「あら、やっぱり気に入ってくれたようね…男の子は胸の方が好きかと思ったけど
あなたはお尻派?」
「そんな、どっちかとかそんなことじゃなくて、むしろ両方好きとかそんなことは
なくて…わわっ」
ああ、パニックになってるわねリョウト君。
思わずホンネを口走ってさらに焦りまくる、悪循環ドツボスパイラル。
でもこの方が安心ね、この期に及んでもまだ困惑されるだけだと、それはもうわざ
とらしい演技にしか思えないから。
いくら可愛らしい顔をしていても、リビドー渦巻くハイティーンのヲトコノコなん
だから。
「ほら、もっと触ってもいいのよ」
彼の手をお尻に押し当てたまま急かすけど、痙攣のように細かく震えるだけで一向
にそれ以上のアクションを起こそうとはしない。
細かい振動が伝わるのはそれはそれで微妙な快感ではあるけど…。
「どうしたの、どっちも好きなんでしょ?」
「だ、だからって…」
遠慮深いわね。
あなたのような美少年以外がわたしのお尻こんな風にに触れたりしたら、そいつの
命運はわたしの手で尽きることになるんだから。
この幸運をもっと深く噛み締めて欲しいものだわ。
「そう、遠慮するのね、それなら遠慮しなくてもいいように…」
言うなりわたしはリョウト君の手を軽くひねり、バスルームの床へと倒す。
そして素早く、彼の身体の上に足のほうを向いて座り込む。
「ほら、これならどう?いくら触ってもわたしには見えないわよ」
「見えなくても本人なんだからわかるじゃないですかっ!」
「わたしの視線が気になって、触りたくても触れないんじゃないの?」
「違いますっ!」
「そう、ならこちらから触らせてあげるわ…」
わたしは腰を後ろへとズラした、お尻を彼の顔の上に落とした。
「ほら、手で触るのが恥ずかしいならこれはどう、あなたの顔で感じて、わたしの
お尻をね」
ぎゅっ、ぎゅぎゅっ。
薄いボトムごしに、彼の顔の感触がお尻を刺激する。
ああ、何て快感。
可愛い男の子を文字通りお尻の下に敷くなんて。
女として生まれてきたことの喜びがわたしの全身を駆け巡り、身震いするほど強烈
な歓喜に包まれる
「ぐむむむっ」
いきなり顔の上に座られて、リョウト君はくぐもった声を上げる。
でも、嬉しいわよね。
この上なく形のよいお尻が、目と鼻の先にある、いいえ、それどころか目と鼻の先
にくっついているんだから。
そう、これは断じてわたしの思い込みじゃないわ。
なぜって、その証拠に。
彼のペニスはどんどん仰角を上げ、サイズの方も見る見る膨張していく。
気持ちいいんでしょ、隠しても無駄よ。
感想を聞こうと、一度お尻をあげて彼を振り向く。
「どう、気持ちいいでしょ」
「は、はふうっ」
上気した顔で吐息を漏らすリョウト。
多少の呼吸困難はあっても、快楽が勝ってるようね。
「…なんで…こんなことを…するんで…す」
とろんとした目で聞くリョウト君。
その質問、今日はもう何度目になるのかしら。
まあいいわ、今までははぐらかしてきたけど、今度ははっきりと言ってあげる。
ここまで来たらもう仕事だからなんてごまかしは必要ないわ。
「それはね、囁いているからよ」
「は?」
「そう、私の中の何かが囁くのよ、あなたを自分のものにしろって」