マリア様がROMってる〜淫風えろえろ〜

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366名無しさん@ピンキー:04/05/31 11:00 ID:Qh69HK6k
>>365
sweetなやつkibonnnu とか、むしろそっちの方が書いてて恥ずかしくなりません?
367名無しさん@ピンキー:04/05/31 11:19 ID:dtrSR1Lx
眠いからよく考えられません
368名無しさん@ピンキー:04/05/31 13:03 ID:L2G90HlO
なんだかお姉様の指導の行き届いていない、ダメな妹たちが大勢いるようですね。
お姉様のいらっしゃらない方たちかしら。
人大杉の現在、それでもこのスレにいるということは専ブラを使っていると思われるのだけれど、
NGワード指定はちゃんとされているのかしら。
そして>>4を、10回ほど詠唱されるとよろしいと思いますよ。

それから、21歳未満の妹たちはすみやかにここから去ってくださいな。
ここは良識と礼節を持った大人だけの秘密の花園ですから…。


>その後の乃梨子
続き楽しみにしてます!
369名無しさん@ピンキー:04/05/31 13:49 ID:DKCNu3+I
で、また荒れるわけか
370名無しさん@ピンキー:04/05/31 14:15 ID:1WhDEKxx
>その後の乃梨子
続き楽しみにしてます!

とってつけたようなレスワロタ
371名無しさん@ピンキー:04/05/31 14:25 ID:2tr5mFfb
レイプをNGワードにしておけば大半の男物はさけられる
なんの話をしてるのか分からんのは難点だがな。
372名無しさん@ピンキー:04/05/31 14:42 ID:tDdN+247
レイプ物が悪いわけじゃないんだが…
ワンパターンでつまらない作品が多すぎる気がするんだな
面白いのもあるけど
373名無しさん@ピンキー:04/05/31 14:55 ID:tAP3BOJB
読まなきゃいいのにな。
おれはレイープとか嫌いだけど読まないからなんとも思わない。
読まなければ気分を害することもないだろうに。
374名無しさん@ピンキー:04/05/31 15:02 ID:qS+qmWxH
ほとんど思いつきで書いたものですが投下します。
375へたれ聖さまの今生日記:04/05/31 15:04 ID:qS+qmWxH
ぎゃーといつもの叫び声が響く。
今日もいつも通りの光景が薔薇の館で繰り広げられているのである。
しかし、この後佐藤聖は不思議な体験をした。

祐巳に抱きついた瞬間、聖の意識は遠のいた。
その薄れ行く中、祐巳に後ろから抱きつく少女が見えた。
ふわふわの巻き毛がそれはそれは綺麗な西洋人形のような少女を。

気付いたとき聖は後ろ手に縛られていた。
どうして私がこんなことに!?祐巳ちゃんは?
慌てて周りを見まわすとそこはいつもの薔薇の館の2階であることに気付く。
では一体誰が?そう思っていると死角から一人の少女が現れた。
虚ろな目をした儚い西洋人形・・・そう形容してもいいような私の妹志摩子が近づいてくる。
「お姉さまぁ〜」
志摩子はそう言って私に頬擦りしてくる。
どうしたの志摩子、あなたそんなキャラじゃないでしょうに。
普段から色気を振りまいてるのにこんな声、仕草、匂いを放つなんて反則よ。
片手だけ繋いで、そう心に決めてから今までも胃の痛む思いをしながら、私は一歩下がるように我慢してきたんだから。
どうして志摩子は私を苦しめるの。そう思うとつい口をついてしまった。
「志摩子どうしたの?おかしいよ」
「お姉さまはなにも分かってらっしゃらない。いつも祐巳さんとお戯れになっているとき、私はいつも身を引き裂かれる思いをしているのに!」
私も少し語気が強かったかもしれない。しかし、志摩子の言葉はそれを打ち消しても余りあるほど大きな声で心情を露吐した。
その言葉に私はハッとさせられた。私はいつも自分のことしか考えてなかった。志摩子のことを考えてそうただ自分に言い聞かせてきただけなんだ。
志摩子をこんなにも苦しませて・・・。私も志摩子の気持ちを聞いた以上答えなければならない。
“〜したい”そう言う感情じゃなくて、むしろ義務。いや“〜させてください”という感情が私の心の中にふつふつと沸いてきた。
「ごめん志摩子。もうあなたに寂しい思いさせない、させないから!」
376へたれ聖さまの今生日記:04/05/31 15:05 ID:qS+qmWxH

