妄想的時代小説

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241241
ビスマルク×モルトケ(女性化)SS書いてみたんで
とりあえず投入します
ノリと勢いでやった上に途中で息切れしてしまったんで
出来はちょっとアレなんですが
242241(1/17):04/06/24 01:23 ID:eRDDYD9U
深夜の参謀本部の会議室の窓から明かりが漏れているのが見えた。
どうやら彼女はまた篭っているらしい。

「目標はベーメンだ、
ここでいかに全軍を集合させるかにかかっている」
私の姿を見て慌てて敬礼し扉を開けようとする衛兵の動きを
頷いてみせて抑え、自分でそっと扉を開けると、
その分厚い扉に遮られていた彼女の物静かな、
それでいてよく通る声が聞こえてくる。

「我々はこれまで何度も訓練を重ねてきた。
だがいざ実戦となれば万が一にも失敗は許されない」
居並ぶ参謀たちの顔を見上げるように見渡していた小柄な彼女が、
戸口に佇む私の姿に気付いて姿勢を改めた。周りの面々も
上司のその姿から私に気付き同じように敬礼する。
243241(2/17):04/06/24 01:24 ID:eRDDYD9U
「総長、熱心なのは結構だが少しは休むべきだな。
今からそんなことでは、みな開戦前に倒れてしまうよ」
皮肉味を十二分にきかせて言うと、急速に部屋の中が
緊張に包まれるのを感じる。
無理もない、私と彼女の不仲は有名だ。
いかに冷静な彼女でもいつかふとしたきっかけで
暴発するかもしれないと不安に駆られるのも当然だろう。

「わかりました……諸君、今晩はこれくらいにしておこう。
ご苦労だった」
その言に面々は彼女に、そして私に敬礼をして
部屋から退出していく。
続いて副官に図面などの片付けを指示した彼女が
私のもとに歩み寄ってきた。

「ご用がお有りでしたら私の部屋で承りますが」
「ああ、もちろんだ。でなければこんな時間に来たりはしない」
お互いにつっけんどんな会話が交わされる。
部屋に残る者の視線を感じたが、
彼女が振り返ると慌てて作業に戻った。
部屋の整理が終わったら報告に来るようにと言い残し、
彼女が先に立って私はその執務室に向かった。
244241(3/17):04/06/24 01:24 ID:eRDDYD9U
当時少将だったヘルミーネ・フォン・モルトケ中将が
参謀本部総長の地位に就いて8年、
以来彼女の元で軍は大幅に近代化を果たし
その戦力を向上させてきた。
しかし彼女自身の知名度は驚くほど低い。
他国はもちろん、このプロイセン内部においてもだ。

「モルトケ?誰だそれは」

フランスあたりの将官の言であればともかく、
我がプロイセンの人間―それも師団長クラスのだ―
が発したものであるとなれば冗談にもならない。
それでも彼女は自らの仕事に黙々と取り組んできた。
そしてその結果が現在のプロイセン軍の姿なのだ。
245241(4/17):04/06/24 01:25 ID:eRDDYD9U
「ヘルマ、やはりハプスブルクとの戦争は避けられそうにないよ」
彼女の執務室に入って勧められた椅子に腰掛けた私の第一声に、
机の上のランプに火を点そうとしていた彼女は
呆れたような目で私を見て深々とため息をつく。
「あなたがそれを言うとは、
その戦争を呼び込んでいる張本人の言葉とは思えません」

「率直なところどうか、勝てるかね」
彼女の愚痴など気にせずに尋ねる。
「勝てるように努力はしてきました。
それ以上申し上げるつもりはありません」
ランプに火を点し、
マッチを缶の中に入れながら答えるヘルミーナ。
その言葉を聞ければ十分だ。
ニヤリとしか表現出来ないような笑みが
私の顔面に現れるのを感じる。

