新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄・名前(メイド以外は名無しも可)・屋敷との関係・大まかな性格を決める。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。あとで付け足しても良し。
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
参加時間を前もって伝える、早めに待機する等で、開始・終了時間も早くできます。
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。部屋の創作も自由。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、当人に確認してからで。
・技量は問わない。連携ができるか否か
最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが、早さ・緻密さなどはさほど問いません。(あればなお良し)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開に無理に向かせるのではなく、場の流れに乗った行動を心がけてください。
・私信はメアド欄で
役を介して私信をすることができない素の内容は、メアド欄で行って下さい。雑談は他でやって下さい。
プレイの可否、制限時間、状況説明他、字数制限が厳しいので、必要な内容を簡潔に。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの宿泊客」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
役割は(常識の範囲内で)重複可能。メイド以外は「名無しの○○(屋敷との関係)」も可能。
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組、居候、執事等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます。(致命的なプレイは当然不可)
ただし、ご主人様は「名無しの」ですので、近い家族(同じ苗字)の場合は苗字は付けられません。
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係、公的な仕事などなど。
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対しての発言にもある程度強制力が働きます。
お仕置き部屋など特別な設備は、基本的に屋敷の住人の許可が必要です。他人の家だし。
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
屋敷に一夜の宿を求めに来た宿泊客。アポ不要。宿泊費無料。もれなくメイドさんのご奉仕が待ってます。
基本的に発言に強制力は働かず、ソフトプレイ中心です。どうしてもという時は、脅迫などを併用してください。
ただし、メイドによっては無理な要望(アナル・SM・イメージプレイ・女王様etcetc)を聞き届けてくれることも……
・メイド
屋敷で、ご主人様のお世話とお客様の応対をする、このスレのもう一人の主役。
できる限り名前を設定し、性格・セクース時のスタンスもできるだけ決めて下さい。そのほうが格段にやりやすいです。
基本的に、入った翌日には新しく入った旨が他の住人に伝わります。が、しばらく引っ張ってもかまいません。
採用云々を飛ばして、初日から仕事をしてもいいですし、住人や客人からメイドに変わることもまた可能。
典型的な「メイド」として以外にも、主人に言い寄る、スレに反して嫌がって強姦役になるなども可能。
最低限の情報さえあれば参加できます。不必要な設定を作ると、逆に泥沼にはまります。深く考えずに気軽にどうぞ。
スレの趣旨は「関係を楽しむ」ことで、設定は余興です。通常は匂わす程度、他人に聞かれたら明かす、といった感じで。
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。 メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だが気に入ったメイドに対しては優しいようである。 ふたなり。
使用人(メイド)
里村 志保
幼い頃、孤児だったのを拾われて主人を父親のように慕う。
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。妊娠中。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
白河 貴子
大学を卒業後、屋敷で働くことに。 一生懸命だがちょっと抜けている天然系。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。視力が悪く、コンタクトレンズを着用。
赤城 冬果
事故で話せなくなったメイド。リハビリを終えてすぐこの屋敷へ来た。
連れ添っている愛犬は、グレートピレニーズのボーセ。
伊月 まりの
童顔で幼い体型の新人メイド。
まだ本格的な奉仕や夜伽は未経験だが、一生懸命に働いている。
飯塚 正哉
名無しの執事の下で修行中の執事見習い。
敬語は後付。精神修行も技術も、屋敷の水準と比べるとまだまだ幼い。
山城 雄児
お屋敷専属のコック。
料理の腕は確かなのだが、屋敷に来る前の出来事せいか性格にやや問題あり。
丹波 大
お屋敷の専属植木職人だが、謎が多い
どうやらどこかの御曹司のようだ。
児玉 智子
公認会計士の資格を持つ、年若い弁護士見習い
名無し中央法律事務所から、お屋敷の管財人として派遣されて来ている。
名前の読みはサトシ、紛らわしいが男性である
元使用人・元客人
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けなかったメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練があったが、この春、大学に合格した。
桜庭 俊@奏の弟
奏の義弟で私立小学校に通う11歳の美少年。
家庭の事情で姉の働くお屋敷でしばらく世話になっていた。
神川 悠斗
凛香の事が好きな屋敷のギャルソンだった。裏表が無く楽天家。
最近杏樹にポチと命名され、みんなのペットと化し始めていたが、凛香とできちゃった婚することに。
星野 凛香
屋敷に、住み込みでバイトをしていた明るさが取柄の女子高生
気になっていた悠斗とできちゃった婚に。
木村 香
家政学園の実地研修生として短期間屋敷で働いていた際、屋敷の主人に一目惚れ。
家事全般はそこそこできるが、自己の恋愛に関しては暴走癖がある。
※以下のキャラの方々は自己紹介文をお願いしたします
粉原 月子
香山 絵理
樋瀬 鴻一
槙島 奈緒子
清水 明久
>>5と
>>6の間
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
三条 望
屋敷専属となった医師。 一見温和で誠実そうに見えるが、
某メイド曰く「変態セクハラ破廉恥陰湿ドスケベエロヤブ医者」とのこと。
葦名 由依
主人の傘下の葦名家の娘。主人と父との約束により、屋敷の見習い執事及び秘書となる。
幼少の頃より主人を慕っており、その初めても主人に捧げた。
「さてさてどうしたものかな?」
引越しの荷物を纏め、あたふたと働くメイドたちを眺めて笑みを浮かべる。
「夜の色香を漂わせた雰囲気もいいが、働いているところもまた”そそる”」
新館へのドアを開き、深呼吸をする。
12 :
椿 杏樹:04/05/24 00:46 ID:AxYUXAed
厨房に箱を下ろし、既に瀬名が片付けていた器具を用意して
お茶を入れようとする。
「あら、みなさんいないのかしら。それじゃあ……」
流しの下から中華鍋を取り出して、
厨房から廊下を眺めつつおたまで鍋をガーンガーンと叩き始める。
「みなさーん、お茶でもいかがですかぁー♪」
13 :
萩野 瑞葉:04/05/24 00:50 ID:1tNGLzqw
「あら……あまりお手伝いもしないうちに終わってしまいましたのね」
ひっそりとした旧館を新館から眺めていると、
>>12の音が聞こえてくる。
「……お茶、いただきに行きましょうか」
「貴子には十分な褒美を与えねばならないが…」
褒美といっても金銭や宝石、衣服の類などではなく、単なる性的快感であることが多いのであるが。
「志保には厳しい躾と仕置きが必要なようだ。
産休や育児休暇で仕事の本分を忘れてしまっているようだからな」
いろいろと卑猥な妄想を頭に描きながら廊下を歩いている。
15 :
白河 貴子:04/05/24 00:53 ID:Ev98B2Pe
「あら、御主人様、お疲れ様です」
玄関で主人に出くわし、ついそんな不躾なことを口にしてしまう。
そうして、そういえば最近ご無沙汰だな、なんて思ったり。
「…と、とにかく、早く片付けなきゃ! では、また後ほどっ!」
慌てて走り出そうとして足元の荷物につまづきながらも、残りの荷物を手際よく片付け始める。
>「みなさーん、お茶でもいかがですかぁー♪」
空になった箱に腰掛けて、埃の積もっためがねを拭いている。
めがねがないと… 目つきが悪いなぁ。傍らの鏡に顔を映して、そんなことを考える。
「あらら、もうこんな時間… ちょうど良かった、一息入れようかしら」
16 :
椿 杏樹:04/05/24 00:56 ID:AxYUXAed
適当に揃うまで、コーヒーを入れて待ってみる。
「カフェラテの器具がないから、ブラックでもいいわね。うん」
志保のお菓子缶から、若干チョコレートとキャラメルを失敬する。
「でもこのお菓子、志保さんに見つかったら…また地下室…。
いやいや、そんなことないかぁ。気にしてはいけないのです、少々こしょう」
そうこうしているうちにメイド達が集まってくるので、カップを並べる。
「おつかれ様です、どうぞー」
17 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:00 ID:1tNGLzqw
「お疲れ様です、皆さん。
あんまりお手伝いできなくてごめんなさい」
ペコリと頭を下げ、静かに厨房に入ってくる。
18 :
里村 志保:04/05/24 01:01 ID:9JIDzx7d
「あぁ… やっちゃった……」
仕事の失敗に右手で頭を抱え、左手では赤ん坊を抱いている。
ひとしきり悩み終えると右手を赤ん坊に添え、厨房へと向かう。
19 :
白河 貴子:04/05/24 01:04 ID:Ev98B2Pe
「うわぁ、良い香り… さっすが杏樹さん!」
ちゃっかりと席をキープして、杏樹の手際よい配膳を眺める。
「のんびりシャワーを浴びてたら移動が最後になっちゃったみたいで…
みなさん、フォローしてくださって助かりました、どうもありがとうございました」
堅苦しくお辞儀などしたものの、急にまた表情を明るくする。
「そんなことよりお茶、いや、コーヒーかな、みんなまだかなぁ…」
20 :
里村 志保:04/05/24 01:07 ID:9JIDzx7d
「皆さんお疲れ様でした〜」
そう言って自分もテーブルの席に着く。
当然、自分のお菓子缶からチョコなどを杏樹に拝借されてしまっていることは知る由もない。
21 :
椿 杏樹:04/05/24 01:09 ID:AxYUXAed
「ううん。今回はそんなに作業の時間もかからなかったし…。
まあ、うまくいって良かったですよね〜。はいどうぞ、カフェオレでいい?」
瑞葉と貴子に紅茶を手渡す。
「志保さんは、ホットミルクにしますね」
後から遅れて入ってきた志保にもカップを手渡すが
テーブルの上にチョコレートなどがちらばっており、
お菓子を失敬したのはバレバレなので、一応断っておく。
「(ごめんなさい、少しいただいちゃいました。
またすぐおいしいの追加しておきますから、楽しみにしててくださいね)」
22 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:12 ID:1tNGLzqw
>>21 「ありがとうございます、杏樹さん」
礼を言ってカフェオレを受け取ると、緩く微笑み、口をつける。
>>20 「あ、志保さんこんばんは……っ?」
志保の腕の中に抱かれている赤ん坊に目が止まる。
「はぁ〜〜、可愛い……ですわ……」
途端に夢見るような瞳になって、その顔をのぞきこむ。
23 :
里村 志保:04/05/24 01:16 ID:9JIDzx7d
>>21 「すみません、杏樹さん」
ホットミルクを受け取り、甘い香り立つ湯気に唾を飲み込む。
「(大丈夫ですよ〜 ありがとう)」
>>22 「瑞葉さん、抱いてみます?」
おそらく瑞葉は赤ん坊を抱いたことがないだろうと考え、勧めてみる。
24 :
白河 貴子:04/05/24 01:18 ID:Ev98B2Pe
>>20 (あら、志保さんの赤ちゃん…)
「可愛らしいですね… 私も赤ちゃん欲しくなってきたかも」
一歩間違えば自分も妊娠していただろうに。平然とそう言いながらも、ちょっぴりドキッとする。
(あーあ、早くいい人を見つけないとなぁ、浮気しない人を)
まだ引きずっているらしい。
>>21 「ありがとう、杏樹さん。いつもながら良い味…」
猫舌なのでゆっくりと啜りながら、甘い香りを楽しむ。
休憩するために働いてるようなものだわ。
25 :
椿 杏樹:04/05/24 01:20 ID:AxYUXAed
>>22 「どういたしましてー。
瑞葉さん、また『瀬名様の赤ちゃん欲しいですわ〜』ですか?ふふっ」
チョコをひとかけつまみながら、瑞葉をからかう。
「私、瀬名くんが『子供?サッカー選手くらい欲しいです!イレブンです!』とか言ってたのを
前何気なしに聞いた気がするわ、そういえば」
前にも子供の話題になったような気がする、などと思い出しつつ
子供の表情を見つめる。
「凛ちゃんもいつか、かわいい子供が生まれるんですよね…。
なんだかすごいな。みんな大人で」
26 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:20 ID:1tNGLzqw
>>23 「えっ、いいんですの?」
最近はめっきり見せなくなっていた嬉しそうな顔になると
手を伸ばしかけるが、ハッと動きが止まる。
「……で、でも、やっぱりやめておきますわ。
もしも何か失敗でもして、大変なことになったら……」
寂しげに微笑みながら一歩下がる。
「お気持ちだけいただいておきます」
27 :
椿 杏樹:04/05/24 01:22 ID:AxYUXAed
>>24 >私も赤ちゃん欲しくなってきたかも
「あ、貴子さんまで。みんな一度は必ずそう思うものなのかしら」
くすくす笑う。
「みかささんも前、たぶん言ってましたよ〜。赤ちゃん欲しいって」
28 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:22 ID:1tNGLzqw
>>25 「……11人……もう、1人でも難しいかもしれませんわね」
杏樹のからかいに真っ赤になるかと思いきや、
切なそうに呟くと、静かにカフェオレを啜っている。
29 :
里村 志保:04/05/24 01:28 ID:9JIDzx7d
>>24 「そうですか? でも貴子さんの言うことっていつも大胆だから…」
貴子の赤ちゃんが欲しいという発言をイマイチ信用していないらしい。
>>26 「そう… 残念。でも、瀬名さんの赤ちゃんはしっかり抱いてくださいね」
腕の中の赤ん坊の位置を直し、頭を撫でてやる。
彼――雅志はすやすやと小さな寝息を立てていた。
30 :
椿 杏樹:04/05/24 01:34 ID:AxYUXAed
>>28 「まだ喧嘩してるの〜?よしよし。
大丈夫、もうすぐいい事ありますよ。きっと」
根拠もないが、そう瑞葉を励ましてみる。
「わからないけど、なんだか…そんな気がするんです」
「うーん。ただし瑞葉さんがお部屋に鍵をかけて早寝しちゃったら、難しいかも」
まるでその現場を見ていたかのように言う。実際メイド同士の部屋は近いので、
何度か目撃している、というせいもあるらしい。
>>29 >貴子さんの言うことっていつも大胆だから…
「え、そうなの?『御主人様、愛してます!』とか〜?」
志保に詳しく尋ねようとする。
「『ああっ、もっとしてください…貴子の体は全部、御主人様のものですぅ〜』
とかかなぁ。キャー、すごい」
軽く身をよじって貴子の声真似をしてみせる。
31 :
白河 貴子:04/05/24 01:34 ID:Ev98B2Pe
>>27 「可愛いですよね〜。でも大きくなったら反抗したり淫乱になったりするんでしょうけど」
わけの分からないことを言って、なにやら難しい顔をして考え込む。
自分はやたらと兄弟姉妹の多い家庭に育ったせいで、苦労は分かっているつもり。
それでも、自分の腹を痛めた子供って可愛いんだろうなぁ…
>>29 「大胆だなんて! ちょっとお茶目なだけです、別にいやらしいとかそんなことじゃなくて! たぶん…」
自分でも気恥ずかしくなってお茶を濁す。
「でも妊娠するって大変ですよね。志保さん、尊敬しちゃう」
>>28 瑞葉さん、11人だなんて…
「サッカーチームですか… じゃあ私は相手チームを作ろうかな。
杏樹さんと志保さんで審判と観客をお願いしますね」
なんだか頭の中がとんでもないことになっているみたいだ。
32 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:38 ID:1tNGLzqw
>>29 「瀬名様の赤ちゃんじゃなくても……もういいかもって」
ポツリ、とそんな言葉まで漏らしてしまう。
>>30 「喧嘩なんてものじゃないですわ。
単に、もう……無理なのかもって」
杏樹の励ましにも関わらず、顔色はどこか悪いまま。
「ごめんなさい、暗い話はやめましょうね」
33 :
里村 志保:04/05/24 01:42 ID:9JIDzx7d
>>30 「そうそう、そんな感じです。それとたとえ話なのに、妙に説明が濃密で具体的だったりとか。
なんだかこっちまで恥ずかしくなってしまいますよ、ほんと」
貴子そっくりな杏樹の物真似に、飲んでいたホットミルクを噴き出しそうになるが、なんとか堪える。
「…っ、けほっ、けほっ、杏樹さん、すごい似てる」
>>31 「うーん、大変なのかな。好きって気持ちに身を任せてたら自然に…」
伊達雅彦の顔を思い浮かべて、つい顔が綻んでしまう。
34 :
白河 貴子:04/05/24 01:43 ID:Ev98B2Pe
>>30 げほごほっ! カフェオレを飲みかけて思いっきりむせてしまう。
「なっ、なんで知って……うぁ」
返す言葉もなく、赤面して俯いてしまう。
「そんな… みんな凄いこと叫んでるでしょう、だって御主人様のコレクションを観たら…」
代わる代わる他のメイドたちの顔を見て、ますます頬を赤らめる。
>>32 気を取り直して。
「もう、暗いんだから… なるようになるでしょう、ならないと思ってるからならないのよ!
ほらほら、そんなこと考えてないでもっと飲みなさい飲みなさい、カフェオレだけど」
なんだか瑞葉が急に身近な存在になったように思えて、知ったような口を利いてしまう。
35 :
椿 杏樹:04/05/24 01:46 ID:AxYUXAed
>>31 >じゃあ私は相手チームを
やはり本物のトンデモ発言はレベルが違う模様。慌て始める。
「ええっ。た、貴子さん〜!
観客なんて絶対無理ですよ!国立とかだって何万人とか入ってるもの!」
問題はそこではなく。
「はいっ、はーい! じゃ、じゃあ私審判ー!!(たぶん3人)」
加えてつられたせいで的外れな事を言ってしまう。
(……って、そもそも子供いらないんだった私。しまったわ。なぜこんなに必死に…)
言った直後自分自身に呆れつつ、手を下ろす。
36 :
里村 志保:04/05/24 01:51 ID:9JIDzx7d
>>32 「あら…」
瑞葉の漏らした言葉に絶句してしまい、どう答えたらいいのかわからなかった。
>>35 「え、じゃ、じゃあ私が観客ですか?」
雅志を一瞥したが、この子みたいなのを何千人、何万人と産み育てるのは想像もできなかった。
「そんな無理ですよ。虫じゃないんだから、そんなポコポコ産まれません!」
37 :
萩野 瑞葉:04/05/24 01:52 ID:1tNGLzqw
>>33-35 「好き……って、なんなんですかしらね」
翳りのある笑いを浮かべて、
貴子のすすめるままにカフェオレを飲干す。
>チーム
「私も審判を受け持つくらいにしておきますわ。
杏樹さん、一緒に頑張りましょうね」
38 :
白河 貴子:04/05/24 02:00 ID:Ev98B2Pe
>>35-37 「うーん、でも私の末っ子のお産なんて、もうすぽんっと出てきましたけど」
なんだか論点がずれてしまう。
「でも女に生まれてよかったのかなぁ、自分の中から未来が生まれてくるんですよね」
それはそうだけど、そういうことなのかな。立派な子供に育て上げたいなぁ、
私みたいに不幸な人生を歩まないように。いいえ、もちろん今は幸せだけれど。
お屋敷の男の人たち、子供ができないように気を使ってはいるけれど…
無駄になっていく子種たちのことを考えたら悲しくなって… でもそれでいいのかな、どうなんだろう?
またチョコレートに手を伸ばす。
39 :
椿 杏樹:04/05/24 02:02 ID:AxYUXAed
>>37 「好きっていうのは、言葉の通りじゃないんですかねえ。
それでどうするかは人それぞれだけど。
嫌い、よりは全然マシなものなんじゃないのかなあ。いい事ではね、あると思うの」
瑞葉の問いに『うーん』と考え込み、答える。
>杏樹さん、一緒に頑張りましょうね
「!! が、頑張れませんよう。大体ほら子供は1人じゃできないでしょう〜。ふふん。
一人身のわたくしには、作れっこないのです」
腰に手を当て、なぜか勝ち誇ったように言う。激しくその動作は子供っぽい。
「私なんかとても。みなさんにお任せしときます」
最後に苦笑する。
40 :
萩野 瑞葉:04/05/24 02:10 ID:1tNGLzqw
>>39 (杏樹さん、飯塚さんとのことは……)
そんなことを考えるが、自分に言われたくないことがあるように
杏樹もそうなのかもしれないと思い直して、口には出さない。
「じゃあそろそろ私は失礼しますわ。
カフェオレ、ご馳走様でした」
なんとなく場の雰囲気に乗り切れず、
雅志の髪を軽く撫でさせてもらうと、厨房を後にする。
部屋へ戻ると、迷った末に鍵はかけずにおき、
眠っている子猫を抱えてベッドに横になる。
「抱くのは赤ちゃんじゃなくて、あなたでもいいですわよね」
そのうち毛布に包まって、そのまま眠ってしまうのだった。
41 :
里村 志保:04/05/24 02:13 ID:9JIDzx7d
>>好き
「なんなんでしょうね、ほんとに。好きなことっていいことだけど、
それで不幸になったりも幸せになったりもする。結局のところ……よくわからないですね」
ホットミルクを啜り、頷く。
>>40 「お休みなさいませ、瑞葉さん」
雅志の髪を撫でる瑞葉を微笑ましく見詰め、彼女を見送った。
42 :
白河 貴子:04/05/24 02:19 ID:Ev98B2Pe
>>39 「『好き』って…なんなんだろう、私にも分からないけど」
眉を顰めて、うーんと唸って考え込む。
腕を組むと左手構えになるんがいつものクセ。
「でも私が誰かを好きになるときは、相手も自分を好きになって欲しいって思ってしまう。
そんなのって… 凄く自分勝手で我侭なのかも知れなくて、誰かを好きになるのが怖いんです」
そんなことでいいのかなあ? エロスなんだよね、所詮は。
「あれ、杏樹さんはフリーなんでしたっけ? じゃあ、また私が襲っちゃっていいのかな? ふふふっ。
あっ、でもそれよりも飯塚さんを頂いちゃっていいのかしら? 最近イイオトコ分が不足してるのよねぇ…」
ニヤニヤ笑いながら、でもちょっぴり本気でそう言ってみる。
「飯塚さん… 私のことどう思ってるのかなぁ、いつも忙しそうだしあんまりお話したことないけど…。
私もいまは自由の身だしなぁ… 変な男に引っかかる前に飯塚さんに…」
>>40 「あらら、ごめんなさいね、変な話につき合わせてしまって… お休みなさい、瑞葉さん」
ひらひらと笑顔で手を振る。
みんなそれぞれに事情があるんだなぁ、そう思うと無理にでも明るく振舞いたくなる。
43 :
椿 杏樹:04/05/24 02:34 ID:AxYUXAed
>>40 「いいえ〜。…タイミングが合わないだけみたいだから、元気だしてね。
おやすみなさい」
瑞葉ににこっと微笑みかける。
(これは……重症ね〜。瀬名くんは後でお説教決定)
「瑞葉さん元気になるといいですよね。志保さんも貴子さんも…」
などと言っていると
>>42 貴子がまた突拍子もない事を言い始め、目をきょとんとさせる。
「はぁ……。あのー…貴子さん」
>でもそれよりも飯塚さんを頂いちゃっていいのかしら
「な、なんで私にそれを聞くんですか!へえー。いいんじゃないですか、頑張って…」
>飯塚さん… 私のことどう思ってるのかなぁ
「……だからぁ!なんで、そんな事を、私をちらちら見ながら言……」
結局しどろもどろになってどうしようもないので
「〜〜〜〜〜おやすみなさい!」
焦って片付けもせず、逃げるように厨房からぱたぱた走って出て行く。
44 :
里村 志保:04/05/24 02:37 ID:9JIDzx7d
>>42 「でも、相手に自分を好きになって欲しいって思うのは当然だと思いますよ。
そんなこと少しも思わない人なんていないし、程度の問題。
あと好きになって欲しいから自分を磨くんじゃないですか。
それで好きな人が振り向いてくれたら、自分も相手もうれしい」
頭に浮かんだことをただ喋っていると、雅志がぐずり始める。
「あ… よしよし、ごめんね、うるさくて」
雅志に語り掛け――
「すみません皆さん、私もお部屋に戻ります。お休みなさい」
厨房を後にする。
45 :
白河 貴子:04/05/24 02:48 ID:Ev98B2Pe
>>43 「えっ、あ、杏樹さん、ちょっと待っ――」
ぼんやりしていると、引き止めるまもなく杏樹が走り出ていってしまう。
>>44 なるほど、やっぱり経験者の話は参考になるわ…。
相槌を打ちながら話を聞いている。
「あら、ご機嫌斜めなのかな? 夜泣きしないでくれるといいですね…・
ではでは、志保さんもお休みなさい」
「…んもう、困ったわ… 私が元気になると杏樹さんが元気にならない。
ジレンマだわ。いっそのこと、飯塚さんが二人いてくれればよいのに」
後片付けをしながら、あてどもなくそんなことを考えている。
「考えても仕方ないか。それにしても難しいわよね。いったいなにが幸せなんだろう…」
ふと手を休めて、手の甲に付いた洗剤の泡をふぅっと吹き飛ばす。
しゅわしゅわっとメレンゲみたいに消えていくそれが、なんだか可哀想に思えた。
46 :
香山 絵理:04/05/24 06:31 ID:TLRnK07S
目を覚ますと屋敷のよ様子が少し違うことに気づく。
「へ?ここは?あ、お引越ししたの?」
そうして、ベッドサイドにあった自己紹介を書くようにという
志保からのメモを見て自己紹介を書く。
香山 絵理
何かに追われていたが三条に助けられ屋敷に住むことになった元女子高生。
主人にはじめてを捧げ、本格的にメイドとして過ごす事になった。
「あれ・・・さっきまではお天気だったのに・・・・」
部屋を掃除しながらぼんやりと窓の外を見る。
どんよりと黒が少し混ざったような灰色の空。
やがて、ぽつりぽつりと降り始める雨。
―――それを見つめながら、ふと自分が何かを忘れているような感覚に陥る。
(なんだっけ・・・んと・・・えっとー・・・)
・・・数秒後。
「ああっ!お洗濯ものこまないと!ぬれちゃうっ」
忘れていた”そのこと”に思い当たり、慌てて部屋を飛び出した。
48 :
白河 貴子:04/05/24 18:40 ID:2U/6QhKt
「今日は涼しくて楽だったわ…」
いつもなら腕捲りをして髪を上げてするような外の仕事も、すいすい片付けることができた。
「でも、これから梅雨と、また夏かぁ…大変な季節だわ」
すくすくと育つ庭先の紫陽花に如雨露で水をやる、その傍らに雨蛙が飛び出してくる。
50 :
白河 貴子:04/05/25 18:20 ID:Z7shxhnc
ラウンジでエスプレッソを飲みながらまったり夕刊に目を通している。
かつての友人たちも幾人か名を連ねている。新聞で近況を知るというのも妙なものだけれど。
「外の世界はなにやら騒がしいようだけど… 私にはこのお屋敷の平和だけでも精一杯だわ」
54 :
香山 絵理:04/05/25 22:38 ID:SQ4XMWk3
「あ、あっつい!」
湯気の出るケトルをコンロからおろそうとして、もち手があまりに熱かったのか
耳たぶに指先を持っていく。
テーブルの上にはカップラーメンが・・・
55 :
白河 貴子:04/05/25 22:48 ID:UlCyAexN
「っくしゅ! へっくしゅん!」
メガネがずり下がるほどのくしゃみをして、慌てて口元に手を当てる。
疲れたので目薬を…と思ったのだが、目薬を差すと鼻の奥がきゅぅーっとなってくしゃみがしたくなってしまう。
そうしてくしゃみをすると涙が出て、それを拭こうとするとまた鼻の奥がきゅぅーっと…(エンドレス)
「なにやってるの、私…」
涙目でぼんやりと洗面所の鏡に映る自分の顔を見つめる。
57 :
香山 絵理:04/05/25 22:53 ID:SQ4XMWk3
「へへへ〜」
ようやく、ケトルを持ち上げカップラーメンに注いでいる。
……3分後
「いっただきま〜す」
〜〜ず、ずずず〜〜〜
育ち盛りのせいか、夕食もちゃんと食べたのにあっさりと完食してしまう。
「あ、歯を磨こうっと」
洗面所に向かう。
62 :
白河 貴子:04/05/25 23:16 ID:UlCyAexN
「目の下の隈が取れない… せっかくの美貌が…ってほどでもないだろうけどさ」
すっきり顔を洗って、顔の筋肉を軽く揉み解してみる。
それからさっと薄くお化粧を。
(でももうほとんど仕事は残っていないんだけど、何か期待しているのかな、私)
63 :
香山 絵理:04/05/25 23:20 ID:SQ4XMWk3
「ふんふんふ〜ん♪」
鼻歌を歌いながら洗面所のドアをあけると、そこでメイク中の貴子の姿が……
「……こんばんは……」
やはり気まずいのか、小さな小さな声で挨拶をする。
「・・・あれ?こんな所に屋敷が・・・。」
眠れない夜、一人夜道を散歩していた青年は思わず足を止める。
「こんなに大きな屋敷を見るの初めてだなぁ。どんな人が住んでいるんだろう・・・?」
屋敷のほうに足を向け、光の漏れる窓の方へと近づいていく。
65 :
白河 貴子:04/05/25 23:23 ID:UlCyAexN
>>63 ふと背後に人の気配。それから鏡にスタイルの良いメイドの姿が映る。
「あら、こんばんは、泥棒猫さん」
背を向けたまま、わざと明るい口調で挨拶する。
「もう終わるから…もうちょっと待ってね」
66 :
香山 絵理:04/05/25 23:28 ID:SQ4XMWk3
>>65 >「あら、こんばんは、泥棒猫さん」
一瞬、むっとした顔になるものの負けじと明るく
「あ、誰かと思ったら負け犬さんでしたか、ご機嫌いかがですか?
ええ、洗面所くらいいくらでも待ちます。
これぐらいはゆずんないとね。」
鏡に映りこんでいる、貴子に向かって微笑みかける。
♪〜♪♪〜♪〜♪♪♪〜
柔らかなメロディが流れ出す。
いつもの曲。―――アヴェ・マリア。
「♪〜・・・♪♪〜・・・♪〜・・・・♪♪♪〜」
目を閉じながら・・・ゆっくりと流れるオルゴールに合わせて、メロディを口ずさむ。
68 :
白河 貴子:04/05/25 23:32 ID:UlCyAexN
>>66 (負け…犬ッ…)
薄く口紅を引こうとして思いっきりズレてしまい、慌てて修正する。
「ああ、どうもありがとう。犬は好きですから」
なんとか泰然自若を装い、絵理にはそっけない態度で接する。
「別に私に勝ったとかそんなのじゃないでしょう、私は浮気な男性とはお付き合いしたくないし。
ま、ちょうどお似合い、なのかしら。変態セクハラ破廉恥職権濫用色情狂短小包茎陰湿(略)医者さんだし」
69 :
香山 絵理:04/05/25 23:39 ID:SQ4XMWk3
>>68 貴子が紅を引くのを失敗したのを見て、鼻で笑う。
「ふ…やっぱりお化粧しないといけないんですねぇ〜
お化粧なんかしなくっても、ほら……」
若さゆえの肌を鏡越しに見せ付ける。
「へぇ〜じゃあ、なんで涙を……
あ、ごめんなさい。気づいちゃってました。
わ・た・し・の先生はかっこいいお医者様だもん!」
勝ち誇ったように、言い切る。
70 :
白河 貴子:04/05/25 23:45 ID:UlCyAexN
>>69 (私だって若いじゃないッ!)
じーっと絵理を見つめる。鏡越しに。
「なんだか、くすんで見えるわ… また目が悪くなったのかなぁ…」
わざと大きくため息をついてみる。
「あのね。先生はメイドなら、いえ、女なら誰でも襲うんでしょう。
あなたが特別好かれてるなんて思えないわ、きっと身体目当てなんだろうし」
パチンとポーチを閉じてようやく絵理の方へ向き直り、じろりと絵理の豊満な胸から腰を睨み付ける。
71 :
海野 寅行:04/05/25 23:47 ID:2FNWYU6T
突然流れ出してきた曲と歌声に、思わず立ち止まる。
「・・・どこかで聞いたことある様な曲が・・・。
・・・曲名は・・・ちょっと分からないけど・・・。
・・・歌っているのは、ここの主かな?」
心地よい曲と歌声に誘われて、その方向へと歩き出す。
72 :
香山 絵理:04/05/25 23:52 ID:SQ4XMWk3
>>70 >「なんだか、くすんで見えるわ… また目が悪くなったのかなぁ…」
「え、さすがに老眼は早すぎじゃないですか?」
哀れんだ顔で鏡を覗き込む。
「先生もかわいそうですよ、誘惑されてえっちしたら襲うとか言われて…
それに、私は先生に助けてもらったお礼にご奉仕しただけですもん」
体に感じる視線を挑発するように、胸を揺らして歯ブラシとコップを
棚からおろす。
なんとなく、気分が乗らずに歌うのをやめる。
変わらずにオルゴールは流れつづけていた。
「わたし・・・何してるのかな・・・はぁ・・・」
ぼんやりと天井の明かりを見つめて、つぶやいた。
74 :
白河 貴子:04/05/25 23:59 ID:UlCyAexN
>>72 「ろっ、老眼…!」
思わず口に出てしまった。出て行きかけた姿勢のまま凍りついてしまう。
よく分からないけれど、なぜだか敗北感。
「しっかしその無駄に大きい胸は…肩が凝りそうね… 四十肩、いえ五十肩…」
ぼそっと呟くが、必死すぎることをからかわれないかと心配になって
取ってつけたように余裕ぶってみせる。
「まあ、お子様を相手に本気になっても仕方ないわね、私は大人の余裕、だけど。ふふふっ」
そっと絵理の背後に回り、ふっとうなじに息を吹きかける。
75 :
香山 絵理:04/05/26 00:04 ID:mOTTVUaO
>>74 「ええ、肩こるんですよ〜
いいですねぇ貴子さんは……
でも、ご主人様にもおっぱい誉めてもらえますし」
貴子の胸を見て、ニヤニヤしている。
うなじにかかる貴子の息…
「ひゃん…」
その場に座り込みコップを床に落としてしまう。
76 :
海野 寅行:04/05/26 00:05 ID:4PoiUfgZ
>>73 曲が流れている部屋の窓の隙間から、中の様子を伺う。
「・・・歌っていたのは女の子だったのか・・・。
年は・・・中学生ぐらいかな?
着ている服を見るとメイドさんみたいだ・・・。
なんだか悲しそうにしているけど・・・どうしたんだろう・・・?」
彼女が気になり、窓を叩いて気づかせる。
77 :
白河 貴子:04/05/26 00:10 ID:QEWtDoRb
>>75 「おっと… さすが男性を自ら誘うほどの淫乱さん、感じやすいのね」
素早くコップを受け止めると、絵理の脇から手を伸ばして棚に戻す。
顔をくっつけるほどに接近して、背後から抱きすくめてしまう。
「あらら、知らないの? 最近は控えめな胸が流行なんですって。
やたらと自己主張の強いわがままなおっぱいは嫌われるのかしら、ねえ?」
鏡に映る二人の姿を見つめながら、絵理の大きな胸を揉みしだく。
手に余るくらい…口惜しい。
「ほらほら、なんだか別の生き物みたい… いやらしい、絵理さん」
78 :
香山 絵理:04/05/26 00:18 ID:mOTTVUaO
>>77 >「おっと… さすが男性を自ら誘うほどの淫乱さん、感じやすいのね」
「ち、違います・・・急にされたから…」
背後から抱きしめられると、貴子の甘い香りにくらくらし始める。
「ひ、控えめって言っても…貴子さんみたいに男の子みたいじゃ…
流行なんかより、ご主人様や先生に喜んでもらえれば……っ」
初めて経験する女性からの攻めに声を上げないように耐えようとするが
思い切り揉みしだかれ声を上げてしまう。
「あん・・・ああ・・・貴子さん・・・うらやま・・・しいでしょ?」
徐々に足が震え始め貴子に体を預ける。
「っ」
突然の音に体がビクン、とはね上がる。
「ど…どど、どなたですかっ」
警戒心を露にしながら男に問掛ける。
80 :
白河 貴子:04/05/26 00:24 ID:QEWtDoRb
>>78 (男の子…)
ピクッと眉が釣り上がりそうになる。
(うぅっ、うらやまし…くなんかないんだからっ!)
「御主人様も? あなた先生が好きなんじゃないの? やっぱり淫乱な浮気娘なのね、
男を誑かす魔性の女。見た目が可愛らしいだけに凶悪だわ…」
ふんと鼻で笑って、ゆっくりと円を描くようにたわわな胸を撫で回す。
エプロンの上からでも分かるほどに膨らんできた頂点をつまみ、ひねり、こね回しては
鏡に映る絵理の痴態を楽しむ。
「ずいぶん感度がいいのね。大きいと感度が悪いって聞いてたけど…。
やっぱり私のほうが感度はいいのかな」
素早く絵理の胸元へ手を割り込ませて、今度はブラの上から愛撫する。
81 :
海野 寅行:04/05/26 00:29 ID:4PoiUfgZ
>>78 警戒しているまりのを見て、
「あっ・・・あの・・・すみません・・・。
こ・・・ここを通りかかった者なんですけど、
あなたの姿を見て、ちょっと気になって・・・。
よければ、訳を聞かせてくれませんか?」
しどろもどろになりながら答える。
82 :
香山 絵理:04/05/26 00:31 ID:mOTTVUaO
>>80 「貴子さんも、先生がすきなああぁん…くせに…」
貴子の胸への執拗な愛撫に、体が熱くなり息が荒くなる。
胸元に手が滑り込み、下着に達する。
「だ、だめ・・・た、たかこさん、や、やめて・・・」
振り向き止めてもらおうとすると、貴子の唇に絵理の唇が
ぶつかってしまう。
83 :
白河 貴子:04/05/26 00:38 ID:QEWtDoRb
>>82 「んっ… やだ、しつこいわね、この娘ったら…」
(やっぱり絵理さんも先生のことが好きなの? でも… 私を侮辱した二人は
許せないわ、やっぱり。飯塚さんみたいな誠実な人がいいなぁ…)
想いは千々に乱れながら、絵理への愛撫も止まることはない。
>振り向き止めてもらおうとすると、貴子の唇に絵理の唇がぶつかってしまう
「……っ」
絵理の顔が目の前に迫った瞬間、思わず目を閉じてしまう。
「くっ…ちゅっ、んむぅ…」
ぎゅっと絵理の身体を抱きしめたまま、彼女の口腔内に舌を割り入らせる。
歯磨き粉の味がする、なんだか妙なキス。
やがてゆっりと顔を離し、そのまま見つめ合った。
「…ごめん。濡れたわ… ほら。私… どうしたんだろう」
絵理の手を取ると自分の秘処にあてがう。下着の上からでもはっきり分かるほどに湿っていた。
84 :
香山 絵理:04/05/26 00:45 ID:mOTTVUaO
>>83 「ハァ…あん・・・」
唇がぶつかったまま、貴子の舌が絵理に入り込んでくる。
(え…女の人とキスしてる?
あ、やわらかい…)
唇が離れると、お互いにとろんとした目で見つめあう。
貴子の秘所にあてがわれた手は、ぐっしょりとぬれたショーツを感じている。
「貴子さん、すごい…え、絵理が…」
ショーツ越しにゆっくりと秘所を撫で回し、今度はキスをするために唇を
貴子に寄せていく。
>「あっ・・・あの・・・すみません・・・。
こ・・・ここを通りかかった者なんですけど、
あなたの姿を見て、ちょっと気になって・・・。
よければ、訳を聞かせてくれませんか?」
雰囲気はどことなくやさしそう、というか気弱そうという感じだが。
「お気持ちはありがたいですけどっ、遠慮しておきます」
仲のいい人間にすらほとんど話さない心のそこにある”それ”を名前もしらない青年に話す気にはなれなかった。
「・・・・・・・・・ところで、あなた本当に誰ですか?場合によっては警察を呼ばなくちゃならなくなるかもしれないですよっ?」
さりげなく話題を青年のことにすりかえる。
86 :
白河 貴子:04/05/26 00:54 ID:QEWtDoRb
>>84 「あら、積極的。女もイケるの……」
言いかけた唇を、絵理の唇でふさがれてしまう。
舌を絡めて唾液を交換しながら、ねっとりとしたキスで絵理を味わい、口腔をいたぶる。
「んっ、くうっ… ぷはっ!」
苦しくなって口を離すと、その隙に素早く彼女の服を脱がせにかかる。
自分も下着だけになると、絵理のブラを外してしまう。
(重い…ブラを外すのが重いだなんて、恐るべし小娘…)
身体を向かい合わせにして抱き合い、素肌に直接絵理の胸を感じる。
少し恥ずかしかったけれど、思い切って自分のブラも外してしまう。
そうして絵理の肩に手を掛けて、お互いの胸の頂点をこすり付けるように縋り付く。
「ああんっ… 絵理さん、あなた、大きすぎ… ちゃんと感じるか確かめてあげる…」
大きな胸は揺れるのでタイミングが難しい…が、硬い突起が触れ合うたびに
背筋に電流が流れたような快感に溺れそうになる。
87 :
香山 絵理:04/05/26 01:02 ID:mOTTVUaO
>>86 「んっ…ぷくはぁ」
二人の舌が絡まりあう。
貴子の手によってあっという間にショーツ一枚にされてしまう。
「ひゅあんん・・・き、きもちいい」
貴子の突起が絵理の突起と触れ合うたびに、突起から全身に向かって
快感が津波のように押し寄せる。
その快感を逃さぬように、貴子の背中に手を回しぎゅっと抱きしめると
バランスを崩して、床の上に二人とも転がってしまう。
「痛いっ・・・っえ?濡れてる・・・」
夢中になって気づかなかったが、自分のショーツもお漏らしをしたように
なってしまっていることに気がつき、頬を真っ赤にする。
88 :
白河 貴子:04/05/26 01:10 ID:QEWtDoRb
>>87 「…っ、はぁはぁ… もう、止まらないわよ?」
ライバルとして意識していたはずの絵理に欲情している自分に気づくが、
いまさら止めるなんて、できそうにもなかった。
ゆっくりと絵理の上にのしかかると、無抵抗の彼女のショーツの中に手を差し入れる。
「ふふふ… もうすっかり準備万端って感じじゃない」
さわさわと慎ましやかな茂みを掻き分けて、潤いの泉を探り当てる。
中指を折り曲げると、つぷっと音がして、吸い込まれるように膣内へと侵入する。
「ん… きつい。まだ経験が少ないの? その割には凄く感じちゃってるのに、ね…」
ニヤリと妖艶な笑みを浮かべて、痛々しいほどに張り詰めた絵理の乳首をついばんだ。
89 :
海野 寅行:04/05/26 01:11 ID:4PoiUfgZ
>「お気持ちはありがたいですけどっ、遠慮しておきます」
(・・・失礼な事・・・してしまったか・・・。)
その言葉に少し驚き、
「あっ・・・そうですか・・・。・・・す、すみません・・・。」
申し訳なさそうに俯きながら答える。
>「・・・・・・・・・ところで、あなた本当に誰ですか?場合によっては警察を呼ばなくちゃならなくなるかもしれないですよっ?」
“警察”という言葉に思わず顔が青ざめる。
「・・・えっ・・・あの・・・けっ・・・決して怪しいものじゃ・・・。
・・・あっ!そ、そういえば・・・ここに泊まりに来た者でして・・・。」
その場をなんとか誤魔化そうと慌てふためき、言葉が支離滅裂になっている。
90 :
香山 絵理:04/05/26 01:16 ID:mOTTVUaO
>>88 「あ…貴子さん・・・来て…」
ショーツの中に入ってくる貴子の指を迎え入れるように腰がせり上がり
貴子の細い指が、絵理を犯す。
「絵理は、ご主人様と先生だけしか・・・はぁう……
貴子さんが……三人目っですぅ……」
乳首をついばまれると、秘所は貴子の指を奥へと飲み込んでいく。
>ここに泊まりに来た者でして・・・。
「えっ、あ、そうなのですか?ご、ごめんなさいですっ」
相手が客だと知り、慌てて頭を下げる。
「ちょっと待っててくださいねっ。今、玄関開けますからっ」
そして、すばやく部屋を飛びだし玄関へと向かった。
92 :
白河 貴子:04/05/26 01:23 ID:QEWtDoRb
>>90 「あらら、それは光栄だわ… 意外に大人しいのね、もっと経験豊富なのかと思ったわ、
あんまり余裕ぶってるから」
なんだか急に絵理がいじらしく思えてくる。
(可愛いところあるじゃない、私も…欲しくなりそう)
「ふふふっ、指だけじゃ物足りないでしょう?
もっと気持ちよくしてあげるから、私にもお願いね」
両手を突いて身体を起こし、身体の向きを入れ替えて絵理の顔に自分の秘処を押し付けるようにする。
そうして身を屈め、蛍光灯の明かりにきらきらと淫液が光る絵理の秘唇を舌でなぞった。
「あは… 絵理さん、美味しい… みんな味が違うのね。ほら、どんどん溢れてくる…」
93 :
香山 絵理:04/05/26 01:30 ID:mOTTVUaO
>>92 初めて女性の秘所を目前にして言葉もない
(これが、女の子の・・・
きれい・・・きらきらしている・・・)
秘所が顔に押し付けられると、自然と舌先が秘豆を探し当て舐りまわす。
上唇で、コンコンとあふれ出る蜜を口の中に集め飲み干す。
「貴子さんのも、おいしいです
んああぁん・・・いや・・・だめ・・・い、いっちゃう
いくぅぅ・・・」
そうして何度も何度も貴子によって絶頂を与えられ、絵理も貴子に精一杯の
愛撫を返すのだった。
94 :
海野 寅行:04/05/26 01:32 ID:4PoiUfgZ
>「えっ、あ、そうなのですか?ご、ごめんなさいですっ」
「・・・えっ・・・?」
まりのが頭を下げたのを見て、呆然とする。
>「ちょっと待っててくださいねっ。今、玄関開けますからっ」
(と、とりあえず、警察を呼ばれなくて済んだみたいだ・・・。)
ほっ、と胸を撫で下ろし、玄関の方へと向かう。
95 :
白河 貴子:04/05/26 01:38 ID:QEWtDoRb
>>93 「女は女にしか分からないのよ、そう思わない? ふふふ…」
絵理をからかうつもりでちょっかいを掛けたのに、いつの間にか自分が
本気になっていることに驚く。
両刀、と言われると否定したくなるけど。淫乱なのかな?
でも今は絵理さんと快楽に溺れていたい。そう思った。
指を深く差し入れて膣壁をこすり、舌で捏ね回すように陰核を攻める。
「…ううんっ…あ、あら…またイっちゃったのね。私がイカせた新記録かしら?」
自らもまた絵理のぎこちない舌技に腰を震わせつつそう呟く。
それからも何度となく絵理を絶頂に達させ、また自らも達したのだった。
「どうぞっ」
玄関を開けて青年を中へと導く。
「客間にご案内いたしますので」
先を歩いて、青年についてくるよう促した。
97 :
海野 寅行:04/05/26 02:02 ID:4PoiUfgZ
「・・・あっ・・・どうも」
軽く頭を下げ、中へと入る。
>先を歩いて、青年についてくるよう促した。
前を歩くまりのの後に付いて行き、後ろ姿を眺めながら、
(・・・若いのに・・・大変なんだなぁ・・・。
そうだよなぁ・・・まだ中学生だもんな・・・。
でも・・・どうして働いているんだろう・・・。
きっと・・・病気の親の代わりに働いているんだろう・・・。
どんなに辛くても必死に耐えて・・・。
でも堪えきれず、それでさっきの悲しそうな顔が・・・。
・・・それとも・・・。)
と色々考えていると不意に涙が溢れ、零さないよう天を仰ぐ。
「はい、到着ですっ、てあれれ?どうしたんですか?」
振り向くと、青年は上を向いていた。
まりのはわけがわからなかったが、何事かがあったのだろうと思いポケットを探る。
「鼻血でも出ちゃいましたか?・・・とりあえず、これ使ってくださいっ」
苦笑いしながらハンカチを差し出した。
「それじゃ、ちょっと簡単にベッドメイキングとかしちゃいますからちょっと待っててくださいね?」
そういって、ベッドの手入れをはじめる。
99 :
海野 寅行:04/05/26 02:34 ID:4PoiUfgZ
>「はい、到着ですっ、てあれれ?どうしたんですか?」
「ちょっと目にゴミが入ったみたいで・・・」
と、『まりのの事を考えていた』と言うと失礼だと思い、
本当の事は言わず、目を擦りながら誤魔化す。
>苦笑いしながらハンカチを差し出した。
「・・・あ、ありがとう・・・ございます・・・」
少し涙声交じりで答えると、ハンカチ受け取り、気づかれぬよう涙を拭いた。
「ん、これでよし・・・かな」
一通りベッドメイキングを終えると、青年に向き直る。
「この部屋はどうぞご自由にお使いくださいませ。あと何かありましたら近くのものに言いつけてくださいね」
にこりと笑いながらいった。
「では、私はこれで失礼しますね・・・ゆっくりお休みくださいっ。」
そしてまりのは青年にお辞儀をすると、そっと部屋のドアを閉めた。
>「では、私はこれで失礼しますね・・・ゆっくりお休みくださいっ。」
「あっ、どうも・・・。」
再度頭を軽く下げ、部屋を出るまりのを見送った。
ベッドに横になり眠ろうとしたが、
あの、まりのの悲しそうな顔が脳裏に焼きついて離れなかった。
ふとベッドから飛び起きると、窓を開け、夜空を眺めながら、
「・・・彼女にいつか・・・幸せが訪れますように・・・」
せめて自分にできる事はと思い、
先ほど受け取ったハンカチを握り締め、目を閉じて祈っていた。
「や、やばい、もうこんな時間?!」
うっかり寝坊してしまい、焦ってメイド服に着替えている。
ヘアドレスを引っつかみ、ボサボサ髪のまま、廊下を走って持ち場に向かう。
103 :
椿 杏樹:04/05/26 23:35 ID:epAlUPI8
「こんばんは〜、…え?ううんそうじゃないの。
お勉強がんばってるかなあーって思って、なんとなく」
奏と電話をしている。
風呂上り、私室で濡れた髪をタオルで拭きながら逡巡している。
「鍵……開けておいても、もういらっしゃいませんかしら」
チラリと戸口に目をやると、しばらく後、パタッとベッドに倒れこむ。
「……また、お酒でも飲めば、眠れますわよね、一人でも」
105 :
椿 杏樹:04/05/27 23:47 ID:f4bE5wwo
書庫の奥で梯子に座り、読書をしている。
しばし静かに横たわっていると、子猫がじゃれついてくる。
「そうですわよね。一人じゃなくて、あなたもいますものね」
ネグリジェの胸元に猫を引き寄せると、
その温かさを確かめるように優しく抱く。
同じく風呂上りだが、こっちはシャワーを軽く浴びただけ。
頭からタオルをかぶり、厨房で何か飲み物を失敬したのか
歩きながら飲んでいる。
雑誌を読みつつ歩いていると、瑞葉の部屋の扉がやや開いているので
「…開いてるけど、ドア」
やや憮然とした表情で、そう声をかける。
>>107 戸口からかかった声に、ビクッとして跳ね起きる。
何度か口を虚しく開閉させたあと、一言。
「……開いていたら、いけませんの?」
言葉こそ素っ気無いものの、むしろ引け目を感じているような
上目遣いである。
>>108 少々眉を顰めるが、このままでも何だか後味が悪いので部屋の中へ。
ベッドまで寄り、了承も得ずに瑞葉の近くに座る。
「あのさあ」
タオルを取り頭をぐしゃぐしゃと掻く。
「俺の事嫌ってるのはわかるけど、仕事中だけは普通にしててよ。
皆が無駄に色々勘ぐるっていうか…心配してくるから」
どうやら自分がかなり嫌われて避けられていると思っているらしい。
「仕事時間さえ終われば、罵っても殴ってもいいし。
…御主人様とイチャついてるのを見せ付けるのでも別にいいから」
最後はなんとなく声が小さくなる。
>>109 >俺の事嫌ってるのはわかるけど〜
「きっ!」
最初の音だけが発せられた後、しばらく言葉が続かない。
「……嫌ってなんかいませんわ!」
ようやく出た大声に、眠りかけていた猫が飛び起きて、
部屋の隅へ逃げてしまうが、それに構う余裕はない。
「いつ追いかけてきて下さるのかって思ってましたのに……
私のことがいらなくなったは瀬名様の方じゃありませんの!?」
瀬名とは対照的に、激情に任せるままに叫ぶ。
「だって理由もわからないから、どうしようもないだろ?
いきなり避けるし怒るしわけわかんないよ。
大体そんな状態で追っかけるだなんて、カッコ悪いだけじゃんか」
少々こちらも強い口調で返す。
「前に来た女の子の事は、その…ちゃんと瑞葉さんには謝ったしさ。
電話は来るけど会ってないし、何も接触してないから後ろめたい事もないし。
それでもこんなんだから、嫌われたとしか思えなかっ…」
>私のことがいらなくなった〜
段々むかっと来たらしく、堪えていたが思わず大きな声を出してしまう。
「…そんなの一言も言ってないだろ!
