842 :
三条 望:04/05/22 23:33 ID:A0HRlobE
眠気を堪えるように目をこすり、ぼんやりとお笑い番組が流れるブラウン管を見つめていた。
仕事が一段落したので、玄関のソファでうたたねしている。
「えっ? もうお引越しなの?」
廊下でほかのメイドとすれ違い、引越しの準備の相談を持ちかけられて驚いた。
「なにかやり残したことはなかったっけ… 急がなきゃ」
うとうとしていたせいで、持っていた雑誌が手から滑り、角が額を直撃。
「いてっ」
846 :
三条 望:04/05/22 23:41 ID:A0HRlobE
「そういえば…もうそろそろ引越か…」
廊下から聞こえてくるメイドたちの足跡を聞き、引越が近づいていることを悟るのだが…
テレビの番組に夢中で中々重い腰が動かない。
「へくしゅんっ! ……誰か、うわさとかしてない?」
たぶん夜になって急に冷え込んできたせいだが、なんとなくそう呟いてみる。
「人が少ないな…。作業に無理があるようならまだ先でも良いだろう。
メイド1人1人の負担が増えるだけなのだし」
書類に目を通しつつ、傍らのメイドにそう言う。
849 :
三条 望:04/05/22 23:56 ID:A0HRlobE
850 :
椿 杏樹:04/05/23 00:11 ID:wb4b3mVR
「やっぱりきっと、これのおかげなのかなぁ。
子供用の風邪シロップ1本飲み干し作戦」
飲み終えた瓶をダストボックスに捨てる。
「…え?やだ。『栄養ドリンクじゃないんだから』って、意外に効くんですよ、これ」
応接室のソファに引っくり返って本を読んでいる。
株で大当たりしたので少々気が大きくなっている…らしい。
「あるところにはいくらでもあるもんだよな、お金なんて。ふふふふ」
852 :
椿 杏樹:04/05/23 00:26 ID:wb4b3mVR
「さ、お菓子でも食べましょう〜。確かショートケーキがまだ残ってたはず…」
厨房で菓子と飲み物を物色している。
「御主人様にも飲み物?
冷たいコーヒー作り置きしてますから、それならすぐ用意できますよー。
ちょっと待っててね」
他のメイドにアイスコーヒーを作って渡してやると、トレイを持ち厨房を出る。
そのうちに眠くなってきて、本を開いたまま顔に乗せて目を閉じる。
ソファに寝転んでもきちんと靴を脱いでいるのは、育ちの良さというべきか。
「私はこの問題について素晴らしい解法を得たが、それを説明するには眠すぎる…」
が、そう呟いたかと思うとまたすぐにがばっと起き上がる。
「だめだ、寝てる場合じゃない。片付けてしまおう」
854 :
椿 杏樹:04/05/23 00:54 ID:wb4b3mVR
伊月 まりの
童顔で幼い体型の新人メイド。
まだ本格的な奉仕や夜伽は未経験だが、一生懸命に働いている。
>>853 「こんなのでいいのかしら…。とりあえず訂正があれば後で言ってもらいましょう」
休憩室の使用人名簿に何かを書き記し、再びどこかくつろげる部屋を求めて
廊下を歩く。
「応接室…とはいえ、今はあまり使ってないお部屋だから大丈夫よね〜。
ソファがフカフカだったし、ここにしましょうっと」
上機嫌にドアを開けると、先客がいたので一瞬動きが止まる。
「あ」
「こんばんはー」
「あ、ああ、こんばんは……」
起き上がったところでメイドと出くわしてぎょっとしてしまう。
一息入れて落ち着いて、咳払いをひとつ。
「ええと、椿さんでしたっけ……寝るのならどうぞ。
ここ、寝心地よいですよね。客に座らせるにはもったいないくらい」
寝るわけではないだろうが、自分が寝ていたのでそう言ってしまう。
856 :
椿 杏樹:04/05/23 01:12 ID:wb4b3mVR
「お邪魔します。ごめんなさいね」
中に入り、ソファに腰を下ろしてトレイをテーブルの上に。
「お休みになってたんですか?
ああー。そうだ。樋瀬さん、折角だからケーキでもご一緒しません?
