【手コキ】美鳥の日々【フェラ】

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1名無しさん@ピンキー
手に生えてると考えるただけでもエロい
2名無しさん@ピンキー :04/04/14 21:49 ID:1cgO3xbA
しかしこれで何度目だ?4度目かこのスレ・・・・ネタがないのか
フェラ強要できるから書く気がないのか、職人が寄りつかないだけ
なのか、早くエロパロらしいスレに育ってほしいものだ


3名無しさん@ピンキー :04/04/15 01:37 ID:Jn5GA0/w
復活おめ
4名無しさん@ピンキー :04/04/15 13:16 ID:Jn5GA0/w
保守
5名無しさん@ピンキー:04/04/15 19:01 ID:NzlvbtBt
おい、おまいら!とりあえず職人さんが来るまで色んなシチュで妄想しようぜ!


まず俺は貴子タンのパイズリ&フェラで(;´Д`)ハァハァ
6名無しさん@ピンキー :04/04/15 21:12 ID:Jn5GA0/w
貴子を調教してぇ・・
7名無しさん@ピンキー:04/04/15 23:12 ID:NzlvbtBt
人少な杉(´・ω・`)
まだまだメジャーじゃないのかなぁ?
8名無しさん@ピンキー:04/04/16 00:31 ID:Fw4bUZNb
「……はぁ」
ため息とともにベッドにダイブする。
(キョウモシッパイシテシマイマシタ)
貴子はもはや通算で何度目となるかも解らない落ち込みモードに突入していた。
「私に魅力がないのかな。いっそのことあの時ラブホで無理矢理既成事実を……って、それじゃあ意味ないし。沢村にギュって抱きしめて貰いたいだけなんだけどな」
天井を見るとも無しに眺めていると正治の顔が浮かんできた。
そっと右手を豊かに育った胸に伸ばす。

貴子がはじめて自慰を覚えたのは小学校1年生の頃だった。
まだまだ全く真っ平らだった胸の先端。
今と比べてやや色素が薄く、薄桃色だった乳首を蚊にくわれ、かゆみに誘われていじっているとかゆみとは別のむず痒さを覚えたのだ。
その感覚が何なのか当時の貴子には解らなかったが、それ以来週に1度はそのむず痒さを楽しむようになっていた。
9名無しさん@ピンキー:04/04/16 00:32 ID:Fw4bUZNb
最初はさきっぽの周りを指先でくるくると回すだけで満足していた体も、ふくらみの成長とともに先をはじいたり揉みしだいたりと刺激を強くしていった。
「……くぅん……っはん」
さすがに高校生となった現在では僅かに剥けたクリトリスを転がす事で絶頂に達するようになったけれど、胸から儀式を始めるスタイルは不動だった。
たわわに実った貴子のバスト。
白いレースのブラをずらして右手の人差し指で先端の桃色をさらに染める為に転がす。
「……ふっ……ふっ……」
胸のボリュームからすればやや小さめの乳首がピンと立っている。
それを指の間につまんで手のひらでアンダーバストから顔の方に持ち上げる形で円を描くように回す。
だんだんと充足感が拡がりだし、胸全体から甘美な暖かさが体全体へと伝播していく。
下腹部の茂みの奥に隠された泉からも少しずつ潤いが生まれてきていることが感じられる。
「あん……やっぱり……胸……ん、いいなぁ……でも、これ……触ってくれるのが沢村だったらな」
暖まりだして少しだけもやのかかったような頭で考える。
この右手が好きな人だったら……。このカイラクはどれだけ素晴らしいモノになるのだろう。
「んんぅ……サワムラぁ……」
ちょっとした想像が普段にもました甘さを体に与え、もっと刺激をと欲する本能が胸をまさぐる動きを荒々しく変化させる。
抜けるような白い胸がゆがんで貴子の押し殺した声が部屋にこだましていた。

10名無しさん@ピンキー:04/04/16 00:35 ID:Fw4bUZNb
とりあえず、即死判定を回避して週末まで持ってくれんかな。
着想執筆述べ40分で、私の力ではこれで限界です……。
11名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:43 ID:EE17B24C
>>8-10
GJ!その決意しかと受け取った。
このスレは発展しそうゆえ某が即死回避まで保守いたす。
12名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:51 ID:EE17B24C
   _,,,-------、,_
      /          `ヽ
    / / /  /ィ ィ  ,ハ   ヽ       
   / / / .,イ ,イン〃//  ゛、ヽ ヽ     l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | lイ{,イ-レ'‐-'     ー‐‐- 、| l |      ノ 保守しちゃいます!
  . l | |  _,,,,_      _,,,,_ | | |   ノ  
  | | |. /iノ;;;i`,    ''iノ;;i`, l | ゙、   ヽ__________
  ! | | ゙. l;;;;;;l      l;;;;;;l .}.| |、 ヽ
  .|.l | .| ::::::..  、    .:::::::.. / |ノ  ヽ
  .!|l | .|ヽ   r‐‐‐ -;   ∠! l  、 、゙ゝ
  |l.| .|| |  ヽ、  ゛、__,ノ   / l .人  ト、 ト、i
  |!| l .|Nヽiヽ`i 、_,,,.イ/イl.ノ|ノ   ゙、!  ` `
   |イ! |,--ヽ、_,,|     |ー ノ
   ∧!   ゙''ー、  ,  ヽ、_ - ,,, __
 _ | (^^゙⌒⌒i ` '""~  `゙''ー 、   ̄"'ー 、、
   ~ ゙{人人人} ̄"'ー/>へ,-、 _ ヽ   _,, -''" l
             し'し' (_ノ(ノー' ̄ ̄     |
13名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:52 ID:EE17B24C
UHF6局放送中。アニマックス(スカイパーフェクTV!724ch)5月放送開始。(全13話)

TVK(テレビ神奈川) 毎週土曜深夜(日曜早朝). 0:30〜. 1:05 放送中
ちばテレビ       毎週日曜        夜. 11:30〜. 0:00 放送中
テレビ埼玉      .毎週日曜深夜(月曜早朝). 0:35〜. 1:05 放送中(※1)
KBS京都        毎週日曜深夜(月曜早朝). 1:15〜. 1:45 放送中(※2)
テレビ愛知      .毎週月曜深夜(火曜早朝). 1:58〜. 2:28 放送中
サンテレビ.      .毎週火曜深夜(水曜早朝). 0:00〜. 0:30 放送中

アニマックス      毎週日曜       夕方. 5:30〜. 6:00 5月. 9日放送開始
             毎週木曜        夜 10:00〜10:30 5月13日再放送開始
             毎週木曜深夜(金曜早朝).. 3:00〜. 3:30 5月13日再放送開始
             毎週金曜        夜 . 7:00〜. 7:30 5月14日再放送開始

 (※1 4月25日は. 1:05〜. 1:35)
 (※2 4月25日、5月23日、6月27日は. 1:45〜. 2:15)
14名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:53 ID:EE17B24C
 アニメ公式サイト
 http://www.midorinohibi.com/
 ぴえろ内公式サイト
 http://pierrot.jp/title/midori/
 少年サンデー内公式サイト
 http://websunday.net/midori/midori.html

ラジオ「美鳥の日々 美鳥のLOVEダイアリー」

ラジオ大阪 毎週土曜深夜(翌日曜). 0:15〜. 0:30 放送中
TBSラジオ. 毎週土曜深夜(翌日曜). 1:15〜. 1:30 放送中

 ラジオ公式サイト
 http://vstation.net/gokuraku/midori/
15名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:56 ID:EE17B24C
★関連スレ
 <アニメ板現行スレ>美鳥の日々〜DAYS 4〜
 http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/anime/1081704597/l50
 <アニメ板ハァハァスレ> 【右手の恋人に】美鳥の日々【フェラ強要】
 http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/anime/1081313790/l50
 <アニメ板アンチスレ> 美鳥の日々ってキモいアニメですね
 http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/anime/1081434558/l50
 <半角二次元板> 【シンイチ】美鳥の日々のエロ画像【ミギー】
 http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1081150758/l50
 <週刊少年漫画板> 女神降臨!? 井上和郎〜美鳥の日々〜14日目
 http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1081088409/l50
16名無しさん@ピンキー :04/04/16 13:58 ID:EE17B24C
                  ,、-''"´ ̄``‐、
                 ,-'´/ // ,、イ,へ ヽ
  _             / /レ'´-''´ '´-‐、.', ',   r┐       __
  l  l   r┐  ,、-‐ー、 /イ ,' l ,-‐、   ,-、 i .i r┘└-┐     l  l
  l l   l l  i .a lヽ // rl l '、、、.   ´、、` l .l  ̄| =ニ      l  l
   l l   L」 `‐'´丿 ノレl 、l l   l‐-ーァ  ノ l    ̄つ``i     l l
   l ヘ       ヽノ  レ', l`‐、. ',._.ノ , -'i l    「  _,-'r--.  └┘
   ヽ/       _, 、 -''"´ ヽl  ヽ ̄フ l`レ    └'´ └ァ ) ○
        ヽ``''"´   _,、-/   I ;&hearts  l ノ \       ヽ
         ` ‐レ ''"´   /   S E I J I l \  ヽ
                  /        l   \  `‐-っ
               /     /\  !、    `‐、r'"´
               ,'   _,-'´ ─ `‐、 ヽ
               ,'      ロ |コ    \
                 i__         |     /
              ``‐、         ノ
                 ``‐-、.___,、-'´

17名無しさん@ピンキー :04/04/16 14:00 ID:EE17B24C
スタッフ
原作:井上和郎(週刊少年サンデー(小学館)連載中)
監督:小林常夫
シリーズ構成:池田眞美子
脚本:池田眞美子・佐藤卓哉・阪口和久 他
キャラクターデザイン:楠本祐子
美術監督:東潤一
音楽:平野義久
アニメーション制作:ぴえろ 他

キャスト
春日野美鳥:中原麻衣 沢村正治:谷山紀章 綾瀬貴子:高木礼子
真行寺耕太:釘宮理恵 宮原オサム:野鳥裕史 月島栞:田村ゆかり
高見沢修一:上田祐司 沢村凜:湯屋敦子 春日野遥:大原さやか
塚本牧絵:大本眞基子 執事:土屋利秀 他

主題歌
OP:「センチメンタル」 CooRie
ED:「もう少し…もう少し…」 アツミサオリ
18名無しさん@ピンキー :04/04/16 14:03 ID:EE17B24C
                          ,. - 、
                          i,.,  ,.ヽ
                           f,.._,., i
   _、ーi_,7_  __r-,__      !ヽノ i  ┌──── ‐┐
  [__,  ,___]  |  ___, |    /    .,ゝ .!. ┌── ┐ !   ,ノ ̄'ー─┐
   [__,  ,__]   |  ___, |     ~`! i''´  .|  |___|  | /  __   !
   [___,み.,__,]  |どり____!   ,. ┘└ 、. |   .ひ    ! \/び / /
  [___,  ,___]..|  ___] _  ! ,.ィ r 、 i .|  | ̄ ̄ ̄|  |   , 、_,/ /
 ┌ ''"´ ,. .`` ーァ L_____  | | i_ノ .i ,! !..|  |___|  |   '_   'ー,
  L__,,. ノ  ゝ、_,/ /__ノ ロロロ[_ノ ゝ、__ノ `ー' L_____」    `ー 、/
        M  I   D  O  R   I   n  o   H  I  B  I

19名無しさん@ピンキー :04/04/16 14:04 ID:EE17B24C
: : : : : : : : ヽ     `丶、         /:::/::::::::::::::!    r'     、   \ !/::::::/::::
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: : : : : : : : : : : ヽ        `丶、   i,イ,ィ:::::::::::',  `丶      `゙''' /:::::, ':::::/
: : : : : : : : : : : : :ヽ         _ヽ、 '´ !:,.ィ::::::',           /::::::, ' ノ:::/
: : : : : : : : : : : : : : ヽ      ,. ‐'"´   ` ヽ、__' {,ィ/丶 、.. __   _, '::::::::,_',. ':::::,'
: : : :、: : : : : : : : : : : ヽ  /   _/_     ヽ ̄'      , ,.:'´ ̄'´:::::/:::::::::::::i
: : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'´, ‐ ''"´        ヽ __  ,. '´/:::/::_,:::'´::::::::::::::,:::lヽ、
: : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'`)             丶、 '、ァ' -ァ´::::::,ィ:::,ィ:::::/!::i  ヽ
: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ                ヽ '、、 '-‐''"´'"´ノ:ノ ノ/
: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ                 ヽヽ、   '"´ '´
: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : :ヽ   ,.-               ', `ヽ、
: : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : ヽ ,'     ,.-、             !   丶、
: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : ヽ{      ヾシ     ,        !     `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヾ:、         /      ノ         `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : :ヽヽ、_   _,.  /     , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽ   ̄ _,.. /       , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ヽ, '´ /      , '
: : : : : \: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : ヽ  /    , '
: : : : : : : 丶、: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ∨    , '

保守っと
20名無しさん@ピンキー :04/04/16 14:06 ID:EE17B24C
            ,、-''"´ ̄ ̄ ̄``‐ 、
          /-‐ー───‐-- 、._ ヽ
        /_______   `‐、',
       /'´:::::::::/:::/::::/:::/::::::/7i``‐ 、  ',
       イ:://:::::/;;イ;;:イ::/i::::::イ/__|l';::::i:::i‐.、i
       l::;':;'::::::イ:/レ lノ l::/ '´  ! ';:メl::l:::l:::l
      ,l::イ:l::::/レ,、ァ‐、 '´   ,、ィ‐-、l l::::l:::::l   __|__ | |
     /イ::l:|::';::l !. i:::::ヽ    ´ l::::::::`l:::::lヽ:l  __|__
     /:;'::::;'l:l:ヽ!', 、_';;;;:ノ     '、;;;;ノ::::l ノ:l  __|
    ,'/l::::;' l:l::::::ト'., ""、___   ,""" ,':::::l/l:l  |
      l:::l ';:';::::l/\ ヽ:::: ̄ノ  ,':::::ィ::;'l;'   \
      ';l  ヽ:';  l `‐ 、___., -'´/:ノ‐--、_     \  l ,|-、
         ',   `iヽ レ   ヽ-‐'´/'´  / ヾ         レ'| 丿
           l   ,'    ...::   r'´  ,!        丿
           l.  i T  &hearts    ,'   /       ┐
           l  l S E I J I  /   /
         (( l  ',       /   / ))    ・
           l  ヽ、  ヽ、  /   /      ・
           l   l     /   /i      ・
         ,、-'i   l    /   / .l
      ,.-'´   l   l    /    ,'  l
    /       l   l   /   ./  .l
   /       l    l   /   /    l
 /         l   .l  /   /     l
/         ノ   l  /   /      l


21名無しさん@ピンキー :04/04/16 14:23 ID:EE17B24C
    _,,.;;;==ラー:、  ___
       ,. -''"  ,.. ''"     ̄  ``ヽ、
          /     ,.'i       ヽ
         /     /,/  l |ヽ、    ヽ
         /    .///  `|. \、    l
        /  / ,/'''/ヽ   !''"ヾ、   }
        {{ {  l/ ,....     ,,...... `i  |
          |,; ヽ '"l;;;;}    '{;;;;}ヽ| iY
          `i,,,`、 ゙''´  、   ゙''´ リlノ
            l,,\    __,   ,/,/
             Y、`- 、  _,. イ ,/
            ___,/7``}    |,/'"
         _,.. / / | ⊆_    ヾニ´iヽ、
        ,‐" ,/    | ヽ `ーtt==''" 7 iヽ.
       j     |  |   、_|゚|  ,. /  l |.\
      ,/     !  l     .|゚ト ̄ /  /   `i
      ,!l      `、 `、    ~  /  /     |、
     / .|      `、 `、    ./  /    /i  ヽ
     ,!  ヽ |      `、`、   /  /  j  /i  ,/|
    /./   、レ      `、 ヽ、,ノ  /   l ,/   / |
鮫島葵たん
22名無しさん@ピンキー:04/04/16 23:21 ID:fE9qlOHn
捕手!
23名無しさん@ピンキー:04/04/16 23:30 ID:U1BMXpbH
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
       o ____          |  
       //ィメハヽ\ O    | dat落ちにはさせません
    。 (`Y××レ'リl |     | 
       Yl F⌒l |/| |/)   <.  
 ぱ   o __||ヽ-┴|l''゙’/  ぱ  \______
 た 。   (_r‐‐---.、く    た
        /    入 \
      /    |j l| ヽ-'
     く   u   /l|
    /\    ミ|
   /  lj \_,ィ〜'
24名無しさん@ピンキー :04/04/16 23:49 ID:EE17B24C
'"´     ̄ ``‐-、._
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄```‐-、`‐、
__         ``‐\
';::::::::::`´`"''ー‐-、,.__   ヽ
ゝ‐、::::::::::',ヽ::::::',、::::',\``‐-、ヽ
   ``‐、」. \:',ヽ:::i  ヽi‐、  ',
        、 `` `:!  `l:::`‐、i
        `‐、.___  l::::::::l:::',
         (二二)  l:::::::::l:::',
          (  )  l:::::::::lヽ',
         ,、-‐ー-、 .l:::::::::l .i:',
         (:::::::::::::::) l:::::::::l.ノl::i
         ` ‐-‐'´ ./l::::::::l::::::l:::l
  ____       /::l:::::::l:::::::l.';:l
  (_____',    , -'i:::::::l::::::;';::::::::l ';l
、       _,、-''´:::::::トlヽl:::::;'iヽ`‐、l ヽ
 `i ‐--‐'"´ lヽ::::l\::l ,'::::;'ヽl
hosyu
25名無しさん@ピンキー:04/04/17 01:15 ID:3rdNHGj0
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
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    。 (`Y××レ'リl |     | 
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   /  lj \_,ィ〜'
26名無しさん@ピンキー :04/04/17 13:01 ID:Sd9VOuNH
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: : : : : : : : : : : : : : ヽ      ,. ‐'"´   ` ヽ、__' {,ィ/丶 、.. __   _, '::::::::,_',. ':::::,'
: : : :、: : : : : : : : : : : ヽ  /   _/_     ヽ ̄'      , ,.:'´ ̄'´:::::/:::::::::::::i
: : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'´, ‐ ''"´        ヽ __  ,. '´/:::/::_,:::'´::::::::::::::,:::lヽ、
: : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'`)             丶、 '、ァ' -ァ´::::::,ィ:::,ィ:::::/!::i  ヽ
: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ                ヽ '、、 '-‐''"´'"´ノ:ノ ノ/
: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ                 ヽヽ、   '"´ '´
: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : :ヽ   ,.-               ', `ヽ、
: : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : ヽ ,'     ,.-、             !   丶、
: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : ヽ{      ヾシ     ,        !     `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヾ:、         /      ノ         `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : :ヽヽ、_   _,.  /     , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽ   ̄ _,.. /       , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ヽ, '´ /      , '
: : : : : \: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : ヽ  /    , '
: : : : : : : 丶、: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ∨    , '
27名無しさん@ピンキー:04/04/17 14:51 ID:Y+0zQ1ox
フェラっても、ペロペロだけしかできないだろうなぁ・・・
でも美鳥に手コキ教えるシチュは萌え
28名無しさん@ピンキー:04/04/17 18:08 ID:jxn9qT6y
美鳥はなぁ。
そりゃ、手古稀や奥地はアリだが、基本的ににょたいがないからイマイチ。
やはり、時代は奈緒ですよ!
29名無しさん@ピンキー:04/04/17 18:09 ID:3rdNHGj0
      /ヽ       /ヽ  
      /  ヽ      /  ヽ 
     /     ヽ__/     ヽ   
    /               \  
   /:::::::      /'   '\  |       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |::::::::     -・=- , (-・=- |     /お前らワシの事カワイイ思とるやろ 
   |:::::       "" ) ・ ・)("" |     <  ホンマ、イヤラしい奴らや
   ヽ      ┃トェェェェェイ┃/       \__________
   /      ┃ヾェェェ/┃ \  
  /         ̄ ̄ヽ━/ ̄  ヽ   
  ヽ_______/ \__/   
[[二二二二二二二二二二二二二二二二
30名無しさん@ピンキー :04/04/17 21:42 ID:Sd9VOuNH
>>28
>>26に置いてあるじゃん、あれを嬲りたい放題にすれば・・・
31名無しさん@ピンキー :04/04/18 01:41 ID:8yqUmhN6

32名無しさん@ピンキー:04/04/18 02:30 ID:KKoUKs1I
委員長ーー!!
33名無しさん@ピンキー:04/04/18 10:55 ID:0BhIJySv
なんか今日貴子さんとHしてる夢を見た。








なんで目覚めちゃったんだろう… _/ ̄|●
34名無しさん@ピンキー:04/04/18 12:54 ID:3+Q4kG2X
その内容を書け!
35名無しさん@ピンキー:04/04/19 00:16 ID:MepUVALB
甘々にしてエロエロだった気がするんだか…
よう覚えねぇ。

つーか俺文才無いから無理ぽ。ごめんね
36名無しさん@ピンキー:04/04/19 00:25 ID:Rzh0Wp1x
>35
シチュだけでいい、そのシチュだけでいいから!
貴子サンで萌えさせてくれぃ…_| ̄|○
37名無しさん@ピンキー:04/04/19 13:03 ID:EngG2sW6
まんこにちんこ入れて腰振りました
豚みたいに鼻息荒くしてキスしました
38名無しさん@ピンキー :04/04/19 16:43 ID:5ikjWp5X
栞たんは犯したらダメですか?
39名無しさん@ピンキー:04/04/19 17:50 ID:QFZEeDFb
すでに俺がもらってます
40名無しさん@ピンキー:04/04/19 20:36 ID:EngG2sW6
何、じゃ、今俺のチンコしゃぶってる栞たんは誰なんだ
41名無しさん@ピンキー:04/04/19 21:08 ID:RONWO/y9
たぶんマルシアあたりだろ
42名無しさん@ピンキー:04/04/19 22:53 ID:MepUVALB
いや俺だ
43名無しさん@ピンキー:04/04/19 22:55 ID:EngG2sW6
|!| |i┏┓! i!┏┳┓| |||i|!i| ||!i|| |||ii| ||| ||| |i||!|i│i!┏┓i!|
|i|┏┛┗━╋┻┛|i!||!|ii|| i|!i||i|┏━┓ ┏┓i|i| i┃┃i!|
i||┗┓┏┓┃||i┏━━━━┓┗━┛ ┃┃|i||!i┃┃i!|
|i |!|i┃┃┃┃i||┗━━━━┛|i|| || ||||!┃┃i|i| i┗┛!i|
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i| |||i|!i| ||!|i||i!   /,_ ┴─/ ヽ      |!i| ||| |i||!|i|i|||| ||i
|i|| ||i!i||     (_゜.,》.'(_゜,》)ミ ヽ       ! | |!i||!|ii||!|ii|
i|ii        / ,,__,ニ、、 ノ( |           i|i!|i|
|i        | Y~~/~y} `, ~ |             |i
!.          | ,k.,.,!,.,.,r| ,!  く                .!
i        / <ニニニ'ノ    \               l
44名無しさん@ピンキー :04/04/20 12:55 ID:kc9KkQAR
45名無しさん@ピンキー:04/04/20 18:00 ID:Exp4uH20
その日美鳥は本当の自分の体に戻ろうと思い、その思いをセイジに話した時のことだった。

セイジ「嫌だ!美鳥!俺はおまえをこの右手から失いたくない!俺を一人にしないでくれ」
    その時のセイジは今までに見たこともない真剣は顔で美鳥を説得した
    美鳥「セイジ君・・・。あのね、私はセイジ君から離れたいから離れるんじゃないの・・・。
    ただ私をセイジ君の一部としてじゃなくて一人の女の子として見てほしいの
    だからそんな顔をしないで・・・ね。」
    そこには子供のように泣きじゃくるセイジの姿があった・・・。
美鳥 「・・・」
    そこからは美鳥も何も言えなくてしばらく沈黙が続いた・・・。そんなとき!
セイジ「newonfcjaqeuin」
    一瞬だがセイジの口から言葉が漏れた
美鳥 「セイジ君?今何か言った?」
    不思議そうに美鳥がセイジの顔を覗き込んだ瞬間
セイジ「お前が自分の体に戻るってことはこの右手にいた時の記憶を消すってことなんだぞ!」
    一瞬美鳥の動きが止まった・・・。
美鳥 「え?嘘・・・」
セイジ「本当だ。お前だってそんなの嫌だろ!ならこのままでいいじゃないか!
    それとも何か自分の体に戻らないといけないのか?
    そうか、おまえ前に綾瀬が俺をとらないかとか心配してたな。それだったら今すぐに
    綾瀬にもう俺に構うなとかなんとかいって縁を切ってやる!だから安心しろ!」
    セイジの必死な説得に一瞬心を動かす美鳥。しかし
美鳥 「セイジ君。そういう問題じゃないよ。確かに今までの記憶が消えるというのは
    私にとってもセイジ君にとっても本当につらいと思うよ。でも記憶が消えたからって
    私がセイジ君を好きなことは変わりないはずだよ!だから大丈夫!」
セイジ「美鳥・・・。そうだよな、すまなかった。どうやら俺は一人で突っ走っていたみたいだな。
    美鳥が元に戻ってもまた一からやり直せるよな。」
美鳥 「そうだよ私はいつでもセイジ君がだ〜い好きなんだからね。」
    そして二人はいつのまにか元の笑顔に戻っていた。
46名無しさん@ピンキー:04/04/20 21:01 ID:NQFtPhJN
そうか、おまえ前に綾瀬が俺をとらないかとか心配してたな。それだったら今すぐに
綾瀬にもう俺に構うなとかなんとかいって縁を切ってやる!だから安心しろ!」

そりゃないよ(´・ω・`)
47名無しさん@ピンキー:04/04/20 22:22 ID:pCocDXpG
ここは文才のない>>45しかいないのですか?
48名無しさん@ピンキー:04/04/20 22:28 ID:NQFtPhJN
俺、奮起してみようかな。
でも、前にパロ書いてから二年ぐらい経っちゃってるからなぁ。
第一、美鳥パロにすんの難しいわ・・_| ̄|○
49名無しさん@ピンキー:04/04/21 23:44 ID:q/bbikkd
>>48
奮起せよ!奮起せよ(゚Д゚)ノ!!
50名無しさん@ピンキー:04/04/22 00:51 ID:6nFQPqoQ
朝起きたら美鳥が分裂してる
51名無しさん@ピンキー:04/04/22 01:26 ID:0dwIPmNY
両手とも美鳥になっていたと?
52名無しさん@ピンキー:04/04/22 12:56 ID:S8kW5JI4
本当は美鳥の右手になっていたと?
53名無しさん@ピンキー:04/04/22 23:22 ID:Ltizc/pg
ミギーになって、家族全員を食べ尽くしてたと。
グロですまん。
54名無しさん@ピンキー:04/04/23 17:36 ID:z8m5t6Oh
ほっしゅ
55名無しさん@ピンキー :04/04/25 12:22 ID:PDpyxETk
耕太が美鳥の家に侵入して寝たきりの美鳥を嬲る
56名無しさん@ピンキー:04/04/26 19:54 ID:k/DU/MrC
美鳥がチ○ポに転移して正治の事を「大将!!」と呼び出す。
57名無しさん@ピンキー:04/04/27 01:41 ID:WqMIG8qb
投下してみようかな
普段文章なんて書かないもんで、かなりベタでヘ(ryでも許して頂けますでしょうか・・・
58名無しさん@ピンキー:04/04/27 11:15 ID:kS97Xdpd
>>57
щ(゚д゚щ)カモーン
5948:04/04/27 17:59 ID:waM2e0s+
投下キボン
俺も頑張るから
6057:04/04/27 22:10 ID:WqMIG8qb
じゃあこれを機に職人さんが増える事を期待して投下しますわ
賑やかし程度なんで色々大目に見てやってくれ〜
ちなみに美鳥×セイジ気味。オナーニネタ。
6157:04/04/27 22:13 ID:WqMIG8qb
――寝付けねぇ。

ベッドから腕を伸ばし手探りで携帯を開いて時間を確かめると深夜2時を過ぎていた。
以前なら一発……時には何発か抜くと、心地よい倦怠感を感じたまま眠りにつけたものだが……
右手が美鳥に変化してからというもの、そんな当たり前の行為もままならない日々が続いていた。つまり、溜まっていたのだ。
……右手の美鳥はすぅすぅと小さく寝息を立てて眠っている。

――今のうちなら…。

セイジは美鳥を起こさないようにそっと上体を起こし、左手で寝間着にしているジャージとトランクスを足の付け根辺りまで下ろした。
汚れ無き少女の傍らで、気付かれないように自己処理をしなければならない。
右手に気を遣いながらもセイジは妙な興奮に支配されていた。
6257:04/04/27 22:16 ID:WqMIG8qb
不器用な左手で既に半勃ち状態のペニスを包むが、やはり動かし慣れない為、いつもの様にすぐには快感を得られなかった。
「くっそ……まどろっこしいぜ…!」小さく愚痴をこぼしながらも、ただひたすら扱くだけの自慰に励む。

――あ、イきそう…!
下半身へ電流が走るような感覚。
重たくなった左手を一層激しく上下させ、絶頂を迎えようとしたまさにその時だった…

「う、ぅ…ん…セェジくん…?」
「―――ッ!!」
悪夢だ。いやむしろ夢であった方が気が楽だろう…。
美鳥が目を擦りながら起きあがり、驚いて右側に身体を捻ってしまった瞬間だった。
体を溜りに溜まっていた精液がどっと発射され、あろうことか右手……美鳥に頭から浴びせてしまったのだ。
6357:04/04/28 00:20 ID:XaVwGQtP
「きゃっ、ぃやぁ―っ!!」
甲高い悲鳴がセイジの耳を刺す。
美鳥は身体中、精液にまみれ咳き込みながら手の平で拭い取ろうと必死だが、小さな美鳥にとっては尋常で無い量だった。
「…ヒドイよぉ、こんなの…セイジくんのヘンタイ!」
「んなッ、何だとぉ…ッ!」
変態と罵られカチンときたセイジは喉元まで出かかっていた謝罪の言葉を飲み込んで逆ギレした。
「男がオナニーすんのなんか当たり前だろ!大体なぁ、本来なら右手のお前がすべき役割なんだよ!!」
「そ、そんなぁ…!わ、わたし、そんな事…」
美鳥は顔を真っ赤にさせ潤んだ瞳を逸らす。その可愛らしい様子にセイジのペニスは再びいきり立った。
「ひゃあぁ…っ」
その様は美鳥にとって赤黒い異形の怪物にも見えた。
自分の背丈程もある肉柱がぴくぴくと脈打ちながら目の前で大きさを増していくのだから、無理もない。
「ほら、早く慰めてくれよ。…俺だってしんどいんだぜ?」
ぐいぐいと無理矢理、美鳥の身体にペニスを押し当てる。
「セイジくん…つらいの?…つらいんだったら、わたし…頑張る!」
6457:04/04/28 00:22 ID:XaVwGQtP
恐る恐る肉棒に触れ手の平で擦るが、セイジにとっては蟻が這うようなむず痒さ程度しか感じる事は出来なかった。
「そんなんじゃくすぐってぇ…、見てろよ?」
自慰行為を目撃されてしまった瞬間こそ羞恥を味わったセイジだが、既に欲望が勝っていた。
再び、見せ付けるように左手で自身を扱く。美鳥は赤面し手の平で顔を覆いながらも、しっかり行為を見つめていた。
頭の中では右手の自分がセイジの為にどう働けば良いか、考えを巡らせていただろう。
「お前の番…やり方、わかったな?」
「は…はぁい…っ!」
ついぼんやりと見入ってしまっていたところに突然声をかけられ返事が裏返った。
先程のそれよりも一層はち切れんばかりに膨張したペニスにそっと触れる。
手の平からどくんどくんと血脈が伝わり美鳥の身体を強ばらせた。
――…これが男のコの…初めてだよぉ
男、…というよりセイジのそれに貫かれる空想で自分を慰めた経験はあったが、想像よりずっと大きく天井を向いてそそり立つシンボルは恐れと、興味をそそった。
6557 ラストです:04/04/28 15:44 ID:XaVwGQtP
幹にぎゅっとしがみつき、身体を上下させと手製のワンピースが精液でぬめり、擦るたびぬちゅぬちゅと音を立てる。
初めて他人の感触を味わったセイジは、容易く絶頂を迎えてしまいそうになったが、眉間に皺を寄せ、ぐっと堪えた。
美鳥の瞳には苦痛の表情と映り、「わたしが頑張らなきゃ…!」と呟くとより激しく扱いた。
擦れて服が捲りあがり露出した胸のピンク色の突起が初々しい。小さな胸を押しつけ身体で擦りながら、先端の割れ目を指で広げ、尿道の入り口をぴちゃぴちゃと舐め回した。
知識があった訳では無いが、自分の身体に置き換えて考え、直感でそこが最も感じ易いと判断し責め続けた。
「う、ぅあぁ…、美…鳥ぃ…!」
下半身にムズムズと込み上げる快感に低く唸る。
「セイジくん…気持ちいい?」
唾液と先走りの液で淫媚にてかる顔を上げ、上目遣いで美鳥が尋ねた。
「ぁ、あぁ…良いぜ、…もう、出そうだ」
肩で息をし切れ切れに答えた。セイジの頬は上気し、平たい胸板にはりついたTシャツの上からでも2つの突起が分かる。
自分の愛撫に身を震わせるその姿が美鳥にはとてもかわいらしく思え、心は満足感で満たされた。
それと同時に下腹部がキュッとする妙な感覚を感じたがそこより下はセイジの手首である。
その感覚を美鳥は一人寝の夜に何度か体験しており、正体を知っていたが、今は熱を奥に秘めたままセイジに奉仕するしかなく、少し残念だった。
幹を、カリを、先端をその身の全てを使い擦り上げ、尿道を目一杯吸い上げられる度、セイジは下半身をビクビクと痙攣させ、限界を知らせた。
「ああぁ―…っ!イくッ、美鳥ィ―!」
「セイジくんっ、いっぱい出してぇ……!」
瞬間、美鳥の顔目がけて勢い良くおびただしい量の精液が発射される。
白濁した洪水に飲まれ美鳥はむせ返るが、射精は止まらず、断続的に粘液を浴びせられ続けた。

「これからも、優秀な右手で居させてね」
ぐったりと倒れこんだセイジの傍らで美鳥は呟いた。

その後は以前の通り、右手で自慰(?)に励んだのは言うまでも無いだろう。

終わらせる。
6657:04/04/28 15:50 ID:XaVwGQtP
無駄に長い作文な上、改行具合おかしかったらスマソ
それよりセイジ受でスマソ・・・これ位しか思いつかなかった・・・。
67名無しさん@ピンキー:04/04/29 04:26 ID:tYjg7uuH
(・∀・)b グッジョブ!!
正治×美鳥が大好物なので萌えたよー
68名無しさん@ピンキー:04/04/29 21:59 ID:9kGh8xSU
>>57
GJ!
6948:04/04/29 23:17 ID:P28Bv15F
モツカレ
俺はまだ時間かかりそうだ・・
7057:04/04/30 20:23 ID:vGZv2L9J
優しいお言葉サンクス。48タンお待ちしてます!