なんだよ『追いかけて』って。結局お嬢様が何でも上で俺は下僕かよ!」
「ごめん。帰る」
立ち上がって部屋を出ようとする。
>>111 >カッコ悪いだけじゃんか
「か、カッコ悪くてもいいんですっ!
そうやって、一生懸命になって下さったら、私だって……
好きだから、そういうところも見たいのに……っ」
>結局お嬢様が何でも上で俺は下僕かよ!
「あっ……」
結局のところ、何かをしてもらうことしか考えていなかった自分に気付く。
「ま、待って、いかないでくださいっ!」
必死に立ち上がった瀬名に縋りつく。
「行かないでっ、謝ります……私が全部いけないんです。
自分勝手で、わがままで、迷惑ばかりかけて、嫉妬して、悩ませて……
でも……でも、嫌われたくないんです!
お願いです……捨てないで下さいませっ。
許してくださいっ! 許してくださるなら……なんでも、します……」
瀬名の袖口をギュッと掴んで放さないまま、一息に言う。
瑞葉が自分を引きとめようとするので、一通り話を聞いた後、
>お願いです……捨てないで下さいませっ
自分の袖口の手を引き、体も抱き寄せる。
「…本当にそう思ってる?」
若干怒っているような表情は変えないままで、囁くように言う。
「『なんでも』?
まあ、許すとか許さないとかガキみたいな事は言わないけど、じゃあ」
手に持っていたタオルで瑞葉の両手を縛り、ベッドへとゆっくり押し倒す。
「しばらくお預けだった分、何かさせて」
まだ若干浮かない表情をしつつも、躊躇いなく瑞葉の服を乱していく。
「喧嘩してて全然触れなかったから…」
>本当にそう思ってる? 『なんでも』?
瞳を潤ませ、必死の形相でコクコクと頷く。
>しばらくお預けだった分、何かさせて
「えっ……あ、ゃっ」
手の自由を奪われ押し倒されて、悲鳴をあげそうになるが
「なんでもする」と言った手前、咄嗟にそれを飲み込む。
「……はい……で、でもっ、出来れば、怖くないのが……いい、です」
そう言って目を閉じると、震えながらも瀬名の為すがままになる。
「今日は何も瑞葉さんの言う事は聞きません。…なんて。大丈夫、怖くないよ」
さらっと瑞葉の心配を流すように返事をする。
「たぶん」
服を上げて胸を露にさせると、曝け出された乳房に触れず
一旦瑞葉から離れてお風呂用具の中に入っていた洗濯バサミを
数個持ってくる。
「これ。前に誰かがやってるのを見たんだ、偶然。勿論その人とは何もしてないけど」
言いながら瑞葉の胸の突起に、おもむろに洗濯バサミを噛ませる。
「瑞葉さんにやったらどうなるのかなって思って」
唇が近い距離にあるが、キスも何もせずに上からその姿を見つめるのみ。
「そういやここにもしてたんだっけ…どうだったんだろう」
ショーツをずり下ろし、片足に絡ませると足を開いて
冷静に瑞葉の秘肉にもひとつ噛ませようとする。
目を閉じていても、胸を露にされたのは分かり、
外気の感触と瀬名の視線とに、先端が尖り始める。
>瑞葉さんにやったらどうなるのかなって思って
「っ!?」
ハッと目を開けると、両の乳首から鋭い痛みが走る。
「あ、くぅっ! い、痛いっ、痛いですぅぅっ!」
身を捩じらせて苦痛を訴える。
「こ、こんなの……やめ……いえ」
今更「やめて欲しい」とは言えずに、口をつぐむ。
「……で、でも、せめて……キス、くらい」
>そういやここにもしてたんだっけ…どうだったんだろう
「え……だ、ダメぇっ! 瀬名様、そこはダメっ! お願いですからぁっ!」
しかし、開かれた秘肉からは、うっすらと淫液が滲み出はじめている。
>……で、でも、せめて……キス、くらい
「そうだね。じゃあ、一番最後に」
胸を下から持ち上げるように揉み、両手で撫で回す。
「でもその前に、瑞葉さんが可愛く悶えてるところを見せて欲しいんだけど。
それもダメ?」
今日初めて優しく笑いかけ、瑞葉を安心させるように頭を軽く撫でる。
>だ、ダメぇっ! 瀬名様、そこはダメっ! お願いですからぁっ
「う」
(うわ、もう…。やばい余計虐めたくなってきちゃうよ)
瑞葉の声で返って歯止めが利かなくなり、指をぐっと何本か秘裂に埋めると
軽く中を掻き回す。
「瑞葉さん…。ダメって言ってるのに、もうこんなに濡れてきてる」
更に深く押し込み、ぐちゃぐちゃと容赦なく内部を弄る。
空いた手で乳房の洗濯バサミをつまんで、乳首に強い刺激を与えたりもしてみる。
「全然ダメじゃないじゃん。ほら。好きなんだろ俺が」
「…素直にしてないと、キスしないよ」
瑞葉の目をまっすぐに見つめる。
胸を揉まれるたびに、先端から膨らみを貫く痛みに苛まれる。
「あ、あぁ……くっ、瀬名、様……」
瀬名の頬に震える手を伸ばす。
「やっと、笑って下さいましたわ……」
>全然ダメじゃないじゃん。ほら。好きなんだろ俺が
「あぅんっ! んっ、あっ、はぁっ!
好き……好きです。でも、ダメっ、それ、ダメ……
私も、久しぶり、ですのに……っ」
秘所に埋められた指の動きに合わせて、徐々に腰が浮き、動き始める。
と同時に、洗濯バサミから与えられる痛みさえも心地よく感じられてくる。
>素直にしてないと、キスしないよ
「そんな……っ
……はい、分かりました、素直に、なります……」
唇の端から唾液を伝わせ、瀬名と潤んだ瞳を合わせる。
「……好き……大好き……愛してます。
死んじゃいそうなくらいに……。
……だから、気持ちいいのっ!
瀬名様ぁっ! 痛いのも、全部、いいのぉっ!」
ねだるように全身を淫らにくねらせる。
>……好き……大好き……愛してます
徐々に興奮して喋りがおぼつかなくなる中、瑞葉の声に反応して
乳房を弄っていた手でぎゅっと体を抱き、首筋に顔を埋める。
「うん…。うん、ありがとう。ごめんいつもあんまり構えなくて…」
地味に堪えていた言葉がぽろっと出る。
「でも絶対捨てたりなんかしないから…。っ…」
最後にする、と言っていた割には堪えきれずに唇を重ね、何度も軽いキスをする。
「ていうかさ。子供は目標、サッカーチームだもんな。
こんなのでいちいち破局だの喧嘩だのしてたら、悠斗のところに余裕で負けちゃうよ」
何かこっそり張り合っているのだろうか。それはさておき。
悪戯っぽく笑い、既にほどけているタオルと洗濯バサミを外したものを
ベッド脇に転がす。
「虐めるのはもうやめやめ。…痛いのは無しで、続きしますか」
>ごめんいつもあんまり構えなくて…
もう言葉もなく、ただ涙をポロポロこぼして左右に頭を振る。
>でも絶対捨てたりなんかしないから…
「ん……ふ、んん……っ、嬉しい……瀬名様の唇……」
自分からも貪るようにして口づけを求める。
>子供は目標、サッカーチームだもんな
「ええ、11人、でしたっけ?
でも、普通にすると10年くらいかかってしまいますし……
出来れば三つ子とか、五つ子とかで頑張りませんと」
ふいに生真面目な返答をするのだった。
>虐めるのはもうやめやめ。…痛いのは無しで、続きしますか
「んんぅっ……! 痛くても……平気でしたのに」
腫れあがって紅い乳首から洗濯バサミが外される瞬間、一際高い声をあげる。
そして瀬名の手を、未だ発展途上の膨らみへと導いて押し付けると、
更なる刺激と快楽をねだる。
「続き……いっぱい、いっぱいして下さいませ。
いえ、私もしますから、どういうのがいいか、教えて下さい」
そう言いつつも、もう片方の手で瀬名の股間をまさぐり始めている。
「よく考えたら11人なんだっけ。
…うっわぁー、しかも五つ子2回でもまだ足りてないのか…」
同じく生真面目に、指折り数えて考えていると
>私もしますから、どういうのがいいか、教えて下さい
「え」
瑞葉が途端に積極的になり始めたので焦る。
「そ、そんな焦らなくても…だだ、大丈夫だから…うわっ!
――瑞葉さん!!いいってそんなのしなくても!」
(やっぱりまだまだ自分は下僕で居続けるのかもしれない…)などと心の片隅で思いつつ
その後も夜通しで瑞葉にいいようにされてしまう。
「だって……焦らないと、夜、明けてしまいますわ。
一か月分、いっぱい……欲しいですもの」
いつもより更に積極的に迫り、瀬名との快楽に溺れていく。
その上、結局次の朝には、ここ最近とは打って変って
二人でベタベタする様子で、皆を呆れさせることになるのだが。
仕事後の風呂上りに、自室のカーペットの上で寝そべっている。
「しばらく運動してないから、ちょっと体硬くなったかなぁ…っと」
それでも、上半身がしっかり床に付くほどの体の柔らかさなのだが。
126 :
三条 望:04/05/29 01:01 ID:+rI9ffgZ
「………」
日中、遠隔地に出かけていた為に疲れているのだが、なかなか寝付けず、寝返りを繰り返していた。
127 :
桜庭 奏:04/05/29 01:03 ID:R9Pg8aP5
「わー すっごくカワイイ」
志保から届いた、彼女と伊達の子供の雅志の写真を見て表情を緩ませる。
「そろそろコレ届けないと…」
出産祝いに用意した贈り物を、未だに渡しそびれている。
他に、俊から届いた手紙や写真などが鞄に入っていて、床に座り込んだまま
それらを順に眺めていく。
何故かアパートの扉の前に座り込んでいたりする。
自室で何やら小難しそうな本を読んでいる。
129 :
桜庭 奏:04/05/29 01:19 ID:R9Pg8aP5
「ごめんなさい、御主人様。はい…、はい。ありがとうございます。」
話し終えてケイタイを鞄に仕舞うと、いつかと同じように屋敷へ向かって歩き出した。
黒と白のストライプの長袖Tシャツにベージュの膝より上の丈のスカート、靴ずれをしながら
赤いサンダルを履いてとぼとぼと歩いている。
屋敷の門をくぐる前に、懐かしそうに目を細めると玄関へ向かう。
そして、そおっと扉を開けると辺りをきょろきょろと見回し、中へ入った。
130 :
桜庭 奏:04/05/29 01:19 ID:R9Pg8aP5
131 :
椿 杏樹:04/05/29 01:29 ID:M4RRl1sw
休憩室の冷蔵庫を開けて、シュークリームを食べようかどうか迷っている。
「ううーん」
>>129 いつものように朝の仕込みを終えると、休憩をする為に広間に向かう。
「そういや今日の夕刊読んでなかったな…って」
たまたま通りがかったそこには、久しぶりに会う小柄な女性の姿が。
「奏!奏じゃないか。……どうしたんだ、こんな夜中に? 屋敷に来るんだったら、電話してくれれば俺が車で迎えに行ったのに…」
あれ以来ちょくちょく電話等はしていたものの、彼女が屋敷に来るとは全く予想外である。
「…それはともかく、何かあったのか?」
きょとんとした顔のままで、とりあえず奏の側に歩み寄った。
133 :
三条 望:04/05/29 01:35 ID:+rI9ffgZ
「蒸し暑い…」
ベッドから起き上がり、空気を入れ替える為に窓を開ける。
「さすがにこんな時間には誰も起きてはいないかな…」
漆黒の闇を見つめて、ぼんやりそう呟いた。
134 :
桜庭 奏:04/05/29 01:41 ID:R9Pg8aP5
>>132 「!」
足音が聞こえてきて一瞬慌てるが、相手が雄児だと分かって、戸惑いながらも立ち止まる。
「…雄児さん。こんばんは。」
困ったような上目遣いで彼を見つめる。少しだけ目が赤く充血しているが、鏡を
見ていないからか気付いていないようだ。
「う…ううん、何もないよ、あのね、志保さんのとこの雅志君にお祝いを……」
一瞬暗い表情になりそうになるも、慌てて笑顔を作ると、俯いて鞄をごそごそと漁る。
俯いた瞬間、髪が横の肩にかかり、うなじに赤い跡があるのが見えてしまう。
135 :
椿 杏樹:04/05/29 01:45 ID:M4RRl1sw
「やっぱり我慢しよう〜…。さよなら」
冷蔵庫を閉じて元気なく休憩室を出る。
「はぁ」
少ししょんぼりしながら廊下を歩いている。
>>134 「こんばんは。こうやって…直に奏と会うのは久しぶりだな」
奏の表情と目を見てわずかに表情を変えるが、今は何も言わずに黙っておく。
>う…ううん、何もないよ、あのね、志保さんのとこの雅志君にお祝いを……
「ああ、里村さんの赤ちゃんのお祝いか……でも、里村さんはもう寝てると思うけどな……」
と、そこまで言って言葉に詰まる。
不意に見えた、奏のうなじの赤い跡。
様々な考えが頭の中を瞬時によぎっていくが、少し間を置いてから、そっと言う。
「…本当は、何があった?」
出来るだけ相手の心に傷を付けないように、抉らないように、少し不器用な声で。
「……まあ、ここじゃなんだし、とりあえず俺の部屋でも行こっか? 残り物に手を加えたくらいの料理ならすぐ作れるし」
137 :
三条 望:04/05/29 01:51 ID:+rI9ffgZ
いつの間にか目がさえてしまったが、これといってする事もなく時間を持てあましてしまう。
「一人というのはこんな時には不便なものですね…」
自嘲気味にそう微笑むと、
白衣をまとい夜の散策でもしようと医務室の扉を開けて廊下に出た。
138 :
椿 杏樹:04/05/29 01:59 ID:M4RRl1sw
「よーし、しばらく牛乳飲むの禁止、お肉とかもだめ。野菜ばっかり食べなきゃ」
何かを決意するように呟きながら歩いていると、いつのまにか主人の部屋前まで来てしまっている。
139 :
桜庭 奏:04/05/29 02:01 ID:R9Pg8aP5
>>136 >「…本当は、何があった?」
驚いて顔を上げる。
「やだ、何もないよ、…帰ろうと思ったらね、同じ部屋のお友達が彼氏連れ込んじゃってて……。」
そこまで言ってほんの一瞬顔を歪ませる。
「……ひとりでいるのがつらくなって、御主人様に電話したの。
そしたら、来ていいって言ってくれて。
あ、でも、御主人様は電話したときもう寝る前だったみたいだけど。」
ちらっと雄児を見上げる。
「私……、ごめんなさい。
ちょっとシャワーを浴びたいかも……。」
彼の顔を直視できず、そっと視線を逸らしてしまう。
「今夜の当番は杏樹だったはずだが…」
豪奢なソファーに腰を預け、片手に持ったシフト表に目を落とす。
「まさか忘れているのでは…あるまいな?
今度手配を怠った由依ともども、今度たっぷりと御仕置きしてやらねばな…」
そう次回の御仕置きに思いを馳せながら、眉間に皺を寄せパイプに火をつけた所で
廊下の方向に人の気配を感じ取る。
「そこにいるのは杏樹か?」
扉の向うにむかってそう誰何した。
>>139 「……そうか」
あまり深くは追求せず、短く言葉を切る。
「確かに御主人様はもう寝てるみたいだけどな。昨日今日と遠くまで出向いていたみたいだし。
それと……大浴場ももうお湯は切ってたと思う。だから……」
そこまで言って、こちらも少し困ったような顔をする。
「…と、とりあえずさ、俺は急いで温かい物でも作ってくるから、奏はシャワー浴びててよ。
タオルとかそういうのは常備してるし、俺は適当な時間に戻ってくるから…な?」
それだけ言うと、奏の返事を待たずに厨房へと向かってしまう。
まだ何か、言いたそうな表情のままで。
142 :
椿 杏樹:04/05/29 02:16 ID:M4RRl1sw
>>140 >そこにいるのは杏樹か?
「は、はい〜。わたしです、けど…。
御主人様、どうかなさいました?」
主人が少し機嫌の悪そうな表情でいるので、おずおずと言いながら部屋の中に入る。
夜伽当番を忘れている(連絡が入らなかった?)という事にまだ気付いていないらしい。
「今日はもうお仕事終わられてるんですね。それにしては他のメイドさんがいないなんて…
なんだか珍しい感じ」
他のメイドが当番だと思い込んでいるからか、部屋を軽く見回したりする。
143 :
桜庭 奏:04/05/29 02:23 ID:R9Pg8aP5
>>141 「……」
雄児が向かった方を見つめて、数秒そのままでいたが、慌てて浴場へ向かう。
(困ったな… なんであんなに察しがいいんだろう。)
真っ赤な顔で衣服を脱いでいく。
浴場の洗面所で、何度もうがいをし、顔を洗い、唇を特にごしごし擦る。
そして、そのまま浴室に入り、シャワーで身体の汚れを落としてゆく。
うなじのキスマークにはもちろん気付かなかったが、鏡を見て胸元のキスマークに
気付いてショックを受ける。
「やだ…」
顔をゆがめて、何度も身体を念入りに洗う。
そして、しばらくすると浴室から出てくるが、バスタオルで身体を拭いているうちに
気持ちが高ぶってきたのか、唇を噛んでしゃがみこむ。
>>142 >それにしては他のメイドさんがいないなんて…なんだか珍しい感じ
「他のメイド…?」
その言動から察するに、どうやら杏樹は夜の当番の事を失念しているようである。
「杏樹、今晩私を楽しませるのはお前のはずだが…まさか忘れていたとは言うまいな?」
咎めるような口調でそう言うと、厳しい視線で杏樹を見つめた。
>>143 「……」
少し迷いの色が混じった表情で、厨房にやってくる。
ややあって、鍋から魚介類をベースにしたスープを小鍋に移して、軽く火にかける。
トレイを持ち、マグカップにスープを移してトレイに乗せる。
そうして、丁度部屋に戻る所で奏と出くわした。
「あ……」
シャワーの後のせいか、少し頬を赤くして、髪も乾ききっていない奏。
「さっぱりした? ちょうど俺も自分の部屋に行く所だったからさ、奏も一緒に行こうか」
やや強引っぽい雰囲気と口調で、奏を自室へと連れて行く。
そうして、熱すぎないスープを彼女に渡し、自分は適当な場所に腰掛ける。
─まだ、核心には何も触れない。
146 :
椿 杏樹:04/05/29 02:40 ID:M4RRl1sw
>>144 「…え? 私、お当番だったんですか?
そ、そうだったのかしら…由依さんからは何も聞いてなかったのですけれど〜…」
不安げにオロオロし始める。
「どうしましょう、もしかしたら私、お話を覚えてなかったのかも…」
今までこういう事はあまり無かったので、必要以上にうろたえる。
>咎めるような口調でそう言うと
「……。」
主人が自分を叱っているのがよほど怖いのか、黙り込んでしまう。
(あんなにお休みなんか取ったりしてたから、こんな風にお仕事のこともうっかり忘れてたりしちゃうんだわ…。)
ちら、と主人を見ると厳しい視線で自分を見ている。
「ごめんなさい…私、御主人様のメイド失格ですね…」
消え入りそうな声で弱々しく言う。
147 :
桜庭 奏:04/05/29 02:53 ID:R9Pg8aP5
>>145 浴場を出て、少し迷いながら、それでもなんとなく足は雄児の部屋へ向かう。
途中で彼に出くわし、そのまま彼の部屋に連れられるままそこへ。
「…ありがと、ごめんね。こんな時間に……」
スープを受け取り、ひとくち飲む。
「…おいしい。」
なんだか胸が熱くなって、目が潤んでしまう。
少しずつ飲んでいくうちに、心も落ち着いてきて、この沈黙に耐えられなくなってくる。
「私、もう雄児さんに会ってもらえないかもって思った。
…私、……きっと汚れちゃったの。」
スープを飲み終えると、ぽつりぽつりと話し出す。
「ホントは、…雄児さんには一番、ナイショにしてたかったんだけど……。
今日ね、学校帰りに買い物をしに寄り道したら、…変な人に会っちゃって。
……私が、ここでメイドさんをしてたことを知ってる人だったの。
私、大学の友達とかにはさすがにメイドさんをしてたことなんて言えなかったのに、
その人が、言う事をきかないとそれをばらすって……」
その時の事を思い出したように、自分の身体を抱きしめる。
>>146 >ごめんなさい…私、御主人様のメイド失格ですね…
「そうだな、理由はなんであれ…
主人である私との約束を守れないようなメイドはこの屋敷には不必要だ。」
きつい口調に萎縮した杏樹の姿に、たとまち嗜虐心が湧き上がり、
そんな衝動に促され、あえて厳しい口調を崩さずに冷淡な口調でそう告げる。
「しかし、仮にこのお屋敷をでたとして、行く宛でもあるのか?
メイド失格かどうかは私の一存…メイド失格の烙印を押され、この屋敷をでたくなければ…」
冷たくそう言いながらも、杏樹の素晴らしい肢体に目を這わせ好色そうに笑みを浮かべた後で、、
ソファーに背を預けると、昂ぶった逸物を見せつけるように緩慢に両足を開いていった。
「私のメイドとして…それ相応の技量を見せてもらわねばな。」
>>147 >…ありがと、ごめんね。こんな時間に……
「いいよ。…人に何か作るのが、俺の仕事だから」
そう言って、奏がスープを飲み、口を開くのを待つ。そして。
>私、もう雄児さんに会ってもらえないかもって思った。…私、……きっと汚れちゃったの
「……!」
その後に続く、奏の独白。
言葉こそ漏れないものの、少なからぬ衝撃に押し黙る。
そのまま自分の体を抱きしめる奏を見て、二三度小さく頷くようにしてから。
「…汚れてなんていないよ」
そっと、奏の後ろに回って手を廻す。
「……奏に何があったのか。それを詳しくは聞かないけど」
労わるように柔らかく、優しく抱き寄せながら。
「奏は心までは汚されていないよ。そうやって俺に言えるって事は、きっとまだ大丈夫だって事。
それに……その『変な人』には、奏はもう…二度と脅されないから」
ごく一瞬だけ、凍てついた冷たい目でどこか遠くを見据えつつ、続ける。
「もう一度言うぞ。奏は汚れてなんかいない。だから…こんな事だって、できる」
不意に奏を強く抱き寄せ、そのまま勢いで唇を奪う。
例え抵抗されても離さない。言葉には出さずとも、行動がそれを語っていた。
150 :
椿 杏樹:04/05/29 03:13 ID:M4RRl1sw
>>148 「……そうですか…」
主人の言葉ひとつひとつが突き刺さるように響く。
「御主人様も…杏樹は、いらない?」
それまで黙っていたが、俯いてぽつりと、呟くように話し始める。
主人がまだ自分を放り出すとまでは言っていないのだが、最初のインパクトが強すぎて
後の部分が実は、はっきりと聞こえていなかったりする。
>私のメイドとして…それ相応の技量を見せてもらわねばな
「…」
返事もせずに跪いて、ゆっくりと逸物を手に取り口に含む。
「ぅ…ん、んっ…」
水音をさせて頭を前後させ、口腔奉仕をしているがどこかおぼつかない。
(わたし、何のためにいるんだろう…御奉仕だけのためにいるのかなあ。
前は大事にさえして貰えれば、それでもいいって思ってた。けど……)
(今はなんだか悲しい。他のメイドさんと違って私には結局、これだけしかないんだもの)
151 :
桜庭 奏:04/05/29 03:22 ID:R9Pg8aP5
>>149 >それに……その『変な人』には、奏はもう…二度と脅されないから」
「脅され…?」
雄児の温かさを感じながら、片眉を上げて雄児を見上げる。
その途端、急に抱き寄せられ、唇を奪われて目を丸くする。
「んっ……んんー」
なんとか離れようとするが、強く抱きしめられていて離れられず。
やっと長い口付けから解放されたときには、すっかり力が抜けてしまう。
「でも、でもね、私がショックだったのは、……
ここでメイドさんをしてた私のこと、自分で嫌いじゃなかったはずなのに、
それをばらすって言われて、困ってしまった私のことなのっ。
ここで働いてるみんなを、裏切ってしまったような気がして……。
それに、無理矢理されたのに、私、イヤだって思ってたのに、
……感じちゃったの。それがショックだった。……軽蔑、するでしょう?」
ヒステリックのようにそこまで言うと、雄児をちらりと見上げて、再び俯き
唇を噛む。
>>150 >水音をさせて頭を前後させ、口腔奉仕をしているがどこかおぼつかない
「どうした、そんな事では朝になってもおわらんぞ?」
要求どおり腿の間で身を屈ませてその小さな口内で奉仕をする杏樹だったが、
いつもと違い、どこかその行為に身が入っていないようである。
そそり立った逸物をその口内から引き抜くと、
片手を杏樹の顎に宛がい、その表情と何処までも深い瞳を覗き込み、
「どうした杏樹…?なにかあったのか?」
先ほどとは一転、穏やかな口調でそう問い掛けた。
>>151 「……奏」
感情的な言葉を続ける奏を見て、少し複雑な表情になる。
「……ここの屋敷ってさ。一つの夢みたいな物だと思うんだよ」
唐突に、まるで独り言のように言う。
「良い意味でも悪い意味でも、この環境は特殊だろ? …奏は、そこから出て、独りで歩き始めてる。
人が寝ている間に見た夢を、現実で簡単に実行できないっていうのは普通だよな?
まあ……不可能ではないのかもしれないけど、夢と現実を両立させるなんてできっこない。
だから、守るものと捨てるものは区別しなくちゃならないと思う。例え今の自分を捨ててここの皆を守ったって、奏は壊れてしまうだろ?
……つまり、それは自分って言う現実を守るためなんだから、裏切りなんかじゃないんだよ。
俺だって何もかもを守れるわけじゃないんだから、そんな事で奏を軽蔑しないし」
そこまで言って、一つため息。
「…でも、感じたっていうのは…ちょっと、な」
少し残念そうに言うと、少し緩めていた腕をきつくして、奏を離さないようにする。
「きっとそんなのは『感じた』んじゃない。本当に感じるって言うのがどういう事かを、俺が…思い出させてやるよ」
そう言うと、半ば無理矢理に─しかし、いつかの甘い交わりの時のように─奏を愛撫し始める。
154 :
椿 杏樹:04/05/29 03:49 ID:M4RRl1sw
>>152 「んちゅっ、ちゅ…っ。…あ」
口元から逸物が引き抜かれ、少しの唾液が口の端から零れ落ちる。
>どうした杏樹…?なにかあったのか?
「? いいえ。何もありません……。悩みと言えば、胸がまた太っちゃったくらいかなぁ。」
苦笑して冗談ぽく、自分で軽く両方の乳房を触ってみたりする。
「よく考えたら本当に何もないんです、私には。そう思ったら、ほんとつまらないメイドだなーって……」
奉仕を続けなければいけないのに、手がすっかり止まってしまう。
「ごめんなさい、どうでもいい事ですよね。やだな、御主人様のことはすごく好きなのに。
今日は気持ちよくしてさしあげる元気が…ちょっぴり無いみたい」
そう言いながら袖口で口元を拭い、元気のない様子でゆっくり立ち上がる。
「…申し訳ありません、御仕置きはまた、改めて受けさせてください。おやすみなさい」
無理して口元だけでかすかに微笑むと、部屋を出て行く。
155 :
桜庭 奏:04/05/29 03:52 ID:R9Pg8aP5
>>153 彼の話を聞きながら、よくわからないながらもだんだん安堵感を覚える。
自分のことが自分でイヤになりそうになっても、彼はそれを否定してくれた。
>「…でも、感じたっていうのは…ちょっと、な」
だが、そう言われて、残念そうな響きに気付き少し俯く。
「ごめんなさい…」
その途端、きつく抱きしめられて少し戸惑うが、そのあとに続く彼の言葉を聞いて、一気に顔の温度が高くなる。
「ありがとう、雄児さん……ごめんね。」
彼の愛撫に、胸がどきどきしてくるのを感じて、そっと目を閉じる。
(私って単純なのかも…… 雄児さんにそう言われたら、なんだかそんな気がしてきた。)
>>155 「奏……可愛いよ」
耳朶にキスしながら、そっと彼女の胸に手を滑らせる。
敏感な所を触るのではなく、奏を癒すような愛撫。
少しずつ衣服を乱れさせながら、奏に囁いた。
「続けて……いいよな?」
抵抗がない事を確認すると、奏を抱きかかえてベッドへ。
そっと奏の華奢な体を横たえると、そっと寄り添ってもう一度キスをする。
そうして時々舌を差し入れながら、乳房を弄り、そして下半身へと手を這わしていく。
>>154 >「…申し訳ありません、御仕置きはまた、改めて受けさせてください。おやすみなさい
無理に冗談を言って強がる杏樹の姿…そして肩を落として部屋を出て行くその後姿が消えると、パイプにまた火を灯す。
「人は人、お前はお前…このお屋敷につまらないメイドなど1人もおらんよ。」
誰もいなくなった薄暗い部屋の中で、口から紫煙を吐き出した。
158 :
桜庭 奏:04/05/29 04:06 ID:R9Pg8aP5
>>156 「…んっ……」
少しずつ頬が上気してきて、息も次第にあがってくる。
彼にベッドへ運ばれながら、もう大分自分の心が浮上していることに気付く。
「ん…、んっ……」
キスをしながら、自分の口に入ってくる彼の舌の感覚も、嫌でないと思う。
その間も続く優しい愛撫に、もういっぱいいっぱいになってしまい、
無意識のうちに腰の辺りをもぞもぞと動かす。
159 :
椿 杏樹:04/05/29 04:17 ID:M4RRl1sw
>>157から自室へと戻り、ごろんとベッドに横になる。
「あんな言葉で寂しくなっちゃうなんて…御主人様が本心じゃないってことは、全然わかってるのに」
先ほどの『不必要だ』と言われた事を思い出す。
(生理が来てるから、少し私の心の中身も変になってるのかな…。)
「ん……おなか、いたい…」
枕に抱きつくようにして、顔を埋める。
>>158 「んっ……」
ようやく唇を離すと、自分も着衣を脱いで上半身裸になる。
奏の衣服も乱して、大きくはない乳房を露出させる。
そして、優しくその先端に口付ける。
焦らすように愛撫を続けながら、もぞもぞと動く奏の腰を見て、少し軽めに囁く。
「……奏。俺と、したい?」
そう言うと、返事を待たずに奏のショーツの中に手を滑らす。
「ここは、したいって言ってるかな?」
そのまま指を挿し入れ、既に濡れている中を初めはゆっくりと、やがて上壁を中心的に責める。
やがて二人の吐息がより乱れてくると、奏の秘所を外気に晒し、自分もまた逸物を奏に見える状態にする。
「…行くぞ?」
それだけ言って、先端を奏の秘所に宛がう。…が、すぐには挿入せず、入り口の辺りや淫核を愛液でぬるついた逸物で弄る。
161 :
桜庭 奏:04/05/29 05:03 ID:R9Pg8aP5
机に向かい、ぼんやりしている。
たった一通の手紙でどうしてこんなにも心がかき乱されるのか、よく分からない。
「なによ、いまさらになって… いい気味だわ!そうよ、いい気味なのに、なんで…」
泣きたくもないのに涙が溢れそうになって、ごしごしと袖口で拭った。
169 :
三条 望:04/05/29 23:28 ID:+rI9ffgZ
「この部屋こんなの広かったかな…」
日中外来に出ており、ようやくお屋敷に戻ってきた。
普段見慣れた薬剤臭い医務室が、なぜか今日はいつもより広く見える。
一日の疲れを溜息としてを吐き出しながら、椅子に深々と腰掛けた。
171 :
桜庭 奏:04/05/29 23:48 ID:R9Pg8aP5
>>160 唇が離れた後、ゆっくりと目を開けて少し潤んだ瞳で雄児のすることを眺めている。
彼の口が胸の先端を刺激すると、つい目を閉じて切なそうな表情をしてしまう。
たまらなくなって、太ももを擦り合わせる。
>「……奏。俺と、したい?」
うっすらと目を開けるが、なんとなく返事をするのが恥ずかしくて、真っ赤になって
唇を噛む。
「雄児さん、雄児さんは?」
自分ばっかりこうしてどきどきしてるんだったらどうしようと思いながら、彼を見上げてそう問う。
彼が自分のショーツの中に手を入れた途端、小さく水音が聞こえ、恥ずかしくて仕方なくなって、
視線をそらしてベッドの上の布団を何気なく見つめる。
が、彼の指が敏感な場所に当たると、どうしても目をきゅっと瞑ってしまう。
>「…行くぞ?」
「……ん。」
焦らされてもう変になりそうだと思いながら、数回頷き、そばの布団を握り締めた。
>>171 奏の返事を待つ間にも、硬くなった逸物で奏の秘裂を弄る。
>雄児さん、雄児さんは?
「……したいよ。ほんとは今すぐにでも、乱暴にしてでもしたいくらい。
……この屋敷っていう環境にいる俺が、一人で歩き出してる奏を抱いていいのかな、とも思うけど…でも」
そこまで言って、奏の顎を手で支え、少し強引なキスをする。
「こんなふうになってる奏を見て我慢が出来るほど、俺も理性的じゃないから」
そう囁いて、ゆっくりと逸物を挿入し、そのまま最奥まで逸物を進めて、小さく息を吐く。
「っ…すごいな、奏の中。熱くてこんなに濡れてる。気を抜いたらすぐに出ちゃいそうだ」
しばらくしてないから、等と言い訳じみた言葉を言いつつ、ゆっくりと前後運動を始める。
淫らな水音と吐息が、部屋の中に広がり始めていった。
「はぁ…頭が痛いわ、ほんとに」
うんざり。どうしてこう無理難題が降りかかってくるんだろう。普通に暮らしたいだけなのに。
…でもこのお屋敷って普通の環境じゃないわよね。まあ、そういう運命だったのかもしれない。
そう思って丁寧に便箋を畳むと封筒に戻した。
「で、これからどうするってのよ、お兄ちゃん?」
「お兄ちゃんはやめろと言っただろ」
背後のベッドからのそっと身体を起こした樋瀬が答える。
「皮肉よ」
「だろうな」
いまいちうまく間合いが取れず、どう対応していいか分からないまま押し黙っていると
仕方なさそうに彼が口を開いた。
「まあ、なるようになるだろ、なんとかなるさ。とりあえず預金の利息だけでも暮らせるぜ」
ニヤッと笑った彼を見て、もうひとつ溜め息をつく。
「まったく… もっと男らしくシャキッとしなさいよ、シャキッと」
174 :
桜庭 奏:04/05/30 00:13 ID:2jnu6dn4
>>172 雄児の気持ちが聞けて、ほっとしながらも照れたように視線をそらしてしまう。
「私、離れてても…雄児さんのこと忘れたことなかったよ。
ここで過ごしたことは、私にとって大きなことだったから……。
自分以外の人の事をあんなに考えたのって、はじめてだったの。」
最後のほうで彼の顔をしっかりと見つめる。
しかし言い終えるとやはり真っ赤になって視線をうろつかせる。
そのうちに自分の中に彼が入ってきて、大きく息を吐く。
が、お腹の中を満たす圧迫感に、つい力が入ってしまう。
「ん……っ 雄児さんだって、すごい……
なんか、ん…んっ……すご……っ」
彼が前後するたびに身体の全部が抜けそうな感覚を覚えてしまい、ぎゅっと彼の背中にしがみつく。
175 :
三条 望:04/05/30 00:22 ID:DNrLUXus
「………」
電気が消えた医務室でなにを考えるでもなく、ただぼんやりと薄暗い天井を見つめている。
>>174 「奏……」
彼女の想いがこもった言葉を受けて、かぁっ……と胸が熱くなる。
「ありがとう、奏。……俺も、奏の事大切に思ってるから」
耳元でそう囁いて、そのまま腰を動かす。
背中に廻された奏の手。彼女の爪が肌に引っかかって少し血が滲んでも、痛いとも思わなかった。
しばらく突いた後で奏を抱え上げ、今度は座位で突き上げる。
片手で奏の体を支えつつ、空いた手で様々な所を弄り、時折首筋を吸って痕を散らせていく。
「……気持ちいい?」
また耳元で囁きながら、微妙に突く角度を変えつつ身体を動かしていく。
「もういいわ、好きにしなさいよ。お互い大人なんだしね… あ、出るときは部屋の鍵を掛けてね」
自分のベッドでうとうとし始めた樋瀬にそう言い残して部屋を出る。
「さて… どうしたものかしら? 報告くらいはしないとね」
178 :
三条 望:04/05/30 00:38 ID:DNrLUXus
「気楽だとはいえ…」
呟きながら、静まり返った医務室を見渡し、
以前、机の上に置かれていたアップルパイ…棚の上に置かれたその皿に目が止まる。
「そういえばまだ返していませんでしたね…まぁ今更どうしようもないですけどね。」
自嘲気味に微笑んだ。
179 :
桜庭 奏:04/05/30 00:39 ID:2jnu6dn4
>>176 >「ありがとう、奏。……俺も、奏の事大切に思ってるから」
「ぅん……」
その言葉に、こちらも胸が熱くなって、顔が真っ赤になり涙がこぼれそうになる。
少しうつむいて、唇を噛みしめてそれをこらえる。
「あっ……」
起こされて、正面で見詰め合う形になる。
なんだか気恥ずかしくて彼の胸に顔を押し当てて、自分の身体全部で雄児を
感じている。
「ん…、気持ちいいっ……。…っ……雄児さんも?」
激しい運動に、息を荒くしながら途切れ途切れにそう言う。
「……私、…もう、……」
どんどん快感が増幅されていき、そろそろイきそうな感じがしてくる。
今までより、背中にしがみつく腕に力が入る。
「ちょ、ちょっと待ってよ凛ちゃーん」
「もぉー、早くしなさいよ!………まったく、いつまでたっても進歩しないんだから…」
屋敷の前の車から、二人の若い見慣れたカップル、いや、夫婦が降りてくる。
薄暗い廊下を歩きながら、これまでのことを思い起こしてみたりする。
何も考えないように、極力頭を空っぽにしようと思いながらも、どうしようもない。
「卒業、なんてね。一体私、どうしちゃったんだろう」
ふと顔を上げると、奥の部屋のドアの隙間から廊下に光が漏れている。
静かにドアを開けて中の様子を窺う。
「三条先生? いらっしゃるんですか?」
>>179 「っ……く」
久々に感じる奏の中で、逸物がいまにも爆ぜそうになるのを感じる。
それでも、何とか堪えて奏を愛撫しつつ突き続けていく。
>ん…、気持ちいいっ……。…っ……雄児さんも?
「ん……。凄くいい。気持ち良いよ、奏…っ」
言葉だけで応えるのではなく、奏を強く抱き寄せて、身体でその想いを伝える。
汗ばんだ肌が触れ合うたびに、奏の鼓動を感じる気がした。
>……私、…もう、……
「……いいよ、イって。遠慮しなくても、何回でも気持ちよくしてあげるからさ」
少し無理に微笑んで、奏が達することが出来るように─そっとその硬くなった乳首を摘んでみる。
「ふふふっ♪」
ここ数日で一月分くらいイチャついたせいか
ちょっと不気味なくらいやたらとご機嫌で廊下を歩いている。
184 :
三条 望:04/05/30 00:51 ID:DNrLUXus
>>181 「ろくな考えしか浮かんできませんね、もう寝るとしましょう…」
妙に女々しい自分の意識を振り払うように頭を振ると、椅子から立ち上がり、ベッドへと足を運ぼうとしたのだが…
>「三条先生? いらっしゃるんですか?」
扉の方向から聞こえてきたその言葉…
振り返るまでもなくその声の主を察し、背を向けたまま立ち止まる。
「いるにはいますが…こんな時間にいったい何の御用ですか?」
背を向けたまま、そう扉の側にいるであろう彼女に向かってそう答えた。
>>184 >「いるにはいますが…こんな時間にいったい何の御用ですか?」
「別に…ただなんとなく、明かりが漏れていたものですから」
そっけない反応をする。
「それに、他人の恋路の邪魔はしたくありませんのでね、どうかお幸せに」
もうめそめそ悩んだりしたくはないないのだが、それでも自然に声のトーンが下がってしまう。
「んー、久しぶりだなぁ〜」
扉を潜り、今住んでいる部屋の玄関とは似ても似つかない大きな玄関で大きく息を吸い込む。
久しぶりと言っても2,3ヶ月なのだが、凛香のお腹はある程度膨れ、髪も元の黒髪に戻っていた。
「じゃあ、私はみんなに会ってくるから、あんたは適当にその辺ぶらついてなさい………
あ、いくら久しぶりだからって言ってここのメイドさんに手を出したら分かってるわよね?」
187 :
桜庭 奏:04/05/30 01:00 ID:2jnu6dn4
>>182 「でも、何回もなんて……。私、…っ おかしくなっちゃいそうで……」
無理に微笑む雄児を見上げ、感じて切なげな表情でそう言う。
「あっ、ん、だめ……っ」
しかし雄児の思惑通り、すっかり隆起した胸の先端をつままれて、身体を小さく痙攣させる。
背中にしがみついた指に力が入り、無意識のうちに爪を立ててしまった。
身体の中にまだ入ったままのモノを、達することによって思い切り締め付けてしまい、
それがとても大きくなったと錯覚してしまう。
「?」
玄関の方から賑やかな、聞き覚えのある声が響いてくる。
「あの声……ひょっとして!」
パタパタと走っていくと、
「……やっぱり、凛香さん! お久しぶりですわ〜」
うわぁー、お腹、大きくなってきましたわね」
若干羨ましそうに凛香の腹部に目をやる。
「あ、悠斗さんもお久しぶりです」
こちらは遠慮がちに軽く会釈をする。
189 :
三条 望:04/05/30 01:07 ID:DNrLUXus
>>185 >「別に…ただなんとなく、明かりが漏れていたものですから」
「やはり、そんな事だと思いました…」
そんなそっけない声に、かすかな期待を裏切られ自嘲ぎみに呟いた。
>「それに、他人の恋路の邪魔はしたくありませんのでね、どうかお幸せに」
「恋路ですか…」
貴子の口からでたその言葉を批判的な口調でに口にし、肩で大きく溜息をつく。
「言わなくてもわかって貰えると思った私が馬鹿でしたね…」
>>187 「おかしくなっちゃってもいいよ。奏はイく時の顔も、可愛いから」
切なげな表情を浮かべている奏をさらに攻め立て、一気に絶頂へと導く。
奏が身体を震わせたのを確認すると、ゆっくりと身体を動きを止め、奏が少し落ち着くまで待ってやる。
「っあ……。すごい締まるね、奏。……そんなに良かった?」
思わずこちらも達してしまいそうになるが、なんとか寸前で踏みとどまる。
「それじゃあ、そろそろ俺も…もっと気持ちよくなってもいいかな」
とん、と奏の身体をベッド預けさせ、自分も体を傾けて改めて向き合う。そして、少し荒っぽく突いていく。
「くっ……俺も…もうすぐ…」
荒い息を吐き、額から汗を流しつつ、また腰を動かしていく。
>>188 「(誰もいないのかな〜、だって今の時間っていったらアレだもんねぇ〜…)」
などと、屋敷に居た頃の事を思い出し、辺りをキョロキョロ。
すると、前方から見慣れた人影が近づいてくる。
>「……やっぱり、凛香さん! お久しぶりですわ〜
「わー、瑞葉さんだーお久しぶり〜」
久しぶりの再開に笑顔で瑞葉に近づく、そしてお腹の事を言われ
「えへへ、もうすぐで6ヶ月になるんだぁ、もう身体が重い重い……
でも、悠斗の子供!って思うとね、やっぱり……いいな…って思ったり」
と、恥ずかしそうに答える、と同時に近くにまだ悠斗が居た事を思い出しカァっと頬を染める。
「な、なんでまだあんたはいんのよー!さっさっとどっかに行けーっ!!……ったく、もう…」
>>189 >「言わなくてもわかって貰えると思った私が馬鹿でしたね…」
「先生…」
無意識のうちに溢れ出した涙が頬を伝うのも構わず、呆然として立ち尽くした。
「私だって、私だって…!」
突然三条に駆け寄ると、体当たりをするかのような勢いで抱きつく。
彼の胸に顔をうずめて、肩を震わせてぽろぽろと涙をこぼしてしまう。
「先生のこと、信じて…いますからっ!」
>>191 「そう……やっぱり好きな人の赤ちゃん産むのって、幸せなことですわよね」
夢見るような瞳になって、そっと凛香の腹部に手を伸ばす。
>さっさっとどっかに行けーっ!!
「まあまあ。せっかくですし、お茶でもしません?」
照れる凛香にクスクスと笑いながら誘う。
「お二人さえよければ、ですけれど」
194 :
桜庭 奏:04/05/30 01:27 ID:2jnu6dn4
>>190 自分だけひとりで先に達してしまって、それを雄児が冷静に見ているような気がして、
すごく恥ずかしくなる。
「もうっ…そんなこと……。……よかった、けど……」
胸に顔を預けて頬を膨らませるが、最後のほうで小さい声でぽそぽそとそんなことを言う。
達した余韻でまだ力の入らないまま、再びぽすんと布団の方へ。
>「それじゃあ、そろそろ俺も…もっと気持ちよくなってもいいかな」
その言葉を聞いて、彼が自分を気持ちよくしてくれるほうに気を回してくれていた
ことを悟ってしまい、どこか気恥ずかしい。
「ん…、もっともっと、気持ちよくなって。
私で、雄児さんが気持ちいいって言ってくれたら私も嬉しい。」
一度達したことで少し気持ちの余裕があるからか、汗で彼の額に張り付いた髪を
弄りながら彼を見上げて微笑む。
が、まだ達してからそんなに時間が経っていなかったからか、彼のモノが敏感なところに
当たったりするうちに、再び快感に翻弄されていく。
195 :
三条 望:04/05/30 01:27 ID:DNrLUXus
>>192 >「先生のこと、信じて…いますからっ!」
全身に感じる彼女の暖かさ…そしてその香りに息が詰まる。
「信じているなら…それならどうしてあの時この部屋を飛び出していったのです?」
そういいながら、力をすこし加えれば折れてしまいそうなほどか細い貴子の腰に腕を回す。
「この部屋で…そして貴女の部屋で…何度も私はいいましたよね?」
指でその涙をぬぐい、高揚する気分を抑えるように穏やかな口調で貴子の耳に囁きかける。
「貴女の事を好きですと…私は何度も…何度もいいましたよね?」
抑えていた感情が堰を切る…
言葉を言い終えるのも待たずに、貴子の薄桃色の唇に自らの口を重ねていった。
>>193 「お茶?うん、やろやろ〜」
ここのお茶はおいしいんだよねぇ〜、とか思い出しながら瑞葉と共に廊下を歩く。
そして、たまに瑞葉にばれないよう悠斗を数回に分けて睨む。
「(しっし、どっか行け、しっしっし!)」
「え、えっと、俺瀬名ん所行ってくるわ〜、瑞葉さん凛ちゃんよろしくね」
と、それだけ行ってその場を後にする悠斗。
「あ、危ない……あれ以上一緒にいたら殺られる所だった……」
言いすぎだろ、というつっこみはあえてしない。
>>196 >え、えっと、俺瀬名ん所行ってくるわ〜、瑞葉さん凛ちゃんよろしくね
「あら……そうですの? 分かりましたわ。ちゃんとお預かりします」
凛香と悠斗の間の静かな戦い(?)には気づかずに見送る。
「あ、でも瀬名様に変な御本とか、差し上げないでくださいね」
しかし忠告も忘れない。
「さて……凛香さん、お紅茶でいいですかしら?
ホットでもアイスでも作れますけれど」
手早くポットの用意をしながら、とりあえずクッキーを凛香の前に置く。
>>194 >もうっ…そんなこと……。……よかった、けど……
「聞こえたぞ。気持ちよかったならちゃんと言わないと」
にやっと笑って、奏の周知を煽るように言う。
「…くっ……」
愛液でとろけた奏の秘所を突くうちに、もう何度も我慢しきれないほどの快楽の波が訪れている。
それでも少しでも長く持たそうと、頑張っているのが見え見えなのだが。
「奏、いい? …そろそろ、俺…」
逸物がさらに大きさを増して、弾けそうになっていく。
そして奏をぎゅっと抱きしめると、そのまま中で白濁を放つ。
随分溜まっていたのか、どくどくと注ぎ込まれる白濁。
やがてそれが終わると、奏の秘所から逸物を引き抜き、横たわる。そうして。
「奏、少しは…楽になれた? その、気持ち良かったとかだけじゃなくて…さ」
>>195 「んっ…」
三条と重ねる、その唇の温もりがただただ悲しかった。
つい、背中に回した手にも力が入ってしまう。
ねっとりと舌を絡めながら、このまま溶けて消えてしまいたいなんて思ったりもした。
(言おうか言うまいか、でも、いつかは話さなけりゃいけないことなら…)
「あの、先生」
顔を寄せて、じっと三条の目を見つめながら、それでも努めてしっかりした声で話す。
「突然なんですけど、私…お暇をいただこうと思うんです。
だから、私のことなんて忘れてもらえれば、嬉しい、のかも…」
次第に声が震えはじめ、また大粒の涙がこぼれてしまう。
>>197 この屋敷に居た時の癖か、自分も何かをしようとするが邪魔になってはいけないと思い、素直に椅子に腰掛ける。
そして、悪いなと思いつつ、テーブルのクッキーを一口。
「ええっと、私はなんでもいいよ、瑞葉さんの好きでオッケーだよ」
そして、紅茶が用意される間懐かしむように辺りを見ながらクッキーをもぐもぐ。
「あ、どうも〜…ごくん…ふぅ、やっぱりここの紅茶はおいしぃなぁ〜」
出された紅茶を飲み、うれしそうに頬を緩ませる。
「そうだ、最近瑞葉さん、瀬名君とはうまくいってるの?」
さらっと、こんな事を聞いてみたり。
>>200 「じゃあまずはホットティーで。ダージリンにしますわね」
手際よく茶葉をポットに入れてお湯をそそぎ、しばし待つ。
「……さ、そろそろ飲み頃ですわ」
>瀬名君とはうまくいってるの?
「!!」
途端に顔を真っ赤にする。
「え、ええと……実は、この間まで一ヶ月くらい口を利いてなかったんですけれど」
しかし正直にしゃべり始めてしまう。
「でも仲直りしました。いつまでもそんなじゃ、馬鹿みたいですし」
頬を染めたままではあるが、幸せそうに微笑む。
「凛香さんは悠斗さんと、相変わらず仲がおよろしいみたいですわよね」
202 :
桜庭 奏:04/05/30 01:50 ID:2jnu6dn4
>>198 「んっ…いいよ、いつでも……」
自分も再び大きな波が来そうなのを感じて、ぎゅっと目を瞑った。
彼が中で爆発したのを感じ、その熱と振動で再び達して身体を硬直させる。
「んっ……」
身体から彼のモノが引き抜かれて、なんだかぽっかり穴が開いたような気持ちに
なったりする。
横に並んだ雄児のほうへ顔を動かす。
>「奏、少しは…楽になれた? その、気持ち良かったとかだけじゃなくて…さ」
「……、……うん。雄児さんとこうして会えてよかった。」
恥ずかしそうにそう言うと、彼を見上げてふわりと微笑む。
「ダメだよね私。今回は雄児さんに会えたからよかったけど……。
つらくなって、いつでも会えるわけじゃないのに。もう少し強くならなくちゃ。」
>>201 質問と同時に顔を赤くした瑞葉を見て、全てを悟るが
>「え、ええと……実は、
ここまでは無理だった…。
「でも、いいな、うまくいってるんでしょ?あいつなんて
ここに居た時と、ちっとも変わらないんだよ、スケベだしガキっぽいしえっちだし」
ぶつぶつと不満(?)を零すもののその顔は満更でもなさそうだ。
204 :
三条 望:04/05/30 01:57 ID:DNrLUXus
>>199 >「んっ…」
舌を絡めるたびに、漏れる貴子の声が耳に心地よく響いていく。
そしてそんな心地よい響に促され、さらに激しく舌を絡めていったが…
>突然なんですけど、私…お暇をいただこうと思うんです〜
ようやく伝わった…そう思った矢先のその言葉…
貴子の耳を疑うようなその言葉に一瞬喉がつまり声を失う。
こんな時になにも言えない自分に腹立たしさを感じながら、
声を震わせ、ただただ涙をこぼす貴子の肢体を密着するようにさらに強く抱き寄せる。
「私は貴女の事を直ぐに忘れるほどいい加減な気持ちではなかったのですけどね…
本当に忘れてしまっていいのですか?
