両足を閉じる。
「いや、それだけはやめて、お願い……!」
態度と口調から、蘭世にまだ拒む理性のあることを悟ったのだろう。
カルロは淋しげに微笑んだ。
『ランゼ……』
どうして…
どうして、蘭世を組み敷いて好きにしてる人なのに、儚げに見えるの?
こんなときでさえ、蘭世は一瞬見惚れてしまった。
「…っ、いや!」
思わず大きな声が出たのは、カルロに腹を舐められたから。
「!」
しかしすぐに蘭世は歯を噛み締めた。
下着の上からそこをこすられ、甘く鳴いてしまいそうだった。
しとどに濡れている下着を脱がされかかる。
蘭世は恥ずかしさのあまり涙を落としつつも、逃げようとした。
けれど腰を浮かせたのはカルロの手伝いをしてしまっただけで、あっさり下着を奪い去られた。
『ランゼ、おまえの全てが欲しい。こんな気持ちになったことなど、後にも先にもない』
カルロは思いのこもった瞳で囁くと、ためらうことなく蘭世の腰に顔を埋めた。
「いやっ、ダメよ、ほんとにやめて!」
カルロから逃れようと足をばたつかせていた蘭世の体が、ぴくんとはねた。
なしくずしに許してしまった胸のときと違い、動揺より羞恥心の勝った蘭世の、無我夢中の抵抗をしっかりと押さえ込みながら、カルロは濃厚な愛撫をつづけていたのだ。
「あ、ああ、あ――だめ、いやぁ、――アァ」
そこは唇よりもはるかに敏感で、蘭世は嬌声をこらえられなくなっていった。
恐怖心や恥ずかしさを、快感の波が押し流していく。
髪と同じ、細くて柔らかい毛で覆われた部分に指を差し込まれて、腰がびくびくっと震えた。
さらにその奥はさっきからずっと、巧みな舌にかき回されたり唇に挟まれたりして、思うさま嬲られつづけている。
蘭世の体の一部なのに、たえまなく熱い滴りを流しつづけるそこはまるで蘭世の意志に反するようにカルロの愛撫に応え、カルロと一緒になって蘭世を篭絡しようとしているようだった。
快感が、体の深いところから湧き上がってくる。
やがて乳首を吸われたときより気持ちよくなってきた。
そこからあふれだす熱い滴りもとめどがない。
蘭世は感じていた。
「んん、ン、いや…イ、ヤ……イヤよぅ……」
執拗なほどに与えられる刺激に、もう自分が何を口走っているかもわかっていない。
こめかみを雫が伝ったが、それは快感のあまりこぼれた涙だった。
「アァ――!」
ふいに蘭世は激しい快楽の津波に襲われた。
全身に痺れが走ったみたいに、体の自由が奪われる。
それは、息もつけないほどの大きな波だった。
カルロはようやく愛撫を止めた。顔を上げる。
『イッたね。いい子だ。おまえのかわいい声を聞いていたら、わたしも我慢できなくなってしまった』
カルロはうっとりと微笑し、ズボンの前をはだけた。勃起したものをつかみ出す。
『おまえの服を脱がせる余裕もない』
そこにあてがわれた太くて固い感触に、蘭世は我に返った。
焦点のあった視界いっぱいに、のしかかってくるカルロが映る。
棍棒を押し当てられたみたいな違和感を覚えると同時に、すっかり敏感にさせられたそこはさっきとは違う刺激を予感した。
もっと深くて、もっと激しい。
そんなものを味合わされたら――
離れられなくなってしまうかもしれない。
この、ひどい人と。
「駄目!」
蘭世の頭は一気に覚めた。
似てるからつい惑わされてしまったけど、この人は、けして真壁くんじゃない。
真壁くんじゃないの。
「助けて――おとうさん!」
蘭世がそう思わず叫んだ直後、室内に何発もの銃声が響いた。
わっ、な、なに?