セイジ・美鳥って他キャラと絡ませづらいよねぇ
71名無しさん@ピンキー:04/04/30 21:07 ID:Bx93qwYF
寝てる美鳥に仔猫がじゃれついてペロペロ
72SS保管人:04/05/01 21:39 ID:Z8KF/LlJ
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
(サーバーが重くて繋がりにくいです)

57様、そして将来の書き手の皆様、
圧死した前スレに引き続き、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?
7348:04/05/03 22:29 ID:mderiTPs
とりあえず捕手
7457:04/05/03 23:46 ID:5WVUms1q
保管人さん>私のものに関しては、構わないです
ありがとうございます!
75名無しさん@ピンキー:04/05/05 11:46 ID:ySuCR0iZ
かたし
7648:04/05/09 00:48 ID:ZNYJv0lH
ここが落ちては意味がない!保守
77名無しさん@ピンキー:04/05/09 07:26 ID:+FFj216N
補修
78名無しさん@ピンキー :04/05/09 18:31 ID:WT65Imve
正治×栞そのうち書けたら書こうと思います
79名無しさん@ピンキー:04/05/09 19:05 ID:SppcOjbj
えらい
8048:04/05/09 21:03 ID:ZNYJv0lH
キター。俺も頑張らねば。
ちなみに俺は正治×貴子です
81名無しさん@ピンキー:04/05/09 21:15 ID:7MQClLzJ
グッジョブ>>57タソ。
燃えたついでに原作買ってきたので漏れも頑張ってみる。
8257:04/05/10 16:24 ID:7tqy04Is
投下予告キタ―(゚∀゚)―!!
頑張ってください。楽しみに待ってます。

そろそろ名無しに戻ろう
83名無しさん@ピンキー:04/05/10 22:55 ID:NDdvIEGP
いいからさっさとしろよ
84:04/05/11 02:32 ID:oJQ5YDEJ
美鳥×奈緒。続くかもしれないし続かないかもしれません。この先、書きたいシチュはあるんですけどね。

「ま……槇葉さん」
普段から何を考えているのか解らない無表情がいつもとはちょっと違って朱がかって、
目もほんの少しだけれど血走っているようにみえる。
事件の起こりは学校からの帰り道。
槇葉さんがセイジ君に近づいて何かで首に触ったと思ったら
「ギャ……」
と一言。セイジ君が倒れてしまった。右手にひっついているわたしとしてはいきなりの
事に何がなんだか解らない内に
「……助けて(はーと)」
なんて言われて槇葉さんにどんどん服を脱がされてしまう。
「イヤ、なにするんですか!!」
抗議するものの果たして聞こえているのかいないのか。
セイジ君の二の腕の部分をつかむが早いかいきなり上着の中にそれを突っ込む。
必然的にわたしも槇葉さんの服の中に入り込む事になってしまった。
目の前にあるのは槇葉さんのブラジャー……というかなんというか。
本当に『きもち』ふくらんでいるとしかいえないバストをつつんでいるのは私が小学生の時に
はじめてつけた時でも、もう少しカップはあっただろうなという大きさの子供用ブラ。
「えっ?……ええっ!?」
槇葉さんは、セイジ君の腕をつかんでいるのとは反対の手でそのブラをずらしてしまった。
白くてひらぺったくてはっきり言えば真っ平らと断言してしまえる胸だったが、
その中心のピンクの芽は驚いたことに力強く勃起して強く『おんな』を主張している。
85:04/05/11 02:32 ID:oJQ5YDEJ
「槇葉さん……どうしたんですか、いったい?」
さっきの「助けて」のセリフと今目の前にある乳首。
疑問符だらけでどうにもならない。
「父……薬盛られた……丸一日この状態……自分でするの物足りなくなってきて、
……どうしても好きな人と……ぽっ」
「え、えと……好きな人って……わたしってことですか!!」
「……」
返事の代わりにほっぺたに乳首が押しつけられた。
縮尺としてはちょうどげんこつがあたっている感じなんだけど、微妙に弾力があって
土台の柔らかさも相まって何ともいえない感触がほっぺたに拡がってくる。
すこしだけ、わたしの中にあるえっちな気分モードのスイッチがノックされてしまう。
「わ、わかりました。ひとりでした後の寂しさは私にも解りますし、
微力ながらこの美鳥がご協力しますぅぅぅうふぎゅ」
語尾が変になったのは強くほっぺたにしこりが押しつけられたから。
わたしのあまり豊富とはいえない性経験(セイジ君の事を考えて自分で……だけですから)
から察するにもっと強い刺激をもとめているのだろう。
わたしは少し大きく口を開けて槇葉さんの淡いピンク色を口にふくんだ。
「……」
舌でぺろぺろと先っぽをなめると槇葉さんが震えたのが解った。
ソフトクリームの要領でペロペロペロペロ。
なめるのに飽きたら歯で軽くかみかみ。
86:04/05/11 02:33 ID:oJQ5YDEJ
白い平野から少しずつ汗がわき出てきたのか、むわっと彼女の体から生暖かい空気が起きる。
わたしが動くことで、彼女の服は乱れ、ほとんどはだけてしまった状態ではあるけど、
服の中にいることで甘いにおいがこもって濃厚にわたしの頭の中の女なところを刺激するから、
ついついわたしの興奮度も上がってきてしまう。
かみかみペロペロすんすん。
彼女に甘い刺激を与える、なめる、噛むに加えて鼻をすりつけて臭いをかぐ動作が加わった。
わたしがこのえっちなシチュエーションを楽しむ為の行為だ。
槇葉さんは時折ビクッと体を震わしてわたしで感じていることが伝わってくる。
「……」
声は出さないけれど、彼女の鼻息が少し甘くひっかかる感じになっている。
「あっ、わたしで興奮しはじめてくれているんですね」
サービスを思いつく。
少し体をずらして……っと。
わたしは槇葉さんに比べればかなりメリハリのあるわたしの胸を両手でつかんで
槇葉さんの乳首を挟んだ。
「ほらほら、槇葉さん。おっぱいでおっぱいの先っぽを挟んでますよぉ」
見上げた槇葉さんの顔は本当にビックリするほど真っ赤で、普段は冷静な目がウルウルと
潤んでいる。
87名無しさん@ピンキー:04/05/11 02:35 ID:oJQ5YDEJ
「……きもち……イイ……」
普段の、それすら滅多に聞けないけど、平坦な口調からは信じられない鼻にかかった甘い声。
「へへへへ。サービスしますよぉ」
ぐいっと手に力を入れてしっかりとわたしのおっぱいの谷間をつくって体を上下にゆすった。
「…………ぅん……」
油断すると聞き逃してしまいそうな程、小さかったけれど確かに槇葉さんの口から漏れたのは
あえぎ声と呼ばれるものだった。
わたしはそのまま胸で刺激しながらさらにタイミングを見て先っぽに歯をつんつんと当てる
ようにしてみる。
「……あっ……ふぁ……あん」
「ふぁ、あ。あん、ふぅん。……ふぁん」
槇葉さんの口から次第にはっきりと声が聞こえるようになってきたけれど、実はわたしもうれしさと
甘い気持ちよさで同調するように甘い声を漏らしていたのだった。
88:04/05/11 02:40 ID:oJQ5YDEJ
うわ。最後名前入れ忘れてたし。

他の人もいっていましたが、正治にはもれなく美鳥、美鳥にはもれなく正治がついてくるので
なかなか他のキャラと絡ませにくいですね。
貴子タン×セイジのらぶらぶ話も書きたいのですけど……難しい。
89名無しさん@ピンキー:04/05/11 19:19 ID:2v+ZKJQc
8タン、グッジョブ(・∀・)b
女体をいじくりまわす美鳥、萌えるよー
90名無しさん@ピンキー:04/05/11 23:29 ID:VP/t2Udc
よいしょも大変だな
91名無しさん@ピンキー:04/05/12 00:21 ID:mCKgc/qc
セイジが目を覚ましたら美鳥の右手になっていて、
昏睡している美鳥の本体にイタズラするSSをきぼんぬ
92名無しさん@ピンキー:04/05/12 01:10 ID:tBFWHkQl
それに近い話今度アニメでやるじゃん。
93名無しさん@ピンキー:04/05/13 18:00 ID:A6TIAxK2
マン太郎に出てきた、バリヤフリーマンよろしく、
右手が上半身、左手が下半身。
えらく胴長の美鳥に……
94名無しさん@ピンキー:04/05/13 23:03 ID:2S/+PneO
虹板にはスレがないようだな。
95名無しさん@ピンキー:04/05/15 06:33 ID:OU2/1B+O
このマンガおっぱい凄いでつね
96名無しさん@ピンキー:04/05/15 23:09 ID:U0YDXOQK
不良連中に剥かれて回されるいいんちょはまだか?
97名無しさん@ピンキー:04/05/16 20:48 ID:JeCu2ie5
ちくしょう・・・フィギュア欲しかったな・・・・
98名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:58 ID:cXPlw3Am
ダメだ…

イインチョ ガ カワイスギルヨ…
99名無しさん@ピンキー:04/05/21 01:37 ID:IP+iDVNS
半角のほう落ちた・・・_| ̄|○
100名無しさん@ピンキー:04/05/21 20:47 ID:vYVz/aYS
【悪魔の】美鳥の日々のうきゅ〜ん画像【右手】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1085140026/

支援してくれ。
10148:04/05/24 01:40 ID:bOxdJ65w
やっと・・・できた。
明日(今日)の晩辺りに投下します。
期待せずに待っていてください。
102名無しさん@ピンキー:04/05/24 02:28 ID:3oahpR8O
(・∀・)ワクワク
10348:04/05/24 21:06 ID:bOxdJ65w
それでは、投下します。
とてつもなく長い作品になっていますが、どうかご了承を(´д`)
104原作DAYS74の続きという設定:04/05/24 21:09 ID:bOxdJ65w
勢いで言ってしまった「あの」言葉。
「あんたのことなんか好きにならなきゃこんな思いは─」
気が動転して、頭の中が真っ白になって、逃げるように走って、家に駆け込んだ。
だけど動悸は全く収まらず、そのまま夜を迎えて、一睡もできないままに、また陽が昇った。
そして学校へ・・・家を出る前に、机の上に置いてある、一枚の写真をスッと手に取り、数秒の間眺めて部屋を出た。
家の中は静かだった。お母さんとお父さんは仕事。妹は部活の朝練にでかけている。
緊張と興奮で、朝ごはんは喉を通りそうもない。何も食べず、玄関へ向かった。
ノブに手をかけ、ゆっくり前に押し込む。陽の光が視界を包む、その瞬間、緊張と興奮が、より一層増した気がした。



「・・・・・」
授業中も、休み時間も、アイツを見ることができなかった。
少しでも、ほんの少しでもアイツの方に目を向けようとすると、恥ずかしくなって視線を反らしてしまう。
こんなことしてちゃいけない・・そう思っていても、どうにもできなかった。
アイツの方から話しかけてくることもなく、そのまま時が過ぎていった。
「・・・はぁ」
「どうしたの、貴子?今日、変だよ?授業中も落ち着いてないし、妙に顔赤いし、熱あるんじゃない?」
昼休み。いつもどおり友達と机を囲んで、昼食をとっている。
やっぱり食欲はわかないけど、食べないわけにもいかないので、少しづつ口に運んでいる。
「だ、大丈夫よ。昨日ちょっと夜更かししちゃって・・」
「へ〜、貴子も夜更かしなんかするんだぁ。きっちり11時には寝てますって感じだったけど」
とんだ大嘘だけど、ホントのことを言えるはずがない。
「それにしても貴子、なんで卒業生を送る会・・だっけ?あれの実行委員の相方、沢村にしたの?」
「えっ?」
今、このときの間だけ忘れていた、昨日のことを思い出した。もともと紅潮気味だった頬が、ますます赤くなる。
「あれれ?貴子、顔がますます赤くなったよ?もしかして・・・」
「や、やめてよ!なんで私が、私があんな不良・・」
「あれあれあれれ?なんでそんなに動揺してるのかな?」
「た、ただただ私は、アイツが少しでも正しい方向にいくようにって・・!」
身振り手振りで誤解でない誤解を解こうとする。
友達はニヤニヤしている。
「ま、何にしろ大変よねー。今日も遅くまで残るんでしょ?よくやるわね、ほんと」
「え、あ・・・まぁ・・・そうね」
そういえば今日も放課後、沢村と二人きりになる。アイツ、来るかな・・・
106:04/05/24 21:10 ID:bOxdJ65w
そんなこんなをしている間に、昼休みも午後の授業も終わり、放課後を迎えた。
結局、今日は一言も沢村と言葉を交わさなかった。

(生徒会室─昨日はここで・・ここで・・)
たくさんの書類を腕に抱えて、扉を開ける。
まだ沢村は来ていなかった。
「・・・はぁ・・・来るかな・・アイツ。来たら・・なんて言おうかな・・」
書類をバサッと机に置く。
開放された窓の外からは、昨日と同じように野球部の掛け声が聞こえている。
「・・・・ふぅ」
とりあえず席について、今日やるべき作業を始めようとしたときだった。
「・・・おう、綾瀬。もう来てたのか」
開けっ放しにしておいた扉から、あの男が入ってきた。
「さ、沢村・・・」
平然とした顔で、隣の机に腰を掛ける沢村。
「で?今日は何すんだ?またツマンネー作業ばっかか?」
「え・・?・・とりあえず・・この書類をきっちり分けて・・」
昨日のことなど、まるでなかったように平然と振舞っている。
「あ〜あ、やっぱまた同じような作業か。やってらんねーぜ、ったく」
大量に積んである、書類に手をかける沢村。
昨日ほど文句もタレず、黙々と作業を始めた。
「・・・・・」
「・・・・・」
パチン、パチンとホッチキスの音が静かな教室に響く。
授業中と同じように、静かに静かに時が過ぎていく。
(どうして・・・どうして何も言わないの・・?昨日のこと・・気にならないのかな?)
嫌な重い空気が教室を包んでいた。
(私から・・・もう一度・・・)
これも授業中と同じように、チラチラと視線を向けては戻し、向けては戻しを繰り返す。
107:04/05/24 21:11 ID:bOxdJ65w
ただ、それはセイジも同じだった。
当然のことながらセイジも昨日のことが気になっていた。
ドタバタの中ながら、目の前にいる女から聞いた「好き」という言葉。
そのまま彼女は逃げるように走っていってしまい、昨日はそれで終わった。
帰ってからも、頭はそっちに向きっぱなしで、右手にいる、美鳥のことも一時忘れていた。
美鳥は美鳥で心配そうな顔をして、俺のほうを見たり、時々思い詰まったように下を向いたり
よくわからない行動を繰り返していた気がする。たぶんアイツも心穏やかじゃないんだろう。
まぁそれも当然か。
「セイジくん・・・!セイジくん・・!」
突然、右手の美鳥が話しかけてきた。答えようと思ったが、こんな静かな教室で言葉を出したら綾瀬に気付かれる。
とりあえず目で合図を送ってみた。
「今日は・・・このまま何もせずに帰りましょうね・・・ねっ?」
「・・・・」
答えられなかったし、答えるつもりもなかった。今日の作業が終わった後、昨日のことについて綾瀬に聞くつもりだった。
それで綾瀬が本当に俺のことが好きだってんなら・・・俺は・・俺は・・・?


セイジの表情を見た美鳥の不安は一層増していた。
(確かに、このまま逃げたり話しかけずにいたりして綾瀬さんを無視するのはよくないこと・・。
でも、綾瀬さんが告白して、セイジくんが綾瀬さんがセイジくんを好きだったことを知れば、間違いなく今の生活は・・。
イヤだ・・そんなのイヤです・・。
とにかく今は、今はなにも起きないで、このままの生活を・・・でもセイジくん・・今の様子じゃ、何か考えてるみたい・・。
どうにかしなきゃ・・・)
服の袖から、そっとセイジの顔を見上げ、眉を八の字にしながら、美鳥はそう考えていた。
次第に机に積まれていく書類の量が増えていき、とうとう全ての書類をまとめ終わったようだった。
108:04/05/24 21:12 ID:bOxdJ65w
「オイ、これで全部か?」
突然沢村から言葉をかけてきた。
「え?・・ええそうよ。それで全部・・・今日は終わりね」
まさか本当に何も無く今日は終わってしまうのだろうか・・それだけは絶対に嫌だ。
(このままじゃズルズルいって自然と言葉すら交わさなくなってしまうかも知れない。それだけは絶対にダメ。
私から話題をふるしか・・・ない!)
綾瀬は決心し、スッと顔をあげ、口を開く。
「ね、ねぇ沢・・」
「なぁ綾瀬」
綾瀬の言葉を遮って、沢村が話しかけてきた。真剣な顔で、じっと綾瀬の目を見つめて。
「な・・な・・なに・・・?」
「昨日の・・・ことだけどよ・・」
綾瀬の身体が、思わずビクッと震え上がる。
「昨日はお前・・あんなこと言ってすぐいっちまって・・俺もいきなりでよくわかんねーんだが・・」
「・・・・」
綾瀬はうつむいたまま顔を上げることができなかった。
緊張で唾さえ飲み込めない。
綾瀬と同じようにうつむきかけていた沢村が、顔を上げて一言、こう言った。
「マジ・・・なのか?」
ドクンッドクンッドクンッ・・・
両手を胸元に添えている。鼓動の音が添えた手の指先から伝わってくる。
(言うしかない・・今言わなきゃ・・!)
意を決して、顔を上げて、アイツの顔を、いえ、アイツの眼をジッと見つめて、軽く頷ずいた。
109:04/05/24 21:13 ID:bOxdJ65w
「あ、綾瀬・・・」
自分から聞いておいて、どう答えればいいかわからなかった。
今まで綾瀬をそういう対象で見たことなかったし、アイツが俺のことを好きだなんて考えたことすらなかった。
そして今、俺の右手が震えている。美鳥は今この時、どんな気持ちでいるんだろうか。
「ねぇ沢村・・・私じゃ・・・ダメ?」
顔を真っ赤にした綾瀬が俺のほうを見ながら一歩二歩近づいてくる。
俺は何も言えず口をモゴモゴしているだけ。
そうこうしてる合間に綾瀬が俺と人一人挟まるかどうかのところまで迫ってきていた。
こうして近くで見ると綾瀬も可愛いく見える。微かに震える唇も色っぽい。
「も、もし・・・よかったら・・・私と・・つ、付き合って・・ほ、ほし・・いの」
とてつもない緊張と、微妙に混じった欲情で、俺の頭はパニクってしまいそうだった。


(言った・・言っちゃった・・。)
ついにハッキリと「付き合ってほしい」という一言を伝えることができた。
私の思いを、伝えることができた。あとは・・・返事だけ。
一瞬フラれることが頭をよぎって不安に駆られる。
(ダ、ダメ!そんなこと考えちゃ・・信じる!信じるのよ・・・!)
とっさに沢村の左手を握ってみる。
「私・・ずっと・・ずっとあんたの事好きだったっ!ずっとあんたに私の思いに気付いてもらおうと思って・・何度も何度もアタックしたけど
、あんた全然気付いてくれなくって・・どれだけ悶々とした日々を・・すごしてきたか・・」
発される声に、涙声が混じる。目尻に涙が浮かび、次から次へとわきあがる涙を堪えきれずに、溢れ出した涙は頬をつたい、沢村の左手を滴る。
「綾瀬・・・」
110:04/05/24 21:14 ID:bOxdJ65w
綾瀬が俺の左手を握りながら泣いている。
俺の左手は柔らかいモノに包まれている。俺の左手を包んでいるのは綾瀬の手だ。
視界には赤くなった綾瀬の顔と潤んだ目。
俺の耳には嗚咽のような声にならない声が聞こえてくる。こんな経験は始めてだ。
(女の手って・・・こんなに暖かくて気持ちいいモンなのか・・)
「綾瀬・・・」
思わず俺は、左手に添えられている綾瀬の手を払い、綾瀬の頬に手を伸ばした。
サラサラとしたさわり心地の髪を少し掻き分け、肌に触れる。
掌とは違う、柔らかさとその感触が俺の左手を支配する。
「沢村・・・?」
綾瀬の口から漏れる小さな吐息が手首に吹きかかる。
俺の中で、欲情という感情が、その存在を強く主張し始める。
俺の手は、頬を伝って首筋に伸びてゆく。そして思わず、クイッっと綾瀬を引き寄せた。
綾瀬は、ほとんど抵抗せずに、俺に身を寄せてきた。
やがて俺の左手は、そのまま降りていき背中に到達する。丁度綾瀬を抱きかかええる形になった。
綾瀬は目をつむっていて、その口元はかすかに微笑んでいたように見えた。
俺の左手は、まだ綾瀬の背中を這い下っていく。



よくわからないけど、私は今、沢村に抱かれている。
ちゃんとした返事は聞いてないけど、これは付き合ってくれるってことなのかな?
だとしたら・・・だとしたら・・・うれしい。
私は特に抵抗もせずに沢村の胸に身体を寄せる。
たくましくて頼りがいのある胸だと思った。
けど、次の瞬間─
11130秒規制UZEEEEEE!!   8:04/05/24 21:15 ID:bOxdJ65w
「・・・!キャッ!なにすんのよ!」
突然、沢村の腕が私の腰のあたりを撫で回した。
急なことでビックリして、思わず沢村を突き飛ばしてしまった。
沢村はバランスを崩し、床にしりもちをついた。
「い、いきなりどこ触ってんのよ!馬鹿!セクハラ!変態!」
「あ、いや、その、つい・・・」
「最低っ!せっかくいいムードだったのにっ!」
私は恥ずかしさのあまり、教室を飛び出しそうになった。
(・・・はっ!ダメよ貴子!ここで出て行ったら、また機会を逃すことになるわ!ここは落ち着いて・・落ち着いて・・)
「お、おい待てよ!綾瀬!」
沢村が呼び止める。もう扉を開けて、身体半分教室から出ていたが、そこで思いとどまった。
「・・・と、とりあえず書類を職員室に届けましょ!」
「・・・お、おう。わかった」
パンッ!パンッ!と腰を手で払う。
今はとりあえず、すっかり忘れていた卒業生を送る会の書類を職員室に届けることにした。
それから先はこれから考えよう・・・
112:04/05/24 21:16 ID:bOxdJ65w
先ほどまでは晴れていた空が、雲に包まれ、雨しずくを降らせていた。
時計は午後5:30。野球部も雨のため練習はしておらず、校舎は静かに雨を浴びていた。
書類を届け、帰るように指示された綾瀬と沢村。
しかし思った以上に雨脚は強く、傘を持っていない両人は雨宿り状態になっていた。
「止みそうにねぇな、この雨」
「・・・そうね・・・困ったわ」
辺りを見渡してみるが、校舎に人の気配は少なく、置き傘もなかった。
「しゃーねーな。雨浴びながら帰るか」
「えっ?もう少し待ってみない?止むかもしれないし・・」
綾瀬としては、このまま雨を浴びて帰って、ムードが壊れるのが嫌だった。
どこかで傘を一本みつけ、さしずめ相合傘のような状態を望んでいた。
その状態で家に誘って、晩御飯でも・・・と考えていたのだが。
「でもなぁ、夕立って感じの雨じゃねーし」
「・・・・・・・・」
黙り込んでしまう綾瀬。流石の沢村も、綾瀬の気持ちを気遣ってか、強引に帰ろうとはしなかった。
「そうだ!綾瀬!俺ん家よってけばいいじゃねーか!帰り道の途中だろ?」
「・・・!」
綾瀬にとって思わぬ好展開だった。確かに沢村の家は綾瀬の家までの道の途中にある。
「い、いいわね、それ。そこで傘でも借りればベストよね!」
もちろんタダで帰るつもりはなかった。沢村の家に着いてからが勝負だ─
「よっしゃ!じゃあさっそく行くか!なるべく急ごうな!」
「あ、ちょっと待ってよ!」
沢村が勢いよく走り出す。その後を追って綾瀬も小走りで校舎を出た。
11310:04/05/24 21:17 ID:bOxdJ65w
「ぶはっ!結構濡れちまったなぁ・・」
「うん・・・」
沢村の家に着いた。しかしかなり濡れてしまっていた。服を絞ったら、かなりの雨水が絞りだせるだろう。
「ね、ねぇ沢村・・・」
「ん?なんだ?」
「シャ、シャワーかしてくんない?こんなビショヌレで帰るの嫌だし・・」
まずは第一手。家にあがることだ。
「おう、別にいいぞ。そこ、奥にいったとこだ」
成功した。第一手はカンペキだ。綾瀬はいそいそと浴室の方に消えていった。
「セイジくん・・!セイジくんっ・・・!」
「・・・・ん?」
久々に美鳥が話しかけてきた。確かに今までは話しかけづらい状況だったが。
「綾瀬さんのこと・・・どう思ってるんですか・・?」
いきなりストレートに聞いてきた。沢村は一瞬たじろいだが、すぐ答えた。
「どうもこうもねーよ!シャワーから上がったら、さっさと帰ってもらうよ!」
「で、でもさっきセイジくん、綾瀬さん抱き寄せて・・」
セイジの顔が一気に赤くなった。
「あ、あ、あ、あれはそーゆーんじゃなくてだな!勢いでつい・・・」
「勢いでって・・・」
美鳥の表情が一層不安そうになっている。もはや不安というより、疑いに近いものも含まれている。
「と、とりあえず包帯まいとくぞ!綾瀬にお前のことバレたらマズイからな!」
「えっ?でもシャワー浴びたらすぐ帰ってもらうって・・んーっ!」
ほぼ無理やり黙らせた形だった。沢村としても、これ以上あーいう話を続けたくなかったのだ。
ただその行為は、美鳥の不安を的中させる引き金のようなものになってしまうことになる。
11411:04/05/24 21:18 ID:bOxdJ65w
(そーいや、綾瀬の着替え用意してやらなくちゃな・・。姉貴の服しかねーが・・・まぁいいか)
引き出しを適当に漁って、適当に服を持ち出した。下着は用意しなかった。なんとなく恥ずかしかったからだ。
「おーい、綾瀬ぇ!」
風呂場の扉をまたいで話しかける。
「服、用意したからな。ここ置いとくぞ!」
「あ、ありがと!」
そそくさとその場を出て、居間に戻る沢村。右手に包帯を巻いていて美鳥が喋れないせいか、とても静かだった。
それにしてもどうも落ち着きがない沢村。美鳥が話しかけてこないからだろうか。
とりあえずリモコンを手に取り、テレビの電源を入れた。
(さて・・綾瀬が風呂上がったら、とっとと帰ってもらわなきゃな。また妙な気起こすのもマズイし・・)
自分にそう言い聞かせていたが、何か心の奥底では、さっきの続きをしたいと思ったり、
あのまま綾瀬が抵抗しなかったら、どうなっていたのだろうか・・。そんな考えが渦巻いていた。
そしてその先の妄想が脳裏に浮かぶたびに、沢村は「何考えてるんだ」と自分に言い聞かせ、その妄想をかき消していた。
テレビにはバラエティ番組が写っているが、その内容など全く目に入っていない。
そうこうしてるうちに、綾瀬がシャワーからあがってきた。

「あーすっきりした。・・・さぁ、これからよ!」
気分爽快。身体についた気持ち悪い雨水を洗い流し、浴室を出た綾瀬。
決意新たにバスタオルで身体を拭いている。
「えーっと・・沢村が用意してくれた服は・・・」
辺りを見回し、すぐに見つけた。至ってフツーのカッターシャツと紺のズボンだった。
「・・・あれ?下着は・・・?」
・・なかった。雨に濡れた上に、少し汗も混じった先ほどまでの下着をつける気にはなれなかった。
(どうしよう・・。・・!そうだ・・ここはダイタンに・・)
一通り身体を拭き終わった綾瀬は、ブラジャーをつけずにシャツを羽織った。
(ノーブラ作戦よ!ちょっと恥ずかしいけど・・これも作戦成功のため!)
色気で攻める寸法だったが、流石にノーパンにはなれなかった。仕方なく先ほどまでのものを見に着け、ズボンを穿いた。
(さてと・・・まずはココから追い出されないことよ・・。沢村はさっきのこともあったし恥ずかしがって私を帰らそうとするに決まってる!
 そうさせないためには・・・。時間は6時過ぎ・・アレしかない!)
意気揚々、居間へ向かうと沢村が胡坐をかきながらテレビを見ていた。
綾瀬が居間に入ったのにも気付いていないようだ。
「ね・・ねぇ、沢村!」
「うお!な、なんだよ綾瀬!でたなら言えよ・・」
沢村が立ち上がる。早速、綾瀬を帰らせようとする寸法だ。
ただ、彼女にまったくその気はなかった。
「沢村・・お腹空いてない・・?」
「えぇ・・?」
時間帯は丁度夕御飯時。ウデに自身のある綾瀬だからこその作戦だ。
まぁありきたりとも言えるが・・。
11613:04/05/24 21:21 ID:bOxdJ65w
「わ、私が何か作ってあげよっか・・?」
少し沢村は考え込んでいた。おそらくお腹は空いているんだろう。
ただやっぱり先ほどまでの恥ずかしさと理由のない嫌悪感が沢村を躊躇させている。
「ね?丁度いいでしょ?私に任せといてくれればいいから!」
ささっと台所へ移動する綾瀬。
「あ、おい!ちょっと待てよ!メシ作るっても材料が・・」
冷蔵庫に手をかけ、そのままガチャリと扉を開く綾瀬。
「なによ、きちんと揃ってるじゃない。これだけあれば充分よ」
「あ、あれ・・?」
そういえば思い出した。昨日、美鳥と一緒にスーパーへ買出しに行ったのだった。
それがこんな形になって展開してしまうとは。
「あんたはのんびりしてくれてていいわよ!一時間くらいでできるから!」
エプロンを腰に巻く綾瀬。もうすっかり作る気になってしまっている。
流石にここから止めにかかることはできなかった。
(いいわよ・・いいわよ・・いつになく順調だわ・・!このまま・・このまま・・!)
野菜を刻み、フライパンとナベを用意する。
沢村は綾瀬に言われたとおり居間でくつろいでいた。
胡坐をかいて、小テーブルにひじを突きながらテレビを眺めている。
(ちっくしょー・・なんでこうなっちまうんだ・・。ま、まぁいい、メシだけだ!メシだけ・・)
11714:04/05/24 21:22 ID:bOxdJ65w
もう必死だった。このメシだけで済む気がしない、嫌な予感が沢村を包んでいた。
トントントンと包丁がまな板を叩く音。
ゴトゴトとナベに注がれた水が沸騰しはじめる。
─と
「あちっ!─あっ!」
─ガチャンッ!
綾瀬が熱くなったナベの側面に触れてしまった。当然、反射的に手を弾く。
その手がテーブルの上に置いてあった茶碗にぶつかり、その茶碗が落ち、割れてしまった。
「おいおい、何やってんだよ!」
「ご、ごめん!今、片付けるから・・」
台所へ駆けつける沢村。綾瀬はしゃがみ込んで茶碗の破片を拾い始めた。
「・・・・う・・・」
しゃがんだ綾瀬の襟元から、チラリチラリと胸の谷間が覗いている。
綾瀬が身体を前後に動かすたびに、小さく、そして細かく揺れている。
(綾瀬ってこんなに胸でかかったか・・?これも今まで意識してなかっただけか?今見てみればコイツ・・相当いい身体してるよな・・
 って何考えてんだ俺!コイツは綾瀬だ!学校では色気のカケラもないクソ生意気な綾瀬なんだよっ!)
「ちょっと!なにじろじろ見てんのよ!エッチ!」
その言葉で我に返った。
「な、なにも見てねぇよ!ただケガしねーよーにと思って・・」
「あ・・そう。ありがと。案外やさしいのね」
「案外ってなんだよ、案外って・・」
ブツブツ言いながら沢村は居間に戻った。綾瀬も調理を再開し、ほどなくして料理が完成した。
11815:04/05/24 21:24 ID:bOxdJ65w
(この肉じゃがで沢村の心をつかむのよ!そしてそのままムードを作って・・さっきの返事をはっきりと聞くわ!)
食卓に並ぶ肉じゃがと湯気を立てる白米。テーブルの真ん中にはやかんが置いてある。
「いただきまーす」
沢村は素早く、器用に左手だけで食事をしている。
あわよくば、お口にあ〜んなんて考えていた綾瀬だったが、どうやらそれはうまくいきそうもなかった。
「ど、どう・・?おいしい・・・?」
かなり速いペースで肉じゃがを口に運んでいる沢村。このままでは機を逃すと思い、綾瀬は早目早目に問いかけた。
「ん?あぁ、なかなかうめーよ。お前、前貰った弁当もうまかったし結構料理うまいんだな」
「そ、そう!じゃあまた今度なにか作ってあげるわ。もし困ったら言いなさいよ。私、料理得意だし、好きなんだから」
「おぅ!また困ったりしたら頼むわ」
楽しそうな会話が続いた。先ほどまでの妙な緊張感もなく和やかで自然な雰囲気だ。
だが、そのまま終わるはずもなかった。
「ごちそーさん」
茶碗の上に、箸を置いて一礼。食事終了だ。そしてこれからが綾瀬にとっての本当の勝負だ。
11916:04/05/24 21:25 ID:bOxdJ65w
(さて・・つかみはOK!いい感じの雰囲気も漂ってるし、このままムードをもってって・・)
立ち上がり、曇った窓をキュキュッと手でこすって、外を覗く沢村。
「うーん、雨はまだ降ってやがんなー。いつ止むんだ?コレ・・」
「さぁねぇ・・」
スッと綾瀬はさりげなく沢村の横に入る。
「結構降ってるわねぇ・・」
相変わらず襟元からは大きく膨らんだ胸の谷間が覗いている。
頭からはシャンプーの匂いも漂ってくる。
ついつい沢村の目線は胸のほうばかりにいってしまう。
さっき咎められたばかりなのに、意識はそっちに持ちっきりだ。
「でも仕方ないか。そろそろ帰ろうかしらね〜」
窓から離れ、着替えた制服が干してある部屋に向かおうとする綾瀬。
あぁ、勿体無い。今の状況のままなら、もう少しの間、沢村はあの胸を眺め続けられていた。
デカくて、やわらかそうなあの胸を・・。
沢村の心のモラルがだんだんと崩れ始めていた。
「な、なぁ綾瀬!こんな雨じゃ帰りづらいだろ?もう少しゆっくりしてけよ」
そして言ってしまった。
「・・!いいの?」
もちろんこの展開は綾瀬にとっては願ってもない展開だった。
「あ、ああ・・。この雨じゃまた濡れちまうだろ?」
「な、なによ、今日はヤケに優しいじゃない・・」
「べ、べ、べ、別になんでもねーよ!ちょ、ちょっとトイレいってくっからな」
微妙に顔を赤くして、沢村はトイレへと向かっていった。
12017:04/05/24 21:26 ID:bOxdJ65w
包帯の中の美鳥の「不安」は「危機感」へと変わりつつあった。
美鳥に外の光景はうかがい知れないが、先ほどの「もう少しゆっくりしていけよ」という言葉は、はっきりと聞こえた。
「さっさと帰ってもらう」と言っていたのに、実際、口から出たのは正反対の言葉。
そのことが引き金で美鳥は不安をこえて、危機感を覚えた。
ただ、包帯の中からでは話しかけようとしても通じないし、まともに腕も動かすこともできない状況で、どうにもならなかった。
(セイジくん・・・お願いだから綾瀬さんに変な気おこさないでくださいね・・。ああ〜でもこのままじゃ確実にラブラブな展開にぃ〜!どうすればいいのぉ〜!?)
包帯の中で身体も心も、もがき苦しんでいた。