貴子さん…貴女は忘れてしまいたいのですか?」
そう言い終えてもう一度涙が滲んだ貴子の瞳を見つめなおす。
「それでも、私は忘れたくないですよ…?」
>>203 「うまく、いっているんですかしら。私達」
わずかに首を傾げる。
>スケベだしガキっぽいしえっちだし
「でも、そういうところもお好きなんでしょう?」
からかうように、混ぜっ返す。
「それに、意外といざというとき頼りになりそうですわ。
赤ちゃんくらい、取り上げられそう……」
クスクスと笑う。
「瀬名様より頼りになるかも」
>>202 自分の横に居る、奏。そっと指を絡めあって、ベッドに横たわる。
彼女の柔らかい微笑みが、より一層の充足感を得させてくれた。
>ダメだよね私。 〜つらくなって、いつでも会えるわけじゃないのに。もう少し強くならなくちゃ
「大丈夫、奏は充分強いよ。今回はちょっと躓いてしまっただけだから。
それと、俺でよかったら今まで以上に連絡取り合えばいいんだし、相談に乗れるしさ」
そこで一旦話を区切ってから、僅かに口元を緩めてこう囁く。
「それに、これだけ一杯出しちゃったんだから…まあ、何か責任取らなきゃならないかもしれないし」
どこか何かを庇うような意図を持った言葉を投げかけつつ、奏の顔を引き寄せて軽く唇を奪う。
「あのさ……それで…もう一回、いい?」
少し申し訳なさそうに、最後に付け加えた。
>>205 「だって、今とっても幸せそうだもん
うまくいってなかったら、ニコニコもしないし顔も赤くしないよーだ」
悪戯っぽくニコッと笑い、クッキーをさらに一口、どうやらお菓子を暴食するのは治ってないらしい。
>「でも、そういうところもお好きなんでしょう?」
「ま、まぁそうなんだけど……」
先ほどとは打って変わり、攻守が逆転してしまい、俯き加減でもじもじ。
>「瀬名様より頼りになるかも」
「Σええっ!!無い無い無い、それはぜぇ〜〜ったいに無いよ!
絶対瀬名君のが頼りになるって、だって、私がここで病気になった時泣いてたんだよ」
>>204 「私も…ここで経験したいろんなこと、もう忘れたくない、いえ、それ以前に、忘れられそうにもないですよ」
泣き笑いの笑顔で笑ってみせる。
ずいぶん悩んだけれど、自分の足で歩き始めなきゃいけないんだという決意を崩したくはない。
周りがどうなろうとも、それに流されない強い自分でありたいと思ったし、このままでは
主人にも迷惑をかけてしまうのは目に見えていた。
「私、もう両親がいませんから… 男の人にはつい甘えてしまいますけど、それでも先生は特別でした。
だからこそ、迷惑はかけたくないんです」
じっと三条を見つめる。
「だから、今夜は…先生の好きになさってください。それが私の望みです」
209 :
桜庭 奏:04/05/30 02:13 ID:2jnu6dn4
>>206 雄児の話を聞きながら、なんとなくまぶしそうに彼を見つめる。
>…まあ、何か責任取らなきゃならないかもしれないし」
その言葉を聞いて思い出したようにお腹に手を当てる。
「…! 私そういえば何も……!」
またしても何もせずにこういうことをしてしまったことに気付く。
だが、その後で雄児の言葉の意味に気付いて顔がかぁっと熱くなる。
「……なんか、嬉しすぎてもったいない。
そんなこと言うと、きっと私また甘えちゃうよ?」
指を絡めていないほうの手で、顔の熱を冷まそうと頬に手を当てるが、手もまだ汗ばんでいて
効果はない。
>「あのさ……それで…もう一回、いい?」
そこへ、もう一回という提案を聞き、それだけで再び身体が熱くなる。
恥ずかしいのか、困ったように視線をうろつかせるが、真っ赤な顔でコクリと頷き、
絡めた指に力を入れてきゅっと握る。
>>207 (お菓子、夜中にそんなに食べて大丈夫ですかしら?)
などと、内心心配に思うが、
(でも、お仲の赤ちゃんのためには、いっぱい食べた方がいいのかも)
と思い直して、あえて何も言わず、
もじもじし始めた凛香を微笑ましく見守る。
>だって、私がここで病気になった時泣いてたんだよ
「瀬名様だって、ちょっとやましいことがあると
すぐにオロオロなさいますわよ?」
仲直りしてベタベタしたばかりだからか、やたらと気安くこき下ろす。
「ふふ、一回取りかえっこして試してみたり……はダメですわよね。
ごめんなさい、大切な旦那様のこと、こんな風に」
反省した面持ちでペコリと頭を下げる。
211 :
三条 望:04/05/30 02:21 ID:DNrLUXus
>>208 >泣き笑いの笑顔で笑ってみせる。
「やっぱり貴女は泣いてる顔より、笑った顔の方が素敵ですね…」
涙で整った顔をぐしゃぐしゃにした貴子の笑みを見てそう微笑む。
>私、もう両親がいませんから…
「貴子さん貴女がそう決めた事なら、私には何もいう権利もないですよ…」
口元から決意を言葉にかえる貴子のその淡々とした言葉に彼女の意志の深さを知る。
「特別だと思って下さることは本当に嬉しいです…
しかし、だからこそ一言だけでも…相談してくださらなかった事だけが残念でなりません…」
口惜しそうにそう言うともう一度貴子の肢体を強く抱き締め、か細い腰に両手をまわす。
>だから、今夜は…先生の好きになさってください。それが私の望みです
「今晩だけで結構です、ずっと貴女を忘れぬよう…私のものになってください。」
そう囁くと口を寄せ、片手でその肌を優しく撫でた。
>>209 >そんなこと言うと、きっと私また甘えちゃうよ?
「いいよ。こんな俺でも、それくらいの頼りがいはあると思うし…多分」
そんな事を言いつつも、身体の方は二回戦の準備が整ってしまっているよう。
もう一度奏の上になると、各所を愛撫をしながら再び硬さを取り戻した逸物を奏の秘所に宛がう。
「うわ、俺のと奏のですごいドロドロだな。はは…」
少し冗談っぽくそんな事を言って、もう一度身体を重ねる。
「辛い事とかあったら、こんな奴でよかったら…俺が力になるから。…また、頼ってくれよ」
奏にそう囁きつつ、また二人の世界に落ちていった。
>>210 瑞葉の心配そうな目線に気付くが、やめられないとまらない。
「やっぱまずい?……まずいよね、やっぱ、うん…」
と、手に持っていたのをお皿に戻す、が。
「半分だけ残すのは行儀悪いしね」
と、理由を取って付けて、パクリ。
取りかえっこもいいな、と思うが悠斗と瑞葉があんな事やこんな事を
しているのを想像し、ぶんぶんと頭を左右に振る。
「だめだめー、瑞葉さんは瀬名君で我慢!悠斗は私のなんだもん」
と、またしてもさっきと同様に、何故か部屋の外には悠斗の姿、そして一緒に来たのか瀬名の姿が。
>>211 「ありがとう…ございますっ…」
嬉しいはずなのに、なぜかそう言ってまた泣いてしまう。
三条を大切に思っていたからこそ、なかなか言い出せなかったのかもしれない。
もちろん彼ばかりでなく、屋敷の皆にも言えることなのだが。
「ごめんなさい、萎えちゃったでしょう? 私がご奉仕いたしますから…」
三条の股間に跪くとズボンに手を掛け、手ばやくファスナーを下ろして逸物を露出させる。
しばらく感慨深げにそれを見つめてから、おずおずと口に含む。
「はむぅ…んんっ、ちゅ… ん、だんだん、おっきく…」
三条の熱を直に感じながら、自分自身も高まっていく。
>>213 >瑞葉さんは瀬名君で我慢!悠斗は私のなんだもん
「そうですわよね。今はもう御夫婦なんですし。本当にごめんなさい」
かつて一度だけあった過ちのことも含めて、深々と頭を下げる。
と、いつの間に来ていたのか、悠斗と瀬名の姿を発見。
また挨拶回りに出て行く二人を見送り際に言う。
「私は瀬名様で“我慢”しますわ♪」
そんな軽口をたたくものだから、後で瀬名に怒られてしまうのだが。
216 :
桜庭 奏:04/05/30 02:31 ID:2jnu6dn4
>>212 >それくらいの頼りがいはあると思うし…多分」
「多分じゃないって、私から見たら雄児さん、もうすっごく頼れる。
ほら……私、来たときは少し落ち込んでたのにもう笑えるよ。」
にっこりと笑って雄児を安心させようとする。
そして、幸せな気持ちが増殖していくのを感じながら、再び彼と絡み合っていった。
>>215 >深々と頭を下げる。
何もそこまでする事は無いのに
と、思いつつも、今はさっきの事を聞かれた方が気になって仕方無い。
「(あわわわわわわわわ)」
「じゃ、じゃあ、私達はこれで、また遊びに来てもいいよね?じゃあ、またね〜」
>「私は瀬名様で“我慢”しますわ♪」
「むむむ、私だって悠斗で"我慢"するもん」
二人に見せ付けるように、腕を組むとそのまま屋敷を後にするのだった。
218 :
三条 望:04/05/30 02:40 ID:DNrLUXus
>>214 「手慣れてますね…ちょっとだけ悔しいですよ。」
足元に跪き、その口いっぱいに逸物を含む貴子の陰猥な表情を複雑そうに見つめそう呟く…
が、逸物に絡みつく貴子の熱い下と口内の柔らかな感触に、たちまち逸物が熱を帯びてしまう。
>だんだん、おっきく…
「奉仕してくれる相手が…貴女ですからね。」
込み上げる熱い快感を振り払うように貴子の口内から逸物を引き抜き、
自らも跪く、頬に手を宛がいその唇をもう一度奪うと、両手を衣服の中に侵入させ、
ときおり爪でその頂点を擦るように刺激しながら、ブラ越しに貴子の膨らみを撫でるように刺激する。
「もっと早く…こうしていればよかったのに…」
誰にも聞こえないような小さな声でそう呟くと、首筋に舌を這わせながら、さらに胸の膨らみを激しく揉みしだく。
「で、ですからあれは、ものの拍子で……きゃっ」
いつもとは正反対に、瀬名に糾弾され責められている。
「あっ……そ、それをしたら、許してくださいます?」
上目遣いに瀬名を見上げ、しおらしく振る舞いながら、
結局今夜も身体を重ねてしまう二人だった。
>>218 「先生…んんっ、そんなにされたら…」
切なげな声を漏らしながら、ぼんやりと三条を見つめる。
心は悲しみに満ち溢れて張り裂けそうなのに、身体は素直に更なる刺激を求めて疼いてしまう。
このまま熱に侵されてすべて忘れられたらいいのかも。そう、思った。
「先生、先生… 望さん…」
震える声で名前を呼ぶ。何度も、その存在を確かめるように。
熱く潤う身体の奥から溢れた蜜が床を汚し、苦しい喘ぎ声が頭を痺れさせる。
「欲しい、です。もう我慢できないのっ…!」
221 :
三条 望:04/05/30 03:07 ID:DNrLUXus
>>220 >先生、先生… 望さん…
「貴子さん…今だけは貴女の全てを私のものに…」
まるで熱病に犯されたように、その全てを求めていく。
ふくらみを優しく…そして時折激しく弄る間に徐々に乱れていく貴子のメイド服…
両手が貴子の柔肌を蹂躙する度に、乱れた衣服の間から覗く白い肌の面積が徐々に大きくなっていく。
やがて肩からシャツをひき下ろすと、
月光に照らされた透きとおるほど白い肌…息つくたびに柔らかく震えるふたつのふくらみ…
貴子の上半身全てが露になった。
「何度みても、貴女の肌は美しいですね…」
月光に映える白い肌に視線を奪われ、その姿に心が奪われ、そして逸物が激しく昂ぶる。
申し訳程度に貴子の下半身を被ったスカートを捲り上げると、細く伸びた貴子の両足の間に体をいれた。
>欲しい、です。もう我慢できないのっ…!
そう自分の名を呼ぶ彼女の存在が心の底から愛おしい。
自分を求める貴子の言葉に心が高揚し、逸物がさらに隆々と昂ぶっていく。
しかし、あえて逸物を貴子の中には沈めようとはしなかった。
「貴子さん…どうしてほしいのか…もっとちゃんと言わないとわかりませんよ?」
焦らすように貴子の濡れた秘所を何度も何度も逸物の先端でなぞっていく。
逸物の先端でもっとも敏感な突起物を擦りつけるように刺激しながら
目を潤ませた貴子に向かってすこしだけ意地悪そうにそう微笑んだ。
>>221 「まだ…まだ先生とは一緒にいたいんです…」
ぽつりと呟く。叶わないことだと分かってはいても、それを押さえられはしなかった。
気を抜くと悲しみに心が覆われ、じっとりと汗ばんだ肌が急速に冷えていきそうになる。
「きっとまだ、まだお別れじゃないです。また戻ってこられる、そう思います」
そう言いながら、自信がなかった。
今は三条だけを感じていたい。ほかの事は全部忘れてしまいたい…。
>「貴子さん…どうしてほしいのか…もっとちゃんと言わないとわかりませんよ?」
「ああんっ、やだ…そこまでして…」
顔を真っ赤にして俯いてしまうが、すぐに秘処に与えられる快感がもどかしくなってしまう。
「ううんっ、いいの、先生のを…先生のを、私の中に入れてくださいっ!」
そう口にすると、なんだか吹っ切れてしまう。じれったさに耐え切れず、一息に叫ぶ。
「望さんのお○んちんを私のおま○こに入れて…早くっ、早くあなたを感じたいの!」
223 :
三条 望:04/05/30 03:33 ID:DNrLUXus
>>222 >まだ…まだ先生とは一緒にいたいんです…
私だって…一緒にいたい…貴子の言葉にそう心の中で返答する。
>ううんっ、いいの、先生のを…先生のを、私の中に入れてくださいっ!
>望さんのお○んちんを私のおま○こに入れて…早くっ、早くあなたを感じたいの!
「よくいえましたね…貴女の…貴女の全てで…私を感じてくださいねっ…」
羞恥心で頬を染めながら自分を求めた貴子のその言葉に、興奮と貴子を求める気持ちが最高潮に昂ぶり、
その衝動に駆られるように、逸物を熱く濡れた貴子の中へと突き立てた。
埋め込まれた逸物をさらに奥へと引きこむように蠢くその感触に下半身が解けるような錯覚すら覚えてしまう。
最深部に逸物を埋め込むと、下半身をとりまく激しい快感を味わいながら、愛しそうに貴子の潤んだ表情を見つめる。
「貴子さん…愛しています…」
2人の距離をさらに近づけるように貴子の首に片手を回し、もう片方の手でか細い腰を抱きしめる。
その柔らかな唇にくちずけしながら、円を描くように腰を動かし逸物を最深部に押し付けた。
「くふっ…先生、先生のが、いっぱい…」
うわごとのようにそう口走りながら、視線を宙に泳がせる。
三条の熱を直接膣内に感じて、いつもよりも敏感になっている気がする。
ふと悲しみに沈みそうになるたびに逸物をぎゅうっと締め付ける。
(だめ…だめ、そんなにされたら…離れられなくなりそう…)
涙が滲む。きっと快感のせいだろうと思うことにした。
三条の抽送に合わせて、短く呼吸が切れ始める。
「んっ、いい、いいです…熱くて、先生…私も、好きです…」
三条の腰に足を回して、より密着感を味わう。
そうして三条の手を探り当て、ぎゅっと握り締めた。
225 :
三条 望:04/05/30 03:54 ID:DNrLUXus
>>224 >「んっ、いい、いいです…熱くて、先生…私も、好きです…」
「もう少し…もっと早くこうなれたらよかったのに…」
貴子の手を繋ぐ手に力を込め、視線を落とす。
「せめて今だけは…貴子の全てを私に下さい…」
残された時間の少なさを知るが故に…
体中を渦巻く喪失感から逃れるように…
その肌のいたるところに口を寄せ、溶け合うようにその肢体を密着させる。
「今こうして貴女と一つになっているこの瞬間を…私はずっと忘れません…」
そう小さく囁くと、いったん腰を引き…そして貴子を貫くように再度逸物を打ち立てる。
「貴女の声…貴女のその顔…貴女のこの体…全てを私は忘れません…」
、汗ばむ肌をぶつけるように激しく貴子の中に逸物を打ちつけていく。
「はい、先生。今は…私は先生だけのもの、です」
やっと本来の笑顔を取り戻して、微笑んで見せる。
心地よい気だるさに包まれて、全身で三条を感じていた。
「ありがとう、望さん…」
>「貴女の声…貴女のその顔…貴女のこの体…全てを私は忘れません…」
「なんて恥ずかしい…でも、嬉しい。私もあなたを覚えていたい…」
そうしてまた、自らが達するまであとわずかであることも焦りとなる。
三条に合わせて腰を振り、一層の快楽を貪ろうとぎゅっと手を握り締めた。
「ん…もう、私…ああんっ、イきそう…。大丈夫、です、から…膣内に…」
恥ずかしそうに照れながら、それでも淫らに三条を求める。
227 :
三条 望:04/05/30 04:10 ID:DNrLUXus
>>226 >「ん…もう、私…ああんっ、イきそう…。大丈夫、です、から…膣内に…」
「今だけは…貴子さん…貴女が私の全てです…」
昂ぶる感情と込み上げる快感に身を焦がし、腕の中で官能的な声をあげる貴子を責めたてる。
腰を深々と打つ度に逸物に花弁が溶け合うように絡つき、静かな屋敷の中に淫猥な水音が響きわたる。
「嬉しいですよ、貴子さん…私でこんなの感じてくださっているのですね…」
そう呟く間にもその声、その姿、その全てが感情を昂ぶらせ、そして快感にかわり、限界が足早に迫ってくる。
「貴子さん…本当にっ…本当に…!」
握る手に力を込め、溢れる感情を解き放つようにそう声を荒げ、腰を深々と打ち立てたその瞬間…
逸物が貴子の最深部に達し、そして熱くたぎった白濁が貴子の貴子の中に解き放たれた。
貴子の肌を強く抱き寄せ二度三度痙攣するように体を震わせるその度に、解き放たれた白い欲望が貴子の中を満たしていった…
「くううっ…望さんの、膣内で、いっぱい…」
恍惚とした表情でそう呟く。
「んっ、びくびくして…凄い、こんなに感じるなんてっ…」
最奥まで突きこまれて三条をめいっぱいに感じて、白濁液が何度も注ぎ込まれる脈動に背筋を振るわせる。
その衝撃に最後の理性の掛け金が外れ、意識が混濁してしまう。
ふと意識が戻ると、ややぐったりした様子の三条に擦り寄って、唇にちゅっとキスする。
「望さん…好き、です」
それだけ言って、身体を寄せるとうっとりした表情で目を閉じた。
229 :
三条 望:04/05/30 04:26 ID:DNrLUXus
>>228 最後の瞬間を迎え体を跳ねさせた貴子の肢体を強く強く抱き寄せる。
残された時間がないとわかっているからこそ、その全てを少しでも多く感じていたかった。
ぼんやりと空が白んできた部屋の中、その体を脳裏に焼き付けるように見つめ、そして抱きしめる。
「貴子さん…貴女の事、何があっても忘れませんよ。」
目を閉じた貴子の髪の毛を手で梳かしながら、その白い裸体に体を寄せ掛け布団をかける。
様々な感情を抱きながら目を閉じたあとで、もう一度ぎゅっとその肢体を抱き寄せた。
自室に篭って、頬杖をついてぼんやり考え事をしている。
外は雨。
漆黒の空から零れ落ちた涙が、静かに生命を育み、大地を固めてゆく。
私には…私のは… いいえ、せめて汚れた心を洗い流すだけでも良いのに。
「でも、私だけが大変なわけじゃないし、呑気に悩んでる場合じゃないのよね」
つと立ち上がると、テーブルの上のポットから紅茶のお代わりを注ぐ。
よい香りが溢れ出し、部屋いっぱいに広がった。
「こんな天気だと、お洗濯物も乾かないわよね…」
陰鬱な空を見上げ困ったように表情を曇らせる。
「この洗濯物…どうしたらいいのかな。」
回収した客室用のシーツやタオルなど溜まった大量の洗濯物を前に、
困惑したように溜息をついていた。
玄関先で猫をみつけて戯れている。
「ほらほら…あら、やるじゃないの。あははは…」
ふと顔を上げて隣に主人が立っているのに気付き、慌ててスカートを払って立ち上がる。
「あ、あの…仕事は大丈夫ですからっ」
「!!!……あわわ……」
廊下を歩いているとボーセを見かけてびっくりしている。
また襲われない様に、そ〜〜っと休憩室に入っていく。
「あの大きいワンちゃん怖いよぅ」
猫に手を振って、逃げるようにして屋敷の中へ戻り、休憩室に駆け込んだ。
「あぁ、びっくりした… なんなのよ、いったい。って、あら、泥棒猫…じゃない、絵理さん」
どうやら猫に縁がある日らしい。
>>235 休憩室に逃げ込んで、ほっと一息ついていると貴子が入ってくる。
「あっ!貴子さ〜ん」
ぴょんっと貴子のそばまで来ると、ぎゅっと抱きついてしまう。
泥棒猫と言われたことは耳に入っていないようだ。
「な、なによ、どうしたっての…ちょっ、落ち着いて、ね?」
思わず絵理の手をとって押し止めようとするが、諦めたように手を離して
ほっと息を吐いた。
「今度は急に仲良くなっちゃったのかしら? 絵理さんも可愛いとこあるのね…」
おそらく意図してはいないのだろうが、ふくよかな胸が押し付けられて
こちらが恥ずかしくなってしまう。
>>237 「あのね、おっきいワンちゃんがね廊下にいたんです」
と泣きそうな顔で貴子の顔を見上げる。
>今度は急に仲良くなっちゃったのかしら? 絵理さんも可愛いとこあるのね…
「え、だってぇ〜
ほら……あの……
ご主人様や先生とも…よかったんですけど…
貴子さんとだと、すっごくって……」
顔全体を真っ赤にして貴子に思いっきり抱きつく。
「おっきいワンちゃん? あ、ボーセのこと? だったら怖くないわよ。
むやみに吠えたりもしないし、頼りになる番犬でもあるんだしね」
それくらいのことで怖がっている絵理がいとおしくなって、そっと頭を撫でる。
>「貴子さんとだと、すっごくって……」
いきなりそういう話になって、一瞬きょとんとしてそれから絵理と同じように赤面してしまう。
「なっ、なんてことよ…あの、あのね、先生が好きなら先生としていいのよ、遠慮はいらないし、
私もしばらくお暇をいただくことになったから、邪魔はしないから」
さりげなく、せめて少しでもまとも(?)な方向へ誘導しようとしてみたり。
>>239 「ボーセっていうんですか、でもこの前パンツの匂いかがれたんです。」
口をへの字にしている。
>私もしばらくお暇をいただくことになったから、邪魔はしないから
「えっ!……」
ボーセのことで泣きそうだった顔が、貴子の言葉によってくしゃくしゃになって
眦が光った。
「うそ…うそでしょ…絵理の事だまそうとしたってダメですからね……」
貴子の胸に顔押し付けて、貴子を離さまいと腕に力を入れている。
>「でもこの前パンツの匂いかがれたんです。」
「うーん、まあ、そんなこともあるかも… ちゃんと綺麗にしてれば大丈夫だし、
相手は犬だし、その…そんな心配はないんじゃないかしら?」
>「うそ…うそでしょ…絵理の事だまそうとしたってダメですからね……」
「ウソじゃないわよー、たぶんいつも暇そうだったと思うけど、さらに暇をもらっちゃうんだからね」
そう言って無理に微笑んでみせる。
正直言って、自分もここを離れるのは辛い。いろいろ面倒なこともあったけれど、それでもいい勉強になったし、
いっぱい楽しんだり騒いだりできて、そうして、人を好きになったり…したから。
「悪いんだけど、私の分までお仕事をしっかりお願いね。あなたたちなら大丈夫だろうけど」
>>241 「だめ、ダメですぅ!絶他、絶対ダメです…!」
足をじたばたとさせ、駄々っ子のようになっている。
「三条先生と仲良くしていいから……
うぅぅ…うわぁぁぁぁん…
離さないから、この手は絶対離さないからぁぁ」
休憩室の外にも響くような声で、叫んでいる。
その頬には涙が溢れ、貴子のエプロンを濡らしている。
「ごめんね… 私もそれは寂しいんだけど」
なんだか一度決めたはずの心まで揺らぎそうになってしまう。
私、いったい何をしているんだろう?
行き当たりばったりで無計画な自分の行動のせいで、迷惑をかけてしまって…。
「大丈夫だから、また時々ここにも帰ってくるから、ね…元気出してよ」
ポケットからハンカチを出して、そっと絵理の涙を拭ってやる。
>>243 涙を貴子に拭われてふと我に返る。
「ぐすっ…ごめんなさい……
本当に帰ってきてくれますよね。
絶対ですよ、嘘ついたら嘘ついたら……
先生と仲良くさせてあげないんだから……」
帰ってこなければ、三条と会う機会もないのだが……
「ねえ、貴子さん……チュッ!」
と、背伸びをしてキスをする。
「約束のちゅうですよ、絵理とちゅうしたんだから
必ず、帰ってきてくださいね。」
言い終わると今度は甘えるように貴子に抱きつく。
「先生とは外でデートしたり…はしないから、安心していいわよ」
くすっと笑ったものの、瞳が潤んでいる。
なんだか…まだ大それた決断をしたという実感がわいてこない。
不思議なものだと、自分でも思う。
>「約束のちゅうですよ、絵理とちゅうしたんだから 必ず、帰ってきてくださいね。」
絵理を同性愛に目覚めさせてしまったかと不安になったけれど、
これくらいなら大丈夫かなとも思う。たぶん。
「はーい、大丈夫よ。じゃあ、これは…」
もう一度絵理に顔を寄せて、そっとくちづけた。
「ちゃんとお仕事するっていう約束ね! もちろん、夜のお仕事も含めてよ。
だって、また…絵理さんにも、その、して欲しいし…」
恥ずかしそうに小さな声で囁いて、ぎゅっと絵理を抱きしめる。
>>245 >先生とは外でデートしたり…はしないから、安心していいわよ
「あ…」
外でと言われ、しまったと言う顔をするが
「少しだけだったらいいですよ」
勤めて明るい表情を作って答える。
貴子から約束の口付けを返され、涙でぐちゃぐちゃながら
満面の笑みが戻ってくる。
>だって、また…絵理さんにも、その、して欲しいし…
「ふへ?」
抱きしめられると、今度は耳まで真っ赤にして貴子の胸の中で
うつむき……
床に涙のしずくが落ちる。
貴子の腕の中から離れ、貴子に背中を向けると
「貴子さん、ありがとう……」
再び流れ出した涙を見られぬようにドアに向かって歩いていく。
「どうしたしまして。こちらこそありがとう…」
口調がつい暗くなってしまう。
名残惜しいけれど、また戻ってこればいいんだよね、そう自分に言い聞かせる。
「まだ最後じゃないわよ、そう簡単にくたばったりしないから、
今度会うときまで覚悟しておいてね。今度は気絶するくらい…」
そこまで言いかけて我に返り、何を言っているんだと赤面する。
「おやすみなさい、絵理さん。また、ね」
しんとした空間の冷たさに耐え切れなくなりそうで、つい視線をそらしてしまった。
テーブルに向かうと雑誌を広げ、すっかり冷たくなった紅茶をすすった。
>>247 >今度会うときまで覚悟しておいてね。今度は気絶するくらい…
振り向きたくなる心を抑えて、精一杯の背伸びで
「いいもん、先生に気絶するくらいしてもらうから…ぐすっ」
「おやすみなさい…また…絶対に・・・またですよ」
後ろ手にドアを閉め、明かりのついている医務室の前を素通りして
自室のベッドに体を投げ出した。
「うわぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
「疲れてるのかなぁ… 早めに休もうっと」
そう言いながらもきちんとカップを片付けて、休憩室を出る。
しんと静まり返った廊下が、いつもの通りであるはずなのに、今日に限って
特に寂しいように思えてしまう。
(みんな、ありがとう… これから今まで以上に頑張るから、許してね…)
250 :
椿 杏樹:04/06/03 01:08 ID:fJHUSsl0
「はぁい。お電話代わりました。…お久しぶりです。お元気みたいでよかったです、ふふっ」
どこかから架かってきた電話の応対をしている。
「……ええ。 え?…あ、でも…その、お気持ちはとても嬉しいんですけれど、
何分こちらのお屋敷も今は人手不足で……。
いえいえそんなぁ、私で役に立ってるかどうかはイマイチ疑問なところなんですけどねー」
電話線を指で時折弄ぶ。
「旦那様も、お元気ですか?まだまだ新婚さんだから、きっと――
……!?お…奥様がご実家に帰ってしまったんですか? 冬頃に?」
「そうだったんですか、だから私を……はい。…でも、私……。
ええ、一応お伺いするだけしてみます、けど…。あまりいいお返事はできないかもしれないんです、ごめんなさい。
じゃあおやすみなさい。ばあやさんも、お体大事になさってね」
受話器を置き、自室に戻ろうと廊下を歩き出す。
「ううーん……。困っちゃったなあ…」
もうみなさんお休みになられたのかな?
253 :
椿 杏樹:04/06/04 23:16 ID:Wn9Ea4SM
テラスで新しいピンクの日傘を開き、差してくるくると回してみたりしている。
段ボール箱を抱えて、忙しそうに屋敷の中を走り回っている。
「ああもう、何でこんなに忙しいのーっ?」
単に日中に仕事をサボったツケなのだが。
「なんだこの雑誌…」
メイド広報らしき冊子を手に取り、少し呆れたようにパラパラと中を眺めている。
「えっと…ここをダブルクリックして…」
自室で何やらパソコンをいじっている。傍らには分厚いマニュアルと、何かのプレゼンテーションに使われそうな資料がどっさり。
何事も一度飲み込んでしまえば後は完璧なのだが、どうにも新しい知識に関しては大抵飲み込みが悪いらしい。
「ああもう…。でもこんな事を執事長様や飯塚さんに聞くなんて悔しいし…。私の力だけで覚えないと」
屋敷の屋根の上でアイスコーヒーを飲んでいる。
「♪」
「ふぅ……」
自室で深煎りのコーヒーを味わいつつ、名無しの執事に頼んでおいた資料に目を通している。
「こことここの企業は…まだ投資できるか。この企業は…いかんな、情報管理が甘すぎる。
何事も安くすればいいというものでは無いというのに…」
厳しい顔で資料を眺めつつ、万年筆で一つずつチェックをしていく。
「さて…少し休憩するか」
小一時間程で資料を片付け、座っていた椅子から立つ。
半分ほど飲み終えたグラスを手に、屋敷内を歩いている。
「メイドの子が近頃は少ないのね…いつもはもっと誰かしらいるのに。どうかしたのかしら…?」
>>258 主人を見つけ、背後からそっと声をかける。
「お疲れ様です…こんばんは。お邪魔してます」
休憩室でビデオに録画しておいたドラマを見ている。
>>259 「……」
椅子から立ったまま、しばらく動かない。
「近隣の国でももうすぐ大きな動きがありそうだ…。葦名や山城にも貿易には注意するように言っておくか」
ぽつりと、どこか冷たく…そして孤高さを伴った口調で呟く。
と、そこで懐かしい声を聞いた。
「……君か。久しぶり…だな」
先程までの表情が嘘のように、ふっと柔らかい笑みをこぼす。
突然現れた南を見ても驚くこともなく、久しぶりに会った彼女に自然に話しかけた。
>>261 「…あまり出ても、お邪魔になるでしょう?何よりお化けですもの、怖がられてしまいますし」
穏やかに笑いながら、冗談っぽく話す。
「それにお屋敷が少し静かなようだから、今ならお屋敷を歩き回っても大丈夫かと思って……」
そう言うと片手首をくるりと回し、何もない空間から冷たい飲み物を出す。
「どうぞ」
主人に手渡し、俯いてしばし黙った後
「……ふふ。ごめんなさいね、もう…。本当は御主人様に、お会いしたかったんです」
静かに微笑む。
主人の頬に手を触れ、無言ですうっと撫でてから
「……」
ゆっくり胸元に顔を埋める。
テープを巻き戻すと、あくびをしながら廊下に出る。
「ちょっと夜更かし気味ですわね……」
客間の花瓶を交換し終わり、少し萎れ始めた花がささった花瓶を
乗せた台車を押している。
「さあ、このはなはドライフラワーにでもするかな?」
>>262 「ふふっ。邪魔にはならんさ、どんな姿になろうとも、君は君だ」
こちらも彼女に応えるように、穏やかな微笑とともに言う。
>それにお屋敷が少し静かなようだから、今ならお屋敷を歩き回っても大丈夫かと思って…
「…そうだな、少し屋敷は静かになってしまったが」
少し、ほんの少しだけ遠くを見るような目で言い、
「だが、まだここは私の屋敷だ。それには変わりない。君の居場所だって、いつも空けておいている」
魔法じみた方法で飲み物を取り出した南を見て目を丸くしつつ、飲み物を受け取り、それを味わう。
>……ふふ。ごめんなさいね、もう…。本当は御主人様に、お会いしたかったんです
「……」
しばし無言。
それでも、彼女に頬を撫でられると少しくすぐったそうにしつつ。
「……南。私も…会いたかったよ」
胸元に顔を埋めてきた彼女を、柔らかく抱き寄せる。
>>265 廊下で花瓶を運ぶ丹波とすれ違う。
「あら、こんばんは……このお花、まさか捨ててしまいますの?」
花瓶の花が萎れかけているのを見て、残念そうな顔になる。
「もしそうでしたら、一本いただきたいのですけれど」
>>267 廊下で瑞葉に声をかけられる。
「ああ、萩野さん。コンバンハ…この花捨てるのももったいないからね
ドライフラワーにでもしようと思ってたんだけど…
まだまだ、元気な花も多いから一本と言わず何本でも持って行きなよ」
花瓶から一本の花を手に取ると、はさみで程よい長さに切り
瑞葉の髪にすっと挿してしまう。
「ほら、こうすれば花も喜んでるよ。」
>>268 「ドライフラワーに? そうでしたの……
じゃあいただけるならその後でも」
と言いかけると、丹波が髪に花を挿してくれる。
「あ……」
少し頬を赤らめて花弁にそっと触れる。
「ありがとう、ございます……」
そして恥らうように視線を下げる。
>>269 頬を赤らめる瑞葉を見ていたずら心が起き上がってくる。
「瑞葉さん、花が似合うね…
いや、花が瑞葉さんに似合うのかな?」
瑞葉のあごに手をやると、下がった視線を自分に向くように持ち上げる。
「もっときれいにしてあげたいね」
>>270 「そんな……えっ?」
あごをつまんで持ち上げられ、
ふと不安げな面持ちで丹波の瞳を覗き込む。
「丹波、さん?」
>>271 「なに?
俺はきれいな物が好きなだけんだ・・・」
そう言うと、瑞葉の腰に手をやり手近な部屋にエスコートする。
片手では花が満載の台車を引っ張っている。
>>266 「紫様のお嬢様や、瀬名が羨ましい…なんて。言ったらいけませんよね。強くいないと」
主人に縋ったままで呟く。
グラスを近くのテーブルに置き、今度は主人の片手を取り、大事そうに自分の両手で握る。
「ありがとうございます。
…何か御用事、ありますか? お食事でも。お着替えでも…。
なんでも。言いつけてくださいませ」
「どうせ、いつかはこの魂すらも消えてしまうんですから――それまではお役に立ちたいんです」
抱き寄せられて、幸せそうな表情をすると
背伸びしてその冷たい唇を主人の頬に押し付ける。
>>272 「あ、あの……あの……」
目を白黒させているうちに、
たちまち誰もいない部屋に引っ張り込まれてしまう。
(丹波さんが、こんなことなさる方だったなんて……)
ショックに思いつつも、メイドとしての職務を思い出し、
逃げ出すようなことはしないでいる。
「……丹波さん、私を御所望……ですの?」
>>274 びっくりした瑞葉の顔を見れた事を楽しんでいる。
>「……丹波さん、私を御所望……ですの?」
「ああ、さっきも言ったじゃないか、きれいなものが好きだって
瑞葉さんはとてもきれいだしね」
指先が瑞葉の髪をやさしくなでる。
>>275 「ん……」
髪を撫でられて、心地よさげに目を細める。
「わかりました……でも、なるべくなら、やさしく……」
少しだけ悲しげな目で丹波を見据えると、やがて静かに服を脱ぎ始める。
>>273 ひんやりした彼女の手が、自分の手に触れる。
過去の…自分がまだ若々しかった頃の青い思い出が、記憶の海から溢れ出して心を浸す。
>どうせ、いつかはこの魂すらも消えてしまうんですから――それまではお役に立ちたいんです
「……南」
儚げな彼女を見て何か言おうとしても、言葉が浮かばない。そして、そのまま冷たい、しかし柔らかい唇に触れる。
そのまましばらく、彼女の思うままに唇を重ねて。
「ならば…主人として言いつけよう。……南、君を抱く」
そっと、自然な動きで彼女をベッドへと誘い、身体を横たわらせる。
「それに、よく言うだろう。……生きている人間の精を受ければ、君のような存在も永く留まっていられる、と」
現実主義者な自分らしくない理論なのは承知でそう言い、今度は自分が彼女の胸に顔を埋め、思いつくままに彼女の身体に触れる。
>>276 自ら服を脱ぎ始めた瑞葉を見て軽くうなずく。
「さすがだね、服の脱ぎ方も優雅で美しい
あいつがいなければな…」
台車の上の花からバラの花を選び、花びらをちぎり取り
ベッドにばら撒く。
>>278 「そんな……」
下着姿になったところで、恥ずかしげに腕で身体を覆う。
やがて、丹波がバラの花びらで飾ったベッドと
彼自身の顔とを見比べると、そっとその上に横たわり、瞳を閉じる。
「……どうぞ、お好きなようになさってください……」
>>279 >「……どうぞ、お好きなようになさってください……」
「そう…どうなっても知らないよ」
ベッドサイドから瑞葉に覆いかぶさると、唇を重ね下着を片手で器用に
はずしていく。
恥ずかしげにもぞもぞと動く瑞葉に
「動かないで…
なにもしなくっていいから」
そう言って瑞葉を生まれたままの姿にしてしまった。
>>277 「…」
黙って唇を重ね、主人の言葉に頷く。
横たわり少し身をよじるようにすると、悲しげに言う。
>生きている人間の精を受ければ、君のような存在も永く
「…それは…嘘ですわ。
きっと『そうだったらいいのに』っていう、願望がそんな事を人間に言わせるんです」
胸元の主人の頭を手で抱え、ぎゅっと押し付ける。
「でも…今は信じてみます」
「っ、ん…っ。そうでないと……何もかもが怖くて…」
天井を見上げ、弱々しくかすれた声を上げる。
>>280 「ん、むぅ……っ」
唇を塞がれ、身体をまさぐられて裸にされていく感触に、
わずかに悶えるようにしながら抵抗らしきものをするが、ほとんど意味をなさない。
>動かないで… なにもしなくっていいから
「でも……私も、御奉仕をするのがお仕事ですから」
そっと目を開いて起き上がろうとする。
>>282 「じっとしていてくれるのが、一番のご奉仕だよ」
やさしく、瑞葉の肩を押さえベッドに押し付ける。
「あんまり動くなら、動けないようにひどいことをしなきゃいけないから…」
やさしい言い方だが、強くはっきりとした意思を伝える。
「だから、ね…じっとしていて」
>>283 >あんまり動くなら、動けないようにひどいことをしなきゃいけないから
やさしげな口調とは裏腹なその言葉の内容に、
ついヒッ、と小さく息を呑んでしまう。
「は、はい、じっとして……ますわ……」
すっかり気をのまれて、小刻みに震えながらも
また目を閉じて、ただ丹波のなすがままに任せる。
「ぁ……んっ、はぁ……」
>>281 「……今はそんな事は言わないでくれ。私の前に君が居る。不可解な事だらけでも、今それだけは確かな事なんだからな」
例えるなら、世に姿を留める為に凍りついた一輪の花。儚げな南の言動からそんな事を感じつつ、そっと彼女の服を脱がせていく。
「懐かしいな。こうしていると、あの時を思い出す」
南のメイド服を乱れさせ、下着の上から乳房を、そして秘所の周りに触っていく。
「右も左もわからなかった私を、君は優しくリードしてくれたものだ…」
乳房を露出させ、その先端を舐め、吸い付く。
ひんやりした彼女の肌に、内から熱を灯らせるように、時に優しく、時に強く。
左右のそれを交互に責めつつ、空いた手を彼女のスカートの奥…そのショーツの中に手を伸ばす。
微かに湿っている事を確認して、ほぐすようにそこを弄る。
>>284 素直にじっとする瑞葉を見て心の中で舌打ちをする。
(チッ、どうせなら抵抗してくれてもよかったんだけど……)
「素直ないい子だ、もっときれいにしてあげる」
花を瑞葉の周りに飾り始める。
瑞葉の白い肌が色とりどりの花で染まっていく。
>>286 「あぁ……」
花弁で周りが飾られていくと、
なんだか自分の横たわる場所が削られていくような
不安な心地に襲われて、体を抱えるように縮こまらせる。
「んぁ……はぁ……あっ」
その一方で花の甘い匂いと、触れられない切なさとで
身体の芯は開放を願って疼き始めている。
>>287 花の香りに負けぬほど、瑞葉から甘い女の匂いが立ち上ってくる。
瑞葉の周りだけでなく、乳房や腹の上、茂みの上にも花を飾る。
そうして秘所が水をたたえていることに気づく。
「ふふふ、じれったいのかな?」
季節外れのひまわりを一本手に取ると、その茎にささくれがないことを
入念に調べる。
>>285 言葉少なにかすかな吐息だけを漏らす。
「はぁ…、はぁ…。あ…んっ」
目を閉じて余計な事は考えず、与えられる快楽に溺れようとする。
主人が体に脱がせやすいように上半身を少し浮かせたりも。
「…御主人様……」
主人の手が秘裂へと伸びると少し恥ずかしそうに顔を赤らめていたりするが、
段々優しく愛でられているのを黒い瞳でじっと眺めているうちに、涙がぽろぽろ零れてくる。
「んぅ…、っ、あっ…」
手で拭おうとするが、なかなか止まらない。
「御主人様、もっと近くに…。側から…離れないでください…」
涙で瞳を潤ませつつ主人の背中に手を回す。
「深く…繋がっていたいんです。貴方との繋がりに、瀬名がいるだけでも十分すぎるのに。
……っ、それでも…」
「…わがまま、ひとつだけ。言ってもいいですか…?」
>>288 「あ……あん、いや……丹波さん……っ」
花弁の少しだけ湿った感触に悶えるうち、
もうひとつの湿った花弁がほころびはじめる。
>じれったいのかな?
「……え? あ……っ!
た、丹波さん、まさかそれを……だ、ダメぇっ!」
茎を調べる丹波を見て、今夜初めて大きな抵抗をする。
「そんな……恥ずかしい、ですっ!」
綺麗なひまわりによって辱められるという事実に
大きなショックを受けたらしい。
>>290 瑞葉がひまわりを見て体を揺らし抵抗する。
「ダメだよ、動いちゃあ
きれいに飾った花が散らばっちゃう……
言うことを聞けないなら、動けないようにするだけだよ」
そう言ってベッドの下から縄を取り出し、瑞葉の前にちらつかせる。
「ひどいことはしたくないって言っただろ?
だからじっとして、じっとしてくれれば、嫌な事は嫌って言ってくれればいい」
力強く瑞葉の体を押さえつけると、瑞葉の目を見つめ再び唇をふさぐ。
>>289 「南……?」
愛撫を続けるうちに涙を流し始めた彼女を見て、困惑する。
…が、すぐに彼女の願いを聞き取り、身体を密着させて、存在を確かめ合うように強く抱きしめた。
「大丈夫だ、私はここに居るよ。それに、あいつ以外にも…私は君と繋がっているんだから」
涙目の彼女を安心させるように、刺激ではなく安らぎを与えるような愛撫を続ける。
そっと背中をさすり、そのひんやりした肌を温めてやる。
>…わがまま、ひとつだけ。言ってもいいですか…?
「何だい? …昔から君に無理難題ばかり言っていた私だ。応えられる事なら何でもするぞ?」
彼女を抱いたままで、そう静かに囁く。
>>291 「ご、ごめんなさい……でも、それは……お花はイヤ……縄も、できれば」
またおとなしくなったものの、やはり拒否の意を示す。
「あん……ん……っ」
丹波の唇を受け入れると、その頬を撫でて言う。
「丹波さん御自身なら、いいですから」
言葉を口にした後、真っ赤になって手で顔を覆ってしまう。
(いや……私、なんてこと……っ)
>>293 >「ご、ごめんなさい……でも、それは……お花はイヤ……縄も、できれば」
「うん、わかったよ
素直にそう言ってくれればいい」
やさしげな視線になって、うなずく。
>「丹波さん御自身なら、いいですから」
「俺かい?
瑞葉さんが望むならそうしてあげるよ」
といった途端に、瑞葉が顔を手で覆う。
顔を覆う手をはねのけると、軽く瑞葉の頬を張る。
「ダメだよ、動いちゃあ
言うことが聞けない悪いお嬢さんだ…
仕方ないね……縄を使わせてもらうよ」
寝たままの瑞葉の上半身に縄を掛け、腕が動かせないように
縛ってしまう。
>>294 「きゃぁっ! ご、ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
ほとんど痛みはなかったものの、頬を張られたショックで怯えてしまう。
「いや、縄はイヤぁっ!」
しかし結局は上半身を拘束されてしまい、自由を奪われる。
「丹波、さん……いえ、丹波様、お願いです、解いて下さいませ……」
蚊の鳴くような声で懇願して下半身をジタバタとさせるが、
その太腿をすり合わせる動作が誘っているようにも見えてしまう。
>>295 「わるいね、本当は縄は使いたくないんだよ
でも、動く瑞葉さんが悪いんだよ」
縄化粧もなかなか似合う瑞葉に嗜虐心が鎌首をもたげ、ズボンの中でも
逸物が鎌首をもたげている。
縄と瑞葉の体の間に花を挿すと、ポケットから小さなデジカメを取り出し
フラッシュを光らせる。
「きれいだよ、最高の素材だね。
本当に俺の最高傑作かもね」
満足げに微笑んでいる。
>>292 >応えられる事なら何でもするぞ
「『奥様』に…してください…。メイドの少ない今だけ、誰も貴方に触れないうちだけでいい…」
儚い声で囁き、主人に自分の胸をぐっと押し付ける。
「何でもお役に立ちたい、だなんて言ったくせに……今更だと思うでしょう?
一度逃げて、勝手に死んで何なんだ、って…。
ここにいた時からずっと言えなかった。未来のある貴方を困らせたくなかったの」
敬語を段々使わなくなり、素の自分を見せ始める。
「…愛してます」
「ああ、いいのかしら…」
再び唇に深く口付け、足をゆっくり開いて主人を受け入れようとする。
「できるのなら今日は、貴方の妻として…抱いてくれますか…?」
頭のカチューシャを外して、丁寧にまとめられていた髪をぱさりと下ろし
主人を待つ。
>>296 「あ……あ……」
フラッシュが光るたびに居たたまれない心地になって
カメラのレンズから顔を背け、目を硬く閉じる。
「撮らないで……こんな姿、撮らないで下さい……」
弱弱しく頭を左右に振って涙を流す。
「普通に、して……ください。私は、それなら……」
せめて丹波を誘導しようというのか、
ゆっくりと、小さくではあるが脚を開いてみせる。
「一生懸命、気持ちよくさせていただきますから」
>>298 涙を見せる瑞葉に、言葉を叩きつける。
「涙もきれいだね、もっと瑞葉さんの涙を見ていたいね」
脚を開き誘う姿を見て
「自分が気持ちよくなりたいって素直に言えば?
お嬢様には、そんなはしたないまねはできなかな?」
足元に回り秘所の眺めを楽しんでいる。
>>299 「そんな……そんな、こと……」
絶句して口をパクパクとむなしく開閉させるが、やがて……
「き、気持ちよく……して、下さいませ」
脚の付け根の花開いた部分からこぼれる蜜の感触に震えながら懇願する。
「丹波様の……で、えっち、して下さい」
>>297 「……」
半ば予想していた…しかしどこか予想外な、彼女の言葉。
南のその一言で、遥か昔の幼い時から、彼女を初めて抱いた日、そして彼女と別れた日の記憶が脳裏をよぎる。
「そうか、君は…」
少し目を細め、感傷的に呟くような言葉を漏らした後。
「わかった。今夜、君を…南を…私の妻にする」
主と使用人の壁や、その他諸々の事情があって結ばれなかった過去の二人。
結婚した後も自分に変わらぬ忠誠と思慕を向けてくれた彼女。そして、妻を短い期間で失ってからの彼女との一時。
様々な想いを胸に、しっかりと彼女の目を見る。
「南……」
唇を奪い、強く彼女を求めて。
「愛しているよ」
彼女の頬をそっと撫でてから、濡れた彼女の秘所に逸物を挿入する。
一気に奥まで押し込めて、身体をぴったりと寄せ、小さく─ごく小さく、何事かを睦言のように囁く。
>>300 ようやく素直に言葉を出す瑞葉に満足げに笑う。
「そう、素直になればいいんだよ。」
きていたTシャッツとジーンズを脱ぎ捨て、トランクス姿になる。
トランクスの中心は大きく盛り上がっている。
「瑞葉さんが欲しいのはこれかな?」
>>302 「は、はい。それ……それですわ、早く……っ!」
焦らされきって蕩けそうな身体を悶えさせて
丹波の逸物を待ち焦がれる。
「早く、いらして下さいっ!
私……私、もうっ、早くっ! 早くぅっ!!」
はしたない、と気づく余裕すら失って
ただひたすらに丹波とつながることで得る快感だけを求めている。
>>303 「じゃあ、遠慮なくさせてもらおうかな?」
トランクスを脱ぎ去ると、逸物が天を見つめている。
そして、瑞葉の脚の間に体を割りいれると、逸物の先端で
びしょ濡れになっている秘所をなぞる。
>>304 「あ……あぁ……」
ようやく目に入った丹波の怒張に、言葉を失って
ただただ腰を高くあげ、それを一刻も早くもらえるように備える。
「ん……くあぁっ!?」
既にしっとりというには過ぎるくらいに濡れそぼった花弁を
肉茎の先端で弄られ、高い声を上げて身体を跳ねさせる。
「は、早くっ! 中まで……奥まで下さいぃっ!」
早く、イきたい……そうでないと、死んじゃいますぅっ!」
焦って白い脚を丹波の腰に絡ませようとする。
「早く、早くぅっ! それ、下さいぃぃっ!!
イかせて下さったら、後でなんでもしますからぁぁっ!!」
>>305 「ほう、セックスでじらされて死んだ人って見たことがないから
見てみたいもんだねぇ〜」
そばに落ちている花をひとつ拾うと、瑞葉の乳房の先端に飾り付ける。
そして、そ知らぬ顔で内腿やへその脇などを撫で回す。
「そう、イッたらなんでもしてくれるんだ…
ホントだね、約束できる?」
>>301 「……! あぁ…。御主人さ……」
中に入ってくる感触に悶えながら主人の名を呼ぶが、途中で止める。
長い髪を腰あたりまで散らばせて、冷たい頬はいつのまにか上気している。
「……『あなた』。」
「ああっ、あっ…んっ、すごい……。もっと、強く……あふっ…!」
突かれて小刻みに嬌声を上げる。
胸を揺らし、しっかりと抱きついた姿勢で時折耳にもキスをしたりする。
すっかり捲れ上がった長めのスカートも、主人が動く度に小さく布擦れの音を立てる。
「ん、ん…、はぁ…。もう…もう絶対、私…どこにも、行きません…」
荒い吐息を混じらせつつ、改めて主人への忠誠とも愛情とも取れるような言葉を誓う。
>>306 「ひあぁぁぁっ!」
硬く尖りきった乳首に、ひんやりしっとりした花弁が擦り付けられる感触に
たまらず喉の置くから嬌声が迸る。
>イッたらなんでもしてくれるんだ… ホントだね、約束できる?
「ほ、ホントですっ、なんでもしますっ!
どんなことでも、言う事を聞くって、約束しますぅっ!
だから、だから……意地悪しないで下さいませっ。
それを……早く、奥までぇ……っ!」
ほとんど泣き声に近い喘ぎとともに、丹波のもたらしてくれるであろう快楽を求める。
>>309 >どんなことでも、言う事を聞くって、約束しますぅっ!
