嫌がる和泉を無理矢理家に引っ張り込み、話を聞いた茉理は「信じられない」とだけ呟いた。信じられないのだが…実際に目の前に現物があるのだから信じざるを得ない。
十年来の付き合いだった。彼は2つ年上で、しかし年齢の区別などつかない頃から遊んでいたので、位置づけとしては「兄」ではなく呼び捨てもそのままの、親友とでも言うような存在だった。
恋愛感情も無いことも無いが、中高大を通して和泉が本気で恋愛をしなかったので特に不満は無かった。自分が一番近いという自覚もあった。
だから死んだと聞いた時は2,3日泣き通した。告白しなかったことを後悔した。しかし今、その相手は美少女になって目の前に居た。
話を聞いた茉理は、まず自分の頬をつねった。
「…痛い」
「…お前俺と似たような事してるのな」
マットの上で胡坐を掻いている和泉に言われ、半分渋々、嬉しさ半分に認める。
「一応現実なのね、よく解ったわ。驚き通り越すくらいにね」
「だろうな。…って今更何言うんだか。まぁともかく…今の俺は私ってワケだ」
「くっそー。ほわわん癒し萌え系美少女な見た目にその言葉遣い…負けたわ」
何にだ、という和泉のツッコミは無視した。
「てゆーかハッキリ言って悔しいわ、いろんな意味で。私の服とか似合いそうよね」
そこまで言って、茉理はふと気付いた。
「和泉、今って前より…男の時より非力でしょ?さっきも楽に引っ張れたし」
「ん?まーな、筋肉ついてないし根本的に違うし」
「ふっふっふ…勝った」
「だから何にだ、何に…」
げんなりと呟く和泉を尻目に、茉理はクロゼットから服を出し始めた。
いやな予感がした和泉だが、逃げる前に先手を打たれた。
「大人しくしててね?何もしないから」
(読まれてた…)
「嘘つけっ!絶対なんか企んでるだろっ」
「ホントに私は何もしないわよ。するのは和泉(はぁと)」
「(はぁと)じゃねーっ!」
「じゃ、このままひん剥いてあげよっか?」
ぴしり、と和泉が固まる。ぎぎぎ、と顔を向ける彼…彼女?に対し、茉理はにこにこと笑顔を見せた。
「自分で着替えるか、私に着替えさせられてあまつさえあ〜んなことやこ〜んなことされちゃうか。どっちがいいか選ばせてあげる」
「こ…このエロオヤジ女…。つーか俺は男…」
「今はオンナでしょ。ま、私は気にしないから選びなさーい」
満面の笑みを浮かべる茉理を和泉は悪魔だと思った。
「自分で、着替える…」
「うわー、和泉可愛い〜」
茉理の華やいだ声が和泉に賞賛を送る。かけられた方はこれっぽっちも嬉しく無いのだが。
(いや…少しは嬉しい…か)
どうも女装しているような気分になってしまい、恥ずかしいのだが…やはり褒められると悪い気はしない。今も茉理の高校の制服(セーラー服)を着ているが、最初に比べるとだいぶ恥ずかしさは薄れてきた。
「うーん、可愛すぎて和泉って事忘れそう」
言葉とともに背後から抱きしめられた。ふっ…と首筋と耳に息がかかり、和泉は思わず声を上げてしまった。
「ひゃっ…」
「ん、どしたの?」
「ああ、いや…なんでも…」
ふむん、と頷き、茉理は首をかしげた。今度はわざと和泉の耳に息を吹きかける。
「んんっ…」
ぴくん、と和泉の身体が震えた。
その反応気付いた茉理が、
「和泉、ひょっとして…」
「な、なんでもないってば!いやホントにゃぁっ!?」
否定する言葉の後半が嬌声じみた悲鳴に変わった。茉理がつつつ…と服の上から背中に指を滑らせたのだ。ぞくぞくとした感覚が走る。
「感じて、るんだ…」
放心したように茉理が呟く。反論する間もなく、右耳に生暖かく濡れたものが触れた。茉理の舌が、ぴちゃぴちゃと音を立てて耳たぶを舐め上げていく。舌が動くそのつど、和泉は身体を振るわせた。
「んっ…く…ふぅっ…!ま、まつ…りぃ…」
「和泉…可愛いよ…」
それきり、茉理が喋らなくなる。セーラー服の裾から潜り込んだ手が、ブラの無い棟に触れた。もう片方の手は、ホックを外し、スカートの中に。
(ダメだ…力、はいらな…)
身体が勝手に反応し、四肢から力が抜けてゆく。抵抗できない。茉理の指が下着の上から秘裂を引っ掻いた。瞬間、和泉は自分の奥から何かがあふれ出すのを感じた。
(ぁ…)
一度自覚してしまうと、もうダメだった。頭にぼんやりと霧がかかり始める。
「んちゅ…ふふ、ここ濡れてるよ…和泉…」
下着の上から秘裂を弄りながら、茉理が囁く。かぁっ…と頬が熱くなり、だんだん強くなる刺激に下着の染みが少しずつ広がってゆく。
「ん…ぁあ…はぁう…」
こらえきれなくなった和泉の口から、喘ぎ声が漏れた。
ここまでです。
途中の一行スペースは、本来ならあそこまでが一段落だったのですが、
文が長すぎて投稿出来なかったため区切りました。
他にも同じ理由で無理矢理区切った部分があるので長かったり短かったり…
こんど何行くらいまで投稿できるのか調べてみます。
>>693 うあー、ここで区切りなんて生殺しな。殺生でっせ!