(沢村から誘ってくるなんて・・これは思ってもない展開ね!やっぱりアイツも少しは意識してるみたい・・
 。この機を逃す手はないわ!一気に攻めるわよ!貴子!)
沢村がトイレに行ってる間、綾瀬は決意新たに作戦を練っていた。
(私の事を意識させる段階は、もうクリアしたわね・・。となると後は私に恋心を抱かせる・・
 でも、それってどうやって・・?今まではアイツを振り向かせよう振り向かせようって頑張ってきたけど・・
 振り向いてもらった今、追撃の方法が浮かばない・・。どうやってすれば・・)
12118:04/05/24 21:27 ID:bOxdJ65w
「あーすっきりした」
目立った作戦もないまま、沢村がトイレから帰ってきた。
(マズイ・・マズイわ・・。このままじゃ何も思いつかず、何もできないまま終わっちゃう・・!)
ドッカリと居間の床に座り込む沢村。
「ふぅ・・8時半か・・だいぶ遅くなっちまったな・・」
「え、ええ、そうね・・」
テレビもつけておらず会話のネタもないため、すぐ沈黙が居間を包む。
(ああぁ〜っ!もうっ!なんでこんなときに限って、何も考えらんないのっ?しっかり貴子!今までの苦労をムダにするつもり!?)
ザーザーと雨の音は相変わらず鳴り止まない。
時々、ピチョンと水溜りに雨粒が一粒、落ちるような音も聞こえた。
「ねぇ・・沢村」
「んぁ?何だ?突然」
「学校の私って・・・どんなイメージ・・ある?」
ふと思った。沢村が今まで私のアタックに気付いてくれなかったのは、アイツがドンカンなだけじゃない。
私の方にも原因があったんじゃないか─ 今さらこんなことを考えても仕方がないのだけれど、聞いてみたくなった。だから、聞いた。
それが今後の作戦の参考になるかもしれない。
「そりゃ〜、マジメで・・生意気で・・ウルサイ奴で・・リーダー気取りで・・なにかと目に付く奴って感じだな」
「・・・・・・・」
ハッキリとズタボロに言われた。やはり沢村は今まで綾瀬を一人の「女」としてすら見ていなかったらしい。
「なによそれ・・・まるで私がただの邪魔モンみたいじゃない・・・」
「あー、確かに邪魔だと思ったときもあったなー」
綾瀬の心がドンドンと奈落の底へ落とされてゆく。
(なによそれ・・・?なによそれ・・・?結局、今もあんたの中で私はただのクラスメートなワケ?さっきの告白もあんたの心には
 何の変化ももたらさないの?なら、なんで私をすぐ追い返さないの?わけわかんないわよ・・!中途半端に優しくして・・
 わかんないのよ・・あんたはっ・・!)
半分、睨むような顔で沢村の顔を見る。
拳は小テーブルの上でギュッと握られ、口も真一文字に結ばれている。
「でもよ、最近随分イメージ変わってきてんだぞ?」
「・・・えっ?」
固く結ばれた唇が僅かに緩む。
122改行が多(ry    19:04/05/24 21:29 ID:bOxdJ65w
「いつだったっけ?お前ん家にメシ食わせてもらいにいったろ?結局火事でおじゃんになったけど・・あん時、お前の部屋入っただろ?
 んでその部屋のイメージが俺の知ってるお前のイメージと随分違って驚いたんだぞ!」
「・・・・・」
呆気に取られる綾瀬。
「コイツも結構女らしいんだなーって思ったぞ、あのときは」
「・・と、当然じゃない!私だって女なんだし・・・」
「そりゃそーだわなー。今だって充分女らしく見えるぜ、お前」
「・・・・・・」
口を半開きにして、ポケーっと沢村を見つめる綾瀬。
(なんだ・・違うじゃない・・。ちゃんと今は私を女として見てくれてんじゃない・・なによ、もう・・)
そしてそのまま、綾瀬は「返事」を聞く決意をした。
一度目をつむり、ゆっくり開く。キュッと眉を引き締めて、ジッと沢村の顔を見る。
「な、なんだよ・・・いきなり、そんな顔して・・」
「沢村・・・さっきの・・・返事、聞かせて・・・ほしいの」
その言葉を聞いた瞬間、沢村の表情が一気に強張る。
「さっきはさ・・・はっきりと返事言ってくれなかったし・・やっぱり私は・・はっきりと返事聞きたいし・・」
うつむきながらもチラ、チラと目だけで沢村を見る綾瀬。
沢村は綾瀬から目線をそらしている。
「ね、ねぇ・・どうなの?嫌なら嫌で・・はっきり言って・・?お願い」
「・・・・・」
沢村はじっと何もない畳とにらめっこしながら口をモゴモゴさせている。
「・・・・・・」
綾瀬だって沢村の気持ちはわかる。綾瀬自身も告白する際はかなり躊躇したし、なかなか口に出せるものではなった。
だから今、沢村が黙ってしまうことも、理解できた。
だが綾瀬はいつまでも待つつもりだった。そうして返事を聞けば、例えふられても、これ以降、こんなむしゃくしゃした気分を味わうことはないだろう。
もちろん恋が実れば言うことはない。
「・・・・・・・くっ」
12320:04/05/24 21:29 ID:bOxdJ65w
ガタン!
急に沢村が立ち上がった。勢いよく立ったのでヒザを小テーブルに強くぶつけた。
「・・?どうしたの?」
「・・・・」
テーブルの上に置いてあった、湯飲みがコケて、お茶がこぼれてしまっている。
「・・・・」
「・・!ちょ、ちょっと!」
沢村が走って、居間をでていった。
すかさず綾瀬も立ち上がって後を追う。
「ま、待ちなさいよ!どこいくの!?」
ドタドタドタと足音をたてながら、走ってゆく、沢村。
そのまま二階へ続く階段へさしかかろうとしていた。
「ねぇ!?ちょっとっ!ねえってば!」
階段を一気に駆け上がる。もちろん綾瀬も後を追って、登ってゆく。
「・・・・・もうっ・・」
綾瀬が二階の廊下に上りついたとき、すでに沢村の姿はそこになかった。
どうやらどこかの部屋に逃げ込んだようだ。
(逃げたくなる気持ちもわかるけど・・・でもそんなことじゃ私は退かないわ。はっきりと聞くんだから!)
「ここにいるの?沢村!」
一つだけ、不自然に閉まった扉があった。その前に立ち、声をかけてみる。
やっぱり返事はない。
ふぅっと一つ、ため息ついて、ガラッと扉を勢いよくあけた。中では沢村がこちらに背を向けながら、つっ立っている。
「いきなり走り出して・・一体どうしたっていうの?そんなことしたって私は待つわよ!返事を聞くまで」
「・・・・俺は寝る!」
12421:04/05/24 21:31 ID:bOxdJ65w
おもむろに押入れを開き、布団を敷きはじめる沢村。
綾瀬は呆気に取られている。
「じゃあな!お前もテキトーに寝ろよ!」
そのまま沢村はふとんに潜りこんでしまった。
「・・・・・・・は?」
沢村は着布団を頭まで被っている。
「ちょ、ちょっと!何よそれ!ふざけないでよ!」
声をかけるが返事はない。仕方なく綾瀬は沢村に覆いかぶさっている、着布団に手をかけた。
「な、に、してんのよっ!で、て、きなさいよっ!」
両手で思いっきり引っ張った。微妙に沢村の頭がはみでる。
「あ〜〜〜!もう離せよ!」
ウダウダ呻きながら、布団の中でもがく沢村が、荒っぽく左手を綾瀬のほうに突き出す。
「・・・・・ん?」
その左手は何かとても柔らかいモノに受け止められた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沢村の左手は、綾瀬の左の膨らみを見事に鷲づかみにしていた。
12522:04/05/24 21:31 ID:bOxdJ65w
「・・・・うわっ!!」
すぐさま沢村は手を放す。やってしまった、と思った。触れるだけならまだしも、鷲づかみにしてしまった。
「・・・・沢村・・・」
もともと沢村に眠気などなかったが、ますます目が冴えてしまった。
綾瀬は両腕で胸の部分を隠しながら赤面している。意外なことに、怒ったりはしなかった。
(・・・ま、まぁコレに懲りて綾瀬も諦めっだろ・・・今日はコレでおしまいだ!告白の件は明日明日っと・・)
口を半笑いさせながら、沢村が話しかける。
「わ、わりぃな、綾瀬・・・。わ、ワザとじゃねぇんだ・・・」
「・・・・・・・」
綾瀬はペタンと膝をついて、何も言わずジッとうつむいている。
「・・・・じゃ、じゃあ俺、寝・・」
「待って」
両胸を隠していた腕を解き、そのまま掌を両膝の間に降ろす綾瀬。
真っ赤に染まった顔を、スッとあげて、沢村を眺めるようにみる。
そのときの表情が、今までの綾瀬のとは比べ物にならないほど可愛く、そして色っぽく見えた。
「・・・・・な、なんだよ?」
「・・・別に・・触ってもいいのよ・・・私の胸」
膠着。沢村には一瞬、綾瀬の言ってる意味がわからなかったが、すぐに理解した。
というか、そう理解する以外、理解のしようがなかった。
「・・・何言ってんだ・・・お前」
「触りたかったら触っていいって言ってるのよ・・・居間にいるときも胸のほうばっか気にして、気付いてるんだから」
綾瀬の顔は相変わらず真っ赤だ。こんなことを言ってるから、無理もない。
(やべっ・・やっぱ気付かれてたか・・・)
沢村は言葉に詰まる。流石にここで「じゃあ、触らせてくれ」なんて言えるはずもない。
「私・・今、ブラつけてないの。・・あんたが用意してくれないから」
「なっ・・・」
ノーブラ宣言に驚き、一瞬のスキができた沢村の左手を、綾瀬がすかさず掴み、引き寄せる。
再び沢村の掌は、温かく、柔らかいものに包まれる。
「ど、どう・・?けっこう自信あるのよ・・?」
「お、おい!いい加減に・・」
「本気よ!!」
12623:04/05/24 21:32 ID:bOxdJ65w
沢村の腕をつたい、綾瀬の鼓動が沢村に伝わる。
早く、高鳴り、今にも破裂しそうな勢いだ。
「綾瀬・・・」
「・・・お願い。変に煙に巻かないで・・・はっきりと・・答えて」
綾瀬の搾り出すような声と、潤んだ目と、崩れる寸前のようなな顔。
それら三つが重なって、沢村にトドメを刺す格好となった。
「・・・綾瀬っ!」
沢村の手が、パッと綾瀬の胸から離れる。
ただ、すぐ戻ってきた。今度はシャツの上からではなく、直に。
「きゃっ!・・・ちょっ・・沢村・・!?」
慌てる綾瀬。だが、そんなことお構い無しに、豊満な膨らみを握っては離し、握っては離しを繰り返し始める。
「やっ・・な、なにすん・・・んっ!」
親指と、人差し指で、膨らみの頂上に位置する、突起をキュッと摘む。
それと同時に綾瀬の口から、甘い声が漏れる。
「やぁ・・・ちょっ・・・いきなっ・・んんっ!」
綾瀬は、何か必死に抵抗の言葉を言おうとしているが、言葉になっていない。
対して沢村は、何も言わず、ただただ、その手で綾瀬の胸を弄っている。
徐々に突起が固くなっていき、綾瀬の口から吹き出る吐息も、少しづつ暖かく、そして荒くなってきていた。
「へへ・・・固くなってんぞ、ここ」
「変なこと言わないでよ・・・」
手を動かすのを止め、膨らみから手を離す。
そのままシャツの中から抜け出し、今度は綾瀬の肩に、手を置く。
「沢村・・・」
綾瀬が目を瞑る。ゆっくりと綾瀬の肩を引き寄せ口付けを交わそうとする・・・が
─ゴッ!!
「んがっ!?」
沢村のアゴに一撃!もう少しで舌を噛みそうになった。
12724:04/05/24 21:33 ID:bOxdJ65w
「な、なんだ!?」
アゴに一撃食らわしてくれたのは、綾瀬ではない。包帯に包まれた沢村の右手だった。
「・・・・?」
綾瀬はまだ、目を瞑っている。どうやら自分の右手で自分を殴る、この奇怪な現象は見ていなかったようだ。
「わ、悪い綾瀬!ちょっと・・ちょっとだけ待っててくれ!」
「え・・?」
サッと立ち上がって、部屋をでる沢村。
部屋には綾瀬が一人ぼっちで座っていた。

「何すんだよ!美鳥!」
扉をピシャッと閉め、小声で美鳥に話しかける。
「何するも何もないですよ!セイジくん!!いきなり綾瀬さんにあんなことして!」
「仕方ねぇだろ!アイツだって本気だったんだし・・その・・」
「何が仕方ないんですかぁ!綾瀬さんが本気だからってエッチなことしていいなんて・・!」
「あのまま何も答えず煙に巻いたら綾瀬が傷つくだろーが!かといって振るわけにもいかねぇ・・・
 俺を好きになってくれた女だしな。」
「じゃあ私はどうなるんですか!?必要ないんですかっ!?」
「だー!んなこと言ってねーだろ!じゃあお前、俺が綾瀬と付き合ってもいーのかよ!」
「!・・それは・・・」
「あんなことしてるけど、まだ付き合うとは一言も言ってねぇ!今は我慢しろ!」
美鳥は黙ってしまう。だが、当然納得してるはずもなかった。
12825:04/05/24 21:34 ID:bOxdJ65w
(それはおかしいですよ、セイジくん・・・そんなエッチなことしておいて付き合うなんて言ってないって・・
 その方が綾瀬さんが傷つきますよ・・でも・・フラれる辛さもわかる気がする・・・私がセイジくんにフラれ
 たら・・私なら・・でも・・でも・・)
「とにかく!今はこうするしかねぇ!頼むから黙っててくれ!」
沢村が部屋に戻ろうと扉に手をかける。
(セイジくんは・・綾瀬さんの身体を弄んで・・楽しみたいだけなんじゃないんですかっ?・・・ってうわぁ〜っ!
 扉開けようとしてるーッ!止めなきゃー!)
「んのっ!?」
再び包帯でグルグル巻きの右腕が、沢村の顔めがけて伸びてくる。
─ゴッ!!
そして再びアゴに的中した。・・だが
(はうぅ〜!?頭が・・・頭がクラクラするぅ〜)
「いつつ・・・ったく何回やったら気が済むんだよ!」
ダメージを受けたのは美鳥のほうだった。頭がクラクラしてバランスが取れない。
「頼むからよ・・・俺はお前も綾瀬も傷つけたくないんだ・・・な?」
(そ、それは間違ってますぅ〜・・・セイジくんの取ろうとしてる行動は・・私も綾瀬さんもぉぉぉ・・・)
美鳥の意識が遠くなっていく。やがて美鳥は気絶してしまい、動かなくなった。
だが、それを沢村は、美鳥が納得してくれた・・・と都合のいい解釈をしてしまった。
「ありがとよ・・・美鳥」
そして再び扉に手をかけ、ゆっくりと開いていった。
12926:04/05/24 21:35 ID:bOxdJ65w
「わ、悪かったな。ちょっと・・・電話をな!」
そんなことはどうでもいい。というような綾瀬の表情だった。
綾瀬は先ほどの位置から、一歩も動かず、静かに座って待っていた。
「・・・・・沢村・・・」
綾瀬が目を瞑る。沢村も布団の上に座り込み、左手を綾瀬の肩にかけ、ゆっくりと引き寄せる。
「いくぞ・・・綾瀬」
「・・・・うん」
返事を確認する。そして一気に引き寄せ、唇を重ねる。
「んむっ・・・んん・・・」
これが沢村との二度目のキスだった。ただ一回目とは明らかに違う。
一度目のソレにはなかった幸せが、そこにあった。
「ん・・・ぅんっ・・!?」
スルリと舌を侵入させる沢村。当然、沢村もこんなことをするのは初めてだ。
だが、そのことを綾瀬に気付かれまいと、必死でリードしていた。
「・・・ぁ・・・う・・」
綾瀬もそれに応え、舌を絡めてくる。ネットリと粘っこく、長い接吻だった。
そしてそれは、まだまだ続く。お互いの鼻息が、口元に吹きかかり、余計に欲情を掻き立てている。
「ぁぁ・・・ふ・・」
約一分か、それ以上、二人は口付けだけを交わしていた。
そしてそっと唇を離し、綾瀬がゆっくり目を開く。
「言っとくけど・・・はじめてなんだから・・・やさしく・・してよね」
「わぁーってるよ」
言えるはずもなかったが、沢村も始めてである。
それに気付かれないためにも、しっかりとやらなければ。沢村は意気込んだ。
13027:04/05/24 21:35 ID:bOxdJ65w
「服・・・脱ごうか?」
「いや、俺がやるよ・・・」
「そう・・・」
座ったままの綾瀬のシャツのボタンをひとつひとつ、丁寧にはずしてゆく。
ボリューム満点の胸、そこからキュッとしまった腹部へと、次第に肌が露になっていく。
白く、キメ細やかで、綺麗な肌だった。
「じゃ・・・いくぞ」
まず肩口に口付け、そこから胸に向かって、ゆっくり舌を下らせる。
左手は、まだズボンを纏ったままの腰辺りを撫で回している。
綾瀬は両手を沢村の肩に置き、口をつむって、微かに震えている。
完全には脱げず、ほどよくはだけたシャツが場の雰囲気を駆り立てる。
「あぁ・・はぁん・・・んん・・」
舌は右胸の膨らみを這って、やがてその頂点へ登りつめる。
そしてその頂点にある、固くしこった突起を、舌の裏側から、舐めまわす。
沢村の肩を掴む綾瀬の腕に、自然と力が入り、震えも大きくなってゆく。
「吸ってもいいだろ?」
「えっ・・?ひゃっ・・!」
綾瀬が返事を返す前に、突起を咥え込む沢村。
こんな感覚は、綾瀬にとって当然はじめてであり、綾瀬を今まで歩んだことの無い世界へとつれて行く。
綾瀬の口からは、いつもの気の強さなど、どこにも感じさせない悲鳴のような小さな喘ぎが放たれ続ける。
肩を掴んでいる腕は、力いっぱいに握られて、目も強く瞑って、まるでなにかに堪えているような様相だ。
(綾瀬もかわいいもんだな・・もう何も言って来やしねぇ・・・それにしても気持ちよくしてやれてるのか・・?
 今んとこ結構うまくいってそうだが・・・)
綾瀬の感度は沢村の予想を大きく上回っていた。案外、コイツはHな女なのかも・・と沢村は思い始めていた。
「そろそろ下いくぞ」
「ぇ・・あ・・うん・・」
腰辺りをずっと這っていた左手が、腰を離れ下腹部へと向かう。
13128:04/05/24 21:36 ID:bOxdJ65w
(ついに・・・ついに沢村が私のアソコを・・・恥ずかしいけど・・うれしい・・・のかな、この気持ちは・・)
綾瀬自身にもわからない、この気持ち。うれしさ、恥ずかしさ、気持ちよさ。
今このときを大事に過ごして、これからもこんな時を何度も味わいたい。綾瀬はつくづくそう思った。
─カチャッ
沢村が左手で丁寧にズボンのホックを解き、チャックを下げる。
「なんだ、こっちは穿いてんのな」
「当たり前じゃない・・流石にこっちは・・・ね」
昼間から、着用していた白の下着。すでにかなり湿ってしまっている。
そしてその湿った布に、沢村の指がそっと触れてゆく。
「たいぶ湿ってんな、綾瀬」
「・・・」
人差し指と中指で、上下に軽く擦っていく。
綾瀬は先ほどまでの激しい反応は見せず、目を開けながら時々、小さな喘ぎをあげる。
「この布ん中はどうなってんだろな」
「だから変なこと言わないでって・・あっ・・やぁん・・」
中指が、丁度割れ目の辺りに触れる。クイックイッとそこで指を曲げる。
すると、割れ目から漏れてくる淫らな液体の勢いが、どっと増していく。
「ほんとやらしーな、お前」
「もうぅ・・・なによぉ・・」
沢村に幾分余裕が見え始めた。沢村のテクニックなど到底、大したしたものではない。
だが、技術うんぬんを通り越して、綾瀬が感じてしまう何かが、沢村の指にはあった。
「さてと・・・直にいくか」
「あっ・・ちょっとまっ・・・あぁっ!」
反論許すまじ。二本の指が、布を越えて茂みを掻き分け、秘裂へと達する。
「おお、ビショビショじゃねーか」
「ぁあっ!やっ・・もう少し・・待ってってばぁ!」
綾瀬の言葉など聞く耳もたずに指は花びらをいじくりまわしている。
13229:04/05/24 21:37 ID:bOxdJ65w
綾瀬の呼吸が荒々しくなり、発される喘ぎ声も大きくなる。
「どんどん溢れてきやがる・・・」
中に入れてもいないのに、沢村の指の付け根まで愛液にまみれている。
とことんやらしい女だと思った。ホントの初めてなんだろうか・・とも思い始めていた。
「はぁっ・・!もっとやさしくしてぇ・・!ダメェッ!」
綾瀬が沢村の頭を抱きかかえるように引き寄せる。
綾瀬の荒々しい吐息が沢村の耳に吹きかかり、沢村にもなんとも言えない感覚が走り始める。
「ダメダメいってるけど、身体は正直だな!喜びまくりだぞ」
「うぁっ・・イッちゃう・・イッちゃう・・っ!」
綾瀬の口元が震え、眉も八の字に曲がっている。
ぁ・・ぁ・・・と今にも絶頂に達しそうな綾瀬の声。
「はえーな、おい!まだはじまったばっかだぞ」
でも、綾瀬が何回イこうが、沢村には関係ない。ちょっと早すぎる気もしたが、
一度目の絶頂を、綾瀬は味わうことになりそうだ。
(ん?こりゃあ・・・よし、コイツでとどめを・・・)
割れ目をさすり続ける沢村の指にかかった小さな突起。
親指と人差し指で摘むのに丁度いい大きさの突起。
「イきたいなら・・・イけよ!」
秘裂をさするのを止め、その突起をギュッと思いっきり摘んでやった。
「ひあぁぁぁぁぁっっっ!!」
甲高い叫び声が、部屋に響く。
綾瀬の身体がビクビクッと大きく痙攣し、脱力する。
13330突破!     ('A`):04/05/24 21:38 ID:bOxdJ65w
「はぁ・・・・はぁ・・・」
うなだれて、沢村の胸板に身体を預ける。
「派手にイッたな」
「はぁ・・はぁ・・・沢村ぁ・・・」
意味も無く、沢村の名をつぶやく綾瀬。
「まだまだ先は長いんだから、しっかり頼むぜ」
そう言って、沢村は綾瀬の身体をそっと寝かせる。
綾瀬の息は、まだまだ荒く、手足を動かすことも、ままならないようだ。
「下、全部脱がすぞ」
そういってズボンに手をかける沢村。そして一気に引き下げた。
「きゃっ!」
ビショビショになった下着も一緒に引き下げたため、綾瀬の恥部が沢村の目に堂々とさらけ出される格好になる。
「やだっ!恥ずかしいっ・・!」
慌てて綾瀬は隠そうとする。だが、そんなことは沢村が許さない。
「なんでハズカシーんだよ。どーせ後で見ることになっだろ?」
軽く笑いながら沢村が言う。
下半身素っ裸になったことで、少し元気を取り戻した綾瀬。
「そーゆー問題じゃないでしょ・・・」
「そーか?」
股間の恥部こそよく見えないが、スラリと伸びる脚の線といい、太ももの適度な張りといい、これもまた極上のモノを綾瀬は持っていた。
今まで綾瀬のこういう部分に、目が行かなかった自分自身に、沢村は疑問を抱いた。
「じゃ、足開いてくれよ」
「まだ・・・あれ続けるの?」
「嫌か?」
そういわれると「嫌」といえない綾瀬。少し躊躇しながらも、ゆっくりと両足を開いてゆく。
「へへっ・・そうこなくちゃ」
「・・・もぅ・・・」
人差し指をペロッと一舐めして、再び恥部の中心、割れ目へと近づいてゆく。
13431:04/05/24 21:38 ID:bOxdJ65w
「くぅ・・・」
触れた瞬間、また絞りだすような小さな声が、綾瀬の口から漏れ始める。
ただ、先ほどと違うのは、今度ははっきりと、自分の恥ずかしい部分を沢村にまじまじと見られているということだ。
(綺麗な色してんな・・・昔見てた裏モンAVやらの連中とはエライ違いだぜ・・)
クイッと秘裂を広げてみる、鮮やかなピンク色の花弁が姿を表す。
「綺麗だぞ・・・綾瀬」
「いちいち報告しなくていいわよぉ・・・!」
沢村としては両腕を使って、もっともっといじくりまわしてやりたいところだが、それはできない。
左手だけでなんとか、綾瀬を気持ちよくしてやって、自分も満足しなきゃならない。
(ん?まてよ・・・そうだ、舌があるじゃねぇか)
咄嗟に思いついた沢村は、すぐさま綾瀬の腰に手を回し、少しだけ持ち上げるような格好をとる。
「こ、今度はなによ・・?」
「舐めてもイイだろ?」
「・・!き、汚いじゃない!そんなとこ・・って、ああぁ・・・」
威勢がいいのは最初だけだった。沢村が舌を伸ばし、それが秘裂に達し、舐めまわし始めると、すぐにまた甘い声を漏らす。
「んっ・・!んんっ!あっ!」
首を時々左右に振りながら悶える綾瀬。だが足や腰を動かしたりはしない。
そのあたりがまた、なんとも可愛らしかった。
(気持ちいい・・・さっきイッたばかりなのに、またすぐにイッちゃいそう・・っ!・・今、私をこういう風に感じさせてくれてる
 のは・・沢村なんだよね・・うれしい・・やっと私の想いが通じたんだよね・・)
綾瀬は本当に、心から喜んでいた。今このときのように、沢村と肌を重ね、こういった行為に至る夢を、今まで何度も見てきていた。
けど、今度のは夢じゃない。れっきとした現実。うれしい以外の、表現の仕方を綾瀬は見つけることができなかった。
「──痛っ!」
─と、一瞬綾瀬の身体に一筋の痛みが走る。
13532:04/05/24 21:40 ID:bOxdJ65w
「わ、わりぃ!痛かったか!?」
どうやら沢村が指を膣内に挿れようとしたようだった。
「いけると思ったんだが・・・わりぃ。無理しちまったな」
「だ、大丈夫・・・平気よ、これくらい・・。これくらいのことで痛がってちゃ・・・この先・・」
「いんや、ダメだ!お前が痛がってる以上、無理はできねぇ!」
「・・・・・・」
少し嫌な空気が二人の間を流れる。沢村は舌を使うこともやめてしまったし、指で陰茎をいじくることもやめてしまった。
「そ、そうね・・。あまり私が痛がっちゃ・・・あんたにも悪いもんね・・」
「・・・・・」
綾瀬がゆっくり起き上がる。沢村は怪訝そうな顔をしたまま、黙っている。
「じゃあ・・・・今度は私があんたを気持ちよくさせる番・・・よね」
そう言って、綾瀬はじわじわと沢村に近づいていった。
13633:04/05/24 21:40 ID:bOxdJ65w
「な・・何だ?」
「さっさとズボン脱ぎなさいよっ・・・わかってんでしょ・・?」
沢村の目の前に座り込んだ綾瀬が、ちょっと厳しい目つきで問いかける。
当然、沢村には綾瀬の言ってる言葉の意味がわかっている。
だが、どこか沢村のプライドのようなものが、沢村が綾瀬の言葉に素直に従えないようにしている。
綾瀬はすでに、はだけたカッターシャツしか身につけていないが、沢村はまだ、ほぼすべての衣服を着用している。
「私ばかりに恥ずかしい思いさせないでっ!」
「わ、わーったよ!脱げばいいんだろ、脱げば!」
沢村は立ち上がり、左手でカチャカチャとホックを外し始める。
(男のアレくわえるなんて・・・初めてだし、練習もしてないけど・・・うまくいくのかなぁ?前に見て研究したアレもモザイクはいっててイマイチわかんなかったしなぁ・・)
「ホラよ!脱いだぞ!」
沢村はズボンだけでなく服もすべて脱いでいた。身につけているのは右手の包帯だけだ。
「いい・・・ガタイしてるじゃない」
「あ、あんまりジロジロ見んなよな!」
ドッカリと布団に座り込む沢村。現時点で沢村のアレは、ヘニャヘニャ状態。
少し、会話を挟んだせいだろうか。
(た、勃ってもいないのに・・・結構大きいじゃない・・。あんなの咥えられるかしら・・)
思わずゴクリと固唾を飲む綾瀬。
「じゃ、じゃあいくわよ・・・」
少し震えている右手を、ゆっくり沢村のアレに伸ばしてゆく。
「・・・・・・・・」
先端から、根元へ、ゆっくり掌で包み込んでゆく。
そして、全ての面を包んだ後、少し力を込めて、腕を前後に動かし始める。
13734:04/05/24 21:41 ID:bOxdJ65w
「くっ・・・」
見る見るうちに太く、固く、大きくなってゆく、沢村のソレ。
(大きい・・・だ、大丈夫かしら・・・)
左手で一度、髪を整え、舌を伸ばしてゆく。
(ゆ、勇気をもつのよ、貴子!ここでおじけづいちゃ、今までの努力が無駄になるわ!)
沢村の股間に、頭をうずめる、伸ばした舌が、ほんの少し、沢村の亀頭に触れる。
「うぉっ・・・」
周囲を舐めまわし、そのまま咥えこむ。
沢村のそれは、ますます膨らんでいき、すぐに綾瀬の口の中を支配する。
「んむっ・・・ふぅっ・・・」
途端に狭くなった口内で、がむしゃらに舌をかき回す。
咥え方も、舐め方も、どれもメチャクチャでムチャクチャなものだった。
しかし、沢村も気持ちいいとかよくないとかの、基準をよく知らないこともあり、それなりに満足していた。
「はふっ・・ぅぅん・・」
綾瀬の鼻息がどんどん荒くなってゆく。舌の動きの速さと細かさ、顔の前後への動き、どれも激しくなっていく。
(私は・・今まで沢村のコレを咥えた、どの女達よりも沢村を愛してる・・!だから・・・だから経験はなくても・・沢村にそれをわかってもらえるようにしなくちゃ・・!)
自分が沢村のソレを咥えた初めての女であるなど、綾瀬は到底知らない。
沢村のようなヤンキーは、大抵は今まで数人の女と付き合っているもの。綾瀬はそう思っていた。
だからこそ、そのいるはずのない女達を相手に、綾瀬は闘っていた。
(もっと・・・もっと奥まで吸い込まないと・・・)
まだ沢村のソレ3分の1くらいを咥えきれていない。かなり無理をすることになるが、背に腹は変えられない。
沢村に気に入ってもらうためにも、綾瀬は勢いをつけ、その残りの3分の1を、思いっきり吸い込んだ。
13835:04/05/24 21:42 ID:bOxdJ65w
「うぉっ・・・」
「むぅっ・・・!んんっ・・!」
思わずむせそうになる。だが耐える。
「気持ち・・いいぜ、綾瀬っ・・・!」
「・・ほんほ・・?うれひい・・」
こうやって一つ一つ、沢村が自分を認めてくれることが、綾瀬にとってとても嬉しい事だった。
一瞬の安堵に包まれ、ほんの少し気が緩んだ、その時
「うぇっ・・!げほっ・・!げほっ!」
「お、おい綾瀬!?」
今まで耐えてきたのに。一瞬の気の緩みで、綾瀬は思いっきり咽てしまった。
大きく咳き込み、口を押さえる。
四度、いや五度咳き込んで、ようやく静かになる綾瀬。目尻には少し涙が浮かんでいる。
「おいおい・・・無理すんなって言ってんだろ・・?」
「だ、大丈夫・・大丈夫だから・・!気持ちよかったんでしょ?じゃ、じゃあ続けましょ!」
「頼むから無理だけはしないでくれよな。慣れてないのはわかってんだ。それはそれでいいよ」
それじゃダメ。それじゃいけない。それじゃ沢村にとって私は、ソレ程度の価値になってしまう。
もちろんこういうことだけで私の全てが評価されるわけじゃないことはわかってる。
でも、私は全ての面で沢村を愛したい。だから、少し無理をしてでも、沢村にこの気持ちを伝えたい。
「わ、わかってるわよ・・。さっきはちょっと・・・ね」
沢村が不安げな顔で綾瀬を見ている。
そんな目で見て欲しくない。綾瀬は沢村から視線を反らした。
13936:04/05/24 21:42 ID:bOxdJ65w
(どうすれば・・沢村をもっと満足させてあげれるんだろ・・・。・・・!そうだ・・そういえば・・)
偶然手に入れたアダルトビデオ「みるくボンバイエ」に、このようなシーンがあった。
胸の大きな女優が、男優のあそこを胸で挟みこみ、その状態で上下前後に動きまくる。
演技かもしれないが、それをされた男優は、かなり喜んでいるような、気持ちよさげにしているような。
そう見えた。
(うまくできるかわからないけど・・・私も胸大きいんだし、やって・・・みようかな)
素早く沢村のほうに向きかえり、再び先ほどのフェラのような、体勢に入る。
「や、やってくれるのはありがてぇけどよ、無理だけはしないでくれよな」
「ねぇ・・胸使ってみるけど・・いいわよね?」
「なに・・?」
「ほら・・どうせ知ってるでしょ?AVとかでよくあるじゃない」
「お、お前そんなことできるのかよ・・?」
ああいうことをするのに、技術やテクニックが必要なのかはわからない。
もしかしたら失敗して、また沢村を幻滅させることになるかもしれない。
けれども、またさっきのように無理をして咽て、沢村に心配をかけてしまうよりかは数倍よい方法だと思った。
「やったことはないけど・・・悪くないでしょ?」
両手で自分の胸を掴み、沢村のソレを挟もうとする。
「・・・こうするのって・・なんて言うんだっけ?」
「パイズリだよ」
沢村が即答したのが意外だった。パイズリ・・そういえばそんな言い方だったか。
14037:04/05/24 21:43 ID:bOxdJ65w
「んしょっ・・」
最初はうまく挟まった。そのまま前後に動かして、沢村の反応を待つ。
「お、おお・・・こういうモンなのか・・」
「気持ちいい・・?」
「ま、まぁな・・」
微妙な返事だが、まぁ出だしは良好に思えた。
(これで・・舌を絡み合わせれば・・もっと・・)
前後に動かすたびに、豊満な膨らみの谷間から沢村の亀頭が顔を覗かせる。
舌を伸ばせば届きそうな位置だ。
「んん・・・」
身体の動きを早くする綾瀬。最初は少し滑りが悪かったが、今はもうよくなっている。
そして、閉じていた口をそっと開き、谷間から飛び出てきた、亀頭に付着させる。
「んぁっ・・ど、どぉ・・?」
「お、おう・・・いい感じ・・・だっ」
沢村の声も途切れ途切れになり始めた。そろそろ絶頂が近いのかもしれない。
(よぉし・・このままいくわよ・・!)
綾瀬が沢村にトドメを刺そうと、胸を掴む両腕に一層力を込めた・・・が
「・・・あっ!」
勢い余って、ツルッと沢村のソレが両胸の間から抜け出してしまった。しかも勢いで綾瀬自身が体勢を崩してしまった。
(あぁ〜もう!なんでこうツメが甘いのよ貴子!いえ、まだ挽回できる!今すぐやり直せば・・!)
すぐさま体勢を立て直し、もう一度先ほどまでの状態に戻そうと身体を近づける。
だが、その綾瀬の身体を沢村がグイッと押し戻した。
「・・・・も、もういい」
「・・・え?」
14138:04/05/24 21:44 ID:bOxdJ65w
少しうつむき加減な沢村。綾瀬の脳裏に嫌な予感が走りまくる。
「し、失敗したのは謝るわ!で、でもこういうの途中でやめるのも・・・ねぇ?だ、だからもう一度・・」
嫌われた─そう思い、綾瀬は慌てふためき、次々と言葉を繰り出す。
だが、それを遮断して、沢村の声が部屋に響く。
「そうじゃねぇ!」
「・・・・沢村・・・?」
ヒュッと沢村の左手が伸び、綾瀬の肩を掴む。
そしてそれを思いっきり突き飛ばす。
「きゃっ!」
もともと体勢を崩していただけに、綾瀬は簡単に倒れこむ、仰向けに。
「・・・・入れていいか?」
「・・・・・!」
沢村がジッと綾瀬の目を見ながら問う。最初の2秒ほどは綾瀬も沢村の目を見ていたが、何かに耐えかねたかスッと視線を反らしてしまう。
「・・・ダメか・・?」
そんなことない─
2,3度間髪おかず瞬きをする綾瀬。
「・・・や、やさしく・・・してよ・・ね」
「・・・わかってる」
身体の力をゆっくり抜いてゆく、沢村が包帯に包まれた右手で綾瀬の脚を抱え、そっと押し開く。
綺麗に生え揃った陰毛、ピッタリと閉じた秘裂。その部分に、沢村の亀頭が近づいてゆく。
「痛かったら・・・言えよ」
「・・・・・・」
左手で、モノを掴み、ゆっくり割れ目にあてがう。ピクッと綾瀬の身体が反応する。
「いくぞ・・」
「・・うん」
左手にグッと力を込めて、そっと腰をうずめ、膣内へと挿入した。
14239:04/05/24 21:45 ID:bOxdJ65w
「う・・あ゛あ・・あああっっ!!」
綾瀬の身体を激痛が貫く。背中を反り返らせ、布団を握り締める。
「あ、綾瀬!?大丈夫か!?」
「だ、大丈夫・・っ!!大丈夫・・よぉっ・・・・!」
捻り出す様な悲痛な声。すでに割れ目から血も滲み出している。
沢村は妙な罪悪感に見舞われる。とても腰を動かそうなどとは思えない。
「はぁ・・はぁ・・わ、私は大丈夫だから・・・もっと・・もっと激しくして・・」
今まで以上に息が荒くなっていく綾瀬。本心の言葉とは思えない。
ただ、ここで膣内からモノを抜こうものなら綾瀬は本当に怒るだろう。
「・・・・わかった」
ゆっくりだが、徐々に早く、そして力強く腰を動かし始める沢村。
「うぅ・・あっ!ぃあっ・・!」
まだ沢村のアレは半分も膣内に入っていない。
綾瀬の膣内は異様にキツく、なかなか奥まで入れることもできない。
「力抜けよ・・」
「あっ!いたっ・・うあっ!」
沢村の言葉は耳に入っていないようで、入っている。
先ほどより少しではあるが、腰をスムーズに動かせるようになってきた。
「あ・・・あぁん・・・」
悲鳴にしか聞こえなかった喘ぎ声にも色っぽさが目立ち始め、ようやく綾瀬の状態も落ち着いてきたようだ。
「大丈夫か?・・・もう痛くないか・・?」
「ぅっ・・うんっ・・だいぶ・・っ!慣れた・・わ・・あっ!」
沢村は一定のペースで腰を前後に動かしている。徐々にではあるがアレも奥のほうへと進めるようになってきている。
「んあっ・・!あっ!ひうっ・・」
声の色っぽさが一層増し、8割方がそういう風に聞こえるようになった。
沢村も、綾瀬も安心した。
「いっちょ・・奥までいってみっか!」
「あがっ・・!」
ズンッ!と一気に腰に力を込めて突いた。
綾瀬の口から悲鳴ともいえないような声が漏れたが、次の瞬間、綾瀬の秘裂は沢村のソレをズッポリ奥まで咥え込んでいた。
14340:04/05/24 21:46 ID:bOxdJ65w
「う・・うぅ・・・」
「このまま動かすぞ・・・」
普通に立っているときの心臓の鼓動のようなペースで奥まで突く。
綾瀬の腕は沢村の肩をがっしり掴んでいる。
「ああっ!・・うっ!・・はあっ!・・んはぁっ!」
沢村が奥へ奥へ突くたびに、綾瀬の口から艶美な声が漏れてゆく。
目は瞑っている、顔は真っ赤で、唇はわずかに震えている。
「すげぇ締めつけだ・・・気持ちいいぜ・・綾瀬・・・!」
「んあっ!・・うれし・・いっ!わたし・・もぉっ!」
私も気持ちいい・・そう言いたかったのだろう。言葉は途中で途切れた。
「もっともっと先まで・・・・」
一層力を込めて突く。そのぶんテンポが遅くなるが、悪くなかった。
「いぅっ・・!んんんっ!ひゃあっ・・!」
もう何度腰を前後に動かしたか。20、30・・もっともっと動かしただろう。
そして今までで最も力を込めて一突き。
「んあ゛っっ!!」
濁った叫び声が響く。そこでずーっと続いていた腰の動きが止まった。
14441:04/05/24 21:47 ID:bOxdJ65w
「はぁ・・・はぁぁぁん・・・」
力のない声を出しながら、虚ろな目で沢村のほうを見ている綾瀬。
対して沢村のほう何かに目覚めたようにギラギラした目で綾瀬を見ている。
「おい?だいじょーぶかー?」
そう問いかける沢村の声に反応して、綾瀬の目に少し力が戻る。
「・・も・・うちょっと優しく・・・」
「なんだ?さっきと言ってることが違うじゃねーか」
沢村の中で、ちょっとした何かがはじけた飛んだらしい。
先ほどまでは無理をするな、痛かったら言え、など常に相手を気遣った言葉ばかりを並べていたが、
膣内に挿入てからは、自らリードする、いや思いっきり引っ張っていくような内容の言葉を続けている。
綾瀬もこの沢村の豹変ぶりには少し困惑気味だ。
「私・・はじめてなんだからぁ・・」
「いいじゃねーか。お互い楽しもーぜ」
「もう・・・」
腰の動きは止まっているが、まだ沢村のソレは綾瀬の中に埋まったままだ。
「ちょっと体位変えてみっか」
「え・・?ちょ、ちょっと・・?」
いきなり綾瀬に覆いかぶさる沢村。そのまま両腕で綾瀬の身体を抱え上げる。
それによりお互いの表情がより、くっきりと見えるようになる。
「いい表情だぜ・・・」
「・・・・」
また少しづつ、腰を動かし始めている沢村。綾瀬が上になっているせいで、
さっきよりもまたさらに奥へ進んでいってるような、そんな感覚が綾瀬を襲う。
「んっ・・んんっ・・」
口を瞑って、目も瞑って、声を殺して綾瀬が悶える。
「声だしてもいいんだぞ?」
「んんん・・っ・・・っ!」
沢村は腰を動かすほかにも、膣内を掻き回すような、そんな腰の動きもみせている。
両手で綾瀬の細い身体をを抱きかかえながら、ユッサユッサとその身体を揺すっている。
14542:04/05/24 21:48 ID:bOxdJ65w
「よし、俺寝っ転がるわ」
「え・・?あうっ!」
沢村が布団に寝っ転がり、完全に綾瀬が上になる。たが、主導権を握っているのは沢村の方だ。
「自分で動けるか?」
「えぇ・・・?そんなの・・・」
「やってみろよ?できるかもしんねーぞ?」
「わかったわよぉ・・・やればいいんでしょ・・?」
「そーそー」
沢村の胸板に両手を置き、ゆっくりと腰を上げようとする綾瀬。
両手はガクガク震えていて、表情もかなり苦しそうだ。
「あぁっ・・!らめぇ・・できないぃ・・・あっ!」
ペタンと腰を落としてしまう。結局、一回も上下往復することができなかった。
しかも腰を落としたことにより、また新たな快感が襲う。
「ったく、しっかりしてくれよな〜」
半笑いしながら沢村が言う。そしてまた腰を動かし始める。
今度は上にズンズン突き上げるように。
「はっ・・!はあっ!ぃあっ!ふ・・あんっ!」
瞬く間に突き上げるペースがあがり、綾瀬の身体は踊るように跳ねては落ち、跳ねては落ちを繰り返す。
そのたびに大きな胸の膨らみが上下に激しく揺れている。
「どうだ・・?気持ちいいかっ・・?」
「う、うんっ・・!あっ!ああっ!はああっ!」
肌に汗が浮かび始めている。吐き出され続ける荒々しい息も、かなり熱い。
「胸が寂しそうだなっ・・!」
この体位になってから、激しく揺れ続けている豊満な胸に手を伸ばし、下から押し上げるように掴む。
「んあぁっ・・もう・・立ってらんないぃ・・」
元から立っているワケではない。ただ、度々沢村に下から突き上げられ、もう手足や腰に全く力が入らなくなってしまい
力なく、前にうなだれ、倒れこんできてしまった。
綾瀬の体重が沢村の左手にのしかかる。左胸の膨らみは大きく形を変えて沢村の掌にもたれかかっている。
「おいおい・・・しっかり・・してくれよっ!」
グッと綾瀬の身体を起こす沢村。だが、またすぐ倒れこんでくる。
14643:04/05/24 21:48 ID:bOxdJ65w
「力入んないぃ・・」
甘ったるい声が漏れる。沢村はフウッとため息をついて、腰を動かすことをやめた。
「ふぅ・・ちょっと俺も疲れたな」
もたれかかってくる綾瀬を抱きしめ、身体を起こす沢村。
そして、そのままゆっくりと自分のペニスを引き抜いた。