「ふふふ…まあ楽しみにしておくよ」
意味ありげに笑うと、逸物に片手を沿え瑞葉の秘所を貫く。
「すごいよ、瑞葉さん
ぬるぬるで、中が勝手に動いてるよ」
わざと浅いところで止めているのだが、そこでさえ媚肉は
中へ逸物を誘い込もうと蠢いている、
>>307 「南……っ」
普段より少し荒く、そして青く。
自分と繋がっている、一人の女性を求め続ける。
「くっ…凄いぞ、南。こんなに濡れた事はそうそう無いだろう?」
熱くとろけた秘奥をえぐるように突きつつ、軽いキスや愛撫を止めはしない。
>ん、ん…、はぁ…。もう…もう絶対、私…どこにも、行きません…
「ああ、ずっと…私の側にいるといい。…南には、側に居て欲しい」
彼女の言葉に応えるように、緩急をつけた腰使いで快楽を貪り、与えていく。
「さあ、もっと乱れて構わないぞ。南は私の妻なのだから、遠慮することなど無い」
長い髪に手櫛をかけるようにしつつ、またそんな言葉を告げる。
自身ももう何を言っているのかわからなくなるほどに、半ば本能で行為に没頭していた。
>>309 「んはぁぁぁぁっっ!!!」
たとえ浅くとも、媚肉を貫かれる感触に、たまらず登りつめそうになる。
「す、すごいっ! もっと……もっと下さいっ!」
今度こそ丹波の腰に脚を絡み付けると、
一気に快楽の頂点を極めようと
激しくガクガクと腰をゆすり上げる。
「あっ、あっ、あんっ、あはっ、い、イくっ!
もうすぐですっ! 丹波様、私、イきますぅぅっ!!」
早くも切羽詰った嬌声を上げて、絶頂の寸前へと一人追い詰められる。
>>311 瑞葉の脚と蠢く媚肉によって逸物が奥まで到達する。
「そんなにあせらなくってもいいのにな…」
がくがくと動く瑞葉の腰に負けぬように足を踏ん張り、細い腰を
両手でしっかりつかみ、瑞葉の奥へと抽送を繰り返す。
>>312 上半身が拘束されていて、しっかりと抱きつけない分
一層激しく動こうとすると、丹波に腰を抱えられてしまう。
「い、いやっ、イきたいのぉ……丹波様ぁ……あぁっ!?」
と、いきなり奥まで深く貫かれては引き抜かれるという
激しい責めに襲われ、たまらず大きくよがってしまう。
「あぁっ! あぁーーっ!」
やがて秘肉が一層締め付けを増し、丹波の肉幹に震えを伝えて
絶頂がやってきたことを知らせる。
「い、いやっ、怖い、壊れちゃう……飛んじゃう、どこかへ……
あ……あ、やぁぁぁぁぁっっっ!!!」
ビクビクと花で飾られた裸身を痙攣させると、やがてぐったりとなる。
>>310 「ええ、そうですね…。あっ、そんな、激しく……。あふ、ぅ…、んっ、あぁっ…!」
徐々に激しく自分を求めてくる主人を嬉しく思い、
応えるように繋がっている部分を締め付けたりする。
「もっと乱れて、いい……」
それを聞くと一度自らで肉棒を引き抜き、自分の体勢をうつ伏せに変える。
やや四つんばいのような格好になり、ちらりと主人に目線を送ってねだる。
「なら、後ろにも…。あなた、お願い……どうか入れてくださいませ…」
抜いたばかりの秘所から、溢れ出した愛液が太股をつたってシーツに滲んだりする。
>>313 「ははは、はしたないお嬢さんだ
自分ひとりでいってしまうんだからな。
勝手に一人でいけばおしおきものだね・・・」
手近にあったペットボトルから水を口に含み、そしてペットボトルから
水を瑞葉の顔に掛け目ざめさせる。
「こんどは、俺が気持ちよくなる番だ」
そう言って、自らの快楽のために抽送を再開する。
>>314 「そうだ。もっと…ありのままで、私を求めてくれ」
時折きつく締め付ける南の秘所に深い快楽を感じつつ、かき回すように責める。
と、突然自分から逸物を抜いたと思えば、うつ伏せになって淫らな仕草を見せる南。
「…綺麗だな」
ぽつりと呟きつつ、彼女のおねだりにしっかりと頷く。
「そうだな。前も、後ろも…南の全ては私のものだ」
愛液に濡れた逸物で南の菊穴を弄り、焦らすようにしながらほぐしていく。
「だから、南も私のものをもっと感じてくれ」
ゆっくりと逸物を沈めていき、やがてすっぽりと逸物が収まると小さく息を吐く。
そのまま後ろから、南の尻を愛でていく。
腰を前後させるタイミングに合わせて、時折淫核に触れてみたり。
「……くぉ…南は、後ろも凄いぞ」
>>315 「ふ……あ……っ?」
顔に吹きかけられる冷たい水の感触に、瞳が焦点を取り戻しかける。
と、疼きが静まりかけていた秘所を、強烈な快感が再び貫く。
「あぁぁっ!?」
今度は悲鳴に近い嬌声があがる。
「だ、ダメぇっ、私……今、イったばかり、で……か、身体が……
これ以上されたら、壊れ、ちゃいますぅっ!」
絶頂後の脱力のため、一切身体に力は入らず、
丹波のなすがままにされながらも、口では抵抗する。
先ほどの約束も忘れて。
>>317 「壊れてくれよ、壊れるほどに感じてくれ」
そういいながらぴすとぬんどうが激しくなり始める。
「瑞葉さんの中が熱い、それにきつくて…」
逸物の先端が大きく膨らみ、丹波も限界を迎えつつあった。
「み、瑞葉さん、い、いくよ」
逸物が爆発し、白濁が瑞葉の最奥を白く染めていく。
>>318 「やっ、壊れるなんて、いやぁ……」
既に悲鳴をあげる力すら失いつつある身体を
丹波のいいように弄られ、揺すられ続ける。
>み、瑞葉さん、い、いくよ
「あ、あん、丹波、様ぁっ、い、いらっしゃるの、ですか?」
丹波の言葉を聴いて、半ば反射的に秘壷を締め付ける。
「なら、奥で、いらして……あ、んんんぅっ!!」
欲望が内部で爆ぜたのを感じて呻く。
「……あ、出て……ますわ、いっぱい……丹波様、の……」
うわごとの様に呟いて、完全に脱力する。
>>319 すべてを出し切り、瑞葉から逸物を引き抜くと瑞葉の横に
体を横たえる。
「すごいよ、瑞葉さん……
あいつさえいなけりゃ家柄も問題ないし、オヤジも喜ぶんだけどな
まあ、横恋慕しても仕方がないから……」
寝そべったまま、上半身の縄を解く。
「縄の痕が残っちゃった…
ごめんよ……
そうだ、さっきの約束は覚えている?」
>>316 >前も、後ろも…南の全ては私のものだ
主人の言葉に頷き、後ろでも彼の逸物を受け入れる。
「…っ、ぅ…くっ…。んぅ…」
あまり交わった事のない部分に押し込まれたので、少し苦しそうな表情をするが
動き始めるとすぐに表情が和らぐ。
「ぁふ……。ええ、感じますわ…私の中に、あなたを…あ、あっ!いい…っ」
淫核も刺激されより感じたのか、側にあった枕を抱えてぎゅっと爪を立てる。
「すごい、です…?んっ、…御主人様のも…私の中で――あぅ、っ!」
微笑み言葉を返そうとしても激しく貫かれ、最後まで言えずに喘いでしまう。
「んん…ん……!」
お互いの肌をぶつからせ、最早余計な言葉など言わず、なりふり構わずに愛する主人と交わろうとする。
>>320 なにやら語りかけてくる丹波の言葉も
ろくに耳に入らないほど呆然としていたが
>縄の痕が残っちゃった…
「……えっ!?」
その言葉にふと我に返る。
「あ……」
乳房や首筋、わき腹などに残る縄目の跡に指を這わせて戸惑う。
「こ、こんなの、誰かに見られたら、私……っ」
しゃくりあげながら身体を抱く。
>さっきの約束は覚えている?
「!」
ビクッ、と身体を震わせたあと、ゆっくりと頷く。
「……はい……覚えて、います。なんでも……するって」
>>322 >「……はい……覚えて、います。なんでも……するって」
おびえている瑞葉をみて、やさしげな表情を取り戻して来る。
「大丈夫、無茶は言わないさ……
今夜だけ…明日の朝まで、俺のものになっていてくれ
それにその体じゃご主人さまのところにもあいつのところにも
いけないだろ?」
抱きしめながら、耳元でささやく。
>>321 「私も、南を…感じるぞ。気を抜けば、もうイッてしまいそうだ」
荒い息を吐きながら、浅く深く南を責めていく。
空いた片手で南の尻や腰を弄り、舐めるように愛撫していく。
「……くっ、そろそろ…」
南の体勢を変えて自分が上になると、菊穴から逸物を抜いて再び秘裂に逸物を挿し入れる。
「…最後は、こっちの方がいいだろう?」
それだけ言うと、後はただ自分を、そして相手を絶頂へ導くためだけに動き、交わる。
今にも達しそうな逸物はさらに膨張し、彼女の中でその存在を主張する。
「南…っ、もう…いくぞ……っ!」
最後に一際深く逸物を突き立てると、彼女の中に大量の白濁を注ぎ込む。
止まらないのではと思うほどの長い射精を終えると、力尽きたように彼女に身体を預け、無言で抱きしめた。
>>323 >今夜だけ…明日の朝まで、俺のものになっていてくれ
「……はい。約束ですから、お言葉どおりに致します」
しおらしく首肯すると、丹波の胸板に頬をすりつけ……
やがて肉幹を口腔で清めはじめる。
「うんっ、む……はぁっ、あむ……ぅっ」
その後も花の香りの中、淫らに交わりは続くのだった。
>>325 素直に言うことを聞く瑞葉を見て、愛おしさがあふれ来る。
「瑞葉……」
……ふ、俺らしくもないかあいつを何とかしようなんてな……
夜明けを迎えるころ、すやすやと寝息を立てる瑞葉にシーツを掛け
瑞葉の部屋に運び入れる。
そしてシャワーを浴びて自室に戻る途中で見かけた瀬名に軽い嫉妬を
覚えるのだった。
>>324 「んっ、あっ、ええ…中にください、御主人様ぁっ!
………! 私も、っ……あぁぁっ……!!」
主人が達すると同時に自分も絶頂を迎え、体をびくっと痙攣させる。
「はぁん…、ま、まだ出て……。んっ」
射精される間にもまだ敏感になっている秘所が刺激され、軽くまた達してしまったりする。
「………あたたかい…。」
行為を終え、主人の体温を感じつつ、半裸の状態のままぐったりベッドに横たわる。
「うふふ…。いえ、なんでもありませんのよ。
まだ、こうしてくっついていますからね。あなたが嫌だって言っても…。
みんなに怖がられても、瀬名に怒られても知りません」
主人に軽く唇を重ね、幸せそうに微笑む。
が、それでもやはり夜が明ける頃には、眠る主人を残して、ふっと静かにどこかに消えてしまう。
>>328 「……ん」
行為後、こちらも半裸でベッドに横たわる。
どこか甘えるような南の口調にも、微笑んで応えた。
「ああ、ずっとくっついているといい。他のメイドや執事達が何と言おうと、おまえは側に置いておくよ。
……ふふ、昔…どこかで言ったような台詞だな、これは」
そう言った後に、南と唇を重ね、やがて眠りに落ちる。
─翌朝。
予想通り…とは言え、まるで夢のようにかき消えた彼女の事を思いつつ、一人着衣を正す。
自分を起こしに来た志保を少し感情的に追い返すと、しばらくの間、窓の外を静かに眺め続けるのだった。
何もしなくていい日、というのはなんて暇な時間なんだろう。
机にうつぶせになりながら、近くにあったペンをつつく。
「ころころーころころー」
しばらく遊んでいると、不意にペンが何かにぶつかった。
・・・・・・・クローバーがところどころにあしらわれた便箋。
「・・・・・・・・・・」
なんともいえない感情が心をよぎる。
意味もなく手紙を書きたくなって・・・身を起こし、遊んでいたペンを手に取った。
「えっとー・・・・・・」
ゆっくり考えながら、便箋に文字を書き連ねていく。
332 :
椿 杏樹:04/06/06 00:28 ID:6nq22IV0
「♪春色の汽車に のーって 海にー連れて行ってよ〜」
空き部屋で乾いた洗濯物にアイロンをかけながら、笑顔で歌を歌っている。
何やら機嫌が良いらしい。
「♪こーころーの岸辺に 咲ーいたー 赤いスイートピー♪」
「・・・・・・ん、書けたかな」
ひとつため息をついて、ペンを置く。
便箋を丁寧に折りたたみ、封筒の中へとしまう。
そして封をして・・・・・・そっと自分のポケットにしまった。
「ばか・・・」
そして、再びうつぶせになってつぶやいた。
どうしてか、ひどくむなしかった。
334 :
椿 杏樹:04/06/06 01:05 ID:6nq22IV0
「アイロンがけまで終わってます。どうぞ〜」
屋敷の住人の部屋をひとりひとり回り、洗濯物を返している。
「♪好ーきよ 今日まで 逢った誰よりー」
廊下でカートを押しながら引き続き機嫌良さげに歌ったりする。
「……。…ふふっ」
頬に手を当ててこっそり微笑む。
なんとなく部屋にいたくなくなり、屋敷の廊下を歩く。
そっと、ポケットの上に手を置けば確かにあの手紙が存在していた。
「・・・・・・・・」
それが自分の心を暗くしているのだと知っていて、でもどうすることもできない。
この気持ちをどうにかしたくて、よくわからないまま近くの窓を開ける。
外は、少しだけ風が吹いていた。
「捨てちゃおうかな・・・全部」
ポケットから先ほど書いた手紙を取り出す。
・・・これから破られるであろうこの手紙とともに、この思いも。
いっそなにもかも・・・なかったことにしてしまえたら。
そして、そっと手紙を持っていた手に力をこめる。
右手は前に、左手は後ろに。
(わたしと、あなたみたいに)
336 :
椿 杏樹:04/06/06 01:31 ID:6nq22IV0
>>335 「あら?」
廊下の先にまりのが立っているので、声をかける。
「こんばんは、どうかしました〜? あ。そうだこれ、まりのさんのお洗濯物。どうぞー」
まりのにハンカチやタオル類を渡す。
「ハンカチはアイロンかけてありますからねー。明日にでも使ってね」
「今日は御主人様のお当番、誰だったかしら…。
もしこの前の私みたいに忘れてたら大変だわ」
この前の主人とのことを思い出して、少し苦笑する。
「わ」
突然杏樹に声をかけられ、慌てて手紙を隠す。
・・・結局捨てられなかった。
>こんばんは、どうかしました〜?
「いいえっ、そろそろ梅雨だなあなんて、風を感じながら考えていたのですよっ」
ニコニコと笑いながら、ぜんぜん違うことをいう。
・・・・・・いつからわたしはこんなに器用なことができる人間になったのだろう。
そんな自分に嫌悪すら覚える。
>まりのさんのお洗濯物。どうぞー
「あやや、すみませんっ・・・お手数おかけいたしましてー」
何度も頭を下げながら、洗濯物を受け取る。
338 :
椿 杏樹:04/06/06 01:58 ID:6nq22IV0
「お部屋にいるよりは風にあたるほうが、気持ちいいですものね。
でもあまり当たりすぎて、風邪を引かないようにしましょうね」
その場に軽く屈み、まりのと目線を同じにして語りかけつつ
にっこりと笑う。
少し影のある表情を一瞬見せたので、首を傾げたりもする。
「?」
>お手数おかけいたしまして
「ううん、私こういうお仕事のほうがむしろ最近は好きで……あ。
な…なんでもないんです。それじゃあ、おやすみなさい〜」
慌てて訂正すると、軽く手を振りカートを押してまりのから離れてゆく。
「はいっ、おやすみなさいですっ」
去り際の杏樹の態度が気にはなったが、深く詮索せずに大きく手を振って見送った。
そして、杏樹の姿が見えなくなった後・・・ポケットから先ほど破りかけた手紙を取り出す。
力を入れた部分はしわくちゃになっている。が、破けてはいなかった。
・・・・・捨てられなかった、何も。
本当に捨てたいのなら、あの時ためらうべきではなかった。
杏樹がいようとも、さっさと破いて風に流してしまうべきだった。
なぜ・・・・・・何もできなかったのか。
(まだ、何も変わっていないのかな・・・・・わたしにはわからないよ)
どうしようもなく、その場に立ち尽くしていた。
救いを求めるように天井を仰ぐ。
答えは、何もなかった。
「ふぁ〜〜〜」
大きなあくびをしながら、廊下を歩いている。
「もうすぐ、かぁ・・・・・・」
カレンダーを見つめて、つぶやいた。
「・・・・・お休みもらわなきゃ、だね」
部屋を出て、当日は何を準備したらいいかとぼんやりしながら歩いていた。
「まずはお花と・・・あとは・・・」
朝から書斎で書類の決裁をこなしているが、ここ数日不在にしたためか
いまだに山のように書類が積まれている。
「ふう、なかなか終わらないものだ……
少し肩も凝ってきたが、誰か居らんものか?」
デスクの片隅にある、ベルを鳴らしてみる。
「?」
ベルが聞こえたような気がして立ち止まる。
(今のは・・・なんだろ?)
……
ベルを鳴らしても誰も来ず眉をひそめる。
「今日は誰も居らんのか?」
再びベルに手を伸ばし、強くベルを鳴らす。
(あ、そうか・・・これご主人様のベルだっ)
「はいはーいっ、ただいま参りますーっ!」
まりのは廊下を走りながら、主人の部屋へと向かった。
>>350 バタバタと廊下の外から走る音が聞こえる。
(やれやれ…やっと気づいたか…おしおきだな)
頭を振ってドアが開くの待つが、わざと視線は書類に向けている。
こんこんっ。
緊張した面持ちでノックをする。
「ご主人様、伊月です。・・・入ってよろしいでしょうかっ」
軽く息を吸うと、中に向かってそう声をかけた。
>>352 ようやくドアをノックする音が聞こえ、まりのから入室の許しを請う声が聞こえる。
「入りなさい」
不機嫌な声で答えると、ドアを開け入ってきたまりのを一瞥する。
「・・・遅れて申し訳ございませんでしたっ」
不機嫌そうな主人の声に、素直に頭を下げる。
「ところで、どのようなご用件でしょうかっ」
顔をあげる。主人はまだ不機嫌そうにまりのを見ていた。
(ああ、やっちゃった・・・)
内心で顔を覆う。
>>353 頭を下げるまりのを見て、一度も接していなかったことに気づく。
「君が、伊月君か……
私の屋敷に来てどれくらいになるのかね?
私が呼べば、すぐに来るのがメイドの務めであるとは執事に聞かなかったのか?
まあよい、遅れてきたことについては後だ、まずは肩をもんでくれ」
椅子から立ち上がり、ソファーに座りなおす。
>私が呼べば、すぐに来るのがメイドの務めであるとは執事に聞かなかったのか?
「は、はい。申し訳ありません・・・わたしのミスです」
しゅーんとなりながらも必死で頭を下げた。
>まずは肩をもんでくれ
「あ、はい。それでは失礼いたしますねっ」
すこし、主人の不機嫌が緩んできた気がした。
少し元気になり・・・気を取り直して、主人の後ろに回る。
鼻歌を歌いながら、肩をたたいたりもんだりし始める。
>>356 背中からまりのが鼻歌を歌いながら、肩に触れる。
(……最近はこのようなものなのか?執事にもう少し礼儀作法を教えるように言わねばな)
細い指ではあるが、力強く肩を揉まれ少しずつ凝りがほぐれてゆく。
「…ウム……そこをもう少し強くしてくれ」
「はいっ」
にこにこと微笑みながら、その部分を少し強めにもむ。
(ご主人様、いろいろと大変なんだろうなぁ・・・すごく肩こってるよ)
たまに、少し力をいれてさすったりもする。
「お疲れ様です、ご主人様っ」
そっと、ねぎらいの言葉をかけた。
>>358 お疲れ様ですと声を掛けられ、後ろを振り向く。
「ふう、もう肩はよい。
ところで、私が呼んだのにすぐ来なかったことだが…」
ソファーから立ち上がり、まりのの前に仁王立ちになる。
>ところで、私が呼んだのにすぐ来なかったことだが…
(あう・・・)
まさか、ベルがご主人さまのものだなんてわかりませんでした・・・と正直に言うわけにもいかない。
どう言い訳したものか・・・。
そのとき・・・自分は主人に用件があることを思い出した。
「あの、ええと・・・その件について、少々お話があるのですが」
事情を説明しようと、おずおずと話し始める。
「今度の木曜日・・・その、少しお休みをいただきたいんです・・・」
>>360 「ほう、休みか…
ダメとは言わないが、今はメイドの人数も少ないからな。
シフトを変わって貰えるのがいればいいが…」
ちらりとデスクの上にあるシフト表を見ると今夜の相手は絵理となっていた。
内線電話を手にすると、執事に電話をし絵理を今夜から木曜日にシフトを
変更するように指示した。
「これで、木曜日に休むことは無理ではなくなったが……
今宵の私の相手をするメイドがいなくなったわけだ。
呼び出しにすぐ応じなかった仕置きをするには絶好だな。」
ゆっくりとドアの前まで歩くと、ドアをロックしてしまう。
>ドアをロックしてしまう
「ご、ご主人様・・・何を」
突然変わった場の雰囲気に、戸惑いながらも問い掛ける。
・・・違う。本当はわかっている。
・・・でも、わかりたくなどない。
主人から逃げるように後ずさりした。
>>362 後ずさりするまりのの肩をつかみ、がっしりと捕らえてしまう。
「何をではない、メイドとしての勤めをしてもらうだけだ」
まりのの体を軽々と持ち上げると、ソファーに再び腰を下ろす。
ひざの上にまりのをうつぶせにねかせ、スカートをめくり上げショーツに
包まれた丸いしりをあらわにする。
ショーツをおろし白い双臀に大きな手が打ち付けられる。
バシーンと大きな音を立てている。
「やめて、やめてください・・っ」
じたばたともがくが、あっという間に捕らえられ持ち上げられてしまう。
そのまま主人のひざにうつぶせに寝かされ、スカートをめくりあげられる。
「・・やだぁっ・・・」
恥ずかしさと恐怖がまりののなかで渦巻いていた。
>ショーツをおろし白い双臀に大きな手が打ち付けられる
「あうぅっ!」
目を閉じて痛みに耐える。それでも痛いものは痛かった。
目じりに涙が浮かぶ。
>>366 数度尻を打ち付けると、まりのの目じりからこぼれた涙が太ももを濡らす。
「反省したか?
私が呼んだときにはすぐに来るんだぞ。」
まりのの体を抱き起こし涙を拭ってやり、そのまま唇を奪う。
>「反省したか? 私が呼んだときにはすぐに来るんだぞ。」
「は、はい・・・もうしわけありませんでした・・」
へにょへにょになりながら、残った最後の気力でそう答えた。
>そのまま唇を奪う。
「やっ・・・」
突然の行動に、拒否感から突き飛ばしてしまう。
「う・・・」
無意識に奪われた唇を、ゴシゴシとこすった。
厨房での仕事を終え、自室へと戻った。
手に持ったベビーバスケットの中には、すやすやと赤ちゃんが眠っている。
その赤ちゃんをベビーベッドに移してやり、タオルケットを掛ける。
珠のような顔を和やかに見詰め、一息つく。
>>370 唇を奪うと、突き飛ばされる。
「くう……」
突然のことに、大きな声を出して笑ってしまう。
「は、はははは…
そうか、私は嫌か・・・・・・
今宵は仕方がない、次に夜伽を拒否すればこの屋敷に居場所はないと思うがいい
ところで、木曜日…17日だな、何の用で休むと言うのだ?」
厳しい表情でまりのをにらみつける。
>>371 雨の降りしきる屋外から、気配も無く入り込んでくる。
屋敷の各所を音を立てずにゆっくりと巡り、彷徨いながらある場所を目指す。
「……」
希薄な存在感のままで、その影はある部屋の前に立った。
そうして、しばらく迷った末にその部屋のドアをノックする。
ふっと「彼」の身体に色が灯り、急速に輪郭がはっきりしていく。
切れ長の眼、痩身に高い背。
それは、彼女の良く知っている人物だった。
>そうか、私は嫌か・・・・・・
「違・・・」
否定の言葉を口にしようとして、口をつぐむ。
・・・本当に違うのだろうか?
あの時感じた拒否感と嫌悪感は確かに本物だった。
こういうとき、まだわたしはあの約束と自分の心に縛られているのだと・・・強く認識する。
>今宵は仕方がない、次に夜伽を拒否すればこの屋敷に居場所はないと思うがいい
「は、はい・・・広大なお心に、感謝いたします・・・」
頭を下げながら、内心ほっとしている自分がいた。
そして・・・次に恐怖する自分も。
>木曜日…17日だな、何の用で休むと言うのだ?
「・・・・・・・・命日です。わたしに多大な影響と、制約を与えたひとの」
・・・・・そして、わたしの大切な人の。
にらみつけられて・・・そこまでは、続けられなかった。
>>373 ノックの音が静寂を打破し、ベビーベッドの中の雅志がぐずり始める。
「あぁ… よしよし」
雅志を抱きかかえ、静かに揺すって、再び眠りへと誘ってやる。
そうしながらドアを開く――前に立っているのはおそらく主人か同僚だろうと判断し、
唇の前に人差し指を一本立てて応対に出る。
「すみません、静かに……」
>>374 「ほう、命日…
墓参りか・・・・・・」
相手が気になりはするものの、あえて問わずにおく。
「存分に参ってやりなさい、もう下がってよい」
まりのを部屋からだし、ソファーに深々と座ると葉巻に火をつける。
「今宵は、なにか懐かしい者が近くにいるような気がするな……」
高級なブランデーの瓶を手にすると、主がいなくなって久しい部屋の
デスクの上にそっと置く。
>>375 ドアが開き、懐かしい女性が自分を迎える。
その彼女に対して、努めて冷静に。
「久しぶり、志保」
それだけを、生前と変わらない声で囁いて。
固まっている志保に構わずに、ドアを閉めて部屋に入る。
ゆっくりと、彼女の部屋を眺めて。
そのままその場にあった椅子に座り、ただ小さく笑って志保の言葉を待つ。
おぼろげだった姿が、急速に人間のそれと同じになっていった。
>>377 目の前に現れた人物の登場に、雅志をあやす動きも忘れて硬直する。
自分の赤ちゃんを胸の中から落としてしまわないよう注意しながら、
改めてゆっくりと思考を再開させた。
「…ま、雅彦さん?」
小声で自問自答するように。
込み上げてくる感情を押し殺し、ただ瞳だけを潤ませて言葉を紡ぐ。
「お久しぶりです、雅彦さん。で、でもどうせ幽霊なんでしょう?」
伊達雅彦の手を取り、ギュッと握り締めてみせる。
「ほら、冷たい。そう、幽霊よ… そうじゃなかったら、疲労から来る幻覚とか…」
>>378 「……変わってないね、志保は」
椅子に座りつつそう言うが、すぐにかぶりを振って訂正する。
「いや、変わったか。一児の母になって…もっときれいになった」
深刻さをちっとも感じさせないその口調。
瞳を潤ませる志保をまっすぐに見つめて、やがて自分の手に触れた志保の手を柔らかく包みこむ。
>ほら、冷たい。そう、幽霊よ… そうじゃなかったら、疲労から来る幻覚とか…
「…そうみたいだ。成仏できなくて…いや、本当は志保が忘れられなくてかな、こうして迷って出てきちゃったよ。
理系の学者として、こういうのは否定してたのにな」
肩をすくめてそう言うものの、肌は冷たく、顔色も生前の最期の旅行の頃とそう変わりない。
それでも、どこか霊と言うには不釣合いな存在感と暖かさはあったり。
「志保……それと、その…雅志は元気かい?」
志保の胸に抱かれた小さな命。自分の子と信じていたその子を、涼やかな切れ長の眼で見つめる。
「ええ、元気ですよ、とっても。いつもそのベビーバスケットに雅志を入れて、
目の届くところに置きながら仕事してるんですけど……
調理に使うワインを持ってこようと思って、私がワインセラーに向かおうと厨房から離れただけで、
この子、わんわん泣くんです。その泣き声ったらすごく大きくて。廊下にまで声が漏れてました」
話したい事がたくさんあるといった口振りで、早口になっている。
抱いた雅志をベビーベッドに移して、雅彦に向き直る。
「雅彦さん、雅志を撫でてあげて。パパなんだから。でも、抱くのはどうしましょう?
雅彦さん幽霊だから、腕の中から落っこちちゃうかもしれないですね」
空いた手の片方を、雅彦の手にさりげなく絡ませる。
>>380 早口で、それでも大切に、思いを込めて。
自分にそんな言葉を向けてくる志保にただ頷く。
「そうか…せっかくだから抱いてやりたいけど…俺が抱いてもいいのかな」
そんな事を言いつつも、ベビーベッドに眠る息子をそっと抱き上げる。
「ん、大丈夫だ」
片手で雅志を抱き上げて、空いた片手は志保の手と絡める。
「おい雅志、ママにあんまり迷惑掛けちゃ駄目だぞ? まったく、男だってのに困ったやつだな…」
志保に身体を近づけつつ、さして困った表情も浮かべずにそう言う。
「…ママに心配かけないような、立派な男になれよ。俺みたいな女の子を泣かせる男になっちゃ駄目だからな?」
それだけ言うと、名残惜しそうに雅志をベビーベッドに戻す。
そうして、また彼女の隣に座って。
今度は、遠くを見たままで言う。
「志保。…俺はもうすぐ行かなきゃならない。本来…こうして留まってるのも駄目らしいんだよ」
今回はちょっとここに縁のある人に助けてもらったけど、と付け足して、まだ少し冗談っぽく言う。
「こうやって出てこれたのも何かの間違いだから…俺はもうすぐ、本当に消える、みたいだ」
そこまで言って、ふっと志保を見る。
夫が息子を抱く姿を見て微笑むが、その光景はあくまで夢のように脆く儚い。
たとえ仮初の親子の触れ合いだとしても、ひどく嬉しかった。嬉しくないはずがない。
>「こうやって出てこれたのも何かの間違いだから…俺はもうすぐ、本当に消える、みたいだ」
「もうすぐ…って、いつですか? あと十秒後? 三分後? 一時間後? 教えて、雅彦さん。
私だって心の準備が欲しかったのに。急に現れて、急に消えるなんて…」
感情の堰を切り、怒りや悲しみなど様々な感情を吐露させる。
「……まだ行かないで。お願い、もう少しだけ」
伊達の胸に持たれかかり、彼の曖昧な温もりを必死に感じ取ろうとする。
「志保……」
一気に感情を露わにして次々と言葉を向ける彼女に、少し困った─そして寂しそうな顔をする。
自分の胸にもたれかかる志保を、そっと自分の腕で抱いて。
「じゃあ、一つだけ」
迷った末に、志保の耳元で、ごく小さく囁く。
「こんな姿になっても、俺は志保の側にいたい。…だから…志保の…その…」
その表情は、生前の…どこか躊躇いながらも彼女の身体を求めた時に似ていて。
「…しよう。それで、そうする事で俺に志保の力を分けてくれないか?」
消えそうな希薄な存在感になりながら、禁断とも言える願いを口にする。
「……」
まだ死後の世界を知らないので、雅彦の言っていることの因果関係がよくわからない。
だが、答えは深く考えずとも決まっていた。
「よくわからないけれど、それで雅彦さんが側にいてくれるのなら… 喜んで」
伊達から一度離れ、ベッドに腰を降ろす。
ふと我に返って考えてみると、何故か物凄く恥ずかしかった。
単に行為自体がご無沙汰だったというのもあるだろうが、それだけではない。
おそらく、行為が行為のためではないからだろう。
身体の奥で高鳴る心臓の鼓動を感じながら俯き、今にも消えてしまいそうな人を待った。
「……わかった」
小さく言って、そのままそっと志保に寄り添う。
まるで初夜を迎える男女のような、そんな気恥ずかしさを伴って。
おそらくは久々の行為であろう彼女を気遣うように、優しく。
「ん……」
そっと、その唇を奪う。
そのままごく自然に、妻を…志保を抱き寄せ、強く求める。
しばらく唇で求め合った後、そっと顔を離した。
「志保の唇、こんなに柔らかかったっけ。…何だか、吸い寄せられたみたいだな」
揺らいでいた輪郭が一本にまとまり、顔にわずかに生気が増す。
「もう一回、いい?」
聞きながら、志保の返答を待たずにまた重ねる。
とごかまだ遠慮がちに、それでも自分と何度も身体を重ねた彼女を信じるように、胸へと手を伸ばす。
「志保……」
衣服の隙間に手を伸ばし、豊かな乳房へ手を進めていく。
「ん……」
夫に唇を重ねられると身体の力が抜けるような気がしたが、
それに反比例するようにして高まっていく気分。
身体が溶けて彼とひとつになってしまうような。
「前と柔らかさは変わらないと思いますよ、特に唇なんか。
もしかして私のこと忘れちゃったんですか? 嫌ですよ、そんなの」
期待ですでに疼き、尖った乳房の先端を触れられ、甘く声を漏らす。
温かくもあり、冷たくもある不確かな感触がひどく新鮮だった。
「ん、あ… んふっ、忘れないように、いっぱい… して下さいね」
志保の少し不満じみた囁きを聞いて、こちらも小さく微笑む。
「忘れてないよ、志保。…志保の弱い所も、全部覚えてる」
尖った先端を焦らすように触れつつ、志保をそっと押し倒す。
>ん、あ… んふっ、忘れないように、いっぱい… して下さいね
「ん、わかった。志保を気持ちよく…するから」
乱れさせた衣服。それをゆっくりと捲り上げて、志保の乳房を露わにする。
豊かな形をしている上に、身体を寝かせても崩れないそれ。
「志保の胸…やっぱり好きだな、ふふっ」
裾野をそっと舌で撫でると、唐突に先端に吸い付く。
志保の反応を楽しみながら、痛い程にそこを刺激し、時折歯を立てる。
もう片方も揉みしだきつつ先端を二つの指で挟み、擦るように。
上気した彼女の肌を這い回りつつ、やがて片手は下半身へと滑り込む。
「…もうこんなになってるのか。志保のここ、凄くなってるぞ?」
自分でもわかるだろ、などと囁きつつ、身体を密着させながらねっとりとした愛撫を続ける。
胸元への執拗な愛撫に恍惚そうな表情を浮かべ、愛欲の渦に身を浸す。
「あぁ、すごい… 雅彦さん、好き。やっぱり、雅志よりパパのほうが吸い方がえっちですね」
半ば嬌声に近い声で感想を述べるが、昔とは違うあることに気が付いた。
新たな家族である――雅志の存在。近くのベビーベッドで寝息を立ててはいるが、
あまり大きい声を出すと起きてしまうかもしれないし、記憶にも残ってしまうかもしれない。
彼には行為のことが何かわからないまでも、深層心理に残っていて、
いずれもっと大きくなったときに何か心の成長に悪影響を及ぼしてしまうかもしれない。
「ん…っ、んん、んぁ、う、うぅ……」
必死に声を押し殺して快感に身悶えする。
息子の近くで行為に声を潜めて浸る羞恥、背徳感と、
声を漏らしてはいけないということを強いられることの被虐感。
「だ、だって…」
夫に秘所のぬめりを指摘されて言葉を詰まらせる。
下着は愛液で汚れ、着用しているのが気持ち悪かったが、それすらも快感に思えてきた。
「もう、だめ… おかしくなっちゃいます…」
「おいおい…志保、俺が息子より下手くそだったら情けないだろ?」
志保の言葉に応えるように、少し強く責め立てながらそんな事を言う。
不意に、雅志の事を気に掛けている彼女につられてふっとベビーベッドに視線を走らせる…が、すぐに志保に向き直ってこう言う。
「大丈夫。雅志はぐっすり寝てるから起きないよ。志保があんまり喘いだらわからないけど」
わざとそんな事を言いながら、秘裂をなぞり、淫核を弄繰り回す。
どうやら、我慢している志保を見て楽しんでいるらしい。
「でも、俺は志保のえっちな声を聞きたいな」
にやっと笑いつつ、まだ焦らす。
>もう、だめ… おかしくなっちゃいます…
「……わかった。俺も、やっぱり…」
志保の言葉に頷くと、志保の下着をずり下ろす。その合間に、纏っていた衣服も脱いだ。
そうして、確かな存在感を持った逸物をさらけ出すと、ゆっくりと志保と身体を重ねる。
「熱い…志保のここ、熱いな…っく…っ、溶けそうだ」
ゆっくりと、お互い久々の交わりを感じながら、奥まで逸物を挿し入れて。
一度無言でキスしてから、後は貪るように腰を動かし始める。
>どうやら、我慢している志保を見て楽しんでいるらしい。
「もう、雅彦さんの意地悪…っ、ん、ダメ… 雅志がいるんですから。
ふ、普通、息子がじゃなくてパパが我慢するものよ雅彦さん。ん、ああっ、ぁ…」
焦らされて、煮え切らない愛欲の蟠りのようなものだけが募っていき、
我慢できずに、微弱な快感と被虐の喜びだけで達してしまいそうになってしまう。
「ん、あ、あぁ…っ、入ってくる… 奥まで……」
ついに挿入されると、数ヶ月振りかの悦びに震える。
身体の生理的な反応に任せて膣を締め、夫の逸物を圧迫してやる。
だがきつく締めても荒々しく蠢く肉幹に胎内を掘られ、粘膜を蹂躙される快感に襲われた。
「志保…く…っぁ」
熱くとろけた秘所を貫きつつ、荒々しく志保の乳房を弄る。
手の動きに合わせてその形を変えるそれの感触を楽しみつつ、愛する妻の身体を抱きしめた。
熱の失った自分の身体に、志保から暖かさを注がれる感覚。
それに応えるように、かき回すように腰を使ったり、或いは上下の膣壁を擦りあげた。
「志保…いいか?」
結合部から愛液が溢れ、ベッドのシーツを汚していく。
淫らな水音を奏でながら、二人でさらに高まっていった。
そうして、やがて絶頂が近づく。
「っ……もう…そろそろ…」
最後に最奥まで突き進めて、身体を震わして達する。
白濁は吐き出されずに、逆に志保の精力を吸い取るような、そんな雰囲気。
力を抜いて互いに身体を預けあうと、ふっとその身体から現実感が失われていってしまう。
「ま、雅彦さん… んぁ、ん、あぁん……」
膣内を縦横無尽に擦り上げてくる夫の腰遣いに、顔だけではなく身体全体を朱に染める。
前戯での愛撫に加え、再度揉まれる乳房の先端から溢れ出す純白のミルク。
愛液と母乳でベッドのシーツを厭らしく汚しながら、飽きることなくひたすら腰を動かし続けた。
下半身が蕩けて消えてしまいそうになる中、夫のものが奥深くで脈動し始める。
いつもは下半身から上半身、そして頭へと電気が走るような快感に身悶えしていたが、
今回は逆に頭から上半身、下半身へと電気が走った。
愛欲のやり取りを終えても夫のものを逃さないように――彼のものに絡み続ける粘膜。
「雅、…彦さん?」
愉悦に蕩けた瞳で夫――伊達雅彦を見詰め、事の次第を受け入れていた。
「……大丈夫、かい?」
わずかに揺らめく輪郭。
絶頂にこそ達したものの、やはり志保の身体には何かいつもと違うものがあったらしい。
急速に体温─というよりは熱が上がり、顔付き自体は生気が強くなっていく。
しかし、徐々にその姿は色を失っていった。
「ん…志保、君から一杯貰ったから…まだ、永遠には消えずに済む」
薄れていく身体で愛する妻を抱きしめようとするが、今度はそれが通り抜けてしまう。
「…でも、今日は時間みたいだ。大丈夫、また会いに来れるから」
明るくなった窓の外をふっと眺め見て、困ったような顔で言う。
大丈夫、大丈夫、と何かに怯える子供を落ち着かせるように言って。
朝日を浴びた身体は、存在した確かな証を残して、朝靄のように消えていった。
394 :
椿 杏樹:04/06/14 23:03 ID:nd/0QQ/z
「上着、お持ちいたしました。お気をつけてお帰りくださいませ」
玄関で来客の見送りをしている。
「♪〜」
なにやら上機嫌な様子で厨房の床にモップがけをしている。
396 :
椿 杏樹:04/06/19 13:28 ID:dP2HlTHU
住人が揃って出払っているのか、無人の屋敷で留守番中。
「…ふあー…。」
やるべき事をあらかた終えて退屈を持て余し、ソファにころんと寝転がる。
静かな浴場を一人満喫している。
よく温まって、心地よい疲労に包まれた体を
ベッドに横たえると、やがて静かな寝息を立て始める。
休憩室で同僚達とドラマを見ていた…のだが。
「うーん…ラストも微妙かなぁ。せっかく主題歌がいいのに…」
何やらその脚本に文句があるようである。
400 :
椿 杏樹:04/06/20 23:36 ID:koXYX1GT
時間が空いたので、奏と電話をしている。
自室で携帯電話を使って誰かと会話している。
「……あ、お久しぶりです叔父様。お仕事の方はいかがですか?」
気を楽にして話しているのか、声が明るい。
「ええ…仕事が仕事ですし、身体の事だけでも気をつけてくださいね」
深夜のサッカー観戦で寝不足らしく、冷房の効いた部屋でうとうとしている。
「……はい、それでは。今度お父様と一緒に食事でもしましょう」
電話を切って、小さくため息。
「大丈夫なのかな…。相変わらず危ない仕事をしてるみたいだけど…」
404 :
椿 杏樹:04/06/21 00:05 ID:pOZaLwGV
「♪もしも ちいさな〜 あしおとがきこえーたら♪」
軽く歌を歌いながら廊下を歩いている。
「♪まってーてごーらーんー ほーら あのこがかけてくる〜」
「にひきのこやぎといっしょに〜……。…あら?」
廊下に落ちていた落し物を拾い上げ、足を止めて不思議そうに眺める。
「どうしましょう、名前…ない。とりあえず御主人様にお預けしようかしら…」
自室で黙々と仕事をしていたが、ようやく一段落したのか椅子から立ち上がる。
「ふむ…もうこんな時間か。さて、どうしたものかな」
誰かに飲み物でも持ってこさせようかと思案しつつ、風が目立ち始めた窓の外を見る。
406 :
椿 杏樹:04/06/21 00:20 ID:pOZaLwGV
>>405 (ぱっと見て御主人様のものではなさそうだけど。まあ、いいわよね)
主人の部屋のドアをノックし、中を覗く。
「御主人様、入ってもよろしいですか〜」
中に入ると主人の側まで歩み寄り、廊下に落ちていた落し物を見せる。
「あの〜。あのですね。なんだか私、今そこで落し物を拾ってしまって」
手に持っているのはふわふわのウサギのような付け耳である。
「誰のものかわからなくて、とりあえず御主人様のところにお預けしようと思ったんです」
>>406 「……」
そのまましばらく窓の外を眺めていたが、ドアのノック音でふっと我に返る。
「おう、杏樹か。入ってもいいぞ」
何事か、と歩み寄る杏樹を見て、そして彼女の持ってきた「それ」に視線を移す。
「これは…どこで拾ったんだ? 私はこんなものは知らないぞ」
実際はどこかで見たような気もしないでもないのだが、それはさておき。
「…まあ、いいだろう。これはとりあえず預かろうか」
とりあえずうさ耳を預かるのだが、ふと何かを思い立ったように顔を緩め、彼女にこう言う。
「そうだ、落し物を拾ってきた杏樹にご褒美をあげよう。目をつぶって少しそこに立っていなさい」
408 :
椿 杏樹:04/06/21 00:34 ID:pOZaLwGV
>>407 「よかった、ありがとうございます」
微笑んで主人に軽く頭を下げる。
「そんなぁ、御褒美だなんてもったいないです!私、ただ拾ってきただけですもの」
少し慌てて両手を振ったりするが
>目をつぶって少しそこに立っていなさい
「え。……は、はい」
恥ずかしがりつつ、素直に言われた通り目を閉じて主人の行動を待つ。
>>408 「そう遠慮するな。貰える物は貰っておいた方が得だぞ?」
そんな事を言いつつ、目を閉じた杏樹にゆっくりと近づく。そして。
「これで良し、と」
そのうさ耳を、杏樹に付けてしまった。
「ふむふむ…ほう、これはまた…」
うさ耳を付けた杏樹をまじまじと見つめると、少し考えた後で彼女の身体をひょいと持ち上げる。
「ついでだ、もう一つご褒美をあげよう。最近杏樹もご無沙汰だろう?」
何か言ってくる杏樹の言葉に耳を貸さず、そのまま彼女をベッドにまで運ぶ。
にやついた顔からして、まだ何か企んでいるらしい。
410 :
椿 杏樹:04/06/21 00:59 ID:pOZaLwGV
>>409 「…。」
目を開けて頭のあたりに何か付いているので、手探りで触れてみる。
「あれっ。これ、さっきの…」
いまいち状況を理解せず、黙って主人をじーっと見つめる。
「きゃ」
そうしている内に突然抱き上げられ、落ちないようにしがみつく。
「……やだ、御褒美って…そういう事だったんですか?
でもこれ探している人もいるかもしれないから、汚しちゃったら私…」
そうは言うものの頬は上気しており、逃げたり嫌がるような素振りも一切無い。
「もう。そもそもご無沙汰なのは、どなたのせいなんですか〜…」
主人の首にそっと手を回しながら、少し小さめの声で拗ねたように言う。
>>410 「ははは、構わんさ。そもそも落とし者をする方が悪い」
杏樹にこう言いながら、
「…それにしても、杏樹はそんなにご無沙汰だったのか。それは済まなかったな。
……これはどうやら、たっぷりと満足させなくてはいけないようだ」
にやりと笑うと、そっと彼女に口付ける。
そのまま啄ばむように唇を重ねつつ、片手で勝手知ったるメイド服を器用に乱れさせていく。
あえて中途半端に脱げない程度に衣服を乱すと、杏樹の耳元で囁いた。
「せっかく私の腕の中に迷い込んできたウサギだ。簡単には逃がさないぞ?」
ブラをずらして乳房を露出させると、始めは軽く触れるように、そして段々と刺激を強めていって。
そうして彼女の反応を確かめつつ、不意にその先端を摘む。
412 :
椿 杏樹:04/06/21 01:25 ID:pOZaLwGV
>>411 >杏樹はそんなにご無沙汰だったのか
一瞬戸惑った表情を見せるが、主人に気付かれないようにすぐ元に戻る。
>たっぷりと満足させなくてはいけないようだ
にこっと笑って頷く。
「…っん、御主人様…。ちゅ…ちゅっ」
音を立てつつ唇を重ね、下着や肌を露にさせられる。
息が荒くなる中で主人に胸を久々に触られ、その愛撫にいつもよりも甘い声が出てしまう。
「うさぎって、なんて鳴くんでしょう…。猫だったら『にゃあ』とか…ですけど……。あっ…!」
胸の突起を摘まれて、目をつぶり主人にぎゅっと抱きつく。
>>412 「ふむ。うさぎは何と鳴くのだろうな……さて」
愛撫の手を止めずに、行為を続けながら杏樹に囁きかける。
抱きついてきた彼女の背に手を廻しながら、やがてこう言った。
「では…試してみようか。いやらしい雌ウサギの杏樹は、どんな声で鳴くのかな?」
スカートの中に手を伸ばし、ショーツの脇に手を差し入れる。
そこが湿っているのを確認すると、じわりと愛液の滲んだ秘裂をなぞりながら囁いた。
「ほら、どうなんだ? 余計なことは考えないで鳴いてみなさい」
問いかけながら、淫核をぬめった指で弄くりまわす。
それと同時に、乳首に吸い付いて、転がすように舌で責めてみる。
414 :
椿 杏樹:04/06/21 01:51 ID:pOZaLwGV
>>413 (ええっ、ふ、普通の声しか出ないよう〜…)
わずかに焦りながらも、触れられ続けているうちに何も考えられなくなってくる。
「ん、ん…っ。あぁっ」
下半身で蠢く手を腿で無意識のうちに挟んでしまい、力も軽く込めてしまう。
>ほら、どうなんだ? 余計なことは考えないで鳴いてみなさい
「御主人様ぁ…、ぅんっ…だ、だって…そんなに激しくしたら…。ああっ、やだ…んっ」
「んくっ…ぅっ…」
同時の乳首への愛撫に、声を上げるどころか唇をきゅっと結んで体を何度か震わせる。
そのわずかな震えで、頭に付けてある長いうさぎの耳も軽く揺れたりする。
>>414 「ふふふ…そんなに揺れて、まるで本当の耳のようだぞ、杏樹」
うさ耳から彼女の髪をそっと撫で、櫛をかけるように手を滑らせていく。
そのまま秘所を重点的に責め続け、そこが十二分に濡れた事を確認してようやく彼女を解放した。
「さて、それでは杏樹うさぎのいやらしい所を味わうとするかな」
杏樹を四つんばいにさせると、そそり立った逸物を露出させ、杏樹の尻に触れさせる。
「これが今から入っていくんだぞ…? 楽しみだろう?」
秘裂を逸物で弄り、あえて挿入はせずにしばらく焦らす。
そうしてそのまま淫核等を弄っていたが、やがて唐突にそれを杏樹に突き立てた。
「く…いつもよりぐちょぐちょに濡れているじゃないか…。杏樹うさぎは発情期なのか?」
後ろからそう囁きつつ、獣のような体位での交わりを始める。
416 :
椿 杏樹:04/06/21 02:27 ID:pOZaLwGV
>>415 「…はぁ…」
執拗に秘所を弄られ続けていたが、それが終わったので溜息を漏らす。
うつ伏せになり、中に入れられるのを待つが、なかなか入って来ずに焦らされたせいか
主人をうつろな目で見つめて、表情でねだろうとする。
(お願い、はやく……。御主人様…)
「おねがいします…。私もう…っ、入れてもらわないと…辛くて………
――あ、んっ!」
予想しないタイミングで挿入され、されるがままに犯される。
「御主人様、御主人様っ…。待ってください…あっ、やあっ、そんなのずるい…」
戸惑うような言葉を投げかけるも、柔らかく受け入れなりふり構わず喘ぐ。
>杏樹うさぎは発情期なのか?
「んん…そ、そうですっ。杏樹うさぎは…あぁんっ、あっ、は…」
一瞬羞恥で言葉を途切れさせた後、唇の端から唾液をつうっと零しつつ言葉を発する。
「発情期なんですぅ…。だから…もっとぉ…」
目線でも主人を誘う。
>>416 「……むう」
余裕を持って突き続けていたが、杏樹の仕草や嬌声、そして淫らな視線を見て顔付きが変わる。
「わかった。存分に味わうといいぞ。……そらっ!」
それまでの交わりとは違い、今度はがつがつと貪るように突いていく。
身体を密着させ、乳房に触れ、汗を垂らしながらの交情。
そうして、限界が近くなったのか背筋を少し反らせる。
「くっ……杏樹、出すぞっ!」
彼女に確認するようにそう言うと。濃い白濁を一気に秘所の奥に注いだ。
「……ふぅ。何だか杏樹と…その耳が似合っていて、つい魅惑されて早く終わってしまったな」
まだ繋がったままで、独白するように言う。
「では、約束通り今から第二ラウンドと行こうか。…満足するまで何度でもやってやるぞ?」
自分の身体をベッドに倒し、杏樹の身体を持ち上げて背面騎乗位の格好になる。
力を失っていなかった逸物で再度杏樹を責め立て、長い夜を彼女と過ごしていくのであった。
418 :
椿 杏樹:04/06/21 03:06 ID:pOZaLwGV
>>417 主人の攻めが激しくなったのを嬉しく思い、ほのかに笑みを浮かべたような表情で
突かれ続ける。
「あっあっ、御主人様のが、いっぱい……。いいっ、きもちいいの…っ」
(すごい、どうしよう…ほんとに動物になってるみたい…?かも?)