バタン!
そこへ一升瓶を手にした江利子が入ってくる。
「あら志摩子ちゃんよかったわね。私も祐巳ちゃんと遊べて楽しかったわ、でもそろそろ危ないから気をつけてね」
だとか何とか言って、一升瓶をテーブルに置くとからからと笑いながらまたビスケット扉の彼方へと消えていった。
そのとき気付いた。志摩子と江利子はグルだったのだ。いや江利子が志摩子を焚き付けたのかもしれない。
でも私にとってそれはどうでもいい、こうして志摩子の本音が聞けたのだから。
私を縛っていた可愛らしいチョウチョ結びを解くと流し台に志摩子を連れて行きこれでもかと水を浴びせる。
江利子が入ってきたとき志摩子が酔っていたと気付いたから、酔ったままでことに及び後で忘れられるのは嫌だから。
正気の志摩子と・・・。私も意を決したことを志摩子に示すためにガバッとワンピースの制服を脱ぎ去る。
「志摩子」
「お姉さま」
髪の先から水のしずくを滴らせ、水も滴るいい女になった志摩子の瞳がまっすぐに私を見つめる。
もうどなってもいい。どうにでもしてくれ。そして、志摩子をテーブルに押し倒し、私は大きく息を吸いこみ吐いた。
「いくよ、しま――」
377へたれ聖さまの今生日記:04/05/31 15:05 ID:qS+qmWxH

バタン!?
扉のところに祥子がぐでんぐでんの祐巳ちゃんを抱え立っている。まるで信じられないものを見ているような目で。
それから一拍の後、祥子の視線はテーブルの上の一升瓶に、続いてテーブルに押し倒されびしょびしょに濡れた志摩子へ
そして最後にこれからの事を考え顔を真っ赤に紅潮させたすっぽんぽんの私へ向けられた。
それを見た祥子は必死になって何か言おうと口をぱくぱくさせている。
そしてようやく言葉をつむぎ出した。
「ギィ・・・ギィ・・・」
その後この世の終わりとも思われる叫び声が薔薇の館に響き渡る。
私はその叫びの中思った。終わったと・・・。