乙です、GJです!
>>693 乙です
ちなみにこの板は、現在は一度に16行・2KB(全角換算1024文字)まで
書き込みOKですよ
OpenJaneの最新版だと書き込む時にこれがわかるので便利♪
他の2chブラウザでも同じように何書けるかわかるのがあるかも
696 :
695:04/05/29 18:59 ID:fNlpXp1t
×何書けるか
○何行書けるか
女体化薬を大量摂取して逝って来まつ
>>695 文字数は1800字程度に押さえた方がいいみたいだよ
あと、1レスの限界は30行以内だったら大丈夫。もちろん、上の規制?も守る必要がある
ホットゾヌ2も文字数と行数がわかるよ
ここに来てマシンとディスプレイが絶不調。ディスプレイは赤系の色が変
マシンは謎のフリーズが多発。OS再インストールも効果無し
夏に買い換えるまで保ってくれればいいんだけど‥‥この書き込みも見づらくてたまらん
プリン氏戻ってこないのかな……
新人だらけでよく話がわからんTT 倉庫の更新キボン
699 :
380:04/05/30 00:14 ID:9c7sk8iw
>>697 > 文字数は1800字程度に押さえた方がいいみたいだよ
自己レスだけど、これ、1800バイト(全角で900字)程度の間違いですわ‥‥
2000バイト近辺まではいけるけど、改行コードも含めてなのかな? ぎりぎりだとはねられることがある
余裕を持って、1800バイトを目途にしています
>>698 プリン氏も乳無しさんもどうしたのかなあ‥‥
非強制板スレは1と2がDAT落ちで見られず。何よりこの板自体が、人大杉だしね
2ちゃんねるブラウザを使わないと見られない現状には、ちょっと困っていたりします。とほほ
どうもドリフは自分が鬱病だってことを自慢したいだけのような気がする
しかもID変えて自演だし宣伝するしこのスレ荒らすし非強制までも
本当にどうしようもない
キリ番で、そんなレス書かないでくれ
キリ番で、そんなレス書かないでくれ
キリ番ではないが、そんなレス書かないでくれ
二重カキコの罰として
>>702はいますぐ超科学とかで女性化されてきて
このスレにオニャーニ画像うpしる
705 :
702:04/05/30 01:31 ID:EfC5sQ/8
だって、鯖がおかしかったんだもん。
うわぁナsニヲデュrp; ふじこ・・・
鬱病だろうが自慢しようが
創作意欲だけは失わないで欲しい
というかココにカキコしている人たちは
そんなことではヘコたれないと思うが
>>693 16行以上だと、板トップで表示されたときに「省略されました〜(略」になってしまい、
書き込み限界自体は30行か32行じゃなかったっけ?
