ネット上の駄目なエロSS 第三章

このエントリーをはてなブックマークに追加
387名無しさん@ピンキー
 なぜか気持ち良さそうな、叫び声と共にトリガーにキュッと力を入れる響子。
コルト・トルーパーが跳ね上がり、357マグナム弾が鬼太郎の鼻に命中し、脳幹を破壊した。
その戦果を確認せずに彼女は素早く体を回し、狂四郎を狙って一発撃った。
第2弾は心臓を引き裂いた後に脊髄を貫通し、即死させた。
虎次郎と市が拳銃を抜いてどうにか構え、発砲した。その初弾は響子の腕に命中し、第二弾は腰を貫通した。
だが、彼女は渾身の精神力を持って体を支え、市に向かって二発撃ち、ついで市に向けて二回トリガーを引いた。
二回目で弾が切れ、かちっと虚しい音が響いた。それと前後して、命を失ったふたりの屍骸が崩れ落ちた。
 腰の傷が力を奪っていた。彼女は車に体をもたせかけ、ずるずるとへたり込んだ。
響子は腰のホルダーからスピードローダーを取り、再装填しようとした。しかし、その右腕は動いてくれなかった。
彼女は銃を振ってシリンダーを開け、膝にとんとんと当てて空薬莢を排出した。
再装填して、銃を振り、シリンダーをさっと元に戻す。
既に、彼女には立ち上がる力は無かった。彼女はリボルバーを両手で持ち、空を見た。
星々は、完全に中立的に、しかし優しく美しい光で彼女を見下ろしていた。
そのとき、林から森田が飛び出してきた。愛用のトルーパーが、それ自体が意思を持っているかのように、さっと
持ち上がった。
両者は同時に発砲した。
響子の弾丸は森田の脇腹を貫通した。森田の弾丸は、響子の左肩に命中した。力を失った腕から、トルーパーが
滑り落ちた。
 森田が立ち、見下ろしていた。彼はベレッタを響子の額に当てていた。
「祈れよ、雌犬」 森田が言った。
彼女は最後の勇気を振り絞り、にこっと笑って、言った。
「ブタ野郎」
森田がトリガーを絞った。
響子は身体をのけぞるように硬直させ、絶息した。