「あぅ…。んぅっ、んっ、んっ…出してぇ、はぁっ、全部、注いでください…」
夢中で快楽を追い主人に懇願する。
直後、中に白濁を大量に放出される。
「……あ、あぁっ!! ん…ふぅっ…」
自分も痙攣しつつ達し、膣を一瞬締め上げてはすぐに力が抜けてしまう。
繋がったままの部分から少し白濁を零しながら、胸にある主人の手を取り、頬を摺り寄せる。
「かわいかった…ですか? うれしいなぁ。えへへ。
ピンクのうさぎ耳だなんて、恥ずかしいだけかと思ってたけど。御主人様に喜んでもらえたなら…」
途中でまた体を抱き上げて自分を犯そうとする主人に、驚く。
「きゃあっ!? も、もうっ御主人様!満足するまでって…
……あん、っ…」
言葉とは裏腹に体は抵抗せず、むしろ今度は自分からも腰を動かして主人を気持ちよくさせようとしていく。
『たまたま』通りがかった主人の部屋の前で、不運にも半開きになったドアから中の様子を覗いてしまう。
「あ……御主人様と…椿さん」
もう慣れたとは言え、今だにこういった光景を見ると胸が締め付けられるような気持ちになる。
それでも二人の激しい行為から目を逸らす事が出来ずに、ただ魅入られたようにそこに留まり続けてしまう。
やがて一度二人の行為が終わると、はっと我に返って慌ててその場から立ち去った。
「やだ、私ったら…もう」
真っ赤な顔で、そして溜め息をつきながら。
いつにも増して多い客の出入りが、ふと途絶えたところで、
一息ついてアイスティーを飲んでいる。
「はぁ……ちょっと疲れましたわね……」
ようやく仕事が片付いたので、一端自室に戻っている。
「暑いなぁ…。台風過ぎた後でも、色々仕事で外に出たりして疲れたのに…」
どうやら今日は仕事量が多かったらしい。
「は、はいっ、お待ちくださいませ」
グラスを洗っていると、内線でお茶の注文が来たので
慌ててカートを押して行く。
厨房で愚痴を交えながら食器を片付けている。
「……まったく、客なんだから人が自信持って作った料理を残すなよな。なあ、お前もそう思うだろ、瀬名?」
傍らで仕込みをしている同僚に話しかけつつ、今度は手早く調理道具を片付ける。
「ふぅ、ようやく一通り面通しも終わったか」
応接間のソファに行儀悪くもたれかかって、肩を叩いている。
「えっと…。あ、ここの取引相手に関する報告がまだ済んでない…」
執務室で、一人書類をチェックしている。
「御主人様に報告しないと。…はぁ」
昨晩主人と杏樹の生々しい行為を覗き見したせいなのか、今日はあまり主人と顔を合わせたがらなかったらしい。
「…御主人様。由依ですが、例の貿易の取引についての書類で報告漏れがありましたので……今少々お時間を頂いてよろしいでしょうか?」
応接間の入り口に立つと、扉をノックして部屋の中にいる主人にお伺いを立ててみる。
「ん、ああ由依か。いいぞ。入りなさい」
サッと居住まいを正すと入室を許可する。
「何の用かな。さすがに少し疲れたので、手短に頼む」
(そういえば昨夜は覗いていたんだったかな)
事務的な様子を装いながらも、チラリと淫らなことを考える。
「はい、では失礼します」
きびきびとした動作で応接間に入ると、手に持った書類の要点を淡々と述べる…のだが。
主人の顔を見ると、昨晩の事を思い出してほのかに頬を染めてしまう。
(あれから、何度も杏樹さんとしたのかな…?)
そんな疑問を浮かべながら、
「─と言うわけで、この会社はこれから伸びてくると思われるので、取引は継続してもいいかと思いますが…。報告は以上です」
一応は事務的な秘書と言ったふうに、担当していた仕事に関する報告を終える。
「ふむ。分かった。心に留めておこう。
ところで由依、少し手伝って欲しいことがあるのだが、よいかな?」
ソファから立ち上がって、由依を自分の寝室へと誘う。
昨夜のことがあるからついてくるだろう、と自信は満々である。
「頼みたいのは他でもない。新しく注文した夏用メイド服が届いてな。
その試着なのだが」
クローゼットを開けて取り出したのは、見た目にもすぐ
露出度が異様に高いと分かるもの。
(まあ実際、普段着としては採用しないつもりだが……)
「?」
主人の言葉に、微かに首を傾げる。
「はい……私に手伝える事であれば、御主人様の為に何でも致しますが」
そんな事を言いつつも、主人の寝室に向かうにつれて明らかに緊張した面持ちになっていくのだが。
>頼みたいのは他でもない。新しく注文した夏用メイド服が届いてな。その試着なのだが
「……え?」
ぽかんと口を開けて、しばし沈黙。
「え、ええとその、そもそもそう言う露出度の高い服は本来作業着であるメイド服の目的とは…じゃなくて、その、
試着するなら椿さんや萩野さんのような魅力的な方のほうがよろしいのに……」
必死に言葉を紡ぎだすが、既に顔は真っ赤。
それでも主人にああ言った以上、断るのもはばかられた。
「あの…御主人様」
やたら露出度の高いメイド服を大事そうに両手で持ちながら、
「私でよろしいんですか? きっと似合わないですよ?」
少し寂しそうに、そんな事を言う。
「そんなことはないさ。由依ならきっと似合う。
それに、由依のそういう姿も見てみたいのだよ、私は」
由依の手を握ってメイド服を渡しながら、瞳を見据えて微笑む。
その魅力的な表情とは裏腹に、うまく乗ってきた由依の反応に
ほくそえんでいたりするのだが。
「さ、早くしてくれないか。明日には業者に返事をしなくてはならんのでね」
「……はい、わかりました」
表情には迷いと微かな憂いが滲んでいたが、主人に微笑まれるとそれもかき消えてしまった。
「えっと…それじゃ、ここで着替えさせていただきますね」
恥ずかしそうに少し俯いた後、柔らかい手つきで衣服を脱いでいく。
外見と普段の態度からは余り想像されない、ちょっと派手で色っぽい下着。
主人の視線を感じて全身を桜色に染めながら、ゆっくりと確かめるように露出度の高いメイド服をまとっていく。
「あの…これでよろしいでしょうか、御主人様?」
最後にカチューシャを付けて、俯きながら主人の方をちらちらと見る。
少し身をよじらせたような立ち方をしているせいか、羞恥心とそれ以外の何かがはっきりと見て取れていた。
由依が着替え始めると、少しずつ露になっていくその肢体を
傍らを歩き回りながら、遠慮なく見つめ続ける。
「ほう、けっこう派手な下着をつけていたのだな、由依は。
見てやれなくて悪いことをした……しかしその服なら
いつでも見られるな」
>あの…これでよろしいでしょうか、御主人様?
「ふむ……ちょっと見せてみなさい」
由依を強引に引き寄せると、上腹部まできわどく開けた胸元の布地を引っ張ったり、
短すぎるスカートの裾をまくってみせたりする。
「よく似合うじゃないか。これからずっとこの姿で仕事をしてくれてもいいくらいだ」
「そ、そんな……」
羞恥心を煽るような主人の言葉に、これ以上ないほどに顔を赤く染めてしまう。
>ふむ……ちょっと見せてみなさい
「はい…。あっ……やっ」
メイド服の方々を触られたり引っ張られたりして、つい小さく身体を震わせてしまう。
「由依は……メイド服、子供の頃からいいなって思ってましたから…」
主人と話をしつつ、それだもきちんと主人の目を見て言う。
「ただ、私は御主人様のお側で執事として働くことを選びましたから…だから、この格好で仕事は…出来ません」
どうやら恥ずかしくても、主人に頼まれても、その辺りは譲れないらしい。
「でもでも、その…御主人様がよろしいのなら…」
一歩だけ歩み出て、少しだけ甘えるようにこう言う。
「今夜は…今夜だけはこの格好で、御主人様にお仕えさせていただけませんか?」
「そうか……よしよし、では今夜だけ、な」
由依の身体を抱き上げると、ベッドの上にそっと横たえる。
「さて、まずはこの辺りから……」
検査なのか情交なのかも曖昧にしたまま、
由依の白い脚を撫ではじめる。
「綺麗な脚だな……すらりとしていて、それにすべすべだ」
「はい…こんな自分勝手なお願いをしてごめんなさい」
主人に抱き上げられると、夢見心地のような気分でベッドまで運ばれる。
「ん…ふぅ……」
脚を撫で上げられると、それだけで甘い吐息が漏れる。
(メイド服を着て御主人様にこうしていただけるなんて…何だか夢みたい)
「……嬉しいです。その、御主人様のお好きなままに…してください」
とろんとした目で主人を見据え、時折もどかしそうに身体をくねらせる。
「好きなように、か。では、よっと」
自分の身体を横たえると、由依をその上に抱き上げて
騎乗位の体勢になり、ショーツに手をかける。
「このまま、由依の大切なところが見たいな」
そして返事も聞かぬままに、布地を引き下げていく。
「きゃっ!?」
好きなようにとは言ったものの、てきなりこうされるとは思っていなかったので驚いてしまう。
そして、ショーツに手をかけられながら耳に届いた主人の言葉に小さく頷いた。
「ん……っ」
するすると布地が下ろされていくと、薄めの恥毛がまず露わになり、続いて秘所も主人の目に入る。
まだそう経験を重ねていないそこは、こうなる事を期待していたのかすっかり濡れていた。
「あ…違うんです、これは、その……」
言いながら恥ずかしくなったのか、顔を横にそらしてしまう。
「由依……ここもまだ初々しくて綺麗だな。しかしこれは……」
秘唇から襞まで、つうっと指を這わせると、付着した液体を太腿に塗りたくる。
「いつからこうなっていたんだ? 正直にいいなさい。
着替えたときからか? 私の部屋に来たときからか?
……それとも、昨夜覗いていたときから、ずっとかな?」
いとも簡単に胸の部分を押し広げ、下着をずらして膨らみを弄びながら問う。
「ん、あん…御主人、様ぁ…」
自分の秘所がどうなっているか理解しているのか、素直に主人の指に反応する。
>いつからこうなっていたんだ?〜それとも、昨夜覗いていたときから、ずっとかな?
「!」
もしかしたらばれていたのか、と思っていたが、やはりそうだった事に動揺してしまう。
それでも、主人に嘘はつけずに、
「その…昨晩も一人でしてしまって…今日も、御主人様の前で着替えた時から…んっ」
胸の先もとっくに尖りきっており、主人に弄られるたびに小さな喘ぎが漏れ出していく。
「御主人様のこれを…私のあそこにいただけたらって…」
主人の股間にそっと手を伸ばし、少し遠慮がちに衣服越しのそれに手を触れ、包み込む。
「ずっと…思ってました…んぁん!」
「よしよし、よく素直に言えたな。ではご褒美だ。
いま由依が握っているそれを、好きなようにするといい」
そしてゆっくりとジッパーをおろすと、服の中から
硬くいきりたった逸物を取り出す。
「私はこのままでいるからな。由依が好きなように動いてみるといい」
そう言いながらも、由依の秘裂に剛直を擦り付けていたり。
「はい…それでは、私が御主人様を精一杯気持ち良くしてさしあげますね」
久々に主人を受け入れられる歓喜を浮かべた、とろけた笑みで主人に応える。
秘裂に擦り付けられるだけでそこからは愛液が零れ、主人に絡みついていく。
「御主人様の、これを…」
二三度手でしごくと、ゆっくりと自分の中に受け入れていく。
「ぁ…はぁ…。とっても大きいです…」
天を仰いで悦びを受け入れ、そのままぎこちなく腰を使い始める。
「んっ…くぅ」
最初は稚拙だった腰の動きが、次第に大胆になり。
「いかがですか…? んぅ…御主人様…?」
主人だけでなく、自分も感じられるような動きに変わっていく。
「ああ。気持ちいいぞ、由依の中は。まるで蕩けそうだ。
それに……こうやって由依がいやらしく動いているのを見るだけで、
今にもイってしまいそうだよ。情けないことだがな」
そう言うと、由依の動きがふと鈍ったあたりで
下から大きく一度突き上げる。
「我慢せずに、まずは一回射精してしまおうかな。
何処に出して欲しい? 由依」
「嬉しいです…御主人様。御主人様に感じていただけるだで…由依は…ひぁん?!」
主人に言葉をかけていた途中でいきなり強く突かれ、一瞬視界が白みを帯びる。
「はい、何度でも出してください…。私の身体に、いっぱい」
自分の下にいる主人にそう告げると、きゅっと締め付けながら主人を絶頂に導く。
「んくぅ…やだ、私ももう、いっちゃいます…」
身体から力が抜けてきたのか、主人に倒れこまないように踏ん張りながら腰を振っていく。
「よし、では一度イくぞ、由依っ!」
由依の腰をがっしりと掴むと、猛烈な勢いで突き上げはじめる。
「く……っ、そら、しっかり受け取るんだっ!」
やがて由依の内部を突き破らんばかりに深奥まで貫き通すと、
熱を帯びた欲望を一気に迸らせる。
「ふぉぅ……っ!!」
信じられないほどの白濁が、長い時間をかけて
由依の内部を満たしていく。
「んっ、あ…はぁ! 御主人様、御主人様ぁ!」
何度も主人の名を呼びながら、一気に絶頂への階段を駆け上っていく。
>く……っ、そら、しっかり受け取るんだっ!
「はい、やぁっ、もう、い……くぅ……っ!」
蕩けた喘ぎを上げながら、主人に少し遅れて達する。
秘所の中で小さく震える逸物と、注がれる白濁を感じてまた一瞬意識を失ってしまう。
「御主人様の…いっぱい来てる…んっ」
主人の身体に倒れこんで、軽くキス。
やがてゆっくりと身体を離すと、秘所から零れた白濁をすくって無意識に身体に擦りつけ、そうして次に主人の逸物に手を宛がう。
「ん…ちゅぅ…んんっ、んっ…」
逸物の周り、そして逸物に残った白濁まで全て吸うように口内で舌を動かし、再びそれに力を満たしていく。
「今夜は…いっぱい、いっぱいしてください。メイドの由依は、それだけで幸せなんです」
恥ずかしい言葉を述べながら、もう一度主人との交情に身を委ねていった。
(椿さんには…負けたくないもん)
快感に支配された意識のどこかで、そんな事を思いながら。
「ああ。由依が満足するまでしてやるぞ。何度でも……何度でもだ」
由依の口腔奉仕を心地よさそうに受けると、
やがて彼女を四つん這いにさせ、背後から責めはじめる。
幾度も幾度も交わって、メイド服は千切れ、白濁まみれになっても
二人は互いを求め続けるのだった。
ほしゅ
450 :
椿 杏樹:04/06/26 14:11 ID:V9hMW9oM
「最近、由依さんにじーっと見られてる事が多いような……?」
独り言を呟きながら身の回りの物を整頓している。
「もしかしたら〜。日頃怒りんぼだけど、本当はメイドの皆と仲良くしたいのかもしれないわよね」
瑞葉の部屋から逃げ出した子猫に、軽く首を傾けてそう話しかける。
「今度機会があれば、お買い物に誘ってみましょ」
「ケホケホ……なにこの埃っぽい部屋は……」
掃除の途中で地下室に入り込んでしまっている。
「ここかな?スイッチは…」
パチンと音を立てて明かりがつくと三角木馬やSM道具が目に入る。
「な、何…このお部屋…」
452 :
名無しさん@ピンキー:04/06/28 02:23 ID:B7g6ezO/
age
ho
454 :
椿 杏樹:04/06/30 00:16 ID:e/JgGCHn
妙にこざっぱりした自室で、ベッドに座り枕カバーを洗濯済みの物に取り替えている。
(割と大きめな荷物はあらかた宅配で送ったし、あとはそんなに無いかなあ…)
「……あとは、御主人様とか…に、お話する、だけ…なんだけど…」
「それが一番難しいのよ、あーどうしよう〜」
枕をぎゅっと抱き締めて顔を埋め、悩む。
「なんて言おう、『また今年もちょっとだけ、出張メイド行って来ます〜』?
…はぁ。やっぱ言い辛いな」
「最近、お屋敷が静かですわよね。ちょっと……寂しいかも」
寝る前に屋敷内の施錠を見回りながらつぶやく。
何か書類整理をしていたが、一旦休憩。わずかに窓を開けて風に当たっている。
「そういえば杏樹さん、なんだかお荷物を色々運んだりしてましたけれど」
彼女の部屋の近くまで来たところで、ふと思い出して首をかしげる。
458 :
椿 杏樹:04/06/30 00:45 ID:e/JgGCHn
ベッドにごろんと横たわっていたが、暇を持て余したのか起き上がり
座ったまま、自分の胸を軽く触ってみる。
「最近いろんな人としてるから、また大きくなったのかしら。やだな…。
胸が大きすぎても、可愛い服が似合わなくなっちゃうだけなのに」
憂鬱そうに小さく溜息をつく。
「杏樹さん? 何かお忙しいようでしたらお手つだ……!?」
ノックはしたものの、返事は聞かずに入ると、
ちょうど杏樹が胸を触ってみている。
「え、あ、あ、ご、ごめんなさい!」
オロオロと慌てて出て行こうとする。
460 :
椿 杏樹:04/06/30 01:01 ID:e/JgGCHn
「…っん…」
(こうやって触ってると、すぐなんか変な気分になったりするし…これも、嫌い…)
胸を揉むように触っているうち段々気分が高揚してくるも、瑞葉が入って来るので一瞬固まってしまう。
「!!」
が、すぐに我に返り、瑞葉を引き止める。
「ま、待って待って〜。
あっ、あの…瑞葉さんこれね。何も私別に1人でしてたわけじゃなくて…その」
顔を真っ赤にさせてドアにもたれかかりながら言う。
「……。」
しかし今更、体の収まりはつかず、照れながら瑞葉をちょいちょいと手招きで呼び寄せる。
「きゃっ、あ……」
引き止められた上に退路を塞がれて、なおさらオロオロする。
「ほ、本当に邪魔するつもりだったんじゃありませんわ。
杏樹さんがお忙しそうだったから……?」
と、手招きをする杏樹に、首をかしげながらもつい近寄ってしまう。
「な、なんですの?」
462 :
椿 杏樹:04/06/30 01:21 ID:e/JgGCHn
「…忙しいですよ、今だって。だから、瑞葉さんにも…少し手伝ってもらいたいの」
途切れ途切れに言うと、瑞葉の両頬に手を差し入れ撫でて
突然唇を重ねる。
「ん…」
すぐに唇を離すが、近い距離で瑞葉をじっと見つめ
また角度を変えて口付ける。
「いい匂い。ねえ、得意でしょう?こういう事……」
「手伝、い……? ふぁ、んっ!!」
頬に触れられ、一瞬ひるんだ隙に唇を奪われる。
「ん……ふぁっ、あ、杏樹、さ、んんっ!」
幾度も唇を啄ばまれて、徐々に夢見るような瞳になっていく。
>得意でしょう?こういう事……
「と、得意じゃ、ありませんわ。杏樹さん、ひどい……」
鼓動の高まりに切なげに悶えながらも、口ではその昂ぶりを否定してみせる。
464 :
椿 杏樹:04/06/30 01:39 ID:e/JgGCHn
「あっ、いじめるつもりはなかったんです、ごめんなさい。機嫌直して」
苦笑すると瑞葉のご機嫌を取るように、やや冗談っぽく言う。
「あー…そっかぁ…。『私を気持ちよくして』って言ったから、お嬢様はご不満だったのかしら。なら」
指を瑞葉の胸元からつーっと下へ滑らせつつ、男性に奉仕するように床に跪く。
「お手伝いじゃなくて、私が瑞葉さんに御奉仕するのでもいいや」
瑞葉のメイド服のスカートを手でたくし上げながら、ちらっと上目遣いで見上げて尋ねてみる。
「ほらぁ。じゃあ、スカートの端っこ持っててね。」
一瞬笑顔を見せる。
すぐ後、彼女の返答も待たずに下着に手をかけて、腿あたりまでの位置にゆっくりずらす。
「えっと。どうしようかなぁ…」
>『私を気持ちよくして』って言ったから、お嬢様はご不満だったのかしら
「えっ、そ、そんなつもりじゃ……ぁんっ」
杏樹の指が触れた部分が不思議なくらいに疼く。
>じゃあ、スカートの端っこ持っててね
無理にスカートの裾を持たされて、下着まで下ろされてしまう。
「だ、ダメですっ! 見ないで、杏樹さん、やめてぇっ!」
スカートの裾を押さえようとして、返って杏樹の頭を押さえつけてしまう。
466 :
椿 杏樹:04/06/30 01:54 ID:e/JgGCHn
「(しー)」
指を口に当て、声を堪えるように促す。
「だいじょうぶ、これは瀬名くんにも誰にもないしょ。ただの寝る前のお遊びです」
こそこそっと囁き、スカートの中に頭を潜らせる。
腿に手をやり露になった秘所へと唇を近づけると、音を立てて唇で愛撫する。
「ちゅっ」
>返って杏樹の頭を押さえつけてしまう。
「はむ、…んっ、ちゅぷっ…。 んー、んっ」
後頭部をスカートの上からより押し付けられて、若干興奮してしまいながらも
舌で突付くように攻めてみたりする。
「はぁ、ん…。瑞葉様…どうですか?…きもち、いい?」
息を荒くして一生懸命になるあまり、相手も同じメイドであるという事を徐々に忘れ始めている。
>これは瀬名くんにも誰にもないしょ。
「ぁぅっ、ん、せ、瀬名様には、関係な……んん〜〜っ!」
声を殺そうとすると、むしろ快感が身体の中で荒れ狂って高まってしまう。
>瑞葉様…どうですか?…きもち、いい?
「ひ、ぁ、あんっ、杏樹、さん……ダメ、そこ……ダメっっ!」
杏樹の息や舌が敏感な部分をくすぐるたびに
内腿をわななかせ、徐々にたかまっていき、そして
「んっ、あああっ!!」
近頃は客人も少なく、瀬名ともご無沙汰だったせいか、
軽い愛撫でもすぐに達してしまう。
「あ……あ……」
へなへなとその場に崩れ落ちて、しどけない格好のまま荒い息をつく。
468 :
椿 杏樹:04/06/30 02:22 ID:e/JgGCHn
「すごい、いっぱい溢れて…ん、あん、もう…。ちゅるっ…」
愛液を舐め取るように吸い付くと、瑞葉が堪えきれず達してしまったので
唇を離して指で軽く拭う。
「……イッちゃいました?よかったぁ」
同じく座り込んでにこにこ微笑んでいたが、ゆっくり立ち上がる。
「さーて、こんなの見せられたら、もっと収まりつかなくなっちゃったし…。
私もひとりで誰かさんでも適当に思って変な事しちゃおうかな、もー」
突如怒ったようにぷいっと瑞葉にそっぽを向き、弱った表情で恥ずかしそうに呟く。
「……瑞葉さん今度こそ、手伝ってくれる〜?これも絶対絶対ね、ないしょで…」
「い、イってなんかいません……っ」
説得力のない言葉を口にして、そっぽを向きかけるが、
逆になにやら杏樹の方が拗ねている様子。
>瑞葉さん今度こそ、手伝ってくれる〜?
「……あ、あの、ホントにナイショなら、少しだけ、手伝っても……」
そして気遣うように杏樹の胸をやわやわと指で弄ぶ。
「杏樹さん、胸おっきくて、羨ましい……」
そうしているうちに、やがて行為に没頭していってしまうのだった。
厨房で猫にミルクをやりながら、その頭を撫でている。
472 :
椿 杏樹:04/07/01 23:20 ID:/ElnKEx4
「日曜か月曜くらいまではいられると思いますけど、その後何かあったらいけませんから。
番号ですか?ええとね〜、090の……」
志保の部屋で、昨日新しく買ってきたらしい携帯電話の番号を彼女に伝えている。
「あ、あらら。画面が消えちゃった」
使い慣れていないせいか若干戸惑ったりしている。
どこかに悪戯に出ないように横目で見張りながら、
自分もアイスティーを飲んでいる。
「クッキーも出してしまいましょうか」
そんなことで少しだけ悩んだりしながら。
「うーん…」
風呂上りで、仕事の疲れもあったのか、空き部屋で冷房に当たっているうちに
眠ってしまいそうになる。
「暑かったな今日は。半日外に出てたからすっかり焼けちゃったよ」
ソファに寝転がったまま、少々日焼けした腕に触ったりする。
「……やめておきましょう。せっかく水着も新しく買ったことですし」
なんとか誘惑を振り切ると、食器を洗って猫を抱え上げ、私室に戻る。
だらだらしているうちに、結局また少し眠ってしまい、少しして目を開ける。
「……。あ、だめだここで寝ちゃ、部屋に戻らないと」
と、何気に頭に手をやると何かふわっとした感触が。
「? なんだコレ」
疑問に思い、近くの棚のガラスに映っている自分の姿を見るが
「ああ、なんか耳が生えてるだけか…ふぁ、ねむ……。 って何これ!!耳!?」
茶髪の頭にいきなり動物のような耳がついており、驚いて飛び起きる。
「うわ取れないし!悪戯!?」
私室に戻る途中、何を思ったのか、いきなり猫が腕の中から飛び出していってしまう。
「あ、そっちはダメですわ!」
慌てて追いかけていくと、空き部屋へと入っていく尻尾が見える。
「もう、ちょっと油断するとこれですものね……」
ブツブツ言いながら、その部屋へ入ると、何故か猫の姿はなく、
代わりに瀬名の姿が。
「あ、瀬名様、ここに……ええと……え?」
一瞬目を丸くした後、とろけそうな声を出す。
「可愛い〜〜」
(やばい、どうやって取ったらいいんだろう。とりあえず病院…?いや何よりこのままじゃ…)
地味に慌てていると、背後に人の気配がしたので振り返る。
「うわっ」
耳を隠す間もなく瑞葉に入って来られてしまい、ごまかす事もできず
棚に寄りかかって座り込んでしまう。
「い、いやこれは別に何でもな……。…瑞葉さん?」
>可愛い〜〜
オロオロしていたが、何やら喜ばれているようなので顔を真っ赤にして頭を掻く。
(困った、どうしよう)
「瑞葉さん、頼むからこれ誰にも言わないで。こんなの他の人に見られたら恥晒しでしか――」
弱々しく瑞葉を見上げて懇願していると、茶色の尻尾と、気付けば首元には首輪までが付いており
余計困惑する。
「え? ええ、誰にも言いませんわ。でも……」
猫耳に首輪と、情けない様子で懇願する瀬名を見るうちに
なんだか変な気分になっていく。
「あなた、ホントに瀬名様ですの?
もしかしてセナちゃんが私をからかうために化けてるんじゃ?」
どうやら猫にはいつの間にか“セナ”という名前をつけていたらしい。
「正直に言うなら今のうちですわよ?」
えいっとばかりに耳を摘んで軽く引っ張る。
一瞬ほっと胸を撫で下ろすが、それも束の間、瑞葉の様子がややいつもと違う感じに
自分を問い詰め始める。
「え」
(あの猫、セナって名前だったのか。初めて知ったけど微妙に複雑な感じが…)
>えいっとばかりに耳を摘んで軽く引っ張る
「いっ…痛い痛い!」
ぽかんとしていたところに耳を摘まれ、痛さに声を上げるがなぜか
「…っ…。正直に、って、俺が…」
ほのかに痛みとは違う感じがこみ上げてきたらしく、苦々しい表情をしつつ、軽く小さめに吐息を漏らす。
「いたた、だから俺が本物だって!引っ張ったら痛いよ瑞葉様!」
と必死に訴えかけるが、何だか不思議な事に自分も口調がおかしいようである。
「瀬名様だったら私のこと『瑞葉様』なんて呼んだりしませんわよね」
どこか陶酔したような目つきになって、耳を弄び続ける。
「飼い主を騙そうなんて、ホントに悪戯好きの悪い子ですわ。
一遍お仕置きしないと、分かりませんかしら?」
耳の中央辺りを指ですりすりと愛撫しながら一度唇を重ねる。
「ん……っ」
完全に猫と勘違いされているようで、反論しようとするが
耳を触られ続けると、女の子相手の筈なのに力が抜けてしまい手を払いのけられない。
「違うよ、だって猫はさっきこの部屋のどこかに…。う…」
次第に本当に自分が猫なのかという気にさえなってくる。
「んっ」
座り込んだままで瑞葉にキスをされ、困惑ばかりして弱っていたが、勝手に体が反応し始める。
ぎゅうっと瑞葉の体に抱きつき、胸に顔を埋めるような格好になる。
「み…瑞葉様、すみません …にゃ」
(うう、何なんだよこの語尾は。おかしい、絶対なんか変だぞ)
『にゃあ』という喋り方を18歳の男が言うのはかなりの恥だと思うものの、なぜか止められず。
瑞葉の胸を触りながら必死に堪えた結果、
かろうじて瑞葉に聞こえないほどの弱々しい声にまで抑える。
「やっぱり……セナちゃんでしたのね?
そうやって謝ってるふりをして、またエッチなことを……」
ぐいっ、と瀬名の頭を胸元から引き離そうとするが、
その弱弱しい表情と、かわいらしい耳、首輪にぐっと来たのか、
また胸にぎゅうっと抱きすくめる。
「でも可愛いから許してあげますわ。その代わり……」
ズボンのジッパーを下げ、下着の中に手を入れると、
既に熱くうずき始めているらしきそれを取り出してしごく。
「私も瀬名様も忙しくて、ご無沙汰ですの。
だからあなたは私の飼い猫として御奉仕してもらいますわよ?」
「御奉仕?だ、だから違うんだよ、本物…うわっ」
下半身に瑞葉の手が伸び、与えられる刺激に軽く尻尾と身を震わせる。
何度もしごかれているうちに徐々に意識もぼんやりしてくる。
>だからあなたは私の飼い猫として御奉仕してもらいますわよ?
「…わかった。何でも言うとおりにするから、じゃあ大きくさせて」
素直に従うが言い方が悪かったのか、逸物に突如痛い程の刺激を与えられたりするので、
慌てて言い直す。
「いたっ、ご、ごめんなさい!大きくさせて『ください』……お願いします…」
愛撫で逸物は段々固くなってきたりするものの、その表情は半泣きである。
「まぁ……こんなところまで瀬名様にそっくり……」
半分驚きつつも、うっとりした様子で
思わず前に跪いてしまう。
「……じゃあ最初だけサービスですわよ」
そう言って咥えようとしたところで、ふと動きを止め、
指でしごいたまま幾度か熱い吐息を「はぁーっ、はぁーっ」と吹きかけて、
チラリと上目遣いに様子を伺う。
「……気持ちよかったら、ちゃんとそう言って、お礼もしなくては
いけませんわよ、セナちゃん?」
>幾度か熱い吐息を「はぁーっ、はぁーっ」と吹きかけて
耳がピクッとなったりして反応する。
口腔奉仕をしばし受けると、更に興奮して時折声が漏れる。
「ぅ…」
>気持ちよかったら、ちゃんとそう言って、お礼もしなくてはいけませんわよ
「う、うん…気持ちいいよ。じゃなかった、気持ちいい『です』…。くっ」
瑞葉の頬に手で触れ、何かに堪えるような表情で彼女の目を見て言う。
「ありがとう、ござい、ます…… にゃ…」
声は小さいが、頭が働かないせいで恥ずかしいという気持ちが薄れてきている様子。
瑞葉の口から逸物を引き抜き、体をぐっと自分の方に引き寄せると
強引に服を乱しながら胸などに吸い付いてキスマークを付ける。
「よし。今度こそは、ちゃんと頑張って大好きな瑞葉様に御奉仕するんだにゃ」
普段の自分ならば恥ずかしさで部屋に3日ほど篭ってしまうのは確実な台詞も、
抵抗なくポンポンと口をついて出る。
逸物が震えるのと合わせてビクッと反応する耳を見ているうちに
どんどんとたまらないほどの欲望がこみ上げてくる。
>ちゃんと頑張って大好きな瑞葉様に御奉仕するんだにゃ
「いい子ですわね、セナちゃんは。じゃあ……」
なおも逸物を指で摩りながら、髪の毛をまとめていた紐状のリボンをほどく。
「私が気持ちよくなれるまで、我慢できますわよね?」
その紐リボンを逸物の根元にきつく縛り付けると、
亀頭を柔らかい手のひらでギュウッと握りこむ。
「ここはこのまま、後はセナちゃんに任せますわ」
>紐リボンを逸物の根元にきつく縛り付ける
「うあ、や、やめ……っ。え?ああ…うん、頑張って我慢するよ…」
とは言うが逸物は中に入れればすぐにでも達してしまいそうな勢いである。
でも飼い猫(?)らしく、瑞葉を気持ちよくさせるために
胸の突起を舌で舐めたり、手で彼女の足を開かせてショーツの中に指を忍ばせたりして
愛撫する。
「…もういいのかな、瑞葉様の中に入れてもいい?」
わずかに潤んだような目で下から瑞葉を見上げるようにして様子を伺う。
「瑞葉様…。好き、好き」
固くなった逸物を瑞葉の下腹部に押し付ける。
「ずーっとセナだけの瑞葉様だよ。御主人様のおじさんなんかには、絶対渡さないんだにゃ…」
そう耳元で囁きつつ、ショーツを脱がせて秘裂に逸物の先端を押し込む。
「ぁん、んんっ、いいですわよ。来て……」
瀬名の上で腰を浮かせて、いつでも入って来られるようにする。
>瑞葉様…。好き、好き
「えらい子……私も大好きですわ、あ、あぁんっ!!」
硬く膨れ上がった肉棒を挿入されて、喉を反らせて悶える。
「すごい、いつもより、すごいですわ……っ」
愛おしそうに瀬名を抱きしめながら、自分も腰を使う。
「ええ、瀬名様も、セナちゃんも、全部私だけの……っ」
淫猥な水音を響かせながら、激しく求め合う。
自分の上で動く瑞葉を見て、時折唇を重ねたりする。
「んんっ、よかった…」
片手で乳房を荒く揉みつつ突いたりしていたが、力をかけて瑞葉を床に倒す。
体勢を変えて上から押さえつけ、勢いのままに彼女を攻め立てる。
「っ、あ…、瑞葉様。すごい…気持ちいいよ…。く、っ」
動く度に長い尻尾が、瑞葉の太腿あたりに柔らかく触れたりもする。
そうしてしばらく交わっていると、ぶつけるような動きも早まり徐々に限界が近づいてくるので
出し入れしながら瑞葉に尋ねる。
「やばいそんな声聞いてたら、すぐに出そうに…ま、まだ気持ちよくならない?」
眉を寄せて、相当堪えているらしく
「っ、ん…! う、うわーん、俺言いつけ守れないかもしれないにゃ、ごめんなさいにゃ」
結局瑞葉の指示通りに待つ事ができず、情けなく一足早めに達してしまう。
「あっ、ダメっ! ご、御主人様の上になるなんて、悪い子、ひゃあんっ!?」
激しい責めもさることながら、太腿をくすぐる尻尾の感触に
身体の力が抜けてしまう。
「だ、ダメぇ……その、尻尾、ダメっ!」
そう言いながらも瀬名の腰に脚を絡みつける。
>…ま、まだ気持ちよくならない?
「も、もうすぐ……え? もう? ダメ……もう少し待ちなさい!
あ、あああっ! ん……もうっ」
我慢の甲斐なく、勝手に達してしまった瀬名を見て、不満げな声を漏らす。
「セナちゃん、ダメでしょう? 御主人様の命令はちゃんと聞かないと……」
「はぁ、はぁ…ごめん…ほんとにごめんなさい…。頑張ったんだけど、久しぶりでつい興奮して…」
最近ご無沙汰だったのが逆効果になり、我慢しきれなかったらしい。
白濁が瑞葉の秘裂からどろっと零れる中、逸物を引き抜きながら
耳と尻尾と表情をしょぼんとさせる。
「でもこのまま終わりにはしないにゃ!
瑞葉様が気持ちよくなるまで、今度はセナのざらざらな猫舌で色々舐めてあげるんだにゃ」
軽く拳を握って気を取り直したかと思うと、再び瑞葉の唇を奪い、押し倒す。
が。
「んん…瑞葉さま……。…あ、れ」
ぼんやりした意識でふと目を開けると、自分がソファに寝転がっているだけで
あれほど悶えていた瑞葉の姿もない。
「……ない」
耳もついておらず、尻尾もない。だが自分の腹の上で瑞葉の飼っている猫が丸まって
寝息を立てている。
「あぁ〜もう、何処にいってしまったんですの?」
どこかへ逃げてしまった猫を探して、いくつめかの部屋の扉をあける。
と、そこには瀬名と、その腹の上で眠っている猫の姿が。
「あ、瀬名様! と、セナちゃ……」
そこでハッと口元を押さえる。
「い、いえ、その……猫ちゃん、ここにいましたのね〜」
多少顔を引きつらせながら瀬名に近寄っていく。
「あれ?この猫やっぱ瑞葉さんの…。なんだこいつのせいか〜、ったく、えらい夢見たよ…」
(夢精とかしてないだろうな…)
思わず確認しようとすると瑞葉が入ってきたので、慌てて手を止める。
「わっ。な、何?」
>猫ちゃん、ここにいましたのね〜
瑞葉が近づいてそう言うと、本来なら猫が返事をするところなのだが夢の名残か
彼女の手を取ってちゅっ、と口付ける。
「わざわざ探しに来てくれてありがとう…にゃ、瑞葉様」
などと笑顔で嬉しそうに言うが、すぐ我に返り
「……じゃなかった!!ち、違う今のなしなし。
ほらお前どけよ、俺もう寝るんだから!じゃあ瑞葉さんおやすみ!」
激しく動揺した様子で猫を下ろして瑞葉を残し、走って部屋を出て行く。
>わざわざ探しに来てくれてありがとう…にゃ、瑞葉様
「せ、瀬名、様?」
手をとられ、キスをされたところまでは頬を赤らめていたのだが、
その言葉にやおら顔が引きつる。
>じゃあ瑞葉さんおやすみ!
「……瀬名様、どうなさったんですかしら。
何か悪いものでも召し上がったんじゃ……」
そして猫を抱き上げると、答えは返ってこないのを承知で問う。
「どう思います? セナちゃん」
庭の片隅で植物の手入れをしている。
「これはもうそろそろいけそうだな…」
そういうと、真っ赤に熟したトマトをもぎってかぶりつく。
シャクッと言う音とともに口元から果汁が飛び散る。
「うめぇ〜」
高校の制服姿のまま、待ち合わせをしていた凛香と軽い食事をしている。
「……最近お屋敷には行かないのかって?そうねえー。
コンクールが近いのよ。だからこうして休みの日も早朝から学校でレッスン受けてるわけ。
まあねぇ、だるくないと言えば嘘になるけど……それで甘えて結果準優勝、なんて癪じゃない」
足を組みかえる。
「暇があればまた潜り込むから。必要なら、手紙なり何なり渡してあげるわよ」
いつになく優しげな表情で凛香に微笑みかける。
「これだけはねー…私、絶対常に一番でないとダメなの。その為ならどんなに努力したって惜しくないわ」
絆創膏を巻いた指先で、空いた椅子に立てかけてあるバイオリンケースに触れる。
先日の件を引き摺っているのか、廊下で瑞葉と出会うと
恥ずかしそうに視線を避けたりしている。
500 :
椿 杏樹:04/07/03 23:57 ID:sbLw1D2W
衣類倉庫から去年しまっておいた着物を何枚か出している。
身体に着けた子守バンドで赤ちゃんを背負い、厨房で洗い物をしている。
皿に残った生クリームの跡をスポンジで擦り、一枚、また一枚と仕事をこなしていく。
「瀬名さんの今日のまかないデザート、本当に美味しかった。雅志も早く食べられるようになろうね」
早く成長して欲しいという意味を込めて、まだ歯も生えていない我が息子にそう語り掛ける。
502 :
椿 杏樹:04/07/04 00:26 ID:LiuyhENc
「水着、は…どうしよう。一枚だけ持っていこうかな。必要なさそうだけどー…」
倉庫から衣服を手にして出てくる。
名無し主人の屋敷の一室で夜食のケーキを食べている。
「今こんなものを食べたら太ってしまうのだけれど、私の夜は長いわ。
凡人の夜よりも深く愉しく。より快楽に浸るためのエネルギーなの」
ショートケーキに五つほど乗っかっている苺をひとつフォークに刺し、口元に運んでゆく。
凛香からの手紙(と言っても走り書きに近いようなもの)をメイドの休憩室にそっと置くと、
テラスに出て夜風に当たってみる。
「私としてはすぐに入り込みやすいからいいんだけど…。人の気配がないわね、前以上に」
「ふぅん…。ここも無人じゃない、珍しい」
(これ弾いたら、誰か出てくるかしら。大胆すぎ?
侵入者だけど一向にバレる気配もなさそうだから、いいかなぁ)
おもむろにバイオリンを手に取り、一曲弾き始める。
ケーキの苺が三つ減ったところで、外から聞こえてくる微かな旋律に気付く。
「この音色は…… ヴァイオリンかしら?」
部屋の窓を開いて音色の発生源を大まかに特定する。
虫が入ってきたら困るので、窓はすぐに閉めた。
「確か、テラスよね」
今宵も愉しもうと歩を進める――が、夜は長い。
好奇心に駆られて速くもあるが、落ち着いた歩調でゆっくりと。
「……あら」
少ししてテラスへたどり着くと、見覚えのある姿に声を漏らす。
真剣な表情で演奏を続けている。
絆創膏がまた増えた指が痛むが、労わる様子もなくただ激しく動かしている。
「……?」
「誰…じゃなかった、どなたですか。御主人様…?」
演奏する手を止めないまま、背後の人影に声をかける。
「それとも……。あ」
振り返り、雫の姿を見るとさすがに手が止まり、大きな目をきょとんとさせる。
「いいわ、続けなさい」
それだけ言うと目を閉じ、曲の再開を期待する。
再開されると、ヴァイオリンから放たれる音色をしばし堪能する。
そして曲が終盤に近付くと旋律のリズムに合わせて歩き出し、足音を殺す。
「……」
梓紗に抱きつくかと見紛うような動きで彼女の足元に跪き、
その肉がほどよく締まった太腿に優美な細指を絡め始める。
「え?は、はい」
無視をするのは叱られそうだと思っていたりしたが、続けて良いそうなので
再び集中して手を動かす。
(今日は何の用件だったんだろう…まずいわね、この前みたいに変な事されなきゃいいけど)
と、若干警戒しつつ。
(そもそも奏がいたらこんな時に押し付けて逃げられるのに。なんでいないのよ…)
奏を思い出して、少し憂いを帯びた表情になったりしていると
「…ぁ、っ!」
急に細い指の感触がして、また手が止まり雫を見つめる。
「お、奥様…何なさるんですか。そんなところ触られたら、私弾けなくなってしまいます…」
本心はそんなに驚いてはないものの、身を竦めて必要以上に恥ずかしそうに振舞ってみる。
「いいの、無理矢理でもいいから弾いてみなさい。
普通に上品で美しいだけの曲なんてつまらないし、退屈。
真面目さのなかにちょっとした卑猥さがあってこそ面白いというものよ。
そうじゃない? 対比があるからこそ、双方がより引き立つのよ」
太腿の内側を服の布地の上から甘噛みしてみせる。
「弾き終わったら教えてね」
足元から愛撫し始めた指は、梓紗の身体を徐々に駆け上がってゆく。
足、足首。ふくらはぎに膝――太腿、下腹部、脇腹へと。
自分の身体が演奏の邪魔にならないよう気を遣いつつ、濃厚に梓紗の身をほぐしていった。
(な、なによー…そんな事言ったって…)
「っん」
集中が途切れそうになるのを一生懸命堪えながら、弾く。
時折手が滑るので音が震えてしまいそうになる。
(それでも…。も、もしかしてわざとやってるんじゃないでしょうね、負けるもんですか)
なぜかそんな事を思って心の内では対抗し始めてもいる。
「はい……。んっ、や、くすぐったい…。力が…」
喘ぎ喘ぎなんとか曲を弾き終わると、肩の力が抜けて体がふらっとよろけてしまい
「きゃっ」
床に尻餅をついた拍子に、黒いハイソックスを履いた足や下着などが見えてしまっている。
「ふぅん」
梓紗の履いている下着を一瞥し、無味乾燥な感想。
「それより、演奏ご苦労様。疲れたでしょう? ふふっ」
床に崩れた梓紗の上に覆い被さると、そのまま彼女の顎を掴み、有無を言わさず唇を奪う。
「ん… ぷはっ、はぁはぁ」
長時間キスをしすぎたせいで酸欠になりつつも、責めの手は止めない。
首元やうなじの産毛だけを撫でるように指を優しく這わせ、梓紗の劣情を誘導していく。
時には首元まで噛んだり、吸ってやったりと、彼女の皮膚を何箇所か鬱血させる。
梓紗の身体は私のものだと言わんばかりの行為の後、ついに彼女の胸元を肌蹴させた。
「いえ、そんなには疲れて…んんっ」
唇を塞がれて少し抵抗するものの、雫よりも力が弱いので抗えない。
ようやく開放されるとわずかに唇の端から唾液を零す。
(力が…ま、負けないんだから。所詮女の人相手…)
>首元まで噛んだり、吸ってやったりと
「あふっ、だ、だめですぅ」
気丈に思っていながらも、感じてしまって腰の力も抜けてくる。
「あ…ぁ、やだぁっ」
胸が露になり、思わず人目につきやすい場所という事もあり両手で隠そうとする。
と、同時に胸に意識が集中するあまり足元に(足を閉じようと)込めていた力がふっと緩まる。
「嫌なの? こんな綺麗なバストなのに。衆目に晒しても恥ずかしくないぐらい」
梓紗の足の力が弱まったのを見逃さず、その秘所へと手を伸ばす。
そうして下着越しに彼女を指で刺激しつつ、その背後へと回った。
「このヴァイオリン、いい弦ね」
後ろから梓紗の胸を揉みしだき、乳首が隆起するのを待つ。
熟すにはまだ日数が掛かりそうな果実の色をした乳首。
それが立つと、ヴァイオリンの弦をそこに当ててやり、軽く弾いてやる。
「ふふっ、擦るものが柔らかいとあまり音が出ないのね」
ショーツの中へ指を滑り込ませ、染み出している愛液を広範囲に指で塗り広げてやる。
「晒…!だ、だめですっ」
(冗談じゃないわよ!)と反抗しつつ、体は素直にされるがまま。
「私は奥様だけに見ていただきたいのに…そんなのひどいです…」
かすれた声で頬を染め、雫に囁く。
「ええ、大事なものだから…いつも持って――あっ、あぁっ」
切なげに声を上げ、弦や指で秘裂を弄られて唇をきゅっと結ぶ。
「ぅ……ん……」
下半身からは既に小さく水音が聞こえるほどに、愛液がショーツに染み出している。
「…!きゃんっ」
指で弾くように擦り上げられると、体をびくんと逸らすように震わせて軽く一度達してしまう。
それでもとろりと溢れる愛液を隠すように、俯いて、慌てて腿をくっつけようとする。
「ダメ、閉じちゃダメ」
静かに梓紗を諭し、生まれた幾ばくかの隙。
その隙に付け込んで、片手だけではなく両手を彼女の秘所へと進攻させる。
「…いい、あまり大声を出すと近所の皆さんに迷惑よ?
それとも…… 心置きなく喘いで、痴女と勘違いされるのもまた一興ね」
スカートを僅かに捲り、取り出したるは硬さ十分、太さ十二分な逸物。
梓紗の下着を横にずらし、秘裂に逸物を擦り付けてやる。
逸物を上下に動かすことで粘膜を刺激し、挿入を遅らせることで彼女を焦らした。
以前一度見ただけの雫の逸物、を再び目にして少し動揺するが
体の火照りが達しても収まらずに、段々それを見る視線が期待するものへと変わっていく。
「……。」
>挿入を遅らせることで彼女を焦らした
「っあ、あ、まだ…まだですか?わたし…っ」
じっくり秘裂ばかりをくすぐる感覚に体をもじもじとさせ、待つが我慢しきれず
(早く…)
「もうだめ…はぁ、はぁ…。すぅー…。…は、むっ」
次の瞬間、無言で雫の逸物を押し退けると、手で竿部分を掴み勢い良くしゃぶりつく。
「んんっ!ん、ちゅるっ、んっ…」
四つんばいになり、雫の股間に顔を埋めて激しく吸うように口腔奉仕をする。
「奥様、もっと激しく虐めてください…ちゅ、もっとここも固くして…私の中を、壊すくらい…んっ」
普段隠しているMっぽい性癖が少し出てきてしまっている。
「そんなに急がなくてもなくならないわよ、大丈夫」
自分の逸物を物欲しそうに舐めている梓紗の頭を撫でてやり、
しばらくは彼女の舌が織り成す甘美な刺激を愉しむ。
「あ、ん… ん、いいわ、凄く。次は望み通りこれで中を壊してあげる」
逸物を梓紗の口腔内から引き抜くと唾液が糸を引く。
その光景の卑猥さに心躍らせ、ぬめった我が逸物を改めて彼女の粘膜に宛がう。
「……っ、入っていくわ… わかる? 全部入るかしら?」
膣内を拡張し、梓紗の胎内に挿入されてゆく逸物。
心地よい締め付けの快感に今にで達してしまいそうになりつつ、腰を動かして抽送を始めた。
「ふあ……」
逸物を引き抜かれ、甘え気味な声を上げる。
「んく、ぅ…ああんっ!はい……、私のに入ってきて…んっ」
雫の肩にしっかりしがみつき、奥まで差し込まれると昂ぶったせいか
曝け出されたままの乳房を雫の体に、擦らせるようにぐにぐにと押し付ける。
「んっ…、ふ…」
「あっ、来る…。いっぱい…なんか、あ、あんっ、いい……っ」
直後の突き上げに激しく悶え、声が誰かに聞かれてしまう事もすっかり忘れて
雫にねだる。
されるばかりではなく、自分も雫の服の上から両手で乳房を鷲づかみで揉んだりしながら
キスで舌を絡める。
「んん、んー…んっ…」
「んっ、あ、梓紗ちゃんの中、温かい…」
張りのある雁首で梓紗の媚粘膜を力強く擦り上げ、亀頭の先端で子宮口をノックする。
一見、ひどく荒々しく見える抽送だったが、内容そのものは精緻な交わりだった。
膣内上部の柔らかな部分を入念に刺激したり。
梓紗によって胸元に刺激が加えられるや否や、逸物の根元の疼きが次第に大きくなっていく。
疼きが最大限になる前に限界まで抽送を続け、彼女の身体を求めた。
「ん、んっ、あっ、……っ、…っ!」
劣情の高まりが頂点を迎え、梓紗の奥深くで登りつめた悦びを味わう。
彼女に挿入させた逸物とともに身を痙攣させ、後戯のキスをする。
ゆっくり、そして濃厚に――食べると無くなってしまうデザートのようなもどかしさ。
名残惜しさが混じった口付け。
「んあっ、あ…っ……すごい、感じます…。奥様のが」
途切れ途切れに声を発して、雫を達させる為に軽く締め付けたりする。
水音が響き、汗で髪が頬にくっついてしまったりしているが
気にする様子もなく喘いでいる。
「…わ、わたしももう…。…ああんっ、変になっちゃうっ…!」
雫が達した直後に、自分も体を痙攣させつつ絶頂を迎える。
「ぅ…んっ」
愛液の絡みついた逸物を自分で引き抜き、後戯のキスの後に先端へもキスをする。
「綾峰の奥様、私…またいつかどこかで、奥様とお会いするかもしれないんです。
その時はもしかしたらメイドじゃない姿かもしれませんけど…。
お気に召していただけたのなら、またその時は…。…虐めて、可愛がってくださいね」
…じゃあ」
どこかうっとりとした表情で雫にそう言うと、バイオリンケースを抱え、ふらふらとテラスを出て行く。
(…はぁ、はぁ…。やっばぁ、すごく気持ちよくなっちゃった…。なんて事なの、この私が)
「ていうか今日は、何しに来たんだっけ…。
あ、そっか、凛の手紙だ…」
かなり体力を消耗してしまったらしい。
>綾峰の奥様、私…またいつかどこかで、奥様とお会いするかもしれないんです。
「わかったわ、またいらっしゃい。そのときは今以上に可愛がってあげるから」
梓紗の言葉の深い意味はよく理解できなかったが、彼女の言うことを快く了承して頷く。
夜風が汗ばんだ身体から温度を奪い、火照った感情を冷ましていく。
ふらふらとテラスを出て行く梓紗を遠目に見ながら。
「私も部屋に戻ろうかしら…… どうしましょう」
風が気持ちいい。もう少し風に当たっていこう。風に髪の毛が靡く。
「もう少しここにいるのもいいかしら」
手ぐしで髪の毛を軽めに解き、テラスの柵を掴んで体重を預ける。
東に見える朝日と白んだ空がとともに織り成すキャンバスが美しく、
眠気に支配されつつある瞳の中でも、その存在は大きなものだった。
「あ、新聞配達の人。……中学生かしら。…まぁ、いい顔してるわ。
今からでも間に合うかしら、声を掛けてきましょ」
524 :
椿 杏樹:04/07/05 23:40 ID:z+ct6M8i
シフト表の自分の名前をペンで塗りつぶし、当番を変わってくれた同僚の名前を書き込んでいる。
「えーっと、この日がみかささん…」
手帳をぱらぱらめくり確認する。
「久々だなー、特に変わった様子もない、けど……みんな元気なのかなぁ」
ビシッとスーツを着込んでいるくせに手ぶらで、ふらふら屋敷の前まで歩いてくる。
家庭の事情で仕方なくふらふらしているうちに放浪癖がついてしまった……のか?