んで、容量は、記憶が正しければ、
改行含めて、というかhtmlタグを挿入したあとの容量が2KB以下、
たとえば改行は半角<BR>で4バイト分とかって感じに数えたはず。
だからURLとか>>を使ったリンクとかをたくさん入れると容量が厳しくなる、と。
>>697 原因不明のフリーズっていうと
・ファン故障やホコリ詰りで筐体内に熱がこもる
・メモリが死にかけ
・HDDが死にかけで時々読み込めない
なんてあたりが良くある原因。
この時期だと気温が上がってきたせいで熱的な不具合が増えるから、
筐体後ろの空気取り込み口を掃除機で吸ったり、筐体を開けはなして外気を入れた状態で運転してみるとか。
あと、ディスプレイのほうは多分もう寿命。
>>707 もっと正確には、2byteの改行が<br>と前後の空白で合計
6byteに、>や<などの記号は>などの文字参照に
変換されて1byteが4byteにというように大きくなる。
URLは見た目通りのまま変化しない。
>>1のようなアンカーは
判定の時点では>>1という9byteとみなされる。
だけどdatに書き込まれるときはタグが付け加えられてさらに
大きくなるので、スレの容量の上限まで書き込んでスレを潰す
容量荒らしは大量のアンカーを使う。
Janeなどの容量チェックはこの換算もしてくれるから、
エディタで書いていても書き込む前にチェックするとイイ。
容量で気がついたけど、もうすぐ次スレ。
>>704 お約束だと、女性化されるのは700のはずだが。
>711
ヲチスレのネタを振るな、荒れるから。
今度はふにゅとここを対立させようとしてるのか
ご苦労なこって
言われてるのは荒らしと特定IDだけで普通の住人にはなんも関係ないしな
今日の深夜に
>>616の続きみたいなものを投下するかもです。
間に合わなくて明日朝ということもありそうですが。
なにげに結構な分量になりそうな予感……
>>715 おおぉぉ!期待してます。
つうか、多分このスレ最後の投下になるのかな?
魔女カーミラ
ネタは好きだが名前が気になって読めんw
>>716 50KBぐらいの容量になりそうだけど、途中でスレが容量オーバーになったら
面倒ですね……
このスレ、限界まであとどのくらいなんでしょ?
場合によっては次スレを待ってからの投下がいいかもしれないですね。
>>717 おおう。気になるってどのへんが気になりますたか?
719 :
715:04/05/31 07:28 ID:L/cVM0+c
む。こんな時間に。
>>715で予告したものは大変申し訳ないんですが分量が分量なんで、
次スレにて投下させてください。
かわりに何かショートなSSを投下できたらよかったんですが。。。
それにしても今日もまた暑くなりそうなー。
こんな日は涼しげなSSを書かれる職人さんがこられるといいですね。
そんな時のための、リレーSSですよ
もう次スレか・・・・書き手の皆様おつかれさまです。どれもすばらしい出来で保管が大変ですけどがんばります。
容量が無いのでショートSSを投下します
>552
一部ホストからのアクセスが弾かれてしまうようです。なにか対策を考えますのでお待ちください。
>684
検討しておきます
『車内は再び沈黙した。そして沈黙を保ったまま理恵の
マンションに着いた。
「それでは、・・・少し考える時間をください。・・・さようなら」
短い言葉を残し理恵はマンションへと消え、杉田は足早に
その場を後にした。
・・・・ To be continued 』
・・・っと、投下完了。
始めてこのスレにSSを投下をしてどのくらい経ったのだろう。初めは好奇心から・・・
だが今はライフワークになりつつある。今日もまた日付が変わる時間までモニターの
前で文章を綴っていた。
キーボードを打つ手を止めコーヒーに手を伸ばす。だがカップに口をつける寸前で
その異変に気づいた。
(僕の指って・・・こんなに細かったっけ?)