夜中に1個食べたら太っちゃいますけど、2人で半分ずつなら大丈夫かも」
自分の隣に座るよう手で促し、誘ってみる。
「どうぞ良かったら」
多めに持って来ている冷茶を、ポットからグラスに注ぐ。
「いえいえ、杏樹さんみたいな綺麗な人だと、こちらが申し訳ないくらいですよ」
苦笑交じりに、並んで腰を下ろす。
「じゃあ、遠慮なくいただきます……へぇ、なかなかの味」
もぐもぐやりながら、ふと杏樹の顔を盗み見る。
このお屋敷の夜の姿を知ってからというものの、どうもメイドたちを見る目に色眼鏡が
掛かってしまっている。みんなそんな卑猥なことをしているのだろうか?
少なくとも自分の屋敷ではそんなことはなかったのだけれど、主人の趣味なのだろうか?
うーん、杏樹さんも男好きのしそうな、魅力的なスタイルだし……。
「……あ、失礼」
好色な視線に気づかれたような気がして、慌てて顔をそらした。
858 :
椿 杏樹:04/05/23 01:32 ID:wb4b3mVR
お茶に口をつけていると、視線を感じて樋瀬の方を向く。
>……あ、失礼
「?」
視線を逸らされたので、しばし顔をじーっと眺めて何かを考えると
「あ〜。そっかあ、ごめんなさい今日に限って気がつかなくて……」
手をポンと叩き、彼の手からフォークを奪ってケーキをひとかけら刺す。
そのまま樋瀬の口元まで手を添えて持っていくと
「はい、『あーん』してください」
つい普段からの癖で、食べさせようとしてしまう。
「…えっ? えええぇっ!?」
ひょいとケーキを差し出されて、「あーん」だなんて言われたら。
「あ、あーん……」
赤面しながらも、ありがたく食べさせてもらう。
なんだか思いっきり子ども扱いされてる気がする。とはいえ、それほど悪い気はしないけれど。
「杏樹さん、どうせなら口移しがいいなぁ……なんて、ごめんなさい、冗談です」
真顔でそう言ってお茶をすすって、思いっきりむせてしまう。
女性が苦手というわけではないのだが、どうしても意識しすぎてしまう。
なにをやっているのだ、しっかりしろ、自分。そう言い聞かせる。
860 :
椿 杏樹:04/05/23 01:54 ID:wb4b3mVR
「口移し?え、でも…」
ちらりと天井にある監視カメラを気にするが、かと言って断るのも躊躇われてしまい
「ちょ、ちょっと待ってくださいね」
樋瀬の様子を伺いつつケーキをひとかけ口に含む。
再び彼の方に向き直り、
若干顔を赤らめながら目を閉じて、顔を上に向ける。
「…。んーん(どうぞ)」
唇が合わさると、口移しでケーキを食べさせる。
「ん、ぅ…」
「くっ…んんっ……」
まさか本当にしてもらえるとは思ってもいなかったので、唇を合わせながらも目を白黒させてしまう。
小さな小さなケーキのかけらを咀嚼しながら、なんだか食べてしまうのがもったいなくも思えた。
「杏樹さん、あの……ありがとう」
思わず人差し指の先で自分の唇をなぞってしまう。まだ杏樹の柔らかく温かい唇の感触が
残っているような気がする。
そうして顔を上げて、ふと彼女の頬にクリームがついているのを見つけた。
やめようと思った。でも止められなかった。
「……美味しい」
クリームを指で拭い取ってぺろっと舐めてしまって、照れたようにちょっと舌を出して笑う。
862 :
椿 杏樹:04/05/23 02:16 ID:P5SnjZbp
「……」
頬のクリームを舐められる様子を見ていると、少しだけ体が熱くなってくる。
時折体をもじもじとさせ、メイド服の胸元を握る。
>……美味しい
「あの…」
「他にも御奉仕する事があったら、何か。どうぞ?