蘭世はうろたえて半身を起こした。
『化け物だ!』
『死なねえぞ!』
銃声とともに、怒号が飛び交う。
夢の舞台がまた変わったのだ。カルロは蘭世に背を向けて、銃声の標的を見ていた。
そして。
『おまえたちは何者だ』
カルロの問いかけに現れたのは、望利と椎羅だった。
「おとうさん! どうして? どうしてここに、おとうさんとおかあさんがいるの?」
けれど二人は小さく消えていく。
「まって! まって、いかないで!」
そうして蘭世は二人を追いかけ、ついに夢の世界から脱出することに成功したのだった。
上の書いたものですが。
うわ、なんか今週ずっとスレストさせてたみたいっすね。
すんません。
お詫びに(なるかわかりませんが)克×ゆりえ置いていきます。
906 :
克×ゆりえ:2006/03/18(土) 01:05:20 ID:4KewuRhV
「……ん?」
夜勤明けの朝、洗濯機からかごへ無造作に洗濯物を放り込んでいた克は、空になった洗濯槽を覗き込んだ。
底の隅に何かへばりついている。
手に取って広げてみると、それは、しわくちゃになった小さな白い布切れだった。
克はしばらくぼんやりそれを眺めていたが、急にはっと目を見張った。
ぐいぐい両手で引っ張り、伸ばしてみる。
それはいびつながら、かろうじて、元はきれいな三角形だったらしい雰囲気を取り戻した。
「……やっぱり……」
克は吐息をついた。
それはゆりえの下着だった。克が脱がせた。
今にしてみれば、たしかにあのときのゆりえはいつになくそわそわしていた。
あれは、これをこっそり探そうとしていたからだったのか。
その日のことを思い出した克は、疲れているにも関わらず体の芯に火が灯るのを感じた。
モーリ×シーラは?
>>905 わぁ、久しぶりに来たら神が!!
イイヨイイヨーカルロ様、イイヨー
>>906こっこれは続くのですかっ。前夜の妄想シーンは始まるのですかっ
私もモーリ×シーラ希望
もちろん、他の方々のもいいけども、
モーリ×シーラがどんなにエロくても自然なのよね〜
いやいや、とりあえず906の完結をキボン
911 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 01:01:24 ID:A0hOclva
お待ちしてます
まさか、ときめきトゥナイトのスレがあるとは。
私が「りぼん」を買うきっかけになった漫画なんだよなぁ。
もう二十年以上も前の話か……ふけたなぁw
古い作品なのに、パート11.5まで進んでいるなんて凄い。
こんなに愛されている作品と知って、感激しました。
おめめ汚しの文章、失礼しました。
私もー。
てかすでにエロガキだったんで当時から
筒井×蘭世の寝とり
吉岡×俊 妄想してました。
914 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:44:38 ID:Jexd79MH
卓Xココの話読みたいって方いますか?
卓ココ大好物です!!
わたしも大好物です!!主役カプ(カイアイ)より萌えます!!
917 :
卓Xココ 1:2006/04/09(日) 22:55:30 ID:Jexd79MH
ネタ帳に書いてあるくだらない話をひとつ。
まだ直す所もありますが
とりあえず読んでみてください。
卓と一緒に暮らすようになって数ヶ月経ったけど、
大学生の卓は学校やらバイトやらで殆どいない事が多い。
今日も卓の帰りを一人待つ私。
魔界の城にいた時も刺激が無かったけど、
今もたいして変わらないかも。
こうしてアパートで一人卓の帰りを待ってるのも退屈だわ。
何か面白い事無いかしら?
「夜は危ないから」って卓から出かけるの止められてるけど
ちょっとくらいなら・・・いいわよね。
人間界の夜の街はとても不思議な光景だった。
外は真っ暗なはずなのにここのような都会の町はネオンの
明かりで昼間以上に明るくて人も多い。
中でもひときわココの目を引いたのは・・・
「何?ラブホテル!?」
ホテルって宿泊するところよね・・・確か。
中に入っていく人を見るととても旅行か何かでここに来たようには
見えない人ばかり。
それも入っていくのは必ず男女2人連れ。
・・・気になるわ。
私も入ってみたいけど・・・一人じゃね。
ふと、周りを見渡すと何やら柄の悪い人達もいる。
そ、そろそろ戻った方がいいかしら。
なんだか気になって仕方がないがとりあえず家に帰ることにした。
帰り道、卓のバイト先に寄っていくことにした。
918 :
卓Xココ 2:2006/04/09(日) 22:56:11 ID:Jexd79MH
「ココ!
お前こんな時間に一人で出歩くなっていってるだろ!!」
「ご、ごめんなさい。
何もする事なくて退屈だったから。」
卓はなれない人間界でココを一人で出かけさせるのが心配で仕方なかった。
ましてこんな夜遅くに。
「心配なんだよ、お前のことが。」
「卓・・・。わかった、これから気を付けるわ。」
それにしてもさっきの・・・気になる。
卓に聞いてみようかな。
「卓、あのねお願いがあるんだけど。」
「何?」
「一緒に行ってもらいたいところがあるんだけど・・・。」
「いいけど、何処?」
そしてさっきのホテルまで卓を連れて来た。
「お前・・・まさかここの事か?」
「そうよ、素敵なホテルでしょ。
でもね、みんな男の人と2人で入っていくのよ。
私も気になって入ってみたかったんだけど1人だったから・・・。」
「お前、ここが何をする所か分かって言ってる?」
「さぁ、何するの?
でもホテルっていうんだから、泊まるところよね。」
「帰るぞ。」
「えー、どうして?