徐々に荒々しかった息も落ち着き、虚ろになっていた目も、いつもの力を取り戻す。
沢村は左腕で綾瀬の肩を抱きながら、綾瀬が我を取り戻すのを待っていた。
「・・・・もういいか?」
「・・・うん、もう大丈夫・・・」
「正常位・・騎乗ときたら、バックだよな。そろそろラストスパートにすっか」
そう言って、綾瀬の唇をそっと塞ぐ。今度の接吻は、そう長くなく数秒で終わりを告げた。
「うつ伏せに・・なればいいの?」
「そだな。嫌か?」
素早く首を横に振る。
「じゃ、頼むわ」
「うん・・・」
沢村に背を向け、布団に手をつき、クイッと腰を沢村の眼前にさらけ出す。
こうなれば下半身はすべて丸見えだ。
「いい尻してんなー。触り心地もいいぞ」
「変なことやってないで・・・さっさとしてよ・・」
シミひとつない、完璧なツヤをもつ肌。豊潤な丸みと、曲線美。
一生さすっていても飽きそうにない触り心地。もう少しこの感覚を味わっていたかった。
14744:04/05/24 21:49 ID:bOxdJ65w
「おうおう、わかってますって」
惜しみながら腰から手を離し、自分のソレを握りしめる。
「くっ・・・うっ・・・」
先端が埋まると、ペニスを握っていた手は再び腰に戻る。
今度は沢村が腰をうずめるのではなく、綾瀬の腰をグイッと思いっきり引き寄せた。
「ああっ・・・!」
右腕が使えないのが不便だった。そういえばヤケに美鳥が大人しいが、理解してくれたと思うことにした。
「どんどん・・・いくぞっ・・!」
パンッパンッ!と肌と肌がぶつかる音。その音と同時に、綾瀬の身体がピクッと反応し、喘ぎ呻いている。
「くぅっ!・・あんっ!あんっ!・・はぁん!」
布団を握り締めている綾瀬の左腕を沢村が掴みあげる。綾瀬の上体が起き上がり、自然と沢村のソレは奥に進む。
「くああっ!お、奥に・・きてるぅっ!」
一層腰の動きを強く、斜め上に突き上げるように、ひたすら動かした。
「あぁ・・あぁ・・!また・・またイっちゃう・・っ!沢村ぁっ!」
「おぉ?マジかよ・・?じゃあ、そろそろ俺も・・・」
綾瀬の身体をグルリとひっくり返し、再び正常位の体勢になる。
「ひゃあんっ!も、もうダメェ!・・もう・・・もう・・・」
綾瀬の声に涙声ような声が混じる。
「よっしゃ・・・俺も・・・」
綾瀬の身体に覆いかぶさり、全身を強く抱きしめる。
「あ、ああっ!・・・あっ!!───」
綾瀬が一足速く絶頂に達する。ビクビクビクッと身体を痙攣させる綾瀬。
口元からだらしなく涎を垂らし、再び脱力。
「お、俺も・・っおおおっ!」
勢いよくペニスを引き抜く。ほどなく引き抜かれたソレは強くとほとばしり、先端から真っ白な精液が飛び散った。
飛び散った精液は畳、布団、そして綾瀬の身体のあちこちに落ちていった。
14845:04/05/24 21:50 ID:bOxdJ65w
「おい、あがったか?」
「もうちょっと待ってなさいよ!今、着替えてるところよ!」
一連の行為を終えた後、綾瀬と沢村はシャワーを浴びた。もちろん別々にだ。
まずは綾瀬が浴びて、今、着替えている最中らしい。
「早くしてくれよ!俺だって─」
「はいはい、もう終わったわよ!」
ガチャリと扉を開き、フンッと一言ツッパねて綾瀬は居間に向かっていった。
「ったく、まぁたいつもの綾瀬に戻ってやがる・・。まぁそこがいいとこでもあんだがよ・・・で」
着替え場の扉が閉まっていることを確認し、急ぎ右手の包帯を解く沢村。
「わ、悪かったな美鳥!苦しかったろ、今だしてやるからな!」
景気よく話しかけるが、返事がない。
「・・・ん?」
包帯を解くと、目を瞑り、ぐったりうなだれた美鳥が姿を現す。
「・・お、おいどうした!?おい!」
やや語気を荒げ、左手でトントンッと頭を叩く。
「・・・う・・・ぅん・・・?」
美鳥の小さな右腕がピクリと動き、まぶたがそっと開く。
「美鳥・・・大丈夫か?」
美鳥は両手で、目をこすりながらキョロキョロ辺りを見回している。
(う〜ん・・・あれ・・、私どうしちゃったんだろ・・?えーっと・・セイジくんと綾瀬さんが一緒にいて・・セイジくんが・・えーっと
 ・・・。・・・。・・・ハッ!!)
カッ!と目を見開く美鳥。どうやら気を失う寸前の記憶を取り戻したようだ。
14946:04/05/24 21:50 ID:bOxdJ65w
「ダメです、セイジくーん!!」
「うわっ!!」
物凄い勢いでセイジの顔に飛び掛り、ポカポカ両手で叩きまくる。
「綾瀬さんとエッチなことしちゃダメですーっ!!」
「な、な、な、なんだよ、やめろって!」
美鳥の拳を左手で遮り、押しのける。
美鳥はゼェゼェ息を切らしながら、沢村のほうを睨んでいる・・・が、怖くない。
「セイジくんっ!絶対ダメですよっ!その気もない女の子と、エッチなことするなんてっっ!」
「・・・・?」
沢村はふと思った。美鳥がやたら静かだったのは、何らかのことが原因で気を失っていたから─?
(だとすれば美鳥は俺と綾瀬がヤった事も知らねぇ・・・よし、こりゃ好都合だぞ!)
怪訝な表情からニヤッと笑顔に転換する。そして左手で頭をポリポリと掻きながら、饒舌に話し始める。
「そ、そーだな!やっぱそういうのよくねーよな!よし、ヤメだ!ヤメ!」
「・・・ホントですか!?今度は包帯に巻かれたりしませんよっ!」
少し背中に冷や汗が浮かぶ。嘘はどうも苦手だった。
「お、おう!とりあえず今からシャワーあびっから、こっち見んなよ!」
「は、はい・・・」
勢いよく服を脱ぎ捨て、腰にタオルを巻いて、沢村は浴場に入っていった。



カチッカチッカチッ・・・
テレビもついていない居間。時計の音だけが静かに響き、時を刻んでいる。
「・・・・・・」
小テーブルに肘をつき、ぼんやり時計を眺めている綾瀬。
「・・・・沢村・・・」
居間に座り込んでから、脳に浮かぶのは先ほどのことばかり。
色々なことを思い出すたびに赤面し、股間がうずき始める。
時計は間もなく0時を回ろうとしている。いつの間にやら3時間以上が過ぎていた。
15047:04/05/24 21:51 ID:bOxdJ65w
「私・・・沢村に抱かれたんだよね・・・夢じゃないんだよね・・・」
ようやく実感がわいてきて、さらに頬が紅潮する。
しかし、それを振り払うように首をブンブン横に振る。
「〜〜〜!もうっ!いつまでも余韻に浸ってたって仕方ないわ!次を考えるのよ!次を!」
こんな調子で沢村がシャワーがでてくるまでを過ごしていては、沢村が戻った後、またギクシャクした時間が流れるだろう。
そうならないためにも次の行動を考えるべきだ・・・と、綾瀬は考えた。
「こんな真夜中に・・・何かあるかしら・・?」
台所へ足を運び、冷蔵庫を覗いてみる。一通りの材料は揃っているが、お腹も空いていないし
頼まれてもいないのに料理を作るのは余計なお世話かもしれない。
「ふあ・・・ちょっと眠くなってきたわね・・・」
そういえば昨日も一睡もしていなかった。先ほどの行為が終わったことにより、少し緊張もとけたのか、眠気が急激に襲ってきた。
「うぅん・・・寝ちゃダメ・・寝ちゃ・・沢村に迷惑かけちゃう・・・」
目をこすりながら、居間に戻る。リモコンを手に取りテレビのスイッチを入れる。
「ふあぁ・・・なんでこんな急に・・」
それでも綾瀬は耐えた。沢村との、この貴重な時間を無駄にしないために。
しかし時は10分、20分、30分・・刻一刻と過ぎてゆく。
「いつまでシャワーあびてんのよ・・・あぁ・・もうここで寝ちゃおうかしら・・いえ、ダメよ・・ダメ・・・」
小テーブルに頭を寝かせ、目を瞑ってしまう綾瀬。
「・・・ふぅ・・・んん・・・・」
綾瀬の動きがなくなり、静かな寝息がたちはじめる。居間の畳に座ったまま、綾瀬は眠りについてしまった。
15148:04/05/24 21:52 ID:bOxdJ65w
「セイジくん、いつまでシャワー浴びてるんですか?水道代もったいないですよ?」
「う、うるせーな!今日は特にたくさん汗かいたんだよっ!」
シャワーを浴びながら沢村は四苦八苦悩んでいた。今のところ、うまく美鳥を騙せているが
美鳥が起きたままの状況で綾瀬と会話をすれば、美鳥は必ず違和感を覚えるだろう。
(クソッ、も一度美鳥に包帯巻くのは無理だろうし・・参ったな)
「セイジくん!いい加減でましょうよ!私、のぼせてきちゃいました・・」
「ちっ、しゃーねーなっ!」
渋々シャワーを止めて、風呂場からあがる沢村。
(ヤバイ・・・ヤバイぞ俺!どうするっ・・?どうするどうするっ・・?)
左手でバスタオルを掴み、髪を乱暴に拭く。美鳥はその左手を拭いてくれている。
その後は流れるように服を着て、着替え場からもでてしまった。
(ヤバイヤバイヤバイ!はやく、はやく何か考えねーと・・)
スッと美鳥を懐に隠す。コレはいつものことなので美鳥も抵抗しなかった。
「ぁ、綾瀬〜?いるか〜?」
超小声だった。気付いて欲しくないと思っているのがバレバレだ。
「・・・」
返事がない。やはり小声すぎて聞こえなかったのだろうか。
(えーい、もうどうにでもなれっ!なんとか乗り切ってやるっ!)
悪い方向で意を決し、居間へと駆け込む沢村。だが、そこに見た光景は、ちょっと予想と違うものだった。
「・・・綾瀬・・?」
カチッカチッと時計の時を刻む音と、小さな小さな寝息が聞こえる。
(ね、寝てるのか・・・?)
足音をたてないように、そーっと近づき、顔を覗きこんでみる。
穏やかな顔で、微かに口を動かして、眠っている。
(ラ、ラッキー!これで会話の歯車が合わなくなる心配もなくなったぜ!)
思わず左手で小さくガッツポーズをとる沢村。沢村の妙な気配を察知して、美鳥が懐から姿を現す。
15249:04/05/24 21:52 ID:bOxdJ65w
「あれ・・?綾瀬さん・・・寝ちゃったんですか・・・?」
「お、おう、そうみてぇだ・・疲れてたんだろーな」
「っていっても・・・まだ眠っちゃうよーな、時間じゃ・・」
美鳥がテレビの上に置かれている時計を見ようとする。美鳥が気を失ったのは8時ごろ。
美鳥の中での時間は、そこで止まってしまっている。
(い、いかん!時計を見られちゃマズイ・・!)
咄嗟に時計が見えないよう、美鳥の視界を己の身体でふさぐ沢村。
「あー、なんか俺も疲れちまったな!俺らも寝るか!」
「え・・・?」
「ダメか?だいぶ肩も凝っちまってるし、はやいとこ寝ちまいたいんだが・・」
「あ、いえ、私は別にいいですけど・・・」
「じゃ、じゃあ決定だな!」
居間を消灯し、二階へ上がる沢村。
幸い綾瀬とヤった部屋は沢村の部屋ではなく、誰も使っていない空き部屋だったため、
後処理がなってない点は特に注意することもなかった。
「あ〜あ、今日は色々あって疲れたわ、ホント」
部屋に入ると電気もつけずにベットに寝転がる。
「あ、ちょっと待ってくださいセイジくん!」
「んあ?なんだよ?」
「綾瀬さんに毛布か何かを・・・風邪ひいちゃいますよ」
「ん〜、別にいいんじゃねーの?」
「ダメですっ!いきますよ、セイジくん!」
美鳥に無理やり身体を起こされ、毛布などが収納されている押入れを開く。
適当な毛布を一枚選び、再び階段を下っていった。
「スー・・スー・・」
真っ暗な居間に寝息と時計の音だけが響いている。
電気をつけるわけにはいかない。時計が美鳥の視界に入るからだ。
「よっと」
小テーブルに両腕をつき、スヤスヤ眠る綾瀬の肩辺りに毛布をかけ、居間を出た。
15350:04/05/24 21:53 ID:bOxdJ65w
「よし!これで心置きなく眠れるな!」
「ええ!そうですね」
階段を上り、部屋に入り、ベッドに飛び込み、布団を被る。
そうするだけで沢村は10分もすれば深い眠りに落ちてしまう。
「じゃ、また明日な」
「はい!明日も元気にいきましょう!セイジくん!」
そう一声かけ、セイジは眠りについていった。
だが、美鳥の一日はここで終わらない。ベッドのすぐ横、小さな引き出しから毎日つけている日記帳を取り出す。
「さぁってと・・今日も書くことがいっぱいありそうです・・」
昨日告白し、今日はあわやというところまでいった綾瀬さんの事。少し乗り気になってしまっていたセイジくんの事。・・などなど書きたくなる要素はありあふれていた。
それを一通り書きつづり、最後の一文を締めくくる。すでにセイジは大きないびきをかいている。
「さてと・・私も寝ましょうか・・」
パタンと日記帳を閉じ、引き出しにしまう。
「あ・・そういえば明日の目覚ましをセットしていませんね・・綾瀬さんがいるから大丈夫だろうと思いますけど・・・
 念のために・・」
スッと起き上がり目覚まし時計を探す。確か今日の朝、セイジが腕で机払い落としていた。
だから、床に転がっているはずだ。
「あっ・・あったあったありました。さて、朝7時にセットっと・・・あれ・・?」
時計の長針は2のあたり、短針は1を示している。
午前1:10。
「・・・・・」
もうひとつ、天井の少し下にある、壁掛け時計に視線を向ける。
部屋が薄暗くてよく見えない。
「時計が壊れてるのかな・・?・・・でも・・今まで狂ったことなかったんですけど・・・」
不安そうな顔で、セイジを見る美鳥。
この時計が示す時間が本当の時間ならば、自分が気絶した8時ごろから、起きるまでの3時間以上
綾瀬と沢村が何をしていたっておかしくない。
そう考えるとますます美鳥は不安になる。
「信じて・・信じていいんですよね・・セイジくん・・・」
目覚ましを机の上に置き、布団に潜る。不安は拭われず、ますます大きくなるばかりだったが、今日はとりあえず眠りにつこう。
そう思った美鳥だった。
15451:04/05/24 21:54 ID:bOxdJ65w
半開きになった、カーテンの隙間から、一筋の光が差し込んでいる。
その光に瞼を刺激され、その刺激が眠っている脳まで届き、再び思考が動き始める。
「ん・・・」
小テーブルに付着した瞼を2,3度動かす。
「・・・・はっ!」
目覚めるや、いなや、すぐさま起き上がる綾瀬。日差しが眩しく、目をまともに開けない。
時計に目をやると、ぼんやりとではあるが時間が見える。
だいたいAM6:00頃を示している。
「あたし・・・寝ちゃったんだ・・・」
床には起き上がった勢いで身体から振り落とされた毛布が寝そべっている。
居間はシンと静まり返り、昨晩と同じように時計のカチッカチッという音だけ・・いや、わずかにスズメのさえずりも聞こえる。
「沢村は・・・まだ寝てる・・?」
台所、階段の上り口と歩き回ったが、誰もいない。玄関に向かい、靴があることも確認した。
「・・・・朝ごはん・・・作ってあげようかな・・」
フラフラと台所に戻った綾瀬は、そう呟き、腰にエプロンを巻く。
「冷蔵庫、冷蔵庫っと・・」
冷蔵庫から卵を取り出し、火にかける。
目玉焼きは手馴れたもの。あっという間にできあがった。
「朝だし・・そんなにたくさんはいらないわよね・・。多すぎると逆に迷惑だわ・・」
などと色々口ずさみながら、慣れた手つきで料理を作り上げていく。
起床して30分、まだ七時にもならぬ間に、貴子特製朝ごはんは完成した。
「・・・沢村はまだ起きないわね・・。無理に起こすと機嫌崩しそうだし・・起きるまで待とうかしら・・」
エプロンを外し、椅子に腰掛ける。
「そういえば・・・」
ふと、昨日の事を思い出す。昨日のことといっても沢村との交わりではなく、その他の部分だ。
「・・・家に・・帰ろう」
昨日は何も連絡せずに、ここに泊まってしまった。両親や妹も心配してる・・そう思うと綾瀬はいてもたってもいられなかった。
すぐさま椅子から立ち上がり、制服を干してある廊下へ向かう。
「沢村には悪いけど・・・仕方ないわよね」
風呂場で既に乾いた制服に着替え、帰り仕度を済ませる。
15552:04/05/24 21:56 ID:bOxdJ65w
「・・・そうだ・・」
とっさにメモ用紙とペンを手に取り、おもむろに字をつづる。

[朝ごはん、作ってあげたから。ありがたく食べなさいよ 綾瀬]

その紙を、まだ温かさの残る目玉焼きが乗った皿の下に挟み、台所をでる。
階段の上り口で、一度たちどまり二階を見上げる。
「・・・・」
口元に小さな笑みを浮かべて、玄関へ。
靴を履き、扉のノブに手をかけようとした、その時─
「おーい!朝早く帰ってきてやったぞぉ!」
扉が独りでに開き、目の前にいつかどこかで見たことあるような女性が立っている。
「・・・・!?」
自分より、かなり高い背。沢村以上かも知れない。長い髪に黒くて四角い眼鏡。
全体的に白を貴重とした服に、短いスカート。
「んん?・・・誰だ・・?オメェ・・・」
「え・・・あ・・・あなた・・・は?」
急の出来事に戸惑う綾瀬。
「あたしはオメェ・・・沢村凛!ここに住んでる沢村セイジの姉だよ!」
驚いた。そういえば沢村には姉がいるだった。ずっと前に学校で会った様な気もする。
「で?誰なんだ、テメェ・・?」
「わ、私は・・・あ、綾瀬です・・セイジくんのクラスメイトで・・」
「何ィ?セイジのクラスメイトォ?」
ズカズカと綾瀬の身体を押しのけ、玄関に入る凛。
「・・・で?クラスメイトの女の子さんが何でアイツの家にいんだよ?しかもこんな朝早くに一人ででていこーなんて・・」
「そ、それは・・・」
ズバズバストレートな質問をぶつけてくる凛に、綾瀬もいささか困った様子だ。
15652 やっと終わり:04/05/24 21:56 ID:bOxdJ65w
「セイジはまだ寝てんのか?」
「あ・・・はい。・・・昨日、一日ここに泊めてもらいました・・ありがとうございました」
落ち着いて、返事を返す綾瀬。だが、その内容は大人な凛にとってとてつもなく過激なモノだった。
「ここに泊まったぁ!?ってことはオメーまさか・・・」
勘付かれたことに気付き、急に赤面する綾瀬。
「じゃ、じゃあ私はこれで・・・ど、どうもありがとうございました!」
「お、オイ待てよ!」
慌てて玄関を飛び出し、扉を閉める。そのまま駆け足で、沢村の家から離れていった。
「おいおい・・セイジの奴・・・美鳥ちゃんはどーしたんだ・・・?」
玄関で呆然としているのも束の間。凛は廊下を歩いて、居間へと向かっていった。
「・・・・でもよ・・・こりゃあ考え方によっちゃ・・面白いことになってきてるぜ・・」
居間に転がっている毛布。台所の料理・・それら二つを確認し、二階へ向かう凛。
「・・・・ここだな」
女のカンか。凛は見事に沢村と綾瀬の交わりがあった部屋を見抜いた。
ガラッと扉を開く。普段使わない部屋なのに布団が床に敷かれている。しかもかなり乱れた状態で。
「おうおう、匂う匂う・・女と男の匂いが・・・」
ピシャッと扉を閉め、ニヤリと嫌な笑みを浮かべる凛。
その視線は沢村の部屋の扉に注がれていた。


朝の日差しを浴びながら、自宅への帰路を急ぐ綾瀬。
急に現れた沢村の姉、凛と交わした会話。
まず確実に気付かれた。
気付かれたことが、何か問題あるかというとないのだが(実際は大アリ)綾瀬は何か慌て、動揺していた。
だが、その心の動揺が、見事的中するかのように、今後物語は動いてゆく。
157名無しさん@ピンキー:04/05/24 22:01 ID:bOxdJ65w
全て読んでくれた人、すごくありがとう。
エロシーンだけ読んでくれた人も、とってもありがとう
特にグダグダなエピローグ的部分を読んでくれた人には感謝します。
二年間のブランクは大きいな(´д`)
いかにも続きます的な展開ですが、続くかどうかはわかりません。
もし続きを期待してくれる方がいればウレシイです。
最後に、52レスに及ぶ長丁場、お疲れ様でした>読んでくれた全ての方々

では、名無しに戻ります。ノシ
158名無しさん@ピンキー:04/05/24 22:07 ID:IcOkaXWD
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

綾瀬萌えの漏れにはたまらんです!
続き、続きをキボンいたします!!!

ともあれ乙です。
お茶置いておきますね (´∀`)つ旦
159名無しさん@ピンキー:04/05/25 00:04 ID:Rs65bU+0
今、見直したら最後52がダブッてる_| ̄|○
それはそうと>>72
私の作品に関しても問題ありません。よろしくお願いします。


あと( ´∀`)つ旦 お茶ドモー
160名無しさん@ピンキー:04/05/25 00:52 ID:hoViMhQy
イイヨー イイEー
161名無しさん@ピンキー:04/05/25 23:37 ID:nJAU0rav
長いから何回かに分けて読もうと思ったんですが、
結局一気に読みきっちゃいました…GJ
162名無しさん@ピンキー:04/05/26 18:19 ID:PbDlzm2E
GJ!!フェラの件が良いですね〜
163名無しさん@ピンキー :04/05/28 15:45 ID:+BVyaxnF
>>48氏乙
景気づけに綾瀬の乳首画像支援
ttp://moe2.homelinux.net/src/200405/20040516596490.jpg
164名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:30 ID:YnI7jHYk
あげ
165名無しさん@ピンキー:04/05/31 10:57 ID:hh6z4yyl
あげ
166名無しさん@ピンキー:04/06/03 14:46 ID:cauBCnmF
あげ
167名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:14 ID:4EPaSjSu
欲情した美鳥が正治を犯す!
168名無しさん@ピンキー:04/06/06 21:38 ID:V4pEEvF9
26まで読んだ。
もぉたまらないですよ、OVAにして欲しいね。
BGMは「もう少し…もう少し…」で。

もったいないから続きはまた今度読みまふ。
169名無しさん@ピンキー:04/06/07 23:03 ID:e4nS8Vpx
その心意気に感動した。
170名無しさん@ピンキー:04/06/10 16:21 ID:AJM2I4SU
ふたなり綾瀬×美鳥&正治を想像していきそうになった
171名無しさん@ピンキー:04/06/10 17:05 ID:NFSY8QQZ
高見沢を出してくれ
172名無しさん@ピンキー:04/06/11 13:29 ID:ha6VqHNZ
右手でてこきするとぱいずりしてるね
173名無しさん@ピンキー:04/06/12 16:58 ID:EJ1pKi82
終わりまで読んだ。続き熱望でつ。

↓こういう表現とか、もぉたまらないですね。

[朝ごはん、作ってあげたから。ありがたく食べなさいよ 綾瀬]
(略)
口元に小さな笑みを浮かべて、玄関へ。
174名無しさん@ピンキー:04/06/16 23:49 ID:NHCEkrdu
今週の原作貴子タンは最高ですた・・(;´Д`)
175名無しさん@ピンキー:04/06/17 23:43 ID:vzQvT1/E
いやー、告白しちゃいましたな
176名無しさん@ピンキー:04/06/18 11:34 ID:TEiujBrw
祝7巻発売。

最後の告白場面とその後のうずくまってる貴子タンを何度も読み返しますた
177名無しさん@ピンキー:04/06/18 15:49 ID:saOCYOhl
では、ハッシュをお願いします
17848:04/06/19 23:25 ID:a7REmGxJ
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、 中日ファソナンデス
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
今日の中日敗戦と、ある出来事により続きを書く決意に至りました。
これからじっくり練り上げていこうと思います。期待せずに待っていてください。
179名無しさん@ピンキー :04/06/22 13:33 ID:N1aJUU30
期待あげ
180コピー魔:04/06/24 12:48 ID:xppMhB3E
: : : : : : : : ヽ     `丶、         /:::/::::::::::::::!    r'     、   \ !/::::::/::::
: : : : : : : : : :ヽ       `ヽ     i,.イ:::::::::::::::::!         \_     ノ::::::/:::::/
: : : : : : : : : : : ヽ        `丶、   i,イ,ィ:::::::::::',  `丶      `゙''' /:::::, ':::::/
: : : : : : : : : : : : :ヽ         _ヽ、 '´ !:,.ィ::::::',           /::::::, ' ノ:::/
: : : : : : : : : : : : : : ヽ      ,. ‐'"´   ` ヽ、__' {,ィ/丶 、.. __   _, '::::::::,_',. ':::::,'
: : : :、: : : : : : : : : : : ヽ  /   _/_     ヽ ̄'      , ,.:'´ ̄'´:::::/:::::::::::::i
: : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'´, ‐ ''"´        ヽ __  ,. '´/:::/::_,:::'´::::::::::::::,:::lヽ、
: : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : ヽ'`)             丶、 '、ァ' -ァ´::::::,ィ:::,ィ:::::/!::i  ヽ
: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : ヽ                ヽ '、、 '-‐''"´'"´ノ:ノ ノ/
: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :ヽ                 ヽヽ、   '"´ '´
: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : :ヽ   ,.-               ', `ヽ、
: : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : ヽ ,'     ,.-、             !   丶、
: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : ヽ{      ヾシ     ,        !     `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヾ:、         /      ノ         `丶、
: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : :ヽヽ、_   _,.  /     , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽ   ̄ _,.. /       , '
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ヽ, '´ /      , '
: : : : : \: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : ヽ  /    , '
: : : : : : : 丶、: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : ∨    , '
18148:04/07/03 16:52 ID:+9D/a7hn
        Λ竜Λ
        (´∀`;)-、
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
完成に時間がかかりそうです。
しかしあまり読み手さんを待たせるのはイクナイ
しかも住人が非常に少なそうなこのスレ。
放っておくといつ落(ry
・・・と、いうことで保守代わりに、途中までを投下します。
ちなみにまだエロシーンありません。興味ない人は、はしょってください(期待裏切ってスマソ
では
182ageちまった・・ 鬱:04/07/03 16:53 ID:+9D/a7hn
少し早歩き、数秒で目的の場所に到着。
長い髪に黒くて四角い眼鏡。
全体的に白を貴重とした服に、短いスカート。
そんな格好をした一人の女性は、一枚の扉を目の前に、不敵で嫌な笑みを浮かべている。
ガタッ!と音を立てるほど、勢いよくドアの取っ手を掴み、毟り取るほどの力で開く。
大きな音を立て、扉は開いた。部屋の中は薄暗く、やや荒々しいいびきが部屋中に響いている。
「・・・ったく、こんだけ音立ててもおきねーか・・」
腰に手を当てながら、散らかり気味な部屋をベッドに向かってまっすぐ進む。
ベッドでは金髪の青年が大きく口を開きながら寝息を立てている。
その青年の右手でひっそりと小さな小さな少女が静かに寝息を立てている。
「オメーにはコイツがいるだろーが・・・何やってんだよ、ったく」
一つ舌打ちをした後、部屋の明かりを灯す。だが、青年はまだ起きる素振りを見せない。
だが、右手の少女が眉をピクッと反応し、次第に細く小さな腕や、その腕よりさらに小さい指を動かし始める。
「お?先に美鳥ちゃんのお目覚めか」
「んん・・」
小さなあくびを浮かべる美鳥。少しだけネグセができている。
ぼ〜んやりと辺りを見回しながら、ゆっくり起き上がる。
「ふぁぁ・・・セイジく〜ん・・朝ですよー」
凛の存在に気付かず、セイジが被っている着布団を持ち上げる美鳥。
「おーい!美鳥ちゃん!」
ビクッと美鳥が反応し、思わず掴んでいた布団を放してしまう。
布団は再び沢村の胴体に覆いかぶさった。
183:04/07/03 16:53 ID:+9D/a7hn
「お、お姉さん!?」
慌てて振り返る美鳥。その勢いでセイジの右腕が激しく捻られる。
「いでっ!!」
セイジが奇声をあげる。
「あぁっ!セイジくんっ!大丈夫ですかっ!?」
「な、な、な、何だ!?何があったんだっ!?・・って姉貴!?」
目を見開いて辺りを見回すセイジ。
セイジの頭にも少々のネグセができている。
「よぉ、リトルブラザー。暇だからきてやったぞ」
「な・・・なぁ!?」
いきなり痛みで起こされたので状況がつかみきれていないセイジ。
視線も凛から少しズレた所に向いている。
美鳥もポカーンと口を開けて硬直してしまっている。
「おーい!どこ見てんだ!?はやくしねーとガッコー遅刻すっぞ?」
目をゴシゴシ手で拭い、壁にかかった時計を見るセイジ。
あと十分ほどで7時になろうとしている。
「まだ大丈夫だよ・・・ってか姉貴・・・なんでここに・・」
眠気に潰されそうな重い声でセイジが話す。
凛は腕を組み、にやつきながらセイジを見下している。
「だから、暇だからっつってんだろーが?」
セイジのネグセになっている部分を右手で撫で回す凛。
「あぁーもう!触んなよ!」
凛から酒の匂いはしなかった。どうやら酔っ払ってココに来たワケではないらしい。
「でもお姉さん・・なんでこの部屋に?」
美鳥の口ぶりは、もうスッキリ目覚めきったものになっていた。
やっぱりこの娘はしっかりしている・・凛はそう思った。
「ん?それはなぁ・・・ちょぉっとこのアホに話したいことがあって・・っていうかできてな」
「・・・・?」
184:04/07/03 16:54 ID:+9D/a7hn
「・・・・?」
セイジの眉がピクリと反応する。美鳥は少し困惑したような顔で凛を見ている。
「なぁ?セイジ・・・心あたりあるんじゃねーか?」
「セイジくん・・?」
美鳥がセイジの方に振り返る。
(まさか姉貴の奴・・綾瀬と会ったのか?っていうか綾瀬はまだこの家ん中にいんのか?)
「どーした?答えろよ」
ズイッとニタついた顔をセイジに近づける。セイジの視界には嫌でも凛の顔が入ってくる。
「な、なんにもねぇよ!ワケわかんねーこと言いやがって・・」
ケッと顔を背け、布団から出るセイジ。そのまま凛の身体を押しのけ部屋を出ようとする。
「ほー・・・ワケわかんねーってか・・・」
セイジが部屋を出ると共に、凛も部屋を出る。
「ついてくんなよ!」
階段に差し掛かったところでセイジが怒鳴る。
「・・・」
ピタッと凛が歩を止める。やたら素直で逆に不気味だ。
「なんなんだ姉貴の奴・・・」
ブツブツ言いながら階段を降りるセイジ。次第に一階に到着し、綾瀬がいるはずの居間へ向かおうとした。
「あの娘ははじめてだったのかー!?」
突然、凛が声を張り上げる。セイジの足がピタリと止まる。
「なぁー!?どうなんだー?やったんだろーが!どうやって美鳥ちゃん黙らせたかしんねーけどな!」
「な、何言ってやがんだテメェ!」
すぐさま折り返し、階段へ向かうセイジ。まだまだ凛の声は鳴り止まない。
「気持ちよかったか!?よかったろーなー!お前だって初めてだもんな!」
「くっ・・!」
ドタドタと大きな音を立てて階段を駆け上る。凛は例の行いがあった部屋の扉にもたれかかって立っている。
「セ、セイジくん、お姉さんはさっきから何を・・・」
心配する美鳥の声も、セイジの耳には入っていない。
「セイジくん・・・」
「おい姉貴!!」
階段を上りきるなり左手で豪快に凛の胸倉をつかむセイジ。凛は相変わらずニタついている。
185:04/07/03 16:55 ID:+9D/a7hn
「ケ、ケンカはやめてくださいっ!」
美鳥が甲高い声をあげる。
「安心しろ美鳥ちゃん。あたしゃその気はねーよ。コイツはどーか知らねぇけどな」
「なんのつもりか知らねぇが・・あんまりワケわかんねーことばっか言うとキレっぞ・・」
学校のヤンキーや地元の人間たちを恐れさせる眼光。
しかしこの恐ろしい眼も凛にだけは全く通じない。
「まだいうかこのガキ。あたしゃ知ってんだよ・・・昨日この部屋で何があったかをな」
そういってコンコンと例の部屋の扉を叩く。
セイジの強い視線が一瞬揺らぐ。
「何がって・・・セイジくん・・?やっぱり何かあったんですか?綾瀬さんと・・」
「一番不思議なのはココだ。なんで美鳥ちゃんが何にも知らねーんだ?」
「・・・・・」
セイジはまだ凛を睨み続けているが、その眼に大した力は無く、凛の余裕もなくなるどころか増している。
「ま、あたしがウダウダいうのもアレだし、今日はこの辺にしといてやるよ」
胸倉を掴んでいたセイジの腕をあっさり解く凛。
そして右手で軽く服を整え階段を降りはじめる。美鳥もセイジも何も言わなかった。いや、言えなかった。
「・・・・・・・」
廊下を降りた凛が歩を止める。そしてゆっくり顔を二階のセイジに向ける。
「中途半端なことだけはすんなよ」
「・・・!」
凛からすれば軽く睨んだ程度だったが、セイジにとってその視線には、とてつもない威圧感が感じられた。
セイジが唾を飲み、唖然としている間に凛は家内から出て行った。
そして再び静寂が家を包む。
「セイジくん・・・」
セイジの顔を見上げる美鳥。セイジは唇をギュッと噛み厳しい表情で眼を瞑っている。
美鳥はそれ以上セイジに言葉をかけることができなかった。
186:04/07/03 16:55 ID:+9D/a7hn
いつもより十分ほど早く学校に着いた。
ガラッ!
いつもどおり右手を懐に隠しながら教室の扉を開くセイジ。
ザワザワと騒がしかった教室が一瞬固まる。未だ校内を覆う、沢村セイジの黒い噂は晴れていない。
冷たい嫌な視線がセイジの身体を突き刺す。
そんな中セイジは黙って窓際の自分の椅子へと歩いてゆく。
途中、綾瀬の姿が眼に入り、綾瀬の席の後ろで一度立ち止まる。
「朝飯・・・ありがとな。うまかったぜ」
チラっとセイジの方を振り返り、またすぐに前に向き直る綾瀬。
小さく「ありがと」と呟いた。
自分の席につき、窓の外を眺めるセイジ。空は真っ青。昨日の雨が信じられないような完璧な快晴だ。
ぼんやり肘をつきながら外を眺めていると、昨日のことや先ほどの凛の言葉が次々と脳を巡る。
(クソ・・・姉貴の奴・・余計なことしやがって・・だが・・姉貴の言うことも・・一理ある・・・かもな)
凛の言っていることは間違いではないとわかっている。
ただ、沢村には二人を傷つけずに済む方法がわからなかった。
いや、そんな方法ないのかもしれない。
だが綾瀬とああいうことをしてしまった以上、後戻りできない部分ができてしまった事は事実。
(あーもう!どうすりゃいいってんだ・・・俺は・・)
四苦八苦の苦悩を続けながら、その日の授業は過ぎていった。
そして昼休み。
187:04/07/03 16:56 ID:+9D/a7hn
この時間になると校内のあちこちで男女一組の俗に言うカップルが一緒に食事をとっている。
これは桜田門高校内でとても有名な話で、一人狼を続ける男どもにとって、羨ましい限りであったことは言うまでもない。
もちろん沢村も例外ではない。
ただ沢村の場合、男女が「昼休みに一緒に食事をする」光景が羨ましいを通り越し、恨めしくなっていたので
その光景を見るたびにイラだち、その鬱憤を晴らすかのような行為を何かしら続けていた。
そして美鳥が現れてからは昼休みに教室外にでることが、ほとんどなくなっていたので、その嫌な光景を見ることもなくなっていた。
だが今日は朝のあの雰囲気もあり、美鳥が弁当を作っていない。
仕方がないので学食にパンあたりを調達しに行くことになりそうだった。
(あ〜腹減った・・しかし・・美鳥の奴・・静かだな・・)
包帯に包まれた右手をほんの少し見てから、教室の扉を開く。