ええと。また同じようにケーキを食べてもらうのでも、私を食べてもらうのでも…って」
頬を恥ずかしそうに覆い
「…いやだ何言ってるのかしら。忘れてください、うそです、冗談です…」
段々声を小さめにしつつ途切れ途切れに言う。
>「忘れてください、うそです、冗談です…」
「ごめんなさい、私は耳は良いんです。それなら、食べて……あげませんね」
にやっと意味ありげに笑う。
しかし杏樹の肩に手をかけると、そのままソファにそっと押し倒してしまう。
「う、そ」
顔を寄せ耳元でそう囁いて、耳たぶを甘噛みしてみる。
左手をメイド服の胸元に這わせ、柔らかく、それでいてしっかり押し返してくる胸の感触を楽しむと、
ゆっくりとした動作で杏樹にのしかかって、唇を奪う。
「んっ……杏樹さん、いい匂いで美味しそう。いただきます」
864 :
椿 杏樹:04/05/23 02:43 ID:P5SnjZbp
「ううー、私ってばもう、いつも急に変な事言うんだから……。 ? あ…」
普段通りの雰囲気に戻そうと気持ちを切り替えたところで、ソファに倒されて
小さく声が漏れる。
>耳たぶを甘噛みしてみる
「ぁ…っ。…そんなに、触ったら…」
その上胸を触られて感じてしまい、呼吸が段々荒くなる。
また唇を奪われ、意識がとろんとしてくる。
「…はぁ、はぁ…。んんっ、ちゅ…っ」
されるだけではいけないと思い、少しだけ自分からも深いキスをして
樋瀬の後髪に手を回す。
「杏樹さんっ……」
名残惜しそうに唇を離すと、つつっと透明な唾液が糸を引いた。
ほの暗い明かりが反射して、凄くエロティックなようにも思える。
「杏樹さん、あったかい」
ふくよかな胸の谷間に顔を埋めたまま、そっと上目遣いに彼女の顔を見つめる。
頬に当たるほよほよした不定形の温もりがたまらなくいとおしい。
…これじゃあほんとに子供みたいだ。そう思って苦笑しながら、身体を浮かせて杏樹の服を脱がせにかかる。
「こんなに胸が大きかったら、ボタンが飛んじゃいません?」
割と真面目にそんなことを心配しながら、露になった白い肌に指先でかすかに刺激を与える、
しっとりと吸い付くような感触に我慢できず、勿体無いけれどブラを外してしまう。
「ごめんなさい、綺麗だとしか言えない……」
大胆にこぼれだした雪のように白いふくらみの頂点、慎ましやかな桜色の蕾に、恐る恐る交互に口づける。
866 :
椿 杏樹:04/05/23 03:19 ID:P5SnjZbp
「ぅ…と、飛んだりなんかしません…っ」
服が一枚ずつ脱がされていく度に、力が抜けていき
肩にしがみつく事すら難しくなる。
「そんな、からかわないでください…。
…私、こんなに褒められた事なかったから。余計に恥ずかしくて…」
思わず顔を横に向けていると、胸の頂点に吸い付かれたので反応する。
「っ! …んっ、あ…ぁっ」
かすかに震えたような声を上げる。
「…でもうれしいです。すごく。
そうだ。してもらってばかりじゃ何だし、私も」
一旦愛撫から逃れて起き上がると、服が乱れたままで体勢を変えて自分が上になる。
樋瀬の腰あたりまで位置を下げると
「さわらないで」
「そのまま…」
不意にズボンのジッパーを開け、逸物を取り出すと胸の間に挟もうとする。
「私の胸で、おおきく…しますから。ん、んっ、…んっ」
先端を口に含み、しゃぶりながら両方の乳房で竿部分を擦るように刺激する。
体勢を入れ替えて、杏樹の顔を少し不安げに見上げる。
「嬉しかったって……良かったです。恥ずかしいこと言っちゃいました、
でも本心ですから。なんだかこうして一緒にいるだけで優しい気持ちになるんです」
ほうっとため息をついて、かすかに潤んだような瞳を見つめた。
>「私の胸で、おおきく…しますから。ん、んっ、…んっ」
なにをするのだろうかと、どきどきしながら杏樹の一挙一動を見守っていた。
半ば予想通りだった。けれど、予想もしなかったほどに与えられた快感は大きかった。
「ん、くっ……っ、杏樹、さんっ、そんな大胆な……」
自分の一番恥ずかしいところを見られてしまった。そんなことすらほとんど気にする余裕もなく、
ただただ杏樹の熱を感じ、敏感に反応して全身の血液が下半身に集まり始めていた。
そっと目を開けると、杏樹の胸の谷間から突き出した先端に赤い舌が絡み付いている、
戦慄すら覚えるほどに卑猥な眺めに、目を逸らそうとするものの視線が釘付けになってしまう。
「あっ、杏樹さん……そんなこと! でも、気持ち良いです……ん、ふっ……」
顔を真っ赤にして声が漏れるのを抑えようとするものの、刺激が強くなるたびに喉の奥から
吐息がこぼれてしまう。
「ううっ、そんな、されたら……だめだ、出てしまう! 杏樹さんっ……」
868 :
椿 杏樹:04/05/23 03:47 ID:P5SnjZbp
「え…大胆?かなぁ」
長い事屋敷にいるせいで感覚がずれているのか、思わず聞きなおす。
舌で舐めながら上目遣いで見上げてしまい、更に扇情的な姿を見せてしまう。
「きもちいい…?うん、すごい…。固くなってる…。
んむっ、ん、ちゅぅっ…。それに、こうしたらもっとたぶん…」
>そんな、されたら……だめだ、出てしまう!