後日、この事は蓉子にも知れる事となり、
私はゴルゴダの丘もとい薔薇の館に磔にされた。
足元では志摩子がこんな私のために一生懸命祈りを捧げてくれている。
二人の心と心は通じ合えたのに、結ばれない姉妹。
嗚呼、そんな哀れな二人を窓外の月とマリア様だけが見ていた。
378名無しさん@ピンキー:04/05/31 15:06 ID:qS+qmWxH
以上スレ汚しすまんでした。
379名無しさん@ピンキー:04/05/31 15:21 ID:KfVmFRBy
つまらん。
ギャグって難しいのね。
380名無しさん@ピンキー:04/05/31 15:35 ID:dWHlslf1
こらっ
381名無しさん@ピンキー:04/05/31 16:48 ID:1woCZgWQ
ここは投下してくれるマリア様が多いから、贅沢が言えるんだろうな・・・
過疎化したスレだったら・・・
382名無しさん@ピンキー:04/05/31 17:51 ID:TL30yR7c
俺も祐巳をボコボコにブン殴りながらレイプしてぇ
383名無しさん@ピンキー:04/05/31 18:24 ID:dtrSR1Lx
最初のスレ初めて読んだら驚くほどふいんきがよくて驚いた。
384名無しさん@ピンキー:04/05/31 18:37 ID:HgK59AAF
くま×江利子のセクースって需要ある?
385名無しさん@ピンキー:04/05/31 18:42 ID:K7FgiZxi
以前あったなぁ。その時は凸が熊を逆レイプみたいな感じだったが。
386名無しさん@ピンキー:04/05/31 18:43 ID:YrqzzvcN
需要を、作るんだ!君の手で。
387名無しさん@ピンキー:04/05/31 21:26 ID:q1NX1yUY
正直野郎はもういらねえ
388名無しさん@ピンキー:04/05/31 22:17 ID:PfhM2LBt
そろそろダークの神様22LRさん光臨キボンヌ。
速く月シリーズの続編見たいっす。
389名無しさん@ピンキー:04/05/31 22:28 ID:9+PG07n3
正直ダークはもういらねえ
390名無しさん@ピンキー:04/05/31 22:56 ID:sop8n3ug
レズもいらねぇ。
つぼみたちにありえない妄想を抱くのは、もうやめようじゃないか。
マリみて世界への冒涜だよ。
391名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:03 ID:jWRc9kxu
この頃江利子さま&蓉子さま分が足りない気がするんだが・・・
392名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:06 ID:uMsrdmtH
なんだろう前までは神スレだったのに、今では昔の精神を忘れているな。
393名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:10 ID:appCKNU9
受け聖さま又はへたれな聖さまを読みたい。
やっぱり聖さまは狼の皮をかぶった羊だと思うわけですよ。
394名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:19 ID:hm7qHYRp
聖に振り回される蓉子の話か、
蓉子に甘える聖の話がいいなぁ。
とにかく聖蓉が見たい。
395名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:21 ID:jWRc9kxu
>>393
σ゜Д゜)σソレダ!!
396名無しさん@ピンキー:04/05/31 23:57 ID:MDcRf2ei
>388
HP行って催促してこいよ。鬱陶しいな
397名無しさん@ピンキー:04/06/01 00:43 ID:I4BdEzqp
>>384
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)
398名無しさん@ピンキー:04/06/01 01:18 ID:h7UOdpAb
既出未出で言ったらこのスレの住人が持ってない画像なんて無いので
面白い奴でまとめてみたですが
ラノベ2の7090
399名無しさん@ピンキー:04/06/01 01:23 ID:h7UOdpAb
orz
まあアレだ。 美人姉妹の蓉祥キボンヌ。
蓉聖なら神域。
と言い逃げしてみる。


orz
400名無しさん@ピンキー:04/06/01 08:24 ID:AH+/ToUF
400ゲト
401名無しさん@ピンキー:04/06/01 11:55 ID:bgYsIkn+
>>392
>前までは神
あれだな、マリみてそのものみたい
402名無しさん@ピンキー:04/06/01 16:24 ID:x64jhXd+
>>401
そうだな。王妃になったシンデレラの話なんぞ、
読んでも面白くないな・・・
403名無しさん@ピンキー:04/06/01 16:37 ID:zCKb09r3
またマターリしてきた。なんつーか、わかりやすいスレだな
404名無しさん@ピンキー:04/06/01 17:35 ID:CVit5Wut
ダレモイナイ・・・書き落とすならイマノウチ

>>275
の続きですが、かなーり長くなりそうなので
無理そうな方はイマノウチにNG放り込んでください。
405お姉さまは私8:04/06/01 17:35 ID:CVit5Wut
頭からシャワーを浴びる
丁寧に髪を洗い、体の汗を流す。
胸に手を当ててみた。
ずっしりと感じる重み。
胸が大きくなりたいと思っていたけれど、
こんな形で叶ってもうれしくなんてない。
手に感じる感触も、胸に感じる感触も自分のものなのに
私は私なのに、私は私じゃないのだ。
また泣きそうになる。いや心は泣いていた
だけどもう涙は枯れ果てていた。

体はさっぱりしても気持ちまではやはりさっぱりすることはできなかった。
いったいどうすればいいのか。
答えの出ない問題が永遠と頭の中を駆け巡る。

バスルームを出ると祥子さまにそっくりな女性がこちらへ歩いてくる。
「あら、祥子さん、ごきげんよう。さっき、祐巳ちゃんが挨拶してくださったわ
 しっかりしたお嬢さんね、さすが祥子さん見る目あるわね」
「あ…ありがとうございます」
「もう朝食の用意ができていてよ?さあ、行きましょう」