「ねぇ今日はどこで食べる?」
「早く行こうよ!」
「体育館の裏なんてどう?」
廊下に出るなり、あちらこちらから高低様々な男女の話し声が耳に入ってきた。
(クソ、やなモン思い出したぜ・・・ったくどいつもこいつも・・メシなんて一人で食えばいいだろーが・・)
早速イラだち始めた沢村は、足早にその場を去ろうとする。
「ねぇ沢村!」
唐突に女の声が沢村を呼び止める。
一階に下りる階段にさしかかろうとした沢村がピタッと止まり、振り返る。
188:04/07/03 16:56 ID:+9D/a7hn
「な、なんだよ・・・綾瀬・・」
声の主は綾瀬だった。綾瀬は腕を後ろに組みながらニコニコ笑っている。
「一緒に・・・食べない?」
「なっ・・・」
組んでいた腕を解く綾瀬。その手には弁当箱が握られていた。
「天気もいいし・・・屋上でどう?」
「・・・い、いや、わりぃ・・・俺、今日学食なんだわ・・」
「あ・・そう・・・」
綾瀬の表情が曇る。手に握られた弁当が余計に寂しさを煽る。
心優しい?沢村にはその表情が辛すぎて耐え切れなかった。
「・・・・ま、まぁパンとかでよかったら買ってきて一緒に食うこともできっけどよ」
「ホント!?パンで充分よ!」
「な、なら先行っててくれよ。ちゃんと後で行くからよ」
沢村はそう言ってそそくさと階段を降りていった。
「・・・・ふぅっ」
大きく一つため息をつく綾瀬。その後喜びを噛みしめるように片手で小さくガッツポーズをとる。
(やったぁ〜!そうよ・・沢村とこれがしたかったの!・・・・でも、何で話しかけるとき、緊張しちゃうんだろう・・もう付き合ってるも同然なんだから
 極普通に話しかけても大丈夫なはずなのに・・・やっぱり慣れてないからかしら・・)
「た〜か〜こっ!」
「へっ?」
突然話しかけてきたのは綾瀬が普段一緒に昼食をとっている友達だった。
「見たわよ〜〜?や〜っぱりそうだったのね。もう貴子ったらぁ〜」
「ちょ・・そんなんじゃ・・ち、違うってば!」
「あ〜んな悲しそうな顔されたら、男は断れないって!」
綾瀬の顔が紅潮する。言葉にならない声が口から漏れる。
「アハハハハ!ま・・いいじゃない!おめでと、貴子!私らは邪魔しないから・・存分に楽しんでらっしゃい!」
ポンと背中を叩いて教室に戻っていく友達。綾瀬は呆然と立ち尽くしている。
「・・・・はっ!急がなきゃ・・場所がなくなっちゃう・・・」
足早に歩き出し、屋上へ向かって綾瀬は階段を上っていった。
189:04/07/03 16:58 ID:+9D/a7hn
(お姉さんが言ってた・・「やった」っていうのは・・やっぱりセイジくんと綾瀬さんが・・・やっぱり・・・何もなかったなんてのは勘違いで
 、昨日の夜・・セイジくんと綾瀬さんは・・)
このような流れの文章が、何度も何度も美鳥の脳を駆け巡る。
今朝、凛とセイジと一騒ぎがあった後、美鳥は一言もセイジと言葉を交わしていない。
腕に包帯を巻くときすら、黙ったままだった。それに最近は全身グルグル巻きにすることはなかったのに、
今日は完膚なきまでに巻きつけている。これでは自由に動くこともできない。
(セイジくん・・・どうして・・・なんで・・・)
昨日の夜、セイジと綾瀬が何をしていたか、それを想像するだけで涙が滲む。
(私は・・どうすればいいんですか?セイジくん・・・)
「おばちゃん!焼きそばパンひとつくれ!」
「あいよっ」
セイジは学食でパンを購入している最中だった。
(セイジくん・・・私の想いは・・どうなるんでしょうか・・)
腕のゆれが少し上下に激しくなる。階段を上っていってるようだ。
(綾瀬さん・・・どうして綾瀬さんは、そんな風に・・どんどんアタックできるんですか・・?
 元の身体の私はどうして・・綾瀬さんみたいになれなかったの・・?)
綾瀬に対する羨望と自分に対する悔しさで辛酸を味わう美鳥。
そうこうしているうちにセイジが屋上に到着したらしい。
「うっわ、人だらけじゃねーか・・」
広い屋上には様々なカップルがいるわいるわ、各々好みの場所をとって食事をしている。
皆同じ服装をしているため、ちょっと不気味な光景にも見えた。
「綾瀬はどこにいるんだ・・・?」
目を細めながら辺りを見回すセイジ。だが見つからない。似たような格好の女ばかりで区別もつかない。
「・・・・お〜い、綾瀬ぇ?」
綾瀬の名を呼ぶ沢村の声も大勢の人の声でかき消される。これは綾瀬を見つけ出すのにも苦労しそうだ・・そう思った沢村だったが
「ちょっと!どこ探してんの!こっちよ、こっち!」
セイジの背後から綾瀬の声がかかる。
そのまま綾瀬はセイジの左手の袖を掴み、グイッと引っ張る。
「っと、引っ張るなよ!」
「はやくしないと場所とられちゃうでしょ?」
綾瀬に連れて行かれた場所はやや日陰になったところで、なぜかここには他の人間が一人もいなかった。
190:04/07/03 16:59 ID:+9D/a7hn
「直射日光でもなくて暑くないし・・・丁度いいでしょ?」
「・・・まぁな」
ちょこんと三角座りをする綾瀬。対してセイジはどっかり胡坐をかいて座り込んだ。
「じゃ、頂きます」
「いただきまーす」
弁当のフタを開き白飯とオカズを少しずつ交互に口に運ぶ綾瀬。
セイジは買ってきた焼きそばパンに思いっきりかぶりついている。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
物凄い勢いで焼きそばパンを口に運ぶセイジ。
そのまま一気に食べ終わってしまった。綾瀬はまだ1/3も食べ切れていない。
「あ〜食った食った」
「・・・早いわね」
「パン一個だけだもんな」
「・・・そうね」
フーと息をはいて空を見上げるセイジ。空はやはり快晴。薄い雲が所々に点在している。
「いい天気だなー・・昨日の雨が嘘みてーだ・・」
視線を弁当箱に向けていた綾瀬も空を見上げる。
「そうねー・・・気持ちいい晴れね・・・」
「こーいう日は・・・屋上とかでのんびりすんのも悪くねーな・・・」
「ここ、気に入ってくれた?」
「まーな」
綾瀬が微笑する。
「あのね沢村・・・」
まだ弁当を食べ終えていないが、箸を置く綾瀬。
19110:04/07/03 17:00 ID:+9D/a7hn
「おいおい残すのか?もったいねーな」
「じゃあ食べる・・?」
「おう!もらうもらう」
綾瀬から残った弁当を受け取ると、またかなりの勢いでがっつくセイジ。
間接キスだとかどうとか、その辺のデリカシーの無さは姉の凛ゆずりだろうか。
「・・・それでね沢村」
「・・・ん?なんだよ」
綾瀬が沢村に背を向けて立ち上がる。
「私の・・苦労自慢に聞こえるかもしれないけど・・・聞いてね」
「・・・」
「私があんたに惚れたのは、あの時・・不良に絡まれたときに助けてもらったときね・・」
沢村の箸が止まる。
「その後・・あんたがその辺の嫌な不良たちと違って・・筋の通った優しい奴なんだ・・って思えるようになる所を見ちゃってね・・
 もうそれでゾッコンよ」
「・・・」
裾に隠れた美鳥が身体を起こす。
綾瀬は言葉を続けていく。
「映画に誘ったときあったじゃない?あの時・・私相当気合入ってたのよ。変にオシャレしたり・・抱きつくタイミングを測ったりね・・
 でも全部失敗・・。しかもあんたは全く気付かない・・滑りっぱなしだったわ」
「・・・わ、悪かったな鈍感で・・」
フフッと綾瀬が鼻で笑う。綾瀬は身体の方向を変えて、高く張り巡らされた金網の方へゆっくりゆっくり歩き出す。
「私の密かなアタックはまだまだ続くわ・・・第二弾はゆかりちゃんと一緒に行ったプールね・・・あの日のために身体
 鍛えて・・水着も買って・・ポーズも研究して・・なのにあんたは私じゃなくてゆかりちゃんばっかり・・正直少し恨んだわよ?」
「・・・はは・・」
「そういえば・・・カラオケで合コンしたでしょ?あんた。・・あの時の王様ゲームで、あんたとキスしたあの眼鏡の子・・あれ私よ?」
「なっ!?マジかよ・・・」
「あんたに軽い女と思われたくないから帰ろうと思ったんだけど・・他の女にとられてなるもんですか!って思って・・・変装してね・・」
「・・・・・」
「さらに言っちゃえば・・みるくボンバイエだっけ?あんたが落としたAV・・」
ブハッとセイジが吹きだす。
「そのAVを見て研究したりして・・・ある日は槙葉さんが妙なクスリをくれてね・・ホレ薬かと思ったんだけど睡眠薬だったとか・・」
(むしろ研究の内容が気になるぜ・・・)
19211:04/07/03 17:01 ID:+9D/a7hn
しばし止めていた箸を再び動かし始めるセイジ。
綾瀬は金網に身体を向けながら話し続ける。
「家に呼んだこともあったわね・・。もうこれぞ言わんばかりに準備したし・・アピールもしたけど・・・意味なかったわね。火事まで起こすし」
「あの火事は焦ったなー。あの後大丈夫だったんか?」
食べ物を口に含みながら、セイジが問う。
「後で親にこっぴどく叱られたわ・・・しばらく口もきいてくれなかったし・・・ショックだった・・落ち込んだわよ、あの時は」
金網に掌をかける綾瀬。相変わらず沢村には背を向けている。
「なんでこれだけやってるのに気付いてくれないんだろう・・・気付くどころか私を一人の女としても見てくれてない・・そう感じたわ」
「・・・・・悪かったな・・」
「スキー合宿のとき・・ラブホテルで二人きりになったわよね・・あの時も結局何も進展しなかったわよね・・・そのときもかなり落ち込んだんだけど・・・
 家に呼んだときとは、ちょっと違う感じだったの・・どうして・・はっきりとキモチが伝えられないんだろうって・・悔やんでたわ。いつもいつも今度こそはって
 考えてるんだけど・・・あんたを目の前にして・・話しかけようと思うと緊張して・・素直になれずに本心とは全然違うことばっかり言ってた」
この綾瀬の言葉に、美鳥が深く鋭く反応した。
19312:04/07/03 17:02 ID:+9D/a7hn
(綾瀬さんも・・私と同じで・・やっぱり勇気がでなかったんだ・・・。・・・いえ違う・・違うわよ美鳥・・綾瀬さんは後で覚悟を決めて・・はっきりとその気持ちを
 セイジくんに伝えた。・・・私は・・・本当の私は・・)
「でもね・・・ある日を境に・・・その日に何かがあったってワケじゃないんだけど、決心がついたの。やっぱり遠まわしにアタックしてたってダメ。はっきりと・・正々堂々と・・
 素直に・・私の想いを伝えようってね」
(そう、そこが綾瀬さんと私の違い・・。綾瀬さんは立派だから・・ふられる恐さを恐れずに・・真っ向からセイジくんに告白することができた・・。・・私は・・・)
「・・・で、あんたを卒業生を送る会の実行委員に推薦して・・二人きりになったところで告白することにしたわ・・。・・まぁそのときも、なんか勢いで言っちゃって
 一度は逃げ出しちゃったけど・・・でも、「好き」って言葉をはっきり言えた事で・・今、私たちはこういう関係になった・・。そう思うと、やっぱり素直になって勇気をだすっていうのは
 大事なことなんだなーって・・・」
綾瀬が振り返る。セイジも口をモゴモゴさせながら綾瀬のほうを見つめている。
「沢村・・・私、あなたが今まで何人の、どんな女達と付き合ってきたかは知らないけど・・その女の人たちの誰よりも・・
 あなたの事が・・好きよ」
穏やかながら強くはっきりした表情で、沢村の眼をまっすぐに見て綾瀬が言う。
セイジは照れくさそうに顔を反らす。
「・・あ、あのなー!そういう恥ずかしいこと・・そんな顔して言うんじゃねーよ・・・」
「ふふっ」
綾瀬が軽く笑ってセイジが腰を落としている場所に戻ってくる。
「なんだよ、ニヤニヤしやがって・・・」
セイジの隣に座り込んだ綾瀬がポケットをガサゴソ漁っている。
「・・・あったあった、これこれ」
綾瀬がポケットから二枚の紙切れを取り出す。いや紙切れじゃない。何かのチケットのようだ。
19413:04/07/03 17:02 ID:+9D/a7hn
「今度の日曜・・空いてたら一緒に行きましょ!」
重なっていた二枚のうち一枚をセイジに手渡す。
「ミルキーランド・・・?なんだこりゃ」
「あんたに告白する前から、ずぅっと渡そうと思ってたんだけど・・・いっつもチャンス逸してばっかりだったから
 今日こそはって・・ね。で、今週の日曜・・・どうなの?」
少し悩んだような表情を見せるセイジ。
「予定覚えてねぇからハッキリとは言えねぇけど・・・たぶん空いてたと思うぜ」
「そう!なら決まりね!」
「おいおいまだわかんねーって言ってるだろが・・・」
いつになく調子のいい綾瀬にセイジもいささか困った様子だった。
ただ、セイジが嫌な気分になる「困った」ではない。
二人が話す光景は、そう見えた。




「ただいまーっと」
いつものように軽い足取りで帰宅するセイジ。
「・・・・ん?」
玄関の靴を見てみると、見覚えがあるような、ないような女モンの靴が一つ転がっていた。
19514:04/07/03 17:03 ID:+9D/a7hn
「・・・姉貴か」
カバンを廊下にポイッと投げ捨てて居間へと向かう。
結局学校へ行ってる間も、一言も美鳥と話すことはなかった。
少し躊躇したが、右腕に巻きつけた包帯をスルスルと解いていく。
「おぉーう、セイジ・・・帰ってきたか」
居間に入ると眠たそうな顔をした凛が、眼鏡もかけずに寝っ転がっていた。
「なにやってんだよ・・・姉貴」
「最近寝不足でな・・・ちょっと昼寝を」
大きく伸びをして起き上がる凛。小テーブルに置いてある眼鏡を素早く掴み、顔に掛ける。
まだ瞼を重たそうにしている。何が原因か知らないが相当寝不足のようだ。
「じゃ、あたしゃ帰るわ・・・」
ボリボリと頭を掻いて歩き出す凛。そのまま居間をでて、数秒後にガチャンと玄関の扉が閉まる音が聞こえた。
「ったくなんなんだ・・?姉貴の奴・・」
ぶっきらぼうに放り出された毛布を足で払いのけ、居間に腰掛ける。
座った際の勢いで中途半端に解かれたいた右手の包帯がスルリと抜け落ちる。
「ずーっと黙ってたな、美鳥」
「・・・ごめんなさい、セイジくん・・」
「別に謝んなくていーよ。確かに話しにくい雰囲気だったしな・・。それより晩メシ作ってくれよ!」
「・・・はいっ!わかりました」
いつもどおりニッコリ笑う美鳥。ただ、その笑顔の中には、ある覚悟を決めた、静かな決意が潜んでいた。
セイジはそれに、まだ気付かない。
19615:04/07/03 17:03 ID:+9D/a7hn

「はいっ!できましたよ!」
テーブルの上の食器から、湯気がもくもくと浮かぶ。
見た目からして、とてもおいしそうな料理ばかりだ。
「おぉ、毎度の事ながらうまそーな料理だな」
「ありがとうございますっ!うれしいです!」
「じゃ、いただきまーす!」
言うなり昼と同じように、勢いよく料理にかぶりつく。
その様子を美鳥はジッと見つめている。
「なんだ?お前は食べないのか?」
カチャカチャと音を立てていた箸がピタッと止まる。
「・・・・・・・」
静かに一度目を閉じ、ゆっくり開く美鳥。
「セイジくん・・・・今までありがとうございました」
「・・・・は?」
セイジは箸をおくこともできず、カチーンと硬直している。
「一旦・・・・お別れですっ」
今まで何度も見た笑顔。両手を精一杯伸ばして、満面の笑みを浮かべている。
「な、なに言ってんだよ・・・美鳥」
「私・・やっぱり思ったんです・・・逃げてばっかりじゃいけないんだって!」
「逃げるって・・・何からだよ・・?」
伸ばしていた掌を胸の辺りで合わせる美鳥。
「今も私の家で眠ってる・・本当の私からです」
「本当の・・お前・・?」
「はい。・・・今日の綾瀬さんの話を聞いていて思ったんです。私も・・勇気をださないとって」
美鳥の顔から笑みが消える。そっと眼を瞑って再び語り始める。
「綾瀬さんがセイジくんのこと好きなことに、私はずっと前から気付いてました・・。それで、綾瀬さんがセイジくんにアタックするたびに
 気付かないで気付かないでって思ってました。・・その時点で私はダメだったんです」
少し暗い表情になる美鳥。セイジは何も言えず呆然としている。
19716:04/07/03 17:05 ID:+9D/a7hn
「正々堂々とする勇気・・・私にはコレが欠けていたんだって気付きました。今はこんな風にセイジくんの右手にいれて・・とても幸せです。
 でも、この幸せを・・逃げながら守っちゃダメなんだって・・気付きました」
暗い顔ながらも声ははっきりして、何か吹っ切れたような感じを受けた。
恐らく美鳥の中での決意は、もう相当固いものになっているのだろう。
「右手にいて、一日中一度も離れずにいるなんて卑怯ですよね・・。でも私がいることに気付かない綾瀬さんは何度も何度も諦めずアタックを繰り返して・・
 ついには勇気を振り絞って告白もしました。・・・右手に来る前の私は・・それを何一つできてなかった。不安ばかりが先に立って、いつもいつも逃げてました
 ・・普通の人なら誰でも綾瀬さんを応援しますよねっ・・」
「そ、そんなことはっ・・!」
「セイジくんは優しいから・・私の事を思って、そう感じるのかもしれませんけど、私自身がそう思ったんです・・
 綾瀬さんの方が・・立派でいい人だなって・・・」
眼を開ける美鳥、ふとその瞬間、セイジの眼に映る美鳥の身体が一瞬透ける。
「でも!私だってセイジくんを諦めるつもりはありません!このまま引き下がったら女がすたるってモンです!
 あくまでセイジくんを最初に好きになったのは私なんですからっ!」
「美鳥・・」
「つまり・・・・私は私の身体に戻って、正々堂々と!綾瀬さんと同じ立場に立って!セイジくんの心を!射止めてみせますっ!」
「・・・・」
セイジは戸惑った。美鳥は知らない。美鳥が彼女の本当の身体に戻ると、右手にいた時の記憶を失ってしまうことを。それを伝えてよいものか・・。
「だからセイジくん!落ち込まないで・・」
「なぁ美鳥・・」
「え・・?」
はきはきと明るい言葉を続ける美鳥をセイジが遮る。
「言・・っていいかわかんねぇんだけどよ・・美鳥・・お前は・・元の身体に戻ると・・右手にいたときの記憶を
 ・・・なくしちまうんだ」
ピクッと美鳥の眉が反応する。一瞬美鳥の表情に陰りが見えたが、すぐに明るい表情を取り戻す。
19817:04/07/03 17:05 ID:+9D/a7hn
「・・・大丈夫ですよセイジくん!具体的な内容は覚えてなくても・・・きっと私がこういう風に・・自ら自立しようって思いで
 元の身体に戻れば・・・きっと何かを掴んだ状態でいれると思います!」
「そ、そんなこと・・・」
反論を言おうとしたセイジが我が目を疑う。右手の美鳥が消えている。
「み、美鳥っ!?」
眼を拭い再び右手を見ると、そこには、いつものように美鳥がいた。
「どうかしたんですか・・?セイジくん・・・」
「い、いや・・」
「とにかく!今のままで綾瀬さんとセイジくんの取り合いをしようなんてオコガマシイことだったんです!
 そんなことじゃ本当の意味でセイジくんの心を掴むことはできない・・だから戻るって決めたんです!
 私がこう思ったところで元の身体に戻れるかはわかりません・・。でも私が右手に来たときもセイジくんと一緒にいたいって
 気持ちが、ああいう風になって表れたんだから・・逆に思えば離れるってことも考えられますっ!」
美鳥は満面の笑みを浮かべながら話し続ける。セイジは対照的に暗い顔をしている。
「・・・・・」
スゥ〜っと美鳥が大きく息を吸う。
「今まで・・・どうもありがとうございました・・・セイジくんっ」
「・・・・!」
美鳥の微笑。今まで覚えたことのないような感覚がセイジを包む。
美鳥の身体が三度透けてゆく。
「あ・・・言ったそばから・・」
美鳥が細い自らの両手を眺めながら呟く。
セイジは歯を食いしばって、その光景を見つめている。
19918:04/07/03 17:06 ID:+9D/a7hn
「・・元の身体に戻った私も・・・ちゃんと見てくださいねっ・・!なにも覚えて無くても・・嫌わないでくださいねっ!」
突然、美鳥の瞳から涙がこぼれ始める。
「あ、あれ何で泣いてるんだろ・・?えへへ・・や、やっぱり怖いのかな・・?こんなことじゃ・・元の身体に戻ったときが思いやられますね
 ・・・しっかりしなきゃ・・・!」
グスッと鼻をすする美鳥。涙はこぼれ続ける。身体はすでにほとんど透けて見えなくなってしまっている。
「美鳥・・・美鳥っ!」
ほとんど見えなくなっている、美鳥の身体に左手を添えるセイジ。
「・・・私が元の身体に戻って・・セイジくんに告白したときに・・初めて私と綾瀬さんを天秤にかけてくださいっ!」
「・・・・わかった・・・!」
美鳥につられ、セイジまで涙声になっていた。そして─
「じゃあ・・また会いましょう!セイ・・」
最後の一言を言い終える前に、天使のような右手は元の悪魔の右手に戻った。
そしてその右手に、彼女が戻ってくることは、彼の一生でもう二度と無かった。
20048:04/07/03 17:10 ID:+9D/a7hn
        Λ竜Λ
        (´∀`;)-、 中日負けてるよウワァァンヽ(`Д´)ノウワァァン!!
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
とまぁ区切りがいいのでこの辺で。
貴子タンの苦労話の部分が原作と酷似してるのはワザとです。
パクリです。パロってません_| ̄|○
でも美鳥を決意させるにはアレしか思い浮かびませんでした。スマソ
201名無しさん@ピンキー :04/07/03 18:42 ID:rwtuI+9f
いいよいいよ〜
>>48氏GJ!
202名無しさん@ピンキー:04/07/04 00:58 ID:LVTZh+ru
かなりツボにハマった。
GJ!!
203名無しさん@ピンキー:04/07/04 13:05 ID:uUoxF3ku
(・∀・)イイ!!
204名無しさん@ピンキー:04/07/05 11:07 ID:wFQHyadC
グッジョーーーーーーブ、激しくイイ。
しかも憎いところで次回投下へ持ち越し。
良いものを読まして貰いました。
20548:04/07/11 13:16 ID:zxJo2Dsx
        Λ竜Λ
        (´∀`;)-、
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
し、しかし自分以外の職人さんは現れないのか・・?
206名無しさん@ピンキー:04/07/14 23:28 ID:dN8poi6a
この過疎さなら言える・・・








沢村セイコ萌ェ
207名無しさん@ピンキー:04/07/15 00:18 ID:mm6A6Abm
マニアめ!

漏れは貴子萌へ。
20848:04/07/15 18:25 ID:RZkdV/JU
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
自分も貴子派ですよー
209名無しさん@ピンキー:04/07/15 19:54 ID:ZBCl1CYV
        Λ檻Λ
        (´∀` )-、
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
漏れも貴子派でつ
210名無しさん@ピンキー:04/07/16 08:22 ID:Kc797zA7
凛xコータは鉄板
211名無しさん@ピンキー:04/07/18 17:56 ID:1QvAi3yv
今週で最後だね…
212名無しさん@ピンキー:04/07/18 22:49 ID:DcRtWQ63
うん・・・

人気があってだらだら続くのも考え物だけど
潔すぎるのも・・・って感じ。
213名無しさん@ピンキー:04/07/19 00:34 ID:naDsTGcJ
まぁ、正直ネタは出尽くしたって感じダガナー
214名無しさん@ピンキー:04/07/19 01:12 ID:RlwEeqzj
文化祭ネタで1話描いてほしかったな…て、このスレで書いてもしかたないか。
今度文化祭ネタでSS書こうかな、セージ×綾瀬で…
21548:04/07/19 11:35 ID:IQh0O4v9
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、
       ,(mソ)ヽ   i  
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
おお、ありがたい援軍の予感!
216名無しさん@ピンキー:04/07/19 15:18 ID:Mg/+9gYa
あの二人の生理学的なネタを脳内でこねくり回してるんだが、
需要はなさそうですな・・・。

なんかエロくなりそうに無いし、萌えとか心情描写もなさそうだし。
217綾瀬オナニー:04/07/21 00:50 ID:E1yD8Np4
「はぁあっ、ぁ、ふっう…」
私は泣きながら、シーツに秘部を押し付けて腰を動かしていた。
沢村、沢村…
ダメだったら、きっぱり諦めるはずだった。
だけどまだこんなにアイツを求めている…
勃起した肉芽を強く押し付けると、腰がびくびくと跳ねて愛液が溢れる。
枕に顔をうずめてより一心に自慰に耽った。
こうして、なにもかも、快感で飛んでいく心みたいに、消えてくれればいいのに。
「あーーーっ!」
掠れた嬌声がこぼれて背中がそりかえった。
キモチイイ、の―
涙が声のかわりに頬を伝って、汗に混じる。
ふとももがガクガクした。
指先が痺れている。
腰は止まることを知らず激しく動き続ける。
やがて絶頂がおとずれて私は声にならない悲鳴をあげ、それを泣きながら味わった。
スパークした頭の奥で、沢村の「ゴメン」が悲しくリフレインした。


…走り書きで保守
今日発売ので最終回だな。美鳥萌えではあるが貴子タンの救済は如何。
おにゃのこはみんな幸せになってほしいよ
218名無しさん@ピンキー:04/07/21 03:58 ID:tjruSDch
>>217
乙。短い内容でもなかなかヨカタよ!
オレも描いてみるか…
21948:04/07/21 18:12 ID:ypIhfvpo
┼       +    *    *
  _n  *        +       +
 ( l     ∧竜∧  
  \ \ (*´∀`) グッジョブ!!
   ヽ___ ̄ ̄  )          ┼
 *    /    /   *    + 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
220名無しさん@ピンキー:04/07/22 23:07 ID:gvnJeuYm
>>206
むしろコータきゅん(ry801
221名無しさん@ピンキー:04/07/22 23:16 ID:w27jg8to
亀レスだが48氏乙です
222名無しさん@ピンキー:04/07/23 23:52 ID:v9YrSH+L
やっぱセイジ×ミドリは少ないね
223名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:08 ID:jIJ87RBy
セイジ×美鳥で本番をやんなら右手から外れる必要があるわけだが、
右手から外れるとそれはもはや「美鳥の日々」ではなくなる・・・
というジレンマ。
224名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:55 ID:R4SMa6pF
最終回で外れたからいいんでない?
最終回後のエピソードみたいな感じで
225名無しさん@ピンキー:04/07/28 03:13 ID:d0yNLL3d
喪主
226名無しさん@ピンキー:04/08/01 12:39 ID:EREAelqf
ほしゅ
227名無しさん@ピンキー:04/08/02 10:58 ID:CBueCqkc
保守
228名無しさん@ピンキー:04/08/07 18:45 ID:GjYU63MX
喪主
229名無しさん@ピンキー:04/08/13 15:27 ID:L+uUeDJh
hoshu
230名無しさん@ピンキー:04/08/15 23:22 ID:i14RMcCl
   ,(ゝ、
  ((ノりヾヽ.,、、.,、,、、..,_       /i
  ノ(゚д゚从、 .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i
  ノノ'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
    `"゙' ''`゙ `´゙`´´
保守だゴルァ!
231名無しさん@ピンキー:04/08/18 14:10 ID:t+xCDR9y
冬山で遭難した沢村と綾瀬。

沢村「とりあえず小屋か何かを探して体を暖めないと…」
綾瀬「体を…暖める…?」

少し妄想に浸る綾瀬。

しばらく歩いていると、沢村達の前に大きな黒い影が立ちはだかった。

沢村「な、何だ…?」
綾瀬「……もしかして、これって…」

黒い影の正体は、小さな小屋だった。
232名無しさん@ピンキー:04/08/18 23:28 ID:RKFweE52
続きキボン
233名無しさん@ピンキー:04/08/19 07:11 ID:MQnxnka7
>>223
期待保守
23448:04/08/19 17:04 ID:OEx6/P96
        Λ竜Λ
        (´∀`;)-、  ナゴヤ観戦ツアーが効いたね
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
色々あって予定の時期を大きくオーバーして完成しました。
待たせすぎて誠に申し訳ない。
またかなり長いシロモノになっています。
今夜か明日あたりに投下することになると思います。では
235名無しさん@ピンキー:04/08/19 23:02 ID:eArZkVjD

23648:04/08/20 00:41 ID:JNKwXEy9
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、  竜は好調じゃけぇ
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄

では、いきます。
のらりくらりと読んでください。
23719:04/08/20 00:43 ID:JNKwXEy9
「・・・・美鳥・・・」
先ほどまで、美鳥が喋っていた一言一言が頭を駆け巡る。
その言葉全てに、セイジはすでに懐かしみと大切なものを失った悲しさを感じていた。
「・・・・喉、渇いたな」
ボソッとつぶやいてヤカンに手を伸ばす。だが掴んだヤカンは異様な軽さだった。
「・・・くそ」
舌打ちを一つした後、冷蔵庫へ足を伸ばしたが、そこにも飲み物となるようなモノは何もなかった。
「なんで何もねーんだよ・・・」
ぶっきらぼうにズボンのポケットに左手を突っ込む。ポケットの中には何枚かの硬貨が入っていた。
「・・・気分転換に外にでもでるか・・」
硬貨の合計金額が120円以上あることを確認し、セイジは居間を出た。
「・・・・うわっ!!」
居間を出るなり、いきなり何かにぶつかった。
ぶつかった相手も派手にコケたようだ。
廊下の電気は切られており何にぶつかったかはよくわからない。
「な、な、なんだっ・・!?」
「・・てて・・いきなりでてくんじゃねーよ・・・」
ぶつかった相手は凛だった。
またか、と思った。いつもなら声を張り上げて驚く所だが、セイジは不思議と落ち着いていた。
23820:04/08/20 00:45 ID:JNKwXEy9
「いつからいたんだよ?ったく、盗み聞きたぁ悪い趣味だな」
「眠気が醒めねぇんで、も一度寝ようと思って戻ってきたら、なにやらシンミリした場面だったようでな。
 空気読んでここで黙っといてやったんだよ!迷惑がらずに感謝してほしいとこだがな」
「へいへい!わかったよ!今は姉貴の相手する気分じゃねーんだ。ちょっくら出かけてくるよ」
「美鳥ちゃんの言ったこと、しっかりちゃんと受け止めてやれよ」
玄関を出ようとしたセイジがチラッと振り返る。
「お前が言ったように・・・右手にいたころの記憶がなくなるってんなら、あの綾瀬って子のことも忘れるって事だからな。
 その辺、考えてやれよ」
「・・・・」
何も答えずセイジは家を出た。
凛は一発大きなアクビをかました後、居間に入っていった。


すっかり暗くなった夜の道をセイジはゆったりとしたペースで歩いていた。
自動販売機が家から少々離れた場所にある。そのおかげで気分転換するに丁度いい散歩にもなった。
空は晴れており、点在する星と白く輝く月が綺麗だった。
23921:04/08/20 00:46 ID:JNKwXEy9
(そういや・・・綾瀬が今度の日曜どっか行こうって言ってたな・・・。早めに返事しねーとな・・)
約10分ほど歩いて、ようやく自動販売機にたどり着いた。
「さぁて何飲むかな・・・」
清涼飲料水の列を眺めながら、挿入口に小銭を入れる。
するとコトンと、つり銭口から何故か音が鳴る。
「・・・ん?」
投入金額の表示は110円と表示されている。
「・・・ウソだろ・・・?」
つり銭口に跳ね返された硬貨を見るとそれは10円玉ではなく5円玉だった。
5秒ほど自販機の前で立ち尽くすセイジ。すぐ我に帰り、両ポケットに手を突っ込んだが、出てくるのは五円玉と一円玉ばかり。
財布も持っておらず、万事休すだった。
「あークソ!ついてねぇな!」
渋々返却レバーに手を掛けるセイジ。
「・・はい、10円」
コトンコトンッとつり銭口にセイジの110円が落ちてきたその時、セイジの目の前に誰かの掌が現れる。
「・・あ、綾瀬!?」
掌の主は綾瀬だった。その掌の中央には、ちょこんと一枚の10円玉が乗っかっている。
「な、なんでここに・・・!?」
「あら、知らないの?私の家、ここの近くよ?」
「いや、そうじゃなくってよ・・」
「ああ・・ちょっとお母さんに買ってきて〜って言われてね。私も喉渇いてたしちょうどいいかなーって」
「・・あ・・・そう」
だらんと垂れたセイジの右腕を掴み、その掌に10円玉を置く綾瀬。
「わ、わりぃな・・」
「たかが10円くらい別にいいわよ・・でもね、出かけるときくらいサイフ持っときなさいよ?」
24022:04/08/20 00:47 ID:JNKwXEy9
つり銭口から110円を取り出し、再び挿入口に入れるセイジ。
「今日はたまたま忘れてたんだよっ!」
綾瀬に貰った10円も挿入し、適当なジュースのボタンを購入し、取り出し口から取り出す。
そこで綾瀬が右手のことに気付いたらしい。
「そういえば・・・右腕、治ったの?包帯巻いてないけど・・」
セイジが買ったジュースは炭酸系の飲み物だった。
カシュッという音を立ててフタが開き、セイジはその飲み物を一気に口に流し込む。
「ん?ああ、まぁな」
「ふーん・・・。・・・。・・・で、さぁ」
「何だ?」
「日曜日だけど・・・」
「あぁ・・・シルクランド?だっけか」
「ミルキーランドよ」
「そっか。・・・う〜ん」
少し考え込むセイジ。予定があるとかないとかではなく、心のどこかに美鳥の事が引っかかってしまい、いまひとつ決断に至らない。
──私が元の身体に戻って、セイジくんに告白したときに、初めて私と綾瀬さんを天秤にかけてください・・・
美鳥が消える間際、残した言葉。
「・・・うん、そうだな。・・綾瀬!いけるぞ」
「そ、そう!じゃあ日曜の朝10時に星河駅で待ってるわね!」
「おう、じゃあな」
セイジは既に飲み干した飲み物の空き缶を、すぐそばのゴミ箱にポイッと投げ捨て、帰り道を進みはじめた。
「明日、遅刻しちゃダメよ!」
「わぁーってるよ」
左手で軽く手を振って、セイジは一つ目の角を曲がった。
「さ、私もさっさと買って帰ろうかしら・・・」
綾瀬は手際よくお茶とコーヒーを購入し、鼻歌を口ずさみながら、足取り軽く帰路についた。
24123:04/08/20 00:47 ID:JNKwXEy9