せっかく来たんだから入りましょ。」
「別に一緒に住んでるんだから、こんなとこ来なくても
できるだろ。」
「できるって?何が?」
言い出したら絶対にあきらめないココに、結局卓が折れた。
「たまには場所を変えるのもいいかもな。」
「だから、何が?」
「金ないから2時間だけだぞ。」
「卓、何の事?」
そして、2人はホテルの中に入っていった。
おお!!!待ってました(・∀・)
凄いナイス展開!続き楽しみにしてます!
920 :
卓Xココ 3:2006/04/10(月) 01:11:31 ID:Zst7U3rG
部屋の中に入るとココが珍しそうに周りを見渡した。
「ただ寝るだけにしては落ち着かないわね、この部屋。」
「あたりまえだろ。
寝るだけじゃないんだから。」
「いい加減教えてくれないかしら!
何する・・・のっ、んんっ・・・。」
言いかけたココの唇を卓の唇が塞いだ。
半開きだった唇を舌でこじ開け、
戸惑うココの舌に絡ませ軽く吸い上げる。
「こういうことをする所ってこと。」
「えっ?それってもしかして・・・。」
卓はココを抱き上げるとベットまで運んだ。
ココがふと周りを見るとそこは一面壁ではなく鏡が・・・。
卓はココをベットに座らせ、
鏡の方に向かせて一枚一枚服を脱がせていく。
露になったところからキスを落とし印を刻んでいく。
「やぁ・・・いやよ、卓。こんなところでするの。」
恥ずかしそうにするココ。
それにかまわず卓は続ける。
上半身が露になるとココは慌てて胸を隠そうとするが、
卓はその手を押し退けるとそこに顔を埋めた。
その片方の先端の突起をころころと舌で転がしながら
残りの服も脱がせていく。
「あ、あ・・・っ・・・ん・・・」
921 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:06:09 ID:Zst7U3rG
卓ココ作者です。
これ、続けてもいいですか?
許可とろうとすんなよ
どんどん続けて下さい。寝れないYO
924 :
卓Xココ 4:2006/04/10(月) 04:47:39 ID:Zst7U3rG
すみません、新参者なので・・・。
卓ココ続きです。
ココは目の前の鏡に映る自分の姿を見て恥ずかしくなり
今度顔を隠す。
そんなココを見た卓はよけいに駆り立てられた。
ココのショーツに手をかけると一気に下まで引きおろした。
「やだ!!卓。」
ココは反射的に足を閉じようとするが
その間に侵入した卓の手によって簡単に開かれてしまう。
卓がそこに顔を埋めると今度は秘唇を舌でなぞられ
たまらなくなったココは卓の髪を掻き抱いた。
「あああっ、あっ・・・んんっ」
いつもと違う場所の為か、ココの秘部はまるでそうされるのを
待っていたかのように潤っていた。
卓が指入れるとくちゅと音をさせ
少し開かれた秘唇からは蜜があふれていた。
卓は指の動きを激しくしココの中をかき回すように
擦りあげた。
「あああっ・・・・っ!あっ、あっ、ああぁ・・・っ!」
耐え切れなくなってきたココが卓にしがみつく。
その瞬間、卓は親指の腹で蜜を絡めとリ秘唇の上の蕾を撫でた。
「・・・あっ、あああぁーっ!!」
ココは背中を反らせ達した。
早く入れちゃって下さい>卓
もしかしてこれで終わりですか?
続きが読みたいですー
927 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 12:05:04 ID:GzntktpP
すっかり過疎ってる…誰も居ないのかな。
とりあえず保守っとくぞー。
次スレは…無理かなぁ。
929 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 13:20:23 ID:VQ0Xm04s
俊は、とてつもなく怒っていた。
自分に。
蘭世や彼女の家族に何も言わずに、1人でアパートを借り、バイトを始めて
生活していく手段を選んだことに。
しかし・・。
その日の夕方、またいつもの時間に蘭世は訪れた。
そして、ポストの上にお弁当をおいて、まっすぐかえっていくのだろう・・。
しかし、今日は違った。
俊は自分への怒りと情けなさをこれ以上溜め込んで置けなかった。
「蘭世!!」
蘭世は背後からのその声に、一瞬耳を疑った。
「真壁くん・・・!!」
間髪いれず、俊は蘭世を後ろから抱きしめる。
力強く、蘭世の細い腰が折れそうなほどに。
「真・・!」
何も言わせなかった。
俊は蘭世の手を強引に引っ張り、家の中へ。
ドアを開け、手荒に蘭世を部屋の中へ放り出す。
蘭世は倒れこみ、勢いでスカートがめくれ、肉付きのいい太ももがはだけた。
勿論その瞬間を、俊は見逃さなかった。
俊はすぐにドアの鍵をかけ、蘭世におおいかぶさる。
蘭世の細い肢体の上を、厚い筋肉下の胸板と、汗のにおいがまじった男の香りが覆う。
蘭世の何か言いたげな表情が一瞬垣間見えたが、
俊の理性はとっくに失われていた。
俊は野獣のように唇を蘭世の肢体に這わせる。
耳たぶから、首筋へ、れろれろと舌でなめまわす。
蘭世の熱い溜息が俊の耳や口にかかる。
ときおり、「あ・・ッ」「イャ・・・ん」というような声がもれ、
それは俊の下半身にあるモノを確実に堅く雄雄しくさせるのであった。
俊の片手は蘭世の腰からいやらしく上へさすられ、背中、首筋を通り、
蘭世の胸へ。彼女の乳首をその愛撫を待っていたかのように硬くなる。
俊の手はその反応を確かめ、両手で蘭世の両胸を乱暴にもみしだく。
「あんあんあぁあぁあ〜〜!!」
蘭世は恥ずかしさと俊に支配されているという恍惚で
ついに理性を失った。
真壁君、どうしちゃったの!?
