1 :
名無しさん@ピンキー:
3 :
腐男子:04/04/17 03:02 ID:Fh86xaQd
前スレは容量オーバーになってしまいました。
連続投稿申し訳ないですm(__)m
前スレよりダイレクトに続かせていただきます。
4 :
砂の闘士:04/04/17 03:03 ID:Fh86xaQd
そうして、数刻ほど仮眠をとり、朝日も高くあがった頃。
朝の化粧も終え、さっぱりと着替えたマルレンが、
「ごはんもってくるわね。なにが食べたい?」
そう明るく声をかけたが、
「……」
シェラは寝床に横たわったまま、ふて腐れた顔で黙っている。
右脚はまだ動かない。
――今朝から、なにもできない数日が始まるわけだ。衣食も、用を足すのにも他人の肩を借りて……
壁にずるずると肩を押しつけてどうにか上体を起こすと、シェラは深い溜め息をついた。
――ひとところに横たわったまま、誰から何からも逃げられず、自由に移動もできない状態でいるのは、
「…疲れる」
シェラはぼそり、呟いた。
「? いまなんて言ったの?」
ベッドの脇に歩み寄り、近付けた耳を澄ますマルレンの肩を片手で引き寄せ、
「癒ったら」
唸りながら、耳元に囁く。
「徹底的に泣かせてやる」
「え?」
マルレンは思わず目を丸くした。
耳打ちをされたその声が、なんだか小さな男の子がものすごく無理をして、意地を張ってるみたいな調子なので、ひどくびっくりしてしまったのだ。
(かわいー)
胸の奥から、なんだか名状しがたいものがこみあげて、マルレンは思わず目の前の灰色の髪を、
両手で思いっきり抱きしめた。
◆以下次回◆
5 :
腐男子:
いきなり終了