席につくと、お手伝いさんが朝食を運んできてくれる
まるでお嬢様…て今はお嬢様なのだった。

「それではいただきましょうか」
「いただきます」
大きなテーブルに私と、私の姿をした祥子さま、清子小母さまの3人。
いつも2人で食べているのだろうか……
しかし、聞いてはいけないことだと思い
「おいしいですね」
と楽しい朝食を心がけた。
406お姉さまは私9:04/06/01 17:36 ID:CVit5Wut
周りからみれば、ごくごく普通の女生徒が二人。
話しながら登校している。
世界中の誰一人として私達が入れ替わってるなどと思わないだろう。

「お互いのことをよく知る必要があると思うの」
「そうですね」
私は前から祥子さまのことを知っていたけれど
祥子さまは私のことなんて昨日まで名前すらしらなかったのだから…

「それじゃあ『自分』について話しましょう」
「まずは私から言うわね」
「はい」
「我がまま・高慢・ヒステリー」
「へ?」
「祥子さまが…ですか?」
「そうよ?おかしい?」
「いえ、おかしいというか…」
「イメージと違った?」
「……はい」
「私のイメージっていったいどういうのなのかしら」
「綺麗で、頭がよくて――」
といったところで手で口を遮られた
「外見で中身なんてわからないわ」
確かに、私は祥子さまの外見しかしらない。
話したのは昨日がはじめてなのだから。
でも、今は私…祐巳の体をしていても、
優しくてとても魅力のある方だってわかる。
「次は祐巳の番よ」
407お姉さまは私10:04/06/01 17:36 ID:CVit5Wut
自分について……考えたこともなかった。
私の性格……
「…元気」
祥子さまが手を口に当て少し笑った。
「どうして笑うんですか!?」
「たった一日かもしれないけど、あなたといて
 元気な子なんだろうなと思ったからよ」
「それだけが取り柄ですから…」
「それじゃあ、私がもう一つあなたの特徴を言うわね」
「へ?」
「百面相」
「百面相?」
「小笠原祥子の顔、今まで生きてきて、
 そんな色々な表情をしたのきっとはじめてよ」
「でも私がそれをしないといけないのよね、大変な人と入れ替わっちゃったわ」
と明るく祥子さまは言った。
「そんなこといったら、私のほうが大変だと思います」
「紅薔薇のつぼみなんて…心の準備ができてないです」
「そのへんは私がちゃんとサポートするわ、安心なさい」
「だからあなたは堂々としていればいいの」

今はただ、祥子さまを信じるしかない、信じよう。
「はい。がんばります」
408お姉さまは私11:04/06/01 17:37 ID:CVit5Wut
もうすぐで学園につくといったところで

「おーい、祥子ー!」
ミスターリリアンこと令さまが手を振ってこちらに駆けてくる
その後をゆっくり由乃さんが歩いてくる
「ごきげんよう、さっそく仲がよろしいこと」
「祐巳ちゃんもごきげんよう」
ついつい、祐巳ちゃんといわれて
祥子さまと一緒に『ごきげんよう』と返事をしてしまった。
ボロを出さないようにあまりしゃべらないようにしたほうがいいかもしれない。

授業中も心ここにあらずといった調子で
ずっとどうすればいいのかを考えていた。
早く授業が終わって祥子さまに会いたかった。
一人だと不安に押しつぶされそうで……
もうこんなにも祥子さまに頼ってしまっているんだと実感した。

終業のチャイムが鳴り響いた。
やっと終わった。
今日ほどこのチャイムを待ちわびた日はないだろう。
私は鞄をつかむと学友への挨拶もほどほどに一年桃組へと走った―――