慌ててカップを置き手を見るともともと男としては細めだった僕の手は更に華奢で
白くきめ細かい肌に変わっていた。
「!!・・・まさか・・・」
慌てて椅子から飛び降り洗面台へ向かうと鏡の中では呆然とした表情で佇む
ショートカットの少女がいた。
今まで何作かの女性化SSを書いてきたがまさか自分自身がなってしまうとは・・・
信じられない・・・というより信じたくない。だが鏡の中の少女は僕の動きを正確に
レースし彼女が僕だという事実を僕に突きつけた。
絶望が全身に蔓延し僕は力なく椅子に腰を落とした。
「どうしよう・・・・こんな事誰にも相談できないし。」
もともとの僕の面影は残っているものの完全に別人になっている。このまま朝を
迎えれば家族にも信じてもらえないだろう。
・・・そういえば身体はどうなっているのだろう。
変わってしまった不安感はあったがそれまで想像でしか書けなかった物が目の
前にある、確かめてみたい、そう思う心に嘘はつけず手は胸へと延びていった。
恐る恐る胸に手を伸ばすとそこには男ではあるはずの無い女性ならではの柔らかい
乳房がその存在を主張していた。その感触に衝撃を覚え、手は更なる確証を求め下へ
と延びた。そこには男としてあるべきモノは無く、ただ淡い茂みがあるだけだった。
「・・・・っく・・・う・・ん・・・」
触れてしまった花弁から鋭い電気のような刺激が全身に走った。その感覚は鮮烈で
今まで書いてきたどの表現でも表せないものだった。今まで女性化という現実には起こ
りえないファンタジーを想像で書いてきた。だが今自分自身に起こっている現実はそれ
をはるかに超える・・・実際に経験したものにしかわからない感覚だ。
(やめなきゃ・・・・・でも・・・)
こんな事している場合じゃないのに・・・・でも・・・書き手としての好奇心も手伝って・・・・
いや・・・・それは言葉の飾りに過ぎない、ただ女性としての快楽に僕は囚われていた。
「くふぅ・・・・ん・・・あ・・・あふぁ・・・ああ・・・」
細い指が花弁をなぞるたび口からは僕のものとは思えない濡れた声が溢れ出す。
それでも開かれた禁忌の欲望は収まることは無く更に加速していった。
右手は秘芯を撫で回し、左手は控えめながらも女性を主張する乳房を揉みしだいた。
乳首は膨れ上がり濡れた花弁からは蜜が溢れ出しいやらしい水音を立てていた。
指が胎内に滑り込むように入り込み、それまでより更に強い刺激が身体の芯から沸き
起こり身体は僕の制御から離れていった。
身体を丸め、指は貪欲に快楽を求め胎内を蠢いた。
「あっ・・・・・ひぃ!・・・・あああああ」
指がより強い刺激を生み出す場所を探り当てそこを執拗に刺激する。そのたびに身体
はビクッと震えもっともっとと求めていた。
「んん・・・・はぁ・・・・ん!・・・くる・・・・・」
もう・・・どうなってもいい・・・・・もっと・・・この快楽を味わっていたい。
大きな快楽の波が僕の思考を飲み込んでいった。
「ああ・・・・あふぁ・・・・いい・・・・・いく・・・いっちゃう・・・・あっあっあっあああああああああ
あああああああああ・・・はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・これ・・が女の・・・・」
それを最後に僕の意識は混濁した闇へと落ちていった。
ちゅ・・・ちゅん・・・・ちゅん・・・・
「ん・・・朝か・・・・」
気がつくと僕はパソコンに突っ伏して眠っていたようだ。
「そうだ・・・・身体は・・・」
胸に手を当てると昨夜感じたような柔らかさは無く締まった筋肉の胸板があるだけだった。
「夢?・・・・だったのか・・・」
洗面台で鏡を覗くといつもどうりの見慣れた顔があった。シェーバーで髭を剃り顔を洗って
いると昨夜のことが夢だと思えてきた。
(でも・・・妙に現実感があったんだよな・・・)
時計を見ると7時をまわっていた。もう出社しないと遅刻してしまう。急いで食パンだけの
朝食を済ませ駅へと急いだ。
主を送り出し静かになった部屋の中キーボードの上には僕の物にしては長い髪の毛が
昨夜のことは夢ではないと物語っていた。
The END
鶏氏GJ!
真夏の夜の夢をただ座して待つ・・・
次スレのテンプレどうする?
もうそろそろ用意したほうがいいのでは?
ども、お久しぶり。忘れた頃に麻生です。
いきなりやってきてなんですが、投下いたしやす。
>>200 (ぐらいだっけ?)の続きでございますゆえ。
「んあっ……?」
気の抜けた声とともに、高梨日々木(たかなしひびき)は目を覚ました。
「何だ? どこだ? ここ……」
日々木は、あたりをきょろきょろと見回した。
あたりに見慣れた配列で、一様に同じな机が並んでいることから察すると、ここはどうやら教室であるらしい。高校の教室だ。だが、暗い。
性格がとかそういう形容でなく、普通に外が暗い。それから、今は夜なのだということが察せられる。今は夏真っ盛りなので、ここまで暗いとなるとかなりの時間になっていることだろう。
しかし、なぜ自分は教室なんぞで寝こけていたのだろうか?