翌日金曜日午前8:10。この日も晴れだった。
春も訪れ、暖かい陽気は、ぶ厚い冬服をまとうセイジや綾瀬には少々汗ばむような、嫌な陽気に感じられた。
綾瀬はいつもどおり、椅子に腰掛け、その日の時間割の確認をしている。
まだ、セイジは来ていない。
「さっわむっらサァ〜ン!!」
朝から元気のいい、軽い声が教室に響く。自称沢村の一の子分、宮原オサムだ。
「・・・あれ?沢村さん、まだ来てないんスかぁ?」
辺りを見回し、セイジの姿が見えないことに気付いた宮原は、残念そうに声を漏らす。
「いつもなら、もう来てるハズなんだけどなぁ〜」
右手で頭をポリポリ掻きながら教室に入る宮原。
「・・・・」
ヤンキー歩きでセイジの机に近づく宮原を綾瀬が厳しい目つきで睨む。
「な、なんだよ、その目はっ!」
「別に・・・でも毎日毎日沢村沢村って、そんなにアイツの事が好きなの?」
「そりゃ〜もう!あんたみたいなカタブツさんには分からないよさが、沢村さんにはあるんだよーだ!」
「あっそ・・。カタブツで悪かったわね。・・・そうね・・金曜日の沢村は、だいたい20分頃に来るわ。
 それまでその辺で待ってたら?カタブツとお喋りするよりマシでしょ?」
宮原がキョトンとしている。
「へぇ〜・・沢村さん、金曜日は少し遅く来るのか・・。知らなかったな・・てか、何であんたがそんなこと・・」
「べ、別に・・毎日見てるから、脳が勝手に覚えちゃったんじゃない?」
綾瀬の口調と顔に動揺の色が見えた。宮原は怪訝そうな顔をしている。
「そ、それとねぇ!一応先輩である私をあんたあんたって呼ぶの、やめてくれない?失礼よ」
「へいへい!わかりましたよセンパイ!」
綾瀬に背を向ける宮原。
「あ〜あ、はやくこねーかなー沢村さん」
「・・・・」
そして8:20。綾瀬の言葉どおり、沢村が教室に姿を現した。
24224:04/08/20 00:48 ID:JNKwXEy9
「おぉ、ホントに20分に来たよ・・・沢村さ〜ん!!」
「お〜、宮!朝から元気だな!」
抱きつかんばかりの勢いで沢村のほうに走っていく宮原。
・・・が、その宮原を横から突進してきた一人の男が突き飛ばす。
「はぶっ!!?」
「た、高見沢!?」
高見沢に突き飛ばされた宮原は教室の壁にゴツンと豪快に頭をぶつけ、うなだれるように倒れた。
「さ、さ、さ、さ、さ、沢村くんっ・・・これはっ!?」
カバンを握っているセイジの右腕を見てガクガクブルブルしている高見沢。
セイジも高見沢が何に驚いているか勘づき、少し笑みを浮かべながら答えた。
「あいつなら・・・元の身体に戻ったよ」
「え〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
鼓膜を突き破らんばかりの高見沢の叫び声。
「と、ということは、もう右手の美鳥ちゃんには会えないのかいっ!?」
「あ・・ああ、そうだろう・・・な」
高見沢のあまりのガクガクぶりにセイジも少し引いた。
「そ・・・そんな・・・・・」
腕、足、胴体すべての骨が砕け散ったように崩れ落ちる高見沢。
「お・・・おい!高見沢!」
無反応。隣には気を失った宮原。朝から草々たる光景がセイジの視界を埋め尽くした。
24325:04/08/20 00:49 ID:JNKwXEy9
授業中。高見沢はまだ魂の抜け殻状態で机にへばりついている。
宮原は保健室へ運ばれた。宮原自身も、何が起こったかわかっていなかったので、豪快にコケたということにしておいた。
綾瀬は授業中、相変わらずのマジメっぷりで、話しかけてくることすらなかった。
「ふぁ〜あ・・・」
暇な授業時間を、ただひたすらアクビを繰り返し過ごした。
休み時間になるたびに綾瀬がマジメに授業を受けろと説教してきたが、既に授業内容はサッパリ分からないところまで進んでいたので、どうしようもなかった。
「ふぁ〜ぁ・・」
何度目のアクビだろう。そんなことを考えながら、フイに綾瀬のほうを見る。
(・・・しっかしコイツが俺のことを好きだったなんてなー・・。ちょっと前までは思いもしなかったぞ・・
 ずっとアタックしてきたって言ってたけど・・・全然気付かなかったぜ・・)
綾瀬は黒板とノートを交互に見つめながら、シャープペンシルを白い紙の上に滑らせる。
セイジが自分の事を見ていることにも気付いていないようだ。
(今、ちゃんと見ると結構かわいい顔してるし、胸もデケーし・・なんでだろうな。)
ふと先日のことがセイジの頭をよぎる。自宅で交わした、あの交わり。
肌を密着させ、汗をかき、お互いの存在を確かめ合うように、激しく淫らに行った、あの交わり。
(あぁ〜っ!いきなり何考えてんだ俺・・・)
抑えようとしても抑えがきかない。最初はボンヤリとした幻影でしかなかった、あの時の映像が、次第に鮮明に甦る。
すると当然、股間も疼きだす。
(や、やべっ・・・)
自分の下半身に視線をやるとズボンのチャックの部分が随分盛んな状態になっている。
まずい。見られたら、まず間違いなく気付かれる。
24426:04/08/20 00:49 ID:JNKwXEy9
「・・・〜!」
なんとか膨らんでる部分だけは隠そうと、両脚を巧みに動かし、隆起している自分のものを押さえ込むセイジ。
だが周りから見れば、その動きの方が奇妙に見えた。そして隣にいる綾瀬も、先ほどまでボケーっとしていたセイジが
、突然モソモソ動き出したのに気付き、セイジに視線を向ける。
「・・・?突然動き出して・・なにやってんの?あんた」
「えっ!?」
モゾモゾさせていた足をピタッと止める。内股になっていて非常にキモイ。
「・・・・・ね、眠くならねーように身体動かしただけだよ!」
「ふ〜ん・・・」
ジロジロとセイジの身体を見る綾瀬。
「何よ、その足・・気持ち悪いわね・・」
「い、いや!ノビしようと思ってな!ほら、ノビしようとすっと内股になるだろ?」
「はぁ?・・・もう、わけわかんないこと言ってないで!ちゃんと授業受けなさいよ?」
綾瀬はなかば呆れ顔で黒板のほうに向き直る。
(た、助かった・・コイツに授業中あんなことなってるの気付かれたら、何言われるかわからねぇ・・・)
セイジのムスコはまだ収まらない。これだけ慌てふためけば普通ションボリしてしまうのだが。
(クソ・・・とっとと縮まれよ・・)
セイジは両手の平を机にベッタリ付着させ、何も書いていない、ただ広げているだけの白紙のノートを凝視する。
(縮め・・おさまれ・・・)
見事な集中力で、なんとかモノを押さえ込むことに成功したセイジ。
しばらくぶりの達成感がセイジの心を満たした。
この時限の授業中は、もう綾瀬のほうを見ることもせず、ムスコが再び暴れだすこともなかった。
24527:04/08/20 00:50 ID:JNKwXEy9
「ねえ!いつまで寝てんの!?」
「ぬおえっ!?」
綾瀬の高い声と、頭への一撃で目が覚める。
思わず居眠りをしていたようだ。既に休み時間に入っているようで、教室はザワザワ騒がしくなっていた。
「い、いきなり叫ぶなよ・・びっくりするじゃねーか」
「もう!一体何度言わせるのよ!ちゃんと授業受けなきゃダメだって!」
綾瀬は相当頭に来ているようだ。セイジとしては、正直勉強については放っておいて欲しいのだが。
「だぁってよー!もはや先公どもが何について喋ってるのかもほとんどわかんねーし・・」
「はぁ〜・・。ねぇ沢村・・・あなた・・ちゃんと上にあがれるの・・?」
「なにぃ?」
「上にあがる」とは3年生になれるのか?と聞いているんだろう。
確かに出席日数もヤバイし、成績もコレだ。単位がもらえるかどうか、際どいところである。
「来週の終わり頃から、学年末の試験があるわ。・・ちゃんと勉強してるんでしょうね?」
「・・・・・・・」
ハァと落胆の溜息を漏らす綾瀬。
セイジは綾瀬のほうを見なかった。さっきのようになっては困るからだ。
「週末の遊園地・・・やめにする?」
「な、なんでそうなんだよ!?」
思わず語気を荒げ、綾瀬のほうに向き直るセイジ。
「だって・・一時の遊びより・・そっちのほうが大事よ」
「だけどよ!お前、楽しみにしてたんだろ?俺の成績のことなんて気にせずにドーンと遊ぼうぜ!」
「でも!そのせいでアンタが3年にあがれなかったら、それこそ悔いが残るわよ!」
綾瀬の表情は怒ったような表情ではない。不安そうな、落ち込んだ顔。
綾瀬は本当に心から俺のことを考えてくれているんだろう。セイジはそう思った。
24628:04/08/20 00:51 ID:JNKwXEy9
「私は、ずっとあんたと一緒にいたいの!あんたが落第して私だけがあがるなんて、そんなのイヤ!」
「・・・・・・」
「遊園地は3年になってからでも行けるわ。でも、あんたがあがるための勉強は今しかできないのよ・・?」
「でもよ・・。・・・・わかったよ。・・・ごめんな」
「・・・」
綾瀬の表情は晴れなかった。綾瀬だって一緒に遊びたい気持ちは山々だ。
ただそこをなんとか抑えて、セイジのためを思って、勉強することを薦めた。
「・・・ホントわりぃな。俺が馬鹿なせいで・・」
「うぅん。いいのよ。そのオバカさんを好きなったのは、私なんだから・・。」
軽く首を横に振って微かに笑ってみせる綾瀬。
ちょうどそこで次の授業の開始を告げる、チャイムが鳴った。
「さ!気ぃ取り直して授業よ!授業!」
パンと一つ手を叩き合わせ、席に着く綾瀬。
セイジも軽く笑って、席に着いた。高見沢はまだ机に張り付いている。
24729:04/08/20 00:52 ID:JNKwXEy9
美鳥が言った、自分が「卑怯」である、という言葉。
その意味をセイジは理解できていなかった。
だが、先ほどの綾瀬とのやり取りで、少しだけわかったような気がした。
美鳥はずっと俺と一身同体だった。だから、普段の生活も、どこかへ出掛けるときも、滅多にしない勉強時にも
、そして寝る時も、ずっと一緒に過ごしていた。
ただそれは、美鳥自身が努力して掴んだものじゃなく、彼女が何もしないままに手に入れた、「最高の偶然」と「最高の幸せ」だった。
そしてその「偶然」を手に入れられないどころか、必然にして気付いていいはずの、積極的なアプローチを繰り返していた綾瀬に、全く幸せが訪れない。
もちろん綾瀬はセイジとは別の身体を持っているため、美鳥のように何時も一緒いることもできない。
美鳥は、逃げてばかりいたくせに「幸せ」を手に入れている自分が許せなかったのだろう。
(なるほどな・・・)
こんなことを考え始めたのは数分前。机にはたったの二行、黒板の内容を写したノートが広がっている。
(そういや美鳥の奴・・・ちゃんと元の身体に戻れたのかな・・・)
窓の外に目をやってみる。今日も空は水色に晴れている───

──
「じゃあ・・来週から学校へ行くのね?」
「・・・はい、お母さん。体調も問題ないですし・・・今日にでも行きたい気分です」
星河の街外れに聳え立つ巨大な豪邸、春日野邸。
その一室で一組の親子が、紅茶を啜りながら、静かに会話を交わしていた。
24830:04/08/20 00:52 ID:JNKwXEy9
「もう突然眠ってしまったりしないわよね?・・・美鳥」
母の頬には涙の跡が残っていた。つい先ほどだった。愛する娘が、長い長い眠りから目覚めたのは。
娘の方はすっきりした穏やかな表情で、少し前まで原因不明の病に倒れていたとは思えない体調のよさだった。
顔色も非常にいい。
「迷惑かけてごめんなさい、お母さん。でも、もう大丈夫・・。なんでかはわからないけど・・何か私の中で、スッキリした感じがあるの」
「・・・?」
「何も覚えてないんだけどね・・でも、何か・・私の中で何かが弾けたっていうか・・」
豊かに変化するその表情も、どれも明るく美しい、健全で可愛い女の子の表情ばかりだった。
母は安心した。過去に二度目覚めた時。そのときの表情は、何かに追われているわけでもないのに、追い詰められた
極度の緊張、焦り、不安、それらすべてが一緒になったような、見ているのも辛い表情だった。
それ比べて、今の娘を見ると、安心せずにはいられなかった。
「美鳥・・・もうどこにもいかないでね」
「はいっ、お母さん。・・・・それとね、お母さん」
少し顔を赤くして、少し顔をうつむける美鳥。
「どうしたの美鳥?何かお母さんに相談でもあるの?」
ちょっとモジモジした後、美鳥が口を開く。顔を真っ赤にして。
「私・・告白しようかなって思ってるんです。・・・沢村・・沢村正治君に」
このとき母は確信した。この子は成長した、と。
「そう・・。・・・あ、そう言えば沢村くん・・だっけ?その子・・・一度うちに来たのよ」
「えっ!?」
反射的に顔をあげる美鳥。
「耕太くんに紹介されたらしくてね・・美鳥、あなたのために来てくれたのよ」
「本当・・・?」
「ええ、本当よ」
嬉しいのだろう。自然と笑みがこぼれる。顔の赤みはさらに増して、瞳はキラキラ輝いている。
24931:04/08/20 00:53 ID:JNKwXEy9
「そ、それで!?セイジくんは・・・セイジくんは何か言ってましたかっ!?」
早口になって、遥に迫る美鳥。
「ちょっと!落ち着きなさい、美鳥・・」
ハッと口を覆い椅子に戻る美鳥。遥もニコニコしながら紅茶を啜る。
「あの時はねぇ・・・あの時は・・・。・・・。・・・。」
しまった、と思った。絶対に言えるはずがない。
沢村正治くんは美鳥の裸を眺めていました、だなんて。
「ええっとねぇ・・・その・・・」
「その・・?その・・・?」
「は、早く目覚めるといいですねって言っていたわね!」
「ホント!?ホントお母さん!」
「え、ええ・・・ホントよ」
遥は心の中でゴメンナサイと謝った。
「やっぱり・・勇気を持って告白してみることにします!」
「あらあら・・大した成長ね、美鳥。少し前までは話しかけることもできなかったんでしょう?」
遥は三度紅茶のカップを手に取る。
「はい・・。でも、今なら言える気がするんです・・。」
「そこらへんが成長して、目覚めたのかしらね?」
「だと、うれしいです」
フフッと笑って、美鳥も再び紅茶を手に取った。それからしばらく親子の楽しい会話は続いていった。
美鳥の話によると、告白は学校に復帰する月曜日の放課後にするそうだ。
遥は母として、できる限りの応援しよう。そう思った───
25032:04/08/20 00:53 ID:JNKwXEy9
──
(勉強するっつったが・・基本も何もわかってねー俺が、どうやってしろってんだ・・・?)
綾瀬が、自分の気持ちを押し殺して、ああいう風に言ってくれた以上、セイジとしても、その思いに答えたいのだが
勉強の仕方がわからない。困った。
(こういうときに美鳥がいればな・・・まぁそんなこと言っても仕方ねぇ・・どうするかな)
また授業そっちのけでセイジは考え込み始めた。
(姉貴に聞くか・・・?いやいや、何考えてんだ俺。アレに聞いて分かるはずもないし、逆に混乱させられる・・)
うぅんと唸る。すでにシャープペンシルは机の上に転がってしまっている。
(高見沢も勉強はスカスカそうだな・・。槙葉・・改造されそうで怖いな、もう美鳥いねぇし、俺自体には興味ないみたいだし・・。宮原・・話にならんだろうな・・
 第一後輩に聞くなんてできるか!・・・やっぱ綾瀬しかいねぇか・・。でもなぁ・・またさっきみてーに変な気起こしたらなぁ・・)
先ほどの授業のときと同じように綾瀬のほうを眺めてみる。
綾瀬も先ほどと同じようにシャープペンシルを紙上に滑らせ、黒板の内容をきっちり写している。
(いや・・待てよ)
セイジはふと思った。
(学校でこそ、そういうことを考えるのはヤベーかもしんねぇが・・家でなら・・・別に悪くねぇんじゃねぇか・・?)
一度煩悩に火が点ると、それは物凄い勢いで広がっていく。
(綾瀬だって俺のこと好きである以上、俺の家に来たり、一緒に勉強したりするのは大歓迎だろーし・・・もし流れが作れたら
 そういうことも・・・)
悶々とした空気がセイジを包む。表情は変わらないが、体温は上昇している。
(それを今日すりゃ遊園地だって行けるかもしれねぇ!一石二鳥・・いや三鳥はあるぜ。あったまいいな、俺!)
久々に自分自身を褒め称えた。近頃の自分は、自分でも情けなくなるようなことばかりしていた。
(おっしゃ。そうと決まれば速攻、次の休み時間だな!)
ヘヘヘと白い歯を覗かせながら笑うセイジ。
「・・・・?」
また妙な行動を起こしているセイジを、綾瀬は不思議そうな表情で伺っていた。
25133:04/08/20 00:54 ID:JNKwXEy9
「え?勉強会?」
「そーそー!今さら基本からって言われてもよくわかんねーし・・他に教えてもらえるような奴もいないしよ!」
次の授業が別の教室の為、教室を出て廊下を二人並んで歩くセイジと綾瀬。
やたら明るい口調でセイジが綾瀬を口説いて(?)いる。
「・・・・怪しいわね。何よその表情、いやらしい!」
見抜かれた。セイジの演技は大根だった。
「なっ!なんだよ!そんなんじゃねーよ!」
「ちゃんとマジメにするんでしょうね?ていうかいつするのよ?」
「今日だよ今日!思い立ったらすぐ行動だぜ?」
「今日!?」
二人の会話は傍から見ると本当に仲のいいカップルの会話に見えた。
二人の後方では綾瀬の友人がニヤニヤしながら、その光景を眺めている。
「今日やっちまえば明後日の遊園地だって行けるかもしんねーぞ!」
「えっ・・」
流石にコレは綾瀬にも効いたようだ。綾瀬のの脳内に一片の迷いが生じる。
「とにかく綾瀬の力が必要なんだよ!な?頼むって・・!」
綾瀬が歩くのをやめる。1秒ほどうつむいて─
「・・・んもう!仕方ないわね!でもね、少しでも変なことしたら、すぐ帰るからね!」
「オッケーオッケー!じゃ今日の放課後にでも頼むわ!」
フンッとセイジをつっぱねて一人早歩きで先に進んでいく綾瀬。
その綾瀬に妙な笑みを浮かべた女友達が数人寄り付いてきていた。
そしてその後はあまり話もせず、放課後を迎えた。高見沢は結局最後まで机にへばりついていた。
25233:04/08/20 00:55 ID:JNKwXEy9
暑い。まだ春なのになんて暑さだろう。
夕陽が直接肌に差し込む。ちょっと肌に悪いかもしれない。
黒く厚い制服の中はかなりの汗が滲んでいる。
「暑いわね・・まだ3月なのに・・」
並んで隣を歩く、沢村正治に話しかける。
「そうか?そんな言うほどじゃねーと思うけどな」
「そうかしら・・・」
身体が熱い。やっぱり好きな男の家に行くということで、無意識にもかなり興奮してるのかもしれない。
さらには二日前のアレだ。昨日の晩もあの時のことを思い出して、かなり淫らな夜を過ごした。
我ながら少し恥ずかしかった。
「さぁて、着いたぞ」
ガチャリとカギを開き扉が開く。
外に比べ、屋内は少しだけ涼しく感じた。
玄関に入ると男物の靴のほかに、女物の靴も目に付いた。
「ゲッ・・また姉貴いるのかよ・・。ったくまた寝てるのか・・?」
「あ、お姉さんの靴なの・・・これ」
靴を脱いで廊下にあがる。床のヒンヤリした感触が気持ちよかった。
「おい?姉貴〜?どこにいんだぁーっ?」
居間にまっすぐ進むセイジ。綾瀬も小走りで沢村の後を追う。
「あれ?・・居間にもいねぇな・・どこにいんだ?」
「二階じゃないの?」
「二階なぁ・・普段姉貴は二階にあまりいねーんだが・・」
不思議そうに頭を掻くセイジ。・・と、いきなり二人の背後から腕が伸びてくる。
25335:04/08/20 00:56 ID:JNKwXEy9
「あたしゃここにいるぞ?」
「どわっ!」
「きゃぁっ!!」
腕の一本はセイジの股間。もう一本は綾瀬の胸に伸びてきた。
「な、なにすん・・」
「いやぁ〜〜〜〜っ!!」
威勢よく振り返り、いきなり現れた凛に掴みかかろうとするセイジだが、それより早く隣の女の拳が凛の顔めがけて猛進していく。
「ぬぉっ!?」
その拳のあまりのスピードに、流石の凛も避けることができず、ゴリッという鈍い音とともに綾瀬の拳が凛の頬にめり込む。
そのまま凛の身体は跳ね上がり、宙を舞い、小テーブルを巻き込んで、派手に倒れた。
実際一瞬の出来事だったのだが、宙を舞う凛の姿が、セイジにはえらくスローモーションに写っていた。



「いてて・・・しっかし、いい拳してんなぁ。貴子ちゃん」
赤く腫れ上がった頬を擦りながら、胡坐をかいて座っている凛。
小テーブルを挟んで向かい側にセイジと綾瀬が座っている。綾瀬はゴメンナサイゴメンナサイと頭を下げている。
「ははは、いいってことよ。これくらい族同志の殴り合いで慣れっこだっての」
「ぞ、族・・・ですか?」
綾瀬は凛が昔、暴走族の頭首だったことを知らない。
凛が得意気な笑みを浮かべて、話し始める。
「へへっ、あれは3年前の─」
「昔話はいいっての!俺たちゃ勉強しに来たんだよ!」
凛の言葉を思いっきり遮る。
セイジは直感で「殴られる!」と感じ、身体に力を込める。が、セイジの直感は見事に外れた。
25436:04/08/20 00:57 ID:JNKwXEy9
「・・・べ、勉強ぉ?お前がぁ?」
素っ頓狂な裏声をだす凛。
「・・・頭のネジ逝ったか?」
セイジの頭に手を伸ばし、ユサユサ横に振る凛。
「逝ってねーよ!もうすぐ試験だって綾瀬がウルセーからな、仕方なく・・」
「な、何よそれ!誘ったのアンタじゃない!」
「ほ〜、セイジ、オメーから誘ったのか」
「・・・ん、ま、まぁ・・な」
ニヤリと笑う凛。これ以上色々言われたり、ちょっかい出されるのも嫌なので、セイジはさっさとその場から退散することにした。
凛と綾瀬を二人きりにさせるのも危険な匂いがしたが。
「じゃあ、俺は部屋の片付けしてくっから。しばらくここで待っててくれや」
「へいへい」
「姉貴じゃねーっての!ったく・・」
ブツブツ言いながら居間を出るセイジ。
綾瀬は少し笑っていた。凛も相変わらずのニヤつきっぷりだった。
「はぁ〜〜〜アイツが勉強かぁ〜。貴子ちゃんのおかげだなぁ、お手柄だぞぉ?」
「いえ・・・そんな・・」
二日前に会ったときの、凛のインパクトが強烈すぎたため、綾瀬も凛の前ではかなり大人しくなってしまう。
「・・・で、なんでだ?」
少し目を細めて綾瀬を見る凛。
「な・・・なにがですか・・?」
「フフフン・・何って・・な・ん・でセイジを好きになったんだよっ・・?」
「えぇっ・・そ、それは・・」
「なぁなぁなんでだよ?あーんな不良のガキ、好きなる奴なんざ、そーはいねーぞ?」
サッと一瞬にして綾瀬の隣へ移動する凛。
「な、なんていうか・・その・・・」
「ん〜?はっきり言ってくれよ〜。」
グイグイと凛は綾瀬に身体を擦り付ける。綾瀬は肩を縮めて凛から顔を背けている。
25537:04/08/20 00:57 ID:JNKwXEy9
「こっち向いて!・・別になにも言ったりしねーよ」
「あ・・あの・・き、きっかけは・・助けてもらったんです・・その・・私が不良に囲まれてピンチだったところを」
舌がうまく回っていない。口調もかなり慌てていて、落ち着きがまったくない。
「ほぉ?助けてもらった。アイツが人助けってか。そーだな、アイツ妙なとこだけカッコよくキメるからな」
「そ、それで・・その後、沢村くんが・・他の不良たちとは違うって事に気付いて・・それからは・・もう・・」
「もう一直線か」
「は、はい・・」
顔を紅潮させて、うつむく綾瀬。
「もー!照れんなって貴子ちゃん!女が男にホレるなんて大体みんなそんなもんさ!」
綾瀬の背中をポンポンッと叩く凛。綾瀬が少しだけ顔をあげる。
「あたしだってそうさ!久の奴、今どこにいんのかねぇ?」
「久さんって・・言うんですか・・お姉さんの恋人・・」
「ああ。トレジャーハンターやっててな。今も地球のどこかで妙な宝、探してると思うぞ」
「へぇ・・・」
少し綾瀬の緊張が解けた。だが、まだまだ硬い。いつもの綾瀬の気丈さはそこにはない。
「あたしも一緒に宝探ししてやってもいいんだけどなー。やっぱ日本がいいっつーか、ほっとけないモンがあるっつーか」
「・・・・・・」
綾瀬がふと何か思う。その僅かな表情の変化を凛が見逃すはずがなかった。
「何だ?何か気になることでもあっか?」
「あ、いえ、なんでもないです・・」
「うっそだぁー!彼氏の姉に隠し事はダメだぞ、貴子ちゃん」
綾瀬の頬を指で突っつく。綾瀬はとても迷惑そうな顔をしている。
「ほれ、言ってみ!」
フゥと溜息をつく。多分凛をこのまま振り切ることは無理だろう。
綾瀬はそう感じた。だからもう思い切って話してみよう。案外そうすれば気も合うかもしれない。
「その・・ほっとけないものって・・沢村くんの事なんじゃないかなっって・・一瞬思って・・」
「・・・・」
25638:04/08/20 00:58 ID:JNKwXEy9
「・・・・・・・」
「・・・・・・・プッ、ブハハハハハ!そうか・・そうだったのかもな!」
ホッとした。一瞬機嫌を損ねてしまったかと思った。
「じゃあ、もう安心してあたしゃ久んとこにいけるな」
「えっ?」
スッと立ち上がる凛。
「貴子ちゃんはしっかりしてそうだ!安心してセイジを任せられるよ」
「そっ!そんな!私そんな偉い人なんかじゃっ・・!」
両手を前に突き出しワタワタさせながら凛の言ったことを否定する綾瀬。
凛は笑っている。いやらしい笑みではなく、優しさのこもった、いい笑顔だ。
「お〜い、綾瀬ぇ。準備できたぞぉ」
閉められた扉の向こうからセイジの声がかかる。
「あ、い、今行くわ!じゃ、じゃあお姉さん・・」
「おう。しっかり勉強してこいよ〜」
ニコニコ笑いながら手を振る凛。
綾瀬が居間を出て、居間は凛だけが一人残って佇んでいた。
(大人の勉強もな〜ってか、ははは)
優しい笑みからいやらしい笑みに戻り、再び腰を降ろす凛。
「ふー・・。・・セイジはどうすんのかねぇ。美鳥ちゃんか貴子ちゃん・・まーこれからも、外からじっくり見させてもらうとすっか・・」
天井を見上げる凛。この居間の上はセイジの部屋になっている。
25739:04/08/20 00:59 ID:JNKwXEy9
「なによ、かなり散らかってるじゃない」
「これでも大分片付けたほうなんだよ!」
足元に気を配りながら机にたどり着く。机の上だけはきれいになっていた。
「・・で?何からやるのよ?」
椅子は二つ用意してあった。この辺はぬかりない。
その椅子に腰掛け、自分のカバンから一通りの教科書を取り出す綾瀬。
「ん〜そだな・・とりあえず数学かな」
「一番時間かかる教科ね・・。気合入れなさいよ?」
「おうよ」
数学と書かれた教科書を取り出し4ページを開く。
長い長い綾瀬の特別補習が始まった。
───
─────で、2時間後
「だ〜か〜らっ!そうじゃなくて!これはここにかけるの!あ〜違うってば!」
「だー!わかんねー!!」
現在10ページ。2時間で6ページしか進まなかった。
「はぁ・・重傷だとは思ってたけど・・ここまでとはね・・」
「わるかったなーアホでよー」
セイジより綾瀬のほうが疲れてしまっている。喉もからっからに渇いてしまった。
「お茶・・飲んできていい?」
「ん?ああ・・いや、俺が取ってくるよ。ちょっと身体も動かしてぇしな・・」
「そう。じゃあお願いするわ」
勢いよく席を立ち、ノビをしてから部屋を出るセイジ。
つかのまの静寂が部屋を包む。
二階の部屋は少し蒸し暑いが、外に比べれば幾分マシだった。
制服のままだが、特に不便を感じない。
「・・・・」
部屋をグルリと見回す綾瀬。セイジの部屋は至って普通の男の部屋だった。
ただ随所に愛川翔のポスターが貼ってあったりした。
「・・・・男子って・・引き出しの中とかにエッチな本隠してたりするのよね・・」
一瞬「何考えてるんだ」と思ったが、結局そっち方向への好奇心が勝ってしまった。
25840:04/08/20 01:00 ID:JNKwXEy9
「ちょ、ちょっと探してみようかしら・・・今後の研究のためにも・・」
なにやら下がガタガタ騒がしい。セイジと凛がモメているんだろうか。
だがセイジが帰ってくるのに時間がかかるのは、綾瀬にとっては好都合。
静かにそぉっと綾瀬は引き出しに手をかけ、ゆっくり開いた。
「・・・・ないわね。流石にこんな単純なところには隠さないのね・・」
椅子から離れ、ベッドへ向かう。ベッドの裏というのも有名な隠し場所だ。
しかしこの部屋をいくら探しても、Hな本はでてこない。そう、美鳥がすべて捨ててしまったからだ。
綾瀬はそんなこと知るはずもないので、一通り隠してそうな場所を探してみる。
「・・・・ない・・・わね。」
実際の男ってのはこういうモンなのだろうか。それとももっと高度な隠し場所があるのか?
そんなことを考えていた綾瀬の目に、ベッド横の小さな引き出しが写った。
「・・・あんな小さな引き出しに入ってるとは思わないけど・・」
口ではそう言いながらも、自然と手が伸びていく。カタリと音を立てて開く引き出し。
すると中に一冊の小さな手記のようなものが入っていた。となりに小さなサイズの鉛筆も転がっている。
「・・・・何かしら、これ・・アイツ、日記なんて書いてるのかしら・・?」
そこで綾瀬は我に返る。人の部屋を散々捜索し、明らかにプライベートに関わる物を発見し、それを覗こうとしている。
間違いなく犯罪ではないか。
(ダ、ダメよ貴子!こんなのストーカーまがいの行為よ!・・で、でも気になるっ!無茶苦茶気になるわっ!)
下はまだドタドタ物音がしている。綾瀬の中でのモラルが好奇心によって崩れていく。
またその手記のような物にも、内容が見たくなる、妙な魅力があったのかもしれない。
「す、少しだけ・・1ページくらいならいいわよね・・?」
苦笑いを浮かべて、ゆっくりと表紙をめくる。
25941:04/08/20 01:00 ID:JNKwXEy9
[11月7日 日曜日 今日はセイジくんに薦められて、気分は乗らなかったけど私の家に行きました]
いきなり違和感を感じる文章だった。
「沢村が書いたんじゃあ・・ない・・?」
[驚きました。私は二日前からベッドで眠っていて、目覚めなくなってしまったらしいです。そのあと、セイジくんが色々試してくれましたけど
 結局、元に戻ることも、お母さんに今の状況のことを話すこともできませんでした。ごめんなさい、セイジくん・・。それともうひとつ、ショックな出来事が起きました。
 セイジくんに私のハダカを見られてしまいました。もうお嫁にいけません・・。とにかく明日は初めての学校。頑張っていきましょう!ファイトッ!]
「・・?・・??・・・・???」
意味不明のワケワカランだった。まず文章の構成から考えるにセイジが書いたものではない。
しかも文章の書き方から見て、書いたのは女性。
「元カノか何か・・かな?・・・でも眠ってるとか・・元に戻るとか・・なんなの?一体・・」
「おーい、茶〜入ったぞ〜」
「!!」
いきなりセイジが部屋に戻った。綾瀬は慌てて持っていた日記を背中に隠す。
「何してんだ・・?お前・・」
「い、いえなんでもないわよ!さ、続きしましょ!続き!」
咄嗟に日記をベッドの向こう側に放り投げ、綾瀬は椅子に戻る。
幸運にもセイジはそれに気付かなかった。
26042:04/08/20 01:01 ID:JNKwXEy9
「・・で、ね・・ここは・・こう・・」
「お、おう・・で、ここはど、うすんだ・・?」
「え・・?そこは・・ね・・こうやっ・・っ・・て・・ん・・」
机に戻って数十分。明らかに綾瀬とセイジの様子がおかしかった。
机の隅っこに置いてある、飲み干したお茶のコップ。
(な・・何・・さっきから・・なんか身体が火照って熱い・・。あぁもう・・なによこの変な気分は・・勉強に集中できないじゃない・・)
(クソ・・なんだぁ?身体が熱いし、妙に・・興奮してるような・・ったく、俺の身体に何が起こってやがんだ・・・?)
二人ともかなり体温が上昇していた。気温のせいなんかではない。もう陽は沈みかけているし、元からこの部屋は特に暑くはなかった。
「だから・・ここはこうなるのよ・・・って聞いてるの・・?」
綾瀬が生暖かく赤に染まった、その顔をセイジに向ける。
「た、たりめーだろっ・・!」
セイジの顔も赤く染まっている。血が体中を駆け巡り、脳内のあらゆる煩悩を活性化させている。
セイジのソレは素直にその反応を形で示す。
(あ〜・・ヤベッ!なんでこんないきなり・・・ん?・・・)
セイジの視線に空になったコップが目に入る。
あのコップに注いだお茶は、冷蔵庫に入っていたヤカンから注いだモノだ。
しかしイマイチ冷えておらず、冷凍庫から氷を取り出し、コップに加えた。
セイジは疑問に感じた。自分は冷蔵庫にヤカンを入れた覚えはない。
というか今日の朝の時点でヤカンが空になっており、登校路の途中にある自動販売機でペットボトルのお茶を購入したのだった。
・・ということは姉の凛が自分の登校中に茶を沸かし、冷蔵庫に入れたことになる。
(まさか・・・姉貴のヤツ、この茶に変な細工を・・?)
先ほど下に降りた際に、寝転がっていた凛を踏みつけてしまい、喧嘩になった。
その後、お茶をコップに注いでこの部屋に戻ったが、お茶を注ぐ際には、特にイチャモンをつけてくることはなかった。
26143:04/08/20 01:01 ID:JNKwXEy9
(・・・怪しいな)
スッとセイジが席を立つ。
「ちょっと?・・どこいくの・・っ?」
綾瀬の一言一言がセイジの脳を刺激し、身体に伝わっていく。
声が色っぽくなっているため、余計に威力が増している。
「コップ直してくる」
「そう・・」
隅っこに置かれていた二つのコップを手に取り、部屋を出る。
頭がクラクラする。階段を降りるのにも苦労しそうだ。


部屋に一人となった綾瀬の息が、かなり荒くなっていた。
吐き出される息は、とても熱く、息に含まれる水分もかなり多い。
(なんで・・なんでこんなっ・・何か・・変なものでも食べたかしらっ・・?)
何かを考えようとしても、すぐに甘い恍惚とした快感のようなものに押しつぶされる。
(身体の変なトコがムズムズする・・・触りたい・・け、けどここは沢村の家・・それに沢村に見られたりしたら・・)
心ではそう思っていても、身体が言うことを聞かない。
26244:04/08/20 01:02 ID:JNKwXEy9
制服の上からではあるが、軽く胸元を擦ってみる。
それだけで身体かピクリと反応し、額に快感の汗が浮かぶ。
(何やってるの貴子・・・でも、手が勝手に・・服の上から触ってるだけなのに・・なんでこんなに・・)
ダメ・ダメ・ダメ。自分に言い聞かせる。けれど身体は聞く耳を持たない。
擦るだけでなく、握り、揉み、弄る。次第に制服の中に入り込んで、汗ばんでじっとりとした地肌に触れる。
今までしてきた自慰とは比べ物にならない、快感が綾瀬の身体と心を襲う。
「・・っ・・!」
声はダメ。絶対にだしちゃいけない。セイジはまだ帰ってこない。やめなきゃやめなきゃ・・必死に自分を抑えようとするが、むなしい建前の抵抗だった。
「はぁ・・ぁぁ・・ぁあぁ・・・!」
力ない声が喉から漏れる。指はさらに敏感な所を蝕んでいく。
だらしなく涎を垂らし、力ない表情をしながら、自分は何をしているんだろう・・そう思いつつ綾瀬は自分の身体を漁り続けた。



「・・・・・」
居間に下りたセイジは唖然としていた。誰もいない。
小テーブルの上に一枚の紙が置いてある。
[若い二人でオアツイ夜を過ごせよ! 凛]
文末にハートマークなんぞつけてやがる。セイジは確信した。
絶対お茶に凛が何かを仕掛けている。元々熱くなっていたセイジの頭がさらに熱くなる。
「クソッ!!・・そうだ姉貴のケータイに・・一言いってやらねぇと気がすまねぇ・・!!」
廊下に戻り、電話の受話器をとる。すぐそばのメモ帳に書いてある、凛の携帯番号のボタンを押す。
「・・・・」
プルルルル・・・プルルル・・・二度ほどコールが鳴っても出ない。
「やっぱでねぇか・・・卑怯な奴だぜ・・ったく」
早くも諦めて受話器を置こうとするセイジ。だが、そこでコールが鳴り止む。
26345:04/08/20 01:02 ID:JNKwXEy9
「沢村凛だ。誰だ?」
セイジは一瞬焦った。出るわけがない。そう思っていてダメ元でかけていた電話だった。
「・・姉貴!!テメー・・」
「おぉ〜セイジか!すまんなぁ、あたし誰も登録してないモンで全部非通知なんだよ!」
「んなこたどーでもいい!テメェ・・あのお茶に何の細工しやがった・・・!?」
怒気を全面に押し出して話すセイジ。電話の先の凛の顔はうかがえないが、いつもどおりニヤけたツラをしているのだろう。
「あ〜〜・・・どうだ?効果でてきたか?」
「やっぱテメェか!!ふざけたことしやがって・・!」
「なーに別に毒薬じゃねーんだからよ!アタシが久とヤる時、気分出すために飲む薬まぜただけだ!
 ほどよく興奮していい感じだろ?それともガキにはまだ早かったか?」
ハハハと笑い飛ばしながら喋る凛。セイジはやり場のない怒りに震えていた。
「俺らは勉強するためにココ来てんだぞ?それを・・」
「いいじゃねーか。愛の勉強ってよ。んー、そだな、大体飲んで1,2時間でピークがくるぞ」
「フザケんな!!」
「まぁ始まったモンは仕方ねぇだろ?やることやっちまえよ。お前もそういう気、なかったワケじゃねーだろ?」
「んだと!?」
勢いよく反論したが、思えばそういう気持ちもあった気がする。
「お?図星か?そうだろ。ま、お前らは若い!その若さで色々突っ走れ!じゃあな」
「あ!おい待てよ!」
「ああそうだ。冷蔵庫の奥にローション入ってるぞ?冷たくてキモチイーから使ってみたらどうだ?」
「なっ・・何言ってやがる!!」
ブツリとそこで電話が切れた。凛の方から電話を切ったらしい。
「ったく・・なんなんだあの馬鹿は・・・」
渋々受話器を置いて階段を上る。凛との会話で熱くなっていた脳が、また性的な方向で活発になっていく。
26446:04/08/20 01:03 ID:JNKwXEy9