祥子さまは授業を終え、廊下にでたところだった。
『祥子さま』と叫びそうになったのをぐっと堪え
私の姿をした祥子さまに駆け寄る。
「廊下を走ってはだめよ、どうしたの?そんなに慌てて」
「祥子さまに…はぁ…はぁ…早く会いたかったから」
409お姉さまは私12:04/06/01 17:38 ID:CVit5Wut
「そう、それじゃあ薔薇の館にいきましょうか」
私の顔でもこんなに上品に微笑んでいるとまるで別人のようだ

「そうそう、紅薔薇様のことはお姉さまとお呼びなさい」
「白薔薇様と、黄薔薇様はそのまま呼べばいいわ、
 あとは令と志摩子と由乃ちゃんね」
「令さまと志摩子さんを呼び捨てにするのはちょっと抵抗ありますね」
「しょうがないわ、急に令のことを令さまと呼んだりしたら
 怪しまれるでしょう?」
「そして、私はあなたのこと…祥子のことを「お姉さま」と呼びますからね」
「はい、わかりました」

『私は小笠原祥子』
そう心に何度も言い聞かせ、薔薇の館の扉を開いた。

そこには白薔薇様と黄薔薇様がいた
「ご、ごきげんよう、ロ、白薔薇様、黄薔薇様」
「ごきげんよう、白薔薇様、黄薔薇様」
紅薔薇さまがいないことに安心した
紅薔薇様は一番祥子さまのことを知っているわけで
ばれてしまう可能性が一番高い人物だからだ。
しかし、そのとき後ろのドアが開き
「あら、祥子、祐巳ちゃんごきげんよう」
紅薔薇様登場。
410お姉さまは私13:04/06/01 17:38 ID:CVit5Wut
「お、お姉さまごきげんよう」
「ごきげんよう、紅薔薇様」

「どうしたの?祥子。祥子がどもるなんてめずらしいね?」
そういって後ろから抱き着いてくる聖さま
「ひやぅ!」
「うお!」
「どうしたの祥子!?」
聖さまは慌てて私から離れた
「だって、白薔薇様が抱きついてくるから」

「だからっていつもこんなうれしい反応してくれないのに、ねぇ?」
聖さまは隣にいる江利子さまに同意を求めた
「ええ、とてもおもしろい反応」
そういって微笑む江利子さま。

「妹ができたおかげかな?
 祐巳ちゃんだっけ?じゃあ祐巳ちゃんはどうかな?」
私にしたように、私の体をした祥子さまに抱きついた
「およしになってください、白薔薇様」
祥子さまは、それを”いつものこと”とでもいうかのように軽く振りほどく
「ちぇ…由乃ちゃんは令のガードが厳しいから
 祥子に妹ができたら可愛がろうと思ったのにな」
411お姉さまは私14:04/06/01 17:39 ID:CVit5Wut
「さあ、今日の仕事を早く片付けてしまいましょう」

「なんか祐巳ちゃんて、昨日初めて会った気がしなくない?」
とまた隣にいる江利子さまに聖さまは同意を求める
「私もそうおもってた。それにさっきの反応どこかで見たことあるきがする」
二人で首を傾げるが答えはでなかった。

「今日は令が部活で志摩子も委員会、由乃ちゃんは病院にいくようだから
 祐巳ちゃんが来てくれて助かるわ」
蓉子さまは祥子さまの…周りから見れば祐巳の頭をなでる。
祥子さまの顔から緊張が解けていくのがわかった。
その顔で16年生きてきた祐巳だからこそわかったのだろうけれど。
祥子さまにとっては、やはり紅薔薇様は大切な人なんだって
ちょっとした嫉妬心が芽生えた。

「じゃあ、祥子のアシスタントとしてよろしく頼むわね祐巳ちゃん」
「はい、おねっ…紅薔薇様」
祥子さまでも間違うことがあるんだってちょっと安心した。

もたつく私とは正反対にテキパキと仕事をこなしてゆく祥子さま
ばれるのではないかと冷や冷やしたが
何事もなく無事仕事を終え、私達は早々と薔薇の館を後にした。
412お姉さまは私15:04/06/01 17:39 ID:CVit5Wut
「今日はどうしましょうか…」
「今日も私の家に泊まるという訳にもいかないし」
「そうですよね…でも祥子さまが一般庶民の家で住むわけにも…」
「そんなことを気にしていたの?祐巳の家で住めるなんて楽しそうだわ」
とにっこり微笑む祥子さま。
強い、というか本当は能天気な人なのだろうか…?