「んんんぅ……何なんだよぉ……」
ふと、自分の背後に何かしらの存在感を感じた。日々木はザッと振り返ってみる。教室の廊下がわ、机の間を縫って、ひとつの大鏡が設置されていた。
「んあぁ……なんで教室に鏡か……!?」
疑問の声はすぐに驚愕に変わった。何故なら、その鏡に映っているのは、女生徒用の、赤基調のセーラー服系統の制服を身に纏った、艶やかな黒のボブカットの髪をしたかわいげのある少女だったのだから。
「は……ひ?」
こいつが鏡であるならば、それに映っている人物は自分でなければいけない。しかし、鏡に映っているのは自分とはひどくかけ離れた姿だ。
なんですかこれは、学校の七不思議ですか?
日々木はよろよろと立ち上がり、ガッと鏡のふちをつかんでへたり込んだ。鏡に映った少女もまったく同じ行動をとる。
少女は目を極限まで見開いて驚愕の表情を一面に表しており、それはまさに日々木のとっている行動と相違ない。
「かっ、からかってやがんのか……?」
日々木は右手で自分の顔をぺたぺたと触ってみた。なんだか、普段触るよりもものすごくやわらかい感触がする。
女の子も信じられないといった表情で左手でぺたぺたと自分の顔を触っている。
右を向く。
女の子は左を向いた。
下を向く。
女の子も下を向く。
右手を挙げる。
女の子は左手を挙げた。
微笑んでみる。
微笑み返された。
右頬をつねってみる。
左頬をつねっている。
胸を揉んだ。
胸を揉んでいる。
「んんっ……」
呆然として上記の作業を行ってきた日々木であったが、胸への刺激ではっと我に返った。
「はっ……胸がある……?」
視線を落としてみた。自分が着ているのは紛れもなく我が高の女生徒用のセーラー服だ……なんだかこういう光景を見ていると自分がとてつもなくダメな人間になったような気がする……。
そんでもって、その制服の胸の部分には、でかいわけではないがそんなに小さいわけでもない、つまりはちょーどいい大きさのふくらみが出現していた。
それが紛れもなく本物の女性のそれだということは、先ほど揉んだ感覚で立証済みだが、日々木はもう一度やってみないと気がすまなかった。さっきのは何かの間違いかもしれないから。
「ああっ……」
再び、切なげな声が漏れる。
「くっ……やっぱり……」
日々木はがっくりとうなだれた。自分を励ますための確認作業だったが、現実は厳しかった。
「っは、まだ……」
日々木はまだ調べていない場所があったことに気がついた。そして、おそるおそるその場所……スカートを掻き分け、股間へと手を伸ばす。
「んああっ……や、やっぱり……」
しかし、やはりというかなんというか、日々木の期待していたものは、そこにはなかった。
まぁ、ここまでやってアレだけあるといったら、そっちのほうがやばそうな気もするが、日々木はそこまで考えをめぐらせられるほど冷静ではなかった。
「と、いうことは……やっぱりこの鏡に映ってる人って、俺……なのかぁ? あああっ!」
再び、切なげな声があたりに充満した。
ふと見れば、先ほど事実確認のために股間にやった手が、止まっていなかった。
「ふっ……あぁあっ!? な、何だコレ……と、止まらないぃ……」
自分では意識していないはずなのに、気がつくと、女となった自分の右手は、やはり女となった自分の秘所をぐちょぐちょと弄っている。
「ぐ、ぐちょぐちょっ?」
その擬音に疑問を感じた日々木は、はいていたパンツをするっと脱いだ。というか、体が変わっているだけならまだしも、服なんぞ誰が着替えさせたんだろうか?