「なるほど、総長閣下は十分自信がおありのようだ」
私の言葉にも彼女は表情を変えない。
否、よく観察すればその表情はむしろ落ち着かないように見える。
「わかった、
君たちにそう言ってもらえるとこちらとしても助かるよ」
彼女の様子の変化はあえて無視して私は席を立った。
しかし彼女は席を立って私を見送ることなく、
そのまま私を見上げている。
その様には苦笑せざるを得なかった。
246241(5/17):04/06/24 01:26 ID:eRDDYD9U
ヘルミーナは手を椅子の背もたれにつき
上半身を前に倒してはいるが自分の足で立っている。
もっとも時折震えて内股になった膝が
崩れ落ちそうになっているのだが。
そんな彼女に背後からのしかかるように
私はその肢体に指を這わせ続ける。

「あ、ふん……ううんっ!」
無意識のうちに蠢くその身体を持て余すヘルミーナの唇を
私は奪う。
彼女の軍服の上着とズボンは脱ぎ捨てられて床に散らばっている。
彼女がその身にまとうのはシャツとズロース、そしてブーツだ。
その下着の上から私の右手が乳房を、左手が秘裂を愛撫する。
「ん、はぁっ!……っはぁ、はぁ、はぁ」
長い口付けのあと盛んに呼吸するその姿は、
真っ赤に染まったその美しい貌と併せて
なんともいえない妖艶さを醸し出す。
247241(6/17):04/06/24 01:26 ID:eRDDYD9U
「ヘルマは弱いね。ちょっとした刺激でもすぐ乱れる」
耳元でささやきながら左手の人差し指を
すっとズロースの上で滑らせる。
その感覚がたまらないのか、
彼女は一際大きくその身体を震えさせた。

「まだ直接触れてもいないのに。
ほら、もうこんなに濡れているよ」
右手で乳首を転がしながら、
彼女の目の前にまでもってきた左手の指先は
ランプの明かりを反射して光って見えた。
それを目にしたヘルミーナの口からは
言葉にならないあえぎ声のような音が漏れる。
248241(7/17):04/06/24 01:27 ID:eRDDYD9U
「あなたが、あぁ…し、したことです……っん、はぁ」
かろうじて言葉を紡ぎだすヘルミーナだが、
左手が再び戦線に復帰すると身体を強張らせ、
呂律のまわらない舌足らずな声を垂れ流す。
その抗弁を無視して今度は直に秘裂に触れた。
撫でるようにではない、
指を割れ目に潜らせてしかも微妙に震わせたのだ。
それに反応して彼女の身体も一段と強く痙攣しだした。

「あ、ああっ!あはあぁぁあっ!!」
親指の腹で敏感過ぎる膨らみを転がしてやるや否や、
彼女は一際透き通ったメゾ・アルトの美声で鳴き声をあげ、
直後力尽きたように崩れ落ちた。
249241(8/17):04/06/24 01:28 ID:eRDDYD9U
さすがは軍人というべきか、
よく鍛えられ全体的に肉付きの薄いその身体は
あまり"女"を感じさせない。
それに拍車をかけたのがその鉄面皮ぶり、
公人としての彼女を知る者は
何があっても動じることなく
常に冷静さを保つその態度から、
一線を引いて接してしまうようだ。

「そろそろいいかな」
だがひとたび素顔を覗かせれば
彼女も一人の人間だ。
笑い、怒り、泣き、そして今は感情の昂ぶりを
持て余したような鳴き声をあげている。
実際に涙まで浮かべている彼女は
今度は机に腰掛け私と向かい合っている。

「そうですね……ください」
愛撫の手が休まってしばらく経つせいか
いくらか落ち着きを取り戻したようだ。
もっともいまだに息は荒い。
ベルトを緩めると私のズボンはすとんと床に落ちる。
伏目がちの彼女の目にも、
下着を持ち上げながら隆起しつつある
私の肉棒は見えているはずだ。
呟くような小さいその声にすぐには応えず、
手櫛でその短く切り揃えられた髪を数度梳いてやる。
その手を頬に添えてその顔を上向きにさせると、
不安そうなその表情と瞳に
正面から向き合う格好になった。
250241(9/17):04/06/24 01:28 ID:eRDDYD9U
「我が国軍を代表する
ヘルミーナ・フォン・モルトケ中将の顔とは思えないね。
あの冷静沈着な参謀総長がこんな表情をするなんて、
君の部下たちが見たらどう思うかな」
我ながら意地が悪いと思いながらも囁いてやるが
そこは矜持がそうさせるのかヘルミーナは黙殺し、
さらには逆に私の首に腕を伸ばして絡めてきた。

