TS・性転換・女性化小説(非強制) Part3

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520名無しさん@ピンキー
>>519

「私も、お兄ちゃんとおんなじ…変態、だから…」
その言葉を耳が拾ったその瞬間、499の理性は吹き飛んだ。
「……あ、の…」
寝そべる兄妹に、震えながら499は話しかける。
「498、さん、僕…いや、違う…。私、も、混ぜて、くれません、か…?」
499の方を向いた男の瞳が、驚いたようにぱちぱちと瞬く。その瞬間、499は死ぬほどの後悔に襲われた。
――やっぱり、兄貴の友達と言ったって、他人の男だもんな。当たり前だろ…俺! 馬鹿、馬鹿! ああ、クソッ。絶対変態だと思われてるよな…!
拒絶される可能性は確かにあった。だが受け入れてもらえるのではないかと思ってしまった。他ならぬ彼女自身が、『自分は変態だ』と宣言したのだから。
「ご、ごっ、ごめんなさい…。わ、忘れて…」
「――いいですよ」
思いのほか、軽い口振りだった。