TS・性転換・女性化小説(非強制) Part3

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507名無しさん@ピンキー
>>506

女である498が、男の声で496を責める。
自分の兄を――女の格好をした兄を汚してゆく。
それは途轍もなく倒錯的でいて、でもそれでいて理想的な、ある意味で待ち望んだ光景だったかもしれない。497はそう思った。
「ひっ、ひぁ、ひゃぁぅぅああっ! だ、だめっ、だめだよっ、やめてくれ、みさ――」
妹の名前を呼びかけた496の口を、498が強引にふさいだ――唇で。
「……んっ、く、ふぁ……」
496の唇と唾液の糸で結ばれながら、「違うだろ? ここでは『498』だ。なあ499?」そう続ける。
呆然と、頬を桃色に染めて立ち尽くしていた499が、耳元でいきなり目覚まし時計を鳴らされたかのように、震えた。
「そうだろ? だってお前らそのためにここにきたんだもんなあ。――女の子になって、レズりあうためにな」
498の手が、496の髪を優しくかき上げる。