と言いつつ期待保守。
wktk
932 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 02:14:57 ID:X4v3KrEJ
真壁くんと蘭世の続き読みたい!!
あと…、もち、私は真壁くんファンなんですが、、
アロンと蘭世のはダメですか?アロンが無理矢理みたいな。
やっぱ蘭世かわいそすぎるかな!?><
蘭世の夢の中に入ったアロンが暴走…
くらいなら許せる。
え…アロンと蘭世はいやだな…
アロン好きだから読みたい!惚れ薬とかで無理矢理とか・・・
以前みたいに王道以外のCPがみたい
真壁×ユリエなんて萌え死んだよ
王道はもうおなかいっぱい
12歳真壁くんが蘭世おねえちゃんを攻めるのが読みたい
>>938 それイイ!!!
生まれ変わる少し前に蘭世でオナニーする真壁くん
なんてのも読んでみたい。
まだこんなに住人がいたのか…
誰かカイテー
蘭世の唇にグラスに入っていた液体が触れると、
蘭世の目の色が徐々に変わり、
俊を見つめていたその瞳がアロン一色になった。
「アロン・・」
蘭世はぼー・・とした表情でアロンにしがみつき、
一変した蘭世の様子に唖然とする俊と曜子。
曜子はこのときとたび俊を連れ、2人っきりにする。
2人っきりになったことを確認したアロンは、ゆっくりと蘭世の方を向く。
「アロン・・・。」
蘭世っは相変わらずよどんだ瞳でアロンを見つめ、瞼を閉じ、そっとキスをおねだりする。
「ついに蘭世は僕のものだ・・」アロンの中に性欲がにょきにょきと育ち始め、
その欲求を抑えるように静かに蘭世のつぼみのような唇に自分の唇を寄せる。
二つの唇がそっと重なり、そのとたん、アロンの中の何かがゆっくりと壊れていくのを感じた。
2人は二度目のキスをし、今度はアロンは舌を蘭世の唇の中に入れ、蘭世の舌とからめた。
蘭世の体は熱くなり、全身の力が抜けていくのを感じた。
「熱い・・・」
蘭世の下半身は本当に熱くなり、それを確証するかのように
彼女の命の門からゆっくりと液体がとろけおちていくのを感じた。
2人はお互いをむさぼりあうように舌をからめあい、
アロンの手は蘭世の細い背中を撫で回し、
下へ下へと下っていく。蘭世の細い腰から
少女特有の丸みを帯びた小さなお尻を撫で始めた。
「はぁっ・・・」アロンとの唾液で絡んだ蘭世の唇から熱い溜息がこぼれ、
アロンは両手でお尻を撫で回し、じらす。
「早く・・・いかせて・・・・」
蘭世は潤みを帯びた瞳でアロンにおねだりをした。
アロンに残忍な笑みがこぼれる。
「まだだ」
今朝何気なくTVつけたらサンテレビでときめきのアニメやってター!
古代設定で真壁君上半身裸だしらんぜも布っ切れしか巻いてない状態でかなりハァハァ。
わー!毎朝見よう!と思ったのに
予告で明日最終回だって。
ガクーン
毎朝みてたお
946 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:56:02 ID:vyg59+wp
アロンいいね!
TV版の最終回に拍子抜け
949 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 01:46:02 ID:+fE6a4NM
アロン、続き!!
アニメ。笑
確かにあれは、無理矢理終わらせた感でいっぱいだった。。
アロン蘭世作者です。
どなたか続きお願いします。
容量オーバー大丈夫?
新スレ必要かな?
保守
最近途中で終わっちゃうの多いね。残念。
神降臨待ち
おしまい
956 :
名無しさん@ピンキー:
保守age〜