526 :
椿 杏樹:04/07/05 23:58 ID:z+ct6M8i
玄関に手提げカバンを置き、壁の時計を見る。
「あ、大変。そろそろ着替えないとだわ」
化粧ポーチだけをカバンから取り出している。
>>525 「お客様?」
そうこうしているとドアの外に誰かいるようなので、駆け寄りそっと開けてみる。
「こんばんは、どちら様ですか〜?」
ドアの前に立ち、一瞬躊躇ってからやはりノッカーを叩……こうとして、いきなり中から開いたので
驚いて数歩飛び退り、階段から転げ落ちそうになったが何とか踏みとどまる。
なんだか一昔前の喜劇みたいだなーと頭を掻きながら、玄関に立つメイドの顔を見て小さく叫んだ。
「あ、杏樹さん!? お久しぶりです。えっと、あの……覚えてる、よね」
懐かしさと共に、メイド服の上からでもはっきり分かるほどのスタイルの良さに以前の行為を
思い出してしまい、気恥ずかしくなってしまう。
528 :
椿 杏樹:04/07/06 00:23 ID:ddAd76qk
ドアを半分ほど開けて外を覗くと、見覚えのある人物が立っている。
>えっと、あの……覚えてる、よね
「ええもちろん、お久しぶりです。どうぞ中に入ってください〜。
と言っても私しか今はいないんですけど…。
折角来てもらったのにごめんなさいね、御主人様も皆さんも色々とお忙しいらしくて」
「ごはん食べました?何かお出ししましょうかー。少しここで待っててね」
しばらく樋瀬を応接室で待たせると、アイスコーヒーとサンドイッチを少し冷蔵庫から出して持ってくる。
「広い屋敷に魅力的なメイドが一人……って、無用心だよ!
僕みたいな変なのが来てもドアを開けちゃ危ないって」
おどけた口調でそう言う。
>「アイスコーヒーとサンドイッチを少し冷蔵庫から出して持ってくる」
「そういえばまだ。ああ、もうこんな時間だっけ」
壁に掛かった鳩時計を見た途端にお腹が鳴ってしまい、慌てて腹を押さえて赤面する。
「あ、ありがとう……杏樹さんもまだだったら一緒に食べない?」
530 :
椿 杏樹:04/07/06 00:45 ID:ddAd76qk
>僕みたいな変なのが来てもドアを開けちゃ危ないって
くすくすと笑い、コーヒーの入れ物が乗っているトレイが重いので一旦棚の上に置く。
「一緒に…?あー。前みたいになっちゃうのを、狙っていたりするんですか?だめですよ〜。
ごめんなさい私、さっき済ませてしまって。
これも実はさっきのいっぱい作りすぎちゃった残りでね。
私が作ったから、あんまりおいしくないかもしれないけど…。どうぞ」
氷の入ったグラスにコーヒーを注ぎながら言う。
「あら」
そのグラスをテーブルの上に置くと、樋瀬の口元にソースが少しだけついているので
顔を近づけて指で拭ってやる。
「ついてる」
「前みたいなことって……ううん、そんなこと狙ってない狙ってないって! ……たぶん」
思わず咳き込みそうになりながら、少し自信なさそうに返事をする。
「うーん、美味しいよ、これ。簡単な料理ほど美味しくするのが難しいとか言われるけど、
凄い美味しいよ」
>「ついてる」
「え? あ……」
杏樹に迫られて何事かと思いきや、ソースだったなんて、とがっかりしながらも、
早速期待してしまった自分が恥ずかしくなる。反省。
「サンドイッチも美味しいけど、杏樹さんも美味しそ……」
心の中で呟いたはずが声に出てしまい、聞こえなかったかとドキドキして杏樹の顔を見つめる。
(やば……引かれたかな)
532 :
椿 杏樹:04/07/06 01:07 ID:ddAd76qk
>サンドイッチも美味しいけど〜
目をきょとんとさせて一瞬止まってしまうが、直後またふわっとした笑みを浮かべる。
「お世辞がうまいんだから、もう。私単純すぎて、そんなの聞いたらすぐ浮かれちゃう」
背中を向け、トレイの上のものを片付ける。
「誰にでもそんな事、言ったらだめですよ。
そういうのは好きな子だけに言ってあげないとね」
「でもありがとうございます、嬉しいなぁー。まだこんな私でも、捨てたもんじゃないのかしら」
冗談っぽく言い、恥ずかしげに笑いながら頬に手を当てたりする。
どこか悔しそうに、頬杖を突いて食器を下げる杏樹を見ている。
「お世辞かぁ……そんなに僕の言葉って軽そうに聞こえる?」
うーんと唸ってしばらく考え込んでしまう。
>「〜捨てたもんじゃないのかしら」
「ちょっと、杏樹さん」
イライラしたように、テーブルに手をついて立ち上がってしまう。
「そんなこと……冗談でも言っちゃだめだって!
捨てられてたら即行でお持ち帰りしてお嫁さんにするよ! 捨てられるなんて思えないけど!
……じゃなくて、ええと、あの」
急に咳き込んで、ついでに照れ隠しに俯いてしまう。
「そんなこと、杏樹さんを好きになった人が悲しくなるようなこと、言わないで。
特に、その人が目の前にいるときには」
534 :
椿 杏樹:04/07/06 01:37 ID:ddAd76qk
「あ、ごめんなさい…何か気に障った?」
どうしたらいいのかわからずに、とりあえず謝って心配そうに樋瀬を見つめる。
(いい人だわ…。慌ててたにしても私をお嫁さんにだなんて、だいぶ変わってるけど…)
>特に、その人が目の前にいるときには
「はぁ。……」
圧倒されて頷くが数秒考えて、かーっと顔を真っ赤にさせる。
「――え、待って。め…目の前って…? きゃ」
あたふたした拍子にトレイを落とし、拾おうとするもののバランスを崩し
樋瀬にもたれかかるような格好になる。
「! きゃー、わ、わざとじゃないんです!あの…私ねそんな、貴方にそこまで言われるほど立派な女じゃないんです。
それに私…」
>「貴方にそこまで言われるほど立派な女じゃないんです」
「だから、そういうのはやめて、って言ったのに」
そっと杏樹を抱きかかえるようにして、耳元でそう囁く。
「そんなに僕って信用ないかな? いつもそばにいられるわけじゃないし、
気のない素振りだったりするけど、誰にでも気安く好きだなんて言うわけじゃないよ」
そう言うと杏樹の肩を抱いて、自分と向かい合わせに立たせる。
「『それに私…』の続きが聞きたいな」
じっと杏樹の目を見つめて、いつになく穏やかな、それでいて真剣な口調で語りかける。
「もしも杏樹さんに他に好きな人がいるっていうのだったら……
もちろん杏樹さんのその気持ちは大切に思うし、不本意だけどその相手の男にも
譲ってやらないでもないから。
ともかく、遠慮はいらない、素直に言ってみて」
536 :
椿 杏樹:04/07/06 02:12 ID:ddAd76qk
思いも寄らない急な展開に思考が追いつかずわたわたしている。
(あああ、どうしよう。樋瀬さんすごく優しい人だけど、こういう時って一体どうしたら…)
>杏樹を抱きかかえるようにして、耳元でそう囁く
「ぅ…」
耳に息がかかって、弱っている最中にも関わらず軽く感じてしまう。
>他に好きな人がいるっていうのだったら……
「いません!!!」
顔を赤らめたままで、拳をぐっと握り、大きな声で即答する。
「絶対、いないったらいないんだから!さっきのなんか違います、なんでもないのただ適当に口から出ただけなの!
…そんな感情あっても、邪魔で私が辛くなるだけなのはわかりきってるもの…」
俯いて、最後は弱々しく言う。
「……。呆れました?私、意味不明な事ばっかり言ってるから」
「そっか……。でもそういう気持ちは大切にしたほうがいいよ。
いっぱい恋をしていっぱい振られようがなんだろうが、好きにやってみても良いんじゃないかな。
やっぱり主人への奉仕とかあるんでしょ? そんなメイドとしての義務ばかりだと、心が死んじゃうよ」
杏樹の肩にかけた手に、ぎゅっと力がこもる。
かすかに手のひらに伝わる彼女のぬくもりを確かめるように、そっと背中に腕を回した。
「それに、意味不明って言うか、ちょっと安心した。ごめん。
そんなふうに一生懸命な杏樹さんが好きだから。
……あ、そうすると僕のほうが意味不明になってしまったかも。なんだろう、うまく言えないけど」
乾いた笑い声を上げて、それからふっと真顔に戻ると、すばやく顔を寄せて杏樹の唇を奪う。
おもむろに杏樹の胸に手を伸ばし、やわやわと揉みしだく。
「嫌だったら、抵抗して。今ならまだ止まれるから」
538 :
椿 杏樹:04/07/06 02:42 ID:ddAd76qk
「……私、心なんてとっくに……ううん、なんでもありません。
あ…」
抱き寄せられるとまた戸惑い始める。離れるのも悪い気がするが、かと言って接客のようにくっつくのも
折角好きだと言ってくれている彼に嫌われてしまう感じがして躊躇する。
「んっ」
すぐ後唇を奪われ、無意識のうちに体の力が抜けてくる。
>嫌だったら、抵抗して。今ならまだ止まれるから
「そんな…。乱暴に犯す人でもない、普通の…優しい人に対して抵抗なんか…。難しいです…」
以前自分を壊れるまでに犯した龍崎あたりなら激しい抵抗もするのだが、
樋瀬に対して拒絶するのはやはり悪いような気がしてしまい、何もできない。
「優しい、かな。どうだろう」
杏樹から手を離して髪をかき上げながら照れくさそうにそう言うと、
ひょいと杏樹を抱きかかえてソファに座らせる。
そうしてもう一度口づけると、メイド服を脱がせにかかる。
「杏樹さんにその気がないなら……今すぐにでもはっきり嫌だって言ってほしい。
雰囲気に呑まれて言い出せなくて後悔するとか、僕に気を使って抵抗しないってのなら、
後でお互いに苦しい思いをするだろうし」
どこか自分に言い聞かせるようにそう言いながら、杏樹の白い肌を露出させていく。
たわわな胸が露になると、存在を示しつつあるその頂点に下着の上からキスの雨を降らせる。
「綺麗だよ、ほんとに。どんどん好きになってしまいそう」
揉むたびに手のひらに吸い付くように形を変える乳房を弄びながら、おもむろに
スカートを下ろしてショーツの上から秘処をなぞり始める。
「……こんなに心も身体も魅力的なのに、そんなに謙遜するなんて嫌味なくらいだなぁ。
なんでだろ、主人にさえ嫉妬してしまいそうになるよ」
540 :
椿 杏樹:04/07/06 03:25 ID:ddAd76qk
「で、でも…。この話、今初めて聞いたばかりで、どうしたらいいのかわからなくて。
嬉しかったり、困ったりしちゃって混乱してて…」
即決など到底出来ず、脱がされながらしどろもどろに話す。
惜しみなく与えられる好意の言葉と、こうも自分を求められる事に免疫が無かったので
余計に言葉を選んでしまう。
「…っ…、だめ…っ。そんなに、優しくしないでください…」
胸や乳房を愛撫されながら更に甘い言葉をかけられ、流されそうになってしまう。
(なんか…ぐらぐらする…)
だが体はすぐに反応して、秘裂を擦られたせいで愛液もじわっと下着に染み出してくる。
「あ…っん」
思わず目のあたりを片手で覆ったりし、自分の姿を見ないようにする。
悩み続ける杏樹を見ながら微笑を浮かべ、優しく髪を撫でる。
「苦しませるつもりじゃなかったけど、でも……そんなに一生懸命悩んでくれるなんて、
なんだかもう嬉しくて胸がいっぱいで」
ぼうっとしたような、熱に浮かされたような紅い顔で、普段なら恥ずかしくて
とても口に出せないようなキザな台詞が次々と溢れてくる。
杏樹も感じてくれているようで、それが何より自信につながった。
もっともっと、彼女を感じたいと思った。
器用に片手でブラのホックを外すと、真っ白な豊かな胸がこぼれ出る。
ピンと立った桜色の先っぽをきゅっとつまんで、反応を窺うように杏樹の顔を見る。
「夢じゃないからね。頬っぺたもつねるなら今のうち」
そんなことをうそぶいて、その突起を口に含むと唇と舌先で転がすように味わう。
かすかに甘い香りと汗の匂いがして、ますます劣情を刺激されてしまう。
たまらなくなってショーツの中に手を忍ばせる。
ささやかな茂みをかき分けて奥へ侵入すると、しっとり潤った秘裂に指が沈んだ。
「熱い……もう、こんなになっちゃって。でもエッチな杏樹さんも可愛いよ」
ふふっと笑って、また愛撫を続ける。
542 :
椿 杏樹:04/07/06 03:54 ID:ddAd76qk
>たまらなくなってショーツの中に手を忍ばせる
「きゃあっ、あ…指入れないで…っ! いや…ぐちゃぐちゃになっちゃう…」
秘所に埋められている指が動く度に、愛液が溢れ出してくる。
加えて胸を吸われ、そのまま舌先で先端を突付かれて感じる。
「あっ、あ」
(また…こんなになってる、私のバカ…)
もうすっかり受け入れる準備が十分になってしまっている自分の体をちらりと眺めて、
すぐに目を逸らす。
「…ぅんっ…」
それでも止まらない愛撫には抵抗が難しく、甘い声で悶える。
愛撫に敏感に反応して、切ないため息を漏らす杏樹がたまらなく愛しく思える。
「可愛い声……もっと聞かせて。
お屋敷には他に誰もいないのなら、遠慮もいらないよ」
秘裂に差し入れた指をゆっくりとこね回すように動かすたびに、くちゅくちゅ卑猥な水音が
室内に響き渡った。杏樹の短い呼吸に合わせるように、自分の動悸も高まっていく。
(どうして、こんないやらしい事をしているのに優しい気持ちになるんだろう?)
自分の腕の中で喘ぐ杏樹。ほんのり上気して薄桃色に染まった肌に触れているだけで
えもいわれぬ快楽のあまりに達してしまいそうになる。
「杏樹さん、ひとつ、わがままを聞いてもらっていいかな」
そう言うが早いか答えも待たずに杏樹の腰を抱え上げ、テーブルに手をつかせて四つんばいにすると
後ろから露になった秘処に口をつけた。
「糸引いちゃってるよ……感じやすいの? それもまた素敵だよ」
544 :
椿 杏樹:04/07/06 04:27 ID:ddAd76qk
>ひとつ、わがままを聞いてもらっていいかな
「え…。え?」
わけのわからないままただ快楽に溺れていると、何やら要求されたのでこくんと頷く。
「何でしょう、私にできる事なら………やっ、やだぁっ。そこは…」
>後ろから露になった秘処に口をつけた
かすかに水音が聞こえ、いやらしい自分をより恥ずかしく思う。
「ぅ…んん…。お願い…恥ずかしいから、見ないでください…」
今の今まで真剣っぽく?口説かれていた相手にこんな行為をされるのは、さすがに抵抗があるが
口に指を咥えつつ、舌の感触に体が震えたりしている。
つつ…と溢れだした愛液が、太股をつたって零れたりする。
秘裂に沿って、零れ落ちる愛液を掬い取るように舐め上げる。
かすかに開いた割れ目から、とめどなく白っぽく濁った淫液が溢れ出してくる。
「やらしい、杏樹さんのが全部丸見え」
そんな意地悪を言いながらも、杏樹が恥ずかしがって逃げたりしないよう、がっちり腰を押さえ込んでいる。
そうしてすばやく自分もズボンを脱ぐと、いきり立った逸物を露出させた。
「杏樹さん、いくよ……」
ほどよい肉感のあるお尻を背後から支え、わずかに開いた秘裂に昂ぶった逸物をあてがてゆっくりと腰を突き出す。
膣内の襞が蠢くように奥へと誘い、吸い込まれるかのように根元まで杏樹の中に飲み込まれる。
「う……くっ、入った、よ……こんな根元まで」
陰毛を擦り合わせるように腰を押し付けながら、しばらくそのままの体勢で押し寄せてくる快感の波に
耐えようとするが、唇を噛んでみても射精感はこみ上げて来るばかり。
「っあ、耐えらんないっ……動くよ」
初めはゆるゆると遠慮がちに、しかしだんだんと激しく大胆に腰を使い始める。
秘処から掻き出された二人の淫液が滴り落ち、部屋には身体と身体がぶつかり合う大きな音が響いた。
そうして太ももを伝う愛液を指ですくい、杏樹の乳首や陰核にまぶすようにして刺激を与えた。
「すごっ……杏樹、さんに触ってるだけで、気持ちい……」
546 :
椿 杏樹:04/07/06 05:03 ID:ddAd76qk
「…はぁ…んっ……そんな意地悪言うの、だめ…です…」
舌での愛撫でかなり参ってしまっているところに、背後からの挿入。
「んんんっ…」
奥まで埋め込まれる最中、唇を同じく噛み締めて目を閉じる。
「ふ…ぁ、あ…すごい、中でかたくなってる…」
>ゆるゆると遠慮がちに、しかしだんだんと激しく大胆に腰を使い始める
「…ぁ。…え…な、なんだか激しい…あん、あっ、ぅっ」
しまいには乳房への手も激しさを増し、テーブルの上で体を揺らす。
(こんなに好きだなんて言われながらされる事って、私…初めて……)
「でも…、あぁっ、んっ。どうしよう、私もだんだん気持ちよくなってきてる…んっ…ですぅ…!あぁぁっ!」
「ん、ふっ……僕も、声が出てしまうっ……」
緩急をつけて杏樹の中を突き上げながら、堪えきれずため息を漏らす。
もうすぐにでもイってしまいそうだったが、あと少し我慢だと自分に言い聞かせながら
杏樹を感じていた。
「いい、いいんだけど……これ」
不意に膣内から逸物を抜き出すと、杏樹の腰を抱えてソファに仰向けに横たえた。
そうしてまたゆっくり覆い被さり、すっかり濡れそぼって卑猥に光る秘処に逸物を挿入する。
「さっきの、だと……杏樹さんの、顔が見えない、から……」
そうして汗で濡れた額に掛かる前髪をかき上げてやり、ちゅっと音を立てて唇を吸った。
体位を変えただけで、意外なほどに逸物への感触が違う。それになにより杏樹の顔を見ていると、
心まで満たされていくようだった。
「杏樹さん、好きです。もう離れたくない……」
情けないほど震える声でそう告げるとまた腰を振りはじめ、あっけなく達してしまう。
「…っく、ああっ、杏樹さん……イくよっ!」
ぎゅっと腰を押し付けて突き上げた体勢のまま、激しく腰を震わせて思いのたけを膣内に放出する。
548 :
椿 杏樹:04/07/06 05:46 ID:ddAd76qk
そのまま達しそうだったが、寸前で体位が変わってもどかしい気持ちになる。
(あ…。あと、もう少しなのに…)
「顔……?ん、ちゅっ…」
先ほどまでよりももっと感情が込められているのか、体がぴったりとくっつけられ
動きも小刻みなものになってゆく。
>好きです。もう離れたくない……
「そ、そこまで私を想ってもらえてたなんて…んっ、あ、私…ごめんなさい。
お屋敷にいた時から、もしかして…そう、だったんですか…?
ん、ぅん…っ。本当に…ぁぅっ…!少しも、気がつかなくて…」
ハァハァと荒く息をしつつ乱れながらも、申し訳なさそうに言う。
>ぎゅっと腰を押し付けて突き上げた体勢のまま〜
「あっ、なんか震えて……。………っ!!」
長く続く白濁の放出の中、びくっと背筋を一瞬痙攣させて自分も達する。
しかしぐったりする間もなく、体が重いがすぐに上半身を起こし服や髪を整えようとする。
「…あの…。…今日は…、いつもの樋瀬さんと少し違って見えて……びっくりしました。
すぐにはお答えできなくても、いいですか?さっきの事…。
私、明日からはよそのお屋敷に行かなければいけないのもあって」
か細い声で尋ねる。
「膣内で……」
そう言いかけて口をつぐんだ。
荒い息を整えながら、杏樹と共に身づくろいをする。
ずんとのしかかってくるような疲労感とは裏腹に、胸がいっぱいになってしまい
なんと言って良いかも分からなかった。自分勝手かもしれないけれど、嬉しかった。
「……ありがとう」
行為を終えて疲れた様子の彼女を労わりながら、ただ一言そう口にした。
>〜明日からはよそのお屋敷に行かなければいけないのもあって
「えっ!? そうなんだ。それはまた急だな。
返事はいつでもいいけど……ほんとに焦らし上手なんだから」
苦笑いを浮かべて杏樹の顔を見る。
「よそのお屋敷かぁ……これから大変なんだろうな。
ああ、でも、杏樹さんなら大丈夫だろうと思うけどさ、くれぐれも気をつけて。
もしかして悪い虫がついたりしないか、心配だし……」
そう言ってしまってから、自分はどうなんだと思ったりもする。
(まあ、いいか。なるようになるさ)
しかし、何か忘れているような気がする。
「ええっと……あ、そうそう、まだ自分の荷物が残ってるからここに戻ってきたんだったよ。
表に車もあるし、良かったらそのよそのお屋敷とやらまで送っていこうか?
ついでに荷物運びも手伝ってくれると助かるけど」
550 :
椿 杏樹:04/07/06 06:20 ID:ddAd76qk
>車もあるし、良かったらそのよそのお屋敷とやらまで
「…まあ、いいんですか?なんだか悪いわ。でもせっかくだから……お言葉に甘えて近くの駅あたりまで。ふふっ」
シャワーを浴び私服のワンピースに着替えると、さっきまで着ていたメイド服を紙袋に入れ
丁度廊下で早起きしていた由依に出会ったので渡す。
「ごめんなさいね、今の今まで着てたからクリーニングにこの1着だけ出せなかったの〜。
はい、あとこれお手紙。早漏メガネの人に渡しておいてくださいなー。内容?悪口ばっかりです」
にっこりと笑顔で言うと、玄関のカバンを改めて持ち、そーっとドアから外に出る。
「(御主人様、いってきますね〜。おみやげ持って、秋頃かなあ…
たぶんそれくらいには、きっと戻りますから)
あ。おはよう〜。うん、ちょっと遠いところまで出向に…瀬名くんお留守番よろしくね」
同じく庭にいた瀬名に手を軽く振って、樋瀬の車に乗せてもらうと
「荷物、全部乗りました?じゃあ…よろしくおねがいします」
色々と少し何かを心配しつつ、屋敷を後にする。
両手で抱えた大きな籠には、衣類が山盛りになっている。
「あ〜杏樹さんは、他のお屋敷に行っちゃうし
丹波さんは何枚Tシャッツ入れてるのよ〜
瀬名さんや雄児さんのコック服も洗うの大変だしぃ〜」
洗濯機に放り込みながらぶつぶつ文句を言っているが、
白衣を見つけるとニヤニヤしながら胸に抱きしめている。
「ふふふ……はっ!」
ふと気づき周りをきょろきょろと見回したが、だれもいなく
ほっとするものの、頬を真っ赤に染めている。
「ふぃー、暑いぃ・・・」
今日の掃除も終わり、ため息をつきながらメイド服のスカートの端を摘み上げる。
「んー・・・たまには違う服とかも着てみたいなぁ。今なら・・・浴衣とか?」
屋敷内のメイド全員が浴衣姿で仕事をしているところを想像してみる。
「涼しそうではあるけど・・・なんか違うかも」
自然と苦笑いがこぼれた。
「え?今日はこれを着るんですか?」
由衣がメイドに浴衣を配っている。
「うわ〜これかわいい〜絵理これにしま〜す」
ピンクの生地に金魚柄の浴衣選ぶと、由衣に手伝ってもらって
浴衣に着替えている。
◇
◇
◇
「なんか人の気配がするけど?」
団扇をパタパタさせながらきょろきょろ見回している。
「お屋敷に用のある人が来たのかな?」
玄関を開けてみても誰も見当たらない。
「あれ?気のせいかな
携帯電話で話してる人が通ったのかもしれないなぁ〜」
玄関の戸締りを確認すると、自室に戻っていく。
「……。変なの〜、なんで誰も出ないのかしら…。
何か変わった事でもなければいいんだけど」
名無しの主人の屋敷に電話中。
コールだけするが誰も出ないようなので、携帯を切ってエプロンのポケットにしまう。
「さ、お布団敷かなきゃ」
着物を腕まくりして邪魔にならないようにすると、近くの広い和室に入って行く。
「もー。いつまでお仕事なさってるんですか旦那様。
お布団敷きますからほら、あちらでゆっくりお茶でもなさってください!ね?」
洗いたての少し大きめなシーツを庭で干している。
「う〜ん……今日も暑くなりそうだなぁ……」
嫌な顔をしつつ空を見上げ、片手は額へ、片手は腰にあてる。
「こんな日は泳ぎにでも行きたいな……気持ちいいんだろうな……」
そして深〜くため息をついて、干し終えていないシーツに手を伸ばす。
「最近、なんかお客様が多いような気がする。別のところからこっちに来てるような……
まさか、名無しの御主人様が最近いないって本当のことなのかな?」
名無しの主人の屋敷のメイドたちに、最近連絡を取っていないことを思い出す。
「…・・・もうちょっとしたら様子でも見に行こ。その前にお仕事、お仕事っと」
まだ、浴衣のまま仕事をしている。
「だいぶ慣れてきたけど、動きにくいなぁ〜」
誰も居ない夜のプールで一人泳いでいる。
「気持ちいい……暑い夜はやっぱりプールですわよね」
ゆったりと手足を伸ばして背泳ぎ。
「健康にも、ダイエットにもいいらしいですし」
プールサイドでタオルを羽織って一休みしている。
「もう一泳ぎしたら、お風呂に行きましょうかしら」
来客の相手が終わり、シャワーを浴びると自室のベッドに腰を下ろす。
「ふぇ〜今日のお客様凄過ぎ……御主人様なみってすごいなぁ〜」
窓の外のプールから水がはねる音が聞こえ、窓際に置かれたベッドから
首を出し覗いてみる。
「だれ?あ、瑞葉さんだ……
いいなぁ〜
でも、今日は寝ちゃおう……」
ベッドに倒れこむと、すぐにスースーと寝息を立てて寝てしまった。
一度冷えた身体を温めようと、プールサイドで紅茶を飲む。
「お茶受けも欲しいところですけれど……それじゃあ運動する意味がありませんわよね」
苦笑してカップを置くと、また泳ぎにプールの方へ向かう。
「暑ぃ〜……」
汗をまとわりつかせながら、ドサッと大荷物を自室に下ろす。
「なんだってこんな時に外回りを立て続けにしなくちゃなんないんだよ……」
早くも夏バテっぽい感じで、そそくさと風呂場へ直行する。
「はぁ〜……よく運動しましたし、そろそろ上がりましょうか」
プールサイドでスイムキャップを取り、編み上げていた髪を解くと、
ガウンを羽織って屋敷内へ戻る。
ザブン、と湯船に浸かり、疲れた体をほぐし始める。
「ふぅぅ……あー疲れた……」
全身の力を抜きつつ、ボーっと誰かさんの事を思い浮かべる。
「……そういや、あいつもしばらく構ってやれなかったし……
また夏に、旅行にでも連れて行ってやるかなぁ……」
ぼそぼそと呟いてみる。
「ふぅ、ようやく仕事詰めも終わりかけか。
さて、少しはメイドたちも構ってやらんとな」
自室を出て廊下をうろついている。
ショートカットの女性が、バッグを片手に屋敷の戸の前に立ち、緊張の面持ちでブザーを鳴らす。
「(……うわぁ、やっちゃった……もう覚悟したつもりだったとは言え……)」
その顔は、緊張とは別の雰囲気で、妙に赤みを帯びていたりする。
「うん? ブザー? 今夜の来客予定などあったかな」
偶然にも玄関近くにいたので、主人らしくもなく
自分で応対に出てしまう。
「どなたかな?」
>>583 「(うっ……この声!)」
電話で聞いたそのままの声であることに気づき、一層顔を赤くする。
「……こ、こんばんわ! あの、お電話でお話した小澤美香です。
今日は……その、あの……」
要件は相手も知っているはずなので、恥ずかしさに負けてそこから先が口から出てこない。
「小澤? ……ああ、小澤美香くんか。待っていたよ」
今の今まで忘れていた事などおくびにも出さずに迎え入れる。
「まあ入りたまえ。そうだな、その辺りの応接間で」
手をとって自ら誘導する。
「さて、その辺にかけなさい」
自分も腰を下ろすと、ソファを薦める。
「は、はい……」
少しうつむきながら、主人の後をついていく。
主人に席を薦められ、ソファに腰を下ろすと、早速バッグの中から紙で包んだそれを取り出す。
本当は気が進まないが、後に回すと精神的に耐えられそうもないので、単刀直入に話を切り出す。
「あの、メイドとして働きながら……こ、こ…こういう物を作っていれば、資金援助してくれると聞いたのですが」
そう言って主人の前に、まるでバイブを紙で包んだような物を置く。
「……あの……え、エッチな事はちょっとは経験あるんですけど……
そ、そういうのを作ったことは無くて……あの、えっと……」
ここまで内向的な性格じゃないのに、と思いつつも、言うべきことが頭から出てこないらしく、不必要なことまで説明する。
……というか、紙包みには本気でお手製バイブが入っているらしい。
「ふむ……そんなことも言ったっけかな」
美香の様子など気にも留めない様子で
紙に包まれたそれを手に取り、バリバリと包みを破る。
「なるほど……なかなかの作だ。見たところは、だが」
チラリ、と美香を見る。
「しかし実際のところは、使ってみないと分からないか」
暗に「使って見せろ」と言っている。
いきなりの要求に、耳まで顔が赤くなる。
「えっ……えええっ?!」
普通にセックスをする、程度のことなら、まあ初めてでもないので覚悟していたが……
まさか初日に、話を切り出した直後にこういう展開になるとは、思ってなかったらしい。
「い、いやでも、まあ確かに使ってみないことには……ええっと、でも!
ほ、ほら、ちゃんと動くように全部作りましたし」
と言いつつ、バイブを取り返すと、スイッチを入れてバイブをくねらせて見せる。
「……い、いきなり使って見せろと言われても……」
引きつった笑顔で、なんとか自慰シーンだけは遠慮したい、という意志を伝えようと試みる。
……というか、そのバイブは中まで全部自作らしい。
バイブがくねるのを見ても、渋い顔を崩さない。
「やれやれ。どうやら使い物にならないもののようだな」
わざとらしくため息をついて挑発する。
「実際に使ってみないものを卸そうだなどと、アテになるわけもない。
どうせ自分で試してもいないのだろう。
それで援助など、おこがましいにも程がある。帰りたまえ」
冷たく言い放つと、立ち上がって出て行こうとする。
もちろん演技なのだが。
「ううっ……!」
心当たりのある事を言われ、思わずうめき声を漏らす。
「(……さすがは、これだけの屋敷の主人……
高校生でこれくらいの人材なら腐るほどいる、この程度じゃダメだ、とでもいうの……?!)」
>冷たく言い放つと、立ち上がって出て行こうとする。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
今の自分の状況、これからかかるであろう予算などなど、即座に頭の中に計算式が浮かび上がり、その最適解を実行する。
「……つ、使って見せればいいんですね……?」
肩越しに、ちらりと主人のほうを見ながら、そう確認する。
「さっきから何度も言っているじゃないか。
するなら早くしたまえ。私は忙しいのだ」
さっきまで休憩がてらメイドに手を出そうとしていたことなど、当然無視。
再び椅子にどっかりと座り込むと、じっと美香を見つめている。
「ああそうだ。ただ使うだけではいかん。
私によく見えるように、脚をしっかりと広げて、スカートも捲り上げてするんだ」
「……わ、わかりました……」
言われたとおり、足を広げ、スカートを捲り上げ、下着を主人の前に晒す。
だが、前菜をする前に一度バイブを手にしてしまう辺り、精神的にはいっぱいいっぱいなのかもしれない。
「(……そうよ……ここでメイドで働くってことは、こういうこともやらないといけないってことじゃない……
なら、今ここで躊躇っていても……!)」
意を決すると、なるべく主人のほうは見ないようにしつつ、下着越しに秘所に触れる。
「出来るだけ早く終わらせてくれんかな」
退屈したフリをして、あくびをしてみせる。
「バイブを使うくらいのこと、すぐに終わらせられないようでは
雇用するわけにもいかんし、再度求人広告を出さなくては
いけないかもしれないわけで」
目だけはしっかりと美香の様子を追いながら、
わざと聞こえるように呟く。
「ああいや、再度広告を出すとなると、またコストがかかるから、
いっそのこと小澤家に費用は負担してもらおうか……」
「ううっ!」
畳み掛けるように追い詰められ、またもや呻く。
「(そんな、うちは普通の一般家庭なんだから、そんなお金用意できるわけないじゃない!)」
心で思うも、実際にそんな事が言えるわけもなく、できるだけ自慰に集中する。
慣れている、というほどスムーズではないが、それでも初めてというわけでもないらしい手つきで、
バイブが受け入れられるような準備を整えようとする。
「……ふぅっ……ん……」
時折小さく声を漏らし、焦りを抑えながら手を動かす。
しばらくして、下着の横から指を入れて直接秘所に触れると、安心したような顔を一瞬浮かべる。
「遅い……遅すぎるな」
実は物慣れぬ様子に少なからず興を覚えているのだが、
苛立った口調を作って、つかつかと歩み寄る。
「もういい、私が直接試そう」
美香の手からバイブを奪い取ると、ショーツを膝まで引き下ろし、
二、三度指で秘唇を弄った後、おもむろにバイブを挿入していく。
「どうかね? このバイブの味は」
まだスイッチは入れず、ゆっくりと入り口付近を掻き回す。
>美香の手からバイブを奪い取る
「えっ、ちょっ……!」
反射的に抵抗しかけるが、主人に手が届く直前で押し留める。
>おもむろにバイブを挿入していく。
「あぅ……ああっ……嫌っ!」
痛みはないが、不快感にも似たゾクゾクとしたものが背中に走る。
>どうかね? このバイブの味は
「どう……と聞かれても……ひぅっ……
なんか、変な感じです、としか、あぅっ……私、こういうの、使ったことないし……」
気持ちが悪いわけでもなく、かと言って溺れるほどいいというわけでもない感覚に飲まれながら、そう答える。
だが、一度でも挿入の気持ちよさを知っているためか、顔はだんだんと蕩けてきていたりする。
「ふむ、使ったことはやはり無かったのか。
しかし経験自体はあるようだな」
少しずつ動きを大きくしていきながら質問を続ける。
「相手は誰かね? まさか付き合っている男がいるのか。
……どちらにしろ、慣らされてはいないようだが」
そこで、おもむろにスイッチを入れて、奥まで突き込む。
「痛みは無いのだろう? すぐにもっとして欲しくなる」
>相手は誰かね? まさか付き合っている男がいるのか。
「うぁぁ……ま、前に少し……付き合ってました……」
だんだん思考が停止してきたのか、問われるまま答えてしまう。
>そこで、おもむろにスイッチを入れて、奥まで突き込む。
「……えっ、あうぅっ!」
いきなりバイブが動き出し、奥まで入れられたことで、あまりの間隔に軽いパニックに陥る。
「やっ、だめぇっ! なんか、おかしい…ああんっ! やだ、スイッチ、スイッチィ!」
慌てて主人の手を跳ね除け、バイブを握ってスイッチを探すが、
パニック状態のためか自分で作ったものなのに場所がわからず、逆にバイブを暴れさせる結果に終わる。
「んぁぁっ…ダメ、そんなに中、掻き混ぜちゃ…やだぁっ!」
そう言いながら、バイブを乱暴にいじり、必死にスイッチの場所を手探りで探す。
口では嫌がり、バイブを止めようとしているのだが、一見すると激しいバイブオナニーにしか見えない。
「そうだ。最初からそうすれば良かったのだがな」
自分の手でバイブをこねくり回し、激しく内部を掻き回す姿を見て
満足そうにうなずく。
「そうか、前に付き合っていた男がいるのだな。
その男が初めてかね?」
ねちっこく耳元で尋ねながら、胸元のボタンをはずして
下着の上から胸をまさぐり始める。
「ち、違います! これは、そんな……あひゃぁっ!」
一瞬、とても敏感なところをバイブが擦ったのか、甲高い悲鳴のような声まで上げる始末。
>前に付き合っていた男がいるのだな。
「つ、付き合ってたというか、そんな、ああぅっ!
そんなんじゃ、あんっ! やっ、やぁぁっ!」
もう自分が何を言っているのか理解していないが、それでも断片的に事実を答える。
だんだんと手が疲れてきたのか、それとも単に体の力が抜けてきたのか、バイブを弄る手が緩やかになる。
その代わり、胸への刺激も相まって、全身を悶えさせるような動き方になってくる。
「ん? ここか、ここがいいのだな?」
美香の手に自分の手を添えて、敏感らしい部分を幾度もえぐる。
>そんなんじゃ〜
「付き合っていたのではないのか?
なら美香は、なんでもない男に身体を許すような、はしたない娘なのか」
いつの間にか「美香」と呼び捨てになっている。
「ならば、私がしても、何の問題もないな」
ブラジャーも毟り取ると、悶えまくる美香の様子を伺い、
絶頂寸前でバイブを抜き取る。
そして己の屹立したそれを取り出して眼前に据える。
「今度はこちらを試してもらおうかな」
>「ん? ここか、ここがいいのだな?」
「やぁっ! だ、ダメ、そこダメぇっ!!」
立て続けに全身を巡る快感の刺激に、一気に押し上げられる。
>「今度はこちらを試してもらおうかな」
達する前に「おあずけ」され、主人を見上げていた目の前に、主人の逸物が置かれる。
それを、半ば呆然とした目で見つめていたが……
「はぁ……はぁ……ん……ちゅ、んふぅ……」
やおら逸物に舌を這わせると、奉仕をし始める。
まだ慣れはないが、積極的な舌の動きで、主人の逸物を刺激していく。
「よしよし、やれば出来るではないか」
口腔奉仕を始めた美香の髪を、一転して優しく撫でてやる。
(しかしまさか、ここまでするとはな……物慣れない感じが何とも……)
今まで自慰を見ていたこともあって、射精感がかなり高まっているのを覚える。
(一度、出してしまうか。その反応も見たいしな)
人の悪い事を考えると、美香の頭を掴んで、激しく腰を使い出す。
「美香……美香、出すぞっ! きちんと受け止めなさい!!」
その台詞が終わるや否や、大量の白濁を放出する。
「むふっ!……んっく……んんっ! んっ、んんっ!」
逸物を激しく口に押し込まれ、軽く吐き気のような感覚に襲われるが、それに耐える。
>その台詞が終わるや否や、大量の白濁を放出する。
宣言と同時に、口の中に味わったことの無い物が吐き出され、顔をしかめる。
「んふっ、んんんっ!!」
逸物が口から抜かれてからも、ポーっとした面持ちで主人のほうを眺める。
だらりと力なく開けられた口の端から、吐き出された白濁がつーっと零れ落ち……
「……ぅっ! げほっ! えほっえほっ!」
ようやく思い出したかのように、口を押さえて咳き込み、白濁を吐き出してしまう。
「ふむ、フェラチオは意外と巧かったが、精飲の経験は無しということかな?」
白濁を吐き出す美香を見て、つとめて冷静な口調で問う。
「まあ、それなりの技術はあるようだし、とりあえずは研修ということで
雇用するとしよう。後の事はそれからだ」
そう言うと、小さなクローゼットからメイド服を取り出して渡す。
「明日からはこれを着て仕事をしなさい。
今日の続きも、またいずれ……」
美香の顔に付着した白濁を、指で引き伸ばして更に汚すと、
頭を一撫でして、その場を去っていく。
「……は、はい、ありがとうございます……」
まだ少し呆然としながら、主人の言葉に反射的に答える。
主人が去ってしばらくしてから、ようやくのろのろと立ち上がり、身なりを整える。
「……とりあえず、まだ恥ずかしくて抵抗はあるけど……耐えられないほどじゃなかったな……」
主人の指で伸ばされた白濁を指ですくい、しばらく考えた後、舐めてみる。
……さすがにまだ慣れないか、美味しくないものを口にしたような、苦い顔をする。
「でもこれで、ひとり立ちできるし、電子工学の勉強もできそうだし……
資金援助してくれるなら、材料費の調達の心配も無いし……」
安堵の表情を浮かべると、渡されたメイド服を片手に、応接間を出る。
水泳の程よい疲れのためか、身じろぎ一つせずに眠っている。
「ん……」
寝ぼけたセナが、ちょっかいを出してきても気づかない程に、ぐっすりと。
嬉しげに縁側で、金魚の柄の風鈴を取り付けている。
「毎日暑いから。ほんの少しだけね。気分だけでも涼しくなるかなって、買ってみたんです。
さっき朝、風鈴屋さんがここのお屋敷の前通ってたんですよ〜。
私初めて見たからすごくうれしくって。それでね柄が…」
風がふいてちりーん…と風鈴が鳴る。
「…って。聞いてらっしゃいます?」
反応の無い主を振り返って見ると、本を読みながらそのまま寝てしまったようなので膨れた顔をする。
「しょうがないなあ」
傍にちょこんと座り、うちわで扇いでやろうとすると
突然着物の胸元に入れていた携帯電話が震え始める。
「(ひゃっ) !」
目の前に主がいるので隠している携帯を取り出して切る事もできず、鳴り終わるまで我慢しようとするが
小刻みなバイブの振動が胸の突起に当たったりするので激しく弱る。
(や、やだどうしよう………早く止まっ…)
慌てて自室に戻ると幸いすぐに止まり、ほっとするものの
「……。」
着信の番号を確認すると真っ赤な顔で携帯を鞄の中へと投げ捨てる。
「もうー!」
丸いガラスの金魚鉢の中にえさをつまんでは落としている。
「いいね〜毎日泳げて……私もお魚になりたいよ」
メイド用にいくつか冷たいデザートを作り、冷蔵庫に入れている。
「最近みんなよく食うなあ」
名前 柊 小冬(ひいらぎ こふゆ)
年齢 14
性別 女
職業 名無し屋敷のメイド(インターン)
身長・体重 148/42
スリーサイズ 78/54/80
趣味
恋人の有無 なし
好きな異性のタイプ 一緒にいて楽しい人
好きな食べ物 バナナ系お菓子
最近気になる事 進路のこと
一番苦手な物 暗記もの
得意な事 どこでも寝れること
将来の夢 まだわからない
座右の銘 苦あれば楽あり
容姿 黒髪のツインテールは腰まで。小柄でもスタイルは悪くない。
世間をまだ知らないので、時折生意気そうな表情を見せる。
柊 小冬
看護学校への進学を控えて、夏休みを利用して名無し屋敷にインターンでやって来た。
その理由は制服が可愛かったから。覚えることが苦手で、思いつきで行動するタイプ。
いまいち暑さの為か寝れずに、目を擦りながらトイレに向かっている。
「んー……?」
足元に猫のセナがまとわりついているので、抱き上げる。
「まだ起きてんのか?お前元気だなー」
※
「…すぅ…」
大きなベッドですやすやと眠りについている。
「…。俊くん、どうしてそんなところを舐めたりするの…?
え…?だって……。おいしくもないのに…。むにゃ…」
妙な夢を見ている様子。
夜伽後で寝ていたが、もそもそと起き上がり浴衣を着て、廊下に出る。
「あつい…」
額に手を当て、台所に向かう途中で備え付けられた電話に目が行く。
(みんな元気なのかな。ここから電話は禁止されてるけど、自分の部屋からなら大丈夫かも…)
駆け足で自室へ戻り、名無しの主人の屋敷へ電話を架けてみる。
「もしかしたら夏だし、お屋敷に新人の人が来てたりして。だったら賑やかでいいのになぁー」
コールする間、そこはかとなくうきうきしてくる。
雅志が夜中に愚図り始めたため、彼を抱いて少々散歩中。
するとコール音が丑三つ時の静寂を砕くように鳴り響き、
原因を取り除こうと近くの事務室に入って、すぐに受話器を取った。
だがそこからは聞き覚えのある明るい声。急な用事だと思っていたので拍子抜けしてしまう。
「――あ、杏樹さん!? …こんな遅くにどうしたんですか??」
「もしもしー。こんばんは、イタ電ちゃんです」
能天気な口調で志保に話しかける。
「なんだか暑くて眠れなくて〜。何度か電話したんですけど、誰も出ないから心配だったの。
雅志くんは元気ですか?」
携帯を持ったまま、布団を敷いてそこにうつぶせに寝転がる。
「なんだかこっちのお屋敷に来る取引先の人もね。
『名無し家は一時期は賑やかだったのに、今はさながら廃墟のようだな』とか言うんですよ、まったく。
むかっと来たからお茶を一番安い銘柄の葉っぱで入れて出しました」
むうっと不機嫌そうな表情になる。
「みんな忙しい時期はあるんですよね、きっと。それに四六時中いつでも面白おかしく賑やかだなんて
ありえないもの。ねえ?
あんな勝手に諦めたような事言われると、さすがにわたしもちょっと怒ってしまって…」
「…あ」
若干大人気なくムキにもなっていると自分でも気付き、こほんと咳払いをする。
「ご、ごめんなさいねなんか一気に…珍しくまくしたてちゃった。えへへ」
「雅志は元気ですよ〜」と言った後、受話器を雅志の口元に近づける。
彼が発する”あ〜”とか”うー”だとかの難語を杏樹に送りつけた。
「あっ、よだれが…」
受話器についた雅志のよだれをティッシュで拭き、再び杏樹の話に耳を傾ける。
「そうですよねぇ、雰囲気の多少の浮き沈みぐらいは容認して戴かないと……
こちらのほうも困ってしまいますよね。常に最良の状態を求め続けられるのは重荷ですし」
言葉にならない言葉を喋り、愛くるしい視線を投げかけてくる息子の頭を撫でながら。
「大丈夫ですよ、気にしないで。それより、一番安いお茶なんか出しちゃって大丈夫だったんですか?
もし気付かれちゃったりしたら大変なことに… うち(のお屋敷)なら、お客様に相応しくないお茶を出すだけでアレなのに…」
>それより、一番安いお茶なんか出しちゃって大丈夫だったんですか?
「ふふ、大丈夫だと思います。だって
『さすがこれだけの広い庭と和風邸宅をお持ちなだけある、この茶も高級なのか格別にうまい!』とか言ってました」
可笑しそうに笑いを堪えつつ、志保に伝える。
「158円ですよ?もう私、顔がにやにやしてしまいそうで大変だったの。
ごめんなさい。ほんと…戻って御客様にそんな事したら御主人様に叱られてしまうし、
今度からはもうしないようにしなきゃ。くすくす…」
時折聞こえる雅志の声に、目を細める。が、
「志保さん1人で大変なのに…現実的じゃないけど、伊達さんはお化けになって出てきたりとかしないのかしら。
ううん、これは私の勝手な『こうなったらいいのになあー』ってだけですけど」
志保には見えないが、電話口で慌てて手を振ったりする。
「お化け… 実は、前に一回だけ見たことがあるんです。夢だったかもしれませんけど。
いや、そんなこと…… はないですね。なんだかとってもリアルでしたから。
その、なんでしょう。あまり発言するのが憚られるというか… ええとここだけの話、
声が大きかったんです。いつもみたいに」
照れと恥ずかしさで頬を紅潮させ、小声でそう話す。
雅志のほうを一瞥して見るが、彼には何の話だかわかっていないようだ。
(わからないのは当たり前だし、わかっても困るのだけれど)
「……えっと、私のことはいいですよぉ。杏樹さんはどうなんですか?
飯塚さんのこと。何か面白い話とかありません? 確か彼、早いっていうのは知っているのだけど」
滑稽染みてきた話の内容にニヤニヤしつつ、好奇心を馳せて執事見習いのことを聞いてみる。
志保と恋人関係であった伊達は去年亡くなった筈だが、お化けが出ている?と聞き
(実際のところ夢かもしれないが)一瞬言葉が止まる。
>声が大きかったんです。いつもみたいに
(夢にしては激しく本物っぽい…。もしかして、ほんとに?)
眉を顰めつつ首を傾げ、指を口元に当てる。
「声が大きいなんて、すごく本物っぽいですよねえ。私も一度実は志保さんと絡んでるのを
見ましたけれど…その〜…。えへへ、ねえ?」
こちらも発言を憚られるのか、言葉がつられてしどろもどろになる。
「そうだ、今度出現したらビデオに録画してみてください!志保さん! …って、ビデオに写るのかなお化けって」
>確か彼、早いっていうのは知っているのだけど
「うん、なんかそれなぜか広く知られてるみたいですねえー。どうしてなんだろ」
自分が少しの原因であるとはあまり気付いてないらしい。
「面白い話…うーん……。うー………ん、最近私も自分の事で忙しくて〜…」
少し考えて
「あ、そういえばカートに轢かれるのが得意みたいですよ。すごいですよね!
体が丈夫なのかしら。象が踏んでも壊れない筆箱みたいでそこのところはかっこいいかもですね」
「ビデオですか、やってみます…… でも、声は録れないかも。ほ、ほら、私が恥ずかしいですし、ね。
そういえば幽霊だからやっぱり写真にも写るのかな… 心霊写真。夏だからちょうどいいかも。
けれど雅彦さんだとあまり怖くないですよね、ほら、涼しくならないんじゃないかなって」
一呼吸置き、受話器を持ち替える。
「あと、幽霊だから壁を通り抜けられそうでしょう? だから着替えのときなんか実は覗かれてたりして……
杏樹さんも気をつけて下さいね。いくらお屋敷と離れているとはいえ幽霊。距離はあまり関係なさそうなので。
うちの主人の浮気現場を感じたら、即刻報告して下さいね〜 塩撒いてやるんだから」
>「あ、そういえばカートに轢かれるのが得意みたいですよ。すごいですよね!
> 体が丈夫なのかしら。象が踏んでも壊れない筆箱みたいでそこのところはかっこいいかもですね」
「それは杏樹さんが毎回ぶつけるんでしょう? 得意とは言いません!」
深夜なので笑いを押し殺して、突っ込む。
言及すべき点が多々あるので、最早どこから言っていいのかわからないながらも。
「でも丈夫なことはかっこいいけど、ワゴンを押していたらいつのまにか車輪の下にいるのは…うーん。
そういうハプニングを利用して、スカートの中を覗き見しようとしてるんだったら幻滅してしまいますよね」
自分ではそんなことはないだろうとは思いつつも、一応聞いてみる。
(ラブラブっぽい。いいなぁ…いや、お化けなのは置いといてだけど。うん)
>うちの主人の浮気現場を感じたら、即刻報告
「は、はいっ。伊達さんが来たらすぐに連絡入れますー」
以前伊達と浮気の真似事のような事をしていた身としては、志保の言葉が若干怖く感じられる。
「そうですね、お屋敷にいた時から私の胸とかじっと見てたりしてたし、危険かも。
出たら絶対塩、私も撒いておかなきゃですね」
そのせいか、妙に気合の入ったような必死っぽい返事を返してしまったりする。
>ワゴンを押していたらいつのまにか車輪の下にいるのは
「そ、そこまで私ハードには轢いてないですよう〜。ちょびっと、その。背中とか膝にドーンってぶつけるぐらい」
なぜかかすかにうっとりとし、微笑みつつ言う。
「…ほら、なんていうか…。それで少し苦痛で眉を顰めたりとか泣いてたりするの見ると、意外に…。
今までにない感覚っていうか…。ときめいたりとかしません?」
微妙に言葉の端々に、わずかに危ない趣向が見え隠れ?している。
「ああん、何言ってるんだろおかしいなあ。べ、別に虐めるのが好きなわけじゃないとは思うんですけどー。
というか志保さん。そもそも私、飯塚さんとは何でもないんですってば」
「えー と、ときめいたりしないですよ! でも少しはときめかないこともないこともない、かなぁ。
普段澄ました顔しているのに、時折そういう弱いことろが垣間見える…… いいですよね。
なんなんでしょ、そそられるって言ったら下品ですけど。いわゆる母性本能を擽られる――とか」
ああだこうだと喋り続けているうちに、抱きかかえている息子は退屈そうにあくびをした。
再び眠気の波が襲ってきたらしい。
> というか志保さん。そもそも私、飯塚さんとは何でもないんですってば」
「何でもないってことはないでしょう〜 見てたらわかります。
ワゴンを押してるときなんか、目が輝いて何かを期待してますもん。
根拠は別にこれだけじゃないのですけれどね、ふふふっ。
じゃあ、雅志も寝入ったみたいなのでそろそろ……
お電話ありがとう杏樹さん、楽しかったです。向こうでのお仕事頑張って下さいね」
通話を切り、受話器を元の場所へ。
廊下に出ると厨房の辺りから炊飯器が稼動する音が聞こえてくる。
もう朝食の支度をしなければ。
「きっ…期待なんか し て ま せ ん !!志保さんまで…。ねえ違うんだってばー、あのね、あっ」
顔色を変えて慌てているうちに志保の電話は切れ、ぺたんと座ったままで携帯を持って溜息をつく。
「あう〜…」
結局暑さと会話が楽しかったおかげで眠れなかったので、そのまま自室を出て
朝食準備の前に、まずは体の汗を流しに行く事にする。
「…でも志保さんと久々話せて良かった。少しお屋敷心配だったけど…。
志保さんを信じて、私は私で頑張らなきゃね」
「ん〜〜むにゅむにゅ……しぇんしぇい……」
ジリジリと鳴る目覚まし時計を無意識に止めると、再び寝息を立てている。
しばらくするとがばぁっと起き上がり、目覚まし時計の6時30分という表示を
見て目を丸くしている。
「あ〜〜しまった〜〜
志保さんと今日は朝食の準備しなくっちゃいけないんだぁ〜
急がなくっちゃ……」
ベッドから飛び出ると、ぼさぼさの頭のままメイド服に着替え
厨房に走りこむ。
「あ〜志保さんゴメンなさい・・・」
浴槽に腰までつかっている。
「半身浴って本当にやせるのかな?」
やっぱり、ダイエットが気になるお年頃のようである。
今夜も屋内プールで一人泳いでいる。
「少しくらいアイス食べても、運動すれば太りませんものね。
……冷えてお腹壊すのには注意ですけれど」
身体が冷え切らないうちに水から上がると、一度タオルを羽織って一息つく。
身体を温める目的で用意していたのか、熱い紅茶をすすっている。
自室のシャワーを浴びているが、今ひとつさっぱりとしない様子でシャワーブースから出てくる。
「……ったくあちいなぁ〜……
プールに入ってもいいよな……」
たんすから水着を取り出すとその場で穿き、ジャージを着るとプールに向かう。
プールサイドで瑞葉の姿を見つけ声をかける。
「よう、一緒してもいいかい?」
身体が温まってきたので、再び泳ごうとタオルを肩から外す。
着ているのは今年の夏に新調したばかりの、
白地にワンポイントの花の刺繍が入ったシンプルな水着である。
>よう、一緒してもいいかい?