私は今後のことを考え、家族のことを話した
「弟さんがいたのね…」
「え?」
「いや、なんでもないの、なんでも…」
「?」
どうしたんだろう?さっきの強気はどこへやら
さっきから少し様子がおかしい
「あの、心配でしたら、今日は私が泊まりに行くということにするのはどうでしょうか?」
と提案すると「そうね、そうしてくれると助かるわ」
祥子さまは即答した。

――ピンポーン
「はーい」
という声とともにドアが開かれ
弟の祐麒が顔を出す
「祐巳、遅くなるなられん…ってあ、こんばんは」
「……」
あ!そうだった、これは私に言ってるんだ
「ごきげんよう、祐麒さん」
祐麒のことをさん付けする日がくるなんて…
「オレの名前…」
「あ、さっき祐巳から聞いたのよ」
「そうですか、はじめまして、弟の祐麒です。いつも姉がお世話になってます」
「こちらこそ、はじめまして、小笠原祥子と申します」
413お姉さまは私16:04/06/01 17:41 ID:CVit5Wut
「昨日は祐巳ちゃんがお世話になったみたいで、ごめんなさいね」
「いえ、こちらこそ挨拶もなしに、祐巳さんを勝手に泊めてしまって…」
「でもさ、驚いたよな、突然祐巳が紅薔薇のつぼみの妹だなんて」
「なんで祐巳を選んだんですか?祥子さんは」
「え、えっと…」
祥子さまが私の選んだわけ…薔薇の館でぶつかって
それで、なんでか入れ替わっちゃって、それで…
そうだ…祥子さまが私の選んだのはただの事故で
私だったからじゃない。
こんなことにならなかったら、祥子さまが、私なんか妹選ぶはずなんてないじゃない。
そのとき祥子さまが口を開いた
「祥子さまは、私の元気で明るくて、素直なところが好きだといって
 妹にしてくださるっていってくれたのよ」
視線を下に向けるとスカートを握り締める私の手を
祥子さまの手が優しく包み込んでいた。
「そっか、これからも姉のことよろしくお願いします」
祐麒は私に軽く頭をさげた。

その後も祥子さまは見事に”私”を演じきった。
私はというと、誰も”本当”の祥子さまを知らないわけで気楽なものだ。
414お姉さまは私17:04/06/01 17:42 ID:CVit5Wut
今日は祥子さま…といっても私なのだけれど
私がここに泊まるということをお母さんとお父さんに伝え
感づかれないうちに私達は私の部屋へと入った。

私はベットに倒れこんだ、全身の緊張が解けていく。
「ふぅ〜ずっと演技してるのってつかれますね〜」
やっと今日始めて本当の自分に戻れた。
祥子さまはというと、
「そう?私は結構楽しいわよ」
などと言う。
「やっぱり祥子さまってすごい」
「すごくないわ、ただ、どこかでばれるはずないって思ってるから
 祐巳ほど力んでないだけよ」
「ばれるはずないですか?」
「もし私が誰かに『私達入れ替わっちゃったんです』って言われても信じないもの」
「たしかに」
「でしょう?だからあまり考え込んだり、演じようって力を入れすぎないほうがいいわ」
「そうですね」
「……よかった」
「なにが?」
私はベットから起き上がり、祥子さまの方を向いて
「入れ替わったのが祥子さまで」
と答えた。
「私もよ」
そういってくれただけで、どう頑張ればいいのかわからないけど
頑張ろうって、どうにかして、解決法を見つけようって思った。
祥子さまに、本当の祥子さまに本当の私をスールにしてほしいって思ったから。
415名無しさん@ピンキー
とりあえず今日はここまで。

ちょっとの思いつきだったのにこんなに長くなるとは・・・