「私も人間ですから。
メフィストフェレスに魂を売る気にだってなります」
その言い回しが妙に気に入ったせいもある、
衝動に駆られた私は彼女の唇を奪いながら
いささか不恰好ではあるが下着を下にずらす。

「流石に、何度見ても興奮しますね」
不安そうな表情に代わり、
興奮した様子が彼女を占めるようになった。
彼女は右手の掌に唾液を塗し、
指にも馴染ませてから包み込むように肉棒を手にした。
251241(10/17):04/06/24 01:29 ID:eRDDYD9U
「熱い……ふふ、準備は出来ているようですね」
そう言いながら唾液を満遍なく塗りこめるかのように
その手を動かすヘルミーナ、
手馴れているわけではないが
心地よい動きに翻弄されそうになる。

「どこで覚えたのかな、フラウ・モルトケ」
彼女とこうして身体を交えるのは二度や三度ではないが、
その都度彼女の技量は向上しているように思える。
そのうち、本当に彼女がリードするようになるかも知れない。

「お待ちかねだね、君のほうも」
そっと秘裂を擦り上げてやると彼女の動きが止まる。
ささやかな反撃だが効果は覿面だったようだ。
びくっと身体を震わせたヘルミーナは
再び右手を私の首筋に絡ませると、机の上の腰を前進させた。
252241(11/17):04/06/24 01:29 ID:eRDDYD9U
今度はそれに応え、
潤みきった割れ目に肉棒の先端をあてがった。
もう何度目になるのかもわからない口付けを交わしながら
腰を前進させると、ぬめりきった女体の深奥に
肉棒が飲み込まれていく。

「んんーーーーっ!!」
瞬間目の前の彼女の瞳は大きく見開かれ、
そして次の瞬間には一気に弛緩する。
だがそんなだらしのなさとは裏腹に、
彼女の下半身はとても貪欲だ。
締め付けはきつ過ぎず、しかし緩いわけではない
微妙なバランスを保ち私に快楽をもたらす。
まだ動かしてもいないうちからこれだ、
腰を使い出したらどうなるかは言うまでもない。

「案の定だ、ちょっと動いてみようか」
ゆっくりと腰を引き、同じようなペースで再び押し出す。
それを繰り返すとヘルミーナは白痴めいた微笑を浮かべる。
普段の怜悧な表情とはまるで正反対の
その笑みに突き動かされるように、
私は一気に腰の動きを加速させる。
253241(12/17):04/06/24 01:30 ID:eRDDYD9U
「あ、あは、はうぅ、あんっ」
喜悦の表情からは、
楔が打ち込まれる度に抑えようとしながらも
堪えきれない愉悦の声が上がる。
気がつけば彼女の引き締まった足が私の腰に巻きつけられている。

まだ余裕はある、
単調になりそうな動きに緩急をつけてやると、
その微妙な変化に彼女の鳴き声も高低しまるで歌うかのようだ。
私も彼女も終幕に向けて疾走していくのを感じる。
私の動きはその速さを増し、
彼女の喘ぎも間隔が狭まってきた。
254241(13/17):04/06/24 01:31 ID:eRDDYD9U
「失礼します閣下、片付けが終了しました」
唐突に、ドアをノックする音と共に
外から彼女の副官の声が聞こえてきた。
私も彼女も凍りついたようにその動きを停止させる。