下着の中に指を這わせる。淫らに濡れた自分のそれ。
中指と人差し指を巧みに使って、自らを快感の沼へ引き込んでいく。
「うぅっ・・!く・・・っ!」
一瞬だけ理性が戻り、腕を引き抜く。
目の前に戻った自分の指に、透明のねばっこい液体が糸を引いて、滴っている。
「・・・・」
うつろな目で、辺りを見回す。
ふと、階段から足音が聞こえてくる。
「・・・!沢村っ・・!」
サッと体勢を立て直し、筆記用具を整理する。
ほどなくして部屋にセイジが戻ってきた。
「・・わり、遅くなった」
「・・べ、別にいいわよ」
制服の端で指についた粘液を拭き取る。表情を厳しくして、シャープペンシルを手に取る。
ここで崩れるわけにはいかない。
「さ、早く続きするわよ。あまり夜遅くになるのもあれだし・・」
「そうだな。頼むぜ」
時間は8時半。ちょうど二日前、この辺りからあの交わりが始まった。
「・・因数分解のことは大体わかったわよね。次は二次方程式だけど・・」
「・・・うぅん・・」
自慰の効果もあってか、先ほどまでよりは身体も熱くない。
心のほうも正気を大分取り戻した。大丈夫。このままいけば失態を晒すことはない。
「これをこっちに移項して、それによってこれはマイナスになるから・・・」
綾瀬はセイジも自分と同じような事態に陥っていることを知らないのだろう。
セイジの脳を、綾瀬の一言一言が刺激しているなど毛頭思っていない。
「ホラ!ボーっとしてないで!ちゃんと聞いてる!?」
「お、おうよ」
そのまま30分、1時間と時は過ぎていった。
そして凛が言っていたピークが訪れる。
26547:04/08/20 01:04 ID:JNKwXEy9
「お、おいどうした綾瀬!?大丈夫かっ!?」
先に綾瀬がピークを迎えた。それも突然に。
苦しそうに歯を食いしばり、左手は制服の襟元を強く握り、右手に握られたシャープペンシルもプルプルと震えている。
「・・・はっ・・ぁっ・・」
口から漏れる淫らで艶美な甘い声。セイジも気付いた。これが凛の言っていた”ピーク”だ。
「な、なんか飲むか?冷たいモンもってくっか!?」
「身体が熱いの・・なんで・・なんっで・・なのっ・・?」
震えながら綾瀬が問う。
「・・・・」
言えない。姉貴が妙なモンを混ぜたなんて言えない。
「身体のあちこちが・・・変なものでも・・食べたかなっ・・?」
ペンを置き、微かに笑ってみせる綾瀬。
「待ってろ!今、冷たいモン持ってきてやっからな!」
急ぎ部屋を出るセイジ。勢いよく階段を降りたら、足を踏み外しそうになった。
「えーと、このヤカン以外で・・」
冷蔵庫を開き、中を見渡す。
ひんやりと冷たい風がセイジの顔にかかる。
「・・・ローション以外ねーのかよ!」
冷蔵庫の奥にポツンと置いてあるローション。
それ以外に液体と呼べる代物は入っていなかった。牛乳すらなかった。
「・・くそ、俺までなんか・・」
頭がモヤモヤし始めた。お茶を飲んだ直後のような感覚が甦ってくる。
「・・・うし」
嫌な感覚を気合で押さえ込む。急ぎ水道水をコップに注ぎ、階段を上るセイジ。
部屋に戻って思った。この部屋だけ少し暑くなっている。
26648:04/08/20 01:04 ID:JNKwXEy9
「悪い。冷えたのなかったわ。水道水だが・・我慢してくれ」
「う、うん・・」
両手でそっとコップをとり、水を口に運ぶ綾瀬。
「・・・ぷはっ」
半分ほど飲んで、一度机にコップを戻す。
「ふぅ・・・」
相変わらず顔は真っ赤だが、状態は少し落ち着いたようだ。
セイジもホッとする。
「・・もう少しもらうわね・・」
今度は片手でコップを取って口に運ぶ。
透明なコップなため、綾瀬の中に水が入り込んでいく様がくっきり見える。
興奮状態にあるセイジの脳は、その光景を見るだけで活性化していく。
「・・生ぬるいけど・・まあ、少しは落ち着いたかな・・」
水を飲み干しコップを再び机に戻す。カタンと渇いた音が部屋に響く。
「勉強・・できるか?」
「ちょっとまだ無理かも・・」
椅子の背もたれにもたれかかって、大きく息を吐く綾瀬。
セイジもその隣の椅子に腰掛ける。
「それにしても・・なんでこんなに変な気分に・・」
「さぁな・・俺もちょっとヤベー状態なんだぜ・・」
「そうなの?」
やはり綾瀬はセイジが自分と同じような状況にあることを知らなかった。
ウーンと考え込む綾瀬。しかしすぐ投げ出したように声をあげる。
「あーダメ!やっぱ何も考えらんない!」
椅子から立ち上がり、パン!と両手で自分の頬を叩く綾瀬。
「ちょっと休憩しましょ!」
26749:04/08/20 01:05 ID:JNKwXEy9
「休憩・・?」
こんな時に休憩を取るのはマズイ。勉強に集中して、気が変な方向に向かないようにしたほうがいいんじゃないか、とセイジは思った。
「頭が混乱してて数学なんかできっこないわ!こういうときは気分転換よ」
幾分綾瀬の口調に余裕ができている。ピークはもう過ぎたのだろうか。
そしてまだセイジにピークは訪れていない。セイジは少し怖がっていた。
先ほどの綾瀬の豹変っぷりを見ると、自分がピークを迎えたとき、どうなるのか。
それを考えると、不安でならなかった。
綾瀬に視線を向けず、色々考え込むセイジ。
「ねぇ!あんたの中学時代のアルバムとかないの?」
「え?」
振り返ると、綾瀬が本棚に向かって手を伸ばしている。
「か、勝手に触んなよ・・!」
立ち上がり、綾瀬に詰め寄る。
「なによ?何か見られたらマズイものでもあるわけ?あ、まさかやらしい本なんか置いてたり・・」
「んなもんねーよ!」
綾瀬は本棚に積まれた漫画や雑誌に手を伸ばしている。
「だから触んなって!」
その手を掴み、グイッと引き戻すセイジ。
綾瀬は怪訝そうな顔をしている。
「中学時代のアルバムだな?ちょっと待ってろ」
綾瀬の前に立ちふさがり、本棚をあさり始めるセイジ。
「んもう・・。そんな本見なくても、あんたには私がいるじゃないの・・」
「!?」
すぐそばにいるセイジにも聞こえないような小さな声で綾瀬が呟く。
ただ、セイジはそれをはっきりと聞き取っていた。
(な、何言ってんだコイツ・・。本気か?)
セイジは聞こえていないフリをして、本棚を探り続ける。
綾瀬は軽く息を吐いて、ベッドに座り込んだ。
「お〜、あったあった」
少しホコリを被っている。それを手で払いベッドに座る綾瀬に差し出す。
「・・・」
26850:04/08/20 01:07 ID:JNKwXEy9
集合写真のセイジは今とほとんど変わらない。いや、少しだけ華奢だろうか。
それでも他の生徒と比べると、随分ゴツイ。
「あんまガッコー自体行ってなかったからな。あんま写ってねーぞ」
「・・・」
ペラペラと順調にページをめくっていく。確かにほとんど写っていない。というか今のところ集合写真以外全く写っていない。
「・・・あ」
一つ、ページの端だが、はっきりとセイジの姿が映っている写真があった。
同じように頭を金に染めた連中と一緒にじゃれあっている。
そののどかな写真に、思わず微笑を浮かべる綾瀬。
「・・・ん?集合写真以外で俺、写ってたか?」
「・・?写ってるわよ、ホラここ・・」
ベッドには座らず、上から覗き込むセイジ。確かに写っていた。
「おわ、気付かなかったな・・んなとこに写ってたか」
「こんな楽しそうな顔して、無邪気なモンね」
「・・・」
その後のページにセイジは写っていなかった。パタンと閉じてペッドの上にアルバムを置く。
「機会があったら私のも今度見せてあげるわ!」
「お、おう・・」
「ふぅ・・まだ、ちょっと熱いわね・・ほんと・・なんでかしら?」
「さぁな・・」
しばしの沈黙が部屋を包む。
部屋の中は少し湿っている。机の上には二冊のノートと空のコップ。
床はやや散らかり気味。ベッドの上には卒業アルバム。
「あんた・・変わったわよね」
26951:04/08/20 01:07 ID:JNKwXEy9
「え?」
沈黙を破って、綾瀬が口を開く。
「昔のあんたってさ・・ほんと救いようがなくて、馬鹿で暴力ばっかで・・ほんと嫌いだったわ」
「・・・ケッ」
「でもさ・・私を助けてくれて、その後宮原くんを助けて・・そこあたりから今に至るまで・・元々私が勘違いしてた部分もあるんだろうけど
 、かなり優しくなった印象があるわ・・」
「・・・」
美鳥の影響。真っ先にセイジの頭にそれが浮かんだ。
美鳥がいた頃には気付かなかったが、やはりアイツの存在は自分にとっても大きかったんだろう。セイジはそう思った。
「今じゃ私にとってなくちゃならない存在になってる・・不思議ね」
「・・・」
「何か言いなさいよ。私ばっかり喋ってちゃ、つまんないじゃない」
「わ、わりぃ」
そうは言っても何を喋っていいのかわからない。
まだ綾瀬は勉強に戻れないようだし、自分のピークもまだ訪れない・・と思った、その時
「・・!!」
急に、足元から沸き立つように、体中の血液の温度が上がる。
「・・?どうかした?」
セイジの顔が強張り体中に力がこもる。来た。来てしまった。
「・・・ぬお・・」
咄嗟に綾瀬に背を向け、うずくまる。
「ちょっと?沢村!?大丈夫!?」
綾瀬が立ち上がり、セイジに駆け寄る。
27052:04/08/20 01:08 ID:JNKwXEy9
「・・・・綾瀬っ・・」
「うわ・・熱い・・。まさかあんたも・・」
セイジの額に手をあてがう。驚くほどに熱くなっている。
「綾瀬・・綾瀬・・っ・・!」
離れろ。そう言いたいが、言葉がでない。
理性がどんどん崩れていく。セイジの目には野性の血がたぎり始めている。
「・・・!」
その目に己の身の危険を感じた綾瀬は、額に当てた手の平を離そうとする・・が、セイジの右手がそれを許さない。
「ちょ・・やっ!離し・・」
なんとかその手を振り解こうとする綾瀬だが、彼女とセイジの力の差など歴然。
時折発動する魔のアッパーも炸裂しそうにない。
「落ち着いてっ!水・・持ってこようか?」
セイジの思考回路はすでに半壊している。
セイジの表情に、怯えを感じながらも、綾瀬は必死にセイジを落ち着けようとする。
だが、その行動や表情の変化、声など全てがセイジの欲情を駆り立てることにしかならない。
渾身の力で手を解こうとするが、綾瀬が力を込めれば込めるほど、セイジがそれを上回る力で握り締める。
「痛っ・・!ちょっと・・いい加減に・・!」
目つきを厳しくしてセイジを睨む。が、セイジの血走った狂気の目に簡単に押し返されてしまう。
「ひっ・・」
セイジが立ち上がる、綾瀬は震えながらセイジを見ている。
「・・綾瀬っ!!」
「きゃっ!」
掴んでいた右手を思いっきり引き寄せるセイジ。
綾瀬はバランスを崩し、半ば倒れ気味にセイジの懐に飛び込む。
そのままセイジは綾瀬を抱き上げ、ベッドへと進んでいく。
27153:04/08/20 01:08 ID:JNKwXEy9
「いやぁっ!・・やめて・・っ」
ベッドに放り出された綾瀬口調も言葉も弱々しい。
ピークは脱したものの、まだまだ綾瀬だって薬の影響を受けている。
それが原因かもしれない。
「・・・綾瀬っ・・」
セイジは先ほどからまともに言葉を話していない。綾瀬綾瀬と名前ばかりを連呼している。
「沢村・・」
その綾瀬の顎をクイッと上に向けて、セイジの大きな口が綾瀬の小さく閉じた唇を塞いだ。



「んん・・・んんっ!」
乱暴に身体を押さえつけ、服を引き剥がそうとするセイジ。
唇は塞がれたまま、綾瀬はろくな抵抗もできないでいる。
黒い冬服が捲り上げられ、白のカッターシャツが露になる。
そのシャツすら、セイジの右手に巻き込まれ、紅く染まった素肌が顔を覗かせている。
そのわずかな隙間から左手を浸入させ、汗が滲むその肌の上に吸い付いていく。
「んむぅっ・・!!ん・・んん・・」
綾瀬の抵抗が微々たるものへと成り下がる。眉をピクピク反応させて、必死に何かに耐えようとしているようにも見える。
だが、そんなことをしている間にも、セイジの腕はどんどん綾瀬の身体を蝕んでいく。
「はふっ・・!」
ようやく唇が開放される、お互いの唇の間に一本の糸が引いている。
「いいか・・?やっていいか・・?」
久々にまともな言葉をセイジが喋る。
綾瀬は返事をせずにソッポを向く。
27254:04/08/20 01:09 ID:JNKwXEy9
「なぁ?どうなんだよ?お前だって・・こうなってんだろ・・?」
「・・・・」
顔を背けたまま否定も肯定もしない。
身体は既にノリに乗っている。けども、こんな形で愛を育むなんていうのは綾瀬にとって不本意なモノなのだ。
「じゃ、いくぜ!」
「・・!ちょ・・やっ!」
厚い制服を引き剥がし、カッターシャツに手をかける。
「・・・ふんっ!」
「きゃあっ!」
ブチブチブチっと鈍い音を立てて、小さなボタンが部屋に舞う。
センターラインで破かれた白いシャツから、二日前にたんと味わった、あの柔らかなモノが姿を覗かせる。
「へ・・へへ・・」
薄ら笑いを浮かべ、舌なめずりをするセイジ。
右手を一度握ってから開き、仰向けになっても尚、形を崩さないその胸を、下からグッと揉みあげる。
「ううっ・・はぁっ・・」
なんとかセイジの腕を引き離そうとする綾瀬だが、その手に力が全く入らない。
口から出るのは強気な言葉ではなく淫らな喘ぎばかり。
表情も次第に艶美に、甘くなり、ついには観念してしまう。
スッと身体の力を抜き、全てをセイジに任せてしまった。
「ブラなんて邪魔だよなっ・・!」
乱暴に強引に白の下着も引き剥がす。豊かな胸のきめ細かな肌が小さく波打つ。
その頂点にある、小さな突起は、固くしこっている。
バランスの悪い体勢を立て直し、丁度綾瀬にまたがる形になるセイジ。
綾瀬はセイジの顔を一切見ようとせず、口は小さく瞑ってベッドに寝転がっている。
もう手を使ってセイジを引き離そうとしたりはしていない。
「固くなってんじゃねぇか・・・なぁ?」
両胸のソレを指でつまみ、いじくりまわす。
綾瀬の表情が歪むが、口は堅く閉じたまま。そのせいで鼻息が荒くなり、その音は微かにセイジの耳にも届く。
「おいおいまだ固くなってくぞ?」
「・・・うっ・・あぁっ」
身をよじる。小さな手の平はベッドのシーツをギュッと握っている。
そうやって綾瀬は何かに耐えるように、悶え苦しんでいる。
27355:04/08/20 01:10 ID:JNKwXEy9
「・・へ・・へへ・・」
セイジの言動、表情などは、先ほどまでと比較するとマシに見えるが、まだ正気を取り戻しきれていないように見える。
少なくとも二日前のあの時に比べて、天と地ほどとは言わないが、それに匹敵するような差が感じられる。
「デカイ癖に敏感なんだなっ・・いい身体だぜ、ったく・・!さぁて、こっちはどうなってんだろーな!?」
尖った突起を指で一度弾いた後、腹部をつたって秘裂へと伸びてゆく。
「くっ・・ぅ・・あああっ!」
先頭を走る指が割れ目に達した瞬間、綾瀬は思わず口を大きく開いて声をあげる。
「うわ・・ビショビショのグチャグチャじゃねぇか・・」
「やだっ・・やめてっ・・!おかしくなるっ・・!やぁぁっ・・!」
急に激しく抗う綾瀬。
ただセイジが綾瀬の言うことを聞くはずもない。
美鳥がいなくなり、両手が自由に使える。左手で抗う綾瀬の腕に対処し、右手で綾瀬の秘部を犯してゆく。
秘部に手を伸ばした時点で、すでに馬乗りのような状態ではなくなっている。
「んぁぁっ!ひゃぁ・・っ!」
淫らで温かい蜜は、耐えることなく次々と滲み出してくる。
綾瀬は何度も身をよじりながら、襲ってくる快感から逃れようとしている。
「お前、前の時もココ触った途端に騒ぎ出したよな。ココ、そんなにいいのか?」
「う・・ぅぅんっ!そん・・なのしらない・・いぃっ!」
自分の手で髪を掻き回す綾瀬。目尻に少し涙が浮かんでいる。何故涙が浮かんだかは、綾瀬自身もわかっていない。
制服のスカートはまだ着用したままだ。そのスカートにも、じんわりと湿り気が滲み出してきている。
「はぁっ・・!ふぁぁっ・・気持ちいいっ・・!」
「まだまだっ・・!」
ここまで濡れていれば膣内に入れることも容易いだろう。
そう思い、セイジは人差し指をクイッと立て、綾瀬の体内に通ずる穴にそっとあてがい、一気に押し込んだ。
案の定、綾瀬の穴はセイジの指をすんなりと受け入れた。
「指、入ったぞ?」
「え・・?あっ・・うん・・」
「動かすぞ?」
「・・・っ・・!」
前後上下に徐々に早く、膣内を掻き回すように指を動かす。
クチュクチュと淫らな液が音を鳴らし、場の雰囲気を更に盛り上げる。
27456:04/08/20 01:10 ID:JNKwXEy9
「くっ・・うっ・・ダメっ・・!」
緩みきっていた綾瀬の穴がキュッと締まる。
「イきそうか?」
「あぅんっ・・抜いてっ・・!ダメだってばっ・・!」
「誰が抜くかよっ・・!」
「あ・・あっ・・あっ・・あぁ〜〜っ!」
甲高いながらも透きとおった声が響いた。



その後も二人は、お互いに何をやっているのかもわからないような、壊れた時間を淫らに過ごした。
セイジは綾瀬の身体の至る所を貪り尽くし、そのセイジの狂気交じりの想いを、綾瀬も精一杯に受け止めた。
2時間もすると、流石に身体の熱も冷め始め、互いに徐々に冷静さを取り戻していった。
しかしその時にはすでに事を終えて、二人ベッドで寄り添って寝転んでいた。
勉強をするはずだったのにどうしてこうなったのだろう─
綾瀬は幾度となくそれを考えた。だが、答えがでるはずもなく結局「まぁいいか」で済ますことにした。
それより数ページしか進めることができなかった、勉強内容の方が気になった。
セイジは隣で寝息を立てている。今、何時なんだろう?
考えたら裸で二人寄り添って布団に潜るなんてことも、超赤裸々淫乱カップル極まりない事態だ。
いつしかの雪山でこんなことを考えたような気もするが、なかったことにした。
27557:04/08/20 01:11 ID:JNKwXEy9
「・・・・」
セイジに気付かれないよう、そっと布団をでる。
辺りを見回し、部屋の隅っこに放り投げられた下着を手に取る。
・・・が、それに触れた瞬間、ダメだと思った。
とてももう一度はけるような状態じゃない。
「・・・恥ずかしいわ・・」
パンティ以外の全ての衣服をまとめ、廊下に誰もいないことを確認し、素早く一階に移動する。
「バスタオル一枚借りるくらい・・・別にいいわよね・・?」
そう軽く呟いてタオルを掴む。それで胸から腰まで、覆い隠し、再び二階へと戻っていく。
部屋を出た時には気付かなかったが、やはりこの部屋には少し熱気が残っている。
「さて・・どうしようかしら・・」
ふと髪の毛に手をかける。サラサラした気持ちいい感触のだったのだが、途中でヌルッとした嫌な感触に変わる。
「何これ・・?まさか・・」
掌を見ると、半透明の妙な液体がついている。
その匂いは、なんともいえないアレな匂いだった。
「・・・・シャワー浴びよっと!」
その嫌な液体をバスタオルで拭き取って、部屋をでようとする。
「・・・ついでにアレも洗おうかしら。・・・シャワー借りるわよ?沢村」
他の衣服とは隔離しておいた、濡れた下着を手にとって、再度階段を降りていった。
部屋はセイジ一人が、静かに寝息を立てている。
27658:04/08/20 01:12 ID:JNKwXEy9
「ふぅっ・・・」
蛇口を捻る。心地よく熱い、爽快なシャワーが身体の汗と異物を洗い流していく。
毎朝、毎晩のコレがとても気持ちいい。
「これからどうしようかな・・・」
セイジを無理に起こしてでも勉強を続けるべきだろうか。
第一、今だいたい何時頃なのだろうか。また親に連絡していない。
お母さんは桧山状態じゃないか。
とりあえずシャワーを終えたら家に電話すべきだなぁ・・、そう思った。
「そうそう・・・これを忘れちゃいけないわよね・・」
湯船の端にかけておいた濡れた下着を、何か汚いものでも触れるかのように摘む。
「我ながら恥ずかしいわ・・・こんなの」
シャワー片手に力強く洗う。あまり長く洗うことはぜず、簡潔に済ませた。
再びソレを湯船の端に戻し、もう一度立ち上がる。
「あ〜、スッキリしたわ」
シャワーを止めて、顔を素早く左右に振って水気を払う。
洗った下着も忘れずに持ち、浴場を出た。
スッと涼しい空気が、裸の綾瀬を包み込む。
「タオルタオルっと・・」
先ほどまで身につけていたタオルを手に取り、一通り濡れた部分を拭く。
その後、胸の辺りで身体を覆い隠すように巻きつけるのだが、そこでふと動きが止まる。
(胸、また少し大きくなったかな・・。沢村は胸大きい人の方が好きみたいだからいいんだけど・・。
 男に揉まれると大きくなるなんて言うしね、ははは・・・・はぁ・・)
溜息ひとつついた後、廊下に出る。すると視界に電話機が見える。
裸足のまま、そこまで歩き受話器を取る。
すると小さなディスプレイに[3月12日22:45]と表示されている。
やはり思った以上に時間が過ぎていた。いつもより早いペースでダイヤルを押し、
指を細かく上下に動かしながら応答を待つ。
27759:04/08/20 01:12 ID:JNKwXEy9
(・・・マズイわ・・久々にお母さんのカミナリ聞くかも・・)
─ガチャリ
来た。
「はい綾瀬です」
「・・!あ、お、お母さん・・?貴子だけど・・・」
10秒ほどの沈黙。綾瀬貴子人生最凶の10秒間だった。
「貴子・・心配したのよ?・・・警察に連絡しようかとも思ったのよ・・?」
カミナリではなかったが、優しい綾瀬がカミナリ以上に沈むリアクションだった。
「ご、ごめん・・友達の家で勉強してたら・・つい・・忘れちゃって・・」
「ついじゃないわよ・・。・・・・まぁ過ぎたこと言っても仕方ないわ。で?どうするの?今日」
「え・・?」
「家に帰ってくるのかって聞いてるの!もうこんな時間だし・・帰ってくるとしたら一人はやめときなさい」
「あ・・それはまだ決めてないけど・・」
「今からお友達と相談しなさい。決まったらもう一度電話しなさい。もし帰るんだったら、お父さんあたりに迎えにいってもらうから」
「えっ・・お父さん・・?」
「当然でしょ?夜中に女が一人で歩くのは危険でしょ?」
「あ・・うん・・そう・・ね」
「じゃ、またね。なるべく早くしなさいよ」
「うん・・」
母が電話を切ったのを確認して、綾瀬も受話器を置く。
(お父さんか・・参ったわね・・・)
別に父が頑固親父だとかそういうわけではない。・・が、やはり深夜に同級生の男の子の家にいるとなれば、流石にマズイというわけだ。
ぼんやり立ち尽くしていると、台所のほうから音が聞こえる。
「・・・?」
タオルが落ちないよう、手を添えながら台所へ向かう。
途中でスリッパも履いた。
「沢村・・!起きたの・・・」
27860:04/08/20 01:12 ID:JNKwXEy9
台所に着くと、そこには先ほどまでぐっすり眠っていた沢村正治がいた。
なにやらヤカンの中身を流し台に捨てているようだ。
「うわ・・!なんつーカッコしてんだよ綾瀬!・・シャワーでも浴びてたのか?」
「え、あ・・そうよ!あんたが私の身体に変なモンつけるから・・・」
セイジも既に薬の効果は切れているようだった。しっかり衣服も身にまとっている。
「なぁ、お前。これからどうすんだ?今から帰るのか?」
綾瀬より先にセイジのほうが、その話題を持ち出した。
「うーん・・・よかったら・・泊めてもらいたいんだけど・・」
やっぱりな、といった表情を見せるセイジ。別に嫌というワケではなさそうだが。
「別にいいぞ。・・ていうか服着ろよ!姉貴のでも借りてよぉ」
「そ、そうね!ど、どこにあるんだっけ?」
「俺の隣の部屋だ。まぁテキトーに選んでくれや」
「うん、じゃあそうさせてもらうわね!あ!あとお母さんに友達の家に泊めてもらうって連絡するから・・電話かして!」
「おう」
お互いさっきの狂った時間は気にしないことにした。
まぁ別にカップルなんだしええじゃないか─というワケだ。
ただセイジは少し美鳥に申し訳ない気がしてならなかった。事が終わった後に、痛感する。
やっちゃいけない・・わかってはいるのだが。・・。・・というか今回は姉貴のバカのせいでやったようなモンだ。
もう絶対しねぇ。心に誓うセイジだった。
27961:04/08/20 01:13 ID:JNKwXEy9
「・・・ハァ?」
「何よその顔。」
「今から勉強だとぉ!?」
自室に戻ったセイジと綾瀬。既にベッドに潜り込もうとしていたセイジを綾瀬が引きずり出す。
「当然じゃない。私、今日はそのために来たのよ!エッチなことだけして寝ようなんて甘いわ!」
「んだよ〜せっかく気持ちよく寝ようと思ってたのによ〜〜」
「はいはい、さっさと椅子に座る!」
口を尖らせダダをこねるセイジ。そのセイジを目で一喝し、閉じていた教科書を開く。
「なんてったってまだちょっとしか進んでないわ!徹夜してでも・・やるわよ!」
「はぁ〜〜〜〜・・・?」
パン!と自分の頬をたたき、気合を入れる綾瀬。
セイジもダレた顔をしながら、ゆっくりと教科書に視線を向けた。



28062:04/08/20 01:14 ID:JNKwXEy9


大きな大きな春日野邸が、空から降り注ぐ朝の光を全身に浴びている。
その大きな屋敷の小さな窓から、一人の少女が外を眺めている。
この一家の一人娘、春日野美鳥。
一日前、原因不明の永い眠りから目覚めたその少女。
顔色も、体調も実にいい。窓から見える、木々や鳥を眺めていると、自然と笑みが浮かんでしまう。
心も清らかに、輝いている。こんな気持ちは、16年の人生で初めてかもしれない。
「お嬢様」
ふと少女の部屋の扉が開く。開いた主は、全身全霊で少女を慕う、メイドの牧絵さんだ。
「牧絵さん!・・・どうかしたんですか?」
「いえ・・朝のご挨拶を」
「あ・・・どうもありがとうございます!いつも迷惑かけてばかりですみません・・」
「いいんですよ、お嬢様!これが私の仕事ですし、私はお嬢様が好きですから!目覚められた時、どれだけ嬉しかったか・・」
慌てて頭を下げる美鳥に、微笑みかける牧絵。
「牧絵さん・・ありがとうございますっ・・」
「これからも何か用があれば、なんなりと申しつけください。この牧絵、命を賭してでもお嬢様に─」
「命を賭してだなんて・・」
片手でガッツポーズをしてみせる牧絵。美鳥は少し笑って、再び外を眺める。
「・・・じゃあ、早速ひとつ・・・お願いしていいですか?」
「はい!どうぞ!」
「私と一緒に・・・お散歩してください。天気もいいですし、外に出てみたいです!」
「喜んで!では、着替えてきます!お嬢様はこの部屋でお待ちください」
「はい!」
少し駆け足で部屋を出る牧絵。本当に嬉しそうだ。
自分は人に恵まれている─美鳥はつくづくそう思った。
28163:04/08/20 01:14 ID:JNKwXEy9
「温かいですね」
「はい。最近はずっとこんな感じですよ」
ふたり並んで、のんびりと歩く美鳥と牧絵。
何の目的もなく歩いているわけではなく、美鳥が「行きたい」とある場所へと向かっている。
河原や海辺のような、歩いていて気持ちいい場所でもなく、単なる細い住宅街の道。
この先に、美鳥の求める、あるモノが存在している。
「行きたい場所って、どこなんですか?」
「ふふふ、それは着いてからのお楽しみです!キレイですよっ!」
「きれい・・?」
「ふふふ・・・」
求める場所まで、あと少し。綺麗に咲き誇る、あの「桜」まで─
28264:04/08/20 01:15 ID:JNKwXEy9
息をきらせながら、走って走って走りに走る二人の若者。
昨日の晩には徹夜してでも、と気合を入れて勉強に臨んだはずが、いつの間にか二人とも熟睡してしまった。
それどころか思いっきり寝坊をかましてしまい、二人して学校へと走るハメになった。
本来土曜日なので学校は休みのはずなのだが、今日は前々から準備していた「卒業生を送る会」の日なのだ。
「どぉして起こしてくれなかったのよ!!」
「俺だって眠かったんだよ!!」
既に登校する生徒もいない通学路を、激しく罵りあいながら突き進む。
「どーしてそうマヌケなのよ!!」
「あのなー!!人に問題やっとけって言って、数分後に机にべったり張り付いて寝てたの誰だよ!!」
「寝たのは悪かったけど!そこで起こしてくれりゃよかったじゃない!」
「うっ・・」
校舎が見えてきた。だが、ここからが長い。
学校で定められた通学路では、ここから校庭を迂回して行かなければならない。
「おい!こっちだ綾瀬!こっちの裏道使ったほうが早い!」
「え?・・そ、そうなの?」
昔は遅刻ギリギリをついたり、遅刻したり、そんな毎日だった。
だからどこをどう進めばより早いか、それは脳に叩き込まれている。
そして見つけ出した最良の道。「桜」の裏道。
28365:04/08/20 01:15 ID:JNKwXEy9

「ストップ!」
順調に歩を進めていた美鳥と牧絵。だが突然、美鳥が曲がり角の手前でピタリと止まる。
「・・?どうかしましたか、お嬢様」
「ここを曲がったところに、私が見たかったものがあるんです」
「!そうですか!では、早速!」
牧絵が美鳥の手を握って角を曲がる。
「・・・これは・・」
コンクリートの高い丘。その頂上に一本、堂々と聳え立つ桜の木。
無数の花びらを纏い、微かな風が吹くごとに、少しずつそれを散らしている。
「綺麗ですよね・・。私、この木を見ると心が落ち着くんです」
「これは・・桜田門高校の桜・・ですか」
「はい」
美鳥がこの桜を知ったきっかけは、沢村正治。彼の存在だ。
彼の姿を追って、この校舎に近づく。しかし過去の自分は、彼を目の前にすると身体が固まってしまい、言葉がでなくなってしまう。
そして何もできず逃げるように立ち去って、最後にここで息をつく。
見上げたそこに立っていたのが、この桜。当時はこの綺麗な花を纏っていなかった。
ただ、それでも何故か心が落ち着いたし、何より春になったその時、この桜がどれだけ美しくなるのか、それが楽しみだった。
そして期待を裏切らず、この桜は優雅に花を咲かせている。美鳥は素直に感動した。
「こんなところにこんな桜があったなんて・・知りませんでした」
「実は私も咲いてるのを見るのははじめてなんですけどね・・えへへ」
「それにしても今日は土曜日ですよね?授業はお休みのはずですが・・校舎の中が騒がしいですね」
「そういえばそうですねー。何かあるのかな?」
二人が桜の木から視線をそらした、その時だった。
28466:04/08/20 01:16 ID:JNKwXEy9
なんだかんだでこの裏道も長い。距離的には確かに短い感じだが、上り坂だ。
走りにくい靴で、セイジの自宅から全速力で走ってきた綾瀬の足が、次第に遅くなっていく。
「はぁっ・・はぁっ・・ちょっ・・ちょっと待って・・」
綾瀬とセイジの距離が少し開く。
「あと少しだ!ほれ、つかまれ!」
セイジが右手を差し出し、綾瀬もソレをギュッと握る。
地面に散った桜の花びらが落ちている。左手に桜田門の象徴とされる桜の木が現れる。
ふとそこでセイジが右の曲がり角に視線を向けた。

───────

一瞬の遭遇。美鳥とセイジ、双方の視界に写ったお互いの姿。
一瞬。一瞬だった。その一瞬の後、風、ひとつの風がフワリと強く、吹いた気がした。
そして気がつけば、美鳥は桜に背を向け、来た道を戻ろうとしていた。
「お嬢様!?どうしたんですか?まさかお体のほうが!?」
「い、いえ違います!い、家に帰りましょう!はやく!!」
沢村正治に会った。それだけじゃない。彼の手を握っていた一人の女性。
彼女の存在が、美鳥のこの行動を起こさせたのか。
「え・・ええ・・?」
牧絵の手を思いっきり引っ張って、来た道を戻る。
数秒としない間に、二人から桜は見えなくなった。
28567終了。:04/08/20 01:16 ID:JNKwXEy9
全速力のセイジの足に急ブレーキがかかる。
「きゃっ!!」
突然すぎるブレーキに、綾瀬は対応しきれずセイジの身体にぶつかる。
セイジの胴体に思いっきり顔をぶつける綾瀬。
「いったぁ・・・。ちょっと!いきなり何止まって・・」
セイジが目を見開いて、直前に通り過ぎた小さなT字交差点を見つめている。
「・・・わりぃ、ちょっと先いっててくれ」
セイジがその交差点に向かって歩き始める。
「えぇっ?何行ってんのよ!遅刻するわよ!?」
「大丈夫だ!ぜってぇ間に合わすから!」
遅刻リミット五分前を示す予鈴が鳴り響く。そのおかげで少ししか離れていないのに会話ができない。
「・・・〜!!絶対遅刻しちゃダメよ!!」
綾瀬が再び走り始める。疲労でスピードはなかったが、すぐそばで曲がったので、すぐに見えなくなった。
そしてセイジが歩調を速める。
(まだはっきりとした答えはだせちゃいねぇ・・・だけど・・挨拶ぐれぇはしてやらねーと・・!
 俺は・・お前のこと知ってるってことぐらいは言ってやらねーと・・!)
少ない脳みそで、色々な事を考えながら走った。
「美鳥!」
一瞬の再会。すでにその場所に美鳥の姿はなかった。
誰もいない、細い道だけが写っていた。
一通り、あたりを探してみるが、見つからない。一瞬、一瞬だけの再会だった。


28648 ◆fmJ8TaKaKo :04/08/20 01:22 ID:JNKwXEy9
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、 ついでにトリップテスツ
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
以上です。やっぱ長いなぁ。なんか惰性で長くなった感もありますし。
今回あろうことかエロシーンカットされてますが、やっぱり板的にもエロシーンは
多いほうがいいんですかね?書くのが苦というワケでもないんですが。
意見聞かせてください、たのんます。
次はもう少し多くの登場人物を絡ませて物語を進めたいですね。
え?続きなんていらない?
287名無しさん@ピンキー:04/08/20 01:45 ID:SH1VgVud
>>286
え?続き?不完全燃焼は体に良くn(ry
いや、書いて。頼むマジで。
>エロシーン
適度に、適度に、かつ濃厚に。
288名無しさん@ピンキー:04/08/20 13:34 ID:9w8MAKQh
ネ申よ、何卒何卒美鳥たんの程お頼み申すで仕り候。
289名無しさん@ピンキー:04/08/28 14:16 ID:gxARgHjs
あげ
290名無しさん@ピンキー:04/08/31 23:01 ID://x0S6wS
あんたすげーよ。
ビバップ板並に感動しました。
291名無しさん@ピンキー:04/09/01 03:26 ID:4/gIcO9x
>>48
あんたネ申や…

TaKaKoタン(*´д`*)ハァハァ
292名無しさん@ピンキー:04/09/08 20:29 ID:SUUEY+5S
保守
293名無しさん@ピンキー:04/09/13 10:40:47 ID:QLKMhf3k
あげ
294名無しさん@ピンキー:04/09/17 13:01:55 ID:4Z/G2D5G
>>13
そういう世界とも繋がっていきますね。→大銀河になっていくようですから…
松本零士999ですでにスターシァ、ネオガミラスが登場していますし。
ダナサイト999.9は(旧)復活篇とリンクしていますし。