「…いいの。出しても。そしたらまた、違う事をして大きくするだけだから…」
少し微笑みながら再び咥えこむと、今度は唇だけではなく歯で軽くしごくような口腔奉仕をする。
「ぅ、ぅんっ、んふ…。んんっ」
胸で逸物を固定して一生懸命に咥える。
その間もちらちらと何度か、樋瀬の表情を見たりする。
「違うことって、そんな……うあっ」
カリに歯が触れるたびに、身体全体に電撃のような衝撃が走る。
なんだかもう逸物に血流が集中して、軽くめまいを覚えて目を閉じた。貧血を起こしそうだ。
それに物凄く敏感になって、舌や唇の柔らかさや、唾液のぬるぬるした感触、口腔で
泡立つ先走りが絡みつく感触。それからこのいやらしい水音と、官能的な視覚。
それに何より、杏樹さんが一生懸命にご奉仕してくれているという事実。
それだけでもう達してしまいそうで、これ以上は我慢ができないぎりぎりの崖っぷちにいた。
「あ、杏樹さん、もう我慢が……ごめん、出るよっ……!」
上目遣いの視線にゾクッとして背筋を震わせた瞬間、おびただしい量の白濁液を噴き上げてしまう。
自分でも恥ずかしくなるほど、逸物はビクビクと脈打って止まらない。
長く大きく息を吐きながら、呆然として股間の杏樹の顔を見つめた。
「は……っ、ああっ、なんだか……夢みたいだ」
870 :
椿 杏樹:04/05/23 04:25 ID:P5SnjZbp
「んっ、ん………! んん…っ!!」
深く咥えたところに白濁を出されて、少し苦しそうに眉を顰めるものの
その全てを喉奥に流し込む。
「ぷあっ…」
白濁が出なくなると逸物を口から抜き、大きくゆっくり息を吸う。
体を起こして今度は下腹部あたりに跨ぐようにして座り、上から樋瀬を見つめる。
「『夢みたい』?…口がうまいなあ。もう、勘違いしてしまったらどうするんですか」
「私……。止まらなくなっちゃうかもしれないのに」
樋瀬の頬を撫でつつ、ショーツ越しに秘裂を、放出し終えたばかりの逸物に押し付ける。
さらけ出された乳房を見せつけながらも、指は樋瀬の上半身、服の中に侵入して
胸元から腹部までを撫でるように愛撫する。
「どうします?まだ、する…?」
「だって、夢みたいなんですから、ほんとに。杏樹さんにこんなことしてもらえるなんて、ね」
口を尖らせて抗議する。勘違いよりも何より、ただ素直に感謝の気持ちを伝えたかった。
なんでだろう、どうしてこんなにいやらしいことをしてるのに、優しい気持ちなんだろう?