「ご苦労だった。今夜は首相閣下との打ち合わせが
長引きそうだから、君も帰るといい」
両手両足を絡ませながら自らの体内に
私を迎え入れたままだというのに、
その声は参謀本部総長モルトケ中将のものだった。
欲望の赴くままに乱れる女性ヘルミーナを
微塵も感じさせない。
255241(14/17):04/06/24 01:31 ID:eRDDYD9U
だがふと思いついてあることを囁きかけるや、
彼女はきゅっと私の肉棒を締め付ける。
「今は、鍵をかけていないだろう」
もし扉が開けられたら、
彼女はよりにもよって自らの副官に
自分が男にしがみつくという
屈辱的な姿を見られることになるのだ。
彼女の反応からは、
背徳的なその様を想像したことは明らかだ。
手足にも力がこもる。

しかし彼女の懸念は杞憂に終わった。
了解しました、おやすみなさいと言って
副官は扉から離れていったのだ。
緊張が解けて内心で安堵のため息をつきながら
彼女の様子をうかがうと、
その肩が微妙に震えている。
ヘルミーナは、泣いていた。
256241(15/17):04/06/24 01:32 ID:eRDDYD9U
「ヘルマ?」
声をかけてみると、ヘルミーナの表情は酷いものだった。
笑った顔と泣き顔が同居しているというべきか、
そんな奇妙な表情が涙を流しているのだ。

「いけない女ですね、私は……
メフィストフェレスは私かもしれない」
彼女にはっきりと愛おしさを感じたのは
この時が初めてだったのかもしれない。
と同時に自然と腰が動き始めていた。

「あ、んっ!……ふふ、乱暴な、人ですね」
表情を悦びに歪めながらもヘルミーナは苦情を言う。
だが一度は頂点近くまで上り詰めたその身体は
再び急速に高みに近付く。
257241(16/17):04/06/24 01:33 ID:eRDDYD9U
「あ、くぅぅっーーー!!」
その細腕のどこにそんな力があるのかと思えるほどに
強くしがみつくヘルミーナ、
同時にこれまでにないほどの締め付けに
私も堪えることが出来なかった。

「そろそろ、出る、いくぞ」
彼女は声を出すことも出来ないのか、
ひたすら呻き声を漏らすだけ。
そんな彼女の奥深くに私は子種を撒き散らしていた。
脱力感に包まれるうちに萎えた肉棒が
秘裂から抜け落ちる。

目を閉じて呼吸を整えていたヘルミーナは
いかにも疲れ果てたといわんばかりの表情に
無理やり微笑を浮かべると、
何も言わずに唇を合わせてきた。
258241(17/17):04/06/24 01:34 ID:eRDDYD9U
まだ窓の外は闇の帳が下りたままだ。
だが部屋の隅に置かれた時計はもう三時を回っている。
「これは、朝からが辛いなあ」
互いに服装を整えながら声をかけるとヘルミーナは平然と
「かのナポレオンは日に三時間の睡眠で足りたといいます。
私もそれくらい眠れば十分だと思いますが」
などと言う。どうやらいつもの調子を取り戻したようだ。

「それがね、朝一番で陛下に今度の戦争について
ご報告しなくてはならなくなったんだ。
もちろん私もその場に居合わせなければならないんだが、
報告をするのは参謀本部総長なんだよ」
さすがに彼女の動きが止まった。
だが振り返った彼女はいつもの表情に
ニヤリとしか表現の仕様のない笑みを浮かべていた。

「よろしいでしょう、首相閣下が倒れるのが先か、
私が話し終えるのが先か試してみましょう」
冷たいものが一筋、背中を滑り落ちていくのが実感できた。
どうやら本格的に怒らせてしまったらしい。
同時に、私は今日という一日が
人生の中で最も長いものになるという確信めいた予感を持った。
259241:04/06/24 01:37 ID:eRDDYD9U
以上です……無駄に長くなってしまったように思えてなりません
もうちょっと考証もしっかりさせたいですし、以後精進しますorz

ちなみに普墺戦争前夜って設定ですが
当然モルトケは  大  幅  に  若返っております