煩悩の十二国記*七冊目*

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595名無しさん@ピンキー
新刊では今まで謎に満ちていた旬の麒麟と王が紹介されます。

「あなただ」
「許すとおっしゃい!」
(中略)貴重な蓬山である。

時は景王赤子の登極から30年。
ここ舜では20年ほど前にさきの旬麒が失道の病で斃れてから妖魔や日照りに
苦しめられていた。
だが先ごろ旬麟が蓬莱から新しい女王を連れて蓬山をお下りになられた。
旬にもようやく安定が訪れると皆が歓喜し、難民として奏や慶に流れていた者も
新王の登極を聞き舜へもどってきた。狸の半獣であるこの少女も
両親に抱かれながら抜け出したという舜へ帰ってきたのだ。
(中略)
なんとか王宮のある街までたどり着いたもののとても王宮までの長い登り道を
見てしり込みしてしまっていた。ちょうどそこを通りかかった下官が話しかけてくれた
おかげで騎獣に乗って王宮までいけることとなった。それにしてもこの下官には
高貴な雰囲気があるなあと思っているうちに雲海を越え、王宮へ到着した。
596名無しさん@ピンキー:04/07/30 21:25 ID:6fczVxCw
(中略)
慶で世話になった役人が景王が蓬莱で使っていたものを個人的に再現したものを
蓬莱育ちの旬王のためにと託してくれた。これを献上しようと王宮へ来たのだが
先ほどからその張という役人の持たせてくれた書付を見せるたびに下官の顔色が
変わり、そのくせ中身を検められないところを見ると彼は相当な高官に書付を書いて
もらったようだ。
(中略)
朝議中ということで扉の前で待っていたが先ほどから随分紛糾している様子だった。
突然扉が開き、長い金の鬣(たてがみ)が美しい旬麟さまとぶつかり二人とも倒れてしまった。
ああ美しい旬麟さま・・・。お慕い申し上げていました・・・と考えているうちに旬麟さまに
手を引かれ立ち上がると旬麟さまに自己紹介するように言われた。何がなんだかわからないが
とりあえず自己紹介をする「私の名は・・・」

<次回予告>
ゆ:私には旬麟さまのことがよくわかりません。こんな私を女御になさろうとするなんて
麟:いいから黙って。あなたはシュン・キリンシス・アン・ブゥトン・プティ・スールになればいいの
ゆ:こんなに長い名称をスラスラ言えるなんてさt・・お姉さまってやっぱりすごい

続編製作は未定。導入で疲れ果ててエロまでいかなかった・・prz ブチマケられてきます