よく分からなかった。でも、たぶん、杏樹さんが素敵だから、かな。
>「どうします?まだ、する…?」
杏樹の細い指が這い回る感触に、ピクンと身体が跳ねてしまう。
男なのに……乳首が硬く尖ってきてしまう。それに、下半身もまた充血して。
「そんなことされたら、もう止まらないよ……杏樹さんも、止まらないで」
上体を起こして、杏樹のたわわに揺れる胸の先端に器用にキスをする。
そうしてするりと彼女のショーツを抜き取ってしまう。糸を引いて……慎ましやかな茂みが露になる。
「まだしますよ。よろしく、です」
恥ずかしそうに、それでも杏樹の腰に手を回し、騎乗位での挿入を試みる。
「んっ……凄い、熱くて、溶けてしまいそう……」
872 :
椿 杏樹:04/05/23 05:07 ID:P5SnjZbp
「は、はい…。じゃあ、先も………あっ」
ショーツを剥ぎ取られて自分から腰を下ろそうとしていたが、先に押し込まれたので
驚き気味な声を上げる。
「ん…はぁっ…、あ、入ってくる……?」
ふうっとひとつ息を吐き、両手を腹部の上に乗せると自分も動き始める。
「…ぁっ、あ、すごい…っ。さっき出たばっかりなのに…もうこんなに、なんて…。
あぁんっ、だ、だめっ」
前後に動きながら、潤んだ瞳で切なげに喘ぐ。
「ん…あふ…。やっ…だ…」
体中がより熱く熱を帯びているような感覚に陥り、乳房を揺らして快楽を求める。
「どうしよう、私……変な…あぁ、あんっ…!なんだか変な感じ…っ」
「きついけど、全部入ってしまった……熱くて、締め付けてきて、これが杏樹さんの……」
そこまで言いかけて、恥ずかしさに言葉を詰まらせてしまう。
おずおずと腰を動かそうとするがタイミングが合わず、顔を見合わせて噴き出しそうになる。
杏樹にリードしてもらい、ぎこちなくも動き始める。
この体勢だと彼女のすべてが丸見えで、照れながらもじっと結合部を見つめてしまう。
「擦れてるのが、なんだか、くすぐったいような……んっ、なんだかすぐにも出てしまいそう」
>「どうしよう、私……変な…あぁ、あんっ…!なんだか変な感じ…っ」
杏樹さんも感じてくれているのかな。それに安心して、少し自信が出てくる。
「うん、中が凄く……良くって、ああっ……可愛い、杏樹さんっ!」
少し身体の向きを変えてソファの背もたれにもたれ、別の生き物のように勢い良く跳ねる
彼女の胸を追いかけ捕まえては、揉みしだいたり、先端のつんと尖った蕾を優しく噛んでみたりする。
汗ばんだ肌が、それでもぴったりと吸い付いてくるようで、柔らかな杏樹を全身で感じる。
「杏樹さんも、気持ちよく……なってください、んんっ……」
より強くお互いを求めだしたところで、下から突き上げるような動きを加える。
髪を振り乱して淫らに喘ぐ彼女の姿を見ているだけで今にも射精しそうになるのを、必死で堪えていた。
874 :
椿 杏樹:04/05/23 05:57 ID:P5SnjZbp
「そんなのとっくに…。
だって…あっ、あぁ、いつもされるの、と…少しちがう感じ……ふあぁっ!」
胸を執拗に攻められる事で、より感じてしまう。
肌に汗をかくのもおかまいなしに体を密着させ、樋瀬の耳元近くで喘ぐ。
「はぁ、はぁっ…。だめ…気持ちよくて、ちゃんとしゃべれないの…」
>下から突き上げるような動きを加える
「――あ! やだ、もうそんなにしたらやだぁっ…!あぁんっ、ぁっ、いくぅっ」
目を固く閉じて必死に動き、行為に没頭する。
言葉も同様に必死なものになっていき、限界を訴え始める。
「……っ、んっ、んんっ…!!」
激しい突き上げに先に達すると、彼が限界になるまでぐったりしている体を尚も少しの間突かれる。
「ふふっ、嬉しい。自己流、ですけど……気持ち良いかな?」
杏樹が感じてくれていることで気を良くしたように、さらに快楽を求めて激しく彼女の中をかき回す。
汗と愛液の匂いがもわっと立ち上ってくる中で可愛らしい喘ぎ声を聞いていると、これ以上の
幸せなんて無いようにも思えてくる。
「くふぅ……こんな、こんなに快感だなんて……杏樹さんっ、素敵ですよぅ」
噛み締めた唇の隙間から情けない声を漏らしながら、せめて杏樹を先に達させようと
彼女の背中に手を回してより密着を高め、小刻みに腰を使ってわざと浅く軽く突いてみたり、
円を描くように結合部を擦り合わせたり、お互いが気持ち良くなれるようにあの手この手で攻め立てる。