パンツが足を伝っていく過程で、パンツの秘所に当たる部分が何か液体で濡れていて、その場所には、自分の秘所から光る糸の逆アーチが掛かっていた。
そして、日々木は愛液を垂れ流す自分の秘所を、鏡を通して見ることになる。
「う、うそぉっ。もう、こんなに……? この体っ、ちょっと敏感すぎるんじゃっ……あぁっ!」
その場所をまじまじと見つめると、右手がもうたまらないといったような感じで、日々木の秘所にむしゃぶりついた。
「んあっ……ま、また……」
日々木がその感触に顔を歪ませ頭を上げる。するとふと、鏡の中の自分と目が合った。
その少女は、快感に顔を歪ませ、上気した顔をしているように見えた。
「か、かわいい……」
そのかわいらしい顔と、さらにそれが自慰をし、快感に悶える表情を呈していることのダブルパンチに、日々木はすっかりと鏡の自分に骨抜きになってしまった。
もっとこの娘に触れたい……
もっとこの娘を喘がせてみたい。
そんな欲求が日々木の頭の中を去来する。それはつまり、自分を弄るということなのだが、快感(自分ではまだそうとは認めていないけれど)で思考の鈍っている日々木にはもうどうでもよかった。
「んんんんぅ……!」
すりすりと秘部をこすり上げる。この体は律儀に快感を拾い上げてくれる。
鏡の少女の気持ちよさそうな顔を見て、日々木はいい気分になった。
ふと、鏡の少女の秘所の頂に、ぷっくりと自己主張している箇所があるということに気がついた。
日々木はそれがなんであるかを理解し、秘部を擦っていた指を、上方に移動させる。ほどなく、その指はクリトリスに到着した。
「はひゃうぅっ!!」
突然全身に電気が走ったかのような感覚。
日々木はびくん! と体を仰け反らせ、倒れこむ。
はあはあと荒い息を吐き、その胸が上下する。何が起こったのか日々木の意識は理解できなかった。
うつろな目で天を仰ぎ、それでも取り付かれたようにクリトリスに指を向かわせる。
「はひゃああああ……す、すごい……」
―――お、おれがこんな情けない声をっ……
しばらくは自分が快感に声を出すのを恥じていた日々木だが、自分の声に欲情してくると、それも気にならなくなってきた。
「ああっ……い、いいっ!」
指がクリトリスの頭を擦るたびに日々木は卑猥な声を上げた。
いや、上げさせられていた。
「ああぁっ……あはっ! はぁぁぁぁ……」
ぐちゅぐちゅと秘部とクリトリスを擦り上げる行為に力が入ってくると、胸の辺りがじんじんとしてくるのに気がついた。
「んんっ……」
日々木は、セーラー服の裾をたくし上げると、やはり何故かつけてあった白色のブラを上にずらした。
「んっ!!!」
ずらすときに、カチカチに勃っていた乳首に擦れ、言いようもない快楽が日々木をよぎり、形の良い乳房が顔を出す。
「うわぁ……すげぇ」
たまらないといったように、左手で右の乳房を口に持って行き、顔を近づけて、その赤く色づいた乳首を口に含ませた。
「んぃぃぃぃぃい……!」
なんとも言えぬじぃんとした感覚が、右胸から前身へと波打って広がっていく。たまらず左手で左胸を揉みしだいた。
「いやらしい……」
無意識に、そう呟いた。
その言葉が、自分にも返ってくるような気がして、貪るように揉みほぐしていく。
ぴんっと尖った桃色のモノを摘まみ、くぃっと擦りまわしてみた。
新たな快感が襲い掛かり、脳裏が、視界が真っ白に染まっていきそうだ。
「……ぅんっ ひぁんっ! か、感じ……ぁふんっ」
びくびくっと海老のように、身体をそらしてしまう。
「んッ! あッ! あんあッ いひぃっ!」
声が次第に大きくなる。
右手でクリトリスを弄り、左手で胸を弄る快感に身をよじらせる日々木。右胸は、快楽の叫びのため、解放されていた。腰が激しくバンプし、大声で甘い叫びを上げる。
日々木の理性がいくらそれを止めようとしても、本能がその命令を否定した。
快楽が頭の上から指の先まで日々木の体を支配する。そして理性すら薄らぐ。
身をよじったせいで、再び、鏡の少女と目が合った。
少女はモノ欲しそうにうるうると瞳をうるませている。
「欲しいんだね……? あそこに……」
その扇情的な顔に、日々木の男の本能が刺激され、彼女はニヤリと妖艶に微笑んだ。
クリトリスを責めていた指が、愛液にまみれたその場所を探り当てる。
日々木はそのまま迷う事なく中指を、ずぶずぶと第一関節ぐらいまで押しこんだ。
「は、はああああああぁぁぁーッ!!」
指が入る感覚と同時に新たな快楽が全身を流れ、日々木は大声で叫んだ。