「えっ? あ……た、丹波……様」
以前のことを思い出してしまったのか、咄嗟に胸をかばうように腕で覆うと後退りする。
「は、はい、どうぞ……いえ、私はそろそろ失礼しますから、ご自由に……」
若干怯えた様子も見せて、その場を立ち去ろうとする。
>>638 後退りする瑞葉を見て、苦笑いする。
「なに?
この前のことなら、忘れたらいいさ
泳ぎに着ただけだから」
そういいながら、ジャージを脱ぐと競泳用の水着に包まれた丹波の下半身が露になる。
そして、ひょいとプールに飛び込む。
水面に顔を出すと
「ほら、もう少しくらい泳いでもいいnじゃない?
飛び込んで来いって…ビキニじゃ無理か」
そう言うとクロールで泳ぎ始める。
「わ、忘れたらって……」
複雑な表情になって困惑するが、そのまま立ち去るのも
あまりに無礼かと思い、誘いどおりに、静々とプールに入る。
「失礼します……」
しかし、まだ警戒しているのか、どことなく体のラインを庇うような仕草で、
硬い動きのまま泳いでいる。そのせいでロクに長い距離を浮かんでいられないのだが。
>>640 息継ぎの間に瑞葉が水に入ってくるのが見える。
黙々と泳いでいるのだが、視線に瑞葉が入る度に浮かんだり立ったりを
繰り返しているのをみて心配になる。
瑞葉のそばで泳ぎを止めると、コースロープをくぐって隣のレーンにはいる。
「おい、大丈夫?」
「だ、大丈夫ですっ」
こちらのレーンに入ってきた丹波から、咄嗟に身を遠ざけてしまうのだが、
「あっ!?」
つるり、と足を滑らせ、盛大な水しぶきを上げて後ろに倒れこむ。
(〜〜〜〜〜〜〜っ!!)
慌てたために水を軽く呑んでしまい、溺れかける。
ジタバタしたせいで水着の肩紐も外れてしまっているのだが、気に留める余裕もない。
>>642 自分を避けようとして足を滑らした瑞葉の体の下にすっと手を滑り込ませると
抱き上げる。
そのとき緩んだ肩紐が指に引っかかり突起こそ見えないものの乳房が見える。
「ほら、大丈夫じゃないだろ……
水飲んでるなら早く吐いちまえ」
瑞葉を抱いたまま、器用にはしごを伝ってプールサイドに上がる。
「けほっ……けほっ、ぅぇぇ……っ」
プールサイドに上がったあとも、しばらく苦しそうにしていたが、
やがて落ち着いてくると、自分の格好に気づく。
「きゃっ!?」
ズレかけていた水着を慌てて直す。
「……た、丹波様、ありがとうございました」
しばらくの沈黙の後、頭を下げる。
「私、すっかり慌ててしまって……なんてお礼を言ったらいいのか」
>>644 えずいている瑞葉の背中をさすっていると、ふと我に帰った瑞葉が水着を直す。
水着を直すところを見ないように背中を向けながら答える。
「いいよ、礼なんて……
俺が無理を言って泳がしたからみたいなもんだし……」
こちらに背を向けていてくれる丹波の姿を見て、わずかに警戒を解く。
「いいえ、私が勝手に丹波様のこと、変に意識したりしたから……
前みたいなことは、この御屋敷にいれば当然ですし、
イチイチ気にしたりしなくていいんですわよね、ごめんなさい」
自分の言葉で自分を納得させようとしているのか、強引な論理ではある。
>>646 「ゴメンな……
いくらなんでも、この前はいきなりだったし……」
タイミングを見計らって、瑞葉のほうを向きなおす。
「でも……
いや、いいや……瑞葉さんにはあいつがいるしね。」
再び、瑞葉に背中を見せると水際まで歩を進める。
>瑞葉さんにはあいつがいるしね
「丹波……さま……」
寂しげにも見える背中に、少なからぬ罪悪感を覚える。
「あの、私はメイドとして御屋敷の男の方に御奉仕するのも、お仕事だって思ってますわ。
だから、丹波様こそお気になさらないで下さい」
スッと丹波のもとに歩み寄り、少しだけ、そのたくましい背中にもたれると、
すぐに離れて歩み去ろうとする。
「それだけですわ。ありがとうございました」
>>648 背中に触れる瑞葉の体が離れると言いようもない感情が湧き上がり
振り向きざまに、去ろうとする瑞葉の細い肩に手をかける。
「ありがとう、つまらんジェラシーかな…
でも、忘れろって言った俺が一番忘れられてないのかも」
そう言って瑞葉に近づき背後から抱きしめる。
「あっ!」
背後から抱きすくめられて小さく声を上げる。
「い、今から、ですの?」
口では「仕事」と言ったものの、すぐにされるという覚悟はできていなかったらしい。
「……わかりましたわ、それならそれでいいです。でも……」
そっと丹波の腕に手をそえる。
「この水着……いえ、やっぱりなんでもないです」
下ろしたてで、まだお披露目もしてないから汚さないで。
そう言おうとしたのだが、それも身勝手だと思い直し、何も言わずに目を閉じる。
>>650 「そ、そう言うつもり…だよな…俺…」
何げなくした自分の行動が、瑞葉には読まれていることに戸惑う。
「ん、水着……
ちょっと待って」
瑞葉のそばから離れるとプールの内鍵をかけ、外に向いた窓のブラインドを下ろす。
「だれかれかまわず見せるほど、悪趣味じゃないしね」
瑞葉のそばに戻ると、抱きしめながら首もとと背中のの結び目をはずし
ブラジャーを手近な椅子の上に放り投げる。
>だれかれかまわず見せるほど、悪趣味じゃないしね
「あ、ありがとうございます」
ちょっとホッとしたのか、表情が若干和らぐ。
丹波の手がブラを外す間、また目を閉じたまま、なすがままにされている。
「……ごめんなさい。あんまり魅力のない身体だと思いますけれど、
せめて愉しんでいただければ、嬉しいですわ」
>>652 >「……ごめんなさい。あんまり魅力のない身体だと思いますけれど
「なに言ってるんだよ、めちゃくちゃ魅力的だよ。」
目を閉じたままの瑞葉の唇を奪う。
瑞葉の体をぎゅっと抱きしめると、そのままプールに二人で落ちていく。
バシャーンと大きな水音がたち水しぶきが上がるが、水上に仰向けに
浮いた丹波は瑞葉を乗せて上手に浮かんでいる。
「丹波様……んっ」
唇を塞がれ、その感触と甘い囁きとに陶然となっていく。
と、そのまま縺れ込むようにプールに落ち、小さく悲鳴をあげてしまう。
「きゃあぁぁっ……あ、ら?」
一度はきつく目を閉じたものの、気づけば丹波の上にひょっこりと抱えられている状態。
「こ、これって……」
何故かは分からないが、無性に恥ずかしく思えて顔を赤らめる。
「んんー。よし、これでお終いっと」
主人から頼まれていた仕事をさくっと終わらせると、書庫から出てくる。
「っと……せっかくだから、何か私も本読もうかな?」
そんな事を言って、黙考する事10秒。
「ま、いっか」
基本的に読書は好きではないらしい。
「びっくりした?」
いたずらっぽく笑うと、体をひねり瑞葉をプールにたたせ自分も横に立つ。
「一度だけしかやったことなかったから、自信があったわけじゃないけど」
瑞葉のわきの下に手を入れると、瑞葉をちょっと持ち上げショーツを脱がしてしまう。
自分も水着を脱ぎ去る。
「水の中って初めて?」
「あっ……」
取り去られた水着が、丹波のそれと一緒に流れていくのを、
腕で身体を庇っているせいで止めることもできない。
>水の中って初めて?
「……い、いいえ。何度か、あります……おじ様、とかに」
躊躇したものの、正直に答える。
経験豊富なのだと思われると考えたのか、
小声で、しかもすぐに丹波の胸板に顔を埋めて隠してしまうが。
>>657 「じゃあ、大丈夫だね」
胸元に顔をうずめた瑞葉の髪を優しくなでる。
瑞葉の体をゆっくり水面で仰向けに浮かせると、背中を片手で支えながら
もう一方の手で瑞葉の腰から腿の辺りをゆっくりと撫で回し、胸の突起を
唇でついばむ。
>じゃあ、大丈夫だね
「ん……」
こくり、と無言で頷く。
「は、んぁ……っ」
プカプカと水の上に浮遊する不安定な状態で、性感帯に与えられる感触が
いつもより強烈に感じられて、丹波の指や唇が触れるたびに
身体がビクン、と反応してしまい、水音と波が立つ。
「いやぁ……っ」
その音すら恥ずかしくて、さらに反応が過敏になっていく。
>>659 なにかをする度に波が立ち、瑞葉の周りを飾る。
ゆっくりと脚先の方へと愛撫をすすめると、両脚を開かせ内腿への愛撫をはじめる。
その足の付け根に見える、花園に眼がいくとプールの水ではない液体が溢れていた。
「きれいなだよ、瑞葉さんのお花畑・・・」
花に吸い寄せられる蜂のように丹波は瑞葉の花園に近寄ってゆく。
>きれいだよ、瑞葉さんのお花畑・・・
「いやっ、そんな風に、仰らないで……」
太腿を咄嗟に閉じようとするが、丹波の力には敵うはずもなく、
綻びかけた襞の奥まで覗かれてしまう。
「見……ない、で、下さいませ……」
顔を両手で覆って懇願するが、
丹波の目の前の肉ビラは、誘うように息づいて、淫核も目だって膨れ上がっている。
>>661 ぎゅっと太腿が閉じられようとするが、しっかりと両腿を持っているために
なんなく花園に唇が達する。
「瑞葉さんのここきれいだ、でも…とってもいやらしいよ…」
大きく膨れた秘豆を舌でつつくと、それに呼応するがごとく花園の中心から
蜜がとめどなく溢れてくる。
しかし、その後も決して強く責めることなく触るか触らない程度に花園に
舌や唇を這わせる。
>瑞葉さんのここきれいだ、でも…とってもいやらしいよ…
自分でも濡れているのが分かり、それだけに羞恥が高まる。
「いや……いやぁ……恥ずかしい……っ」
快感が高まると、水の上に浮かんでいるというよりも、
なんだかフワフワと宙に浮かんでいるような気分になってくる。
「は、あっ、あっ……ぁん……」
しかし、決して一定以上に強くならない丹波の攻めに、物足りなさも感じる。
「……ぁんっ、ダメ、もっと……ぁっ!」
ねだるような台詞をつい口にしてしまい、慌てて口をふさぐが、もう遅い。
>>663 >「……ぁんっ、ダメ、もっと……ぁっ!」
「もっとどうして欲しいのかな?
ちゃんと言わないと、このままだよ」
指を伸ばして、急にわきの下あたりを指でなぞったり、乳房をもてあそびながら
柔らかなタッチで花園も責め続けている。
「あ……ああっ、あんっ、ふぁ……あ……」
快感が身体を貫きそうになると、また引いていく。
そんな、あまりのもどかしさに、ついまたもねだるようなことを言ってしまう。
「も、もっと……いいの。それ、もっと……」
丹波にしがみつき、顔を俯かせながらも、素直に懇願する。
「もっと、気持ちいいこと……なさって下さいませ」
>>665 >「もっと、気持ちいいこと……なさって下さいませ」
瑞葉の求める意味を判りながら意地悪く瑞葉に問う
「瑞葉さん、気持ちよくなるには俺はどうしたらいいんだい?
正直に言わないと、気持ちよくなれないよ」
瑞葉を抱き寄せると逸物が瑞葉との間で存在を主張している。
なにか言いたげな瑞葉に向かい
「こうすれば素直になるかな?」
ぐっと瑞葉の腰を自分の逸物に押し付ける。
>気持ちよくなるには俺はどうしたらいいんだい?
「んっ、あはあ……っ、これ、これを下さいっ」
太腿に感じる熱く硬い猛りを手にとって扱く。
「丹波様のこれを……私の中に……私を、奥まで貫いて下さいませぇっ!!」
押し付けられたそれの先端を、自分の肌で擦りながら、指でしごき続ける。
>>667 >私を、奥まで貫いて下さいませぇっ!!
「素直ないい子だ……」
瑞葉の片脚をつかみ逸物の高さまで瑞葉を持ち上げると、狙いを定めゆっくりと
体をおろしていく。
プールの水のせいでやや挿入しづらいが、潤沢な蜜のおかげか逸物は
瑞葉に飲み込まれていく。
「あ、あ……いやぁぁっっ」
片脚を持ち上げられ、若干アクロバティックな体位になったせいで、
ロクに抗うこともできないまま、すんなりと丹波のモノを受け入れてしまう。
「あ……あああああんっ!!」
やんわりとして、温い蜜壷が、丹波の猛りを受け止め、締め付ける。
「お……奥、まで……いらしてます、わ……丹波様、の……」
>>669 いわゆる駅弁スタイルで瑞葉とつながると、水中であることを利して
余裕を持って瑞葉を突き上げる。
「おぅ…いいよ、瑞葉さん…すごい締め付けてくる。」
余裕を持たせるために、瑞葉の唇に吸い付く。
キスに気をとられて動きが止まった瑞葉をしっかり片手で抱き寄せると
残った片手でプールサイドに手をつき、水から上がる。
駅弁でつながったまま、プールサイドに立ち上がるとガラスに二人の姿が映っている。
「ほら、瑞葉さん見てごらん」
「はぁ……むぅっ、ん、んんっ」
唇を塞がれたまま揺さぶられ、さらに繋がったままでプールから上がると、
大きな振動に秘壷の中の逸物も大きくよじれる。
「っ!! はぁぁんっ!」
喉を反らせて激しく反応し、ついでがっくりとうな垂れると、丹波に促される。
>ほら、瑞葉さん見てごらん
「……え? ……あ……あ、いやぁぁぁっ!」
貫かれたまま脚を開かされ、つながった部分まで移っているガラスの光景から
慌てて目をそらす。
「見せないで……こんないやらしいところ、やめて下さいぃっ!」
しかし、確かに瑞葉の目にその光景が映った瞬間、秘所は強く丹波のそれを
締め付けていた。
>>671 ガラスに映る姿を見た瞬間に締め付けてくる秘肉を愉しんでいる。
「瑞葉さんはいやらしい姿をみんなにみてもらいたいんじゃないのかい?」
耳元にささやきながら腰を突き上げる。
「淫乱な姿を、好きな人に見せたいって思っているんだろ
御主人様や瀬名に今のいやらしくてきれいな姿を見てもらいたいって」
意地悪い言葉をささやき、瑞葉の羞恥心をくすぐり続ける。
「違っ、違いますわっ!」
悲鳴じみた声を上げて否定する。
「こんな……こんなところ、見られたくありませんっ
こんなところ見られたら……嫌われちゃう……うぅっ」
しゃくりあげて泣き始めるが、それでも身体は丹波の責めに反応して、
剛直を緩急自在に刺激し、太腿に愛液が伝って、結合部からは淫らな音が響いている。
(どうして? どうして、こんなことまでされて……私、本当は……
本当は見られたい……んですの……?)
半開きの口の端から唾液を伝わせた、陶酔した様な表情で、
そんなことを考える。
「あっ、あっ……んっ、あっ、あんっ」
その間も喘ぎ声は悩ましく奏でられている。
>>674 「口では嫌がっても体は正直だよ
安心しな、淫らで綺麗な瑞葉さんをみて嫌うような奴がいても
俺がいるから」
(え?なに言ってるんだよ。俺…
まさか、本気なのかよ…)
瑞葉の口元にこぼれる唾液を舌で掬い上げ飲み干す。
「さあ、瑞葉さん正直にしてあげるよ」
今まで以上に、激しく瑞葉を突き上げ天国へといざなう。
>俺がいるから
「んあっ、ひゃぅっ、だ、ダメぇっ、ダメです……私は、瀬名……さ、ま、がぁ……っ!
瀬名様に、嫌われたりしたら……私、わた、しぃぃっ!」
泣き声交じりに激しく喘ぎ、丹波のなすがままに揺さぶられる。
>さあ、瑞葉さん正直にしてあげるよ
「あ、あ、あっ……あんっ、いや、ダメっ、ダメぇっ!!
い、イっちゃうっ、イっちゃいますぅぅっ!! ダメぇぇぇぇぇっ!!!」
そして、白い喉を反らせ、裸身をビクビクと痙攣させると、
暑くうるんだ蜜壷を、肉幹を絞り上げるように締め付けて果てる。
>>676 瑞葉が昇天するのと同時に逸物から白濁が瑞葉の最奥に撃ちつけられる。
「お、おう、み瑞葉さん、……うぐぅ……」
逸物を瑞葉から抜き去るとプールサイドのベッドに瑞葉を寝かせる。
そして、プールに飛び込むと瑞葉のショーツと自分の水着を手に戻ってくる。
抱き上げた瑞葉を片隅にあるシャワールームにつれて行き、汚れた体を清め
ガウンをかぶせてやりベッドに再び横たえる。
「は、あ、あ……あっ……丹波様……の……」
身体の硬直がとけて、ぐったりとなったあとも、
放たれた精が蜜壷の奥の子宮を叩くたびに、小さな声をもらす。
半ば気を失った状態でベッドに横たえられたかと思うと、
今度はシャワー室に連れて行かれ、身体を清められる。
「ん、あ……は、あぁ……っ」
身体を伝うお湯の雫と、時折触れる丹波の指に、
ねだるようにシナをつくるが、それに応えられることはない。
やがてガウンを羽織った格好でプールサイドのベッドに横たわると、
完全に気を失って、寝息を立て始めるのだった。
>>678 ベッドで寝息を立てる瑞葉をじっと眺めている。
「ふう…なんでだろう……
まずいよなぁ〜奴に知れたら…」
瑞葉が目を覚まさないように身支度をしてから、そっと抱き上げると
そっと廊下にでて瑞葉の部屋に送り届ける。
廊下の角を曲がるたびにきょろきょろと周りを見回し、こっそりこっそりと…
「暑いぃ〜この時間なら仕事ないからプールで泳いでこようかな?」
まるで、犬のように舌を出してハァハァいいながら扇風機の前を占領している。
「ねえ、瑞葉さん!プールで泳いで来ていいかなぁ?」
そばにいた瑞葉に聞くと真っ赤になりながら首を縦に振るのをみてプールに向かう。
「何で、瑞葉さん真っ赤になってたんだろ?」
※
「まあ、こんなに散らかして…仕方のない子ね。いつまで経っても片付けだけは苦手なんだから…」
などと言いながら、脱いだパジャマや雑誌が散らかり放題の、瀬名の部屋を掃除している。
「あのお嬢様に片付けていただくのは、気も引けるでしょうし。
お母さんがやっておくわね」
「んーと、次は何しようかな・・・?」
窓拭きの仕事も終わり、廊下をのんびりと歩きながらつぶやく。
Tシャツなどの瀬名の洗濯物を抱え、廊下を歩いている。自分が幽霊だという事などすっかり忘れているらしい。
と、偶然まりのを見つけてふと立ち止まる。
(あら?あの子は…新しいメイドさんかしら…)
「こんにちは、手が空いてしまったの?」
ゆっくりと優しく声をかけてみる。
>「こんにちは、手が空いてしまったの?」
「わ、こ、こんにちは」
突然声をかけられて、しどろもどろになりながら返事を返す。
(なんだかとってもやさしそうな人・・・)
南がかもし出す雰囲気にほにゃっとなる。
と、そこで最初の質問に答えていないことに気が付き慌てて答える。
「えと、はい。今は、窓拭きのお掃除が終わったところですっ」
>窓拭きのお掃除が終わったところ
「そう。じゃあその雑巾も、こっちにいただきますね。
洗濯機のところまでは、どうしても行かなくてはいけないから。ついでにこれも洗ってしまいましょう」
まりのの手から雑巾を受け取り、洗濯物の山の上に乗せる。
「そうね……。私、今日あなたの事は初めて見かけたので、いい機会だから少し知っておきたいわ。
…片付けながら、少しお話でもしません?」
控えめに微笑み、まりのを一緒に洗濯機の置いてある場所まで誘う。
「バケツだけ持ってきてね。重そうだけど持てるかしら…」
小柄な彼女を気遣う。
「ここのお仕事には、慣れました?」
歩きながらまりのに話しかけてみる。
>「そう。じゃあその雑巾も、こっちにいただきますね。〜
「どうもすみませんっ・・・ありがとうございます」
流れに任せるまま南に雑巾を手渡す。
>「バケツだけ持ってきてね。重そうだけど持てるかしら…」
「はい、だいじょぶです・・・んしょっ」
答えながら両手で持ち上げた。
・・・重かった。ちょっとふらつきそうになりながらも踏みとどまる。
「えへへ・・・」
心配をかけないように、にっこりとわらって言った。
>「ここのお仕事には、慣れました?」
「んと・・・」
ふと、主人とのいくつかのやり取りを思い出し、どう答えたらいいか模索する。
「とりあえずは・・・はい」
しばらく考えそう答えた。
お昼の仕事は、と小さな声で付け加える。
「…御主人様のこと。気を落とさなくても大丈夫よ」
小さな声も聞こえていたらしく、たどり着いた部屋で洗濯機に衣類を入れながら言う。
「あれは、自分の意思とは関係なく、きっといずれは不思議と慣れてしまうものなんだろうと思います」
「体を捧げるような仕事をしなければいけないとしても、自由に恋がしにくくても…。
自分は自分でしょう?それだけは何があったって変わらないんだもの」
洗濯機の蓋を閉める。動き出すと、まりのの頭を優しく『よしよし』と撫でる。
「これからどうやって働いていくかは、あなた次第です。
でも私、個人的にはここで挫けて欲しくはないわ」
頭を優しく撫で、自分の胸にまりのを抱き寄せる。
「…もしかして、あなたは御主人様以外に、好きな方でもいらっしゃるんですか?萩野様のお嬢様のように…」
>洗濯機の蓋を閉める。動き出すと、まりのの頭を優しく『よしよし』と撫でる。
頭をなでられながら考えていた。
(自分は自分らしく、か・・・私は・・・)
>「…もしかして、あなたは御主人様以外に、好きな方でもいらっしゃるんですか?萩野様のお嬢様のように…」
「どうなのかな・・・わたし、よくわからないんです」
何と言っていいかわからずに・・・うつむきながら、それだけを答える。
「・・・あの、教えてくれませんか。私って・・・いくつくらいに見えます?」
そして、ふと問い掛けた。
「?大人っぽいのが好きな方、をお慕いしている…とか…?」
まりのの言いたい事がいまいちよく理解できておらず、少し首を傾げる。
「いくつくらい…。そうね、少しだけ幼くは見えるけど…気にしてたらごめんなさいね。
でも以前ここにいたメイドさんにも、見かけは幼いけれど、とてもしっかりしてる子がいましたし。
だから…見た目というのは、そんなに問題ではないでは無いんじゃないかしら」
「……どうして、そんな事を?」
問い掛ける南の声に、顔を上げる。
今わたしはどんな顔をしているんだろう?
(そして、この人は・・・)
目の前の南の顔をまっすぐと見ながら、まりのはその一言を継げた。
「自分が成長していないか・・・確かめたかったんです」
(これからどんな表情をするのだろうか)
愚かだと蔑むだろうか。無意味なことを、と嘆くだろうか。
・・・それでも言わずにはいられなかった。
「あの人を、いつまでも忘れないために」
>あの人を、いつまでも忘れないために
「過去の誰か、心に残る人がいてそれが忘れられない…?とか…?」
会話の内容が抽象的なものになってきたからか、言葉に詰まってしまう。
「ごめんなさい、よくわかってなくて…。
私ったらいい年してるのに、理解力が無くて困っちゃうわ」
苦笑する。
「あのね。私、事情があってここのメイドさんとはあまり…いえ、ほとんど交流もお話もできない身なんです。
だから秘密を漏らせる相手がそもそもいないの」
まりのの髪を手ですくう。
「良かったら、少しだけ今日折角こうしてお話できたあなたの『今まで』…教えていただけません?
何かあって夜のお仕事が出来ないのなら、対処も一緒に考えますから。ね」
「……うーん…」
黙ったままのまりのを見て、弱ったような表情になる。
(一時だけならば良いけれど…お屋敷の特性上
ずっとこのままでいるのは、さすがに少し厳しいのかもしれないわね…)
何も言わず、一度また頭に手をやりその場を離れてゆく。
なにか胸騒ぎを感じ、書斎を出て廊下を歩き洗濯室に向かって歩いている。
「南が来ているのか、それとも……」
去っていく南の気配を感じながらも、まりのは黙ってその場を動かなかった。
結局話せなかった。
(わたしは、いつまでこうして意気地なしでいつづけるのかな・・・)
名前のわからない、どこでどうするのかもわからない、やさしい女性。
もしも・・・もしもまた会えたなら。
(今度は・・・)
決心するように・・・そっと、目を閉じた。
洗濯室にたどり着くと、そこにはまりのの姿が。
「ここに居たのは、まりのだけか?」
まりのから見慣れぬメイドがいたと聞き容姿を尋ねると南が来ていた様だった。
「そうか、南が来ていたのか……」
自分のところに来なかったことに一抹の寂しさを覚えた。
そして、まりのにコーヒーを入れるように命ずると書斎に戻っていった。
自室で淡々と書類関係の仕事をこなしている。
最近はコツがつかめてきたのか、能率もそこそこいいらしい。
昨日のことがあったからか、水泳には行かず、
厨房の床磨きをしている。
「これでも運動になりますものね……」
広間で今日の新聞各紙を読んでいる。
「にがりって案外あてにならない…か。テレビの紹介を盲信は駄目ってことね。
……御主人様の健康には、細心の注意を払わないと」
うんうん、と一人頷いている。
「一汗かきましたし、お風呂に入って寝るとしましょうか」
額の汗をハンカチでぬぐうと、廊下を静かに歩いている。
「ふう。これでよし、と」
新聞数紙を棚に戻すと、ふと広間の天井を見上げる。
そのまま、しばらく黙ったままで天井のただ一点を見つめていた。
浴室に向かう前に、ふと広間を覗くと、
まだ由依が仕事をしているらしい姿が見える。
(由依さん……前に杏樹さんも「もっと仲良くしたいのかも」って仰ってましたし)
少しの逡巡の後、おずおずと声をかける。
「あの、お疲れ様です、由依さん。
もう遅いですし、一緒にお風呂にでも行きません?」
>>716 「あ、瑞葉さん。……お疲れ様です」
声をかけてきた瑞葉に、いつも通りのどこか硬質的な返事をする。
>もう遅いですし、一緒にお風呂にでも行きません?
「──お風呂、ですか?」
(……萩野さんとはとても親しいと言うわけでもないけど…せっかくだから、いいかな?)
他の使用人との横の関係を大事にしようと「一応」思っているせいか、そんな結論に達する。
「ええ、いいですよ。丁度私もお風呂に行こうかと思っていたところですし」
そう言って、瑞葉とともに浴場へ歩き出す。
ちょっと硬めの声で返事をしてきた由依の様子に、尻込みしかけるが。
>ええ、いいですよ
その返答にホッとして浴場へ向かう。
「…………」
が、途上の沈黙に耐えかねて、なんとか話題を探す。
「……ゆ、由依さんは、夏はどうなさいます? 夏休みとか頂きますの?」
とりあえず、思いついた質問を口にしてみる。
「……」
なんとなく消極的な態度の瑞葉を気にしながら、質問されたことに関して考える。
「……そうですね。私は御主人様のお側でお仕事が出来ていれば特に不満は無いのですけど…
両親に会ったり、世話になった親戚の叔父様や他のお屋敷の方の元に個人的に行ってみたいとは思います。
萩野さんはどうなんですか? ご実家は何かと色々あるのではと思いますけど」
話しながら脱衣所に入ると、少しだけ瑞葉の目を気にしつつ衣服を脱ぎ始める。
「そ、そうですわね……今年は、ちゃんと何日か実家に戻ろうかって思います。
お父様にお土産も持って……」
顔を伏せながら、やはり衣服を脱ぎ始める。
「せっかく仲直りできたんですし、そのくらいはって」
几帳面にメイド服をたたむと、下着をその上において、タオルで身体の前を隠す。
「でも、由依さんは本当におじ様のこと、大事に思われてるんですのね」
少しだけ羨ましそうにつぶやき、先に浴室へ向かう。
「そうですね、萩野さんもご実家としっかり仲直りしたほうがいいと思います。
……その、柏葉さんもそう思ってるでしょうし」
少し引っかかる言い方で、あえて瀬名の名前を出す。
>でも、由依さんは本当におじ様のこと、大事に思われてるんですのね
先に浴室へ向かった瑞葉の、その白くほっそりとした裸体を羨ましそうに見つめて……自分の身体に視線を落として、小さくため息。
「……ええ、御主人様は私の命の恩人ですし、幼くて悲嘆に暮れていた私に生きる希望を与えてくれましたから」
タオルを持ってそっと浴室に入ると、静かに胸に手を当てて、独白するように言う。
「その時から、私は御主人様のお側でお役にたとうって思っていたんです。女ではなく、執事として」
>柏葉さんもそう思ってるでしょうし
「そう……ですわね。一度、お父様にご紹介もしたいのですけれど」
はにかんだような笑みを零す。
>私は御主人様のお側で〜女ではなく、執事として
「……由依さん」
手桶を使って、まずは身体の汗を流しながら、ポツリと言う。
「でも由依さん、女として愛されたいって思われませんの?
お仕事でおじ様のお役に立てるのが嬉しいっていうのは分かります。
私もそうでした……いえ、今でもそうですから。
だけど、それだけじゃなくて、もっと……」
上手く言葉が見つからず、もどかしそうに視線を泳がせる。
>そう……ですわね。一度、お父様にご紹介もしたいのですけれど
「ふふ、案外子爵様とも気が合うかもしれませんよ? 少し頼りないと言われそうですけど」
小さく微笑して、瑞葉に答える。…が。
「……萩野さん」
瑞葉の言葉に、すぐに返す言葉が見つからない。
「…御主人様が私の身体を求めていただけるなら、それは嬉しいです。
でも、御主人様は私なんかに想いを寄せるべき御方じゃない」
脳裏に映るのは、幼い時に見た落ち着いた雰囲気の─主人の部屋の写真に遺されたメイド。
「いえ、私だってメイドとして仕えたいと思ったときもありました、でも…。
私は、萩野さんのような生き方は、出来ない」
元々身分が格上のお嬢様であった瑞葉の今を見ているせいか、ついそんな深い意味を込めた言葉が漏れる。
「それに、執事なら寵が無くても、年をとっても仕えられるから……」
少し逃げるような言い方でそう言うと、さっと汗を流してからお湯に浸かる。
由依の微笑を見て、打解けられるかもという期待に顔が綻ぶが……
>私は、萩野さんのような生き方は、出来ない
「それは……確かに私、早まったことをして色々な人に迷惑をかけました」
つい、ひび割れたような口調になってしまう。
「だから由依さんに何かを言う資格なんてないのかもしれませんけど、
でも好きな人の傍にいるだけなんて……
それに、その人に愛されてはいけないなんて!」
お湯につかると、由依に顔を近づける。
「そんなの……耐えられませんわ」
>でも好きな人の傍にいるだけなんて……それに、その人に愛されてはいけないなんて!
「……っ」
無用の気遣いなど取り払った、瑞葉の言葉。
それに、少なからず心が揺れる。
「私だって…寂しくないわけじゃないです」
しばらくして、不意に─おそらく口を開いた本人が一番驚いたであろう、そんな本音が漏れる。
「御主人様がメイドの誰かを抱いているとわかる度に辛くなるし、我慢できなくなってしまう時だってある。
でも、私は使用人ですから。対等な関係とは違いますから……許されるのは…主従愛だけですから…」
自分自身が驚いているうちに、心は言葉を紡ぎ、想いは流れとなって零れ出る。
「なのに…こうして御主人様に全てを捧げてからは…少しでも、ほんの少しでいいから自分のほうに向いてほしい、って」
そこまで言うと、はっとした表情で瑞葉の方を向き、慌てて浴槽から出る。
「…今のは失言でした。忘れてください、萩野さん」
感情を制御してそう言うと、静かに身体を洗う。
由依がおそらくは本心であろう言葉を紡ぐのを真剣な表情で聞いている。
>…今のは失言でした。忘れてください、萩野さん
そう言って浴槽を出て行った由依を追うと、
その背中から、そっと抱きつき、手を重ねる。
「忘れません……由依さん、その気持ち、もっと大事にしないといけませんわ。
それと……」
一度息をつぐと、一息に告げる。
「もっともっと、私は色々由依さんと話したいですわ。
私だけじゃなくて、他のメイドの皆さんも、きっとそう思ってます。
由依さんと、もっと仲良くしたいって」
やがて由依から離れると、隣に座って自分も身体を洗い始める。
「でも、由依さんのお話聞いて、私……ちょっと恥ずかしくなりました。
私がおじ様に求めていたもの……瀬名様に今求めてるもの……
どっちも主従愛じゃありませんものね」
「……あ」
背中に重なる、暖かくて柔らかな感触。
「萩野、さん」
手を重ねられると、少しだけ頬を染め、俯いた。
>他のメイドの皆さんも、きっとそう思ってます。由依さんと、もっと仲良くしたいって
「……はい。私も、上手くやっていきたいです。もっと、色々」
小さく、しかしはっきりとそれだけは伝える。
>〜どっちも主従愛じゃありませんものね
「萩野さんは、萩野さんなりの見つけ方をすればいいと思います。
……その、今までがあるからこそ見つけられる道もあるはずですし」
瑞葉の方は見ずに、自分の思っている事を告げる。
声は小さくても、はっきりと頷いてくれた由依に、ホッとする。
>萩野さんは、萩野さんなりの見つけ方をすればいいと思います。
「ありがとう、由依さん」
由依の方を向いて、緩く微笑むと、その手を再びとる。
「じゃあ、もっと仲良くなるために……まずは、お背中の流しっこしません?」
そして、由依が戸惑っているうちに、さっさとその背を洗い始めるのだった。
「♪〜」
「……はい」
瑞葉の言葉に、微笑して応える。が。
>じゃあ、もっと仲良くなるために……まずは、お背中の流しっこしません?
「えっ? あ、ちょっと、その萩野さん、あっ…」
慌てるが時既に遅く、瑞葉は自分の背中を洗い始めていたり。
「……はい、それじゃ…よろしくお願いします。萩野さん」
結局、赤面しながらも瑞葉の申し出を受けるのだった。
730 :
柊 小冬:04/07/28 11:46 ID:VCKgl7gM
「はぁ〜、ここが今日からお世話になるお屋敷かぁ」
大きな門の前までやってきて改めてその大きさに圧倒される。
(夏休みを利用したインターンでメイドの申し込みをしてみたけど、
私なんかがホントに雇ってもらえるのかな?)
不安を抱えつつも、大きな旅行鞄を引きずるように持って
門をくぐってお屋敷の敷地へと入る。
「土地も広いけど、家も・・・ううん、何だかお城みたい」
中流家庭の実家とは何もかも違っていて、もう圧倒されっぱなし。
「…………モグモグ……
………ゴクゴク………
うわ〜いいな〜〜」
休憩室で恋愛ドラマを見ながら、お菓子を食べジュースを飲んでいる。
「ふむ……」
なにやら書類を前に難しい顔をしている。
738 :
古河 涼:04/07/28 23:40 ID:2CZUAshY
「…」
館のドアの前に、一人の女性が立っていた。
胸までのロングヘアはおくれ髪だけをうしろで高めにまとめている。
無表情のまま、まるで人形のようにまったく表情を動かさない。
彼女を見たら誰もが「真面目そうな人だ」と第一印象で思うだろう。
やがて彼女は呼び鈴を押して、その言葉を放った。
「ごめんください」
>>738 一休みしようと席を立った瞬間、玄関の方から呼び鈴の音が聞こえてくる。
暫くは放っていたが、誰も対応に出た気配が無く渋々椅子から立ち上がる。
「こんな時間にどなたかな?」
扉を開けると見知らぬ女性が立っていた。
「(ふむ……中々だな………)」
瞬時の値踏みをする所は、流石主人と言った所か。
740 :
古河 涼:04/07/28 23:53 ID:2CZUAshY
主人が顔を出すと、先ほどまでの無表情は嘘であったかのようにその顔には優しげな微笑みが浮かんでいた。
そして、明るめの声で柔らかく用件を伝える。
「ここで、メイドの募集をしていると聞いて参りました…古河涼(ふるかわすず)と申します」
今日は泳ぎに行こうか迷っているらしく、部屋の中をグルグルと歩き回っている。
>>740 「ほう、メイド希望者か……まぁ、ここじゃなんだから入りたまえ」
涼を屋敷内に招き入れると、適当な空部屋へと案内する。
「さて、メイドになりたいとの事だが経験はあるのかね?」
いきなり、どちらとも取れるような言葉を投げかけてみる。
「(さて、どのような反応をするか楽しみだ…)」
暇になったので、麦茶を飲みながらおやつタイム。
テレビのある部屋で(主人の目を盗んで)戦隊もののビデオを観ている。
「だってー、旦那様に見つかったらきっと笑われちゃう。こっそりないしょなんです」
「うん、そんなに連夜いらっしゃるってこともないでしょうし……」
部屋で乾かしていた水着を手に取る。
「……あ、その前にお屋敷の見回りをしておきましょう」
水着は小さなカバンにいれて、廊下を巡回に出る。
746 :
古河 涼:04/07/29 00:13 ID:MFDo09gI
主人の言葉に従うままについていく。
(そういえばこの人…さっき私のことをじろじろと見てたみたいだけど)
主人が値踏みするかのように自分を見ていたのは知っていた。
だが、その視線がどういうつもりのものであるかはわからなかった。
しかし、その問いかけはすぐに答えが出ることになる。
案内された部屋での主人から「経験があるのか」という言葉で。
納得からか、少しだけ笑みが浮かんでしまう。
「さぁ…どう思われます?」
微笑みながら、軽くはぐらかす。
まるで主人を試そうとするかのように。
自室にて。
「あうー…」
電話先に向けて、何やら脱力風味。
「いいなあ、ライブ行けて。今回はセットリストもいいから私も行きたかったんだけどな〜」
ごろん、とベッドの上で寝返りを打ちつつ、電話をかけてきた友人と話を続ける。
>>746 「ふむ……」
長年の経験からか、涼の思考を悟る。
「何を勘違いしているのか知らないが、私が言っているのは
メイドとしての経験があるか?…という事なのだが、まさか他の事でも考えたのか?」
などと、いけしゃあしゃあと嘘をついてみたりする、子供かと……。
「まぁ、経験が無かろうと有ろうとこちらは一向に構わぬよ」
「なんか部屋が超キレイに片付いてるのは一体……」
軽く外出していてここ数日屋敷を空けていたのだが、戻ってみると
自室が妙に片付いている事に驚く。母親・南の仕業とは気付く筈もなく
「…って!置くなよこんな所に!!」
こっそり隠していたはずのややエロめの雑誌が全て机の上に、
きちんとまとめて置かれていたので慌てる。
瀬名の部屋の近くまで来ると、明かりが漏れているのに気づく。
「瀬名様……お帰りになってたんですのね」
なんとなく遠慮気味に、そっと戸口から室内を覗いてみる。
752 :
古河 涼:04/07/29 00:29 ID:MFDo09gI
やっぱり、返されたか。
そう思いつつも予想の範囲内であったので大して驚かない。
少しだけ、遠い日の子供の言葉遊びを思い出した。
「まさか…私はただ、あなたが私にメイドの経験があるように見えるのかお聞きしたかっただけですよ?
それとも…そういう話だったんですか?」
でもちょっとだけ悔しかったから、そう返した。
また返されたら堂堂巡りだな、と思いながら。
「経験はありませんよ…どちらも、ね」
最後の言葉はこっそりとつぶやき、口元に人差し指を当ててにっこりと微笑んだ。
>>751 「うわっ、う、うん。本当は週末まで出てるつもりだったんだけど」
雑誌の束を慌てて机の横にバサバサと落とす。
「急に色々予定が変わっちゃって、仕方ないから戻って来たんだよ。はいお土産」
帰りに近所の店で買ってきたシュークリームの箱を渡す。どうやら墓参りに行って来たらしい。
「何も変わった事無かった?」
頭を軽く掻きながら、瑞葉に近づいて話しかける。
ワインセラーで品定めをしている。
「さて…明日の夜には何を出したもんかな。後で瀬名にでも意見聞いてみるか」
そんな事を言いつつ、年代物の白ワインの瓶を一つ手に取っている。
>>752 「むむむ……」
少し顔を顰める、どうやら涼の方が主人より一枚上手のようだ。
「まぁよい…で、今日はどうするつもりだったのかね?
このような時間に来るという事は、やはりソレを承知で来たと認識してよいのかな?」
平然を装っているが、実際いっぱいいっぱいになっていたりする。
>>753 慌てた様子の瀬名に首をかしげるが、すぐに笑顔になってシュークリームを受け取る。
「ありがとうございます。大切にいただきますわね」
>何も変わった事無かった?
「変わった事……」
一瞬、丹波とのコトが頭をよぎるが、頭を横にふってそれを打ち消す。
「いいえ……! なにも、ありませんでしたわ。
ずっと暑くて、それがたまらないくらいで」
「ごめん。どなたかいらっしゃいませんかな」
夜遅くに屋敷の扉を叩く。
そっとノッカーを鳴らしたつもりが夜の静寂に意外にも大きく響いてしまい、かすかに眉を顰めた。
やはりもう皆休んでしまったのだろうかと引き返しかけるが、思い直して帽子を取り、しばらく
玄関に佇む。
「うん、それじゃまたね。ばいばーい。」
やっと電話を切ったところで、
>>757の音が耳に入る。
「あ…お客様かな?」
急いで身なりを正し、できるだけ音を立てないようにして玄関へ。
そして、玄関に佇んでいる紳士に声をかける。
「当屋敷へようこそ。お客様は、御主人様に御用でいらっしゃいますか?」
きっちりとしたメイドの顔で、客に礼儀正しく挨拶をした。
759 :
古河 涼:04/07/29 00:50 ID:MFDo09gI
「そうですね…本当は明日から、と思っていたのですが…」
ほほに人差し指を当てて、うーんとと悩むしぐさをする。
やがて、主人に近づき…くすっと軽く笑って、主人の足元にひざまづく。
「ココが、さっきの言葉遊びで元気になってしまわれたみたいだから」
主人の太ももに顔を軽く乗せ、股間のあたりをズボンの上からなでまわす。
「お詫びと挨拶の意味をかねて…鎮めて差し上げます」
>>756 >頭を横にふってそれを打ち消す
「?…なんで頭振ったりしてんの。何かあったんだろ、その様子じゃ」
怪訝な表情で瑞葉の顔を覗き込む。
「客に…酷い事要求されたとか、御主人様が離してくれなかった…とか?」
あまりハッキリ言い過ぎるのは躊躇ってしまうが、何かあってからでは困るので
途切れ途切れになりつつも、あえて具体的に尋ねてみる。
>>760 「ほ、ホントに何もありませんわ。いつも通りでした。
だから心配なさらないでください」
瀬名に心配をかけまいと、ニッコリ微笑んで見せる。
「おじ様も、そんなに御無理はなさいませんから。
……本当はそれじゃ、メイド失格なのかもしれませんけれど」
昨夜の由依との会話も尾を引いているのか、微妙な表情になる。
>>759 涼の突発的な行動に少し驚きつつも、表情はいつもの主人に戻っていた。
「ほぉ、では鎮めて貰おうか」
自分でズボンのファスナーを下ろすと、勢い良く涼の顔の前に逸物が姿を現す。
「(さて、腕前の方でも見せて貰おうか)」
「では早速始めてもらおうかな…」
>>758 「ああ……夜分に申し訳ない。これがあの名無し殿の屋敷か……いや、立派なものだ」
応対のメイドを前に、お世辞という風でもなくそう賛辞を述べて小さなため息を漏らす。
しかし顔を上げ彼女の戸惑いの表情に気づくと、ステッキに帽子を引っ掛けてくるくると回しながら
言葉を選ぶように、ゆっくりと話し始める。
「いや、たいした用ではないのだが。君の主人、だろうか、ここの主人は……彼とは古い知り合いでね、
以前から一度屋敷を見に来るようにと言われていたのだが、なにぶん私も多忙でね。
偶々用事で近くを通りがかったもので、失礼は承知で寄らせてもらったのだよ」
ぱっと顔を上げると、彼女のそばをすり抜けて屋敷へと滑り込む。
そうしてすぐに立ち止まり、ホールをぐるりと見回して顎に手をやった。
「失礼。主人に会う前に少々中を見せてもらうとするかな。忙しくなければ案内してもらえないかね?
なにぶんここは初めてなものでな」
>>763 「はあ…御主人様の古いお知り合い、ですか」
丁寧な態度の客を見て、とりあえず疑うと言う選択肢は消えたらしい。
「わかりました、では…御主人様にお会いになる前に、お屋敷のご案内を務めさせていただきますね。
……私は、当屋敷のメイドの留萌みかさと申します。御用があれば何でもお申し付けください」
ぺこりと一礼すると、客を先導するべく歩き出す。
(お屋敷の案内か…うーんと、どこを案内しようかな?)
屋敷の構造を頭の中で再現しつつ、最適なルートを考える。
「では、まず応接間や広間等をご案内しますね」
そう言って、客を先導しながら静かに廊下を歩き始めた。
>>761 (なんだよ)
瑞葉が気を使っている事に気付かず、何か自分に隠し事をしているように見えたのか
一瞬眉を寄せて不機嫌そうな顔をする。
「そう、ならよかった」
>……本当はそれじゃ、メイド失格なのかもしれませんけれど
「……。メイド失格なんかじゃないよ、そもそも中途半端にさせてるのは俺だし」
多少イラついた気持ちのまま、ベッドに腰をかける。
「自分で『主人への忠誠心が薄れてる』って思うのなら、見てあげようか?
ちょっと待って。…あった、ほら」
部屋の隅に、邪魔そうに転がしてあった袋の中に手を突っ込み、鎖付きの首輪を取り出す。
「他のメイドの人がこの袋置いてったんだ。『中の物は必要な時に使って下さい』って。
あの人みたいに女ばっか構うほど暇でもないから、こんなの邪魔でしかないけどね」
「どうぞ、痛くはしないから」
あくまでも爽やかに微笑みつつ、瑞葉の前に首輪をちらつかせる。
766 :
古河 涼:04/07/29 01:14 ID:MFDo09gI
「ふふふ、かしこまりました」
一度にっこりと笑うと、優しく逸物を手に取り口に含む。
「ん…ふぅ…」
口に含んだまま頭を残後させたり、口の中で激しく舌を使ったり、ゆるゆるすすったりと…可能な限り逸物を口と舌で味わう。
「はぁ・・・んん・・・」
唇から離し、軽くしごきながら今度は舌で逸物を慰める。
「ん…だめだったら言ってください?これ、耳年増の知識、ですから」
こんなこと言ったらだめだしされるに決まっているのに。
それでも言ってしまうのはやはり…負けず嫌いのせいだろうか?
>>765 不機嫌そうな顔と口調になった瀬名を見て、
自分の態度が逆効果だったことを悟る。
「あ、あの、瀬名様、私……」
>ちょっと待って。…あった、ほら
「そ、それ……って」
首輪が視界に入ると、目を丸くして凝視してしまう。
>どうぞ、痛くはしないから
「……これを……つければいいんですの?」
おずおずと首輪を受け取ると、瀬名の前に跪いて
ゆっくりとそれで首周りを覆っていく。
「……んっ」
動悸は徐々に高まり、留め金をはめ込むとき、小さく声が漏れる。
「……これで、いいですかしら。瀬名さ……いえ、“御主人様”?」
>>764 先を行くみかさから三歩ばかり下がって付き従い、視線は忙しくあちこちに向けられる。
廊下には塵ひとつなく、窓ガラスは曇りなくピカピカに磨き上げられてくっきりと照明を反射している。
「まずは合格点の推定、か」
自分にも聞こえないくらいに、口の中で呟いた。
そうして応接間へ、それから広間へと通され、いちいち天井まで見上げたり調度品を手に取ったりと
やけに念入りに、まるでこの屋敷を値踏みしているかのように調べて回る。
「ふむ……さすがに綺麗に整えられているようだな。まあ、客の応対に使うのであれば当然か」
窓の桟を手袋をした指先でなぞり、かすかに漂う芳しい木の香りに鼻を鳴らした。
それからおもむろにみかさに向き直る。
「さて、それでは。この屋敷ではどのようにして客をもてなすことになっているのか、それを見せてもらおう」
からかうようにそう言い放って勝手にソファに腰を下ろし、ニヤニヤ笑う。
>>766 一応動きは様になっているものの、やはりどこかぎこちなさを感じる。
「(いや、まぁこれはこれでまた…)」
少し微笑みながら、一生懸命な涼の頭をゆっくりと撫でてやる。
「なに、全く問題は無い、それに耳年増なメイドならこの屋敷にもいるからな」
徐々に込み上げて来た射精感をグッと押さえ込み、涼の口淫を楽しむ。
>>768 (えーと、ここは大丈夫よね。あの部屋も私がしっかり掃除したし、あそこは志保さんがちゃんと…)
どうやら、案内する側もそのルートには気を遣いながら案内していたらしい。
>ふむ……さすがに綺麗に整えられているようだな。まあ、客の応対に使うのであれば当然か
「はい、御主人様は綺麗好きですので。掃除や手入れはしっかりやっています」
と、そこまで言って。
>さて、それでは。この屋敷ではどのようにして客をもてなすことになっているのか、それを見せてもらおう
──とくん、と胸が高鳴る。
この客は、その「意味」を知っている。
主人の友人なら当たり前なのかもしれないとは思うものの、自分自身客の接待から遠ざかっていたため、それをする事に緊張に近い感情が沸き上がっていた。
「はい、では…失礼します。お客様にご希望があれば、ご遠慮なくどうぞ」
微かに上ずった声を抑えながら、客の前に跪く。
そうして、客のベルトに手をかけ、緩めて。
そこにある膨らみに、そっと手を伸ばした。
>>767 >……これで、いいですかしら
「うん」
鎖を拾い上げ、俯き加減になると手に軽く鎖を巻きつける。
少しだけ引っ張って瑞葉の体を引き寄せ、自分に近づける。
「いい返事だね、瑞葉。じゃあ何か…何でもいいや。瑞葉の得意な事をして」
微笑むと暗に奉仕を促すような言葉をかける。
「俺はここで見てるから。瑞葉は賢い子だから、御主人様の喜ぶ事なんてすぐに出来るよな」
イライラも従順な姿を見るうちに少しずつ収まってきたのか、声を優しくかけたりする。
>>771 「あんっ……!」
鎖で引っ張られて悲鳴をあげるが、同時にその感触に、
身体の奥で疼くような感覚を覚える。
(わ、たし……瀬名様に、繋がれてる……)
それを見せ付けられると、動悸はさらに高まっていく。
>何でもいいや。瑞葉の得意な事をして
「はい、御主人様……」
控えめに頷くと、四つん這いで瀬名の前へとすすみ、
唇でファスナーを咥えると、ゆっくりとそれを下ろし、
口だけを使って逸物を引きずり出す。
「……では、瑞葉のお口で、御奉仕させていただきますわ」
そう断ると、勃起の先端に幾度かキスを繰り返した後で、
強く吸いながら、ゆっくりとモノを喉奥まで飲み込んでいく。
「ちゅ……んむっ、ん……ちゅ、ぱぁ……ふぁっ」
773 :
古河 涼:04/07/29 01:35 ID:MFDo09gI
頭をゆっくりとなでられる感触に、心地よさと悔しさが交じり合った複雑な心境になる。
(まったく…かなわないな、一生懸命なのバレてる…)
ふう、とひとつため息をつくと…再び逸物を咥え、ゆっくりと…しかし積極的に奉仕を続ける。
「あ・・・んぅ・・・」
まるで、その逸物が尊く愛しいものであるかのように。
しばらくして主人を上目遣いで見上げながら、微笑んで言った。
「限界になったら、言ってくださいね…全部、受け止めますから」
>>770 そうなって欲しかったような、そうはなって欲しくなかったような、複雑な胸中などものともせずに
目の前の事態はただ冷静に、きわめて事務的に進行していく。
ここの主人はその方面の技術にも長けていると聞いていたが、それでも目の前の若く美しいメイドが
自分に跪くと、えもいわれぬ優越感を味わって胸が高鳴りそうになる。
普段ならばこの年の男には目もくれないであろう魅力的な彼女だから、否応なしに下半身も高まってゆく。
「なるほど、そこまで主人の躾が行き届いているのか……」
腕組みをしたまま、感心したような顔つきになる。
「構わん、続けたまえ」
>>773 「……っく」
そろそろ限界が近づいてきたのか、逸物がピクピクと震え始める。
>「限界になったら、言ってくださいね…全部、受け止めますから」
「では、受け止めてもらおうか……!」
涼の頭を両手でしっかりと持つと、少し喉奥へと逸物を突っ込む
と、同時に火山の噴火のように白濁液が勢いよく噴出し、涼の口内を汚していく。
>>774 「躾」という言葉に心の中のどこか冷静な部分が反応するが、すぐにそれをどこか遠い場所に押しやる。
「……はい、それでは失礼します」
男の下着を脱がせると、既にその欲棒は充分に自己主張をしていた。
「……ん」
柔らかく指を絡めると、しゅっ、しゅっと上下に擦りつける。
「凄い…お客様の、もう…」
完全に勃ち上がったそれを眺めると、ゆっくりと……自身の濡れた唇を近づける。
「ん……ちゅ…っ」
裏筋から、やがて先端を啄むように。
「ふぁ……んぅ……れろっ」
時折舌で舐めながら、まずはゆっくりと奉仕を始めた。
777 :
古河 涼:04/07/29 01:47 ID:MFDo09gI
「んんっ…」
突然、喉の奥で勢いよく噴出した白濁液を受け止めきれずむせ返ってしまう。
「ごほっ、ごほっ…」
それでも受け止めるという約束を思い出し、何とか手に吐き出す。
「も、驚きました・・・っでも、お約束、どおり、ちゃんと受け止めましたから…ねっ」
途切れ途切れになりながらも主人に伝える。
>>776 「ほう……これは、なかなか」
自分自身のそそり立つ逸物に、艶やかに潤った口唇が絡みつき、淫らに唾液が光る様は
なんとも卑猥で、さらに熱く硬く全身の血液が逸物に流れ込むような感覚すら覚えた。
温かいみかさの口中は十分に刺激的ではあったが、それでもまだ射精へと至るような
強い快感は得られない。
「まだまだだな。筋は良いが……それでは私を達させることはできまい?」
挑戦的な笑みを浮かべ、片手でみかさの髪を掻きあげるてその顔を見つめた。
>>778 「ん……ふぁ?」
奉仕の最中に髪を掻きあげられ、ぴくんと身体を震わせる。
>まだまだだな。筋は良いが……それでは私を達させることはできまい?