「杏樹さん……もうっ、イっちゃえ!」
挑発的にそんな言葉を投げかけるものの、もう自分自身も限界に近づいていた。
>「……っ、んっ、んんっ…!!」
きゅっと秘処が締め付けられ、根元まで深く挿入していた逸物に今までにないほどの刺激が与えられ、
その弾みで射精してしまいそうになる。ぎゅっと歯を食いしばって耐えたものの、もうここまでだった。
「や、だっ、締めちゃダメ……っ、くぅ……うあっ、出るっ!」
なんとか、なんとか最後の理性で杏樹の身体を突き放し、逸物を膣外へ引き抜いた。
ぐったりと力が抜けた彼女の身体をを支えてソファに横たえると、覆いかぶさって逸物を下腹部に擦りつける。
どくん、どぴゅっ、びゅくっ…… 2度目だというのに、勢い良く噴き出した白濁液が彼女を汚していく。
大きく息を吐き、動悸が治まるのを待って、ちゅっとわざと音を立てて杏樹に口付けた。
「悔しい、一緒にイけなかった……けど、ほんとに良かったです……ありがとう」
満足そうに杏樹の隣に寝転んで、そっと彼女の髪を撫でていた。
876 :
椿 杏樹:04/05/23 06:44 ID:P5SnjZbp
「え? ……ぁ…………。すごい…」
体に零れ落ちる白濁をぼんやりと見つめ、指で自らの胸などに指で擦り付ける。
>けど、ほんとに良かったです……ありがとう
「ううん、あの、そんなこと…。
ああそうだ!私もうこんな時間だし…お風呂行かなくちゃ」
「失礼します〜…」
トレイを持って部屋を出ると、まだ体が軽く脱力したままおぼつかない足取りで
浴室へと向かう。まずは厨房から戻るべきなのだが。
「うーん…ケーキよりも、私の方が全然しっかり食べられちゃったみたい…」
予想以上に感じてしまった自分に驚き、不思議に思いつつ廊下を歩いてゆく。
「だってあんな風に『綺麗だ』って…。うう、絶対言われたりなんてしないんだもん〜…。
免疫ないから余計なのかもだわー」
881 :
椿 杏樹:04/05/24 00:10 ID:AxYUXAed
今日一日、どことなく上の空な感じで過ごしている。
「……。あっ」
引越しの荷物を片付けようとして、茶碗を割ってしまう。
「ごめんなさい〜…」
引越し荷物をまとめている。
厨房の食器をあらかた片付け終え、私服に着替える。
「なんだ、今回は業者さんはいないんだ」
部屋のドアを開けてきょろきょろ廊下を見回して、安心したような、ちょっと寂しいような気持ちになる。
「さて、運ばなきゃ」
そういって手近な段ボール箱を持ち上げた瞬間、底が抜けてドドドドドドドドッと中身が零れ落ちる。
あまりのことに何が起こったのかも分からず、ぽかんとして空っぽの段ボール箱を持って立ち尽くす。
「あちゃー…………」
「あーあー、すっごい怒ってる怒ってる。テンション高いなあ」
いつも基本的に少しきつい表情であるが今日は笑顔。
ベッドで寝転がって凛香とメールをしている。
「『ほんとよね』っと…。あ。今度いつ遊ぶのかも聞いとかなくちゃね」
自分の荷物をカートに乗せると、
子猫を抱えあげて、ひっそりと新館に向かう。
「今夜は寒いですわね……」
またもや主人からろくでもない荷物を運ばせられた後、古い屋敷で地下室の掃除をしている。
珍しく明かりをつけてみると、改めてその不気味な光景に背筋が寒くなってしまう。
ぶるっと身体を震わせ、自分自身を元気付けるように作業を続ける。
「最近使ってなかったし、やっぱり傷んじゃうのね… 今度私が使ってみようかしら?」
錆付いた手枷をゴミ袋に放り投げて呟くその言葉は、深い深い闇に吸い込まれる。
890 :
椿 杏樹:04/05/24 00:38 ID:AxYUXAed
「みんなでこの後お茶でもしましょう」
紅茶の用意をするために、茶葉入りの缶だけ横に避けておく。
「…とはいえ、どれがみんなのお好みなのかしら。
一応コーヒー豆も出しておいたほうがいいのかなあー」
ダンボール箱に手を突っ込み、をごそごそ探す。
蜘蛛の巣や埃にまみれて、地下室から這う這うの体で抜け出してくる。
「んもー、ネズミだらけ…あんたたちのために税金払ってるんじゃないっての!」
すれ違うメイドたちが自分の姿を見て仰天するのも気にも留めず、シャワー室へ向かう。
「新しいお屋敷…楽しみだわ! 今度こそ!」
夢と妄想に胸がふくらめば…いいのになぁ。