すさまじい快感。男のときのそれとは違って、先の見えない快楽。
膣に挿入された指は溢れてくる愛液のおかげで、スムーズに動く。手が快感を求めて勝手に動きだす。
日々木の体は床に押し付けられていても、乳房は崩れることなく盛り上がり、赤く色づいた乳首がつんと上を向いて勃っている。
日々木は体が痙攣するのを押さえつけて、親指でクリトリスに触れた。
くちゅっと膣の中で日々木の指が音を立てた。
「あああっうぅん!」
自然に大きい声が上がってしまう。
ふと、鏡の少女と目が合った。彼女は、満足そうな顔で、喘ぎ、乱れている。
日々木はそれを見て、無性にうれしくなった。
俺が彼女を喘がせてる。
俺が彼女を鳴かせてる。
そうは思うものの、自分自身もまた、快楽に飲み込まれてゆく。
最初は緩慢な動作だった抽挿も、時間が立つごとに少しずつ速度が上がってゆく。
いつのまにかその指の動きに合わせるように腰も上下していた。
「んっ、はぁっ き、気持ちいぃ……」
あまりの気持ち良さに、目がとろんとしてしまいそうだ。
秘唇から溢れ出る蜜液が、ぽとぽとと零れ落ち、床に小さな水溜まりができていく。
オトコを受け入れる準備ができた秘唇に、右手の人差し指を侵入させる。くにゅっとナカが圧迫されて、声が出なくなるほど、視界が真っ白に染まってしまった。
まるで、悦楽の海に放り投げられたかのようだ。
「ふああッ!あ……はぁ、あ……あああああぁッ!」
日々木はいつのまにか羞恥心も理性もかなぐり捨てて大声で喘いでいた。
「あぁ! 何かが来るッ! 何かっ!!」
女の本能で、その快感の頂が迫っていることを感じ取る。何が起こるかわからない、恐怖にも似た感情。
だが、日々木はなによりその瞬間を望んでいる。鏡の少女だって、きっとそう。
そんなことが日々木の頭をよぎった瞬間、そのときは訪れた。
「ああっ! あああッ! い、いくぅぅ!!!」
その光が日々木の中で爆発した。
「あああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」
腰を浮かせ、体を大きく弓なりにして絶叫する。
ぷしゅー
「す、すごい……こんな……の……初めて見た……」
蜜液で、すっかり濡れてしまった秘唇から勢いよく噴き出したモノが見えた。
ようするに、本で見た潮吹きというらしいが、これほどイヤラシク思った事はない。
ぬちゃりと右手の人差し指を秘唇から抜いたのを知ると、仰向けになって倒れる。ひんやりとした冷たさが背中にあたった。
奥に火が付いたように、火照ってしまった身体には、心地良い冷たさ。
深呼吸で、失った酸素を補給する。
「はぁ……はぁ……、イッてしまったんだ……」
真っ白にフラッシュバックしてしまったことが脳裏に蘇り、ポツリと呟いた。
上半身を斜めに起こして、鏡に映る彼女を眺める。
―――彼女は恍惚、妖艶の混じったような笑みを浮かべて、小さく口を動かした。
『……気持ち良かった』
鎮まっていたはずのものが、ぶり返したように火照ってしまう。
「こんなに気持ち良かったのは生まれてはじめてだったな……」
顔から火が出るほど恥ずかしかったのか、ほんのりと赤らめる。ほぅと色っぽい溜め息を吐きながら、ふと、思った。
「何やってんだろ、俺……」
一瞬、もう一度今までの行為を思い返して、軽い自己嫌悪に陥る。
「とんだナルシストだよな……ま、いいか……気持ち……良かったんだし……」
コタツに入った猫のような幸せそうな顔で、ふにゃーっと崩れ落ちる日々木。
しばらく、彼女は駆け巡る奇妙な達成感と満足感に、身を預けることとした。
不意に、教室の戸がガラリと開いたのは、それからそこまでは時が経っていなかった。
「あ、起きました? お姫様」
・・・ここまでっと。まぁ、お目汚しスマソって感じですか(ぉ
はろはろー。忘れた頃にこんにちは(いや、こんばんわか?)
麻生でございます。まぁ、誰キミって感じですよね(苦笑
いや、別にコレだけを書いてるわけじゃないんで、どうしても時間が……お許しを……ってか、待ってた人もいないんだろうからあやまることもないよね(何
いろんなSSを参考にしながら(ていうか、まんまパクった部分も無きにしも非ずなのだが)やっとこさ書きあげた自慰パート。いや、予定にはなかったんだけれども。
しかし、ちょっと見ないうちにすごいスレ進んでますねぇ……
ではまた、次スレが傾く頃に……(遅ッ
次スレ立てましょうか?
喘ぎ声が多いのがいい!