「……はい。私、頑張ります」
にこり。
淫らな微笑みを浮かべると、男の欲棒を口に咥え込む。
ねっとりと舌を絡めながら、じゅぷじゅぷと水音を立てて上下運動を始める。
「んっ…んんんっ…んちゅ…じゅる…っ」
先端の雁首を舌で擦り、空いた手の片方は男の竿を、もう片方は男の睾丸を優しく撫でる。
ポニーテールを揺らしながら奉仕を続け、ふと顔を上げて客を見つめる。
『……どうですか? 気持ちいいですか、お客様?』
言葉にせずとも瞳がそう語り、客の反応を待つ間にもさらに欲棒を快感に染め上げようとしていく。
>>772 「…んっ…」
口を使ってファスナーを下ろしたり、積極的に自分の逸物を咥え始めたので
思わず声を漏らす。
すっかり全部が口に咥え込まれ、舌で愛撫されたりする。
「(…しっかりやったら御褒美あげるよ、頑張って)」
小声でそんな事を言い、息が荒くなりながらも、空いた手で瑞葉の頭を撫でる。
「でも、今は舐めるだけじゃ少し物足りないかな…瑞葉」
しゃぶられてこみ上げていた射精感を何とか堪えながら、口から逸物を引き抜くようにすると
顎を手ですくって瑞葉の目を見つめる。
「そろそろ、御褒美あげようか。ただし、うまくおねだりが出来たらだけど。
…どんなのがいいかわかるよね。他のどうでもいい奴と同じようにやったりしたら、首輪も外しちゃうよ」
反応を楽しむように笑みを浮かべたりする。
「折角の俺と瑞葉の繋がりだから、外したくはないんだけど」
やっている事はあまり優しくはないのだが、言葉は優しく可愛がるように言う。
瑞葉の頬から首筋に、つうっと指を這わせたりする。
>>779 「見せてもらおうか、御主人様の躾とやらを……」
最初こそまだ平静を保っていられたものの、やがて声を漏らしてしまい慌てる。
表情には出さず、みかさに悟られないようにと思いながらも、つい下唇を噛んで
快感の波に耐えようとしてしまう。
「くっ……なんて、いやらしいメイドだ。蕩けそうに良いぞ……」
睾丸に刺激を与えられ、背筋がぞくりと震える。想像以上のみかさの奉仕に驚く余裕もなく、
ただ与えられる刺激に身を委ねた。
「も、もう出すぞっ……受け止めろっ!」
身体を強張らせた瞬間、逸物がさらに熱く滾り白濁した液を迸らせる。
ぎゅっとみかさの顔を押さえ込んだまま、激しく脈打った逸物は幾度も精液を噴き上げる。
>>780 (ご褒美……瀬名様が下さる、ご褒美……)
「ふぁい、ふぁんはひ、まふ……」
がんばります、と舌を逸物に絡めては口を引き抜きながら頷き答えると、
鎖がチャラチャラと小さな音をたてる。
>うまくおねだりが出来たら
「んぅ……っ、ありがとうござます、御主人様……」
逸物を口から放すと、服を乱れさせて下着を自ら剥ぎ取る。
そしてスカートの裾を持ち上げると、脚を大きく開いてみせる。
>折角の俺と瑞葉の繋がりだから
「はい、私も、このままでいたいですわ……離れたくない……」
瀬名の指の感触に、うっとりとなりながら答えると、
開いた脚の付け根にある花園を、空いた方の手の、二本の指で開いてみせる。
「御主人様……御主人様の、お情けがいただきたいですわ。
とっても御立派で、たくましくて……すごく気持ちいい、それ……」
そう言ったあと、やおら不安そうな上目遣いで問う。
「……それとも、こんないやらしいメイドには、下さいませんの?」
>>781 「ん…! ……んっ、ちゅぅ…」
欲棒が小さく震えた事と、苦い先走りを舌に感じた事で、男の絶頂が近いことを知る。
そのまま絶頂へ導くようにきゅっと口をすぼめて、
>も、もう出すぞっ……受け止めろっ!
「っ…んんんんっ!!」
男の射精を口内で受け止め、さらに残滓も遺さず吸い出すように先端に吸い付く。
「……ぅ、こくん。……けほっ」
濃い白濁を何とか飲みこんで、言われずともその力を失いつつある男のそれを舌で綺麗にする。
「お客様、満足頂けたでしょうか? それとも…」
上目遣いで見上げながら、小さく言う。
「この先も、お望みになられますか?」
>>783 「飲んだ、のか。なかなか殊勝なことだな」
満足げに、それでもどこか陰りを残した表情で、ハンカチを取るとみかさの口元を拭い手を取って立たせる。
「どうもてなすのか見せて欲しいといったが、なにも卑猥な接待を期待していたわけではない。
どうも……済まなかったな、試すようなことをして」
微かに微笑んで、自分も身づくろいをして立ち上がる。
「留萌さんと言ったね。気に入った、覚えておこう。……いや、悪いようにはしない、心配はいらんよ。
この先とやらは……大切に取っておきなさい、何かは知らんが」
わざと知らない振りをして嘯いた。
「まあ、これでこの屋敷も最高評価は維持できたわけだし、主人も喜ぶだろう。よろしく伝えておいてくれ」
最後の最後にようやく自分が屋敷の評価を行うためにここへ来たことを明かすと、
来たときと同じように静かに立ち去った。
>>782 瑞葉が全力で誘っているので、さすがに少々戸惑ったりもするが
>それとも、こんないやらしいメイドには、下さいませんの?
「いいや、全然そんな事ないよ。よくできました。ただし…」
瑞葉の秘部に直接触れ、中に指を埋めたりして弄り始める。
「他の奴には、できたら今と同じようなおねだりは…えーと…。しないでくれたら、嬉しいんですけど」
まだ鎖を握ったまま、苦笑すると再び自分の方に引き寄せ、瑞葉に深く口付ける。
「ん…んっ…」
>>784 「あ…ありがとうございます」
口元を拭かれて、少し戸惑った顔を見せる。
>この先とやらは……大切に取っておきなさい、何かは知らんが
「……はい。大事に、しますね」
それだけを言って、後は形式に沿った応対をする。
屋敷の評価の件を聞いて驚くやらほっとするやらしつつも、
「……また機会があれば、このお屋敷にお越しくださいませ、お客様」
しっかりと、メイドとしての礼儀は全うした。
「……ふう……疲れたぁ。でも、ヘンな評価されなくて助かったわ…」
客が遠くに去るまで見送って、玄関から戻る時にはつい安堵の混じった本音を漏らしてしまうのだが。
>>785 「ん、や、はあぁっ……」
瀬名の指がずぶずぶと内部へ押し入ってくると、蜜が秘壷からあふれ出してくる。
>他の奴には、できたら〜
「……瀬名様」
いつしか優しい雰囲気に戻っていた瀬名に気づいたのか、ついそう呼んでしまう。
「ん……ふぅ……ん……んん」
瀬名の唇を味わい、舌を絡めあったあと、
いよいよビクビクと脈うつ剛直を手に取り、幾度か擦った後、無言で秘裂に誘う。
「どうぞ……瑞葉をたっぷりと、味わって下さいませ」
そして、鎖だけでなく、自分たちの身体でも繋がり合う。
「んんぅぅっ!! あぁっ、いい……気持ちよくて……それに、とっても嬉しい……」
久しぶりの激しい情交に、羞恥心も忘れて
より積極的に快楽の淵へと溺れていく瑞葉だった。
>>777 主人が行った新人メイドへの面接。
その一部始終を覗いていると、最後に主人が気絶してしまい、古河が驚いている様子が目に入る。
(…どうしたのかしら?)
「御主人様、大丈夫ですか?」
意識の無い主人と新人メイドの古河の元に駆け寄り、辺りの状況を詳しく知ろうとする。
「……」
主人の脈拍を計ったり、呼吸の有無を確認した後――古河のほうを向く。
「御主人様、今日はいないのかな…って」
潜入中に瀬名と瑞葉の絡みを偶然覗き見してしまい、焦るが
とりあえず優しさでドアを閉めておいてやる。
「何なのよもう、ドアぐらい閉めてやんなさいってのよ…!」
若干顔を赤らめながら廊下をまた歩きだす。
「! あれ!?凛香、と…えーとこいつは旦那の…」
通りがかった応接室を覗くと、凛香と悠斗が眠りこけているので
ポケットに入っていたマジックで悠斗の顔のみにヒゲをラクガキし、ニヤリと笑う。
「フンだ、私から凛を奪った罰よ」
主人のシャッツを前にアイロン片手に難しい顔をしている。
「……っえい!」
白いシャッツの上をアイロンがすべっていくが、しわが伸びるどころか
ますます増えているようである。
「あ〜またダメだ・・・・・・」
自分で入れた紅茶を飲んでいる。
「これなら、御主人様にお出ししても大丈夫かな?」
奇跡的に上手に入れれたようである。
応接間を掃除している。
「もう、あの客ったらほんとマナー悪いんだから…。そのくせ御主人様が出てきたらへこへこしちゃって、情けない」
あまり機嫌は良くないようだ。
昼間買い物途中くじいた足に、湿布を貼っている。
休憩室にて、何やら真剣かつ悲壮な表情でビデオを見ている。
「ああー……負けちゃう、負けちゃいますわ……っ」
モニターに映っているのは、原色のスーツを着たヒーローたちの姿。
杏樹の話を聞いて試しに見てみたのだが、別の意味でハマッたようである。
「そう言えば、まだ今日は夕食を済ませてなかったな」
手元のベルを何度か鳴らす。
「ウ〜ン、これはぜひとも三条先生にも…」
三条に紅茶を持って行こうと準備しかけたところで、主人が呼ぶベルが聞こえる。
「……ん〜〜、まぁ御主人様でも……」
紅茶のセットをトレーに載せて主人の部屋をノックする。
「御主人様、絵理です。お呼びでしょうか?」
806 :
萩野 紫:04/08/01 00:12 ID:h0cKc9kq
いつの間にか勝手に屋敷に上がりこんで
客間でくつろいでいる。
「あー今回の仕事は疲れたわ……誰かにマッサージしてもらいたいなー」
これも勝手に自分で淹れてきたらしいコーヒーをすする。
>>806 一日の恒例となった屋敷の巡察……と言うか色々な目的を伴った見回りをしている。
と、本来誰もいないはずの客間に誰かの気配が。
「今日はお客様はいらしてないはずなのに…。まさか、メイドの誰かが…?」
そう思って部屋を覗いてみると、そこにはなぜか主人の妹の紫が。
「……っ、ゆ……紫様? どうしてこんな所に……。
お屋敷にいらっしゃるのでしたら、こちらから迎えを用意いたしましたのに」
一応執事らしくきっちりとした態度を取っているつもりなのだが、明らかに慌ててしまっている。
「御主人様にご用なら、すぐに私がお伝えしてきますが……いかがいたしましょうか?」
>>805 「ああ、何か持っていく途中だったのか。済まないが食事がまだでね」
書類を傍らに寄せながら、絵理に食事を持ってくるよう頼もうとするが
「まあいい。厨房へ戻れば時間もかかるだろうし、その紅茶でも頂こうか」
気が変わって立ち上がり、絵理の持っているトレイから、紅茶のカップを手に取ろうとする。
「おっと」
「! …暑っ…」
が、途中で手が滑り、紅茶が零れて服にかかってしまう。
809 :
萩野 紫:04/08/01 00:23 ID:h0cKc9kq
>>807 (ん?)と振り返ると、由依がいつの間にか部屋を覗いている。
「あーいいのいいの。勝手に好きにして、勝手に帰るから。
兄さん? 別にいいわ。積極的に会いたいわけでもないし」
冷めた様子でパタパタと手を振ると、続いて今度は手招きする。
「あ、それよりもさ。由依ちゃん、ちょっとマッサージしてくれないかしら。
少し肩がこっちゃって」
自分でトントンと肩を叩きながら頼む。
>>808 「あ、あのお紅茶が上手に入れれたもので、
御主人様にお召し上がりいただこうかと思って……」
何とか、取り繕うとするのだが動揺してトレーが震えている。
カップを取ろうとした主人がカップを取りそこね、紅茶が主人にかかる。
「あ、ご主人様申し訳ございません。」
さらに動揺して、トレーを床に落としてしまう。
811 :
椿 杏樹:04/08/01 00:26 ID:5yAfAU7A
>>808まちがい
手紙を書いている途中で、誤字に気付いて書き直す。
「うわーん超まちがえてる、『熱い』でした…。ごめんね書き直し、消し消し」
消しゴムをかけるが、消えない。
「…あれー…?」
「ああん、ボールペンでした…」
脱力したように机に頬をぺとっと乗せる。
>>809 「はぁ……。わかりました、では御主人様にはお伝えしないと言う事で」
なら何しに来たんだろう、と言う疑問が沸いた所で今度は手招きされる。
>あ、それよりもさ。由依ちゃん、ちょっとマッサージしてくれないかしら。少し肩がこっちゃって
「はい。……私でよろしければ。力が足りなかったりするようであれば、遠慮なくお申し付けくださいね」
由依ちゃん、と呼ばれる事で困ったような気恥ずかしいような表情になりつつも、静かに紫の後ろに回る。
「では、失礼致します……」
そうして、ゆっくりと確認するように、優しく紫の肩を揉み始めた。
813 :
萩野 紫:04/08/01 00:32 ID:h0cKc9kq
>>812 「うん。お願い」
ニコニコと微笑んで由依のマッサージを受ける。
「ああ〜気持ちいい……」
時おり首を傾けたりしながら、心底心地よさ層にため息をつく。
「由依ちゃん、ホント上手いわ〜。兄さんにも褒められるでしょ。
……それともあの人は、エッチのことしか褒めない?」
肩を揉んでいる由依の手をそっと掴んで、悪戯っぽくその顔を見上げる。
>>810 不機嫌そうにシャツの腕を捲り上げる。
>御主人様にお召し上がりいただこうかと思って……
「…おや、先ほど言っていた言葉とは随分違うようだが。どうしたものかな」
戯れに何かリモコンのスイッチを入れ、TVをつけると誰もいない厨房の様子が映っている。
「巻き戻してみると」
『ウ〜ン、これはぜひとも三条先生にも…』
「これは最初にあの医者に持っていくつもりだったのだろう。
君の主人はどうやら私ではなく、三条医師なのだろうな…」
椅子に座り、少し意地悪そうな笑みを浮かべながら、絵理に静かな口調で言う。
「聞くところに寄ると、奉仕も懸命にしているそうじゃないか。私の相手をするより、よほど熱心に。
ご苦労な事だ」
>>813 相手は主人の妹、しかも子爵家の奥方と言うことで、粗相がないように丁寧にマッサージをする。
肩揉みは子供の時に親にやってあげた事もあり、このまま無事にうまくいくと思っていたのだが─
>……それともあの人は、エッチのことしか褒めない?
「!!」
ぴくっ、とわずかに身体をこわばらせてしまい、頬は見る見るうちに赤く染まっていく。
「あっ、あの……私はまだ未熟ですから…その」
と、どちらとも取れるような発言をしてしまった後で、
「あ……いえ、その夜の方ではなくて………。でも、御主人様も……時々、褒めてくれます」
さらに支離滅裂な文章になっているのにも気づかず、そう言って少し俯き、紫からちらちらと目をそらす。
>>814 >「…おや、先ほど言っていた言葉とは随分違うようだが。どうしたものかな」
「へっ!あ、あの…」
しどろもどろになっていると、TVに映る自分の姿。
しかも、ついさっき三条へ紅茶を持っていこうとした時のものだった。
「…………」
口をへの字にしてばつの悪そうな顔でうつむいてしまう。
「あ、あの…せ、先生は…先生は悪くないんです。
私が、勝手に……ごめんなさい……」
817 :
萩野 紫:04/08/01 00:45 ID:h0cKc9kq
>>815 見る見る赤面していく由依を見て噴出す。
「由依ちゃん、かーわいい♪」
そっと頬を両手で挟みこむと、優しく引き寄せて軽くキスをする。
>私はまだ未熟ですから…
「未熟なところがあるから、尚更気に入られてるんじゃないの?
兄はそういうスケベな人だから」
握っていた由依の手にも頬を摺り寄せる。
「でも、由依ちゃんホント可愛いから、その気持ちも分かるわ。
私も、食べちゃいたいくらい……」
そう言いながら、ゆっくりと由依の身体をソファの上に押し倒していく。
>>816 うつむく絵理を見て、怖がらせてしまったかと思いフォローするように微笑んで見せる。
「まあまあ…落ち着きなさい。何も私は誰が悪いなどとは一言も言ってない。ただ」
机に肘をつく。
「お前の主人は誰なのか、再確認させて貰う事が必要だな。
主人よりも他の男を優先させる。それはメイドとしてとても致命傷だとは思わないかね」
さして怒っている風でもからかっているようでもなく、淡々と告げる。
「そうだな…ここにカメラがついている事は知っているだろう。ほら、あそこだ」
指をさすと、棚からバイブを取り出して絵理に渡す。
「悪いと思ったり、まだ私に仕える気があるのなら、その分コレで楽しませてくれ。
自分で自慰をして誘ってみせるなり、勝手に達するなり。好きにするといい」
腰掛けた状態で目の前に絵理を呼び寄せ、跪くよう指で促す。
「さて、ちゃんと保存もするから、しっかりやって頂こうか」
>>817 「え……んっ!?」
かわいい、と言われた直後にいきなりキスをされて、ますます混乱と赤面に拍車がかかっていく。
「あの、紫様、私その」
自分の手に頬を摺り寄せ、楽しそうにしている紫。
最上級のお客とも言える紫にはさすがに何も言い出せず、
「ぁ……ゃん」
まともに抗う事も出来ずに、紫の思うままに押し倒されてしまう。
「ゆ、紫様……あの、私……」
困ります…とも言えずに、少し潤んだ目で「御主人様の妹」を見上げた。
820 :
萩野 紫:04/08/01 01:00 ID:h0cKc9kq
>>819 困ったように視線をあちらこちらにやっている由依を見て、ますます乗り気になっていく。
「由依ちゃん、女同士でしたことはある?
男とするのとは、ちょっと違うわよ〜」
あくまで優しい手つきで由依の衣服を乱れさせていく。
露になった首筋から胸元にかけて、キスの雨を降らせると、
まだ成熟しきっていない胸元にだけ、一際強い口付けをして跡を残してしまう。
「さてと……どうして欲しい? 道具を使うのと使わないのと……
私はどっちでもいい口だから、由依ちゃんに選ばせたげるわ」
ショーツの上から、触れるか触れないかくらいの刺激でスリットを指で擦る。
>>818 「……はい、絵理は御主人様のメイドです。
でも、先生は命の恩人で……だから……
だけど…絵理をここにおいてて頂いている御主人様も恩人ですから…」
屋敷にカメラがついている事は先輩メイドからも聞いていたが、実際に自分の
姿もとられていることに、そしてそのカメラが目の前にあることに萎縮して
肩を震わせているが、主人から淫具を手渡され愉しませるように言われると
覚悟したようにうなずき、スカートを捲り上げる。
「御主人様の目の前で乱れる悪いメイドをお許しください。」
ショーツの上からバイブで秘所をなぞり始める。
>>821 「うむ、なかなかやれば出来るじゃないか。いい調子だ」
時折ニヤリと笑いながら、痴態を晒す絵理の様子をまじまじと見つめる。
「道具はそれだけでは足りないか? ここにもまだ色々ある」
淫具の入った袋を手渡してやる。
「好きなものを使って、お前の気持ち良いようにしてみなさい。
だらだらとやる気の無い様子が続けば、そうだな…まあ、その時はまた処遇を考えよう」
『しっかり三条の時と同じようにやってみろ』と目線や言葉でほのめかす。
「あまり残念な結果にはしたくないものだ。頑張るように」
>>820 >由依ちゃん、女同士でしたことはある?男とするのとは、ちょっと違うわよ〜
「……はい。あの……一度、だけ」
衣服を乱れさせられながらも、消え入りそうな声でそう正直に答える。
胸元があらわになったとわかると、そこに降り出す紫のキスの雨。
「んっ……あっ、紫…様。いけません、私は御主人様の…」
いやいやをするように首を小さく横に振るが、そんな事で相手が止まってくれるわけもない。
段々と身体の奥から熱が灯っていく中で、紫の言葉が耳に入る。
「や……道具は使わないでくださ……ひぁっ?!」
既にそこは敏感になっていたのか、微かに触れられただけで声を上げてしまった。
824 :
萩野 紫:04/08/01 01:14 ID:h0cKc9kq
>>823 >はい。あの……一度、だけ
「あら。誰と? まさか瑞葉とだったり?」
冗談交じりに問うてみる。
「あの娘も、けっこう才能あるんじゃないかって思うのよね」
何の才能だ、という気もするが。
>道具は使わないでくださ……
「道具はイヤ? 分かったわ。じゃあ指と口でしてあげるわね」
由依のショーツをずり下げると、秘唇を指で二、三度擦った後、
そっとそこを開いて、唇を押し当てる。
「ん……ここ、いいでしょう?」
入り口付近を舌でチロチロと刺激したかと思うと、
今度は指で剥き出しにした淫核をつまんでやる。
>>822 捲り上げたスカートの端を口にくわえると、主人から淫具袋を渡される。
(こんなの自分でつかった事ないけど…
あ、これ!この前先生が……)
ピンクローターを袋の中に見つけると取り出してスイッチを入れる。
ブーンと低い音が鳴り始め、細かな振動が絵理の指先に伝わる。
ショーツのクロッチをを片手で横にずらすと、秘蜜がキラリとひかっている。
そこへ、もう片手で持ったローターをあてがう。
「ん、ぅん…、くふぅ…」
徐々にローターが秘蜜に濡れていく。
>>825 絵理の喘ぎ声がかすかに漏れ始めたので、より煽るような言葉を投げかける。
「いつも医務室ではそんなものなのか、そうじゃないだろう」
笑いつつ、引き出しから鞭を取り出す。そして絵理のメイド服を肌蹴させると
胸元を軽くピシッ、と鞭で叩く。
「何をしてるんだ。手が止まってるぞ。遠慮せず、もっと扇情的な姿を見せてみなさい」
絵理の顎を手に取り、鞭の柄で軽く頬を押したりする。
「絵理、ほら…どうした。がっかりさせないでくれ」
>>824 「だ、誰とだなんて……私、言えません…」
いつぞやの記憶が蘇ってしまうのか、きゅっと目を閉じてしまう。
そうする事で、ますます紫に触られる事や以前の行為を意識してしまうのだが。
「ん……ふぁ」
ショーツをずり下げられると、空気に触れたそこはもう湿っているのが自分でも分かってしまう。
しばらくして触れた柔らかいもの。それが紫の唇だとわかると、戸惑いとわずかに悦楽の酔いの混じった顔で紫を見る。
「いけません……そんなとこ、きたないですから……ぁう…ん」
空いた手はソファの柔らかい部分をを頼りなさげに掴み、時折ふるふると身体を震わす。
>今度は指で剥き出しにした淫核をつまんでやる
「ぁんっ…!」
甘い声が勝手に漏れ出し、それと同時に秘裂も愛液で湿らせていく。
「ゆかり……様ぁ」
>>826 主人の言葉に懸命に、ローターを秘豆に押し当てるのだが
立ったままということもあり、今ひとつ集中できていない。
鞭でメイド服が肌蹴させられ、乳房を叩かれる。
「キャッ……」
咥えたスカートを離し、少しよろける。
主人に頬をいじられ、声を掛けられると主人に
「御主人様、床に座らせてさせてくださいませ
立ったままでは……」と腰を下ろす許可を得ようとする。
830 :
萩野 紫:04/08/01 01:32 ID:h0cKc9kq
>>827 「汚くなんかないわ。とっても綺麗……まだあまり経験はないのね」
濡れてピンク色に光る肉襞に、指先で引っかくようにして刺激をくわえる。
「いいわ。もっと気持ちよくしてあげる……」
由依の体勢を変えさせて、後ろから抱きすくめるような状態にすると、
指での秘所への責めは続けながら、もう片方の手で乳房を揉み始める。
ときおり膨らみの頂点のしこりを指の腹でキュウっと摘んだりしながら。
「イきたくなったら、いつでもイっていいのよ」
首筋から耳たぶ、そして唇へと舌を這わせつつ、
もっと激しく快楽を訴えることを許可してやる。
>>828 >御主人様、床に座らせてさせてくださいませ
(よほど混乱してるのか、何やら言葉が妙だな。まあいいんだが…)
「好きにしなさい。だが」
座ろうとしていた絵理の太股に靴を乗せ、ぐっと地面に押し付ける。
「先ほどから言っているだろう。もっと君の懸命な姿が見たいのだよ、私は…。
日頃の映像では存分に悶えているじゃないか、どうしてあれが…
私の前では出来ないんだね。ん?」
「きちんと自慰に集中しないと、放り出す事も…考えに入れざるを得ないな」
まあ心にもない事だが、適当に言ってみる。
>>830 「ひぁ……や、だめっ……んんっ!」
身体が内側から溶けていくような、甘い感覚。
乳房も同時に愛撫されると、もう逃れられずに快楽の餌を与え続けられるだけになる。
「紫様……きもち、いいです」
とうとう我慢できなくなってそう漏らすと、口からつうっと涎を垂らしながら懇願してしまう。
紫の方を、快楽に染め上げられた顔で見て。
「もう……いっちゃいそう。おねがいです、由依をいかせて……下さい……」
弱弱しく、そう告げた。
>>831 >「好きにしなさい。だが」
許可を得て床に腰を下ろすと同時に太ももを踏みつけられる。
「ひぃ、も、申し訳ございません
一所懸命がんばります…」
少し腰を浮かせて、ショーツを脱ぎ去る。
(どうしたら……御主人様の満足できるように……
……!もしかして、私が満足すればいいの?)
「御主人様、絵理はこんなおもちゃより自分の指が好きです」
そう宣言すると、ローターを手放し主人に顕わにされた秘所を指でかき回す。
「うん、ああ……あぁ、き、気持ちいです。
絵理は、ここをこうやっていじるのが好きなんです」
秘豆を指でつまみ自ら抓りあげると、股間には水溜りができていく。
834 :
萩野 紫:04/08/01 01:48 ID:h0cKc9kq
>>832 >もう……いっちゃいそう。おねがいです、由依をいかせて……下さい……
「そう、素直でいい娘ね、由依ちゃんは。
そうやって素直にしてると、もっと可愛いわよ?」
由依の口元をつたう唾液を舌先で舐め取ると、
今度はその唇を奪い、自分の唾液を流し込んでやる。
と同時に、人差し指と中指を由依の中でよじり合わせて
激しく暴れさせ、また親指で強く淫核を押しつぶす。
「んっ……さあ、イっていいわよ……由依」
最後にワザと呼び捨てにすると、ダメ押しとばかりに乳房も
強めに鷲掴みにする。
>>834 「んーっ……んんぅ……ぷはぁ」
紫のキスを素直に受け入れ、開放されると小さく頷く。
そして始まった同時攻めで、一揆に絶頂へと導かれていく。
「ぁあ……紫様、もう、由依は……いく、いっちゃいます……っ!」
びくん、と身体を震わせると、そのまま絶頂に達して脱力してしまう。
「ぁ……ふぁ……んぅ」
白みがかった意識の中で、ぐったりとしながら仰向けになり、そのままとろんとした目で紫を見つめる。
>>833 「ほう…いいぞ、しっかり記録しておこう」
絵理の姿を上から見下ろしつつ、満足げに微笑む。
彼女が夢中になっている姿も全て部屋のカメラに記録し、改めて見つめるが
「そうか。だが…お前はどんなに悶えようとも『私が欲しい』などとは一言も言わないのだな。
少し残念だ。まあ、仕方がない。個人の自由だからあまり強制はするものではないな」
「ああ…すまない。さすがに少し眠くなってきたようだ」
リモコンのスイッチを切り、絵理をそのままにして寝室へと行く。
「悪いが、先に寝かせてもらうよ。お詫びに絵理の好きな『三条先生』を呼んでやろうな」
ベッド脇の内線電話で三条を呼び出し、絵理を連れて行くように頼んでみる。
「夜分遅く申し訳ない。いやいや…少し手当ての必要なメイドがいるのでね。
どうやら私では無理なようなのですよ。…頼みます、ええ」
837 :
萩野 紫:04/08/01 02:04 ID:h0cKc9kq
>>835 脱力して横たわった由依の頬を優しく撫でてやると、
今度は軽いキスをそこに残す。
「可愛かったわ、由依ちゃん。
このまま連れて帰っちゃいたいくらいだけど、
いきなりじゃ誘拐になっちゃうから今回はやめとくわね」
由依の着衣の乱れを直してやりながら微笑む。
「でも、どうだったかしら? もしも気に入ったなら、今度は電話ちょうだいね」
由依の手に自分の名刺を握らせると、手をヒラヒラと振って部屋を出て行く。
「あー、なんだかリフレッシュしたわ。明日も仕事、頑張ろっと」
結局のところ、屋敷に来たのはつまみ食いのためだったのか、
満足しきった様子で車に乗り込むと、さっさと実家を去っていくのだった。
>>836 「はぁん…くぅ…あぁあぁ」
懸命に自分が気持ちよくなるように秘所をいじり続けていると
突如主人が目の目から消えようとしている。
「えっ?ご、御主人様…いやん、私は御主人様が…
先生を…いや、先生はイヤ・・・・・・」
自慰姿を見れたくないので頭を振るが、すぐに駆けつけた三条に
下半身と乳房を見られてしまう。
「いや、先生見ないで!絵理のいやらしいところを見ないでぇ〜」
両手で胸を隠し、立ち上がると自室に逃げ帰ってしまう。
主人の書斎には訳も判らず、立ち尽くす三条が残された。
>>837 「はい……。私は御主人様の使用人ですので、それは…ちょっと」
理性が戻ってきたのか、その辺りはしっかり筋を通す。
「……えっと、今度萩野家に御主人様の名代としてご挨拶に行くと思いますので……って、あれ?」
身体に力が入らず、紫を見送る為に立ち上がる事すら億劫である。
結局客間に残り、ぼんやりとしている。
「紫様には申し訳ないですけど、私……」
名刺は礼儀として受け取るものの、それでもやはり自分は主人のもの、という意識は全く変わらないらしい。
もっとも、なぜか紫の名刺を見て赤面してしまっているのだが。
「どうしよう……こんなに痕付けられちゃって…あんなに声出しちゃって、私…」
誰かに見つかると何か言われるのは間違いないので、人目を気にしながらこそこそと自室に戻るのであった。
「くっそー、お前意地悪ばっかすんなよ!さっきから亀ばっかぶつけやがってー」
悠斗と自室でゲームをしている。かなり熱中。
「ああっ!待って待って、もうひと勝負!!このまま終われるか!」
負けたらしく、びしっとひとさし指を悠斗に突きつけ、リベンジをしようとしている。
「ていうかお前、またピーチ姫かよ」
「ふっ……まだまだだな…」
たかがゲームに勝っただけなのだが、何故かやたら自慢気である。
「やれやれ、仕方無いな全く、はっはっはー」
848 :
桜庭 奏:04/08/02 23:44 ID:ryexhE6d
試験期間も終わったので久々に屋敷に遊びにやってくる。
ベルを鳴らそうかとも思ったが、誰かが仕事かと思って駆けつけるのも申し訳ないので
顔パス(勝手に)ということにしてこっそり中に入る。
「ふぁ〜。なんだか長いことここを離れてた気がする。」
最近勉強漬けだったからかあくびをしながら廊下を歩いていく。
今日はここに泊まる気満々なのか、旅行カバンらしきものを肩にかけている。
849 :
椿 杏樹:04/08/02 23:53 ID:WPU+UIst
「あら〜」
奏より少し前に屋敷へと遊びに来ていたのだが、誰も姿が見えない様子。
手に屋台で買った食べ物を持ち、勝手知ったるなんとやらで中へ入る。
「この近くでお祭りあったから、ついでに遊びに来たのに…みんな、出かけてるのかしら」
「みかささーん」
メイドのいそうな厨房や休憩室を覗くが、やはり誰も屋敷のメイドがいない。
「志保さーん、瑞葉さん〜。…。…どうしましょ、少しとりあえず…くつろいでいましょう。うん」
着物の袖を捲り上げ、呑気にお茶の用意などし始める。
「♪」
数日前より悠斗と共に屋敷に訪問、もとい寄生している。
「やっぱりここはいいなぁ〜、広いし、涼しいし、静かだし」
上機嫌で廊下を歩いていると、前方に見た事のある小さな影が
そして、右斜め前の休憩室には着物を着たこれもまた見覚えのある影が。
851 :
桜庭 奏:04/08/03 00:08 ID:venJZUGk
「あ、そうだ。おじゃましますって言うの忘れちゃった。『おじゃまします』……」
今更思い出してきょろきょろしながら小さく呟く。
台所を通り過ぎながらさりげなく中を覗くが、誰もいない様子。
「もう寝ちゃったのかな…」
(もうこんな時間だし)と思いつつも少し残念そうな表情をする。
が、すぐに気をとりなおして誰かいないか首を動かしながらまた歩き出す。
(杏仁豆腐大量に作りすぎちゃったのよね…。
まあ瀬名さんが作ったデザートには負けちゃうと思うけど。)
852 :
椿 杏樹:04/08/03 00:15 ID:gnnPHOkC
先ほど先方の主人に買ってもらったたこ焼き、鯛焼き、イカ焼きなどを並べる。
「えーっと……これでよし、と」
ホワイトボードに『差し入れです、みなさんで食べてください あんじゅ』とメッセージを残す。
麦茶を入れて、しばし座って休憩していると部屋の外にいくつかの影が。
「? あらあら、誰かいらっしゃるんですかー」
よくよく見ると見覚えのあるシルエットなので、くすくす笑いながら声をかけてみる。
>>851-852 「あー、やっぱりそうだ」
バタバタと……は走ってはならないので気持ち駆け足、でも歩きで奏に近づく。
「えへへ〜、お久しぶり〜全然変わってないね〜、って当たり前か…あ、そうだちょっとこっち来て」
久々の再開に思わず笑顔が零れる、そして思い出したかのように休憩室へと。
「凛香と奏さんがいらっしゃるですよ〜♪」
と、入った瞬間に杏樹に抱きつく、しかしお腹が邪魔で完全には抱きつけなかったりする。
「?」
誰かに名前を呼ばれた気がして、部屋から出てくると、しばら廊下を歩く。
「!!」
と、次々と見覚えのある姿が視界に入ってきて、目を丸くする。
「奏さんに、凛香さんに……それに杏樹さん?
私、寝ぼけてるんじゃありませんわよね?」
855 :
桜庭 奏:04/08/03 00:32 ID:venJZUGk
>>853 「!! 凛ちゃんも来てたの?わあ、お久し振り〜!!」
久し振りの再開に思わず彼女に抱きつきそうになるのを抑えながら、顔をほころばせる。
前よりはるかに大きくなったお腹を見て、彼女がなんとなく以前より母親っぽく、大人っぽくなったのを感じる。
>…あ、そうだちょっとこっち来て」
「…?うん。」
首を傾げつつ彼女について行き、休憩室にたどり着くと、同じく久し振りな杏樹の顔が。
「わー、杏樹さんお久し振り!どうしたの?よそのお屋敷に行ってるって聞いてたのに。
でも、久し振りに会えて嬉しい。」
凛香と一緒に杏樹の側に駆け寄り、にっこり微笑む。
856 :
椿 杏樹:04/08/03 00:40 ID:gnnPHOkC
「きゃ」
いきなり抱きついてきたのが凛香だったので驚き、体がふらつく。
膨れたお腹が目立っているのがわかり、思わず視線が釘付けになってしまう。
「凛ちゃんだけじゃなくて奏ちゃんも?すごい、今日は誰もいないのかなぁって思ってたのに…私嬉しいわ」
後から入ってくる奏に笑いかける。
「うん、私も実はね…少しうちに来る御客様からの評判聞いてたら
お屋敷の様子がどうにも心配になっちゃって、つい旦那様にわがまま言って様子見に…」
>奏さんに、凛香さんに……それに杏樹さん?
途中、瑞葉の声がし更に驚く。
「瑞葉さんこんばんは。お邪魔さまです〜。よかった、お屋敷はやっぱり無人じゃなかったんですね」
彼女の姿を見てほっと胸を撫で下ろす。
「折角だから、お話しましょうー。おやつならいっぱいありますよ〜。屋台のもので良ければ、ですけど。
近況とか、色々知りたいわ」
3人を呼び寄せる。
>>854-856 思わぬ再開にはしゃいでいると、またまた見覚えのある顔が。
>私、寝ぼけてるんじゃありませんわよね?」
「あ、瑞葉さん…………」
っと、少し何かを考えて
「毎晩瀬名君とイチャイチャして寝不足だからこんな幻覚が見えるんですよ〜
だから早くベッドに入って寝ましょ〜……なぁんて嘘ですよ、寝ぼけてないですよ〜」
などと、からかってみたり。
「ね〜、こんなにいっぱい会えるって思えなかったからびっくりしたよ〜」
身体が身体だけに、前のように自由に遊びに行けない、それだけに今回の再開にとても喜んでいる。
>「折角だから、お話しましょうー。おやつならいっぱいありますよ
「わー、今日はお祭りだね〜、プチ祭り♪」
懐かしい元同僚と、テーブルに置かれたおやつ(さり気無くこっちがメイン)にはしゃぐ。
>>855-857 「お久しぶりです……皆さん、この時期は少し立て込むことが多くて、
早く休んだりしますけれど、無人ではありませんわ」
わずかに苦笑したところで、大分大きくなった凛香のお腹に気がつく。
「わあ、すごい……元気そうですわね、凛香さんも、お腹の赤ちゃんも」
>毎晩瀬名君とイチャイチャして寝不足だからこんな幻覚が見えるんですよ〜
「そ、そんなにしてませんわ! ほら、今日だって私、一人ですもの!」
あまり言い訳になっていない抗弁をすると、
真っ赤になった頬を膨らませながらも席に着く。
859 :
桜庭 奏:04/08/03 01:00 ID:venJZUGk
>>856-858 「わぁ、瑞葉さんもお久し振り〜!」
久々にいる自分達を見て驚く瑞葉に手を振る。
瀬名とのことをこっそり聞こうとした途端凛香が彼女にそのことを話しかけ、瑞葉の顔を
見てほっとしたような顔をする。
メイドを辞めた後遊びに来たとき瀬名と再び関係を持ってしまったものの、やはり気には
していたらしい。
「あ、あのね。私杏仁豆腐大量に作っちゃったから一人で食べ切れなくて持ってきたの。
よかったらみんなで食べましょう。」
カバンの中からタッパーを取り出し、他にもおやつの乗ったテーブルに置く。
「…まあ瀬名さんの作ったデザートには負けちゃうと思うけど、そこは目を瞑ってね。」
言い訳のようにそう付け加える。
860 :
椿 杏樹:04/08/03 01:07 ID:gnnPHOkC
パックを開けたたこ焼きに楊枝を突き刺し、口に運ぶ。
「祭り…そうねえ。お祭りなら、祭りらしい事を何かしませんか?」
何気に提案してみる。
「誰か1人がお題を出してね、それを皆が答えたりやったりするの。ん、この杏仁豆腐おいしい〜。
あっ、ごめんね。ええと例えば…」
続いて杏仁豆腐をすくって口に運び、そのスプーンを少し宙にさまよわせて、しばし何か考える。
「『一番最近の”おねだり”した様子を再現して見せる』 シチュエーションは好きな人相手限定」
「とか」
言った後、にやっと口元を微笑ませる。
「ちなみに何かを買ってー、とかではないですよ〜。夜のお話だからね。でもって拒否は禁止ですからね」
拒否しそうな奏に目線を送り、笑顔で釘も刺しておく。
>>858-860 「ふっふっふ、そんな言い訳をしたって私にはバレバレですよ、ふっふっふ」
瑞葉の分かりやすい反応に、瑞葉弄りを継続させる事にしたらしい。
お祭りのものと、奏の作った杏仁豆腐を幸せそうにモグモグしていると
>「『一番最近の”おねだり”した様子を再現して見せる』 シチュエーションは好きな人相手限定」
などという、杏樹の突拍子も無い提案にシロップが一気にスッと喉奥へ。
「けほっ、けほっ……き、急に何言い出すの杏ちゃん…
びっくりして変な所に入っちゃったよ、けほっけほっ……」
お茶をゆっくり飲み、なんとか落ち着きを取り戻す。
「ふぅ……一番最近のおねだり…か……」
一応なんだったかな〜?と思い出してみる、が、とたんに首を大きく左右に振る。
「ねぇ杏ちゃん、それって絶対言わないとダメなのー?」
思い出してよほど恥かしかったのだろうか…?
>>859-861 考えてみれば、瀬名と奏が関係をもっていたことについて、
納得のいく弁明は聞いていないのだが、
それを思い出すと、一緒に瀬名と過ごす一夜のことを思い出してしまうので、
深く考えるのは一先ずやめにする。
>そんな言い訳をしたって私にはバレバレですよ
「な、何がバレてるって仰いますの!?」
顔を真っ赤にして、杏仁豆腐すら口にせずに必死である。
>『一番最近の”おねだり”した様子を再現して見せる』 シチュエーションは好きな人相手限定
「!! あ、杏樹さんまでそんな話を〜〜」
もう泣きそうなくらいに情けない顔になる。
が、かえってそれで3人の注目が集まってしまう。
「……い、言わなくちゃ……ダメ……です、のね」
目を閉じて、何度か深呼吸。そして。
「せ……瀬名様の、熱いシロップ、いっぱい注いで下さいませ……」
そこでハッと目を開けると、皆が口をあんぐり開けている。
「あ、あの、こ、これは瀬名様がムリヤリ言わせたんですのよ?
首輪とか付けられて、それで強引に……」
慌てて瀬名のせいにするが、もう遅い。
863 :
桜庭 奏:04/08/03 01:44 ID:venJZUGk
>>860-862 >『一番最近の”おねだり”した様子を再現して見せる』 シチュエーションは好きな人相手限定〜
なぜか急に自分の苦手な話題になって目を丸くする。
うまく逃げる方法はないかと考えていると、杏樹と目が合い、早速拒否はダメと釘を刺されてしまう。
凛香がうまく逃げたのを見て、(よし私もそれで)などと思うが、次の瑞葉のセリフで思わず固まる。
「熱いシロップ…??……!」
一瞬わからなかったが、数秒後にそれの意味するところを察してしまい真っ赤になる。
それにつられて自分も以前の行為の事をつい思い出してしまう。
「おねだりなんて……私あまりした記憶が……、……。」
ふと思い当たって、ぼんっと顔を赤くして俯き、ぶんぶんと首を振る。
(私、…まだ、色々と…あまり自信ないんだけどなぁ……)
アイスティーをストローで飲みながら、視線をうろつかせる。
「…『ひとりじゃ眠れないの』、とか『抱きしめてもいいですか?』とか……」
なんとか思い浮かぶ無難なのを小声で呟く。
「はい終わりっ、杏樹さんと凛ちゃんもちゃんと言ってください!」
もうこれ以上は言わないとつんとした表情を見せ、再びストローに口を付ける。
864 :
椿 杏樹:04/08/03 01:59 ID:gnnPHOkC
>杏ちゃん、それって絶対言わないとダメなのー?
「もちろん〜。だって、次はいつ遊びに来るかわからないんだもの。
皆たぶんほとんど相手は解り切ってるし…ポチに日頃なんて言ってるのか、暴露してして」
うきうきと反応を待つ。
「あまり機会は無いかもしれないけど…ふふ、あの子の性格考えたら向こうから飛び掛ってきたりとか、でしょう?」
>瀬名様の、熱いシロップ、いっぱい注いで
「! す、すごいおねだりですね…シロップだなんて」
(シロップってなぁに、もしかしてアレ…? …す、素直なのはいいけど、瑞葉さん大胆)
要求通りに従う瑞葉の姿にびっくりしつつも、首輪などと尋常でない単語が出てくるので
顔を赤らめてあらぬ想像をしてしまったりする。
>『ひとりじゃ眠れないの』、とか〜
「!!」
(あわわ、こ、こっちもすごい意外に積極的な…相手誰だったかしら、あのコックさん?)
「えっ、わ、私は面白くないしいいじゃないですかー。……って訳にも、いかない?」
他3人の視線を感じ、自分が言い出してしまった事なので引っ込みがつかなくなる。
「………『さみしいの我慢するから、その代わり、おやすみのチューだけはしてね』…って…その…。
もうだめ、私の話なんか全然つまらないから私はスルーしてください〜」
自業自得とはいえ、恥ずかしさを堪えきれず半泣きっぽい表情になる。
瑞葉の告白に一気に顔が紅潮し始める。
「(うあー、やっぱり毎晩してるんだ………)」
ふと、自分の家の性生活を思い出して見るものの、安定期に入ったとはいえ
やはり、お腹の中の子供が気になるのか、全くでは無いものの、かなり回数は少なかったりする。
などと考えていると、今度は奏と杏樹が話しを進めてしまう。
「(ええっ!奏さんまで言ったって事は……)」
ゆっくりと視線を先程までの高さまで戻すと、6つの眼がこちらをしっかりと捕らえて離さない。
「え、えっと…その……ほら、今私こんなんだからさ、なんというかその…
そりゃあ全然してない訳じゃないんだけどさぁ…かといって毎日とかでも無いよもちろん!」
視線を辺りに散らしてみたり、杏仁豆腐をスプーンで原型が無くなるほどカツカツしたり。
「『今なら大丈夫だから膣内でいいよ』とか『私をお嫁さんにしてください(プロポーズの返事だったり)』とか、あと、あとっ…」
相当な混乱状態にあるのか、質問と答えが微妙に噛み合ってないのだが…。
「アイツが仕事で忙しかった時『優しくなるからもっとかまってよ〜』って泣いた事とかも……」
と、ここまで話し終え自分の言っている事が全く関係の無い事だという事に気付いてしまう。
「わーわーわー、ごめん今の無し忘れてっ!」
>>863-865 さすがに自分の告白はマズ過ぎたのではないかと思っていると、
案の定、他の3人の「おねだり」はごく普通のものだったりする。
「う……」
いかに自分がアブノーマルな世界に足を踏み入れているのか思い知ったらしい。
「ご、ごめんなさい。私だけ変なこと言ってしまって。
もう、なんていやらしいのかって、イヤになりますわ」
ガックリと項垂れたまま、ロクにお菓子にも手を付けず、その場をトボトボと去っていく。
「お休みなさい。またいらして下さいね?」
それだけ、いささか無理に微笑んで言い残して。
「……むー……」
が、廊下を歩いているうちに、何やらモヤモヤしてきたらしく、
瀬名の声が漏れている部屋に飛び込むと、真っ赤な顔で思いをぶちまけてしまう。
「……瀬名様っ。もう、瀬名様のせいで、とっても恥ずかしかったんですから!
皆さん、ああいうことはなさっていないみたいですわ!
瀬名様、ちょっと……ご趣味がいやらしいですっ!!」
傍に悠斗がいることに気づかなかったせいで、さらに大恥をかくことになるのだが。
867 :
桜庭 奏:04/08/03 02:43 ID:venJZUGk
>>864-866 みんなの告白を聞き、顔を赤らめたりつい際どい想像をしてしまったりしてしまう。
火照った頬を手で扇いでいると、瑞葉が寝るようなので、手を振って見送る。
そして、それに便乗して自分も椅子から立ち上がる。
「じゃあ…、私も眠くなってきちゃったしそろそろ寝ようかな。」
そんなことを言いつつも、こんな話の後なので、まだ今日のうちに会いたい人がいるようだ。
「今日は泊まるから、また明日の朝ね。じゃあおやすみなさい。」
はにかむように微笑むと、旅行カバンを抱え、休憩室を出てそのまままっすぐもう一度厨房に行ってみる。
今度は無人ではなかったようだ。
868 :
椿 杏樹:04/08/03 02:58 ID:gnnPHOkC
「そんなあ、瑞葉さんはそれでいいと思います。変なんかじゃないから、気にしないで〜」
>お休みなさい。またいらして下さいね?
「ええ、今日は楽しかったです。私も明日の朝に迎えに来てもらえますから…
それまでもう少し御主人様にも、挨拶してこようかなぁー」
片付け終わると休憩室を出て、着物のまま廊下をポクポクと歩く。
厨房を一瞬覗き、中の状態を見て、慌てて気付かれないように通り過ぎたり。
近くの部屋の様子を耳にし、微笑ましく思ってつい笑ってしまったり
していると、足元で瑞葉の猫が何か言いたげにこっちをじーっと見上げている。
「……なによう〜。いいのっ、私は別にああいうのには関係ないんだから」
少々頬を膨らませて足早に自室へ、本来の目的のひとつであった忘れ物を取りに向かう。
瑞葉が部屋を出て行ったとほぼ同時に立ち上がり、部屋を出て行く。
「今日は楽しかったよ、また明日ね〜」
まだ若干頬を染めたまま、悠斗を探しながら歩いている。すると
>「……瀬名様っ。もう、瀬名様のせいで、とっても恥ずかしかったんですから
という、瑞葉の声が聞こえ先程の発言を思い出し再び赤面、良く聞くと旦那の声も聞こえる。
無言で瀬名の部屋に入り込むと、瑞葉と瀬名の間には一切入らず悠斗の元へと直行し
首根っこを掴み、ズルズルと自分達が寝泊りしている部屋へと連れて帰る。
「り、凛ちゃん……俺何かした…っけ?」
ベッドの上で正座している悠斗に、何も言わずに押し倒し、キスをする。
「???ど、どったの凛ちゃん?いつもはこんな、あ、いてっ…」
凛香はポチに必殺凛香パンチ(手加減)を繰り出した、ポチは怯んだ。
「いいの!今日は私がしたいんだから!」
と、2人の夜はこうして更けていくのであった…。