今後は「松本零士の宇宙戦艦ヤマト」はこういう方向で行くってことでしょう。

「西崎Pの宇宙戦艦ヤマト」は取り敢えずは東北新社との話し合いから・・・
295名無しさん@ピンキー:04/09/17 13:02:39 ID:4Z/G2D5G
>>294
ああっ誤爆スマソ
296名無しさん@ピンキー:04/09/18 16:32:30 ID:hk2HzhGc
                  ,、-''"´ ̄``‐、
                 ,-'´/ // ,、イ,へ ヽ
  _             / /レ'´-''´ '´-‐、.', ',   r┐       __
  l  l   r┐  ,、-‐ー、 /イ ,' l ,-‐、   ,-、 i .i r┘└-┐     l  l
  l l   l l  i .a lヽ // rl l '、、、.   ´、、` l .l  ̄| =ニ      l  l
   l l   L」 `‐'´丿 ノレl 、l l   l‐-ーァ  ノ l    ̄つ``i     l l
   l ヘ       ヽノ  レ', l`‐、. ',._.ノ , -'i l    「  _,-'r--.  └┘
   ヽ/       _, 、 -''"´ ヽl  ヽ ̄フ l`レ    └'´ └ァ ) ○
        ヽ``''"´   _,、-/   I ♥  l ノ \       ヽ
         ` ‐レ ''"´   /   S E I J I l \  ヽ
                  /        l   \  `‐-っ
               /     /\  !、    `‐、r'"´
               ,'   _,-'´ ─ `‐、 ヽ
               ,'      ロ |コ    \
                 i__         |     /
              ``‐、         ノ
                 ``‐-、.___,、-'´
297名無しさん@ピンキー:04/09/24 16:35:38 ID:PrTo8iCF
美鳥と精子くんの熱い日々はいかがっすか
298名無しさん@ピンキー:04/10/01 15:36:38 ID:21pOGosG
48 ◆fmJ8TaKaKo さん続きマダー?
29948 ◆fmJ8TaKaKo :04/10/02 01:38:07 ID:ZHj6eOqD
           _,、,、,、,、__
    *.   ,Oニ二_.、っ___)
 +     、i!|i,,   / ./     ┼
   +   ∧竜∧ ./ ./   +
.      (u´∀`/ ./  +
|~~⊆二二    ~ ./    *    祝 優 勝 !
. ̄  *  .|    |  *    +
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここしばらく音沙汰なくて申し訳ありませんでした。
近頃仕事の面、貴子タン以上に愛しているドラゴンズの面と色々と盛り上がってしまい、中々顔を見せることすらできま・・いや、しませんでした。
楽しみにしていた方々に迷惑と失望を与えてしまったことを心より反省いたします。
ですが今日、ドラゴンズは優勝を決め、それと同時に仕事のほうも落ち着いてきています。
滞っていたパロのほうも徐々に執筆スピードをあげてきています。
まだ完成にはしばらくかかる見込みですが、少しでも皆様の期待に答えられるよう、日々精進していきます。


(;´Д`)いや、たのんます。見捨てないでください。コノトオリデスハイ
300名無しさん@ピンキー:04/10/03 20:06:57 ID:6Emcm3jx
ワラタ
漏れはそーいうバカな人好きですよ
続き頑張ってください






横浜…OTZ
301298:04/10/03 22:06:56 ID:hmj8SYdz
金が無くって有力選手を泣く泣く戦力外にしている広島よりましだ!
西山・・・町田・・・(´Д⊂
緒方(若い方)、貧乏球団の意地見せてくれてありがとう

<ライブドア

仙台は楽天にくれてやって広島に来い!
302名無しさん@ピンキー:04/10/04 23:48:41 ID:obLRQwwd
    /∵∴∵∴\
   /∵∴∵∴∵∴\ せんちゃん
  /∵∴/■■■■/   
  (6    ■■■■      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |    ___ |   <BPではなるべく悪く書かないでくださいよ
   \   \_/ /   ζ   \_________
     \____/   /  ̄ \
  /⌒  - - ⌒\/\   / \|
/ /|  。   。丿 | |   (゚)  (゚) |
\ \|    亠  | (6      ⌒つ |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  \⊇  /干\| |    _||||||||| |  <おう、まかせとき。ちなみに次も新作でたらタダで送ってちょ
    |       |  \ / \_/ /     \_________
   ( /⌒v⌒\_ \____ /
パンパン|     丶/⌒ - - \
    / \    |  |    / |
    /  ノ\__|  |__三_ノ|  |
   /  /パンパン|  |      |  | チクモト氏
  /__/     |  |      |  |
          ⊆       | ⊇
30348 ◆fmJ8TaKaKo :04/10/05 00:12:15 ID:48YivN9p
  n              n
 ( ヨ)          (E )      +
  ヽ、ヽ、∧_∧ / /  *
    ヽ、( ´∀`) /    ┼    祝 優 勝 !
     ヽ      /
   *  |     |
       l     |    +        *
       |     |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

温かいお言葉、どうもありがとうございます。励みになります。
次のお話ですが、今月中か来月上旬までには・・と思っています。
しかし自分以外にパロを書いてくれる方はいないものか。
情けなくも元々執筆スピードが非常に遅い自分。スレひとつ持つには荷が重いっす。
まぁすでに美鳥の日々自体、旬が過ぎてしばらく経ってしまっている作品。
うーん、希望は薄いですかな。
304名無しさん@ピンキー:04/10/06 09:11:42 ID:gy53EbC5
ゆっくりがんばれ


西武・・・
305名無しさん@ピンキー:04/10/09 20:37:05 ID:pKf6rjPk
306名無しさん@ピンキー:04/10/09 22:34:32 ID:82YxrxXf
変なスレ…
307名無しさん@ピンキー:04/10/20 23:24:53 ID:p5Pzs+ef
神よ
308名無しさん@ピンキー:04/10/23 19:54:00 ID:MC55VymP
超の読み切りもえろえろだったわけですが……あれで書くのは大変か。
30948 ◆fmJ8TaKaKo :04/10/23 22:49:38 ID:mBF425NF
        Λ竜Λ
        (´∀` )-、  50年ぶり日本一まであとひとつ・・
       ,(mソ)ヽ   i  
       / / ヽ ヽ l    
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
>>308さん
なんと、もう読まれたのですか。自分も興味あるんですが近くの本屋で売ってないんですよねーサンデー超。
音禰タンも悠々守備範囲なので、うーんちょっと遠出してみようかな。
・・・>>303で竜のカツラかぶるの忘れたよ_| ̄|○
310CC名無したん:04/10/28 00:31:11 ID:QyO7VrYm
一気に読み倒しました。…フーゥ。
…美鳥…(つД`)
311名無しさん@ピンキー:04/10/28 21:00:49 ID:vU4J5Su3
セイジx美鳥

セイジは今日も台所へ。
「美鳥〜」
右腕の袖から小さな女の子が現れたとさ。
そこに包丁を振りかざし・・・
「スコン」
「きゃー!!!!!」
そこには真っ二つになった美鳥の姿があったとさ。
おしまい。
312CC名無したん:04/10/28 21:50:39 ID:QyO7VrYm
>>311
40回位氏んで下さい
313名無しさん@ピンキー:04/10/31 23:02:12 ID:+LUJdjMy
保守する!
314美鳥の中を走り抜けてく真っ赤な…:04/10/31 23:17:17 ID:op9tQRWP
↑が分かる人は何人いるかなぅ…
…とりあえず保守しませう。
315名無しさん@ピンキー:04/11/01 01:50:43 ID:KoRDsiDs
ポルシェほしゅ
316314:04/11/01 12:33:58 ID:WEqjqBoS
>>315
を。やるじゃないか。
フー
317CC名無したん:04/11/04 11:13:05 ID:1Z44dzwt
保守
318名無しさん@ピンキー:04/11/06 07:27:56 ID:zEthoWUt
ほす
319名無しさん@ピンキー:04/11/06 23:16:32 ID:IzqL4yCn
>>318
ナイスほす♪


…保守。
なんとしても神光凜まで粘らねばならんぞ!
320名無しさん@ピンキー:04/11/08 20:27:40 ID:B3r4rr6z
          i              人 l、     ヾ    `´      //
          /         ,ィ /  ヽi ヽ. l、   ,|         /   /
          "i     /^ヽ! / !,/ -―-  |,/ |   ハj         そ 人
         i    l ハ i/      ━    ヽ. l/ /           ゙ヾ. ヽ、
         ゙l.   ヽ_             { 、_ソノ   ,.. -  ..、      '; !~
         /ヽ! ,ィ/            `-  ;'    ;'      ` :,    ヽ!
       /  _Y     ヽ      t 、  /_     ':,  ━     ;      ヽ,
      〃´ ̄ 亠─----;:>- 、.  `´ /,,. ';  ,, _  ` 、 _ ,,, .. '         ;"
     i'´          ̄  __ ,,.. -`<´ ;: '",:' ,:'     `  -  、  ,,.. --‐ /
     /l         ,. - ´ /     ヽ`´,. '           ` ~    /l
    i  !         /    /       `'`i   ,.-‐ 、   , ,    ,. -‐'  |
.     l  i     /     l          !  ` -: '    '   ィ       i
    l    !   /       l          \   ,...、__,,.-'' /;'        l
    |   ヽ/         !           `-:イヽ-'  / /       ;リ
   |                i             ` ~ ´  /        ;'
    i                   !                     /       /
.    i                 ヽ  __          _,,,,....ノ       /
   l                   `ー' i~~ ̄ ̄ ̄ ̄          ,〃
  ;:;:;:.:. : .  パトラッシュ、神光臨を待ち疲れたろう・・・でも保守するんだ・・・   . : :.:.:::;:;:;;
321名無しさん@ピンキー:04/11/10 08:02:21 ID:dPVX9GTs
神が来るまで保守するんだ…パトラ…誰だよお前。
   ,.-─-、      __,,,,,,
   / /_wゝ   ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
   ヾ___ノ  ,.-,/        /::::::::::::::::::::::!,,  \
   /|/(ヽ(  ,'          i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
322名無しさん@ピンキー:04/11/12 00:19:34 ID:W9kn+sas
.          ,'  ..::| .::;',' :;:','フ'7フ''7/   ',.ト',_|, , ',.',
       ,'   .::::::!'''l/!:;'/ /'゙  /     '! ゙;:|:、.|、| 'l
.         ,'.  .:::::::{ l'.l/  、_  _,.      'l/',|.';|
       l  :::::::::::';、ヾ      ̄     `‐-‐'/! ';. '
.         ! :::::::::::/ `‐、        ゝ   |'゙ |
       | ::::::::/   \    、_, _.,.,_ ノ::: !  神が早く光臨しますように・・・
       |::::/.     _rl`': 、_     ///;ト,゙;:::::./  
..      `´      /\\  `i;┬:////゙l゙l ヾ/
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
323名無しさん@ピンキー:04/11/12 07:59:37 ID:8J380EiG
>>322
うむ。
保守あげ
324名無しさん@ピンキー:04/11/14 23:10:14 ID:QxzE1hpE
真行G―!!!
325名無しさん@ピンキー:04/11/15 21:59:17 ID:ig5zGDxP

        ,,..-''""    ` 'ヽ、
      / .w/、  ,、 、.   \    ,,,_
      i'  i" ~.ヽ ヽ\\ヽ ,.`、.  /'⊃`i  み みんな
       i / i |>、,_ヽ .iヽ/゙゙ヽ`、 v-、  > r''"
  _,,_   "レ!iレ(  ) ヽ| ヽ,_ノ .', '!. i./ ./   あきらめないでー!!
 i"⊂i,   !||  `"___,,,,,, -‐、   ', 'v'  ,/
 ヽ-、, `ヽ、'|i   ', /    ヽ  r', 'i ,/
     ゙ヽ、 |.ヽ,_ ',i      レ' i V      保守よ〜〜!!
      `'i  i `''ヽ-── '"!!  i ハ
       i .iヽ、  !!.     !! ,r"レ'
       レ、|   `i !!  ,,,,、、==''i
            i""~~     '、
326名無しさん@ピンキー:04/11/16 01:02:13 ID:9lB6gaet
◆fmJ8TaKaKo 神はドラゴンズ逆転敗退により意気消沈といってみる。
327名無しさん@ピンキー:04/11/18 21:16:52 ID:ns8J9x7l
        \                / 〃  _,ァ---‐一ヘヽ      .../ てめーらオレがいないと思って
         \               i  /;;;;;;;;;;     リ}      ../勝手に保守やめてんじゃねーだろーな
           \.                |   〉;;;;;;;;-‐ノ  '''ー {! ∧__T _ ,,,r -r-T‐-、
            \            |   |;;;;;;; ‐ー  くー |"~。 r *o:*::f:::r:::..l. |
   ::::::::::::::       \    __,-,,-、  ___ヤヽリ;;;;;   ,r "_,,>、 ゚'}::::::::*o;;;ro ot _f_ヽ丿
   ::::::::┃二\     _\__/| | l |ヾ-"~  ヽ_」;;;;;  ト‐=‐ァ' !,,..-v--'''''''"V"~~ ┴
   :::::::┃. \\  l⌒l二|-l ..uUU""l----' ''ゝi、   ` `二´' 丿:::::::::::::::|
   :::::::┃-=-`9|、  "~ ...| ヽ  l ̄”/:::: __.、__|`'' ー--‐f '´:::::::::::::::::::|
  ::::::::::┃ヽ _ ヽ      |  |  / ..,-" //| ;;   ::::  ;; l l ` ;  ::::::|
  :::::::::::┃i".ヾ, |      ..| /  |  / ;; | | l   ;;;;  _//  `;; 、::|
   ::::::::┃||" /l___     | /   | /  l; | |   "〜-""~ //     `,
   ::::_/|\:~/| |   . |/   |/-   /|.|       //  ;; ;;   `,
    |  |_  ,,,,|  |   ../   . |  \ | |____    _//  ;  l|    `,
    |  | ""    |   /   ;' .|  /"/o  "" " " o\  ";.|:::::::::  l_
    |   |      l ... /   ;; |;;;;;". l/::::::::::::::::::::::::::::::::::`l :::::: l::::: _ - ".l
    .|   |      |  |   .;; l  / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `l :::l/    ;;` ;
    |   |      | .`l    "_ノ"\ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| / `;;   ;;; l
      皇太子様が保守に参られました
328名無しさん@ピンキー:04/11/19 08:40:30 ID:70JIj7sK
皇太子様まで…w
329名無しさん@ピンキー:04/11/22 13:31:08 ID:yBudousL
保守
330名無しさん@ピンキー:04/11/25 16:09:41 ID:KkvbaPkc
ほす
331名無しさん@ピンキー:04/11/27 17:20:10 ID:crx+aqFc
   ,.-─-、
   / /_wゝ-∠l
   ヾ___ノ,. - >
   /|/(ヽY__ノミ
  .{   rイ  ノ
パトラッシュ、疲れたろう。僕も待ち疲れたんだ……

   ,.-─-、
   / /_wゝ--
   ヾ___ノ ´_ゝ`)
   /|/(ヽ __ノミ
  .{   rイ  ノ
でも保守し続けるんだ……パトラ……誰だよお前!?
332名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:52:19 ID:+oLwgaz8
もしこのまま◆fmJ8TaKaKo氏が消えてしまったら
一生西武を怨む 許さない
333名無しさん@ピンキー:04/12/01 21:37:34 ID:vZ9wXCOq
日本シリーズ前
    \ ヽ     /  /  /

    (Д´) ∧_∧ ∧_∧
    ノノ⊂(∀・  )、(∀`∧ ∧
    ┌ <   (^ニ  /l  .(Д゚,, )
         (_┌ (_ ○ニ ○v
          し  l l  l \
日本シリーズ後
    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    :::::::::: : : :    : : : :::::::
    :::: : :        : : :::::
       ∧_/ ∧_/ ∧∧
    (д´(д・ (д` (д゚,, )
    /  /    /   /
334名無しさん@ピンキー:04/12/04 23:26:44 ID:FpLkm5DU
          __、--..、、
       _<⌒ヽミヽ ヾ !'⌒≧_
        ,Z´r;=-‐- 、ヾ 〃′≦
      7,"/   __‐ 、`ー-'⌒ヾ.7
       ! l ー‐- 、ヽ._`ー'´, u !     r'⌒
       .l !!L、u __\  ̄ 〆"T   (  保
      l.r‐、ヽ 、‐。‐-、V/∠==、|    ) 守
     ,' |.l´! | u`ミ≡7@ )゚=彡 !   (  っ
     /,' l.l_|⊥%ニニソ(@ *; )ー-*|    ) :
    ,/〃',ゝ|/>rーrーrゞr<二二フ  ∠、 !
  ∠ -:/ ト ヒ'土土土十┼┼ヲ;!     `ー-‐'´
 ̄:::l:::::::|、  !lヽ~U ~  __ ̄ ̄.ノl
::::::::l:::::::| \. ヽ.ll ヽ、 ___'/l/`iー- 
::::::::l::::::::ト、. \ \. ll  ll  ll ll /:::::l::::::: 
:::::::::l::::::::| \ \ `ヽ、 ll ll/!:::::::!::::::
::::::::::l::::::::|   \ \  /`ヽ'  |:::::::l::::::::
:::::::::::l::::::::|     \. `/  /   |:::::::l:::::::: 
335名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:47:43 ID:B7SlhEPL
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
       o ____          |  
       //ィメハヽ\ O    | dat落ちにはさせません
    。 (`Y××レ'リl |     | 
       Yl F⌒l |/| |/)   <.  
 ぱ   o __||ヽ-┴|l''゙’/  ぱ  \______
 た 。   (_r‐‐---.、く    た
        /    入 \
      /    |j l| ヽ-'
     く   u   /l|
    /\    ミ|
   /  lj \_,ィ〜'
336名無しさん@ピンキー:04/12/06 10:27:27 ID:jr9V74m4
◆fmJ8TaKaKoが来なくなって既に一月半が過ぎた・・・

約束の日からも1月が過ぎようとしている・・・

・・・僕は此の頃こう思うんだ

◆fmJ8TaKaKoは、もう帰ってこないんじゃないかって・・・
337名無しさん@ピンキー:04/12/09 09:57:11 ID:kbaW4U19
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
       o ____          |  
       //ィメハヽ\ O    | 保守!保守!
    。 (`Y××レ'リl |     | 
       Yl F⌒l |/| |/)   <.  
 ぱ   o __||ヽ-┴|l''゙’/  ぱ  \______
 た 。   (_r‐‐---.、く    た
        /    入 \
      /    |j l| ヽ-'
     く   u   /l|
    /\    ミ|
   /  lj \_,ィ〜'
338名無しさん@ピンキー:04/12/11 01:02:43 ID:gKIctRLa
'"´     ̄ ``‐-、._
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄```‐-、`‐、
__         ``‐\
';::::::::::`´`"''ー‐-、,.__   ヽ
ゝ‐、::::::::::',ヽ::::::',、::::',\``‐-、ヽ
   ``‐、」. \:',ヽ:::i  ヽi‐、  ',
        、 `` `:!  `l:::`‐、i
        `‐、.___  l::::::::l:::',
         (二二)  l:::::::::l:::',
          (  )  l:::::::::lヽ',   神はまだですか・・・
         ,、-‐ー-、 .l:::::::::l .i:',
         (:::::::::::::::) l:::::::::l.ノl::i
         ` ‐-‐'´ ./l::::::::l::::::l:::l
  ____       /::l:::::::l:::::::l.';:l
  (_____',    , -'i:::::::l::::::;';::::::::l ';l
、       _,、-''´:::::::トlヽl:::::;'iヽ`‐、l ヽ
 `i ‐--‐'"´ lヽ::::l\::l ,'::::;'ヽl
339名無しさん@ピンキー:04/12/14 23:10:51 ID:ANDWpzq7
340名無しさん@ピンキー:04/12/15 16:58:13 ID:amM/3+qI
↑同人誌 パスはkin
341名無しさん@ピンキー:04/12/16 16:45:53 ID:K8KUMQLN
404
342名無しさん@ピンキー:04/12/16 17:55:19 ID:4RQlN1oX
>>341
403
直リン禁止
343名無しさん@ピンキー:04/12/20 23:37:18 ID:ghZj5jBp
   ∧∧
  (  ・ω・)
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/
344名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:17:15 ID:XqRBnnFI
              -― ̄ ̄ ` ―--  _
          , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _     ブッブー
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、    ブーン
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ      キキー
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \:::::_| ̄ ̄ |_::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" |       | )) ̄
                  ̄◎ ̄◎ ̄
345名無しさん@ピンキー:05/01/01 15:52:52 ID:s2Tk6Xob
あけおめ
346名無しさん@ピンキー:05/01/02 21:52:25 ID:ltgkpbtC
┏━━━━━━━━━━━┓::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┗┳┳━━┃超┃━━┳::::::::::::オマエガカンジテry:::::::::::::::::::
  ┃┃    ┃先┃    ┃┃::::::::::::∧_∧::::::::::::::::::::
┏┻┻━━┃生┃━━━━ ::::<`ш´ >:::::::::::
┗┳┳━━━━━━━┳━┛::::::(    )::::::::::::::::::
  ┃┃              ┃┃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ┃┃              ┃┃
  ┃┃何時の間にか、過疎化しますたね
  ┃┃              ┃┃
  ┃┃     ∧_∧   ┃┃
  ┃      ( ´∀`)
        _(    つ ミ_____
      |\\\\\\I\\\\\
      |  \\\\\\\\\\\\
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
           |    誰  彼  百  円    |
347名無しさん@ピンキー:05/01/07 07:56:26 ID:pZCWCA5u
フィギュアおたくの名前なんだっけ?
348名無しさん@ピンキー:05/01/08 11:46:40 ID:afobllky
たしか、坂崎だったか桜井だったか・・・
349名無しさん@ピンキー:05/01/09 16:40:37 ID:eOrjpe/Q

  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;  綾瀬最高……
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙   そんなふうに考えていた時期が
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>   俺にもありました
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f     
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!    
350名無しさん@ピンキー:05/01/12 08:18:18 ID:mjjxbb3P
あ、自分で聞いててアレだけど思い出した、フィギュアおたくの名前は確か高見沢…
351名無しさん@ピンキー:05/01/12 16:25:32 ID:AAY3rHeM
>>350
>>348に感謝しろ!
352名無しさん@ピンキー:05/01/13 19:50:21 ID:wSV5S0Ra
そこはコンクリートに囲まれた、薄暗くて寂しい部屋。
部屋の中央には制服姿の奈緒がいた。
両手、足の甲、お尻を床に着けた格好で座り込んでいる。

俺は奈緒の脇下に手を潜らせ、制服の上から
その薄い胸を手のひらで包み、上下させてみる。
・・・・・・温かくて、思ったよりも柔らかい・・・・・・
その薄い乳房の下にある肋骨の感触。
制服越しに擦れる、手のひらと硬くなった乳首。

このまま、しばらく胸を弄び続けた。
汗で湿ってくる奈緒の身体。
しだいに反りはじめる奈緒の背中。
荒くなっていく奈緒の呼吸。
困るかの様に眉を顰めて、赤面している奈緒の表情。
そして、いつまでも、胸を弄び続けていった・・・
353\______________/:05/01/13 19:51:37 ID:wSV5S0Ra
        0
       o
      。
( ´∀`)

という夢を見たんだ。
もちろん、目を覚ました後、即行でヌいた・・・が・・・
何で綾瀬じゃなくて奈緒だったんだろ・・・
性の対象外だった筈なのになぁ。
354名無しさん@ピンキー:05/01/15 21:50:13 ID:z9JKqi1b
>>351
えー、カスリもしてないのに…
>>352
(・∀・)イイ!
355名無しさん@ピンキー:05/01/17 21:08:32 ID:PITAPr/c
こんなに話を作りやすいマンガはない気がするんだが、
あまり書こうとするひとはいないんだな…
356名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:11:04 ID:tQLNhzPl
>>354馬鹿者!坂崎、桜井と来たら高見沢しかいないだろ!
357名無しさん@ピンキー:05/01/23 18:33:08 ID:1DsIoUK+
>>356
という連想が可能なのは、おそらく30代
358名無しさん@ピンキー:05/01/24 14:12:10 ID:Fwudugeh
>>357
そういう君も( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
359名無しさん@ピンキー:05/02/11 12:06:16 ID:1nIU6OV0
    /::::i::::、:::ヽ、:::::\:ヽ:\::::::ヽ:::、::ヽ::、:',
    /::i|::l::ト、ヽ::、:::ヽ:、::::::\::ヽ::::l::::ヽ::i:::i:::!
   /:/:!:::!:|::ヽ:\ヽ::::、:\::::ヽ:::ヽ!::::::i::|:::!::!
   !ハ::|::::i::l:|心、:ヽ::\:ヽ_\、\:::ヽ:::|!::|:|i 駄目だ このスレ……
    i、:!:|:、N{、ヒjヽゝ\ヾイ ヒj >、ヽi:、|!:|:l
     ヽ:!::トヽ ̄ l! `  ` ̄´ |::l::|:|j:,!:!  早く過疎化をなんとかしないと……
      ト、::! u         j |::/lj:::!リ
        ヾ、  丶 -    u リイ:|リ
        リヽ ‐、ー- 、_   /イ:::i
       rー'"ト:l゙、   ̄   ./  , |::!
      / ヘ ヾ ヽ、 _,. '   / |:'
360名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:15:53 ID:3xO5W78p
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
       o ____          |  
       //ィメハヽ\ O    | 保守!保守!
    。 (`Y××レ'リl |     | 
       Yl F⌒l |/| |/)   <.  
 ぱ   o __||ヽ-┴|l''゙’/  ぱ  \______
 た 。   (_r‐‐---.、く    た
        /    入 \
      /    |j l| ヽ-'
     く   u   /l|
    /\    ミ|
   /  lj \_,ィ〜'
361名無しさん@ピンキー:05/02/27 19:04:14 ID:Kv2V0ixT
             _,. _
          , ィ ´    ̄ `丶、          
        / / /          ヽ         美鳥エロパロスレはもう終わったスレだ
          ,'  / 〃 / //  i l !  、 ヽ
       l  ,' i / /,イ   l リ i  ! ト,       そして良い子は意味がわからなくても
        |  | l / ,イ| i!  //i| ! |i l i
         |  ! l〃¬|!.l  // |!| ハ | !       決してお父さんお母さんに尋ねてはいけない
         | l| ィ'Tひ ! レ'ノ,二ト|/ |!`iト、
         | i|:コ     i └' `イL」| ヽ \     君達とお姉さんの約束だ!  いいね?
         | |ト外、  、  '    /イト外ト  ヽ 丶
         | ||7イ!iヽ  ̄ , ィi|! |レヘ|| ,  ヽ   丶、
         | |jr ュ  ` ' !´|‖|| |!ヒュ!! ヽ  \   丶
         | イi ヘ     ヽl |! || i||  i|  ヽ   \   丶
         | |ト!  l 、    \リハ  |i i   \   ヽ
       jル'、 l  ト‐-  -‐-、〉 }l  |i、ヽ   丶   \
      r ´ ヽ |  ヒZマ≧ ≦ヲ ハ  |i ヽ!   \   ヽ
     i    ヽi  |ト、 ヾ=ラソ / i  |i  丶   丶    丶
362名無しさん@ピンキー:05/03/10 22:44:09 ID:8AB6REjA
このスレはもう終わったのでつか
363名無しさん@ピンキー:05/03/16 20:42:59 ID:QoAAgdse
あげ
364名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 19:23:57 ID:3ndVZf2F
保守
365名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 18:23:43 ID:KrEDuzEj
断固保守!今日はじめてドラゴンズファンの執筆を読みました。神すぎて感動したよマジで。声を大にして
「ありがとう」を叫びたい
366名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 00:27:53 ID:FjoieMHq
ドラゴンズの天才神マダー?まとめて書籍化してほしいんだが
367名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 21:31:46 ID:jr5fzo7Q
期待保守
368名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 16:04:55 ID:1KGW5lVc
シーズン始まったんだから書き込みに来いといいたい!
369名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 22:25:46 ID:4Lj0PLiT
なにがなんでも保守
370名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 22:36:44 ID:NDwy5/b2
ほす
371名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 22:51:38 ID:8LbdRXF+
ほしゅ
372名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 19:55:33 ID:sJJ4Vvi5
保守っとくわ
373名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 21:49:02 ID:CItasIkC
保守
374名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 17:39:12 ID:0Zseylqa
            _
        r-、' ´   `ヽr-、
       ィ7 /l: ハヽハ トヾ    駄スレを保守することは、この俺が許さん!
        '|l |'´_` ´_ `| ||    信念に基づいて行動する。
        | |´ヒ}   ヒ}`! l|    それを人は正義と言う。
   __ノ゙). 从 l,  _'_.  |从    今俺が行ってることは、荒らしではない。
 ,_'(_ ノ_ヽ ヾl.> - ,イ;リ     正義という名の粛清だぁ!
 { f:テ} {'f:テ}',/\ヽ--//ヽ    
 ヽ,r─‐ 、ィ .、、 i l>Y<! i '、    バーニング!
 / iゝ_ノ iヽ /l   |l  l   ',
 lンヽ/ムノじ
375名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 11:19:45 ID:f2UGRGjM
保守
376名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 15:35:17 ID:jO0NtT/5
プッチャン?
377名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 11:23:55 ID:TS/r6gsF
      r‐ 、
   __r-‐┘ {
 / 弋__少、
/   , -‐-、  ,-┴、
|    「て_刀 厂{_]}
.、   `ー-‐′`ーイ 
 \ ______ノ<オッケェ このスレも終わりだ
   >rー┬┬<
  / |   厂|   ト、
  |  |   | |   l |    _,,,,,,_
  |  |   ヽ/  ノ |''"´ ̄;;;;;;;;;;;;;;;; ̄`ヽ、
  匸入__ ィ{ブ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;`;;.
.      |::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;/;;;/;;;;;〃;;;;;;\
     |::::'"´/;;;/;;;;,::';::〃///Wr'l;;;;;;;;;;;;゙:,  さぁ!行こうぜぶっちゃん!!
.     |:::::,ィ';;;;;/;/;/‐-、 / u   |;;;;;;;;;;;;;ヘ
    |::::://:/,/::/.`o''‐-` <=ニニ二/l/;;;;;;;;;;;;|  こいつは!この光は!俺と!お前の!反逆だぁぁー!!
.     |::::'゙:::::/'/;:/ `'‐-‐' u  、 ・ ,ノ/;;;;;;;;;;;;;,!
      |::::::::::::/'゙/ u r‐-‐‐'''''ヽ.. ̄ /,;;;;;;;;;;;;/
     |:::::::::::::::/'、  |ト-ー--、へl! u ./;:--、/
.      |::::::::::/;;;:\ l!_    /   '"rノ ノ
.     |::::/;;;;;;;;;;;;;;;\  ̄``"  ,,. :'‐y‐'"‐-、
     Y゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/`''‐--‐'''7゙;;;;;;;;;├-‐''"`ヽ、
       |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/、     /;;;;;;;;;;;;;;;|._      |
    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:.:.:`'''ー‐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;l‐\.    |
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:.:.:.:.:.:.:.:./;;;;;;;;;r‐‐--、| -‐\   |
378名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 23:32:58 ID:K554HNCl
例えば、例えばよ?
だ、誰かがっ、そ、その……
「最終話の後でわざわざ美鳥との関係を危うくさせてセイジ×綾瀬」を書くとか言ったら……
違うってば!私がか、書くんじゃないからね!言ってみただけなんだから!

上げるのだって気まぐれで……お、落ちそうだからじゃないもん!
379名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 23:14:07 ID:BFjOsdC6
緑色な千代田線の日々
常磐線取手⇒綾瀬→代々木上原⇒小田急線本厚木

            _____
      _|Π  ____  ̄|_
  / ̄                 ̄\
  |  _____________  |
  |/ 71S|l06001||多摩急行 ?柏???\|
  || ̄ ̄ ̄||? ̄ ̄ ̄?||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄??||
  ||     ?||     ||          ? ||
  ||      ?||       ?||    ヽ=@=/  ?||
  ||      ?||       ?||     (・∀・) ??||
  ||___||___?||??l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l||
  |\___||___||?________/|
  |     ?|     ?|           ??|
  |____?|____|?_________|
  |ニ● ○ニ|二二二 |?二二二ニ○ ●ニ|
  ?|__\__┌┬─-─┬┐___/__|
  |     |l_」  [※=l]  l_」|       ?|
   |    ?└ ̄ ̄ ─ ̄ ̄┘     ?|
   |.____________.|
     ―//――――\\―
    ―//――――――\\―

保守
380名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 11:26:18 ID:ub+KlsXQ
ほす
381名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 17:05:41 ID:9MpQ5r//
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、 ここは終わったスレなんだ!
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ   美鳥のエロパロはチラシの裏にでも書いてろ!
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,  な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /
382名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 01:16:41 ID:R0ML6CmS
もしもシリーズ!!
もしも右手の美鳥と美鳥本人の感覚がシンクロしていたらー!!
in美鳥の部屋(本体の前)
セイジ「ほら美鳥、見てみろよ。俺がこうしてお前の胸触ってっと、ホンモノの体の方も変わってきたぜ。」
 美鳥(ホントだ…胸の先っぽが尖ってるし、顔も苦しそうで汗もかいてる…
    私が、セイジ君の事考えて一人で慰めてた時とおんなじ…。
    私、感じてるんだ。…なんか、可愛い…
    はっ、何考えてるの私ったら!あれは私なのに…私、なのに…)
みたいな展開ありなんじゃねえの?
っつっても、もう遅いよーだな。残念。

383名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 20:28:26 ID:CED+uPJX
いいから続きを書け。
384382:2005/06/06(月) 22:24:19 ID:6DeV5a6g
もともと文才なんてない上にまともにSSを書くのは初めてときた!!
一件の依頼に応え、誰も見てない事を祈りつつショートにいきマッスル。

「オマエ、自分で触ってみろよ」
そういうとセイジ君は、私の―本物の私のパジャマの前をはだけ、乳房に私の体を押し付けました。
湿った、柔らかな感触。どこまでも沈み込むクッションの様なこの感触が自分の胸だなんて、どうにも
実感が湧きません。
鼻をつく、甘酸っぱくて少し生臭い香りは、汗をかいた私の体臭なんでしょうか。
多分私が小さいからだろうけど、部屋に充満している様な気がして…恥ずかしい。
と、急に体を持ち上げられて、乳首が目の前にあらわれました。
驚いてセイジ君の方を見上げるとセイジ君はどこか怒ったような、ううん、こういう顔をする時はいつも
エッチな気分になってる時だから、きっとそういう…とにかく、いつもとは違う表情で私を見つめていました。
その目は、私に乳首を触れと命じています。
385382:2005/06/06(月) 22:41:48 ID:6DeV5a6g
仕方なく、私は自分の顔ほどもある突起を掴みます。
まずは尖った乳首の横を擦ってみたら、案の定自分の胸にも刺激が伝わって来て、鳥肌が立ちそうです。
虫が這い回るような、こそばゆい感覚。でも…少し心地良い。擦るたびにピンクの突起がぴくぴくと痙攣するのが見えます。
自分の胸もそうなっている事を頭に浮かべながら、いつしか私は春日野美鳥という少女の体を弄ることに夢中になっていました。
擦るだけじゃ物足りなくて、揉んだり、腕を使って締めてみたりする度に、突起が大きく、固くなっていくのが面白くって。
一番凄いのは、先っぽの穴の空いてる部分に舌を入れて舐めてみた時でした。
何も考えられなくなります。たしかそこは、赤ちゃんの為に母乳を出す場所…でも今は、触ると気持ち良い場所でしかありません。
自分で慰めてた時とは比べ物にならない快感の中で、この体になって良かったと思うのは2回目だなぁ、なんてぼんやり考えていました。
                        ―終―
386382:2005/06/06(月) 22:45:40 ID:6DeV5a6g
やっぱ書かなきゃ良かったと今更思ったり。
美鳥一人称はまずかったか。いや、つーか…修行してマイルッ!!!
387名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 20:19:57 ID:7HEF5mR1
いや、良かったぞ。
思わず続きを想像してしまうくらい。
388名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 20:18:10 ID:prDDmgHS
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    l   ヽ  i:::::i .〉/ lヽ-:'::::::::::::::::l、          / ノ:::::::::::l  i:i 7i:::::i
    .i i  r 、 .i i:i l/  l::::::::::::::::::::::::i !           ハ、ノ::::::::::::::l  .リ / i/ii
    ヽ ヽi   ゙,  ゙   ヽ::::::::::::::::ノ '         ' .l:::::::::::::::::/   ./ / .i
     ヽ ヽ___.ヽ  、_  ` ‐-- ´            ヽ、.__./ ,  //
       ヽ、.  ヽ   ` ‐---‐‐            - 、___./ /
        _Lゝ、 〉,                  l           ./
   ,、-‐::''::"::::/:::::::::lヽ               ゝ          /     保守
- '::":::::::::::::::::::::l:::::::::::l. iヽ、                    /::::`:ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::l  ヽ ヽ、       )- 、      , .イ:::::::::::::::::::::::::` 、
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::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::l. i    ヽ、  `  、    ,  '   li::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ



389名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 18:49:57 ID:oTbf1qEq
>>285の続きを野良猫でもいいんでキボン
390名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 22:50:56 ID:KNQ+Ixua
保守あげ
391名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 19:10:58 ID:bsSwKFbY
新連載age
392名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 21:43:13 ID:E+Ky/nD/
新連載スレ立てたですage
393名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 21:47:28 ID:X07Eyq/D
アホやなあ…
せめて井上和郎総合スレで立ててれば、このスレを倉庫格納依頼出して合流できたのに。
ここが死にスレのまま何時までも残ってしまうな。
394名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 21:53:14 ID:E+Ky/nD/
書き間違え 新スレ立ったですsage
395名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 22:09:35 ID:E+Ky/nD/
何回書き間違えてんだか…
新連載スレ立ったですsage
396名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 01:12:19 ID:QGAyWueb
いつまでも保守〜♪いつまでも保守〜♪
守り続けよう♪
いつまでも保守〜♪いつまでも保守〜♪
護り続けよう♪
397名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 01:58:10 ID:d9hxWPm5
保守と言ったら守る♪
守ると言ったらまもる♪
まもると言ったらまもり♪
まもりと言ったらアイシールド21♪
398誘導
【あいこら】井上和郎作品でエロパロ【美鳥の日々】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121510358/


新連載の「あいこら」も含めた作者総合スレを立てましたので合流よろしくお願いします。